>>137 丁寧な回答、ありがとうございます。
生産者、消費者、分解者という概念が、生態系の物質・エネルギー循環を説明するための
便宜に過ぎない、というのは理解しているつもりなのです。
私の疑問は、これらの区分が、自然界の現実の状態からかなり遠いのではないかという
ことです。つまり、生産者→消費者→分解者というモデルは現実に則していないと私には
思えてならないのです。
もし私がゼロからモデルを作るなら、生物を生産者と消費者の2つに分けます。
そして、消費者の中に、二通りの連鎖を定義します。
一つ目は、他の生物を捕食して物質とエネルギーを得る「捕食の連鎖」。
二つ目は、他の生物の排泄物や死体を食べる「分解の連鎖」。
「捕食の連鎖」においては、段階を経るごとに個体は大きく、個体数、エネルギー、
物質は少なくなっていきます。この連鎖の目的は、各段階の個体数を抑えることです。
「分解の連鎖」においては、段階を経るごとに個体は小さく、個体数は多くなって
いきます(エネルギーはどうか分からない)。この連鎖の目的は、有機物を完全に
分解し、物質を生産者に戻すことです。
どの消費者も、この二重の連鎖の中に組み込まれ、同時に二通りの役割を果たします。
こう考えたほうが、私にははるかに分かりよいのです。
例えばバクテリア、これは従来のモデルでは分解者としてのみ見られがちですが、この
二重の連鎖のモデルでは、被捕食者として植物に次いで重要な存在であることが明らか
です。バクテリアから「捕食の連鎖」が延々と続いているのです。
長くなりましたが、いろいろ考えても「やはり消費者と分解者の区分は無意味だ」と
思われるのです。ご意見お待ちしております。