咲-Saki-で百合萌え 9局

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1名無しさん@秘密の花園
ヤングガンガンにて連載中,テレビ東京系列で放映中。
小林立原作の作品、咲-saki-を題材とした
百合SS、百合妄想の為のスレです。尚、H描写の有無も不問です。
<前スレ> 咲-Saki-で百合萌え 8局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1252640255/


1.次スレは970レスor480KB超を目安とし、宣言して立てて下さい。
2.他関連スレ及び関連サイトについては、下記スレ経由でどうぞ。
<原作スレ(現行)> 【小林立】咲-Saki-89巡目【ヤングガンガン】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1254357409/
<アニメスレ(現行)> 咲-Saki- 318飜
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/anime/1254447054/

3.苦手なシチュ等については、スルーやNG等でご自衛下さい。
4.SSや妄想を投下して下さる方へ>
両性具有(ふたなり)や道具使用等をネタにしたSSは
NG指定推奨ワードを提示した上で投下して頂けると幸いです。
5.3局の732氏によるまとめwikiが作られました。
ttp://www12.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/1.html
2名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 14:03:57 ID:ijvLa2ja
3名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 14:07:57 ID:0uU7+QLR
おつ
4名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 15:15:13 ID:viEICCnM
>>1
乙彼
5名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 15:22:14 ID:E9UMwxyr
>>1乙せずにはいられないな!
6名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 16:24:11 ID:QRJ3Cm3x
乙田ァ!
7名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 17:38:54 ID:cAWJoy+z
そんな>>1乙あり得ません!
8名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 18:37:22 ID:Ea3ZdUUz
ワハハぎっひ
9名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 20:11:37 ID:UfDTm1I0
はじめおつ
10名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 20:33:19 ID:LNF4D7L6
>>1乙ですわ!たまりませんわ!
11名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 20:59:24 ID:cAWJoy+z
前スレ>>997のSSに期待
12名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 21:56:16 ID:HuupkozS
先輩と二人きりで>>1乙したかったから…
13名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 22:11:06 ID:LNF4D7L6
じゃあ、一緒に>>1乙しようか
14名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 22:18:01 ID:9MD8G+Vp
そうしたら、なんとかしてその>>1を乙させないといけないな…
15名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 22:38:55 ID:9uLzpnm+
この>>1乙の意味は・・・
16名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 23:23:55 ID:ZultwutC
うむ。>>1
17名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 23:35:26 ID:4I7AJWT1
>>1乙だじぇ!
18名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 23:40:32 ID:9BO7cMTI
>>1乙って楽しいよね!
19名無しさん@秘密の花園:2009/10/02(金) 23:47:46 ID:Ek57y3Zk
   /::.:.:.:.:.:.:/ .:.:.:.:.:::|                 |::.:.:.:.::...::::::::::::::::::::::::::    、i
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 、!  ゝ、:::..:.:.::.:..!::|:.:.:、      ー-------――‐_ィ´    /::.:.:./!.:.:.:.:.:.::::|:::::::|}:/
      `ー-、:::人:{、:.:.\     `ー-二二二~.ノ    /!::::.:/ ::::/:/:.:.:.:!::::::リ
         jノ  ヽ \:.:.\             ,.. ‐'"  |::::.{::::::;:ィ:/i:::::::/ |:::/
              ヽ:ハ;}` ー-、_     _,..-‐'       |、:ノ;/ }ノ  、i:{  、{
                    }ノ`ー-‐''"         .| }ノ     ヾ

>>1
20名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 00:33:15 ID:6h+R/UZk
白い>>1乙。
21名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 00:33:31 ID:m2kgbY8Y
>>1…乙
まだ…なんか照れるね
22名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 01:51:29 ID:PrWPLMes
そういえばお前…>>1におつしなかったのか?
だって…先輩と二人っきりでおつしたかったから…。
なら、今からしようか。

「「>>1おつ!!」」
23名無しさん@お腹いっぱい:2009/10/03(土) 01:52:10 ID:mtrbXw8b
>>1乙より焼き鳥のが似合ってんじゃねぇか?
24名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 02:15:15 ID:fpse3JxO
がんばっちゃったがんばったいちおつてんぱいそくりーわーいわーい
25名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 03:11:00 ID:BHHK82hF
何この乙だらけの糞スレ
26名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 03:15:05 ID:uYhoawkc
百合スレなのにイチモツだらけとはこれ如何に
27名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 08:38:10 ID:+XsdX2dB
誰が上手いこと言えと
28名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 08:39:52 ID:RC3qDeHs
ふたなり!
29名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 09:32:27 ID:qToVn4Rw
>>1
要らない討論でスレが次々埋まっていく・・・初期のまったりはどこへやら
30名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 11:05:06 ID:d6PXIkq6
アニメ化で急に話題になるようなったからね!
前々から大好きだったけど、まさかここまで人気でるとは思わなかったよ
31名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 11:05:43 ID:EFLhj2Xv
1000 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2009/10/02(金) 19:41:36 ID:aQjB/Cd2
>>1000なら百合ゲー発売

情報マダー?
32名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 17:42:10 ID:+hXytD4u
ガンダム麻雀みたくボイス付きの必殺技ありの麻雀ゲー
ガンダム麻雀ではガンプラを賭けていたが咲-saki-では秘蔵の写真を賭ける
貴重な写真ほど賭けたときに得られる特殊効果も高く、百合度も濃い
33名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 17:55:32 ID:HPFL5Ioc
一位×四位
34名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 18:01:47 ID:pbJ0iH7G
>>30
そのせいで俺嫁厨が増えたのがなぁ…
カプ厨同士の対立も増えたし
盛り上がるのは良いが、人が増えるってのも考えもんだわ
35名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 18:03:31 ID:v9L5z2UI
カプ厨同士の対立なんかほとんどみないじゃん。
アンチが暴れてるのがほとんどで
36名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 18:52:00 ID:m2kgbY8Y
37名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 18:53:00 ID:e1N2ix5F
白糸台に転校する和
38名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 19:09:32 ID:+jSVFQS4
和「お姉様と呼ばせてください」

>>34
アニメ化は墓場ってのはもう分かりきったこと
それでも作品自体はよくやってくれた方だと思うよゴンゾは
39名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 19:13:57 ID:HPFL5Ioc
>>38
照「貴様にお姉さまと呼ばれる筋合いは無い!」
と三角関係。
そしていつの間にか和と照がくっついてる。

元恋敵同士のカップルっていいよね。
40名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 19:24:07 ID:+XsdX2dB
むしろ
照「私の咲とはどこまでイったの?」
みたいなこと言って苛めてそうだけどなw
41名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 19:29:43 ID:HAsBn9c8
和「全て」
42名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 19:30:55 ID:MR22B4X8
義妹様だろ
43名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 19:33:27 ID:lWw1MWZg
咲和の情事に嬉々として突撃しようとしたところを
菫に見つかってたっぷり搾られる照お姉さま
44名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:10:02 ID:2oq7aMc5
>>35
部キャプ厨の暴れっぷりには恐れ入ったわw
隔離スレをわざわざ立ててやったというのに定期的にこのスレで暴れるし、どうしようもない
45名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:20:08 ID:LxJPYW/k
本当はお前みたいなのが隔離されるべきなんだけどな。精神科病棟に
46名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:36:35 ID:gEHXs7+k
何、照は薫とそーゆう関係なの?
俺の見立てでは金髪大将の子とそーゆう関係なのかと思ったけど

神代さんはロリ巫女安定で
47名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:42:26 ID:15AwpheE
照もまたジゴロの血を引いているから、白糸台の大概の子は落としていると予想
ただ菫→照もいいけど、金髪大将→菫もありかなと思う今日この頃
48名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:53:01 ID:mtrbXw8b
お茶の子とキンパッサンとか
49名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:57:12 ID:5Ic0sHjE
華菜→キャプ→久→優希のSS投下
失恋、エロなし、また無駄に長文なのでNGな方はIDでスルーお願いします

県予選が終わってからというもの、私は共に決勝を戦った清澄の大将宮永咲と仲良くなり、休日などは原村和やキャプテンを入れて4人で遊んだりすることがたまにあった。
宮永咲と話していると原村和の怨念じみたものを感じるけど、安心しろし!華菜ちゃんはキャプテン一筋だし!
宮永咲と会うようになってからキャプテンともなんかいい感じだし、こいつ本当は鬼神なんかじゃなく天使なんじゃないかな。
だとしたら宮永咲に感謝しなくちゃ。

夏の某日。
私はキャプテンと清澄高校に来ていた。
宮永たちから麻雀のお誘いがあったからだ。私の気持ちを知っている宮永はキャプテンも一緒にといってくれたのだ。
2人きりでデートとか幸せすぎるし!

私たちはあまりの暑さに途中でアイスを買った。

「おいしいですね、キャプテン!」

「そうね。ん?あらあら、華菜ったら…」

キャプテンは微笑みながら私の頬についた溶けたアイスを拭い、ぺろっと舐めた。

「華菜のアイス、おいしいわね」

「あ、あの!一口いりますか!?」

「ふふ、ありがとう」

そう言うとあーんと口を開けてきた。
私はキャプテンの顔を汚さないように慎重に口の中へとアイスを入れてあげた。
50名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:58:34 ID:5Ic0sHjE
(にゃああぁぁあぁあ!!!華菜ちゃん今死んでも悔いないし!!!)

残りのアイスをかっこみ、顔の火照りを冷ました。

「さ、キャプテン!早く行きましょう!」


その頃清澄高校では―――

「華菜さん、大丈夫かなあ…」

(!!!!宮永さん、もしかして池田さんのこと!?)

「あ、あの…宮永s…「あ、きた!華菜さーん!」

(畜生!)


清澄につくと宮永と原村が出迎えてくれた。
笑顔の宮永とは対照的に原村の顔には少し不満げな色が…さてはまた咲がなんかしたな?
キャプテンも原村の様子を心配してたようだったから、私は思いっきりキャプテンにくっついた。
ほら、そうすれば原村も安心、私も幸せだし!

「ちょ、ちょっと華菜…」

あれあれ、…キャプテン怒ってる?
と思ったら顔真っ赤ー!
もしかして…照れてる…?
なんか私まで顔が赤くなってきたし!
それを隠すように真っ直ぐ前を向くと、清澄の部長の竹井がいた。

「あら、こんにちは。福路さん…でよかったかしら?」

「ええ。こんにちは」

私は最初、この人にキャプテンを取られないか心配だった。
でも、キャプテンは竹井になんとなくそっけない。
それが嬉しかった。
華菜ちゃんの大逆転だし!
51名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:59:10 ID:5Ic0sHjE
さ、行きましょうか、とみんなで歩みを進めようとしたとき

「のどちゃーん!咲ちゃーん!」

キャプテンがお弁当をあげたタコス娘だ!
本当ならキャプテンの手作り弁当を食べた罪で制裁を下したいところだけどそこは華菜ちゃん大人だし!

「今日は夏祭りがあるじぇ!みんなで行こうじぇ!」

「夏祭りかあ…行こうよ原村さん!」

「え?!ええ!!たまにはいいかもしれませんね(宮永さんの浴衣も)」

「優希は行くの?数学の追試は?」

「大丈夫だじぇ!無事合格したじょ!」

「なら、私も行くかな。あとはマコも誘って……あ、あなたたちもどう?」

私はキャプテンに目配せをした。

「―――華菜は、行きたい?」

「い、行きたいです!」

「じゃあ私も行かせてもらうわ」

「了解。じゃあ6時に神社ね」

やったー!!!キャプテンとお祭りデートだし!いや、それよりキャプテンの浴衣!早くみたいし!
心の内で祝杯をあげていると原村と目があって、何か通じ合ったような気がした…



そして、祭。
私とキャプテンは一度戻り、浴衣に着替えて一緒に神社に向かった。
52名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 20:59:31 ID:5Ic0sHjE
「キャプテンすごく似合ってますよ!」

「ありがとう。華菜もすごく可愛いわよ」

いやいや、キャプテンのが可愛いすぎるし!

猫耳をたてキャプテンにくっついて歩く。いや、今なら尻尾もでてるかも。

私はキャプテンに告白することを幾度となく考えた。しかしそのたびに、キャプテンから拒絶されるイメージが私を告白から遠ざけた。
世間では認められることのない恋。
きっとキャプテンを困らせる…もしかしたらもうしゃべれなくなるかもしれない…私はそれが怖かった。
それに、華菜ちゃんは今のままでも十分に幸せだし!
だから…ずっと一緒にいてくださいね…

考えながら歩いているとあっという間に神社についた。

「お姉さんたち遅いじぇー!さあタコスの出店制覇の旅にでるじょ〜!」

「原村さん、いこっ!」

「は…はいっ!」

「私たちも行きましょうか」

「ほうじゃの〜」

私たちもあとに続いた。
キャプテンと出店を楽しんでいると、大きな花火があがった。

「わあ…」

私はしばらく見入っていた。
キャプテンとこの綺麗な花火を見れたと思うと涙がでそうなほど嬉しい。
まぁ出しちゃうとキャプテンが心配しちゃうから我慢だし!
53名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 21:01:30 ID:5Ic0sHjE
「キャプテン!すごいですね!キャプテ…」

あれ…?キャプテンがいない…
もしかしてはぐれてしまったんだろうか…
探さなきゃ!私が…華菜ちゃんがキャプテンを見つけなきゃ!

数十分探し回ると、宮永と原村が私にかけよってきた。
見ると二人ともうっすら汗をかいている。
私を探していたのだろうか…
呼吸を整えて宮永が口を開いた。

「あの…さっき福路さんが…」



=================
私は境内の方へ走った。
そこには宮永の言うとおりキャプテンがいた。

「キャプテン…」

キャプテンは泣いていた。

「華菜…」

私はキャプテンの隣の石段に座り、さっき宮永が言ったことを思い返した。


=================
「あの…さっき福路さんが…部長に告白したそうです…」

え…?私は耳を疑った。

「うそだ…」

「嘘じゃないんです…原村さんが偶然現場見たって…」

はは…惨めだな…こんな絶望天江衣に0点にされたとき以来かな…
なんか原村泣いてるし…
泣きたいのは私だし…
54名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 21:01:53 ID:5Ic0sHjE
…私が宮永と仲良くなってからいい感じだったのは私といれば竹井のいる清澄に近づけるからで…
竹井にそっけなかったのは意識してうまくしゃべれなかったから…
私が行くから決めたように見えたこの夏祭りも…多分竹井が行くから…


「それで…清澄の部長は…なんて…」

あまり聞きたくないけど聞かずにはいられなかった。

「それが…部長は…福路さんの告白の前に、優希ちゃんに告白したみたいなんです…」

…え?じゃあキャプテンふられ…?

「それでさっき福路さんは境内の方にはしっ…」

宮永が言い終わるよりも先に私の足は走りだしていた。

「ちょ…池田さん!」

原村がなんか言ってる…でも…でも今はキャプテンのとこに行かなきゃ…
なに話すのかもわかんないけど。
きっと…キャプテン泣いてるし!

55名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 21:02:38 ID:5Ic0sHjE
================
それで今に至る。

「キャプテン…聞いちゃいました…」

キャプテンはそう、というようなニュアンスで苦笑した。

「…軽蔑したかしら?」

「してません!」

「そう…」

今度ははっきりと音にだした。


「竹井がタコスに告白したのは知ってたんですか…?」

「…ええ。見てたもの」

「っ!なら…なんでっ!
振られるのわかってて…告白なんか…」

「いいの…振られても。
上埜さんの気持ちは私にはないことこれから先も変わらないだろうし…
ただ…私はこんなに好きだったんだぞーってあの人の心に残したかったから…
あの…花火みたいに」

私は涙を拭くこともしなかった。

「…でも…花火みたいに…散っちゃったら駄目じゃないですか…」

「うん」

「キャプテン…」

「うん」

「好きです…」

「…うん」

「付き合ってください…」

「…ごめんね…華菜…」


こうして私の恋も散った。
嶺よりも高い夜空に大輪の花を咲かせたあの花火のように。

56名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 21:04:51 ID:5Ic0sHjE
でも、華菜ちゃんはずーずーしいから諦めないし!!!
もし神がいるのなら、前に向かう者を好きでいてくれるはずだから…
キャプテンが竹井を忘れるまで、私は勝ちを諦めない!


おしまい




以上携帯から失礼しました
長いうえに拙い文ですみません
57名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 22:07:00 ID:HAsBn9c8
GJだし!
部長とタコスは成就したのだな?
58名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 22:41:45 ID:MySVYiVy

流れ的にタコスがのどっちに告白するために部長を振る
タコス→のどっちでのどっちが振る。でのどっち→咲で、咲もゴメン…ってなって全員バッドエンドかな
浮かばれねぇw
59名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 22:46:30 ID:WQA/RvAW
百合要素0と作者さん本人が描いてた同人を買ったら
きっちりカツ丼×衣 咲×和 池田×キャプで萌えることが出来たw
あんまし当てにならんもんだな
ネットの情報もw
60名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 22:49:45 ID:EFLhj2Xv
>>56
良い女だな池田ァ!
61名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 23:01:30 ID:HAsBn9c8
池田→キャプテン→部長→タコス→和→咲→照→麻雀
62名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 23:37:04 ID:ty/+uV61
まーこ まーこ
63名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 23:38:29 ID:+jSVFQS4
池田が麻雀に愛されれば運命の輪が廻り出す
64名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 00:00:58 ID:mMVHZaUU
>>63
それはないな
65名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 00:12:42 ID:TtiDcZGm
ちょっと待て
よもや皆に愛されまくりの麻雀(女の子)が一人に絞ろうだなんて
どれだけの血の泪が流れると思っているんだ
66名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 00:25:20 ID:wPblGXvV
麻雀たんはいつもは池田を虐めるのが好きなんだけど、たまに部長の空飛ぶツモや原村さんの特急券鳴きみたいに乱暴に扱われるのも好きなんですな。
67名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 01:23:25 ID:M3JMGuIb
キャプテンに視姦されて悶える麻雀たん
コスプレプレイでとーかをハァハァさせる麻雀たん
リーシャンばかりでマンネリだなぁ…と思いつつ咲のテクにビクンビクンしちゃう麻雀たん
68名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 01:39:57 ID:uzmPW0kU
咲「槓! 槓! もいっこ槓!」
麻雀「ああん咲ちゃんらめぇ……もうこれ以上りんしゃんかいほーしたららめになっちゃうのぉ……」

百合なのか……?
69名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 01:51:24 ID:7GmILD4r
おまえら、とうとう無機物まで・・・
そんなおまえらの妄想力が大好きだw
オレたちの妄想に限界はないじぇ!!
70名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 01:55:21 ID:p1wg3UGv
二次元の世界が有機物だとでも思っていたのか
71名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 01:57:47 ID:p1wg3UGv
×二次元の世界
〇二次元のキャラ
72名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 02:19:15 ID:FkJD28q7
ばかやろうてめえこのやろう
73みはレポ@:2009/10/04(日) 02:29:43 ID:dofecZeo
深夜にこっそりSS透華様
百合分極薄 お気楽おばかな小話です 3レスほどお付き合いを

壊れかけのカツ丼さん 傲岸不遜なころも ちょい黒みはるん
ある意味、からみ濃厚なれど エロはなし
苦手な方スルーでお願いします

ではスタートです↓

**********
「みはるんの合宿レポート」

…あ、こんばんわ 風腰女子麻雀部2年 吉留未春です

今日は先だって行われた四校合同合宿での ちょっとした事件についてお話したいと思います
なぜ最終日の朝、全員が寝不足の上に傷だらけでいたのか 私が見た事の顛末をお話します

場所は合宿所の大広間でした

合宿メインメニューの特打ちリーグ戦も終わり、学校の垣根を越えて少人数のグループに分かれ
各々感想戦をしたり、談笑したりしていました

そんな就寝前のまったりとした空気の中、唐突にそれは起こったのです…
74みはレポA:2009/10/04(日) 02:31:02 ID:dofecZeo
「百聞は一見に如かず、だ!はらむらののか!」

原村和の手を引いた天江衣が元気良く叫んだ ご機嫌な様子の衣は
座椅子で足を投げ出して一人悠然とビールを飲んでいた藤田プロに トテテっと近づいたかと思うと
おもむろにその右足を抱えあげ こう言い放った

「ほら見てみろ、かかとかっちかちだー!金剛不壊也!ののかも触ってみろ、百見は一触に如かず!」
ぺちぺちとかかとを叩く

「天江さん、失礼ですよっ」「平気だ 恐くないぞ」「いやそんな駄目ですっ」
藤田の顔色を伺う和 しかし以外にも かっちかちのかかとの持ち主は軽く笑みを浮かべている

「ふっ 頑是無い子供のすること 是非もない…」
「子供じゃない! ほら、ののか、だいじょー…っふぎゃー!」
刹那 藤田が衣を両足でがしっと抱え込む!「甘く見たな、天江ころもっっ!」ニヤリッ

「ふはははは 飛んで火にいる夏の虫とはこのことよ!しかも私のかかとの秘密を知られたからには
ただでは帰さん、抱き枕の刑だ!てりゃっ!!」ぎゅーっと抱きしめ頬ずりスリスリッ

「ふわぁーっ!は、はなせー!」「なでなで」「な、なでるなー!とーかっ、とーかぁ!!」
「はっはっはーまだまだぁ!食らえ!はむっ」耳をアマガミ!
「ひぎゃーーー!!!」「あ、天江さんっっ」
ズテンバッタンポョョヨン

「こ、ころもーっ!!ちょっと!衣をお離しなさいまし!」「とーか危ないよ下って、ここは僕が」
「そんなわけには参りませんわ!ええいっこのっ…固っ!ハギヨシッ…はいないんでした、純!」
「あー…じゃれてるだけだろ ほっとけよ」「何をのんきな!早く!手をお貸しなさい!!痛っ」
「めんどくせぇなあ もう」「ともきっっどこ行くんですの!早くこっちへ」
「…見つかった」
ドスンバンダダダダフギャーッ

「わっこっち来た、キャプテン逃げて…って、近寄っちゃ駄目だし!」
「ああっ駄目やめて、みんな仲良くっってきゃー!」「キャプテーーンッ!おにょれよくもー!!」
ビシッバシッビリリリリーッムギュッ

「うにゃあああああああああっ」「華菜ちゃーん!た、大変っ、あ、文堂さん深堀さんを呼んできてっ
急いで! 今助けるよ華菜ちゃあ痛っきゃあああ!!」」
「おー元気だなーワハハ えっいや待った私は無関係だぞ浴衣引っ張んな脱げる脱げるってワハッ」
「あわわわ智美ちゃん見えちゃう、見えちゃうよっっ、ひゃっイタタッふぇえええっ?!」

「おお!プロレスか?負けないじょ!!とーつーげーきー!!」

…局地的に始まった紛争は タコス参戦により更に混迷の度合いを深め
その場にいた全員を巻き込んで拡大していったのだった…
75みはレポB:2009/10/04(日) 02:32:35 ID:dofecZeo
…あとはもう無茶苦茶でした
片岡さんが「弾丸補給だじぇー!」とか言って枕をかき集めてきて枕投げ大会に…
私もひじをすりむいて眼鏡のテンプルが曲がってしまいました
温泉の効能が 打ち身・擦り傷・美肌効果 でよかったです…はぁ

合宿自体はとても充実した有意義なものでした 友達も増えて嬉しいです
秋か冬には是非またやろうということになっています
私も大賛成ですが、あの騒動も恒例になるのでしょうか…だとしたら次は 全員

     ボ コ ボ コ に す る

…つもりです

あ、華菜ちゃん除く  ふふっ


**********
以上です 黒みはるんはステキw

ゴタゴタ感を出したくて情景描写をごっそり削って
台詞をぎゅぎゅっと詰めて書き込んでみた
見辛かったらゴメンなさい 読んでくれた人ありがとう

ワハハのポロリがあったかどうかは あなた次第
76名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 02:48:02 ID:dofecZeo
73のミス ×風腰女子→○風越女子
投下するまで気付かないとはうむむ

失礼しました
77名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 03:03:13 ID:ucqhWx/+
リアルタイムで拝ませていただいた。GJ!!!
78名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 03:06:52 ID:7GmILD4r
>>76
深夜にこっそりGJ。ニヤニヤが止まんね。黒みはるんいいね。
何度も見返してるのに投下してから間違い見つかるのホント不思議だよな
79名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 03:30:25 ID:FkJD28q7
ニヨニヨ
80名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 03:40:23 ID:drkjsBND
>>76
夜更かししてたら良いものに出会いましたとさ。GJです。
やっぱりドタバタは合宿の醍醐味ですよね。
巻き込まれなかった(名前がでなかった)面々は温泉でマッタリ?
81名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 05:02:22 ID:93RsgpGB
GJ!カツ丼×子供に萌えたwww
8276:2009/10/04(日) 05:07:36 ID:dofecZeo
>>77 >>78 >>79
ありがとう 実は初透華様でして こんなんでいいのかな〜ってドキドキでした
本当に嬉しい ストレス吹っ飛んだ
エロいのはすごいへたくそなので またこんな頭悪そうなコントでよければ書き込みさせてください
ビバ 妄想ライフ!

>>80
ホンとにありがとう
かじゅももは温泉でいちゃついて戻ったところを枕集中砲火 部長まこは巧く逃げ回っていたところを
ドムさんのボディプレスで玉砕 咲はオロオロ むっきーはワハハかおりんを助けようとしてスッポンポンですw
すごく長くなってしまったので1レスで収まりそうな長さに削ってしまいました
どの位がいいのか良くわからなくて そのうちむっきー視点で再チャレンジしたいです


不憫なむっきーはステキw
8376:2009/10/04(日) 05:17:20 ID:dofecZeo
>>81 GJ 感謝です
この2人の絡みはもっと見たいですね

テンションあがっちゃって連レスすみません 寝ます
84名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 06:43:38 ID:fOhcBZh8
>>76
GJ!
とーかぁを呼ぶ衣がまんまお母さんを呼ぶ子供みたいで和んだwカマボコのワハッで萌えた
85名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 06:52:33 ID:UhksUEUX
頭撫でられてる衣は本当エロい。
86名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 06:57:12 ID:mMVHZaUU
やっぱり衣は可愛いな
相手は誰がいいのか
87名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 07:08:55 ID:fOhcBZh8
>>56
GJ!
咲→(断る)→和→(断る)→タコス→(断る)→部長→(断る)→キャプ→(断る)→池田
ふふふふふ池田可愛いよ池田。さぁ抱きしめてあげるから飛び込んでおいで
88名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 07:22:35 ID:p1wg3UGv
>>86
ドムと組ませればトンカうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp
89名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 09:14:55 ID:5stf73AL
>>87はコーチ
90名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 09:24:25 ID:mMVHZaUU
コーチ→池田→キャプテン→部長→タコス→和→咲→照→麻雀→衣→和←透華←一
91名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 10:04:04 ID:drkjsBND
麻雀嬢が妹尾さんにアプローチしているらしいです
92名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 10:18:37 ID:4b+dYLRZ
かおりん好かれすぎだろw
93名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 12:25:27 ID:n1H+c36o
←一
これがなんなのか少し考え込んだ
94名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 13:10:44 ID:uv45t5PS
>>93のおかげて意味がわかった
95名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 13:45:58 ID:mMVHZaUU
>>92
麻雀→妹尾→蒲原→かじゅ⇔桃
96名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 15:09:30 ID:qFX9lu3g
麻雀たんあっちこっち忙しいなw
97名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 15:10:22 ID:zAhp9wTM
麻雀という無機物にまで手を出しているとは…

麻雀はツンデレだと思うなぁ
98名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 15:29:34 ID:FkJD28q7
お前たちは何を言っているんだ
99名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 15:54:48 ID:QhwSgAlD
麻雀「ほらほらぁスーアンコーだよ?」
麻雀「リュウイーソー!すごい、かおりん!」

麻雀「どうしてわかってくれないのぅ…」
100名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 16:19:36 ID:UhksUEUX
>>90
麻雀「ほらほら、衣の敵は皆沈めちゃったよ。褒めて褒めて!」
麻雀はヤンデレだと思う。
101名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 17:00:01 ID:fwf9pl4Q
おまえら変態すぎワロタ
102名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 17:27:36 ID:Rjh0NKvh
103名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 17:34:27 ID:jfulphlm
かじゅと部長は百合というより良い友人ですな
お互いもうパートナーいるしね
104名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 17:50:55 ID:yCWHnSb8
このスレの文堂さんの影の薄さに泣いた
105名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 19:01:51 ID:oQDAh16r
>>99
一生懸命アプローチしてるのに気づいてもらえない麻雀に萌えた
106名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 19:12:16 ID:DDg2Cbs9
>>102
見覚えはあるんだけど・・・誰の絵だっけ?
107名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 19:47:15 ID:nKlD3B/I
照が照れ照
108名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 20:07:18 ID:UhksUEUX
照「和、もう咲とはキスしたのかい?まだだよなあ。お前のファーストキスは咲では無い!この、照様だ!」
ズキューーーーーーン
109名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 20:26:11 ID:rcnGwHSJ
銃殺されたの?
110名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 20:32:59 ID:T3O7WL6+
>>102
ももが可愛すぎる
111名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 20:53:53 ID:r51RZzpv
:.:.:.:...   :::::::::::::::::::::::__,::‐---‐-、::::::::::::::::::::::
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                .:.:.:.:.:.. i   /     __,ゝ,       _,,..-‐''""´ ̄ ̄``゙ ゙ヽ
               ..:::.:.::    i  /     / / \ _,....-‐''"_,..-‐_''"´ ̄ ̄ ̄二二二\
              .:.:.:.:.:    .i /   / /  -=、-ァ''":.:.:.:.:/  ノ)‐''"-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::ヽ
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               /::\   |::::::| |.:|   / i  j:    i    r.、  ::::::. -‐;i二7.;.:.:. ..:.:.:::::::::::/
             (:::::::::::::ヽ  !:::::::、|:.! /   、      :、     | |   :::: ∠..-‐/:.:.:./:.:.:::/
  ヽー-、         >.、::::::::::ヽ{:::::::::i.:|./     \__,.、-‐ー、._ └'  :'、=∋メ'"..-‐'"; ‐/
    \:`ー-..、_    /  `ー-、_::\:::、V    _,...-‐''"´       `>ー---――∠:.:_;.:-イ  :/
      \:::::::::::\ ;イ      \:::>(_!-rf'"´              //7:.;.ィ.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:/ :/
       \:::::::::::::メ|        i、イ::\、-、ー-、_    _,:=ヒ ∠ノ /:.:.:.:./:::::/::/ /


握力が牌を呼んでくるんや・・・
112名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 21:41:55 ID:zAhp9wTM
だれか早く麻雀を擬人化してくれ
113名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 21:43:24 ID:mMVHZaUU
まー・じゃんこ
114名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 21:45:25 ID:xeEI3Rk9
牌34種だから34人擬人化か大変すぎる
115名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 22:01:50 ID:3x2JnS2Z
一筒をクリクリいじられると悶えるのかな
116名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 22:04:14 ID:bRHqx070
>>114
それは一くくりで良いだろww

今のところ衣、かおりん辺りにフラグ立ててる麻雀たんは
・ヤンデレ疑惑
・ツモ、ロン時など乱暴に扱われることもあるからMっぽい
ろくな設定じゃないな
117名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 22:19:35 ID:cCWA+bLx
和了る役によって体位も変わると
118名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 22:38:50 ID:zAhp9wTM
>>117
点数によって変わるのか?
役によって変わるのか?
119名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 22:39:04 ID:0+9FCeFt
牌ネタつまんないっす
120名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 22:39:55 ID:aA9ihT9G
>>116
七筒×池田は外せないだろ?
121名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 23:03:02 ID:uv45t5PS
雀卓、サイコロ、点棒、リーチ棒
122名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 23:17:25 ID:i9XrPEBJ
流れをぶったぎりつつ行きます
前スレの照×咲の続き的なものを3レスほど
軽く病みかけの照ですが、皆さん生暖かい目で見てやってください
123名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 23:18:46 ID:i9XrPEBJ

 それを聞かされたのは、あの子の夢の話を聞いた翌日だった。


――転、勤?
――……うん、うん。
――お父さんは…まあ、職場が違うもんね。
――じゃあ、あの子…咲は?
――…お父さんと、一緒…?
――そう、だよね…うん、何となくはわかっていたけど。
――転勤先は、東京?
――東京…か。遠い、ね。
――あの景色も、もう見れなくなるのか…。
――…うん、わかってるよ。
――私は…お姉さんだから、平気だよ。

――平気、だよ…。
――だよね…?
――…咲。

 そして、その一週間後。
 私とお母さんは、東京へ発った。
124名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 23:19:56 ID:i9XrPEBJ

 咲。
 初めに、ごめんね。
 お前との約束は、思ってた以上に早く破れちゃった。
 けど、安心して。
 最近はお父さんも割りと早い時間に帰ってくるでしょう?
 お前を一人ぼっちにしたくないって、お父さんも意気込んでいたから。
 これからは、ちゃんと親子で食事する機会も増えてくるよ。
 一人じゃないの。
 大丈夫だから、ね?
 …ほら、泣かないの。
 前にも言ったけれど、私たちは姉妹だよ?
 この縁は、そう簡単に切れない。
 だから、またそのうち会えるよ。
 さあ、もう行かなくちゃ。
 またね、咲。
125名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 23:21:19 ID:i9XrPEBJ

――あの子にはああ言ったけど。
 案外、依存していたのはあの子だけではなかったのだと。
 東京へ来てから、数日で思い知ることになる。

 朝起きた時も、昼食をとっている時も、夜寝る時も、いつも、いつも。
 浮かぶのは、あの子のことだけ。

 笑ったり、泣いたり、手を繋いだり。

 あの子の、ことだけ。

「咲…お前は今、泣いているの?笑っているの?」

「お姉ちゃんね、笑えないの」

「お前がいなきゃ」

「お前が…」

「…会いたいよ」

「…咲」


昨日も明日も、太陽はずっと曇ってて。
頂きの花は今日も咲まひず。

126名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 23:26:25 ID:i9XrPEBJ
以上です
照が病んでるのは咲が可愛すぎるからです
和も衣もめろんめろんです

咲…恐ろしい娘っ…!


な感じで今夜は失礼しますね
読んで下さった方々、読んでない方々、ありがとうございました!
127名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 00:09:25 ID:pI283oUu
GJ
ヤン照いいよヤン照
128名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 00:14:34 ID:eppB6/TT
GJ
照好きになった
129名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 00:50:48 ID:mzu1HqDd
>>116の一くくりを、はじめくくりと読んでしまった。
130名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 01:29:46 ID:gG7OI1p4
魔法陣グルグルとのクロスオーバーですねわかります
131名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 01:31:46 ID:Ac6yHOa+
GJ
照人気だな
132名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 02:06:22 ID:r01MJ/dI
ヤン照と狂っ照
133名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 03:05:30 ID:ZGJaK3ne
そういえば今週の原作って・・・休載だった?
134名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 03:21:52 ID:JG7sxrOs
休載ですよ
135名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 03:22:02 ID:z8rA/AIr
>>126 GJ 原作照の登場がますます楽しみになってきた

眠れぬ夜にSS透華様します

百合分超極薄 純と咲 少し病んでる原村さん
これも含めて2レスだけ 苦手な方スルーでお願いします

しかし本格的に不眠症かもしれん 明日(もう今日か)からまた仕事なのに
欝だーorz  とチラ裏かましつつ、

スタートです↓

**********

「合宿初日の邂逅」

合宿宿舎に4校の面々が集まった直後
井上純は退屈していた 今日から始まる4校合同合宿に気が乗らない

「ま、衣がうれしそうだから しゃーねーな」
透華たちくらい面白い連中なんて そうそういやしない
合宿なんざ 退屈でたるいだけだ 適当に流して…ん? あれは清澄の…
136名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 03:23:44 ID:z8rA/AIr
「よう、清澄の5人目、元気だったか?」
「あ、はい えと龍門渕の…」
「井上純だ 純でいいよ」「宮永咲です」
「ふーん…」まじまじ(しかし改めて間近で見ても… あの衣を破ったときのオーラが欠片もねえな)
「え、えと…」
「そうビクビクすんなって 獲って食いやしねーよ そんなに俺、恐いか?」
「いえそんな、ごめんなさ…ぃ」
「ふぅ (涙目でプルプルしちゃってまぁ…)」思ったままが口をついて出てしまった
「…チワワみてぇ」
「え?」「ああ、いやなんでも いやぁ良く見りゃカワイイ顔してんじゃんと思ってね」
「えぇ?!」
「ww(おお真っ赤 ホンとにカワイイかもな)…って殺気!?」

背後に原村和が立っていた 厳しい表情だ
「な、なんだよ」
「訂正してください」「へ?」
「宮永さんは良く見なくたってカワイイです」「ふぇぇっ?は、原村さん何を」
「あ、ああそうか、そうだなうん(何だこの迫力は 何怒ってやがる)」

「それに…豆芝です」「え?」
「宮永さんはチワワではなく、むしろ豆芝だと言っているんです!」
「えぇぇ?私?まめ…何?」

「そ…そこかー」
「は、原村さんっ!もう行こ!あの、し、失礼します 荷物置きにいかなきゃ」
「あ、ああ、また後でな」
耳まで真っ赤な宮永に引きずられるようにして原村も退場していった

…前言撤回だ この分だと他の連中も期待できそうだ

ははっ ちょっとワクワクしてきたぜ!

**********

以上です
他校同士の掛け合いをネタにしようとすると つい合宿話に
それでは おやすみなさい
137名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 04:46:19 ID:pDqgJZ8u
>>135
まさかの純×咲にGJ!純は子供好きそうだから咲を可愛いがるだろな。原村さんが怖いがwww
138名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 12:04:24 ID:fqo6Xt2C
ひそかに読みたかった純咲が…
こいつはGJ!だぜ
139名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 14:53:03 ID:pI283oUu
GJ
嫉妬に狂った和は恐ろしそうだ…
140名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 16:30:03 ID:l94MMFIM
エロパロスレ落ちたwww
141名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 18:55:07 ID:ge6VeCdH
ともき→純←歩 カツ丼 神代        なんぽさん
      ↓  ↓  ↑          ↓ 
  一→←透華→→衣←麻雀→かおりん←蒲鉾←むっきー→かじゅ→←モモ
      ↓  ↓←←↓
      和→→咲→←照←菫←金髪←緑茶←銀髪
      ↑
     タコス
      ↑
      部長→←まこ
      ↑
純代さん→キャプテン←文堂さん
      ↑
      池田←みはるん
      ↑
     コーチ
      ↑
      小池

神代からまた派生して行くんだろうなぁズレてたらスマン。あと卓球→透華
142名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 19:06:42 ID:ge6VeCdH
>>126
GJ!照様良いわぁ

>>136
GJ!つか咲替わってくれ頼むw
143名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 19:24:09 ID:m0yhebqD
咲って年上に弱そうだからなぁ
ちょっと強引に誘えばホイホイとついていきそう
144名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 21:29:32 ID:r01MJ/dI
>>141
パネェ
145名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 22:24:13 ID:tTAAhBDO
>>141
咲と和は最終回で結ばれてただろw
146名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 22:47:37 ID:rrMUjpwX
一瞬もも→咲?って思ったけど、麻雀→咲でいいんだよね?
147名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 23:57:18 ID:7PW7Eivr
136ですよ
ただいま帰宅しましたよ GJくれた方々ありがとうですよ
空だったMPが少し回復しましたよ ほんとにうれしいですよええ

ああ…SS書きたいですよ
みはるんの頭を華菜になでさせたいですよ 逆もありですともええ
流れ無視してチラ裏すんません
148名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:04:49 ID:VItEYH9y
>>147
さあ書きたまえ
149名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:12:08 ID:86DXoN2T
うむ。書きたまえ
150名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:15:55 ID:H7FMj6uq
>>147
それいい。とっとと書きやがれ。
MP切れそうでも最期にメガンテ残して逝きやがれ
151名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:35:55 ID:/EfVavju
ワハハ
152名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:39:17 ID:bCqrYCb6
キャッキャワハハ
153名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:41:16 ID:qyswYquy
キマシタワハハ
154名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:41:19 ID:52ntpUFq
          ⌒v⌒
         . '´  ̄`ヽ  ワハハカーが0時をお知らせするぞー
        ノ. ((从从))、
      .  ヾ(!j・ ワ・ノj" ワハハ   
          |ヽO┬O    
      . 三◎-ヽJ┴◎
155名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:44:16 ID:VItEYH9y
ワハハ、タマリマセンワー
156名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:52:29 ID:GuBnojPi
キャプテンと和がブロック決勝戦

Gブロック決勝
<<エルルゥ@OVA うたわれるもの>>
<<福路美穂子(キャプテン)@咲 -Saki->>
http://viploader.net/pic/src/viploader1171530.png
http://viploader.net/pic/src/viploader1171535.png
http://viploader.net/pic/src/viploader1171536.png

コード発行所(PCは発行まで最大2時間かかります。携帯電話は即時発行されます)
http://www.as2009.eek.jp/

アニメ最萌トーナメント2009 投票スレRound155
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1254744393/

Fブロック決勝
<<イカ娘@侵略!イカ娘>>
<<原村和@咲−Saki−>>
ttp://sorn.sakura.ne.jp/up/i/f7392.jpg

コード発行所
http://tcode.sakura.ne.jp/comic/

第三回漫画最萌トーナメント 投票スレ51
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1254660920/
157名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 01:00:50 ID:yZFStUUR
>>147
いちいち律儀にレスしなくてもいいよ。
そんなの書いてる暇あるならSS完成させろカス
158かなるん@:2009/10/06(火) 03:54:49 ID:3bmr9ErR
136ですよ
がんばってみましたですよ SS透華様ですよ
飯食って風呂入って 途中2時間ほど意識を失ってたみたいでこんな時間ですよ
だるいですよ 俺、死ぬのかな…へへ…ゲフッ

相変わらずの百合分極薄 華菜みはるん 3レスほど
苦手な人はスルーですよ
みはるん一人称に挑戦ですよ 合宿シリーズ(何を勝手に)第3弾ですよ

では、スタートです↓

**********

「決意のとき」

合宿所に全員到着してまもなく 顔合わせまで少し時間がある
吉留未春は 移動の疲れもあってかロビーで一人ぼけっとしていた

玄関からすぐ外に 印象的なシルエットの少女が立っているのが見える

「わぁ…(きれいな髪 まっすぐつやつやのサラサラ…あの人は確か龍門渕の沢村さん…)」
とても長い黒髪が風に煽られ少したなびいている サラサラと涼やかな音色が聞こえてくるようだ
159かなるんA:2009/10/06(火) 03:56:55 ID:3bmr9ErR
中学生のころ 私も伸ばしてみようとしたことがある
痩せっぽちで背も小さい私でも 少しは大人っぽくなれるかなって

肩までで挫折した 強情なくせ髪はどうにも言うことを聞いてくれなかった
雨なんか降ると特に  ストレートパーマっていう手もあるみたいだけど
私が自分の髪を気にしているってことを 同じ髪をした親に悟られるのが
なんだか悲しいことのような気がして ずっと言い出せないでいた

「はぁ…」思わずため息をついてしまう…

「どうしたの?みはるん?」
「あ、華菜ちゃん…ううん、なんでもないの えへへ」
いけないけない だめだよ私ため息なんかついてちゃ この合宿の目的は個々の地力を強化することだけど
私個人の目的は 華菜ちゃんを励まして盛り上げてスーパー華菜ちゃんにすることなんだから

華菜ちゃんは私の視線を追って言った
「あの人龍門渕の… はー髪長いにゃー 手入れ大変そうだし」
「そ…そうだね 私短くてよかったよ」
「?……」
小首をかしげて華菜ちゃんがじっと私を見る

「? 華菜ちゃん?」
「私、みはるんの髪好きだし」かなちゃんの手がふわっと私の髪をなでる「…!」
「ふわふわのきらきら たまにさ部室とかでみはるんが窓辺に立ってたりしてさ こう、逆光だったりするとさ
うわー天使がいるしーっとか思ったりするしw」

「あっ…ありがと」やばい、泣きそう あわてて下を向く「みはるん?」
覗き込まないで……いつもこうだ こっちが励まそうとしてても元気をもらうのはいつも私のほう ずるい

…よし、こらえた
「ありがと 私も華菜ちゃん大好きだよ」「え?」「ああ、いやっそのっっか、髪、華菜ちゃんの髪!
真っ黒つやつやで たまに猫の耳みたいに見えたりして」
「wwえーそっかなー照れるしー」

「大広間に集合してくださーい」
「お呼びだし」「うん、行こっか」
ほんの数分前と世界が違って見える 自分の髪が本心から素敵なもののように思える
やっぱり華菜ちゃんはすごい こんなすごい人を励まそうなんて おこがましいのかな

がんばろう 自分のできることを一生懸命やろう
すごくてかわいくて大切なあなたの傍に ずっと立っていられるように
160かなるんB:2009/10/06(火) 03:58:38 ID:3bmr9ErR
以上だし

みはるんが自分の髪にコンプレックスを持っているという妄想ですよ
でも克服したから 許してくださいですよ

しかし見返してみたら 笑いの要素が…笑いの要素が…な…い…

修行が足りぬ うむむ orz

つい返事を と思ってしまうのは性分なんですよ これからは控えますよ
でもきっとGJもらったりしたらすごく喜んでますよ 間違いなく

明日も一生懸命行くですよ自分なりに精一杯
週末くらいにまた書き込みするかもですよ

ではおやすみなさいまし
161名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 04:04:10 ID:+UoSpsOR
コメントがいてえ
162名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 04:09:40 ID:vcfDBdrW
>>160
にゅああああ
激しくGJ
163名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 05:55:06 ID:EPGNMVtN
>>160
と・っ・と・と・寝・ろ!!

しかしSSは悪くなかった
特に天使がいるし、ちょ、おま、池田ww、って感じだった
164名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 07:13:42 ID:iD+NkUCQ
>>146
YES
165名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 07:24:03 ID:iD+NkUCQ
>>159
池田ァ!人と喋っている時に[w]使うんじゃねぇ失礼だぞおらぁ!
その根性叩き直してやるから今晩は二人で特訓だぁ!いいな池田ァァ!
166名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 07:30:22 ID:iD+NkUCQ
>>145
こうか

ともき→純←歩 カツ丼 神代        なんぽさん
      ↓  ↓  ↑          ↓ 
  一→←透華→→衣←麻雀→かおりん←蒲鉾←むっきー→かじゅ→←モモ
      ↓  ↓←←↓
      和→←咲→←照←菫←金髪←緑茶←銀髪
      ↑
     タコス
      ↑
      部長→←まこ
      ↑
純代さん→キャプテン←文堂さん
      ↑
      池田←みはるん
      ↑
     コーチ
      ↑
      小池
167名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 07:59:25 ID:ihgjzg3p
>>160
GJだし!!
沢村の文字を見たとき新ジャンルが生まれたと思った
天使とかスゲェな池田ァ!

しっかり身体休めてくれ
168名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 09:57:11 ID:+g+k3YfA
風越全員で久保コーチに性的にお礼参りする話ってのはあまり百合じゃないよな?
169名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 11:10:58 ID:bCqrYCb6
>>160


しかしまあなんだ、確かに前書きと後書きはちょっと自重した方がいいかもな(口調と私信)
170名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 11:30:06 ID:CkNfPWnx
>>168
お礼参りするけど返り討ちでキャプテン以下みんな愛されるんですね。わかります。百合です。
171名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 11:59:11 ID:H7FMj6uq
GJ!
週末に新作期待してるし!
172名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 12:11:59 ID:BuJhXhUw
>>168
どっちが受けでも百合です。
173名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 13:00:35 ID:EPGNMVtN
>>168
1日一人、キャプテンから始まって最後は池田。
キャプテンには思いっきり攻められて、池だぁの時は今度こそ好きにはさせん、とか思っていたら
結局池田にさえ泣かされてしまうコーチ。
まで想像して自分の変態さ加減に絶望した
174名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 13:40:07 ID:sjSW+Pqp
誰かむっきー→モモ、かおりんの呼称を教えてくれ…
175名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 14:50:48 ID:CkNfPWnx
風越全員+αでキャプテン総受け
176名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 14:58:56 ID:+GeYFiyD
>>174
作中じゃ呼んでないとおもう
むっきー真面目そうだから東横さん、妹尾さんが無難じゃないか
177名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:13:34 ID:AhkSam6K

 唐突にssを投下します。

 エロです。超マイナーです。苦手な方は飛ばして欲しいです。

 それでは、むっきー×ワハハです。

178彼女たちの夜の秘め事:2009/10/06(火) 15:14:35 ID:AhkSam6K
  
 
 

 それは、合宿中の夜の事。


「……うん?」

 身体に圧し掛かる重みに耐えかね、苦しげに目を開けると、誰かの腕が顔に乗っていた。

「?」

 堪らずに身を起こし、その腕を握って引っ張ると、ずるりと、その誰かは簡単にこちらに引かれてくる。
 意外と軽く、細く、白いこの腕は。

「……先輩?」

 暗い部屋では判別がつかないが、確か、自分の隣は先輩と妹尾だったはず。妹尾の寝相は悪くなさそうだし、だとすると、これは先輩だろう。
 確認の為に顔を近づけると、すやーっと健康そうに眠る、私の尊敬すべき先輩。蒲原智美先輩で間違いないようだった。

「……寝相、悪いなぁ」

 苦笑。
 起こされたというのに、相手が蒲原先輩だと、しょうがないなぁで許したくなるのが、私の弱い所だろう。
 まあ、これがもう一人の尊敬すべき先輩。加治木ゆみ先輩だったら、むしろ意外すぎて同じく、怒る気も失せるのだろうけど。

 ……と。気がつくと、蒲原先輩の肌蹴すぎた浴衣から、先輩の肌が非常に露出して私の目に映った。
 流石に目が慣れてきた今となっては、その光景は、その、……何だか変に扇情的で、目のやり場に困る。
 うわぁ、肌、白い。
 胸は薄いけど、柔らかそうだなぁ。

「……っ」

 慌てて首を振る。
 い、いけない。先輩が変に無防備すぎるから、ついまじまじと見てしまう。
 壁にかかっている時計をみると、午前1時で、朝まで遠い。
 私は先輩の浴衣を直そうと腕を伸ばし、そっと手で掴んだ。

「……うぅん」
「っ」

 わはぁ、っとむにむに笑いそうな顔で身じろぎされて、かなりドキッとした。
 そして足が更に開いて、真っ白い太股の内側がすらりと見えて、「うわっ」とつい声にだしてのけぞる。

「―――」

 な、なんか、おかしいけど凄くドキドキしてきた。
 い、いやいや。私は確かに先輩の事は尊敬しているし、どちらかというと圧倒的に年上の方が好みだし、このいつもちょっとだらしない先輩を、私なりに精一杯お世話しようとか生意気に考えていた時期もあるけど、あの、決して、淫らな想いは持っていなくて……
 キョロキョロと、他の寝ている皆を見ると、皆はちゃんと熟睡していた。今起きているのは、眠りが浅かった私だけだったようで。

「…………」

 ぐっ、と下唇を噛んで、もう蒲原先輩の浴衣を直そうと、腰の帯びに手をかけて、……何故か、ごくりと唾を飲んで、ほどいた。
 ぱさりと、浴衣が簡単に開いて、ショーツだけを身に着けた先輩が、先輩とは思えない、色を含んだ姿で寝入っていて。

「――――!?」

 顔面に一瞬で血が昇り、ドクンッとうるさい心臓を無視して、固まった指をぎくしゃくとさせながら、先輩の浴衣を直す。
179名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:15:23 ID:AhkSam6K
「っ」

 あぁもう! 私は変態か!
 しっかりと、帯を強く締めて、私はガバッと布団の中に入る。
 頭の中はうわーうわーと叫びに叫んで、先輩の、その、むき出しの肌ばかりが目に焼きついて、もうしっかりと目が覚めてしまった。
 時計の針の音が、カチコチとうるさい。
 あまりに情けなくて、泣いてしまいそうなぐらいだ。

 と、くいくいっと浴衣の裾を引かれた。

「?」

 多分、情けないだろう顔を布団からもぞりと出すと、今にも眠ってしまいそうな、というか寝惚けている先輩が、口元をむにむにさせて、ごそごそと私の布団の中に入ってこようとしていた。

「って、はっ!?」

 非常に驚いて、追い出そうと反射的に触れようとして、―――さっきの光景が、フラッシュバックする。
 柔らかそうだった肌。触れたいと、一瞬だけ思ってしまった、尊敬する先輩の露な肢体。
 ―――ぎしっ、と身体が固まった。

「……寒い」
「い、せ、先輩?」
「……寝る」

 むぎゅうっ。
 先輩は容赦なく、動けない私にお構いなく布団の中に入ってくる。
 そのまま抱きつかれて、背中に回された両手の意外な強さと、肩に埋められる小さな頭。
 むずがるように、ぐりぐりと頭を押し付けられて、固まっている私に構わず、勝手に楽な姿勢を見つけて先輩は「わはぁ」と、またすやすやと寝息をたててしまった。

「っ、な!?」

 肺が圧迫されたかの様に、呼吸が出来ない。
 近すぎた。同じ香りのはずなのに、先輩から昇る石鹸の香りは私とは全然違って、こんなに密着した事が無かったから知らなかったけど、先輩は本当に小さくて、柔らかくて、すべすべしていた。
 もう、堪えられないぐらい、全身が熱かった。

 そして私の身体が全部、先輩に捕まっている。
 肩に、鎖骨に、先輩の息がかかって、私の血の巡りを狂わせる。

「――っ、先輩?!」

 小声で、起きるように、これ以上の密着に耐えられないと悟った私は、揺らそうとして、先輩の肩を握る。

「……んぅ?」

 とろんとした、寝惚けた瞳が、遠慮なく揺らす私の目を見た。
 ドクンと、声と、息を呑む。

「…………わーはーはー」

 そして、先輩はふにゃんと笑い。私の頬に手を添えて。

「……おやすみー」

 顎に、キスをされた。


 そして、軽くブラックアウト。
 私が私を認識できなかった数秒と、今の数秒で、軽く六秒未満。

 私は、先輩の唇を奪っていた。
180名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:15:58 ID:AhkSam6K
「―――――」

 もごもごと、口の中で不思議そうに、先輩の声が吸い込まれていく。
 初めて触れる他人の唇は、ふっくらと柔らかく、少しだけ温くて、ぞくりと背筋が粟立った。
 唇は温いのに、その奥は、背筋が震える程に熱くて。私は頭を真っ白にしたまま、激しく先輩の頭を抑えて、その感触をむさぼった。

「……っ! は。って、へ? むっきー?」
「ッ!?」

 ハッとして、暫く、唇を離して呼吸を乱しながら放心していた私は、先輩を見る。
 先輩は、起きていた。

「……あーっと。……わはは?」
「――――ッ」
「……まあ、とりあえず。えっと、場所をかえないか?」

 血の気が引いて蒼白の私に、先輩は、訳がわからなそうに頭をかきながら、唇を信じられないと押さえながらも、きっと凄く混乱しているだろうに、小さく深呼吸をしただけで、そう言ってくれた。

 そんな先輩の姿に、私は、さっきとは別の意味で、凄く泣きたくなった。







 そして場所を変え、少し移動し、星空の下。誰もいない露天風呂で、先輩と向き合う。
 いや。……さっきがさっきなので、裸で話し合いとか、何を考えているんだろうと少し思ったけれど、外の空気は存外低く、暖かい湯船に浸かってその空気を吸うと、少しずつだが落ち着いてきた。

「わっはっは。そっか。じゃあそれは私が悪いな」
「なっ、先輩!?」
「だってなぁ、むっきーも健全な女子高生だし。不意にむらむらしちゃう事もあるって」

 ワッハッハと、笑って、「それが私なのは信じられないけどなー」って、先輩はじゃぶじゃぶと湯船を蹴りながら、私の気を軽くしようとしているのだろう。知らない間に唇を奪われて、平気なわけないのに、あっけらかんと笑う。

「むしろ、寝惚けちゃってごめんな?」
「……そんな」

 無防備な先輩に、勝手な事をしたのは私だから、罪悪感に押しつぶされそうになる。
 それに、今だから分かるが、あれは事故ではない。
 なぜなら、今だって、こうやって目の前で心を許してくれる先輩に、ドキドキと胸を高鳴らせて、触りたいなんて考えてしまっている。

「……先輩。私は、どうしちゃったんでしょう」
「?」
「……こうしている今も、先輩に触りたいです」

 バッシャン。
 先輩が湯船に落ちた。

「はあ!? い、いや。え?」
「……私は、変態なんでしょうか」

 尊敬する先輩だから。憧れている先輩だから。
 私がおかしい事を、相談できる相手だから、私は泣きそうになりながら詰め寄ると、先輩は、「えーと」と目を逸らす。

「……な、なんだ? むっきーは実は私に欲情していたのか?」
「なっ!? ち、違います! 私は先輩を尊敬はしていますが、よ、欲情なんて、そんな……」

 最後は尻すぼみで、どうにも説得力が無かった。
 先輩は口を開いたままで、困って、うーんと、考え込む。
181名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:17:15 ID:AhkSam6K

「……じゃあ、むっきー。ちょっと動くなよ?」
「え?」

 先輩は考え込んだ顔のまま、少しだけ躊躇した動きで、私におずおずと抱きついてきた。

「―――――」

 パシャン、と水の跳ねる音。

 服なんて邪魔なものがない。先輩の肌の質感が直に伝わり。私より少し高い体温に、触れた箇所からぞわぞわと何かがせめぎあって攻め立てる。

「えーと。これ、割とギリギリのスキンシップだと思うんだけど、イヤじゃないか?」
「……い、いえ」
「じ、じゃあ。もうちょっと動くなよ?」

 そのまま、隙間なくくっ付いて、ぎゅーっと抱きついてくる先輩の小さな身体。
 身長差から当たり前だけど、先輩の頭上が見えて、のぼせてもいないのにくらくらする。

「ど、どうだ?!」
「……先輩」
「ほ、ほら、やっぱりイヤだったりしただろ? なら、むっきーは全然平気で」
「もう、無理です」

 へ? と先輩の声を無視して、私は自分でも信じられないぐらい頭の中をぐだぐだに煮込んだまま、先輩を強く抱き寄せた。

「あ? へ?」
「……先輩。動かないの、もう無理です」
「ワハハ?! いや、ちょっと落ち着けむっきー?!」

 髪を解く。そして、先輩を湯船の中心に鎮座する岩に押し付けて、その赤みを帯びてきた首筋に吸い付いた。

「うわっ?」
「……甘い」

 舌で、ぞろりと舐め取ると、先輩は身体を震わせて、「ひぅ」と変な声を出して、私を見上げた。

「む、むっきー?」
「……先輩。さっきの、嘘だったみたいです」
「はい?」
「私は、先輩に欲情してしまいました」
「な、なんで!?」

 叫んで驚く先輩に、私は「……うむ」と小さく頷く。

「分かりません!」
「いや、分からないって、ちょっ!?」
「でも、もう止まれません」

 カリッ、と肩に噛み付くと、「ひやっ」と小さな悲鳴。
 罪悪感とか、倫理観とか、道徳とか、今この瞬間は、全部遠くに投げられて、私はただ、先輩に触りたかった。
 先輩の、普段からあっけらかんとした、でも優しく皆に気を配ってくれる、彼女の初めて見る表情をもっと見たかった。

「先輩……」
「だ、だから、待ってってば。いや、おかしいってむっきー。こ、こういうのは、好きな人とするべき行為で、ノリとかその場の勢いでするものじゃなくて」
182名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:17:57 ID:AhkSam6K
 まだぐだぐだ言うその口を、私の口で塞いで。「んむっ」と途切れたのを合図に、先輩の身体に手を這わす。

「んんっ?!」

 抵抗する先輩は、でも体格差と、こんな状況なのに此方への気遣いが見えて、私を本気で突き飛ばせないようだ。
 そのまま、さっきは出来なかったやり方で、舌をのばして、先輩の口の中を味わう。

「むぐぐっ? ぐぅむ?!」

 先輩の舌に触れたら、ざらざらして、さらさらして、ぷにぷにと弾力のあるその何とも言えない初めてのふれあいに、胸がキュウッと鳴って、お腹の奥がぞくんと引っ張られる感触に襲われた。胃も何だか痛く感じて、なのに全然イヤではない、不思議な高ぶり。

「ぷあっ、む、むっきーって、聞いてよ……」
「やです」
「ちょっ」

 ぱくりと、再度塞いで、先輩の手を握って指と指を絡ませる。
 小さな手。重ねたら分かる、細い指が愛おしい。

「っう、ぜ、ぜったい、今のむっきーは、のぼせてるだけだって、後悔するから、やめ」
「うるさい、ですよ」

 唇を離したら、舌を捕まえなかったら、すぐに止めろという意地悪な口をまた塞いで、ちゅうっと吸い取る。
 先輩の身体がびくりと震えて、背筋が伸びて、私の両手の中で私の舌に翻弄されて、悩ましげに身体をくねらしている。

「……先輩、私とするの、嫌ですか?」
「ぁ、の、なぁ……」

 息も絶え絶えに、顔を真っ赤にして、それでも口だけは笑おうとする先輩。
 そんな、変なとこで頑固で、我慢強くて、忍耐がある、貴方を尊敬している。

「……そう、いうのは。……ここまで追い詰めて言うべき、台詞じゃないな」
「……す、すいません」

 こつんと、先輩の額が肩にあてられ、ドキンっと高鳴って、反射的に謝ってしまう。
 先輩は「……わははー」って、謝るなよぉって顔で、私の手を握りこんで、その指先に噛み付いた。

「ッ」
「仕返しぐらいさへろー」

 むぐむぐと、噛み付いて、ぺろりと舐められた。うわわっ、とその信じられない感触に動揺して、先輩の口元を凝視してしまう。
 やはり、先輩は大人だなぁと、もしかしてもう、そういう経験があるのだろうかと想像して、ズキリ、と胸が痛くなる。

「…………」

 知らず、唇を噛み締めて、私は衝動のままに、先輩の胸に吸い付いた。

「っうわ!?」
「レロ」

 わざと声にだして舐めると、先輩が耳まで赤くして、絶対にのぼせたのではないだろう赤みに、少しだけ満足して、口元を引きつらせて笑う姿に苦笑する。
 ちゅっ、ちゅっ、と口付けていって、淡い桃色の先端に吸い付いて、カリッと歯をたてると、先輩が私の頭を抱いて「……ふぁ」と甘い吐息をもらした。
 ……ぞくり、とする。

 暫く、そのグミの様な、たまらない感触を味わいつくし、片手は手慰み程度に、ただ先輩の味だけを味わおうと過ごすと、ぽんぽんと、弱々しく肩を叩かれた。
183名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:18:50 ID:AhkSam6K

「……あ、ぁの、さ」
「?」

 銀色の糸をのばしながら、先輩の胸から唇を離すと、そこには、今にも泣き出しそうに顔を真っ赤にした先輩がいた。
 両手を私の肩に置いて、両足をもじもじと辛そうに擦り合わせている。

「ぁ、……あの」

 カリカリと、肩がひっかかれて、その微かな痛みに、ぞくぞくッと、私は今まで感じた事もない高ぶりに襲われる。

 先輩のこんな顔、きっと誰も想像できない。
 そして、そんな先輩の顔を、私だけが知っている。

 ……こんな、誘う様な、涙をこらえながら苦しげに呼吸をする、凄く女の子な先輩なんて。


「はい、何ですか先輩?」
「っ」

 淡く微笑んで、胸を軽く揉みしだきながら聞くと、先輩は身体をよじって、動揺して「い、いや」と辛そうな顔のまま、笑う。

「あ、ゃ、む、むっきーって、髪を、下ろすと、美人度があがるなぁ、って」
「ありがとうございます」
「……ッ」

 さらりと返すと、先輩はキュッと唇を噛んで、強く目を閉じて、唇を開いたり閉じたりを繰り返し、本当に泣き出しそうな顔をする。

 分かっています。
 ちゃんと、触って欲しいんですよね?

「……あぅ」

 頬に、涙の跡が何度も何度も残る。
 それが、堪らなく可愛いなぁって思わせて、私って、エスだったんだなぁと、普段の私なら羞恥で耐えられない様な事を平気で考えた。

「……先輩」
「……ぅ」
「……私、先輩のおねだり、聞きたいです」

 ちゅっ、と先輩の額に口付けてから言うと、先輩は絶望的に顔を曇らせて、小さく首を左右に振るけど、そんな顔をされたら、私だっておさまらない。

 先輩の、知らなかった顔がたくさん。
 じわりじわりと、胸が熱くて、砕けそうだ。

「……先輩」

 震える両手を、絡ませて拘束し、岩に押し付けたまま、また私は先輩の胸へと吸い付く。
 淡い悲鳴が絶え間なく上がり、先輩が我慢できなくなるか、私が我慢できずに触れてしまうか。

 私たちは、まだ長い夜の下。

 静かに競争を始めたのだった。






184名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:19:46 ID:AhkSam6K

 そこでカット!

 はい。これから先は長いし、エローなだけなので区切りの良い所で!


 何が書きたかったって? ぷっつんむっきーがワハハを攻める姿を書きたかった。

 お目汚し、失礼しましたっ!

185名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:30:34 ID:h9jZ0XAd
>>184
さあ早く続きを書く作業に戻るんだ
ハリーハリーハリーハリー!!
186名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:42:21 ID:GvPReNa8
>>184

>これから先は長いし、エローなだけなので

そ れ の ど こ が 悪 い ?
187名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 16:11:53 ID:/DqlaErV
>>184
けしからん!もっとやれ!







すいません
続き書いてください
188名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 16:22:36 ID:mBw9/1qd
>>184
わっふるわっふる!!!!
189名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 16:49:05 ID:GDsbVwVZ
>>184
貴様というヤツは!!

どうかお願いします、省略された続きを、どうか!!
190名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 17:28:00 ID:P5dvVgbQ
構ってちゃんしかいないんだな
191名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 17:30:39 ID:86DXoN2T
>>184
さぁ早く続きを書くか投下する作業に移るんだ!
192名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 17:35:49 ID:YeSKIfKw
>>174
YG載った時のアオリで「私、桃子よりステルスでした」
みたいなのがあった気が
193名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 17:43:03 ID:vcfDBdrW
194名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 17:57:08 ID:yfCE2FZf
このコラは面白かったわw
195名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 18:15:58 ID:lzK9Ek5g
でも実際、モモって作中だとかなり濃いよね……
196名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 19:37:58 ID:xK9+OtWz
>>184
むっきー×ワハハ とかそんな誰得…


俺だーーーーー!!!!!
続きわっふるわっふる。
197名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 20:51:36 ID:OJ2eRZ5g
>>184
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 つ・づ・き!つ・づ・き!
 ⊂彡
198名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 20:58:57 ID:mpwCiiPV
>>184
鬼才現る

>>195
特におっぱいの存在感はのどっちに負けず劣らずだったな
199名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:19:51 ID:yZFStUUR
SS投下しまーす
和咲でーす
多少キャラ崩壊注意してください。



宮永さんは私の××


「あはは、そうなんだ〜」

「ええ、そしたら優希が・・・」

(ああ〜宮永さん可愛い過ぎです。)

「おーい、咲ーっちょっといいかー」

(宮永さんを呼び捨てで・・・何様ですか?)

「どうしたの京ちゃん?」

「ちょっと見てもらいたい牌譜があるんだが」

「うん、わかった。ごめんね原村さんちょっと行ってくるね」ガタッ

「ええ、お気になさらず。私もちょっとトイレに行ってきますね」



ドゴッ ドゴッ ドゴッ ブチッ

「宮永さんは・・・私の・・・嫁です・・・誰にも渡しませんよ」


「お帰りー遅かったねー」

「ええ、少しお腹の調子が優れなくて」

「あれ、エトペンそれどうしたの?」

「ちょっと、落としてしまいまして」ニコッ

「ふ〜ん」

(落としただけで腕?げるかな?)
200名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:21:20 ID:yZFStUUR
多分、出尽くしてるであろうネタ


「部長の応援しなくていいのかな?」

「大丈夫ですよ、あの人にまかせて悪くなったことなんてry」

(これで宮永さんと二人っきりですね♪)

「おいそこの!」

「「!」」

(この人達・・・龍門渕高校の人達ですね)

「おまえ、原村和か?」

「え・・・私は・・・」

「原村和は私です」

(この人、私の宮永さんに向かって・・・)

「こっちか!?」

(何なんでしょう・・・)

「透華はなんでこんなの意識してんだ?」

「こんなのとか言っちゃ駄目でしょ」

「じゃあ・・・お前は何なんだ!!」

「わ、私はその、えと・・・」

「彼女は・・・」

(原村さん?)

「彼女は、私の嫁です!!」
201名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:23:07 ID:yZFStUUR
部長に感謝してもし足りない

「私のおごりだから決勝に備えてたっぷり食べてね」

一同「いっただきま〜す」

「のどちゃんはラーメン初めてか?」

「ラ、ラーメンくらい知ってます!」

(食べたことは無いですけど・・・それにしても・・・)

「おいしいです部長」

「よかったわ、どんどん食べなさい」

「はい、ありがとうございます」

(食べてる宮永さんも可愛いですね・・・)ジーッ

「和ちゃん、早く食べないと麺が伸びちゃうじぇ」

「あ、そうですね。ところで優希、このスプーンみたいのは何ですか?」

「和ちゃんは知らな過ぎだじぇ、これは蓮華と言ってなんたらかんたら」

「そうなんですか」

「ご馳走様〜もうお腹いっぱいです〜」

「よかったわ」

(・・・・・宮永さんの使った蓮華・・・・)

キョロ キョロ ササッ

「やりました」ニヤッ

「何が?原村さん」

「ええ、いや何でもないですよ。ラーメン美味しいですね」

「うん、とっても美味しかったよお〜」

「はい。部長には感謝してもし足りませんね」

「そんな〜ラーメンくらいで大げさよ」

「いえ、そんなことありません」

(本当に感謝してますよ部長。ありがとうございます)
202名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:25:45 ID:yZFStUUR
以上っすー
変態なのどっちが書きたかっただけです。
後悔はまったくしてない!
ノシ
203名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:35:33 ID:EPGNMVtN
>>202
蓮華かくしに吹いた
204名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:44:00 ID:+mURKGty
蓮華が透華に見えてきた
205名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:48:27 ID:H7FMj6uq
>>202
GJ!ナイス変態!!

>>204
宮永さんの使った透華だと…?
206名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 22:51:45 ID:bCqrYCb6
>>204を見るまで普通に「透華かくしって何だ?」と思ってた
207名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:01:04 ID:VItEYH9y
のどちゃんが透華を舐めるときがきました
208名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:24:00 ID:86DXoN2T
そんな変態なのどちゃんの流れをぶったぎりつつ投下行きます
一→(透華→衣)な感じで、一視点
拙い上に若干長めです
エロなし、百合成分は薄め
このレス含めず7レス予定
では行きます
209名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:25:31 ID:86DXoN2T

「ねえ、透華…」
「何ですの?」
「やっぱりやめようよ…これ」
「はじめ、あなたに選択権はございませんのよ?」
「ご、ごめん」

 ボクが今、何を嫌がって、何をやめたいのか。
 言葉にすると何となく人聞きが悪いんだけど。
 まあ、一言で表現するなら。

 尾行だった。

「人聞きが悪いですわよはじめ!」
「ご、ごめん…って、何でボクの心が読めるの透華!」
「もちろん"愛"の力ですわ!」
「も、もぅ…!」

 ま、真顔でそんなこと言うのは反則だよ!

 …それに、ちょっと誤魔化された気もするよ。
210名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:27:09 ID:86DXoN2T

 まあ、それは置いといて。

 その尾行相手というのが。


「わぁ〜い!」
「ぅわっ、走ったら危ないよぉ!」
「み、宮永さん!」

 走るウサギと、それを追いかける飼い主、じゃなくって。
 うちの衣と、清澄の宮永、原村だった。

 何でも、衣があの二人を誘って、遊びに外へ出た、ということらしい。
 しかし、

「何か、罪悪感が…」
「はじめは衣が心配じゃありませんの!?」
「そりゃあ心配だけど…」
 正直、ボク自身は透華ほど心配性ではないかな、と思う。
 まあ、その過保護すぎるところも全部。
 透華の良い所なんだけどね。
211名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:29:16 ID:86DXoN2T

「あの二人に任せれば、そんな危ないことなんてないと思うよ?」

 これは、予想でも何でもない確信だった。
 打ち筋や言動を見ても、あの二人は良い子だ。
 そう言った意味では心配の必要はないと思う。

「そんなことは百も千も承知ですわ!」
「…だよねぇ」

 …多分、透華が心配なのはそういったことじゃないよね。
 衣が、自分の下から離れて平気なのかとか、そういう不安なのだろう。
 旅立つ雛鳥を見守る親鳥の心境ってやつかな?
透華らしいや。

「それにしても…昨日は本当に驚きましたわ」
「…うん。衣が、一人でお出掛けしたいだなんて、初めてだよね、そんなの」
「えぇ…ハギヨシも、涙を流して喜んでましたわね」

 そう、あれには本当に驚いた。
 衣のお願いも、萩原さんの号泣も。
 いつもクールな表情の萩原さんが、あんなに嬉しそうな顔するの初めて見たよ。
212名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:31:43 ID:86DXoN2T

 まあ、それも置いといて。

「…透華が本当に心配なのは、もっと内面的なものだよね?」

「…えぇ」

 何となく、透華は遠い目をして空を仰いだ。

「衣は…ようやく出逢えましたわ」

「自分の力をぶつけても、物怖じしない打ち手と」

「自分に、普通の人間として接してくれる存在に」

「…だね」
213名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:34:23 ID:86DXoN2T

 そう。
 衣は、求めてた。
 自分と遊んでくれる誰かを。
 上辺だけではない、人との触れ合いを。

 衣の麻雀を見ていると、いつも思う。
 あの挑発的な、相手をぎりぎりまで追い詰めるような打ち方。
 あれは、言うなれば動物の戯れで。
 衣なりのサインなのだと。

 それはつまり、構ってほしいという意思表示。
 衣の場合、その表現方法が少し過激なんだ。
 だから、みんなその過激さについていけず、衣から目を背けてしまう。
 多分、寂しい思いも、いっぱいしたんだろうな。

 衣はただ純粋に、娯楽として麻雀を楽しみたいんだろう。
 そしてそれは、麻雀に限ったことではないんだと思う。
 けど、その特異な体質は衣を孤独にし、その寂しさから、衣自身もいつしか心を閉ざしてしまった。

 衣は、本当の意味で、遊びを楽しむ心を忘れてしまったんだ。

 だけど、

「…衣は、歩み出したよ」
「あの子と――宮永と、出逢ってから」

 初めて、衣と麻雀を打って"楽しい"と、言ったあの子が。
 ボクたちとは、また違う世界で生きるあの子が、衣を、孤独な海底から引きずり出したんだ。
214名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:36:12 ID:86DXoN2T

「…そうですわね」

「感謝してますわ…清澄のあの子にも、原村和にも」

 透華は、ほんの少しだけ、寂しそうな顔をした。
 心なしか頭のツンツンもしんなりしている。

「わたくしたちでは…あの子の心を、掬いとってはあげられなかったんですもの」

 …ふふっ。
 衣。
 君は、こんなにも透華に想われているんだね。
 …少し、妬けちゃうな。
でも、

「そんなこと、ないと思うよ。透華」

「え…?」

「透華は、いっぱいいっぱい衣を気に掛けていたでしょ?」

「それ、ちゃんと衣にも伝わってると思うな」

「…そう、かしらね」

 透華にしては、えらく低いテンションだった。
 やっぱり、衣に関しては色々思うところがあるんだろう。
215名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:38:04 ID:86DXoN2T

「いつも透華と一緒にいたボクが言うんだから、間違いないって!」

「そう、ですわね…。えぇ、はじめがそう言うのなら、きっとそうに違いないですわ!」

 うん、やっぱり、透華はこれくらいのテンションじゃなきゃ透華じゃないよ。

「…それで、はじめ?」

「うん?」

「こ、これからもわたくしと一緒に…」

「衣を見守ってくださる…?」

 …あは…あははっ。
 何を今さら…なんて、口にはしないよ。
 だって、答えは初めから決まっているから。

「…もちろんだよ、透華」

「ボクは、透華付きのメイドなんだから」

「それに」

「選択権はないんでしょ?」

――今日一番の透華の笑顔が、そこにはあった。
216名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:39:54 ID:86DXoN2T

―――
――



「ってああぁっ!!」

「ど、どうしたの透華!?」

「こ、衣たちを見失いましたわっ!!」

「え?…あ、あぁぁぁ〜!」


 今日の透華は、いつもよりお姉さんで、いつもより温かいお母さんだった。


 …ちなみに、お父さん役はボクね。

217名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 23:42:41 ID:86DXoN2T
以上です
何やら今日の講義中ずっと頭に蔓延っていた妄想でした
透一夫婦良いよ夫婦
読んで下さった方々、読んでない方々、ありがとうございました!
では今日はこれで失礼しまっス
218名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:21:39 ID:eDVOiljd
SSはよかった
馴れ合いウザいから
219名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:25:57 ID:madUy6bu
>>217
GJです
原作に近くていいね
(捏造が悪いという意味ではない)


ところで倉庫見てて気になることがあったんだけど、チャンカンって明カン(加カン)しかできなかったよね?
暗カンでチャンカンする描写があったから自信がなくなって。
こまけぇことは(ryなのかな?
220名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:36:11 ID:tbUnQPqQ
暗カンができるのは国士無双だけ
221名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:38:24 ID:tbUnQPqQ
暗槓に槍槓ね
222名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 00:42:58 ID:5rvTnsG5
>>217
透華母さんは良い娘や……
GJですわ!
223名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 01:00:01 ID:E2ZWwUuI
>>217
GJ

>>219
暗カンは槍槓できないけど国士のみ例外でできる
県予選で咲がかじゅに槍槓された次の局にその辺出てるよ
咲が照の麻雀怖がってるような描写があるのは
照が国士使い(推測)だからっぽい気がする
224名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:35:05 ID:bE5ORuVL
深夜にひっそりと透華。
>>184様に触発されて合宿ネタで書きました。
みはるん×キャプテンで携帯から、エロ有り、百合分薄め?です。
誤字脱字あったら申し訳ない。では
225名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:36:17 ID:bE5ORuVL




「ふう…」
慌ただしくも楽しかった合宿の一日目を終え私、吉留未春は旅館の温泉に浸かっていた。

「楽しかったなあ…」
そう一人呟く。
色んな学校の人達とも話す事が出来たし、いい交流が出来たと思う。
鶴賀の妹尾さんにまた負けたのは悔しいけど…
私もまだまだってことか。


今度からは、私が副キャプテンとして華奈ちゃんを支えていきつつ、みんなを引っ張って行かなければならない。
大変そうだけどやりがいはある。
これからもっとがんばらなきゃ。


そう私が一人で決意を新たにしていると、ガラガラと音がした。


「…吉留さん?」
「き、キャプテン!」バスタオル一枚でそこに現れたのは、キャプテンこと、福路美穂子先輩だった。


「部屋にいなくて、脱衣所に服があったからもしかしてと思ったらやっぱり吉留さんだったのね」
「す、すいません。ど、どうしたんですか?」
「ちょっとお風呂に入りたくなってね…華奈と来ようと思ったけど、疲れて寝ちゃったみたい。他には誰もいないの?」
「はい…」
「じゃあ、ふたりっきりね♪」
その笑顔に、思わず私はクラっとする。
きっとこれは長くお湯に浸かってたから、と自分に言い聞かせる。

私達はこの笑顔に何度救われた事か。
名門と言われるだけあって厳しいのは分かっていたけれど、途中で逃げ出したくなることがたくさんあった。
でもその度に、キャプテンが励まし、手助けをしてくれた。
この人の笑顔を見ていたい。
この人を悲しませたくない。
そう心の底から思える人は今後の人生の中でもそう何人といないと思う。
226名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:38:32 ID:bE5ORuVL
そうして少し話した後、キャプテンは体を洗うため、中に入っていった。


「ふう…」
思わず私は一息をついた。
それにしても、バスタオル一枚のキャプテンは同性の私から見てもやっぱり…何というか、その…刺激的だと思う。


雪のような白い肌に、豊かで柔らかそうな胸。
よく華奈ちゃんが抱き締められてたりするのを見てると、とても羨ましく感じる。


って…私はなにを考えているんだろう。
お湯に顔まで浸かって気分を落ち着かせる。
「ぷはっ…」
でも、キャプテンにはいつも何かしてもらってばかりで、こっちから何も返せてないなあ…
折角だからこの合宿で少しだけでも何か返したいな。


そうだ。
お背中を流すくらいなら私にも…
そう考えた所で、さっきのキャプテンの姿が浮かんで来た。
今度ははだか…


邪念を打ち消すため、もう一度、お湯に潜って気分を落ち着かせ、中に入る。



「キャプテン!」
「なあに?」
「お背中流します。いや、流させて下さい!」
「え…でも、そんなわざわざ…」
「いいんです。たまにはキャプテンに恩返しさせて下さい」
「恩返しだなんて…うん。わかったわ。じゃあ、お願いするわ」


ちょっと強引だった気もするけどまあ、いいよね。
227名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:41:43 ID:bE5ORuVL
「じゃあ…失礼します。」
「うん、お願いします…」


スポンジにボディソープを付けて、泡立てる。
そうしてる間にも、私の心臓の音がどんどん速くなっている。
一つ深呼吸を入れ、キャプテンに触れる。

少しでも強くすれば傷付けてしまうような綺麗な肌。
一つ擦る度に折角落ち着けた心がざわめき出す。


もっと触れたい。
キャプテンに恩返ししたいという目的からそうすり替わっているのに気付くのにあまり時間は掛からなかった。


「そろそろ、いいわよ」
その一言にハッとなり、慌てて背中を流す。
「ありがとう。気持ち良かったわ。」
「とんでもないです。じゃあ次は…」
「?」
「前も洗わせて下さい!」
「そ、そんな悪いわよ。それに私そんな子供じゃないのよ?」
「あ、洗わせて下さい。お願いします!」
「そ、そこまで言うなら…わかったわ。お願いね」
ここまで必死に頼んだのは、恩返しのためではなくキャプテンの体に触れるためー。
そう罪悪感に苛まれながら、私は手にボディソープを付ける。


「手で洗うの?」
首を傾げながらそう質問される。
「はい。ここは私に任せて下さい」
そう言ってなんとかごまかした。
嘘が下手だな。私。
228名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:43:55 ID:bE5ORuVL
首筋から鎖骨にかけてそっと、優しく撫でるように洗う。
そうするとキャプテンは気持ち良さそうに目を瞑っている。
そして私は豊かな胸へと手を向ける。


「んっ…」
胸の頂点に手が触れると、小さく声が出た。
優しく、撫でるように。
泡のついた私の手が胸全体を洗っていく。
いや、洗うというより、既に手つきはやわやわと揉みほぐし始めていた。


「あ…うんっ」
私は時折聞こえるキャプテンの声を無視して、柔らかいその胸に夢中になっていた。

「よし、とめさんっ…」
キャプテンの声がどんどん甘さを増していくのに比例して、私の理性も何処かに消えてしまっていた。


「あっ…ん…よ、しとめさんっ…もう…」
もういいと言われたら止めてしまいそうだから。
その先は聞きたくなくて、蕾を刺激する。
「あっ!んっ…だめぇ…」
そこはもう固く尖りきっていた。
その事実に嬉しくて、摘んだり、弾いたりして感触を楽しむ。


「ひゃっ…んああっ…やっ」
何回目か分からない甘い声が聞こえた後、私はシャワーで泡を洗い流す。
びくっと体が震えながらも、キャプテンはようやく終わったと安堵しているようにも見えた。


「はあっ、…よ、吉留さん。ありがー」
229名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:46:48 ID:bE5ORuVL
キャプテンが言葉を言い終える前に私は抱き締めながら唇を奪い、こっそり敷いて置いたバスタオルの上に体を横たえる。


暫くして唇を離すと、キャプテンは口を開けたまま息を荒くしている。
その表情に我慢出来なくなり、もう一度唇を重ねる。
「んっ…」


再び口を離し、今度は胸へと吸い付く。
「はっ…あっ…」
赤ちゃんの頃の事は覚えてないけれど、きっと毎日こんな感じでしていたのかな、とこの場に全く関係ない事を考えながら、夢中で吸い付く。


「あう、ん…やっ…わっ…て」
空耳かもしれないけど。
「触って」と聞こえたような気がした。
そして私は手をキャプテンの大事な所へと手を伸ばす。
そこはもう既に十分過ぎるほど潤っていた。

「キャプテン…ここ、濡れてますよ…」
ボソッと私が呟くとキャプテンは更に顔を赤くして俯く。
「あ…う…んっ!」
そこに指を侵入させるとお風呂場全体に響くような声がする。
「あっ…!よ、しとめさんっ!」
指を動かしながら胸に吸い付くと、体を震わせて私の名を叫ぶ。


「ひうっ…やっ…んああっ…も、う…だめっ…なにか…きちゃっ…」
「キャプテン…!もっと気持ちよくなって下さい…!」
「あっ…もう…み…はるっ…あああっ!」



「美穂子先輩、好きです」
キャプテンが絶頂を迎える瞬間に、聞こえないよう、そっと気持ちを呟いた。
私は弱いから、まだ…伝えられないよ…
230名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:49:44 ID:bE5ORuVL
「…ん、あっ、私…」
「キャプテン…」
軽く気を失ったキャプテンを脱衣所まで運んだ後、今まで溜めていた罪悪感などが一気に押し寄せて来た。


「ごめんなさい…私…キャプテンの事、無理矢理…」

涙がぽろぽろと出て来る。
いくら優しいキャプテンでも、もう私の事嫌って…


「泣かないで」
「えっ?」
気が付くと私はキャプテンの腕の中に包まれていた。


「ちょっとびっくりしたけどその…嫌ではなかったし、気持ち良かった…だから泣かないで」
「で、でもっ」
「もう、そんな弱気じゃ副キャプテンは務まらないわよ。なにより私の好きな吉留さんはもっと強い子なはずよ」
「え…?いまなんて…?」
「さ、もう夜も遅いし部屋に戻って寝ましょう?」

ぽんと手を合わせ、いつもの笑顔でキャプテンは私の手を引き、部屋へと向かう。



いま…好きって…確かに…
意味は違うものかもしれない。でもその言葉で少し救われたような気がした。
また、キャプテンの優しさに救われちゃったな。






「みんな朝よ。」
「ふあっ…は〜い」
キャプテンの一言で皆朝を迎えた。
「これから食堂で皆さんと一緒に朝食よ。行きましょう」


水道で顔を洗う私にキャプテンが近付いてきて耳元で囁いた。


「昨日はありがとう。良かったら…今日も二人で入りましょう」


その言葉に驚いて、私はキャプテンの方を向く。
でも、眼鏡をかけてないから良く表情は見えなかった。


「ねーねーみはるん」
「なに?華奈ちゃん」
「今日のキャプテン、昨日何かあったのかな、ちょーご機嫌だし」
「そ、そうなんだ…」
私と華奈ちゃんが話しているとそこにキャプテンがやって来て。
「ほら、行きましょう。華奈。…未春さん」

今までで最高の美穂子先輩の笑顔がそこにはあった。
231名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 03:52:55 ID:bE5ORuVL
以上です。
展開に無理があったりみはるんのキャラが違ったりしてるかも知れませんがご容赦を。
未だ春がこない子に是非春が来て欲しいと思います。
失礼しました。
232名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 04:01:40 ID:QSKJIjL4
夜更かししてたら何て作品に出会ったんだ…GJです。
新たなカプ成立…結構ありかも
みはるんに幸あれ
233名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 04:21:46 ID:qIU9RXWB
>>231
×華奈
○華菜
だし
234名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 05:17:56 ID:5mpNUiHx
ツッコミたいのはそこなのか池田ァ!
235名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 06:57:07 ID:EdF6P2B7
今朝寝てたら
咲に振られて掃除機にやつ当たりしたり、それを菫に見られて性的な意味で攻められる照を受信した
菫×照ってありだろうか
236名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 07:23:13 ID:3cSbwFr1
みはるんと文堂さんを妄想してみた
拙いSSで百合分も薄めだけど…
2、3レス借ります
237みは文:2009/10/07(水) 07:24:10 ID:3cSbwFr1

「……し…せ…で…。」

団体戦が終わって、コーチの用意してくれたホテルに向かうときだった。
小さなつぶやきが私の耳に届いた。
キャプテンにも誰にも聞こえていないみたいだったけど、私は近くにいたから聞こえてしまったんだ。


「今日は疲れたでしょう。コーチのご厚意に甘えて今日はゆっくり休みましょう。」
ホテルに着いて、お風呂からあがり、キャプテンがそう言って、みんなそれぞれ床についた。
みんなすごく疲れていたからだろう、すぐに周りから寝息が聞こえていた。
私はホテルに向かう時の彼女のつぶやきが気になって疲れているのに眠れないでいた。
周囲を見渡しても起きているのは私しかいない。
…と、思った時、誰かが立ち上がり、そっと部屋を出て行った。
私は彼女にも気付かれないように、みんなを起こさないようにそっと後を追った。


238みは文:2009/10/07(水) 07:24:43 ID:3cSbwFr1

彼女はホテルのフロントの前にあるソファに腰をかけた。
それを見て私も彼女に近づいた。

「吉留先輩…?」

私は彼女の横に腰かけて尋ねる。

「文堂さん、どうしたの?」

彼女、文堂星夏は、ホテルに向かう時、呟いたんだ。
「…わたしの、せいで…。」
それが私には聞こえてしまった。
だから彼女が気になった。

「いえ…。ちょっと寝付けなくて。」

文堂さんは私から目をそらすように答え、そして続けた。

「吉留先輩こそどうしたんですか?」
「ん?私も眠れなくて。」

貴女が心配で追ってきたとは口に出せなかった。
そこで途切れた会話。
二人の間に沈黙が流れた。


239みは文:2009/10/07(水) 07:25:45 ID:3cSbwFr1

「先輩…。私…。」

沈黙を破ったのは文堂さんだった。
ひどく重い口調で。

「麻雀部、辞めようかと思うんです。」

だけど、はっきりした声で。

「今日うちの勢いを止めてしまったのは私です。風越の敗戦の原因は私でした。」

私は黙って耳を傾けた。

「キャプテンが積み重ねて、吉留先輩が大切にしてきた展望をたった2局で奪われてしまったんですよ。たった2局で…。」

生まれて初めての大舞台での苦い苦い記憶になったのだろう。
この2カ月の間にランキングを78位から5位に上げた自信も崩れてしまったのかもしれない。

「ねぇ、文堂さん。」

私は同級生の顔を思い浮かべる。

「華菜ちゃんもね、去年天江衣に負けて、風越の連続優勝を絶やしてしまったのは自分のせいだってすごく引きずっていたの。」

私は文堂さんの手に自分の手を重ねた。

「でも、華菜ちゃんにはキャプテンがいたから、今もこうして麻雀を打ってるの。そして前を向いてる。」

俯いている文堂さんを覗き込んだ。



240みは文:2009/10/07(水) 07:26:31 ID:3cSbwFr1


「私はキャプテンみたいな包容力はないけど、だけど。」

重ねた手に力を込めた。

「華菜ちゃんにとってのキャプテンみたいに、私は文堂さんを支えたいな。」

手に水滴を感じた。

「吉留先輩ぃ…。うっうぅ…」

文堂さんは声を殺して泣いていた。
私より大きな体にそっと腕を回した。

「ね、文堂さん。1人でなんでも抱え込まないで。私がいるから…。」

文堂さんに回した腕に力を入れて、私は自分に誓った。
この子を支えられるように、私ももっともっと強くなろう…と。



241名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 07:27:24 ID:3cSbwFr1
おしまい

文堂さんを書いてみたかったんだ
駄文失礼しました
242名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 07:42:05 ID:fhR3EYaV
>>235
受けな照アリ。
243名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 08:46:04 ID:SjMSp8NT
投下ラッシュだなw

>>231,241
GJだし!
244名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 08:48:55 ID:/Dn5m/je
放送終わったけどここはけっこう元気だな
245名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 08:49:01 ID:8H1yrAYU
>>242
照は受けしか考えられない
246名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 09:53:31 ID:4DZ+yrnI
なんという風越ラッシュ…みんなGJ!
247名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 11:53:17 ID:QSKJIjL4
>>241
みはぶんか…自分の中では懐かしいカプでした。GJででした

しっかしみはるん攻め祭りだな。次のターゲットは深堀さんか久保コーチか…自分には物書きの才がないのですが、密かに期待

>>242
照さんは基本的に受けっしょ
248名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 13:05:54 ID:rdSQbtg/
面白かった、面白かった…が
展望……?
249名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 14:51:14 ID:4xV0d5IO
>>241GJ!最近はみはるんが多くて冥福じゃあああああ
さて、さすがの猛者揃いのこのスレでも咲桃が好きな奴は俺以外におるまいて
もし、好きな奴いたら
その同士に敬意を表してSS書くわ
250名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 15:00:03 ID:4DZ+yrnI
以前咲桃の話題振ったけど完全スルーされた俺がいるぜ






さあ書こうか
251名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 15:05:50 ID:UufcxSPf
咲かじゅ←ブチギレモモがまとめて食べちゃう妄想ならしたことあるな
252名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 15:17:00 ID:QSKJIjL4
咲桃←かじゅ
咲→ももかじゅ
咲かじゅ←もも
一通り考えた事はあるけど鬱展開しか思い付かないんだ…
253名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 15:18:38 ID:bD8stnpi
>>251
今すぐその妄想を形に!
254名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 15:39:29 ID:Yv6ZroEC
>>250
待ってるよ。
255名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 16:37:26 ID:yzFC5IM2
北海道で放送終わった
これ・・・まぎれもない神じゃないですか
256名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 19:06:48 ID:G7sPvi8r
>>255
おつかれ。のどっちの告白シーン最高だよね。
僕は最終巻だけでもDVDは買おうと思っているよ
257名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:06:13 ID:SjMSp8NT
>>249
以前俺も妄想したことあるよ
書こうと思ったけど挫折した

さあ書きたまえ!
258名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:18:03 ID:gKMF9E4/
25話の温泉のときって加治木先輩とモモってタオル持ってたっけ?
そこらへんの話で書いてるのにレコーダーから消えちゃったぜ!!
259名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:29:15 ID:fFsOdAnW
ちよw昨日の夜から来て無かったから何だこのラッシュはw

みんなGJ!
260名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 20:50:13 ID:EdF6P2B7
>>258
風越以外は全員全裸だった
261名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 21:00:20 ID:gKMF9E4/
>>260
ありがとー。
うん、じゃあ全裸でハッスルしていたという見解で間違いないな!!
262名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:19:47 ID:f+o00qfw
照受けは確定なのか、咲にも菫にも金髪ちゃんにも攻められる照可愛いお
263名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:54:33 ID:SjMSp8NT
俺のイメージ的に照は咲だけ優しく受け止めてそうだが、他は何か肉体関係だけしかない気がするw
264名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 00:17:25 ID:MSplroZ9
咲以外が相手だと
「抱きたいなら好きにすればいい」って感じに人形状態の完全受け身か……
体は許しても心までは許さないって風俗嬢的なノリだ…
265名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:05:50 ID:URW7y06x

 唐突にまたssを投下します。

 えっと、何故か続きをと要望があって嬉しかった、エローなむっきー×ワハハです。

 >>183から続けて読んで欲しいです。

 でも、苦手な方はスルーして下さいです。
266続・彼女たちの夜の秘め事:2009/10/08(木) 02:06:49 ID:URW7y06x
 
 
 
 パシャパシャと、
 お湯が跳ねて、分厚い湯気が、まるで私たちを守る様に覆っている。

 僅かに残った理性で、チラリと唯一の出入り口とその奥の脱衣所を見つめて、人気がないのを再度確認してから、私は安心して先輩の胸へと再度吸い付いた。

「くあっ!」

 ぴくん、とまたパシャリとお湯が揺れて、先輩はまるでしゃっくりをしているみたいに、ひくりひくりと絶えず喉を鳴らして、何とも堪らない表情で、私に縋る様な視線を向けてくる。

 ……かわいい。

 キュウッ、と心臓とお腹の奥が、同時に痛みに似た快感を生んで、ほうっと微笑んだ。
 今だけ。
 今だけは、先輩は私のなんだ。

 それは、何とも甘美な妄想。

 でも、その暗い支配欲と優越感が、私の理性に圧倒的に勝って、私は自分を抑える事もできず、早く楽にして欲しいと望む先輩へと、ただくちゅくちゅと胸ばかりをしつこく、じっくりと攻めて、いたぶった。

「く、うぅあ……!」

 苦しげな、甘い声。
 急かされるように、私は先輩の胸の蕾を舐めあげ、唇で食み、歯でくにくにと甘噛みしていく。
 その度に、「ふあぁ…」とか「ぃひぅ!」とか、必死に声を押し殺そうとして、それでも漏れる先輩の喘ぎを、水音と共に聞いていた。

 冷たい風が肌を擦り、
 それすらもただ、気持ちが良かった。

「……先輩」

 あぐっ、と。白い喉に誘われる様に噛み付いて、歯で柔らかな血管を押すと、今までとは違う、僅かに怯む様な、恐怖を感じている様な動きで、先輩はブルッと震えた。
 舌に、じわりと汗の味が広がっていく。

「んっ、……ちゅう」
「ふあっ!? む、むっきぃ、も、やめ……!?」

 ゾロリ、と舌先を尖らせて、捻り込むように肌を這っていく。
 そのまま辿りついた顎の先に口付けると、のけぞっていた喉がぐびりと鳴って、先輩が「うぁ…」って、いやいやと身体を強くよじった。

「も、ぅ、やめ…っ!」」 
「だぁめ、です」
「ッ」

 大岩に更に押し付けて、先輩のもじもじと擦られる足の間に膝を強引にねじいれ、ぐいっと広げる。「ちょッ!?」と羞恥の為か、喉の奥だけの悲鳴を、私は口付ける事で間近で聞いた。

「――――?!」

 暫く、その口内を味わって、ぷあっ、と唇を離すと、舌と舌の間に、銀色の橋がつうっ、とかかり、私はそれにうっとりと魅入る。
 
 私の目の前には、足を開かされて、大切な部分すら私に晒し、快楽にとろけて泣いている女の子がいる。
 そして、それが先輩だという事実が、私をどこまでも興奮させるのだ。
267名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:07:35 ID:URW7y06x
「はぁ、……ねえ、先輩、おねだりしないんですか?」
「――――ッ」

 銀の橋に、同じく魅入っていた先輩はハッとして、ぶんぶんと首を振った。
 普段の笑顔が消えて、怯えた、引き結ばれた唇が、初めて見る先輩の弱々しい表情が、私を絶え間なくゾクゾクとさせてくれる。

 あぁ、一体、先輩は私をどれだけ震わせて、興奮させれば気がすむのだろう?

 こんな気持ちは初めてで、抑えるつもりさえなかった。
 先輩に気づかれない様に、私は密かに「はふぅ」、と快感を含んだ熱い息を漏らす。

「……へえ。寂しいです」

 しおらしげに言って、酷いですと悲しがって、閉じられずに力だけの入った太股の内側を、触れて欲しくてとろけているだろう、先輩の一番敏感で気持ちの良い所に、一番近い場所を選んで、撫でた。

「ひゃ?!」

 驚いてまたお湯を跳ねさせる先輩にかまわずに、にやにやと歪みそうな表情を抑えて、じわりと揉んだ。
 その、すべすべと吸い付く感触にうっとりと酔いしれる。

「ッ、む、むむむっきぃ!?」
「ねえ先輩、我慢は身体によくないんですよ?」

 優しく言って「ね?」と首を傾げると、先輩は酷く情けない顔で弱々しく首を振る。

「強情、ですね」

 だから、私は内心で暗く愉悦を感じながら、ゆるりゆるりと休まずに、円を書くように肌を撫でて、先輩の耳をあむっ、と噛んだ。
 耳元で、その瞬間にもれた先輩の、「いゃ、だ…っ!」という可愛い声にぞわぞわして、堪らずに舌先を耳の穴にねじ込んだ。

「――――ひッ!?」

 先輩の両手が、強張り、私の肩にぎりっと爪を立てる。
 そして、それだけだった。

「チュッ」

 先輩は、私を突き飛ばしたり殴ったりもせず、抵抗とも言えない、ただ私に苦しげに爪を立てるだけで、それだけで終わりだった。
 だから、ぽんぽんって、あやすように背中を撫でると、むずがるようにして、ついには「……ふあぁ」と甘く息を呑んで、私の頭を無意識に引き寄せ始めた。

「……くす」

 そんな、先輩の一つ一つの仕草が、私の心をどこまでも満たして、幸せな気持ちにしてくれる。
 こうやって、少し撫でてあげるだけで、先輩はどこまでも私に身体を許す、その信頼感が嬉しくて、今は少し、切なかった。

「……先輩、おねだりしましょうよ、ね?」

 耳元で囁くと、力の抜けていた身体が、また強張った。

「…ッ、や、やだ」
「先輩?」
「な、なんだよ。む、むっきぃ、なんか、……、きょう、いじわるだぁ」

 私の手の中で震えて、またぐすりと涙ぐむ先輩。
 ぞくぞくと背筋がまた震えて、「もう」と私は、ご褒美としてねっとりと耳朶を舐め上げて、強く吸い上げる。
 そうしたら、先輩は「くぅ…ん!」と嬉しそうに震えてくれた。

「ちゅっ、レロ」
「ひっ! やめ?! わ、わたし、……っ、わたしは」
「……先輩?」
268名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:08:26 ID:URW7y06x

 そろそろ、限界が近そうだ。

 名残惜しいけれど、先輩のお耳から唇を離して、すでにとろとろにとろけた先輩の力ない泣き顔へと、にっこりと微笑む。

「おねだり、しますよね?」
「! ……うぅ」

 じわりと、更に涙で溢れる先輩の瞳。
 すでにたくさん泣いている先輩は、悔しげに歯噛みして、少しだけ躊躇って、でも、やっぱりいやだと首を振る。

「…い、言わない!」

 ぐいっ、と、両手で突っぱねられた。

「……」

 それに、少しだけ拍子抜けをして、私は軽く気落ちする。

「……そう、ですか」

 正直、少し悲しい。
 先輩が、本当に限界が近いという事は、触れていて良く分かるから、そろそろだろうと予測をしていたので、今のは本当に残念だった。

 なぜなら、おねだりをして欲しいというのは勿論あるけれど、本音は、ただ先輩と愛し合いたいと。最初は合意の上が良いと、そう思ったからだ。

 そんなに嫌だといわれたら、私はもう、自分の欲望のままに先輩を蹂躙するしかない。

「……じゃあ、仕方ないですね」
「―――え、ぁ、や、……やめちゃう、のか?」

 冷たく、
 私は先輩を突き放して、勝手にむさぼろうとしていた手を、その台詞でぴたりと止めた。

「え?」

 先輩の顔を見ると、酷く驚いた顔をしていて、火照った身体をもてあまして、困惑しながら大人しくなっていた。
 そして、胸を撫でていた私の手が両手でギュッと押さえられて、私は最初戸惑い、次の瞬間、今更の様に分かりやすくて意地っ張りな先輩の気持ちに気づいて、キュンとしてしまう。

 うぁ、っ、もう! 先輩はやっぱり可愛い。

 本当はして欲しいくせに、我慢して、そんなに感度が良くなって、本当に、愛しいなぁ。

「ん〜! 先輩……!」
「え?」

 小さく悶えて、先輩に触れるだけのキスをする。
 驚いて、先輩は目を丸くするけど、私はくすくすと笑って、そんな先輩にまたキスをした。

「やめませんよ。……当然」
「え? っあ、……そ、そう、か。……わ、ワハハ!」
「ええ、先輩のおねだりも欲しいですし」
「……いっ? だ、だからそんな事はしないってば!」

 むぅっと、そっぽを向いてしまう先輩に、あぁ、もう意地っ張りですね。と顔がほころんでしまう。
 心臓が、さっきから痛いぐらいにきゅんきゅんと高鳴っていて、私はもう、どうしようもないぐらいに確信していた。

 先輩への、この想いを。
269名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:09:05 ID:URW7y06x
「ねえ、先輩」
「?」
「私は、どうやら先輩の事が、本当に好きみたいです」
「―――は?」

 大好きみたいです。と。

 私は、先輩がぽかんと口を開けるのを見て、笑いながら。
 自分の想いを告白する。

 そして、だからこそ、私は無自覚の内から、先輩の身体にあんなに興奮して、惹かれていたのだ。
 想いを伝えられた満足感と幸福感で、ぎゅっと抱きしめて、もう一度先輩にキスをした。

「んぅ」
「チュッ」

 さっきとは違い、大人しくされるがままの先輩に優しい気持ちになって、
 だから、もう我慢しなくていいですよと、
 私は、先輩の『女の子』を、予告も無く撫で上げた。

「ひあぁっ?!」

 高い声。
 敏感な箇所への突然の愛撫は、やはり先輩には刺激が強すぎて、悲鳴をあげて身体をのけぞらせた。
バシャン! と湯船を盛大に騒がせて、私に抱きついてくる。

「わぷっ、……もう、先輩ってば、感じすぎですよ」

 微笑んで、
 更にぎゅっと抱きしめて、先輩の頬にキスをする。

「ふふっ、先輩、気持ち良いですか?」
「―――ぁ、……っ、ふぁあ、う、ぅああ!?」

 ぬるぬるの感触と、高い声に、返事はなくても答えは明確すぎる先輩に気を良くして。
 私は先輩の秘所を、なぞる様に、撫でる様に、曖昧な力加減で大切に触れていく。

「……すっごい、ドロドロですよ?」

 湯船の中でもわかる、指に絡みつく濃い粘液に、そんなに感じてくれたのかと嬉しくなる。
 私の指で先輩が感じてくれているという事実に、歓喜に身体が震えて、私は先輩をもっと感じさせようと、指をやや乱暴に動かす。

「んきゅ!」

 必死に声を押し殺そうとして、歯を喰いしばって耳まで真っ赤な、快楽を逃がそうと身体をよじってばかりの小さな先輩。
 私の指の一つ一つに素直に従ってくれる、従順な貴方に、ご褒美として、もう意地悪はやめだ。

「ゃ、あっ、あぅ、ぅあ、つ、つよ、ぉいよぉ?!」

 背中がカリカリと引っかかれる心地よい刺激。
 バシャバシャとお湯がうるさく揺れる事すら、耳に心地よく、先輩の女の子の声をより豊かに、大きく、私だけのBGMとして聞かせてくれる。

 キュッ、と、先輩の肉芽を、やや乱暴に抓って、押し込んだ。

「―――ッ?! っ、ああぁぁあぁぁっっ!!」

 バシャンッ!! と最後に先輩は。
 私を突き飛ばしそうな勢いで、盛大に達したのだ。

270名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:10:09 ID:URW7y06x









 はあ、はあ、と荒い呼吸音だけが響いた。

 先程までの騒々しさが嘘の様に、シンと静まり返る露天風呂。
 私はそんな中で、先輩を膝の上に乗せ、胸から上をお湯の外に出すようにして、ちゅっ、ちゅっ、と絶え間なく、その肢体にキスの雨を降らしていた。

「先輩、すごく可愛かったです」
「……はあ……はあ」

 真っ赤になって力の抜けた先輩に、私はほっこりと幸せで、先程から顔の緩みが抑えられなかった。
 先程までの荒々しい、黒い感情も薄れて、今は穏やかに先輩を抱いていた。

「いつもの『ワハハ』も好きだけど、今のも格別に好きです」

 凄く素敵な、どんな楽器にも奏でられない、先輩のあの瞬間の声。
 うっとりとして、その肌に頬ずりする。

「っ」

 と、ガブリと肩に噛まれた。
 「いたっ!?」と、思わず触れていた手が離れて、

「……あ?!」

 また触ろうとした時には、先輩はふらつきながらも後ずさって、ばしゃばしゃとお湯をかきわけて、私と距離をとり、涙目でこちらを、荒く呼吸をしながら、弱々しく睨んでいた。
 両足は、先程までの名残でガクガクと揺れて、今にも崩れそうだった。

「……先輩?」

 どうして逃げるんですかと、近寄ろうとして、先輩に涙目で睨まれて、立ち止まる。

「ぁ、ああ、あのなぁ!」

 なんだか、その声は怒っていた。
 でも、切なげに両腕で身体を抱いて、私の顔を気にして、チラチラと視線を逸らしながら、先輩は涙声で私を呼ぶ。

「……む、むっきぃ!」
「は、はい」
「……さ、さっき」

 くっ、と唇を噛んで、そのまま、先輩は口ごもってしまった。
 「……っ」と口を引き結んだまま、赤い顔を背けるその表情に私は「?」と首を傾げて、先輩の赤く色づいたら裸体が色っぽくて。
 私はあんな事をしたのに、正視できなくて、そっと目を逸らした。

「って、い、いうか! む、むっきーの癖に、なんでそんな、意地悪するんだよ」
「? 先輩」
「普段は、ちょっと頼りなくて、でも優しいし、こんな、ひどい事しなかっただろぉ」

 先輩が、小さく震えながら、私を見る。
 僅かな光源から照らされる先輩の表情は、さっきよりもずっと、沈んでいた。
271名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:10:50 ID:URW7y06x
「……わ、私を好きとか、嘘をつかなくてもさ」
「え……?」
「こ、こんな風に、洒落にならない仕返しなんて、しなくてもさぁ」

 声が、途中からどんどん崩れて、先輩の口は笑っているのに、ちゃぷりちゃぷりと震えながら移動して、ざぱぁっ! と温泉から駆ける様に出た先輩は、呆然とする私に、くしゃりと、紙くずみたいに、くしゃくしゃに笑った。

「……わ、わたしを、嫌いなら嫌いって、ちゃんと言えば、いいだろぉ……!」

 ポタポタッと、さっきとは違う。全然違う涙の粒。

 ――――プツリと、
 すでに切れていた何かが、更に激しく、崩れ去った音がした。


「――――先輩ッ!」


 気がついたら、私は。
 最初に、部屋で先輩の唇を奪っていたように、先輩をタイルに乱暴に押し倒して、キスをしていた。

「――んんっ、んぅぅぅう!?」

 暴れる先輩をおさえて、片手で両手を拘束し、足の間に入る事で閉じさせないで、先輩の顔を見る。
 先輩は、泣いていた。

 それは初めて見る。

 先輩の泣き顔。


「……何を勘違いしているんですか、先輩」
「か、勘違いって、こ、こんなの。さ、最初はただ、むっきーの気がすめばいいって、思ってたけど、こん、こんなに焦らして、意地悪されて」

 ポタポタと先輩が、悲しそうに泣いている。
 ……あぁ、こんな顔、誰に想像できる?……私はできなかった、彼女の未知の表情。

「……ど、どー考えても、私の事、嫌いで、鬱憤を晴らしてるみたいじゃんかぁ」

 みーっと、子猫みたいな泣き方で、もう欠片も笑えないでいる先輩。
 そして、私はゆっくりと、自身の心の動きを知っていく。

 ……私は、きっとこの顔が見たかったんだ。
272名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:11:24 ID:URW7y06x
「先輩」

 チュッ。

「ほら、こっちを見て下さい。大好きです先輩」

 むずがる先輩の頬を固定して、無理やりキスをする。
 チュッ、チュッ、と。

「意地悪をしました。ごめんなさい。……これからは、私なりに精一杯、先輩を愛します」

 ぐすぐすと、泣く先輩に、私はたくさんキスをして、ゆっくりと顔を下へと持って行く。
 今は、自分が情けなくて恥かしくて、とても先輩の顔を見ていられなかった。

 例えそれが、こんな意地悪をしてまで、ずっと見たかった顔だったとしても、だ。

 ちゅう、とおへそに口付けて、ぴくんと震える姿を愛しく思う。
 先輩が「…え?」って、私の顔がそこにない事に気づいた時には、もう、遅すぎる。

「……いっぱい、私なりに精一杯、愛するって言ったでしょう?」

 驚いて、泣き顔のまま上半身を起こそうとした時には、私はもう、先輩の両足を固定して、―――ちゅうっ、と口付けていた。
 先輩の大事な『女の子』に。

「――――ッ?! ぅうあ、ひゃああ!?」

 今までで、一番、高くて可愛い、先輩の女の子の声が聞こえて、ぐしゃぐしゃと頭に、先輩の手が食い込んで握り締められる。

「ゃ、やだ、やだやだぁ?! き、きたらい、きひゃない、へばぁ!」

 先輩の必死な声。それが、もっと聞きたい。

 舌で唇で、先輩の秘所を、私にもある部位だからこそ、感じる場所を探り当てて、たっぷりと感じてくださいと奉仕する。
 肉芽を唇で引っ張ると、呼吸すら苦しそうに唇のはしから唾液をこぼしながら、先輩がいやいやと首を振って感じてくれる。

 先輩、好き、好きです……!

 舌の伸ばして、先輩の入り口をなぞってぐりぐりと押し込めると、先輩の太股ががくがくと震えて、先輩の味が口内に一杯に広がっていく。
 その先輩の味に、舐めても舐めても溢れる液体に、私の方こそ濡れてしまいながら、とどめとばかりに先輩の肉芽に―――噛み付いた。

「んきっ! きゅ、きゃうぅ、うあ、あぅうぁあああぁっぁぁぁあぁ!?」


 プシャリ、と。
 熱い液体が顔半分にかかって、先輩は高い声をあげて、イッた。

「………っふ」 

 とろりとする唇の周りを舐めながら見る先輩の顔は、快感に真っ赤にとろけて、世界で一番素敵な、私にとってもっとも可愛い、女の子の顔だった。

 そうして、気を失った先輩に、私は微笑んで、自分で自分の秘所にくちゅりと指を伸ばし、
 先輩の顔を見たまま、じっとりと満たされて果てた。
 






273名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:12:08 ID:URW7y06x

 おまけ、というか次の日。


 先輩は元気に「ワハハ」と笑いながらも、どうやら足腰が立たないらしく、ずっと座ったまま動こうとしなかった。
 私が理由をにっこりと微笑みながら尋ねると、先輩は「ワハハ」と笑いながらも少しだけ怒った様に、私をこづいた。

「……腰が痛いんだ」

 その台詞に、私は即座に真顔で「むらむらします」と答え。座布団ではたかれた。

「そ、そのエスなむっきーは昨日限定じゃないのか?!」
「いいえ、先輩と二人きりに限定で、出てきます」

 ふたたび真っ赤になる先輩に、私はサラリと髪をほどいてストレートにし、昨日と同じ様に、先輩を組み敷いた。

「……あ、あと。髪をほどくのが、まずいんじゃないか? むっきー覚醒なのか?」
「はい、先輩限定で」
「……い、いつか限定でなくなったら、もしや最強じゃないか?」

 じりじりと逃げようとする先輩に、私は微笑んで、顎を固定する。

「それより先輩。私は先輩とキスがしたいです」
「わ、私は正直に言うと、したくない!」
「……っ、余計にしたくなりました!」
「このドエスッ!」

 抵抗する先輩にドキドキしながら、私は有無をいわさずに口付けた。
 

 先輩は知らないだろうけど、
 私は先輩のそういう顔を見るのが、本当に好きなのだ。

 いつも皆に見せる笑顔以外を、私は見つめて、独占したい。

 何より。

「……先輩の泣き顔は、とってもそそるんですよ?」
「へ、へんたい」

 すでに泣きそうな先輩に、私は想像する。

 もしも、想像だけの、
 見た事もない先輩の泣き顔に、私は知らずに『恋』をしていたなんて知ったら、どういう顔をするのだろうって。

 笑う貴方の泣き顔が、恋しかっただなんて。

 私は、それを想像するだけでも楽しくて、それじゃあとばかりに、先輩の帯を解きに掛かった。

 今はお昼の休憩中。
 お腹ごなしに、先輩と汗をかこうと、浴衣を脱がした。








 おわり?
274名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:12:32 ID:URW7y06x

 以上です。

 真面目にワハハの泣き顔が見たい変態です。

 むっきーはこれから、かおりんとワハハをとりあい、三角関係になるといい。っていうかなれ!
275名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:33:33 ID:MSplroZ9
あらあら、なんと物書いてらっしゃるんですか…GJです。

蒲原ちゃんってMっ娘なのか…このあとはかおりんと二人で智美ちゃんを愛でればいいさ
276名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 02:56:28 ID:CqS+zaXY
っくは〜!!
これは萌ゆる!!
こんなヤられキャラなカマボコも良い物だ

GJ!!
277かなるん2の@:2009/10/08(木) 03:25:36 ID:wops64p+
伸びててびっくり
前回は失礼 超寝不足&疲労でラリッてた もう変なコメントはいれない
仕上がったので予定を早めてSS透華様 大作が続いたみたいだから 軽いのをドゾ

百合分中濃 極々微量のエロ成分含有 おばか度大
病んでる華菜と壊れかけみはるん 158,159 の話の後日談

スタート↓
**********

「レスキューみはるん」

きつい日差しも和らぎ 過ごしやすい季節になってきたある秋の日
吉留未春は風越女子高校の物干し場にいた
部の定期合宿で出た洗濯物を取り込みにきたのだ ちょうど手の空いていた未春が率先して買って出た

これまではキャプテンが一人でこなしていた仕事だ
時期キャプテンが内定している池田華菜をフォローする予行演習のつもりもあった
3年生のキャプテンは、部室に来ない日も多くなってきた もう引退の日も近い

「思った以上に重労働だわ…」額の汗を拭う

「だから手伝うって言ってるのにー みはるん意地っ張りだしー」
物干し台の脇にちょこんと座り、池田華菜が不満そうな声をあげた

「ふふっ ごめんごめん でもやってみたかったの」
華菜はぷくっと膨れっ面になる かわいい 「一緒にがんばろうって言ったじゃんかー」

「華菜ちゃんはこれからいろいろ大変だもん 雑用は私がやるわ」
「もー、これだから天使のみはるんはー」「うっ もう、それやめて…///」

4校合同合宿以来、”天使のみはるん”は華菜のお気に入りのフレーズになっていた
折に触れ 辺りかまわず使うものだから、とうとうこの間は1年生にまでからかわれてしまった

少し抗議しようかと、華菜の方を振り向いた
「もう、今度言ったら”にゃんこの華菜ちゃん”って呼んじゃうわよ……って華菜ちゃん?」

華菜は横を向き俯いていた 目の端に涙が光るのが見えた気がした
あれほど慕っていたキャプテンの引退が近いのだ 無理もないかもしれない
(やっぱり わたしじゃだめなのかな…)胸がチクリと痛む

近づいて華菜を覗き込む
「みはるん…」「うん、なに?」「みはるんって、みはるんってさあ…」
278かなるん2のA:2009/10/08(木) 03:27:17 ID:wops64p+
「みはるんって、美脚だよねぇ」

「……………はい?」
「何ていうかさ、太すぎず細すぎずバランスがいいっていうか そんでつやつやのぷりぷりでそのー、
そう、ピチピチ!ぴちぴちみはるんだし!」

「なんなんなっなに言いだすのよ華菜ちゃん!」かーっと顔に血が上る
「前から触ってみたかったんだー 触っていい?いいよね?」「えっえっぇえ!?」
上気した顔で華菜ちゃんが迫る 赤い顔 唇 涙目 妙に色っぽくてドキッとする

「だ、駄目っあ、だめだったら華菜ちゃっきゃっ あんっ!」強引に押し倒された
「うにゃーやわらかいしー 冷たくて気持ちいいにゃー」

私の腰に抱きついた華菜ちゃんの熱い指が 内腿の高い位置まで這い登ってくる
「や、やめっあうっ…ぅんっ!」腰から背中に電流が走った 頭の芯がぼーっとしてくる

いやらしくうごめく熱い指は更に私の……ん?熱い指?冷たくて気持ちいい?赤い顔、涙目…

「華菜ちゃん!」がばっと身を起こし、おでことおでこをくっつける
「すごい熱っ!!」「うにゅあー…」ドサッ  華菜ちゃんはそのままその場に倒れこんだ
何で今の今まで気付かなかったのか!助けになるって、力になるんだって誓ったのに!

「か、華菜ちゃんっ?華菜ちゃーん!!」大変っ!大変だっ!どうしよう!!
おおお落ち着くのよ未春! そ、そうだきゅっ救急車!携帯は…部室のかばんの中だ!

「うにゃー…キャプテーン…」「しっかりしてっ!華菜ちゃん!」
かかかか考えるのよ未春! えーとえーとこんなとき、こんなときはえーと

抱きかかえた華菜ちゃんの顔を覗き込む 小ぶりで形のいい唇が小さく開き 苦しそうに喘いでいる
苦しそうでもかわいい…っじゃなくて!

く 唇?そうだ!前に授業で救急救命研修を受けたんだった!じっ人工呼吸だっ!!マウスtoマウス!!
し、しかたないわよねこんなときだもの な、なんかずるいような気もするけど命には変えられないわ!
ファーストキスだけどホントはもっとこうロマンチックな感じで みはるん愛してるよ私もよ華菜ちゃんっ
なんてなーんて状況が理想だったりするけど そうだお昼の後歯を磨いたけど さっきゴンジュース
飲んじゃったけど平気かしら平気よねでもファーストキスがレモン味じゃなくてゴンジュースってどうなの
かしらいやいや餃子とかカレーに比べたらずっとましよね
よよよよし決めた い、いくわ!!いくわよ華菜ちゃん!!!

「…………って馬鹿っ!私のばかーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!」
279かなるん2のB:2009/10/08(木) 03:29:38 ID:wops64p+
― 翌日

「昨日はびっくりしましたよー 池田先輩と洗濯物を抱えた吉留先輩が
血相変えて部室に飛び込んでくるんですもん」

「うう…」

「『華菜ちゃんが死んじゃうっ』って飛び込んできたときはホント
何事かとおもいました」

「もう勘弁して文堂さん…」
そう、あの後私は華菜ちゃんと何故か洗濯物全部を抱えて 部室に駆け込んだのだ
保健室の存在は頭からすっぽりと抜け落ちていた

「からかってるんじゃないですよ 私は感動しているんです 大体あれだけの大荷物を
抱えて階段を駆け上がるなんて、深堀先輩でも難しいんじゃないでしょうか
それに 気圧される久保コーチなんて 始めて見ましたよ 愛ですよ 愛の力ですよね」

「ううううう……」

華菜ちゃんは ウィルス性感染症やほかの病気ではなく、単なる風邪ということだった
来週には出てこれるらしく、ほっと一安心した
今日私はお見舞いに行く 妹さんたちを保育所へ迎えに行って 親御さんが帰ってくるまで
華菜ちゃんの看病をする予定だ

それにしても恥ずかしい 自分があんなに取り乱すとは思わなかった 何だ人工呼吸って…
でも すんでのところで人工呼吸にGOサインを出す黒い自分に打ち勝ったのだから、その
点はほめてもらってもいいよね …いいよね?


…このとき吉留未春は この後 華菜の体を拭き着替えを手伝うという更なる強大な試練が
己を待ち受けていることに 気付いていなかった…

**********
以上 読了感謝

次は龍門渕ファミリーの予定
280名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 03:48:28 ID:fuUgcPmz
GJ!理性に負けたみはるんも見たかったけどGJ
モンブチ期待してるよ!!
281名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 04:34:29 ID:oTd4QcX0
282名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 06:47:14 ID:pCqx6u42
>>264
照「いや……待って……キスだけは、キスだけは咲とだけって決めてるの」
283名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:18:07 ID:zT05+UEk
>>281
ほんとにこんなことやってそうだよこいつら
284名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:28:08 ID:2kidSP1w
>>281
何というラブリーピンポンw
285名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 10:06:53 ID:niOPCkRt
まてあわてるなこれはコウメイのわなだ

よく見れば分かる
こいつら実はもうピンポンしてねえ!
286名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 10:25:30 ID:2GnppEtH
>>285
なにを言っているんだお前は…愛の言葉をラリーしているじゃないか!!

これが超次元ピンポンだ!!
287名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 11:17:06 ID:jgfB7E+A
>>279
GJ!
みはるん可愛いなw
モンブチ期待
288名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 13:49:57 ID:gqyoCJ54
桃は本当に乙女っぽいことが似合う気がする
289名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 13:51:13 ID:pCqx6u42
>>286
衣や咲は超次元ピンポンしてるな。
290名無しさん@お腹いっぱい:2009/10/08(木) 14:35:29 ID:MSplroZ9
卓球ダッシュか…
291名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 19:19:53 ID:80u+rCF6
とーかのは物理法則無視してるから超次元ピンポンだな
イナズマピンポンスピンオフまだぁ〜?
292名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 20:01:11 ID:3DqKCYcj
リーヨ
293名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 20:12:50 ID:oWDOF/hN
>>274
ワハハの泣き顔がみたいとか…何、その萌え設定!!
目立ちはしないがワハハってみんなことみてるっていうか優しそうだよな。
是非、三角関係もみてみたいw
エロくてよかったGJ!!
294名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:10:39 ID:CTXffliO
和「ひ…ひぃっ・・・」

咲「原村さん、台風も怖いの?」

和「は…はい…」

咲「大丈夫。私がいるから…」


みたいな電波を受信した
295名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:17:09 ID:XPeKlp2V
>>294って原村さんじゃね?
296名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:27:40 ID:MbyOMMw5
全盛期の攝津−ファルケン−馬原はやばすぎ
297名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:28:02 ID:MbyOMMw5
完全にスレ間違えたあ!
298名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:40:18 ID:fuUgcPmz
かじゅ×もも、池×みは、咲×和でSS投下、3レス借ります。
寝てる相手にってベタなお約束の3連打。
なんかお約束書きたくなったんだ…
299眠れぬ夜のエトセトラ:2009/10/08(木) 21:40:52 ID:fuUgcPmz
合同合宿の初日も無事終わり、みんな疲れて寝静まっているというのに…


眠れないっす…

みんないるっていっても、隣で先輩が寝てるっすよっ!寝れるわけないっす!!

「先輩…寝ちゃったっすか…?」
「すー…すー…」

やっぱ寝てるっすよね。でも、寝てるなら…
まだ言えないあの言葉を…言っちゃってもいいっすよね。

「先輩…だいすきっす…」

えへへ、言っちゃったっす!

「すー…すー…」

………。いまならキスとかしちゃっても…いいっすよね?
ダメだめダメ、それはダメっす!か、勝手にそんなこと…でもちょっとなら…。
やっぱダメっ、絶対ダメっす!って、待って止まるっす、私っ!!
ひぃ〜〜、と、止まらないっすっ!!───先輩ごめんなさい。いただきます。

ガバッ!

…あ、あれ?なんで私が先輩に抱き締められてるっすか?
それにいま唇にふれてるのは先輩の───私が先輩にキスされてるっすっ!!

「んん───────〜〜っっ!!!!ぷはっ、せ、せせ先輩っ!起きてたっすかっ!!?」
「ああ、最初から起きてたぞ?」

は、謀られたっす!!!

「あっ…最初って…それじゃ、あれも聞いて?」
「あれというと?」

くっ、人の気持ちを知りながら、からかってるっすね。
先輩がその気なら、こっちも覚悟を決めたっす!

「私は先輩が好きっす!私のこと、どう思ってるっすか!!」
「わ、私は好きでもない相手に口づけなどしないっ」
「もっとはっきり言って欲しいっすっ!」
「…私もモモが好きだ…ってことだ」

愛してるっす、先輩っ!!

ぎゅ〜!

「先輩、今日は一緒に寝るっす!朝まで離さないっす!」
「だ、駄目だっ…こんなところ蒲原にでも見られたら…」
「手遅れみたいっすよ?」
「なにっ!!」

「ワハ♪」
300名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:40:57 ID:L4YceB/Z
たかせん住民がここにいるんだな

部長「全盛期の攝津、ファルケン、馬原のリレーはやば過ぎよねー」
まこ「いやいや、梅津とシュルツと永川も負けてへんよ」
部長「でも今はどっちも…」
まこ「言うな…」

さすがに百合に結びつけるのはムリダナ(・×・)
301名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:42:01 ID:fuUgcPmz
眠れません…

眠れるわけがありません。だっていま私は…

「ん…むにゃむにゃ…」

華菜ちゃんの抱き枕になっています。たしかに華菜ちゃんに抱きつかれてるのは嬉しいですよ?
でも、ずっと心臓がドキドキしっぱなしで、朝まで持ちそうにありません…

「…まぐろ」かぷっ!
「ひゃ!」
か、華菜ちゃん耳噛んじゃだめっ〜〜〜〜!!

「…さんま」かぷっ!
「あっ!」
首は、首はやめて〜〜〜〜〜〜!!!

「…あじ」すりすり
あっ…華菜ちゃんの顔がこんな近くに…。

キス…したいな…。あ、私なに考えて…

「…いわし」ぎゅっ!
「………」
キスしちゃうよ…?

か、華菜ちゃんがいけないんだからねっ!
こんなことされたら我慢出来るわけないし、それに…華菜ちゃんが可愛いから…

「華菜ちゃん…大好きだよ………ん、ちゅ…」
「私もみはるんのこと大好きだし」
「えぇっ!華菜ちゃん、起きてたのっ!?」
「うん、ずっと起きてた」
「あっ、そ、そんなことより、いまなんて…」
「私も…みはるんのこと大好き…」

華菜ちゃん…

「み、みはるん、泣かないでっ」
「だって…私…うれしくて…」

華菜ちゃんは私が泣き止むまで、ずっと頭を撫でていてくれました。


「そういえば華菜ちゃん、寝たふりして悪戯するなんて酷いよ…」
「だってみはるんが可愛いから」
「もう、華菜ちゃんのいじわる」
「ふふ〜ん、華菜ちゃんはいじわるだから…みはるんっ、朝まで寝かせないし!」
「へ?」

かぷっ!かぷっ!かぷっ!
「ふぁああああああああ!」
みんな起きちゃう、起きちゃうよ、華菜ちゃんっ!!

早く、早く朝になって〜〜〜〜〜〜!!!
302名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:42:28 ID:fuUgcPmz
眠れませんっ!!

眠れるわけないじゃないですかっ!だっていま…

「…むにゃむにゃ……タコスだじぇ…」

宮永さんが優希に抱き枕にされてるんですよ?優希は宮永さんを何だと思ってるんですかっ!
それに宮永さんはタコスなんかじゃありません。真っ白で蕩けるように甘いバニラですっ!

「宮永さん、ちょっと我慢してください」

ぐいっ。これでよし、と。優希の抱き枕になんてさせませんよ。

「…タコス」ぐいっ

また抱き枕に…。優希もしつこいですね。それと宮永さんはバニラです。

「バニラ」ぐいっ
「…タコス」ぐいっ
「二つの変数xとyがあり、xに対して、yの値を決定する規則(xに特定の値を…」ぐいっ
「……数学はキライだじぇ…」ごろごろごろ…

ふぅ、やっと離れましたか。
ところで…なんで宮永さんが私の抱き枕になっているんでしょうか?
宮永さんを抱き枕になんて、そんなこと…少しだけならいいですよね?

「宮永さん…」
「すー…すー…」

………。いまならキスしても…。いえ、そんなこと…少しだけならいいですよね?

「宮永さん…」
「…タコス」ぐいっ

………。優希。いいところで邪魔してくれましたね…

「宮永さんは私のものです」ぐいっ
「…タコスは私のものだじぇ…むにゃ」ぐいっ
「曽於太白峰前住 数到仙遊寺裏来 黒水澄時潭底出…」ぐいっ
「……漢文はキライだじぇ…」ごろごろごろ…
「宮永さんを一番好きなのは私です。渡しません」
「………本当に?」
「あたりまえですっ!!…って、みみみみみみ宮永さんっ!!起きてたんですかっ!」

わ、私、宮永さんを抱き枕にしたままですっ!
早く離れないと───ダメです。体が正直すぎて離れられません。

「ごめんなさい。原村さんが温かくて気持ちよくて、寝たふりしちゃた…
 それに…私も原村さんのこと…好きだし…」
「…宮永さん…」
「…原村さん…」

宮永さんの唇が近づいて…大好きです、宮永さん。目を閉じて…

「…タコス」ぐいっ

………。
303名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:43:52 ID:fuUgcPmz
以上でした。
咲×和がひどいことに
こんなはずじゃなかったのにな…
304名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:49:31 ID:3upMUqD/
>>303
GJ!むしろ咲和がよかったw
他のカプもこの設定で読んでみたいです
305名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:54:52 ID:L4YceB/Z
まさかの割り込み…更新し忘れてたぜ(´・ω・`)
スマンかった
そしてGJ
306名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 21:57:25 ID:MbyOMMw5
(////)

>>303
タコス面白すぎたw
GJ!!!
307名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 22:06:53 ID:55YP7W4t
>>303
よかった!!

ワハ♪もおさかなも数学&漢文攻撃も面白かった〜

この設定で国広君見てみたい☆
308名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 22:35:38 ID:uTO+RTsC
そういやじゅんころないの?
309名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 22:35:50 ID:ITsih80+
飽きてきた
310名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 23:13:41 ID:2kidSP1w
>>303
GJ!
咲和がw
その調子でかまかおも!
311名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 23:25:04 ID:vumIlEbf
GJ!
312名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 23:47:21 ID:MSplroZ9
>>303
GJです。
華菜ちゃんのセンスがよすぎるw寝たふりして寝言のチョイスが魚ってw

優希は…もっとかき回せよ
この一年トリオのやり取りをニマニマしながら寝たふりしつつ楽しんでる久まこまで思い浮かびました
313カマボコ通信:2009/10/09(金) 05:29:57 ID:z7ikaVqU
>カマボコ
こんな時間に目が覚めたから熟睡中の佳織をレポしてみる
楽しみにしてくれ


まず寝顔は赤ちゃんそのものだ(ワ)
昔から全く変わってない! というか私がいないと眠れないのも昔からだな
可愛いやつめ

ああ、写メ撮りたい……でも音で起きちゃいそうだからナシだ

いやーごめん、佳織は眠りが浅いんだよ
今ほっぺたぷにぷにしただけで起きかけたしな
なんか代わりのネタ探すからかんb
緊急報告!
佳織が寝言言ってる(ワ) 録音するからちょっと待っててくれ


待たせた

先に謝るけどUPはナシで
いや、あまりにひどいとかじゃないんだけど……


あいつ夢のなかでもずっと私を呼んでた
まったく可愛いやつだ


……まあ、あれだよ
あいつが目を覚ました時に独りだと可哀想だから寝床に戻ることにする

ワハハ、佳織の布団は温かい
いやむしろ佳織が温かい

頭撫でたら抱きつかれた
片手では報告しづらいのでこれで終わr
ん? ちょい待ち、佳織が

みなさんお騒がせしました。実は全部作り話です。
寝ている人を観察して報告するのは良くないことですからね(笑)
それではおやすみなさい。
>妹尾かおr蒲原智美
314名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 14:17:43 ID:ybUa02xv
315名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 19:05:32 ID:1hi7Nsez
>>313
なんか怖い話になってるぞw
316名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 19:57:38 ID:XhHyqI6a
>>299
モモいじらしいなあ…
涙とカウパーが一緒に出そうだ
317名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 20:55:01 ID:zN3SfUak
>>313
最後w
「何とかしてその口を塞」がれたと言うことですね、GJ!
318名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 21:24:24 ID:1hi7Nsez
それじゃ落ち着いてるとこでSS投下。
モモ→かじゅのモモ失恋話。2レスお借りします
モモは他のSSで散々幸せになってるし、たまにはいいよね?
319最後のわがまま:2009/10/09(金) 21:25:06 ID:1hi7Nsez
「先輩、私は…私は先輩のことが好きっす」

先輩の卒業式の日、誰もいない屋上に先輩を連れ出した。

「すまない、モモ。私には…」

本当に辛そうな顔をして話す先輩の顔を見ているのが苦しくて
先輩の唇に人指し指を押し当てた。これじゃ、どっちが振られたかわかんないですよ、先輩。

「そこからは言わなくてもいいっす。全部わかってるっすよ」

先輩は優しいから私には悟られないようにしてたけど
でも、ちゃんと気付いてたんですよ。
無意識に送る視線の先は全部、私にじゃなくて蒲原先輩に向けられてたの。

優しさも時には残酷です。一思いに止め刺された方がいいときもあるんですよ。
もしも、また先輩のこと私みたいに好きになる子がいたら、同じ思いをさせちゃダメですよ?

「先輩、本当は他に伝えたい事があったっす」

私があなたに伝えたかった本当のこと。日陰に隠れるように生きてきた私を
陽の当たるところに連れ出してくれたあなたに伝えたい事。

「先輩、私は…東横桃子は…」

泣くなっ!先輩に伝えるんだ、最後の言葉を。

「先輩に会えて…本当に、本当に幸せでした…ありがとう先輩…さようなら…」

ごめんなさい、先輩。もう無理です。私は校舎の外まで走り出した。
人を避け裏庭に出ると雪が舞っているのに気付いた。
320名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 21:25:31 ID:1hi7Nsez

「…なごり…雪?」

昔聞いた歌が不思議なほど自然に流れた。

「なごり雪も…降る時を知り…ふざけ…すぎた季節の後で…」

みんなで海に行ったこと、県予選のこと、合同合宿のこと、
たくさんわがまま言って先輩を困らせたこと…先輩が教室まで探しにきてくれたこと。
たくさんの思い出が通り過ぎ、ふざけすぎた季節が終わった事を知った。

「うぅ‥ぁ…先輩…先輩…」

ここは先輩と二人で団体戦のことを語った場所…

「う…ぅ…先輩…うわあああぁぁぁっ!先輩、先輩…私は私は…
好き…、好きっす…、先輩のことが…うあぁぁぁぁ…」

雪だけが優しく私を包んでくれた。



季節は流れ、私も上級生になった。

「はい、新入生注目っ!…注目っ!注目注目注目っ!!…ふぅー、やっと気付いたっすね」

先輩、いまあなたはどこでなにをしてますか?私はいろいろ大変だけど、なんとかやってます。
いまでも、あなたのことを思うと胸が痛むけど。でも、私はあなたのことは絶対に忘れません。
だって私はあなたに会えて幸せだったから。
いつか他の人を好きになっても、きっとあなたのことは忘れません。

だから先輩。一つだけわがまま言ってもいいですか?
この先、いくつの季節が流れても、私のこと忘れないでください。
年に1回でも、3年に1回でもいいから思い出してください。
あなたのことを心から愛した私がいたことを…どうか忘れないでください。

それが、それだけが私の最後のわがままです。
321名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 21:27:48 ID:1hi7Nsez
以上です。
なんか古い歌ほど胸を打つものがあるよね
322名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 22:01:58 ID:B+DJHB6J
>>321
泣くなっ!
でこっちが泣いた

モモさんには幸せでいてほしいと改めて思った

よかった☆
323名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 23:12:11 ID:RN8aHhBf
無駄に改行すんなようぜぇから
324名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 23:21:45 ID:9iNR+vlQ
>>321
GJ!なごり雪ってどんな歌だっけ覚えてない
325名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 23:25:02 ID:iNaqwvT1
泣いたーーーーー
326名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 23:27:48 ID:CRXjlR7r
いーまーはるがきてーきみーはー きれいにーなったー
きょねんよりーずっとー きれいにーなったー
327名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 00:00:36 ID:zlGyUj6U
25話を見て
お風呂できゃっきゃうふふ→湯あたりする
→むっきー×文堂さん始まったなと思ったのは俺だけじゃないはず
328名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 00:31:41 ID:lWkGVKM+
>>321
情景がハッキリと浮かんできてなんだか泣きそうになってしまったよ。GJ
かじゅとモモが離れ離れになってしまう話にどうも弱いらしい
329名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 00:44:08 ID:rTMov9gw
>>327
さあ妄想を形に!
330名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 03:24:06 ID:53snrBt0
準々決勝
<<原村和@咲 -Saki->>
<<ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔 〜三美姫の輪舞〜>>
http://up3.viploader.net/anime/src/vlanime003750.jpg

アニメ最萌トーナメント2009 投票スレRound166
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1255110767/
331名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 04:33:37 ID:0ycSXhd5
>>320 を見て
この先、桃がかじゅと晴れて結ばれても最低2年は遠距離恋愛になるから
桃が新入部員に告られて、板ばさみになる展開も考えられるなと思ったわw


>>330
旦那さんの分まで頑張ってくれ
332名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 08:32:03 ID:F16XWE7j
>>321
いい話でした。人は失恋を重ねて成長するとか聞いた事ありますが、「注目!注目!注目」辺りで、一歩踏み出したももの姿が見れた。後日談的なので、先輩から貰った想いを後輩に返そうとするももなんかも良いかなって思いました。

しっかしなごり雪が…小学校の時の卒業生を送る会で合唱したなぁ。
それ以来、裏レパートリーに入ってる
333名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:10:01 ID:90tOkjKW
透華の日に昨日の朝思いついたネタを投下
透華×一
オリジナル設定満載
長野に住んでいるわけではないのでデタラメ+創作
334名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:13:34 ID:90tOkjKW



ガダガダガダガダッ

今にも窓を突き破りそうなほど風と雨はその威力を発していた
昨日から日本列島に上陸した台風は今名古屋を通り過ぎたところだ
雨もだんだん力を増し、空は明るくなってすらいない
昨夜から鳴り続ける窓の音もまもなくピークを迎えるだろう・・・


そんな訳でボク達の学校も当然お休みである
昼までに警報が解かれればまた話も変わってくるかもしれないけど
この様子じゃまず無いだろう
窓に吹き付ける風の音に多少の怖さを感じながらボクは心配になった
今回の台風は特に強力らしく既に被害報告も多数出ていた

この龍門渕屋敷は大丈夫だろうけどボクの家
今はとーさんが一人で住んでいるだろう
仕事が良くなった話もボクの契約金で引越した話も聞いていないから
恐らく変わらずの安アパートにいる筈だ
昨日近くの避難所に移ったほうが良いかもしれないと連絡はしたけど
あのマイペースでどこか抜けている父が移動完了しているとは思えない


もう一度連絡を入れようと思いボクは自室を出た
廊下では風雨の音がよりいっそう大きく響き
天井からぶら下ったシャンデリアも隙間から漏れる風に揺らめいていた

この果てしなく迷路の様な屋敷も
今は迷わずに目的地に辿り着けるようになった
といっても利用している場所はごく僅かで屋敷の端から端まで行った事すらない

純は来た当初さっそく探検に出掛けたらしいけど
結局は迷子のところを萩原さんに連れられて帰って来たみたい
その後も何度か挑戦を試みたけど結果は変わらずで
これ以上は流石に迷惑だと思い、止めたそうだ

図面は無いのだろうかとボクも屋敷の色んな人に尋ねてみたけど
企業秘密らしい・・・使用人の殆ども必要最低限の場所以外は教えてもらっていない様だ

一体龍門渕家にはどんな秘密が有ると言うのだろうか
いつか暴いてやろうなどととーかを除く麻雀部のメンバーと誓い合ったけど
みんな命欲しさになかなか実行に移れないでいた


そんな中で目的の共用電話に到着。見た目は今や絶滅危惧種の黒電話だけど
その実最先端技術を施した電話である。余りにも無機質な現代物は
どこか中世ヨーロッパ風の屋敷とは合わないと判断したのだろうか、わざわざ特注の品である
ボク達使用人は外出時以外は携帯を取り上げられている為みんなこの電話を利用する

爆風吹き荒れる中さっさと済まそうと思い黒電話を手に取る
番号を入力して、しばらく待つ・・・
・・・、、、通信音が鳴るはずだけどいつまで経っても鳴る様子が無い
おかしいなと思い受話器を置いてもう一度・・・やっぱり何の反応も無い
まさか誰かがコードを!?・・・コードを辿って見るけど異変は無かった
一体どうして―――

ガタンッ!
335名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:15:47 ID:90tOkjKW

!!

突然の音にビックリして後を振り返ったけどそこには誰も居なかった

ガタンガタンッ!

ハッとして窓を見る。どうやら今まで集中していたらしく
更に強くなった風の音に気付かなかったみたいだ
揺れるシャンデリアもいつの間にか光を発していなかった・・・停電?

流石現代機器、電気が無いと始まらない。仕方がないので電話を置く
事情を言えば携帯は戻ってくるからそれで連絡しよう
一番手っ取り早いのはとーかだろうからボクはとーかの部屋へ向かう


右、左、そして三度目の曲がり角を右に曲がってっと
ようやくとーかの部屋が見えてきた。扉の前で立ち止まりノックをする

「はじめ?」

「うん。入るね」

何故自分だと分かったんだろうと思いつつボクは扉を開ける
部屋の中は停電と台風のせいで暗く、よく見えない

「遅いですわ!!!」

「え?!」

入るなりいきなり怒鳴られてビクッとする
とーかは正面の机に座っていた

「お、遅いって・・・何が?」

「何が?じゃありませんわ」
「先ほど来て下さらない?とお呼び致したはずですわ」

と言いながらとーかは机の上の何かを叩く

あー言い忘れていたけどこの屋敷には各部屋に内部通信の為の内線専用電話が有る
今は停電でかからないけど、ちょうどボクが部屋を出た後に連絡したんだろう
そう考えると今ここに来て本当に良かった
台風が過ぎるまで気付かずに自分の部屋に篭っていたらどんな仕打ちを受けるだろう

「ご、ごめん。ちょうど部屋を出ていて気付かなかった」

「?、どうなさいまして?」

「うん。台風が酷いからお父さんが心配で連絡入れようとしたんだけど」
「停電で繋がらなくて携帯返してもらおうと思って来たんだ」

「私の為ではなかったんですのね」

「ごめん・・・」

手を合わせて謝るととーかはハァと溜息をついて
336名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:17:19 ID:90tOkjKW
「その件なら心配ないですわ、お父様なら昨日の内に家の者で非難させましたわ」
「昨夜伝えませんでして?」

いや、聞いてないよと思いながら苦笑いで首を横に振る

「そうだったんだ、ありがとう。とーかはやっぱり優しいね」

「・・・急に恥ずかしいセリフを言わないで下さいまし」

そう言いながらそっぽを向く、恐らく赤くなっているだろうとーかは可愛いけど
余りにも耐久が無いのは心配かな・・・いやそこが良いんだけど

「そうだ、とーか何の用事だったの?」

「いえ、来て下さったのなら良いですわ」

「そう?じゃあボクはこれで」

「ちょっと!誰が帰って良いと言ったんですの!」

「ぇぇ?だって用事は、、、」

とーかが窓の外をグイグイっと指差す

外ではいよいよもって雨と風のコンビネーションが最高潮に達し
木の枝を飛び交わせ豪快に爆音を奏でていた

「・・・えーとつまり、傍にいて欲しいと・・・?」

「別に私は雷が怖いなどの属性はございませんわ!」


うん。の一言が言えないらしい

「とーか可愛いね」

「!////で、ですから恥ずかしいセリフは、」

「はいはい」

ボクはとーかの側へ歩み寄る
近くに来るととーかが毛布に包まっていたのがようやく分かった

ずっと怖かったのか・・・
愛しい気持ちが瞬時に沸き起こりボクはとーかを抱きしめる

「!!!////////は、はじめ??」
「ごめんとーか。真っ先にとーかの所へ来るべきだったね。一人にしててごめん」

「わ、私は別に怖くなんか、、」
「うん。今日の台風はとっても強いから。ボクも怖かったんだ」
「とーかが怖い思いするかもしれない事ぐらい思いつける筈なのに、メイド失格だね」

「はじめ・・・そんなこと、無いです、わ」

とーかが恥らうようにすこし身を引いた
337名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:19:08 ID:90tOkjKW
「ごめん」

ボクは少し力を抜きながら更に深くとーかを抱きしめた
毛布越しとはいえ相手に触れ合っている部分は熱く、柔らかかった
今に顔も触れ合いそうでお互いの鼓動が重なり合って響いた

・・・・・・

「はじめ、」

ドン!!

?!

もの凄い音がしたがどうやら風に吹き飛ばされて何かが窓に激突したらしい
この家の窓はたとえ大砲でも吹き飛ぶ事はないらしいけど事実は定かじゃない
外ではどこか遠くから吹き飛ばされた物も飛び交うようになり酷く五月蝿かった

「・・・奥の部屋に行こうか」
「ええ・・・」

このままで居るのもなんだから奥の部屋へ行く事を提案する
奥はとーかの寝室になっていてこの部屋と併せると
ボク達がもらえる自室より十何倍は大きい

とーかの寝室の外には大きな木が何本か生えていて風を少し弱まらせている
五月蝿い外をシャットアウトしようとボクはカーテンを閉める
暗闇が部屋を訪れたけどすぐに目はなれた
空気も冷え込んでいて二人どちらともなくベッドに上がる

「ちょっと寒いね」
「ええ」

とーかが左手で毛布を上げて一人分のスペースをつくる
ボクも遠慮せずにそこへモゾモゾと入って一緒に毛布に包まった

「こんなに風が強いと衣も心配だね。別館は大丈夫かな」
「衣の所へはハギヨシを向かわせましたわ」

「そっかじゃあ安心だね」

ん?なんかやけにとーかが用意周到な気がする
まさか初めからボクと二人きりになろうと・・・?
いやいやとーかに限ってそんな事はまさか

台風が来る事で予測される心配事を予め解決しておくのは
人の良いとーかなら真っ先に実行して当然のことだ
だいだいボクと何をしようと・・・?

有り得ないだろうけどここは少し自分に都合の良いように受け取ろうかな
ボクは更にとーかに擦り寄ってみる
とーかはアホ毛をピクつかせながらもそれに耐えた

相変わらず面白いなーほっぺもつっついちゃおうかな
つんつん

「・・・何してるんですの?」

怒られた
338名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:20:28 ID:90tOkjKW

それから二人無言でただ互いを温めあう
そろそろ温かいというより火照ってきた

「とーか、熱いね」
「私はとっくに熱いですわ」

「あ、ごめん」

ボクは慌ててとーかから離れようとした
だけど袖の裾を掴まれてそれは出来なかった

「とーか?」

心なしかとーかは少し潤んだ目でこちらを見ている。顔は既に真っ赤だ
とーか・・・
自然とボクは身体をとーかに近づけた
袖を掴んだままそれ以上のリアクションは無く
了承とみてボクはとーかに唇を重ねる

袖を掴む力が強くなったけどそのままボクを受け入れた
唇を強く重ねただけのキス
それがただただ幸せでそれ以上のキスをしようという思いはなかった

でも流れ的なものでボクはキスしたままとーかの身体に触れる
一瞬身体を強張らせながらもとーかは袖を握りしめて答える
そして、ボクはとーかの服に手をかけ―――



バン!!

扉の音にボク達は反射的に飛び退く

「わぁー!二人してずるいぞ!」

「こ、ころも?!どうしてここに?!」

「むぅ〜どうしてもこうしても」
「嵐舞う中ころもをひとりにするとはどういうことだ!」

「ハギヨシを向かわせたはずですわ」

「ハギヨシじゃつまらない〜!遊ぼうと言っても」
「ころもの安全を守る為にいるので遊ぶ為ではありませんの一点張りで遊んでくれないし」
「それなのにお前達は二人でこっそり遊ぶなんて〜!」

「別に遊んでいた訳じゃないよ?うん」

「ころももまざりたい〜!」
339名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:21:56 ID:90tOkjKW
日々子供と闘う夫婦の気分はこんな風なのかなと思いながら
とーかとの間にスペースをつくって衣を誘う
とーかも少し残念そうな顔をしたけど直ぐ衣に微笑んだ

「ころも、いらっしゃまし」

「わ〜い、ころもも温まりっこする〜」

衣が割り入って来た

「ところで衣どうやってここまで来たの?」
「ハギヨシに連れてきてもらった〜」

そう言いながらとーかとボクの腕をとってスリスリする

「流石萩原さん・・・こんな爆風の中よくも」
「ん?嵐ならもう過ぎたぞ?」
「え?」

言われてみればゴーゴーと吹く風の音は既に止んでいた
まだ完全には収まっていないみたいで窓をすり抜ける音は時たま聞こえてくる

「気付かなかったのか?」
「え?ええ」

何せ全神経が集中していたんだ気付くはずもない
しかし嵐が止んだという事は色んな人が仕事を再開するだろうから
いづれここにも他の人達が来たかもしれない
お預けを食らってしまったけどここで衣に止められたのは正解だった

とーかと顔を見合わせ、苦笑いしあって衣を見つめる
やっぱりボク達は三人で一緒に居るのが一番だなと思った

「ごめんね衣これからは台風の日も三人一緒だよ」
「台風の前日にここに泊まると良いですわ」
「今はお父様も大分丸くなっていますし歓迎しますわ」

「うん!」



340名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:25:19 ID:90tOkjKW
以上です。この時間に間に合いたくて最後駆け足、
見直ししていないのでおかしな所が合ったら申し訳ありません
本当はキスする前に衣を駆けつける予定でしたが遅らせました
341名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 13:28:11 ID:zSeSG/yq
>>339GJ!!

長野でも小中学校休校になりまくってたな
342名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:10:50 ID:BSJjpwuT
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1253975283/

こちらのスレで
>>587>>590に対して

・代行依頼していたのはアンチの仕業
・言葉の節々を見ればアンチだとわかる
・だから一連のレスの責任はすべてアンチにある
・代行スレなんていまどき使うのはアンチくらい
・依頼をしていたのはアンチ
・依頼を晒されるところまでアンチの計算

という内容のレスをお願いします

このままでは青い花ファンが悪者にされてしまいます
百合アニメ仲間の咲スレにとっても他人事では決してありません
343名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:32:13 ID:mnSCdu7Z
だから、よそのやっかいごとを持ち込むなよ
344名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:36:38 ID:BSJjpwuT
>>343
咲スレで頼まれたとか余計なことを言わなければ、
咲スレが関係していることはあっちにはわからないので大丈夫です

とにかく

・代行依頼していたのはアンチの仕業
・言葉の節々を見ればアンチだとわかる
・だから一連のレスの責任はすべてアンチにある
・代行スレなんていまどき使うのはアンチくらい
・依頼をしていたのはアンチ
・依頼を晒されるところまでアンチの計算

こういう趣旨のレスをお願いします
5〜6レスいただければすぐ帰ります
345名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:53:30 ID:8Pk7opEe
>>340
GJ!!!!
だが衣が登場しないバージョンも読みたい
346名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:53:58 ID:BSJjpwuT
お礼は>>342のスレへ
347名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:55:13 ID:OJVx1olH
>>340
GJ!今日は透華の日か。
俺も田舎は長野だが、こっちは台風だろうが大雪だろうが
容赦なく登校だった。スパルタすぎんだろ。
348名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:56:37 ID:TZT1h5g+
>>340
GJ!タマリマセンワー
349名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 14:58:01 ID:BSJjpwuT
いえいえ
350名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 15:00:17 ID:BSJjpwuT
なんか晒した馬鹿がいるようなので帰ります
私のレスもアンチの仕業ということでお願いします
351名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 18:22:42 ID:Pzms3Z5M
>>338
GJ
是非、衣が最後まで来ないバージョンを書いて下さい。
352名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 20:10:24 ID:0IUPJNtP
274さんの小説を見て、インスパイアしちゃいました
このシーンをかおりんが見たら、という設定です…

まだまだ導入部分ですが、ご了承を 
353その頃のかおりん:2009/10/10(土) 20:10:58 ID:0IUPJNtP
(あれ?ここどこ…?)
目が覚めて、見知らぬ天井だったのでちょっと驚いた
そして、すぐに合宿に来ていたんだと思い出す
まだ夜明け近くのようで、部屋はまだ薄暗い
(もうちょっと寝られるよね。)と思い、寝直そうと寝返りを打った時、隣の布団が
ぺしゃんこなのに気が付いた
(確か隣りには、睦月ちゃんが寝ていたはずだけど…)

「あれ、どこいったんだろう? お手洗いかなぁ〜?」 と半分寝ぼけまなこで
視線を先へ運ぶと、その隣で寝ているはずの智美ちゃんの頭も見えない
「えー、私!?寝坊っっ???」
あわてて飛び起き、枕元に置いてあった眼鏡をかけ、布団を見渡す
そして、智美ちゃんの隣に寝ている桃子さんと、その隣の加治木先輩の頭を見つけ
まだ起床時間でないことに安心した

「二人で温泉にでも行ったのかなぁ〜?」
なんとなく目が覚めてしまったという事もあったし、ちょっと冷や汗もかいてしまったので私は
二人と合流しようと思って浴室へと向かった

「智美ちゃんいる…よね?」
浴室の脱衣所には2つの浴衣が置かれていたけれども、智美ちゃん達じゃなくて他の人
だったらちょっと(会話とか)気まずいかな、と思ったので、浴衣姿でそっと誰か入っているかを
確かめるためにそろそろと浴室のドアを開けてみると…

「ふふっ、先輩、気持ち良いですか?」
「―――ぁ、……っ、ふぁあ、う、ぅああ!?」
「……すっごい、ドロドロですよ?」

(なに? してるの… ?
あたし… あんな智美ちゃん見たこと無いよ… 睦月ちゃんも…)
いつも見ている仲良しの二人の見たことも無い姿に私は頭が真っ白になって
そして、その場で、しゃがみこんでしまった
354その頃のかおりん:2009/10/10(土) 20:11:32 ID:0IUPJNtP
今日は眠れない…
寝る前に飲んだ紅茶のカフェインのせいだろうか、いや違う、おそらく悔しさのせい

私は自分の実力を良く理解しているつもりだ、そして、それなりに実力はあると思って
信じている
もちろん、衣やそして清澄の大将のようなオカルト打ちにはかなわないと思っているが
普通の高校生の中では、全国大会も経験しているし、それなりの力があると信じていた
又、相手の分析もじっくり行うから、一度負けた相手に対して、同じような負け方を
する事は無いと思っていた

それが… 同じ相手に役満を決められ、負けた…
しかも相手は初めて2ヶ月足らずという素人だ… 

「考えすぎるのはよくない…相手はビキナーズラックだから…」
私は自分に何度も言い聞かせてはいたものの、それでもまだ頭が納得はしていないようで
眠りはいっこうに訪れようとしなかった… 

「とりあえず、温泉にでも入ってこよう…」
気分を切り替えるべく、私はタオルを取り、温泉へと向かい、浴室の脱衣所のドアを開けると
そこには、私が眠れない原因であった子が呆然とした姿で床にしゃがみこんでいるのを見つけた…
355名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 20:14:07 ID:0IUPJNtP
3行ほど、274さんの台詞 使わせていただいちゃいました。 
無断借用ごめんなさい… 

そしてエロくならなくてごめんなさい、これから先は、(いつになるかわからないし、要望あるか
わからないけど、)エロくする予定。
356名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 21:23:28 ID:GsMboPow
>>355
これは…!
かおりんと…ともきー、だろうか。
この二人のエロ!?
先が読めないから続き期待
357名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 21:35:14 ID:poQwiZur
>>354
イヤッホォーウ!!ワクテカが止まらないぜぇ!!
358名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 22:52:03 ID:BeFlAh6c
「海辺の家で、暮らしたい。私の友人、いや、恋人がよく云ってたっす」東横氏はティーカップを置いてそう呟いた。
「海辺の、家?」西田氏が鸚鵡返しで彼女にそう聞き返した。
東横氏はカップの中の紅茶を見た。彼女は重々しい口を開いて話し始めた。西田氏は煙草を取り出した。
「あれはいつ頃っすかね」東横氏は窓辺から海を見た。今日はやや曇りだ。海の方からは砂浜が打ち上げられてはまた戻る音と、かもめたちの鳴き声が聞こえてくる。
この家はノルウェー風だ。東横氏は窓を開け放った。海のすぐ傍にこの家は建っているので、かもめが遊びに来たりする。
東横氏はパンをちぎってかもめたちにあげながら話した。
「昔、まだ私達が若い頃――まだ大人とはいえない頃、歳を取ったら海の傍に家を建てて暮らしたいって約束をしたっす。
そして約束は果たされて私達はここで暮らし始めたっす。勿論、両親から同性愛に対する偏見があったっす。私達はその頃付き合っていたっすからね。けど、若い私達はその反対を押し切って街を飛び出したっす。
飛び出したはいいものの、最初はお金も住むところもなかったっす。もちろん、職も。でも私達はあるときは人の家に泊まってあるときは道路に寝て過ごしたっす。そんな時だったっす」
東横氏は目元をぬぐった。涙が溢れている。彼女のその涙を、伝うのが西田氏にははっきりわかった。
彼女はため息をついてハンカチで目元をぬぐった。
「そんな時、見知らぬ人が先輩の絵をすごいと評価してくれて買ってくれたっす。それから先輩は売れっ子画家として、私は小さな花屋で働いて生計を立てたっす。
ある程度のお金が溜まっていい生活ができるようになった頃、海の傍に家を建てないかということを云われたっす。
私はやっと二人の夢がかなうと思い、海の傍にこの家を建てたっす。ところが、昨年先輩は・・」
東横氏はそこで言葉を途切れた。彼女の死の瞬間を思い出したのだ。
西田はメモを取ることを忘れていた。そして、目の前にいる東横氏を見つめていた。
「この話は、記事にしないで私が胸に閉まっておくことにします」
「え・・でも」
「いいんです。パートナーが亡くなって、お辛かったでしょう。編集に云ってこの話は載せないことにします」
東横氏は西田の配慮に礼を云っても言い切れない顔をした。
玄関のドアが開いて、東横氏は西田氏を見送った。
「一雨きそうっすね、先輩」
東横氏が空に向かってそう呟いた。涙は何故だか出なかった。


359名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 00:37:24 ID:Vu5BRkbh
……えっ?
360名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 00:41:08 ID:F6eI0vPJ
かじゅ……さばら…
361名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 00:48:09 ID:xSp86Hdo
お空の上からなら絶対に見失わないね
362純咲照@:2009/10/11(日) 02:08:04 ID:oLX4JM6J
こそっとSS透華様 モンブチの話のはずが何故か純と咲と照その他 3レスほど
百合分極薄 エロ質0% おばか度小 少し未来のお話し 135,136の話の1年後くらい?
スタート↓
**********
「晴好ドライブ」

ある晴れた休日 清澄高校2年 宮永咲はあてどもなく一人 川沿いの道を歩いていた
― お姉ちゃんー…

去年の夏 忘れ得ぬあの熱い闘いの後 照とは和解した…はずだった
あの日以来、一週間とあけずに電話している 学校のこと、友達のこと、
面白かった本のこと、照は優しく相槌を打ちながら聞いてくれた …昨日までは

(『疲れているの 今日はもう切るわ』)そっけなかった 
”私に妹などいない” と 突き放されたときと同じ声のトーンだった

どうして…お姉ちゃん…
足元が崩れるような不安感を抱えたまま、とぼとぼと歩く  そのとき
1台の車が後ろからすべるように咲を追い越し、5メートルほど過ぎて止まった

ウィンドウが静かに下がり、中から明るい声がかかった
「そこの麻雀の強そうなお嬢さん、ヒマならお茶しない?wきょろきょろすんなってw 君だよキミ」
(ええっ?私?…ナ、ナンパってやつ?わっワッどうしようっこわいっ)

「ははっ 俺だよ俺」 ウィンドウから顔をのぞかせたドライバーがサングラスをはずした
「! 純さん…」 龍門渕高校の井上純だった 純は軽快な身のこなしで車を降りると、咲の前に立った

「よっ久々!こないだの大会以来か?元気にしてたか?」
「は、はい び、びっくりしました 速そうな車…どうしたんですかこれ」
「おお、速いぜ!へっへー免許取ったからなー 出世払いっつーことで透華に買ってもらった
 で、慣らしも兼ねて流してたら、見覚えのあるお嬢ちゃんがトボトボ歩いてっからさ…ん?」
「……………」 「どした?ホントに元気ねえな」
「じ、純さ…」「うん?」「う、うぅ〜…」 知った顔をみてホッとしたのか、泣き出してしまった
ぽろぽろと涙が頬をつたう
「うわわわ!な、泣くな、泣くなって!と、とにかくほら、乗れよ 気晴らしにでも行こうぜ!」

***
「ふ〜んなるほど、姉ちゃんが冷たいってか…んなこと気にすんなっても…無理か?」
「…」こくんと頷く
少し開けた丘の上の駐車スペースに車を止めて、純は話を聞いてくれた
見た目は少し恐いが、話すと気さくで暖かい人柄が良く伝わってくる 
漠然と咲は思う(お兄ちゃんとかいたら、こんな感じなのかな…)純にしてみれば失礼な話ではある

純は少し考え込んだ後、突然咲のほうへ身を乗り出して言った
「よっし、今から会いに行こうぜ!」 「え…ええっ?!」
「こっからだと東京まで2、300キロってとこか?えーとカーナビのスイッチはっと…」
「え、あっあのでもその」
「なに、中央道をかっ飛ばせばすぐだ!よ〜しテンションあがってきたぜ〜!」
「でもあのそんなご迷惑」
「四の五の言うな!こうなったら放っとけねえ!もう決めた!」軽くウィンクしてニヤリと笑う

「うじうじ悩んだって仕方ねーよ!そんなときゃ行動に移すのが一番だ!そういう流れってこった!
顔見て話さなきゃ伝わんねえことだってあるしな!よっしゃあ行くぞーーー!!」

ウォンッ!と一回大きく空ぶかしをした後、二人を乗せた車は一躍東京へ向けて出発した
363純咲照A:2009/10/11(日) 02:09:41 ID:oLX4JM6J
思いのほか楽しいドライブとなった 流れる景色を眺めていると、不安な心が少しずつ解けて
飛散していくような気がした
なにより、純の話が面白かった 4校合宿のとき鶴賀のOG蒲原に触発されて免許を取ったこととか、
透華の失敗談や衣の甘えん坊エピソードなど、めそめそ泣いていた自分が嘘だったみたいに、
咲は本気で笑ってしまった 咲に気を使ってくれたのだろう 心遣いが伝わってくる
(かっこよくて優しくて楽しくて…もてるんだろうな)惚れるというか感心してしまう咲であった

途中のサービスエリアで、咲は父に、純は龍門渕家に連絡を取った 簡単な経緯と、
今日は遅くなること(道路状況によっては日付が変わるかも知れないということ)を口早に説明した
純は透華に怒られているようだった 携帯を切るとき、そばにいた咲にも声が聞こえてきた

『くれぐれもっくれっぐれも!安全運転ですのよー!!ちょっと純!聞いてますの!じゅ』…ブツッ
「はー…」純はぐったりしていた
「さて、もうすぐ着くぜ で、姉ちゃんにはどこに行けば会える?家か?大学?」
「あ、わ、わかりません」純の携帯を借りて照に電話をしてみた 電源を切っているようだった
「うーん、仕方ねえ、もう一度龍門渕に電話して…」

また透華が出て怒られるのがいやだったらしく、純は咲に電話をさせた
沢村智紀に問い合わせろとのことだった 問い合わせたところでどうして姉の居場所がわかるのか
疑問だったが、言われた通りにした

話を聞くと智紀は『5分』とだけ言って電話を切った きっちり5分後、電話がかかってきた
『…宮永照は白糸台高校に後輩指導に行っている 休日返上で特訓中…』
えっ?ホントに?すごい何で?
「恐ええ女だろー?敵に回したくない奴だよなー」純が笑いながら言う
『…純に伝えて 衣がおいてかれたって怒ってる…』
その通り伝えると、先ほどより一層ぐったりとする純であった

白糸台高校に着いたのは夕暮れ前だった
部活動の盛んな学校らしく、制服姿の少女がちらほらといる

スポーツカーの脇に立つ長身の純は目立つ こちらをチラチラと眺める女の子の一人に声をかけ
照を呼び出してもらうことにした 純に軽く肩を組まれた女の子の顔は真っ赤だ
(はー…、ぶちょ…久先輩みたい どっちの方がもてるのかなー)
感心しつつ、少しチクリと胸が痛んだ(え?なにこれ…)

「呼んでくるってよ 落ち着いてな」「…はい」 何ヶ月ぶりだろう もうすぐ会える
お姉ちゃん、私、来たよ  心臓が早鐘を打つ

5分後、弘世菫を従えた宮永照が、校門から姿を現した
瞬間、咲は弾けるように駆け寄り、姉に抱きついた「…お姉ちゃん!」「咲…」

「…一体どうした、咲 こんなところまで…」
「うっ…ぐすっうぅっだ、だって!だって昨日お姉ちゃん電話切っちゃうから私、わたしまた
嫌われちゃったんじゃないかって思ってそれで…純さんに会ったから相談したら会いに行こうって」

「龍門渕高校3年の井上純か…妹が世話になったな…」
「へぇ、俺のこと知ってんのか?」「天江衣を擁する龍門渕高校…当然チェック対象だ」
「ふふん、光栄だね」 不敵に笑う 対する照はポーカーフェイスだ  と、そのとき

「なーにカッコつけてんだよ照」 菫がバシンッと照の背中を叩いた 「ぐっ」
「大体察しは着いた 悪い姉ちゃんだよな おい妹、心配することはないぞ
こいつ落ち込んでるだけだ」「おい…」 「落ち込む?」 
「ああ、昨日急に何を思ったのか、”咲にあげるため”とか言って柄にもなくクッキー焼こうとしてな
案の定大失敗 消し炭の山作ってへこんでたんだよ ばつが悪かったんだろ」 「おい菫…」
364純咲照B:2009/10/11(日) 02:11:34 ID:oLX4JM6J
「スカしてるけど、相当なドジだからな照は 何もないところで転ぶし、迷子にはなるし」
「や、やめろ、菫!」「ホント?ほんとにそれだけなの?お姉ちゃん」「…あ、ああ うん」
「大切な妹にかっこ悪いとこ知られたくないってだけだよな 電話しててボロが出るの恐かったんだろ」

(蓋を開けてみりゃ何のことはない お互いが大切すぎて起ったすれ違いって訳か)
思わずにやける純  安堵した咲は、大きくため息をついて、改めて照に抱きついた
当の照は赤い顔でそっぽを向いている  (しかしやっぱり…)
嬉しそうに姉にじゃれる咲を見て、純はつい思ったままのことを口にしてしまった
「…やっぱ チワワっぽいよな」
「?…何だチワワとは」耳ざとく聞きつけた照が問う
「ああ、いや、それっぽいなーってな… 原村和に言わせると、豆芝犬なんだそうだが」
「う、純さん…」「……」 少し咲の顔を見つめてから照は言った
「…戯言を …咲はビーグルに決まっている!」「お、お姉ちゃんまで!」
しばらく咲は何犬かで純と問答した後、ニヤニヤしながらこちらを眺めていた菫に、唐突に照が問うた
「菫はどう思う?」「え?あ、ああ …ふむ」じっと咲を見る菫「ううう…」たじろぐ咲

「ふむ、種類はともかく… 雨に濡れた子犬?ってとこかな」
「!おお…」「はー…なるほど」 咲以外が感嘆のため息をもらした
「うう、な、なんで犬なの?…///」

***
今日中に帰ると約束したからと、泊まっていくように勧める照と菫に別れを告げ、東京を後にした
帰り際、純は照に釘を刺された 「咲に手、出すなよ」「俺は女だっつーの」
「…そんなこと 貴様が咲に手を出さないという保証にはなるまい」
(やれやれ、ありゃとんだ姉バカだぞ …まあ確かにコイツちょっとカワイイよな…)
安心したのか助手席で安らかな寝息を立てる咲を見て 純はクスッと笑った

龍門渕家に到着したときには、もうすっかり深夜と呼べる時間帯だった
咲は純に乞われて、龍門渕家に泊まることになってしまった
咲を盾に透華と衣の攻撃をかわす作戦のようだった
しかし意に反して純を出迎えたのは、衣の強烈なタックルだった 「ぐはっ」

「天網恢恢祖にしてもらさず!衣を置いていくとは何事だ!」そのままぺちぺちと叩く
「いてっ、悪かった!悪かったって!いててっ この埋め合わせはするから!」
あんまり痛そうにも見えなかったが、咲は間に割って入った
「ごめん、衣ちゃん 急な話だったから 純さんは悪くないの 悪いのは私なの」「むぅ…」膨れる衣

「純さん、本当にありがとうございました なんてお礼をいっていいか…」
「気にすることないよ、宮永さん 純はキミをだしにしてドライブしたかっただけなんだから」
(ギクッ)「し、失敬だな、国広クン 俺は見るに見かねてだな」
「ふふっ冗談だよ 純は普段めんどくさがりのくせに、こういうときは大胆だよね」
「まったく、どうしてこう男の人というのは 車だのバイクだの好きなのでしょうね」
透華が呆れ顔で言う

「ぐっ、どいつもこいつも… 俺は女だっつーーのっっ!!!」
煌々と輝く月の光に照らされた龍門渕家の園庭に、少女たちの軽やかな笑い声が響き渡った

…後日、井上純は、強烈な闘気のオーラを纏った原村和に麻雀勝負を挑まれるのだが
それはまた別のお話

**********
以上 読了感謝
純の誕生月が不明のため時期や季節を特定するフレーズを未使用
果たしてこんな強行軍が本当に可能なのかどうかも未検証
照の相方の名前はうろ覚え、性格は想像 以上 その辺はスルーで
365名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:15:55 ID:adj2oB/d
リアルタイムで楽しませてもらいましたGJ!
兄貴かっけえw
ともきーとのどっちに笑わせてもらいました
366名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:24:47 ID:52stFCQ2
GJ
菫さんの心境が気になるところだな
367名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 02:42:07 ID:3zvk5dP/
>>364
GJ!
やっぱ照姉さんはクールなドジだとオレも思うんだ
368名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 09:28:50 ID:GXkGH3iD
>>366
菫「なにこの子犬可愛いんだけど。飼いたい…」とかだろ
369名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 09:59:26 ID:N0uLZvqM
迷子になる…って、咲に似てる。
さすが、姉妹。
370名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 10:50:05 ID:XnQ/XtlL
>>355
続き期待

>>358
中の人ネタかよw>画家

>>364
純さん結婚してくれ
371名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 13:27:50 ID:oxjGg/ge
>>364
こういう仲直りした後の咲照は良いわ
もっと見たい
もちろんエロなし百合薄め希望だが
372名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 15:17:24 ID:8dRSjcP0
4巻のピクドラ百合的にはどうだった?
373名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 15:23:10 ID:fWXUofIf
咲という時点で百合的に大満足なのは言わずもがなだろうに
早く買いなさい
374名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 15:58:00 ID:xerL9Wpy
355です

続きのご要望がありましたので、投下させていただきます
と言ってもまだまだ途中で、エロもありません、ご了承を

それと、274さんの台詞をまたちょっとだけ引用させてもらってます
ごめんなさい
375その頃のかおりん:2009/10/11(日) 15:58:37 ID:xerL9Wpy
「どうしたの…」 
脱衣所の床にしゃがみこみ、呆然としている彼女の尋常じゃない様子を見て
彼女の近くへ駆け寄ると… わずかに開いている浴室へのドアから物音が聞こえて

「ゃ、あっ、あぅ、ぅあ、つ、つよ、ぉいよぉ?!」
バシャバシャ
「―――ッ?! っ、ああぁぁあぁぁっっ!!」

見るともなしに、浴室の中で行われている二人の濡れ場が眼に入ってきた…
(これは……鶴賀の二人?)
あの特徴のある赤いショートカットは確か鶴賀の蒲原さんで、もう一人は
昨日湯あたりをして倒れた…確か名前は、津山さんと言ったっけ…

そういう行為自体はネットで多く見ていたし、自分でもちろん慰めたりもしたことはあった
でも、実際にそういう女性同士の現場を見るのは初めてで… 
ましてや、昼間の彼女たちからは想像できない痴態であって…
私の心臓は早鐘を打ち、その行為にしばらく見入っていたのだった…

向こうは幸いなことに、自分達の行為に夢中になり、こちらがのぞいている
様子には気づいていないようだったし…
私はごくりと唾を飲み込み、さらに良く観察しようと顔を近づけた

「さと…さとみちゃん… うっぐ…ひっく…  なんで…あんな…」

と、そんな私の足元から、しゃがみこんでいる妹尾さんのすすり泣く声が聞こえてきた
彼女は固まったまま、まっ青な顔をして涙をぼろぼろと流していた…
おそらく女性同士のそういった行為に免疫が無いのだろう、ましてや同じ学校の部員同士である、
かなりショックを受けている様子だ…

「あなたには、目の毒… ここを動きましょう…」
もうちょっと覗いていたい気持ちもあったが、このままここで泣き叫ばれて向こうに
見つけられても気まずいし、こんな状態の彼女をほおっておいて楽しむ事もできそうにない為
浴室のドアをそっと閉じ、しゃがみこんで泣いている彼女を立たせ、手を引いて、浴室を後にした…
376その頃のかおりん:2009/10/11(日) 15:59:15 ID:xerL9Wpy
「うっく… ひっく…」 
浴室を後にしたはいいが、泣いた彼女をどうすればいいのだろう
そもそも…今日眠れなかった根本原因となる彼女を、私が面倒見る必要があるのだろうか…? 
とりあえず部屋に連れて行くか… でも同室の子達にどうやって説明をすればいい…?
まるで、私が泣かせたみたいだし…
そんな事をぐるぐると考えていると…

「ひっく…さわ…むらさん…?」
声が聞こえなくなった為、多少落ち着いたのか、ようやく妹尾さんが私を認識したらしく
弱々しい声で、私の名前を呼んだ
「大丈夫…?」 
仔犬のような目をして、こちらを見つめる妹尾さんを見て、思わずかわいいと思ってしまう…
「なんか… よくわかんない… でも… うぇーーん…」
そして、何故私なんかにこんなに無防備になれるのだろう…、と戸惑う私にかまわず私の胸に
顔をうずめ泣き出してしまった……

「はぁ〜… 泣く子と衣には勝てない…」 
私の胸元で泣きじゃくる妹尾さんの頭をなでながら、彼女が落ち着くまでしばらく待つこととする… 
そこには、今日一日この子に振り回されっぱなしだ… とやっかいに思いながらも、この仔犬のような娘が
落ち着くまでつきあうのも悪くはないと思っている私自身がいた…

「ここでは風邪をひく… 別の浴室へ移動しましょう…」
ようやく涙も止まりかけ、落ち着いた頃をみはからい彼女に声をかけた
7月とはいえ、明け方前で気温も低い、浴衣1枚ではこのままでは二人とも風邪を引いてしまう
そう思い、私は彼女の冷え切った手を取って、足早にもうひとつの浴室へ向かい歩き始めた…
「ありが…とう… ごめん…なさい」 
そう言ってぎゅっと手を握り返してきた彼女の冷たい手の感触を感じて、私の心臓がどきんとはねた…
377名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 16:00:32 ID:xerL9Wpy
とりあえず、今日の分はこれで終了、文章未熟ですが、ご意見などいただけると
嬉しいです。
378名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 16:06:34 ID:XWGG6D8W
池田「私の事は“華菜ちゃん”って呼んでね!」
みは(華菜ちゃんは私のスーパースター…)

池みは好きな人にはうれしい話じゃないかな
379名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 16:13:13 ID:j4VPfaUN
>>374
エロ期待
380名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 16:15:52 ID:XWGG6D8W
>>377
GJ。次の展開が気になる終わり方だな。期待してます
しかし他校同士のエロもとい交流がかける合同合宿…なんてすばらしいんだ
381名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 17:38:38 ID:h49JLDxb
>>377
GJですよ
本当に引きが上手いですね。こんな事されちゃあ先を気にせずにはいられないなってなっちゃうじゃないですか…未知の可能性に期待
382名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 18:19:59 ID:8dRSjcP0
>>373
ここで全然話題にならん程度かー
383名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 18:22:27 ID:Nw7uTPEp
お前みたいに買わないであらすじだけ聞いて済まそうとする奴がいるからな
384名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 18:23:19 ID:8dRSjcP0
>>378
ああごめん、気付かなかった。ありがと
買ったけど届かなくてウズウズしてたのよ
385名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 18:28:04 ID:8dRSjcP0
>>>383
いやいやいや
386名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 19:38:51 ID:w2POhYtR
誰か、純×咲のSSを頼む
387名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 20:11:31 ID:3zvk5dP/
純×咲か。照に冷遇されてる咲が、
純の包容力に姉を重ねて尻尾振ってなつくとこまで妄想したが
どうやってそこまで持ってこう…電波こねー…誰かあとは頼む…
388名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 20:15:08 ID:oxjGg/ge
元ID:z8rA/AIrさん(>>135>>136の人)いますか〜

>>387
その設定はちょっとつらいな
仲直りする前の話ならまだ良いけど
389名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 20:17:13 ID:n9SAY6n/
>>377
GJわっふる

少し前の(多分前スレ
ともきーは攻めようとして返り討ちにあって
かおりんはいつの間にか攻めてるタイプ
ってゆーの思い出した
390名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 20:30:32 ID:kkPm4vt4
>>388

元135です います

一応、>>362 から3レスほど、135の続きの話を投下済み

純と咲と照 よろしければドゾ

現在、他のネタでSS作成中
391名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:41:15 ID:wh373p8S
突発的に深堀さん→池田なんていうssを書いてしまった
ちょっと深堀さんのイメージじゃないかもしれないけど…
392名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:41:40 ID:wh373p8S

口下手な私が彼女に近づく方法は1つしかなかった。
強くなって一緒に団体戦に出場すること。


「ロォォーン!12000点!これであたしがぶっちぎりトップだし!」

風越の麻雀部に入部して1年生同士の実力を量る対戦が行われた。
その中で誰よりも目立つ子がいた。

「すごいね…。えぇっと…。」

同卓のショートカットの子が呟いた。

「池田華菜!」

そして、目の前で繰り広げる会話をただ見つめる私。
ショートカットの子は早速、彼女に名前を覚えてもらい仲よさそうに見えた。
彼女が同級生卓の方へ行ってしまってから、やっと私も声が出せた。
さっきまで、その存在に圧倒されていたのだ。

「すごい…。あれが池田華菜…。」
「んん?知ってるの?」
「有名。」

私は実際に当たったことはない。
だけどその強さは有名だった。

「全中でもかなりいい成績だった。」

そこに福路先輩がやってきた。
私は池田さんを目で追いかけたまま、耳を傾けた。

「あの池田華菜さんは今年の1年生の中ではただ一人の特待生なのよ。」

特待生か…。
あの強さなら当然。
私は彼女の牌譜を見た時からずっと憧れていた。
近づきたかった。
だけど口下手な私。福路先輩のようにも、吉留さんのようにもできない。
きっかけも作れない。
ただただ、私の憧れだった。

「ロォォーン!これで上級生相手にも連勝だし!」


********
393名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:42:10 ID:wh373p8S

いつか彼女に名前で呼ばれるように。
吉留さんみたいにあだ名で呼ばれるように。
口下手の私にはこうしてでしか彼女に近づくことができないから。
彼女は今、雲の上の存在で私には手が届きそうにない。
私にできることは1つ。
強くなること。
そして彼女と一緒に団体戦に出場すること。

1年生の冬の頃、私はようやくランキングで8位になっていた。
あと、少し…。もう少し。

学校帰り、商店街を歩いていると1枚のポスターが目にとまった。
そうか、もうすぐ…
「バレンタインデー。」

最近のバレンタインデーというものは決して女が男に渡すだけのものではないらしい。
日ごろの感謝の意味を込め、先輩や友達、いつもお世話になっている人に渡す日でもあるらしい。
…これだ。
私は本屋へ急いだ。


********


「みんな、ハッピーバレンタイン!みんなにチョコを作ってきたの。」

バレンタインデー当日。
教室でもチョコの受け渡しがさかんだった。
やっぱり福路先輩はすごい人で、部員全員分にチョコを用意していた。
受け取ったものを見て、悲しくなる。
さすが、福路先輩…。
このあとに渡すなんて、私できない。

「福路先輩、おいしいしぃ。」
「とってもおいしいです。」
「ありがとうございます。」

盛り上がってる中、水を差すわけにはいかない。
私も受け取ったチョコを口にいれた。
おいしい・・・。

「ありがとうございます。」

お礼を言って改めて思う。
こんなすごくおいしいチョコの後に私のチョコなんて渡せない。


*********

394名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:43:20 ID:wh373p8S

結局、用意したそれらは渡せないまま部活が終わってしまった。
ぞろぞろと部員が帰りだす。
もう部室に残っているのは私と福路先輩と池田さんと吉留さんだけだった。
私はひとつ溜息をついた。
お母さんとお父さんにあげよう…。
そう思いながら立ち上がった時

「にゅあ――――――っ!!」

後ろから彼女の叫び声がして振り向いた。

「どうしたの、華菜?」
「華菜ちゃん?」

池田さんの足元には昨日作ってラッピングしたチョコがあった。
どうやらぶつかった拍子に出てきてしまったらしい。

「これ…。」

そう言って池田さんがこっちを見たので緊張してしまう。

「あら、チョコ。華菜の?」

福路先輩がそう言って、池田さんは首を振った。
そして私に視線を投げかける。

「じゃあ、深堀さん?」

吉留さんがそう言ってこっちを見たので私は静かに頷いた。

「とってもよくできてるじゃない。みんなに配らないの?」

私は首を横に振った。

「どうして?せっかく作ったのに。」
「ふ、福路先輩のがすごくて…。」

自信をなくしたんです。
と言おうとしたが、それは彼女の声にかき消されてしまった。
395名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:43:58 ID:wh373p8S

「にゃあーー。これもおいしいし!」

池田さんが1つ手にとって食べていた。

「みはるんも1つどう?福路先輩も!」

そう言って池田さんは2人にそれを渡して、こっちに来た。

「おいしかったし、ありがと!これを渡さないなんてもったいないし!」

ずっと憧れていた彼女の笑顔が目の前にあって緊張してしまう。

「あ、ありが…」

ありがとう、という言葉もうまく出てこなくて。

「深堀さん?名前なんていうの?」

池田さんの後ろで福路先輩と吉留さんがおいしいって言ってくれてる声が聞こえた。

「名前は?」

池田さんはもう1度尋ねた。

「純代。深堀純代。」

応えると池田さんはにゃーって笑った。

「じゃあ純ちゃんだね!よろしくね、純ちゃん!」


**********


あの後、福路先輩が明日渡しましょうと言って、私が作ったものを冷蔵庫に入れた。

「あたしのことも華菜ちゃんって呼んでね!」

池田さんはそう言って笑い、私は初めて池田さんと帰った。
二人でっていうわけじゃなくて、福路先輩と吉留さんも一緒だったけど。
福路先輩の隣を歩く池田さんが、たまにこっちに微笑みかけてくれるのが嬉しかった。
2年生になったら一緒に団体戦に出たいという思いが強くなった。

今日という日は私にとってすごく特別な日になった。

396名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:44:40 ID:wh373p8S
おしまいです
雑ですいませんでした
397名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 21:53:56 ID:EYlslOv3
>>396
リアルタイムで読めた
GJ!
いつかはちゃんと報われてほしいな純ちゃん
398名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 22:03:46 ID:h49JLDxb
>>396
GJでした。なんかハートウォーミングなお話でした。
純ちゃんライバルは多いけど頑張れ!!

しっかし華菜ちゃんは相変わらず、ずぅずぅしいなぁw
399名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 22:31:09 ID:Yd/Rs2+U
パソコン切ってから間違えに気付いた

>>392
×彼女が同級生卓の方へ行ってしまってから、
○彼女が上級生卓の方へ行ってしまってから、


でした
失礼しました

題名はシンプルに「特別な日」です

では消えます
400名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 22:34:45 ID:BEw6EjOy
GJ
ついに深堀さんも百合参戦かw
401名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 22:57:47 ID:jnBK839j
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1254625523/ 咲エロパロ3
前スレは、631で容量オーバーになりました
402名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:01:07 ID:oxjGg/ge
>>390
それは読みましたよ
純と咲のSS書いた人が他にいなかったんで呼んだんですけどね
純と咲の面白かったので次も期待してます
403名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:15:19 ID:kkPm4vt4
>>402
感謝 がんばります
純咲はまだネタがあるのでいずれ
他のネタだけど連休中にもう一本と画策中
では作業に戻ります
404名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:40:42 ID:3zvk5dP/
>>399
自分が深堀さんの話考えたらギャグにしかならんかった…
脱帽です。GJ

>>403
期待してます。個人的にkkPm4vt4さんのSSは好きです。
願わくば百合分多目に…とは思うものの、やっぱ好きなもの投下して下さい
405名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:46:20 ID:jBowsTOW
>>333ですが
衣が割り込まないverの要望+消化不良だと思ったので
投下します。しかし分岐じゃなくて勝手に続き。ダラダラ長いです
エロ注意
406名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:47:17 ID:jBowsTOW



結局その後授業を再開するという事になり
ボク達は解散して大人しく午後の授業を受けた



そして一日も終わり、皆で夕飯を取っている時に純はもらした

「ったくついてねぇ〜」

「なんですの急に」

「普通こういう日は一日休みになるだろ?」
「聞けば清澄も風越も鶴賀も休みになったって言うし」

「仕方がないですわ。奇跡的にこの学校の全生徒、全職員が問題なく
 通える環境にいて被害報告も出なかったのですから、休みにする理由がありませんわ」

「本当ついてねぇ・・・ハァ、清澄達が羨ましいぜ」
「せっかく台風でする事もねぇから一日に食えるハンバーガーの量ギネス記録に挑戦してたのによ」

「・・・お腹壊しますわよ」

「午前0時ぴったしに始めてあのままのペースでいけば
 間違いなくギネスだったのにセンセもちょっとは大目に見てくれたって良いじゃねか」

「うちの職員に生徒の不健康摂食を見逃すような輩はおりませんわ」
「ていうかまだ食べるんですの?」

「今さらハンバーガー再開は気が乗らねぇけどまだまだいけるぞ?育ち盛りだからな」

「まだ育つつもりですの・・・」
「ずる〜いころもに身長分けろ〜!」

「子供にはそれ位がちょうど良いんだよ」

「だからころもはこどもじゃない!」

「ほいニンジン」

「わぁ〜い」パク

純の差し出したニンジンをもぐもぐ頬張る衣はまさにウサギみたいだった
特に嫌いな食べ物が無い点では確かに衣は子供じゃないかもしれない
いやそもそも同い年だけど

「それで、半日にどれ位食べたの?」
「聞きたい?」

ともきーが意味深にハンバーグにフォークを刺し問いかける
・・・そんなに凄いのか・・・聞くのはやめようかな
これ以上人の領域を超えちゃった友達を増やしたくないし・・・
407名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:48:42 ID:oxjGg/ge
>>399
俺の中で深堀は空気だったんですけどキャラ立ちました
結構面白かったです

>>403
>>402は次の純と咲に期待するみたいな文になっちゃってますね
他のネタにも期待してますんで
408名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:49:42 ID:jBowsTOW
「一も」
「え?何が」

ナイフでハンバーグを切って口に運ぶともきー

「・・・ふく」

・・・福?
んー前は確かに生活も困難だったけどあれ位の生活をしている人は
他にもいっぱいいるだろうし、今とーかと一緒に居られて幸せだけど人並だと思うな

「そうかな?」
「・・・」

それ以上ともきーは何も答えなかった
何だったんだろう


外の風はすっかり収まり、嵐の後の澄んだ空気に夕暮れが鮮やかな色彩を映していた
まだ仕事の残っている大人達の忙しく動く影に
学生で良かったなぁなんてそんな事を考えていたら、また純は切り出した

「ところでオレと智紀がギネスに挑戦していた頃お前達は何やってたんだ?」

・・・・・・ちょっと待ってほしい

「ぶほッ」

とーかが紅茶を吹き出した

「何だよ透華きたねーな」

「ころもはハギヨシと睨めっこをしていたぞ!」

「そりゃまた・・災難だったな・・・で国広クンは?」
「え?あ、ボクはでんわ、」

「はじめととーかはベッドの上で温まりっこをしていたぞ
 ころもも交ざって三人でポッカポカ〜♪」

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・

・・・

???

「あーー個人の私情にとやかく言うつもりはねぇけどよ、お前ら子供に何教えてんだ?」

「何も教えてませんわ!!」
「そーだぞころもはこどもじゃないんだから、ん?なんのはなし?」

「そうかしっかし、ヘタレで有名なお嬢様がね〜人が人の限界に挑戦している時に
 こっちは既に限界突破していたか。ほ〜うハンバーガじゃなくこっちを見るべきだったな」
409名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:51:40 ID:jBowsTOW
 
ニヤニヤしながら純が言うととーかは反論する為に口を開いた
いやこういう局面とーかは極力何も喋らない方が良い気がする〜
とボクが制するよりとーかの方が速かった

「ななな!げ、げんかいとっ??こ、こっちはまだキスをしただけですわ!」

「え?・・・おいおい、マジだったのかよ」

「へ?」

「つーかまだって何だよ」

「へ?」

あぁ〜やっぱり冗談だったんだ
ともきーがどこから取り出したのかいつものパソコンを開き
物凄い速さでキーボードを叩き始める。一通り区切りがついたのか
ボクにGoodサインを出してきた
・・・何?

「キスってなんだ?」

な衣をおいて皆勝手に話を進める

「いや〜めでてーな今晩は赤飯だ」

「まだ食べるつもりですの?!いえ、そうじゃなくさっきのは間違いでして私達は別に、」

「おーい歩〜今晩は赤飯だ!ってあれ?おい歩どこ行ったんだ?」

「歩は今日掃除当番兼日直」

「あぁそうだった。歩だけ仲間外れなのも良くねーし明日にするか」

むしろ外してあげた方が良いんじゃないかな?

「ちょっと私の話聞いてますの?!」

ポンッ

と、ともきーがとーかの肩に手を置いた
それが終了の合図だった・・・

「キス?」

純とまだ気にしていた衣を引きずり部屋を出て行くともきー


・・・バタン
410名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:52:28 ID:jBowsTOW

「してやられましたわ!」

いや自爆しちゃったと言うべきかな

「まぁ皆で住んでいるんだし色々ばれるのはしょうがないよ」


「・・・そういうのが嫌ですからわざわざ特殊事態に・・・しましたのに・・・」

「え?」

「いえ、何でもありませんわ。しかしはじめは相変わらず落ち着いてますのね」

「ボクはとーか元気なら他は特に気にしないかな。むしろ世界中にアピールしても良いかも」

「・・・それは私が死んでしまいますわ///」

「クスクス」
「そうだ、お父さんに連絡したら無事だったって
 家もベランダが悲惨な事以外は特に問題無かったみたい」

「そう。それは良かったですわ
 お父様とはちょくちょく連絡を入れなさいなきっと喜びますわよ」

「うん。ありがとう」


夏が過ぎ、日は直ぐに沈むようになった。さっきまで辛うじて顔を覗かせていた太陽も
もう姿を探す事は出来なかった

「ねぇとーか」

「はい・・・?」

「朝の事も有るし・・・せっかくみんなが二人っきりにしてくれたんだから
 今日はとーかの部屋に泊まっても、良いかな?」

「・・・ええ歓迎しますわ」


===============
411名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:54:41 ID:jBowsTOW

「今日のとーか頑張ってるね」

湯船に浸かりながらふと思った事を口に出してみる

「?」
「いやよく耐えてるなと思って、普段ボクが手を握っただけでも直ぐどっか行っちゃう事も有るのに」

とーかは身体を流していたタオルを止めて言った

「・・・あんまり逃げてばかりでははじめに失礼だと根性入れなおしただけですわ」

「・・・とーか」

今ボクこれ泣いても良いのかな?

「それに私だって、、」
「ん?」

「私だってたまにははじめと、その、す、スキンシップしたいと思ったりもしますわ」

真っ赤になってとーかが言う。つられてボクも赤くなる
・・・不味いな。今にも押し倒してしまいそうだ

「ごめん、のぼせたみたいだから先に上がるね」

そんな感情を抑えながらボクはそれだけ言い残すと風呂場を後にした

「・・・ここでも別に構いませんのに・・・」


ボク達が居るのはとーかの自室の備え付けお風呂で
流石お嬢様なだけあってボクの家のお風呂より四倍は大きかった

身体についている水滴が大理石の床に滴るのを見ながらボクは一息つく
あれ?おかしいな何かボクが逃げているみたいだ
せっかくとーかが勇気を出してくれたのにこれじゃポジションが換っただけじゃないか

ダメだな今まで追っていた相手が振り向くととたんに対処出来なくなるなんて
ボクもまだまだだ・・・ペシペシと顔を叩いて気合を入れなおす
また戻るのも意味無い気がしたので身体を拭いて寝間着に着替える

髪も乾かしてベッドで暫く待つととーかも終わってやって来た

「もう大丈夫ですの?」

「うん。ごめん」
「今日はじめはごめんと言ってばかりですわね
 はじめが私に謝らなければならない事なんて何一つ無いですわ」

「うん。申し訳ない」
「・・・ハァ」

412名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:55:36 ID:jBowsTOW

と力なくとーかが溜息をついてから姿勢を正してボクに向き直る
何事だろうとボクも背筋を伸ばす
すると急にとーかが飛び込んで来てボクを押し倒した

?!

「と、とーか落ち着いて!」
「ここで落ち着いてどうするんですの、夜誘ったのははじめでしょう?」

それもそうだった

「でも・・・本当に良いの?」

朝のもなんとなくの流れだったしやっぱりとーかを
傷つけてしまうんじゃないかという不安は有った

「嫌なら部屋に招き入れてなんていないですわ」
「・・・」

とーかの目は朝と同じく潤んでいた。顔も紅潮し、ボクを待ってくれているのだと分かった

もう台風が過ぎたと言っても気温は変わらず低いままで太陽が沈んだ夜は更に下がっていくばかりだ
さっきまで夕焼けの色を刻んでいた空も、今や澄み渡った月の光で輝いていた
そこから部屋に差し込んだ月明かりはとーかの魅力を十二分に引き出していて・・・
ボクを行動させるのには十分だった

側らの毛布を掴みとーかと自分に被せるように投げる
それから身体を反転させとーかの上に覆いかぶさる

「・・・寒いね」
「・・・ええ」

とーかの腕に手を滑らせ指と指に自分の指を絡ませる
そしてそのまま顔を近づけ唇を塞ぐ

一旦本気で火が付いてしまったらもう止められない
ボクはとーかへの気持ちを素直に表現する

唇を割って入らせ掻き回し、とーかの舌と絡み合う

「ぅん、んん・・・ん」

絡み合った手の指が強く締めつけられる
その痛みもとーかが耐えながら自分を受け入れてくれているものだと
思うと愛しさが更に増倍する

中をくまなく舌で愛でているととーかも自分からボクの舌に絡ませてくれた
それが堪らなく嬉しくてしばらく長いキスをし合った

「ぷはぁ・・・ハァハァはじ、め」
「とーか・・・続けても、平気?」

コクリととーかは肯いた
了承を得てボクは空いている手でとーかの身体に触った
同じく一瞬ピクッとなったがそれ以上の反応はしなかった
413名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:56:27 ID:jBowsTOW

ボクはネグリジェの上からとーかのわずかな膨らみの有る胸に手を重ねる

「う、う」

物凄く恥ずかしいのだろうそれだけでとーかは身を悶えた
そのまま優しく揉み解す

「、ぁん・・・」

とーか、可愛いなぁ
ボクは服をたくし上げ、もう片方の膨らみに口付ける
キスを繰り返して中心の頂点に吸い付く

「・・・!ッ〜」

とーかが噛み締めながら恥ずかしさに耐えボクにされるままに身を任せてくれていた
握った手の感覚はもう無くなろうという位キツク握り返されていたけどかまわなかった

「とーか、綺麗だよとーか世界で一番とーかが綺麗だ」

ボクも大分頭に血が回り酔いに近い状態になってきた
言葉がとーかに届いたかなんて分からなかったが
そのままボクはとーかの下へ進行した

「とーか・・・行くよ?」
「・・・好きに・・・して下さいまし」

言葉と共にとーかの秘所へ食らいついた
唇でほぐしてから舌で嘗め回す
とーかのそこは既に濡れていて舐めても舐めても溢れ出てくるばかりだった

「はぁぁん、んん〜ッ!!」

遂にとーかも耐え切れなくなって言葉に漏らしてしまっていた
一番感じる所を刺激しながら自分のあそこも濡れている事を感じた

「とーか・・・!」
「はじ、めッ」

ボクは舐めるのをやめてとーかの中に指を挿し入れる
中のいたるところを撫で、刺激する
奥、奥へ、更に奥へ―――

「あ、あ、あ、あ、あ、はじ、はじめ、はじめぇぇぇえええ」

とーかがボクの腕に足を絡ませてくる

そして更に奥へ、

「ハァハァ、とーか、とーかぁ!」

ボクはとーかのそこを、一気に貫いた
414名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:57:27 ID:jBowsTOW

「!!!〜〜〜・・・・・」

それでとーかは気を失ったみたいだ
ボクも頭がぐわんぐわんしてそのまま倒れた

重なった二人の上に毛布が被さったのを肌で感じてボクは目を閉じた




・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・




う、ん〜それからどの位経ったんだろうボクは目が覚めた
時間を確認しようとして時計を見たら、午前一時三十分
・・・なんだまだ朝じゃなかったのか
とたんに頭痛を感じてボクは再び目を閉じ、

「はじめ」
「ん?とーか?ごめん起こしちゃった?」
「いえ私もちょうど目が覚めたんですの」
「そっか。まだ朝じゃないよゆっくり寝られるから、明日も早いしじゃぁお休み・・・」
「誰が寝ても良いと言ったんですの?」
「え?」

ボクはとーかに押し戻され二人ベッドの上で座ったような状態になる

「まだまだ夜はこれからですのよ?」

とーかが顔を火照りつかせながらこちらを睨みつけてくる

「え?」

そしてボクを押し倒しとーかが上の状態になる

「さぁ、今度はこっちの番でしてよ?」

えぇ?!
あ、ちょっと。もう。こう言い出したとーかはもう何を言っても聞かない
このまま長い夜が続きそうだ

明日も有るけど一日くらい授業でうたた寝しても、良いよね?



415名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 23:59:29 ID:jBowsTOW
以上です。間に合った!という訳で見直しまたしていないです。すみません
衣はキスだと分からないけど接吻だと分かるそんな脳内設定
正直本番は初めて書きましたがこんな感じで良かったでしょうか
416名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:09:59 ID:+cMQdYMI
さすが透一は格が違った
とーか確かに一度火がつくとなかなか消えそうに無いなw
417名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:17:18 ID:V1yx/Leu
灯火だけにか
418名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:34:47 ID:ebu970p9
どっ
419名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:35:02 ID:svu/KI5/
>>415
GJだし!
透一甘々だな

多数SSが投下される中かお×かま行きます
勢いで書いたから誤字脱字あったらすいません
このレス含めて8レス予定
420名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:37:26 ID:svu/KI5/

 皆さん、こんにちわ!
 あ、今はこんばんはでしょうか?
 鶴賀学園2年の妹尾佳織です。
 突然ですけど聞いてください!
 なんと!
 今日は久しぶりに、智美ちゃんが家に遊びに来るんですよぉ〜!
 …いつぶりかなぁ。
 私が高校に上がってからは、何となく疎遠がちになっちゃって、学校でしか会えなくなっちゃいましたから、中学生以来でしょうか?
 麻雀部に入ってからも、集まるのは部室だけですし。
 今は…ちょっとだけ距離間が曖昧です。
 でもでも!
 今日はその微妙な距離感を、前みたいな親密なものに戻せるよう、私頑張りますっ!

 と、いけないいけない…、変にテンションばかり上げても空回りするだけですね。
 気を引き締めなきゃ。

―――
――

 ピンポーン

「ワーハーハー」
「いらっしゃいです〜」

 開口一番、智美ちゃんの口ぐせで、私たちは顔を合わせる。
 ちなみに今日も智美ちゃんはかわいいです〜。

「んで?久しぶりに来たけど、エロ本は隠したかー?」
「そ、そんなもの初めから持ってないよぅ!」

 軽口というか、智美ちゃんはいつも通りの調子で、私だけが緊張してるみたいで間抜けです〜…。

 と、とりあえず、私の部屋にあがってもらって…
421切れてしまった…:2009/10/12(月) 00:40:50 ID:svu/KI5/
えず、私の部屋にあがってもらって…お茶を出して…
 おやつを出して…それから…それから…。


「うんうん。やっぱり学校じゃない時は敬語使わないんだなぁ、佳織は」
「え、智美ちゃん気付いてたの?」
「んー?まーなー。佳織とは長い付き合いなんだし、すぐわかったぞー」

 …一応、麻雀部では後輩に桃子さんがいるから、上下関係をはっきりしておかないと、って思ったんですけど。
 やっぱり、智美ちゃんにはお見通しなんだね…。

「お前なりに考えての判断だろー?」

 ワハハ、と智美ちゃんは笑ってる。
 …凄いなぁ、幼なじみって。

「良い子だなぁ佳織はー」
「うひゃっ…」

 な、撫でられてますっ!
 私智美ちゃんに頭撫でられてますぅ!

 プシュー、なんてアニメチックな効果音が出てますよ今の私!

「ワハハ。どしたー?顔赤いぞー?」
 ぴと、と私の前髪をかき上げて智美ちゃんの顔が近づいて…近づいて…
 はわっはわわわっ!
 顔がっ、智美ちゃんの顔が目の前にぃっ!

「んー熱はないみたいだな」
「さ、智美ちゃん!」
「んぁ?」
「おやつっ、おやつを食べましょう!」
「今食べてるだろー?」
「じゃ、じゃなくてえっと、あの、その…うぅ…」

 私、頑張るって思ってたのに…。
 こんなんじゃ、いつまで経っても縮まるものも縮まらないないよぅ…。
422名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:43:23 ID:svu/KI5/

「落ち着け佳織ー」
「さ、智美ちゃん…」

 気付けば、智美ちゃんは私の肩を抑えてて、心配そうな表情だった。

「ご、ごめんね?何か、その」
「んー、今のは私にも非があるぞ」

 え?

「まさかそんなに動揺するとは思わなくてなー」

 智美ちゃんは申し訳なさそうに頭を掻いてて、私は何がなんだかわからないよぅ…。

「でも、今ので決心がついたぞ」
「決心って…何の?」
「まあ、そんなに大袈裟なことじゃなくてなー」
「?…何か、智美ちゃん勿体ぶってるでしょ…」

 またワハハって、やっぱり何かを躊躇うような顔。

「…じゃあ、ちょっとだけ待ってくれ」

 そう言って、智美ちゃんはその場に正座を…正座?

「智美ちゃん?」
「ああ、うん。ワハハ」

 かつてない程に真剣な表情の智美ちゃん。
 え…えぇと、何が?

「佳織」

「はひゃい!」

 これまたかつてない程にキリッとした声色で…私は何だかドキドキしてしまいます…。
423名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:45:43 ID:svu/KI5/

「今日、遊ぼうって誘ったのは私だよな」
「う、うん」
「それには、一応、じゃないな…ちゃんとした理由があったんだ」

 智美ちゃん…何か凛々しくてかっこいいですぅ…。

「今日は…佳織に」

「 私 の 嫁 に な っ て ほ し い と 言 い に 来 た 」

 ……。
 …………。
 ………………へ?

「え?ひぇ!?ええぇぇぇえぇぇぇ〜!?」

「ワハハ。いやぁ〜何となく予想はしてたけど、驚き方がデフォルトだなぁ」

 そ、そんな!ま、ままま、ままさか智美ちゃんがそんなことっ!
 いや、でも今嫁とか、何とか…お、お嫁さん!?
 はわっはわわわわっ!

「お〜い…佳織〜」
「およ、およ、よめさっ…」
「ワハハ。じつりょくこーしー」

 だきっ

 ひゃう!?
 だ、だきっ、だきだきっ、抱きつかっ!抱きつかれっ…あわわわわわ!

「…まあ、こうなるよなー」

 あまりの衝撃に、私の意識は、数分の間途絶えました。
424名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:48:52 ID:svu/KI5/
―――
――

「うぅ…ん…」
「お?」
「さ、とみちゃん…?」
「ワハハ。おはよう、佳織」

 …うぅ、ん?
 あ、頭が何か柔らかい…。
 …はっ!
 これは膝枕!膝枕ですぅ!

「ワハハ。10分ぶりだなぁー佳織ー」

 じ、10分も気絶してたんですか…私。
 そ、そんなことより…

「あの、さっきの、あれ…」
「んー、そのままの意味だぞ?」
「じゃあお嫁さん…っていうのも」
「もちろん、本気だ」
「はぅぅ…」

 恥ずかしくて、智美ちゃんを直視できません!

「もひとつついでに」

「好きだぞー佳織ー」
「さ、智美ちゃん…」
「んー、返事は、」
「好きですっ」
「お」
「私も智美ちゃんのこと…大好きです!」

 もう何もかもどうだって良いです!
 ボロボロになるだけで、結局私は智美ちゃんに何にも出来なかったけど、それすらもうどうだって良いくらい智美ちゃんが好きです!
425名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:51:23 ID:svu/KI5/

「ワハハ」
「智美ちゃんっ」

 なりふり構わず智美ちゃんに抱きつきました。
 智美ちゃんは、私の頭を優しく撫でてくれて、強く抱き返してくれました。

「もう絶対手放さないから覚悟しろよー」
「うん…うん!」

 結局のところ、私たちは別に、初めから擦れ違ってなんかいなかったみたいです。
 ただ、お互い踏み込みにくかっただけでした。

 ムードも何もないですけれど、何となく、それも私たちらしいな、と思いつつ。
 今日の日記は終わりです〜。

 私のこと、大事にしてくださいね…智美ちゃん。
426名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:53:07 ID:svu/KI5/

 後々聞いた話ですけど。
 智美ちゃんも、考えていたことは私と同じだったみたいです。

「いやいや、ずっとモヤモヤしていたのさー」
「高校に上がってから、なぁんか距離感が違っちゃって」
「私は何も変わらないけど、佳織はどんどん可愛くなってくし、学年も違うから色々心配が募っちゃって」
「あ、主に恋話な」
「そんで、この曖昧な感じをどうしよっかなーとか思ったけど」
「結局私は私らしく、真っ直ぐに行こうって思った訳だ」
「それであんな感じの告白になー」

 って言ってました。
 ばたばたしてたの、私だけじゃないみたいです。
 ふふっ。
 やっぱり、智美ちゃん昔と何も変わらない、真っ直ぐなままの智美ちゃんでした。

「ちなみに、嫁にしたいってのは、中学の頃から思ってたぞー」

 も、もぅ…智美ちゃんったら…!

427名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:55:24 ID:svu/KI5/
以上です
何となく、ただラブラブどたばたな二人を書きたかっただけでした
読んで下さった方々には多大な感謝を

では
428名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:57:34 ID:y7CATMDa
>>427
リアルタイムGJ
こういうかわいい感じの話好き

百合に入ったの最近なんだけど、告白モノの多さにびっくりした
なんでだろ
萌えるからかな
429名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 01:03:53 ID:VOoqxw0H
花開く瞬間が一番美しいからよ
430名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 01:16:50 ID:l1TldrHg
>>415
GJ
久しぶりにいい透一分を補給させてもらった
>>427
いまさらな二人の甘い話もいいな、GJ
>>429
おまえは詩人だな
431名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 01:55:45 ID:c9najOzw
>>427
蒲鉾好きだぁGJ!

>>428
そんなに多いかなぁ?
10作ぐらいは咲で書いてるけど告白ものは書いたことないな。
432名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 02:31:32 ID:gZWPWg7A
誰か咲と照のSSをお願いします
できればエロなし百合薄めで仲直りした後って設定で
433名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 02:52:20 ID:tlMGgiHh
咲→シスコン
照→ロリコン

巡り合いは残酷過ぎてこわい
434名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 03:30:43 ID:J5Jazzm+
衣は純・ともきー・はじめをなんて呼んでいるんだろうか

誰か教えてください
435名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 03:42:20 ID:gZWPWg7A
>>434
たぶん全員名前で読んでる
436名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 03:46:36 ID:CS4buRCB
あきらめたーらおわりー
437名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 04:48:46 ID:ow3/S9ji
過去の女性関係をリセットしてー
438名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 05:07:30 ID:UeYEYzVB
すごく…久しぶりです。
前にこのスレに居たのは4スレ目辺りだったかな?

もう9なんだ…早い。

初期に風越幼稚園やらはじめとーか、さきのど、かじゅモモ書いてた
奴っす

時間も出来てきたのでちょいちょい再戦出来たらなぁ、なんて。
もうすっかり錆び付いてるかもだけど…
439名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 05:13:07 ID:z4rPQeOd
おかえり
頑張れだし
440名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 08:08:04 ID:md0LWUB+
>>413
GJ
受けに回る透華様も素敵。
441名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 09:16:16 ID:5MLVjV4W
>>377>>396>>427みんなGJ!

イイヨイイヨー続き待望

良い感じにハーレムだな池田ァ!ちょっと今夜は二人でミーティングだぞ分かったなァ!

かまかおktkr!会頭一番にワハハ。真剣なムードでもワハハ
何時でも何処でもワハハを忘れないカマボコに乾杯

しかし他カプは別の場所に住んでいるからお宅訪問というのが出来るのか〜
なんて考えていたら唐突に一宅を訪問する透華が・・・・・・

>>438
待ってました!密かに風越幼稚園の続きを期待していたりw
勿論好きな物を構わず投下してください。おかえり!
442名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 09:23:19 ID:ndE+oWnY
照がロリコン
なぜだろう
しっくりきすぎてこわい
443名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 09:24:18 ID:5MLVjV4W
だから菫さんに振り向かないのか・・・
444名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 11:09:33 ID:jPJ5wczY

 >>377さんGJです!

 元>>274です。

 楽しく読ませて頂きました。設定とか台詞とか、構わないのでどんどん使ってあげて下さい。

 それでは、続きを楽しみに正座して待っています! 
 
445名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 11:30:17 ID:dC4OXe+e
最近のSSラッシュは何なんだ
いいことだが
446名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 12:09:39 ID:V1yx/Leu
久まこ分が足りない
447名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 13:21:56 ID:ndE+oWnY
>>446
はげど
448名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 13:26:01 ID:G4R6ATsI
そがなぁ無茶言うもんやない。
じゃけど足らんのう
449名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 15:47:18 ID:J5Jazzm+
>>446
まこにメイド服着せてご奉仕させる久が浮かんだ
450名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 15:49:29 ID:ndE+oWnY
久「例えば地球温暖化だ」
まこ「…」
451名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 16:02:21 ID:svu/KI5/
久「今日の部活でビリだった人には、罰ゲームとして今日から向こう一週間部活中はメイド服で過ごすことを命じます!」
久「悪いけど優希は見学しててね、今日は私が入るから」
まこ(こ、これは孔明の罠や!
久「ふふ」ニヤニヤ

みたいな絵しか浮かばん
452名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 16:49:40 ID:5MLVjV4W
構わず続けてくれ
453名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 17:12:01 ID:Tv9ZzrDM
タコス「ぶちょー!そんなに自分でメイド服着たいなら口実作らないできるといいじぇ!!」
454名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 17:35:25 ID:MlNFA7qP
「あら私はいつでも着られるもの。ねぇ?マコ」
「お、あ…あぁ、そうじゃね。ウチに来ればいつでも」
「マコにはいつもご奉仕してるわよぉ〜」
「な、何じゃ?アンタのは奉仕とは言わん!」
「どうして?指と舌で優しく優しーく体を可愛がってあげているじゃない」
「嘘つきんしゃい。アレのどこが優しいじゃと?」
「あ…ぁの、一体何の話をされているんですかっ!」
「そっか…、お姉ちゃんのアレ。ご奉仕してくれてたんだ…」
「みっ、宮永さん?!」
455名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 18:03:27 ID:J5Jazzm+
「でも…メイド服じゃ普通すぎるかしら?マコの家だと」
「そりゃうちではそうかもしれんが部室は別じゃ!」
「よし、追加ルール猫耳アンド尻尾!これでどう?」
「『どう?』じゃのーて、人の話聞いとる!?」
「マコ絶対似合うわよ、猫耳」
「ほーかわしが負ける前提か。…本気でやったるわい!」

(宮永さんに猫耳メイド…)ハァハァ
「は、原村さん…?」
456名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 18:12:40 ID:md0LWUB+
照がロリ咲にご奉仕する話を是非。
457名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:01:58 ID:5MLVjV4W
「のどちゃんが負ければ一週間ご奉仕して貰いたいほうだいだしぇ
 皆遠慮せずにのどちゃんをやっつけるのだじぇ!」
「それも面白そうね、でも私はマコを頂こうかしら?」
「わりゃ何を言うとるんじゃ!」
「では宮永さんは私が頂きます!」
「は、原村さん?!」
「む〜ダメだじょ!部活で正々堂々勝負だじょ、のどちゃんが負ける様に
 全身全霊を込めて皆に幸運のオーラをおくるじぇ!」
「やめてください」
「でも、原村さんメイド服似合ってたしネコミミと尻尾もつけたら
 凄く可愛いと思うな、ちょっと見てみたいかも」
「み、宮永さん・・・!」
「みんな勝手に盛り上がっちょるけんどこれはただの部長の冗談じゃて真に受けん様にな」
「あら、私は至って本気よ?一週間何のデメリットも無しにマコのメイド服
 ネコミミしっぽ姿を堪能出来るなんて何で今まで思い付か無かったのかしら?」
「な、////」
458名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:18:04 ID:ebu970p9
「おねえちゃん、今日も可愛いかっこうしてるね♪」
「もちろん、咲のためだもの」
「えへへ。だめだよ、もっとめいどさんらしくしないと」
「……こう、かしら?」
「昨日みたいに、ここ、舐めてほしいな」
「咲の綺麗な裸足……。いいにおい」


 また、小さい頃の咲でオナニーしてしまった。
 こんな姉じゃ、咲に合わせる顔がないわ!
459名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:28:42 ID:md0LWUB+
>>458
照さん、GJ。
460名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:43:26 ID:gad/AESu
≫458
照さんやっぱり、かわいい?
461名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:44:52 ID:gad/AESu

?をハートに。
462名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:51:52 ID:ukXJYD5n
お前部キャプスレにもいた奴?
安価の付け方間違ってる
463名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 19:59:27 ID:5MLVjV4W
もう照咲のターンか・・・


「お姉ちゃんー!お風呂空いたよーお姉ちゃん?」
2階の姉の部屋に呼び掛けても返事は無かった
「お姉ちゃん次入れるよ?」
姉の部屋の扉を開けて問い掛けるがそこに姿は見当たらなかった

お姉ちゃん何処行ったんだろう?とりあえず自分の部屋に入る
今日は小学校の運動会で疲れたなー早く寝ようっと。そう思ってベッドに腰掛けた
だけど直ぐに飛びのいた

!?!?!

「!っお、おねーちゃん!勝手に私のベッドで待ち伏せカンチョーしないでよ!変態!」
「あー咲いいよもっと言ってお姉ちゃん咲に虐められるの好き♪」
「もー!」
自分の姉はどうしてこうなんだと涙目になりながら思う

「あ、咲お風呂上がり?」
「そうだよお風呂空いたからお姉ちゃん呼びに行ったのにこんな事してたなんて」
「もぉお風呂行くんなら先に行ってよ。お姉ちゃんずっと布団の中で息殺して死ぬかと思ったよ?」
「し、知らないよ!お姉ちゃん何でいつもこんな事するの?」
「咲が可愛いから。もー可愛くてお姉ちゃんどうにかなっちゃいそう」
もうどうにかなってるよと突っ込みたかったけど呆れて力が抜けてしまった

「そっか咲お風呂上がりかどれ〜?」
「え、あお姉ちゃん何ッ?」

お姉ちゃんが私のパジャマのボタンを外して半分開けさせた

「ん〜お姉ちゃん、お姉ちゃんだから咲の身体管理をちゃんとしないとね
 ほら咲?まだ水滴ついてるよちゃんと拭かないと風引いちゃうでしょ?
 お姉ちゃんがとってあげるね?」

そう言ってお姉ちゃんは私の体についている水滴を舐めとりそのまま−−−



「みたいな感じだったかな」
「み、み、み、みやなが、さ、ん・・・」ポロッ
「あ、和、それロン。はいこれで試合終了ね」
「あぁあワシが逆転手を練るとる時に・・・!和ぁ」

「ふふふマコがドベねさぁ大人しくこの猫耳尻尾つきメイド服を着るのよ!」
「くぅ・・・負けは、負けじゃ、分かった着ればええんでしょホンマにしょうがない奴じゃのー」
「はい。じゃあ今日の部活はこれでおしまい。皆帰って良いわよ〜」
464名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:03:27 ID:gad/AESu
≫462
詳しく教えてください。
465名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:03:45 ID:bgT6XGcV
>>462
仲良く、仲良く
466名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:04:16 ID:0OQVRUfS
>>463
>「お姉ちゃん次入れるよ?」

この台詞がエロ杉る
467名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:07:27 ID:GiuYWMvY
>>464
安価は≫じゃなく>>
468名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:10:07 ID:gad/AESu
>>467
ありがとうございます。
また、なにかあればよろしくお願いします。
469名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:23:20 ID:svu/KI5/
流れをぶたぎり照×咲行きます
エロなし、百合薄め、足りない所は脳内補完で
役が間違ってる可能性大
今から5レス予定
470名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:25:10 ID:gZWPWg7A
>>469
期待させてもらいます
471名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:26:06 ID:svu/KI5/

 最近、というか…つい一月前からなのだけど。
 ただ麻雀を打つだけの虚ろな生活から、変わったことが一つある。
 まあ、改まって言う必要もないのだけれど。
 私にとっては、割りと小さな出来事という訳でもないので、今ここで語っておきたいと思う。

 その、出来事というのは。

 ――妹との、再会。


「お姉ちゃん!」

 ここは全国大会の会場。
 あの子は、渡り廊下で私を見つけ、小さい時よりも短くなった髪を揺らして追いかけてきた。
 周囲には誰もおらず、あの子が、今の私を正確に認識していることがわかる。
 …正直、少し嬉しかったりもした。
 けれど、ここであの子に振り向いてしまったら。
 あの子を抱き締めてしまったら。
 それはきっと、あの子の為にはならない。
 だから、私はあの子を無視して歩いた。
 胸がチクリと痛むのは、私が大人に成りきれていないからだ。

「私、お姉ちゃんと麻雀を打ちたいの!」

 …やっぱり、そういうことか。
 その言葉は、私を立ち止まらせるには十分な一言で、ある種の魔法だった。
 あの子は嘘のつけない子だから、今の言葉に嘘はないだろう。
 けれど、それならば尚更振り向いてはいけない。
 あの子が、私を目指してくれるのならば…決勝で、会いましょう。

「私…絶対に負けないから!たくさん、たくさん強い人に勝って…
 お姉ちゃんと麻雀を打って、お姉ちゃんと仲直りしたいんだ!」

 …。
 だめ…。
 ここでは振り向かない。
 あの子を真っ直ぐ見つめる時は、決勝だから。
472名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:27:00 ID:gad/AESu
>>469
俺も期待しています。
473名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:28:04 ID:svu/KI5/
―――
――

 それから、あの子は何度となく強敵にぶつかり、苦戦を強いられたが、あの子はそれら全てに勝利した。
 あの子は、私たちのいる、決勝ブロックまで這い上がってきたのだ。

 そして、大将戦。

「お姉ちゃん…」
「…」

 私は、まだあの子を、本当のあの子を見ていない。

 見せて。
 本当のお前を。

 中堅戦までは、白糸台が清澄の点差を遥かに上回っていた。
 しかし、副将の原村がその流れを断ち、大将のあの子が物の見事に、この圧倒的点差を縮めた。

―――
――

 南場の4局目。
 親は私で、あの子は対面。
 白糸台が清澄の点差を僅かに上回り、最後の局面。

(また国士…多分、次のツモで、決まる)

 …結局この子は…咲は、花開くことすら出来ずに枯れてしまうの?
474名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:29:54 ID:svu/KI5/

 そう、思ったのとは裏腹に。

 正面にいるあの子は、笑っていた。

「今行くよ…お姉ちゃん」

「!」

「カン!」

 それから加えて二つの槓をして、そして、

 あの子は、

「………ツモ、混老対々、三暗刻、三槓子、三色同刻、赤一……嶺上開花」

 私という存在を、

「32000です」

 越えていった。
475名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:31:04 ID:svu/KI5/
―――
――

 白糸台は、あの子の数え役満で、清澄に敗退した。

「…ふぅ」

 悪かったね、菫。
 あなたたちにも、ごめんなさい。
 私、負けちゃったよ。
 負けるつもりなんて、なかったのだけれどね。
 それでも、全然口惜しくないの。
 不思議なくらい。
 だから、ごめんなさい。

「…強くなったね、咲」

 ここで、初めてこの子の顔をまともに見た気がする。

「お姉、ちゃん…」

 咲は、私と目が合った途端。
 涙で顔がボロボロになっていて。

「…お姉ちゃんっ!」

 所構わず、抱きついてきた。

「こらこら」

 以前と、何も変わらないただの女の子が、私の胸に埋まっている。
 さっきまでの気迫はどこへやら。
476名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:33:37 ID:svu/KI5/

「前みたいに、手、抜かなくなったんだね」

「うんっ…私の友達がね、教えてくれたの!」

「なんて?」

「麻雀は、楽しいものなんだって!」

 多分、原村和のことだろう。
 何かの記事で、抱き合っていた写真が掲載されていたから。

「…うん。そうだね、咲」

 お前と打っている時、何だか昔を思い出して、少し懐かしいなと頭の片隅で思っていたけど。
 …うん。
 確かに、私も楽しかったかもしれない。
 長い間、忘れていた感情が蘇ってくるようだった。

「妹に教えられるなんてね。私も、まだまだだなぁ」
「あー!今バカにしたでしょお姉ちゃんっ!」
「あははは」

 久しぶりに見た咲の笑顔は、頂きに咲き誇る花のようで。

 美しく、輝いていた。


 …あの子が、携帯を買って、私とアドレスを交換したのは、また別のお話。

477名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:35:41 ID:svu/KI5/
以上です
何となく、後の方は足早になったかもと思いつつ終わりです
読んで下さった方々に多大な感謝を
では!
478名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:36:19 ID:5MLVjV4W
>>476
リアルタイムGJ!照咲いいよー
479名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:36:50 ID:gad/AESu
>>476
とってもいい話。
また、書いてほしい。
480名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:40:40 ID:bgT6XGcV
>>476
GJ!文章がとてもきれいで素晴らしかったです。
481名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 20:46:24 ID:mxHSXea2
>>476
GJ!!混老なら赤はつかないのと三色同刻とは重複しない以外は多分間違ってないと思いますよ
まぁあまりそういうとこにこだわることもないと思いますよ。優しい感じで素敵でした

というか投下時間が被った件について
連続はまずい気もするので9時20分ごろに投下させてもらいます
482名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:00:47 ID:bu8vjCQZ
期待してます

>>476
GJ! 麻雀要素が入れられるってうらやましいな
483名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:03:34 ID:svu/KI5/
>>481
よくよく考えて混老に赤ドラ入るわけないですよね、すいません…
ご指摘ありがとうございました!
484名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:07:26 ID:mxHSXea2
>>483
うーんこっちもごめん混老だったら大丈夫だったね。
混一対和と混ぜちゃったよ
485名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:16:33 ID:5MLVjV4W
いや、混老に赤は無いんじゃない?一萬系列が赤なら別かもしれないけど
三色同刻の形にはなっているって事は
@@@(@)一一一(一)111(1)北北HH<H>みたいな感じなのかな
486名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:20:02 ID:mxHSXea2
混老と三色の方の話の方です
487名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:22:03 ID:/scJoUuB
gdgdだから麻雀の話すんな
488名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:26:00 ID:svu/KI5/
自分から振っておいてアレですけど今は>>481さんに期待
489名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:35:04 ID:mxHSXea2
かじゅモモで少し長めかも。加治木先輩が変態でry今回はモモまで変態チック。
性的描写が入るので苦手な人はNGしてください。
490名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:35:58 ID:mxHSXea2
雀の鳴くよりも早く。
昨夜は決して夜更かしをしたわけではなかった。
けれど、それでも多少の眠気がのこるぐらいには、まだ朝も早いらしい。
もぞもぞと蒲団が揺れて、私は目を覚ました。
はて、と重い瞼を持ち上げて、胸の中、すっぽりと暖かい感触に向けて目をやる。
それだけで私の頬はまるで自分のものじゃないみたいに熱を持つのだった。
胸の中にいたのは東横桃子。その名前を口にだすだけでふわふわと熱い感情が溢れだす。
私を抱き枕かなにかだと思っているのか、彼女は頬をすりすりと擦り寄せて、気持ちよさそうにふにゃあと柔らかい声を漏らした。
眠っているあいだに蒲団からはみ出してしまったのだろう。
そして多分、暖を求めて私の胸に収まった。
なんだか大きな子供ができたような穏やかな気分と、熱い胸の鼓動が同居していた。

ふむ…どうしようか。
浅く深呼吸をして、朝の空気を肺に流し込む。
体中を冷えた空気が駆け巡って、やっとこさ目覚めたような気がした。
まだ少し寒いのか、モモはぷるぷると震えていて、私は彼女を包むように抱きしめると、そっと髪の毛を撫でた。

「ふぁ?」

間の抜けたような、欠伸がまじった声が漏れる。
モモは目を眠たそうにしばしばさせていて、まだ寝ぼけているようだ。

「すまない。起こしてしまったか?」
「へ?えっ!?…えーっ!!?」

びっくりしてしまったのか、叫び声をあげそうなモモの口をふさいだ。
まだ朝早い。蒲原はともかくとして、睦月や妹尾を起こしてしまうのも忍びない。
どうやらモモも落ちついたらしく、ぱちぱちとさせていた瞳はじっと私を見つめていた。

「せ…先輩。これはもしかして夜這いというやつっすか?」
「へっ?」

なんとも間抜けな声がでた。
モモは瞳を爛々と輝かせて、嬉しそうに声を弾ませた。
あぁそうか。たった今、目を覚ましたモモにとっては、意識を取り戻したら私に抱きしめられていた。
彼女は多分そういう感覚なのだ。なぜだか照れくさくて、私はポリポリと鼻の頭をかいた。

「そういうことでもなんらかまわないのだが、生憎ここは私の蒲団だ。」
「むーっ!!先輩には瑞々しい桃の果実を散らしてやろうという気概はないんすか!!」
「モモ…その発言はあまりにもオヤジクサいからやめた方がいい。」

そんなくだらない会話が妙に心地良い。
ぷんぷんと頬を膨らませるモモは可愛らしくて、私は思わず彼女を抱きしめる力を強めた。

「わっ!先輩ったら珍しく積極的っすね。」

モモは、ふにふにと柔らかいその身体を擦り寄せてきて、私は胸がドキリと大きく音をたてるのを感じた。
浴衣越し。あまりにも薄いその壁は、モモの柔らかさを毛先ほども隠す気はない。
年の割に豊かすぎる膨らみが私の二の腕に押し当てられて、頬は自分のものじゃないみたいに熱を漏らした。
491名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:36:45 ID:mxHSXea2
「真っ赤になっちゃって先輩可愛いっすー!!」

慣れない言葉に熱はますます高まった。
高まった熱は脳を茹でる。
茹だった脳は私のいうことなんてきかなくて、私の手は自然と彼女の身体へと伸びた。

「やっ!先輩のエッチ!!」
「嫌か?私はモモの全てが欲しいんだ。」

モモはふるふると首を横に振り、頬は熟れた林檎のように朱に染まっていた。
私は思わずその頬へと手をやる。ふにゃりとマシュマロみたいな柔らかさが指先に心地よい。
美味しそうだな、と私はくだらないことを考えていた。

「モモ…我慢できそうにない。」
「我慢しなくていいっすよ。先輩は全部、私が受け止めてあげるっす!!」

モモの細い指が私の髪をなぞった。
妙に気恥ずかしくて俯いた私の顎を彼女はくいっと引き上げて、私たちの目は合った。
綺麗な瞳だ。艶々と輝くモモのそれはぐいぐいと私を引き込むのだ。
溺れてしまいそう。溺れてしまいたい。
押し寄せる本能の奔流に身を任せ、私は彼女の身体へと指を沈めた。
ほっそりとした腰に這わせた指先は、彼女の柔らかさに絡みとられた。
離したくない。触れていたい。
邪な感情を多分に含んだ情念が私の身を焦がした。

「あの…先輩?恥ずかしいっす…。」

ますます深くなった彼女の紅が、私の心を擽る。
どこまでも深く。どこまでも色濃く彼女を染め上げたい。
そんな感情が、私の指を動かしていた。

「せめて…。せめて二人きりで…。」

じんわりと目の端に涙を浮かべて懇願する彼女に、私は思わず抱きしめる力を強めた。
ここまできてなにもしないのも歯がゆかったので、私は最後にモモのお尻へと手を這わせた。
ひゃうん、という可愛らしい喘ぎが漏れて私の神経を刺激したけれど、ぐっと我慢をする。

「なら朝風呂にでも行こうか。約束もあったしな。」

私はモモを抱き起こすと、軽い口付けを落とした。

ーーーーーーーー
492名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:38:12 ID:mxHSXea2
太陽も登り始めたばかり。
そんな時間のおかげか、なかなかに広いその浴場には人っ子一人いない。
初夏だというのに気温は随分と低いらしくて肌寒いぐらいだったが、私の身体は火照っていてそんなことは全く関係ないようだった。

タオルはいいか。どうせ持っていってもびしょ濡れにしてしまうだけだ。
恥ずかしげに浴衣を脱ぐモモをこれ以上見ていたら我慢がきかなくて脱衣場で襲ってしまいそうで、私は一足先に浴場へと歩みを進めた。
湯をかぶれば、多少は意識がハッキリとするかとも思ったけれど、そんなことはなくて、また一人悶々としてしまう。
はぁ。自信満々で露天に誘ったはいいけれど、外でいたすなんてことに慣れているはずもなくて、やはり身体が凝り固まってしまうのだった。

ガラガラと引き戸が開く音がして思わず振り返る。
目を奪われた。透き通るように白い肌。すらっとした手足にふっくらとした腰回りと胸。
まるで人形のように繊細で、そして美しくて、私はゴクリと唾をのみこんだ。

「あの、あんまり見られると恥ずかしいっす。」

モモときたらそれだけで首筋まで赤く染めてしまう。
これからもっと恥ずかしいことをするというのに。

「おいで。」

静かにそう告げると、モモはおずおずと近づいてきて、私の隣に腰をおろした。
少しだけ私より低い位置に肩がある。
それがなんだか儚げで、そっと肩を抱いた。
あぁ、なんてか細いのだろう。モモはけっして小柄だという訳ではない。
けれどそれでも、やはりどこかまだ幼いのだ。
それも当たり前。彼女はこの春までまだ中学生だったのだから。
優しくするよ。大切にする。そんなことを言葉にしてもただただ嘘臭いだけだから、代わりに私は彼女をギュッと抱きしめた。

パシャリと響く水音と、くぐもったような快感に耐える声だけが全てで、朝の空気は驚くほどに静かだった。
モモの肌に指先を沈めていく。
しっとりとした肌理の細かい肌が指先に絡んで心地よい。

「ひゃっ!!」

脇腹を弄んでいた指を胸に這わせると、モモは一際高い声を漏らした。
指先にはしっかりとした質量。
また少し大きくなったのか?
むにむにと揉みしだく指の間から、零れ落ちてしまいそう。
どうしてなのだろう。
こんなに可愛らしいのに。
こんなに女の子らしいのに。
一目見ただけで心が奪われてしまうのに。
どうして誰も彼女が見えないのだろうか。
私だけの。私だけのモモ。誰にも触れてほしくない。
私だけに見えて、私だけが触れられる。そうならば安心なのに。
けれどモモは。けれどモモは本当は誰にでも見えて、誰でも触れられる。
それでも、醜く歪んだ独占欲が彼女を離したくないのだ。
493名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:39:22 ID:mxHSXea2
「モモ…。モモ…。」

譫言のように言葉が零れた。
ごめん。ごめんねモモ。
本当は普通に誰とでも接せられるようになるのがお前の幸せなんだろうけど。
それでも。それでも私はそれを嬉しく思ってやれないんだ。

「先輩…泣かないで。」

モモがペロリと私の頬を舐めた。
気づかない間に泣いてしまっていたようだ。
それは子供みたいで、恥ずかしくて私は顔を伏せた。

「泣いてなどいない…。」

意味もない嘘。
モモの前ではかっこつけたいというくだらない自尊心。
私はふるふると頭を揺すって、涙を吹き飛ばした。

「先輩は…先輩は優しいっすね。」

モモの腕が、包みこむように私を抱きしめる。
柔らかくて。暖かくて。それだけで胸の痛みは和らぐのだった。

「でも。でも…私の前では強がらないでほしいっす…。どんな先輩でも私が受け止めるっすから。」

モモはギュッと私を抱きしめる力を強めた。
頬がカッと熱くなるのを感じた。

「わ、私は…。私がかっこつけたいのはモモの前だけだ。だから…だから嫌なんだ。弱いところを見せるのは。」

子供みたいな、本当に子供みたいな情けない言葉だった。
かっこ悪い。世界で一番かっこ悪いのではないか。
情けなくて、悲しくて、恥ずかしくて、私はモモの胸に顔を埋めた。

「弱いところも強いところも、全部合わせて私の大好きな先輩だから…。だからもっと甘えてほしいっす。」

モモの指が私の頭を撫でて、どうしようもなく切なくなった。
甘えている。私はもう甘えすぎなくらいにお前に甘えているんだ。
でも…。それでもまだ、私はどっぷりとお前に浸かっていたいのだ。

「愛してるよモモ。」

感謝の気持ちと、胸にたまったモヤモヤとした感情と、全てを合わせて言葉にした。
恥ずかしかったから、ただ耳元で囁くだけ。
その言葉は、まだ数えるほどしか告げたことはなかった。

「私も大好きっすよ先輩。」

モモの柔らかい唇が、何度となく私の唇に触れた。
表面をすり合わせるだけの子供っぽいもの。
けれど、それだけで私の心は満たされていくのだった。

「先輩…きてください。」

切なげな声がモモから漏れる。
私は少しずつ少しずつ手を下へと這わせていった。
指先を蜜壷にあてがうと、湯とは違うねっとりとした液体が絡みついてくる。
ゆっくりと膣内をかき混ぜると、モモの身体はびくびくと跳ねた。
494名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:40:15 ID:mxHSXea2
「気持ちいい…?」

耳元で囁くと、モモは嫌々と首を揺する。
ひゃうんと可愛い声が漏れてきて、ゾクゾクとした興奮が私の胸を満たした。

「やっ、聞かないでほしいっす…。やんっ…!」
「教えてよ。」

中指で膣内のざらざらした部分を擦ると、モモの腰はガクガクと震えて、滔々と蜜を零した。
モモは唇を噛んで声が漏れないように必死に我慢しているようだ。

神経を焼ききるような、可愛らしい喘ぎが聞こえない。
無理矢理にでもその声を漏らさせたい。
私は親指で、ぷっくりと膨らんで主張する可愛らしい蕾を押しつぶした。

「やっ、ダメー!!」

モモは一際大きくピクリと震えると、達したようだった。
はぁはぁと熱い吐息が零れていて、私の神経をくすぐった。
我慢できない。抑えきれない劣情がまた私の身体を突き動かした。

まだ意識の朦朧としたモモを無理矢理に引き起こす。
滑らかな岩に彼女を寝かしつけると、岩肌が冷たかったのか彼女はひゃうんと声を漏らした。
気持ちよくさせたい。どこまでも高くモモを登らせたい。
ボーっとした瞳で私を見つめるモモに、私は舌を這わせた。

「へっ?やっ!!」

モモの蕾に舌を這わせると、彼女はまた腰をガクガクと震わせる。

「ダメっす!!私まだイったばかりで…やんっ!」

モモの蜜壷は、ジュクジュクととめどなく熱いつゆを零す。
私が舌を捻りこむと、甘酸っぱいジュースが溢れ出した。

「ダメっす…ダメっすよ先輩!!汚いっすよ!!」

私はモモの言葉を無視して舌を這わせ続けた。
ビクビクとした震えは段々と激しくなり、まるで痙攣しているみたいだ。

「イって…モモ、気持ちよくなって。」
「ひゃっ!!」

モモがビクリと身体を弓のようにしならせると、ぴしゃりと熱い液体が私の頬にかかった。

「はぁ…ふぅ…ダメって言ったっす…よね?」

モモは目の端に涙をためて、私を睨む。
ぽかぽかと胸を叩かれて少しだけ罪悪感がわいた。

「それは…すまなかった。モモが魅力的すぎて我慢できなかったんだ。」

言葉にしていて自分でも恥ずかしくなってくる。
けれどそれ以外に言いようもなくて、頬を熱くするしかないのだ。
モモの頬も茹で蛸みたいに赤く染まって、お互いに目は合わせられなかった。
495名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:40:54 ID:mxHSXea2
「先輩…許してあげるっすよ。けどその代わりに…」

ズイっとモモが身を乗り出して、彼女で視界が埋まった。
へっ…?痺れるような感覚が走って、私は思わず間の抜けた声を漏らしてしまう。

「今度は私の番っすよ?」

モモは、ここからはステルスモモの独壇場っすよ、と嬉しそうに繋げると私の身体へと手を伸ばしてきた。
私はなんとか身をよじってそれを避けようとするけれど、逃げ切れるわけもなく
て、ついにはモモの指が私の胸に触れた。
心臓がドキリとうるさいぐらいに音をたてる。

「先輩…気持ちいいっすか?」

快感よりも羞恥が先にきた。
モモの指が私に触れている。
誰にも触れられたことのないような場所を、明確な意志を持った指が這っている。
頬から火が噴き出してしまいそうで、私は下唇を噛んでそれに耐えるしかなかった。

「声…聞かせてほしいっす。」

耳元でそう囁かれても、恥ずかしくてそんなことできるはずもない。
いやいやと首をふっているのに、モモは私を逃がしてはくれなかった。
モモは意地悪だ。自分も同じことをしたことは棚にあげて、そんなことを考える。

さわさわとぎこちなく動く指は、多分うまいとは言えないものだろうけれど、慣れない私はすぐに快感に埋め尽くされた。

「下も触るっすよ?」

身体が本能的にビクリと震えた。
モモとは何度か行為を重ねてきたけれど、いつも私がモモを気を失うまで苛めて
しまうため、そんなとこに触れられたことはなかった。
それどころか、しっかりと身体に触れられることすらあまりなかったのだ。
怖い。そんな感情が胸一杯に広がる。

「怖くないっすよ先輩。大好きっす…。」

モモはそう囁くついでに、私の耳たぶをかぷりと甘噛みしていった。
かくりと身体の力が抜けて、立っているのもツライ。
噛み締めた唇もすっかりと緩んでしまうと恥ずかしい声が漏れだして、自分で聞いて恥ずかしくなった。
496名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:41:18 ID:mxHSXea2
「やっ、ダメだ!!やっぱりダメ!!」

情けなくそう叫ぶけれど、モモは言葉を聞いてくれなくて、細い指先が私の恥ず
かしい部分にゆっくりと入り込んでくるのをどこか遠い世界のことのように感じていた。

「はっ…はぁ。あっ!!」

思考が白く染まっていく。
少しずつ少しずつ高められる感覚が自分でしたときとは随分と違う。
一足飛びで階段を駆け上っているみたいに、するするとあっという間に息も絶え絶えになっていた。
恥ずかしい声が抑えきれなくて、私は無理矢理にキスを交わしてなんとかそれを止めた。

「私…もう…。」

脳内が真っ白に染まりきる感覚。
意識まで手放しそうで…それでも手放しきれなかった。
ふっと私の身体を支えていたモモが消えてしまったのだ。
どうして。どうしてなんだ?
膝がかくりと落ちて、ぱしゃりと湯の跳ねる音が響いた。

「あっ、加治木さん。お一人ですか?」

へっ?宮永と…原村?
ぐるぐると目の回ってしまいそうな感覚が脳を覆う。
宮永…?原村…?
やっとこさ混濁した意識が、正常に近づきはじめてそこでやっと現状を理解した。

「いや…二人だ。」

頬が信じられないぐらいに熱をだして、鏡で顔をみたら真っ赤になっているに違いなかった。

「私もいるっす!!」

そして先ほどまでのことなど全く気にしていないみたいに、モモがするりと顔をだした。
にこりと楽しそうに笑うモモを見て、私は勝てないなぁと思うのだ。

持て余した身体は、気づかれないように耳元で囁かれた、続きはまたあとで、という言葉に踊らされてしまうのだった。

Fin.
497名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:48:55 ID:hLGdFZBU
うおおおお……素晴らしいぃ!
意識しないでもしっかりかじゅとモモの声で再生されたー!
強がるかじゅ可愛いよ。モモエロいよ…
とにかくGJのみ!
498名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:57:02 ID:V1yx/Leu
>>496
GJ
499名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:58:19 ID:c9najOzw
華麗に規制に引っかかったですので携帯で。皆様今スレもGJです!!
少しだけ言い訳すると、そういったシーンを書くときにお風呂やらプールやらになってしまうのは理由があります。
趣味とかじゃなくて穿いてないを持て余しているわけです。
他の書き手さんはそういうとこどうしているか聞いてみたいとこですね。
個人的には穿いてないで貫こうと思っているわけですが。
タイトルは溺れるさかな。これでジャスト10本目!!
アニメは終わりましたがまだまだ盛り上がることを期待しています!!
500名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 21:59:44 ID:svu/KI5/
>>496
GJ!
存分に萌えさせてもらいました!
501名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:13:37 ID:A5EVL1gE
>>496
GJ!最初のシーンで事後キタコレと思ったのは私だけ
502名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:13:58 ID:5MLVjV4W
>>499
外脱がしたら後は深い事考えないで続ける・・・しか無いんじゃないかな
こう意味じゃなかったのならスマン
503名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:15:09 ID:z4rPQeOd
>>496
乙乙乙
素晴らしい
504名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:17:00 ID:nzXQ2ezH
ららら、下克上〜♪(微エロ注意)

「似合うとるのう。部長」
メイド服に身を包んだ久をまこが上から下まで眺める。
そのメイド服は咲たちが手伝いに来た時に着たものと同じ型のもの。
つまりは、久の滅多に履かないベリーショート。
「ねぇ、ちょっとスカート短くない?」
その履きなれない感触に久は戸惑っているようだ。
「うちじゃぁ、それがデフォじゃあ」
そんな久にまこは素っ気なく返すだけ。
「まこは長いの着てたじゃない」
「ありゃぁ、正社員の証みたいなもんじゃ。それに、こっちのほうが面白いじゃろ?」
「あら、本音が出たわね」
「まぁの……」
そうして、メイド服のリボンをほどきにかかった。
「あ、ちょっと!」
「なんじゃ?」
「折角着たのになんでほどくのよ」
当然、久は抵抗するものの、
「面白いから、じゃの」
まこは久と顔を会わせながらニヤリと笑う。
「へぇ、今日は随分と強気なのね」
「ここはわしのテリトリーじゃしな」
まこは挑発する久の露出した太股に手をあて、少しずつ動かしていく。
外側から、内側へ。
「ふ、あ……」
「それに、メイドは忠実に御主人様の言うことをきいとればいいんじゃろ?」
内側から、更に中へ。
「ん、まこ……ずるい」
「なんでじゃ」
「だって、まこばかり余裕そうだもの」
「はぁ、わかっとらんのー」
僅かに息を乱しながら不満そうな声をあげる久に、一旦まこは手を止め、
太股に触れていない方の手で久の手をつかみ、自分の胸に当てる。
「わかるか?」
「―――うん」
「わしだって、心臓がばくばくしとる」
「うん」
「久、わしだってお前さんとおんなじ様に緊張しとるけぇ」
「まこ……」
「いいか?」
「うん、きて……」
そうして、二人は少しの間見つめ合い、まこから久にくちづけをした。
「ん、はっ……」
始めは控えめに、徐々に激しく、久の口内を味わいながら
太股に触れた手の動きを再開させ、スカートの中にゆっくりと入れていく。
そして、中心からわずかにはずれ、上へいく。
「ん、あ……焦らすんだ……」
久の残念そうな声に、まこは眼鏡をとり、脇におきながら答えた。
「直ぐにやったら褒美じゃないじゃろ?」
「そうだけど―――ひぁっ」
答えて、久が反論する前にまこは顔を首にうずめた。


SSはムリダ
505名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:19:51 ID:00CDaxVZ
>>496
かじゅモモの密着度が高くてたまらん…GJ!
506名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:26:40 ID:bgT6XGcV
>>504
いいぞ、もっとやれ
507名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:28:57 ID:svu/KI5/
>>504
何をおっしゃいますか
その勢いでやっちゃってくだせぇ
508名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 22:30:51 ID:nzXQ2ezH
>>499
なんか凄いの来てたー
GJ!!
509名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:02:13 ID:lErUYBgf
大量のssきてたか、とりあえず全部GJ!
510モンプチ@:2009/10/12(月) 23:03:41 ID:BX3GXXz4
混んでてびっくり そろそろいいかな
しれっとSS透華様 
百合分 前半超極薄 後半やや濃? エロ度数0.05%
モンプチファミリー

スタート↓
**********

「円卓の淑女たち」

秋も深まってきたある日の午後のこと…

「食欲がない?衣が?」 「はい」
ここは龍門渕家、龍門渕透華の書斎である メイドの杉乃あゆむが深刻な表情で透華に相対している

「昨日も今日も、お食事を半分以上残されてしまわれて」
「どこか調子悪いのかな」透華の脇に控える国広一が、心配そうに訊いた
「それが…御加減をお伺いしても、大事無い、の一点張りでして…」
龍門渕の面々の食事は、普段は銘々バラバラにとる
現当主である透華の父は、透華とその御付のメイドたちとの間に、主従の線引きをはっきりつけたがる
衣はメイドではないが、透華の父には疎まれていた いや、むしろ恐れられていた …その異能がために

食事は基本的に離れの屋敷で一人でとる あゆむが給仕につくだけだ
多忙である父が不在の折は、極力透華がともに食事を取るようにしているが、百人でも余裕でパーティー
を開けるような食堂での二人きりの食事は、どこかうら寂しいものがあった

「や、やっぱり、お寂しいのではないかと!わ…私の力不足です…」
「そんな、あゆむ… 仕方ないよ、僕らはあくまでもメイドなんだから…」「はじめっ」
「あ、ご、ごめん とーか…」透華はそういった物言いをとても嫌う

透華は自身の家を誇りに思っているし、その言動から誤解されることも多いが、
実は出自や家柄、貧富の差等で人を評さない もっぱらそのものの精神性、品格とも呼べるものを重視する
階級意識に凝り固まった良家の子女のサロンと化していた麻雀部に乗り込み、実力を以って殲滅したのは
ほんの1年半ほど前のことだ
だからといって金持ちを色眼鏡で見ることもなかったし、逆に、例えば取り入るために卑屈になることや
意味も無く反発することを軽蔑してもいた ある意味実に厳しい態度である

祖父が理事長であることを笠に着ることもなかった 龍が虎の威を借る必要はないのだ
敵もそれなりに多いが、その公明正大さを慕うものはより多い

透華は所謂「庶民」というものに少しあこがれている節がある、とはじめは見ている
 ”やばげ””目立ってなんぼ”など、同級生達の使うスラングを使いたがったりもする
苦労知らずのお嬢様の無邪気な好奇心と言われればそれまでだが、透華と身近に接しているはじめには
単純にそういったことだけではないようにも思える

しばらく沈思黙考していた透華が、おもむろに顔を上げた「ハギヨシッ」
「はっ」どこからともなく執事が出現する はじめも最初のうちは驚いていたがもう慣れっこだ

「例の計画を実行に移すときが来ました 準備を」「はっ」執事は現れたときと同様に忽然と消えた

「とーか、例の計画って…?」はじめの質問には直接答えずに、ニヤリと笑って透華は言った
「少々忙しくなりますわ!はじめ、あゆむ、少しだけ手伝って頂戴!」
「う、うん いいけど…」「はぁ…」
当惑するメイド二人を尻目に、女主人は楽しそうに笑った アホ毛がクルクルまわっていた
511モンプチA:2009/10/12(月) 23:04:54 ID:BX3GXXz4
その週末のこと、夕刻の時間、いつもの麻雀部メンバーが透華に呼び出され、食堂へ集まった
そこにはある種異様な光景が広がっていた

そこにあるはずの大テーブルが無く、中央になんと畳が敷かれている
その上には大きく丸い座卓が乗っていた
「なんだぁこりゃあ」「わーーい、畳だあ!!」衣だけがはしゃぎ、他の面々は当惑している

「集まりましたわね!」 「とーか、これって一体…」
「これから皆で夕食をとります」 「はぁ?ここで?」
「そう!私手ずからの料理を皆で食べるのですわ!」

「手ずからって、料理人はどうしたんだよ」純が問う
「今日は休みを与えました」そう答える透華の手には、所々絆創膏が貼ってあった
「いろいろ食材を買いに行かされたりしたのはこのため?…とーか、説明してよ」

ふふん、と意味ありげに笑うと、透華はおもむろに語りだした
「常々思っていたのですわ 庶民の持つバイタリティ、パワーは一体どこから来るのかと!
そしてひとつの結論に達しました そう、これです!この円卓!」びしっと指差す

「円卓って…要するにただのでっかいちゃぶ台じゃねーか」純を無視して続けた
「聞けば庶民は仲間や家族とともにこの円卓を囲み、食事を取ることによって結束を強め、
明日へのパワーを蓄えるとのこと!」
はじめは(いまどきそんな家の方が少ないんじゃ…)と思ったが黙って続きを聞いた

「我ら龍門渕もそれに習い、打倒清澄!ひいては全国優勝のためのパワーを培うのですわ!ハギヨシッ!」
執事が大皿に持った湯気の立つ料理を運び、手早く食器を揃え、一礼すると音も無く姿を消した

「さあ!皆席に着くのですわ!」「何でもいいや、腹減ってんだ、早く食おうぜ!」
「あゆむ、ほらあなたも早く!」「わ、私もよろしいのですか?」「あたりまえです!」
全員が席に着いた

「庶民の家長は時折この円卓をひっくり返すことにより、家内安全と武運長久を祈ったとか」
いろいろ間違っている

ご飯をよそう透華に、はじめが言った「あ、とーか、僕がよそうよ」
「いいえ、その場でもっとも偉いものがよそうのが作法とのこと」
これはある意味正しいと言えなくも無い

「「「いただきまーす!!」」」

「おお、うめぇ!見た目はひでえもんだが味はなかなか!」「あっち、あちち」
「がっつり食べるんですのよー!」「あっ、それ衣がとろーとしてた肉団子!」「うるへー、モグモグ
早いもん勝ちだ!モゴモゴ」「とーか、醤油取って」「ずるいぞ返せ!」「もう食っちゃったもんねー」
「おかわり…」「あっまたっ!このー!」ガシャンッ「いててっわっか、噛むな!」「わ、こぼれますっ」
「とーか、ラー油取って」「ともき、にんじん除けるんじゃありません!」「おいしいですこのお味噌汁」
「それは名づけて豚肉と秋野菜ときのこの欧風味噌スープスペシャル透華デラックス…」「おかわり…」
「長っ!とーか汁でいいじゃねーか」「うぐっ」「とーか汁っw」「こっからここは衣の陣地だぞ!」
「ともき、にんじんを純の椀に移すんじゃありません!」「陣地攻略〜w」「ふぎゃーっこらーっ!!」
ドシンバタンガシャン「きゃーっふきん、フキンッ」「おかわり…」「とーか、胡椒とって」
さながら戦場のような有り様だったが、全員に共通していたのは笑顔だ

「さあ、まだまだありますわよ!」「「「おかわりっっ!!!」」」
512モンプチB:2009/10/12(月) 23:06:00 ID:BX3GXXz4

…宴も終わり、夜の帳も落ちて、ここは衣の寝室
久しぶりに満腹した衣は、絵本を読み聞かせはじめてから、ものの2、3分で寝入ってしまった
透華とはじめはベッドの端に並んで腰掛けていた

「ふぅっ」「ふふっお疲れ様」
「まったくですわ 私ほとんど食べる暇ありませんでしたもの」
「でも楽しかったよね」「そうですわね 機会を見てまたやりましょう」
「……」はじめがそっと身を寄せ、透華の腕をとる

「ど、どうしましたの、はじめ」
「……」
「はじめ?」きゅっとはじめが腕の力を強め、身をすり寄せた

薄い寝巻き越しに、その柔らかい肢体のぬくもりが伝わる

「素敵すぎるよとーか…」姿勢を変えて、透華に抱きつく 「……!」

ささやかなふくらみが透華の体に押し付けられた
「は、はじめっ…」動悸が高まる

「とーか、とーか… ボクの、ご主人様…」見つめあう二人 軽く開いた唇が徐々に近づき…


「おかわりーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


「…び、びっくりしたー」「こ、衣っ?起きてますの?」
「ムニャ……とーか汁…お…かわ…り……zzz」
「ね、寝言みたいだね」「はぁ…」

起こさないように寝室を出た 「さて、私達も寝ましょうか……っと?」
はじめが透華の寝巻きの端をちょこんとつまみ、上目遣いに見つめていた

「続き……だめ?」「!……うっううっ…」

龍門渕透華はこれまでの人生で最大の選択を迫られる…、が
それはまた別のお話

**********

以上 読了感謝 へたれ寸止め陳謝
513名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:13:42 ID:BX3GXXz4
511のミス
×大皿に持った → ○大皿に盛った
失礼しました
514名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:17:32 ID:V1yx/Leu
GJ
とーか汁エロいよとーか汁
515名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:22:39 ID:svu/KI5/
>>513
何という円卓の騎士ww
笑かせてもらいましたGJ!
516名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:26:22 ID:kNkInY5/
>>513GJ!
とーか汁www
国広くん限定商品はとーか100%ジュースですねわかります
517名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:27:36 ID:l1TldrHg
>>513
食卓での遣り取りが目に浮かんでニヤニヤ、GJ!
518名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:37:34 ID:5MLVjV4W
>>512
最初の銘々バラバラで食事のところで心臓が痛くなって、結局今も痛いけど
家族なのに、仲間なのに別々に食事をとるなんて・・・う、う。GJなんて言葉は要らないよね?

龍 門 渕 に 栄 光 あ れ ! ! !

やっぱりとーかは良い若奥さんになるよ(つДT)ウッ
ともきー人参嫌いなのかwとーか汁wとか言ったの衣かいw
519名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:46:14 ID:kUeN4gtw

   ⌒v⌒
   . '´  ̄`ヽ   
  ノ. ((从从))、  この仲良しさんどもがーワハハ
.  ヾ(!j・ ワ・ノj"
 _ /_つ/ ̄ ̄ ̄/_       よし送信っと
   \/    /


ワハハさんも感激する、仲睦まじい龍門渕をありがとう!
520名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:00:17 ID:oya2KiXw
●●が〜〜するのは別の話

みたいな終わり方多くね?
芸がないっていうか、そっちのほうが気になったりもするもんだから、その別の話ってやつも書いて欲しいと思ってしまうわ

>>513の話は面白かったし、否定してるわけじゃないが
521名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:07:06 ID:JP1XnupA
>>520
●●が〜〜するのはまた別のお話
っていうのは話をフェードアウトさせる都合のi、ゲフンゲフン、一種の表現方法だろう
多くを語らない方が美しいことだってあるさ

何はともあれ>>513はGJだぜ
やたら調味料を請求する一に吹いた
522名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:20:13 ID:k6g+iepx
単純に、作者の勝手な次回予告だったりするのは秘密です
523名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:23:28 ID:vFnqzC1a
>>520
あえて、わざとそういう風にしてると思ってたけど?
短編としての定番というか、予告とかでもなくて絵本の『めでたし、めでたし』的な使い方だと思ってた。
524名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 00:28:11 ID:BTAMzesO
>>513
GJデスワー!
525名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 01:28:14 ID:Df5lT9Dg
>>521>>523
別の話、で終わること自体に面白さがあるならわかるんだけど、これで終わられても特に面白いとは思わないんだよね(話の内容がどうとかではなくあくまでも終わり方として)
その常套句に甘えないでみんなもっと自分なりに書いてみたほうが面白くなるのになぁと思って

>>522
次回予告として使われた例はあんまり知らないや
もし全部がそうだとしたら嬉しい限りだな
526名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 02:11:25 ID:DYGUzDmv
>>525
オチではなくて引きだからね…極端なこと言うと最後に出る「fin」とか「劇終」に
なんか面白いことやれって言ってるようなもんじゃない?
>>513の引きも「END」にするか「終」にするか「別の話」にするかって類じゃないかな?
527名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 02:22:33 ID:CrByTggd
>>513
GJ
はじめ×とーか大好きだ
528名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 02:32:08 ID:b3PisBBl
513です
それは別のお話ENDは、>>521さん >>523さん >>526さんの言うとおりの意図
残念ながら次回予告というわけでは
今回の話のほかは、>>362で使用しただけ…のはず
次回は違う形で締めてみます

またモンプチ(今回の続きといえば続き)か咲衣の予定
多数のGJに多謝 感謝 感涙
529名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 02:40:06 ID:pKUM3bTO
>>528
今回のも面白かったので期待してます
530名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 07:18:15 ID:KwiNt8TQ
透一が結婚して幸せに生きて笑顔で逝くのを見届けるまでは死んでたまるか

というわけで二人の一生ダイジェスト公式出して下さい。です。
531名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 07:32:25 ID:CqpYoFHY
>>528
いやはや、お疲れ様です!
モンブチファミリーも衣咲も楽しみにしてます!
532名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 11:33:07 ID:ko9aLEkn
マージャン知らんからなー。だから見ない。トランプの馬場抜きやブラックジャックならわかるけど。大富豪も。
533名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 12:13:11 ID:mEXagR5t
もしも照が東京に行かないで清澄に通っていたら部長と仲良くなっていそう
534名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 12:23:59 ID:3mgOyu3M
照なら風越行くんじゃないか?
535名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 12:34:08 ID:DzOoGcHq
で、姉を追って妹も風越へ…竹井さんの悪待ち失敗のお知らせでした
536名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 13:54:22 ID:thqYW38Y
和「ここは、ラーメン二郎……?」
咲「のどかちゃん、知らないの? けっこう有名なラーメン店だよ」
和「えっ、し、知ってます、そのくらい」
咲「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラだよね、やっぱり」
和「…………?」
537名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 15:12:16 ID:/YiAAJLw
「和了、してしまったんですか!!!!????」

多分、私の口の周りに微妙にロン和了の笑みが浮かんでいたのだろう。
はい、和了ました。3600です。と答えた。すると、

「うちの部活は初めてですか?
 (答える間もなく)何故和了をしたんですか?
 リーチをする前に何故和了をしたのですか?
 ルールがあるじゃないですか。
 まずリーチをというルールがあるじゃないですか!」
とバスト180センチのまま一気にかましながら、持ってきた当たり牌を手放さずにこう言った。

「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」
 
唖然とした。
「だってそれが当たり牌だから、和了っちゃいけないなんてきいてないから和了しました。
 じゃあ、今からリーチをかけますよ。で、嶺山開花をしますよ。
 それでも駄目なんですか?」
と訊ねたら、また同じことを言われた。

他家を見たら、他家は「あちゃー」という顔で隣でもじもじしている。
そっか、わかった。次は東家さんだ。
3秒ほど無表情で見詰めたら、反応があった。

「咲ちゃんはタコスを食べるか? 利きタコスって知ってるか?
 利きタコスをする前に高菜を食べるのか?
 そういうことだじょ。そんな神経の人に和了してもらっては困るじぇ」
 ここでまた原村さんがかまし始める。
「うちは部員募集も出さずに必死にやっているのですよ。
 リーチを認めてくれないなら、やっていけないんですよ。
 ドラが裏に眠っていたらまともに麻雀を味わってもらえないじゃないですか?
 そんな人に和了をされて麻雀を判断されたら、もう終わりなんですよ、はぁーはぁーはぁっ」

538名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 15:37:04 ID:DzOoGcHq
なんぞ!!なにがあった!?
ここから何かがはじまるのか?
539名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 16:05:13 ID:wWrBRY/R
普通にガ板と平行してここ見ている俺には違和感がなかったが、
ここ咲スレだった
540名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 17:32:58 ID:PhtTayPK
>>512
GJ
541名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 18:35:51 ID:QCQtuClk
>>537
だから入部するなら体でという展開なんですねわかります
542名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 20:46:33 ID:vHzP4nAU
千曲東の上柿と土屋もありかと思い続けてネタもでず
543名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:26:20 ID:c6yO1C4s
ss投下。
純衣とか埋めで書いてるかじゅ蒲鉾並みに誰得、俺得なものなので駄目な人はNGしてください。
百合分というか親子的。
544名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:27:09 ID:c6yO1C4s
電車はガタガタと揺れながら進む。
速度は気が遠くなるほどにゆっくりで、目的地まではまだまだ時間がかかりそうだった。

「はぁ〜、なんで俺がこんなこと…。」

愚痴を零している俺の目の前を、赤いリボンがぴょこりと掠めていった。

「どうした純!!電車だぞ電車!!衣は電車は初めてだ!!」

なにがそんなに楽しいのか、衣はきらきらと瞳を輝かせて、膝の上で楽しそうに揺れていた。
田舎のローカル線なんて混んでいるはずもなくて、日曜だというのに閑散としている。
なのにどうしてこいつは俺の膝の上に鎮座しているんだ?
ウサミミのようなリボンがピョコピョコとまた俺の目の前で揺れていた。

はぁ、なにが悲しくて休日に一人で衣の面倒をみなくちゃなんねーんだ…。
せっかくの休日だ。俺はだらだらと過ごしてやろうと決めていたのに…。

朝7時。平日ならともかく、休日ならまだまだベッドから離れたくはない時間だった。
だというのに、テンションの無駄に高いお子様は、遊び相手がほしくて俺を叩き起こしたのだ。
お前は朝弱いんじゃなかったのか!!
どうやら朝弱いのは用事のある時だけらしく休日には目が冴えてしまうらしい。
子供か!!…いや、子供だったな。

聞けば、一は透華と出かけるらしく、智紀のやつは今日は大事な取引があると真剣な目をしていたらしい。
透華たちはデートだな…。
智紀は…なにやってんだろうな?とりあえずこえー。
それで白羽の矢がたったのがどうやら俺だったらしく、衣ときたらひっついて離れようとしないのだ。
なんだか休日に家族サービスをしなけりゃいけない父親の気が分かったような気がしたぜ。
たまには親父に孝行してやらなきゃいけねーかもなぁ、と俺はどうでもいいことを考えた。
チラリと目をやると、衣はまだ楽しそうに揺れている。

「あんまりはしゃぐなよ。そんなんじゃ一日もたねーぜ?」
「そんなことはない!!衣は一番のおねーさんなんだぞ!!」

へぇへぇ、そーですか。
ない胸を張って、偉そうにふんぞり返る衣の頭をポンポンと撫でると、衣はふにゃあと甘ったるい声を漏らした。
衣はなんとか俺の腕を振り払おうとするけれど、結局はふにゃりととろけてしまうのだった。

「そうだ。ところで純、衣たちは今からどこに行くのだ?」

いーずーこー?とつなげながら、衣は小さな頭の上にポカンとはてなマークを浮かべている。
あぁそうだった。俺一人なら適当に店をまわって買い物でもして帰ろうと思っていたのだ。
だけどそれじゃあ、多分衣は飽きちまうだろーしな…どうするか。
545名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:27:41 ID:c6yO1C4s
あっ、そうだ。

「おい衣!!お前ゲーセンって行ったことあるか?」

それなら多分衣も退屈しないだろ。

「げーせん?」

あぁ…こいつはゲーセン自体をしらねーのか。

「ゲームセンター。分かんねーか?」
「そ、そんなことはないぞ!!遊戯室のことであろう?」

うーん…若干違うような気もするがまぁいいか。
そういえば龍門渕家にはビリヤード台やら麻雀台を置いた遊戯室があるんだったな。

「ほら、智紀がやってただろ?あれのでっかいヤツだ…簡単に言うとな。」
「あぁ…うぃー?」
「智紀のヤツ、Wiiなんてアクティブなもん隠し持ってやがったのか!!もしかして一人でやってんのか!?」

帰ったら貸してもらおうと、一人勝手に決めた。
そういえば衣のやつよくWiiなんて知ってたな。

「いや、この前皆でやったのだ。」
「なんで俺は呼ばれてねーんだよ!!」

もしかしたら仲間外れにされたのだろうか。
男子禁制…?いや、俺は女だっつーのに。

「しかし透華の一人舞台だったぞ?透華はあの手のものに特別に長けているな。」
「それは呼ばないでもらって助かった。」

透華のやつは卓球といいテレビゲームといい、意外とチープなものに才能を発揮するやつだ。

「まぁ大体そんなものだと思えばいい。行きたいか?」
「うん!!」

衣は太陽みたいな笑顔でそう答えた。
連れてきてやってよかったな、と少しだけ思い始めていた。

ーーーーーーーー
546名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:28:11 ID:c6yO1C4s
「げーむせんたーげーむせんたー!!」

調子の外れた間のぬけた歌が響く。
すれ違った中高生がくすくすと可愛いものでも見つけたような笑いを浮かべていた。
一応こいつも高2なんだけどなぁ。

「おい衣。ゲーセンは後だ後!!」
「へっ?なにか問題事でもあったのか、純?」

少しだけ悲しそうな表情を浮かべる衣の頭を撫でてやる。
ふにゃりとした表情が悲しそうな表情に上書きされた。
なぜだか知らないけれど、衣の悲しそうな顔は見たくなかった。

「飯をすませるのが先ってだけだ。俺はもう腹ぺこだぜ。」
「なんだ、そのようなことか。そういえば衣も空腹だぞ!!」

今腹が減っていたことに気がついた。そんな様子だった。
こいつは楽しいことがあると空腹まで忘れちまうのか。
随分と衣らし…子供らしいな、なんてくだらないことを考えていた。

「なんか食いたいものあるか?ファミレス行くかファミレス?」
「むむ…それも捨てがたい。しかし今回は純の決めたものに従おう…衣を満足させるのだ!!」

またふんぞり返って自分を大きく見せようとする衣だったが、張った胸は悲しいぐらいにぺったんこだった。
はてさて、それならどうしようか。
大して金持ってる訳でもねーしなぁ。

「ラーメンでも食うか?」
「らーめん?」

本当にお嬢様だぜこいつは。
今時ラーメンをしらない女子高生が他にいるか?
俺は透華と衣以外にはいねーと思うがな。

「中国的な麺料理だ。いや、中国では日本的なラーメンは食えないんだっけか?」
「それなら衣は知っているぞ!!龍門渕に来て幾許もない頃に透華と食した。
真っ赤なタレの絡んだ麺類であろう?しかしアレは衣は好かん…舌に刺激的すぎるのだ。」

ふーん…ってそれはタンタン麺的ななにかだろ!!
しかも汁なしとは本格的な…さすが龍門渕家は一味違うな。
そういえば龍門渕での飯の時にはあんま辛ぇもんがでねーと思ったら、衣のためだったのか。
まぁ透華も得意そうには見えねーけど。

「本当にお前は子供だな。あとラーメンは別に辛いもんじゃねー。お前の食ったのは特殊なヤツだ特殊なヤツ。」
「子供じゃない、衣だ!!そうなのか?ならばそれにしよう。」

ムッとした顔を見せたかと思えば、もう笑顔。
本当に山の天気みたいにくるくると表情の変わるやつだ。

ーーーーーーーー
547名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:28:42 ID:c6yO1C4s
「お待たせしましたー!!チャーシュー麺大盛と並盛り、餃子1皿でお間違いはありませんか?」

会釈して運ばれてきた丼をもらう。
おぉ、相変わらずうまそーだ。

「おー、スゴいぞ純!!美味しそうだ!!」

衣はニコニコと本当に嬉しそうな顔をする。
頭のリボンはまた楽しそうに揺れていた。

「あぁそーだな。あっ、店員さーん…子供ようの小皿ください。」
「むっ!!衣は子供じゃないと言っている!!大丈夫だ!!」
「そんなこと言ってもお前熱いの苦手だろ?おとなしく使え!!」

衣は不満気に頬を膨らませている。
仕方ねーなぁ…。

「ほれ、これでどーだ!!」
「わー!!小さいらーめん小さいらーめん!!」

ぱぁっと衣の表情が明るくなって、まるで花でも咲いたみたいだ。
小皿を使わされるという屈辱などすっかりと忘れてしまったらしい。

「餃子は半分ずつ食おーぜ!!おいおい、がっついてるとリボンがスープに沈むぞ!!」

なんだか随分と忙しない食事だった。
自分の食ったものの味なんてほとんど覚えていない。
それに妙に疲れた。衣は見ていないとすぐに問題を起こすのだ。
スープはこぼしそうになるし、熱いまま麺を啜ろうとして火傷しかける。
どうして飯を食うのに疲れなくちゃならねーのか…。
けれど衣からはニコニコ笑顔は消えなくて、それだけでなぜだか満足できるような気もした。

ーーーーーーーー

「食べた食べた!!衣は満腹だ!!」
「おーおー、それはよかった。ラーメンは美味かったか?」
「うむ、美味なり!!今度は透華たちも連れて食べにきたいな!!」
「そうだな。またくるか?」
「うん、行く!!」

今にも走り出しそうなぐらいにテンションの高い衣の腕を、どうにかしてつなぎ止めた。
それにしても、ほんと体に似合わずよく食うやつだ。成長期かな?
まぁ心の方はしっかりと優しい娘に育っているようで…って、なんで俺が父親みてーな感想を漏らしてんだ!!
意味が分からねー!!

「頭を抱えてどうしたのだ純?げーせんに行くのだろう?」

衣のくりくりと大きな瞳が、俺の顔を不思議そうに覗き込む。

「なんでもねーから気にすんな。じゃあゲーセン行こうぜ!!」
「おー!!衣はげーせんとやらがとても楽しみだぞ!!」

ーーーーーーーー
548名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:31:00 ID:c6yO1C4s
休日の昼間だが、だからこそ逆に人も少なくてどうやら混んでいるということもなかった。
衣は人混みが嫌いだから、それだけは心配で、俺はホッと安堵の溜息をついた。

「わーい。なにやら沢山あるぞ!!なにをするのだ純?」
「うーんなにするか…まぁ適当に見て回ろうぜ。」

並んでいたのはたいして目新しいものではなかったが、それでも初めての衣には随分と輝いて見えたのだろう。
衣はキャッキャッとハシャいで、見ていて眩しいぐらいだった。
レースゲームで足が届かなくて、多少不機嫌になった以外は衣も楽しんでいるみたいだ。
一通り遊び尽くすと、夕刻近い。さて、そろそろ帰るかと衣をさがすと、衣はクレーンゲームの前で突っ立っていた。

「どうした。なにか欲しいものでもあったか?」
「あれ!!」

衣が元気よく指差した先には、よく知っているぬいぐるみ。
丸い体に、多分愛くるしいのであろう目やら短い翼やらがくっついたそれは、原村和の持っていたものと同じだった。
まぁ多分、原村和の場合は店で購入したものであろうが。

「仕方ねーな…待ってろよ。」

千円札を百円玉に崩す。最後に土産ぐらいとってやるか…。
しかしそれが問題だった。アームの力が弱いのと、ペンギンが大きいのとが合わさって全く取れやしない。
気がついたら財布に入っていた千円札は一枚二枚と消えていく。
そこまでいくと引き返すこともできなくて、ますます財布は軽くなるのだった。

「はぁ…軍資金が尽きそうだ。」

これは諦めざるをえないかもしれない。
衣もなんとなくそんな空気を察しているのか、なんだか申し訳なさそうにしている。
ラスト200円…どうすればヤツを取れる?そこでようやっと思い出すのだ。
智紀と来たときにアイツがぽんぽんと景品を取っていくので聞いてみたことを。

「大物は狙いはタグ…。」

確かに智紀はそう言っていた。
よくよく見れば、あの忌々しいペンギンにもついていやがる。
俺は衣に、任せてろ!!と腕をまくってみせると、最後の200円を投入した。

ーーーーーーーー

「もうなんですの!!緊急事態だと言うから心配したじゃないですの!!」

キンキンと透華の声が響いた。

「あー悪かったって言ってるだろ?」
「私たちがどれだけ心配したかと!!」

ちらりと後ろを振り返ると、幸せそうにペンギンを抱く衣の笑顔が見えた。
最後の1回。何度も金をつぎ込んだかいもあってか、すっかりとクレーンの操作には慣れていたため見事にペンギンは俺達の手元にやってきた。
しかし問題があったのだ。正真正銘最後の金をつぎ込んでしまったものだから帰れなくなったのだ。
それで透華に迎えを頼んだらこの有様。どうやら金でも盗まれたのだと誤解していたらしい。

「もうあなた達ときたら!!ちょっと聞いてますの!?」

透華の雷はまだまだ静まりそうになかったが、
衣のキラキラとした眩しい笑顔を見たらそんなことはどうでもよくなったあたり、自分もたいがい単純だなと一人思うのだった。

Fin.
549名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:37:49 ID:c6yO1C4s
皆様GJです!!
あまり元気な子は普段書かないので、衣は書いてると楽しいです。語彙不足ほんとにすみません。

>>502
ですよねー。履いてないは書くときにはほんと困りものです。

タイトルはころもごころ。本当に誰得で俺得ですみませんでした。
550名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 21:47:49 ID:UR0pPQnk
>>549
親子みたいで和んだGJ!
ともきー何者ww
551名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 23:07:29 ID:k6g+iepx
>>549
GJ!
誰得というか俺得ですよバッキャローw
552名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 01:38:57 ID:JYf7RRgZ
衣可愛いなぁ…w
兄貴も頑張った!きっと将来意外と子煩悩な父親にry
553名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 02:35:15 ID:OPZiAVLa
>>549
やっぱりこういうのは良いわ
次回があれば期待してます

それはそうと咲照で良いの来ないかな
ここ最近のは2つとも良い感じだけど咲と照の絡みはそんなに多くないんだよな
百合やエロは避けて欲しいけど
やっぱり原作進まん限りは厳しいかな
554名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 02:41:35 ID:L3frK08m
>百合やエロは〜
それを求めてる人もいるんだから、避けて欲しいとか言うなよ
555名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 02:42:38 ID:VGG72mK7
18禁の百合スレで百合やエロを避けるのはむしろ筋違いだろ
556その1:2009/10/14(水) 02:51:15 ID:A+0HfDzL
 全国大会に向けての合宿が終わった日のことだった。
 他校の方たちと別れを告げて早数時間。私たちを乗せたバスは停留所に到着し、皆気怠そうに降りていく。
 私と宮永さ――咲さんは、手を握り合ったまま下車した。
「それじゃあ、みんなお疲れっ」
 堅苦しい挨拶は宿のほうで終わらせていたので、部長はその一言だけで解散するつもりらしい。
 私はもう少し皆と一緒の時間を過ごすのかと期待していたのだが、やはり連日の合宿により、全員の疲労が目に見えていた。きっと部長もそれを考慮していたのだろう。
 それでも私は……。まだ、咲さんと一緒にいたくて。握ったままの手を離せないでいた。
「あの、咲さん……」
「どうしたの? 和ちゃん」
 咲さんは屈託のない笑みで、私の顔を覗いてくる。皆に比べて疲労の陰が薄く見えるのは、気のせいじゃない……そう思うことにした。
 私は高鳴る胸を抑えようと躍起になったが、しかし鼓動は早くなる一方で、この音が咲さんに気づかれていないか心配になる。自然と、顔が熱くなっていく気がした。
「今日は……その、家に誰もいないので……。良かったら、私の家に泊まりませんか?」
 言ってしまった――。
 緊張に声が震えていたかもしれない。しかし、すぐにその後、自分の失態に気づく。この誘い方では、やましいことをしたいのだと思われても仕方がない。私は慌てて口を開いた。
「あ、あの、やっぱり一人で家にいるのは……寂しいので」
 顔は湯気が出てしまいそうなほど熱い。咲さんの反応が知りたくて、彼女の顔を見たいのだけれども、恥ずかしくてなかなか顔を向けることができない。盗み見るように窺った彼女の顔は――呆然と私の方を見つめていて、頬はりんごのように赤かった。
「ほんとに、お邪魔していいの?」
「は、はいっ! 是非……」
 思わず顔がにやけそうになるのを抑えて、私は咲さんの両手を握って喜びを現した。
「それじゃあ、みんなも誘ってみるね!」
「えっ……?」
 咲さんは無邪気な笑顔を浮かべたまま私の手をするりと解く。そして、すでに散りかけていた他の皆に声をかけるため、駆けていった。
 私は、咲さんと二人が良かったのに……。しかし、今更呼び止めることもかなわず、私は途方に暮れそうになった。
557その2:2009/10/14(水) 02:51:47 ID:A+0HfDzL

「うおーー! のどちゃん家はやっぱり広いじぇ!」
「ほんまじゃ、立派なもんじゃけえの」
 結局、全員が断ることもせず、再び五人で私の家に集まることとなった。着替えなどはあらかじめ持ち込んでいたため、全員が帰りにそのまま私の家に寄った、そんな感じだ。
 優希は私よりも先に靴を脱いで、家内へと入っていく。
「本当に、お邪魔してよかったのかしら?」
 部長は遠慮がちに、そう尋ねてきた。
 私は咲さんが好意で呼んでくれた皆に、帰れ、と言えるはずもなく、笑顔で部長を迎える。歓迎している、という笑みができていたかは自信がない。
「どうぞ、遠慮なくあがってください」
「和ちゃん家って、お金持ちなんだね」
「いえ、そんなこと……」
 咲さんが嬉しそうに私の家に入ってきたので、それだけで幸せな気持ちになった。皆はいるけれど、それはいつものことだ。私の家で咲さんと一夜過ごせることに、満足することにした。
558その3:2009/10/14(水) 02:52:14 ID:A+0HfDzL
 私の家に着いた時はすでに夕刻だったので、すでに時刻は夜更けとなっていた。
 夕食を終え、入浴を済ませた後、たいした騒ぎをすることもなく就寝となった。やはり、皆疲れているのだ。
 五人全員が余裕を持って寝られる部屋はなかった。だから、私と咲さん、それに優希が一緒の組と、部長、染谷先輩の組に分けることとなった。
 優希は布団に入ってすぐに寝息を立ててしまう。しばらくしないうちに、それを追うかのように、咲さんも安らかな呼吸音を奏で始めた。
 私は、もう眠ってしまった咲さんのことが寂しく感じる。もうちょっと、二人で話していたかった。それでも、咲さんが私の隣で眠っているという事実が私を興奮させているのか、眠気は訪れてこない。むしろ目が冴えてくるようだった。
 胸が、苦しい。隣にいるのに、距離は遠く感じて。ようやく名前を呼び合う仲になったというのに、まだまだ遠く感じて。それでも咲さんのことを思うと、胸は締め付けられて。私の一方的な想いなのかと、不安は押し寄せてくる。
 私は心を落ち着かせるため、夜風を浴びようと思い立ち、音を立てずに布団から抜け出た。咲さんがそんな私に気がついて、一緒に来てくれることを期待していたのかもしれない。しかし、現実は非情なもので、優希が寝返りを打つだけだった。
 ため息を我慢して、部屋から出る。
 暗くて静かな廊下を歩いていると、どこからか声のようなものが聞こえてきた。
 私は内心ひやりとして、立ち止まる。
(まさか……幽霊? ――そんなオカルト、ありえません)
 平静を取り戻そうと深呼吸した後、その音の出所を探るように息を潜める。
 やはり、かすかに声が聞こえてくる。私の足は自然に、その方向へと向かっていた。
 たどり着いたのは、部長たちのいる部屋の前だ。声の原因が分かった私は、ほっと胸を撫で下ろす。
 まだ、起きているようだ。
 しかし、二人の邪魔をするのも気が引けたので、その場を去ろうとした。
「ちょっと……さすがにこんなとこじゃマズイけぇ」
「あら、いいじゃない? どうせ皆寝ているわよ」
 耳に飛び込んできた二人の話し声は、私の足を止めるのには充分すぎる内容だった。
(な、何をしているというんですか……)
 いけない、とは思いつつも、聞き耳を立てる。
「合宿では皆と同じ部屋だったからね、今日は存分にやりましょう」
「あんたもほんま好きじゃのぅ」
「あら? まこのここは正直よ」
「やっ、やめ……!」
 染谷先輩の叫び声のようなものは、すぐ何かに塞がれたかのように、途切れた。
 そして次に聞こえてきたのは、切なさの混じった、可愛い悲鳴のような声だ。
 私は顔に熱が帯びてくるのを感じ、足早にその場を立ち去った。
(ひ、人の家でなんてことをするんですか、あの二人は……!)
 それにしても、あの二人がそんな関係だったなんて。自分の家でそんな行為をされたことに対しての怒りよりも、驚きのほうが高かった。そして、次に私を襲ったのは、寂しさだ。
 私も、咲さんと……。
 また、胸が苦しくなる。そして頭によぎるのは、染谷先輩の切ない声。
 咲さんは、どんな声をあげるのだろう。
 そんな淫らな想像をしていると、下半身が震えた気がした。
 そんなことをしてはいけない――。
 私は頭を振り、雑念を消し去ろうとする。そして当初の予定通り、外へ向かおうとした。
 その時、背後から音がした。ドアを開ける音だ。
 私ははっと振り向く。そこには、薄暗くてよく見えないが、影だけで分かる――咲さんが立っていた。
 胸が、激しく鼓動する。
「あ、和ちゃん。眠れないの?」
 咲さんは囁くような声で問い掛けてきて、私の隣へと近寄ってきた。
「え、ええ……。起こしてしまいましたか?」
「ううん。考え事をしてたら、うとうとしちゃってたみたい」
 咲さんは照れたように笑う。
 ようやくとれた、二人きりの時間。私は自然と綻んでしまう顔を止めることができない。そしてこの場所では声を潜めて喋ることしかできないので、思い切って外へ誘うことにした。
 どきどきしながら、咲さんの手を掴む。すると、咲さんは握った手から指を絡ませてきてくれた。それだけで幸せな気持ちはいっぱいになり、私も強く握り返す。
「お外、行きませんか?」
「うん、いいよ」
 そうして私たちは、揃って家を出た。
559名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 02:53:12 ID:zIGf+2SX
百合アンチの人なんじゃない?
560その4:2009/10/14(水) 02:54:25 ID:A+0HfDzL
 外の涼風は、火照っていた顔に心地よく煽ってくる。
 私たちは、しばらく無言で手を繋いだまま、玄関の脇あたりで座っていた。
 何を話せばいいのか、私の頭の中はそれだけが渦巻いている。
「あのね、和ちゃん」
「は、はいっ」
 急に話し掛けられたので、私の声は上ずっていた。しかし、咲さんは気にした様子もなく、口を開く。
「今日は、ごめんね」
「えっと……、何がですか?」
 私は咲さんが何に対して謝っているのか分からず、頭の中で仮説を立て始める。
 今日、皆疲れているのに、私の家に誘ってしまったことだろうか。それならば、私が言葉足らずに誘ったことだ。
 では、他には……? 私の考えが纏まるより先に、咲さんは続きを喋りだす。
「私、ドジだし、鈍感だから……。部長に言われるまで気がつかなかったんだけど」
 咲さんの声は消え入りそうなほど弱弱しい。
 部長はいったい何を言ったのだろう。私のいない隙に……? 収まってきていた胸の高鳴りが、再発してきた。
「和ちゃん、本当は、私だけを家に誘っていたの? だとしたら、本当に、ごめんね」
「そ、それはっ……」
 部長は、気がついていたのだ。私が他の皆を泊めることに対して乗り気ではなかったことに。そんなに顔に出てしまっていたのだろうか。
 ……いや、部長という人物ならば、些細なことで見抜いてきてもおかしくはない。むしろ、思いつきで楽しんで、適当に咲さんにそう吹き込んだ可能性もある。
 しかし、私はそんなことを考えている場合ではなかった。
 何て答えればいいのだろう。これが対局中に起きた麻雀の問題だったならば、瞬時に答えは出せるのに。
 そんな馬鹿馬鹿しい考えは捨て去るが、しかし言葉は出てこない。
「和ちゃん。私、馬鹿でドジだから、もし、言いたいことや、したいことがあったら、はっきり言って欲しいな。面倒くさい人で、ごめんね」
「そ、そんなことないです! 私にとって咲さんは……その、大事な人ですから。面倒だなんて、思ったことはありません」
 咲さんが怯えているかのように見えた私は、咄嗟に声をあげていた。
 そして、目が合う。
 咲さんは驚いたように口を少し開けたまま、私のことをじっと見つめていた。
 時が止まったかのように、視線が絡み合ったまま静止する。
 ここで、何か気の効いた言葉を言わないと……。私は混乱しそうな頭と、破裂しそうなほど音を立てている心臓に、冷静さを失っていた。
 そしてなぜか、こんな時に、一つのやり取りを思い出した。

『じゃあ、あなたは……
 たった一回の人生も論理と計算尽くで生きていくの?』

 違う。
 この溢れ出しそうなほどの想いを、伝えたい。
 あれこれ考えて、咲さんに嫌われないように振舞うんじゃない。
 私は、思考を停止させ、感情の赴くままに口を開いていた。
561名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 02:55:00 ID:s+jxCv1m
はぁ…
562おわり:2009/10/14(水) 02:55:06 ID:A+0HfDzL
「咲さんのことが……好きなんです。誰よりも。――私と、ずっと一緒にいてください」
「和ちゃん……」
 言ってしまった。
 心臓が叩く激しさは衰えるどころか増していき、胸や胃が痛くなるような気分になる。
 咲さんの反応を見るのが怖い。思わず、目を閉じていた。
「和ちゃんにそんなこと言ってもらえるなんて……嬉しい。私、嬉しいよ!」
 恐る恐る目を開けると、そこには、花が咲いたような笑顔の美少女がいた。
「咲さん……」
「私、和ちゃんにそう想われているって知らなかった……。今、すごい胸がどきどきしてる」
「私もです……」
 そう言って咲さんは顔を寄せてきた。
 視界いっぱいに咲さんの顔が映る。私と咲さんだけの世界になったようだった。
 そして耳元で囁くように――
「私もね、和ちゃんのこと好き。大好き……」
 と言った。
 その言葉だけで。私は何も考えることができず。心も、身体も、全てに充足感が与えられたような気がした。
 甘い、香りがした。
 夜風は咲さんの匂いを運んできて、そして自然と――
 混じり合うように――
 私の唇と、咲さんの唇が重なった。
 とても柔らかかったそれは、やはり甘い味がした。
 

 おわり

 ………
 …………
「和ちゃん」
「何ですか? 咲さん」
「明日も、二郎行こうね」
「……また……ですか」
563名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 03:02:37 ID:b0W8iRFV
>>559>>561
割り込んでんじゃねぇ

>>562
さきのどは王道で良いな。ぶちょまこもあってGJ!
次郎シメ噴いたw
564名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 03:03:51 ID:L3frK08m
>>562
GJ
565名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 03:06:43 ID:zIGf+2SX
「和ちゃん、って読むの、まだ慣れなくて照れくさいね。何度も何度も読み返しちゃったよ」

>>556
初々しさがキュンと来た
挟まって悪かった
566名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 03:10:36 ID:s+jxCv1m
ごめんリロード忘れ
567名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 03:16:38 ID:HvACwplq
>>563
心狭すぎ肩の力抜け
568名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 04:52:16 ID:RZAtrmrN
規制のためには割り込むのも必要
569名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 07:28:37 ID:BF6OvYo8
>>555
むしろ18禁百合スレだからエロ書いた方が
良いのかなと思って無理にエロ捩込んじゃったり・・・

>>568
確かに
570名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 07:30:17 ID:H50Lcmzj
>ID:A+0HfDzL
何でエロないんだよ?
571名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 08:52:30 ID:y0f+J4pw
>>562
咲和久しぶりだなぁ
GJだぜ!!
そして続きはないのか?
そして、個人的にはまこ久サイドも非常に気になるんですが!!
572名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 08:58:09 ID:zhFrj9X6
エロがなくとも萌えられるなら十分だ

>>562
咲和GJ!
初々しい二人はやっぱり良いなw
573名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 12:35:42 ID:H4Wy1Jfi
>>562
GJ!
やはり王道はいい
俺も久まこサイド気になるぜひ続きを…
574名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 13:41:50 ID:wF/r1UBd
>>549
何回見てもエロパロ板の『甘い衣』の
パクリに見えてしまう・・・
ネタがもろかぶってるしなぁ

勘違いなら悪いんだけど。
575名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 14:17:40 ID:3lxQTcXT
>>574
ちょっと読んでみたが(長かったから最初だけ)、
別にUFOキャッチャーでぬいぐるみ取ってあげるネタ自体、ある意味お約束だし
ただの偶然だと思うんだが…被ってるといってもそれぐらいだし。
パクリというのは、ちょっとかわいそうかと…
576名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 18:23:39 ID:4VgXTsoC
そういや照と衣が出会ったらどうなんだろ
577名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 18:44:16 ID:AUc4Am1m
578名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 18:55:45 ID:wF/r1UBd
>>575
だから、それで本人はパクリと認識してるのか、してないのか話であって
本人の声が聞きたい・・・・・・



本音を言うと「甘い衣」に繋がるようなストーリーを
作ってくれたのだったらよかった
逆にその偶然を生かしてエロパロ板と百合板のコラボとかないのかな?

579名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 19:19:53 ID:jqMkmfjM
予言
俺がこの書き込みしなかったらこの後荒れてた
580名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 19:20:25 ID:ofJ6pmnZ
>>576
ロリ咲に二度と会えない寂しさから、衣に逃げる照。
581名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 19:22:11 ID:kLyQBmvb
>>578
あー、書いたの自分です。
自分は男女も平気ですからエロパロも行きますが、生憎今は化物語スレぐらいしか見てなくて、咲は百合専門なのでその作品は知りませんねー。

UFOキャッチャーネタを書いたのは、今週のジャンプでUFOキャッチャーがでてたからです。
自分の読んでいる作品じゃなかったので、ページをめくる途中で目に入って、UFOキャッチャーいいなぁと思った程度なんですが…今週あったよねUFOキャッチャー?

ある種の定番と化しているネタでネタ被りするのは書き手としては許して欲しいとこですね…。
定番ならまだまだやりたいシチュエーションはあるし…お祭りの射的で景品をとってあげるかじゅとか書きたいし。
キャンプやら旅行ネタも書きたいですし。

でも、なんだか誤解されるようなものを書いちゃったらしくてすみません。
582名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 19:55:57 ID:xHzWRU21
>>581
謝る必要ないと思うぜ。
ネタがかぶってようが十分俺は楽しませてもらったと思っているからな
583名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 19:57:47 ID:q43DjMt3
>>581
気にしなくてオケだろ
次回作を楽しみにしてるよ


ゲーセンネタと言うと
知らずに脱衣麻雀ゲームをやろうとする衣、あわてて止める純
ちょっと目を離した隙に雀ゲーやってた衣、どうして脱ぐのか聞く衣、そーゆーゲームだからとモゴモゴ言う純
じゃあ今度は皆でやろうと言う衣。と妄想してしまった(麻雀モノで脱衣麻雀もある意味定番ネタだよね)

純「衣と脱衣麻雀したら犯罪になりそうだな…」
584名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 19:59:37 ID:t1Zf+zKV
衣と脱衣麻雀してもどうせ衣は一枚も脱がないよ
585名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 20:54:18 ID:zhFrj9X6
藤田「衣が脱ぐだと!?……なかなか背徳的じゃないか、その勝負乗った!!!」
586名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 21:21:39 ID:NJzFY5sN
>>581
>お祭りの射的で景品をとってあげるかじゅとか書きたいし。
全力待機。
もちろん相手は決まってるっすよね?
587名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 21:32:07 ID:RT25+0lH
やー照れるなぁワハハ
588名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 21:36:59 ID:3HYhbNqb
最近へたれ疑惑が出ているかじゅだけど、たまにはかっこいい所が見たいな
589名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 21:42:55 ID:eqQtYZ0L
>>588
同じく。
かじゅは、モモに攻められっぱなしだもんな。
590名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:16:43 ID:dDMQQBh/
最終回を見て頭に浮かんだ妄想
まこタコス的な感じで2レスほど
591名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:17:15 ID:dDMQQBh/

「ん、まだこんな時間か…。」

昨晩、団体戦の借りを返そうとして思いっきり返り討ちにあった。

初心者相手になんてざまじゃ…。
ほんとふがいないのぅ。

昨晩のことを思い出して布団から出る気もしなかった。
ふと横を見ると咲と和の姿がなかった。
優希はよぅ寝とるようじゃな。

反対側に目を向けると、そこにいるはずの久の姿はなかった。

1年の時からあんたに付き合っとるんじゃ。
あの個人戦からあんたがどこか変わったことくらい分かっとるよ。

「はぁ…。」

布団から出て、椅子に座って外を見た。
もし、あんたが風越に行っとったら、わしはあんたと会えんかった。
あんたの実力なら、風越に行っても団体戦に出れるくらいの実力があるんに。
偶然だったんじゃろうが…、わしはあんたと出会えてよかった。
心からそう思うとるよ。

「んふぁぁ〜」

「おぉ起きたんか。」

優希が伸びをして、目をこすった。

「のどちゃんと咲ちゃんに、部長は?」

「温泉でも行ったんじゃろ。」

久はどこに行ったか、分からんが。
分からないけど、なんとなく見当はつく。

「この私を置いて行くなんて…、この恨みタコス払いさせなければー!」

「何を言うとるんじゃ。」

朝から元気じゃの。これが若さというものなのかの。

「じゃあ、優希も行ってくればいいじゃろ。」

なんでじゃろ?
優希を見てると自然に笑顔になれるのう。

592名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:17:37 ID:dDMQQBh/

「染谷先輩は行かないのか?」

「わしは…。」

もし、そこに行って久とあの人がおったら…。
それを考えると…

「優希1人で行っといで。」

優希はうーんと唸って、こっちを見た。
目が合う。

「う〜ん…。やっぱり行くの辞める!」
「は?」

「染谷先輩と一緒にいるじぇ!」

なんで優希がそう言ったかは分からない。
ただ、今は優希の存在がありがたかった。

「勝手にしんさい。」

なんだか照れ臭くて、わしは窓の方を向きながらぶっきらぼうに答えた。


***********


起きたら、のどちゃんも咲ちゃんも部長もいなかった。
窓の方を見ると、染谷先輩が座ってた。
ここから見える横顔がなぜか泣いてるように見えた。

のどちゃんや咲ちゃんと温泉に行くのもいいけど…。
今は、染谷先輩といなくちゃいけないじぇ!

「染谷先輩と一緒にいるじぇ!」

だから、そんな顔しないでほしいじぇ。
染谷先輩は笑ってる方がいいんだじぇ。
ちなみに、眼鏡してない方がより可愛いんだじぇ。

593名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:19:42 ID:dDMQQBh/
こうしてこの2人の間にフラグ成立的な…
そんな最終回を見ての妄想でした

まこの喋り方がよくわからなかったんで
おかしいかと思いますが、ご容赦を

594名無しさん@秘密の花園:2009/10/14(水) 22:38:11 ID:K4htwaw9
>>589
海辺の回想のように最初はモモがかじゅを引っ張っていたが
結局はかじゅがモモを引っ張っていくようになるって関係が理想かな
595名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 00:14:27 ID:2erpG2W5
>>593
GJ
まこは内面は意外と弱いといいな
で、支えてくれる存在ってのが萌えた
596名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 00:18:48 ID:zVmjujuj
まこ×タコス=まこス
597名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 00:21:13 ID:MCKMj87e
>>593
二人置いて行かれてカワイソスだよな。優希も和が振り向くはずも無くいし
598名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 00:22:39 ID:MCKMj87e
○無いし
599名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 01:46:09 ID:Ga8LeFua
>>537
麻雀に基本、3600はない。
親30府一翻七本場だと3600にはなるが。
600名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 02:10:26 ID:99Ikb1e0
親30符2翻二本場じゃないかな
ところで神代と衣と照は大会で手合わせした事あるんだろうか
601名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 02:41:05 ID:QsXv9ooR
>>600
衣は魔物どころか雑魚としか戦ってないと思う
去年の全国は満月どころか半月でもなかったみたいだし
その状態でおそらく1戦しかしてないのに最多得点出してるわけだし

神代と照もなんとなく対戦してなさそう

これ以上はこのスレの管轄外だから別のとこでな
602名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 02:50:16 ID:QsXv9ooR
>>562
結構良かったわ
次回あるなら楽しみにしてるわ
603名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 04:15:28 ID:HYinzMvN
かじゅモモのSSを投下します
2レスほどの長さでエロは無しです


「グル」


今日は先輩とのデートの日
予選大会も終わりようやく一息。
前までは麻雀で忙しかったからデートなんてできなかった。
けど、これからは今まで溜めた分を全部発散するっすよ

そしてデート当日、私が待ち合わせ場所で先輩を待っていた
待ち合わせの5分前に待ち合わせ場所に到着すると先輩がもうそこにいた。
私は先輩におはようございます、と挨拶すると

「おはよう、モモ。今日も可愛いね。食べちゃいたいくらいだよ」

先輩が頬を撫でながら耳元で囁き、耳を甘噛みする。
なんか最近、先輩のIKEMEN度が著しく上がってるっす。
特に前の合同合宿で銀髪の男の人と話してからの上昇度がハンパないっす。
まぁ、こういう先輩も格好良くて好きっすけどね。
っていうかどんな先輩も好きっすよ。


それから二人は、喫茶店でおしゃべりしたり、恋愛映画を見たりして
充実したLOVELOVEデートは進行していった。
そして、モモがちょっと見たい服があるからとアパレルショップへ向かう。
二人は店の中を適当に歩き回っていると、下着売り場にたどり着いた。
そこで、モモはある一品に目を奪われる。

「どうしたんだモモ。何か欲しいものでも見つけたのか?」
「・・・・・これっす」

モモがちょっと恥ずかしがりながら、その一品を加治木に差し出す。
それは可愛いデザインのパンツだった。
ただちょっと違うのは横の部分が紐になってるだけだが。

「へぇ、可愛いデザインじゃないか。買ったらどうだ?」

しかし、あまりに恥ずかしすぎるので買うかをモモが悩んでいると、
スーパーIKEMENモードに切り替わった加治木が私を抱き寄せ、耳元で囁く。

「今夜その紐を私が解いてあげるよ。」

加治木から解放されたモモは今夜のことを想像し、頬を紅く染めながら早足でレジに向かった。


しかし、モモは知る由もなかった。
この後に待っていた、今までのムードをぶち壊す出来事を。
604名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 04:16:35 ID:HYinzMvN
夕方、そろそろデートもお開きとなり加治木の家に向かっている途中、見覚えのある三人組が見えた。
それはいつも、学校で見慣れている麻雀部の部員達だ。
その三人組は二人を見つけると、側までやってきてチンピラのような態度で話しかけてきた。

「ワハハー、おいおいカップルさんよー」
「ふたつずつで良い身分だよね」
「うむ。こういう幸せそうな奴らは、私なりに精一杯牌を投げてやりたいな」

まったくこの暇人どもは。ホントにコイツらバカっす。
こういう良いムードを壊されたら私の堪忍袋の緒がきれそうっす。
ていうか、少しでも”正体”(トゥルーセルフ)を”隠”(ステルス)すとかしてほしいっす。
そんな私の心境を察してか、先輩が文句を言うためにこの暇人共の前に出た。
さぁ、先輩。こんな事を考えた人たちにガツンと言ってやるっす。


「わーなんだおまえらは。ももにてをだすなー」


なんて優しい部員たちっすか。
チンピラにからまれてる私を助けてくれる先輩
先輩のカッコいい姿を見てさらに先輩への愛が高まる私
それで、今夜はお礼に私を食べて・・・・っていう展開まで直行っす。
私たちの仲を深めるために忙しい中こんな芝居を打ってくれるなんて。
私はこの人たちを誇りに思うっす。
ありがとう、このようなことを考えてくださった
私の大好きな4人の麻雀部員達

先輩の名誉ためにそう思い込むっす。
そう思わなきゃやってられないっす。



私はこの4人組を置いて、頬を膨らませながら先輩の家に向かう。
その後ろを先輩が走って追いかけてきてくれた。
今度あの三人組に会ったときは文句を言うっす。絶対、小一時間文句を言うっす。
けれどその前に、今日はこんな事を考えた先輩をお仕置きっすね。


その後、加治木の家でモモの怒涛の責めが行われた。
その夜、モモの責めは常軌を逸していた。
夕方の怒りだろうか、加治木が許しを請うても、お仕置きと称して責めをやめず
やがて、加治木はモモから与えられる快楽の虜になっていた。
そして朝方、ベッドにはとても疲れた様子だが安らかな顔で寝ている加治木と
何か新しい世界に目覚めたモモの姿があったという。

余談だが、翌日麻雀部にはとても豪華な菓子折りが届けられたとさ。

おわり
605名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 07:03:00 ID:JHzJTPkR
脱衣麻雀した場合
咲 何度やっても半裸
606名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 07:03:52 ID:clVwUobW
格好いいのか駄目な人なのかどっちやねん
607名無しさん@お腹いっぱい:2009/10/15(木) 09:20:44 ID:9Zux1zIu
ついに大根(演技×)までついたか…
608名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 13:20:03 ID:bpVl3+wG
それでもクールに振る舞うかじゅかわいいよかじゅ
609名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:13:30 ID:MsVOP7aT
スレも落ち着いてるので次のssまでの繋ぎに、また溜まった小ネタを再投下。
イメージ壊したくない人はNGで。R12?前回と続いてるのもあるけど、問題ないか

では 小ネタ連荘 2本場 いきます
610名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:14:12 ID:MsVOP7aT
名前を呼んで

咲「和ちゃん…」
和「咲さん…」
優「もう3時間も呼び合ってるじぇ…」
ま「いい加減、砂吐きそうじゃ…」

─翌日

咲「和…」
和「咲…」
久「あら?なんか恋人らしくなったわね」
優「でも朝からずっとだじぇ…私はもう限界だじぇ…」

─さらに翌日

咲「のどポン…」
和「サッキー…」
久「ぶほぉぁっ!!!」
優「き、汚いじぇ、部長っ!吐くならお茶じゃなくて砂だじぇ!!」
久「げほっ、げほっ…ご、ごめんなさい。…て、いまのはなにっ!」
ま「恋は思案の外じゃけん…」

さすがに恥ずかしかったのか、次の日には元に戻った



思い出話

モ「蒲原先輩ってどんな子供だったんすか?」
妹「う〜ん、智美ちゃんは本当にやんちゃだったなぁ…
  でもイジメっ子から私を守ってくれたりして」
蒲「ワハハッ!!」
妹「でも怖い話が苦手で、トイレに行けなくなって小学5年にもなってお漏らししたり」
蒲「ワハ…?」
妹「遠足の日にち間違えて、一人だけ遠足の格好してきたり」
津「ぷっ…」
妹「ネコを追いかけて木に登ったら降りられなくなって大泣きしたり」
蒲(…ま、まずい。なんとかしてその口を閉じさせないと…)
妹「あと寝坊して…」
蒲「か…佳織っ!」
妹「どうしたの智美ちゃん?」
蒲「好きだっ!!」チュッ!
妹「ふ、ふ、ふえええぇぇぇぇぇぇっっ!!」

そんな二人のなりそめ



温泉

衣「ババンバ バンバンバン♪」
と「…あー びば びば」
衣「ババンバ バンバンバン♪」
と「…はーあ びば のんの」
衣「い〜い湯だな♪」
と「…あははん」
衣「い〜い湯だな♪」
と「…あははん」
衣「ここは信州 小渋の湯〜♪」
611名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:16:01 ID:MsVOP7aT
桃果汁 120%

モ『あ…先輩、そこ気持ちいいっす…』
津(な、なんだ…部室から聞こえてくる、この声は…)
加『ここか?』
津(いくらこの二人が変態とはいえ、まさか部室で、そんな…)
モ『あ、そこ…、ダメ、先輩…私もう…』
津(ほら、あれ、ドアを開けるとマッサージしてるってオチだ。
  うん、大丈夫だ。……えぇいっ、ままよっ!)
  
──バタンっ!

津加モ「「「あ゙」」」

オチはなかった

加「モ、モモっ、は、早く服をっ!」
モ「あっ、先輩、それ私のブラっすっ!」
津「──────ブチッ」

キレたむっきー新部長のお説教は5時間続いた



笑顔

池(名門風越団体戦敗退決定──!!とかいわれてるのかな────今頃
  ところがどっこい!まだ可能性はゼロじゃないし!)

コ「…………笑顔か…」

池「アーヒャヒャヒャ」
612名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:16:34 ID:MsVOP7aT
ドラえ悶 唄:片岡優希

こんなこといいじぇ できたらいいじぇ
あんなゆめ こんなゆめ いっぱいある〜じぇ〜

みんなみんなみんな かなえてくれる
ふしぎなポッケで かなえてく〜れ〜る〜

そ〜らをじゆうに とびたいじぇ
「そんなオカルトありえませんから」

アンアンアン とってもだいすき ドラえ悶〜



控え室

池 「去年までは雑用するのは校内ランキングの低い1年生だった。だけど───
    いつも部室の掃除をしていたのは誰だか覚えてる?」
1年「キャ…キャプテンです…」
池 「合宿で買い出しや料理をしていたのは?」
1年「キャプテンです」
池 「みんなのジャージやシーツ洗濯していたのは…」
1年「キャプテンですっ!」
池 「間違ってみんなのおやつ食べちゃったのはっ!」
1年「キャプテンですっっ!」
池 「セミの脱皮に感動して涙止まらなかったのはっ!」
1年「キャプテンですっっ!」
池 「みんな大好きっ!」
1年「キャプテンですっっ!」
池 「元気があれば何でもできるっ!イチ・ニィ・サン」
1年「ダァァァッーーー!!!」
613名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:17:35 ID:MsVOP7aT
酒と涙と男と男 最終回(第2話)

犬「ハギヨシさん。またオレら出ちゃってますけどいいんですかね」
ハ「ダメでしょうね」
犬「ですよね。さすがに優しいこのスレの人たちも、そろそろ怒りますよ」
ハ「アホの作者も今回で自重するみたいです。3本場があるかわかりませんが」
犬「オレ考えたんですよ。性転換して女になったら出番貰えるのかなって」
ハ「去勢ですか?」
犬「去勢って言わないでくださいよっ!…う…ぐす…京子になってやる…うぅ…」



姉妹4 ─アタック オブ キラープリン─

照(咲、お姉ちゃん、長野まで来ちゃったよ。全国なんて待っていられないんだ。
  えっと咲は…いた。…でも、このまま再会というのも…なんか、こう感動的な…)
和「おはようございます、咲さん」
咲「おはよう、和ちゃん」
照(さ、咲っ!その女は誰っ!なんで顔赤らめてるのっ!和…?全中優勝の原村和か?)
和「まだ名前で呼ぶの照れますね…」
照(騙されちゃダメだっ、咲!巨乳なのに清純派なんて、そんなオカルトありえないからっ!
  お前の運命の人は、いま後ろで電柱に隠れてるからっ!)
咲「でも、やっぱり名前で呼んで欲しいっていうか…」
照(……いいだろう、この泥棒ネコ。全国でどちらが咲に相応しいか決着をつけよう。
  これは私からの宣戦布告だ…受け取れっ!)

──ヒュン………ボテッ

咲「あれ、これは…」
和「…プリン?」
 (プリンとかすかに漂う醤油の香り。そう、これが噂に聞いた咲さんのお姉さんですね。
  なぜ姿を隠すのかわかりませんが、きっと私たちを祝福してこのプリンを…)
咲「の、和ちゃん。どうして泣いてるの?」
和(ありがとうございます、照さん。いえ、お姉様。私たち幸せになりますっ!)

とても素敵な勘違いを残して、戦いの火蓋は切って落とされた



8時だよED 唄:モンブチファミリー

衣「ババンバ バンバンバン♪」
一「宿題やった?」
衣「バ…バンバ バンバンバン…」
純「ニンジン残すなよ」
衣「ババンバ …ぐす…バンバン…ひっく…」
透「泣いてもダメですわ!」
衣「ババン…」
透「あっ、逃げましたわっ!!お待ちなさい、ころもー!」
衣「とぉ〜かの、ばかぁ〜!!」

と「…また来週」
614名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 18:19:43 ID:MsVOP7aT
以上でした

犬とハギは個人的になんか気に入ってしまって…
もうやりません。ごめんなさい
615名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 19:38:12 ID:MCKMj87e
衣のバンバンでジーク思い出した
616名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 19:42:05 ID:MCKMj87e
ってジークって何だジーグや・・・
617名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 19:51:39 ID:2erpG2W5
>>614
GJ!
小ネタシリーズ嬉しいw
智紀と衣っていいコンビだと思うんだ自分は
かじゅとモモは自重しろw
618名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:38:32 ID:e3xkqhbR
>>614
小ネタシリーズGJっす!
和咲←照うけたwww
619名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:43:19 ID:+0QHrsNM
全国大会のために東京に行った咲と和が東京観光で
咲「ねえ、原村さん。たくさんホテルがあるね。なんでこんなに密集してるんだろう?」
和「え、ええ。き、きっとたくさんの人がいるからですよ。さ、早く違う場所に行きましょう。」
咲「うん!」
和(ここがラブホテル街で、しかも宮永さんと行ってみたいだなんて言えません///)

みたいな電波を受信した
620名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 21:44:29 ID:VETwnEMl
>>614
GJ!ハギ犬ネタはまぁ気にならなかったよ
かじゅとモモはちゃんとホテル行きなさいw
621名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 23:06:36 ID:XIQ+ZNlj
>>614
GJ!
こういう小ネタも好きだw
622名無しさん@秘密の花園:2009/10/15(木) 23:32:08 ID:hcEFcymt
>>614
のどポン・サッキー呼びうけたw
623名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 00:05:06 ID:DJ5bJC/g
イチ・ニィ・サンダァァァッーーー!!でふいたwwww
風越は一番部活感がつよいな
624名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 02:39:55 ID:Pz+Ltpn0
誰か咲照のSSお願いします
625名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 09:22:03 ID:6WoKTCME
>>614GJ!
>>612を見てて

ドラを自由に 乗せたいな〜
牌、すり替え〜
アンアンアン
そんなイカサマありえません〜

という歌が頭に浮かんだ
626名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 18:23:00 ID:NQ/HEMxQ
>>616
ラブホに間違えて泊まっちゃう2人
咲は知らないかのようで和は知りまくりで
結局何もない2人
627名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 18:23:52 ID:NQ/HEMxQ
>>626
>>619の間違い
628名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 18:28:23 ID:F4hzXAIJ
>>626
ベッドで待ってる和とそれに気付かず先に寝る咲を想像した
629名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 20:05:23 ID:MACRrdID
今週ってヤンガンあったっけ?
630名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 20:13:51 ID:x3cB6qQO
ヤンガンはあるけど咲は休載
631名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 20:26:03 ID:bSLXHAnM
632名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 23:08:05 ID:tY9eH2SC
pixivには登録しておいた方が良いのかねやっぱり
ちょっと前と比べて個人イラストサイトが減った気がするし・・・
633名無しさん@秘密の花園:2009/10/16(金) 23:15:25 ID:xMPgBUUt
pixvは登録だけしてあって見てなかったけどけっこういいかも。
猫耳の照がやばかった。なんか、いい毒電波受信しそうだ
634名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 00:11:33 ID:XUgNhFqf
>>633
例えば、こんな感じか?

猫耳照「今夜は、咲にご奉仕するにゃ♪」

もちろん、性的な意味で
635名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 00:15:38 ID:isw/szDV
>>630
どんだけ
636名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 00:48:33 ID:U+seL3eW
咲が休載? そんな馬鹿な
俺は泣きつかれた池田さんが福路さんに添い寝してもらってたり
加治木さんが東横さんの口をなんとかしてふさいでたり
原村さんが咲さんを追ってトイレに入ったところまで見たぞ
637名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 01:14:59 ID:fsCyJZVc
そういえば最近知ったのだが
UFOキャッチャーのプライズに
咲と和のフィギュアがあったなぁ


俺はゲットしてないけど・・・・・さすがに穿いているか
638名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 05:40:33 ID:Fwi7MEyS
>>636
ああ、それは正しいビジョンだな
ついでに国広くんがとーかを体で慰めてたぞ
639名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 07:35:14 ID:AsgQo2rc
>>634
猫耳照「咲の未来に御奉仕するにゃ♪」
640名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 08:23:57 ID:EftUkeuB
>>639
そういえば東京ミュウミュウってかなり電波出てたな
641名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 09:10:40 ID:H/Cmj3m0
>>637
和はピンクだったらしいよ
642名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 13:18:35 ID:TI4hDhNF
人いなくなったな…
643名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 14:36:49 ID:vgu4rBqn
アニメ放送が終わったから少し寂しくなるのは仕方ない

斯く言う俺も、何となく咲成分が足りなくて妄想が沸かないし
644名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 14:51:45 ID:YtKqsSE8
変な奴が湧かなくてむしろ居心地良いけど
SS大量投下されたし。無駄にスレを消費する必要も無い
645名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 14:55:49 ID:c6lq3yFF
アニメの作品自体は割と良かった分、他よりは恵まれてる気はする
646名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 15:07:27 ID:zb7AhCQT
>>637 情報ありがとう!! 咲和セットでほしいな〜UFOキャッチャー苦手なんだよな。
そもそも入荷するゲーセンがあるかな・・・
647名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 15:44:06 ID:934uHwqn
>>636
>原村さんが咲さんを追ってトイレに入ったところまで見たぞ

本来ならただの連れションなんだろうけど…


「もう…原村さん見ないでよぅ…」
「だーめ。宮永さんがおしっこするところ、ちゃんと見てますからね」

みたいなシーンを想像した俺は手遅れかもしれん
648名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 15:53:36 ID:LROlkc9t
>>642
減ったか?
なんかむしろアニメ終わってからむしろ投稿増えた印象なんだが
649名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 15:56:27 ID:TI4hDhNF
>>648
ここ最近は毎日のように大量に投下されてたけど
丸1日何も投下されてなかったから人いないって言った
650名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 16:40:15 ID:AsgUB5Ue
先週がやたら多かったから、今週は谷間なんじゃ?
人間、まとめて書くと、暫くいいやってなるし。
651名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 16:45:19 ID:XUgNhFqf
>>647

「は、原村さん、そ…そんなところ汚いよ…」
「宮永さんに汚い所なんてありません!」

と続きを想像した俺もダメかもしれん。
652名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:21:35 ID:YtKqsSE8
>>648
皆、溜まったフラストレーションを昇華したんだなw
653名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:25:23 ID:LvlJaObZ
フラストレーションって…
別にわるかなかったのに
654名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:27:32 ID:3OHgj7uK
>>650
まとめて書くとって…一人で回してるわけじゃないんだからw

しかし何人ぐらいの書き手さんがいるのだろうか
作者別の保管があると分かりやすいんだけど
655名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:27:46 ID:MJHyka8n
>>653はたぶん何か勘違いをしている
656名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:28:38 ID:LvlJaObZ
そっか…ごめん
657名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:30:29 ID:VOr4QuMl
ビバはイタリア語でノウレッジは英語だ!
658名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 17:36:02 ID:AsgQo2rc
>>657
劉邦乙彼
違う国の言葉を組み合わせて何が悪い、ってどっかに書いてあったな。
659名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:04:44 ID:hIP4vCgQ
>>643
原作が一ヶ月近くやってない上アニメも終わったのにこんだけいるのは十分だ

しかし原作は本当にこのペースだと、いつになったら全国いけるのやら
660名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:15:45 ID:AsgUB5Ue
>>654
先週は複数ss投下してくれた作者さんがわりといたからさ。
現状で、投下してくれてる作者さんは10人ぐらいの気がする
661名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:34:29 ID:hIP4vCgQ
基地外が粘着して良スレが糞スレに変わったのを最近見たことあるからこれくらいでいい
662名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:34:51 ID:gAqu+fj9
>>654
それはちょっと…
作者様によって作品の数片寄るからなあ
663名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:19:10 ID:3QQIn9Lq
突発的にssを書いてみた
池キャプと見せかけた
池田×衣です
664名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:21:03 ID:3QQIn9Lq

久しぶりの休日。
あたしたち風越麻雀部はみんなで遊園地に遊びに来ていた。
うちの麻雀部は知っての通り部員80人を擁する大所帯だから、行きと帰りはバス2台で、現地で自由行動って感じだった。
あたしはもちろんキャプテンと2人で行動しようと思ってたんだけど…。

「キャプテン!」
「キャプテン。」
「きゃーぷてんっ!」

やっぱりキャプテンはみんなに慕われているだけあって、大人気。
だからしょうがなく、キャプテンと2人きりは諦めざるを得なかった。

にゅああああああああ!
こんなところで諦める華菜ちゃんじゃないし!
乗物に乗る時のキャプテンの隣は譲らないし!!


*********


「はぁ〜」

そして今に至る…。
キャプテンはいい人すぎるから、あたしが乗りたい!って言ったものも他の子が乗りたい!って言ったものも断らずに乗りまくった。

「華菜…。そんな顔しないで。」

ベッドに横になりながらキャプテンが微笑んだ。

「いや、でもあたしのせいで…」

そう、キャプテンは絶叫系がだめだったのだ。

「あなたのせいじゃないわ。」

なのにキャプテンは断らずに乗り続けた。

「ほら、華菜。私は大丈夫だから。行っていいわよ?」
「で、でも…」
「華菜、せっかく来たんだから、ね。それに、私のせいで華菜が楽しめなかったらいやだわ。」

もう、キャプテンは優しい。本当に。
キャプテンのせいじゃないのに、自分を責めてる。
しかも、こういうときのキャプテンは頑固なんだ。

「わかりました。でも、キャプテン?体調良くなったら連絡くださいよ?そしたら軽いの乗りましょう!」

あたしは立ち上がってキャプテンに言った。
キャプテンは、、
「そしたらメリーゴーランドにでも乗ろうかしら?」
なんて微笑んだ。
「それじゃあ、華菜。行ってらっしゃい。」
665名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:21:33 ID:3QQIn9Lq

にゅああああああ。
まるで新婚さんのお見送りだし!

「行ってきますだし!!」


***********


医務室から出たはいいけど、これからどうしようかな?
みんなもうどこか行っちゃってるみたいだし…。
とりあえずふらふら歩き出すと、後ろの方から子供の泣く声がした。

「うあああああ」

なにごとだし!?
あたしには三つ子の妹がいる。
こういう泣き声を放っておけるわけがない。

「どうしたん………」

駆け寄りながら声をかけかけて固まった。

「ふぇ?」

あたしの声で振り向いたのは子供じゃなくて…

「天江、衣!?」

「おまえは…?」

そう泣いていたのは子供じゃなくて、いや、容姿的には子供なんだけど。
去年も今年も団体戦の決勝で戦った龍門淵の天江衣だった。

「風越の…大将?」

天江は泣くのをやめて、目をこすりながら言った。
さすがに2年連続で同卓だったからかあたしのことが分かるらしい。
しかし…なんでここにいて、しかも泣いてるんだし?

「なんで泣いてるんだし?」
「…泣いてない。」
「泣き声が聞こえたし。」
「それは衣じゃない!どこぞの童部たちじゃないのか?」
「にゃあぁ」

さっきまであたしの妹たちの泣き声3人分を合わせたくらいの声で泣いてたくせに。
でもあたしだって3人の妹のお姉ちゃんだし!
こういう子供の扱い方なんて分かってるし!

「じゃあ、あたし行くし!」
666名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:22:04 ID:3QQIn9Lq

そう言ってあたしは天江に背中を向けて歩き出した。
いつもよりちょっと早く歩いた。

「ふぇ?」

後ろの方から何か声が聞こえた。
それでもあたしは振り向かないで歩く。
ちょっとしてから足音が聞こえた。
そこで少し歩く速度を緩める。
ほとんど真後ろに気配を感じて振り返る。
そこにはウサギの耳みたいなカチューシャ。
視線をちょっと下げると唇を噛んで、目に涙をためて視線をそらす顔。
あたしは体をかがめて、天江に視線を合わせる高さにした。

「どうしたんだし?」


**********


「なるほど。」

天江は難しい言葉を駆使しながら、あたしに自分の状況を説明した。
いろいろ難しくて理解できない言葉や言い回しもあったけど、まぁ単純に、迷子になったらしい。

「気付いたら、龍門淵の他のメンバーがいなかったのか。」
「うん…。」

まぁ迷子は迷子センターに、が基本だよなあ。

「じゃあ、放送で呼び出してもらおう。」
「ほうそう?」
「迷子のお呼び出しっていうのがあるんだよ。」
「衣は迷子じゃない!」

はぁ〜、また始まっちゃったし。
さっきから“子”がつくたびにこれだ。
どうすればいいんだし?

「風越の大将!」
「なんだし?」
「おまえも1人ではないか?おまえも衣とおんなじか?」

…まぁ確かに1人っていうのは否定できない。
だけど、天江とは違うし!
華菜ちゃん、迷子じゃないし!

「あたしは迷子じゃないし!」
「衣も迷子じゃない!」
667名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:23:54 ID:3QQIn9Lq
むぅ〜〜〜〜〜!
ってひとしきりにらみ合いをしていたら、近くに風船を売るお姉さんが現れた。
その瞬間、天江は睨むのをやめて、ぱぁ〜って明るい顔をした。

「なんだ?おまえ、あれが欲しいのか?」
「うん!」

からかうように指をさしながら言った言葉に天江は思いのほか素直に返事をした。

「しょうがないな…。」

自分へのお土産は諦めるか。
天江の無邪気な笑顔を見て、あたしは天江を連れてそのお姉さんに話しかけた。

「1つ下さい!」
「はい、どれにしますか?」
「ほら、天江、どれがいいんだし?華菜お姉ちゃんが買ってあげるし!」
「衣は誕生日が早いぞ?」
「はいはい。で、どれがいいんだし?」
「…あれがいい。」


********


風船を片手にスキップをするこいつを見て、誰が高校2年生だと思うだろうか?
どう見たって子供だし。
でも、麻雀でしか天江を知らなかったあたしはこういう天江の姿に勝手に頬が緩んだ。
こいつも意外と可愛いとこあるし!

「風越の大将。」
「なんだし?」
天江はさっき買った風船を自分の方に手繰り寄せて、顔を隠すようにしていた。
「…手を貸してほしい。」
「手?」

不思議に思いながら右手を差し出すと、天江は風船を離してあたしの手を取った。

「手を繋ぎたいなら初めから言えばいいのに。」

素直じゃないなぁ。
668名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:24:28 ID:3QQIn9Lq

「こんなに人が犇めいているところで1人じゃ嫌だ。」

もうはぐれるのがいやなだけだろ?
ほんと意外に可愛いし。

「まぁあたしも1人より2人の方がいいし。それとあたしは風越の大将だけど、ちゃんと池田華菜って名前があるし!」

あたしから見える天江の頬が少し紅く染まった。
クスって笑って、ちょっと強く手を繋いだ。

「あれ乗りたい。」

少し行ったところで天江は止まった。
メリーゴーランド。

「よし、乗るし。」


*********


身長制限にひっかかって半泣きになったりしながらあたしと天江はいろんな乗物に乗った。
そして今は観覧車にいる。

「眺望絶佳!」

窓から外を見てはしゃぐ天江になぜかほっとした。
なんでだろう?分からない。
もうすぐ頂上に着くとき、天江は座り直してこっちを向いた。

「今日は楽しかった。ありがとう。かかかか…」
なにどもってるんだし?
「あたしも楽しかったし、天江衣。」
「天江衣じゃなくて衣と呼べ。」
自分はあたしのこと風越の大将って呼ぶくせに。
「衣、楽しかったし。」
とりあえず言い直すと衣は頬を染めて、何かを言おうとしてた。
「衣!外見てみろし!」

だけどあたしたちの乗るゴンドラが頂上に着いたので、衣にそれを教える。

「頂上だし!」
「うわー。」
「綺麗だし!」

頂上を過ぎ下がり始めると衣は静かになった。
どうしたんだし?
って近づいてみたらわかった。
「すぅ〜すぅ〜。。」
寝てるし。
「ほんと子供みたいだし。」


*******

669名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:25:19 ID:3QQIn9Lq


「おー衣、起きたか?」
「全く…、心配しましたわ。」
「萩原さんがいないとGPSも使えないもんね。」
「でも、見つかってよかった。」

目を覚ますと衣は純の背中にいた。
衣は久しぶりにすごくいい夢を見た気がした。

「風越の池田だっけ?あいつに感謝しないとな。」
「そうですわね。後で何か送りましょう。」

衣はそれが夢じゃなくて現実であったと悟る。

「衣、その風船どうしたの?」

右手にわっかが通してある風船。

「衣が買ったとは思えない。風越の池田が買ってくれたのかもしれない。」

周りの会話を聞きながら衣に再び睡魔が襲う。
眠りに落ちる寸前に衣は小さく呟いた。

「楽しかったぞ、華菜。」


*********


「キャプテン大丈夫ですか?」

衣をおんぶして観覧車を降りて歩いていると奇跡的にも龍門淵のメンバーを発見した。
いろいろお礼を言われながら衣と別れると、キャプテンの体調がよくなったと連絡がきた。
あたしは急いで医務室に向かった。
衣のいなくなって軽くなった背中が妙に寂しかった。

「うん、心配かけてごめんね、華菜。みんなも。」

もう日が落ちて閉園の時間も近い。

「キャプテンが乗りたいのに乗りましょう!」

あたしも含めみんなでそう言うとキャプテンは微笑んだ。

「ありがとう、みんな。じゃあメリーゴーランドに乗りたいわ。」

80人は定員ギリギリかな?
でもみんなで乗れそう。
みんなで移動しながら、キャプテンの隣を歩きながらそんなことを考えた。

メリーゴーランドに到着して、何とかみんな乗れて動き始めた。

楽しかったのに衣のいないメリーゴーランドもやっぱり寂しかった。

670名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:26:24 ID:3QQIn9Lq
おわり
以下おまけ

***********

おまけ

「華菜ちゃんと2人で行動したかったのに。」
「私も池田さんの隣に座りたかった。」
「私は吉留先輩と2人で回りたかったです。」

帰りのバスで吉留未春、深堀純代、文堂星夏は小さな声で話していた。

「でもやっぱり華菜ちゃんはキャプテンといるしさ…。」
「ジェットコースターでも池田さんの隣はキャプテンだった。」
「私は吉留先輩の隣に座れてよかったですよ。」

未春、純代が心底残念そうに言うのに対し、星夏はうっとりとした表情で言った。

「キャプテンが体調崩しちゃったときなんて、華菜ちゃんと2人になれるチャンスだったのに…。」
「それはさせない。」
「私は吉留先輩を渡しませんよ?」

そう、キャプテンが医務室に行って、華菜が医務室を出た時、すぐ近くにこの3人がいたのだ。
未春が華菜のもとへ行こうとすると、純代と星夏がそれを阻止した。
純代が行こうとすると、未春がその小さな体で純代を止めようとし、それを星夏が引きはがそうとしていた。
そんなことをやっているうちに華菜が衣を見つけ、2人で行ってしまったのだ。
どうせすぐ別れるだろうと思い2人(+1人)は着いて行った。

「華菜ちゃんに風船買ってもらって…天江衣めぇ…。」
「私も池田さんに風船買ってもらいたかった。」
「私は吉留先輩に買ってもらいたかったですよ。」

思いのほか華菜と衣は2人でずっといてしかも観覧車に乗った。

「あーあ、私も華菜ちゃんと2人きりで観覧車乗りたかったなぁ。」
「私も。」
「私も深堀先輩抜きで、吉留先輩と2人きりがよかったですよ。」

その2人が乗るゴンドラのすぐ次にこの3人が乗っていたのだ。

「しかも華菜ちゃんにおんぶしてもらってたし…。天江衣ずるすぎるよ。」
「私も池田さんをおんぶしたい。」
「私の背中ならいつでも空いてますよ!吉留先輩。」

その3人が着いてきていたことも、その3人の想いも何も知らない華菜は遊び疲れて、とても幸せそうに眠っていた。
671名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:28:45 ID:3QQIn9Lq
なんとなく池田と衣の絡みが書きたかったんだ
でも衣の話し言葉は難しいから省略で
粗い文章失礼しました
おまけで3人(主に文堂さん)をはっちゃけさせてすいません
672名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 20:55:17 ID:FknXNu9T
>>671
おまけでワロタwww
文堂さんについてはいいと思う。むしろもっとやれ!!みたいな
673名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 22:57:01 ID:YtKqsSE8
GJなんだけど龍門淵の字を見る度に萎える。普通のカキコミで見ても萎えるけど
作品として出すんなら手書きパットで入力してでも治してほしいのが本音
ふちと入れれば渕出ると思うんだけど・・・あと繰り返すが池田は決して「〜し!」が(ry
674名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 23:45:38 ID:l+6xzCKb
>>671
GJ!
おまけワロタwww
675名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 00:21:09 ID:eeSsy+Bi
>>671
池キャプ、池衣ときてさらに素敵なおまけがつくなんて
あ な た が 神 か
676名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 00:27:04 ID:eiv5+7Ju
>>671
GJ!何気に風越が人間関係、一番複雑だよな

>>673
まぁ、淵については誰でもミスはあるから。口調の捉え方、使い方も人それぞれだし
金払って読んでるわけでもないんだから、少し肩の力抜いた方がいいと思うぞ
677名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 00:57:21 ID:QoO4bT2I
>>673の言い分も>>676の言い分も両方わかっちゃうから困っちゃう…

俺もSS書いた時はなるべく最後に誤字の確認はしてても、投下後にいつもミス見つけてorzってなる
678名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 01:10:35 ID:B4l1et6A
まこ「こまけぇこたぁええっちゅうねん」
679名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 01:51:13 ID:Tmnujrfr
別のよく行くスレには>1に間違いやすいキャラ名の正誤が一行書いてあるな。
680咲で百合燃え@:2009/10/18(日) 02:01:58 ID:GM/KQZMp
なんか規制中だった やっと来れた へろっとSS透華様 4レスほど
百合分後半のみそこはかとなく エロOFF 咲と衣と照と菫 ちょっと神代
スタート↓
**********
「 鳴 動 」

「圧勝!圧勝です!白糸台高校先鋒 宮永照!一体どこまで強いのか!!」実況アナウンサーが叫ぶ
全国高校麻雀大会 地区予選西東京大会団体戦決勝 宮永照は、2位以下に圧倒的な大差をつけて勝利した
最早この順位が入れ替わることはあるまい

…つまらない… 調整にもならない 

何もかもつまらない くだらない世の中 たかが麻雀…では他に価値あることなんてあるのか?価値って何だ?
どんなに恋焦がれたとしても望むものは得られない …つまらない、くだらない…

どうした、お前たち 有象無象のお前たちが何をそんなに悲しそうにしているのか 当然の結果を前にして
たかが麻雀だろう? たかが人生だろう? 苦しいのか? 悲しいのか? …救いを求めているのか?

ならば私は覇王となろウ この麻雀という世界を統べル覇王ニ そして麻雀トいうゲエムそのものヲ終わらせて
…涅槃の水底でお前たちの苦しみや悲しみト共に眠ロウ

…ドウダ、私ハ優シイダロウ?

* * *
8月に入った。今日の部活は休みだ。宮永咲は、自宅から少し離れた開けた川べりに来ていた。
水音を聞いていると気持ちが落ち着いてくる。咲は辛いことや悲しいことがあると、いつもこうして川面を眺める。
来週、いよいよ全国大会が始まる。「…お姉ちゃん…」

4校合宿の際、風越の福路美穂子から聞いた、姉による明確な拒絶。覚悟はしていたとはいえ、ショックだった。
全国で顔を合わせ、卓を囲むことができたなら、きっとまた心を通わせることができる。…そう信じて戦うしかないこと
はわかっている。しかし拭いがたい不安が咲を覆う。もし、もしまったく相手にされなかったら。
ぷるぷると顔を振る。自分の弱さが嫌いだ。全国に向け意気軒昂な他の部員たちの前で、こんな弱音は吐けない。
原村和の強さが心底うらやましい。ポケットのマスコットを握り締めた。

今は、考えるな、私。息を整え、ぼんやりと瀬の音に耳を傾ける。川面は陽光を照り返し、きらきらと光っている。
意味もなく以前読んだことのある詩の一節が口をついて出た。
「小諸なる古城のほとり…」

「…雲白く遊子悲しむ。ふむ、小娘が藤村とは意外だ!なかなか渋いな、嶺上使い」「!衣ちゃん…」
咲の一節を受けつつ、背後に天江衣が立っていた。腕を組み仁王立ちで不敵な笑みをたたえている。でも小さい。

「びっくりした、どうしたのこんなところで」
「ここは衣のお気に入りの場所のひとつだ。お前こそ、こんなところで何をしている?来週はもう全国だろう?」
「う、うん。今日は練習休み。ちょっと散歩してただけ」 「ふーん…なにやら悩んでいるようにも見えたがな」
「えっ…」 「透華に聞いたぞ。宮永照、姉のことか」 「!……」
「話してみるがいい、このお姉さんである衣に!」ぽんっと薄い胸を叩き、衣は踏ん反り返った。

こんな小さな子(本当は年上だが)にこんなこと、と思わないでもなかったが、
誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。衣の強引な催促もあって、咲は訥々と語りはじめた。
麻雀に勝って、また家族みんなで暮らすことが希望だった。でも姉の拒絶は予想を上回っていたようだ。
どうしてそれほどまでに憎まれてしまったのか…
両親の別居が決まったとき、咲は半分パニック状態だった。これまでの世界が崩壊していく感覚は、今思い出しても
背筋が凍る。実はそのときの記憶は、一部曖昧になっている。もしかしたらそのとき、
「私、何かひどいことを言ったのかもしれない…」
681咲で百合燃えA:2009/10/18(日) 02:03:26 ID:GM/KQZMp
「ひどいこと、か…ふむ」
――
衣は事故で両親を亡くした。当然そのこと自体、筆舌に尽くし難く苦しいことであったのだが、もうひとつ衣を
苦しめていたことがあった。事故の直前、衣は駄々をこねた。両親に悪態をついた。「父君と母君のばかー」

それが最後にかけた言葉となった。やれやれと苦笑する両親の顔、それが最後に見た最愛の人たちの顔となった。
取り返しのつかないことをしてしまった。あやまりたい。己がどんなに愛しているか大切に思っているか伝えたい。
でも、もうそれはかなわない。時折その場面がフラッシュバックしては、衣を苦しめた。

衣を救ったのは透華たちだった。透華は注意深く衣を観察し、粘り強く接して衣の苦しみを聞きだすことに成功した。
衣の告白を受けて、透華は言った。 「なんだ、そんなこと」
衣は驚愕した。侮辱されたのかと思った。
憤慨して怒りをぶつけようとしたが、透華の顔は真剣だった。一瞬戸惑った。透華は続けて言った。

「天江のおじ様とおば様は、立派な本物の大人でした。ちょっと喧嘩したくらいのことで、絆が綻ぶとでも?
はっきり言ってありえませんわ!その程度のことで、悲嘆に暮れたりあなたのことを嫌いになんかなるものですか!」
「とーかの言うとおりだぜ、衣。父ちゃんと母ちゃん、なめんじゃねーよ」そう言いながら純が衣の頭をくしゃっとなでた。
透華に抱きしめられた。涙が次から次へとあふれてきた。涙と共につかえていた黒い塊が解けて流れていった。
…以来、両親のことを想うとき、思い出される顔はあのファミレスでの笑顔となった。
――

「…そういうことではなかろう。」
衣は咲を見やる。あの決勝で魔王のごときオーラをまとい、衣を倒した娘が見る影もなく萎縮している。
「そう、かな…」 衣はため息をついた。言うべきかどうか迷っていたことを、伝えることにした。
「宮永照 … あれは、もっとこう、何か…向こう側とでも言うか、そこに片足を突っ込んでいるように思える」
「向こう側?」衣は頷き、続けた。
「去年の全国、直接対決は叶わなかったが、そう感じた。あの頃の衣と同じだと。そう、勝負の最中の
高揚、悔恨、歓喜、悲嘆、そういった諸々を超えた、いや、捨てた境地とでも言うか。
卓の全てを掌握し時間をも超越したかのような感覚、空白の世界…お前にも覚えがあるのではないか?」
「わたしにも?」 確かに決勝オーラスのとき、配牌から咲は自分の勝利を確信していた。何故なのかはわからない。
しかし、何もかもが、やけに”静か”だったことは覚えている。

「全能無敵の感覚。事実、宮永照のここ最近の勝率は常軌を逸している。理想の境地のようだが、過ぎれば毒だ」
「毒?」
「戻ってこれなくなる。衣はそう感じた。人であることを捨てねば届かぬ境地だ。衣は自棄になった末のことだが、もし
宮永照がそうあることを望んでいるとしたら」

咲は青ざめた顔で言った「そ、それって、どうすればいいの?!私はどうすれば?!」
衣は冷然と答えた「勝て。もしそうなら、引き止めるにはそれしかない」
「!」…勝てるのか、あの姉に。
「衣には透華たちがいた。透華たちは決して衣のことを離そうとしなかった。おそらく踏み止まれたのはそのお陰だ。
お前の姉にもそのようなものが身近にいれば良いのだが」
咲は考え込むように押し黙ってしまった。
(…少し脅しすぎたか)

「ま、あくまでも仮定の話だ。…姉は息災なのだろう? 生きて、いるのだろう?」 「え?うん…」
「ならば大丈夫だ!生きてさえいれば和解のチャンスはいくらでもあろう!」
「あ…(そうだ確か)衣ちゃんのご両親…ご、ごめんなさい。私、自分のことばかりで」
「ん?衣の両親のことか?気にするな!同情されたくて言ったのではない、本心だ」 「で、でも」
「自分のことを気にかけるのは当然だ。誰にでも背負う何かはあるものだ。…この世に有象無象などいない。
そんな言葉でくくれるような人間は誰一人いないんだ。先の決勝で衣はそれを学んだ」くるりと咲に背を向ける。
682咲で百合燃えB:2009/10/18(日) 02:04:57 ID:GM/KQZMp
「闘いに臨むにあたり大事なことがひとつある。忘れるな、嶺上使い。
お前と共にある仲間を。お前と闘ったライバルたちのことを。お前に負けた、我々の思いを」
そう言うと衣は、土手の上に向かって歩き出した。上に上がると、咲のほうを振り向いて、大きな声で言った。

「父君と母君にはいつか会えると信じている!透華がそう言うんだから絶対だ!衣がこの世を去るときかも知れぬな!
そのとき衣はこう言うんだ!概ね良い人生でした、思いっきり楽しみました、とな!」
「衣ちゃん…」

「お前が言ったんだぞ、みやながさき! もっと楽しめ!! 旗鼓の間に相見ゆ、それもまた楽しからずや、だ!」
そういうと衣は踵を返した。いつの間にか現れた執事が此方に深々と一礼し、衣の後を追って去っていった。

「私とともにある仲間、私と闘ったライバルたち…」
部長、染谷先輩、ゆーきちゃん、そして、のどかちゃん…マスコットをポケットから取り出し口付ける。
ありありと思い出す。決勝の卓の4人、名前は覚えていないけど1回戦からの対局者たち一人ひとり。
皆持っていた熱い思い、高みを目指す気高い意志。

沸々と力がみなぎる。お腹の底から熱い何かが湧き上がる。北方を見た。
北アルプスの蒼い峰々が見える。咲は幻視した。森林限界を超える高い山の上に咲く花から、一滴の光が地に落ちる。
大地にしみた小さな光は、徐々に大きくなりながら、地下水脈を流れ、清流を下り、川を流れ、今、咲のもとに到り、
足裏から体内に這い上がり、背骨に沿って天に向かって昇華する―… 一つ大きく震えると、東の空を見据えた。

もう迷わない。お姉ちゃん、私、行くよ。お姉ちゃんと闘うよ!…全身全霊で楽しんでみせる!!

* * *

同時刻、白糸台高校 ―― 

弘世菫は宮永照を探して、屋上まで来た。居た。ぼんやりと空を眺めている。「照…」

照は変わった。初めて逢った1年生の頃から無口ではあったが、もう少し感情の表出があったように思う。
クールを装いながらドジをして、赤くなりながらもあくまでもクールに振舞おうとする照が愛しくて、ふざけるふりをして
抱きしめたりもした。
半年も経ずに、照に恋をしている自分を自覚した。ただ、照には他に想い人がいるような気がして、言い出せなかった。
それに照の麻雀への入れ込み様は普通じゃなかった。勝利を重ねる度に、照は変わっていった。
そして益々強くなっていった。菫は時々この愛する親友が恐ろしくなる。(お前は何を、何処を目指しているんだ、照)

「照、時間だ。部室へ行こう」「…ああ」
歩き出そうとした瞬間、突然、照が大きく振り向き、西の空を凝視した。「?…照?」

  そうか 来るか 来るんだね、咲…

  咲、愛しい咲 …

  この世デ唯一  私ヲ殺セル牙ヲ持ツ者

  愛してる 愛していルヨ

  壊シテシマイタイホドニ


菫は照の横顔を覗き見た。笑っている、照が…。
照の周囲に闇がにじみ出た。「?!」暗闇を湛え凄惨な笑みを浮かべながら、西の空を凝視していた。
空は晴れ渡っている。しかし菫はそのとき確かに、遠く雷鳴が鳴り響くのを聞いた…。
683咲で百合燃えC:2009/10/18(日) 02:06:35 ID:GM/KQZMp
* * *

同時刻、鹿児島 栄水女子高校

東の空を眺める巫女服姿の少女が一人

「…これは、なんという相…」

「神代部長、時間ですけ。部室へ」

「大会に向けて集中したい。これより物忌みに入ります。副部長にそう伝えて」 「え?、あ、はい…」

二つのケモノ、いや、魔神か … 正と負、陰と陽 …

「ヤマタノオロチかスサノオか」

いざ、荒ぶる御霊、鎮め奉らん ――

**********
以上 読了感謝

裏タイトル「麻雀妖怪大戦争 開戦前夜」

真Zの守護神を聞きながら書いていたらこんなことに
いつの日かゆりゆりエロエロを

神代の高校の文字は適当&鹿児島弁よく知らず適当 ご当地の人へ陳謝

次回はモンプチおばかコメディの予定
684名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 02:22:18 ID:bf4VIJTG
次回予告とかいらねーから
本編だけならGJなのに
685名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 03:10:25 ID:pFkqw0YY
>>661
良スレ→糞スレ化→良スレへの変化にはならないのか
686名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 03:25:47 ID:tTLrBILr
>>683
GJ!
モンプチコメディ楽しみにしてます!!
687名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 05:22:31 ID:WsU2Gkp+
唐突だけどトーカ様によるのどっち調教モノとかないの?
ウィキにはともきーの妄想小説しかなかった
透華様がのどっち調教→衣が咲調教→4pで咲のどが堕ちる、とか見たい
688名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 06:49:33 ID:89a2pCFX
>>685
今まさにそうなっていると思うが?
689名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:16:23 ID:OfLqCpiz
>>678
池田のしししには我慢できるが、その関西弁ミックスは我慢できねぇ!!
SS内ならまぁしょうがないよな、と思えるが
キャラの口調掴めてないなら、キャラ装って発言すんなよ!!
690名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:27:18 ID:M8L08FGD
>>683
どこぞのボスの様な病み具合w
エロ期待

>>687
無きゃ自分で書けば良い。
691名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 07:27:29 ID:89a2pCFX
>>683
やはり貴方からただならぬ門渕愛を感じる。あぁ最高さ!
喧嘩した訳じゃないけど衣の気持ちは本当痛いほど分かるわ
だから自分透華が好きなのかもしれないな・・・

普通に衣のがお姉ちゃんだという事を忘れてたw
692名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 08:29:51 ID:g+uEr2NW
>>687
とーかって何かヘタレっぽいし・・・どっちかというと調教される側じゃね?
693名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 08:36:30 ID:t7HARiHt
とーかの調教ははじめちゃんが済ませてあります
694名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:19:27 ID:wDnBdPkn
>>671
かなり良かったですよ
次があるなら楽しみです

>>683
咲衣良かったですよ
神代も結構面白かったです
モンプチも楽しみにしてます

しかし咲照分が不足してきたな
ここいらで咲照メインのもの1本こないものか
695名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 09:25:27 ID:HPSGPMPL
先生…久し振りにカッコイイ加治木さんがみたいです……
696名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 18:31:41 ID:2APrD4sS
>>693
やっぱり国広君はドSだよね
697名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 20:32:22 ID:89a2pCFX
透華はSを装ったドM
国広君はMを装ったドS

これぞジャスt(ry
698名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 20:48:05 ID:OWAjPTLA
携帯から失礼…
菫→照→咲 
のロング&シリアスSS投下します。
序盤、微エロなのでご注意下さい。何レスかお借りします
699パート1:2009/10/18(日) 20:57:27 ID:OWAjPTLA
「…っあ…んんっ!ああっ…もう、イきそ…う…菫っ…!」
「っ……照…好きだよ…照…」
「うん……ぁあっ!」
体がびくびくっと震え、やがて私は果てた。
週に2・3回ほど、部活が終わった後に菫と一緒に家に帰り、私の部屋で菫と体を重ねる。
母親は仕事のため、この時間は家に居ないことが多い。だから、こういった行為をするのに私の家はとても都合が良いのだ。
菫とは、麻雀部に入部してから仲良くなった。何か特別なきっかけがあった訳では無く、気が付いたらいつも一緒に居ることが多くなっていた。
そして、二年生なったある日、菫に突然好きだ、と想いを告げられた。私も菫のことは好き。
でも、友情としてではなく、恋愛感情として好きなのか、と言われたら…答えはノーになってしまう。
私には咲という、この世で一番大切で心の底から愛している妹が居るから…。
だから、今まで数えきれないほど菫に好きだ、愛していると言われてきたが私はいつも「うん」「ありがとう」と言葉を返すだけで「私も菫のことが好きだよ」と言ったことは一度もない。
ごめんね、菫。
愛している訳でも無いのに体を重ねてしまって。
菫とセックスをする時は、いつもこんなことを頭の隅で考えている。
「照…?何を考えているんだ?」
「ん…。何でも無い」
「そう?」
「うん」
「照、好きだよ」
「…………うん。ありがとう」
やっぱり、私も…とは言えない。そしてセックスをした後は何となく体がダルい。出来れば、あまり会話をしたくないんだけれど…。
菫と軽いキスをした後、私はすぐに服を着直して、またベッドに潜り、ボーッとする。
「来週から、いよいよ全国大会が始まるな…」
隣で菫がボソッとこう言った。
「うん。どうしたの?急に」
「お前、本当は妹に会いたくて仕方ないんじゃないか?」
「…!何で…?」
「お前、私に抱かれてる時、いつも私じゃなくて妹との事を想っているだろ…?」
「………」
言葉が出てこない…
「やっぱり、図星か。」
「ごめん、菫…」
「まぁ、分かってはいたけどね。でも―」
「でも?」
「私は、お前と一緒に居られるだけで幸せだから、別に気にしてないよ」
その言葉が胸に突き刺さる…。こんなにも私のことを好きで居てくれてるのに、私はいつも咲のことを想っている。本当に私は最低な女だ。
「…うっ…くっ…ぅう」
やだ、涙が溢れだしてくる…。
ずっと、菫に悪いと思っていたからいっそのこと責めてくれれば気が楽になるのに、菫は私を責めるどころか優しく包みこんでくれる。
その優しさが、とても痛い。
「おいおい…泣くなよ照…」
「うぅ…菫…本当に、本当にごめん…」
「だから、良いんだって。大会で妹と仲直り出来ると良いな」
「うん…」
何で菫が咲のことを知っているのかと言うと、菫に告白されてから体を重ね、その何回目かにうっかり、「菫」と言ったつもりが、無意識に間違えて「咲」と口に出してしまったのだ。
本当に恥ずかしい話だ。妹を心の底から愛しているなんて…。でも、私は本気なんだよ。咲…。
700パート2:2009/10/18(日) 21:06:30 ID:OWAjPTLA
まだ家族四人で長野で暮らしていた頃、私は咲の笑顔や仕草を眺めていると胸がギュウッと締め付けられて、苦しくなることがあった。
最初はそれが一体なんなのか分からず、一人でモヤモヤと悩んでいたのだけれど、ある日そのモヤモヤが
「好き」
という感情だと気付いてしまった。
近親相姦 ― そんな言葉が私の頭の中で横切る。
しかも、同姓同士で…。
私は頭がおかしくなってしまったのか?
相手は妹なのに、何を考えているんだろう。
決して踏み込んではいけない境界線…。
それからというもの、私は咲と上手く会話が出来なくなってしまい、目も合わせられず、いつもそっけない態度をとるようになってしまった。
本当は仲良く話がしたいのに…体がゆうことをきかない。
そんな私の異変に気付いた咲が、ある日の夜、両親が眠りについた後に突然私の部屋に入ってきた。
「お姉ちゃん…」
「っ!咲…。どうしたの?眠れないの?」
「違うの。あのね、お姉ちゃん…どうして最近わたしに冷たいの?」
「………………」
「…お姉ちゃん、わたし何かお姉ちゃんに酷いことしたのかな…?っう…うぅ」
「咲…違うの。そうゆう訳じゃなくて…」
「うっ…ぅっじゃあどうして…っ最近わたしと話してくれないのぉ……?」
「…っ!」
私は咲を抱き締めて、耳元で呟いた
「あのね、お姉ちゃん…咲のことが好きなんだ…」
「わたしもお姉ちゃんのことが好きだよぅ…」
いや…そうじゃなくて
「…咲の好きとお姉ちゃんの好きとはちょっと訳が違うの」
「?」
キョトンとする咲。当然の反応だ…。
「お姉ちゃん、咲の事を妹として見れなくなっちゃったの…。姉妹とか、そうゆうのじゃなくて、一人の人として、咲のことが好きなの…キスだってしたいし体に触れたいとも思ってる…」
「えっ…?」
私は自分を抑えられなくなって、咲にキスをした。そしてそのままベッドに押し倒そうとして、その時…
701パート3:2009/10/18(日) 21:11:08 ID:OWAjPTLA
「いやっっっ!!」
バンッと、凄い力で咲に突き放された。
「お、お姉ちゃん…どうしちゃったの?変だよ…お姉ちゃん…」
「咲…」
「お姉ちゃん、おかしいよ…何考えてるの?私たち姉妹なんだよ?女の子どうしなんだよ?何でキスなんかするのっ?意味分かんないよ…っ」
「…咲のことが好きなの」
「ぅっ…!やだ、お姉ちゃん変だよぉ………気持ち悪いっ」

気持ち悪い…。あの時の咲の言葉が頭の中で何回も何回もこだまする…

「っ…!」
あ、夢…。背中が寝汗でぐっしょり濡れている。

私が中学校を卒業する頃、お母さんとお父さんの仲が悪くなり、あの件以来、咲とは気まずくなったまま私達は別々に暮らすことになった。
私はお母さんと一緒に東京へ引っ越し、お父さんと咲は長野に残った。
正式に離婚をするのも、時間の問題だろう。
一度、咲が一人で私達に会いに東京に訪れたことがあったけれど、結局私は咲と会話をするのが怖くて口をきけないまま、咲を長野に帰してしまった。

咲…。
全国大会で
麻雀を通してならまた会話をすることが出来るのかな?
…もう一度あの頃に戻れるのかな?

そして、8月。全国大会の幕が開かれた。
702名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 21:12:39 ID:OWAjPTLA
とりあえずここまでです。今は咲視点のストーリーを作っているとこです。迷惑でなければ投稿します。
703名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 21:29:15 ID:f2vQHF26
GJ!
続き待ってます
704名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 21:40:38 ID:mc4P3GKy
>>702
迷惑?何を言ってるんだ。

いいぞ、もっとやれ

って感じだな
705名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 22:56:54 ID:KsV3B2jw
>>702
もう住人のこととかかまわないでバシバシ投下しろよ
706名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 23:05:32 ID:XWcWZbCE
>>699-702
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
707名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 23:34:33 ID:XKNgidY7
おちつけ
708名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 23:35:35 ID:OfLqCpiz
>>702
お前のせいで>>706がおかしくなったじゃないか!!
贖罪の方法はただひとつ、SSの続きを投下するんだ!!
709名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:05:19 ID:2Y9NQaaS
>>689
あんなでかい釣り針を鵜呑みにするとは、さてはお前大物だな?(フィッシュ的な意味で)
710名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:24:27 ID:BP23YGXA
このスレは良作が多いけど誘い受けが目立つのが玉にキズだよね
純粋に謙虚なのかも知れないけど……
711名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 01:13:09 ID:FBrThZwn
ではここからバシバシ行きます。かなり長くなるのでご注意を
712パート4:2009/10/19(月) 01:13:58 ID:FBrThZwn
「ふわぁ〜…」
「咲さん、眠いですか?」
「う、うん。昨日緊張しすぎてあまり眠れなかったから…」
「ふふふっ。私もです…」
「そっか、和ちゃんも…」
「ええ、東京に着くまではまだ5時間以上かかりますよ。少し寝たらどうですか?今寝ても向こうに着いたら、荷物の整理に、夕食、お風呂にも入りますから疲れてまたすぐにぐっすり寝れますよ」
「うん、そうだね。じゃあ…」

今、私達は全国大会が開催される東京に向かう電車の中にいる。後ろの席を見ると、京ちゃんと優希ちゃんはいつものように仲良くお喋り中。
部長と染谷先輩は、もう寝てるみたい…

お姉ちゃん、明日から私、お姉ちゃん達と戦うんだね。待っててね、お姉ちゃん…

「咲…お姉ちゃん、咲のことが好きなの」
あ…これは夢の中か…?
「えっ、お姉ちゃん何言ってるの?変だよ…」
「…気持ちわるい」
「咲…っ!わたしは…」
「いやぁっ止めて…!」
急にお姉ちゃんの様子がおかしくなったのは、わたしが中学一年生の時だったかな…
突然、わたしを避けるようになって…。
意を決して、どうしたのか理由を聞こうと、お姉ちゃんの部屋に入ったわたし。
そこには、ベッドに腰をかけて何だか思い詰めているようなお姉ちゃんがいた。
そして、好きと言われてキスをされて…
あまりに突然のことだったからわたしは、頭の中が真っ白になってパニックになっちゃったんだっけ。
お姉ちゃんが、わたしのことを好き…?
どうゆうこと?
気が付いたら、お姉ちゃんを突き飛ばしてて…しかも酷いことをたくさん言った。
そして、なんだか怖くなっちゃってお姉ちゃんの部屋から逃げ出したんだよね。
お姉ちゃんとはそれきり、気まずい空気のまま別々に暮らすことになって…
結局謝ることも出来ずに、お姉ちゃんとお母さんは東京に行っちゃった…。
お姉ちゃん達が東京に行ってから、私はいっぱいいっぱい考えた。
女の子同士で愛し合うこと。血の繋がった姉妹で愛し合うこと。冷静になって考えてみれば、好きになった相手がたまたま同じ性別で、姉妹だったってだけのこと…だよね。
人を好きになるのに、性別や血の繋がりなんて関係無いよ…。
世の中には、そうゆう恋愛をしている人なんてたくさん居るはず。確か、オランダは同性でも結婚出来る国だったはず。性別や血縁、こんなちっぽけなことなんて気にする必要なかったんだ。
なのに、あの時のわたしはまだ中学生といっても、考えが子供だったから、そんなちっぽけな事でお姉ちゃんを拒絶して傷つけちゃった…。
きっと、お姉ちゃんはわたし以上に悩んで、苦しんでいたんだろうな…。
ごめんね、お姉ちゃん…馬鹿なわたしでごめんね…。また2人で一緒に笑って過ごしたいな…
お姉ちゃんが居なくなってから、初めて自分の気持ちに気付いたよ。わたしにとって、かけがえのない人。姉妹なんて関係ない!
わたしが一番大好きなのはお姉ちゃんだ…
でも合同合宿の時に福路さんから聞いたお姉ちゃんの様子は、まだわたしの事を怒ってるみたいだった。
会場でばったりお姉ちゃんと会っても、きっとまだ口はきいてもらえない。
だから勝っても負けても試合が終わった後にお姉ちゃんに謝りに行こう。
そして「大好きだよ」って伝えなくちゃ…

「ぅっ…お姉ちゃ…ん…っ」
「…咲さん?どうしたんですか?」
「ぅっうっ…」
(眠りながら泣いている…?やっぱり、あなたはお姉さんのことが…。分かってはいましたが、私じゃ駄目みたいですね…。でも、お姉さんと無事に仲直り出来るように、私があなたの支えになります…)
キュッ。和は、優しく咲の手を握り締めた。
713パート5:2009/10/19(月) 01:15:44 ID:FBrThZwn
「うほーいっ!着いたじぇっ」
「おーい、優希!あんまりはしゃぐと疲れるぞ〜!」
「やっぱり東京は夜でも明るいじぇ!」
「うわぁ…すごい」
「ええ…本当…大きな建物ばかりですね。」
「やれやれ…あいつらは元気じゃのう…」
「ふふふ、そうね。みんなー!盛り上がってるところ悪いけど、すぐにホテルまで行くわよ!」
「はーいっ」

夜ご飯とお風呂を済ませてから、わたし達はすぐに布団に入った。
みんな、疲れていたのかすぐに眠ったみたい。
「咲さん…」
「あっ、和ちゃん。まだ起きてたんだね」
「ええ。」
「?…どうかしたの?」
「大会が終わった後、お姉さんと絶対に仲直りして下さいね…?」
「…和ちゃん。ありがとう。わたし、頑張るよっ」
「はい…。では、おやすみなさい」
「おやすみ…」

和ちゃんは、そう言って眠りについた。
ありがとう、和ちゃん。わたし、頑張るよ!
714パート6:2009/10/19(月) 01:22:27 ID:FBrThZwn
翌朝、会場内。
さすが東京…長野の倍以上は人が居るよ…。
「!」
あっあれって…!
「あっ…!」
その時、たくさんの人混みの中からお姉ちゃんっぽい人の後ろ姿を見つけた。
あれは間違いなくお姉ちゃんだ…!
「咲さん?」
「お姉ちゃん…お姉ちゃんだっ!わたし、ちょっと行ってくるね!」
「あっはい…」
お姉ちゃん、お姉ちゃん…!!
「お姉ちゃんっっっ!!」
後ろから呼び掛けると、その人は立ち止まり、振り向いた。
「っ!咲…?」
やっぱりお姉ちゃんだっ!
「お姉ちゃん、あの…っ ―――」
「駄目っ」
「えっ…?」
「今はまだ駄目…。大会が終わった後に、二人で話をしよう」
「…うっうん、分かった!待っててね、お姉ちゃん!わたし、絶対勝つからね!」
「うん…」
静かに頷くと、お姉ちゃんは部員らしき長くて綺麗な髪の女の人と一緒に歩いていった。
お姉ちゃん…。お互い、何の話をしようとしているのか、口に出さなくても通じ合っていた。
でも…うん、とは言ってくれたけどやっぱりまだ態度が冷たい気がする…。仲直りできるかなぁ…。
「咲さんっ!」
「あっ和ちゃん…ごめんね。勝手に余所に行っちゃって…」
「気にしないで下さい。さぁ、行きますよ!」
「うんっ!」
―――――――――――――――
その日の夕方
「照。さっき会場で会った子が妹か?」
「うん…。」
「そっか…。向こうもお前と仲直りしたい雰囲気だったじゃないか。よかったな」
「うん…」
「清澄高校、見事に一回戦を突破してるよ。明日、決勝で当たることになった。」
「うん」
「…悔いの無いように、全力でやれよ?」
「ん…。菫…ありがとう」
「気にするな。じゃあ、おやすみ 」
「うん。おやすみ…」
(明日、咲の高校と決勝か…。咲との直接対決はないけれど…。お姉ちゃん本気で行くからね。だから咲も…)
715パート7:2009/10/19(月) 01:28:52 ID:FBrThZwn
同じ頃、清澄のホテルにて
「無事に一回戦を突破出来て良かったです。ついに、明日が最後の戦いですね…」
「うん!明日も頑張ろうね。和ちゃん」
「はいっ。では、おやすみなさい…」
「うん。おやすみ」
(泣いても笑っても明日が最後。絶対に勝って、お姉ちゃんときちんと話し合って、仲直りするんだ…)
――――――――――――――――
「かっ…数え役満!!!清澄高校、宮永選手の数え役満で逆転優勝ーーー!!全国大会を制したのは大会初出場の長野県代表、清澄高校です!!!」

「今、清澄高校のメンバーが対局室に入って参りました!歓喜の声をあげております!」

「咲ちゃん!やったじぇー!!!」
「咲さん…!!!」
「よくやったのぅ!!!」
「咲…すごいわ。よくやった!優勝よっ!」
「すごいぞっ!咲ー!!」

「ありがとう!みんな…!」
(やった…わたし…勝った…!勝ったよ!お姉ちゃんっ!)

「ふふふっ咲。あそこ。お姉さんが呼んでるわよ」
「あっ…お姉ちゃん…!」
部長が指差した対局室の扉の向こうには、満面の笑みのお姉ちゃんが立っていた。
「咲。いってらっしゃい!」
「はいっ!失礼します!」
わたしはお姉ちゃんの元へと走った。
―――――――――――――――

「咲…。おめでとう。強くなったんだね」
「お姉ちゃんっ!わたし、勝ったよ…ぅう…勝ったよぅ…」
「うん。うん。凄かったよ。咲…」

咲が私に抱きついてきた。あの頃私達の間にあった、冷たい壁は、今はもうない。
「本当に、すごかったよ。咲。優勝おめでとう」
私はそういって、咲をギュッと力強く抱き締めた。
私はどれほど、この瞬間を待ちわびた事だろう…。
とても嬉しくて、今まで張り詰めていた糸が切れたかのように、自然と涙が溢れてくる。
「えへへ…。お姉ちゃんも泣いてるね…」
「うん…っうん…!本当に、嬉しいよ…咲…!」

「咲。今晩は、お姉さんと二人きりで過ごしたら?」
清澄の部長が、咲に話かける。
「良いんですかっ?部長!」
「ええ。もちろんよ。明日の夜6時に駅に集合ね。それまでお姉さんと、楽しんできて。」
「咲のお姉さん。それで、良いですよね?」
「あ、はいっ。ありがとうございます」

こうして、清澄の部長の配慮もあり、私と咲は今晩から明日の夕方にかけて、二人きりで過ごすことになった。

そして私は、白糸台高校のみんなで利用した会場近くのホテルにもう一泊延長し、咲と一緒に泊まることにした。
部屋に着き、荷物を置き一息つく。少しの間沈黙があってから、咲が口を開いた。
716パート8:2009/10/19(月) 01:46:18 ID:FBrThZwn
「お姉ちゃん…、あのね…」「うん。」
「中学生の時は、酷いことしてごめんなさい…。ずっと、謝ろうと思ってたの…」
「そんな…酷いことしたのは私のほう ――」
「ううん。違うよ、お姉ちゃん…。お姉ちゃんは私のことで、悩んで苦しんでいたんだよね…」
「………」
「気付かなくてごめんね…。なのに、わたしってば子供だったから…」
「咲…」
「お姉ちゃん。わたし、お姉ちゃんに伝えないといけないことがあるの。」
「うん…なに?」

「お姉ちゃん…」
「大好きっ。わたしが今一番好きなのはお姉ちゃんだよっ…!」
「っ…!」
ドクンッ。心臓がはち切れそう。言葉が出てこない…言葉の代わりに、大量の涙が私の頬をつたう。
夢を見ているようだ。私が望んでいたことが今、目の前で起こっている…。
とても、暖かくて心地が良くて…不思議と心が落ち着く。
「お姉ちゃんっ…泣かないで…わたしまでまた泣きそうになっちゃうよぅ…」
「あっあ、…ご、ごめんね、咲…あ…あまりにも嬉しくて…なん…て言ったら良いか分からな…っう…うぅっくっ」
「お姉ちゃああん…っ!」
私達は、また力強く抱き合った。お互い涙声になっていて、もう何を言っているのかも分からない。
10分くらい思い切り泣いてから、私達は少し落ち着いてきた。
「咲…。疲れてるでしょ?今日はもう寝よっか」
「お姉ちゃんも、でしょ?」
「ふふふっ、そうだねっ」
顔を見合せてニコッと笑う。
「久しぶりに、お姉ちゃんと一緒に寝たいな…」
顔を赤くして咲が言った。
「ん…。わたしも…」
布団に入って、今日はお疲れ様でしたと再度挨拶をする。
「じゃあ、おやすみ…咲。」
そう言って、私が目を閉じようとしたら、咲に方をポンポンと叩かれた。
「ん?どうしたの?」
「お姉ちゃん…ちゅっ」
「っ!咲?!」
「えへへ…///」
咲に優しく、キスをされた。体が熱くなる…。
「咲…っ」
「んっお姉ちゃ…ん」
「さき……っ」
気が付いたら、私も咲にキスをしていた…。
何回目かなんて、もう分からない。それほど、私達は交互に何回も何回もキスを繰り返し続けた…。体がとろけそうなくらいに。こんなに気持ちの良いキスは初めてだった。
「咲…大好きだよ」
「わたしもだよ、…お姉ちゃん」
―――――――――――――――
夏の全国大会が終わり、私達三年生は部活を引退した。私の進路は、去年の大会で活躍したこともあり、白糸台大学に推薦入学が決定していた。私はこれからプロを目指す。
今は部活を辞めて時間に余裕ができたため、咲とは二週間に一度のペースで会っている。
私が長野に行ったり、咲がこっちに来たり。咲がケータイを買ってもらったこともあり連絡も取りやすくなったので、暇さえあれば電話をして、今日学校であった出来事。麻雀のこと。友達のこと。次は二人でどこに行こうか…
そんな他愛もない話だけれど、それでも私達にとってはとても貴重な時間であって、そして至福の一時でもある。「幸せだなぁ…」
私は空を見上げながら、ボソッと呟いた…
―――――――――――――――
「いつか、また一緒に暮らそうね。咲…」
「うんっ約束だよ。お姉ちゃんっ!」

End.
717名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 01:47:32 ID:FBrThZwn
以上です。ありがとうございました!これからもかじゅモモとかその他カプのSSに挑戦してみようと思います
718名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 03:34:49 ID:VqZalSXr
>>717
良かったですよ
俺は咲と照で百合はちょっときついんですけど
それでも今までのものに足りなかったものがあったので大満足です
あと京太郎がちゃんと出番もらってることにちょっと感動しました
次のにも期待してます

ところで今回のは一応個人戦がない設定ってことになるんですかね
719名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 03:39:14 ID:FBrThZwn
ありがとうございます。
個人戦は一応考えたんですが更に長くなりそうっていうのと対局風景の描写が苦手なので綺麗さっぱり省きました(^ω^;)
照×咲のエッチシーンは、自分も想像出来ないと言うか考えられなかったので、キス止まりってことで書いてます
720名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 08:48:19 ID:Eu/k/VpH
>>710
誘い受けとかよく分からないや
721名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 10:04:45 ID:Cp5XztRh
wikiみてたんだけど、かじゅモモ多いね。思いついたから書こうとしたんだけど、飽和気味かしら。
ネタも被ってるかもしらん・・・とーはじ書いてみたけどシックリこなくてなあ
722名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 10:17:16 ID:fzD3tAiq
構わん!投下だ!
723名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 10:25:24 ID:j7fO6PE/
>>721
そんなことはないので気にせず投下してくださいな
724名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 10:49:33 ID:Cp5XztRh
>>722-723
 ありがとう。書き終わったらそのうち投下しますー。
725名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 12:01:51 ID:BP23YGXA
>>720
書き手「○○書きたいけど下手だからなあ……」
読み手「そんなこと言うな。読みたいよ」
書き手「ありがとう、じゃあやります」

こんな感じの流れ。支援を待ってから行動に移す人。

作品の良し悪しなんて読まなきゃわかんないんだから、投下してから反応を待てば良いと思う。
726名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 13:33:03 ID:hTZvtzKI
誘い受けとかべつにいんじゃないの?
自信がつくまでは背を押してやることが悪いとは思わない
いきすぎなければな
727名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 14:18:03 ID:puZjoMMq
自信あってもなくても構わないからとにかく投下してみればおkぇぇぇえ!!!
728名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 15:13:22 ID:9Al8Gnee
>>721←誘い受けの典型
729名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 15:32:36 ID:bQUga9Sw
wikiみてみたんですけど、かじゅモモ多いですね。咲和を閃いたので執筆しようとモニターに向かったのですが、飽和気味でしょうか。
パンツも頭に被ってるかもしれません・・・書いてみたんですけど、咲さんの攻めがシックリこなくて


あらふしぎ!誘い和に!
730名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 15:40:42 ID:asUvlxAv
国広くんは誘い受け
原村さんは襲い受け
731名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 15:45:04 ID:2Y9NQaaS
透華様はへたれ攻め
宮永さんは天然攻め
732名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 16:03:56 ID:QZiJ21tj
誘い受けだのなんだのと、細かい事を気にして
書き手さんが離れるのがこのスレ的に一番の痛手じゃね?
つーか、端からそんなつもりで書き込んでるわけじゃないと思うんだが?
仮にそうでも、誘い受け大いに結構。それでss投下してくれるんなら、幾らでも乗るね

733名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 17:10:41 ID:asUvlxAv
そんなくだらない話より誰が受けで誰が攻めかでも語った方が有意義だぜ
734名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 17:11:44 ID:mSGoeXPM
百合の醍醐味はリバだと聞いたが
735名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 17:12:40 ID:qHVhblUb
かじゅ攻めは俺のジャスティス
736名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 17:41:38 ID:KORlYc2i
モモ攻めは俺の三色同順
737名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 17:42:44 ID:m82GwrHY
タコス受けは俺の赤孔雀
738名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 18:47:17 ID:+R2Xl6Vw
>>716
GJ
照×咲のエロ、待ってます。
739名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 19:57:50 ID:zQ10mFCU
部長受けは俺の大四喜
740名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 20:00:05 ID:Eu/k/VpH
誘い受けって書き手の話だったのかw
百合る時の話かと思ってやべーとか思ってしまったw

純愛透華受けの国広君攻めがジャスティス!
個人的趣味も入れるんならあれだけど・・・
741名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 20:37:48 ID:6w+4I+Pb
透華はみんなの前で振舞うときはツンツン攻め
だけどプライベートでの恋愛は精神的に受けであって欲しい
勿論攻めるのは国広君

そんな俺の脳内イメージ
742名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 21:38:19 ID:TZCW71jG
一透はどっちでもいける
743名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 21:45:59 ID:T7Ls4l3L
ともきー受けは俺のジャスティス!

…マイナーだけど
744名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 22:51:54 ID:tACJa8SP
次鋒組が全員ドSにしか見えないのは俺だけだろうか
745名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 22:52:16 ID:wLUawO/4
深堀さん攻めの文堂さん受けはオレの正義!!
ん、まてよ!?
文堂さん弱気攻めの深堀さん純情受けも捨てがたいな!!!!
746名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 22:52:37 ID:HuTq7T0P
純ともきーは私のジャスティス!

…マイナーですね
747名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 22:59:08 ID:UCK4RMAH
俺の中のみはるんと深堀さんと文堂さんのイメージ。

愛と憎しみの風越

未春「キャプテンが引退したね。」
純代「うん。」
未春「あいたね。」
純代「あいた。」
未春「深堀さん…」
純代「なに?」
未春「譲らないよ?華菜ちゃんの隣。」
純代「それはこっちのせりふ。」
未春「…」
純代「…」

純代「池田さんの隣は私が貰う。」
未春「だから譲らないって」
純代「吉留さん?貴女の隣はもう決まっている。」
未春「え?」
星夏「吉留せんぱぁい。」
未春「!?」
星夏「もうっ!吉留先輩。私というものがありながら池田先輩に浮気ですか!?」
未春「浮気も何も、私たちはただの先輩後輩でしょ?」
星夏「ひっどーい!あの夜のこと忘れちゃったんですか?先輩、私に言ってくれたじゃないですか!『星夏、私には貴女だけだよ』って。」
未春「いついついつ!?それに私は文堂さんのこと文堂さんとしか呼んだことないよ?」
純代「ぷぷぷ」
未春「深堀さん、何笑ってるのよ…。」
純代「お似合い。」
未春「!?」
星夏「!!ですよね!?ですよね!!やっぱり私と吉留先輩はお似合いみたいですよ!」
未春「なっ!?」
純代「祝福。パチパチパチ。」
星夏「いやーん。先輩!照れちゃいますねぇ。」
深堀「お邪魔虫は消える。池田さんのところに行ってくる。」
星夏「あらやだ!深堀先輩ったら気を遣ってくれちゃって…ありがとうございます!」
深堀「別にいい。お幸せに。」
未春「え?え!?いやー!華菜ちゃんの隣は私ぃー!!」
星夏「先輩には私がいるじゃないですか!行きましょう!私たちの愛の巣へ…!」
未春「いやあぁぁあぁぁ…」


深堀「これで池田さんの隣は私のもの。」


文堂さんはああ見えて妄想暴走突っ走る人なイメージw

748名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:08:00 ID:KORlYc2i
うん、君のせいで文堂さん好きになったんだけどw
749名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:15:38 ID:TZCW71jG
>>744
みはるんは間違いなくドS
750名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:35:01 ID:Eu/k/VpH
>>717
GJ!何かもう本当に照様とは呼べなくなったなぁ
これからは可愛いてるてるの時代か〜ちよっと寂しいなぁ
751名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:49:53 ID:VqZalSXr
咲照も良いけどたまには珍しい組み合わせとか
今まで書かれてない組み合わせとかも見てみたいな

咲と池田とか、池田とイケメンとか、部長と文堂とか、部長とはじめとか
キャプテンとイケメンとか、イケメンとタコスとか、かじゅと池田とか

こういうの書く猛者はいるだろうか
752名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:55:10 ID:VqZalSXr
今日は何か来るのだろうか…
753名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:56:09 ID:FBrThZwn
では、一切自重しないで照咲つくったので、投下します。ロング&終盤エロなのでご注意を… 
昨日投下した菫→照→咲の続きです
754照咲1:2009/10/19(月) 23:57:04 ID:FBrThZwn
「もしもしっ」
明るくて元気な声が聞こえる。
「もしもし、咲?こんばんは。今時間大丈夫?」
「うん!大丈夫だよ。お姉ちゃん!」
「ふふっ。何だか元気だね。何か良いことあった?」
「えへへ…お姉ちゃんから電話が来るのが嬉しいからっ…」
ドキッ。心臓が跳ね上がりカァーっと顔が熱くなる。目の前に鏡がある訳じゃないけれど耳まで真っ赤になっていくのが分かる。
「…………………」
「あっ、あれ?もしもしっ!お姉ちゃん?どうしたの?」
「あ、ごっごめん。何でもないよ」
「そう…?」
「うん…お姉ちゃんも…咲と電話出来てう、嬉しいよ」
この子は天然だから、今の言葉も何かを狙った訳じゃなく、ただ単に自分の思いを素直に口に出しただけなんだろう。
私にとっては物凄い破壊力だったけれど…
「あっ、お姉ちゃん。来週の土曜日だけど…」
「うん?」
「お父さんが金曜の夕方から月曜の朝まで出張らしいから、今回はお姉ちゃんがこっちに来たらどうかな?お父さん居ないからお泊りも出来るよっ」
「そうなんだ。じゃあ金曜の夜からそっちに行っていい?二泊三日ってことで」
「うん!楽しみだなぁーっ。」
「ふふっ。17時頃に駅に着くようにするね。」
「分かった!駅まで迎えに行くよ」
「うん。ありがとう。じゃあ金曜日になったらまた連絡するね」
「はーいっ。またね!」
「はい。それじゃ…」

パタンッ。携帯を閉じてベッドに倒れこみ、天井を眺める。
二泊三日かぁ…。目を閉じ、胸を膨らませる。楽しみ…だな。服は何を着ていこうかな
―――――――――――――――
ガタンゴトンッガタンゴトンッ
長野の駅まで、あと二時間くらい。窓から外を眺めるとそこはもう、東京とは全く別の世界だ。緑いっぱいの景色が夕日で染まってゆく
まだ二時間あるし、少し寝ようかな。
そう思い、私は目を閉じた。
夢の中へと入りかけの意識の中、そう言えば…と、この間あった出来事を思い出す
「照。最近、お前楽しそうだよな…」
「別にそんなことないよ」
「…お前さ、変わったよな。」
「えっ」
「よく笑うようになったと思うよ。やっぱり妹とまた仲良くなれたからだろうな」
「…」
「前までは口は笑っていても、目はなんだか冷たくて寂しそうな顔してたから」
「そうだったかな」
「そう。だから私が、お前に本当の笑顔を取り戻してやろうと頑張っていたんだけど…。やっぱり妹の存在にはかなわなかったな。まぁ、今のお前は幸せそうで何よりだが」
「菫…。本当にごめんね」
「だから、気にするなって。それと安心しろ、もうお前に手を出したりはしないから」
「うん…」
そこで、ハッと目が覚めた。ズキズキと心が痛い…
また背中がぐっしょり濡れている。首筋にも少し冷や汗が…
755名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 23:59:37 ID:VqZalSXr
>>753
すごいですね
昨日作ったばっかでもう新しいのって
また期待してます
756照咲2:2009/10/20(火) 00:01:00 ID:FBrThZwn
私は、菫と何度も体の関係を持ったものの、結局は咲を選んだ。本当に菫には申し訳無いことをしたな。今だにこの罪悪感が消えることは無い。おそらく一生…
あ、そろそろ駅に着く。携帯を開き、もうすぐ着くよと咲にメールを送った。

「お姉ちゃんっ!」
駅に着き、咲は私を見つけるとタタタッと駆け寄り飛び付いてきた。
「さ、咲っ!人が居るからここでは止めよ?ね?」
「へへっ、ごめんなさい♪」
全くこの子は…天然とは言え、時々大胆な行動をとるから少し焦る。
「じゃあ、行こっか」
「うんっ!お姉ちゃん、重いでしょ?荷物ひとつ持つよ!」
「うん、ありがとう」
そう言い、私は軽い方の鞄を咲に手渡した。
駅から少し歩いて、だんだんと人気の無い道に進んでゆく。辺りはもう真っ暗だ。ここでなら…と思い、私は咲の左手を握る。
すると咲もすぐに握り返してきた。
咲がこちらを向く
「…えへへ」
「ふふっ」
お互いニッコリと笑って、また前を向き直し家へと歩いてゆく。

「ただいま〜っ」
「ただいま…」
「あははっ誰も居ないけどねっ」
「ん、そうだねっ」
そんな会話をしながら私達は二階の咲の部屋へ上がり、荷物を置く。
「お姉ちゃんは今日、わたしの部屋で寝るんだよね?」
「あ、…そのつもりだったけど良いかな?」
「もちろん!わたしもお姉ちゃんと寝たいって最初から思ってたからっ♪」
「うん、ありがとう」
咲の笑顔を見ると自然と私まで顔がほころぶ。

夕食とお風呂を済ませてから、私達はパジャマに着替え、ベッドの上に足を崩して向かい合わせに座り、明日は何時に起きようか。昨日学校でこんなことがあった、などと色々と話をした。
そして、少しの間沈黙が生まれる。
「お姉ちゃん…」
その沈黙を咲が破る
「わたし、お姉ちゃんとまた一緒にこうやって仲良くお話が出来て、本当に本当に嬉しいよっ」
少し顔を赤くした咲がニコッと笑う
この世で一番大切な人の笑顔。とても…可愛いい。そしてだんだん私の理性が保てなくなってきた。
757照咲3:2009/10/20(火) 00:06:14 ID:FBrThZwn
咲に、触れたい…軽いキスならもう数えきれないほどしてきたけれど、それ以上のことはまだ…。
そして以前、咲が東京に泊りに来たことも何回かあったけれど、その時はお母さんも居たから、さすがにそうゆう雰囲気に持っていく事は出来なかった。
でも、今なら…

「咲…。大好き…」
私は咲の両肩に手をかけ、白くて綺麗な首筋にチゥーッと吸い付くように、キスをした
「ひゃっ、おねえちゃっ」
咲の体がビクッと震える
「咲…ん…。」
それから、目を見つめ、次はその柔らかい唇にキスをする
私は、どんどん自分が抑えられなくなっていった
一旦唇を離し、もう一度口を付け、こんどはゆっくりと舌を侵入させる
「んんっ…!」
咲の腕が私の腰にまわり、ギュッとその腕に力が入る
そして悩ましげに、チロチロと咲の舌と私の舌が口内で触れ合う。
「んっんんぅ…はぅ…」
「っふ…んっ」
お互いの口から声が漏れ、やがて息が続かなくなり、口を離し、私達は見つめ合った。
「はぁ…あの、おねえちゃん…」
「ん…なに?」
「お姉ちゃんって、もしかして…今みたいなキス…他の人としたことあるの…?」
ドクドクドクッ
「っ!」心臓が跳ね上がり、ズキッと頭が痛くなる
頭の中に菫の顔が浮かび、とっさに咲から目を逸らしてしまった。
しまった、こんな態度をとったらもうバレバレ…

「やっぱり…あるんだね。」「………………」
「なんだか、慣れてるってゆうか初めてじゃない感じだったから…」
「っ…」
このまま黙っていたら、また咲との間に壁が出来てしまうかもしれない。
それだけは嫌だ。
咲には、正直に話をしよう。
そう、決意し咲の方を向き直す
「実は………」
758照咲4:2009/10/20(火) 00:09:40 ID:faAYAlCM
東京での菫との出来事を全て、咲に話した。
菫にその気があった訳でもないのに、体を重ね続けたこと。行為中はずっと咲のことを想っていたこと…など、包み隠さず全てを話し、説明した。
「そ…うだったんだ…」
咲の表情が暗くなっていくのが分かる。
「うん…。ごめんね…お姉ちゃん、本当に最低だよね」
「……………」
咲が口を閉ざしたまま俯いてしまった…
「…っ!」
私も、もう言葉が出てこない。また咲を傷つけてしまった。
心が痛い
涙が溢れてきそうになるのをグッとこらえ、今日はもう寝るね…。ごめんね。と、小さく呟き私は先に布団に入り、壁側を向いた。

すると、部屋の電気を消し、咲も無言で布団に潜ってきた。
私は壁側を向いているから咲が今どっちを向いているのか分からない…。その時
「っ!」
ギュッと後ろから咲に抱き締められた。
「……お姉ちゃん。」
「…」
でも、私は何も言えない
「あのね、さっきの話…すごくビックリしたし…悲しかったけど」
「…」
「でも、わたしと仲直りしてからは菫さんとはもう何もしていないんだよねっ…?」
「…うん」
「もしわたしがあの時のお姉ちゃんと同じ状況になってたら、同じ事をしたかもしれない。それに、お姉ちゃんは、わたしとより2つ年上なんだから、普通に東京で彼氏が出来ててもおかしくないよ」
「だから、たまたま相手が同じ学校の菫さんだったってだけで、別にそうゆう出来事があっても気にすること無いんじゃないかなって思えてきたの」
咲が一生懸命に喋ってくれた。でも…
「咲…でも、お姉ちゃんは好きでも無い人と関係を持っちゃったんだよ…。最低な人間に変わりは無いよ」
「お姉ちゃん…。今はわたしのことが好きなんでしょ?菫さんとのことは、若気の至りだった…ってのはおかしいかもしれないけど、もう済んだ話しなんだから、気持ちを割り切って、これからは、わたしにだけ、そうゆうことをして?ね?わたしも別に気にしないから…」
「ね、こっち向いてよ。お姉ちゃん…」
「うん…」
759照咲5:2009/10/20(火) 00:12:16 ID:faAYAlCM
私は咲にそう言われ、ゆっくりと咲の方に体を向けた。
その瞬間、咲が身を乗り出して、キスをされた。
「お姉ちゃん…あんまり思い詰めないで。ね?」
「咲…ありがとう」
薄暗い部屋の中でもお互い、顔が赤くなっているのが分かった。

「そ、それに…」
「ん?」
「わっわたしは…お姉ちゃんが大好きだから…お姉ちゃんと…その…しっしてみたいなぁ…とか思うし…」
「えっ」
驚いた。咲の口からこんな言葉が出るなんて…
「咲…良いの?」
「うっうん…。初めてだから、よく分かんないけど、そのへんはお姉ちゃんに任せるからっ///」
その言葉を聞いた瞬間、私の中の理性はどこかへ吹き飛んで行ってしまった。
気が付いたら私は咲に覆い被り、何回も何回も、深いキスをしていた
「んぁっ…!っっんん」
甘くて可愛らしい声が漏れ、部屋に響き渡る。
そっと、パジャマのボタンを外してゆき、脱がせる。
咲の、小さいけれど綺麗な胸があらわになった。
「は、恥ずかしいよ…お姉ちゃん」
目を逸らしながら咲が言う。
「可愛いよ、咲」
そう言いながら乳首に吸い付いた。
チューッチュクッ
「ふぁあっ!ぁあっ…」
「ふふふ…お姉ちゃん、今日はもう止まらないからね」
更に激しく乳首に吸い付き、舌でくりくり刺激を送る。
次に、ズボンとパンツを脱がせた。
まだ汚れを知らない、咲の秘部…とても綺麗だな思った。
「あっ、あんまり見ないでっ!」
と言い、ギュッと足を閉じてしまう咲。
760照咲6:2009/10/20(火) 00:18:57 ID:faAYAlCM
「咲、だーめっ。もっとよく見せて…」
太ももに手を当て、足を開かせる
「ぁう…」
「くすっ。可愛いよ、咲」
そっと、秘部を指でなぞる。
そこは、もう既にトロリと濡れていた。
「ひゃんっ!」
まずは、浅く指を入れ、中を掻き回し、「くちゅくちゅっっ」と卑猥な音を出す。
「ああうっおねえちゃ…んっ」
そして…
「咲、ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね。嫌になったらすぐに言って」
「えっ?何をするのっ?」
「咲の大事なところを、大人にしてあげるんだよ。最初はキツくてちょっと痛いけど、一度指が奥まで入れば、その後は、すんなり指も入るようになるから…」
「う、うん。分かったよ」
ぐっと指を奥まで押しつける
「ぁあっ痛っ!」
「あっ大丈夫?止めとく?」
「いや、大丈夫…続けて、おねえちゃんっ」
「ん…分かった」
ぐぐぐっ…更に指を奥まで押しつけ、やがて指先で鈍い感触を感じたあと、指が奥まで全て入った。
咲はギュッと目を瞑っている。
「咲、全部入ったよ」
「あ、入った…?自分ではよく分からないけど…でも良かった…」
「うん…じゃあ今から、もっと気持ち良くしてあげるからね…」
「う、うん。お願いしますっ」
私は再び咲の浅い部分を攻め立てる。
グチュッチュクチュクッッ
「ひゃうっ…ああ…!んんぅっっ」
「気持ちいい?」
「んあっ…なんか、体がふわふわするよぅ…んんぅ」
だんだん指の動きを激しくしていく
「あ…んあ……んぅ…!あああんっ!!」
「はぁ…はぁ…咲…愛してる…」
私も、興奮と緊張で息があがってゆく
やがてびくり、と体が震えあがり、咲は絶頂に達したようだ。

「はぁ…はぁ。お姉ちゃん…。気持ち良かったよ…ふぅ…」
「…はぁっはぁ…。う…ん、私も良かったよ」

咲をベッドから起こし、抱き締めた。お互い凄い汗だ。
心臓の高鳴りがまだ止まない。少し苦しい。
でも私は、今、一番大切な人と体を重ねられた幸福感と満足感に浸っている。
「咲…」
「なあに?」
「もう二度と、離さないからねっ…」
「うんっ。わたしも、もうお姉ちゃんを離さないよ!」
なんだか心がくすぐったい。でも、とても気持ちが良い…
「あははっ」「ふふっ」
笑い合い、もう一度キスをする。ちゅっと唇が触れる程度の軽いキス。
体中が幸せに満ち溢れ、ぽかぽかと暖かくなる。

そして、またベッドに潜り、明日はどこに行こうか。海とか良いかもね。

そんな話をしながら、私達は眠りについていった…


End
761名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 00:22:38 ID:faAYAlCM
以上です。約10000万字のロングSSでしたが、最後まで読んでくれた方は、ありがとうございます。 
自分的に照咲のエッチシーンは最初、とても考えられなかったのですが、いざ書いてみると案外いけるかも、と思いやっちゃいました。 
あと、投下前に何度も何度も読み直してチェックは入れてますが、もし誤字脱字がありましたご了承下さい…
762名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 00:36:23 ID:+KnFwpss
百合漫画総合スレ 57
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1255209747/

↑このスレで以下の書き込みの投下お願いします
 ネットの調子が悪く書き込みできないので、私のかわりに頼みます




>>256
一緒にいたい一心で受験勉強とか萌えるシチュエーションだよね。
763名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 00:37:49 ID:+KnFwpss
>>762をよろしくお願いします
あくまで百合漫画スレの住人として書くようにお願いします
764名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 00:55:58 ID:Ac/6T+cP
765名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:01:39 ID:+KnFwpss
投稿していただけたようでありがとうございました。
766名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:07:47 ID:LOW7IACt
>353
>354
>375
>376

355です。
かなり遅くなりましたが、「その後のかおりん」の続きを投下させていただきます。
亀の歩みのような進み具合で今回もエロまで到達できずです…
2レスほど使わせていただきます。
767その頃のかおりん5:2009/10/20(火) 01:08:56 ID:LOW7IACt
「さーとーみーちゃぁぁーーん♪」
「ワハハ… かおりー、早く来いー!」
「待ってぇ〜 待ってよぉー♪」
「ワハハ… 」

智美ちゃんは、私の幼馴染だ…
家が近所という事もあり、それこそ生まれた時からの付き合いだった。
小さい頃は私の体が弱く病気がちだったという事もあって、なかなか友達が
できなかった私とよく一緒に遊んでくれていた。

家で寝込んだ時には、外で咲いている花を摘んでお見舞いに来てくれたし、
同級生の男の子にいじめられ泣いてた時には、その男の子を代わりにやっつけてくれたりもした。
男勝りで、元気で明るくて優しい1つ年上の幼馴染は私のヒーローだったのだ…

ずっと智美ちゃんと一緒にいるのがあたりまえだと思っていた…
だから、智美ちゃんと同じ高校にも一生懸命勉強して入ったし、智美ちゃんに人数合わせの為に
麻雀部に入って欲しいと、お願いされた時も二つ返事で了承した。

誰よりも長い付き合いだったから、智美ちゃんの事を何でも知っているつもりだった…
それなのに…

「ゃ、あっ、あぅ、ぅあ、つ、つよ、ぉいよぉ?!」
「―――ッ?! っ、ああぁぁあぁぁっっ!!」

睦月ちゃんに抱かれて、気持ちよさそうに喘いでいた… 女同士なのに… 
あんな、智美ちゃん、私が見たことも無い智美ちゃんだった… 
私の身近な幼馴染のヒーローが遠ざかっていく気がして、私の信じていたものが
ガラガラと壊れてしまった気がして…
呆然自失となってしまったのだった…

そんな呆然自失の私を、風呂場から移動させてくれたのが、龍門渕の沢村さんだった…
768その頃のかおりん6:2009/10/20(火) 01:09:36 ID:LOW7IACt
「沢村さん…」
「ともきでいい… 私と貴方は同級生なのだし…」
「と、ともきさん… あの… ありがとう…」

散々泣いて、落ち着いた為、もう一つの浴室に到着して、ようやく沢村さんにお礼を
きちんと言うことができた。

「少しは落ち着いた…?」
浴室から連れ出してくれたり、泣きついてしまったり、沢村さんには散々迷惑を
かけたというのに、私の顔を心配そうに覗き込んでやさしい言葉をかけてくれた。
昨日対戦した時にちょっとお話しただけなのに、とっても親切な人だ… 

「智美ちゃんは… 私の幼馴染なんです…」
「そう、幼馴染…」
「小さい頃からずっと仲良しで…強くて優しい智美ちゃんは… 私の憧れで… 
高校もさとみちゃんが居るから鶴賀にしたのに…
それなのに… 睦月ちゃんとあんなことして… 女同士なのに… ううっ…」

散々泣いた後なのに、やっぱり思い出して悲しくなって、また涙が出てきた。
沢村さんにあきれられているに違いない… 

「泣かないで…」
「!!」
沢村さんの顔がそっと近づいてきて、私の頬に流れた涙を唇でそっと拭った…
頬に感じる柔らかくて暖かい感触に戸惑っている間に、その唇は私の唇に近づいて
そっと触れた…
 

「こうされるのは嫌…?」
嫌じゃなかった… ううん、むしろ、もっと触れてもらいたいと思ってしまった…
私を見る沢村さんの瞳がとても優しいのに気が付いてしまったから…
でも、どう答えていいかわからなかったから、首をぶんぶん振って答えた… 

その答えが通じたのか、彼女はにこりと微笑むと、私をそっと抱き寄せ…
耳元に口を近づけて囁いた…
「あなたの幼なじみと同じ体験…させてあげましょうか?」
耳元に感じる甘い息吹きにぞくりとした私は思わずコクリと頷いた…
769名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:10:58 ID:LOW7IACt
まだ続きますし、かおりん、ともきーの超マイナーカップリングですので
どこまで需要があるかわかりませんが、少しずつ自分のペースで投下できたらと思いますので、
興味を持っていただけた方は感想などをお寄せ下さいませ。

>444 さん
台詞の利用許可ありがとうございます。またちょっとだけ使わせていただいております。
770名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:15:28 ID:faAYAlCM
今、急に睦月×かじゅが閃いた 
ちょっと作業してくる
771名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:19:31 ID:Ac/6T+cP
それは報告しなくていいです
772名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:21:15 ID:+KnFwpss
晒した馬鹿は氏ね
773名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:30:58 ID:TMAWczj5
>>761
GJ!寝る前にみつけられてよかった。
またじっくり読ませてもらうよ。
774名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 01:39:24 ID:Z3Z9VbhO
>>770
かじゅは何気にみんなから狙われていると思う俺ガイル。
待ってます。
775名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 02:00:53 ID:gsHbpK7+
かじゅ総受けってのはありかも…でもギャグ調にしかならんかな
776名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 04:07:18 ID:oyPQTz0X
>>761
結構良かったよ
エロには抵抗あるけど咲たちが幸せって感じは伝わってきた

ただ百合スレでこんなこと言うのもなんだけど
そろそろ百合じゃなく純粋な姉妹愛の咲照が見たいな
雰囲気は百合っぽくても良いけど本人たちが
百合的な意味で好きって自覚してるのはちょっと

てことでわがままですけどできれば誰かお願いします
777名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 04:09:11 ID:oyPQTz0X
>>769
続き期待してます
そろそろ個人的には鬼門のエロに入りそうですが
話自体は良い感じなので
778名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 04:36:30 ID:faAYAlCM
>>776
了解です。じゃあ今度は純粋な姉妹愛に挑戦してみますね!自分も姉妹でエッチするのは若干抵抗があったので。 
では、今から睦月×ゆみSSを投下します。4レス程お借りします
779睦月×ゆみ1:2009/10/20(火) 04:37:00 ID:faAYAlCM
金曜日の放課後
皆が帰った後の、誰も居ない部室で私は一人、椅子に座りノートに筆を走らせていた。
蒲原先輩と加治木先輩が引退したあと新部長に就任した私。
これからこの部を引っ張っていくのは私なのだ…
誰にも見せたことのない自称【これからの部活動計画ノート】
このノートに今後の活動計画やスケジュールを、カリカリと書き上げてゆく

『○日〜妹尾さんに、役の種類・牌の捨て方などを指導。基礎知識を強化させる』
『○日〜妹尾さんには上記と同じメニュー。東横さんとは、ネット麻雀で一荘を一緒に対局。長期の戦いに忍耐力をつけてもらう…』
…むむ。こんなもので良いのだろうか。
「はぁ…疲れたな。眠い」
そう言えば…
ふと、県予選前にあった出来事を思い出す――――

皆で海に行った時。レジャーシートの上で綺麗に足を崩し、本を読んでいた加治木先輩…。
美人だったなぁ…
カリカリ『加治木先輩。加治木先輩』
ノートの端に、小さく先輩の名前を書いてみる…
すると、何だか胸がドキドキしてきた。
「なんだろう。この気持ち…」
私はノートを少しよけて机に突っ伏した。
780睦月×ゆみ2:2009/10/20(火) 04:39:19 ID:faAYAlCM
部長だった訳でも無いのに率先して、みんなに麻雀の指導をしてくれた先輩。
その行動力や、格好よさ。心の底から尊敬する。
「あ…」
目が覚めたら、もう夜の6時だった。
いつの間にか眠っていたんだな…
「あれ?」
その時、肩に毛布がかけられていたことに気が付いた。
「む…誰か忘れ物でも取りに来たのかな。」
そして、ふとノートに目をやると…
『加治木先輩。加治木先輩→どうかしたのか?今夜8時頃に電話する』
との文字が…
「なっ!なんてことだ…」
顔からみるみると血の気が引いてゆく
よりによって、先輩にこれを見られるなんて…
―――――――――――――――
家に着き、着替えて一息着きついてから私は先程の出来事を思い返す
「あー。あんなことしてないで、さっさと家に帰っていれば良かった…最悪だ」
と、酷く後悔したがもう遅い。今は7時半。
あと30分で先輩から電話が来る…。
あの人は几帳面でとても律儀だから、きっちり8時に電話をかけてくるに違いない…
「ああ…緊張する」
一体何を話せば良いんだ?
そもそも、何で私はこんなに焦っているのだ…。
加治木先輩…。美人で格好よくて…クールで。
でも、たまに恥ずかしがって顔を赤くしたりと、可愛い一面もあったりする…
そして、いつも部員のことを思ってくれていて、優しい人だ
「あっそうか…」
私、先輩のことが好きだったんだ…
カァーーー
顔が熱くなり、悶々となる。
どうして今まで気付かなかったのだろう…
その時、「〜♪」携帯の着信音が鳴ってしまった。
「うわぁ…どうしよう…」
ぷるぷる震える手で通話ボタンを押す…
781睦月×ゆみ3:2009/10/20(火) 04:44:31 ID:faAYAlCM
「もしもしっ」
「こんばんは。加治木だ」
「あ、はい…こんばんは」
「睦月、単刀直入に聞くが、もしかしてお前、私に好意を寄せてくれているんじゃないか?」
「…」
う、先輩…ストレート過ぎますよ…
「勘違いだったらすまな…―――」
「そっ、そうみたいなんです!」
「えっ」
「私、何であんなこと書いたのか自分でも分からなくて、家に帰ってから一人で悶々と考えていたんですが…」
「ああ」
「考えている間に、先輩のことが好きだったんだと気が付いてしまって…」
ああ…言ってしまった。
私はやけになると大胆になってしまうようだ
「はははっ。やっぱりそうだったか」
急に先輩の笑い声が聞こえた
「えっ?先輩?」
「ああ、すまない…。実は今日、久しぶりに部に顔を出そうかと思って一人で部室まで行ったんだ。」
「はい…」
「そしたら、他のみんなはもう帰ったみたいで、ノートを広げて机で寝ている睦月しか居なかったんだ。」
「はい。」
「それで、ノートに何が書いてあるのかと思い、こっそりと覗いてみたのだが。」
「はい…」
「そしたら加治木先輩…と書いてあってね。最初は何なのか分からなかったんだが、とりあえず風邪を引きそうだと思い、お前に毛布をかけたら…」
「先輩…好きです…。と、寝言を言ったんだよ。」
「えっ?!ええええっ!!」
「私も驚いたさ。それで、睦月がちゃんと起きてから真相を確かめようと思い、電話をすることにしたんだ」
「そうだったんですか…」

「ああ…。なあ、睦月。今からちょっと外に出られるか?」
「えっ?…はい大丈夫ですけど」
「じゃあ9時に――公園に集合ってことで…」
「分かりました」
「では、また後で」
「はい、失礼します…」
パタン。携帯を閉じ、服を着替え直し、約束の公園へと向かう
しかし、やっぱり先輩は行動力があるな。夜中に誘い出すなんて…
うう…緊張する。さっき、私は思い切って先輩に好きです、と言ってしまった…
結局、あの時は返事を聞けなかったが、嫌そうな雰囲気では無かったよな…
いや、でもこれから会って、丁重に断られるのかも…
そうこう考えているうちに、待ち合わせ場所に到着した。そこには既に先輩の姿が…
「やぁ、睦月」
「こんばんは、先輩っ」
「とりあえず、座ろうか」
「はい」
夜遅いこともあり、この小さな公園には私達二人しか居ない。
そして、この静かな場所に時々コオロギの鳴き声がかすかに聞こえてくる
782睦月×ゆみ:2009/10/20(火) 04:47:17 ID:faAYAlCM
ベンチに座り、先輩がこちらを向き、口を開いた
「さっきの話の続きだが…」
「はい…」
「その…睦月は、私のどんなところが好きなんだ?」
「えっ…」
「良かったら、聞かせてくれないか?」
ドキン。心臓が更に高鳴ってゆく…
「先輩は…」
「ああ」
「いつも、クールで格好よくて、行動力があって…そして、とても思いやりのある優しい心の持ち主です…。私は、そんな優しい先輩が…」
「すっ、好きなんです!」
「…ありがとう。」
「私も、お前のことが好きみたいだ」
先輩はそう言い、そっと私の顎に手を添えて、ゆっくりと顔を近付けてきた。
そして、唇と唇が触れ合う…
「うぁっ!先輩…」
「ははっ。なんだか、こうゆうのは照れるな…」
「何で、キスなんか…?」
「聞こえなかったか?言っただろう。さっき、私も好きだと…好きでもないやつに、口付けなどするものか…」
ふいっとそっぽを向く先輩。
月明かりだけの薄暗い公園だが、先輩の顔が赤くなっているのが分かる
「あ、ありがとうございます。凄く嬉しいです」
「ああ…」
「先輩…もう一度…。もう一度、キス…しっ、してほしいです」
声が上ずる
「ああ、何回でもしてやるよ…」
先輩がこちらを向き直し、手を私の手の上に重ねて、二度目のキス。
そのままギュッと、先輩に抱き締められ、耳元でこう囁かれた。
「睦月、好きだよ…」
その言葉に、胸がきゅんとする。
「はい…。私も、大好きです…」

少し冷たいそよ風が顔をかすめ、髪がなびく。
でも、体はほっこりと暖かい。
ずっと、このままこうしていたい…ずっと…


End.
783名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 04:51:07 ID:faAYAlCM
以上です。 
今回はエロは無しです。 かじゅはモモとの百合度が高いので、他の人と百合にさせるのは難しかったのでかなり見苦しいかもしれません… 
あと、この話にモモが出てくるとややこしくなるので思い切ってモモはばっさりとカットしています 
また何か思いついたら投下しますね
784名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 11:14:41 ID:MJ69PXFc
>>751
何個かとあるサイトに有ったよ。
純タコは書いてみたいと思っている。
785名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 13:42:03 ID:ytafyhC2
>>783
GJです!
しかし、もの凄い執筆ペースだね。亀の俺には羨ましいっす…
786名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 14:20:33 ID:faAYAlCM
>>785
ありがとうございます! 
でも早くても二時間はかかってますよー(^ω^;)
前の菫・照・咲のは五時間くらい…笑 
まぁ、これからも色々投下してゆきますね!
787名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 14:25:00 ID:faAYAlCM
連続で失礼します。 
睦月×ゆみの続編と、まさかのみはるん×智美を続けて投下します。 
睦月のほうはエロ有りなのでご注意下さい
788睦月×ゆみ5:2009/10/20(火) 14:28:34 ID:faAYAlCM
最近、私は加治木先輩のことでいくつか分かった事がある。
一つは、普段は静かで割とおとなしいのだが、私と二人きりの時はよく喋るようになる。
もう一つは、二人きりの時に「睦月…好きだよ」などと言っては、よく抱きついてくること。
まぁ、これは私の部屋の中か先輩の部屋の中、限定の事だけど…。
もしや、先輩は意外と甘えん坊さんなのだろうか。
ならば、年下でも私がリードしていった方が良いのかもしれないですね…うむ。
先輩に告白をしてから二ヶ月弱。本来なら三年生は受験シーズンで忙しいのだけれど、先輩は県内の大学に推薦入学が決定しているので他の三年生と比べたら、時間に余裕があるのだ。
なので、今は週に1・2回のペースで先輩とデートをしたり家に遊びに行ったりすることが出来る。

「睦月。愛してるよ…」

そして今、私は先輩の部屋の中で後ろから抱き締められている最中である。
「私もです、先輩」

こんな会話を繰り返し、気が付いたら、ベッドの上でかれこれ一時間以上も経過していた。
先輩とは、深いキスまでならしたことがあるけれど、お互い、ためらっているのかその先に進んだ事はまだ一度も無い。
そう。正直に言うと、私は次のステップへと進みたいのです…。
きっと先輩もそう思っているはず…ですよね?
でも、このままでは一向に進展する気配が無いので、私は思い切った行動に出ることにします…。
抱き締められていた手を優しく振りほどいて、私は先輩の方へと体を向き直した。
「ん?どうしたんだ、睦月」
少し頬を赤らめ、目がとろんとしている。
普段のクールさは無いものの、私は先輩のこんな可愛らしい表情も大好きです。
「先輩…私達お付き合いを始めてから、もう二ヶ月経ちましたね?」
「ああ、そうなるな…」
私は、先輩の首元に顔を埋める
「先輩は…こうゆうこと、嫌いですか?」
そう呟き先輩の首筋を舌でそーっと、舐めた
「う、うわぁっ?む、むつ―――!」
全部言い終える前に、強引に先輩の口を塞ぎ、そのままベッドへ押し倒し、両手首もぐいっとベッドに押しつけた。
789睦月×ゆみ6:2009/10/20(火) 14:37:10 ID:faAYAlCM
「睦月…急にこんなことしたら驚くじゃないか…」
顔を赤くした先輩が言う。
「そう…ですよね」
「でも、私は先輩の全てが欲しいんです…」
「……………」
更に顔が真っ赤になってゆく先輩。
「先輩、とても可愛いですよ」
「は、恥ずかしいから言うな…っ」
バッと目を逸らされた。
「…ここから先に進んでも良いなら、首を縦に振ってください。駄目なら、今すぐ止めますから…」
「………………」
何秒か経ってからギュッと目を瞑り、コクリと先輩が頷く。ああ、可愛い…
「くすっ。ありがとうございます」

私は先輩の服のボタンに手かけた
「あ、むつき…」
「はい?」
「その…明るいから、せめてカーテンを閉めないか?」
「ああ、それもそうですね」
しかし、まだ15時近く…今日は良い天気なのでカーテンを閉めても部屋の明るさはそんなに変わらなかった。
「服は、自分で脱ぐ…」
そういって、先輩は起き上がり壁側を向いてしまった
「先輩…何でそっち向くんですか…」
「っ!良いからっ…。私が良いと言うまでこっちは見ないでくれ…っ」
やれやれ。
私も服を脱ぎ、見るなとは言われてしまったが、つい先輩の方へと目を向けてしまった。
うわ…凄く綺麗な背中…
っていうか、もう全部脱いでるじゃないですか…
790名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 14:39:13 ID:b8QMksm6
わっふるわっふる
791睦月×ゆみ7:2009/10/20(火) 14:43:58 ID:faAYAlCM
「せんぱーい。良いですかー?」
「あっ、ああ…」
右腕で胸を隠しながらゆっくりと、こちらを振り向く先輩
でも先輩には可哀相だが、全く隠しきれていない…
「先輩って結構胸大きいんですね…」
「そうかな…」
「ええ、そうですよ。着痩せするタイプみたいですね」
「………」
また無言になっちゃう先輩。
「では、続きをしましょうか?」
「ああ…」
―――――――――――――――
先輩があまりにも恥ずかしがるので、行為は布団をかぶりながら進行した。多少息苦しいが、がまんがまん…。
「ひやうっ…」
「うぁっっ…!」
胸に吸い付いたりする度に上がる色っぽい声。
それを聞くたびに心臓がドキンと鳴り、私はどんどん興奮して、後には戻れなってゆく。
「はぁ…はっ、先輩、どうです?気持ち良いですか?」
「っ!……………」
答えないつもりですか…。なら…
「先輩?ちゃんと言わないと、止めちゃいますよ?良いんですかー?」
「えっ…………」
にやり。
「止めたくは無いみたいですね。じゃあ、ちゃんと答えて下さい」
ちぅー。再び胸に吸い付く
「ふあっ!んん…き、気持ち良いよっ、むつきっ…」
「くすっ。それでこそ、先輩です…」
胸から口を離し、私は次に先輩の秘部へと手を延ばしす。そこは既にぐっちょりと濡れていた
「っっ!」
ビクッと先輩の体が反応する。
「先輩の此処、もうトロトロですよ…凄く、いやらしいことになっていますね…」
意地悪な言葉で先輩を攻め立て、指で更に刺激する
「うぁ…やめ…っ」

「今から先輩のここ、綺麗にしてあげますからね…」じゅるっ…チュウーッ。
先輩の秘部から溢れだす蜜を、舌で舐めながら吸い取ってゆく
「うっうわぁ…!そ、そんなところ汚い…止めろ…」
「いいえ、汚くなんかないですよ。なので止めません…!」
792睦月×ゆみ8:2009/10/20(火) 14:50:07 ID:faAYAlCM
「むつきぃっ…んああっ!っ あうっ」
舌を先輩の奥へ押し込んだり、入り口の突起を刺激したりと、私はひたすら先輩の秘部を攻め立てた。
「んん…っ!あぅ…もうだ…めだ…」
やがて、先輩はガクッと体の力が抜けて、ぴくぴくっと小さく震えた。
「はぁ…はぁ…」
私も、事を成し遂げた満足感に浸りながら、先輩の隣に寝そべる。

「先輩…。すごく、良かったですよ…」
「睦月…」
そう、小さく呟くとギュッと、私に抱きついてきた。
そして私も、ギュッと抱き締める
「先輩は甘えん坊さんですねぇ…」
「そ、そんなことない…。今日の睦月…なんだかいつもと違うな…」

「…こうゆう私は嫌ですか?」
「別に…いやでは無いよ…」
「くすっ。先輩可愛いなあー」
先輩の髪に顔を埋めて、すうっと息を吸う
あっ、良い香り…シャンプーの匂いかな…

「スーッ…スーッ」
あれ?
「先輩…?」
いつの間にか私の胸の中で眠りについていた。
無防備で可愛い寝顔…。

この寝顔を見ていたら、ちょっぴり先程の事を後悔してきた。
後で先輩が起きたら、今日はちょっとやりすぎました、ごめんなさい。と謝ろう…

そんなことを考えながら、私も夢の中へと入っていった……
793みはるん×智美1:2009/10/20(火) 14:55:41 ID:faAYAlCM
ブーッ
試合終了のブザーが対局室に流れた。

「華菜ちゃん…頑張ってるかな…」
県予選の個人戦の最中、たった今、私は宮永さん、南浦さん、鶴賀の部長さんと戦って宮永さんに負けてしまった。
私は半ば、個人戦での全国行きは諦めていたけれど9位の華菜ちゃんには、まだ可能性があった。
だからこれ以上、上位の人に得点を与えないように一生懸命戦ったのだけれど…
やっぱり宮永さんは強いよ…。
「わははー。うまくいかないなぁ」
鶴賀の部長さんが立ち上がり、そう言った。
そう言えば、この人は対局中に一度も上がれなかったんだっけ…
気が付いたら、南浦さんと宮永さんは既に対局室から出ていったみたい。
「はぁ…」
ため息をつく。華菜ちゃん、ごめんね…

「あのー…」
鶴賀の部長さんが、突然話し掛けてきた。
「あっ、はい」
「まぁ、その…そう落ち込むことはないよー。私は三年生だから今の試合が最後になってしまったけど、君はまだ来年があるでしょー?」
「あっ、私が二年生だって知ってたんですか?」
「わはは。そりゃあ、名門風越の生徒だもん。データくらい事前にチェックしているさ」
「あっ、そっか…。って言っても、私はそんなに大した麻雀は打てないんですけどね。あはは…」
「いや、」
「そんなこと無いよ」
「えっ…」
「今の試合。東場での君は本当に強かったー。誰も止められなかったからねー。まあ、最後は清澄の子に持っていかれちゃって残念だったけれど…」
この人とは、ほぼ初対面なのに他校の私のことを励ましてくれている。
優しい人なんだなぁ…
ちょっと、クセのある喋り方だけど…
でも、元気をもらえたみたい。
「あの、どうもありがとうございますっ!私、これからも頑張りますね!えっと…」
「あ、名前?蒲原智美だよ」
「蒲原さん…。私は、吉留未春って言います」
「そっか、みはるちゃんかー。可愛い名前だね」
「やっ、そんなこと無いですよ…」
照れるなぁ…名前を誉められたのは高校生になってから初めてだったから、少し嬉しかった。
「じゃー、みはるちゃん。また機会が会ったらお話しようねー」
「あっはい。それでは…」
そこで、私達は別れた。
「あっ、いけない…」
少し長話しし過ぎちゃった…。早く風越の集合場所に戻らないとっ…

「蒲原さんかぁ」
いい人だったなぁ。また、会えると良いな。
794みはるん×智美2:2009/10/20(火) 14:59:25 ID:faAYAlCM
「キャプテン!おめでとうございますっ!!」
「おめでとうございますっ」「みんな…ありがとう…。ありがとう…っ」
「ああー、相も変わらず涙もろすぎですよーっ!」

我が風越女子からは、無事にキャプテンの全国行きが決まった。
凄いなぁ、キャプテン…
本当は、華菜ちゃんにも行ってもらいたかったけど…
コーチとのミーティングが終わり、私達は会場で解散することになった。
「みはるんっ。また学校で会おうねっ♪」
「うん!またね、華菜ちゃん」

さて…これからどうしようかなぁ。
時間はまだ16時。
「久しぶりに本屋さんにでも寄って帰ろうかな」

街の本屋さんに着くと、私は小説コーナーへと向かう。
あったあった。私が好きな小説家の新刊…
本を手に取りレジへ。
でも、珍しくレジ前には列が出来ていた。
「うわぁ…10人以上は並んでるよ…」
まぁ、仕方が無いことだけど…。
列の最後尾に並び、会計を待っていたら、突然後ろから声をかけられた
「あれー?君…」
「えっ?」
聞き覚えのある特徴的な声。
振り替えってみると
「やぁ。やっぱり未春ちゃんだったかーっ。こんなところでも会うなんて奇遇だねえ」
蒲原さんだ…
「うわぁーっ本当…。さっき会場で別れたばかりだったのに…」
「わっははー」
「うふふ…っ」
何だか可笑しくなり、私達は笑い合った。
「しかし、ここでまた会ったのは何かの縁かもしれないなぁー」
「そうかもしれないですね」
「良かったら、連絡先を教えてくれないかい?今度、お茶でもしようよ」
「あっ、はい!」
いきなりの言葉に少し焦ったけれど、私はケータイを取り出して赤外線で番号とアドレスを交換した。
「じゃあ、今度連絡するねーっ」
「はい、分かりました。それじゃ…」
「じゃーねーっ」
本の会計が終わり、帰る方向が逆だったため、私達は店の外で別れた。
それにしても、また会うなんて…
意外と世の中は狭いんだなぁ。
もしかしたら、大会で出会う前も知らない間にどこかですれ違っていたりして。「くすっ。」
そう考えると、なんだか不思議。
795みはるん×智美3:2009/10/20(火) 15:08:57 ID:faAYAlCM
意外にも、蒲原さんからの連絡はすぐに来た。それも、個人戦が終わった3日後に。

「もしもし…」
「もしもしー。未春ちゃん?今時間大丈夫だったかなー?」
「はい、平気です」
「あのさ、未春ちゃん、ケーキは好きかい?」
「あっ、はい!好きですけど…」
実は、甘いものは大好き…
「良かったー。知ってるかな?駅前に新しいカフェが出来たんだけど、そこのケーキがめちゃくちゃ美味しいらしくてさぁー。それは是非とも食べてみたいと思ってねー。それで、未春ちゃんを誘ってみたんだー」
「あっ、そうなんですかぁ。私も是非食べてみたいですっ!」
「ありがとうっ。今週の日曜は空いているかい?」
「あっはい。部活も丁度休みなので、大丈夫です」
「そっかぁ。じゃあ、1時に駅前に待ち合わせで良いかな?」
「はい、分かりました!楽しみです」
「わははっ。私も楽しみだよ。それじゃあ、日曜日に」
「はい、失礼しますっ」

うわぁーっ。ケーキを食べるのなんて久しぶりだなぁ…。すごく楽しみ!
―――――――――――――――
約束の当日。新しく出来たお店だけあって、お客さんがたくさん来ていたけれど、私達は無事に席に着くことが出来た。

「わー。ケーキの種類がいっぱいだあ。どれにしようかなっと…」
目の前には、夢中になってメニューを見つめている蒲原さんの姿が。
ふふっ。可愛いな…
「決まりました?」
「んんーっ、もうちょっと待ってえ…」
「これも良いけど、こっちも美味しそうなんだよなぁ…むむむうっ」

悩んでる悩んでる…
「くすっ」
そんな彼女の姿を見て、ついつい笑ってしまった。
「ああー!今笑ったなー?」
「ご、ごめんなさい…。つい…」
「なんだよーっ。うーん、決めた!これにするっ」
そういって、彼女は苺のタルトを指差し、ニッコリと笑った。
ドキッ
「うわ…可愛い」
「へっ?」
しまった、思わず口に出してしまった…
「あ、いや…あっちの席の子供が…ほら」
ちょうど今見つけた向こうの席にいる子供を指差して、とっさに嘘をついてしまった
「ああ…ほんとだ。可愛いねー」
「えっ、ええ。それじゃあ、注文しましょうか」
「はーいっ」
蒲原さんは苺のタルトと、ミルクティー。
私はモンブランと、アイスコーヒーを注文した。
796みはるん×智美4:2009/10/20(火) 15:10:26 ID:faAYAlCM
それから10分後くらいに、席に注文の品が運ばれてくる。

「うわあっ。美味しそう!いただきまーす」
「いただきます」

パクパクと、タルトを口に運ぶ蒲原さん。
すごく幸せそう…

私が注文したモンブランも、とても美味しかった。

「はい、あーんっ」
突然、蒲原さんが自分のタルトを一口分、綺麗にカットして、私の口の前に突き出してきた
「えっ?!」
「良いから、良いから。どうぞーっ」
いきなりの出来事に驚いたけれど、せっかくの好意を無駄にするわけには行かない。
「い、いただきますっ」
「あ、こっちも美味しい…」
「だろー?私の目は正しかった!」

「あはは、本当ですねっ。私のもどうぞ」
「おーっ、ありがとう!」
「うーんっ!こっちも美味しいなぁ…」
797名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 15:10:46 ID:dvZFXlza
>>769
かおりん×ともきー……これからどうなっていくんだ!!

そして、同じ卓で対局したみはまこの想像が止まらないオレがイル!!
798みはるん×智美5:2009/10/20(火) 15:13:20 ID:faAYAlCM
「そう言えば…風越は、来週の清澄との合同合宿に参加するのかい?」
「ええ、参加しますよ」
「そっか、ついこないだ部活を引退しちゃったけど、私達も参加することになったから、その時はよろしくなー」
「あっはいっ、こちらこそ」
「ちなみに、合宿先には温泉があるらしいぞ」
「へぇー、そうなんですか!楽しみですねっ」

―――――――――――――――
家に帰り、私はバフッと布団に顔を埋めた。
「そっか、鶴賀も合宿に。また蒲原さんに会えるんだ…。嬉しい…な」

ふと顔を上げ、鏡を見ると、口元がにやけている自分が映った。
「うわわっ、私ったら何で…」

「蒲原さんに、会えるからかな…」
今日見た、二コーッと笑うあの純粋な笑顔。本当に可愛かった。
トクン、と心臓が鳴る

「また、見れると良いなぁ…」


終わり。
799名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 15:15:10 ID:faAYAlCM
以上です。みはるんとワハハとか、未知の世界でしたが、一応個人戦で対局をしている二人なので、書いてみました 

気が向いたら続きを書きます…
800名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 15:38:45 ID:Ac/6T+cP
801名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 17:07:28 ID:dvZFXlza
>>797
すまねぇ、割り込んだ……orz
802名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 18:13:31 ID:09c8nj5c
>>759
GJ
803名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 21:16:22 ID:MJ69PXFc
>>769
急にストーリー進行が強引になったなwいやどうぞどうぞ
804名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 22:06:05 ID:7iU7rEc6
かじゅモモで久しぶりに短いです。
書き上げた日付が8月2日とかになっていて、なぜか投下してなかった作品なので若干アニメと整合性のとれない部分があってすいません。

「そういえば、ユミちんたちはどこまでいったんだ?」

ことの発端は多分、蒲原のこの一言だったのだろう。

インターハイ予選まではもう時間がなく、私たち鶴賀学園も所謂合宿というものをすることになったのだ。
合宿といっても実際はほとんどお泊まり会のようなもので、皆で卓を囲みはするが、多分に絆を強めるためといった意味合いが強かった。
朝も早いうちから合宿所にやってきて、午前中一杯牌に触れ、昼食をとった後はまた少し牌と遊んだ。

夕方からは自由時間。
暇つぶしにお遊びで卓を囲むこともしたけれど、基本的にはお遊びだ。
備え付けの卓球に手をだしてみたり、蒲原にいたってはよく分からないシューティングゲームに精をだしていた。
それはとてもとても平穏な時間で、私の後ろをついてまわるモモも、どうやら楽しんでくれているようだった。

しかし平穏とは突然に失われるものなのだ。
合宿所に備え付けの露天風呂につかったあたりからなにやら雰囲気がおかしくなった。
蒲原と睦月と妹尾。
湯の中で三人集まって、こそこそとなにかの話題で盛り上がっているようだった。
夕食をすませている途中にも、どうも妹尾がそわそわとして、なにやら落ち着かない様子で蒲原に耳打ちをしていたりする。
今思えば、蒲原の問いは、妹尾のこれに応じたものだったのかもしれない。

女三人寄れば姦しい。
私たちはモモと私を抜いたとしても、その数に十分足りる。
なにか花の咲くような話題には事欠かないのだった。

妹尾の好奇心。
悪くいえば野次馬的な感情は、本当は閉じ込めておくべきだったのかもしれない。
しかし、大層迷惑なことに蒲原がそれを拾い上げた。
それは布団を敷いて、眠りにつこうかというときにおこった。
蒲原の「どこまでいったんだ?」という問いだ。
私としてはなにを言っているんだコイツは、といった気持ちで、適当にあしらおうと考えていたのだが、
津山も、そして妹尾もこういった話には興味津々らしく、気がついたら全員が枕を持って私の蒲団を囲んでいた。

それはある種修学旅行の夜のような状況で、ただ一つ異なったのは、それは暴露大会的な意味合いではなくて、尋問という形態に近いことだった。
ふと気づくとモモが私のすぐ後ろまできていて、もう肌が触れ合いそう。
顔を向けると、彼女は風呂上がりの桜色の頬を緩ませてニコリと笑った。
どうやら助け舟をだしてくれる気はないらしい。
ムッとした表情を見せても、するりと受け流されるばかりだった。

「わっ、私もそれ知りたいです!」

睦月が珍しく、声を高くして蒲原に続いた。
少し頬を赤らめ、枕に半分顔を埋めながらそわそわとした視線を送ってくる。
睦月はあまりはしゃいだりはしない方だと思い込んでいたのだが、やはりそれでも高2の女の子。
色恋沙汰には興味がないはずもなくて、チラリと見えた瞳はキラキラと輝いていた。

「あのぅ。私も聞きたいなぁって…。」

おずおずと妹尾も二人に続く。
つい先程就寝の準備のためかはずされていた眼鏡が、いつの間にか定位置へと戻っている。
ふわふわと欠伸なんかして、今にも意識を手放してしまいそうだったはずなのに
すっかりと目はさえて、むしろギラギラしているようだった。
805名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 22:07:08 ID:7iU7rEc6
「はぁ…。」

一つ大きな溜息をついて、視線を巡らす。
好奇心を山盛りにたっぷりと含んだ、ニヤニヤとした笑みが突き刺さって、私はガクリと肩を落とすのだった。

最後の頼みだとばかりに、もう一度モモへと視線を送ってみたが、
彼女はこういった暴露的な行為にあまり羞恥心を感じないのか、なんだか幸せそうに頬を赤らめて私の腕に絡んでくる。
突然にモモの体温を感じて、頬がびっくりするぐらいに熱をもった。

「モモ…こういうのは秘密にするものじゃないのか?」

こっそりとモモに耳打ちするが、すっかりとテンションのあがった三人の聴衆はそれだけで歓声をあげた。

「変な話かもしれないっすけど、私は嬉しいんすよ。こんなこと初めてだから…。」

言葉を進めるにつれて、段々とモモの声は小さくなっていく。
視線の先のモモの頬は出来の良いイチゴみたいに真っ赤に染まっている。
それだけでなぜだかこちらまで恥ずかしくなって、ますます熱は高まるのだった。

堪らなくなって、腕に擦りよるモモの腰へと余った腕を回す。
そうなのだ。私たちにとってはある意味慣れた状況なのだけれど、モモにとっては初めて尽くし。
モモは多分、こういった話の輪に入ったことはないのだろう。
耳に飛び込んでくるそういった会話は、きっと随分と楽しそうで、どんなにか輝いて見えたことか。
なんだかどうしようもなくモモのことが愛しく思えて、人前でさえなければそのまま口づけを落としたかった。

「少しだけだからなっ!!」

照れ隠しもあって、蒲原たちに向けた声は知らずに大きくなる。
モモに年並な会話を体験させてやりたい。
そんな意味もない使命感は、もしかしたら私の心の中にも惚気たいという気持ち
がある証拠だったのかもしれない。

「きっ、キスはもうしたのでしょうか!!」

当事者でもないのにガチガチに固まって、妹尾が声を絞り出す。
実はこういう話が一番好きなのは、妹尾なのかもしれない。
膝の上に抱えた枕にはすごい勢いで指が沈み込み、まるで身をのりだすみたいに私たちへと視線を向けていた。

それにしてもいきなりダイレクトな問いである。
普通なら付き合っている相手がいるのかいないのかの話から始まって、馴れ初めやらを問い質すものだ。
けれど私たちの場合にはそういったことは既に漏れているから、展開も嫌になるぐらいに早い。
それに、答えるのも私たちだけだから、適当に話をまわすこともできないのだ。
話してもよいものだろうかと思い悩んで、私はモモへと視線をやった。
私の腕の中、ちょこりと膝の上におさまったモモは、恥ずかしそうにこくりと頷く。
それでも、なんだか嬉しそうに私には見えた。

「キスは…したよ。」

顔から火がでそうだ。
実を言うと、色恋沙汰の話が苦手なわけではなかったけれど、今までそういった
こととは無縁だったから問われる側に立つのは初めてなのだ。
耐えられないぐらいの恥ずかしさと、ほんのちょっぴりの嬉しな気持ちが混ざって、私の胸を駆け巡っていた。

「いつですか?どっ、どちらから?」

私が言葉を終えると、矢継ぎ早に睦月から追撃がくる。
言葉足らずになってしまうぐらいに睦月もあせっていて、食い入るような視線が送られてきた。
806名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 22:07:44 ID:7iU7rEc6
恥ずかしくて死にそうだ。
それでも、私のモモを自慢したい気持ちもあって、それが背中を押した。

「デートに行ったんだ…。神社で待ち合わせをして、買い物をして映画を見た。
ふ、普通のデートだったのだが、別れる時になってなんだかモモが消えてしまうような気がして…だから私からした。」

それはモモにも言ったことのないことだった。
段々と開き直り始めている自分がいて、思いの丈を全てはきだしてしまいたいような気分だ。
モモはギュッと私の胸に顔をうずめて、赤らめた頬を隠していた。

「そのまま…。そのまま先輩は何度もキスしてくれたっす。それでっ、それで。その後…」
「ダメだモモ!!」

モモはほうっておいたら話されたらどうしようもなく恥ずかしいことまで言ってしまいそうだ。
慌てて口をふさいだけれど、面白い展開を求めている蒲原たちがそれを見逃すはずもなかった。

「かおりっ!!むっきー!!ユミちん抑えて!!」
「「はいっ!!」」

モモの唇をふさいでいた手を引き剥がされる。
モモとも引き離されて、私はなぜだか妹尾に口を抑えられて、睦月に腕を取られていた。

「ささっ、続き続きぃ〜!!」

蒲原の心底楽しそうな声が響く。
だめだだめだとモモに視線を送るのだけれど蒲原のヤツが、
「こういうときにダメだというのはお約束で、本当はユミちんもホントは止める気はないいんだよ」
なんて白々しい嘘をつくものだから、モモはすっかりと騙されてしまっている。

妹尾と睦月もにたーっと悪い笑みを浮かべている。
どうにかして止めようと身体を暴れさせるのだけど、2対1ではなんの意味もなかった。

「その日ですね…先輩が初めて抱いてくれたんす。」

おおーっと歓声があがる。
モモの頬は熟れた林檎みたいに赤く染まっている。
そして多分、それ以上に私の頬も深く染まっているに違いなかった。

「それでっ、どうだったんですか桃子さん!!」

今までに見たことのないぐらいに熱心に妹尾が問い質す。
お願いだ。もうこれぐらいでいいじゃないか!
こういう話しのときに祭り上げられている友達の気持ちが痛いぐらいに良くわかって、今度からは自重しようと思った。

「先輩は優しくて…でもすごくエッチで…」

−−−−−−−−

結局初体験の話から、それから週に1回は床を共にしていることまで洗いざらい喋らされた。
もう蒲原たちの顔をまともに見れる気がしない。
それからたっぷり二週間は、ムッツリスケベ扱いされてからかわれる日々が続くのだった。

Fin.
807名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 22:14:01 ID:7iU7rEc6
皆様GJです!!
なぜか1レス目にsage失敗しててすみません。タイトルはつるがっしゅく。
鶴賀の合宿だけど合宿してないですねー!!今回はかじゅがそこまで変態じゃないかも。

埋めまであと200レスはあるから大丈夫ーとか思っていたら、バイトがその前になくなりそうなことに今気付いてとても焦っています。
でもいっぱい盛り上がると嬉しいですね。もう一度皆様にGJ!!

>>800
かじゅ可愛いなーかじゅ。
808名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 22:44:37 ID:oRYJRQxl
>>804
かじゅ大変そうでワロタw
809名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:11:12 ID:EPImv0Zc
普通にミスを直し忘れてたので携帯から。

>>806の「本当はユミちんもホントは止める気はないいんだよ」→を「ユミちんもホントは止める気はないんだよ。」
に修正して保管してくださると嬉しいです。

気をつけてはいるのですがすみませんでした。
810名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:21:13 ID:oyPQTz0X
今更だけどまほとかの話は書かれたことないな
脇役で出番少ないから仕方ないけど
811名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:28:46 ID:Vf5usFTb
>>806
GJです
嫁に振り回されっぱなしのゆみちんかわいいなー
812名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:30:58 ID:wZlcmzOj
GJ!!!かじゅもも最高ですwww
813名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:41:17 ID:NUNIaK6W
>>807
GJ
みんな初々しくて良いねえ
814名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:47:46 ID:MJ69PXFc
>>810
おま自分で書こうよw
815名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 23:55:48 ID:oyPQTz0X
>>814
すみません
俺じゃ小ネタ書くのがやっとだと思います
816名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:11:18 ID:54sDGbZc
ID:oyPQTz0Xはいうだけか
817名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:14:49 ID:nQe2KycD
>>815
小ネタでもいいから書きなよ
818名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:21:47 ID:3qlmuqZH
819名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:39:04 ID:RDerY+LD
>>818 クソッ、絵も内容も良さそうなのに、異界の言葉だっていうのかよっ・・・!
820名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 00:42:38 ID:R0C6v/B2
百合は国境を越えて! あとせめて、異国にしておけw
821名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 01:26:51 ID:BoawtBKs
擬音文字が落書きに見える不思議
822名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 02:40:29 ID:VuP7gUY8
久まこに嵌った
823名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 03:15:13 ID:bxFKHbhA
>>818
続きマダー?
824名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 04:11:36 ID:3r8FaFxC
ID:oyPQTz0Xです
とりあえず挑戦してみました

百合エロは一切なし
小ネタにしては長めかな
全国大会で照と仲直りした咲は1日だけ照の家で泊まることになったという設定です
(ちなみにこの設定で長めのSSやりたいけど実際に書くことはできなくて困ってる)
キャラ全然分かってないけど白糸台メンバー出します

4つの影

駅の改札口前で
咲「じゃあね、みんな」
優希「バイバイだじぇ〜」
京太郎「咲、またあさってな」
まこ「ほいじゃあの〜」
部長「咲、お姉さんと思いっきり楽しんできなさい」
咲「はい、部長」
のどか「咲さん、またあさって」
咲「うん、のどかちゃん」
駅のホームに向かう清澄メンバー

照「じゃ、行こっか」
咲「うん」
咲たちも駅から出ようとしていた

それをつけるとある4人組
その4人組はさっきの咲たちのやり取りも遠くから見つめていた
短髪「なあ、あたしらなんでこんなことしてるんだ」
弘世「照は私たちには笑った顔など見せないが、妹相手なら別みたいだからな。
もしかするともっと面白いものも見られるかもしれん」
お茶メガネ「興味あります」
金髪「私も私も」
短髪「まったく…(弘世の奴まだ照をいじる気あったのか…。
まああたしらと違って今まで失敗してきたからここでネタ確保したいのかな…。
しかし他2人は…。でもあたしもちょっと興味あるな…)」
弘世(フ、照よ、お前の動揺した顔を見るのが楽しみだ…)

照と咲はこの4つの影にまだ気づいていない
825名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 04:48:34 ID:UZuXl8qB
誰か>>818の翻訳を頼む
826名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 07:46:38 ID:4muZz7ee
>>824
その調子で続けちゃえば良いと思うよ!
827名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 15:27:10 ID:sPBF+2//
 
 ssを投下します。

 佳織×智美です。

 ワハハが、普通に頭が良かったらなという妄想です。

828臆病で優しいワハハな子:2009/10/21(水) 15:28:30 ID:sPBF+2//
 
 
 心の傷は目に見えないから、その分、ちゃんと感じ取れる様になりたい。
 無防備な心に出来た傷が、深いか浅いかなんて本人にしか、いや、本人にすら分からないからこそ。
 せめて察する事ができる人間になりたかった。


「智美ちゃんは、優しいね」
「そうかな?」
「うん。優しいから、酷いなって思うよ」

 知っているから、私は「ワハハ」といつもの様に笑う。
 目の前の幼馴染は、そんな私に困った様に笑っている。

「……ねえ、智美ちゃん」
「うん?」
「……気づかない振りをされるのも、傷ついちゃうんだよ?」

 知っているから、また「ワハハ」と笑った。
 いやいや、流石は私の事をよく分かっている彼女に、私はギシッとパイプ椅子を軋ませて、両腕を頭の後ろで組んで、のんびりと寛ぐ。

「あのな、佳織」
「うん」
「ユミちんとモモの二人には、幸せになって欲しいと思うか?」
「……思うけど、それは」
「うん、だよな。でも私は、実はどっちでもいいんだ」

 幸せになろうと、ならないとしても。
 私はけっこう、どっちでも良い。

「だってそうだろう? あの二人なら、幸せにならないで破滅したとしても、きっと何とかできるから」
「…………」
「ユミちんもモモも、二人とも強いからな。傷を抱えて前に進められる」

 だから、私はただ、二人を静かに見守るだけでいい。
 たまに、ちょっと手助けをするぐらいで、ただ二人を認めて、そこにいるだけだ。
 ――でも。

「あのな、佳織」
「…………」
「私はただ、誰かの傷口の深さを知れる人間にはなりたいが、その傷を広げようとも治そうとも思わないんだ」
「……知ってる」
「だから。―――私が佳織の正義の味方だなんて、思っちゃ駄目だぞ?」

 佳織は、何だか悲しそうな顔をして、「智美ちゃんは、シビアだね」と言った。
 それから「優しいね」とも言った。

 夕焼けが目にまぶしくて、それでも私はのんびりとしていた。
 日が沈むのが早い今の時期。辺りが暗闇に染まるのは時間の問題だろう。
 そろそろ時間切れ。帰ろうかなと思った。

「やっぱり、智美ちゃんは、ずるくて酷くてワハハで意地悪だね」
「……お?」

 おや?
 と首を曲げて佳織を見ると、佳織はどうやら怒っている様だった。
829名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 15:29:12 ID:sPBF+2//

「さっきから、わざと意地悪な事を言っているよね?」
「……」
「今日、私が智美ちゃんを呼び出した理由を全部知っていて、そういう事を言っているんだよね」
「……」

 ……ワハハ。
 私の幼馴染は、変な所で鋭かった。
 そして、分かりやすかった。
 そりゃあ気づくだろう? 今日は、最後の日だ。

「明日は卒業しちゃうのに」
「まあな。ワハハ」
「遠くの大学に行っちゃうのに」
「おう。手紙ぐらいは書くぞ」
「メールにして! そうじゃなくて」

 すたすたと、佳織が机を押しのけて、私の前に立つ。
 私は少し怯んだ。
 うーん。適当に意地悪な事を言っても、やっぱり誤魔化されないかぁ。

「私は、そうやってずるい智美ちゃんが、嫌だと思う」
「……ワハハ」
「ワハハって笑って、人の気持ちには凄く敏感で、とっても優しいのに、凄い人なのに、―――傷つけるのが怖くて逃げる所は格好悪い!」

 ……グサッとくる事を言う。

「智美ちゃんって、人を傷つけるのが駄目だよね。……多分、昔の私のせいで。……だから、いつも道化になって、周りを和ませてくれるムードメーカーで、フォローが無駄に上手くて、格好良いのに格好悪い」
「……いや、それは買いかぶりで」
「だから!」

 ぐっ、と両肩に手を置かれて、固定される。
 表情が笑顔に固定されたまま、背中に汗をかいて、私は佳織を見上げる。
 一瞬、昔の幼い彼女とぶれて、非常に居心地が悪くなった。

「智美ちゃんは、私を傷つけて良いんです」

 両肩に爪が食い込んでいる。痛みが、皮を破って内側に浸透している。

「……いや、だから」
「智美ちゃんは、頑張ったと思う」
「……」

 ここで、少し笑いたくなる。
 それは癖の様なもので、自分でも楽しくない笑いだけれど。
830名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 15:29:44 ID:sPBF+2//

 まあ、トラウマといいますか。

 昔、佳織と遊んでいて、子供の残酷な無邪気さで、佳織を酷く傷つけた事がある。
 当時は、声を殺して泣く佳織が分からずに無知で、成長するに至って、私は自身の愚かさを自覚し、後悔をした。

 だから、というか。

 私のこの性格は、佳織が根本にある。


「…………えぇと」
「智美ちゃん。せっかくだから、今言うね」
「いや、それは―――」

「智美ちゃんが、ずっと好きです。私と、結婚を前提にお付き合いをして下さい」

『私ね、智美ちゃんが好きだよ……! だ、だから、お嫁さんにして欲しい』

 過去の、忘れられない台詞と、現在の台詞が。
 私が傷つけたのに、いまだに私なんかを好きだという彼女に、私は、両肩に食い込む爪が、痛みが、足りないなと思った。

「……あのさ。佳織」
「…………」
「佳織は、私が断れないって、分かっていて言っているよな?」

 傷つくのが分かっていて、傷つける事にトラウマがある人間に、よくもまあ、そういう事をすると責めてみたら、佳織は「うん」と力強く頷いた。

「だって、智美ちゃん、へたれだもん」
「……うわ」

 また傷ついた。
 私は傷つけないのに、どうして傷つくのかと、少し切ない。

「ワハハ……。諦めないか?」
「いやです」
「……だって、さあ」
「智美ちゃん」

 佳織が、とても怖い顔で迫ってくる。
 そして、きっぱりと宣言する。

「絶対に諦めないからね!」

 それは、どんなにのらりくらりと交わしても、無駄だと分かる一言だった。

831名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 15:30:33 ID:sPBF+2//

 強いなぁ、と。微苦笑。
 こういう時にも笑ってしまうのが私だけど、ちょっと泣くのもいいだろうかと思った。

「智美ちゃんこそ、いい加減にしなよ」
「んー?」
「私の事、ずっと好きな癖に!」
「……、……」

 頬が、夕日の沈みかけた暗い部屋で、無駄に赤くなっていそうで、溜息が零れる。

「……ワハハ」

 まいったなぁ。
 最後の最後に、逃げ切れなかった。
 卒業して、大学に行ったら、帰ってくるつもりなかったのになぁ。

「……私は、智美ちゃんの考えている事だけなら、すっごく分かるんだからね」
「……そうみだいたな」

 だから、と。
 佳織が顔を寄せてくる。

「……もう、逃がさない」

 らしい、ね。

 私は、むずむずと恥かしさとか色々と込み上げて、逃げたいのだけど。
 それは無理らしい。

「……えっと」
「うん」
「……ワハハ」
「うん」
「…………ああもう、分かったよ」

 観念して、私は瞼を閉じて、静かに私を待つ佳織に、全面降伏した。
 こんなに負けたと思ったのは、初めてだった。

 しょうがなかった。
 暫く封じ込めていた素を、少しだけ出して、佳織に口付ける。―――――その頬に。


「卒業したら、奪ってやるから、な」


 固定していた表情を崩したら、どうにもぶっきらぼうな顔が、佳織の瞳に映っていて、佳織はそれは真っ赤になって、嬉しそうに何度も、何度も頷いた。






832名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 15:31:12 ID:sPBF+2//
 おまけ。






「という訳で、私の智美ちゃんは格好良いのです!」


 ……うわー。
 暫く席を離していた間に、室内がとんでもない事になっていそうだった。
 頻繁に行われる、鶴賀の麻雀部の会、みたいな小さな集まりで、佳織が何か凄く恥かしい過去の事を語っていた。

「も、元部長、なんか本当に普通に格好良いです」
「……まあ、私は知っていたがな」
「凄い。流石、蒲原先輩です」

 佳織が、アルコールに酔って、他にも余計な事を話していたらしい。
 何故か、あの件が佳織の妄想として処理されていないので、非常に困った。
 ……くっ、何を夢見てるんだ〜、とか言って、部屋に入れそうにもなかった。
 これは非常に気恥ずかしい。

「智美ちゃんってば、本当に凄いんです! ワハハって笑っているだけじゃなくて、何処にいても、何かしらのトップに立っているんですから!」

 ……佳織、頼むからそろそろやめてあげないか?
 外で聞いていて凄く居たたまれない。
 嘘だといいたくても、現在のサークルで部長しているから、説得力もなかった。

「はー、やっぱり先輩と親友だけあって、元部長は凄かったんですね!」
「いや、モモ。あいつは普段からふざけている様で、裏を押さえるのが上手くてな。……だからこそ、あんな短期間に車の免許を取得していたりと、油断が無かった訳だが」
「……あ! 確かに、考えてみたら凄いですよね!」

 いやだ。気持ち悪い。褒めるなこら!
 私はほら、駄目な元部長でいいから!
 慣れてないんだ、死ぬほど逃げたくなるんだ!
 ワハハーって、馬鹿っぽいのでいいから!

「……さって、と」

 佳織が動く気配って、…………まさか

「うふふ、言ったでしょう智美ちゃん」

 ―――私は、智美ちゃんの考えている事は、よく分かっているんだからね。

 そんな声がして、戸が開かれ、私はそのまま、室内に引っ張られていった。


 私の左手の薬指で、銀の指輪が、きらりと光ったのが、
 何だかもう逃げられないみたいで、「ワハハ」と笑った。







 おわり
833名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 15:31:53 ID:sPBF+2//

 以上です。

 ワハハが好きすぎて、妄想が止まらない。

 たまに格好良いワハハが書きたかった。反省はこれからしようと思います!
834名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 16:00:55 ID:3DEk8QbE
>>833
GJ!ワハハってふざけてるようで実はちゃんとしてそうだよね
835名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 16:38:12 ID:0biFbLMf
>>818
韓国も・・・・・・・・・・・・
意外と・・・・・・・・・・やるではないか・・・・・
836名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 16:39:40 ID:0biFbLMf
ん?それとも翻訳?まあどっちでもいいか
837名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 20:18:55 ID:BdrNuIJX
>>833
何というワハハ
俺の中にあるワハハのイメージにぴったり来ててかなり良かった
限りなくGJ!
いつかまたかっこいいワハハを期待する
838名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 21:41:21 ID:5ibuqZLy
>>833
文が好みですごい読みやすかった。
ワハハかっこいいよワハハ。そして作者にGJ!

839名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 22:15:04 ID:/vud+NTj

     -= ⌒v⌒
  -=≡  . '´  ̄`ヽ
  -=  ノ. ((从从))、
 -=≡ ヾ(!j ・ワ・ノj"   ワハハ、ベストカップルだなー
    -= ( つ┯つ
  -=≡ く/_j/!/ゝ
   -=≡ (_)/ )
    -= (◎) ̄))
840名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 22:49:36 ID:DQ+ri1JU
>>836
韓国の人のらしい
百合は世界を救うってことで
841名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:27:10 ID:BdrNuIJX
さてさて、勝手に照咲行きますね
思っていた以上に長ったらしくなってしまったから前・後編に分けていきます
エロなし、百合成分薄め、足りない所は脳内補完
4レス予定、では
842照咲 1/4 東場:2009/10/21(水) 23:30:30 ID:BdrNuIJX

 そう。
 これは、偶然に偶然が重なった、いわば必然だったのだろう。
 私の望みは、時間があっさりと叶えてくれて、それでいてお釣りがもらえるほどのおまけをつけてくれた。
 何だか、こんなにも良いことが続いては、むしろ不安な気持ちを抱いてしまうのだけれど。
 それでも、私にとっては、幸福な時間だった。

 あれは、私が三年生として麻雀部を引退し、大学受験を終えた学生自習期間の出来事だ。

―――
――

「この部室で、麻雀を打つのももう終わり、か」

 寂しくないと言えば、嘘になる。
 私にとって麻雀とは、なかなかに大切なもので、なかなかに思い入れの深いものなのだ。
 そして、あの子との…咲との絆を、結び直してくれた、ただ一つのものなのだ。

 私は、誰もいない部室で一人、感慨深く佇んでいる。
 暮れる夕陽は何となく、今の私の心情を表しているようで。
 詩人みたいだな、と一人笑った。

 成り行きで通うことになった白糸台だけれど、意外なほどに、自分はこの高校に思い出を残していたらしい。
 目を閉じれば、今でも、菫たちとの思い出を思い浮かべることができる。

 まあ、しかし、流れは必ずあるもので、決して留まることはない。
 始まりがあるのなら、終わりもいつかは訪れる。
 そしてそれには、それぞれ遅いか早いかの違いしかない。
 私の場合、意外と早かったように思えるのだけど。
 そんな私にも、その時が来たというわけだ。
 別れというのはいずれも辛いもの。
 だからこそ、この想いは、しっかり噛み締めていこう。
 決して、忘れてしまわぬ様に。


 思い返すことを一通り終え、母のいない自宅へ帰る。

 毎日の習慣で、郵便ポストはしっかり確認する。
 どうせ、あるのは母の書類やら何やらなのだけど。
 しかし今日に限って、見覚えのない一通の葉書が、ポストの内に投函されていた。

「これ…」

 差出人は、お父さんだった。
843照咲 2/4 東場:2009/10/21(水) 23:32:58 ID:BdrNuIJX

――その晩。

「良いじゃない、行ってきなさいな」

 葉書の内容を聞くなり、お母さんはすぐさまそう答えた。

「で、でも」

 葉書の内容は至極単純。
 高校を卒業するまでの数週間、学生には自習期間というものが設けられる。
 その期間の間だけ、お父さんの下に来ないか。
 ということ。
 しかし、それじゃあお母さんが…と言おうとしたけれど、お母さんの人差し指がそれを遮る。

「いいからいいから。お母さんは大丈夫よ」

 それに、とお母さんは加えて。

「あの子にも会いたいでしょう?」
「お母さん…」
「ほら、そうと決まれば支度支度っ」

 …やっぱり、お母さんには敵わないなぁ。
 改めて、思い知らされた。

 そうして私は、明朝、長野へ発った。

―――
――

 …風の匂いがする。

「久しぶり、かな…」

 この、町の風景も。空気も。
 全部。全部。

「さて、と」

 それなりに物を詰められるサイズのバックを抱え、いざ、あの子の下へ。
 私の、私たちの、元居た場所へ。

―――
――

 インターホンを押し、住人の返事を待つ。
 ちなみに今日は土曜日。
 もしあの子がいなくとも、お父さんが待機していてくれるだろう。
 …なんてことを思ってい
844しくじったorz 照咲 2,5/4 東場:2009/10/21(水) 23:35:52 ID:BdrNuIJX
たけれど、実際に私を迎えてくれたのは、紛れもなく、私の可愛い妹だった。

「おかえりなさい!お姉ちゃんっ」

 言うなり、あの子は私に抱き付いてきて、昔のように胸元に顔を埋めていた。
 あの子は昔より、もちろんのことながら身体が成長しているため、その抱き付く勢いに多少よろめいてしまったが。

「…うん、ただいま、咲」

 埋まるこの子を、私も強く抱き締めながら、昔のように頭を撫でた。

 えへへ、と咲は笑う。
 微笑み返す私。
 単純だけれど、凄く、幸福な瞬間だった。

 太陽は、今日も元気に照っている。
845照咲 3/4 東場:2009/10/21(水) 23:37:36 ID:BdrNuIJX

―――
――

「長旅だったでしょ。ゆっくりしてね」

「ありがと。でも、そんなに疲れてないよ?」

 新幹線で訪れたのだから、時間そのものは役二時間程度であり、長旅というには少々大袈裟なのだが、ここは心優しい妹の気遣いに礼を述べておく。
 まあ、実際あの子が言うような長旅ではないのだし。
 疲れが溜まらないのは、単に私が電車慣れしているからだろうけれど。

「えぇと、お父さんは?」

 この家に到着した時の予想としては、お父さんが顔を出すと思っていただけに、未だに現れないお父さんを探したのだが。

「あはは…何か昨日、仕事に力入れ過ぎちゃったらしくて、今も眠ったままなの」

 咲は苦笑いを浮かべて、今日はお姉ちゃんが帰ってくる大事な日なのに…、なんてことを口にしていた。

「…ふふ、お父さんらしいね」

 私は、あのあまりにマイペースなお父さんの寝顔を思い出し、笑った。

「も〜…大変なんだよ?お父さんってばお風呂上がりはいっつもパンツ一丁だし、ご飯を作らせても焦がしちゃうし…」

 まるで生活感のないお父さんを世話している、というのがあって、すっかりしっかり者(?)になっている咲。
 少しだけ…ううん、凄く、安心した。
 昔のこの子は甘えん坊で、私がいないと何にも出来ない子だったから。

「お姉ちゃん?」

 少しだけ、過去に思いを馳せてぼうっとしていたらしい。

「ううん、何でもないよ。偉かったね、咲」

 また、昔の癖で、やってしまった。
 わしわし、と。

「お、お姉ちゃん…くすぐったいよぉ…」

 この子が良いことをした時、一人で何かが出来た時、私はいつもこの子の頭を撫でて、良い子良い子していた。
 その時の癖で、つい。
 まあしかし、咲自身もそれが懐かしいのか、されるがままなのだが。

「ごめんごめん」

 ぱっと手を離し、微笑みを浮かべる。

「あ…い、いいよ?もっと…撫でて、くれても」

 咲は、何だか顔を真っ赤に染めていて、実に可愛らしい表情をしている。
 ふふっ、しっかり者(?)になっても、やっぱり咲は咲なんだね。

「ん、そう?」

 この子は基本的にに妹気質なのか、撫でられることが好きなのだ。
 それは昔も今も変わっていないようで、姉としてはとても愛らしいのだが。
 …それに付け込むような変な輩には、気を付けてもらいたい。
846照咲 4/4 東場:2009/10/21(水) 23:40:27 ID:BdrNuIJX

「じゃあ、おいで、咲」

 私は両の手を広げ、子供を迎え入れるような、あるいは恋人を抱き締めるような恰好をする。

 すると、咲は無言で、私の腕の中にすっぽりと収まった。
 昔のように、咲を後ろから抱き締める形になる。
 …身体の柔らかさは、昔と何ら変わらず、抱き締めるのも気持ちがいい。
 そのまま体勢は崩さず、咲のショートのさらさらヘアに触れ、頭を撫でる。

「…ん」

 どうやら数年ぶりの良い子良い子は多少なりとも照れ臭いらしく、そのショートヘア故に隠れない耳は、瞬く間に真っ赤に染まっていく。

「…温かい」

 不意に、咲は呟いた。

「咲も、ね」

 この子の小さな身体は、見かけ通り華奢であり、強く抱いたら簡単に壊れてしまいそうなほど、か細いものだった。

「…何か、ちょっと恥ずかしいかも」
「昔は、自分から良い子良い子してって言ってたけど?」
「そ、それは昔のことだよぅ…」
「いや?」
「い、いやじゃないけど…ちょっとだけ恥ずかしいよ…」
「そっか」

 温かい。
 私も、温かい。
 抱き締めれば抱き締めるほど、この子の温もりを感じられる。
 これは繰り返しになるけれど、とても、幸せな一時だった。
 出来るなら、永遠にこのままでいたいほどに。
 でもまあ、

「…うん、そろそろ、離れよっか」

 何とはなしに、私は切り出して。

「そう、だね」

 咲は。
 少しだけ、残念そうな顔を覗かせた。

「とりあえずは荷物、運ばなきゃね」
「うん、そうだねっ」

 本音を言うと、私ももう少しだけ、抱き締めていたかったけれど。
 まだまだ、時間はあるのだから。
 ゆっくりゆっくり、感じていけばいい。
 そう、思って私はバックを抱えた。

前編―了
847名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:41:58 ID:3r8FaFxC
半日以上たったがレスは1つだったか
まあ小ネタで百合要素も何もない俺の書いたものじゃ当然か
848名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:45:45 ID:BdrNuIJX
以上です
とりあえず、最近のSSラッシュの皆さんにGJ!
色々楽しませて頂いてますよーw

えー今回は、割りと絡みが多いですね
自分的にはものすごく楽しみながら書いてます
咲は基本的に、照の前でだけは超甘えっ子であると信じて

後半は書き終わったらまた後ほど
読んで下さった方々には多大なる感謝を
では!
849名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:51:28 ID:BdrNuIJX
連投失礼
>>847
読みましたよ
続きに期待していいんですよね?よね?
それとあまり卑屈にならずに、好きな時に小ネタでも何でも書いて勝手に投下しちゃえばいいんです
誘い受けって言い方は嫌いだけど、そういうレスは控えた方がいいと思いますよ
850名無しさん@秘密の花園:2009/10/21(水) 23:59:09 ID:3r8FaFxC
>>849
ほぼ無反応だったのが結構つらかったもんで今度から気をつけます
続きはまあネタができれば書きますけど正直今は漠然としたものしかないって言うか
白糸台メンバーをうまく使う自信がない状態ですね

あなたのSSは後で読ませていただきます
かなり楽しみです
851名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:02:43 ID:3lDDEN96
>>847
期待してんだから頑張れよカス。wktkすんのも疲れるだろうが。
852名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:03:44 ID:CbdSu4aM
853名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:13:35 ID:uWueRNdR
>>852
何様だ糞ゴミが
854名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:15:22 ID:uWueRNdR
間違った、糞ゴミは>>851
855名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:24:52 ID:5gUP6eHX
なんとなく書いてみた
タコス衣
そして少し池田
百合はだいぶ薄いけど。
856名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:25:28 ID:5gUP6eHX

私、片岡優希は1人街を歩いていた。
新しいタコス屋さんの開拓のためだじぇ!
部長と染谷先輩はデートで、のどちゃんも咲ちゃんとデート。
ちなみに京太郎は合宿の片づけを部長に頼まれてやってるらしい。
はぁ〜、のどちゃんはすっかり咲ちゃんにべったりだじぇ…。
中学の時は私だったのに。
でも、のどちゃんが幸せなら、それでいいんじぇ。
まだ吹っ切れないけど、いつか吹っ切れる時がくる。
きっと私にも何か新しい出会いがあるはず…!


とりあえずいつものタコス屋さんに行きタコスを購入。
私には、私にはタコスがあるじぇ。
やっぱりタコスはおいしい。
口に頬張りながらふらふらと歩くと見たことのあるお子様がいた。

「あれ?あれは龍門渕のお子様…?」

黄色の髪にウサギの耳みたいなカチューシャ。
間違いないじぇ!
でも、なんでこんなところに1人でいるんだ?
近づいてみると、あっちも私に気付いたみたいだ。

「何見てるんだ?衣に何か用なのか?」

明らかに警戒した顔でこっちを見てる。
まさかとは思うけど…。
私のこと覚えていない…!?

「清澄の片岡優希だじぇ!お前は龍門渕の…」

あれ?いつもお子様お子様って言ってたから名前が思い出せないじぇ。

「清澄…?はらむらののかのところか!はらむらも一緒なのか!?」
「むぅ。今日は私1人だじぇ。」
「そうなのか。」

あからさまにがっかりするなよ。

「おまえはなんでここにいるんだ?」
「おまえじゃない!天江衣だ!」

両手を腰に当て、胸を張って答えるこの人はどう見たって子供にしか見えなかった。
だからつい、いつものように言葉が口から出てしまった。

「ぷぷ。お子様だじぇ。」
「衣は子供じゃない!!」

顔を赤くしてむきになって、余計お子様に見えるじぇ。
857名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:25:55 ID:5gUP6eHX

「ぷくふ。なんか可愛いじぇ。」
「なっ!?」

身長的にも、顔的にもこれは…

「いい子、いい子。」

撫でたくなる頭だじぇ。

「ふぇ…。撫でるな〜!」

おうおう、照れてる照れてる。
可愛い生き物だじぇ。

「お、お前はなんでハラムラと一緒じゃないんだ?」

ズキッ。
なんか今胸が痛んだ。

「それは…」
「それは?」
「咲ちゃんとデートだじぇ。」
「清澄の嶺上使いと?」
「そうだじぇ。」

考えるともやもやしてくる。
泣きたくなる。
まだ吹っ切るのは遠そうだ。

「じゃあ衣がお前の相手をしてやろう!」

はい?

「どういう意味?」

「だから、衣がお前とデートしてあげると言っているんだ!」

両手を腰にあてたお子様ポーズで満足げに何を言ってるんだ?このお子様は。
でも、1人は寂しいからな…。

「私がお前とデートしてやるんだじぇ!私のことは優希と呼ぶがいい!」

このお子様のポーズを真似て私も言ってやったんだじぇ。


**********

858名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:27:05 ID:5gUP6eHX

そんなわけで私はこのお子様とデートすることになった。
ほとんど初対面でデートってどうなんだ?
まぁでも、これはデートというより子守だじぇ。

「ゆーき?」
「ん?」
「何を食べてるんだ?」
「タコス!」
「タコスとはなんだ?」
「タコスを知らないのか!?人生半分以上損してるじぇ!」

このお子様はタコスが何たるかも知らないというんだじぇ!
あり得ないじぇ!

「それは、美味いのか?」
「あったりまえよ!」

このお子様にタコスが何たるか教えてやらねばならないな。
しかし、もう今の一口で終わってしまったじぇ。
どうしよう?
ぐるりと周りを見渡すとタコスの屋台があった。
ラッキー!

「衣!」
「ん?」
「今日はデートだからな!私がお前にタコスをごちそうしてやろう!感謝するんだな!」

そう言って私はタコス屋さんへ駆け出した。
衣はちょっとムッとした表情を作ったけど、渋々私についてきた。
タコスの誘惑に勝てるわけもないんだじぇ!

「いらっしゃいませ。」
「タコス2つくれ!」

屋台に着くなり、そう注文した私はテンションが高かった。
このタコス屋さんは初めて来たからだ。
当初のタコス屋さんの開拓もしてるなんて、天才だじぇ!

「はぁはぁ…。デートなんだから衣のこと置いていくな!」

やっと追い付いた衣は息を切らしながら言ってきた。
運動不足なんじゃないか?
それともまだお子様だからか…。
ぷぷぷ。

「おい!ゆーき!今笑ったろ!笑うなー!」

やっぱり可愛いじぇ。

「お待たせしました。」

そんなことをやってるうちにタコスが出来上がったらしい。
お金を払って、タコスを受け取った時だった。
859名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:27:25 ID:5gUP6eHX

「あっ!お前は!」

衣が店員を指さして叫んだのだった。
だから、私もタコスから視線をあげて店員を見た。

「風越の大将!」

「天江衣?」

店員さんは風越の大将の人だった。


********


「なんでこんなところでタコスを売ってるんだじぇ?」

私のことをこの人も知らなかったみたいで、お互いに自己紹介をしてから質問した。
衣はタコスをまじまじと見ている。

「見ての通りさ。バイトだよ。合宿明けってことで今日の部活がオフだから。」

池田さんは元気なく言った。

「なんでバイトしてるんだじぇ?」

衣はタコスに鼻を近づけ、匂いをかいでいる。

「もうすぐ妹たちの誕生日なんだ。だから姉として何かプレゼントを買ってあげたくて。」

そうなんだ。
妹たちのために…か。
偉い人だじぇ。

「お願いだ!他の人には言わないでくれ!変な心配かけたくないんだ。」
わかったじぇ…って言おうとした瞬間だった。

「うむ!!これは美味なり!!」

衣がタコスを頬張りながら叫んだ。

「ゆーき!風越の大将!こんな美味いものをありがとう!」

衣の笑顔を見て私は思い付いたんだじぇ。

「池田さん!!タコスパーティーをするんだじぇ!」

「タコスパーティー?」
「む?それは何なんだ?」


******

860名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:28:21 ID:5gUP6eHX

池田さんの妹さんたちの誕生日パーティーとしてタコスパーティーをする!
という素敵なアイデアが浮かんだ私はこの2人に宣言した。

「なるほど…。」
「妹さんたちもきっと気に入ってくれるじょ。」
「だけど、あたしは1からタコスを作るのは無理だし。」

池田さんが俯いた。
なにを言ってるんだじぇ!
言いだしっぺで、タコスを知り尽くした私が参加するに決まってるじゃないか!

「い、いや、気持ちは嬉しいけどさ…。」
「たこすぱーてぃー?それは衣も参加していいのか?」
「当たり前だじぇ!池田さん!ここで会ったのも何かの縁だじぇ!」

衣はぽかんとしながら口の周りを汚してる。
ハンカチあったかな?
やっぱりお子様だじょ。
とハンカチを出して衣の口を拭いてやってから池田さんの方に振り向くと

「うん!そうだな!」

池田さんは生き生きとした表情で言ったんだ。

「これも何かの縁だ!天江衣!清澄の…えぇと。」

もう忘れてる。
しっかり私の名前を覚えときな!

「片岡優希だじぇ!優希って呼んでいいじょ?」
「衣も衣でいいぞ。」
「あたしのことは華菜でいいし!」

タコスのパワー恐るべし!
こうやってタコスによりできる友情もあるんだじぇ!

「優希!衣!絶対タコスパーティー成功させるんだし!!」

「あったりまえだじぇ!」
「うむ!」


*******

861名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:31:27 ID:5gUP6eHX

「なぁゆーき。」

華菜ちゃんと連絡先を交換して、華菜ちゃんのバイトの迷惑にならないように別れてから、衣が私に言ったんだ。

「ん?どーした?」

衣はいつもの屈託のない笑顔で私に聞いたんだ。

「誕生日パーティーって何をするんだ?」

このお子様は誕生日パーティーをしたことがないのか?

「衣は誕生日パーティーをしたことがないのか?」
「とーかたちに祝ってもらったことはあるぞ。ただ…。」
「ただ…?」
「祝う方をやったことがないんだ。」

ちょっと寂しそうな横顔だった。

「簡単だじぇ!心の奥から生まれてきてくれてありがとーってするんだじぇ!」
「それは…。」
「?」
「それは衣が祝ってもらった時もそうだったのかな?」

寂しそうな横顔に涙が追加された。

「…あったりまえだじぇ!衣!今度、私も衣の誕生日を祝ってやるじぇ!」
「ゆーき…。」

よしよしって頭を撫でてみた。
最初の時と違って衣は素直に従った。

「よしよし…。」
「ゆーき!」
「なんだ?」
「衣もゆーきの誕生日を祝ってやろう!いっぱいいっぱいおめでとーをしてやろう!」

衣は顔をあげてに―って笑った。
それを見て私もに―って笑った。
862名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:35:19 ID:5gUP6eHX

衣の手を繋ぎながら歩く。
これから忙しくなるじぇ!
華菜ちゃんの妹さんたちに極上のタコスを作ってやるんだじぇ!
華菜ちゃんのために、華菜ちゃんの妹さんたちのために、そして衣のために最高のパーティーにしてやるんだじぇ!

「衣。」
「ん?」
「折り紙で飾りを作ろう!わっかのやつ。」
「それは衣にも作れるか?」
「簡単だじぇ!今度教えてやるじょ。」
「うむ。」

こうやって衣といれば吹っ切れられる気がした。
少なくともタコスパーティーに奔走する間はのどちゃんのこと考えなくてすみそうだ。

「ゆーき!」
「なに?」
「ゆーきとのデートは楽しいぞ!」
「私も衣とのデートは楽しいじぇ!」

うん、今はこうして衣の手を引いて歩いてるのが楽しいんだ。幸せなんだ。

「衣。ありがとな!」

衣にありがとうを言いたくなった。
何のみゃ楽もない言葉に衣の頭に?が浮かんでる。
ふふふ、それもまた可愛いかったじぇ。



おしまい

―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
題名は「タコスで始まる物語」かな?
タコス衣、池田を絡ませたかったのになぜか池田をあまり絡ませられなかった
はんせい。
個人的に衣、池田はタコスのこと同級生だと思ってると思ったんだ
では、よくわからんss失礼しました

863名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:38:37 ID:SUoU45cN
>>862
GJだし!
華菜ちゃんを活躍させられなかったのは残念だけど、また次があるし!

というわけでGJ!w
864名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:47:29 ID:Ph6xcxaR
かわいらしいのう
865名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 00:51:30 ID:T12nF9G1
なんか貧乏姉妹物語思い出した
866名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 01:07:13 ID:pQHl+l1y
>>865
あれは素晴らしい姉妹愛だよな
俺も好きだ

そういう意味では華菜ちんの妹三人娘は華菜ちんに依存しまくったり
華菜ちんを少しでも楽にしてあげるために小学生なのにバイトしたがったり
麻雀がそこらの雀荘のおっちゃんより強くなったりするんだろうか
867名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 01:24:43 ID:HIeODu/v
何故最近皆最後にタイトルを付け加えるんだ?
868名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 02:54:16 ID:g4p0WrrH
>>833
ワハハが良い感じだったし和むし面白かった
次にも期待する

>>862
確かに池田の出番少なかったけどこれは良い
衣とタコスっていう意外な組み合わせも良いと思う
続編はないのかな
869名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 03:35:44 ID:g4p0WrrH
>>848
GJ
かなり良かったよ
咲も照も良い感じでなんかすごく良いと思う
後半にも期待してるよ
870名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 03:45:37 ID:znTOmos9
>>848
GJ!菫→照→咲を書いてる者だが、自分以外にも咲照ものを書いてくれる人が嬉しいよ!咲と照が大好きなので。 
自分も今こないだの続き書いているとこなんで、タイミングを見て投下しますね
871名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 08:53:38 ID:znTOmos9
ごめんなさい、>>848さんとかぶりますが、菫→照咲の続編を完成させたので投下します。 
以前に要望があったので、今回はエロなしです。 
最初は菫視点。次に照視点になります 
では、8レスと長めですが失礼します
872菫→照咲1:2009/10/22(木) 08:56:28 ID:znTOmos9
全国大会が終わり、肌寒くなってきた今日この頃。

「三萬は河に二枚出ているから、そこは二萬を切った方が――」
「今のはドラ切りより、白を捨てた方が待ちが広いよ。あと――」

向こうの卓から照の声が聞こえる。

同じ大学に進学が決まっている私達。将来はお互いプロを目指している。

顧問から直々に頼まれたこともあり、週に一度、授業が終わったあとの放課後に、私と照はこうして部に顔を出し、後輩たちに指導を行っているのだ。

今までは、物事に対していつもどこか冷めたような目で見ていた彼女。
麻雀に対してもそうだった…
だから、ある日突然
「菫、私もプロを目指すことにしたよ」
と言われた時は本当に驚いたな。

妹と再会してから照は変わった。

今では麻雀を心の底から愛しているようだし、なにより表情が柔らかくなった。
良いことだ。

照には以前振られてしまったものの、実は、しつこい私はまだ彼女のことを諦めてはいない。

大学に行ってからでもチャンスはあるだろう。

そして、部の活動時間が終わり帰宅することに。

靴を履き変え、校門まで向かう途中、私はそっと制服のポケットに手を忍ばせ、事前に買っておいたプレゼントの香水が入った小さな箱を指でなでる。

そう。
今日は彼女の誕生日なのだ。
これをいつ渡そうかな、と私は頭を悩ませる。
873菫→照咲2:2009/10/22(木) 09:01:29 ID:znTOmos9
「菫?難しい顔してるみたいだけど…どうかしたの?」
隣にいる私の想い人が尋ねてくる。

「ああ、いや何でもないよ。」
と答え、私は考える。
今しか無いかな…。

そして、私は話を切り出す事に。
「なあ、照――」
と、言い掛けたその時

「あっ電話だ。ごめん、菫」
「ああ、どうぞ」
残念。邪魔が入ってしまった…。

「もしもしっ、咲?どうしたの?」
嬉しそうに声を弾ませる彼女。妹からか…

「えっ?嘘っ、今こっちに来てるの?」

…なんだって?こっちに来てるだと?

「お姉ちゃん!」
「咲…!」
驚いた。校門をくぐり抜けた途端、ぱっと目の前に妹が現われ、照に抱きついた。
なんというタイミング…

「菫さん、こんにちは」
「あ、ああ。こんにちは。妹さん」

私にも挨拶をしてくれた。なかなか礼儀正しい子だな。

しかし、挨拶が終わった後はすぐに照の方へ顔を向け直し、ニコニコと話し掛け始める。

「えへへっ。お姉ちゃん…来ちゃった」
「もう、急にこっちに来るなんて、びっくりしたよ。どうかしたの?学校は?」
「学校は今日、開校記念日でお休みだったんだよ。っていうか、やっぱり…お姉ちゃん、今日が何の日だか忘れてるでしょ…」

そう――今日は、照の…

「え?ごめん、何かあったっけ…」
おいおい…。今日一日、いつもと何も様子が変わっていないとは思っていたが、普通自分の誕生日を忘れるか?
874菫→照咲3:2009/10/22(木) 09:05:42 ID:znTOmos9
ごそごそと妹が鞄からラッピングされた包みを取り出し、照に渡す。

「これって…」
「今日はお姉ちゃんの誕生日だよっ。おめでとう。お姉ちゃんっ♪」

「あ、そういえば…すっかり忘れてたよ」
「もう、お姉ちゃんったら…」
あははっと二人から笑い声が上がる。
笑顔でありがとう、と言い妹の頭を撫でる照。
本当に幸せそうだ。

私は今、二人の視界から完全に消えているに違いない…
そう考えるとかなり複雑だが…

しかし、この妹には勝てないな…

私はふぅ、と二人には聞こえないようにため息をつき、口を開けた。

「照、黙ってはいたが、私も知っていたぞ。おめでとう。」
「ありがとう。菫」

「じゃあ、私はここで失礼する。妹さんと楽しんでおいで」
「あっ、うん。また来週ね。菫」
「菫さん、さようならっ」
「はい、さようなら」

別れの挨拶を交わし、私は二人に背を向ける。

「まったく…とんだサプライズだったな…まさか会いに来るなんて」

ボソッと独り言を呟く。
やれやれ…。すっかり、プレゼントを渡しそこねてしまった。

それにしても――
あいつ、凄く幸せそうだったな。
悔しいが、まぁ、あの笑顔が見れただけでも良しとするか…

今日は金曜だ。
プレゼントは来週、また学校で会ってから渡そう。

うん、そうしよう。

待ってろよ、妹。大学ではきっと照を取り返して見せるからな…
875菫→照咲4:2009/10/22(木) 09:07:06 ID:znTOmos9
「三萬は河に二枚出ているから、そこは二萬を切った方が――」
「今のはドラ切りより、白を捨てた方が待ちが広いよ。あと――」

とある金曜日の放課後。
私は菫と一緒に、麻雀部で後輩達に指導をしていた。
これは、お世話になった顧問に頼まれたもので先月から始まった。
引退した三年生が二人ずつペアになり、週に一度、それぞれ決められた曜日に部に顔を出しているのだ。

そして、私は一番仲が良い菫とペアになることに。

時には後輩たちと卓に混じり、牌に触れることが出来るので私にとってもこれは、貴重な時間の一つだった。

ふと、何気なくホワイトボードに書かれている日付に目をやると、何かが頭の中で引っ掛かかった。

うーん。なんだろう

今日何かあったっけ…

次に菫の方に顔を向けるとなんだか、ボーッとしながら制服のポケットに手を入れたり出したりしている。
何してるんだろう…

夕方――
日も暮れてきて、部の活動が終わり、菫と一緒に校門まで向かって歩く。

あっ…まただ。
菫がなんだか難しい顔をして、ポケットに手を入れている。

「菫?難しい顔してるみたいだけど…どうかしたの?」
「ああ、いや何でもないよ。」

そう。なら良いけど…
私はまた前を向き直して歩いた。それから
「なあ、照――」
と菫に言われかけたその時、私のケータイが震え始めた。
この震動パターンは電話の着信だ。

「あっ電話だ。ごめん、菫」
「ああ、どうぞ」
菫に謝り、ケータイを開くと画面には「咲」と、名前が表示されている。
876菫→照咲5:2009/10/22(木) 09:08:26 ID:znTOmos9
大好きな妹からの電話にふわっと心が弾み、自然と顔がほころぶ。

「もしもしっ。どうしたの?」
「えっ?こっちに来てるの?」

突然の出来事に心底驚いた。校門をくぐり抜けた途端、ひょっこりと目の前に咲が現われたのだ。

そして、何が何だか分からないうちに
「今日はお姉ちゃんの誕生日だよっ。おめでとう!」と、言われプレゼントを受け取った。

ああ、そっか…。今日は私の誕生日だったっけ。
すっかり忘れていた。
さっき頭に引っ掛かっていたのはこの事だったんだ。
それにしても――
わざわざ誕生日を祝いに東京まで来てくれるなんて。
すごく嬉しいよ、咲。

「咲、ありがとう。」
私はプレゼントを抱えながら、咲の頭を撫でた。
「えへへっ」
ニコニコしながら笑う咲。
その笑顔を見ると、心がぽかぽかと暖かくなり、私も自然と口元が緩くなる。

このまま、思いっきり抱き締めてあげたいなと思ったけれど、さすがに菫が見ているからこれ以上の事はお預けだな…

そんなことを考えていると、菫も私を祝ってくれた

「照、黙ってはいたが、私も知っていたぞ。おめでとう。」
「ありがとう。菫」

「じゃあ、私はここで失礼する。」

またね、と菫を見送り私達もとりあえず家に向かって歩き始めた。

「あの…お姉ちゃん。急に来てこんなこと言うのもなんだけど――」
「ふふっ。」
言わなくてもその大きな荷物を見れば分かるよ

「今日は、うちに止まっていくんでしょ?」
「う、うんっ!大丈夫かな?」
「もちろん」

私は再度、咲の頭を撫でてからそのまま、手を繋いだ。

「お、お姉ちゃん?いつもは外で手を繋がないんじゃ…」
顔を赤くした咲がこちらを見上げてもじもじしている
「ん…。今日だけは、特別なの」
咲につられて、私も顔が熱くなる。

「お姉ちゃん、顔が真っ赤だよっ…」
「咲だって…」

あははっ――
二人で笑い合う。とても幸せな一時だ。
877菫→照咲6:2009/10/22(木) 09:09:53 ID:znTOmos9
家に着き、私の部屋に荷物を置いてから居間へ移動し、食卓テーブルに目をやるとメモ置いてあった。

「照へ。誕生日おめでとう。冷蔵庫にケーキが入ってあるから、後で食べなさい。それじゃ、留守番お願いね」

お母さん…
今日は夜勤だって言っていたのに、仕事前に買いに行ってくれたんだ…
ありがとう。
明日帰ってきて咲が来てるのを見たら驚くだろうな。
「お母さん、今日いないんだね」
咲が私が持ってるメモを見て呟く
「そうだね。残念だった?」
ううん、と横に首を振る咲。
「お姉ちゃんと、二人きりになれて嬉しい…」

そう言い、腕を後ろに組み、チラッとこちらを見た。
うわ…
その余りの可愛さに胸がキューッと締め付けられ、気が付いたら私は咲を抱き締めていた。

腰に回した両手で、咲の手を握りながら…

「お姉ちゃん…大好きだよっ」
「ん…。私も。今日は来てくれて本当にありがとう」
「うんっ」

もっと、こうしていたかったけれど制服にシワが付いたらいけないと思い、私は渋々咲からそっと離れた。
続きはまた後で…。

制服を着替え終え、咲に尋ねる
「晩ご飯、何か食べたいものある?」
「うーん。特にないけど…」「うん」
「私が作っても良い?」
「ふふっ。作ってくれるの?ありがとう。咲の手料理食べるのって初めてだね」
「うん!私、いっつも学校のお弁当は自分で作ってるんだよっ。だから任せて!」
と、得意げに言う咲。
そっか、自分で作ってるんだ。
「偉いね。じゃあ、お願いしようかな」
878菫→照咲7:2009/10/22(木) 09:11:18 ID:znTOmos9
早速、台所に立ち料理を開始する咲。
トントンと、まな板が鳴る音や、ジュウジュウと何かを炒めているような音が聞こえてくる。

始まってから20分程経った頃。
様子が気になって、何つくってるの?と、覗こうと台所まで行ったら、出来てからのお楽しみだよっ!と言われ、追い出されてしまった。
残念。

あっ、そう言えば…
プレゼントまだ開けてなかったな、と思い出し部屋に戻り包みを開けてみた。

「スケジュール帳かぁ…」
シンプルなデザインで、私にとって、需要のあるそれは、とても丁度良いプレゼントだった。

「お姉ちゃん!出来たよっ」
タタタッと、駆け足で咲が部屋に入ってくる。

「咲。これ、ありがとうね。早速明日から使わせてもらうね」

手帳を咲に見せながら、私は言った。

喜んでもらえたみたいで良かった、と笑う咲。

居間に戻ると、良い匂いが漂ってくる。
テーブルの上に並んでいたのはオムライスだった。
サイドメニューにサラダまで…
879菫→照咲8:2009/10/22(木) 09:12:23 ID:znTOmos9
一口食べて、私は感動した。
「んっ、凄い美味しい…」
半熟に焼かれている卵が、口の中でフワッと溶けてゆく。
「えへへっ。頑張ったよ」
「うん。本当に上手。卵も綺麗に包んであるね」

お母さんは、いつも仕事の帰りが遅いから、家でご飯を食べる時は一人のことが多い。
だから私にとって、今日は久しぶりに楽しい食卓となった。

ご飯を食べおわった後は、お母さんが買ってきてくれたケーキを二人で食べた。
それから、お風呂に入り、パジャマに着替え、歯を磨き、私の部屋に戻って二人でベッドの上に座り、しばらく雑笑を楽しんだ。

「それにしても…」
「うん」
「今日は本当にびっくりしたよ。学校を出たら咲が居たんだもの。」

「えへへっ…。実は、朝早く家を出て、駅に着いたのはお昼過ぎだったんだけど、お姉ちゃんを驚かせようと思って、最初は学校の近くのお店で授業が終わるまで待つつもりだったんだ」
「うん」
「でも、学校に行く途中で道に迷っちゃって…」
「え…」
「で、地図見たり人に聞いたりしてひたすら歩いて、やっと着いた頃にはもう夕方になっちゃって…。でも、お姉ちゃんに電話したらまだ学校に居るみたいだったから、ホッとしたよぅ…」
「もう…咲ったら」
880菫→照咲9:2009/10/22(木) 09:13:46 ID:znTOmos9
私に会いに来るために、わざわざ早起きして、道にまで迷って。
それでも諦めずに一生懸命歩いて、学校まで来てくれたんだ。
道に迷った時はどれだけ不安だったことだろう…

そう思うと、本当にこの子が愛しくて仕方がない。

私は咲の背中に手を回して、こちらに寄せ、ぎゅっと抱き締めた。

「わっお姉ちゃん」
「ふふっ」
咲の肩に頭をとんっと、置く
あっ…良い香り。シャンプーかな。
その匂いに包まれて、私はとても心地が良くなった。
「今日は本当にありがとうね。咲」
「いえいえっ…」

「じゃあ、もう遅いし、そろそろ寝よっか」
「うんっ」

そうして、二人で布団に潜り「おやすみ」と言い、私は咲のおでこにキスをした。
えへへっ…と照れる咲。

「お姉ちゃん。手、繋いでも良い?」
「うん…」

私達は手をキュッと握り合いながら、そのまま眠りについていった―――
881名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 09:15:56 ID:znTOmos9
以上です。最初8レスと書きましたが9レスになってしまいました。すみません。 

もしかしたら咲視点も書くかもしれません。 
最後までお付き合い頂いた方は、ありがとうございます。 
あと、自分が書くとどうしても菫さんが報われません(^ω^;)
882名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 11:03:57 ID:HIeODu/v
>>881
GJ!こういうの、好きwもっと菫さんがみたいです。

それとは関係無いんだけど国広君の一人称は僕の方が良いかな
なんかボクだとカタカナが五月蝿い気がしてきた・・・
883名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 11:16:36 ID:znTOmos9
>>882
ありがとうございます。 
菫さんはどちらかと言うと好きなキャラの一人なので、また書いてみますね。 

私は国広くんは「僕」のほうがしっくりきます! 
884名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 11:19:02 ID:znTOmos9
連続投下で申し訳ないのですが、コーチと藤田プロの話を思い付き、ばっと書き上げたの投稿します。 
誰得かもしれませんが、割と面白く書けたと思います。 
エロは無しで、4レス借ります
885靖子・貴子1:2009/10/22(木) 11:20:09 ID:znTOmos9
「ああ…またやってしまったな」

深夜11時。長野にある、とあるバーで名門風越女子麻雀部でコーチをしている久保貴子は、一人寂しくウィスキーをちびちびと口に流し込んでいた。

また、今日もやってしまった。
私は、短気な性格のためすぐにカッとなっては部員を怒鳴り、平手打ちをしてしまう。

そして、先程あった出来事を思い出す
「池田!ちょっと来い!」
「はっ、はいぃっ」
「てめえ、何でさっき二萬二萬・四萬・五萬・白白白・中中中・発発の手から、発を切ったんだ!」
「あ…あれはっ、吉留さんが発を一枚切ったので、多分もう発をツモることは無いと思って…中はドラで五萬は赤なので、あの手でも十分な得点…」
「ふざけるなァ!!」
「ひゃああああっい!!」
「14順目とは言え、あそこは大三元を狙うところだろうが!この根性なしがっ!!結局、あのあと16順に分堂にチートイツを上がられたんじゃねえかよ!」
バシッ!
「ひぃっ…すっ、すみません…ぅう」
886靖子・貴子2:2009/10/22(木) 11:21:05 ID:znTOmos9
「池田…すまないことをしたな」

ギュウっとこぶしを握り締める

その時、突然横から誰かに話し掛けられた。

「よぉ。なーに落ち込んでるんだ?」
「っ!!あなたはっ、藤田プロ!」
「やぁ。なんだか知っている顔が見えたと思ったから来てみたんだが。やっぱり、風越の人だったか」
「あ、私はコーチの久保貴子と申します…」
彼女はふぅーっと、キセルから口を離して白い煙を吐き出した
「ん、久保さんね。よろしく」

突然の有名人の登場に、私は緊張してガチガチになる
「おいおい、そんなに堅くなるなよ」
「ああっ、すみません…」
「…で?」
「はい?」
「何を落ち込んでいたんだ?」
「あの…実は」

普段はあまりベラベラと自分のことを喋らない私だが、今は酒が入っていることもあり、今日あった出来事を洗い浚い全て話してしまった。

「なるほどね…。そういうことか」
「はい…。本当は部員を叩きたくないんですが。カッとなるとつい…」
「まぁ、暴力はあまり良くないと思うが…」
「はい…」
「お前にとって、それは愛のムチなんだろう?」
「まぁ…」
「お前なりに一生懸命にやっていることなんだから、あんまり自分を責めることも無いんじゃないの?」
「そうですか…」
「ああ。それに部員達だってきっと、お前の考えや指導の仕方を理解してくれてると思うよ」
「だと良いんですが…」
「さっ、落ち込むのはそこまでだ。今から飲み直そう。付き合ってやるよ。なっ?」
「はい。そうですね…」
887靖子・貴子3:2009/10/22(木) 11:22:12 ID:znTOmos9
カチン。とグラスの音を立て、藤田プロと乾杯をした。
話を聞いてもらい、気持ちが少し楽になったこともあり、私はそこからどんどんと酒が進んだ。

そして―――

「ふじたさぁぁさ〜ん!もぅ、わたし歩けませ〜ん」
「おいおい…しっかりしてくれよ…」
「無理れす!」
「全く…酒弱いんなら最初から言えよ…。で、お前の家はどっちだ?」
「こっちれ〜す!」

「おい、着いたぞ」
「たっだいまぁ〜!私のおうち!」
「やれやれ…おい、水飲むか?」
「はぁい」
「じゃあ台所借りるぞ」
「どうぞ〜!」

「ほら、飲め」

水を飲んで、頭はまだまだボーッとしているものの、少し、正気に戻ってきた私。
ああ…何をやっているんだ…

「どうだ?少しは落ち着いたか?」
「はい…」
「そうか、なら私はこれで…」
「待って下さい!」
「なんだ?」

何で、あの時あんなことを言ってしまったのかは分からない。が、私はとんでもない事を口走ってしまった
「寂しいんです…今夜は帰らないで下さい」
「は?…正気か?」
「はい」
「やれやれ…お前、彼氏は?」
「居ません、そんなの」
「まぁ、私もそうだが。でも寂しくはないぞ」
「私は寂しいんですよ……」
「まったく。どれ…」

「んんっ!」

少々乱暴に唇を奪われた。荒々しいものの、体に快感が走る。
そして、体が熱い

そこからの事は、全く覚えていないが、次の日に目が覚めたらテーブルの上に置き手紙が。

「昨日は熱い夜だったな。まぁ、お前は覚えていないかもしれないが。気が向いたら連絡してくれ」

その文字の下にはケータイの番号と、アドレスが続いていた。

「………」
本当に、昨日のことはキスしたところまでしか覚えていないけど…
私は抱かれてしまったのか?

でも、不思議と嫌な気分はしなかった。むしろ嬉しい…。いやいや待て、しかし相手は女性だ…
私にはそんな趣味はないはずだ

でも…連絡先を残してくれたということは、とりあえず嫌われた訳ではないのだろう。
少しホッとした
888靖子・貴子4:2009/10/22(木) 11:23:16 ID:znTOmos9
そして、その日の風越麻雀部では

「池田!」
「ひゃああっい!」
「お前!さっきの、昆一色、凄かったぞ!その調子だな!」
「えっ?あっ、はい…ありがとうございますっ」
「分堂!」
「はっ、はいっ」
「さっきのチートイツ、無駄な引きヅモがなくて良かったぞ!」
「あ、えっ?ありがとうございます…」
「吉留!」
「はい…!」
「相変わらず、お前の河は綺麗だな!」
「えっ…あ、ありがとうございます…」

そこには、妙にテンションの高い久保コーチの姿があった。

ヒソヒソ
「今日の久保コーチ、なんか変だし…」
「だよねぇ…。私、何で河のことなんて誉められたんだろ…」
「私なんて引きヅモに無駄がないとか、そんなのたまたまなのに、意味不明ですよ…」
「やっぱ変だし…豆腐の角に頭でも打ったのか?」
「華菜ちゃん、それは…」

―――――――――――――――
後日談。
先日、迷惑をかけてしまったことを謝罪しようと藤田プロに電話をかけた久保コーチ。

「先日はすみませんでした…」
「ああ、気にするな。それとだな…」
「はい?」
「熱い夜だったなって、書いたの。あれ嘘だから」
「ええっ?嘘だったんですかっ?」
「はははっ。残念だったか?まぁ、私はこれからそうゆう関係になっても構わないが?」
「かっ、からかわないで下さい!」
「はははっ」

藤田プロにいじられまくる、久保コーチであった。
889名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 11:24:44 ID:znTOmos9
以上です。 
お目汚し失礼しました…
もし好評でしたら、次は大人の恋愛な靖子さんと貴子さんを書いてみます。
890名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 11:29:49 ID:+HdmNj26
>>889
意外な2人で面白かった
コーチww
891名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 12:20:31 ID:iaEElI+5
新鮮で良かった 受コーチも良いなぁ…
あ、ぶんぶんは文堂なのん。間違えないであげてw
892名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 12:35:39 ID:BZyM7AFR
5枚目の発で大三元狙わせるコーチ理不尽すぎww

変わった組み合わせで面白かったです
893名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 12:54:45 ID:qwvjrDTC
>>889
おお新しい!
可愛らしいコーチいいな
894名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 13:00:14 ID:znTOmos9
皆さんありがとうございます!

てか、文堂さん間違えてた…すみません(^ω^;)
あ、ちなみに文堂さんが上がったチートイは池田が捨てた発じゃなくて別の牌でツモらせたつもりだったんですが、麻雀の描写は書くのが苦手なんで分かりにくいですよね。 
すみません。 
今晩にでも続き書いてみますね
895名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 17:33:33 ID:BZyM7AFR
>>894
中がドラ→ドラ表示牌は発
レス返しは基本的に嫌われるのでやめた方が無難だと思いますよ

そろそろ埋まりそうですね
帰ったら埋め用のもので埋めちゃいたいので、誰かたててくれるとありがたいです
携帯じゃたてられそうにないので…
896名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 18:00:40 ID:HIeODu/v
必要最低限は構わないと思うけどね

>>889
GJ!池田、コーチ好きの自分には堪らない内容でしたw
897名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 19:02:02 ID:znTOmos9
そうでしたか。気を付けます。 

靖子貴子の続き作ったので投下します 
中盤微エロなのでご注意下さい。
898靖子・貴子5:2009/10/22(木) 19:06:22 ID:znTOmos9
ある日の夜、久保貴子の自宅にて。

コトッ
「はい、どうぞ」
「おおおっ。これはこれは…」
「おかわりもありますので、好きなだけ食べてください」
「では、遠慮なく。…おかわりっ」
「は、早いですね…」

私は、先日のお詫びを兼ね、藤田さんを家に招き、手作りのカツ丼をご馳走した。
私はこう見えても、料理はそれなりに作れるのだ。

「いやぁー。美味いな。ほんとに。もう一杯おかわり…」
「ま、まだ食べれるんですか?」
「自慢じゃないが、早食いと大食いは得意だぞ」
「そうなんですか…凄いですね…」

目の前で黙々とカツ丼を食べる藤田さん。その、あまりの食べっぷりに驚きつつも、自分が作った料理を美味しいと誉めてもらえて、とても嬉しかった。

「ごちっ!」
「あ、はい。今お茶出しますね。」
「ああ、お願いするよ」

二人でお茶をすする。

「で?」
「はい…?」
「今日、私を此処に呼んだ理由は?」
「…!それは、先日もお話したように、お詫びとカツ丼をご馳走するため…」
「本当にそれだけかな?」

「うっ…」
言葉に詰まる…
そんな私を見て、満足そうにニヤリと笑う彼女。

「ふっ。さては本当に私に抱かれたくなったか?」
耳元でそう囁かれた。
「…!」
いきなり彼女との距離が近くなり、ドキリと心臓が跳ね上がる。
899靖子・貴子6:2009/10/22(木) 19:09:08 ID:znTOmos9
「くすっ。耳まで真っ赤になってるぞ?」
「か、からかわないで下さい!!」
「はははっ。悪い悪い」
「……」
「で?どうするんだ。何もしないならもう帰るぞ」
「…。あの件以来、あなたのことが気になって気になってしょうがないんです。気付いたら、いつもあなたのことを考えてしまいます…」
「ほう。嬉しいことを言ってくれるじゃないか。」
「つまり、私のことが好きだと」

「ええ」
「そうみたいです…」
「よし、分かった。なら問題は無いな。電気消すぞ」
パッと部屋の明かりが落ちる。
「わっ!そんな、急に…」
「何か問題でも?」
「い、いえ…」

駄目だ。普段強気な私でも、この人だけにはどうにも逆らえる気がしない。

「おいで、貴子」
「はい…」
急に下の名前で呼ばれ、なんだか嬉しいような、恥ずかしいような…

「ふわぁっ…」
耳をくわえられて、恥ずかしい声が漏れてしまう…

「なかなか可愛い声だな」
ふふふ、と彼女は笑い、更に首筋から耳元まで舌で舐められる

「ふわぁ…っ」

そして、されるがままに服を脱がされ体を凝視された。
「あ、あんまり見ないで下さい…」
「いや…。意外に胸が大きいと思ってね」

こりゃ驚いたと言わんばかりに、胸を突かれたり揉まれたりと、遊ばれる。

「くぅっ…」
「んはぁっ」
上半身ばかり攻められて、私の下腹部は早く構ってもらいたいと、うずき始める。
900靖子・貴子7:2009/10/22(木) 19:11:26 ID:znTOmos9
「っ、藤田さん…そろそろ…」
「ん?何がそろそろなんだ?ちゃんと言わないと分からないなぁ。」

うっ。さすが女王様タイプ…。焦らす気ですか…
「っ…。わ、私をイかせて下さい…」
「はい、よく言えました〜」
いいだろう、と言い彼女の手が下腹部へと侵入してくる。
やがて、私は果てた。

「くすっ。楽しかったな」
じゃあ、またな。そう言い残して彼女は家から出ていった。

「ふぅ…」
まだ、体が火照っている。あんなに熱い夜は久しぶりだった…

翌日の風越麻雀部

「池田ぁ…」
「はいっ」
「部活、楽しいか?」
「た、楽しいです!」
「そっか。私も楽しいぞぉ!池田ぁぁぁ!」

「おい、深堀」
「はい…」
「世の中には、ふくよかな体系を好むヤツも居る。お前も諦めずに頑張れ。応援するぞぉおお!!」
「はぁ…」

「吉留…」
「はい、なんでしょうコーチ…」
「これからは眼鏡の時代だ!だから頑張れぇええ!!」
「ええっ?はい、ありがとうございます…」


ヒソヒソ
「今日も何だかコーチの様子が変だし…」
「眼鏡の時代とか、急にどうしたんだろう…」
「私、さりげなく酷いことを言われた気がする」


終わり
901名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 19:26:57 ID:CbdSu4aM
次スレェェッ!
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1256207073/

べっべつに>>895のために立てたんじゃないんだからね!
902名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 19:53:19 ID:9Q67idlw
>>901
乙彼
903名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 21:54:51 ID:znTOmos9
1日に何度もすみませんが、池田と国広くんを書いたので投下。
エロなしで3レス使います
904名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 21:55:14 ID:o06MCaCF
加治木先輩と蒲鉾のニッチ産業ss。二年生時の話なのでモモとかおりんはでません。
百合未満な雰囲気かも。苦手な人はNGしてください。
基本的にはかじゅモモ好きですが、愛情一辺倒な感じのかじゅモモと比べて、多分に友情的な要素を含むこの二人も大好きです。
タイトルは弓張月は蒲鉾型。弓がかじゅ。月がむっきー。蒲鉾は蒲鉾。
三人は仲良しだといいですね。

麻雀卓すらなくて。部員だって全然足りなくて。
部活だと胸を張って言えるようなところなんて何一つなかった。
キミと私と可愛い後輩。
貸してもらったボロボロのパソコンをネットに繋げて、かわりばんこに麻雀をした。

たったそれだけ。
それだけが私たちのちっぽけな麻雀部だった。

ーーーーーーーー

「うーっ。今年も大会には出られそうにないなぁ。」

いつもみたいにワハハと笑う元気などなくて、私はぐでーっと机に突っ伏した。
けれどそれでも、一年前はたったの二人きりだった麻雀部にも、やっとこさ可愛い後輩ができたのだ。。
いや、私たちが二年にならなければ後輩なんてできるはずもないのだから、やっとこさというのもおかしな話なのだけれど。

「腐るなよ蒲原。出たいのなら個人戦にでても構わないぞ?」

何度やったか分からないやりとり。
答えはいつも決まっていて、もしかしたらユミちんもそれを分かってて確認しているのかもしれない。

「連れないこと言うなよなぁ。一年一緒にやってきたってのに…大会に出るのは一緒に団体戦にって約束しただろー?」

頬を膨らませて、少しだけ怒った顔をつくると、ユミちんは満足そうにふふっと笑った。
むーっ!!やっぱり私を試してたなぁ!!
ぷいっとそっぽをむいてやると、ユミちんはあわあわと謝ってくる。
そこまで合わせていつものやりとり。
この後は私が寛大にユミちんを許してあげるのだ。

「あーっ!!また振り込んだ…。」

しかし、今回はいつもとは勝手が違った。
知らず知らずのうちに、私もユミちんも頬を緩めて彼女に目をやってしまう。
まだぴかぴかのブレザーに身を包んだ、ポニーテールの女の子。
一週間前にやっと手に入れた新入部員。
私は彼女のことをむっきーと、ユミちんは睦月と呼んでいた。
ルールすら知らなくて、この一週間でなんとか役だけは詰め込んだ。
平和なんかは大雑把に教えたから、実際とは少し違ったりもするのだけれど…。
それでも頑張りやさんのむっきーは、一通りの役は覚えきった。
というわけで、むっきーも今日からめでたくネット麻雀デビュー。
ビギナーズラックで、もしかしたら勝っちゃうかも、と期待していたりしたのだ
けれど、ちらりと覗き見た成績は4位率がまた少しだけ上がっていた。

「先輩…助けてくださぁい。」

むっきーが涙目で助けを求める声。
とてとてと駆け寄った先は、やっぱりユミちんの方。
ユミちんもなんだか緊張しているみたいで、カチカチになりながら指導をしている。
けど、まだむっきーには少し早いんじゃないかなぁ?
私としては最初は伸び伸び打って、麻雀を楽しんでくれたらいいなと思っている。
それはユミちんも同じ考えらしくて、まずは自由に打ってみろ、と笑うのだった。
905華菜・一 1:2009/10/22(木) 21:55:48 ID:znTOmos9
あたし、池田華菜。高校二年生。
今日は部活が休みなので、両親の代わりに保育園に妹達を迎えに行くことに。

家に帰る途中には小さな公園がある。
その公園の横を通過しようとしたその時…

「公園だし!」
「ブランコ空いてるし!」
「おねーちゃん、遊びたいし!」
「ええー?ちょっとだけだぞ?」

「うわーい!」
「やったし!」
「ブランコ乗るし!」

ああ…やれやれ…。
遊び盛りの妹達は公園の遊具が大好きみたいで、私が了承の返事をした途端に、タタタッと走って行ってそれぞれ遊び始めた。

「はぁ…ちょっとだけとは言ったものの、あの様子じゃ一時間はかかりそうだなあ…」
制服を着たままだから、あたしは早く帰りたいのに…
「ついてないし…」
ガックリと、ため息をつきベンチに腰をかけ、ぼーっとする。
そしてふと、先日行われた県予選のことを思い出す
2年連続で名門風越の伝統に泥を塗ってしまったあのことを。
「みんなの全国への夢があたしのせいで…」
「はぁ…」
あれこれ思い出せば思い出すほど、どんどん辛くなってくる…
あ、やばい。また涙が出てきそうだし…
「うう…」
そんな時、突然誰かに声をかけられた
「おいっ!お前は風越の大将ではないか」
「にゃ…?」
顔を上げると、つい先日戦ったばかりの人物が…
「あっ、龍門渕の天江衣!」
それともう一人。
ええ、とこの人は…
「やぁ、久しぶり。僕は中堅の国広一だよ。よろしくね池田さん」
「あ、そうそう国広さんだ!よろしくっ」
906名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 21:55:57 ID:o06MCaCF
けれど、多分の話だけど、むっきーはユミちんと話したかったんじゃないかなぁ。
むっきーの頬は僅かに桜色に染まっていて、まるで逆上せたみたいだった。

ユミちんは本当によくモテる。
表情なんてキリッとしていて、背丈だってちんちくりんの私と違ってすらっとしている。
帰宅するときなど、すれ違った後輩たちがキャーキャーと黄色い歓声をあげるし…。
それに悔しいことに、あれでいてでているとこはでているのだ。
なんだこれ。不公平じゃないか…少し揉ませろ!!

「不公平じゃないかぁ!!」

叫びながら立ち上がった私に、二人から視線が突き刺さる。
いや、これは…

「私も!むっきー!欲しい!独占!ダメ、絶対!!」

絞り出した言葉はなぜだか片言になった。
少しだけの誤魔化しと、少しだけの本音。
先ほどまで考えていたことと、口にだしたことは違ったけれど、それもまた本音だった。
初めての後輩。ピカピカの一年生。
可愛くないはずがなくて、私もユミちんもほんとは猫かわいがりしたいのだ。

はぁ、と困ったような表情をむっきーがつくる。
ユミちんも呆れたようにポリポリと鼻の頭をかいていた。

「蒲原…睦月が怖がるだろう。」

ぽんぽんと子供でもあやすように頭を撫でられて、私はムッとした顔を作るのだけれど、気を抜くとふにゃあと力が抜けてしまう。
だってだってと反論しようと思ったのに、言葉は出てこなかった。
せめてもの抵抗として、顔をぷいっとそらして無視をするけれど、ユミちんたちにはそんなこと関係ないみたいだった。

ーーーーーーーー

「お疲れ様でしたー!!」
「ワハハ。おつかれー。」
「お疲れ様。」

むっきーの元気な声が響く。
夕日が空をオレンジ色に染め上げるころ。
それぐらいには部活は終わらせて、むっきーを帰宅させることにしている。
だからほら。これからはまた二人きり…

「ほんとにそろそろパソコンほしいねー。せめてあと一台はないと…。」

というのも、我が部の逼迫さが原因だった。
今までは二人だったから、パソコン一台でもなんとかなった。
けれど、さすがに3人で回すのにパソコン一台では時間が足りなすぎる。
それにむっきーには今はできるだけ打ってもらいたいしね。
だから、私たちは部活が終わったあと、居残ってパソコンを使うことにしたのだった。

「あぁ。校内ランで勧誘をするならばあと2台は必要だ…パソコン教室を借りてもいいが、そう毎日だとパソコン部に煙たがられるだろうしな。」

うーん、とユミちんも難しそうな顔をしている。
パソコンは高すぎる。雀の涙ほどの部費では手が届くはずもなかった。

「一台ならなんとか融通がきくかもしれないが…もう一台となると。」

バイトでもするか?
ユミちんはそうつなげて言葉をしめた。
907名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 21:56:44 ID:o06MCaCF
被ったorz
908華菜・一 2:2009/10/22(木) 21:57:04 ID:znTOmos9
「おおっ!あそこで遊んでるのはお前の妹かっ?衣も遊ぶぞーっ」
「ちょっとだけだよー、衣」「うむっ」

にゃ…?
天江が妹達に交ざって、キャッキャと遊び始めたしっ
驚いてそのまま天江の様子を観察する。
あいつ、お子様だし…

「あははっ。衣は僕たちと同じ高校二年生だけど、中身はあの子たちと同じくらい幼いからね。」
と、国広が言う。
「隣、良いかな?」
「あっどうぞ…」
あたしは、少し体をずらして隣にスペースをつくってあげた。
「君は今日何してたの?」
国広が尋ねる。
「今日は部活が休みだったから保育園に妹を迎えに行って、今はその帰り」
「そっか、妹さんの面倒を見てあげてるんだね。偉いなぁ」
「いやいやぁ。そんなことないし…国広さんは?」
「僕は、衣が急に外に遊びに行きたいって言いだしたから、その付き添いだよ」
「んっ?天江とは一緒に住んでるのかっ?」
「ああ、実はそうなんだ。僕は透華の専属メイドとして、龍門渕家に住み込みで働いてるんだ。衣も一緒に住んでいるから、それで今日は一緒についてきたわけ」
にゃ、にゃんだって?
住み込み?メイドっ?!
あまりにも未知な世界過ぎて、あたしの脳内はハテナマークでいっぱいに…

「あははっ」
という国広の声にハッとして我に返る。
「まぁ、急にこんな話をしても驚くよねっ」
「う、うん…何がなんだかさっぱり…」
「僕はね…」

そこから色々な話を聞いた。中学生の時に龍門渕家に引き取られ、天江と麻雀で戦わされて、負けてそのままメイドになったことや、普段はお屋敷でそのメイドの仕事をしていること。
天江のお世話も仕事の一つだということ…

「な、なんだか凄いな…」
「そんなことないよ」

いやいや…
まだ中学生なのに、家族と離れて住み込みで働くとか、あたしには絶対に考えられないし…
とても同い年とは思えない、芯の強い子だなと思った
「そういえば君…」
「んっ?」
「僕にはさっき、君が落ち込んでいたように見えたけど気のせいかな…?」
「あ…それは」
909華菜・一3:2009/10/22(木) 22:01:51 ID:znTOmos9
私にとってこの子は敵だけど、何だかこの子には話を聞いてもらいたくなり、落ち込んでいた理由を全て話してしまった。
「そっかぁ」
「うん…」
「まぁ、敵だった僕が言うのもなんだけど、衣は不思議な力を持っているからね」
「確かに…」
あのハイテイの出現数は異常だった。

「でも、衣も麻雀の時は少し性格が悪くなることもあるけれど普段はあんな感じに無邪気に遊ぶ、普通の女の子なんだ」
「子供みたいだし…」
「あははっ、そうだね」
あたし達は笑い合った。
その時、すっと手に温かい何かが触れる。
「にゃっ?!」
見ると、国広が私の手の上に手を重ねていた。
そして、少し上目遣いになりこう言う。
「だから、元気だしてっ。ね?」
「ひゃっはいっっ!!」
見事に声が裏返った。
にゅあああっ!こいつ、可愛いしっ…
そして心臓がばくばくうるさいし…!
止まってくれえ…
にゃはははは…
今の華菜ちゃんは放心状態だにゃあ…
「おい、風越!」
にゃっ?
呼ばれて我に返る。
「衣は、この妹達と友達になった。また遊ばせてもらえるか?」
「お姉ちゃん!」
「この人とお友達になったしっ」
「また遊ぶしっ」
「あははっ。いつの間にかすっかり仲良くなったみたいだね。迷惑じゃなかったら、また遊ばせてもらえるかな?」
「お、お安いごようだし!」
「そっか、ありがとう。じゃあ君の連絡先、教えてもらっても良い?」
「よっ喜んで!」

「またなー!風越ーっ」
「またね、池田さん」
あたし達はあの二人と別れの挨拶をし、再び家に向かって歩きだした。
そして、国広とお喋りをしていたら、一時間はあっという間に過ぎていた。
楽しかったなぁー
自然と顔がほころぶ
「お姉ちゃん何笑ってるの」
「変だし」
「気持ち悪いしっ」
いつもなら、言われたらカチンとくる言葉だけど、今の華菜ちゃんは何を言われても平気だしっ
「家に着いたら国広にメール送ってみようかな」
きゃうう。楽しみになってきたし!
「おい、おまえらっ家まで競争するぞ!」
よーい、どん!
「ええぇー?」
「待ってよお姉ちゃん!」
「早いし!」
にゃはははっ
あたしは夢中で走りまくった。
910名無しさん@秘密の花園:2009/10/22(木) 22:09:06 ID:znTOmos9
以上です。

>>907
すみません、被っちゃいましたね…
リアルタイムで読ませてもらってますが、面白いです!
911名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 00:19:01 ID:pZrmx+Lf
スレの終盤、連続ですみませんが、かなりマイナーな南浦さん×むっきーを投下します。
この二人はなんとなく似ている気がするので個人的に好きな組み合わせです。

お互いが、どきまぎとして慌てふためく姿を書いてみたくなりました
912数絵・睦月1:2009/10/23(金) 00:21:32 ID:pZrmx+Lf
学校の授業が終わり、帰宅途中の電車の中で私は本を読んでいた。
それは、よくある単純なラブストーリーだ。
でも、単純な話だからこそ物語の中にすんなりと深く入り込んでいける。

ふぅ…本を閉じ、感傷に浸った。
こんな恋がしてみたいな。
生まれてから、一度も恋というものを体験したことが無い私。
きっと本に書いてあるように、ほろ苦くて心がくすぐったくなり、辛くもあり楽しいものなのだろう。
正面の電車の窓ガラスを見ると、ぽぅっと頬が赤くなている自分が映っていた。
私が降りる駅の六つ前の駅に着き、ガラガラと電車のドアが開かれ、乗客が出入りし、電車はまたゆっくりと動きだす
さてと…続きを読もうかな。そう思い再び本を開こうとしたその時、私を呼ぶ声が聞こえた。
「南浦さん…?」
ふと顔を上げると、艶やかな髪色。そして私と同じくポニーテールに結っている、高校生が私の目の前に立っていた。
あれ、この方…どこかで見たことあるような…
だが、急には思い出せない。
「あの…失礼ですが、どなたでしょうか?」
「あっ、すみません。麻雀の個人戦で一度だけ対局したのですが…。津山睦月と申します」
「ああ、そういえば…お会いしましたね。お久しぶりです。」
「こちらこそ。隣、宜しいですか?」
「ええ、どうぞ」
チラッと目線を横に向ける。
うわ…肌も白いし、美人さんですね…。

「…?どうかしましたか」
「あっ、いいえ。何でもありません」
「そうですか」

はぁ…駄目だなぁ。
どうにも人を話をするのが苦手です。会話が全く続きません…
「南浦さんは、麻雀は毎日打っているんですか?」
「いいえ。私が通っている学校には麻雀部は無いんですよ。なので、時々家でお爺様とその友人達と一緒に打つくらいなんです」
「そうなんですか…南浦さん、お強いのに毎日出来ないのは勿体ないですね」

「お強いだなんて、そんな…」
「いやいや。とても強かったですよ。個人戦では途中、二位までランキングを上げていたじゃないですか!」
バッと、勢い良くこちらを向き私の目をしっかりと捕らえながら熱心な顔で、そういう彼女。
「…!」
913数絵・睦月2
その、あまりにも真剣な表情を見て、言葉に詰まる。彼女の言ったことはお世辞なんかじゃない。
そう考えると、凄く嬉しくなった。
そして、何故だか胸がトクンと高鳴る

「ありがとうございますっ」自然と笑顔になれた私は素直にお礼を言うことが出来た。
「…!あっ、いや…その…」

どうしたんでしょう…。
さっきまでとは違い、急に口籠もる津山さん。
しかも、何故かそっぽを向いてしまった。
「あの…どうかされましたか?」
「いや、何でも無いです…っ」
そう言うと、顔を正面に戻してくれた。
気のせいだろうか、少し顔が赤くなっているようにも見えますが…
「南浦さんは、ネット麻雀はやりますか?」
「ネットですか…」
「ええ」
「家にパソコンはあるのですが、使い方がちょっと分からなくて…。やってみたいなとは思うんですが…」
「そうなんですかっ」
「え…はい…」
また、勢い良くこちらを向く彼女に圧倒される
「私、こう見えてもパソコン操作は得意なんですよ!良かったら、今度一緒に練習しましょうよっ。だいたいのことは教えられると思いますし!」
「え…良いんですか?」
「もちろんっ」
思いもよらない返答に戸惑いつつも、じゃあお願いしますと、私達は連絡先を交換した。
そして、気が付いたら電車は私が降りる駅に到着してしまった。
今別れるのは少し名残惜しいですが、仕方がないですね…
「では、私はここで失礼します。今日はありがとうございました」
「こちらこそ。近いうちに連絡しますねっ」
「はい」
ガラガラ――
電車から降り、ゆっくりと動きだすのを横目で見送った。

「津山睦月さん、か」
ボソッと彼女の名前を口に出してみる。
こんな無愛想な私に気さくに話し掛けてくれるなんて。

「優しい人ですね…」

今日は何だか良い日だったな。
私は胸を弾ませながら、家と向かい歩きだした――