ネットワークスペシャリスト Part8

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707名無し検定1級さん
また問題考えたんで、どぞ。難易度は午後1って感じで。

T社は中部地方に展開するCATV会社である。
T社では、提供しているインターネット接続事業が伸びてきたことを背景に、TV、固定電話、ネットを提供する地域総合通信会社となることを目指している。
そのため、将来的には現在の(1)ケーブルから、光ファイバーによる網の構築に切り替える予定であり、今回、本社地域周辺で試験的に光ケーブル網を構築することになった。
以下、構築を担当する新人のA君と先輩のN氏の会話である。
N:光ファイバーになれば、加入者のネット接続環境も快適になるね。
A:ええ。現在の(1)ケーブルでは、上りと下りが(2)ですし、夜間の混雑時には一部地域で時折かなりの速度の低下が見られてました。(下線1)
N:光になれば、とりあえずはそれらの問題がクリアされるわけだ。
A:今回、OLTからPONまでは10ギガビット回線を使用し、PONから各宅の(3)までは100Mの回線を使用するつもりです。
PON以降、16分岐させますので、1加入者当たり(4)Mbpsの速度が出る見込みです。
N:PONでの多重化の仕組みを簡単に説明してくれ。
A:下り方向については、光スプリッタを用いて単純に分岐させ、(3)装置で自分の通信のみ取り出すことになります。
上り方向については、(5)させてOLTへ引きこむことになります。
N:下り方向では全員が他の加入者宛のデータも受信することになるわけだ。セキュリティとして危なくないかね?
A:今回使用する機器では、各(3)個別のキーで暗号化したデータを送信する仕様ですので問題ありません。
N:TV信号はIPでカプセル化して送信することになるのか?
A:TVは一方向のみで全加入者共通の情報ですので、通信データとは別波長を使用し(6)で多重化することになります。
N:ネットには影響しないわけだ。
A:ええ。各宅内でそれぞれの波長を取り出し、一方はTV、一方はネットと繋がることになります。
N:それで電話はどうなる?
A:今回、電話はIP電話とし、網内だけで閉じた試験環境とします。電話事業者の認定の問題もあり、こちらは今後の検討課題となりそうです。
(※バックボーン回線は、現在も試験環境下でも十二分に取らてれいるものとする。)