フレッシュプリキュアで百合5

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694名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 02:50:55 ID:uHm9cQcn
今回のは多分読む人限られるかと思うんで、先にお礼を。前回感想くれた方、ありがとうございました!
>>580
◆EeRc0idolE さんだったんですね。前スレでは酔ってて失礼しましたorz今回ちょっとだけ自分も挑戦してみます。
>>583
服着ろwww…前スレで全裸でバイトに向かった人じゃないよね……?
>>584
続きは各自脳内補完でお願いします……。エロ自分無理なんで……。
>>585
>可愛くてちっちゃい娘が美人で背の高い娘を慌てふためかせるとか、すげーイイ…。
さすが分かってらっしゃるw自分も大好物de
すw
>>586>>604
ホントに喜んでもらえて良かった……。妄想やっぱ楽しいすよねw運動会&思い出リターンズGJ!
>>587
美希たん祭り万歳!でも他の3人の祭りも大好きw
>遅ればせながら黒ブキさん
ヤキモチせっちゃん褒めてくれてありがとうございますw自分もまさかのD目線には流石にビビりましたw
……あんまり長々と書くと怒られるかな。次から自重します……。
695一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:53:59 ID:uHm9cQcn
deすって…なんだorz改めて、誰もいないみたいなんで、ちょっと長いの置いておきます。
ただ、自分の書いてきた継続物が苦手な人は、申し訳ないですが回避お願いします。プラス浮気モノ注意で。
4―622の続き……後日談その2です。タラs…モテモテなラブ×怒りんぼ美希たん。R―15くらいの描写あり。
タイトルは  

       魔法は0時の鐘の音で〜悪戯な彼女〜
696一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:55:34 ID:uHm9cQcn
 子供の頃に読んだ、シンデレラのお話。
 舞踏会に行ったシンデレラの魔法は、0時の鐘で解けちゃうの。
 小さかったあたしは、それがどうしても我慢できなくて。
 どうして幸せな時間がすぐに終っちゃうのって、不満だった。

 少し大人になった今でも、やっぱりシンデレラは、嫌い。
 彼女にはハッピーエンドが待ってたけど。
 あたしの恋はハッピーエンドじゃなかったから。
 けど、親近感はあるのよね。
 なんでかっていうと―――。

                    *

「……ラブ、人の話ちゃんと聞いてるの!?」
「んー?聞いてるよー、美希たん……この紅茶美味しいねー。おかわりある?」

 美希たんは軽く溜息をつくと、ティーポットからあたしのカップに紅茶を注いでくれた。

「のれんに腕押し、ってこういう事なのかしら……」
「?美希たんの部屋、のれんなんか掛かってないじゃない?」
「―――そういう事だけ聞いてなくてもいいのよ!」

 あたしをキツイ目で睨む美希たん。うー、コワイコワイ。
 今日はダンスレッスンはお休み。学校が終って、放課後にはこないだのお詫びも兼ねて、せつなとデート
でも、って思ってたのに。
 学校からの帰りがけ、校門で待ち伏せしていた美希たんに捕まって、彼女の部屋へと連れて来られて。
 そして、さっきからお小言を言われてるという状況なワケで。

「……大体ね、仮にもせつなというこ、恋人がいるんなら、あちこちフラフラしないで、ちゃんとあの子の
傍にいてあげなきゃダメじゃない!」
「……仮に、とか失礼だよ、美希たん。せつなは、あたしの一番大事な人で……」
「じゃあなんでその大事な人が悩むような事するワケ?」
「え?分かんないの?……しょうがないなあ、もう」

 正面に座ってる美希たんにオイデオイデと手招きする。

「?何よ?何か秘密でもあるの?」

 怪訝そうな顔であたしへと顔を寄せ、耳を向ける美希たん。
 あたしはその耳元で―――。


「ヤキモチ焼いてるせつなって、カワイイでしょ?」


「な―――――」
697一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:56:35 ID:uHm9cQcn
 一瞬、美希たんは絶句して。

「何バカな事言ってるのよ!!そんな惚気話はどーでもいいの!!……それに、ラブのフラフラする癖は
別にせつなと付き合い始めてからじゃないでしょ?昔からじゃないの!」
「ワハー、バレてる。さっすが美希たん!カンペキ!」
「それくらい知ってるわよ、幼馴染みなんだから!」

 彼女の言葉に、あたしは少しだけ目を細める。
 ―――ホントに知ってるの?美希たん。

「……とにかく、これからは行動を慎む事!いいわね?」
「えー、でもあたしとしては「みんなで幸せゲットだよ!」をスローガンに掲げてる手前………」
「……ラブのスローガンなんて知らないわよ!!それに、せつなが幸せになってないでしょ。どー考えても!」

 うー…と小さく唸るあたし。返す言葉が見つからない……。
 そんなあたしの様子を見て、チャンスとでも思ったのか、美希たんは畳み掛けるように続ける。

「子供の時からラブはそうなんだから!あたしとブッキーと三人で遊んでても、いつの間にか姿を消して、他の
子と遊んでたりして―――。別にそれが悪いとは言わないけど、それならそうで、何か一言くらいあっても
いいじゃない?!毎回あたし達に心配かけて―――」

 ん―――ちょっと違う、かな。
 あたしが他の子と遊んだりしてた理由は、美希たん達にあるんだから……。
 元を辿ればこの悪い癖も、美希たん達のおかげで身に付いたものだし―――。

「……あたしが何度それでラブに怒っても、平然としてまた同じ事してたでしょ……ブッキーだって、自分達
に責任があるんじゃないかっていつも気にして―――」

 ―――スッ、っとあたしの中の温度が下がる。
 ……このお話もココまでみたいね。

「……分かったってば、美希たん。これからは少し自重するようにするから。それで許してくれない?」
「本当でしょうね……どうもあたしの言葉はラブに効いてない気がするのよね。昔から、何を言ってもニコニコ
してるばっかりだし……」
「そんな事ないよ〜。現に今は真剣な顔してるでしょ?」

 ね?と念を押すように彼女に顔を近づける。

「近いわよ!……分かったわ、じゃあ今回はこのくらいで―――」

 と言いつつ、美希たんは小さく欠伸をした。

「?あれ?眠そう。珍しいねー、完璧な美希たんが」
「……ちょっとね。ここんとこ考え事があって……」
「寝不足は美容の大敵だっていつも言ってるくせに………」
「ま、あたしにも色々とあるのよ。色々と、ね」
698一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 02:58:00 ID:uHm9cQcn
 そう言ってゴシゴシ眠そうに目を擦る美希たん。
 ふ〜ん、教えてくれないんだ。なんか冷たいじゃない。

 コンコン、と部屋のドアを叩く音。

「……美希ィ、お友達来てるみたいだから、お菓子持って来たんだけど―――」

 言いながら入ってきたのは、美希ちゃんのお母さん、レミさんだった。

「ありがとう、ママ。そこに置いておいて」
「あ、ども。お邪魔してます、おばさん」

「――――!!」

 あたしを見るなり、レミさんは動きを止める。
 そしていきなり―――――

「ラブちゃんじゃな〜い!も〜!久しぶり!!来るなら来るって言っておいてくれれば、もっといいお菓子
用意しておいたのに〜。冷たいんだからァ!」

 ―――レミさんはあたしの肩にしなだれかかってきた。

「美希と遊ぶのもいいけどォ、たまにはアタシとも遊んでくれないとスネちゃうわよ〜?今度またヘアモデル
頼むからァ、その時は二人きりでェ……」

 レミさんはあたしの肩に指でのの字を書きながら、艶っぽい声で囁く。
 あたしはと言えば、嫌な汗をかきながら苦笑いが精一杯……。

「あ、あは、あはははははは。か、考えておきますね〜」
「約束よ?じゃあ指きり!ほら手を出して……」

 そんなあたし達のやり取りを、美希たんは目を点にして茫然と見つめている。
 ―――でもその目に少しづつ炎が灯り始めて……。

「……ラァブゥゥ……あんたって子はァァ………!!」
「は、はは。み、美希たん、な、何かコワイ……よ?」


 第二ラウンドのゴングが、今鳴らされようとしていた。
 

 



 子供の頃、あたし達はいつも三人で遊んでた。
 でも、ある時、あたしは気付いてしまったんだ。
 三人でいても、一人ぼっちになってしまう時があるって。
 勿論二人はそんなつもり無いんだろうし、あたしもそれを口や態度に出した事は無いけど。
 
 だからあたしは、二人から離れて、他の子と遊ぶようになったの。
 それは嫌いになったとか、心配させようとか、そういう事じゃなかったけど。
 とはいえ、他の子に目移りしたワケでもなくて。
 だって、あたしにはあなたしか―――蒼乃美希しか見えてなかったもの。
699一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:00:21 ID:uHm9cQcn
                     *

 秋も深まり、日が落ちるのも早まったようで、窓の外はもう真っ暗だった。
 顔を下に向け、反省した素振りをしたまま、あたしはそれをちらっと横目で確認する。
 
(……もう遅いし、せつな心配してるかな……)

 真偽はともかくとして、あたしは美希たんにレミさんとは何も無いという事を説明するのに必死だった。
 美希たんは美希たんで、さすがに身内にまで火の手が回ってるとは思っていなかったらしく、それはもう
心を鬼にするどころか、形相まで鬼のようにしてあたしを追求してきて……。
 それでもお互い一歩も譲らず(美希たん優勢だったけど)、お互いに疲労しきって無言、という状態が続い
ていた。

(ココは意を決して、美希たんにとりあえずごめんなさいと言うしかないか―――)

 そんな情けない覚悟を決めると、あたしは思い切って顔を上げる。

「美希たん、あのね―――――ってアレ?」

 顔を上げたあたしの目に映ったのは。

 
 テーブルに頬杖をついてうたた寝している美希たんの姿だった。

 
 ズッ、とコケるあたし―――この数分間の緊張はなんだったの……。
 大きく溜息をつくと、立ち上がり、美希たんの後ろへ回りこむ。
 室内だからって、美希たんは薄手のワンピースしか着てないし、なんだか寒そう。

「おーい、美希たーんてば!おーい!」

 声をかけてみても、彼女は何の反応もなくて。
 ただその口からは、すーすーという寝息が聞こえてくるのみ。

「困ったモンだよねー、美希たんにも。怒るだけ怒って寝ちゃうなんてさー」

 呆れたように言って立ち上がると、あたしは美希たんの背後へと回る。
 換気の為に開けてある窓を閉めて、毛布でもかけてあげなきゃ、と思った矢先。
 美希たんの髪の毛の隙間から覗く白いうなじが見えて―――。

「………ホント、困ったモンね」

 そう言ってあたしは美希たんのそばへしゃがみ込む。

「―――美希たんってば!そんなカッコでこんなトコで寝てたら―――」



「――――……食べちゃう、よ?」



 彼女の耳元で小さく囁くと、そのままあたしは正座している美希たんの脇を両足で挟むようにして腰を
下ろした。
 そして静かに、そっと両手を回し、彼女を抱きしめる。
700一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:02:12 ID:uHm9cQcn

「美希たんの髪、すごくいい匂い―――」

 肩に顔を乗せ、彼女の香りを楽しみつつ、優しく話し掛ける。
 子供の頃から知っているはずなのに、こんなに近くで嗅ぐ美希たんの匂いは、濃厚で、少しずつあたし
の理性を狂わせていくよう。
 サラサラ、と青く綺麗な髪を指で梳かすと、起こさないように、と細心の注意を払いつつ、彼女の首筋へ
と舌を伸ばす。

「ん…うん……」

 首筋を軽く舐め上げると、美希たんは寝息とは違う声を漏らした。
 
「……感じちゃった?美希たんってここが弱いんだね〜」

 つい面白くなってしまって、ちゅっ、ちゅっ、と首から肩へとキスの雨を降らせると、その度に美希たんは
短くカワイイ声を上げる。
 
「あ……ん…うんっ……んん……」
「……あは。美希たんそんな声出すんだ……やらしい」

 普段の彼女からは想像もつかないようなその声で、あたしも段々変な気持ちになってきて。

「う、うん……ん……」
「まいったなー。……ちょっとした悪戯するだけのつもりだったのに……スイッチ入っちゃった」

 前に回した手を、美希たんの胸へと移動させる。
 服の上からでも形の良い事が分かる、彼女のふくらみ。
 それを軽く撫で擦ると、少しだけ強くその頂を中指で刺激する。

「―――ふぁっ・……」

 途端に彼女は今までより大きな吐息をついた。
 気のせいか、頬もさっきより紅潮してきているみたい。
 もっとも、あたしの方もさっきからずっと顔に熱を感じていた。心臓もバクバクと脈打っていて、今にも
破裂しちゃいそう。
 それは、美希たんが目を覚ますんじゃないかってスリルだけじゃなくて、子供の頃から見てきた幼馴染み
の―――憧れだった彼女を思いのままに出来るっていう興奮、そして、これがもしせつなにバレたら、って
いう罪悪感の入り乱れた、複雑な高揚感。

(―――浮気だったらせつなは怒るけど、ちょっぴり本気だったらどうなるんだろ)

 答えは分かってる―――あたしは彼女を失ってしまうだろう。一番大切なせつなを。
 ううん、それどころか、きっと何もかも失ってしまう。
 けど、この行為を止められない。止める事が出来ない。
 あたしの意思とは最早関係無く、指は少しでも美希たんの感触を味わおうと彼女の胸を這い回っている。

「ゴメンね、美希たん。―――でも、あたしのこの悪い癖ってもともと美希たんのせいでついたんだから…
責任、取ってね?」

 自分勝手な謝罪の言葉を呟き、胸を弄んでいた左手を、彼女の内腿へと移動させる。
 部屋は寒いって言ってもいいのに、美希たんの生肌は熱を帯びて、汗ばんでいた。
701一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:05:03 ID:uHm9cQcn
「―――あたしの指で興奮しちゃったんだ?眠ってるクセに……エッチな美希たん」
 
 いやらしく彼女の内腿を撫で擦るあたしの指。

「あ……はぁ……はぁんッ……」

 まるであたしを誘惑しているかのように、彼女の吐息も、いつの間にか激しいものに変わっている。
 あたしの息も、彼女に合わせるかのように荒くなってきていた。
 
「・……はぁ……ねぇ、美希たん……こんな事したことある?……それとも、あたしが初めて?……だったら
―――嬉しいな」

 彼女の顔を自分の方へと向け、舌で唇を優しく愛撫する。
 その合図で、眠っているはずなのに、美希たんはあたしの行為を受け入れるかのように口を開いて。
 そのまま舌を絡ませ、恋人同士のように深くキスを交わした。

(今はあたしの、あたしだけの美希たん………)
 
 美希たんが目を覚ましたら―――なんて考えはすでにあたしの中から吹き飛んでいて、指も舌も、遠慮
を忘れて大胆に、淫らにダンスを踊り続ける。

「美希たん、好き……子供の頃、ずっとずっと好きだったの……あたしも、あたしの事も見て―――」

 一方的な愛の言葉を囁くと、あたしは美希たんの内腿を触っていた指を、彼女のスカートの奥へと進ませ
る。彼女の、一番敏感な部分へ。

「……ぁんッ……」
 
 下着の布越しにでも、そこはしっとりと湿り気を帯びていて。
 それを確認したあたしの指は、獲物を前に歓喜した蜘蛛のように、下着の中へと―――。


 パサッ。


 閉め忘れた窓から風でも吹き込んだのか、机の上からテーブルへ、一枚のメモが飛んで来た。
 それが目に入ったあたしは――――――。


                       
702一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:06:48 ID:uHm9cQcn
                    *
 
 ホントの理由はね―――二人きりになれるから。
 あたしを叱るあなたと、二人きりに。
 それが嬉しくて、何回お説教されても、あたしは同じ事繰り返したっけ。
 おかげで……それが癖になっちゃったけどね。
 
 短くても、怒られても、あたしにとってはそれは楽しくて、かけがえの無い時間だった。
 まるで―――シンデレラの舞踏会みたいに。
 
                    *

「ん……あ、あれ?あたし眠っちゃってた?」

 目を擦りながら、まだ眠そうに身を起こした美希たんは、あたしに尋ねた。

「……グッスリお休みでした。お客さんがいるのにヒドイよね〜」
「本当?……あれ?ラブ、毛布かけてくれたの?……ゴメンね」

 自分にかけられた毛布に気付いて、美希たんは少し申し訳無さそうに言う。

「やっぱり生活リズム少しでも崩すと調子悪いわ……。起こしてくれても良かったのに」
「……何やっても起きるような感じじゃなかったけどね。起きてくれても良かったケド」
「?何?変な言い方」

 そう言って軽く伸びをする美希たん。
 その様子を見ながら、あたしはさっき言えなかった事を口に出す。
 
「それで、お説教タイムはもう終わり?そろそろ帰らないとせつなが心配しちゃうんだけど」
「―――そういう事気にするんなら、違う事でも心配させないようにしなさいよね」
「あは〜、自重します、って誓ったじゃない」
「……どこまで本当なんだか……またいつ他の子に手を出すことやら……」
「大丈夫だってば。信用してくれないの?美希たん……」

 しおらしく言いながら心の中で舌を出す。実はもう……なんて言ったらどんな顔するんだろ。

「はいはい。じゃあ信用するわよ、ママの事も含めて。気をつけなさいよ?」
「美希たんこそ気をつけたら?―――こんな事ばっかり考えて、寝不足にならないように」
 
 さっき飛んで来たメモを美希たんの前にチラつかせながら、にはは〜とあたしは笑った。
 それを目にした途端、真っ赤になり、あたしの手からメモを奪い取る美希たん。

「みみみ、見たのね?!これ!!」
「じっくりと拝見させていただきました〜。初々しいよね〜、カワイイとこあるんだから」
「ウルサイわね!!……内緒にしといてよ!?」
「ハ〜イ」

 生返事をしながら、まるであたしのように、さっきまでは熱かったのに、今ではすっかり冷え切ってしまった
紅茶を口に運ぶ。

(結局また、最後はこうなるのよね)

 美希たんの手にある一枚のメモ用紙。
 

 それには、美希たんの考えた、ブッキーとの初デートのプランがびっしりと書き込まれていて―――。


                     
703一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:08:03 ID:uHm9cQcn
                        *

 でも、あなたの口にする名前で、いつもあたしにかかった魔法は解けて。
 その度に悲しい思いをしたっけ。

 あなたがその名前を口にする時、あたしに怒ってても、すごく優しい目に変わるの。
 あなたは自分で気付いてたのかな?
 
 鈴を鳴らされて涎を垂らす犬じゃないけど。
 あたしもその名前を見たり聞いたりした途端に、覚めてしまうよう調教されたみたい。

 悔しいけど、あなたが好きなのは、子供の時から彼女だもんね。

 彼女―――――山吹祈里。

「……ブッキー、か……」

 美希たんの家からの帰り道、あたしは一人で歩きながら昔の事を思い出していた。
 切なくて苦い、子供の頃の初恋の記憶。
 ―――けど、今回はブッキーに感謝すべきなのかな?全部失くしちゃうかもしれなかったし。
 なんか勿体無いような気もするけど。

「―――初デート、楽しみだね、美希たん」

 ホント、楽しみ。
 彼女達は気付くだろうか。あたしの、ちょっとした悪戯に。
 美希たんの首の後ろに、強く赤く残された、あたしからの置き土産に。

「―――ガラスの靴じゃなくてご愁傷様〜。……これくらいは許されるよね?」

 ブッキーが美希たんを許してくれるのかは、別として……ね。

 その時は美希たん、どうするんだろ。
 恋人に叱られるあたしの気持ちが、少しは分かってくれるといいけど。
 
「まあいいじゃない、美希たん……ヤキモチ焼いてるブッキーも、カワイイかもよ?」

 呟いて、クルリ、とその場でターン。
 ――――ま、それなりに楽しい時間だったかな?
 一方通行だった分、シンデレラの舞踏会には叶わないかも知れないけど。
 でもねシンデレラ、あなたより幸せな事だってあるんだから。

「―――せつな、今帰るね。待ってて」

 イジワルなお継母さんやお義姉さん達の待っている所じゃなくて。
 大好きな人の待っている、暖かい場所へ。

 せつなの作ってくれているであろう夕食に思いを馳せながら、あたしは家へと足を速めた。
 

 

                                    了
704一路 ◆51rtpjrRzY :2009/10/24(土) 03:30:02 ID:uHm9cQcn
おしまい。他のと並行とか流石に無茶だった……。
4-208さんへ。自分にはここまでが限界でした。さすがにあれ以上のドロドロは無理orz
多分、吹き荒れよってレス下さってた方ですよね?宜しければおつまみにでも。
「その手の中にあるもの」すごく気に入っててくれてたみたいで、嬉しかったので、お礼です。
705名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:31:10 ID:YdDs3mT5
よっしゃ、オンタイムで読めたwもう保管しましたwww
って危うく黒ラブなノリで吹いた。てかHイケてますよね...
おまけにレミママ。やりすぎだw
そうか、モテモテの陰に美希ブキの存在があったのか。これって
実は深い意味があったんだと読んでて実感した僕がいますよ。

>>生駒さん
さっすが美希たんだ!イースをも大きな心で包み込んであげたのだ!
しかし、心は嘘を付いて。鬼なんかじゃないのに、ホントは…。
仲間を思って。自分を犠牲にして。はぁ…切ない…。
そして物語は進み、いよいよパッションとしてせつなが登場!次回も全裸だ!
706名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:36:05 ID:5Q5bZdMN
保管庫管理人さんじゃないですが。
>>686さん>>689さんのまとめSSを書いてみました。


「こんばんは、ブッキー」
「いらっしゃーい、せつなちゃん。あれ? ラブちゃんは?」
「それがね、また風邪気味みたいなの。だから今日は私一人なんだけど」


 キマシタワー!!


「――――? ブッキー、何か言った?」
「え? ううん、何も言ってないよ? それより、ほら、上がって上がって」
「ちょ、ちょっとブッキー、背中を押さないでってば」

 お料理タイム。

「ブッキー、これも使うの?」
「うん、今日はチンジャオロースを作ろうと思って――――どうかした?」
「私、ピーマン苦手なのよね......」
「――――!! (まさかせつなちゃんに苦手なものがあったなんて――――!! 何でも美味しく食べられる子だと思っていたのに――――くっ、山吹祈里、一生の不覚ぅっ!!)」
「あの、ブッキー? けど、せっかくブッキーが作ってくれるなら......」
「皆まで言わないで、せつなちゃん!! 今日のメインは――――チンジャオロース、ピーマン抜きにするからっ!!」
「それって、ただの挽肉炒めじゃ......」

 まだまだお料理タイム。

「ブッキー、お味噌汁はこんな感じでいいのかしら?」
「どれどれ? うん、いい感じだよ、せつなちゃん」
「そう、良かった、気に入ってもらえて」
「(くぅっ――――!! せつなちゃんと二人でお台所!! しかも、せつなちゃんが付けているのは、わたしがせつなちゃん用にと作ったエプロン!! やっぱり似合う、可愛い、可愛過ぎっ!!)」
「――――? ブッキー!! 指、指っ!!」
「へ? あ、あれ?」
「早く水で流してっ!! もう、ボーっとしてるからよ」
「うう、ごめんなさい――――」
「良かった、そんなに深くは切ってないみたいね――――でも、ちゃんと消毒しないと」
「へ?(え、そ、そんな、わたしの指をどうするつもり!?)」
「ペロ、ペロ」
「(ちょ、そ、そんな、アイスを舐めるみたいにされたら――――!!)」
「――――チュパ、チュパ――――」
「(口に含まれて舐められたらぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?)」
「ん――――」
「(そんな、うるんだ瞳で見られたらガガガガガガガガ)」
「ブッキー――――大丈夫?」

 キマシタワー!!

「せ、せつなちゃんっ!! わ、わたしっ!!」
「あ、大丈夫みたいね。良かった。それじゃ、お料理続けましょ」
「(´・ω・`)」
707名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:42:35 ID:5Q5bZdMN
 お風呂タイム。

「はぁ、いいお湯ね。とても気持ちがいいわ」
「ええ、ホントにね(ああ――――夢にまで見たせつなちゃんの、は・だ・か♪ でも夢の中よりもっと素敵――――おっぱいは大きいし、
ウエストは細いし、肌はすっごく白いし――――またその肌がほのかに赤くなってるところが――――!!)」
「――――? ブッキー?」
「(フフ、ウフフフフ――――これを読んでるあなた、見れなくて悔しいでしょ? すっごく悔しいんでしょ? うーん、なんか簡単に想像出来ちゃうなー。羨ましそうなあなたの顔。
俺も見たい、とか思ってる?ごめんなさい、それは出来ないの。これはわたしだけの特権なの。一緒にお風呂に入ってるわたしだけの特権。ああ 、皆も見たい
んだろうなー。せつなちゃんの朱色に
染まったほっぺたとか、気持ち良さそうな目とか、綺麗なおっぱいの形とか――――!! 文章では伝えきれない、まさに世界の宝よ。インフィニティなんて
目じゃないわ。見たいでしょ? 見たいよね? 素直に言ってみて? けど無理なの。これは文章だから――――どうしても
って言うなら、こちら(二次元)の世界に来るか、素敵な絵師さんが降臨するのを待っててね♪)」
「どうしたのよ、ブッキー。変な方を見て笑ってるけど」
「エヘヘ。ちょっと自慢したかっただけだよ」
「??? よくわからないけれど、とりあえず体を洗いましょ。あ、背中、流してあげようか?」
「いいの? じゃ、お願いしちゃおうかなー(落ち着いて、祈里!! 興奮しちゃダメ。変な態度を取って、警戒されるわけにはいかないわっ!! せつなちゃんは
優しい子だから、純粋な好意で言ってくれてるだけなのよ――――ああ、けど、鼻血出そう......)」

 ヌリヌリ ピト

「せ、せつなちゃんっ!?(え!? 抱きつかれたっ!?)」
「どう? ブッキー、気持ちいい?」
「え、あ、う」
「そう、良かった。それじゃキレイキレイしましょうね」
「(お、お、お、おっぱいで背中を洗われてるー!?)」
「んっしょ、んっしょ」
「(落ち着け、落ち着くのよ、祈里。どうせ、いつもラブちゃんにしてるとか言われて、落とされるんだわ。ふふ、そうよ、そうに決まってるわ。
そうでなきゃ、せつなちゃんがこんなことするわけないもの。ふぅ、危ない、危ない。あやうくベタな展開に騙されるところだった――――)」
「んー、初めてやったけれど、難しいわね、これ」
「(え!? 初めてっ!? ということはっ!!)」

 キマシタワー!!

「せせせせせ、せつなちゃん? わわわわわわ、わたし――――」
「んー、おばさまがおじさまにしてあげてた時は、もっと上手にしてたのに」

 orz

「あら、どうしたの? 祈里。急にぐったりとして」
「うん――――知ってる人の意外な一面って、こう――――なんでもない」
708名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:45:59 ID:5Q5bZdMN
 お休みタイム。
「ふぁぁぁ、そろそろ寝ましょ、ブッキー」
「うん、そうだね。明日も早いもんね(せつなちゃんのパジャマ姿ハァハァ)」
「それじゃ、電気消すわね」
「はーい(お風呂上りの匂いハァハァ)」

 パチ ゴソゴソ

「せ、せつなちゃん? どうしてわたしのベッドに入ってくるのかなぁ?」
「え? だって、ベッド、一つしか無いんでしょ?」
「(布団はお母さんが用意してくれてるけれど――――隣の部屋に置いてあるけれど――――あえて!! わたしは言わないっ!!)」
「ブッキー?」
「うん、そうだよね。ベッド一つしか無いね。一人用だから狭いけれど、こう、密着したら二人でも寝れるよね!! なんならもっとひっついてくれてもいいよ!?」
「そう? じゃあ、そうさせてもらおうかしら」

 キマシタワー!!

「(――――出ちゃいそう――――鼻血――――)」
「あ、お休み前のご挨拶、忘れてたわね。チュ」

 キマシタワー!!

「(おおおおおおおおお、落ち着いて美野里。じゃない、祈里。お休み前のキスなんて、アメリカじゃ普通のことよ!!)」
「ブッキーは――――してくれないの?」

 キマシタワー!!

「ええええ、ええ。それじゃ――――チュ」
「もう、おでこじゃないでしょ」
「じゃじゃじゃじゃじゃじゃ、どどどど、どこにすれば?」
「もちろん、唇によ」

 キマシタワー!!

「わわわわわわ、わかったわ――――チュ」
「一回だけ?」

 キマシタワー!!

「チュ、チュ、チュ」
「最後の一回は、長くしてね?」

 キマシタワー!!

「チュ――――」
「ん――――もう、ブッキーったら。最後の一言、忘れてるわよ」
「ふぇ? えぇと――――おやすみなさい?」
「違うわよ――――私のこと、好き?」

 キマシタワー!!
 キマシタワー!!
 キマシタワー!!
709名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:48:44 ID:YdDs3mT5
>>706
ブッキー珍道中wでもこのドタバタっぷりはブッキーの色≠ゥも
しれないですよね。せっちゃんの冷静かつ小悪魔なノリでもう
メ ロ メ ロ だ。
保管しますのでタイトルどうぞー

はい新スレ↓
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1256323120/

ハッピーセット買い占めるかw10時まで長いなぁ。
710名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:49:04 ID:5Q5bZdMN
「ももももももも、もちろん、大好――――」
「やっほー、せつな、ブッキー。寝たら治ったから、来ちゃったよーん」
「ラブ?」
「ラブちゃんっ!?」

 バチバチバチッ ← 視線が火花を散らす音

「こんばんは、ブッキー。突然来ちゃって、ごめんね(フフフ、そうそう思う通りにはさせないよ、ブッキー!!)」
「ううん、全然いいよ、ラブちゃん。それより、風邪、大丈夫なの?(んもぅ、いい所だったのにっ!! どうしてこのタイミングで!!)」
「アハハ。夕方からずっと寝てたから、もう、元気元気(危なかったわ――――一般常識の無いのをいいことに、アタシに都合の良いよう。ここまで手塩に
かけて育てたせつなを横取りされるところだったんだもの。風邪なんてひいてられないわ。と、アイコンタクトで伝えてみる)」
「そう、良かった。ラブちゃんが元気になるって、わたし、信じてたっ!!(くっ、もう一息の所だったのにっ――――それはそれとして、説明的な台詞、ありがとう)」
「アハハハハ(そう簡単に渡さないよ、ブッキー!! ――――どういたしまして)」
「ウフフフフ(せつなちゃんは、わたしのものよ!! ――――多分、読者さんが一番感謝してると思うの)」

「――――? どうしたの? 二人とも、何か変じゃない?」
「えぇぇぇ? そうかしらぁぁぁ?」
「そうそう、いっっつもどおりだよぉぉ?」

「もう、やっぱり変じゃない。そんなことしてると、私、上のお口が寂しくなって、下のお口がドロドロになっちゃうわよ?」
『――――!?』

 アイコンタクトタイム

『(ジャーンケンッ)』
「(グーッ!!)」
「(パーッ!!)」
「(あ、ずるい、ラブちゃん、後出しっ!!)」
「(んー? なんのことかしら? それより、勝った、勝った!! じゃあアタシは下のお口で......)」
「(ずるいずるいずるい!!)」
「(しょうがないじゃない、ジャンケンで決めたんだから)」
「(だからラブちゃん、後出ししたものっ。やり直しだよっ)」
「(――――まぁそもそも、アイコンタクトでどうやってジャンケンしたんだっていう)」
「(急に冷静になったよね、ラブちゃん。確かにそうなんだけど)」
「(しょうがないなぁ。じゃあ――――交代で、ね?)」
「(むー、じゃあ、それで我慢する――――)」

 アイコンタクトタイム終了(この間、0.00000000000001秒)
711名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 03:52:52 ID:5Q5bZdMN
「せつなー」
「そんな風にならないように、してあげるね?」
「そう、良かったわ。これで私、【モケケピロピロ】にならなくてすむのね」
『――――???』
「二人とも知らないの? 【モケケピロピロ】のこと」
「え、ええと――――」
「何、それ? っていうか、せつなちゃんが何て言ってるかわからないんだけど......」
「――――ああ!! すっかり忘れてたわ。【モケケピロピロ】は、ラビリンスにいる動物のことよ。頭が二つあって、手が七本、足が十五本あるの。
上のお口は喋れないから寂しくて、下のお口はドロドロとイヤーな汗を流すっていう、気持ちの悪い動物でね。ラビリンスの子供は夜に寝てないと、
【モケケピロピロ】になるっ て脅されるのよ」
「..................」
「..................」
「そっか、そうよね。こっちの世界には、【モケケピロピロ】なんていないものね。忘れてたわ」
「――――クス。もう、せつならしいなぁ」
「フフフ、ホントに」
「さ、ラブ、ブッキー。今日は早く寝て、明日に備えましょ。早起きして、たっぷり遊ぶわよ!!」
『おー!!』


 そうして三人は川の字に並んで、ゆっくり眠りましたとさ。






「(フフ――――フフフ――――計画通り!! ラブもブッキーも、私に骨抜きね。ハーレムよ、ハーレム。まさに両手に花!! あん、もう、ラブったらいつ
見ても可愛い寝顔♪ ブッキーも柔らかい抱き心地♪ 二人を腕枕して寝れるなんて――――ほんと、幸せだわぁ。私、プリキュアになって良かった♪」
712 ◆ZU7CldKWo2 :2009/10/24(土) 03:57:54 ID:5Q5bZdMN
以上、生駒がお送りしました。

タイトルは
「お泊りラプソディ」
とでも。

たまにはこういうのも。
713名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:01:09 ID:YdDs3mT5
生駒さんがキマシタワー!!!途中で邪魔して申し訳。。。
あゆみさんwww
714名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:03:06 ID:uHm9cQcn
キマシタワー!! ってwwモケケピロピロってww生駒さんなにやってるんですかww
保管屋さんまでいるし……人いないと思って投下した自分の立場が無いorz
715名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:22:04 ID:YdDs3mT5
一路さん、どうかお許しを…。ほら、自分と生駒さんと一路さんの
三人川の字になってw
ttp://ranobe.com/up/src/up407945.jpg

さぁ、日曜が楽しみでしょうがないですわ!
716名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 04:33:40 ID:rNUTy6qw
>>695
十分エロいし反応した。ラブって機転が利く賢い子かもしんないね。
717名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 06:35:26 ID:ML6pzGAD
>>712
ゲェッ…い、生駒さん──────!!?
>>686>>689を妄想したやっぱりダメなひとです。
おっでれーた…。生駒さんだったんだ…。
大爆笑させていただきましたw
モケケピロピロwwwwww誰が生駒さんだなんて思おうかwww
ブッキー少しもちつけww興奮し過ぎで性格が化学変化起こして別物にwww

まったく、起き抜けにこんな笑わされるとは…。
718名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 07:06:13 ID:dQKuRuF3
>>704
一路さんの、浮気に見えて、なにげに小さな頃からの片思いを貫いているラブがすっごく好きです。
そのまま食べちゃいなよ!と思いながら読んでたら、ラブやんの方が理性あったw
やっぱり上手い人はエロもいけますね

そして生駒さん…
名乗らなければわからなかったですが、笑いましたw
上手い人はコメディーも(ry
皆そうだろうけど、自分も『キマシタワー』と『モケケピロピロ』がツボったw
719名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 07:15:42 ID:ML6pzGAD
>>704
一路さんの描く桃園さんは…、何故だろう?凄く───色っぽい。なんかこう元気がない…違う。大人っぽい…違う。若干黒い…もなんか違う!

「小さい秋と大きいlove」の、「肉まん…おでん…」とかつぶやいてるラブさんとかもすごい好きなんですよ。

オイデオイデ。自分はここで堕ちました。なぜカタカナにしたし。

今回もたいへんGJなお点前で。

さぁ、もう一歩踏み出してごらん、きっと新たな(エロの)扉が開けるから…。 なんてwww



よろしければ4-622がどこに保管されているか、教えていただけないでしょうか?何故か見つからないんです。それに、今のところ自分過去スレ見れないので…。
720名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 08:02:33 ID:ML6pzGAD
>>719
自己完結しました。読み直してまたニヤニヤw
721 ◆EeRc0idolE :2009/10/24(土) 09:52:47 ID:dQKuRuF3
新スレ立ったし、埋めついでに小ネタでも。
せっちゃんひとりぼっち18禁。
お嫌な方々はご回避を。
722 ◆EeRc0idolE :2009/10/24(土) 09:55:10 ID:dQKuRuF3
 秋の夜更け。せつなは今夜もベッドにもぐりこんで読書。
 この世界には本がある。本を読めば、いつの時代だってどこの世界にだって行ける。
 せつなにはそれがとっても不思議だった。だって、ラビリンスには本はあっても、面白い物語なんてなかったから。

 何冊も読んでいくうちに本に様々なジャンルがあることを知ったせつなは、図書館の本のようなおとなしいものでは飽き足らなくなっていた。
 ラブの父が居間に放っていた本を部屋に持ち込んだせつなは、未知なるジャンルに自ら手を伸ばそうとしていた。


 ベッドの中でおもむろに頁をめくる。

 何これ…しとどに濡らし、ですって。どうして濡れたりするの? まぐわうって何かしら…淫豆って?分からない言葉ばかり。

 せつなは人と人とが睦みあう場面や女性が自ら慰める場面を描いた本を読みながら、次第に身体を熱くさせてゆく。

 人って皆、こんなことをしているの?ラブや美希や…あのブッキーも?信じられない。だけど…わたしも、してみたい。ほんの少しだけなら…

 好奇心に駆られたせつなは、自らの中心に指を差し込んでみる。
 下着の中は信じられないほどに熱く、粘っこい液体が溢れている。

 これが“濡れる”ってことなんだ。じゃあわたしにも“淫豆”があるの?そこを擦ると…

 せつなが蜜を絡めた指で、屹立した突起を前後に揺さぶると、あまりの衝撃に思わず声をあげそうになる。

 なんだか下半身が蕩けるみたい。この気持ち佳さ、病みつきになりそうだわ。あともう一回だけ…

 指を器用に動かすと、さっきとは比べものにならない快感がせつなを襲った。

 なんだか…はあっ、他のことを何にも、考えられなくなっちゃう…んんっ…んあっ、頭が真っ白になる…ああ気持ちいい…
 はあっ!なんか来る!あ!あ!これが“イク”ってこと?ああっ!ラブ!ラブぅ!

 それから毎晩、ラブを思いながら甘美なひと時を過ごす習慣のついたせつな。
 彼女にとってそれは、背徳感に支配された、やめることのできない時間。
          了
723名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 09:56:24 ID:dQKuRuF3
朝も早くから失礼しました!
724名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 10:08:11 ID:dQKuRuF3
タイトルつけ忘れた
【読書の秋〜背徳のため息〜】です
725名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 10:17:28 ID:rNUTy6qw
>>724
その本を戻して、それをあゆみが見つけてフルボッコor私も…、まで妄想出来た。完璧だ!GJだ!朝から最高だ!
726名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 10:44:52 ID:ML6pzGAD
>>724
その様子をドアの隙間からみてしまったラブも、毎夜せつなのことを想い自分を慰めているんですね。わかります。
727名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 12:08:04 ID:YdDs3mT5
>>◆EeRc0idolEさん
小ネタでは勿体無いと思いましたので、カテゴリは準SSでの
保管にしました。これでクローバーはみんな…(自重

ハッピーセット2個買ってきたw美希ブキが当たってウキウキー♪
728名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 12:35:38 ID:Js4yKtYx
1話の美希たんの祈里への抱き着き方がやばいぐらい可愛い
729名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 16:18:12 ID:L7WXa54t
>>722
GJ
やはり、せつなは開発とか調教が似合う。
730名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 16:32:19 ID:dQKuRuF3
>>727
ハッピーセット4つ買ったのに、
当たったカード:ラブ2枚・祈里1枚・クローバー1枚
一番欲しかったせっちゃんと美希たんハズレた…ort
731名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 16:51:24 ID:ML6pzGAD
>>729
何も知らないせっちゃんに、ラブ、美希、ブッキーが休む暇を与えず手ほどきしてあげるんですね。わかります。
732名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 19:41:38 ID:/ia2C7v6
いかん、モケケピロピロで内容が全て吹っ飛んだww
というかそのネタ知ってる人いるんだ
733名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 20:20:49 ID:TuytIq7S
>>722
GJ!
せつなと好奇心と背徳感のコラボはなぜこうも強く人を引き付けるのか。



最初の三行を読んでせつな×こまちとかもいいなあとちょっと考えた。
734名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 21:09:18 ID:ih9T031L
こんばんは。
まだ容量あるみたいですので埋めついでに投下していきます。

今まで初投下時のレス番の3-432をHN代わりにしてましたが
いい加減自分でも覚えられないのでHN用意することにしました。
分不相応だとは思いますが広い心でご容赦頂けると幸いです。

カップリングは例によってラブせつ、非18禁ですので回避する場合は→>>739
735『貴方(せつな)の為に出来る事』十:2009/10/24(土) 21:11:10 ID:ih9T031L

「はい、答えてせつな、鎌倉幕府の出来た年は?」
「えーっと……いいくにつくろう、で1192年ね」

せつなの部屋でノートを片手に向き合う二人。
今は、一週間後に迫ったテストに向けての勉強中。

「はい、正解、じゃあ次は鎌倉幕府の滅亡」
「いちみさんざん……で1333年」
「正解っと……これで試験範囲を一通りカバー出来たね。
 じゃあそろそろ休憩しようか」
「うん」

二人は先ほどあゆみが持ってきてくれたお茶で、一息入れることにした。

「ふう……歴史の勉強って、大変ね」
「そーだねー。特にテスト対策ともなると、覚える事多いしね」
「こういうひたすら頭に詰め込むのって……ちょっと苦手かも」

せつなの言葉に、ラブは意外といった表情。

「あれ?せつなが勉強で苦手って言うの、初めて聞いたかも」
「そうかもね……私は、数学や英語みたいに、基礎を覚えれば
 後は応用で解ける方が得意みたいだから」
「そっかー、あたしそっち系は全然ダメだからなー。せつなと逆だ。
 でも、せつなにも苦手な科目ってあるんだ……それ、あたしは嬉しいかな」

今度はラブの言葉に、せつなが首を傾げる。

「え、どして?」
「いやー、そのおかげで久しぶりにせつなの面倒みてあげられてるわけだし」

せつながラブの家に来た直後は、ラビリンスの常識しか知らない彼女に
ラブがそれこそ手取り足取り、いろんなことを教えてあげていた。
でも最近は、何かあってもラブに頼らず、せつな自身で殆どのことは出来るようになった。
ラブはそれを嬉しく思いつつも、少し寂しく感じていたのだ。
736『貴方(せつな)の為に出来る事』:2009/10/24(土) 21:12:18 ID:ih9T031L

「だから、こうやって勉強を見て上げられるのが嬉しいなあって」
「ラブのただ一つの得意科目だもんね、歴史」
「その言い方はヒドいよせつな……いやまあ確かに唯一なんですけど」

自分で言っておいて自分の言葉でうっと落ち込むラブ。
せつなはそんなラブの姿を見ながら少し思案。
そして、良い事を思いついた、とばかりにくすっと笑みをこぼす。

「ねえラブ、そういうことなら私、ずっと歴史の勉強が苦手なままでいいわ」
「え?」
「だって、それならラブが、私の勉強の面倒見てくれるんでしょ?」
「……勉強っていっても、歴史だけだよ?」
「いいの、それでも。私だってね」

そこまで言うと、せつなはラブの耳元に口を寄せる。

「少しでも多く、ラブに構って欲しいと思ってるんだから」

そして、耳元でそっと囁いた。
誰に聞かれることも無い二人きりのこの部屋で、更に深い秘密を告白するかのように。

「……」

ラブは固まったまま。
せつながラブから離れ、自分の座っていた場所に戻るのをじっと見ていた。
言われた言葉を頭の中で反芻して、飲み込む。
その瞬間、火がついたように感情が膨れ上がり、顔に熱となって現れた。

「わ、わ、わ、わ、わは−−−っ!!」

生じた熱を冷まそうとするかのように、両手をブンブンと振り回すラブ。

「もうせつなってば……そんなこと言われたらあたし嬉しすぎでどうにかなっちゃうよ」
「ふふ、ラブ、それは流石に大げさよ。でもごめんなさい」

口では謝りながらいたずらっぽい笑みを浮かべるせつな。
それを見て、またしてやられた、と気づくラブ。
737『貴方(せつな)の為に出来る事』:2009/10/24(土) 21:12:50 ID:ih9T031L

(なんか最近、あたしってばせつなに振り回されることが多い気がするなあ……)
 
家に来た頃はあんなに素直だったのに、
いつの間にかこんな悪戯な性格を見せるようになったのか、と思うラブ。
でもすぐに、まあいいか、と思い直す。

(……この可愛い小悪魔に惚れ込んでるのはあたしだしねー。
 多少振り回されるのは仕方ないんだ、うん)
 
そして、ラブは自分の両頬を手でパンと叩き、気持ちを切り替える。
だからこそ、こんなことも出来るわけだしね、と心の声に付け加えつつ、
教科書を手に取り、一言。

「よーし、じゃあそろそろ休憩終わり、さっきの復習いくよ!
 歴史の勉強ならこのラブ先生にどーんとまかせなさい!」

そう言いながら右手を前に出して、ビシッと親指を立ててみせるラブ。

「はい、精一杯がんばりますから、よろしくお願いしますね、先生」

それに応えるせつなの声。
一瞬の沈黙と、見つめ合う二人。

「あはっ」
「ふふっ」

やがてどちらからともなく起きる笑い声、
それが、二人のテスト勉強の再会の合図になった。


そして同じ頃、ラブの部屋。
勉強の邪魔にならないようにと、シフォンを連れて移動して来たタルトが目にしたのは、
ラブの机の上に積まれた、たくさんのノートとそのコピーの束。
ノートは由美をはじめとしたクラスメイトの名前が入ったものもあれば、
学校が違う筈の美希や祈里のものまである。
そしてそれをコピーした紙には、ラブの字で書かれた注釈があちこちに入っている。

「パッションはんもたいがいやけど、ピーチはんもほんまに一途なお人やわ。
 ……自分かて得意な科目やあらへん筈なのになあ」

そう呟くと、隣の部屋から聞こえてくる笑い声を耳にしながら、
やれやれと両手を広げてみせるのだった。
738名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 21:17:07 ID:ih9T031L
以上です。

タイトルの横にHNを入れようとしたら長すぎて切れましたたorz
いきなりの醜態でしたが今回から「十和」というHNで投下します。

数日前にカレンダーの話題がありましたので一番気に入った。
9-10月の一コマから考えてみました。
あの絵の表情からしてせつなは歴史が苦手なんだろう、というのは
勝手な解釈です。
公式じゃ成績優秀ですしね。
設定と違う!というお叱りは甘んじて受けますので……。
739名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 21:27:02 ID:ih9T031L
上のレスでも誤字があるし……踏んだり蹴ったりなので
用事を済ませてさっさと退散いたします。

>>642
>>643
遅くなりましたが感想ありがとうございました。

>>654
前回のタイトルは今のままで良いです。
「ねむりひめ」だとタイトルに騙されて読んでくれる方がいるかもしれませんしw

それで、お手数なのですが以前投下した>>386のタイトル、
『毛布はいらない』を
『貴方(ラブ)の為に出来る事』に変更して頂けないでしょうか?
今回のと↑とで対になるようにしたいので。
それから、遅くなりましたが保管庫リニューアルの際に
補足を全部新しく書き下ろしてくださって、どうもありがとうございました。
素敵な紹介文でとても嬉しく思っています。


それにしても、モケケピロピロって元ネタ知らなかったんですけど
ソードワールドですか……懐かしいですね。

では、長々と失礼しました。
740名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 22:18:23 ID:ML6pzGAD
>>739
ラブせつの基本に立ち返ることができました。GJ!
741名無しさん@秘密の花園:2009/10/25(日) 01:00:57 ID:r3ZHKnRy
フレッシュプリキュアで百合6
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1256323120/
742名無しさん@秘密の花園:2009/10/25(日) 05:07:37 ID:BPNcLGee
気が付かなかった……4―208さんって◆EeRc0idolEさんだったんじゃないか……。
口調違うから分かんなかった……。穴があったら入りたい……。また休業だ……orz
>>719
物憂い、なんてどうですかね。思い付きですけど。でも多分「なんか違う!」んですよ。
前スレでもそれで怒られたしw

743名無しさん@秘密の花園
>>704
そですw
4-208も吹き荒れよってレスしたんも、どっちも自分でした
一路さんの作品群大好き
口調はよくコロコロ変わりますね、得に興奮すると…すみません