行政書士不合格者サロン

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231 ◆QPVoUWc0y6

「雨、のち、ブルー」



Chapter 1

頬を差す、少し水分を含んだ冷たい風。
仕事帰りの人たちで足音が絶えない駅。
押し出されるようにして駆け寄ってくる君。
「もしかして鈴木さんですか?」

思い出すのはいつもそのシーンだけ。
気がつくと朝になっている。
一体どれだけの月日が流れただろう。
今も僕はあの日のまま、行政書士試験のために勉強を続けている。