【マン管】マンション管理士76団地目【終の棲家】

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問39について、出題箇所と思われる社団法人 高層住宅管理業協会編「マンション維持修繕技術ハンドブック」
(オーム社 10,000円)から情報提供します。整理して要約すると、
○Uカットシール材充てん工法(主に1.0mm以上のひび割れ及び挙動のあるひび割れを修繕する工法)
 @Uカットシーリング材充てん工法
 AUカット可とう性エポキシ樹脂充てん工法  の二つがある。

@については、温度差等による動きが大きいひび割れに対して、シーリング材を充てんする。
Aについては、動きの少ないひび割れに対して、可とう性エポキシ樹脂を充てんする。
シーリング材と可とう性エポキシ樹脂を比較すると、一般的にひび割れの挙動に対する追従性
では前者が、仕上がりの美観性では後者が優れている、とあります。

○設問の肢1と使用単語が非常に似通っており、ここからの出題と思われます。
 違う所は「動きが小さい」がこの文献では「動きの少ない」と記載されている点です。
 私が、この文献を読んでいたとき、@の「動きが大きい」に対してAが何故「動きが
 小さい」と記載しないのか疑問に思った記憶がある。
 「小さい」と「少ない」では大して大きな違いがないとすれば、肢1は○で正解は肢4
 となるでしょう。考えてみると、敢えて言えば「動きが小さい」は動きの大小の意味合いが
 強く、一方「動きの少ない」は動きの大小に加えその頻度の少ないことを含むような感じも
 あるように思いますが。また、「一般的」という文言は後のところに使用されている。
○肢4は、「上塗りのみの塗り替え」という表現が「塗り仕上げ部分全体」をさしていると
 言えるのかどうかがポイントです。判断は皆様にお任せいたしますが、肢4が正解の可能性が
 高いように感じます。ただ、12対13の法則が昨年まで守られてきていたので、非常に
 気持ちが悪いところです。他のところで想定外の事件が起きないとも言えません。