ノーベル医学生理学賞おめでとう!

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ノーベル賞の野依さん、若き日の“熱血”ノート

 ノーベル化学賞を受賞した野依良治・名古屋大教授(63)が母校の京都大助手時代に書いた
英語の実験ノート2冊が、後輩の大島幸一郎・京都大工学部教授(54)の研究室に残されていた。
実験中にフラスコが爆発、顔や首に20数針も縫う大けがをしながら翌日に実験を再開し「不死身の
野依」の異名を取った1963年の5月には、そこだけ日本語で「残念無念」と添え書きされており、
若き日の“血気盛ん”な研究意欲が伝わってくる。
 野依教授が助手になった63年と翌年分のノート。恩師の野崎一・京都大教授(当時)の「税金で
まかなわれた我々の研究はすべて国の財産」との方針で、門下生のノートは研究室に保管された。
99年に研究室を引き継いだ大島教授が大半を処分したが、野依教授のノートは「ノーベル賞を
もらう人」と保存していた。
 爆発事故は5月8日に起き、野崎教授は休むよう勧めたが、野依教授は翌日復帰。事故当日の
ノートは「Explosion!(爆発)」と記した下に「残念無念」と鉛筆で書き、悔しさをにじませている。