こういう出題形式およびレベルが15問程度出題されて、ようやく民法の難易度が評価されるといえる。
Aが建築業者Bに請け負わせて、引渡しを受けたマンションの瑕疵(かし)に関する次の記述のうち、
民法の規定及び判例によれば、正しい組み合わせはどれか。
ア AB間の請負契約において、マンションの耐震性を高めるため、主柱を断面の寸法30cm×30cmの鉄骨とすると特に約定された場合、
構造計算上マンションの安全性に何ら問題がなくても、Bがこれを同25cm×25cmの鉄骨で施工したときは、瑕疵があるといえる。
イ Bの工事に瑕疵があり、瑕疵の補修が可能である場合、Aは、Bに対し、修補の請求をすることなく、
直ちに修補に要する費用相当額の損害賠償を請求することができる。
ウ Aは、マンションの主要な構造部分について安全性及び耐久性に重大な影響を及ぼす欠陥があり、建て替えざるを得ない場合、
Bに対し、契約を解除することも、建替えに要する費用相当額を請求することもできる。
エ Aは、工事の残代金を支払っていない場合において、Bに対して有する瑕疵修補に代わる損害賠償債権を自働債権として相殺する
との意思表示をしたときは、マンションの引渡しを受けた日にさかのぼって、残代金の支払の履行遅滞による責任を免れる。
1:アイ 2:アエ 3:イウ 4:イエ 5:ウエ