異常プリオンの検出法を考えるスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
98名無しゲノムのクローンさん
>>86
>「免疫組織化学的検査」ってーのが、
>どういう検査かと言うところがありますね。
>これ、おそらくELISAの事であるかと思います。

Immunohistochemistryの訳でしょ。誰かが言ってた組織染色のことです。
固めて、薄くスライスして、そこを抗体で染めるの。
対象の局在が分かるから、高い確度で擬陽性を分離できる。
それに較べれば、ELIZAはドットブロットのようなもの。
っていうかドットブロットそのものですね。
やり方がまずいと簡単に擬陽性になるし、偽陰性にもなるでしょ。

イライザ、ウェスタン、IHC,いずれも抗体で検出するという観点からは
同じ方法だけど、検出解像度がイライザ<ウェスタン<IHCなので、
その順に偽陽を見分けやすい。それと、イライザ、ウェスタンは
ぐちゃぐちゃに混ぜてから検査にかけるので、対象物の相対濃度が
薄くなって、もともとの量が少ないときは偽陰性になりやすい。
ま、濃度が薄いってことは感染危険率も低いから、必ず悪いともいえないんだけど、
脳あるいは脊髄全体にプリオンが広がってるのではなないとすれば、
意図せずして薄めて検出感度を下げていることになり、やり方としてはまずいことになります。

具体的な検査手順がぜんぜん見えないから、なんともいえないけど、
今回のウェスタンによる検査は、シロとすることが至上命令だったような
そんな印象です。