2 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/26(月) 13:46:43.52 ID:/k5fHnEg
おつ
うわ、2スレ目はタイトルミスだったのかorz
こっちに移行するという形でおk?
>>1乙
あとタイトルミスったスレは削除依頼してきた
変わり身の術と聞いて
9 :
sage:2012/03/26(月) 19:46:06.00 ID:pR62fbEK
間違えました…なんでこんな事に
前スレと言えば前スレの1000もアニメスレ1000もソーニャがやすなにプレゼントを渡してるAAになってる
今週ついに最終回か…寂しいな
タイトルから内容が予測できなくて困るw
ソーニャがやすなにプレゼントをあげるとしたら何を渡すのだろうか
>>16 なんだかんだで今のままなクラスメイトな関係がある間は
これまで通りのツンツンキャラで通しそうな感じがするから、
なにか大きな切っ掛けがないと凄いプレゼントはあげないんじゃね?
逆に考えるんだ
ソーニャちゃんが何かをプレゼントした時点で
凄いプレゼントなんだと考えるんだ
19 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/27(火) 03:14:19.31 ID:bJSGoKJE
ソーニャががんばってプレゼントあげたのにやすなが照れ隠しで余計な煽りをして殴られる姿が想像できる
>>19 そのあと
ソーニャ「もうやらん!」
って言ってやすなが焦ってまとわり付くのも想像できる
アンソロは百合方面は不作
それっぽいのもちょっとはあるけど、キャラットについてた小冊子のが濃いくらい
カヅホのイラストが多いし、今までのカラー載ってるし
未影のイラストはやすニャしてて良い、全体としては十分アリな本
でも原作で淡泊な分、もっと百合ん百合んしてくれてええんやで…次はMAX勢多めで頼む
やすな「ソーニャちゃんには私自身をプレゼントしよう」
ソーニャ「では、ありがたく頂くとしよう」ジュルリ
やすな「そ、ソーニャちゃん?!」
24 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/27(火) 19:16:57.55 ID:ih3qjIi5
前スレの
>>960にヒントを得て……
「ソーニャちゃん! ひどいよ!」
とある日の朝。やすなが教室に入るなり、ソーニャに涙声で抗議してきた。
「いきなり何だよナーミン。嫌なことでもあったのか?」
面倒くさそうに返事すると、やすながカバンから本を数冊取り出した。
「原因はこれ!」
やすなが持っている本を見て、ソーニャは眉をひそめた。
「おい、それって――」
「そう! 全国の書店で絶賛発売中の『キルミーベイベー』の1〜4巻だよ!」
「宣伝っぽいことはいい。それがどうかしたのか?」
ソーニャに聞かれて、ひとまず椅子に座るやすな。そして、説明を始める。
「読み返してみたんだけど、ソーニャちゃんって私のこと全然名前で呼んでくれないじゃん! さみしい!」
不満なのか、風船みたいに頬を膨らませている。ソーニャははぐらかすように言う。
「全然ってことないだろ。ちゃんと数えてみたのか?」
「うん。全部で7回しか呼んでないよ」
右手でチョキ、左手でパーの形を作って、七を表すジェスチャーをするやすな。
(まさか、本当に数えていたとは……)
ソーニャは驚きつつも、少し感心した。
「しかも、7回のうち5回が1巻だからね。4巻ではとうとう1回も呼んでくれなかったよ!」
「言われてみれば、最近呼んだ覚えがないな」
記憶をたどるように、視線を上に向けるソーニャ。やはり思い当らなかったようで、しばらくして視線をやすなに戻した。
「普通、友だちだったら名前とかあだ名で呼び合うものだよー。私は必ず『ソーニャちゃん』って呼んでるでしょ?」
「まあ、そうだな」
「だから、これからはソーニャちゃんも、私のことをちゃんと名前で呼んで!」
背中をちょっと丸めて、上目づかいでお願いするやすな。キラキラと輝く瞳は、期待の表れだ。
そんなやすなを目の前にして、ソーニャは戸惑いの表情を浮かべていた。
(まったく、本当に鈍い奴だな。友だちなら、私の性格くらい分かるだろうに……)
ソーニャが名前で呼ばないのは、理由があった。
25 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/27(火) 19:17:15.04 ID:ih3qjIi5
ただ単純に、恥ずかしいからだった。
まだ知り合って間もないころは、わりとすんなり呼べた。
しかし、時がたってお互いの距離が縮まっていくにつれて、ソーニャはやすなのことを深く意識するようになった。
そのせいで、いつの間にか恥ずかしさを感じてしまうようになった。
殺し屋である自分に対して、無邪気に接してくれる。そのことに、ソーニャはすごく感謝している。
本当なら、それを言葉や態度で表すべきだと本人も自覚している。
(……でも、私はシャイだから上手くできないんだ)
ソーニャの頬が、桜のようにほんのりと桃色に染まる。
やすなが待ちきれないといった感じでそわそわしている。
「むぅー、早くしてくれないと、ソーニャちゃんのこと変なあだ名で呼んじゃうぞ!」
「……変なあだ名って?」
「えっと、たとえば『ソニャゲーター』とか」
「それ、パペットの名前だろ!」
けっこう前の話なのに、ちゃんと覚えているソーニャ。
「これが嫌なら、名前で呼んでね!」
「うぅ……仕方ないな」
緊張をほぐすように、ソーニャが深呼吸する。
そして――。
キーンコーンカーンコーン。(……や、やすな)
勇気を振り絞ったソーニャの声は、朝のホームルームを告げるチャイムの音にかき消されてしまった。
「……あれ? 今、言った?」
やすながポカンとした顔で聞く。ソーニャは小さな胸を張って、少し誇らしげに返事する。
「ああ、言った」
「えーっ、聞こえなかったよー! ねえ、もう一回言って!」
「……もっ、もういいだろ。私はちゃんと、やすなのことを名前で呼んだぞ」
無意識のうちに、もう一回呼んでしまったソーニャ。
「うぅ……チャイムのバカー!」
それに気づかず、ガックリと肩を落とすやすな。でも、ソーニャは満足げだった。
(……ほんの少しだけど、また距離が縮まったかもしれないな)
そう思ってやすなを見ると、何やら慌てている様子。
「おい、どうかしたのか?」
「やばい。数学の教科書忘れちゃったよ! 見せてくれる?」
「まったく、仕方のない奴だな」
そう言って、普段は五十センチくらい離れている机を、動かしてくっつける。
今のこの机のように、二人の距離もいつか完全になくなる日が来るのかな。ソーニャはふと、そんなことを思った。
自分の顔が気持ち悪くなるくらいニヤニヤできて最高です,GJ!
耳元でやすな「ソーニャ」って言ったらどうなるの?
初期設定の気弱で運動音痴のやすなを見てみたいな。夢オチでもいいから
ソーニャちゃんとはどういう絡み方になるのかすごく気になる
「Baby, please kill me…」
「そんなもの欲そうな声と表情はやめろ!」
31 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/27(火) 23:24:34.19 ID:ih3qjIi5
初期設定のやすな(弱気・運動苦手・体力なし・怖いもの好き)だと、全然イメージがわかないですね……。
ものすごく変な感じになってしまう。
私は折部やすな。どこにでもいる、普通の女子高生です。
私のクラスには、殺し屋さんがいます。名前はソーニャさん。席は私と隣同士です。
もうすぐ一時間目の英語が始まります。
「……おかしいな」
ソーニャさんが机やカバンの中をしきりに確認しています。ひょっとしたら、教科書を忘れたのかもしれません。
「あっ、あの……」
「ん? 何だ?」
「あっ、いえ、何でもないです。ごめんなさい」
教科書を見せたほうがいいか聞こうと思ったのですが……言えませんでした。
もし、教科書を忘れたというのが私の勘違いだったら……ソーニャさんを嫌な気持ちにさせてしまうかもしれません。
そう思うと、口に出せませんでした。
結局、しばらくしてソーニャさんはカバンの奥に入っていたのを見つけられました。
やっぱり、私の勘違いでした。
32 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/27(火) 23:24:58.98 ID:ih3qjIi5
二時間目は体育です。今日は体育館でバレーボール。
「……えいっ!」
ああ、また空振りしてしまいました。これで、3連続でサーブミスです。
(どうして私ってこんなにダメなのかな……)
私とは対照的に、ソーニャさんはサーブにレシーブにスパイクに大活躍です。
試合の途中で貧血気味になってしまい、私は体育館の隅っこで見学することにしました。
クラスメイトとハイタッチを交わすソーニャさん。すごくカッコいいです。
……実は、私はソーニャさんに憧れています。
(でも、こんな私と、ソーニャさんが友だちになってくれるわけないですよね……)
ため息をつくのとほぼ同時に、授業の終わりを告げるチャイムが鳴りました。
お昼休み。私は一人、お弁当を早々と食べ終えてから、読書を始めました。
本のタイトルは『恐怖の心霊写真集』。……私、こういうのが好きなんです。
黙々と読み進めていると、ふいに話しかけられました。
「熱心に何を読んでるんだ?」
机に頬杖をつきながら、ソーニャさんが聞いてきました。
「えっと……こういうものです」
ページを開いて見せると、ソーニャさんは無言で視線をそらしました。
「……あっ、苦手でしたか?」
「いっ、いや、苦手というか……その、お化けとか関節技が効かなさそうだし……。もし殺せって依頼が来たらどうしようかと」
「でも、お化けは元々死んでいますから、そういう依頼は来ないと思いますよ」
私が言うと、ソーニャさんの頬が恥ずかしそうにほんのり赤く染まりました。
「……それもそうだな」
そんなソーニャさんを見て、私はつい微笑んでしまいました。
ソーニャさんにも苦手なものがあるって分かり、安心したのかもしれません。
これからは、もうちょっと頑張って、ソーニャさんに話しかけてみようと思います。
ソーニャ「どうしよう、このやすなすごくかわいい・・・」
34 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/28(水) 01:21:43.61 ID:JkzUST6D
次回予告で、哀れ積み箱 時刻む 生まれいずるは〜って言ってたから誕生日回くるかな
やすなの変声きけるかな
あの回って、あぎりさんが自分自身をソーニャにプレゼントしてる気が
その後ソーニャがあぎりさんをやすなにプレゼントしてるけど
キルミーベイベーで百合って言っても9割9分がやすニャネタだし
次スレ立てる機会があったらやすニャカプスレ立てた方が良いと思う
そっちの方がSSを書きやすい人もいるだろうしね
やすなが忍術を面白がってくれるので、デートの服を悩む乙女のごとく
毎夜家で鼻歌を歌いながら忍術の仕込みをしているあぎりさんとか
妄想している私はどうすればいいんですか!
そんなの書かれてもソーニャが必死に妨害して
やすなからあぎりを守るという名目でやすなとデートをする
ってやすニャネタがうかんでしまうよ
アンソロであんな病んだやすなを見るとはおもわなんだ
百合じゃないけど
あとあぎりさんって実はかなりのつり目だったんだな・・・
「これは忍法にかかってるから仕方なく!なんだからな!」
「そんなの解ってるよ!あぎりさんの忍法だからしょうがないよね!」
ロッカー内「(そういう事にしておきましょうか〜)」
41 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/28(水) 20:01:09.78 ID:+6/zd15H
アニメに慣れちゃったからキャラットの原作読むとソーニャが超ツンツンしててやすながかわいそうに思えてしまうw
アンソロで同級生の事を語っていた女子が初期やすなに見える…
どっちにしても、救われないけど…
43 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/28(水) 23:06:48.35 ID:u1UYCwXT
>>37の内容を見て考えた
「がっかりしてめそめそして どうしたんだい 太陽みたいに笑うやすなはどこだい に〜んにん♪」
ちょっと懐かしい歌を口ずさむあぎり。微妙にアレンジしているあたり、かなりご機嫌な様子。
この日、あぎりは自分の部屋で忍術の仕込みをしていた。披露する相手は、もちろんやすなだ。
あぎりは、やすなに新しい忍術を見せるのが一つの楽しみになっていた。
良く言えばピュア、悪く言えば単純なところがあるやすな。そのストレートなリアクションが、あぎりにとって新鮮だった。
「今度は何にしましょうかねー」
部屋に置いてある大きな棚を眺めながら、つぶやくあぎり。
五段重ねの棚には、これまで披露してきた忍術で使用した小道具がズラッと並んでいる。
フォーク、竹筒型スピーカー、望遠鏡、ワンワンパニック等など。忍術と関係ないものも混じっているが、細かいことは気にしない。
「うーん、久しぶりに変化球を投げてみましょうか」
そう言って、スタスタと部屋を後にする。どうやら、考えがまとまったようだ。
44 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/28(水) 23:07:32.71 ID:u1UYCwXT
翌日の放課後。
「さーて、帰ろうかな」
やすなが帰り支度をして、教室を出る。ソーニャは用事があるとかで早退していた。
廊下を歩いていると、後ろから聞き覚えのある声がした。
「お久しぶりですー」
おっとりとした口調。やすなが振り向くと、予想通りそこにはあぎりが微笑んでいた。
「あぎりさん! 今日はどうしたんですか?」
「今日はとあるグッズを持ってきました」
「何だか面白そう!」
瞳をキラキラと輝かせるやすな。あぎりが満足そうにうなずく。
「その昔、忍者は『結い縄』といって、縄の結び目でメッセージを伝えていたのをご存知ですか?」
「へぇー、知らないです!」
「それにちなんで、こんなものを持ってきました。名付けて『結えないわ』です」
あぎりがスカートのポケットから、一本の赤いひもを取り出した。
「……名前を聞く限り、嫌な予感しかしないんですけど」
「まあまあ、そう言わずに」
あぎりが自分の左手の小指に、ひもの一方の端を結んだ。
「もう一方を、同じようにやすなさんも結んでいただけますか?」
「あっ、はい」
指示通り、やすなも左手の小指に結ぶ。それを見て、あぎりが説明を始める。
「これは恋愛占いのグッズです。お互いを想う気持ちが弱いと、ひもがスルリとほどけてしまいます」
「ふむふむ。でも、今はほどけてないですね。ということは?」
「私たちは、十分に気持ちが通じ合っています」
「おおっ、すごい!」
無邪気に喜ぶやすなを見て、あぎりは心からの幸せを感じていた。
本当は、これはただのひもで、別に占いグッズでも何でもない。
ただ単に、あぎりは『お互いの小指を赤いひもで結ぶ』というシチュエーションを、やすなと経験してみたかったのだ。
「いい結果が出ましたので、プレゼントを差し上げます」
「わーい! ありがとうございます!」
あぎりがどこからか大きな箱を取り出した。中を開けると、そこには入っていたのは――。
大根の頭の部分。少し溶けているアイス。『キルミーベイベー』の1巻と、『デスノート』の1〜2巻。
首をかしげるやすなに、あぎりがちょっと恥ずかしそうに言う。
「実は、暗号になっています。これを解くと、私のやすなさんに対する本当の気持ちが分かりますよ」
「本当の気持ち? うーん、難しそうだなぁ。ヒントとかないですか?」
あぎりが右手の人差し指を口に当てて、そっと微笑む。
「簡単には教えられないですよー。ほんとのきもちはひみつ、ですから」
45 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/29(木) 00:55:17.48 ID:9UCb9yOC
>>44 暗号でニヤニヤしてしまった
やすな気づけるかなw
>>44 その暗号は…w
字面で見るとわかりやすいけどな
見えるぞ…読めないやすながソーニャに相談した後、とんでもない修羅場が待ち構えているのが…
48 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/29(木) 05:18:42.02 ID:8N6gCPtc
>>47 ソーニャ「大根の葉っぱは『すずしろ』その頭をとると『すず』。その他の物からは『イスキデス』という言葉が見いだせる。
並び変えると『すず キ デス イス』→『スズキでスイス』これは一見スズキのバイクで一緒にスイス旅行したいという意図に読める…
やすニャ以外は有り得ないと思っていたが、
あぎりさんが絡んでくるのも案外ありだな…
50 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/29(木) 05:21:09.60 ID:8N6gCPtc
しかしこれは全くのフェイクで、お前を出世魚のスズキに見立てて、将来は隠し口座で有名なスイス銀行にお金を預ける様な殺し屋になってほしい…
つまり、あぎりはお前を殺し屋に仕立て上げようとしているんだ!!」→結局は修羅場
殺し屋さんは大変なものを殺して行きました
やすなの心です・・・
原作の雪回でソーニャが先帰るって言ったときのやすなの顔がすごくいい
百合的な意味で
やすな「ソーニャちゃん好き」
ってストレートに言えるのがやすなの凄いところ
「ソーニャちゃんおかえり!」
「あぁ、ただいま」
こいつと一緒に暮らすようになってどれくらいが経っただろうか
出会った頃には考えもしなかったことだが
「ソーニャちゃんソーニャちゃん、今度の日曜日はわたしの誕生日なんだよ!」
「わかってるって なんならどこか出かけようか」
「ほんと??すっごいたのしみっ」
考えられないことと言えばわたしは殺しやも引退した
こんな穏やかな生き方が出来るのもやすなの一言があったから
これはつけあがるから言わないでおこう
次の日ある電話がかかってきた
「わたしはもう殺しはしない!」
「これがほんとうに・・・最後だ・・」
やすなに危害をくわえると言われたら今のわたしには断りようもない
相手は女殺し屋だそうだ
「ちょっと出かけることになった、週末には間に合うように戻る」
「ほんとうに約束だよ?」
「あぁ、約束する」
そういってわたしは家を出た
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
なぜわたしは空を見上げてるんだろう
そうか撃たれたのか
「わたしも腕が鈍ったな・・・」
出た言葉とは別に、理由はなんとなくわかっていた
相手があいつに似ていたから
こんな状況でもなんとなく悪い気はしない
「ソーニャちゃん、もう人殺しはしないでね?」
あの約束を守れたからかもしれない
相手に勝利した殺しやが近づいて来てソーニャに何かを語りかけた
侮蔑の言葉かそれとも別の言葉か
その言葉はすでにソーニャには届いていない
「ただいま・・・・やすな」
穏やかな顔でそうつぶやいた
>>55 やはりバッドエンドが美しくなるなぁ
やすなとあぎりがくっついたらソーニャの胃がマッハになりそうだなぁwww
おい
おいどういうことだ
いい最終回だった
やっぱやすなソーニャを好きすぎだろ
アニメ、じつにいい最終回だった…
全編通してDV夫にかいがいしくつくす妻って感じだった
シリアス展開は話的には微妙だったが百合的にはおいしかった
最終回にして、百合妄想がやたら捗る展開だったな
手錠も、Bパートも
やすなが泣きながらソーニャちゃんを説得するところでちょっとうるっときてしまった
声優さんてすげえなあ
終わっちゃったか悲しいなー
なんかいい話だったな・・・
しかし手錠と穴に落ちる話はそれ一本で話作ってくれてもよかったんじゃないかね・・・仕方なく一緒にお風呂入ったりベッドに入ったりとかさ
やすなの真面目な涙は反則だよほんとに
やすなはソーニャの事が本当に大好きで、
いつも馬鹿やってるけど実はすごく心配してるんだなってのがもう
百合的には紛れもなく最高だった
68 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/30(金) 10:22:42.33 ID:V+Ntq5pF
やすなとあぎりさんは一緒に「ねー♪」をやるくらい仲良くなってるのか
ソーニャもちょっとさみしいんじゃないか
最終回前半えんえん手錠校則プレイとはやすなもマニアックだな
穴に落ちた時の足の絡まり具合が妄想を広げる
良い最終回だった
>>64 安心しろ、それをやるために二次創作があるんだ
キル(ソーニャ) ミー(やすな) ベイベー(いちゃラブ)
あぎりさんは何処かに潜んで楽しんでいるから!
>>64 とある日の放課後。
一緒に帰り支度をしていると、やすなが何かを思い出したように手をポンと合わせた。
「忘れるところだった! ソーニャちゃん。今日は面白いもの持ってきたんだよー」
「はいはい。よかったな」
満面の笑みで言うやすなに対し、ソーニャは興味の欠片もなさそうな顔で返事する。
それでもめげずに、やすながカバンから何か取り出した。
「ジャーン! おもちゃの手錠なのだ!」
手にしたのは、おもちゃにしてはなかなか精巧な作りの手錠。光沢もあるし、重厚さも感じられる。
ソーニャは嫌な予感を覚えつつ言う。
「……それで何をするつもりだ?」
「試しに、私とソーニャちゃんではめてみようよ」
ソーニャが口を大きく開けて驚く。
「はっ、ハメるって……いきなり何を言うんだ!」
「えっ、何が?」
ヒョコンと首をかしげるやすな。五秒ほど経って、ソーニャは自分がとんでもない勘違いをしていることに気づいた。
殺し屋のソーニャだが、普段は一人の思春期な女の子。たまには、破廉恥な勘違いもする。
「……いや、何でもない」
「……? じゃあ、まず私がつけるね」
手際よく自分の左手首に手錠をはめる。
「次はソーニャちゃん」
「本当にやるのか? 絶対に後悔するぞ。まったく……」
ぶつくさ言いつつも、素直に右手を差し出す。そして、自ら手錠をはめた。
やすなが瞳を輝かせて感激している。
「おおっ、まるで犯人と刑事みたいだ!」
「……ちなみに、どっちが犯人なんだ?」
「もちろん、ソーニャちゃんだよ。うーん、窃盗罪かな。私の心を盗んだからね!」
なぜか誇らしげに、某映画のセリフをパクるやすな。ソーニャはハァっとため息をついた。
「もういい。さっさと外せ」
「むぅー、つれないなぁ。ちょっと待ってね」
やすなが右手で、ポケットから鍵を取り出す。鍵穴に差し込んで、ガチャガチャ動かす。
そして――。
ボキッ。
お約束どおりの展開。鍵が折れた。
「おい! 何やってんだ!」
「わっ、わざとじゃないもん!」
それからしばらく、二人は手錠を外そうといろいろ試みた。しかし、どうにも上手くいかない。
おもちゃとは思えないほど、その手錠は頑丈だった。
疲れを顔ににじませながら、ソーニャが言う。
「……どうするんだ、これ」
「えっと……仕方ないから、このまま帰ろう!」
ソーニャは渋々それに従うことにした。反論しようにも、他に解決策が思いつかなかったからだ。
シャツの袖をギリギリまで引っ張って、手首を隠す。
「鎖の部分は隠せそうにないな」
「こうすればいいんじゃない?」
やすながそう言って、ソーニャと手をつないだ。
「……なっ、何するんだよ!」
「大丈夫だよー。今どき、女の子同士で手をつなぐのは珍しくないしさ」
平然と言うやすな。一方のソーニャは、恥ずかしさで体温が上昇して、頬がリンゴのように真っ赤に染まっていた。
やすなの小さな手は、ホッとするような暖かなぬくもりが感じられた。
「とりあえず、私の家に行こうよ。そこで、どうするか考えない?」
ソーニャは無言でうなずいた。興奮を抑えることに精一杯で、声を出せなかった。
教室を出て、廊下を歩く。ふいに、やすながポツリとつぶやいた。
「そういえば、今日はお父さんとお母さんがいないんだった」
「えっ、そうなのか?」
「うん。親戚のところに行く用事があるんだって。今日は帰らないとか言ってたなぁ」
親のいない家。手錠でつながれたやすなと、二人きり。
(こんなシチュエーションで、何も起こらないわけないよな……)
※続きを書くかは未定です
76 :
名無しさん@秘密の花園:2012/03/31(土) 03:53:19.44 ID:5SMbf/jR
書けよ
書いてください
続けろください
生殺しとは殺生な
ふざけんなコノヤロー
お願いします
ファンブックが百合的に不作って言ってたやつ出てこい
キルミー的には十分百合百合してたじゃないか
ハメるの件はいらなかった
今井哲也のやつとかすごく好みだった
まじか、アンソロは買いなのか。
スルーしてたわ
さて、夏コミでの百合勢力としてのキルミーはどうなんだろうか
個人的には同人にかなり期待してるんだが、夏はゆるゆりが規模大きそうなんだよなぁ
百合好きがみんなそっち行きそうで不安
誰かエイプリルフールでSSはよ
やすな「ソーニャちゃん」
ソーニャ「どうした?」
やすな「私、ソーニャちゃんの事嫌いだよ!」
ソーニャ「え?」
やすな「嫌い嫌い。大嫌い。超嫌い。死ぬまでずーっとキラ〜イ!」
ソーニャ「…ゥ…グス…きさ…まぁ…!」
やすな「…え?え?」
ソーニャ「私は…お前の事好きなのに…!大好きなのに!」
やすな「ち、違うよ!何マジ泣きしてんの!今日エイプリルフールだよ!」
ソーニャ「…あ?」
やすな「ソーニャちゃん…嘘だよ…嘘だから…私、本当は大好きだから…!」
ソーニャ「そうか…」
やすな「ぇ…あ…?じゃあさっきのソーニャちゃんのも…嘘なの?」
ソーニャ「あ、それは…」
やすな「酷い!ソーニャちゃん嫌い!…いや、好き!」
ソーニャ「…」
やすな「あれ、ソーニャちゃんだ。今日はエイプリルフールだよ!」
ソーニャ「ああ……散歩のつもりで歩いていたのに。頭が痛くなってきたよ」
やすな「どうして? さーてどんな嘘を吐こうかな。うっひゃっひゃ!」
ソーニャ「本人の目の前で言うか?」
やすな「ソーニャちゃんに嘘を吐くなんて言って無いよ」
ソーニャ「それはそうだが……」
やすな「ソーニャちゃんに殴られるの嫌だし別に言わないよ。じゃあね」
ソーニャ「え……? あ、おい」
やすな「ん、何? ソーニャちゃん」
ソーニャ「あ、いや……別に。今日は随分あっさりしてるな」
やすな「変なの。ソーニャちゃんばかりに構ってる暇無いんだよね」
ソーニャ「お前が付きまとってるんだろ!」
やすな「迷惑だった?」
ソーニャ「あ、当たり前だ」
やすな「それじゃもう止めるよ。ソーニャちゃんは殺し屋だから。やっぱり近づかないほうがいいと思って」
ソーニャ「……え」
やすな「今年は違うクラスかもしれないし。ちょうど区切りがいいよね。バイバイ」
ソーニャ「あ……え? …………え?」
ソーニャ(なんだこの気持ち……胴体が重くなるような……嫌な感覚、気持ち)
ソーニャ(顔が熱い。足が震えてる? 私はやすなが……やすなと――)
やすな「なんちゃって。嘘だよーん! 驚いた? 驚いた!?」
ソーニャ「う……嘘……?」
やすな「私はソーニャちゃんとずっと一緒だよ! ソーニャちゃんが嫌がってもね!」
ソーニャ「やすな……」
やすな「あれ……もしかして泣いてる?」
ソーニャ「そ、そんなわけないだろ!」
やすな「そういえばソーニャちゃんも嘘吐いたよね?」
ソーニャ「別に吐いてないぞ」
やすな「えー、私が迷惑だった?って聞いたら当たり前っていったじゃん。迷惑じゃないよね?」ニコッ
ソーニャ「……迷惑だよ。私の心がお前に盗まれそうでな」
やすな「へ……!? ソーニャちゃん……それって――」
ソーニャ「なんてな。ふふ、嘘だよ。お前、顔が真っ赤だぞ」
やすな「あ……うぅ、ソーニャちゃんのいじわる! まあいいや。どこか遊びにいこっ! 二人でね?」
ソーニャ「ああ、たまにはそれもいいかもな――」
やすな「ソーニャちゃん、好きだよ」
ソーニャ「……っ!」ドクン
やすな「意趣返しだよっ」
ソーニャ「……それなら仕方ないな」
やすな「今日は優しいね」
ソーニャ「ああ、だって今日はエイプリルフールだからな」
ソーニャ(本当のことも嘘だと言って笑って済ませられるから。今日だけは……な)
終わり
乙
ええのうたまらんのうぐふふ
90 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/01(日) 12:10:43.09 ID:AekNshWn
あぎり「キルミーショッピング〜」
やすな「わーい! パチパチ!」
ソーニャ(……またか。でも、アニメも終わったし、さすがにこれで最後だろ)
あ「今回ご紹介するのは、BD&DVDの第2巻です」
や「4月4日発売だよ。買ってね!」
ソ「まあ、あまり期待できないけどな」
や「どうして?」
ソ「だって、1巻が全然売れなかったんだろ?」
あ「そんなことないですよ。ソーニャは知りませんか? すでに累計100万本ですよ」
ソ「まっ、マジか!?」
あ「嘘ですよ。今日はエイプリルフールですから」
ソ「……ったく」
や「うーむ、どうしたら2巻は爆売れするかなぁ」
ソ「前も言ってたけど、特典を豪華にすればいいんじゃないか?」
あ「今回も豪華ですよ。まず、ソーニャの抱き枕カバー」
ソ「おいっ! そんなの聞いてないぞ! 誰だ、作ったのは!」
あ「嘘ですよ」
ソ「……紛らわしい嘘つくなよ」
や「他には、ソーニャちゃんが私を思いながら書いたポエム集とか」
ソ「えっ!? おい、それはさすがにまずいだろ!」
や「なーんちゃって! 嘘だよん。そんなのあるわけないじゃん!」
ソ(……ふぅ、びっくりした。てっきり、書いてるのがバレたのかと思った……)
91 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/01(日) 12:11:34.42 ID:AekNshWn
あ「さて、先日惜しまれつつもアニメが最終回を迎えましたね」
や「さみしいなぁ。でも、またすぐ会えるよね!」
ソ「いや、普通に考えて厳しいだろ。まず、原作のストックがないからな」
や「そこはほら、カヅホさんに頑張ってもらおうよ。ひとまず、来月から毎号36ページに変更で」
あ「すごいですー。これなら4ヶ月くらいで1巻分たまりますよ」
ソ「カヅホのストレスは1年分くらいたまりそうだけどな」
あ「それでは最後に、アニメを見てくれた視聴者の皆様へのメッセージでお別れしましょう」
や「じゃあ、私から。応援してくれてありがと! 原作はまだまだ続くから、気長に待っててねー!」
あ「次は私で。最近、原作で出番が少ないので、そろそろ私が主役のスピンオフもありかなと思ってますー。皆さんもぜひアンケートでリクエストしてください」
ソ「最後は私か。まあ、色々あったけど、それなりに楽しかったぞ。正直、ちょっぴりさみしいよ。また会えるといいな」
あ・や(ニヤニヤ)
ソ「……あっ、違うぞ! これは、その……エイプリルフールだからな!」
あ「それでは、また次回お会いしましょう」
ソ「わっ、私は会いたいなんてちっとも思ってないからな!」
や(ソーニャちゃん。頬が真っ赤だよ)
ここへきて・・・本当に良かった・・・!
や(今日はエイプリルフール!)
ソ「突然だがやすな、実は私は殺し屋ではないんだ」
あ「実は私も忍者じゃないんですよー」
や「先手をうたれた!しかも二人して突然の告白!
じゃ じゃあ私も…えーと、実は一般女子高生じゃないんです!」
ソ「知ってた。ほれ、中学校はあっちだぞ」
あ「ソーニャ、違いますよ。小学校はあちらですよー」
や「二人ともひどい!むー いいもん、そっちがそうくるならこっちだって…」
ソ「お、認めたか」
抱きッ
ソ「お、おい何だいきなり!(腕に)ひっつくな!」
や「ソーニャおねえちゃん …いっしょにあそんで…」
ソ(ズキューン)
や「ねーねー あそんでよー ソーニャおねえちゃーん!」
あ「おやおやソーニャお姉ちゃんトマトのマネですか?顔が真っ赤ですよ〜」
ソ「う…うるさい!」
>93の続きと言うか分岐
没キャラ「はっはっは!聞いて驚け!実はわたしは“採用キャラ”だったのだ!
って 誰もきいてなーい!!」
ソ「やめろ!はなせ やすな!私に妹などいない!」
没「相変わらずはしゃぎやがって… だが今日はそうはいかんぞ!」
抱きッ
没「ソーニャ!今日こそ私と勝負だ!嫌だと言うならこのまま腕をへし折る!」
ソ「誰だお前!?ってひっつくな!」
や「だめ!ソーニャおねえちゃんとはあたしがあそぶの〜!」
没「わたしがしたいのは勝負だ!どけっ 折部やすな!」
あ「あらあら両手に花ですね〜」
ソ「どうみても両腕にバカだろ!早く助けろ!」
あ「わかりました〜」
抱きッ
あ「じゃあ、私は前♪ ソーニャちゃん!デートしましょう」
ソ「どーしてそーなるんだ!!全く助けになっていない!」
あ「私を選べば 二人からは助かりますよ〜」
や「あぎりさんずるい!わたしも前から抱きつきたい!」
没「正面から行くとは、なかなかやるな忍者!」
ソ(さ…3対1…嘘だと言ってくれ…)
ハーレムという単語は到底出てきそうにないソーニャだった
愛が鼻から出た
いいぞもっと加速してくれください
バッドエンドって面白くないのん?
ハッピーエンドでもバッドエンドでもcamocamo!
最終回の誕生日の話を見て、三人とも仲良しだなーって改めて実感した
やすなとあぎりさんが「いいからプレゼント出してくれって」「せっかちさんですねー」って結託してるシーンとかなんとなく新鮮だった
日付けが変わったこのタイミングで最後(?)のエイプリルフールネタ
やすな「ねーねー いっしょに寝ようよソーニャちゃん!」
ソーニャ「冗談じゃない!」
やすな「いーじゃん! エイプリルフールなんだからさー!
何かあっても 嘘やら間違いで済むじゃん?」
ソーニャ「冗談じゃない!冗談じゃない!」
ポッポッポッ チーン
やすな「あっ 日付が変わった」
ソーニャ「4月2日だな」
やすな「ちぇっ じゃあしょうがないか…私は横で寝るかあ」
ソーニャ「お前と一夜を共にしないなんて冗談じゃない 冗談じゃない」
やすな「えっ」
たいへん
ソーニャちゃんがこわれちゃった
「たいへん そーにゃちゃんが こわれ ちゃ た」
「あぎり さ とばっかり あそぶから」
はろいの箱の中身気になるわ
やすニャ好きはいつまで残っていられるのだろうか…
だいたいの人はアニメ終わるといなくなるからな……
最終的にはファンが残る……と思いたい
失速してしまうのは寂しい
3スレ目目指そうぜ
いつまでもって自信はないが居れるだけ居るつもり
夏目も終わっちゃってもうやすニャに癒されるしかない
失速だと? だったら加速すればいいんだよ!
そいうことでSS投下させてもらいます。
「えっと、今日はソーニャは休みか」
今日、学校に来てみると隣の席がぽかんと空いていた。
そっか、ソーニャちゃん今日お休みなのか……。
ソーニャちゃんが休んだ次の日に、なぜ休んだのか聞いても毎回教えてくれない。
それがどういう意味なのかは、私にだってわかる。
ソーニャちゃんは自分が殺し屋であることを教えてくれたけど、どのようなことをしているのかは一切言わない。
ソーニャちゃんなりの優しさなのか、それともただ面倒くさいのか、それはわからない。
「はぁ……」
授業中もソーニャちゃんのことばかり考えちゃって、内容が頭に入ってこなかった。
ソーニャちゃんは何故休んでいるのか。私の考えている通りに仕事なのか。
もし仕事だとしたら無事に帰ってくるのだろうか。
そればっかりが頭の中に渦巻いていた。
殺し屋なんて絶対ダメだよ……。こんなに人を心配させるなんてさ……。
気がつけば午前中の授業も終わり、昼休みになっていた。
隣にソーニャちゃんがいないだけで、何もかもが楽しくない。
自分の大切な何かを無くしてしまったような不安がずっと付きまとっていた。
「はぁ……」
今日何度目かのため息をついて、私はお弁当を出そうとバッグを探った。
「……あれ? ない」
いつもあるところに自分のお弁当が無かった。
今日はとことんついていないなぁ……。
私は財布を持って購買までとぼとぼと歩いて行った。
「……」
並んでいる商品を眺めてみたけど、もう他の生徒が買っていって大したものは残っていなかった。
「……これください」
教室に戻って、私は自分の席に沈んだ。
手には、最後のひとつだった焼きそばパン。
ソーニャちゃんがいつも食べているものだ。
そっとビニールを剥がしてかじってみると、いつものソースの味がした。
「……」
それを食べていると、ソーニャちゃんがすぐ横にいるような気がした。
──なんだよ。
金髪で、ツインテールで、青い目をした殺し屋さん。
──はいはい、よかったな。
私に何だかんだ言って構ってくれる殺し屋さん。
──ったく、しょうがないな。
私の、私の大切な……、
──やすな。
「はぁ……」
ソーニャちゃん、早く帰ってきて……。
おわり
イイヨイイヨー
しかしソーニャちゃんが好んで(?)食べてるやきそばパンに対して大したものは残ってないって何気に酷い事言ってるなww
>>110 や、焼きそばパンを発見するまで大したものがないと思ったんだよ!
か、勘違いしないでよね!
112 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/03(火) 00:27:41.76 ID:6G4Cvotu
さすがに3スレ目は厳しいだろうなぁ……
夕暮れに染まる街を、ソーニャは歩いている。
すれ違う人々。ズラッと並ぶビル。遠くから聞こえる鳥の鳴き声。
いつもと変わらない光景。ただ一つ、違うのは――。
「ソーニャ。そこの公園で、ちょっと一休みしませんか?」
隣にいるのが、あぎりということだった。やすなは補習を受けていて、まだ学校にいる。
「うん? 別にいいけど」
肯定と否定、どっちとも取れる曖昧な言い方をするソーニャ。
「じゃあ、決まりですね。先にベンチで待っていてください。飲み物買ってきます」
そう告げて、近くの自動販売機に向かう。ソーニャは軽くうなずいてから、公園へと歩き出した。
人もまばらな公園のベンチに、ゆっくりと腰掛ける。
(そういえばここは、クレープを食べに来て、それから熊に出くわした場所だな……)
ソーニャはふと、そんなことを思いだした。
「お待たせしましたー」
「ひゃっ!」
こっそりと背後から忍び寄ったあぎりが、ソーニャの頬に冷たいジュースをピタッと押し当てる。
思わずソーニャは小さな悲鳴をあげた。
「……ったく、何するんだよ」
「ふふふ、ちょっとしたいたずら心ってやつです」
そう言って、あぎりがウィンクする。ソーニャは苦笑いを浮かべた。
(まったく、マイペースなやつだな)
でも、そのマイペースなところが、あぎりの魅力。ソーニャはそう思っている。
ジュースをソーニャに手渡してから、あぎりが隣に座る。
「こうやって、二人きりでお話するのも久しぶりですよね」
しみじみと言ってから、ジュースを一口飲んだ。
「そうかもな」
短く返事して、ソーニャもジュースを飲む。
「ソーニャは、毎日が楽しいですか?」
思いがけない言葉に、ソーニャは首を横に向ける。あぎりの穏やかな笑みが、瞳に映った。
「いきなり何だよ」
「いえ、特に深い意味はありませんよ? ただ、聞いてみたかっただけです」
ソーニャは首をかしげた。どう答えていいものか迷っているのかもしれない。
しばらくして、ソーニャが口を開いた。
「ああ、楽しいぞ」
113 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/03(火) 00:28:09.95 ID:6G4Cvotu
その答えを聞いて、安心したようにあぎりが一つうなずいた。
「ソーニャは変わりましたよね。出会ったころは、もっと感情を押し殺していましたから」
「……そうだったか?」
「はい。組織に入ったばかりでしたから、緊張していた部分もあったとは思いますけど」
昔を思い返すように、あぎりが視線を上に向ける。
ソーニャが組織の一員となったとき、先輩としてマンツーマンで指導に当たったのが、あぎりだった。
「最初は不安でした。後輩の指導をするのは初めてでしたし。私なんかで大丈夫かなと」
「……でも、あぎりはいい先輩だったと思うぞ。少なくとも、私はそう思っている」
「そう言ってもらえると、私も嬉しいです」
あぎりからは日々、色々なことを教わってきた。
武器の使い方、暗号の解読法、殺し屋としての心構え等など。そのどれもが、今のソーニャにとって礎となっている。
そして何より、あぎりが教えてくれたことで一番大切なことは――。
「なあ、あぎり」
「はい」
「私、最近ようやく分かってきたことがあるんだ」
遠くを見つめながら、ソーニャが言う。
「何ですか?」
「……いや、何でもない」
あぎりはあえて深追いせずに、ソーニャの横顔をやさしく見つめていた。
昔、あぎりが教えてくれたこと。
「ソーニャ。こんな言葉、知っていますか?」
「言葉って?」
「『友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする』って、ドイツの詩人の言葉です」
「知らない」
「いい言葉ですよ。ソーニャにもきっと、こう思える存在が見つかりますよ」
そして今、ソーニャにはそう思える存在が二人いる。
アニメ本スレにてあぎり×没キャラのSS書いたっていったもんです
誘導してもらったので真夜中のスキを狙って投下させてもらいます
↓↓↓
ソーニャ「じゃあ 私達は行くからな 後は頼んだぞ、あぎり」
あぎり「了解〜」
没キャラ「ま、待て やすなぁ!ソーニャぁ!」ジタバタ!
さかのぼることは少し前…
ある日の放課後
下校中に突如 野良犬の集団に襲われたソーニャとやすな
犬退治忍法グッズを売りつけようとするあぎりと並走しながら
ひたすら逃げたその先は、いつもの旧忍者同好会の部室…
さあ、どうする折部やすな!
ところがどっこい、そこには実は野良犬を操っていた没キャラがいた
溜まり場に陣取っていたおバカなラスボスはあっさりイスにふん縛られて事態は収束…
一応一般人のやすなを帰すための護衛にソーニャが付き添い、
没キャラの処遇というか後始末はあぎりに任せる事になり今に至る――
あぎり「さて…どうしましょうかねぇ」
没キャラ「ま、待て! 話せば分かる!体育祭回で同じ髪型をしていた縁で見逃してくれ!」
あぎり「覚えていませんねぇ あ もしかしてあのおじいさん?」
没キャラ「三つ編みだったろミツアミ!頼む!なんでもするから出番を…じゃなくて助けてくれ!」
あぎり「そうですねえ…じゃあ…犬のモノマネをして下さい。出来によっては 考えてあげましょう」
没キャラ「本当か?よーし!聞いて驚くなよ…実は私は動物の動きを取り入れた拳法『形意拳』の使い手!
動物のマネなどお茶の子さいさい!」
※没キャラはイスに縛られているので、二人ともここで言うモノマネは“鳴き声のマネ”という認識です
あぎり「期待してますよー あ、できれば忍犬っぽくお願いしますー」
没キャラ「任せなさーい ではいくぞー
ワンワンワンワン (中略) ワオーン!
…ふぅ どうだ?まさに犬!だったろう!」
パァッ と、とても晴れやかな顔になるあぎり
あぎり「すばらしいです パンタソス(仮名)そっくり〜」
没キャラ「ぱ ぱんたそす…?」
あぎり「私の忍犬の名前です。ある遠い国の神話の神様の名前で『仮像者』とも言われてます
忍犬ぽいでしょう?
私と同じ日に生まれた子で 一緒に修行してました こないだ亡くなってしまいましたが…」
シュン と、と今度は顔に陰が落ちる
あぎり「久し振りにあの子の声を聞けました… 合格です。今日は見逃してあげます」
没キャラ「本当か? やった!やった!」
あぎり「だけど〜 見逃すだけで調べることはこれから調べますよ〜
あと、今度から呼んだら5分以内に来て下さいね…同じ学校みたいですから」
没キャラ「ええ〜!?そんなぁ(でも、出番がもらえるかもしれないからいいか)」
こうして、没キャラの手綱はあぎりが握ることになったのだった…
一部がはしゃぎ過ぎると余計過疎るぞ
先生、やすニャのいちゃいちゃが見たいです。
別の日の放課後
いきなり没キャラはあぎりに屋上に呼びだされた
没キャラ「ハァハァ… ま、間に合った… な、何の用だ!?」
あぎり「3分…まずまずですね。いきなりですが これを付けてもらいます」
息を整える没キャラの首に何かを取り付けるあぎり
漫画雑誌くらいの大きさのボードがぶら下がっている。大部分が液晶でどうも何かを表示するもののようだ
あぎり「これは 秘伝の忍具『犬語翻訳板』です
犬の鳴き声を人の言葉に翻訳する術が内蔵されているんですよ〜」
没キャラ「それって、バウリン…」
あぎり「『犬語翻訳板』です 非売品ですよ〜」
没キャラ「…で? これで何を? ハッ まさか、私にまた犬の真似を…」
あぎり「お察しの通りです♪ ハイ! スタートぉ〜」
パン と手をたたくあぎり 問答無用!である
没キャラ「…ええと、まずは何すれば?」
あぎり「……」
(うわ、無視かよ!本当に犬語じゃないとダメそうだ…仕方がない)
没キャラ「ワンワン!!(まず何しますか?)」
すると瞬時に液晶に文字が表示される→表示『頭なでて下さい』 ちなみに筆文字である
没キャラ「ハァッ?なにそれ!全然意味ちがうじゃん!」
あぎり「頭ですか? いいですよ〜 いいコ いいコ〜」ナデナデ
優しく没キャラの頭をなでるあぎり
没キャラ(ま、まあいいか…)
あぎり「さあ 次はどうしたいのかな?」
没キャラ「…ワンワンワン!(お腹が空きました!)」
→表示『ボール投げて!』
没キャラ「はぁ?どうなってんのこれ?」
あぎり「それじゃあ… そーれ! 早くとってきなさ〜い」
ポーンと適当にボールを投げるあぎり
かまわん続けろください
SS投稿ってvipとかでよくやってるけどたまにここに投稿してもいい?
聞く前にエイプリルネタはったけどさww
例えばゆのスレみたいにSSが受け入れられる場所もあるしスレで変わるからなぁ
連投スマソ
>>116 長文多量に書き込んで失礼しました… 今度スレ立てできる様になったらそこに続きを載っけることにします
>>117 自分も見たいです…
連投すいません…追記です。載せたのは全体の約3分の1です。そんなわけで躊躇しました。
早くレベルあがらないかな…
SSスレはレズ百合萌えスレにたてていいのかな?
このスレでSSが駄目な場合だがどうだろうか
個別スレは俺嫁の人が多いから行きたくないんだよね
本スレはちょっと趣旨違うし
個人的にはSSスレにしてもいいと思うんだが
二次創作好きも結構いるみたいだし
SS速報なんて板もある
>>121 続きあるなら書いちゃったら?
あんたにってより
>>107みたく過疎ってるなら加速させればいいとか言ってる人に向けて書いたつもり。
無理に盛り上げるぜとはしゃぐのは逆効果だと思うけど
書きたいものがあるのに我慢するってのも違うと思う。
原作が百合として売ってないので百合語るとほぼ妄想寄りだからSSもやってるの多い
それに分けるほど人の絶対数も居ないだろうし、ここでいいんじゃないか
でも、百合SSなのは大前提だからね
まあ長いSSはvipとかでやってこっちにurl張ったりしてもいいのかもな
スレのルールが把握できてないのですまんね
スレによってSSが受け入れられてる場所とそうじゃない場所があるからねぇ
ここは比較的受け入れられてるみたいだし過疎るより全然いいと思うが
というか妄想ひろがりんぐだし個人的にはカモカモ
簡単なシチュエーション言ってくれたら、それのイラストを書こうと思う
↓+3の範囲で
ソーニャをデートに誘うやすな
まずどの程度描けるのかサンプルうpしろよ
雨に濡れまくってやすなに家が近くにあるからシャワー浴びに来なよと誘われやすな家でほにゃららかにゃらら
あぎりさんに亀甲シバリされてるソーニャ
もちろん2人とも裸
135 :
130:2012/04/03(火) 20:08:47.70 ID:NnczSA7u
wktk
俺より全然うまい
期待
期待して待ってるわさわさ
いいソーニャの尻が見られそうだ
140 :
118:2012/04/04(水) 04:23:13.84 ID:RZSyitod
アドバイスありがとうございます ということであぎ×没のSSの続きを投下します
↓↓
ポーンと適当にボールを投げるあぎり
没キャラ「う〜(なんで?)」
→表示『嬉しい!』
没キャラ(ほんとにこれ どうなってるんだ?)
でもしょうがないので ボールを追っかけて(手で)拾って あぎりに渡す
没キャラ「ワウワウ(持ってきました)」
→表示『またやって』
あぎり「それじゃあもう一回 そ〜れ〜」
没キャラ「……ワウワウ(持ってきました)」
→表示『またやって』
没キャラ(同じ言い方で同じ結果だからランダムじゃなさそうだなぁ)
没キャラ「……ウワッホウ(次は何します?)」
→表示『もう一回!』
あぎり「それじゃあもう一回 そ〜れ!」
没キャラ(ハァ…何回やれば…)
ため息付きながらボールを取りに行く没キャラ
何気なくボールに手を伸ばし…が!突如ボールが空中に浮き上がった!
「!!??」いきなりの怪現象にあぜん!!
そして正気を取り戻す前にボールが没キャラ目指して飛んでくる!
ボカッ!
没キャラ「ギャウン!」思わず犬語でリアクションしてしまう!
→表示『なめんなよ!』
あぎり「…忍法『やまだのじゅつ』〜 もう一回いきますよ〜」
没キャラ「ま、待て!何だ今の?超能力?超能力なのか?」
あぎり「忍法ですよ〜 必殺技かもしれませんけど〜 では、いきま〜す」
あぎりの手元が怪しく光る!
するとボール…だけでなく屋上の色々なものが浮き上がる!!
ベンチ バレーボール 小石 エビフライ ナイフ などなど…
没キャラ「んなああ!ナイフはやばい!ナイフはやばい!誰のだよ!いやベンチもやばいけど!」
あぎり「そーれー」
ズガガガガ!!バタリ!
141 :
118:2012/04/04(水) 04:25:24.11 ID:RZSyitod
没キャラ「どっくーんと きたよ…」
ボロボロになりながら…付近に落ちたボールを取り上げる没キャラ
没キャラ「…ワウウウ(どうぞ)、バウウバウワウ(もう休ませて下さい)」
→表示『いいッス』『今度はもっと上手くやるよ』
没キャラ(ああもう…どうにかしてよ)
心底ガックリとする没キャラ
あぎり「そうですね、じゃあ一休みしましょうか」
没キャラ(えっ? 『もっと…』って?あれ?)
壁を背におっとりと座るあぎり ポンポンと自分のふとももを叩いて
あぎり「さぁ どうぞ」
没キャラ「えっ?」
あぎり「どうぞ」と膝のあたりを指す
没キャラ(これは…膝枕ってことか?一体何を企んでいる…?)
いぶかしみながら徐々に頭を下げる没キャラ
そんな心配をよそに しっかり膝枕の状態になる二人
果たしてあぎりの意図は一体?
……膝枕の状態で、しばらく時間が過ぎた 没キャラの痛みも大分ひいてきた
本人の心臓はバクバクして全然落ち付いていないが…
没キャラ(こ、怖い…)
すると、あぎりが優しく没キャラの頭をなでる 本当に丁寧になでている
緊張に震える没キャラをよそに ポツリ と、あぎりが言葉を紡ぎ始める
あぎり「…昔はこうやって…よくあのコと一緒に、修行をしてました…」
没キャラ(あのコって あたしが似てるっている忍犬のことか?)
あぎり「…疲れたり、修行が嫌になった時は 修行場の近くの林に行って 一緒に隠れてサボっていましたね…」
没キャラ(ふーん…)
あぎり「懐かしい…ですね… 師匠に見つかって怒られても… 里から出ても… 同じでしたね… けど… 今はもう…」
髪をなでる手が止まる そしてわずかにだが 手が震えている…
横になっている没キャラがふとあぎりの顔を見上げると 汗か涙か 目元のあたりが閃いた
没キャラ(もしかして 泣いているのか? …なんか、らしくないような… あー、仕方ないなあ)
あぎり「!?」
142 :
118:2012/04/04(水) 04:29:49.27 ID:RZSyitod
没キャラはいきなり起き上がり、驚くあぎりと顔を向き合わせる
傷だらけのままニカッと笑顔を見せて
没キャラ「ワンワン!バウバウ!(気にするなよ!元気だせよ!)」
あぎり「……っ」
とても悲しそうな顔をするあぎり
歯を食いしばる彼女の姿など 今まで何人が見たことがあるのだろうか
没キャラ(そうやって辛い時に励ましてくれること…声…口調…八重歯…キズの形…何もかも似て…)
ギュッ――
思わず、あぎりは没キャラを抱きしめていた
没キャラ「えっ?あっ、ちょ。ワン(おい!)ワン(おい!)おい!(バウ!)」
あぎり「…うぅ…ごめんなさい!…ごめんなさい…あの時…私がもっと、しっかりしていれば…!!」
没キャラ(ごめんって、あの犬に…? そういえばどうやって死んだのか聞いてないな…もしかして、闘いの中で…?)
静かに 慟哭するあぎり
没キャラ(あたしも修行の中で動物を犠牲にしてきたから気持ちは分からんでもないけど…
まいったなあ こういう時は どうしてたっけ…)
その内にあぎりも落ち着いてきた
名残りを惜しむ様に最後にギュッと力を入れて抱きしめてから没キャラから離れる
143 :
118:2012/04/04(水) 04:31:13.97 ID:RZSyitod
あぎり「…ごめんなさい。みっともないところを見せちゃいましたね」
没キャラ「まあ、気にスンナって!ところで その犬は今どこにいるんだ?」
あぎり「どこって… たぶん、(下を指さして)ですかね」
没キャラ「えっ?この学校の中で死んだの?」
あぎり「いえ、地獄ですけど」
没キャラ「…あ〜、なるほど ってオイ!一応愛犬だったんなら(上を指して)天国って言ってやれよ!」
あぎり「でも忍犬ですから〜 それに名前も冥王軍の一員ですし〜」
没キャラ「そうじゃなくて 墓!墓の場所!」
あぎり「ああ、そういうことですか〜 故郷の忍びの里で眠っていますよ」
没キャラ「墓参りには行ってる?」
あぎり「いえ 最近は…行ってませんね」
没キャラ「じゃあ思い立ったが吉日! お参りに行ってきなよ!きっと喜ぶって!」
あぎり「…ふふ そうですね…わかりました。 …それじゃあ、荷物持ちをお願いします」
没キャラ「へっ?あたしも?」
あぎり「当然です 敵の刺客から目を離すワケには行きませ〜ん」
没キャラ「うっ そういえばそうだった…」
あぎり「それに極秘の忍びの里の場所に行けますから、あなたにもメリットがありますよ〜
まあ、帰ってこれるか…コホン。帰って来た時に覚えているかは保証しませんが…」
没キャラ「怖い!!やっぱ行きたくない!」
あぎり「ダメです 諦めて下さいv」
真っ青におびえる没キャラと対象的に、あぎりはすっかり笑顔になっていた―
144 :
118:2012/04/04(水) 04:33:06.72 ID:RZSyitod
それから数日後…
やすな「ねえねえソーニャちゃん!今度こそ家に連れて行ってよ!」
ソーニャ「嫌だ。面倒くさい」
やすな「…もう、いいじゃん別に…連れてってくれたら、晩御飯作ってあげるからさあ!」
ソーニャ「必要無い!!」
やすな「…じゃあ朝ごはん作ってあげる」
ソーニャ「おい、いつまでいる気なんだ…」
やすな「えっ?朝に寄らせてもらおうと思っただけだけど?」
ソーニャ「…っ!!」
やすな「ふーん…ソーニャちゃん家は朝帰りOKなんだ〜どうしよう〜」
ソーニャ「どうもこうも無い!そもそも絶対に!教えん!」
フイとソーニャは外を向いてしまう
やすな「くそう、鉄壁だなあ…」
ソーニャ(まあ、荷物持ちをするんだったら考えてやっても…)ボソッ
やすな「?ソーニャちゃん、何か言った?」
ソーニャ「!…いや、別に…」
やすな「うそだー、口動いてたよー」
ソーニャ「(よく見てんなこいつ…)あー…、空が青いなーって」
やすな「うわ、ポエム!ソーニャちゃん、ついに殺し屋に見切りをつけて、ポエマーになる決意を…!」
ソーニャ「んなわけあるかぁ!!」
ガスッ!
やすな「ぐへぇ!」
ソーニャ「全く…」
静かになるやすなは放置して、再度窓の外へ顔を向ける
今日は全国的に晴天らしく 雲一つない青空が広がっていた
ソーニャ(あいつらもこの陽射しの下にあると思われるどこかの土地の上にいるのか、ねえ…)
一方 どこかの山中
「なあー まだ着かないのかよぉー?」
「ポエマーはないですねえ〜」
「?」
「地獄耳の術♪」
「??」
「…おしまい!」
完
145 :
118:2012/04/04(水) 04:36:44.36 ID:RZSyitod
(おまけ)そこは忍びの里の頭領の部屋。
あぎり「お頭。この者が良い(獣の)香りのする乙女にござりゅ」
没キャラ「マンガ違う!」
了
長文投下すみませんでした! 風がまだ吹いている…
反応余りないみたいだがGJだぜ
あぎりの普段とのギャップと没キャラが良い味だしてた
一カ所のミスらしき部分は…ミスだよな?
BD届いたー
やすニャを鑑賞してくるかにゃー
ソーニャ「……」
やすな「さっきから何書いてるの?って、折部ソーニャだってーー!!ダッサーーーwwww」
ソーニャ「!み……見るなぁ!!」
149 :
118:2012/04/05(木) 00:37:52.03 ID:kIOQxs4b
>>146 thxです。ミスに言われて気が付きました、相当重要なところでミスってしまった…
確かに
>>142の7行目(空の行含めると10行目)はあぎりの心の声です。
悔しいので正しい文章だけ再度書きます(負け惜しみ)
あぎり(そうやって辛い時に励ましてくれること…声…口調…八重歯…キズの形…何もかも似て…)
…さあ2巻だ2巻!!
150 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/05(木) 01:39:21.97 ID:EM7TjY46
ここってシリアスなのはだめなのかな
個人的にはシリアス大歓迎だけど、死にネタとか鬱系なら最初に注意書きしたほうがいいかもしれないな
注意書きあれば大丈夫じゃね
ということでカモカモ!
長いのはSS速報とかでやってurl貼り付けてもかまわんかね
えへへ……かわいい……ソーニャちゃん……犬
悪い犬は躾ちゃうぞーー!ペロペロペロペロペロ
>>148 勝手に先を妄想してみた 先にスマヌと謝っておきます
↓
やすな「なーにw?ソーニャちゃんw?ウチのコにでもなるのーw?」
ソーニャ「いやこれは偽装というか捜査の手を逃れるためとか司法の網の目を抜けるためとか
そのためにとりあえずお前んとこの戸籍をちょっと利用させて貰おうってだけで深い意味は」
やすな「うわ!どっからどうみても違法!やめてよ!!
…だ け ど!
ウチに引っ越すってんなら大歓迎だよ!」
ソーニャ「…いや、住所を移すとかいう事でもないんだが」
やすな「ならば、折部ソーニャさんの捜索願いを出して探しまくっちゃうよ!」
ソーニャ「それはやめろ!」
やすな「じゃーせめてウチに泊まりに来てよ。手厚くおもてなしいたしますので〜」
ソーニャ「し、仕方ねーなぁ…(ドキドキ)」
そして数年後… そこには折部家で式を挙げる二人の姿が!
やすな「ソーニャちゃんが折部家に永久就職することになりました!」
ソーニャ「待て待て待て待て!どうしてこうなった!?」
来週やっと最終回だ……いい百合を期待しよう
>>156 ラスト数分は是非とも「今日もふたりで」をBGMにしながら観て頂きたい
最終話最高だよな
キルミーは良百合アニメだって、そう思っていた俺は間違いじゃなかった…
最終回はお互いどう思ってるのかが良く分かる話
やすなみたいにバカ正直に気持ちをぶつけてくれる子がいたら
いくらウザかろうが無慈悲で鬼のようなソーニャだって心開いちゃうよなぁ
やすニャは稀にみる良コンビだよほんと。高校卒業してもずっと仲良しでいてほしい
やすな「わたしとソーニャちゃんが結婚したらどんな名前になるのかな?」
ソーニャ「ななな、何言ってんだぁ!」
やすな「何焦ってんの」
ウヒャア、二人はいつ結婚するんだ?
なんでやすなみたいなアホに殺し屋バレしたんだろうか
ソーニャのターゲットに運悪く殺されかけた所を助けてもらってたりしてな
支部でソーニャがあぎりさんの忍法で男の子化する絵があったんだけど
違和感無さ過ぎて笑った
声が田村少年だから男体化しても全く違和感がないなw
スレチだ
このスレ的にはだから何だという話ではある
167 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/07(土) 00:47:32.42 ID:C/foj3Ig
「ソーニャちゃんは何やりたいの?」
「別に何でもいい」
やすなの質問に、そっけなく答えるソーニャ。
今日は、放課後の時間を使ってクラス会議が行われている。
議題は『文化祭の出し物について』。クラスで何をやるかについて、あれこれ話し合いをしようというわけだ。
まず、全員に白紙が配られた。そこに、各々が自由な意見を書いていいとのこと。
「うーん、何がいいかなぁ」
やすなが首をヒョコンとかしげる。一方のソーニャは、興味なさそうに早々に書き終えてしまった。
「ソーニャちゃん早いね。何書いたの?」
やすなが聞くと、なぜかソーニャは恥ずかしそうに顔をそむけた。
「……おっ、教えない」
「えーっ!? いじわる言わないでよー! 今すぐカモカモ!」
「黙ってナーミン」
お決まりのやり取りを交わす二人。相変わらず、仲がいい。
「そういうお前は何にするんだ?」
「えっとね、候補は三つあるよ」
やすながソーニャのほうに体を向けて、説明を始める。
「一つ目は『超怖い! 恐怖のお化け屋敷』だよ」
「却下」
まだ詳しい内容を言っていないのに、即答するソーニャ。どこか切羽詰まったように、瞳が小刻みに揺れていた。
「むぅー、ソーニャちゃんは怖がりだから嫌なの?」
「ちっ、違う! ただ、その、ほら、つまり……他のクラスとかぶりそうだろ。それじゃあ面白くない」
「おおっ、そこまで考えているとは、ソーニャちゃんやる気満々だね!」
やすながまぶしいくらいの笑顔で言う。ソーニャは曖昧にうなずくしかなかった。
やすなの説明はまだ続く。
「次はね『犬カフェ』ってやつ」
「……お前、わざとやってないか?」
ジトッとした視線を送るソーニャ。やすなが首を横に振る。
「そんなことないよ! 別に、怖がるソーニャちゃんを見て楽しもうとか思ってないもん!」
「じゃあ、最後の一つは?」
「最後は『実写版ムシキング大会』だね」
「何だ、それ?」
「カブトムシやクワガタを闘わせるの! 迫力あるよー」
ソーニャが右手の拳をグッと固く握り、やすなのあご目がけて振り上げた。
「どんだけドーン!」
「うひゃあ!」
見事にクリーンヒット。やすなが椅子から五十センチくらい浮き上がった。
168 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/07(土) 00:49:46.53 ID:C/foj3Ig
その後、全員の意見が回収され、クラス委員がそれを発表し始めた。
喫茶店やお化け屋敷に意見が集中する中で、こんな意見が出た。
「次は『メイド喫茶』に一票」
クラス委員がそう読み上げると、クラスが一気に盛り上がった。
「それいいかも」「ベタだけどありじゃない?」「コスプレやってみたい」
あちこちから色々な反応が聞こえてくる。
やすながソーニャに言う。
「面白そうだね!」
「そっ、そうか? わ、私は別に興味ないけどな」
微妙に声が上ずっているソーニャ。
その後、あれこれ話し合いが進み、結局メイド喫茶に決まった。
やすなに気づかれないように、ソーニャが机の下で小さくガッツポーズする。
(……よし、いいぞ。これで、あの可愛い衣装を着る名目ができた)
実は、ひそかにメイド服に憧れていたソーニャだった。
会議も終わった帰り道。やすながふとつぶやいた。
「せっかくだからさ、練習しておきたいよね」
「練習って?」
「メイドの練習。ひょっとして、あぎりさんなら衣装を持ってるかもよ。聞いてみて!」
「何で私が……」
そうぼやきつつも、素直に携帯を操作するソーニャ。
「……ああ、私だ。うん。それで、メイド服を……いや、私が言ったんじゃないぞ。やすながどうしてもって言うから、仕方なく」
しばらく会話を続けて、ソーニャが電話を切った。
「どうだった?」
「持ってるらしい」
「さすがあぎりさん!」
「明日、いつもの部屋に置いておくってさ」
どうやら明日、ソーニャとやすなによる二人だけの『仮想メイド喫茶』がオープンするようだ。
忍者服かったところと同じ店で買ったんですね
続きマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
初期設定だとソーニャちゃんは可愛い物好きだったんだっけ?
ひゃっかわい!
さっきvipであぎりさんとソーニャの話があったよ
中の人を百合目線で見たりしない主義だけど
今週のラジオでやすなの中の人が学生時代好きな女の先生がいた話した時はぐっときた
登校シーンで手首外しの時は治しているのに、首締め落としの時はフォローが無いところを
ムッツリソーニャの仕業と考えた妄想文 メイドソーニャお待ちしています
↓
あさ
や「ソーニャちゃん おっは」
首をキュッ やすな「あうっ」 ガクッ
ソ(毎朝私に締め落とされても こりないやつだ。
ま、私はもうすでに背後から触れられても平気なんだがな)
ズルズル…
ソ(さて、私も飽きずにいつも通りに人気の無い路地裏に やすなを連れ込んで…)
――わさわさ わさわさ… いただきます♪いただきます♪…
ソ「ふぅ、さて…今朝はこれくらいにしとくか…よし、(グイッ)、起きろ」
や「はっ!私は折部やすな!ここはどこ? あっ!ソーニャちゃん!おはよう!」
ソ「やっと気がついたか 早くしないと遅刻するぞ」
や「もう!ソーニャちゃんてば!あいさつしたらちゃんとあいさつを返してよね!」
ソ「ごちそ…おはよー」
や「うっわ 雑っ!まったく気持ちがこもってない!こんな清々しい朝なのに!」
ソ(気持ちならさっきお前の身体にすりこんだつもりだが)スタスタ
や「てかなんでこんな狭い所にいるの?って 待ってよーソーニャちゃーん!」
ソ(今朝も ごちそうさまでした)
※閃いたので勢いのまま続き
やすみじかん
や「ねーねーソーニャちゃん! ソーニャちゃんって一日何食?」
私は朝食・昼食・おやつ・夕食・たまに夜食で4〜5回!」
ソ「なんだいきなり…私は平日は朝食・や食・昼食・夕食の4回だ」
↓
や「え?なんで夜食が朝食と昼食の間に?」
ソ「本当は夕食の後…できれば寝る前に食べたいんだが。都合が付かないからその時間帯なんだ」
や「…夜飲むサプリメントとかを朝と昼の間に摂取しているとか、そういうこと?」
ソ「…そんなもんだな」
や「だけどソーニャちゃんが早弁してるとこなんて見た事ないなあ」
ソ「早弁じゃない!(…据膳だ)ボソッ…まあ、見世物でもないし」
や「時間帯をずらしてまで食べてるものって…なんだろう?教えてよ!」
ソ「だから教える様なものじゃない…ただのや食だ」
↓
や「夜食って言ってもいっぱいあるじゃん!」
ソ「や食はや食だ」
↓
や「もう、じゃあ、その夜食ってのを食べないとどうなっちゃうのか教えてよ」
ソ「えっ?……ああ、そうだな、意外に思うかもしれないが…精神が落ち着かない。
や食をとるとスッキリするんだ」
↓
や「へえー 私もその夜食を食べてみたいなあ」
ソ「…!!(やすなが自分を…)ゴクリ…ま、まあいずれ機会もあるさ、その時は、私も…」
や「? ふーん…まっ、夕食の後にその夜食を食べれるように頑張ってね!!」
ソ「…ああ、頑張るよ。地道に頑張る(…そしていつかはお前と共に…)」
や(すな)食クソワロタw
※さらに閃いたので続き(ピンときた人もいるかもしれませんが)
やすみじかん
や「で、ご飯の話だけど。実はどうも最近体重が増えちゃった?みたいでさあ」
ソ「そうか?そうは見えんが。(毎朝触っているけど変わってないぞ)」
や「それでちょっと素食にしよっかなー って思ってるんだ」
ソ「ブッ…ソ、ソ食!?」
や「そう、素食!ってなにそのリアクション!私には合わないっていいたいの?」
↓
ソ「(やすなが私を…)…い、いや、なかなか挑戦的というか、維新的というか…」
や「もー バカにしてる!」
ソ「バカにしてはいないぞ、むしろ望むところではないかと思う」
や「なんでソーニャちゃんが望むところなの… あっ もしかしてソーニャちゃんも
素食につきあってくれるの?」
↓
ソ「えっ?あっ…だ、だから、望むところだと…、そ、それに私は、たまに、夕食の後に
ソ食をとっている。(自分で自分を…だから、多分ソ食だろう)」
や「え?ソーニャちゃん夜食は朝食の後にとってるってさっき言ってたじゃん」
ソ「あ、ああ…や食をとれなかった日や、翌日にや食をとれなさそうな時はソ食を
摂るようにしている」
や「へえー しっかりしてるねえ。ところでその素食ってどんなの食べてるの?」
ソ「え…どんなのって…そ、そりゃあ…そりゃあ…その…や…(やすなを想って…)や…」
や「や…野菜?」
ソ「っ! そうそう! 野菜!なるべくヘルシーなやつ!」
や「をを! ソーニャちゃん、意外や意外、草食系女子ってやつだね!」
ソ「ソー食系女子?なんだそれは!?」
や「聞いての通り 草食な女の子のことだよ、ちょっとした流行りだね
そうかー 草食系になるってのもいいねー♪」
↓
ソ(ソー食な女の子…?ちょっとした流行り…?も、もしかして世間では
私のタイプの様な女子を狙うのが流行っているのか?
そして、やすなはそのソー食系になろうと考えている…?)
や「難しい顔してるねえ…」
ソ(だとすれば、互いに捕食関係…ではなく!完全に相思相愛…?)
ニヤリ
ソ(だが、私とて今すぐに体を許すというわけにはいかん)
ソ「まあ、そう簡単にはいかないだろうな。だが、期待しているぞ」
や「ずいぶん悩んでたみたいだけど… 応援してくれるんだね!ありがとう!!」
ソ「……… ………」
や「でさでさー!……」
ソ(おい!次の話題に移るなよ!私を食べに挑めよ!)
ナイスデスネ
たまらんのうたまらんのう
やすニャー
180 :
176:2012/04/07(土) 22:47:55.99 ID:cbTrb39U
どうもです。これのさらに続きを書いています。(一緒に食事に行こうかという流れで)
スレ立てできるようになったので、立ててそこに投下しようと思ってるんですが
立てる場所ってのは、いわゆるニュー速VIP板が妥当なんでしょうか?
手間は少なくしたいので、どこかのスレの再利用でもOKです。
どなたかアドバイスお願いします。
あと質問だけではなんなので、13行SSを投下していきます。
あぎり「ソーニャ 落とし物〜」
ソーニャ「ああ… 制服のボタンか すまない」
やすな「なに〜?ソーニャちゃんまた落し物〜?殺し屋のクセに物落としすぎ〜w」
ボカッ
ソーニャ「残念だったな、今回はちゃんと名前を書いている」
やすな「えっ…?ボタンに名前?それマメを通り越している様な…
むー でも私もそうした方がいいのかなー」
ソーニャ「…」
やすな「昨日、制服の第二ボタンが外れちゃってて、あちこち探したんだけど見つからなかったんだー
…あー、ボタン代がもったいないなあ」
ソーニャ「鈍いやつめ」
ソーニャ(…いずれターゲットになる物にはマーキングしておくものだろう?)
よくわからんけど、VIPでいいんじゃないかな?
VIPではたまにキルミーssのスレ立ってるし、需要はないこともないと思う
今日はキルミーにゴルゴがまざったSSあったな
クロス系はあれだが立ってたら見に行く
183 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/08(日) 00:20:06.25 ID:fTPiwgGx
>>170のIDに感動しつつ、
>>168の続き。長くなりそうだから、この先どうするべきかなぁ……。
翌日の放課後。忍者同好会の旧部室に二人はいた。
「まさか、ここまで用意しているとは思わなかったな……」
「すごいね」
メイド服が2つ、大きなテーブルに畳まれて置いてあった。
黒を基調とした服に、フリルがたっぷりあしらわれた白いエプロン。胸元の赤いリボンがオシャレだ。
押さえつけてもふくらんじゃうボリュームのスカート。さらに、ご丁寧に白いニーソックスと靴まである。
それだけでは終わらない。
「あっちのテーブルにあるやつは何だ?」
「行ってみようよ」
少し離れたところにあるテーブルには、オムライス・ミートソーススパゲッティ・チョコパフェ・アイスミルクが、それぞれ二つ置いてあった。
脇にはスプーンやフォーク、ケチャップもある。
「まったく、あいつも凝り性だな」
「でも、これなら練習がバッチリ出来るね!」
とりあえず、どういう流れにするか決めるため、二人は椅子に座った。
「まず、お店の名前を決めようよ」
「別に何でもいいだろ」
ソーニャの返事に、やすなが不満そうに頬を膨らませる。
「ダメだよー。何事も最初が肝心なの!」
「……ったく。それで、どうやって決めるんだ?」
「かわいい感じにしたいなぁ。なので、かわいいと思うものを挙げて、そこからチョイスしよう!」
やすなの提案はこうだ。
1. まず、やすなとソーニャがそれぞれ『かわいいと思うもの』を三個言う
2. その中から、お互いに一つずつピンと来たものを選ぶ
3. その二つを組み合わせて完成
(面倒な決め方だな……)
内心そう思いつつも、ソーニャはちゃんと三個考えた。
184 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/08(日) 00:20:51.05 ID:fTPiwgGx
「じゃあ、まず私からね」
やすなが右手の指を一本ずつ折りながら、列挙していく。
「えっと、『ちくわ』・『ちくわぶ』・『折部やすな』」
「安直すぎるだろ!」
飼い犬と自分の名前を言っただけの結果に、ソーニャはちょっぴりふてくされた。
(……私のことを言うかもって期待したのに。……やすなのバカ)
そんなソーニャの気持ちを知る由もなく、やすなが無邪気な笑顔で言う。
「じゃあ、次はソーニャちゃん!」
「はいはい、一つ目は『メイ……』」
途中まで言って、ソーニャは慌てて口を閉じた。
(私がメイド服をかわいいと思っているなんて知られたら、きっとからかわれる……)
そう考えたソーニャは、全然違うものを口にした。
「えっと……『迷彩服』」
「めっ、迷彩服!? 殺し屋さん的な発想だなぁ」
やすながちょっと困ったような表情を浮かべる。
(ふぅ、上手くごまかせたな)
ホッと胸をなで下ろしたところで、二つ目を言う。
「次は『ペン……』」
またもソーニャは口をつぐんだ。
(お気に入りのペンギンのぬいぐるみ……これも言うわけにはいかないな)
そして、さっきと同じように別の物を言う。
「その……『ペンタゴン』」
「アメリカの国防総省!? さっきから発想が殺し屋すぎるよ!」
めずらしく、ソーニャがボケてやすながツッコミを入れるという展開。
すっかりペースが乱れてしまったソーニャは、またも墓穴を掘ってしまう。
「最後は『やす……』」
「えっ、やす?」
やすなの瞳がキラッと輝く。自分の名前を言ってくれると思ったのだろう。
ソーニャは半ば投げやりな気持ちで、そっけなく言う。
「やす……『靖国神社』」
「最後までそういう流れ!?」
やすながガックリと肩を落とす。
その後、メイド喫茶の名前が無事に決まった。
『メイド喫茶 ちくわぶペンタゴン』
「お客さんが来そうにないよね……」
「ああ、私だったら絶対に素通りするな……」
若干ブルーな気持ちになりつつ、いよいよ実践練習に移る。
まだまだカモカモッ!
vipは初めてか?
スレタイのキルミーベイベーのSSは必要ないのとsageじゃなくていい
必ずしもじゃないが行間は一行開けるのが一般的だな
それに勝手に消えると逃亡だと思われるし保守されないとすぐにスレ落ちてしまうぜ
ソーニャちゃん、
行っちゃ駄目だよ!
駄目だよ…
殺し屋なんてやってちゃ駄目だよ…
いつか…
いつか酷い目にあっちゃうよ!
そしたら、私…
ソーニャちゃんと遊べなくなっちゃうよ…
海でスイカ食べたり…
お祭り行って遊んだり…
魚釣りしたり…
クリスマスは一緒に
商店街を見て帰ったよね…
みんな……
できなくなっちゃうんだよ…?
だから…
だから行かないで…
ソーニャちゃん……
↑中々泣けるではないか
190 :
186:2012/04/08(日) 17:20:00.96 ID:RqP4vdXM
>>187 アドバイスありがとうございます。ご指摘通り、vipは初めてです。
改行無しで作っていたのでそのままにしていました。
191 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/08(日) 17:35:36.38 ID:DZeu/GSM
>>188 倫理的なこととかじゃなくて、ソーニャと遊べなくなる!っていうのがいいよね
192 :
186:2012/04/08(日) 17:49:26.27 ID:RqP4vdXM
dat落ちしていました。恥をかいたので、少し頭を冷やしてきます。
SS速報VIPがあるとのアドバイスも見ずにニュー速VIPにルールを理解せず投稿してしまいました。
アドバイス下さった皆様ありがとうございました、そして、すいませんでした…
(件のSSは大体出来上がっていますが仕上げたら今度こそSS速報VIPに載せるつもりです)
最終回は本当にいい百合だった
>>192 vipはなれないときついかもな
このスレみたいに雰囲気いいところじゃないし
速報は確か一ヶ月くらいもつから仕上がって無くても投稿して大丈夫だよ
楽しみにしてるよ
やすニャー
ソーニャ「もう桜が咲き始めているな。風も心地好い」
やすな「ソーニャちゃんおはよう! なに朝から春の風情に浸ってんの?」
ソーニャ「この季節は心が安らぐ。私の荒んだ心を癒してくれる」
やすな「じゃあ私は春の風のようにソーニャちゃんを優しく抱きしめて、癒してあげるね」ギュ…
ソーニャ「……」ギュゥゥ
やすな「んほぉぉぉお゛背ぼね゛お゛れ゛ぢゃう゛ぅ!!」ミシミシ
本スレからの転載なら転載と書いた方が
197 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/09(月) 23:33:54.55 ID:vf0BVbXT
すいません。もう少しで終わるので、ここに書き込みさせてください。
>>184の続き
先にやすなが店員役、ソーニャがお客役を演じることになった。
「よし、着替えよーっと」
やすながシャツのボタンを上から一つずつ外そうとすると――。
「おっ、おい! ここで着替えるのか!?」
ソーニャが慌てふためいた様子で言う。
「えっ? どうして?」
やすなが首をかしげる。ピュアな瞳の輝きが、ソーニャに痛いほど突き刺さる。
ソーニャは気持ちを落ち着かせるように深呼吸してから、やすなに聞いた。
「いや、だって……恥ずかしくないのか?」
「何で? 女の子同士なのに?」
「……まあ、そうだけど。じゃあ、私が後ろを向くから、その間に着替えろ」
そう言って、回れ右をするソーニャ。耳たぶが真っ赤に染まっているのは、恥ずかしさの表れかもしれない。
いつからだろう。ソーニャがやすなを一人の友だちとして以上に、一人の女の子として意識するようになったのは。
ソーニャの小さな胸が、ドキドキと高鳴る。
(どうしてだろう。やすなが着替えるところなんて、体育の時間に嫌と言うほど見てるはずなのに……)
ソーニャが自分に問いかける。きっと、体育の時間と違って「二人きり」というシチュエーションが、余計に意識させるのだろう。
「メイド イン ジャパン メイド イン ジャパン 愛が広がる〜♪」
ソーニャのシャイな気持ちをよそに、やすなはちょっと懐かしい歌を口ずさみながら着替えていた。
数分後。
「着替えたよー」
やすなの言葉を合図に、ソーニャがゆっくりと振り返る。
そこには、可憐なメイドの衣装に身を包んだやすながいた。
198 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/09(月) 23:34:12.37 ID:vf0BVbXT
「似合う?」
スカートの裾をちょっとだけたくし上げながら、やすなが聞く。
ソーニャは少し顔をそむけつつ、そっけなく返事する。
「普通」
「むぅー、つれないなぁ」
やすながフグみたいに頬を膨らませる。心の中では「かわいい」と思っていても、素直に口に出せないソーニャ。
「じゃあ、まずソーニャちゃんがお店に入ってくるところから始めよう」
一度、ソーニャが外に出る。そして、またドアを開けて入った。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
丁寧にお辞儀しながら、やすながソーニャを出迎える。
ソーニャはキョトンとした表情を浮かべた。
「何してるんだ?」
「えっ、ソーニャちゃん知らないの? メイド喫茶ってこういう挨拶するんだよ」
メイド服には憧れていても、実際のメイド喫茶のことは全然知らないソーニャだった。
テーブルに案内されて、椅子に座る。ソーニャはスパゲッティとミルクをオーダーした。
もう一つのテーブルから、やすなが注文の品を持ってくる。
「お待たせしましたー♪ こちら「やすなの愛情たっぷりスパゲッティ」と「白い妖精の涙」です!」
「何だよ、その妙な名前」
「こういうちょっと変な名前がメイド喫茶の特徴みたいだよ。私もそこまで詳しくは知らないけど」
「まあ、いいや。いただきます」
ソーニャがフォークに手を伸ばそうとすると、やすなが「ストーップ!」と言った。
「私がフォークで混ぜ混ぜするね」
「別にいい。自分でやる」
「それじゃあダメなのー! メイドさんが愛情こめて混ぜるから!」
仕方なくフォークを渡すと、やすながやさしく微笑みながら言う。
「おいしくなーれ、おいしくなーれ♪」
ソーニャは軽くめまいがした。
(ひょっとして、私もこれをやるのか……?)
さっきとは違う意味で、胸がドキドキする。スパゲッティの味も分からないくらい、ソーニャは緊張し始めていた。
次はついに、ソーニャがメイドを演じる番だ。
非常にいい
GJ!
関係ないけど誕生日の話の声変わるガスのくだり、やすなとあぎり間接キスしてるよね?
※卒業をネタでSS思いついたのでスキを見て投下
卒業式を目前に控えた、やすな3年生の3月のある日
やすな「ソーニャちゃん いよいよ卒業だね!」
ソーニャ「………」
やすな「卒業しても、一緒に遊ぼうね!色んなところに遊びに行こうね!」
ソーニャ「………」
やすな「…ねえ!ソーニャちゃん!なんとかいってよ!」
ソーニャ「………」
やすな「…ねえ!…ねえってば!!…ねえ!!」
ソーニャ「………」
やすな「…バカ!ソーニャちゃんのバカ!バカ!!バカ!!!」
ソーニャ「………」
タタタ…
男子生徒(おい、折部のやつ行っちまったぞ、追わないのかよアイツ)
女子生徒(大丈夫よ…どーせ雨降って地が固まるわよ)
数日後
やすな「…バカ!ソーニャちゃんのバカ!バカ!!バカ!!!」
ソーニャ「………」
やすな「留年するならそう言ってよ!!」
ソーニャ「……組織が“現役女子高生殺し屋”の肩書きを維持しろって…」
やすな「別に卒業生でもいいでしょ?殺る時に制服でも着てれば?」
ソーニャ「…そういういい加減なのは 信用をなくしてよくない」
やすな「…だったら律儀に毎日学校に通わなくてもいいのに…バカだよこの人」
やすなはナチュラルに留年してるんですね
>>201があまり百合百合していなかったので強引にシリアス風味を付け足して百合っぽくした続き
>>202さん、ご期待に添えず申し訳ない
ソーニャ「………バカで結構」
やすな「今になって認めても遅いよ!…一緒に卒業しようって約束してたのに!」
ソーニャ「そんな約束はしていない…お前が勝手に言っていただけだ」
やすな「…覚えてるじゃん!」
ソーニャ「ああ、覚えている……覚えているさ…」
やすな「ソーニャちゃん!私、三年間…色々あったけど…楽しかったよ!」
…だけど!最後が…最後でこんなのってないよ!」
ソーニャ「最後って分かっているだけまだいいだろ!!!もう私の事は忘れるんだ!!」
やすな(ビクッ)
やすな「そんな言い方…やめてよ…グスッ」
ソーニャ「……すまん…だ、だから泣くなよ…分かった…いいか、よく聞いてくれ。
決めた、お前だけには話しておく、本当の私を」
やすな「…?」
ソーニャ「…実は私、1年の時にも留年しているんだ」
やすな「…へっ?」
ソーニャ「つまり、お前が1年生の時、本当は私は2年生だったんだが、
さっきの理由で留年して二度目の1年生だったんだ」
やすな「…それで?」
ソーニャ「それで…お前と出会って……お前と一緒に三年間過ごしたいと思った」
やすな「!!!」
ソーニャ「…だから1年生と2年生の時は留年せずに進級した。そうすれば三年間は一緒だからな」
やすな「…ソーニャちゃん…」
ソーニャ「…やすな。私はお前といた三年の間、一生分楽しんだつもりだ。
…だから悔いは無い…。やすな、お前はこれからお前の人生を歩んでほしい。
…私から卒業してほしい…」
やすな「…ソーニャちゃん…分かった…」
ソーニャ「やすな…」
やすな「…なんて言うと思った?決めた!私も留年する!…私は来年もソーニャちゃんといたい!」
ソーニャ「バカ言ってんじゃねー!!」
ユリ超アッパー!!
やすな「ぐはぁ!」
女子生徒(ほら、血の雨降って学年が固まった)
男子生徒(…へへ、燃えたろ? いや、萌えたろ?)
204 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/11(水) 00:29:17.18 ID:LBLDCe0Q
めっちゃ長くなってもうた。これで終わりなので許してください。
ソーニャがメイド服を手にして、それをジッと見つめる。
黒のワンピースにフリルの付いた白いエプロンを組み合わせた、スタンダードなメイド服。
休日も制服を着て過ごすソーニャにとって、それはまさに未知の領域だった。
「ソーニャちゃん。早く着替えてよー」
やすなが急かすように手をポンと合わせる。もちろん、やすなはまだメイド服のままだ。
「じゃあ、着替えるから後ろを向いて目を閉じてろ」
やすなをビシッと指差して、指示するソーニャ。
「もう、ソーニャちゃんは恥ずかしがり屋さんだなぁ」
「いいから早く」
やすながクルッと後ろを向く。それを確認してから、ソーニャが小声でつぶやく。
「ああ……本当にかわいいな」
うっとりとした表情を浮かべるソーニャ。かわいい服を見て喜ぶ姿は、どこにでもいそうな普通の女の子だった。
(よし、早速着てみよう)
てきぱきとメイド服に着替えていく。ニーソックスや靴も履いて、最後にカチューシャをつけて出来上がり。
着終えたソーニャは、まずこう思った。
(あぎりの奴、どうして私のサイズを知っているんだ……?)
オーダーメイドかと思うくらい、そのメイド服はソーニャの体にフィットしていた。
あぎりはつくづく侮れないと思いつつ、やすなに声をかける。
「もう大丈夫だぞ」
「はーい! じゃあ、今度は私がお客さん。ちゃんとメイドさんっぽく挨拶してね!」
楽しそうに声を弾ませながら、やすなが教室を出る。
ちょっと緊張モードのソーニャは、背筋をピンと伸ばしてやすなを待っている。
(……あれ? 何て言えばいいんだったかな)
視線を上に向けて、記憶をたどる。あのとき、やすなはどういう挨拶をしていただろう――。
ソーニャがおぼろげに思い出したのと同時に、やすなが入ってきた。
ソーニャは軽く頭を下げつつ言う。
205 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/11(水) 00:29:49.49 ID:LBLDCe0Q
「おっ、お帰りくださいませ、お嬢様」
「まさかの入店拒否!?」
やすなのツッコミに、ソーニャが首をかしげる。
「うん? 何かおかしかったか?」
「微妙に惜しかったよ。でも、ツンデレ喫茶だと思えばアリかもね」
ソーニャがやすなをテーブルへ案内する。
「ご注文はお決まりですか?」
やや固い口調で言うソーニャに、やすながアドバイスする。
「もっとかわいく言わないとダメだよー。メイドさんだから」
「かわいくって……どうすればいいんだ?」
「えっと、たとえば語尾に『ニャン』とか『ピョン』ってつけると、動物っぽくてかわいいかも」
期待に瞳を輝かせながら、やすなが言う。
「なるほどな」
ソーニャも納得したようで、何の動物にしようか考え中。
いい案が思いついたようで、ソーニャが一つうなずいてから、自信たっぷりに言う。
「ご注文はお決まりですカー?」
「……えっ? 何それ?」
「いや、ちゃんとカラスの鳴き声で言っただろ」
「分かりづらいよ! っていうか、何でカラスをチョイスしたの!?」
ソーニャがボケて、やすながツッコむという珍しい流れ。
ただ、当のソーニャはボケているつもりはなさそうだ。
(……ひょっとしたら、ソーニャちゃんって天然なのかも)
やすなはふと、そんなことを思った。
「それで、何にするんだ?」
「オムライスとチョコパフェとミルク!」
ソーニャが大きなお盆に全部乗せて、慎重に運んでいく。
(そういえば、ユニークな名前をつけないといけないんだったな)
ソーニャが一つずつテーブルに置いて、料理を紹介する。
「お待たせしました。まず『ソーニャの愛憎たっぷりオムライス』です」
「何だか怖いよ!」
「続いて『カロリーたっぷりチョコパフェ』です」
「正直なのはいいけど、食べる気が失せちゃうよ!」
「最後に『カルシウムたっぷりミルク』です」
「そのままじゃん! 完全に面倒くさくなってるよね!?」
ある意味、発想がドジなメイドとして人気が出そうなソーニャ。
気を取り直すように、やすなが深呼吸してから、ソーニャにお願いする。
「ソーニャちゃん。そのケチャップで、オムライスの上に文字を書いて!」
「文字?」
「そう。メイド喫茶では、そういうサービスが人気らしいよ」
ソーニャがケチャップを手に取る。
「文字っていっても、何を書けばいいんだ?」
「そうだなぁ……、じゃあ、ソーニャちゃんの私に対する想いを書いて!」
「想い……?」
ソーニャの胸がまたドキッと鳴った。
口下手なソーニャも、文字でなら素直に想いを伝えられるかもしれない。やすなはそこに期待した。
ソーニャが困ったように眉をひそめている。
(私の、やすなに対する想いって……)
無意識のうちに、ソーニャの両手がゆっくりと動く。
最初の文字は英語のエル。次は英語のオー。L、Oときたら、真っ先に想像される単語は一つしかない。
(おおっ、これはひょっとしてラブではなかろうか!)
やすなが笑顔でソーニャを見つめる。
Vを書こうとした寸前で、ソーニャはふいに我に返った。
(……うぅ、ダメだ。やっぱり恥ずかしい)
やむを得ずソーニャは、パッと思いついた英単語を書くことにした。
206 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/11(水) 00:30:07.84 ID:LBLDCe0Q
L、O、A、N。
「……これ、何て読むの?」
「ローン。貸付金だ」
「……むぅー、ソーニャちゃんにとって、私って負担なの?」
ややうつむきながら、潤んだ瞳で聞いてくるやすな。ソーニャは慌てて首を横に振った。
「そっ、そういう意味じゃないぞ。ほら、よく30年ローンとか40年ローンとか言うだろ? それだけ、長いこと一緒にいれたらいいなって意味だ」
「そういうことか! さすがソーニャちゃん!」
納得してくれた様子のやすな。ソーニャもホッと胸をなで下ろした。
全部をペロッと平らげ、最後にソーニャがやすなを見送って練習は終了となる。
「最後は『行ってらっしゃいませ、お嬢様』って言うんだよ」
やすなの言葉に、ソーニャはちょっと驚いた様子。
「そっ、そんなことを言うのか?」
「そうだよ? ちゃんと(感情を)こめて言ってね」
「……ああ、やすながそう言うなら仕方ないな」
ソーニャも覚悟を決めた様子。
「じゃあ、出るね」
ドアから出ようとするやすなのあごに照準を合わせ、ソーニャが(拳に力を)こめて言う。
「逝ってらっしゃいませ、お嬢様」
「あぎゃぁ!」
そのままクリーンヒット。やすなが一メートル近く宙に舞った。
(ああ、これが本当の冥土喫茶かも……)
やすなはそんなことを思った。
GJ! くそうニヤニヤが止まらん!
オムライスのどの部分を指して『愛憎』『愛』なのか気になる所っす(『憎』は『肉』として)
あとSSが交差してしまってすいませんでした
Wやすニャで一気にホクホクです
二人ともGJ!
>>201の「やすなはナチュラルに留年してる」Verです
(前文ラスト→)やすな「…だったら律儀に毎日学校に通わなくてもいいのに…バカだよこの人」
数週間後…
ソーニャ(何度目の始業式だか…そういえば三年前、校門の前であいつと出会ったんだよな…)
ザッ
やすな「おっはよう!ソーニャちゃん!」
ソーニャ「!?やすな?どうしてここに?」
やすな「この格好をみて分からない?」
ソーニャ「…自前のコート?ああ、入学記念に買ってもらったか?
はは、大学生だからって朝から私服を自慢しにくるとは気楽なもんだ」
やすな「チッチッチッ…」
ガバァッ!! 突然、やすなは着ていたコートを広げた!
ソーニャ「ば、ばかっ!お前は露出魔か!そうか春だから!って………お、おい…
それ、ウチの(学校の)制服じゃないか…?」
やすな「良かったね。ソーニャちゃん!女子高生(殺し屋)を続けられて!
でも、実はもっと良い事があったのです!それは今年も私も一緒!ということ!」
ソーニャ「おい!どういうことだ!どういうことだ!?どういうことだ!!!」
やすな「ソーニャちゃんと…遊びすぎ…ちゃった?テヘ!
これぞ、忍法でももうどうにもならなかったの術〜!」
ソーニャ「おい!遊んだって…去年は結構勉強を教えた覚えがあるぞ!」
やすな「…ソーニャちゃんの手のぬくもりしか覚えていませんでした」
ソーニャ「あ゙あ゙?」
ギリギリ
やすな「あっ、指折っちゃダメ!」
ソーニャ「卒業式前のお前の『卒業しても〜』のくだりは何だったんだよ!」
やすな「“今年”とは言っていない!予行練習!」
グイグイ
やすな「あっ、ネクタイひっぱっちゃダメ!」
ソーニャ「すまんつい、貴様をこの世から卒業させる予行練習をしたくなってな」
やすな「練習!練習だよね!!」
ソーニャ「いつでも本番に移行してやるぞ」
やすな「うう、ギブ、ギブ!」
ソーニャ「…反省しろ!そして今年こそちゃんと卒業しろよ!!!」
やすな「でも…ソーニャちゃんがまた留年するなら私も…ゴニョゴニョ…」
ソーニャ「っ!!バカなマネはするな!いいか!卒・業・し・ろ・よ!!」
やすな「はーい… じゃ、ソーニャちゃん!」
ソーニャ「なんだ!?」
やすな「今年も一年 よろしくね!」ニコッ
ソーニャ「(ドキッ)…別に、よろしくするつもりは、な、無い」
やすな「あー、もう!素直じゃないなあ!」
ソーニャ(参った…このままじゃ…私がやすなから卒業できなくなってしまう…)
数ヶ月後
担任「えー。教育実習に来た先生を紹介します。呉織あぎりさんです」
あぎり「皆さんこんにちは〜 呉織あぎりです〜」
やすな・ソーニャ「!?!?(学年無視の術!?)」
もしソーニャちゃんとやすなが2.5次元化されたら……ニヒヒ
アニメのあぎりさんの家で3人お泊りっぽいカットがたまらん
アニメ終了と同時に過疎っちゃったなー
燃料も望めそうにないし
まだまだ終わらせないよ!
まだまだカモカモカモカモカモカモカモッ!
215 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/14(土) 00:52:10.58 ID:XE51BKGJ
「……引っ越し?」
いつもの帰り道。それは唐突に告げられた。
「……うん。親の仕事の都合で」
やすなが静かに言う。ソーニャの瞳に、やすなの横顔が映った。
ソーニャはあくまで平静を装いながら聞く。
「どこに行くんだ?」
「えっと、○○県の△△町ってところ。知ってる?」
ソーニャが小さくうなずく。
「ずいぶん遠いな……」
「そうだね」
前を向いたまま返事する。やすなはわざと、ソーニャの方を見ないようにしていた。
ソーニャの顔を見て、自分の感情を抑えられる自信がなかったからだ。
そしてそれは、ソーニャも同じだった。
結局、そのまま二人は一言も交わさないまま、この日は別れた。
翌日の朝。やすなが転校することを、担任の先生が生徒たちに話した。
突然のことに驚くクラスメイト。ただ一人、事前に聞かされていたソーニャだけは、表情を変えなかった。
(……本当に行っちゃうんだな)
それでも、実際は必死にさみしさを押さえつけている。胸がチクリと痛んだ。
ホームルームが終わって、授業が始まる。先生の話なんて、頭に入ってこなかった。
お昼休み。二人は久しぶりに屋上に行くことにした。
他に誰もいない、二人だけの空間。心地よい風が、二人の髪を揺らしていた。
「ソーニャちゃん、今日もパンなの?」
「ご飯はあまり好きじゃないからな」
そう言って、焼きそばパンをほおばる。何気ない時間が、今はとても大事に思えた。
お昼を食べ終え、やすなが空を見上げながら言う。
「空って、きれいだよね」
「急に何だよ」
「ううん、ただ思っただけ」
やすながそっと微笑む。ソーニャはまた、胸の痛みを覚えた。
(お前だけでも、ここに残れないのか……?)
シャイなソーニャは、口に出せずに心の中で問いかけるしかなかった。
やすなはそれに気づく由もなく、空を眺めていた。その表情は、どこか悲しげだった。
216 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/14(土) 00:52:46.68 ID:XE51BKGJ
さらに翌日。やすなの最後の登校日。
「――本当に今まで、ありがとうございました」
帰りのホームルームで、やすながお別れの挨拶を述べた。
クラスメイトから寄せ書きと花束を渡され、惜しみない拍手を送られる。
涙は見せなかった。やすなは、最初からそう決めていた。
(最後は、絶対に笑顔でお別れしたい!)
やすならしいとびっきりの笑顔を見せて、教室を後にした。
下駄箱で靴に履き替えていると、後ろから聞きなれた声がした。
「やすな」
そう呼ばれて、やすなはすぐに反応できなかった。
(いつもはお前って呼ぶくせに、最後に名前で呼ぶなんて……反則だよ)
ゴミが入ったふりをして、やすなが目元をぬぐう。
振り向くと、ちょっと照れくさそうにはにかむソーニャがいた。
「一緒に帰るか?」
「……うん!」
並んで校舎を出る二人。心なしか、二人の間が、いつもより近いように感じられた。
「すっごい面白かったんだよ!」
「どこがだよ。全然面白くないだろ」
「むぅー、ソーニャちゃんはクールすぎるよ!」
「はいはい」
二人はあえて、引っ越しのことは触れずに歩いた。これまでのように、他愛もない会話に花を咲かせている。
いつもと違うところと言えば、二人が歩幅をすごく小さくしていること。
ほんの少しでも、一緒にいる時間を長くしたい。その思いの表れだった。
(……ずっとずっと、この時間が続けばいいのに)
やすなが思う。きっと、ソーニャも同じはずだった。
217 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/14(土) 00:53:10.62 ID:XE51BKGJ
それでも、時間はゆっくりと、しかし確実に過ぎていく。
二人はとある交差点に差し掛かった。いつも、二人がそれぞれ反対方向の道に別れる交差点。
「ソーニャちゃん」
やすながそう言って、立ち止まる。ソーニャも足を止めた。
そして、お互いに顔を向い合せる。まず、やすなが話し始めた。
「私ね、ソーニャちゃんといる時間が一番楽しかったよ」
ソーニャは何も言わず、ジッと聞いている。
「本当は、さよならなんてしたくないよ……。でも、また必ずどこかで会えるよね! ソーニャちゃん、今までありがと!」
涙をこらえつつ、やすながソーニャの小さな手を握る。
ソーニャはそのまま、やすなの体を引き寄せてギュッと抱きしめた。
「えっ!? そっ、ソーニャちゃん!?」
目を丸くして驚くやすなに、ソーニャが言う。
「……お礼を言うのは私の方だ。こんな私と友だちになってくれて、本当にありがとう」
ソーニャの肩が小刻みに揺れる。もはや、感情を抑えることができなかった。
「……ずっと不安だったんだ。殺し屋の私は、きっとクラスでも一人きりになるんだろうって」
「ソーニャちゃん……」
「でも、やすなはいつも私と一緒にいてくれた。私にとっても、やすなといる時間が他の何よりも楽しかった」
それを聞いて、やすなの頬を涙が伝った。やすなにとっても、その言葉が何よりも嬉しかった。
「……大好きだ、やすな」
「……私も大好きだよ」
やすなの背中が見えなくなるまで、ソーニャはずっとその場にたたずんでいた。
苦笑いを浮かべながら涙をぬぐう。
(……まったく、泣くなんて私らしくもないな)
これ以上、涙がこぼれないようにソーニャは上を向いた。
ソーニャの潤んだ瞳に、夕焼け空が映る。
(ああ、やすなの言うとおり、空ってきれいだな……)
きっといつかまた、同じ空の下で会える。ソーニャはそう思った。
>>215〜217 ナイスですねー ナイスですねー
このスレ過疎ってる?のかもしれないが、やすニャというか百合っぷりが本スレやキャラスレで
公認?というか浸透しているのは間違いないと思うから、分散しているのだろう…か?
百合的な割と過激な変態級レスも、やすなちゃんやソーニャちゃんが代弁する手法がやりやすいのか
本スレやキャラスレでも見られるっていう状況である
つまり何が言いたいか、よくわからなくなったが、
このスレはキルミー百合の中心で在っていただきたいと願うばかりです
219 :
203:2012/04/14(土) 01:53:47.90 ID:IbSTydV2
何書きこんでたんだ俺は…
>>203の続き(完結編?)を投下。妙な間が空きましたが…
ソーニャ「私につられて一年を無駄にしてどうする!?バカな考えも大概にしろ!
私の事はもう…忘れるんだ」
やすな「…忘れる…?そんなこと本気で言ってるの…?ねえ…ソーニャちゃん…?」
ソーニャ「……バカなら、忘れるのだって簡単だろ…っ!」
やすな「…どうして…そういうこと…言うの…?…私…私…バカァ!!」
タタタタ…
ソーニャ「お、おい!あいつ、本当に何考えてるんだ…!?」
いつもの空き教室
やすな(初めて私と、ソーニャちゃんと、あぎりさんが揃った場所…)
教室はとても静かだ その中心でやすなは佇んでいる
やすな(ここで、全部忘れよう…)
そう決めると、自然と涙がこぼれ始める
そして…
やすな「うわーーーーーーん!!うわーーーーーーーん!」
やすな(忘れてやるぅ!ソーニャちゃんのことなんか忘れてやる!)
子供の様にやすなは思いっきり泣き続ける
涙と叫びに思い出を込めて、この教室で捨て去るのだ
タタタタ…
ソーニャ(やすなの声?…叫び!?あの教室からか!)
ガラッ
ソーニャ「おい!やすな!?…おい、何やってるんだ!」
やすな「うわーーーーーーーん!!」
教室の真ん中で泣き続けるやすなをソーニャは後ろからはがい締めにする
ソーニャ「なにやっているんだ!?落ち付け!!」
やすな「何って!忘れてるんだよぉ!ソーニャちゃんとの思い出を!」
ソーニャ「はぁ!?なんでそんなことする必要がある!」
やすな「だって忘れろってさっき言ったじゃない!
それに、ソーニャちゃんとはもう私と会いたくないんでしょ?
だったら今までの記憶なんかいらない!殺し屋の友達なんかいない!」
ソーニャ(殺し屋の友達なんか、いらない…!)
出会った当時であれば、何とも思わなかっただろう
しかし…今となって、彼女の心に自分が残らないという事態は…辛すぎる…
ソーニャ「やすな、落ち付け… そ、そういう意味じゃないんだ
私の事は、ということだから、留年したことは忘れてくれという意味で…」
やすな「嘘だー!そんな言い方じゃなかったもんー!!」
ソーニャ「嘘じゃない!本当だっていってんだろ!ええい!!」
ビシバシ!
ソーニャの往復ビンタ!
やすな「うぁはぶぅ!」
ソーニャ「落ち付け… 落ち付いてくれ… 頼む… 私の言い方が悪かった 悪かったよ」
やすな「…ソーニャちゃん、分かってくれた?もう忘れろなんていわない?」
ソーニャ「ああ、言わない」
やすな「じゃあ 私が卒業しても一緒に遊んでね!」
ソーニャ「それは……善処する」
やすな「全く…悔いが無いなんて言っておきながら、忘れられるのが嫌なんてねー ぷぷぷ」
ソーニャ「っ!!!!…お、お前は!お前はどうなんだよ!
私に忘れられても…平気なのか?」
やすな「私?平気だよ!」
ソーニャ「なっ…!」
やすな「だって私、ソーニャちゃんとなら何度でも友達になれる自信があるから!」
ソーニャ「!」
かああぁ…(顔がそりゃあもう赤くなる)
ソーニャ(やすならしい…だが、確かにこいつならやりかねん)
ソーニャ「…分かった。やすな…約束しよう、私は何年かかっても必ず卒業する…そして…」
やすな(ドキドキ)
ソーニャ「必ずお前と同じ大学に行くから、待っていてくれ」
やすな「…うん!待ってる!」
ソーニャ「で、お前の進学先ってどこだっけ?」
やすな「ひどい!覚えててよ!」
数年後…
ソーニャ「本日も快晴なり!私はソーニャ!今日から殺し屋女子大生!」
ソーニャ「時間がかかったがとうとう私も大学生…!一刻も早くやすなとキャンパスライフを…」
声「ソーニャちゃーん!ソーニャちゃーん!」
相変わらずの呼び方で、やすなが勢いよく駆け寄ってくる
やすな「ソーニャちゃーん!」
ソーニャ「おおやすな!待っていてくれたのか!…って、勢いつけすぎじゃないか?」
やすな「ソーニャちゃーーん!」
ソーニャ「やすなっ!!」
抱きッ ぎゅうっ
やすな「ソーニャちゃん!待ってたよ!勉強教えて!」
ソーニャ「(待っていた!!分かってはいるがこれは)嬉し…って、勉強?」
やすな「うん!ちょっと色々ヤバイ!助けて!離さないよ!マジで!!」
ソーニャ「久し振りでそれはなんだ!てめーーー!!!」
ギリギリギリッ!!!
やすな「おうっ!ダメ!でも離さない!」
ソーニャ「つーか、お前今何年生だよ!まさか同じじゃないだろうなー!」
やすなが現在X年生なのか…?答えはご想像の中にある!
>>218 この板ではまだ人がいるほうだがな
個別スレは俺嫁厨が多いからここに非難してるやつもいるかもな
222 :
192:2012/04/14(土) 10:24:11.16 ID:ZjqAX95v
223 :
192:2012/04/14(土) 13:24:59.42 ID:ZjqAX95v
投下し終えました。ああこっぱずかしいぜ!です。
>>213 SSのネタはガンガンでてくるんですが、書く腕と頭が追いつかないので
地道に書いているのがここに一人います…
ブラーヴォ!
素晴らしい
もうすぐここでの任務が終わろうとしている
用が終わればいつも通り去るだけのことなのに
なぜかいつもとちょっと違う感じがする
ここには少し長くいすぎたかもしれない
あさ
いつものように覚えの悪い奴が後から手を伸ばしてきた
当然羽交い締めにしてやった
こいつやわらかいな・・・・
それにちょっと良い匂いがした
ばかな わたしは何を考えてるんだ
別の日の昼
焼きそばぱんを食べる
「ソーニャちゃん
わたしたちいつまでこうしていられるのかな」
「もうすぐ任務も終わる そしたらさよならだ」
その言葉にやすなの顔から笑顔が消えた
「ごちそうさま・・・・」
なんだろう 今モヤっとした
ついに明日は帰国の日
公園で遊ぶこども達を見ている
荷物も片づけ終えたしあとは帰るだけ
でもなにか忘れ物をしているような気がするのは何故だろうか
「じゃあね〜」
「ばいば〜〜い」
そんなやりとりを見て抑えきれない気持ちと一緒に涙があふれてきた
わたしは・・・やすなと離れたくないんだ
なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう
やすな やすな やすなっ やすなっ!
わたしの軽くなった心に合わせるように駆け足になる
「やすな!大事な 話があるんだ」
「この先もずっと、わたしと一緒に
来てくれないか?」
「ソーニャちゃん・・・・・」
「女同士で何言っちゃってるの・・・・きもちわるい」
えええええぇぇぇぇぇ
え?
やすなはそんな事言う
そりゃアンタ やすなはあぎりさんから事前に通達されているから
気を強く持って 精一杯強がっているセリフなんすよ
いや、公園のこどものセリフとも考えられる
…とフォローする自分の脳みそorz
ソーニャ「今日もやすなのねんどろいど化の為にグッスマの投票をしないとな」
キルミーとねんどろいどの相性は良いだろうな
次回はさらなる問題作を用意してるよ!
・・・というか、スレ違いでは?
235 :
130:2012/04/15(日) 15:44:13.10 ID:2dlz81Z4
かなり遅くなったけど、
>>133がやっと書けたよ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2866871.png 突然の雨でびしょ濡れのソーニャとやすな
やすなの家が近いということで雨宿りをさせてもらうことになったが
びしょ濡れの冷えたままでは風邪をひくと、やすなが風呂に入ろうと誘ってくる
二人一緒に入るのは恥ずかしいので、ソーニャは、やすなの後でいいと言ったが
大きなくしゃみをしてしまったこともあり、結局二人一緒に入るということになってしまった
やすなはとっとと服を脱いで風呂に入ってしまったが、緊張したソーニャは風呂場の外で固まってしまった
「やっぱ私は後でいい!」
そう言ってソーニャは一度脱いだびしょびしょの制服を着なおそうとするが、すぐさまやすなが風呂から飛び出てくる
「何言ってるの!? というかもう服脱いでるじゃん! はやくおいでよー」
と、やすなはソーニャの腕を引っ張ってくる
「ま、まだリボン付いてるし・・・」と言いソーニャは抵抗するが、やすなは聞く耳を持たない
「お前!いい加減に・・・!」とこぶしを振り上げたところで、足を滑らせたやすなに引っ張られ
思いっきりやすなの上に乗っかってしまったソーニャ
力尽きた
即保存した
おいアヒル
いいケツだ
ごちそうさまでした
「見て!ソーニャがやる気よ!」
「頼むぞ!ソーニャ!」
ナイスですねー GJですねー
241 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/15(日) 17:02:30.05 ID:FmvbJlNi
絵やべええええええええええ!まじ最高!
スルーされてたらどうしようかと思ってたから反応があってよかった
できれば誰か
>>235の文章書き直してくれたりしたら超うれしい
>>242 続きが気になって仕方ない
SS面白かった!
絵も最高だ!ヒャッホウ!
>>245 イメージと違ったらゴメンよ
ついてない
こんな日に限って傘を持ってきてないなんて
校舎の入り口でどうしようか考えてる所にやすながやってきた
「どうしたの?ソーニャちゃん 傘持ってないの?」
「ああ・・・」
「へっ こんな日に傘持ってきてないなんて!傘ならちゃんとここに」
「ぁぁ・・・・・わたしも忘れてきた」
「じゃあわたしのうち近いから雨宿りしていきなよ ね」
「いや・・わたしは」
「いいじゃない 遠慮しないでカモカモ!」
人の家に招かれるなんて何とも言えない気分だ
自分の家には招くことが出来ない後ろめたさもあるんだろうか
他人とのつき合いには一線を引きたいのに
特にこいつとは
やすなの家は近かったがついた頃には二人ともびしょぬれだった
「ソーニャちゃんお風呂沸いたよ 一緒にはいろうよう」
「いや、わたしはあとで・・くしゃっ!」
「ほら 濡れたままじゃ風邪ひいちゃうよ?」
そう言ってやすなはぱっと服を脱いで湯気で曇った扉を開いて入ってしまった
(どうすりゃいいんだ 他人と風呂にはいるなんて 下着も・・・脱ぐんだよな)
しばらく天井を見上げたあと、渋々ながら服を脱ぎ始めた
「やっぱ私は後でいい!」
そう言ってまだ水滴のしたたりそうな制服を着直そうとするが
すぐさまやすなが風呂から飛び出してきた
「何言ってるの!? というかもう服脱いでるじゃん! はやくおいでよー」
やすなは腕を引っ張ってくる
「ちょっ まて! ま、まだリボンついてるし・・・」
「いいからいいからぁ」
そんなやすなのあまりのしつこさに拳を振り上げてしまった
「お前!いい加減に・・・!」
やすなが足を滑らせる所までは覚えてるがそのあとはもうわけがわからない
気づいたときには
仰向けになったやすなと 馬乗りになっているわたし
「そ・・・そーにゃちゃん?」
そんな目で見るな・・・我慢してるんだから
でももう
戻れなくてもいいかな
>>247 おぉ、ありがとう
まさにこれ!こんな感じにしたかったんだ
>>247 なんかもう今日はお赤飯ですよ
>>245 三角関係の方ですか?投げっぱなしENDにしたツケが回ってきましたが、頑張って考えてみます
お赤飯うめえ
素晴らしい
252 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 00:40:20.39 ID:pEEPekAx
百合じゃないけど、何となく思いついたので失礼します。
『ミルキーベイベー 番外編』
「ソーニャちゃん! いいもの持ってきたよ!」
「はいはい、よかったな」
教室に入ってくるなり、やすなが満面の笑みでソーニャに告げる。
しかし、ソーニャは机に頬杖をつきながら、華麗にこれをスルーした。
「もう、ちゃんと見てよー!」
ソーニャの肩を前後に軽く揺らして、何とか振り向かせようとする。
「いったい何だ?」
「じゃじゃーん! ミルキーステッキー!」
何やら杖らしきものを持った右手を、高々と掲げる。
ソーニャはそれに見覚えがあった。
「おい、それって……」
「そう。木曜の夕方に放送してるアニメ『ミルキーベイベー』のグッズだよ。素敵でしょ? ステッキだけに」
やすなが椅子に座って、ステッキを机に置いた。
『ミルキーベイベー』は、魔法の国からやってきた魔法使いが、あれこれ奮闘するという、よくあるストーリーのアニメ。
ただ、その普通っぽさが逆に新鮮だったようで、わりとヒットしているらしい。
現にソーニャも、そのアニメは見たことがあった。いや、もっと言えば――。
(……ああ、やっぱりこのステッキいいなぁ。微妙なデザインがたまらないよな)
ソーニャは『ミルキーベイベー』の大ファンで、毎週欠かさず見ているのだった。
夢中になったのには、ちゃんと理由がある。
ヒロインがやすなに似ているからだ。ショートカットの黒髪で、いつも元気いっぱいなキャラ。 しょっちゅうひどい目に遭っても、決してめげない姿は、やすなそのものだった。
ソーニャはそのヒロインに感情移入してしまい、それでつい見てしまうのだ。
「ソーニャちゃんは、このアニメ見たことあるの?」
「ばっ、バカなことを言うな。そんなもの見たことない」
ちょっと頬を赤くしながら、首を横に振るソーニャ。
やすなはつまらなそうに口をすぼめる。
「ちぇっ、もしソーニャちゃんが見てたら、変身シーンをやってもらおうと思ったのに」
ソーニャの小さな胸がドキッと鳴った。
253 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 00:40:44.86 ID:pEEPekAx
(……いや、大丈夫だ。やすなが知ってるはずがない)
実は、放送日の夜は必ず自分の部屋で変身シーンを再現するなどの『ヒロインごっこ』をしているソーニャ。
殺し屋がアニメのヒロインに憧れているなんて、絶対に知られてはならない。
ソーニャの数ある秘密事項の中でも、これはトップシークレットだ。
「机の中に入れておくから、もし見たかったら好きに出していいよ!」
そう言って、やすながステッキを机に入れる。
ソーニャは興味なさそうに顔をそむけた。やすなに気づかれないように、時々チラッと横目でステッキを見ているのだけど。
放課後。適当におしゃべりしていたら、いつの間にか教室には二人だけになっていた。
「そろそろ帰る?」
「ああ」
「じゃあ、トイレ行ってくるから少し待ってて」
やすなが教室を出る。ふと、ソーニャは朝のシーンを思い出した。
(……今なら、誰も見てないよな)
ソーニャがやすなの机からステッキを取り出す。いつもテレビの中で、ヒロインが魔法を出しているステッキ。
ソーニャは教室をザッと見渡して、誰もいないことを再度確認した。
緊張で高鳴る胸に手を当て、気持ちを落ち着かせる。
そして、大きく深呼吸してから、決め台詞を口にした。
「我闇を滅ぼす者なり! 天と地の精霊よ、我が刃に光を示せ!」
天まで届けと言わんばかりに、ステッキを握った手を高々と掲げるソーニャ。
その表情は、満足感たっぷりだった。
(……いい! すごくいいぞ、これ)
254 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 00:41:05.94 ID:pEEPekAx
テンションが上がってきたソーニャは、続いて魔法の呪文を唱える。
「これでとどめだ! ミルキー魔法『南無阿弥陀仏アーメン!』。はああっ!」
ものすごく微妙な名前の魔法。でも、これがソーニャ的にはカッコいいらしい。
フッと微笑んで、自分に酔っているソーニャ。
しかし、その表情も一瞬で凍りつくこととなった。
「……ソーニャちゃん?」
パッとドアの方を見ると、やすなが申し訳なさそうにたたずんでいた。
ソーニャは無言で固まってしまった。恥ずかしさが体の奥から一気にこみあげてくる。
しばし、お互いに無言の状態が続いた。
やがて、気まずそうにやすなが口を開く。
「えっと……、あっ、そういえば用事を思い出したよ。先に帰るね。バイバイ」
棒読みでそう言って、そそくさと廊下を歩いていく。
一人、ポツンと取り残されたソーニャは、携帯を取り出して電話をかけた。
「……もしもし。ちょっと聞きたいことがある。天然由来の成分で、記憶があいまいになるような薬はないか? ……ああ、無いのか。いや、いい。うん。じゃあな」
電話を切って、ハァっとため息をつく。
(明日からどうしよう……)
やすなとどう接すればいいのか、考えるだけで頭が痛くなってきた。
(いっそ、銃をステッキに持ち替えて、ファンタジー路線の殺し屋を目指そうかな……)
そう思ったのとほぼ同時に、五時のチャイムが鳴った。
(あっ、もうこんな時間か。早く帰らないと)
ステッキをやすなの机に戻してから、ソーニャも教室を出る。
今日は木曜日だった。
やすななら一日そのことでからかってすぐに忘れてくれるはず!
なんだかんだでやすなはソーニャちゃんに優しいからね!
GJ!
急に下手糞になったね
どうしたの?
荒らし?
GJ!問題ないと思う。
なぜなら、茶髪天然+ガッツの魔法少女とケンカしながら、極めて百合なレベルまで仲が良くなる
金髪ツインテ黒リボン+武器が刃物の魔法少女がいるからさ!(2期までなら体型も同類)
明らかに変なのに、新しいIDで次々GJ!連呼してかえって白々しい
すみません
>>258は片付けておきます
荒らしはNGして気にせずみなさんがんばってください
自分が変なSSで荒らしてること指摘されたから、今度は相手を荒らし呼ばわり?
ID変えてる証拠もなければ自分一人の価値観で全てを計り
自分の好みに合わないものは全て「変」扱いか
他がGJしている以上少数派のID:wzaX5Uat一人がスレ閉じて見なけりゃそれで解決する問題だわな
あとID変えると言ったところでわざわざ一日に何回も書き込みに来るようなところじゃねーだろ
価値観も何も別人が書いてるのは一目瞭然だから
価値観とか関係ない
下手糞と書いたのは俺の価値観を持ち込んでいたのでその点は謝る。
ただ別人が書いた作品であるのはバレバレ
別人が書いたところで問題はあるまい
お前も謝ったようだし二度とこのスレを開かないように気をつけろよ
過疎らないように努力してる奴等を貶すような子供じみたことはしないようにな
それじゃ元気でやってけよ!
>>262-263 そもそも毎回のSSが同一人物であるという証拠もなければ
仮に別の人間が書いていたとしても
別にこの板は特定の人以外は書いてはいけないなんて決まりはないので
別人だろうがなんだろうがまったく問題ないわけで
その上でまだ文句あるんならもうスレ閉じるしかないんじゃないかな
ID:wzaX5Uatだけのスレじゃない
気をつけろ?
あんたのスレじゃないんだよ。
しかもあんたに謝ったわけではない。
それとも書き手はやっぱりあんたで自演でフォローしてたのを
ついポロっと言ってしまったのかw
このスレは馬鹿レズホイホイです。
馬鹿なレズが簡単に釣れますwww
ほらw
↓
ぶひーっ
このスレは馬鹿レズホイホイです。
馬鹿なレズが簡単に釣れますwww
ほらw
↓
ぶひーっ
>>252 この板は昔からSS嫌いの下品な構って板荒らしが居るからsageるほうがいいよ
メール欄に半角小文字でsage記入
平日は特に深夜〜朝と15時前後
休日は一日中
このスレは馬鹿レズホイホイです。
馬鹿なレズが簡単に釣れますwww
ほらw
↓
初SS
やすな「おはよー!ソーニャちゃん!」
ソーニャ「ん」
やすな「今日もいい天気だね!」
ソーニャ「ん」
やすな「…」
ソーニャ「…」
やすな「…ソーニャちゃん、大好きだよ!愛してるぜベイびー!」
ソーニャ「…朝からなに言ってるんだ?お前は」
やすな「なにって…愛の告白に決まっているではないか!」
ソーニャ「バカバカしい。そんなこと大声で言ってよく恥ずかしくないな」
やすな「だって本心だもん!別に恥ずかしくなんかないもんねーだ!っていうかバカって言う方がバカなんだよ!ソーニャちゃんのばぁーか、ぶぅわーか!」
ソーニャ「…」
やすな「あ、あれ?…な、なんか言ってよ…」
ソーニャ「あ」
やすな「くそぅ…!」
ソーニャ「…」
やすな「ソーニャちゃん!お昼一緒に食べよう!」
ソーニャ「ん」
やすな「わざわざ毎回屋上に誘うなんて、屋上フェチなの?ソーニャちゃん!」
ソーニャ「別にそんな変な趣味は持ってない。というか誘ってないし。元々私は1人で食べたいから屋上に来てただけでいつの間にかおまえが勝手に付いてくるようになったんだろ」
やすな「まーたまたー!照れちゃって!んもーかっわいいー!ほんとは私と一緒にお昼食べるの嫌いじゃないんでしょ!?ソーニャちゃん大好き!愛してるよっ!」
ソーニャ「またそれか…。なんなんだよ今日は。というか照れてなんかない」
やすな「べっつにー?いつもは想ってるだけだったからなんとなく今日は口に出してみただけー。ほんとは嬉しいんでしょ?ほれほれ♪」
ソーニャ「べつに」
やすな「フッ。つれないお嬢ちゃんだぜ!」
ソーニャ「……」
文字数制限がシビア
やすな「ソーニャちゃーん!一緒に帰ろ!」
ソーニャ「ん」
やすな「今日も学校楽しかったね!」
ソーニャ「ん」
やすな「ソーニャちゃんは今日なにか楽しいことあった?」
ソーニャ「ん?…んー…。特に」
もう少しまとめられない?別に間開けなくても読めるし
1レスにもっと詰め込めるでしょ。
やすな「え゙!?今楽しかったって言ってたじゃん!」
ソーニャ「なにもないってことが平和で楽しいよ」
やすな「??…よくわかんないや!とりあえず私と一緒にいるから楽しいってことだよね!いやー照れますなぁ!」
ソーニャ「……」
やすな「あれ!?当たってた!?図星!?ねぇソーニャちゃん!」
ソーニャ「さぁな」
それができないから困ってる
やすな「んもー!素直じゃないなぁー!ソーニャちゃんはっ!」
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「……」
やすな「…好きだよ?ソーニャちゃんっ!」
ソーニャ「……」
やすな「…ねぇ、ソーニャちゃん。手、つないだら…怒る?」
ソーニャ「……」
やすな「ソロ〜…」ギュッ
ソーニャ「……」
やすな「あれ?防衛しないの?!」
ソーニャ「……」
ソーニャ「……」ニギニギ
やすな「!……なんだか今日はよわっちぃ反撃だね!ソーニャちゃん!」
ソーニャ「べつに」ニギニギ
やすな「ふーん♪」
ソーニャ「…なんだよ」
やすな「べっつにー?」
ソーニャ「……」
やすな「大好きだよ?ソーニャちゃん♪」
ソーニャ「…あっそ」ニギニギ
おわり
ニギニギいいなぁi
すいませんどなたか
>>235再うpお願いいたします
レスだけ無駄に消費した駄作だな
次に期待!
///だのカァァだので露骨にデレさせない所は評価したい
よかった
SS作者さんはあまり周りを気にせずどんどん書き込んでほしいわ
292 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 21:22:04.82 ID:eAv5jVcv
こんなに下手だとチンポも勃たないだろ・・・
何のため、誰のための投稿?
ニギニギ で終わり?
てゆうかこのタイミング
明らかに昨晩の荒らしが書いてるだろ
気づけよ
SS嫌い荒らしはゆるゆりスレにお帰り下さい
むしろ気付かないやついるの?
気づいていない人が下手糞だとかわめいているのでは?
298 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:03:11.77 ID:GuTVxQQi
SSもレスも全部ワシの自演だってバレバレかな?
299 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:05:47.46 ID:GuTVxQQi
ワシの下手糞なSSを自演でけなした時に擁護してくれた人がいたのは嬉しかったなあ
捨てる神あれば拾う神あり
ワシももっとSS書いてみようかな・・・
やすな「ソーニャちゃん、ナニしてるの?」ツンツン
ソーニャ「ん〜も〜邪魔しないでよ」プンプン
やすな「へっへ」デレデレ
ソーニャ「あのね・・・」
やすな「なに?」
ソーニャ「IPhone壊れちゃったの・・・」涙涙
やすな「えー!」
301 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:14:27.82 ID:GuTVxQQi
GJ!
早く続きを!!!
下手糞なんだよ。
とっとと引っ込め!!
本当に擁護してくれた人も自演レスって言っている様な言い方になっているからやめな
荒らし憎んでSS憎まずだよこんちくしょーめ。強いて言えば上のSSは…
304 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:21:39.42 ID:GuTVxQQi
>>303 黙れクソばばあ
クソ喰って寝てろ、この変態ウンコレズめ!!!
305 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:27:05.94 ID:GuTVxQQi
出て来い、変態ウンコレズ
さあ出て来い
早く次のSSをかく作業に戻るんだ
307 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:30:14.20 ID:GuTVxQQi
さっさと下手糞なSSを書け、このクソばばあ
お前だってw
はやく続き書いてくれよ
「上のSSは…なんちゃって別にいいと思います」って書こうとしていたのに
なんでケンカしなければならんのだ、落ち付いて下さいよ
NG機能を活用しましょう
311 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:36:07.18 ID:GuTVxQQi
ワシが添削と採点してやるからさっさと書け!
さあ、黙って早く書け!!
不毛な書きこみでレス伸ばしたくないのでしばらく黙っています。
あと百合スレであることだし、作中10大、百合場面とか考えてはいかがでしょうか。
313 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/17(火) 22:38:59.21 ID:GuTVxQQi
>>310 そうだな
下手糞なSSはNG機能で消去w
>>291 ありがとうございます!
プリケツがたまらない…
凄い伸びていると思ったら荒らしか
百合板の人気スレって必ずといっていいほど荒らされるよな
そして最後は過疎る…
「人気スレ」だってwwww
ソーニャちゃんみたいにスルー力ない人が多いんだね
ソーニャちゃんのヴァーカヴァーカ!
途中までできた
やすな「じゃじゃーん!初登場!手作りやすな&ソーニャフィギュア!」
ブンブン
やすな「いい出来でしょー!」
グリグリ
やすな「んー!いいね!愛しのMYフィギュア!」
クリクリ
やすな「んふふしかしどうも見てもイイ出来!どこに出してもおかしくない!」
グイグイ
やすな「む…反応が薄いなぁ」
クイックイッ
やすな「ならば見てこれ!なんと自由自在にポーズがとれます!はい空気イス!」
サッサッ
やすな「はい!抱きつきますこの二人!熱いねーヒューヒュー!」
バラッ
やすな「あれっ、うまく固定できないなあ…」
グッグッ
やすな「しょうがない、どうだ『横並びの二人!』」
ソーニャ「なにをアピールしたいんだこの流れは…」
やすな「むむ、これもバランス悪い…しょうがない、前後に並べるか…」スッスッ
やすな「おっ、これだったらバランス良さそうだ…できるか?」クイクイ
やすな「よし、ソーニャの後ろの右手とやすなの前の右手が良い位置に!」クイッ
やすな「手を繋がせて…できたー!『珍しくソーニャが誘う帰り道!』」ジャーン
ソーニャ「お前…そんなに私に手を握って欲しいのか?(そこまでとは…)」
ソーニャ(そういえば前も何かすごい物を作ってきてた様な…?何か忘れてしまった)
ソーニャ「結構てこずっていたが大した芸当じゃないだろ。で、次は何だ?」
ソーニャ「仲良さに見えても、大した動作じゃないだろ。外観は良いが」
ソーニャ「さあ、次は何を見せてくれる?」
ソーニャ(いきなり思い出した!裸の女神とかいって私の裸を想像で描いていた!)
ソーニャ「あれに比べれば健全極まりないが…お前の目的が良く分からんぞ」
ソーニャ「…しかしまさか、このポーズが全力じゃないだろうな?」
やすな「いやあ…分からない?」
ソーニャ「無駄な時間はすごしたくない。邪魔だから自分の机でやってくれ」
ソーニャ「お前もいい加減にした方がいいぞ」
やすな「わっからないかなー、この魅力!!」
やすな「だってそうでしょ?このフィギュア!可愛い!動く!」
やすな「ソーニャちゃんならこの素晴らしさを分かってくれているはず!はず!」
ソーニャ「あーあー聞こえなーい」
やすな「むー、聞こえてるくせにー、分かってくれるでしょー!」
やすな「いつもやらないリアクションしてもボロが出るよーだ!」
ソーニャ「お前の努力をちょっとはほめてやろーかなって思ってたんだがなー」
やすな「なーにいっちゃってんの?このツンツンガール!」
やすな「ツンツンしちゃってー!ツノが生えちゃうよー!」
ソーニャ「はいはい。じゃあ次はどんなポーズを見せてくれるんだ?」
やすな「ソーニャちゃんがやってよ。出来るもんならね」
ソーニャ「お 前 が や れ!」
ソーニャ「別に今のポーズも悪くは無い。お前も何故ムキになるんだ」
ソーニャ「下手すると、本当に完全に無視してやるぞ」
やすな「いいじゃん!今度は私が審査員!早くやってよー!」
ソーニャ「やらない………。お前に取っての名場面でも再現してみたらどうだ」
やすな「大したことないのやっても、どうせ無視するでしょ?」
ソーニャ(あの絵みたいなことやられたらたまらんがな)
やすな「ふーんだ、変なポーズさせちゃうぜっ!」
ソーニャ「威勢の良い事言ってナイスなポーズでもさせても訳わかんなくなるだけだろ?」
やすな「ナイスなポーズってwwww」
ソーニャ「なんだとー!てめー!!」
あまりに腹が立ってしまい、勢いで書いてしまいしました。ミイラとりがミイラになってしまった。
荒らしを除くこのスレの皆さんごめんなさい。
怒れ!怒れ!その怒りが作品の原点だ!!
これは上手なSSだ!ワシのチンポもギンギンだぜ!GJ!!
ワシのチンポをもっとカチカチにして射精させてくれ!!
その下手糞な・・・・おっと・・・上手な作品でワシを射精に導いてくれ!!
キルミーベイベーがすごい好きでこのスレよく見てたけどスレ停滞してるのがなんだか寂しかったから
へたくそでも活性化につながればと思って朝方初SS投稿したんだ
でももう2度とSSなんて書かない
意外とみんな冷たいんだね
けっこうしょっく
さよなら
>>248 それならよかった
やすながイイ表情をしてたから妄想が膨らんだ
次回の絵も期待してます
>>324 昔からこの板に居る強烈な荒らしが来たときは
一日二日は静かにしておくのがいいですよ。
その荒らしはID変えてきますし自演もします
なもり信者らしいです。最近ゆるゆりスレで構って貰えず
運悪く深夜にSSで上がってしまったここがターゲットになったようです。
あと、その荒らしは他人に成りすますこともあるので
SS作者さんはトリップ付けるのも良いかもです
>>324 さようなら。二度と書かないでね。
何様なのか知らないけど別にあなたのSSがなくてもスレッドは成り立ちます。
それと「荒らし」の存在を免罪符に好きな方向に持っていこうとしている人にも
警告しておく。「荒らし」はあんたの自演じゃないの?
SSだろうが絵だろうが、妄想しようにも燃料がもうないという
今月のキャラットに期待しよう
こんなにスルー力ないスレ初めて見た
VIPでスタンダードな形式の台本SSが目立つし、百合板新参が多いんだろうな(古参面)
百合は心理描写を多分に含む物なんだからそこんとこ擬音とか記号とかで表現するのはちょっと物足りないかな
地の文に苦手意識があるのはわかるけどとりあえず書いてみたらいいと思う。絶対セリフだけで書くより満足する
何が言いたいって?つまり、新参を百合に目覚めさせるだけの魅力がキルミーベイベーにはあるって事だよ!
百合板のスレなんてほとんどスルー力ないだろ
こうやって荒らしスルー出来ないで死んでったスレ何個も見たことある
ちょっと叩かれてもへこたれないで書く、投下されたらGJをつける、根拠の無い批判はスルーで
すごく簡単なことだと思うんだけどね・・・
健全な批判もダメ、マンセーレスしか受け付けないというような態度だから
少しの批判や荒らしに遭っても蜂の巣つついたような騒ぎになる
批判されてキモイ信者がギャーギャー騒ぐのは正に荒らしの思う壺
そんな信者で悦に入ってた作者も大概な馬鹿
こんなクソスレ勝手につぶれて馬鹿作家馬鹿信者ともども共倒れして死ぬのは自浄作用?
VIPとかならともかく普通のこういうスレでSSとかが投下されたら
読んで面白かったら適当に感想書いてレスする
読んで微妙と思ったなら何も書かずにスルー
荒らし的な感想書いてる奴がいたら相手にしないで専ブラのNG機能を使ってNGにしてスルー
こういうのが普通だと思うけどね
変なのを相手にしないでスルーしていくのがスレを効率よく進めるポイントだと思うけど
誰が何を書くべきとか勝手に指示するのはまるで馬鹿げているし2ちゃんやピンクの
仕組みを何も分かっていない。辛口甘口飛び交うのが不特定多数が読む掲示板の宿命。
それがイヤなら個人のブログでも開設してそこでやっていればいい話。
そんなことすれわかっていない初心者が御託並べてるのはもはや笑えない。
スレ間違えたと思った
ちょっとはキルミーの話しろよ…
スレにとって大事な話。自分のネタ探しにしか興味がない自己中は黙っていなさい。
殺伐としたスレにソーニャちゃんが!
</7 へ /\  ̄ ̄ ` ///〉
//7/ \///∧__
> ヽ//∧///∧
_/ ヾ/ 「 ̄ ̄
 ̄ ̄ `7 ∧ .| ト i i |
/ / | / マ l{ | \ 「ヽ l
. i / /--一' ‘, .|\ー-- ヽ l | l |
. {/{ | / | /___ ヽi _弋{___レ / 从 |
〉ヘ/レヘ レ::::::::::| l::::::::::::l } { Y } |
/: : :ハ } V::::::ノ V::::::::ノ | | ノ | |
.: { { {{  ̄  ̄ 〃 | |イ :: |
|:: | V\ ,..ィ j | |
| / ∩__ > _ _,. < 〃 :: |
| / /i^!〃^ヽ /::/ヽ < \ | |
| | { ヽj{{ }/{::::::{∧_∧/:::::l\ | |
| | | ii i::::::フ::{ /iム_}:::「:::::八 :: |
| | | /l ii :l::::::ゝ::Viiii「`ヽ:::::/:::〈 | |
| | 八j || j::::::::::\/ヽ _j ̄`ヽ:} | |
| | ゝ ゞ !::::::o:::::::::::::oУ:::::::::::::〉 | |
| | 弋弋 .:::::::::::::::::::::::::::::::>-< | |
| | ≫彳::::::::o:::::::::::::o::::::::::::{ | |
| | /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ :: |
ひゃっかわい!
なるほどねぇ、SS投下されたらニヤニヤして満足で終わるんじゃなくて、次からちゃんと感想も書き込むよ
お花見しよっかの下りのソーニャの反応を見ると、あいつらは毎日下校デートしてる。間違いない
ソーニャ、下校中はなぜかやすなに優しい気がするが
これはふたりきりだからってことでよろしいですね!(確認)
>>342 マンネリSSにマンネリレス。それしかないのがこのスレの場末感の原因だよね。
SSにマンセーレスしたって何の解決にもならないよ。あなたひとりで盛り上げても仕方ないよ。
AAも本スレからの盗作だしね
このスレは色々な意味で終わってる
>>343 原作でソーニャが街の下見してたけどあれはデートのためだったんですね!
ところでロシアって一番スキンシップが強烈な国なんだよねソーニャちゃん
ソーニャは何ヵ国語しゃべれるんだろうな
英語ロシア語中国語日本語あたりは余裕そう
まさにバイオレンスキンシップ
ソーニャなりのデレですね、デレですね
単発IDで盛り上げようとしたり別スレで私のことを荒らし認定したり必死だけど
焼け石に水ですね
>
>>346 >ところでロシアって一番スキンシップが強烈な国なんだよねソーニャちゃん
ちょ、kwsk!
ソーニャの攻撃性満載なスキンシップを見れば一目瞭然
恋人になったら攻撃性がアブナイ方向で発動されるのか……
スキンシップの正確な意味ググっちゃったよ
ショートショート
第一話『忘れてた』
「ソーニャちゃんっていつもお昼はパンだよね」
「ん。まあな」
「ご飯は好きじゃないの?」
「いや、好きだぞ。ただ、お箸を上手く使えないんだ……」
ソーニャがロシア人だってことを、今さら思い出したやすなだった。
第二話『カラオケ』
「ソーニャちゃんはカラオケ行ったことある?」
「一回だけな。何事も経験だと思って、一人で行った」
「いきなりヒトカラ!? 何歌ったの?」
「えっと、t.A.T.uとか……」
ソーニャがロシア人だってことを、改めて思い知らされたやすなだった。
第三話『文化の違い』
「ソーニャちゃんが日本に来て一番びっくりしたことって何?」
「うーん……別にそこまでカルチャーショックはなかったぞ」
「まあ、インターネットとかで情報は集められるからねー」
「強いて言えば、首相に迫力を感じないってことくらいだな」
ソーニャがロシア人だってことを、強く感じたやすなだった。
第四話『スキンシップ』
「日本人ってあまり派手にスキンシップしないよね」
「ロシアだと男同士も挨拶代わりにキスするからな」
「じゃあ、私たちも挨拶代りのキスしよっか……?」
「何でだよ。ここは日本だろ」
ソーニャがこういうときだけ日本を強調することを、悔しがるやすなだった。
せめてあと小さじ1杯分くらいの百合成分が欲しいなー
>>350 >>355にもあるけど挨拶のキスは日常茶飯事
親しい仲だとシャレでウォッカの口移しとかしたりする
マジかよ……いろいろ捗るな
おもしろかった
ソーニャちゃん、それっぽいけどロシア人って名言されてた?
そもそもみんな高校生かも定かではない
t.A.T.uって一時期ガチってことで売り出してませんでしたか?ソーニャさん
まあソーニャって名前はスウェーデンとかにもいるっぽいし
ヨーロッパは結構そういうのあるよな
「ソーニャちゃん、今度の休みソーニャちゃんのうちに遊びに行ってもいい?」
「なんだ、この前ダメって言っただろう」
「なんで〜、いーきーたーいー」
「何度も言わせるな・・・
まあ そうだな、条件次第では連れて行ってやらないこともないぞ」
「ほんと?ソーニャちゃんやさしい」
目隠しと手錠?
「ほんとにこんなのつけてないといけないの?」
「嫌なら来なくてもいいんだが?」
「うう・・・つれてってください」
目隠しで歩くのは不安だけどソーニャちゃんが一緒なら安心
「そうだ、ちょっと買い物があったんだここで待っててくれ」
ソーニャちゃんはそう言うと路地裏みたいな所に私を置いてどこかに行ってしまった
しばらくまっていたら、人の気配が近づいてきた
「おかえり、ソーニャちゃん」
なにかおかしい、返事もないし首の所に暖かい息がかかってくる
「ソーニャちゃん?返事してよ?」
無言の手は体をまさぐり始めた
「悪ふざけはやめようよぅ・・・」
怖くなった私は首を大きく振って目隠しをふりほどくと
「・・・あれ?」
周りには誰もいない
「なにしてるんだ」
「ソーニャちゃん!今変な人がね」
「そうか、最近変質者がうろついてるみたいだから注意しないとな」
「さあ ついたぞ でも準備があるからちょっとここで待ってくれ」
ついたのにまだ目隠ししてなきゃいけないのかな・・・
ちょっとしたら人の気配がした
「ソーニャちゃんもう目隠し取ってもいいかな」
返事の替わりにいきなりカーペットのような床に押し倒される
「ソーニャちゃん?ソーニャちゃんじゃないの?」
(やすな やすな やすな やすな やすな やすな)
やだ この人低い声で私の名前をつぶやいてる・・・
両腕を上げて押さえつけられて抵抗することが出来ない
無言の影は体を密着させてボタンを外し
こわい・・・・こわいのに・・何か・・・・
「おいやすな 重いんだ 起きろ お前のうちについたぞ」
「あれ?ソーニャちゃん? ソーニャちゃんがいない間にまた変な人がね」
「そうか、私を狙ってきた刺客かもな 命があってよかったな」
「でも残念、せっかくソーニャちゃんのうちにいけたのに」
「・・・・また来たいなら 条件次第で来ても良いぞ」
「ほんと?ソーニャちゃんはやっぱりやさしいね」
ソーニャちゃんマジ変態
いまいちだな
妄想が捗るねぇ
あと、眠ったやすなをどういった手段で家まで運んだのか気になる
367 :
ロシア語一級:2012/04/19(木) 02:31:08.51 ID:5cAvjYJj
ソーニャはソフィアの愛称
ソフィアなんて帝政ロシアかソ連時代の名前。いまどきいねえ。日本で言えば「キク」「イネ」「房江」。
こんな名前聞いただけで萎えるけど、このスレは教養のない馬鹿レズと婆フェチしかいないの?
>>367 いや、「ソーニャ」が本名とも限らんぞ。
code name : ine
code name : fusae
カッークイーww
相手してやんなよw
反論できないから「相手するな」って必死だねw
ババネタなのばれて焦ってるのバレバレw
ところでソーニャちゃんの苗字はいつ判明するのだろうか
それとも、ソーニャという名前も偽名なのかな
ソーニャ・チャンじゃないの?
ちゃんじゃない!!
言いたくないけどいまいちなSSしか投稿されなくなったね
時間がたつと仕方ないのかな
377 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/19(木) 22:33:09.89 ID:Fzb2xyoV
婿入りか 嫁入りか それが問題だ
エトセトラ・ソーニャ説を唱えてみる
ageてしまっていた… すまん…orz
SS一本上げてくれたら許してもいい
「ソーニャちゃんって名字は何?」
「うん? 急に何だよ」
お昼休み。久しぶりに屋上で一緒にご飯を食べていると、ふいにやすなが問いかけてきた。
「そういえば、知らなかったなぁって思ってさ。最初の自己紹介のときも、ソーニャとしか言わなかったよね?」
「ああ、そうだな」
そう返事して、焼きそばパンを口にほおばる。パンを食べているときのソーニャは、いつも幸せそうだ。
「じゃあ、私が予想してみるね。もし当たったら、何かご褒美ちょうだい!」
「いいぞ。どうせ当たらないだろうし」
自信たっぷりに告げるソーニャ。負けじとやすなも、頭をフル回転させて考える。
腕を組んで、瞳を閉じる。一歩間違えたら、そのまま寝てしまいそう。
(真剣に何かを考えるやすなの姿って、ものすごく新鮮だな……)
やすなが瞳を閉じているのをいいことに、ソーニャはジッとやすなのことを見つめている。
まつ毛がけっこう長いこと、肌がきれいなこと、唇が桃色をしていること。
(いつも隣にいるのに、全然気づかなかった。やすなってかわいいな……)
近すぎて見えないものもある。そんなことをソーニャは思った。
しばらくして、やすながパッと目を開けた。そして、ソーニャの方を向いて言う。
「チャンスは何回まで?」
「そうだな……三回」
「むぅー、厳しいなぁ。えっと、まずはこんな名字」
少し間を置いてから、やすなが発表する。
「ウラジミール・ソーニャ」
「それ祖国の首相だろ!」
瞬時にソーニャがツッコむも、やすなは首をかしげた。
「違うの? てっきり、同じ家系なのかなぁって」
「……まあ、スパイと殺し屋は似ている部分があるかもしれないな。でも、違うぞ」
ソーニャが両手の人差し指を交差させて、『バツ』のジェスチャーをする。
悔しそうに唇を噛むやすな。続いて、二つ目の回答。
「キャロラインチャロンプロップ・ソーニャ」
「……何だ、それ?」
「えっと、最近よく見るモデルさんの名前だよ。面白いから言ってみた」
「お前、当てる気ないだろ!」
ソーニャが不満そうに頬をふくらませる。
(……ったく、真面目に私のことを考えているのかと思ったらこれだ)
「じゃあ、最後ね」
「最後くらいちゃんと答えろよ」
「大丈夫。これは自信あるよ」
小さな胸を張りながら言う。そして、最後の回答が発表された。
「折部ソーニャ」
「違う」
即答するソーニャ。そして、一つため息をついた。
「うーん、奇跡に賭けてみたけどダメだったかぁ」
「だいたい、何でお前の名字なんだよ」
ソーニャが聞くと、やすなはちょっぴり恥ずかしそうにつぶやいた。
「……もしそうなれば、ずっとソーニャちゃんと一緒にいられるかなって」
ソーニャがハッと息をのむ。
(もしかして、やすなは私と……?)
名字が変わるきっかけで、すぐ思い浮かぶのはあのことしかない。
ソーニャは動揺を隠せないままやすなに言う。
「いっ、いや、その、何て言うか……。気持ちは嬉しいぞ。ただ、この国の法律はそれを許してないから――」
「ソーニャちゃん? 急にどうしたの?」
しどろもどろのソーニャを、やすなが不思議そうに見つめている。
「……だって、アレだろ? 名字が同じってことは――」
「ソーニャちゃんが私のお姉ちゃんか妹だったらなぁって思ったの」
「……えっ? お姉ちゃんか妹?」
ソーニャがキョトンと首をかしげる。
「そう。私って一人っ子だから、そういうのに憧れてるんだよねー」
無邪気な笑顔で言うやすな。
一方のソーニャは、必死に心の中で言い訳をしていた。
(ちっ、違うぞ! 私は決して、やすなと結婚するなんて光景を想像したわけじゃ――)
恥ずかしさを紛らわすように、焼きそばパンを一気に口に運ぶ。少しむせてしまった。
「大丈夫?」
心配そうに背中をさするやすなに、ソーニャが小声で「ありがとう」と言う。
やがて、お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
教室に戻る途中、やすながソーニャに聞いた。
「結局、ソーニャちゃんの名字って何?」
「うーん、教えない」
「えぇーっ!? いじわる言わないでよー。今すぐカモカモッ!」
お決まりのフレーズを言うやすなに、ソーニャは小悪魔みたいに微笑んでから、こう返事した。
「そうだなぁ……十年後くらいに教えてやる」
「長っ!?」
驚くやすなを、ソーニャは満足そうに見つめていた。
十年後も、二十年後も、その先もずっと、一緒にいれたらいい。
ソーニャの言葉には、そんなメッセージが込められていた。
許されようとSSあげようとしたら 日付けが変わってしまっていた上に
いい仕事な一本が あがっていたでござる
あんまりにもアレな内容なんでお蔵入りさせていたSS
このタイミングだからこそドサクサで投下できる ←と、思ってたら…
☆忙しい人のためのポートピア連続キルミーベイベー事件☆
げんさく ポートピアとキルミー
かいはつ ゆりスレ
せいさく スレみん
ヤス「わたしが あなたの クラスメートの
おりべ やすな だよ!
ヤス って よんでいいよ!
ヤス「ここが じけんの あった
こうこう です。
どういうふうに そうさを
はじめよーかな?
ソーニャ「ばしょ いどう
ヤス「どこに いくの?
ソーニャ「あききょうしつ
ヤス「もと にんじゃどうこうかい ぶしつ
あききょうしつ だよ。
ソーニャ「なにか とれ
ヤス「なにを とるの?
ソーニャ「ふく
ヤス「わたしに ぬげっていっているの?
ソーニャちゃん まさか・・・。
ソーニャ「なにか とれ
ヤス「なにを とるの?
ソーニャ「ふく
ヤス「・・・ ・・・ ・・・ ・・・。
ソーニャ「なにか とれ
ヤス「なにを とるの?
ソーニャ「ふく
ヤス「わ、 わかったよう・・・ ・・・。
ソーニャ「あっ わたしの ブラ!
やっぱり おまえが はんにん か!
なにが したぎどろぼう だ!
ヤス「ううっ だって ソーニャちゃん
ぼうだんチョッキ きてるとか いっといて
ふつうに ブラ つけてるんだもん ずるい!
ソーニャ「なにが ずるい! だ
すいえいの じゅぎょうの あとに
なくなったから あやしいとは おもっていたが・・・。
いくら サイズが おなじだからって
なにくわぬかおして つけてんじゃねー!
ヤス「ちょっ ソーニャちゃん
どうして サイズが おなじだなんて しってるの!?
ソーニャ「そ それは・・・その・・・。
ころしや たるもの ふくのうえ からでも
からだのサイズを よそう すること など あさめしまえだ。
ヤス「よそう どころか だんげん してたけど・・・。
じゃあ あぎりさんの サイズは どのくらいなの?
ソーニャ「・・・ ・・・ ・・・。
ヤス「ほら いえない。
もー ソーニャちゃん てば やすなスキー。
ソーニャ「いーたか ねーんだよ! さっしろ!
おまえも かなしくなるぞ!
ヤス「ぎゃくギレ! おお ソーニャちゃんも
おとめな いちめんが あったのね。
ソーニャ「うるせー! いいから かえせ!
ボカッ ガスッ!
ヤス「やめて! ぬくもりは わたさない!
ボツ「ボツきゃら さぷらいずど ゆう!
やすな! ソーニャ! とうとう みつけた・・・ ぞ・・・
ヤス「あ
ソーニャ「あ
ボツ「ふたりは そんな かんけい だったなんて・・・
せんせい! ふじゅんどうせいこうゆう です!
こうない で おたのしみちゅうでーす!
あぎり「はんにんは ヤスだった。じけん かいけつ だよ♪
ヤス「してなーい!
ソーニャ「いっさい してねー!!
忙しい人のためのポートピア連続キルミーベイベー事件 完
本気で捜査パート考えていた頃もありました。
何か逆に許されざる事を重ねた気がしますが許して下さい。
元ネタわかんないや
そしてやすなは普段からブラつけてないのか・・・
>>389 カモカモしてもらっておいて申し訳ないです
386はレゲー、ポートピア連続殺人事件のオープニング+最後のコマンド入力場面のパロ
相棒の服を脱がせる事がキーであり、その後に解決編EDなんですが、
なぜか元ネタ事件とは全然違うオリ展開てかやすニャにしてしまったのが387
なんでこんなにレベルが低くなったのか・・・トホホ
>>386-387 どこをどう読めばいいのかさっぱりだよ
ちゃんと書いてくれないかな?
書いた後読み直さないの?
394 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/20(金) 05:49:24.06 ID:3pVXsTya
うわあああああ
なによこれ
へたくそおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ウンチだよ〜〜〜〜
ウンチ
ウンチやめてえええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇ
395 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/20(金) 05:51:25.70 ID:3pVXsTya
ううううああああああああああああああああ
ウンチみたいああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ
やめてええええええええええええええ
チンポは普通に黒いでしょw
_r‐ヘ
´ ',⌒ ー- _,
. / ` <´
__ / j } ヽ X
∨//V / /| } }i ヽ ハ +
>/{.》′ i| ./' | ∧八 ト、 iト ト、} +
{//ノイ { /{/⌒|/|/ } V ハ} ヘ!
∨ | rヘ ノ 、 , 从 }
| { Vl イニミ イニミ .{|
| 八 l|" " }|
| l⌒>ト .. _ | ̄ノ . イ} | 何でやすなはあんなに可愛いんだ
| l { ,く \_下、 ´ lN
| | / ヽ/、/∧\ l|
| | / { |∧ ヽ l|
| | ヽ |/∧ V Vl|
| | | } ヾ// }_ヽ
| | | /7⌒>-‐ ⌒ヾ ヽ〉
| | └く `´ ヘノ }
やすべえのチンポは真っ黒けだよ
400
いいストーリーをおもいついた
ほう
ついニヤけちゃうようなSSを誰か〜!
404 :
ホモ:2012/04/22(日) 01:24:54.61 ID:snRKgCNf
お姐さんがたのチンポをしゃぶらせてください
朝の教室
や「ソーニャちゃん!」
ソ「なんだ、朝っぱらから」
や「ぴょん助を直してよ!私じゃ無理!」
ソ「分かったよ」
グイッ グイグイ ブチッ
ソ「ほら、これでいいだろ」
や「手足がバラバラじゃん!これじゃ『ほどいた』じゃなくて『ちぎった』だよ!」
ソ「あとはお前がなんとかしろ」
や「布は伸びてるし、これじゃ元の元気なぴょん助には戻れないよ…」
ソ「そうか、残念だな」
や「ううっ、ソーニャちゃんひどい!」
翌日
ソ「お前!ナイフをどこやった!」
や「え?知らないなー。いっぱい投げられたからわかんなーい!」
ソ「気になって数を数えてみたら一本足りないんだ!」
ソ「どう考えてもお前だ!」
や「うーん、危ないから捨てちゃったかも」
ソ「どこに捨てた!!」
や「忘れた」
ソ「思 い 出 せ !あれは大事なナイフなんだ!」
や「ちょっ、締め上げても思い出せないって…」
や「そもそも大事なナイフって…?」
ソ「長い間愛用していて、一番グリップがしっくりくる…ってお前には関係無い!」
や「ふーんだ ぴょん助をあーゆー目に合わせるからバチがあたったんじゃない?」
や「とにかく!どこに捨てたかは忘れちゃったからね!自分で探せば?」
ソ「て てめー…」
数日後
ソ「ほら やすな」
や「?ソーニャちゃん、なにこれ。紙袋?」
ソ「いいから!」
ガサガサ
や「あっ!これはぴょん助!」
ソ「同じヤツのはずだ。多分」
や「わー、ソーニャちゃんありがとー!大事にするよー!」
ソ「…では、ナイフを返してもらおうか」
や「え?」
ソ「…あのナイフはどこを探しても無かった…つまり…」
ソ「お前が家に持ち帰ったという予想はついているんだ」
ソ「…忘れずに持って来いよ」
や「…う、うん」
次の日
一時間目が始まったのに、やすなの姿が見えない
ソ「やすなめ!逃げ出したか?」
気になって下駄箱に向かうと、やすなの靴があった
ソ「靴がある、ということは校内にいるのか?…ん?」
自分の下駄箱にラッピングされた小さい箱が入っている
ソ「やすなの仕業に違いない。となると中身は…」
ソ(昨日のやりとりからして、ナイフか…はたまたいたずらで別のものか…)
空き教室
ソ「とりあえず、ここなら大丈夫だろ。さて開けるか」
ガサガサ
ソ「…やっぱりナイフか。だが、私のと違う…」
ソ「ん?手紙が付いているな。……読んでみるか…」
407 :
名無しさん@秘密の花園:2012/04/22(日) 20:16:06.51 ID:ZPB+YxRE
手紙『ソーニャちゃん 新しいぴょん助をありがとう
だけどごめんなさい。
ソーニャちゃんのナイフは本当に捨ててしまいました。
今どこにあるか全く分かりません。だからもう返せません。
その代わりに、私の今の財布の中身で買えた一番高いナイフを
プレゼントします。
本当はこのナイフが殺しに使われるのは嫌だけど
私がぴょん助を大事にするのと同じくらい大事にしてくれるならガマンします。
お互い物を大事にしようね!
やすな より』
ソ「…………あいつ…」
屋上
ベンチに座ってボーッと空を眺めるやすな
や(一時間目さぼっちゃったな… だけど、教室には行きづらいし…)
ソ「やすな」
や「うわっ…ソーニャちゃん!?どうして、ここがっ!」
ソ「お前が居そうなのはここくらいだ……教室に戻るぞ」
グイッとやすなの腕を引っ張るソーニャ
や「ちょ、ちょっと、その…」
ソ「……私が使うナイフはどれも選りすぐりの優秀なものだけだ」
ソ「…だから、あんな安物じゃ私が使うに値しない…」
ソ「…だから、実戦で使う事はない…だけど…返さないからな…」
や「そ、ソーニャちゃん…」
や(それって、プレゼントとしては受け取るってことだよね?)
や「うん。ありがとう…」
ボソッ
ソ「ありがと…」
や「あれ?今ソーニャちゃん「ありがとう」って言った?」
ソ「いや言ってない。…二時間目に間に合わないとは言ったかもしれない」
や「もう、ソーニャちゃんってば!」
図書室
あぎり「…という訳で、お互いの大事な物を売って、パートナーにとって
大事な物を買ったものの、売ってしまった物がないと意味がなかったのでした。
というのが『賢者の贈り物』の顛末です」
没キャラ「…わざわざで本を読んで説明して…何が言いたい?」
あぎり「秘伝の忍具を差し上げますから、あなたの出番を下さい♪」
没キャラ「明らかに釣り合ってない!!っていうか出番はこっちが欲しいよ!」
おわり
なんで最後だけsageが消えてるんだ…すいません
GJ
なんだかんだ言って、やすナイフを使わない約束してくれたソーニャかわいいなぁ
乙
久々に俺が潤った
まだまだやっていけるな
何この微妙なSS。
もしやまた例の荒らしかいな?
その子粘着だから見かけたら即NGでお願いします
他のスレも荒らしてるので要注意
ここまで俺の自演
引っかかる馬鹿なんていないよな!いたら馬鹿にしてやるよ、ばーかぶぁーっかwwwww
糖質の方かな
可哀想に(´:ω;`)
ワロタww
ソーニャがやすなに抱きつく事はないの?
いつも抱きついてるだろ
首〆るために
あれ絶対匂い嗅いでるよね
やすなが苦しくてもがいてる隙にくんかくんかしてる
落ちたら胸タッチは当たり前
これがプロの技か
ソーニャなりのコミュニケーションなんだよな
やすなも分かってるんだけどソーニャちゃんに触られると嬉しいから知らぬフリ
お互い幸せ
幸せならいいかw
もう少しでいいものがかけそうなんだ
マジか
ちょうがんばれ
がんばれ!
ならは、俺はそれまでのつなぎ、バレンタインに隠れて忘れていたホワイトデーネタを。
※忘れ去られていたホワイトデー
教室
や「ハッピーホワイトデー!ソーニャちゃん」
ソ「ん」スッ
や「えっ?ま、まさかソーニャちゃんからプレゼント!?
明日は過去最大級の春一番か?」
ソ「いやなら、いいぞ」
や「そんなことない!貰います!ほんとのきもちをいただきます!
ありがとー!ソーニャちゃん!えへへ!」
ソ「ああ、言っておくけど毒入りのアメだからな…気をつけろよ」
や「ど、毒入り?」
ソ「ああ。殺し屋の世界では相手が好きであればあるほど…
強い毒を贈り物に仕込む風習があるんだ。
受け取る側はその毒を推測して、解毒剤を用意した上で食べるんだ。
お互いの信頼関係も試される訳だな」
や「怖すぎるよ、その風習…で、これには何が入っているの?」
ソ「秘密だ」
や「えー!?ひどいよ!何かヒントでもちょうだいよ!」
ソ「死ぬことは無い…と思う」
や「そういうヒントじゃなくってさ!どういう種類の毒とか」
ソ「秘密だ。いやなら、いいぞ」
や「うう…。仕方がない。とりあえず、貰います」
ソ「まあ、頑張れ」
ソ(ふふふ…実は毒なんて入っていないのさ。
こう言っておけば、食べて毒が無い→好きでもない、と思うはず。
それでし大人しくなってくれれば…可愛いんだが…って、今何を考えた私!)
次の日
ソ「昨日のアメ、食べたか?」
や「いや、まだだよ まだ覚悟が決まらなくて…」
また次の日
ソ「あれ、食べたか?」
や「ううん…ごめん、まだ怖くて…週末に食べるよ」
一週間後(ホワイトデーから)
ソ「いい加減に食べたろうな!」
や「ご、ごめーん!だって怖いんだもん!」
ソ(しまった、脅しをかけすぎたか!そろそろ賞味期限が怪しかったはず。
だからといって今さら“食べるな!”とストップかけても
“心配してくれるの?”って調子に乗りそうだからなあ…
この調子だと、怖くて食べなさそうだから、私も話題に出さずに放っておくか)
そんなこんなで
一ヶ月後のある日
先生「今日は折部は休みか」
ソ(珍しいな。昨日は特に何も無かったんだが…
おや、やすなからメールだ)
やすなのメール『愛してるよ ソーニャちゃん』
ソ「ブッ」
ソ(?、??、な、なんだいきなり!休みの理由じゃないのかよ!
ふざけやがって…頭をやられたのか?)
ソーニャは怒りのままにメールを打った
わけがわからん。
ただのカゼか?
しょうじきに話せ!
もも缶でも食べて寝てろ
!
ソ(よし送信、と)
しかしやすなからの休みの理由のメールを待っていたが、一切来なかった
次の日
先生「折部は今日も休みだ。すごい熱が出てひかないらしい」
ソ(なんだ、ちゃんと理由があるんじゃないか!だったら、ちゃんと言えよ…)
やすなの興奮を知らず、ちょっとすねるソーニャなのでした
おわり
食べ物はなるべく早く食べましょう
リアルタイムでニヨニヨ
立て読み仕込むソーニャ可愛いな
たて読みか
すっきりしてよかった
体育が終わった後のやすなの脇をクンカクンカ出来る券
6回分¥36000
>>434 買った!
ぐふふ…これでやすなのわきペロペロできる…!
ソーニャぁ〜……ペロペロできるなんて誰も言ってませんよ〜?
ソーニャちゃんなら特別サービスしてあげるよ?
い、いや私はソーニャなんかじゃなくてだな…
ひざ裏もクンカクンカであるか
もっとやすなと仲良くしたいんだがどうしたら良いんだ・・・
ここはソーニャが多いインターネッツですね
ソーニャはもっと素直になるべきだね
デレすぎないからこそのソーニャ、デレデレしたらそこらの量産萌えキャラになっちゃうよ
デレないのはいいよな
糞みたいなツンデレとかもうウンザリだし
ほんとの気持ちを隠しつつ仲良くやってるのがいい
腹パンとかしつつも段々仲良くなっていつかは結婚
結婚式でも殴られて血痕式になっちゃいましたとさ
結婚式する時点でデレてるんじゃないか?
うしおととらみたいな関係を貫いてほしいよね
oh、本スレと間違えて書き込んでしまった
男を例に出してスマン
ツンデレのデレというよりたまにソーニャは素直になってほしい
普段はずっと今のままでいいよ
〜就寝前〜
やすな→今日もソーニャちゃんといっぱい遊べて楽しかった!
明日は何して遊ぼっかなー?るんるん♪
ソーニャ→今日もやすなに付き合わされて散々な目に遭った・・・
あいつが何考えてるかさっぱり分からん
全く、何の目的でしつこく私に纏わりつくんだか。
・・・やすなは私の事どう思ってるんだろう。私はあいつを・・・友達・・?(一晩中考えて寝不足)
ソーニャかわいすぎ
最近はアニメスレと百合スレと両方巡回する人が増えてるんやね
まあええことよ
>>453 暇を持て余した俺の駄文でよければ
「ただいまぁ」
すっかり外も暗い時間になって、私はようやく家に着いた。
靴を脱いで自分の部屋に入ると、ベッドに倒れ込んだ。
「つかれたぁ〜」
こんなに遅くなったのはソーニャちゃんと買い物に行っていたからだ。
ソーニャちゃんいつもナイフとか仕込み笛とか危ないものばっかり持ってくる。
でも、それだけじゃ女の子としてどうかと思っておしゃれというものを教えてあげようと色々見ていた。
「ソーニャちゃんって見た目はすごくかわいいのになぁ」
きらきらと光る金髪に、海のような深い色をした碧眼、肌は透き通るように白い。
まるでお人形さんだ。
これほどまでに可愛い要素を備えていると言うのにソーニャちゃんはおしゃれというものを全くしない。
髪型はいつもあのツインテールだし、リボンは黒しかない。
服だって制服以外を着ているところを見たことが無い。
いくら殺し屋だと言ってもソーニャちゃんは女の子だ。おしゃれぐらいしたいに決まっている。
「……えへへ」
私は買ってきたものを取り出して、抑えきれない思いと一緒に抱きしめた。
中には、青い色のヘアピンとリボンが入っている。ソーニャちゃんとお揃いで買ったのだ。
けど、これを買いに行くときもソーニャちゃんは強情だった。
興味が無いとか私には必要ないとか言って帰ろうとしたので、私は無理矢理引っ張って行ったんだ。
「ソーニャちゃんって本当におしゃれに興味が無いのかな……」
お店の中でもきれいなアクセサリーを見ても何も反応しなかったし、私が可愛いと言ったものも生返事ではいはいとしか言ってくれなかった。
それが少しだけ寂しく思えて、私は何とかソーニャちゃんが興味が湧きそうなものを買うことにした。
「ソーニャちゃん! これはどう?」
「だからいらないって言っているだろ?」
もう、ソーニャちゃんったら。
こうなったら意地でもソーニャちゃんを可愛くしてやる。
イヤリングとか小物は嫌がって付けてくれなさそうなので、いつも付けているリボンとアクセントとしてヘアピンを買うことにした。
ソーニャちゃんの髪の色に合わせて青い色を選んだ。
「はいこれ! ソーニャちゃんにあげる!」
「だからいらないって……」
「だめ! もう買っちゃったも〜ん」
嫌そうな顔をするソーニャちゃんに押しつけると、しぶしぶカバンにしまってくれた。
「ったく……」
「明日、それつけてきてよね」
「はぁ!?」
「せっかく買ったんだからつけてきてよ」
私が頼んでもソーニャちゃんは一向に首を縦に振らなかった。
何でなんだろう?
「明日一日だけでいいから。ね?」
「……ちっ」
一日だけならとソーニャちゃんはすごく嫌そうな顔をしてOKをしてくれた。
とりあえずきっかけはできた。
「あとは明日か……」
一体どんな感じになるのかな。
ソーニャちゃんの金髪に青いリボンが映えると思うんだけど、ヘアピンをつけてくるかもしれない。
「明日、明日か……!」
私はベッドの上で興奮を抑えきれなかった。
明日、ソーニャちゃんの可愛い姿が見られる……!
ソーニャSide
「はぁ……」
私は靴を脱いでカバンを床に放ると一息ついた。
今日は色々と疲れたな……。
それもこれもやすなのせいだ。
私が帰ろうとすると、あいつがおしゃれに興味が無いかと聞いてきた。
私にとってそんなものは必要ないし、あるだけ邪魔だと思んだがな。
そう言ったものの、あいつは譲らず無理矢理買い物に付き合わされた。
「……」
カバンを開けると、あの時買ったヘアピンとリボンが入った小さな紙袋が覗いていた。
こんなものが私に似合うとは思えない。
そもそも、なんであいつに私の身だしなみのことについて口を出されなきゃいけないんだ。
「……まったく」
明日、これをつけないで学校に行ったら色々とうるさいんだろうなぁ……。
私は紙袋を開けて中からリボンを取り出してみた。
───ソーニャちゃんの瞳と同じきれいな青だよ!
確かにやすなの言うとおりきれいな色をしている。
でも、これが私の瞳の色かと言われたらあきらかに違うだろう。
私の瞳は人の命を奪う冷たく残酷な青い色をしているのだから……。
その瞳をあいつはきれいだと言った。
何の曇りも無い顔で言った。
あいつはとんでもなくバカだと思うがこういうのも汲み取れないとはな。
殺し屋の瞳がきれいな訳が無いんだ。
ましてやお前にそんな眼差しをむけたこともない。
好意的な眼差しをしていないのに、あいつはお構いなしに毎日ちょっかいを出してくる。
人が嫌がることはしてはいけないと教わらなかったのかと言ってやりたいぐらいだ。
一体あいつは何を考えているのだろうか。
私のことを友達だと言い張っているが、どうしたらそんな勘違いができるのだろうか。
あれだけ毎日手首を外したり、絞め落としたりしているというのに……。
「って、私は何を真剣に考えているんだ……」
あいつがどう思おうと関係ないじゃないか。
リボンだって私が嫌だからつけない。それでいいじゃないか。
私はリボンを畳むと紙袋に戻して、手早く眠る準備をしてベッドに入った。
「……」
───絶対つけてきてよね!
約束とも思えない一方的な宣言を受けただけなのに、何でこんなに引っかかるのだろうか。
そうだ。これは約束でも何でもない。単なるやすなのバカな提案なんだ。
こんなこと私が素直に聞くとでも思っているのだろうか。
だいたいあいつの言うことを聞いていい思いをしたことなんて一つも無い。
いつもろくでもないことに遭うのがオチだ。
その度に私はこいつを邪険に扱っては距離を置こうとしてきたのだが、いつの間にかそばにいる。
もうそのサイクルも何度も繰り返し、慣れに近いものが私の中にあった。
バカに付き合うだけ無駄なのだ。
「……」
……なんであいつのことをこんなに考えているんだろう。
あいつは私にとって何でもない存在なのに、いつの間にか頭の片隅に浮かんでいる。
あいつは私のことを友達と思っているみたいだが……。
「友達、か」
私はあいつのことを何だと思っているのだろうか。
いつものサイクルの中に何故か組み込まれているあいつの存在は……。
友達? いや、そんな関係じゃない。
じゃあ何だ?
「……あれ?」
そんなことを考えていると。何やら外で鳥が騒がしい。それに、妙に明るい気が……。
時計を見ると、なぜか短針が6の辺りを指していた。
「は、ははは……」
もしかすると、いや、もしかしなくてもこれは朝を迎えてしまったというのか……?
あんなバカのせいで私は眠れなかったのか。
私は情けないやら呆れるやらでベッドの上で大きなため息をついた。
仕方がない。学校へ行く準備をするか。
軽い朝食を摂り、髪をいつものようにツインテールで結ぶ。
「……」
鏡の前に立つと、視界にあの紙袋が入ってしまった。
「……」
その紙袋を見つめていると、私の頭の中ではやすなの顔が浮かんでは消えていった。
これをつけていったらどんな顔をするだろうか。
つけなかったらどんな顔をするだろうか。
「……はぁ」
結局、私はやすなに言われた通り青いリボンをつけて学校に行ってしまったのだった。
おわり
ナイスですねー、ナイスですねー
ありがてぇありがてぇ
ああ、ニヤニヤしてしまう
467 :
407:2012/05/02(水) 01:46:13.19 ID:lMEduK21
405〜407(ぴょん助とナイフの話)の続きを書いた。あれはあぎりに言わせている様に賢者の贈り物が
元ネタをした部分ですが、続きはそれとは関係なく、ナイフがキー的なシチュの話が書きたかったので
ここぞとばかりに繋げてみました。そんなわけで雰囲気だか描写が前半と違う感じだと…思います
>>407より ↓以下が本文
二時間目の後の休み時間
屋上
や「どうしたの?ソーニャちゃんが呼び出すなんて珍しいね」
ソ「ああ、ちょっと頼みごとがある。
あのナイフなんだが、“お守り”にしようと思う」
や「お守り?」
ソ「そうだ、ゲンを担いで無事ですごすために常に携帯する“お守り”だ。
私は(ナイフを取り出して)このナイフをお守りにしようと思う。
…実戦には使うつもりはないから、ちょうどいい」
や「それは喜んでいいのかな?」
ソ「それでだな… その、これに…」
突然、歯切れが悪くなるソーニャ
ソ「…その… なんだ… お前… の…」
その反応から、少ししてやすなが気付いて…顔を赤くする
や「も、もしかして…キスマーク?を、つけるの?」
ソーニャも照れながら、首を縦に振った
ソ「そうだ、女性が贈り主の場合には基本的にはそうするらしい。
軍人や傭兵関係ではよく聞く話だ。今の時代はナイフではなく銃火器にだがな。
名前や座右の銘とかの場合もあるが、最上なのはキスマークと言われている」
誤魔化す様に一気に話すソーニャ
や「えー…っと、と、とにかく、そのナイフにキスマークをつけるの?
…でも、私で、いいの?」
ソ「お前以上に私を心配しているヤツがいるのか?」
や「そんなのいるわけないじゃん!私が全世界で一番ソーニャちゃんを心配してるの!」
ソ「そうだろ?だからこれは私にとって世界一効果のある“お守り”になる。
最強や無敵になりたいのであれば、世界一の殺し屋にでも頼むさ」
や「そういうものなのかなあ」
ソ「そういうもんなんだ。で、口紅は持ってるか?」
や「いきなり言われても持って無いよぉ 誰かから借りてくる?」
ソ「やめろ!(理由を説明されたらたまらん!)
じゃあ 血でいいか…」
や「じゃあ って!怖いよ」
ソ「何を言う。口紅よりも本人の血の方が効果があるそうだぞ…ほら、親指」
や「えっ…?あっ、いつの間に!?」
やすなが左の親指をみると、軽い傷がつけられ出血していた
ソ「それをつけるんだ。私も反対側から同じ事をする」
や「わ、わかったよぉ……ん?今、何て?」
ソ「反対側から私も同時にキスマークを付けるんだ、ナイフの…お前の…裏側にな」
や「ちょっ!ちょっと!!さっき、キスマークつけるのは贈り主って!」
ソ「贈り主の反対側に持ち主。同時につけられた二つのキスマーク。
これに込められた想いが持ち主を守ると言う事に繋がるんだ」
や「だけど、同時って…べつに今じゃなくても」
ソ「両側からバランスの良い力でお互い口づけることも非常に重要な要素であって」
や「でも、それってナイフを挟んで私とソーニャちゃんがキスするって…ことになるよ?」
ソ「ナイフを挟んで、な。だからいいだろ………さあ、やるぞ!」
や「も、もおっ!」
強引にやすなを急かしたソーニャはナイフを二人の顔の間に挙げた
や(いよいよキスするんだ…)
と、やすなはしっかりと唇を血に染めた
そして上気した顔を挙げ、ナイフとその先のソーニャの顔を見て…
やすなは…
絶句した
ソーニャの唇はあざやかな紅で染まっている。しかし
先程まで照れていたはずの彼女の肌の赤さが全く無くなっていた
そして、その瞳には、一切の迷いが無かった
や(こんな真面目な表情をしたソーニャちゃんを見たのって、初めて…?
多分、仕事の時だけにする表情なんだろうな…
そうだよ…これは…ソーニャちゃんの仕事のためにする“儀式”なんだ
ソーニャちゃんがいる世界で、少しでも生き延びる可能性を上げるためなんだから)
ソ「いいか?始めるぞ…」
ソーニャが問う
や(そのために私は今から、このナイフにキスをする)
そしてやすなも自らに問う
やすな(どうなんだろう、私は…嬉しいのかな…?…いや、違う…
本当は…悔しい、悔しいんだ…
ソーニャちゃんにあんな表情をさせるナイフに…
私よりも長い年月の付き合いで、そして、これからも変わらず愛用するナイフに…
…
私、嫉妬しちゃってるんだ…)
…やすなの頬に一筋の涙がすべり落ちる
だが、ソーニャは何も言ってこない 涙が視界に入らなかったのだろう…
やすなは念のため、再度唇に血を付けて…首を縦に振った
や(だから、私は…)
二人は、ゆっくりとナイフに唇を近づける…
や(だから、私は、私のこの想いを…唇から、血を通して、ナイフにぶつける!)
やすなは、この儀式の意味が何となくわかった気がした
ピト
ナイフの肌に唇が付いた
冷たい感触に負けず、二人は少し唇を押しつける
どちらに傾くこともなく、ナイフはまっすぐのままだ
前髪はすでに、お互いを求める様に自由に触れ合っている
やすなは必死で想いを注ぎ込む
できれば、その先のソーニャに届く様に…
や(ソーニャちゃんに危機が迫ったら、このナイフが救ってくれますように…
…ソーニャちゃん、死なないでね。ずっと無事でいて、私と遊んでね…
…ソーニャちゃん、いつか、いつか、必ず殺し屋から足を洗ってね…
…私、私…ソーニャちゃんをこんなに心配しているんだから…
…ソーニャちゃん……大好き…私、こんな気持ちを抱いたの初めてなんだからね…)
シルエットでは直接キスしているようにしか見えない。だが、
実際は数ミリの鉄の板を挟んで口づけている。それをやすなと共に挟んでいる…
や(ソーニャちゃんは…何を考えているんだろう?
…『このナイフがあるかぎり、私は死なない!』とか…
…『やすな、私が無事でいる限り、お前と遭いたい』とか…
…『いつかは、このナイフが要らない世界で生きていきたい』とか…
…『やすな、心配させてすまない』とか…
…『やすな、お前は私の大切な人だ、もう特別な存在になってしまったんだ』とか…
考えているのかな?)
しかしやすなにそれを知る術はない
そしてやすなは、ずっとこの時間が続けばいいなと思っていた
…キスが始まって、どれくらいの時間が経ったのだろうか
や(…ナイフじゃなくてソーニャちゃんとキスしてみたいなあ…)
やすなにとうとう煩悩が出てきたところで三時間目の授業開始のチャイムが鳴った
キーンコーンカーンコーン♪
や(相変わらず空気を読まないチャイムめ。だけど今の私は気にしないよ〜)
や(このまま私の愛の熱で鉄なんか溶かしちゃって、その先のソーニャちゃんと…)
や(なんちゃって!うふふふふ)
いい加減思考が煮詰まってきたやすなは唇の感触の変化に気が付く
途中から目をつぶっていたやすなは目を開けると…
ソーニャの顔ではなく、屋上の風景が飛び込んできた
…やすなは空気に向かってキスをしていた
や「あ、あれ?」
ソ「おい、もう終わっているんだが」
ソーニャはチャイムで律儀にキスを解いて、二人をナイフから離していた
やすながナイフを見ると、くっきりと紅色のキスマークが付いている
や(うわ… すごいくっきり付いてる… いざ見てみると、恥ずかしいなあ)
ソ「さてと、私はちょっと家に戻る。昼休みまでの授業は任せたぞ」
や「え?いきなりのサボり宣言!?」
ソ「…このナイフにサビ止め加工をするんだよ!なるべく早くやりたいんだっ!」
や「おおぅ、本気で本格的だ」
ソ「当然だ、肌身離さず持ち歩くんだからな。じゃあ、頼んだぞ」
そう言うとソーニャはナイフを握ったまま屋上から去ってしまった
や「…本気で大切にしようとしているんだねぇ…ん?
そういえば、肌身離さず持ち歩くって言ってたけど…これは…」
や(これは恥ずかしすぎる!
私のキスマークがついた物を持ち歩かれるなんて恥ずかしすぎる!
っていうかソーニャちゃん結構落し物多いから、もしあのナイフを
学校で落とされでもしたら…)
想像だけでまたも顔が真っ赤になってしまったやすな
や(くそう、こうなったら私もぴょん助にキスマークをつけてもらおうかな)
そんなことを考えながら、教室へと戻るのであった
おわり
長文投稿失礼しました あと409さんの『やすナイフ』はマジでいい名前だと思います
GJ!すばらしいよ、やすなの思いにキュンと来た
いいねいいね
ただ1つだけ気になったのが、キスマークつけてほしいのを察する事ができるような仕草ってどんなのだよwwww
477 :
473:2012/05/02(水) 09:50:12.33 ID:yX176Ayx
レスサンクスです。
>>475 そこ、はしょってしまったところでして…すいません。↓のA、Bどちらか(または両方)で補完お願いします。
A:ソーニャの口が、よほど分かりやすく 3 の形になっていた。
B:こんな会話がありました
ソ「…その… なんだ… お前… の…」
や「名前を彫るの?」
ソ「いや違う! それもするつもりだが違う! 近いけど違う!」
ソ「その…お前なんだけど…名前じゃなくて…」
や「座右の銘? 電話番号? 住所? 指紋? 歯型?」
ソ「…っ…後ろの二つが近い…」
や「指紋と歯型?…指と…歯…?」
ソ「歯じゃなくて…もう少し前にある…やつ…」
や「歯の、前…というと…(チラッ)く、くちびる?…っ!!!」
>>476 マジ天使。このシーンどこでしたっけ?
BS組は先週の土曜が最終回だった
やすな良い子すぎるだろ…
このアニメにはギャグしか期待してなかったが今となっては
放送してくれたBS-TBSには感謝してる
479 :
473:2012/05/03(木) 10:51:48.50 ID:DnBr+oaP
すいません、さらに続きを投下します。完結編です。(いつまで物交換してるんだこの二人)
454-461を読んでそうだリボンだと閃いて一気に書いたので長さを考慮できませんでしたが勘弁して下さい。
あらためて454-461はいい物読ませてもらいました
>>472より ↓以下が本文
数日後
や「ソーニャちゃん!ソーニャちゃんのリボンちょうだい!」
ソ「なんだまた突然… あげないぞ 自分で買え」
や「ソーニャちゃんのが欲しいのー!」
ソ「うるさい!何なんだいきなり!」
や「ソーニャちゃんのナイフのお返しにリボンが欲しいの」
ソ「ナイフって、これか。うさぎのぬいぐるみと交換したようなもんじゃないか」
チャキッ
ソーニャは瞬時にキスマーク付きのお守りのナイフを取りだした
や「ちょちょっとソーニャちゃん、それ、外に出さないでよ…」
ソ「そうだな、ご利益が薄まってしまうな」
サッ
あっという間にナイフが隠れる
や(そういう意味じゃなくて、ただ恥ずかしいからなんだけど…いいか)
や「けど、その後にナイフにそれ(キスマーク)つけたでしょ?
だから、私もぴょん助にキスマークとか何かソーニャちゃんにしてもらおう!
と思ったんだけど…なんか怖いから、リボンを貰おうかな、と。
スペアとかあるんでしょ?だから一組ちょうだい!」
ソ「…お前も同じ髪型にするのか?」
や「違うよー。ぴょん助につけてソーニャちゃんっぽくするの〜!」
ソ「そうか…駄目だ」
や「あ、もしかして発信機がついているとか、秘密があるとか、そーゆー理由で?」
ソ「違う。ちゃんと理由がある」
や「えー?何ぃ?」
ソ「当ててみろ…そうだな、よし。理由を当てたら、このリボンのスペアをお前にやる」
や「本当?…よーし、じゃあ、ヒントを!」
ソ「いきなりかよ!
“使い方”だ。まあ考えればすぐ分かると思うぞ」
や「使い方ねえ…」
480 :
473:2012/05/03(木) 10:52:25.89 ID:DnBr+oaP
その日の夜
や「ぴょん助ー(Presented byソーニャ)。
ソーニャちゃんのリボンをつけてあげようとソーニャちゃんにお願いしたんだけど
なんか使い方に問題があるらしくって貰えなかったんだー」
ギュッ(ぴょん助を抱きしめた音)
や「何が問題あるんだろうねー」
ぴょん助(やすなの独り言)『ぼく、分かんなーい』
ぴょん助『でも、ソーニャちゃんのリボンを耳につけれたら嬉しーな』
や「だよねー。なんでだめなんだろう…」
翌日の教室
ソ「どうだ?分かったか?」
や「…分かんない」
ソ「はぁ?お前はどんだけ鈍感なんだ」
や「鈍感って!私はソーニャちゃんの愛にはアンテナ常時4本だよ!」
ソ「受信過剰じゃねーか!ってか私は愛なんて発信していない!
そもそもそんなに気にしてるっていうんだったら、すぐ気付くぞ!」
や「それ、どういう意味?」
ソ「知らん!とにかくお前が答えられるまで、これはやらん!」
ソーニャの左手は黒い二つのリボンを握っていた
や「あっ、それがスペアのリボンなんだね!ちょうだーい!」
ソ「だから駄目だっていってるだろ!」
ソーニャに詰め寄るやすなはソーニャの手の異変に気付いた
や「…あれっ、ソーニャちゃん、指にばんそうこう貼ってる…ケガしたの?」
ソ「あっ、ああ… これは…スペアを探している時に、部屋のナイフですったんだ」
や「危ない部屋だなあ…あっ、そうだ!ソーニャちゃんの家に行きたーい!」
ソ「リボンはどうしたリボンは!!!」
その日の夜
や「ソーニャちゃんが『試しに付けてみれば分かるんじゃないか?』って
言ってたから、部屋にあった適当なリボンをぴょん助につけてみたけど…」
ぴょん助(やすなの一人二役)『どう?似合ってる?』
や「可愛いよー!えへへ、ソーニャちゃーん!」
ギュッ(ぴょん助を抱きしめた音)
ぴょん助『もー!僕はソーニャちゃんじゃないよー』
や「えー?リボンつけてるからソーニャちゃんだと思っちゃったー」
ぴょん助『おっちょこちょいだなあー』
また翌日の教室
や「やってみましたが、ソーニャちゃんの抱き心地はいつもより良かった気がしました」
ソ「ブフォッ!! ゲホ!ゲホ!お前いきなり何て事言ってんだ!」
や「あ、ごめん。ソーニャちゃんじゃなくてぴょん助だった」
ソ「お前…わざとか?わざと言ってんのか?
…で!? 分かったのか!?」
や「それが…うーん…ソーニャちゃんと同じ結び方じゃないとダメ…とか?」
ソ「違う…」
ハァとため息をつくソーニャ
や「…ソーニャちゃん、よっぽど私にリボンを貰ってほしいんだね!」
ソ「お前の鈍さにあきれてるんだ…」
そう言って、ソーニャは再びため息をついた
休み時間
腕を組んで校内の廊下を一人歩くやすな
や「うーん、本当に正解はなんなんだろう…」
あ「お悩みの様ですね〜」
や「あ、あぎりさん!実は…」
やすなは事情を説明した(やすナイフのことは恥ずかしいので話さなかった)
あ「なるほど〜」
や「あぎりさん!理由が分かるんですか?」
あ「何となくですけど…そうですねえ…」
あぎりは少し思案して
あ「では…貴女のネクタイを私に下さい」
や「えっ?ネクタイ?」
あ「そうです、今つけているのを私に下さい」
や「はあ、分かりました」
シュルッ
や「はいどうぞ」
あ「ありがとうございます〜。早速私の九官鳥に付けてみようと思います♪」
や「へっ?あぎりさんがつけるんじゃないの?」
あ「私はそんなこと言っていませんが…」
や「だ、だったら私のじゃなくて、あぎりさんのでも…」
あ「私のを付けたら、私のネクタイがなくなっちゃうじゃないですか〜」
や「だったら、新しいのを買えばいいのでは」
あ「貴女のネクタイだから、私の九官鳥につけてみようと思ったんですが…」
や「どうして、そんな、わざわざ…ハッ!そうか!」
あ「わかりましたか〜?」
や「はい!ありがとうございます!あとネクタイ返してください」
あ「ふふふ、世話が焼けますねえ」
次の日
や「ソーニャちゃん!おはよう!これあげる!」
やすなは教室に入っていの一番でソーニャに黒いリボンを差し出す
ソ「?これは黒いリボン?私のと同じリボンじゃないか」
や「とにかくあげます」
ソーニャは訳も分からずやすなからリボンを受け取る
ソ「…?」
や「へい、カモン!」
ソ「???」
や「さあさあ、それを早く私に頂戴!」
ソ「?よくわからんが、お前に返せばいいんだな」
ソーニャはやすなにリボンを渡す
や「ありがとー!!へへ、ついにソーニャちゃんからリボンもらったぞ!
目的達成!これでいいんだよね?」
ソ「…どういう、ことなんだ?説明しろ」
や「んもう。ソーニャちゃんがリボンをくれないのは全部自分のだからだよね!
つまり、誰かがプレゼントしたものじゃないと、誰かにあげる気にならない
ってことだよね!」
ソ「んん?」
や「ナイフも私からのプレゼントだからこそ、あーゆーことしたんだから
ソーニャちゃんのリボンが欲しいって言ったら、私から愛を込めたリボンをあげて
同じくソーニャちゃんに愛を込めてもらって返してもらう手順が必要なんでしょ?」
やすなはドヤ顔で解説する
しかしその後に待っていたのはしばらくのソーニャの沈黙だった
ソ「……やすな」
ドスの効いた声でやすなの名前を呼ぶ
ソ「明日が最後のチャンスだ… もし明日間違えた理由を答えたのなら
二度とリボンはやらん 今後絶対にお前にリボンはやらん」
や「え…?ち、違うの?今のが」
ソ「残念だが大外れだ… というか何でそういう結論になるんだ…」
や「ええーー!?」
下校中
トボトボと一人歩くやすな
や(結局あれからソーニャちゃん口聞いてくれないし…
もう、分かんないよ…)
ため息をついて、やすなはふと周りを見ると…
や(おや?)
同じ学校の制服を着た女生徒が、猫と戯れている
赤っぽい茶髪でおさげを垂らし、ブレザーを腰に巻いている
どうもエサをあげている様だとやすなが気付くと、女生徒もやすなに気付いた
没「あっ、お、折部やすな!どうしてここに!」
や(どうして私の名前を…って同じ学校だから知っててもおかしくないか
あとここ、通学路なんで。けどこの人、どっかで見た様な…まあいいや)
没「か、勘違いするなよ!あたしはこの猫にエサをやっているだけなんだからな!
決して!この猫が沢山の子供がいる母猫で、子供の分のエサが足り無さそうだから
この母猫にあげているわけじゃないぞ!
いいか!あたしはあくまでこの猫だけを餌付けしているんだぞ!
他の猫なんか知らないぞ!エサはこの猫だけにあげる、この猫だけのものなんだぞ!
あたしがあげたエサは、全部この猫が食べるんだ!きっと!」
言うだけ言って、没キャラはその場から走り去った
猫もエサをくわえてヒョイと去ってしまったので、やすなもその場から歩き始めた
や(別に聞いてないのに、よくしゃべる人だなあ…
だけど別にこの猫に渡さないで、小猫のところまで行けばいいのに…
実は、本当にあの猫だけに渡したかったりして!
母猫として苦労しているあの猫に対するプレゼントだったりして!
あの人、後で小猫があのエサを食べてるのを見たら怒っちゃったりして!
なーんて…まるで…)
何かに気付いたやすなは立ち止った
や(も、もしかして… もしかするかも……いや、きっとそうだ…!)
次の日
や「ソーニャちゃん!おはよう!」
やすなはソーニャが着席しているのを確認すると、すぐ席の横に行き
くるりと半回転する
や「どう?今日は私、後ろ髪をまとめてみました!一味違うでしょう」
やすなは短い後ろ髪の下の方を、左右でちょこんと束ねていた、しかし…
ソ「お前…輪ゴムで留めるのはやめろよ…」
や「だけどいーのがなくってー、あー、なんかリボンとかないかなー」
やすなの露骨な要求に
ソ「フッ…」
ソーニャはキザッたらしく笑い
ソ「じゃあ、これを使え」
スペアの黒いリボンを取り出して、やすなに見せる
や「正解?やったぁ!やっぱり私が身につけないとソーニャちゃんは嫌なんだよね?」
ソ「…さーな」
や「じゃあせっかくだから、付けて下さい」
やすなはサッと自分の席にすわり、結んでいるところを指さしてアピールする
や「ね?」
ソ「………分かった、じっとしていろよ」
ソーニャはやすなの後ろに立ち、すぐに右側の輪ゴムを切って、スペアのリボンを結ぶ
続いて、左側の輪ゴムが切られる。そのあとすぐにリボンが結ばれるはずなのだが…
や「ソーニャちゃん、どうしたの?もしかして髪斬っちゃった?」
ソ「いや違う…ちょっと手間取ってな…もうちょっと待ってくれ」
…言葉通り、もうちょっと待ったらリボンが髪に結ばれた
ソ「よし、待たせたな…と、ん?」
やすなが『最終日で見事正解したご褒美に リボンに』
『キスして さもないとこの紙をバラまく』と書かれた紙を持っている
ソーニャは頭に怒りのマーク+握りこぶしを震わせたが
クラスメートが誰一人こちらを向いていないことを確認すると
少し屈んで両方のリボンにキスをした
…といっても、布を唇に押し当てた、と言った方が正しい程度のくちづけであったが…
ソ「…これでいいだろ」
やすなの持っている紙を奪ってグシャグシャにしながらソーニャは聞いた
や「うん!ありがとうソーニャちゃん」
休み時間
や「ねえねえソーニャちゃん、リボンつけてもらって悪いけど
私、この髪型あんまり合わないと思うんだ」
ソ「そうだな、何も付けてない方がい…い、いや、まあ、確かに…そうだな」
や「だから毎日これってのは、ちょっと勘弁してくれない?」
ソ「うーん…そうだな…」
ソーニャは腕を組んで考える
ソ「…じゃあ、リボンはつけなくていいから持っていてくれ…
…いや、それじゃあ意味がないな…そうだな、こうしよう
持っているのは毎日として、週に一回は身につけてきてくれ」
や「ええー?週1?…うーん…まあ、しょうがないか…
…そうだ、その代わりに…
制服じゃない時でもちゃんと付けているの見てもらいたいから
月に最低1回は私服の時にチェックしてくれるかな?」
ソ「ああ、構わないぞ」
や「私も守るから、約束だよ」
ソ「ああ」
ソーニャが『月に最低1回は私服の時にチェックする』の本当の意味が
『月に1回は休みの日に私服で会う』であることに気付くのは昼休みになってからだった
しかし約束が覆ることはなく
さらに、週1のリボン装着令も逆手に取られ、わざとリボンを付けずに
登校するやすなにソーニャがリボンを付けさせるお楽しみになってしまいましたとさ
おわり
エピローグ(?)
ある休日
や「そうだ、ソーニャちゃんから貰ったリボンも洗わなきゃ」
ゴシゴシ
や「そういえば、端っこの方にキスしてもらったんだよね」
やすなはマジマジとその部分を見る
や「あれ…なんかある…あれ?これ…糸で縫ってある?
…うーん、間違いない、わざわざ黒いリボンに黒い糸で何か縫われてるぞ」
ジーっ…と目を凝らして見ると、やはりなにやら文字が縫われている
や「こ…これはっ…」
『ソーニャ ヤスナ ノ アカシ』
と、黒い糸で縫われている
や「そういえば、前にソーニャちゃんが指を怪我していたような…
リボンを探してって言ってたけど、もしかしてこれを縫っていて…?」
そう気付くと、ソーニャのハンドメイドのリボンが一層愛おしくなった
や「しかし、証って、何の証なんだよもう!
さては、何を縫おうか迷ってて、結局決められなかったなー?
あはは。そうだ、もう片方にも何か縫われているはず!探してみよう!」
しかし、もう片方のリボンからは、何も見つからなかった
や「ちぇっ、なんだよ、ソーニャちゃんのケチ!」
何も見つからないのには理由があった
片方はスペアのリボンではなかったからだ
やすなにリボンを付けたあの日、あの時、右側にスペアのリボンを付けたそのあと
ソーニャは自分の左側のリボンを外し、
そこにやすなにあげるはずのスペアのリボンを自分に付けた
そして、やすなの左側には外したばかりの自分のリボンを結んでいた
つまり、片方は“本当の”ソーニャのリボンだったのである…
今度こそ本当におわり
一応補足ですが黒いリボン&糸というのは元ネタありです
(白いハチマキに白い糸で愛のメッセージという某翼君(スレ違い)の道産子の話)
再度の長文投稿失礼しました。
>>488 リアルタイムで遭遇して俺が潤った。
GJ!
492 :
名無しさん@秘密の花園:2012/05/05(土) 02:37:08.26 ID:5ZwzT2ko
______
. .:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. .
/ :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.\
/.:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..\
:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ
./ / ハ. lハ. l .
:. :. :. :. : /:. / :. :. :. :.| :. :.:.|:. :. :. :. :. :. :. :. :. :
|:. :.|:. : /.|:./ 、 :. :. | 、:. |ハ :. : l:. :. :. :. :. :.|
|:. :.|:. / |/ ヽ:. :.| ヽ| 、:. |:. :. :. :. :. :.|
:. :. V: {. ヽ、.\| 、_ ノ ヽ| V :. :. :. : |
/:. :. :. :ハ. == ミ 、 , ィ == |: |ヘ: :. :、
ノノ|:. :: :{. } , , ヾ 〃 , , |: ハ. } :. |:\
|:. :: :ヽ{ |/_ノ : 从
:. ::ハ:: ヽ、 , ィ: ハ:: :/
∨ ∨∨>: . . _┬r‐┬_ . . :<:/∨ V ソーニャちゃんベーだ
/: : : |: : { 、_ノ |: :ヽ: : : \
/ : \ : |: : :V〈:::::〉、| : : 〉: /: : :\
かわいい
ソーニャはやすなと仲良くなって何かが変わった
あぎり宅からソーニャがやすなをどうやって公園のベンチまで運んだのか気になる
朝までぐっすりだったという事は引き摺って行った訳ではなさそうだし、
おんぶ、もしくはお姫様だっこだったりして
個人的にはお姫様だっこだと思う
意識が無い人間をお姫様抱っこしたら首とかキツいじゃないか
俺はおんぶを推す
頭を並べて、寝息が間近で聞けるからおんぶを推す
運が良ければ、ちょっとした寝言も…
吐息もな
こんな感じで脳内補完してみた
午後7時 あぎり宅
ソ「よし、夕食も食べたし、やすなを公園に置きに行くか」
あ「危なくないですか〜?」
ソ「大丈夫だよ」
公園
ソ「ま、このベンチでいいだろ、さて、帰るか」
午後8時 ソーニャ宅
ソ(…とは言ったものの、一応見に行ってくるか)
公園
ソ「よし、大丈夫だな、戻るか」
ブルルル…
ソ「ん?やすなの携帯が鳴っているのか?」
ゴソゴソ
ソ「母親からの様だな…(多分こいつを心配している電話だろうな)」
ピッ
ソ「あ〜 もしもし… えっ? あっ はい…確かに私はソーニャです、
いえ、いえ!ただのクラスメートですっ!あーやすなさんなんですが
今晩は私の同級生?の家に泊まることになったんです!
あいつ、いややすなさんもう寝ちゃってましてね!
電話させようと思ってたんですがなかなか起きなくて!ご心配おかけしてすいません!
明日はちゃんと帰させますから!すいません!では!」
ブチッ
ソ(いかん、これでなおさら無事でいさせなければならなくなった…)
午後10時 ソーニャ宅
ソ(ガラの悪い連中に目を付けられるかもしれん)
公園
ソ「ふう、そう言った連中はいないようだ、撤収しよう」
午後12時 ソーニャ宅
ソ(…今見に行って何も無ければ、とりあえず“今日は”何も無かったと言えるな)
公園
ソ「よし、何も無いみたいだな、撤退だ」
午前2時 ソーニャ宅
ソ(丑三つ時も近い、最も闇の時間帯だ… ここで何も無ければ大丈夫だろ)
公園
ソ「うむ、大丈夫の様だな、さすがはニッポンだ、グッバイ」
午前4時 ソーニャ宅
ソ(たまには、早めの登校もいいよな、うん)
公園
ソ「ふー、問題なしか…………………………………」
午前5時△分 公園
ソ「ひ、日が出終わった様だな… こ、ここまで明るくなればもう大丈夫だろう…」
朝 学校
や「ソーニャちゃーん!ひどいよー!昨日公園に置いてったでしょー!」
ソ「あ゙あ゙!?」
や「うおっ!お、どうしたの、その目!?睡眠不足?
あっ、もしかしてあぎりさん家で、徹夜でポーカーしてたんでしょ!私はだまされない!」
ソ「うるっせー!元はと言えばお前が〜〜〜!!」
おっ1レスで投下できた。
そういえば週末だったら学校に行かず家に帰るだけでいいのか
やっぱデレるソーニャちゃんは可愛いよね
>>502 GJ!
てか、本当にこういう視点でしか原作のこの回を見られなくなってしまった・・・
>>502GJ、ソーニャ優しいなぁ
オチがキルミーぽかった!
そんなに心配なら持ち帰れば良いのにw
きっとソーニャはやすなが気持ち良さそうに寝てるのをそっとしておいてあげたかった
(或いは寝顔を見ていたかった)んだろうなー
やすな「ソーニャちゃんのいくじなし…」
ショートショート パート2
第1話『キス』
「ソーニャちゃんって、キスは好き?」
「えっ!? いや、その、好きとか以前の問題というか、経験したことないし……」
「じゃあ、今度食べに行こうよ。安くておいしい天ぷら屋さんがあるの!」
「天ぷら……?」
その日の夜、ソーニャは部屋でネットをして、自分の勘違いに気づいたのだった。
第2話『早口言葉』
「とーきょーとっきょきょきゃきょきゅ!」
「全然言えてないぞ。しかし、そこで働いている人は電話に出るのも大変だろうな」
「えっ……?」
「ん? どうしたんだ?」
その日の夜、ソーニャは部屋でネットをして、自分の勘違いに気づいたのだった。
第3話『野球』
「ソーニャちゃんの好きなスポーツって何かある?」
「野球だな。併殺・死球・盗塁・三邪飛みたいに、言葉が物騒なのがいい」
「理由がひどすぎるよ!」
「好きな選手は外国人の『クローザー』だな。毎日のように投げるタフさがいい」
その日の夜、ソーニャは部屋でネットをして、自分の勘違いに気づいたのだった。
第4話『不景気』
「最近、世の中暗い話題ばかりだよねー」
「まあな。ただ、景気は回復傾向にあるみたいだぞ」
「ふーん、実感ないけどなぁ」
「さっきも、小さな会社が若い人を千名も募集していたし」
その日の夜、ソーニャは部屋でネットをして、自分の勘違いに気づいたのだった。
第5話『キス』
「ソーニャちゃんって、キスは好き?」
「またその話か……。もうだまされないぞ」
「違うよ。今度は、唇のキスだよ」
「だから、まだ経験したことが……」
「じゃあ、初めては私と、ね?」
「えっ、おい、何を――」
戸惑うソーニャに構わず、やすなが瞳を閉じて、唇をそっと近づけてきた。
心を決めたのか、ソーニャも瞳を閉じて、ジッとその時を待った。
そして――。
ソーニャが目を開けた。
「……あれ? ああ、そういうことか……」
とある日の夜、ソーニャは部屋でハッと目を覚まして、これが夢オチだと気づいたのだった。
かわいいいww
不景気のオチが分からない
若干名だろ
513 :
名無しさん@秘密の花園:2012/05/10(木) 16:31:55.20 ID:pXeixd0M
>>508 たまらん。第6話『正夢』はまだですか?
>>502続き、というか前
6話、(あぎり宅到着〜)やすなが目を覚ますまでの補完もやってみた
ソ「あぎりの家についたが、こいつ(やすな)はまだ起きる様子がない。
…目が覚めた時に(目と耳が塞がれてて)暴れられるのも面倒だから
アイマスクと耳栓は外しといてやるか」
と、アイマスクを難なく外したソーニャ
ソ「次は耳栓か…む、こいつ、結構奥まで入れてやがる」
あまり強引に耳をほじくると起きてしまいそうなので
慎重にやってはいるのだが、それが裏目にでて、全然取り除けそうにない
ソ「む、む、む…」
はじめは座った状態で、耳栓を外そうとするソーニャだったが
次第に、頭の高さが下がっていき、伏せた状態になり
ついには、あおむけで寝ているやすなの隣に、寝転がる様に横になって
やすなの耳をガン見しながら作業をしている
ハタから見たら二人は並んで寝ているようにしか見えない
ソ(くっそー、とれねー)
ゴロン
そうこうしている内に、やすなが寝返りを打った
ソーニャの方向に
当然、やすなの顔がソーニャの眼前に現れ、視界を覆う
スゥー
さらにあまりに顔が近づいたせいか、やすなの吐息が聞こえ、ソーニャの唇に吹きつけた
ソーニャ「!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロ…バッ!
ソーニャは思わず転がってやすなから距離を取って、何故か身構えた
ソ「あ、危なかった…、ち、違うぞ!これは!耳栓をとってやってるだけなんだからな!
…って、まだ寝てやがる…」
少しソーニャは考えて、新たな作戦に出る
ドカッ
畳の上にソーニャはあぐらをかいて座り
あぐらの脚のところにやすなの頭を、耳を上にして乗せた
そして両腕というか両肘で首&頭を固定して寝返りを封印する
そうして腕と手、指でじっくりと耳栓を抜く作業を行うのだ
まるっきり見た目は耳掃除である
…
ソ「よし、片方が取れたぞ」
やすなをひっくり返してもう片方に移行する
…
ソ「…よし、こっちもとれた」
こうして、両耳栓を“回収”することに成功したソーニャだった
ソ「あとはこいつが勝手に起きるのを待つだけだ」
あ「人の家に転がり込んできたとたんに、いちゃつきやがって〜♪
忍法『さっさと目覚めよ』の術〜♪」
本編に、つづく…
ソーニャを照れさせようと抱きついたり頬っぺにチューするけど
西洋では割と普通だからソーニャは全然動じなくて逆に照れちゃうやすなのSS誰か書いてくださ
やすな視点で心理描写しようとするとカオスになるんだよね・・・
元気っ娘の一人称はライトノベルの代名詞だった時代があったような。
ソーニャ視点だと謎というか不明な点がどうしても多い。割り切ると楽。
あぎりさんは宇宙規模で振れ幅は広い。逆に制御がむずい。割り切ると楽。
つまり没キャラが一番扱いやすい…んだが、接触させてはいけない/あまり絡ませないという特性がきつい、逆に絡ませると全員を喰うスペックの持ち主であるらしい。
って何分析しているんだ…考える前に感じるんだよ…
>>515 先鋒やすニャルドン行きます!
ある日の朝
ふふふ、今日はソーニャちゃんより早く学校にきちゃいました!
目的は、教室に入ってきたソーニャちゃんに大胆な朝の挨拶をするためです!
クラスメートの目線もおかまいなしだよ!
ガラッ
あっ、リボンとツインテール!ソーニャちゃんだ!
や「ブエノスディアース!ソーニャちゃん!」
ガバッ
前から抱きつく私!
ソ「は」
や(やばっ!)
速攻で離れる私!何やってるんだ!度胸ないぞ!
ソ「…はやいな、今日は」
や「え?あ、う、うん」
や(あれ?何も無い…何とも思ってないのかな、チェッ)
次の日
ふふふ、今日も(略)
さらに、一歩踏み込んだスキンシップに挑戦だー!
風紀委員が来ませんように!
ガラッ
あっ、リボンとツインテール!ソーニャちゃんだ!
や「グッモーニン!ソーニャちゃん!」
ガバッ
前から抱きつく私!
そして、間髪いれずに頬にキス!
チュッ
ソ「お」
や(そして、キッスアンドアウェイ!)
速攻で離れる私!今回はこれが正しい行動ぅ!
ソ「お前…」
ああっ、ソーニャちゃんの手が微妙にワキワキしている!ヤバイ!
や「いやー、どうです?私のインターナショナルな挨拶は!?」
ソ「別に…間違ってはいない。よく勉強してるな」
や「え?あ、うん」
そういえば外国の挨拶って普通にハグしたり、キスしたりするんだっけ
それをソーニャちゃんは知っている、もしかしたら体験しているから気にしてないのか!
だけど、それでもそうするのは友人や家族関係でしょー?
あっ、いやだけど私とソーニャちゃんは友人以上だから別に問題ないってこと?
けどけどここは日本だから…
いやということはもし外国だったら、もう(この挨拶)しまくりってこと!?
ヒャー!
ソ「…熱でもあるのか?」
>>514 勝手にあたふたするソーニャちゃん可愛い
>>518の(目的からずれたけど)続き望んだ延長ではないかも知れないが書きたいから書いた、すまぬ
また次の日
ふふふ、今日も(略)
昨日のがまぐれでないことを証明してみせます!
生活指導の先生が通りませんように!
ガラッ
あっ、リボンとツインテール!ソーニャちゃんだ!
や「ボンジョルノー!ソーニャちゃん!」
ガバッ
前から抱きつく私!
そして、間髪いれずに頬にキス!
チュッ
チュッ
…へ?
や(ソ、ソーニャちゃんからカウンターでキス?)
固まってしまう私
ソ「お前、お互いに(キスを)しないでどうする。正しい挨拶じゃないぞ」
や(あ、なるほど、昨日手が微妙にワキワキしていたのはそのせいか)
とは言っても、衝撃でまだ動けない私
ソ「ええい!離れろ!」
ドンッ!
あれぇー?
ソ「ひっつきすぎだ」(ボソッ)
ソーニャちゃんがボソッと言ったのが聞こえた
ソ(なるほどー、前の二回はすぐ離れたから挨拶と認識されていたのかぁ)
スキンシップって難しいね!
昼休み
や「ごちそうさまー」
私はお弁当を食べ終えた
ソ「ごちそうさま」
ソーニャちゃんもパンを食べ終えたみたいだ
…と、ソーニャちゃんがこっちを見ている
私が目を合わせようとすると
チュッ
いきなり唇の横にキスをしてきた
や「へ?へ?なに?ソーニャちゃん?…午後はOK?ってこと?」
ソ「何の話だ…知らないのか?
中央ヨーロッパの北極圏では、親しい人が食べ残しをしていると
こうやって取り除いてやるのがマナーなんだぞ
少しでも栄養を無駄にしない、共に生きていくという意味でな」
や「ほ、本当〜?」
ソ「勉強しているんじゃないのか?」
や「うっ…くそう、くそう!」
ソーニャちゃんが“親しい人”と言ってくれた事もそっちのけで
私はしばらくの間『中央ヨーロッパの北極圏』なる謎エリアを探し続けたのでした
ちゃんちゃん
ニヤニヤが止まらん
>>520中盤にミス発見につき訂正 ×ソ(なるほどー、 → ○や(なるほどー、
それと、投下しそこねた6話あぎり宅の妄想補完を今になって投下します
※やすなが寝てからのあぎり宅での攻防
やすなが睡眠ガスで寝てしばらく、先に脱出したソーニャが戻ってきた
ソ「そういえば、こいつの家知らないな、どうしよう…」
あ「今晩でしたら、ウチで預かってもイイですけど」
ソ「そうか、じゃあ頼む。一応どんな情報が漏れるかわからんから
耳栓とアイマスクは外すなよ、できれば手足も拘束しておいてくれ」
あ「分かりました〜
…そうなると、お風呂は無茶だとしても、体を拭いてあげるのも大変ねえ」
ソ(ピクッ)
ソ「わざわざお前がそんなことするのか?…別にそこまでしてやる必要はないだろう」
あ「でも、女の子のお泊りのお客さんですから、体は清潔にさせてあげないと」
ソ「必要無い」
あ「じゃあ、ソーニャがやってくれますか〜?」
ソ「どうして私がやらなきゃならないなんて流れになるんだ!
だからそんなことする必要ないって言ってるだろ!」
あ「わかりましたよぉ、じゃあ、途中で起きても何も起こさない様に
じっくり見張っておきますから、ソーニャは安心して帰って下さい♪」
ソ(どーにも怪しいな…)
ソ「…よし、私もここに泊まる。
考えてみれば、私自ら監視していれば何の問題もないんだ」
あ「ええっ?お布団は二つしかありませんよー?」
ソ「別にこいつはこのまま(雑魚寝)でもいいだろ」
あ「ひどいですねえソーニャ、私と一緒の布団じゃいけませんか?」
ソ「なっ…そ、それなら、あぎりがやすなをずっと監視しなければならないから
ね、寝れなくて大変だろう…」
あ「いーえ、私とソーニャが同じ布団っていうことですけど…」
ソ「なっ!それこそ、こいつに一つの布団をやるということか!それはない!」
あ「じゃあ、ソーニャと(やすなに視線を送って)二人で一つ、ってことですね〜」
ソ「…っ!!…ま、まあ、それなら… そういうことになるか…
それが、多分ベターだな、うん、仕方ないな……ってあぎり、何してる?」
ゴソゴソ
あ「やっぱりお布団三つありました〜♪」
ソ「てめー!!」
夜 まだあぎり宅
ソ「夕飯も食べたし、今日はさっさと寝るか。
あぎりは夜何か用事はあるのか?」
あ「いえ、特にないけど…」
朝、あの子(やすな)が起きる前にこの家から出してあげないと…」
ソ「そうだな…早めに起きて、私は家に戻ろう
その途中の公園あたりにこいつを置いていくか」
あ「そんな感じでいいんじゃないですかね〜」
ソ「そうだな。
そうだあぎり、京都風?の茶漬け、美味かったぞ
けど茶漬けって普通朝食べるものじゃないのか?」
あ「“ぶぶ漬け”っていうんですよー」
ソ「ふーん」
数時間後
居間には布団が敷かれ、ソーニャとやすなは制服のまま就寝した
ソーニャはすぐに眠りにつき、やすなも目覚める気配がない
【あぎり選択】
1.朝まで寝かしておく → 本編の朝チュンに続く
2.ぶぶ漬けの意味を実行する → 以下に続く
3.ゲッターチームを宇宙に送る → スパロボスレかスパロボWikiにGO
※3をお馴染みの『3.現実は非情である』にしようとしたら、
シリアスあぎりが「情報を知り過ぎたor知られそう」→やすな暗殺ENDとかいう
鬱展開があっさり思いついたので差し替え。キルミーはこれだから油断ならない
→2を選択
あ「さて、おいとましていただきますか…」
あ「さて、おいとましていただきますか…」
夜の公園
ベンチにやすなが横にされている
で、その横に向かい合う様にソーニャも寝転がらされている
あ「これはサービスです〜、ソーニャ、しっかり守ってあげて下さい〜」
と、あぎりはわざわざ二人の手を握らさせた
あ「それでは、お元気で〜 また明日あいましょー」
フラフラーッと、あぎりは去っていった
数分後
環境の変化にソーニャの本能が反応したか、ソーニャが目を覚ました
ソ「… …ん? っ!? !!! なっ!? なっ!?」
ゴロン! ズルッ! ドシン!
ソーニャはやすなの顔が目の前にあると気付き、やや遅れたがに手を握っているのに気付く
すぐに手を振り離して
慌ててやすなの顔から顔をそむけるべく体を回転させたらベンチから落ちたのだった
ソ「いたた… こ、ここはどこだ…? こ、公園か…?」
服をはたいて、時計を見る。まだ日付けが変わっていない
そして、眠り続けるやすなを見て、とりあえず変わりがない様な事にホッとして
ソ「あぎりめ、面倒だから追い出しやがったな…
…仕方がない…私は帰るか…
こいつは…このままでいいか」
>>502に繋げるか、ソーニャがちょっとイタズラするか、答えは皆の中にある!
長文の連投失礼しました。
>>525 意外とあぎりさんが黒かったwwww
GJ!
ソーニャはやすなに「ソーニャちゃん」って呼ばれるのが好きなのかな
「はぁ、今日もソーニャちゃんはお休みか……」
朝のホームルームが終わり、やすながさみしくため息をつく。普段ならソーニャがいるはずの左の席には、誰もいない。
一応、表向きは風邪を引いたという理由になっているが、実際は仕事だ。
組織からの久しぶりのミッションは、そこまで難しい内容ではないが、場所が遠かった。
そのため、学校を休まなくてはならなかった。
「ソーニャちゃんは殺し屋さんだから、仕方ないけどさ……」
何となく、やりきれない思いのやすな。いつもより眺めのいい左に少し戸惑っている。
ぼんやりとしたまま授業を受けて、お昼休みはお弁当を早々に食べ終えて、友だちと適当におしゃべり。
楽しくないわけじゃないけど、やっぱり物足りない。
結局、そのまま時間は流れて、帰りのホームルームも終わった。
カバンに教科書をつめて、教室を出る。廊下を歩いていると、前方に見慣れた人影があった。
「……あっ、あぎりさんだ!」
「お久しぶりですー」
あぎりがやさしく微笑む。右手に何やらビニール袋を持っている。
「今日はどうしたんですか?」
「ソーニャが最近いないですから、さみしい日々をお過ごしではないかと思いまして」
心の中をズバッと言い当てられて、やすなは目を丸くした。
「そのとおりです! ソーニャちゃんに早く会いたいなぁって」
「でしたら、その願いをかなえてあげましょう」
そう言って、あぎりがビニール袋をやすなに見せる。
「何が入ってるんですか?」
やすながのぞきこむと、そこには金髪のかつらや黒いリボンが入っていた。
「名付けて『ソーニャ変装グッズ』です」
そのままの名前だなとやすなは思ったけど、あえてツッコまずに話を聞く。
「これで、今日一日わたしがソーニャの代わりをします。なので、ソーニャだと思って気兼ねなく話してください」
「おおっ、ありがとうございます!」
「ちょっと待っていてくださいね。すぐ着替えてきます」
あぎりが近くの空き教室に入っていく。そして、待つこと一分。
「お待たせしました」
「……すっ、すごい! どこからどう見てもソーニャちゃんだ!」
マジックの種を知らない人が見れば、絶対にソーニャだと思うだろう。それくらい、その変装は完璧だった。
見た目だけでなく、声もソーニャそのもの。口調だけが、あぎりのままだった。
「では、帰りましょうか」
「うん!」
廊下を並んで歩く二人。傍から見ると、それはいつもの光景だった。
川沿いの道を歩いていると、ふいにソーニャ(あぎりの変装)が問いかけてきた。
「正直な話、あなたはソーニャのことをどう思っているんですか?」
「どうって?」
やすなが聞き返すと、ソーニャ(あぎry)は少し恥ずかしそうに顔をそむけた。
「ですから、その……友だちとか、いろいろありますよね?」
「ああ、そういう意味ですかぁ」
納得したようにやすながうなずく。
しばらく黙り込んで考えていたやすなが、元気よくこう言った。
「もちろん、私のとって一番の親友ですよ!」
「親友、ですかー」
ホッとしたように、ソーニャ(あぎry)が言う。
ちょっと微笑んだような気がしたのだけど、一瞬だからはっきりとは見えなかった。
やすながつぶやくように言う。
「ソーニャちゃんは、私のことどう思ってるんだろう。あぎりさんは、何か聞いてませんか?」
「えっ、そっ、ソーニャが、ですか?」
ソーニャ(あぎry)が困ったように眉をハの字にする。
今度はソーニャ(あぎry)が黙り込んでしまった。
やすなが聞いてから数メートル、数十メートル、ついには百メートル歩いても、ソーニャ(あぎry)はまだ黙ったまま。
やすなが心配そうに言う。
「ひょっとして、ソーニャちゃんは私のことなんて何とも思ってないのかな……」
「そっ、そんなことないですよー」
慌ててソーニャ(あぎry)が告げた。その慌てっぷりが、ちょっとかわいくてやすなは心が和んだ。
やがて、ソーニャ(あぎry)がゆっくりと話し始めた。
「……ソーニャから聞いてますよ。やすなさんのこと、とても大事に思っているって」
「本当ですか!? わーい!」
無邪気な笑顔で喜ぶやすな。一方のソーニャ(あぎry)は、頬がリンゴのように真っ赤に染まっていた。
そのまま少し歩くと、二人は公園に着いた。以前、熊に遭遇した公園だ。
「……ちょっとベンチで待っていてください。トイレで変装を解いてきます」
「えーっ、もうちょっといいじゃないですか! まだまだカモカモッ!」
トイレに行こうとするソーニャ(あぎry)の袖をつかんで離さないやすな。
「ああもう……いいから離せ!」
無理やりやすなの手をほどいて、一目散にトイレに向かうソーニャ(あぎry)。
仕方なく、言われたとおりベンチに座って待っていると、長い黒髪のあぎりさんが出てきた。
「お待たせしましたー。どうでしたか、私の変装は?」
「すごく上手でした!」
「ありがとうございますー。それでは、申し訳ないのですが私は用がありまして、ここで失礼させてください」
「そうなんですか? 分かりました。また面白い忍法見せてくださいねー!」
お互いに手を振って別れる。
やすなの姿が見えなくなったことを確認してから、あぎりはトイレに再び入った。
そこには、恥ずかしそうにうつむくソーニャがいた。
「よかったですね。親友って言ってくれましたよ」
「……別に、嬉しいなんて思ってないからな」
素直に認めないソーニャ。ただ、一つだけ安心していたことがあった。
やすなが自分のことを、あぎりの変装だと信じ切っていたことだ。
まさかソーニャが自分の口から直接、やすなのことを大事に思っていると伝えたなんて、やすなは夢にも思っていないだろう。
そのことに、ソーニャはホッとした。これで明日から、また普通の顔して会える。
(ふふふ、ソーニャちゃんはきっと、私が気づいてないと思っているんだろうなぁ)
帰り道、やすなが一人でニンマリと微笑む。
(私がソーニャちゃんのこと、分からないはずがないのに!)
きっと明日から、ソーニャは学校に戻ってくる。やすなは今からそれが楽しみだった。
OPがやすなからソーニャへのラブコールでEDがソーニャからやすなへのアンサー
なんじゃないの?
今原作読んでたらやすなとソーニャが同じ机でお弁当食べててびっくりした!
しかもソーニャがやすなの机に椅子持ってきてた
アニメじゃこんな光景あり得ないよねw
>>530 やすな鋭い!ごちそうさまです
>>533 1話の「今度はコロッケパンが〜」の所とか、3話?の「フィッシュフライサンド」の所とか一つ机の上だった様な
けど、ソーニャ机←やすなイス っぽいので、ソーニャ椅子→やすな机 ではないかもしれない
しかしソーニャイス(ソーナイス)のネコ語っぽさは異常
よし、とりあえずできた!
もうGWから一週間以上経過して今さら感ありますがSS投下します
『GWスペシャル!』(とりあえずの仮名)
大型連休最後の日の前日――
とあるサービスエリアに一台のバイクが到着した
黒いバイクに黒いライダースーツに黒いヘルメット
そして、ヘルメット後方から左右に伸びる二つの金髪のしっぽ
…それと、スマートなライダーとバイクに対して多めの荷物が印象的だ
ムダの無い動きで律儀に駐輪したライダーはヘルメットを脱ぐと
中から金髪碧眼、黒いリボンのツインテールの白い肌の美少女が現れた
…ちなみにライダースーツのラインからでもよく見れば女性と見抜くのは可能ではある
組織の殺し屋にして女子高生、ソーニャである
……このゴールデンウイークは、彼女にとっては最も忙しい時期の一つだ
なぜなら、この国のほぼ全ての人間が外出、遠出をするこの大型連休は
『旅先で標的を始末してくれ』系の依頼が多く舞い込むのである
…そして、優秀な殺し屋ほど、任される仕事は多くなる
そのため、ソーニャはこの連休、このバイクで日本各地を巡り多くの依頼をこなしていた
ちなみに高校に入学してから、ソーニャのこういった大型連休での移動方法はバイク一択
免許もちゃんと(問題が無い様に年齢が二十歳と一部詐称している偽造のを)所持している
さて
そんな彼女も、連休中の仕事を全て済ませて帰り路の途上にあった
明後日から再会する学校生活に備えて今日の夕方頃に帰宅、明日は完全休養の予定である
このサービスエリアに寄ったのは、ここの名物が焼きそばパンだったからだ
(いくらなんでもこの時間ならまだ売りきれていないだろう)
と、ソーニャは今から買いに行く建物の方を向いた
ソーニャは固まった
私服ではあるが…間違いない、肩までは届かない飾りっ毛のない茶髪、くりっとした大きい瞳…
自分と同じくらいの背丈で…体型も大体同じで…同じクラスの…
「ソーニャちゃん!?」
やすなが、そこにいた
私服のやすなの姿を拝もうともせず
ソーニャはテープを巻き戻す様に、ヘルメットを手に取り、被ろうとして…
「待って?ソーニャちゃん!待って待って助けて!!」
逃げる前につかまってしまった、やすなはあっという間にソーニャの横に来たのである
「ソーニャ?そんな奴は知らん!どけっ!邪魔だっ!」
「そんな事言わないで!私の乗ってたバスが行っちゃったの!助けて!」
「バスだあ?お前の事情なんか知らん!タクシーでも呼んで帰れ!」
「そんなお金ないよう!お願い、乗せてって!」
「お前の都合なんか知るか!携帯で連絡すればいいだろう?」
「携帯もバスの中なんだよう!」
「公衆電話から電話すればいいだろう!?」
「でも、全然出てくれないんだよー!」
「なんだ?お前の家には誰もいないのか?」
「そうじゃなくて!!私達家族全員でバスツアーに参加してたの!だから、お父さんもお母さんもバスの中なの!」
「だったら、そっちにかけろよ!」
「かけてるよ!だけど繋がらなかったりしてダメなの!そうこうしているうちに
お金も減ってきちゃって…、このままだったら無一文になっちゃうよー!」
(状況は分からんでもないな、とりあえず落ち着いて対処しよう)
「…そうか、分かった。落ち付け。…とりあえずこれを貸してやる」
そう言って、ソーニャは一枚のカードを差し出した
「テレホンカードだ。残り度数は気にしなくていいから、とにかく連絡してみろ」
「…分かった」
「私はちょっと食料を買ってくる。まあせっかくだからおごってやるよ、それでなんとか食いつなげ」
「…分かった」
残念そうなやすなを尻目に、ソーニャはサービスエリア内のやきそばパン売り場に向かった
数分後
ガヤガヤ
「さすが連休も終わりのほうだ、混んでるな…」
(しかしまさかこんなところであいつと会うとは…
明後日からはまた毎日顔を突き合わす日々が再開するというのに…
2日も前倒ししてくれやがったのは連休の神様からの罰ゲームか?ご褒美か?
…ま、仕事の現場でハチ合わせしてしまうよりかはいいか
あいつも、なぜ私がバイクでここにいるか気にしていない様だし)
列に並びながら、ソーニャはこの事態について頭の中であーだこーだと考えていた
数十分後
大量のやきそばパンが入ったビニール袋を抱え、ソーニャはバイクの元に戻ってきた
そして
ドサッ
ソーニャは、ビニール袋を思わず落としてしまった
予備の黒いライダースーツと、ヘルメットを脇に抱えながらバイクの横に立っている人物が
やすなであると認識したからである
「あっ、ソーニャちゃーん!お待たせー」
いつもの調子で声を出すやすなに、ソーニャは落としたパンの袋も無視して詰め寄った
「…おい!何やってんだ貴様!」
「何って、出発準備」
いけしゃあしゃあとやすなは告げる
「いつ!お前を連れて行くといった!!その前にお前は家族に連絡とっているんじゃなかったのか!?」
「いや、それが、親にはすぐ電話は繋がったんだよ?
だけどそしたら、ソーニャちゃんに連れてってもらえって言われて…」
「はぁ?お前の親は何考えてるんだ?」
「それが一番早く帰れるだろうって」
「そりゃそうだが!」
「で、ここに戻ってきたらまだソーニャちゃんがいないから
ちょっと荷物を探ってみたら予備っぽい服とヘルメットがあったから着替えてきたの」
「勝手に荷物をあさるなあー!!」
グイ、とやすなの襟元を締め上げる
「ちょっ、やめて!」
「脱げ、貴様!返せ!」
「ソーニャちゃん、マジ?!やめてえー、きゃー、脱がされるー、脱がされるー
おまわりさーん、こっちでーす!」
「て、てめー…」
ソーニャもこんな人が大勢いるところで騒がれるのは御免こうむりたいため
やすなから手を離して呼吸をととのえる
「…あのなあ、サイドカーが付いているならまだしも、
高速道路での二人乗りって法律で色々制約があるんだよ、
高校生で無免許のお前を後ろに乗せてすっとばすのは多分アウトだ。だからダメだ」
「ええー!?いいじゃん、今さら。殺し屋が何言ってんの?」
(出たよ、ここぞとばかりのアウトロー扱い)
「あのなあ、移動中にもし警察のやっかいになったらお前にも罰が与えられるんだぞ?
例えば、私が依頼でヘマして捕まってもお前には関係が無いから一切罪は与えらないだろ?
根本的に状況が違うんだ」
やすなはムッっとして言い返す
「…私はソーニャちゃんが捕まっても毎日会いに行くよっ!
毎日お弁当差し入れてあげるんだから!!」
「!!」
(バカやろう…)
思わぬところで熱い愛情の宣言をされて、逆にソーニャが照れて顔を伏せてしまう
「…だから大丈夫だって!ねっ、つれてってよ!」
(なにが“だから”だってんだ…こいつは)
思考を立て直せず俯いているソーニャの顔を、やすなは下から覗き込むように上目遣いで眺め…
「ねっ?」
ちょっと首をかしげての、『お願い』だ
それをソーニャは見てしまった、こうなるとソーニャはもう勝てない
フイと顔をそらしてソーニャは折れた
「…分った、分ったよ……ただし!学校までだぞ、いいな!」
「やったー!ありがとー!ソーニャちゃん大好きー!」
やすなが飛びついて二つの影が一つになった
数分後
「ねえソーニャちゃん、出発しないの?」
ヘルメットを被ったやすながソーニャに聞いた
「……」
ソーニャは迷っていた
高速道路をこのまま進めば、当然早く帰れる
しかし、文字通り高速で車が行き交うこの道をやすなを連れて進むのに
未知の不安と危険があるのは否めない、それに早く帰れるといっても数時間の距離だ
だから、最寄のインターチェンジで高速を降りて
国道(一般道)で戻るという選択肢が隅に置けなくなってくる
距離や最高速度の関係上、時間がかかってしまうが、間違いなく安全であるし
場合によっては電車の駅で別れるという方法もとれる
(どうする?)
1.高速道路で帰るか…
2.一般道で帰るか…
→2.一般道で帰るか…
(よし、安全をとろう、一般道で帰る)
ソーニャは決断した
「やすな。これから私達は高速を降りて、一般道で帰る。時間はかかるが、安全な方法で帰ろう」
「うん。分った。お願いします」
「じゃあ、出発するから、ここ(ソーニャの後ろ)に乗れ」
「うん」
「手を私の腰に回して…いいか、絶対に離すなよ!
一応荷物と安全帯をつけているから、振り落とされて落ちる事は無いと思うが
地面と擦ったり…タイヤに巻き込まれたりする可能性はある。
もし、そうなったら…ケガじゃすまないぞ…」
安全のため、ソーニャはここで充分やすなを怖がらせておかねばならない!
「う、うん…」
(よし、脅しは効いたかな。頼むから大人しくしていてくれよ…)
「いくぞ!」
そんなこんなで、二人はパーキングエリアを後にした
数分後…高速道路出口までまだ数キロの地点
突如バイクが減速し、端に車体を寄せて停車した
そしてソーニャは後ろを振り返った
「…私は腰に手を回せと言った。胸に手を回せとは言っていないぞ?」
抑揚のほとんどない、冷静なソーニャのお言葉
「…はい、その通りです。出来心です。すみません」
やすなも大人しく反省の弁を述べる
「分ったならいい」
そして、再度出発した
数分後…出口まであと少しの地点
またもバイクが減速し、端に車体を寄せて停車した
そしてソーニャは後ろを振り返った
「…臀部に手を回せとも言っていないはずだが」
先ほどより抑揚のない、冷静なソーニャのお言葉
「…ソーニャちゃん、はいてない?…」
「……」
(ひいぃ!冗談を言ってもソーニャちゃんが怒ってこない!!これはやばい!)
「ご、ごめんなさい」
「……行くぞ…」
そして、出発した
数分後…高速出口料金所前
またもバイクが減速し、端に車体を寄せて停車した
そして三度、ソーニャは後ろを振り返った
「………」
ソーニャからは言葉がない
(もう高速終わりだからって気を緩めて、ソーニャちゃんのへその周辺をまさぐって、
お腹のお肉をつまんだりした私のバカ!バカ!)
「降りろ?」
(ソーニャちゃんから聞き慣れないイントネーションが!)
「ごめんなさい!もうしません!だからそれだけは勘弁して下さい!」
ソーニャのお腹の前でパンと手を合わせて懇願するやすな
「全く…いい加減にしろよな」
そう言って、エンジンをかけるソーニャ
「ごめんなさい…(た、助かった…)」
ソーニャの顔も、三度まで
何とか高速を降り、一般道に入った二人
やすなのセクハラは収まったが、今度は別の問題が発生した
スピードが落ちたためか、やすながおしゃべりを始めたのである
観光旅行の帰りであることに加え、元々周囲に興味を持ちまくるタイプなため
とにかく話題が尽きない
「あっ!あの店って近所にはないよね?」
「見てみてあの建物!変な形〜」
「ソーニャちゃん!珍しい食べ物だよ!お腹すいてない?」
「もー、今の車乱暴だなあ」
「またもツインテール少女発見!」
「道ちゃんとあってるぅ?」
当初はちょっとしたデート気分でソーニャもまんざらでもなかったが
あっという間にウザくなった
しかし運転中は前を向いているからなかなか注意できず
交差点で止まる度、コンビニ等に立ち寄る度に「静かにしろ」と釘をさしていた
それに耐えながらソーニャは進むものの、彼女自身にも自覚はあった…
(なんだかんだで寄り道が多い!私もなにナイフ専門店とかに寄っちゃってんだ!)
この遅いペースが、お互い様ということに…
そしてペースの遅れは、天候の急変という形で彼女らに返ってきた
一般道を降り数時間後、高速道路で移動していればすでに家の近くまで到達している時刻
現在地は街と街の間…店も民家も見当たらない道路しかない区域…
二人は豪雨に大歓迎されていた
ガアアアアアアアア!
視界はソーニャでも数メートルあるかないか、激しい雨音でお互いの会話すらできない
やすなも必死にソーニャにしがみついている
(ああ、私の服はビニール袋被せただけだから、もうびしょぬれだろうなあ…)
やすなは自分の服の心配をしていたが、ソーニャは自分たちの心配をしていた
(くそっ!どうする?引き返すか?進むか?それとも横道にそれてやり過ごすか?)
どっちにしろ、この豪雨はしばらく続くと勘が告げている。止みそうにない
(食料はある、だから何とか雨露をしのげる所があれば…)
パッパー!
ソーニャがそう考えていると、やや後方にいた車にクラクションを鳴らされた
注意喚起のためかと思ったが、その車はソーニャのバイクを追い抜いたところで
いきなり左折し、ソーニャ達の前を横切っていった
(!?左側になにかあるのか?)
と、ブレーキをかけながら左側を見てみると…
何か建物がある様だ、そして、先程の車はその建物に入るために左折した様だ
雨のせいで良く見えないが、同じ部屋が多くある建物の様で、博物館とかのタイプではなさそうだ
(ラッキー!ソーニャちゃん!あんなところに旅館が!あそこで雨宿りしよう!)
そう考えたやすなは必死にその建物を指さしてアピールする
だが、ソーニャは眉をひそめていた
何となくこの建物…施設の正体に心当たりがあるからである
(やすな、普通、特に観光資源もない道路の脇に、温泉旅館が建っていると思うか?)
しかしやすなは手を合わせたりヘルメットをかしげたりで猛アピールを続ける
(宿泊代は後で絶対に返すから!ここで休もう?)
指で円を表現したり、バンザイしたり、もうアピールもやけっぱちである
(だからそういう問題じゃねーって!あーもう、鈍いやつだなあ
…いや、待てよ。鈍いからこそ、大した問題にしないだろう…いや、させない、絶対に)
そしてまたもソーニャは折れた
親指でクイッと左を差した後、大きく何度か頷いて、ゆっくりとバイクを左折させる
(やったー!助かったー!)
そして、近づくにつれ派手な色彩と城の様な外観が露わになっていくその建物に
ズブ濡れの女子高校生二人が乗ったバイクは吸い込まれていった
(ああ、やっぱり、ここは…)
すでに雨宿りの客で満室だとか
実は社員寮だとか
そんなオチであると祈りながら
ソーニャはバイクを止める所を見つけ
バイクを停めて
エンジンを切った
とりあえず、ここまででおわりです
またも長文での連投すいません
乙彼
そしてなんという生殺し
一晩の過ち行くの?行っちゃうの?わさわさする
おっ、お前ー!SSがなー!いいとこでなー!ゆるさーん!
できるだけ早く続きをお願いしますお願いします
続きを気長に待つ
支援もSSもGJやで
エンディングのキルミーダンスに入る前の所でやすなとソーニャがふっ、と横向くシーンが切ない感じがする
一人で居ても何となくとなりに居る気がして振り向いちゃうんだろうな
551 :
535-541:2012/05/20(日) 13:26:53.67 ID:iSzt8Co6
支援下さった方々どうもです。続きを投下します。
が、前より長いのと、ズバリ コトまで及んでいませぬ。
数分後、ホテルの廊下――
「このホテルってさあ、玄関とかはハデだけど中は地味だね」
「そういうコンセプトなんだろ」
「だけど不幸中の幸いだね、二人部屋が空いているなんて」
「…そうだな」
(というか、このテのホテルに一人部屋は無いだろ)
ソーニャがフロントで素早く手続きをすませたのも効いていたが
やすなはまだ気付いていなかった
「まあ別々の部屋でも良かったんだがな…と、ここか」
廊下をしばらく歩いていた二人は、ついに部屋の前に辿り着いた
「早く中に入ろうよ〜」
「分かった分かった(他に人が聞いてたらどうすんだ、今のセリフ!)」
カチリ…ガチャ
ソーニャは扉を開けた
「どれどれ、どんなお部屋かな〜?」
扉が開くやいなや、やすなは横入りして部屋に数歩踏み込み…
やけに明るい…いや、明るすぎる証明
玄関の雰囲気が復活したかのような派手な色彩の内装
そして、中央に設置されたダブルベッド
それらが視界に入り、やすなの動きが止まった
数秒の後、やすなは首を機械の様に回して後ろのソーニャの方を向いて言った
「あの…このホテルって…も、もしかして…ラ、ラ、ララブホ…」
「ようやく気付いたか」
ソーニャに突っ込まれてカーッと顔が赤くなるやすな
「ソーニャちゃん!気付いてたんなら言ってよ!」
「言ってどうなる。そもそもここに行こうと主張したのはお前だ」
「け、けど!」
「けど何だ?今からあの雨の中に戻るか?」
「う…そ、それは」
「大体雨宿りが目的なんだ。別に何するって訳でもないだろう」
「何するって…何?」
「何って…その…その…し、知らん!知らねーよ!!
おいやすな!いいか!もう一度言うぞ!私達は雨宿りのためにここに立ち寄ったんだぞ!
ふざけたことをするつもりなら、つまみ出す!雨の中一人で帰れ!」
やすなのペースに呑まれるわけにはいかない!という気迫を前面に出し
逆ギレと言われ様が、強引だろうがとにかく深く釘を刺すソーニャ
「わ、わかったよお…」
「よし、ならいい」
やすなが大人しくなったところでソーニャも部屋に入り、あたりを見回して配置を確認する
「…よし、まずはシャワーで体を洗うとするか……お前から先に浴びるか?」
「えっ、一緒にじゃないの?」
「(イラッ)じゃあ私から浴びるから、次はお前だな」
やすなの返しをおふざけと判断したソーニャは容赦無く話を進める
「あっその…」
「大人しく待ってろよ」
「…うん。“待ってる”…」
「…」
バタン
ソーニャは浴室の手前の脱衣室に入ってしまった
(もう、ソーニャちゃんってば…ちょっとくらい、ドキドキしてもいいじゃん!)
一方、ずぶ濡れのスーツを脱ぎながら、ソーニャは
(“待ってる”って、自分の番を待っているという意味だ
決して、“体を洗った私を待っている”という意味ではない!
って、わ、私は何を考えているんだ?あいつに自分で釘を刺したばかりなのに!)
と、自分の思考が正常な状態から乱れつつあることに慌てていた
一方 室内
(さて、ソーニャちゃんがシャワー浴びている間、どうしよう
…とりあえず、びしょぬれのこのスーツを脱いじゃおう)
スーツを脱いで下着姿になるやすな
しかし豪雨のせいで、下着も濡れてしまっていた
「あちゃー、替えの下着なんて今無いよう…あっ、そうだ。この部屋にドライヤーないかな?」
思いついたら即行動
やすなは部屋の引き出しなどを調べることにした
一方 浴室
ソーニャは熱めの湯でシャワーを浴びていた
その最中、腹の周りが帯状に赤くなっているのに気づいた
(これは…?ああ、あいつが掴まってた跡か)
出会ったサービスエリアを出発して数時間、ずっと掴まっていたやすな
思い返すと、あれだけ長時間密着していたのは初めてではなかろうか
(だ、だからどうした!二人乗りでは当たり前だ!)
続けて背中に当たっていたヘルメットの感触―――
そして、胸、腹部、股間に…
スーツの上からであるが、やすなの手によってまさぐられた感覚が
生々しく、蘇った
(やすな…冗談だよな…いくらなんでも…おふざけだよな)
そしてここが、そういった行為の最終形が行われる施設だということを意識してしまう
(頼むから…ヘンな事になるなよ…お互い…何もするなよ…)
考えてばかりでは仕方がないので、ソーニャは身体を洗い始めた
一方 室内
ガラッ
やすなは一番近くの机に引き出しがあったので早速中を開けてみた
すると…何やら透明な液体が入った円筒状の容器を発見した
「何だろうこれ。サラダドレッシング…じゃないよなあ…化粧水?
あ、『ローション』って書いてある…えーと…何だっけ」
どうにもピンとこないので、フタを開けて、手のひらに液体を出してみる
トローッ…
「うわっ!?何コレ?水あめみたい!?うわっ、本当になんだろう?」
(いくらなんでも食べ物ではないだろう、となると…?)
「???駄目だ、全然ピンとこない」
粘液まみれの手のひらを見ても、容器を見てもまるで分からないので
やすなはティッシュで手を拭いてローションを取り除いた
「あれ、なかなかとれないなあ」
しばらくして、やすなはどうにか拭き取り終わると
「――――――!!」
脱衣室の方からソーニャの声が聞こえてきた
うっかり聞き逃してしまったが、ソーニャは脱衣室のドアをわずかに開けて手を出している
どうやら何かを渡してもらいたがっている様だ
ピンとこないのでやすなはとっさにローションの容器をソーニャに手渡してみた
ソーニャの手が引っ込んだ
しかしすぐに
カーン!
投げ返された容器がやすなの額に命中し、ソーニャの怒鳴り声が聞こえてきた
「おめーなに渡してんだ!備え付けの浴衣渡せって言ってるだろっ!!」
「ソーニャちゃん!それが何か分かるの?ねえ、それ何?」
「何って…。その、知らねーよ!とっとと備え付けを持ってこい!!!」
これは本気で怒りつつある
やすなはあわててクローゼットを探し、その中の白い毛皮のガウンをソーニャに渡した
するとすぐにソーニャが脱衣室から出てきた
何と下着も付けない裸の上にガウンを羽織っている、ちなみにツインテとリボンは変化無し
肌の白い金髪の外国人なだけあって、白いガウンが妙に似合う
「ソ、ソーニャちゃん!何その格好!何か似合ってる様でおもしろーい!ヒャヒャヒャ!」
「どーいう評価だ!?ってかお前の格好は何なんだ!?」
やすなは先程から下着だけの状態だ
「だってスーツが濡れてて嫌だったんだもん…あっ、もしかして…この下を御所望…?」
ガツン!
「いいから!さっさとシャワー浴びてこい!」
右手でゲンコツを落とし、左手で浴室を指さす
「は、はぁ〜い」
トテトテと、浴室に向かったやすな
(はぁ、全く…あいつ…ふざけるのも…いい加減に…してくれ…)
やすなの今の姿が目に焼き付いてしまったソーニャは
ベッドに腰掛けて、しばらく両手で赤くなった顔を覆い隠した
一方 浴室
「あ〜 シャワー気持ちいー!結構、ここって充実してるねー」
やすなは自分で言っといて、このホテルの役割を思い出してしまう
(まさかソーニャちゃんとこんなところに泊まることになるなんて…
やっぱり…私達…展開次第では…その…するのかな)
そうして思い出すのは、高速道路移動中でのソーニャの身体をまさぐった、あの行為
(あれのもっともっとすごいのを…ソーニャちゃんにされちゃうのかな…
“待ってる”って言ってたから、もうすでにやる気満満だったりして…)
一片を考えただけで、鼓動が高まってくる
(だったら…ちゃんと、体をきれいにしとかないと…)
大体一時間後
やすなはまだ浴室から出てきていなかった
いい加減気になったソーニャは浴室に乗り込んだ
ガラッ
「おい!何やってんだ!?」
「Zzzzz…」
やすなは浴槽にお湯を満たし、そこで気持ち良さそうに眠りについていた
(ムカッ!!)
ボカッ!!
「ぶンギャ!」
「おい!なに風呂入ってんだ!ていうか寝てんじゃねー!!!さっさと出ろ!」
「ふえっ?ソーニャちゃん?どうしたの?一緒に入りたいの?」
「なワケあるかあ!!いいから出ろ!この後どうするか話すんだよ!」
「ええ?だったら入る前に言ってよ!」
「シャワーシャワー言ってて私がシャワー浴びてたら普通お前もシャワーだろ!」
「そんなのソーニャちゃんの勝手だよ!」
「いいから出ろ!とにかく出ろ!」
「むー…分かりましたよ」
(この後どうするかって、あの様子じゃヘンな事される展開にはならないだろうなあ)
数分後
やすなが同じく裸にガウンの格好で脱衣室から出てきた
ちなみにその間、やすなの全裸が目に焼き付いてしまったソーニャは
ベッドに腰掛けて、両手で赤くなった顔を覆い隠していた
「お待たせー」
「全く…はぁ、とりあえず、これを食え」
ソーニャはやすなにやきそばパンを投げて渡した
夕食のやきそばパンを頬張りながら、ソーニャはやすなに状況を説明する
「とにかく服を乾かさなけらばならない。
まず私とお前のライダースーツ二着と、お前の私服だ」
「下着は?私替えは持ってないよ」
「私は着替えがあるが…そうか、お前の分も乾かさないとならないのか…」
「そういえばソーニャちゃんの私服は?」
「…一応、制服を持ってきているが…制服ではバイクに乗れないからな」
(ん?制服って私服じゃないよね?というかスーツがむしろ私服では?
ということはソーニャちゃん私服とスーツしかもってないの?まあいいか)
「で、脱衣室のドライヤーを付けっぱなしにしてスーツを乾かす
エアコンの前にお前の私服を吊るして乾かす
…湿度維持のために、照明は半分くらいつけておくか、そこにタオルとか
他に濡れていたものを被せよう」
「なるほどなるほど」
「…こんなとこか。さ、歯を磨きながら準備するか」
「あれ、まくら投げは?」
「ねーよ!修学旅行か!」
ソーニャの計画の通りに、濡れた衣服を配置した二人
「ま、こんなところだな」
「明日までに乾いてますように、南無なむ…」
(エアコンとドライヤーに拝んでる)
「さて、じゃあ寝るか、お前は床でいいな」
「ええ!?そんなのひどいよ!一緒にベッドで寝ようよ!」
「嫌だよ、お前と同じベッドで寝るなんて」
「嫌だなんてひどい!いいじゃん別に!」
「いいのか?お前が目を覚ました時、手足が逆の方向に曲がっていても」
「ヴッ…それは危ないなあ」
「首も逆を向いているかもしれないぞ、まあ、ヘルメット被れば分からないか」
「怖いよ!」
「私は疲れてるんだ。だからせめてしっかり眠らせてくれ」
「だったらそれこそ私が添い寝を…」
「朝、背骨が折れて体がくの字になってもいいのか?」
「くそう、強情だなあ」
「…まくらは使っていいから」
ボスッ
「早く寝ろ」
「…分かったよ…ソーニャちゃんのいくじなし…」
「何だと!!」
(くそっ、うるせーよ!変な事いうな!!)
「なんでもないでーす。はいはい、じゃあおやすみ!」
やすなはプイッとそっぽを向いて
まくらを床に落とし、そのまま枕に顔うずめて横になった
「……」
ソーニャはそれを見届けると、毛布を被り、横になって目を閉じた
衣服を乾かすのに照明の大半は点けっぱなしではあったが
布類が照明を遮っていたため、室内はほとんど明かりが無く、寝るのには問題は無かった
だが、数分後
「クシュン」
また数分後
「クシュン クシュン!」
さらに数分後
「クシュン クシュン ズズッ」
やすなが鼻をすすったところで、ソーニャが飛び起きた
「あーもう!やかましい!風邪ひくからこっちで寝ろ!」
「え?で、でも―」
「離れていれば大丈夫だろ!それよりお前が風邪ひいて私にうつされたらたまらん!
とっとと寝ろ!」
「うん、分かった…乱暴にしないでね、ポッ」
「あーはいはい、分かったから近づくなよ」
「もう、冷たいなあ」
(だから、変な事言うなって!)
そうして一つベッドの下…といっても端と端で、やすなとソーニャは横になるのだった
数分後
「………」
ガバッ
「…だめだ、寝れない」
ソーニャはどうにも寝付けなかった。ソーニャは体を起こし、ベッドの反対側を見た
やすなはすでに静かに寝ている
(なぜ寝れない?
私はどうかしているのか?学校でも隣の机のやすなの横で寝ていた時があったじゃないか
…何を、神経質になっているんだ?…い、意識などしていない!!)
ソーニャは頑張って別の理由を探し始めた
(今日はとりあえず事故は起きずにすんだ、そうか、だから逆に明日が不安なのか?
…あ、そういえば…そうか、そうだな)
ソーニャはある事に気付き、これ幸いとベッドを抜け出した
数十分後
「…ん?」
何かが覆いかぶさり、やすなは目を覚ました
体を起こすと、乾かしていた靴下が手元に落ちていた
(ありゃ、落ちちゃったか…って、あれ?)
ふとベッドの反対側をみると、ソーニャがいない
「えっ?もしかして私置いてかれた?」
と、慌ててしまったが、ベッドの先…壁の前の机にわずかな明かりが点いていて
そこにソーニャの姿が見えた。机に突っ伏して寝ている様だ
(私に気を使って、あっちで寝てるのかな)
やすなは近づいて、ソーニャの横からそっと机を覗いてみる
机にはいくつかの地図が広げられ、ペンが転がっていた
地図の一つは自分たちの学校がある地域のものだった
(ソーニャちゃん、帰り道を調べてたんだ…それで、寝ちゃったのか
…確かに、途中から私が乗っかって、国道に降りて、大雨の中走って…
流石のソーニャちゃんでも、疲れちゃうよね…だから…)
「…ありがとう、ソーニャちゃん」
シュルッ
やすなは自分のガウンを脱ぎ、机に伏すソーニャにかけた
(明日も、よろしくお願いします)
「さっ、はやくベッドに戻ろ…ん!?」
やすなの右手がガウンから離れない
ソーニャの左手がいつのまにかやすなの右手首をつかんでいる!
「じ、自己防衛!?こんな時に?」
やすなは右腕を引いて抜こうとするが、ビクともしない
「は…離して…っ!」
ズルッ
「あ」
やすなは足を滑らしてしまう、それに引きずられ、ソーニャもイスから滑り落ちそうになり
ソーニャはその体勢の変化で目を覚ます
「ハッ、何が、おわっ、やすっ、うわっ!」
ズルッ バタン ドシン バン!
そして
「………」
一糸まとわぬ姿であおむけに床に倒れたやすなと
「………」
何とか体勢を整え、左手でやすなの右手首を掴みながら、右手は床に手を着き
やすなの身体をまたいで四つん這いのソーニャが
見つめ合っている
ソーニャもガウンの帯がほどけ、首筋からへそから股間のラインの露わになっている
(この状況…私、ソーニャちゃんに押し倒された風にしか見えないよ…
…他の人が見たら、絶対に『お幸せに』って言われちゃうんだろうな)
(ど、どうしてこんな状態に…いや、なぜこいつ、何も着ていないんだ!?)
「「ゴクリ」」
と、二人は同時につばを飲み込んでしまう
(ソーニャちゃん、意識してるのかな…わ、わ、私の身体を見て…))
(意識…するなよ!とりあえず、こいつが何企んでいるのか聞かなければ)
「…何やってんだお前…」
「い、いや、ソーニャちゃんが机で寝てたから、風邪ひくといけないからって
私のガウンをかけてあげたら、ソーニャちゃんが掴んで…」
「何っ!?(…あっ、本当だ…余計な事を…)そうか…」
「…ねえ、ソーニャちゃん…」
(答えて、くれるかな…?ああ、すごいドキドキする…)
「…何だよ」
やすなは答えず、やや深い呼吸で胸を上下させている
「…何だよ!」
「…私の身体、どう?」
「!!」
(な、なんだお前…私を、私を誘っているのか?)
言われて、机の照明に照らされたやすなの全身を見てしまう
そして、ソーニャは思考の迷宮に入り込んでしまった
(体のラインは、水着姿の時と変わりない…私なら…私なら…この体格なら制圧できる
抵抗しても、無理矢理できる…違う!私は…無理矢理なんて、だがこいつは多分抵抗しない
…何故、そんな事が分かる?私は何を知っている?こいつの何を?知りたい?
…知りたい、こいつを、こいつの…気持ち良くなった時の声を、動きを、顔を
私の手で、快楽を与えられた時の姿を…見たい…だが、私は…こいつをそんな目に
合わせたくはない…私達は…女同士なんだぞ…私では、お前を幸せに…)
ソーニャはやすなの見つめる中、ひたすらに悩んだ、そして
(…やはりダメだ。やすな…もう、今日は休もう…疲れた…疲れてしまった…)
そして、ソーニャは結論を口にした
「寝よう」
だが、それは、ソーニャにとって痛恨の言葉の選択だった
(しまった!これでは“そういう意味”として捉えられてしまう…!
い、いや、やすなはバカだ。知らないはずだ、そんな意味があると!大丈夫だ!)
「…ソーニャちゃん…本気…?」
(くっ…知っていたか…)
昨今のドラマでも使われる表現である、ソーニャの考えは甘かった
「本気…?」
やすなはくり返すが、ソーニャは答えなかった、答えられなかった
ソーニャに再び欲望が芽生えてきたからだ。抑え込んだはずの、やすなの身体への欲求が…
だから、せめぎ合ってソーニャは答えられない、表情を抑えるのが精一杯だった
つまり今は、やすなの気持ち、やすなの決断、やすなの言葉がこの先の展開を決定する
そういった状況となっていた
そしてそれを確定させる一言を、ソーニャがつぶやいた
「…お前は?」
「……」
やすなから言葉は出てこない
「……」
ソーニャも沈黙する
しかし、数秒の後、やすなが口を動かした
「だ…」
返事をしようとしている
(『だめ』なら、ここで終わりだ。だが…『だいじょうぶ』なら…私は私を抑えるのをやめる)
ソーニャは態度を決めて、返事を待った
「ダメだよ…」
(そうか…)
その瞬間、ソーニャは残念そうな顔を見せてしまい、それをやすなに見られてしまった
「(ダメだよ…)ちゃんと…ベッドの上で『寝ようよ』…」
(!!…こいつ…)
やすなはそう言って逆にソーニャに『寝ようよ』の解釈、つまり決断をソーニャに託した
「…分かった」
ソーニャは四つん這いの状態からあおむけのやすなの右側に動き、そこに屈んだ
そして、裸のやすなをお姫様だっこで持ち上げた
(!!ソーニャちゃん)
ソーニャは立ち上がり、そのままゆっくりと、ベッドへと歩を進める
一歩一歩、確実に
しかし
カプッ
(!?)
ソーニャの歩みが止まる。突然、やすながソーニャの首筋に吸い付いたのである
チュ ウ ウ ウ ウ ウ !!
やすなは全力で吸いついて、強烈な吸引音が漏れている
「はっ!はぁ…あ…あぅ…」
(やすな…何を?…あぁ…やめろ…)
まるで快感以外の感覚が首筋から全て吸い込まれている様だ
吸引でもたらされる快感にソーニャは悶えている
ガクガクと膝が震えている、腕もブルブルと揺れている
感じながらもやすなを落とさない様に耐えるのに必死だ
ヂゥウウ!
「は…あ…だ…め…あ…あん…」
なおも続く首筋吸引にソーニャは口を閉じれず、よだれを口から垂らしてしまっている
チュウウウ〜〜〜……ンパッ
息が続かなくなったやすなはようやくクチビルをソーニャの首筋から離した
「「ハーッ!ハーッ!」」
ソーニャは快感から解放され、やすなは全力の吸引が終了し、お互い荒い呼吸を繰り返す
ソーニャの左の首筋には見事にくっきりとキスマークが付けられていた
「はぁ、はぁ……スキあり…だよ」
やすなはニヤリと笑みを浮かべる
「そうか、だがこれで十分だな?明日も早いからもう休むぞ」
しかし、息を整え、落ち着いた声でソーニャは言い、腕を下げてやすなを降ろそうとする
その動きにやすなはソーニャを見上げて
「えっ?そ、そんな――」
と、つぶやいてしまう、そしてすぐに
「あっ」
慌てて両手で口を抑えた、しかし時すでに遅し
(し、しまった!思わず言っちゃった!)
(言わせてしまえばこっちのもの。私の方が一枚上手だったな)
今度はソーニャがニヤリと笑みを浮かべる
やすなは首筋に吸いついてソーニャの理性を崩壊させるつもりだった
しかしソーニャは耐えて、逆にやすなは本音…欲求を吐露させられてしまった
『これで終わりたくない』
決断のなすりつけ合いに、ついに決着がついた
そして、ソーニャはやすなの本音に応えることにした
ソーニャはさっきと同じようにベッドの上にやすなを仰向けに寝かせ
自分もやすなの上で四つん這いになる
違うのは、ソーニャもガウンを脱ぎ、裸になっている事
やすなはすでに目を閉じている事
やすなの右手の上に、ソーニャの左手が添えられている事…
(ソーニャちゃん、やさしくしてね)
やすながソーニャの手をギュッと握る
(やすな、お前は可愛いな)
ソーニャはやすなの手を握り返した
それが、合図だった
とりあえずここでパート2終わりです。
次は濡れ場に突入でしょうが書くのも投下するのも度胸がいるというかドキドキする。
決戦は日曜日。長文で失礼しました。
いやらしい><;
う、うおおおおおお・・・・・
超絶にやすニャってきたあああぁ!
向こう二ヶ月半はこれで頑張れるな
565 :
名無しさん@秘密の花園:2012/05/20(日) 23:45:19.49 ID:fUxF2SaY
http:/★/ch★at.lu★vul.net/C★hatRoom?room_id=43844
★を消して検索してね
566 :
560:2012/05/21(月) 02:29:59.73 ID:pCyfEBVW
決戦は日曜日。とか書いておいて、書けませんでした…眠い…
気長にいきましょう…いっていいですか?
ところで5話で水かき→アクアラング→ゴーグルを立て続けにやすなの目の前で勢いよく外す
ソーニャが発情期に見えてしょうがない。やすなスク水だし
続けてソーニャ「(何がカップルみたいに砂浜走ろうだ)(今さら)馬鹿馬鹿しい」
とセリフを妄想してみたら、3話最後の『毛虫を乗せたやすなから逃げるソーニャ』の光景がすでにそんな感じであることにたった今気付いた。
カップルという言葉を使えば普通は恋人という言葉を思い浮かべる人が多い
やすなのカップルみたい発言に対して「馬鹿馬鹿しい」と答えたソーニャちゃん
普通だったら「何意味の分からない事を……」とか「何言ってんだ」と答えるはずだ
つまり少なからずソーニャちゃんはやすなを意識してるってことだよ!
ソーニャ「馬鹿馬鹿しい(そんなの当たり前だろ)」
ソーニャとやすなの最初の出会いが気になる
やすなも出会ったばっかりの頃はこんなにそばにいなかったと思うし
二人の仲の過程は永遠に明かされない 秘密だよ
実は単に幼馴染とか
それは無理がありすぎる
ソーニャは日本の文化を所々知らない
母国で日本語を勉強してから日本に来たと思われる
そして高2の時点で文化祭を知らなかった(7話)ことから
高1の10月以降に転校してきたと思われる
よく高2って言われてるけど、学年が分かるような物ってアニメか原作に出てきたっけ?
1話の4月の時点で「おっはようソーニャちゃん!」「やすなか」と下の名前で呼び合うなど親しそうな事から、
高1の時点で付き合いがある可能性は濃厚。ソーニャが文化祭を知らない事から、小〜高1前半の時点でソーニャはまだロシアに住んでたハズ
12、13話、2月と3月の時点で普通に授業がある描写があるので高3ではない
そもそも1月の時点で凧揚げなどしてる場合じゃない
よって、高2をループしてる説が最も有力
小難しい考察をするからレスが途絶えた
殺し屋設定はフリの可能性もあると思ってるよ
だとするとあぎりさんはソーニャに付き合ってあげてるのか
ソーニャちゃんはあぎりさんに昔いろいろされたので結構淫乱
むしろ色々されてトラウマになったので
やすなとはじめての夜を迎えた時も、心に反して体が恐怖を訴えたりするよ。
で、「ソーニャちゃん、ひょっとして怖がってる?」とかやすなにバレちゃうよ。
ソーニャちゃんは「なんでこんな時だけ察しがいいんだ!」と思いながら
大丈夫だと力説しようとするんだけど上ずっちゃって上手く言えない。
で、やすなが「ごめん、急ぎすぎたね」とか言って気まずい雰囲気が流れるよ
私としましてはそのようなシチュでも大変美味しく頂けるので何も問題はございません
初めてのキスで幸せの頂点って感じでぽわぽわになってるやすな、もう満足
もちろんソーニャちゃんも嬉しいんだけど、やすなよりずっと知識がある分むらむらが治まらずに押し倒すとか
飄々してるように見えて内心ソーニャに執着してるあぎりさんもいいと思う
584 :
560:2012/05/27(日) 23:46:01.42 ID:eez9aEMd
552-559の続きなんですが あと少しでまとまりそうでして
日付けが変わって少ししたら投下しようと思っているんですが
なんというかこれまでの分以上に長い、大半がやすニャが絡む官能小説(出来は…)となってしまいました
そのため、各・投下レスの一行目はNG用のワードを仕込んでみます
濡れ場を全部避けたい方は、 パートその3 または その3 をNGに
クライマックス(?)だけ見て下さる方は、 パートその3の または その3の
をNGのワードに設定してみて下さい
585 :
560:2012/05/28(月) 03:58:55.10 ID:EQyQKmkx
次から投下開始します
結局丸々一週間空いてしまいました
パートその3の 1
ソーニャは顔をやすなの顔に近づける
(まずはお前の全身を味わさせてもらうぞ)
チュッ
まず、前髪にキスをし、続いて、髪をかきわけて額にキス
そのまま眉にキス、まぶたにキス、鼻にキス、右耳にキス、左耳にキス
左頬、右頬、顎、首筋にキス、キス、キス、キス
そして鎖骨に口づけたところで、舌で鎖骨をペロリと舐めた
「んっ」
ピクリ、とやすなが反応する
ソーニャはそのままツツーと舌を滑らせて鎖骨から下へ向かう
すると、押しつけられた舌で一段と深く肌をへこむようになった
やすなの、ほとんどぺったんこな胸に到達したのだ
ソーニャは気にせずに片胸の中央の濃い桃色の突起まで舌を進めると
その周囲をもったいぶるように何周も、まるで何かの儀式の様に舐めて回り始めた
「ン…は…」
(ソーニャちゃん…何それ…は、早く…)
そうして焦らすと、ついにソーニャは突起を口に含んだ
チュプッ
そしてソーニャは間を置かず容赦無く吸い上げ始めた
ヂュッチュウウウ!!
ビクビクッ!
「あっ!?ひゃあああ!?」
やすなは襲ってきた強烈な快感に身体を反らせる
やすなにとって初めての本格的な性的な快感だった
くすぐったいなんて感覚とは天と地の差だ、何も考えられなくなる
(やすな…私はこの声が聞きたかった…!)
ソーニャは、やすなの恐らく初めてであろう喘ぎ声を聞き
内心で歓喜すると同時にもっと聞きたいという欲を燃え上がらせる
ソーニャは吸引に加え、突起を弄び始めた
舌で音もなく弾かれ、舐められ、より大きなの快感がやすなにもたらされる
「あ、あ、あぁん!ああっ、はあん!」
喘ぎと共に、やすなの身体が弾む
キュッ
さらにソーニャはやすなのもう片方の胸の突起をつまみ
クリクリといじったり弾いたり、こすったりした、当然、片方は吸い付いたまま
一層、胸を反らすやすな
「!! あっ あっ あっ…あぁう…」
これまでで最も艶やかな、要するにエロい、喘ぎ声を聞いたソーニャは突起から口を離した
「はぁ…はぁ…」
やすなの呼吸が落ち着くと、ソーニャはずっと手を握っていた左手を
少し反れてベッドと隙間が空いているやすなの背中に回した
そして柔らかな背中を優しく、スリスリとまんべんなく撫でまわす
「はっ…ぅん…」
ただ撫でているだけなのだが、どうにも身体が、感覚が反応してしまう
その様子を見てソーニャは思わずニヤリとした
そして背中を撫でまわしながら、ソーニャは今度は逆の胸の突起に吸いついた
チュウウウ!
舌でのいじくりまわしたり、反対側での指の世話も忘れない
「あっ!あっ!?ああっ!?あああっ!!!」
その結果、胸から発生した快楽が、背中で発散されず、逆に増幅されて身体中に拡散される
やすなは思わず足を広げて膝を曲げるほどの快感に襲われたのだ
「ふぁああああ!!!だ、だめぇっ!!」
ソーニャが上に乗っている以上、身体を反らすのも限界で手はシーツを必死につかんでいる
「はっ!あぁっ!あぁっ!」
(感じているな、やすな…だが、まだまだイかせないぞ)
左右同じくらいの時間、突起への愛撫を済ますと、ソーニャは動きを止めた
パートその3の 2 パートその3の 2
「はぁ…あ…?」
しかし、やすなが落ち着く前にソーニャは肌に口づけたまま
またもツツーッと舌を這わせ始め、汗が浮かび始めた腹をわざわざ蛇行しながら舐め進んだ
やすなはバストとウエストの差がない体型であるが、意外にウエストは細く、ソーニャとも差があまり無い
それでいてほどよい弾力の肉付きのため、そこを除けばソーニャより細くなる可能性もあった
ソーニャはそんなお腹の弾力を堪能し、へそに到達すると
またも唇を被せて吸い上げ、へそをペロペロと舐めた
「んんっ あんっ」
やすなは悶えるが、先程よりは大分大人しい
その反応を見てソーニャは唇をへそから離し、薄いキスマークが付いているのを確認すると
コトが始まって以来、初めてやすなに指示を出した
「やすな、ひざをもっと曲げてくれ」
「う、うん」
やすなは言われて恐る恐るひざをさらに曲げ、M字開脚に近い状態になった
もう股間が丸見えである、そしてソーニャはそのM字の真ん中にいるのである
「は、はずかしいよお」
「バカ、今さら何言ってんだ」
お約束の様な受け答えをすると、ソーニャは再びへそに唇を降ろし舌を這わせながら出発した
わき腹を舐め進み、お尻の横を通り、左脚の太ももの裏の付け根とお尻の間あたりで止まった
やすなの太ももは健康的な色がまぶしいだけでなく、悩殺的な肉付きをしている
胴周りと見た目のバランスのとれた細さで、平行線の様で股間に近づくほどむっちりしてくる
それでいて、ソーニャよりも少し太いくらいである
普段のやすなに性的魅力を感じるとすれば、恐らくこの太ももであろうとソーニャは思う
その太ももを、ソーニャは何の邪魔も無く堪能するのである
ゴクリ、と生唾を飲んでソーニャは指示を出す
「ひざから先、上げてくれ」
「うん」
「抑えててやるから」
やすなは言われるままに左足を天井に伸ばす
すぐにソーニャの手がくるぶしを掴み、天井に伸びるやすなの左足を支えた
そうしてまずは、今位置している裏太ももから、舌をねっとりと這わせながら上昇して膝裏に向かう
押し付ける舌で太ももの肉をへこませ、時にはペロペロと舌を動かして弾力を楽しむ
ツツゥ…
「ん…んふぅ…」
やすなも、浅いがねっとりとした快感に身体を悶えさせる
そして膝裏に到達すると、やや斜めの軌道で逆走し、お尻の付近まで降下した
そして再度上昇、膝の高さまで到達後、また斜め気味に降下
アルファベットの『N』の様な動きで太ももを横に回り一周するつもりの様だ
(ソーニャちゃん、しつこいよぉ…)
(やすなの太もも…たまらん…!)
たっぷりと、時間をかけて左太ももを味わったソーニャは
続いて膝からアキレス健までを同じように舐め回った
そして「ヒャンッ」と可愛い声をあげるやすなを無視して足の甲、裏も丁寧に、舐めた
足の指も一指づつゆっくりと口に含み、舌で舐めまわして味わった
「…ぁ…ふ…ん…(足の指の付け根まで…ソーニャちゃん…細かい…)」
ソーニャは顔は真剣そのものである
時間をかけて左足を制圧したソーニャは、今度は右足に狙いを定める
同じくまっすぐに伸ばした右足を、今度はソーニャは
舌でぐるぐると、らせん状に、まるで包帯を巻く様に周りながら太ももを舐めていく
ゆっくりと…そして、右手で左の太ももをスッスッと撫で始めた
背中の時よりもスピードに強弱をつけて、かつ丁寧に撫でている、まさに愛撫そのものだ
そうしてソーニャの舌が膝まで到達したところで、やすなが非難の声をあげた
「ソ、ソーニャちゃん、しつこすぎるよっ!こ、これ以上されたら…」
「されたら?」
ソーニャも舐めるのを一旦止めて、やすなに聞き返す
「これ以上されたら…学校でも…ソーニャちゃんに足を見られただけでも恥ずかしくなっちゃう」
…ソーニャは想像する…
パートその3の 3
朝、通学路で会って、挨拶を交わす二人
すぐにソーニャは視線を下半身…いや、ミニスカートから伸びる足へと下げる
やすなはそのソーニャの視線に気付く
…やすなはそれだけで赤面する、手のひらで脚を隠そうにも到底覆い隠せるわけがない…
「素晴らしいじゃないか」
「もおっ、やめてよ!ソーニャちゃんのスケベっ!」
「お前の足が悪いんだ。脚が(特に太ももが)」
「やだもう、この足フェチ!」
(何とでも言え。私が足フェチだとしても、結局お前の脚が悪いんだからな!)
結局、ソーニャはひざから指先までもらせん状に舐め切った
やすなの足をおろして、すかさずソーニャは次の部位に顔を寄せる
「ちゃんと手入れしてるんだな」
「ソ、ソーニャちゃんだってそうでしょ」
答えず、左の腋を空けさせたソーニャはペロペロとワキを舐めまくる
「んふっ」
(腋なのに、くすぐられた時とちょっと違う感じ…何これ…)
やすなは快感に自覚をせず、ソーニャの舌への攻撃に悶える
しかしそれはすぐに終わり、ソーニャは右脚の時と同じようにらせん状に舐め進む
チュゥゥゥ…
ただし、指へのキスと吸引は足の指の時とは遥かに長い時間がかけられた
ピチャピチャ レロレロ チュウチュウ チュパチュパ
一つ一つの指を、アイスバーを扱うように舐める、唇を上下させて吸いつきつつしごく
何をそんな必死にと至極真面目な顔で自分の指に奉仕するソーニャを見て
やすなはキュンとくる以上に…ひいていた
(赤ちゃんじゃないんだから、しつこいよお)
とはいうものの、ソーニャが思いっきり吸引してくると、発生する快感に
「はぅ…う…うぅん…」
と悶えてしまうのであった
そうして左手、左腕の後は右手、右腕を同じようにソーニャは長時間かけて味わった
チュポン
右手の最後の小指から口を引き抜くと、ソーニャは顔をやすなの方に向け、目を合わせ
そして…
「足を開いてくれ」
と、再度指示を出した
「!」
やすなはそれを聞き一瞬身体を震わせ、数秒の間を置いて頷いた
次は、どこがソーニャの狙いなのか分かったからである
ゆっくりと、足をM字に開く、そして、言われるまでもなく、曲げた膝をお腹の方へ寄せて…
股間を、ソーニャに見せつける体勢となった
即座に、股間に顔を接近させるソーニャ、同時にやすなの両足を両手で固定して閉じなくさせる
その両足の狭間にあるソーニャの目前は、やすなのいわゆる下の唇…
血色の良い、ピンク色の貝だ
「は、恥ずかしいよ、ソーニャちゃん…」
「なに言ってるんだいまさら。もうこんなに濡らしているくせに」
「ふぇっ?濡れてるって?」
ソーニャの言う通り、やすなの秘唇とその周りはテラテラと光る透明な液体が覆っていた
実はこれはほとんどがやすなが抱っこされながら首筋に吸い付いた時に
ソーニャが垂らしたよだれであったのだが、二人とも見抜けなかった
パートその3の 4
「ほら…音がするだろう?」
ペチャリ
ソーニャが裂け目を下から上へ、大きくひと舐めする
「ひゃあんっ」
やすなは身体をビクッとさせ、可愛い嬌声が上げる
「ほら」
ペロリ
今度は舌をすぼめて先程より速く、しかしより正確に裂け目に沿ってソーニャは舐める
「ひああっ!」
「ほらほらほらほら」
ペロペロペロペロ
続けて舐める回数で責めるソーニャ、やすなは舐められる度にしっかりと反応を返す
「ひゃ、はっ、ひゃ、はぁん」
(ふふ、いいぞやすな…次はここだ…)
ペロッ…ピンッ
「!きゃうん!」
ソーニャは思いっきり舐めると、その勢いで秘裂の先の突起であるお豆を弾いた
やすなは敏感なそこに触れられて思わず鳴いた
その反応をソーニャは確認すると、狙いをお豆に定め、チロチロと弾きつつ舐めまわす
「んっ、あっ、ひゃっ、あああ!」
暴れようとする足が、快楽の大きさを物語る
チュプッ
そしてついにお豆を口に含み、ソーニャは思いっきり吸引した
チュウウッ!!!
「っ!!!!!」
ビ ク ン ッ!
やすなの体全体が跳ねた、しかし突然の凄まじい快感のためか声が出せない
チュウウウ!
構わず吸い続けるソーニャ
「あぁあっ!ああっ、ああーー!」
ようやく喘ぎ声が喉から出せる様になったやすな
チュウウ ペロペロ
しかしソーニャは吸引に舌舐めを加え、再びほとんど喘ぎ声が出せなくなる
「…ぁ…は…っ…んっ…」
(ここはこのくらいかな)
チュウウ…ポンッ、とお豆からわざわざ聞こえる様な音をたててソーニャは唇を離す
そのままの秘唇の、さらに後ろにあるもう一つ方に近づいてそれを口に含む
「ちょっソーニャちゃん…!そこ、汚いよ…」
気にせずにソーニャはそこをペロペロと何回も舐める
「んひゃん!ひゃああ、だめっ、そこ汚いのにいっ!」
そうは言っても感じてしまうやすな
(あんだけ風呂に入っておいて何を言うか)
「だめっ、ああっ、だめっ!あぅだめえ!」
(何がそんなにダメなんだ?)
これまでにない拒否の言葉の連発のため、仕方なくソーニャはそこから唇を離した
パートその3の 5
ソーニャは再度、貝へと移動し、今度は唇を被せ裂け目をできるだけ覆った
そして、その覆い被せた口の中で舌を動かし、これまでにないスピードで裂け目を舐め始める
ビクビクビクッ!
「ああっ!ああっ!ひいい!」
ジュルルッ!
そしてソーニャは勢いよくあふれ出、口の中に溜まったソーニャの唾液とやすなの愛液の混合液を
舌でノドに流し込み、ゴクリ、と飲み込んだ
「ひんっ!」
その動きさえ、やすなには快感をもたらした
(ソーニャちゃんが、私の…を飲んじゃった…)
(やすな、美味しいぞ)
心の中で称賛したソーニャは、そのお返し…ご褒美を与える事にした
舌を裂け目にピタリと触れたところで一旦動きを止め…
ヌルリ
舌を裂け目から、やすなのナカに侵入させた
「ひっ!」
軟体物質が、やすなの内の肉壁をこじ開けていく
「ひゃ あ、あ、あ、あ…」
(入ってる、入ってくる!ソーニャちゃんの舌が、私のナカに…)
ゾク ゾク ゾク ゾク…
ほんの1ミリでも進むたび、侵入警報が快感となって体を駆け巡る
やすなのナカは、何をしていいかわからず、ソーニャの舌の進むがままだ
少しすると、舌の動きが止まった、これ以上伸ばせないリーチの限界なのだろうか
すると
チュルッ
あれだけゆっくり侵入しておいて、ソーニャは一瞬で舌を引き抜いた
「ひゃっ!?」
空いた空間を埋めるべくナカの肉同士が閉じてぶつかり合い、やすなを悶絶させる
「ひあああ!?」
その嬌声を聞いたソーニャは再び舌を、今度は遠慮せずに、ヌーッと沈めていく
「はああん!」
そして、差しこまれた舌をナカで蠢かせる
クチュリ クチュリ
「ああああっ!ひゃああ!」
発生する快感にやすなは喘ぐことしかできなかった
そしてソーニャは舌をやすなのナカで暴れさせた
また、舌を先端近くまで引いて、また入れる前後運動を加え、やすなの入り口を味わいつくす
さらに、鼻の先でやすなのお豆を突っついて快感を援護をさせる
「ああっ、ああっ…はああっ!?」
さらに、左腕を伸ばし、やすなの胸の突起を雑にいじり始めた
「はっ、ああっ!ああん!!」
最も敏感な胸、そして股間の2か所を同時に責められるやすな
発せられる喘ぎ声に込められる熱と色っぽさは、始めの頃とは比べ物にならない
快楽が爆発的な勢いで蓄積され、ついにその限界をやすなに意識させる
「ああっ、ああっ、ソ、ソーニャちゃっ!」
押し寄せる快感の中でなんとか絞り出した名を呼ばれるが、ソーニャは意に介さない
パートその3の 6
「もうっ、もうっ!ああっ!もうっ、わたしっ!わたしぃ!」
(やすな…イクのか?私の舌で、手で、ナカをいじくられて…)
察したソーニャが、燃え上がってくる
(私が、やすなをイかせる… 私が、やすなの大事なところを責めて、絶頂させる…!)
あまりの興奮に、自分の股間もジンジンと熱く疼いて仕方がない
ソーニャの右手は自然と自らの股に伸び…ソーニャ自身の裂け目を指でこする
シュッシュッ シュッシュッ…
(んっ!やすな、やすな…やすな!やすな!)
その興奮は舌遣いに反映され、やすなの快感へ繋がれる
「あーっ!!だめぇ、だめっ!もうだめっ!だめえ!イクッ!イクう!」
(ソーニャちゃんにイカされちゃうぅ!)
やすなの両手が力の限りつかむシーツはもうちぎれそうだ
ソーニャの待望していた言葉がやすなから発せられた
(やすな、“イク”って表現知っていたんだな、イケっ、イクんだ、やすなぁ!)
その表現を知っていてソーニャは少し残念だった、なぜなら、自分で教えたかったからだ
だが今となってはもうどうでもいい…導けるだけで充分だった
ソーニャは舌を限界まで伸ばし、侵入した深さを更新した
その瞬間、やすなは快感の許容量を突破し、強く瞼を閉じながら絶頂を迎えた
ビクン!!!
「深ぁっ!あっ!ああっ!イクゥゥゥゥ!!!!」
ビクッ! ビクッ! ビクッ!!
リズミカルかつ大胆な痙攣を見せるやすなの身体
「ああああ… あああ…」
そしてやすなのナカも倍のペースでビクビクと脈動している
ソーニャは特に動く事もなく、その反応を堪能している。両手も動きを止めている
「はー… はー…」
いまだ充分興奮状態であるが、やすなの息が落ち着いてきた、瞼もゆっくりと開かれる
体のリアクションも落ち着き、ソーニャは舌を引き抜いた
唇と股の間に引く透明な粘糸が途切れたのを確認すると、ソーニャは体を起こし、顔をあげた
即 二人の目があった
ソーニャは愛液と唾液で、やすなは唾液で、二人とも唇の周りがベトベトである
「ハァ…ハァ…ソーニャ…ちゃぁん…」
なんという甘い、妖しげな熱を帯びたやすなの呼びかけであろうか
「やすな…」
ソーニャは始めの様にやすなの右手をやさしく握った
「…ソーニャちゃん…」
やすなは思考が今だ快感の海に滞っている、何を言っていいか、決められない
視点もまだ定まらない
だがソーニャは、やすなの言葉を待った
「…ソーニャちゃん…………大好き…」
(身体に触れてくれて、愛してくれて、イカせてくれて、ありがとう…大好き…)
「………」
「…ソーニャちゃん?…」
ほうけている口元に対し、熱に満ちたやすなの瞳
(まだ、大丈夫だよな、いや、むしろ…待っている?)
ソーニャはその瞳に隠されているだろう欲望を解放させたいと思った
パートその3の 7
そして、ソーニャは甘く優しい口調でやすなに語りかける
「大丈夫か?痛くなかったか?」
「うん…」
「…気持ちよかっただろ?」
「うん…」
「どのくらい?」
ソーニャはやすなの髪をゆっくりと撫でながら質問を続ける
「どのくらいって…分かんないよ…でも、すごく良かった…」
答えるやすなの顔には、それまでに無かった“艶”があった
「そうか」
「どこが一番良かった?」
「…内緒」
「そうか…」
そう言うとソーニャは残念そうな表情を見せた
「…ソーニャちゃん…ねえ、ソーニャちゃんも感じてたの?…アソコが濡れてるよ…」
やすなの言う通り、ソーニャの股間は濡れ、さらに一筋の愛液が太ももをつたっていた
(!!しまった、やすながイク時に興奮して思わず自分で…)
「う…これは…」
「ソーニャちゃん…感じてくれてたんだ…私で…」
「……」
「ねえ ソーニャちゃん。
…私、ソーニャちゃんを気持ちよくさせたい」
(やっぱり言いだすと思ったよ)
「ソーニャちゃんをイカせてあげたいです。いーでしょ?」
(やすなに愛してもらえる、それはいい、だがしかし、何といっても
こいつは何をしてくるかわからん、それが怖い。さて、どうするか…)
やすなからは瞳で訴え続けられて心が揺らぐ
「わかった、いいぞ。ただし…条件が2つ」
「ふたつ?」
「一つは私のレクチャーに従う事。お前は経験ないだろ。
二つめは、その次は私の番だからな」
「その次って、私がソーニャちゃんをイカせた後?」
「はっきり言うな!ああ そうだよ」
「逆襲する気満々じゃん!」
「嫌ならお前の要望は受けられない」
「…分かったよう」
「よし、交渉成立だな」
グッ
言うやいなや、ソーニャはやすなの腕をつかんだ
パートその3の 8
グルン
「うわあっ」
そのまま横に回転し、上下を入れ替えた
ソーニャがベッドにあおむけにやすなを見上げ、やすなが四つん這いでソーニャを見降ろしている
ソーニャはやすな同様に胸は無いが、腰、尻、太ももと凹凸がほとんどなく
色白のスラリとしたスマートなボディラインで、やすなとはまた違う魅力的な脚の持ち主だ
やすなより若干細いが無駄な肉がついていないためと思われる
その体は今はところどころ発汗し、じっとりとしている
「さぁ…やすな」
「あっ、うん」
ソーニャに声をかけられて、やすなの視線がソーニャの顔に移る
「最初は胸に吸いついてくれ」
「む、胸!?って…ちく」
「そうだよ!私もお前にやったろ!私の首筋に吸いついた時みたいにやれっ」
「わ、分かったよ。もう、せっかちなんだから」
ソーニャの最初の指示に従い、やすなは口をすぼめてソーニャの胸の突起を口に含んだ
チュウウゥ
「っ!!!ハアッ!」
チュウウウウ!
「くっ んん…」
ヂュウウウ〜〜〜!
「くぅ、ふぁん、そ、それくらいで…」
徐々に強くなる吸引にソーニャが待ったをかけた
(もう?)
チュポン
いい音を出して突起から口を離したやすなは、間髪入れずに突起を舌で転がし始めた
ペロペロッ
「ひゃうっ!ああん」
奇襲にソーニャは悶えてしまう
ペロペロペロペロ
「んぅぅ…も、もういいだろ」
「はーい。で、ソーニャちゃん。次はどうするの?」
いきなりアドリブで奇襲を行っておいて、いけしゃーしゃーとやすなは聞く
「お、おめー……次は、お、お…股…の間に移動してくれ(言うのも結構恥ずかしいなあ)」
「わ、分かりました(いよいよ…?)」
一層ドキドキしながらやすなは顔をソーニャの貝の目の前に寄せた
(ここが、ソーニャちゃんの…もう、ビショビショだよ…)
「ど、どれが何だか…分かるな!?と、とりあえず、そ、そのあたりを、舐めるんだ…
できれば、飲んでほしい」
「う、うん」
ぺロリ
「んんっ!」
やすなの舌が裂け目の脇を一舐めすると、ソーニャは喘ぎ声を漏らす
(やすなが、とうとう私のを…)
感慨深さが快感を後押して増幅され、ソーニャは思わずシーツを握り我慢した
ペロペロ
言われたとおりに、やすなは何度か舐め、じきに口内に溜まったソーニャの愛液を飲み込んだ
ゴクン
「…ソーニャちゃんの、美味しいよ」
「わ、わかったから、いちいちいわんでいい!
続けて…その…裂け目を…なめてくれ」
「もう、せっかくほめてあげたのにぃ」
わざと残念そうにふるまうも、指示に従って行為を再開する
パートその3の 9
ペロペロ
「んっ!ひゃぅ(やすなの舌が、舌が…)」
(うーん、なんか…舐めにくいなあ…そうだ)
やすなは何かを閃き、両手をソーニャの股間に近づけ…
くぱぁ
両手の指でソーニャの裂け目を開かせた、いわゆる御開帳をさせた
「なっ!お、おい!やめろ」
またもや予想外の行動に慌てるソーニャ
ピンク色の生々しい肉が、テカテカした愛液によりさらに彩やかにさらされる
(くう。恥ずかしいが…言ったら馬鹿にされそうだ、耐えねば…)
「ゴクリ(うわ…スゴイ…お肉って感じ…)」
思わずツバを飲み込むやすな
(これで広くなったから、思いっきり舐めれるね)
ペロン
「!!!あぁあーーっ!!!」
ソーニャは裏声になり絶叫する
(ソーニャちゃん…スゴイ感じちゃってるの?)
ペロペロ ベロベロ
「あっ ひぅ はぁん! やっ あっ! やめろおぅ!」
やすなの舌は、知らず知らずの内にお豆をも舐めていた
「ひゃんっ!あん!や、やめろ、ああっ!ああっ!」
(ソーニャちゃんやっぱりすごい感じてるみたい…どんな顔してるんだろ…)
気になってやすなは舌の動きを止め、ナカから舌を抜いた
そしてすぐに顔を上げて、一休みをされたソーニャの顔を見降した
「はぁ…はぁ…はぁ…(覚えとけよ)」
息を荒くし、瞳はトロンとしながらもやすなをにらみ付けるソーニャ
「?(にらまれてる?なんで?気持ちよくしてあげてるのに)」
不思議そうな顔をするやすな、しつつもしっかり指を動かして…
クチュ…
ビクッ
「!!?」
やすながソーニャの裂け目のナカに中指を差し込んだ
「私の指で気持ち良くしてあげる♪」
そして、くすぐるように指をまげたり振ったりして動かす
クチュクチュクチュ
音が、漏れる
「ひゃっ あっ あぅん!」
耐えるソーニャ、だがその様子は全てやすなに観られているのだ
(ソーニャちゃん、エッチな顔してる)
クチュ クチュ ジュポ ジュポ!!
さらに激しく動かし、さらに抜き差しも始めた
偶然の産物であるが、手のひらが、ソーニャのお豆に接触し、こすられ弾かれる
「あぁう!あぁん」
(み、見られている…こんな姿を、やすなに…)
屈辱、だが、やすなにさらけ出す事ができて嬉しいという気持ちもあった、認めてはいないが
さらにやすなは余った方の手で、ソーニャの太ももをなではじめた
パートその3の 10
スリスリスリ
(ああん、ソーニャちゃんの脚ってスベスベで気持ちいい、細くて白くて…いいなあ)
「あっ あっ あっ あっ」
体が自然と反れる程の快感…ガマンしているはずなのだが、耐えられない
表情に、声に、体の反応に、漏れてしまう
(ソーニャちゃんすごいよお、乱れ過ぎだよ)
だがしかし、もっと、もっと乱れるソーニャを見てみたい
(ソーニャちゃぁんっ)
チュプッ ヂュウウウ!!
やすなは、先程触れなかった方の胸の突起に吸いつき、全力での吸引を開始した
当然、ソーニャにとっては奇襲である
「!!っぁぁぁぁ!!!」
股間の快感に加え、突如として予想だにしていなかった部位からの強烈な快感の襲撃に
喘ぎ声すら途切れ途切れになる
だが、この吸引を乗り越えれば、どうにかなると快感の中でソーニャは判断する
(やすなに絶頂“させられる”のは私のプライドが許さない!耐えるぞ!)
歯を食いしばり、シーツを握りしめ、膝を曲げ、爪先を伸ばして強くベッドを突いて耐える
ところが突如、やすなが吸引を止めた
(!?終わったのか?)
と、ソーニャが勝手に警戒を弱めた、しかし
カリッ
やすなは吸引を止めたと思ったら、すぐさまソーニャの突起を甘噛みした
ビクンッ!
(あああああああああああああああっ)
思考すらも、快感に対する反応に支配された
「あぁあぁあ〜〜〜〜〜!!」
ソーニャはまさかの一撃に快楽の防護壁を一気に乗り越えられてしまった
これまでになく体を反り曲げ、天を仰ぎ、口を大きく開き、やり場無く舌を大気に晒し
眼球は上に回り、裂け目を、つま先を、拳を、胴体を、全身をビクビクと痙攣させ
盛大に、絶頂するソーニャ
(あっ イッちゃったの!?イッちゃったのソーニャちゃん!?)
動きを止め、ソーニャのイキ様を、ドキドキしながらしっかりと目に焼き付けるやすな
(すごい、あのソーニャちゃんが…すごい…)
「はあ、はあ、はあ…」
しばらくして…ソーニャの息が整ってきた
「てめーっ…何しやがる…」
早速、怒りの表情と口調でやすなを問いただす
「!?ちょっ、ちょっと待ってとソーニャちゃん!
初めて、その、お互いでイカせあった後だっていうのにそれはないよ!お互いの感想を…」
「うるさい!余計な事ばっかりしやがって!
約束したよな、次は私の番だ!」
パートその3の 11
そう宣戦布告すると、ソーニャはやすなの下から素早く抜け出し
あっという間に四つん這いのやすなの上に、斜めに覆いかぶさった
下半身はやすなの左側でひざを付き、胴体が重なり、首から上はやすなの右に位置し頭を並べている
「乗っからないでよ、重いよぉ」
「ふっふっふ、お前の感じる様を横からじっくり眺めてやる」
「そんなぁ」
やすなは恥ずかしかったが、見られることに少し嬉しくもあった
チュプッ
やすなの非難は無視し、ソーニャいきなり中指を四つん這いのやすなのナカに差し込んだ
「ひゃう!?」
ツプツプと指が沈んでいく
「ふふ。答えろ。今、お前のナカには何が入っている?」
「ふぇえ?」
クイクイと、ナカで指を動かす
「何が挿れられているか、答えるんだ」
「ひゃあん!な、何って…指…ソーニャちゃんの…」
「何指だ?」
「え?…ひ、人差し指?」
「残念、中指だ。ほら、体で覚えろよ」
クチュチュチュチュチュッ!
やすなの指とは比較にならないスピードで、ソーニャはナカで指を動かす
「ひゃあああぁぁ…」
動かされるたびに体を反応させてしまうやすな
「分かったか?じゃあ」
指を抜くソーニャ、しかし、すぐにまた指を差し込んできた
「んっ…」
「何本挿っている?」
「に、二本…」
「何指と何指?」
「な、中指と…人差し指」
「正解。ご褒美だ」
クチュクチュクチュ!
またなすなのナカで指が高速で動かされる
「あっああああっ!」
(結局同じじゃん!)
ソーニャはまたも指を抜き、しかしすぐにやすなのナカに指を挿入してくる
「んっ、んうっ」
「何本、どの指が入ってる?ふふふ」
「中指と、人差し指と…薬指の…三本…」
「正解だ。たっぷり味わえよ」
今度はナカでかき回さずに、リズミカルかつハイスピードで三本の指を抜き入れする
グチュグチュグチュグチュ!
「いやっ、ああん!すごいよぉ、はぁ、はぁっ」
(ふふふ、良い顔だ)
悶えるやすなを満足そうに眺めながら、ソーニャはさらに小指で
股間のお豆を親指でさらに秘裂の後ろの方をいじくりまわす
「んあっ!あぁぁぁ!!」
三点を同時に指で責められ、快感にベッドに着く手がガクガクと震わせるやすな
「ほらほらっ、どうだっ?」
Sッ気全開のソーニャ、いじくりまわす指の動きの速さ、鋭さがさらに激しく複雑になっていく
「あぅぅぅ だめぇ」
ガクッ
ボフッ
パートその3の 12
「!?」
やすなは快感の奔流に耐えられず、腕で体を支えられなくなりベッドに突っ伏してしまう
体を起こせない様で、顔だけソーニャの方に向けた
「はぅ…ご、ごめん…気持ち良すぎて…腕が…
このままでいいから…お願い、続けて…」
(こんなこともあるのか…)
と、上半身は伏せた状態のまま、お尻をクイッと上げて、ソーニャに差し出した
太ももをつたうやすなの愛液、その姿と対応にソーニャはたまらなく続けたくなったが
「体勢をかえるぞ」
と、やすなをあおむけにひっくり返し、足を腹に付くくらい思い切り曲げさせ、腰からお尻を上げ
いわゆるまんぐり返りの体勢にする
やすなが階段から転げ落ちて壁にぶつかって目を回していた時とほぼ同じ体勢である
「ほら、見えるだろ?自分のが。…ちゃんと見ろよ」
「(見えるけど…)はずかしいよぉ」
「ダメだ、恥ずかしくてもちゃんと見るんだ」
ソーニャはやすなの視線が向いていることを確認すると、片手でやすなの裂け目を御開帳する
愛液が妖しく照り返す、ピンク色の肉が露わにされる
「さっき、お前もやったやつだ、よく見ろよ?」
「や、やぁぁひぃ!?」
やすなの非難は無視して、容赦無く片方の手の指を三本、開帳された挿入する
「あああっ!だめぇ!だめえ!」
そして五本の指を全て使った三点攻めが再開される
「ああんっ!もう、もぅだめえ」
弄られる様子を直接見せられているため、快感が一切誤魔化せない上、視覚からも快感が発生する
もう、やすなは絶頂寸前であった
しかし
ピタッ
ソーニャの指の動きが突然止まる、そして、ニヤリと笑みを浮かべたソーニャがやすなを眺める
「や、やめないでぇ…」
「イキたければ、おねだりするんだ。イカせてください。ってな」
意地悪く要求するソーニャ
「あ、あぅ…(ソーニャちゃん、ドSだよう)…
お願いします…イカせてください…」
「…上出来だ」
「ソーニャちゃんの、細くて白くて綺麗な指で私をイカせて下さいっ!」
(べ、別にそこまで言わんでもいい!)
やすなの要求以上のおねだりに逆にソーニャが恥ずかしくなってしまった
ともかく、行為が再開された
ソーニャは御開帳させた秘裂を指で狭めたり広げたりする動きも新たに加え
あっという間にやすなを絶頂させた
「だっだめ!!イクっ!ソーニャちゃんの指だけでイッちゃううー!」
ビクッ ビクビクッ!
(や、やすなのナカが痙攣してる…それだけじゃない、指を離すまいとナカが吸いついてくる
やすな、エロい、エロすぎるぞ)
興奮しながらソーニャは指を抜き、やすなの体を支えてゆっくりとあおむけに寝かす
「はぁ、はぁ…熱いよぉ…」
ソーニャは息の荒いやすなの右手に左手を静かに乗せた
「どーだ?自分がイくところを見た感想は」
「すごかったよぉ、ソーニャちゃん。結構、恥ずかしかったけど…」
やすなの満足そうな顔に、ソーニャは心の中で一安心した
「そうだろ。さあ、これで2対1だな。次はお前の番だ」
「…うん、その…だけど……ソーニャちゃん。…もう一つ、おねだりしていい?」
「?なんだ?(私を指でイカせたいとかか?)」
パートその3 の13
「ソーニャちゃん…私、いっしょにイキたい。ソーニャちゃんと一緒にイキたい…」
ゾクゾクゾクッ!
ソーニャの背筋を興奮が駆け抜けた。ただ言葉を聞いただけだというのに
(やすなが 私と 一緒に イキたい…)
一方的に快感を与えるのではなく、二人で一緒に乱れたい、二人で共有して登りつめたい
すでにお互いに絶頂させ合っている。否定する理由は考えられなかった
「…分かった」
興奮をどうにか抑え、平静を装って返事をした
同時に、ソーニャの本能と思考のタッグがフル回転し、どのようなプロセスで導くかを探索する
「ソーニャちゃん…!」
数瞬後、やすなが嬉しそうに名を呼ぶ時には、ソーニャは答えを出していた
股を開いたソーニャは、やすなの股の前に座り、あおむけのやすなの右足を抱え上げ
大きく開いた股間に自分の股間をくっつけた。貝合わせの状態である
お互いの貝の熱さが、伝わってくる
そして、ゆっくりと腰を動かし、自分の貝をやすなのそれとこすり合わせる
「「んっ…」」
ソーニャはゆっくりと腰を上下させる
しかし、お互い少し濡れているとはいえ、ピトリとくっついてあまり滑ってくれない
(いきなり参ったな、もっとスリスリいくと思ったんだが)
ソーニャの誤算、しかしソーニャは足元にある容器…ローションを見つけた
シャワー上がりにやすなに投げ返した後、ベッドに転がっていたのだ
ソーニャはローションを手に取り、やすなに見える様に掲げる
やすなはそれを見て、顔を青ざめさせる
「そ、それを…私のナカに入れるの?い、いや…そんなの。ソーニャちゃんの指でイキたい」
ソーニャは『指でイキたい』というやすなの願望に一層欲望の炎を燃え上がらせるが、それは我慢して
「違う。こう使うんだ」
と、ソーニャは二人の貝の間に容器をねじ込み、通す
そしてすぐに容器をグリグリ回転させる
「「あっ、あぁん」」
嬌声を上げる二人。そして横回転に加え、上下に容器を動かし始める
シュル シュルッ
「「ああんっ」」
一つの道具で二人が同時に自慰行為をしている様な状況だ
与えられる快感で二人の愛液が分泌され、どんどん動きが滑らかに、速くなっていく
(ソーニャちゃんすごいよぉ、グリグリ動いて気持ちいい)
(うぅ、こんなに気持ちいいとは…だが、これでイクなんて馬鹿らしすぎる)
チュク チュク
と、水の音が目立ち始めた頃、シュポッとソーニャは容器を抜きとった
そして再度、貝を合わせ、腰の上下運動を始める
「はっ ああん」
(あれは濡らすために使ったにすぎない、これで、動かせるはず…!)
クチュ クチュ
分泌された愛液によって、先程と違いスムーズにソーニャの貝が滑り、こすられる
「「ああんっ!」」
二人とも目を閉じる程の快感を得るが、ソーニャはその最中でも腰を動かしていた
だんだんと、動かす幅とスピードが増してくる。同時に漏れる水音、喘ぎ声と快感も増大してくる
(こ、このまま…)
ソーニャはこれでのフィニッシュを考えていたが、物足りなさも感じていた
そこに、先程抜いて適当に置いたローションが目に入る
パートその3 の14
ソーニャはまた容器をとって、やすなに見せて言った
「やすな…んっ、これの…うっ…本当の使い方を…はっ…見せてやる」
「本当の…使い方?…あぅ」
ソーニャは容器のふたを開け、手にローションの液をたっぷり垂らす、それを…
ベチャッ
やすなの胸元へ叩きつけた
「ひゃうっ!なっ?」
そして胸板一帯に塗りたくっていく
容赦無く塗られる。ソーニャの手のひらで胸の突起がピンピン弾かれようがおかまいなしだ
(あん、胸がベチャベチャだよう)
まんべんなく塗り終えると、再びソーニャがローションの粘液を手に溜めた
(ま、まだ塗るの?)
ベチャッ
しかし、今度はソーニャ自身の胸に付け、塗り始めた
やすなの時と同じく、どんどん塗り、自分で感じている
そして準備ができたのか、手を止め、ローションを置いて、やすなを見つめる
そのまま、ソーニャは身体を倒した
ペチャリ
ローションまみれの二人の胸が接触する
(ソ、ソーニャちゃんの体…熱い…)
そして、ソーニャは股間の貝と同じように、上半身…胸をやすなの胸の上でスライドさせる
ニチャ!二チャ!
粘液同士のこすれ合いで、あまりにも淫らな音が漏れる
「ひゃああああ!!(む、胸がこすれって気持ちいいよお!)」
ローションのため、スムーズに動くことができるソーニャ
皮肉にもお互い洗濯板であるため可能な行為だがそこはどちらも気にしない
「ひゃああっ!あああ!!」
ただ胸が擦れるだけでも気持ちいいのに、時おり接触し合うピンクの突起が強烈な快感をもたらす
ソーニャはがむしゃらに前後させているために接触がランダムなのがまた突然の快感を演出する
「はぁ…はぁ…」
ソーニャは胸を動かす側なので、快感に耐えながら頑張って動いている
真横にあるその顔がやすなにはとても愛おしく映った
(ソーニャちゃん…)
唇をソーニャに近づけるやすな
しかし
カプリ
「!?ひゃっ!」
ソーニャはやすなの首筋に喰い付いた
そして、やすなにされた様に、強烈な吸引を始めた
チュウウウウウ〜〜〜〜!
「ひゃっ、あっ、ああっ!!」
やすなはのけぞるが、意に介さず、ソーニャは吸引と胸のスライドを続ける
「あっ、あっああぁぁぁぁ!!」
しかしやすなも頑張っていた
やすなは、首と胸からの快感に悶えながらも、ソーニャの方でおろそかになっていた
股間の貝合わせを自ら腰を動かして、ソーニャの貝をこすっていた
「!!(やすな…んっ、気持ちいい…)」
チュウウウ……キュパッ
息が続かなくなったのか、それとも快感に我慢できなくなったのか、ソーニャは首筋から唇を離した
その個所にはソーニャ同様くっきりとキスマークがついていた
パートその3 の15
首筋を離れたソーニャは胸のスライドに集中させる、股間の方はやすなに任せていた
お互い動かす箇所の役割が決まり、どちらも激しさが増していく
「はぁ…はぁっ!!やすな…やすな!」
ソーニャが上ずった声でやすなの名を呼ぶ。こんな乱れ方をするソーニャは今までに無かった
「あっ、あっ…ソーニャちゃん!ソーニャちゃん!?」
ソーニャの変化にやすなも気付き、自分も自覚する
そろそろ、近いのだ
やすながおねだりした、一緒にイク時が
「やすなっ…やすな!…」
「ソーニャちゃん!私…私…」
ソーニャは突如ベッドに手を突いて、体を起き上がらせる
二人の胸の間に粘液の糸が何本も引かれるが、距離をあけられ、どれも潰えていく
そして最初の貝合わせの体勢に戻る
持ち上げたやすなの右足に腕を絡ませ、体重を少し預けるソーニャ
太ももにソーニャの胸のローションが付着するがもはや気にならない
強くシーツを握るやすなの右手にソーニャの左手が被せられ
そしてソーニャは股間を動かし始める、やすなの動きに合わせて、二人はもう、止まらない
「やすな…やすなぁ!」
「ああん!ソーニャちゃぁん!私、好き!大好き!」
ソーニャは喘ぎ声を目の前の人の名に、やすなは気持ちに替えてひたすら叫ぶ
「好き!好き!愛してる!愛してる!大好き!愛してる」
「やすな!やすな!やすな!やすなぁ!」
もはや『イク』とか『イキそう』だとか、そういう言葉すら必要がない
ただ、自分が絶頂する時が、相手も登りつめる時だと、ひとかけらも疑っていない
二人の感覚を共有できる世界にいるかのようだ
そして
パチュン
ソーニャとやすなの股間の豆が、これまでで最大の勢いでぶつかり合った瞬間
二人は快楽の限界を飛び越えた
「やすなっ!やすなあっ!!」
「好き!愛あっ!!」
二人の身体が、百合の花びらのように反りかえる
朝露の如く、汗が散る
「「ああっ!!あああああああ〜〜〜〜〜ーーーー!!!」」
声が枯れんばかりに絶頂の叫びをあげる二人
こうして 世界の片隅で、儚くも美しい百合の花が一輪 咲いたのであった
パートその3 の16
「「はぁっ はぁっ」」
絶頂の余韻が、二人が息を整えるのを妨害する
ドサッ
ソーニャは力尽き、やすなの横に倒れ込む。しかし、しっかりやすなの方を向いてベッドに横たわった
「ソーニャちゃん!?」
「大丈夫…ちょっと疲れただけだ…」
「そう…」
グイッ
「!?」
ソーニャはやすなの頭に手を回し、頭を胸元に寄せた、続けて体全体を抱き寄せて体を密着させる
「ソ、ソーニャちゃん…?(まさか、まだ、足りないの?)」
「…いいか、もしどこに泊まったと聞かれたら、○○町で泊まったと言うんだぞ」
「えっ?」
「○○町の、ビジネスホテル…スパロウズホテルに泊まったと…答えろ。
そこが一番、怪しまれない…」
「うん、分かった…(まさかソーニャちゃん、さっき地図みてたのはそのため?)」
慎重なんだか度胸がないのか分からない一面を見たやすな
「さあ、そろそろ本当に寝るか…このままで、いいな?」
「うん…」
ソーニャはシーツを掛け、やすなはソーニャの背に腕を回し
(やすな、お疲れ様)
(ソーニャちゃん、明日は晴れるといいね)
二人は抱き合ったまま、どちらからともなく眠りについた
濡れ場終了です
再開はやすなの夢から(高速道路で帰っていた場合…)
朝っぱらからとんでもないものを見てしまった
うーん… なんか、視界がぼやけてるなあ… あれ… ここは…?
サービスエリア?
あれ? 私、ソーニャちゃんと大雨の中でホテルに入った様な…?
あっ、ソーニャちゃんだ!…ソーニャちゃん?
バイクの前でなんか悩んでる…
「どうする?」
どうするって、何の事?
1.高速道路で帰るか…
2.一般道で帰るか…
→1.高速道路で帰るか…
「よし、高速道路でさっさと帰ろう。しっかりつかまっていろよ」
うん!絶対に離さないよ!
…………
…順調だね!ソーニャちゃん!
…わっ!!いつのまにかキリンの模様みたいなスーツを着た変な人が横付けしてる!
バイクも変な形!ってか動物?黄色い龍の様に見えるけど…
『我が名はザ・麒麟!!ソーニャ!数日前に倒された仲間達の仇!とらせてもらう!』
えーっ!?高速道路上なのに刺客が襲って来たの?
っていうかソーニャちゃん、連休中ずっとお仕事してたのー!?
きゃー!
ソーニャちゃんが片手でナイフを操って刺客の爪攻撃に応戦している!
きゃああーー!!
ソーニャちゃん!両手をハンドルから離して二刀流!っていうか相手も二刀流!
ぎゃー!!
ソーニャちゃん!立ち上がって攻防戦とかやめて!!リーチの差は分かるけど!
んぎゃー!
ソーニャちゃんが刺客のバイクを蹴っ飛ばした!!あー、反動でこっちが傾いてるぅ!!
…と思ったけど、いつのまにか片手がハンドルを握ってて、なんとか持ち直した
あっ、刺客のバイクが倒れた…って、あれ?刺客がいない?
あーっ!バイク乗り捨てて大ジャンプしてる!
こっち狙ってる!相討ち覚悟で体当たりする気だ!
どうしよう!ぶつかっちゃうよお!!ひー!近づいてくる近づいてくる!
ん?あれ?浮いて…る?
ソーニャちゃん!ひどい!私を投げた!
予期せぬ攻撃で刺客は私と空中で激突!刺客はふっとんでいった
そして私はぶつかった反動で…ソーニャちゃんの元へ!
ソーニャちゃんはちゃんと私をキャッチしてくれた!ひどいけどすごいよ!ソーニャちゃん!
せっかく抱きついたから、ソーニャちゃんの顔に私の顔をスリスリ…
あれ?ヘルメットは?
まあいいか、ソーニャのちゃんのほっぺ、もこもこでふわふわ…
もこもこ…ふわふわ… あれ?ほっぺって、こんな感触だったっけ…
まあいいか! ふわふわ… ふわふわ…
「おい!いつまで寝てるんだ」
「おい!いつまで寝てるんだ」
ガツン!
「ふえっ!?あっ、あれ?ソーニャちゃん…あれ?高速道路じゃない?」
「…何を寝ぼけてるんだお前は」
「あれ?あれ?もしかして…今の…夢?」
やすなはいつのまにか自分がガウンを抱きしめながら寝ていた事に気付く
(ソーニャちゃんじゃなくてガウンだった…どーりでふわふわした感触だったわけだ)
「ゆ、夢かあ…うーん、何だったんだろういまの夢…」
(もう一つ存在した可能性があるの私達の運命…とか?なんちゃって!)
「そんなことはどうでもいいから早くシャワー浴びて気がえろ。出発するぞ」
言ったソーニャはすでにライダースーツに着替えており準備万端の様だ
「あっそれ、乾いたの?」
「まあ、大体な。だからさっさと体を洗って着ろ」
「う、うん。分かった」
昨夜の事を振りかえる暇を与えられず、やすなは慌てて二度目のシャワーを浴びに行った
しかし、浴室の鏡で、首筋に付けられたキスマークを見つけ
昨日の事の方が現実であると改めて認識したやすなは、顔を真っ赤にしながら体を洗ったのだった
約一時間後
ホテルの外、駐輪場―――
「う〜〜ん!快晴!昨日の大雨が嘘みたい!五月晴れ!」
「水たまりがあるから嘘じゃないぞ」
「空を見てよ、空を!」
「大雨の後は基本的に快晴だぞ。さあ、出発するか」
ソーニャはヘルメットを手に取り、被ろうとする
「あ、待って…」
やすなは突然神妙な面持ちになり、申し訳なさそうに声を出した
「何だ」
やすなには気になって仕方がない事があった、そして、それは今しか問いただせない気がした
「…昨日…キス…してくれなかったでしょ…」
「しただろ、色んな所に」
「そうじゃなくて、口に!私の唇に!一回も触れられてない!!」
「偶然だろ」
「偶然じゃない!絶対避けてた!それに…」
その接続詞にソーニャは一層真剣な顔つきになった
「“好き”とか“愛してる”とか、一回も、言って無かった…」
「……(ちっ、気付いていたか)」
ソーニャは、何も言葉を返さなかった
「やっぱり!私は言ったよ!何度も、好き、って、愛してる、って…
でもソーニャちゃんは私に言ってない!言ってくれてない!どうして!?」
長い沈黙、しかしやすなは待ち、そしてソーニャは言葉を紡いだ
「……………………別に、何も無かった」
(?)
「好きでも、愛しているわけでもない相手と一泊したが、キスの一つもしなかった…
………そういうことだ」
最初は、いつものトーンで、しかしすぐに低く暗い声になって、感情を入れず、やすなに告げた
やすなは絶句した
昨夜の熱い行為を、全て無いものの様に扱われたも同然の、その言い分に
「…行くぞ。早く後ろに乗れ」
「何よそれ!何よそれ!ずるい!ずるいよ!私…私、本気だったよ!?本気なんだよ!?
それなのに…ソーニャちゃんは…そんなこと考えながら私を抱いたの!?」
やすなはすでに涙を流していた
「ひどい!だったら…嫌だったら…殴ってでも止めてよ!いつもみたいにさ!!
なのに…そんな…勢いで始めちゃったから、誤魔化すために、とりあえずそうしたの?
最低!ソーニャちゃん最低!」
(やすな…!私は…私は…!)
やすなの怒りにソーニャは歯をくいしばって耐えていた
「いくじなし!!」
「っ!!私はっ!お前のためを思って…」
「思ってたんならなおさらだよ!」
「聞けっ!お前は普通の女なんだぞ!?いつかはお前は嫁に貰われる!そいつのために私は…私は…」
(違うっ!本当は、私自身が…踏み出せなかった…踏み込めなかったんだ…)
ソーニャは拳を震わせている
「なんで未来の自分に遠慮してるのっ!?」
「!!!」
やすなの叫びで、二人の会話が完全に途絶えた
しばらく、うつむき合う二人
そしてやすなの涙と、ソーニャの拳の震えがおさまった頃…再び状況を動かしたのはやすなだった
「まぁ、いいか」
やすなはくるりとソーニャに背を向けて、首だけさらに回してソーニャを見る
「また今度の機会に今回の分もまとめてキスしてもらうから。
それと、沢山“好き”とか“愛してる”とか言ってもらおうっと」
「なっ… そ、そんな事…二度とあるか!」
「でも、今回の事自体、あると思ってた?」
「うっ…」
「うふふ…意外にすぐあるかもね。例えば、この後とか…」
「ねー!!絶対にねえ!!」
「さー、どうだか?こうやって話している内に夜になっちゃうかも?」
「だから……はっ!だからさっさと出発するぞ!ほら、乗れ!」
「もー…ソーニャちゃんてば〜」
「…さっきお前は言ってたな…『殴ってでも止めてよ』…ってな…さっさと乗るんだ」
拳に息を吹きかけるソーニャ
「はっ、はいい!乗ります!乗ります!出発しましょー!」
ソーニャの強引な脅しによって、ようやく二人はホテルを出発した
数十分後 移動中―――
道程は順調そのもの、しかし、二人の間に会話が無かった
ソーニャは、あえて運転に集中し
やすなは、うつむいたまま、ソーニャの“してくれなかった事”について悶々と考え込んでいた
考えがまとまらないやすなは、出発してから初めて顔を上げ、空を見てみた
空には彩やかな虹が懸かっていた
「あっ…虹が出てる!ソーニャちゃん!!虹が出てるよ!」
やすなは前にせり出し、ソーニャと頭(ヘルメット)を並べる
「…知ってるよ。ちょっと前から見えていたぞ」
「教えてよお!」
「いや、気がついているものかと」
「もう!…あれ、虹の先!私達の学校の方だよ!学校の方に伸びてるよ!」
「いや、だから、前を見ていれば気付く…」
「さあ行こう!ソーニャちゃん!あの虹の元へ!」
「いや元々あの辺りが目的地だぞ」
「そんなの気にしない!ゴーゴー!!」
「はぁ…」
「ゴー…ゴー…」
やっぱり無理矢理な話題だったか、やすなは引っ込み、ソーニャのため息以降、会話が無くなった
しかし数分後
「なぁ…」
「!…何?」
ソーニャの方から声をかけてきた。やすなに緊張が走る
「…昼飯、何食べようか」
何て事は無い質問だった、だが
(頼むから、私を食べてとか言うなよ)
「……なんでもいーよっ♪」
ヘルメットで見えないが、満面の笑顔で答えた
(私でもいいよ!っていうと怒るだろうから、やめとこっと)
ギュッ
やすなはほんの少しだけ、ソーニャにつかまっている腕を狭めた
そして、ソーニャは…
ほんの一秒くらいだっただろうか、やすなの右手に自分の左手を重ねた
…すぐ戻してしまったが、やすなは気付いていた
それで充分だった
…明日から、またいつもの高校生活が始まる。二人の日常が戻ってくる
黄金の休日の出来事に負けない、同じ様で毎日違う、異なる様で繋がっている、虹の様な日々が――
おわり
これでこの話は本当に終わりです。GWでの二人のちょっと珍しい体験な話だったはずなのに
どうしてこんなに長くなってしまったのか…
長いのでSS板に貼ろうかとも思いましたが内容がご覧の通りなので度胸無く貼れませんでした
そんな訳でこの話はこのスレだけでの 秘密だよ(秘密だよ)
NGワードが上手く機能して迷惑がかからなければいいのですが
本当に長文失礼しました
>>603 申し訳ないです 連投規制喰らって後半の投下が早朝になってしまいました
GJすぎる!
素晴らしい力作をありがとう
おかげで朝からやすニャ分を補充できたよ
>>609 まったくけしからんな
実にけしからんな
もっとやれ
没キャラ「ぅとぅと」
ソーニャ「おい起きろ」
ソーニャ「誰が寝ていいと言った?」
没キャラ「ん…あ…ぁあ…もう…勘弁してくれ」
ソーニャを抹殺しようとして、返り討ちにあってしまった没キャラことこの私
あろうことか捕まってしまい身動き一つできないように拘束されている
没キャラ「昨日の夜から休まずにずっと…もう無理だ!」
ソーニャ「命があるだけありがたいと思え。さあ頭からもう一度やり直しだ」
没キャラ「そんな!」
私がそんなに経験がないからだろうか
とにかくきつい…
ソーニャ「まずは髪からだ」
想像もしていなかった…
ソーニャ「あいつの髪はそれはふわふわ柔らかくて色合いもちょっと茶色がかっていてそれでいて
艶がしっかりと出て日本人にしては珍しい白い肌にマッチしていてしかも飾り気のない暖かい太陽のような
匂いがどこからともなく漂ってきて首を絞めた時など思わず顔を埋めたくなるほど魅力がうんぬんうんぬん」
他人のノロケ?話を一方的に聞くのがこんなにきついとは
没キャラ「それは何回も聞いた…やすなの髪の毛を収集してることも聞いた。この変態め!」
ソーニャ「管理だと言っているだろ。あいつはバカだから私が全部管理してやらないとな」
ソーニャ「ま、そんな所も可愛いんだが」
ソーニャに捕まってかれこれ3日間、ひたすらやすなの可愛いところを聞かされている
圧倒的に優位な立場にいる安心感と相手が同世代の女の子という気楽さも相まって、
日ごろ素直になれない感情が洪水のようにあふれ出しているのだろう
ソーニャ「どこまで話した?ああ、まだ髪の毛か」
ソーニャ「まだまだ語り尽くせないが、お前もやすなの魅力の全体像を把握しないと辛いだろう?
3時間くらいでつま先まで簡単に説明してやるから今度は寝るなよ」
没キャラ「うへぇ…」グッタリ
ソーニャ「さて次は眉だが、何も手入れのされていない状態であの形の良さは芸術だな
この世であの曲線より綺麗な曲線はないと断言したいところだがあいつの胸…げふん」
没キャラ「…」
ソーニャ「…」
ソーニャ「そんな眉の存在感にも劣らない存在感を放っているのはまつ毛だ
幼げに見えるあいつの顔に時折淫靡な女の魅力を感じるのもひとえにしっとりと伸びた黒いまつ毛の
存在感のお陰だろう。あいつの最も魅力的な部位の一つではある」
ソーニャ「だがあいつの顔で最も魅力的なのはもちろん…何だ?」
没キャラ「…目」
ソーニャ「そうだ。あいつの目だ」
ソーニャ「あいつのくりっとした丸く綺麗な目を前にしてはどんな宝石も路傍の石に過ぎないな
あいつの眼球をクローンか何かで複成できたら宝石市場は大暴落だな」
没キャラ「発想が気持ち悪いぞ!」
ソーニャ「うるさい。母国語ならもっとあいつの目の魅力を正確に語れるのに
…まぁ髪と目に関しては日本語でも5時間は余裕で語れるがな」
ソーニャ「それにしてもあいつの目で見つめられると…何て言うかこう腹の奥がジンとくると言うか
普段は無邪気で無垢で穢れを知らない目がビックリするぐらい艶やかに濡れている時があってだな
濡れていると言えば髪に戻るがあいつと銭湯というデッカイ風呂に
一緒に入ったときにうらやましいか?あいつの髪から滴り落ちる水があまりに綺麗できっとこれを飲めば
寿命が3年は伸びるに違いないと思い急いでコーヒー牛乳を買って一気に飲んでそれをあいつにうんぬんうんぬん…」
没キャラ「…神様…誰か…助けてくれぇー!」
おわり
ソーニャかわいいよソーニャ
ちょっとコーヒー牛乳を買って一気に飲んでそれをどうしたんですかソーニャさん!
あとやりすぎるとライバル増えますよソーニャさん
箸休めのショートショート 「もしもソーニャが○○○だったら」
第一話『内科医』
「今日はどうしたんだ?」
「えっと、風邪気味みたいで……ゴホン!」
「何とかは風邪をひかないのにな。じゃあ、まず聴診器で心音を……いや、やめておこう」
「ええーっ!? ちゃんと診断してよ!」
胸を見るのが恥ずかしいと、素直に言えないソーニャだった。
第二話『家庭教師』
「先生! 明日テストがあるから教えてください!」
「仕方のない奴だ。科目は何だ?」
「保健体育で、範囲は第二次性徴がメインだよ」
「……保健体育は苦手だから、自習しろ」
成長する兆しのない自分の胸を見つめながら、ポツリとつぶやくソーニャだった。
第三話『ライフセーバー』
「おい、大丈夫か? ダメだ、返事がない。心肺蘇生法だ。まず、気道を確保して……」
「(ドキドキ……)」
「次に人工呼吸……はキスと同じだからやめておこう。代わりにAEDを……それ!」
「あびゃびゃびゃぁー!」
間違えてスタンガンを当ててしまったソーニャだった。
第四話『名探偵』
「やすなを殺した犯人はこの中にいる!」
「探偵さん! 教えてください! 私を殺したのは誰なんですか!」
「それは……って、やすな? 死んでないじゃないか」
「あれ?」
まあ、頭をバットで殴ったくらいじゃこいつは死なないか、と思ったソーニャだった。
第五話『マリー・アントワネット』
「愚民どもよ、パンがなければお菓子を食べればいい!」
「わーい! お菓子の方が好きだもん!」
「くっ……。そういえば、私はお菓子より焼きそばパンの方が……」
「もぐもぐ。あー、お菓子はおいしいなぁ」
家来に、至急焼きそばパンを探してこいと命じるソーニャだった。
第六話『お花屋さん』
「これはライラックという花だ。やすなにぴったりだから、特別にあげよう」
「きれいだね。ありがと!」
「……あっ、やっぱり返せ」
「えーっ!? いじわるー!」
ライラックの花言葉は『友情』。そういう意味では、やすなに贈る花としてはぴったりだ。
でも、ソーニャは思った。花はいずれ枯れる。
(そんなの、嫌じゃないか。私のやすなに対する想いは――)
ふと、ソーニャはスターチスの花を手に取った。
その花言葉を、ソーニャがつぶやく。
「永遠に変わらない心」
「うん? ソーニャちゃん、何か言った?」
「……別に」
「ふーん? あっ、この花きれいだね」
やすなが手を伸ばす。それはラッカセイの花だった。
ソーニャはドキッとした。やすながそれに目をつけたのは、素敵な偶然だった。
ラッカセイの花言葉は――『仲良し』。
花言葉大好きソーニャちゃんマジ乙女
?
空白の一週間阻止 …か?
バレンタイン、ホワイトデー、卒業式、エイプリルフール、GWときて
祝日の無い6月はなんかその手のイベントはないだろうか?
梅雨
服が濡れる
やすなの家でシャワー
次の日休みなのでそのままおとまり
ジューンブライド
ソーニャ「やすなの瞳は、100万ドルの夜景よりも美しい。・・・結婚してくれ。」
4巻ブックレットのイラスト見たけどやっぱりソーニャ覗いてるよね!
二人で温泉に行けばいい
>>625 8話で「ここには無いけど遊園地の秋とかでも良いよ!あ、温泉でも行く?」ってのがあったなw
せっかくのデートのお誘いを静寂の秋にしちゃうソーニャちゃん・・・
今日も二人で(掃除用具入れの中)
ジューンブライドがあったか…! orz
何というテーマ… なので細かいところはご想像にお任せします
フクロウの鳴き声が響き渡る静かな夜
山奥の打ち捨てられてた教会…
その中に、わずかなロウソクの明かりに照らされた
漆黒のタキシードを着たソーニャ
純白のウェディングドレスに身を包んだやすな
神父に扮したあぎりの三人がいた
ボロボロで薄暗い雰囲気に対し、汚れ一つない格好であるのが背徳した感を際立たせている
ソーニャとやすなは向かい合い、あぎりは二人を見下ろしている
あ「新郎は新婦を(略)愛すると誓いますか?」
ソ「はい」
あ「新婦も新郎を(略)愛すると誓いますか?」
や「はい…」
あ「それでは指輪の交換を」
ソ・や「はい」
やすなの健康的な肌の、ソーニャの色白の、左手の薬指に指輪がはめられる
あ「それでは誓いの口づけを…」
ソ・や「はい…」
二人の唇はゆっくりと近づき、そして優しく触れ合った
ソ・や「…」
数秒後、二人の唇は離れた
あ「はい、これでお二人は夫婦となりました」
や「ソーニャちゃん、私、嬉しい…」
やすなが感激しているところで、ソーニャは突如やすなの指輪を抜きとった
ガシッ
同時に、あぎりがやすなを拘束する
や「えっ!?な、なに?」
答えずにソーニャはスーツをバサッと脱ぎ捨てた
すると、迷彩服姿のソーニャが現れた、手には銃を携えている
ソ「…すまない。最後にお前と…どんな形であれ、式を挙げたかった」
や「最後って、まさかお仕事!?待って!いかないで!」
ソ「実は今も任務の最中なんだ。だが、凄い組織と敵だった。
今回の任務からは多分戻れそうにない、だから…
目的の場所からギリギリのこの場所に、あぎりに無理を言って準備してもらって
お前を呼んだ。
指輪は私が預かる。形見になってしまうからな。これで…悔いは無い…さよなら」
入口へと向かっていくソーニャ
や「嫌っ!だめっソーニャちゃん!戻ってきて!やめて!バカぁぁぁ!」
振り向かず、ソーニャはオンボロの扉を開ける
そしてまばゆいばかりの光に包まれて――――
ソーニャの家
パチッ
ソ「はっ!ゆ、夢か…。しかし、なんつー夢だ」
やすなの家
ガバッ
や「ソーニャちゃ…って、あれ?夢?うーん…凄い夢だったなあ」
あぎりの家
ムクリ
あ「………神父より神主の方がいいですねえ、私としては」
朝 教室
ソ(うーん。今朝の夢が妙に気になるが、それ以上に、何か他の生徒からジロジロ
見られている気がする…また刺客なのか? やすなもいつもより遅いし…)
や「おっはよー!あっ、ソーニャちゃん ちゃんといた!」
ソ「ちゃんとってなんだ」
や「別にこっちの話っ。ところで、ねえねえ、これ見た?これ」
ソ「?何だ?…チラシ?…ああ、校内新聞か…って、なんだこれ!?」
新聞『六月といえばジューン・ブライド というわけで恒例アンケート
新郎&新婦の格好をさせたいコンビアンケート/洋式編(和風編は裏面)
各ベスト10はこちら!』
事実上のカップリング調査である
その中にしっかりとソーニャ、折部やすなの名前が入っていた
や「私達、学校公認の仲だったんだね!うひゃー」
ソ「投票者の声…『もう結婚しちゃうよ』『ほほえましい』等…
おい!!ざっけんな!!」
ビリビリッ!ビリッビリッ!
や「ああ、せっかくもらってきたのに!」
ソ「ふざけんな!勝手にこんなアンケートとりやがって!
新聞部に抗議してやる!部室はどこだ!!いや、部長はどこだ!?」
???「それには及びません」
ソ「うおっ!」
二人の横には、いつの間にか女生徒が立っていた
部長「はじめましてソーニャさん。わたくし、新聞部の部長です」
ソ「……はあ、どうも。ってアンタか!このくだらない企画考えたのは!」
部長「毎年恒例の企画ですよ。…ふむ、どうやらご存じない様ですね。
それと折部さん、どうやら“あの話”もまだしていませんね」
や「いやあ、今来たばっかりで…」
ソ「なんだよ、“あの話”って…」
演劇部の部室
ソ「だから何で私がそんなことしなくちゃいけないんだよ!!」
ソ(間違いない!今朝の夢はこれの暗示だ!)
部長「アンケートで上位のコンビには、それぞれ新郎・新婦に扮して写真を撮影する
…という企画も恒例でして。ご協力お願いします」
や(新聞部に行くと思わせておいて、演劇部の部室に連れてくるとは、やるなあ、この人)
ソ「断る!!」
や「ふーん。ならあぎりさんに変装してもらって勝手にあれこれやっちゃうよ」
ソ(ゾクッ)
や「着替えて写真とるだけなんだから、いいじゃん。
だけど、あぎりさんと私だと、どうなるかなあ…」
ソ「貴様!私を脅す気か!」
部長「写真を載せる号は校内に貼りださず、部室内での手売り限定の特別号です。
個別の写真を売るという事はしていませんし、売り上げもちゃんと協力者に還元しています」
ソ「写真のデータは破棄してるんだろうな?」
部長「ご要望なら、そうしますが」
や「ええー?そんなあ」
ソ「物理的に破壊してもいいんだがな」
部長「では、写真データは新聞の台紙に載せたら廃棄するということで…」
ソ「待て、撮るのは一枚だけ。一枚だけだ。それで手を打とう」
部長「分かりました。それでよろしくお願いします」
や(でもそれって、変に写っちゃったらどうするの)
放課後 演劇部の部室
ソ「だから何で私が新婦の格好なんだよ!?」
逃げようと思ったソーニャだったが、やすなと新聞部員、演劇部員連合軍からは逃げられず
今、ソーニャは純白のウェディングドレスを着させられていた
なお、肩と腕が露わになり、隠していた武器は一旦没収、リボンも白い物に替えられて
着替えた時の恥ずかしさと、武器の無い不安からソーニャはかなりテンパっていた
や「だってー。ソーニャちゃんって新郎というか男役やったら絶対カッコいいもん。
ライバル増やしたくないし…」
やすなは今朝の夢でソーニャの新郎姿を見ていたから、確信を持っていた
だから、絶対に新郎の格好をさせられない!…やすなは強硬に主張して当初の予定を覆した
というわけで、やすなは新郎役としてグレーのタキシードを着ていた
体型は男子とそう変わらないのもあるが、短髪、くりっとした大きな瞳が、紳士服と合わさって
童顔の少年というか、元気な弟的というか、年上キラーの雰囲気を出していた
部長(どっちにしろ、ライバルが増えそうな気がしますが…)
や「それに…ソーニャちゃん色白だから、白いドレスが似合うと思って…」
ソ「ばっ…別にそんなことはないだろう」
や「いやあ、似合ってるよ!」
ソ「くっ……さっさと撮影するぞ!二人で立っている所をとって終わりだろ!
それ以外のポーズは認めんぞ!ほら早くしろ!」
部長・やすな「わがままな人だなあ」
ソ「この格好しているだけでも奇跡だと思え!」
部長「…それでは、カメラマンさん。お願いします」
やすなとソーニャは並んでカメラマンの方を見る
ソーニャは花束のブーケを持ち(いざという時のために中にナイフ)
やすなは片手をブーケに添え、片手をソーニャの腰に回している(怖いのでギリギリ触れてない)
しかしこの時、ソーニャはカメラから目線を逸らし、やすなもそれに気付いていた
や(このままじゃ良い写真が撮れない!けど、言ってもすぐ反らしそうだし…どうすれば…)
ピーンときた
や「ソーニャちゃん」
やすなが目線をカメラに合わせたままソーニャに声をかける
ソ「…何だよ」
小声で返す
や「胸…ちょっと開きすぎてるよ」
ニヤッ
ソ「!?」
瞬時に赤くなり、顔を下げて胸元を見るソーニャ
や(今です!)
パチリッ!
ソ(…!? し、しまった!!)
部長「いやー、いい写真が撮れました。誇らしげな新郎と恥ずかしがって絶妙に俯く新婦…
バカ売れ、間違いなし…」
ソ「な…!と、撮り直せ!」
や「駄目だよ、一枚だけでしょ?」
すでにカメラマンは姿を消している
ソ「くっ、くそおおーー!!」
絶叫するソーニャをよそに、やすなと新聞部員、演劇部員はハイタッチを交わしていた
END
GJ やすな一人だったら血祭りだったな
>>631 ソーニャちゃんにタキシード着せるかとおもったらまさかのウェディングドレス
想像してみたらめちゃくちゃかわいかった
レスどうもです すいませんが延長戦っす
>>631の続き
や(出来上がりが楽しみだなあ)
パッ
突如、部屋の明かりが消えて真っ暗になった
全員「停電!?」
ビシ! バシ! ドカ!
「ぎゃ!」「うわっ」「なんだぐわぁ!」
あちこちであがる悲鳴!
ソ(なんだ!?刺客か?)
パッ
部屋の照明がついた
すると、ソーニャとやすな以外の生徒が全員倒されていた
ソ「やはり刺客か!?」
ガラッ
すると突然、隣の部屋と繋がっているドアが空き、二人の視線が向けられる
そこから出てきたのは…
没「はっはっは!!真の新郎の登場だー!」
やすなと同じタキシードを着た没キャラと…
あ「神父じゃないですよ、新婦ですよ〜」
ソーニャとほぼ同じウェディングドレスを着たあぎりの二人だった
ソ「な、なんだ?お前ら!?これはお前たちの仕業か!?」
没「ふっふっふ、その通り!お前たちばかりにいい格好はさせない!
(指をビシッ)やすな!新郎の座、私に渡してもらおう!」
や「えー!嫌だよ。ていうかあんた誰!?」
没「通りすがりの出番欲しがりだ!お前の代わりに新聞に載って知名度をあげるのだっ」
や「別に私達じゃなくてもいいでしょ!はっ、まさかあなたもソーニャちゃん狙い!?」
ソ「『も』って何だ。『も』って!!」
没「ふふふ…まあそんな様なもんだ。見比べてみるがいい!
ソーニャの金髪に対して、あたしのレッド&ブラックヘアー!
ツインテールに対して、あたしのうねる一本おさげ!
サファイアの瞳に対して、あたしのエメラルドの瞳!
むっつりへの字口に対して、あたしの明るい八重歯!
やすなよ!私は平凡なお前の顔よりお似合いなのだぞ!!」
や「なにを…そんなことない!そんなことないよ!ねっ、ソーニャちゃん!」
ソ「(そもそもこの企画自体)どーでもいい」
没「ともかくやすな!お前には辞退してもらうぞ!」
や「だめー!ソーニャちゃんは私の花嫁なのー!」
没「強情な奴め…」
ソ「…で、お前は何なんだ?ワケわからんヤツを連れて来て」
あ「見て分かりませんか?花嫁(役)を奪いに来たんです」
ソ「………それは助かる。よし、あぎり、後はお前に任せた」
や「えっ、ソーニャちゃん!行かないで!ソーニャちゃんとがイイ!」
ソ「こいつで良いだろ(大体さっき撮ったじゃねえか)」
あ「そうですよ、やすなさん〜
見て下さい、このボディライン、ソ〜〜〜ニャじゃ〜〜〜、絶対に無理ですよ〜〜〜」
あぎりは腕を後ろで組んで、胸元を少し突き出して、覗き込む様にやすなを見上げる
ドレスのあぎりの胸のふくらみと腰のくびれから出る色気は段違いである
ちなみにソーニャとのドレスとはデザインは同じだが色々な所のサイズが違っていた
ソ「悔しくは無いが、むかつく!!」
や「むむ…確かにこれは…。でも、私はソーニャちゃん一筋です!あぎりさん、ごめんなさい!」
あ「ご満足いただけない?」
や「いや、多分ソーニャちゃんよりぐえっ」
ソ「あー。だそうだから、あぎり代わっていいぞ」
あ「どうもー。それじゃあソーニャがいなくなるので貴女は出番がなくなっちゃいましたね」
没「あー!アンタそれが目的か!
元々私一人で乱入してやすなの出番を奪う計画だったのに、妙に協力的だと思ったら…くそう!」
や「ちょっと待って!もう撮ったし終わりです!ソーニャちゃん、着替えよっ!」
ソ(確かに着替えたいが、正直この状況、こいつらの前で着替えたくねえ…)
没「そうはいかん!待てソーニャ!」
あ「そうはいきませんよ〜」
や「ていうか、あなたたち二人で撮ればいいじゃないですか!
なんだかんだでお似合いだと思いますよ!(適当だけど!)」
没「う…そ、それは…むぐっ」
あぎりが没キャラの頭部に手を回し、胸元に顔をうずめさせる
没(や…柔…いやその)
あ「このコはですねー。さびしがり屋らしいんですよ〜、だから同じく孤独なソーニャと
仲良くなりたいとかコンビくみたいとかなんとか〜」
没(さっきもこれで、私は陥落させられたんだよなあー)
ガバッ
没「じゃなくて!私はアンタなんか…」
胸元から脱出した没キャラと見降ろすあぎりの目があった
あ「ふふ♪」
没(ドキリ…なんだ、この、形容しがたいこの瞳は…)
や「あ〜、ラブラブですねえー。それじゃあ、私はこれで…」
ポイッ
没キャラがあっさり離される
あ「あー待ってくださーい」
シュルルッ ギュッ
あぎりがドレスの内側、太もものガーターに付けていた縄を投げてやすなに巻き付けた
や「うわわわっ!」
没「ナイス!さすがは忍者!それじゃあ私はっ!」
没キャラは部屋の隅に逃げていたソーニャに飛びかかる
没(奴は丸腰!格闘戦なら負けない!)
シャキン!
ソーニャはブーケに隠していたナイフを取り出し身構える
同時にやすなのロープに別のナイフを投げて切り落した
没「あれ?武器を使うとは卑怯なりー!」
ガキン!
ソ(ちっ、こいつなかなかやる!)
あ「こっちにもロープゥ〜」
ソ(!!2対1では分が悪い!)
ソ「やすな!逃げるぞ!」
や「は、はーいっ!」
あ「だからそうはいきませーん!花婿はもらったぁ〜」
没「絶対に、出番を、貰う!」
こうして演劇部室で起こった二組の花婿花嫁による乱戦は
衣装がボロボロになり、カメラが無い事に気付くまで続いたのであった
なお、衣装代は4名の全組合わせによる写真の代金で弁償したとか、しないとか……
延長戦 END
>>633 タキシードソーニャは夢(629)でどうにか…
って、ソーニャを新婦にした最大の理由を入れるの忘れたあー!
あと、新聞部部長はCV新井さんで名前はハタ・ユリコあたりでお願いします
再延長戦
帰り道
や「いや〜 大変だったねえ」
ソ「全く… 何なんだあいつらは…」
や「でも、私はあぎりさんよりソーニャちゃんの方がドレス似合ってたと思うよ。
あぎりさんは着物の方が似合うと思うんだ」
ソ「はいはい。
…なあ、初めにも聞いたが…どうして私が花嫁役だったんだ?
別にドレスのサイズが合わないってことでもなかったろ?
お前なら狂ったように喜んでドレスを着るかと思ってたんだが」
や「まあ、私もドレス着たかったんだけどね…」
ソ「なら」
や「だって、ジューンブライドだから。
六月の花嫁は幸せになれるんだよ。
…私はもう十分幸せ!!
だから、ソーニャちゃんに幸せになって欲しくて!」
ソ「ばっ……………」
や「ん?どしたの?…あっ、もしかして照れてる〜?」
ソ「んなわけ、ねえぇ!!」
ボカッ!
や「ああっ!D☆V(ドメスティック・バイオレンス)!!」
ソ(大体…着替えるくらいで幸せになれるなら…私は…)
ソ「って!何が家庭内暴力だ!おいこら、待てえ!」
再延長戦 END
この(やすなの)理由が書きたかった。繋ぎ繋ぎですいません
大変よろしいものをお書きで
新聞部は中の人繋がりか
こんな感じの投稿増えないかな
>>627 ピンと来て作った。が、掃除用具入れの主はあぎりさんだろというコンセプト受信ミスを起こし
あぎり総攻めに。やすなのキャラソンだからやすながいないといけねーと思って最後にやすニャも追加。
今日も二人で(掃除用具入れの中)
○月×日 あぎすな編
や「あ、あの…あぎりさん…何ですか、この状況…」
あ「教室の掃除用具入れに二人きりという状況です」
や「どうしてこの状況に…じゃなくて、出して欲しいんですが…授業がそろそろ…」
あ「ええ、私による特別授業が始まりますよ〜」
や「と、特別授業…?」
あ「まずは、密室で密着している時に声を出さないようにする忍法です」
チュウッ
あぎりがやすなの唇を奪った
や「!!!」
ガサガサ
口を封じたまま、あぎりの手がやすなの背中に忍び込む
や(あぎりさん…んっ…や、やめて…何を…?)
ツツー
ビクッ
あぎりの指がやすなの背中を滑る
…やすなが、あぎりが指で背中に文字を書いていると気付くのには数分を要した
その間、やすなの息が苦しくなると唇を離し、やすなの呼吸が終わるとすぐに口を塞ぐ
そんな行為が同時に行われていた
や(何て書いているんだろう…)
『し た い れ る』
や(下って…ちょっ、ちょっと!!)
やすなの目が見開かれると、あぎりはやすなの口の中に舌を侵入させてきた
や(んんっ、舌って、そっち…じゃなくてぇ)
あ(くのいちのキスを教えてあげましょう)
そうして、授業の時間中、延々とキスをしあっていた
授業が終わる頃には、やすなもあぎりの口の中を味わい尽くしていた
そして
や(あ…チャイム…授業終わっちゃった…)
あ「プハッ……合格ですっ。それじゃあ、次の授業であいましょー」
バタン!
ゴチン!
掃除用具入れから放り出されたやすなは、早速床とキスしたのだった
ソ「お前…そんなところにいたのか…」
や「いや〜 ちょっと隠れたくなって…」
ソ(窒息でもするところだったのか?やたら顔が赤いな)
ソ「だったら出てくる所がバレない場所にしろよ、ガキじゃあるまいし」
や「ガ…ガキじゃないもん…」
ソ「はっ、言ってろ」
や(少なくとも、キスに関しては…もう…)
その後、ソーニャに今サボった授業の内容を教えてもらったのだが
唇に意識が集中してしまい、ボコボコにされるまで理解ができなかったのだった
○月△日 あぎニャ編
ソ「おい、これはどういうことだ」
あ「ご覧の通り、貴女のクラスの掃除用具入れの中よ」
ソ「授業がもう始まるんだが」
あ「なら、静かにしないといけないわね。あのコにバレると大変だもの」
ソ「べっ別に…ひゃっ」
サワリ サワリ
ソ「お、お前どこさわって…んっ」
ピクリ
あ「あら…こっちの方がいいかしら?」
フウッ…
ソ「(耳に…)んっ」
サワサワ
あ「ソーニャの肌って、スベスベしてますねえ」
ソ「んっ…やめ…」
あ「声…出そう?じゃあ、こうしましょう」
ソ(むぐっ)
ソーニャの顔はあぎりの胸元に押し付けられる
そうしてソーニャはあぎりの左手で頭を抑えられ
右手でスカートの中とかシャツの中を延々まさぐられた
ソ(ちょっ…!そんな所まで、やめろ、あぎり!)
ちなみにその最中、やすなからソーニャに「授業始まってるよ!」というメールが届いたが
返す事はできなかった
ソーニャは目をつぶり、唇を固く結び、拳を握ったりあぎりの服にしがみついたりして耐え続けた
やろうと思えばできるはずだが、抵抗したり、反撃することは無かった
数十分後
ソ「はぁ…はぁ…(チャイムが聞こえる…授業が終わった…)」
あ「それじゃあ、お元気で〜」
バタン!
ソ「うわっ」
ゴツン!
や「ぎゃうっ!」
掃除用具入れから追い出されたソーニャは、彼女を探しに教室から出ようとしたやすなと激突した
や「あっ!ソーニャちゃん!!そんなとこにいたの?どーしたの?サボっちゃ駄目だよ!」
ソ「い、いやその………すまん」
その日のソーニャは、ずっと内股だった
○月□日 あぎ没編
没「えーと、どこだ?ここ」
あ「掃除用具入れの中ですよ」
没「なぜ?どうして?」
あ「私が貴女の声を聞きたいと思っていたから、連れ込みました」
没「連れ込むって…ちょっ、どこ触って…あっ」
あ「大丈夫ですよ、実は内側に防音素材貼ってますから、そうそう声は漏れません
たっぷり、鳴いて下さい。私に声を聞かせて下さい…」
あぎりの愛撫が始まった
没「ひっ…」
没キャラは防音素材とやらを信じずに我慢していたが
数十分もすると、あぎりが勝って、結構なボリュームの声が漏れていた
没「ひゃあー!」
没(だめえ!これ以上されるとおかしくなっちゃう!に、逃げないと!)
だが、掃除用具入れから脱出するということは
授業中の教室に、乱された制服の状態で出現する事
没(だけど…恥ずかしいけど…このままなのはもっと恥ずかしい!)
没キャラは決意した
そして、気合い一発!!あぎりごと、体を掃除用具入れから飛び出させる
バァァン!!
ドシーン!!
没(どおだ!これでお前も恥さらしだっ!!)
と、没キャラが部屋を見渡すと、机も、椅子も、生徒も、授業風景も、何も無い
そこは、元忍者同好会部室の空き教室だった
没「しまった!最初から騙されていた!(誰もいないなら、耐える必要がない!!)」
没キャラが横のあぎりを見た、しかし…それはあぎりの姿をした人形だった
没「か、変わり身の術?…逃げられた!?くそー、待てえー!」
没キャラは部屋を飛び出し、あぎりを探したが、見つかるはずもなかった
数日後、誰もいない部屋から女性の声が聞こえてくるという怪談が復活した
今日も二人で(掃除用具入れの中)
×月○日 やすニャ編
や「ねえ ソーニャちゃん…」
ソ「あぎりの仕業だ、二人揃って、変わり身の術だかなんだかでここに送られた様だ」
や「凄いね…あぎりさんって」
ソ「くだらん、大したことない」
や「あ、もしかして嫉妬してる?」
ソ「してないっ!するわけあるか!」
や「ちょっ、声抑えてよ」
ソ「あ…すまん。とりあえず、今は今日最後の授業だから、放課後になったら隙を見て出るぞ」
や「それまで、どうするの?」
ソ「…静かにするんだ」
や「…静かに“する”んだね、じゃあ………ん」
やすなが目を閉じて、唇を差し出す
ソ「そういう意味じゃ……」
言いつつも、ソーニャは唇を近づけて…ギリギリで止まった
<つづく>
<つづき>
ソ「まて、お前…あぎりじゃないか?」
や「えっ?そんなことないよ、本物だよぉ」
ソ「いや、何となく…」
や「そんな事言って…危ない、あやうく騙されるところでしたよ、あぎりさん」
ソ「なっ、私は本物だ」
や「私“は”って言った。“私も”じゃない…」
ソ「なにい、やはりお前の方があぎりだな」
や・ソ「………っ」
疑心暗鬼になり、無言の膠着状態になる二人
冷や汗が流れる緊迫した状況を破ったのはやすなだった
や「…そうです、私があぎりです」
ソ「…やはり」
や「…あなたは?」
ソ「…え?」
や「…あなたは?誰?」
ソ「私は…ソーニャだが」
や「嘘…あぎりでしょ」
ソ「??」
や「あぎりでしょ」
ソ「?…………!………ああ、私も、あぎりだ」
や「やっぱり」
ソ「あぎり同士なら…」
や「キスしても、別におかしくないよね」
ソ「そうだな、あぎりとあぎりなら、おかしくないな」
チュッ チュッ チュッ チュッ
結局 キス祭りが始まった
しばらくして
昂ぶってきたソーニャがやすなのスカートの中に手を差し込んだ瞬間
バタン!
掃除用具入れのドアが“突然”開いた
ソ(ゲッ!!)
ソーニャはそのままやすなの太ももを掴んで、背中に手を回して抱き寄せて
そのままやすなを抱えながら外(教室)にジャンプして脱出!
空中でやすなの上下を逆転させて、パイルドライバー!!
グシャァ!!
唖然とする教室内のクラスメートと先生
ソ「すいません、こいつが怪我したので保健室行ってきます」
と、ズルズルやすなを引きずりながら、二人は強引に教室を脱出した
ソ(あぎりめ…嫉妬して開けやがったな…とりあえず、保健室では大人しくしとくか)
や(えーと…プールの更衣室でイチャついてたら、あぎりさんが現れて…
二人で誤魔化しつつ追い払おうとしたら、なぜか掃除用具入れの中にワープして…)
それで、なぜ、私だけこんな痛い目にあったのか、理不尽に思うやすなだった
終幕
良い物読ませてもらいました〜♪
>>643 あぎり同士ならおかしくないって所がツボでした
かぐやキルはツインテなのか、ストレートなのか
pdfからjpgに変換したんだけどうpろだに上げると見れないみたいだ
個別に小さいファイルにするか
>>638 新聞部の人は確かに中の人繋がりなんですが
7話体育祭回でのなんかやる気のなさそうなアナウンスが妙に畑さんっぽかったので起用してみました
(そういえばその作品ではソーニャの中の人は文化祭で出せない次元のメイドだった)
>>646 ストレートは従来のかぐや姫のイメージであるが、ウサギ要素だとツインテが有利?
すっげー悩む
6月には父の日があったのを忘れてた。ということで父の日をダシにSS1本投下
区切りがバラバラなのは勘弁して下さいな。
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5月のあるひ がっこう
や「ソーニャちゃん。明日からお昼のお弁当作ってきてあげるよー」
ソ「必要無い」
や「そんなこと言わずにさー。栄養偏っちゃうよ?」
ソ「言われなくても調節できている。余計なお世話だ」
や「もう、つれないなあ」
翌日
や「はい、ソーニャちゃんの分のお弁当!」
ソ「!? 昨日要らないと言っただろ」
や「いやー 実は来月の父の日にお父さんに料理を作ることにしたんだけど
内緒でやるから家で練習できなくて…
だけど、学校で食べる分のお弁当だったら私が作っても練習だって疑われないの」
ソ「自分の分だけ作ればいいだろ」
や「それが食材の量の関係で一人分だとどーしても余っちゃって
それに“友達と食べる”って言って誤魔化してるんだよ?」
ソ「私を勝手にダシに使うな! 犬にでも食わせればいいだろ」
や「ひどーい!ちゃんとソーニャちゃんのために作ってあげたのに」
ソ「親父さんのために作るんじゃないのか?」
や「それは本番だよぉ ねっ 一緒に食べよう?」
ソ「そうは言っても もう私は昼の分は買ってしまったぞ」
や「…じゃあさ それ買い取るから お弁当食べて?」
ソ「本気だなお前 ……分かった 食べてやるよ」
や「やった! ありがとうソーニャちゃん!」
ソ「…と ちょっと待った。
まともな弁当じゃないかもしれないから私が買っておいた分はまだ渡さないからな」
や「うん。いいよっ♪」
ひるやすみ
や「はい、ソーニャちゃんの分!」
ソ「お… 普通だ」
や「味も普通以上だといいんだけど…」
ソ「何だと? 何か仕込んでるんじゃないだろうな」
や「ソーニャちゃんの好みの問題だよ! おにぎりの時に言ってたでしょ?
ちゃんと作りました!最高のスパイスも沢山入れてますぅー」
ソ「最高のスパイス?そりゃ空腹だろ」
や「あれ?愛情じゃなかったっけ?」
ソ「………やきそばパン食べるか」
や「わー!だからちゃんと作ってるって!ヘンな事してないって!だから食べてぇ」
ソ「分ーった分ーった 食べるよ いただきます」
モグモグ
ソ「うん 悪くないぞ」
や「そう? やったね。あと気になる事があったら言ってね 参考にするから」
ソ「ん」
モグモグ
や「はい ソーニャちゃん あ〜〜ん」
ソ「位置が低い」
や「えっ!? あっ ごめん」
スッ
ソ「パクッ」
や(あっさり食べた!)
ソ(味付けはお前のと同じだな)
カポッ
や「ごちそうさまでした」
ソ「ごちそうさま」
や「それじゃあ 明日からも頼むね」
ソ「!?はぁ!? やだよ」
や「いいじゃん 別に… ソーニャちゃんにデメリットないでしょ?」
ソ「そりゃそうだが… なんかお前をあてにしたくない」
や「ひっ ひどい! …じゃあさ! リクエストしてよ!リクエスト!」
ソ「リクエスト? 料理の?」
や「そう! ソーニャちゃんのリクエスト!頑張って作るよ!」
ソ(バカめ 無茶なリクエスト突き付けるか それか難癖つけて止めさせてやる
だけどとりあえず明日は…)
ソ「分かった じゃあ、明日はやきそばパンを頼む」
や「ソーニャちゃん好きだねえ…やきそばパン」
つぎのひ ひるやすみ
や「はい!やすな特製やきそばパンだよ!
まず一つ目は右にソースやきそば、左に塩やきそばを入れた2WAYやきそばパン!
二つ目が掟破りのロールパンにやきそばを巻いた逆やきそばパン!」
ソ「普通の作ってきてくれよ…」
や「まあまあ、食べてみてよ」
ソ「はいはい、いただきます」
モグモグ
ソ「(2WAYの方)味が混ざって美味しくない」
や「そう?ならちゃんと分けて食べてよ」
ソ「だったら始めから1本にまとめんな!」
モグモグ
ソ「(逆やきそば)これ、もはや普通の焼きそばだぞ。というかハシ使って食べさせてくれ」
や「ありゃー」
そして食後
ソ「明日はボルシチが食べたい」
や「あー あのロシア料理の? うーん。冷めない様に魔法瓶探さないとなあ…」
なんだかんだで毎日やすなの手料理を食べ続けるソーニャであった
そんな状況になって数日後
や「ソーニャちゃん!帰りにスーパーによって食材の買い出しをしよう!」
ソ「なんだ突然」
や「いやあ 自分で作るんなら自分で食材買って来い!ってお母さんに言われちゃって
あっ、もちろん材料費は貰ってるよ!自分で選んでこいってこと」
ソ(食材の奪い合いでも起こったのか?)
や「ねっ!一緒にスーパーで何作るか考えながら食材を探そう!」
ソ「別にいい お前に任せる」
や「いーじゃん いこーよー 行こうよぅ 荷物は私が持つからさあ」
ソ「……分かったよ!(何か最近押し切られることが多くなっているような)」
しかし、なつまつりの時の如くスーパーではしゃいでしまい
よく分からない食材&物品を買ったやすなによって
翌日のお弁当は奇妙という他がない出来になってしまった
ソ「…お前、一人で買い物しろ」
や「うん。分かった」
結局 一緒に食材を買いに行ったのはこれっきりとなった
さらに 数日後のひるやすみ
や「ソーニャちゃん!夕食もごちそうしたい!私の家に食べに来て!」
ソ「嫌だ。そこまでされたくない。
というか当日でもないのに親父さんの前でお前が夕飯作ったら意味無いだろ」
や「うっ…そういえばそうか…」
ソ(いいから早く弁当出せよ)
や「じゃあさ!夜用のお弁当作って持って行くからさ、外で食べよっ?
ちょっと行きたいとこあるんだ♪
一旦帰ってすぐ作るから… 6時に最寄り駅(で待ち合わせ)はどう?」
ソ「えっ あ? えーと ちょっと今日は都合が悪いな」
や「じゃあ明日は?」
ソ「うっ… あ、あした…なら…大丈夫だ…」
や「よし決てぇーい! 気合入れて作るからね!」
ソ(ど どうして断れないんだ!?)
よくじつ よる 待ち合わせの場所にて
や「おまたせー!」
ソ「5分の遅刻だ」
や(ソーニャちゃん 制服のままのは分かるとして カバン持ってる
…もしかして 帰ってない?)
ソ(やすなの私服…ピンクのワンピースか… へーなかなか似あ)
ソ「ところでどこに行くんだ?」
や「いや〜 どこいこうか?」
ソ「おい!決めてないのかよ!?」
や「実は その… ええと… あっ そうだ 父の日のプレゼントを探そうと思って」
ソ「今思い付いただろ!! 大体料理を作ってやるんじゃなかったのか?」
や「それはそれ お母さんと共同のプレゼントを探している最中でして…」
ソ「その お母さんと共同 ってのも怪しすぎる」
や「まあまあ! とにかくを街を周ろっ? それで適当なところで夕飯たべよう!」
ソ「来なきゃよかった…」
結局 街をブラブラして デパートの飲食エリアでお弁当を食べたのだった
や「デートみたいになっちゃったね」
ソ「やかましいっ あぁ 疲れた……(あれだけ周って何も買ってねえし)」
そして 父の日の前日
や「はい、お弁当っ」
ソ「前日まで練習するとは、相当気合が入ってるな」
そして 父の日のよくじつ
ソ「どうだった?昨日は 美味いもんは作れたか?」
や「えっ? あっ いや その…」
ソ「どうした」
や「…えーと… 昨日は家族みんなでレストランに食べに行きました……テヘっ」
ソ「はぁ?お前がご馳走つくるんじゃなかったのかよ!
…………ハッ!! ま まさかてめえ 私にお弁当食べさすのが目的で…」
や「ごめんなさい! パパ!」
ペコリ
ソ「だぁれがパパだぁ!!よくも騙しやがったなあ!」
ギリギリギリギリ!
や「くっ苦し… でも美味しかった…」
ソ「そーゆー問題じゃねえ!!」
ガキン!
や「ぎゃぁーー!!!」
ほうかご
一人での帰り道の途中 ソーニャはあぎりに電話をかけた
あ「もしもし?」
ソ「ソーニャだ。あぎり、今週の土曜の夜、空いているか?」
あ「空いてますけど…」
ソ「し、知り合いから高級レストランに招待されたんだが、その相手が行けなくなってな
私の方で誰かと行ってくれということになったんだ」
あ「私は構いませんが…代打というのはちょっと寂しいですねえ」
ソ「べ、別にいいだろ」
あ「分かりました やすなさんの格好をしていけばいいのね?」
ソ「ばっ どっどうしてあいつの名前が出てくるんだっ!?」
あ「あら、最近お弁当作ってきてもらっているみたいだから そのお礼ではと…」
ソ(ギクッ)
あ「おや 正解?」
ソ「ち 違う違う!全く違う!だからお前は普通の格好でいい!変装の必要もない!」
あ「はいはい そういう事にしときましょう じゃあ 詳細はまた後で。
それと…」
ソ「なんだよ」
あ「絶対に キャンセルしないでね〜 もしそうしたら ただじゃおきませんよお」
ソ「あ ああ 依頼が飛び込んでこない限り行くよ」
あ「聞きましたよその言葉 約束ですよ それでは〜」
ソ「…ふう 全く…」
ため息をついて ソーニャは電話をきった
つぎのひ
や「ソーニャちゃん!この間はゴメン!そのお詫びといってはなんだけど…
今度の土曜日、ウチでご馳走してあげる!両親が出かけていないからチャンスなの!
一日かけて夕食の準備するから、夜にだけ来てもらえればいいの!ねっ?」
ソーニャは心で血の涙を流しながら、やすなの誘いを断った
あ(お昼ごはんにすればいいのに… 胃袋を握られちゃうと大変ですねえ)
二人のやりとりを隠れて聞いていたあぎりは そう思っていた
おわり
ほのぼのしていて何かいいね
「こうしてソーニャと二人きりっていうシチュエーションも、新鮮ですね」
「そうだな」
放課後の教室に、ソーニャとあぎりがいた。ソーニャは自分の席に、あぎりはやすなの席を借りて座っている。
時刻は午後四時で、窓からはオレンジ色の光が差し込んでいる。カーテンを規則的に揺らすそよ風が、頬を心地よくくすぐる。
部活がある生徒はそれに行っているし、予定がない生徒はすでに帰っている時間帯。
つい数時間前までの喧騒が嘘のように、教室は静けさに包まれていた。
「ねえ、ソーニャ」
「うん? 何だ?」
「うふふ、何でもありません」
いたずらっぽく微笑むあぎり。ソーニャはそれを見て、不覚にもドキッとしてしまった。
(……あぎりって、普通にきれいだよな)
あらためて近くであぎりの顔を見て、ソーニャはそう感じた。
つややかな黒髪。心を見透かされてしまいそうな、澄んだ瞳。それなりに豊かな胸。
好きなものはピータン。趣味はカヌー……って、この辺は関係ないか。
「ねえ、ソーニャ」
また、そうつぶやくあぎり。
「……何だ?」
「ソーニャは色仕掛けってしたことありますか?」
全く想像していなかった質問に、ソーニャはヒョコンと首をかしげた。
「色仕掛け?」
「そうです。よく、映画や小説とかであるじゃないですか。女の殺し屋が、己の躰で男をたぶらかして、その隙に殺すって流れ」
納得したように、ソーニャがうなずく。
たしかに、そういうシーンはよく見る。ただ、現実世界でそういうことが行われているのかについては、ソーニャはよく知らなかった。
(だいたい、自分はそんなことできるスタイルじゃないし……)
うつむいて、胸元をジッと見つめる。ほんの少しだけ、シャツが膨らんでいた。
「たぶん、私に色仕掛けは向いてないな」
達観したような口ぶりで言うソーニャ。
「そんなことないと思いますよ」
すぐにフォローしてくれるあぎり。さりげない優しさが、ソーニャの小さな胸にしみた。
「ねえ、ソーニャ」
本日、三度目のセリフ。
「もしよろしければ、私の色仕掛けを受けてくれませんか?」
「えっ?」
驚くソーニャに、あぎりが説明する。
「実は、とある人から私に殺害依頼がありまして、その相手がなかなかの曲者なんです。一筋縄ではいかなそうなので、何か新しい手口を考えないといけません」
淡々と話すあぎり。ソーニャは瞬きも忘れるくらい聞き入っている。
「それで考えたのが、色仕掛けです。ただ、いきなり本番では心もとないので、試しに誰かを相手にやってみたいんです」
「それを、私に?」
「はい。こんなこと頼めるの、ソーニャしかいませんから」
恥ずかしそうに頬を桃色に染めながら、あぎりが言う。
突然のことに戸惑いの色を浮かべるソーニャだったが、その一方で、喜びも感じていた。
こうやって、あぎりに頼られるってことが単純に嬉しかったのかもしれない。
少し迷ったが、ソーニャは一つの結論にたどり着いた。
「まあ、私でよければ受けてもいいぞ」
あぎりの力になってあげたかった。ただ、それだけだ。
「わーい、ありがとうございます」
こうして、あぎりによる色仕掛けが始まることになった。
「私はどうすればいいんだ?」
ソーニャの問いかけに、あぎりがやや間を置いてから答える。
「うーん、とりあえず、普通にしていてください」
言われたとおり、椅子に座ってジッとするソーニャ。
「私の色仕掛けに、ソーニャが動揺を隠しきれなかったら、成功ってことにしましょう」
「ああ、なるほど」
そう言って、余裕たっぷりに腕組みをする。
よくよく考えてみれば、同性相手に色仕掛けされたところで、動揺なんてするはずがない。
(ましてや私は殺し屋だ。たとえ友だちが目の前で殺されても、平然としていなくてはならない。殺し屋は、そういう運命(さだめ)だ)
心の中で、自分に言い聞かせるソーニャ。
しかし、それもつかの間。
「では、僭越ながら始めます」
そう言って、あぎりがネクタイをほどき、細い指先でシャツのボタンを上から一つずつ外していく。
透明感のある肌が徐々に露わになるにつれ、ソーニャの心拍数もスピードを上げていった。
やがて、シャツがはだけて、胸を包む黒い下着が目に飛び込んできた。
あぎりが席を離れ、ゆっくりとソーニャに近づく。一歩ずつ、ゆっくりと。
(……落ち着け。私は殺し屋だぞ。女相手にドキドキなんてしちゃいけないんだ)
頭の中でそう思っていても、体は正直に反応してしまう。
全身が火照るように熱くなってきた。汗でべとつく腕に、あぎりが胸を押し付けてくる。
やわらかい感触が、一枚の薄い布を隔てて伝ってくる。
整ったまつ毛に縁どられた瞳が、悩ましげにソーニャを見つめる。
「ねえ、ソーニャ」
あぎりが耳元でそうささやいて、指先でそっとソーニャの首筋をさする。
「……ひゃっ」
思わず、反射的に声を上げてしまった。照れ隠しするように、ソーニャが顔をそむける。
「もっ、もういい! 私の負けだ!」
大声で必死に訴えるソーニャ。それを聞いて、あぎりがサッと身を引く。
「ずいぶんと早かったですね」
ボタンを留めなおしながら、あぎりが言う。その表情は、どこか大人びて見えた。
「……仕方ないだろ。まさかこんな風にされるとは思わなかったんだ」
不満そうに頬を膨らませている。
「でもこれで、色仕掛けは成功ですね」
「そうとも言い切れないだろ。実際の相手はここまであっさりいかないかもしれないぞ」
せめてもの反抗心で、言い返すソーニャ。
しかし、あぎりは首を横に振る。
「いえ、成功ですよ」
「いや、だから――」
「だって、殺害依頼の対象はソーニャですから」
すぐに言葉の意味を飲み込めなかった。それくらい、その言葉は衝撃的すぎた。
「……どういうことだ?」
あぎりを鋭くにらみつけながら、ソーニャが聞く。
スカートのポケットに忍ばせた左手には、ナイフが握られている。完全に殺し屋モードに入った。
「そのままの意味ですよ。私に来た依頼は、ソーニャを殺すというものです」
「……あいにくだが、私はまだ死ぬつもりはない」
それはつまり、宣戦布告だった。殺される前に、殺す。それが、殺し屋の鉄則だ。
「もう勝負は決しています。ソーニャはすでに殺されていますから」
「くだらない冗談はよせ。私は傷一つついてないぞ」
「いえ、ソーニャはすでに、私に『悩殺』されています」
「……えっ?」
のほほんとした口調で、ソーニャに告げるあぎり。
「言葉足らずですいません。私に来た依頼というのは『ソーニャを悩殺する』だったんです。いつも冷静なソーニャの慌てふためく姿を見たいから、とのことでした」
「……くだらない。誰が依頼したかは、何となく分かるけどな」
ソーニャの頭に、いつもハイテンションなバカの顔が浮かんだ。
「ちなみに、この一部始終はそこにある小型カメラで録画してありますよー」
あぎりが天井を指差す。そこには、たしかにカメラのレンズらしきものが光っている。
「おい、まさかそれ、あいつに見せるつもりじゃないだろうな……?」
「私もどうしようか迷っています。はぁ、それにしてもお腹がすきましたね」
ソーニャは嫌な予感がした。
「そういえば、近くに中華料理屋がオープンしたんですよー。おいしいピータン料理が味わえるって評判です」
「……分かったよ。しょうがないな」
ガックリと肩を落とすソーニャに、あぎりが微笑みかける。
「たまには、二人で食事もいいじゃないですか。ねっ、ソーニャ♪」
「……ったく、いいから早く行くぞ」
カバンを肩にかけ、そそくさと教室を後にするソーニャ。
あぎりはその背中を追いながら、心の中でこっそりとソーニャに謝る。
(実は、依頼なんてなかったんですよ。嘘ついちゃってごめんなさい)
あぎりはただ、ソーニャと一緒に食事する口実を作りたかっただけだった。
(私はシャイなので、こんな回りくどいやり方になっちゃいました)
シャイと言うわりには、大胆な行動をしていたのだけど、当の本人はそこにあまり気づいていない様子。
(私もやすなさんみたいに、想いを素直に伝えられればいいんですけどね……)
まだ当分、ほんとのきもちはひみつのままになりそう。
あぎりはそんなことを思いながら、教室を後にした。
あぎニャも良いな……
やすニャを見て羨むあぎりがやすなともにょもにょもいいよね!
あぎなもありだよね!
“あぎなも”で、すなぎもが食べたくなった。それはさておき
ご期待に沿ってない(気がする)が あぎな(シリアス?何ですかそれは)
ほうかご
や「今度こそソーニャちゃんの家に行きたい!」
ソ「…こりないやつだ」
数分後
や「またこれ〜!?(目隠し、耳栓、手を縛る)」
ソ「よし行くか」
テクテク
やすなを引っ張って歩き始めるソーニャ、ところが
ピタッ
や(あれっ?すぐに止まったぞ)
わさわさ
や「ひゃぁ!?(服の上から撫でられた?)」
わさわさわさ
や「あぁっ ソーニャちゃん?(後ろに誰かいるっ!)ソーニャちゃん?」
わさわさわさわさ
や「ああっ… ま、まさかちかんじゃないよね?ソーニャちゃーん!」
スポッ
やすながソーニャを呼ぶと、やすなの耳栓が抜かれた
あ「わたしです〜」
や「あ、あぎりさん?」
スルリ
やすなの目隠しが外された
すると目の前にはやすなの手首を縛っているロープで胴を縛られたソーニャが横に倒れていた
逆に、腰と胸元に手を回しながら、あぎりはやすなの背後に立っていた
や「ソーニャちゃん!?」
ソ「あぎりー! てめー!」
ジタバタ
あ「いやあ やすなさんがこんな無防備な姿をしているんですもの
つい 手を出したくなりまして…」
や「つ つい って…」
あ「訂正します 思いっきり手を出したくなりました」
わさわさわさ
や「あっ 制服の中に…(あぎりさんの手が…)」
あ「ん〜 魅力的ですねえ」
わさわさわさわさわさわさわさわさ
ソ「おい! いつまでやってんだ! やすなも嫌なら嫌って言え!」
や「べつに… 嫌ってわけじゃないよ」
ソ「なっ…!」
や「ソーニャちゃんみたいにガチな感じじゃないしあぎりさん」
ソ「ガ、ガチってなんだよ! というか私はお前にそんなことしたことないだろ!」
や「いや、たぶん、だけど… ソーニャちゃんってこういう時って
フゥーフゥー荒く息して私の反応見ながらねちっこくかつ大胆に触ってきそう
『お前は私のものだー』とか言いながら」
ソ「勝手に決め付けんな!」
や「だけどあぎりさんは あくまで私を女の子として触ってくれているというか…
優しさが感じられるというか… そう それと ああこういう触り方があるんだってためになる」
ソ「はぁ? 大丈夫かよお前」
や「まぁソーニャちゃんには」
あ「分からないでしょう」
あぎな「「ねー」」
ソ「うがー! 勝手にしろ!」
ソーニャは暴れるのをやめて力尽きた魚のようにグッタリと床に横になった
十数分後
わさわさ
や「あっ あぎりさん さすがに下着をずらすのはちょっと… 教室だし…」
あ「あら ごめんなさい それじゃあ 今度はやすなさんが触ってみますか?」
や「えっ? いいんですか?」
あ「お返しですよ お返し♪」
や「あぎりさんは 話がわかるなあ〜 それでは 早速…」
わさわさわさわさわさわさ……
数十分後
わさわさわさわさ…
ソ「くおらぁー! いい加減にしろぉー!!」
や「あっ ソーニャちゃんいたの?」
ソ「いたの?じゃねえ! 見て分かるだろ(動けないのが)!」
や「でも、私もとっくに手のロープ外れているし…
ソーニャちゃんなら自力でほどけるんじゃないの?」
ソ「うっ… み、見張ってやってたんだよ!
お前らのハレンチ行為を誰かに見られないように…」
あ「苦しいいいわけです」
あぎな「「ねーっ」」
や「大体 誰か、ってソーニャちゃんのこと」
あぎな「「じゃないの〜?」」
あ「ずーっと こっちの方見てましたもの」
あぎな「「ねーっ」」
ソ「うがー! うぜー!うぜーよ!」
あ「…もう 騒がしいですねぇ… そうだ やすなさん
この後 私の家に寄って行きませんか?」
や「えっ! いいんですか?」
ソ「!!」
あ「お邪魔虫のいないところで続きを… どうでしょう?」
や「続き…ポッ… い、いいですよ…はい」
ソ「お おい… おい…」
あ「それじゃあ〜 行きましょ〜」
ドロンッ!
ソーニャの目の前が煙に包まれる
そして煙がはれるとそこにあぎりとやすなの姿は無かった
ソ「な… な… や、やすな…… うおおお!!」
シュキン!
パラリ
ソーニャは(内側から)ナイフでロープを切り裂き、瞬時に立ち上がった
ソ「コケにしやがって… 許さーん!」
ダーッ
すごい勢いでソーニャは走り去っていった
数分後
バンッ!
いきなり教室の掃除用具入れの扉が開いた
そして、その中にはあぎりとやすながいた
や「いっちゃった…」
あ「もぅ せっかちさんです」
あぎな「「ねーっ」」
あ「うふふ じゃあとりあえず」
や「延長戦…ですか?」
わさわさわさわさ
おわり
(しかし“わさわさ”って便利な擬音ですねわさわさ)
二人の「ねー」可愛い
+-
ソーニャちゃんが不憫すぎて泣いた
EDの歌詞の一部(好ーきよーあなーたがーのあたり)がヤンデレみたいに思えて仕方が無い
でも本編にはヤンデレ要素無いよね
んー、どうだろう。
ソーニャは結局、ただのツンデレなのかな
本編のソーニャがあのセリフ言うとしたら、煽るやすなの目の前でだろうな
後半はナイフをやすなの首に押し当てながら
やすなとソーニャの関係って一言で何て表せば良いのか分からない
「友達」だけど「親友」は絶対似合わない気がする
お互い一緒に居たくて相手の事をすごく考えてる、ほんとのきもちは「好きよ、あなたが。殺したいほど」
だけど「恋人」とは簡単に言い切れない気がする
やっぱりやすニャはやすニャか・・・それ以外の言葉が見つからない
四話の海で、「カップル」については否定しないソーニャ
これは出来てますね
できれば いっしょに 帰りたい
高校生だとしたらあと1〜2年も同じことできない
住む世界は完全に違う、仕事の関係なら明日いきなりいなくなってる可能性すらある
ナイフの上を歩くような恐ろしい作品だぜ
なんとなく
60: 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2012/05/28(月) 17:11:21.95 ID:b434uChf0 [1/2回発言]
俺はキルミーを名作だと思ってるけど
キルミーがつまらないという意見には完全に同意する。
日常系アニメは数あれど、こんなにつまらない作品は初めて見たと俺も最初は思った。
メインキャラが3人という異常に少ない登場人物。高校という使い古された舞台。
ガキがダベっているのをそのまま流したようなストーリー。どう見てもつまらなかった。
OPEDが面白いだけのアニメだと思った。
だが何話か見ていくうちに何か心に引っかかるものを感じた。
やすなは毎回ソーニャにちょっかいを出してはシバかれる。それでも懲りずにちょっかいを出し続ける。
最初はやすなはうざいと思っていた俺だが、
全くメゲずにいつもひとりぼっちのソーニャを構うやすなを見ているうちに、
俺はやすなは何と優しいのかと思うと同時にソーニャは酷いなと思うようになった
しかし、最初こそ邪険に扱うもの、何だかんだで毎回やすなと一緒に遊んでしまうソーニャ。
俺はそのソーニャの不器用さに気付いて嬉しくなった。ソーニャは不器用なだけ本当は優しい女の子なんだと。
だがそれでもキルミーは相変わらずつまらなかった。
つまらなさに慣れたとはいえ、キルミーは当初のまま、途中から面白くなったりはしていなかった。
そして最終回を迎えた。
最終回で組織からの指令を受けて出かけて行こうとするソーニャにやすなはこう言った。
「殺し屋なんてやってちゃダメだよ。いつか酷い目にあっちゃうよ。
そしたら、私、ソーニャちゃんと遊べなくなっちゃうよ」
その言葉を聞いたソーニャは出かけるのやめて、夕暮れの中をやすなと一緒に帰っていった。
そうしてキルミーは終わった。
61 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2012/05/28(月) 17:11:44.02 ID:b434uChf0 [2/2回発言]
俺はふと考えた。
ソーニャとやすなは一緒に帰っていったが、もしかしたら次の日の教室にソーニャは居ないかもしれないと。
誰もいない机と椅子の隣の席にやすなは座っているのかもしれないと。
そう思った時、あのつまらないだけの日常のシーンが、急に黄金のような輝きを放つのを感じた。
俺はやっとキルミーという作品に込められたメッセージを知った。
あの、つまらない、くだらない、何の変哲もない日常、じゃれあいがどれほどかけがえの無い時間だったか。
あの他愛もないやりとりがどれほそ素晴らしい日々であったか。
あの当たり前の日常がどれほど儚いものであったか。
当たり前の日常、だがそれはかけがえの無いの価値を持ち、
そして何の前触れなくあっさりと思わってしまうような限られた、儚いものである。
それこそがキルミーに込められたメッセージだった。
限られた日々を分かち合ったやすなとソーニャ。
決して見返りを求めないやすなの純粋な友情。それを拒みつつもいつしか不器用に応えたソーニャ。
その二人の友情に気づいて俺の心は震えた。
二人はあの限れた退屈極まりない黄金の日々を全力で謳歌していたのだ。
折しも二人は高校生だ。青春時代だ。青春もまた短く儚い。
キルミーは視聴者にこう語りかけている。
当たり前と思っている日常は決して当たり前のものではない。いつまでも続く日常などない。
だからこそ、その日々を全力で生きているか?
かけがえの無い友人とともに毎日を楽しんでいるか?
そうやって過ごした何でもない毎日は、やがて何よりも眩しい思い出になる、と。
近年、これほど胸を打たれた作品は他になかった。
長い
うえに
素晴らしい
考えすぎ
つまり…どういうことだってばよ?
ソーニャは実はやすなが大好きってこと?
それはもう殺したいほど
やすながソーニャに絡まなくなったらソーニャからやすなに近付くんじゃね?
やすながつれなくしたらソーニャがこそっと尾行する話とか本当にありそうで怖い
尾行してみたらあぎりさんと仲良く話していて超嫉妬
翌日イライラして仕方ないソーニャに、どーして怒ってるの?私何かした?と困るやすな
うるさいと一日中邪険に扱っているとさすがのやすなも引き下がって、そんなやすなにどうしようもない怒り、自己嫌悪
キルミーベイベーってそんな話
それでSSを作るか
既にありそうな
確かに…思いつかないけどもうどっかにあるかも
だってやすニャ好きはそういうの好物だろ?
はい!大好きです!
前スレにも似たようなもの書いたけど、この流れに乗って投下。
ソーニャが尾行じゃありきたりだから、逆バージョンで。SMAPの「青いイナズマ」にインスピレーションを得つつ……。
「君の態度が変わったと キスを避ける仕草で気づく〜♪」
とある日曜日。ちょっと懐かしい歌を口ずさみながら、やすなが散歩をしていた。
雲一つなく澄み渡る空。そよ風が頬をくすぐって、絶好の散歩日和だ。
本当なら愛犬のちくわぶを連れて行きたかったのだけど、のんびりと寝ている姿を見たら、
起こすのがかわいそうに思えた。それで、たまには一人で外に出てみようってわけだ。
特に行くあてもなく街を歩くと、見慣れた景色も普段と違って見える。新鮮な気分だった。
やがて、大型店舗が軒を連ねる大通りに出た。
休日のお昼前、しかも駅前とあって周囲は大勢の人でにぎわっている。
「そろそろお腹すいたなぁ」
適当にどこかでご飯を食べようかと考えた、そのときだった。
「……あれ?」
道路を挟んだ向こう側に、見慣れた人影があった。
金髪のツインテールをゆさゆさと揺らしながら歩く女子。
その横には、腰まで届く長い黒髪が特徴的な女子。
人ごみの中でも一際存在感を放っている二人。どう見ても、間違いない。
「ソーニャちゃんとあぎりさんだ……」
そうつぶやいて、やすながサッと近くのお店に隠れるように入った。
妙にドキドキする。青天の霹靂とまではいかないけど、すごく驚いたのは事実。
今まで味わったことのない感覚に戸惑ってしまう。
ソーニャが誰かといるだけで、胸を不安が締め付ける。
「……まあ、二人は昔からの知り合いだから、休日に二人でいても不思議じゃないよね」
口ではそう言いつつも、納得しているわけじゃない。むしろ、悔しい思いがあった。
あぎりと話すソーニャの顔が、これまで見たことないほどの笑顔だったからだ。
一瞬、別人かと勘違いしてしまったほど。殺し屋とは思えないさわやかな笑みだった。
お店の棚に半分身を隠して、こっそりと二人の様子をうかがう。
やっぱり、まぎれもなくソーニャとあぎりだった。
「あんなに楽しそうなソーニャちゃん見たことないよ! よーし、こうなったら――」
どうやら、やすなのいたずら心に火が点いた模様。
瞳をキラッと輝かせて、有名な探偵みたいにエアーパイプを吹かし、いざ出陣。
こうして、やすなの尾行が始まった。
適度に距離を置いて、二人の背中を追う。
足取りも軽やかなソーニャの背中が、いつもより大きく見えた。
「それにしても、どこ行くのかなぁ」
しばらく歩いて、二人はとある大型ショッピングセンターに入った。やすなもそれに続く。
広い店内には日用品からちょっとマニアックな代物まで、あらゆるものがそろっている。
二人はゆったりと時間をかけて、店内を隅から隅まで回っていった。
時折、品物を手にとっては、あれこれ話しこんでいる。
あぎりが何か言うと、ソーニャがうなずいたり、逆にソーニャの話をあぎりが興味深そうに聞いたり。
傍から見ると、そんな二人の姿は――。
「まるで親友だよね……。あっ、元から二人は親友か」
小声でそう言って、そっとため息。
正直、さみしかった。ソーニャにとって、一番の親友は自分だという自信があった。
だけど、目の前に広がる光景を見ると、その自信も揺らいでしまう。
楽しそうに笑ったり、真剣に商品を品定めしたり、眉をハの字にして悩んだり――。
自分の知らないソーニャの素顔が、そこにあった。
店内をくまなく見て回った二人は、結局ウサギのぬいぐるみを買った。
そのままお店を出る二人を、やすなが複雑な表情で見送る。
「そういえば、最近ソーニャちゃんの態度がよそよそしかったような……」
ここ数日のことを思い返してみる。いつも以上に、やすなの言動に対するソーニャのリアクションが薄かったような気がした。
ひょっとしたら、ソーニャの気持ちはやすなから離れつつあるのかもしれない。
やすなの小さな胸がチクッと痛んだ。
視界がぼやける。目元をぬぐってから、やすなはお店を出て帰路についた。その背中は、悲しげに丸まっていた。
翌日。相変わらずソーニャはよそよそしかった。
話しかけても返ってくるのは生返事ばかり。心ここにあらずという感じだ。
「ソーニャちゃん、どうかしたの?」と心配になって聞いても、
「べっ、別に。疲れのせいだ」と髪を直して、そそくさと教室を出て行ってしまった。
いつも健気なやすなも、さすがに落ち込んでしまう。
どんよりと曇る心を抱えたまま、時間は流れて、放課後。
いつの間にかいなくなってるソーニャのことを思いつつ、やすなはカバンを肩にかけた。
そして、帰ろうとしたそのとき――。
『折部やすなさん。○○室へ来てください』
校内放送が聞こえてきた。○○室といえば、かつて忍者同好会が活動場所にしていたところだ。
そして、あぎりさんと初めて出会った場所でもある。
「急に何だろう?」
首をかしげつつ、言われたとおりやすなは○○室へ向かった。
ドアの前に立つ。明かりはついてないようだ。
「いたずらだったのかな?」
引き返そうかと思ったが、せっかくここまで来たので開けてみることにした。
念のため、ノックする。返事はない。
「失礼しまーす」
ドアをゆっくりと開く。
すると――。
『ハッピーバースデー!』
明かりがパッとついた。そこには、拍手で今日の主役を迎えるソーニャとあぎりがいた。
テーブルには、クッキーで作られたメッセージボードが乗ったケーキが置いてある。
「……えっ?」
まだ状況が呑みこめてない様子のやすなに、あぎりが告げる。
「やすなさん。お誕生日おめでとうございます」
「誕生日……あっ! そういえば今日は私の誕生日だ!」
「今ごろ気づいたのかよ」
ちょっと呆れたようにソーニャが言う。でも、その頬は恥ずかしそうに桃色に染まっている。
「さあさあ、こちらにどうぞ」
あぎりにエスコートされ、やすなが椅子に座る。
「じゃあ、メッセージはソーニャが書いてください」
あぎりがチョコペンをソーニャに渡す。
「わっ、私が!? 何でだよ! それはあぎりが書く予定だろ!」
動揺するソーニャに、あぎりがウィンクをしてから言う。
「それなら、今日の主役に決めてもらいましょう。やすなさん。私とソーニャ、どっちに書いてほしいですか?」
「ソーニャちゃん!」
即答するやすな。ソーニャは「……仕方ないやつだ」とつぶやいてから、チョコペンをギュッと握った。
クッキーの上に、かろうじて読める字で「やすなへ」の四文字が書かれた。
「むぅー、ソーニャちゃんはひらがなを書くのが苦手なのかな?」
やすなが言うと、ソーニャがキョトンと首をかしげた。
「うん? わりと上手に書けただろ?」
「そうですね。かなりきれいな字です」
二人の会話を聞いて、やすなが「あること」に気づいた。そして、慌てて後ろを向いた。
「どうしたんだ?」
ソーニャが尋ねると、やすなが震える声で返事する。
「ひゃっ、ちょっとくしゃみが出そうで」
「……ったく、本当に仕方ないやつだな」
嘘だった。本当は、瞳からあふれそうな涙をハンカチでぬぐっている。
文字がぼやけて見えたのは、ソーニャが下手だったのではなく、涙のせいだった。
嬉しさがこみあげてくる。やすなは思った。ソーニャがどう考えていようと関係ない。
やすなにとって、ソーニャは一番の親友。それだけでいい。
気持ちを落ち着かせてから、二人の方へ向き直る。
「先にプレゼントを渡しましょうか」
あぎりがそう言って、部屋の隅に置いてある大きな箱を持ってきた。
リボンをほどくと、そこから出てきたのはウサギのぬいぐるみだった。
「あっ、それ――」
昨日のウサギだ、と言いかけて口を止めた。
ソーニャがそれを抱えて、やすなに渡す。
「まあ、あれだ。ピョン助の代わりだと思ってくれ」
照れくさそうにうつむきながら、ソーニャが言う。
「ありがとう! ずっと大切にするよ!」
「喜んでいただけてよかったです。ソーニャが悩みぬいた末に選んだものですからね」
「おい! それは言わない約束だろ!」
大声を上げるソーニャに、やすながニンマリと微笑みながら言う。
「大丈夫だよー。ソーニャちゃんのこともずっと大切にするから!」
「うぅ……柄にもないこと言いやがって」
ここで、調子に乗ったやすなはとんでもない提案をしてしまう。
「そうだ! バースデー記念にキスしようよ!」
「何でだよ! 意味不明すぎるだろ!」
「そんなこと言って、実は満更でもないくせにー」
嫌らしい表情を浮かべながら近づいてくるやすな。
ソーニャの拳が固く握りしめられていることも知らずに……。
「どんだけドーン!」
イナズマのように素早いアッパーがやすなのあごにクリーンヒットした。
「げっちゅううううううううううううううううううううう!」
悲痛な叫びを上げながら宙を舞うやすな。
結局、元のさやに納まる二人だった。
699 :
名無しさん@秘密の花園:2012/07/11(水) 23:17:12.02 ID:2kontohU
>>698 乙で御座います
SSの勢いがあって とても良いスレですな
>>698うざくない乙女なやすなも可愛いな、ごちそうさまでした!
っていうかあぎりがどっちかとくっついて仲良さげにしてる所をどっちかに見せつけて嫉妬させるのを楽しんでるキャラにしか見えなくなった・・・
勿論悪意はなくて純粋に楽しんでるだけだろうけど
このスレレベル高いね
途中でピンチだったけど
やすニャは素晴らしいからな
本編とか見返すとまた色々と思いつく
test
復活おめ
好きだったソニャやすSSサイトが消えた…
ぴくしぶに投稿されてたSSも全部無くなってる…
よくあることとはいえ、やはり残念だ
>>706 マジかと思って見てみたらマジで無い……。
キルミーの二次創作、大好物だから寂しい
最初から知らなかった私に隙はなかった;;
雲一つなく澄み渡る空と、肌をさわやかにくすぐる風が心地よい、とある日の朝。
いつものように、ソーニャがカバンを肩にかけて歩いていた。
ただ、どこか様子がおかしい。
妙に表情がぎこちないし、やたら周りを気にしている。
何より、ものすごく歩きづらそうにしている。
スカートの裾をギュッと両手でつかんでいて、そのせいで歩幅が小さくなっている。
(うぅ……私としたことが、まさかこんな間抜けなことをしてしまうとは……)
心の中でそうつぶやく。そして、深くため息。
どうやら、ソーニャは何か忘れ物をしてしまったようだ。
(しかも、こういうときにかぎって財布も忘れるし……)
コンビニを横目でチラッと見て、名残惜しそうに通り過ぎる。
(ひょっとしたら、保健室に行けば……いや、やめておこう)
緊急事態でも、ソーニャにはゆずれない一線があるらしい。
(とにかく、今日は大人しくしよう。平穏無事に一日が終わることを祈るんだ)
そんなことを思いながら歩いていると、やがて学校が見えてきた。
とりあえずホッとしたと思ったそのとき、風がヒューッと強く吹いてきた。
「ひゃっ!?」
ふんわりとまくれそうになるスカートを、ソーニャが慌てて必死に押さえている。
風がおさまると、ソーニャは小さな胸をなで下ろした。
頬をほんのりと桜色に染めながら、うつむき加減で校舎に向かってトボトボと歩いていく。
ツインテールがさみしく風に揺れていた。
下駄箱でのソーニャもぎこちなかった。
ひざをスッと伸ばしたまま、器用に足を動かして靴を上履きに履き替える。
傍から見たら、足を怪我したのかなと思ってしまうような動作だった。
無事、履き替えた後、何かを確認するように首を左右にキョロキョロと動かした。
(……よし、男子の姿はないな)
一つうなずいてから、教室に向かおうとするソーニャだったけど、階段の前で立ち尽くしてしまった。
ソーニャのクラスは校舎の3階にある。
(階段……もし後ろに男子がいて、視線を上に向けられたら……)
恥ずかしそうに太ももをスリスリとすり合わせている。
結局、階段の前で三分近く熟考して、覚悟を決めた模様。
カバンをスカートの後ろに押し付けるようにして、慎重に一段ずつ上がっていく。
時折、サッと振り向いては、誰もいないことに安心している。
たまたま今日は早起きだったのが幸いした。まだ生徒の姿はほとんどない。
(教室に着いたら、ずっと座っていよう。あいつがどこか行こうと言っても、全部無視だ)
そう心に決めたソーニャだった。
※眠いので、続きはまた今度書こうと思います。
許さん(催促)
もう十分寝たろう
教室には一番乗りだった。いつもはチャイムが鳴るギリギリに登校するソーニャだから、
誰もいない教室というのは新鮮な光景だった。
自分の机にカバンを置いて、倒れこむように椅子に座る。かなりお疲れの様子。
(とりあえず……ホームルームまで寝よう)
机に突っ伏して、あっという間にすやすやと寝息をたてるソーニャ。
本当は、さっきからずっと股下がスース―するのだけど、気にしない。
今日は暑くなりそうだから、むしろ涼しくていいやと、ポジティブに考えることにした。
どれくらい時間が経っただろう。徐々に周りが騒がしくなってきた。
薄目を開けると、教室にはだいぶ生徒が集まってきていた。あと五分でホームルームが始まる。
(むにゃむにゃ……あとちょっと)
そう思い、また目を閉じようとした、まさにそのとき――。
「ソーニャちゃん! おっはよー!」
朝からハイテンションな声が耳に響いた。こんな挨拶をする人は、一人しかいない。
ものすごく気だるそうにソーニャが顔を上げる。
「ん。おはよ」
一応、ちゃんと挨拶はするソーニャ。日々の中で、何となく約束事になっていた。
やすなが席に着くなり、つぶらな瞳でソーニャのことをジッと見つめてきた。
「むぅー、ソーニャちゃん。ひょっとして何か隠し事してない? どしたのワサワサ?」
「……えっ!? 急に何だよナーミン!」
動揺を悟られまいと、本能的に視線をそらすソーニャ。
「気のせいかなぁ。ソーニャちゃんがいつもと違う感じに見えたの」
「べっ、別に私はいつも通りだぞ」
口ではそう言いつつ、内心はドキドキしまくりのソーニャ。腕に冷や汗をかいている。
「ふーん、それならいいけどさ」
やすながそう言ったのとほぼ同時にチャイムが鳴った。
ホームルームが終わって、やすながソーニャに言う。
「一時間目は体育だね。着替えに行こうよ!」
体操着を入れた小さなスポーツバッグを片手に、やすなが笑顔でお誘いする。
でも、ソーニャは渋い表情。
無理もない。というのも、この学校の更衣室は体育館の中にあるのだ。
その体育館に行くには、一度校舎を出て外を歩かないといけない。
ふと窓の外に目を向ける。遠くに見える木々の揺れ具合から、風が強くなっていることがうかがえた。
(これは、きついな……)
さらに最悪なのは、男子の更衣室も体育館にあるということだ。
当然、途中までは男子も同じ道のりを歩く。
もしそのとき、手で押さえきれないほどの強風が吹いたら――。
「ソーニャちゃん? どうかしたの?」
「ふぇっ!?」
肩をビクッとさせて驚くソーニャ。
「あっ……いや、何でもない。考え事をしていただけだ」
「そう? じゃあ、早くしないと授業が始まっちゃうよ!」
たしかにそうなのだけど、やっぱりソーニャは立ち上がる気になれなかった。
(もう適当に嘘ついて見学にしよう……。えっと、何にしようか)
体育の授業で、女子が休む言い訳の定番は――。
そんなことを言うのはちょっぴり恥ずかしいけど、ソーニャは覚悟を決めた。
「今日はだるいから見学にする」
「えーっ!? ソーニャちゃん、体調悪いの?」
心配そうに顔をのぞきこんでくるやすな。
「体調っていうか……ほら、今日はあの日なんだ」
ソーニャの頬がリンゴみたいに真っ赤に染まる。
「あの日って?」
やすなが首をヒョコンとかしげる。
「いや、だから女の子の日だって」
「女の子の日?」
ソーニャの額に怒りマークが浮かぶ。
(こいつ……わざと言っているのか、それともマジで分かってないのか……どっちだ?)
と、ここでソーニャはもう一つの可能性に気づいた。
(もしかして、やすなはまだ……?)
※続きは未定
ワッフルワッフル
718 :
名無しさん@秘密の花園:2012/07/22(日) 23:00:25.05 ID:P43RQ8dY
ソーニャとやすなのなれ始め
7月っぽい?ネタを投下します・・・
あさ
や「今日から7月!そして2週間後には学期末テストだよソーニャちゃん!」
ソ「知ってる」
や「と言うわけで、勉強教えて?」
ソ「(言い出すと思った)やだね、面倒くさい」
や「ははーん、さては私に勉強を教えて点数が逆転されるのが怖いんだねー?」
ソ「んなわけあるか。ただ面倒なだけだ」
や「いいじゃん教えて教えてよー! じゃーソーニャちゃんは全教科満点確実なの?」
ソ「どーしてその質問になるんだよ」
や「教える事も勉強になる、っていうじゃん?
私に勉強を教えることでソーニャちゃんの学力がさらにアップするってことですよ!
だから教えて?」
ソ「お前に教えるのに時間を裂くなら自分で勉強した方が効率いい」
や「それで全教科満点じゃないんだから、それは最適な勉強法じゃないってことだよ?
だからチャレンジ!さあ、さあ!」
ソ(ああ、うざい…)
や「教えてくれなきゃ明日も言う!毎日言う!朝から晩まで言う!
テスト終わっても言い続ける!教えて教えて〜!」
ソ「あー!!分かった分かった!!とりあえず一週間!一週間だ!
残りはさすがに一人で勉強させてくれ!」
や「やったー!ありがとー!」
ほうかご
や「ソーニャちゃん!図書室で勉強しよ?」
ソ「ああ(図書室なら、こいつもはしゃぐまい)」
としょしつ
ソ「ここがこうで…」
や「ふむふむ…」
ソ「…という解法だ」
や「よくわかんない」
グリッ
や「あだー!足踏まないで!」
ソ「静かにしろ」
や「うぅ… ひどい…」
〜〜略〜〜
ソ「あっ 消しゴムが…」
や「私拾う…」
ガッツン!
ソ「うおお… 頭が…」
や「私拾うって言ったじゃん…」
〜〜略〜〜
ソ(ここの問題、どういう意味だっけ…)
や「………ソーニャちゃん、枝毛あるよ」
ソ「えっ?どこだ?…って私を見るな!机を見ろ!」
や「ソーニャちゃん、中指だけ爪がちょっと長いね」
ソ「…ノートか教科書を見ろっ」
や「ソーニャちゃん、ここ縦読みすると『やすなすき』だよ」
ソ「なっ あっ ほんとだ…ってだからどうしたぁ!」
や(照れてる照れてる)
〜〜略〜〜
や「あっ もう下校時刻だ」
ソ「今日はここまでだな」
かえりみち
や「…ねえ、ソーニャちゃん」
ソ「どーした」
や「夕食おごるからさあ、ファミレスで勉強しない?」
ソ「はぁ?嫌だよ」
や「どーしてさ」
ソ「どーしてって… お前は家で晩飯作ってあるだろう」
や「連絡すれば大丈夫だよ。それとも、私の家で勉強する?」
ソ「お、お前の家で!?それは…家の人に悪いだろ」
や「じゃあファミレスに入ろ!ほら、ウチの学校の人が(ファミレスの中に)いるでしょ?」
ソ「いつの間にかファミレスの前に…そりゃ勉強しているみたいだけどさ…」
や「お願い!お願いします!」
ソ(どーしてそこまで私と勉強したがるんだ?
だが…とりあえず様子見で今日は付き合ってやるか)
や「さっきも言ったけど、おごるから!」
ソ「よし、いいだろう」
ファミレスの中
ソ「なあ…」
や「なに?」
ソ「向かい合って座るもんじゃないのか?」
や「だって、横に座った方が勉強しやすいじゃん、図書室でもそうだったでしょ?」
ソ「そうだが…」
や「ははーん。カップルと思われるのがいやなんでしょ〜?」
ソ「ばっ…んなわけあるかよ!」
や「だったらいいじゃん、さっ、早く再開しよ」
ソ「ああ…」
チュー
ソ「あっ!てめー私の飲み物飲むんじゃねー!
しかも飲みかけを飲むな!意地汚いやつめ!」
や「へっへーん!」
数時間後
ソ「…今日はこのくらいにするか」
や「あぁ、お腹いっぱい!」
ソ「セリフが適切じゃない気がする…」
や「まあまあ。それじゃ会計してくるね?」
ソ「…足りるんだろうな」
や「大丈夫!ずっと合計金額と所持金を計算してたから!
後半はぎりぎりだから気が気じゃなかったけど!」
ソ「そーか…って、お前、それ…勉強の方は集中してたんだろうなあ!」
や「も、も、もちろんだよー」
ソ「はぁ…まあ、いいだろう。今から私が口頭で5問問題を出すから、
それに答えられたらワリカンにしてやる」
や「ホント!?」
ソ「ああ、本当だ。では第一問…」
〜〜略〜〜
ソ「…全問正解だ…くそう、甘く見ていた」
や「ふー、どう?私の実力!じゃあワリカンね!」
ソ「仕方ないな…」
そうして、なんだかんだで毎日ファミレス通いをすることになっていた二人
そしてソーニャの指定したとりあえずの最終日
や「これで主要の教科は大丈夫かな?そーいえばソーニャちゃんは音楽とか大丈夫?」
ソ「お前よりかはいい点数をとれると思う」
や「おおっ!ソーニャちゃんにしては自信なさげな発言!
じゃーそっちの教科も一緒に勉強しよ?来週からさ」
ソ「……………………分かった」
や(おっ、一発回答!どういう気の吹き回しだ?)
ソ(座学だから、うるさくならないだろう)
べつのひ ファミレスにて
や「ソーニャちゃん、今日は保健体育勉強しよう!」
ソ「…確かにその教科はまだ手付かずだな」
や「それに…ね?」
ソ「?」
や「教科書に載ってない保健体育も…教えて欲しいな…」
ソ「?別にかまわんが…」
や「エッ?(ドキッ)」
ソ「じゃあ、さっそく始めるか」
や「えっちょちょっと。こんな場所で?ソソソソーニャちゃん大胆にも程が…」
ソ「言い出したのはお前だろう?」
や「そ、そうだけど…(まさか、のってくるなんて…)」
〜〜略〜〜
ソ「小腸は本当に長いんだぞ、前に私が伸ばしてみると…」
や「おええ、やめてもうやめて」
や(そりゃ人体は保健体育の範囲だけどさ!)
ソ「…おっ、ミートソーススパゲティが来たか」
や「うおおお…」
ソ「ほらモツ煮も来たぞ。頼んだのお前だろ」
や「そーだけど、とても食べられる話題じゃない…」
ソ「うん、なかなか美味いな。…おい、お前も食べろよ」
や「よく食べられるね…」
ヒョイ
ソ「ほら、このくらいなら食べられるだろ」
や「うん…」
パクリ
や「…(確かに…)美味しいね」
ニコッ
ソ「………ああ」
テスト前の日(一緒に勉強する最終日)
や「よーしテスト対策終わり!それではソーニャちゃん!いざ尋常に勝負だ!」
ソ「いきなりなんだ」
や「テストの合計点数勝負!私が勝ったら、私の家で(ソーニャちゃんの)反省会だよ!」
ソ「勝手に話をすすめるな。大体私が負けるはずがない」
や「そんな油断してると大変な結果になりますよ〜」
ソ「はっ。私が勝つ。だからお前が負けた時の罰を先に発表するべきだろ
で?私が勝ったらどーなるんだ?」
や「私の家で祝勝会」
ソ「どっちにしろ同じじゃねーか!」
や「痛い痛い!髪引っ張らないでぇ!」
ソ「それじゃあ勝負にならんだろ!!
そーだな…そういえばファミレスの支払いは最初はお前のおごりという話だったな」
や「そーだっけ?」
ソ「(イラッ)結局別払いになってたろ。
私が勝ったら一緒にファミレス行ってる間の私の支払い分…
えーと…確か…○千×百△十◇円を私に払え」
や「よく覚えてるね……うーん、えーと、ソーニャちゃん」
ソ「なんだ」
や「現金の賭けはちょっと…その、生々しいというか、やめた方がいいと思う」
ソ「あー…まあ確かに。そうだな。うーん…じゃあこうしよう。
同じ分だけ私に昼食をおごれ。テスト点数発表から終業式までの間と日数が同じじゃないか?」
や「あー……確かに同じだね。う〜ん。おごりなら…いっか」
ソ「よし。交渉成立だ。
それと…もし、お前が私に全教科ストレート勝ちしたら、私の家に案内してやる」
や「ええっ!?ホント!?」
ソ「まあありえないだろうけどな」
や「いやいや!奇跡を起こす女だよ私は!よーし!頑張るぞー!」
ソ(せいぜい空回りするがいい!)
そして、テスト点数発表の日
テスト結果を見せ合う二人
ソ「……………」
や「……………」
ソ「同点ん!?」
や「まさかの同点引き分け!?」
ソ「各教科での勝敗ならどうだ」
や「そっちも引き分け含めて勝敗同じだねー」
ソ「回答率はどうだ?」
や「そこまで分かんないよ…それに一応点数勝負だけど…計算してみる?」
ソ「いや、いいよ、引き分けでいい」
や「そうだね。あー、じゃーどーしよっか?
引き分けだから、あぎりさん家に行く?」
ソ「なぜそうなるんだ…」
や「いや、引き分けだから、なんとなく…」
ソ「???」
や「けど…………」
ウルウル
ソ「ど、どーした!?(なぜいきなり泣き出す!)」
や「グスッ…テストでこんないい点とったの初めてだって気づいて…
頑張ったんだなって思って…グスッ」
ソ「………そうか。良かったな」
や「うん。ソーニャちゃんのおかげだよ!ありがとう!」
ニコッ
ソ(満点の笑顔だ)
ソ「はっ!いやなんでもない!!なんでもないぞ!あーあー、コホン!」
や「?」
ソ「私も…多分、今までで最高得点かも知れん」
や「ふーん。それは人に教える程余裕ありまくりでこの点数でしたよー。
ってこと?うわ、腹立つ!」
ブチッ
ソ「お互い!」
グリッ
ソ「頑張り!」
ゴキッ
ソ「ましたねえーーー!!!」
や「ぎゃーーー!!」
ソ「スポーツテストの点数入れて私の勝ちでもいいんだが!?」
や「ごごごめんごめん!…実技入れたら勝てないよ…はっ、そうだ!
ソーニャちゃん!」
ソ「あ?」
や「内申書の数字で勝負だ!それで今度こそ決着を付けよう!」
ソ「内申書…って」
ソ(バカめ!内申書は中間テストの成績も加味されるんだぞ。
どうあがいてもやすなに勝ち目は無い!)
や「授業態度と音楽とかの成績なら私が有利!」
ソ(いや授業態度は多分同じ感じだぞ…黙っておくか)
や「どう?それとも延長戦はお断りかい?ベイベー」
ソ「見え透いた挑発を…いーぞ。ま、決まっているようなもんだからな」
や(ふふ…やすなちゃん良い子モードをなめちゃいけないよ!)
終業式の日
内申書の数字を見せ合う二人
や「……………」
ソ「……………」
や「ま、負けた…」
ソ「そら見ろ、私の勝ちだ」
や「くそう!くそう!」
ソ「さーて、罰として……ん?」
や「ニヤリ」
ソ「罰として……」
や「ニヤリニヤリ」
ソ「まさか…貴様…」
や「明日から、夏休み!だねぇ」
ソ「…」
や「じゃあ、明日12時に公園の広場ね?クレープの屋台の公園だよ♪」
ソ「いや、ノーカンだろ…2学期明けからでいいだろ!?」
あ「ソーニャ。駆け引きは“もう少しがんばりましょう”…と」
ソ「あ、あぎり!」
あ「話しは聞いてますー。ソーニャ、安心して?7月中はちゃーんと」
ソ「ははっ、残念だったな!私は組織の仕事で忙しいんだ!」
あ「…仕事を入れたらぶっ殺す、って言っておきましたから〜」
ソ「うおーい!!逆だろ!逆!優先することが!」
あ「あら?組織への連絡が優先でない?デートの予定立てが優先事項?」
ソ「そーじゃねーよ!!あぎりてめー!どっちの味方だよ!!」
ボソリとあぎりがソーニャに耳打ち
あ「デートを否定しないのね」
ソ「し忘れただけだよ」
あ「そういうことにしときますか、うふふ」
や「明後日は、どこにしよっかー?」
ソ「わかったよ。やすな」
や「え?それじゃあ」
ソ「そんなに早く夏休みの宿題を終わらせたいなんて…見直したぞ。
7月中にできるだけ頑張ろうな。ニヤリ」
や「え?へ?いや、そーじゃなくてひと夏の」
ソ「図書館巡りもいいかもな」
や「いやその…」
ソ「ノート忘れんなよ」
あ(見ていて飽きませんねえ)
や(負けない!花火やお祭りの近くの図書館を調べてやる!)
おわり
朝っぱらから失礼しました
面白かったー!
今月号の二人がどうやって夜を越したか描かれてない件
祝・太鼓の達人楽曲収録
へぇ
放送中は何だかんだで仲良いなーくらいにしか思ってなかったけど、終了後に肝臓に二発を偶然見て目覚めてしまって
やすニャ目線で見返したらキルミーは純粋にギャグを楽しむより、
台詞や動作の中にソーニャややすなの隠された気持ちを探したり想像したりする物になってしまった
キルミーベイベーのギャグを楽しめるとはやるな
えー後半いいじゃん
他の山なし落ちなし意味なしの4コマにくらべれば
ちゃんと起承転結出来てるし面白いと思うけど
738 :
名無しさん@秘密の花園:2012/07/31(火) 08:41:49.95 ID:+uTnZbeJ
漫画のほうは当たり外れがあるのは認める
やすなをソーニャ萌え一本にし、ソーニャの変化をレベル1→レベル13へと描いてくスタイルにしたのはアニメの功績
アニメは面白いと思うよ
やすなの悪意にまみれたソーニャ煽りが最高だった
2期フラグ来たね
2期はもっといちゃいちゃしてほしいなー
しかしソーニャが露骨にデレたりしたらキルミーではなくなるなw
「ほんとのきもちはひみつだよ」この言葉に尽きる
キルミーベイベーまたきたにきにき
本スレが2期の話題で持ちきりだなw
2期で知名度が上がれば二次創作増えそうだな
雑誌のインタビュー記事の
「原作カヅホさんには二期の為に作画ペースを上げる事を要請しております。」の一文にだけマーキングされたもの
雑誌じゃなくて6巻のブックレットだよ
おっとそうだったのか
失礼した
b
>>727 引き分けならあぎりさんネタは、「殺し屋ラジオ」ですね
すんごい亀レスで申し訳ないです
やすな人形を貰った時のソーニャちゃんの表情が最高
+-
夏休みも残り半分になろうかという、とある日の昼下がり。
ソーニャは自分の部屋でベッドに寝転びながら、携帯とにらめっこしていた。
「ああもう、なかなか上手く書けないな……」
そうつぶやいて、ハァっと嘆息する。クーラーの効きが悪いせいで、汗が頬を伝っていた。
ゴロンと寝返りを打って、「うーん」と困ったように唸る。
だらしなくまくれたパジャマのシャツから、おへそがチラッとのぞいている。
殺し屋とは思えないほど、無防備な姿だった。
夏休みに入ってから、ソーニャはやすなと会っていなかった。
会えばほぼ必ずといっていいほどイライラするに決まっているのに、いざ会わなくなると、
どこか落ち着かない気分になるから不思議だ。
もう二週間くらい、あの無邪気な笑顔を見ていない。心がそわそわするし、拳がうずうずする。
気づくと、ソーニャは無意識のうちに、会えるきっかけとなるものを探していた。
パソコンを開いて、適当に夏のお得情報とかを調べる。
すると、最寄駅の近くに新しくケーキ屋がオープンすることが分かった。
これはいいな。ソーニャはそう思った。やすなは単純だから、行きたがるに違いない。
早速、携帯を取り出し、やすなに連絡を取ろうとする。
(違うぞ、別にわたしはやすなに会いたいわけじゃない。ただ、どうせあいつは
毎日暇にしているだろうから、絵日記のネタでも提供してやろうってわけだ)
自分に言い訳してから、アドレス帳から折部やすなを検索する。
と、ここでソーニャの指が止まった。
よくよく考えると、ソーニャは自分からやすなに連絡を取ったことがない。
(こういうのって、電話とメール、どっちがいいんだ……?)
そんな根本的なところから、ソーニャは迷ってしまった。
(メールだとそっけない感じを受けるから電話の方が……いや、待てよ。
絵文字や顔文字を使えば、むしろそっちの方がフレンドリーな雰囲気を出せるのか?)
もうかれこれ三十分近く、ソーニャは頭を抱えていた。時計の短針は2を指している。
結局、電話だと上手く話せる気がしなかったので、メールで済ませることにした。
メールの「新規作成」ボタンを押し、やすなのアドレスを呼び出す。
[email protected] (しかし、いつ見ても意味不明なアドレスだよな……)
若干、困惑したような表情を浮かべるソーニャ。
気を取り直すため、ゴホンと咳払い。とりあえず件名を考えることにした。
「まあ、これは適当でいいや」
ササッと件名を打つ。
件名:ケーキ
これ以上ないほど、シンプルな件名。でも、当のソーニャは満足そうだった。
しかし、悩みの種はここからだ。
「さて、問題は本文だな……」
普段、ソーニャはあまりメールで誰かとやり取りするということがなかった。
だから、上手に書く自信がまるでない。そんな不安が、小さな胸をギュッと締め付ける。
丁寧に書こうとすると、妙に堅苦しくなってしまうし、かといってくだけた感じにすると、今度はバカっぽくなってしまう。
何度も書いては消すということを繰り返しているうちに、窓からオレンジ色の光が差し込んできた。
いつの間にか、外はすっかり夕焼けに染まっていた。
(こんなペースじゃ、メールを打つだけで夏休みが終わっちゃいそうだ……)
それでは本末転倒なので、仕方なくソーニャは再びパソコンの前に座った。
そして、「メール 勧誘 本文」など、適当に検索しては、使えそうだと思った部分を
メモして、それを本文に打ち込んでいった。
ちょっと表現が微妙かなと思う箇所は、自分で手を加えた。
その結果、正直かなりいびつな本文になってしまったのだけど、ソーニャはそこまで考える余裕がないようだった。
そして――。
「よし、ひとまずこれなら、言いたいことは伝わるだろう」
本文をザッと眺めて、小さくうなずくソーニャ。
緊張を解くように深呼吸してから、送信ボタンをポチッと押す。
送信完了の表示を見て、すっかり安心してしまったのか、そのままベッドの上ですやすやと寝息を立て始めた。
携帯の着信音が鳴った。
「誰からかなぁ……って、ソーニャちゃん!?」
ぼんやりとベッドに寝そべっていたやすなが、驚きのあまりガバッと起き上がった。
瞳をキラキラと輝かせながら、画面を見つめる。
「まさかソーニャちゃんからメールが来るなんて! ひょっとして、ラブレター的なものかも! うひょー!」
はやる気持ちを抑えきれないまま、メールを開く。
そこには、こう書いてあった。
件名:ケーキ
本文:【重要なお知らせです】
残暑の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
いつも大変お世話しております。
おめでとうございます!
このたび、あなたは『友だちとケーキ屋に行く権利』を獲得しました!
選ばれたあなたのみが体験できる貴重な夏のひと時です。
つきましては、今すぐ下記のアドレスに返信してください。
↓
so-nya.yakisobapan.exweb.ne.jp
取り急ぎ、メールにて失礼いたします。
メールを読み終えて、やすなは愕然とした。
「これ……明らかに迷惑メールじゃん! まさか、ソーニャちゃんが悪質業者に無理やり書かされて……こうしちゃいられない!」
やすながソーニャに電話をかける。
「もしゅ……もしもし」
寝起きのようなトロンとした声が聞こえてきた。噛んだのを言い直したのが、ちょっと可愛い。
「ソーニャちゃん!」
「ん、やすなか。もしかして、メール読んだのか?」
「読んだよ! 大丈夫? 変なことされてない?」
「……いきなり何を言いだすんだ?」
「とにかく、心配だから明日にでも会おうよ! 私でよかったら相談に乗るから!」
「……ったく、わけの分からないやつだな。じゃあ、11時くらいに○○駅でいいか?」
「うん! ちゃんと来てよね!」
電話を切って、ソーニャは首をかしげた。
「やすなのやつ、何か勘違いでもしていたのか? まあ、別にどうでもいいや」
そう言って、嬉しそうに頬を緩める。
久しぶりに、やすなに会える。
ソーニャは今から、それが楽しみだった。
久々のニヤニヤだ
ありがてぇありがてぇ…
乙かれドーン!
やすニャは永遠
761 :
名無しさん@秘密の花園:2012/08/20(月) 23:22:54.43 ID:o4K4KFQ2
>>757 不器用なソーニャちゃん可愛いw笑わせて頂きました、ごちそうさま!
無駄に長いだけで大して百合じゃない文章だけど、せっかく書いたので投下・・・。
とある日の夜。
「……もうすぐだ。もうすぐで、この辛さから解放される」
吐き捨てるようにつぶやいて、ベッドに倒れこむ。
何も考えたくなかった。ただ、静かに横になりたかった。
これまでの苦しみは、すべて明日に備えてのことだ。
ひたすら欲望を抑え込み、自らを厳しく律した。
途中でくじけずに済んだのは、はっきりとした目標があったからだ。
「まさか、私の体があんなことになっていたとはな……」
二週間ほど前。ソーニャは自らの体に起きている異変に気づいた。
思わず、我が目を疑った。しかし、現実は残酷だった。
その日以来、今日にいたるまで、ソーニャはずっと目標に向かって努力と我慢の
繰り返しの日々を送ってきた。
やれることはやった。ソーニャはそう自負していた。
「きっと、きっと大丈夫だ。あんなに頑張ったんだから……」
か細い声が消え入るのと同時に、ソーニャはそっと瞳を閉じた。
そのまま安らかに寝息を立てる。その顔は、充実感と不安が入り混じったような、
どこか複雑な表情だった。
……もうすぐ、夜が明ける。
そう、今日は――。
「ソーニャちゃん! おっはよー!」
教室に入るなり、やすなが元気よくあいさつしてきた。普段と同じ、見慣れた光景だ。
しかし、ソーニャはどこか不機嫌そうだった。
「うるさい。朝から大声出すな」
「むぅー、ひどいなぁ。今日に限ってどしたのワサワサ!」
いつもだったら、嫌々ながらも「おはよ」と返事してくれる。やすなはそれが毎日の楽しみだった。
ただ、ソーニャはそんな気分になれなかった。
(はぁ、すきっ腹にやすなの大声は響くからキツイな……)
お腹をさすりながら、心の中でぼやく。空腹で体に力が入らない。
ソーニャが頑張ってきたこと、それはダイエットだった。
二週間前。お風呂上りに何気なく体重計に乗ったソーニャは、ハッと息をのんだ。
「……えっ? いや、これはおかしいだろ」
一回下りて、また乗る。数字は変わらない。念のためもう一度乗ってみる。やっぱり変わらない。
「ああ、電池が切れかかっていて正しい数値が出ないのか。うん、そうに違いない」
この体重計はデジタル式のものだった。早速、バスタオルを体にきっちりと巻いて、自分の部屋から新しい電池を持ってくる。
手際よく電池を交換する。気持ちを落ち着かせるため深呼吸してから、体重計に乗る。
「…………」
数字は全く変わらなかった。
呆然とするソーニャ。恐る恐る、横っ腹のあたりを指でつまんでみる。
プニュ。
「最近、焼きそばパン食べすぎたかもな……」
寂しそうにつぶやいて、トボトボと浴室を後にした。
「今日は身体測定だねー。背が伸びてるか楽しみだなぁ。目指せ、スーパーモデル体型!」
ソーニャの心情を知る由もなく、やすなが無邪気に言う。
「まったく、そんなことが楽しみだなんて、やすなは子どもだな」
「そんなこと言って、実はソーニャちゃんも楽しみなんじゃないのー?」
「そっ、そんなわけないだろ」
「ふーん?」
疑わしそうに視線をソーニャに向ける。ソーニャは内心ドキドキしていた。
実は、ソーニャが頑張っていたのはダイエットだけではない。
ここ二週間、ソーニャは毎朝、苦手な牛乳を飲むのを習慣にしていた。
それは背を伸ばすためだけじゃなかった。
ソーニャがシャツの首元の部分をつまんで、胸元を見つめる。
(背だけならまだしも、どうしてここも成長しないんだ……)
絶壁とまではいかないものの、チョコンと膨らんでいるだけ。
ソーニャの密かな悩みだった。殺し屋であるのと同時に、一人の女の子なのだ。
「ほら、ソーニャちゃん。ボーっとしてないで行こうよ!」
「えっ? ああ、もうそんな時間か」
いつの間にかチャイムが鳴っていたようだ。周りの生徒が、体操服に着替えるため
ぞろぞろと教室を出て更衣室に向かっている。
身体測定は、クラスごとに行われる。二人のクラスは順番が最初だった。
やすなとソーニャも、いそいそと教室を出た。
ちょっと出遅れてしまったため、更衣室に着いたころにはほとんどみんな着替え終わっていた。
別に急いだところで何かいいことがあるわけでもないので、二人はゆっくり着替えることにした。
体操服を取り出して、他愛もないおしゃべりをしているうちに、気がついたら更衣室には二人だけになった。
ソーニャは意識して、やすなと距離を取った。
(女同士だけど、何だか妙に気恥ずかしいんだよな……)
やすながシャツのボタンを一つずつ焦らすように外す。胸元が徐々に露わになる。
ソーニャはシューズのひもを結ぶふりをしながら、横目でチラッと様子をうかがった。
(……あっ、あれ? おかしいな、目の錯覚か?)
ソーニャが自分の目をゴシゴシとこする。そして、今度は顔もやすなの方に向けた。
シャツを脱いでブラ一枚になったやすなの上半身。
ブラの色が大人っぽいブラックセサミなのも気になったけど、大事なのはそこじゃない。
(やすなの胸が、大きくなってる……!?)
以前、水泳の授業のときにこっそり見たやすなの胸。
自分とほぼ変わらない大きさのはずだった。
(そんなはずは……。アホのやすなが成長するわけない)
めちゃくちゃな理論なのだけど、当のソーニャは真剣そのもの。
ソーニャの視線に気づいたやすなが、満更でもなさそうな表情を浮かべる。
「もう、ソーニャちゃん。私がナイスバデーだからって見すぎだよ」
「あっ、アホか! 別に、見てたわけじゃないぞ。何でもナーミン」
「またまたぁ、照れちゃって。ソーニャちゃんは可愛いね!」
ニンマリといやらしい笑みを浮かべるやすな。ソーニャはイラッとした。
「うぅ……調子に乗りやがって」
ここは一発かまして黙らせる必要がありそうだ。
そう思って、やすなに近づこうとしたとき――。
「あっ」
「あひゃぁ!」
まだ結んでいなかったシューズのひもを踏んづけてしまい、そのままやすなを巻きこんで前方へ倒れこんでしまった。
しばらく目の前がぼやけてはっきりとしなかったけど、少しずつ視界が開けてきた。
「あいたたた……私としたことがこんなドジをしてしまうとは」
首を軽く横に振って、体をクイッと起き上がらせる。
すると――。
「……ふぇ!?」
思わず間抜けな声を上げてしまった。
床に寝そべるやすな。そのやすなの腰のあたりに、ソーニャが馬乗りになっていた。
そして、ソーニャの両手はやすなの胸をしっかりと包み込んでいた。
感触を確かめるように、少し力を入れてみる。やすなの控えめな胸がムニュっとした。
いわゆる、ラッキースケベと呼ばれるような体勢になっていた。
「あわわわわ、ちっ、違うんだ! これは不可抗力ってやつで!」
慌てて手を離し、必死に言い訳する。
やすなは頬を桜色に染めて、ジッと黙り込んでいた。その瞳は、恥ずかしそうに潤んでいた。
「……ソーニャちゃん」
やすながつぶやく。どこか色気を含んだ、穏やかな声だった。
ソーニャの胸が高鳴る。今まで経験したことないような、不思議な感覚。
(このドキドキは、緊張とかじゃない。もしかして、私はやすなのことが……?)
そんなことを考えていたら、やすなが口を少しだけ開けた。
もし、「初めてだから、優しくしてね」とか言われたら、頭が沸騰しそうだ。
「……ソーニャちゃん」
「なっ、何だよ」
あえてそっけなく言う。そして、次の言葉を待った。
「ソーニャちゃん。やせた?」
「えっ?」
思わず聞き返すソーニャ。
「前に関節技きめられて馬乗りされたときより、軽い気がしたの」
「そっ、そうなのか? 本当か? 嘘じゃないだろうな」
やすなの肩をグッとつかんで、執拗に確認するソーニャ。
やすなはキョトンとした表情を浮かべながら、小さくうなずいた。
(やった……! これまでの努力が報われたぞ!)
心の中でガッツポーズを決めるソーニャ。
その後、ソーニャがやすなからどいて、着替えを再開した。
「ひょっとして、ソーニャちゃんダイエットしたの?」
「いっ、いや、してないぞ。これがありのままの姿だ」
恥ずかしくて、ついごまかしてしまうソーニャ。
「そっかぁ。私もダイエットしようかなって思ったんだけど、やめたんだよね」
「ふーん、どうしてだ?」
「だって、無理に痩せようとすると、胸が縮んじゃいそうだし」
「…………」
着替えをするソーニャの手が止まった。
(……まさか、やすなの胸が大きくなったんじゃなくて、私の胸が小さくなっただけ?)
ガクッと肩を落とすソーニャ。世の中、そう甘くない。
まあ、仕方ないか。ソーニャはそう思うことにした。
「ほら、ソーニャちゃん。早く行こうよー!」
着替え終えたやすなが、待ちきれないとばかりにソーニャを急かす。
「はいはい、分かったよ」
素直に返事するソーニャ。やすなのまぶしい笑顔を見ると、何だか悩んでいるのが
つまらないことに思えてしまうから不思議だ。
着替えが終わって更衣室を出るとき、ソーニャが小声でやすなに言った。
「来年は負けないからな」
「えっ、何か言った?」
「別に。何でもナーミン」
身体測定は、クラスごとに行われる。
ソーニャの言葉には、来年も同じクラスになれたらいい、そんな意味も少しだけ込められていた。
もちろん、やすなはそれに気づかない。でも、ソーニャはそれでいいと思っていた。
未来のことなんて、あまり深く考えなくていい。
今こうやって廊下を並んで歩く時間。ソーニャにとって、それが一番大事だからだ。
可愛らしいソーニャがすごくグッドです…
「やめろ!やすなどうしてこんなっ!………んむぅー!」
みなまで言わせずに拘束された少女の口を塞ぐ。一瞬動き止めたがまたすぐに暴れ始めた
一度顔を離して再び近づく。今度は舌を入れた
少女の顔はみるみる染まるが抵抗は続いている
しばらく舌の感触を味わってから質問をした
「なんでそんなに嫌がるの?」
「お前なんかにこんなことされて嬉しい訳ないだろう!」
「じゃあ何で私が舌入れた時に噛まなかったの?イヤだったんでしょう」
「そっそれは…」
もちろん少女のプライドが許さないからであることを彼女は知っている。そして....
「ちゃんと言ってくれないともうしてあげないよ」
「だっ…だから私は!」
だからこれは意地の悪い問答である。だが彼女に譲るつもりはなかった
淡々と追い詰める。その先にある破滅を期待して。
少女の気高き精神が情欲に負けるその瞬間を。
オンリーイベントがあったなんて全然知らなかった…
やすな攻めもいいね
箸休めのショートショート あぎりさん特集
第1話『職業』
「あぎりさんって忍者ですよね?」
「はい、そうですよー」
「じゃあ、両親も忍者なんですか?」
「いえ、父はプロボウラーで、母はデイトレーダーですー」
よく分からないけど、あぎりさんってやっぱりすごい。やすなはそう思った。
第2話『カラオケ』
「あぎりさんってカラオケ行ったりします?」
「たまに行きますよー。実はけっこう得意です」
「何を歌うんですか?」
「えっと、『お祭り忍者』とか『リンゴ白書』とかですねー」
よく分からないけど、あぎりさんってやっぱりすごい。やすなはそう思った。
第3話『アルバイト』
「あぎりさんってアルバイトしたことありますか?」
「昔、マ○ドナルドで働いていましたよー」
「へぇー、何だか意外かも!」
「全国で私だけ、スマイルが100円マ○クのメニューになっていましたー」
よく分からないけど、あぎりさんってやっぱりすごい。やすなはそう思った。
第4話『億万長者』
「あぎりさんって忍術でお金を出したりはできないんですか?」
「それは出来ないですねー」
「残念! もし出来たらあっという間にお金持ちなのに!」
「せいぜい、私が出せるものは石油くらいですねー」
よく分からないけど、あぎりさんってやっぱりすごい。やすなはそう思った。
第5話『近すぎて見えないもの』
「ずばり、あぎりさんの好きなタイプを教えてください!」
「えっと、髪は黒のショートで、笑顔が可愛いくて、困難に打たれ強い人がいいですー」
「なるほど、たしかにそれは魅力的!」
「うふふ」
これだけ言っても分からないなんて、やすなさんはやっぱりピュア。あぎりはそう思った。
ソーニャを見て最初は金髪にしようとしたんだよ
>>776 デフォルメされてると分かっててもやっぱり高校生に見えねぇwww
完全に小学生
>>751 そうです。ラジオネタです。とこっちも亀レスですいません。
>>775 第1話の元ネタがピンとこない…教えて下さい
>>777 スリーセブンおめ。
よし、スリーセブンを踏むのをはばかっていたからこれで8月分を投下できます…
…というのは全くの言い訳で海水浴ネタ考えてたんですが全然書けずにできたのは↓な感じのです
夏休みのある日、ソーニャはあぎりに電話をかけていた
ソ「あぎり、明日お前を日中の間護衛するという仕事を急遽依頼されたんだが」
あ「ええ。誰かに狙われているかも知れないの。集合場所と時間は後で送るから見てね」
ソ「分かった」
あ「準備は欠かさないようにね」
ソ「言われなくても分かってる」
つぎのひ
あ「ほら。やっぱり準備してきてなーい」
や「ヒャヒャヒャ!ソーニャちゃん制服で泳ぐ気ぃ?いや、着衣水泳の訓練ですかぁ〜?」
ソ「っざけんな!どうしてプールなんだよ!!ってかなんでこいつがいるんだ!」
あ「だってプールで泳ぐから」
や「そこにプールがあるからさ」
ソ「おめーにはきいてねえ」グリグリ
や「あっあっ頭痛い!」
あ「ソーニャ依頼をドタキャン…と」
ソ「はぁ!?」
あ「正式な依頼なんですけどね。無断で放棄なんて偉くなりましたねえ」
ソ「てめ〜。足元見やがって」
あ「昨日待ち合わせ場所を話した時点で気づくものかと?さあ入りましょう」
や「はい!ソーニャちゃんの分」
ソ「?」
や「あぎりさんから貰ったここのプールの割引券!ちなみに期限は今日まで!」
ソ「うぉい!!やっぱ(やすながいるのは)お前の仕業か!」
あ「偶然って怖いですねぇ〜」
ソ「誤魔化すな!大体私は水着持って無いぞ!」
や「家にとりに行けばいいじゃん」
ソ「いや本当に持ってない」
や「うそぉ。前に海に行った時は何か着てたじゃん」
ソ「あのダイビング用スーツでいいならとって来るが」
や「いやそれは…ちょっとプールじゃ一緒に泳ぎたくないかも」
ソ「よしとって来る」
や「待って待って!こんなこともあろうかとソーニャちゃんの分も持ってきたから!」
あ「偶然って怖いですねぇ〜。私もですよ」
二人が同時に紙袋をソーニャの前に差し出す
ソ「お、お前ら…」
あ「それじゃあどっちの水着にするか中でソーニャに選んでもらいましょう」
グイッ
や「きっと私の方を選ぶよ!」
グイッ
ソ「分かったから離せ!」
女子更衣室
やすなの持って来た水着はスクール水着だった
や「私の予備!」
ソ「ざけんな」
あぎりの持って来た水着は黄色いワンピースの水着だった
あ「私の予備」
や「髪の色と同じ黄色だぁ。きっと似合うよ!」
ソ「そうか?…何か怪しいな…ん?まてよ。お前の予備って言ったな」
あ「はい」ニコリ
ソ「サイズ合うわけねーだろーが!!」
バシン!
ソーニャは水着をあぎりの顔に投げ返した
や「ごめんあぎりさん。これはソーニャちゃんを責められない」
あ「それは失礼しました〜」
ソ「全くお前らは…。私はこれを着る」スッ
ソーニャは水着の入ったビニール袋を出した
や「何だ。水着持ってきてんじゃん」
ソ「売店で買った」
や・あ「あ〜〜…」
ソ「何だそのつまらなそうな目は…」
結局、ソーニャは店売りの上下に分かれたスポーティーな柄無し・黄色の水着を着た
や「なんだ、やっぱり黄色じゃん!」
ソ「この色しか残ってなかったんだよ!」
やすなは明るい花柄のツーピースを着てきた
ソ「スクール水着じゃないのか」
や「あれはあわよくばソーニャちゃんに着せようと…」
ソ「貴様…」
あぎりは黒いワンピースの水着に着替えていた
水着としては三人の中で最も地味である、体型は別として
や(なんとなくビキニかと思ってたけど違った…)
ソ(露出面積が少ないということは…何隠し持ってやがんだこいつ…)
や「脱衣所を抜けると、そこはプールだった!」
ソ「(無視)おいあぎり、護衛はどうするんだ」
あ「そういえばそうでしたねえ。じゃあ私流れるプールに行きますんで付いてきてください」
ソ「はぁ。(やすなはどーするべきか)」
ふと見るとやすなはいつの間にかプールサイドの(食べ物の)売店に並んでいた
ソ「…あいつは放っておいていいな」
流れるプール
あぎりは仰向けになってただ流れていた
あ「あ〜 のんびりー」
ソーニャは流れるあぎりに合わせてゆっくり歩いている
ソ(背泳ぎでもするのかと思ったらそのままかよ)
ソ「…楽しいのか?それ」
あぎりはむしろ逆に横をただただ歩いているだけのソーニャの方にそれを聞きたいと思っていた
あ「ソーニャもどうですー?」
ソ「…遠慮しておく」
断ったソーニャは浮ぶあぎりを眺めているが、どうにも盛り上がる胸に目がいってしまう
ソ(制服の時だとこんなに大きくは見えないんだが)
着やせというやつなのだろうか、ふと手が伸びる
ムニュ
あ「!?」
ムニムニ ドボン!
いきなりソーニャに胸を揉まれてバランスを崩したあぎりは水中に沈んだ
しかしソーニャはまだ揉んでいる。というか掴んでいる
ザバァ
あ「ちょっとぉ。何するのぉ?」
パッと、立ち上がったあぎりがソーニャをジト目で睨んだところでソーニャはようやく手を離した
ソ「すまん。つい」
あ「護衛役が変態の犯人だったなんて…しくしく」
腕で胸を隠してそっぽを向く、当然泣いてなどいない
ソ「うっ。悪かったよ」
あ「もう、こっちはいいですから。やすなさんと遊んでて下さい」
ソ「ええ?やだよ」
あ「…呼びましょうか?人」
ソ「分かったよ。…何かあったら呼んでくれ」
ソーニャは流れるプールから上がり、プールサイドに歩いていった
…そっぽを向いたあぎりの頬がほんのり赤くなっていることに気づかずに
あ「…いきなりだから変わり身できなかったじゃない…」
一人呟くあぎりだがそれは嘘であった
あ(ソーニャに触られて…嬉しくもあった。だから抵抗も変わり身もしなかった…)
チャプ…
今度は高まりつつある体温を冷やすため、あぎりは再び仰向けで流れ始めた
プールサイド
ビシャッ!
ソーニャがやすなを探していると、ソーニャの顔面に水鉄砲が直撃した
や「見つけたよソーニャちゃん!狙われる者の恐怖を知って更正するのだ!」
ソーニャは何も言わず怒りマークを頭に出して詰め寄ってくる
や「げ、迎撃!」
バシュ! ビシャ! バシャ!
や「!?」
なんとソーニャが胸を張るとそこに飛んできた水弾が跳ね返ってやすなの顔に命中した
その隙に近づいたソーニャはグイと胸元を掴む
ソ「伊達に起伏が無いわけじゃない。水を跳ね返すくらい造作も無いぞ」
や「いや物理的に不自然だって…」
バッとやすなから水鉄砲を奪い取ると、ソーニャはバックステップして水鉄砲を構える
ソ(まあ腹を狙うか)
バシュ!
や「甘い!」
ピョンと後ろにジャンプして避けようとするが大して飛びあがれず…
ビチャッ!
ズデン!
水は太ももに当たり、やすなは着地を失敗し尻餅をついてしまった
ソ(ゴクリ)
や「いてて…」
やすなが立ち上がれずにいるが、次々に水弾が浴びせられる
バシャッ バシャッ!
や「ちょっソーニャちゃん待って待って」
だがいずれも脚の付け根を狙っているものだった
や「このお!機動力を奪う気だね!」
ソ(水を弾くやすなの太もも…たまらんぞ)
奪われていっているのはソーニャの理性であった
しかし当然というか、水鉄砲の中身が尽きた
ソ「くっ、弾切れか。お前、そこにいろよ!」
ソーニャは踵を返して水辺に移動して水を補充し始めた
ソ(…よし満タンだ。今度は尻でも狙ってやろうか)
ニヤリと邪な笑みを浮かべたところで
ドン!
補充中にそーっと近寄ったやすながソーニャを蹴り落とした
ドボン!
頭から飛び込んだソーニャ。ところがそこは運悪く監視台の真下だった
…ここで時間は数秒遡る
その監視台には没キャラが座っていた
没キャラ「うう、どうして私が監視のバイトをしなきゃならならないんだ。泳ぎたいよう。遊びたいよう」
そこにドボン!と誰かがプールに落ちた瞬間を目撃した
没「こら!飛び込みは禁止だぞ!」
ピピーと笛をならすと、落ちた者の正体に気づいた
没(あれはソーニャ!?もしかして溺れている?これはチャンス!)
バッ!と監視台からソーニャ目掛けて飛び込まんとジャンプする!ところがすぐに
ピピーッッ!!
「飛び込むなー!!」
「へっ?」
他の監視員から強烈に注意されて没キャラは空中で体勢を崩した
や「ソーニャちゃんスキあり過ぎぃw」
ソ「ってめールール守れよ!」
グイッ!
目には目をとソーニャはやすなの足首を掴んで引きずり込む
や「ちょっこれもルールいは」
ドッボォーン!
そこに没キャラが落下した
ソ「ブクブク…ぷはぁ!(何だ?襲撃か!?)」
や「ガボガボガボ…ひゃー!何?隕石!?…!?」
二人が水面に顔を出すと、没キャラは他の監視員に首根っこ掴まれて連行されていた
ソ(監視員が暴れてどーすんだよ…)
そんな呆れ顔のソーニャの背中をやすながつまんできた
ソ「!?何だっ?」
振り返ると顔を赤くしてモジモジしたやすなが上目遣いでソーニャに目線を送っていた
ソ(ドキッ)
そんな女の子の可愛さ爆発の仕草にソーニャが動けずにいると
や「水着が無い…」
小声で、ソーニャに告げた
ソ「!?」
すかさず潜ってソーニャはやすなの体を見ると、確かに下の水着が無く、手で隠している
や「ちょちょっと見ないでよ」
慌ててやすなはソーニャの髪を掴み、ザザーッと引き上げられたソーニャは瞑想中のように目を閉じている
ソ「…確かに無いな。流されたか?」
や「やっぱり今ので…かなあ」
ソ「う〜ん……だけど周りには見あたらないな…仕方ない」
とりあえず、とソーニャはいきなりやすなの手を掴み、引っ張っていく
そして二人はプールの角に身を寄せた
ソ「ここならあまり目立たないだろ。待ってろ、今代えのものを…」
や「待って…」
離れようとするソーニャを、やすなが掴んで止めた
ソ「何だよ」
や「見られちゃうよ…だから壁になって…」
ソ「だが誰かが代わりを取りに行かないと」
や「じゃあさ、ソーニャちゃんの、貸して?」
ガツン!!
ソ「そのセリフを言える度胸があるなら大丈夫だな」
や「あぁごめんなさい!冗談です!…お願い。人が少なくなるまで…ね?」
ソ「…………分かったよ」
恥じらいのあるこの表情に、ソーニャは逆らえなかった
プールの隅の二人…
しばらくして
や「……ねえ、宿題終わった?」
ソ「…大体な」
や「えー。もう?」
ソ「見せないぞ」
や「ちぇっ」
ソ「自分でやれ」
や「いいもん。ソーニャちゃんがだめならあぎ…あっ!!」
ソ「?」
や「あぎりさんは!?助けてもらおう!」
ソ「とはいっても連絡手段が」
や「また『呼ばれた気が』してくれないかな」
やすながうーん、と念じると、本当にあぎりが向こうから流れてきた
や「来た!あぎり…さん…?」
ソ「あいつ、ずっとあの状態だったぞ。ていうか流れるプールからどうやってこっちに移ったんだ」
や「普通に移動したんじゃない?」
ソ「そ、そうだよな(ていうかここ流れるプールじゃないのにこの推進力はどこから…?)」
あ「お困りですか〜?」
や「あぎりさん!実は……」
あ「……ふむふむ……ソーニャ…二件目ですか…」
や「へっ!?ソーニャちゃん前科ありなの?この浮気者ぉ!」
あ「浮気者ぉ♪」
ソ「っざけんなお前ら!これは私のせいじゃない!ってかお前は立って話せ!」
あ「仕方ないですねぇ。じゃあ私が代わりを持ってきますから少々お待ちを」
ザパッ! スタタタ…
あっという間にあぎりはプールサイドに飛び出して更衣室の方に向かっていった
あ「これで助かった…かな?」
ソ(あいつにしては動きが迅速なのが気になるな…)
数分後
あ「ただいま戻りました〜」
や「遅いですよあぎりさん!いつソーニャちゃんのナンパがしつこくて」
ソ「あ゙あ゙?何だって?東京湾に沈めるぞ貴様?」
や「ひええ、ここはプールです!それよりあぎりさん!代わりの水着を」
あ「はい♪水蜘蛛の術レンタルセット特価千円です〜」
ソ「ただの水着だろ」
や「しかもレンタルって!」
あ「ツケでいいですよ〜」
や「まぁとにかく、助かった!…ってこれ…更衣室で見たような」
あ「私の水着です♪」
ソ「プッ…クククク…まあ、頑張ってサイズを合わせるんだやすな」
や「むっ!じゃあソーニャちゃん早く揉んでよ。胸を」
ソ「はあ!?」
や「だって言うでしょ?揉んで貰うと胸が大きくなるって…す…好…」
ソ「す?」
あ「私が代わりに揉んで差し上げましょう〜」
ペタッ
や「えっ?あぎりさん!?んっ」ピクッ
あ「特別にレンタル料はチャラにしてあげますよ〜」
ソ「な、なにしてんだてめえ!」
ぺタッ
あ「ソーニャのも大きくしてあげましょう〜」
ソ「ひっ、や、やめろ。は、反射率が…」
や「まって…サイズ合わなくていいからとにかく水着着させて…」
帰り道
や「結局水着見つからなかったね」
ソ「…あぎりのやつが隠し持ってるんじゃないか?」
や「あぎりさんはそんなことしないよ!」
ソ「ムッ(あいつをかばうのか?)」
や「あぎりさんが持ってたら最後の最後になったら渡してくれると思う」
ソ「…あー…あり得そうだな」
や「まぁしょうがないか…ところでさあソーニャちゃん」
ソ「ん?」
や「あぎりさんの護衛?もう終わったの?」
ソ「あ」
や「?」
ソ(やばい、「それでは〜」とか言って何気なくあぎりが去ってったからナチュラルにこいつと一緒に帰ってた)
や「…」
ソ「…ああ、終わっている。(多分。プールにいる間だけだよな)」
や「じゃあ次は私の護衛よろしくね!」
ソ「…?ああ、次の交差点までな」
や「今じゃなくて!今度のデートだよ!」
ソ「はぁ!?面倒くせぇよ」
や「でへぇ?どこかいくのが?」
ソ「お前の相手するのがだよ!」
ゴツン!
一方その頃
あ「やすなさんがプールの中に着替えた時にふと受け取ってしまった水着の上の方……
どうしましょう。うっかり受け取ったまま渡せずじまいです…」
あ(ソーニャの下駄箱にでも入れておきましょうか)
また一方その頃
没「ああ、ヒドイ目にあった…ん?髪(おさげ)に何かひっかかってるぞ?
…あれっ?水着?女性用だ…しかも下の!あわわ…誰のだろう?」
こんなところでおわり
8月中に間に合った…?
ソーニャがラッキースケベやっただけな内容ですいません… あと何やら三角関係っぽくなりすいません
水着選びではしゃいだりシャワー室に一緒に入ったり水に塗れたソーニャの髪をやすながツインテ結ってあげたり泳ぎ教えてあげたり
カキ氷対決とかサンオイル塗りとか浮き輪攻防戦とかウォータースライダーとか水中にらめっことか人工呼吸とか
ネタ満載な月にも関わらず全然文章が思いつかなかったです無念…皆様に期待
ラッキースケベじゃないセクハラだ。あと長文を連投し失礼しました。
夏の終わりに良いSSを見させてもらったGJ
乙です
>>779-787 すげぇ!
ぎりぎり8月中に間に合ってる…!
ソーニャが特殊性癖に目覚めかけてるなw
一番吹いたのは没キャラの登場だが
とりあえず保守
796 :
名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 03:33:28.61 ID:Fu58idDv
やすニャネタに餓える日々
「ソーニャちゃんって、色仕掛けしたことある?」
放課後の教室。帰り支度をしていたソーニャに、やすなが唐突に問いかけてきた。
カバンに教科書を入れる手を止めずに、ソーニャが返事する。
「いきなり何だよナーミン。どうだっていいだろ、そんなこと」
「えぇーっ、いじわる言わないでよー! どしてもカモカモ!」
ソーニャがわざとらしくハァっと嘆息する。
こういうときのやすなは、すんなり解放してくれないことを、ソーニャは経験で知っていた。
仕方なく、帰り支度を中断して、椅子に座りなおす。
「ったく、どうしてそんなこと知りたいんだ?」
「昨日ね、テレビでスパイ映画を放送してたの。そこでヒロインが
ターゲットの男を色仕掛けで見事に仕留めたんだよ! すごくかっこよかった!」
鼻息を荒くして、興奮気味に語るやすな。
一方のソーニャは、表情一つ変えずに聞いている。
「だから、ソーニャちゃんもやったことあるのかなぁって気になったの」
相変わらず単純な奴だな。ソーニャは心の中でぼやいた。
先に結論を言うと、ソーニャは色仕掛けをしたことがなかった。
合理主義者のソーニャにとって、余計な時間をかけるのは無駄な行為に等しかった。
面と向かって、ナイフをかざす。それだけでいい。妙な小細工は必要ない。
(それが私のスタンスなんだ)
ソーニャは、自分のやり方に一種の誇りを持っていた。
しかし、やすなの一言が、その誇りにあっさりとヒビを入れてしまう。
「まあ、セクシーさゼロのソーニャちゃんには無理かなぁ」
ニンマリといたずらに微笑みながら言うやすな。
「ばっ、バカにするな! 私を誰だと思ってるんだ」
「えっ? ソーニャちゃんだと思ってるよ?」
「……まあ、そうだけど。とにかく、私にできないことなんてない。私はプロだからな」
ついムキになって反論してしまうソーニャ。
対称的にどこか余裕な態度を見せつつ、やすなが言う。
「ふーん。それじゃあ、実践してみて! 私がターゲット役やるから」
「それで、どうすれば私の勝ちなんだ?」
「えっと、私がソーニャちゃんのセクシーさに我慢できなくなったら、潔く負けを認めるよ。そのときは、すぐ言うからさ」
「望むところだ。一分で終わらせてやる」
こうして、ソーニャvsやすなの色仕掛け一本勝負のゴングが鳴ったのだった。
「じゃあ、よーいスタート!」
やすなの声を合図に、勝負の火ぶたが切って落とされた。
やすなは椅子に座って、ソーニャの色仕掛けをジッと待つ体勢を取っている。
(むふふ、ソーニャちゃんがどんなことしてくるか楽しみだなぁ)
無意識のうちに口元が緩んでしまう。想像するだけで、ドーパミンが分泌されそうだった。
そんなやすなを目の前にして、ソーニャはまず自分のネクタイに手をかけた。
それを手際よくスルッと外し、今度はシャツのボタンを上から二つ目まで外した。
首筋と鎖骨をのぞかせながら、ゆっくりとやすなに近づいていく。
(やすなのことだ。どうせ胸元をチラッと見せればすぐギブアップするに決まってる)
自身満々に頭の中でやすなに勝利宣言するソーニャ。
そして、やすなの視線の先に、自分の胸元をグイッと近づけた。終わったな、ソーニャはそう思った。
しかし、そうは簡単に問屋が卸さない。
やすなは眉一つ動かすことなく、それに耐えてみせた。
(……あれ? おかしいな。普通、女性の胸元を見たら誰だって興奮するだろ)
ボタンをもう一つ外してみる。今度はピンク色のブラがチラッと見えた。
(うぅ……こういうときにかぎって可愛い色の下着だからバツが悪い)
恥ずかしさで、ソーニャの頬もピンク色になった。
「ソーニャちゃん。全然ダメだよー。私はちっともドキドキしてないよ?」
勝ち誇ったようにドヤ顔で言うやすな。実は、昨日やっていた映画に
地上波で放送していいのかと思うくらいエロい描写があったため、
やすなの中で事前にある程度の免疫ができていたのだ。これでは、ちょっとやそこらの
色仕掛けでやすなは反応しない。ソーニャはそれを知らなかった。
(くそ……こんなの私のプライドが許さないぞ。こうなったら、こっちも強気に出てやる)
決意を固めたソーニャは、おもむろにやすなのひざにまたがり始めた。
「ふぇ!? そっ、ソーニャちゃん!?」
さすがのやすなにとっても予想外の行動だったようで、目を丸くして驚いている。
ソーニャが目を少し細めて、こうつぶやいた。
「やすな。私の本気、味わってみるか?」
「ふぇっ!? ほっ、本気って?」
ソーニャの口調が真剣モードだったので、さすがのやすなも動揺している様子。
「やだなぁ、ソーニャちゃんってば、そこまでマジにならなく――ひゃっ、ひゃう!?」
最後まで言い終わる前に、間抜けな声を上げるやすな。
ソーニャがやすなの首筋を、そっと指でなぞり始めた。
細い指先で、やさしく、ゆっくりと首筋から鎖骨にかけてのラインをたどっていく。
くすぐったくて、でもどこか心地よくて……。そんな不思議な感覚をやすなは味わっていた。
やがて、ソーニャの手がやすなの腰に回った。そして、ギュッとその手に力を込める。
必然的に、体が近づく二人。吐息がかかるくらい、ソーニャの顔がすぐそばにある。
(ソーニャちゃんって、まつ毛長いんだなぁ……)
ふと、そんなことに今さら気づいたやすな。ひょっとしたら、こんなに間近で
ソーニャの顔を見たのは初めてかもしれない。
ソーニャはさっきからずっと無言を貫いている。
「ねえ、ソーニャちゃん。もう私の負けだよぉ」
小さな胸の高鳴りが止められない。ソーニャのことを「女性」として意識した瞬間だった。
ソーニャがゆっくりと首を横に振る。
「まだだ。というか、もう勝ち負けなんてどうでもいい」
「えっ? いや、そんなこと言っても――」
「いいから黙ってろ。……いや、黙らせてやる」
それは、あっという間の出来事だった。
ソーニャが瞳を閉じて、やすなの唇にサッと唇を重ねた。
(えっ!? そっ、ソーニャちゃん!?)
やすなに考える隙を与えまいと、ソーニャが唇に舌を入れてきた。
執拗に絡みつく二人の舌。もはや、やすなはされるがままだった。
すると、そのとき。やすなは自分の舌に何かが乗ったのを感じた――。
「おい、起きろ」
ソーニャに肩を揺さぶられて、やすなはハッと目を覚ました。
「……あれ? ソーニャちゃん?」
「ったく、よく寝る奴だな」
まだ寝ぼけまなこのやすなが、キョロキョロとあたりを見渡す。
窓の外は、すっかり夕焼け色に染まっていた。
(もしかして、さっきまでのことは夢!? うわぁ、夢オチなんてがっかりだよ!)
頭を抱えるやすな。夢の中とはいえ、ソーニャとイケないことをしてしまったのが、
妙に恥ずかしかった。
「ほら、帰るぞ。もう遅いからな」
「はーい……。はぁ、残念だなぁ」
椅子から腰を上げて、トボトボと歩くやすな。背中がさみしそうに丸まっている。
その背中を見ながら、ソーニャは自分のスカートのポケットに手を入れた。
(……あぎりからもらったこのカプセル。効き目はバッチリだな)
天然由来の成分が詰まったカプセル。
その効能は、睡眠薬であると同時に、飲んだ直前の一時間の記憶をあやふやにしてしまうものだった。
やすなのやわらかな唇の感触は、ソーニャの唇にちゃんと残っていた。あれは夢じゃなくて、れっきとした現実だ。
(まあ、やり方が強引だったことは、ちょっと悪いとは思っているさ)
心の中で、やすなに謝るソーニャ。
そして、こう付け足した。
(でも、初めての相手は、やすなって決めてたんだ……)
えろいっ!乙!
これはやすなが寝てる間にもっと色々してるな…
乙
「はぁ……」
私はいつも以上にウザくつきまとってくる恋人のことを思いため息をついた。
私たちは恋人同士なのにどうしてあいつはこんなに挑発的なことをしてくるのだろう。
ただでさえ仕事とかでご無沙汰なのに会った途端にいつもより三割増しのスキンシップってどういうことだ。
そりゃあ私だってやすなと話したりはしたいが、今はそれ以上に溜まっているんだ。
自分を抑えるのが大変なのにやすなは構わずやってくる。誘っているのか? そうなのか?
もうだめだ。我慢が出来ない。
……。
放課後になり教室から生徒がいなくなって、やすなをふたりきりになった。
「ソーニャちゃん、そろそろ帰ろうか」
そういうやすなに近づき柔らかい手をとって、私の腕の中に引き寄せた。
「え、っと……。ソーニャちゃん?」
いつもなら絶対しない行動に戸惑って、やすなの声が上ずった。
そっと頬に手を添えると、私が何をしようとしているのか察したようでやすなが慌てだした。
「えっ!? ちょ! こんなところで……!」
さすがにやすなも女の子らしい反応をする。
逃げられない様に壁際まで追いこみ、やすなに近づくとほんのりと頬を赤らめた。
「いやか?」
「だ、だって、ここ学校だよ? こんなところで恥ずかしいよ……」
「もうみんな帰ったよ」
「ぶ、部活の人とかいるよぉ……」
やすなの言うことはわかるが、今の私にとってはどうでもいいことのように思えた。
より近くにやすなを感じたくてすり寄って行くと、ふわりと甘い香りがした。
香水なんてつけないまだまだ女の子と言えるやすな自身の香りだ。
「嫌がるわりには抵抗しないんだな?」
「別にソーニャちゃんとキスするの、嫌じゃないもん……」
顎をすくってくいっと上げさせると、やすなは観念したように眼をそっと閉じた。
「んっ……」
そういえば教室でキスをしたのは初めてだな。
いつもの風景の中でいつもと違うことをしている私たち。
それを想像するだけでどきどきして、ちょっといたずらをしたくなった。
指をするすると滑らせて腰を過ぎて足に到達すると、やすながキスの合間に疑問符を浮かべた。
「な、何……?」
その質問には答えずやすなの足を撫でまわし、壁に押し付けるようにしてキスを繰り返した。
「な、んんっ……!? んちゅ……。ソー、ニャひゃん……」
喋ろうと口を開けた隙に舌を滑り込ませ、やすなの舌に絡ませていった。
「んっ……v ちゅうぅ……v ちゅぱ……v」
舌を絡め合う度にやすなの甘い吐息が鼻に抜けていくのがわかった。
しかし、撫でていた指が太ももを過ぎて少しずつ後戻りできない場所に近づくと、やすなの顔つきに焦りが見え始めた。
「ねぇ、そろそろ本当にやめてっ。これ以上はだめっ。ねっ?」
「あんまり喋って、誰かに聞かれたらどうするんだ?」
ぼそりと耳元で囁くと、はっと息を呑んでやすなは口をつぐんだ。
こんなところ誰にも見られたくないし、見せたくない。
特に、やすながこれからなるであろう姿は特に、な……。
それにキスする度に漏れる声からしても、やすなが相当火照っているのはわかっているんだぞ?
「ぅぁっ……! ゃ……! らっ……!」
やすなの首元に顔を埋めてもっと近くに引き寄せて、スカートを抑えようとする手を捕まえた。
「可愛い……」
耳元で囁くとやすなはとても恥ずかしそうに悶えた。
「ねぇ、さすがにだめだってっ……! やぁ……! ちょっ……! んんんっ!?」
なおも抗議しようとするやすなの唇を奪い、おとなしくさせた。
「静かにしてくれ。な?」
「で、も……、んちゅ……、んっ……、ちゅく……」
一生懸命私のことを見つめて、やめてほしいと懇願する顔は赤く染まって涙目になっていた。
「……っ」
やすなのこんな顔に興奮するなんて、私は変態か?
いや、こんな姿見たら誰だって欲情してしまうだろう。
ディープキスですっかり呆け始めたやすなのスカートの中に手を滑り込ませるとやすなが息を詰まらせた。
そのまま指がショーツと柔肌の境目辺りをなぞるとやすなの息が震えて力も抜け始めた。
壁の助けを借りつつやすなの体を支え、指でショーツのクロッチのあたりを撫でるとやすなの柔肌がくにくにと形を変えた。
「ひ、あ、あ、あああぁ……!」
少しずつ力を込めて押し込むようにしながら上下に擦りあげると、いつもの声に甘い響きが混ざるようになった。
「だめっ……v そんなにしちゃっ……v いやぁ……v」
優しく何度もなぞりあげるように愛撫すると、次第にそこが熱を持ちはじめて私のことを誘い始めた。
「そんな声で言われても説得力が無いぞ?」
抵抗する力も出せなくなってきたところでゆっくりとショーツに手を入れた。
「うぅ……」
指でまだ幼さが残る柔らかい恥丘に指を這わせると、熱くとろけたやすなの秘所から溢れた愛液が絡みついた。
「もう濡れているじゃないか」
「だ、だって……」
そのまま熱くねっとりとした膣内に指を入れるときゅんきゅんと締め付けてきた。
「はぁあ!? う、うそっ……! な、なか入れちゃ……! だめ、だっ……v って……」
やすなもまさかこんなことまでしてくるとは思ってもいなかったのだろう。
今日のやすなはとても反応が良くて、ちょっと弄っただけで息が上がり途切れ途切れな言葉を吐き出した。
その姿はとてもいやらしくて、もっといじめたくなった。
「はぁ……! そ、そこぉ……v だめぇ……v」
「こんなに濡らしておいて、よく言うよ」
我ながら意地悪だと思ったが、やすなが可愛いのがいけないんだ。
何度も指を動かす度にくちゅりくちゅりと淫らな水音が漏れだし、スムーズにピストン運動ができるようになった。
「ほら、スカート上げろ」
私が命令するとやすなは控えめにスカートを掴んでたくしあげた。
そのまま目の前に座りこむと、やすなの腰に手をかけて可愛らしいショーツを降ろした。
「あっ……v」
ショーツを降ろすと秘所から光る糸のようなものが走り、ぷつりと切れた。
「すっごいとろとろになってる。そんなに気持ちよかったか?」
やすなは恥ずかしさのあまり口を固く結んで目をそらした。
それならばとゆっくりと恥丘にキスを繰り返して入口あたりまで降りると、舌を伸ばして溢れる愛液を舐め取った。
「ねぇ……! あっ……v だ、だめ……v あうぅ……v」
舌で優しく入口をなぞると、ひくんひくんと可愛らしい反応を示し奥からさらに熱い愛液を垂らしてきた。
「あっ……v ソーニャ、ひゃん……v ぺろぺろ、しちゃらめぇ……v」
私が秘所を舐め上げる度にやすなはうわ言のように呟いては必死にスカートを握りしめて耐えていた。
今にも崩れ落ちそうなやすなの体を支えつつ、腰を寄せて愛液を啜り熱い秘所を舐め上げた。
「気持ちいいか?」
「ひぃっv いいいぃ……v はぁ……v きもち、いいぃ……v」
どうやら恥ずかしさより気持ちよさが勝ってきたようだ。素直に私の愛撫を受け入れて感じてくれている。
固く尖って自己主張を強めたクリトリスを舐め転がしながらやすなの膣内を指で掻きだしていった。
「い、あっ! ら、らめっ……v そんにゃことしゃれたらあぁv 立って、られにゃい……v あ、あ、あ、あぅ……v」
腰も砕けて私に半ば体重をかけているような状態で愛撫に体を震わせ、指が動く度に愛液を溢れさせていやらしく水音を響かせた。
そろそろやすなも限界のようだ。
嬌声をあげないように必死に我慢しているが、息をする度に漏れだす淫らな吐息が私を昂らせた。
「ら、らめっ……! ソーニャ、ちゃぁああぁ……!? はぁ……v いっちゃ……v うぅ……v」
それならばとクリトリスを強く吸い上げ唇で甘噛みしながら指をさらに奥の方へねじ込み、小刻みにピストン運動をさせた。
それがとどめになったようで、私の頭をぎゅっと抱えながらやすなは言葉を失っていった。
「ひっv あひっv ああぁ……v ─────っv ────っv ──────っv」
やすなは声にならない叫び声をあげながら、がくがくと下半身を震わせて私の口までぐっしょり濡らすほどの愛液を漏らした。
もしかしたら潮を吹いたのかもしれない。
「うあぁ……v はぁー……v はぁー……v っぁはぁ……!」
溢れだす愛液を何とか舐め取り口を放すと、すすりきれなかったやすなの愛液がぽたぽたと教室の床に垂れて淫らな染みをつくっていた。
ぐったりとしたやすなの体を支えつつ膣内から指を引き抜くと、白く濁った愛液が糸を引いて絡みついてきた。
うわぁ……。すっごくいやらしい……。
「はぁ……、はぁ……、はひゅううぅ……」
私が手を放すとやすなはそのまま力を失ってその場にへたり込んでしまった。
……やばいな。
そんな格好でいられると私も我慢が出来なくなってくる。
「まだまだだぞ。やすな……」
さて、第二ラウンド開始だ。
乙
vって何を表す記号なんだ?息継ぎ?
ハートを簡略化した物じゃないかな
>>811 なるほど
楽譜の上についてる奴かと思っちゃった
>>803-809 乙
やすなの事だからまっ最中にもっとソーニャちゃんの名前を言ってもいいと思うんだ
814 :
sage:2012/09/19(水) 20:02:11.07 ID:B00Y2kLr
放課後、私はひとりでいつもの空き教室に入った。
あぎりに呼ばれたのだが今回はどこから出てくるか…
「どうも〜」ガチャ
「普通にでてきた…」
「ご満足いただけない?」ニッコリ
「いや別に。で、用事ってなんだ?」
>>814 名前まちがえた<OTL
「ある人から伝言を頼まれて〜。」
「誰だ?組織か?」
「いえいえ、そんな物騒な話ではありませんよ〜
実はある人がソーニャのことを好きらしいんですね〜
それで、気持ちだけでも伝えておいてほしいと〜」
「へぇ」
(リアクション薄いですね〜…)
「そいつに言っておけ、私にはその気持ちには応えられないと。
私なんかと一緒にいても危険なだけだからな、それに…」
「それに〜?」
「いや、何でもない。用事がそれだけなら帰るぞ」
「はい。ではまた今度〜」
教室に戻ると、まだ何人か残っていた。やすなも他の女子と話していたが、私に気づくとこっちに向かってきた。
「ソーニャちゃん、かえろう!」
帰る間もコイツはバカなことばかりしていた。
煽ってきたり、飛び掛かってきたり。
その度に私はキツめのツッコミを入れる。一見すると私が嫌がっているように見えるかもしれない。
でも、そうじゃないんだ。
形だけの「とりあえずの友達」だったらだた笑い返すだけで、こんなに絡まないんだ。
お前と出会ってから初めて気づいた。同じ焼きそばパンでもお前が横にいるかいないかで味が全然違うことに。
「なあ」
「ん?何?」
「いや、何でもない」
「? 変なの、ソーニャちゃん」
―ほんとのきもちはひみつにしておくか―
―空き教室―
「やっぱりやすなさんには敵いませんか
…ほんとのきもちはひみつ…ですね〜」
そういって彼女はいつもとは違う道をかえる。
「あの猫、まだ空き地にいますたね〜」
end
VIPとかのキルミーSSが圧倒的に少なくて飢えてますよ〜
PIXIV小説だと男体化が幅利かせてやがるし。
もはやこのスレで餓死を免れてる状態です
つまり何が言いたいかというと、
>>814-821に感謝!! まさにご馳走様です
作品の質の割になんか人気がないけど
でも人気の割には二次創作のレベルは高いと思う>キルミー
暇だから保守
やっぱりヤンデレ気味ソニャやすが一番良いと思う。
やすニャも美味しいけどソーニャに迫られて
「そ、ソーニャちゃん…?」「え?え?」って困惑ぎみになるやすなもそそるな
知的障害者のやすなを、殺し屋ソーニャさんが自由につきまとわせているのは不自然。
きっとカメラに映ってないところでは性欲処理用のペットとして優秀な働きをしてくれるので、
普段のおちゃめは大目に見てやってるのだろう
わさわさしたいわよぉ
なぜ、やすなはあれだけソーニャちゃんにボコスカ殴られながら、なおもソーニャちゃんにつきまとい、挑発し続けるのか?
それは、やすなにとって、ソーニャに殴られるのがご褒美だからである。
これで本編はつじつまがあう。
きっとたまにすっごい優しくなる時があるんだろ
DV夫婦やすニャ
ソーニャのきまぐれでパンを奢ってもらったりしたら
一日中ニヤニヤしてそう
家に帰って布団の中でもニヤニヤ
> DV夫婦やすニャ
あぎりさんが登場すると、「あぎりとやすなの会話」になって、ソーニャが空気になること、最初の頃とかあったよね
自分を蚊帳の外にして、息の合った会話をする やすなあぎり……
きっとその後は ソーニャによるDVが、やすなをおそっていたのだろう (つ∀;)
833 :
名無しさん@秘密の花園:2012/10/05(金) 14:03:17.73 ID:wmJchOK7
>>831 すごくわかる
用意に光景がイメージでき
834 :
名無しさん@秘密の花園:2012/10/05(金) 14:31:39.23 ID:ITwSVzPW
>>831にヒントを得て……
とある日の夜。
やすなは机に向かって、かれこれ一時間近くモヤモヤとした気持ちを抱え込んでいた。
目の前には、ソーニャからもらった『ある物』が置いてある。
(……はぁ、どうすればいいのかな)
そう心の中でつぶやき、お昼のことを思い出す。
「あひゃー!」
お昼休みの教室。やすなの間抜けな声が響き渡った。
隣の席のソーニャが、わずらわしそうに嘆息してから言う。
「うるさいな。急にどうしたんだよ」
「お弁当忘れちゃったよ!」
よほどショックだったのか、やすなが即答する。
「買いに行けばいいだろ。さすがに購買は売り切れないだろうし」
「それが……財布も忘れちゃったみたい」
寂しそうにつぶやいて、ガックリと肩を落とす。普段は何かとハイテンションな
やすなだけど、このときばかりは背中を丸めて縮こまっていた。
「ったく、しょうがないやつだな」
ソーニャが椅子の下からカバンを取り出して、何やらガサゴソと探し始めた。
そして、しばらくしたころ。
「ほれ。食べていいぞ」
ちょっとぶっきらぼうな言い方で、ソーニャがやすなの机に焼きそばパンを置いた。
やすなが信じられないといった感じで、ポカンと口を半開きにしている。
「……えっ、ソーニャちゃん、どうしたの?」
「どうしたのって、何がだよ」
「だって、焼きそばパンはソーニャちゃんの大好物でしょ?」
「別に、そこまで好きってわけじゃないけどな」
頬をほんのり桃色に染めながら、少し恥ずかしそうに小声で言う。
それを聞いて、やすなが複雑な表情を浮かべる。
「でも、どちらかと言えば好きでしょ?」
「しつこいな。だったら、好きってことでいい」
「その好きな焼きそばパンを、わたしにくれるの?」
「さっきそう言っただろ」
やすなが深呼吸する。どうやら、現実を受け止めきれていないようだ。
(普段のソーニャちゃんだったら、ここまで優しいことをしないはず……。これは、何か裏があるに違いない!)
そう決めつけ、迷探偵やすなの推理が始まる。
「フフフ。残念だったね、ワトソン君」
「ワトソンって誰だよ」
「ずばり、この焼きそばパンには巧妙なトリックが隠されているのだよ!」
「隠し味ならあるかもしれないけどな」
「そう、たとえばこの焼きそばパンは、実は焼きうどんパンという驚愕の事実!」
「実際にあるらしいけど、わたしは見たことない」
「いや、もしかしたらソーニャちゃんが手作りした『焼きソーニャパン』なのかも!」
「それはない」
「むぅー、それならどんなトリックなのー? いじわるしないで教えてよ!」
「さっきから何の話だよ。トリックもへったくれもないだろ」
面倒くさそうにそっけなく言うソーニャ。ちょっとお怒りモードのようだ。
気持ちを落ち着かせるように胸にそっと手を当てて、やすなが聞く。
「じゃあ……これは本当に焼きそばパンなの?」
「見れば分かるだろ」
「……ソーニャちゃんが、わたしにくれるの?」
「ああ、何度も言わすな」
「……どうして、くれるの?」
「わけの分からないやつだな。お前に食べてほしいからに決まってるだろ」
その言葉に、やすなはノックアウトされた。
やすながとっさに明後日の方向を指差す。
「あっ! あんなところに何だかすごくいい感じのものが!」
「うん? 何かあるのか?」
ソーニャが視線を外した今がチャンス。やすなは焼きそばパンを素早く自分のカバンにしまった。
「ったく、何もないじゃないか」
「あれー、おかしいなー」
棒読みで返事するやすな。
「あれ? もう食べたのか?」
やすなの手元を見て、ソーニャが首をかしげる。
「そっ、そうだよ! おいしかったー!」
どこかぎこちなく笑うやすな。
ソーニャは不審を抱きながらも、とりあえずこの場はスルーした。
やがて、お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、二人はいそいそと授業の準備を始めた。
(これ、食べていいのかな……)
そういう経緯で、やすなの前には焼きそばパンが置いてある。
やすなが迷っているのは、もちろん理由がある。
これを食べると、今までの二人に戻れない気がしたからだ。
(ソーニャちゃん、ひょっとしてわたしのこと……)
ソーニャのことになると、ことさら観察眼が鋭くなるやすなは、あることに気づいていた。
いつもと、ソーニャの瞳が違うように見えた。あの瞳は、何か大事なことを隠している。
やすなはこう思った。それはきっと、わたしへの想いじゃないかと。
この前、読んだ漫画に『ツンデレ』キャラがいた。
いつもは周りに対してツンツンしているのだけど、好きな人の前だとデレデレしてしまう人のこと。
今日のソーニャは、まさにそれだった。
どこかよそよそしい態度を取りつつも、焼きそばパンをくれたことが、何よりの証拠だ。
(……そっか、とうとうソーニャちゃんは、わたしにデレちゃったのかぁ)
やすなの小さな胸がチクンと痛んだ。
今まで、友だちという関係だった二人が、友情から愛情への一線を越えようとしている。
やすな自身にも、そういう想いがまったくなかったかと言えばうそになる。
(……嬉しいよ。わたしも、ソーニャちゃんのこと大好きだもん)
だからこそ、迷っている。この焼きそばパンを、食べていいものか。
新たなステップに、踏み込んでいいのか。
友だちから、恋人へと進んでいいのか。
心の中で、天秤が何度も左右に揺れ動く。
これまでの思い出が、頭の中を駆けめぐる。
どれくらいの時間が経っただろう。
やすなの頬に、一筋の涙が伝った。
(……ソーニャちゃんのために、わたしも自分の気持ちに正直にならないといけないよね)
そう決心したやすなは、焼きそばパンを一口ほおばった。
涙のせいだろうか、ちょっぴりしょっぱい味がした。
翌朝。
一人で歩いているソーニャの背中に、聞きなれた声が届いた。
「ソーニャちゃん! おっはよー!」
いつも通りのあいさつ。振り向くと、やすなが満面の笑みを浮かべていた。
「おはよ」
端的なあいさつ。これも、いつも通り。
並んで歩く二人。ただ、時折ソーニャが、やすなのことをチラッと横目で見るのが気になった。
「どうかしたの、ソーニャちゃん?」
やすなが聞くと、ソーニャは微妙な表情を浮かべた。
「……いや、何でもない」
この反応で、やすなは確信した。
(きっと、ソーニャちゃんはわたしにドキドキして上手くおしゃべりできないんだ!
むふふ、ソーニャちゃんは可愛いなぁ)
ニンマリと怪しく微笑むやすな。
その顔を見て、ソーニャは確信した。
(ああ、やっぱり体調がおかしいのか……。あんな変な顔して)
昨日、ソーニャがやすなにあげた焼きそばパン。
実は、賞味期限が切れていた。
(カバンからしょっぱいにおいがすると思ったら、二日も過ぎていたんだよな)
捨てようと思っていたら、やすながお弁当を忘れたと騒いだので、試しにプレゼントした。
(悪いことしたな……今度、何かおごってやろう)
そう思い、ソーニャがやすなに聞く。
「なあ、何か食べたいものはあるか?」
「えっ!? もう、ソーニャちゃんは一度デレ始めたら止まらないね!」
「意味不明なこと言うなよ。質問に答えろ」
「うーん、わたしはソーニャちゃんを食べてしまいたい!」
「……そんなお前には、これを食らわしてやろう」
ソーニャが右手の拳に力を込める。
そして――。
「どんだけドーン!」
「うきゃあああああああああああ!」
あごにアッパーがクリーンヒット。空高く、やすなが舞い上がった。
結局、いつも通りの二人。この関係は、もうしばらく続きそうだ。
ひどソーニャ
オチまでよかった
ごっつぁんです
おつ
一方的にやすな→ソーニャってめずらしい
気持ちのすれ違いがすごく良かった
それでも二人はラブラブなんだな
オーガズムに到ることをフランス語で「小さな死」というのですけれど、
なんか紆余曲折あって、組織からやすなの「殺し」を依頼され、
その逃げ道として先ほど申し上げましたアレソレで対処するソーニャちゃんとやすな下さい
それとは別に、今までにない組み合わせで考えてみたけど、かなり難しくて全然ダメだなぁ……
「はぁ〜、暇だ!」
腕組みをしながら、放課後の校庭を面白くなさそうに歩く一人の少女。
緑色の瞳と、八重歯が印象的だ。
仮に、この少女の名前を没キャラとしておこう。
「仮じゃない! それがわたしに与えられた唯一の名前なんだ!」
地の文にツッコミをするあたり、なかなかの手練れ。
「ああもう、そんなことより我慢ならないのはやすなとソーニャだ」
校舎にもたれかかって、ハァっと嘆息。
「あいつら、わたしを恐れいているのかいつも逃げてばかり! 卑怯なり!」
頬をフグみたいにプクーッと膨らませる。
たぶん、二人は没キャラの存在すら知らないのだろうけど……。当の本人はそうは思っていないようだ。
「どうやってあいつらに、わたしの存在感をアピールしてやろうか……」
あごに手を添えて、ジッと考え込む。
「胸の大きさはわたしが一番という説もあるが、露骨な色気アピールはかえって反感を買う恐れもあるし……」
意外と真面目に考えている。
「やっぱり、敵情視察っていうか、もっとやすなとソーニャのことを知る必要がありそうだな」
しばらくあれこれ思考を巡らせていると、ふいに誰かの声がした。
「何しているんですかー?」
「うわぁ!? だっ、誰だ!」
反射的にファイティングポーズを取る没キャラ。
目の前にいたのは、長い黒髪の少女だった。ほんわかとした笑顔を浮かべている。
「おっ、お前はまさか、噂の……」
「あぎりと言います。初めまして」
丁寧にお辞儀をしてから、サッと手を差し出すあぎり。
没キャラは警戒心を持ちつつも、ひとまず挨拶することにした。
「初めまして」
「何か考え事ですか?」
「べっ、別に! 何でもない!」
どことなくツンデレっぽく返事する没キャラ。中の人の影響かもしれない。
あぎりがフフフと静かに微笑む。
「もしかして、やすなさんとソーニャのことを考えていたんじゃないですか?」
「ちっ、違うもん! 別に、あいつらから注目を奪って主役になってやろうなんて思ってないからな!」
無意識のうちに、どんどん本音を言ってしまう没キャラ。すっかりあぎりのペースにはまっている。
「もしよければ、ちょっとおしゃべりしませんか? ひょっとしたら、何かヒントを差し上げられるかもしれませんし」
「……まあ、そこまで言うのなら、付き合ってあげてもいいぞ」
ちょっとバツが悪そうに下を向く没キャラ。
こうして、二人の初トークが幕を開けた。
「没キャラさんは、二人のどんなことを知りたいんですか?」
「うーん、たとえば苦手なものとか? それを知れば、わたしが優位に立てる!」
肩が触れ合いそうなくらい、近い距離で寄り添いおしゃべりする二人。
傍から見ると、友だちにしか思えない光景だ。
「ソーニャはああ見えて、苦手なものが多いですねー」
「ふむふむ、たとえばどんな?」
「幽霊が大嫌いのようですよー」
それを聞いて、没キャラが気まずそうに視線をそらした。
「はっ、はは。ソーニャのやつ、幽霊が怖いだなんて、まるで子どもだなー。わたしは幽霊なんてちっとも怖くにゃ……ないもん!」
ひざがガクガク震えているのだけど、優しいあぎりはそれをスルー。
「逆に、やすなさんの苦手なものってあまり思いつかないです。勉強くらいですかねー」
「勉強が苦手なのは、何となく見れば分かる」
シレッと、何気にひどいことを言う没キャラ。今ごろ、どこかでやすながくしゃみしていそうだ。
「じゃあ、逆に二人の好きなものも参考までに聞いておこうかな」
「好きなもの、ですか」
ちょっと間を置いてから、あぎりがそっとつぶやく。
「二人の好きなものは、同じですよ」
「同じ?」
思わず聞き返す没キャラ。何もかも正反対に見える二人だから、意外に思ったのかもしれない。
固唾をのんで、あぎりの言葉を待つ。
遠くを見つめながら、あぎりが口を開く。
「二人が好きなものは、二人です」
「ふぇ?」
すぐに意味を理解できず、没キャラが首をかしげる。
「きっと、やすなさんはソーニャのことが、ソーニャはやすなさんのことが好きなんです」
「……えっと、それはもちろん友だちとして、だよな?」
恐る恐る、没キャラが聞く。しかし、あぎりは首を横に振った。
「違います。二人からは、友情を超えた何かを感じるんです」
「でも、女の子同士だぞ? そんなことって……」
そこまで言って、没キャラはあることに気づいた。
(あれ、おかしいな。どうしてわたし、こんなにドキドキしてるんだろう……)
没キャラの胸が高鳴る。頬がカァーッと熱くなるのを、自分でも感じられた。
女の子が女の子を好きになる。そのことに、興奮しているのかもしれない。
(まっ、まさか……。わたしは、そんなことに興味ないんだからな!)
ただ、今まで経験したことのない感覚なのも確かだった。
ふと、あぎりに視線を向ける。
どうしてだろう。さっきまでと、まるで別人のように見える。
そよ風になびく、つややかな黒髪。長いまつ毛に縁どられた、澄んだ瞳。桃色の唇。
「わたしの顔に何かついてますか?」
「えっ!? いや、何でもない!」
慌てて答える没キャラ。
危ないところだった。今、完全に没キャラはあぎりを「一人の女の子」として見ていた。
だからこそ、あぎりを彩る様々な要素が、より鮮明に目に入ったのだ。
「すいません。わたし、そろそろ用事があるので帰りますね」
「あっ、うん。……色々教えてくれてありがと」
「いいんですよ。没キャラさんのお役に立てたのなら、わたしも嬉しいですから」
さよなら、と手を振りながら歩いていくあぎり。
その姿が見えなくなったところで、没キャラがポツリとつぶやく。
「……わたしも、女の子を好きになれば、やすなとソーニャの気持ちがもっと分かるようになるのかな。そうすれば、優位に立てるのかな……」
没キャラの頭の中に、あぎりの後姿が浮かぶ。
(……違うもん。別に、あぎりのことが気になるわけじゃ……ないし)
そう心の中で否定するけど、同時にこうも思った。
(……また会って、おしゃべりしてみたいな)
夕焼けに染まる校庭を、没キャラも歩き出す。心なしか、足取りが軽やかに見えた。
乙GJ
没キャラはメインキャラとの絡みが無いから
難しいよね
>>844 乙
あんまり百合っぽくできなかった折角だから投稿
――――――――――−−−−−----
ソーニャ「あーこちらソーニャこちらソーニャ。聞こえるかオタンコナス?どうぞ」
やすな「こちらやすなこちらやすな。バッチリです!ていうかひどい!オタンコナスって!」
ソーニャ「何がバッチリだ。マイクの設定にいつまで掛ってんだよ」
やすな「いやー面目ない、挿すとこ間違えてたよ」
ソーニャ「はぁ…」
やすな「それにしても変な感じだね。いつも会ってるのと違ってマイク越しに話すのって」
ソーニャ「まぁ…確かにそうだな」
今、私とこいつはパソコンのスカイプ越しに話している。
ただでさえ学校でまとわりつかれてうっとおしいのに、
なぜ家に帰ってまでこいつと話さなきゃいけないのだ…
それもこれも昨日のこいつのろくでもない思いつきのせいだった
――――――――――−−−−−----
昼休み
やすな「ねぇソーニャちゃん、ゲームしようよ!」
ソーニャ「あ?やだよ」
やすな「即答!?ゲームの内容すら話させてくれないなんて」
ソーニャ「どうせあっち向いてほいとか、野球拳とかだろ?」
やすな「ふっふっふっ違うよ!そんなおこちゃまなゲームじゃないよ!
コンピュータゲーム!コンピュータだよ!」
(…野球券って何だっけ?野球観戦?はて?)
ソーニャ「コンピュータ?何のコンピュータゲームなんだ?」
やすな「FPSって知ってる?銃で敵を倒すゲームだよ。
昨日インターネットの動画で見たら結構楽しそうでさ」
ソーニャ「ああ、シューティングゲームか…意外だなお前がそんなのに興味を持つなんて」
やすな「ふっふっふ、時代は進んでるんですよ!インターネットぐらい使いこなさないと!
ソーニャちゃんったら遅れてっーないですね、最新鋭のナイフも見事です、ハイ。
だからしまってください…」
ソーニャ「話を脇にそらすな
なんで私がFPSをお前なんかと一緒にやらないといけないんだよ」
やすな「えーいいじゃん。
どうせ暇でしょ?」
ソーニャ「ムカッ」
やすな「それに銃とかナイフとか爆弾とか使うから殺し屋の訓練にもなるかも!」
ソーニャ「なるかバカ、やだよめんどい」
やすな「おねがーい」
ソーニャ「やだ」
やすな「おねがい」ソーニャ「やだ」おねがいやだおねがいやだおねがいおね……負けた
――――――――――−−−−−----
そして今日の放課後
やすな「えーこちらレンジャーファイブ、こちらレンジャーファイブ
ソーニャ隊員、敵に突撃して潔く死になさーい」
とマイクで指示を出したいとのこいつの我儘に付き合って(もちろん絞めた)
家電量販店で安物のマイクを一緒に購入した後、それぞれの家に帰ってセッティング
こうやって話しているというわけだ
すでにFPSのインストールなどの準備はできていた
やすな「それにしてもこんなリアルなゲームが無料だなんて凄いね」
ソーニャ「確かにな、ポジショニングとかちょっとしたシミュレートにはなるかもな」
好きなアバターを選んでトレーニングルームで簡単な練習をしている
こいつはマシンガンがメインウェポンの突撃兵
高い体力と攻撃力で前線にガンガン出るタイプだ
私はライフルがメインウェポンの狙撃兵
遠くからの狙撃で味方をサポートするタイプ
暫く大人しく練習していたやすなだったが、
前進だの回避だののあまり面白くない練習に我慢できなくなってきたみたいで、
適当なマップでいきなり実戦しようと言ってきた
やすな「見よ!この華麗な動き、ほっ!はっ!とうっ!もうバッチリ」
ソーニャ「ちょっと練習しただけで勝てるわけないだろ、もうちょっと練習するぞ」
やすな「プロのくせに弱音吐いちゃってさ、だっさ―」
ソーニャ「マイク越しだからって調子に乗りやがって…明日ボコる」
やすな「ひぃ!と、とにかく上から三番目のマップに先に入ってるからね、アデュー!」
ソーニャ「はぁ…ったく」
毎度のことながらこいつの思いつきに付き合わされると疲れる
溜息をつきながら、やすなが入ったであろうマップを見つけ入ってみると、
そのマップはほとんど障害物がない草原のフィールドで、敵拠点を占拠すると勝ちとなる
FPSでは典型的なマップのようだ
ソーニャ「おい、私が来るまで勝手に突撃すんなよ」
やすな「何言ってんの、攻撃しないと勝てないよ!先に敵の拠点に行ってるからね」
ソーニャ「バカッ、敵が待ち伏せてるに決まってるだろ!」
急いで見晴らしのいいとこまで移動し、
スコープでやすなのいる方を覗くと案の定、攻撃されていた
やすな「んぎゃ!銃撃されてる!どこ?どこ!?わかんない!」ドドドドッド、ズゴーン、ドドド
ソーニャ「ったく勝手にくたばれ」
やすな「ひどい!助けてよ、ソーニャちゃんんんぎゃー」チューンチューン、バスッ
――――――――――−−−−−----
○敵拠点近く
敵がひとりで突撃してきた
ふつうこういった拠点をめぐる戦いは待ち伏せる敵を
丁寧に排除しつつ徐々に占拠していくのがセオリーだ
今突撃してきた敵はあきらかな素人、キル数を稼ぐにはいい獲物だ
突撃兵A「バカな奴、蜂の巣だ」ドドドドッド、ズゴーン、ドドド
敵「」ワサワサ、スルスル
突撃兵B「何かカモがいる、もうけもうけ」チューンチューン、バスッ
敵「」ワサワサ、スルスル
突撃兵A、B「「……」」ドドドドドドドドドドドドド
敵「」ワサワサ、スルスル
突撃兵A、B「「あ、当たらない!?」」
――――――――――−−−−−----
やすな「ひーお助けー!」ワサワサ、スルスル
ソーニャ「(…日ごろナイフとか投げまくってるせいかな、避けるのが異常に上手い)」
やすな「んぎゃー!ソーニャちゃ―ん」ドドドドドドドド
ソーニャ「(それにしても…こいつが私以外に攻撃されているのを見ると)」
やすな「くそぅくそぅ、どんどん敵が」ドドドドドッドドド
ソーニャ「(なんかムカつく)」
ソーニャ「ん?あれは」
――――――――――−−−−−----
○敵拠点近く
異様に避けるのが上手い敵が味方の防衛網を荒らしている
さっさと排除しないとやっかいな事になりそうだ
銃撃はいわば線による攻撃、避けるのに徹したら実は意外と避けれる
突撃兵C「ならば面、爆弾なんてどうだ?」ピンッ
――――――――――−−−−−----
ピンッ
ソーニャ「手榴弾か!?やすな!くっ」カチャン
やすな「へ?うわっ爆弾!」
やすなのアバターに向けて遠くから手榴弾が投げ込まれる
爆発までの時間はまだあるはずだ、ライフルをとっさに構える
手榴弾の投擲スピード、銃弾の速度、
頭の中でイメージする、二つの線が重なるイメージ、今だ、撃つ
――――――――――−−−−−----
○敵拠点近く
手榴弾が想定していた場所のはるか手前で爆発する
突撃兵C「何!?バグか?違う…狙撃されただと!?」
突撃兵C「くっ、んなのありかよ。ならば連続で…」バス
――――――――――−−−−−----
手榴弾でまたやすなを狙おうとした敵の眉間に銃弾を送ってやると、
敵アバターは爆散して果てた
取りあえずの脅威は除けたが、
さっきの敵どもがまだやすなに執拗な銃撃を加えている
やすな「ひえー」ドドドドドドド
ソーニャ「(ムカムカムカムカ)」
ソーニャ「こいつをボコボコにしていいのは…」
――――――――――−−−−−----
○敵拠点近く
突撃兵A「いい加減当たれ、この、この」ドドドドドドッド、バス
突撃兵B「! スナイパー!?」バス
――――――――――−−−−−----
ソーニャ「私だけだ!たとえゲームでも手出しはさせん!」バス、バス
やすなを攻撃している敵どもの眉間につぎつぎと銃弾を撃ち込む
あっという間にあちらこちらで敵アバターの爆散して果てるエフェクトが発生する
やすな「ソーニャちゃん///何か愛を感じるよ、歪んでるけど!」
やすな「よしソーニャちゃんのラブパワーで無敵の戦士になった!
今がチャンス、突撃だーー!」ドドドドドドド
ソーニャ「誰がラブだ、誰が」バス、バス、バス
その後、やすなは突撃を繰り返し、
瞬く間に敵拠点を占領してしまった
異常な回避スキルと私の援護(別にやすなの為じゃない)により
やすなはほとんどダメージを負うことはなかった。
不死身の突撃兵とそれを徹底的に守る凄腕狙撃兵のペアは
やすながFPSに飽きるまでそのゲームを荒らし続けるのだが、
それはちょっとした伝説に
「FPSって面白いね!ソーニャちゃん!」
おわり
現実の戦闘でもこんな展開になりそうだなw
乙
保守
もうこのスレも終わりかな
やすニャ!!!
きっとやすなが猫を飼ったらつけるだろうな。
ソーニャは聞き間違えて
「なんで自分の名前なんかつけてるんだ?」
そしたらやすなが「ちっちっちっ、違うよソーニャちゃん。やすニャだよ!や・す・ニャ!」
それを聞いたソーニャは「はぁ?やすニャ?」
「そう!やすなとソーニャで子はやすニャ!どう?素敵でしょ?私達の子供みたいでしょ?」
「馬鹿かお前は!!」
「またまたぁ!嬉しいくせにぃ!照れなくてもいいんだよソーニャちゃん!」
「うざい!触るな!私は動物嫌いだって言っただろ!」
「あーん!痛いよソーニャちゃん!もう
、また包帯減ったじゃんかよぉ」
やすな包帯を取りに行く
「はぁ、あの馬鹿。しかしどーすんだよこの猫。やすニャとか名前つけて私達の子供とか言い出すし」
にゃー!
「はぁ。私達の子供か。しかし……」
ニャ!
「うわぁ!なんで背後から飛び乗るんだよ!」
ニャ〜?
「お前はやすなかよ。ほら、やすニャ、降りろ」
「ソーニャちゃん!ソーニャちゃんがやすニャを抱っこしてる!」
「ち!違う!こいつが!」
「ソーニャちゃんありがとう!」
「はぁ?ありがとう?」
「ソーニャちゃんにまた捨てて来いって言われると思ったから。」
「あのなぁ。」
「あのね、私ソーニャちゃんがいないとダメなの。ソーニャちゃんいつ死んじゃうかわからないって思うとね。寂しくて寂しくて。帰って来ない日とかね……」
「はぁ。私は死なないよ。やすなをおいて死んだりしないから。」
「じゃあ、死ぬ時は私も殺してね!」
「何訳わからんこと言ってるんだよ。」
「べいびー!ぷりーず!きるみー!」
「アホか。」
なんかダメダメですね。
お目汚し申し訳ないです。
ふざけているようでソーニャちゃんを思っている感じが出てていいよー
キルミーベイベー全体が死の臭いがするアニメだからアリジャネ?
「キルミーの死の匂いは格別だ。」
百合ってほどでもないけど、せっかく書いたので投下。
なお、やすなはファンブックにあった初期設定のイメージで書いてます。
二人の出会いを想像してみました。
〜これはまだ、二人が出会って間もないころのお話〜
朝、教室に着いたら何だか騒がしかった。
周りのおしゃべりに耳を傾けると、どうやら転校生が来るらしい。
それを聞いて、私はそんなに驚かなかった。だって、予感があったから。
私の左横、窓際の一番後ろに、一つだけ不自然に空いた席がある。
それは、新年度が始まって一ヶ月経ったころ、気がついたら置いてあった。
だから、何となく頭の片隅で、いつか誰かがここに座るんだろうなって思っていた。
(どんな人かな。女子だったら、すぐに友だちになってみたいなぁ)
別に、男子でもかまわないけど、私はあまり男子と接するのが得意じゃない。
そんなことをぼんやりと考えていたら、チャイムが鳴って、先生がドアを開けて入ってきた。
「えー、今日から新しくこのクラスに転校生が来ることになりました」
教室のあちこちから歓声のような声が聞こえてくる。
「じゃあ、入ってきて」
先生がそう言って、転校生がゆっくりと教壇に向かって歩いてきた。
今度はざわめきが聞こえてきた。たぶん、日本人じゃないことにびっくりしているのだろう。
私と同じくらいの身長で、金髪の長いツインテールが印象的な女子。
碧い瞳が、私たちのことをサッと見渡す。緊張しているのか、無表情だ。
先生の隣に立って、自己紹介。
「私の名前はソーニャ。よろしく」
ものすごくシンプルな挨拶をして、小さく頭を下げる。
「じゃあ、ソーニャさんは一番奥のあの席に座ってください」
先生が私の横を指差すと、ソーニャさんは一つうなずいた。
どんな顔して迎えればいいだろう。私はふと、そんなことを思った。
何となくだけど、この出会いは第一印象がとても大事な気がした。
ここを間違えると、取り返すのは大変かもしれない。
ソーニャさんがほんの一メートルくらいの距離まで近づいてきた。すでにカバンは固から下ろしている。
私はこっそりと深呼吸してから、笑顔でこう告げた。
「初めまして、私は折部やすなだよ。仲良くしてね」
無難なことを言ったつもりだけど、ソーニャさんは椅子に座ってから一言。
「ああ」
返事はそれだけだった。
えっと……そう言われて私はどうリアクションすればいいのかな。
答えを見つけられないまま、一時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
結局、この日ソーニャさんと交わした会話はこれだけだった。
数日経っても、私はソーニャさんとまともに言葉を交わすことができなかった。
隣の席でいつもムスッとした顔をして、淡々と学校での時間を過ごしている。
このころになると、クラスメイトの間でもどこかよそよそしい雰囲気が漂い始めていた。
『ソーニャさんには、何か隠し事がある』
それが、私たちの合言葉になっていた。
毎朝、誰よりも遅く教室に来て、授業が終われば誰よりも早く教室を後にする。
お昼はパンを一人で黙々と食べるだけ。時々、携帯電話が鳴ってどこの国か分からない言葉で会話をして、
思いつめたような表情を浮かべながら教室を出る。
みんな、ソーニャさんが何をしているのか知りたがっている。でも、話しかけられない。
いつしか、ソーニャさんは一人ぼっちになっていた。
ただ、当の本人はそのことを全く気にしていない様子。少なくとも、そう見えた。
今日も、帰りのホームルームが終わって、ソーニャさんは一目散に教室を出て行った。
すでにこれが、クラスの日常風景になりつつある。
でも、私はそれが嫌だった。何かを変えたかった。
気がつくと私は、ソーニャさんの背中を追いかけて走っていた。
学校を出たところで、ソーニャさんに追いついた。
「はぁっ、はぁっ……ソーニャさん。一緒に帰らない?」
肩で息をしながら、ソーニャさんに問いかける。久しぶりに全速力で走ったかも……。
「……好きにしろ」
ぶっきらぼうにそう言い残して、スタスタと歩き始める。私はそれを承諾の意と受け取って、ソーニャさんの横に並ぶ。
「ソーニャさんの家も駅の近くなの? それだったら、私と近いかもね」
「…………」
一緒に歩いてもう十分は経ったけど、会話のキャッチボールはちっとも成り立たない。
私がボールを投げても、ソーニャさんはまるで壁のように無言でそれを返してくる。
どうすれば心を開いてもらえるだろう……。
こうなったら、直球で勝負してみよう。
「ソーニャさんって、何かお仕事でもしているの?」
その瞬間、ソーニャさんが足を止めた。そして、私の顔をジッと見ながらこう言った。
「……知りたいか?」
どこか悲しげな表情を浮かべている。こんなソーニャさん、初めてだった。
これ以上、踏み込まないほうがいいのかもしれない。でも、私は先に進むことを選びたかった。
「……嫌じゃなかったら、聞きたい」
「そうか。まあ、一人くらい知っておいた方がいいかもしれないな」
そして、ソーニャさんにどこか落ち着いて話せる場所はないかって聞かれて、私は近くの公園を教えた。
夕暮れ時の公園には子どもはまばらで、鳥の鳴き声が遠くに聞こえた。
ベンチに腰かけて、カバンをそばに置く。
「たぶん、言っても信じないだろうけど――」
そう前置きしてから、ボソッとつぶやく。
「私は殺し屋だ」
「…………」
今度は私が黙り込んでしまった。何を言えばいいか分からなかった。
これが他の人だったら、「またまた、そんな嘘ついちゃって」と軽く流したかもしれない。
でも、ソーニャちゃんの口調は、嘘をつくそれじゃなかった。
「詳しくは言えないが、私はある組織に所属していて、そこからの命令を受けて誰かを始末したり、あるいは誰かを守ったりしている」
「そっ、そうなんだ……」
「逆に、私が刺客に命を狙われたこともある。一度や二度じゃなく、数えきれないほど」
それからしばらく、ソーニャさんは色々な話を聞かせてくれた。
この世界に足を踏み入れるきっかけや、どうして日本に来たかとか、色々なことを。
私はただ黙って聞き入っていた。ソーニャさんのことを知れるのが、単純に嬉しかった。
どれくらい時間が経っただろう。
ソーニャさんがハァっと嘆息してから、こう言った。
「……だから私は、いつも一人でいるんだ。殺し屋に友だちなんて必要ないからな」
遠くを見つめる瞳が、心なしか潤んでいるように見えた。
「他人を面倒なことに巻き込みたくない。……分かっただろう? お前も、もう私に関わらないほうがいい」
「…………」
「じゃあ、私はこれで……って、何するんだ!」
カバンを肩にかけて腰を上げようとするソーニャさんのスカートの裾を、私は無意識のうちにつかんでいた。
「待ってよ。ソーニャさんの話は終わったかもしれないけど、私はまだだよ」
とまどいつつも、ソーニャさんがまたベンチに座る。
「ソーニャさん。一つお願いがあるの」
「何だよ。まさか、誰か殺してくれって依頼じゃないだろうな」
「違うよ。私と友だちになってほしいの」