まことの知識なんか屁以下じゃないか

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210名無し検定1級さん
兄貴に話を戻す。
兄貴とはじめて会ったときのことは覚えていない。
記憶が正しいなら、ひどく自己中的なことを言い放った。
高校入学の頃から、1ヶ月が経った頃である。
211名無し検定1級さん:2014/04/14(月) 23:20:02.56
その後、次から次へと口にする嘘にうんざりした。
それを辛抱強、聞いてやる人間がどれだけいるであろう。
筆者だけかもしれない。
212名無し検定1級さん:2014/04/14(月) 23:21:13.45
とくにおもしろかったのが
「俺は今はオーストラリアにいます」
と、夏休みにはがきが届いた。
なんでも尊敬している先輩と一緒に行っているらしい
そろそろ帰ってきたかと思う頃に、筆者は電話をする。
すると兄貴のオバチャンが出てきて嘘だと判明する。
以上は、余談。
213名無し検定1級さん:2014/04/14(月) 23:22:13.94
兄貴は、ネジが外れたおもちゃのようである。
嘘に嘘を重ねる姿がそうであり、顔を真っ赤にして嘘を肯定する姿は、大人に成り損ねた大きな少年のようであった。
214名無し検定1級さん:2014/04/15(火) 07:58:45.66
その後、兄貴は孤立している。
それを見兼ねた筆者が、何度か手を差し伸べている。
嘘をつき、大火傷するが、しばらくすると再び嘘がはじまるのである。
215名無し検定1級さん:2014/04/15(火) 07:59:35.78
結局兄貴は、筆者に愛想をつかされ、高校を中退せざる得なくなる。
216名無し検定1級さん:2014/04/15(火) 08:00:52.85
筆者の立場に触れたい。
兄貴との出会いがどうだったかは覚えていない。
おそらく孤立しかけいる兄貴に、手を差し伸べたのが最初ではないか。
217名無し検定1級さん:2014/04/15(火) 08:01:41.81
しかし、遠慮のない兄貴の嘘にあきれる。
辛抱強く嘘話を聞くのは退屈である。
相槌をうち、ときに突き放す姿は、カウンセラーのようである。
218名無し検定1級さん:2014/04/15(火) 08:36:02.40
いい人が損するのは本当である。
周囲からすると、バカを相手にするな、くらいなもんで、誰も筆者を褒めるやつなんていない。
カタギから見れば、好きでやっているように見える。