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4 :
名無しさん@秘密の花園:2010/06/03(木) 06:02:19 ID:b/icglb8
5 :
名無しさん@秘密の花園:2010/06/03(木) 22:43:06 ID:o2at0fXa
>>4 せっかく 今月号のおともだち&たの幼に 萬を持して同時初御披露目の晴れ舞台に立ったのに
『こ の 娘 は 誰 で す 〜 ?』に全部持ってかれちゃった月影ゆりさん乙www
これはもう公式カプと考えていいんだな
それ間違いないすわ
今週つぼえりにとってはサービス回すぎた
番長俺嫁厨かよ
今週の漫画のラストは
「私、間違っていました。私が本当に好きなのは……あなたです、マリン!」
「あたしもだよ、ブロッサム!」
でも違和感ないシーンでしたね。
恋よりも相方が大事という
なんか色々不安だったけど、結局最後は百合で安心した
男の子を部屋に呼ぶときは部屋のドアを開けとかないと、って古い考えですよネー
フラグが立たないかとハラハラしながら見てたらバンくんが百合に覚醒したでござるの巻き
あと島本先生がTwitterで『今年の夏コミうかったら プリキュア本だすか!!!(笑)。 』とか
『おかあさま 「ここはこうじゃないでしょ!!ブロッサムは最初から マリンのことが!!」』みたいなつぶやきをしてるw
しっかり百合漫画になってよかった
さすが島本先生
今日は演出・脚本的にもこの板的にも最高の回でしたなw
つぼえりきたよwww
もーどうでもいいや。>僭称
高級官僚は王様と同一視できるレベルじゃないってことをわかってくれればいいし。
#たった今規制が入ったのでID変わってるorz
嫌な誤爆だorz
心の花がションボリしてるわぁん
ふぅ…
にやにやが止まらない
むしろしてないほうが不自然
無印の学芸会のお芝居の回でも、キスしてるように見えるカットがあったな
SSのエンドカードでも
あれは完全に狙ってたけど
>>8 俺嫁厨と見せかけて自分をかませにするとは…
バンくんは少女漫画家を目指してるようだが、最新号のなかよしでも百合漫画が新連載したな
製作時期的に偶然だと思うけど、妙にタイムリーなのは…
>>27 なかよしの百合作品はむしろりぼんの百合作品に対抗したんじゃないかと思われ
>>29 4月からりぼんでヤンデレ百合作品の連載が始まったのを受けて、
今月からなかよしでストパニっぽい百合作品の連載が始まった
どちらも1話から女の子同士のマジキスあり
なかよしはプリキュア以外眼中になかったので
>>27-30ではじめて野ばらの存在に気付いた俺が来ましたよ
/:/::::/::::|\l, 、l/|/!:::::l
|::|::::::| > <l::::::|
|::|::::::| ' ' ' ' ' '|::::::|
|::|::::::| /⌒ヽ |::::::|!
|(j::::::j { } |::::::|| 主人公は親友の子と結ばれるべきだと思います!!
/:::|::::::|、 ` ー-‐' イ:::::|:\
\:::|::::::ヽ:≧ァr--r</:::::/:::::/
ト--'::∧::::::::\-' ー{::::::::〈::: 〈
男性読者を増やすためなのかな、いいことだ
読者を百合に目覚めさせるつもりではないだろうか
小学生から百合 百合の英才教育だ
>>33 なんという…そのような洗脳…いや教育を…
プリキュアしかり少女マンガしかりなんでもしかりなんだけど
女の友情ものは全て百合にしか見えなくなってきたw
もう女は二次でも三次でも皆キャッキャウフフしてればいーよ
>>34 なかよしのは「野ばらの森の乙女たち」で
りぼんのは「ブルーフレンド」
多分これであってると思う
むしろそれは俺たちを釣るためじゃないのか。
20年前の俺らをセーラームーンで釣っていたときのように。
ちょっとなかよし買ってくる
りぼんは単行本出てからでいいか
こうしてスレ人口が…変わらないか
これで、ふたご先生が何も気にせず百合できるってわけだな
そんなことはないだろ。
普通になかよしりぼんに載ってるレベルと同等では存在意義がなくなるぞ。
もっと百合ん百合んにしないと大変だ!
あれ以上の百合といったらもう百合姫Wildroseに載ってしまうレベルじゃないかw
野ばらが想像より百合百合しててワラタ
毎月買うぞ!
(今週の)漫画のシーンはあれ、つぼえりのアドリブなんだよね?
途中まで決められたヘテロチックな流れを二人で百合オチにしたと考えると
もうカップルだな
野ばらもブルフレもどっちも気になる
どっちだどっちの方がオススメなんだ
雑誌的にはハトプリ載ってるなかよしだよな・・・なかよし買うか
>>46 編集の意向のためヘテロ漫画として進めておきながら、最終話の〆切間際に百合展開をねじ込んで
強引に百合作品にしていた不遇時代の森永みるく先生を思い出した
ケンちゃんは百合に理解を示してくれてなにより
野ばらは今時こんな王子様系かと思ったけど本命は友人みたいでよかった
漫画版はゆりっぺデレるの早杉だろw
過疎り過ぎ
今週末放送ないせいでみんなの心の花が枯れちゃったのか?
初の2週間開きだから耐えられんかもしれないな
もんぺ姿のえりかが可愛すぎ
>>50 俺の心の花は枯れきってるどころか、もう回復不能レベルで根っこから腐り果ててしまってるんで…
とりあえず、イチャイチャしながらW杯を観てるつぼえりでも想像しようぜ
, -―- 、 , -―- 、
/.::::::::::::::::::.ヽ : : : : : : :ヽ
ここんとこアレだけど l::::::::::::::::::::::::::::|: : : : : : : l:|
日本大丈夫かな… ._」::::::::::::::::::::::\j∩: : :_∩:リ_ 日本戦の後デザトリアン大量発生だけは
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::)く): :(_,、_)、: :`>、 カンベンしてほしいです
ト-'.:::::::::::::::::::::::::::::::::(_ |文 〉 〉、: : : : \
`7:::::::::::::::::::::::::::::::::厂 _] ノ^LイY ヽ : ヽ: :\
{人::::::/:::::::::::::ノレ'ヘ_厂 \ /´/ ! : : |: : : l
__ }^ゝミトく´ /´ \_//=イ |: : |: : : |
/ r‐'∨ | // ,: : :/ : : /
/rf「l>/ / {′ /: :/ : : /
/_」 / ノ / / 7 T 「ハ /:/:_:/
. / { r| / / l l入_ \: : :\
r--ノ 〉〈八 / ノニノ)ヽ./: :r―'
`ヽ _)` 、> 、 __, rく`ー¬r―-=≦. ))__)ヽ: :ヽj\
 ̄` ー冖-冗,,__,ノー―-、_)´ ` ー一'
誰も期待してないから大丈夫w
>>5 こんなとこにまでw
粘着してんじゃねーよ糞が
>>55 ドリームダンスは毎回百合的な意味でクオリティ高くて素晴らしい
ハトプリのない日曜日なんて...
あ、月曜日さんは no thank you だから。
今日は事件がないからデートでもするのだろう
毎週毎週敵と戦ってるんだもんな、たまには落ち着いていちゃいちゃする時間がないとな
>>54 いや心配なのは国民じゃなく選手や岡ちゃんだな
昨日、BSでちらっとだけ鳩プのアフレコシーンがみれた
百合ではないけどーうれしかったー
えりかは元気キャラだが、夜は従順なタイプと見ている。
これは昼→えりか攻めつぼみ受け
夜→つぼみ攻めえりか受けということでよろっしゅか
え「今夜は一緒に寝るよ!寝るっていても二人で眠るって訳じゃないよ!?」
つ「は、はい!」
え「まずはこうやって、服を脱がせて…うんしょ、うんしょ」
つ「ん、上手です」
え「次は、えっと、こうして…」
つ「あん、そうです、頑張ってください」
え「それでそれで、今度はこうして」
つ「こんなふうにしたらどうでしょうか?」
え「きゃっ、ちょっと!」
つ「それで、こうして、こうして…」
え「や、お願いやめて、あ、あ」
こんな感じか
7年の長旅を終え、地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」を
運用していたJAXAの中の人もプリキュアを見ていた(再突入当日、
公式Twitterで「やっぱり今朝プ○キュア見なかったから調子悪いな」
とつぶやいている)。
苦難に満ちた旅路、その最後の数ヶ月を支えたのはつぼえりの百合パワー
だったんだよ!
な、なんだ それなら仕方ないな!
じゃあ日本代表が勝ったのも…
な、なんだ 二人がわざわざ一週休んでまで
一緒にサッカー応援してたからだったのか!
変身シーンでも、腕組んだりの主導権取ってるのはつぼみの方だしな
1話のえりかのウザ積極的な感じは
最初は攻めのポジションを狙ってたけどつぼみのポテンシャルを知って受けに…
という妄想をDVD発売日にする
ええと次回の内容は、予告からごく自然に想像するに、
えりかが花咲家に嫁入りすることになったから、旦那のつぼみと一緒に
えりかのお父さんの実家にご挨拶に行くことになりました。
という感じでいいのかな。
>>73 予告の時点でそうとしか捉えられなかった
えりかの嫁入りとか相手つぼみだろーw
えりか「嫁入りじゃないよ!婿入りだもんっ!」
つぼみ「え?嫁入りじゃないんですか?」
えりか「婿入り、むーこーいーりー!」
つぼみ「え?」
えりか「だから、婿…」
つぼみ「え?」
えりか「……嫁入りです
つぼみ「はいっ♪」
やっぱ主導権握るはつぼみの方がしっくりくるなw
えりかはデザトリアンにされるわ味方の必殺技を食らうわの完全受けキャラ。
まだ6月ですけど、つぼみは真に受けそうだなと思い、七夕ネタです
放課後、被服準備室にて、なみなみの妹るみちゃんの相手をするつぼみ。
「おねえちゃーん、今日はこの絵本読んでー。」
「こ、これはっ!織姫と彦星…」
夜空にキラキラと輝く天の川。
その天の川のほとりに住む織姫は美しい織物を織っていました。
織姫が一所懸命に織った布は五色に輝き、季節によって彩りが変化しました。
この世のものとは思えない美しい織物で誰もが見惚れてしまいます。
一方、天の川の岸辺に彦星という働き者の牛飼いがいました。
牛の世話、畑仕事、朝から晩まで休む間もなく精を出して働いていました。
そんな誠実な二人は天の神の計らいで出会い、互いに一目で恋に落ちました。
二人は天の神に結婚の許しを得ました。天の神も結婚に大いに賛成したのです。
なぜなら、二人はとても真面目で働き者だったからです。
しかし、二人は結婚すると、働きもせずに一日中仲良く見つめ合ってばかりいました。
不安に思った天の神は何度も何度も忠告しましたが、二人は少しも従いません。
とうとう、天の神は怒ってしまい、織姫と彦星を天の川の両岸に引き離しました。
広い広い天の川、分かれ離れになった二人は互いの姿を見ることもできません。
深い悲しみのあまり、織姫は幾日も泣き続け、彦星は家に閉じこもってしまいました。
二人の様子を見兼ねた天の神は、以前のように真面目に働くのならという約束をし、
一年に一度だけ二人が会う事を許しました。
二人は真面目に働きました、一年に一度、7月7日の夜に会えるのを楽しみにして…。
休日の朝。
「つぼみー!今日は何して遊ぶー?」
「駄目です!今日は一緒に遊びません!」
「へ?なんでなんで??」
「夫婦になっても遊んでばかりいては、二人は引き離されてしまうのです!」
「え?何なに!?何の話?」
「愛し合っているのに、1年に1度じゃ、私、心の花が枯れてしまいます!」
「つぼみ、何のことだか…言ってくれなきゃ分かんないよー?」
「ですから!えりかは機織り!私は花の世話です!あ!プリキュアの仕事もです!」
「あーもうーワケがわかんないよー!」
おわり。
きっと、つぼみはこれくらいえりかのことを大切に想っているはず
>>79 天の神のキャスティングは月影ゆりさんでお願いします
ラブラブのつぼえりを不幸のどん底へ突き落としてくれそうだw
完全につぼみが格上な流れで俺の心の花が枯れた
まあ慌てるなよ。
SMカップルってのは、実は深いところでSの方がMに
依存してるもんなんだぜ。
Sは打たれ弱いって言うからね
Mは打たれてナンボだし
ていうかMに依存してるSって、元々えりかの方を指してた筈だったのにw
二週間は長かった
やっと、つぼえりに会えるよ
しかもえりかの嫁入り話ときた
結納とか挙式とか披露宴とか初夜とか相談するんだろうね
笑顔なつぼえりさえ拝めれば幸せだよ
>>82 禿同
完全に優劣が決められてしまう流れは欝になる
特にえりかが好きなだけに
俺って百合に向いてないのかな…
家族写真頼まれてたはずなのにすっかりえりか専属カメラマンなつぼみェ……
>>87 百合はリバが基本だぜよ
戦闘で動き封じられた後、プリキュア大爆発する前がなんか百合っぽかった件
優劣…そんなこと考えたこともなかった
ただ“えりつぼ”より“つぼえり”のが語呂がいいだけで
>>89 互いに名前を呼び、手を取り、大爆発…素敵な百合シーンでした
百合だとBLと違って名前の前後はあまり関係無い気がする
ていうか、受け攻めが優劣になるっていう発想が新鮮。
考えたこともなかったわ。
変身前の「えりか!」「やるっしゅ!」の掛け合いが好きだな
それぞれ個別でも変身可能なのに
わざわざ頬寄せて腕絡めて一緒に変身なんて恋人すぎ
今週二人でキャベツ畑。
来週赤ん坊回。
キマシタワー。
日帰りかと思ったらお泊まりだった
部屋はもも姉と一緒だろうけど
もも姉が寝た後に2人で…
しかし実は寝ていなかったもも姉。
起きるに起きれず、狸寝入りで聞き耳をたてるばかり。
やがて疲れて重なるように眠るえりかとつぼみ。
もぞもぞと起き出すもも姉。
まさか妹がそんなに進んでいたなんて……私だってまだなのに――
火照った身体が暑い。
いつの間にかゆりさんを思って自然と自らの下半身に手を伸ばしていたもも姉……。
>>96 どんだけ進んでんだw
来海家イベントの際はいつも+つぼみでもも姉ぼっちだから可哀相ではあるな
「もも姉もだれか呼べばいいんだよ〜」と無神経に一言
きっと誰にも見せられないあんな写真やこんな写真も撮ってたに違いない……
関係ないけど、どれみ達も一回もんぺ姿になっていたなぁ。
カエル顔にへばりつかせて悶絶するえりかに
「シャッターチャンスです」って写真を撮るつぼみさんマジドS
ところで今流れてるDVDのCMって
つ「ハートキャッチプリキュアのDVD、毎月大好評リリース中です!」
え「ハァ…何度見てもカワイイよね!」
つ「えぇー!自画自賛ですか!?」
え「んー、それもあるけどそうじゃなくてつぼみのことだよー」
つ「えっ…そんな////」
こうですねわかります
予告で一瞬だけ
えりかがつぼみを下から激しく攻めてる様にみえ
えりかがお嫁にいくときはすぐお隣の家だから、お父さんも安心ですね。
次回のかりん×もも姉に期待
かりんって誰?
もも姉の親友はゆりさんじゃないの?
>>105 来週出てくるもも姉の妹役やるはずだったモデル(公式の次回予告より)
もも姉はウブだから猛烈に攻めてくれる後輩が必要だな
大丈夫、ゆりさん百戦錬磨だから
どっちかというともも姉に攻めてほしい……
もも姉とつぼみがふたりっきりで絡んでほしい。
思いっきり秘密な雰囲気になりそうだ。
それどんなNTR展開ですか
mm姉の部屋にて
mm姉「つぼみちゃんは本当に素直で可愛いなぁw誰かさんとは大違いねー^^」
つぼみ「あっ・・・ダメですよももかさん、えりかにバレちゃいますぅ><//」
mm姉「いっそのことバラしてもいいわよ?あの子どんな反応するかな♪」
ダメだダメだやはりしっくりこねえ!
黒星の人がつぼえり絵スティッカムLiveなう
何かここイマイチ人いないよね。放送中のでトップクラスに百合なのになんで
規制ばっかりで2ch自体が過疎ってるのよー
本スレのテンプレに貼られてないからとか?
ガチじゃないし仕方なかんべ
4話レベルの萌え回来ないかしら
まあ同人とかではそれなりに盛り上がってるから良しとしよう
えりかの侍コスとつぼみの嫁コスが素晴らしかった
とりあえず、つぼみの「私はプリキュアになれれば十分」は
プリキュアなれれば十分=プリキュアは二人でプリキュア=えりかの隣にいれれば十分
って意味でFA?
なぜハトプリに出るキャラはみんな可愛いのか
太股にすがりつくくらいは別段驚く事では無いようだ
もっと凄いことを普段からしてるんだよ
かりんはもも姉に惚れたと信じてる
今回は出番薄かったけど好みのキャラだったからまた出て欲しいな
もも姉、年下は攻められるんだな
ボーイッシュで可愛いかったな。
妹役・・・要するにもも姉のスールなんだな。
それなら気遣いもするだろう。
ロケバスへ強引に連れ込んだ時は何をするのかと思ったが。
戻ったら、いきなりベタベタに豹変してたりして。
スタッフA 「(・・・やったな)」
スタッフB 「(・・・やったのね)」
ゆり
えりか
つぼみ
かりん
少し前までは自分のことをぼっちみたいに言いながら
着々とハーレムを築き上げていくもも姉…恐ろしい子
もっとかりんともも姉の話を見たいところだ
えりかのモモ姉LOVEっぷりが凄かった
>>129 なーんだかんだ言って、えりかはもも姉が大好きなんだなと
改めて解った
まあ、2人しかいない姉妹だしね
でも、かりんともも姉が抱き合う姿にはジンときたし、うん、
今日の回は百合的に面白かった
っておいいいい
過疎りすぎだろおおおおおお
読売の夕刊に特集があってびびった
>>132 さすが、福さん、パねぇっす。だったな。
>>133 自然に腰に手を回すとかどんなタラシだよw
>>132 >Q.ここだけの話、好きな人はいますか?
マリンさん、口が軽いようで一番肝心な点についてはカモフラージュに必死ですね
もう今更隠さなくてもいいと思うんだけど
ブロッサムのことばかり話しているのは自分から目をそらさせる為かwww
孔明だな・・・
つぼえりの王道的なお話しです。
新たなる妄想をテイクオフさせるために書きました。
やや、長いのでちょっとずつ投下します。
えりかつぼみ下校途中
えりか「催淫術?」
つぼみ「違います催眠術です」
えりか「それがどしたの?」
つぼみ「この前、わたし寝坊しちゃったじゃないですか」
えりか「ああ、部屋まで乗り込んで起こしに行ったのに、つぼみったら、ぜぇ
ぇぇぇんぜぇぇぇぇん起きなかったもんね」
つぼみ「……う……す、すいません」
えりか「いや、いいけどさ。もしかしてつぼみ、それ催淫術のせいだって言う
じゃ……」
つぼみ「違います! それにそれわざと間違えてるんですか?!」
えりか「まあまあ、それでそれで? 話の続き聞かせてよ」
つぼみ「学校に完全に遅れるので、とても焦っていて、走ってたら男の人にぶ
つかっちゃって」
えりか(ドジだな〜)
つぼみ「その人が足を挫いてしまったので、とりあえず肩を貸してあげて病院
まで連れいったんです。でも、初めて行く場所だったので、帰り道が
分からなくなって、おろおろしていたらおばあさんが赤信号で横断歩
道を渡りそうになってて、慌てておばあちゃんの手を引いて、その
後一緒に渡ってあげて、気がついたらますます道がわからなくなっ
て、周りの人に尋ねながら学校に向かっていたら、車椅子に乗った子
が坂道を一生懸命登ってて、でも登りきれなくて少しだけ押してあげ
てから、また、学校へ向かった途中で、奇妙な館を見つけたんです
。」
コフレ(つぼみはえらいですっ! えりかも見習うですっ!)
えりか「……」
シフレ(この子、こんなに不幸体質だったですか)
つぼみ「看板に催眠術セラピーって書いてあって、わたし、自分で言うのもあ
れですけど、引っ込み思案じゃないですか?
えりか「ええっと……(最近はよくわからないなぁ)……うん」
つぼみ「だから、その、少しだけでもいいので勇気をつけてもらおうと思いま
して」
えりか「そんなことできるの?」
つぼみ「病は気からです。気っていうのはこの場合心のことですが、催眠術と
いうのは自分に暗示をかけて思い込む力を利用して、自分を変えるこ
とができるんです」
えりか「ふーん、そういうもんなんだ」
つぼみ「はい、そういうものです!」
シフレ(思い込みの強さならつぼみもいいとこいくですぅ)
えりか「でも、あたし引っ込み思案なつぼみも好きだけどなぁ」
つぼみ「え、えりかがよくても駄目なんです!」
えりか「でも、つぼみ、あたしの前ではいっつも意見はきはき言うじゃん?」
つぼみ「……そんなことないです。それにエリカは親友ですし」
えりか「……ほお」
つぼみ「あの、それで、今からその館に一緒に来てもらってかまいませんか?」
えりか「まあ、おもしろそうだし、いいよ!」
つぼみ「ありがとうございます。こっちです」
約20分後
つぼみ「ありました! あそこです」
えりか「けっこう、家から遠いんだ。つぼみよく覚えてたじゃん」
つぼみ「なんとなくわかったんです」
えりか「玄関開きっぱなしだし、中は昼間なのに真っ暗だし、なんかオーラ出
てんね」
えりか「あれ、看板とかないじゃん? これじゃあ何の店かわからないよ」
つぼみ「昨日は玄関のすぐ隣に看板があったんですが……」
つぼみ「とにかくここなのは間違いないです! では、さっそく入りましょう
! こんにちは!」
えりか「あ、待ってよう!」
シフレ(今日のつぼみいつにもまして直情的ですぅ)
女性「あら」
つぼみ「へ?」
女性「初めまして」
つぼみ「はい、初めまして」
えりか「どうも、こんにちは」
女性「……こんにちは」
えりか(どうしてあたしの方じっと見るのさ)
つぼみ「わたし、催眠術セラピーを受けたくって来ました」
女性「そう、安くないわよ?」
つぼみ「心配無用です」
えりか(ちょ、ちょっとつぼみ大丈夫なの?)
つぼみ(大丈夫です。これくらい大きな夢の前では小さな壁にすぎません)
えりか(そういうことじゃなくて……)
女性「代金は前払いよ。2500円。もちろん受けた後、納得がいかなければ半額
は返すわ」
つぼみ「わかりました、こちらの方どうぞ」
女性「……うん。確かに入ってる。そちらのあなたはどうするの?」
えりか「いえ、私は……つぼみ、ほんとにするの?」
つぼみ「ここまで来て引き下がるなんて言語道断です。えりか、悪いんですが
、少し待ってもらえます?」
えりか「つぼみ……わかったよ」
女性「その辺りの椅子に腰掛けて待っててね。じゃあ、こっちへいらっしゃい
」
つぼみ「はい!」
シフレ・コフレ「えりか……」
えりか「つぼみがやるっていうんだから、私が止める筋合いはないっしょ……
それに納得できなかったら半額戻るみたいだし」
シフレ「こっちの世界のことはよくわからないですが、怪しい匂いがぷんぷん
ですぅ」
えりか「たぶん大丈夫だよ」
コフレ「そうですっ! つぼみがえりかみたいになったら、今後の戦闘も楽に
なるですっ!」
シフレ「コフレ、つぼみはつぼみだからいいんですぅ。えりかみたいになった
ら普段がてんてこ舞いですぅ!」
えりか「ちょっと、それってどういう意味よ!」
シフレ「あ! 頭のそこを掴むのは止めてですぅ! らめええええ!」
コフレ「つぼみが戻ってきたですっ!」
えりか「つぼみ! どうだった?!」
つぼみ「体中から強気なオーラが出てる感じですかね!今なら、友達100人
できます!」
えりか「おお! すごいじゃん!」
女性「あなたは、しなくていいの?」
つぼみ「えりかもぜひどうぞ! お値段以上です!」
えりか「いやあ、あたしお小遣いそんなにないんで」
女性「そう? ツケもできるわよ?」
えりか「いえ、そこまでは……あ! つぼみ、もうこんな時間だよ、帰らなく
っちゃ!」
つぼみ「ええ、ありがとうございました。とっても満足しました。また、お伺
いします」
女性「ええ、いつでも来てちょうだい」
帰宅中
つぼみ「えりか、実は今日お父さんとお母さん遅くまで帰らないんです」
えりか「じゃあ、うちにおいでよ。夕飯一緒に食べよう」
つぼみ「いえ、今日私ハンバーグ作ろうと思ってて、良かったら一緒に食べて
くれませんか?」
えりか「まじ! つぼみ料理できるんだ。すごーい!」
つぼみ「レパートリーはそんなにないですが、えりかが好きそうなものくらい
なら」
えりか「私、ハンバーグ大好き! とろける触感、溢れ出る肉汁! たまんな
いわ!」
つぼみ「ふふ、よだれ出てますよ、えりか」
フキフキ。
えりか「ありがとう。てへぺろ」
つぼみ「……」
えりか「どったの?」
つぼみ「いえ、何でも」
えりか「ママに言ってくるから、また後でね」
つぼみ「ええ」
えりか「ママ! 今日はつぼみがハンバーグ作ってくれるから夕飯いらない!
」
ママ「もー! そういうことはもうちょっと早く言いなさいよ。あなたの分作
っちゃったから、少し取り分けて持っていきなさい」
えりか「了解っしゅ!」
ももか「ええー、私もつぼみちゃんの手料理食べたいなー」
えりか「じゃあ、もも姉もおいでよ」
ももか「……冗談だって」
えりか「なんで? 来ればいいのに、ねえねえ」
ももか「……いいのいいの、ママが寂しがるから」
えりか「うーん、それもそうだね。 パパが帰ってる時は行こうね! じゃあ
行ってきます!」
ももか「脈なしか……大変ねぇ」
ピンポーン!
えりか「つぼみー、入るよー」
つぼみ「どうぞー」
えりか「あれ、良い匂い!」
つぼみ「下ごしらえは朝のうちに終らせてたんです。そろそろ来る頃かと思っ
て先に焼き始めてました」
えりか「あたし、猫舌だからアッツアツのヤツは食べれないんだよね。
!」
つぼみ「そうじゃないかと思いました」
えりか「つぼみ、私のことよくわかってるじゃん」
つぼみ「もちろんです、ささ、どうぞ席についてください」
えりか「あいさ、あ、これママが持っていけって、カルパッチョとか」
つぼみ「ありがとうございます。エリカのママの味付けは最高です」
えりか「でしょでしょ〜!」
つぼみ・えりか「いただきます」
えりか「それではハンバーグから……アッツ!」
つぼみ「え、えりか。ちゃんとフーフーしないと、ほら」
フーフーするつぼみ。
えりか「ありがと! おいひー!」
つぼみ「えりか、小さい子みたいで可愛いです」
ちょっと用事ができたので続きは夜にでも投下します。
名前蘭に「つぼえり王道編」で続きを投下します。
わくてか
>>145 期待期待
>>132 プ 私は足手まといなんじゃないっかて悩んだりしたんですけど、
マリンが「あたしたちは2人でプリキュアだよ!」って言ってくれて。
マ だってほんとにそうなんだもん。ブロッサムがいなきゃ、
あたしも続けられなかったと思うし。
惚気ですね分かります(キリッ
>>145 続き楽しみにしてます!
今日発売のなかよしでも、つぼえりが仲良しだった
生徒会長に驚いて、えりかを組み敷いてるつぼみとか
「私は蜂だぞ〜」ってつぼみをツンツンするえりかとか
さすが、ふたご先生!
生徒会長へ走ったつぼみ、捨てられたえりかから「鉢の一刺し」を食らう展開に・・・。
なかよし見てないけど、そんなキュンキュンする三角が展開されているとは。
ネタバレマジ自嘲wwwそしてありがとう!!!
145の続きです
えりか「なにおう! ……つぼみもあーんして、フーフーして入れてあげるか
ら」
つぼみ「い、いえ私は別に猫舌じゃないのでいいです」
えりか「問答無用!」
フーフー。
つぼみ「し、しかたないです。アーン」
えりか「アーン……つぼみ可愛いよ!」
ゴホゴホ!
つぼみ「噴出すところでした。でも、なんだかいつもより格段においしい気が
します」
えりか「メンゴ! ところでさ、なんか新婚夫婦みたいだね」
つぼみ「え、えりか!」
えりか「なあに?」
つぼみ「えりかの冗談は心臓に悪いです」
えりか「地味に傷つくわー」
つぼみ「そ、そんなつもりで言ったんじゃないんです」
えりか「どんなつもりよ、私とは結婚できないって言うの?」
つぼみ「け、結婚?!」
えりか「つぼみ慌てすぎ……まだまだ修行が足りないかも」
つぼみ「わたし、からかわれるのに慣れてなくて……」
えりか「何言ってるの! 今日友達100人できる宣言したのはどこのつぼみ
よ」
つぼみ「うう、えりかの攻撃には弱いんですー」
えりか「せっかく2500円払ったんだから強気でいないともったいないじゃんか
。せめて、私の前くらいではさ」
つぼみ「はい……(催眠術の効果まだ出てないのでしょうか?)」
ごちそうさまー。
えりか「今日はありがとう、ん? どうしたの?」
つぼみ「こちらこそ付き合ってもらって、あの、ついでに今日泊まって行きま
せんか?」
えりか「んー、明日学校あるしなぁ、まあ、家隣だけど」
つぼみ「だったら」
えりか「でも、つぼみと一緒に寝たら寝坊しそうだしなぁ」
つぼみ「それなら、えりかが私を起こしてくれればいいんです」
えりか「ダメダメ発言じゃん!」
つぼみ「あの、今日はえりかと一緒に寝たいというか、ちょっと寂しいかなと
思わなくもなかったり」
えりか「ごにょごにょ言ってちゃ聞こえないよ?」
つぼみ「とにかくエリカと一緒に寝たいんです!」
えりか「つぼみは甘えん坊さんだなぁ。そこまで言うなら泊まってあげるっし
ゅ!」
えりか電話中
えりか「ママのOKが出たよん、歯ブラシとか取りに」
つぼみ「うちに余ってるのあるのでそれ使ってください、寝巻きもありますか
ら」
えりか「ホント? 悪いなあ、なんか」
つぼみ「いつでも、泊まりに来て大丈夫ですからね」
えりか「うん!」
つぼみ「お風呂沸いてるので、どうぞ」
えりか「ありがと、そういやさシフレとコフレってお風呂入ったとこ見たこと
ないよね」
シフレ・コフレ「っくしゅん」
つぼみ「そういえば、いつも花のいい匂いがするので気にしていませんでした
が」
えりか「ねえ、みんなで一緒に入ろうよ!」
つぼみ「ぇ、遠慮します。我が家のお風呂はそこまで広くはないので……」
えりか「二人くらい大丈夫だよ、きっと。それにあの子達妖精だし。それ、レ
ッチラゴー!」
つぼみ「ああ、引っ張らないでくださいー」
シフレ・コフレ「お風呂ですか?」
えりか「そうだよ、一緒に入ろう」
チラ。
つぼみ「どうしましたシフレ?」
シフレ「いやなんでもないですぅ」
コフレ「ぼくは、これでも一応男の子なので遠慮するですっ」
えりか「あんた、オスだったの? でも大丈夫、どっちも変わんないから」
シフレ・コフレ「がーん」
脱衣所
えりか「つぼみってば、妖精と女の子しかいないんだからそんな恥ずかしそう
にしなくても」
つぼみ「え、えりかせめて前を、前を隠してください!」
えりか「おっと、マナー違反だったかしらん」
つぼみ「それ以前の問題です!」
えりか「ツッコミはいいから、ほら脱いだ脱いだ! スカート脱がしてあげる
ね」
つぼみ「いいですよ! あ、ちょっと、えりか!」
えりか「つぼみってば胸なんか隠したって意味ないよ……ってええ? 意外
とあるのね」
シフレ「つぼみは着やせするタイプですぅ」
コフレ「見ざる聞かざるですっ」
つぼみ「下着くらい自分で脱げますから、あ、パンツひっぱらないで、バラン
スがあ!」
えりか「あとは下だけっと、あ、やべ」
ドターン!
えりか「いたた、ごめん、つぼみ。ふざけすぎたわ」
つぼみ「いえ、怪我はないですか」
シフレ「シュールな光景ですぅ」
コフレ「見ざる聞か(ry」
えりか「つぼみの柔らかいのがクッションになってくれたみたい、潰れてない
かな? えい」
つぼみ「ひゃっ、つめた。大丈夫ですから、揉まないでください!」
えりか「一回りくらい大きいかもしんない……同い年なのに」
つぼみ「えりか、成長期は個人差があるんですよ」
えりか「ファッションには胸が必要な時もあるの、負けてらんない、どうにか
して大きくしないと」
つぼみ「馬鹿なこと言ってないで、お風呂入りましょう。風邪ひきますよ」
えりか「はーい」
お風呂から出ました。
えりか「全然せまくないじゃーん」
つぼみ「だって、えりかとお風呂入るの初めてだったんですよ? 恥ずかしい
じゃないですか」
えりか「えー友達とお風呂入ったことないの?」
つぼみ「ありますけど……なんだか恥ずかしかったんです」
シフレ(顔が真っ赤ですぅ)
えりか「あたしのナイスバディのせいだね!」
つぼみ「あんまり見てないですけど、起伏に乏しかったようひゃあ!」
えりか「それ以上言ったら揉むよ? 揉んじゃうよ?」
コフレ(もう、揉んでるです…)
つぼみの部屋。
えりか「つぼみのベッドいただきー」
ボフッ!
えりか「ねえねえ、転がってもいい?」
つぼみ「どうぞ」
えりか「つぼみの匂いがするかもー」
つぼみ「え、ファ○リーズかけ」
えりか「違うって、良い匂いがするんだよ、何かの花の香りかなあ? ほんと
、眠くなってきちゃうような、ふあ」
つぼみ「えりか、そんな大の字で、私どこで寝たらいいんです?」
えりか「もう、眠くて動けないよーん、私の上で寝ればいいんじゃなーい」
つぼみ「も、もう。馬鹿なこと言ってないで、詰めてください」
えりか「あいあい」
ゴロゴロ。
えりか「ねえ、つぼみ」
つぼみ「はい? あ、電気消しますね」
えりか「うん、あのね、セラピーでどんなこと相談したの?」
つぼみ「ああ、それは……」
えりか「言いたくないならいいの。でも、あたしにも相談できることだったら
言ってほしいよ」
えりか「正直、今日のつぼみは少し怖かったかも」
つぼみ「え?」
えりか「積極的なつぼみが嫌いとか駄目とか言うんじゃないけど、自分を偽
ってまで」
つぼみ「ち、がいます。偽ってなんか、ただ、引っ込み思案を直したくて」
えりか「……直った?」
つぼみ「わからないです。でも、わたしはえりかみたいになりたかったんです
」
つぼみ「えりかみたいに積極的になって、えりかみたいになれてましたか?」
えりか「そんなこと言われても……わかんないけど……でも、つぼみはあたし
にはなれないよ?」
つぼみ「なれなくても、えりかのように見えればそれで……」
えりか「それ、あたしのこと持ち上げすぎだよ。ただの親友でしょ?」
つぼみ「……そうです(なんでしょう、このもやもやする感じは)」
えりか「あたしはあたし、つぼみはつぼみ。二人でプリキュアだって前も言っ
たじゃん。同じじゃダメだし、一人と一人の二人で、だよ?」
つぼみ「…わたしは、えりかのパートーナーで、親友で……(それだけ?)」
えりか「そうだよ。パートナーであり親友だよ」
えりか、おでこをつぼみのおでこへとくっつける。
えりか「誰かや何かに頼らなくても、それが、つぼみである限り変わらないん
だからね」
つぼみ「……ありがとうございます。大好きです、えりか」
えりか「えへへ、あたしも大好きだよ」
えりか、つぼみに抱きつく。
つぼみ(暖かい……わたし、えりかになりたかったんじゃないんだ……引っ込
み思案を直そうだなんて、ただのいい訳……わたし……なんだろ、す
っごく苦しいです)
えりか「おやすみっ」
つぼみ「……おやすみなさい」
つぼみ(えりか、そろそろ、抱きつくの止めてほしいです)
とりあえずここで一区切りです。続きは明日投稿予定です。
乙です
今更だけどシフレじゃなくてシプレじゃないかな
揚げ足取るみたいで悪いけど、どうしてもそれだけ気になった
マックのプロモカード、生徒会長さん単身とつぼえりの2種なんだね
2日間限定のつぼえりを絶対ゲットせねばっ
シフレ、気づいた時には遅かった。んですけど、直しました。
確かに、登場動物の名前とか一人称とか違うと二次創作でも萎えますよね。
155の続きです。
チュンチュン。
えりか「……やるっしゅ!……スピースピー」
えりか、片手を上げてつぼみのわき腹に下ろす。
つぼみ「ぐほぉっ……で、デザトリャンですかぁ……?!」
えりか「つぼみ……よけてぇ……くー」
つぼみ「……夢の中でもプリキュアだなんて、えらいです。えりか」
つぼみ、おもむろに立ち上がり、机の引き出しを開ける。
つぼみ「あれ、生徒会長さんの写真を見ても、なんだかいつもよりときめきが
ない……かも」
つぼみ「でも、やっぱりカッコいいです。もし、将来お婿さんができるとした
らこういう人がいいですね」
えりか「つぼみってば、面食いなんだから」
つぼみ「え、えりか! いつの間に起きたんですか!?」
えりか「今よ、今。カッコいいあたりからー。それにしても、生徒会長にその
気があるかは分からないけど、競争率は尋常じゃないと思うね。だけ
ど、頑張るっていうなら、つぼみ! 催眠術なんてなくたって、あた
しがついてるんだから! 初恋だもんね、そんなに簡単にわりきれな
いよね」
つぼみ「えりか、わたし、別に」
えりか「あ、今やっと分かった。つぼみってば、生徒会長に近づきたくてあ
たしみたいになろうとしたんでしょ? そりゃあたしは、ウザがられ
ようが、拒まれようが、体当たりしちゃうヤツですけどね」
つぼみ「勝手に拗ねないでください!」
えりか「拗ねてないもん捻くれてるだけだもん」
つぼみ「とにかく、会長さんについてはなんでもないですから」
えりか「この前まで、あんなに会長会長言ってたのに。会長だって、つぼみの
こと嫌いじゃないと思うよ。こんなに可愛いんだから。性別なんて飾
りよ飾り!」
つぼみ「なにやら勘違いをしているようですが……」
えりか「あ、そんなことより学校行かないと! 朝は自分の家で食べるから、
それじゃあまた後で!」
コフレを引っつかんで、階段を降りて行くえりか。
コフレ「ひゃあ、なにごとですぅぅぅぅっ!」
シプレ「朝から元気ですぅ」
つぼみ「ホントに、会長のことは別に……(でも、昨日までそんことなかった
のに)」
つぼみ「だいたい、会長は女の人ですよ……(あれ、なんだか、むねが変です
)」
シプレ「つぼみ……」
学校。
つぼみ「えりか、このプリント職員室に届けて来ますから、先に音楽室行って
てください」
えりか「え、一緒に行くよ?」
つぼみ「すぐ追いつきますから、では!」
えりか「ゆっくり行ってるからねー」
廊下。
つぼみ(朝出すの忘れてました。急がないと!)
曲がり角。人影。
つぼみ「あ、危ない!」
ドン、キャア!
つぼみ「あいた、た? あれ、痛くない」
いつき「……怪我はないようだね?」
つぼみ「ああ?!生徒会長さんすみません! 今すぐお退きします!」
バッ、シュタ!
つぼみ「わ、わたし、会長さんになんてことを……申し訳ありません!」
いつき「廊下は走らないって言うのが、大事な事だってわかってくれたらいい
んだ。次からは気をつけてくださいね」
つぼみ「はい、あ、プリント拾います!」
いつき「ありがとう、そうだ、今日のファッション部の予定は?」
つぼみ「今日も明日もありますよ? あ、もしかして」
いつき「うん。最近、生徒会も忙しくなってきてね、たまには息抜きしないと
」
つぼみ「本当ですか? えりかも、みんなも喜びます」
つぼみ「今は、夏の新作ワンピース鋭意製作中です! だいたい図案が出揃っ
てるので、見て行ってください」
いつき「すごく、見てみたいなあ。おっと、授業が始まってしまうね。では、
失礼」
つぼみ「はい。また、放課後に」
音楽室。
えりか「つぼみー、遅かったじゃん。ギリセーフだよ」
つぼみ「急いでたら生徒会長さんとぶつかってしまいまして……あ」
えりか「によによ」
つぼみ「な、なんですか。その顔は? 不気味です」
えりか「昼間からイベント勃発させちゃうなんて、そのドジッコ体質もなかな
か使えるじゃない」
つぼみ「へ、なんのことですか?」
えりか「しっかり会長にぶつかった? キスマークつけといた?」
つぼみ「な、なんでそんな、浮気のネタ作りみたいなことしなきゃいけないん
ですか! 昼ドラの見すぎですよ!」
先生「花咲さん、静かに」
つぼみ「す、すいません」
先生「来海さん、この作者の代表作は?」
えりか「げ!」
お昼休み。
つぼみ「えりか、そういえば今日、生徒会長さんがファッション部に来てくれ
るって」
えりか「マジ?! 来るついでに、ファッション部の宣伝もしてくれると大い
に助かるんだけどね。うへへへ」
つぼみ「顔顔!」
えりか「生徒会長がくれば、つぼみもみんなも士気アップだかんね。恐るべし
たらしよのぉ」
えりか「あ、今日さ、あたしいないじゃん? つぼみ説明よろしくね!」
つぼみ「え? 聞いてませんよっ?」
えりか「おろろ? メンゴ、メンゴ」
つぼみ「もう、そういうことは早く言ってくださいね」
えりか「あ、なんかデジャブ。いやこっちの話し。うん、ごめん。なんか、い
っつも一緒にいるからかなぁ? 言わなくても伝わってるっていうか
、あたしの一部みたいな、ねぇ?」
つぼみ「ねぇ? って言われましても……(えりか、よくそんな恥ずかしい台
詞をどうどうと……)」
えりか「まあまあ、お! これ、もしかして、ハンバーグの残り?」
ひょい、ぱく。
つぼみ「うう、わたしのおかずがぁぁぁ」
えりか「ほれ、プチトマトだよ。あーん」
つぼみ「その手は食いません」
えりか「何、うまいこと言ってんの。なんにもしないから口開けろい」
つぼみ「うう、あーん」
ぱく。
えりか「つぼみ、愛してる!」
ぶほぉ!! げほげほっ!
放課後。
えりか「じゃあ、また明日ね。ばいばーい」
つぼみ「はい、また明日」
ななみ「あれ? 今日えりかいないの?」
つぼみ「ええ、その代わりと言ってはなんですが、生徒会長さんが立ち寄るそ
うですよ」
ななみ「え、ほんと? それだったらるみ連れてこようかなぁ。あの子、生徒
会長の大ファンなのよ」
つぼみ「さすが生徒会長さん。小さい子にも人気があるんですね」
ななみ「あの子、面食いだからさ。でも、会長が女の子ってのは知らせてなか
ったり……」
つぼみ「……寝込まない内に、真実を明かしてあげた方がいいですよ……」
ななみ「だよねー。……じゃ、ちょっと迎えに行って来るね」
つぼみ「はい、お気をつけて」
ファッション部活動中。
なおみ「じゃじゃーん!」
つぼみ・るみこ「おお!」
つぼみ「見事なひまわりです。花びらが散っている所は切ない一夏を連想させ
ます」
るみこ「少しぼかしてる所とか、そこはかとなく懐かしい感じがするわ。昔の
カメラで撮った写真みたいな」
なおみ「そして、可愛いのが売りです!」
ガラガラ。
いつき「こんにちは」
キャアァァ!
なおみ「ちょっとつぼみ! いつきさんが来るなら来るって言ってよ!
心の準備がぁぁ」
ふらっ。
るみこ「なおみ、しっかりして!」
いつき「あの、どうかしましたか?」
るみこ「いいえ、なんでもっ……(ひゃあぁぁ、顔近い!)」
ふらっ。
つぼみ「死屍累々です……」
いつき「みなさんお元気そうで」
つぼみ「あはは……(生徒会長さんパワーがここまでだったとは)」
ガラガラ。
るみ「つぼみー! 遊びに来たよ! あ!」
ななみ「こら、声が大きいってば。あ、生徒会長」
ダダダダ!
るみ「かいちょー、お仕事終ったのー?」
いつき「いや、まだちょっと残ってるんだけどね。元気をもらいに来たんだよ
」
るみ、両手をあげて、抱っこをねだる。
いつき「(かわいいなぁ)よっこいっしょ」
るみこ・なおみ(微笑ましいわ! だけど、羨ましすぎる!)
ななみ「るみったら、会長は疲れてるんだから降りなさい」
いつき「軽いから大丈夫ですよ」
るみ「るみ、かいちょー好き!」
ななみ「ありゃりゃ、ちょっと妬けちゃうなぁ」
いつき「はは、あ、そうだ。花咲さん、夏のワンピースの絵、見せてもらって
いいですか?」
つぼみ「そうでしたっ。はい、どうぞ、コピーですが」
いつき「うわぁ、どれもこれも、可愛いなぁ。あ、これなんか、るみちゃんに
似合いそうだよ」
るみ「かわいいー!」
ななみ「ごめん、つぼみ。騒がしくなっちゃった」
つぼみ「いいえ、和気藹々として、今日も素敵な活動になりそうです」
るみこ「会長は母性って言うより、父性を感じるわ」
なおみ「わたしもそれ分かる」
つぼみ(何のお話しですか……)
つぼみ(生徒会長さんに会っても、ドキドキが少ない。やっぱり、女の子だか
らでしょうか?)
るみ「るみ、しょうらいはかいちょーのおよめさんになりたいー」
全員「ぶほぉっ!」
ななみ「言おう言おうと思っていたけど。るみ、あのね、実は、生徒会長は女
の子なのよ」
るみ「知ってるもん」
ななみ「……なんですと!」
いつき「るみちゃん、女の子同士でお嫁さんになるのは難しいよ?」
るみ「じゃあ、おむこさんになる」
なおみ「会長に惚れてしまう気持ち分からなくはないけど、子どもの言う事だ
し、ねえ?」
ピキピキ。
るみこ「青筋青筋!」
ななみ「だいたい、女の子同士で結婚はできないのよ?」
るみ「なんで?」
ななみ「そりゃあ……つぼみ、パス」
つぼみ「へあ? あ、それは、法律で禁止されて、いや愛の前に法律など無意
味……です。はい」
ななみ「ちょっとぉ!」
つぼみ「ええっと、お嫁さんとかお婿さんていうのは二人がきちんと好き同士
じゃないとなれないんです」
るみ「かいちょー、るみのこときらい?」
いつき「嫌いじゃないよ」
るみ「じゃあ、もんだいなーい!」
ななみ「生徒会長ってば!」
いつき「ごめん、ごめん。おっと、ちょっと立ち寄るつもりだったのに長居し
てしまった。まだ、やることが残ってるで、これで失礼するよ」
るみを降ろす。
いつき「それじゃあ。るみちゃん、バイバイ。みなさんも、お疲れ様です」
るみ「ばいばーい」
つぼみ「……さすがです生徒会長」
ごめん、今日はこの辺で。また明日くらいに投稿します。
暇つぶしにでも読んでくださいな。
乙ですー
次も楽しみにしてます
久々のSS投下で非常に嬉しいのですけれど
台本形式や間隔などが…住民が大人で紳士が多いのかな
でも続き楽しみにしてますから
会長は受けの力に特化したプリキュアとな
こりゃ、つぼみ忙しくなるで
台本形式はいいんだけど、無意味な改行はやめた方がいいと思う。
携帯かPCかどっちで書いてるかわかんないけど、自分の環境にあわせて改行しちゃうとほかの人の画面では見づらくなることがあるから
あといくら台本形式でもト書きはちょっと萎えるから、情景描写とか入れるといいと思う。
ごめんね偉そうなこと言って。続き待ってます
167です。ご指摘感謝です。確かに、携帯では見ずらいですね。気をつけてみます。
あと、文才ないんで、台本形式に逃げてましたが、一人称にしてみましょうか?
つぼみは鶴崎先生にも惚れてたのか。
もう、女だったら誰でもいいのかという勢い。
つぼみは面食いだね
しかし、公式のハートキャッチボイス7月分のつぼえりもたまんねー
えりかも正直に「跳び箱を私だと思って」って言えばいいのに
えりかも大変なのに惚れてしまったもんだ
>>172 まあプロを目指すような場所でもないし、
やりやすいようにやってくれればいいんじゃないかな
>>176 「プリキュアモバイル」
で検索してみて
つぼえりなFlashとか満載だよ
クオリティは相変わらず、と言うことかw
172です。
意見を取り入れて、色々悩んで、間をとって、ぐだぐだな三人称になりました。
マジで、暇つぶし程度に見てください。
えりかサイドから前回の続きが始まります。
「ええと、確かこの辺りだったような……」
えりかは視線を周囲にめぐらせた。昨日はつぼみの後に着いて歩くだけだったが、今日はその案内人を置いてきたのだ。
えりかにとって、古くさい家々が立ち並ぶこの通りは、どこを見ても同じような景色に思えた。
ふと、水色の妖精が目の前から姿を消していることに気付いた。
「コフレ?」
妖精の名を呼びつつ、肩越しにエリカは振り返る。
「えりか! あそこですっ」
見ると、コフレがふよふよと漂って、やや息を切らせつつ小さな指で一点を指し示していた。
「おお、マジで!」
コフレの方に近づき、えりかがその頭をくしゃくしゃなでてやると、小さな子どものように微笑んだ。
えりかは自分の弟分のようなコフレを頭に乗せる。
「あれですっ」
館には、昨日と違って看板があったが、横に大きすぎてバランスを崩し傾いていた。
庭に咲いている花は手入れが行き届いていないのか、道路側まで飛び出してしまっている。
「ホント、薄気味悪い所ねえ……ん?」
館の入り口に昨日の女性と、それと男の人。どちらも険しい顔で、口論しているようだった。
えりかはとっさに、近くの電信柱に身を隠した。
「なになに? どったの?」
閑散としていた通りに、甲高い女性の声と野太い男性の声が喧騒を撒き散らしている。
「もういい加減にして! お願いだから帰ってよ!」
「おまえが心配なんだよ、こんなこと生業にして食っていけるわけないだろ!?」
「ほっといってよ! わたしの人生なんだから、あなたにとやかく言われる筋合いないんだから」
「確かに、俺は、催眠術セラピーのことはよくわからない。でも、おまえが本当にしたかったのは、こんなことなのか?」
「何が言いたいのよ」
「誰かを助けたいって気持ちで始めたんじゃないのかよ、なのに、やってることは騙し騙しの詐欺まがいなことばかり」
「なあ、わかってるんだろ? こんなことやったって誰かの救いにはならないことをさ」
「ち、違う! わたしは、本気でこの仕事をしてるの! わたしの催眠術が誰かの救いにならなくても、助けになるんだから!」
「じゃあ、俺にもかけてくれよ。お前のこと忘れられる、とびきりすごいやつをなあ!」
「何言ってんの、意味わかんないのよ、もう止めてよ!」
「おい、どこ行くんだよ! 待てよ!」
女性は男性の手を振り払うや否や、走り出す。男性も一瞬ぽかんとして、すぐに後を追った。
「な、何事?」
えりかは見慣れない光景に動揺する。
「修羅場ですっ」
背後から、若干楽しそうな声でコフレが言う。ややあって、エリカは自らの目的を思い出す。
「とにかく、追いかけなくっちゃ! 聞きたいことがあるんだから」
「えりか、待ってですっ」
「はあ、はあ、ひっく、ぐすっ……なんなのよ、あいつ……どうしてあんな風に言えるの?」
泣き腫らした目を何度も擦る。地面に落ちて行く雫を見て、女性はまた、涙を零した。
「あらあら、可愛そうに。心の花が良い感じに萎れちゃってるわ」
確か、周りに誰もいなかったはずなのに。女性はその声で、顔を上げる。
「だ、誰よあんた? 変質者?」
奇妙な服装に奇妙な髪型。はっきり言ってそれ以外の言葉が女性には思いつかなかった。
明らかに常軌を逸したその容貌に、女性はややあとずさる。
「変質者ですって?! ……まあ、そんなことすぐどうでもよくなっちゃうから」
「ふざけないで、変質者なんでしょ? 警察呼ばれたくなかったら……きゃあ!」
相手は同性、余裕でいつでも逃げられる、そう思っていた女性は背後からの魔の手に気付かなかった。
何かのキャラクターなのか着ぐるみを着た男とも女ともつかぬ者達がいつのまにか自分を羽交い絞めにしている。
必死に抵抗するも、何匹かが背中に張り付いていて、立ち上がれそうになかった。
やっと顔だけ上げると、目の前の女性がにやにやとこちらを見下ろしていた。
「この変質者!」
「変質者、変質者って、うるさいわねぇ! わたしにはサソリーナって言う高貴な名前が……そうだ、さっきのきもい看板でいいわ」
「手下ども、とってきてちょーだい」
女性は、自身の薄らぼけた館の前にある大きな看板が、頭をよぎる。
「まさか……」
「キー!」
およそ人間らしくない声を出して、一匹が走り出し、すぐに何かを抱えて戻ってきた。女性にはそれが何かすぐわかった。
「それで、何するつもりよ!…………きゃあああ!」
女性の叫びが路地に木霊する。
「デザトリアンのおでましよーん!」
「あいつどこに! ……な、なんだあれは……?!」
男性はあまりに衝撃的なものを見て一瞬息が止まる。
「追いついたのはいいけど、まさかデザトリアンになっちゃてるなんて……」
男性の後を必死に追いかけてきたえりかが、落胆と憤りの混じった溜息を吐く。
「白いアネモネの花が……枯れる前になんとかするですっ、えりか!」
「わかってるって、プリキュア! オープンマイハート!」
「プリキュアの種行くですっ!」
「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」
マリンは自前の決め台詞とポーズを疲労するや否や駆け出そうとして、
「おい、危ないから下がってろ!」
男性に押し退けられる。
「へ? あ、ちょっとあなた!」
マリンは不意を突かれ、すっとんきょんな声をあげた。
「あの看板…もしかして……」
男は見覚えのある大きな看板を訝しげに見上げた。
≪催眠術だって、誰かの助けになるのに! この前だって、女の子を元気付けてあげられたんだから!≫
甲高い声が頭上から降りそそぐ。
「なんだ、この声…まさ、か…あいつ、なのか……?」
「催眠術なんて一時的なもんでしょー? そんなのに頼っちゃう方も、やっちゃう方も時間の無駄よねー」
サソリーナがおもしろくなさそうにそう言葉を吐く。男性はそれを聞いて、この女が犯人だと悟った。
「……おい、あんたが、あいつをこんな風にしたのか?」
「そうよーん。図体ばかりでかくて、いやんなっちゃうけどぉ」
「ふざけやがって、冗談はその髪型だけにしやがれ!」
「ひどーい、それ、女性に向かって言う台詞?!」
男性の凄まじい剣幕もものともせず、サソリーナはひょうひょうと言葉を返した。
「今すぐ元に戻せ!」
「無理なお願いねえ、でもぉ、そこのちびっ子を倒してくれたら聞いてもいいわよ?」
「はぁ?」
男性はサソリーナの言っている意味が分からず、思わず聞き返す。と、そういえば、女の子がいたような気がして、くるりと振り返った。
「……このガキンチョがなんだって?」
「だから、倒してくれたら、あの女を元に戻してあげる」
やはり、男性はサソリーナの台詞を理解できない。
≪心の中には気がつかない内にいくつも想いが生まれるの!≫
≪好きな人ができた、友達と喧嘩した、両親に伝えなきゃならないことがある! どれもこれも、切実な想いばかりだった≫
≪その背中を押してあげることの、どこがいけないのよー!≫
≪あいつに言われなくなって、こんなことで生活できるわけないってわかってる!≫
≪でも、あいつの助けを借りたいなんて、今さら言えないー! だってこんなに好きなんだもん! あいつのこと愛してるんだもん!≫
「あら、自分のことは疎かにしちゃうなんて、プロ失格ねえ。ちょっと、早くこの女を戻したかったら、そこの水色のを……ん?」
「ふざけんなぁ! おまえが一番分かってるじゃないか! 俺がお前のこと好きなのも、お前が俺のこと好きだってことも。催眠術は善意でやってるのかもしれない」
「だけど、真実は赤の他人が明かして良いもんじゃない!」
「心の中で、自分が実らせた想いなら、なおさらだ! それを取り出せるやつが、たった一人でもいるとするなら、それは……おまえにとっての俺だぁぁぁああ!」
「うっさいわね! デザトリアン! ぼけっと聞いてないでやっちゃうのよ!」
大きな看板へと姿を変えた女性であったが、理性の働かない状況でも男性の言葉に揺れる何かがあった。
ただ、それはすぐに破壊の衝動へと転じる。
「うわぁぁぁぁあああん!」
何かにかりたてらるように、看板もどきが男性の頭上へチョップを繰り出す。
「危ない!」
とっさに、マリンがおどりでる。
「おまえ、一体……?」
男性は目の前で繰り広げられている展開にもはやついていけなかった。しかし、まさに間一髪である。
マリンが防いでいなければ、男性は愛する者の手で傷つく羽目になっていただろう。
「むちゃくちゃカッコよかった! でも、ここからはあたしに任せて!」
「ふんぬっ、おりゃあ!」
マリンは看板もどきの手を力限り押し退ける。
「迷走する乙女心につけいるなんて、二人の恋路のじゃじゃ馬はこのマリンが蹴り除いてやるんだから!」
マリンは、自身の武器である水色のタクトを取り出す。
「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!」
マリンがそういい終えるや否や、何種何色もの花びらがマリンの周りに回転しながら集まっていた。
「はああああああああ!」
マリンの咆哮と共に、タクトがその輝きを強くする。
「ブルーウェーブフォルテッシモ!」
マリンは高らかに言い放った。濁りのない水色の波が、鮮やかな花びらとともに看板もどきを覆いつくす。
それは、全てを包み込む大海の優しさを放っていた。
「ほわわわあああん」
看板もどきが気持ちよさそうに、姿を消していく。まるで、浄化されていくように。
「ちょっと、もうちょっと頑張りなさいよね! くそっ、撤退するわよ!」
サソリーナがそうはき捨てて、瞬く間にいなくなっていた。
「えりか、はいですっ!」
コフレが女性の入った球体を掲げる。マリンがそっと、水晶をかざした。
「よっと」
瞬間、辺りが淡い光に包まれる。
「う、……あれ? あの女は?」
「大丈夫か? どこも痛くしてないか?」
「え、う、うん。……あ、ありがと……ごめん、大丈夫だから……離して」
心配そうに覗き込む男性をよそに、女性は身をよじってその温もりから逃げ出そうとする。
「いやだね。離してやらない」
「優しくしたって、わたし……」
「うん、分かってるよ。なあ、ちゃんとしたセラピーを開こう。俺、協力するからさ」
男性が女性の手をしっかりと掴む。
「ちゃんとした……?」
「ああ、ちっちゃくても看板をどうどうと店の前に出せる、そんな素敵なのをさ建てようぜ?」
「……わたしの都合で、そんなこと」
「馬鹿だなあ。俺はずっと前からおまえの都合に振り回されっぱなしだったんだぞ」
「ふっ、ううっ……ごめんね、ごめんね……ありがとう……ぐすっ……大好き」
女性は、今やっと男性の手を握り返したのだった。
そんなことをよそに、マリンが二人に近づく。
「あのすいません」
(え、えりか空気を読むです!)
コフレが心の中でそうツッコむ。
「あら、やだ、この前の……恥ずかしいとこ見せたわね…何か?」
どこか吹っ切れた様子の女性。えりかはおずおずと口を開く。
「あの、昨日、つぼ……私の友達とどういう会話を……?」
「……それは、言えない。あの子の裸の心と会話したから…………でも、あの子にとってのあなたになら、あの子の心を見つけることができる……なんて、受け売りだけどね……あははっ」
照れくさそうに、女性が笑う。
「おいおい……ははっ」
「白いアネモネの花言葉は真実です。あの女の人にとって、あの男の人こそが心の花だったのかもしれないですっ」
「真実…か」
えりかはぽつりと呟く。えりかは、先ほど見た二人の笑顔こそが真実なのだとそう思った。と、誰かの足音に振り返る。
「えりか! 大丈夫でしたか!?」
つぼみだった。
「つぼみ、遅いよ! もう終っちゃった」
えりかが意地悪くそう言えば、
「うう、パートナー失格です……」
つぼみは本気で落ち込んでいるのか、がくりとうな垂れる。
「そんなことないって」
えりかはそんなつぼみの肩をぽんぽんと叩いてやる。
「あ、指から血が……」
つぼみがそう言うので、えりかは自分の指を見た。確かに、人差し指から赤いものが流れている。
「ああ、舐めとけば治るって……へ?」
つぼみがこちらに顔を近づけたかと思うと、その口に、
「……!?」
えりかの指を咥えた。
「カットバン、今もってなくって……あれ、わたし、今……?」
つぼみが口を離して、ぼんやりと呟く。まるで、自分の意思ではなかったかのように。えりかは一度、瞬きをする。続けて、二度三度瞬きをした。
ややあって、えりかは自分の指が顔が火照っていることに気がついた。つぼみは今だにえりかの指を掴んでいる。えりかは勢いよく後ろに飛んだ。
「あいたっ」
つぼみが小さく悲鳴をあげる。えりかは構わず口早に、
「う、うん。治った! すごーい、魔法みたい! なんか心なしか体力も回復したかも! それじゃあ、先に走って帰るわ!」
つぼみの言葉を待たず走り出す。
「え、待ってくださいよ! 帰り道一緒じゃないですか!」
何事もなかったかのように叫ぶつぼみに、えりかは混乱した頭で訴える。
「ちょっと、ついて来ないでよ! 先に帰るんだから!」
「そんなこと言われましてもー!」
「まさか、催眠術の影響ですか……」
「えりか……」
妖精達は二人の後姿をただ見つめていた。
「なになになにこれ!? なんなのこれ!? 疲れてる、私疲れてるんだー!」
「えりかー! 疲れてるなら、歩いた方がいいですよー!」
「うわあああん!」
その後も、噛みあわない会話が家路に流れるのであった。
王道編はこれでおしまいです。新たな妄想への足がかりに書いたので、続きは考えてません。
伏線みたいなものがあったかもしれませんが、それは幻想(そげぶ。
投下乙でした
贅沢言うと、メインのつぼえりをもっと絡めて欲しかったり…
次も期待してます
>冗談はその髪型だけにしやがれ
ここふいたw
内容がしっかりしてるし素敵な小説でしたよーつぼえり2828w
また書いてくだしあ
190 :
七夕 その1:2010/07/07(水) 11:37:44 ID:Qzhfxm55
七夕なので、つぼえりSS投下いたします。
エロなし。2レス消費します。
雨の降る夜道、植物園へ向かうつぼみとえりか。
「遅くなってしまいましたね。植物園まだ開いていればいいのですが…」
「でもさ、つぼみが傘持っててくれて、超助かったよ!」
「ですね!雨に濡れずに済みました。」
「それに!つぼみと肩を寄せ合っての相合傘だしっ!ねー!!」
傘の柄を持つつぼみの手をギュッと握り締め、身体を寄せるえりか。
「ぇえ、えりかっ!…えりか、実は私、雨って嫌いだったんです。」
ポツポツと傘に当たり跳ね返る雨粒の音を聞きながら、つぼみは言う。
「雨ですと、こう、服も濡れてしまいますし…なにより…」
雨の降る情景は、花も下を向いていることもあってか妙に暗く物憂げに見える。
「まるで、自分の引っ込み思案な性格のようにジメジメしている。」
と、言おうとしたが、えりかのキョトンとした顔をふと見て、止める。
えりかは鞄が濡れないように抱え込みながら、つぼみの言葉の続きを待った。
「…でも、近頃は雨も好きだって思えるようになったんです。これもえりかのおかげです。」
「私のおかげ?」
「ええ。えりかと出会ってからは、雨の日が楽しくてしょうがないんです。」
「楽しくてしょうがない?」
「とびきり可愛いレインコートを羽織ったり、今みたいに二人っきりで過ごせたり…。
雨の日、イヤだなって考えるよりも、えりかが教えてくれた幸せな事のほうが山ほどあって。」
傘の柄をえりかの両手に握らせると、バッと雨の中に飛び出し両手を広げて笑顔で振り返る。
「えりか!ありがとう!雨の日はいつもより、えりかの事が…大好きです!」
「っ!つぼみってば!ちょっと待ってよ!私だって好きだよ!ってか濡れちゃうよ!」
そう叫び合いながら、照れて駆け出すつぼみをえりかも傘を閉じて全力で追い駆ける。
191 :
七夕 その2:2010/07/07(水) 11:38:49 ID:Qzhfxm55
今日は七夕、植物園では五色の短冊を飾る大きな葉竹が立てかけてあった。
「おー!沢山飾ってあるね!みんなの願い事がいっぱいだ!!」
「あーー!!短冊、家に置いてきてしまいました…。やっぱり私って…」
「忘れたのー?うーん……そうだ!私の短冊に書き込めばいいことじゃん!」
「ええっ!?そんなことしたら、折角のえりかの願い事を邪魔しちゃいますし。」
「そんなことないよ!私、ちょっと向こう行ってるから、その間に書いちゃってね。」
「えりかー!?本当にイイんですかー!?…と言われても…」
願い事が書かれたえりかの短冊を改めてゆっくりと眺めるつぼみ。
「――っ!!!…ぇ、えりかもですか!?…やっぱり想うことは同じですね。」
頬を赤く染めながら、つぼみも短冊に願い事を書き添える。
「つーぼみっ!願い事書けたぁ?」
「ええ!書けましたよ。ウフフフ。」
「あーなにー?そのニヤケ顔?」
「えー?どれどれ?って、つぼみも同じだったの?
すごいすごい!“つぼみとずーっと一緒にいられますように”って?」
「ええ!“えりかとずっとずーーーっと一緒にいられますように”って」
「ウシシシ。さぁて、笹の葉に飾ろっか!!あの辺りにしよっ!」
えりかは背伸びをして、他の短冊よりも少し高いところに飾ろうとする。
それをつぼみは優しく手を貸してやり、縛り付けるのを手伝ってやる。
「よぉっし!飾れた飾れた!大満足!!」
「ですねっ!」
「じゃあ、次はキスだよ!つぼみ!キスしてっ!キス!!」
「はぁああい!?ぇ、えりか!?何を言ってるんですか!!」
「ミッスルトゥーだよ!クリスマスの!!知らないの?!つぼみってば!」
「ミッスルトゥーって!こ、これはヤドリギでなくて笹の葉!西洋と東洋がちゃんぽんです!」
「いいのいいの!二人にとっては未来永劫幸せの証だよぉ!クリスマスまで待てない!」
「うぅ…。…それじゃあ、め、目を閉じて下さいっ!!!」
嬉しさで震えて待ち構えるえりかにつぼみは優しく優しく口づけをする。
「…願いごと、叶うといいですね。…ううん、叶いますよね!」
背伸びしていたえりかの微笑みがつぼみの頬に伝わり、続けて柔らかな唇が触れた。
「あったりまえよ!!!つぼみと私、二人でプリキュアだよ!!」
お互いに瞳を見つめ合いながら、幸せに満ち溢れた笑顔で答え合い、
えりかはつぼみに勢いよく抱きつき、つぼみはえりかをギュッと抱き留める。
帰り道、雨は上がり、空には満天の星。二人は互いに心のなかで感謝した。
心の底から大好きだと想える相手と巡り合わせてくれた…とても素敵な運命に。
おわり。
もう少し盛り上げたかったのですが、敢え無く力尽きました。
乙! ああ、そういえば今日七夕か……。にやにやしながら読ませてもらったよ!
乙です
つぼえり好きとしては、美味しくいただきました
次も楽しみにしてます
これはニヤニヤせざるを得ないwGJ!!
つぼえりSS投下します。七夕SSからの続きです。
つぼみのことが好きだけど、キス以上のことに…な心情のえりか視点。
前進したり後進したり、恋人以上夫婦未満のような関係のつぼえり。
3レス消費します。エロなし。
相手を慈しむことで自分の中の変化に気づく。
春と夏において、草花は放っておいても、じゃんじゃんバリバリ元気に咲くが、
伸びきった茎などを切り戻しすれば、次に一層綺麗な花が咲くらしい。
ってことで、今日のファッション部の活動は園芸部の助っ人。
制服のまま、麦藁帽子、首には白いタオル、軍手をはめて花壇を攻める。
「ファッション部としては、あるまじき格好だよ…たはぁー…。」
青々と茂る草花の間からニョキっと伸びている雑草を黙々と引っこ抜く。
ふと立ち上がって、つぼみのいる方角に目をやると、
遠くの花壇で花の手入れをいそいそと行っているつぼみの姿が見えた。
制服に、泥汚れ防止の前掛け、頭には私とお揃いの麦藁帽子。
私の視線に気付いてか、つぼみは花壇の中からとびきりの笑顔で手を振る。
にこやかに手を振る笑顔の可愛いつぼみに私はニヤケ顔で手を振り返した。
「やぁーっ!終わったぁー!!!」
ゴミ袋山盛りの雑草を横目に私は芝生の上へゴロンと寝転ぶ。
チクチクと茂る芝生と夏のカラッとした爽やかな風がとても心地よい。
木漏れ日の中、「少しだけ――」 そう呟いて眠ってしまった。
眩しい光を遮るために顔にかけていた麦藁帽子がフワッと取り除かれた。
「―――えりか?」
「―――んー…。」
ぼんやりと目を開けるとそこにはつぼみの顔。
逆光とねぼけまなこでつぼみがハッキリと見えない。
「草抜き終わったんですね。ありがとうございます。」
つぼみは私の横に座ると、左の頬をスッと包み込むように優しく撫でた。
「ふわぁ――…。つぼみは?花壇の手入れは済んだ?」
「ううん。まだですけど、あとは園芸部の皆が仕上げるのでって。」
「おー。じゃ、とりあえず、終了だねー。」
「あ、ごめんなさい。あと水遣りだけ…すぐ済ませてきますね。」
「おっけー。」
つぼみが水遣りをするのを、後方からぼんやりと眺めていた。
初夏の日差しを全身で浴びながら、放水で虹のアーチを造る。
間近で、つぼみを見たくなって、彼女の背後に立ってみた。
つぼみが私に気がついて振り向き、少しだけ背の低い私を見下ろす。
息が掛かる程に二人の顔が近付く。
水飛沫がかかった彼女の笑顔は、キラキラと光っていて眩しい。
私は少し後ろに下がると、あれ?と驚くつぼみに勢いよくガバッと抱きついた。
「え、えりかぁ!ふざけないで下さい!」
抱きついたついでにつぼみの身体をくすぐる。
…が、勢いあまって、私よりも芳醇なつぼみの膨らみに指がかかってしまった――。
「――んっ…」
思ってもみなかった、つぼみの口から漏れる艶かしい吐息。
その息遣いに私の胸中がおもいっきりざわついた。
つぼみ自身もどうやら焦っている模様。何か言いたげな素振りをする。
気恥ずかしくなってしまい、「ゴメン。」とだけ呟いて、つぼみから離れた。
「……。すぐ片付けますから。」
「うん。」と私が素っ気無く、下を向いたまま答えるや否や、
蛇口を捻り水を止めると、つぼみは園芸道具を片付けに姿を消してしまった。
「あのさ…」
帰り道、いつも通る河川敷で、手を繋いでいる相手に話しかける。
気まずいままじゃ嫌だったから、ハッキリ言っておきたかった。
「ど、どうかしましたか?えりか?」
「あのさ、さっきは…その…触っちゃって…ゴメンね。」
「…いいえ。思わぬハプニング…ですよね。」
「わ、わざとじゃないよ。」と弁解しようとした瞬間、
つぼみの手が繋いでいる私の手をギュッと強く握り締めた。
そして、二人の周りを見回すと、ほんの少し屈んで、私の耳元で言う。
「じ、実は、私、あれからずっと胸がドキドキしてしまって…」
頬を染め、困った表情を垣間見せながら、つぼみは肩をすくめた。
「お、オカシイですよね。こんなのって…もっと、えりかに触って欲しいなんて…。」
つぼみの発言に私の身体が瞬時にカチコチに固まった。
私の手を緊張で震えながら、自らの胸の高さまで持ち上げるつぼみ。
「…えりかは…も、もっと、その、さ、触ってみたいですか?」
一筋の汗が私の背中をスッと伝わって落ちていくのが分かった。
どうしたらいいのか見当もつかない程、二人の間に無音の世界が拡がっていく。
「…な、なぁーんて冗談ですよー!」
アハハと乾いた笑いをしながら、つぼみがその静寂を打ち破り、私の手を離そうとした。
「は…、からかわないでよ!バカじゃないの!!」
別に他愛のないことなのに、何故かツッケンドンな言葉を返してしまった。
つぼみの言葉に一瞬でも、淡い気持ちを抱いた自分がいた。
その抱いた気持ちをすぐに言葉にすれば良かった。
そう、つぼみも確実に待ってた。――でも、出来なかった。
つぼみが冗談めかして、それを、気まずい雰囲気を崩してくれただけなのに。
心優しいつぼみに冷たい言葉を浴びせてしまった。
「ご、ごめんなさい。えりかを怒らせるつもりじゃ…」
私の思わぬ言葉につぼみはしどろもどろになっている。
知ってる、そんなこと、当然知ってるよ。
つぼみが人を騙せるような性格じゃないってこと。優しい子だもん。
地面に向けていた顔を上げると、私をなだめようと必死なつぼみがいた。
なんてヒドイ態度を、私はとってしまったんだろう、激しく後悔した。
頭の中もグルグルと混乱してきて、眼から涙も漏れてきた。
このモヤモヤする嫌な気持ちを今すぐにでも取り消したい。
「…ゴメン。」
まただ。今日、何度目だろう。つぼみに謝ってばかりだ。
「私が…私が、弱虫だから…。」
声が震えてしまう。いつもなら何ともなくサッと言えてしまうのに。
「つぼみは、勇気出して言ってくれたのに…私が逃げてばっかり。」
声の次は手が肩がまぶたが…震えてきた、全身が火照ってきた。喉もすごく痛い。
「つぼみ、ごめ…んなさい。私が、バ、バカだからさ…。」
ひとりでに口から出る言葉に嫌気がさしてきた。心が淋しくなってきた。空っぽだ。
「…もう、何言ってるのか…ワケが分からな…いや。」
素手で零れる涙を拭う。何で泣いてるのかも分からなくなってきた。みっともない。
この場から居なくなりたかった。走ってでも逃げようかと思ったその時だった。
つぼみの右手が私の左の頬をスッと包み込むように優しく撫でた。
「泣かないで下さい。えりかの優しい気持ちが私に届いたんですよ。」
つぼみはハンカチを取り出すと涙で汚れた私の顔を手際よく拭く。
「ごめんなさい。私も謝ります。本当にごめんなさい。これでおあいこですね。」
そんな平気そうな言葉を放ちながら、つぼみの瞳からも涙がポロポロと零れていた。
「えりかのことが大好きですから…待てます。永遠にえりかを待ってます。」
私もつぼみの両頬を、溢れる涙を、両手でゆっくりすくい受け止めてやる。
「つぼみ…今の顔、あの、出会った時のつぼみの不安そうな顔だよ…泣かないでよ。」
「えぇ…いっつも迷惑かけてばかり…。えりかの気持ちを酌めなくて。」
「そんなんじゃないよ。つぼみ、つぼみが大好きだよ。私、勝手ばっかで…許して…離さないで。」
「許すなんて…それに、繋いでるこの手、初めて差し伸べてくれたのは、えりかですよ。」
「そ…か、――ありがとう、つぼみ。つぼみがいつも教えてくれるね。」
「えりかも、私も、お互いにとってかけがえのない大切な存在です。」
草花はほんの少し手助けすれば綺麗に咲けるけれど、人間の場合はそう簡単にはいかない。
お互い思い描くように成長できないかもしれないし、もしかしたら気持ちが外れてしまうかもしれない。
――それならば、お互いが駄目になってしまわないように、支えあえばいいことだ。
答えが見つからないのなら、ともに探し続ければいい。
心躍る大切なこの時を走り続ければ、きっと見つかるはず。
「ゴメンね。触っちゃった時、すぐに謝れば良かったのに、私、強情だから…。」
「いいえ。私もすぐに思ったことを口に出せば良かったんです。
さっ、暗くなる前に急いで帰りましょう!!」
「うん!!」
今は臆病になってしまっているけれど、時間が流れれば変われると思う。
つぼみのそばにいる。それだけは絶対に誓う。
手を取り、歩み続ける、お互いの心の花が咲き誇る新しい日々に向かって。
おわり。
そのうち、えりかにも勇気と自信が沸いてくるはず。多分。
乙っしゅ! つぼえりかわいい
えりかのつぼみに対する独占欲に萌えた
今回含めてえりか→つぼみな描写は数あれど、つぼみ→えりかは未だほとんど無い
えりかさんちょうがんばれ
「つぼみはあたしの!」オーラ出まくりでしたねw
後半には「一人じゃイかせない」みたいなことまでww
園芸部は部長総受けっぽい。
>>197 乙です!えりかが健気でキュンとしました。
今週もつぼえり満載でしたし!
しかし、映画の舞台はパリですか、10月が待ち遠しいです!
つぼえりの新婚旅行ストーリーなんですよね?
立会人の署名は生徒会長さんと月影さんで。
つぼみが生徒会長のことを下の名前で呼ぶようになってたのは地味によかった
>>204 改めて見るとこのシーンつぼ→えりじゃないか!
数カ月の間にとうとう両想いになれたんだな。よかったよかった
tes
パリ滞在中、宿泊するホテルの部屋割りが気になる!!
やっぱダブルのお部屋で、つぼえり、ゆりいつ?
それとも、いつきお嬢様の財力でスイートを4人で満喫?
あー10月が待ち遠しいよ
208 :
名無しさん@秘密の花園:2010/07/12(月) 02:27:05 ID:hh5q8ZJf
ももゆり分と闇月分が足りぬ
いつきは正直百合的にはピンと来るもん無いんだよなぁ・・・
ある程度一人で完結してるキャラっつーか、強いて言って一番近しいのが兄貴だもん
そこで擬人化ポプリさんですよ
次回予告のあのとろけっぷりはヤバイしw
つぼえりの二匹との出会いとは違った恋愛的な表現&フラグの立て方・・・
俺はいけるいけるぞ!
上級者ですね
結局来週もいつきはさつきお兄様とイチャイチャするみたい
この兄妹は番組でもセット扱いされてるからなぁ…
213 :
名無しさん@秘密の花園:2010/07/12(月) 16:16:52 ID:hh5q8ZJf
いっそ手術してお姉さんになればいいのに
>>210 俺もその境地に達したい
5の看病回でかれミルは普通にいけるようになったからハトプリでも人間×妖精の話をやってくれればあるいは……
・幼女
・人外
(・ココロの種)
薫お姉さんとかれんさん(とブッキー)のヤバイ部分を凝縮したキャラになるのかいつき…
あれ
ポプリは確か男の子じゃなかったっけ?
217 :
名無しさん@秘密の花園:2010/07/12(月) 18:52:50 ID:hh5q8ZJf
じゃ、いつポプは相思相愛だね
園芸部在籍の件は黙ってたつぼみが悪いわけじゃなくて、
気付いてやれなかったえりかがダメと思うんだ
大切な嫁の趣向や行動範囲くらい把握しておかないと
でも、園芸部へつぼみ奪還しに啖呵切りに行ったえりかは男前で惚れたよ
いや、ポプリはボクッ娘なんだよ、多分。
ポプリは女なんだよ、自分的に。
ポプリの一人称はまだ出てないよ
なんで男の子なのかわからんがまあ男の子でもポプリは可愛い
何かの雑誌に載った各話あらすじで「彼」って書かれてたんだよ
先月のニュータイプのバレの事か
まぁそれだけではソースとしてはちと弱いかも
ていうかちょっと待ってほしい
「今日はコフレね♪」『コフレですぅ』
…つまり今作のマスコット達は基本的にトランスジェンダーだったんだよ!!
つぼシプ好きの俺に死角はなかった。
だって公式じゃシプレ、つぼみに対してはお姉さんのように振る舞うんだぞ?萌える
お姉さんのように振舞うシプレ……?こうか?
「つぼみはまだまだプリキュアとして心配な所が多いですぅ」
「ご、ごめんね。明日は今日よりもっと頑張ります!」
「昨日もそう言って、夜遅くまでいつきと特訓してたですよ?……体を壊しちゃ元も子もないですぅ!」
「で、でもですねっ……」
「体を休めることも大事ですぅ! つぼみが倒れてしまったら……えりかかが悲しむですよ?」
「シプレ……だけど……私頑張らないと……」
「頑張ることと無理をすることは違うんですぅ! つぼみが寝ないんならシプレが枕をよだれでベトベトにしておくですからっ」
「無理なんて……え? あ、それはちょっと困ります」
あれ?ガチでお姉さんっぽくなってしもた。マリみてっぽい雰囲気もいけるかもw
コフレはえりか弟的存在らしい。
つまりえりかがもも姉にやられていることをコフレにしているということか!
頭ぐりぐり抑え付けたりほっぺたグニグニしたり…むはっ
>>227 あなたと恋人つなぎな二人の姿が、全国の民家のベランダにはためくのか…
>>227 またいつき(゚听)イラネ厨か?
言い方に気をつけろよ
一々カリカリしないでいつき関連ネタを書く作業に戻るんだ
個人的にほのぼのトライアングルがいい。ぴくしぶの闇月桃みたく。
>>231 もうハトプリのカップリングの王道は、つぼえりじゃんwww
いつきは入れないだろ
愛の形は人それぞれってことで!
まあ、
>>234みたいなつぼえり厨が出て来るのは予想してたけどな
とりあえずつぼいつが好きだと言ってみる。
太陽が月を照らすようにゆりが明るいいつきに影響されていくいつゆりとか
女の子らしさに誰より憧れるいつきが実はもも姉のファンだったりするいつももとか
立ち位置的にそれぞれ隣同士のえりゆり、つぼいつとか
妄想して楽しんでる、いつき・ゆり関連はまだまだこれからだ
いつきとゆりはまだ本格参戦前だしね
4人揃うとどんな会話が繰り広げられるのかwktkだ
かわいいものが好き→女の子に可愛い服を着せるのが好き→可愛い女の子が好き
と徐々に上級ジョブに行って欲しい
というわけで可愛く変身したつぼえりの両方を同時に好きになるって展開を
4人の日常会話や戦闘が本当に楽しみだね。
「やるっしゅ!やるっしゅ!やるーっしゅ!」
「こ、これが、僕!?か、可愛いすぎるよぅ…(でも、悪い奴らは倒さなきゃ!キリッ)」
「あの…ちょっ…話聞いてくだ……堪忍袋の緒が切れましたっっ」
「………。(3人とも可愛い過ぎる…じゅるり)」
前衛のつぼえりいつを手なずけるのに後衛のゆりさんは大わらわだね
3人ともゆりさんの餌食に・・・
>>237 はいはい、いつき厨いつき厨www
邪魔だから
246 :
えりか:2010/07/15(木) 00:28:40 ID:yPV9rcjX
やめて…もう、これ以上、心を弄ばないでっ!
スレ住人さんの気持ち、こんなことにならなきゃ、絶対分からなかった自分が悔しいよ!
でも、だからこそ、絶対スレ住人さんを助けてみせるっ!!
海より広いあたしの心もここらが我慢の限界よ!!!覚悟しなさいっ!!!
247 :
つぼみ:2010/07/15(木) 00:29:45 ID:yPV9rcjX
確かに周りの人はスレ住人さんの寂しい心に気づけなかったかもしれません。
でも、ハトプリの百合に、王道邪道なんて関係ないです!!
皆さんで一緒に萌える事が、大切なんです!
だから、スレ住人さんは悪くなんかありません!!
誰かの為に頑張れる、辛い時も百合を考えられる、とっても強い人です!
百合を大切にする優しい心を利用するなんて!許せません!!
私、堪忍袋の緒が切れましたっっ!!
>>245 とりあえず愉快犯じゃなければ君もいつきファンの印象悪くしてるって気づこうね。
いつきがサンシャイン化する以前からいざこざは予想されてたんだよ
アホなつぼえり厨はとりあえずつぼえりファンの評判落としてることに気付けな
荒らしには触らないのが一番だよ
ここは初代の百合萌えファンを見習おう。
いつきくんの出番が増えれてメンバーに馴染んでくれば収束するでしょう
次の日曜日に期待だよ
えりか→つぼみ→いつき→ポプリ
の片思い一方通行の構図が見れるのが楽しみ
次回デザトリアンを倒した後、
不意打ちでサソリーナがサンシャインの顔面を殴るがノーダメージ
サン「お姉さん、こんな握り方じゃ手を痛めますよ」
優しく手を取り握り直させる
蠍「///」
サン「さぁ、もう一度どうぞ」
再び顔面を殴らせる
サン「かなり良くなりましたね」
サン「では、次会う時までにお家で練習してきて下さい!」
空高く放り投げられてサソリーナ退場
で、サソリーナがサンシャインに惚れる妄想をした
なんという
えりか→つぼみ→いつき→ゆり→ももか→えりか
の一方通行になったら理想的
劇場版公式の予告見たけどもも姉も出るみたいだね。来海姉妹の絡み好きだから楽しみ
あとゆりさんといつきのツーショットが何かいい感じだった
ほのぼの甘甘なつぼえり、しっとり大人な関係なゆりいつ
が理想だな、個人的に。
ゆりいつになったらプリ5以来の、のぞうら、かれミル、かれりん、こまうら
みたいな年の差カップリングが復活するな。
正直ゆりいつはあまりものくっつけたみたいで嫌い。ゆりさんにはもも姉やダークさんいるし。
>>258 >ゆりさんといつきのツーショットが何かいい感じだった
うんうんw
>>259 >しっとり大人な関係なゆりいつ
超期待w
>>261 太陽と月、ゴールドとシルバーで対なんだから、あまりものって事
ないだろう
何で他人の萌えをわざわざ否定するのかわからない
好きな話題にだけ乗るか自分で別の話題振ればいいじゃん
ゆりいつはあまりものとは言わないが
今まで接点が描かれていなかったのも確か
ここはブラコンを払拭させるゆりバナを期待したい
うん、いつもどおりに兄妹回
燃える展開だし アニメとしては最高に出来が良いけど百合的な見所は少ないか
初、夜窓会話とか「さつき兄とゆりさんってビジュアル似てるな」とか
戦闘中のさり気ない手つなぎに萌える
まだつぼいつに期待したい俺は異端なのか・・・
確かに、いつゆりは素晴らしいんだがな!
兄さん美人杉
あれは実は兄じゃなくて姉じゃね?
だとしたら百合で問題ないな
つぼえりの無計画な実直さ(そこもいいところなんだけど)よりも
いつきの思考された実直さとかにゆりさんは弱い気がする
それに太陽と月とかもう狙ってるとしかw
>>267 きっと元気になるための手術ってのは、性転換手術の事なんだよ
兄さんが姉さんだったらと本気で思ってしまった
兄貴が姉だったら・・・くそう
>>272 しかし黄薔薇革命だと由乃さんポジションお兄様じゃないか?w
>>273 あれか
いつきがパフュームをポプリに突っ返す訳だ
個人的に、つぼみに突っ返した時の反応が見たい
>>273 うん
それでまぁ由乃ん強い子だったんだなぁと
今回は兄さんのこと以上に、
サンシャイン変身バンク最初の、ポプリを抱きしめるいつきを見たときは
これほどポプリが女の子であることを祈った瞬間はなかった
あの笑顔がつぼみに向けられる時は、いつかやってくるのだろうか…
ポプリは女の子でけってーい♪
ポプリといつきが相思相愛で禿萌えたけど
ポプリはあの可愛さで「彼」なんだよなぁ_| ̄|○
性別がそもそも無いという可能性も、大樹から直接産まれるみたいだし
てか人語を解する小動物の交尾の図とかやだな…
公式サイトより
シプレ・・・つぼみに対しては、お姉さんのようにふるまうことが多い。
(つまりメス?)
コフレ・・・やんちゃな性格で、時に生意気を言ったり、時に甘えたりと、えりかの弟的存在。
(つまりオス?)
ポプリ・・・こころの大樹から生まれた妖精。
まだまだお子ちゃまなので、わがままを言ったり泣いたりして、シプレやコフレを困らせることも。
(性別はっきりしてない。)
というわけでポプリは一応公式で性別公表されてないんじゃないかなあ。
自分の中ではメスとして見る。
しかしシプレの「つぼみに対しては、お姉さんのようにふるまうことが多い。」
の分が魅力的。
あんなちっちゃいのにつぼみにとってはお姉様なんだ。
ぜひシプつぼ話してほしい。
シプレがこころの花とられるとか。
なんとかプリキュアに変身できるようになるも馴れ合いをよしとせず再び一人で戦おうとするゆり
いつきはそんなゆりに対し、あなただって自分が守りたい対象に含まれているのだと言い、絶対に一人では戦わせないと宣言
ゆりはそこで初めて自分がもう孤独じゃないことに気が付き、心からの笑顔でいつきに礼を言う。太陽が照らすから月は輝ける的な
ここでゆりいつ二人変身バンクが発動
華やかなつぼえりとは対照的な、両手を合わせたまましっとり見つめ合うシーンなどが含まれたバンクが展開。沸き立つ俺
マジでこんな展開にならないかなあ……
ここまで全く絡み無いからなぁ、月と太陽さん
残り半年でそんな感じになるとは到底・・・
ただでさえ闇やら親父やらの話を片付けなきゃならんのに
>>280 変身アイテムの形が違うからむずかしいかもしれないね。
いっそ4人バンクで3人が笑顔でゆりさんに香水集中攻撃するのが見たい。最初は無表情でもそんな3人につられて笑うゆりさん。そして混ざる香水の匂い。
シプつぼの波が来たか!
かなえ回の二人とか正体バレたと慌ててるところがシンクロしててマジで萌えるんだ………。
シプレには
「私のパートナーはつぼみだけですぅ!!」
とか言ってほしい。
完全に子供なのにつぼみにお姉さんっぽく振るまうとか可愛いよな
つぼ婆からゆりさんの過去話を聞いてるときの二人が良かった
擬人化しなくても問題なく行ける自分が怖い
そういやこっぺ様普通に擬人化してたな
シプレが擬人化したらやっぱお姉さんタイプなのかな
なんとなくだけど前分け赤髪、ポニーテールなおっとり系なきがする
ポプリは金髪幼女ツインテ
基本ブロッサム、サンシャインの髪型っぽい
とこんな感じでだれかポプいつとシプつぼのss書いてくれ!
>>287 ゆりえり・・・だと・・・!?
許せるっ!
ていうか可愛いな
えりかの紅潮した表情・・・。
これ絶対入ってるよね。
青と黄が全く同学年に見えないww
これだとむしろ黄と紫が同学年って感じだよなw
パズルガム3だよね?
えりかに寄り掛かってるゆりさん、笑顔で幸せそうだ
>290
同学年のmktnなんか左の人以上だぜwwww
この上の絵見てると
えりかは完全受けな感じですね、分かります
それでも、もも姉なら!もも姉なら受けに廻ってくれる筈
指導受けみたいな
「もぉ、そこじゃないわよえりか」
「わぁかってるよ!うるさいな〜」
「ほら、手が止まってる」
もも姉の知識は全部ゆりさんから教わったという裏設定つきで
ゆり 「あなた方には本当の百合テクというものが判ってないわ。
そこはこう!・・・こうするのよ!!」
えりか「はうっっっ!!! こ、この技は・・・・もも姉と同じ?!」
いつだったかのえりかのお姉さま発言は単なる冗談ではなく調教の結果だったのか
>>280 なんかしら、そのような展開あればいいよね
>>287 上の、なんて百合百合しいんだwww
昇天余裕でした
ブロマリやっぱロリ可愛いな
サンムンは大人っぽくて素敵
そして、ムーンさんのマリンの頭撫でてる風がツボだったり
えりかがなんとなーく、転がされてる様にみえて良い
ゆり×えりか もいいな。友達の妹って関係が何かエロい
今は考えられないけど、ゆりさんがえりかにベタぼれする展開よ来い
>>287 こりゃ空前の神版権絵だわ……
一人ひとりが100%の可愛さで描かれてる上に構図が百合百合しすぎる
>>299 レベル1、この青いのうるさいわね
レベル2、来海? ふーん、ももかの妹だったんだ
レベル3、青うぜー! 赤や黄はあんなにいい子なのに!
レベル4、あれ? べたべたされるのも案外悪くないかも?
レベル5、だ、駄目よ、私にはももかが……
レベル6、えりかが可愛すぎて生きるのが辛い
マリ→ブロ→サン
ムンサン
サンポプ
このへんが楽しみ
>>296 その実、百合さんのテクは黒キュアさんからの賜物だったり。。。
ダークさんの正体はゆりさんの淫獣だっていう説があるが、つまり闇月もかれミルみたいな異種愛の可能性があるってことだな。
ダークさんの首のはチョーカーじゃなくて首輪だったんだな
北斗の拳の兄妹喧嘩みたいに、壮大な痴話喧嘩じゃないのか
どうせ博士もパパンなんだし
キュアムーンライトの事で思いつめてたら、サソリーナさんの言葉に思いがけず心癒されてしまう黒キュアさんとか見てみたいんだけど、駄目だろうか?
ムック本、ふたご先生描き下ろしの第7話が!
つぼみがポプリになりたいって呟いたり
どさぐさ紛れにいつきに抱きついたりと本領発揮w
えりかも頑張れっ!!
>>308 つまりふたご先生は
つぼいつ推奨なのか?えりか負けるな
ポプリ擬人化しないかなあ。
超絶な美少女になりそうだが。
ふたご先生はつぼいつ派だなw
いいぞもっとやれ
>>310 つぼみはいつきに対して超歓喜だが、
えりかは「生徒会長がプリキュアなら力強いけどさ…」と、躊躇う感じ
ふたご先生も素晴らしいけど、ボーカルアルバム1もすごくいいよね
つぼみの曲で「あなたと私」というフレーズがあるんだけど
つぼえりなのか、つぼいつなのか、はたまた別人なのか気になって眠れない
つぼみは魔性の女だね
DX2では、ラブつぼという組み合わせさえ頭をよぎったが
クライマックスは実にいいつぼえりだった
えりか頑張れマジ頑張れ
来週のテレビでもつぼいつが見れると思うと胸熱
しかしえりかかわいそす
えりかはずっと一途だから報われて欲しい
野ばらの森のプリキュアたち
317 :
312:2010/07/23(金) 20:44:23 ID:6ndE1qyt
>「あなたとわたし」
つぼみの歌じゃなくて、つぼえりいつ3人の歌でつぼみパートでした。
嘘書いてすみませんでした。
えりかの恋が成就しますように。
ダークさんにひん剥かれるいつきを密かに楽しみにしていたり
ふたご神がつぼいつ派というより
サンシャインを推さなければならなかったから
ああいう展開になったんだろうと
えりか頑張れ
三角関係ですな
いつきがポプリをモフってるのを見てさ、
いつきさんもキュートです
てゆーか…ポプリになりたい……
ってつぼみさんそんなにいつきが好きですか
えりかの想いに気付いてあげて
>>322 ラブせつ・美希ブキがめっちゃ夫婦です。
小さくてちょっと残念。
なにげに満と薫がいるのが
ふたご先生よっぽど思い入れがあるんだな
えりかあってのつぼみだよね
ポニテ眼鏡のままだったら、あの惚れっぽい性格も表に出さなかっただろうし
その辺り、つぼみはどれくらい理解してるんだろう
えりかとつぼみが無事に両想いになりますように!
一番近くにいる人ほど大切さに気づかないものだからな
もう一度、関係を見つめなおす回 というかイチャラブ回があっても良い
いつきさんが加入したことだし二人の喧嘩回をもう一度
いつきに萌え萌えなつぼみちゃんにゲンナリしてるえりか
という構図がふたご先生の好みなのか
いつきにビーム出してるつぼみに最初は不満だけど
そんな嫉妬深い自分を省みて、あえて寛容に振舞ってみるえりか。
しかし逆に構ってくれなくなったえりかにつぼみは段々と物足りなさと不安を覚えて……
「えりかは私のことなんて、どうでもよくなっちゃったんですか!?」
などという展開が非常に俺得です。
>>329のような作戦を思いつくもすぐに我慢しきれなくなってつぼみに話しかけてしまうえりかを想像した
>>287 上もいいけど、下の背中合わせで座ってるムンサンに萌え
>>330 我慢できなくて、夜な夜な独り部屋で枕を涙で濡らすんですね…
つぼみぃ…
いつきと手をつないだ時のつぼみの顔は輝いてた
えりかははしゃいでないでもうちょっと頑張れwww
えりかさん暢気に空飛んでる場合じゃないよ!ガチでとられちゃうよ?
ポプリは自分から男の子と言うまで女の子にします、人×獣だけど本当に萌える
なんだかんだで、三人組みも良いな可愛いな。スタッフは偉大だな
カップリングとなると少し困るが。来週女の子だけで海!かと思ったらお兄ちゃん…
良いつぼいつでした
しかし、出番無しと言えばダークさんだった頃が懐かしいな
月光さんェ・・・
つぼいつがあまりにも王子さまとお姫様でワロタw
えりかがんがれw
いつポプのいつきしゅきーが聞けてよかった
この二人よすぎる・・・人×獣でこんなに萌えるとはw
えりかはつぼみに攻めてきて欲しいからわざと
>>337の次回予告画像のようにふるまって気を惹こうとしていると脳内補完
百合スレ的に看過できない描写が予告にあった気がしたが
きっと気のせいだろう
明堂院兄妹のガチな雰囲気のせいでそっちの心配は一切ないな
お兄様がサンシャインに興味を示してたのは危ないが
3人並んで名乗りが有ったってことは同時変身バンクにも期待しちゃっていいんだろうか…wktk
来週からの新OP&EDも楽しみだー。アイキャッチも変わるかな?
EDはスタッフ曰く意外性が有る出来になってるらしいけど、月光さんは出番どうだろう、復活までお預けかな
とにもかくにもキャッキャウフフな映像を期待して待ってる
ハトプリは特に男キャラとのフラグがないし、萌えカプばかりだが、お兄様がお姉様じゃないのが残念。
お姉様なら完璧にツボなのになあ。
お兄様は見た目の割に声がハスキーで困るww
キャラとしては別に嫌いじゃないけどやっぱり百合的には惜しいところだなあ
どうみても女なのにな
色々と惜しいよな いいキャラだとは思うけど
>>335 それでもダークよりは全然出番あるよ、今日はたまたま無かっただけ
>>341 今はサンシャインの玩具売らなきゃいけないから3人同時バンクは
無いんじゃない
同時じゃシャイニーパヒューム目立たない
本当に同時バンクがあれば今日あったはず
サンシャイン販促落ち着いたらすぐムーンライト復活するし、
その時に同時になるのか、どうするのかが見もの
>>345 いや3人バンクはあるだろう
じゃなきゃサンシャインのためにブロッサムとマリンはバンク省略という可哀相な目にあうんだぞ
今回は前後編の後の部分みたいなものだから、テンポ的に省略されたんだと思う
たぶん次回からは2+1が続くんじゃないかと(ルミナスみたいに)
3人バンクはありそうだけど、ゆりさん加わったら4人バンク作らなきゃならないから大変そうだな
サンシャインのバンクは登場2週目だからフルで流したんだろうけど、次からはフレッシュみたいに各ソロバンク組み合わせてやるんじゃないかね
3人同時があるなら嬉しいけど作る余裕あるかなあとも思うし
サンシャインのために書いた動画総数が5000枚だと言うんだから
3人バンクも含まれてるんじゃないの?
それともサンシャイン単体変身とゴールドフォルテバーストで
すでに5000枚使い切ったんだろうか?
>>347ゆりさんはパフューム変身じゃないから4人同時変身作れるかわからんよね。
見たいけども!ものそい見たいけども!
>>352 何その「二人はプリキュア」www
闇月ええなあ
>>352見てはじめて気がついたけど、
ダークさんの衣装ってムーンさんを意識してる部分が結構あるのね、腕のところとか
ダークさんには幸せになって欲しいよ
せっちゃんみたいに同棲までいかないかな
同棲までいくだろw
まて、ムーンさんのお家では居候一人養うのは難しい。
お父さんも戻ってくれば万事解決
>>352 因縁の対決なのになんでハートなんだよwwwww
ももゆり、闇月、ゆりいつ
ゆりえりも上の方で話題に出たけど、つぼみとゆりさんの眼鏡っ娘カプもいいと思います
何時の間にかゆりさんが引く手数多になってるww
そんな親友の姿を見てどこか寂しそうな顔をするももかをかりんがツンデレながら慰めたら最高
描写からすると
つぼみはえりかと
ムーンはダークと
ゆりはももかと
いつきはさつきと
この組み合わせが公式推進カプなんだよ
ダークさんにも仮の姿兼後の本体があればなぁ、名前は砂原さんとかで
パズルガムでゆりえりにやられた
えりつぼえり一筋だったというのに
あのパズルガム神版権はゆりいつが結託して新入生のつぼえりをに目をつけ上手い事手に入れて
見せびらかしの意味を込めての記念写真撮影にしか見えなかったんだ!
>>365 砂原マリン・・・・・・
・・・・・・ごめん。
いつきがつぼみの手を取って一緒に飛ぶ場面、
顔を赤らめていつきの手を握るつぼみに、ムッとしてプクーっとなって
一旦離れるけど、なんとかつぼみの気を引こうと二人の周囲を曲芸
飛行するえりか
…と、脳内補正余裕でした。
>>364 今んとこ、つぼえりコンビしか確証たるものがねーじゃん
ダークとムーンはコンビか分かんねーし
ゆりとももかだって、ほんとに親友なのか疑わしい
ももかが言ってるだけで、ゆりはさほど思ってなさそうw
それと、兄妹がカプとかやめろよ、きめえ
ももゆりに関しては、この先メイン回があるって私信じてる!
しかし今の所、いつきの一番はどう考えても兄貴
兄貴の体が心配要らなくなって兄離れしていく方向だといいのだけど
>>372 次回予告によると兄ちゃんが合宿行くの勧めるみたいだし、お互い兄離れ、妹離れして自立していくんじゃないかね
何より兄ちゃんがいつきにもっと女の子と付き合ってほしいと言っている
つまりさつき兄ちゃんは百合推奨なんだよ
兄ちゃん百合推奨ワラタw
何にせよいつきに期待。個人的に彼女のお陰で晴れて大きなお友達デビューしてしまいそうなわけだしw
プリキュアに興味持つなんて初めてだ。これから毎週家族に隠れてどうやって観ようw
お兄様といい番くんといい、ハトプリには百合推奨キャラ多いなw
初めに絶望先生が出てきた時はどうなることかと思ったもんだw
>>371 つーか、プリキュアじゃないももかとの話より、つぼえりいつとの関係を
良好にする話しかないと思う
人気モデルがふられたままな訳無いだろー
それは俺らの勝手な解釈であって、幼女的にはどうでもいいんだし、
映画では普通にしゃべってんじゃね
とりあえずプリキュア同士が仲良くしてりゃ幼女様は満足でしょ
>>361 ナカーマ
頑ななゆりさんがつぼみと接することで変わる過程とか見てみたい
>>373 いつきは最初から「僕がお兄様を一生守ります」と言ったり、サンシャインになるきっかけも兄を守るためだったり
さつきもさつきで妹を心配したり慰めたりする以外特に何もしてないキャラクターなんだよな
つぼみとえりかがセットなように
いつきとさつきもセットに扱われる描写が多いから
今後もそうなるだろう
いつきとさつきの相互理解が深まることはあっても
二人の人間関係がこれ以上クローズドになることは普通にありえない
ていうかヘテロ推しはさすがに余所でやれとしか
いつゆりじゃない?
陽光と月光で対になるから。
年齢も違いすぎてとても想像つかないな
何よりゆりさんにはダークが居るし
プリキュアは2+1+1で
日常パートはつぼえり、さついつ、ゆり闇桃
正直いつきは百合的パートナーが居ないから今のまま兄とくっついとけばいい
ずっと同じようなレスしてるよな
いい加減しつこいよ
百合萌スレで男女カプが正規です。なんて、無粋にもほどがあるだろう
たとえ本編でそうだったとしても、ここでは百合の話すれば良いんだよ
海より広い心でスルーかNGしましょう
つぼえりいつ+ゆりで3人でゆりさんをきゃっきゃしながらいじってほしい。
「次回はつぼみと合宿…何があってもいいように、勝負下着とゴムは用意しとかなくちゃ…!」
そして大量の輪ゴムを持ってくるえりか
えりかはいつもと違う印象の自分をアピールするためにシュシュも持っていくよ!
>>396 後ろの穴にバイブを?
男はやりたいかもだけど、女はどうだろ
>>397 なるほどw
そうすりゃ多少バイブの滑りも良くなるね
「えりか、こんなに輪ゴムなんかもってきてどうしたんですか?」
「だって、愛し合う二人がゴム無しで一緒の布団に寝たら、妊娠しちゃうってもも姉が言ってたよ!」
憎まれ口ばかり叩いているかりんがもも姉の手によって女の悦びを教えられて
快楽の虜になればいいのに
むしろ、もも姉は気にしてないんだけど、イヤミ言ってるとこをゆりさんに目撃されて、
後で帰り道襲われて調教されるとか。
えりか←つぼみ→いつき
↑
ももか→ゆり←ダーク
↓
かりん
このように整理すると、もも姉のつぼみ以上の総攻女王っぷりと
ゆりさんの意外な総受けっぷりがわかる。
なんとなく名前から想像する相関図
犬猿の仲
陽 ←───→ 闇
↑ .↑
└─→ 月 ←─┘
好き 好き
太陽は月を照らし、月は闇の中で光輝くのさ…
404は間違えたw
なんとなく名前から想像する相関図
犬猿の仲
陽 ←───→ 闇
↑ .↑
└─→ 月 ←─┘
好き 好き
太陽は月を照らし、月は闇の中で光輝くのさ…
>>401-402 むしろあの事件のあと、かりんはもも姉にゴロニャンになってて
「ももかお姉様〜♪」とかベタベタしていると脳内補完している。
そして現場見学にきたゆりさんがそれを見て無性にイラッとくる。
さらにそれを物陰から見てハンカチかんでるダークさんw
よし保存した。サブモニタの壁紙にしよう。
いきなり呼び捨てかこいつらww
つーか、来週どう見ても百合じゃね?
ここにきて伏兵登場か
412 :
あ:2010/08/01(日) 09:01:07 ID:NehYKq5U
エンディングの百合さん抱かれたい
1人ありえねえくらいのモデル体型
いつきと絡まねえかな
いつきと一緒に星空を眺めてる時のつぼみの頬の染め具合はガチすぎた
てかロングヘアーで垂れ目の子、明らかにいつきに惚れてるよなww
伏兵すぎるw
まだ名前すら認識してないや、黒目がちの子
来週楽しみすぎワロタw(百合的な意味で
引き続きいつきにはいろいろと期待だな、アクションも百合も
417 :
あ:2010/08/01(日) 09:19:26 ID:NehYKq5U
文句なしに可愛い!!!!!
ファッション部には無限の可能性を感じる
るみいつとかたまらん
>>416 可愛いのう
つぼみといいなおみといい会長は百合誘発しすぎw
>>407 なにこの胸の高鳴りw綺麗過ぎてやばい
会長はつぼみとえりかの前だと可愛らしくなるな
あとお兄様とポプリもか
これで百合さんにもからかわれたりみたいなのあったら死ねるw
もはやファッション部には百合っ娘しかいません!
なんとけしからん部活だ
ここにきてガチ百合でテコ入れとか神すぎる
月夜につぼみといつきの2ショットの場面で空気を読んだコブラージャさんGJ
えりか的にはBJ
え(怪談で怖くなって一緒のお布団で寝る、という流れを計画していたのにどうしてこうなった)
>>425 コプラージャ 「昨夜はよく眠れたかい?マドモアゼル。
(訳、昨夜はお楽しみでしたね)」
えりか→つぼみ→いつき→←ポプリ
この構図が現実に!
ゆりいつも楽しみ
コブラさんも百合推奨か
>>430 美しい愛の前には性別の壁などとるに足らない問題
コブラの兄貴ならきっとこう考えている筈
>>432 つぼみ乙女すぎる・・・
公式様一生ついていきます
いつサソが公式に見える
この際全員覚えておきたい
黒田るみこ=メガネちゃん
佐久間としこ=茶髪で少しボーイッシュ
沢井なおみ=片思い娘
志久ななみ=タレ目。妹がいる。なみなみ
三人娘は地味に似てる名前だよね
えりかがいつきをいじり倒していたのはつぼみ以外の子とくっつけさせる
ためでしょうね。
ナデナデされた時の緩みっぷりは
「妹をよろしく頼むよ」
「まかされたー♪」(えへへ、どんな事してやろうかな)
って感じにも見えたけど。
「友達になるって素敵なんです!」などと口では言いながら
いつきと友達をはるかに逸脱した関係を結びたい、
というドス黒い欲望に悩むつぼみ
その隙をサソリーナに利用されて…
そんなネタがC78に溢れかえらないのが残念(時間的に)
デザトリアンが子ども番組では言えないような欲望を口にしちゃうかららめえええwww
マリンが一人で戦う時異常に強くなるのは、普段は愛するブロッサムに気を遣って手を抜いてるからかな
映画版では「ここならつぼみに見られないで済む」って感じの糞カッコイイ見せ場期待
>>434 志久ななみ=タレ目で鼻詰まり声
>>438 >映画版では「ここならつぼみに見られないで済む」って感じの糞カッコイイ見せ場期待
何その、元ラビリンス幹部
パンツ先生ヤバイマジヤバイ
今週はいつきの「好きな人はお兄様宣言」さえなければ完璧な百合回だったのに!のに!
そしてつぼみのガチっぷりにえりかの心の花が…
好きじゃなくて憧れって言ってなかったっけ?
似たようなものでしょう
いつきの心はポプリのものだと思ってたのに…
兄やんのことは、あの時の皆の「なぁんだぁ」なリアクションが全て
ここでネガってもいい事なんてないと思うぜ
そうだぞ。
ていうかハトプリは歴代で百合的に恵まれている方だぞ。
今まで主役側が異性や淫獣を好き又は思われていたのに、つぼみにはそんな野郎がいない(絶望にときめいてたが、所詮憧れで本気ではない。)
男とのフラグが全くない。
お兄様に憧れているのは家族愛だから、どう考えても恋愛に結びつかない。
とりあえず来週は「勇気を出して!告白するって素敵な事なんです。」を楽しみにしている。
>>446 もう一生パートナーにして添い遂げる気満々ですね
浜辺ランニングの時に、シプレだけハチマキ巻いて応援してたのが何かツボった
つぼシプ可愛いよつぼシプ
いつきとポプリがラブラブすぎて辛い
明堂院家でのポプリといつきの一日を本編でやってほしい
ポプリが「彼」でもかまわない!本編で確定さえしなければそれでいい!
どもつぼえり王道編(何が王道だったのか笑)の者です。187です。
つぼえり、愛憎劇、ゆり&ももか+かれんも出てきます。あと、オリキャラの男が一人います。
大体40レスくらい使用させてもらいますので、ちょくちょく投下します。
「人の家で何やってんのよ1」
「つぼみ、聞いて聞いて! あたしの創作した服がもも姉の妹役のかりんの衣装になるんだよ!」
朝、教室の席に着いた瞬間、えりかはだいたいそんな感じで言い放ったらしい。
らしいというのも、えりかは同時につぼみの体を盛大に上下へ揺すっていたため、つぼみの耳にはほとんど届いていなかったのだ。
「ぇと、どういうことですか?」
ずり落ちた眼鏡をかけ直し少女は問う。
「だーかーらー私の作った夏ワンピがもも姉の出てるファッション雑誌に載るんだよ!すごいことなんだから!」
言って、吸った空気を全力で吐き出したのか、えりかは肩で息を整えている。その様子に面食らいながら、ややあってつぼみはにっこりと笑った。
「やりましたねえりか!」
すごい、えらいとつぼみはえりかの頭を撫で回し、まるで、自分のことのように喜ぶ。
「や、やだ、ちょっと! お子さま扱いしないでよ」
だが、恥ずかしそうにしつつもえりかは拒もうとはしない。ファッション部部長の馬鹿でかい声は、クラス中にその朗報を響き渡らせるのに十分だったらしい。
としこやるみこ等が、目を輝かせてえりかの周りに集まってくる。
「おお、えりかにもついに運がまわってきたのね」
「えりか様〜、私の服もコーデしてくださいよ〜。てか、作って私にちょうだい」
としこが親指を立て、るみこが甘えた声でえりかの胸を揉み始める。
「どこ触ってんのこら!」
えりかは照れくさそうにしつつも、じと目でばたばたと払いのける。
「もう、素直に褒めたら高いお鼻が折れちゃった時大変よ〜、こうやってさり気なくフォローに回ってる私らのありがたみを感じなさいって」
「そうそう」
「あんたは私欲混じってたでしょ」
「そうそ……うそうそ」
「でも、ホントすごいよね実際。そうだ、どんな服なの? 今の時期なら、夏服?」
なおみが素直に褒めるものだから、えりかは嬉々として頷いた。
「うん! ワンピだよ。ほんとはいつきに着せようと思って密かに縫ってたやつなの。合宿の時に別の着せちゃって余ったんだけど、ももねえにその話してたら、
事務所に持っていけばって言われて、ま、コネも少しあったかもなんだけど。げへへへ」
いつき。つぼみは自分でもよくわからないのにそのワードが心に引っかかるのをなんとなく感じていた。
「おお、全然謙遜できていない上に、笑い方がこの上なくキモイ」
「よだれ出てるわよ」
-----------------------------------------------------------
いつきのクラス。
「っくしゅん……失礼」
(ちくしょう、いつきさん可愛いなあ、もう)
(くしゃみするお姿、絵になるわぁ)
(いちゅき〜! しゅき!)
(今度は寒気が……風邪ひいたかな?)
----------------------------------------------------------
「それにさ、つぼみも支えてくれたしね」
急に話をふられ、聞きに徹していたつぼみは目をぱちくりさせる。えりかは、そんなつぼみの様子がおもしろいのか笑いながら、
「ほらぁ、よく教室で居眠りしてた時あったじゃん? あれさ、製作の真っ最中だったからなんだ。家で徹夜したりさ。あの時、よく庇ってくれてたの、後で他の子に聞いたよ。ありがとね」
「いえいえ」
穏やかな表情でつぼみが謙遜する。えりかは、はにかみながらつぼみに寄り添い、満足そうに笑った。
心温まるものがつぼみを満たし、先ほどの小さなささくれはいつのまにかとれていた。
「じゃあ、雑誌楽しみにしてるね」
「今度、いつきさんにも着せてみてよ」
授業の予鈴が鳴り、みな口々に席へ戻っていく。
「それでさ、今日撮影があるらしくて私も行くことになったの。良かったら、つぼみも一緒に来ない?」
「ええ、いいですよ」
「やった! 早くつぼみに見てもらいたくってさ」
えりかは我慢していたものをやっと解放できて、すっきりした顔だ。それほど自分に伝えたかったのかと、つぼみは幸せな気持ちになった。
えりかのこういった純粋な表現は、つぼみにとっては羨ましいものだった。また、特別、自分に対してそれが強く出されることを驕りではなく理解していた。
(たまにどっきりさせられますが)
「それにさ、いつかつぼみにも……」
「え、何ですか?」
「ううん。やっぱり、なんでもないや!」
「変なえりかです」
その日、えりかはずっと落ち着きなくそわそわしていたため、何度も授業中に注意される羽目になった。そして、つぼみはその度に、フォローに回っていた。
そのせいか、やけに暑い一日となった。
夏服といえば、木々生い茂る水辺。そして、かりんといえば、あの公園しかない。えりかが含みのある物言いをするものだから、もうあそこしかなかった。つぼみは半ば懐かしい気持ちで、設営された撮影セットや器具を見回した。
(まさか、かりんさんの撮影をまたここで見れるとは)
露木かりん。我が強くて、でも頑張りやさんの女の子。自分の精一杯を出せるその気持ちを、砂漠の使途に利用されてデザトリアンになってしまったけれど、あれから会う機会もなく、今に至る。
最終的には心の花を元に戻すことに成功したけれど、その後は本人しだいだ。つぼみはあの時の様子を思い浮かべ、涙ぐましい思いにふけった。
「撮影現場に着いたら、まずは挨拶からっと、それから……」
隣の少女が独り言のようにぶつぶつと復唱している。つぼみは耳を傾けてそれをかじりとってみる。どうやら、少し緊張気味のようだった。つぼみは、肩の力を抜いてはとえりかを案ずる。
「いや、わかってんだけどね。でも、我が子の晴れの舞台ですし……」
言って、自分で照れくさくなったのかえりかは尻すぼみに答えては、俯いて、頭をぽりぽりとかいた。無理ないのかもしれないとつぼみは思った。えりか自身が手がけ生み出した、分身のようなものなのだから。
「よう、ちびっこ! やっと来たか」
「あ、この人は衣装スタッフの智仁さんだよ。しゃっす! 師匠!」
どこから声がしたのか、えりかが、跳ねながら駆けていくのを見て、つぼみも慌てて追いかける。そこには、大勢のスタッフらしき人がいた。その中の一人が、えりかを抱き上げる。
まるで、赤ちゃんに高い高いをしているように見えた。それほど男の人は背が高かった。精悍な顔つきなのだが、それでいてやんちゃそうな印象を与える人だった。
つまり、第一印象でわかったのは、とてもかっこいい人ということで、降ろしてよ! 、と叫ぶえりかが少し嬉しそうにしているのを見て、つぼみはなぜか目をそらしたくなってしまった。
だが、すぐに正面を向く。
「こんにちは、初めまして。花咲つぼみです」
智仁と言う名の男性は、喚くえりかをゆっくり降ろす。それから、首にかけてあるスタッフ証を指さし、
「しゃっす。衣装スタッフ二号の倉田智仁です。いやあ、えりかから話は聞いてたよ! むっちゃ可愛いな。……以後、ともお兄ちゃんと呼んでください!」
だしぬけにそんなことをさらさら言うものだから、つぼみは照れる前に流れに従ってしまう。
「え、あ、ともお兄「ちょっとまてーい!」
つぼみの言葉をぶった切ったのはえりかの姉であり、今日の撮影の主役でもあるももかだった。涼しげな可愛らしい衣装なのだが、その眼光は熱く鋭い。ももかが倉田の肩を掴んだ。
「倉田さーん? うちの妹の可愛い友人に変なこと言わせないでください」
「シット! あとちょっとだったのに」
「でも、私のことはももお姉ちゃんって呼んでくれてかまわなくてよ?」
そりゃずるいよ、と倉田さんが口をすぼめてブーイングする。えりかはそれを見て、お腹を抱えて笑っていた。つぼみはというと、呆気にとられてそれどころではない。
「ちょっと、ももかさん! 急に飛び出したかと思ったら、何やってるんですか!? 」
つぼみが聞き覚えのある声に振り返る。ももかはつぼみの陰に隠れながら、
「まだ時間あるからいいじゃなーい」
子どもっぽく拗ねた口調で申し立てた。
「だからって、走ることないですよね? こけたりして、それで衣装がぱあになったら私なんて言えばいいんですか」
「それでも、なんだかんだで庇ってくれるかりんちゃんって頼りになるわー、うふふ」
「じょ、冗談じゃないです。こんなことで頼りにされても困ります」
つぼみの後ろで、若干、縮こまりながら楽しそうにかりんをからかう、ももか。少女は端整な顔を悔しそうにゆがめた。ちらとかりんがこちらを見やる。つぼみは、半ば硬直する。なんせ、美少女に凝視されたのだから。
まあ、カリスマアイドルが自分を盾にしたくらいからほとんど動けずじまいだったが。
「あれ? あなたどこかでって……ああ! 久しぶりです、えっと何か恥ずかしいところを見せてしまって」
と、一転して悪びれながら行儀よく少女が一礼する。つぼみはぶんぶんと首を振って恐れ多い気持ちになりながら、その言葉を否定した。つぼみはかりんを見る。前と印象が違う。
角が取れたというか、でもしっかりしているというか。うまい表現が見つからない。誰かに袖をひっぱられる。ももかだ。
「可愛くなったでしょ」
耳元でそう呟く。つぼみはあてはまる言葉を見つけ、頷く。その時、かりんの頬が少し赤く染まったのを発見してしまい、つぼみは内心見てはいけないものを見てしまったような気分だった。
「監督も、最近すっごく可愛がってるの。もちろん、私も例外じゃないけどね」
ももかさんがウインクすると、かりんの顔がますます赤くなったような気がした。
「あー君たち、その監督が呼んでんよ」
倉田さんが入りにくそうな顔で、後ろ手で指をさす。かりんは、はたと背筋を正し、ももかの手を掴んだ。
「では、みなさんまた後で!」
「えりか、つぼみちゃんまたねー」
かりんに引きずられるももかは、つぼみに妙な親近感を沸かせるのだった。一陣の嵐が去ったことにより、辺りが静かになる。それも、一瞬ではあったが。
「もう、ししょーが変なこと言うから」
呆れてえりかが言う。続けざまに憎まれ口を叩く。
「彼女に嫌われますよ」
「それは言わないお約束だろー」
倉田さんは罰の悪そうな顔を作る。作っただけで、あまり反省しているようにも思えなかった。二人のやりとりを見て、つぼみは自分がほっとしているのに気がついた。
(はて、なんでしょう、この安堵感は?)
つぼみは、じんわりと浮き出た額の汗をハンカチで拭った。
その後、撮影開始の合図が鳴る前に倉田さんは戻っていった。それから、えりかは現場監督や衣装監督に挨拶し、つぼみに自分の作ったワンピースの製作のくだりを延々と語り、
おまけに撮影後につぼみに着せようと(ももかと共犯となって)、トイレに連れ込もうとしたりで、つぼみは最終的にへろへろになっていた。
つぼみは砕けた心や腰を労わりながら、足もとを頼りなくさせつつ近くのベンチに、よっこいしょと腰掛ける。遠くの方で、えりかと倉田の馬鹿みたいに笑いあう声が聞こえる。
遠くで良かった、あまり聞きたくない。蒸し暑いのに元気な人たちだ。つぼみは暑苦しさに吐き気と頭痛を覚えながら、目を細める。
(……あれ?)
自分は、今、なんと思った? つぼみは、不安そうにこめかみを押さえた。何か思った。しかし、すぐに忘れてしまった方がよいような。一瞬、ほんの一瞬の何か。認めたくないもの。
これは、何かで終らせるべきものだとつぼみの中で警告音がする。意識の中で、浮上と上昇を繰り返す。
「なに、怖い顔してるの?」
その声で、つぼみは顔に仰天と慄きを貼り付けて立ち上がった。余りに勢いよく起立したものだから、軽いベンチが倒れ、盛大に音を響かせた。
先ほどの声の主が小さく悲鳴をあげる。
「驚きすぎじゃないかしら」
涼しそうを通り越して氷のような冷気を放つその人は、眼鏡の奥の瞳を訝しげに光らせた。
「ゆりさん……」
読んでいたらしき分厚い本をぱたんと閉じて、彼女はベンチに手をかける。つぼみは、はたと気付き慌ててゆりを手伝う。つぼみは全く気付かなかったが、どうやら向かいのベンチで読書をしていたらしい。
「もしかして、ここはそういうスポットなのでしょうか?」
恐る恐るつぼみがうかがう。
「読書のってこと? さあ、知らないわね。念のために言っておくけれど、私がここに来たのは、たまたまよ」
何を念押しされたのかよくわからない、つぼみ。しかし、威圧的に言うものだから、つぼみは自分が彼女の邪魔をしてしまっているのだと思った。だが、よくよく考えれば、話しかけてきたのは彼女の方だ。そう、何て声をかけられ……。
つぼみはゆりに指摘された内容を思い出し、後ずさる。
ゆりはそれを一瞥するが、特に気にした風もなく、また、向かいのベンチに座り、本を開ける。
「私は、えりかの付き添いで来たんです。すごいんですよ、えりか。自分で作った服を売り込んで」
「撮影見ましたか? やっぱりプロの方は凄いです。ほんとに次の雑誌が待ちどおしいです」
つぼみはなぜ自分がこんなに喋っているのかわからなかった。延々とつぼみが喋るのを一応聞いていたのか、言い終えるのを待っていたように、間髪いれずゆりが、
「あなた、ちっとも嬉しそうじゃないけど」
「……え?」
「だから、あなた何がそんなに気に食わないの。……ごめんなさい、私の知ることではないわね」
ゆりはやってしまったというのとまだ言い足りないという様子だったが、それ以上は何も言わなかった。その後は、また本を開いて文字を追いかけていた。
つぼみは、ゆりに言われたことをなんとなくわかっていたが、理解したくはなかった。ましてや、何も知らないゆりにいきなり心の内を見透かされたような言動をとられ、内心、気分の良いものではなかった。
だから、その時はごちゃまぜになった気持ちに蓋をして、忘れるようつとめた。
本の似合う女性は知的な感じがして、つぼみは憧れたりするのだが、ゆりは少し勝手が違うらしい。つぼみはびくびくしながらベンチに腰掛け、暫くの間、ぼんやりゆりを眺めていた。と、彼女は本から顔半分を覗かせて、
「撮影の片付け終わったみたいよ」
つぼみは肩越しに振り返る。えりかが、ジャンプしながら手を振っているのが見えた。倉田の姿はない。つぼみは立ち上がる。
「どうも……」
礼を言おうと向き直った時には、ゆりはいなくなっていた。
(……忍者)
「でさ、倉田さんってばひどいんだよ!」
帰り道、えりかは何かにつけて倉田の愚痴を言っていた。愚痴といっても、ほとんどどっちもどっちな内容で、つぼみはえりかを慰める必要性は感じなかった。だから、曖昧に笑ってかわしていた。
「もうそれは聞きましたよ? そろそろ倉田さんが可愛そうになってきました」
つぼみは、思ってもいないことをよくもまあ言えるものだと自分で自分に感心してしまう。倉田さんについては、なぜだろう、もうあまり聞きたくはなかった。
「倉田さんの悪行非道の数々を耳にしてそんなことを言うなんて、もしやつぼみ惚の字ですかい?」
その言葉に寒気がして、瞬間、つぼみは漸く自分が彼を嫌っていることを認めてしまった。冷や汗が思わず出ていた。えりかは言い終えて、にまにまとこちらを見ている。少女はつぼみの様子に気がついてはいない。
「何も言わないのは図星なのかな?」
だから、こんなことを言うのは仕方がない。仕方がない、とつぼみは自分に言い聞かせた、はずだった。
「冗談は止めてください!」
叫んだ声が自分の耳に反芻されない。つぼみは、自分で何を口走ったのかを思い出せなかった。何を言ったのかを理解したのは、隣でびっくりしているえりかに気付いたからだ。
「あ、えっと……つぼみ?」
「私じゃなくてえりかが好きなんじゃないですか?」
「え、やだ、違うよ。倉田さんは好きだけど、そういうんじゃ……」
「嘘です。今日もずっと倉田さんと話てたじゃないですか。良かったじゃないですかお似合いですよ。あ、彼女いるんでしたっけ? 残念でしたね、えりか」
「だから! 倉田さんは……衣装のことで、いつかぁ、ひっ……つぼ……着せ…ふぇっ…っ」
と、えりかの目じりに涙がにじむのを見て、つぼみは言葉を失う。えりかは泣くのを我慢している。ぷるぷると口元が震えていた。こちらを見ないで欲しかったが、どうやらこちらを見る意外に術がなかったようだった。
つぼみは意識の奥で、じりじりと何かが押し寄せてくるのを感じた。それから、ちくりちくりとこめかみが痛み出す。また、えりかに何かをぶつけてしまいそうな気がした。だから、
「ごめんなさい、私、先に帰ります」
もう、踏み止まれなかった。背後で、えりかが自分の名前をを呼んだような気がしたが、つぼみは足早に一人夕闇に紛れていった。
ぐるぐると感情だけが渦巻いていた。家に帰ったつぼみは、夕飯もとらず、ベッドの上でうつ伏せになっていた。泣きはしなかった。えりかを泣かせた自分が泣いて良いはずがなかった。
「つぼみ、どこか具合でもわるいですぅ?」
先ほどから、シプレが声をかけているが少女はぴくりとも動かない。つぼみはシプレに心配をかけてしまっていることを申し訳なく思いながらも、それを行動に移す気力は無かった。
しんどさが、つぼみの五感を朦朧と麻痺させている。シプレは何度かつぼみの頭上を旋回し、やがてあきらめたかのように机に着地した。
つぼみは自分の体が火照っていることに気がついてから、茹だるような熱さを感じ始めていた。が、すぐにつぼみは意識を手放した。
その後、つぼみは息苦しさに目が覚めた。体だけを転がす。真っ暗だ。
(何時でしょうか)
眼鏡が外れている。ぼんやりとした視界は集中力を奪い、脳幹をくらくらとさせる。喉の渇きを覚え、一度起き上がろうとしたが、体は言うことを聞いてくれなかった。
汗も滝のようにながれているような気がした。服も制服のままで気持ち悪い。何より寝苦しい原因は、夕方よりひどくなっていた頭痛のせいだった。
えりかに嫌われた。微弱な電波が流れるように、つぼみは思考の片隅でそう思った。まどろみの中、ゆらゆらと漂っていたのはただ、それだけだった。
(えりか、嫌いにならないでください)
つぼみは、奥歯をかみ締めた。汗とも涙ともつかぬ雫がつぼみの首筋を流れていった。
次の朝、つぼみは熱っぽさを自覚しながらも、お風呂へ入り、もう一着の制服に袖を通して、学校へ向かった。朝も昼もあまり喉を通らず、ただ、義務感ゆえか歩みを止めることはできなかった。
期待はしていた。でも、現実はやはり現実だった。家の外でも学校でもえりかに会わずじまいのまま放課後になった。
薄暗がりの教室で、うつろいだ影。つぼみは二人分のプリントをのろのろと鞄にしまう。隣の席をつぼみはちらりと見た。今日何度目になるのか、朝から誰もいなかったその席は、今もほのかに射し込む西日に照らされて少女の空しさをかき立てている。
つぼみはかばんを閉め、ぼんやりと外を眺めた。掴み所のない薄い雲ばかりが空を這っている。それから、つぼみは誰もいない教室を見回した。
話しかけられたのか、話しかけたのか、どちらもおこなわなかったのか。何もない一日だった気がする。誰と話して誰とバイバイを交わしたのかぽっかりと忘れてしまったみたいだった。たぶん熱のせいだろうとつぼみは適当に理由をつける。そんな自分に嫌気がさした。
私は花と本が好きなただの女の子。可愛い服で着飾ってもやっぱりそれだけだったのです。どんなにえりかが私を変えようともプリキュアになって誰かを救おうとも私は私のままだったのです。弱虫つぼみはお花と本が友達のか弱い女の子。何もかも自分には早すぎる出会いでした。
本当の私は、こんなに弱くて情けないのです。いくら取り繕っても、人よりダメが多いからどんなに頑張っても抜け出せないのです。
えりかの心の花を萎れさせてしまった。えりかに悲しい気持ちをさせてしまった。
(こんなんじゃプリキュア失格です)
これも、熱のせいなんだ、とつぼみは思わずにいられなかった。
えりかは風邪で休みということだった。あの元気印がまさか風邪を引くなんてと担任の教師は半信半疑で連絡を伝えていた。クラスでも小さくどよめきが上がった程だ。
素直で純粋なえりか。心の中のもやもやは考えれば考えるほど、自分をくだらない人間にしていくようで。そんなことよりえりかの心配をしなければいけないはずなのに。それすらうっとおしく感じてしまう自分は本当に最低だった。
つぼみは眼鏡を少しだけずらして視界を遮るものを拭った。
部活生が水の抜けきれないグラウンドを一生懸命整備する音が耳に入る。つぼみは、はっとして顔を上げた。端切れの茜空を確認する。けだるげな夕陽が西の端に沈まんとしていることに気付き、
(プリントを渡しに行かなくちゃ)
慌てて教室を後にした。
つぼみがえりかの家に着いた頃には雨が降りだしていた。
(ついてないです)
濡れた髪と制服をとりあえずハンカチで拭いた。それから、おでこを拭いて眼鏡の雫を拭う。
つぼみは、ためらいがちにインターホンを押した。
<誰、ですか?>
マイクから漏れる抑揚のない声。えりかた゛った。
らしからぬ低い調子につぼみはたじろいだ。だが、つぼみは自らをたきつける。えりかに謝らなければ。
「あ、あのえりか、わたしです」
「つぼみ?」
自分の名前を呼ばれ、つぼみはほっとする。
「あの、今日配られたプリントを持ってきたんです」
<あ、そうなんだ。ありがとね。ちょっと待って>
プツッという電子音がした。何も聞こえてこない。つぼみは、少しの間インターホンを見つめる。と、中からがたがたと音がしたかと思うと、玄関がゆっくりと開かれた。
寝巻のえりかが現れ、ぼさついた髪の毛をてぐしでなおす。
「ごめんね、雨に濡れなかった?」
えりかは微笑んで、手を差し出した。つぼみはプリントを取出しながら、ふと、目隠しされたようなめまいを感じた。おかしいくらいにえりかはいつものえりかだった。
どうやら風邪は嘘のようだが、もしかしたら、カモフラージュに利用したのかもしれない。つぼみは胸中で苦笑する。そこまで、嫌われたのなら、もうしょうがないですよね。
「祭りのお知らせですけど、来週かららしいですよ。わたしまだこの辺りのことよく知らないのでえりか、風邪、よくなったら一緒に行きませんか」
「うん、いいね!」
「あと図書館だよりなんですけど、夏休みに読む本を選ばなきゃならなくて、とてもおもしろそうなのばかりでしたよ。でも感想文は7枚以上なんで。
ちゃんと読まないと、えりかみたいに飛ばして読んだら書けるものも書けませんからね」
「そんな私だって眠気に勝てるんだったら何冊でも読めるよ」
ふんぞり返って引っ繰り返りそうになるえりか。つぼみの手からプリントをあずかり、つぼみに視線を這わした。
「つぼみ」
「えりか」
「雨、ひどくならないうちに帰りなよ。あたしの傘貸そうか」
乙ー。普段ほのぼのしてる二人なだけに気持ちがすれ違うパートは心が痛むな
互いの瞳が交錯した一瞬、つぼみはえりかが自分を早く帰らせようとしているのだと思った。えりかが振り返り再び中へ戻ろうとする。
とっさに、つぼみは背後からえりかの手を掴んだ。えりかが突然のことに驚いて短い悲鳴をもらす。
「ちょっと、やだつぼみったらなに。離してよ。取りにいけないじゃん。つぼみびしょぬれだし早く帰って着替えないと風邪引いちゃうよ」
早口にえりかは言った。つぼみにはえりかが焦っているようにも見えた。やはり、一緒に会話するのも嫌なのだろう。なんせ、昨日の私は誰がどうみても、気持ちの悪い女だった。
実際、焦燥に駆られていたのはつぼみの方だった。えりかはつぼみの腕を押し退けようとして止める。えりかが意外そうな目でつぼみを見ていた。なぜだろうと、つぼみは疑問に思って、納得した。自分が震えていたからだ。
「つぼみ。寒いの? あの、うち入る?」
「私……」
つぼみは、ぼーっとする自分をやっとのことで支えていた。えりかに、伝えなければ。自分にはその義務が責任がある。今のつぼみを支えているのはそれだけだったのかもしれない。
それゆえに、つぼみは自分の自尊心を放棄する覚悟だけを持てば良かった。つぼみは、もう、口を開いて言葉を吐き出すだけでよかった。
えりかはつぼみを見ていた。だが、えりかはつぼみがどこを見ているのかよくわからなかった。つぼみは、明らかに何かを言おうとしている。それに、とても苦しそうだった。えりかが、心配そうにつぼみを見つめる。
「どうしたの……つぼみ?」
「あ……ごめんなさい、私はえりかみたいには強くなれないです」
つぼみは、こんなことを言いたいわけではなかった。それなのに、幼い気持ちだけが先行する。彼女の頭の中はぐちゃぐちゃだったのかもしれない。
「そんなの、謝ることじゃないよ……」
「えりかの傍にいたら、私えりかの強さを奪ってします」
「なんでそんなこと言うの? つぼみ、ねえ、落ち着いてよ」
つぼみはえりかから顔を背け、
「私は、えりかみたいに純粋な気持ちでプリキュアになったんじゃないんです! 私はえりかに見てほしくて、えりかを守りたくて……心の大樹なんて、もうどうでもいいんです……ただ、えりかが」
「……やめて、やめてよ……そんなこと聞きたくない」
「えりかのことが……」
「……それ以上言うな! 私のことを理由にして自分の弱さを隠さないで!」
えりかは、無我夢中でつぼみを突き飛ばす。頭に血が上ってしまったことを自覚しながら、えりかは走り出した感情を止めることはできなかった。
つぼみは、えりかの叫びで大きく震えていた。つぼみの頭の中がほぼ真っ白になったのと、
えりかが、手を振りかざしたのはほぼ同時だった。
「ちょっとー、雨降ってんのに玄関先で何やってるのよ?」
仕事帰りの恰好で、サングラスを外しながら、ももか。その横にゆりを連れていた。
「ももかさん、それに……」
えりかはゆりがこちらを鋭く見ているのに気付いた。見られていたのだろう。えりかが少し冷静になって、
「ゆ…」
「ももかの妹さん? と、そのお友達かしら? 初めまして、月影ゆりよ」
まるで本当に今初めて会ったかのような初々しさを含んでゆりはそう挨拶を述べた。顔を上げる時に、また二人を視線で射抜く。
えりかは背筋をしびれさせながら、つぼみを肘で突付いた。つぼみは自分が何をしているかも曖昧なまま、えりかが言うように応えていた。
「つぼみ、ほら、挨拶」
「え、え? あ、えっと。初めまして、花咲つぼみです」
「お二人は、ここで立ち話を?」
ゆりが、そう訊ねた。
「ええ、まあ」
えりかははっきりしない口調で返答する。
「そういや、えりか、あんた風邪引いてるのに、つぼみちゃんに移っちゃうわよ」
ももかはそう言うものの、えりかのことを気遣っているようにも見えた。だが、先ほどの現場を見てしまっているなら、これは二人を気遣っているともとれる。
「ごめんね、夏風邪は長引くって言うのに、こいつ大人しく寝ないからさー」
「……私、そろそろ帰りますね」
ももかとゆりが何を見て、どう感じようが今のつぼみの知る所ではないし、知りたくもなかった。
つぼみは熱に浮かされているのだと自分に言い聞かせた。だから、これは仕方がないのだと。
「つぼ……」
えりかが何か言う前に、つぼみは降って来た蜘蛛の糸を掴んで、逃げ出していた。
「それじゃあ、私も、これで」
「えー、ゆりも帰っちゃうの?」
「わがまま言わないで」
ゆりが少し笑いながら、ももかを諭す。
「じゃあね」
来海姉妹に見送られながら、ゆりは歩き出した。前を行くつぼみは振り返らない。もう、えりかの顔を見る勇気がなかった。
とは言っても、つぼみの家はえりかのすぐ隣で、すぐに家路に着いてしまう。つぼみは、帰りたくなかった。だから、素通りしようと思って何も言わずにゆりと同じ方向へ歩いた。
「花咲さん」
後ろから声が聞こえたのでつぼみは振り返った。ゆりが何かを指差して止まっている。花咲家の表札だった。
「ここ、あなたの家よ」
その言葉はただ真実だけを述べていた。だから、つぼみには返す言葉がなかった。
「えっと、えーと」
「なぜ誤魔化すの? 私と花咲先生のことは知っているでしょ」
つぼみは罰が悪そうに、
「……はい、私の家です」
ゆりは訝しげにつぼみを見ていた。つぼみは何か良いいい訳はないかと必死に考えたが、無念、何も思い浮かばず、やはりこちらも本当のことを告げた。
「あの……家に帰りたくないんです」
暖かい家族に包まれることで、つぼみは自分の罪悪感が増すことを恐れていた。昨日の夜も、今朝もそうだった。家族の笑顔を見るたびに、自分の過ちを受け入れられなくてただ、怖くて怖くて仕方がなかった。
「そう、なら勝手にしなさい」
返ってきたゆりの言葉はあまりにも冷たかった。つぼみは、喉を締め付けられる感覚に耐える。切るように先を歩き始めたゆりがだんだんと遠ざかるのを見て、目に涙を溜めながら転がるように走りだしていた。
蒸し暑さの中にひんやりとした夜風が舞う。
えりかは、自室の窓を開けてコフレとシプレと涼んでいた。
「てかさ、つぼみは、どうしたのよ?」
えりかは先ほどからぶっきらぼうに頬杖をついて隣の家の真っ暗な部屋を見つめていた。
「今朝、一人にしてくださいって言って……」
「で、あんたはほいほいと一人にしちゃったってわけ? さっき電話したらさ、あたしの家に泊まってるって言ってたらしくて、あたしもう少しでばらしちゃう所だったんだから。
あの時の私の切り返しときたら、もう、ホント惚れ惚れするような演技力よ。我がライバルもびっくりするわね」
えりかはわざと棘のある言い方をする。シプレは縮こまって耳を垂れた。シプレを責めたいわけではなかったのだが、えりかは言いたいことは言って気を紛らわせたかった。
「しっかりしなさいって。プリキュアを導く妖精なんでしょ」
「わかってるですぅ! でも、つぼみは何も話してくれないんですぅ……」
今にも泣きそうなのがわかり、えりかは溜息を吐く。
「泣きたいのはあたしの方だかんね。勝手にキレられて。……でもさ、ほっとくわけにいかないじゃんか。他でもないつぼみのことなんだから……どうにかしないと」
「兎にも角にも、つぼみの居場所は掴んでおかないとね。ゆりさんに聞いてみよっと」
えりかはすっくと立ち上がり、ばたばたとももかの部屋に走っていった。コフレは伏せ目がちにシプレとの間を詰める。重たそうな口を開いて、
「シプレ、つぼみは優しいから、自分で何もかも背負っちゃうんですっ。だから、一人で傷口を広げてしまうんです。僕らにはそれを止める権利はないですっ。でも、それはシプレのせいじゃないですっ。
でもでもだからと言って、引き下がる理由なんかないですっ。だいたい、引き下がれない理由しか思いつきませんですっ。お馬鹿でもヤケクソになっても僕らはあの子たちが大好きですからっ」
「それに……えりかがいる限り、つぼみは大丈夫ですっ! 僕らは、いつものつぼみを待つだけでいいですっ!」
コフレはシプレの肩に小さな手をそっと置いた。シプレは声を漏らさないようにぎゅっと唇を噛んだ。
「もしもし、ももか? 何かしら。 ……花咲さんなら…………ええ、それじゃあ」
ゆりは受話器を置く。玄関に戻って、靴を履き、扉を開けた。
「あなた、いつまでそんな所にいるの」
マンションの隅で、つぼみはうずくまって座っている。ゆりは何も応えないつぼみに若干いらいらしながら、近づいて肩に触れる。
「ちょっと、聞いてるの?」
その瞬間、つぼみの体が大きく傾き、コンクリートの床に突っ伏した。同じ階の住民が見たら、由々しき事態である。ゆりは別段焦りはしないものの、溜息を吐いた。
やかんが沸騰する音で、つぼみは目を覚ました。べっとりとした暑さの中、少女はここが自分の知っている場所ではないことをぼんやりと認識した。病院なのかもしれない。
「あら、お早いお目覚めだったわね」
(おかあさん?)
横から、落ち着いた声。見れば、髪の長い女性だと輪郭でわかる。眼鏡がないのと、熱のせいで何もかもが明確な形を失っていた。
(だれ?)
横たわって口を開いたつぼみは、声が出ないことに驚き、喉を詰まらせ咳き込む。ひゅーひゅーと空気だけが漏れでていく。それにしても、喉や頭が熱い。
「声出ない? ねぎでも巻こうかしら……冗談よ。そんな顔しないで」
(えりか?)
つぼみは起き上がろうと、腹筋に力を入れる。すると、おでこから何かがずり落ちてきた。それに気をとられ、つぼみは肘の関節をかくんと折る。咄嗟に女性はつぼみを支え、横たえさせた。
「無理しないの。これ以上、面倒見切れないんだから。私これからバイトなのよ」
(あついです……)
そう言ってゆっくりと立ち上がる。つぼみは、離れていくのを見て引き止めるために、必死の思いで口を動かす。
「……え? 何? あ・つ・い? ……はあ、しょうがないわね……服あったかしら」
…………。
「朝になったら、迎えにきてもらうから。そのつもりでいなさい」
部屋の電気がかちりと消された。急に、真っ暗になり、つぼみは頭が溶けていく錯覚に陥った。部屋には自分独りしかいない。やかんの沸騰する音はもう、聞こえない。何も聞こえない。不安が押し寄せてくる。
(どこに行くの? 行かないで……待って……えり……か)
(……えりか!)
つぼみは自分の声で、飛び起きた。あたりを見回し、自分が夢を見ていたわけではないことを知る。
(ここどこです?)
カーテンの隙間から溢れ出る光を見て、一日が過ぎてしまっているのがわかった。昨日のことを思い出す。滝に打たれたような衝撃に浸るも、じょじょに記憶はしっかり肉付けされていく。記憶に怯えながらも、つぼみはここを出なければと思った。
(ゆりさんの後を着いて行ってからの記憶がない……じゃあ、ここは、ゆりさんの家?)
(どうしよう。色々とご迷惑をかけてしまいました……)
昨日までの吐き気やら頭痛やらがなくなっていたぶん、つぼみは少し冷静になっているような気がした。布団の周りを見回す。誰かが、たぶんゆりなのだろうが、看病してくれたであろう痕跡がいくつかあった。
けど、ゆりの部屋にしては、ここで生活しているという感じは受けなかった。やかんや水桶意外には何もない殺風景な部屋だったから。
(「とにかく、帰らないと……あれ、制服じゃない?)
つぼみは見知らぬ寝巻きをまとっていた。サイズがだぼついているところを見ると、ゆりさんのかもしれなかった。
(ということは……まさか)
つぼみは恥ずかしくなって顔を真っ赤に染める。なんてことまでやらせてしまったんだろう。
「なんて情けないんでしょうか……ひっく……っ」
声に出して泣きたいけれど、熱に浮かされていた喉は、かすれた音を発する。とつとつと、フラッシュバックしていくみにくい言葉達。どれもこれも、自分が吐き出してしまった、回収も整理もできないくせに、好き勝手に散らばらせた、ひどい言葉達。
つぼみは、自らの腕で自分自身を抱きしめる。結局、守られてばかりだったのだ。一人で、立ち上がることさえできない自分は、いったい何を掴もうとしていたのだろう。
「ふぇ……っ…はっ……ごめんなさい、ごめんなさい。えりか……ふぇっ…嫌いにならないでぇ……っ……んっ」
と、ふすまの向うから物音が聞こえた。つぼみは、泣くのを止めるも、涙は止まらない。もしかしたら、ゆりさんか家族の人を起こしてしまったのだろうか。
つぼみは脱力していた体に力を入れて、もぞもぞと布団の中心部へ潜った。恥ずかしかった。自分は他人の家で大泣きしたのだ。
ふすまが開けられる音。
とてとてと小さな足音がした。荷物か何かがどさりと置かれる。その人は、無言だった。看病に来てくれたのだとしたら、恐らくゆりさんだろうが、布団から出るのは嫌だった。なんせ、今の自分の顔は相当ひどいものだろうから。布団の中でさえ、涙は止まってはくれない。
その人は、長い溜息を吐いた。やはり、ゆりなのだろう、とつぼみは思った。家族の人がこんな態度をとるはずがない。それに、ゆりは今までも何度もお世話かけているのだから。つぼみは枯れかけていた涙がまたどばどば出てくるものだから、布団を強く握り締めた。
瞬間、もぞもぞと布団へ何かが入ってくるのを感じた。
「ひゃあっ!」
つぼみは驚きのあまり、布団からはいでる。急に激しく運動したものだから、つぼみはひゅーひゅーげほげほ言いながら、壁ぎわに張り付いた。咳き込みつつ、布団の膨らみを凝視する。
「ちょ、ちょっとゆりさん? す、すいません起こしちゃいましたか?」
ゆりを怒らせたのかと思い、つぼみは慌てて謝罪した。突如、布団が盛大にめくれ上がった、まるで津波のように。
「違うわよ! 起こしに来たの!」
そこには、えりかがいた。つぼみは、顎が外れるのではと言う位驚いた。
「え、えええええええええ!?」
「ちょ、しー! 静かに! 家族の人が起きちゃうでしょ!」
えりかは四つんばいでつぼみに近づき、口元を片手で抑えながら押し倒す。つぼみは壁際で頭を打ちながら、ずるずるとずり落ちていく。
「えへへ。会いたかったよ」
つぼみに覆いかぶさるえりかは、いつになく可愛らしく微笑む。これは夢ではない。現実はやはり自分を逃がしてはくれないのだと、つぼみは覚悟を決めて目をつむった。しかし、いくら待っても、えりかからは何もしかけてこない。
「あ、あの、えりか……」
さんざん泣き言を言って、困らせて、けれど、つぼみにはえりかの言葉を受け入れる覚悟なんてできていない。でも、今この時意外にチャンスはなかった。潔く殴ってもらおう。つぼみはえりかが気の済むようにしてくれれば良かった。
「ねえ、あたし怒ってるんだ。言いたいこと言って、帰っちゃうんだから」
えりかはつぼみの両手を自らの両手でがっちりと捕まえる。
「バカつぼみ。誰が誰を守るって、たわけたこと言ってんじゃないっつーの!」
「え、りか……」
えりかは手を離なさない。言葉より、殴ってくれた方が気が楽だった。これ以上、何を言おうというのだろうか。けれど、えりかの気が済むなら、たとえこのまま心が壊れようと聞き入れるしかないのだ。
「つぼみがいないとあたし……くっ」
どうして、えりかは、泣いているのだろうか。つぼみは、えりかの変化に戸惑っていた。怒って蔑んで、それでもうオシマイにしてほしいのに。
つぼみの頬に冷たい雫が落ちたのと、えりかがつぼみのおでこに自分のおでこをやや本気で打ち付けたのは同時だった。きゅー、とつぼみから小動物のようなうめき声が聞こえる。
「いっ……」
「つぼみがそんなに私の傍から離れたいって言うなら、止めないよ?」
「…………」
「けどね、あたしがプリキュアになったのはみんなを守りたいから。誰かに守ってもらうためじゃない。つぼみだってみんなの中の一人だよ。……だから、傍にいないと困る……」
えりかは優しいから、きっとこんな風に傍にいてくれようとするのだ。けれど、つぼみは自分にもそれができる自信はなかった。
「でも、私、もうそんな資格は……きっとシプレだって、心の大樹だって呆れてます……」
「なんで……じゃあ、私を守るって言うのも嘘にする気なの?」
「それは! でも、そんなのは……今さら」
「……私がみんなを守るから、だから、つぼみはあたしを、あたしを守ってよ。あたしつぼみに守ってほしいんだよ……それとも、つぼみは私のこともう嫌いになっちゃった?」
「……そんな言い方、ずるい、えりか……」
えりかの言葉に、つぼみはまた涙を零す。そして、震える声で叫んだ。
「期待させないでください! ……えりかが、そんなこと言うから…私……」
「……つぼみが一番ずるいよ。
あたしの気持ち、一度も聞こうとしないで、すぐあきらめちゃうんだもん」
「どういうことですか……?」
つぼみがまた、おでこを打ち付けてきた。
「……いたぁ!」
「……このバカ!……ねえ、一つだけ教えといてあげる、私の夢はね……なんだからね」
つぼみの耳元でえりかがぼそりと言う。つぼみはびくりとして、それからえりかを見た。
「……えっと、それって……?」
「言わせないでよ……」
えりかはもう、言葉にするのも疲れたのか、絡めあった指に力を入れる。体力のないつぼみは、拒むことができるはずもなく、ゆっくりと近づいてくるえりかの真っ赤な顔を、なすがままに受け入れた。
「そうそう……あたし……嫉妬に燃えるつぼみ嫌いじゃないから……」
えりかは顔を離しながらそう呟いて、笑ったのだった。
(人の家でナニしてるのかしら)
ふすまの隙間からゆりさんが覗いていたとかいないとか。
おわり
are?40レスとかじゃなかった。勘違いでした。ごめん。
補足しておくと、えりかが智仁を師匠と呼んでいたのは、つぼみに着せる服を作るために指導してくれていたからです。
あと何かあれば、妄想で補完するもよし聞くもよしです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
469 :
468:2010/08/04(水) 17:07:08 ID:tdUSObl8
言うのも恥ずかしいけど、「人の家で何やっんてのよ」ってどうやって誤字ったのだろうか。今気付いたから直せないw
470 :
名無しさん@秘密の花園:2010/08/05(木) 19:58:00 ID:SgamdSlJ
次回休みだ・・・
あんな可愛い子が百合告白なのに・・・
いっそデザトリアンになりたいお
普通に番組表に載ってるぞーと思ったが
関西は中止なのか しかも、次々回は一周遅れとはシンドイな
高校球児には悪いが雨乞いだ
前は2週遅れになったりもしたから1週で済む分にはまだマシだけどな
それよりも遅れた分が高校野球終わった後の平日にこっそりやってるから見落としそうでいつも恐い。
つか自分とこの都道府県以外の試合中継とか誰得
えりかさんの中の人の発言(敢えてソースは伏せます)より抜粋
つぼみさんの中の人に対して:
「 好き”って気持ちが胸にギュンギュンきますね! 」
「 可愛くてかっこいい! 」
「 笑顔が忘れられません。 」
→この辺はまだ大人しいほう…
つぼみさんに対して:
「 惚れ直したよつぼみ!! 」
→まったくの直球勝負であります。
※論旨の確認なんだけど、
『惚れ直した』という為には
『元から惚れている』のが前提。
これが抜粋マジックか…
>>471 雨降ってもパンチ佐藤の食べ歩き番組を代わりに放送する、
雨の中試合決行→でも暫くして試合休止→でもライダーもプリキュアも休止なのに変わりは無い→高校球児にとっても誰得
なんて前例がこれまでにあったからなぁ…
もも姉が黙ってません
>>477 何絡んで来てんの?
興味無い話題はスルーしろよw
・ ・ ・ ・(´・ω・`)
>>476 うはは〜可愛いよ、ゆりちゃん。
ゆりいつwktkだね!!
>>482 それよりさ…
このまえから思ってたけど、なんかももゆりとか
好きな人ってどうして、ゆりが他のキャラと
仲良くするのが気に食わない人が多いのかな?
いちゃもんつけてる人ばかりじゃない
少し自重してほしいわ
478じゃないけど、気になってたよ
いいじゃん
ゆりが、つぼえりいつとキャッキャウフフしたってw
今まで一人でプリキュアしてきたんだから…
以前はキャラスレにまで出張して、キャラを変態化
させるコピペ貼ったりしてて…
痛かったわ…
ま、たまにももかがどうのこうのこれでもかぐらい
話題出してるのも、このスレの中にいそうだけどねw
考えすぎさ
477は対立を煽ってるようなものでも、他カプを否定するようなものでも無い。と思うぞ
確かに話の流れが変わるレスかもしれないが。悪意のあるものでも無いんだし
じゃれてるようなもんだよスルーすれ
ぶっちゃけ、放送日なんだし細かいことは良いッスよ
えりかがつぼみにじゃれついたらいきなりつぼみの堪忍袋が切れるみたいな流れだったな。
生徒会長とロングヘアーの子カップルっぽすぎたww
いやぁ、百合ん百合んで参った
朝っぱらから百合すぎて幸せ指数が
つぼみが「始めは淡い〜」のときなおなおが黙ってたのは
「今現役で恋してるわ!!」ってことですよねー
あの流れで着替え手伝いとか、完全にえっちぃ展開になるでしょう
ただ、いつきの次回予告の台詞で減点。王子はおめーだろ、とw
あと絶望先生はやっぱあれなんだな(つぼみのフラグ対象にはならない)
予告といえば髪下ろしたサソリーナさんがかっこよすぎて惚れた
たぶん来週もいつきに突っかかっていくんだぜ、あのルックスで!!
>>489 そのツッコミ街のネタ(スタッフの)って感じで個人的には無傷
絶望先生がおじいちゃんってことは
つぼみは人間と妖精のクォーターなのか?
つぼみ「私、人間じゃないんです。妖精の血が混じってるんです」
えりか「つぼみはつぼみ、人間とか妖精とか関係ないよ!」
もしつぼみがクォーターだったらこんな展開期待。
いつきにとっての王子様は兄様かもしれんが
ポプリとなおみとつぼみにとっての王子様はいつき様ですよ
いつきは誘い受け
マックのハッピーセット買ってきたぜ
何でブロッサムとマリン恋人繋ぎしてんの
ヤバいんだけど
ゆりはネコになることが多い気がするけど
いつきは完全にタチだな百合的に
いつきは王子様だけど
お姫様達から一方的に思いを寄せられることが多いじゃないか
ポプリから熱烈告白されたり
あとつぼえりに無理矢理脱がされるシーンも
だから本質はネコだな
今月のハートキャッチボイスのつぼえりも可愛いね
えりかはクレープもシュークリームも両方まるまる一個食べる気まんまんで、
つぼみはえりかと仲良く半分コするものだと思い込んでたみたいだったけどw
きっと、あの後、
「もう食べられません〜」
「じゃあ、あたしが食べてあげるよ。イヒヒ」
で、つぼみまでも美味しく頂くえりか様な光景が浮かんだ
ごちそうさまでした
王子様ネタワラタw
いつき、他でもない君が誰より王子様じゃないかとw
サソリーナさんとの絡みに期待
いつきの王子様はゆりさんだと期待している。
あそこで「着替え手伝ってあげる」て、邪推するなと言うほうが無理だ。w
花火に遅れて出てくる二人は「事後」か!
何気に女子を喰い慣れてるだろ会長。
>>504 ふいたwww
いいぞ、もっとやれ(特にアニメで)
>>484 悪意があろうが無かろうが、いちいち
つっこんでくるのはやめてほしい
スルーしててほしいわ
最初の、花で散歩を釣るえりかを見て
えりかもつぼみの扱いが上手くなったなぁと思った
あと
>>506他は、まず排他的なのは自分の方だということに気付こう、な
>>504 1枚目、マリンの開脚ぶりにふいたw
2枚目はおっぱい揉み揉まれながら、ふたりがこっち見てくるのがなんとも言えないねw
にしても、ブロッサムの脚は非常にエロいね
>>508 506じゃないが、506の言い分は排他的とは違うとオモ
>>510 >>484に噛みついている時点で同じことさ
自分だったら、
>>477が気に入らなければ
「かりんさんが身を挺して黙らせました」
てレスして済ますけどな
>>511 人それぞれ感じ方違うからねえ
自分は、噛み付いてるようには見えなかったけども
マジレスすると、ももゆり厨、ゆりヲタうんぬんの前に人間性なんだと思う
嫌味や萌えネタも嫌ならスルーしましょうよ
504くらいライトにネタ振れるくらい大人になってください
>>468 いまさらですが、乙です。次も楽しみにしてます!
百合王子の称号がいつきにはピッタリだなw
でもゆりさんとか年上相手にネコっぽくなるいつきも見てみたいぜ
>>515 マリンぇwww何この策士w
これミュージカルショーのDVD買うわ
>>516 ホントブロマリ恋人だなぁ
>>516 版権物によくある、オリジナルとは違う絵柄。だからこそ、
これは描いた人が「わかってる」としか言いようがない。
左上のI'm lovin' it がハマリすぎw
いつきは見た目は男の子だけど実は誰よりも女の子らしい乙女なんです^^
って超ありがちな総受けキャラ扱いされてなくて本当によかった
しかし黄金マント似合いすぎわろた
えりか→つぼみ→いつき⇔ポプリの関係が好きだなぁ
なおみ→いつきのガチ百合っぷりもたまらんが
いつきが誰よりも女の子らしい乙女なのは確かだと思うが
男装少女の凛々しさが保たれてるからその分嫌味無くさっぱりしてるんだと思う
ウテナもそんな感じだった
どうしよう、昨日のいつなおに萌えすぎて困る。
もっとこのふたりが見たいが、しばらくなおみの出番ないか。
プリキュアは百合の宝庫だが、あんなガチ百合ははじめましてだ。
いつきが逃げ出したなおみを追って行った後、えりかは「道はわかるよね」と
つぼみ以外の面子を先に帰らせ、彼女たちが戻ってくるのを待つことにした。
池のほとりに腰をおろしておしゃべりするうち、えりかがぼやいた。
「なおみにもう少し度胸があればなー」
「えりか……最近、いつきとファッション部のみんなを仲良くさせることに熱心
ですよね。それ自体はいいことですけど、あれはいくらなんでも強引すぎます」
「だからさっき謝ったじゃん」
たしなめられたえりかはふて腐れたように視線をそらす。つぼみはそんな彼女に、
一転して優しく問い掛けた。
「何か理由があるなら、教えてくれませんか?」
「……なおみと話してるの聞こえちゃってさ、いつきに淡い恋心をとかナントカ」
「そんなこともあったな、ってだけですよ」
苦笑したつぼみは、えりかに背を向けると言葉を続ける。
「それに女の子だとわかった時はすごくショックを受けたけど、心の底ではちょっと
嬉しかったんです」
「どゆこと?」
「あの頃、私は別の女の子を好きになって、だけど女の子どうしの恋なんていけない
ことじゃないかって悩んでました。それで男の子を好きになろうとしたんだけど、
そのいつきも女の子で……おかげで振っ切れたんです。人が人を好きになるのに
性別なんか関係ない。だから私は、その別の女の子に恋していてもいいんだって」
「つ、つぼみ、別の女の子って……」
「言わなきゃわかりませんか?」
振り返ったつぼみは、えりかが思わず息を呑んだほどの極上の笑顔を浮かべていた。
えりかはおそるおそるその背中に手を回し、彼女を抱き寄せる。つぼみは頬を染めて、
何かを待ち受けるように眼を閉じる。二人の唇が次第に近付いていく……
「大変です〜!デザトリアンが出たです〜!」
「サンシャインが一人で戦ってるです〜!」
反射的に飛び離れたつぼみとえりかの胸元にシプレとコフレが飛び込んできた。
名残惜しそうに顔を見合わせる二人だが、すぐに気持ちを切り替えて立ち上がる。
「行きましょう!」
「がってんだ!」
「「プリキュア・オープン・マイ・ハート!!」」
画面外で行われた二人の変身はいつもより互いの体に触れ合う時間が長かったそうな
生徒会長を前にすると言葉がうまく出なくなるんですか・・・。
そしてイチゴの花の花言葉は 尊敬と 愛 ですか・・。
完全に・・・恋ですね・・・
花言葉に愛なんだから何が友情やねんって感じだなw
>>520 それには同意
いつきが誰よりも女の子らしい乙女なのは確かとか願望で語る奴はハトプリに限らず声がでかいからな
「えりか…」
「ん?どうしたの、つぼみ?」
「い、いっしょに寝ちゃ…ダメですか?」
「え?あー、さてはさっきの怪談で、怖くなっちゃったんでしょー?」
「うう…」
「もーう、中学生だっていうのにつぼみはお子様だなぁ」
「ひ、ひどいです。だってえりかが、あんなに怖い話するから…」
「フフ、冗談だよ。おいで、つぼみ」
「はい…あ、えりかの匂い…」
「本当はね、怖がるつぼみも、可愛いと思ってたんだ」
「もう、からかわないで下さい」
「からかってなんかいないよ…つぼみ」
「あ、えりか…えりかの瞳に、私が映って…。わ、私その、えりかなら…」
「つぼみ…」
「ああっ、えりか、優しくして下さい…!」
えりか「――ていうあたしの完璧な計画が…」
るみこ「えりかうるさい、寝れ」
こんなにモブッ子が光っとるのは久方ぶりだ。他のモブッ子にも期待していいのだろうか。百合的な意味で
それはさておき、生徒会とファッション部でいつきをとりあうシチュとかも期待してみる
>>522 恥じらういつきさんマジ乙女
つぼえりはいわゆる肉食女子だけど、いつきは草食女子だね
前に出過ぎず弁えてるあたりが特に
俺は、つぼみも草食女子だと思うが…
>>535 つぼみは草食だとおもうちょっと熱血はいってるけども。
つぼみは草食の割にがっつき過ぎなような…
「障害があるほど恋は燃え上がるのです!!」と
結構恋にガッツリとしたところはあるんだよねつぼみんは
隠れ肉食女子って感じだと思う
>>539 女の子同士、というのも障害のうちですか!?
そういえばえりかって植物の名前だよね……
つぼみは草食といっても、大食いベジタリアンみたいな多分そういうニュアンス
648 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] :2010/08/11(水) 07:06:40 ID:sMcHEWRw0
ハイタッチが出来ないマリンがいじられてる姿を想像してみて
きっと新EDが好きになるから
651 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] :2010/08/11(水) 07:13:18 ID:pW8r2V8f0
>>648 ムーンライト「ほらほら、もっと頑張ってジャンプしないと届かないわよ」
マリン「ムーンライトのいじわる〜」(ピョンピョン)
なにこれ萌える
>>543 ぎゃあ!何その超萌ゆるやりとり。凸凹コンビもいいね!
>>543 そのマリン可愛いよなwピョンピョンとかさwww
あの身長差には萌えないわけにはいかない。
ED最初の微笑んで頷き合うシーンとか最高。
つぼえりがメインディッシュなら、いつつぼとゆりえりには、おやつ的な美味しさがある。
なおみやつぼみは女の子だと分かっていてもいつき相手に頬を染めてるね
25、26話はつぼいつ、なおいつ回でお腹いっぱい
しかしそろそろつぼえり回が欲しいね
マリン影薄すぎだし
えりかといつきってあんまり絡まないね
>>548 そうかな?
合宿編は結構絡み多かったと思うよ
つぼみといつきがねっとり絡み合ってたからな、反動か。
合宿編の一話目を見たときはいつき→えりかフラグ立ちかねないと思った
頭の冷静な部分はその可能性を否定してるけど、それでもまだ期待が消しされないw
552 :
名無しさん@秘密の花園:2010/08/12(木) 00:28:21 ID:U2PxySYv
えりかはまだ性に疎そうだからな
いかにもノンケっぽいし
なおみはどう考えてもビアンさんだなあ
つーかいつきってば
なおみデザ告白に戸惑いながらも「友達だ!」と受け入れる
↓
王子様のようになおみの目覚めを待ち
浴衣の着替えで裸のふれあい
手もつないじゃう
↓
次回予告でしっかりノンケアピール
あまりにも鬼畜だわw
でも健康的なノンケだからこそ憧れてしまうもんね
いつきは天然のたらしです。
554 :
名無しさん@秘密の花園:2010/08/12(木) 00:33:07 ID:U2PxySYv
いつきが落としてきた女達
入学当初のえりか
現在進行形
つぼみ、なおみ
フラグ?
サソリーナ
他にもうさぴょんをプレゼントした一年女子ズとか
もう明堂院学園中の生徒がいつきに憧れやら恋慕やらを抱いてるんだろうな
なのに本人は兄以外眼中に無いという…
なおみやつぼみからの恋慕的感情には気付いてないみたいだし
いつきは罪作りな女だな…
モテモテなのに無自覚ってのが一番ひどいよな
まあいちゅきはポプリに夢中なんだがな
あんなに可愛いポプリが男の子ってのがもったいない
でも「いちゅきしゅきー!」に禿萌えした
559 :
名無しさん@秘密の花園:2010/08/13(金) 11:30:35 ID:cg0VVzPH
だからポプリはまだどっちかわかんないんだって
自分にとっては薫みのとかれミルと同じ異種族と中学生×幼女のカップリングだ、いつポプは。
ネタバレによるといつポプ話あるみたいだから楽しみ。
>>558 >>559 ココロポットではシプレと同じなんだよね、ポプリ。
3匹にタンポポスカートを与えたらコフレだけ嫌がるんだよね。
シプレ、ポプリは嫌がらない。
ロングスカートをコフレ、ポプリに与えたらやっぱりコフレ嫌がり、ポプリ嫌がらず。
バンダイとしてはポプリはシプレと同じ(女の子?)扱いなのかな。
wikiではシプコフの妹分って書いてあったな
「女の子は深く深く、底なし沼に落ち込んでいたの。
その心の隙間を狙ってあらわれた悪魔は、女の子を怪物に変えてしまった。
怪物は本能のままに暴れまわって、いけないってわかってるのに、自分じゃどうすることもできなくて――
するとそこに今度は正義のヒーローが颯爽と……ってわけでもないけど、まああらわれたの。
へっぽこで、危なっかしくて、ハラハラして。カッコイイってわけでもないし。かわいいけど。
けど、自分のことで怒ってくれる、懸命に戦ってくれるその人が、女の子にはとてもとても嬉しくって。
戦いは終わり、怪物は元の女の子に戻った。
でも女の子はたったひとつ、それまでとは大きく変わってしまっていた。
女の子はそのヒーローのことが好きになっていたの。
他の誰よりも。それはおかしなことかもしれないけど、恋に落ちるのは必然だった。
理屈なんかじゃなくて、もうどうしようもなくなってた。
やさしくまっすぐなその人のことが、女の子の中でどんどんどんどん大きくなっていって。
やがて女の子はその人と親友になり、かけがえのないパートナーになり、でもそれだけじゃ足りなかった。
そいつってば、他に好きな人がいるとか言うしさ。
ヒミツだけど、実はすっごく怒ってるんだよ。どうせわかってないだろうけど。
今だってそう。
その女の子というのが、今つぼみの目の前にいる――
このあたしだっ!!!!」
「………………」
う……完全にスベった。なんかつぼみ黙っちゃったし。
そもそも怖い話しよって言っといて、なんか全然違う話しちゃったあたしが悪いんだけど。
ただ驚かせたかっただけなのに、こんななら話すんじゃなかった。
あたしってばなんだか軽く涙目。
なんかそれって今まで話してたことマジっぽいじゃん。マジだけどさ。
「あー、ウソウソ。ゴメンね、ヘンな話して」
「ウソ……なんですか?」
そうしたいのはあたしの方なのに、なぜだかつぼみは困った顔をする。
なんかあたしが悪いみたいじゃんそれ。
「……ゴメン。やっぱホント」
観念して白状。あたしがつぼみを好きなことも、いつきにちょっと嫉妬してることも。
別にいつきのことだって、キライってわけじゃない。
ただ、あたしとつぼみのふたり(コフレやシプレも一応いるけど)でやってきたことが、
いつきが入って3人になったら変わってしまう、それが怖い――
すごいヤな子だ、あたし。
「わたし、嬉しいです。えりかがそんなふうにわたしのこと思っててくれて」
「そう……」
あたしばっかりつぼみを好きで、それって不公平だよって思う。
つぼみもあたしを好きでいてくれたら、それ以上にしあわせなんて探せっこないのに。
「えりか。わたしもえりかのこと好きです」
「…………えっ!?」
今、なんて……?
「わたしもえりかが好きだって言ってるんです。相思相愛です」
「なっ! なに言い出すのよ!」
意味わかんない。そんなはずないのに。
なのになにこの不意討ち。思考回路はショート寸前。
「えりか、顔真っ赤です」
「つぼみだって」
このむずがゆくなる気恥さはなに?
1人てうだうだ悩んで落ちこんで、それって全部あたしの空回りだったんじゃん。
あーもう。今まで溜めこんでた文句や不満、ぜんぶ聞かせてやるんだから。
そう思って口を開こうとしたのに――
それを塞ぐように、あたしの唇に柔らかいものが触れた。
へへ、まいったね。もうなにも言えなくなっちゃったじゃんか。
以上です。
夏でお盆で13日の金曜日といえば怖い話だよねとか思って書いてたら、
全然あらぬ方に話が転びました。すいません。読んでくれた人に感謝!
いいね!GJ!
GJ ! 乙です。 次も楽しみにしてます。
本スレだとポプリは男の子だと言われてるけど
結局どっちなんだろ
ポプリは女の子だと信じてる。というか確信してる
さて、今日も楽しみだ
オルゴールGJ。
良い話良い話
百合にとってはどうでもいい話。というわけで
先週との落差と久しぶりのヘテロ臭い流れに、俺の心の花が
なんというヘテロ回…
いやあいつみてもマリンとブロッサムの仲良しゆりゆり変身シーンは素敵ですね
そしてそろそろサンシャインも仲間に加えてほしいものです
とりあえず今週はアレだったし来週のえりかメイン話に期待しよう…
剣道少年の中の人がトゥルーデお姉ちゃんだったのがおかしくて仕方なかった俺
まぁ、次に合うときはつぼみの腕にiPS細胞の産物が抱かれているかもしれんが、強く生きろ少年
>>572-573 おまいらはまだまだ修行が足りませんよ。
オレなんか剣道小僧の一方的な恋心に一人気付くえりかの態度に
「ああ自分のつぼみに対する思いと重なって見えたから察することができたんだな」と
ニヤニヤしまくりで我ながらキモいことこの上なかったですよ。
「つぼみって惚れっぽい割に自分に向けられる好意には鈍感だよね〜。
あたしなんかホントに苦労してるよ〜」とか思いながらも、
つぼみが相手なので決してお得意の強引なアシストには出ず、
むしろラベンダー畑で告白っぽいムードが漂った時にもあえて席を外さずに
密かな妨害策に出たえりか様であった。
しかしつぼみもいつきもあれだけ恋話には興味津々なのにあんなに鈍いなんて、この二人にアタックする子は大変だな
マリンなんてあなたが好き!あなたが良いの!なんて直球ストレートな告白をしてるってのに
次の週では寝込みを襲っているってのに、更に次の週では絶体絶命の危機を身を挺して守っているってのに
次の週ではふらふらと別の子に初恋だなんて
マジで頑張れえりか
どうも、「人の家で何やってんのよ」の者です
ギャグ、えりつぼ+つぼ→ゆり。2、3レス頂きます。暇つぶしにどうぞ
暑さもピークに達し、猛暑が定住するのかと思うほどむこう一週間の気温は高かった。あたしの脳は今にもとろけんばかりで、すでに、隣の相棒は萎れた花のように床に這いつくばっている。デザトリアンが来ない事を祈りたいよ。
だからなのかもしれない。あたしの部屋の机をはさんで、向かい側にいる親友がこんなことを言ったのは。
「ねえ、えりか」
「ナニー?」
「ゆりさんともっと親密に密着できるような関係になりたいです」
いや、やっぱり全然まったく一涅槃寂静ぐらい関係する要素が見当たんないや。きっと、暑さで壊れたんだと思う。
「……あー、またなんで?」
あたしはできるだけ興味のある素振りを装って親友―つぼみの方を見る。
「理由なんてないですけど……しいて言えば……汗だくのゆりさんと一緒に延々とお花のお話しがしたいからでしょうか。25時間くらい」
耳の神経が音を伝達する時に仕事を放棄したようだ。何を言っているのか皆目見当もつかないので、あたしはスルーしようと決めた。
「あ……無視しないでくださいよ」
寂しそうな顔をしてこちらに近づいてくる。近いよ、暑いよ、苦しいよ。圧し掛かって来るつぼみを押し退ける。
「えりかはもっとゆりさんと仲良くなりたいと思わないんですか?」
「そりゃ、もっと心の底から笑いあえるような仲になれればとは思うけど……」
「ほらぁ、えりかもゆりさんのこと求めてるじゃないですか!」
とりあえず、嬉しそうな顔を止めれ。けど、つぼみの言っていることはまあ間違いではない。
「言い方は納得できないけど、そうだね……」
「いつきにも紹介したいですし。けど、友好的に接してくれるかわかりません。私たちが今のうちに彼女の身体と打ち解けあって、ついでに心も一緒に
溶け合えたら最高です、それに、これから先のことを考えるとゆりさんの力がいつかきっと必要になる時がくるはずです」
終わり良ければ全てよしとはいかず、あたしは歪みきったつぼみの頬をひっぱってやった。
「い、いひゃい!」
「慎みのない口は成敗する」
つぼみは本気で痛いのか涙を流しながら、
「協力してくれますよね?」
断る理由も、協力する理由もどちらも一大勢力なのだけど、長い夏休みだ。
「まあ……」
つまり、あたし達は暇でしょうがなかった。
「では、まず、えりか!」
「なに?」
「脱いでください!」
あたしはとっさに近くにあったピンクの妖精でつぼみを殴っていた。
「脈絡なく何を言い出してるの」
「練習ですよ」
「なんの?」
「対ゆりさんに向けてプロレスの練習です」
あたしはとっさに近くにあった水色の妖精でつぼみを殴っていた。
「とりあえずさ、ゆりさんと会わないことには埒が空かないね」
渾身の一撃をお見舞いしたつもりだったのだけど、つぼみは倒れ伏した所から上半身だけ起き上がり、目を爛々と輝かせる。
「手紙を書きましょうよ!」
「ええーと、また古風な」
「書き出しはこうです……ハァっハァっ、拝啓、たわわに実る果実を夜風がくすぐり、夏風邪など召していないでしょうか」
「却下」
「え?」
「不思議そうな顔をするな」
つぼみの鼻を軽くつまんでやる。ふがふがと口で息をするつぼみ。ちょっとだけ可愛い。言ってはやらないけど。
「そんな、個性の強い出だしでどうするよ」
「じゃあ、こんなのは……フゥ、前略、ゆりさんあなたと合体したい」
「何を略したらそうなるのよ……」
妖精達の体力が尽きてしまったので、とりあえずティッシュの箱で殴っておいた。
と、階下からつぼみのお母さんの声。
「カキ氷作ったけど二人ともいるー?」
「「いりまーす!」」
「じゃあ、続きは氷食べてからですね」
「続くの?」
あたしたちはぱたぱたと階段を降りていった。
続きません。読んでくださってありがとうございます
>>582 乙でした
イケイケつぼみww
そういえば同じ花好きという事で、ゆりとつぼみは気が合いそうですな
アグレッシブに変態なつぼみとツッコミ役のえりかってなんか新鮮だwww
いやしかしイザというときにはつぼみの方が突っ走ってえりかが引いてる気がする。
ふたご神版はもちろん、実はアニメのほうでも割と……
変身するときも、腕組んでぐるぐる回るところはつぼみの方がリードしているし。
つまりつぼみは初体験までは全力で誘い受けておいて
その後リバで攻めに回るタイプなのではないかと思うのである。
その解釈ツボすぎるwww
沢井なおみ応援用のSSを投下させてもらいます
なお×いつ@
ぽっかりと、空白の席。
昨日に続いて今日もだった。
ファッション部の他の部員は皆そろっているのに、たった一人だけ、ぽつんと。
その人は、生徒会や道場の稽古などで色々と忙しく、部活に顔を出せない日も多い。
(せっかくファッション部に入ったのに、いつきさん……)
さみしいな、と思った瞬間、沢井なおみの心は決まった。
ファッション部の楽しさを少しでも共有してもらえるような、そんな贈り物をする事を。
少女は一心に打ち込み続けた。その時点での自分の全てをぶつけた。
何の打算もなく、ただ同じファッション部に属している明堂院いつきのために。
色は、まぶしい太陽の黄色。
フェミニンなイメージを強調したワンピース。
要所要所に黒いフリルをあしらって、ゴスロリっぽいカンジも取り込んでみる。
「出来た!」
なおみの顔が輝く。苦労も疲れも吹っ飛んでしまった。
その日は、沢井なおみにとって最良の祝祭日だった。
そして、
翌日は、打って変わって憂鬱な……気の重い日となった。
陽は燦々と照っているのに、少女の心は晴れ間の覗かない梅雨空のよう。
目的地である明堂院家の、古風な作りの門を前にして、なおみの足は止まってしまった。
デパートの紙袋の中身に視線を落とし、心細げに溜め息をつく。急に自信がなくなってきた。
門は大きく開かれているが、とてもその先には進めそうにない。
「……いつきのお友達かい?」
物柔らかな声音に、ハッと顔を上げる。
門の内側から、日傘を差した中性的な青年がにっこりと微笑みかけてきた。
優しげな顔立ちに、いつきの面影があった。なおみの頬が微かに紅潮する。
「うちの前に、ずっと立っていたからね」
それで気付いた彼が応対に出てきたらしい。なおみの顔が、数秒前とは違う理由で赤くなる。
「……すみません」
「中に入って待つといいよ。いつきの稽古も、もうすぐ終わるから」
彼に先導されるかたちで広々とした庭を横切り、部屋に通される。
茶菓子も出してもらったが、緊張して手をつけるどころではない。
(も、もしかして、この部屋……いつきさんの……)
カチコチに固まったなおみが、きっちりと正座して待つ。
なお×いつA
「待たせたね。来てくれた友達って、なおみさんだったんだ」
しばらく経ってから現れた明堂院いつきは、今、稽古が終わった所なのか、
凛々しい胴着姿のままだった。なおみは挨拶も忘れて、その姿にポ〜っと魅入ってしまう。
「どうしたの、なおみさん?」
いつきが優しく……ちょっと不思議そうに尋ねる。
魔法が解けたみたいに、あわただしくなおみが首を横に振った。
「な、なんでもありませんっ」
ちらり、と視線を身体の脇に向けた。正座している自分の隣にデパートの紙袋が置いてある。
まぶしい太陽の色が覗いていた。
「あの…」
言葉はそこで途切れた。いつきが、座っているなおみに目線の高さを合わせてくる。
なおみは……視線を逃がした。
未来には良い事があるかもしれない。けど、同時に悪い事もあるかもしれないから。
(もし、いつきさんに気に入ってもらえなかったら……)
不安が、ひざの上でコブシを作る少女の手を汗ばませる。
「見せてもらってもいい?」
やわらかな声に、だめっ、と反応しそうになる。いつきの手が紙袋に伸びる。
不安と期待。なおみの心で揺れる天秤は、前者に傾きがちだ。
紙袋の中身が丁寧に取り出される。なおみの心臓が、手で掴まれたみたいに縮こまる。
沢井なおみという少女が、
明堂院いつきという少女のために、
そのワンピースは、全てを込めた想いの結晶だった。
「これは、なおみさんがボクに? その…作ってくれたんだ?」
しげしげと眺めた後、普段よりも静かな声でいつきが訊いてくる。
なおみの首が一度だけ、深く縦に振られた。
衣擦れの音。
ワンピースがまるで宝物を扱うような手つきでたたまれてゆき、なおみの前にそっと置かれた。
「なおみさん、少し失礼するよ」
堅い声音。
いつきがスクッと立ち上がって部屋を出てゆく。その姿が見えなくなってすぐ、
ゴロン!ゴロン!と廊下を転げまわるような騒がしい音が聞こえてきた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」
全身の力を振り絞って押し殺した歓喜の声はなおみに届かず、
その物音に驚いて腰を浮かせかけた彼女の前へ、
部屋を出る前と変わらない凛とした佇まいでいつきが姿を現した。
「な、なにがあったんですか? いつきさん…」
「別に何も」
なお×いつB
無表情で素っ気なく答えたいつきが言葉を続ける。
「それよりも、コホン、…こ、こここれは試着とかさせてもらってもいいのかなっ?」
平静を装う声の後半は、完全に泳いでしまっていた。
不安と期待の天秤。
なおみの胸の中で、わずかに後者に傾く。
ぎゅうっ、と両目をつむり、ありったけの希望をかき集めて口を開いた。
「いつきさんっ、わたしが作った服、気に入ってもらえましたかっ?」
なおみの対面に居住まいを正して座ったいつきが、生真面目な態度を崩さず答える。
「ま…まあ、気に入らないというコトは全然ないね。す、素敵すぎる服だし……。
ああ…、それになかなか良い生地を使っているようだね」
こわごわとまぶたを上げたなおみが、ふと、自分のひざ元へと視線を落とした。
すらりとした細腕が……武道の修練で磨かれた美しい手がワンピースに伸びて、
それをスリスリと物欲しげにさすっていた。
まるで、待ちきれない子供みたいな所作だった。
憧れの人の意外な一面を見た気がして、なおみの顔がほころぶ。
「あの……好きなだけ試着していいですよ、いつきさん」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「いつきさん、サイズはきつくないですか? 大丈夫ですか?」
なおみの言葉は耳に入っても、いつきの意識にまでは届かない。
部屋に置いた姿見に、ワンピースに着替えた自分の姿を映すことに夢中だった。
「あはははっ」と幸せそうな笑い声を立てて、
姿見の前でくるり、くるり、とショーのように回ってみせるいつき。
……それがいきなり、なおみに飛びつくみたいに距離を詰めてきた。
わっ、と驚いた拍子に、なおみが身体を仰け反らせた。
だが、そんな事おかまいなしで、彼女の両手を、強引に左右の手で包み込んで心の底からの感謝。
「本当にこの服をボクが貰っていいんだねっ。なおみさん、ありがとうっ! ありがとうっ!
こんな素敵な贈り物は天使様だってくれないよ! 本当にありがとう!」
はしゃぐいつきが、なおみの手を取ったままクルリクルリと回り始めた。
最初は目を白黒させたなおみも、すぐに楽しげな笑みを浮かべ、二人で一緒に踊りの輪を作る。
(いつきさん、喜んでくれてる、すっごく喜んでくれてるっ!)
二人の足の運びが緩やかに止まり、
「そうだ!」
いつきの脳裏に、あるアイデアが閃いた。
「ボクもなおみのために、同じくらいカワイイ服を作るよ。
そして、お互いの作った服を着て、二人でどこかに遊びに行くんだ」
いつきが顔を寄せて「いいでしょっ?」と訊いてくる。
なお×いつC
「…………っ!」
なおみは、自分の顔が熱くなっていくのを自覚した。
心臓の音が抑えきれないほど昂ぶって、少女の胸を苦しめる。
不意にいつきの顔がぼやけた。そう思ったときにはもう、熱いモノが頬を伝っていた。
しばらくして、それが涙だと気付く。
(なんでわたし……泣いて……)
何かを言おうとして口を開いた。でも、喉の奥で言葉が絡まって、一言も出てこない。
(わたし……わたし…苦しい……息が出来ない……)
なおみが混乱する。胸がすごく痛い。…違う。何か、甘く痺れるような感触でふさがれている。
「い、つき…」
ぽんっ、と頭の後ろに優しく手が添えられた。それが「泣いていいよ」と言ってくれたように感じて、
なおみは遠慮なくいつきの肩に顔をうずめ、泣きじゃくった。
「…いつき……いつきっ…いつきぃ……」
迷惑がかかっている、と思ってもやめられなかった。
彼女の名を口にすればするほど、胸の中で苦しさが募っていくのに、それでもやめられない。
名を呼ばれる。その度に、いつきの胸が締め付けられるように苦しさを増してゆく。
(どうして、ボク……)
沢井なおみの長い髪に、そっと指を這わす。
「……一緒に行こうね。待たせるかもしれないけど絶対に待ってて。約束は必ず守るから」
いつもよりもずっと自分の声が優しくなっているのを感じた。
なおみの背に回した腕に、自然と力がこもる。
初めて他人を抱きしめた感触は、想像以上に軽かった。
いつきの腕の中で、なおみが「…ハイ」と返事をした。
そして、頬に涙のあとを痛々しく刻んだ顔で、幸せそうに微笑んだ。
なお×いつD
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「送っていくよ。最近は砂漠……あっ、いや、怪しい変な人が出没するから」
門のところまで見送ってくれただけでも嬉しいのに。
キリッとした白い制服姿に着替えたいつきは、
帽子代わりなのか、いつものヌイグルミを頭に載せていて、凛々しいのか可愛いのかよく分からない。
「心配してありがとう。でも ――― 」
さすがにそこまで好意に甘えるわけにはいけないと、なおみが遠慮する気配を見せた所へ、
「いつき、まだ日差しが強いから、これを」
二人の後ろから、穏やかな声が響いた。
「お兄様」
いつきに遅れて、なおみも振り返る。
そよ風めいた微笑を浮かべる明堂院さつきが、いつきに向かって日傘を差し出す。
「ありがとうございます、お兄様」
「あぁ、それからいつき、
お茶菓子の残りも少なくなってきた気がするし、『はらの』で何か買ってきてくれないかい」
「わかりました」
礼儀正しく返事を返し、日傘を持ったいつきがなおみの隣に並んだ。
「じゃ、行こうか」
……遠慮する理由がなくなってしまった。なおみが恥らいつつ「はい」と返事を返してから、
さつきに向かって丁寧に一礼。いつきと一緒に日傘の下に収まって歩き出す。
「あ…あの、わたし、傘持ちます」
「えっ? いいよいいよ、ボクが持つから……」
なおみの手が傘を受け取ろうと持ち上がるが、いつきがやんわりと固辞。
だが、それだとやっぱりいつきに悪いと思ったなおみが多少強引に傘の柄に手を伸ばして……。
「あっ!」
「わっ!」
二人の手が偶然触れ添ってしまう。
一瞬驚いて目を合わせた二人が、あわててお互いから視線をそらした。
「……それじゃあ、ボクたち二人で持つという事で」
「…はい」
くすぐったいような雰囲気が二人の少女を包む。
歩くたびに、二人の肩がすれ合う。
一つの傘の柄に添えられた、手と手の感触。
どれほどの言葉を重ねても、この嬉しさを表現しきれない。
なお×いつE
「わたし、待ってます。いつきさんが ――― 」
「あれぇっ、また『さん』付けに戻っちゃうの?」
「えっ」
いつきがなおみの顔を覗きこんで、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「だって、さっきはあんなに『いつきいつき』って、さんざん……」
「わわっ、アレはわざとじゃなくて……って、そんなの思い出さないでくださ〜いっ」
「駄目?」
いつきに見つめられて、なおみの瞳が甘く潤む。
「もおっ」と拗ねるみたいに、つややかな唇が、恥じらいながら開いた。
「いつき…」
さあ、早く……次はわたしの名前を呼んで、いつき。
「なおみ」
いつきの顔が照れくさそうに笑う。
二人の世界は変わった。
このあと何億回朝と夜が訪れても、「いつき」「なおみ」と呼び合う関係は終わらない。
初々しく、今この瞬間を祝うように、お互いの名前を舌に乗せる。
「いつきっ。ふふふっ…」
「なおみ」
「待ってるね、わたし。いつきの作ってくれた服で、一緒に遊びに行く日を」
「ボクも楽しみにしてるよ。なおみがボクの作った服を着てくれる日を」
二人の肩がくっつく。
まだまだ少女たちの関係は友情の圏内。それでも、少しずつ前に進んでゆく。
今はゆっくりと胸の中で育んでいる、
愛おしいという気持ちが花咲く日を目指して。
(おわり)
……おそまつさまでした。
いつきはうっかりウェディングドレスを作ってなおみに送ってしまえばいいと思う
>夜中までDVD
つぼみの編集画像でハァハァしてたんですね。わかります。
もも姉はゆりさんがほんと好きなんですなあ
>>587-593 GJです
一旦退出するいつきに吹いたw
本編でまたこの2人の絡みあるといいなあ
今週は自堕落なえりかには規則正しい生活をするつぼみが必要ですという回だったな
つぼみ「まったく生活態度がだらしないと下のお口もだらしないんですね、もうこんなにゆるゆるです」
また予告ェ…
ええい、ももゆりの勉強シーン見せんかい
ゆり「お掃除よし」
「お布団よし」
「お茶菓子よし」
「準備よし」
親友設定なのに一緒にいるシーンがたった1回しかないってのが……
映画に期待
逆に考えるんだ。
テレビでは見せられないようなお勉強をしていたと考えるんだ。
次回はまたつぼみモテ回か・・・
恐ろしいまでの総受けぶりだ
とりあえずいつきさん、よろしく頼みましたよ
>>587-593 初々しいなぁ。
え「つぼみ〜、読書感想文書くのにいい本、何かない? なるべく難しくないやつ」
つ「ここは基本かつ王道で『マリア様がみてる』にしたらどうでしょうか」
ももゆり勉強シーンは規制されたのだ・・・実際は誰かが脳内で放映しているはず
「でさ、えりかってば二人につきっきりで宿題見てもらってるのよ。私が見てあげるって何度も言ってあげてるのに」
「・・それは残念だったわね」
「でしょお? その役は私んだぁ! って言えたらなぁ」
「言えばいいわよ」
半ば投げやりなもの言いのゆり。ももかはゆりが素っ気ないと口を尖らす。
「それを我慢してるからゆりにぶっちゃけてるんじゃない・・・あー、もうゆりの唐変木」
ももかはシャーペンをノートに挟んでゆりのベッドにはい上がり、脱力した手足を伸ばす。微かにゆりの匂いがした。
ちょっとどころかかなり気持ちがよい。
「ももか、宿題」
そう一言、ゆりはももかの方を見向きもせず、ただ黙々とペンを走らせながら告げる。ももかは聞こえないふりをしてごろんと横になった。壁には何もない。
ゆりの部屋が殺風景なのは今に始まったことではないけれど、数分もしない内に、ももかは拗ねているのを装うのに飽きてしまった。どうせゆりのことだ、こんなふざけた猿芝居見抜いているだろう。
と、部屋の中が静かになっていることに気付く。もしやゆりが寝てしまったのかと顔を上げようとして、
「きゃっ!」
押し戻されてしまった。衝撃で目をつむり、少し、間が空く。ゆっくり目蓋を開くと、ゆりが覆いかぶさっているのがわかった。
「なんで押し倒してるの?」
咄嗟に口を吐いて出たが、ももかは聞いてからあまり意味のない質問だと気付いた。
「さあ。最初から倒れていたじゃない」
ゆりは眼鏡を外していた。端正な顔が間近に迫っている。綺麗所を仕事で何度も見てきたももかだったが、ゆりはモデルとは異なる、深く吸い込まれるような美しさがあった。
だから、こんな風に迫られたらきっと誰だって無抵抗になってしまうだろうとももかは思った。ももかがゆりの瞳から抜け出せないのは仕方がないことなのだ。ただ、ももかとしては、それは少し屈辱だったりする。ももかのプライド的に。
「ここ私のベッドなんだけど」
ゆりの細長い髪がはらはらとももかの顔にかかってくる。
「く、くすぐったい」
それに、甘い香り。鼻孔をもくすぐる。
「ねぇ」
ゆりは軟らかそうな唇をゆっくりと動かし、
「ももか」
名前を呼ばれ胸の奥が熱くなる。先程から早鐘を打っていた心臓が一際跳ねる。ももかは少し汗ばんだ手で顔を隠した。
「わ、悪かったわ。宿題しよっか?」
説得力のない言葉。急に腕を捕まれる。
「あ、やだっ」
遠慮なく覗き込まれ、ももかは仰け反った。
「やだじゃない。ちゃんと私の目を見ていいなさい」
まるで子どもを叱る母親だ。呆れたように言って、ゆりはももかの両手をシーツに押しつける。実際の親子はこんなことしないわけだけれど。
ももかはむしろこのまま何もしなければどうなるのかという期待さえ芽生えていた。ゆりは仕事で鍛えているももかより力が強い。
本気でかかられると抵抗しても無意味だ。そこまで考え、やっぱり怖くなってももかはゆりを涙目で見つめ返す。
「し、宿題しよっか」
「ええ」
その言葉にももかはほっと息をつく。ゆりが離れていく。名残惜しい温もりではあった。
ゆりから何かしたり触れてくるなんてそうそうあることではない。たまに冗談を言えば、こんなことばかり。
ゆりはベッドを軋ませ、そのままもとの位置に戻りまた淡々と手を動かしている。
(なんだか)
(焦らされた気分)
ゆりが意地悪なのは前から知っていたが、確かに期待した自分も馬鹿だが、やっぱりゆりが悪い。熱いのは夏のせいだけじゃない。
「ねぇ、ゆ」
文句を垂れようとして、ももかはゆりの言葉にに遮られる。
「そんなに妹さんと勉強したいなら、行ってもかまわないのよ」
呆気にとられたももかはややあって苦笑いする。
「何かしら」
不思議そうにゆりが眉根をよせる。それから、彼女は眼鏡を掛け忘れていたことに気付いて、それを掛け、何も言わない私を少し見てからまた淡々とペンを走らせていた。
(やられた)
(なんだかなあ)
ももかは今笑ってもゆりは訝しがるだけだろうと思い、胸中で微笑む。
「ゆりってさ」
「何?」
「んん、やっぱりいいや」
「何よ、それ」
「今日泊まっていい?」
「・・・明日は仕事なんでしょ」
「大丈夫よ」
リベンジは夜に決行しようと、ゆりの言葉もなあなあに、ももかは宿題に手を付け始めるのだった。
いい補完だな
2828しますた
お姉さん組いいなぁ
611 :
名無しさん@秘密の花園:2010/08/23(月) 18:53:58 ID:ffwmb5c0
>>587-593 GJ!きゅんきゅんした(´∀`*)
なおいつ初々しくていいなあ
>>606-
>>608 これまたGJ!迫るゆりさんにこっちまでdkdk
リベンジを詳しく見たいw
なおいつ良い!
ももゆりも素晴らしい!
見ててニヤニヤが止まらなかった
なんかゆりはウテナ的な雰囲気が似合いそうだよね
ゆり=ウテナ
ダーク=アンシー
ももか=冬芽
サバーク博士=西園寺
デューン=鳳暁生
という感じでひとつ
博士の配役ワロタwww
それだとデューンとセクロスしちゃうからあかんがな><
でも制作側はいつき=ウテナを狙って作ってるよなw
いつき変身音に絶対運命黙示録が流れてもおかしくない
>>615 ゆりさんはみっきーだろ……中の人的に考えて
ダークさんは梢ですね。わかります
いつき=ウテナ
つぼみ=アンシー
えりか=西園寺 (つぼみ(アンシー)好きすぎるところとワカメヘアーがちょっと似てるw)
621 :
名無しさん@秘密の花園:2010/08/25(水) 18:35:33 ID:EyB37360
性格的にはアンシーはゆりさんかな
いやゆりさんは樹理さんじゃね?
そうなると詩織は誰だろう
もも姉?
ダークさん(革命済)でどうか
妄想癖で押しの強いつぼみにウテナ役を。んで、アンシーはえりか。
名前はプリキュアのまんまで、最後姫宮って叫ぶシーンを、
「えりかー!」って言う感じで学祭の劇でやってほしい。
どっちも最初は恥じらいつつも、慣れてくるとしだいに熱が入って、日常生活に支障とか出たら最高。
ロミジュリより受けるってマジでマジで
いつきがアンシーでポプリがチュチュでも良いな
ポプリは公式から出てる商品みる限りかなりメス寄りな扱いだよね
オス言われてるのみると悲しいでしゅ・・・
そもそも数々の女の子をたらしこんでるいつきに惚れこんだんだから
ポプリたんはメスだよね、きっと・・・
動いてるのを見るとどちらともとれるんだよな
菊地さんボイスもどちらかというと男の子よりの中性的な感じだし
いつきが女の子と分かっていて惚れたんならポプリは♂なのかも
ポプリ家出いつきボロボロ回にはっきりするかな
このスレ的にはいつきが女の子だとわかってて惚れたならメス、のが正しい
玩具で口紅・スカートを嫌がらないし、着せ替えも女子ものの服だったよ
メスか…そうだよな!あんな可愛い子が男の子のはずがない
いつポプかわいいよいつポプ
言動見てると遊びたい盛りのやんちゃ坊主って感じもするな>ポプリ
いちゅきはポプリにとってはお母さんかお姉さんみたいなモノだね
幼稚園ぐらいの女の子が近所の中学生のお姉さんに懐きまくって
「私、大きくなったらお姉ちゃんと結婚するでしゅ」みたいな関係に見える
いちゅきは嬉しいなーと言ってくれるだろう
幼稚園ぐらいの女の子が近所の中学生のお姉さんと結婚したいと言いだす懐き方とかあったっけ?
「大きくなったらお姉さんみたいになりたい」パターンは確かにオーソドックスだが
幼稚園ぐらいの男の子が近所の中学生のお姉さんに恋心を抱くというパターンはよくあるが…
シプレと比べると声は男の子っぽいし活発で猪突猛進っぽい所あるよねポプリ
ポプリの性別やいかに
いつきも声は少年っぽい、でも女の子
ポプリも声はオスっぽい、でもメス?
プリキュアと妖精は常にセット
いつきとセットのさつきは女の子のような男の子だね
ポプリはほんとどっちにもとれるから困る
まあ
1、男の子のような女の子
2、女の子のような男の子
のどっちかだな。再来週にはハッキリして欲しいな
いつきとえりか、どちらもつぼみのドレスのこと誉めてたけど、それに対するつぼみの反応が極端に違ってて泣けた
なんという格差
最早えりか→つぼみ→いつきの構図は鉄板らしいな
来週は
いつき→ポプリかな
「メダルだよね…」と言いながら、屈んでつぼみの下腹部を眺めるとか
絆創膏を貰うだけなのに保健室にわざわざ付き添うとか
「本当よく似合うよ」と褒めるいつきに頬染めるつぼみに「ホントホント!」とすかさずすり寄るとか
真実を打ち明ける林君を庇護するつぼみを後ろから優しく見守るとか
えりかは超頑張ってる
つぼみがえりかの想いに気付いてさえくれれば…
つぼみェ…
しかしあの鈍感なつぼみがえりかの想いに気付くとは思えない
自分が見定めたターゲット以外は一くくりで良い人扱いにしてしまいそう
つぼみ「えりかっていつも親切でとっても良い人です、これからもずっと友達ですね!」
つぼみさんガチで恋してるねあれは…
来週はゆりさんといつき初対面か
ひっそり期待
えりかがつぼみのメダルのことをいじりまくってたのは、つぼみにプレゼントをもらえる林君に嫉妬したからと脳内補完
つぼみが頑張ってるとき、えりかはいつもすごい良い笑顔で後ろから
見守ってるんだよな。
つぼみ気づいてないけど。
つぼみは魔性なのに本命はいつきとか最高だな
てっきり7話で初恋が終わった時はそうだよね・・・流石に幼女番組で
ガチ百合主人公とかないよね・・・漫画のアレは先生の暴走だよね・・
と思ってたのにそんな事なかったぜ
ハトプリはさりげなく百合要素多いよね…
つぼみの罪は、フラグ建築士なのに無自覚なところ
あんな優しくされたら惚れてまうやろ〜!
つぼみちゃんマジ天使…のような小悪魔の笑顔
来週サンシャインの新ワザバンクがあるみたいだからそれを見たゆりさんが「私は貴女を認める」発言してくれると嬉しいな
温厚ないつきなら気難しいゆりさんと初対面でも上手くやれそうな気がする
来週ゆりいつフラグ立つの?
次回予告にそんなんなったっけ?
>>652 どんな絡み方するのかはわからないけど、公式予告のロングverにゆりさんが出てる
やべー超楽しみだw>ゆりいつ初対面
こないだのもも姉のゆりと宿題するのが総スルーだったみたいに
スルーなんて事はさすがにないよな。これから一緒にプリキュア
やっていくんだしな。ハトプリおいしいわ
つぼえりはがっちりコンビ固定みたいで本人達はともかく扱いがちょっと閉鎖的な気がする。つぼゆりとかいつえりとか新しい組み合わせも見てみたい。公式で。
本編裏話みたいな妄想。つぼえり。大したバレは含みませんが本編の片鱗を味わいたくない方はスルーを。
いつきさんに照れすぎるつぼみを見てかっとなってやった。
今回の服のコンセプトは新しい自分。とは言っても、寸法は今の自分に合わさなければいけない。
「……はぁ」
つぼみは出来上がった服を着て、女子トイレの一角にて肩を落とす。つぼみは服飾の知識などほぼないに等しい。
ファッション部で、えりかの話しや技術を見て盗もうとはしているものの、その努力はなかなかに報われない。
花の手入れと同様に、気持ちを込めてすればきっと大丈夫と思っていたが、やはり初心者には難しい。
えりかの助けを借りずにするのはやはり無茶だったのだろうか、と落ち込むつぼみ。
出来上がったチュニックの試着で、その出来栄えが良くなかったことを実感し、少女はまた溜息を吐いた。
「つーぼみ、どお?」
みんなに見せる前に、つぼみは一度えりかに見てもらおうと思い、二人で女子トイレに来ていた。
早くみんなにも見てもらいたかったのだが、部長であり師匠であり、そしてずっと応援してくれたえりかにまず見てもらいたいと思っていた。
が、このような仕上がりでは、情けなくて見せられない。
「え、あ、あのもうちょっと」
つぼみは焦る。どうしよう。着れないわけじゃないけど、ちゃんとしたのを見せたいのに。無性に胸の辺りが切なくなる。
「えー、でもけっこう時間経ってるしさ……あ! わかった、恥ずかしくて見せられないんでしょ? 大丈夫だって、つぼみが作った服なんだから、自信持ちなよ」
その自信がないから出られない、とつぼみが胸中で泣き言を言う。えりかは良くも悪くもバカ正直である。お披露目すれば、彼女らしい素直な感想をくれるだろう。
そこに偽りはない。だから、今は、素直な感想ほど臆してしまいそうだった。反応のないつぼみにえりかは待ちくたびれたような声をあげる。
「もー、出ないならこっちから開けちゃうもんね」
開ける。つぼみはふとその言葉の意味を捉えかねて、個室の施錠部分を見た。そう、鍵をしめていない。扉に隙間があく。
「わー! ちょっと、待ってください!」
つぼみは力の限り扉を逆に引っ張った。どご、と鈍い音と共に扉が閉まる。つぼみは急いで鍵をかけようとして、
「いったーい!?」
どうやら、今のでえりかはどこか打ったようだ。素っ頓狂な声を上げつつも、しかし扉を開けようとする力は緩めていない。それは、つぼみも同様で、謝りつつ、
「へ? あ!? す、すいません」
必死になって開けさせまいとしている。
「おでこ打っちゃったじゃないの! もう、堪忍袋の尾が切れた!」
えりかが叫ぶや否や、つぼみは思いっきり引っ張られる。
「おらぁ、あけろーい!」
まさに、馬鹿力。うっかり持っていた部分を離してしまったつぼみは、扉が勢いよく開くと同時に前につんのめった。
「あうっ」
「ぐはっ」
個室の外にはもちろんえりかがいて。引っこ抜かれたカブのようにつぼみのおでこがえりかのあごにクリーンヒットする。つぼみはめまいを覚えながら、よろよろとした足取りで目を瞬かせ、
「え、えりか!?」
正面の個室の扉に貼り付けにされたかえるのような姿のえりかにびっくりして、小さく悲鳴を漏らす。少女の額と顎が痛そうなくらい赤いのが目に入り、慌てて駆け寄ろうとする。
「つーかーまーえーたー」
やや荒い呼吸で、少女が薄い笑みをその顔に貼り付けている。えりかに両肩を掴まれ、身動きがとれない。
「し、しまったです」
ぎらりと鈍く光るえりかの眼光に怯えながら、つぼみは振り切ろうとした。えりかが口を開く気配を感じ、つぼみは顔を天井へと背ける。
「なんだ、似合ってるじゃん」
その言葉にどきりとする。恐る恐る、つぼみは目線をえりかの方へと下ろす。えりかは、屈託なのない笑顔で自分を見ていた。横隔膜のあたりが苦しくなって、つぼみは急に恥ずかしさが込み上げてきて、顔を俯ける。
「……ありがとうございます」
えりかの言葉に嘘などあるはずがない。つぼみは素直に嬉しかった。だけど、
「でも、その、失敗しちゃいました」
「失敗?」
えりかが首を傾げる。
「サイズを測り間違えちゃったみたいで、胸の辺りが、その合わなくて」
失敗は誰にだってあるもの。ましてや自分はこれが初めてなのだからしょうがない、とは思うもののやはり納得はいかない。
「だから、えりかにも申し訳ないですし、なにより悔しいです」
誰よりも見守ってくれたえりか、なにより頑張ったのは自分。努力が実らないなんてことは世界中にありふれているけれど、まだまだつぼみにとっては受け入れがたい。と、えりかが肩から手を離して、急につぼみの胸を触り始めていた。
「ふむ、これはなかなか……なるほどね」
小さな刺激。
「何するんですか!?」
咄嗟のことで体が反応せず、ややあってからつぼみはえりかの頭を思い切り叩いた。つぼみは息を落ち着かせながら、自分の頬が真っ赤に染まっているのを自覚する。
心なしか、触れられた所も熱を帯びているような。目の前のえりかは頭を抑えてうずくまっていたが、何事もなかったかのように立ち上がり、しれっとした表情でつぼみの胸に指を突きつける。
「つぼみさ、これの寸法は何時の時の参考にしたの? もしかして、私が前に測ってあげた時のやつじゃない?」
「え、そうですけど」
「あー、やっぱりね」
一人納得したように、うんうんと赤い顎に手を当て頷くえりか。つぼみは訳が分からず、ただ、えりかの言葉を待つ。
えりかは、それから少し遠い目をしてこう言った。
「つぼみ胸が大きくなったんだよ。サイズが合わないのはそのせいだから」
「へ? え!?」
ぴちぴちとした胸周りをつぼみはとっさに隠す。確かに成長期ならあり得る。そういえば、最近ブラもきつくなっていたような。冷静に考えて、つぼみは自分の勘違いだったのではと漸く思い当たった。
「お、お恥ずかしい限りで。えりかの言うとおりです。私ったらとんだ早とちりを……」
「いいって。あ、それとね、感度がよくなったのもそのせいだから」
にかっと、白く揃いのよい歯を覗かせてえりかは賞賛するように親指を突き出した。えりかの言葉にびくりと背筋を震えさせるつぼみ。
「な、何を言って?!」
「へへ、これで大人の仲間入りだね!」
まるで自分のことのように喜ぶ。つぼみは動揺を隠し切れない。
「そ、そんなことないですから、違いますから! 私、別に、か、か、か……か……」
「じゃあ、証拠を見せてやるぞよ」
とても、本当に、至極、真面目な顔で、こちらに手を伸ばしてくるえりか。
「や、止めてください。落ち着いて? ね? い、いやです! い、い、いつき助けてえええええ!?」
女子トイレでつぼみの絶叫がこだましたのだった。その後も、つぼみの成長期は留まる所知らなかったりそうでなかったりするのだった。
おしまい
ありがとうございました
乙! えりかつぼみのこと把握しすぎww
>>658 GJです!
つぼみは校内だから拒否してるんですよね?
互いの部屋ではもう済みなんですよね?
さて夏休み最終日も終わるわけだが、えりかは宿題を終えられたのだろうか。
A:「ちゃんと宿題を終わらせられたら、夏休み最後の日にデート
しましょう」というつぼみの言葉に大奮起。超人的な集中力で
やり遂げて、今日一日は楽しく過ごせました。
B:終わらない。現実は非情である。結局つぼみといつきに泣きつ
いて、温かいお説教を受けつつ涙目で作業中。
なんか、どっちにしてもえりか的にはそれなりに幸せそうな気はする。
なかよし今月号のラスト、えりかの台詞が
「つぼみって天然なのかガチなのか…ははは」
えりかェ…
今月号はアニメとは一味違う内容でまとめてあって素晴らしいですね
「調和を乱す者が必ずいる」ダークさんも分かってらっしゃるし
>>662 なかよし今月号って本編のどの辺の内容だった?
いちゅきはいっぱい居た?
こころの大樹訪問回です
いつきも沢山出てますよ
ってか、サンシャイン万歳で浮かれ気分のブロッサムをダークさんが痛めつけてます
またまるごとキュアサンシャインみたいに単行本化してほしいな
まるごとハートキャッチ!とかいうタイトルで
つぼみやなおみに熱烈な愛情を向けられながらも
当のいつきはポプリやアニキとイチャイチャしてるという
いつきも中々の魔性っぷり
>>667 えりかもいつきが女と知ったとき寝込んだという
いつき恐ろしい子…
>>669 そうだけど、つぼえりより大人っぽい
そういう意味です
このいきなりのイチャラブ、ゆりももは夏休みに何かあったんだな
百合関係ないがはるかちゃんが喋ると心がざわつく
来週は大好きな年長組みが勢ぞろいだー予告で萌え尽きれる
今日は俺的に待ちに待ったポプいつ回だったけど
「ポプリくん」か
やっぱ♂か
今回はももゆりシーンだけ
ゆりさんといつきは特に何も無かったなぁ
あれはちょっと違うんじゃ……
改まってるというかなんというか
「百合といつき、それがふたりの出会いであった…」
なんか昭和の匂いのする恋の予感w
月と太陽の出会いが降りしきる雨とか、こだわるなあ。
なんかゆりといつきは師匠と弟子的な雰囲気を感じたんだがww
つぼみ「私、ゆりさんとプリキュアしたいです!」
ってなんかパヤパヤな響き
えりかだけでは満足せず、いつきにモーションかけた上に
ゆりさんにまで迫らんとするつぼみ。
あれか、百合ハーレム建設でも企んでるのか。
ポプリは男の子か…
ゆりいつも結局お説教だけだったな
だってゆりさんが変身できない状態でプリキュアみたいに戦ったら立場ないじゃないですか後輩の
初対面の相手に説教できるゆりさんは根性据わってると思うよ
いつきもいつきで素直な良い子だからあっさり「はい」と答えちゃうし
これがえりかだったらまずゆりさんに「あたしのせいじゃない」と突っ掛かっていた事だろうな
正論だし
でもゆりがいつきの唯一の王子様になるのを期待している。
ポプリは男確定なの?
「ポプリくん」は文語多用の小説の呼びかけみたいな感じで使ったんじゃないかと思った
(女性に「きみ」とか「(名前)くん」とか使ったりする)
あのポプリくん呼ばわりじゃ
視聴者の幼女には確実に男の子だと認識されてるな
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!ポプリが男なんてヤダヤダ!
`ヽ_つ__つ
ジタバタ
>>684 眠り姫のゆりを、いつき王子が目覚めさせるんじゃないの?
>>688 いつきにはお姫様希望者が腐るほど居るし
このままだといつきの王子様はさつきに確定してしまうのですよ
そうなれば百合的に由々しき事態です
由々しき事態なのはお前の脳みそだよ
>>689 まあ、ゆりしゃんのが年上で背も高いですしね
ゆり×いつきでも良いですが、いつき×ゆりも美味しそう
さつきさんが王子様になってしまうと、それを語るにはもはやスレ違いに
なってしまいますからね
さて次回は、つぼみ×ゆりになりそうな感じが
天然魔性系のつぼみなら、ゆりしゃんも落とせるって私信じてる
自分が男装の王子様でありながら内心は王子様に憧れる女の子はあっさり男に落とされて処女喪失ルート
というウテナの前例からして
同じ轡を踏ませないためにもいつきにはゆり王子様に陥落させられれば良い
そしてダークさんともも姉の反感を買えば良い
商品バレ画を見るとブロ&サンシャ、マリ&ムンライで分けられてるのが多いね
これは暖色と寒色で分けたのか、それともただの並び順か?
>>692 最終的に百合なら経過はわりとどうでもいいんです
それよりアンシーが誰なのかというのが問題なんです
-―‐-- 、
/ \
' , ィ /\ ヽ
/ // /' ', ハ
,' /-―/ ー- l !
, l /ィf:::ヌ ィf::ヌ l l
|::.. l | ゞノ ゞノ | l ところであなた、
|:::::. !:: l j! ,.! l 技でメロンパンが出せるらしいわね
v:::::::l:::.l rっ /:l:: /
V::::.ヽ::ト、 ´ /:::j:: /
丶::::ト::|` --イ::::/レ'
_/::::j !::::ゝ、
´丶-/j }\ー'´
/ lー―‐/ \
/l l / /\
l l | /(⌒)\ / / l
| l ´/,小、\` l |
ゆりといつきはなんか
東方不敗とドモンみたいな…
「ムーンライトは私の憧れです!ゆりさんとプリキュアしたいんです!」
↑はつぼゆり開始と捉えてよろしいか
>>692 四角関係というプリ史上初の壮絶修羅場に期待w
>>693 ブロマリ、サンムンで組んでるのも多々あるな
でも、ブロムン、マリサンはあんまり無いのね
>>696 いいんじゃね
ハッキリつぼみが主張してるんだしw
あれ?待てよ?そしたら、四角関係どころの騒ぎじゃなくなるじゃマイカwww
そして、えりかはつぼみに惚れている。
さらに、ゆりの心を奪った憎きももかの妹であるえりかへのダークさんの視線。
すげえ事になりそうだwww
女の子を君づけする事だってあるぞ。
だからポプリは女ね。
それにあんなに女の子のはるかちゃんと気が合うんだからポプリもそうに決まっている。
決め付けられてもなw
マジで♂だったら、どうすんだよwww
マジレスすると性別ははっきりさせないと思う
コッペ様=絶望先生=空さん
ではなく、コッペ様が空さんの外見を真似ているだけだとしたら。
ポプリはいづれさつきさんの外見を真似しだすと思う。
コッペ様の♀ってあたしンちか
>>703 さつきの外見でいちゅきしゅきーとベタベタされたらいつきは戸惑うな
それよりも気になるのは次回予告
>>701 メス説にはココロポットの仕様ってそれなりに根拠あるソースがあるからなぁ
たぶんはっきりさせないだろうけど
うーん、淫獣絡み全く興味無いんでどうでもいいや
そう思うなら無理して話に参加せんで別の話題出せばいいだろう
なおみ再登場まだー
なおみのガチ話をまた見たいです
>>707 一方で彼やポプリくんと呼ばれるオス説にも根拠はあるんだよな
玩具(メス)と本編(オス)とじゃ雌雄が別だという話しも聞くが…
パロ板から誘導されたんですけど、
…思いっきり致してるえりかとつぼみの投下って
ここじゃ浮きます?
エロなしのぴゅあラブが多くて投下しずらい…
男と絡まず
度を越えて人を選ぶ内容でなければ良いと思う(一応18歳未満は居ないし
>>713 浮こうが浮きまいが私は一向にかまわん!
最近投下が無かったので期待
彼ってのは本編じゃなくて雑誌か何かだし、くん付けもあれは男女問わず気取った感じの口調を意識したものだから玩具と比べちゃうと根拠薄い。
ここでそんな必死になられてもな
>>717 玩具はココロポット以外に根拠あったっけ?
ももゆりが至高なのは言うまでもないが
もも姉とじゃれるえりかも地味に良かった
今週はつぼゆり回だったな
来週は百合さん覚醒回っぽいし、いい感じ
「友達」と強調されたゆりさんに、自分を「義妹」と提示するえりかさんまじパネェ
ももゆりはほんとエロい
ももかさんがゆりの嫁すぎる
ゆり「数学を教えるのはまた今度、邪魔の入らないところで・・・ね?」
い、一体どんな数学ですか(*´Д`*)
ももえりが仲良すぎて幸せ
禁断の関係萌える
でも、つぼみがゆりさんの心を少しずつでも開けて良かった
て事で、つぼゆりにも期待
ゆりさん、幼女や妖精の前でも、プリキュア相手だと手厳しいのに。
もも姉の前だと言葉選ぶんだな。
>>728 なんか気使ってるだけに見える
本当の友達にはなりきれてない感じ
あまり親しくない人(初対面)を牽制するタイプにも見える
公私混同しないだけかもしれないが
今回分かったのは、最終的にサソさん消滅は無さそうで良かった
ゆりももえりがおいしすぎる
つーかゆりさんが「モデルの仕事も大変ね」みたいな事言った後ももが「あなたがいてくれるから・・・」て聞こえて死んだ
本当は何ていったんだ?
「ゆりがいてくれるから」だと思う
イチャイチャ度が団地で上がる
735 :
734:2010/09/13(月) 06:44:34 ID:qRcV8JZK
なんか変な書き方してるけど気にしないでくれり
えりか、最初のころのツンはどこへやら
完全にモモ姉にデレている
かわええ…
>>713 ちゃんと注意書き書けば無問題だと思う。tktkして待機w
>>737 このイチャつきっぷり、普段家で何やってんのか妄想が止まらないじゃないかww
ラブラブすぎて眩しいぜ
( ´∀`)
>>743 可愛い、欲しい!!
やっぱ、二人共がベタベタしたがる感じじゃないので、
ブロマリ並のラブラブ度で表現されてないのが若干惜しいな
ゆりいつってほのなぎの大人の恋愛バージョンな気がする。
艶っぽいよね。
ゆり「いい子ね、いつき…」
いつき「ゆりお姉様…」
こうですね、わかります
萌えるじゃないすかぁ!!
お久しぶりでせう。ということで、自分は713ではないのであしからず。えりか総受け。本命はつぼえりです。温いエロがあったりします。
稚拙な文章ですが暇つぶしにどうぞ。
『私の大切なもの、それは……』
いけないと思った。
思っただけでつぼみはその手を止めることはできなかった。教室には誰もいなかった。それは放課後だから当たり前の事なのだけれど、風の音、カーテンの衣擦れ、そんなささいな邪魔が入るだけでつぼみの心臓は跳ね上がる。
目の前にはえりか。つぼみの席で規則他正しい寝息をかいている。少女は気持ち良さそうに眠っていた。小さな体躯がゆっくりと上下する様は小動物を思わせる。
(まつ毛、長いですね)
つぼみは園芸部と掛け持ちしているため、たまにファッション部に顔を出せないときがある。そんなときはいつもえりかが抜け出してきて、自主練だからだいじょーぶなんて言ってつぼみの手伝いをしてくれるのだが。
今日は違った。他のメンバーの服作りをアシストしなければいけないため教室で落ち合うように約束していたのだ。つぼみは予想以上に園芸部の活動が長引いてしまい急いで教室に向かった。
が、かなり待たせたのかそれとも徹夜でまたチクチクしていたのか、当の本人は夢の中。すやすやという擬音すら聞こえてきそうで。声をかけるのを躊躇ってしまい、それから所在無げにえりかの顔を見ていた。
(カワイイ……)
あたしは来海家の出がらしなのよ、昔、えりかが言った言葉を思い出し可笑しくて呆れる。
(贅沢な勘違いですよ)
つぼみは音をなるべく立てないようにえりかの席の椅子を引いて腰掛ける。普段とは逆。左にえりかがいる。別に特別なことなんて何もない。何もないのになんだか右側が淋しい。
(えりかの席はそこじゃないですよ)
つぼみがえりかの耳元で囁くものの、一向に起きる気配はない。耳に息を吹き掛けてみる。
「んんっ」
鼻にかかる高い声。しかしそれは、すぐにえりかの子供っぽい寝息にかき消される。つぼみは無意識に喉をならしてしまう。自分が少し緊張しているのがわかる。えりかから目をそらせない、そらしたくない。
やや朱色に染まるふっくらとした膨らみ。つぼみは少女の艶っぽい唇に指を近付ける。指一本分ほどの間隙から白い歯を覗かせている。生暖かい吐息に背筋がぞくりと震えた。そのまま指をえりかの唇に這わし、少しだけ感触を堪能した後、緩慢に口の中へ押し込んだ。
起きたら噛まれるかもしれない、ぼんやりとそんなことを思う。ちゅぱ。水音とともに指が締め付けられる。いや、吸われていた。自分で突っ込んでおきながらつぼみはかなり動揺した。
「あわわ、赤ちゃんみたいです」
ただしとても大きくて、官能的に吸う赤ちゃんだが。
(これはとんでもなくエロい発見をしてしまいました。世紀の大発見です)
つぼみはえりかの舌の先がくすぐったく、堪えるように指をぷるぷると震えさす。口で息ができないのか、鼻息が少し荒くなるえりか。いったん指を取り出す。小気味よく音がはねる。
「…ぅん」
えりかの眉がやや動いたが覚醒の兆しはない。つぼみは背徳感に自身の高まりを感じる。教室に鍵をかけておこう。それよりもっと人気のないところへ運んだ方がいいかも。あらぬ妄想に口元をだらしなく歪ませる。普段えりかは甘え上手なのだがガードそのものはかなり堅い。
それは純真な心とアホッぽさが生み出す鉄壁である。良い雰囲気を作っても数分も経たないうちに破壊されてしまう。つぼみは限界という死地を幾度となく越えてきた。しかし、理性は欲望を決壊させるものに過ぎず、えりかを想って毎夜複雑な悶々を我慢する。
ベッドの上で一人膝を抱えて悩むつぼみに、いつか襲いそうですぅ、と言ったのはどこの妖精だったか。まさか、あの時はそう思った。愛しいえりかを悲しませることをするはずがない。先週までは、そう、先週までは、きっとそうだった。
つぼみは手を伸ばす、えりかの口元は先程の行為のせいでテラテラと艶ができてしまって。指で拭って、それを舐めてみる。甘い。気持ちがそう感じさせるのか。止まらない。唇が視界にひろがり、やや難儀な態勢から口付ける。
「はえ?」
えりかの紡いだ音がつぼみの口内をくすぐった。つぼみはえりかが起きたことに焦る様子も見せず、口を離してにっこりと口角を吊り上げる。えりかは口をぽかんと開いている。
つぼみはそれから、えりかの腕を引っ張って引きずるように床に座らし、頭を打たないよう注意しながら押し倒した。ほんの数秒の出来事。えりかはつぼみを不思議そうに見つめた。それから目を見開く。
「な、何してんの?!」
上から覆いかぶさるつぼみが理解できないえりか。
「もう、いつまで寝てるんですか」
つぼみは笑い、言いながら、えりかのブラウスのボタンを外していく。
「ちょっと、だめ!だめよ!」
「だめよ、だめよもなんとやらですね。わかります」
「んな、あほな!」
一つまた一つ外されていくボタンを守らなければとえりかは必死につぼみの手を振りほどこうとして、
「少しだけ、少しだけですから。ね?」
切なそうな表情でそう言われ何もできなくなる。その一瞬の隙にえりかの白い肌が顕になる。えりかは羞恥で涙が出そうになるのを堪えるように歯を食い縛らせていたが、
「や・・・離してよぉ」
その言葉に、つぼみは寂しさがこみ上げてくるのを抑えきれず、思わず呟く。
「えりか、ひどいです」
えりかはつぼみを見返した。
「……何言ってんのよ、どう考えてもつぼみの方がひどいじゃん……」
「キス」
「へ?」
「あれ以来一度もえりかからしてくれない、手も繋いでくれない。期待させて落とされるのはいつもいつも私の方です。もう嫌なんです。待つのはもう・・・」
「あ、あれは砂漠の使途のせいであって……だいいち、あたし記憶がないって知ってるじゃん……てゆーか、こんな風に迫るとか何考えて……」
「じゃあ、えりかからキスしてくださいよ……」
「あたしは、ってかこんな所でっていうのは、いや、それよりも……ンん!?」
つぼみはこれ以上の話し合いに意味はないと感じ、想いを直接ぶつけるしかないと実力行使に出る。
「ぁっ…ぃ…やだって……んぅっ」
えりかは始まってしまった行為に対し、当然のごとく暴れまわる。それを上から必死に抑えようとつぼみはえりかの両手を床に貼り付けるように封じた。つぼみは息を荒げるえりかからさらに酸素を奪いながら、少女の姿を見て加虐心を煽られる。
舌先でちろちろと口内を擦れば、びくびくと可愛らしい反応を見せる。それから、口を離して、えりかの真っ白な鎖骨に吸い付いて、赤い花を咲かせる。
「うっ、う……」
「ん?」
「うええええええええええん!!」
と、えりかが大声で泣き始めた。もちろん、そんなことなど頭の隅にすら予想していなかったつぼみは焦る。
「し、静かに、他の人が来ちゃいますよ」
「やだやだぁ! 帰る! つぼみのばかぁ!」
えりかは体を捩じらせて、つぼみから抜け出そうとしている。これでは二人とも怪我をしていまいそうだったので、仕方なくつぼみはどいてやる。
「つぼみのあほんだら!」
えりかは横に転がって、自分の鞄を引き寄せると立ち上がってそう罵声を叩きつけた。えりかの瞳には涙はない。
「う・・そなき?」
唖然としてつぼみがぼやくのを見て、えりかはほくそ笑む。が、すぐに眉根を吊り上げ、
「へへーん! そう簡単に襲われてたまるか! じゃ、また明日ねー」
先ほどのまでの出来事を無かったかのようにした自然体で別れの挨拶をし、走ってゆく。逃げたとも言うが。えりかが去っていく足音を聞きながら、教室のドアをぼんやりと見つめるつぼみ。乱れた服を少し整える。
「こんなことしたいわけじゃないんです……」
俯いた表情は、影を帯びていた。つぼみは自分が怖かった。その不安は寂しさに変わり、補うように何かを、大切な何かを求めていた。少女は両腕で自分自身を抱き、そのままうずくまった。
「えりか……」
求めずにいられない。
妹のえりかが息を切らせて、それも制服を乱して帰ってきたものだからももかは驚いて声を上げた。
「あんた、どうしたの?! 暴漢に襲われたの?」
「へ? あ、まあって、いや違う違う! これは……走ってきたから暑くてさ」
えりかがそう言うものの、ももかは信じられないというふうに訝しげに目を細める。
「もしかして、あんたいじめにあってるんじゃ……?」
「へぁ? なわけないっしょ!……ごめん、ちょっと汗かいたからお風呂入ってくる」
えりかはまるで逃げるように会話を切って、お風呂場の方へと駆けていく。
(怪しすぎ)
その様子をももかは納得の行かない面持ちで見送るも、
「ちょっと、待ちなさいよー! 私も一緒に入るから」
風呂場のえりかからくぐもった声が聞こえてくる。
「えー! 狭いからやだよ!」
「私もお風呂入るつもりだったんだから、ちょうど良いじゃない」
「何がよ? もー先に入るからね、勝手にすれば」
ドアの開く音。ももかはそれを聞いて、急いで浴室へ向かった。
「入るわよー」
ももかが入ると、えりかは髪を洗っている最中だった。目をつむって一生懸命わしわしと。ふと、ももかの目につくものがあった。白い泡に隠されながらも、はっきりとわかるそれ。
ももかは、まさかとは思ったものの、えりかのぺったんこの胸の上、鎖骨のあたりにあるそれを追究することにした。
「ねえ、えりか、あんたの鎖骨にさ赤い虫さされみたいなものが……」
「………………ああ、うん、かゆくってさ!」
完全に洗う手を止め、間を空けたにも関わらず、えりかは会話を続ける。洗い終わったのか、手探りでシャワーを手にとろうとして、
「まさか、恋人?」
ももかのその言葉で、持っていたシャワーを取り落とした。カラカラと暴れまわるお湯の攻撃とともに姉妹の怒声が飛び交いあう。
「ちょっと、何やって! ひゃ、鼻入っちゃったじゃない!」
「ももねぇこそ、意味不明なこと言わないでよ! バカ!」
「バカってことはないでしょ! あんた、ホント隠すの下手よね! アホ!」
「もー、いいからシャワー拾ってよ! どこにあるかわかんないんだから!」
えりかが目をつむって、四つんばいになりながらシャワーを探しているのに気付き、ももかはやれやれとシャワーを手にとってえりかを椅子に座らせる。
「洗ってやるから、じっとしてなさいよ」
「うー、いいよー」
「頭皮マッサージも兼ねてあげるから」
「ちぇっ」
えりかは拗ねた声を出すも、ももかに身を任せる。ももかは頭皮を気遣うように優しく泡を洗い流してゆく。傷みやすそうな場所はさらに繊細に洗う。
「お姉ちゃんには言えない事なの?」
「……うん、無理」
「けちんぼ」
「そっちだって……ゆりさんとのことどうなのよ」
「……ふっ」
自嘲気味な声にえりかは訝しがる。
「どったの?」
「女心と秋の空ってね……」
「……おおう、ゆりねぇがまともな事を」
「あらあら、いけない口ね」
ももかは両端から一指し指で唇を引っ張る。
「あがが、はんま、はんま」
(最近ゆりがつれないなんて、妹に相談できるわけないじゃない)
ももかはえりかの頭上で盛大に溜息を吐いた。
えりかはお風呂から上がり、ベッドの上で突っ伏していた。頭の中には放課後のこと。首をもたげれば、隣の家の窓の明かりが目に入る。
(なーんなんですかね、ほんとに)
先日戦った砂漠の使途の攻撃のせいで、最近つぼみが積極的にアプローチをかけてくる。もちろん、つぼみのせいじゃないとわかっている。えりかは溜息を吐いた。砂漠の使途の攻撃はえりか自身の記憶を奪ってしまったため、当時の記憶はまったくない。
(あの後、いつきもゆりさんも何か表情硬かったしさー)
自分のしたことを後で教えてもらったのだが、どうやらつぼみやみんなにディープな口付けをしたという。自覚もないので、ただ他人事のように思っていたら、昨日のあれだ。
(おかしいよ、つぼみがあんな風になっちゃうなんて。あたし、もっと何かやっちゃいけないことを……?)
忘れたのではなく、そもそもの記憶がないので思い出せもしない。
(どうすれば)
えりかは枕を抱きしめる。また、今日のようなことがあるかと思うと不安だ。
(いつきに相談しよー)
翌日、えりかは学校に行く前に明堂院家へ訪れていた。つぼみには先に行ってもらうようにし、いつきには昨日のうちに電話しておいた。
「おはよう、いつき」
何度見ても大きすぎると思う門が開き、白制服のいつきが姿をみせる。えりかは手を振って笑って出迎える。
「ああ、おはよう、えりか」
凛々しい笑顔を向けられ、えりかは意味もなくどきりとする。
「いつきってば笑顔でころっと騙しちゃうんだから」
「なんのことだい?」
首を傾げるいつきに、えりかはぷっと噴出す。
「いや、こっちの話し。それより、聞きたいことがあるんだけどさ……この前の、私が砂漠の使途に操られてたって言う……」
そこまで、言って、えりかはふと言葉を止める。なぜなら、いつきの顔が見る見るうちに朱色に染まっていることに気付いたからだ。
「ど、どしたの? 顔、真っ赤だよ?」
えりかはいつきの頬に触れる。が、その手はすぐに宙に浮いてしまった。いつきが後ろに避けたからだ。
「えりか、あんまり……近寄らないで」
咄嗟のことでえりかは戸惑った。それから、はたと思いつく。
「あ、あたしいつきにも何かよからぬことを……?」
キスだけでも十分破廉恥なのだが、もしかしたら自分はみんなにそれ以上のえげつない何かしてしまったのだろうか。
徐々に顔が熱くなって、一人で騒ぎ出すえりか。
「大丈夫! 何もないよ、みんな少し引きずってるだけだから! えりかは気にしなくてもいいからね」
いつきはにっこりとそう言ったものの、安心させるように、無理やり笑っているのが分かる。
「と、言われましても、つぼみが何だか変なんだよ、昨日も押し倒してきてさ」
いつきは先ほどまで笑っていたのだが、咄嗟に顔を青ざめさせた。
「つ、つぼみがかい? まさか、つぼみに限って、いやそれが本当だとしたら………ははっ、許せないなぁ」
「もしもし?……どったの? 何かあった?」
えりかはうずくまって頭を抱えるいつきの肩に手を置く。と、先ほどと違って、その手は強く握られた。いつきの細い指によって。それから急に引き寄せられたかと思うと、いつのまにかいつきの腕に抱かれていた。
「はい?」
「ごめんね、やっぱり我慢できなかったみたいだ」
「あの?」
「こうなることは予想できていたのに、ごめんゆりさん」
「もしもーし?」
「つぼみがいけないんだよ、手を出すなって言ったのに」
いつきはえりかが抜け出せるくらいの弱い力で抱きしめている。その声は少し震えていて、
「早く学校へ行ったほうが良いよ」
そう言いながらも、いつきの手はえりかの胸元へと伸びていく。突然のことだったが、多少耐性のついていたえりかはいつきの顔を見る。目が合う。綺麗な瞳が熱っぽく潤んでいる。
「相談できなくてごめんね。でも、しばらくは僕らに近づかない方がいいよ、つぼみは特にね。どうしても困った時はゆりさんのところへ行ってくれ」
いつきはすでに言動が一致しておらず、えりかは縛りのきつくなったいつきの腕から逃げ出せない。
「や、また?! いつき、正気にもどってよ」
片手でしっかりとえりかの腰を固定させるいつき。さずが武道家、並みの力ではない。服越しに、小さな胸を掴まれる。
「んぁっ! 感心してる暇なかった! コフレ! ポプリ! 助けて!」
えりかは叫ぶ。すると、どこからともなく声がした。
「呼ばれて飛び出て!」
「じゃじゃじゃじゃんでしゅ〜!」
「そういうのはどうでもいいから、早く! いつきを! なんとかして!」
妖精は互いに獲物を持っており、それはいつきの後頭部を狙う。交差するように突撃してくる妖精達。えりかは、いまだにあるかどうかもわからない胸を揉むいつきを逃がさないようがっちりと抱きしめる。
「えりか、嬉しいな。ふふ、柔らかくて良いにおい」
その後、幸せそうに倒れるいつきを門の隅に運んで、そそくさとえりかは明堂院家を後にするのだった。ポプリが鬼のような邪気を放っていたが、沈められるものはいなかった。
公園の前を通り過ぎ、ふと、時計を見れば、もう学校の始業のベルが鳴る時間だった。えりかは、足を止める。まだ、学校までは距離がある。走っても遅れてしまう。いつきは無事に学校へ行けただろうか。
そして、昨日のことを思い出す。放課後だけじゃない。考えれば、授業中も色々してきたのである。えりか自身も困るが、つぼみに変な噂がつくのも困る。
(どうすりゃいいのよ……)
妖精にそう何度も助けてもらうわけにもいかない。何より、これは自分の責任だろうから。えりかは、記憶のない部分より前のことを思い出す。
(確か、あたし捕まっちゃったんだよね、罠にはまって、だって、人質とるんだもん……ううん、悪いのはあたしか。あたしがすぐに行動できなかったから、だからこんなことになっちゃったんだよ。
みんなに、迷惑かけて、その後も……みんな、あたしに何をしてほしいんだろう? あたし、一体何をしたらいいのかな…………記憶がないからって、甘えて逃げてちゃだめだよね)
えりかは、しかし、怖い。つぼみも、いつきも何か違うもののようにえりかに迫ってくる。
(ゆりさんに相談……でも)
またあの二人のようなことになったら。さすがにゆりには敵わないような気がする。
(ももねぇを連れて……ダメだ、巻き込んじゃいけないよ)
えりかは臆病風を吹き飛ばすように大きく深呼吸した。とりあえず、今はここにいてもしょうがない。
(行かないと、まずいか)
それから、学校へと歩を進める。足取りは軽くなかったが。
「授業は、もう始まっちゃってるね……」
ほどなくして、学校に着いたが、あまり、校舎をうろうろしていたら先生に見つかってしまう。まだ、教室に行く決心がつかない。休み時間になるまで、どこかに隠れておこう。
「にゃー」
下のほうから愛らしい声。
「おおう? にゃんこだ!」
植木の隙間から顔を出している白黒の牛みたいな猫。よく見ると、植木の向うにはエサ箱や水の入ったお皿がある。猫は人懐っこそうな声で、こちらにとてとてと近寄り足に尻尾を絡ませる。くすぐったくて気持ちよい。
「かわゆーい……ほれほれ、ごろごろー」
首元を掻いてやると気持ちよさそうな声を出してさらに擦り寄ってくる。ふさふさの毛は意外と綺麗で、ほのかにシャンプーのような匂いがした。
「うちの生徒が世話をしてるのかなぁ? それとも先生?」
背中を撫でてやると伸びをしてころんと横になる。お腹を出して、ここも撫でなさいと言っているような。えりかはそれに従う。
「そんな風に無防備になっていいのかにゃー?」
猫が目を細めて、ごろごろと喉をならす。どれくらいそうしていたのか、いつのまにか終業のチャイムがなっていた。えりかは猫を触る手を止めて立ち上がる。
「あ、もう鳴っちゃったのか……」
遠くの方から、生徒達の笑い声が聞こえてくる。えりかは近くにあった水道で手を洗った。ゆっくりゆっくり洗って、緩慢にハンカチで拭いて、しかし、そこから足を動かさない。ふと、足音が聞こえて、えりかは慌てて振り向いた。
TUDUKI
長く綺麗な髪が風に流され横にたなびいている。すらりとした細身長身で、花のように美しい容姿。
「来海さん……」
「あ、ゆりさん」
校舎の裏側に、また猫の声が響いた。甘えるようなその声音はゆりに向けられているものだった。猫はとてとてとゆりに近づいて足にじゃれ付いている。ゆりは穏やかな表情でそれを見つめて、こちらを向く。
「ここで何をしているの?」
問いただそうなんて雰囲気は無く、ただ不思議そうに首を傾げた。えりかは言葉に詰まる。一応、今から行こうとは思っていたが、学校をさぼっていたわけだ。それを素直に彼女に伝えていいものなのか。
「にゃんこと遊んでまして……」
えりかは、何か突っ込まれるだろうと思いびくびくしながら返答する。
「そう。……花咲さんはいないのね」
少し予想外の応答。つぼみ。それは、今、あまり考えたくない。無意識に目線をそらすえりか。
「その様子だと、相当参ってるみたいね」
えりかは、心の中を読んだのかと思った。驚いてゆりに視線を転じる。ゆりは続けて言った。
「少し、時間がかかるのよ。でも、そうね……治す方法は一つではないけれど…ああ…言ってもしょうがないことかもね」
ゆりは、あまりこちらを見ずに、独り言のようにそう呟いた。えりかは目を見開いて、思わず一歩前に出る。
「本当!? 言ってください! 何なんですか、それって……?」
まさかの突破口に、えりかは食いつく。
「本人達の気持ちを浄化させる」
「どういう意味?」
「簡単なことよ。つまりは欲求を満たしてあげればいい」
えりかはさらにわけが分からなかった。
「あの、もっと簡単に言ってもらえると嬉しいのですが」
えりかの言葉にゆりは溜息を吐いた。えりかはびくりとする。何か怒らせるようなことを言ったのか。ゆりは眼鏡に手をかけると、それを外して胸ポケットに入れた。
そして、片手でリボンを緩める。足元の猫を蹴らないようにゆっくりと歩を進める。えりかは、ゆりの動作があまりにも綺麗だったため、見とれてしまっていた。だから、彼女がこちらに近づいてくることを認識するのが遅れた。ゆりが目の前で、少し屈んで自分を見下ろしている。
「学習しないのかしら、馬鹿な子……」
切れ長の目が、えりかを射る。少女は、今朝の光景がおもむろに浮かび上がった。この展開は。
「ま、まさか、冗談ですよね?」
えりかは蛇口の手すりをつたうようにして、後ろ歩きで後ずさる。ゆりとの距離が少し開く。ゆりは特に詰め寄ろうともせず、
「……プリキュアの技を受けた者が浄化される時、どうなるか知ってる?」
ずっと前に、自分がデザトリアンになった時のことを思い出す。苦しくて悲しくて、でも、雲間から光が差し込むようにそれが晴れて。
(確か、すっごく暖かくて優しい光が、それで気持ちよくて……)
「すっごくね、気持ちがいいの……ま、言葉じゃどうにもね……私たちはそれを本能的に理解している。だから、体が勝手に動いてしまうし、そうなんだと割り切ってしまう」
ゆりの長い腕が伸びてくる。捕まる、と思った時にはすでに遅かった。またか、と思った。怒りもあった。加えて、悲愴。だが、違うのだ。自分のことしか見えていな者は愚かで浅ましい。
そう、同時に、えりかは自分が同じ過ちを繰り返していることに気付いた。なんて、馬鹿なんだろうと。学習しない。
「……なさい」
「え?」
「ごめんなさい……」
「なぜ、あなたが謝るの?」
ゆりは眉根を寄せる。えりかは捕まれた腕を振り払わなければいけなかった。けれど、自分の馬鹿な行動がゆりをこうさせたのだという気がして、ただ謝りたかった。いや、その通りなのだ。知らず知らず少女の声は震え出していた。
「だって……私のせいでこうなって、みんなにひどいことさせてる……ゆりさんだって、ももねぇがいるのに……っ」
昨日のももかは様子がおかしかった。きっと、それも自分のせいだったのだろう。ももかがわからなくても、今、ゆりをおかしくさせている原因は明らかに自分。
「ゆりさんだけじゃない……あたし、みんなの大切な人をきっと傷つけてる……」
「…………」
と、ゆりの手から力が抜けていくのがわかった。自分の腕から枷が外れ、えりかは急いでゆりを見た。
「……あなたのせい、じゃないわ。私たちみんなが選択肢を間違えてしまった。でも、あの時、こうすればよかったなんて言葉じゃ何も解決しない。
けど、あなた一人が咎を受けることもない。だけど、みんなあなたに求めようとする。背負わせようとする。使途の攻撃のせいにして。……本当に大切なものを見失ってしまっている」
「ゆりさん……?」
「ごめんなさいね」
「もしかして…」
ゆりは頭を振る。それから、少し遠い目をして言う。
「いいえ、心の支えを取り戻しただけ。分かってるつもりになってた。それが、つもりじゃなくなっただけ。それでも……まだ、治ってない。時間がかかるの……本当に、こういうのはやっかいだわ」
ゆりは、えりかの頭を撫でる。
「……あ、あの?」
えりかの警戒心に気がついたのか、ゆりは微笑む。
「こうやって触れるのもたぶんこれが最後。……ごめんなさい、一度だけ抱きついてもいいかしら」
ゆりは申し訳なさそうに言った。その言葉は、もしかしたら私だけに向けられたものではないのかもしれない。えりかは少しだけ心の準備をしてから、両手を伸ばす。どうして、とえりかは思う。
こんなにも苦しそうに自分を求めるのだろう。いや、違うのかもしれない。逆なのかもしれない。自分がいやらしく引き寄せて、蜘蛛のようにからめとっているのかもしれない。それは、最悪最低だと思う。えりかはゆりを待った。
「ど、どうぞ」
自分の心臓の高鳴りに、緊張しているのだと少女は悟った。同時に、恥ずかしさに顔が熱くなる。それから、情けない気持ちになって顔を歪める。
(やっぱり、あたし馬鹿だ、でも)
えりかは、自分がこの役を演じてはいけないのだと強く思った。この役は私ではだめなのだ。みんなにもそれを気付かせなければいけない。
ふっと、風に乗って流れてくるそれが微かに鼻孔をくすぐる。えりかはゆりの匂いに包まれていた。そこには確かに優しい感情が流れていて。えりかは、少しだけ落ち着いて、抱き返した。
「大切なもの……」
えりかはゆりと別れて教室へ向かっていた。ゆりの大切なもの。たぶん、そう、間違いない。強く想いを寄せる何かあるいは人。今は、みんな目隠しされているように見えていないあるいは忘れているだけ。
それを偽りだと分かっていながら、でも止められない。じゃあ、あたしが止めるしかないよね。いつきなら、なんだろう。 お兄さん、ポプリ? つぼみなら? つぼみなら、なんだろう。
「あたしが、つぼみの大切なものを見つけてあげれば……」
えりかは一人空に向かって拳を突き上げた。
「やるっしゅ」
声には大した覇気なんてないけれど、できる事をやろうとえりかは大股で校舎へと入っていった。
(そういえば、もう一つの方法って結局なんだろう……)
えりかが開け放った教室の扉は、思いのほか勢いよく開いた。遅刻を紛らわすように元気よく開けたのが災いして、クラスの生徒達がわらわらと集まってくる。それぞれに、心配したり冗談を言ったりしている。
「ご、ごめーん! 猫と遊んでたらうっかり授業終っちゃってさぁー」
などと苦しい言い訳をしつつ、周りが爆笑する中えりかはきょろきょろと視線を動かす。
「えりかってば、ついにボイコットしちゃうぐらい勉強嫌いになったのかと思ったわよ」
「そうそう」
えりかは自分ならやりそうかもと思いつつ、
「まっさかー!」
と笑いながら、クラスメイトをかき分け、泳ぐように輪から抜け出る。そして、次に視界に入ってきたのは、もちろんつぼみだった。
後ろの席だから当たり前なのだが。つぼみはえりかの視線に今気付いたように、そんな素振りを演じているようにも見えたが、こちらを向いた。
「どうしたんですか、えりか。随分、遅かったですね?」
えりかを気遣っているようにすら感じる穏やかな口調。静かで、波すら立っていない。それが逆に怖い。
なんせ、いつものつぼみなら肩を掴んで、激しく揺すり、何で遅れたか本当のことを包み隠さず言うまで離してくれない。嘘が全然通じない。
「ちょっと、話しこんでたんだよー」
これは本当のことだ、とえりかはなぜか後ろめたい気持ちで言った。つぼみは、何を、とは聞かなかった。そうなんですか、と一つ頷いて教科書を準備し始める。
「えっと、何も聞かないの?」
不安になり、余計な事を言ってしまう。えりかはつぼみの様子に確実な違和感を覚えていた。
「そんな、暴漢に襲われたとかじゃなくて良かったです」
えりかはつぼみの言った言葉に少し疑問を抱く。つぼみはこちらを見ている。授業開始のチャイムが鳴った。
「あ、猫の毛がついてますよ? ほら、袖のところ」
「え? ほんとだ、ありがと」
見ると確かに猫の毛が引っ付いており、つぼみはそれを取ってくれた。えりかはちらりと横目でつぼみを見た。少女は窓の外に毛を落としている。
落ちていく様子をしげしげと見て、つぼみは黒板に向き直った。教師が教科書のページ数を指定していたが、えりかの耳には入ってこない。
(気のせいかも……)
妙な違和感。えりかは、今朝、色々とあったから疲れているのだと、急にやって来た眠気にうつらうつらと船をこぎ始める。
(うん、気のせいだよ……)
教科書を盾にして、少女は心地よいまどろみに落ちていった。
それから、一日は早く過ぎていった。昨日までが嘘のようにつぼみは何もしてこなかった。ただ、廊下ですれ違う度に、いつきが走り抜けていくのは正直止めて欲しかった。
まあ、仕方ないのかもしれないが。自分にああだこうだ言う権利はないのだと、えりかは半ば脱力的に受け入れていた。
「帰り道が一人だなんて久しぶりかも……」
呟いて、えりかは道端の小石を蹴る。一番不思議だったのは、今日は先に帰る、というつぼみの言葉。つぼみは何の用事があるのかも告げず、急いでいるのか駆け足で教室を出て行った。
えりかは少し寂しい気持ちを抑えつつ、今、帰路に立っている。
(つぼみに聞きそびれちゃったなぁ。これは、周辺聞き込み調査でなんとかするっきゃ……)
「わあああああああ!」
「ワット!?」
突然、耳を劈くような男性の悲鳴。それから、痛いくらいの高音が頭上から聞こえてくる。異形のペットボトルが液体を撒き散らしているのが見て取れた。えりかは頭が痛くなった。
「デザトリアン?!」
こんな面倒くさい時に、また現れて、えりかはほとほと困ぱいし、溜息をつく。
「っ!……しょーがない! いっち番乗りいいいいい!」
叫び声は、高い高い空へと吸い込まれていく。半ばやさぐれながら、えりかは変身するのだった。
河川敷は大混乱だった。逃げ惑う人を襲うデザトリアンの攻撃はやや粘着質なのか、くらった人は動けずじまいだった。
「そこのペットボトル! あたしが相手よ」
マリンは周囲に被害を撒き散らすデザトリアンの注意を引くため、最初の一撃をお見舞いにかかった。
「マリイイイン! キック!」
蹴り、というには凄まじい中段ほどのとび蹴りを繰り出す。かなり助走をしたおかげで、続けてコンボ技。吹っ飛んだデザトリアンを踏みつけるように、下に叩き落す。落下点が川だったため、盛大に水しぶきが上がる。
蹴った反動で上に上昇したマリンは、水しぶきに乗ってさらに上昇。しぶきが消えると共に、全身に光の帯を走らせながらくるくるとニ回転し下方におでこを向ける。
「あたしのおでこは岩をも砕くうぅぅぅぅ!」
マリンはこれで決めてやる、とおでこに力を溜める。加速度的に上がるスピードは、少女の攻撃にさらなる重みを加える。
『止めてよねぇぇええええええ! 僕が何したっていうんだよぉぉおおおおお!』
マリンはびくりとしてその言葉を聞いた。デザトリアンはよろよろと足場の悪い川の中で立ち上がった。
「やっば!」
デザトリアンが身構える。マリンは、止まらない。しかし、この速度はもはや止められまい、とマリンは自信を持って、衝撃に備えた。
『でぇえええい!!!』
少女はそして信じられないものを見る。デザトリアンは、あろうことかマリンの手を一瞬で掴み、そして、上体を半歩ずらして前のめりに勢いよく背負い投げたのだ。
マリンは落下の威力を利用され、何十メートルも吹っ飛ばされてしまう。幸い下は川で、多少のダメージは削られた。しぶきが背後に上がる。愕然としてマリンは川から顔を上げる。
「な、なんですと?!」
すぐさまデザトリアンに向き直ったマリンは、
「んっふふふふふふ!」
嫌味たっぷりの高笑いに顔をしかめた。この、人の神経を逆なでする声は。
「あんまり美しくないけれど、力は確かみたいだねぇ。んっふ、ああ、でも水色一人なら十分過ぎるかな」
そいつは宙に浮いていた。スナッキーが煌びやかな玉座を担ぎ、その上に座る奇怪な恰好をしたそいつ。性別などあるのかよくわからないが、見た感じは軟派な感じの男の人。マリンは口にすら出さなかったが、胸中で毒づく。
渾身の攻撃をかわされ、あげく敵に馬鹿にされた。見上げながら歯を食いしばれば、こめかみのあたりに痛みが走る。と、マリンは固まった。そう言えば、なぜ、みんな来ないのだろう。
(あれ? さっきからけっこう時間経ってるよね? 町内なのに、遅くない?)
他のプリキュアを呼びに行ったコフレはまだ帰ってきていない。そんなマリンの思考などおかまいなしに、コブラージャはスナッキーに運ばれつつ、デザトリアンに命令を下す。
「ほぅーら、お前を妬み、離れていく者達を全部、全部潰しておしまいよ。人間ども全部!」
危険極まりない台詞を吐く。マリンはやや焦る気持ちで、コブラージャの言葉に反感する。
「そんなことはやらせないっつーの!」
「デザトリアン、そこのちっこいのを早く黙らせろ」
「……ちっこいってゆーな!」
見ると、デザトリアンは自身のキャップをくるくると回し取り外している。マリンは再び身構えた。注意深く相手の動きに目をやる。
(何? 何が来るの?)
そして、デザトリアンはキャップをその手に持ち、構えた。まるで、プロ野球の選手がやや型崩れしたみたいフォームで。つまりは、あれを投げようとしているのだと、えりかは漸く気付いて、頭の中で選択肢を取捨し始める。
「よっしゃぁああ! 受け止めてやるわよ、そんなへなちょこ玉!」
選んだ答えに驚いて、デザトリアンが怒りの声をあげる。
『なあああめえええるううううなあああ!』
その掛け声と共に、円盤のようにキャップが高速で中を舞った。舞うというには猛々しいそのキャップは一直線にマリンへと向かってくる。少女は足場を確かめるように、少しならす。
「ばっちこーい!」
右手を上方へ、左手を下方へ。マリンはいつも衝撃波を出している感じを思い浮かべ、それを手元に具現化するイメージ。全身を眩い水色のオーラに包まれ、そして、両手は一際光りを濃くしていく。
「マリイイン!」
新しい技名を考え、即座に口に出す。
「キャッチイイイ!」
マリンを渦巻いていた光が瞬きを強めた。閃光。衝撃。鉄砲のような水の粒。それら全てに飲み込まれながら、マリンはキャップを全身全霊、全力全開で受け止めた。
マリンは相殺し切れなかった威力の分だけ後方に吹っ飛んだが、咄嗟に後ろ手で、マリンインパクトを放ち、体を制止させる。
「はあ、はあ、はあ……くっ、はあ、はあ」
にやり、と頬を緩ませる。デザトリアンを見る。その瞳に悔しさや怒りはない。ただ、嬉しそうに、興奮しているのか水遊びするかのようにばしゃばしゃとはしゃいでいる。
「な、何してんの?」
案外体力を削られたマリンは、デザトリアンの姿を見て身震いした。まるで、遊んでいるようだ。
『ぼくのを受け止めてくれる人がいるんだ……うふふ、みいいいつけたあ、やったよおお」
「気色の悪いやつだね。どうでもいいから早く止めを刺しなよ」
『いやああだよ! せっかく見つけたんだああああ! 絶対に、絶対に僕の物にしてやるうううう!」
「なんて、気持ち悪いやつだ。これは失敗作だね。僕の輝かしい戦歴に泥を塗られる前に帰らないと」
デザトリアンは咆哮と共に、マリンへと突進してくる。鳥肌を立てながら、身の危険を感じ、マリンは川から急いで這い出ようとする。
が、デザトリアンは跳躍し、ヘッドスライディングでマリンの足を掴んだ。片足を捕らえられ、マリンはそのまま宙に吊り上げられる。
「きゃあああ!」
マリンは叫ぶ。それは、体力の消耗を助長させた。頭に血が上ってゆくのを感じながら、マリンはデザトリアンを睨みつける。
「離してよ!」
『……惚れたああ!』
「はあ?!」
『こんな可愛い子が僕の女房役になる……さいこうおおおお!』
意味不明なことを言ってる。マリンは正気の沙汰じゃないのはいつものことかと、若干冷静に分析して、そして、自分の状況も遅ればせながら把握して冷や汗をかく。やばい。
(だ、だれか来てよ〜!)
雄叫びをあげるデザトリアンは、獲物を手中に収めた手柄に酔いしれている。ふと気がつけば、コブラージャの姿がない。
(ラッキー、二人にかかられたらどうしようもなかった)
と、陽だまりの中にいるような暖かい空気が当たりに立ち込める。マリンは顔をあげる。日の光の中から現れる少女。
闇を照らす、金色の大輪。マリンはほとんどすがりつくようにその名前を呼んだ。
「サンシャイーン! 遅いよ! 何やってんのよ!」
と、続けざまに悪態を吐く。サンシャインが川面へ優雅に着地したところで、デザトリアンが驚きの声をあげて、掴みかかろうとする。
『じゃあまあああ! しないでよねえええ! 僕のものに手を出すなああああ!』
マリンからは、サンシャインが少し笑ったように見えた。
サンシャインは水面を蹴る。その表現は間違っているのかもしれないが、マリンからもデザトリアンからもそう見えた。
陽光の力を操る少女は、音も無く移動する。華やかに舞う花びらのように。マリンは自分のことを忘れて見とれた。
「マリン」
突然、呼ばれてどきりとする。名前を呼ばれたからじゃない。その声音があまりにも真摯だったから。
「今、助けるよ!」
意味もなくオーラを放ちながらこちらに突っ込んでくるサンシャイン。サンシャインは電光石火の攻撃を、マリンに当てないように繰り出す。もちろん、デザトリアンもえりかを庇いながらであるから、自然お互いの動きは小さくなる。
そして、攻め手であるのはサンシャインであり、片手で防御一方のデザトリアンはそれに意識を持っていかれて、マリンをもつ手がしだいに緩んでくる。
「やああ!」
たたみ掛けるように放ったボディーブローは、マリンが自力で抜け出せるほどに、デザトリアンの握力を奪った。デザトリアンを踏み台にして、マリンは川岸に跳躍する。
「ありがと、サンシャイン!」
振り返ってお礼を言うも、少女はすでに、必殺必中の構えをしていた。その後は早かった。マリンも加わり、デザトリアンの浄化を行い、心の花を戻してあげた。
「世の中にはまだまだ凄い人がいっぱいいるのかもしれないなー」
目が覚めた少年は野球帽を被りなおして、そんなことを言った。夢見心地というか、放心状態というか。けれども、その顔には、止まっていた何かが動き始めた、そんな希望を宿していた。
「えりか、ごめん。ポプリと喧嘩してたら遅くなっちゃって」
いつきは今にも土下座せんばかりの申し訳なさそうな表情で言って、深々とお辞儀する。
「そ、そんな、いいよーって、え? 喧嘩?」
「今朝のことでね……」
「……あ、ああ。そうなんだ」
いつきは少し肩を落として、笑った。疲れているのは戦闘のせいだけじゃないのだろう。と、いつきは急に雰囲気を変えて、
「ところで、さっきさ、聞き捨てならないことを耳にしたのだけど」
「んえ?」
「僕のもの、ってなんのことかな?」
そういえば、先ほどのデザトリアンがそんなことを口走っていたような。えりかは、いつきの剣幕に押されて後ずさる。
「べ、別に。そ、それより、ポプリと仲直りできたの?」
「話をそらさないで。大事なことなんだよ」
えりかは辺りを見回す。コフレはいる。ポプリはいない。大方、まだ喧嘩中なのだろう。コフレと目が合ったので、もしもの時は助けるように視線で合図を送る。妖精も意を汲み取ったようにこくりと頷き返す。
「えりかは僕の大切な人だから、心配なんだよ……」
いつきは目を伏せてそう言った。頬が熱くなる。しかし、待てよ、と思う。えりかはいつきを見て腑に落ちない何かを、鍵のような何かを見つけたような気がした。
「違うよ」
自分でもその言葉のまとう静けさに驚いた。驚いたものの顔には出さない。頬が熱いのは斜陽のせいだと言い聞かせて。
「間違ってる」
否定の言葉は案外すんなり口から飛び出た。
「いつきの好意は本物じゃないんだよ」
「嘘なんて、言わないよ」
いつきの言葉は早かった。けれど、やはり、真っ直ぐに受け止めるにはおかしなことばかりで。
「あたしの目を見て言える? どうして、こっちを見ないの?」
「それは……」
いつきも、今、自分が顔をそらしていることに気がついたのか、気まずそうにこちらを向く。いつきの瞳はえりかを宿してはいたが、
その実、彼女の瞳は別のものを見ているようにも感じられた。彼女は瞳の中に、そして彼女自身の中に、虚無を飼っているようで。だから、気持ちに実態が伴わない。
「……僕は、えりかのこと……」
「ねえ。虚しいって思ったことない?」
「そんなことは……」
彼女は言い淀む。いつきは言いたいのに言えない。そんな微妙な表情をしている。違うのだ。言いたくないのだ。
「ねえ、いつきが本当に大切にしているものって何?」
「僕は、だから、えりかが……」
それは、もういいのだ。
「違うでしょ? 必死に守って、必死に想ってた。そんな、必死な自分になれる人が他にいたでしょ?」
いつきはいつのまにか涙を零していた。それに気付いていないのか、拭おうともせず、思い悩んで、泣いていた。
「泣かないで。いつきがホントに照らしたいのはあたしなんかじゃない。思い出してよ」
えりかは、いつきがだんまりしてしまい、少し心苦しくなった。人に葛藤させて、自分はのうのうとこんな台詞吐いている。結局の所、他人任せなのだ。それでも、えりかは待つ。待っているのはきっと自分だけじゃないから。
「……お兄様」
その言葉は、生きていた。陽はいつのまにか沈んでいた。残滓がほのかにお互いの顔を照らし出す。
「うん」
えりかは大きく頷いた。
いつきは、それから、ごめんとだけ言い残して、ポプリを探しに出かけた。
「あとは、つぼみか……」
いつきがいなくなった頃には、辺りは真っ暗だった。
「そう言えば、どうしてつぼみと、ゆりさんは来なかったのかな」
「つぼみは何か用事があるって言ってたし、抜け出せなかったのかも……」
そんな自問自答を繰り返す。なんだか、四人がばらばらになっていくようで、寂しかった。でも、それこそが敵の思惑で、こうやって地道に絆を繋ぎとめていくしか方法は無い。偽りの絆や想いではダメなのだ。
「わかってるんだけどな……」
わかってはいる。呟いて、えりかはひどく薄っぺらい理解なのだと苦笑いする。えりかの中には、ゆりといつきの気持ちが残っている。それは、現実にあったもので、本物だろうと偽りだろうと、確かに残っているのだ。
「……寝たら忘れるかな」
そんなことあるはずもなく。えりかは想いの重さに耐えられなくて、その記憶を全て消し去ってしまいたかった。コフレが心配そうにえりかに寄り添う。いつもの陽気な妖精には似つかわしくない。
「だいしょーぶ!」
呪文ように数回唱えれば、少し元気が出たような気がした。
乙っす
ゆりさんも暴走してえりかを責めちゃう展開も見たかったな
乙!!
続き期待
TUDUKIマダー?
つぼみの失恋、えりか嬉しそうだったなw
励ましの言葉が棒読みだったな
戦う前に告ったつぼみに吹いたw
来週も楽しみすぎる。
今日はなにかとつぼみをフォローするえりかに萌えたなぁ
で、モテ王えりかの続き待ってます〜
いつきの時もよく考えたら別に失恋してないような・・・
つぼみ、思い込みのせいで損してないか
心の底に「本命=えりか」があるから、無意識に切っちゃてるんだよ。
待ってた人申し訳ない。ここからちょっとシリアスです。
とある市内の病院。
「ゆりさん!」
えりかは病院内にも関わらず、転がるように病室に駆け込んだ。時刻は午後8時。先刻の戦闘から数時間しか経っていない。そのため、えりかの恰好は清潔とは言いがたく、むしろ少し治療してもらった方がいい、そう思わせる風体だった。
しかし、えりかはそんなことを気にしている余裕などなかった。ゆりが、意識不明、というのだから。携帯に電話をかけてきたのはももかだった。
「だ、だだだだだ」
「落ち着いてえりか」
ももかがえりかの手を引いて、椅子に座らせてやる。
「ど、どどどどど」
「静かになさい」
口調は穏やかなものの、ももかは妹を落ち着かせるというよりは黙らせるように睨む。えりかは深呼吸を何回かしてやっとまともに言葉を紡いだ。
「眠ってるの?」
不謹慎だが、ゆりの顔色は良いと言えず、もともとの白さもあいまって、まるで死人のようだった。
「ええ、眠ってるだけ」
どうやら先ほど意識が回復したようであるが、薬が効いてすぐに眠ってしまったらしい。医者が言うには目立った外傷はなく、打ち身や打撲、軽い脳震盪程度で良かったとのこと。何が良かったのか。
えりかはいらいらしながらその話をももかの口から聞いた。姉は、その事実が自分でもあまり信じられない、という風であった。そして、彼女もまた、怒りを押し込めるようにしてその話をしていた。
「そんなはずないのよ」
ももかは、その事実に納得していないようだった。ゆりは起きた時、水場で滑って転んだのだと言っていたらしい。それから、眠る前に、えりかも呼んでくれということをももかに伝えていた。
「ねえ、あなた……何か知ってるんじゃないの?」
ももかがえりかの瞳を覗く。ゆりがなぜ自分も呼んだのか、えりかにはわからない。ゆりが、ただ転げたにしては不思議な傷ばかり負っているのをももかは疑問に思っているようで。そんなことを言われても、えりかは今の時点で言えることを言うしかなかった。
「なわけないじゃん……知ってたらこんな所でゆっくりゆりさんの顔なんて見てないから」
えりかは小声でそう叫ぶ。ももかはやや訝しげな目を向けたが、やがて大きく息を吐いてえりかの頭を撫でた。
「ごめん」
「……いいよ」
もし、事件性があるなら。狙うとするなら砂漠の使途だが、いつもと手口が違うので判断がつかない。汚い手を使う彼らも、こんなことをしたことはないのだ。それとも、無差別に狙われたのだろうか? えりかはそれらしい理由をつけて考察する。
「……そんなわけないか」
「……えりか?」
思考の海に浸っていたえりかは、ももかの声に我に返る。考えるのは止めよう。疑い出したらきりがない。
「ねえ、ももかさんどこに倒れてたの?」
ふと、疑問に思ったことを聞いてみる。
「高校と中学の間にある校舎の裏手に水場があってね、猫とかがいる所なんだけど」
「そこに倒れてたんだ……」
「ええ」
ももかは不安そうにえりかを見た。
「ねえ、もし、何か心当たりがあるなら…」
えりかは知らず眉間に皺を寄せていたようだった。自分の額を揉みつつ、ももかを安心させるように、えりかは穏やかに否定する。
「ないよ。ただ、今日そこを通ったんで気になっただけ」
「……そうなんだ」
まだ、こちらを不審そうに見るももか。えりかは気遣うように笑う。情報が少なすぎる。これだけでは判断できないし、判断したくない。あそこにいたのは私とゆりさんだけだった。
えりかは、普段なら絶対に考えるはずのない答えを見出そうとして、自分に恐怖する。もしかしてなんて、そんな曖昧なことに耳を貸すなんて馬鹿げてる。
(疲れてるんだ……)
背もたれに寄りかかる。ふと見れば、ももかの服装は仕事着であった。
「ももねぇ、仕事の途中で抜け出してきたんじゃない?」
ももかは図星のようで、顔をぽりぽりとかく。苦笑い。
「みんなを待たせてるんでしょ。ゆりさんのこと看ておくから行って来て……ゆりさんだって自分のためにたくさんの人を困らせるももねぇは嫌だと思うよ」
ももかはややあってえりかの言葉に頷いた。それから寂しそうに笑った。
「そう……ね……行って来る……でも、もし起きたら、連絡してね?」
「うん」
後ろ髪引かれているのが丸分かりだったが、自分の上着と鞄を持つと、ももかは重たそうに腰を上げた。
「ゆりのことお願いね……」
そう言って、ベッドに眠るゆりを見つめる。ひどく辛そうな顔で。数秒ほどそうして、去ろうとするももか。と、
「ももねぇ、スマイルスマイル」
ももかの背中に声をかけるえりか。気休め程度に明るく言った。ももかは肩越しに無言のまま片手を振る。そして、姉は部屋を出た。扉は静かに閉められていく。遠ざかる足音が完全に消える頃には、えりかはゆりのベッドに背を向けて立っていた。
「聞きたくない……」
唐突にえりかは言った。それは傍から見れば独り言のように見えただろう。えりかは自分の両手を耳に当てて首を降る。巡回の看護士でもなく、ましてやここは個室である。部屋には、今、ゆりとえりかの二人。
椅子から立ち上がったえりかは小さな歩幅で窓辺に近づきそっと手のひらをガラスに当てる。外は真っ暗だった。横目で時計を見れば、短針が午後9時にさしかかろうとしている。
病院の周りは人通りがまばらで、街路は淡い光に照らし出されていた。時折、車の照明で辺りが瞬間的に明るくなる。
「それでも、これが事実……次に狙われるのは明堂院さんかもしれない」
淡々と告げられた言葉にえりかが頭を振る。目をつむって叫び返す。
「嫌だよ、そんなの!」
「私だって、彼女にそんなことさせたくない」
「どうして、こんなこと……」
えりかがゆりを見た時、彼女はすでに片手で自分の体を支えながら上半身を起こしていた。
「ね、寝てないとっ」
慌ててゆりを支えようとして、
「優しくしてはだめよ」
やんわりと拒絶される。えりかは一瞬、その言葉の真意を測りかねてぴたりと動きを止める。弱弱しく、しかしどこか澄んだ声音だった。
彼女は美しい戦士で、けれど、今はぼろぼろで。えりかは心の内からこみ上げてくるものを押さえ込むように言った。
「……優しくしたら駄目なんですか?」
―――目の前には虚構の海。えりかはそれに溺れてしまわないようにしっかりと現実を見つめていなければいけない。
「あなたに甘えてしまう。そうならないように……」
「分かってても、大切な人が傷ついて何もしないなんてできるわけないじゃないですか」
「それは…でも、状況をよく考えなさい」
「……ゆりさんがつぼみにやられた。それだけです。それが今起こっていることです。……あたしは何を受け止めたらいいんですか? どれを捨てていいんですか? 教えてください……」
ゆりは表情を曇らせる。えりかはすがるようにゆりを見ていた。
「そんな目でみないで。情けないけど、私にはあなたを救ってあげることはできない」
と、ゆりはそこで言葉を切った。少し考えるような仕草をして、
「……私の気持ちを考えてくれるのは嬉しい。でも、あなたの言った通り、私にはももかがいる」
ゆりはまた口を止める。えりかはゆりの言葉の続きを待った。
「あなたは? 優先順位なんて決められないほど大切な……大切な……誰か。そんな人はいる?」
今度はゆりがえりかを待った。えりかは答えずに頭を垂れた。白いシーツが目に飛び込んできて、まるで白いキャンバスのようで。けれど、えりかは何も描くことができない。
思い出そうとして、ぱっと消える。そして、また浮かび上がる。パパ、ママ、ももねぇ、つぼみ、いつき、ゆりさん、コフレ……。水面にたゆたうように思い出が流れていく。
「……そんなの、決めらんないよ……」
少女は泣きそうな声で言った。ゆりがなぜか笑っていたので、えりかは少し困惑して顔を上げる。
「いいのよ、今はそれでも。エゴなんかじゃない。それが、あなた自身だから。でも、いつかきっと見つかるはずよ……無償で愛したくなる、守ってあげたくなる人が。その人のためなら、その人が愛してくれるなら誰かを傷つけることだって厭わない……」
「そ、それは……」
「そうね。それは、結果的に大切な人を傷つけてしまう」
ゆりは窓の外に目をやる。えりかが追随して闇の帳の中に視界を溶け込ませる。
「でも、彼女は……」
濁した言葉の続きはえりかにはわからなかった。だけど、つぼみのことを言いたいのだろうという事は、漠然と把握した。
「あたしは、つぼみのこと大好きだけど……今は、なんだろう……遠い所にいるみたいで」
例えば、ファッション部での活動。例えば、登下校でのおしゃべり。そんな何気ない日常に本当に戻れるのか少し不安だった。何かが変わってしまうそんな予感がする。
それなら、今を受け入れてしまった方が楽なのかもしれない。未来を見捨てた方がいいのかもしれない。考えて、えりかは震える。
「でも、やっぱりゆりさんやいつきを傷つけるつぼみは嫌だ。いつものつぼみがいいよ、絶対。あたしが好きなつぼみはいつものつぼみだもん」
えりかは思わず拳を握っていた。
「つぼみが大切に思っている人達を苦しめるようなことをさせちゃいけないですよね」
「……そうね」
つぼみは、今どこで何をしているのだろう。自分のした過ちを悔いているのだろうか。それとも、次の邪魔者を排除するために動き出しているのだろうか。
「……あの……」
「なに?」
「ゆりさんは、知ってますか? つぼみの本当に大切な人が誰か……」
ゆりが寂しそうに笑う。それから、嘆息して虚空を見つめた。照明が眩しいのか目を細めている。
「それは自分で見つけないと。花咲さんに失礼よ」
「そ、そうですよね」
「でもね、今、彼女の事を思って行動してあげられるのはあなただけ。あなただけが、彼女を救える。今、彼女の傍に必要なのはあなたよ」
「……はい。あたし、頑張ります!」
元気よく返事をするえりか。ゆりは米神に人差し指を当て俯いている。溜息のようなものがえりかの耳に届いたが、疲れているのだろうと気を使ってえりかは立ち上がる。
「喉乾いてませんか? あたし、お茶か何か買ってきますね」
返事も待たず、えりかは病室から出て行く。
「……損な役回りね」
呟いて、ゆりは急いで首を降った。
ゆりが運ばれたのは小さな診療所だったため、屋内に自動販売機はなかった。えりかはしかたなく外に探しに出かけた。
そのため、戻ってきた時に、遅かったわね、と言って迎えられた。その言葉を聞くと同時に、えりかは女の人が、ゆりの傍に座っているのに気付いて声をかける。
「あの〜?」
その人が振り向く。どこか見たことのある面影を感じて、はっとしてゆりの方をちらりと見やる。
「あ、ゆりさんの……」
初見で、彼女がゆりの母親だと分かった。すごく、似ている。それから、穏やかな物腰でその女の人は立ち上がる。自分の母親と同じくらいか少し上の年齢だろうか。慌てた風も無く、えりかに向き直って一礼する。
「こんばんわ、ごめんなさいね。もう、遅いし、ここからは私がついているから、ももかちゃんにもそう伝えてあげて」
彼女は一度ゆりに視線を転じる。ゆりは、口の端を少し緩めてそれに応える。
「この子意外とドジなのよ。でも、まさか滑って転んで昏睡しちゃうなんて、やだわ、まだ動悸がする」
と、安堵の溜息を吐く。えりかは、ゆりが起きたら電話をくれと言っていたのを思い出して少し焦っていた。だから、今言われたことについていけなくて、やや間をあけてから小さくうめいた。
「あ、えっと」
ゆりを盗み見ると、話を合わしてくれと言わんばかりに目で合図している。えりかは疲れているのか、頭が鈍くなっている自分に胸中で叱咤しつつ、
「あ、あたしもびっくりしましたっ」
大げさに息を吸い込みすぎて、咳き込みそうになるのを堪える。
「そういえば、一人で歩いてきたの? 送っていきましょうか?」
「……あ、大丈夫です。ご心配なく」
そう手を振って、えりかは思い出したように重みと肌に冷たさを感じて、買ってきたお茶を渡す。
「ありがとう」
ゆりのお礼を聞きながら、二人を見比べる。似ているけれど、お互いにかもし出す空気が違う。それは、母親と子にしか出せない信頼の一端のようで。
ゆりは心配をかけさせまいと嘘をついた。大切な人を悲しませたくないから。ももかにもそうしたように。
「じゃあ、そろそろお暇します」
親に連絡はしていると言ってもさすがにまずいかも、とえりかは時計を見やる。それから、自分に買ってきたハンディー缶の桃ジュースを鞄に詰め込んでから、二人に一礼して、部屋を後にした。
闇夜を照らす月光に背中を押され、少女は暗い夜道を歩く。道路沿いの店はもう看板をしまい込んで、明かりを消してしまっている。ほのかな光を放つ街灯は、目印のようにぽつりぽつりとえりかの目の前に立ち並ぶ。
昼間の賑わいが嘘のように静かで、車道を走っているのも運送トラックやタクシーなどの深夜も働き詰めのものばかり。時折、すれ違うカップルの喋っている声が断片的に耳に入ってきて消えていく。
えりかは、ふと、思い出したかのように感じていた。寂しいという感情を。独りでいるとそれを埋めるように思い出が蘇える。昔のように。
「つぼみ……」
誰にともなく呟いた声は闇に溶けていく。ちょっと前であれば、今頃、家のベッドの上で部屋の窓を開けてつぼみや妖精達とおしゃべりしていただろう。たわいもない話で笑い、ももかや親に怒られて、次の日はそのことでまた笑い合う。
大変な事、悲しい事があったとしてもそんな風に続いていく。けれど、それは突然、邪魔されてしまった。砂漠の使途によって。
似たような事が前にもあった。まだ、ももかがモデルになる前。小さい頃は、よくももかの後ろに着いて回って一緒に遊んだ。
近所に幼稚園や学校の知り合いの家がなかったのもあるが、母親の仕事上の関係であまり近所づきあいが進んでなかったのもある。だから、自然と二人はいつも一緒にいることが多かった。
小さい頃は、容姿のことなど頭の隅にもなく、たまにやってくる母親の仕事仲間に可愛らしいねと褒められて無邪気に喜ぶ程度だった。道が分かれ始めたのはももかがモデルにスカウトされた頃。
もともと、母の手伝いでモデルの仕事をちょくちょく手伝っていたのだが、それとは別の筋で見初められて業界入りした。えりかは小さいながらも姉のことを尊敬したし、嬉しいとも思った。けれど、日常への変化はすぐに起こった。
『今日遊ぶって約束したじゃん』
『ごめんね、お仕事入っちゃって。あ、大変こんな時間だわ! えりか、ホントごめん!』
そんな風に、いつのまにか遊ばなくなって。えりかにも、ももかの仕事の大変さが身近にいる分わかるから無理強いはできなくて。
『ごめんなさい、えりか。今日パパもママも、ももかちゃんの仕事のお手伝いに行かなきゃいけないの。ご飯テーブルの上において置くからね』
両親はその頃ほとんどももかにつきっきりだった。それも当たり前のことで、まだ子どもだったももかが心配で、世話を焼きたくてしょうがなかったと思う。
ももかは小さい頃から、自分を魅せるのがうまかった。ももかの頭角はすぐに現れ、あれよあれよという間にカリスマモデルとはやし立てられるようになる。
「何、思い出してるんだろう」
えりかは我に返る。いつの間にか足を止めていた。辺りはまだ暗くて、その暗さがこんな思い出を呼び起こしたのかもと思った。
それから、両親がフェアリードロップを開いてからは、えりかも店の手伝いで忙しくそんなことを気にしている暇はなくなった。
「もう、子どもじゃないのに……」
口をついて出た言葉に、えりかは一人うめく。まだ、子どもだったのだと。中学生なんてガキンチョじゃない。
……まだ、まだ子どもで。一人で何かを抱えるには頼りなくて。でも、いつも一緒にいてくれるお人形さんを抱いて寝るような歳でもなくて。
けれど、傍にいるはずの誰かがいないのはどうも落ち着かなくて。それで、えりかの心は寂しいと言う。
「……あたし、こんなに」
本当の自分はこんなに弱くて、寂しがり屋なのだ。気付かなきゃよかった、こんな気持ち。手を握ってくれる人、悲しい時に慰めてくれる人。思い出したのは握り返してくれた温もり。
一人は嫌だ。わがままだとわかっていても、一人は嫌だ。心の花がしょんぼりしているのが自分でもわかる。えりかは胸に手を当てる。気がつけば、いつも優しく笑っている少女を瞼の裏に描く。いつものつぼみを取り戻したい。
大切な友達、でも違う、親友だと前に言った。親友以上の親友だとえりかは思う。つぼみに会いたい。
と、携帯の着信が鳴り響いた。メロディと共に鳴動する携帯を鞄の中から取り出す。ママかな、そう思ってややびくびくしながら液晶画面を見ると見たこともない番号から。えりかは気味が悪く、一瞬切ろうかと考え、手を止める。
市内からかかっている。知り合いかもしれいない。もしかしたら……。えりかは親指で通話ボタンを押した。
「もしもし……」
「夜遅くにごめんなさいね、えりかちゃんよね? つぼみはそこにいる?」
大き目の声で早口に捲くし立てられ、えりかは少し耳がキーンとなる。つぼみの母親だった。えりかはとっさに、
「あの、月影さんって言う学校の先輩が転んじゃってそのお見舞いに行ってたんです。夕飯も頂いちゃって、それで、まだちょっと遅くなるんですけど……あの、連絡先教えておきましょうか?」
と、ここまで言って策に溺れた事に気付く。
「そうなの? 連絡もよこさないから心配したわ。迎えに行った方がいいかしら。あ、そうね、良かったら連絡先を……」
「あ! ご、ごめんなさい。電池が切れそうなんで、また掛け直します! ホントごめんなさい!」
我ながら苦しい言い訳をしつつ、えりかは電話を切った。何か声がぶつりと切れるような音を聞いたが、心苦しくなりつつ、携帯を再びバックにしまう。
「つぼみ、帰ってないんだ」
えりかは、つぼみは家に帰っているものだと勝手に思っていた。帰る場所があるから自然そこに行くと。
「どこに行ったの……」
えりかは呟いて、走り出していた。
足がほとんど動かなくて、膝が笑い始めた頃にはえりかは土手の公園へと足を運んでいた。夕方の光景が思いだされる。
いつきは、ちゃんとポプリと仲直りできただろうか。足を上げるとぷるぷると震えるようにして動くのを拒否していた。
「もう、だめ……」
風が吹いて汗が冷える。額に滲んでいた雫が頬を伝って眼下に落ちていった。首の後ろが重たい。手で触れば冷たくなっていた。えりかは虫のように、ゆらゆらと街灯の方へ近づいていき、そして、その場にへたり込む。
もう、一歩だって歩けない。公園には誰一人としていない。えりかは身震いするのを堪えて、息を整える。それから、お腹が鳴って、同時に睡魔も襲ってくる。
「お腹減った、眠い、疲れた」
えりかは悪態を吐いて、虚空を睨みつける。星空が綺麗だった。でも、お腹は満たされないし、眠気は増すし、疲れもとれない。それに、
「つぼみが見つからないし……」
心当たりを適当に探した。闇雲に探したと言った方が合っているだろうか。
「あ、そういや桃ジュースがあったっけ」
これで、今の空腹が少しは満たされるだろう。そそくさと取り出した缶を弱弱しく開けて、えりかは一口で半分以上を飲み干す。
ぷはぁ、と疲れを吐き出して、またぐびりと飲む。甘い、と感じたのは完全に飲み干した頃で、えりかは桃の味を口内の余韻で堪能した。
「ももうまー」
心なしか体が潤ったような気がした。と、唐突に声がした。それは、人の声ではなかった。
「にゃあん」
猫。公園の街灯は一つだけ。そこを中心にほの暗くあたりは照らし出されている。えりかは暗がりに視線を巡らす。昼間は愛らしい声も、夜だとこんなに不気味なのか。
目を凝らしても、暗闇に溶ける遊具があるだけ。猫がまた鳴いた。今度は方角がわかりそちらの方に目をこらす。立つ気力のないえりかは呼びかける。
「にゃんこー?」
野生の猫で、おまけに人嫌いとかだったらどうしよう、とえりかは少し不安になった。しかし、それは杞憂に終った。猫が明かりに映し出される。昼間みた猫。
ゆりによく懐いていたあの猫。えりかは、街灯の柱を支えにして立ち上がる。声がだんだんと近づいて、完全に姿をあらわにする。静かな足音共に。
「……つぼみ」
猫は気持ちよさそうに、少女の腕に抱かれていた。
>>786 乙です。
非常に続きが気になります!
ホラーっぽいし、急展開で、えりか逃げてー
えりかは急に立ち上がったために、くらくらと脳幹が揺れ、視界がかすむ。それを見て、つぼみが心配そうにえりかに声をかける。
「大丈夫ですか? 随分、疲れているみたいですけど…」
そう言って、つぼみは何の気なしに近づいて、そして猫をそっと降ろす。猫は逃げずに、後ろ足で首を掻いている。
「あ……今までどこにいたの?」
えりかはつぼみに肩を借りる。あまりにも自然につぼみが肩を寄せてくるものだから。
「その辺りをぶらぶらと」
「どうして、今は公園に?」
「えりかの姿が見えたから、追ってきたんです」
肝心なことが聞けない。
「あのさ、つぼみのお母さんが心配してたから、帰ろうよ」
つぼみはそれに応えない。
「……つぼみ?」
名前を呼んでも返事をしてくれない。服越しだが肌と肌がくっつくくらいに近くにいても、つぼみの考えていることがわからなかった。えりかは痺れを切らせて、とにかく歩を進めようとする。が、動かない。えりかはまた、つぼみを見やった。
「いい加減にしてよ……みんな心配するでしょ」
「そうですね……えりかも私のことを心配して来てくれたんですか?」
「そうだよ」
まるで、確認するみたいにつぼみは言った。当たり前のことを聞かれてえりかはいぶかしがる様に答える。つぼみの顔には少し笑みがあった。暗がりでよく見えないが確かに笑っていた。そんなに嬉しかったのかと、えりかは安堵して、当たり前かと思う。
何せ、今の彼女は自分に対して特別な感情を植え付けられているのだ。それから、少々身の危険を感じて、えりかはまた帰るように促した。今、コフレはいない。二手に分かれて探したのは失敗だったかもしれない。
「ゆりさんはどうされていますか?」
と、つぼみは自ら地雷を踏んだ。聞き間違いであると確認したくても、無意味であった。
「ももかさんがいるから大丈夫ですよね」
鼓動が早くなる。えりかはやはり事実なのだと、唯一認めていなかった心の一部が悲しみの悲鳴をあげる。地が揺らぐ錯覚。二度目の衝撃に座り込みそうになる。
「どうしてゆりさんを襲ったの……」
そして、唐突に怒りがこみ上げてきた。それを歯を食いしばる事で抑えこむ。
「どうしてって、ゆりさんとえりかのためですよ」
えりかは、つぼみの頬を叩いていた。
「……痛い」
茫然としてつぼみは頬をさする。えりかは文字通り崩れ落ち、地面に座り込んでつぼみを見上げた。立ち上がる気力すらなく、えりかはつぼみを睨む。こんな再会がしたかったわけではなく。ふいに熱くなる目頭は、何に対してのものなのか。
つぼみは怒った風もなく、へたり込んだえりかに寄り添う。まるで、犬のようだった。なぜ私は叩かれたのか、よくわからないという顔をして、それでも傍に寄ってくる。
「えりか、ごめんなさい。何かしたならいくらでも謝りますから……泣かないで」
彼女は何を謝るかも知らないのだ。と、えりかは頬を濡らす。どうして、彼女はこんなに狂ってしまっているんだろう。いつきだって、ゆりだって、こんなことはしていない。
何より、彼女の目には迷いがない。不安そうにこちらを見つめるつぼみ。えりかを心配しているだけで、揺らぎがない。疑問を抱かずに平然とここまで来たのだ。この少女は。
「あたし、寂しかった。つぼみがいなくて寂しかったよ」
えりかが言うことを一言一句聞き漏らさないようにという気概で、つぼみは身を乗り出して耳を傾けている。
「でもね、本当に寂しいのはあたしじゃなかったんだ……ごめんね、つぼみ」
ぼろぼろとこぼれ出す涙。つぼみを見て、より一層雫がもれ出た。慌ててつぼみは涙を拭こうとする。ハンカチがないのかポケットを探すのを諦めて、そして、唇がえりかの目の前に迫る。
「犬……」
怪訝そうにえりかが言った。つぼみは少し恥ずかしそうにしつつ、もう一度顔を近づける。犬のように舐めることはしなかった。
優しく、頬を伝うそれらに唇を寄せて、そっと触れる。えりかには避ける体力はない。なすがままにそれを受ける。
「……やめてよ」
その言葉には拒絶の効力などなかった。こんなことをされたいわけではない。なのに、どうしてか。
えりかはつぼみが傍にいる、それだけでこんなにも、こんなにも安心していた。それは、言い換えれば幸せだった。つぼみの息がくすぐったくて、えりかは首を引っ込める。
「あ……」
残念そうにつぼみがうめく。しかし、代わりに彼女はえりかの手を握る。ひんやりとした感触がえりかの手のひらに伝わり、えりかは背筋をそらしそうになる。
中途で止めたのは、つぼみが暖かいと呟いて、本当に嬉しそうな顔をうかべていたから。尻尾があれば、ぶんぶんと大きく弧を描かんばかりに降られていたに違いない。
えりかはすでに怒りの感情はなかったものの、納得はしていない。つぼみはゆりに謝らなければいけない。つぼみがこれ以上大切な人達から離れていってしまわないために。
えりかは強く手を握り返す。つぼみもまた、握り返す。目に見えない温もりがじわっと広がる。それに負けないように、それから、えりかは手を離した。
「つぼみ、ゆりさんに謝りに行こう。今日は駄目でも、明日とかでもいいから」
「いいですよ」
「へ?」
すんなり返ってきた承諾の言葉に、えりかは今日何度目になるのか素っ頓狂な声を漏らす。しかし、つぼみの言葉には、えりかのためなら、などと怖いおまけがついてきそうだった。
「本当にわかってるの? あたしのためじゃなくて、自分のために行くんだよ」
「いやです」
少女は笑った。口に含むように。
「それはいやです」
つぼみは一つ溜息を吐いた。続けて言う。
「ゆりさんに何を言われたか知りませんが、許しを請いたいなんて思ってないですから」
この、わからずや。えりかはそう叫んでやりたかった。でも、口は思うように動かず、
「この……」
とだけ漏れた。えりかの険悪なムードにつぼみはまた不安そうな表情を作る。なんという粘着質な呪いだろう。人はここまで自分本位に生きられるものなのか。
「じゃあさ、つぼみは何がしたいわけ?」
ぶっきらぼうに言い放った質問に、つぼみはぼそぼそと言い難そうに何かを呟いた。今までとは違う態度にえりかは不思議そうに首をかしげる。
「なによぉ、聞こえないってば」
つぼみは、えりかに聞かす気がないのか、猫を拾い上げる。猫は少し驚いて肢体を扇がせていた。つぼみはふかふかとした体毛に顔を隠す。
猫は諦めたのか、やや目を細めてつぼみの腕に顔を預けた。つぼみは俯いていたのもつかの間、ばっと顔をあげる。
「えりかに愛されたい……」
おおう、とえりかは口内でうめいた。
「一つ聞くけど、具体的にどう愛されたいの?」
その質問はよくなかった。こんな時に興味本位でそういうことを言ってはいけないのだと、えりかは耳に入ってくるつぼみの欲望の数々を時には流し、時には租借し吐きすて、つまる所、最終的に全部外に出しながら深く反省した。
「わ、わかった。わかった。理解できないけどわかったから」
手で制止ながら、えりかは少し錯乱して言った。つぼみが怪訝そうに、
「それは、わかったと言わないのでは?」
と、言って小さく笑った。よく知るつぼみの顔だった。えりかは知らず自分の頬が熱くなるのを感じていた。先ほどの愛の言葉ですらなびかなかった自分が、どうして笑顔ごときでときめいているのだろう。
そう考えた途端に、えりかはつぼみの顔をまともに見れなくなってしまう。突然顔をそらされ、つぼみが何事かとこちらを覗こうとする。
「どうかしましたか」
「な、なんでも……」
きっかけなんてささいなもので。誰でもなく、つぼみの傍に来てしまった自分の罪で。さっき捨てたはずの卑猥な単語がまだ耳に残っていたようで、それを思い出したえりかはかあっとさらに赤面してしまった。えりかがつぼみを本当の意味で意識したのは、これが始めてだった。
「うん、もういいから」
これは自分に向けて言った言葉である。つぼみが心外だと言わんばかりに口を尖らしていたが。
「じゃあ、逆に聞きますけど、えりかは何をしたいんですか?」
えりかは、こいつ何を言ってんだ、と心の中で悪態をついて、それから、言った。
「キスしたい」
言ってやった。と、えりかは自分が今しがた悪い病気に感染したことを認識し、訂正する。
「間違えた。とにかく、家に帰るんだよ! そんで、明日はゆりさんに会いに……」
叫んだものの遅かった。つぼみは何も聞いていない。猫を抱いたまま、マヌケ面でこちらを見ている。えりかはひどく後悔した。ムードもクソもない中、自分は何を言っちゃっているのか、と。しかし、そんなものは役に立たない。
「え、えりかからそう言ってくれるなんて……」
つぼみは明らかに先ほどと様子が違った。そわそわとしている。この何日かで、つぼみの色々な顔を見てきたえりかだったが、
「ん……」
これにはどう対処していいかわからなかった。口を少し突き出すつぼみ。えりかは、今はそんな場合ではないと首を降る。そうでもしないと、本当にしていしまいそうで。
一度意識し出すと、欲望の繁殖率は凄まじく、それを止める術はえりかにはない。しかし、恥ずかしい。意識はしたものの、認めてたまるかとえりかは足掻く。
つぼみが片目で、こちらを見やる。どうやら拗ねているようだった。拗ねるつぼみも可愛い、とえりかは自分の頬っぺたを抓った。痛くて夢から覚める。
「目を閉じて、いいって言うまで、口も目もあけちゃダメだかんね」
つぼみはその言葉に素直に従った。えりかはそっとつぼみの肩を寄せる。体が疲弊していてそれだけで、息が漏れる。つぼみの喉が鳴ったのがわかった。
「絶対あけないでよ」
えりかは左手でつぼみの肩を掴む。右手を宙に浮かせて、チョキの形を作り、指を閉じる。えりかは意を決したように、唇に押し付ける。二本の指を。
人差し指と中指が仲良くくっついて、つぼみの唇を塞いでいる。何やら悲しい光景だった。しかし、そんなものでも、つぼみは満足しているようであった。えりかはさっと指を離す。
「い、いいよもう」
「えりか……昨日の放課後のことはノーカンでお願いします」
つぼみは濡れた瞳でこちらを見ている。
「気持ちよかったです。やっぱり、初めてはえりかからがいいなぁって思ってました。……えへへ」
そう言って、つぼみはこてんと倒れた。顔を真っ赤にさせて。えりかは信じられないものを見るように指を見た。
(恐るべし、あたしの指)
えりかは多少どきどきして自分の指を見つめる。紛れもなく、この指はつぼみの唇に触れていた。湿っぽい感触を思い出す。えりかは、恐る恐る指を口元に運ぶ。
(……なんか、キスよりいやらしいことしてる気分だよ)
触れるか触れないかでえりかは指を離した。高揚した気分は夜風によってしだいに落ち着いていく。冷静になり、行為を思い出して後悔。ふと、えりかはゆりの言葉を思い出す。
気持ちを浄化させる。それは、デザトリアンに技を放つようなものだろうと、えりかは漠然と解釈していた。まさか、まさかね。しかし、横目で見るつぼみの顔は、幸せそうだ。
(ど、どうしよう)
こんなもので浄化されるなんてそんな馬鹿な、とは思うが。それより何より、自分はどうしてこんなに焦っているのだろう。
(やだ、なんか悲しいじゃん。こんなの……)
あっけなく終ってしまうのだろうか。せっかく気付けたこの気持ちを恥ずかしいと偽って。そんなのは嫌だった。
(ごめん、さっきのこそノーカンで)
えりかは気絶しているつぼみの口の端にそっと自身の唇を近づける。
「ごめんね」
呟いて、口付けた。そうして、えりかは認めざるおえなかった。自分の大切な人の存在を。もしかしたら、幻想なのかもしれないと思いながらも。
明日になったらこの気持ちは消えてしまっていて、いつもどおりの毎日が始まって。つぼみの大切な人。そんなのとっくの昔に気付いていた。けれど、見て見ないフリを続けていた。えりかはふっと肩で息を抜く。
(本当は、あたしがこうしたかったんだね)
認めてしまえば楽なもので。いつきに愛の言葉を紡がれても、ゆりに妖艶に迫られても、彼女達の虚構が見破れたのも、きっときっと、自分がただ一人しか見ていなかったから。つぼみを拒否し続けていたのはそんな自分を認めたくなかっただけじゃないか。
いつものつぼみなんて、そんなの関係ない。自分の傍で、自分のために笑って、怒って、泣く。そんなつぼみを欲していたのだ。認めることができようか。そんな醜い自分を。嫉妬に狂うのはむしろ自分だったかもしれない。そう、呪いはむしろ自身にかかっていたのでは。
(あたし、どうしようもなく小さいやつだ)
つぼみは強引に攻めを繰り返していたものの、そこに嘘はなかった。けっして、褒められるべき行為などではないけれど。その気持ちに罪はない。結果として罪をもたらそうとも。つぼみはいつも本当の自分でえりかを見ていた。えりかは漸く、自分をつぼみを知った。
(どっちが厄介なんだか)
えりかは嘆息して、深遠の星空の下、携帯を取り出す。怒られるのを覚悟して、少女は家の番号を打つのだった。
その夜は二人とも盛大に怒られた。なんせ、帰って来たのが0時を過ぎていたのだ。
ご近所の迷惑がなんのその、家が隣同士の少女達は、互いの母親に睨まれ怒鳴られ、何もかも一緒に怒られた。
来海家の玄関先で正座させられた二人は、足を痺れさせつつ、1時間はそうして親の愛を噛み締めていた。
二人の小言が終ったあと、つぼみは自分の家に戻っていったが、えりかにはももかが待っていた。
姉への対応に追われながら、えりかはへとへとになって眠りについた。
翌朝、えりかはつぼみと一緒にゆりの元へ向かう。えりかは左手に猫の入ったケースを、つぼみは右手に花束を持っていた。
……その逆の手は、互いを繋いでいて。一方は柔順に、一方は恐る恐る。そんな風に歩き出していったのだった。
おわり。
駆け足でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
GJ!!
素晴らしいつぼえりをありがとう
>>792 GGGGJJJJ!!!!
一時はつぼみがどうなっちゃうのかと不安になりましたが
ステキSSをありがとうございました
携帯規制が憎たらしいね
長編お疲れ様です
途中すごい病んでるつぼみに不安だったけど最後で見事にまとめてくれました
もう1回読みなおしてこよう
石像で出てきたパッションもどきの双子(?)のプリキュアが
あまりに百合百合しそうで妄想をかきたてられる。
しかし、DX2はハトプリ組とフレプリア組が交流したが、つぼみがラブやんをイケメンさんって慕ってないか心配だ。ラブやんはつぼみに男前な態度だった。
DX2では絡まなかったが、可愛い物好きないつきならブッキーに惚れ惚れするかもしれない。
ミルクにやたらと優しいムーンライト…
つぼえりが好き過ぎて何にも手がつかない
「百合のどん底にいると妄想し、泣き言を言って百合百合しているのは、自分のつぼえりを妨げ、そのうえ、心の花を枯らすばかりだ」って偉い人が言ってた
石田淫獣がこのまま復活しませんように、っと
石田彰ヴォイスのイケメン妖精のおかげで半分ぐらい頭に入らなかった
ああーダークさんが妖精じゃないのかよ…どことなくコロンの頭部がダークさんに似てる気がす
妖精役にまさかの石田とは
>>802 英世さん百合の人だったんですね
>>805 最後に普通の男主人公ギャルゲーにされて全てが台無しになったゲームね
>>807 何いってるんですか
パルフェに2なんてありませんよ?
パルフェは後日談の小説が公式webであったが男キャラは居なかったな
コロンの事はここではいいじゃないか
それよりえりゆりですよ、っと
えりゆり萌え派にはたまらなかったなー
私の胸で泣いてくださいwww
姉妹揃ってけしからんな
>803
少なくともあと一回は出るから無問題w
>>812 本編で、えりかにしてやられたもも姉カワイソスwww
えりかの胸で泣くならゆりさんめっちゃ屈まないとww
そこはやっぱベンチにでも座ってもらってえりかが立って抱きしめるだな
えりかを抱えあげて顔を埋めればいいじゃないか。
傍目から見たらサバ折りみたいに見えるがw
ゆりさんが跪いてえりかの胸に顔をうずめればいいじゃないか
えりかがよしよしって感じでゆりさんの頭を撫でてあげるの
サンシャインに目配せをするゆりさんも何気に良かった
ABC公式の次回予告画像もこの2人だし、何かしらの絡みに期待しちゃっていいんだろうか
それにしてもえりか、ゆりさんの前に先週つぼみにやればよかったんじゃ…
>>820 ほんとに・・・
つぼえりつぼ不足でこのままだとこころの花が枯れてデザトリアンになっちまいそうだぁ
えりか泣き虫なのに我慢して、そんでゆりさんの胸でぼろ泣きとか萌殺すきか?
ダークさん
滅茶苦茶 呆けた顔してましたよね
ゆりの変身姿みてw
>>819 そそそ、ポット持ってワンピん時だよね
自分も、それ好きだわ
てか、マジ今度こそ、ゆりいつ絡み来て欲しいわw
825補足
そして、サンシャインが嬉しそうに笑顔で応えてたのも
良かったな
その後の、ゆりさんの台詞もまた良かったしで…
もう胸熱
復活の鍵がもも姉でもいつきでもなかったのは一寸残念
コロンが女の子だったらなあ
>828
本編でやってくれるって私信じて(以下略
文化祭回に期待だ
ゆりさんは
ダークプリキュアを飼うENDか
もも姉に飼われるENDに
落ち着いてくれればいいよ
ダークが後生大事に割れた種を持っていたのが伏線かと思ってた
ダークはゆりさんの心の闇から生まれたんだよ、とか
復活の際ゆりさんが自分の心の闇を受け入れて合体
そしてムーンライト、復活!復活!超・復活!
とか妄想してた
流石に無いか〜
まぁ、萌えたし燃えたからいいんだけどさw
まだダークさんが何なのかは分からないけどムーンライトと何か関係があるのは間違いないだろうし、闇月も良いよね
でもボクはももゆりの方が萌えます
私は断然 月闇派だな
ももゆりも好きだけど
でもゆりと深い関係があるのにかわりはないみたいだし
その辺を楽しみにできるよ
最終回近辺で
ゆりさんとダークさんで
ふたりはプリキュアするよ
>>831 だがちょっと待って欲しい。
なぜダークさんを飼いながら同時にもも姉に飼われるゆりさんを想像しないのか。
初投下。もも姉がどうなっていくのか気になったので、自分で補完したり妄想してみました
ももゆりです。拙い文章な上にちょっと長いですが、良かったらどうぞ
『ももかになら、話してもいいと思ったの。実は…』
頭に何度も同じ光景が繰り返し浮かんできた。
そして何度もこの光景を振り払おうと頭を振った。
「ももか、どうしたの?今日何か、調子悪いわね」
車を運転していたマネージャーに声をかけられ、ももかははっと我に返る。
今日の撮影は最悪だった。
いつもと変わらないような顔をしていても、マネージャーには何かあったのだと勘繰られてしまった。
そして撮影を一通り終わらせたももかは学校に向かう車の中、というわけである。
「ごめんなさい。あの、今日はもう家に向かってもらえませんか?」
「…どうして?」
マネージャーは腕時計をちらっと見てからそう言った。
まだ四時間目に間に合うような時間である。
ももかをスカウトした張本人でもある彼女は、未成年のももかを撮影現場から学校まで送って行くことも一つの義務だと考えていた。
それはももかも知っていたし、だからこそ普段ならこんなことは絶対に頼まない。
「体調が悪いってわけではないのよね?」
「はい、そうじゃないんですけど…」
「…わかった」
観念したように小さく息を吐いてからマネージャーはそう言った。
「でも、今日だけよ?だから今日はゆっくり休みなさい」
「はーい。ありがとうございます!」
その時また、ももかの脳裏にあの光景が蘇った。
『ももかになら、話してもいいと思ったの。
実は私たち…プリキュアなの』
それは、二日前の昼休みのことだった。
いつものように中庭のベンチで弁当を広げていたももかは、一人悶々と悩んでいた。
最近ゆりの様子がおかしい。妹のえりかもだ。
なぜか、ここ数週間でなぜか急にゆりとえりかが親密になった。
二人だけでなく、えりかの友達のつぼみ、いつきとも一緒に居るところをももかは何度か見かけた。
別に四人が仲良くなることに問題なんてなかった。
ももかが気にしているのは、この四人が妙に余所余所しいことである。
「もうっ、こんなこと気にしてどうすんのよ」
小声で自分に活を入れてみる。
かえってそれが空しくて、ももかはがくりと肩を落とした。
「ももか」
背後から自分の名前を呼ぶ声がして、ももかは振り返った。
そこに立っていたのは、もちろんゆり。
彼女のことで悩んでいたはずなのに、その姿を見るとなぜかほっとしてしまう。
ゆりはももかの隣に座ると、同じように弁当を食べ始めた。
互いにあまり口数は多い方ではなかった。
ゆりは元からこうで、ももかは黙っていても通じ合えるようなこの空白がむしろ好きだった。
ゆりの弁当がふと視界に入って、ももかは即座にそれが彼女の母親の作ったものだと分かった。
これも長い付き合いのおかげか、ゆりの母親とゆり自身が作った弁当にはそれぞれ作り癖のようなものがあることを、ももかは知っていた。
高校生の弁当らしく色合いを鮮やかにしようとするのがゆりのお母さん。
色合いよりも栄養素を気にしているのか、茶色と緑に偏った弁当を作るのが、ゆり。
今日はトマトやら卵やらで可愛らしく彩られている。
そんなことを考えながらゆりとこうして昼休みを過ごすのが、彼女の小さな楽しみだった。
「ももか」
「ん、何?」
急に話しかけてきたのはゆりの方だった。
「ずっと話すタイミングを考えていたわ」
いつも通り落ち着いた様子で話を勧める。
何の話やらももかにはさっぱり分からなかったが、彼女の表情からは深刻な話なのか否かということすら読み取れなかった。
「ももかになら話していいと思ったの」
「えーと…何を?」
「最近、私とえりか達がよく一緒に居るの、ももかも知ってるわよね?」
「う、うん」
胸がドクンと跳ね上がった。
タイミングが良すぎる。さすがゆり!…なんて褒めてる場合じゃない、とももかは自分にツッコミを入れて、ゆりの瞳を見つめた。
「その理由なんだけど……実は私たち、プリキュアなの」
「………えっ?」
突然の告白の後、長い沈黙を破ったのは素頓狂なももかの声だった。
ゆりは真顔だった。
なのに、「今日のお弁当はお母さんが作ったの」とでも言うようなノリで「実はプリキュアなの」なんて言われたら、さすがに破天荒な妹を持つももかでも驚くに決まっている。
「プ、プリキュアって…」
「あ、ももか知らない?プリキュアっていうのは…」
「いや、ごめん、違うの。そうじゃない。プリキュアの意味は、わかってる。ちょっと、ちょっと待ってくれる?」
途切れ途切れに一応言葉を発しながらも、ももかは落ち着いていなかった。
同じくゆりも、少し動揺していた。
―ゆりが、プリキュア?
プリキュアなんて名前と噂しか聞いたことのないももかも、親友や妹が実はプリキュアだなんて聞いたら気が気でない。
「えーと、ゆり?それって私に言っていいことだったの?」
とりあえず、そう聞いてみる。
しかし対する彼女の答えは、
「私にもわからないの」
と困惑気味だった。
少し困ったような表情のゆり。
そんな顔したいのはこっちの方よ、とももかは手を額にあてた。
「ごめんももか、何だか混乱させて…」
「いいのいいの、ちょっとびっくりしただけ。それだけだから。もぉー、そうなら早く言ってくれたら良かったのに」
口にしてみると本当にそんな気もした。
乾いた笑いを浮かべるももか。ゆりも少し微笑んだ。
それからはプリキュアの話題になりそうになると、ももかは違う話題に持っていくように努めた。
どうしてかは分からない。
ゆりは微笑んでいるのに、ももかの心のモヤモヤは晴れそうになかった。
「…ももか、ももか?」
遠いところで、自分の名を呼ぶ声が聴こえた。
「…どうしたの、ゆ…」
ゆりの名を呼びそうになって、ももかはふと我に返った。
目の前で彼女を呼び続けていたのは、マネージャーだった。
彼女のことを「ももか」と呼び捨てにするのはゆりとこの人だけだから間違えた、なんて心の中で言い訳しながら、ももかは車のドアを開けた。
気がつけばもう家の前だった。
「本当に大丈夫なの?」
「はい。ごめんなさい、心配かけちゃって…」
「いいのよ、じゃあゆっくり休むようにね」
そう言うと、マネージャーは車を発進させた。
ゆりに出会ってから、マネージャーに「ももか」と呼ばれるのに違和感を感じ始めた。
この世界中で、自分を呼び捨てにするのはゆりだけがいい、そんな独占欲に似た感情が生まれた。
そして、そんな自分勝手な考えに自己嫌悪する時間も少しずつ増えていった。
「ただいまー」
「あら、ももかちゃん早かったのね」
「うん、ちょっと疲れちゃって」
「そうなの?風邪ひかないように、あったかくしとくのよ」
そんな会話をした気がする。
気がつけば、ももかは自分のベッドで、制服のまま眠っていた。
どれくらい眠り続けていたのだろう。
「ももねぇ、ももねぇってば!」
「…何よえりかぁ…」
「もう!制服のまま寝てちゃ風邪ひくよ!」
「いいじゃない、家なんだからぁ…」
「そういう問題じゃなーい!!」
寝ぼけたままえりかと話しながら、ももかは仕方なくのろのろと部屋着に着替え始めた。
自分のせいだとは分かっていても、えりかの声が寝起きの頭に響いて痛い。
「んで、どしたのえりか?着替えなさいって言いに来たんじゃないでしょ?」
「えっとさ…その…」
「なぁにもごもごしてんの。言いにくい話?」
下を向いて話しづらそうにするえりかに、ももかはがばっと後ろから抱きつく。
「ももねぇ!いつまで寝ぼけてんの!!ゆりさんからあの話聞いたのって聞きたかっただけ!」
また声が頭に響いて、ももかは手を離した。
その反動でベッドに座っていたえりかは立ち上がり、逆にももかは布団を被って寝る体制に入った。
それでもえりかは答えを急かさなかった。
「…聞いた」
ポツリとももかは言う。
「どう…思った?」
「…何が?」
「その…私たちが、プリキュアだってこと」
「…どうして?」
えりかはもう一度ベッドに座った。
ももかは片足を上げて、座った妹の肩のあたりを軽く二回蹴った。
それが、ベッドから降りろと言っているのではないとえりかは知っている。
「…ももねぇ」
「ごめん、よく、わかんない」
「こっちこそ…ごめん。行くね」
えりかは姉の返事を待たずにベッドから降りて部屋を出た。
「……私もプリキュアになれたら良かったのかな」
扉の向こうで、えりかは姉の呟きを聞いていた。
翌朝、ももかは思いがけず元気だった。
えりかが台所にやって来ると、もう彼女は身支度を済ませストレッチなんかしている。
「おはよう、えりか」
「おはよ…。早いね」
「昨日いっぱい寝たから、早く起きちゃったの」
えりかは食パンにジャムを塗りながら、姉の姿をじっと見ていた。
昨日の呟きが嘘のように明るい。
これも仕事のおかげかもしれないが、ももかは笑いたくない時に笑顔を作るのが得意である。
でも今の彼女は無理に笑顔を作っているようではなかった。
「…何よ、じろじろ見て」
「べっつにー」
「変なえりか」
「そっちこそ、変なももねぇ」
いーっと威嚇するように口を横に開けると、父親にシャッターを切られた。
喧嘩であろうと何であろうと、家族のいろんな写真を撮りたがる人だ。
やめてと言っても聞かないので、来海姉妹は二人とももう諦めていた。
その日、久しぶりに二人はつぼみも加えて三人で登校した。
ももかは、中等部の校舎を歩き回っていた。
昼休み。中等部の生徒は教室やら校庭やら中庭やらに散らばって、人が入り乱れている。
そんな中でも高等部の制服、そして何よりそこに居るのが来海ももかだということだけで注目を浴びた。
「…もうえりかったら!何で私がこんなことしなきゃいけないのよーっ」
小声で愚痴をこぼしながら、ももかはひたすら廊下を歩き続けた。
速足で廊下を歩き進めると、ふと、階段の踊り場に見覚えのある少女を見つけた。
「いーつきちゃんっ」
後ろから肩を叩くと、いつきは驚きもせずに振り返った。
こういう落ち着いているところとか、少しゆりに似ている。
「あ、こんにちは。えりか、探してるんですか?」
「そうなの。教室にいると思うんだけど、えりかの教室どこかわかんなくて」
「じゃあ、案内しますよ」
いつきはくるりと方向を変え、先導して階段を下り始めた。
紳士的とでも言うべきだろうか。そんなところも、ゆりに似ている。
ももかはそんなことをぼんやり考えながらいつきに続いて歩いた。
「珍しいですね。ももかさんがえりかの所に来るなんて」
「ううん。これ、届けに来ただけなの」
そう言ってももかは左手に持った小さな紙袋を振った。
中には、えりかが家に忘れた弁当。それと今からももかが食べる弁当がきちんと並んで入っている。
「そうなんですか。えりからしい」
思わず笑みをこぼすいつきを見て、ももかも思わず笑った。
校内で会ったからかいつもより凛々しく見えていたいつきが、今度はとても可愛く見えた。
男子用の制服を着ていても、やはり中身は女の子なのだ。
朝会ったつぼみもそうだったが、いつきはプリキュアの話は一切持ちかけて来ない。
えりかが気を遣ってそうしてくれているのかもしれないし、単に興味がないだけかもしれない。
どっちにしてもももかには有難いような、でも少し寂しいような気がした。
そしてなぜか、とうとう自分からその話を持ちかけてしまっていた。
「ね、いつきちゃんは、プリキュアになって、えりか達と友達になったの?」
いつきは、少し驚いた様子を見せた。
しかしそこは冷静に、でも少し感情的に答える。
「…えりかとつぼみと今こんなに仲良くなっているのは、プリキュアがあったからだと思います。
でも、プリキュアになってなくても、いずれはこうなったんじゃないかなって、思うんです。
つぼみとえりかは、プリキュアになる前から、僕に『新しいわたし』を教えてくれた友達だから…」
そしていつきは無垢な笑顔を彼女に向ける。
太陽のような、明るい笑顔だった。
「ここです。あ、えりか居ますね。声が聴こえる」
「…ほんとだ。ありがとう、いつきちゃん」
「いえ、じゃあ僕はこれで」
ペコリと頭を下げて去っていく姿を見届けた後、ももかは教室の後ろのドアを開けて妹を呼んだ。
「もも姉!!ありがとぉぉ!!また皆におかずもらって回るところだったよ!!セーフ!」
「何?おかずもらって回るって」
「何でもない、こっちの話!ほんとありがとね!!」
えりかは姉から弁当を受け取ると、仲間の輪にすっと入って行った。
高等部の校舎に戻り、中庭のベンチに向かうと、そこにゆりの姿はなかった。
特に待ち合わせをしているわけではない。
高等部に上がって初めての昼休み、ゆりがここが落ち着くと言うから、いつのまにかそこが二人の溜まり場になっていただけのことだ。
「そういえば、ゆりがここで私を待ってたことって、あったっけ…」
弁当の包みを開ける気にもなれず、ベンチの背もたれに頭を預け、空を眺めた。
すると、急に視界に少女が飛び込んできた。
「うわっ」
ももかが顔を上げる。彼女はベンチの後ろからももかを覗き込んでいた。
「もう、びっくりさせないでよ、ゆり…」
「驚かせるつもりなんて無かったわよ。こっちがびっくりしちゃった」
そう言いながら回り込んでももかの隣に座る。いつもの風景になった。
「遅かったね、何かあったの?」
「ちょっと、今日休んでる子の委員会を手伝いに行ってたの」
「…そういうの頼まれたら断れない性格、変わらないわね」
「まぁ、頼まれないとやらないんだけどね」
笑いながら二人はほぼ同時に弁当の包みを開け、フタを外す。
今日のゆりの弁当は、全体的に茶色かった。
「ねぇゆり、今日のお弁当はゆりが作ってきたの?」
「…よく分かるわね」
「分かるわよ。中等部の時からゆりのお弁当見てるんだもん」
ももかは、自分の弁当箱からプチトマトを摘むと、ゆりの弁当の中央にちょこんと乗せた。
茶色に赤のトマトではあまり鮮やかとは言えないが、無いよりマシ、という感じにはなった。
「ももか、好き嫌いはだめよ?」
「…はーい」
早々に自分の元に戻って来たプチトマトを、ももかは口に入れる。
嫌いというほどではないが、この微妙な酸味はあまり好きになれなかった。
「そういえばね、さっき、えりかの忘れもの届けに中等部に行ったの。そしたらいつきちゃんに会って、それで…」
「…ももか、今日はなんだかよく喋るのね」
「え、あー、うん、そうかもね。いけなかった?」
ももかはなぜか不思議な気持ちだった。
いつもと変わらないはずなのに、なんだか焦りを感じる自分がいる。
ゆりは、さっきのももかと同じようにして、空を見上げた。
「そうじゃないの。ただ、中等部に居た頃のこと、思い出しちゃって」
それを二次現実で妄想するのが大人の役目。待ってるよそんなハーレムを
タンタンタン…
靴の音が響く。
屋上に近付くに連れて、その音が反響しやすくなっていた。
ももかは、屋上への階段を上り続けた。
明堂学園中等部に入学してから初めての昼休み。
初等部から持ち上がりの生徒たちはグループが出来上がり、外部受験のクラスメイトもなんだかんだで輪が出来つつあった。
外部受験で明堂学園に入学したももかは、モデルというだけで遠巻きに見られ、友達と呼べる存在は未だ作れず仕舞いだった。
一人ランチタイムなのは決まっていたが、なんとなくきまりが悪いというか、とにかく嫌だったのでとりあえず屋上に向かう最中、というわけである。
屋上に続くドアを開けた。
四月の空はまだ肌寒かったが、桜が風に舞っているのを見ながら昼食というのも悪くない。
「…あ」
ももかは思わず声をあげた。屋上には先客が居たのだ。
手すりにつかまって空を眺めていた先客の少女は、人の気配を感じると振り返って微笑んだ。
桜の花びらを長い髪に絡ませた少女は、少女漫画のヒロインのようだった。
「月影ゆり…さん」
名前を呼ばれた少女は驚いたような表情を見せた。
ももかも相当驚いた。
学年もクラスも一緒で、自己紹介の時に唯一名前を覚えた少女とここで出会うなんて。
「名前…覚えててくれたんだ」
微笑んだ彼女の頬が、桜色に染まる。
どんなモデルよりも、絶対にきれい。ももかは本気でそう思った。
そもそも自己紹介で目に留まったのも、名前を覚えたのも、その美貌に釘付けにされたからだ。
「私も、あなたの名前が知りたいわ」
「私の…?」
「ええ」
ももかの理性はその一言で一気に吹っ飛んだ。
この学園で、学年で、クラスで、ももかの名を知らない生徒がいたなんて。
なんだか涙が出そうになって、それを堪えるのに必死で、今度はなぜか笑えてきた。
「…どうかしたの?」
「何でもないの、いや、なんていうか、嬉しいの!私、来海ももか!よろしくね」
なんて新鮮なんだろう。なんて幸せなんだろう。
モデルとしてのももかじゃなく、一人の女の子としてのももかを見てくれる人が、こんな近くにいるなんて。
五月の半ばを過ぎると、ももかとゆりの二人は、学年で少し目立った存在になってきていた。
他のクラスメイトとも話はするし、浮いているかと問われたら、そうではない。
しかし二人の間にただならぬオーラが漂っていること確かだった。
中学生モデルの来海ももかと、月影ゆり。
ゆりは美人でちょっと近付きにくいタイプ、というレッテルを貼られているだけであったが、日ごとにその運動神経や頭の良さが顕著になっていった。
そして、それが形になったのが、五月下旬の定期考査であった。
「オール満点で学年トップ……ゆり、すごいっ!」
「今回はたまたまよ」
「うそ、満点取るのがたまたまなんてありえないじゃない!ゆり、本当に頭いいのね」
ももかがまるで自分のことであるかのように喜ぶので、ゆりは不思議そうに笑う。
褒められるのは慣れていないけれど、嫌ではなかった。
ももかが笑っている。それだけでゆりには嬉しかった。
屋上で弁当を食べながら成績表と睨めっこしていたももかがため息をつく。
「ちゃんと授業聞いて、ノートとって、復習…それが結構難しいのよね」
「モデルの仕事?」
「うん、それで授業出れないことも増えてきたしね」
ももかは、それでも努めて笑う。
モデルをしているせいにしたくなかったのもあるが、ゆりとはあまりその話をしたくなかった。
せっかく一人の女の子として仲良くなれた相手だから。
ゆりとはいつまでも、普通の中学生として付き合っていきたかったのだ。
「ノートは?授業聞けなくても、誰かに借りれたらそれだけで違うと思うけど」
そう言うゆりの前で、ももかには少しの葛藤があった。
学年トップのゆりのノートを借りられたら、順位が三ケタのももかにも変化はあるかもしれない。
それに、ゆりのノートなら確実にちゃんと勉強する自信がある。
でも。ここでゆりに甘えていいのだろうか?
「ももかのノート、私がとろうか?」
葛藤の波が、さらに激しさを増した。
そんなももかの心の中もつゆ知らず、ゆりは優しい言葉をかけてくる。
それがももかには痛かった。
「私のためにノートとってたら、周りに何か思われちゃうかもしれないよ」
「…何かって?」
「だから、なんていうかさ…」
それ以上を、言葉にするのは辛かった。
ただ、ももかとゆりの間にあるものは、初めて得た本当の友情。それだけだった。
それを自分で否定するような言葉は、ももかの口からは言えなかったのだ。
「ももかのノートとりに使われてる、って?」
案外簡単に、ゆりはそう言って、ももかの頭に軽く手を置いた。
「友達のノートとるのって悪いことじゃないでしょ?なら周りが何て言おうと、私には関係ないわ」
その言葉は、ゆりから発されたにしては少し強い言い方だった。
顔をあげると、ゆりはいつものように優しく笑っていた。
ももかは安堵してゆりに頭を預け、思わずそのまま泣いた。
「ももかは本当におもしろいわね」
「おもしろくなんかないわよぉ」
なんだかわけが分からなくなって、涙も止まらなくなってしまった。
「ももかは、仕事の時もこんな表情してるの?」
「するわけないじゃない!ゆりのばかぁ」
「そうよね…。なんか、嬉しい」
泣きじゃくるももかの隣で、ゆりは笑っていた。
何でこんなに涙が出たのか。
今のももかに聞いても、当時のももかに聞いても、きっと答えは「わからない」一択だろう。
「あ、そうそう。これ、今週分の日本史ね」
思い出したようにゆりは自分の隣に置いていたノートをももかに手渡した。
「ありがとう、ゆり」
あの頃心配していたように、ゆりは何度か「来海ももかのノート取り」と呼ばれたことがあったらしい。
しかしゆりは一言もそんなことを言わなかったし、ももかも噂で聞いただけだった。
その時、ゆりはどんな反応をしたんだろう。
きっとゆりのことだから、何を言われても素通りしていた気がするけれど。
整った字で『日本史』と書かれたノートをぎゅっと抱きしめる。
ゆりが大切で、傷ついてほしくないのに、その優しさがただ愛おしかった。
ゆりの優しさ、ゆりの全てを、自分のものにしたかった。
予鈴が鳴った。
二人は弁当包みをキュッと結び、校舎の方へ歩き出した。
一人、また一人と校舎に向かう生徒がももか達の周りに増えていく。
もう、ももかとゆり、二人だけの空間ではない。
ももかもゆりも、大勢の中のひとり。
そのひとりが並んで歩いている。それだけだ。
そんなちっぽけなことが悲しかった。
「ももか」
ふと、名前を呼ばれた。
ゆりはスカートのポケットに手を突っ込み、そこから何かを取り出してももかに差し出した。
彼女の手元を見ると、差し出されていたのは遊園地のチケット。
なんだか、古い少女マンガの一ページみたいな光景だった。
「えりか達が、親睦会やろうって誘ってきたの。ももかも一緒にって、皆が」
「私も?」
「うん、来週日曜。ももかのスケジュール空いてるって、えりかから聞いたわ」
「…さすがえりか」
笑いながら、チケットを受け取った。
「あ、でもゆり。それって私行ってもいいの?」
「ダメなら渡してないわよ。私が来てほしいと思ったから、誘ってるの」
躊躇してチケットを持ったまま下ろさないももかの手を、ゆりは少々強引に下ろさせる。
そこからはももかの意思で、手を自分のポケットに入れた。
「そう言われたら、行かないわけにはいかないわよね」
>853
ゆりさん男前!
雰囲気好きです
>>853 同じく雰囲気がすごく好き
回想の所読んでて、こっちまで泣きそうになった
約束の日、ももかはえりかと共に集合三十分前にゲートに居た。
どうやらこの企画はえりかが言い出したようである。
張り切りすぎて早起きしてももかを叩き起こしたはいいが、電車を乗り違えたり迷ったりで結局三十分しかフライングできなかったわけである。
それにこのメンバーだ。
全員が集合時間前に揃うのは目に見えていた。
そんなももかの予想は的中し、十五分もすればゆり、いつき、つぼみ、と到着し、早々に入園することができた。
「こうして来たのはいいんだけどさぁ」
まずはジェットコースターから、といういつきの提案でその列に並んでいる最中、えりかが四人の顔を眺めながら言った。
「いまいちよく分かんないんだよね、遊園地って」
「連れて来てもらったこと、あんまりないもんね」
「そういえば、私もそうです」
顔を見合わせる来海姉妹。
日曜も店を開けているおかげで、えりかとももかは家族でどこかへ行った記憶があまりなかった。
それに同意したのがつぼみ。
彼女も同様、両親が忙しく遊園地に来たのは初めてらしい。
「ゆりさんは?」
「私も小学生以来。いつきは?」
「僕もあんまりないね」
顔を見合わせる一同。遊園地初心者が五人も揃うとは、少し珍しい気もする。
「ま、これはこれでありっしょ!」
「はい!こうなったら片っ端から全制覇です!」
「うわぁ、それ楽しそう!」
はしゃぐ中学生三人組。ゆりとももかはすっかり保護者ポジションだ。
「よーっし!盛り上がったところで、どっきどき!席決めターイム!」
えりかのその一言に湧くつぼみといつき。
状況理解が出来ていないのは二人だけだった。
「えりか、何なのそれ」
「えー、実はですねー、せっかくの親睦会だから、乗り物ごとに席はくじで決めたいと思って、クジ作ってきましたー!」
そう言って、どこからか五本の棒がささったペンスタンドのような筒を取り出すえりか。
こんなものいつの間に用意したのか、ももかにさえ分からなかった。
「この棒には赤いテープと青いテープが貼ってあるから、同じ色引いた人たちが隣ね!ささ、どーぞ!」
えりかに促され、五人はその棒を引いた。
「つぼみちゃん、もしかして怖いの?」
「こっ、怖くなんて…」
つぼみはちらりとコースターから見える風景に目をやった。
相当高い。つぼみは右手で目を覆って、左手でバーを握り締めた。
「やっぱり怖いですぅぅぅぅ!」
風を切りながらコースターが落ちていく。
つぼみの隣に座ったももか、その後ろのえりかはその光景を笑いながら眺め、最前列に座ったいつきとゆりは時折声をあげながら。
それぞれに一つ目のアトラクションを楽しんでいた。
それからも、えりかお手製のクジを引いては乗り、引いては乗り、という形で親睦会は和やかに進んでいった。
昼食だけは歩いていた流れの席順になり、ここでももかは今日初めてゆりの隣に座った。
「ね、次はメリーゴーランド乗ろ!それからコーヒーカップ!」
園内マップを広げて、いつの間にかももかも中学生組と同じテンションではしゃいでいた。
ゆりはその隣で優雅にコーヒーを、張り切りすぎて疲れたいつきも同じように落ち着いて昼食をとっている。
遊園地は地の自分がよく現れるものだ。
ももかはそう思って素直に関心してしまった。
「よーっし、あたし黒いのー!」
「じゃあ私、花がついた馬がいいです!」
メリーゴーランドも流れで乗る馬を決める形になり、つぼみとえりかは張り切って自分の馬を選んだ。
ゆりとももかは隣り合わせた馬に跨り、その前に三人が並んでいる。
「いつきちゃん、そうしてると白馬の王子様みたい」
ちょうど目の前のいつきにももかが後ろから声をかける。
白い馬に乗ったいつきは、確かに王子のようにかっこよかった。
頭にポプリを乗せていても、つい見惚れてしまう。
思うことは同じようで、つぼみの顔が赤らんでいるのを、ももかは見逃さなかった。
そんなももかの隣の馬に乗ったゆりは、少し眠そうだった。
「せーのっ」
えりかの掛け声で、本日何回目かのクジ引きは行われた。
待ち時間が比較的短かったコーヒーカップは、最後尾に並んですぐにクジを引いたが、案の定ほとんど間もなく乗ることができた。
「この組み合わせ、今日初めてよね」
カップのドアを閉めながら、ももかは言った。
前に座っているのは、えりか。
三人が乗ったカップも遠くに見える。
「もも姉と乗るのも、家族で来たみたいでいいかもね」
「あら、えりかはつぼみちゃんと乗りたかったんじゃないの?」
どうやら図星だったらしい。
えりかはいつもの彼女とは思えないほどしおらしい表情を浮かべた。
「いつきちゃんに妬いちゃった?」
「もも姉ぇ!あんまり大きな声で言わないでよっ!」
「あんたの声の方が大きいわよ…」
カップが動き出す。
つぼみたちのカップとは近付いたり離れたり。
コーヒーカップのシステムは分からないけれど、いろんなカップとぶつかりそうになったり離れたり、不思議なサイクルだ。
「もも姉にはわかんないよっ…」
「…どうして?」
「ずいぶん前からずっと仲良いじゃん」
誰が相手なのかは、互いに言わなくても分かっていた。
えりかは話しながらぐるぐるとカップを回す。
「えりかは、いつきちゃんのことだって好きでしょ?」
「いつきも大好き…大好きだけど……さ」
「じゃあ、今はそれでいいんじゃないの?」
「そう…かなぁ…」
えりかはカップを回す手を止めた。
ももかの言葉に反発したいわけではない。ただ、焦りがあるだけだった。
「私はね」
今度はももかがカップを回し始めた。
ゆっくりと、心地良い速さで。
「嫉妬してるのかもしれない、えりか達に」
「……うん」
「でも、えりかもつぼみちゃんもいつきちゃんも、皆好きよ。だからえりかの気持ちは分かってるつもり」
そう言い終わると、ももかはえりかの膝に乗っていたコフレをひょいと抱き上げ、自分の膝に乗せて見つめた。
「私もプリキュアになれたら。そう思ったこともあったわ」
「うん…」
「でも、そうじゃないんだって、なんとなく分かってきた気がする」
ガタン、とカップが止まった。
ブザーが終了を告げている。
だいぶ長く乗っていたような気がした。
ももかはえりかの手を引いてカップから下りた。
「さーあみんな!次はどこ行くー?」
つぼみといつきの手を片手ずつ掴んで、えりかは楽しそうに聞いた。
そろそろ入園してから六時間になるが、えりか達の元気の良さは健在だった。
一方ゆりはというと、ももかの肩に頭を預け、ぐったりとベンチに座っていた。
「ポプリが回しすぎるからだよ?」
「シプレも、やめてって言ったのに回しすぎです〜」
どうやら来海姉妹が少々深刻な話をしていた頃、三人は妖精に振り回されていたらしい。
そして昼の時点でお疲れモードだったゆりはこの様であった。
「ゆりさんが元気になるまで、皆でちょっと休みましょうか?」
「…いいわよ。しばらく休んでるから、四人で行ってらっしゃい」
「私たちなら気にしないでください。ね、えりか、いつき?」
「それはこっちのセリフよ。私のことは気にしないで」
気を遣うつぼみに、さらに気を遣うゆり。
両者とも譲りそうになかったので、ももかは間に割って入った。
「つぼみちゃん、三人で行って来たらどう?ゆりは私が見てるから、ね?」
そういうことなら、と引き下がるつぼみ。
まだまだ張り切って先を行くえりか。
ゆりにペットボトルのお茶を渡してから、それに続くいつき。
そんな三人を見送った後、ゆりはももかの肩から頭を上げた。
「ゆり、大丈夫?」
「ええ。もうちょっと休んだら動けるようになると思う。少し酔っただけだから…」
そう言って、お茶を少しずつ飲む。
「ももか…楽しい?」
「ん?うん、楽しいわよ、すっごく」
いきなりの問いに、用意されていたかのような簡潔な答えを返すと、ゆりはそれ以上何も言わなかった。
ももかは、目の前に流れる人波を眺めていた。
家族連れ、友達同士、恋人同士、小さい子どもから、おじいちゃんおばあちゃんまで、いろんな人が二人の前を通り過ぎて行った。
ポップコーンの塩の香り、チュロスの甘い匂いが鼻をくすぐる。
今、この空間にゆりといる。
周りから見た二人はどんなだろう。
「…あっ」
声を発したのはゆりの方だった。
ゆりが視線をやった方を見ると、ちょうどパレードが通ってくるところだった。
「あれ、いつきが見たいって言ってたわね」
「連絡してみよっか?」
「…いいんじゃない?また夜にもあるわ」
なんて言いながら、ゆりは観に行く気満々であった。
いつの間に立ち上がり、ももかに手を差し出していた。
「もう大丈夫なの?」
「大丈夫よ。行きましょう?」
「ゆりー、見えるー?」
「うん、結構よく見える」
「ずるいなぁ、そんなに身長変わんないのに」
人混みの中、後ろの方でパレードを見物していた二人は、背伸びしながら右に左にと変な動きを繰り返していた。
前の人の頭が動くたび、自分たちも動かないとすぐにパレードが見えなくなってしまう。
ももかに至っては、ほとんど何も見えない状態らしい。
「これ、取ったらいいんじゃないの?ほら」
そう言ってゆりはももかの被っていた帽子をひょいと取り上げる。
「あっ!それはだめ」
ももかはゆりから帽子を取り返すと、すぐに被り直した。
確かに帽子のつばの分視界が狭まっているのは事実だが、ももかにはそれなりの事情もある。
「やっぱりだめなのね」
「私は気にしてないんだけど、マネージャーさんがね」
高校生だと言ってもモデルはモデル。
人の多い場所ではできるだけ顔を出さないように、というのが言いつけだった。
「サングラスはやめてってえりかに言われたから、今日はこれだけはずっと被っとくの」
モデルの仕事も大変だ。
ももか自身はそんなに感じていないかもしれないが、少なくともゆりにはそう見えた。
「うー、でもやっぱりこれじゃ見えなーい」
前の方にキラキラした大きいものが通り過ぎるのは分かるのに、それが何か分からない。
跳び跳ねても背伸びしても、やっぱりそれはただの光る物体だった。
「ももか、もう戻りましょうか」
「え、でもゆりは見えるんだから、いいわよ。なんとなく分かるし」
ゆりは跳ぶのも背伸びもやめたももかの手を引いて歩きだした。
「……またちょっと疲れちゃったみたいだから」
そう言ってももかを引っ張り、さっきのベンチに戻ってもう一度腰を下ろす。
そしてまたお茶を飲んで、ゆりは小さく息を吐いた。
「ちょうどももかと初めて会った時くらいにね…家族で遊園地に来たの」
唐突だった。
ゆりはももかに言葉を返させる暇もなく話し続けた。
「あの頃はまだお父さんも家に居て、私もプリキュアになってなかった。
さっきパレード見てた時のももか見てたら、あの頃の私もこんな風だったなぁって思い出したの。
ほら、中学生の頃だから、もうお父さんに抱っことかしてもらえないでしょ?」
ゆりは少し笑った。
ももかは、笑えなかった。
ゆりの父親が消息を絶った話は、高等部に入った頃に聞いた。
だからこそ、彼女の父親が居た頃の話を聞くのは、少し痛々しい気がする。
「…ごめんなさい、こんなの今する話じゃないわね」
「えっ…いや、私…」
ももかは戸惑いを隠せなかった。
自分はどうしたいのか、分からない。
ゆりを慰めたい?助けたい?
ただ一つだけ言えること、それは。
「私、もっともっとゆりのことが知りたいの。昔の話も…プリキュアのことも」
ゆりは何もかも、包み隠さずももかに話した。
父親がこころの大樹の研究中に消息を絶ったこと、その後キュアムーンライトになったこと、コロンのこと、ダークプリキュアに敗れた日のこと、プリキュアに復活したあの日のこと…。
そして、ももかは全てを受け止めた。
それからつぼみ、えりか、いつきと合流し、念願の夜のパレードも観終わり、一行は観覧車の待ち時間に最後のくじ引きをしているところだった。
「じゃあ、ゆりさんともも姉、いっせーのーで!」
えりかの掛け声に続き、なぜか二人だけ棒を引かされた。
出てきたテープの色は、二人とも赤だった。
「はーい、じゃあまずは私たち乗って来るね!お先に失礼しまーす!」
えりかはつぼみといつきを先に押し込むと、二人に手を振って自分も観覧車に乗りこんだ。
次のゴンドラがやって来るとほぼ同時に、ゆりは自分の引いた棒についていた赤いテープをはがした。
ゆりの思った通り、テープは簡単にはがれ、下から黒いテープが姿を現す。
「あの子たち、図ったわね」
ゴンドラのドアが閉まり、二人は向かい合う形で座った。
なぜかゆりと視線を合わせるのが、怖い。
ももかはぼんやりと夜景を眺めた。
人も車も建物さえも、空から見たらこんなに小さいのに。
どうしてその小さな人間は、小さな心に小さな悩みを積もらせるのだろう。
「ももか」
名前を呼ぶその声が、時々ふっと消えてしまいそうだった。
ゆりはいつも、手が届きそうにないところで、こちらに手を伸ばしてくれていた。
「……私ね、ずっと…ひとりで戦ってた。仲間なんていらないと思ってた。一人でも、戦えるって。
でもそれは違ったの。誰かと一緒に戦ってると、絶対に負けないって思えた…。
こんなにも頑張ってる人がいるから、私はその人を守りたいって…」
ゆりの差し出した手が、また、近くなる。
近くて、それでも届かない。
「……ゆりっ!」
それなら、と、ももかから手を伸ばした。
比喩ではなく、ゆりの右腕をがっしり掴み、ももかはそのまま隣に座った。
「ももか…?」
「私、ゆりの力になれないかもしれない!慰めることだってできないし、何て言葉をかけたらゆりが元気になるのか…正直わかんないの!
だけど、それでもゆりと一緒に居たい!ゆりの力になれるなら、何だってしたい!……したいの…っ!」
手は届いたけれど、今度は涙が溢れて止まらなくなった。
それをぬぐう隙さえ与えずに、ゆりはももかを抱きしめた。
「バカね…。ももかは十分、私の力になってくれてるわよ?」
「…でも私、何にもしてない!何にもできてないもん…」
ゆりの胸の中で頭を横に振る。
無我夢中で何が何だか分からないまま、ももかは叫んでいた。
「でも、ももかはそこに居てくれるもの。どんなに辛い戦いの後だって、ただ私のそばに居てくれるもの…」
ゆりの両手がももかの頬を包み込んだ。
それはとても簡単な言葉で。
それであって、ももかの心の奥まで掴むような暖かさがその中にあった。
「私はももかが好きよ。大好き。だからそばに居てほしいの。それって、おかしいことじゃないでしょう?」
今度は、首を縦に大きく振る。
私もゆりが大好き。言わなくてもきっとゆりは分かってくれる。
だけど、手が届いた今こそ自分の言葉で伝えたかった。
「私も……ゆりが大好き…っ!!」
ゆりが笑った。つられてももかも笑った。
「ももか、今の言葉……ずっと信じてていいのよね?」
「…うん!」
「ありがと…ももか…」
ゆりの頬にも涙が一滴伝って落ちた。
その頬に、ももかは戸惑いながら、キスをした。
小さく、ももかが笑う。
ゆりも微笑み返し、そのままももかの唇に近付く。
しかしすぐに、帽子のツバに額をぶつけてしまった。
「…これは、取った方がいいみたいね」
ももかの帽子を外す。目を閉じる。握り合った手の指が、いつの間にか絡まり合う。
一連の動きがスローモーションのように感じられた。
「…ゆり?」
ももかの唇が動いた。
「なぁに?」
「……大好き、ゆり…」
ゆっくりと、二人の距離がゼロになった。
「うん……私も」
おしまい。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
公式で、ももゆりがラブラブになりますように…
最っ高です!
良いもの見させて貰いました、ありがとう
3人の優しさに泣けました
本編でももっと彼女達の仲が深まるといいな
>ラブラブになりますように…
確実に誰かさんの邪魔が入るから無理だろうなあ
やっぱももゆりいいなあ
GJです
>>866 ダークさん、えりか、大穴で才谷くんか…?
もも姉とゆりしゃんの周り、百合以外でも
フラグ立ちそうなキャラが多いな…
三人で幸せになればいいじゃないか。
いいももゆり小説ごちそうさまですw
危ないところをムーンライトに助けられ、一目惚れしてしまうもも姉。
そして、そのデレ語りを延々聞かされるゆり。
という微妙な三角関係が見たい。
DCDにもも姉も参戦したらなぁ…
いつつぼ、つぼえり並みにイチャイチャしてるももゆりとか見たいよ…
最近ももゆりばっかだな、このスレ
まあ学園内でお互いが唯一の親友っぽいとか
二人きりでベンチとか相合傘とか会話とか
百合的に美味しい要素満載だからなもも姉とゆりさん…
ふたりとも美人だから周りが近寄りがたそうなのもポイントだよね
今、原作の流れがゆりさんのターンだしな
>>880 いやいや最近もも姉出て来てないんだし、少しは控えてもらいたいわ
そんなにそればっかを語りたいのであれば、専用スレでも建てたらどうかと
>>878の言うとうりで、なんか別の話題振りづらいわ
てかぶっちゃけ、もも姉って可哀想なキャラだよ
あれだけ親友とか持ち上げられて結局プリキュアになれず、ただの、ゆりが
中等部のショーに出てもおかしくないようにとか都合良く使われるだけのキャラだし
いくら親友言っても、つぼえりみたいな絆は皆無で口先だけの薄い間柄にしか見えない
まだダークのが、ゆりと深い間柄なのありありだし
こんな事ならば、もも姉もプリキュアにすれば良かったのではと思う
まあ、もも姉の重要な位置としては、やはりえりかの姉というのが一番大きいの
だろうけど
このまま一生、妹と親友に隠し事され続けるのかと思うと不憫だがね
最近になって、このスレほとんどももゆりの話題になってるが、ファンの焦りを強く
感じるな、今後のもも姉の未来的に
そんなに気に喰わないなら黙ってNGワードにでも追加しておけ
>>881 別に遠慮せず他のカプのこともどんどん書き込めばいいじゃないか。
>>878 俺も、それ思ってたw
ムーンライト復活から異様なほどにな。
やっぱ、ももかが微妙な立位置だからなぁ。
どうも去年のみゆきさんみたいでは全然無いしな…
自分で魅力的なネタフリをするんでなしに「このネタは控えろ」だけ言ってくるとかもうね
886 :
名無しさん@秘密の花園:2010/10/02(土) 09:32:37 ID:jUcvtCs1
自分の気に入らないカプで盛り上がってたら拗ねるとか子供かよw
NGワードの設定知らんのか
そういえば、文化祭ファッションショーの話で、とっこかるみっちがデザ化するかな?
るみとし気になるからファッションショーには期待してる
アホか。最終回近くで親友と妹の正体を知るもも姉が、百合的に真骨頂なんだろうが。
ムーンライト加入後の新しいキャラクターショーを観てきた!
とある場面で、
「つぼみぃ!ちょっとだけぇ…」
「うぅぅ〜。ちょっとだけですよ?」と
つぼえりが公然とイチャイチャしてて噴いたw
>>888 そんな去年の二の舞みたいなやつ本気であると思ってるの?
バレたら大変な事になるって言われてるのに。
図星つかれたももゆり厨が必死すぎてウケるw
自分らこそ気に入らない意見あったら華麗にスルーでNGに入れときゃいいのに。
わざわざ反論するあたりもうねw
>>890 今回のプリキュアは過去作品に比べるとバレても大したことないようだが?
こいつは痛いぜ…
そもそもそんなももゆりばっかにも見えないんだけど
つぼえりとかもあるし
何が不満なんだ?
嫌いなあまりちょっと話題が続くだけでも許せないんだろ
ゆりえりやゆりいつの話だって出てたのにね
>>889 俺も見たぜ!
つぼみがえりかに抱き着いてたな!
キャラショーはどこかでつぼえり二人でほうきに跨る
卑猥な写真が上がっていたが俄然見に行きたくなってきたな
キャラショーはテーマが「お掃除」
掃除中にえりか悪ふざけして竹ぼうきに跨がり
「つぼみも一緒に乗ろうよ」って、オシリ突き出したりしてますん
で、つぼえりでほうきに跨がってキャッキャウフフしてたら、いつきとゆりさんに見つかって怒られますん
つぼえりいつゆりの四人が楽しそうに絡んでて、こころの花が満開になりました
>テーマが「お掃除」
そうさこの世のドブさらい〜
>>889 セリフだけ読むとすさまじく卑猥w
一体何やってたんだw
それはもちろん、えりかがつぼみの×××を食べちゃおうとしてたんですよ
写真が逆になってしまった…orz
上は何やってんだ、成長具合をたしかm
>>899 いちゅきとゆりしゃんは真面目だからなぁ…
でも、ミュージカルでは手に手をとって2人で
キャッキャウフフしてたりして、そのギャップが
堪らんのよねw
キャラショーでも2人で絡んでるシーン結構
あったし、本編でも今後注目大の2人だわ
ゆりいつは映画の予告でも一緒に行動してるしね
今日の放送でも早速絡んでくれると良いなと期待してる
闇月の再会も楽しみすぎて眠れないwktk
太陽と月ってくらいだし
なんらかの絆が生まれるのには期待したいな
>>907 ダークちゃんはもしかしたら明日以降またしばらく
出てこない可能性あるから、堪能したいですね
予告のあの呆然としたお顔はちょっと笑ったw
恐れていた事が起こったんだもんね、ダークにして
みたら…
いちゅきとゆりしゃんは、ABC予告画像でもED同様
また対比させてるけど、これでまた何も無いとかだと
もういい加減暴れたくなりますです、はいw
良かった!
俺嘘つきにならなかった!
後は合体するだけ・・・
それにしても覚醒ゆりさんが可愛過ぎる
ダークさんとの殺し愛も、帰り路のいじられ加減もたまらん月影無双状態。
名前がゆりで、心に百合の花を持つんじゃあ最強総受けも仕方ないw
ゆりさん総受けは公式でした
今回ラストでもも姉の家に行ったわけですが……
闇月派には意外といづらい
俺も闇月派だが…最近闇月の話題はあんま出てないね
まぁ今回はゆりさんが皆と仲良くなれて良かったねってことで
ダークさんに関してはラストの方まで引っ張るだろうし、その辺りで闇月的に美味しいところがあれば良いなと思ってる
今回はかなりの闇月回だったと思うけどな
ただダークさんがこのまま最終決戦まで出番がないんじゃないかと若干不安だが
えりか「別に計らなくたって、ゆりさんの3サイズくらい一発でわかるよ」
ダーク「ふん、魔眼があれば一発ではない、一瞬だ」
ももか「わかってないわね二人とも、
3サイズはわざとわからない振りをして採寸に持ち込むのが真の玄人なのよ」
ダークさんムーンライトとひとつになるなんて卑猥だな・・・
本当大人組は過激すなぁw
闇月もだけど、ゆりいつもこれからに期待かな
最後ゆりさんを引っ張っていく場面で
つぼえりだけじゃなくいつきも一緒に描いて欲しかったんだぜ…
>>917 あれ、なんて熱烈なプロポーズと思ったw
最後本当に一瞬だけどいつきとなおみが並んで走ってて嬉しかった
リロってなかったorz
>>918 今回は闇月が見せ所だったと解釈した
本編以外では、ゆりしゃんといちゅきでかなり
絡みあるから、まだ期待は捨てないでおきます
>>921 ( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
なおみはいつきの嫁ポジを着々と固めてるよね
ダークさん
初めての敗戦(しかも相手は意中の月光さん!)で心の傷も深いだろうしゆりさんに対する憎愛も深まるだろうが
次回以降しばらく出てきなさそう…
早く闇月のお話も公式で出してほしいよ
3幹部が介入してきた時に手を出すな!と激怒して他の3人のプリキュアを瞬殺するほど強かったのに
最後の最後に完敗したわけだから…
ムーンライトのなんなんだろうなダークちゃん
ダークちゃんの下着は何色でしたか、ムーンしゃんw
それはやっぱ・・・黒なんじゃない?
公式プリキュアモバイルのハートキャッチボイス今月分がすでにクリスマス話…
なんかの間違いかな…?
しかし、えりかもとうとう花咲家に婿入りできたんだね
クリスマスも元旦も一緒だなんて幸せな日々を送ってるようです
ゆりがダークさんに敗れてからはダークさんに敗戦した夢を見続けていたと思いますが
今度はダークさんが月光に敗れた夢を毎日見続けるのでしょうね…
毎日
むしろ夢の中で毎日愛しのムーンライトに会えるので、ダークさん的にはご褒美w
>>925 ムーンライトさんの双子の妹みたいなもの(厳密には違う)に一票
サバークは十中八九、仮面が割れたらゆりさんのお父さんが展開だろうし
ダークさんはムーンさんと同じ顔って馬越さん言ってたからな
コピー説が妥当かなと思う
コピーだと「飲み込んで一つになる」ってのがどうもしっくりこないんで
別れた半身パターンを推す
二人が混ざり合う
海の闇月の影(古っ)
それある意味バッドエンドじゃないですかーやだー
ゆりさんとダークさんで二人はプリキュアでいいよw
>>939 白黒のカップリングは無印時代からの黄金のカップリングですしねw
>>939 ブロマリサン「私達の大切な仲間をダークプリキュアなんかに絶対に渡しません!!」
これはいいマフラー代わり
404
なにこれ可愛い
ふむ、月闇か…
>>946 これはイイものを見させてもらったw
スゲえテクだね
あのぶつかり合いの一瞬に何が起こったのかw
必殺技でイかされてダークさんが失神した時にホントは月光さんがダークさんをお姫様抱っこしたかったと妄想してみる
「お前は私なのだ!」という闇さんの言葉を信じて、
自分と同じスポットを突いたら大正解w
同じ性感帯なのか‥
だったらダークさんにも有利なはずなんだがもも姉相手に鍛えまくっているので
処女のダークさんでは歯が立たなかったということか‥
流石は月光さんw
はぁ?
>>952 うむ
ダークさんはいつもはムーンさんを攻める側だからなw
今回初めてムーンさんに攻められたので、どうしようも
なかったのだろう
えりか×演劇部部長のツンデレ百合もありだなと思った
あともも姉に褒められて照れるえりか。あれは深読みしてしまう
それは登場回の時に思ったことだ
ももえりのデレ方半端ねぇ
あずさとかもも姉とか語りたいことはあるはずなのに最後のゆりさんになんかもう全部持ってかれた
ももゆりってクラス一緒なんだな
お化けコスももゆりが見たい…
つぼみ→いつきは健在であった
ゆり「この服、ももかの匂いがする・・・」
クラス一緒なのに人気のない中庭で二人で昼食食べるなんて
百合百合だな
ももかはタレントなので垣根が高いからね。
あと、ゆりさんに近づこうとすると、何故か見えない所から石が飛んでくるという噂。
もも姉「まぁ私とゆり、ほとんど同じ体型だから♪」
ゴクリ・・・
ゆりさんカリスマモデルと同じ体型って何気に凄いよな
クラスで二人はどんな評価されてるんだ……
百合でしょうw
微妙に近寄りがたいと思われてそうだな
百合空間が広がってそうだし
体型知ってるくらいだから裸のお付き合い的な何かはあったんだろうか
あったにちがいない
体型が同じくらいということは、急なお泊まりで下着を借りても大丈夫ということか
今日の放送見られなかったんだけど、ゆりさんは仲間になった後のつぼみ達のことは何て呼ぶの?
呼び捨て?
〜〜ちゃん?
あのゆりさんが、いきなり「つぼみちゃん」とか甘ったるく呼び始めたら、
ソレ絶対に喰いにかかってるとしか・・・。
>>973 キャラショーやメルマガでは呼び捨てだったから、まあ呼び捨てかも
ところで録画を観て思ったが、演劇部部長とはいえあずさが司会を頼まれているときのかなえのシャッター数は異常
もしかするとかなえ→あずさなのか、そうなのか
シャッター数以上同意。だけど、二人が抱きついている時連写しまくってた
つまり俺らと同じ百合好きなのではと推測(実際はたぶん絵になるからだと思うが)
ふむ、えりあずが絵になるとな。ハァハァ
まあ、部長同士だしなw
えりかは様々なおなご達とフラグ立ててるなあ…つぼみ頑張れ
個人的にはつぼいつが好きだけど、ここでは人気無さそうだ
まあ、えりあずはカモフラで本当はあず眼鏡ポニ子という罠。キテレツ一直線のあずさに呆れつつも眼鏡の奥では惹かれていたりとかなんとか。もちろん眼鏡の下はアレレの展開を期待
つぼいつって百合の王道って感じだよね
自分はつぼえり派だけど、つぼみにデレる会長とか見てみたいわ〜
えりかはつぼみに対して「たのもしい!」と言ったりして
えり→つぼっぽい描写は見られるのにつぼみときたら色んな男とフラグ立てたり
胴着いつきにメロメロだったり・・・
つぼ→えりが見たいのよおおおおお映画期待してるわよおおおおお
つぼみともも姉から同時に迫られてあたふたするえりかがみたい
>>982 そういや、つぼみってえりかの事まだ褒めた事無いんだっけ?
普通にラブラブだったから忘れてるわ
>>983 えりか、もも姉から褒められて超嬉しそうだったけど、この子が
一番憧れの存在ってやっぱもも姉なんだよなぁ
褒めるというか肯定することはそれなりにあると思う
主なものとしてはあずさ回とか
漫画版第3話とか
漫画版の方のは、つぼみにこころの花握られまくりで逆に心配になってくるレベル
漫画版まだ見た事無いんだけど、心配になるのはどうして?
確かに、つぼみはえりかスゲーって思っている描写はあっても口には出してないかもな
なんかのプレイなのかもしれん
>>986 えりかのコンプレックスとその克服の話なんだが
なにせ短い尺でギュギュッと纏めていることもあって、一話中でのえりかのテンションの浮き沈み方が半端ないのだな
それでえりかを肯定してすくい上げるのが専らつぼみの担当になっているので
つぼみがいなかったらこの子もう生きていけないんじゃないかとまで思わせられてしまうような…それはそれでおいしいけど
>>987 10話でえりかがつぼみに勉強を教えて「さすがえりか、凄いです」ってのはあったな
夏休みのえりかとはまるで別人だったが
えりかはたぶん、目の前にニンジン(つぼみと散歩♪)があれば確変する子
>>988 どもども
「そうよ!もうあたし、つぼみがいないと生きていけないの!!」
ハァ…おいしすぎる
ume?
>>991 ゆりいつVerはちょっと不自然だな
いつきの小麦色の肌は良いとしてゆりさんの血色の悪さは異常
血管浮いて紫に見えてるのかってくらい
つぼえりの素肌がたまらんですな。絡み合い…ハァハァ
ゆりさんは血色悪すぎw
病的に白いってことだろうけど
ムーンライトくらいの彩度にすればいいのにゆりも
>>991 つぼみさんのスカートが捲れすぎで心配になる
次スレ立ててくるっしゅ!
立ててこよう
1000ならつぼみとえりかが結婚する
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。