【懺期】絶望先生で百合〜第五話〜【放送中】

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1名無しさん@秘密の花園
まったりとお願いします。



【久米田】絶望先生で百合【サンデー】
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1167612676/

【第二期】絶望先生で百合〜第二話〜【一月から】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1197563824/

【三期は】絶望先生で百合【アリですか】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1208655600/

【2.5期は】絶望先生で百合〜第四話〜【OAD】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1219559517/

保管庫
http://despairlily.blog28.fc2.com/
2名無しさん@秘密の花園:2009/09/11(金) 08:12:52 ID:QBaNvvok
SS投下のお約束(暫定版)

・書き始めにカップリング、傾向(ほのぼの、エロ、パロ等)を書く。
・名前欄にタイトルを記入。
・投下の終わり、長編などで投下が切れる場合等、締めのレスのにその旨を書く。
・再開するときはどこから繋がってるかわかるようにアンカーを付ける。
(でもなるべく書き上げてからの投下が好ましい)
・新スレは容量が490kを超えたら立てる。


他にあれば、どんどん追加していって下さい。
前スレまでROMだった人や初めて投下する人、遠慮せずにじゃんじゃんどうぞ。
3名無しさん@秘密の花園:2009/09/11(金) 12:02:12 ID:iSscEeDo
>>1
4名無しさん@秘密の花園:2009/09/11(金) 12:19:30 ID:1CXE6pnS
乙です
5四月一日 君尋 ◆kJKmW/pONO26 :2009/09/12(土) 04:46:05 ID:Ujs1Nawz
スレッド新規作成・甲種です。
しばらくROMっていました。

時々書いてやるかな。
あまりにも変な書き込みは自重します。
たまに、ツッコミを入れるけれど…。
6名無しさん@秘密の花園:2009/09/12(土) 18:40:03 ID:hxCIN9x+
もう5つ目なんですね。
これからも絶望百合がひっそりと広まってほしい
7名無しさん@秘密の花園:2009/09/13(日) 10:16:37 ID:oiJ8f4bu
やはりキタ姉の動向が気になるところ
8名無しさん@秘密の花園:2009/09/13(日) 12:58:54 ID:sAtvJ2X3
やっぱキタ姉アニメ間に合わんのかなぁ
あと双六と安心毛布はまだか…
9名無しさん@秘密の花園:2009/09/14(月) 05:37:33 ID:mPJrAxt6
キタ姉はOAD用に取っときそうだ
10名無しさん@秘密の花園:2009/09/14(月) 06:47:21 ID:+hiDMfdO
そういうキャラ登場回って、多くの人に知ってもらう為にテレビ放送のときにやるんじゃないの?
4期があるとして、付いていけない人が出ないように
まあ、今さら付いていけない人も何もないけどさ
11名無しさん@秘密の花園:2009/09/14(月) 08:15:43 ID:IkzIG4VU
早く見たいってのはあるけどまだ単行本未収録の回だし
追加ページネタ見たいからODA(あるなら4期)でいいな
12名無しさん@秘密の花園:2009/09/16(水) 19:46:59 ID:+m3x38yb
アニメには女の子だけでオリジナル話とかして欲しいもんだ
13名無しさん@秘密の花園:2009/09/16(水) 20:35:26 ID:txFVdy2l
先生は電柱でぶったたくのに霧は縛る程度とは
やはりまと霧なのか
そう考えると縛るのも絶対離したくないという意味かもしれん
14名無しさん@秘密の花園:2009/09/16(水) 22:14:05 ID:rPoMjCFB
霧があえて縛られてやってる感じがした
15名無しさん@秘密の花園:2009/09/18(金) 00:17:35 ID:aQBaC5BB BE:444543124-2BP(0)
まといと霧って霧の方が上手な感じだよね
霧が達観しているというかなんというか
まといからちょっかいかけて上手くあしらわれてもやもやするまとい→霧が好き
16名無しさん@秘密の花園:2009/09/19(土) 01:59:02 ID:XZnv3cUC
新スレおめでとうございますー、もう五スレ目ですね。
それでは早速ハルチリを投下させていただきます。
エロ無しで長いのです。すいません。
17女乙迷彩(晴美×千里):2009/09/19(土) 02:00:13 ID:XZnv3cUC
この本棚、壁、パソコンの中身が私の女乙全財。
その中身で隠すものがあるから、全部女乙迷彩。
上手に隠してるよ、私。ばれてないでしょ。
安心するって言ってくれたから。初めてできた友達だって言ってたから。
私、全部隠してるよ。
上手でしょ。だから褒めてよ、手放しで褒めてよ。
お願い、千里。

カップの中の氷は、掻き混ぜられてしばらくゆっくり回っていた。もう誰も回してなんかいないのに。
カフェオレが一滴、二滴としたたるスプーンにたまり兼ねて、えいっとくわえると案の定たしなめられた。
「こらっ!」
「わっ」
ぺち、と頭に衝撃。痛くはない。寧ろこうして言ってくれるだけ幸せかもだなんて思ったりする。
愛情の反対は無関心、そのグラデーションの間にある友情は心底愛しくて欝陶しいけれども。
「もぉ、昔からその癖止めないんだから。」
「だってじれったいんだもん」
「それになんで氷なのよ。もう秋でしょ。」
「だって母さんがうっかり作っちゃって」
きっちり季節考えてよね、だなんていいながら、それでもカップを傾ける。ん、と少し眉をひそめたのを見逃したりはしない。
「冷たい? やっぱりあったかいのにしようか」
珍しく気の利く発言ね、と考えたのが手に取るように分かった。そして、
「いいわよ、出してもらったんだし、最後まで飲むわ。」
そう我慢してくれるのは予測済み。
18女乙迷彩(晴美×千里):2009/09/19(土) 02:01:10 ID:XZnv3cUC
私のために、という補正をかけて冷たいカフェオレを手の平で包む千里を見て口元を緩める。ついでに自分のことも笑う。
……最低。
それにしても、とカップを手で温める千里は私の部屋を見回す。本棚は前のめりにすらなった例の「薄い本」。壁には少年漫画のポスター多々。
良心的に捉えてもまんがめがねの趣味部屋である。
「本当にすごい部屋よね……。」
流石の千里もくるたびに呆れ顔。それもそのはず、昔の私はあくまでまんがめがねであって、今みたいな濃ゆい薔薇めがねではなかったのだから。
「千里の部屋が殺風景過ぎるのー」
「どうせ殺風景よ。」
そんなことをうそぶくが今日やって来たのは彼女からだ。少なくとも、居心地は悪くないみたい……今度は慎重に心に留めて私も一口だけカフェオレを含んだ。うわ、やっぱり冷たい。これはやり過ぎだったかなと反省した。
乾いていた口の中で冷え切っていて甘ったるいものが広がって、そこでやっと液体ですら飲み込みづらいほど自分が張り詰めていたことに気付く。
……かっこわる。
「ホントに好きよね、こーいうの。」
カップを持ったまま千里は小さなテーブルに肘を乗せて、さらにその上に溜息を乗せた。
「私には分からない、かな。」
こんな言葉にすら線を引かれるような感触があって、ん、そうだね。と言葉をテーブルの縁で濁した。

この部屋にあるのは女乙全財、嘘から出た真。
それに囲まれた部屋で私が千里と話せるのは、この小さなテーブルの上だけ。
私は砦で私と千里を囲って、自分を守ろうとしている。
……そう考えると、とても滑稽。

「分からないわ。」
千里はまた同じ言葉を重ねた。さっきと意味がズレている気がして、用心深く首を傾げた。
「晴美、あなたの考えてることも。」
砦が揺らいだ。
「ねぇ晴美、正直な所を言って?」
「何、を?」
19女乙迷彩(晴美×千里):2009/09/19(土) 02:01:42 ID:XZnv3cUC
千里はまだ溶けない氷に目を落とした。私もつられて視線を落とす。
「本当に好きなの? こういう、同人誌みたいなの。」
「すきだよ」
この答えは反射的。狙撃みたいな返答に、千里は面食らったようだった。

この砦は本心を守る予防線。
私は、こういうことにしか興味ないんだよ。だから、そんなことは気にしないで早く忘れてよ、千里。

最初はほっとけないというだけの義務にそっくりな友情だった。だってまた一人で遊んでるかと思うとやるせなくて。
そのうち今日は一人で何しているんだろう、という興味に変わって。
一緒にいるうちに仲良くなった。
中学で同じクラスになって、そこでもきっちりしようと頑張る姿を見て。
……悟ってしまった。
私は、千里が大好きだ。
それもマジな方向で。
それに気づいて絶望して、絶望したら寂しくなって、千里が欲しくて欲しくて堪らなくなった。
その気持ち、衝動が千里と話したり千里に甘えられたりするたびに強くなって、私は自分で自分が怖くなった。
このままでは、千里をきっと傷付ける。
そう思って逃げ込んだのがこの趣味の世界だった。
興味がない訳でもない物が大好きなふりをするのは容易で、そのうち違和感でもなくなった。
今は本当に趣味の一つになったけれど、私のカップリング中毒は千里と距離を置くためだ。
これは、正反対の迷彩を着ることで中身の想像すら出来なくする、最大限で全力のカモフラージュ。
切実な迷彩。
だから、これを簡単に暴かれる訳にはいかない。
20女乙迷彩(晴美×千里):2009/09/19(土) 02:04:45 ID:XZnv3cUC
「なんでそんなこと聞くのよー」茶化すが、千里は真面目な顔で俯いた。
「あなたがこういうものにハマったとき、少し私と離れた気がして。」
え?
「気付いてない?」
どういう、
「私、晴美に嫌われたのかと思って」
まずい、
「すごく……、」
これは、
「すごくね、」
バレる。
沈黙だけが取り残された。
気が付くと私は、
「……晴美?」
……分からない。私は、今どうなっている?
「どうして、泣くの?」
「え」
無意識に目元に手を伸ばすと、何も考えていなかった中指と薬指が濡れた。
「ないてる」
私は、訳も分からず涙を流していた。
「え、なんで」
拭うとそれっきりで泣いた実感も湧かない涙だったけれど、確かに袖は濡れていた。
「ごめんなさい晴美、そんな、」
「気にしなくていいよ、私こそごめん」
へらへらと笑ってごまかす私の頬に、つ、と怖いくらいに冷たい感触が滑った。
「ひ、」
21女乙迷彩(晴美×千里):2009/09/19(土) 02:05:23 ID:XZnv3cUC
「本当に大丈夫?」
千里が心配そうに私を覗き込んでいた。
久しぶりに、本当に久しぶりにまともに目が合う。……離せない。
私はもう、無理だ。
ごめん千里、もう無理だよ。

「はる、」
呼びかけた私の名前を遮って、乱暴に千里を抱きしめた。身を固くするのが感じ取れる。ああ、こうしたら無条件で抱き返してもらえるように思っていた私が馬鹿だったな。
それっきりならもういい。これで皆全部壊してやる。
「ごめん千里、私千里のこと嫌いなわけじゃない」
違う。違うんだよ。搾り出すように言った。
「むしろ好き。大好き。千里、私は千里のこと好きなんだよ」
少しの沈黙をおいて、覚悟を決めた。
「ごめんなさい。もう千里とは友達でいられない。だから、私のこと嫌いになったなら、早く逃げて」
多分、自分じゃ寂しくて離せないから。
そこまで言い切って、また涙が振り返してきた。
しばらく静かになって、行き場なく止まっていた千里の手が私に怖ず怖ずと回される。
あれ、と思っていると、その腕は私を弱々しく抱き返した。
「晴美。」
声が震えていた。
「そういう大切なことは、もっと早くに言って。きっちり、してよ。」
ぐす、と啜り上げるのを聞いて、信じられなくて思わず体を離した。
「……千里?」
「晴美のばか。……私だって、すきよ、ばか。」
顔を真っ赤にしてさっきより俯く千里は、声を抑えて泣きじゃくっていた。
22女乙迷彩(晴美×千里):2009/09/19(土) 02:05:53 ID:XZnv3cUC
躊躇いがちに、きいてみる。
「……どうして?」
「晴美、私と距離置いたでしょ、そしたら、私、晴美が、……いないと、寂しいって分かって、」
そこまで言って、千里は苦しそうに息をした。
「違うんだよ千里、私は千里を傷付けるかと思って」
「そんなこと、………ばか、寂しいじゃない、ばか」
なおもしゃくりあげる千里を見て、私はその手を握ってみる。
……冷たかった。
この手は、千里の心は、私が凍えさせてしまったんだ。
一本一本、ゆっくりと指を絡ませる。私の手も余り温かくはなかったけれど、とにかくそうして千里の手を包んだ。
「いじわるしてごめん」
こつ、と額に額をぶつけると、千里が首を微かに振るのがわかる。
私と千里の冷たい手の間で、ほんの少しだけど温かさを感じた。
「大好きだよ、千里」
ようやく、笑ってくれた。
「……わたしも。」


カップの氷が溶けかけて、カランと音をたてた。
23名無しさん@秘密の花園:2009/09/19(土) 02:07:15 ID:XZnv3cUC
あれっ、言うほどボリュームないですねすみません。以上です。
単行本ネタが多々入ってしまいました…。
24名無しさん@秘密の花園:2009/09/19(土) 02:23:58 ID:aPjl6Qyd
俺今日早く寝なくて良かった
25名無しさん@秘密の花園:2009/09/19(土) 03:10:30 ID:1f8kr4cd
ブラボー!
26名無しさん@秘密の花園:2009/09/19(土) 14:17:47 ID:c27pKGUb
超乙
27名無しさん@秘密の花園:2009/09/19(土) 17:37:32 ID:IcbCQ5j8
これはたまらない
ため息が出た
28名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 11:43:07 ID:Zi++1zps
このスレってたまに硬直するよね
29名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 16:02:19 ID:Nu3OO1EP
逆じゃない?
たまに動く
30名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 17:20:23 ID:Ds/pLn9B
マイナーだもの
31名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 21:03:02 ID:oKqGNl0K
これぐらいの方が好きで集まってる感じがして良いよ。
人が多過ぎて荒れる掲示板ってたくさんあるのに、ここは平和で感謝してる。
32名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 21:11:33 ID:1vpL12L3
過疎って訳でもないですもんね。平和です。

さて、前スレで「ひとさしゆび」を投下したものです、うっかり続きが出来たので投下させて頂きます。
可符香×あびるでエロ有ヤンデレ風味です。
33なかゆび:2009/09/21(月) 21:12:17 ID:1vpL12L3
 バイト、空いてる日は水曜日ですよね。それじゃ、水曜日にこの教室で待ってます。
 そう言って彼女は中指で自分のこめかみを触った。
 よく覚えてるね、と首を傾げるとそりゃあ覚えてますよ、と当然のように返された。そこに疑問を持っているんだとは、あえて返せなかった。
 得体が知れなかった。彼女の底には何があるのか、到底知れたものじゃなかった。
 だけどもっと分からないのは、私が彼女をいつの間にか求めていた事。
 そう考えると、一番恐ろしいのは私かもしれないね。ねぇ、可符香ちゃん。

 私たちの背丈はあまりに違いすぎる。普通にしていたら彼女の鼻先は私の胸元に埋まってしまう。
 それは流石に避けたかったみたいで(私もだけれど)、彼女は「イス、座っててください」と言った。
 ちょっと笑ったのは、一言も返さないで私がイスに座った事。何度も繰り返したことだけれど従順すぎる。いつも、私そんな物わかりのいい人間だっけ。
 さて、ようやく私を見下ろせるようになった彼女はひどく満足そうで、少し安心したように私に抱きついてきた。
 キン、と遠くでホームランを打つ音が夕暮れの教室に響く。それに構いもしない。
「これでやっと私の方が大きいですね」
「好きで高いんじゃないんだけどね」
 キツいですね、と彼女は笑ったが、私は大してキツく当たったつもりはない。身長の次は態度をデチューンしなきゃダメだろうかと、憂いがちに伏せた目線の先に彼女はツイと回り込んできた。
「やだなぁ、別に嫌じゃないですよぉ。そんな所が大好きなんですよ」
 そういっていとも容易く私の唇を塞いでみせる。その間にも目を閉じなかったのは、多分自分自身への抵抗。少なからず紅潮している自分自身の頬を戒めるため。
「ほんとにあっさり言うよね、そういうこと」
「愛情表現ですから」
「……惜しみなく?」
「ええ、ある分だけ、です」
 吐息が感じる程近い彼女は屈託もなく笑って、そのまま私の首筋に顔を埋める。
「ある分以上の愛情まで、表現していない?」
 声帯に近い所で私の声を聞いて、彼女はわっ!と驚いた。でもすぐにこう返す。
「そんなことある訳ないじゃないですか。本当です」
 そう聞こえた直後に、私の首に柔らかい感覚が触れる。
「……そう」
 それ以上は話しても無駄だ。私は今度こそ大人しくなる。撫でられて喉を鳴らす、飼いならされた猫みたいに。唯一可愛くない所は、きっと尻尾を見せないところ。でもそれは彼女だって同じだ。
34なかゆび:2009/09/21(月) 21:12:48 ID:1vpL12L3
「……今日は、珍しくおしゃべりですね? あびるちゃん」
 つ、と一筋首の下から上へ濡れたものがつたう。声はまだ出してやらない。
「それに少しだけ強情です」
 むー、と彼女は不満そうにしたけど、本当は楽しんでいるのが見え見えだ。
「じゃぁ」
 彼女を一度私から引きはがして、挑戦的に笑ってみせた。
「もうちょっと本気にさせてよ」
 ……今日の私は、どうかしているみたいだ。

 そう言ったけれど、彼女の笑顔が消えるだなんてことはあるはずがなく、下手をするともっと嬉しそうな目になって私に抱きついてきた。
「ほんとにあっさり言いますね、そういうこと」
「……愛情表現、なんでしょ?」
「そうだと嬉しいです」
 彼女はそのまま私の首に噛み付いてきた。思わず詰まったような声が漏れる。また、ガーゼが増えそうだ。
 回していた手は私の背中、腰、とゆっくり這っていって遂には胸に触れる。包帯できつく巻いてあって、少しだけボリュームは抑えてあった。彼女は少しだけがっかりしたようだった。
 彼女は患部でもある私の胸をただ控えめに撫でるだけだった。それがかえって私の心拍数をあおっていく。
 噛まれた所を執拗に舐められる。何回も、何回も。まるでそうするのが彼女の信条であるように。この前はもっと下の所を噛まれた。そうして、私の体にはヒトのつけた傷が増えていく。何個も、何個も。
 私の太腿に手を伸ばしてくる。なで回す。手前から、私側へ。繰り返す。
 なんなんだろう。
 なんなんだろう、こうされるたびに襲ってくる不安は。
 何度も繰り返してきたことなのに、噛まれても平気なのに、これにだけは慣れない。怖くて仕方なくなる。
 だからいつも、肝心なときになると私は彼女に抱きつくのだ。まるであやしてほしい子供のように。
「……っ!」
 背筋を何かが駆け抜ける。身を竦めた。
 手が、彼女の背中を掴む。
 びく、とまた体に何かが走る。
 無意識に、……確信犯で、彼女の背中に爪を立てる。
(安心していいよ、可符香ちゃん)
 視界すら滲んでくるほど頭の芯に打ち付ける波に耐えながら、どこか冷静に私は思う。
(将来残るほど酷くしていないから)
 彼女だって気付いているだろう、私のこの行為に。
 無意識を装って、彼女の背中に、体に、私の痕を刻む。
 直に見たことはないけれど、きっとうっすら赤い筋が白い背中の上、無秩序に散っているだろう。
 これは私自身の決心で、只の欲望で、それでいて彼女とあの子とあの子への主張。
35なかゆび:2009/09/21(月) 21:13:46 ID:1vpL12L3

 私は知っている。私だけじゃない、なんてことはとっくに。
 だけど構わない。
 あの子にも、あの子にだって、彼女は。
「んんっ……」
 段々と限界が近づいてくる。世界が白んでいくようで、今の私がわかるのは彼女だけだった。
 私の中に、彼女を感じた。
「……んぁ、っ」
 独占欲。支配される感覚の中で、私の頭の中はそれで一杯になる。
 渡しはしない。渡しはしない。絶対に、渡さない。
「……………!」
 一際強い衝撃があって、私は固まる。
 耳元で彼女が囁くのが聞こえる。
「あびるちゃん」
 可符香ちゃんは、私のものだ。
「大好きです。本当です」
 うそつき。
 そう言い返した声は、多分気付かれなかったんだと思う。
36名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 21:16:15 ID:1vpL12L3
以上です。
以前にも増して重い感じが……すいません……もっと甘い方がいいですね。
可符香×まといも書きたいのですが、マイナーすぎて、なんというか。
今までカフまとを推してた方っていますかね。
37名無しさん@秘密の花園:2009/09/21(月) 22:22:09 ID:Nu3OO1EP
超乙です
カフまとも読みたいです。今まで無かっただけに!!
38名無しさん@秘密の花園:2009/09/22(火) 02:50:41 ID:uS7P/czj
>>36
乙乙
39名無しさん@秘密の花園:2009/09/24(木) 02:24:02 ID:lQqTTr8y
>>36
gj!カフまとも是非読みたいです!
40名無しさん@秘密の花園:2009/09/24(木) 19:19:45 ID:GJgiJMFO
投下します。
千里、晴美、美子、翔子の4人でエロあり。
襲ってますんでそういうのダメな人はスルーしちゃってください。
あと軽いSM要素を含む。
41アフターサービス:2009/09/24(木) 19:21:25 ID:GJgiJMFO
よく知る声を耳にした。
考えるまでもなく千里の声。
晴美が、ふいとそちらに顔を向けてみると千里ともう一人、彼女達のクラスメイト、根津美子が居た。
どうにも千里は怒っているらしく、美子はそんな千里を前にして困り顔。
わかった、わかったからと、どうにかその怒りを静めようとしている。

千里が起こってる原因は何なのか?
少しは気になるけど、だいたい察しはつく。
おおかた、彼女が時々行っている詐欺まがいの商品でも掴まされたのだろう。
しかしそれを売りつけたのが千里、というのも運が悪いのかもしれない。
「あー…ご愁傷様」
どちらにともなく、ぽつりと呟いて晴美はその場を後にした。


「お疲れ様」
ぐたりと、疲れた様子で壁に体重を預ける美子に翔子が声をかけた。
美子はぷらぷらと手を振って返事をする。
「ずいぶん絞られてたね」
ふー、と深くため息を吐く美子。

「あーもう……しつこいのよ…結局返金までさせられちゃったし。それでもまだ許してくれないし」
翔子は、にこにこと笑って聞き役に回る。
「いいじゃない、そんな高いもんでもないんだし…夢を買ったとか、個人差とか……」
しばらくの間ぶつくさと文句を続けていた美子を遮って、翔子が口を開いた。
「千里ちゃんってさ…」
「ん?」
美子が翔子に顔を向けた。
翔子が、くすりと楽しそうに笑って言う。
「可愛いよね」
「……うん」
少し間を置いてから同意する美子、笑顔の翔子に、にっと笑みを返した。

42アフターサービス:2009/09/24(木) 19:22:45 ID:GJgiJMFO
むぅ、としかめっ面をしながら、千里は美子を遠くから観察している。
体育の授業が終わって、体育館に残る人は既にまばらになっていた。
そんな中で、美子はなぜか人目を避けるように、こそこそと動いていた。
つい先ほど、こっぴどく怒ったこともあり、余計にその行動が気にかかる。
(またなんか…悪いこと考えてるんじゃないでしょうね)

ちらちらと行動を監視する。
人が居なくなった体育館で、今度は美子が周囲を気にするように辺りを見回し、倉庫へと入っていった。
「怪しい…」
気になって仕方がない。
その後を追い、千里も倉庫の扉の前に立つ。
扉を開いてみると、薄暗い倉庫の隅のほうにうずくまる人影が見えた。

「え?ちょ、ちょっとどうし…」
心配になって駆け寄ろうとする千里。
だが、その背後から物陰に居た別の人間が千里を押し倒す。
「っったっ!?」
床に押し付けられた衝撃で混乱する千里の腕が取られ、後ろに回された。
「ごめんね、痛かった?」
人影が立ち上がり、千里の元に歩み寄ってくる。
「え……丸内さん?」
「そんなのいいから、速く」
そして頭の上から聞こえてくる、千里を押さえつけている者の声は美子だ。
翔子は、はいはいと返事をすると手に持った縄を、千里の腕に巻きつけてきつく縛った。

「何するつもりよ…」
千里が、二人をぎっと強く睨み上げる。
腕の自由はすっかり奪われてしまっていて、巻きついた縄はびくともしない。
「まあまあ、すぐにわかるよ」
そう言うと、美子は翔子と二人で千里の体を持ち上げた。
「きゃっ」
「暴れないでね……よいしょっ、と」
倉庫の埃くさいマットの上に千里を運び、一息つく。
43アフターサービス:2009/09/24(木) 19:24:14 ID:GJgiJMFO
「さてと……本日は、当方の商品をお買い上げになったお客様が商品の効果に疑問がある、
 とのことで、ご返品していただいたわけですが……コレ」
そう言うと、美子が透明な液体の入った小さな容器を出した。
「塗るだけでおっぱいが大きくなる魔法のローション、ね」
む、と千里が顔をしかめる。
「まったく効果がなかった、とのことですが……ちゃんと説明書通りにお使い頂けましたでしょうか?」
「当たり前でしょ、ちゃんときっちり説明書どおりに…」
「うん……えーと、まあいいや。そういうわけで」
そう言うと、美子は説明するのが面倒くさくなったといった様子で、千里の上に腰掛け体操服をめくり上げる。
「えっ!?ちょ、っちょっっ」
「アフターサービスです」
そう言いながら、翔子が千里のパッド付きのブラジャーを外すと千里の小さな胸が二人の前に晒された。

「確かに小さいね」
「これはこれで可愛いと思うけどなあ…」
なだらかな丘と小さなピンクのつぼみ。そこに翔子が手をやって軽くむにゅむにゅと揉んでみる。
それに続くように、美子は人差し指と親指でさわさわと乳首を優しく擦り上げる。
「やっぅん…」
「♪」
ツンと硬くなった乳首を摘み、こりこりと動かすたび、千里が悔しそうな顔で甘い声を上げる。
楽しそうに千里への責めを続ける美子だが、翔子に肩を叩かれて止められた。
「忘れてるよ」
美子の前にローションの入った容器を差し出しながら言う。
「あーそうだったそうだった」

容器を受け取り蓋を取り、逆さまにしてローションを千里の胸の上にかけた。
にゅるにゅるとした感触のジェルを千里の胸に広げながら、同時に胸を刺激し続けていく。
44アフターサービス:2009/09/24(木) 19:26:14 ID:GJgiJMFO
「どう?おっぱい熱い?効いてる気しない?」
「っうんぅ……あぁ…わかった…から……だから…も、やめてぇ…」
身をくねらせて、真っ赤な顔で懇願する千里に二人が微笑む。
「ありがと。じゃあ、こっから先は個人的なお付き合いってことで」
「……へ、ちょっと……なに言って?」
「千里ちゃんと仲良くなりたい、ってこと」
困惑する千里の頬を撫でて、翔子が千里にキスをする。
同時に美子が、千里のショートパンツと下着を脱がせ、下半身を露出させた。
「っんぅ!」
口を塞がれたまま、悲鳴をあげるが美子は止まらない。
「ふふっ、濡れてる。おっぱいで感じちゃったんだね」
しっとりと濡れた千里の割れ目を指でなぞりながら、美子がくすくすと笑った。

「ほんとだ、びちゃびちゃ」
美子が指で千里の秘裂を割り、その内側を翔子に見せる。
翔子は指を伸ばして千里の中へ入れ、鼻唄交じりに指を動かすとくちくちと湿った音がする。
千里の中から指を抜いて、愛液で濡れた指を美子に見せると、美子は翔子の指にちゅうと吸い付いた。
美子が指から口を離すと、今度は翔子がその唇を翔子の唇に触れさせ、
千里の愛液と互いの唾液を味わうように舌を絡めあった。
(この……二人……って)

45アフターサービス:2009/09/24(木) 19:27:15 ID:GJgiJMFO
美子が千里の内側を舌で舐めまわす。
翔子が千里の全身を撫でながら、体の至る場所にキスをして、赤い斑点を残していく。
彼女達の商品がどうした、だなんていうのはただの口実でしかない。
別にそれに対する復讐というわけでもなく、千里は二人にとって既に情欲の対象なのだろう。
与えられる快感に対する我慢の限界など、とうに超えてしまい、千里は既に何度も何度も絶頂に達している。

「っんっ!っぁぁあ!」
「あは、またイっちゃった」
がくがくと震える千里の頬を伝う涙をぺろりと舐め、荒い息をする唇を美子の唇が塞ぐ。
口内に侵入してくる舌に対して、千里は抵抗せず、むしろ自分も舌で侵入者を迎え入れる。
絶頂の余韻に浸りながら、美子と舌を絡めあう千里を見ながら、翔子が楽しそうに呟いた。
「すごいね…この子……かわいい」
「…うん」
千里から唇を離した美子が翔子のほうを振り向くと、二人は少しだけ見つめあってキスをした。

「おもちゃ、取ってくるね」
そう言うと翔子は立ち上がり、乱れた服を直して倉庫から出て行った。

46アフターサービス:2009/09/24(木) 19:29:46 ID:GJgiJMFO
翔子が去り、千里と二人きりになった美子は、千里の髪を撫でながら長い長いキスをしていた。
もう一方の手は千里の股へと行き、硬くなった芽をくりくりと擦っている。
「っふあ…千里ちゃんココ好きでしょ?」
きゅっと摘まんで軽く引っ張ってみると、千里が小さく悲鳴をあげた。
返事はせず、千里は潤んだ瞳で美子を見つめる。
「やぁらしいんだぁ」
千里の頭を胸に抱いて、指で肉芽への刺激を続ける。
千里は甘えるように押し付けられた美子の胸にキスをしていたが、しばらくするとぴくっと震えて力が抜けていく。
腕の中で身を震わせる千里の体を、美子は優しく抱きしめ、満足そうに笑う。
(ふふ、この調子なら……)

と、そのとき、美子の背後の扉が開き、薄暗い倉庫の中に光が差し込んでくる。
翔子が戻ってきた、と振り向こうとする美子だったが、何か大きな衝撃を受け床に叩きつけられたかと思うと、
彼女が千里にしたように一瞬でその体を押さえつけられ腕を取られてしまった。
続いて、背後でガチャと音がして、後ろに回された腕が固定された。
「っ!?え?」
「まったく、千里になんてことしてくれるのよ」
その声はもちろん翔子のものではない、美子が背後に振り返ってみると、千里の親友、藤吉晴美がそこに居た。
既に他の授業に入っていたようで、晴美は制服に着替えていた。
ふっと息を吐き、晴美は美子と千里はそのまま置いたまま倉庫の外へ出て行くが、すぐに戻ってくる。
小さなポーチを持って、その隣に居るのは翔子。
しかし、出て行ったときと違い、目隠しと、また今の美子と同じように後ろ手に手錠をかけられていた。

「ちょ……翔子に何して……」
「美子ちゃ…?」
「それはこっちの台詞」
どん、と翔子の体を軽く突き飛ばすと、翔子はマットの上に倒れる。
ひとまず倉庫の扉を閉め、晴美は千里の元へと向かい、縄を外した。
「ごめんね、遅くなって」
「はるみぃ…」
解放された千里は、晴美に抱きついてぐすぐすと泣き、そんな千里を晴美は落ち着かせようと優しく撫でる。
「ほら、千里は休んでて」
そう言うと、千里をマットに寝かせると晴美が立ち上がった。
47アフターサービス:2009/09/24(木) 19:32:09 ID:GJgiJMFO
「学校に何持って来てるんだか」
呆れたような笑みで、晴美はポーチの中を探る。
中から取り出したのは、コードに繋がった小さな卵形のおもちゃ。
手錠と同様に、翔子が千里に使おうと持ってきたバイブだ。
「っしょと」
「っ…!」
抵抗する美子の体を押さえつけて、服をずらし下半身を露出させる。
脚を開かせ、ぱくりと口を開けた美子の秘所を指で広げると、晴美はその中に先ほどのおもちゃを当てる。
指で美子の奥にそれを挿し込んで、再び下着と服を着せた。
「っぁん…」
「ほらこれで、翔子ちゃんとおそろいね」
言うと、晴美がコードの先のスイッチを入れ、美子の中で卵が振動を始める。

「やあ……やめてっっ!」
「千里がそう言ったらやめてくれたの?」
「くぅ…ん」
ふう、と腕を組みながら晴美は美子を見下ろすと、今度は翔子のほうへ近づいた。
頬を赤らめながらふるふると震えている翔子に、そっと触れてみると翔子はびくっと怯えるような反応をする。
「いつまでたっても千里が帰ってこないし、その上授業中だってのに翔子ちゃんが体操服姿で歩いてるじゃない?
 なーんか気になってね。まさかこんなことしてるとは思ってなかったけど…」
くしゃくしゃとその髪を撫でながら、晴美が続ける。
「ダメよ。千里は私の千里なんだから」
「痛っっ!?」
ぎゅう、と強く翔子の乳首を引っ張り上げる晴美。
「二人とも、お仕置きだね」
48アフターサービス:2009/09/24(木) 19:35:03 ID:GJgiJMFO
「じゃあ、まずは美子ちゃんから」
うつぶせにした美子の後ろに座ると、晴美は美子のショートパンツの上から秘部を擦る。
「っやだ!」
「暴れないの」
美子の脚の上に座って逃げられないようにすると、美子の腰を引かせて服を脱がせ、また下半身を露出させた。
既にぐっしょりと濡れたそこが、美子の下着との間に糸を引く。
「うわー、お漏らししたみたい」
「…うぅぅ」
「それじゃあ、覚悟してね。ちょっと痛くするから」
「へ……?っっっっ!?」
美子のヒップに手の平を沿わせたかと思うと、それを振り上げ、また勢いよく振り下ろす。
晴美の平手と、美子のヒップが気持ちの良い音を立てた。
「いっ!……ひぃっ!痛い!」
「痛くするって言ったでしょー」
何度も何度も晴美は美子のヒップに平手を打つ、美子が悲鳴を上げてもその勢いは衰えず、むしろ激しくなっていく。

「やっ……あぁ…はぁ…」
晴美の平手の形に真っ赤になったヒップを叩かれるたびに、美子は体を跳ねさせる。
息を荒げ、漏らす声はいつからか艶の混じった甘い悲鳴に変わっていた。
「……もしかして感じてない?」
「っそんな…こと……」
「そうかなあー、気持ちよさそうに見えるけど」
赤くなって、熱を持った美子の肌を撫でながら美子に囁く。
美子はぎゅっと目を閉じて、息を落ち着かせようとするが、敏感になった肌を撫でられる感覚が邪魔をする。
突然、パァン!と一層強くヒップを叩かれた美子の体が跳ねた。
「っぁんっっ!」
「ほら、やっぱり。美子ちゃんがこんなマゾっ気あるなんて意外だなー」
そう言うと、晴美は美子のヒップにキスをしながら、指で陰核をいじる。
「や、やめ……今、は……ぁぁぁ」
びくびくと体を震わせたかと思うと、美子の体から力が抜けていく。
弛緩した秘部からちょろちょろと小水を漏らし、美子が言葉にならない悲鳴を小さな声であげている。
「あらら、ほんとにお漏らししちゃった」
くすくす笑いながら、晴美は美子の愛液と尿で汚れた指を美子の服で拭いた。
49アフターサービス:2009/09/24(木) 19:37:18 ID:GJgiJMFO
晴美が携帯を取り出し、美子の痴態をカメラに収めていく。
愛液を垂らし口を開けている秘部を、既に抵抗することを諦めた快楽に浸りきった表情を。

「さーてと、次は翔子ちゃんね」
その一言で、翔子がぴくっと反応した。
小さく震える翔子にかけられた目隠しを取り、晴美がにこりと微笑んだ。
翔子の視界に、そんな晴美と一緒にぐたりと横たわった美子の姿が映った。
ずっと聴覚から伝わっていた彼女を責める音が、頭の中でこだまする。

「お願い…許して」
「痛いの嫌?んーでも、お仕置きだし」
「反省してるから!もうしないから!」
「……ほんとに?」
ぶんぶんと首を縦に振る翔子。
「そっか、じゃあ態度で示してもらおうかな」
そう言うと、晴美は千里が横たわるマットに行き、その横に腰掛けた。
「おいで」
晴美に言われるまま、翔子はずりずりと芋虫のように這って晴美の元に行く。
目の前で怯えた表情で自分を見上げる翔子ににこりと微笑むと、晴美は靴下を脱ぎ、素足を翔子の前に伸ばした。
「舐めて」
「ぅ……」
「反省してるんでしょ?」
「はい……」
かぷりと晴美の親指を口に含み、丁寧に舐める。
指の間、爪の間にも舌を這わせ、一本一本指を丁寧に舐めていく。
「よしよし、いいこいいこ。ほら、こっちも」
携帯で翔子の姿を撮りながら指示する晴美の言うとおりに翔子は動く。

「ふふ、ちゃんと反省してるみたいね」
これで許してもらえたのだろうか、と翔子が潤んだ瞳を晴美に向けると、
晴美は足を動かして、翔子の口の中へ足指を数本入れて舌を摘まんだ。
「っんぅ!?」
苦しそうな顔を見せる翔子の胸に、もう一方の足を伸ばし、服越しに胸を踏みつけるようにぐにぐにと押す。
「触ってもいい?」
翔子が首を小さく縦に振った。
50アフターサービス:2009/09/24(木) 19:39:14 ID:GJgiJMFO
翔子を自分に重なるように前に座らせて、背後から抱きしめながら晴美が翔子の胸を弄ぶ。
めくり上げた体操服の下の胸は、晴美の手から少しはみ出すほどの大きさで、柔らかな弾力と、
その先端の小さなピンクの固い感触が晴美を楽しませる。
むにゅむにゅと胸を揉まれ、首筋を舌でなぞられ、太股をもじもじと擦らせながら声を押さえる翔子。
「よし。じゃあ翔子ちゃんはちゃんと反省してくれたみたいだし、もうお仕置きはやめてあげよう」
「あ…」
口を開こうとした翔子の唇をその前に塞ぎ、口内に舌を侵入させると、翔子もまた舌を晴美の舌で歓迎する。
ちゅばちゅばと音を立てて、唾液を交換し合い長いキスを終えると、つうと二人の間に糸が引く。

「…ありがとう」
「ふふ、千里ー起きて」
「…ん」
「ほら、こっち」
そう言うと、晴美は翔子のショートパンツと下着に手をかけて下にずらした。
「え?」
「翔子ちゃんにしてあげて」
「…うん」
翔子の脚をぱかっと左右に開かせて、千里を呼ぶ。
「もう終わり……って」
「お仕置きはね。これは翔子ちゃんがいいこにできたご褒美」
「そんな……んっ」
千里に割れ目を舌でなぞられ、翔子が小さく反応する。
「やっ」
千里はまず、翔子の中から伸びるコードを持ち、引っ張り始めた。
内側から、卵がぶるぶると震えながら入り口の方へと戻ってくる。
ちゅぽ、っと音を立てて引き抜かれたそれを置き、千里が割れ目に口をつけ、愛液を音を立てて吸った。
そのまま舌を中へ侵入させ、裏側や奥を、ぺろぺろと舐めまわす。
「千里ね……上手だよ」
「っぁあっぅ…」
震えたかと思うと、くたりと弛緩する。
51アフターサービス:2009/09/24(木) 19:42:39 ID:GJgiJMFO
「軽くイっちゃった?でも、まだまだ」
舌を抜き、今度は指を二本翔子の中に挿し込む千里。
二本の指はぐりぐりと周囲をほぐした後、裏側から美子の中をカリカリと指の腹で掻く。
同時に口で陰核を含み、口内で舌を使って転がした。
「ひっぁぁ……いっちゃ…またっ」
「あははは、イっちゃえイっちゃえ」
晴美が翔子の両乳首を摘まみ上げ、涙を流しながら腰をがくがく揺らす翔子の背中に吸い付きながら言う。
翔子はぴんと弓なりに背筋を逸らしたあと硬直し、疲れ切ったように体を晴美に預けた。

千里は口はそのままで、膣内から指を抜き、愛液で濡れた指を翔子の股の下に伸ばした。
「……っぁ…そんなとこ…だめ」
「ん?どこ?どこがダメなの?ちゃんと言って」
「はっぅ……お尻の…あ…な…」
「気持ちいいでしょー」
「はぁ…」
千里が指で翔子の肛門をほぐしているうちに、しっかりそこも柔らかくなった。
千里の指に軽く入り口をほじられると翔子が可愛い声をあげ、同時に千里の指をきゅうっと締め付けてくる。
指を抜き、先ほどの卵を手にすると、千里は震えるそれを肛門にぴたりと当てながらまた秘部への刺激を再開する。
「あぁぁっ!……また…っぅ」
「気持ちいい?」
「うん……あぁぁ、いいよぉ」
「ふふ、まだまだいっぱいしてあげるから」
ちゅうっと首筋に吸い付いたかと思うと、歯を立てて翔子の体に歯形をつける。
(忘れられなくなるように、しっかり刻み込んであげるからね)

52アフターサービス:2009/09/24(木) 19:44:45 ID:GJgiJMFO
「じゃあねー、二人とも。早くしないと誰か来ちゃうかもしれないから気をつけなよ」
晴美が千里をつれて、美子と翔子を残して去っていく。
後に残された、二人はしばらくぼーっとした様子で、並んで座って呆けている。
「すごかった…ね」
沈黙を破り、翔子が口を開いた。
「…うん」
しかし、そこでまた会話は終わり、沈黙が訪れる。
次に沈黙を破ったのは、メールの着信音だった。
ポーチの中に入れていた翔子の携帯がなっている。

「藤吉さんだ」
「…何?」
「また遊ぼうね、だって」
「……」
翔子が開いて見せた携帯の画面を見せられ、美子が絶句する。
晴美に送られた一枚の画像には、今日の彼女達の痴態が映っていた。
「また…かぁ」
「……仕方ないよね、こんな弱み握られちゃったら」
「…うん…仕方ない」
少しそれを期待してしまってる自分を必死に隠しながら二人は仕方ない、と呟いていた。


「というか、何なのよあなた…私の前じゃ猫被ってたってこと?」
「えー?そういうわけじゃないけど…あの二人が千里にあんなことしてるの見て、頭いっぱいになっちゃって」
「あんなの……知らない」
「だって私、千里にされる方が好きだし……もしかしてヤキモチ焼いてくれてるの?」
「な、何を」
「あの子達にあんな風にしたのに?あ、それとも今日みたいな感じで私にムチャクチャにされたい、ってこと?」
「ううぅ…」
「……いいよ、私…千里がそうして欲しいんならもっと頑張っちゃうし。逆に千里に泣かされちゃうってのも…」
「うなっ!」
照れ隠しにスコップを振り下ろし、千里はそのまま走り去ってしまった。
「ああもう……かわいいなぁぁ……」
地面に倒れながらも晴美はのろた顔で、去っていく千里の後姿を見送った。
53名無しさん@秘密の花園:2009/09/24(木) 19:46:15 ID:GJgiJMFO
おしまい。
OADでキタ姉に綺麗な色はつくのでしょうか。
54名無しさん@秘密の花園:2009/09/24(木) 22:21:52 ID:D1N0P6gs
GJ!えがったよ
55名無しさん@秘密の花園:2009/09/24(木) 22:51:36 ID:ZDe6OGpC
GJ!晴美かっこいいなw

今日夢で根津→丸内→小節に見せかけて実は根津さんをからかうために丸内さんと
小節さんと協力してただけっていうのを見たそしてあび奈美だった
起きて自分の脳内が心配になりました

56名無しさん@秘密の花園:2009/09/24(木) 23:05:58 ID:YtsY00DP
ありがとう これしかもうないわー
57名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 20:52:30 ID:yjhJwapF
わかるでしょうが一応誤字を訂正
>>52
のろた顔→のろけた顔
58名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 21:05:52 ID:tJeT8NYD
>>53
GJ!!!
エロスと可愛さがいい感じに噛み合ってていい!
59名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 23:17:33 ID:0RXt/jAQ
美子×翔子で一本書いたので、投下させていただきます。
60名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 23:18:25 ID:0RXt/jAQ
「う〜ん、今回はなかなか上手くいったわねぇ」
その日、根津美子は相棒の丸内翔子と一緒にやった『仕事』の儲けを勘定していた。
彼女達の手並みはとても僅か十といくつの高校生のものとは思えないほど鮮やかなものだった。
それだけの成果が挙げられるも、美子と翔子、息の合った二人のコンビネーションがあればこそだった。
一分の隙も見せない美子の素早い仕事ぶりと、儲けのタイミングを逃さない美子の勘と絶妙なバランス感覚。
二人は互いの足りない部分を補い合う、これ以上ない最高のパートナーだった。
「翔子ぉ、こっちは計算終わったから、まだ何か仕事があったら言ってよね」
美子は隣の部屋で彼女達の取り扱う商品の、各種在庫の整理をしている筈だった。
この分担は翔子から買って出たものであった。
今回扱った商品はごく軽いもので、段ボールいっぱいに詰めても大した重さにはないらないから、と翔子は言っていた。
しかし、そうは言っても力仕事、女の子一人ではちょっと心許ないのではないかと美子は思っていたのだ。
なるべく自分の分担を早く終わらせて、翔子の手伝いに行こう。
そう考えて急いで仕事を終わらせたのだけど……
「翔子?翔子、どうしたの?」
その翔子の返事が聞こえない。
二つの部屋を隔てる壁はごく薄いもので、美子の声が聞こえていないとは思えない。
そして、同じ理由で向こうで何か事故なんかがあったのだとしても、こちらが気付かない筈はないのだけれど。
それでも、翔子の姿を直接確認できない事がなんだか美子を不安にさせてしまう。
「翔子?…だいじょうぶ?…」
恐る恐る、美子はとなりの部屋に通じるドアを開いた。
隣の部屋は山積みの段ボールで窓を塞がれ、照明も蛍光灯が一つきりで薄暗い。
部屋を見渡した美子は、その薄暗い空間の片隅にうずくまる人影を見つけて、思わず全身を凍りつかせた。
「翔子っ!!?」
部屋の片隅に積まれた段ボールの山の脇に、翔子が倒れていた。
問題はその周囲の状況である。
そこらじゅうに散乱したいくつもの段ボール箱。
翔子の体はその段ボールの中に半ば埋もれていた。
もし在庫の整理を行っていた翔子に、崩れてきたあの段ボール箱がぶつかってきたのだとしたら……!?
「すぐ隣に居たのになんで気付かなかったのよ、私っ!!」
青ざめた顔で、美子は翔子の下へ駆け寄る。
どうしてこの程度の事に思い至らなかったのだろう?
確かに整理すべき商品は大した重さではないけれど、周囲には他の在庫商品も山積みになっているのだ。
何かの弾みでそれらが崩れてくるかもしれない事など、少し考えれば分かりそうなものなのに。
完全な不注意だ。
「翔子っ!しっかりして、翔子っ!!」
必死の表情で翔子に呼びかけながら、美子は翔子の上に乗っかった段ボールの一つに手を掛ける。
早くこの段ボールをどかして、翔子を救い出さなければ……。
しかし、である……。
「待ってて、翔子、今すぐに………って、あれ?」
その段ボールはやたら軽かった。
まるで空っぽみたいだった。
「もしかして……」
美子は翔子の体の上の段ボールを一つ一つどかし、周囲に散乱した段ボールも残らずその重さを確認してみた。
まるで、ではなく、本当に空っぽだった。
そういえば……と、美子は以前翔子と交わした会話を思い出す。
『空っぽの段ボールはとりあえずこっちの隅に固めて置いておこうよ』
(そういえば……そうだったけ。……という事は…)
美子はもう一度翔子を見た。
「………すぅすぅ……」
それはもう安らかな寝顔で、すやすやと翔子は眠っていた。
「はぁ……驚いた……」
安堵感が一気に押し寄せて、脱力した美子はその場にへたり込んだ。
おそらく、翔子は在庫の整理を終えてから、連日の疲れもあってつい眠り込んでしまったのだろう。
その時、荷物が崩れてきても危なくないこの場所をちゃんと選んだあたり、いかにも翔子らしいと言えた。
で、何かの弾みで段ボールが崩れはしたけれど、この通り翔子は無傷というわけだ。
61名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 23:19:16 ID:0RXt/jAQ
「まあ、翔子が無事で良かったわ。今度からは在庫の整理は二人いっしょにしないとね……」
安堵の息を吐きながら、美子は一人つぶやいた。
今回は美子の勘違いで済んだから良かったものの、在庫品の増えたこの部屋が危険な場所であるのには変わりない。
何かあったとき、迅速に対応するには、どんな小さな荷物を扱うときでも二人一緒にやった方が賢明だ。
そうだ。
億が一にも、翔子に怪我なんてさせてたまるものか。
ただの勘違いで、翔子は全くの無事だと分かった今でさえ、美子の心はどこかキュッと締め付けられたみたいな苦しみを感じてしまう。
美子はしゃがみ込んで、翔子の寝顔を見つめる。
「こっちの気も知らないで、ほんと良く寝てるわ……」
言って、翔子の頭を何度か撫でて、その滑らかな髪の毛を指の隙間に遊ばせた。
安らかな、本当に安心しきった翔子の寝顔。
美子はそれにしばし見蕩れた。
「ほんと、子供みたい……」
翔子には、どこか美子の持たない天真爛漫さみたいな物を持っていた。
人付き合いを苦手としていた美子には、彼女のような人種は本来縁がないと思っていた。
だけど、彼女はいとも簡単に翔子のテリトリーに入ってきた。
一人ぼっちでいじけていた美子に、その笑顔で手を差し伸べてきた。
ずっと一人で『仕事』をやっていた美子がコンビを組むようになったのは彼女と知り合った直後の事である。
今こうして無防備な寝顔を見せているのも、翔子がそれだけ美子を信頼しているという事だった。
「翔子………」
いつの間にか、美子は翔子の傍に、額がくっつきそうなほど近くに接近していた。
「私は、翔子が好き……」
翔子と出会ったあの日から、美子の心の一番奥にしっかりと根付いたこの気持ち。
最初は戸惑った。
同性の相手にこんな感情を持ってしまった事への困惑と、それ以上に自分がこんなにも他人を好きになれたのだという驚き。
美子は悩んで、苦しんで、だけど最後にはそれを自分の感情として受け入れた。
今まで出会った事のなかったソレが、消えない、消せない、かけがえのない大切なモノであると悟ったのだ。
だけど、わからない。
自分はこの先、どうしたらいいのだろう?
自分の胸に宿ったこの気持ちは、扱いようによっては翔子を深く傷つけてしまうかもしれない。
だけど、美子は翔子に向けられた気持ちを止める事が出来ない。
美子は今も葛藤を続け、その答えは未だに出せないでいる。
「翔子……」
美子は間近で寝息を立てる翔子の顔をただ見つめる。
翔子は、美子をひとりぼっちの世界から引っ張り上げてくれた。
だけど、この気持ちを伝えたとき、翔子は今までと同じように自分に笑いかけてくれるだろうか?
いや、それよりも、翔子に気持ちを打ち明ける事は、彼女をとてつもない葛藤と苦悩の渦に引きずり込んでしまうのではないか?
翔子の心を深く深く傷つけてしまうのではないか?
そんなのは嫌だ。
だけど、でも……
「翔子、私、どうしたら……」
目の前、すうすうと寝息を立てる翔子の唇。
そこに自分の唇を重ねて、そして思いのたけを込めて「好きだ」と叫ぶことができたなら。
その時、美子の頭をある考えがよぎる。
この想いを伝える術がないのならば、この気持ちが実る事がないのならば、せめて自分の唇に彼女の体温を柔らかな感触の記憶を残したい。
(そんなのダメに決まってる……だけど………)
あふれ出してしまいそうな心の熱が、美子の背中を押す。
知らず知らずの内に、唇と唇が近付いていく。
「…あ……うぁ…」
あと僅か一センチにも満たない距離。
このまま衝動に身を任せてしまえば………
だけど!!
「……やっぱりダメっ!!!」
二人の唇が触れ合うその直前で、美子は踏みとどまった。
62名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 23:19:53 ID:0RXt/jAQ
(…こんな…私…何考えてたのっ!!!)
つい先ほど、自分がやろうとしていた行為は、最も恐れていた筈の翔子を傷つけるものではないか。
そんな事も考えられず、ただ願望を果たす事だけを考えていた自分。
美子はそんな自分が情けなくて、悔しくて、ぼろぼろと涙をこぼして泣きじゃくる。
「……しょう…こ…ごめっ…ごめんっ!…わたし…っ!!…ごめん…ごめんね……っ!!」
何度も何度も謝罪の言葉を口にしながら、泣き続ける美子。
と、その時、その頬を伝う涙を誰かの手の平がぬぐった。
「…えっ?……ふえっ?」
「美子…泣かないで……」
優しく響いた声音に、美子はうっすらとまぶたを開けた。
ぐしぐしと涙をぬぐった美子の目の前に、こちらを見つめる翔子の微笑があった。
「…美子が謝ることなんて、何にもないよ……」
「…翔子?…あ…もしかして……」
「……うん、途中から起きてた。…美子の様子があんまり真剣だったから……ごめん…美子の話も、全部聞いちゃった……」
「翔子っ!!…ごめん…私、翔子にっ!!!」
翔子に聞かれてしまった。
自分の気持ちを。
願望に任せて、翔子の唇を奪おうとした事も何もかも。
(…全部おしまいだ。…だけど、仕方ないよね。全部私が悪いんだから……)
美子は体を起こし立ち上がって、そのまま翔子の前から逃げ去ろうとした。
だけど、そんな美子の体を優しいぬくもりが包み込む。
「…待って、美子。言ったよね、美子には謝らなきゃいけない事なんてないんだよ……」
「…翔子…でも…私ぃ……っ!!」
「ねえ、どうして一人で悩んじゃうの?美子は一人じゃない。私がここにいるんだよ」
翔子の腕に抱きしめられて、美子の体から力が抜けていく。
床に膝をついて、泣きじゃくる少女とそれをなだめる少女は互いの体をぎゅっと抱きしめ合う。
「美子はずっと私のために、こんなに悩んで、こんなに苦しんでくれてたんだね……」
「そんな…そんな事ないっ!!…私は……っ!!」
「私は、美子の気持ち、嬉しかったよ……」
「えっ!?」
意外な言葉に顔を上げた美子はそれを見た。
微笑みかける翔子の瞳、そこに浮かんだ一粒の涙が頬を伝い落ちていくところを……。
「ねえ、だから、今度は私の気持ち、聞いてくれる?」
美子はその雫が残した軌跡を呆然と見つめながら、コクリ、肯いた。
「私は美子と一緒にいたい。ずっと一緒に歩いていきたい」
「翔子……」
「美子、私は美子が好きなの……」
もはや、美子に言葉は無かった。
ただ湧き上がる感情のまま、翔子を強く強く抱きしめた。
それに応えるように、翔子の腕にもぎゅっと力が込められた。
それから、もう一度美子が顔を上げると、涙でぐしゃぐしゃになった、だけどこれ以上ないくらい嬉しそうな翔子の笑顔が見えた。
「…美子、やっと笑ってくれた……」
「…翔子だって……」
泣き笑いの二人は、互いの顔を見てクスクスと声を漏らした。
そして、そのまま見詰め合った二人の唇はゆっくりと近付いてゆき……
「翔子……」
「美子……」
そっと重ねられた唇の、涙まじりのその味は、二人の心に深く刻まれたのだった。
63名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 23:20:31 ID:0RXt/jAQ
それからどれだけ時間が経っただろうか。
二人は隣の部屋に移動して、紅茶を飲みながらゆったりとした時間を過ごしていた。
「それじゃあ、今度からは在庫の整理は必ず行うって事で、わかった、翔子?」
「そうだね、眠ってるところに、誰かさんが唇を狙ってやって来るかもしれないし……」
「しょ、翔子ぉ!!」
「私はぜんぜん、一向に構わないけどね……」
そんな軽口に顔を赤くした美子の前で、翔子がくすくすと笑う。
その時、不意に美子の指先が翔子の手の平に触れた。
「あ……っ!?」
瞬間、電流に撃たように、美子は手の平を引っ込めようとしてしまう。
だけど……
「美子……」
その手の平を、翔子の手がきゅっと握り締めた。
「翔子……」
「ずっと一緒だって、そう言ったよね?」
やがて、頬を染めた美子の指先が、翔子の指に絡められていく。
ぎゅっと握り合った手の平の感触に、二人の少女は照れくさそうに微笑み合う。
二人の少女は言葉に出さないまま、心の奥で同じ事を祈った。
これまでも、これからも、繋ぎ合ったこの指先が離れませんように……。
64名無しさん@秘密の花園:2009/09/25(金) 23:21:05 ID:0RXt/jAQ
以上でお終いです。
失礼いたしました。
65名無しさん@秘密の花園:2009/09/26(土) 00:21:10 ID:rLRgULbD
>>64

乙です!GJ!!
66名無しさん@秘密の花園:2009/09/26(土) 07:53:09 ID:ZDfaYGXR
GJ!!!
美子翔子に飢えていたので感謝です。
67名無しさん@秘密の花園:2009/09/28(月) 01:41:54 ID:A0ukOKdy
最近の原作ってハルチリ公認みたいになっていたんだね、気が付いてなかったけど。
双六の相手をしてあげようとするハルにちょっと泣いた。
68名無しさん@秘密の花園:2009/09/28(月) 06:58:22 ID:UXnUY5jH
双六にしても安心毛布にしても
少なくとも千里にとって晴美は特別な存在なんだろうね
逆に晴美からの気持ちを示すエピソードはまだあまり無いけど
69名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 03:12:08 ID:cHIjgVCJ
最後の最後に安心毛布をやってくれたシャフトに感謝だな。
けどあれって、千里の安心するのは晴美って図式でいいんだよね?
その関係が今でも続いてるかと思うと、にやにやするw
70名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 04:00:57 ID:zMNq3I8J
晴美は千里の安心毛布ですが
千里は晴美の興奮毛布です

安心するのとか言って引っ付かれたらもう襲いたくなって仕方ないけど
何でもない顔をして平常心を装い、じっと我慢する晴美ちゃんなのでした
71名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 07:10:41 ID:O6tTBvKJ
こーふんもーふってなんだか楽しい語感だな
それにしても幼晴千里の声は可愛かった
72名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 09:15:00 ID:6IJtKgIH
興奮毛布いいですな!
いきなり相手に毛布を被せて世界を造っちゃうみたいな、のを妄想。
73名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 13:06:07 ID:jbJ+m50O
「謎の人形」は照れ隠しなのかと思ったら更に悶えた
74名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 16:54:21 ID:95TqfImI
DVDのパッケージの裏側は制服を着たまといと霧だったよ
75名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 19:19:54 ID:Pyjt+dt+
>>74
な、なんだってー!?(AA略)
76名無しさん@秘密の花園:2009/09/29(火) 21:39:55 ID:UJuQ0VUx
>>74
セーラー服姿の二人は実に劣情を掻き立てる。
まときり(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
77名無しさん@秘密の花園:2009/09/30(水) 21:35:23 ID:AuTtO/ZJ
どうも、キャラソンCDが届いて有頂天です。すいません。
大喜びで金魚の接吻を聞きつつカフまとを書き上げました。
(あれ?これはまと霧ソングなのに)
投下させて頂きます。
78こゆび:2009/09/30(水) 21:35:59 ID:AuTtO/ZJ
 金曜日、ですよ。その日ならいいでしょ。
 あの子はそう言った。
 私がどんなに先生の近くにいたって、雨雲みたいにまとわりついて振り切れなかった存在、それが彼女。
 鬱陶しかったし、本当の所は怖かった。彼女のことがおそろしかった。
 だから私はあの子のことを知っておこうと思ったのだ。
 視界の端の獲物を狙う、猫みたいに。

 火曜日は奈美ちゃんの日。何でもない話をしてみたり手をつないでみたり、することは至って普通。
 壁際にひたりと立てば、磨りガラスの向こう側から少しだけ焦りがちの楽しそうな話し声が聞こえてきた。あの店でお菓子が安かったとか、可愛いストラップを見つけたとか、奈美ちゃんは矢継ぎ早に話してはあの子の顔色を伺うように、中途半端に言葉を飲み込む。
 すこし気まずい間があって、何でもないようにあの子が間延びした相槌をうつ。安心したようにまた話し声が続く。
 教室では聞いたことがなかった、照れたみたいな、それでいて嬉しそうな奈美ちゃんの高めの声。楽しそうだなぁ、だけど私は加われないな、否応無しにそう分からせるような空気が窓の隙間から廊下へと漏れてきた。
 その日はしばらく立ち聞きしてから、あの子が普段と(私が見てきた上での普段、だけど)全く変わらないのを確認して、私は気配が途絶えない程度に感じられる廊下の曲がり角であの子を待つことにした。
 先回り。それが尾行の基本。別にあの子に好意を抱いている訳じゃないから、ストーカーとは言わない。
 隠し撮りしたあの子の写真の一週間分を眺めつづけて休日はバッテンじゃないことに気付いたころ、不意に慌ただしい足音が近づいてきた。
(……息が、乱れてる……奈美ちゃん? これは……泣いてるみたい)
 曲がり角で息を止めて、すぐそばを走り抜けた奈美ちゃんを見送る。
 袖が濡れてた。
 さっきまであんなに楽しそうだったのに。
 遠ざかる息づかい。私は、その後ろ姿を首を傾げて、驚きと心配とほんの少しだけの期待を込めて見送った。
 ……期待、なにを期待して?
 きゅ、と持っていた写真がこすれた。

 水曜日はあびるちゃんの日。することは……学校の教室で、なにやってるのよ。あなた達。
 流石にそれを立ち聞きするなんて無粋なことは出来ないから、私は離れたところで雰囲気だけ感じ取る。初めて見かけたときは慌て過ぎて、私がいるのを感付かれそうになった。危ない。
 毎週毎週、あの二人は何故だか険悪だ。やりとりされる言葉の一つ一つが噛み付くみたいで、本当に「そういう」仲なのか、初めの頃は疑った。
 それでもあの子はいつも通り始終笑顔で、あびるちゃんも声のトーンは変わらないから、それがあの二人の普通なのだろうと割り切った。
 その日も違いなくそういうことに発展したから、私は絶対に悟られないようにそっと壁際から離れた。
 私の背中にまとわりつく二人の間の囁き声がしつこい。うるさいうるさい、うるさいわよ。
 あの子の少し辛そうに息を止める声は、私の幻聴だったのだろうか。
 分からない、分からなくても良かったから、ともかく私は逃げるように去った。
79こゆび:2009/09/30(水) 21:36:19 ID:AuTtO/ZJ
 学校の外へもついて行ってみた。それはある日の木曜日のこと。何の部活にも入っていないのに、あの子は中々教室から帰らない。
 背中にぴったりついて歩きたいけど(ううん、したいんじゃなくてそうするのがいいってこと)、あの子は私より少し背が小さいし、横から差す夕日が私の影を落としてしまうから、仕方なく私は五歩くらい離れたところから追いかけた。
 あの子の鼻歌と夕日が溶け合って、遠くから夕飯の匂いが漂ってきて、何故だか切なくなる。
(何よ、私ったら何してるのよ、こんな所で)
 教務室でテストの採点でもしているだろう先生を思い出して、悔しくなった。
 先生とあの子の追尾は半々くらいの割合になったけど、先生は何とも思わない。私に気付くことは滅多にないから、いてもいなくても大した変わりはないみたいだった。
(いいじゃない。邪魔になるより、ましよ)
 むすっとした顔であの子を追い続けて、夕日が町並みに溶けて消えた頃、マナーモードの携帯がメールを唐突に受信した。
 一歩下がって物陰に隠れて、慎重に携帯を開いて、確認する。
(……風浦、可符香?)
 たった今目の前で上機嫌に歩くあの子からだった。
『お話があるなら、金曜日、ですよ。その日ならいいでしょ。待ってます 可符香』
 思わず携帯を落とした。バレるだなんてこともう気にしてはいなかった。
 橙から紺に溶ける町と空の境目に立っているあの子の口元は、どんな笑みを浮かべているのか私には分からなかった。

 次の日の金曜日には、あの子は誰もいない教室でずっと窓際に座っていた。
 壁越しにあの子の視線が透けてくるみたいで、まともに立っていられなかった。
 訳の分からない感情が胸の奥からじわりと滲んできて、その思いのやり場が分からなくて、私はただ画鋲の跡が沢山残る壁にきり、と爪をたてた。
 きりきり。
 くすくす。
 あの子は笑っている。分かっている。よく利く耳がその高い声を捕らえてしまう。
 その場から逃げることしか出来なかった。
(何よ、……何よ)
 あの子の笑顔、笑い声が前よりも怖くなった。

 月曜日。六限の授業が滞りなくすすむ。もうすぐ終わる頃である。いつものように教壇の下に潜んでカツカツとチョークを黒板に打ち付ける先生をじっくり眺めてから、私は珍しく自分から誰かにメールを送信する。
『月曜日でも、支障はないでしょう?』
 ちょっとだけ余裕を持てた気がした。得体の知れない、ぐるぐると渦巻くこの感情を彼女にぶつけることに決めたのだ。授業中だというのに、すぐに返信がくる。
『みんながいなくなってからがいいんですよね? 可符香』
 わかってるじゃない、にやりとして携帯を閉じた。
80こゆび:2009/09/30(水) 21:37:17 ID:AuTtO/ZJ
 さて、呼び出したはいいが何から話していいか分からず、私は先生を見送り、沢山の足音に耳を澄まし、話したいことを一つ一つ反芻して確かめていた。
 やがて教室は静まり返り、そこにあるのは私とあの子、可符香ちゃんの気配だけだった。探り合うみたいに一回、また一回と呼吸する。
 埒があかない。ようやく覚悟を決めて、私は黒板の前に躍り出た。
 ずっとこっちを見ていたのだろう、真ん中の列のさらに真ん中に座る可符香ちゃんとぴたりと目があう。まだ追尾中の気分が抜けなくて隠れなきゃいけないという強迫観念で頭が満たされたけど、なんとか持ち直して睨み返す。
 可符香ちゃんは、やっぱり笑顔だった。
「先生はいいんですか?」
 能天気とも言えるくらいの口ぶりになぜだか腹が立って、
「たまには休みくらいいるわよ」
「どうしたんですか、そんなに怒って」
「怒ってなんかないわ」
 嘘。でもそれくらいいいでしょ。あなただって吐いてるんだから。
「それなら良かったです。だって最近、まといちゃんがずっとついてくるから、私なにか怒らせちゃったかとおもって」
「だから、怒ってないの」
「……知ってますよ?」
 夕暮れの影がさした顔を傾げて向けられる視線が、無性に私の心をざわつかせる。怒っているんじゃないんだと、初めて気付く。それでもこれは何て呼ぶ感情かと尋ねられたとして、私はきっと答えることは出来ないだろうと思った。
「私のこと、嫌いなんですか? それとも違うんですか?」
 それでも妙に余裕のある可符香ちゃんに、私は思わずつっけんどんに言い返す。
「大っ嫌いよ」
 彼女の面食らった表情を見れて、すこし胸がすっとする。つかえがとれた訳ではないけれど、身動きがとりやすい程度には軽くなった。
「やっぱり知ってたのね、私がついていたこと」
「知ってましたよぉ。まといちゃんの気配ですもん」
「……随分と、軽口たたくのね。そうやってあの二人を騙くらかしたの?」
「いやだなぁ、騙すなんてことしてないですよ」
「ふぅん?」
「奈美ちゃんもあびるちゃんも、どっちも向こうから好きだって言ってくれました。ちゃんとした両思いです」
「……え」
 てっきり、可符香ちゃんが彼女達の心の隙間につけ込んであんな仲になっているんだと思っていたから、私にとってはかなりの驚きだった。
「じゃ、じゃあ、どうしてどっちかに決めないのよ」
81こゆび:2009/09/30(水) 21:38:00 ID:AuTtO/ZJ
 可符香ちゃんを取り巻く空気が張りつめた気がした。私は構わずにズンズンと可符香ちゃんに近づいて、彼女と向き合った。何かあったら何時でも退けるように、廊下を背にする。
「普通は一人だけでしょ。どうして二人も」
 そこまで言って、私は息を止めた。
 違う。息が止まったのだ。
「……ちょっと」
 可符香ちゃんが、泣いていた。
「私は、」
 笑ったままだ。まるでそれ以外に出来ないみたいに笑顔を固めたまま、可符香ちゃんは一筋、また一筋と涙を流していた。
「……私は、みんな大好きなんですよ?」
 どうしてかなあ、と震える声で呟いた。
「嬉しかったんです。好きな人から、好きですっていってもらえて……」
 私はというと、彼女が言うことが微妙に飲み込めないまま固まっていた。
「奈美ちゃんは、私のことが嫌いになりました」
 そこで奈美ちゃんが泣きながら教室から逃げていく所を思い出す。
「奈美ちゃんは私があびるちゃんとまといちゃんと仲がいいから、耐えられないって」
「はぁ!?」
 ようやく動けるようになる。私は慌てて、
「私はあなたとそんな関係じゃ、ない、わよ?」
 不覚。少しだけ動揺した。
「でもまといちゃん、私のこと追ってたでしょ。奈美ちゃん、気付いてたみたいです」
「……」
 可符香ちゃんは、涙を拭わない。
 夕焼けに可符香ちゃんの境界線が溶けて、酷く曖昧に見えた。あんなに気が立っていたのに、余り抵抗なく彼女に手を伸ばせた。
 肩に手をかけると、すこし顔をしかめられた。濡れたままの頬からは、嫌だ、という感じは受けなかったから手は放さないでおく。
「……あびるちゃんは、私の背中を引っ掻きます」
 私が肩を触った時、痛かったんだな。ふとそう理解した。
「私のこと、嫌いなんでしょうか。……何度も、何度も、引っ掻きます」
 段々と崩れる彼女の仮面を隠すように、私は可符香ちゃんの頭を抱いた。ブーツを履いているから、私の方が幾分か背が高いのだ。
「……まといちゃん?」
 全部を諦めるように、私は可符香ちゃんに囁く。多分これは、絶望とはまた違ったものなんだろう。
「いいことを教えてあげる」
 ひく、としゃくり上げる声が体越しに伝わってきた。
「奈美ちゃんは、あなたのことを嫌ってなんかない。見てて分かるわ。……それとあびるちゃんもそう」
82こゆび:2009/09/30(水) 21:38:22 ID:AuTtO/ZJ
 すこし沈黙があって、可符香ちゃんは普段からは想像もつかないような弱々しい声で訊いてくる。
「……本当、ですか?」
「嘘はつかないわ」
 可符香ちゃんの首から力が抜けて、私の頭に寄りかかってくる。
「よかった、です」
 しばらく、彼女が落ち着くまで付き合うことにした。

 日も随分落ちて、夕暮れはどんどん熟れたような濃い色へと姿を変えていく。
 すっかり元通りになった可符香ちゃんは、机の一つに腰掛けてぽつりと呟いた。
「……ほかの子たちと、違うんでしょうね。私は、全員が好きなんです。みんなみんな本当なんです」
「それは変わってるわ」
 私はそれに苦笑して返した。
「普通は一人が本気でもう一人は遊び、って感じでしょ。あったとしても」
「そうなんですか」
「そうよ」
「じゃ、まといちゃんは?」
 予想外の質問が可符香ちゃんから投げかけられて、私は一瞬うろたえ、しらばっくれた。
「どういうこと?」
「いやだなあ、そんな事まで言わせるんですか?」
 ぐ、と詰まったが、可符香ちゃんがそれ以上何もいわない雰囲気だったから、私はすこし黙って考えた。
 誰といるときだって幸せそうだった可符香ちゃん。……すこし胸の奥がジリ、と痛んだ。
 鼻歌を歌って夕日の中を歩く可符香ちゃん。
 夕飯の匂いと、その時の感情を思い出した。
 焦れるような、嬉しいような、これは。
「……可符香ちゃん。私は」
 机から降りて、可符香ちゃんは私の頭に抱きつく。さっき私がしたみたいに。
「多分、……可符香ちゃんが、好きなんだと思う」
「私も、ですよ。本当です」
「私は多分よ!」
 あくまでお茶を濁して、それでも可符香ちゃんを抱き返す。……冷えたように沈んでいく教室の中、とても温かく感じた。
 だけどね、と私は口を開く。
「このままは絶対にダメ」
「どういうことですか?」
「いつかはね、誰か一人に決めなきゃダメってこと」
 可符香ちゃんは少し強ばって、随分迷ったみたいだったけど、頷いた。
「……分かりました」
 下校完了のチャイムがゆっくりと響く。
「時間がかかるかもしれません、でも、絶対に決めます」
 離れかけた可符香ちゃんに強く抱きついて、私は片手の小指を彼女の小指に絡ませた。
 待ってる。ずっと、待ってるから。
 そういうと、可符香ちゃんは笑った。

 大好きですよ、本当の本当に。
83名無しさん@秘密の花園:2009/09/30(水) 21:40:19 ID:AuTtO/ZJ
以上です。
何だか勢いに任せてぐだぐだになった感が満載です。すいません。
前例ないだけに書きにくかったというか……開拓できればいいな、等と恐れ多いことを考えつつ、後退土下座で逃げます。
84名無しさん@秘密の花園:2009/09/30(水) 23:11:06 ID:Mjezg5fD
GJ!まといがツンデレ化
85名無しさん@秘密の花園:2009/10/01(木) 11:36:58 ID:RKDx2zMs
緩やかに壊れかけているあの子の弱い部分がクローズアップされて
いいですね、まといの描写も秀逸ですね。
面白かったです。ありがとう。
86名無しさん@秘密の花園:2009/10/03(土) 21:08:49 ID:ZmDp67aV
受けか攻めかってはっきりしてないキャラっているよね
ここの人的に、あびるちゃんとか大草さんとかってどっちなんだろう?
見た所どっちもありみたいな印象をうけたけれど……
87名無しさん@秘密の花園:2009/10/04(日) 10:13:24 ID:VrgOuRDH
>>86
個人的に、あびるは好きな子にはデレデレに甘〜く迫りまくる印象かなあ。
大草さんは攻めというより包容力がある感じ。受けでもないけどw
88名無しさん@秘密の花園:2009/10/05(月) 23:02:36 ID:kgjuRZG2
晴美と千里だと千里のほうが受けになりがちな感じがするけど
逆に晴美を受けに回らせられるのも千里(とキタ姉)くらいな感じもする
晴美はなんか強そうなイメージ
89名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 00:53:14 ID:eXzZpS2Y
あびるはあまり自分から動かないけど、享楽的で来る者拒まずの受け
大草さんは受けというより受け止めるというか受け流すというか
二人とも百合的ディープラブが想像しにくい
そんな印象

藤吉さんは可符香とともにピラミッドの頂点だと思うので
・智恵先生と高度な戦い→惜敗
・娘々に一服盛られる
・神崎美智子様
それくらい…?
90名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 01:56:51 ID:T9dVg+81
絶望少女達一人一人はある程度「攻め」か「受け」のキャライメージがあるけど(千里は受け、可符香は攻めなど。)、どのキャラも「攻め」「受け」になれると思うし(多少、語弊はあるかもしれないけど)、そこに醍醐味を感じる。

受けの可符香もかわいい。
91名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 03:32:47 ID:z9nNcAOk
まときりで久々に投下します。
なんだかオリ要素バリバリに入っているので、その辺苦手な方は一応ご注意下さい。
詳しくはあとがきの方を参照していただくということで…

それでは、どうぞ。
9250分の邂逅1/5:2009/10/06(火) 03:33:07 ID:z9nNcAOk
私は引き篭もりだ。
なった理由は当に忘れた。
今はこの小さな暗がりが、私のたった一つ居場所。
持っているものは、TVにパソコン、マンガにゲーム、無くなる気配もない気だるいココロ。

他人のことなんて気にならない。だって傍に誰もいないのだから。
だから髪も伸ばし放題で、部屋着も適当なジャージで済ませている。
たまに口煩い両親が覗きに来るけど、適当に声を張り上げれば黙って去っていく。
他人のことなんて気にならない。だって傍に誰も来ないのだから。
来る日も来る日も変わらぬ生活。
煌々とするディスプレイをひたすら眺めている。
それが楽しいのかつまらないのか、どちらかも分からない。

そんな事ももう気にならない。だって慣れすぎてしまったから。

その日も、普段と変わらない一日の筈だった。
私の脳が、鈍間に覚醒を告げる。相変わらず鬱陶しい感じだ。
寝ぼけ眼を凝らして時計を見ると、短針が11の数字を僅かに過ぎた所を指し、長針が1の数字を指していた。
「…ずいぶん早いな」
11時10分。夜更かしした割には早く起きている。
不思議さが擡げる頭を振り動かし、眠気とささやかな疑念を吹き飛ばす。
すると今度は胃が欲求を満たせ、と命じてくる。要するにお腹がすいているのである。
「…ご飯、作らないと」
断りを入れると、私はニートでは断じてない。ただの引き篭もりだ。
だから食事は自分で作る。この時だけ、私は暗がりの外へと歩みを進めるのだ。
そうして、私が鎖で雁字搦めの扉に手をかけた―その時だ。
9350分の邂逅2/5:2009/10/06(火) 03:33:40 ID:z9nNcAOk
視線を感じる。じっとりと汗が滲む。
その視線の主は、恐らく自分の背後にいるのだ。首筋がちりちりする。
今、私が手を掛けている扉から入ろうとした人間は数多くいたけれど、いきなり中にいるなんて初めての事だ。
既に食欲は消えうせ、代わりに視線の主に対する恐怖心と、奇妙な好奇心が芽生える。
「…誰?」
声を掛けてみる。どうやら、好奇心が上回ったらしい。同時に私は振り返った。

布団の枕元に、視線の主と思われる、女の子が正座していた。
目を引いたのは艶やかな着物。どこか時代を感じさせる佇まいだ。
前髪を真っ直ぐ切りそろえたおかっぱ頭が、更にそれを強調させている。
第一印象は美人。どこか神秘的なオーラさえ出しているような彼女に、思わず見惚れてしまった。
「ふふふ、やっと気付いてくれた」
艶のある彼女の声が、耳の中に響き入った。

何だろう。この感覚は?
本来なら警戒感を強めるべき場面なのに、それらは薄ら薄らと消え入ってしまう。
この見知らぬ女の子は一体誰なのか?私の知っている彼女は、もっと感じの悪い雰囲気を纏っていたのに。

…あれ?
何で初見の彼女のことなんて、私は知ってなんかいるんだろう。
頭が混乱している。訳が分からない。

「大丈夫、霧ちゃん?」
そして突然名前を呼び掛けられたものだから、心臓が飛び出るかと思った。
「な、何で私の名前を知ってるの!そもそもどうやってここに入ってきたのよ!」
興奮している私とは対称的に、彼女は務めて冷静だった。
「私も初めてのことだから、本当に来ることが出来てびっくりしてるんだけどね」
もったいぶって話しをしている。まどろっこしい。だから、もっと詰め寄ってみた。
「だから、どうやってやって来たのよ!」
彼女は顔に笑みを浮かべると、こう答えた。

「あなたを、愛しているから」

…は?
思わず固まってしまった。
何気なく時計をみると、11時25分。長針と短針が互いにそっぽを向いている。
9450分の邂逅3/5:2009/10/06(火) 03:34:10 ID:z9nNcAOk
「古典の授業であったわ。想い人に自分の姿を夢で見てもらえると、恋が成就するって」
「私も半信半疑だったけど、確かに、貴方の前に現れることが出来たわ」
「これが、夢の世界なのね」

…夢?
これが私の夢だというの?
だってここにあるものは普段と変わらない。
TVにパソコン、マンガにゲーム。見飽きたお供達。
髪の毛だってボッサボサで…

パシッと。
私の頬を、彼女は両の手で支えるように押さえた。
「うん。髪の毛もきちんと手入れされてるわね。相変わらず、とてもきれいな黒髪よ」

「触らないでよ!」
彼女の手を弾き、勢い立ちまくし立てた。
「私のことなんて知らないくせに!私はずっと一人でいたの!
 そんな風に近寄ったって、どうせすぐ離れちゃうんでしょう!
 期待させるようなこと言わないでよ!」
はぁはぁと、息が切れる。
自分でも何を言っているのかがわからない。
ただ、認めたくなかった。これが夢なら今の私はどこにいるの?
ただ、怖かった。ああいう風に、優しく触れられることが。


少し、時間が経ってからだ。
「いじめられてるの?」
彼女が優しい声で尋ねてきた。だけど、私は知らん振りをした。
「もしそうなら、私が守ってあげる」
そう言って、私の肩に手をまわしてきた。少しびっくりして、その手をまたを振り払う。
「誰とも会わないから、いじめられたりもしないよ」
…今度はどこか寂しそうな声色で、話しかけてきた。
「私達、同じ人を好きになって、いっぱい喧嘩とかしたのよ?」
「でもね、結局それは報われることのない恋」
「現金な話よね。そうなった途端、今まで憎かった貴方が、とても愛おしく思えたんだから」
「貴方は、本当に覚えてないの?」

彼女の語りを聴いていくうちに、私は落ち着きを取り戻しつつあった。
そして気付いた。まず、一番の問題点は、私の大切な毛布がここに無い事。
あれがなければ、私は生きていくことが出来ないといっても過言ではない。
なのに、私はこうして平然としていられる。
これで彼女の話す内容が、リアルに感じられてきた。
確かに、私は誰か男の人を好きでいた筈だ。その時、彼女とは正に犬猿の仲だったのだ。
先ほど「感じの悪い雰囲気」と自然と連想されたのは、これが原因なんだろう。

「…糸色先生」
眼鏡を掛けた、気弱で優しい男の姿を思い起こす。そう、結局彼が好きだったのは――それこそ、思い出したくない事だった。
9550分の邂逅4/5:2009/10/06(火) 03:34:51 ID:z9nNcAOk
「思い出したのね」
彼女の声だ。私は頷き、そして問いかけた。
「でも、私なんかでいいの?」
「ただの引き篭もりで、面白いことなんかなんにも出来ない」
「私なんかといても、退屈なだけだよ?」

私の傍には誰も来ない。だって、私がそれを拒絶しているから。

時計が見えた。11時50分。長針が、短針に追いつこうとしている。
眺めていると、彼女が唐突に話してきた。
「歌…歌ってもいいかな」
いきなりなんだろう。私はどういうことか尋ねた。
「貴方のために、創った歌。聴いて欲しいな」
そうすると彼女は息を吸い込み――


メロディーが流れる。彼女の歌声しかしない筈なのに、はっきりと聴こえる。
それは綺麗な歌。絵本のように優しくて、紙細工のように儚くて、硝子のように透き通って。
これが、彼女から私への贈り物なのか。こんな綺麗な歌が。
歌う彼女の姿は、本当に美しくて。人目で恋に落ちてしまいそうなほど。

私って馬鹿だな。
意地になって人を遠ざけていたんだもの。
こうして、誰かが傍にいてくれること。
こんなに素晴らしいこと。

 
手放したくなんかない。


瞬間、私も口ずさんでいた。ラララ、と唯それだけを。
彼女の歌の邪魔にならないよう、彼女の気持ちに応えられるよう。
私も精一杯、歌わせてもらうよ。


わたしも愛してるわ、まといちゃん。
9650分の邂逅5/5:2009/10/06(火) 03:35:13 ID:z9nNcAOk
脳が丁寧に、覚醒を促す。すっきりとした目覚め。
「…夢か」
自分は布団の上にいた。
そして今さっきまでの情事も、その中での出来事だったのだと、再確認する。
ふと気になって見てみると、自身の身体の上には、あの安心毛布がキチンと掛かっていた。
「……夢か」
もう一度呟き、上を見上げる。するとどうだろう。
「……すぅ」
まといちゃんが私の枕元で、正座しながら眠っているのだ。
その顔をじっと見つめる。私の視線を、彼女の可愛らしい顔に全力で注いで。

「んっ…霧ちゃん…」
まといちゃんは目を覚ますと、急に顔を真っ赤にし出した。
「まといちゃん、夢の中ではありがとね」
私もきっと真っ赤になっているのだろう。彼女を見上げながらそう言った。
「見ててくれたんだ。ふふふ、やっぱり成功したのね」
私を見下ろしながらまといちゃんはそう言った。
この体勢のままでも面白いのだけれど、私は毛布を羽織り、思い切って立ち上がった。
「んっーん、ふわぁあ…よく寝た…」
身体をグゥと伸ばして、欠伸をする。続いてまといちゃんも立ち上がった。
「んもう、だらしない顔しちゃって」
二人並ぶと分かることだけど、まといちゃんの方が若干背が高い。
だから、この状態でも彼女を見上げる格好になる。
「ねぇ、まといちゃん」
「ん、なあに?」
夢の中にやって来てくれた彼女。今では私が恋焦がれている女の子。
そんな彼女に、お礼をしなくちゃいけないよね。

「傍にいてくれて、歌を歌ってもらって、ありがとう。
 …今度は、私がお歌のプレゼント、してあげるね」
「…うん、待ってるよ」
にっこりと微笑むまといちゃん、私ももう口元がにやけっ放しなのだろう。
それが少し恥ずかしいから。


「」
「」


抱きしめあう、そしてキスをする。どちらからでもなく、舌を絡め合う。
そして、私にはチラッと見えてしまったのだ。
壁に掛かる時計の長針と短針が、同じように真っ直ぐな姿で抱擁を交わしているのを。
幸せな午後の時間は、当分長く続きそうだ。
97名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 03:35:42 ID:z9nNcAOk
あとがき
今回は「金魚の接吻」をモチーフに書かせてもらったんですが…
正直、私自身「金魚の接吻」の出来に非常に不満を持っています。
理由としては、「霧とまといが平等に可愛らしく歌ってるからいいんじゃねーか!」っていうことで…
…まぁ霧の立ち回りが自分の中で納得できなかったという訳ですね。
但し、歌のクオリティ自身は申し分ないですし、歌詞も非常にそそられる内容だったので、
どうにかして書きたい素材だなぁと言うのがあって。
そうしたら、なんだがまとまりのない文が出来上がってしまいました。
正直、歌詞の内容とか全く無視してしまっていて、「こんなの「金魚の接吻」じゃあない!」とお叱りもあるでしょうが、
そこは私なりの「金魚の接吻」の解釈として、ご納得いただけると幸いです。

最後の霧の歌の箇所は完全に私の希望です。4期は頼むぜスターチャイルド…!
あと、文章的に、以前書かせてもらいました安心毛布の話と対になるような構成にしたり。
ともかく私はまときりが大好きです。ようはそれが言いだけ!ってわけでもないんですがね。

長々と駄文、失礼いたしました。
呼んで下さった皆様、誠に有り難う御座います。
98名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 08:00:04 ID:gY0Kgh/R
GJGJ
金魚の接吻はそこだけが残念ですよね
さらっとディープラヴでほっこりしました
99名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 13:56:02 ID:Ftyy51UN
こんにちは。はじめまして!
参加させていただきます…!!
あびる攻め、奈美受けのエロ有りssです。
学校の授業の間に書いたものです。
初書きなので見苦しいかもしれませんが、覗いてやってください…!
100おしおき:2009/10/06(火) 13:57:03 ID:Ftyy51UN
『おしおき』
あびる×奈美

今日は、大好きな奈美ちゃんが私の家にテスト勉強をしに来ました…でも奈美ちゃんは途中で寝てしまいました。



「奈美ちゃんがいけないんだよ、私の家に勉強しに来たのに途中で寝ちゃうから」
「え、え、ちょっと!何するの!?」
私は奈美ちゃんの太ももの上に乗り、両手を椅子に縛り付けた。
「ごめん!あびるちゃん!勉強難しくって、眠くなってきて…」
「……おしおき、しないとね」
「!!」
私は指を奈美ちゃんの口に突っ込んだ。
1本2本、3本、4本。奈美ちゃんの口には5本目は入らなかった。
「――――――っ!かはぁっ!」
何度かむせる。苦しくて涙を流している。
その時の奈美ちゃんの顔が可愛くて、何故か心が満たされていく。
指を奥へ奥へと入れていく。奈美ちゃんがさらに苦しそうになる。
「んー!あぁあ゛――!!」
「奈美ちゃん、抜いて欲しい?」
でも私は入れた指を抜かずに動かす。
中指と薬指が奈美ちゃんのでぬるぬるになる。
右手で服のボタンをはずす。ブラは前ホックのため、すぐ開いた。
私のよりかは小さいけど、でも普通より大きい胸を揉む。
すると奈美ちゃんはさらに息が荒ってくる。
「んん、かはっ、あっ、あびるちゃ、ぬ、ひてぇっ…!」
奈美ちゃんの口から手を抜く。私の手と奈美ちゃんの口に、水上の粘り気のある糸が引いていた。
そのまま左手を胸へ持っていく。
力が抜けている体は、胸を大きく揺らし呼吸を整えようとするが、私の両手によってさらに呼吸が乱れていく。
奈美ちゃんの目から涙が。口からはよだれが出ている。
「…奈美ちゃん。おしおきはこれだけじゃないって事、わかってるよね?」
「んん、っはぁ…、」
「これからが、本番だよ?」
私は微笑む。というより、笑いがこぼれる。
「んぅっ…はぁっ、くっ、はぁっ…ぅんん!?」
奈美ちゃんの胸をなめる。両手で胸を揉む。
101おしおき:2009/10/06(火) 13:58:07 ID:Ftyy51UN
手は縛られ、足は私に乗られているから、奈美ちゃんは身動きが取れない。
「ん、んん、っく、はぁぁっ、」
「ふふっ。奈美ちゃん、可愛いよ…」
舌の先端を使い、乳首を転がす。
「ふっ、っくぅ、んんっ…」
甘噛みをする。
「い゛っ…」
「ん、痛かった?ごめんね…」
そのまま舌を伝わせて、胸から首、そして口へ持っていき、口づけをする。
口付けだけじゃ…物足りない…!
「奈美ちゃん、口開けて?」
「ん゛んんっ!」
口を開けてくれない。そっちがその気なら…。私は左手を奈美ちゃんのパンツにかけ、指の甲でなぞる。
「んっ、んん、んぁ、あっ」
奈美ちゃんの口が開かれると同時に舌を入れる。とても生暖かい。
でも舌を絡めてくれない。絡めたい…!
両手の動きを強める。すると奈美ちゃんは苦しそうに
「ぅんんんっ!」
とうめく。そうしたら奈美ちゃんの下も動いて。そこへ絡めに行く。
「んん、くふぅ…っ」
奈美ちゃんの肩の力が抜けてきて、目がトロンとなっていく。
気持ちいいのかな…?でもおしおきだから。こらしめないといけないから。
私は口を離す。ここでも水上の糸が引いていた。
私も少し呼吸が荒くなっていた。もう少し体力つけないとな…。
「はぁっ、奈美ちゃ、ん、気持ち、良かったんでしょ、っ、」
「んぁ、くはっ、はっ、はぁっ、」
そろそろ下を攻めようかな…秘部はさわっていないのに、私の手がぬれてきたし…。
私は奈美ちゃんのパンツを下げ、秘部をなめる。
「んぁぁっ、ひゃ、や、やめぇっ…!」
必死に抵抗する奈美ちゃんだけど、力が上手く入らないみたい。
やめて、やめて、といっているのに、私はやめてあげる気にならない。
大切な友達の叫びなのに、私の体が言うことを…きかない。
102おしおき:2009/10/06(火) 13:58:30 ID:Ftyy51UN
あっ、ひぁっ…あびるちゃ、やぁ、あぁぅっ…!」
顔を真っ赤にして、いつもと違う声を出す奈美ちゃんは、たまらなく可愛かった。私のモノにしたいと思ってしまった。
もう止まらない。とまれない。中指をぬるぬるになったアソコへ入れる。動かす。
「ふぁぁっ、ひ、いやぁぁ…!」
いやらしい奈美ちゃんの声と奈美ちゃんの音。もっと聞きたい。もっと聞かせて。
もっと、もっと、もっともっと
「もっと奈美ちゃんのを聞かせて…!」
私は人差し指を入れる。さっきよりも動きをはやくする。
「ん、ぁぁあぁあぁっ!」
奈美ちゃんの声が大きくなる。
「ひぁぁっ、あ、びるちゃ、なんか、じんっ、じん、してきたぁぁあ……!!」
とても可愛い声だった。私の動きがさらに速くなる。
「ひぁっ、な、っんかくるよ…!」
「奈美ちゃん、来ていいよ、さぁ…っ」
「ひぁ、あぁあっ……!!」
腰を大きく上下させ、奈美ちゃんはイってしまった。
「あっ…んぁ………」
ぐったりと、涙目で私を見ている。
「ふふふ…奈美ちゃん。今度からこんな事されたくなかったら、キチンと話は聞かないといけないんだよ…」
そう言って私は奈美ちゃんの腕に縛ってあるヒモをほどき、布団に横にさせ、毛布をかけてあげた。
「そろそろバイトの時間だからもう行くね。落ち着いたら帰りなよ?」
でも知らなかったな…奈美ちゃんの初めての相手は今日、さっきの私だったなんて。
「じゃあ」
そう言って額にキスをしてあげ、部屋から出て行った。
103おしおきーあとがき:2009/10/06(火) 14:09:35 ID:Ftyy51UN
エロエロになってしまって、申し訳ないです…。
会話分が多くなってしまって、申し訳ないです…。
短文になってしまって、申し訳ないです…。
奈美が初体験という設定にしてしまって、申し訳ないです…。


91様の書き込みから、間隔が狭くなってしまい…申し訳ないです!!

こんな申し訳ない事だらけのssをお読みいただき、ありがとうございました…!
もしGJをしていただける勇者様が居られましたら、また書き込みに来るかもしれないです。
ありがとうございました!!

>>86
私の中での絶望先生SMキャラ変換でいくと、
可符香>晴美>あびる>まとい>大草(Nくらい)>霧=愛>カエレ>千里>奈美
というカンジですね。
え?私の意見なんていらない?
も、申し訳ないです!!!
104名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 15:25:05 ID:dESb7eit
真面目に授業を受けなさい
GJ
105名無しさん@秘密の花園:2009/10/06(火) 18:03:30 ID:MnRhGW5l
どちらもGJした!
やっぱ百合でもエロ欲しくなるときがあるさ
106おしおきー訂正:2009/10/06(火) 21:18:20 ID:Ftyy51UN
101 :おしおき:2009/10/06(火) 13:58:07 ID:Ftyy51UN
とうめく。そうしたら奈美ちゃんの下も動いて。

とうめく。そうしたら奈美ちゃんの舌も動いて。

でした…。
申し訳ないです!!
107名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 08:15:56 ID:VWIIIbU6
>>106
餅つけ
108名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 12:25:12 ID:ZLVBE5Kp
千里「ちょっとお、一定の間隔でつきなさいよ!そういうの、イライラするの!」
晴美(拘束無)「よっしゃ任せといて」
ペターン! ペターン!

出来心です
109名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 13:45:55 ID:bOgJmNd6
>>99です。
GJをいただけたので…2作目ss書こうと思います。

皆様はどの百合CPが好きなのでしょうか?
やはり…はる千里?まと霧?
私はあび奈美派です(マイナーかな…;

>>103 で、
晴美>あびる としたのですが、
あびる×晴美のエロ有りssのネタが思いつきました(ォィ

あびる=Sなんです、私の脳内では…
晴美は決してSではないのですが、百合CPとなると責めです。
でもあびる×晴美です。

今日考えて、明日うpしようと思っております。
110名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 18:49:18 ID:ZLVBE5Kp
あ、>>108は小ネタまとめにいれなくていいです、小ネタにも満たないので
というかまとめの方いつもいつもありがとうございます。
111名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 21:36:40 ID:bOgJmNd6
明日うpさせていただくと言ったのですが、台風が接近して停電になるといけないので今からあげさせていただきます。

あびるが少しSになってしまいました。(少しどころじゃないかもです…
晴美は決してMにならないように気をつけたつもりです。

ではどうぞ。
あびる×晴美で「返してほしいのなら。」です。

(昨日とIDが違っていてビックリしました←)
112返してほしいのなら。:2009/10/07(水) 21:37:45 ID:bOgJmNd6
『 返してほしいのなら。』
あびる×晴美

家に帰って、明日の授業の予習をするためカバンの中からノートを取り出そうとしたら
「ネタ帳…?」
“ネタ帳”と書かれたノートが入っていた。
中をのぞいてみると…

「うわぁ、すごい。…ネコ耳プレイでナップル受けって…」

男の人の裸体のイラストに、ネコ耳としっぽがつけられているイラストが描かれていた。
私は思わず言葉を失ってしまう。どうしよう…だって、
「しっぽ…って…」
しっぽプレイ、いいかもね…。やってみたくなってきた…!
持ち主はあの子しかいないと思うし。明日…やってみようかな…。
思わずにやけてしまった。



『今日の放課後、誰も居なくなるまで教室で待っていてください。渡したいものがあります。』
そう書いた手紙を下駄箱に入れる。名前はあえて書かないでおく。
私は千里ちゃんに、晴美ちゃんが媚びていた時に使っていたネコ耳を借りた。

そして放課後――。
「あれ、まだ帰らないの?」
「あ、うん!ちょっとね…あははっ」
「そう。じゃあ、また明日。」
「あ、うんっ、バイバイー千里ー」
千里ちゃんが教室から出て行ったのを確認すると、私は教室へ入る。この教室には私とこの子だけになった。

「まだ帰らないの?」
「あ、うん」
「どうかしたの?」
「え、あ、いや、別に…あ、大したことじゃないんだよ?」
113返してほしいのなら。:2009/10/07(水) 21:38:22 ID:bOgJmNd6
「…何か探しもの?」
「!、あ、うん、そう、ノートがね、あははー」
「…そう。何か見られちゃいけない事が書いてあったり?」
「え!いやいやいや!そんな事は決して…!」
「ふぅん。…じゃあこのノートは誰のだろうね…」
私は“ネタ帳”を見せる。
「!!」
驚いた表情をしてきた。メガネがずれ下がっている。
「え、どっどど、どうして持ってるの?…もしかしてあの手紙ってあびるちゃんが?」
「そうだよ…でも、このノートは、他人に見せられないような事がたくさ」
「ぎゃーーっ!、み、みみみ、見たのぉっ!?」
血相を変えて私を見てきた。
「だって、名前が書いてなかったから…」
「う、うあぁぁああぁーっ!!」
顔を真っ赤にして、床にしゃがみこんだ。
やっぱりこの子のノートだったのか。…まぁ、こんな絵を描くのはこの子しかいないし…。
「あ、あびるちゃんっ!か、返してくださいいぃぃ!」
ここまでオーバーリアクションをされると、笑えてくるよ。

…ふふ。さぁて。しっぽプレイ開始…!

「うーん。でも…そうだ。このページの格好をしてくれたら返してあげる。」
昨夜見た、ネコ耳としっぽのイラストを見せる。
「え…ええ…と、その…恥ずかしいからイヤです。」
「そう…。じゃあこのノート、みんなに見せよう…っと」
「ひぃいああぁあ!!やめて!それだけはぁっ!」
「じゃあ、やってくれる?」
「ぅぅ…ぁ、誰にも言わない…?」
「言わない。」
「…本当…?」
「本当。」
…計画通りに進んだ。
まず千里ちゃんから借りたネコ耳をつけさせる。
次はしっぽ。私の持っているしっぽに、美子ちゃんからもらったバイブをつけて出来上がり。しっぽバイブ。…その前に。
114返してほしいのなら。:2009/10/07(水) 21:39:24 ID:bOgJmNd6
「晴美ちゃん。服も脱がないと…」
「ええっ…!?」
「だって、このイラストは裸だよ?」
「ぅぅ…っ」
制服を脱ぐ。スカートを脱ぐ。
「ほ、ほほっ、本当に…これも…?これも…?」
ブラを指差す。次にパンツを。
「もちろんだよ」
ためらいながらブラを取る。
そして水色のパンツも脱ぐ。
「ぅぅ…ぅぁっ…」
今にも泣き出しそうな顔をする。かわいいな…。

「大丈夫だよ。カーテンも教室の鍵も閉めてあるから」
私は晴美ちゃんのうしろへ回る。
「晴美ちゃんって…胸大きいよね…」
「ひぃっ!」
そして胸を揉みだす。首筋を舐める。
「うっ…ふぁっ…」
耳まで真っ赤にして、いやらしい声を出し始めた。
「あっ、びるちゃ、どうし、てこん、なことする、のぉ…っ?」
「どういう意味?」
「イ、イラスト、っの格好、するだけじゃ、ぁなかったのぉっ…?」
「だって、次のページにこんな格好のイラストが描いてあるんだもの。」
「ふぁあっ…」

そのページを見せる。男の人がネコ耳男の乳首を舐めている絵だった。
「…そっか。晴美ちゃんは、こうされたいんだ?」
「ひぃっ、ちがぁっ…はぅあぁっ!?」
イラストの通り舐めてあげる。転がしてあげる。甘噛みしてあげる。
「うぁっ…あふぁっ…!」
「次のページは…裸同士で抱き合ってキスしてる…」

…私は脱ぎだす。制服もスカートもブラもパンツも。
そして晴美ちゃんを押し倒し、抱いて、キスをする。
「んぅくっ…」
115返してほしいのなら。:2009/10/07(水) 21:39:50 ID:bOgJmNd6
舌を絡めにいく。晴美ちゃんも絡めてくれる。
空いている右手で胸を揉み、左手で次のページをめくる。
…性器を…さすっているイラストだった。

私は晴美ちゃんの敏感な所をさわる。
「んっ、くはぁっ…ひぁぁっ…!」
そしてノートにこんなセリフが。

『どうしたんだ?感じてんのか?ははっ』

真似して言ってみる。
「どうしたの…?まさか感じちゃってたりしてる…ふふっ…」

『んなワケ、ねぇだ、ろっ…っぁ』
「そ、んな、ぁち、がうよぉっ…あっ!」
…同じ感じだ。少し面白くなってくる。次は…口で愛撫するシーン。

私は舌で愛撫する。
「ひぃっ、んぁあ、ひゃっ、めてぇ…!」
静かな教室に、晴美ちゃんの喘ぎ声と、いやらしい水の音がする。
「やぁ、っあぁあっ!」
そして次のページにはこんなセリフが。
『これだけでイクとか…どんだけだよ…っ』
『はぁっ、はぁ、だ、って、お前、すごいんだも、んっ』
真似してみる。
「これだけでイっちゃうとか…どんだけ…。」
「っはぁ、はぁ、だっ、ってぇ、すご、かったんだも、っん…っはぁ」
……。どうしてこうも同じに…。まぁいいや。次はいよいよ…挿入シーンだ…。

「…晴美ちゃん。しっぽ、入れるね?」
「ひっ!まぁ、って、まって、いや…!」
晴美ちゃんの秘部から出ているぬるぬるの汁をバイブの先っぽにつけ、
「いくよ……」
「やだっ、まってぇぇっ、んぁっ!?」
少しずつ、少しずつ入れていく。
「あ゛っ、いたっ、やぁっ、ぬっ、いてぇっ…!」
116返してほしいのなら。:2009/10/07(水) 21:43:14 ID:bOgJmNd6
「男の子はこんなのなんだよ…いつもと違うアナはどんな気分かな…?」
「っくぁっ!やっ、ああっ…!」

全部入ったので手を離す。しっぽが生えた様だ。
顔を真っ赤にさせ、涙が目頭にたまった、可愛いメガネねこ娘。
バイブのスイッチを最小で入れる。しっぽがふるふると揺れる。

「ひゃぁ、あっ、うあっ、やっ、だぁっ…!」
次に普通。声が大きく、いやらしくなってくる。
そして最大へ。四つん這いの格好で喘ぐ。ひじが崩れる。
「ふふふ…かわいいよ、晴美ちゃん…」
「あっ、だっ、だめぇっ、やめてっ、ぬいてぇっ…!」
メガネが落ちる。腰がガクガクなっている。
「やっ、もっ、ダメぇぇっ…!」
「きちんと見ておいてあげる。かわいい顔を…。」
「ひっ、っあああっ!!」
体を反らし、ネコは果てた。

バイブの電源を切る。メガネをかけなおしてあげる。
私は制服へと着替える。
そして晴美ちゃんの横へノートを置く。
「この続きは何もないからさ…ここで終わり。」
「っはぁ、はぁ、っあ、」
「そのネコ耳は千里ちゃんの。バイブは…プレゼントするよ」
そう言って私は晴美ちゃんにキスをする。

「じゃあ。鍵、よろしくね」

そう言って私は晴美ちゃんを放置したまま、教室をあとにした。
117返してほしいのなら。―あとがき:2009/10/07(水) 21:47:30 ID:bOgJmNd6
…以上です。
御覧頂き、ありがとうございました。

エロエロになってしまい、申し訳ありません…。
BL表現が混ざってしまい、申し訳ありません…。

ちなみに私はBLダメな人です。
ナップルとかパインとか知らないです(ぁ

あびると晴美をどうさせたらCPになるのか、それを考えていたのですが…接点が思いつかない;;
なので…同人誌のネタ帳であぁっ、あーんでいいか、と(ォィ
制作時間が2時間、と。ご、ごめんなさい!

私の書くssは皆様が書くssより会話文が多く、文章的な所が少ないですね…。
イメージした内容をそのまま書き記すので、どうしても多くなってしまい申し訳ないです…!

また書きにくるかもしれないですが、ザーーっと目を通してやっていただけたら嬉しいです。
マイナーCPで申し訳ありませんでした。
こんなエロssでよろしければ、リクエストしていただいたCPで書かせて頂きます…!

ありがとうございました!
118名無しさん@秘密の花園:2009/10/07(水) 23:33:14 ID:bBS9v1mK
>>99 >>111 GJ!
しっぽプレイと書き込もうとしたらすでに書き込まれていた……w

最近あびる×奈美が増えてきて嬉しい。原作でもよく絡んでるのに今まで少なかったのが不思議w
個人的にあびるは野性的なイメージがある、本能の赴くままにというか。スイッチ入るとまさにそんな感じ。
晴海は攻めのイメージがあったけど受けもいけるね。奈美は総受け。これはガチw

奈美は縛られるのが似合うなw あびるの包帯と相俟って、あび奈美には他のCPにも負けないエロさがあると思う。
119名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 01:14:06 ID:3xGhhrgd
>>118
先に書き込んでしまって、も、申し訳ないです!

確かに、原作ではあびると奈美の会話が多い気がしますよねw
私も奈美は総受け間違いなしだと思っています!
もうMすぎます奈美さん。本当に喜んでそうですもんねw

では…次は、裏返して晴美×あびるを書こうかな…と(ぁ
120名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 07:54:22 ID:Xu+1qf2s
うん、GJだけど、sageような。

……と言ったはいいけれど、sageる意味はあるんだろうか
121名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 19:41:31 ID:PP9dCvX7
百合板全体のアンチみたいなめんどくさいのも居るみたいだからsageた方が無難かな
メール欄に半角でsageね
作品ごとのスレじゃ目付けられるのも少ないし、そう気にするほどでもないだろうけど
122名無しさん@秘密の花園:2009/10/08(木) 20:54:21 ID:3xGhhrgd
>>119様&>>120
なるほど・・・!
今度からsageさせていただきますね。

明日、晴美×あびるのエロssを掲載させていただきますね。
123名無しさん@秘密の花園:2009/10/09(金) 00:49:34 ID:9nGSPeaI
なんか盛り上がってていいね。
まと霧もあび奈美もあび晴もGJ!
124名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 10:07:10 ID:2ljakvV9
どうも。>>99です。
1日遅れてごめんなさい。どうやらインフルエンザらしく…
晴美×あびるを書きます。
自分の中でSだと思っているあびるを受けにすることは難しかったのですが、
キャラを壊さないようにまとめたつもりです。
あびる→晴美を前提としたSSとなっております。
どうぞ、お付き合い下さい…。
>>120
Sageてみました!出来てるかな;;
125強がりな自分:2009/10/10(土) 10:08:01 ID:2ljakvV9
『強がりな自分』
晴美×あびる

体育の授業が終わった。
マラソンで最下位だったから、片づけをしないといけなくなった。
石灰やメジャーを体育倉庫へ運ぶ。
かごの中へストップウォッチをしまおうと奥の方へ進んだ。

「………。」
そこに私が好きな子。藤吉晴美ちゃんが気持ちよさそうに昼寝をしていた。
かわいい寝顔。小さな寝息。
このまま寝させておいてあげたいけど、そろそろ次の授業が始まってしまう。
しかたなく起こすことにした。
「晴美ちゃん。こんなところで寝ちゃダメだよ…ほら起きて」
ゆさゆさと肩を揺らす。
「晴美ちゃん…」
「ん―――――っ!」
「え…?」

晴美ちゃんが肩をつかんできた。そして胸の奥へ私を押す。
「は、晴美ちゃん?どうしたの、起きてるの?」
突然だったので、私は驚いた。
「―――」
どうやら寝ぼけているみたい。晴美ちゃんの力が強くて腕の中から抜け出せない。

仕方ないか…次の授業は出ないでいいや…
晴美ちゃんは同人誌の仕上げを寝る間も惜しんでがんばっていたらしいし…起こしちゃうのは可哀想だよね…でも
好きな子がこんなに近くにいるんだもん。…寝息が当たっている距離で…

「……んっ」
キスをする。最初は気づかれないように。でも私は舌を入れる。
自分で晴美ちゃんのと絡める。
「んっ…くっ…っふ…ぅ…はぁっ…。…晴美ちゃん…?」
「んぅ…」
まだ寝ているみたい。…大丈夫…まだ…起きないよね…。
126強がりな自分:2009/10/10(土) 10:08:29 ID:2ljakvV9
私は晴美ちゃんの細くて長い指を胸へ持っていく。
「んっ…はっ…っ…」
自分の手と晴美ちゃんの指を使って胸を揉んでみる。
もう片方の晴美ちゃんの手をおしりへ持っていく。
「……あっ…、…あ、れ?」

指が勝手に動いていた。

「あははー…おはよーっ」
「!、は、はる、みちゃ、起きてたんだ…」
「うん…キスした頃からかなぁ」
思わず気が動転してしまいそうだった。
「…寝てるフリなんてやめてよ」
冷静さを保ちつつ私は言葉を放つ。
「そう言われても…とても声をかけられる状況じゃなくてさ…」
「…確かにそうかもね」
しまった…どうしよう、顔が赤くなっていくのがわかる。
「それにね…いつも大人しいあびるちゃんがどんな事してくるのか、少し興味があってさ…あははー」
あんなに積極的だったとは思わなかったよ、と晴美ちゃんが言う。な、何か言い訳を考えないと…。
「ほ、ほら。晴美ちゃんってば、いつも千里ちゃんと居て、2人になる時間があんまりなくって」

晴美ちゃんが好きだから、と言えばいいのに言えない。

「千里ちゃんと晴美ちゃん毎日やってるんだし、たまには私とでもいいんじゃないかとか思って」
「え、えと、つまり、あびるちゃんは構ってほしかったの?」
うん、そうだよ、と言えばいいのに言えない。

「動物みたいに言わないでよ」
どうして、素直に言えないのだろう。

「あ、ごめん、表現の仕方が悪かったかな?」
そんなことない、だってその通りなんだもん。でも言えない。

127強がりな自分:2009/10/10(土) 10:08:59 ID:2ljakvV9
「そうかもね」
「でも、遠慮せずに言ってくれればよかったのに」
「そうかもしれなかったね」

どうしてこんなとき、私は強がってしまうのだろう。
自分が自分でイヤになる。

「じゃあ。今から可愛がってあげるっ」
「だから動物みたいに言わな」
「覚悟しなよ…?」

そう言って晴美ちゃんは私の口を奪う。舌を入れてくる。
…私も舌を出す。いやらしい音が倉庫の中で広がる。
晴美ちゃんは私の体操服をまくり上げ、胸で遊びだす。
気持ちいいのに、私は強がって声を上げない。
晴美ちゃんはキスしながら。胸で遊びながら。ブルマの上をなぞってきた。
「っあ…!」
思わず舌の動きを止めて、声をあげてしまった。
晴美ちゃんは私の後ろにまわりこみ、首筋をなめてくる。
「っ!」
耳を噛んでくる。顎をなめてくる。私はくすぐったくて声が出てしまう。

「あびるちゃん、ブルマの上からでも濡れてるのわかるよ…?」
「っあ、っそ、う…っ」
耳元で囁かれ、ますます感度が上がる。そして彼女はこう言う。
「私の指だけで濡れちゃってたなんて…エッチな子なんだね…ふふっ」
「そ、そんなこと!」
私は思わず大きく叫ぶ。
晴美ちゃんは構わず首筋を吸って、赤い痕をつけてくる。そしてそこを舐めるのだ。
「…っ…」

「あびるちゃん…かわいいよ…」

そう言って私の秘部へ人差し指を入れた。
「っあ…くっ…!」
128強がりな自分:2009/10/10(土) 10:09:49 ID:2ljakvV9
「あびるちゃん、声出していいんだよ?」
彼女は意地悪そうに言ってくる。
「わ、たしは、声、出さない人なん、だ、っから…っ!」
強がってしまう。でも晴美ちゃんは囁く。
「私は、あびるちゃんの声、ききたいなぁ…」
そして中指を入れてきた。

「ひぃ…っくぁ…!」
「ほらほら。声聞かせてくれないと3本目入れちゃうよぉ?」
指の抜き差しのはやさが速まってくる。どんどん気持ちよくなってくる。
「っ、ふっ、んっ、くっ」
声を押し殺す。どうしてなんだろう。意地、張ってるのかな…私。
「ほぉら。出しなよ、声。」
「だっ、からぁ、わた、っしは、」
「ふうん…。じゃあ、無理矢理にでも出させてあげるよ」
そして薬指が入ってきた。3本をバラバラの方向に動かされる。

「ひっ、うっ、っくっ、んっ、ふっ、っ!」
もう駄目だ。声が…出てしまう…声…が…!
「いぁっ、ひゃ、んぁっ、だめっ、くぁっ!」
絶頂を迎える寸前。意識が遠のいていく。
「ほら…大きい声出しちゃっていいから…」
「ひぁっ、ふっあ、っく、あぁあ!!」

「中がひくひくしてるよ…かわいいんだから…」
と彼女は言い、私の耳を噛んだ。



晴美ちゃんはこう言った。
「あびるちゃん、もっとわがまま言っていいんだよ?」
と。でも私はこう言う。
「そう…。でも私は言わない。だって」

私は晴美ちゃんにキスをする。

「迷惑、かけたくないしね。自分の事は自分でするし。自分からじゃなくて、人に助けてもらうなんて、私の性格じゃないから。」
そう言って私は倉庫から出て行った。  
129強がりな自分―あとがき:2009/10/10(土) 10:11:34 ID:2ljakvV9
……ありがとうございました。
あびるのSを忘れずに書き上げたつもりです…。
思った以上に晴美がSになってしまった。。。←

体育倉庫とありがちな設定になってしまい、申しわけありません。
またエロエロで…申し訳ありません!

私の中であびるがMになるという事はないと思いました。
だって…セリフが合わないんです。ごめんなさい。
そして晴美。この方は使い勝手がいいですね…。
晴美のssが多いのに納得しました(ぁ
次に奈美が入ってきそうですね…総受けキャラとして(ぇ

絶望先生のキャラソン2買いました。…カエレ様がすごかったです。
晴美とあびるが結構なテンポの歌を歌っていてビックリしました!←
密室ロッカーズ・ルームがお気に入りです。


3回連続投稿してしまい、申し訳ありません。
また書き込みに来させていただきます。
気が向いたら覗いてやってください。
あ、『 >>99です』 って書くのが面倒くさくなってきたので←
これからpaminoという名前で登場させていただきます。

長文失礼致しました…。
130名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:37:52 ID:0OExhZXm
>>128
いいですね、私は晴美はいざとなると
S体質になると勝手に思っているので楽しかったです
GJでした
131名無しさん@秘密の花園:2009/10/10(土) 11:44:31 ID:odQ1OVKd
インフルエンザの時にまで頑張らなくていい、趣味の場なんだしね

エロエロGJでした!
132名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 20:44:08 ID:CVXimH7r
はじめまして。

晴美×千里を書いてみたので、投下させて頂きます。
エロはなしで、いちゃいちゃという感じではないです。

駄文ですが、読んで下されば嬉しいです。
133安心毛布1:2009/10/11(日) 20:46:15 ID:CVXimH7r
「お願い早く教室にきて!藤吉さんじゃなきゃ止められない!」
涙目の日塔さんに呼ばれて教室に行ったらそこでは千里が暴れていた。
机はひっくり返るわ人は倒れているわ、所々に血痕が飛んでいる。
こうなってしまった千里を止められるのは私だけだ。
ふう、と小さな溜め息をついて私は千里の元へ向かった。


千里は髪を振り乱して暴れていた。
とりあえず後ろから羽交い締めにして動きを封じる。
わけがわからなくなっている千里に何度か呼びかけて、
すこし落ちついたところでスコップも取り上げて、千里を抱きしめた。
ひとつは動きを封じるため。
もうひとつはこうすると千里は大人しくなるからだ。
ぼさぼさになった髪も整えてやる。
134安心毛布2:2009/10/11(日) 20:48:15 ID:CVXimH7r
***

「…里、千里」
晴美の声で我に帰った。
ああまた私は暴れていたのか。
教室はひどい有り様でスコップを振り回すために酷使していた腕は痛みを訴えている。
そしていま私は晴美の腕の中だ。
どういうわけか晴美にこうしてもらうと落ちつく。
それまで荒れ狂っていた感情はもう収まっていた。晴美は不思議だ。


目を閉じた。この目を開いた先はそれはそれはひどい光景なのだけれど、
今はそんなことどうでも良かった。
制服の布越しに伝わる体温が心地よい。


この腕の中なら、安心だ。
135安心毛布―あとがき:2009/10/11(日) 20:52:19 ID:CVXimH7r
以上です。

安心毛布の回の最後にいる幼少期の2人を見て、やってしまいました。


色々と見苦しい部分もあったと思いますが、読んで下さりありがとうございました。
136名無しさん@秘密の花園:2009/10/11(日) 22:43:59 ID:2Lh7wAYq
読み終わってニヤッとする話でした!GJ
安心毛布は最高のネタだなあ
137名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 02:13:19 ID:hDf+Pb2P
まとめサイト一通り見て思ったんだけど、
漫画で見てみたいなぁっていう作品がいっぱいあるなぁとか。
と、絵心のない文章書きの端くれの戯言。
138名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 11:25:39 ID:rMksQ3py
>>137
ああ、それは分かる。
初めの頃は絵師さんもいたみたいだけどね
139pamino:2009/10/12(月) 18:51:37 ID:Pc311ZFA
>>130
>>131

GJありがとうございましたっ!
これからもエロ書くぞ…(ォィ

>>137
わ、わたし…絵も描いていたりします、(ウルサイヨッ
『強がりな自分』のss合わせマンガを描いていまs(殴
140名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 23:56:41 ID:csu3F1LC
描ける人なんだ…絵つきSSとか期待させてもらいます
141pamino:2009/10/13(火) 08:11:01 ID:E1zoSBXA
また今度描かせていただきます。
絵の入れ方は、リンク貼り付けとけばOKですか?(ぁ
142名無しさん@秘密の花園:2009/10/13(火) 22:33:54 ID:4qoUA/WF
どっかのろだに上げてリンク貼るのが無難じゃないか
143無題:2009/10/17(土) 18:42:16 ID:Ai0uvw3/
「・・・・・・そろそろ目覚める頃かな・・?」
「・・・・んん・・・・・。あれ・・・・・ここは・・・・?」
「おはよう・・・・っていう時間じゃないな。まあいいや、よく眠っていたね丸井さん。」
「み・・・三珠さん!? え!なんで!? 私はついさっきまで学校にいたはずじゃ・・・・」
「ああ、ちょっと眠っててもらってたからね。ちなみにここは学校の近くの廃墟。
大声で叫んでも誰も助けには来ないよ」
「な・・・何バカなこと言ってんのよ!?」
ガシャガシャン!
「えっ!?」
「あれ?今ごろ気づいたの? 両手足拘束されてること」
「なっ・・・・!放しなさいよっ!!」
「・・・・・この私が放してあげると思う?」
「な・・・何するきよ!!」
「いや、『まとい×霧』とかけっこう人気でしょ? 
それなら『真夜×丸井』でもいけそうだと思って・・・・ほら中の人同じだし・・・・」
「そんな理由かーーーーーーーっ!!!
っつーか私達がやっても人気でるわけないじゃない! 早く帰らせて!!」
「道具もこんなにたくさん・・・・。ほら、こんな太いのもあるよ」
「人の話を聞けぇーーーーーーーーー!!!」
「ふふ・・・、今夜は帰らせてあげないよ」
144名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 18:51:23 ID:Ai0uvw3/
たまには頑張ってみようと思いPSPなりに一生懸命書いてみたものの
キャラ崩壊、台詞のみ、そして下手という残念な小説?しか書けませんでした。 
すいません。
145名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 19:04:18 ID:Sz6s8sb6
卑下するくらいなら投下すんなよな
146名無しさん@秘密の花園:2009/10/17(土) 19:51:04 ID:1svhAcdG
もっと自信持てよ
GJ!!
147名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 10:53:04 ID:yQlvescT
>>144
俺は好きだぜ、GJ
関係ないけど、丸井さんの声はあびるの中の人のほうが好きだ
148pamino:2009/10/18(日) 21:42:01 ID:qcspCxNA
インフルエンザ完治しました(
可符香×あびるで、ショートss書かせて頂きます!
いや、ショートじゃなくてネタ的なモノになるかもです←
あと、それに合わせたマンガも…。
149あのねっ:2009/10/18(日) 21:48:38 ID:qcspCxNA
私と可符香ちゃんが付き合い始めてから毎日、こんな事を言われるんだ。



「あびるちゃーんっ!」

後ろから声が聞こえる。
私は振り向いてこう返答する。

「…何?」

「えへへ」

彼女は、にたっ、と笑いこう言う。

「好きっ!」

「知ってるよ」

毎日言われてるのに、照れてしまう。

…私も好きだよ……。でも。
ごめんね、今はまだ照れくさくて言えないや。

http://mikaname0touka.web.fc2.com/kahuabi.jpg

150あのねっ-あとがき:2009/10/18(日) 21:54:15 ID:qcspCxNA
すみませんすみません、やっぱりイラスト下手でしたよね、すみません。

ほんわか系、実は初書きでした。しかもショートすぎる!
いつもエロエロなので、上手くいったかどうかわかりません、

また書き込みに来させていただきます(
その時はまた覗いてやって下さい…よろしくお願い致します。
151名無しさん@秘密の花園:2009/10/18(日) 22:26:20 ID:Z1NxRnRc
女子中学生がここに来ていると思うとハァハァする
152名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:10:42 ID:nw1/rkQh
以前、書いた四コマ的なSSの続きです。
以前とは被らないCPを目指しました。
百合とは違う話もあるかも知れませんが…
まあ、読んでいただけたら幸いです
153四コマ的なSS 其の二:2009/10/19(月) 00:13:29 ID:nw1/rkQh

一,
あびる「千里ちゃんってさ、ちょっと抜けてるところあるよね」
ムカッ…
千里「あ、あびるちゃん…ちょっと聞き捨てならないんだけどなあ…
それで、私のどこが抜けてると思うの、か・し・ら・・・」


あびる「私の誕生日をスルーしたりすることかな」
千里「あっ…!?そ、それは…その…ごめん………」

あびる「いいよ、気にしないで。私のことなんて…ね」
千里「そ、そうだ!今度の日曜日、遊園地に行きましょうよ!
   前に行きたいって言ってたでしょ!ね、あびるちゃん!」

あびる「……」
ジーッ…
千里「やっぱり、怒ってる…?」

あびる「…二人」
千里「…えっ」
あびる「千里ちゃんと二人きりならいいよ」
千里「へっ!?ふ、二人って」
あびる「千里ちゃんは、イヤ?」
千里「全然全然っ!行きましょうよ!ねっ!」


(なんだか、デートみたいだね)
(デデデ…デートっ!!)
カーッ///
(ふふ、照れる千里ちゃんも可愛い…)
(て、照れてないわよっ!)
154名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:16:46 ID:nw1/rkQh

二,
(無意識の内に、あの人の姿を目で追っている。
ふんわりとした長い髪の毛から香る彼女の香りに胸の奥が掻き乱される。
何をするにも、あのあどけない笑みが脳裏に浮かんで手がおぼつかない。
そう、それは今も。
こうして彼女を見ていると、顔や体から湯気が出て沸騰しそうな程、身が熱い。
そう…これは紛れも無い…)


まとい「恋っ!!」
霧「お風呂でのぼせただけでしょうがーっ!!早く体拭いてきなさいよ!」
155名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:21:54 ID:nw1/rkQh

三,
奈美「ああ…お腹空いた〜ラーメン食べた〜い!」
倫「ったく、またラーメンか。よくまあ、飽きもせずに…」

奈美「ちっちっち…倫ちゃんはわかってないな。全然飽きないよ!
   ラーメンは毎日、三食ラーメンでも大丈夫な、食べものなんだよ!
   いや、むしろ三食お願いします!」
倫「いや…そんなこと言われても、知らないから」
倫(………!)

翌日
奈美「あっ!!私の家の隣にラーメン屋さんが!」
倫「そんなに慌てて、どうした日塔」
奈美「り、倫ちゃん、見てよ!隣にっ…」
倫「ああ、ラーメン屋だな。まあよかったではないか。運がよかった…」

ハグッ!
倫「な、な、何をするっ!?」
奈美「り〜〜んちゃん!ありがとう!これで夢のラーメン生活ができるよっ!」
スリスリ
倫「わ、私には何にも関係ないぞ!」
奈美「もう、恥ずかしがっちゃって。可愛いんだから…」
倫「知らん!それにくっつきすぎだ、バカっ!」


そして三日後…
倫「…おい、何だが顔色が悪いぞ」
奈美「ああ…倫ちゃん…もうだめ…飽きた…。今日からは牛丼を食べることにする…」
倫「自分の少ないキャラ設定をも早々と放棄するなよっ!!」
156名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:28:11 ID:nw1/rkQh

四,
お題・『あなたがいつもは言わなそうな言葉を言ってください』


晴美「じごんすもいいけど、百合もいいよねっ!」

ざわざわ
(…結構言いそうだと思うけどなあ…)
(これは想定の範囲内かな…)


あびる「静まれっ…静まれ…私の右腕っ……!」

ざわざわ
(こ、こういうのをあびるちゃんが選ぶと思わなかった!)
(これは正解だと思う…)


奈美「わたしはただの普通だよっ☆」

ざわざわ
(こ、これは酷いっ…)
(肯定してどうするのよ)


キラーン☆
あびる「じゃあ、次は加賀さんね」
愛「わ、私ですかっ!ですが…何といえば…」
奈美「ただの遊びたから、深く考えなくて大丈夫だよ」
晴美「そうそう」
愛「わ、わかりました…それでは………はっ…」
ドキドキドキドキ




愛「孕ますぞ」


シーン……


キュン☆キュン
あびる、奈美、晴美(なんだか胸がキュンってしたーーっ!)
愛「すいません!すいません!」
157名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:31:15 ID:nw1/rkQh

五,

「こ、小節先輩っ!よろしければ、こ、これを…っ!」
あびる「え…ありがとう」


「ずっと、言えませんでしたが……これが…わたしの気持ちです…」
晴美「へっー!?あ、ありがとう…!」


………

千里「あなた達、いったい女子からどれだけチョコもらってるのよっ!」
ドキッ!
晴美「そう言われても…ねえ」(十五個)
あびる「そういう千里ちゃんももらってるけど」(十二個)
千里「こ、これは後輩からだからいいの!」(六個)


一方、その頃
霧「先生…これ…全部食べるの」
智恵「食べ切れない、わよね…本当にどうしようかしら…これ…」
(総数・二百二十五個)
158名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:35:06 ID:nw1/rkQh

六,

奈美「ああ〜!来週英語のテストだよー。けど全然わかんない〜」
麻菜美「そうね。わたしも英語は全然ダメね。どうしようかしら…」

奈美「いいよね、カエレちゃんは。帰国子女だから。英語なんて朝飯前だよね」
カエレ「えっ…!?私の国は別に」
麻菜美「そっか。木村さんは外国では英語だったのよね」


パンッ!
奈美「ねえ、お願い、カエレちゃん!私達に英語教えて!」
麻菜美「本当にピンチなの。だから、ねっ。お願い!」
カエレ「だ、だから、私はちが…っ!」

奈美&麻菜美「おねがいっ!」


カエレ「・・・・」


カエレ「…し…しかたないわね…ありがたく思いなさいよ!」
奈美「ありがとうカエレちゃん!」
麻菜美「やっぱり持つべきものは友達ね」



カエレ「あ、あの…もしよかったら、英語を教えてもらえないかしら…」
あびる(本当にこういい所は可愛いんだから…)
159名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:37:22 ID:nw1/rkQh

七,
可符香「じゃあ、奈美ちゃん、バイバイ」
奈美「ん、また明日ね。ばいば〜い」


その夜
奈美「ふわっ〜げっ!?もう12時!明日は学校だから、早く寝よう」

バサッ…もぞもぞ
奈美(おやすみ……)


くん…くん…
バサッ!
奈美(ええっ!!枕から可符香ちゃんの匂いがする。な、なんで!?)
(私と遊んでるときは、ベットになんか入ってなかったし)
(じゃあ、私が目を離した時に!てか、ベットで何をしたのよ…///)



可符香「おっはよー!奈美ちゃん。あれー何だが寝不足みたいだね」
奈美「えっ…ええ、ちょっとね…」
  (わざとだ…絶対わざとだ…)
160名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:40:42 ID:nw1/rkQh

八,

………
(あっ……あれ…今何時だろ…あ、もう夕方だ…)
(風邪なんてひいて…また誰かに迷惑かけてしまって…あれ……?)

愛「み、三珠さん…あの…どうしたんですか…」
真夜「……お…お見舞いに」

愛「すいませんっ!私なんかのせいで三珠さんにいらぬ気遣いをさせて!」
真夜「……いや…風邪は…私のせいだから」
愛「違います、違います!川に落ちたのは私の不注意ですから」
真夜「だから、それは…ごめん…」
愛「あ、謝らないでくださいっ!お願いしますから!
  私の責任ですっ!すいません!すいません!」


五分後
愛「はあっ…はあっ…」
真夜「大丈夫…?」
愛「すいませんっ…ちょっと興奮しただけですから…」

真夜「けど…大丈夫そうでよかった」
愛「は、はい。もうすっかりよくなりましたし、それに…」
真夜「?」


愛「私なんかの為にお見舞いに来てくれた三珠さんのおかげで
  もう元気一杯になりました。ありがとうございます」


………
真夜「…あっ……」
愛「み、三珠さん…」

カーッ///!
愛「あっ!お顔が赤くなってますっ!」
真夜「な…なんでもない…」
愛「私の風邪がうつってしまった!私のせいです!
  すいませんっ!すいませんっ!」
161名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 00:42:57 ID:nw1/rkQh
貼ってて気づいてたんですが、軽くCP被ってますね。すいません
このSSがスレの燃料になってくれれば嬉しいです。
ありがとうございました
162名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 01:00:30 ID:XGEDMVY1
乙!
たくさんありがとう
163名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 01:00:41 ID:DsGcxGRD
ぐっぐっぐっじょぶ!大好きだ!
164名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 01:14:41 ID:Ur03ajIo
好きだ

好きだー!!
165まとめ:2009/10/19(月) 16:58:19 ID:wuk3F+4h
失礼します、まとめ管理人です。
>>149さんの漫画は>>149のSSと一緒にまとめに載せてもいいんでしょうか。
お手数掛けて申し訳ないのですがよろしければお返事お願いします。
166名無しさん@秘密の花園:2009/10/19(月) 17:24:23 ID:LrUhOg7S
>>165
>>149です。いつもお疲れ様です!
ssも絵も載せていただかなくても結構です!

167名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 11:27:42 ID:iM+09Y38
載せてくれるって言ってんのにそれはちょっと失礼じゃないか?
168名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 12:20:49 ID:l/URjziJ
載せたくない人だっているんじゃないの
いただかなくてもってのはどっちだよって思うが
169名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 12:22:57 ID:TETIkqAX
それに>>149のイラのURL、ろだにした方がいい
個人サイトを晒したも同然だから気をつけるべし

便乗したみたいな指摘でスマン、でも気になった
170名無しさん@秘密の花園:2009/10/20(火) 12:28:55 ID:iSklVfn1
自分も過去ここで書いたネタでまとめには載せないでってお願いしたことあるけど
ここに限らず、そのへんは書いた人間の意思尊重してくれるもんだと思うよ
個人で管理してるHP上とかなら別として共通でスレを使ってるわけなんだから
171まとめ:2009/10/21(水) 11:24:30 ID:FAHj5S+S
>>143のSSは下げさせていただきました。
失礼しました。

私はただ人様の創作をまとめさせていただいているだけなので
創作者さんの意向を最優先です。
172名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 15:14:54 ID:AZKpRfFz
来週のカラーで女の子多いと良いなあ
173名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 15:41:11 ID:eCtM4z9o
お、カラーなんだ
単行本派はおとなしく待ってるぜ
174名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 18:35:24 ID:6QyxlyJL
どうも、大草です。実は私の家で愛ちゃん、真夜ちゃんと
お食事会を開いていたのですが
どうやら間違えて旦那の酒を出してしまったようで・・・・

「あ・・・あのー、愛ちゃん、そろそろ飲むのを止めたら・・・・」
おそるおそる愛ちゃんに話しかけてみるけど・・・・
「あぁ!?何だよおめぇ!! 何か文句でもあんのか!?」
「ひっ!! なな何もありませんっ!」
どうやら愛ちゃんは酔ったら怒りっぽくなるみたいです・・・・・
「ね〜ん、ま〜なみ〜ん」
私の背中に誰かが抱きついてくる
「ま・・・真夜ちゃん!?」
「ん〜、いいきもち〜〜」
ああ・・・真夜ちゃんは酔ったらこんな風になるんだ・・・・
「な〜んかあついな〜〜」
「えっ ちょっ 脱がないでよ!真夜ちゃん!」
「おお!いいぞ!! 脱げ脱げ!」
(愛ちゃんも何言ってんのよ!!)
「ん〜すずし〜い」
「あははは!! 相変わらずガキみてえな体だなぁオイ!!」
いつの間にか真夜ちゃんは一糸纏わぬ姿になっていた
「何で全部脱いでんのよ! 早く服着てよ!」
「邪魔すんじゃねぇよ!!!」
私の必死の呼びかけも愛ちゃんのせいで真夜ちゃんに届かない。旦那は今日は帰ってこないしどうしよう・・
175名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 19:09:34 ID:6QyxlyJL
ふと二人の方を見てみたら・・・・
「揉んだらちったぁでかくなんじゃねえのか?」
なんてことをいいながら愛ちゃんが真夜ちゃんのおっぱいをもにゅもにゅ揉んでいる
「あ〜んくすぐったいよお〜」
ちょっと二人とも何やってんのよーっ!
「え〜いっ しかえしですよお〜」
「ちょっ お前何すんだよ!」
とか言いながらなんで愛ちゃんも脱いでんのよ!
「ん〜やっぱりやわらか〜い」
「お前止めろよ〜!」
もう愛ちゃんもノリノリじゃない・・・・
そして二人が勝手に盛り上がってる中、私はこっそり部屋から出た、というか逃げた
隣の部屋で二人の酔いが冷めるまで待ってよう・・・・
「わ〜ぐちょぐちょですよ〜」
「な・・・どこさわってんだよ!!」
ちょっ・・・人ん家でいったい何やってんのよ!

しばらくして静かになったからちょっとあっちの部屋を覗いてみたら
二人抱き合ってすやすや眠っていた
二人とも裸で、ベトベトの細長い棒があったのはスルーしよう・・・
「おとなしくなると二人ともかわいいのにね・・・」

(もう少し寝かせてあげるか・・・)
そう思って私はその部屋を後にした・・・


その後起きたときに大騒ぎになったのは言うまでも無いか・・
176名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 19:21:57 ID:6QyxlyJL
以上です。相変わらずキャラ崩壊が激しいです・・・・。



書きながら投稿はNGだというのに二つ目を書き終えてから気づきました
すみません・・・・・。
あと、PSPは不便です。
177名無しさん@秘密の花園:2009/10/24(土) 22:23:07 ID:8sY5CeIW
酔いネタ、真夜愛大草好きの自分にとってはありがたい!
GJ!GJ!

酔ったりして性格が変わるって、書きやすいし、可愛いですよね。
あと意外とあびるとかも変わりそうだW
178名無しさん@秘密の花園:2009/10/28(水) 20:11:38 ID:H1m9IZOW
今週の本誌。
何だかんだ言っても仲のいい、まと霧萌え
179名無しさん@秘密の花園:2009/10/31(土) 09:45:22 ID:AassLzKz
>>178
お互い相手がどう行動してる、どうとるかっていうのが分かりすぎているよな。
正に一つの愛の形。
180名無しさん@秘密の花園:2009/10/31(土) 15:33:03 ID:sJEPBjcS
>>177
あびるは納得w変わりそうだよなw
あと、個人的には晴美も変わりそうだと。
みんなの事を襲ってそうなイメージがw
181名無しさん@秘密の花園:2009/11/04(水) 01:51:23 ID:d27kBjee
あびるは酔ったら可愛いものに見境なくなりそうだw

PC規制のせいで書いたのが投下できん…orz
182名無しさん@秘密の花園:2009/11/04(水) 20:13:55 ID:Qd+rYX4n
本誌、久々の詐欺コンビメインでしたね。
あと見開きの少女チュー顔が、本を閉じた状態だと
あび奈美、まと霧でチューしあってるのに気付いてもうね、たまらん。
183名無しさん@秘密の花園:2009/11/04(水) 20:17:38 ID:Wok5cH/n
翔子よく喋ってた かわいかった
184名無しさん@秘密の花園:2009/11/05(木) 07:56:07 ID:fLpvWBd6
それにしても急に麻奈愛などという怪しげなものに目覚めた俺はどうすればいい
185名無しさん@秘密の花園:2009/11/07(土) 00:05:59 ID:PIKLSWXO
目覚めたのなら書き起こせばいい、って藤吉さんが言ってた

かなり時期尚早ですがバレンタインネタで投下させてもらいます
186曖 昧 me mind!:2009/11/07(土) 00:10:52 ID:PIKLSWXO
昨日また、腕を折った。今回は控えめにしようと思っていたのに、動物と遊んでいると楽しくてつい我を忘れてしまう。
今日は二月十三日の日曜日。明日はバレンタインなのだ。みんなに友チョコをあげなければいけないのに、この腕じゃ作れそうにすらないなあ。
「むむむ……」
一応台所に立ってみるけれど、ギブスに固められた腕ではチョコを千切りにすることもできない。
「ううぅ……」
今回は市販のチョコですますしかないのかな。こういうときに母親の存在が羨ましく感じるけど、仕方がないと割り切る。
そのまま部屋に戻り、予復習をしてベッドに潜った。「明日なんて謝ろう」そんなことを考えながら、ゆらゆらと眠りについた。

当日

「おはよう」
「おはよー」
いつも通り、教室に入る。男子側はピリピリとした変な緊張感があった。変といえば、下駄箱に誰かずっと立っているような感じがしたけど……多分気のせいだよね。
その時、くいっと服の袂を引かれた。振り返ると小さなツインテールがぴょこぴょこと揺れている。
『おい、その腕大丈夫なのかよ?』
芽留ちゃんの無機質な言葉は私を心配してくれていた。
「うん、大丈夫よ」
と、笑顔で返す。
『そうか、ならいい
 ところでだ』
「?」
『これ、やる』
ぐっとピンク色の可愛らしい袋を私の方へ押しやる。
『オレは料理が苦手だから味は保証しねぇ

だけど頑張って作ったんだぞ』
耳まで真っ赤にして私に携帯の文字を見せる。袋を持った芽留ちゃんの手は少し震えていた。
「ありがとう、うれしいよ」
芽留ちゃんの気が変わらないうちに、私はその袋を大事にバッグへしまった。
それを確認すると芽留ちゃんは廊下の方へ走って行く。
私の机には後輩からのチョコがたくさん入っていた。こ、この量はクーリングオフしないとホワイトデーが厳しい……。
187曖 昧 me mind!:2009/11/07(土) 00:15:28 ID:PIKLSWXO
そのまま時間は流れて昼休みへ。
「ちょっといいかしら」
緩くウェーブのかかった金髪が優雅に目の前に立つ。
「どうしたの、パン……木村さん」
「訴えるわよ」
「ほんの冗談よ、それで?」
「ほら、その、日本では今日、神社に3日奉ったチョコを五寸釘と一緒に好きな人に渡すとき日なんでしょう?」
「それ可符香ちゃんか千里ちゃんに聞いたでしょ?」
「何か間違えてたかしら」
「余分なオプションがついてるわ」
「ほ、本質的には変わらないのでしょう!?」
「まあ、そうだけど……」
「ほら、受け取りなさいよ!」
つきつけたはいいものの柄にもなく木村さんは恥ずかしそうにしている。別に女の子同士チョコ渡すくらい普通なのになぁ。
「これを食べるとパンツキャラになるご利益付き?」
「う、訴えるわよ!」
「冗談よ、ありがとう、うれしい」
かぁっと木村さんの顔が赤くなった。
「そ、その笑顔、ずるいわ!訴えてやる!」
そう言って木村さんもまた廊下へ走って行く。できれば慰謝料は安めがいいなぁ……。

そうして授業は終わり、放課後になった。
「あびるちゃん?」
「あら、な……普通ちゃん」
「普通って言うなぁぁ!というかそこ言い直す必要とかないから!」
その反応を見ながらくすくすと笑うと、奈美ちゃんはばつが悪そうにむーっと唸った。
「はい、チョコケーキ!」
「あら、みんなには普通のチョコをあげてたんじゃ?」
「ほ、ほら、その、大好きな人には特別なのをあげたいもんじゃない?」
腕をパタパタとしどろもどろに大胆発言をしながら、みるみる真っ赤になっていく。こういう小動物的な動きをされると思わず抱きしめたくなるが、ぐっとこらえた。
「ありがとう」
「う、うん……」
何でみんな今日は真っ赤になるのだろうか。
「そ、その、よかったら味の感想聞かせてね!」
「楽しみにするね」
「あ、そ、それと、えっとね、私、その、あ、あびるちゃんのこと……」
そこで言葉に詰まった奈美ちゃんは、俯いたまましばらく動かない。
「や、やっぱり何でもない!ごめんね、チョコケーキ食べてね!」
「あ、うん」
奈美ちゃんは猛スピードで教室から走り去った。何だったんだろうか、今の空気は。
188曖 昧 me mind!:2009/11/07(土) 00:18:38 ID:PIKLSWXO
それから私は上履きを下靴に履き替えて校庭に出た。太陽はもうおやすみの準備を始めている。
夕日の中、道路をしょんぼりと歩く加賀さんの姿が見えた。気付かれないようにこっそりと背後に忍び寄る。
「どうしたの、加賀さん」
「ひあっ!?」
ぽんと軽く加賀さんの肩を叩く。想像通りに驚いてくれて少し満足した。
「あ、小節さん……?」
「どうしたの、元気無いけど?」
「ご心配をおかけして、すいません!」
「私が力になれるんだったら言って?」
「そ、そんな!小節さんのお手を煩わせるほどでは!」
言いながらぺこぺこと何度も上半身の上下運動を繰り返している。その時、加賀さんのカバンから綺麗にラッピングされた小さな袋が見えた。
「誰かにチョコを渡せなかった、とか?」
加賀さんがビクッと反応した。どうやら図星らしい。
「大丈夫よ、加賀さんは可愛いからきっと大丈夫」
「そ、そんなこと!」
加賀さんは恥ずかしそうに俯いた。渡したかった相手は誰なのだろう。久藤君、それとも木野君だろうか。
「私、こんな性格だから、今日渡そうと思っても、誰かが先に渡してたから渡せなかったんです……
 朝休み、昼休み、放課後と見繕ってはみたものの、やっぱり渡せなくて
 ほら、学校で渡すムードみたいなのがあるじゃないですか、あれに少し憧れてて……
 す、すみません、私なんかが愚痴をこぼしてしまって」
声は震えていた。加賀さんが本気で頑張っていただろうことは容易に想像がつく。
「本気で好きなら、学校の外でもいいんじゃない?」
「…………」
しばらくの沈黙。私は答えを強要するつもりはなかった。自身で出した結論が一番いいから。
「ま、間に合います?」
「乙女の行動力は銀河を駆けるわ、って可符香ちゃんが言ってたよ」
「そ、そうなんですか?」
「私もそう思う」
「…………」
加賀さんはぴたと足を止めた。きっと今すぐ誰かの所へ行くのだろうと私は思っていた。
カバンから可愛らしい袋を取り出すと、私の方へ振り返った。
「あのっ……受け取ってくださいっ!」
「えっ?」
189曖 昧 me mind!:2009/11/07(土) 00:20:28 ID:PIKLSWXO
「や、やっぱりご迷惑ですよね!私なんかが分不相応でした、すみません!」
「ち、違うの!てっきり久藤君か木野君かと思ってたから!」
「すみません!すみません!」
「ありがとう、ちゃんと受け取るよ」
そう言うと加賀さんは夕日の中でもわかるくらい顔を赤らめた。その時、今日の三人も同じ様子だったことに私は気付いた。
つまり、私は何も考えずに三人から本命チョコを受け取っていたのだ。
ぐるぐると頭の中で考えがまとまらない。
誰が一番好きかなんて考えたこともなかった。みんな可愛くて、みんな私に無いものがあって羨ましくて大好きだった。
恥ずかしさのあまり走り去っていく加賀さんの後ろ姿も追いかけれないまま、ぐるぐるとぐるぐると私は家に帰り着いた。

家に着いてから何をしたか覚えていない。ただ、ベッドに入っても寝付けなかった。
答えを出さないといけないのだろうか。みんな好き、それは答えにならないのだろうか。それなら私は曖昧なまま、『大好き』の気持ちを四等分にしてしまいたい。
190名無しさん@秘密の花園:2009/11/07(土) 00:24:32 ID:PIKLSWXO
以上です
あび愛がジャスティスだったのに、最近ではあび奈美とかあび芽留とかあびカエとか開拓しちゃって
悶々としながら書いたらこんなのになってしまった……
191名無しさん@秘密の花園:2009/11/07(土) 20:30:26 ID:WfZXL3ex
にやにやがとまらなすぎる
192名無しさん@秘密の花園:2009/11/08(日) 00:21:02 ID:REm9J643
あび愛だけでご飯3杯はいける。GJです。
193名無しさん@秘密の花園:2009/11/08(日) 12:50:48 ID:La5fBBf4
GJでした!あびるはやっぱモテるw
194名無しさん@秘密の花園:2009/11/12(木) 03:38:49 ID:DAWNLr2j
あびカエ大好きなので読めて嬉しいです!
ほかの子も可愛かった…
なんだろう、あびるちゃんは誠ばりに優柔不断でも許せてしまうwww
195ある日の放課後:2009/11/14(土) 21:34:51 ID:LrUv2uAs
「ねぇ、あびるちゃん」

「ん?」

「んっ・・・」
「!?」

奈美ちゃんは私の方を向いて顎を上げ、目を瞑った。
こ、これは…キ、キスしてもいいのか・・・?

「・・・・・・っ」

顔を近づける。

あと、あともう少しで・・・
「うわっ!顔近っ!!」
「っ!!!」

奈美ちゃんの目が開いた。

ビックリして鼓動が高まる。
いや・・・鼓動はビックリしたせいだけじゃないのかも。

顔が赤くなっていくのがわかる。

「あびるちゃん、何しようとしてたのかな?」

「え、あ、、」
「もしかして・・・?まさか・・・?」

奈美ちゃんはニマニマしている。
・・・いじわる。
・・・
・・・・・・
・・・何か・・・負けたくない・・・
・・・・・・
・・・
「キスだけど…何か問題でも?」
196ある日の放課後ーあとがき:2009/11/14(土) 21:39:51 ID:LrUv2uAs
とっさに思いついて書いてみました
前のスレ見てて(>>125
強がってるあびるが良かったので、私も強がってみたあびるを書いたつもりです。
明後日3.5期のDVDが・・・!!!
楽しみです!
197糸色 望 ◆GoogleB/gs :2009/11/14(土) 22:55:03 ID:zqi8lFQ9 BE:853821735-2BP(100)
続いて、ペンネーム、「削ケンイチ● ★」。
「絶望先生、キーボードを買う?」の巻。

高品位のキーボードを買おうとして、パソコンショップへ行った望。
どれを買おうか、まよいマイマイのごとく、迷っていたところ、エレコムの
パンタグラフ式のスリムなキーボードを見つけた。もちろん、ポメラの
キーボードをスケールアップした感じのキーボードであり、これを買おうと
考えた。念のために、展示品を試しに打鍵してみたところ、右側の
シフトキーが小さいこと、右側にオルトキーが無く、コントロールキーのみ
であることに絶望し、結局キーボードは買わず、ゆっくりとパソコンショップを
あとにした望は…。(♪ここでエンディング…。
198名無しさん@秘密の花園:2009/11/15(日) 10:07:46 ID:m2f9KmFu
いじわる奈美GJ!
199名無しさん@秘密の花園:2009/11/17(火) 03:59:10 ID:6JgXgu2n
もう、あびるは奈美を押し倒して仲良くにゃんにゃんすればいいと思うよ。
200名無しさん@秘密の花園:2009/11/17(火) 17:41:16 ID:mGKJnmWB
駄目だ。
19巻のおまけ…久米田に殺される……
ネタバレできないから何とは言わないが、
このままじゃ久米田に萌え殺される………
201名無しさん@秘密の花園:2009/11/18(水) 16:18:50 ID:ebgxCu6f
>>200
あのおまけはかなり萌えた
久米田GJ
202名無しさん@秘密の花園:2009/11/18(水) 23:07:33 ID:mbrDQqpJ
同じ巻で同じくスコップであびるを助けに来てるんだよな
晴美がヤキモチ妬く展開が浮かんでしまった…
203名無しさん@秘密の花園:2009/11/19(木) 05:26:03 ID:uQLra8Ek
ラジオでも中の人同士でハルチリ
204名無しさん@秘密の花園:2009/11/19(木) 22:46:50 ID:WWaxGfH/
>>203

思わずニヤニヤしてしまった。まつらいさんは確かに変態だがGJ。麻里奈も二つ返事でOK出すとはwww。

ハルチリは公式なんだな。
205名無しさん@秘密の花園:2009/11/20(金) 03:37:25 ID:77EZyswx
絶望放送からのネタも結構あるし
早急に原作に逆輸入すべきネタだなそれは!
206名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:00:21 ID:RqfLMTEW
「……」
晴美ちゃんはお休みなんだっけ?」
207名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:02:30 ID:RqfLMTEW
「…」
「千里ちゃん?ちょっ!千里ちゃん!」

千里ちゃんが私を押し倒す。
「霧ちゃんが、悪いんだからね。私の持ってないもの、いっぱい持ってるから。」

そんな小雪の夕暮れ。
208名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:49:27 ID:YxjkRmrd
ああ、なんかいい雰囲気ですね。
書いてきたので投下します。
ハルチリ、千里の誕生日の話です。
209名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:50:20 ID:YxjkRmrd
冷え切った体にこれでもかと熱々のシャワーを浴びて、全身に残った磯の匂いを洗い流す。
「うぅ〜…ようやく、スッキリしたぁ……」
バスタオルで全身の水滴を拭いながら、今日の出来事を思い出してため息を一つ。
加賀ちゃんに痛いところを突っ込まれて絶望した私達2のへの面々と、先生が勢いで決行した心中未遂。
いや、実際の所は誰も本気じゃなくて、きっと通りかかった何処かの誰かが止めてくれるだろうなんて甘い期待を抱いていたのだけど。
それでも全員生還してる辺り、私達2のへのメンバーのタフネスは並々ならぬものがあるようだ。
ともかく、今日が散々な一日であった事は間違いない。
だけど、私がどうにも浮かない顔をしているのは、それだけが理由じゃなかった。
「……千里、怒ってるだろうなぁ……」
今回の一件は、千里の誕生日パーティーに私を含めた誰一人として参加しなかった事に始まる。
それから、何をどうして心中なんて物騒な事をする羽目になったのかは、私も良くわかっていないが、
入水の直前、海辺に集まった私達が口々に死にたくなった理由を叫んでいたとき、千里はこう言っていた。
『結局、誰も真剣に祝ってくれなかった。死にたい!!』
あの言葉が耳にこびりついて離れない。
何となくめんどくさいから、他にやりたい事があるから、千里とのこれまでの付き合いの中でもそうやってついつい約束をすっぽかす事も無くは無かった。
だけど、今回はそれ以上に、その後の千里への対応が拙かった。
一人ぼっちの誕生日のせいで怒り心頭の千里を鎮める為に、『びっくりさせようと別の会場を用意していた』のだと嘘をついてしまった。
私がそれを伝えたとき、千里は本当に嬉しそうだった。
だけど、実際に会場を見てみれば、誰だってわかる事なのだ。
そこがその場凌ぎの為に、急ごしらえででっち上げられた物である事に……。
千里も一目見てそれに気付いたのだろう。
だからこそ、千里はあの海岸で『誰も真剣に祝ってくれなかった』と叫んだのだ。
先生を含めた私達が死ぬような思いをしてようやく浜辺に這い上がったとき、私が見たのは沈み切った千里の表情だった。
(謝らなくちゃ……)
私は一瞬そう思って、だけど、不意にこちらに向いた千里の視線から目を逸らしてしまった。
その後、帰宅する最中も千里と私の間には何の会話もなかった。
結局、私のやった事は自分達の立場を守るための嘘で、千里の心を余計に傷つけただけだった。
「…馬鹿だなぁ、私……」
千里が人一倍の寂しがり屋だと知っていて、どうして誕生パーティーに行かなかったのだろう。
千里が怒ってると知ったとき、どうして素直に謝らずにその場を誤魔化そうとしたのだろう。
後悔先に立たずとはまさにこの事。
あの時の千里がどんな気持ちだったのか、考えれば考えるほど私の気分は重たくなる。
千里は良くも悪くも、何事にもストレートに、真正面からぶつかっていく娘だ。
下手な小細工は一切ナシ、いつも直球ど真ん中の真っ向勝負。
そんな千里には、私達が用意したその場凌ぎの嘘こそが、一番辛いものだった筈だ。
パジャマに着替えた私は、今日一日の疲れで鉛のように重くなった体を、ドサリとベッドの上に横たえる。
「…千里……ごめんね…」
今ならちゃんと言えるのに……。
意気地なしの自分が恨めしくてたまらなかった。
210名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:51:40 ID:YxjkRmrd
そんな時だった。
ピンポーン!やたら明るくて大きな玄関のチャイムが鳴り響いた。
夜も遅いのに、一体何なのだろう?
耳を澄ませていると、玄関の開く音がしてから、お母さんと突然の訪問者との会話が聞こえてきた。
(こんばんは、おばさん)
(あら、千里ちゃん、こんな時間にどうしたの?)
(ちょっと、晴美に会いたくて……夜も遅くにすみません)
(いいわよいいわよ、晴美なら二階の自分の部屋にいるから、上がってちょうだい)
(はい。お邪魔します)
千里だ。
ベッドの上で私は全身を強張らせた。
罪悪感と後悔が津波のように押し寄せて、ついさっきまで解ってた筈の、千里に言うべき言葉がわからなくなってしまう。
どうしよう?何て言ったらいいんだろう?どんな顔をして千里に会ったらいいんだろう?
私が混乱している間にも、千里は階段を上り、二階にある私の部屋のドアの前までやって来る。
コンコン。ノックの音がした。
「晴美、いる?」
私はその声に答えられない。
コンコンコン。もう一度、ノックの音が響く。
「部屋に入れてほしいんだけど、いい?」
千里の声が、まるで感情のない機械の発する音声みたいに聞こえる。
怒ってるのかな?怒ってるよね?
でも、それは私の責任なんだから……。
「鍵…開いてるから、入って……」
気力を振り絞って、ようやく喉の奥から出てきたのは、みっともなくかすれた声だった。
私の答えを聞いてから、千里はガチャリとドアノブをひねり、扉を開いて私の部屋へと入ってくる。
「千里……」
ベッドから起き上がった私は少し俯いて、千里の表情をチラリと盗み見た。
「…………」
怖い。
あからさまに不機嫌な顔の千里は、じとっとした目つきで私の方を睨みつける。
「今日の事、怒ってるんだよね?」
私が聞いた。
「当たり前でしょ。誕生日パーティーをすっぽかしたのはともかく、急ごしらえの会場で私を誤魔化そうなんて……」
当然の答えが返ってきた。
「別にみんなが来たくないなら、それならそれで仕方なかったと思う。でも、せっかくの誕生日にあんな嘘、吐かれたくなかった」
呟く千里の横顔は本当に辛そうだった。
そして、千里にこんな表情をさせてしまったのは、他でもない私の言葉なのだ。
「あの、千里……」
何を言っていいかわからないまま、それでも千里に何か言わなくちゃいけないと思って、私は顔を上げ口を開く。
だけど、私の言葉よりも、千里が持って来た荷物の中からソレを取り出す方が早かった。
「ちょ……千里、それ何……!!?」
「何って、見たまんまよ。包丁」
ギラリと蛍光灯の光を反射して輝く、研ぎ澄まされた銀色の刃。
それを見た私は、激しく動揺して声すら出す事も出来ない。
(やっぱり千里は怒ってたんだ。それも、私が思ってたより、ずっと強く、激しく、……私たちの嘘を憎んでたんだ…)
だが、次に千里が鞄から取り出したのは、さらに意外な、私が思ってもみなかった物だった。
「……晴海、そこに座って」
千里はそれを部屋の真ん中の机の上に置いて、さらに小皿とフォークとティーカップを一つずつ机に並べていった。
千里が取り出したのは、大きくて真っ白な箱。
上には小さな取っ手がついて、側面に銀の箔押しで文字が印刷されている。
見覚えのあるその名前は、千里の家の近くにあるケーキ屋さんのものだ。
千里が箱に封をしていたシールを丁寧に剥がすと、中から真っ白なクリームと赤いイチゴに彩られたケーキが現れた。
ケーキの上にのっけられたチョコには『HAPPY BIRTHDAY CHIRI!!!』と白いアイシングで文字が書かれている。
呆然とする私の前で、千里はこう言った。
「まだギリギリ、私の誕生日、終わってないから……一緒に祝ってくれるわよね、晴美?」
211名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:52:12 ID:YxjkRmrd
女の子二人のお腹にホールケーキ一つを収めようというのは、あまりに無謀な挑戦だった。
今日一日の騒ぎで疲れ果てた私と千里でさえ、膨大な量のスポンジと生クリームに圧倒されてしまう。
それでも私達は、千里の切り分けたケーキを黙々と口に運び、千里が魔法瓶の水筒に入れてきたミルクティーでそれを流し込んだ。
「ねえ、どうしてこんな事を……?」
私が聞いた。
「誰にもちゃんと祝ってもらえないまま誕生日が終わるなんて嫌じゃない。それに、このケーキを無駄にする訳にもいかないし」
千里が淡々と答える。
静かな部屋の空気の中に、ケーキを食べる音だけが響く奇妙な誕生日パーティー。
私は、千里に向かって何と言ってあげれば良いのかわからず、仕方なくケーキを食べ続ける。
「ねえ、晴美……」
「何、千里?」
「やっぱり迷惑だったかな?……こんな夜中に、ケーキなんか持って押しかけて、誕生日を祝えだなんて……」
思いがけないほど弱気な千里の声。
「そんな事ないわよ!」
思わず大きな声を出してしまった事に、私は自分で驚いてしまった。
「そんな事ない……千里こそ怒ってるんじゃなかったの?私やみんなが嘘を吐いて、急ごしらえの誕生会で千里を誤魔化そうとした事」
「それはもちろん怒ってるわよ………でも、だけどね…」
「………?」
急に千里が柔らかい笑顔を浮かべて、私を見つめてきた。
「みんなで心中しようとして、失敗して、浜辺に戻ってきたとき、晴美の方を見たの……」
「えっ……?」
「凄く辛そうな、悲しそうな顔をしてた。家に帰っても、ずーっとそれが気になって…だから、こうして晴美の所まで来たんだけど……」
私はようやく気付いた。
あの時、私が千里の表情を見ていたのと同じように、千里は私の事を見ていたのだ。
きっと、私は千里が言うような、悲しそうな、冴えない表情をしていた事だろう。
そして、千里は私がそんな顔をしていた理由にも、だいたい気付いていた。
千里の誕生日パーティーの一件。
だから、こんなケーキまで持ち出して、誕生日のお祝いをしようなんて言い出したのだ。
誕生日パーティーを改めてやり直す事で、私の暗い気分を少しでも拭い去ろうとしてくれていた。
あんな事があった後だったのに、千里が見ていたのは私の事、千里が心配していたのは私の心の事だったのだ。
「千里……私…私……」
「だから、またそんな顔しないで……晴美がそんな顔してたら、何の為に来たのかわからなくなっちゃうじゃない」
ぽろぽろと涙を零す私に、千里が微笑む。
だけど、その千里だって、目の端にうっすら涙が滲んでる。
私達はその日、初めて心の底から笑い合う事が出来た。
「とにかく、これは私の誕生日祝いなんだから……私が言って貰いたい事、わかるわよね、晴美?」
「うん。ハッピーバースデー、千里!!」
212名無しさん@秘密の花園:2009/11/23(月) 23:53:26 ID:YxjkRmrd
以上でおしまいです。
失礼いたしました。
213名無しさん@秘密の花園:2009/11/24(火) 01:23:35 ID:gzSYPyvy
ハッピーバースデーハルチリ!
214名無しさん@秘密の花園:2009/11/24(火) 07:18:21 ID:/iXyPLAn
GJ!
原作ネタをよーく拾ってくれてて泣いた
ハルチリ好きとしてはなんか…救われた気分さえするw
215名無しさん@秘密の花園:2009/11/26(木) 17:10:26 ID:ArKe2zfj
GJ!
電車の中で臆面もなくにやけてしまったこの気まずさをどうしてくれる!
216名無しさん@秘密の花園:2009/12/01(火) 03:15:58 ID:ffGDRcat
こんばんは。投下いきます。

・晴美×奈美
・エロなし(ハグまで)
・5レス(あとがき込)
・このSSはフィクションであり、実在する(ry
217Lack of Girls:2009/12/01(火) 03:17:27 ID:ffGDRcat
「……では、残りの問題は宿題とします。本日はここまで」
「起立! 礼!」
授業が終わる。
腰を下ろした私が、重ねた教科書とノートを揃えていたとき、
「うにゅう〜〜〜……」
背後から妙なうめき声が聞こえた。
「………」
振り向くと後ろの机に、長い髪の毛が突っ伏していた。
「ど、どうしたの藤吉さん」
「んあっ」
呼びかけられて藤吉さんは慌てたように顔を上げた。
「唸り声上げて……具合でも悪いの?」
「え? 私、声出てた?」
無意識だったらしい。私がうなずくと、あちゃー、と彼女は苦笑いした。
「大丈夫。具合悪いわけじゃないんだ。
 仕事のことで……ちょっとね」

彼女の「仕事」──。
藤吉さんは高校生にしてプロの漫画家だ。原作つきの単発作品で、去年の夏に商業誌デビューを飾った。
デビュー作のストーリーははっきり言って微妙だったけれど、彼女の絵はとても綺麗で、読者の評判もよかったらしい。
その後も単発ゲストや集中連載、アンソロジー物などで、複数の会社と付き合いを続けていると聞いた。
彼女が長い連載を持つのも、きっと時間の問題だと私は思っている。
二言目には普通だ平凡だと言われてばかりの私にとって、そんな彼女は憧れの人だった。

「あれの、続編?」
「うん」
「それはまた……言っちゃっていい? ヤな予感」
「うー。やっぱりそう思うよねぇ」
彼女のデビュー作は、とある二世落語家の生い立ちを描いた実録ものだった。
偉大な父親の息子としての重圧と、芸能一族のお家騒動を中心とした、どうもぱっとしない話だった。
「あのあとビッグネームの襲名があったから、続編載せようってことになって」
「なるほど」
嬉しい話のはずなのに、藤吉さんの表情は冴えない。
「でも、プロットが全然面白くないの」
「そう……」
彼女につられて思わず沈痛な声を出してしまう。
きっと藤吉さんは、原作者や編集部にもそう訴えたのだ。
だけど彼女の発言力はまだ小さくて、ほとんど相手にしてもらえない──大方そんなところだと私は推測した。
(作画担当のプライドとの板ばさみなのね)
私は彼女に同情しながら、その憂い顔をとてもまぶしく感じた。
「向こうだけ納得してるものを、ムリヤリ描かされるんだね。辛いね……」
「ううん。編集さんも、原作の先生も、みんなつまんないって言ってる」
「原作者もかよ! 書き直しでしょそれ!?」
「そもそもどうすれば面白くなるか誰にもわかんなくて」
企画が間違ってると思う。でも、それこそ藤吉さんがどうこうできる話じゃないのだろう。
「私にも、何か売れる展開を考えてこいって言うの」
「絵の担当なのに?」
藤吉さんはこくんとうなずいた。
……大丈夫なのか、その編集部。実録ものなのに「売れる展開」とか許されるわけ?
「なんかいいアイデアないかなぁ、奈美ちゃーん」
彼女はささやいた。とろけそうに甘い声だったけれど、私はそれを聞いて、む、と唇をとがらせた。
実のある答えをまったく期待されていないことが、ありありと分かってしまったから。
218Lack of Girls:2009/12/01(火) 03:18:09 ID:ffGDRcat
(ええ、どうせ私は普通のアイデアしか出せませんよーだ……)
内心で拗ねてみたけれど、考えてみればそれは当たり前のことだと気づいた。
話作りのプロたちが寄ってたかって悩んでも、売れる要素が出てこないのだ。
そんなものを私なんかがまじめに考える必要があるんだろうか?
あるわけなかった。藤吉さんが私に期待しているのは、きっとそんなことじゃない。
ただ憂鬱を紛らわしてくれる、普段の軽いノリが欲しいだけなんだ。
ならば。
「もう女の子いっぱい登場させちゃえば?」
思いっきり能天気に、そう言ってみた。
いきなり態度の豹変した私に、藤吉さんは目を丸くしている。
「女の子?」
「そう。前の話もおじさんとおじいさんばっかりだったでしょ。女の子分が足りないのよ!」
「でも落語漫画だし……」
「関係ないって。魔法使いの漫画でも女の子31人出したらバカ売れだよ」
「いや、それは」
「てゆーか、もう女の子しか出さないってのはどう?」
絶句する藤吉さん。わ、なんかだんだん楽しくなってきた。
「落語もさー、オチまで結構長くて、漫画で引っ張るの厳しいでしょ。だから落語のシーンもカット」
「………」
「『お後がよろしいようで』だけ言って、あとは楽屋にひっこんで皆で無駄話! どうよ!」
私はめちゃくちゃを言った。そろそろ藤吉さんから溜めに溜めた強烈なツッコミが来る頃だ。
その勢いで彼女も、少しは元気出してくれたらいいんだけど……。

「……それで?」
「え?」
「続けて。楽屋でどんな話するの?」
とても真剣な声で、藤吉さんは言った。
肩透かしに遭った私は口をぱくぱくさせた。
(やば……怒ってる? 私ふざけ過ぎた?)
「どんな話、って……そ、その」
思わずどもって藤吉さんと見つめ合う。
彼女が何を思っているのか、表情からは判断できなかった。眼鏡の奥の瞳がらんらんと燃えているように見えた。
だけどそれは怒りの炎じゃない。それだけは分かる。
「ええっと……犬派か猫派か、とか、海と山とどっちが好きかとか……」
私は適当な言葉を並べた。発想がつまらなさすぎて、我ながら情けなくなる。
藤吉さんはまた黙りこくった。
(ちょ……コレ超キツい!!)
どっと汗が噴き出る。そりゃあ確かにいい加減すぎること言ったけど! リアクションなしはあんまりだよ!
「えと……あの……」
うろたえながら彼女の顔をチラ見して、私ははっとした。
その目は私を見ているようでいて、実際はどこにも焦点が合っていなかった。口も半開きのままになっている。
胸だけが、呼吸に合わせて規則正しく動いていた。
「ふ、藤吉さん……?」
呆けているのではないと分かった。ありとあらゆる注意が全部、内側へ向かっているのだ。
彼女は何かを計算している。ものすごい勢いで。
219Lack of Girls:2009/12/01(火) 03:18:55 ID:ffGDRcat
そのとき不意に、彼女の瞳に力が戻ってきた。私はびくっとする。
両目の焦点がすうっと結ばれて、目の前の私をとらえた。半開きの口から、声が洩れた。
「……そ」
「そ?」
「それだあぁぁ───っ!!」
机の上に思いっきり身を乗り出して、藤吉さんは私に抱きついた。
「うわあ!?」
「すごいよ奈美ちゃん! それいただき!」
「え……ええーっ!?」
のしかかられて斜め上の天井を見上げたまま、私は叫んだ。
「な、何そのボケ返し!」
「ボケじゃないよぉ! ヒット間違いなしだよこれ! ありがとう、ほんとにありがとー!!」
「……えええー!?」
私はもう一度叫んだ。
すごいよ、完璧だよ、ありがとう、と繰り返しながら、彼女はひたすら私を抱きしめる。
シャンプーの甘い香りと、その中にかすかに混じる、これはきっとインクの匂い。
猫のようにすりすりと顔を擦りつけられ、柔らかな長い髪に耳もとを繰り返し撫でられる。
「あ……っ」
小さな声を出してしまってから、周囲の注目の的になっているのに気づき、私は心の中で悲鳴を上げた。
だけど藤吉さんの腕を振り払う気には少しもならなかった。
頭がぽーっとしてしまっていて、そんな力は出なかった。

「聞いて聞いて! あのね、こないだのあれ! 編集部からそのまんまGOが出たんだよ!」
「……マジで?」
いや本当に、大丈夫なのかその編集部。
「皆すっごい褒めてたよー。今、原作の先生がノリノリでシナリオ書いてるの」
「ちょっと待って、伝記でしょ!? あんなんじゃまずいのでは!?」
「だからね、外伝ってことにして、今度創刊される新しい雑誌で、独立で連載することになったの!」
「……それ、もとの漫画はどうなるの」
「外伝が間違いなく当たるから、もしかしたらその煽りで人気出るかもしれないって」
「そんないい加減な……」
何だかとんでもない状況になっているようだった。
だけど目の前の藤吉さんはこんなに嬉しそうだし、関係者もやる気みたいだし……まあ、いいのかな?
「ほんと奈美ちゃんのおかげだよ」
「いや、私は何も」
「お礼、しないとね」
藤吉さんがちょっと首を傾けると、柔らかな髪の毛が揺れた。
お礼?
お礼って……?
(『ありがとう、奈美ちゃん!!』)
あの日のあの瞬間が心に浮かぶ。密着する熱い体。私を抱きしめた細い腕。華の香りと、インクの匂い。
一気に頬が熱くなった。鼓動が速まってくる。
「や、あの、その」
「なんでも奢るよー。ジャンボパフェとかどう?」
「う……っ」
藤吉さんの言葉に、私はうめいた。
(あ、当たり前だよ! お礼ってそっちに決まってるじゃん! 何想像してんの私!)
「原稿料入ってからになるけど、もっと高い物でも大丈夫だよ。……どうしたの?」
「い、いや……何でもない」
一人で勝手にダメージを受けている私を、彼女はじっと見つめている。
「………」
「そんなに見ないで……」
私が弱々しい声でつぶやくのと同時に、藤吉さんはにやりと笑うと、音もなくこちらへ一歩踏み出した。
制服のリボンとリボンが触れ合い、あの両腕が私の体を抱いた。
220Lack of Girls:2009/12/01(火) 03:19:36 ID:ffGDRcat
「───!!」
突然のことに、私は反射的に小さくもがいた。
「あれ? 違った?」
身じろぎを感じて、藤吉さんが言う。
「……違わない……」
「そぉ。よかった」
後ろ頭に手が添えられ、彼女の肩に優しく押しつけられた。
あの香りがまた鼻の奥に広がる。ふわふわの胸と、そっと髪を撫でる手のひらの感触。
「……慣れてるね」
「そうかな?」
「さっき、すっごい悪い顔した」
「うひひ」
わざと下品な笑い声を立て、藤吉さんは私の背中をしっかりと抱き寄せた。

書店で手に取った「別冊ドロヌマ」の表紙には、創刊の二文字が躍っていた。
藤吉さんからたびたび報告を受けても、新雑誌の宣伝を見ても、私はどうしてもどこか信じ切れないでいた。
あんな私の口から出任せが、漫画になって本に載るなんて。
(……ほんとに載ってる)
広告とか予告とかの、明らかに定位置にあるものを除けば、藤吉さんの作品は雑誌の一番最後に載っていた。
某少年誌ではそれは不吉なことだけれど、この本では違う。彼女の漫画は「トリ」なのだ。
カラーの扉を開き、私は一気に読んだ。
(……ほんとに、あのまんま)
あの日口走ったことが、何一つ手を加えられず漫画になっていた。話はそこから二転三転し、見事なオチがつく。
今まで男キャラばかり描いてきた藤吉さんも、今回は本気の萌え絵モードで、女の子たちはみんな抜群に可愛い。
その漫画は──びっくりするほど面白かった。
これは受ける、と私は直感した。なぜなら私が面白いと思ったから。
私に受けるものは万人に受ける。少し切ないけれど、今までに何度も経験してきた事実だった。
(『あとは、アンケートが良いといいなぁ』)
原稿を終えてよれよれの藤吉さんが、満足そうに言っていた言葉を思い出す。
きっと人気出るよ、藤吉さん。
そうしたらまた……あんなふうに、してくれるかな?
分厚い創刊号をそっと胸に抱えて、私はレジへと歩いていった。
221あとがき:2009/12/01(火) 03:20:47 ID:ffGDRcat
END。
ツッコミ担当がうかつにボケると大変なことになるというお話でした。
藤吉さんはここまではじけた人ではないと思うんですが、まあ総攻だし。
222名無しさん@秘密の花園:2009/12/01(火) 19:52:32 ID:HtqgQPg4
GJ!!
藤吉さんからのハグの描写にドキドキさせられました
奈美がいじられじゃなく自発的に暴走すると大変な事になりますよね
『ラ・ア・メ・ン!!』とかw
223名無しさん@秘密の花園:2009/12/02(水) 12:41:58 ID:F5SGbUpw
晴美×奈美とか実は大好物だったり…GJ
224名無しさん@秘密の花園:2009/12/03(木) 12:24:23 ID:ekw8nR7n
あびるに檻で飼われてほしいキャラベスト3
1 奈美ちゃん
2 千里ちゃん
3 愛ちゃん
225名無しさん@秘密の花園:2009/12/04(金) 22:23:50 ID:EYbJ/q0r
あび奈美とか多祢千里とかで短い小ネタ
パロとか言われてもよくわかりません
226総攻め三すくみ:2009/12/04(金) 22:24:48 ID:EYbJ/q0r
多「あれ?ここ、どこ?」
あ「私たちの学校の保健室ですよ」
多「私、千里を迎えに来たところまでしか覚えてないんだけど」
あ「まあ、その後ちょっと色々あって……」
ガラッ
知「あら、多祢さん起きたみたいね」
あ「あ、智恵先生」
多「すいません、ご迷惑になってます」
智「いえいえ、それじゃ──えっ?」
あ「あれ、体が動かない」
多「おっかしいな、千里に呪われたかな……」
あ「そういえば、この感覚……」
ガラッ
可「これは!」
あ「あ、可符香ちゃん」
可「これは、総攻めキャラによる三すくみ!」
多「へ?三すくみ?」
可「生徒代表総攻めキャラ、あびるちゃん
  教師代表総攻めキャラ、智恵先生
  見た目攻めキャラ代表、多祢さん、そんな三すくみ!」
あ「あぁ、第十集九十一話の」
可「智恵先生は先生なので生徒のあびるちゃんに弱く!
  あびるちゃんは生徒間には無い綺麗さの多祢さんに弱く!
  多祢さんは年上な2X歳の知恵先生に弱い、そんな三すくみ!」
智「そうなの?」
あ「潜在意識なんじゃないんですかね」
多「よくわかんないけど何とかならないの、これ」
可「私、ちょっと人呼んできます!」
多「いや、このまま私たちだけ残されても気まずいんだけど」
あ「もう行っちゃいました」
智「とりあえず、何も考えないようにしましょう」
あ「というか私生徒代表なんだ……」
多「見た目攻めキャラってよくわかんないんだけど……」
あ「高身長細めで釣り目、気だるいオーラ出してるからじゃないですか、よくわかりませんが」

しばらくして

可「皆さん、もう大丈夫です!」
多「あ、帰ってきた」
可「それぞれが他を意識できないくらい好きな人を連れてきました」
奈「ちょ、ちょっとぉ、ラーメンまだ食べ終わってないんだけど」
千「お姉ちゃん、一体どこに行ってたのよ!」
霧「ねぇ、私アニメ見たいんだけど……」
ほわあぁぁぁ
多「あ、動ける」
智「あらほんと」
あ「というか、なんで可符香ちゃん知ってるの」
可「いえ、なんとなく(訳:見てたらわかります)」
227総攻め三すくみ:2009/12/04(金) 22:25:38 ID:EYbJ/q0r
多「まぁいいや、某テーマパークのチケットもらったんだけど、千里ぃ」
千「だめ!そういうとこ行っちゃうと、何が寄ってくるかわかんないでしょ!」
多「いいじゃん、行こうよ」
千「だ・か・ら!」
多「千里はお姉ちゃんと遊びたくないんだ……よよよ」
千「うぐっ、そ、その、別に私は……」
多「よし決まり、じゃあ行こ!」
千「嘘泣きかよ!乗せられた!」

あ「ごめんね、奈美ちゃん」
奈「ふぇ?別に何もしてないんだけど」
あ「やっぱり私、奈美ちゃんがいないとダメみたい」
奈「えっ!?あ、ありがと……何か照れるよ……」
あ「じゃ、ラーメンの続きを食べに行こうか」
奈「うん、行く行く!えへへ♪」

智「小森さん、あんまりアニメばっかり見てると将来がだめになりますよ」
霧「えー、他にすることないですし」
智(確かに引きこもりにできることってあまりないわね……)
霧「授業は掃除用具入れの中でたまに聞いてますよ、私」
智「まあ、それなら」
霧「そうだ、先生が授業してくれれば!」
智「別に構わないけど」
霧「やったー、いろんなこと教えてくださいね、先生」


マ「マリアが受けナお話ナイケド、マリアも攻めカ?」
奈「マ太郎はもう少し大人になったら、ね」
マ「ほんとカ!マリア、ガンバル!」
あ「私、晴美ちゃんに「誘い受け→リバ攻め」とかよくわからないこと言われたんだけど」
奈「大丈夫、それはこれ書いた人の妄想だから」
228比較的比較勝負:2009/12/04(金) 22:26:41 ID:EYbJ/q0r
その2


可「えー、それではどちらが優秀な攻めキャラか勝負してもらいたいと思います」
あ「え、私なの?」
多「どこ、ここ」
可「あびるちゃんには奈美ちゃん、多祢さんには千里ちゃんを代弁人として勝負してもらいます!」
奈「がんばるよー」
千「きっちり、勝たせてもらいます」
可「では、勝負開始!」
奈「あびるちゃんはとってもクールでとってもかっこいいの
  いっつもポーカーフェイスでさ、たまに見せる笑顔にきゅんと来るんだよね!
  ちょっとドジなとこがあってそこがまたいいんだけどね
  ゴミ箱散らすわ、積んであるもの倒すわ、何も無いところでずっこけるわ
  挙句の果てにはそれが原因で自分の怪我が増えちゃったりして
  それはそれは目を離していられない……」
千「妹の私が言うのもなんだけどお姉ちゃんは容姿端麗で成績も優秀
  それにやさしくて誰からも好かれるんだから
  まあ、好かれるのは人間を超えてゴミからも好かれちゃったりして
  歩くたびに地球のゴミを引き寄せちゃうから、さあ大変
  妹の私がいないとゴミが溜まる溜まる、おちおち外へ行くこともできやしない
  もう女としての品位が下がる下がる……」
奈「それにあびるちゃんは天然も入ってるから意外とかわいい一面があったりするの
  自分では普通と思って言ってることで、女の子口説いてたりするから
  学校中が敵だらけで困ったことになってるし
  結局あびるちゃんは誰が一番なの!?」
千「それならお姉ちゃんも、何故か大学にはゴミが寄ってこないらしくて
  そのルックスから女の子から告られたりしてるんだから
  でも本人がそっちの関係もだらしなくて、可愛い子とはすぐ構内で遊んだり
  もうなんていうか、色々きっちりしなさいよ!?」
奈「……」
千「……」
がしっ(握手)
229比較的比較勝負:2009/12/04(金) 22:27:07 ID:EYbJ/q0r
とあるバー『逝国』
可「お客さん、今日は何を?」
千「いっちばん高いの持ってきてよ」
奈「千里ちゃんも、苦労してるんだね」
千「あんたもね、ちょっと意外だったわ」
可「20年物の子どもロマネコンティでございます」
奈「わぁ、これいい香り!」
千「ふぅ……ちょっと休戦協定でも結びましょうか」
奈「そうね、疲れちゃったものね」
可「こちら、サービスの子どもカクテルX-Y-Zでございます」
千「あら、いいの、マスター?」
可「X-Y-Zの言葉は『永遠にあなたのもの』でぴったりかと」
奈「マスターったら上手なんですね、うふふ」
千「本当、うふふ」


マ「結局ノロケなのナ」
あ「最初から攻めに関すること言ってないしね……」
多「そんなことより落ちてないよ」
230名無しさん@秘密の花園:2009/12/04(金) 22:28:06 ID:EYbJ/q0r
以上、落ちてない2本でした
軽い気持ちで書き始めたけど小ネタって難しいや・・・
231名無しさん@秘密の花園:2009/12/04(金) 23:50:49 ID:tmih8Zun
原作くさくて素敵。GJ!
でも総攻ならフジヨシさん、可符香派だなあ
232名無しさん@秘密の花園:2009/12/07(月) 01:26:23 ID:IZOcu4Ff
かわいいなこれはw
もっとキタ姉ちゃんを!
233名無しさん@秘密の花園:2009/12/08(火) 05:51:14 ID:3VXYvaTu
ここはレズビアンのことを語る板ですよね。
糸色 望の二次創作ははっきり言って板違い。

糸色 望の日常の二次創作はどこで語ればいい?
234名無しさん@秘密の花園:2009/12/09(水) 08:11:43 ID:Bmt7fVaU
キタ姉再登場!
冬休みかな?木津姉妹いいわ〜
235名無しさん@秘密の花園:2009/12/12(土) 01:25:44 ID:6Lx8Vou1
しかし花をしょっているのはともかくゴミをしょってるのはいつ見ても凄いw
どういう原理なんだw
236名無しさん@秘密の花園:2009/12/12(土) 01:30:07 ID:F8gUORSF
千里がスコップを出すように
キタ姉はゴミを出すんだな
237名無しさん@秘密の花園:2009/12/21(月) 10:23:43 ID:KPrxC+Bz
晴美はクリスマスには千里家には来ないの?まだ練馬?
また単行本でおいしーの追加かな
238名無しさん@秘密の花園:2009/12/23(水) 21:15:57 ID:1KQH8bl+
クリスマスは出撃準備してるか、ロフトプラスワンあたりにいるのでは…
239名無しさん@秘密の花園:2009/12/24(木) 18:20:04 ID:frc8a7qQ
間に合ったー!クリスマスネタ、まと霧ですよ。
長編なので、ちょっと間を空けて投稿させて頂きます。
あと少量だけど、濡れ場も書いてみました。拙い文章力ですが読んでいただければ幸いです。

よろしければ、どうぞ。
240今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:21:20 ID:frc8a7qQ
常月まといが例によって、望らが暮らす宿直室に足を踏み入れた時だった。
甘い香りが、彼女の鼻腔をかすめた。

「…何やってるの、あんた?」
「…見て分からないの、作ってるの」

小森霧が例によって、台所で調理器具を振るっていた。
ただ、振るわれていたのは見慣れた包丁とまな板ではなく、泡立て器とガラスのボウルである。

「練習しておかないと。失敗したら嫌だから」

狭いカウンターに敷き詰められるのは、『クリスマスケーキの作り方』なんていう、よくある料理本であり、
霧はそれをしきりに覗き込みながら、塞がった両手をせわしなく動かしていた。

12月23日。イブの前日の出来事である。
241今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:21:57 ID:frc8a7qQ
「買ってくればいいじゃない。そんな手間のかかったことなんてしなくても」

まといが嘯く。少し嫌味たらしいアクセントを含めて、挑発するように。
しかしそのまといでも、霧の料理の腕は認めていた。
事実、食卓を共にすることも少なくなく、最近では進んでその団欒の場に入り込むようにもなった。

―そこに彼がいるから、私はそうする。

嘘ではないと、まといは心に誓う。私の愛する男性は、糸色望先生ただ一人だから。

しかしもう一人、気に懸かる女性も現れた。
そうして、黙々と調理にいそしむ霧に視線を向ける。

―最初は純粋な他人であり

 しばらくすると、排除すべき忌々しい恋敵となり―

 ―その一線を越えると、互いにどこか信頼が芽生えた好敵手へ変わり

  現在は心の片隅で、■する女性として、彼女のことを―

頭を振るう。そう、これは馬鹿な考えだ。
私は一人の人間を愛するのだ。彼女ではなく、望先生を。
だから、憎まれ口をたたく。彼女がそれに乗じてくれれば、こちらだってやりやすい。
ひたすらに、隠す。生涯の仇敵として、彼女を見据えなければならない。
それが、まといの霧に対する、精一杯の努力の結果であった
242今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:22:40 ID:frc8a7qQ
「私、引篭もりだし、大したプレゼントも用意できないから、これしかないの」

まといの挑発を軽く受け流すように、霧が呟いた。
そう、皆を幸せにしてあげたい。
私が美味しいケーキを作れれば、先生だって交君だって、喜んでくれるはずだと思う。
それに、もう一人、先生の後をどんな時でも尽き従うあの少女だって。

―私の知らない先生を彼女は知っていて、彼女の知らない先生を私は知っている。

同時に生まれる嫉妬の念と優越感。だから、彼女とはいつも全力をもっての闘いだ。
どちらが相応しい女なのか、どちらがより大切だと思われている存在なのか。
でもいつまでたってもその結果の答えなんて、出るわけもなくて。

それでも彼女は私に挑んでくる。私もそれに応えるし、その逆もしょっちゅうだ。

―不思議な感情だと思う。

いれば疎ましく感じ、いなくなれば寂しく感じ。
いつの間にかに、彼女のいない生活なんて考えられなくて。
だから、より一層素直になろうと思った。

妬ましく感じるときは、それに身を任せよう。
愛おしく感じるときは、それに心を任せよう。
それが、霧のまといに対する、明瞭な答えであった。
243名無しさん@秘密の花園:2009/12/24(木) 18:23:10 ID:frc8a7qQ
「…あっそ。勝手にすればいいじゃない」

つまらなさげにまといが呟いた。
自分は一体何に対して、ここまで不機嫌なのだろう。

「うん、そうさせてもらうよ」

一方の霧は、ただ淡々と語るのみだ。
それっきり、二人の会話は途絶えてしまった。
その空気に耐えかねたのか、まといが部屋を後にしようと、扉に手をかける時だった。

「ケーキ、好きなんでしょ?」

いきなりの霧の質問が、まといの足を止めた。

「…だったらどうするのよ」
「ううん、ただね」

まといの棘のある物言いに怖気もせず、霧が続けた

「私のケーキ、あなたが気に入ってくれたら、嬉しいなって思って」

それは、純粋な好意に満ちた言葉であった。
霧の発言にまといは何かを揺り動かされる。
しかしそれも、内に秘め隠しておくことにした。

「…まぁ、精々期待しないでおくわ」

そうして、まといは部屋を後にした。
残された霧は、憂いの表情を浮かべた後、再び調理を続けるのであった。
244今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:23:49 ID:frc8a7qQ
「本当にごめんな、霧ねーちゃん」

交が申し訳なさげな表情で、霧に謝っていた。
彼のような年頃にありがちな、友人宅でのクリスマスパーティ。
その招待客の中に、交も含まれていた。
本来なら、彼と望と霧、さらにはまといが、この場でそれを楽しむ事となったであろうに…

「せめて、望のやろうが、下らない集会なんかに集まらなければな」

件の糸色望は、12月24日という日に対して異常なまでの拒否反応を見せるのだ。
そして例の如く袴姿にマントを羽織り、そそくさと外出してしまっていた。

「まぁ、先生のああいうのは、今に始まったことじゃないから」

霧が自分に納得付けるように言う。
正直なところ、彼女も今回の彼の奇行には、いささか納得のいかない部分もあるようだが。
それはさておきと、霧は交に向かって真っ直ぐに語る。

「交君はまだ子供なんだから、ちゃんとそういう楽しい行事にはキチンと参加しなきゃダメだよ。
 行けばきっと楽しいよ。プレゼント交換とか、ご馳走食べたり、…ケーキとかもあるしね」
「だけど、霧ねーちゃんはどうするのさ?俺、知ってるんだよ。霧ねーちゃんが今日のために一所懸命料理とか頑張ってるの!」

交もまた、真っ直ぐと霧に語る。その眼差しが、霧には痛いほどに眩しく感じた。

「大丈夫、私は平気だから。それよりも、お姉さんの言うことはちゃんと聞かないとダメだよ。
 ……分かった?、交君。」

それが半ば脅迫染みた進言であることは、霧も自覚している。
だけど、交には自分のような道を進んで欲しくはないという、ある種の信念もあるのだ。
こんな子供のうちから、歪んだ私のような姿を追って欲しくはないから…

そんな霧の心境が伝わったのか、交は支度を始め、招待を受けるパーティへと向かうことを決めた。
そして部屋を出る直前、交が霧に喋りかけた。

「メリー・クリスマス、霧ねーちゃん」
「……メリー・クリスマス、交君……」

交が出て行った室内で、糸が途切れた人形のように、霧は床にどうっと寝そべった。
245今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:24:51 ID:frc8a7qQ
―先生の後をずっと付いてきていたけど、今ほど退屈なことは無かったと思う

先生はある集団と、如何わしい外装のホテルの前に集結して、なにやら叫び続けている。

―凄く不快だ

別に先生の奇行は今に始まったことじゃないし、それに対して私がなにか感じることも少なかった。

―だけど、今日は違う筈なのだ

昨日にあった、彼女との遭遇。あれだって、恋敵の哀れな策と嘲ればいいだけの話だ。

―あのケーキは、焼きあがったのだろうか?

今日だって、私のほうが彼の近くにいるのだ。私のほうが二ヤピンじゃないか。

―そういえば、交君も出かけるって言っていたっけ

「……私は、間違ってなんかいない」

―あの子は、一人であそこにいるのだろうか

「……どうせ慣れっこなことじゃない」


―「私のケーキ、あなたが気に入ってくれたら、嬉しいなって思って」―


「なのに、放っておけないなんて、本当に私って馬鹿ね」
まといの顔が、笑っていた。


「おや、常月さん、いたんですか?…ってあれっ、気のせいでしたか…」
デモ行動に飽きが差してきた望が振り返った時には、よくいる女生徒の姿は見えなくなっていた。
246今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:26:05 ID:frc8a7qQ
部屋に似つかわしくないクリスマスツリーを、霧がジト目で睨んでいた。

「…………みんなの、ばか」

酷いやつあたりだ。そう自覚はしているけど、そうでも言わないと壊れてしまいそうで。
目を虚ろにさせたまま、台所へと足を運ぶ。

なんだかふらふらする。酔っ払っちゃってるみたいだな。

いっそ、本当に酔ってしまおうかとも思ったけど、そんなお酒なんて用意していないのが現実だ。
だから諦めて、現実を見据えよう、そう心の中で反芻しながら、霧は冷蔵庫の扉を開けた。

冷気が覚醒を促す。目が染みる。涙が浮かんだ眼をこじ開け、中の物を確認する。
両の手でそれを掴むと、慎重に、それを引き摺り出した。

「………誰も、食べてくれないんだよ、お前を」

クリスマスケーキ。初めて挑戦したこの日の主役。それをただ一人で見つめる。
自分で言うのもアレだが、よく出来た、と霧は思った。
もちろん全てが手作りなわけではない。オーブンなどが宿直室にあるわけがないので、スポンジは市販のものだ。
その分、デコレーションやトッピングには気を使った。
イチゴやオレンジ、キウイを挟み込んでフルーツケーキ風にした。クリームも、泡程よい滑らかさに仕立てた自信作。

本当に頑張ったのに。
なのに。
なのに、なんで誰もいないのか。


「こんなもの、何の意味も無いじゃないのよ!」

勢いに任せて、両手を振り下ろ――――――そうとしたが、出来なかった。


寂しかった。誰かにいて欲しかった。私の大切な人たち。

先生。
   交君。
      それに―

震える両手を必死に抑えながら、クシャクシャの顔になりながら、霧は見付けた。


「私に気に入らせるんでしょう?勿体無いことするものじゃないの」


何故か泣きそうになりながらも、笑顔でいるまといのことを。
247今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 18:28:15 ID:frc8a7qQ
彼女達は横に並んで座っていた。
―否、抱き合っていた。

「早く泣き止みなさいよ、今日が終わっちゃうわよ」
「うぐっ…ふぇえ…まといちゃぁん…ありがと……」
「そうよ、私がいるから、寂しくないでしょ?」

まといにとっては、初めての体験であった。
こんなにも泣き喚く霧は、はじめて見た。
いつも寡黙で、冷静な彼女が、こんなに感情を露にしているなんて。
きっと今までのまといであれば、成す術も無くうろたえるだけであっただろう。

でも、今は違った。
まといは霧を強く抱きしめた。
それは、泣き止まない子供をあやす様でもあり、絶望に打ちひしがれる恋人を慰める様でもあり。

―私は、後者でいたい―

もう隠すのはやめた。だってこんな風に彼女が悲しむ姿なんて、二度と見たく無いから。


霧はまといの胸の中で、確かに生まれるその感情に気づいた。
これは、恋だ。
初めて望にこの前髪を掻き分けられた時のような、不思議な高揚感。
それを、あのまといに対して抱いている。
しかし少しの嫌悪感も無く、逆に安心が芽生え、納得する。

今までの彼女との奇妙な関係。
なんてことは無い。ただ素直になれずにモジモジしていた、初々しいまでの恋心が原因だ。
分かってしまえば、もう遠慮する必要なんてない。

―ずっと、一緒にいたい―

心のままに、身を任せよう。
248名無しさん@秘密の花園:2009/12/24(木) 19:46:16 ID:m9nWjMko
GGGJ!
249今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 20:32:50 ID:frc8a7qQ
続きです。ここから濡れ場入ります
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自然に、二人の唇が重なっていた。
口腔が繋がりあい、互いの舌が衝突する。
その途端、まるで錦蛇のような柔らかさをもって、舌が絡みあう。
甘味と苦味が同伴する粘液の洪水で、蛇は身もだえながら結い合ってゆく。
霧の初めては、そんな激しいディープキスであった。

「はぁっ、ああっ! んんっ」

まといからの執拗な猛攻から、霧は逃れられなかった。
舌を退いてみれば、まといはそれを唇で挟み込み、吸い付けてくる。
まるで酸素までもを吸い尽くさんとばかりの。
朦朧とした意識が酸欠を訴えかけるも、それを上回る快楽が、霧に鼻呼吸すら忘れさせていた。

「ふぅあ、あう、やぁあ」

熾烈な舌の鬩ぎ合いから、自然と声が漏れる。己の思わぬ嬌声に、霧はよりリビドーを煽り立てられる。
その勢いに任せ、まといが霧を押し倒す。
その拍子に絡まりが解け、唾液で出来た橋が互いの唇をもとに架かった。

「…もう、やめちゃうの?」
「…これから、もっと気持ちいいこと、しよ」

名残惜しそうな霧の行き絶え絶えな訴えに、まといが優しく微笑みかけた。
そのまま霧が身に付ける臙脂色のジャージの下を、脱がさんとばかりに手をかけた。
まといの指が、霧の下腹部を撫で付ける。
絹のように滑らかなその白肌の手触りが、まといには心地良く感じた。

「恥ずかしいよ…」
「だって、あなたの恥ずかしがる姿が見たいからね」
「…まといちゃんの意地悪」
「霧ちゃんが可愛すぎるから」
250今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 20:33:40 ID:frc8a7qQ
そう言って、まといがジャージを摺り下ろした。
その下から、霧の肌と同じ色をしたショーツが露になる。
らしいものを穿いているな、とまといが内心で思い、顔には笑みを浮かべた。
まといが布越しから、霧の秘部に触れる。

「あああああああああああ」

途端、霧が吼えた。
既に透けて中身が見えてしまっているほど、霧の股間はずぶ濡れとなっていた。
その声が愛おしくて、まといはそのまま指をなぞらせる。
ぷっくりと膨れた恥丘の谷間を上り、頂上の突起をつつく。
その先に待っているであろう、霧の絶叫を待ちわびて。

「まといちゃんばっかり、ずるいよ」
「へ?」
「おかえし」

予想外の霧の様子に驚く間も無く、まといが弓のように身体をしならせた。
いつの間にか、霧の腕が袴の合間から入り込んで、まといの秘所を捕らえていたのだ。
先ほどまでの行為の鏡返しの如く、まといのそれを捏ねくり回す。

「いやっ、はああああん!」
「…まといちゃんだって、Hな声出してる、よ」

女二人が、互いの性器を愛撫し合う。
こんな背徳的で、官能的な行為が、二人をより加速させる。
再び触れ合う舌と舌。第二の性感帯と化したそれらに、興奮を貪らせる。
淫靡な水音が室内に木霊して、それに掻き消されそうな程小さな呟きを、二人が交わす。

「まといちゃん、すき、すき、すき…」
「私も、霧ちゃん、可愛くてとっても、大好き…」

今までの関係への反動のような、愚直なまでの愛の告白。
唾液と愛液とが入り混じった中に、涙が滲み込んでゆく。

そしてどちらからともなく、同時に絶頂を迎えて二人は果てた。
251今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 20:34:52 ID:frc8a7qQ
「美味しいわよ」
「本当!?」
「今更、嘘を付く理由があると思う?」
「…嬉しいな」

顔を紅潮させる霧に釣られるように、まといも赤面を隠せずにいた。
勿論、非の打ち所が無い訳ではない。
作りたてのようなふんわり感も抜けてしまっているし、デコレーションも店のものと比べれば稚拙な出来栄えだ。
しかしそれでも、まといは美味しいと断言する。
それも今まで食してきたケーキの中でも飛びぬけて。

「だから、霧ちゃんも食べなよ。でないと、私一人で食べちゃうわよ?」
「あ、それだけは待って
 先生と交君の分も、取っておきたいから…」

霧は一変して、神妙な顔つきで呟く。
まといも、決して逃れられない事柄、それを声に出した

「先生のこと…私は今でも好きなんだと思う」
「…そうだよね、私も同じだから」
「だから、これからも先生を巡ってはあなたといがみ合ったりもすると思う」
「…多分、こればっかりは変わらないんだろうね、私達」

ある種の宿命めいた予感を、二人同時に言葉に出す。
互いを愛し合う一方で、望という一人の男のために、どちらがその目に適うかどうかを比べあう。
皮肉な関係だと、嘆くであろう――今までの彼女らであれば。

「だけどさ、そうしていがみ合った分、いっぱい愛し合おうよ」

霧が瞳を輝かせて、まといに問いかける。
歪んだ関係だと自覚はしているし、批難される覚悟もある。
それでも、今日のこの出来事を無碍にすることなんて出来るはずもない。
だから、全てを受け止めようと。愛憎を共に、彼女とともにあろうと。

「当たり前でしょ。私の愛が、より深まっただけなんだから」

まといが当然のように、そう答える。
同時に、二人の人間を愛することが出来るなんて、思っても見なかった。
そしてそれの、なんと素晴らしいことか。
彼女となら、きっとこの茨道を歩んでいける。そう、確信している。

そして三度口付けを交わす。ただ唇を触れ合うだけの、誓いの意味をこめたキスを。
252今夜の、恋人へ:2009/12/24(木) 20:35:45 ID:frc8a7qQ
少女達の関係が大きく進展してしばらくした後、望と交が帰ってきた。
交は開口一番、霧への謝罪を告げたが、柔和に微笑む霧の表情に気付き、ほっと胸を撫で下ろした。

「ありがとな、まといねーちゃん。でも意外だなぁ、まさかまといねーちゃんが此処にいてくれてたなんて」
「当たり前よ交君、私達は仲が良いんだから」

自慢げに語るまとい。それを見つめ笑う霧。そんな二人を不思議そうに見つめる交。
そんな三者の影に隠れた、気の弱そうな男がぽつりと。

「…あ…あの…小森さんに、常月さん…今日はとても、申し訳なかったです…」

ジトッ、と三者の冷たい目線が望に注がれる。それに耐え切れなくなったのか、望がはらはらと顔を青ざめさせていく。

「…此処はやはり、死んでお詫びを…」
「そんなことするなら、霧ねーちゃんのケーキを食べてからにしろこの馬鹿叔父」

交の突っ込みに続く形で、当事者の少女二人が不自然なほどの笑みを持って話しかけた。

「「せ ん せ い」」
「ひぃぃぃぃぃゃあああああああああ!!本当に、すいませんでしたあああああああああ!!!」
「もう、ご飯作ってあげないから」
「私が知る限りの先生の痴態全集、インターネット経由で流出させることも可能ですからね?覚悟しておいてください」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」

青を通り越して緑色に変わってゆく望の顔面を眺め、さすがに不味いと交が細々と口に出す。

「な、なぁ二人とも、それぐらいにしておいてやろうよ。こいつも十分反省しているみたいだしさ…」
「…先生、今回は交君の手前、許してあげるけど…今度やったら、本当に…」
「…私達なら、いつでも行使は可能と言うこと、お忘れないようにお願いしますね」
「あ、ありがとうございますぅぅぅぅ………」

望が膝から崩れ落ち、自然と土下座の体勢になったのを見て、三人は爆笑した。

その後、クリスマスパーティは予定通りに催された。
望と交も、霧のケーキを絶賛する。それで案の定紅くなる霧を指して、まといがからかいを入れる。
また、望からのお詫びの品、と言う名目で渡されたクリスマスプレゼントも、二人の闘魂に火を付けるきっかけにもなった。

「普段ジャージの私のために、買ってくれた着物の方が、想いが篭っているのよ!」
「そんなめったに着ないものよりも、私の着物の方が、愛が強い証拠よ!」

相変わらずギャーギャー騒いで、取っ組み合う御馴染みの光景。

「はぁ…絶望した!プレゼントに素直に喜んでもらえないことに絶望した!」
「ってかなんで、同じ柄の着物なんだよ!アレじゃ、ああなるのも無理ないだろ!」

望の嘆きに交が冷静に突っ込みを入れるが、当の二人はいきなり顔を真っ赤にさせて

「「…いや、でもこれはこれで嬉しいんです…」」
「「?????」」

複雑な女心と言うやつなのか、望と交が首をかしげる。

少女達は、夢を見る。
―いつかこれを着て、一緒に春を迎えよう。
 私達が、今夜だけの恋人で終わらないように―


そんな、聖夜のとある物語。
253名無しさん@秘密の花園:2009/12/24(木) 20:43:41 ID:frc8a7qQ
以上です。久々に筆をとりました。いやはやエロは難しい…
純粋な百合ではなく、望という存在が前提での恋愛事情になってしまいした。
上に書いた4人の生活がとても好きなので、今回はこういう形で書かせて頂きました。
まぁその分、二人にはいつも以上にイチャイチャしてもらいましたがw

ここまで読んでいただけたら幸いです。ご拝読有難うございます。
254名無しさん@秘密の花園:2009/12/24(木) 23:32:15 ID:Acdke0nP
これは良いクリスマスプレゼントおぉぉ
この二人の百合は先生を媒介にしてこそ華だと思います
ペアルックww

先生今夜はデモってるのか……そういえばそうだった
255名無しさん@秘密の花園:2009/12/26(土) 09:54:15 ID:J95/D8UR
乙です。そしてGJです。
話の背景や愛のある二人の空間がよく表現されていて、幸せな気分になれました。
言葉使いも巧みで想像が掻き立てられる濡れ場だったと思います。
256名無しさん@秘密の花園:2009/12/27(日) 00:11:44 ID:yKRgE4rl
まときりGJ!
先生にバレるなよw
257名無しさん@秘密の花園:2010/01/01(金) 14:55:41 ID:FtmMSEnC
新年あけましておめでとうはるちり
258名無しさん@秘密の花園:2010/01/01(金) 15:56:35 ID:re6WIY/+
新年あけましておめでとうまときり
259名無しさん@秘密の花園:2010/01/08(金) 02:38:04 ID:wlLV76Kh
一緒に温泉とかみんな仲良いな、萌える
260名無しさん@秘密の花園:2010/01/09(土) 02:04:55 ID:+iataLqi
最後のページ大浦さんにあれが描いてあった気がするんだけど
261名無しさん@秘密の花園:2010/01/09(土) 22:52:50 ID:XYfhUD8R
すごくやる気のなさそうなお乳首でした
262名無しさん@秘密の花園:2010/01/11(月) 17:01:39 ID:JNk65kuU
今日は良いものを見た
263名無しさん@秘密の花園:2010/01/13(水) 02:52:06 ID:M6djS1me
可符香、千里、晴美の3人で、エロ。
レイプです。バイブ突っ込んだり、お漏らししたりでちょっと激しめでいきます。
264わたしのおもちゃ:2010/01/13(水) 02:52:58 ID:M6djS1me
「本当に、千里ちゃんとは何もないの?」
「っぅぅ……ないよぉ……ただの友達…可符香ちゃんの勘違いだかっらぁぁ…」
「本当に?」
ぐりゅぐりゅっと藤吉さんの股に挿したバイブを回しながら前後に動かした。
藤吉さんは、ひぃひぃ悲鳴をあげながら舌を出して、上の口と下の口からはしたなく涎を垂らす。
椅子に縛り付けられて身動きの取れない藤吉さんが、がくがくと震えて、そのたびに大きな胸が揺れている。
その頂点で、ぴーんと立っている乳首を摘まんで引っ張りあげた。
「いっぁぁぁぁ!」
「おっきなおっぱい……この胸をチラつかせて千里ちゃんにおっぱい大きくするやり方…とか……」
「い…ぃってない!やってないよぉ!そんな……あっ、あっ!?」
爪を乳首に立てるようにして、伸ばした指を垂直に、胸の中へ刺すように押し込む。
押しつぶすように強く乳首をつぶし、さらに捻ってあげると藤吉さんはすごく良い声で鳴いた。

「キスはしたことあるの?」
「ふぇ?千里と……?……な、ないよ」
怯えた目で、顔色を窺いながら答える藤吉さん。
きっと嘘をついている。
だから、私は藤吉さんのクリトリスを摘まんで、引っ張ってあげた。
「ひぃっ……ん!ごめ……ちっちゃいときにぃ……キス……しましたぁ…」
「そっか……しちゃってたんだ」
素直になった藤吉さんは答えてくれたけど、だからって苛立ちは消えない。
私は、藤吉さんの顎を取って、唇に乱暴にキスをした。
こんなことをしたって、藤吉さんが千里ちゃんのファーストキスの相手だってのは変わらないけど。
265わたしのおもちゃ:2010/01/13(水) 02:54:09 ID:M6djS1me
「じゃあ、千里ちゃんとはただの仲の良い幼なじみなんだね?」
「だから……そう言ってるよぉ…」
「それなら、私と千里ちゃんのこと、応援してくれるよね?」
「え……それは……」
言葉に詰まり、目を泳がす藤吉さん。
私は、藤吉さんの中に入れたままのバイブのリモコンを取り、振動を最大にまで上げた。
ブブブブ、とすごい音を立てて、藤吉さんの中でバイブが暴れだす。
「ううっぁぁぁ!!止めて!やぁぁぁぁ!」
泣きながら哀願する藤吉さんに、思わず顔がほころんだ。
「応援してくれる?」
「っぅうぅ……」
「もしかして、千里ちゃんに酷いことしないかって心配してるの?友達思いなんだね。
 でも、安心して。晴美ちゃんにこんな酷いことするのは、私が晴美ちゃんが嫌いだからだよ。
 千里ちゃんは大好きだもん。優しくして甘えさせて、いっぱい悦ばせてあげるんだから」
「あっぁ!わかっらぁ……おうえ……すりゅから…もうゆるひて」
呂律の回らない様子で、藤吉さんが言う。
「ありがとう。藤吉さん」
がぶっと少しキツめに藤吉さんの乳首を噛み、同時にクリトリスをくりくり弄ってあげると、
藤吉さんの体が一際大きく跳ね、背中を弓なりに反らせた。
その状態で一瞬硬直した後、藤吉さんの体から力が抜けていく。
かくん、と脱力しきった様子の藤吉さんが痙攣し、水音が響いた。
「あーあ…おしっこ漏らしちゃったね……ふふふ、かわいい。
 もし、千里ちゃんが居なかったら……私、藤吉さんのこと好きになってたかもしれないね」

266わたしのおもちゃ:2010/01/13(水) 02:55:10 ID:M6djS1me
さて、その日は意外と早く来た。
やっぱり千里ちゃんは私の見込み通り、さびしがりで、甘えん坊……アプローチされると弱いみたい。
お互いの手を取り合って、ちゅっちゅっと音を立てて唇を触れ合わせる。
甘い甘い、夢のような時間…………


――――そこで、文字通り夢に落ちるように意識が途切れた。
次に気がついたときには、目の前は真っ暗闇、というか目隠しをされていて何も見えない。
そして、私の身体をまさぐる手。

「ふぁ……や?千里ちゃん?」
「あ、起きた?おはよー、可符香ちゃん」
耳に届いた声は、千里ちゃんのものではなかった。
「藤吉……さん?え?千里ちゃんは!?」
「居るわよ、ここに」
別の手が私の髪を撫でて、おでこにキスをされた。

「聞いたわよ……私の晴美、いじめてくれたんだってね?」
乳首を捻り上げながら、千里ちゃん。
二人の指は私の身体をまさぐる。
背中や腰、頬や髪、胸やお尻、そして、二つの敏感な穴から私の中にまで。
267わたしのおもちゃ:2010/01/13(水) 02:56:18 ID:M6djS1me
「あ、千里は怒ってるみたいだけど、私は別に怒ってないからね?」
藤吉さんが、そう言いながら私の胸を揉んでくる。
「気持ち良かったよぉ……さすがに、おしっこ漏らしたところ撮られちゃったのは困ったけど、
 ふふふ……慣れてるんだ、ああいうの、いつも千里にされてるからね」
千里ちゃんの指に、膣とお尻の中をかき混ぜられながら、ぼーっとする頭で藤吉さんの声を聞く。
手はバンザイをするような形で、布に縛られ、ベッドに固定されているようでまるで動けない。
二人にときには舌でときには指で、敏感な部分を責めつづけられ、くちょくちょといやらしい音が部屋に響く。

「そろそろいいかな?」
千里ちゃんと藤吉さんの指が離れた。
沈黙の中、二人がくすくすと笑うだけが聞こえる。
「え?え?なに?なにするの?」
らしくもない、うろたえた声を出してしまった。
藤吉さんが、笑いながら答える。
「可符香ちゃんがしてくれたのと同じこと。お礼だよ」
私の股へと伸びた指が、内腿を数度さすって、割れ目を左右に大きく開かせた。
奥まで露になっている私の入り口に、ぬるぬるとした液体に覆われた硬いモノが当たった。
「あっ、あぁぁぁ……」
ずぷずぷ、と奥へ奥へと異物が入ってくる。
この後、来るだろうと思われた振動に備えて、ぐっと唇を噛み締めるが、それは来ず。
二人は私の身体をころん、と反転させた。
そして、今度はお尻の肉を掴んで引っ張り、肛門を大きく広げさせられた。
「や!?やめて、そんな、ところっ…あぁぁっぁ」
ちかちかと目の中で星が瞬くような感覚。
異物感が、おなかの中へとせり上がってくる。
268わたしのおもちゃ:2010/01/13(水) 02:57:20 ID:M6djS1me
『せーの』
二人がタイミングを取って、同時にバイブのスイッチを入れた。
前から、後ろから、薄い壁越しに身体を内側からえぐられる。
「ああぁ、抜いて!ダメ!だめぇ!」
「もしかして、お尻は初めて?」
心配そうな、千里ちゃんの優しい声。必死で首を縦に振る。
「そっかぁ…じゃあ、今日はお尻好きになるまでしてあげるね」
ぐいぐい、と振動を続けるバイブを千里ちゃんが前後に動かした。
私が悲鳴をあげても、その動きは止まず、さらに晴美ちゃんも加わって私を責め、
二人の間で私は、大きな声をあげてイッてしまった。


「ほら、早く」
お風呂場で、千里ちゃんに後ろから抱かれながら、指で割れ目を左右に広げられている。
私の前で屈んだ藤吉さんは、携帯のカメラを私にむけている。
かあっと顔が熱く、赤くなっているのがわかる。撮られていることを意識すると余計に。
千里ちゃんの指が割れ目の中へ入って、中を擦り始めた。
それを引き金に、私は二人の前でおしっこをする。
「晴美、綺麗にしてあげて」
千里ちゃんに言われたとおり、藤吉さんは私の割れ目にキスをして、おしっこをぺろぺろと舐めはじめた。


かわいいかわいい、わたしのおもちゃ……千里ちゃん。
だけど、今日からは私が千里ちゃんのおもちゃにされちゃうみたい。
269名無しさん@秘密の花園:2010/01/13(水) 02:58:12 ID:M6djS1me
このスレでよくある役割の逆。
ドS千里と、無茶苦茶にされる晴美と可符香、な感じです。
でもこのあと逆襲される千里ってのがやっぱり一番おいしい気がします。
270名無しさん@秘密の花園:2010/01/13(水) 21:00:45 ID:uks0ejIi
GJ、珍しいものが見れた。
可符香もあの黒い部分さえなければ立派な受け要員になるから不思議だ。
271名無しさん@秘密の花園:2010/01/22(金) 07:56:30 ID:kgGQjOfX
今更だけどODAのキタ姉回で
キタ姉に無理矢理プールに連れてかれる晴美&千里がいい
272名無しさん@秘密の花園:2010/01/23(土) 15:59:01 ID:raooRqzv
小森ちゃんの人を見てるとうずうずする
273名無しさん@秘密の花園:2010/01/27(水) 20:05:58 ID:qFSfOEdX
もうすぐ春休みだね
キタ姉の登場期待してるよ
274名無しさん@秘密の花園:2010/01/29(金) 06:07:11 ID:HOP8Xdk1
千里は晴美に対してだけ超ツンデレのイメージなんだが、俺だけか?
275名無しさん@秘密の花園:2010/01/30(土) 19:39:53 ID:YX7Sg763
千里は基本的に受けな気がする
276名無しさん@秘密の花園:2010/01/30(土) 21:26:21 ID:beu5qSJE
基本的に友達にはデレ、迫ってくる人にはツンツン受けな気がする
貞操観念強そうだからだと思われ
277名無しさん@秘密の花園:2010/02/03(水) 16:13:45 ID:lXktwKbn
今週はハルチリに見えたのは自分だけではないはず!

いや…自分だけか
278名無しさん@秘密の花園:2010/02/04(木) 17:32:49 ID:fyovqAA1
3人までなら増えてもまだ千里が受けだと思うw
279名無しさん@秘密の花園:2010/02/04(木) 22:55:27 ID:zilroNZy
茶道部部室で昼寝をする霧を発見して
注意するでもなくそのまま添い寝をする千里とか
280名無しさん@秘密の花園:2010/02/06(土) 16:21:40 ID:5WTIUzFj
真夜ってアニメではあびる、まとい、芽留、カエレ(未遂)にも
意地悪してるけど・・・・まさかな・・・・
281名無しさん@秘密の花園:2010/02/06(土) 22:37:07 ID:Zq90BK4k
真夜は凄い好きなんだけど、絡ませづらいんだよな。
と、いいつつも愛真夜はフェイバリットの一つです
282名無しさん@秘密の花園:2010/02/07(日) 13:25:31 ID:PeRka6Md
>>279
霧千里「「先…せ…」」
霧千里「「!!」」
霧「どうして千里ちゃんがここにいるの?」
千里「どうしてって、私部長だし。き、霧ちゃんがここで寝てるから!」
霧「…どんな夢見てたの?」
千里「…霧ちゃんこそ、どんな夢見てた?」
霧千里「「先生に」」
霧千里((///))

という妄想
283名無しさん@秘密の花園:2010/02/07(日) 23:49:25 ID:3zak/Uge
スポーツ万能な晴美はきっと後輩からモテると思うんだ
だからバレンタインに後輩から沢山のチョコを貰う晴美を見てドンドン不機嫌になる千里

そんな電波を受信した
続きはまかせた
284名無しさん@秘密の花園:2010/02/08(月) 00:13:24 ID:MDnEj62I
だが、千里もまた密かに狙うクラスメイトがほっておかないと思うんだ
晴美の前で、あびるや可符香や奈美にもらって、あてつけっぽく晴美の前で喜んじゃう千里

続きはまかせた
285名無しさん@秘密の花園:2010/02/08(月) 00:18:55 ID:UDXtRK60
何だか一番貰ってそうなのは、奈美だな
本命にあげたあと、友チョコをみんなから貰ってそう
そして、その中には本命がちらほら…
286名無しさん@秘密の花園:2010/02/08(月) 01:58:33 ID:q/YXIlQI
>>784そして二人とも意地になってお互いへの本命チョコを渡そうとしないと思うんだ
学校も終わりに近付き思い直すが、渡すに渡せなくなって焦る千里

続きはまかせた
287名無しさん@秘密の花園:2010/02/09(火) 16:19:21 ID:N+hKl4HR
>>283>>284>>286
 日が傾いて、チョコを渡すために居残る生徒も少なくなってきたころ、千里はようやく晴美を見つけた。
 さっきまで後輩達に捕まっていて、中々話しかけられなかったのだった。
「晴美!」
 鞄一杯に詰め込んでもなお入り切らないチョコに困り果てていた晴美は、少しだけ複雑そうな顔をして振り返った。それが苦笑に変わる。
「千里。見てよこれ」
 色とりどりの包装紙が鞄からはみ出していて、それを見た千里は思わず眉をひそめる。
「(あー……やっぱり怒ってる)」
 晴美は確信した。しかし千里はというと、
「(いけない。怒ってると思われてる……やっと渡せる雰囲気になったと思ったのに)」
 焦って柔らかい表情を作り直そうとしていた。
 数秒の微妙な間を置いてから、晴美は残りのチョコを一気に詰め込んで言った。
「さ、帰ろ」

 帰り道はすっかりオレンジ色に染まっていた。
 いつも通りに歩いて帰るが、思うように会話が進まない。
(いいわね、そんなに沢山チョコをもらって。本命がいくつ混ざってるんだか)
(千里だって結構貰ってたじゃない、しかも凄く嬉しそうだったし)
 思うに任せていってしまった言葉が、まだ二人の間の何処か見えない所で溶けずに残っていた。
「(馬鹿。馬鹿だわ。去年からなんにも変わってない。子供みたいに嫉妬して)」
 はあ、と千里が溜息をつこうとした瞬間、視界がいきなり塞がれた。
「え、っ!?」
 慌てて立ち止まると晴美の笑い声が聞こえた。
「うわー、やっぱ楽しい」
 視界が戻った。どうやら晴美に視界を塞がれていたらしい。しかも、
「ほら、これ」
 彼女が持っていた箱で。
「ごめんごめん、あんまり考え込んでて面白いからイタズラしちゃった」
 けらけらと笑って、晴美は自分が貰ったものでもなく、クラスメートに配ったものでもないチョコを千里に差し出した。
「こ、これ」
「友チョコじゃないよ?」
「わ」
 分かってるわよ、と切り返そうとしたとき、晴美に勢いよく唇を塞がれた。
 勢いが良すぎて少しだけ痛かった。
「イタズラじゃなくて、これはお仕置きだよ」
 へへ、と晴美は自分の唇をペロリとなめた。
288名無しさん@秘密の花園:2010/02/09(火) 16:38:00 ID:N+hKl4HR
 突然のことに千里は何も言えず、真っ赤になって黙っていると、晴美は先に歩き出した。
「灼いてくれるのは嬉しいけど、意地張られるのはちょっと寂しいんだよ、千里」
 ちょっと振り返る晴美に、千里は少し詰まって、
「……ごめん、晴美」
「ううん、私こそごめん。ほら、私モテるから」
 ニヤリとする晴美が憎らしくて、だけど何より大切で、千里は駆け寄って彼女に抱きついた。
「……バカ」
「珍しいね、千里からくるなんて」
「今日だけだからね」
「これから毎日お願い」
 弱い拳を肩のあたりに入れて、今度は千里が先に歩き出す。晴美の腕を掴みながら。
 ところで、と引きずられながら晴美がきいた。
「千里はくれないの?」
 言い終わるか否かのタイミングで、千里はコートのポケットからそれをだして晴美に突き付ける。
「……………からね」
「?」
「晴美だけだからね!」
「皆は?」
「……ジンジャークッキー」
「私のは?」
「…………チョコ」
 真っ赤になって振り返らない千里。ふへへ、と晴美はまた笑った。
「ありがと、千里」

 そんな二人を遠巻きに見かけた奈美は、去年よりも少し多めになったチョコを抱えていた。
「今年も絶好調だなー、あの二人……」
 誰かからもらったチョコの箱の中に「本命」と書かれた紙が入っていて、ギャグなのか本気なのか迷うことになるのはまた別の話。


普通ちゃんも好きなので>>285も入れてみた
こうですかわかりません><
289名無しさん@秘密の花園:2010/02/09(火) 18:27:01 ID:avYirYN1
ハルチリのバカップルっぷりがいい感じです。
やっぱりバレンタインは百合的にも最高のイベントですね!
GJ!
290名無しさん@秘密の花園:2010/02/10(水) 02:04:31 ID:lbUE6hfn
ハルチリ最高超GJ!
しかし本当に続いて完結までするとはwww
291名無しさん@秘密の花園:2010/02/10(水) 04:25:34 ID:iCr3/+nw
>>287-288
よくぞまとめたw
GJです!
292名無しさん@秘密の花園:2010/02/11(木) 09:36:30 ID:DxidYKcW
「ん」
で渡すのもイイなと思った今週号
293名無しさん@秘密の花園:2010/02/12(金) 01:11:10 ID:iKfoKpKy
>>287-288
GJ!!! ほんと、よく纏めてくれたw
294名無しさん@秘密の花園:2010/02/13(土) 00:28:54 ID:85VhL16F
ハルチリ好きだったけど、晴美受けに目覚めてきた。
原作の受け受けしい晴美なら誰攻めでもいい感じなりそう。
あび晴も弄ばれる感じだし、カフ晴なら翻弄されそう。
そしてヤンデレ千里に監禁される晴美への妄想が止まらない…
295名無しさん@秘密の花園:2010/02/13(土) 02:27:03 ID:acfPOr1p
>>287−288
これは良いハルチリ!千里が可愛すぎます…!

そんな素敵ハルチリに続いてハルチリ小ネタなのですが、
今週号の千里が余りに可愛くて書いてしまいました。
思いきりマガジンネタばれなので、ご注意ください。
296バレンタイン必勝法1/2:2010/02/13(土) 02:29:36 ID:acfPOr1p
「やるよ。」
頬を染めてチョコレートをさし出す少女。

―――さっきの千里、可愛かったなぁ…。

晴美は歩きながら、先ほどの千里の姿を思い出していた。
今日はバレンタインデー。
千里は望にチョコを渡した後、どこかへ消えてしまった。
晴美は仕方なく、一人寂しく帰路についているという訳だ。

でも、今日はその方が良かった。
先程から、望にチョコを渡す千里の姿が脳裏から消えない。
その光景は、何故か晴美の胸をざわめかせた。

―――あんな顔で、先生のことを見て、さ…。

ぼんやりと歩いていると
「はーるーみーちゃん♪」
晴美は、急に後ろからガバっと抱きしめられた。
「う、うわぁぁぁ!!??」
悲鳴を上げながら振り向くと、そこには多祢がいた。
多祢は晴美に腕を回したまま、頬を膨らませた。
「何よー、バケモノに会ったみたいに…。
 ところで、どうしたの?妙に考え込んだ顔しちゃって。」
「…別に…。」
「ふーん。」
多祢は首を傾げた後、楽しげに尋ねてきた。
「あ、ねえねえ、今年のバレンタインだけどさ。
 千里、どうだった?あの娘、チョコはちゃんと渡せたの?」

晴美はドキリとした。
先程の千里の姿が再び蘇る。

「うん…まあ…。」
リアル心臓チョコを渡してドン引きされていた昨年に比べたら、
今年は、比較的、ちゃんと渡せた方だろう。
不承不承頷く晴美に、多祢は残念そうな顔で唇に指をあてた。
「んー、ってことは、私のアドバイスは無用だったのかなー。」
「へ…、キタ姉の、アドバイス…?」
「そうよ、絶対喜んでもらえる 必勝バレンタインデーテク。
 千里ったら、どうやってチョコを渡したらいいか分からない、
 なんて言うんだもの。
 今までさんざんベタベタしてたくせに、ねぇ?」
多祢はからかうような顔で晴美を覗き込んだ。
297バレンタイン必勝法2/2:2010/02/13(土) 02:31:36 ID:acfPOr1p
晴美は何となく不快な気分になって、多祢から顔をそらした。
千里がそんなに望に対してベタベタしているとは知らなかったが、
自分が気がつかないところでは甘えているのかもしれない。
いずれにせよ、今回の千里は、望へのチョコの渡し方について
姉にアドバイスを求めるほどに本気だった、という訳だ。

「…ねぇ。」
多祢が晴美から離れると、晴美の体をぐるりと回した。
そして、不思議そうに晴美の顔を眺める。
「さっきから何でそんな仏頂面してるのよ。 
 だいたい、千里はどこにいるの?」
「…知らないよ。先生と一緒なんじゃないの?」
晴美は下を向いた。
これ以上、この会話を続けていたくない。

「え?先生って、糸色先生?何で?」
何でも何もないではないか、自分でアドバイスしておいて。
「キタ姉のおかげで、千里、先生にチョコ渡せたからね!」
ヤケ気味に答えると、多祢は驚いた顔をした。
「え…?チョコを?糸色先生に?…ちょっと…。」

そのとき。
晴美は後頭部に激しい衝撃を感じ、目の前が暗くなった。

薄れゆく意識の中で、晴美は聞きなれた声を聞いた。
「お姉ちゃん、晴美にちょっかい出さないでって言ったでしょ!」
「あんたこそ、先生にチョコ渡したってどういうことよ。」
「え?あれは、正しいチョコの渡し方を皆にきっちり教えただけよ。」
「…ああ、そういうこと。じゃあ、これから本命ってわけ?」
「え、う、うん…。」
「きちんと覚えてる?多祢さんのバレンタインデー必勝テク。」
「まかせて!@気絶させて、A拉致して、B3日間冬山放置、
 Cその上で渡す、でしょ!」
「はい、良くできました!…じゃあ、頑張ってね♪」

晴美は、ぐらぐらする頭で、必死に2人の会話を整理した。

―――…本命って……気絶って…え?あれ…?それって…。

千里にずるずると引きずられながら、意識を失う前、
晴美の心に最後に浮かんだのは、限りない幸福感と
今日は厚着をしてきて良かった、という思いだった―――。
298名無しさん@秘密の花園:2010/02/13(土) 02:32:51 ID:acfPOr1p
以上です。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
299名無しさん@秘密の花園:2010/02/13(土) 15:44:54 ID:ZocN0qEF
GJ!晴美調教されすぎw
300名無しさん@秘密の花園:2010/02/13(土) 15:50:26 ID:mni6v8uC
なんという愛が重い
301名無しさん@秘密の花園:2010/02/15(月) 13:44:59 ID:XXrsnzQ2
絶望先生がプリキュアに降臨されたようです
302名無しさん@秘密の花園:2010/02/18(木) 17:15:50 ID:UGp+9+E8
総集編下巻の「熟女のセーラー服はズルイよお!」が破壊力高かった
声がつくとやっぱ違う
303名無しさん@秘密の花園:2010/02/19(金) 00:20:55 ID:Jn8VL8Qu
智恵先生の百合がみたいお
総攻めはやっぱりいいお
304名無しさん@秘密の花園:2010/02/19(金) 10:09:33 ID:fzVI9QZZ
まとい×霧です。
朝食中にふっと思い付き書き上げました。
少し濡れ場も交えながらの短編です。

よろしければ、どうぞ。
305bitter&sweet:2010/02/19(金) 10:13:17 ID:fzVI9QZZ
お茶でも飲もうと、やかんに火を掛けた時だった。

「カフェオレとコーヒー牛乳って、何が違うんだろうね?」

彼女は急にそんな事を言い出して、私を困らせた。
牛乳の量とかかな?
気になりだすと止まらなくなる。

「何だか飲みたくなってきちゃった」

どっちを?
そう言えばお歳暮かなにかのコーヒー詰め合わせがあった筈。
そう思って私が立ち上がれば、彼女も一緒に立ち上がる。

「手伝うわ」

首に腕を廻して、私にぴったりと寄り添う。
毛布越しから、彼女の身体が伝わってくる。
それを感じてたら、肩から伸びる指先が視線に入る。
花みたいな手を両方使って、私の胸元を撫で回している。
手を伝わせてるだけでじゃない!
心の中で突っ込みを入れるけど、気持ちいいからあえて言わない。
ふやけてしまいそうな芯に力を入れて、目的のお歳暮の箱に手を掛ける。
降ろしてみると、うっすら埃を被っていた。

「〜♪」

彼女が鼻歌を歌う。
テレビでよく聞くギフトコーヒーのCMソングだ。
軽く埃を拭ったら、そのロゴマークが大きく映った。

「〜〜♪」

彼女が耳元で歌う。
というか息を吹きかけてきた。
306bitter&sweet:2010/02/19(金) 10:13:52 ID:fzVI9QZZ
ああっ!
それですっかり腰が砕けてしまい、床にへたり込んでしまった。
彼女の手が相変らず、私の胸に刺激を与えてくれている。
彼女の腕は交差を描いて、シャツの襟口へ進入していた。
ブラジャーまでも通り越して、
右手で左胸、左手で右胸の敏感な箇所を弄繰り回している。
こんなのずるい!
そう思っても、身体は言うことを聞いてくれない。
砕けた腰の前側が、湿ってきているのが分かる。

「霧ちゃん」

彼女の優しい囁き声。
その唇が私の頬をなぞる。
鳥が餌を啄む様に、音を立てながら。
ホントエッチにするんだから。
そんな私は雛鳥になって、彼女に餌付けをしてもらいたかった。
だから、無理やり顔を振って、彼女の顔と正対させる。
少し驚いて、目をぱちくりさせてる彼女が映る。
仕返しなんだから、と威張ってみせる。
そして唇を重ねる。
胸元にある彼女の手に、シャツをまさぐって自らの手を重ねてみる。
暖かくて、甘い味。
今ならコーヒーだって、砂糖なしでも飲めてしまいそう。
びしょびしょに濡れたショーツがこそばゆい。
彼女も彼女で、私のお尻の箇所に腰を強く押し付けている。
かすかに聞こえる水の音。
もう我慢できない。
意識がもう彼女のことしか考えられなくなった時だ。

ぴーーーーーーーーーーーーー!!

突然の音に、びっくりした。
はっとして視線を移せば、やかんのがけたたましく鳴いていた。
急いで立ち上がり、コンロに駆け寄る。
そして、スイッチを捻り戻してほっとした私に、その場に残った彼女が言った。

「飲もうよ」

微笑みながらそういう彼女。
今更ながら恥ずかしく感じながらも、そんな笑顔が嬉しかった。
307bitter&sweet:2010/02/19(金) 10:14:34 ID:fzVI9QZZ
せっかくだから、一番高級そうなコーヒーを選んでみた。
それをスプーン2杯、小さな白陶磁のカップ2つにそれぞれ入れる。
やかんのお湯をカップの半分程度まで注いで、そうしたらミルクを入れる。
インターネットで片手間に調べた、カフェオレとコーヒー牛乳の違い。
コーヒーとミルクを割りあったのがカフェオレで、ミルクにコーヒーの色と香を付けたのがコーヒー牛乳。

「それじゃあ、これはカフェオレね」

彼女がそう言って、出来上がったカップを口に運ぶ。
おいしいかな?
私も一口飲んでみる。
ミルクで薄まった苦味が、強く印象に残った。

「砂糖を入れたほうがいいみたい」

彼女も渋い顔をしてそう言う。
さっきまではとても甘かったのに。
不思議な感覚が身体を駆け巡る。

「飲み終わったら、さっきの続きをしよ?」

彼女の笑顔。
これがあれば、このほろ苦いカフェオレだって飲み干せそうだ。
だけどきっと、彼女がコーヒーで、私はミルク。
彼女の色に染まりあがってしまう点で言えば、
カフェオレもコーヒー牛乳も変わりはないからね。
308名無しさん@秘密の花園:2010/02/19(金) 10:19:00 ID:fzVI9QZZ
以上です。
なんかどうでもいいお話が書きたかったのです。
まと霧大好きです。

ここまで読んで頂けたら幸いです。
ご拝読ありがとうございます。
309名無しさん@秘密の花園:2010/02/19(金) 12:36:29 ID:7kOj+fBU
細かいようだけど、拝読は謙譲語な
310名無しさん@秘密の花園:2010/02/19(金) 13:39:06 ID:bEVvgq9i
GJ
甘い雰囲気ですね
まと霧大好きです
311名無しさん@秘密の花園:2010/02/21(日) 12:22:13 ID:2sb82zsi
最新巻のハルチリはなんかじわじわくるな…
312名無しさん@秘密の花園:2010/02/23(火) 08:11:59 ID:GiHvliRg
千里がけっこう本気で落ち込んでるのと
晴美があえて日記としてじゃなく物語として褒めてるのがなんか良い
313名無しさん@秘密の花園:2010/02/24(水) 02:16:26 ID:xBmXve2b
ハルチリは
千里→→→→←晴美
くらいが萌える
314名無しさん@秘密の花園:2010/02/24(水) 05:19:45 ID:A9+bSQh0
一連の幼い頃の話を見る限りホントにそんな感じだよね
315名無しさん@秘密の花園:2010/02/25(木) 18:26:06 ID:++mqwYpN
実は千里のお話に付き合ったせいでオタ化した晴美ちゃん
316名無しさん@秘密の花園:2010/02/27(土) 22:06:08 ID:0QJYaDCz
新刊のハルチリ、ほんのり百合百合してて今までで一番好きです。

モノを書いたはいいけれど、容量が20KBくらいになってしまいました。
さすがに直で落とすのもマズいかと思ってろだを探したけれどいい所が見つかりません。
どうしたらいいですかね……。
317名無しさん@秘密の花園:2010/02/27(土) 23:04:48 ID:j+AQzUFO
手間じゃないなら、20kbくらいここでもいいと思うけど
AXFCの〜2MBのとかでいいんじゃない?
318名無しさん@秘密の花園:2010/02/28(日) 10:50:29 ID:LRLsSIaF
俺もここでいいんじゃないかと思うけどな
気になるなら、>>317の所とか、目欄の所で容量に合ったろだを探すといいかと
319名無しさん@秘密の花園:2010/02/28(日) 11:07:46 ID:5aEtrRez
いまスレそんなに進まないし
20kbくらいここでいいと思う
320名無しさん@秘密の花園:2010/02/28(日) 11:53:31 ID:P/NZhTZx
>>317-319
レスありがとうございます。差し障りないようでしたら、ここに投下させて頂きます。

……で、散々引きを使っておいてアレなんですが。とんでもなくマイナーCPです。
あんまり期待しないで頂けると幸いです。
それでは次レスから投下します。
321(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:54:48 ID:P/NZhTZx


 加賀愛はひどく悩んでいた。
 成績がふるわない訳ではない。体調が優れない訳でもない。
 一般的な悩み事は一つもない、むしろ順調な毎日を過ごしていた。しかし、なにかがどこかで狂ったのだ。ごくごく小さな歯車が緩んでしまったように、彼女の胸の内には妙な違和感が生まれ、かつ少しずつ少しずつ増していくのだった。
 そんな得体の知れないものを抱え込んだまま机に座り、何をするでもなくただ彼女は頬杖をついた。ため息は、つかない。
 寝る前に明日の予習をしようとノートを広げたはいいが、授業のことなど頭に入ってこなかった。
 愛には到底、彼女の悩みの正体も理由も分かりそうになかった。
 席替えをしてから、気になるようになった疼き。きっかけはどうもそれのようだったが、席替えで自分に何が起こったのか考えても全く要領を得ないままだった。
 ぎし、と椅子に体重をかける。下ろした髪が肩の上を滑り落ちて背中へ流れた。
(……誰かに相談してみましょうか)
 思いつくも、慌てて否定した。
(そんなのダメです。自分でも、何て言ったらいいのか分からないのに)
 第一、誰に相談するんですか、私。そう自問すると、隣の席になった子の横顔がぼんやりと頭を掠める。
 ぱき。
「……あ」
 何か書き付けようと形だけは持っていたシャーペンの芯が折れた。ノートは真っ白だ。
「寝た方が……」
 いいですね。明日の授業で眠ってしまわないように(もっとも、学校ではつねに怯えていて居眠りは絶対にしないのだが)、彼女はこの問題の解決を持ち越しにした。



 翌日。
「はい、今日は以上です。号令」
「起立。礼」
 着席しながら愛はうなだれた。
 予習をしなかったことが災いしたか、もともと苦手だったのか、今日の最後の英語の授業は愛にとって地獄だった。
(大変です、誰かに聞かないと)
 ある程度は自分で解決出来たのだが、どうしても分からない一文がある。
 誰かに質問するのは彼女にとってかなり憚られる行為だったが、先生が教務室に引き上げてしまった以上勇気を振り絞るしかなさそうだった。
 今教室で残っていて、話しかけやすそうな生徒を捜す。
「あの、日塔さんすいません」
 愛が話しかけたのは、最近リバウンド疑惑がかかっている日塔奈美だった。普通だから安心感がある。
「あ、愛ちゃん。どしたの?」
「さっきの授業、ここの文だけ分からなくて。教えてくれますか?」
 ふんふんとノートを覗き込んだ瞬間、奈美は自信げな表情をすぐに崩した。
「うわ、ごめん。そこ私にもさっぱりだったんだ。他当たってくれる?」
「分かりました、すいません無理言ってしまい」
普通に分からなかったらしい。
322(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:55:14 ID:P/NZhTZx
 次に当たったのは何やら忙しそうな、
「あの、すいません」
「ごめんね愛ちゃん、あたし〆切りが明日なんだまたね!」
晴美だったが逃げられた。しかもきっちり教え込んでくれそうな千里までも連れていかれた。怪力の千里も修羅場の馬鹿力には敵わないらしい。
「いえ、お忙しいところすいません……でした……」
さすがの愛もこれには謝罪の勢いが出なかった。
 視界に入ったカエレはカエレで「初心者英会話入門」とかいう本を持って帰り支度である。
心の中で頭を下げてそっと候補から外した。
 どうにもならなくなり、愛は怯えながらも近くにいた可符香に助けを求めた。
「あのう……」
「大丈夫!」
「ひ!?」
が、ものすごい勢いで肩を掴んできたので、愛は思わず襲撃に遭ったような気分になった。
「いるじゃないですか、教えてくれそうなヒト!」
「は、はひ?」
促されるままちらりと視線をずらすと、そこには愛の席……ではなく、その隣に座るクラスメートがいた。
 でも、忙しそうで、申し訳なくて、と言い訳じみたことを言おうとした瞬間にはもう可符香は鞄を持って教室から出ていくところだった。相変わらずだ。
 はたとあることに気付く。
(なんで、言い訳なんかするんでしょう)
 最初からあの人に聞けばよかったのに。
 愛がそんな矛盾に気付くと、またあの違和感がゆらりと彼女の心の中に立ち上がった。
(ああでも、ダメです。ちゃんと聞かないと授業が分からなくなってしまいます)
 ぎゅ、とノートを抱いて愛は隣の席の、大草麻菜実の元へゆっくりと歩いていった。

 麻菜実は授業中からずっと封筒を作る内職に勤しんでいた。
 しかし同時に普通の数倍のスピードでノートをとるといったとんでもない芸当をこなしていたのを愛は目撃している。
 だから実際彼女に聞いたって問題はないはずだったのだ。それなのに、何故。愛は彼女に聞かなかったのか。
 ぐるぐると考え事をしていると、封筒を折ったり貼ったりしていた麻菜実と目があった。……硬直。
「あら、どうしたの愛ちゃん?」
「あああ、す、すすいません!すいません!」
「落ち着いて。ずっと見てるから何かなって」
「違うんです、違うんです!あの、別に見ていた訳じゃないんじゃないんです!その」
 すっかり混乱の渦に流されている愛に、麻菜実は笑って浮輪を投げて寄越した。
「うん、分かってるよ。大丈夫」
「はい、あの、」
「焦らない、焦らない。それで、愛ちゃんは私に何か言いたかったんだよね」
「はい……」
 ここでようやく言いたいことがまとまってきた愛は、取り乱してしまった申し訳なさで懺悔をするように切り出した。
「実はさっきの授業でどうしても分からないところがあって……」

323(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:55:40 ID:P/NZhTZx


 ばた。
 髪の濡れたままベッドに倒れ込み、愛はゆっくりと一日の軌跡をなぞってみた。出来るだけゆっくりと、それでいて冷静に。
 あれから、愛は自分が何を麻菜実と話したかよく思い出さないでいた。
 自分の不思議な感情がもやのように記憶を邪魔するのだ。
(そうそう。なんだ、愛ちゃんちゃんと分かってるよ)
 少しずつ柔らかい声が浮かび上がってくる。

「あ……こういうことでよかったんですね」
「ね。考え方は合ってたのよ」
「なるほど……」
 あっさりと解けてしまった問題を前にしばらく停止し、慌ただしく愛は頭を下げた。
「すいません!こんなことでお時間を」
「いいのよう、これくらい」
「ありがとうございます、あの、何かお礼を」
「気にしないで、私何もしてないのと同じだから」
「お仕事手伝います」
「うーん……これは、あんまり迷惑かけたくないから自分でやるわ」
 でも、と頭を振った瞬間、突然愛の髪がぷちりと音を立てた後ふわりと広がった。
「あ、あれ?」
「愛ちゃん、ゴム切れたみたい」
 焦って足元を見るとさっきまで髪を纏めていた髪ゴムが、一本の糸になって床に落ちていた。
「寿命……ですね………」
 拾いあげて途方にくれた顔をしていたら、麻菜実は何故だか嬉しそうに鞄をあさりだした。
「大草さん?」
「ねぇ、愛ちゃん!」
 ゴムが沢山入ったケースとくしを構えて、麻菜実は目を光らせる。
「ゴム貸してあげるから、髪、結ばせて!」
「え、あの」
「一回触って見たかったのよう、愛ちゃんの髪」
「あの、あのっ……!」
 再び混乱し始めた愛をよそに、麻菜実は素早く後ろに回り込んで後ろ髪をとかし始めた。
「いっつも不思議な動きしてるから、どんな手触りなのか気になってたの。ちょっとあびるちゃんの気持ちがわかるかも」
 もはや愛は真っ赤で頭の中は真っ白である。
「結構話題になってるのよ、よく動く一つまげだって……へー、すごい芯が通ってる感じ」
 麻菜実は麻菜実で、抵抗がないのをいいことにとかし放題だったが、あまりに愛が微動だにしないので急に心配になったらしい。愛のことを覗き込んできた。
「嫌だった?」
 この手の気遣いは愛が最も苦手とするものだ。嫌いとかではなく、申し訳なさに苛まれて何を言ったらいいか分からなくなる。
 髪を結ばれること自体は気後れして辞退したいが、麻菜実に返すお礼が全く思いつかなかったので、
「だ、大丈夫で、す」
 精一杯力強く返事をした。
「ならよかった」
 英語を教えてもらっていた内に他の生徒は皆引き上げ、今は窓際に麻菜実と愛がいるだけだ。
 遠くに町の音が聞こえる。教室は気まずいほどに静まり返っていた。
 沈黙に耐え兼ねたという訳ではないが、愛は何となく思ったことを口にしてみた。
「なんだか、大草さんってお母さんみたいです」
 くしを持っている手は止めず、麻菜実は曖昧に答える。
「そう?たまに言われるかな」
「はい。凄くしっかりしてて。私なんかよりずっと」
「愛ちゃんもオトナだよ」
「そ、そんな。まだまだです」
324(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:56:05 ID:P/NZhTZx
「それより、いつもどこらへんで結んでるの?」
「へ?」
 もう麻菜実は片手に髪ゴムを構えていた。形だけ手でくくって、麻菜実は「こんなもんかな、低い?」と聞いてくる。
 愛はついこんなことを言っていた。それは何気ない一言かもしれないし、もしかすると心の底からの本心であるかもしれなかった。
「大草さんと」
 愛は教室の床に写った二人の横顔の影を見る。
「大草さんと同じくらいにしたら、大草さんみたいになれるでしょうか」
 町よりももっと遠くのほうで、電車が走っていく音が微かに響く。
 それがすっかり過ぎ去ってしまったときに、愛は不自然な間に我にかえって慌てて否定した。
「ああああ、すみません!すみません!もっと低め、もっと低めです!」
 愛は背中越しにきょとんとされているような気配を感じ取った。
「すいません、私みたいなものが変なこといってすいません、すいません」
 頭をいつものように動かしたいところだが、そうすると麻菜実に余計に迷惑をかけてしまうので愛は何をするわけにもいかず消えてしまいたくなった。
 いよいよ目が回ってくる。
 その時、何だか柔らかいものが愛の頭を包んだ。
「……?」
「ふふふ」
麻菜実の腕であるようだった。
「可愛い」
 頭を後ろから抱かれて、愛は少しずつ体の緊張がむしろ緩んでいくのを感じた。
 安心に少しだけ似た幸福感、それは恐らく彼女が心のどこかで望んでいたものだった。
「さっきは私がお母さんみたいだって言ったけどね」
 さっきよりもずっと近い位置で、麻菜実の声が聞こえる。
「私は、愛ちゃんが妹みたいに思えるな」
 そう言って、彼女は、

 ……別に大それた事など何もなかった。
 少し高い場所で髪を結んでもらい、多分お礼を言って、そのまま家に帰ってきただけだ。
 それなのに、どうして熱に浮かされたような、ぼんやりとして重苦しいような気持ちになるのだろう。
 心臓よりも真ん中寄りで、お腹よりも上。そこにずっしりとした真綿でも詰め込まれたようだった。
 愛は疑問でならない。
 その感情は一体なんなのか。
 麻菜実をどう思っているのか。
 麻菜実の言う妹とはどれくらいの距離なのか。
 どうしてあそこまであがってしまうのか。
 どうして、この……
 どうして………



 そして、目を醒ますと朝になっていた。
 ベッドで考え込んだままいつのまにか寝付いていたらしく、愛は掛け布団の上に横になった ままだった。
 重い体をゆっくり起こして時計を見ると、ちょうど起きなければならない時間である。眠りが浅く二度寝したいのを我慢して愛は部屋から出た。
 朝食の匂いが漂うリビングに入る。
「おはよう、お母さん……」
「おは……愛、どうしたのその寝癖!」
「えっ、あ!」
 寝ぼけ眼で首を傾げて、愛は昨日髪の毛を乾かすのを忘れていたのを思い出した。
触って確かめると、見るのも憚られるような暴れ具合である。
「お母さぁぁん……」
 涙目の娘に吹き出しつつ、愛の母は駆け寄って記録的な髪型を撫でた。
「ちゃんと乾かさなきゃだめよ……あれ?風邪引いたのかしら、熱があるわ」
「本当?」
 言われてみれば昨日の今日とはいえ不自然なだるさである。愛はそれでも反論した。
「気のせいだよ、私、平気」
「だーめ。皆にうつしちゃうでしょ。今日は休みなさい」
 無性に学校へ行きたい愛だったが、うつしてしまうという迷惑をかけると思うと、母の言うことに従うほかなかった。
325(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:56:51 ID:P/NZhTZx

 部屋で寝ていると、風邪を引いたと自覚した分だけゆっくりと体が熱くなっていくようだった。
 薬を飲んでそうしていると、やがて人工的な眠気が襲ってくる。
 夢と現の境界をたどりながら、愛はただ考えた。
(今頃、一限でしょうか)
 きっと麻菜実は今日も内職をしながらノートをとっているのだろう。
(今度はノートを見せてもらわなきゃ)
 また彼女と話すのは怖いような、楽しみなような、複雑な気分だ。
(封筒のお仕事はもう終わったんでしょうか)
 この前は造花を作っていたし、その前は何かの箱を組み立てていた。箱の時は積み上げすぎて先生に注意されていたっけ。
(……あれ?)
 疑問が浮かんできた。
(私、どうして大草さんのことこんなに覚えてるんでしょう)
 席が隣だから、という理由づけは早々に崩れた。麻菜実が箱をつくっていたのは、席替えの前だ。
(ああ、もしかして、)
 分かったけれど分からないような。
(私……)
 まだよく分からないけれど。
(早く、学校に行きたいです)
 愛は暗い眠りにゆっくりと沈んでいった。



 次の朝。
 目を覚ますと、熱はすっかり引いていた。
 時計を覗くとまた丁度いい頃合いである。
 昨日至った結論は、一晩経つと的を射ないものに思えてくる。合ってるのに、正解じゃない。不定形のものを扱っているような不安が、じわりと愛の胸の端に広がった。
「だからって……」
 認めたからって、何も変わらないのに。
 違和感というカードは、裏返してみれば絶望だった。始めから決まっていたのなら触れなければよかったのだ。
 愛は、強くパジャマの裾を握った。昨日と一昨日のことは、忘れてしまうことにした。



 学校にいくといつも通りの教室が待っていて、愛もいつも通りに席に着く。
 普段と同じように近くのクラスメートと挨拶を交わし、しばらく待っていれば授業が始まった。
 何も間違っていない。何も間違っていないのだ。
 何事もなく一日が過ぎていくようにと、愛は訳もなく祈った。

 一日欠席していた分の授業は思ったよりも進んでおらず、殆ど自主学習で埋めることができた。
 ただ数学だけは愛のいないうちに得体の知れない難解な式が教えられていたらしく、授業ノートを麻菜実に見せてもらわなければならなかった。
 実のところ他の生徒は皆金曜日の開放感を味わうべくすぐに帰ってしまい(晴美は修羅場後の電池切れで欠席、もといサボり)、偶然残っていたのが麻菜実だったのだ。
「あの、大草さん」
 もう全て作り終えたらしい封筒をまとめていた麻菜実は、愛に控えめに呼ばれて振り返った。
「愛ちゃん。どうしたの?」
「ご迷惑でなければ、数学のノートを見せてくれますか?」
「ああ……はい、どうぞ」
「ありがとうございます、すいません」
 目が合わせづらくて、俯きがちに受け取った。いいことではないが、愛はこうするしかなかった。
 麻菜実の字は、やっぱり大人っぽかった。
326(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:57:40 ID:P/NZhTZx
「風邪、もういいの?」
「はい。あんまり、酷くなかったので」
「そう」
 会話はそれっきりで、しばらくカリカリと紙に書き込む音だけが教室に響いた。普段は破天荒な生徒たちで溢れる教室も、週末になるとただの木造校舎の一室である。
 廊下にさえ誰もいない。まるで二人のいる教室から、ひたひたと静寂が広がっていくようだった。
 麻菜実は、愛がノートを写し終えるのをいろいろとすることを探しながら待っていた。
「………あ!」
 今まで努めて平静を保っていた愛が、唐突に頭を跳ね上げた。
「金曜日なのに、こんな時間まで待たせてしまってすいません!すいません!」
 いきなり加害妄想に苛まれはじめた愛を見て、麻菜実は一瞬驚いてから笑った。
「あ、よかった!いつもの愛ちゃんだ」
 無意識にべこべこと机に頭をぶつけていた愛は笑っている麻菜実に首を傾げる。
「いつもの?」
「だって今日、元気なかったでしょう」
 言い当てられた。
「風邪は治ったみたいだし、心配だったのよ」
 ………。
「悩み事でもあったの?」
 愛は、ずっと黙っていた。
「無理に話さなくていいけど、話したくなったらいつでも言って」
 そう笑って麻菜実は黒板の日直の名前を書き直す。
「あの」
 体中が固まっている。
「私」
「うん」
 愛の中で嫌な予感とそれでも止まらない何かがせめぎあっていた。
 麻菜実は穏やかに頷くのみだ。
「私、」
(それを言ってはいけません)
「あの、」
(ますますご迷惑をかけてしまいます)
「大草さんが……」
(それにきっと友達ではなくなってしまいます)
「好き、みたい、です」
 なにもかもが止まってしまった心地がした。
 全て言い終わった後は、さっき以上の沈黙が固体のように教室に居座った。
 その固体に中まで支配されて、息が出来なくなって死んでしまえればいいと愛は思った。
 今まであまり気にならなかった時計の音が嫌にはっきり聞こえる。
 麻菜実はじっと愛を見ている。
327(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 11:58:38 ID:P/NZhTZx
「すいません」
 目を反らせないまま絞り出した。
「すいま」
「謝らないで」
 毅然とした口調で突然遮られて、愛はびくりと跳ねた。
「謝らないで」
 怯えさせてしまったと悟り、麻菜実は優しく言い直して愛に歩み寄った。そして幼子にするように、彼女が座っている椅子の横に屈み込んだ。
「謝らないでいいの。だからそんな悲しい顔しないで」
 ね、と肩に手を乗せられ、その手は限界まで緊張していた愛にはとても温かくて、
「そんな、ひどい顔、してましたか……?」
 笑おうとしたけれど、
「すいません」
 涙が止まらなかった。
 俯くと開いていたノートに雫がぱたぱたと落ちて、何も書かれていない場所が灰色に沈んでいった。
「………分からないんです、私」
 声がどうしようもなく震えてしまったが、普段の声と大差ないかもしれない。
「大草さんは、大人みたいで憧れます。でも、……お姉さんみたいって、思うときも、あって」
「うん」
 麻菜実は急かさないように、愛の頭を撫でながら相槌をうった。
「だけど、違うんです。それだけじゃ、ないんです。ただ、好きなだけじゃ、なくて、」
 そこまで言って、とうとう愛は口ごもった。言葉よりも先に涙が溢れてきて上手く喋れない。
「ごめんなさい、大草さん、ごめんなさい……」
 やっとのことでこれだけ口にすると、愛は逃げ場をなくしたように上半身を丸めてうずくまろうとした。
 その時、
「愛ちゃん、顔上げて」
不意打ちの命令に何も考えず愛が頭を上げると、その視界が間をおかずに暗くなった。
「大丈夫。大丈夫」
 麻菜実が愛の頭を抱きしめたのだ。
「私は愛ちゃんのことを嫌いになったりしないよ」
 その一言が、愛を縛り上げていたものを一気に解いた。
「本当、ですか」
「もちろん。愛ちゃんが好きだから」
「え、」
「でも私も、妹みたいになのか、恋人みたいになのか分からないんだ。愛ちゃんと同じ」
 驚いて麻菜実から離れると、彼女は愛に悪戯っぽく笑いかけた。
「安心しなさい」
なんてね。と麻菜実が付け足す。
 愛もうまい具合に言葉を返そうとしたが、何と言ったらいいか分からずに、
「……なんて言ったらいいか分かりません…」
とりあえずこう笑った。
「あはは、そっか」
 もう一度抱きしめられて、今度は愛も抱き返した。
 ただ愛はすいません、とだけつぶやいた。
 電車の音が遠ざかっていく。
328(麻菜実×愛)subtleG.:2010/02/28(日) 12:02:23 ID:P/NZhTZx



(それでね、愛ちゃん。まず親友から始めてみるといいと思うの)
(親友、ですか)
週末明けの2のへ。入る前から、賑やかな声がドアの隙間からもれてくる。
(今までは友達だったじゃない)
(そんな、私なんかが、いいんですか?)
(だって愛ちゃん、私が好きだって言ってくれたでしょ)
(改めて言わないで下さい……)
 がら、とドアを開けると近くの友達が挨拶してくる。
 控えめに返す。
(だから、今日から親友ってことでいい?愛ちゃん)
(もちろん、です)
(じゃあ敬語も無しで、私のことは下の名前で呼んでね)
(無理です!)
(なら親友じゃないじゃない……)
(す、すいません……)
 窓から朝日が斜めに差し込んでくる。
 その中に、また内職をしながら彼女が座っている。
 歩いていくと、彼女は気がついたのか手を止めた。
「おはよう愛ちゃん」
 息が止まる。だけど、少し吸い直して言うのだ。
「お、おはよう……麻菜実ちゃん」


 今日の私は、上手に笑えたでしょうか。
329名無しさん@秘密の花園:2010/02/28(日) 12:13:29 ID:P/NZhTZx
以上です。
うーん、多分史上初ですよね、麻菜実×愛とか。
というより、内容的には麻菜実←←←愛といった具合ですが、それは仕様です。
余りにもマイナーでバックグラウンドがないので、ちょっと補足をさせて頂きます。
ウザイと思ったり面倒だと思ったり興味ねえと思ったりしたら読み飛ばして下さい。

原作の設定上、大草さんに関しては完全なノーマルになっていて百合要素を挟む隙間がありませんでした。
だから、この話の中で「私も愛ちゃんと同じ」と言っているのは実は半分くらい嘘です。
最終的に大草さんが愛との関係を親友という形に落ち着けたのも、愛を傷つけないように、かつ百合展開をかわすための選択です。
加賀ちゃんについても、「100%百合な恋愛感情」という風に描写しなかったのは、どう話が転んでも最後には失恋してしまうからです。
(流石にマイナーCPで失恋ものとか後味が悪すぎて……)
結局この後麻菜実と愛は普通の親友、ということで落ち着きます。
愛の感情は年頃の一過性の百合だった、という風に思って頂けると嬉しいです。

変な蛇足をつけてしまってすいません。
これで本当に終わりです、お粗末様でした。
330名無しさん@秘密の花園:2010/03/01(月) 00:51:46 ID:moO30vHw
GJ!
読みやすくて面白かった
331名無しさん@秘密の花園:2010/03/03(水) 14:53:09 ID:kiqUATM9
重すぎず、軽はずみすぎない二人の距離感とスキンシップに和みました。
文章も読みやすく、愛ちゃんの気持ちが特にわかりやすくて入り込めた。
読み始めたらあっという間でしたね。
332名無しさん@秘密の花園:2010/03/03(水) 18:03:50 ID:W2lYiZAB
韓国に攻撃されてむかつくからチリに募金してやろうずwwwwwww
http://www.dff.jp/
こういう発想力はさすがVIP
スレチかもですがよろしくです
333名無しさん@秘密の花園:2010/03/04(木) 03:11:57 ID:61QSjTxC
うっせカス
334名無しさん@秘密の花園:2010/03/04(木) 05:37:08 ID:1B2CMlTH
>>332
木津さんに軍資金のカンパ…なにやら危険な結末が予想されます。
335名無しさん@秘密の花園:2010/03/04(木) 07:22:38 ID:n7ACaDMz
マルチにマジレス……と言いたいところだけれど、あながちスレチでもなくてわろた
336名無しさん@秘密の花園:2010/03/04(木) 09:03:18 ID:OJYaC4xl
あぁ、チリ繋がりか!
気付かなかった…
337名無しさん@秘密の花園:2010/03/06(土) 16:46:14 ID:M5aTMH25
このスレってどのくらい人がいるのかねえ
338名無しさん@秘密の花園:2010/03/12(金) 19:58:52 ID:eN48Doxh
このごろ千里ちゃんが可愛すぎてどうにもならなくなり、気付いたら千里総受のとんでもないものが出来上がっていました。
投下させて頂きます。
中身は晴美×千里、あびる→千里、倫→千里、+可符香で中途半端なギャグになってます。
それと絶望少女達が結構仲が悪かったりするので、喧嘩とか見たくない人は注意して頂けると嬉しいです。
339ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 19:59:53 ID:eN48Doxh

  戦いの火蓋の切って落とされる音は、滅多に聞こえないものである。
                  ───ポロロッカ伯爵

 四限目の授業が間延びしたチャイムで終わりを告げ、二のへの生徒達は弁当片手に一斉に動き出した。 お待ちかねの昼休みである。
 もちろん机の上のものを全て片付けてから、千里は晴美のもとへ歩いていった。
「晴美、昼休みだよ」
「おっけちょっと待ってて」
 晴美は物凄く前屈みになって書いているものを隠しつつ上の空で返した。どうやら授業中の落書きを完成させようとしているらしい。ちらちらと彼女の腕の隙間から見えるイラストは、まるで……いや、口で言うのもはばかられる。
「もう、後にしてよ。時間はきっちり守ってちょうだい」
 その言葉の響きに、バッと晴美は体を起こした。隠していたものは構わない様子である。
「え、守ってちょうだいってなんか素敵な響き!」
 反応する所が残念な晴美さんです。
「よっしゃまかせて千里! 三十年後までもきっちり守ってあげるから!」
「どうしたの晴美、今日飛ばし過ぎよ! 大体なんでそんなに中途半端な数字なの!」
 食いつく所が若干おしい木津さんです。
「じゃあ何年だったらいいのよ」
「そりゃあ……」
 まさかそんな反論が待っているとは思わなかった千里だが、質問には答えなければならない義務感に責められて、
「何十年なんて言わないでよ」
 晴美の誘導尋問に対して赤面しつつ珍しくデレてみた千里だったが、これが全ての引き金となってしまった。
「!」
 一つ席を空けた後ろに座っていたあびるは、その一言を小耳にはさんで硬直した。
(なかなか見せつけてくれるじゃないの……そろそろ藤吉さんを牽制しにいかなくちゃね)
 千里にうっかり惚れ込んで苦節数ヶ月、何も言わなかったがあびるはずっと千里と晴美を見ていた。
 視界に入るのは、それとなく恋仲であることを示すような二人の間柄。違う、とあびるは唇を噛んだ。私は、千里ちゃんだけ見ていたいんだ。仲のいい二人なんか見たくない。
(私は、数ヶ月経て……初めて、戦いを挑む)
 荒々しく昼食のコッペパンを掴んで立ち上がり、息も荒く二人に近づいていった。
 晴美はさっきの千里の爆弾発言に大喜びして彼女にもふもふと抱きついていた。千里もまんざらでない様子だ。
 その光景に抱いた嫉妬を出来るだけ面に出さないように、ポーカーフェイスを装って話しかける。
「千里ちゃん、晴美ちゃん……今日は一緒に食べていい?」
340ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:00:16 ID:eN48Doxh
 更に二人に加わったあびるを視界の端に捉えた人物がいた。
「!」
 倫である。
(なんだなんだ、小節が奴らに交ざるとは……珍しいな)
 何となく気になって眺めていると、あることに気付いた。
(……小節、視線が木津にしかいっていないぞ。なんなんだ)
 二人に交ざりに行ったはずなのに、あびるは千里しか見ていなかった。申し訳程度に晴美とちらっと目を合わせるが、それも一瞬のことである。
(しかも何、千里も楽しそうではないか)
 話しかけるあびるに千里は笑顔で答えているようだ。ちょっとした変化にも動じなかった倫だが、これは見逃せない。
 ガタンとイスを撥ね除けて、雅な弁当箱をひっつかんでつかつかと三人のもとへ歩み寄った。
(いや、別に木津が気になる訳ではないんだぞ)
 自分の中ですこし弁明するのも忘れない。
 イレギュラーな参入者に三人の目線はそれとなく集まる。
「今日は私も一緒に食べさせてもらうぞ」
 倫はやはり千里を見据えてそう宣言した。
 しかし今日の事件はそれだけではないのだ。続々と集まる少女達を見つめる人物がもう一人。
「あららー、ついに始まっちゃいましたね」
 自分の席で弁当を開けかけていた可符香である。彼女の妖怪アンテナは彼女が面白そうだと感じるものに対して立つのだが、今日はいつにも増してビン……いやバリ3である。
 あびると倫の間に火花が散る。晴美は余裕そうである。千里は千里で珍しく集まってきた二人をみて不思議そうである。……千里ちゃん、気付いてませんね。
(ふふふ、それじゃあ私も入っちゃいましょう)
 ぱたんと弁当箱のふたを閉じて、ぱたぱたと険悪な四人組のもとへ駆け寄った。
「私も一緒でいいー?」

 これで火薬をたっぷり詰め込んだ五人組は集まってしまった。しかし渦中の千里は、
「あら、可符香ちゃんも? いいわよ」
 やっぱりことの重大さに気付いていないようである。
 かくしておかしな昼休みは始まったのである。
341ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:00:50 ID:eN48Doxh

 千里は基本的に色恋沙汰には疎い。爆発的に疎い。免疫もほとんどない。それでいて粘着質であるが故に来るもの拒まずな性格でもある。
 だから今日のようによってたかって脈絡もなく三人も昼食に参加してきても、彼女らが摂氏何千度の火花を散らしても、その合間に熱心に視線を送られても、なんだか変だなと思うだけである。
(だから気がもめるのよね……)
 不穏な雲行きのお昼時に嘆息する晴美だが、大して動揺しているわけではなかった。それは当然彼女がすでに千里と付き合っている、もといモノにしているからである。現在王者の風格は伊達じゃない。
(優しい千里も可愛いわ……むふっ)
 この状況にすら悶えてしまう、やっぱり残念な藤吉さんです。
 余裕しゃくしゃくでにやけ顔を隠しもしないライバルを睨みつつ、あびるはコッペパンを千切った。マーガリン&いちごジャムが入ったパンの金字塔である。
(笑顔でいられるのは今だけよ……)
 一口大より少し大きめのパンを一気に詰め込んだ。(あ、無理があった)ちょっと豪快が過ぎて小動物のようになってしまった小節さんです。
「あびるちゃん、マーガリンついてる」
 千里がそれを見逃すはずもなく、すかさず常備していたハンカチを手に取ってあびるの口元をふいた。もはや粘着質から格上げして正義の過保護である。
 あびるはあびるでああ予想外のサプライズだよ、と胸中で呟き、
「……ありがと」
あまりの照れくささ晴美に喧嘩を売るのも忘れて俯く。
 それを見て倫も黙っちゃいない。
(なんだなんだなんだ、このごろ小節ばかり贔屓ではないか! ゴミ箱もって転んだ時も心配されていたし)
 千里には仕掛けないけど、嫉妬だけが暴走しがちの糸色   倫さんです。
 時田特製のプチおにぎりを頬張って、それとなくほっぺに米粒をつけておく。可符香が倫を見てにやにやしている。
 そんな倫の涙ぐましい努力を素通りして千里は言った。
「ところであびるちゃんのそのコッペパンってよく見かけるよね」
 きっちりさんにも抜け目くらいある。常にそういう小技に気付くほど手が回る訳ではないようだった。倫は一瞬停止する。
「そうだね、色んな種類あるし」
 あびるも頷いて同意した。晴美は始終笑顔で唐揚げを食べている。
「あびるちゃんはそれが好き?」
「まあ……そんなとこ。あとピーナッツバターも好きかな」
「あ、分かるかも。おいしいよねピーナッツ。それと最近はちみつマーガリンも見かけたよ」
「最近? 結構前からあるよ、あれ」
「嘘! 気付かなかった」
 どこまでもどうでもいい女子らしい会話が繰り広げられる。完全にあびるのリードである。見られていないのを確認してから、倫はこっそりほっぺについた米粒をとっておいた。可符香はにやにやしている。
342ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:01:34 ID:eN48Doxh
 晴美は一通りその話題を聞いてから、ふとこんな一言を投じる。
「千里は昔からつぶあんマーガリンが好きだったよね」
「あれ晴美覚えてたんだ」
 ここにきて強力な幼なじみ攻撃である。当然千里はつぶあんに食いついた。
「あのシリーズの中でつぶあんが一番好きよ、やっぱり……」
「帰りによく半分こしたよね」
「そうそう、帰りに、ね」
 帰り、というところにアクセントを置いている辺り、これは二人にしか分からないことなのだろう。こうなると高校友達三人組は手も足も出ない。最早(開始早々)これまでかと思われたが、
「倫ちゃんと可符香ちゃんは何が好き?」
輪に入れていなかった二人にも気を回すあたり、やはり千里は委員長キャラである。
 可符香は倫を見てにやにやするのを止めて、千里の助け舟に乗った。
「そうだねえ、私は特に決まってないかな。あれって二十種類くらい出てるみたいだし」
「えー、多くて五種類だと思ってたのに!」
 晴美は思わぬ数字に仰天する。
「黒糖シリーズはかなりおいしかったよ」
 千里もヘーそうなんだ、と感心顔である。
 とりあえず頷いてみるものの、倫は内心大いに焦っていた。それもそのはず、彼女は(貧乏暮らしごっこをしているとはいえ)糸色製菓の菓子パン専門で、ヤマ○キのコッペパンシリーズのことに詳しくなかったのである。
 第一庶民の味覚がヤマ○キにあるとは考えもしなかった倫は、「ちょっと待ってろ」と席を外して携帯を開いた。
「倫ちゃん、電話?」倫の参加の意図を若干はかりかねているあびるは、確かめるように彼女に投げかけた。「ちょっとな、すぐ戻る」
 走り去る倫を横目で眺めてから晴美は可符香を盗み見た。可符香は倫ちゃんどうしたんだろうねえ、だとか千里と話しているが、晴美にとっては彼女が一番読めなかった。
 どうしてここにいるのか。あびるが攻撃を仕掛けてきたのはまだ分かる。倫も然りだ。が、可符香についての情報は圧倒的に不足していた。
 そもそも可符香は奈美とそれとなく仲がいいようだと読んでいたのだ。ここにいる理由が分からない。
(いや? もしかすると)ただの好奇心かな、とは思ったが、集まった三人組のなかでもっとも(精神的な)攻撃力が高いであろう可符香に晴美は一番気が抜けなかった。
 遠くで倫の話し声が聞こえる。時田さんの名前がちらりと聞こえた気がしたがスルーする。
 どうしてこんな事になってしまったんだろう。晴美は千里を見守りながらも用心深く卵焼きを頬張る。
 皆私がいるっていうのに大胆すぎる。晴美は千里ににやけながらも用心深くブロッコリーを頬張る。
 まあ千里は可愛いし、仕方ないのかもね。晴美は一人納得して炊き込みご飯を、
「ちょっと晴美! 口に入れすぎ!」
「むほ(ごめん)」
 千里のことで頭が一杯で口も一杯にしていた晴美だった。
343ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:01:55 ID:eN48Doxh
 そこで倫が携帯を軽快に閉じながら帰ってきた。
「ヤ○ザキのコッペパンって十八種類もあったんだな!」
 田んぼのあぜ道でザリガニを見つけたような顔で倫は言った。目が輝いている。話に入れたのがよっぽど嬉しいらしい。
「こまか! もしかして倫ちゃん調べたの?」
「まあな」
「凄い。そんなにあったんだ……倫ちゃん食べたことある?」
「い、いや、ない」
「じゃあ今度買ってみなよ、意外とおいしいよ」
「分かった……」
 にっこりと笑う千里と目を合わせていられず、倫はそれとなく視線を斜め下にずらした。
 千里はというと、どうやってヤマザ○に圧力をかけて二種類増やそうか考えあぐねていた。
(よし、今度絶対につぶあんマーガリンを買ってやろう。それで木津と半分コするんだ)
 心に決めた倫であった。乙女である。可符香はサブリミナル効果のごとくにやにやしている。
 その日の夜に糸色家にコッペパン全種類が箱で届くことを時田はまだ知る由もない。

「失礼します、部長ー」
 そこそこ会話が弾みだしたころ、教室の入り口に茶道部の一年生がやってきた。その手には何かの書類がある。
「生徒会から会計用紙の記入頼まれましたー」
「分かった、今行くー! ごめん、ちょっといってくるね」
「ん、いってらっしゃい」
「大変だね」
「頑張ってねー」
「待っておるぞ」
 筆箱からシャーペンを一本だけ出して会計に向かう千里を思い思いの言葉で四人は送り出した。前半戦終了である。
 それから何となく会話は止まってしまう。
「行っちゃったね」現在大幅リードしているあびるはどこか挑戦的につぶやいた。
「うん」そのケンカ腰をやんわりとかわす晴美も、千里がいなくなって物足りなさそうである。
「大変だねえ、部長さんも」周りの影響を一切うけない可符香はのほほんとしている。
「そうだな」前半うまくいかなかった倫は心無しか不機嫌で、晴美よりもあびるに嫉妬の眼差しを向けた。あびるはどこ吹く風である。
 それっきり本当に静かになった。賑やかなのは周りだけだ。
 会話がない。
 会話がない。
 会話は一切ない。
(あれ、今の三行なんとなくリズムがよくない?)
 そんな中晴美はどこまでもずれていた。
344ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:02:32 ID:eN48Doxh
 剣呑な数分間の後、千里は「ただいまー」と帰ってきた。四人を取り巻く雰囲気の異様さに気付いて一瞬足を止める。しかし千里に気付いた彼女らは振り返って、笑顔で千里を迎えた。
「お帰りー千里」
「待ってたよ」
「お疲れ様ですー」
「早かったな」
 後半戦の開始である。

「案外あっさり終わっちゃったよ。レシートをまとめといて良かったわ」
「レシートって、お菓子とか?」
「うん。買った月別でまとめてあるの」
(うわあ、それっぽい)
「結構買うのか?」
「うーん、そんなに毎日活動する訳じゃないから、二週間に一回くらい買い出しに行くだけかな」
「へえ」
 倫は当初の目的も忘れて興味深そうに相槌をうった。
(甘いわね倫ちゃん。そんなんじゃアクションの一つも起こすことが出来ないわよ)
 向かいに座り会話を弾ませる倫を見て、三分の一になったコッペパンを齧りながらあびるはにやりとした。そろそろパンネタも苦しくなってきた節がある。
 そろそろ牧歌的な昼食の時間に終止符を打つことに決めた。
「ところでさ、千里ちゃんって好きな人いるの」
 ガラスにヒビが入るような衝撃がその場にいた全員に走った。
 五秒以上の沈黙が横たわる。放送事故である。
(ついにきたか)晴美は唐揚げを更に頬張り、
(な……!)倫はどうつっこんでいいかも分からず、
(わあ、あびるちゃん大胆)可符香は相変わらずにやにやしていた。
「な、なによ急に」
 じいっと見つめてくるあびるに耐えかねて、または別の理由で、千里は目を伏せた。ちらりと晴美に救援信号をよこしたのをあびるは見逃さなかった。
「先生じゃないなら、案外近しい人だったりしてね」
「あびるちゃん、何か知ってるの?」
 あびるを質す晴美は笑っていながらも底冷えのする何かを背負っていた。覚醒。流石の千里も異質な何かを感じて彼女を覗き込む。「……晴美?」
「いや、知ってる訳じゃなくて」あびるはなおもポーカーを決め込む。「カンね」
「面白いこというんだね。普段じゃ想像もできなかったな」
「私のふだんって、藤吉さんどんなだと思ってるの」
「え? うーん、無口な尻尾フェチとか」
「貴様は私を怒らせた……(ゴゴゴゴゴ)」
「あびるちゃん、キャラ」それとなくキャラ崩壊を防ぐ可符香。「それに真実じゃない」これは小声である。
345ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:03:12 ID:eN48Doxh
 千里は急に凶悪化した場に追いついていない様子である。
「と、とりあえず……あびるちゃん落ち着いて」
「うん」
 すとんと平静を取り戻した小節さんです。晴美も抜きかけた宝刀じみた何かを一応おさめた。もともと抜く気はなかったらしい。
 落ち着いたあびるは(変な日だわ……)とこっそり溜息をつく千里を眺めつつ最後の一口を飲み込んだ。
「変なこと聞いてごめんね」
「ううん、気にしないで」
「それにしても千里ちゃんって可愛いよね」
「ちょっと待てや小節ィ!」
「倫ちゃん、キャラ」可符香はまたも脱線しかける少女を引き止める。「……あれ?案外合ってますかね」誰に聞いているんでしょうね。
 さっきから計画的にコマを進めようとしているようにみえるあびるだが、どうも暴走している節がある。
 これはもしかすると、
(あびるちゃん、恋愛音痴?)
可符香はタコさんウィンナーをかじった。
「な、な、な、何よ急に! さっきから何だか変よあびるちゃん」
 もともと押され弱い千里は真っ赤になる。
「ほらー! 木津も困っているではないか!」
 女子を泣かせた男子を告発するような口調になりかけた倫はあることにハッと気付き、
「い、いや別に木津が可愛くないという訳ではなくてな、」
照れながらフォローするが現在の状況からすると一切フォローになっていない倫さん。「倫ちゃんナイスフォロー」可符香はにやにやしている。
「そうよ千里は可愛いんだから!」
 藤吉さん、黙ってて下さい。
 遂に五人の間に通った導火線に火がついてしまった。こうなるともう和やかな会食どころではない。
 それぞれがにらみ合い、無言のうちに共通の一言で通じ合う。
(千里は私のものよ……)
(千里ちゃんはいただいた……)
(木津は……その……別に好きな訳ではないんだからな……)
 正に爆発するかというそのとき、
346ブラックボクスト・ランチボックス:2010/03/12(金) 20:03:37 ID:eN48Doxh
 一方こちら千里さん。
 千里は実はあびるが来た時点でなにか不穏なものを感じ取っていた。千里は色恋沙汰に鈍くはあるが、ただの鈍感という訳ではもちろんないのだ。
 それがここにきてようやくはっきりした。千里は確信した。この子達は、(原因はともかく)仲が悪い。
 ところで千里が何事もきっちりと秩序立っていないと気が済まない気性なのは周知の事実である。
 クラスメートに関してもそれは同様で、彼女の中での「きっちりとしたクラス」というのは、俗に言う「みんななかよし」なのだ。
 そして現在。
 四人が激しく争う今、これは千里がもっとも嫌う無秩序なのである。
 端的に言えば、というか本質的に言うと、急に可愛いといわれたり突然喧嘩が始まったりで、千里はもうオーバーフロー寸前なのである。

 ぷち。
 何かがキレる音がした。
「みんな………」
 威嚇しあっていた少女達は、急にさした黒い影に嫌な予感を感じておそるおそる振り返る。
「仲良く、しなさああああああい!」
 どこからともなくスコップを取り出し暴れかけた千里を、
「ストップ千里!」
漢らしくも全身で止めたのは、
「ごめんごめん、いい子だから落ち着いて」
光速で眼鏡を外してフルパワーを得た晴美だった。
「うなああぁぁ……」
 千里は半泣きでぺたんとイスに座った。晴美はなおも千里を抱きしめてよしよしと頭をなでる。
「よーしよーし、大丈夫だからねー」
 からんとスコップが床に落ちた。
 その光景をみて、険悪だった残りの三人(実質二人)は毒気を抜かれたようにほうけていた。
「やっぱり藤吉さんだね」
 あびるが諦めたようにつぶやく。(こういう所を見ると、千里ちゃんにぴったりなのは自分じゃないって嫌でも分かる)
「そうなんだろうな」
 倫も複雑そうな顔で頷いた。(ま、分かっておったけどな)
「さすがですねえ」
 可符香は初めと何一つ変わらない笑顔だった。(ところで千里ちゃんのあれってスコップというよりシャベルですよね)
 惨状を免れた机の上で伸びをして、あびるは笑った。
「まあ……千里ちゃんに言われたことだし、仲良くしなきゃね」
「そうだな。木津には悪いことをした」
「帰りに一緒にコッペパン買って帰ろうよ」
「小節とか?」
「仲直りの一環」
「なるほどな。……だが、もう一生つぶあんマーガリンは食べない気がするぞ」
「うん、同感」
 話がまとまりかけた倫とあびるだったが、ふと可符香を振り返った。
「ところで……可符香ちゃんも?」
 可符香も千里のことが、という質問である。それに可符香は笑って、
「どうでしょうね」
(コイツ見物だな)
(コイツ見物だ……)
 なんだか予想以上に仲良くなれそうな倫とあびるであった。
347名無しさん@秘密の花園:2010/03/12(金) 20:07:05 ID:eN48Doxh
以上でした。
喧嘩する絶望少女達は書くのが初めてでヒヤヒヤしました。性格が悪くなっちゃってないことを祈ります。
あとギャグがびっくりするくらい中途半端ですいません。

どうでもいい話ですが、タイトルは直訳すると「黒くてセット売りの弁当箱」という意味です。語感だけで決めるとロクなことになりません。
348名無しさん@秘密の花園:2010/03/13(土) 00:28:09 ID:wI5YvQ76
GJ
どの娘も可愛くて良かったです
349名無しさん@秘密の花園:2010/03/13(土) 07:20:13 ID:rqXpaMWq
千里総受けキター!
見たい見たいと思っても書いてくれる人がなかなかいないから
嬉しいです。GJ!GJ!
350名無しさん@秘密の花園:2010/03/15(月) 07:22:49 ID:82VTC9E0
お久しぶりです、半年前くらいに可符まとを書いた奴です。
今からでも文章の訂正をしていいでしょうか?
どうしても直したい一節があって……

「こゆび」
×現在のラスト二文

○そういうと、可符香ちゃんは笑って指切りをした。
約束ですよ、本当の本当です。

お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。
351”管理”人:2010/03/17(水) 17:30:59 ID:QmBmCEhy
>>350
修正させていただきました。
修正箇所に間違いなどがありましたら、お手数ですが再度連絡をお願いいたします。
352名無しさん@秘密の花園:2010/03/17(水) 19:28:00 ID:R92ahfh8
>>351
確認しました。
微妙な修正を頼んでしまってすいません。ありがとうございました。
353名無しさん@秘密の花園:2010/03/24(水) 00:58:57 ID:xgpeJStl
ここ最近の単行本、幼少のハルチリなエピソードをおまけで必ず入れるのはやっぱ
作者公認の仲ってことなのだろうか。ちょっと泣かせるいい話多いし。
354名無しさん@秘密の花園:2010/03/24(水) 16:40:47 ID:O6HtUmrQ
幼いハルチリはもちろんいいけど
たまには現在の二人の仲良さげな話がみたいな
最近からみが少ないし
355名無しさん@秘密の花園:2010/03/26(金) 22:40:13 ID:9jEdAkpD
同意
裏でこっそりニャンニャンしてるのかもしれないけど
356名無しさん@秘密の花園:2010/04/07(水) 06:34:54 ID:K5bTCW1U
幼エピ中、素敵なお話だね、が一番効いてる事に最近気づいた
357名無しさん@秘密の花園:2010/04/07(水) 23:10:44 ID:3oDrL1xH
あえて日記としてじゃなく物語としてほめてるのが何とも…いい
358名無しさん@秘密の花園:2010/04/10(土) 21:16:59 ID:d3f6EbLe
ハルチリで某カンフーネタ絵を見たい
359名無しさん@秘密の花園:2010/04/12(月) 23:20:30 ID:ylXyq/AA
千里が自分に極端に甘いのが分かってて、
色々いたずらしちゃうマ太郎とか妄想中
360名無しさん@秘密の花園:2010/04/13(火) 16:52:18 ID:qX0q8hlg
ハルチリが百合ネタを探しにマガジンを買いに走るも
休載してるのが多いこの頃。

正直、女子同士の会話で百合ネタが出てくる自分はやばいです
361名無しさん@秘密の花園:2010/04/16(金) 22:31:28 ID:zm39p6ze
>>360
今週は久しぶりに晴美と千里の会話があったなw
最近からみ少なかったから嬉しい
362名無しさん@秘密の花園:2010/04/17(土) 16:22:50 ID:pS0BNMAa
最近気がついたんですがアニメ二期の「絶望ファイト」で、
千里(恐竜?)が晴美に「おれのオンナになれ!」って言ってるんですね。
363名無しさん@秘密の花園:2010/04/26(月) 00:41:24 ID:/DUzswIm
レスが無くて寂しいage
364名無しさん@秘密の花園:2010/05/03(月) 09:54:41 ID:Su+pbohg
切れっ端です。

「少し、冷えちゃった」
抑揚のない声でそういいながら晴美は立ち上がり自らを流れるシャワーの下に置くと気持
ちよさそうに熱い湯を浴びる。普段はひた隠しにしているが、人並み外れた優れた身体能力を持つ彼女らしい、引き締まり均整のとれた裸身が勢いよく飛沫を散らした。
「…ゆるして、晴美、お願い… 」
しゃくりあがながらそう言う千里を、今度は可符香がその顎に手をかけて仰け反らせる。ショックを受けたままの千里はもうたいした抵抗も出来ない。
「だめですよ、千里ちゃん、もう、私の物だから」
「えっ!」
気持ちよさそうにシャワーを浴びていた晴美が急に間の抜けた声を上げる。
「ちょっと、可符香ちゃん、それどういう意味よ」
「どういうもこういうも、藤吉さんはもう千里ちゃんを捨てるんでしょ、だったら私に下さいな、ねー千里ちゃん、一度や二度の浮気くらいで切れる旦那さんなんかさよならしましょうね」
心底嬉しそうに答える可符香、腕の中でもしこれが先生なら「絶望した!晴美に捨てられて絶望した!」というところの状態にある千里は、泣きじゃくるが精一杯の様子だった。
「そんなの駄目! 私、千里にも可符香ちゃんにも怒っているけど、それとこれとは別よ!」
「何で別なんですか! あんな酷い言い方と態度で突き放しておいて、もう、千里ちゃんだって貴方のことなんか… 」
その可符香の言葉と態度に晴美は、「あ、彼女本気なんだ、」と確信した。同時にそれまで彼女に感じた怪しい雰囲気、あの水蛇が獲物をゆっくりと弱らせて行くような雰囲気が彼女なりの愛情表現(だとしたら、そうとう怖いが) だということに気付いた。
「まあ、それはやり過ぎたかなと思ったけど、展開としてはその方が面白いかなあなんて… あっ!」
気がつくと可符香の腕の中で泣きじゃくっていた千里が、目を三角にして自分を見つめているのに気がついた
365名無しさん@秘密の花園:2010/05/06(木) 16:10:39 ID:DrgUgfc+
完全版を期待
GJ
366名無しさん@秘密の花園:2010/05/07(金) 17:39:12 ID:J1wmbi/7
期待してます
367名無しさん@秘密の花園:2010/05/11(火) 19:02:52 ID:lWvgCrlN
何だか過疎だねえ
368名無しさん@秘密の花園:2010/05/11(火) 21:21:41 ID:ShbqtFhy
先々週のカエレとマ太郎がなんか可愛かった
誰か妄想を膨らまして
369名無しさん@秘密の花園:2010/05/12(水) 09:15:35 ID:Wvc/iy6C
過疎ってきている今、改めて好きなカップリングの話でもしますか。

個人的にはあびる×愛かな…なぜか。
でもピクシブで「加賀愛 百合」とタグ検索すると、
ほとんどがあびるとのカップリングなんだよねw逆は違うけど。
実は愛の百合カプでは一番広まっているのか…
370名無しさん@秘密の花園:2010/05/12(水) 11:11:34 ID:vocuwDtZ
あび愛はよく見るね。
原作のしっぽネタだけで大分広まってる気がする(笑)
愛ちゃんは結構CPが多い気がするけど、自分の好きな
愛真夜が全然見ない…難しいのかな?
371名無しさん@秘密の花園:2010/05/13(木) 01:56:31 ID:yG387RwG
じょしらくで百合スレがないことに絶望した!
372名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 02:09:28 ID:ecsT9Hr6
最近、晴美受けに凄くはまってきた
ハルチリもチリハルの方もありだわ
373名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 20:02:58 ID:4PHA+s//
ありがちだけど、ハルチリかなぁ。幼少期の依存気味なのもいいけど、
現在の互いに独立してる感じも好き
374名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 23:09:16 ID:aR10+RP4
幼少期ハルチリ書きました。
でも、ちゃんとハルチリになってるか不安な感じです。
第20集おまけの絵日記の話から
375名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 23:10:38 ID:aR10+RP4
絵日記のページをそんな色達で次々と塗りつぶしていく。
それぞれの色同士が混ざり合って、濁った、暗い色に変わってもその勢いが止まる事はない。
今日あった出来事、目にした物、そこからさらに広がった想像を12色のクレヨンを頼りに白紙の上に繋ぎ止めていく。
拡大するイメージはだんだんと現実から遊離し、絵日記の中に独自の世界を作り上げていく。
書いて。
描いて。
自分の中にある全てをそこに出し切って……。
しばし、時を忘れてその作業に没頭していた少女・木津千里は完成した今日の分の絵日記を眺めながら、満足げに肯く。
「うん。かんぺき!」
他の宿題のほとんどは『やらなくちゃいけないことを、あとにのこすなんてキッチりしてない』といった理由で終わらせてしまった千里にとって、
夏休み中毎日つけなければいけない絵日記は彼女が全力を以て取り組む最大の課題だった。
だけど、千里がこれだけ力いっぱいに絵日記に没頭する事が出来たのには、実は一つ大きな理由があった。
大好きな友達。
『キッチリしなくちゃ』、その思いの強さのあまり、一人ぼっちになってしまった千里の傍にそっと寄り添ってくれた女の子。
藤吉晴美、あの娘がいるから毎日がこんなにも楽しくて、クレヨンを握る手にも力が入る。
この絵日記には、晴美と一緒に過ごした夏休みの日々のぜんぶが詰め込まれている。
千里は書き上がった絵日記を胸にぎゅっと抱きしめて、明日もあさっても続く晴美と一緒の夏休みに思いを馳せた。
「う〜〜〜っ!!!」
嬉しさが思わず声になって出てしまう。
「千里ー、絵日記出来たなら早く寝ちゃいなさい。明日も藤吉さんと約束があるんでしょ?」
「うん!」
台所から聞こえた母の声に元気よく答えた千里は、絵日記を机の引き出しに収める。
明日は晴美と一緒にプールに行く予定だ。
(このまま…こんな風に夏休みが続いてくれたらいいのにな……)
母親の言いつけ通りベッドに潜り込んだ千里は、浮き足立つ心の隅でそんな事を考える。
だけど、彼女はすぐに気付いた。
確かに夏休みは8月の31日には終わってしまう。
けれども、ずっとその後も、晴美と一緒の毎日は続いていくのだ。
(嬉しい…すごく嬉しい……っ!!)
ふかふかのタオルケットを頭の上からかぶって、明日晴美に会うその時の事を考えながら、
今日一日をきっちり全力で駆け抜けた千里はやがてすやすやと眠りに落ちていった。

それからも、晴美と過ごす夏休みは毎日が楽しい事の連続で、時間はあっという間に過ぎていった。
だから、千里は思ってもみなかった。
2学期の最初、9月1日、学校に持って行った日記のせいであんな事になるなんて………。

「こいつの日記きもちわりいよ!!」
「逃げろ!!」
飛び交う悲鳴と逃げ惑うクラスメイト達の姿。
全ては千里の絵日記がもたらした物だった。
「みなさん、静かにしなさい!!席につきなさい!!!」
必死に叫ぶ担任の女性教師の声もパニックになった子どもたちの耳には届かない。
誰もが千里から逃げるように教室の隅に集まり、ひそひそと、先ほど目にしたあの『絵日記』について言葉を交わしている。
その表情は皆戦々恐々、中には本気で泣き出してしまう生徒までいた。
クラスメイト達の怯えた視線の真ん中、泣き出しそうになるのを堪えながら、千里は絵日記をぎゅっと抱きしめて俯いていた。
376名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 23:11:14 ID:aR10+RP4
そんな千里に向かって、クラスメイトの一人が一歩踏み出し怒鳴りつけた。
「……書きなおせよ、木津!!」
「え………っ!!?」
大柄なその男子は驚き顔を上げた千里の手から日記帳をむしり取る。
それから、パラパラとそのページをめくり、一通りの内容に目を通してからもう一度千里に言う。
「書きなおしだ。ぜんぶ、さいしょから、あたらしい日記を書くんだ!!」
「ちょっと、何言ってるの!!」
その男子生徒に叫び返したのは、千里の近くの席に座っていた晴美だった。
千里の絵日記に対するみんなのあまりに酷い反応に、今の今まで呆然としていたが、その言葉は聞き捨てならなかった。
千里と男子生徒の間に割って入り、怒りの表情できっと睨みつけながら、晴美は言い返した。
「千里はきちんと絵日記を描いてきたじゃない!どうしてそれをやりなおさなきゃいけないの!!」
「何が”きちんと”だよ!!これ見たか?みんな!!!」
晴美の言葉に対して男子生徒はさらに激昂し、千里から奪い取った絵日記を大きく広げ、
クラスの全員に見えるよう高く掲げながら叫んだ。
「目玉とか、変なバケモノとか、なんなんだよ、これ!日記っていうのは、その日の出来事を書くんだろ!!
こんなきもちわるいもの、いくら描いたって、日記をつけた事になんてならねえよ!!!」
やがて男子生徒の叫びに、ポツリ、ポツリと賛同の声が上がり始める。
「わ、わたしも、千里ちゃんのは日記じゃないと思う……」
「僕も…それじゃあ、宿題が出来た事にならないよ……」
「あんなの、ただの落書きじゃん!」
「あれでいいなら、俺もっと楽に終わらせられたのになぁ」
クラスメイト達の言葉が、鋭い刃に姿を変えて千里に襲いかかる。
「みんな…そんな風に思ってるの………」
わなわなと肩を震わせ、愕然とした表情でクラスメイト達の顔を見つめる晴美に、男子生徒が冷酷な笑顔を浮かべて告げる。
「…ほら、みんなそう思ってるんだ。こんなの日記を書いた事にはならない。だから……」
男子生徒は頭上にかざした千里の絵日記を持つ腕に、ぐいと力を込める。
「書きなおさなきゃいけないんだから、もうこんなものいらないよな……っっっ!!!!!」
「…………えっ!!?」
驚きの表情を浮かべる千里と晴美の前で、今にも破かれようとしている絵日記。
「やめてっ!!千里の絵日記を返してっ!!!!」
叫びながら男子生徒に跳びかかったのは晴美だった。
「千里がせっかく頑張って描いたのに、破いたりしないでよ!!」
「うるせえ!!だから、こんなの日記じゃないって言ってるだろ!!」
泣きじゃくる晴美が必死で千里の絵日記を引っ張る。
いつもなら、喧嘩でも男子に負けたりしない晴美だったけれど、掴んだ日記を破いてしまいそうで全力を出すことが出来ない。
このまま日記を奪われる事は即ち、千里の描いたものはちゃんとした日記ではないと、そう認める事になってしまうのに……。
(…手がすべっちゃう…もう駄目……)
そして、晴美の心が諦めに膝を屈しそうになったその時……
「晴美を泣かせないで……っっっ!!!!」
争う晴美と男子生徒の横あいから、千里が勢い良く体当たりを仕掛けた。
不意打ちの攻撃に、男子生徒の体は為す術も無く吹き飛ばされ、絵日記は中に舞う。
晴美はそのチャンスを逃さず、床に落ちる一瞬前にそれを見事キャッチした。
そして、そのまま床にへたり込んだ晴美は、日記帳を抱えてポロポロと涙を零す。
「千里……ごめん…ごめんね……」
「…そんな事ないよ…晴美があやまる事なんてないんだよ……」
絵日記は取り戻した。
だけど、寄り添いあう二人は、それ以上に大切なものが損なわれた、そんな空気をおぼろげに感じ取っていた。
377名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 23:11:49 ID:aR10+RP4
結局その後、千里の日記は宿題としてきちんと受理された。
ただし、担任教師のこんな言葉付きで……。
「…木津さん、今度からは”ちゃんとした日記”を書きましょうね」
その言葉は千里の心を、そして傍らで見守る晴美の心までも深く深く抉っていった。
結局、あのクラスの中の誰一人として、千里の描いたものを絵日記であると認めなかったのだ。
数日後、返却された絵日記を受け取った千里の表情は暗かった。
学校からの帰り道、黙りこくったままの千里の少し後ろを、晴美はとぼとぼと歩いていた。
何を話したらいいんだろう。
どうすれば千里の心を慰める事が出来るんだろう。
延々と思い悩む内に晴美の心の奥底から悔しさと怒りの感情が湧き上がってきた。
(千里の日記は……おかしくなんかない……っ!!)
今でも、あの時のクラスメイト達に言い返す事が出来なかった後悔が晴美の胸を締め付けている。
ぎゅっと拳を握りしめた晴美の瞳から、また涙がこぼれ落ちそうになったその時……
「ねえ、晴美……」
「千里……?」
顔を上げると、いつの間にか立ち止まっていた千里がこちらに向かって何かを差し出していた。
それは、件の日記帳。
「読んで……ほら、約束だったでしょ?」
「あ……………」
そこで晴美は思い出す。
夏休みが始まった頃、千里と交わした約束の事を。
子供ながらに絵の上手な晴美、彼女の絵日記の仕上がりは千里の目から見るとまるで本物の漫画家が描いたもののように見えた。
そこで、千里はある事を思いついた。
『夏休みが終わったら、絵日記を見せっこしよう』
お互いに最高の絵日記を描いて、それを最後に見せ合おう。
妥協、手抜きは一切なし。
晴美の絵日記を楽しみにしてるから、自分も全力の絵日記を書こう。
二学期最初の騒動のせいで忘れていたけれど、千里はその絵日記を誰よりも晴美に見せたくて、一生懸命に書いてくれたのだ。
「うん……わかった」
おずおずと絵日記を受け取る。
本当は宿題提出の前にも少し見せてもらう筈だったのだけれど、あの騒ぎでろくに見る事が出来なかった。
その絵日記を晴美の手がゆっくりと開いていく。
そして……
「…わあ………」
晴美は思わず息を飲んだ。
絵日記の中に広がる世界に釘付けになった。
「どう……かな…?」
不安そうに訪ねてくる千里の言葉に答えるだけの余裕もなかった。
クラスメイトや先生は、千里の描いた”これ”をちゃんとした絵日記だとは認めなかった。
その言葉に、今の晴美は肯かざるをえない。彼らとは別の意味で……。
(…すごい…こんなものが描けるんだ………)
これはきっと一緒に花火を見に行った時のこと。
こっちは海に行った時のこと。
言葉通りに書かれてる訳じゃないけど、晴美には確かに分かる。
それは千里の想像力が夏休みの日常の一断片から広げていった大きな大きなお話だった。
どこまでもまっすぐな心を持った女の子が、何でもない夏休みの一日の向こう側に見た世界の姿だった。
ずっと千里に寄り添ってきた晴美だからこそ、それが分かる。理解できる。
ため息と共に絵日記を閉じた晴美は、不安げな表情でこちらを見つめる千里に微笑んで、こう答えた。
「すてきなものがたりだね……千里」

それからしばらく後の事だったろうか?
晴美がお気に入りの自由帳に自分の考えた物語を、”漫画”を描き始めたのは……。
あの絵日記の中に見たものが忘れられなくて、
それを描いた千里と同じ目線に立ちたくて、
晴美は鉛筆を握り、自分の中に渦巻く何かを紙の上に描き出そうとしていた。
そうすれば、きっといつか、千里の見ている景色を自分もその横に立って眺める事が出来る筈だから……。
胸に抱いた確かな想いを道しるべに、晴美は鉛筆を握った手を動かし続けた。
378名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 23:12:21 ID:aR10+RP4
以上でお終いです。
糖分不足もいいとこで申し訳ない。
379名無しさん@秘密の花園:2010/05/14(金) 23:28:11 ID:GlO0JbTv
GJ!

やっぱりハルチリはいい
380374:2010/05/14(金) 23:55:18 ID:aR10+RP4
先ほどのハルチリSSを投下したものです。
すみません。ミスしてました。
SSの最初の一行が抜けていたようです。
本来は冒頭に
『赤青黄色に白に黒、茶色に緑、紫に橙、畳の上に溢れ出した色とりどりのクレヨンを掴み取っては』
という一行が入る筈なのですが、それが抜け落ちていました。
不注意もいいとこなミスでまことに申し訳ないです。
381名無しさん@秘密の花園:2010/05/15(土) 03:00:28 ID:Pe1CFuE7
やっぱり王道ハルチリは可愛い!
最高です!
382名無しさん@秘密の花園:2010/05/16(日) 23:16:47 ID:w0FMuvcr
21集のおまけにもハルチリあるかなあ
383名無しさん@秘密の花園:2010/05/17(月) 00:25:06 ID:m3uW5wEC
このところ3巻ぐらい連続であったよね。
なんで急に作者がハルチリに目覚めたのか謎。
384名無しさん@秘密の花園:2010/05/17(月) 01:00:42 ID:5J3GX0Tl
くめたんはあれで結構サービス精神旺盛なんよ
385名無しさん@秘密の花園:2010/05/17(月) 12:12:43 ID:0Opeevra
今週もくめたんサービスしてくださいました。
386名無しさん@秘密の花園:2010/05/17(月) 12:15:49 ID:0Opeevra
×今週

○今集
387名無しさん@秘密の花園:2010/05/17(月) 12:54:22 ID:SjXEsSTM
くめたん、次アニメがある時は智恵霧復活させてね
388名無しさん@秘密の花園:2010/05/20(木) 23:18:15 ID:w3IMck0j
アニメ一期の智恵霧はなんか無理矢理感があって好きになれなかったなあ。
まあでもアニメでハルチリは見たかった。
389名無しさん@秘密の花園:2010/05/21(金) 03:47:56 ID:3fKGNBRl
まだ追加ページのは安心毛布しかやってないしね
またアニメがあるならやってほしいな
390名無しさん@秘密の花園:2010/05/21(金) 07:23:22 ID:sbSVub2Y
四期か……
それにしても幼晴千里がネタに出来ないのは俺だけ?
百合以上に神聖なものに見えて逆にそういう話に持っていけない
391名無しさん@秘密の花園:2010/05/22(土) 18:37:25 ID:EXWBreB0
はるちり
392名無しさん@秘密の花園:2010/05/24(月) 07:47:25 ID:7uqXaVtT
新刊のハルチリ見た
先生は二人をそうまでして、百合にしたいのか
393名無しさん@秘密の花園:2010/05/24(月) 12:46:27 ID:ZwbOkU7w
やだなあ、ただの女の子同士の友情ですよ
私達の百合脳がそう見せるだけなのです
394名無しさん@秘密の花園:2010/05/25(火) 13:17:50 ID:NIMI6Ydh
ハルチリは大好きだけど、原作の晴美の優しさはもっと無償の母親的なものであってほしい
そんなジレンマ
395名無しさん@秘密の花園:2010/05/25(火) 16:25:47 ID:AJQVakEE
千里→晴美は凄くおいしいよね
しかしこれだけ幼少時に晴美に依存してる千里は惚れてなければおかしいよ
396名無しさん@秘密の花園:2010/05/25(火) 21:10:24 ID:8sjGAuoM
ハルチリおいしいです

この百合スレ的にカップリングってどこまでいけるんだろう?
カエレ×楓とかも大丈夫か
397名無しさん@秘密の花園:2010/05/28(金) 23:15:44 ID:dHFI6eR4
同志がいるかどうかはともかくとして、百合であれば「ここまでしかダメ」ってのはないと思うよ
他のジャンルでも、多重人格者の別の人格同士のカップリングって見かけるし
398名無しさん@秘密の花園:2010/05/30(日) 23:16:37 ID:OJVNTOex
ハルチリ書いてきました。
399名無しさん@秘密の花園:2010/05/30(日) 23:17:30 ID:OJVNTOex
五月も終わりが近づき、だんだんと暑さを増していく空の下、
校舎正面出入口の脇で壁に背を預けて、晴美はずっと待っていた。
「まだかな、千里……」
彼女の待ち人である木津千里は、今も校舎の中、茶道部の活動に精を出している筈だ。
何でも、地域の人々を招いてのお茶会をやるという事で、千里はその準備にかかり切り。
ここ数日あまり晴美は千里とあまり会話する事が出来ずにいた。
一方の晴美はこれといった予定もなし。
そこで、千里の用事が終わるまで待ってから、一緒に帰ろうと考えたのだ。
ただ………
「それなら、最初からきちんと約束しとくべきだったよね……」
晴美がここでこうして待っている事を千里は知らない。
本来なら、今日は一緒に帰ろうと約束でもしておくべき所だったのだけれど、それが出来なかった。
千里が忙しくしていたせいではない。
ちょっと立ち止まって待ち合わせの約束をするぐらいの時間は今の千里にだってある。
晴美がそれを出来なかった理由。
昼間に見たその光景を彼女はもう一度思い返す。
『ねえ、千里……』
授業の終わりを告げるチャイムが鳴って、休憩時間がやって来た。
晴美は席を立ち、授業中からずっと考えていた事、『今日の放課後、いっしょに帰りたい』、その言葉を伝えようと一歩前に出た。
だけど……
『……なので、私がお茶菓子の用意はやっとくから、丸井さんは…』
『わかってますよ。教室の使用許可、もう申請してありますから』
丸井さんをはじめとした茶道部員数人と言葉を交わす千里の後ろ姿に晴美の足は止まった。
ほんの数メートル、少し前に進み出て、軽く用件だけ伝えればそれで済む話なのに………。
仲間に囲まれ、充実した様子で離す千里の姿を見ていると、どうしてもソレができなかった。
結局、晴美は椅子から立ち上がった中途半端な姿勢のまま、休憩時間が終わるまでそんな千里の様子を見ている事しか出来なかった。
その後も、楽しそうに自分以外の誰かと話す千里の顔がチラついて、晴美は結局最後まで千里に話しかける事が出来なかった。
「………依存、してたのかな……?」
ポツリ、呟く。
一人ぼっちで遊んでいたあの娘に出会ったのは、もう何年前の事になるだろう?
自分の決めた事は絶対譲らない、その性格の為に孤独になってしまった千里の手を引いて、晴美は一緒に歩き始めた。
周りの子達は千里の独特の感覚やこだわりを『おかしい』と言って除け者にしようとしたけれど、
晴美は千里の優しさを、柔らかな微笑みを、手の平のぬくもりを知っていたから………。
ずっと一緒にいた。
ずっと離れなかった。
ずっとずっと見守り続けてきた。
だけど、今になって初めて思う。
今の千里に本当に自分の存在が必要なのかと。
傍にいてあげたい。
傍にいてあげなくちゃ。
そんな言葉を言い訳にして、いつしか自分は千里の存在に寄りかかっていたのではないだろうか?
今の千里は昔の千里じゃない。
一人で歩いていけるだけの強さが、今の千里にはある。
千里の周囲、彼女の厄介な性格を知りながらも友人知人が集まってくるのは、
みんなが彼女の良い所、面倒見の良さや、さりげない優しさを知っているからだ。
千里は、千里の力で集めた仲間たちに囲まれて、これ以上無いくらい幸せそうに笑っている。
もう、あえて自分が千里の傍にいる必要はどこにもないのだ。
それなのに、ただ『幼馴染だから』という理由を盾にして、『千里の傍には自分がいなくちゃ』なんて勝手に思い込んで、
いつまでも、千里の存在に寄りかかっていた自分。
それはきっと、千里を縛る鎖になりかねないというのに……。
400名無しさん@秘密の花園:2010/05/30(日) 23:17:58 ID:OJVNTOex
「…馬鹿だな……私……」
ひとり呟く晴美を、黒い影が包み込む。
ずいぶん陽の沈むのが遅くなったとはいえ、まだまだ真夏には遠い。
晴美が千里を待ち続けている間に、太陽はとっくに西の空に沈もうとしていた。
ビュウ、と吹き抜ける風は、昼間の陽気からは信じられないほどに冷たい。
「寒いな……」
自分の身体をぎゅっと抱きしめて、晴美が小さく呟く。
一人ぼっちは、寒い。
だけど、今の千里の幸せに強引に割り込んで、自分の場所を作る事はやっぱり許せない事だと、そうも思えた。
晴美の頭上を覆う黒い黒い影。
この影の中に消えて無くなる事が出来ればいいのに……。
晴美は壁を背に立っていた身体を丸め、その場にうずくまる。
そうだ。
本当にこのまま影に溶けて、自分なんていなくなってしまえば………。
晴美がきゅっと瞼を閉じて、冷たい影に身を委ねようとした、その時だった……
「ちょっと、晴美!何してるのよ!!」
響き渡った声に、ハッと顔を上げる。
そこには見慣れた幼馴染の怒り顔があった。
「あ…千里……」
呆然と目の前の少女を見上げる晴美の手の平を、千里はぎゅっと握り締め
「ほら、早く立ちなさいよ。……もう、こんな所でうずくまってどうしたの?」
立ち上がらせた晴美の顔をじっと覗き込んでくる千里のまっすぐな眼差し。
晴美の脳裏に、さっきまで考えていた色々な事が蘇る。
だけど、思わず逸らしてしまおうとした視線は、目の前の少女の顔に向けられたまま動かせなくなってしまう。
怒った顔の裏側に、かすかに滲む心配げな感情の色。
それは、千里との付き合いの中で晴美が何度も見てきた顔だった。
「丸井さんがずーっと玄関脇に立ってるあなたを見て、知らせてくれたのよ。
なんだか様子がおかしいって聞いて走ってきたら、世界の終わりみたいな顔してうずくまってるし……」
(…千里………)
そこで、彼女はようやく気付く。
(私は……大馬鹿だ……千里はずっと見ててくれてたのに……)
あの日、晴美が出会った少女は、晴美の差し出した手の平をしっかりと握り返してくれた。
自分の決めた事にはどこまでも一直線に走っていく千里だけど、晴美が呼びかけると必ず振り向いて笑顔を返してくれた。
晴美がずっと千里を見つめていたのと同じように、千里もまた晴美の事を見つめてくれていた。
そっと寄り添い、歩幅を合わせて、どこまでも一緒に歩いてきてくれた。
そして今、その事を忘れて、自分の気持ちだけでいっぱいいっぱいになって、
心の迷路をさまよっていた晴美を、千里はいとも簡単に助け出してみせた。
その言葉で、眼差しで、晴美の心を溶かしてくれた。
「ねえ、晴美、大丈夫なの?何かあったなら、私が……」
「いいの。今ちょうど解決したところだから」
「……?」
心配そうに問いかけてきた千里に、晴美は柔らかな笑みを浮かべて答える。
それから、一歩踏み出して、コツン、と千里の額に自分の額をくっつけて……
「ねえ、千里。茶道部のお茶会の用意は?」
「えっ?ちょ、ちょうど今終わったところだけど……」
「それじゃあ…!!」
言ってから、晴美は千里の手の平をぎゅっと握りしめた。
「一緒に帰ろう、千里。最近は、あんまり話も出来なかったしさ。色々、話したい事があるんだ」
「うん。わかったよ、晴美」
しっかりと肯いて、握り返してくれた千里の手の平はとても温かかった。
それから二人は手と手を繋ぎ合ったまま、夕焼け空の下を歩き出す。
二人が歩く道の先には寄り添い合った二つの影がどこまでも遠く長くのびていた。
401名無しさん@秘密の花園:2010/05/30(日) 23:18:23 ID:OJVNTOex
以上でおしまい。
失礼いたしました。
402名無しさん@秘密の花園:2010/05/30(日) 23:45:07 ID:aeBi7+Xc
乙!よいです!
403名無しさん@秘密の花園:2010/06/01(火) 07:10:01 ID:x6HG+UVQ
GJ!
しおらしい晴美かわいいのう
404名無しさん@秘密の花園:2010/06/01(火) 10:44:08 ID:bPZVKiOt
GJです!

最近の原作の幼い晴美と千里のエピソードを踏まえて
ここに投下されたハルチリを読み返すと破壊力が増すことに最近気付きました
405名無しさん@秘密の花園:2010/06/02(水) 21:51:05 ID:UKzHAme2
自分の中身を先生だと思い込んだまといが霧を襲うってのはどうだ
406名無しさん@秘密の花園:2010/06/03(木) 02:21:42 ID:Q5QxEafw
いや、襲うんじゃなくて甘えるにしよう
407名無しさん@秘密の花園:2010/06/05(土) 20:21:10 ID:6VrU41Dq
ここって、じょしらくはアリなのかな?
408名無しさん@秘密の花園:2010/06/05(土) 20:48:41 ID:3rUM8qEi
じょしらく個別で百合スレ立ててもすぐ落ちそうだしいいんじゃね
409名無しさん@秘密の花園:2010/06/14(月) 01:56:50 ID:BQWff32t
もっと百合が見たいage
410名無しさん@秘密の花園:2010/06/20(日) 15:50:49 ID:3U16ubJk
真夜「どうしてスキマクラの絵が私なんですか?」
根津丸内「あなたが私たちの心の隙間を埋めてくれたからよ」


・・・・・こんな追加オチを期待していた
411名無しさん@秘密の花園:2010/06/28(月) 08:07:24 ID:O7kc+UAs
人が少なくなったな…
ネタが無いからかな?
412名無しさん@秘密の花園:2010/06/29(火) 15:14:20 ID:Q+q1V0yL
過疎は元々だよ
アニメ死期やればあるいは
413名無しさん@秘密の花園:2010/07/10(土) 03:52:22 ID:rfzj/Ro5
死期ではぜひ

Aパート…双六
Bパート…観察日記
Cパート…スキ魔

な回をお願いしたい
414名無しさん@秘密の花園:2010/07/10(土) 12:12:38 ID:btxSvRcy
ハルチリ厨死ね。千里厨死ね。可符香厨死ね。
絶望厨死ね。

あの真ん中分け見てるだけで、吐き気が止まらない。
お願いだから、もう止めて下さい。
415名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 12:19:55 ID:mkUU+BF/
ここが勝負の分かれ目よん!
416名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 07:23:32 ID:6axpGTZg
文化的すぎます!
417名無しさん@秘密の花園:2010/07/14(水) 23:54:22 ID:smaQ1TNO
マ太郎笑いすぎ!
418名無しさん@秘密の花園:2010/07/15(木) 00:01:15 ID:DYDN7iZY
保守落書き投下
419名無しさん@秘密の花園:2010/07/15(木) 00:03:29 ID:DYDN7iZY
「ああ、暑い暑い千里さあん、晴美麦茶がほしいのぉ」

猫なで声で右手をひらひらさせる晴美

「変な声ださない!ほしければ自分で持ってきなさい!」

むっとした声で答える千里、少しほほが赤い

「はいはい、きびしいなあ」

立ち上がり冷蔵庫に向かう晴美

「まったくもう… ひゃあああん」

戻ってきた晴美が氷を浮かべた麦茶入りコップを千里のほほに押しつける、にやまりと笑いながら晴美がすかさず言う。

「変な声出さない!」

暑い中取っ組み合う二人、平和な夏の午後
420名無しさん@秘密の花園:2010/07/15(木) 22:13:39 ID:XyrGq0Fa
2コマ漫画が頭に思い浮かんだw
積乱雲に青い空というパンを3コマ目に持ってきてもいいな
421名無しさん@秘密の花園:2010/07/17(土) 22:15:38 ID:jnW3kRoy
入道雲だ
422名無しさん@秘密の花園:2010/08/01(日) 00:27:10 ID:r/1AlTqU
今さらながら最新刊のハルチリが凄かった
久米たん、 いい仕事するわー
423名無しさん@秘密の花園:2010/08/06(金) 08:39:02 ID:YTZLOpl4
次は中学生くらいの二人を見てみたいな
424四コマ的なSS 其の三:2010/08/15(日) 02:12:58 ID:xV706PN/

1.

あびる「奈美ちゃん、日曜日空いてる?どこか遊びに行かない?」
奈美「うん、いいよ!何処行こっか?」

麻菜実「ごめんね奈美ちゃん。私の仕事手伝わせちゃって」
奈美「全然!困った時はお互い様だよ」

カエレ「そ、その…この問題がわからないだけど…」
奈美「これって英語じゃない!?へー、わかんないんだ。ニヤニヤ」
カエレ「誰にも言うなよ!絶対だからな!」
奈美「大丈夫大丈夫、二人だけの秘密にしておくから」


奈美「う〜ん、最近よく人に頼られるようになったな。
もしかして、私にも人望が出来てたりして!
いやー人気者になったら困るなー」ヘラヘラ

可符香「やだなー奈美ちゃんに人望なんてつくわけないじゃないですか。
ただいつも暇そうにボサッとしてて、雑用にぴったりだから
人がたくさん集まってくるんだよ」
奈美「み、身も蓋も無さすぐるよっ!それ!」

425四コマ的なSS 其の三:2010/08/15(日) 02:14:45 ID:xV706PN/

2.

霧「まといちゃん…その…今日一緒にお風呂入らない…?」
まとい「……へっ?」

まとい(待て、待てよ私!いきなりこんなフラグが立つなんて…
もしかして、罠?ドッキリ?あ〜!もうなんなのよ!?
けどこんなチャンス見過ごすわけには…)
霧「あ…あの…」
まとい「入る!一緒でもずっとでも入ってあげるから!」
霧「よかったーありがとう」


シャカ… シャカ…
まとい「……で…髪が長すぎて上手く洗えなくなったから
代わりに洗ってほしい、と」
霧「この前、全然洗い流せてなくてシャンプーまみれで
髪乾かそうとしてビックリしたよ。ハハハ」
まとい「……はーッ」
霧「な、なんでため息つくのよ」
まとい「べつにー」

まとい「まったく、あんたちょっと髪長すぎ
これなら普通に生活してても邪魔でしょ、明日切りにいきなさい、ついてってあげるから」
霧「…それが…ね…」
まとい「なに照れてるのよ、どうかしたの、用事でもあるの?」


霧「髪を切りに行く時の服が無くて…」
まとい(こ、この真性の引きこもりがッ!)

まとい「けってーい、服も買いに行きますー」
霧「ちょ、ちょっと待って!服屋さんは嫌だよ!
ジャージにのばしっぱなしの髪の挙動不審者なんて、
あっ、この子引きこもりでお友達に連れられて、頑張って
外に出て社会復帰のための一歩を踏み出してるんだわ
頑張って!みたいな目で見られるなんて嫌ー!!」
まとい「考えすぎっ!誰も思わないわよ!」
霧「お願いまといちゃん、それだけは。それだけは、ご勘弁を!」
まとい「こ、こら!お風呂でそんなに暴れるな!」
霧「まといちゃんっ!!」



キャー!!キャー!!
望「……楽しそうですね、あの二人…」
交「…そうだな」

426四コマ的なSS 其の三:2010/08/15(日) 02:16:12 ID:xV706PN/

3.


シャカ…シャカ…
晴美「うぅ…まだ半分も書けてない…このままじゃあ夏のコミケな間に合わないよ…
友達は自分の本でいっぱいいっぱいだし、頼みの千里は連絡取れないし…
だれか…誰か助けてっ!」

ガラッ!

千里「晴美っ!助けに来たわよ!」
可符香「私達もお手伝いするから安心してっ」
晴美「み、みんなー!」

晴美(私のピンチに、千里がみんなに声をかけてくれたのね…
これが本当の友情ね…みんな…ありがとう…)

晴美「それじゃあ、みんな!時間がないから、さっそく原稿に取り組んでっ!」


ジーッ………
あびる「へー晴美ちゃん、こういうのが趣味なんだ」
カエレ「ただの変態同士の話じゃない…おもしろいの、これ?」
晴美(アハハハハ…私の性癖が公衆の面前に晒されていく…
さよなら、私の非オタク的青春…)
427名無しさん@秘密の花園:2010/08/15(日) 02:17:45 ID:xV706PN/



麻菜美「それで、ここにこのトーンを貼ればいいのね」
晴美「そう、お願いね」

晴美(やっぱり大草さんやあびるちゃん、千里の真面目組はテキパキしてるな。
奈美ちゃんや愛ちゃん、可符香ちゃんも頑張ってくれてる。
けど…ちらっ…)


楓「こ…こんな殿方ふしだらな…はう…見れませんわ///」

マ太郎「スゴーイ!おもちゃがイッパイ!」

加奈子「うーん…晴美ちゃんの匂い…すーっ…すーっ…」

芽留「……ジーッ…ポチポチ…」めるめる

美子「有名なサークルをゲストに書いてもらったら、買う人が増えるかも」
翔子「売り子もコスプレさせようかしら。集客アップに繋げないとね」


晴美(…みんなわかりやすい…けどお願いだから手伝って…(涙))
428名無しさん@秘密の花園:2010/08/15(日) 02:20:14 ID:xV706PN/



愛「あの…こちらはどのように」
千里「ああ、そこは原作参考にしてきっちり色塗ってね」

晴美「ちょっと、そこは色は塗らなくていいよ。表紙以外は…」
千里「ふーっ…何いってるのよ」

千里「へ組総動員でやってるのよ。200ページフルカラー、書き下ろしで
一万部は堅いわっ!」
晴美「ちょ、ちょっと!私のは30ページで…」


千里「……ジーッ」
晴美「な、なに、その目は…」
千里「三珠ちゃん、燃えるゴミが出そうなんだけど
片付けてくれる?」
真夜「コクッ」
晴美「キャーッ!私の原稿!」

千里「ほら!間に合わせたかったら、もっと頑張る!」
晴美「ヒィー!千里なんかに任せるんじゃなかった!誰か…助けてー!」
429四コマ的なSS 其の三:2010/08/15(日) 02:22:15 ID:xV706PN/

4.

『本日より子供手当てスタート………』

麻菜美「ジーッ……!」


麻菜美「マ、マリアちゃん!よければうちの娘にならないっ!」
マ太郎「へ?」
奈美「そ、それはいろんな意味でダメー!」


5.

奈美「そういえば芽留ちゃんはTWIT〇ERってしてないの?
ぴったりだと思うんだけど」
芽留『………』


芽留『知り合った人にいつものように接したら、おもいっきり
喧嘩になって、それ以来やってねえよ』
奈美「いつものようにが激しすぎたんだろうね…」
430名無しさん@秘密の花園:2010/08/15(日) 02:23:08 ID:xV706PN/
以上です
次は百合度を高くしたいです
431名無しさん@秘密の花園:2010/08/15(日) 21:54:03 ID:dzSrVzat
まと霧はいいものだ・・・
432名無しさん@秘密の花園:2010/08/15(日) 22:24:53 ID:ZPl5Yfqs
四コマss面白い!
433名無しさん@秘密の花園:2010/08/18(水) 00:18:23 ID:rJCRoTnz
新刊もハルチリごっつぁんです
434名無しさん@秘密の花園:2010/08/18(水) 01:15:10 ID:oqiG58bs
「先生、10周は多すぎません?半分くらいでいいじゃないですか」
「ダメだ。ルールはルール。10周だ」
「なら私も一緒に走りますから、5周づつ、合計10周ってことで」
「それもダメだ。お前が走ってどうする」
「悲しいです。クラスの花瓶がもう一つ割れることになるなんて」

こんな交渉があったのではないかと妄想
435名無しさん@秘密の花園:2010/08/18(水) 16:35:06 ID:mmC2nIgk
輸結は信条に反しますw
436名無しさん@秘密の花園:2010/08/29(日) 05:19:12 ID:bz8YTYDR
あえてリスクを負って千里のそばにいる・・・
つまり晴美にとっては玉座だったのか!
437名無しさん@秘密の花園:2010/09/01(水) 01:16:31 ID:G+f22Q9s
まとめの管理人さん、タイトルが抜けてるみたいなので
四コマ的なSS 其の三 と修正をよろしくお願いします
それと毎度毎度、SSの保管、ありがとうございます

また書き手が増えてくれるように、流行らないかなー
今だに熱が冷めないもので…
438名無しさん@秘密の花園:2010/09/14(火) 13:58:52 ID:pot75BgD
アニメで幼ハルチリ見たいな
439名無しさん@秘密の花園:2010/09/15(水) 23:42:05 ID:+uNk5oMv
うむ、その1ページのために単行本を買っている訳だし(おい)、
そのためにOVAを買うこともあるだろう
440名無しさん@秘密の花園:2010/09/21(火) 02:49:37 ID:4MMh0JvA
倫と奈美の相性の良さに最近気づいた
441名無しさん@秘密の花園:2010/09/21(火) 23:40:31 ID:KlidTozm
倫ちゃんはやっぱり絶倫なんだろうか
442名無しさん@秘密の花園:2010/09/22(水) 00:07:25 ID:8UatkFk2
ラ・ア・メ・ン!ラ・ア・メ・ン!

世間知らずのお嬢様と
悲しいくらい庶民な普通少女…

いい組み合わせかも
443名無しさん@秘密の花園:2010/09/26(日) 23:27:17 ID:eYXb10s0
そういやマ太郎ネタは少ないものなのかね。
444名無しさん@秘密の花園:2010/10/02(土) 18:06:36 ID:wOUWfm7d
初期のようなカエレとマ太郎の組み合わせ好きだよ!
445名無しさん@秘密の花園:2010/10/06(水) 21:41:00 ID:M4W0kc0X
おまけページのハルチリは
ぼっちの問題児・千里に晴美が手を差し伸べる図式だけど
そろそろ逆のパターンがみたいな
446名無しさん@秘密の花園:2010/10/22(金) 22:05:32 ID:9eGU09K+
101 :名無しかわいいよ名無し:2010/10/22(金) 10:33:00 ID:dxMkmA+30
>>68
社会に出てからのことも含めて言ってる。
奈美平は社会出てもちゃんと人並みにやっていけるよ。

他のやつらは社会出たらアウトなやつばっかじゃねーか
可符香厨とかはそこがわかってない。


102 :名無しかわいいよ名無し:2010/10/22(金) 10:38:10 ID:CS4UyN650
自分の好きなものを持ち上げる為に他のものを見下す人って・・・・・・


103 :名無しかわいいよ名無し:2010/10/22(金) 12:33:04 ID:dxMkmA+30
それは可符香厨がよくやること。可符香が奈美に「普通っていいことじゃないの」とか煽っておいて奈美に「可符香ちゃんはいいよね」とか言わせて
奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感煽って最後は「私はこの時まだ普通の素晴らしさを知らなかった」とか言わせて奈美に後悔させるパターンは散々見てきた。
可符奈美とか言って、結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃねーか。
あとは奈美が普通の尊さに気づいてないから、可符香が奈美が憎くてしょうがないみたいな設定にしたり
可符香オタって本当奈美が嫌いなんだな。暗い過去を背負ってるとか言って悲壮感煽って、親の努力と自分の努力で普通に生きてきた人間にとっては鬱陶しいことこの上ない。
助けて欲しいなら素直に助けてくれって言えや!

別に奈美が好きなわけでもないけどな。


104 :名無しかわいいよ名無し:2010/10/22(金) 12:41:17 ID:dxMkmA+30
3行で言いなおすと

奈美なんて可符香や他の少女たちを持ち上げるための道具に過ぎない。可符香厨は奈美が大嫌い。
暗い過去とか言って要はおめーの親がダメな親だったし、てめーもダメだったってだけだろ?
それをまっとうな親に生まれて自分でも努力してるやつに八つ当たりすんな。助けてもらいたかったら隠してないで素直に助けてって言えばいいんだ。。
447名無しさん@秘密の花園:2010/10/22(金) 22:58:29 ID:LPOQVJ1y
可哀想な奴だな
448名無しさん@秘密の花園:2010/10/28(木) 22:04:10 ID:ikBvvezh
久しぶりに電波を受信してる人が来た
449名無しさん@秘密の花園:2010/11/05(金) 11:53:50 ID:sNO9GGnF
>>446
おそらくID:dxMkmA+30はすごくいいことを言っているのかもしれない。
自分より辛い境遇の人に安易に同情する人もどうかなと思う。
450名無しさん@秘密の花園:2010/11/06(土) 21:41:57 ID:EFdClGBX
て言うかクメタの漫画にキャラ厨がいることに感動した
451名無しさん@秘密の花園:2010/11/18(木) 09:48:08 ID:H3qnDtOA
今回のおまけページも良いハルチリでした

誤植さえなければ…
452名無しさん@秘密の花園:2010/11/18(木) 10:09:45 ID:T8+dlc6l
当時はまだ千里ちゃん、晴海…もとい晴美ちゃんって呼んでたんだね
呼び捨てになったのはやっぱ中学生くらいかな?
453名無しさん@秘密の花園:2010/11/19(金) 01:30:03 ID:OqNazhkv
呼び捨てにしようとしても、恥ずかしくてなかなか言えない千里が思い浮かんだ

千里「は、は、晴美!・・・ちゃん」
晴美「?」

的な
454名無しさん@秘密の花園:2010/11/21(日) 20:14:00 ID:7JIIAX/s
VIPに晴美×千里(あびる×千里)SSが
455名無しさん@秘密の花園:2010/11/21(日) 22:23:46 ID:DVxvvwy2
転載してくれ。2chの利用規約に転載自由って書いてあったはず
456名無しさん@秘密の花園:2010/11/25(木) 12:02:54 ID:ur+fSuKP
晴美はやっぱりタラシだった
457名無しさん@秘密の花園:2010/11/30(火) 14:31:03 ID:XW0iw115
>>450
3度もアニメになって、キャラスレが立っててこんなスレまであるのに
今更何言ってんだ?
久米田の漫画にってのには同意だが。
458名無しさん@秘密の花園:2010/12/03(金) 14:45:02 ID:dqa1a8nu
いらない紙で絶望少女クジをつくってみた
二枚引いてその二人組で妄想して遊んでいるが、これがなかなか楽しい。
たまにこれはねーよって組み合わせも出来るが……
お題には丁度いいかもしれんよ
459名無しさん@秘密の花園:2010/12/04(土) 12:29:34 ID:+z5aA6HI
美子×麻菜実!
そういうのもあるのか
460名無しさん@秘密の花園:2010/12/04(土) 14:14:07 ID:K3X1uHHS
そして静かに嫉妬する丸内さん、

いいな
461名無しさん@秘密の花園:2010/12/05(日) 13:05:42 ID:scTSvYG8
美子×麻菜実……何だか大人の香り

ここでまさかの可符香×霧を投稿させていただきます。
時期ががほんの少し遅れている内容です、すいません。
462暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:08:06 ID:scTSvYG8



 秋の暮れ。
 もうそろそろ12月にも入ろうかという時期にしては暖かな一日の終わりを、傾く陽が告げていた。
 時折蛇口から滴る水の音が響く宿直室で、小森霧は目を覚ました。ゆっくりと寝たままの伸びをすると、窓の外に目をやる。
「ん……あれっ」
 哀愁漂う枯れ葉と夕日が、明かりのない部屋の中に赤い光を投げ掛けていた。思わず息を呑む。
「今っ……」
 時計を掴み、時間を確認する。
 5時半過ぎ。
 確認するようにじっくりその針の位置を眺めてから、霧はため息をついた。時計を頭にコツンとぶつける。
「あー……寝過ぎた」
 ちょっとした昼寝のつもりで、うっかり夕方まで寝過ごしてしまった。
 今回で何度目か分からない失敗だが、霧は目覚まし時計を使うつもりはない。単に眠気に負けてアラームをセットする気力が出ないというだけだが。
 夕飯の準備をしようと思い慌てて立ち上がるが、誰もいない少し散らかった宿直室を見て、ああ、いないんだ……と霧は一人納得した。
 今日は急な出張とのことで望は外泊(どういう用件なのかは不明……よく分からない先生だ)、交は友達のお家にお泊りだといって、ろくすっぽ支度もせずここにランドセルを投げだし出かけていったのだった。
(あ、そういえば帰ってきた交君に一回起こされたっけ)
 足元の毛布を拾って羽織りながら、霧は部屋のスイッチをつけた。
(あの時に起きてればよかったな)
 今日は一人だからささっと簡単なものを作ろうと振り返った時、明るくなった視界の端に妙な物がうつりこんだ。
 あれっと思い無防備にそっちを向くと、
「ひやあああああああ!」
「こんばんは、霧ちゃん」
セーラー服が体育座りをしていた。
 窓の下にいたのは、ふにゃりと笑う少女、霧のクラスメートの風浦可符香である。
 全く予想外のお出ましに、霧は壁にずずっともたれ掛かって腰を抜かした。
「わ、かか、可符香ちゃん!」
「いやだなあ、そんなにびっくりしないでよう」
「するだろ!」
 思わず昔の口調が戻ってしまった。そんな霧を見て可符香は実に楽しそうににやにやしている。
「だだ大体、なんでここにいるの!」
「結構前からいたよ? 霧ちゃんは気付かなかったみたいだけど」
 そうだ。霧は一度窓の方を見ていたはずなのだ。
「逆光のせいかな? 起きぬけだったしね」
「そういう問題じゃ……まず、どこから入ったの」
「窓かな」
「鍵はしっかりかけてしていたよ」
「じゃあドア」
「じゃあって」
「床下のほうがいい?」
「違う違う」
 クラス一のトラブルメーカーを前に霧が大きなため息をついた。とてもじゃないが歯がたたない。
 どうしようかと頭を抱えたくなったが、霧が次の言葉を言う前に可符香は扉の鍵を手際よく開けた。
「じゃ、帰るね」
「ええ、それだけっ」
「そうだよ」
 じゃあまたね、と嵐のように去っていこうとする彼女を、霧はなぜか、
「ちょっと待ってよ」
引き止めたのだ。
「せっかくだし、夕飯、一緒に食べよう」
463暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:10:00 ID:scTSvYG8
(なんでこんなことになったんだろう)
 油揚げを適当な大きさに切り分けながら霧は釈然としない顔をした。
(私が言い出したんだけどさ)
 後ろの方ではテレビを見ながらくつろいでいる可符香がいる。しかもちゃっかりこたつの電気まで入れて。手をかけたみかんはおそらく二つ目だ。
 霧の突然の誘いに、可符香は一瞬拍子抜けしつつも笑顔で答えた。いいの、ありがとう、と。
 そりゃあいいに決まってる。寂しくないんだもの。でもいざとなると、
(緊張するような、気まずいような……怖いような)
 そんな思いを隠せない霧だった。
 あとに引けない状況にとりとめもなく悩んでいると、被っている毛布の辺りに違和感を感じた。毛布が勝手に動いたような気がしたのだ。
 次の瞬間、それは霧の体に密着して駆け上がる!
「わっ!」
 なにやらごそごそと毛布の内側で動いたそれは、ひょっこりと霧の頭の後ろに顔を出した。
「二人羽織ー」
 間違えようもなく可符香だった。またしても不意打ちをくらい、しかも背筋を勢いよくなぞられたので、霧は持っていた包丁を落とさないようにするのがやっとだった。
 おとなしくさせていた猛獣が動き出したみたいだと、やや気圧されながらも霧は油揚げを鍋に入れた。
「もう、何? さっきまでみかんむいてたのに」
「あれ、見てたの?」
「そ、そうじゃないけど」
「はい、そのみかん」
「ちょっと待っ……んっ」
 腋の下から腕を回されて口に投げ入れられたみかんの一切れは、甘いというにはちょっと水っぽかった。
「おいしい?」
「うーん、ハズレかも」
 私もそう思う、と間近で言う可符香に、霧は本来の大問題を思い出した。
「そうじゃなくて! なにしてるの可符香ちゃん、今わたし包丁持ってるから危ないよ」
「へーきへーき」
「とりあえず離れてね」
「やだ」
 あっけらかんと言い放ち、可符香は霧の肩に顎を乗せた。それからさらに話し掛ける。
「お味噌汁?」
「ひゃっ」
 首筋に息がかかり、今度こそ包丁を落としかけると、可符香は霧にみかんを食べさせた手でそれを支えた。二人でそれを握る形になったが、可符香はすぐに手を離す。
 すぽんと二人羽織から抜け出して、首まで赤くなった霧に可符香は何事もなかったような体で「何か手伝う?」と聞いた。
「いいっ。おとなしく待ってなさいっ」と投げ付けて霧はほうれん草を洗いはじめた。
 はーい、と上機嫌で帰っていく可符香の背中を、さらに彼女が入っていたこたつの上掛け布団が人が入っていた形のままアーチ状の入口を作っているのを見て、霧はふうと息を吐いた。
464暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:11:51 ID:scTSvYG8
 人の姿をしているのになあ。霧は可符香を見ているとそう思うことがある。
 彼女の形を取った肌の内側には、誰も見たことのないようなものが潜んでいるのだ。きっと。
 微かな風の感覚の残る首を水で濡れた手でちらっと撫でてから、霧はほうれん草を茹ではじめた。
 けらけらと笑う声がテレビのほうから聞こえる。可符香は水っぽいみかんの最後の一切れを食べていた。
(やさしい子なんだし、そんなふうに考えちゃかわいそうだよね)
 そもそも私がわがまま言っちゃったんだしね、と疑心暗鬼になりかけていた自分の考えを改めて、霧は可符香に呼びかけた。
「みっつめはだめだよ。夕飯食べられなくなるから」


 それからしばらくしてテレビ番組がニュースだらけになるころ、霧が予定していたものより二品ほど多い夕飯が出来上がった。
 食卓を出してそれを並べている最中、可符香はため息まじりで漏らした。
「すごいなあ、霧ちゃん」
 元々手抜きのつもりで作っていた関係もあって霧は慌てて首を振る。
「そんな、たいしたことないよ、ホントに」
「いいお嫁さんになるね」
「そうかなあ……」
 照れ隠しではなく本気で疑問を抱く霧に、可符香は嬉しそうに頷いた。
「だって私、こんなにたくさん手際よく作れないもの。美味しそうだし」
「と、ともかく食べよう、ねっ」
 延々と褒めてきそうな可符香を遮り、霧はわたわたとしゃもじを渡して盛っておいて、と言い残して退散した。
 味噌汁を二人分持ってきて並べたら、ようやくすべての料理が出揃った。
「本当にいいの? ご馳走になっちゃって」
「平気、先生のおごりだもん」
「あそっか」
 普段食事の世話をしている霧だ、その点においては絶対の自信があった。
「可符香ちゃんはよかったの?」
「なにが?」
「急にここで食べることになっても」
「それは、大丈夫」
 そう言い放った可符香の瞳の底に一瞬、ほんの一瞬だけ見慣れない暗い色が見えた気がして、霧はどきりとした。
 きいてはいけないような、きいてもわからないような、正体のつかめない冷たい光だった。
 変な事きいてごめんとも言えずに箸を握ったままでいたら、可符香は瞬きをして笑った。
「たべていい?」
「あっ」
 固まってしまった手を見て、可符香のぶんの箸まで持っていたことに気づく。
「ごめん、どうぞ」
「ありがと」
「いただきます」
「いただきます」
 こうして夕飯の時間は始まった。
465暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:13:41 ID:scTSvYG8
「霧ちゃん、きんぴら作るの上手ね」
「そう言ってくれると嬉しいな。今日は久し振りの成功作なんだけど」
「油揚げを味噌汁に入れるのって久し振りに見たかも」
「本当? よく入れるけど」
「小学校の給食以来だよ」
「へえ。……苦手? もしかして」
「ううん、美味しい」
「よかった」
 バラエティー番組そっちのけで会話しながら食べる夕飯は、いつもより若干美味しい気がした。
 普段は三人で食べているが、何故だか違う気がするのは、
「そっか、クラスメートだからだ」
「なあに霧ちゃん?」
「ううん、クラスの人とご飯を食べるのって新鮮だなって思って」
「霧ちゃん、めったに教室に来ないものね」
「うん。それに普段一緒に食べてるのは交君と先生だから」
「他の人から見るとよっぽどうらやましいシチュエーションだよ、それって」
「そうそう、だからあいつとよくケンカになるんだけど」
「ああ、まといちゃんは一応家に帰るものね」
「うん」
 そこで霧は言葉を切って、まじまじと可符香を眺めた。
「へんなこと言うけど、私セーラー服着た人がここにいるのが珍しいんだ」
 とくにこんな時間にね。そういってほうれん草のおひたしを霧がつつくと、可符香はキョトンとして、すぐに顔を崩した。
「ここにくる子は、みんな着物を着てるもんね。まといちゃんとか、お正月のみんなとか」
「そういえばそうかも」
 二人して笑いあいながら夕食は進んでいく。
(ばかみたいだな、変なふうに心配して)
 始終朗らかな可符香を眺めながら、霧はこっそり胸を撫で下ろした。
 さっきは猛獣のように思えた子と、今は普通におしゃべりできている。そう思うと、霧は嬉しいと同時に野良猫を飼い馴らしているような気分になった。
466暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:14:40 ID:scTSvYG8
 外の世界を混乱に陥れてまわっているブラックホールのような少女の、真ん中の静かなところを知っているのは自分だけのような気がして、それはさすがにおこがましいかななどと考えていると、
「ごちそうさまでした! ありがとう、美味しかったよ」
 そのブラックホールが箸を軽快に置いた。
「あ、ううん……おそまつさまでした。私こそ、ありがとうね。つきあってもらって」
 いそいそと自分のぶんを食べ終えて食器を片付けようとする霧を可符香は無表情で見つめ、
「な、何?」
「なんでもない」
ただね、と言葉を続けた。
「本当に、いいお嫁さんだなって」
 つ、と可符香が霧に視線を合わせてきた。
 その笑顔には、さっきの目の色以上に底冷えのするようなものが隠されていて、霧は喉の辺りを射抜かれた気がした。テレビの音が遠くなる。
 何か言わなきゃ。何かこの子に、しなきゃいけない。なのにそれがわからない。
 霧の心の奥でそんな思いがざわついたが、それは表に出てくる事なく、ぱっと可符香にお茶碗を奪われた時に消え去ってしまった。
「さ、ごちそうになったんだし、片付けは私がやるよ」
 はっとしてもう一度可符香の顔を見たときには、あの陰りはもうなくなっていた。


 ねえ、今日はもう遅いし、せっかくだから泊まっていかない。
 最後のみかんをむきながら可符香の後ろ姿を眺めているとき、霧の口からそんな言葉がこぼれた。
 なし崩しだな、と霧は思う。これ以上、私はあの子と一緒にいてどうしたいんだろう。
 さすがに迷惑だから取り消そうと息を吸ったとき、いいよ、平気と可符香は振り返らずに返した。
 でも準備してないから、パジャマを貸してくれると嬉しいな。あと、お風呂も借りていい?
 その問いは決定事項で、霧は分かったとしか言えなかった。
 料理中に感じた不安を胸の内で蒸し返しては、霧はいらだたしくみかんを飲み込んだ。


 夜。
 霧は押し入れの中に入り、おやすみを言ってから戸を閉めた。可符香が電気を消したようだが、霧は戸に背を向けていたから分からなかった。
(ダメだよ、これって)
 自分で夕食に誘い、自分で泊まっていけと言ったのに、肝心の可符香を外に残したまま自分は押し入れの中だ。
 お客様用の布団にくるまっているだろう可符香を想像して、霧はもやもやと良心の呵責にさいなまれた。
(私が寂しいからじゃない、引き止めたのは)
 そうだ、と霧は苦々しい思いを噛み締めた。
(私が寂しくないように引き止めて、勝手に舞い上がって……本当に寂しいのは)
467暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:16:15 ID:scTSvYG8
 ここまで考えて、霧はもっと別のことに気がついた。
 つめたい瞳の色。陰の差した笑顔。一人で寝ている彼女。
 すべてが繋がったのだ。一つの糸で。
 霧は勢いよく押し入れの戸を開けた。
 そこには、両手で頬杖をついて寝そべりながら霧を見ている可符香がいた。
 霧が寝ていると思っていたらしく、目を丸くしている。
「あ……」
 威勢よく可符香と向き合ったものの、言いたいことききたいことがたくさんありすぎて、霧の頭はごちゃまぜになった。
 同じく何も言えないでいる可符香としばらく見つめ合って、霧はようやく声を搾り出した。
「……まだ、寝てなかったよ」
「そっか、びっくりした」
 可符香は慎重に、まるで静寂を壊すのが怖いように霧に囁いた。
「ずっとこっちを、見てたの?」
 かすれた声できくと、可符香はばつが悪そうに笑った。
「もしかして、それで起こしちゃった?」
「違うの」
 可符香は見ていたのだ。押し入れの外で、ひとりぼっちで、私のことを。
 霧の胸から喉のあたりに、じわじわと何かが込み上げてきた。
「違う……」
 駄々をこねるように言った。手に自然と力がこもる。
「霧ちゃん?」
「本当にっ、」
 霧は息を詰まらせた。うまく言えずに吐き出す息はひどく熱い。
「本当に、寂しいのは、可符香ちゃんなのにっ……」
 可符香の表情が固まった。窓から差し込んできた月の光が、それをいっそう際立たせる。
 霧は言いたいことをまとめないまま、声になるに任せて言葉を並べていった。
「……最初はね、私が寂しかったの。一人っきりで。だから、可符香ちゃんがね、いればいいなって思った」
 だから夕飯に誘ったの、と霧は下をむいた。
「だけどね、同じみたいな気がしたんだ。可符香ちゃんが。私と同じのを持ってる、気がして」
 可符香はうん、と言って体を起こし、霧と向き合って座った。
「何なんだろ、これ。わかんないの。可符香ちゃん、時々すごく寂しそうだから。だから一人に出来ないって、思ったのに」
 そこまで言うと霧の頬を一つだけ温かいものが伝って、にぎりしめたシーツの上に落ちていった。
「……私ばっかり、みたいで」
 滲んだ霧の視界の中にいる可符香は、見知らぬ世界に取り残された迷子のようだった。彼女の肌の内側に詰まったものは孤独だったのだと霧は思う。
「どうして、私を見てたの」
 あの時も、さっきも。
「どんなことを考えてたの……どうして、言ってくれなかったの、どうして見てるだけなの」
 ずっとこっちをみたままで。
「私は何もできないなんて……そんなのって、寂しいよっ……」
 俯いた霧に近付いて、可符香は言った。
「霧ちゃんは、やさしいね」
 月光が、一陣の風と共にいっそう冴えた。
468暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:18:21 ID:scTSvYG8
「……うれしかったよ。私。霧ちゃんと一緒で。誰かとテレビ見ながらの夜って、久し振りだったから」
 顔を上げられない霧の髪をそっと撫でて、可符香は困ったように笑う。
「霧ちゃんはね、すごく安心できるんだ。いつもここにいてくれるから。だから私、寂しくないよ」
 ね、ほら、と霧を起こして、可符香は笑顔で覗き込んだ。霧の睫毛にとまった雫が、弱々しく光っている。
「……一緒にいて、可符香ちゃんはよかった?」
「よかったよ」
「私、いる意味あった?」
「もちろん」
「……私のこと、きらい?」
 少しひねくれた質問をどさくさにまぎれて忍ばせて、霧は上目遣いにへへ、とごまかした。可符香は一拍言葉を置いて、
「きらいな人の寝顔なんて、眺めるわけないじゃないですか」
いつもの調子で答えた。
 静かな夜の宿直室に、ひそやかな笑い声が広がっていった。


 次の朝、霧が目を覚ますと、そこは押し入れではなかった。
 一瞬の混乱のあと、昨夜可符香と一緒の布団で寝たことを思い出す。
「……何もなかったよ、何も」
 頭を掠めた想像に一人で言い訳をするが、答える人は誰もいなかった。
 あれ、と見回してみるが隣も部屋ももぬけの殻だった。ただ可符香に貸したパジャマが綺麗に布団の横に畳んであるだけだ。
「何も言わないのかあ……」
 少し心細くなるが、くよくよしていてもどうにもならないと割り切って立ち上がる。伸びをして、時計に目をやる。
 九時ぴったり。
「あ……朝ごはん、二人ともどうしたんだろう」
 交はお泊り先でもらっていてもおかしくないし、そうでないと遅刻する。望は、
「あれ、これ何だろ」
 ふいに布団の上に紙切れが置いてあるのに気づく。そこには自分の筆跡で『起こさないでください。今日の朝ごはんは鍋を温め直してください』と書き付けてあったが、もちろん霧には書いた覚えがない。
 確認してみると、台所の鍋の中の昨日の味噌汁は確かに減っている。
「器用だなあ……」
 筆跡を真似るスキルがあったなんて知らなかったよとひとりごち紙の裏側を見て、自分宛ての可符香のメッセージを見つけた。
「……そーいうことは、面と向かって言うことでしょっ」
 ぺちんと床にその紙を置き、かけ布団を片付けにかかる。もふ、と持ち上げると、自分のものじゃないにおいがした。
 お祭りの後のような、空虚で幸せな気分と一緒にぎゅっと布団を抱いてみたが「……恥ずかしっ」すぐに止めた。
469暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:19:29 ID:scTSvYG8
 そんなことをしていると、なにやら外が騒がしくなってきた。また2のへが課外授業に行くらしい。
 窓辺に立つ。遠くで生徒達がぞろぞろと歩いてゆくのがみえる。霧がその中に可符香を見つけると、向こうも気付いたらしく手を振ってきた。
 手を振り返す霧を見て、可符香は走ってゆく。

 今日は寒い日だ。窓越しに冷気が伝わってくる。
 だから霧は、彼女のために暖かい部屋を用意して待つのだ。
 昨日も、今日も。多分、明日も。


『またきます。待っててください。 可符香』

470暦の上では霜月の(可符香×霧):2010/12/05(日) 13:29:39 ID:scTSvYG8
以上です。もうちょっと短くしたらよかったじゃないかとゲッペルさんが言ってます。すいません。
どう頑張っても可符香ちゃんが黒くなってしまうのは、昔より原作での彼女が黒幕化しているからでしょうか。

うっかりクジで引いてみた組み合わせの話でした。お粗末様でした。
471名無しさん@秘密の花園:2010/12/05(日) 14:09:42 ID:aYC8xCYE
乙乙
可符香らしくていいじゃない?w

久しぶりの投下ウレシス
472名無しさん@秘密の花園:2010/12/05(日) 17:55:31 ID:BTZrYVZ5
本当に寂しいのは可符香か
473名無しさん@秘密の花園:2010/12/08(水) 20:20:06 ID:kViTR81u
ここは平和で良いなあ。心が癒される
訳もなくあび奈美に目覚めたが受験間近…とんだダブルバインド
474446:2010/12/11(土) 22:17:16 ID:ffYjkw+J
奈美スレでも言ったが、俺みたいに普通に生きれなかった人間も苦しいだろうが、普通に生きてきた人間の方も大変だろうと思うし尊敬するわ。
奈美は「普通の尊さを知らない」んじゃなくて「普通の大変さを知っている」んです。
可符香厨はそこがわからないんです。

まあ、俺は努力して普通に生きてる奈美をあさはかだとか、普通の尊さに気づいてないとか言って貶めてる可符香厨が許せんだけで、
普通に生きてようが気に食わん奴は叩くけどな。
475名無しさん@秘密の花園:2010/12/11(土) 22:32:10 ID:5LRFjOEL
普通じゃないキモい奴のアンチ活動と長文を読まされる大変さも知れよ
476名無しさん@秘密の花園:2010/12/12(日) 00:52:54 ID:SgQ0G9/2
こいつ千里スレで埋め立て荒らしやってたな
477名無しさん@秘密の花園:2010/12/12(日) 02:11:40 ID:ZI4br1xw
スルーライフですよ先生!
478名無しさん@秘密の花園:2010/12/12(日) 20:31:06 ID:3eewHCgR
勤勉な両親の努力のもと普通な環境に生まれ、自分でも努力して普通に生きてる奈美の辛さを知らんくせに
奈美に「この時私は普通の尊さをまだ知らなかった」「あとでそのことを知り自分の浅はかさを後悔した」とか
言わせてる可符香厨の方がよっぽど浅はかだと思うが?

可符香みたいに屑両親に生まれて勝手に病気になって、暗い過去とか言って悲壮感煽って
周りの足引っ張ってるカスどもの面倒見て負担を負ってるのはいつも奈美平みたいな勤勉な人間なんだよ!!
てめーら6年も高校生やってる漫画だから、んなこと言ってられるかもしれんが、
就活してる奈美や社会人になってからの奈美を想像してみれや?
479名無しさん@秘密の花園:2010/12/12(日) 20:32:28 ID:3eewHCgR
とはいえ俺が同じこと言われたら、面倒見てくれなんて言ってねえって言い返すけどな。
つうか俺が病気になったのは可符香とかクソ真ん中分け女と相方のクソ腐女子とか
ゴミ久米田のせいなんだけどな。
480名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 13:16:50 ID:HedbL5SW
お前が病気になったのはお前自身の弱さと甘えのせいだろ
甘えんな!w
481名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 15:44:58 ID:hNPFs2cQ
>>480
あ?何言ってんだ?てめぇ? 言い方が悪かったな。浅はかな君たちにもわかるように言い直そう
俺こんな漫画で病気にならないもんね〜↑
いつも自分の都合のいいことしか考えねーで
お気楽に楽しくのうのうと生きてるてめーらとは違うんですぅ〜↑

同じ台詞、可符香や千里や久米田にもいえや
いつも暗い過去だの言って甘えて、奈美の足引っ張ってる可符香にもいえや!!
周りと協調性がなくて晴美におんぶだっこで、猟奇行為起こしまくってる千里にもいえや!!
自虐ばかりして、センスがなく絵が下手で不快な内容しか描けないの言い訳して甘えてる久米田にもいえや”!
>>446>>474>>478で言ってるような可符奈美SS書いてる浅はかな野郎にもいえや!!
482名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 15:47:35 ID:hNPFs2cQ
こんな薄っぺらいキャラに妄想馳せて可符香の過去がどうとか、ハルチリがどうとかぬかしてる
てめーらこそが甘えに甘えきってる全ての元凶だろうがや?
この漫画読んで面白いと思ってる時点でものすごく甘えてますね。甘え過ぎもいいところ。甘えんなよ!!

僕は甘えにきたんじゃなく、君たちを諭しに来たんですぅ〜↑
いつも都合のいいことだけ考えて、楽しそうですねぇ〜↑
変な漫画ばかり読んでお母さんお父さん心配させたらダメでちゅよ〜↑ 
ザマーミロぷぅ〜↑
483名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 16:00:25 ID:hNPFs2cQ
つうか久米田を甘やかすなよ!!てめーらが漫画読んで
適当に創った薄っぺらいキャラに萌えてギャーギャー2次創作で騒いでるから奴が甘えてつけあがるんだろ!

甘え切ってる可符香や千里を可哀そうだねと甘やかして
まっとうな両親に生まれて、自分でも努力して普通に生きてきた奈美を「普通の尊さに気づいてない」「浅はか」だと貶める、てめーら、考えが甘すぎるんだよ!!
勝手に病気になって、悲壮感煽って悲劇のヒロイン気取ってる可符香や猟奇起こしては、晴美に甘えてる千里とかを見てると
死ぬほどイライラすんだよ!! 奈美みたいに普通に生きてる人間はちゃんと普通に生きてるんだよ!!
484名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 16:05:25 ID:hNPFs2cQ
何がハルチリだよ!!何が可符香には杏というもう1つの人格があって〜だよ!!
自分に酔ってんじゃねーぞ!!
甘ったれてんじゃねーぞ!!

俺は病気じゃないもんねぇ〜↑君たちこそ病気でしょう?おかしいよ君たち?
ザマーミロぷぅ〜↑
485名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 16:34:16 ID:HedbL5SW
千里とかは高校生で未成年、未成熟なキャラなんだから仕方ないだろ?
三度もアニメ化され講談社漫画賞も受賞した久米田と、
2ちゃんねるで憎悪を撒き散らすお前みたいな弱者とどっちがセンスないのか明らか
486名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 17:11:53 ID:hNPFs2cQ
>>485予想通りの浅はかな考えですねぇ〜↑
俺は久米田に苦情の抗議文ちゃんと送ったもんね。
絶望先生知らん奴>>越えられない壁>>久米田信者>>アンチ久米田なんだよ。
所詮絶望なんて狭い世界に過ぎない。

つうか奈美を浅はかだと言ったことを謝罪してもらおうか?
俺は久米田や可符香や千里やてめーらに謝罪する気は毛頭ないけどね。
何度も言ってるが、奈美は「普通の尊さを知らない」んじゃなくて「普通の大変さを知っている」んです。
>>446を読み返せや? そこがわからない限り君たちは浅はかな甘ちゃんなんです。
487名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 17:11:56 ID:m3VeDkSP
甘えとは一体何なのか説明できるんだろうか
488名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 17:31:34 ID:HedbL5SW
その狭い世界の数キャラに向けてツイッターや2ちゃんねるで憎悪を撒き散らすお前の人生は何なの?
その不等号も抗議文送ったってのも意味不明だわ。何が越えられない壁だよw送ったから何なの?w
その様子だと本当に「ちゃんと」送れたのかも怪しいわな。気違いにしか見えん(^_^;)(^_^;)(^_^;)
489名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 17:35:01 ID:aNxDLWAW
お前らいい加減にしろアンチ行ってそこでやれ
まあ、こんなやつが来たらアンチも迷惑だろうが
490名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 18:46:55 ID:U47ilK0T
さてそろそろクリスマスだ……
クリスマスとバレンタインはスレの書き入れ時ですね
などと過去ログのクリスマスものを読み返しつつ思っております
491名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:12:29 ID:hNPFs2cQ
>千里とかは高校生で未成年、未成熟なキャラなんだから仕方ないだろ?
クソワロタww  
俺このスレに女子が多いのはサイト巡りしてたからわかるけど、君JKかJDやろ?
いや可愛い考えだww

つうか俺が中坊か高坊だったらどうする気だよ?
492名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:24:37 ID:hNPFs2cQ
久米田うんぬんはおいといて奈美の話に戻ろう。

このスレの保管庫でいえば「わからなくていいこと」がちょうど奈美をおとしめてるSSになる。
可符香厨って本当奈美嫌いんだな。Pixivや手ブロでも散々似たような展開や
可符香が奈美を憎んでる設定があるぞ。

ダメ親に生まれて、自分でも努力怠った人間が普通の尊さを知らない奈美が憎くてしょうがないんだ。
自分の弱さを棚に上げて努力して普通に生きてる人間に逆恨みして八つ当たりしてるだけですな。

いやあ奈美さん可哀そうだな。俺は彼女の味方するよ。
493名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:34:39 ID:hNPFs2cQ
普通の尊さを知らないじゃなかったな。普通に生きてるのにその努力が認められないのが悔しくて「普通っていうな」と言う奈美が憎くてしょうがないんだ、

で答えてくださいよ?可符香が好きな君らは奈美のことが嫌いなのかな?
もしそうだとしたら、俺に甘えだという筋合いないよ。
自分の気に食わないものは叩いて、自分や自分の好きなものは擁護する。俺も君らも一緒だよ。
494名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:35:29 ID:HedbL5SW
>>491
自分や周りが高校生のころどんだけ子供だったか考えてみろよ……
と言いたい所だが、精神の成長が中学生からストップしてるお前じゃ無理かな?(>Σ<)
厨房か工房だったら、人生まだやり直せるからもう止めとけとアドバイスさせてもらおうか
495名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:51:59 ID:hNPFs2cQ
>送ったから何なの?

どこぞのスレにいる人みたいに自分で公式にメールしたり、外部サイトに突撃する覚悟もないのに2chだけでギャーギャー喚いてる奴とは違うってこと。

カフ奈美という名の奈美をいじめてるだけのSSを書いてる奴は本気で奈美に謝罪しろ。
何が
「隣の芝生は青いって事」
「周りが普通じゃないと思うのは奈美ちゃんが普通だからかも知れないけど、狭い世界の中しか知らないからそう思うだけ」
「世界は広いんだよ」
(以上「わからなくてもいいこと」より転載)

だよ。お前が普通に生きてる人間の辛さを知れよ!!狭い世界しか知らねーのはてめーの方だよ。
死ねよ!!可符香厨!!!
496名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:52:39 ID:nkkXHHbl
可符奈美SS書いてる人が奈美を嫌いとか……
とんだ文盲だな
497名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 23:54:11 ID:hNPFs2cQ
答える義理はねえと言われりゃそれまでだけど、俺の問いに答えてくれるとうれしい。
可符香厨さんよ
498名無しさん@秘密の花園:2010/12/14(火) 00:04:27 ID:HedbL5SW
>>495
何が覚悟だよw漫画家にクレームつけるくらいならアホなPTAでもできるわ馬鹿
「ギャーギャー喚いてる奴とは違うってこと」キリッ
まぁそんなことにも覚悟が要るような性格なら仕方ないわな
499名無しさん@秘密の花園:2010/12/14(火) 00:10:03 ID:YKSa2z4w
とりあえず「わからなくてもいいこと」を書いた奴はここへこい!!誰が描いたかは大体わかってるけどな。
そして弁解しろ
500名無しさん@秘密の花園:2010/12/14(火) 01:16:25 ID:ApTU3yIm
奈美の話からそれに比べて自分はどうだったなんて話にシフトする奴が何言ってんだか
501名無しさん@秘密の花園:2010/12/15(水) 01:46:47 ID:0r//M6+d
なんか別の世界から怒鳴り散らしている感じだな
502名無しさん@秘密の花園:2010/12/19(日) 07:10:13 ID:aEqXgzP1
どうでもいいけどまと霧が大好きだ
あとマナマヨにもときめいた
それに根津丸も捨てがたい
503名無しさん@秘密の花園:2010/12/19(日) 10:20:16 ID:NScGL16g
根津丸ってなんか毛根死滅丸みたいだな
504名無しさん@秘密の花園:2010/12/24(金) 06:48:07 ID:iUQffrq7
どこがだよw
505名無しさん@秘密の花園:2010/12/25(土) 08:02:14 ID:ayG0wAbu
自分的まとめ

ハル×チリ
霧×まと
まと×霧
マル×ネヅ
マリア×カエレ
カエレ×加賀
506名無しさん@秘密の花園:2010/12/25(土) 11:13:42 ID:0HBCWovv
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?
507名無しさん@秘密の花園:2010/12/25(土) 11:15:05 ID:0HBCWovv
このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?

その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
508名無しさん@秘密の花園:2010/12/26(日) 00:08:28 ID:c0uHSFdL
マイナーかもしれんがあびる×愛はいい。
509名無しさん@秘密の花園:2010/12/27(月) 10:18:36 ID:DY++m5Cu
>>508
同意
普段はクールなあびるが愛と二人きりになるとデレデレになる構図とかが萌える
そしてあびるにべたべたすりすりされて赤面する愛という構図も萌える
510名無しさん@秘密の花園:2010/12/27(月) 10:21:41 ID:DY++m5Cu
ただし原作での接点は(アニメの話だけど)
愛の後ろ髪があびるにしっぽ認定されたことぐらいか…
漫画のほうでそういうシーンが出てくることを期待
511ロストストロベリー:2010/12/28(火) 15:16:43 ID:jH6rbVui
>>505 さんのマル×ネヅに同意です。
丸内さんがもう少しか弱い感じで、色々な力関係もネヅ>マルっぽいと思っていたのですが、
意外とはっきりモノを言いそうなタイプで萌えた。
ネヅマルも勿論好きです。

力関係がネヅ=マルなマルネヅマルやネヅマルネヅが俺的にヒット、
ということでマルネヅマルを1つ投下させて頂きます。
エロなしで、根津視点です。
二人の繋がりは仕事のパートナーである、というだけのドライな関係です。
甘さ控えめかな...?
それではどうぞ。
512ロストストロベリー:2010/12/28(火) 15:18:44 ID:jH6rbVui
「起立、礼」
「「さようならー」」
最後の挨拶が済んで、2のへの生徒が下校の準備を始める。
そんな中、美子は翔子の姿を探していた。
仕事の関係で目を通してもらいたい書類があるのだ。
行き慣れた翔子の席に目をやると、しかし彼女の姿は見えなかった。
「んー?」
見渡すと、窓際であびると話をしている翔子の姿が目に入った。
プリントを片手に二人で楽しげに話し込んでいる。
「仲良かったんだ」
翔子と美子はお互いが仕事においてのみのパートナーである。
それ以上でも以下でもない。
行動を共にする機会は互いが一番多いものの、
一緒にいる理由もそのときの会話も、全て仕事関係のことだ。
そのため、必要以上に互いの人間関係やその他のことに干渉することがなかった。
「...まぁ、明日でもいいか」
いまだ話し込む二人から目をそらし、美子は書類をかばんに入れて帰り支度を始めた。
自分達は親友や友達という、いわゆる純粋な友人関係ではない。
そのため、一緒に帰る機会などはないに等しかったのである。


先生に呼び出されていたので職員室に寄ってから下駄箱に向かう。
すると廊下の反対側から、翔子が歩いて来るのが見えた。美子に気付いた翔子が話しかける。
「あれ?美子どうしたの?」
「職員室に用事があったのよ。翔子こそ、どうしてまだいるの?」
「私は日直で日誌があったから。」
そう答える翔子は既にかばんをもっていた。日誌を提出して帰るところのようだ。
「じゃあ...一緒に帰る?」
美子が尋ねると、翔子は少し驚いた顔をしながらも頷いた。
513ロストストロベリー:2010/12/28(火) 15:20:33 ID:jH6rbVui
帰り道での会話も、仕事の話がほとんどだった。
次は何をしようか、最近はどういう手口が流行っているのかなどを話しながら、
美子は時々翔子を盗み見る。
翔子の表情は朗らかな中にも真剣さを感じさせた。
仕事の話をするときの、つまり美子と話している時の翔子は、いつもこの表情だった。
(小節さんと話してた時は、もっとリラックスしてたのに)
あびると話していた時の、楽しそうに笑っている翔子の姿を思い出す。
等身大の、女子高生らしい翔子を、自分が見ることは出来ないのだろうかと思う。
「...仲いいよね」
「え?...あぁ小節さんとかと?クラスメイトだし、話くらいするわよ」
翔子は、美子が会話の合間にぽつりとこぼした一言を拾って答える。
「ふぅん」
相づちをうちながら、クラスメイトだから、という理由になぜかほっと息をついた。
しかし、「仲いいよね」の一言にすぐあびるの名前を出したことが少々気になる。
(即座に出てくるくらいには仲いいんだ)
そんなことを考えていると、ふと視界の端に視線を感じた。
いつのまにか翔子がこちらを覗き込んでいたのだ。
一体どのくらい見られていたのかと、少し焦る。
焦ったことを悟られないように気をつけながら「何?」と尋ねる。
翔子はそのくりっとした黒い瞳をきらきらと輝かせていた。
美子が、あぁこの瞳は彼女が仕事で悪巧みを考えている時と同じ瞳だ、
と脈絡のないことを考えていると、
「ねぇ、もしかして、嫉妬してるの?」
悪巧みが成功した時に見るソレとも似ている、輝く瞳で美子を見つめたまま翔子は言った。


一瞬、いや数秒間、翔子の言っていることが理解できなかった。
翔子は仕事におけるパートナーだ。
嫉妬心を持つ対象ではない。対象ではない...はずである。
「そんな...わけ、ないじゃない」
「ふぅん?......顔、赤いけど?」
美子が否定すると、翔子はにやけるのを抑えられないとでもいうような表情で告げる。
告げられてはじめて自分の顔の熱さに気付いた。
心臓もうるさいくらい鳴っている。
普段ならこんな感情を表に出すことは滅多にないのに、一体どうしたというのか。
まるで真実を告げられた犯人のようだ。
514ロストストロベリー:2010/12/28(火) 15:21:48 ID:jH6rbVui
とにかく、対等だと感じていた彼女に優位にたたれてしまった。
釈然としない美子は、ふと下駄箱での出来事を思い出す。
実は先程、下駄箱前の廊下で会ったとき、違和感を覚えることがあったのだ。
少し考え込むと、深呼吸をしていつもの冷静さを取り戻す。
ご機嫌な翔子に美子は笑顔で尋ねた。
「ねえ翔子」
「ふふっなぁに?」
「日誌だったら職員室に提出して帰るはずなのに、かばんだけ持って反対側の廊下から来たでしょう?
 普通は、日誌をかばんと一緒に持って行って、そのまま下駄箱に向かうよね。
 来たタイミングも良すぎるし.......私と一緒に帰りたくて、待ち伏せしてたの?」
美子にとってそれは賭けだった。もし違っていたらと思うと気まずくて顔が見られない。
その上、やはり自分が勘違いしている可能性の方が高い気がしてきた。
反応がないのは呆れられたからだろうか。
自分の言ったことに半ば後悔しつつ、反応がない翔子に顔を向けた。


美子は思わず、驚いて立ち止まってしまった。
そこには、こちらを見たまま耳まで真っ赤にして停止している翔子がいたのだ。
まるで、隠しておきたかった秘密が、ばれないであろうと思っていた秘密が、
ばれてしまったというような表情で。
「.......もしかして、本当に一緒に帰りたかっ」
「ち、違うよっ!」
我に返った翔子は美子の話を遮り、必死に首を横に振って否定する。
しかし、それではその真っ赤な顔と泣き出しそうな潤んだ瞳をどう説明するつもりなのか。
形勢逆転である。
「ふぅん、本当に?」
人気のない住宅街の一角で、
向き合ったまま自分と住宅の壁の間にゆっくりと翔子を追いつめ、
翔子の両脇から両手を壁について逃げ道を塞ぐ。
「違うったら」
思わず目をそらす翔子の顔に手を当てて半ば強引に視線を絡めとる。
美子は自然と上がる口角をそのままに、顔をさらに近づけて告げる。
「顔、赤いけど?」



自分は、本当に嫉妬していたのだろうか。
彼女は、本当に自分と帰りたいと思っていたのだろうか。
まるで人を欺くときの駆け引きのようだ。
核心のところは言わず探らず、慎重に相手の出方をうかがっている。

顔がまだ赤らんでいるにもかかわらず、それでも気丈に自分をにらみ返す彼女をみて、
暫くは彼女とこの駆け引きを楽しむことになりそうだとぼんやりと思った。


-END-
515ロストストロベリー:2010/12/28(火) 15:24:14 ID:jH6rbVui
以上です。
口調や設定等何かお気に障ることがございましたら申し訳ありません。
"名前+ちゃん"呼びだったか"名字+さん"呼びだったか迷ったのですが、結局好みの方にしてしまいました。>小節さん
詐欺少女たちは元々頭の出来がいいのではという妄想から、あびるとも気が合いそうだと思っておりまして...。
さばさばしてる感じも合いそうだなあと。でも他の少女達ともうまくやっていそうです。
それでも二人の雰囲気は崩さない、という感じだったら自分が喜びますはい。

今回はドライな関係にしましたが、一緒に暮らしてたり甘甘な設定の二人も大好物です。
516名無しさん@秘密の花園:2010/12/28(火) 15:45:56 ID:qQpOF6qv
ほいどうぞ
http://adultbody.info/
517名無しさん@秘密の花園:2010/12/29(水) 00:31:21 ID:c9RFPMii
GJ!
518名無しさん@秘密の花園:2010/12/29(水) 00:38:36 ID:zQlLiRQs
GJです!
519名無しさん@秘密の花園:2011/01/19(水) 15:41:38 ID:n/a8RSjZ
GJでした
520名無しさん@秘密の花園:2011/01/20(木) 01:43:45 ID:sF29V8Qs
投稿いきます。もう20日なのに今年初投下とは…。

・麻菜実×あびる
・エロなし
・こじつけ罪
・6レス(あとがき込)
521痛いの、飛んでけ:2011/01/20(木) 01:44:40 ID:sF29V8Qs
「あびる、行っタゾ!」
「オーライ」
青い空から、白いボールが落ちてくる。
包帯だらけの両手をオーバーハンドに構え、小節さんはそれを待ち受けていた。
すらりと伸びた長身。大きな三つ編みが揺れる。眼帯を付けた側の横顔は、いつもに増して無表情に見えた。
試合の最中だというのに、私───大草麻菜実は彼女のすぐ隣で、その姿に思わず見とれていた。
(かっこいいな、彼女……)
小節さんはボールを狙って立ち位置をずらす。その運動靴のかかとが、ガツンと変な角度で地面にぶつかった。
「あ」
短く一声そう言って、彼女は仰向けに地面に倒れこんだ。
舞い上がる砂煙の横を、ボールがてんてんと転がっていった。

「ちょっと、大丈夫!?」
味方だけでなく相手方のコートからもみんな駆け寄ってくる。
「平気? 頭打ってない?」
「……うん」
のっそり起き上がる小節さんに、一番近かった私が手を貸す。
「立てる?」
体操着の背中一面についた砂を払い落としながら、私は聞いた。
差し出された手につかまって、彼女は立ち上がり……
「つっ」
がくりとバランスを崩す。
取り巻いていたみんなに緊張が走り、何人かはとっさに一歩踏み出してきた。小節さんは片手を上げてそれを押し止める。
「大丈夫。ちょっと捻っただけだと思う」
左足の先を宙に浮かせてそう言った。あんな転び方をした直後とはとても思えない、冷静そのものの声だった。
「……本当に?」
「あびるちゃん本人の見立てだから、きっと間違いないですよ」
風浦さんが脇から答える。
「それもそうね。」
全身に包帯を巻いた小節さんの姿を一瞥して、千里ちゃんがそう呟いた。
「ともかく、保健室へ。」
「私が付き添います」
最初に手を出した成り行きもあって、私は即座に名乗りをあげた。
522痛いの、飛んでけ:2011/01/20(木) 01:45:29 ID:sF29V8Qs
小節さんに肩を貸し、合わない身長に苦労しながら保健室にたどり着く。
あいにく保健の先生は不在だった。湿布もテープも鍵のかかった薬品棚の中にあった。
「困ったな。せめて固定だけでもしたいのに」
私は辺りを見回して……そして、丸椅子に座らせた小節さん本人に目を止めた。
「そうだ、小節さん、ほどいてもいい包帯ないかな?」
「ああ……。それなら、腕の」
彼女は片方の肘を軽く上げ、包帯止めの金具を自分で外した。
くるくると包帯をほどいていくと、白い肌に浮かぶ大きな赤黒い痣が見えてきた。
「わ! それ外して大丈夫なの!?」
「痛みは引いてるから平気。見栄えが悪いだけ。……って、ちょっと」
彼女の言葉よりも早く私はその腕に取り付き、打ち身の痕をおっかなびっくり手でさすっていた。
「痛そう……。かわいそう……」
「本当に平気だから。くすぐったい」
「あ、ご、ごめん」
慌てて手を離す。こんなときいつも、我を忘れてしまう癖が直らない。
私が撫でたその場所を、彼女は例の無表情のままじっと見つめている。
もしかして気に障っただろうか。後悔にちくりと胸が痛んだ。

彼女の足元にうずくまり、痛めた足首に包帯を巻きつける。
内側へ捻ったらしいので外側へ引っ張る力が働くように、くるぶしと土踏まずにたすきを掛けていく。
「大草さん、上手」
彼女がぼそりと言った。
包帯の女王にそう言ってもらえるのはなかなか嬉しいもので、私は笑みをこぼした。
「ナースのバイトしてたから……そこでちょっとだけ、ね」
「ナースのバイト」
小節さんは首をかしげた。
「大人のお店?」
「ち、違う! ちーがーいーまーす!」
私は慌てて否定した。
「そうじゃなくてほら、市街戦があったとき。小節さんもいなかったっけ?」
「……いたと思う」
523痛いの、飛んでけ:2011/01/20(木) 01:46:25 ID:sF29V8Qs
ほんの短い間だったけれど、私は野戦病院で働いた経験がある。
最前線の病院はケガ人で一杯だった。相手も自分も両方負けていることに気付かず戦い続け、深手を負う人が後をたたない、悲惨な戦場だった。
看護師資格の有無など関係なく、私も採用されたその日から重傷者の手当てに追いまくられた。
「あそこで毎日包帯巻いてたら嫌でも慣れちゃって。……はい、おしまい」
金具も再利用して包帯の端っこを止め、足首を軽く撫でる。
「痛む?」
「……少しだけ」
「そう。じゃあ、痛いの痛いの───」
願いを込めて私は唱え、
「飛んでけー!」
ぱっと両手を広げた。
「………」
「後で包帯巻き直してもらってね。ちゃんと湿布も貼って」
私はそう言って白い靴下を手に取り、捻挫に響かないよう注意しながら、彼女の足に履かせていった。
すぽ、と爪先に保健室のスリッパをかぶせ、自分の両膝に手を突いて立ち上がる。
「残りの時間は見学になっちゃうけど……」
保健室の窓から、私は運動場を遠くに眺めた。へ組のみんなが人間離れした動きでボールを打ち合っている。
「一休みしたら、戻ろっか」
そう言いながら振り返り───私は立ちすくんだ。
小節さんの眼帯をつけていない方の瞳から、ぼろぼろと大粒の涙が零れ落ちていた。

「ど、どうしたの!? 捻挫痛むの!?」
ぶんぶん。小節さんはかぶりを振った。
「じゃあ私、何か悪いことした? ご……ごめんなさい」
ぶんぶん。訳も分からず謝ってみても、やっぱり首を横に振られてしまう。
すっかりうろたえて言葉を失うと、彼女がゆっくりと口を開いた。
「違うの」
それだけ言って息を整え、静かに続ける。
「久しぶり、だったから」
「久しぶり……」
要領を得ないままに私は繰り返した。
「って、何が?」
「『痛いの、飛んでけ』が」
「うーん……?」
小節さんの答えは、私をますます混乱させるものでしかなかった。
お約束のような小さなおまじないの、どこに泣く要素があるのだろう?
大体、唱えてもらったのが久しぶりなんて、私達の年齢なら当たり前じゃないだろうか。
「そりゃこんなに大きい子供には、さすがにお母さんも───」
そう言いかけた私の脳裏に突然、小節さんの声が響いた。目の前の彼女ではなく、遠い過去の小節さんの声が。
524痛いの、飛んでけ:2011/01/20(木) 01:47:19 ID:sF29V8Qs
(もともと母は仕事が忙しく、家を空けることが多かったのですが)

あ。

(いつの間にか離婚してたんですよ)

ああっ。

いつか耳にした彼女の声が稲妻のように閃き、私は理解する。
長い間、小節さんが与えられてこなかったもの。
『痛いの飛んでけ』だけじゃない、もっともっとたくさんのもの。

(後でぞっとすることありますよね。変な大人と遊んでた、とか)
(知らなかったんですウチの親。私の産まれた時間)
(私たちはみんな交くんの親みたいなものですから)
(幼子は放置してるだけで虐待になるんですよ)
(私動物大好きで、一緒にいるとすっごく癒されるんです)

ああ──そうか。
あなたは、そうだったんだ、小節さん。

私が絶句したのに気付き、彼女はこちらを振り仰いだ。
丸椅子にちょこんと掛けたまま、肩をすぼめて私を見上げるその姿は、途方に暮れた幼い迷子のようだった。
あの腕の痣が強く目を引いた。全身を覆う包帯と湿布の下にも、きっと同じような痛々しい怪我が隠されているのだろう。
誰にも慰められないまま、彼女自身が事務的に手当てした、無数の傷を私は想う。
胸に突き上がる衝動のままに、私は小節さんのおさげ頭を抱えこんだ。
彼女は私の身体に両手を回し、顔を押しつけてきた。体操着にしみこむ涙が、私のおなかを冷たく濡らした。
525痛いの、飛んでけ:2011/01/20(木) 01:48:40 ID:sF29V8Qs
保健室を出てからも動揺を引きずっているのは、私一人だった。
「歩ける?」
「大丈夫」
「痛くない?」
「平気」
隣を歩きながらしつこく尋ねる私に対し、彼女はいつもの冷静さで答える。さっきまでの涙がまるで嘘のようだ。
「ありがとう。もう大丈夫だから」
まとわりつく私を宥めるように、小節さんは少しだけ口元を緩めてみせた。
日ごろ無表情な彼女が見せる微笑み。その余裕と魅力に私は圧倒される。
(それでも──)
私にはもう、心配をやめることはできない。
包帯に隠された傷を、眼帯に隠された涙を、見てしまったのだから。

私は黙って小節さんの手を取った。そこにもやはり包帯が巻かれている。握りしめたい気持ちを抑え、そっと指を絡めた。
彼女は驚いて私の横顔を見た。あの迷子みたいな表情が、ほんの一瞬だけ戻ってきたような気がした。
戸惑いつつも握り返してくる長い指を感じながら、私は心に強く念じていた。
痛いの、痛いの、飛んで行け、と。
526あとがき:2011/01/20(木) 01:49:52 ID:sF29V8Qs
END。
それぞれの病理を抱える絶望少女達の中で、比較的まともな部類と思われてるあびるですが
ああ見えて実は彼女も結構やばいのかもしれない。
そしてそのトラウマを癒せるのはきっと大草さんだろう。そんな妄想でした。
で、あびるの親はまた濡れ衣を着せられる羽目に。

一部、大草さんが直接聞いてないはずの台詞を回想してます。すみませぬ。演出演出。
527名無しさん@秘密の花園:2011/01/20(木) 05:09:26 ID:oPzP3oEF
ああ……なんだか身震いが……
確かにそうですよね。GJ以外にもっとよい言葉があればいいのですが……
528名無しさん@秘密の花園:2011/02/06(日) 14:55:45 ID:KFd7a//j
アニメだけしか見てなくて、今更原作を読んだんだけど
原作では1期にあった霧と智恵先生の百合みたいのはないんだね
単に出番のない二人の救済という感じだったのか

あと何故アニメで千里と藤吉さんの幼少エピソードをやらなかったのか…
安心毛布は一瞬だったし
529名無しさん@秘密の花園:2011/02/18(金) 04:21:26 ID:khJYFarK










530名無しさん@秘密の花園:2011/02/18(金) 13:52:46 ID:nDSNL6+0
今回の幼ハルチリいいね
2コマ目のどことなく寂しそうな晴美の顔がなんともいえん

次の日の千里の反応が気になるww
531名無しさん@秘密の花園:2011/02/18(金) 17:09:33 ID:HyxgIjDc
ホントほほえしいよなw
あと今回は晴美と千里のイラストに「仲良しです 今も」
ってコメントされてたのがなんか良かった

532名無しさん@秘密の花園:2011/02/19(土) 20:16:04.77 ID:6PxP6njd
ハルチリ見るために単行本買ってるようなもの
533名無しさん@秘密の花園:2011/02/20(日) 23:31:44.91 ID:1xOclxM1
今の晴美ならケンカしても翌日には何事もなかったかのように接してきそう
534名無しさん@秘密の花園:2011/02/27(日) 11:26:58.72 ID:LKE9fDjF
今回の4コマの翌日何事もなかったかの様に接する晴美に
嬉しいながらも戸惑う千里を妄想してなんかもうたまらん
535名無しさん@秘密の花園:2011/03/02(水) 23:04:20.36 ID:GOGmY3Yh
>>506>>507はスルーですか?そうですか?
いいこと書いてあんのに
536名無しさん@秘密の花園:2011/03/04(金) 05:19:53.61 ID:9AKtVywE
アニメ派だったけど、原作も買ってみたくなった
大人買いしてくるノシ
出会ったころから彼女はひどく危うい少女で、周りの人間から遠ざけられ、
嘲られ、恐れられ、
・・・つまり、愛や優しさなどという感情とは無縁のいろんな形の鋭い刃
(感情よりも刃と表現したほうがよほど適切だろう)で傷付けられてきた。
幼い頃から衝動的、暴力的な傾向が見られたけれど、鋭い刃で傷付けられて
いくうちに緩やかな坂を転がり落ちる石のようにエスカレートしていった。

確かに彼女の行動は「一般的」とはいえなかったけれど、
「一般的」じゃなければ人間失格なんてことはないし、
そもそも人間を失格するって何だ、人間になるには試験が必要なのか?
どんな資格が必要なのか?と考えれば考えるほど疑問符が溢れ、
その先には何もかもを破壊したいくらいの憤りが待っている。
彼女はいつも素直に自分を表現していた。嘘が嫌いだったのだ。
気持ち悪がれようが、怖がれようが、自分の心を表現するときは
素直じゃなきゃいけないと思っていたのだ。
一分の狂いもなくきっちりと。

本当に馬鹿で不器用だ。嘘をつくべきだったのだ。
たくさんたくさん嘘をついてその殻で自分を守って、
殻の中だけで嘘偽りのない自分をこっそり飼っておくべきだったのだ。
彼女の描く「すてきなものがたり」はその殻の中でだけ紡がれ、
その物語を読むのは多数決に負けた少数派を短絡的に異常とみなすこと
なんて絶対にない人だけが読めばよかったのだ。

もちろん彼女にも悪い部分はあった。
彼女には優しく教え諭す人がいなかったのだ。みんな逃げてしまったから
。世間に「異常」とカテゴライズされて、「異常」というカテゴリーに
属すことになった彼女を恐れて、みんな逃げてしまったから。

負の連鎖。
538名無しさん@秘密の花園:2011/03/11(金) 02:05:37.03 ID:4Fq409RN
彼女が壊れた原因は、一枚壁を立てて見世物のようにみていた人たち
にもあり、その他言葉で説明できることからできないことまで様々あり、
そしてもちろんわたしにもある。

幼いころは彼女は私にひっついてまわっていて、いつも一緒にいるのが
当たり前だったのに、次第とそれぞれが独立して行動するようになった。
年を経るにつれ付き合っていく人物が変わっていくのは当たり前のことで、
それに高校2年(通う高校は一緒で同じクラスだ)の今でもたまに一緒に
遊んだり〆切前に手伝ってもらったりもしていて、交流が途絶えた訳では
なかった。

私は気づいていなかったのか。気づいていないふりをしたのか。

いくら自立していきているようにみえても、幼いころからは考えられない
ほど友人ができていても、リーダーシップを発揮していろんな活動をして
いようと、千里は昔のままだったのだ。
自分の心を表すときは嘘をつけない少女。
昔の傷は癒えず、さらに新しい傷が増え続け、ずっと深い穴のなかを
落ち続けてきたのに、わたしは気づかないふりをしていたのだ。
いろんな言い訳を考え、それを正当化して。
それが無意識だろうがなんだろうが関係ない。
私は親友がこの深紅の世界に落ちていくのをとめられなかった。
可愛らしい微笑みを忘れさせてしまった。
539名無しさん@秘密の花園:2011/03/11(金) 02:06:02.56 ID:4Fq409RN
思索をやめて目を開ければクラスメイトや教師たちが床に倒れている
。辺りは血に塗れて物が散乱していて、何が何だか分からない。
私はお腹や腕をカッターナイフで切りつけられていて、
致命傷なんて大げさなものではないけれど、軽いケガと
済ましてしまうには出血量が多い、そんな状態だった。

手についた自分の血を眺め、「千里」と最愛の人の名前を呼んだ。
何回も呼んだ。頭がぐらぐらしても、傷口が痛んでも、何回も呼んだ。
囁くように呼んだ。

「なあに、晴美」

顔をあげるとそこには血まみれの千里がいて、手にしたスコップで
私の頭部を軽く叩いた。ゴツン。
額から血がたらたら滴ってくる。
血が目に入って千里の顔がよく見えなくなる。拭う。でもよく見えない。
赤くにじんだ世界。この世界に千里はずっといたのだ。やっとそれが分かった。こんなことになるまで分からなかった。
「この赤い世界は千里には似合わないなぁ。出ようよ。」
手を差し伸べようとするが力が入らない。
体が急に熱くなって、急に寒くなる。指先が震えだす。
千里と一緒に手をつないで走り回った幼いころがフラッシュバックする。
走馬灯なんて何だか漫画か映画みたいで、私にはお似合いかもしれないと
思った。

ガランラン。スコップの落ちる音がして、千里が私に近づいてきて屈み込む。目と目があう。

千里は泣いていた。声を出さずに泣いていた。彼女自身も泣いてることに
気づいてないのではと思うくらい、静かで悲しい涙だった。
「晴美・・・あのね晴美、わたしはね、こんなはずじゃなくてね、ああ・・・
どうしたらよかったのかな、どうしたら、もう終わった・・・・
どうしたら、なんでもう」
千里がゆっくりとしたぎこちない動きで抱き付いてくる。

「ごめんね千里。抱きしめたいのに力が入らない。
肝心なときに力が入らない。」
何も可笑しくないのに普段のようにへらへら笑いながら呟く。

千里が手を握ってくる。

静かに涙を流し続ける彼女に向って
「愛してるよ、千里」とかすれた声で言ってみる。
もう視界は真っ暗でなにもみえない。
千里がどんな表情をしているのかまったく分からない。

「何言ってんの馬鹿!」って笑ってくれてるといいのだけど、
死後の世界に導かれた私にはもう分からない。
真っ暗な世界にいる私にはもう何も分からない。
(終わり)

540名無しさん@秘密の花園:2011/03/11(金) 02:58:40.92 ID:wWD3lgh7
なお次の掲載には間に合う模様
541名無しさん@秘密の花園:2011/03/27(日) 09:50:03.08 ID:5MGV2dVe
日曜朝8時半の某アニメ観てたらハルチリ熱再燃してきた
542名無しさん@秘密の花園:2011/04/01(金) 08:22:22.73 ID:w3p2ooIp
キュアキッチリ
キュアニョンタカ
543名無しさん@秘密の花園:2011/04/07(木) 04:03:44.38 ID:Q6XipgH9
>>541
幼なじみの腐れ縁
片方がマイペース、片方が少し融通の効かない感じは似てるかもね

でもあの二人は公式でいちゃついてるけど
ハルチリは相手のイタい話を暴露したり、
首絞めたりしてるだけでなんかニヤニヤしてしまう
544名無しさん@秘密の花園:2011/04/16(土) 16:12:26.15 ID:2qLC9FJM
今回もハルチリ提供
久米田様ありがとうごじゃりますありがとうごじゃります
545名無しさん@秘密の花園:2011/04/22(金) 01:51:41.62 ID:SjISPl8o
ギャグ描くにはタブーが多すぎる現状だし百合漫画にシフトすればいいと思うの
546名無しさん@秘密の花園:2011/04/23(土) 14:09:39.94 ID:ILF9Nr9+
ぴょーことなのぴょんとそららんの3pレズプレイと
ひがりんがけゆゆんにセクハラする話投下するかもな。

クソガキ共
547名無しさん@秘密の花園:2011/04/29(金) 01:58:06.64 ID:E62G0Lr8
今週の久米田版ほむほむ絵、可愛かったね
548名無しさん@秘密の花園:2011/05/26(木) 07:12:25.99 ID:u/eV683X
549名無しさん@秘密の花園:2011/06/08(水) 17:46:01.22 ID:/zgI5eFG
本編でやるとは思わなかった
550名無しさん@秘密の花園:2011/06/08(水) 21:19:17.33 ID:6S8zLtPv
4ページに渡ってとは…

「良かった。」

が大変良かった。
551名無しさん@秘密の花園:2011/06/08(水) 21:49:11.96 ID:WT35DENY
やはり今週は書き込みあったか
552名無しさん@秘密の花園:2011/06/11(土) 19:30:29.23 ID:7TSkQ3y3
ディモールト・ベネ
553名無しさん@秘密の花園:2011/06/21(火) 07:12:25.49 ID:lRshrJCg
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?

その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
554名無しさん@秘密の花園:2011/06/21(火) 07:12:57.36 ID:lRshrJCg
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
555名無しさん@秘密の花園:2011/06/21(火) 07:13:54.53 ID:lRshrJCg
俺の意見は間違ってない。
浅はかな可符香オタは死ね
556名無しさん@秘密の花園:2011/06/21(火) 11:50:24.11 ID:XzPf4mWW
ocn
557名無しさん@秘密の花園:2011/06/21(火) 22:58:53.18 ID:lRshrJCg
>>496
つまり可符香オタが言いたいのって

可符香「親のすね齧ってぬくぬく育ったてめえと違ってこっちは壮絶な環境で生きてきたんだよ。普通の尊さ知らない甘ちゃんが贅沢なんだよ。死ね」

ってことだろ
何が「奈美は嫌いじゃない」だよ。どう考えても奈美に恨みがあるとしか思えねえよなあ?

558名無しさん@秘密の花園:2011/06/22(水) 06:13:49.44 ID:3J9T3PNq
コピペ馬鹿
559名無しさん@秘密の花園:2011/06/22(水) 08:17:16.76 ID:WsnZoSEH
「わからなくてもいいこと」書いた奴=飛騨翔平「charmel break」管理人
同じような内容を手ブロに書いてた奴=そらとび「sandlyon」管理人
同じような内容の漫画をpixivに載せた奴=白川紋子「カラクリスタイル」管理人


560名無しさん@秘密の花園:2011/06/22(水) 17:46:08.64 ID:eFuFnEVf
極上ヂカラはレズっぽい場面が多いね
561名無しさん@秘密の花園:2011/07/05(火) 18:47:01.03 ID:YQkjlLO/
このスレが大好きだったのにな。
ずいぶんと過疎ったもんだ。
漫画の方は安定して面白いというのに。
562名無しさん@秘密の花園:2011/07/07(木) 19:33:05.44 ID:127VHU7Z
ネタには事欠かないんだけどな
またアニメにでもなれば盛り上がるかな

幼ハルチリはアニメでは安心毛布以外まだやってないし
563関矢 ◆mdzHN7.opY :2011/07/11(月) 14:11:26.92 ID:uQybJAzB
何でもかんでも人のせい 人のせいにすることが甘えだというなら
甘えてないやつが何人いることか?
何があっても全部自分のせい、だから人に文句言わない。そんな奴はいないな。
564名無しさん@秘密の花園:2011/07/11(月) 23:15:19.06 ID:nIgmBymc
いる
565名無しさん@秘密の花園:2011/07/19(火) 03:54:22.70 ID:uehmSWIX
となりのキッチリ
566名無しさん@秘密の花園:2011/07/29(金) 17:31:11.48 ID:uOR/vd7J
となりなんて言わずに一緒に住めばいいよ
567名無しさん@秘密の花園:2011/07/30(土) 07:33:29.25 ID:+nJ2uG2h
ホームセンターの店員やらAKBNのメンバーやらで出てくるあのワカメヘアーの人って攻めだろうか受けだろうか
568名無しさん@秘密の花園:2011/07/31(日) 01:34:13.74 ID:HVhXFAuB
age
569名無しさん@秘密の花園:2011/07/31(日) 09:21:54.14 ID:iC8YVMJW
誰か申し訳ないが、コミックス18巻に収録されている「暗黙童話」の
後日談をはるちりで書いてくれないか?
俺この前書こうとおもったんだが、いいのがなかなか思いつかなくて・・・
ワガママ言ってすまんが、誰でもいいからか、時間ある人がいたら書いてくれないか
570名無しさん@秘密の花園:2011/08/03(水) 22:06:39.12 ID:BXQ+whtq
千里「ねぇ晴美…私、晴美のことが…」
晴美「言葉にしなくてもわかるよ…こっちおいで、千里…」

晴美「さーて千里の弱点はどこに書いてあるかな?」(ゴソゴソ)
千里「ちょ、晴美やめなさ……んんっ!」

こうですかわかりません
571名無しさん@秘密の花園:2011/08/04(木) 06:50:03.95 ID:U/pgnAYa
書いてくれてありがとう。設定は暗黙童話後の話、風紀委員の罰を終えて教室に戻った晴美と千里の会話
みたいな小説で、できたら奈美と芽留の話(暗黙童話の後日談)もお願いできる?
書くのに時間がなくって・・・

572ぜっつぼ:2011/08/04(木) 18:40:09.98 ID:U/pgnAYa
571できたら奈美と芽留の話(暗黙童話の後日談)もお願いできる?って
書いてあるけど、本当は暗黙童話の後の話にハルチリのほかに
奈美と芽留も登場させてくれって言いたいだろ?
573ぜっつぼ:2011/08/04(木) 18:45:44.45 ID:U/pgnAYa
ごめん。間違えた。
574名無しさん@秘密の花園:2011/08/04(木) 22:16:28.97 ID:XD8fzVrC
なんかよくわからん流れだけど…自演?

時間はあるけど文才無いから小説にできそうもないや
とりあえず頑張ってみるけどあきらめるかもしれない

あと書き込むときはsageてね
575ぜっつぼ:2011/08/05(金) 06:41:31.64 ID:174C4ZC5
自演というよりも・・572書き込む時前、少し寝てたから
寝ぼけてた・・・
576名無しさん@秘密の花園:2011/08/06(土) 15:23:25.18 ID:HnFTixSm
コテハンはやめた方がいい、あとsageろ
577名無しさん@秘密の花園:2011/08/06(土) 15:41:58.17 ID:dqi+yD0k
ハルチリの何とも微妙な身長差たまらない

たまに同じくらいの時もあるけど
578ぜっつぼ:2011/08/06(土) 18:41:30.93 ID:TyBcocxP
ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。sageやりました。
579名無しさん@秘密の花園:2011/08/06(土) 21:16:28.85 ID:MoPu/MGB
おう
580ぜっつぼ:2011/08/14(日) 21:48:37.04 ID:/hHDnE59
時間があるので書かき込みます。自己紹介遅れましたが
>>569で暗黙童話の後日談をたのんだ「ぜっつぼ」と申します。
>>571-573で文章がなんだか訳のわからない状態になってしまったので
新しくリクエストとして書かせてもらいます。
晴美×千里で、コミックス18巻収録の暗黙童話の
後日談のSSを誰か(ハルチリのSSを書いている方で)書いてくれませんか?
最初は僕が書こうと思ったのですか、
最近仕事が忙しい為、時間がなくって・・
設定は、ギャグがほのぼの系で、暗黙童話本編終了後 お昼休みか下校途中で
風紀委員の罰を終えて教室に戻った藤吉さんに木津さんが
いろいろ質問する話(どこに連れていかれたか?どんな罰なのか?
その他にルールを破ってしまい連れて込まれた生徒いたのかとかです。
皆様の想像にお任せします。)
日搭さん、音無さんと可符香さんも出してくれるとうれしいです。
あと、もう一つリクエストがあります。
同じく晴美×千里で、コミックス未収録の
268話ペイの拡充の後日談をお願いします
設定も同じくギャグがほのぼの系で、藤吉さん宅で
自分のお部屋が、金の札束だらけになってしまい
大ピンチの藤吉さんを木津さんと仲間達(日搭さん、大草さんなど)が
きっちりお助けするお話
またはお部屋をきっちり片つけた藤吉さんと木津さんの会話のSSを
お願いします。
ご要望やワガママが多くて申し訳ございません。
もし、リクエスト二つ書いてくれる方々がいたら、時間がある時に
お礼として、絶望先生で百合の初の大浦可奈子受けのSSを書こうと思います。
タイトルは、一応決めたのですか可符香×可奈子「心はいつも春」です
心温まるSSにしたいなぁと考えております。
ハルチリのSSリクエストを時間があって、興味がある方でいいので
よろしくお願いします。



581名無しさん@秘密の花園:2011/08/18(木) 23:50:37.60 ID:iK035MAP
>>580
このスレってリクエストOKだったのか? そこまで細かく注文入れてリクエストした人を初めて見た。
個人的な意見だけど、そういうのはあまり良くはないのでは?
SSは書きたくなった人が自由に書くものだし、何より書き手さんだってそこまで考えてあるんだったら……って思うのではないかと。
それだけシチュエーションを練る時間があるんだったら、いくら遅くなっても自分で書いた方がいいんじゃないかな。お礼SSを書くよりそっちの方が先だと思うぞ。
その上で投下してくれるんだったらとても嬉しいです。
それと、>>576の言うようにコテハンは外した方がいい。

マジレスNGな流れだったら申し訳ない
もっと活気づくといいなあこのスレ
582名無しさん@秘密の花園:2011/08/19(金) 03:57:14.77 ID:19/mdRUG
結構ネタには事欠かないと思うんだけどね

とはいえあくまでギャグ漫画なわけで
一時期の盛り上がりがむしろ異常だったのかも
583名無しさん@秘密の花園:2011/08/19(金) 15:44:29.55 ID:QOPdGFhh
全く話は変わるのだが、iPS細胞で絶望少女たちの間に子供ができたらどうなるんだろう!?
という妄想が最近果てしない。
千里はやっぱりキッチリ母親ポジションだと思うが、他のキャラも子供ができたら落ち着くんかなあ。
584名無しさん@秘密の花園:2011/08/20(土) 07:56:44.94 ID:iMLbcOqE
ベタ過ぎるけど
千晴か美里か里美と名付けよう
585名無しさん@秘密の花園:2011/08/20(土) 15:40:20.21 ID:RUdcIH6b
で、他のキャラはみんな子供に「千里」って名づけて一矢報いるんですねわかります。
586名無しさん@秘密の花園:2011/08/20(土) 17:18:44.57 ID:RUdcIH6b
ageスマソ
587名無しさん@秘密の花園:2011/08/21(日) 01:19:59.82 ID:HiskusZn
>>585
「ちり」でも「せんり」でもいけるから男女どちらでもつけられるな
千里ちゃんモテモテだものなぁ
588名無しさん@秘密の花園:2011/08/21(日) 04:00:59.43 ID:3lAlZfx1
しかし千里のことだし、全員ときっちり平等に関係を持とうとしたりて……
一婦多妻制?w
589名無しさん@秘密の花園:2011/08/22(月) 01:04:32.89 ID:STCnCBW9
平等を目指そうとは思うがかえって悪いことをしているのでは、とか
全員と平等に友達でいたいのに、とか
でもこの人だけは特別な気がするのはどうして、とか
悶々と悩んでしまう千里ちゃんは実に受け受けしいと思うのです
590名無しさん@秘密の花園:2011/08/22(月) 22:36:22.97 ID:h+ox7e1w
絶望「絶望した! 女生徒が女生徒を孕ませる現代社会の絶望した!」
591名無しさん@秘密の花園:2011/08/23(火) 04:36:57.15 ID:Nhd7fGjp
千里ちゃんの相談を受けるフリをしてさらに混乱させる可符香ちゃん
592名無しさん@秘密の花園:2011/08/23(火) 06:18:11.70 ID:RxAwfCME
可符香「じゃあわたしと付き合ってみて、晴美ちゃんの反応を確かめてみましょう!」ニヤッ
593名無しさん@秘密の花園:2011/09/01(木) 09:29:18.98 ID:2bRerCk8
今週号は霧ちゃん誘い責めの予感
594名無しさん@秘密の花園:2011/09/02(金) 02:47:31.44 ID:H/ihnRUw
霧だけ女物であとは男女共用のパジャマだな
595名無しさん@秘密の花園:2011/10/05(水) 03:57:58.83 ID:uKFZ9PlT
晴美に罵倒されて涙目な千里ちゃん

言葉責めはアリなのかしら?
596名無しさん@秘密の花園:2011/10/05(水) 09:53:12.90 ID:RhXRYZb0
千里ちゃんは逆切れが怖そうだからなあ……w
でも、二人の時だけはそういうことができずにシュンとしちゃうとかだと激萌え

ほかのキャラだと……。

するほうは、あびる、まとい、倫、千恵先生
される方は、奈美すけ、カエレ、メル

あたりかなあ。カフカちゃんはしれっと毒のあることを言うけど言葉攻めというのはどうなんだろう?
597名無しさん@秘密の花園:2011/10/17(月) 19:59:50.73 ID:QkiAgURe
新刊のおまけページ、ハルチリよりあびるが奈美の家にいるのが良かった。
奈美の家で奈美のためにラーメンを作るあびるの積極性がたまらない。
598名無しさん@秘密の花園:2011/10/25(火) 12:52:57.88 ID:wC36bCgq
奈美って絶望少女と結婚したら、相手の色に染まりそう。
小節奈美、木津奈美、藤吉奈美…
相手並みになるわけだ。
599名無しさん@秘密の花園:2011/10/26(水) 16:04:59.37 ID:bQONoEAh
確かまといにもその傾向あった
600名無しさん@秘密の花園:2011/10/26(水) 22:22:24.28 ID:mGfqBDNe
というか公式(初期だけど)。和服着てるのも先生の影響。
そんなまといと奈美がくっついたら……というネタはたまに見るねw
601名無しさん@秘密の花園:2011/11/12(土) 16:44:27.87 ID:0lFR0P+u
今週号で久々に出てきた丸井さ、下の名前
丸井・・・。丸井美樹(みき)じゃないかね?
なんでかと言うと、頭の形が
ミッ○ーマウスに似てるからだと思う。
602名無しさん@秘密の花園:2011/11/12(土) 22:34:44.55 ID:vkuN1Cq0
亀頭の形がミッキーマウスに似てるの?
すげえチンポだね
しゃぶりてえ
603亀井:2011/11/14(月) 15:52:33.14 ID:bAbRZ21j
ワシがゆるゆりが嫌いだと見当違いなこと言ってるレズばばあ笑える
全部荒らしてほしいのか???
604名無しさん@秘密の花園:2011/11/26(土) 19:55:29.56 ID:BWn9Bxi/
もし可奈子受けのSS
書くとしたら
攻めは誰がいいのかな?
605名無しさん@秘密の花園:2011/11/26(土) 21:07:12.56 ID:4BQxvFND
うーん、母性溢れる大草さんとか?
606名無しさん@秘密の花園:2011/11/26(土) 21:52:29.30 ID:167DYQSo
無難に可符香
アカバネ繋がりで美子翔子
安定の普通
きっちり木津千里
607名無しさん@秘密の花園:2011/11/26(土) 22:18:14.94 ID:BWn9Bxi/
604の者です じゃあ今度
麻奈美×可奈子書いてみようかな
俺SS書くの初めてだから
キャラ崩壊するかもしれない
もし書けなかったらごめん
608名無しさん@秘密の花園:2011/11/26(土) 23:20:14.49 ID:y3uu7pvD
>>607
オマンコが出てくるのを希望します
よろしくお願いします
609名無しさん@秘密の花園:2011/12/03(土) 18:57:51.41 ID:phqb6Lny
>>608ごめん麻奈美×可奈子のSSは
エロじゃなくてほのぼの系を書こうと
思ってるんだ。タイトルは一応決めたけど
麻奈美×可奈子「しあわせの花」です
あと、どうでもいい話なんだけど
スレとまとめブログに書いてあった
あびる×奈美「おしおき」
あびる×晴美「返してほしいのなら」
千里×晴美「共産主義とネコミミ娘 イベント編」
の後日談が気になる・・・
麻奈美×可奈子のSSは出来上がり次第
書き込みます
610名無しさん@秘密の花園:2011/12/28(水) 10:38:51.84 ID:s/YeYbcW
終わるまでにどのくらいこのスレ的にいいネタがあるのかしら…
611名無しさん@秘密の花園:2011/12/31(土) 23:49:23.31 ID:4fzN6I0l
大晦日なので書いてみました。絶望スレでやっても良いんだよね?

・じょしらく
・マリー受け
・いじめ注意
・5レス(あとがき込)
612餅らく:2011/12/31(土) 23:49:57.77 ID:4fzN6I0l
 年の瀬、いつもの楽屋。
「今年ももう大詰めか。早いものだな」
「そうだねー」
 いつもの五人はいつものように、丸いちゃぶ台を囲んでお茶を啜っている。
「大掃除も済んだし、正月準備も万端。あとは年を越すだけだな!」
 満足げに部屋を見回す真っ赤な長髪は、蕪羅亭魔梨威。徳島出身のチャキチャキの江戸っ子だ。
 注連飾り、羽子板、やっこ凧、書き初め───。楽屋の中はさまざまな正月グッズが華やかに飾られていた。
「一部ちょっと気が早いけれど」
 魔梨威に釣られるようにあたりを眺め、暗落亭苦来がぼそりと呟く。
「だけど───妙だな。何かが足りないような気がする」
「私もそう思います!」
 眼鏡を鋭く光らせて空琉美遊亭丸京が指摘すると、波浪浮亭木胡桃があとに続いた。
「そうかあ? 足りないって何がだよ?」
「巨大門松とか?」
 口を挟んだのは防波亭手寅。
「それは去年やったじゃない。巨大クリスマスツリーと天丼で」
「アレはもういいよ……」
「あ! 分かった!」
 ぽんと手を打って木胡桃が叫ぶ。
「お餅! 鏡餅がないんだよ!」
 あらゆる正月準備の整った楽屋には、確かに彼女の言葉通り、鏡餅だけがどこにも見当たらなかった。
「おお」
「本当だ。これはうっかりだな」
「盲点だったわ。当たり前すぎて誰も気付かなかったのね」
 一同は口々に声を上げ、それから腕組みをして考え込む。
「どうする? 今から調達に行くかい」
「この時間じゃそろそろスーパーも閉まるんじゃないかしら」
「外寒いしねぇ」
「しかし餅なしで正月を迎えるのはあまりにも淋しいな」
「だよね」
「現物が無理なら、せめて気分だけでも出せないものか」
 丸京のその言葉が合図だったかのように、四人はふっと顔を上げ、魔梨威に視線を集中させた。
「!! 断る!!!」
「なぜいきなり断るんだマリーさん」
「まだ何も言ってないよ?」
「分からいでか! 私だって噺家の端くれだよ!!」
 魔梨威は膝を立ててじりじりと後退していた。
「止むを得ん。みんな、確保だ!」
「ラジャー!!」
「うわあああ! 嫌だ、やめろぉ放せええぇぇ!!」
613餅らく:2011/12/31(土) 23:50:28.05 ID:4fzN6I0l
 うつ伏せに取り押さえられ、手寅と苦来に両腕を固められ、魔梨威は畳に顔を擦りつける姿勢を強いられていた。
「うう……年末までこれかい……」
「これもめでたい正月のためだよ。マリーさんにしかこの大役は務まらないんだ」
「適当なこと言ってんじゃねーよ! あ、ちょ、やめ」
 着物の裾に手がかかったのを感じ、魔梨威は身体を揺する。
 その抵抗も空しく、丸京と木胡桃は勢いよく彼女の着物をまくりあげた。
「わーっ!!」
 悲鳴とともに、空中に突き上げた生のお尻が明かりのもとに晒される。
 つるりとしたなめらかな素肌が描く愛らしい曲線。目にするのはこれが初めてではなくとも、一同はその眺めにしばし見入った。
「ま……真っ白でいい餅米だね」
 白い肌から目を離せないまま木胡桃が言った。
「ああ。だが一部青カビが来てないか?」
「青カビとか言うなぁ!!」
 純白の双丘の右側に、丸く大きな空色の部分。成長して今なお残る蒙古班だった。
「まあいい、早速餅つきするか」
「景気良くいきましょう!」
「お……お前ら、マジかい!?」
 魔梨威の必死の問いかけに、もう誰も答えない。
「そーれっ!」
 ぺたーん!
「にゃーっ!!」
 柔らかいものを平手で叩く音と、叩かれたものの叫び声とが楽屋に響き渡った。
「よいしょー!」
 ぺたーん!
「ふぎゃーっ!!」
「もひとつ!」
 ぴたーん!
「おあーっ!!」
「……ねえ、マリーさん」
 絶叫する魔梨威にそっと顔を寄せ、手寅が言った。
「そんな大声出してたら、ほんとは何が行われてるのか隣の楽屋にバレちゃうよ?」
「!」
 肩がびくっと震えたのを見て、手寅は押さえつけていた片腕を放す。
 魔梨威は自由になった腕を顔の前に持ってきて、そこに唇を強く押し当てた。
「続けていこうか。あらよっと」
 ぺたーん!
「!!」
 ぴたーん!
「っ……!!」
 ぺったーん!
「っ、ぐ……!!」
614餅らく:2011/12/31(土) 23:51:25.35 ID:4fzN6I0l
「あうう、手が痛いですー」
 木胡桃が赤く腫れ上がった手の平をぶんぶん振り回す。手が痺れているのは丸京も同じだった。
「そうだな。一休みしようか。それとも叩き手交代か?」
「うっ……う……痛いよ……」
 餅つきに熱中していた四人はそのとき初めて、魔梨威が身を震わせて泣いていることに気付く。
「お願いだよ……もう、許しておくれよ……。この通りだよぉ……」
 必死に頭を起こし、泣き濡れた瞳を丸京たちに向けて許しを乞う。
 いつもの威勢の良さが鳴りを潜めれば、そこにいるのは虐げられた可哀相な一人の娘だった。
 一同はぐっと声に詰まる。
「……悪かった、マリーさん」
 最初に口を切ったのは丸京。
「まさか泣くとは」
「泣くよ! 泣くに決まってるだろ……!?」
「悪かった」
「さあ、お餅がつき上がったなら、丸めましょう」
 両手を合わせ、空気をとりなすように苦来が言った。
「そうだな」
 その言葉を聞き、丸京は真っ赤に染まった魔梨威のお尻に手を伸ばし、すべっと優しく撫でた。
「ひゃうっ!?」
「熱々だよ。素晴らしいつき上がりだ」
「ひゃ、あ、あん」
 叩かれて内側からずくずくと脈打つ丘を、今度は掌で撫で回される。魔梨威はたまらず声を立てた。
「粘り気も出てるねー」
 腰を浮かせた姿勢の両足の間からは当然に、お尻以上にプライベートな部分も「餅つき」の間ずっと丸見えだった。
童女のような無毛のそこの真ん中を、木胡桃の指が撫で上げる。くちゅっと湿った音がして、粘液が糸を引いた。
「あっ!!」
「どうしたのかなーこれ。辛いだけじゃあ、なかったみたいね?」
「そ、それは、違……」
「何が違うの?」
「ふあああっ」
 湿り気を帯びた秘裂に中指をゆっくり埋め込んでいくと、その部分はまるで歓迎するように潤みを増していく。
「餅つきでこんなになっちゃうなんて、ヘンタイさんですねぇ」
「だからっ、違っ……ああんっ」
 赤く腫れたお尻を優しく撫でる掌が、尖った神経を痛痒く刺激する。
 たまらず締めつける筋肉を押し返すように、差し込まれた指先が絶妙のポイントを中から圧迫する。
「く、ああっ……!! はんんっ……!!」
「マリーさん、気持ちいいのは分かるけど、そんな大声出してたら隣の楽屋に」
 手寅がそう言いかけると、苦来がすとんと身を投げ出し、魔梨威の前に寝転んだ。
「ん」
 畳に顔を横たえ、唇で唇をふさぐ。魔梨威は目を見開いたが、巧みに差し込まれる舌と下半身の快感に、その瞳はたちまち焦点を失った。
「そろそろ仕上げにしまーす」
 無邪気な声で木胡桃は言うとぐるりと手を捻り、探り当てたある一点を腹側へ強く押し下げた。
 魔梨威は全身を小刻みに痙攣させ、苦来の唇の中へ声にならない声を吐き出した。
615餅らく:2011/12/31(土) 23:51:57.16 ID:4fzN6I0l
「マリーさーん、そこ寒いでしょ。こっちおいでよ」
「悪かったってば。そろそろ口きいてよぉ」
 魔梨威は部屋の隅っこで壁向きに座り、無言の抗議を続けていた。
「うーむ。こんなに怒るなんてな」
「そりゃ怒るでしょう……」
「おかげで餅つき気分は味わえたけどね」
「おーい。マリーさーん」
 返事はない。
「仕方ない」
 手寅はちゃぶ台の上のみかんを一つ手に取った。背を向けている魔梨威の頭にそっと載せる。
「マリーさんの反応がないので、最初の予定通り鏡餅として利用しましょう」
「おおっ」
「名案だ」
「一件落着ね」
 拍手の音が聞こえると、魔梨威の肩がふるふると震えた。
「んなワケねーだろ! つまんねー事やってんなよ!!」
「あ、こっち向いてくれた」

 それでは皆様、よいお年を。
616あとがき:2011/12/31(土) 23:52:27.20 ID:4fzN6I0l
END。一年の尻なので尻でした。もし後味悪かったらごめんなさい。

一応元ネタはこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BB%E9%A4%85_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)
いつか久米田先生が使うネタのような気がしますが……。別マガの表現コードに抵触するだろうか。
617名無しさん@秘密の花園:2012/01/05(木) 00:04:56.47 ID:lCYr1NCI
>>611-616
乙!やっぱりマリーさんは総受けっぽいよね
じょしらくアニメ化するらしいけど、百合的にはどうなるだろう
618名無しさん@秘密の花園:2012/02/02(木) 22:49:27.59 ID:YT29Jgky
てす
619名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 09:19:20.11 ID:a9Q2iPaV
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。
620名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 09:22:11.80 ID:a9Q2iPaV
あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。
621名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:09:33.11 ID:a9Q2iPaV
普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
622名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:11:57.70 ID:a9Q2iPaV
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?
623名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:14:29.47 ID:a9Q2iPaV
このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
624名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:17:16.36 ID:a9Q2iPaV
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
625名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:20:17.68 ID:a9Q2iPaV
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。
626名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:24:25.44 ID:a9Q2iPaV
6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
627名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:28:28.78 ID:a9Q2iPaV
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
628名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 13:31:26.02 ID:a9Q2iPaV
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。
また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
629名無しさん@秘密の花園:2012/02/09(木) 16:03:42.09 ID:a9Q2iPaV
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
630関矢 ◆mdzHN7.opY :2012/02/09(木) 16:17:38.23 ID:a9Q2iPaV
結局ね。○○に比べれば自分はマシだとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も見下しでしかないんだよ。

同情は見下し。傲慢。
631名無しさん@秘密の花園:2012/02/17(金) 19:53:21.15 ID:DP18mmjS
>>601 ネタバレ注意
みんな一応知ってるとおもうけど
今日発売28巻のオマケページで
丸井の本名が明らかになった
「丸井円(まるい まどか)」というらしい

632名無しさん@秘密の花園:2012/02/18(土) 09:22:39.41 ID:pKw4CUMC
まろかァー!
633名無しさん@秘密の花園:2012/03/06(火) 16:32:23.14 ID:n3MJGjRZ
寂しいなあ
634名無しさん@秘密の花園:2012/03/11(日) 18:11:29.43 ID:T0hC/5MC
関係ないことだけど、あの日から一年か・・・
635名無しさん@秘密の花園:2012/03/14(水) 23:27:32.26 ID:HVl8OXIu
あと9話・・・長いようで短かったなぁ
もっと女子生徒同士でイチャイチャしてるエピソードが見たかった
636名無しさん@秘密の花園:2012/03/15(木) 01:31:16.69 ID:UAWb5ZLE
完結後は…ここであることないこと補完するしかない
しかし今回も世界観を丸ごと引っくり返されそうな悪寒
637名無しさん@秘密の花園:2012/03/16(金) 00:44:29.88 ID:ZdD+EuRW
終わる前にだれかなんか書いてくれよ
638名無しさん@秘密の花園:2012/03/16(金) 23:19:18.90 ID:KHpWa1Dm
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
639名無しさん@秘密の花園:2012/03/16(金) 23:21:04.80 ID:KHpWa1Dm
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
640名無しさん@秘密の花園:2012/03/16(金) 23:26:55.64 ID:KHpWa1Dm
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
641名無しさん@秘密の花園:2012/03/21(水) 02:27:36.14 ID:Jv1TEQBK
友達の少ないゲイとレズに親しげに近づいてくる
ダウン症顔のぶすオナベの
りゅうちん こいつには本当に気を付けろ!

ぼったくりバーと裏で組んでいて、そこに連れていかれたり、
違法ハーブやクスリ等も売りつけてくる。

本人もクスリのやり過ぎで意識が朦朧としてる事多いので、
ヤバイ人物だと気が付くが、たまに気が付かない人がいて
そういう人は徹底的に金をむしられる。

金をむしられて、クスリ漬けになった人も
りゅうちんの仲間となって、また別の誰かを闇社会に引きづり込んでる。

この書き込みが警察の目に付くか、誰か警察に通報してくれればいいのに。
一人でも被害者が減ることを願うのみです。
642 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2012/03/23(金) 22:31:43.47 ID:blIsI4kd
裏表紙に書かれてそうだな
643名無しさん@秘密の花園:2012/03/25(日) 20:47:09.88 ID:fiW2guTQ
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
644名無しさん@秘密の花園:2012/03/25(日) 20:53:27.30 ID:fiW2guTQ
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
645名無しさん@秘密の花園:2012/03/25(日) 20:54:36.32 ID:fiW2guTQ
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
646名無しさん@秘密の花園:2012/03/28(水) 15:53:27.56 ID:TrotIouB
長高
647名無しさん@秘密の花園:2012/04/05(木) 23:27:42.90 ID:C7/wAPYR
ほしゅ
648名無しさん@秘密の花園:2012/04/19(木) 06:40:24.14 ID:0AlTvTPc
今週から絶望先生三週間休載か
再開するまで、短いようで長いような…
649名無しさん@秘密の花園:2012/04/20(金) 23:25:50.26 ID:4YUwIIdW
絶望目当てでマガジン買ったら載ってなくて絶望した
650名無しさん@秘密の花園:2012/04/23(月) 21:23:14.84 ID:z8+u8zDk
>>648 最後までノンストップかと
あと何回残ってるの?
651名無しさん@秘密の花園:2012/04/23(月) 23:26:49.49 ID:TtRj7i30
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
652名無しさん@秘密の花園:2012/04/23(月) 23:28:47.49 ID:TtRj7i30
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
653名無しさん@秘密の花園:2012/04/23(月) 23:30:06.41 ID:TtRj7i30
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
654名無しさん@秘密の花園:2012/04/24(火) 19:00:09.67 ID:nnzgYSO/
>>650あと5回ぐらい
655名無しさん@秘密の花園:2012/04/29(日) 23:54:02.32 ID:6X6+FP9d
1期OPに絶句してた頃が懐かしいな……
このスレも先細りのまま原作終了してしまうのかと思うと寂しい。

どのスレでも変な粘着が一匹湧くと途端に過疎るな。
656名無しさん@秘密の花園:2012/04/30(月) 04:27:31.16 ID:57ai4Cr8
元から直接的な百合描写は少ないしね
一時期の盛り上がりが異常だったのかも
657名無しさん@秘密の花園:2012/04/30(月) 06:14:27.24 ID:INYJnAKn
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
658名無しさん@秘密の花園:2012/04/30(月) 06:15:46.02 ID:INYJnAKn
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
659名無しさん@秘密の花園:2012/04/30(月) 06:17:24.13 ID:INYJnAKn
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。

660名無しさん@秘密の花園:2012/04/30(月) 07:39:27.58 ID:Rn64YG5v
同情よりもオナニーのほうがキモチいいからチンポしごいちゃう
だってそれが百合でしょ?
661名無しさん@秘密の花園:2012/05/16(水) 06:39:22.25 ID:fY28/h8v
>>648今週から絶望先生再開か
   長かったなぁ・・・
662名無しさん@秘密の花園:2012/05/16(水) 06:39:56.60 ID:fY28/h8v
>>648今週から絶望先生再開か
   長かったなぁ・・・
663名無しさん@秘密の花園:2012/06/05(火) 12:14:28.37 ID:fJGxhDNM
ここの住人もやはり言葉を失ったか
最終回、楽しみですね
664名無しさん@秘密の花園:2012/06/13(水) 14:16:07.43 ID:H0rir4dn
さて、完結したな…
単行本派だからしばらく消えます。
ここの住人で結末を見届けた人はどれくらいいるのだろうか
665名無しさん@秘密の花園:2012/06/13(水) 15:26:44.09 ID:wLCiz/Kn
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
666名無しさん@秘密の花園:2012/06/13(水) 15:28:24.60 ID:wLCiz/Kn
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
667名無しさん@秘密の花園:2012/06/13(水) 15:29:14.36 ID:wLCiz/Kn
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
668名無しさん@秘密の花園:2012/06/13(水) 15:32:34.23 ID:wLCiz/Kn
65 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 12:17:15 ID:CJlvYjHe0
奈美以外の絶望少女や望とかは「自分には問題があるから助けて欲しい」とか「問題起こしても許される」
みたいな甘えを感じる。
その点奈美は特に言い訳せずに甘えずに普通に頑張って生きてるから奈美こそが至高の存在

(つっても、それは一昔前までの話だし、こいつも最初は不登校だったけどな。)

68 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 15:14:48 ID:7AjosXRI0
奈美平が至高な存在なのは同意だが>>65のような事をい
言ってられるのも後僅かw

69 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 15:16:39 ID:fSygwOSJO
>>68
確かにw

68と69は奈美の何がわかるんだろうか。このスレにいる意味がないだろ
奈美は恵まれた環境で親に甘えて生きてるだけで社会に出れば生きていけなくなると?
この前までガキだった奴が大人ぶってんじゃねえぞ、見苦しいワープアが!

オラァ!!出てこいや!!!>>68>>69
奈美以外の女どもにも言えや!!オラァ!!!
学生舐めんなよ!!自称社会人!!!
669名無しさん@秘密の花園:2012/06/13(水) 21:49:43.00 ID:mDUhV6iH
今となっては何という虚しいコピペなのだろう

しかし参った
今後はあの展開を踏まえてSS書くことが要求されるのか
それとも「旧設定です」と断って今まで通りの世界観で書くのもアリなのか
670名無しさん@秘密の花園:2012/06/14(木) 01:06:48.66 ID:IAN0FXYK
どちらもありだと思う
本編終わったけど
可能ならまだまだ読みたい
671名無しさん@秘密の花園:2012/06/15(金) 00:13:23.92 ID:3hr1FBv5
自分としても久々に書きたいからなぁ。こういう人間が他にもいてくれたら嬉しいな
672名無しさん@秘密の花園:2012/06/15(金) 21:34:52.79 ID:3GDSBfvV
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25【改蔵】
が落ちた・・・
何もこのタイミングで落ちなくていいのに

ということで徹底保守!
673名無しさん@秘密の花園:2012/06/16(土) 20:32:14.39 ID:I4UBU52i
立ててきたよ

【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25.5【改蔵】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1339846216/
674名無しさん@秘密の花園:2012/06/16(土) 23:24:43.94 ID:3HcouCRT
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
675名無しさん@秘密の花園:2012/06/16(土) 23:25:38.92 ID:3HcouCRT
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
676名無しさん@秘密の花園:2012/06/16(土) 23:32:53.32 ID:3HcouCRT
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
677名無しさん@秘密の花園:2012/06/17(日) 22:10:06.85 ID:Hbtoq/9v
ほしゅ
678名無しさん@秘密の花園:2012/06/20(水) 04:23:56.46 ID:aGjKI3bD
ゆりゆりゆりゆりゆりりりー
679名無しさん@秘密の花園:2012/06/21(木) 22:02:21.39 ID:EAAixlyG
ゆりはいいね いいよねー
680名無しさん@秘密の花園:2012/06/21(木) 23:30:09.07 ID:0Ui2R27X
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
681名無しさん@秘密の花園:2012/06/21(木) 23:30:51.55 ID:0Ui2R27X
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。

682名無しさん@秘密の花園:2012/06/21(木) 23:32:37.58 ID:0Ui2R27X
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。

683名無しさん@秘密の花園:2012/06/22(金) 16:13:19.75 ID:PxFrwDBA
ソフトボールがんばれや
684名無しさん@秘密の花園:2012/07/04(水) 00:53:06.78 ID:eTyC60CL
なんのことかな
685名無しさん@秘密の花園:2012/07/05(木) 19:40:09.63 ID:Y8vB23a9
明日、アニメじょしらく始まるから
改名して「じょしらくで百合」ってのも
ありかな?
686名無しさん@秘密の花園:2012/07/05(木) 22:52:01.14 ID:s61VWxqQ
>>685
絶望先生需要はまだあるから改名はやめてほしいな。
別スレ立てるのもありだと思うけど
あとsageた方がいいかもしれない
687名無しさん@秘密の花園:2012/07/12(木) 16:50:48.79 ID:FKgAuSu5
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
688名無しさん@秘密の花園:2012/07/12(木) 16:58:11.07 ID:FKgAuSu5
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。


689名無しさん@秘密の花園:2012/07/12(木) 17:02:38.92 ID:FKgAuSu5
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
690名無しさん@秘密の花園:2012/07/12(木) 17:03:21.25 ID:FKgAuSu5
65 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 12:17:15 ID:CJlvYjHe0
奈美以外の絶望少女や望とかは「自分には問題があるから助けて欲しい」とか「問題起こしても許される」
みたいな甘えを感じる。
その点奈美は特に言い訳せずに甘えずに普通に頑張って生きてるから奈美こそが至高の存在

(つっても、それは一昔前までの話だし、こいつも最初は不登校だったけどな。)

68 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 15:14:48 ID:7AjosXRI0
奈美平が至高な存在なのは同意だが>>65のような事をい
言ってられるのも後僅かw

69 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 15:16:39 ID:fSygwOSJO
>>68
確かにw

68と69は奈美の何がわかるんだろうか。このスレにいる意味がないだろ
奈美は恵まれた環境で親に甘えて生きてるだけで社会に出れば生きていけなくなると?
この前までガキだった奴が大人ぶってんじゃねえぞ、見苦しいワープアが!

オラァ!!出てこいや!!!>>68>>69
奈美以外の女どもにも言えや!!オラァ!!!
学生舐めんなよ!!自称社会人!!!
691名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 08:57:47.28 ID:hx+Xm1Uh
突然話変わって申し訳ない
あびる×晴美 返してほしいのなら(http://despairlily.blog28.fc2.com/blog-entry-275.html)
の最後で、小節さんが教室出た後、藤吉さんその後どうしたのだろう?
692名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 12:33:43.84 ID:JuCGPFig
最近絶望先生の百合SSってどこかで見る?
693名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 20:09:23.65 ID:hx+Xm1Uh
>>692 いや、最近全然見かけないなぁ…。
694名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 23:24:19.23 ID:voaU3zsM
というか他の絶望先生創作もあんまり盛んじゃないね
いまギリギリ生きてるのはpixivくらいじゃないか
695名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 23:28:47.68 ID:NvBY4s61
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
696名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 23:30:53.37 ID:NvBY4s61
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
697名無しさん@秘密の花園:2012/07/14(土) 23:31:32.43 ID:NvBY4s61
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
698名無しさん@秘密の花園:2012/07/22(日) 16:05:04.05 ID:sEIXjz7w
>>694
pixivの小説の方見てみたら、今でもちらほら絶望先生ネタが
投稿されてるんだな
百合は少ないけど
699名無しさん@秘密の花園:2012/07/30(月) 07:57:01.58 ID:LBFk4r7E
お相手には絶望先生がいるし、百合的に美味しいキャラもチリと晴海と詐欺組くらいだからな
700名無しさん@秘密の花園:2012/08/10(金) 04:59:08.38 ID:owTAPHmk
あびなみなみあびを忘れてもらっては困る
701名無しさん@秘密の花園:2012/08/10(金) 23:35:59.34 ID:acxp9hYB
まとい霧もあるぞ!
というわけで、初めてなんだがSSを投下してみる。
まといと霧でほのぼの(?)喧嘩。エロはなし。
2レス位使う予定。
702名無しさん@秘密の花園:2012/08/10(金) 23:37:01.91 ID:acxp9hYB
ストーカー女を追い出した。いつものことだ。
私が籠っている宿直室にまで入ってこようなんて、図々しいにもほどがある。
ここで寛いでいいのは先生と交君だけだ。

窓の外を見ると彼女の着物がひらひらと木陰に見える。あそこから先生の様子を
窺っているに違いない。まったく、図々しい。

ぷんすか、と思いながら私は夕食の支度を始めた。今日はお鍋の予定だ。
こたつの上を片付けて鍋を置く。通販で買った野菜やお肉も準備は万端だ。
こんな寒い日にはお鍋が一番いい。


「はー、食べた食べた」
先生も交君もお腹一杯になるまで喜んで食べてくれて、私の顔も思わずほころぶ。
片づけを始めようか、まだこたつでゆっくりしていようかと思い始めた頃、
交君が窓の外を見て私を呼んだ。

「小森のねーちゃん、雪だぞ!」
「えっ、本当?」
思わずこたつから出て交君のそばに行く。
交君の言っていたことは本当で、白い雪がちらちらちらちらと
窓の外に降って行くのが見えた。……寒いわけだ。

……ふと、彼女のことが気になった。窓を開けて先ほど彼女の姿が見えたあたりに
目を凝らす。
着物は見えなかったけれど、木陰に立つ彼女の白い息は見えた。
「まだいるんだ」
そう声に出すと、彼女は自分に言われたと思ったのか木の影から出てきて
睨むように私を見た。
「そうよ。ずっと」
寒いからか、彼女の顔は血の気が引いたかのように真っ白だ。
ただ、髪と瞳だけは黒々としていつもより凄みがあるように見えた。
私は、彼女をこのまま外に置いておいたらどうにかなってしまうのではないかと
そんな予感を抱いた。

「……今だけ、」
ため息とともに私は言葉を吐き出す。
「入ってもいいよ」
私の言葉がよほど意外だったのか、彼女は目を丸くして私を見た。

「ゆ、雪が降ってる間だけだよ!」
私がそう念を押すと、「なあんだ」と彼女は拍子抜けしたように答えて
宿直室に入ってきた。

お鍋には三人で食べきれなかった残りがまだあったので彼女はそれを食べた。
こたつに入ってお鍋をつついていると彼女の顔色も段々いつものように
戻ってきて先ほど感じられた凄みも薄れていく。

彼女が食べ終わってから洗い物を片づけて――
何で彼女の食べた食器を片づけないといけないんだろうとは正直思ったけれど、
こたつで背中を丸めている彼女をこたつから出すのもどうかと思って
今日だけは洗ってあげることにした――、
窓の外を見ると雪はやむどころか激しくなっているように見えた。
703名無しさん@秘密の花園:2012/08/10(金) 23:37:53.45 ID:acxp9hYB
「ねえ」
私もこたつに戻って彼女に声をかける。
本を読んでいる先生に視線を注いでいた彼女は私の方に目を向けた。
先生はさっきから、私たちの間でいつ喧嘩が始まるかとひやひやしたような
表情を浮かべながら黙っている。

「……ここで私が追い出したら、あなたまた窓の外から先生を見るの?」
「決まってるじゃない」
薄く彼女は笑った。
何て厄介な子なんだろう。自分のことは棚に上げて私は思わずため息をついた。

「……今夜だけ、この部屋に泊まってもいいよ」
私の言葉を聞いた途端彼女は喜色満面と言った表情を浮かべ、
「聞きましたか先生!? ついにこの引きこもり女も私と先生の関係を認めましたよ!」
「そんなわけないでしょストーカー女!!」
私は彼女の言葉を打ち消すように大声を上げた。
きっと彼女が睨んでくるので私も睨み返す。

「今日は寒いからいてもいいってだけ! 寝るなら私と一緒の布団!」
ちっ、と私にも聞こえるように彼女は舌打ちをする。……憎たらしい。


「……で、本当に一緒に寝るんだ」
寝る時間になって、押し入れの中に敷いた布団の中で彼女は呆れたような声を上げた。
「そうだよ」
「隣の布団で寝るとかそういう話かと思った」
「だってそれじゃ、あなたが先生を襲いにいきかねないでしょ」
「人聞きの悪い」
「信用できないもの!」
私はぎゅっと彼女の手を掴んだ。これでこっそり先生のところに行く心配はない。
彼女はもともと私より体温が低いのか、手は少し冷たかった。

「へえ」
彼女はいかにも余裕のありそうな顔をして私に掴まれていない方の手を伸ばすと、
私の頬に触れた。
「色は白いのに、体温は高いのね」
「そうだよ。あなたは冷たいんだね」
彼女の目はいつも意地悪なことを言う時のそれに似ていて私も喧嘩腰になる。
「私もあなたのこと、信用できないわ」
それはそうだろう。お互い様だ。そう思いながらも彼女の言葉に
少し動揺した私の隙をつくように彼女は私の手を振り払うと、
両腕を私の身体に回して抱きしめてきた。
「ちょ、ちょっと、何を」
「こうすれば先生の所にいけないでしょ」
「私、先生のこと襲ったりしないから!」
慌てている私を見てふふ、と彼女は目を細めている。……本当、憎たらしい。
「湯たんぽみたい……あったかい……」
彼女はそう言って身体をきゅっと密着させてきたかと思うと、
少し後には静かな寝息を立てて眠り込んでいた。

彼女は、まといは、本当に勝手だ。
抱きつかれている私の方は、結局一晩中まんじりともできなかった。
704名無しさん@秘密の花園:2012/08/10(金) 23:38:31.54 ID:acxp9hYB
以上です。おそまつさまでした。
あんまり百合っぽくなくて&季節外れですみません。
705名無しさん@秘密の花園:2012/08/11(土) 12:17:03.80 ID:fNyBjhQ1
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
706名無しさん@秘密の花園:2012/08/11(土) 12:18:20.69 ID:fNyBjhQ1
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
707名無しさん@秘密の花園:2012/08/11(土) 12:19:20.38 ID:fNyBjhQ1
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
708名無しさん@秘密の花園:2012/08/12(日) 15:41:48.81 ID:X4cXmTic
>>701
すごくいいです
709名無しさん@秘密の花園:2012/08/15(水) 10:50:09.93 ID:nolaSlDs
>>701氏ありがとう!
久しぶりにSS読めたからよかった。
俺はカエレ×芽留もありだと思う。

710名無しさん@秘密の花園:2012/08/29(水) 06:38:03.09 ID:QjitPHDn
最近ハルチリ不足だなぁ… 
711名無しさん@秘密の花園:2012/08/29(水) 08:16:09.13 ID:m74WAyds
最終巻ちょっと期待してたんだけどなぁ
どうして二人が自殺なんてしようとしたのかは明かされず終いか・・・
712名無しさん@秘密の花園:2012/08/29(水) 14:48:31.14 ID:3PdvPyzv
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
713名無しさん@秘密の花園:2012/08/29(水) 14:49:11.78 ID:3PdvPyzv
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。

714名無しさん@秘密の花園:2012/08/29(水) 14:50:21.22 ID:3PdvPyzv
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
715名無しさん@秘密の花園:2012/08/30(木) 21:35:28.83 ID:B4Jt/6iS
>>694
智恵先生×倫(中の人同じ)もありかな?
716名無しさん@秘密の花園:2012/09/07(金) 02:56:29.81 ID:jXMeWz9c
二年ほど前にマガジンの購読をやめて絶望先生から遠ざかっていたんだけど
最近じょしらくで久米田節を見かけたので無性に読み返したくなり、妹が単行本を適当に何巻か買ってたのである分だけ読んでみた

まさかこんなに百合妄想させられる作品だとは昔は思ってなかったよ
理由は分からないけどあびる×奈美が好きだ
717名無しさん@秘密の花園:2012/09/07(金) 12:02:35.54 ID:42RdcDaU
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
718名無しさん@秘密の花園:2012/09/07(金) 12:03:06.93 ID:42RdcDaU
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。


719名無しさん@秘密の花園:2012/09/07(金) 12:03:52.68 ID:42RdcDaU
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
720701:2012/09/07(金) 22:03:06.03 ID:GOYAwcyt
>>708-709
今さらだがレスありがとう! 誰もいなくなっちゃったかと思ってたよ。
最終巻もでたし、また人が戻ってくるといいんだが。
721名無しさん@秘密の花園:2012/09/09(日) 15:36:29.18 ID:PHR/9Ury
>>701 新作SS楽しみにしています
722名無しさん@秘密の花園:2012/09/09(日) 19:25:39.84 ID:1de/YvlB
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

723名無しさん@秘密の花園:2012/09/09(日) 19:26:20.42 ID:1de/YvlB
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。



724名無しさん@秘密の花園:2012/09/09(日) 19:29:26.76 ID:1de/YvlB
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。

725名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 00:37:56.73 ID:AIHrjZUL
全巻読み返して思ったけど奈美をいじる時のあびるがすごい生き生きしてて萌える
何と言うかいじった時の反応が面白いんだろうな
少しやりすぎに見える時もあるけど、奈美もその時だけ怒って後全然引きずらないし
726名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 12:47:03.45 ID:cgkVLEZG
きっちりと腐女子の熱いレズセックスが見たい
727名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 16:40:08.20 ID:E4RlnLbD
ハルチリもいいけどあびチリもね
728名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 18:41:45.18 ID:xG86FM99
なんだかんだで仲の良いあびると奈美に萌え
二人きりの時は優しくなるあびるとか良い
729名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 21:02:15.46 ID:juo0QE3x
奈美の家ではあびるがラーメン作ってあげるみたいだからな
730名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 23:13:57.19 ID:qClkGj/R
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?


731名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 23:15:58.07 ID:qClkGj/R
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。

732名無しさん@秘密の花園:2012/09/10(月) 23:16:41.92 ID:qClkGj/R
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
733名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 00:53:57.43 ID:v25qfJH+
>>728
好きな子だから他の人の前でいじめることで自分の物アピールしている感じ

個人的には「ニャンで」「ニャンですね」「ニャンで」「ニャンですね」のやりとりが好きだ
734名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 06:35:00.02 ID:uBw9MsNw
あびる×愛もいいよね
735名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:33:50.98 ID:ypeFB7B6
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。
736名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:34:50.04 ID:ypeFB7B6
あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。
737名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:36:40.00 ID:ypeFB7B6
普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
738名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:38:11.91 ID:ypeFB7B6
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
739名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:40:16.88 ID:ypeFB7B6
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
740名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:41:48.53 ID:ypeFB7B6
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。
6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
741名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:43:06.11 ID:ypeFB7B6
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。
また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
742名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:44:05.91 ID:ypeFB7B6
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
743名無しさん@秘密の花園:2012/09/11(火) 23:45:23.19 ID:ypeFB7B6
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
744名無しさん@秘密の花園:2012/09/15(土) 11:20:07.80 ID:Kn9yOMnM
千里のキャラソン力入ってんな
745名無しさん@秘密の花園:2012/09/21(金) 22:01:00.83 ID:UdHNzGp+
ハルチリのペアソンありそうでなかったよな。
746名無しさん@秘密の花園:2012/09/21(金) 22:43:44.76 ID:cHAtiUvN
デュエットすればいいのにな
747名無しさん@秘密の花園:2012/09/22(土) 00:11:49.94 ID:WibtfAgG
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
748名無しさん@秘密の花園:2012/09/22(土) 00:12:48.63 ID:WibtfAgG
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。


749名無しさん@秘密の花園:2012/09/22(土) 00:15:16.28 ID:WibtfAgG
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。

750名無しさん@秘密の花園:2012/09/23(日) 17:24:44.49 ID:IlCvFa1c
最近、ハルチリのSSないよな。
原作でもネタが豊富なのに…
751名無しさん@秘密の花園:2012/09/29(土) 10:51:33.90 ID:bs3Eion0
ハルチリに限らずSS自体がほとんどないからね
752名無しさん@秘密の花園:2012/09/29(土) 18:53:16.48 ID:ckjaPFaf
>>751 確かに
何故急にほとんどSSなくなったんでろう
いろいろと絶望少女の組み合わせあるのに。
753名無しさん@秘密の花園:2012/09/30(日) 19:50:41.07 ID:4h4y1XY+
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
754名無しさん@秘密の花園:2012/09/30(日) 19:51:11.77 ID:4h4y1XY+
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。

755名無しさん@秘密の花園:2012/09/30(日) 19:54:31.76 ID:4h4y1XY+
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
756名無しさん@秘密の花園:2012/10/01(月) 21:33:45.94 ID:GjFokpJ0
>>752
なんとなくわかるでしょう…?
757名無しさん@秘密の花園:2012/10/02(火) 02:06:01.03 ID:QtdJKMxW
>>756
まあまあ

また書きたいとは思うんだけどねー
精力的に投下してた人たちの波はだいたい二三年前がピークだったからね
758名無しさん@秘密の花園:2012/10/02(火) 21:21:41.15 ID:gbXcT/vF
>>757

>また書きたいとは思うんだけどねー
期待するぞ
759名無しさん@秘密の花園:2012/10/02(火) 22:14:06.58 ID:0+bhZ/55
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
760名無しさん@秘密の花園:2012/10/02(火) 22:14:46.69 ID:0+bhZ/55
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
761名無しさん@秘密の花園:2012/10/02(火) 22:15:18.36 ID:0+bhZ/55
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
762名無しさん@秘密の花園:2012/10/13(土) 21:40:44.68 ID:7dnbhbhv
丸井さん受けだと、
木津さんか日塔さん辺りかな?
763名無しさん@秘密の花園:2012/10/16(火) 21:45:12.17 ID:Tbb4esjk
>>762
お団子欲しがってた真夜もありかな
764名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 06:14:53.05 ID:KDf3j/G3
いいねこのスレ
天国です\(^o^)/
765名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 07:18:34.67 ID:usJVnKp7
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
766名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 07:19:43.36 ID:usJVnKp7
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。



767名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 07:20:27.01 ID:usJVnKp7
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
768名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 19:13:30.80 ID:NmJ7Y9XJ
>>763 それあり!
>>764  天国ですね。これからも続いてほしい!!
769名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 23:52:07.28 ID:Ahk1o4Oi
晴美と千里を書いてみたので投下してみる。
2レスくらい、エロはないです。
770名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 23:53:15.88 ID:Ahk1o4Oi
藤吉晴美は眠ることに決めた。
間近に迫ったオンリーイベントの為に、このところ徹夜が続いている。続きすぎている。
千里にも付き合ってもらっているというのにまだ原稿が終わりそうにない。
この分では今日も徹夜になるだろうし、これでは身が持たない。
よって、眠れる時に眠っておくべきである。

たとえばこの授業時間に。

「絶望した!」
担任教師がまた何かに絶望している。晴美はうとうととしながら
夢見ごこちにその言葉を聞いていた。
どうせまた、大したことでもないのに絶望しているのだろう。
それに千里が何か言って可符香が混ぜっ返して、そんな風に話は進むはずである。

「いいえ、先生。それは違います! 生肉は生肉として食べるべきです!」
ほら、千里が何か反論してる。半分夢の中で晴美はそう思っていた。
睡魔が晴美の身体を引っ張る。眠りの沼に落ちていく。

だが、突然教室に響いたがたんという音とみんなの悲鳴のような声が
晴美をかろうじて現実の世界につなぎとめた。

「千里ちゃん!」「木津さん!?」
普段冷静なあびるが慌てる声が聞こえる。絶望先生も珍しく小走りに
黒板の前から教室の中央の方へ進んだようだ。

――千里……?
まだ少し眠さの残る眼で晴美は千里の姿を探した。
姿が見えない。
はっきりと晴美は目を見開いた。
千里の席は空席だ。正確には空席ではなく、椅子が後ろにひかれていて
そのすぐ横に千里が倒れている。

「千里!」
晴美は覚醒した。すぐに立ち上がり千里のもとへと駆け寄る。
あびるや絶望先生も晴美の為に道をあけるかのようにその場をどいた。

「千里……?」
かがみこんで名前を呼びながら様子を窺う。千里は目を閉じたまま、
規則正しく呼吸をしていた。
「ん……?」
この感じはどこかで覚えがある。少しの間記憶を探って、
晴美は小学校の時を思い出した。二人で徹夜して課題をしあげた翌日、
千里が突然倒れて眠り始めたことを。

「藤吉さん、千里ちゃんは?」
あびるの声が頭の上から聞こえてくる。
「寝てるだけだと思う。最近寝不足だったから」
晴美が顔を上げて答えるとあびるは意外そうに眼を丸くしたがすぐ安心したように、
「まあ、それならいいけど」
と自分の席へと戻っていく。
771名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 23:54:42.84 ID:Ahk1o4Oi
「先生、千里保健室に連れて行きます」
「ああ……そうですね、そうしてください」
行くよ、千里。そう声をかけても起きないので晴美はよいしょと千里を背負った。
同じくらいの背丈の高校生同士で片方が片方をおんぶするのは普通難しいものだが、
常人離れした体力を持つ晴美にはそれほど大変ではなかった。
晴美はすたすたと歩いて教室を出ると保健室に向かう。
今日は保健の先生がいない日だったので、勝手に奥に入ると
「降ろすよ」
と背中の千里に声をかけてベッドの上にどさりと千里の身体を横たえる。
「ん……」
千里が声をあげたので起きるかと思ってみていたが、千里はまた
眠り込んでしまっていた。晴美はしばらくベッドサイドに立って千里の様子を窺っていた。

――眠ってると、小さい頃と変わらないなあ……。
そんな感想を抱く。小学校の頃から千里と同じ学校に通っている晴美にとって、
千里の寝顔はもう何度も見たものだ。
意志の強い瞳がこの時ばかりは隠れ、ただ起こされるのを待っているばかりの
か弱い少女のように見えるから不思議だ。

はああ、と晴美の口からあくびが漏れた。考えてみれば晴美だって眠いのだ。

――誰もいないし、いいよね。
ベッドがあいているのだからここで眠らせてもらおう。
そう決めて晴美は千里のベッドの隣のベッドの上に横になる。
徹夜がたたっている晴美も、目を閉じるとすぐに眠りの世界へといざなわれた。
だが、
「ん?」
どん、という衝撃が背中に当たる。晴美が目を開けて体の向きを変えると、
寝返りで転がってきた千里が晴美のすぐ横にいた。

――千里って結構寝相悪いよね。
晴美は内心で苦笑した。きっちりしているのを好む割に、千里は意外と
こういうところで詰めが甘い。寝ているから仕方がないのだが。

毎朝、時間をかけてきっちりとセットしている髪も少し乱れている。
元々くせっ毛の千里が彼女の考えるきっちりとした髪型、
ストレートのロングヘアになるためにはストレートパーマをかけたりと
日々の様々な苦労があるのだ。

木津家の体質や性格は、千里の姉のようなタイプが普通なのかもしれないと晴美は思う。
キタ姉はキタ姉で、千里の影響でだいぶ極端な体質に
なってしまっているのだが、あちらのほうが木津家の人たちが持つ
本来の性質に近いような気はする。

千里はそのきっちりとした性格ゆえに、色々と頑張って自分の体質を克服せざるを得ない。
小さなころから千里を見ている晴美としては、そんな千里がいじらしい。

間近に眠る千里の顔を見ていると、額にうっすらと何かの傷跡が残っていた。
クラスメイトの誰かと戦った時についた傷の痕跡かも知れない。

――早く治るといいね。
おまじないのようにその傷跡にそっと口づける。晴美の瞼はまた静かに降りてきた。
やがて保健室には静かな寝息が二人分聞こえるようになった。
772名無しさん@秘密の花園:2012/10/17(水) 23:55:39.76 ID:Ahk1o4Oi
以上です。またSS増えるといいんだけどな。
773名無しさん@秘密の花園:2012/10/18(木) 03:20:35.26 ID:12q0EXaT
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
774名無しさん@秘密の花園:2012/10/18(木) 03:24:26.97 ID:12q0EXaT
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。


775名無しさん@秘密の花園:2012/10/18(木) 03:27:18.00 ID:12q0EXaT
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
776名無しさん@秘密の花園:2012/10/18(木) 20:13:57.83 ID:12q0EXaT
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

777名無しさん@秘密の花園:2012/10/18(木) 20:16:46.55 ID:12q0EXaT
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。

778名無しさん@秘密の花園:2012/10/18(木) 20:17:24.68 ID:12q0EXaT
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
779名無しさん@秘密の花園:2012/10/19(金) 00:31:41.37 ID:EnuXxOxc
>>772
GJ
なんか二人の関係のおさらいの様なSSですなw
原点回帰な感じでたまらなく良かったです
最終回の後だと余計に
780名無しさん@秘密の花園:2012/10/23(火) 21:02:28.40 ID:MUx6BrHO
>>772 やっぱりハルチリ最高だわ!
    さてさて俺もSS書いてみようかな…
781名無しさん@秘密の花園:2012/10/24(水) 00:21:49.20 ID:fmiLQbWc
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?

782名無しさん@秘密の花園:2012/10/24(水) 00:22:52.87 ID:fmiLQbWc
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。




783名無しさん@秘密の花園:2012/10/24(水) 00:26:05.81 ID:fmiLQbWc
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
784名無しさん@秘密の花園:2012/10/27(土) 21:53:02.92 ID:+iq95ZXj
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
785名無しさん@秘密の花園:2012/10/27(土) 21:53:33.51 ID:+iq95ZXj
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。


786名無しさん@秘密の花園:2012/10/27(土) 21:54:13.35 ID:+iq95ZXj
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
787名無しさん@秘密の花園:2012/11/01(木) 20:13:05.70 ID:XGGbvMn7
65 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 12:17:15 ID:CJlvYjHe0
奈美以外の絶望少女や望とかは「自分には問題があるから助けて欲しい」とか「問題起こしても許される」
みたいな甘えを感じる。
その点奈美は特に言い訳せずに甘えずに普通に頑張って生きてるから奈美こそが至高の存在

(つっても、それは一昔前までの話だし、こいつも最初は不登校だったけどな。)

68 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 15:14:48 ID:7AjosXRI0
奈美平が至高な存在なのは同意だが>>65のような事をい
言ってられるのも後僅かw

69 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2010/10/11(月) 15:16:39 ID:fSygwOSJO
>>68
確かにw

68と69は奈美の何がわかるんだろうか。このスレにいる意味がないだろ
奈美は恵まれた環境で親に甘えて生きてるだけで社会に出れば生きていけなくなると?
この前までガキだった奴が大人ぶってんじゃねえぞ、見苦しいワープアが!
スレチだから帰れ
788名無しさん@秘密の花園:2012/11/01(木) 20:14:07.90 ID:XGGbvMn7
オラァ!!出てこいや!!!>>68>>69

奈美以外の女どもにも言えや!!オラァ!!!
学生舐めんなよ!!自称社会人!!!
789名無しさん@秘密の花園:2012/11/01(木) 20:16:22.95 ID:XGGbvMn7
オフ会とかどうでもいいんだよ。
>>68>>69は奈美は親に甘えて生きてる何の苦労も知らない人間だと言ってんだよ。
こいつらに奈美の何がわかるってんだよカスが

奈美が普通でいるためにここまでどんな努力してきたか知らねえくせによくそんなことが言えんな。俺も知らんけど
苦労を知らなくて何が悪いよ?稼ぎがなくて何が悪いよ?
テメェらが苦労してんのはテメェらのせいだろがカス?
まともな親がいてテメェでも人並みの努力して、それが苦労でも何でもないことって思えて人並みに生きてて何が悪いよ?

「社会は厳しい。」「自分はかわいそう」「社会に出て自分は苦労した。金持ちに生まれバイトもしてねえ学生のテメェらにはわからねえだろうな」
としか言えない見苦しいワープアどもが!!!
金持ちなめんなよ!!死ねよカス共
790名無しさん@秘密の花園:2012/11/06(火) 20:57:36.66 ID:/ThE7ceU
突然、話変わるけど
加賀さん×じょしらくの苦来もありだろうか?
(同じ声優繋がりで)
791名無しさん@秘密の花園:2012/11/07(水) 19:32:15.10 ID:VmajPobg
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
792名無しさん@秘密の花園:2012/11/07(水) 19:33:16.00 ID:VmajPobg
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
793名無しさん@秘密の花園:2012/11/07(水) 19:33:54.19 ID:VmajPobg
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
794名無しさん@秘密の花園:2012/11/07(水) 20:47:10.51 ID:zVEcDj0C
>>790
じょしらくは知らないから感想は書けるかどうか分からないが、
反対の意見がなければ書いちゃっていいんじゃないかな
795名無しさん@秘密の花園:2012/11/07(水) 23:33:52.55 ID:FyQjjnrc
クロスオーバー面白いじゃない
原作でも絶望少女が寄席に来てたな
796名無しさん@秘密の花園:2012/11/08(木) 11:17:43.30 ID:CmHImspU
声優ネタならカフカとまどマギの杏子ちゃんとか……。
同じお声質でここまでキャラが違うのも珍しいし。
797名無しさん@秘密の花園:2012/11/08(木) 20:26:44.84 ID:+H/zOG1S
絶望とまどマギは同じシャフト(アニメ製作)
798名無しさん@秘密の花園:2012/11/09(金) 13:32:30.43 ID:9FZSzWrD
しかし百合と言えば百合星人ナオコさんの柊ちゃんも忘れてはならぬ……
799名無しさん@秘密の花園:2012/11/10(土) 16:06:14.33 ID:SQ+LhhpS
>>796
そういえば ニャル子さんのクー子と藤吉さんの声も同じだから
そのカップリングもありか…
800名無しさん@秘密の花園:2012/11/10(土) 19:41:12.95 ID:qkGwvpmN
おちんぱ
801名無しさん@秘密の花園:2012/11/11(日) 19:41:05.47 ID:j+/VVlQD
突然のメール失礼します。このメールはスパムではありません。
管理人様のジャンルが変わった上で大変失礼しますが、
以前絶望先生関連のSSをいくつか読んできた者ですが、
あなたが以前書いた可符奈美SS『わからなくてもいいこと』についてどうしても申し上げたいことがございます。

あのSSは奈美をおとしめているだけなのではないですか?
奈美が「普通の尊さ」に気づいてないように書かれてますが、
奈美は「普通の尊さに気づいていない」のでなく「普通の大変さを知っている」んだと思います。
奈美が浅はかだといいますが、自分が辛い思いをしたからといって、それ以外の人が辛くないと考えることの方が浅はかだと思います。

普通に生きてる人は勤勉な両親の努力のもとに生まれただけでなく、
自分自身の努力があったからこそ普通に生きているんです。
可符香のような不幸な境遇の人は両親の努力が足りなかったのに加え、
自分自身でも努力が足りなったから普通に生きることができなかったのではないですか?
このSSのなかで可符香が奈美を「狭い世界しか知らない浅はかな人間」として見下していますが
彼女自身も奈美のような「普通に生きてきた人間」の大変さを知らない
「狭い世界しか知らない人間」なのではないでしょうか?

このSSだけでなく似たような展開の可符奈美を書いた作品はたくさんあります。
ほとんど奈美を物差しにして可符香の過去を持ち出して悲壮感を煽って
「この時私は普通の尊さを知らなかった」と奈美に後悔させる展開ばかりです。
それって結局可符香を持ち上げるために奈美を貶めてるだけじゃないですか?
その他にも可符香が普通の尊さに気づいていない奈美が憎くてしょうがないという設定の作品もあります。
あなたは奈美が嫌いですか?
802名無しさん@秘密の花園:2012/11/11(日) 19:41:46.15 ID:j+/VVlQD
可符香が奈美のような人間を憎むのは努力を怠った人間が努力をしている人間に逆恨みや八つ当たりをしているだけです。
可符香のような不遇な境遇に生まれた人も辛いでしょう。
しかし彼女らは勝手に病気になっただけです。自分自身で努力を怠った弱い人間なのではないですか?
そのような人たちの面倒を見て支えているのは奈美のような普通で勤勉な人間です。
奈美のように普通に生きている人は自分の努力で普通に生きているのです。

6年間も高校生を続けている漫画だからこそ、奈美は親に甘えて生きているだけのように思われるかもしれませんが
社会人になってからの奈美を想像してみて下さい。彼女はおそらく社会でも人並みにやっていけると思ってます。
人並みの幸せといいますが、人並みの幸せを得るためには人並みの努力が必要です。
人並みの努力ができる奈美は尊いと思います。(ここで言う努力のなかには「周りの協力を得る」という努力も入っています。)
綺麗ごとばかり言ってすいませんが、自分より恵まれた境遇に生まれて
問題がないからといって、その人たちが苦労を知らないと考えることの方が浅はかなのではないでしょうか。
自分だけが辛いのでなく、正反対の立場の人や他の立場にいる人にもそれなりの努力と苦しみがあるんです。

また境遇の面だけでいえば、恵まれた境遇の絶望少女は奈美以外にもいます。
可符香好きの人の中には可符香が世界の全てを知っているように捉えている人がいます。
しかし所詮人間は誰しも自分が経験した世界や自分が見た世界しか知ることができない狭い世界の住人なのではないでしょうか?
いきなりの長文失礼しましたが狭い世界しか知らないという意味では可符香も一緒であることを頭においていただきたいです。
苦情がありましたらこちらまでメールいただきたいです。
生意気なことを申し上げて失礼しました。お身体にお気をつけてこれからも頑張って下さい。
803名無しさん@秘密の花園:2012/11/11(日) 19:42:29.37 ID:j+/VVlQD
結局ね。○○に比べれば自分は幸せだから甘えちゃいけないとか○○は両親が自殺して可哀そうだとかいう同情は
そいつを見下しているだけなんだよ。
逆も然り。お前はまともな親がいて毎日食えていいな、なんて羨望も
人並みになるための努力ができなかった者の逆恨みで、できた者を見下してるだけなんだよ。

同情は見下し。傲慢。
804名無しさん@秘密の花園
まりあほりっくは絶望少女の声優が
たくさん出てたな