■■地上最強の生物クマムシ■■

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163名無しゲノムのクローンさん
軌道に達すると、クマムシを入れた容器が開けられた。
一部のクマムシは低レベルの宇宙線だけを浴び、残りは宇宙線のほか、
何も遮るものがない太陽光も浴びた。すべてのクマムシが温度差の
激しい真空の宇宙空間にさらされた。

宇宙線だけを浴びたクマムシたちは、地球に戻ると復活し、宇宙線を
浴びていないクマムシと同様のペースで繁殖した。
太陽光も浴びたクマムシたちが蘇る確率はそれより低かったが、一部が
生き残っただけでも驚くべきことだと、Rettberg氏のチームは
『Current Biology』誌の9月9日号に発表した論文で述べている。

論文によると、この無脊椎動物たちが宇宙空間でどのように身を守ったかは
「謎のまま」だという。Rettberg氏の次なる課題は、このような働きをつかさ
どる遺伝子を特定することだ。人間のDNA修復に関する理解と向上を進める最初の一歩になることだろう。

『Current Biology』誌に掲載された論文「地球低軌道上の宇宙空間で生き延びた緩歩動物」を参考にした。