http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/saibou/kisohaichi.html 何の気もなく教場へ入ると、黒板いっぱい位な大きな字で、【基礎配置先生】と
書いてある。俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、
「基礎医学研究者を養成しちゃおかしいか」と聞いた。
すると学生の一人が、「然し上位20〜30%は過ぎるぞな、もし」と言った。
最低2ヶ月(できればそれ以上)だろうが4人の枠の中に6人近くの応募だろうが、
俺の研究室で俺が教えるのに文句があるもんかと、さっさと講義を済まして
控所に帰ってきた。十分経って次の教場にでると
【一つ基礎研究者を目指す人はほぼゼロ也。但し笑う可からず】
と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
松井選手にサッカー(同義語は、中田選手に野球)のようなもので、誰も誉め手はない。
はたから見ていて非常にもったいないでしょう?
時間的・精神的に余裕のない切羽詰まった時期に、基礎研究室側にも情熱の欠如という
大きな問題があったから、基礎配置を研修医の前倒しのように運営すんだろう。
憐れな奴らだ。学生の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、
植木鉢の楓見た様な医療者ができるんだ。
F私大やK私大なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。
大学院重点化を受けている癖に臨床医養成に重点を置いてる。
「こんな応用研究が面白いか、単に臨床教室の勧誘の場だ。
君らは本当の科学研究の面白さを知ってるか」と言ったら、
「医者になって問題意識が芽生えてから学ぶのが本当の研究ぢゃろうがな、もし」
と答えた奴がある。やな奴だ。
わざわざ東京から、こんな奴を教えにきたのかと思ったら情けなくなった。