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申し訳ありません:
名乗ることは出来ませんが、立場上、海事代理士試験について知りうる者です。
まず、口述試験制度の変更についてです。私を含め、何人かの委員が、1科目3分で
は、公平・適正に選抜することは出来ないと、反対したのですが、結局、受け入れ
られませんでした。受験者間の公平を期すため、口述試験を一日で終わらせる必要
があったのですが、試験実施側の人員不足で、1科目3分とするしかなかったようです。
次に、口述試験の合格率ですが、諸般の事情により、本年度は、約28%となりました。
合格率(合格者決定)については、私が関与するところではないのですが、様々な
事情があるようです。
1科目あたりの試験時間を変更することは出来ても、合格基準(総得点率60%以上)
を変更することは出来ないこと、
「海事産業の適正かつ調和の取れた発展」のためという名の下、海事代理士試験合
格者数を抑制する旨の(ある方面からの)要請が極めて強いこと、などです。
しかし、最も重大な要因は、どうやら、国土交通省管轄の国家試験の難化政策にあ
るようです。現在、一級建築士・二級建築士・マンション管理士など、国土交通省
管轄の国家試験を難化させることになっており(この国土交通省の政策決定の真意
については、私の知るところではありません)、海事代理士試験もそれに合致させ
ざるを得ないらしいです。
ここへの投稿で、受験生の皆さんの真剣な取り組みを知り、非常に苦慮しましたが、
敢えて一言だけ書かせて頂くこととしました。試験の運営について関与した者とし
て、本年度の口述試験実施方法について、少なからず、責任を感じております。
私も、これからも主張しうる機会があれば、適宜、改善を唱えていく所存です。
本年度、惜しくも残念だった方も、是非、来年度頑張ってください。