咲-Saki-で百合萌え 5局

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1名無しさん@秘密の花園
ヤングガンガンにて連載中,テレビ東京系列で放映中。
小林立原作の作品、咲-saki-を題材とした
百合SS、百合妄想の為のスレです。尚、H描写の有無も不問です。
<前スレ> 咲-Saki-で百合萌え 4局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1246344174/

1.次スレは970レスor480KB超を目安とし、宣言して立てて下さい。
2.他関連スレ及び関連サイトについては、下記スレ経由でどうぞ。
<原作スレ(現行)> 【小林立】咲-Saki-71巡目【ヤングガンガン】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1248269194/
<アニメスレ(現行)> 咲-Saki- 179飜
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/anime/1248281408/

3.苦手なシチュ等については、スルーやNG等でご自衛下さい。
4.SSや妄想を投下して下さる方へ>
両性具有(ふたなり)や道具使用等をネタにしたSSは
NG指定推奨ワードを提示した上で投下して頂けると幸いです。
5.3局の732氏によるまとめwikiが作られました。
ttp://www12.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/1.html
2名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 14:51:23 ID:L5LtJ3CU
  rrr、
  /|.|.|.|       ,..-‐::´゙、ー/`ー、_
  |.|.|.|r.!      ,!::::::::::|ミ、V彡|:::::::!:\
  |  / .|     「::::::;;;;;;|_゛゛"___|;;;;::::\|
  |   /     /ィ::::::/     \:::::::::〉
 / ̄|       ヾ| ̄ ̄ l 「 ̄ ̄'ィW::|
.〔   |       ,イ、   ノ⌒|_   //ヾ:ヽ
 | |     /;`N"""   """ ___.ノ::ト!
 | |     ' |;;;;丶、 ε  /::::;、:;ノ
 | |       ___V>〕ー- イ_
 | |ー―--イ..:..:..:..:.〈_  _/:`ー-、   
 | |    、 ||\..:..:..:|` ´/..:..:..:..:.`>、_____, へ
 [__]     ゙ ハ__\..:| ̄/..:..:..:..:/‖         }
    `ー―---/ |   ̄:、|_/-―‐'〈  人____     / 
         | 〈    .只    /  /     /  /
         | l___,.イ |\__|  /   /  /
         | /_   / |  |   /  /  /
         |/ ̄`ー  └へ」  / /  /      ノ|
            /        ゙、 | {     `ー――‐‐'  }
         |           `| ゝ、________丿

3名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 15:05:05 ID:ohtkhZWF
>>1乙かじゅ
4名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 19:58:56 ID:wZi+VNSR

                         _,,,,,,,,,,,,,,,_  
                       /::::::::::::::::::::::\
                      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  >>1
                    /|:::::○:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  気に入った
                    /::レー-⊆⊇::○:::::::::::::::::::::::  うちにきて京太郎をファックしていいぞ
                     し|       \:::::::::::::::::::::::|..,___
                       ヽ       \:::::::::::/ '´   `丶、
                      \       ヽ::ノ/, ′       iヽ
                           ヽ、      //           ! ',
                        ,.イ  l \   /__ i         ,'   i
                       /   !| ., ' ´ ,={          /  亅
                  ,. -'ァ‐==ニ_‐-v′   ^ヘ       /    ,′
                 /  /-     ._ 〃,     ',    _,.イ    /
                    /   ハ`     ミ {/      〉   ´  i  !イ{
                i  ,イ`       _,,.t'      /      亅 ノ ! ',
                 ! ,厶ヘ        ヘ.     ,′      .' /  |
                    v'  / ヽ     -_込._   {       ' ,   j
                   /  h  \__,,.. ァ'´  { `¨¨¬     /  /  /
                  ,′ !   ',  ヘ._,. 个、___,,. }__ー‐'´   v'  /
                    {     ',   ハ  ノ    ,、,.-‐'´    )   V//
                  ∨  ,ハ.  / ,{  ヽ-‐'/      /     {/
               ,」∠ム-、く  ハ ノ_/   _,,. -‐'´   /  ノ
                  }/,ト/:.:.:.:`77了´  -‐'_,.-‐'´   __,,.-‐'´{
                  j/,.トt_:.:.:.:.:.j:{:::{     ´     __,,∠:_ ̄`丶、
              {. / ,L⊥ニー厶!い __,,.. -―  ̄ __:.:.:.:.`丶、_ノ
              ∨,{ ,.-r‐く. ヽヽ ̄-r¬::T" ̄ ̄l:./::.: ̄¨¨`ーt
5名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 20:18:07 ID:e/DjazkQ
>>1


後、前999-1000に吹いたw
6名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 20:19:15 ID:WdwQ0x5Y
  }`n´{.  ヽ´{
   心イi!i!i!i!iリゝ
  ノ人(l ゚ ‐゚ノヾ   私も宮永さんに「和ちゃんがほしい!」って言ってほしいです
  (.( /(リ氷)、).)
   `.(_/_j_j|ゝ)´
     じ'フ
7名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 20:20:36 ID:G56qpo1e
いちおつワハハ
8名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 20:51:39 ID:+OYFXQm5
>>1
乙っす

ついに5スレ目か…

9名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 21:45:57 ID:zgOeNt9l
>>1
乙だじぇ!
10名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 22:05:37 ID:7FZ4thCk
一乙ですわ
11名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 22:13:00 ID:zuGvSpzW
お前が>>1番だよ、ID:BQPH76Ah
12名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 22:49:25 ID:DqxOaQQR
>>1
ぎっひ
13名無しさん@秘密の花園:2009/07/23(木) 23:23:53 ID:3nML25HV
>>1
乙牌
14名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 00:21:32 ID:Beiu/B7N
>>1乙ぱい
もちろん和のちち的な意味で(いや、寧ろ咲のか)
15名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 07:55:10 ID:IEx6I7Ou
はじめ!お父様がいない所では>>1乙禁止!

意訳:ふたりきりの時は、そんなものよりわたくしを見てほしいですわ
16名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 08:11:02 ID:vGJWdqfs
>>1乙ぱい
和のπは咲のもの
17名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 09:36:30 ID:yBhkSoLq









                       >>1乙っす。
18名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 09:56:40 ID:WRT85pPL
ゆみちん>>1年乙組乱入事件

>>17ゆみちん以外に見えないAA
19名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 11:59:59 ID:aXZR87MQ
1乙大喜利スレと化している件ww
20名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 12:46:56 ID:/Shndc2L
そんな
>>1
ありえません!
21名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 14:59:35 ID:Bw7NA00n
昨日スレ立ててから1乙ばかりで責任感じてる
なので、流れ変えに投下
また合宿ネタ。透華xはじめ
22透一ともきー部屋:2009/07/24(金) 15:01:12 ID:Bw7NA00n
 透一ともきー部屋


 四校合同合宿、初日の夜。ここは透華、はじめ、智紀の部屋。
 一日の予定を終え、三人は床に入ろうとしていた。
 透華は部屋に入っても立ったまま、敷いてある布団をしげしげと眺める。
「畳に布団で寝るなんていつ以来かしら」
「屋敷じゃベッドだからね。浴衣だってそうでしょ」
 同じ屋敷に住むはじめが答えた。透華は今度は自分の浴衣をしげしげと見る。
「どうにもダサく感じません?」
「そうかなぁ。よく似合ってると思うけど」
「ほんとに?」
「うん、十分魅力的だと思うよ」
「は、はじめも似合ってますわよ」
「浴衣、お揃いだね」
 早くも見つめ合い、二人の世界に突入する透華とはじめ。
 智紀は「私もお揃いです」とつぶやきながら、二人の会話をノートパソコンに逐一打ち込んでいた。
 透華はキーを叩く音で第三者を思い出し、つんと視線をそらす。
「そ、それにしても、はじめ。衣は大丈夫かしら」
「じつはボクもそれが心配なんだ」
「ハギヨシに付いててもらいましょうか」
「女子ばっかだからやめといたほうが……」
「――お呼びでしょうか」
 音もなく透華の前に忽然と現れたのは、執事のハギヨシだった。服装はしっかりスーツを着込んでいた。真面目な男だ。
 執事の登場に慣れているはじめでも、この登場には驚いて呆れた。
「萩原さん、ここ女子の部屋なんだけど……」
「はい、存じておりますよ。透華お嬢様がお呼びになれば、どこであろうと参ります」
 もう何も言えないはじめと違い、透華は満足げだった。
「流石ですわ。ハギヨシ、その気持ちを忘れないように」
「ありがとうございます」
23透一ともきー部屋:2009/07/24(金) 15:02:54 ID:Bw7NA00n
 律儀に頭を下げるハギヨシ。
 はじめは龍門渕には常識が通用しないことを再認識させられ、ただ見てるしかない。
 しかし、見てるだけではいられなくなった。
「それでは衣のことですけど――」
「――わああっ、待った! 透華ストップ! それはまずいって」
「何がですの?」
「衣がいるのは女部屋で、萩原さんは男で……」
「ハギヨシにそんな心配は無用ですわよ」
「萩原さんが信頼できるのはボクも知ってるけど、そーゆー問題じゃなくて」
 必死に訴えるはじめに、透華は少し考えた。
「……しかたありませんわ。ハギヨシ、今日は下がりなさい」
「はい。ではお嬢様、おやすみなさいませ」
 ハギヨシは音もなく消えるように部屋を去った。
 どっと疲れが出たはじめは、布団にくてんと倒れこんだ。
「ボクはもー寝るよ」
「そうですわね。私もそろそろ。智紀、消灯しますわよ」
「わかりました。……夜はこれから」
「何か言いました?」
「いいえ、お気になさらず。私、少し出てきます。先に寝ててください」
 智紀はおもむろに旅行カバンを開け、ビデオカメラを取り出した。
 透華は不思議に思い尋ねる。
「こんな時間からカメラを持って?」
「今夜はいい夜景が撮れそうなので。いろいろと」
「そう。先ほど、きれいな星空が見えましたわ。海辺で波の音を聞きながら見るのもいいかも」
「そこはベストスポットです。いろいろと」
「あまり遅くならないように」
「善処します」
 智紀は予備のバッテリーを確認して、そそくさと部屋を出た。

 智紀の夜はこれからだ!
 沢村先生の次回作にご期待ください。


 未完
24透一ともきー部屋:2009/07/24(金) 15:03:55 ID:Bw7NA00n
 智紀が出て行ったのを見て、はじめは布団から顔を上げた。
「透華、もう寝るの?」
「はじめも寝るのでしょう?」
「いや、透華が起きていたいなら、ボクは別に」
「でしたら、私達も少し外に出ましょうか。星がきれいですわよ」
「いいね」
 眠気はどこへやら。はじめは目を輝かせて透華と一緒に部屋を出た。

 砂浜を歩く透華は、足下に気を取られて星を見るどころではなかった。
「はじめ、暗くて足下がおぼつきませんわ」
「じゃあ、手つなごうよ」
 星の明かりに浮かぶはじめの影が手を出した。
 透華はゆっくりと手を差し出す。
 指と指が触れ、透華は少し驚いて手を止めた。
 そして、はじめは逃げないように手をしっかり握った。
 透華は一瞬で顔が熱くなるのを感じた。はじめの力強い手が、透華の心の扉をこじ開ける。
 その後、透華は急に無口になった。はじめを意識している自分に戸惑った。
 しばらくの間、二人は苦しくて楽しい無言の散歩を続けた。
 そして、二人が手をつないで歩く姿を、智紀のカメラが追っていた。


 終
25名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 15:05:17 ID:Bw7NA00n
1乙いっぱいしてくれてありがとう!
26名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 15:24:48 ID:Beiu/B7N
>>24
ともきーは空気が読める子ww

それにしてもともきーはオレの中で限りなく無口というイメージがある。
言うなれば、愛用のパソを操作していたと思ったら、無言でそれをとじ、無言で席を立ち、
ドアに手をかけたところでとーかに「どちらに行かれるんですの?」と聞かれて初めて一言「散歩」と答えるような。
例えばそんな感じ。
27名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 15:55:30 ID:5PnmZ9Vw
>>26
まるで某SOS団の宇宙人さんだなw
28名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 17:57:58 ID:Bw7NA00n
>>26レスアリ
コミック読み返したら、ともきーは基本無口キャラだね
しゃべっても一言ボソリ
このともきーはちょい壊してるから、かんべんなー
29名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 20:03:21 ID:Beiu/B7N
>>28
なるほど、超wktkシチュに自分が押さえられなくなり喋りまくるともきー……
いいなwそれww
30名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 20:10:09 ID:XEM5BvIu
ともきーGJ
31名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 20:23:18 ID:oPu3jl6j
>>1
>>24
乙そしてGJ!!
ともきーもGJ!!

空気の読める子と思いきや
気に中てられて壊れ気味なところも可愛いなw
32名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 20:27:17 ID:AKQZEPR8
ともきーは透×一を妄想する壊れキャラですよ
33 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 22:56:26 ID:pDNISlrf
和咲ss投下させてもらいます。
9レスほどお借りします。おそらく途中でさる食らうはずなので今日は前半、明日の朝に後半を投下する形になると思います。

注意事項

視点が咲→和→咲→和と3回ほど変わります。
ですが基本的には咲→和と思って下さい。

話の展開上、和父が出しゃばります。
親父・男イラネな方はスルー推奨です。

では前半部、咲視点を投下開始です。
34 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 22:58:35 ID:pDNISlrf
卓の上に手紙が置かれていた。
そこには『麻雀部の皆様へ』と書かれていて、裏には原村和と書かれていた。

「原村さん?……なんだろ、これ」

勝手に中を見ていいものかどうか迷ったけど、結局見ることにした。


親愛なる麻雀部の皆様。
突然で申し訳ありませんが、この度父の仕事の都合で東京に引っ越すことになりました。
今日に至るまでの皆様の御厚情、仇で返す私をお許し下さい。
皆様と一緒に戦ったインターハイ、決して忘れません。
今まで有難う御座いました。
皆様の御健康と御多幸を祈念して。
                                  
P.S.
宮永さんへ。
あの日、貴女が麻雀部に来られた日から
ずっと、ずっと貴女が好きでした。
こんな形でしか想いを伝えられない事、どうかお許し下さい。


え?

原村さんが東京に行っちゃう?

もう二度と会えない?


「い、やだ」

そんなの、そんなの…

「絶対に嫌ぁーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
35 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 23:00:53 ID:pDNISlrf
ドアが勢いよく開けられる音がして、そっちに振り向いた。

「咲!?」

「部長…まこ先輩…」

原村さんじゃなかった。もしかして、なんて一瞬でも思ったけど。

「何なの一体…?階段まで聞こえたわよ」

「原村さんが…原村さんが…」

「こんちはだじぇ〜」

震える手で手紙を渡すと同時に、優希ちゃんが入ってきた。
どうでもいい。挨拶を返す気にもなれない。

「ん?みんなどうしたんだじぇ?」

「……和が東京に転校する、らしいわ」

「ほへ?」

「和のことじゃ…会えば咲への気持ちを振り切れんと思ったんじゃろうなぁ」

だからって。
だからって、さよならも言うことができないなんて。

「で、でものどちゃん、さっき見たじぇ?」

「どこで!?どこで見たの!?優希!」

「裏門のバス停でバスを待ってた…んじゃないかなぁ。音楽室に忘れた鞄取りに行った時に外を見たら
 のどちゃんがいて、大声で呼んだらこう、小さく手を振ってたじぇ」

優希ちゃんが原村さんの行動を再現するように手を振った。
それを聞いて、部長が左手のブルガリを見てブツブツ言い出した。

「だとすると……バスは…時間は……まこ!」

「な、何じゃ!?」

「咲と優希を連れて橋のバス停のとこまで行って!それから貴女の自転車貸して!」

「な、何を言いよるんな?」

「いいから!説明してる暇はないの!!」

「あ、ああ…ほれ、鍵」

自転車の鍵を受け取った部長が脱兎のごとく駆け出して行った。
36 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 23:03:11 ID:pDNISlrf
「ほれ、咲。いつまでもメソメソしよっても仕方ないじゃろ…」

先輩には分からないよ。

原村さんがいなくなる。
それは私の存在意義がなくなるってこと。
私の心が死んじゃうってこと。

「そうそう。人生は山あり谷あり…のどちゃんの選んだ選択だじょ。私達がどうこうできる筋合いはないじぇ」

「……優希ちゃんは寂しくないの?」

「そりゃもちろん、寂しいに決まってるじょ…まぁまぁ、そんな睨まないでほしいじょ」

とてもそうは見えない。
はっ…結局優希ちゃんはタコスがあれば何だろうと、どうでもいいんだ。
今だってタコスを美味しそうに頬張ってるし。

「出会いがあれば別れも必ずある…だけど人と人の繋がりってのはそんな弱いものじゃないじぇ。
 どんなに遠く離れてても出会う時はどんな状況だろうと出会うのが必然…
 のどちゃんが東京だろうとレイキャビクだろうと、行く場所なんか関係ないんだじぇ。
 要は次に会う時に、のどちゃんに胸を張って会える自分でいることが大事なんだじぇ」

「……」

「泣くだけなら子供でもできるじぇ…失いたくないなら、もがいてあがいて…全てをやりつくして初めて泣く権利があるんだじぇ」

ああ、優希ちゃんは大人なんだね。
そして私は癇癪を起こして拗ねてるだけの駄々っ子なんだ。

「それにしても…ここで待ってて何がある…ん、な!?」

一台の車が猛スピードでこちらにやってきて――私達の目の前で急ブレーキで止まった。

「さぁ、早く乗りなさい!時間がないわ!」
37 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 23:05:32 ID:pDNISlrf
全員が乗ったと同時にアクセルを全開にして車が発進した。

「お、おい。この車ぁ藤田さんのインプレッサじゃ…」

「ええ、貴女の家に行って常連の人の軽トラ借りようと思ったんだけどね…
 よかったわぁ、靖子さんの車なら多少の無茶が出来るから」

「ぶぶぶ部長!ちょーっと飛ばしすぎだじぇ!?」

「これでも貴女達が乗ってるから抑えてるのよ?怖いのなら寝てなさい」

事も無げに言う部長。
……え?まだ本気じゃない?

「おい、駅は国道の方じゃろ!?何で峠の方に行くんな!」

「このスピードで警察署と駐在所を抜けて、見逃してくれるなんて思う?」

「…思えんの」

「部長!」

「何!?ここから路面が荒れるから口を閉じてなさい!」

「もっと急いで下さい!」

「…OK、本気で行くわよー!」
38 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 23:07:40 ID:pDNISlrf
祈る思いで時計を見ていた。
デジタル表示の数字が一分、また一分と変わっていく度に、私の心がズキンと鋭い痛みを発していた。

私、原村さんに何も言えてない。

どれだけ原村さんの麻雀に惹かれているのか。
どれだけ原村さんの強さを、麻雀だけじゃなくて何事にも折れない心を尊敬しているのか。

そして、どれだけ原村さんを愛しているのか。

優希ちゃんの言う通りだね。
何もしないで何かを手に入れようなんて、虫が良すぎる話だったよ。
今の私には諦めないことしか出来ないけど…祈ることしか出来ないけど…

お願いだから待ってて、原村さん――!!



「……?」

「どうした?和」

「いえ…」

宮永さんに呼ばれたような…

まさか、そんなはずがありませんね。
私が乗ったバスの次の便は…まだ清澄高校にも着いていないはず。
宮永さんがここにいるはずがありません…

これは、私の未練…ですよね。
いい加減に断ち切りなさい、私。
39 ◆AjotIQkrmw :2009/07/24(金) 23:09:04 ID:pDNISlrf
とりあえず前半終了です。
それでは、また明日。
40名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 23:11:26 ID:kxOdq4bV
おかえりー&GJ!
続きを楽しみに待つてる
41名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 23:15:01 ID:UKfFFWd+
つづき・・・
42名無しさん@秘密の花園:2009/07/24(金) 23:24:54 ID:rf3vLiYL
明日までこの雨の中裸で待てと
43名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 00:24:33 ID:hqaiNnWY
うむ。
44名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 00:33:12 ID:awHmmm2G
gj!
wktkしながら待ってるんだじぇ
45名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 00:48:07 ID:YvRrKvsk
おいー!こんなところで止めるんかい!!
くあ・・・
46名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 01:11:08 ID:Q2AoyI10
和咲ハッピーエンド希望
47名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 02:30:07 ID:i0eI139k
ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
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: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
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のどっち変態
48 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 06:48:37 ID:Ma4UfOI1
おはようのどっち。では続きを投下開始します。
注意事項>>33


無人駅の駐車場に車が静かに止まった。

「何とか間に合ったわね」

時間は――11分前。

「死ぬかと思うたで…おい、優希。着いた……あかん、気ぃ失うとるでこいつ」

「しょうがないわね、そのまま寝かせときましょう。それより和に会うのが先…って、ちょっと咲!?」

シートベルトを外すのももどかしく、やっと外した私は一目散に車外に躍り出た。
そう、今は原村さんに会うほうが先。
ごめんね、優希ちゃん。今は貴女に構ってられない。

駅の入り口を潜ると、反対側のホームに原村さんがこちらに背を向けてベンチに座っていた。
私は声の限りに叫ぶ。

「原村さん!!!」



「原村さん!!!」

また空耳ですか。

「和、友達じゃないのか?」

え?
空耳じゃ、ない?

後ろを振り向くと、宮永さんがこちらに向かって駆け出していた。

「み、やなが…さん?」

どうして!?どうして宮永さんがここに!?

信じられない思いで構内踏切の方に走った私を、一足早く渡りきってホームに上がった宮永さんが抱き付いてきた。
49 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 06:52:48 ID:Ma4UfOI1

「原村さん!」

「どうして、ここに?」

「部長が、車で飛ばしてくれたの」

駅舎の方を見ると、まこ先輩が軽く手を上げて笑った。
部長はどこかに電話していた。

「行かないで…」

「っ!?」

私だけに聞こえる、宮永さんの声。

「私も、原村さんが好き…」

「で、でも…」

「誰にも渡したくない…ううん、絶対、誰にも渡さない!」

ずるいです、宮永さん。
それはずっと、ずっと私が望んできたことじゃないですか…!
貴女を、私のそばで縛り付けていられるなら、私は私の全てを捨ててもいいと……え?

「…そうですよ」

「え?」

「あ、はは…私、馬鹿ですよね。何でこんな簡単なことに気が付かなかったんでしょう」

そうだ、全てを捨てればいいんですよ。
私だってもう16歳、その気になれば働く事だって出来ます。
貯金だって20万ぐらい有るからアパートぐらいは借りられます。
何も問題ないじゃないですか!

「お父様!」

何だ?と言いながらお父様が近づいてくる。

「私、ここに残ります」
50 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 06:55:22 ID:Ma4UfOI1
「和…馬鹿な事を言うんじゃない」

「申し訳有りません…でも私、決めたんです」

「住む所はどうするんだ?あの家の賃貸契約は解除したんだ。もう、戻れないんだぞ」

「貯金が有ります。当面はそれでアパートを借りるなりして生活出来ます。その間に働き口を見つければ…」

「未成年者が賃貸契約を結ぶには保証人が絶対的に必要なんだ。言っとくが私は保証人にはならんぞ」

保証人…そんな…

「あの〜、ちょっとええですかいの?」

「まこ先輩…」

いつの間にか部長とまこ先輩が後ろに来ていた。

「雀荘roof topでは住み込みで働けるメンバーを募集っちゅうか、急募しとるんですわ」

「何を言っとるんだね!?君は!」

「藤田さんがうちの店に来てくれるようになってから『プロと打てるメイド雀荘』言うて有名になってのう。
 今のメンバーだけじゃもう手が回らんのじゃ。かと言うて、その辺の馬の骨レベルじゃ客が満足せんしの。
 その点、和なら実力もルックスも人格も折り紙付きじゃけん、来てもらえるとごっつ助かるんじゃわ。
 その代わり、住居と食費と光熱費をこっちで持つんじゃ。休日なんぞない思えよ」

「駄目だ許さん!!高校にも行かずに麻雀で生きていくだと!?親として、そんな人生を送ることは絶対に許さんぞ!!」

「いや、うちもそこまで鬼じゃ…清澄に通いながらでええんじゃけど」

「もう退学届も出してるのに通える訳がないだろう?」

「通えますよ」

「部長!?」

「今、電話で確認したわ。和、まだ貴女の退学届は受理されてない。
 明日の朝の職員会議まで保留になってるわ…我が校初のIH優勝メンバーに辞めてもらいたくないってのが本音みたいね」

「原村さん!」

「ええ…ええ…!……お父様、私」

「ここに何があると言うんだ!?麻雀なら東京でも出来るだろう!?
 私はお前の将来の為を思って言ってるんだ!何故分からないんだ!?」

私の腕を掴む宮永さんの手に力が込められる。
大丈夫です。と宮永さんに微笑み、お父様に私の思いを告げる。

「私はこの素晴らしい仲間達と、今、この時しか出来ない事をやりたいんです――!!」
51 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 06:57:53 ID:Ma4UfOI1
お父様が雷に打たれたかのように硬直し、2秒ほど経った後太く、短い溜息を吐き出した。

「……私の負け、か」

「お父様!」

「条件が3つある。1つ、まこさん…と言ったかな?彼女の家でお世話になること。しかし勉強に支障をきたす程働くことは許さん。
 学生の本分は勉学に励む事にあるからな。2つ、大学は東大・御茶ノ水女子大のいずれかを受験すること。それ以外は許さん。
 3つ、毎日声を…いや、メールでもいい。私に連絡すること。私を安心させること。
 これが条件だ。1つでも不履行になった場合は理由を問わず東京に連れて行く。いいな?」

「…はい!必ず!」

カーブの向こうから警笛が聞こえて――やがて列車が姿を現し、17時21分発長野行きが静かに停車した。

「それじゃあ、元気でな…生活費は毎月お前の口座に振り込んでおく。ああ、もう1つ条件追加だ。長期休暇には東京に来る事」

そして宮永さんを見やり軽く咳払いをした。

「……そちらのお嬢さんも一緒に連れてくるといい」

「え?」

「……いくら私が鈍感でも、それだけあからさまにしてれば、分かる」

そう言った瞬間、体がドアの向こうに移りドアが閉じられ、列車がゆっくりと動き出し――トンネルの中へと消えて行った。

「原村さん……もう、絶対に離さないから…!」

力いっぱい抱きしめてきた宮永さんに負けない力で。

「ええ…ずっと一緒です……ずっと」

ありがとう……お父様…


おまけ

「ええんか?あいつら置いて帰って」

「あんな世界に二人だけの空気にしてる所に居ろっての?……優希、起きてるー?」

「ぅん…究極…タコスも………至高のタコスが…くー…くー…」

「「美味しんぼかい!!」」
52 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 06:59:42 ID:Ma4UfOI1
以上です。
お目汚し失礼しました。

そういえば今日でしたっけ?6巻の発売日。
53名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 08:55:09 ID:bFRRIjmR
もっと続きキボンヌ
54名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 11:22:23 ID:YvRrKvsk
みんなが幸せって最高!
55名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 12:08:14 ID:Q2AoyI10
のどっち、お茶女……咲は一緒に行けなそう
56名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 12:14:11 ID:R++dKsX1
>>52
GJです。久々に咲和SS見た気がする。
何だかんだで咲ものどっちもお茶女に行きそうな予感
57名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 17:04:48 ID:gpf2fytu
信州大で何が不満だってんだ(笑)
58名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 18:09:11 ID:LR9thR41
6巻をかってきました。
百合分は少なめ……に感じてしまうね、アニメがすごすぎるからか。
咲和をもっとプッシュしてほしいぉ!!
59名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 18:10:08 ID:5tCMxiu/
オーラス終了後に期待ですよ
60名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 18:11:54 ID:S8Oqo5Rt
キャプテンに一晩中慰めて貰う華菜ちゃんが見られるのですね
61名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 18:40:28 ID:wiPArdLq
>>60
どうせなら、コーチが反省会と称して池田連れ出して全員で喰っちゃうことにしようよ
きっとコーチは高級ホテルのスイートルームに予約入れにいったってこでw
62名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 18:42:00 ID:LM3rnyoS
いや6巻は十分満喫できたよ

っていうかモモかじゅの特典が素晴らしいぜ
かじゅの顔がどうみても事後
63名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 19:50:32 ID:awHmmm2G
6巻読んだよ
まさか池田ァ!に泣かされるとは思わなかった
明日の放送も予告から見るに百合強化っぽくて楽しみだぜ…
64名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 19:55:26 ID:EtOsmw5k
毎日が日曜日ならいいのになぁ
65名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 19:57:55 ID:8GHpEurf
エロパロスレで暴れるお前らの仲間どうにかしろよ
66名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 20:07:36 ID:ufQFucK/
最終回が近づいてくる
67名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 20:25:45 ID:9rilQ8ji
アニメでのモモかじゅの回想に期待
68名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 21:22:46 ID:C5/FkySc
>>65
邪魔扱いしてるくせに、都合いいときだけ頼るなw
69名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 21:34:49 ID:86mHf/Zj
6巻みたあ
やっぱり部キャプもいいけど池田キャプテンが最高だと再認識した燃える展開です
池田&キャプテン幸せになってほしい
70名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 21:54:39 ID:EtOsmw5k
そもそもエロパロスレなんて行かないし
池田妹sかわいいし
71名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 22:04:00 ID:tCXIZjgW
っていうか荒らしにレスするなし
72名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 22:09:48 ID:hqaiNnWY
お前ら死ねし
73名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 22:18:04 ID:vpfxOqG4
憎みあえよカスども
74 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 22:39:43 ID:Ma4UfOI1
なんとまぁ…このスレの存在を知らずにssを誤爆した時は
エロの有無で騒ぎの引き金になったけど、しばらく見ない間にそんな騒動になってたとは…
75 ◆AjotIQkrmw :2009/07/25(土) 22:42:19 ID:Ma4UfOI1
また鳥消し忘れたorz
76名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 22:48:11 ID:AyYh9lk4
なんてスルー能力のないスレなんだ
77名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:02:43 ID:vpfxOqG4
カスだからだよ
マンコにこびりついたカス
78名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:02:57 ID:S8Oqo5Rt
エロパロ板など無い
いや元々無かった

そんなことより衣にフラグ立てつつある咲を見て
のどっちがどんな行動に出るかを考えなさい
79名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:07:20 ID:vpfxOqG4
無いのに荒らすのかカスは
80名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:07:25 ID:15Y1HDpM
衣「咲は衣と麻雀してて楽しいか?」
咲「うん、楽しいよ!」




ニア 「わ、私も楽しませてください!」
  「そろそろ混ぜろよ」
81名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:09:13 ID:mr4lF0NQ
>>78
そんなオカルトありえません
824局-716:2009/07/25(土) 23:38:49 ID:ObAERP6E
前スレ711-716にて部キャプの大学生話を書いたものです。
今更ながら前スレ790(部長が打ち方でもめて特待で入った風越から出ていく話)の妄想話ができたので投稿。
当然部×キャプです。長さはレス3つ分。真中が長いのは仕様です。
83変わらぬ思い:2009/07/25(土) 23:39:22 ID:ObAERP6E
 副将戦が終わると同時に、久は控室を出た。理由は単純。次は自分の出番だからだ。
(そうでなくても、あの空気はねえ)
 暗く沈んだ控え室を扉越しに見て、肩をすくめた。
 やれやれと会場へ向かう途中、廊下の向こうから副将戦を終えた、彼女が現れた。
 福路美穂子。久にとって色々な意味で特別な存在である彼女は、いつも通り右目を閉じている。
申し訳なさからか、久からわずかに目をそらしたまま歩み寄ってきた。
 久の目の前に来た美穂子は、顔を俯かせて、それでも閉じていた右目を開けて、久を上目遣いに見上げた。
「――ごめんなさい」
「何を謝ってるの?」
 穏やかに笑いながら、美穂子の頭を撫でる。その手から伝わる温もりの感情に、美穂子の両目が滲み始めた。
 泣かない泣かない、と久は美穂子の涙をぬぐい取り、
「美穂子は十分やったでしょ。副将戦だけ見れば、貴女は負けてないわよ」
「でも、勝ってもいないわ」
「十分よ」
 強い断定の口調に、美穂子はでも、と反論しようとして、口元に添えられた久の指に止められた。
思わず見つめた指の先、久は勝気な笑みを浮かべている。
「状況は良くないけれど、貴女のおかげで最悪にはなってない。私にも勝ちの目が残っているなら、十分なのよ」
 久の言葉に慰められ、安堵しそうになって、美穂子はぶんぶんと頭を振ってそれを追い出した。
(相変わらず頑固ね)
 嘆息した久は、強引に美穂子を抱きよせ、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「貴女は、私の期待に応えてくれたわよ」
「――っ。ありがとう」
 堰をきって涙をあふれさせる美穂子の背を、久は一度だけ静かに撫で、そっと身を離した。
無理やり涙をおさめた美穂子が、指で目に残る涙を拭いた。
「それじゃ、行ってくるわ」
 すれ違いざまに美穂子の肩をぽんと叩いていく久を、
「あ、待って、久」
 美穂子が引きとめる。「ん?」と振り向く久の頬を両手でおさえ、
「――――」
 唇を合わせた。
 呆気に取られたように立ち尽くす久に、美穂子は若干のおかしみを伴う笑みを返す。
「最後まで、見ているから」
 久は二色の瞳をじっと見つめて、口の端をわずかに押し上げた。
「最後まで、見ていなさい。きっと、貴女の期待に応えてみせるから」

84変わらぬ思い:2009/07/25(土) 23:41:29 ID:ObAERP6E
「――――え?」
 告げた言葉に、小首をかしげながら混乱している美穂子。きょとん、という擬音そのままに、
開いた両目をぱちくりと無意味に瞬かせている。可愛い反応だなぁ、と久は変に感心した。
 大会を終えてから半月ほどたったある日、久は美穂子を部屋に招いていた。
 話があると招かれた美穂子は、内容を気にする以上に久の部屋に一人で行くという事実に緊張していたし、
実際に足を踏み入れてからも落ち着かない様子だった。
 足の低いテーブルを挟んで向かい合って座り、その様に内心苦笑しながら久が告げた内容に対するのが、
先の美穂子の呟きだった。
 久の言葉が続く。
「OGから非難囂々らしいのよね。大将があんな打ち方するから負けたんだって。
もとからコーチは私の打ち方気にいってなかったし」
「だからって――っ。試合に出さないなんて!」
 混乱した感情がそのまま爆発したように、美穂子は涙を流しながら怒気をたっぷりと含んだ声音を発した。
 美穂子の言葉は、少し正確さに欠けている。正確には、
『貴女がその打ち方を続ける限り、風越は貴女を表に出すことはない』
 久の打ち方――悪待ちをやめて普通に打つことで試合に出るか、悪待ちを通して試合から降りるか。
「ま、私の打ち方は外から色々言いやすいからね。とくに、期待虚しく負けた時にはね」
「久は、私の期待に応えてくれたわ」
 美穂子の思わぬ強い訂正に、久は一瞬虚をつかれ、すぐに嬉しそうに笑みをこぼした。
テーブルに両腕をのせて、気持ち前かがみになる。
「本当? あれだけ大口叩いといて、負けたのに?」
「口にしなきゃ分からない?」
 笑いながら、久は背を伸ばし両手をあげて降参の意を示す。
(閉じ忘れじゃないのね、って言ったら、怒るわよね)
 久の視線が向かうのは、開かれた美穂子の右の瞳。その視線を感じた美穂子は、
臆することなく右の目で久を正面から見据えた。
 共に思い出すのは、去年のこと。
 どちらが言ったのかすら忘れてしまった、けれどその内容だけは決して忘れられない一つの約束。
『美穂子が右目に映すのは、大切に思っているものだけ』
 以来美穂子は久と二人でいるときはどんな時でも右目を開いていた。
 そして、それは今この瞬間も変わらない。
「ありがとう、でいいのかしら?」
「当たり前のことに感謝もなにもないでしょう?」
 改めて感じる美穂子の全幅の信頼が照れくさくて、久はかすかに頬を染めて数瞬視線を外した。
その視線が戻るのを待って、美穂子が口を開いた。
「――それで、どうするの?」
85変わらぬ思い:2009/07/25(土) 23:42:09 ID:ObAERP6E
 そうね、と呟いて、久は思案顔になって悩むそぶりを見せた。しばらく何を言おうか悩んだ後、
おもむろに美穂子に尋ねる。
「美穂子の信じる私なら、どうすると思う?」
 軽く聞こえる声音の中に隠れた深刻な響きを、美穂子は聞き逃さない。
 そもそも美穂子の信じる久は、このような時に人の意見を頼りにすることはない。だから、美穂子はすぐに悟る。
 久の結論は、それをためらう程度には、美穂子にとっていい結果を生まないものである、と。
「そうね――」
 久に負けじと深刻さを気楽さで覆い隠し、美穂子は素直な答えを返す。
「少なくとも、自分のやり方を変えることはないと思う」
 さらに続けて、
「そして、試合に出なくて満足することもない、と思う」
 軽い口調とは裏腹に、睨むぐらい強い意志をこめて久の目を見つめる。
 久は美穂子の目に気圧され少しのけぞった後、盛大に溜息をついた。
「本当に、貴女は誤魔化せないわ」
「貴女が素直すぎるんじゃない?」
 くすりと暖かく微笑むと、「とにかく」と久は声とともに前に乗り出し、強引に話を打ち切った。
そのままじっと美穂子を見据え、美穂子が聞く態勢をとるのを待ってから、言う。
「もう分かってるみたいだけれど、けじめとしてはっきり言っておくわね」
 久はそこで一拍間をあけて、美穂子への視線をさらに強くする。
「私は、ここを辞める。美穂子たちを置いて、特待生の看板を蹴って、私だけのために、ここを出ていくわ」
 言いきって、どんな反応も受け入れようと、美穂子を見る目をわずかなりとも揺らがせない。
 それから、数秒、数十秒。ただ見つめ合う時間を動かしたのは、美穂子だった。
「そう」
 嘆息し、すぅっと瞼を下ろして、一言だけ呟いた。
「そうって、それだけ?」
 拍子抜けした久が眉根を寄せる。しかし美穂子が目を閉じたことの意味を思い、
自分の決断にも拘らず眉根のしわを疑問から痛みへと変えた。
「それだけで十分よ」
 だって、と美穂子はそこで両目を静かに開き、久の痛みを溶かすように柔らかく微笑む。
「やっぱり、貴女は変わらずに私の大切な久なんだもの」
 久は、今日のために固めた自分の武装が消えていくのを感じた。残るのは、むき出しになった己の気持ち。
それが暖かな涙となって頬を滑り落ちていく。
 慌てて涙をぬぐっても、流れる涙は一向に止まらない。気づいた時にはテーブルを回った美穂子が隣にいて、
久の涙の跡をそっと撫でていた。
 涙で滲む視界の向こうで、美穂子の目まで潤んでいるのを見て、久は笑った。
「なんで貴女まで泣いてるのよ」
 すると美穂子は心外そうに唇を尖らせる。
「置いていかれるんだから、泣いたっていいじゃない」
 言葉に詰まる久に美穂子が笑うと、その動作で溜まった涙がこぼれた。
 互いに相手の泣き笑いが可笑しくて、くすくすと笑い続ける。
「――――ねえ、久」
「なに?」
「お願いがあるの」
「言って」
「あのね」
 美穂子は久の首に両腕を回し、唇を合わせ、耳元で願いを囁いた。
「私はここを任されたんだって、貴女に置いて行かれたんじゃなくて、信じて任されたんだって、
――そう、信じさせて」
 久は美穂子の背に腕をまわして、導くように抱き寄せた。
「信じさせてあげる。私がどこに行っても、貴女のことを信じてるって、――そう、信じさせてあげる」

86変わらぬ思い:2009/07/25(土) 23:42:49 ID:ObAERP6E
 年が変わり、学年が変わった初夏。
 清澄の制服を身に包んだ久が、県予選会会場に足を踏み入れた。
 予定の集合場所で全員無事に集まり一息ついたところで、入口からざわめきが起こる。
(――来たわね)
 風越高校。県下随一の名門校、その先頭を歩むのは、微笑を常とする右目を閉じた少女――福路美穂子。
 視線が合う。立ち止まる彼女の向こう、見覚えのある顔が何人か。久を見て驚いた顔をしている。
 挑戦的に口の端をあげて、久は己の右目を指し示す。
(貴女の期待に、応えてあげたわよ)
 美穂子は、親しい人が見てやっと分かる程度に笑みを深くし、後ろにいるメンバーを促した。
 清澄と風越が交差する瞬間。久と美穂子が最も近づいた刹那。
 美穂子の右目が開き、久をその瞳に捕らえた。
 久がそれを認識した時には、美穂子は瞳を閉ざして久の後ろを歩いている。
「いいんか?」
 風越が去った後、久がどこから来たかを知っているまこが尋ねる。
「いいのよ」
 答えはもうもらったし。声に出さずにそう答えて、もう一つの答えを声に出した。
「これから風越も龍門渕も倒して全国に行くんだから。
そうしたらお祝いの言葉でも貰いに挨拶してもいいけれどね」
 さて、と区切りの言葉を発し、久は清澄のメンバーへと振り向いた。
「それじゃ、行きましょうか」
87変わらぬ思い:2009/07/25(土) 23:43:53 ID:ObAERP6E
途中長すぎで怒られたので一つ増えました(^^;)。
以上これと合わせてレス6つ分お借りしました。キャプテンの右目の使い勝手のよさは異常。
これ以前の話とかこれ以降の話とかは別の誰かにお任せします。個人的にはここから前スレ942につながる展開を希望。
勝手ながらネタに使わせていただいた前スレ790氏に感謝します。
88名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:52:20 ID:mr4lF0NQ
GJ
89名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 23:59:44 ID:hqaiNnWY
JG
90名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 00:44:46 ID:AL2lCyyd
>>87
超GJ!w
感動したwやっぱ部キャプ最高だな
91名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 00:54:12 ID:HsYMt9M7
92名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 00:55:36 ID:uOUkDQPe
俺の本能が求めるのだ
部キャプは胸にキュンとくる
93名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:01:19 ID:iD2v+1mi
部キャプいらねーし
94名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:05:23 ID:KPE9+qJy
四校合宿ネタ投下します
4レスくらいお借りします
かじゅ×咲、かじゅ×モモだけど百合分極薄
少し病むモモが見たくなければスルーお願いします
95名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:06:44 ID:KPE9+qJy
四校合宿ネタ
悪魔の資質

合宿の食事の時間は他校の生徒たちとの交流の機会も兼ねている。
「あっ!鶴賀の加治木さんだ!」
加治木は一人でいるようで、まだ食事は始めていない様子だった。
「あの・・・この席座っていいですか?」
「ああ、構わんが」
 咲は少し緊張しながら話しかけたが、加治木は特に表情を変えなかった。
「ありがとうございます・・・あ、そうだ、今日の半荘10回戦勝負、優勝おめでとうございます!」
「・・・どうも」
「6回戦目くらいから疲れちゃって・・・それまでは私と天江さんの一騎打ちだったのに・・・」
「きみも天江衣も、長期戦向きじゃないからな。天才型は持続力よりもキレだからな」
「わ、私が天才!?そんなことないですよ!加治木さんこそ、大会の時の槍カンとか差し込みとか・・」
「わたしのは、あくまで凡人の読みに過ぎないさ。それに、わたしなんかが天才だったら
 きみたちは何なんだ?怪物か悪魔か・・・ま、料理が冷めないうちに食べようか・・」
 はじめ、少し無愛想に思えた加治木だったが、表情が弛緩し、会話も弾みそうなので咲は安心した。
 食事を始めてからも、良い雰囲気で時が流れていった。
「加治木さんってかっこいいですよね!結構学校では人気あるんじゃないですか?」
「・・・別にそんなことは無いが・・・」
「ファンクラブとかあったりして!うちの部長もあるらしいですし、きっとありますよ!」
 普段の咲はあまり自分から話をしないほうだが、このときはなぜか饒舌になっていた。
 食事も終わる頃、咲はまた軽い気持ちで質問をした。
「そういえば、加治木さんはどうして麻雀をやっているんですか?」
「うーん・・どうしてって言われると案外難しいな・・・そういうきみはどうなんだ?」
「え、私ですか?」
96名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:07:48 ID:KPE9+qJy
 咲がすぐ思い浮かべたのは、姉の姿だった。麻雀を通じて、また姉と元通りになりたいという願い。
 そして、姉とこの加治木が同い年であること、少し威圧感があり、人を遠ざけるような感じがするが、
 心の奥はとても優しく、人のことをだれよりもよく考えている―似ているな、と思った。
 今までほとんど話したこともない加治木の前で積極的になっているのも分かった気がした。
「・・・加治木さん、私には今東京にいる姉がいて、会うために・・今はそれが一番の理由です」
「そうなのか、きみも色々大変なんだな」
「小さい頃、内気であまり友達がいなかった私と遊んでくれたのも、麻雀を教えてくれたのも姉です」
 この後も、咲は語り続けた。加治木は表情を変えないが、真剣に聞いてくれているのが分かった。
 咲は、何かこみ上げてくるものをこらえて、意を決して加治木にこういった。
「加治木さん、お願いです!今夜、私と一緒に寝てくれませんか?」
「はあ〜!?な、何言ってるんだお前!?」
 今まで冷静だった加治木も明らかに動揺を隠せない様子だった。
 たまたま近くを歩いていた蒲原も、驚きのあまり転び、持っていたデザートを盛大にブチまけた。
「宮永・・・何を言ってるのか分かっているのか?間違えて酒でも飲んだのか?」
「私は正気です!でもそういう・・意味で言ったんじゃなくて、ただ同じ布団で寝て欲しくて・・」
「だからそれが大問題だって言ってるんだろうがっ!」
「・・・加治木さん。恥ずかしいんですけど、私はこんな歳になってもお姉ちゃんのことが
 大好きなんです。昔別れたままのお姉ちゃんが・・。加治木さんはそっくりなんです。
 お姉ちゃんの代わりに甘えさせて欲しいんです・・・」
 咲の様子を見て加治木は何か考えた様子の後、こう言った。
「わたしに代わりになれと?顔も知らないきみの姉に?そして今日親しくなったばかりのきみと寝ろ?」
「・・・お願いします!今日だけでいいんです!お礼は何でもします!」
「何でもするとかあまりそういう言葉は使うんじゃない・・・まあ、でもその熱意に負けたな・・。
 部屋割りを変えてくれるよう頼んでみるか・・・。あと、今日は私をお姉さんと思って
 思いっきり甘えるんだな」
「あ・・・あ、ありがとうございます!!」
97名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:09:06 ID:KPE9+qJy
 咲が頭を深々と下げると、加治木は席を立ち、主催者の龍門渕透華のところへ向かった。
「さっき彼女のことを悪魔だとか言ってしまったが・・・そんなことは無かったな。
 あんなかわいい悪魔がいるわけが無い・・・」
 麻雀を打つと鬼神と化す咲の普段の様子を知り、加治木は咲への認識を改めた。
「えーと・・・どの席だったかな・・・あれ?」
 ゆっくり歩いていた加治木だったが、いきなり体が重くなりついには歩けなくなってしまった。
「・・・先輩・・・」
 どこかで聞いたような、いや、普段一番聞いている声が背後から聞こえた。
「お、お前はモモ!どうしてここに!?」
 加治木の後輩、東横桃子だった。その体からは黒いオーラが出ているのがわかった。
「・・・いつから居たんだ」
「先輩が・・思いっきり甘えるんだな、って言ってた時だから最後の方っすね・・。
 まあその前のことも全身果物まみれになった蒲原先輩から全部聞いちゃったわけっすけど・・・。」
「待て・・待てモモ・・これには訳が・・・。いいから両手をわたしの胸から離すんだ」
「私にはあんなセリフ言ってくれたことも無いのに・・・先輩の一番のこの私には・・・」
「!!!む・・胸から手を離せと言ったが・・・どこに手を入れてるんだッ!」
 大変な状況になっている加治木だったが、周りから見れば一人で騒いでいるように見えた。
「う・・うわ、どこへ連れて行く気だ、モモ」
「先輩があの女とXXXしようとしていた寝室っす。」
「だからそういう性的なことはしないって宮永自身も言ってただろうが・・・」
「そのときはまだ私はいなかったしわからないっすね。・・・それに同じ布団に入ったら
 何が起きても不思議じゃないっす・・・さあ・・・いくっす(二重の意味で)・・・」
「や、やめろ、わたしが悪かった、お前を裏切った、謝る・・・やめろおおオオオ」
 必死に抵抗しながらも引きずられていく加治木。その際色んなものに
 ぶつかりながら出口に連れて行かれたが、そんなことに気づく余裕もなかった。
「華菜ちゃんこんな高そうなスープ飲んだことないし!」バキッ!ビシャッ!バリーンッ!
「知ってる?福路さん、モンブランとティラミスって・・・」ドカッ、グチャ、ベチョ・・
「(ああ、上埜さんとこんなに話が出来るなんて)・・あれ、うえ」ドン、グシャ、デローン・・
 その他さまざまなところでも騒然となっている中で、一人冷静な者がいた。
98名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:09:59 ID:KPE9+qJy
「(加治木さん一人でどこに行くんだろう・・訳のわからない事話してるし・・・
 あの人こそお酒飲んでたのかなあ・・・やっぱり、今日は最初の約束どおり
 原村さんと天江さんと三人で寝よう・・・お姉ちゃんの代わりなんてやっぱいないよね・・)」
 部屋から出る寸前に咲のその様子に気づいた加治木。咲の隣には原村和と天江衣の二人がいて、
 楽しそうにしゃべっていた。両手に花状態。加治木は、すべてを悟った。
「(くそっ!宮永・・・やはりあいつは悪魔だった!あいつは人を引き寄せるのが上手な
 悪魔だ!冷静沈着で有名な原村と現役の王、天江を多分もう落としている・・・!
 それに飽き足らず更なる開拓・・考えてみれば、いきなりその日の夜一緒に寝るなんて
 どう考えてもおかしい話だ!そして本人におそらく自覚は無い・・・
 自分がその力に気づいていない・・・あんな恐ろしい悪魔に近づくんじゃなかった!)」
 こうして食事会は終わった。騒ぎになっていたので、加治木たちを気にかけるものはいなかった。
 
 翌日
「ロォンッ!タンピン三色、マンガンですわ!」 「ぐっ・・・」
「ロン!リーチ一発白ドラ3、ハネ満だじぇ!」 「ぐ・・・・」
「それです加治木先輩、清一ドラ3、親倍―!」 「・・・・・」
 明らかに寝不足、しかもやつれているように見えた加治木は、見事に惨敗した。
 咲も、目が異様にぎらついている桃子に終始まとわり付かれ、8位という微妙な結果に終わった。


 終わりです。
 咲はハーレム作れそう。
99名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 01:45:22 ID:j88hoVp0
咲がHARLEMになると約一名死んじゃう
私だけ見て下さいよ…泣
100名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 02:01:37 ID:S+0OgM0J
乙です
どうしたんだろう……最近モモがこの位の暴走っぷりでちょうどいい気がしてきた……
101名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 02:09:46 ID:r/y9tWmF
>>98

池田哀れw
102名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 02:13:50 ID:8IgfQBUQ
咲ハーレムっていいな。
103名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 02:20:56 ID:b+Ep3eMl
俺も!俺もなんか描くぞ!
まずは妄想することだな…


浮かばないしSSも書けないからいいか…orz
104名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 02:32:23 ID:Omz0a9OZ
じゃあ部長とキャプのルームシェア書いて
105名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 02:45:19 ID:r/y9tWmF
6巻の咲のやりたい放題っぷりには惚れる
106名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 03:13:20 ID:DNJoS6Y/
>>98
乙w
107名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 03:13:52 ID:iD2v+1mi
金無くて6巻買えねー
108名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 03:42:56 ID:V/ku1Xye
立ち読m(ry
109名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 03:44:13 ID:r/y9tWmF
500円くらい出せ
110名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 04:15:38 ID:FArm1lVU
500円くらい…だと…?
111名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 04:34:10 ID:j28PAV/0
500円あれば国広温泉に入れるのか…
112名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 04:52:59 ID:9Po29Yr+
百合厨だらしないと言われないように、腐に負けじとDVDお布施しようぜ
113名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 09:04:47 ID:j025H1Rm
咲は素晴らしいな
114名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 10:36:42 ID:RIx/hAef
宮永さん乙
115名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 10:37:57 ID:RIx/hAef
原村さんと間違えた
116名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 10:40:14 ID:Omz0a9OZ
宮永和ですね、わかります
117名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 10:53:34 ID:iEBZqiJZ
「毎日のどちゃんのおっぱい吸ってるから夏にはすごいことになってるじょ」
「そんなことさせてません……」

6巻のこのシーンに咲がいたら……と妄想してしまった!

「ええっ!?」
「み、宮永さん。それは優希の冗談ですから」
「私も原村さんの吸ったら、おっきくなるのかな……」
「宮永さんはそのままでも可愛いです……じゃなくて、そんなことあるわけないです!」
「そっかぁ、そうだよね」
「……でも宮永さんになら、私は構いませんけど……」
「え? 何か言った?」
「いいえっ、なんでもありません!」

みたいな感じに妄想できました
118名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 13:21:45 ID:j88hoVp0
咲和タマラナス
119名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 14:54:20 ID:DJFECu6g
六巻みた。
靴下脱いだ咲に絶対のどっちはハァハァしてる。

和(ぬ、脱いでも!?ああ、靴下の話しですか…え!?靴下!?素足!?すすすす素足!?
あああ!私の宮永さんの素足が大勢の人の目に晒されてる!ダメです!!宮永さんの素足は私のものです!!宮永さんーー…!)
ガタッ

咲(今ーー…原村さんの声が聞こえたような
大丈夫だよ…)

和(全然大丈夫じゃないです!!素足が!宮永さんの素足が!素足がぁぁぁぁぁぁ!!ダメー!!宮永の素足を見ちゃダメーーー!!!!)
パンッ
ピシッ
ズン
司会「停電!?」

っていう妄想。
120名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 14:54:34 ID:68kXKoP/
あぁぁ。油断してたら遠く彼方に…。なんて流れが速いんだ。まったく、おまいら GJ!

>>87 GJ!! キャプ部はいいなぁ
個人的にキャプテンが某みっちーを連想して怖さを感じるものの、読後は「〜分を補給した!! これでしばらく戦える!!」という感じです。
何の成分か、本人にもわかってませんが w きっとこういうシチュが好きだったんでしょう。

ということで、次回作を勝手に期待しつつ、気力が充填されたので6巻を買ってきます。ノシ
121名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 15:04:39 ID:K84PpzXE
脱いでもいいですか?の時ののどっちの反応は見たい
122名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 18:40:46 ID:5brYbUns
ごろごろ昼寝している部長とキャプテンの妄想

「ねぇみほ」
「なあに、ひさ」
「みほの腋をこちょこちょしたいな」
「……私、たまにひさのことがわからなくなるわ」
「ねぇねぇ、いいでしょ。急にみほの腋がみたくなったのよ」
「……だめ、寝汗かいちゃったから絶対にだめ」
「ん、じゃあ私が拭いてあげるね」隠し持っていたタオルを取り出す「ほら、バンザイして」
「ちょ、ちょっとひさぁ……」(といいつつしぶしぶ手をあげるキャプ)
「ん……何度見ても綺麗ね……お手入れもバッチリ。
 んふっ、きれいきれいしましょうね〜、ふきふきふき……♪」
うれしそうに、自分の唾液を含ませたタオルを腋に執拗に這わせる。
「ンン……!! ふ、んくっ……!!」断続的にぴくぴくと身体を震わせるキャプテン。
次第に緊張が解け、頬が上気してくる。

「あふっ! あ、くうっ!
 ……ね、ねぇ、ひさ……」
「なあに、みほ」部長満面の笑み。
「……腋だけじゃなくて、全身に汗かいちゃった……」俯きながら言う。
「……仕方ないわね、私が拭いてあげるわ♪」
123名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 20:59:50 ID:j88hoVp0
「あら?ここ…汗のわりには…」

「あ、やだ…言わないで」

「やらしいんだから〜…拭くなんてもったいないわね。舐めちゃおうかしら」

「ええ!?」

「うっそー。ちゃんと拭いてあげるわよ」

「…やだ」

「…?」

「…な…めて…?」
124名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 21:27:57 ID:V/ku1Xye
続けなさい
125名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 22:48:59 ID:o6od4z5v
部長がまんま変態じゃないか
126名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 22:50:01 ID:txrXtNGE
学校にあった笹に原村さんの願いをかわりに書いてきてあげたよ〜

「宮永和になれますように
きよすみ高校原村和」

まあ、こんなことしなくても実現するのは時間の問題だが
127名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 22:52:33 ID:iD2v+1mi
キモ
128名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 22:53:34 ID:/FqbU33w
和「原村咲とどっちが良いでしょうか…」
129名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:09:45 ID:FArm1lVU
咲和も部キャプも飽きた
130名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:14:12 ID:M3vec33K
そもそも部長×キャプテンって何???
どこからきた??
131名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:19:30 ID:9KEXRl9F
アニメだろ
132名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:26:56 ID:v0qm3g3W
>>130
キャプテンが中堅戦でモニターに映った部長(旧姓:上埜)を見てなぜかカップル談義に盛り上がった。
4巻の表紙と裏カップルの法則で若干公認になった上、アニメ化で強化描写された。
個人的には原作で進展させるのがもっとも困難なカップルだと思う。

133名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:28:10 ID:9KEXRl9F
交流戦なり個人戦なりでどうとでも想像できる
134名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:28:54 ID:FvsSModg
立たんは進展させる気はないだろ
アニメでも見ようによってはお互いの場所がもうある、って感じで終わりっぽくも思えるし
ドラマCDとかネタ的になら出せるだろうけど
135名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:32:41 ID:iD2v+1mi
誰かカマボコ×かおりんのSS頼む
136名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:38:45 ID:40m2qetX
3年前の全国中学生大会

彼女はただ1人私の前に立ち塞がった人だった
その強さに私はずっと人前で見せずにいた右の目を閉じることを忘れた

久「あなたの目・・・」
. 「あなたの右目きれいね」
. 「知ってる?青いサファイアは赤いルビーと同じ素材の宝石なのよ」

彼女は私に何を言いたかったのだろう?
次に会ったら答えを聞こう
今度またあの人に会う時にきっと・・・
その時あの人はまた私の右の目をきれいだと言ってくれるだろうか


このへんがアニメオリジナル
137名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:39:22 ID:9KEXRl9F
じゃあイケ面とタコスのをリクエストしとくか
街中で二人がばったり鉢合わせして
団体戦でタコス食われた恨みを持ち出されたイケ面が
タコスの食べ歩きのタメに実費で街をエスコートさせられるようなのを
138名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:40:08 ID:j88hoVp0
>>136
部長の口説きなかなかよかった
139名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:41:16 ID:FArm1lVU
メジャー過ぎて飽きる
140名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 23:44:18 ID:40m2qetX
>>138
>青いサファイアは赤いルビーと同じ素材の宝石なのよ

この意味が謎すぎるw
でもふいんきは伝わった
141名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 00:36:01 ID:XxfIYqPC
>>140
ねえねえ、ふいんきってなに?www
多分雰囲気(ふんいき)って言いたかったんだろうけどさw
似たような間違いするヤツ多いいよな、最近w
マジで若物の国語力低下が心配になって来たw
じつは技と間違えてるとかだったら笑うけど、
冷静に考えてそれはないよな・・・
素で勘違いしてるんだろうな、おそらくwww
142名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 00:37:14 ID:UWWs7yVf
今時ふいんきに突っ込むやつがいるとは意外だった
143名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 00:38:47 ID:ng/E7sv5
>>141
え? 見たことないけど、なんかのコピぺ?
144名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 00:39:02 ID:RP2aWQqw
ヒント:縦読み
145名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 00:39:27 ID:nIMqhqI5
わかりにくいボケだな
146名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 00:50:42 ID:OfD3E4Q1
縦読みはちょっと文が不自然だとすぐ気付くから、作る人はもっと頑張ってほしい
147名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 01:09:26 ID:KUb1W9za
そんなくだらないことに時間使うくらいだったら和衣の可能性を考えろよ
148名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 01:12:32 ID:RP2aWQqw
咲衣の可能性だったら常に考えてる
149名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 01:16:26 ID:e8wUfnvF
咲衣はどうも身長とキャラのギャップからきついなあ。衣が百合向けのキャラじゃないんだよ。
ある意味で純対等な面がないとただのレズに堕ちることがある。
150名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 01:22:19 ID:RP2aWQqw
そうかなあ
俺は全く逆の認識
衣は典型的な愛情に飢えてるのにそれを自分から遠ざけて大人ぶってるキャラだし
そのコンプレックスを本質的な意味で解消してくれるであろう咲とはかなりくっ付けやすいと思う
151名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 01:37:49 ID:UUMw91Sg
そのオカルトはありかもしれない
152名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 01:44:34 ID:4YOp0YEi
ももかじゅ裸待機
153名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:01:11 ID:lcXo/AA4
なにかにつけて咲に会いたがる衣とかいいと思う

「透華! 宮永咲にはいつ会える?」
「一昨日会ったばかりじゃありませんこと?」
「そ、そうだったな…」
「…ハギヨシ!」
154名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:33:36 ID:E5JXjkGq
今週のアニメは非常に満足できました。
咲和大好きな僕にとっては!!
155名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:34:20 ID:ec1i4mak
タコスが良いこと言った
156名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:36:01 ID:ZbnRWjaR
鶴賀もっと出せやこら
157名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:37:26 ID:6DgR3wv6
今回は主役カプのターンだね
宮永さんも原村さんしか意識していないのでした
158名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:39:03 ID:4YOp0YEi
モモの志望フラグにワロタ
159名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:39:08 ID:zTURUp73
後半戦直前は、みんな奥さんに見送られてるみたいだったw
160名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:47:27 ID:l32F6OQo
まあその通りだろう
咲和ひゃっほい!
161名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:53:27 ID:GGRhqRgf
のどっちはいいお嫁さんだね
すぐヘタレちゃう夫に見事に活いれてたし
162名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:56:14 ID:UWWs7yVf
モモ志望フラグて何?
アニメオリジナル?
他にもオリジナルのシーンあった?
まだ見れない地域だから気になる
163名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 02:57:06 ID:4YOp0YEi
>>162
「この試合が終わったら・・・」
続きは妄想しろ
164名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 03:30:03 ID:RGTEzQz8
先輩、この戦いが終わったら結婚するっすよ!
165名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 03:52:11 ID:ng/E7sv5
 それが、私がモモを見た最後の姿だった。
 大将戦の最中、まさかあんなことが起きるとは、この時はまだ予想もしていなかったのだ。
166名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 03:54:14 ID:UWWs7yVf
先輩、モモなぁお腹ビチビチやねん

みたいな
167名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 09:07:10 ID:trMLryh7
カナは図々しいから一人で部屋で寝るし!!
168名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 09:26:15 ID:CKcyM7WX
今回はキャプ池だろJK

それとカツ衣
169名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 09:28:05 ID:0VM9YXij
なるほど
やっぱり部長×キャプテンは9割型ここの姉さんたちの妄想でできてるわけだね
同人では池キャプはぼちぼち出始めているけど部キャプなんて全然ないからどうしてだろうかと(^O^;)
アニメの公認はほぼ部長マコだよね
原作では少ないけど
170名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 09:31:24 ID:UUMw91Sg
お前は誰と戦っているんだ
171名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 09:42:20 ID:Jyl/E9XK
衣咲

この先期待。
172名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 09:48:21 ID:KUb1W9za
和のことを「ののか」と言う衣が可愛すぎるんだが・・・
173名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 10:05:26 ID:VUZpxrio
>>!63
そこまで言って
恥ずかしくなって消えたんだろうな
174名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 10:32:47 ID:VVXp91B0
>>170
本スレにも出てくる荒らしだろ
175名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 12:53:50 ID:VpH39tRB
部キャプ好きは多いよな

176名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 13:17:24 ID:5uAHkPwq
>>140
ゆとり乙
177名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 13:35:30 ID:AWLKsoVx
咲和は勝利をもたらし、部キャプは可能性をもたらすのか
178名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 13:42:28 ID:xCMWw5Cb
脱いでもいいですかの時のゆみちんの顔がやらしい
179名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 14:05:30 ID:HWaTS2rW
カマボコって誰かと組める?
なんかOPでも一人明後日の方向に走ってたりして絡みがねぇw
あるとすればゆみちんだけど、これはモモの存在がデカすぎて無理だわ。
180名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 14:20:41 ID:WSY2+dUe
六巻読んだ。
どこから突っ込んで良いですか?
とりあえず、誰だ百合分少ない気がするって言ったやつ!!
ゆりんゆりんじゃないか!!

六巻の感想↓
池田がキャプテンに交際を申し込んだ。
181名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 14:21:55 ID:PaABItOQ
>>179
幼馴染のかおりんがいるじゃないか
182名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 14:27:15 ID:RP2aWQqw
かおりんがワハハの幼馴染って設定を知らないor忘れてる人って結構居そうね
183名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 14:31:34 ID:AusG/jq/
かおりん→ワハハの呼称が気になる。まだ本編で出てないよね?
やっぱ幼馴染みだから智美ちゃん、とかかな
184名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 14:42:26 ID:xCMWw5Cb
かまぼこ
185名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 15:01:19 ID:HWaTS2rW
>>181-182
そういやそうだったなwたった一言だけだし、モモメインのエピソード中だったからさらっと忘れてた…。
それに、二人のエピソードが少ないってかゼロじゃね?
まぁ鶴賀っていえばかじゅモモだから、どうしてもそっちの描写が濃くなるわな。

好きなキャラなだけに、惜しいなぁ。
186名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 15:06:02 ID:AusG/jq/
まあ香織は私の幼馴染みだからな!と余裕ぶっこいてたら
いつの間にかむっきーに取られてしまい、一人あぶれるワハハであった
187名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 15:06:41 ID:AdBGz9kx
「咲…衣と打つ麻雀は楽しいか?」
「うん!楽しいよ!」
「そうか」
「衣ちゃんは?」
「衣も楽しい!」
「大会が終わっても打ちたいね」
「なら、龍門渕へ来れば良い!」
「でも、全国大会があるから」
「そうか、なら衣が清澄に行く!」
「えぇ!?」
「それで咲とずっと一緒に居るんだ!」

ていう衣が咲に懐いた所を妄想したんだ。
188名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 15:07:06 ID:Z8dgmSQ4
かおりん→ワハハは敬語使ってたから幼馴染というわりにそれほど親しくないのかも
小中の部活の先輩後輩みたいな関係ぽい
189名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 15:26:30 ID:WSY2+dUe
>>188
そういうプレイ
190名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 15:30:55 ID:HWaTS2rW
>>189
そうか、妙に下手に出てるのは普段から(性的に)イジられてるからなのか。
191名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 16:05:00 ID:5VZxq+V5
カマボコかおりんのカップリングが一番好きです
192名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 16:39:49 ID:itYWiIgn
思い付きで行動するガキ大将カマボコに振り回される子分かおりんて感じだったのでは
193名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:10:21 ID:WSY2+dUe
>>192
木に上ったわははにかおりんがしたから不安げに声をかける場面を思い浮かべた
194名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:14:23 ID:rRuFH1y9
>>187
先鋒:衣
次鋒:まこ
中堅:部長
副将:和
大将:咲
か・・・まこじゃなくてキャプテンがほしいな・・・
195名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:18:11 ID:HWaTS2rW
タコシ「レギュラー落ちだじぇ…」
196名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:25:46 ID:RP2aWQqw
衣は夜に近いほど強いから大将お勧め
よって咲先鋒で
197名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:26:55 ID:/X6mlqwe
ワハハと佳織は縁側でお茶飲んでるイメージだな

「いい天気ですね〜」
「そうだなー(ワハハ」

要は熟年夫婦って事だじぇ
198名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:38:37 ID:9akiMiLx
六巻読んでわかったが本当に衣に咲フラグたってるんだな
199名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:54:41 ID:5VZxq+V5
鶴賀は和むね
200名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 17:57:09 ID:HFep++pH
今週の百合強化点 

・タコスが咲和を「愛し合う二人」と表現、もはや部内公認カップル
・キャプテンの後ろからハグ
・休憩時間のモモかじゅシーン 意外とウブいモモの反応
・「先輩、この戦いが終わったら・・・」で消えるモモ
・藤田のなでなでに耳さわさわが追加
・咲の手を自分のおっぱいに押し当て励ます和、そして二人で赤面
・咲の「私がここで戦ってる理由」の回想がどう見ても和とのラブメモリー
201名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 18:12:56 ID:e8wUfnvF
>>200
・タコスと京太郎の掛け合い、京太郎「なんだそれ?」

も追加しといてくれ、ノマカプ派の希望を打ち砕いたからw
202名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 18:48:48 ID:IzZlTSky
咲がかっこよくて惚れ直したw
203名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 19:28:11 ID:HhIm/fpJ
全てわt原村さんのおかげですけどね
204名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:03:56 ID:xCMWw5Cb
>>202
和乙
205名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:05:25 ID:L1dInNyT
いやまったく
206名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:06:14 ID:sylh+Z1+
池キャプこそ至高だし
今回ので改めてキャプテンの相手は池田しかいないと確認した
207名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:14:36 ID:5VZxq+V5
やっぱ池キャプですよね
208名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:19:33 ID:G1LOJtcb
>>187 >>194
このレスを見て、山下たろーくんを
思い出してしまったのは
俺だけだろうな
209名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:39:27 ID:2IfQYwAY
空気のよめるタコス
210名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 20:46:33 ID:L1dInNyT
今週のタコスはタコスにしては空気読んでた
211名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 21:05:32 ID:Rxu8YfC6
池田をヘッドロックしているキャプテン
どっちもよかった
5巻のあの池田が寂しそうな顔でキャプの手らしきもの?を
離すのがまたジーンとくる
212名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 21:35:09 ID:VUZpxrio
咲の倍満はまだか
213名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 21:41:50 ID:jNmlIDqH
咲の倍満はのどか に見えた
214名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 22:15:04 ID:6Rg5TPT0
咲の倍胸はのどか
215名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 22:16:50 ID:VUZpxrio
透華のちゃんちゃら大爆笑と
衣の片腹大激痛はどっちかの口調が他方に影響したものなのか
血筋がそうさせるものなのか
216名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 22:56:07 ID:wD2OqlI1
SS投下します 4レスくらい借ります
>>95の同時刻ものですが別にそちらを読まなくても大丈夫です
かじゅモモだけどかじゅは出ません
他キャラも少し出ます
217名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 22:57:01 ID:wD2OqlI1
 目覚め

 この日の闘牌も終わり、夜の食事の時間となっていた。
 私は、蒲原先輩やその他の学校の人たちと4人席に座っていた。
 本当は加治木先輩と食べたかったが、清澄の人と食べているようなので今日のところはあきらめた。
 相変わらず蒲原先輩がずっと喋っていたが、私はいつも聞いているような話だったのですぐ飽きて、
 後ろに座っていた人たちの会話を少し盗み聞いたりしていた。
「一年以上先の話だけどよぉー・・・国広君は進路どうすんだぁー?」
「そういう純はどうなの?もう考えてるの?」
「まさか〜・・でも、俺たちは世間一般のやつに比べてだいぶ有利だぜ?そのままメイドにもなれるし
 大学も大して勉強もせずに龍門渕大に行けるしな・・でも国広君はやっぱりお嬢様に永久就職か〜?」
 龍門渕高校の二人のようだった。そのうちの一人は私が県大会で戦った人にべったりしていた
 人だな、と話を聞いているだけでわかった。私も出来るものなら先輩に永久就職したいなあ・・・と
 思っていると、国広君と呼ばれているほうは意外な答えを語った。
「僕は・・高校を卒業したら屋敷を出て、麻雀でプロ入りしたいと思っている。そのために、
 少しずつお金もためて、一人暮らしの準備も整えているんだ。」
「・・・冗談だろ?まあ腕は問題ないとしても、屋敷を出るだと?透華のことはどうするんだ」
 いきなり雰囲気が変わったように感じた。たしかに透華という人は私が戦ったときも対局中だというのに
 意識が飛んでいるような表情をしていたり変な人だと思っていたけども、愛想を尽かしたのか?
 などと考えているうち、国広君の返答が始まった。
「僕は・・小学校の頃麻雀大会でイカサマをして以来、世間ではクズのようにしか思われていなかった。
 いつまでこの苦しみが続くのか、なんて考えているときに、透華が助けてくれた。崩壊しそうな僕の心を。
 その後の屋敷での生活はまるで夢のようだった。今でもそう思っているし、透華への思いも変わらない。
 本当に・・・最愛の人と最高の仲間に囲まれた生活・・考えられなかった夢の生活だ」
「だったらいいじゃねぇか!ずっと夢の中にいりゃあ!誰も文句なんか言わねぇし、言わせねぇよ!」
 純と呼ばれる人の声が大きくなった。しかし、なおも国広君は話し続けた。
218名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 22:58:26 ID:wD2OqlI1
「僕は透華に恩返しがしたい。現実につぶされそうになった僕を夢の世界へ連れて行ってくれた透華に。
 そしてそれは僕が夢から覚めて再び現実で立派に生きていくことで果たせる。そう考えている。
 もちろん異論は認める。衣も智紀もハギヨシさんも反対するかも。でも透華は僕の考えをわかってくれる。
 なぜかその確信はあるんだ。僕のことを心から応援してくれる、なぜかそれはわかるんだ。」
「・・俺にはわからねぇよ」
「・・・まあ、まだ一年後の話だし、色々考えも変わっているかもね。とりあえず今は食べようよ。
 あと、この話は僕が自分で透華に話すまで心の中にしまっておいて欲しいんだ。わかったね?」
 この二人の会話はここで終わった。彼女は結局どういう選択をするんだろう、そして彼女の最愛の人は
 本当に彼女の決定を祝福するのか?と考えていたが、ふと、ある思いが私の中に入り込んだ。
 私こそ、今、夢を見ている最中なのではないか?と。
 私は、生まれつき存在感が薄く、誰とも親しくなれなかった。自分の肉親さえも。
 誰からも愛されることも無く、憎まれることも無かった。だから私も人を愛さず、憎まなかった。
 自分が生きている意味はあるのか?誰からも必要とされず、必要としないこの私に。
 小学、中学とずっとそんなことを考えながら生きてきた。高校に行ってもどうせ同じだ、そう考えていた。
 ・・・その日のことはよく覚えている。私はたまたま校内のネット麻雀を時間つぶしで打った。
 別に麻雀部になんか入りたくも無かった。結局何をしても変わらないのだ。誰も私を見つけられない。
 ところが、別の日突然現れたその人は、私が欲しいと言った。自分の耳を疑った。
 今思うと、この時点で加治木先輩は私が見えていなかった。それなのに嬉しかったのは何故だったのか。
 きっと私は自分を必要としてくれたことに、生まれて初めての体験に歓喜していたのだ。
 ただ理由も無く生き絶望へ落ちていくだけだった私は、夢の世界に引き込まれていくようだった。
 その後の満ち足りた生活は、確かに今までに比べたら、夢だ。いつか覚めてしまうのだろうか。
 眠りから目覚め、そのとき私は、さっきの人のように現実で強く生きようと思えるのだろうか。
219名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 22:59:36 ID:wD2OqlI1
「・・・・・・・・・・・おい桃子っ!さっきから人の話聞いてんのかよ!?」
 蒲原先輩が、私に怒鳴っていた。話を聞いていないのがばれたようだ。
「当然っすよ!聞いていたに決まってるっす」
「ワハハ。そうか。じゃあ私が何の話をしていたか当然わかるよなあ?」
「ええ。妹尾先輩の話と、部を設立したときの苦労話っすよね」
「・・・なんだよ聞いてたのかよ〜相槌ぐらい打てよな〜」
 いつも話しているんだから、分かるに決まっている。初めて聞いた他校の生徒たちには
 新しい話だろうが私は正直飽き飽きしていた。でもこうやって会話を楽しめるのもあの人が私を
 救ってくれたから・・そんなことを考えていると、蒲原先輩が普段と違うことを話し始めた。
「ほんとに桃子は初めて会ったときから表情や雰囲気が変わったなあ。まるで眠りから覚めたようだ」
 私はドキッとした。心の中が読まれているのか?少し怖くなってしまったが、蒲原先輩は続けていった。
「いやーワハハ。いまふと考えたんだけど、最初に会ったときのお前ってなんか暗くてぼーっとしている
 感じでさ、まるで朝起きてすぐ見たいな状態?大げさに言えばこいつ死んでんじゃねぇの?って思った。
 まあその時は眠そうだな、って感じたぐらいだったけどな、ワハハ!」
「そ、そんな風に見られてたんすか?でも死んでるってちょっと失礼じゃないっすか?」
「ワッハッハ、スマンスマン、だけどお前その日だけじゃなくて一週間くらいはそんな感じだったぞ?
 ・・・でも、お前がゆみちんと仲良くしだしてから今の明るいお前になっていったような気がするんだ」
 蒲原先輩は意外と切れ者のような気がした。今まで内心少し馬鹿にしていたので心の中で謝った。
「そうっすかね?私はずっと変わらないつもりでいたっすけど」
「そうさ。それで睦月ともたまに話すんだ。お前は長いこと眠りについていた眠り姫で、ゆみちんは
 それをキスで起こした王子様さ。本当にキスで起こしたとは言わんが、もうそれ位したんだろう?」
「・・・・・・・・・・・」
 私は恥ずかしくなり、答えに困ってしまった。私も加治木先輩を王子様のように感じているときがある。
 確かにキスももう何回も交わしている。一番最初にどっちが誘ったかは忘れてしまったが。
220名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 23:01:02 ID:wD2OqlI1
「ワハハ。図星だな?まあどっちでも良いけどな。あ、この話を始めたのは睦月のほうだぞ。私はあまり    
 そういう少女的な考えはしないからな・・・。でもゆみちんは意外と乙女チックなところがあるからな、
 だんだん他のやつにも見えてきたからっていって浮気なんかして泣かすなよ?例えばこの私と、とか・・」
「それは100%無いから心配ないっすよ。蒲原先輩とは・・・ねぇ・・・」
「・・・・・・まあいいか。それなら安心だ。あと、香織はいまだにお前のことあまり見えてない
 ようだけど、お前のこと嫌いってわけじゃないんだ。あいつも努力してるから、許してやってくれよな」
 そう言うと、蒲原先輩は席を立った。デザートでも取りに行ったのだろう。隣を見ると、
 風越の池田さんと清澄の染谷さんは、あまりこちらのほうを見ないで黙々と食べているようだった。
 蒲原先輩が一人で話してるように見えて不審に思ったのか、話の内容が聞くに堪えないものなので向うを
 向いているのか。まあどちらでもいい。それこそくだらないことだ。こんな連中の事などどうでもいい。
 そうだ。私は夢なんか見ていない。長い悪夢からやっと覚めたんだ。いや、夢なんてものではない。
 自分では分からないうちにただゆっくりと死んでゆくだけだったわたしは加治木先輩という王子様に
 再び命を与えられたんだ。先輩は命の恩人だ。先輩にずっと、一生ついていきたい。
 さっきの国広くんとやらは愛する人のところから離れることによって愛を表そうとしていたけれど、
 私はどこまでも先輩と一緒にいたい。それが私の生きている意味なんだ。生きている理由なんだ。
 私は何かつっかえていたものが取れた気がした。蒲原先輩にも感謝しなきゃな、そんなことを
 考えていると、なぜか全身果物まみれになった蒲原先輩が席に走って戻ってきた。
 やはり得体の知れない人だと思った。


 終わりです。
 カマボコは実は出来るやつと予想。
221名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 23:11:00 ID:AW++kaIV
>>220
GJ
ワハハ切れ者だな
222名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 23:11:21 ID:PaABItOQ
乙。よかったけど
>まあどちらでもいい。それこそくだらないことだ。こんな連中の事などどうでもいい。

さすがにこれはどうかと思った
223名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 23:23:24 ID:XxfIYqPC
なぜ誰もアゲてることにつっこまないんだ
224名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 23:25:46 ID:tnLyouAA
国広君のカッコ良さに惚れそうだ…
225名無しさん@秘密の花園:2009/07/27(月) 23:55:25 ID:0VM9YXij
抱き締められてる池田の顔が赤くて可愛い
あーもうキャプ池いいなぁ可愛いなぁ
キャプの昔のロリぽさも可愛い
これでまだセックスしてないとかスゴイ
226名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:04:09 ID:JL843gvV
咲和・モモかじゅ・キャプ池はもはや鉄板だなw
227名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:10:20 ID:UO847WAq
ステルスモモは下着もステルスなのかな
228名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:16:22 ID:Nj9XhxZu
>>226
これが世に言う御三家
229名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:19:26 ID:5Z8ThWzg
大将じゃないばかりに影の薄い一透華に光を
230名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:24:36 ID:kAOXvca5
透華好きのメイドと勘違いしてた俺が通りますよっと
普通に考えたら付きが正解なんだけどw
231名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:33:06 ID:CbTD3Ds2
池キャプは自宅まで行ってたのかあ。
232名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 00:42:29 ID:5Z8ThWzg
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d606726.jpg
このスレの連中は最初から気付いてただろうけど
233名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:05:39 ID:Nj9XhxZu
今週の池田が可哀想すぎる
六巻のオマケといい…なんか泣けた
234名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:20:10 ID:4gTt8Q4P
>>>222
てか最後数行こえーよwww
変な宗教でもはまってるみたいだ
235名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:21:37 ID:XXX1ra+e
アニメでモモが差し出した「おかわりが」微妙に減ってたのは
先にのんでおいて間接プレイを楽しんでいたってことでおk?

それとも、そんな次元はとっくに越えちゃってるんだろうか
236名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:24:12 ID:5Z8ThWzg
口移しで飲みあうくらいには
237名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:28:45 ID:w7awsFm7
どんなにくっついていてもセンサーが働かない
俺にとって池田とキャプテンはそのようにしか見えない
238名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:33:26 ID:/8QZa6kF
衣を膝に乗せて打つ藤田プロが見たい
牌を切る時に衣の耳元に口を寄せて何か意見はあるかといたずらっぽく聞いたり
配牌が悪い時は衣はご利益が薄いなと茶化したり
何か毒を吐こうと口を開きかけた衣の口にカツ丼の上に載ってるトンカツを放り込んだり
いきなり本気モードに突入して卓を真剣に睨む様子でセクハラ雀士と馬鹿にしてた衣に少し見直させたりすればいい
239名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:44:07 ID:w7awsFm7
それすげーイイ!
ヒザの上って事は衣は脚を開くほうか!
240名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:45:00 ID:5Z8ThWzg
>>237
まあ実は俺も池キャプはあんま百合って感じがしないというか・・・
キャプテンが聖母すぎるのが悪いんだろうか
241名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:50:14 ID:cwmvNgiY
部キャプ派と池キャプ派に別れてるのかな。
自分はどっちも好きだ。
どちらのCPもリバ有で。
242名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:51:46 ID:6ZEhQP/L
キャプテンはひとりだけを見てるわけじゃないからな
ちょっと八方美人なせいなのがあるのかも

つまりキャプテンハーレム
言い寄る娘は契っては投げ契っては投げすればいいよ!
243名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:52:40 ID:vJnY/x/u
>>240
というよりこの漫画見始めて百合フィルターで見れるようになって、さてキャプテンの場合は
どういう女の子とくっつくんだろ?って考え始めたらああ部長が適任じゃない?ってなったのかも。
敢えて百合カップルにするならって発想だからガチ御三家に比べたら確かに弱いね。
244名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 01:55:31 ID:UFEwd6H1
池田が可哀想だし
245名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:05:38 ID:+yAWWHDZ
キャプテンは誰にでも優しすぎる
246名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:08:45 ID:kAOXvca5
ピエロじゃない池田は池田じゃないし
百合カップルでも涙をのむ姿がよく似合う
247名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:13:28 ID:NGtXgKzf
キャプテンだけは俺のものかなって思う
248名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:14:51 ID:enBLL9Bb
まさか井上アニキまでキャプテンに惚れてたなんて・・・
249名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:15:07 ID:+yAWWHDZ
なんだ井上アニキか
250名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:21:49 ID:UFEwd6H1
そんなオカルトありえません
251前スレ361:2009/07/28(火) 02:48:10 ID:FDmbpRLu
ここで携帯から部キャプを投下。
前スレの361の続きです。
長さは12レス。
終盤エロありなので苦手な方スルーを。
キャプテン視点です。
252美しい瞳(タイトル):2009/07/28(火) 02:50:42 ID:FDmbpRLu
そして日曜日。
外はすっかり肌寒く今にも雪が降り出しそうなくらい空は真っ白。


待ち合わせの時間より10分ほど早く着いた。
まだ私の待ち人は来ていない。



一つ深呼吸して、気分を落ち着ける。


あれからずっと考えたけれど、正直まだ考えがまとまらない。
でも今日一日はいつも通りの私でいよう。
時間をかければ、きっとこの答えも出るはず。
大丈夫…きっと…

そんなことを考えていると、頬に温かい感触が走った。
「ひゃっ…」
思わず変な声を上げてしまう。
「ごめん、待たせちゃったね」
振り向くと白い息を吐きながら、まるでいたずらが成功した少年のような笑顔で彼女が立っていた。
「も、もう…竹井さんたら…」
「…まだ慣れないのね。久でいいって言ってるでしょ」
「そ、そうだったわね。ごめんね、久。」
「いいわよ、美穂子。」

まだ慣れないけれど名前で呼び合えるようになったのは、仲良くなった証拠みたいで嬉しい。



「はい、これ。寒かったでしょ」
先程の温かい感触の正体はココア。
こういった小さい気遣いも私にとっては堪らなく嬉しい。
「ありがとう。それで今日は何を?」
久の方から誘いが来るのは珍しいので、何をするのかは気になっていた。
勉強ではなさそうだし…

253名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:52:41 ID:FDmbpRLu
「うん、今日はね…二人とも合格したことだし、ちょっとしたお祝いというか…行きたい所があるの」
「まあ…すごく嬉しい…」
「…なに?その意外そうな顔は…」
「そ、そんな意外そうな顔をしてたかしら?」
正直、とても意外だった。
久は優しいけれど、今まであまり私を誘ったりすることはなかったから。
また、久の新しい一面が知れたわね。


「…何ニヤニヤしてるのよ。」
「ふふ…なんでもないわ…それでこの後何処に?」
「む…そうね…取りあえず一回私の家に行きましょう」



え?久の家。
そう聞いた途端、胸がどきん、と鳴る。
だ…大丈夫よ。平常心。平常心。




そして、20分ほどで久の家に到着した。



「おじゃまします。」
「あ、言い忘れてたけど今日は私しかいないからよかったら泊まってかない?」
「え…!で、でも…いいの?」
「着替えとかは貸すからね。」
「…じゃ、じゃあお言葉に甘えようかしら?」
「うん。あ、荷物はそこ置いといてね。」




…顔赤くなってなかったかしら?
急に言われたものだから、びっくりしちゃった。
久の家に…お泊まり…
254名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:55:01 ID:FDmbpRLu
「入っていいわよ」
「し、失礼します…」
「そんなに改まらなくていいわよ」



やっぱり好きな人の部屋に足を踏み入れるのは緊張してしまう。
部屋の方は久らしいあまり飾り気のない部屋で私の部屋と少し似ているかしら?


「あまり女の子っぽくない部屋だけどね」
「いや、でも久らしくていいと思うわ。」
「あら?それは私が女の子らしくないって事かしら?」
「ち、違うのよ…そういうわけじゃ…」
久がこちらににじり寄ってくる。
「ご、ごめんな…ひゃっ!?」




「は、はにゃ…ひて!」
突然久は私の両頬を掴んで左右に引っ張る。
「ちょっと傷付いちゃったかな〜」
心底楽しそうな笑みを浮かべている。


「ゆ、ゆるひ…て、はあ…」
ようやく離してくれた。


「かわいい…」
久はそう耳元で囁く。
頬が赤く染まるのが自分でもわかる。
恥ずかしさといいように弄ばれた悔しさで私は思わず涙目になってしまう。


「ひどいわ…」
「う、そんな目で見ないでよ。ごめんなさいね」


…本当に反省しているのかしら。
あんなことばかりされたら、私がとてももたないわ…
恥ずかしい話だけれど、久に触れられてるだけで、もうドキドキが止まらないの。
255名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 02:57:36 ID:FDmbpRLu
「さっきの顔、すごく面白くて、可愛かったわ…写真に納めときたかったわね」
「…もう、いい加減にしないと怒るわよ…」
一段落して紅茶を飲みながらも、久はまだからかってくる。
困った人だわ…


「よし、それじゃちょっと出かけましょう。」
「え…どこへ?」
ちょうど紅茶を飲み終えると、久がそう提案してきた。


「ふふ、まあ行けば分かるわ。ちょっと行きたい所があるの。取りあえず行きましょ」
「え、ええ…」



私は戸惑いながらも久の後に付いて行く。
どこへ行くのだろう?



「はい、着いた。」
「着いたって…ここは学校?」
「そ、私の通ってる清澄高校よ。」
「どうしてまたここへ…」
「ちょっとね…あなたに見せたいものがあるの。こっちよ」
彼女は私を手招きして、どんどん前へ進んで行く。

「他校生の私が勝手に入っていいのかしら…」
「あ、大丈夫大丈夫…たぶんね…」
幸い校内に人は殆どいなかったので見られることはなかった。




しばらく歩いていき、階段を登ると、麻雀部と表札がある部屋の前まで来た。



「ここは…あなた達の部室?」
「そうよ。じゃ入って。」
「し、失礼します。」
256名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:00:31 ID:FDmbpRLu
「お、きたじぇ!」
「ひさしぶりじゃのう」
「こんにちは、部長。それに風越のキャプテンさん」

「お二人ともこんにちはです」



そこには、県予選で闘った清澄高校の人達がいた。



「これは…?」
私が戸惑っていると、目の前にちょこんと見覚えのある、可愛らしい子が出て来た。



「私達がお祝いやろ〜って言ったら部長がおねーさんと一緒に祝いたいって言ったんだじぇ!部に顔出したときもいつもおねーさんの話…」
「こ、こら!ゆーき!余計な事は言わないの!」
「ひ、ひえ〜」


あらあら、楽しそうね。いつもこんな感じなのかしら?
久の顔が少し赤らんでたような…気のせいよね…



それからの時間はすごく楽しかった。
皆さん私に気を遣ってくれたのかたくさん話かけてくれて、溶け込むことができた。
用意してくれたケーキを食べたり、やっぱり麻雀をしたり。
久の嬉しそうな顔を見て私も嬉しくなったり、充実していて楽しい時間だった。
来年も清澄は手強そうね…華奈たちも苦労するわ…





「ん……」
「……!あ、ああ美穂子やっと起きた?」
「あ…私寝ちゃってたみたいね…皆さんは?」
「先に帰ったわ。みんなあなたの事気に入っちゃったみたいね。また来て欲しいって言ってたわ」
「そう言って貰えるのはとても嬉しいわ。私からも皆さんに楽しい時間をありがとうと伝えて貰えるかしら?」
「ん、わかった。」
257名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:03:31 ID:FDmbpRLu
窓の外を見ると、日は既に落ち、あたりは闇に包まれている。
「もう暗くなってるのね。急いで帰らないと…」
「あーちょっと待って。見せたいものがあるのよね。」
「見せたいもの?」


私が首を傾げていると、久は私の手をとり、ベランダの方へと向かっていく。

「ちょっと寒いけど我慢してね。」





「わあ…すごい…」
窓を開けてベランダに出た瞬間、上空には無数の星が瞬いている。
こんなにも綺麗な星空を見るのは初めてかもしれない。
星の光で本が読めそうなくらい、明るい。
そして、下を見ると建物の光がたくさん見える。
都会で見るような近代的な夜景ではないけれど、どこか暖かみがあって、とても素敵。
私は目の前に広がる景色に見とれて、感動してしまっていた。




「中々の景色でしょ?気にいってくれたかしら」
「ええ…すごい綺麗…」
「この景色はお気に入りでね。私からのちょっとした合格祝いよ。大事なあなたに見せたかったの。」

感動に浸っていた私の耳に久の優しい声が入ってくる。


久が…私の事を大事って…?
久は更に言葉を続ける。

258名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:06:15 ID:FDmbpRLu
「あなたに出会えたお陰で次の目標も見つけられたし、今のあなたは私にとって大事な存在よ…本当に、ありがとう…ってあら?」




ーわかってる。頭ではわかっているのだけれど。
久の言う“大事な存在”の意味くらいは。
私の想いとはまた別のそれ。
きっと私の想いが届くことはない。
それはわかってるのにどうしてー




「…ぐすっ…ご、ごめん…ねえっ…」


涙がとまらないの?



「ひ…さっ…ごめんっね…」
「………………」

久は困惑したような表情でこちらを見ている。
でも、もうだめ。
あなたが好きで、好きでたまらないの。
我慢なんて、できない…
今まで抑えてきたものが爆発してしまう。

「失礼するわ」
「え」



久の突然の行為に虚を突かれ、私が気付いた時には、その腕で抱き締められていた。



「え…?」
「私は美穂子の微笑んでる顔が好きなの。だからもう一度笑うために、ここで泣きたいだけ泣いて。理由は聞かないわ」



彼女の優しさにまた涙が溢れる。
そして、涙以外のものも溢れ出した。



「ひさっ…!す…き…だいすきっ…あなたのこと…女の子同士なのに…ごめんっ…」



もうこれでいいの。
これできっと私は嫌われる。
そうすれば久に迷惑をかけずに…済むの…
259名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:08:53 ID:FDmbpRLu
「そっか…好きか…」
「……………んっ」
「私告白されたってことか……じゃ返事、しないとね。顔上げて」
「ひくっ…ぐすっ…」
私は泣きながら顔を上げた。その瞬間ー。



柔らかい唇が重なった。
あまりの衝撃に私は両目を見開く。


「んっ…」
ようやく唇が離れた。

「今のが返事よ」
少し赤い顔で久がそう呟く。
え、返事って、いま久がキス、わたし…?



「え…な、いきなり…言った…のに」
「そりゃさっきはびっくりしたけど…結局私、あなたがいないとだめみたい」
「……!」
「あなたの微笑んでる顔とかその綺麗な目とか、ずっと見ていたいの。」
「う…うそ…」
久が私のこと…?これは夢じゃないのかしら…
信じられない…

「信用ないのね…これで信じるかしら」



また久の唇が重なる。あ…やわらかくて…気持ちいい…



「信じてくれた?」
「うん…なんとか…」
「そ、良かった…あ、まだ言ってなかったわね…」
「え…?」
「好きよ。美穂子。」
「…わたしも、好き…」
「ふふっ…じゃあ、帰りましょっか」
「ええ。そうね」




まだ少し夢みたいで信じられない気分。
でも…確かに久が私の事好きって言ってくれた。

ありがとう。久。
260名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:11:20 ID:FDmbpRLu
それから私達は久のお家へ向かい、お風呂を済ませ、今は久の部屋で二人一緒にいる。
こうして一緒にいると少しずつ実感が湧いて来るような気がする。



「ねえ、美穂子。」
「なあに?」
「これ、プレゼントよ」


そう言って渡されたのは小さな可愛らしい箱。


「プレゼントだなんて…ありがとう。開けてもいいかしら?」
「いいわよ」

何かしら…

箱を開けると、小さな可愛らしいアクセサリーが入っていた。


「まあ…可愛い…これは」
「チューリップをイメージしたアクセサリーなんだって。そのチューリップの花言葉に“美しい瞳”っていうのがあるの。あなたにぴったりね」




かああっと顔が赤くなる。
ひ、久は本当にこういうことばっかり言うんだから…



「あ、ありがとう!きちんとお返しはするわ!」
「………でいいわ…」
「え?」



よく聞こえなかったのでもう一回とお願いしようとした時には、私は既にベッドに押し倒されていた。



「ひ…さ…?」
「お返しは…あなたが欲しい…」



耳元でそう囁かれると、心臓が飛び出してしまいそうなくらい跳ね上がる。
私は口をぱくぱくさせるだけで次の言葉が出てこない。


「きれいな目…」
そう呟く久は、今までに見たことないような妖しく、美しい表情をしていた。
その表情に見とれてる間に深く、深く唇が重なり合った。
261名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:13:45 ID:FDmbpRLu
「…っん…ぷはっ…」
深いキスで体がとろけそうなくらい熱い。


「あんっ…ひ…さっ…なめちゃ…だめえっ…」
私の首筋を久が優しく舐めてくる。
もうそれだけでどうにかなってしまいそう。ようやく顔を上げると、私の服に久が手をかける。



「あっ…だめっ…恥ずかしいわっ…」
「恥ずかしくないって。私しか見てないんだから」
「で、でも…」
「私も一緒に脱いであげるから大丈夫よ」



えっ…久のはだか…ち、ちょっと見てみたいような…
あ、私ったらだめよ…
そんなえっちなこと…


「あら、なに考えてるの?」
久が私の考えを見透かしたようにずいっと顔を近付けて来る。


「あっ…な、なんでもないわっ」
「ふーん…じゃあ、いいかしら?」
服に掛けた手をくいっと動かす。
「…う、うん…一緒なら…」





お互いが服を脱ぎ、一糸纏わぬ姿になった。
久の体は雪のように白くて、しなやかで、それでー


「なに見てるのよ。えっちねえ…」
「あ、ちょっ…」
久の体に見とれていると、再び私は押し倒された。



「やっぱり、大きいわねえ…」
「あっ…そ、そん…なに…んっ」
久の両手は私の胸をほぐすように触っていく。
時には強く、時には優しく、強弱をつけて私の反応を楽しんでるかのように。
262名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:14:23 ID:BlRfs11b
キャプテンがカナカナ言ってると、池田に旧スクを着せようと迫っているように聞こえてしまうw
263名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:16:27 ID:FDmbpRLu
「うらやましいわ…少し私に…」
「あっ…んくっ…ああっ…」
一人何かしら呟きながら久は楽しそうな顔でほぐしていく。
時々久の指が胸の先の部分に触れる度に、私は変な声を漏らしてしまう。
すると今度はその部分を重点的に触ってくる。
指で摘んだり、弾いたり、まるでおもちゃで遊ぶかのように。


「あんっ…そこ…だ…めよ…ひ…さあっ…」「可愛い反応するわね…そういう所が好きなんだけど」
「は…はず…かしいわっ…ひゃっ…」



次は私の胸に久が吸い付いてきた。
やめてと言おうとしたけど、言葉が出ないくらい私の体は快感によっておかしくなっていた。
吸い付きながらも上目遣いで私の表情を覗きこんでくる久によって更に鼓動が速くなる。


「んああっ…あっ…やっ!そっちは…」


胸の方ばかりに気を取られていると、今度は久の手が大事な所に触れてきた。
指でなぞられるだけでぴちゃぴちゃと水音が聞こえてくる…


「きゃっ…あっ!ゆび、いれちゃ…めっ…」
「大丈夫…」



私の体が久に弄ばれている…
でも、その事実によってまた少し気持ちが高ぶってしまう。



「あ…あっ…ひ…ひさっ…なんか…くる…わっ!」
「もう少しね…美穂子。大好き。」

264名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:21:00 ID:FDmbpRLu
指の動きが更に速くなり、体が小刻みに震える。
私はとうに理性というものを手放し、その快楽に身をゆだねていた。


「んっ、もう…だめっ…んっ…あ…」
「いつでもいいわよ…」
「あ…き…ちゃ…うっ…んあああっ…!」




快感が限界を迎えた瞬間、体が弓なりに反って、私はぐったりとベッドに倒れこんだ。
朦朧としたなかで見たのは、久の妖しい微笑み。



「まだまだ…これからよ」


次の日の朝。
「いやー本当にごめんなさいね」
「いや、いいのよ…」
朝になると久が謝ってきた。
どうやら調子に乗り過ぎたらしい。
結局あれから何度も久によって…
でもそれで、久が私の事を好きなのかなと…少し、信じられた気がする。



「はあ…私らしくもないわ…」
久がそうため息をつく。
「そんな気にしなくてもいいのよ…でも」
「でも?」
「次は…私がしてあげたいの…」

「…ふふっ、期待させてもらうわ」



次は私が久の事どれだけ好きか分からせる番ね。




おまけ

清澄の部室は色々なものがあるのね…
あら?何かしらこれ…
相合い傘…名前は…

「宮永さん」
「わたし」

誰がやったのかしら…
265名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 03:22:42 ID:FDmbpRLu
終わり。
咲おもすれー
266名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 04:16:05 ID:jd8EYnjV
久さんはえっちですがキャプテンはもっとえっちな気がしてならない

のどっちは更にえっちな気がする。
267名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 06:24:12 ID:w7awsFm7
俺の芯棒が朝から燃えたぜ
268名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 06:57:43 ID:PvX3S8Qy
キャプテンと池田はバリバリ百合じゃん
池田はネタキャラにされやすいけど、なんか人間らしくて好きだな調子にのったり傲慢になったり片やレイプ目オープニングでキャプテンと歩いてる姿は無邪気だし、聖母キャプテンとバランスがいい
池田が押せば多分キャプテンは脱ぐ
スカートに手いれちゃう仲だし
まあ正直キャプ部長にセンサーが働かないのもあるんだけどね…
原作から入ったから部長のキャラデザが苦手だ
269名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 07:47:07 ID:Nj9XhxZu
池田落ち着いて
270名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 07:53:29 ID:/8QZa6kF
可能性を認められないのは想像力が足りない
他人の嗜好を認められないのは知性が足りない
271名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 07:58:49 ID:B5LDh5l7
キャプテン×部長は、あの性格のキャプテンが攻めてるのがたまらない
しかも3年越しの想いとかたまらなすぎる
272名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 10:14:42 ID:L/Kx/ro4
キャプテン×池田もキャプテンが攻めるし
273名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 10:27:33 ID:0ZXhaYTa
ミッハルーン
274名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 10:28:41 ID:ZgKs8MSY
部キャプが公式であれだけプッシュされてるのに池キャプこそないわ
池田はコーチ辺りがお似合い
275名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 10:35:49 ID:Nj9XhxZu
ここまで部長まこなし
276名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 10:49:02 ID:VJrE5dfD
>>274
あれだけって……
アニメでオリジナルストーリー(「ルビーとサファイアは……」)がちょい追加されているだけだろ
別にそこまでプッシュされてないと思うんだが。
キャプがいちいち上埜さんを意識しまくってるのはキャプ部だと思うけどな。
キャプテンの微かな、そして自分でも気づいていない恋心って感じだ。
どちらかというと公式(この場合は原作)でプッシュされているのは池キャプだという印象がある。
277名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 10:51:32 ID:iMKYS6xy
というか部長×まこもあれだけプッシュされてるのに
みんなガンスルーなのは何故?
278名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 11:34:30 ID:N6a6GlIK
キャプ文堂さんもな
キャプ部もキャプ池もそれぞれ好きな奴がいるんだから
自分の嗜好が向いてようが向いてなかろうがアリなCPなんだよ
279名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 11:57:17 ID:L/Kx/ro4
>>277
部長もまこも単体だとあんまり人気がないから
280名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 12:46:16 ID:3S1ehWA+
ゴミゆとりスレ
281名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 12:48:31 ID:sSNVPuYK
部キャプはロマンス
池キャプは初恋
部長まこは夫婦
282名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 13:04:21 ID:VJrE5dfD
>>278
要はつべこべ言わずに妄想しろと
283名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 14:24:51 ID:c0oKQd1M
妄想があればどうとでもなるよ
そういうスレだしな
俺はカツ丼×衣を応援してる
284名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 14:39:07 ID:Lx19UR/A
桃→かじゅは感動→尊敬→愛
一→とーかは戸惑→忠誠→愛
のどか→咲は反発→友愛→愛→性愛→歪愛→ころしてでも(ry

御三家百合チャート
285名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 14:43:54 ID:lMnCgJOV
>>281
そんな感じだ
どれもいけるが、やはりまこが・・・
286名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 14:48:41 ID:dieMIaQO
友愛ていい言葉なんだろうけど誰かさんの所為で凄く胡散臭いイメージが……
287名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 14:56:03 ID:vJnY/x/u
桃→かじゅは感動→私淑→敬愛ぐらいじゃない?
288名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:06:37 ID:/8QZa6kF
>>285
部マコは過去を妄想するのが楽しい
部長人気だけでは部が立ち行かないのは廃部寸前だった現状が示してるわけで
一年間まともに卓も囲めない状況で部長についてったマコは面白い
個人的には部長が一年のときに部員集めの合間にふらふらしてた時に
たまたまマコの実家に足を運んで居合わせた藤田プロとガチで打ち合ったのを
中学生だったマコが見て部長の打ち筋に一目惚れしたとでも妄想してるが
289名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:20:23 ID:nNc/QcB1
>>284
ころしてでも、がころもでもにみえた。
つまり衣と咲がいちゃこらしてるのをやきもちやいてry
290名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:20:31 ID:K4TuTw6c
部まこはアニメの「わしのせいか…」「そうよ」のくだりでうっかりな
あの二人かわいいな
291名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:23:38 ID:SSc8RRoQ
部長が中学から高校の間にババ臭くなったのはまこのせいだと思う
292名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:27:34 ID:Lx19UR/A
まこ色に染まったわけか・・・

染谷だけに
293名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:38:35 ID:cwmvNgiY
>>265
萌えたよ!
GJ!
294名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:39:37 ID:ZgKs8MSY
無理してまことか言い出さ無くていいよ
無人気キャラとのカプとか誰得
295名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 15:57:15 ID:Nj9XhxZu
>>284
なぜ和咲をそうゆう風にもってゆく
296名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 16:10:14 ID:5r/2jIWn
>>265
GJ
297名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 16:23:55 ID:lkGCTULK
休憩中の池キャップを見た衣が大会後嫉妬して池田を拉致

みじめだな・・・今までキャプテンとイケなかったのに
3時間で4度目の絶頂か・・・

キャプテンに助けを呼びたいけど携帯がないから
メールも打てない

でもこれでキャプテンにマグロと
疑われることもなくなったかな・・・・

「池田ァ!助けにきたぞー」
「コーチ!?」
「・・・なんだそのネコ耳は!?お前喜んでたのか?」
「ち、違うし!キャプテンが心配してるし早く・・・」

風越のコーチか・・・助けれまい、さすればお前は即敗滅!

「福路はさっき退部したんだ・・・私も一緒に楽しむとするか」
「衣はこのオモチャにはもう飽きた。好きにしてよい」
「そうか・・・池田ァ!そのビーチクはなんだ!!」
げそ

池田の悪夢は朝まで続いたのだった。(完)
298名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 16:28:29 ID:lkGCTULK
池田をいじめる衣があまりに可愛かったんで
投稿してしまいました。
まとめ読んでないのでネタかぶってたらごめん(´ω`)
299名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 17:06:59 ID:W0cubWDp
なんで咲の百合萌えwikiにハギヨシが居るんだよw
300名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 18:27:23 ID:63sYtVLg
>>299
そりゃハギヨシ×京ちゃんというカップリングがあるからだろ
どっかでそんなネタを見た時は吹いた
301名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 19:03:42 ID:Nj9XhxZu
悪いけど…男の名前は出さないで欲しい
302名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 19:10:30 ID:X6y5hy5c
わいてるわいてる
303名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 19:15:03 ID:jd8EYnjV
モロッコでナイチンゲール…
304名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 21:40:49 ID:tzAbP7ET
/               |   タコス                       \
 部長…部長… ギシギシ  |    ('A`)     宮永さん…宮永さん… ギシギシ
 \まこ… アンアン     / ̄ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄    原村さん… アンアン    /
305名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 21:47:35 ID:wdrebfrB
部長か原村、どっちかに混ざるべし。
306名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 21:50:08 ID:LXURDdLF
タコスは京太郎しか居ないだろ
307名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 21:54:01 ID:DX4lrWmY BE:769897128-2BP(2)
>>306
今回の話を見ればそれはない
308名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 22:06:48 ID:V49muV2b
ぶっちゃけもうタコスは京太郎でもいいが、あえていうなら部長
大穴で井上
309名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 22:09:30 ID:X6y5hy5c
>>306はきっと、タコスを買いに行かせるなら京太郎しか居ない、と言いたかったんだよ
310名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 22:37:55 ID:3S1ehWA+
京太郎て誰だっけ
311名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 22:41:10 ID:Nj9XhxZu
そんなキャラいないよ
312名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 23:33:08 ID:W0cubWDp
個人的には噛ませ犬として京太郎には麻雀部に居て欲しい
313名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 23:41:17 ID:bGpfQzeJ
咲=和
  |
 優希
314名無しさん@秘密の花園:2009/07/28(火) 23:58:53 ID:e3fnK5wa
>>313
咲--和
|
____|___
| |
衣 優希
315名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 00:00:00 ID:BHcvsaM+
ずれすぎずれすぎ
316名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 00:04:58 ID:3S1ehWA+
ぎすれずぎすれず
317名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 00:52:34 ID:x+tPfRiA
>>315
ぴったんすぎ
318名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:02:53 ID:2G9PmrEK

 初です。ss投下します。

 龍門渕で、多分透華×はじめ。純×ともきーです。

 もっとssが増えるのを願って!

319名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:03:23 ID:2G9PmrEK

 
 龍門渕高校の、透華に特別に与えられている私室で、ボクはコーラを飲みながら、透華と、そしてともきーを見つめていた。
 二人は揃ってノートパソコンの画面に釘付けになり、頬を寄せて真剣な表情で話している。

 なんていうかさ。
 仲が良すぎないかな? っていうか、近すぎないかな?


「ともき、つ、次はそっちの選択肢ですわ!」
「了解」
「……ふ、ふふっ、この龍門渕透華、この程度の子供だまし、まったくもって通用しません事よ!」

 ぎゅう。って擬音が聞こえそうなぐらい、ともきーの首に後ろから抱きついているのに、よく言う。
 少し、その光景に面白くないものを感じているボクは、そんな意地悪な事を考えて、ふかふかのソファに全身を預けて、その会話を聞いていた。

「なあ、あいつら、さっきから何をしてるんだ?」
「……ともきーが見つけた、軽いホラーゲームだってさ」

 隣でもくもくと購買のパンを食べていた純が、「……へー」と最後の一つをペロリと平らげて、「成程ねぇ」と呟く。
それから、純は「いいのかぁ?」ってニヤニヤ顔でボクを見てくる。

「……っ!」
「おー怖」

 大きなお世話だ! と軽く睨みつけると、純はさっさと身を引いて、今度は透華とともきーに視線を移して、やれやれと肩をすくめる。

「怖いもの見たさって奴か? 透華のアレは」
「だろうね。さっきから、傍目から見ても震えているのに、画面から目が逸らせないみたいだし。見つけてきたともきーよりも透華の方が夢中になってる。……このままいくと、ともきーの首が透華にへし折られないかって心配になるよ」
「……ほー?」

 智紀の首ねぇ。なんて、小声でわざとらしい挑発にのるほど、ボクも子供じゃない。心配なのは本当に智紀の首か? なんて言いたそうな純の目を無視して、ボクは手にしていたコーラを口に含む。
 すでに炭酸が抜けて生温くなったそれを、何でもないように飲み干してから、ボクはまた、胸のもやもやを抱いたまま、それでも二人の様子をそっと伺うのだ。

「……ッ! ……くっ、し、主人公、そこは右! 右に曲がるべきでしょう!」
「バッドエンド一直線」
「回避! 回避は出来ませんのともき?!」
「無理です」
「ってきゃぁあ?! で、出ましたわ! し、主人公が捕まっ?! って、グロっ! グロイですわよっ?!」
「食べられました」
320名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:03:56 ID:2G9PmrEK

「…………」

 ベキリ、と手に持った缶がへこむ音に、ボクは我に返る。
 途中、透華がともきーの頭にしがみつく勢いでぎゅうぎゅうに抱きついたのが、相当に我慢ならなかったみたいで、残ったコーラの黒い液体が、じわりじわりとボクの手を汚して、ポタポタと高そうな絨毯に落ちていった。

「おーおー、これは確かに、智紀の首が心配だな。というか、後頭部に確実に胸が当たってるよなあれは」
「……っ」
「この調子だと、暫く智紀からくっ付いて離れないじゃないか? 透華の奴」
「ッ! そ、それは困るよ!」
「そうだ。オレも困る」

 思わず叫んだボクは、ハッとして、またあのニヤニヤ顔で見られると思ったのに、意外にも純は真面目な顔でボクを見つめ返していた。
 ぽかんとして、だけど、まさかと覗いた純の瞳は、ボクととてもよく似た感情の色を湛えていた。

「……え? まさか、ともきーと純って」
「知らなかったのか? とっくに知られていると思ったけどな」
「え? まさか、本当に?」

 ボクは鈍い方じゃないけど、流石にそれは驚く。
 だって、仲が良いのは知っていたけど、まさか、すでに二人が付き合っていたなんて、予想すらしていなかった。普段の生活を思い返しても、二人がそこまで深い関係だなんて見えなかったから、尚更だ。

「ち、ちなみにどっちから告白を?」
「オレ」
「……うわぁ、驚いた」
「って、当たり前だろうが。『流れ』がきたと感じた瞬間に告ったよ」

 胸を張って、一瞬だけ普段とは違う、でれっとした顔を見せる純。これは、ともきーと二人きりだとどんな顔になるんだかと、少し呆れて、おかしくて、何だか興味がわいてしまう。

「普段は二人とも、あんまりベタベタしていないから、気づかなかったよ」
「まあ、な。どうせイチャイチャすんなら、二人きりでした方がお得だろう?」
「ははっ、純らしいね」

 ニヤリと笑う純の、変に男らしい顔に笑いが込み上げて、ボクはまったく、なんて小さい事で焦っていたんだと、改めて透華とともきーを見る。
 ともきーには純がいる。そして、透華はボクのご主人様だ。
 その事実が、ボクの心を予想以上に軽くして、今では、先ほどまでと違い、あの二人を微笑ましい目で見つめる事が出来る。


「と、ともき、今度はそこっ! そこに入って隠れるのです!」
「了解。移動開始」
「って、すでに人外の方が居座ってましたわぁ?! に、逃げるのですともき!」
321名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:04:19 ID:2G9PmrEK
「くっ……回避不能です」

 ぐるんぐるん楽しそうに揺れる透華の頭上の毛と。ともきーの真剣な表情。
 見つめているのはグロ画像なのだろうけど、まさにそこは二人だけの世界が形成されている。
 何だか二人の後方に百合の花が咲き乱れて、ピンクのキラキラガ見えるぐらい、ボクには二人がとても良い雰囲気をつくっている様に見えた。

「……。……ん、あれ? あんまり微笑ましくない?」
「……だろ? むかつくだろう? オレは主に透華に対してだけどな」
「……ボクは、さっきからともきーが妬ましいなぁ」

 純と一緒に、楽しそうな二人を見つめながら、込み上げる嫉妬という名の感情にじと目になる。

「ともき! やりましたわ、ここを抜ければ次のステージへと迎えますわよ!」
「はい」

 興奮して、ともきーの眼鏡がずれるぐらいの勢いで抱きつく透華と、それをむしろ嬉しそうに受け入れるともきー。

「って、あぁ?! と、透華、そんなに全身でくっ付かなくてもいいじゃないか! というかベタベタしすぎだよ!」
「まあ! や、やりましたわっ! ともき、私たちはとうとうやりました! さあ、最後の砦へと向かいますわよ」
「当然。EDは目の前に」

 ボクの思わず叫んだ声すら聞こえずに、目をキラキラさせる透華と、ぐっと親指をたてて、いつもの無表情を崩して、少しだけ微笑むともきー。

「……へぇ。智紀の奴、楽しそうだなぁおい。この前オレとゲームした時よりも、ずっと楽しそうじゃないか……くそっ」

 ボクと純が、嫉妬の鬼となりかねない危険な空間。

 なのに、当の引き金を引くきっかけとなりうる二人は、ホラーゲームなんかに夢中で、ずっとノートパソコンにばかり視線を奪われているし、何より、こっちを一度も気にしないのだ。チラリとすら見てくれない。

 ……なんだよ。透華は、ボクだけを見つめてくれればいいのに。

「…………」

 ゆっくりとソファから離れて、静かに透華に歩み行く。すると、隣に純も付いて来て、ボクたちは並んで歩いた。足音も立てずに二人の背後に立つと、ボクたちは同時に、お互いのパートナーの肩に手を置いた。

「透華」
「あら?」

「おい、智紀」
「?」
322名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:05:14 ID:2G9PmrEK
 同時に、くるりと振り向く、彼女たちの純粋な瞳。
 その透華の瞳に、ボクは思わず心臓を射抜かれて、蕩けてしまいそうになるぐらい甘美な幸福を感じてしまうけど、今のボクは、そんな透華の甘美な視線でもおさまらないぐらい、ずっと追い詰められている。

「……ふぅ」

 ボクはゆっくりと、静かに息を吐くと、透華へと両腕を伸ばして、そっと、でも有無を言わさずにペリッと、ともきーから引き剥がした。純も、ともきーを引き寄せて、片手で抱きしめている。

「ど、どうしましたのはじめ?」
「……な、何事?」

 ボクの腕の中で透華が、純の腕の中でともきーが、当たり前だけど驚く。だけれど、ボクと純は一瞬で目配せして、こほんと同時に咳払い。

「透華、あのね」
「智紀。そのゲームだがな」

「ともきーじゃなくて、ボクに抱きついてくれないかな?」
「オレの膝の腕やってくれ!」

「は?」
「へ?」

 恥も外聞もない、正直な気持ちだった。

 そう。
 ボクたちは、決して、楽しむ二人の邪魔をしたいわけではなく、ただ、ボクたちを放って、二人で楽しまれるのが嫌だった。
 だから、どうせなら一緒に楽しみたいと、そんな気持ちをこめてで叫んだ台詞に、透華とともきーは、一瞬固まる。

 ―――そして。

「なっ?!」
「っ」

 透華もともきーも、そのすぐ後に、首まで赤くなる事で、返事をしてくれたのだった。

323名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:05:58 ID:2G9PmrEK




「は、はじめが理解できないわ」
「同意……!」
「透華、心臓が凄くドキドキいってる。可愛いよ」
「おい智紀? さっきから画面が止まったままなんだが、まだ進まないのか? それに、少し痩せたか?」

 真っ赤な透華の腕の中でニコニコしているボク。意地悪そうに、だけど何処か優しく笑う純の腕の中で、ぎくしゃくと赤い顔で動きが鈍くなっているともきー、皆で一緒に、ホラーゲームに夢中になる。

 いつも、麻雀にばかりを向かい合ってきたボクらにとって、これはある意味初めての経験で、とても新鮮な時間だった。
そして何より、ボクの隣には大好きな透華がいる。

 何だか、こんな時間がとても贅沢で、掛け替えのないものだとボクは密かに、その幸せにうっとりと酔いしれる。
 透華、いい匂いだなぁ、なんて考えて、出来る限り、この時間が長く続けばいいのにと、神様に願っていた。












 おまけ。

「ハギヨシ……」
「はい、衣様」
「衣は、とてもこの部屋に入りづらいのだが、ちょっぴり、ずっと覗いていたい気持ちにもなっている」
「はい」
「傍観していても良いだろうか?!」
「きっと大丈夫でしょう。透華様のお心は広いですから」
「そ、そうか! それじゃあ、もうちょっと見ておく!」
「はい。では、お茶菓子をどうぞ」
「うむ!」








 おわり
324名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:09:27 ID:2G9PmrEK
 
 
 以上です。
 駄文失礼しました。

 そして、ともきーが好きです。
 あと、鶴賀のカマボコが好きです。

 マイナーっぽいキャラが好きで、咲が大好きなので、また時々投下すると思います。

 それでは、長々と失礼しました。
 
325名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:17:26 ID:MdzXLBPX

国広くんかわゆすなあ
326名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:28:32 ID:7NIrD2Eo
透一キマシタワー!
327名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:30:19 ID:RhPWHCLx
乙!
純とともきーもいいなあ 
328名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:47:59 ID:W1kXwLVK
GJ!
なんだがメール欄にsageと入力してから書き込んで
329名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 01:58:58 ID:r4XpQ+aL
>>1に基本sage進行でって書いた方がいいな
330名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 02:08:37 ID:8DCkBbln
>>324
乙です。
透華×一は一本ぐらい書いてみたいけど、
本編で完成してるからネタが広がらないんだよなぁ……。
とまあ、書けないやつの戯言ですけど。
331名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 03:11:59 ID:wIfuw1fp
井上のアニキは透華×はじめのいい触媒だと思う
はじめを透華関係の事でからかって楽しんでる感じ
それではじめはますます透華を意識してしまう
そしてその様子を見ながらともきー先生が創作活動にいそしむ
332名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 04:06:38 ID:HgjF4lWf
>>324
透一はいい…
荒んだ心が洗われるようだ…
333名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 07:41:11 ID:NSeAcYtP
キャラソン買ったけど百合的に微妙だったな……
同じ値段だとどうしてもストパンのと比べてしまう
まああっちのクオリティが高すぎたってのもあるがw

334名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 07:59:46 ID:KnryKmJ0
一透いいなぁ
つか一がかわゆすぎ
335名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 08:19:38 ID:OKe6DKJR
>>333 百合的には和とかじゅに期待だったけどダメだったのか…
336名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:01:39 ID:qkGI+B3z
>>324 GJ! 百合に嫉妬は合いますなぁ

ちょい便乗で純xともきー投下
ややエロ描写あり
337暇つぶしのエロ小説2 著作 沢村智紀:2009/07/29(水) 11:02:57 ID:qkGI+B3z
 暇つぶしのエロ小説2 著作 沢村智紀


 自室に智紀を連れ込んだ純は、鍵をかけるとすぐ、その場で智紀の背後から体を抱きしめた。
 純の長い両腕が智紀の細いウエストを締め上げる。
「あの……もう始めるんですか?」
「がまんできねーんだ」
 純は智紀のあごを左手で掴み、後ろを向かせる。そして、そのまま唇を奪った。
 智紀も返事をするように唇を差し出す。二人はしばらく、キスの会話に勤しんだ。
「……んん、強引すぎます」
「嫌いじゃないだろ?」
「ですけど……」
 唇に酔った二人は、そんな会話をして微笑み合う。
 純は腕を智紀の体に巻いたままくるりと回って正面に立つと、智紀のメガネに手をかけた。
「メガネ、どうしてしてるのさ」
「コンタクトにしろ、ですか」
「その方がぜってーカワイイって。服もそんなんじゃ――」
「いいスタイルが台無し……ですか?」
 体を重ねる前にいつも始まる会話。お決まりだけど、どこか安心する会話。それは、愛を確かめる儀式を始めるパスワードになっていた。
 純は智紀のメガネを外すと、屈んで智紀のひざ裏に腕を通した。そして、そのまま抱き上げた。お姫様抱っこだ。
 そして、そのまま純はゆっくり歩き出した。
 智紀はクスリと笑って問いかける。答えは分かっていると言わんばかりの問い方だ。
「どこに連れて行く気?」
「いい所だよ」
「いい所?」
「気持ちよくなれるトコロ」
「……えっち」
 他愛無い会話の後、智紀はベッドに寝かされた。


 龍門渕高校麻雀部部室で、智紀は一人、ノートパソコンを広げていた。
「おーい、ともきー」
 名前を呼ばれ、パソコンのキーを打つ手が止まる。呼んだのは純だった。
 声を聞いただけで、今書いたばかりの場面が頭に浮かび上がり、頬が上気した。
「ん? 顔が赤いな。エロサイトでも見てたか」
 純はニヤリと笑って画面を覗き込んだ。そして、打ち込んである文字を追う。
「これ、昨日のことじゃねーか。よく会話まで覚えてんなー」
「はい、忘れないように書いてるから」
「ほんっと、お前はまめだよなー。で、この先はエッチ突入だよな」
「今から書くところ」
「おし、オレも一緒に思い出すわ」
「ここで再現しないでくださいね」
「わーってるって」
 翌日から、二人は部室立ち入り禁止にされた。


 終
338名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:04:08 ID:qkGI+B3z
どもです
自分もともきー好きだ
こんなんばっか書いといてなんだけどw
339名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:39:45 ID:KnryKmJ0
GJ…ともき人気高杉晋作

じゃ俺もSS透華
和咲雨宿り
340名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:41:20 ID:KnryKmJ0

「雨…止みませんね」

「うん」

帰宅途中、雨が降った。夕立だった。
傘はなかった。折り畳み式のもないから、雨に濡れないようにするには雨宿りが一番の良策だと思ったんだ。

帰宅途中にある公園には屋根付きのベンチがあって、そこにした。
原村さんと私、2人で座ると…少し、狭いくらい小さなベンチ。

「原村さんは雨、好き?」

梅雨があけて。だけど夏から秋は雨の季節。私は嫌いじゃないけれど、こうゆう夕立とか、突然の雨は好きにはなれなかった。

「そうですね…夕立の類はあまり好きではないですね」

…原村さんと同じ気持ち。嬉しいな。

「宮永さんは好きですか?雨」

「私もね、原村さんと一緒…夕立は嫌いなんだ」

一緒で嬉しいです、なんて言ってくれた。ありがとう。

私が原村さんと両想いになれてひと月くらいたった。
私は一目惚れだった。

原村さんも私を好きだって言ってくれたんだ。
私のこと、可愛いって…言ってくれた。凄く嬉しかった。

雨の中切り取られた私たちは、静かな雨音の中座っていた。
時が止まったかのような感覚。

来る途中、雨に濡れたからか、肩が震える。

341名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:42:56 ID:KnryKmJ0

「…寒いですか?」

「うん…肩、濡れちゃって…」

下着が透けちゃうくらい、肩は濡れた。
いくら夏で暑いからといって、冷えちゃうと…寒い。

すると。

「………」

原村さんは無言で、静かに、隣から…私の肩を抱いた。

「原村さん…」

言葉はなかったけどわかったよ。
…温めてくれるんだね。

「…ありがとう」

「いえ……風邪、ひかれたら困っちゃいます」

…そうだね。毎日学校、行きたい。行って、原村さんと過ごしたい。

「…あったかい」

「…温かいです」

暫くそうやっていた。
寒さなんて吹っ飛んじゃう、だって…ドキドキが止まらなかったから。
もう、うるさいくらいに暴れる私の心臓。原村さんの甘い匂いが、私の意識を激しく揺さぶる。…死んじゃいそうだよ。

「…雨、弱まりましたね」

あ……本当だ。原村さんと私の距離がゼロになった時から、雨の存在なんて忘れていた。

雨、止まなければいいと思った。さっきまで夕立なんて、好きでなかった。でも…今だけは、やまないで欲しかった。

だって、原村さんと一緒だから。
好きな人と、一緒に雨宿りしているんだもん。…これって我が儘かな。

342名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:44:14 ID:KnryKmJ0

私の我が儘に反して、雨はやんだ。
直ぐに雲は流れて、オレンジ色の空が顔を見せた。夕方だった。

「…帰ろっか」

「…そうですね」

原村さんも、名残惜しそうだった。


「あぁ、見て見て!あれ!」

「わぁ…綺麗…」

空を見て、またドキドキした。

そこには…虹がかかっていた。

「…いいもの見れました」

「そうだね…」

七色のそれは、雨上がりの空の恋人のようだった。

その下、私たちもまた、帰路についた。

343名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:45:36 ID:KnryKmJ0
以上、本当は咲和スレに透華しようと思っていたけどこっちにしちゃった
344名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 11:55:07 ID:yqQDESUn
>>338
GJ!
自分もともきー好き。

>>343
雨は色んなシチュが妄想出来て、書き手にとってはいいものだw
GJです。
345名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 14:42:57 ID:PyXnxnU/
>>343
なんか雰囲気がすごく好きだ。
GJ!
346名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:11:05 ID:BgQFtE6c
池田とキャプテンの番外編がよすぎる…
妹たちを祝ったあとの切ない池田の表情→キャプテンの膝枕の流れヤバイ
347名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:22:10 ID:rKt5vKwP
さりげなく手を入れてる池田
348名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:22:41 ID:DN7MtetM
>>301
二度と来るな
349名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:30:49 ID:8J3Jd6AT
なんでやねん
350名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:31:04 ID:/7OyeqUD
>>348
板違いだから氏ね
351名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:44:00 ID:rKt5vKwP
ワハハ
352名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 19:51:42 ID:kQTeRKmS
はわわ
353名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 20:37:26 ID:Tedvgly3
池キャプは俺の心のオアシス
354名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 21:07:28 ID:UNbp0jDp
キャラソンはなんかネタになるのあった?
355名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 21:18:47 ID:AwznaMUL
キャラソン聞いた。
衣の歌詞の最後が咲を意識してるみたいで良かった。
356名無しさん@秘密の花園:2009/07/29(水) 21:24:15 ID:RhPWHCLx
現物届いてないけど動画サイトで「麻雀天使に〜」は聞いたよ
かじゅの声イケメン杉吹いたwというか浮いてた
357名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:09:45 ID:XJ0IjfeZ
 
 二度目まして。

>>338のともきーに触発されて、改めて純×ともきーを書いてしまいました。
 このカップルはもっと増えてもいいなと思います。

 それと、前回sage忘れ失礼しました。
358名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:10:23 ID:XJ0IjfeZ


 後、五分もしない内に透華の試合が始まる。
 そんな中、龍門渕の控え室で、オレと智紀は二人きりで、向かい合って座っていた。
 国広くんも透華も、どうせ暫く帰ってこないだろうし、歩もそんな二人を見守っているだろう。つまり、ここに来てようやく。オレは智紀と二人きりになれた。

「なぁ、智紀」
「……」

 キーボードを動かす手を止めず、くっ、と唇を小さく噛む姿に、どうやら、オレが次に言う台詞を予想しているらしい。その小さな仕草に、頬を掻いて、一瞬せき止められた言葉を、外に放つ。

「……鶴賀の素人に負けた事。気にしてるだろ?」

 ぴくり、と智紀の肩が揺れる。
 そう。智紀は、ビギナーズラックだろうが何だろうと、半荘二回だけとか、そういうのも全部含めて、結果三位で終わってしまった現状を憂いて、悔しがっている。
 いつもなら、すぐにでも切り替えて、相手のデータをかき集め、二度目はないとばかりに真剣に情報収集に努めるのに、今日はそれがない。……つまり。

「もしかして、透華に使えない子。とか言われて、ショック受けた?」
「……っ」

 きゅぅ、と唇が引き結ばれて、柳眉が下がる。
 普段無表情だから、その小さな動きが智紀の心情を簡単に見透かさせて、オレはガリガリと頭をかく。
 あーもう。面倒臭ぇなぁ。

「あーのーなー。透華が本気じゃない事ぐらい、分かるだろうが?」
「……」

 こくん、と頷くが、その顔は暗いまま。眼鏡の奥の瞳が、そっと閉じられ、その端に小さな涙を浮かべている。

「……ぐっ」

 声が出ない。
 オレらしくないと分かっているが、カチ、カチ、と。キーを叩く音が弱々しい、雨の日に捨てられてびしょ濡れの子犬みたいなこいつに、どう声をかけるべきなのか、思いつかなかったのだ。
 こいつにとっては、透華は飼い主みたいなもので、その飼い主に叱られた普段叱られ慣れない優秀な犬としては、やはりショックの桁が違うのだろう。

「……」

 オレとしても、無表情にしょんぼりしている智紀の頭上辺りに、真っ白な犬耳と、腰には尻尾の幻覚が見えたりして、ああ、こりゃ重症だわとペチリと額を叩く。

「智紀」
「……?」
「まあ……、次に頑張れ」
359名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:11:17 ID:XJ0IjfeZ

 誘惑に負けて、くしゃりと、智紀の頭に手を置く。サラサラとした指通りの良い髪質と、智紀の丸い瞳に、本っ当にオレらしくねぇと、自嘲する。

「……」
「ん?」

 暫く、智紀の髪をすくったり撫でたりしていると、智紀が何か言いたげに、唇をむずがらせたかと思うと、カタカタとキーボードを叩き、さっと、オレにノートパソコンの画面を見せる。

「?」

 覗きこむと、スッ、と智紀は離れて、頭に乗せていた手も一緒に離れてしまう。少々惜しいな、と思いながらも、画面の文字を追う。


『ありがとう』

「…………」

 たった五文字。
 あれだ。それぐらい口で言えよ。とか、どういたしまして。とか、色々と言葉があるのに、全部すっぽ抜けた。

 おいおい、それは反則じゃないか?
 
「…………あー」

 顔半分を手の平でおさえて、微妙に赤くなった顔を隠す。
 やばい。何かキた。

 たったの五文字。でも、それすら言えなかった、無口というより口下手なこいつの、精一杯の『ありがとう』
 しっかりと、伝わった。そしてだからこそ。

 『キュン』としちまったじゃねぇか……!


「智紀」
「……!」

 低く呼ぶオレの声に、驚く智紀の頬を撫でて、そのまま顎先を掴む。眼鏡が邪魔だと、空いた手でそっと奪い、レンズ越しでない智紀の瞳と見つめあう。

「……ぁ」

 瞳が、揺れる。頬が、上気する。
 表情は大して変わらないのに、たったそれだけの動きで、ここまで変わるものなのかと、智紀の『そそる』表情に心を奪われて、オレは、蜜に吸い寄せられる虫みたいに、本能のままに、顔を寄せる。
360名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:12:06 ID:XJ0IjfeZ

「じ、じゅん?」
「――黙ってろ」

 拒まれたら、お前の身の方が危ないんだぜ?
 牙を剥く狼に歯向かったら、より残酷に、より悲惨な目にあうんだ。―――だから。


「……ん、んん」


 智紀の、乱れた呼吸と、戸惑い疑問が混じったみたいな、漏れた声を耳に、オレはゆっくりと、智紀の唇を、食べるみたいに貪った。

 途中、オレの服を震えながら握る白い指先を、そっと包み込むと、まるで、オレの方がじわりと、内側から喰われているみたいな、悪くない感触がした。








「ただいまぁ」
「おう、お帰り国広くん」
「……お帰りなさい」

 透華と別れ、一歩控え室に入ったボクは、おや? とそこで何やら違和感を覚えて、足を止めて考える。

「あれ? ともきー何か顔が赤くない?」
「……! ……き、気のせい」
「あと、純さ、何でそんな壁際にいるわけ?」
「それは、ほら、ちょっとした気分転換だ」

 それは。例えるなら、一歩前進した恋人同士が、我に返った途端相手の顔が見られなくなってしまい、もじもじしている図。みたいな?

「……い、いやいや。まさか、ねぇ?」

 だって、純だし。ともきーだし。二人のそういう姿って想像できないし、うん。
 それに、今は大事な試合中だし。いくら何でも、ねぇ?

 ボクは、こほんと、これ以上の詮索をやめて、透華の応援をするために席へと座る。
 そして、やっと壁際から移動してきた純は、わざとらしく咳払いなんてして、「ん、んん」と、チラチラとともきーを見て、その視線をしっかり感じているだろうともきーは、カチッ、カ、カチッ、と指先をぎくしゃくと乱して俯きながら、顔を更に赤くするのだった。

「…………」

 大丈夫。ボクは空気が読める子。

 ボクは何も気づかなかった振りをして、モニターに映る透華を応援すべく、場の空気を徹底的に無視するのだった。

 そして、二人の空気が完全に元に戻る、(純がガツガツと食欲を取り戻し、ともきーの無表情が完璧になる)まで、ボクは無意識の惚気を感じているみたいで、とても嫌な感じだった。
 



 おわり
361名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:13:03 ID:XJ0IjfeZ
 
 以上です。
 純×ともきー普及の為、これからも不意にこのカップルを投下していきたいです。

 あと、マイナーだろうけど、蒲原×妹尾とかも増えていいと思う。

362名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:34:56 ID:KBqx5pgc
>>361
おースゲーよあんた。ドキドキだぜ。
GJ!!

カツ衣なんかも増えてほしいところ。
衣のセリフがしぬほど書きにくいのが問題だが……
363名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:50:25 ID:TlENWKEZ
GJ!
お礼をタイプして伝えるともきーかわいいw

かまぼことみっつずつ好きだけど、いかんせん妄想しにくいな…
原作でもアニメでももっと絡めばいいのに
364名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 00:57:43 ID:xhNQWSgJ
6巻みた 衣回想のやんちゃな顔した兄貴がイイ
たしかに井上兄貴にならともきー嫁にやれる
365名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 01:05:45 ID:werKU6vw
>>361
GJ!!
ともきーかわいいな〜。
一は空気の読めるいい奴。
余り者通しとかじゃなくて、改めていいCPだと思ったわ。

キャラソン今日買ったが、台詞が入るたび吹いてしまうw
366名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 01:17:21 ID:werKU6vw
>>365
×通し
〇同士
だわ、すまんw
367名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 02:01:05 ID:V/8dzOIr
ワハハ×かおりんは俺も見たい
368名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 02:24:28 ID:t+NaunBR
僕も僕も
369名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 02:42:40 ID:z5t8PXhn
うむ
370名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 09:53:15 ID:v9Lo+11q
若い頃の井上兄貴イイ
あんあん言わせたいぜ
大将戦が終わったら池田キャプテン投下したいんだけど
なかなか終わらないなあネタはたくさんこさえたのに本編はスローペースだ
371名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 15:37:40 ID:qUm98Ym+
>>361GJ!!
内気なともきーかわいかった
ワハハはどんな付き合い方するのか興味あるw
372名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 15:43:42 ID:cwkZlvyK
せつなかったりあまあまだったり百合って素敵
373名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 16:21:25 ID:z5t8PXhn
うむ
374名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 16:49:03 ID:VBmfMQob
現実を見ろよ…
375名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 16:51:18 ID:VBmfMQob
>>301
二度と来るな
376名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 17:02:22 ID:GKJCsDC8
「衣ちゃん」
「何だ咲?」
「衣ちゃんは私の事がどうして好きなの?」
「咲は衣に麻雀を打つことの楽しさを教えてくれた。衣と打つ麻雀が楽しいと言ってくれたからだ!」
「そっか」
「うむ!咲は衣と打つ麻雀が楽しいか?」
「楽しいよ」
「そうか」
「うん」

衣のキャラソン聴いてこんな妄想が浮かんだ。

377名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 17:14:17 ID:GiaWqbBd
確かにあれ聞いてると咲が頭を過ぎるな
378名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 18:24:54 ID:CAqoS0ZH
「やっぱあたしの子供になんないか衣〜?」
「…!だ、だからっ、撫でるなと…!」
「ん〜?何だ衣、お前撫でられただけで感じるのかぁ?」
「かんじ…?どういう状態だ、それは?」
「どういうって、そりゃまぁ……あ〜、子供にはまだ早いかな」
「子供じゃない、『ころも』だぁ!」
「わかったわかった」
「ん…っ、かみ、だめぇ…!」
「………衣」
「はぁ…っ。…な、なんだ?」
「私以外には、髪触らせるなよ」
「何を…お、お前だってダメに決まっている!」

>>362
すまん、無理だった…ガクッ
379名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 19:21:00 ID:vwIY4xVn
>>378
いいなカツ子供は
380名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 19:23:48 ID:dyG6LmTt
相当いいぞ!
もそっと頑張ってくれい
素晴らしい!
381名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 20:12:05 ID:TlENWKEZ
カツ衣ktkr!
GJせざるをえないな…
382:2009/07/30(木) 20:42:50 ID:+AmFQ1lI
カツ衣イイ
萌ゆる
383名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 20:58:55 ID:Fc4PMmF9
GJ!だが、とーかのアンテナといい龍門渕家の髪っていったい……
384名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 21:28:36 ID:cwkZlvyK
とーかのアンテナははじめが攻めるときに
とーかが感じてるかどうかをはかるための指標

ジグザグぴぴーん!ってなってると激アツ
385名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 21:31:47 ID:vwIY4xVn
龍門淵家:髪がセンサー
386名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 21:59:12 ID:W5TuQpvw
ともきーとアニキの話。井上のアニキはノマカプだと思う人はスルーして下さい。

どこまでも蒼い世界。電車に揺られて30分の湖よりも、昨年見た東京の海よりもはるかに蒼い。
世界中にはここよりもよっぽど蒼く澄んだ場所があるのだろうが、生憎な話、俺はそれを知らない。
目が眩みそうなまぶしさが心地よくて俺は指先へと込める力をほんの少しだけ強めた。

ーーーーーーーー

キッカケはいつも通りの衣の一言だった。

「衣はイルカが見たい!!友達になるんだ!!」

今時小学生でも言いそうもないようなことを、あのキラキラとした笑顔で言うも
のだから、透華がなにもしないはずもなくて、気がついたら5人揃ってリムジンに詰め込まれていた。
俺が昔信じていたお嬢様というやつは、透華よりもずっとお淑やかなヤツか、
もしくはイルカが見たいと言うのなら庭に水族館を作ればいいじゃないとのたまうような、透華よりもずっと我が儘なヤツだった。
しかし、初めて会ったお嬢様であるところの透華は、随分と庶民的なお嬢様で。
イルカが見たいというならば、まずすることは自ら水族館を検索することだし、そしてその営業時間を確認すること。
お嬢様だということを鼻にかけることなどない、等身大の少女。それが俺の知っている龍門渕透華。
しかし俺は、そんな彼女のもとに集まったこのメンバーを、知らぬ間にいたく気にいっているようだった。

ーーーーーーーー

ワイワイガヤガヤと騒いでいると、特殊スタントばりのスーパーアクションをもってリムジンが停車する。
萩原さんのいつも通りの笑顔での到着の合図を契機に、
テンションの上がりきった衣がとてとてと走り出すものだから、透華もそれを追いかけるし、もちろん一が透華の側を離れることがあるはずもなく。
すっかりと取り残されてしまったなぁ、とは考えても、無駄に走る気にもなれず、俺はノロノロと歩みを進める。
水族館の入り口につくまでの僅かな時間でも、ギラギラと輝く太陽から光が容赦なく降り注いできて、帽子をかぶってこればよかったな、と今更遅い後悔をした。
そういえばアイツは大丈夫だろうか。
駆けていった面子の中にアイツの姿があるはずもなく、それはつまり後ろには俺よりもノロノロと歩くヤツかいるってことだ。

気になって振り返るとやっぱりモタモタと歩いている。
ふわふわとしたロングのワンピースに、つばの広い純白の帽子。
この夏に何度か見た私服のどれとも異なる初めて見る装い。
見た目も性格も、どっちかといえば透華よりもコイツの方がお嬢様っぽいよな。
ただひとつ、いつも小脇にノートパソコンを抱えていなければの話だが。

「ともきー、急がねーと透華たちにおいてかれるぜ?」

聞こえているのかいないのかよく分からないような薄いリアクション。
心持ち歩みが速くなったかなという程度のそれでは、いくら衣といっても走っている状態では追いつかないだろう。
だからといって智紀を置いていく訳にもいかず、仕方なしに歩みを合わせた。
387名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:02:02 ID:W5TuQpvw
「それってさ、暑くねーのか?」

夏の盛りだというのに、膝下まであるようなロングスカート。
俺にとっては見ているだけで暑そうで、とても着る気にはならない。
…似合わないことは明白だから着るつもりもないのだが。

「生地が薄手だから見た目ほどは暑くはない。それに、日にあたりたくないから。」

ぼそぼそではあるけれど、それでもちゃんと答えが返ってきた。
見た目は暑そうだって分かって着てんのかコイツは。

「やっぱ日焼けとかって気を使うもんか?」

正直な話、俺は日焼けなんて気にしたこともないし、むしろ多少焼けた方が都合がいいとすら思っている。
なぜならその方が学校での差し入れが増えるから。
けれど周りのヤツらが美白やら美肌やらの売り文句にのせられて、
ひっきりなしに新発売の化粧品やスキンケア用品に手をだしているのは知っているし、それに魅力を感じる気持ちが分からないでもなかった。
だのにこんな問いを投げかけた理由は、どちらかといえばそういったことに頓着の無さそうな智紀が、日を浴びることを忌避していることに驚いたからだ。

「ヒリヒリするの嫌だから。」

一度こくりと頷くと、智紀はそうこぼした。
随分と色気のない理由。けれど、それが俺には随分と智紀らしく思えた。

「そりゃ違いねーな。」

なんだか意味もなく楽しくて、抑えようとしてもクスクスと笑いが漏れた。
今の俺は機嫌がいい。衣の無駄に高いテンションに付き合ってやってもいいぐらいには。
けれど、アイツらはバタバタと駆けていってしまったから、代わりに智紀の手を取って歩いた。
随分と細い腕だ。俺の手が大きい方だということを差し引いても、あまりに華奢だ。
力を込めたら折れてしまうのではないかと思えて、力をすっと抜いた。

「ちゃんと飯食ってんのか?」

目線を右上の虚空に向けて、どうやら悩んでいる様子。
無駄に難しく考えることばかりが得意な智紀のことだ。きっと同年代の平均摂取カロリーとここ一週間の献立の比較でもしているんだろう。
もっとシンプルに、大体のニュアンスを伝えるということはできねーのかコイツは。

「萩原さんの献立には特に栄養の偏りはないと思うけれど。」

おっ、長い台詞。まー、そりゃそうだな。
あのスーパー執事さんがそんなお間抜けな仕事をするはずもない。
ほんと何者なんだありゃ。

「同じもん食ってるはずなのにな。」

智紀だけに限らず、衣だって一だって透華だって同じ食事をとっているんだ。
あれ?あいつら揃いも揃って発育悪くねーか?
それに比べりゃ智紀はまだマシな方か…栄養が送られてそうな、風船みたいに膨らんだ部分もあるしな。
388名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:02:59 ID:W5TuQpvw
「純は買い食いとおかわりで余分なカロリーを摂っているだけ。」

おお、ズバリ言うねー。俺に言わせりゃあんな小皿料理と数切れのパンじゃ腹の足しにならねーんだ。丼こそ料理の皿に相応しい。
おっと、やっと着いたみたいだな。ふと気がつくと既に水族館の入口前。
自動ドアの向こうの少し薄暗い空間は、随分と涼しげで気持ちがよさそうだ。
しかし、中の様子を窺ってみても透華たちの姿は見えない。
あいつら…俺たちを置いてさっさと入場しやがったな!!

「透華たちも勝手にやってるみたいだし俺らも適当に回るか。」

智紀の返事も待たずに、俺は彼女の腕をグイと引く。
まぁ文句があるようなら黙ってついてはこないだろうし、これは了承ということでいいっぽいな。

ウィーンと機械的な音をたてて自動ドアが開く。

一歩足を踏み入れると、空気からして違う。
まるで1枚の薄い壁を突き抜けたかのように、その一歩が別世界に導いてくれる。

「あー、暑かった。」

一応、娯楽施設としての側面が強い水族館だ。
冷房はガンガンに効いていて、零れ落ちる汗がスッと冷える。
あぁ、生き返る。最近の暑さには流石の俺でも堪えるぜ。これが地球温暖化というやつなのか?

「うぉっ!?」

たいして知識もないようなことについて考えていると、文字通り目と鼻の先に智紀の顔があって、俺の心臓はドキリと大きく音をたてた。

「汗…。」

グイッと顔を引き寄せられ、バランスを崩しそうになる。あぁ、そういうことね。
いつの間に取り出したのか、白で無地というどこまでも地味なハンカチで汗を拭かれる。
無表情でふきふきと顔やら首筋やらを拭かれているだけなのに妙にむずかゆい。
気のせいか、頬が少し熱かった。

「もういいっ!ありがとーな。」

そう告げるて頭を撫でてやると、智紀は少し眠たげな眼で俺の顔をじっと見つめ、ポシェットにハンカチをしまった。
どうも変に意識しちまっていけねーな。
まぁさっさと入場してテンション上げれば気になんねーか。
389名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:03:26 ID:W5TuQpvw
「大人2枚で。」

チケットカウンターにそう申告して三千円払う。
どうして水族館ってのはこう結構な値段がするのかね?
動物園やら植物園の仲間だと俺は思っているんだが、それらに比べると二倍や三倍の値段もザラだ。

「それは設備維持費の差。大量の海水の用意や、それを清潔に維持するコストは存外に高い。
それに魚類の治療は薬以外では困難…動物や植物とはそれこそ住む世界が違う。あとは動物園は稀少動物の保護の観点から考…」
「もういい…。」

それになんで俺の考えていることが分かるんだよ。
気付かずに口にだしてたか?

「口にはだしていない。顔に書いてあった。」
「だからなんで分かるんだよ!!」

智紀はなにも言わずにニコリと微笑んだ。
あぁ、こりゃ答えちゃくれねーな。まぁどうでもいいか。

「ほら行くぞ。透華たちはほっといてもいいか。どうせ衣が2時半のイルカショーに行くんだろうし。」

そこで見つけりゃいい。それに基本的に一本道だからな…じきに追いつくだろ。
俺は智紀の手を掴むと、ぐいぐいとその身体を引っ張る。
そうでもしないととぼとぼと歩いているんだコイツは。

「おお、でかいでかい。」

早速現れた巨大水槽。
キラキラと光り輝く小魚が群れをなして泳いでいるが生憎俺には秋刀魚とか鯖とかぐらいしかわからねー。鰯も分かるかな…。

「生憎な話だけれどアレが鰯。純は鰯すら分からない。ちなみにマイワシ。」

ぐっ…鰯の缶詰なら分かるんだが。あとは蒲焼だな…。

「だから勝手に心を読むな!」

智紀の頭をコツンと軽く叩く。
送られてくる恨めしげな視線は無視する。

「ほら次行くぞ次!!」

それから次々に、どう見ても食えそーもねぇ魚やら食ってもまるで美味そうじゃない魚やらを眺めた。
うん。随分と色とりどりだ。まぁ俺は食いたくはないがな。
それでも意外と智紀はこういった場所が好きらしく、聞いたこともない呪文のような魚の名前を聞いてもいないのに教えてくれた。
適当に言っているんじゃないかと疑って、ちらりと水槽の前に設置された魚の紹介を覗いたんだがこれがまぁ全部あってるんだ。
実の所そんな長ったらしい魚の名前なんて聞いたそばから忘れているんだが、智紀が楽しそうだったからまぁいいか。
390名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:03:52 ID:W5TuQpvw
という訳で現在、俺と智紀は水族館備え付けのレストランにいるわけだ。
どういう訳か分からない?グダグダと蟹やら海老やら魚やら蛸やら烏賊やらを眺めていたら腹が減ったんだ。
ところでこういう場所なのにやたらとシーフード押しなのはどうなのかね?
小魚を見てキャーキャー可愛いと言っている子供達への昼ごはんが魚。牧場でやるバーベキューといい勝負になりそうだ。
衣とかもしかしたら泣くんじゃないだろーか。

まぁ俺は残さずスモークサーモンのサンドイッチをたいらげたんだがな。
智紀は俺と同じコーヒーだけ。よく腹へらねーな。

「ん?」

腹に物を詰めたら失われた精神力だって戻ってくる。
だからそこで初めて俺はあることに気づいたんだ。ちびちびと苦そうにコーヒーを飲んでいる智紀に。
あれ、だってそういやコイツ…

「なんで今日はコーヒーなんだ?」

いつもコイツは紅茶派だ。というか俺以外は、特に透華は紅茶派だ。
それがなんでコーヒーなんて頼んでんだ?

「純がいつも美味しそうに飲んでるから。けれどやっぱり少し苦い…。」

あぁ。なんだこりゃ。
ちくしょー可愛いじゃねーか!!こんな場所でスイッチ入れるようなこと言うなよ!!
ギュッと胸が痛んだ。けどこういう場所でちょっかいだすとこえーんだよ智紀は。
それに一応透華たちには秘密にしてるしな。一は気づいてるっぽいけど。

「んー決めた!!今夜お前の部屋行くから!!」

仕方ないからそう告げる。夜までは我慢我慢。

「どうしてそういう話になったの?」
「嫌か?」
「嫌じゃないけれど。」
「じゃあ決まりということで!!」

ふぅ…もう2時をとっくに過ぎ去っている。急がねーと透華たちと合流できなくなるな。
まぁ俺はそれでもかまわないけれどな。それでも今日は全員で楽しむ予定だ…仕方ない。
ギュッと智紀の手を握る。やはり血の気の薄い冷たい手。
ひんやりとして気持ちがいい。ショーの会場の前まで手を握っていても罰は当たらないだろう?
そんなことを思いながら俺は手に込める力を少しだけ強めた。

Fin.
391名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:06:56 ID:W5TuQpvw
ともきーと純さんとか絶対自分ぐらいしか興味ないと思っていたからグダグダと書いていたらいきなりの祭りで歓喜!!
前スレでトリとかのアドバイスくれた人ありがと。
自分もトリは苦手なのでつけない方向でいきます。
もっとともきーと井上のアニキがいちゃいちゃしますよーに!!
392名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:15:26 ID:CAqoS0ZH
GJ!ともきーがなんだかすごく可愛い生き物に見えてきた!ww
もっと読みたいなぁ…w

上の小ネタ気に入ってもらえたようで嬉しい
頑張ってみたい…けど、すぐには書けないかもしれない(汗
模試があるから勉強しないと……orz
393名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:18:41 ID:THWkorQH
ここは18歳未満は立ち入り禁止ですよ
394名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:21:14 ID:BSU3h/G1
模試があっても18歳未満とは限らないじぇ

それにしても純とともきーも結構いいなぁ
395名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:27:12 ID:werKU6vw
>>391
GJっす!
ともきーかわいいよともきー
純ともきーもっと増えるといいな。
396名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:46:15 ID:o2K2/R4o
GJ

地球温暖化吹いた
原因はともきーからの排熱に違いない(ラブラブともき純的な意味で)
397名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 22:47:47 ID:xyZKi6Hr
メイドも救ってやってくださいイケメンさん
398名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 03:53:44 ID:6/FsFP08
アニキはタコスのことファンの子かと勘違いしてたシーンあるから
女性ファンがけっこういるのね

というかアニメでさりげなくカツ丼と井上が食欲競ってるのは何なんだw
399名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 06:30:25 ID:3SoH4qS1
あれ2人競ってたのか!
400名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 07:00:03 ID:VkPyzBkc
>>398
そこ(食欲)から発展する百合フラグ。
401名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 07:46:48 ID:LrVDsxHJ
激しい大食いバトルの果てに生まれる漢の友情フラグしか想像できません
「やるじゃねぇかカツ丼……!」「お前もな!」的な
402名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 09:13:58 ID:d7C7tXME
何処かのハミレスでタコスと遭遇して勝負に突入するIKEMEN
ダブルノックアウトで救急車に運び込まれながら
駆けつけたお嬢様に食事代払っといてと言ってぶち切れられる
403名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 15:54:49 ID:/M9gs5ik
>>301
二度と来るな
404名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 16:34:08 ID:Lz/hTr74
>>403
遅レスの上にどうでもいいことに噛み付くお前も同類w
どっかいけ
405名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 17:00:41 ID:CyU44aEd
>>402
しかしその横にはタコス100食を余裕で完食したキャプテンの姿が!
406名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 17:11:53 ID:5fa4losH
タコスが切れるとわたしは人の姿を保てないの…
407名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 18:41:47 ID:Y+sD13Fc
たった今受信した電波


咲が親の都合で龍門渕に転校→一応麻雀部へ→麻雀をしていると清澄のみんなを思いだして泣き出す咲→困るアニキ

咲「グスッ…」

アニキ「なに泣いてんだよ」

アニキ「……しゃーないな」

咲を自分の方へ引き寄せるアニキ(コーチにぶたれた後の池田のキャプテンの体勢)

アニキ「早く泣き止めよな」

だれかこんなSS書いてくれ
408名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 19:00:32 ID:N2v+6tVk
そんなオカルトありえません
409名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 19:07:15 ID:Y1C2vSh3
龍門渕に行ったらともきーとくっつきそうなヨカン
410名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 19:07:48 ID:3SoH4qS1
>>407
可愛い咲にメロメロ兄貴
だがhrmrさんが…

411名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 19:59:11 ID:RtoSgFWy
衣とも仲良くなれるな
というか咲とすれ違った時に衣以外のみんなにも
何か感じられてたから普通に仲良くなれそうだ
412名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 20:46:53 ID:Y+sD13Fc
衣→甘える

アニキ→甘やかす

ともきー→じっと観察

とーか→引っ張りまわす

はじめ→みんなの様子を微笑みながら見てるけどとーかと仲良そうにしてると笑顔が引きつる


こんな感じかな
413名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 21:06:51 ID:2xkW3OA0
昏睡レイプ!野獣と化した加治木先輩

MMK「先輩!何してるんすか!やめてくださいっす」
KJK「暴れるなよ。君のことが好きだったんだ(迫真)」

・・・すまんかった(´・ω・`)
414名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 21:12:55 ID:3SoH4qS1
>>413
レイプはいけないと思いまつ
415名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 21:15:17 ID:eKwYIvWS
でもたまにはそういうのもありだし
416名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 21:17:57 ID:Nxb8u9D7
モモがレイプする方が似合ってる
417名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 21:42:21 ID:6yUvtkMw
キャプテンなんて膝枕しながら誘ってるし
418名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 21:59:30 ID:erEscLfA
桃果樹じゃ和姦にしかならない
419名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 22:10:32 ID:eKwYIvWS
かじゅの家にステルスで忍び込んでかじゅが寝た後にゴニョゴニョしようとしたところで
「モモ、いるのか?」と言われて慌てるモモはまだですかそうですか
420名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 22:13:54 ID:5fa4losH
原へったなぁ
カツ丼くいたいな
421名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 22:19:40 ID:E+ZFM88L
>>419俺は
眠りについたと思ってかじゅのベッドに後一歩のところまで近づいた瞬間
かじゅに手を引かれ回ってかじゅに押し倒されたような体勢になって
私の寝込みを襲うにはまだ10年早いなと言われながら攻められるモモなら想像できたが
文章力がないので諦めた
422名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:10:48 ID:reLPb4Em
もしも咲が他校の生徒だったらシリーズでも誰か書かないカネ。
423名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:19:20 ID:B0yfzwOI

 三度目のss投下。

 無いなら自給自足しようと、蒲原×妹尾っぽいものを。

 でもかじゅモモも素敵です。
424名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:20:27 ID:B0yfzwOI


 ワハハ、て笑って私の手をぐんぐん引いて歩いていく、一つ年上の幼馴染。

 小さい頃の彼女は、本当に無茶ばかりして、いつも擦り傷だらけで、私はそんな彼女が心配で、放って置けなくて、一緒に遊んで欲しくて、いつも一生懸命になって追いかけていた。

『ま、待ってよ智美ちゃぁん』
『ワハハッ、早く来いよー、佳織ー』

 運動神経のまったく無い、鈍臭い私には、彼女の当時の野生のおサルさん顔負けの動きに、尊敬するやら呆れるやらで、もう必死になってその背中を追いかけていた。

『ワハハ』

 そして、もう走れなくて、追いかけられないよぉって、泣きそうになると、まるでそのタイミングが分かっているみたいに、彼女はクルッて振り返って、いつものワハハって顔で「しょうがないなー」って戻ってきてくれる。

『……ぁ』

 それが、その笑顔が、当時の私には何より安心できて、置いていかれなかったって、泣きたいぐらい安心した。

『ワハハ、もう限界か? 佳織は本当にカメさんだなぁ』
『……っ、ち、違うよ。智美ちゃんがおサルさんなんだよ』

 引き返して来てくれる彼女に、ちょっとだけ泣きながら安堵しつつも、唇を尖らして反論するのは忘れない。
 智美ちゃんはそんな私に笑って「私は人間だぞー?」って手を差し出す。

『ほら、手を握ってやるから、もう遅れちゃ駄目だぞ? ワハハ』
『う、うん……!』

 差し出すと、すぐにぎゅって握られる手。
 その手は暖かくて、少し汗ばんで泥と擦り傷で汚れた、智美ちゃんの手だった。

『じゃあ行くぞー?』
『う、うん!』

 この暖かな手。

 私は、ただこの手に握っていて欲しくて、いつもいつもがむしゃらに、必死になって彼女の背中を追いかけていたのだと、今なら分かる。

『香織は本当にしょうがないなー』

 って、力強くぐんぐん私を引っ張っていく彼女が、とても好きで。
 どんなに先に行っても、私が転んだらすぐに戻ってきてくれる、優しい智美ちゃんが大好きで。
 ワハハって胸を張って笑う姿が、とても気持ち良さそうで、見ているだけで嬉しくさせてくれるから。
 
 そんな、大好きな智美ちゃんが困ったり辛かったりしたら、私でよければいつでも助けてあげたい、助けるんだ! って、心の底から思っていたのだ。ずっと。



425名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:21:52 ID:B0yfzwOI



「―――そんな感じで、私は智美ちゃんにお願いされると、昔から弱いんですよ」

 モニターに映る、試合中の智美ちゃんを見つめながら、私は入れたての紅茶の入ったカップを加治木先輩に渡して、智美ちゃんがいない間に、という訳でもないけど、昔の話を少しだけ披露していた。

 話している内に、ついつい智美ちゃんが格好良かった所とか、優しかった所を熱を込めて語ってしまい、気がついたら、うっかりとそんな、少し恥ずかしい事まで話してしまっていた。
 我に返ると「あわわっ……」って焦って、おずおずと皆の様子を見ると、加治木先輩は「成程、蒲原は昔から変わっていないんだな……」なんて涼しげに笑っているし、睦月さんは興味深げに聞いてくれている。桃子さんは、笑う加治木先輩を見て、同じく微笑んでいた。
 何だか、良い人たちだなぁって、まだ短い付き合いの中でも、そう思った。

「……成程な。蒲原が、『佳織なら絶対に入ってくれるから安心していいよ!』などと、大口を叩いていた理由が良く分かった」
「あ、あはは……。私ってば、智美ちゃんのお願いとか、断ったためしがなくて……」
「ああ、その様子だと、そうだろうな」
「……ぁう」

 もしかして、押しに弱いって呆れられただろうか、と心配になったけど、加治木先輩の笑顔は優しくて、何だかホッとしてしまった。

「蒲原は、あそこの清澄の中堅が言っていたように、頭が弱い」
「はうっ?!」
「……だが、決して馬鹿ではない」

 静かに紅茶を飲みながら、加治木先輩はフッ、と智美ちゃんとは全然違う、静かな笑みを口元に浮かべる。

「……だからこそ、私は蒲原の下についているんだ。蒲原以外、鶴賀の麻雀部の部長はいない」
「っ」

 びっくりした。
 あの加治木先輩が、智美ちゃんの事をそんな風に言ってくれると思っていなかったから、本当に驚いた。

「あの人は、いつもワハハって笑うだけじゃないですからね」
「そうだな」
「……な、何だか、先輩ってば部長を凄く信用しているんですね」

 すうっと、不意に隣に気配を感じてビクッとしたら、桃子さんで、どうやら私と同じ疑問を抱いているようだった。
 加治木先輩は、「うん?」と桃子さんに小さく笑いかけて、残りの紅茶をゆっくりと味わって飲み干した。

「当然だな。長い付き合いだし、何より」
「何より?」
「蒲原を褒めるのは、私と、そして妹尾ぐらいしかいないだろうからな」

 あいつがいない内に、褒めさせて貰うよ、と。
 加治木先輩はモニターの、苦戦中の智美ちゃんを信頼の眼差しで見つめたまま、そう楽しげな声で言うのだ。

 ……む、むむ?

426名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:23:41 ID:RtoSgFWy
>>422
いつか書いてみたいという希望だけならある
427名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:25:22 ID:B0yfzwOI
 た、確かに、智美ちゃんはあの性格上、あんまり褒められるものがない気もするけど、で、でも、加治木先輩も智美ちゃんを褒める方なんですか?
 そんなに、二人の仲って良かったんだって、ちょっと、ほんのちょっとだけ、もやっとしたものが胸を過ぎってしまう。

「……むむむ」
「あ」

 隣を見ると、モニターをちょっと優しい顔で見つめる加治木先輩に、複雑そうな表情を送る桃子さん。……な、何だか、凄く分かり合えるみたいな、不思議なシンパシーを感じました。

「……せ、先輩は、私のっすよ」

 小さな声。
 う、うん。凄く分かる。

「……さ、智美ちゃんだって、私の、智美ちゃんです」

 だから、私も小声で、ぼそぼそと呟いた。
 そしたら、ハッとした顔をしてこっちを見る桃子さんに、聞かれちゃった?! って、慌てて赤い顔を誤魔化して、加治木先輩に御代わりの紅茶を注ごうとする。
 や、やだなぁ、私ってば何を言ってるんだか……!


「……蒲原は幸せ者だな」
「――っ?!」

 ビクッ、て加治木先輩を見ると、加治木先輩はやっぱりモニターを見たまま、だけど口元がとても優しくて、この人、こういう顔するんだって驚いたり、聞かれちゃったのかって焦ったり、呼吸が苦しくなる。

「あ、あ、ああ、あの。わ、私は、あの」
「大丈夫だ。分かっている」
「う、うぅ?」

 何が分かっているのかいないのか、分からなくて焦ると、桃子さんが何だかホッとした顔をしてたり、睦月さんが、どうしてかあさっての方向を遠い目で見つめて静かに佇んでいたり、訳が分からなかった。

「蒲原も、やるなぁ、本当に」
「ええ、そうっすね♪」
「……ああ、彼女は普通の人だと思っていたのだが。こうなると、私が最後の砦になるのか」
「あ、あの? ええぅ? あうあうあうあう?!」

 結局、訳が分からないけど、何だかこの変な空気は、智美ちゃんの試合が終わって、智美ちゃんが帰ってくるまで続いたのだ。

428名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:26:08 ID:B0yfzwOI




「……はぁ、ごめん。ユミちん」
「気にするな。蒲原はよくやった。モモ」
「はいっす!」
「行って来い」
「はい! 頑張るっすよ!」

 見つめ合い始めた二人を横目に、私はおずおずと智美ちゃんに近づく。

「お、お疲れ様」
「うん。ありがとう佳織。でも、あの結果じゃあ格好もつけられないや」
「―――そ、そんな事無いです! 智美ちゃんは格好良かった!」
「へ?」

 ぱちくり、と、智美ちゃんの目が丸くなって、私も何を叫んでるんだって赤くなって、あわあわと、智美ちゃんに心を込めて入れた紅茶をえいって差し出す。

「……まあ、ありがとな佳織」
「は、はい」
「うん。うまい! ワハハ、元気でた。よーし、あの清澄の奴、今度打つ時は負けないぞー」

 そう。
 それでこそ、智美ちゃんだ。
 智美ちゃんの笑顔に、私の方こそ元気を貰いながら、私は顔が赤くなっていないかな? なんて、変な心配をしていた。



 それから、桃子さんの試合中に、加治木先輩と桃子さんの話を聞いて、何だか、その、どうしてか智美ちゃんの事を凄く意識してしまって、おかしいなぁって、私は何度ももじもじしながら首を傾げることになるのだった。




 おわり
429名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:26:55 ID:B0yfzwOI

 以上です。

 蒲原←妹尾って感じで。

 あと、むっきーはこんな百合な仲間たちを見て、変に「……うむ」と達観しているイメージ。
430名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:35:03 ID:f8cyItVy
[離れたくない]
大会終了後、咲の体を掴んで離さない衣。
衣「咲と離れたくない!」
咲「え…でも」
咲が後ろからの面白がるような視線と氷のような冷たい視線が突き刺さっているのを感じ、焦っていると
ハギヨシ「でしたら衣様、こういうのは如何でしょうか?」
と成り行きを見守っていたハギヨシが衣に耳打ちをした。
衣「それは名案だな!…咲!」
すると衣の顔が笑みに変わる。
咲「?」
衣「今夜お前を龍門渕へ招待するぞ!」
咲「ええ!?」
衣「龍門渕へ来れば衣たちと一晩中麻雀が打てるぞ」
咲「衣ちゃんたちと…一晩中?」
咲の頭の中に清澄の仲間たちと激戦を繰り広げた龍門渕の対局が過ぎる。
衣「どうだ?」
咲「うん、行く」
気付くと咲はそう言っていた。
和「宮永さん!?」
咲「え…?あ」
衣「そうと決まれば善は急げだ!ハギヨシ!」
ハギヨシ「御意」
言うが早いか咲はハギヨシの手により顔だけを袋から出した形になった。
衣「では咲を借りていくぞ」
その状態の咲を衣が担いで走り去って行った。
後には呆気に囚われる清澄メンバーと怒りに震える和が残された。

…て言うのを…何か素敵なSSの後にすいません。
431名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:36:38 ID:0xxdUdyj
>>429
新鮮でした
GJ!
432名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:37:29 ID:MQ2OTTBQ
いいよいいよー…あまずっぱいのう、うひひひ。
かおりん視点ものは少なかったんで新鮮だったぞよ
433名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:44:25 ID:rWNifmlg
池キャプ最高! 鉄板すぎる
434名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:48:55 ID:N2v+6tVk
やはりカマボコかおりんは最高だ
435名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:49:18 ID:tU6KYq1V
いい話なのにワハハの文字を読むたびに吹きそうになる
436名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:52:16 ID:DUHsCY6q
かおりんの可愛さは異常、ワハハ
437名無しさん@秘密の花園:2009/07/31(金) 23:58:31 ID:G7ZctDzL
>>430
こっちもGJ
438名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 00:09:12 ID:rWvDn+3K
>>421
さあはやく文章にする作業にry
ひっくり返されるのってなんか萌える
>>429
GJ!やっぱワハハとかおりんいいな
もじもじするかおりんかわゆす 
439名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 00:49:39 ID:zYhlDIrc
>>429
GJ!!ずっとかまかおが見たかったんだ
咲-Saki-で幼馴染み成分が見れるのはかまかおだけ!
440名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:07:53 ID:zyMPX30r
>>429
GJ!!
かおりんアワアワかわいいw
しかし、むっきー…
441名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:08:53 ID:CRI6vP2Z
むっきーはバカップルがいちゃついてるのを隣で冷めた目で見てるのが似合う
442名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:18:37 ID:h/AZRw2M
>>439
幼馴染み成分には和と優希にもあるんだぜ
(どれくらい馴染みかはしらんが)

というわけでもうちょっと待って…
443名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:20:53 ID:oAtX6Tg9
携帯からかじゅ桃投下。
>>421の妄想借りました



満月の真夜中、先輩の部屋でステルス能力を全開にしながら、私は規則正しく上下に動くベッドを見つめていた。
用心深く1歩を踏み出してみる。

この部屋に侵入してから小1時間程は経過していた。
最初は寝顔が見れるだけで満足できると思っていた。
だけど大好きな先輩の寝顔を見ていたらいてもたってもいられなくなり、抱き締めたい、と思った。

同時に先輩に気付かれた時の事を思うと恐怖で足が竦んだ。
こんなストーカー当然の行為、許されるはずがない。
軽蔑されるだろうな…と頭では冷たく考えていたが心は熱く滾っていた。
444名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:22:23 ID:oAtX6Tg9
抱き締めるだけ…起きない程度に……

「狼さんじゃないっすけど、もう我慢できないっす。」
小声で呟いてから私は欲望で恐怖を打ち消し、ベッドに後一歩のところまで近づいた瞬間、眠りについたと思っていた先輩が私の手を引いた。

引かれた勢いのまま私は回ってベッドに押し付けられた。
私の頭は信じられないくらい真っ白になった後、先程懸念していた恐怖が蘇った。
「あっ…ぅ……」
「私の寝込みを襲うにはまだ10年早いな。」
先輩は私を押し倒した姿勢のまま耳元で囁いた。

嫌われたっ…
そう思った瞬間に涙が溢れだし何も言葉が出なかった。
「…っ……」
「…モモ?」
先輩は怪訝そうに私の顔を覗き込んでから、フッと優しく笑った。
「そんな顔をするな、モモ。」
「……??」
混乱した私の頭では先輩が何を言っているのかわからなかった。
445名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:26:16 ID:oAtX6Tg9
「そんなこの世の終わりを迎えたような顔をするなと言ったんだ。」
「……え?…先輩…?」
先輩はまるで私の心を見透かすかのように瞳を見つめていた。

「なにも怖がる必要はないよ、モモ。」
泣きじゃくる子供をあやすように優しく甘い声で囁く。
「この程度の事で私がモモを嫌う訳が無いだろう。むしろ…嬉しかった。」
「っ先輩……いつから気付いてたんすか?」
「最初からだ。」
「そんなっ…私はっ」
「モモが影の薄さ金メダル級だとしても、私がモモを見つけるのも金メダル級だと自負しているが。」
私の顔に血が急速に集まるのを感じた。先輩もいつものポーカーフェイスが赤く染まっているのが月明かりで微かにわかった。


「…嬉しかったっていうのは何なんすか?」
「言葉通りの意味だ。こんな夜中に能力を使ってまで私に会いたいのか…と思ったら、な。」
さっきから私の鼓動がドクンドクンと強く打ち続けているのは驚きからだけではなかった。


「先輩…この体勢……」
ひっくり返されてからずっと先輩との距離はほぼゼロだった。
つい一瞬前まで涙でくしゃくしゃになっていた顔が今は嬉しいやら恥ずかしいやらで真っ赤になっていた。
「モモ。」
先輩は更に距離を縮めて完璧に重なり合った。
「嫌、か?」
「そんなこと!!あるはずないっすよぅっ…」
耳をはむられ語尾が弱くなり羞恥が私を襲う。



続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んで下さい。
446名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:29:38 ID:AC8QsAO5
なぜ止めたし
ワッフルワッフル
447名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:32:05 ID:NIw7Ktku
書けないヘタレな俺に代わってやってくれるとは
ワッフルワッフル
448名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:34:19 ID:SoBkao3s
なんだただレスが欲しいだけかよ
ワッフルワッフル
449名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:39:07 ID:oAtX6Tg9
スマソ
眠くて集中力が続かんのだ

ワッフルレス嬉しかったから夜になったら続き投下する
450名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 01:45:59 ID:0iYImpmh
>>449
今が夜じゃなかったらいつが夜なんだよw
451名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 02:08:23 ID:0anM3RVm
やはりかじゅ桃は最高だぜ
ワッフルワッフル
452名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 02:25:23 ID:9eKPGVGY
かじゅ達の夜はこれからだ!!
453名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 02:29:49 ID:rWvDn+3K
ワッフルワッフル
しかし>>449->>450の流れ吹いたww
454名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 03:43:40 ID:U482UC/G
まぁ時差というものがありますからワッフルワッフル
455名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 06:44:40 ID:UEvYizUu
なんとなくかじゅはそういう面ではヘタレなイメージがあるがイケメンなかじゅもありだな
456名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 10:29:39 ID:Z1h1SWl1
かじゅはヘタレ攻めが似合う
457名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 10:33:03 ID:f8TO86l0
同意
458名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 11:01:10 ID:u18W5ydO
うむ
459名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 11:19:14 ID:WzIHrdYb
かじゅ=ヘタレ責め
桃=誘い受け
ベストはこれじゃね
460名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 12:33:12 ID:/cJ7QW95
桃は鬼畜攻めだろ
じらして、じらして、じらして、じらして、消えるw

ゆみちん唖然
461名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 13:13:23 ID:9RZXC/yQ
>>460
「先輩、もうイキそうっすか?」
「あ、ああ……」
「じゃあ……」

フッ……

「……モモが、消えた? ど、どこに行った、モモ! まだ途中なのに……私はこの収まらない熱を一体どうすればいいんだ!」

キャーモモサンマジキチクー
462名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 14:41:33 ID:WzIHrdYb
>>461wwwwwwww
その後一人でするゆみちん
それをまた現れて邪魔する桃
463名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 15:31:38 ID:9RZXC/yQ
>>462www天才だなwww
こんな感じか?

「モモ……君がいないと私は……一人でするしか無いのか?
……くっ、……くうぅ…………あああぁあぁぁぁぁぁっ!!」

スゥー……

「いや〜、先輩。 イく時の声が無茶苦茶可愛いっすね〜」
「も、モモ!? 居たのか!?」
「居たのかも何も、最初から今までずっとここに居たっすよ。 ただ気配を消してただけっす」
「じゃ、じゃあ私は……」
「ずっと見てたっす。 エロいですね、先輩!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

邪魔じゃなくて最後まで見届けましたw
464名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 15:55:45 ID:9ykHVDwP
テスト
465名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 17:36:42 ID:h/AZRw2M
モモなんてきらいだもん
466名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:42:13 ID:oAtX6Tg9
携帯から
>>445の続き投下します。

>>443->>445ではモモ目線でしたが続きはかじゅ目線です。
エロ描写が苦手な方はスルー推奨。
あと、かじゅがヘタレ攻めになりませんでした。サーセンww
イケメンかじゅもありっしょ!!


以下↓投下。
467名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:43:37 ID:NIw7Ktku
>>465
透華様乙
468名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:44:27 ID:oAtX6Tg9
「モモ、好きだ。」
姿勢は変えないまま耳元で囁いてみた。
「先輩…私も…先輩が…大好きっす。」
モモの顔を再び覗き込む。
涙を流した跡が微かに残る頬にそっと手を添えた。

どちらからでもなく、自然と唇が合わさる。
「…ん…んんっ…」
重ねるだけではなく半ば強引に舌を口内へと侵入させる。
唇、舌、歯茎といわず、モモの味を丹念に味わう。
「…!んく…んぷ…ぷあっ、あ、ふあ…あ…。」
「んん…っ」
名残惜しく唇を離す。

「モモ…。」
「ん…先輩っ…。」
モモは恥ずかしさの境地なのか、ぎゅっと目を閉じてしまった。
少し焦り過ぎたか
と思いながら、よしよしとモモの頭を撫でた。

「先輩のえっち…。」
「モ、モモっ」
急に顔が熱くなるのを感じた。
「…でも、そんな先輩も好きっすよ?」
モモ…もう止められ無いぞ?

469名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:46:18 ID:oAtX6Tg9
モモの服をゆっくりとめくっていく。
いつもの色の薄い白い肌はほんのり桃色に染まっていた。
背中にあるホックを外すと、程良い大きさの双丘が外気にさらされてモモは肩を震わした。

そっと手を胸の下に差し込んで持ち上げる様にゆっくりと揉む。
「ふぁ…せんぱ…」
可愛い…
もっと反応が見たくなり、桃色の胸の頂へと舌を伸ばした。
「やぁ…っひ、んっ」
ちゅ、ちゅぷ、ぷちゅ
ぷっくりと立ち上がったモモのソレを舌で転がしたり、舐め上げたり、啄むように吸ってみたりする度に
モモはこっちまで恥ずかしくなるくらい甘い声で鳴いた。

このままでは恥ずかしくて仕方がないので暫く堪能した後、唇を離して露わになっているお腹の方へと再び口付けをした。

「う…く、ひゃ!くすぐったいっす!」
ただキスをするだけじゃなく舌も使って、優しくくすぐるように愛撫を続けた。
そのまま、少しずつ、少しずつ下に向かってゆっくりと舌を進めていた。
モモの声に再び艶がでてくるまでゆっくりと焦らすように侵攻していく。

470名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:49:16 ID:oAtX6Tg9
「ああ…くあ…あ、あ、あ…」
「ひ、は、あぁ…あぁ…あぁ…っ!」
そろそろか?
「あ、あ、あ…う、ううっ……せんぱっ…もうっ…」
頃合いだな
「焦らして悪かった。」
言った直後に一気にモモのショーツを引き下ろす。

「あっ…先輩!そこは…」
「モモ、随分ととろけているぞ。それにとても綺麗だ。」
「やっ、先輩…言っちゃだめっ…す…」
なんだか優しくしたくなるような辱めたくなるような不思議な気分だ…
「恥ずかしがる割にはどんどん溢れてくるようだが。」
言っているそばからトロトロと甘い香りの桃果汁が溢れてくる。
「そんなことっ…ないっす…」
自分でも気付いているのだろうか、トクントクンと溢れ出るのは止まらない。

「可愛いよ、モモ」
「そんなこっ…んぁっ!せんっぱ、い、そこはっ、あっ、汚い、っすよぉ…」
モモの秘所に軽いキスをした。
「ここも、すごく…可愛い」
言うが早いがモモの恥部にむしゃぶりつく。
「んぁっ!は…せんぱっ、あ、んっ、んあっ!そ、そこっ!…舌…入れないでぇっ!」
「ふふっこんなに濡らして何を…」
矢張りモモは言葉でも感じるようで一際大きく喘いだ。
「くはっ!くっ、や…あ…んくうぅぅぅ!」

471名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:51:07 ID:oAtX6Tg9
モモは身体を反らしイったようだった。
大きくハァハァと息を荒げるモモを見つめていると矢張りというか私は我慢ができなくなった。

「イったばかりですまないが。」
もう充分すぎるほど潤ったモモの恥部に指をあてがう。
「もっと、モモが欲しいんだ。」
ぐちゃりと粘ついた音が響く。
「あ、んっ、…はぁっ」
そのままくちくちと弄り反応を楽しむ。
「あっ、や、あ…やぁぁ…っ」

引っ掻くように動かすとモモの身体がビクビクと反応する。
「モモ、大丈夫か?」
「ん、んん…はいっす…」
「入れる、ぞ?」
「ふぁ…せんぱ……」
ぬぷ─ とすんなりと指は侵入していく。
充分にほぐしたおかげか痛みは感じていないようだ。
「んぁっ…せんぱ…せんぱいっ…」


472名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:53:21 ID:oAtX6Tg9
初めはゆっくりとした差し入れては引くといった単調な動きだったが、次第と肉壁を擦るように指を動かす。
「あっああ、やっ!」
「モモ…かわいい」
「ふぁっ、せんぱぁい…っ!」
モモが両手を伸ばし私の首に腕を回してきた。
「モモ…」
これで最後だ
…とでも言わんばかりに指の動きを激しくさせる。
ぐちゅぐちゅと音をたてながら、少し上にあるぷっくりとした膨らみを親指で押しつぶしながら、囁く。
「モモ、好きだ」
「やぁ…っだめ、だめぇ…それっ、ひっあぁ…っ、ひぁんっ、せんぱ…すき…すきぃ…っ!」
モモの腕に力がこもる。
「あっ、あふぁぁあん…っ!!」
二・三度痙攣する身体をしっかりと抱き締めた。



「…………ん?」
モモは意識を手放したようだった。
意識がない相手にまでこれ以上手を出すほど私は鬼ではない。



どうせ明日は休みだ。このまま寝かせておこう。起きたときどんな反応をするのだろうか。
そんなことを考えながらモモの身体を綺麗に吹いてシーツやらを変えてから、私もモモの隣で眠りについた。


473名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:55:18 ID:oAtX6Tg9
以上です。


続きがもしあるならばヘタレ攻めを目指してみたいです。
474名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 18:58:47 ID:NIw7Ktku
>>473
475名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 19:12:20 ID:YSfJoZpc
>>473
乙 へたれ攻めも期待してる
476名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 19:17:56 ID:h1n93d+D
わっほーわっほー!
モモかじゅはどんなバージョンもイケるな
477名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 19:26:17 ID:91kZWOu3
朝起きた時の話は?ねえ、朝の話は?
478名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:21:08 ID:CpKdtT0J
最近他校×咲の妄想が止まらないんだが


純×咲、かじゅ×咲、モモ×咲、キャプテン×咲、衣×咲、はじめ×咲…etc
479名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:28:29 ID:u18W5ydO
カマボコ×咲
480名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:33:13 ID:wW4g2oAx
オラァ! 咲!!
481名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:33:54 ID:wSBXNfCX
hrmrさんが何か言いたそうです
482名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:34:27 ID:NIw7Ktku
上柿×咲
483名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:42:58 ID:UVAF+jgq
あたしゃいつもどおり清澄の大将さんをおトイレまで連れて行きますよ
484名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 20:50:54 ID:rWvDn+3K
>>473
GJ
イケメンかじゅもありありですわー
ヘタレ攻めも期待してる!
485名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 21:10:40 ID:kcS+EtYP
>>479

「あれ、清澄の…」
「え?」
「こんな所でどうしたんだ?」
「と、トイレに行こうと思ったんですけど場所が判らなくて」
「ああ、それなら連れてってあげるよ」
「ほ、本当ですか!?」
「困った時はお互い様だからねぇ」
「あ、有り難う御座います!あの」
「ああ、私は鶴賀の蒲原だ」
「私は」
「清澄の宮永咲だろ?」
「え?」
「嶺上の連続上がりには驚いたよ」
「ど、どうも」
「まぁ、うちの大将も負けてないけどねぇ」
「はい」
「あれ、怖くなかったかい?」
「怖かったけど、楽しいです」
「麻雀が…好きなんだね」
「はい、麻雀は私と他人を繋げてくれるものですから」
「繋がりか、うちの大将ももうちょっと素直になれればねぇ」
「?」
「いや、何でもない。行こうか」
「はい」
『休憩終了1分前です対局者はお戻りください』
「あ…」

…×になってない。お目汚し失礼しました。
486名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 21:32:33 ID:GkR1QmkB
>>478
一咲はあり。
487名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 21:46:11 ID:M5g1hTzr
そんなオカルトありえません
488名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 21:47:25 ID:bLLD37CB
池咲もあり。
489名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:05:31 ID:k6ELv6B0
SOA
490名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:09:25 ID:CpKdtT0J
ネタだってのは分かるんだが


和以外×咲の話をしてる時に和を出すの止めないか?
491名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:09:57 ID:91kZWOu3
結局和×咲が一番良いよね
492名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:14:13 ID:GkR1QmkB
>>490
まあSOAくらいはいいのでは?
のどっちっていうか、それはないわっていう意味だろうし。
咲スレはちがうだろうがw
493名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:15:22 ID:TYll+jJR
言いたいことはわかるけど、この作品、基本端役と野郎以外にはパートナーがいてしっかり固定タイプだから
主流以外を出されたときのSO具合が他作品と比べて半端じゃないんだよなあ
494名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:17:49 ID:YhtFr6r1
>>486
一咲ってどういう風に展開するんだ?
お互い相手がいる上に接点も思い浮かばないが
495名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:20:54 ID:GkR1QmkB
>>494
廊下ですれ違った時に一目ぼれ。

後に衣に似た気配をかんじ恐れもあるが、それでも同じくらい惹かれてしまう。
僕にはとーかっていう大切な人がいるのに。

みたいなのを妄想してた。
純愛なら最後一行はいらないけど。
496名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:22:47 ID:CpKdtT0J
>>493
それでも妄想は自由だろ?


咲には和だろとか、hrmrさんが来るとか言われたら和咲以外が語りにくくないか?
497名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:30:17 ID:eRa4EC8M
俺は原作を尊重した上で妄想を載せるタイプだから一向に構わんけどな
別に他人の妄想をわざわざ否定しようとは思わないけど、そういうのには興味をもてない
本当に上手に話を展開しないと尻軽ビッチに見えるし

一番簡単なのは過去改変で前提を変えるくらいか
498名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:32:29 ID:d3mw/JOf
>>496
いや、ネタだし。
話したいこと話せばいいじゃん。
皆そうしてるし、他に誰からも文句出てないし、話しづらいってことはないでしょ。
百合スレなんだから、百合CPの話ならいくらでもすればいいんだし。
和×咲以外の話したいならしなよ。
和×咲好きな人は和×咲の話するけど、君が気に入らなきゃ読み飛ばせばいい。
499名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:32:36 ID:bLLD37CB
だからもしも咲が他校の生徒だったらシリーズをダナ。
500名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:33:50 ID:CpKdtT0J
>>497
原作やアニメを見てるとどう見ても好き通しだけど

実際に告白してるわけじゃないから尻軽にはならなくないか?
501名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:34:34 ID:JP1/2RxL
よしその話はそこまでだ

ところではじめととーかの結婚式とか新婚生活とか妄想すると
ニヤニヤするんだけどこれって病気かな……
502名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:34:49 ID:zD3UhjSf
ss書きとしてはある程度の自由度があった方が楽ですけどね。
だからカマボコ×咲も一×咲も有りだと思いますよ。

但し、文章に起こすと設定やら展開やらで整合性を取るのがキツくて
そういう意味では自由度なんて全く無いですけどねw
503名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:35:42 ID:CpKdtT0J
>>498
そう喧嘩腰にならなくても…


語りにくいのは語りにくいだろ?

騒がせてすいませんでした
504名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:36:37 ID:uikrIGZ0
俺はカプはなんでもおk
むしろ和咲以外は新鮮でどんな絡ませ方をするのか興味ある。
505名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:40:11 ID:d3mw/JOf
>>503
いや、喧嘩腰になったつもりはまったくないけど。
言い方がきつかったならすまん。
悪気はない。
506名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:41:18 ID:CpKdtT0J
>>505
こちらこそ色々すいません
507名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:41:20 ID:eRa4EC8M
なんか突っ込まれてもスルーすればええねん
文句とか言う暇があるなら好きな事話せばええねん

>>502
ぶっちゃけ、りつべの周到なフラグ潰し具合は異常
まあ俺の好みと相性がいいので問題ないが
508名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:44:25 ID:YhtFr6r1
恋人とかじゃなくて普通に仲良くなるような展開だったら異色カプも考えやすいかな
はじタコとか純タコとか
509名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:45:03 ID:8w+zaFGY
pixivに一咲あった。
まぁカップルというより良き友って感じ。
お互いの嫁を自慢し合って茶会してそうな感じに妄想できる。
510名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:47:04 ID:k6ELv6B0
和咲はガチ
咲和?そんなオカルト・・・

だれか咲和ss書いてください
511名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:47:54 ID:wSBXNfCX
どんな組み合わせも考えやすい作品はあるが、
咲の場合かなり固定されてるからな
その分ガチでいいんだけど
512名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:57:01 ID:k6ELv6B0
            ,. . . -−-. . . .,
        _,,,,.  '.: : : : : : : : : : : : :`゙'. ,   _
       i/              ._,./::iヽ,
     i'"~::/ . .; .i: : ; : : : : : : : : : : : ィ´::::`v":::ィ
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    く;;;|:|'|:.l: :.||'ャii;;;;;;;iィソ !'ィ'ヤi;;;;;;i;'ヤl|_,.! '´:|: :l: |        
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    / ./:|:l: : |: || |  _,`,iー "´ ィ冫、.|i  : |:| |: :.i';     駄目だこの人たち・・・早く工作しないと・・・・
    ;´ /:.i|i : :l_,..-‐'''´:/:イ   /:::::::::::|:| . i|.,| |: : ハ
   ; /: :i:|: : :|:::::::::::::::iニ-ー,/::::::::::::::::|:| . :.l|;´ヽ,: : ハ
    i /: :.l/|: : |::\::::::::|   /:::::::::::_,.‐'_;i ; : : l; /`il: :i: :',
   ,': : :/.l: : |i.\;;:`ヽl /;;;.:-::':;´‐''~/;': : //   :|i: :l: : i
.   iil: :.i .l: : i .'._ .゙''.‐.,y,._≠'' ´,,..‐//: : / i    |:l: :i :i: l
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   ', / l:!l:l l     トーィ;"    ;'/i:.i .i   i|     |::||:l: | l!
    ;' li l:l i    / .i ,!    ;' l:li :l  ';  i   |::|: i:| 
513名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:57:39 ID:OTQ4CtyJ
のどちゃん・・・咲ちゃんの処女は犬に奪われずみだじょ
514名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 22:58:04 ID:wW4g2oAx
やめろ馬鹿
515名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:03:58 ID:TYll+jJR
こっちもごめん
別に異色カプを否定しようというわけじゃないんだ

ただ、>>507とかも言う通りフラグ管理が徹底してて本命以外のSO具合が半端じゃないんだよな
まあ、妄想はしにくいけど不毛なカプ論争や他カプ叩きを予防するのも作者の愛だと思う
三角関係とかで公式エンドが糞で他とくっついた方がよかったなんてことになった場合の荒れ具合は悲惨だからなあ
ときには中の人までくっつかなかった方とくっつきたかったって言い出したり
516名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:09:42 ID:JP1/2RxL
その話題はもうやめようぜ
そしてスルーされた俺涙目
とーかとはじめが新婚初夜で初々しくモジモジしながらベッドインするまでをひとり寂しく妄想するか…
517名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:15:39 ID:YhtFr6r1
>>516
はじめスレに行けばみんなで妄想してくれるよきっと
518名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:18:13 ID:GkR1QmkB
>>515
で、SOってなんだ?
519名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:18:36 ID:CdfhOEvD
とりあえずももかじゅ、池キャプは鉄板てことで
この4人は他のカプが思い浮かばないw
520名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:19:33 ID:rWvDn+3K
S→そんな
O→オカルト
ってことじゃないのか?
そんなオカルトありえませんの
521名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:25:23 ID:TYll+jJR
>>518
そんな
オカルト…

ありえませんとまでは言えないけどオカルト…って感じがする程度には違和感がある
ぐらいの意味だよ
522名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:28:58 ID:u18W5ydO
何なんだよこのゆとりスレきめぇ
523名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:36:02 ID:uwdSLlJ0
>>516
俺とはじめスレ行こうぜ
524名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:41:53 ID:6OeDfupi
>>515
おつと温暖化アニメの悪口は(ry

とりあえずかじゅももとカマボコかおりんがいちゃいちゃしてるのを尻目に
悶々としながらネット麻雀に向かうむっきーの構図をですね…
525名無しさん@秘密の花園:2009/08/01(土) 23:57:51 ID:NIw7Ktku
>>509の画像を見つけられなかった
私は清澄優勝後咲が龍門渕に親善試合という名目で連れられ麻雀を打ち
透華が席外してる間に咲と一の互いの嫁論争が始まり
一がやや暴走気味に毎晩一緒に寝てるだの朝はキスで起こすだの夜は激しいだの見栄を張ってるところに透華様参上
両者オーバーヒート
というビジョンが見えた
526名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 00:07:31 ID:THh4vE19
>>525
>>509だが、「咲 一」で検索すれば見れるぞ。
まぁ百合百合しい絵ではないが。
527名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 00:26:19 ID:ag0uai44
今咲一が熱い
528名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 00:35:05 ID:Bc8Cp94R
奇遇だな、自分もだ。
529名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 00:37:42 ID:YORzSany

                     ,. --―-- 、
                r---l>'            rヽ.  ,-┐
                | /   / / ./  !   |  .Y  }
                    V.// / i ! i  ハ i.  |  iミ  .}___
                // | ll ムムハ |ト、 ト-レH |_,ィ个 、く     /^i       咲攻め和受けss投下キボンヌっと・・・・
                    ハ!_!.! !トレテト ヾ` 行ヒくリノ}/  ハ  〉   /  |
               \|_ト、トトミ込!    込! ´ リ゙TTi Y    /  |
                   l | ハ:::::: '  :::::::  _./ ! i i ハ    l   |
=====、-、         // i ヽ.  ー   / /  ! i i ハ   l   |
       | |       // i / l` ┬ ' ´ | ./  ! ハ i ハ  !   !
       | |         //  ! / |____|   l/    ハ i ハ ___!  |
- 、.      | |      //   / ̄/'"´  _/   / リ、!  i .}  /.   |
  |.      | |       // / / / ̄` ´ /!レ //ノ  `Vハ! i   |     カタ
  |.      | |     { { / /  |:     / l.| /イ      i iハ .i    |
  |.      | |       X! ! ノ、 ! / /  !| i {_ _ _ _ _ _|_i ハ.    !
  |.      | |     {_ V >-ミ7ヽi/ニエエ式 lハ_i_i__i_,i_ィン〈 }  |
  |.      | |    シ./ {   >{二}<   /\、ゞ  /  ノ /   |             カタ
  |.      | |    ノ {  \___/ハ\`  /   廾≠イ=0コ i   |
  |.      | |   ./  ヽ.   / ハ ハ ̄   , ィ' |  /〈!ト'  i   |
  |.      | | ,/⌒ヾ  /`7  i  i  ハー┬ ´ / .!/  .|  i   |
__.,!.      | |二--   `/ i \_|.  |_./  i! /  ノ    |   i ./ ̄7i
       | |/\ _ ノ ir'⌒ i!`  ー--才´^⌒)==/=.〉. i/  //
       | |__  `  ノ- 〈..,,__ヾi    / , ィテ/    ノ ./  //
______.i._リ  <>ヽノ    _  ̄ ̄ """""''''''''''''''' ‐‐‐‐‐---
互互互互互互互互互互互互/l
≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠//
530名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 00:40:33 ID:FH0KjoOu
もう自分で書いちゃえよw
531名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 01:35:05 ID:set8bjMq
キボンヌって古いよのどっち
532名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 01:43:18 ID:bmKw1UOm
咲x和は書いてもいいけど、どうしてもhrmrさんの地が出て来てしまう感じ。
hrmrさんが結婚式に招待してくれるなら書きましょうかね。
533名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 01:59:23 ID:YORzSany

     |   \ /ー/ ̄ ̄ ̄`¬: : : : : : : : : : :\
    r'   ー--イ  ト‐‐‐、   /: : /: : : : : : : : : \
    |     ,,,,ト-∧_     /:/: : : : : : : : : : : : : :\
    ト-┬‐‐'' / T\     「/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙、
     /     |  \    | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙、
    ∠__    /    ヾ-イ: : : :/: : : :/|: : :i : : : : : : : : : ゙、
    Y : \  / ___    |: |: : : :/: : :/ / : /: : :| : : : : : i: i:゙、               なんだか恥ずかしいです・・・・
    /: : : : : Y:::|_」:::::\_」:| : //: :/ ソ;,; /: : : / : : | : : :| :|: |                  宮永さんと私の結婚式だなんて・・・
.   /: : : : : :/:/ :| : : :| : :| |: :/ | :/   /:/X; :/ /: :| : : :| :| :|
  /: : : : : :/: |:: :| : : : : : | ゙、/ .V _  '' /;;;;ノ  /: :/: : ::/:/: |                      結婚ということはその日の夜二人は・・・ああっ、駄目です宮永さんっ・・・
  /: : : : : :/ : |: : | : : :|: : |        ヾミ_=@  /: :/.: : :/レ レ'
.../: / : : : : :./:|: : : : : : | : |           イ  ̄/: :./
/: /: : : : : :/: :|: : :|: : : :|: :|    ////////  (  レ                        ああん・・・宮永さん・・・        はあはあ
: /: : : : : :/: : :|: : :| : : : | :|             >
/: : : : : :/: : : :|: : :|: : : : | |           ,/
: : : : : :./: : : : | : : | : : : : |         ,√|
: : : : : :| : : : :/゙; : : ゙; : : : :.\/⌒ヽ ____/ | |
: : : : :./: : : :/::::゙; : : ゙; : : : : :.\: : :|     | |_
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: : : : :|: /     |: : : :゙; : : : : : : : : :゙,  | | し | .| |
534名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 08:29:20 ID:ag0uai44
和のAA貼るのはいいけど
どうせなら咲和スレにしないか?
535名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 11:24:24 ID:ZNOZku0l
あまりに強引なカプは書きこんでる人のエゴがみえて嫌だなぁ
536名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 11:39:24 ID:N1kDj1Ol
カップリングさせる根拠があればどんなのでもいいさ
もちろん女同士でな
537名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 13:59:34 ID:qsaYJTAq
県大会が終れば話の幅が広がるんだけどね
咲衣には期待してる
538名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:02:24 ID:Y04xOtWO
全然本編で絡まないカプを強引に成立させて見るとか?

タコス衣
キャプ和
モモ部
みはるんかじゅ


・・・いやいくらでもつくれるんだが
539名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:04:01 ID:Q3Un/+dH
タコス衣はいけそうな気がするけどなw
540名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:07:39 ID:YORzSany
咲と和は部内公認ですよ
541名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:33:07 ID:ag0uai44
>>538
だれか組合せ計算して
542名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 16:53:15 ID:YORzSany
多少は接点が無いと意味が分からない
543名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 16:55:59 ID:lL1IlRnS
誰かむっきー×みはるんを
544名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 17:11:19 ID:HmKpEU01
モモ部長はキャプ部長的な展開が出来そうな気はする
545名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 18:08:21 ID:P086fExE
咲が照の妹だと知って
咲を家まで拉致って衣と打たせようとするお嬢様なら浮かぶ
でも勢いよく指差して高飛車に頼んだ瞬間に嫌ですと返されて
白目むいてガビンってなる
546名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:05:35 ID:QFFO/NWe
ここで意外性のある
照×久はどう?

意外とイケそうじゃね?w
二人ともドSっぽいけど
547名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:08:31 ID:ag0uai44
>>546
部長受けが見れるのはTEL久だけ…!
548名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:11:04 ID:VopkmCEA
正直
部長キャプテン無理
名前で呼んでるやつとかすげえ無理
549名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:12:43 ID:QFFO/NWe
>>547
なるほどいつもは強気な部長が
唯一弱みを見せてしまうほどの相手が
TELなワケだなw
萌えるw
550名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:13:34 ID:1BLN0Zme
>>548
チラ裏
551名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:15:35 ID:bmKw1UOm
>>546
照「あなたが清澄高校麻雀部の部長さん?咲がお世話になってるわね。」
部長「(咲のお姉さん?!)どういったご用件でしょうか?」
照「あなたのお母さんどこいったか興味ないかしら?」
部長「知っているの?やはり麻雀の関係で・・・?」
照「教えてあげても良いですがその前に・・・」
続きはわっふるわっふる
552名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:17:51 ID:uVcZsJIW
照×カマボコ
553名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 19:34:53 ID:QFFO/NWe
>>551
おおぉ・・・!イケるじゃないかw
部長って父親に付いていった設定なのか
そもそも姓変わったのって親の離婚なのか
それともけっこry
554名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:07:45 ID:P086fExE
>>548
今時小学生だって俺ピーマン嫌いって言わないぜ
555名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:08:39 ID:7vhN3daS
決勝参加レギュラー(20人)だけで考えると

組み合わせは、210通り?でいいのかな?
556名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:24:09 ID:k/MMU1Zo
その場合、20×(20-1)÷2で190通りじゃないの?
557名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:27:54 ID:7vhN3daS
ああ、俺の勘違いだ
これ>>555、21人の場合だな
小学生からやり直すわ
558名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:28:39 ID:3M8WHmFJ
高校生からでいいと思うよ
559名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:39:19 ID:uVcZsJIW
幼稚園からや
560名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:42:42 ID:Q3Un/+dH
むしろ生まれ変わった方が良いよ
561名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:45:05 ID:pp0xHBHD
兄貴×かじゅだとLの前にBが付きそうだなw
562名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 20:46:16 ID:sjvhuORw
井上、加治木は普通にモテてそうだしなあ
同性に
563名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:01:23 ID:VFluX1Bj
だ、ダメっす!
564名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:16:35 ID:tYSKdR2f
和のヤンレズ化フラグの目を残すなら宮永咲は「百合キャラ」より「百合っ気はあるけど基本的に農丸」の方が面白くないか?



ついでに加治木と久は百合というより梅っぽいイメージがある。
565名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:19:10 ID:lL1IlRnS
それこのスレで話すことか?
566名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:26:16 ID:J6An3pI2
>>548
同意、おれも無理だわ
部長キャプテンとかどこからでてきたんだよって話だ
キャプテンはやっぱり池田じゃないとしっくりこないし、もはや鉄板
567名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:28:00 ID:3M8WHmFJ
キャプテン→部長はある
部長→キャプテンは今のところなし
だから部長×キャプテンが無理な人がいるんだよね
568名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:33:27 ID:L7qzuzlv
っていうかアンチが粘着してるだけ
569名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:56:36 ID:uVcZsJIW
部長そんなに好きじゃない
鶴賀の部長は大好きだけど
570名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 21:59:50 ID:64b/ke7y
>>569
藤田さん、鶴賀の部長は蒲原ですよ?
571名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:00:14 ID:J6An3pI2
部長の相手ってよくわからん、ただキャプテンはないだろと思う
強いていうならマコかな?
572名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:19:00 ID:qQwMTG8Y BE:1732266094-2BP(2)
カップリングに拘る奴は女
573名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:19:08 ID:ag0uai44
個人の好きずき
蓼食う虫も…
574名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:23:36 ID:MVIAGUFf
いっそ3Pにしちゃってみるテスト。
基本は部長×キャプテンだけど池田が来ると部長とキャプテンが攻めで池田総受けとか。

イメージSS↓

「この娘華菜って言うんだけど、どうかしら竹井さん」
「へえぇ……なかなか可愛い娘じゃない」
「(な、何だよこの人! キャプテンと性格が正反対っぽいのに、何でキャプテンと同じ匂いがするんだよ!?)」
「うん、気に入ったわ。 華菜……だっけ?」
「き、気安く呼ぶなっ!」
「こら華菜、ダメでしょ? 竹井さんに刃向かっちゃ」
「きゃ、キャプテン……」
「良いわよ美穂子、別に気にしてないから。 ……反抗してくれた方が教え甲斐があるってもんだし」
「お、教え甲斐って……何のだよ」
「私も手伝ってあげるから……頑張るのよ、華菜」
「わ、ど、どこ触って……ん……む……」
575名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:36:22 ID:MwlV+5bL
>>574
何故かキャプが華菜を羽交い締めにしている図が思い浮かんだんだがww

576名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:38:46 ID:rjdUR3Oo
池田総受けはありだな
577名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:39:10 ID:CfxHcoL6
部長イラネ
578名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:49:27 ID:INGjqC0P
このスレには部長アンチでもいるのかよw
579名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 22:59:52 ID:3354ZZTK
嫌いなものを叩くより、自分の好きなカプを挙げれば良い
580名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:04:03 ID:85zj3poa
最近池田ファンらしき人がやたら騒いでるな
581名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:09:49 ID:Lx+56VMS
明らかに釣りだろ

スルーをするーべき
582名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:16:36 ID:THh4vE19
俺はかじゅももが好きだ!!
   キャプ部も好きだ!!

とかを主張するスレだろ?ここって。
特定のキャラ批判するスレじゃないっしょ?ここって
583名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:17:15 ID:YORzSany
アニメでは普通にキャプテン→部長な描写はあったと思うよ
でも逆に全く接点のないキャラ同士をくっつけようとするなら
>>551みたいになにかストーリーでもくっつけない限り共感は得られないでしょ

しかし和咲スレが別に立ってるのは何故・・・
584名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:22:29 ID:idYmUL1k
今夜が楽しみ。だけど百合成分は低いかなー。ずっと試合だもんな
585名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:23:37 ID:bSOOBBCe
一部では共感得てるよ
586名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:25:37 ID:zrgAEqqF
>>584
試合中でも百合をいれてくるのが咲
587名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:28:29 ID:Lx+56VMS
むしろ今日は高いほうだと思う
588名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:33:09 ID:em64UK4n
モモかじゅ風かじゅモモ。

>>461>>463の天才的な流れを採用して
ヘタレでライトMなかじゅと、策士でドSなモモ。
自慰ネタあり。
先輩が変態さんくさいがしかしエロ描写はほぼカットな貧弱ぶり。
かじゅの三人称を「加治木」にするか「ゆみ」にするか小一時間迷った末「加治木」を採用したけど、どっちが良いんだこれ。
589名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:34:31 ID:em64UK4n
夕暮れに染まる鶴賀学園麻雀部部室。
優しい橙色が、一人佇む加治木の影を細く長くしていた。
うっかり忘れ物をしたことを思い出し部室に戻った加治木だったが、目の前にはもっと堂々とした忘れ物が鎮座していた。

「これは…」

学校指定の体操服。
胸元には小さく『東横』とある。
こんな珍しい名字、いや麻雀部にある時点で持ち主ははっきりしているが、後輩の東横桃子しかありえない。

「忘れた、のか…?そそっかしい奴だな」

自分も忘れ物をしていたことを棚にあげるが、そう言いつつも口元には笑みが浮かんでいる。
鞄からもれたのか、くてんとなった体操服をせめて畳んでやろうと手に取ろうとして、一瞬ためらった。


加治木の中では、東横桃子は『可愛い後輩』をとっくに越えていた。

「君が欲しい」と叫んだあの日。
あの日からしばらくは確かに可愛い後輩だったはずなのに、いつの間にか桃子はそれを飛び越え、かつて経験したことのない感情の波を加治木に味あわせた。

これは恋だ。
少なくとも、加治木はそう自覚している。
そんな自分が好きな相手の体操服を邪な気持ちなしで触れるだろうか。


加治木は頭を振って、自問を一蹴した。

馬鹿げている。
好きな子のリコーダーを舐める小学生でもあるまいに、そんなことは断じてない。
高校の、しかも三年にもなって犯す過ちではないだろう。
自分を律することには自信があったし、ここで止めたら煩悩に負けたような気がして悔しい。
加治木は桃子の体操服を手に取った。
一度広げて机の上に置き、皺を伸ばしてきちんと畳む。

ほら、出来たじゃないか。

それを左手に抱え、さてどこに置こうと周囲を見渡したとき、ふわりと何か香った。
発生源は辿るまでもない、左手だ。
桃子の匂いが、まるで傍にいるかのように加治木の鼻腔をつく。
無意識にそこに惹かれそうになり慌てて制して遠ざけるという理性と本能の脳内大戦争を三度繰り広げ、四度目にはついに理性が敗北してしまった。

緊張で喉が鳴る。
周囲に誰もいないことを改めて確認すると、体操服を近づけすんと軽く嗅いでみた。
590名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:36:06 ID:em64UK4n
ステルスと呼ばれるくらいだから、桃子には目立った体臭はない。
そんなものがあれば踊り出す前に存在が認知される。
だが加治木には、薄い桃子の匂いをはっきり嗅ぎわけられた。


一度が二度、二度が三度と、煩悩が加治木の背中を押した。
遠くから緩やかに感じていたのが至近距離になり、ついにはゼロとなる。

いけない、止めなければ。

そうは思うものの、戦に負け白旗を掲げて瀕死になった理性はなかなか復活してくれない。
普段完璧に押さえ込んでいたのがかえって仇となり、加治木を止めるものは何もなかった。


「モモ、モモッ…」

名前を呼ぶのと慰め出すのはほぼ同時だった。
自分ではどうすることも出来ない感情、欲望が渦巻く。
膝から落ち、だらしなく正座を崩したようなあひる座りをして中心を触る。
慣れていない加治木にとって、拙い手つきでも絶頂はすぐそこだった。

「ふ、あ…モモ…!」
「はいっす」

突然聞こえた声に、驚きの悲鳴も上げられないほど驚いた。
一瞬止まった心臓が口から出るかと思ったほどだ。
びくっと手が止まり、声の方を振り向くと、東横桃子が立っていた。

「モ、モモ…?」
「はい」
「…一体いつからそこに?」
「最初からっす。
先輩が私の体操服を前に悶々とするところから」

いつも通りの笑顔で淡々と答える。
声は特に怒っても驚いてもいなかった。

「それで?先輩は私の体操服で何してたっすか?」
「い、いや、これはその…!」
咄嗟に右手を隠すも、近づいてしゃがんだ桃子に取られ眼前に晒される。
指先は濡れて夕日を反射していた。

「これ、どうしたんすか?」

『君をオカズに自慰をしていた』なんて言えるはずもない。
羞恥と自己嫌悪で目を合わせられず俯いて唇を噛みしめると、ふいに指先に生温かい感触がした。
驚いて顔を上げると、加治木の右手を両手で抱えた桃子が罪の証を舐めとっていた。
591名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:37:18 ID:em64UK4n
「モモ!?何してるんだ、汚いから離せ!」
「汚いんすか?これ、何なんですか?」
またも答えられない質問だった。
躊躇っている間に、加治木の指を濡らした液体は別物に変わっていく。

「ねえ、先輩。
先輩は私のこと、どう思ってます?」
「どうって…」
「『加治木先輩はただの後輩の体操服にまで欲情する変態さんなんですか?』って聞いたんです」
「そんなわけないだろう」
「じゃあ、どう思ってるっすか?」

ちらと上目遣いに覗いた瞳はどことなく潤んでいて、何か期待しているように見えた。


そこで加治木はぴんときた。
多分桃子は怒っていない。
最初から全て見ていたと言っていた。
嫌なら、止める手段はいくらでもあったはずだ。
わざわざステルスしてまで見ていた理由。

羞恥で焼き切れそうになりながらも、加治木は桃子と視線を合わせて解答した。

「モモ」
「はいっす」
「その…好き、だから、ただの後輩じゃないから…あの…」
やはり口にするのは恥ずかしい。
けれど桃子は小首を傾げて「何すか?」と続きを促す。
「…ょ…、欲、情…した」
「体操服に?」
「モモの、体操服に」

最終的に恥ずかしすぎてやはり俯いてしまったが、髪を優しく撫でられた。
及第点は確保したらしい。

「じゃあ、良い子の先輩に第二問っす。
先輩は体操服と私、どっちが好きですか?」
「そんなもの、モモに決まってるだろう」
比べるまでもない、と言い切ると桃子はますます嬉しそうな顔をして一つ大きく頷き、自分のネクタイを緩めた。
「モモ?」
突然の行動に目を丸くした加治木をよそに、桃子は身に纏った物をしゅるしゅると落とし半裸になっていく。
自分が下着姿になったかと思うと、今度は加治木を脱がせにかかった。
「ちょっ、モモ」
ネクタイを抜かれボタンもいくつか外された状態で形ばかりの抗議をすると、うるさいと言わんばかりに唇を塞がれた。
軽いキスはすぐに離れたが、抱き付かれ露出した肌が触れ合う感触に、かっと頬が熱を帯びる。
加治木は本能的に、この先の展開を察した。

「では良い子の先輩にご褒美っす。
体操服なんかオカズにしないで、私をご自由にどうぞ」

つまりは―――



592名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:39:15 ID:1cASUn5S
>>556
マジレスすると、20人から2人を選ぶ順列になるはずだぜ。
それだと組み合わせ。
咲×和
和×咲
は別のもだといえるから
20×19=380通りだな
593名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:40:15 ID:em64UK4n

「モモッ…」
甘く掠れた声が桃子を呼んだ。
瞼を開けると、大好きな加治木の向こうに天井が見える。
目が合うと凜としたいつもとは違いふにゃんと微笑んで、それが嬉しくて可愛くてついキスをねだる。

完璧に桃子の作戦勝ちだった。

加治木が忘れ物に気付いたとき、桃子は気配を消して―消すほどもないが―一歩先に部室に戻った。
体操服は故意に置いた。
悶々とする加治木が可愛くてしばらく見ていたのだが、まさかあそこまで行くとは。
欲情した加治木にこっそり欲情していたのは内緒だ。

「先輩」
「どうした?」
「サカってる先輩、可愛かったっす」

瞬時に耳まで色を変えた加治木に「すぐ赤くなる先輩も可愛いっす」と囁くと、声にならない声で唸りを上げた。

「先輩可愛いー…」

普段言われ慣れていないからか、先輩としての尊厳が壊滅的になったからか、真っ赤になって嫌がる加治木の反応は桃子を楽しませた。



拙いなりに加治木は細やかな気遣いを見せ、桃子を絶頂まで運んだ。
しなやかな指先が生み出した快楽の波は引き、桃子はゆるやかな多幸感に包まれる。
過程はどうあれ、最高の結果を手にしていた。

「先輩、大好きっす」
「私もだよ、モモ」

見つめあって口付けを交わす。
舌を探った瞬間、加治木が膝を擦り合わせたのを桃子は見逃さなかった。

「そういえば先輩」
「ん?」
「さっきイってないっすよね?
辛くないっすか?」

むしろあのタイミングを狙って出たくらいだ、辛くないわけがない。
けれど加治木は残ったわずかな自尊心にしがみつき、曖昧に言葉を濁して中々首を縦に振れない。
意外とうぶな加治木には、いささかハードルが高いようだった。
594名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:40:59 ID:em64UK4n
飛べないハードルなら、飛べるまで下げるか、飛びたくなるまで追い込めば良い。
短時間で加治木をいじる快感を知った桃子は
「私は、先輩が求めてくれさえすれば何でもしますけど」
と囁き、耳朶をくわえた。
腰骨を指で辿り、膝を的確に押し当て、求めたくなるよう仕向ける。
初めは抵抗し、むずがっていた加治木も、慣れていないものだから段々と与えられるざわめきに堪えられなくなっていった。

「んっ」
「気持ちいっすか。
もっと欲しくないっすか?」



「……ほしい」
とうとう、消え入りそうな加治木の声が聞こえた。
桃子は良い子良い子と頭を撫で、しかしここで折れるほど甘くはない。

「じゃあ、ちゃんと言えますよね?」




「…私は、君が欲しい」

よくできました。

桃子は満面の笑みを浮かべると軽くキスをし、体勢を入れ替えた。
普段は堅い加治木が自分の下で性的な欲望を持て余し、あまつさえその続きを求めている。
背筋が震えた。

「モモ…」
「先輩…可愛いっす」

可愛い過ぎていじめないようにしないとなーなどと割と酷いことを考えつつも、深く深く口付ける。
第二ラウンドのゴングが鳴り響いた。


595名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:42:20 ID:em64UK4n
お目汚し失礼しました。
モモの口調が意外と難しい…。
596名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 23:55:14 ID:Ept8ZyGt
GJっす!
597名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 00:05:46 ID:5xkwhWYT
タマリマセンワー
598名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 00:10:03 ID:ksisb4wQ
>>595
いいな、凄く良い。扇情的な言葉が少なくとも充分過ぎるほど萌えた。
咲-Saki-の百合カップルは基本的に年下(下の立場)攻が映える気がする
あくまで個人的意見だけど。

とにかくGJ也!
599名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 00:14:06 ID:fmFIBPKH
だから!!なぜ!!そこで止めるぅぅぅ!!
しかし、GJだ。

続きは?
モモに攻められてどうしようもいなくなるゆみちんはまだですかそうですか。
600名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 00:28:15 ID:ujzUznCJ
最近勢いあるな
601名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 00:34:32 ID:T9+LZFU8
素敵なSS職人が大勢登場するなか
この程度のものしか描けない自分を許してください

※優希のかたおもい
http://imepita.jp/20090803/012710

頭の中にあるイメージをうまく表現できないっす
602名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 00:43:22 ID:uoLFpqKN
UMEeeeeeeeee!!11
だが胸が痛いぜ・・・
603名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:08:06 ID:ksisb4wQ
くそ、くそ! うめぇよ!胸が痛ぇよ!
次は笑顔のタコスを描いてやってくれええええ
604名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:09:33 ID:g2SeLBbX
しばらく来てないうちに部キャプアンチが出現だと…
明らかに原作では鉄板の池キャプ派に、意識されるほどのレベル育ってくれたとは…
アニメの力は偉大だなぁ
原作3巻頃から密かに脳内妄想補完してただけの
マイナーカップリングだったのにね
うれしいな
605名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:13:34 ID:I6yNIAPe
此処は他所のように企画とかやらないのかな?
共通のテーマでSSとか、リレーSSとかやったら面白そうなんだけど……
606名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:13:47 ID:M+Y4PU+S
>>595
三人称は「ゆみ」に脳内変換した

それにしてもGJすぎる
桃かじゅ好きにはたまらんな
607名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:16:00 ID:eN9KMhiA
>>595
変態かじゅごちそうさまでしたw
自分の中でモモ誘い受けは鉄板になりつつあるなぁ・・・
608名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:26:55 ID:WyXKNuSL
モモかじゅの出会いと咲と久部長の出会いって似てるよなぁ。
咲の実力に1番初めに気づいて引き入れる手順を整えたのって久部長だし。
609名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 01:41:22 ID:JP+8ZzX4
和「時間が戻せるなら…」
610名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 02:00:29 ID:QjJIjXmu
リレーSSときいて
誰か>>601の前後の話を書いたら面白いんじゃないかなーっておもた

タコス好きとしてはそろそろタコスにもスポットが当たってほしい
611名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 02:16:47 ID:FO7X7iA9
>>608
以前でた咲が他校だったらの設定と合わせて咲を鶴賀に入れて、
SS妄想したけど、どう頑張ってもモモとの出会いを越えられなかったなぁ。
似た展開になるとどうしても劣化版になってしまう……。
612名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 02:19:40 ID:oXoAEyRq
やっぱ池キャプが良い
613名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 02:28:02 ID:z2h2eikR
ふう今週も良かった。
百合だけじゃなくて、普通に格好良かった。
咲和は今週薄くて残念
614名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 02:31:08 ID:fDeZMKuM
カラオケ行きたいに快眠状態
藤田プロ大活躍でしたね
615名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 02:48:57 ID:ujzUznCJ
初めて池キャプに萌えた
池キャプってキャプテンの反応が薄いからイマイチだったんだよな
616名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 03:30:50 ID:oXoAEyRq
カマボコ×キャプテン
617名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 04:10:54 ID:gNuCLhP/
部長同士かいいね
4校の部長で考えたらどうしてもとーかお嬢様総受けになった
618名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 04:46:41 ID:LzlN2Aq9
619名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 05:57:10 ID:mIKOJlSg
>>618
一応これの元ネタハッピーエンド(?)なんだよな
620名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 06:31:02 ID:blgmSSQ/
最近このスレ温かくなったね
…嫌いではないが俺が好きだった当初の殺伐とした空気はいずこへ
621名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 07:32:20 ID:f/XmQVuA
>>619
後日談で付き合ってるしな
622名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 07:49:29 ID:NNmuSkpI
エトペンの中に、咲の写真しこたま詰め込んであったりしたんだろうか

そしてエトペンちぎれた時に中からバラバラ出てくる咲写真
623名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 08:06:59 ID:1Q/VCI6K
>>618
これ元ネタなんなの?同人?
624名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 08:34:18 ID:aZeZAAxx
sageたら教えてやんよ


「夏色転校生」でググれ
625名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 08:38:13 ID:A+7aCXky
>>624
なんという外道
626名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 09:22:52 ID:blgmSSQ/
>>624
お前……
627名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 09:58:41 ID:x/ECJb7e
>>618は知ってる気がするんだけどな
どうしても思い出せない
かなり切なくなった覚えがある
628名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 10:02:20 ID:6RxDGWI+
スケッチとか入った立画集でも出ないかな
629名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 12:20:31 ID:eXbJPhMd
630名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:00:46 ID:oXoAEyRq
ニコ死ね
631名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:12:14 ID:WdOfN+ck
ロビン…
632名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:34:44 ID:yhRXE65b

 またss投下します。

 かじゅモモ風味と、カマかお風味です。

 一応、まだ誰もくっ付いていない設定です。

633名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:36:17 ID:yhRXE65b
 
 
 それは、放課後の部室での事だった。

 私は、前年度県予選優勝高の龍門渕の牌譜に目を通していたのだが、不意にトンッ、と肩に重みが加わり、「ん?」と視線を向けると、そこには、私の肩を枕代わりに、蒲原が牌譜を手に眠気に負けて居眠りをしていた。

「…………」

 無言で「起きろ」とばかりに肩を揺らしても、蒲原が起きる気配はない。
 そういえば、寝つきが滅茶苦茶に良かった事を思い出し、すやすやと罪の無い寝顔を見て、私は小さく溜息を吐く。
 そして、蒲原の手に握られた牌譜を抜き取り、少しだけ肩をずらして蒲原の頭を手に、そのままその頭を自身の太股の上に乗せる。
 ソファではなくパイプ椅子だから、姿勢が少し苦しいかもしれないが、そこは我慢して貰うしかない。
 小さくむずがった蒲原の頭をポン、ポン、とあやすようにしてから、少々乱れた髪を撫でて整え、後から起こしてやればいいか、とまた改めて牌譜へと目を通した。

 しょうがない奴だ、と小さく苦笑を漏らしながら。



 そう、そしてその後の事だ。

 『どよん』というか『ずぅん』というか、何とも言えない、刺す様な空気が満ち満ちて息苦しく、居心地が悪すぎる、背筋がぞくりとする不快な感覚が漂い始めたのは。

「……………」

 何だこれは? と牌譜から目を上げて軽く部屋を見回しも、特に変わった事は起きていない。

 それでも、しいて何かをあげるとするなら、睦月が窓の外を一心に必死に見つめて、脂汗交じりに此方を見ていない振りをしているとか、妹尾が初心者用の麻雀ルールブックをカタカタカタカタと小刻みに震わせて、今にも泣きそうな顔で此方を見ているとか、挙句に。

「……先輩」

 モモが、
 私の隣に実は座っているモモの、手にされている牌譜(厚さ五cm)がぐちゃりと曲がっているとか。

「…………」

 ……そう、だな。
 自分さえ騙せない、苦しい嘘はやめよう。
 特に変かわらないどころじゃない。というか明らかに普通の空気ではないだろう、コレは。

「……どうしたんだ?」

 もしや、という予感はあるものの、いまだ確信にいたれない私は、声が震えない様に気をつけて、冷静という偽りの仮面を被りながら、あえて、この空気に波紋を広がせるべき、投石した。

 その波紋に、最初に触れたのは、新入部員である妹尾だった。

「……っ、か、加治木先輩と、智美ちゃんは、な、仲が良いんですよね。ひ、膝枕なんて、す、すす、するぐらい」
「あ、ああ、まあな」

 声が異常に震えすぎているぞ妹尾。
 心の中で突っ込みつつ、肯定しながら何故か逃げ腰になる。
 私と蒲原の仲は良い。それは事実だが、事実なのだが、何故だろう? 肯定するのがとても息苦しかった。

「か、蒲原は、よく居眠りをするものでな。以前、放置していたら首を痛めてしまった事があって、以来、見かけたらこうする習慣ができたんだよ」

 明るく話題転換を試みて、蒲原をからかう様に言ってみた。
 あえて声を楽しげにするのも忘れなかった。

 ……が。
 
634名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:40:04 ID:yhRXE65b


「……っう! ……ぐすっ。じ、じじ、じゃあ、加治木、先輩は、智美ちゃんを、も、もう何度もひ、膝枕……。わ、私なんて、全然ないのに……ぅう」

 妹尾は、バサリ、と。ルールブックを床に落として震えながら俯いてしまうぐらい、ショックを受けていた。
 すでに、眼鏡越しのその瞳に溜まった涙は、いつ零れてもおかしくない勢いで、その姿は雨の日に捨てられた子犬の様だ。

 ……つ、つまり。私はしくじったのか?
 らしくない失敗にあせり、私は声を荒げる。

「い、いや待つんだ妹尾! 確かに私は蒲原に膝枕を数え切れないほどしてきたが、それは蒲原の首を守る為だ! そして強いて言うなら私の為でもある!
 蒲原は首を痛めてしまったが故、体育の着替えの時や、昼食時に、何かと私に手伝わせてきて、色々とわずらわしかったんだ!」

 あーんしろとか、万歳だ、とか。

「―――っ!?」

 だが、心からのどれだけ大変だったかを訴える言葉に、妹尾はガタン! と椅子を震わせながら立ち上がり、酷く傷ついた顔をしてポロポロと泣き出してしまった。
 い、いやっ、何故だ?!
 狼狽して、睦月に助けを込める視線を送ると、睦月は頭を抱えていた。

「……先輩。それって、蒲原先輩と暗に仲良しだって、全力で自慢しているみたいです」
「なっ?! そ、そんなつもりは毛頭無かった!」
「いや、それは分かっているんですけど、でも……」

 そのまま、そっと視線から外されて、睦月は静かに両手を動かす。『×』の形に。
 つまり。

『アウト』

 その温情の無い、冷酷な宣言に唖然として固まる私の肩に、『ポンッ』と蒲原の頭より軽い、だが有無を言わさない力加減をされた、手の感触がする。

「…………」
「先輩。ちょっと、お話があるっす」

 ……。
 私は、投げた投石の波紋が、あれよあれよと津波になる瞬間に立ち会ってしまい、それもその津波を起こしたのは自分自身で、どうやら自業自得らしくて、愕然とした。
しかし、モモが、多分部内の誰にも見えていないだろうという事実にだけ、僅かの救いを見出して、そっと、蒲原の、こんな状態なのにすやすやと眠る、少し妬ましいぐらい幸せそうな寝顔を恨めしげに見つめて、その頭を椅子に乗せてから立ち上がる。

635名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:41:04 ID:yhRXE65b

「……す、少し、風にあたってくる」
「…………はい」
「ぐすっ、いっ、……いってらっしゃいです」

 妹尾の震える涙声にチクチクと罪悪感を覚えつつ、哀れな、売られていく子牛を見る様な睦月の目に、ぐっ、と息がつまる。
 まさか、モモが見えている訳はないだろう、と必死に自分に言い聞かせ、モモに手を引かれるまま、ぎくしゃくと歩いていく。

 部屋を出る瞬間。

「……ご武運を」

 と小さく掛けられた睦月の声に、ぴくりと反応しながら、観念した。
「……そうだな、頑張ろう」と、更に小さく呟きながらも、モモの軽く俯かれて、拗ねた様な怒った様な後頭部を見つめながら、「これから大変だな……」と、溜息を飲み込んで、覚悟を決めた。

 どうしてこんな事態になったのか、よりは、どうやってこのお姫様の機嫌を治すか。
それを考える方が、私にとってとても有意義で、そして大切な事だった。

 まあ、とりあえずは。

 二度と、蒲原に膝枕をするのはやめよう。
 と誓う事から始めた。




636名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:41:45 ID:yhRXE65b

「んー……」
「あっ、お、おはよう智美ちゃん」

 いつもとちょっと違う。
ふわふわした感触に、「おや〜……?」と首を曲げて見上げると、佳織だった。
 佳織越しに見える、見知った天井に、ここはどうやら部室で、ああそうか居眠りしちゃったかぁ、後でユミちんがうるさいなぁ、なんてのんびりと考える。
目を擦って、どうやら佳織に膝枕をされているんだなと、いつも目を覚ましたらユミちんの顔がある位置に佳織の顔があるので、すぐに気づく。

「……ん? ワハハ、どうした佳織。顔が赤いぞぉ」
「そ、そんな事、ないよ?」

 寝惚けつつからかうと、相変わらず嘘が下手な佳織の反応は面白くて、もう一度笑って、軽く首を傾げる。

「んー? でも、どうして佳織が膝枕してるんだー? いつもならユミちんなのに」
「……っ、そ、それは、加治木先輩、急に席を外しちゃったから、その。それで」
「ふーん、そうなのか。ありがとな佳織。いやぁ、佳織の膝枕も気持ちいいな。今度からユミちんじゃなくて、佳織にして貰おうかな? ワハハ」
「えっ、あ、うん。……いい、よ?」

 髪の毛をもぞもぞといじられる感触に、また「ワハハ」と、佳織の口調が、少しだけ敬語を忘れてるなぁ、とか、昔みたいだと、懐かしいものを感じる。
それに、さっきから頭が気持ちいいから、もしかして佳織の奴、寝ている間中、ずっと撫でてくれたのかなぁとか、色々と起きたばかりなのに、また眠くなる要素が多くて。

「……んー、ユミちんは、まだ帰ってこないんだよな」
「た、多分。睦月さんがいうには、今日はもう帰ってこないんじゃないかって」
「そうかー。じゃあ、そうだろなぁ」

 私はぐぐっと、パイプ椅子の寝心地悪いベッドで伸びをして、でもそれに負けない気持ちよい枕を頬に、また瞳を瞑る。

「……じゃあ、私はまた寝る」
「え?」
「足が痺れたら、起こしてくれていいから」
「……ぁ」

 顔を佳織に見せない様に、佳織の白い足に押し付けて、「わわっ?!」ってもじもじする佳織に心の中で「ワハハ」と笑いながら、スゥっと佳織にばれないぐらい小さく佳織の匂いを肺に送る。
 送って、カァっ、と身体が熱くなる。


「……わ、わはは、いやぁ、参った」


 頭上で、「さ、智美ちゃん、恥かしいですから、あの、それは」とかあわあわ言う佳織の声を耳に、私はいやいやする子供みたいに太股に顔を押し付けたまま、カリッと軽く甘噛んだ。
 「うひゃん?!」って可愛い声を出す佳織に、ますます、私は顔を上げられなくなり、「……わっはっは」と力なく笑う。

 流石に、顔が真っ赤で見せられない。とか、佳織に言える訳ないって……っ!


 ちょっとした、幼馴染のお姉さん的な、小さな意地だった。
 こうなったら私は、この顔の熱が冷めるまで、さっきよりも熱を持ち始めた佳織の太股から、頭を上げられそうに無かった。

「……」

 チラッ、と横目に、先程から無言で牌譜を見る睦月を見ると、睦月はあえて私らに背中を向けて、軽く、溜息交じりに、首を振っていた。


 うん。ごめんね?




 おわり
637名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15:42:34 ID:yhRXE65b

 以上です。

 むっきーは、モモは見えていなくても、ゆみの挙動でバレバレという事で。

 かじゅとワハハは、きっととても仲良しだと、そんな希望を持って書きました。

638名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 16:01:30 ID:6B1hi1Bm
乙!こんな日常物が読みたかった。鶴賀はみんな仲良しだよね
639名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 16:31:06 ID:4b1ZTbgL
>>637
GJ!!!
カマボコかおりんかわいいなあ〜。
このあと、かじゅはどんなお仕置きをうけたんだろw
640名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 16:40:53 ID:d387VnxO
それはもう色々とたっぷり絞られちゃったんでしょう
もちろん性的な意m(ry
641627:2009/08/03(月) 17:07:17 ID:x/ECJb7e
>>629
サンクス
642名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 18:15:26 ID:LH3swmSJ
今週の百合強化点

・池キャプ回想シーンがキャプの頬染めやスカート握りしめる池田等の描写により百合度5割増し
・かじゅの飲んだペットボトルを握り締めるモモ

咲の「脱いでもいいですか?」のときの和の反応が観たかった・・・
643名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 18:40:53 ID:fmFIBPKH
>>637
うっはw 最高wwww
これはよいカマかお、モモかじゅ、かじゅ&カマ
GJなんだじゃ
644名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 18:45:31 ID:GXHrkx3W
>>642
脱いでも〜の時、かじゅの焦った顔も笑ったw
645名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 18:46:03 ID:Wp/aPdPC
>>637いいねぇ
モモかじゅのその後が知りたいねぇ
646名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 19:30:10 ID:NNmuSkpI
>>642
地方組のおれはまだ見られないが
とりあえずそのシーンまでwktkしているとしよう
647名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 19:48:10 ID:BgzaYBST
モモがゆみちんって呼んだら面白そう
648名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 21:47:39 ID:k8GNQVGU
自分で書いていて何をしたい変わらなくなった気もするけれど、龍門渕のみんなが仲良しならいいなーという話。

「あれ?なにしてるの、ともきー?」

望月の夜は深く眠れない。
それはやはり、あの夜の恐怖が蘇ってくるから。
衣とは随分と仲良くなれたし、彼女のことは大好きだけれど、そんな感情とは全く別のところで、僕はまだ彼女のことが少しだけ怖いんだ。
けれど、自然に流れていく時と、一歩ずつ一歩ずつ彼女の力へと近づこうとする努力が、いつの日かそれもなくしてくれるはず。
だから僕は、いつかこの怯えた心を払拭できるまでは、眠れない夜にはホットミルクを飲むんだ。
あの夜に透華がつくってくれたことを思いだして。

そういう訳で僕はキッチンでホットミルクをこさえると、いつも通りにソファーにでも座って心を落ち着かせようと思っていたんだ。
けれど、ふと気づくと、部屋に明かりがついている。
萩原さんが管理しているのだから、消し忘れなどということはまずないだろう。
つまりそれは僕以外に誰かが起きているということ。
よくよく見ると、確かに部屋にあった人影は、夜の帳のように漆黒で、そして長い髪をもっている。
龍門渕家には僕以外にも何人も住み込みのメイドがいるけれど、その誰にも当てはまらない。
この広い屋敷の中で、麗しい鴉の濡れ羽色をした長髪なのは彼女だけ。
だから僕は、躊躇わず彼女に声をかけた。

「聞こえなかった?おーい、ともきー。」

僕は存外に彼女のことが好きだ。むしろとても好きと言ったほうが語弊がないくらい。
いつも落ち着いていて、それでいて実に可愛らしい側面も持っている。
言葉数が少ないのは口下手だからなだけ。嫌われている訳じゃない。
それに僕は少しだけ彼女に憧れているんだ。
お淑やかな仕草とか…ほら、その…スタイルとかさ。

「気づいている。少し驚いただけ。」

少しだけうわずったような声。
いきなり声をかけちゃまずかったかな?
しかし珍しい。ともきーがこれぐらいで動じるなんて…。
その理由はすぐに分かった。不思議には思っていたんだ。
だって十分に広いはずのソファーなのに、ともきーは一番はじっこにポツンと座っているのだから。
ぐるっと迂回して、ソファーの正面へ向かうと、ともきーの頬が桜色に染まっている。
あぁ、そういうことか…。思わずびっくりしてカップを落とすとこだったけれど、なんとか落ち着いてそれをテーブルへと置く。
649名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 21:48:13 ID:k8GNQVGU
僕の早合点は、ともきーが一人でいると思い込んだこと。
まず、部屋中にカタカタというキーボードを叩く音が響いてないことに気がつくべきだったのだ。
ともきーお気に入りのノートパソコンには、ぐるぐると謎の幾何学模様。
それは、かなり長時間持ち主が触れていない証。
それも致し方ない。こんな状況じゃ、いくらともきーだってパソコンをいじっている場合じゃない。

はぁ…僕はこういったことには敏感な方だと思っていたのだけれど、どうやらそれは勘違いだったらしい。だってほら、こんなに近くのことにも気がつかない。
ともきーの膝の上、正確には太ももの上だと思うのだけれど便宜上こう称した方が相応しいそこには、間の抜けた顔で爆睡する純の姿があった。
いつもなら、くかーといびきをたてているくせに、そこは随分と心地がよいのか、ときおり頭の位置を直す以外は嘘みたいに大人しい。
そう思ったらいきなり、純はすりすりと気持ちよさそうに、ともきーの太ももに頬ずりを始めるのだからなぜだか無性にいらっとした。
純のヤツ、起きているんじゃないか?そうやって僕をからかっているの?
もうっ!それにともきーもともきーだよ!!なんで教えてくれないのさ。
僕はともきーのこと大事な大事な友達だと思っていたのに。
むっとした視線を送ると、ともきーは困ったようにもじもじとする。

どうして。どうしてそうしようと思ったかは分からない。
けれどなんとなく。それこそ、そうすることがそのときの僕にとっては自然であったかのように、僕はともきーの後ろへと回り込んだ。
背の低い僕だけれど、座ってさえいれば、さして長身の部類ではないともきーよりは頭一つ分目線が高い。

「ともきーはずるいなぁ。」

わざとらしく、少しだけ嫌味っぽく耳元で囁きながら、僕は彼女の首に腕をまわす。
さらさらとした黒髪が首筋をなぞってこそばゆい。

「ねぇ…いつからなのか教えてよ。全然気がつかなかった。」

だってほら。僕たちは友達じゃないか。
僕が透華と付き合い始めたときには、しっかりと君に教えたもの。
秘密も嘘もズルも僕は嫌だよ。
650名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 21:48:51 ID:k8GNQVGU
「三時間ほど前から。」

鏡がないから分からないけれど、鳩が豆鉄砲撃たれたみたいな顔というものが真に存在するのならば、多分僕はそんな顔をしていたんだろうと思う。
淡々と、けれど僕になら分かるぐらいには緊張した口調でともきーが告げたそれは、僕を驚かせるには十分すぎた。
きっと彼女も困っただろう。たった数時間前のことを伝えなかったぐらいで不機嫌になられたらたまらない。
ごめんね、と今更言うのもなんだか情けないような気がしたから、代わりに僕は、彼女の首にまわした腕に込める力をほんの少しだけ強めた。

「その割にはこなれてるね。」

すやすやと眠りこける純の頭をなんだか幸せそうに撫でるともきーには、あまり緊張とかそういった類の感情がみられない。
すごく落ち着いていて、まるでこことは別個の空間を…それこそ入り込めないような空間を形成しているようだ。
初々しさというよりは、なにかそうあることが当然であるような雰囲気をまとっている。

「月が欠けていないから。」

随分と抽象的な言葉だ。けれど僕になら分かる。

「満月は怖い?」
「少しだけ…。」

僕に透華がいたように、ともきーには純がいたんだ。
彼女たちは少しだけ衣に近いから。月が満ちることが怖い僕たちには随分と眩しい。
だから望月の夜には、僕が透華に縋ったように、ともきーの時は純と共にあったのだろう。
でもそれでも…

「衣のことは好き?」

さっきの問いの後では、少しヒドい言葉なのかもしれない。
けれどきっと彼女も僕と同じだと思うから。

「とても大切。」

ほら。やっぱり僕たちは似ている。
キミも彼女が怖くて、そして大好きなんだ。
だってそれは当たり前。衣はもう僕らにとっては家族だから。
いや、衣だけじゃない。少し歪かも知れないけれど、それでも僕はこの、透華の集めてくれたメンバーが大好きだ。
そしてたぶん、それは僕だけの気持ちじゃないと思う。ね、キミも同じ気持ちでしょう?
腕に感じる彼女の身体はやはり暖かくて、怯えた心は少しだけ消えたみたいだった。

Fin.
651名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 21:51:46 ID:k8GNQVGU
皆様GJです。
たしかこれで5作目くらい。龍門渕と鶴賀は家族みたいで好きです。
652名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 22:05:01 ID:fmFIBPKH
>>651
何というハッピーデイ!!か!!
鶴賀のほんわか(?)SSといい、
門渕のゆったり(?)SSといい、GJ過ぎるぜ。

こうなるとちょっと前に妄想した風越麻雀部のSSが書きたくなってきたぞ!(文は上手くないが)
しかし暇がない(泣)
653名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 22:17:47 ID:4b1ZTbgL
>>651
文から感じられる雰囲気が優しくて、
651さんの門渕への愛が感じられるなー
GJです!
654名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 22:22:36 ID:64fGCoCv
>>651
これはすばらしい!
モンプチの家族らしさが出てますね
655名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:09:04 ID:SKkEZ6Ma
最近増えてきたカマボコSS投下
カマボコ×かおりん←むっきー
カマボコ視点。
あまり頭は弱くないカマボコなのでキャラ違うかも
656名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:10:37 ID:SKkEZ6Ma
 遥かなる想い

「それで先輩は言うんすよ、モモ、お前が好きだ。強く抱きしめたら壊れてしまいそうな柔らかい肌が、
 私を包み込む心が。お前のすべてが。私はもうお前しか見えない。お前も私だけを見ていてくれって」
「ワハハ〜本当かよ、普段のゆみちんからは想像も出来ないな〜」
「・・・・モモ、もうその辺で・・・」
 私とゆみちんは部活を引退はしていたが、勉強しなくても大丈夫なゆみちん、やる気の無い私は
 ほぼ毎日部室に足を運びこうしてみんなで喋ったり麻雀を打っていた。
 今は私とゆみちんと桃子の三人なので二人のノロけ話がメインだった。
「そんな先輩に私は、先輩、私もあなたのすべてが好きっす、普段のかっこいいあなたも、
 こうして女の子になっているあなたも。先輩、もっと私を求めてください。私が壊れてしまうくらいに」
「そんでそのままベッドインか!愛し合っているな!ワハハ!」
「モ、モモ!もうやめろ!それから先を言うんじゃあないっ!」
 ゆみちんが真っ赤になっていた。相変わらずこの二人は熱いな。
「でもゆみちんはあんなにモテるのに本当に桃子一筋だな。桃子、お前は幸せ者だぞ」
「本当にそう思うっす。先輩!私ももちろん一生先輩一筋っすよ!」
「ワハハ。でもなんか勿体ねーよなあ。そうだ、ゆみちん、お前に寄って来る女の子たちを
 私に紹介してくれ!ゆみちんには桃子一人いればそれ以外は願い下げなんだろう!?」
 ゆみちんは桃子以外の女とは付き合おうとしない。だったら私に回してくれ、と前から思っていた。
「は?女の子?でも蒲原お前、妹尾と結構仲良かっただろ?いいのか?」
「佳織か・・まああれは幼馴染で付き合いが長いから今更付き合うって感じにもならねーんだよな・・・
 そういう雰囲気になっても熟年夫婦な気分だしな・・・刺激をくれる愛人的な存在を二、三人キープ
 しときたいんだよ!まあいつまでも新婚気分なお二人さんには永遠に理解できない心境だな!」
「・・・別に理解したくも無いが・・・」
「ワッハッハ、それならそれでいい。でもそれにしてもどうしてゆみちんはあんなにモテて
 私はさっぱりなんだ?おかしいよな!?私のほうが愛想はあるしキュートだし、イケメンだし・・・
 なあ、二人とも。そんなのやっぱりおかしいよなあ!?」
 私のテンションは最高潮に達していた。しかし気がつくと、私が尋ねた二人とは違う二人が部屋にいた。
 佳織は顔を真っ赤にしてわなわな震えている感じで、睦月はいつもの無表情だった。

657名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:11:54 ID:SKkEZ6Ma
「お、お前ら、いつ入ってきたんだ?一言くらい声かけろよな・・ワハハ・・・」
「蒲原先輩。今の質問の答えですが、私はぜーんぜんおかしくないと思います。むしろ当然だと思います」
 睦月が冷たい視線で答えてきた。その無表情、怖いからやめてくれ。
 しかし今はそれどころではない。何とか佳織に言い訳してこの窮地を脱出、そう思い佳織に近づいた途端、
 バチイイーーーーーーーン!!
 佳織の平手打ちが炸裂した。私は倒れた。その最中、あ、もみじ・・という睦月の呟きが聞こえた。
「ばかっ!!智美ちゃんのばかっ!!うわあぁぁぁーーーーん・・・・・・・」
 そう言うと佳織は泣きながらどこかに走り去ってしまった。あ、口ん中切れてる。
 そんな私に、睦月が迫ってきた。今度は何を言うんだ、そう思っていると、
「先輩。先輩がそんな調子で佳織を悲しませて泣かせるのでしたらこの私が代わりに佳織を幸せにします。
 これは警告ではありません。宣戦布告です」
 そう言い放つ睦月の表情はいつもと違っていた。その目は炎が燃えているように思えるほど活力があった。
 そのまま睦月は佳織が走り去った方向へ歩いていった。困ったぞ・・・私は弱々しく助けを求めた。
「ゆみち〜ん・・・これ結構ヤバイよなあ・・・どうしよっか・・・」
 といってゆみちん達の方向を向くと二人はなんかお互いの体を触りあっていた。私はステルス智美ですか。
 もう二人はほっといて、私も急いで追いかけた。
 私と佳織は一歳違いだったけどいつも一緒にいた。私はかわいい佳織にちょっかい出したり
 行きたいところに引っ張りまわしたりとにかく一緒に遊んでいた。高校生になっても強引に
 同じ部活に連れてきた。普段から楽しく暮らそうと日々笑いながら生きてきた私だが、
 佳織といるときは特に楽しい気持ちを私に与えてくれる。そう、私は佳織を愛している。
 さっきゆみちん達には熟年夫婦だのそんな気にならないだの言ったが、ありゃ嘘だ。照れてただけだ。
 もういつから佳織を好きだったのだろう。子供のころ一緒にままごとをして夫婦になっているときに
 本当にこうなったらいいのにな、って思っていたときからなのか。遥かなる想い、とでも言おう。
 多分、私が佳織と一緒にいたのは、あいつに近づく悪い虫を追い払ってやる、という考えもあったんだ。
 きっと綺麗なあいつにはいろんなやつが寄ってくるだろう。あいつが悲しむ前に、私が追い払うんだ。
 そんなことを考えながら走っていると、睦月が立っていた。佳織のもとに行ってたのでは・・・?
「蒲原先輩。佳織ならそこの行き止まりにいます。あなたから奪ってやろうかと考えていましたが、
 やはりあなたが彼女を迎えてやるべきです」
 少し頭を下げ、睦月に感謝した。そして佳織のところにきた。もう泣き止んでいるようだった。
「佳織、ごめんな」
「・・・・・・・・・・・・」
 何も答えてくれなかった。その後どう謝っても返事をしてくれない。だから、趣向を変えてみた。
「佳織、私はお前といると楽しい。だけどお前はどうして私と一緒にいてくれるんだ?」
「・・・・・」
658名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:12:58 ID:SKkEZ6Ma
「ほら・・・小さいころから私はお前にひどい事してんのにさ、例えば・・・
『あ、智美ちゃん、私のケーキ食べてる!!』『いつまでも冷蔵庫しまっとくとケーキが可哀相だからな!』
『おい佳織、プレゼントだ、開けてみな!』『何なに〜?・・・うわぁ!び、びっくり箱!?』『ワハハ!』
『おい、今からお前は麻雀部員だ!今すぐ来い!皆に紹介する!』『え!?どういうこと!?』
『ほら、大会までもう時間が無い!ホレ、「小島武夫の実戦麻雀」と「アカギ」、「天」だ!
 今日明日中に読んどけよ!』『ええ〜〜〜〜〜〜!?』・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・などなど色々ある。なのに佳織は私から離れなかった。どうしてなんだ?」
 何か言ってくれるなら何でも良かった。すると佳織はこっちをむいて、静かに言った。
「・・・智美ちゃんは、私に嘘を一度もつかなかったから」
 ・・確かにそうだ。楽しい人生のためには嘘も方便と考えている私だが、佳織には嘘をついたことがない。
 今まで一度もだ。こんな純粋で愚直なこいつに嘘をつくなど私にとって考えられないことだった。
 どんなちょっかいを出してもこれだけは絶対にしてはいけないことだと信じている。
 そんなことを昔の思い出とともに考えていると佳織がさらに続けた。
「あと・・智美ちゃんは本当に私のことを大切に考えてくれているから」
「え・・・なんでそんな風に思ったんだ?」
「うん・・・これも昔のことなんだけど・・・私が九歳の時、私が事故にあったときのこと。
 覚えてる?怪我はたいしたこと無かったけど、意識を取り戻したとき、智美ちゃんがいたのが驚きだった。
 だって智美ちゃんは一週間前からずっとこの日からの北海道への家族旅行のことを楽しみに
 喋っていたのに。どうしてこんなところにいるんだろう。
『智美ちゃん・・・なんでここに?楽しみにしていた旅行はどうしたの?』
『佳織のいない人生なんか何があっても楽しくないからだよっ!よかった・・本当によかった・・・
 佳織が死んじゃうかと思った・・・全くお前は鈍くさいんだから・・・でも・・よかった・・・・』
 一人で長野に残ってくれていた。それから退院まで毎日欠かさずお見舞いに来てくれた。
 怪我が全快するまで色々面倒を見てくれた。私に自己犠牲の愛を示してくれた。それが本当に嬉しかった」
「そんなこと覚えてたのか・・・」
「ねえ、智美ちゃん、智美ちゃんは私のこと、どう思っている?それを聞かせて欲しいな・・」
 いきなり逆質問された。そうか、そもそも私が他の女を云々・・って言ってたから怒ってたんだっけ。
 よし、ここで秘めていた私の気持ちを言ってやるんだ。言ってやるんだ。言ってやるんだ。言っ・・・
「佳織は・・・私の大切な・・・・・・幼馴染だ。昔から変わらないさ」

659名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:14:15 ID:SKkEZ6Ma
 ・・・言えなかった。たった五文字の「愛してる」が言えなかった。幼馴染なんかじゃあなくて
 私はお前が好きなのに。私は初めて佳織に嘘をついてしまった。
「・・・そう、わかった。突然ごめんね」
「私は先に部室に戻ってるぞ。お前も早く戻って来いよ」
 私はそう言って佳織のもとを去った。すると、すぐ近くに睦月が隠れていた。聞いていたようだ。
「蒲原先輩、あんた何やってんですか。あそこはああ言うところじゃあないでしょう」
「言うべきセリフを言うのは睦月、お前の役割だ。あいつを慰めてやってくれ」
「・・・あんた正気か?」
 驚く睦月の背中を押した。私は睦月の隠れていたポイントに姿を隠し二人の様子を見守ることにした。
 私は今まで佳織の気持ちなんか知らず軽率な発言や行動を続けていた。その辺を歩いている生徒に
 君かわいいな!今度一緒に遊ばない?なんてことを佳織と歩いているときにも言ったりしていた。
 あいつにはかわいいとか綺麗とか言ってやったことも無かった。私に佳織を愛する資格など無い。
 佳織のほうを見ると、睦月の胸の中でまた激しく泣いていた。
「うっ・・・ううっ・・・ぐす、ひっく・・・」
 ああ、佳織が悲しんでいる。悲しませたのは私だ。ああ、馬鹿だ私は。
 佳織を悲しませる悪い虫は、紛れもなくこの私だったんだ。自分の情けなさに私も泣きそうになった。
「・・・うむ、可哀相に。こんなに涙を流している。佳織が悲しむと、この私まで悲しくなる」
 佳織、私なんかじゃあなくて、睦月みたいなやつが幼馴染だったら良かったのにな。
「すまない。私は悪いやつかもしれない。佳織、お前が悲しんでいるのに私は心の中で喜んでいるからだ。
 何故って、こうしてお前を抱きしめることが出来るんだからな・・・」
 睦月が口説きにかかった。多分、佳織はころりと落ちるだろうな。まあいい。もう勝手にしやがれ。
「つ、津山さん・・・・・・」
「すまない。実は蒲原先輩と佳織の話を聞いていた。蒲原先輩へ抱いていた恋心も分かった。
 それが打ち砕かれてしまったところを見てしまった。あの人は佳織には嘘をつかないようだしな」
 違う!私は嘘をついたんだ!他はどうなってもいい。これだけは佳織に伝えたい。謝りたい。
「・・・・・津山さん、私は・・・」
「私が佳織と出会ったのはこの高校に入ってからだ。先輩と佳織が過ごしてきた日々よりずっと短い。
 でもこれからその日々以上に長く、幸せな時を佳織と一緒に歩みたい。佳織の悲しみを癒してやりたい。
 そして笑顔の佳織との日々を送りたい。佳織は私をやさしく見送り・・・
 私はその笑顔に私なりに精一杯応えて励んでゆきたい。私と新たな一歩を歩んで欲しい」
 
660名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:18:05 ID:SKkEZ6Ma
 決まった。良かったな、佳織。睦月はお前を幸せにしてくれる。あいつは余計なことをべらべら言わない。
 頭もいいし、私と違ってお前だけを愛してくれる。いや、私だって本当に愛しているのは
 お前だけなんだ・・・。普段は大口開けてワハハと笑っていらないことまで喋りまくる私が、
 肝心なときには照れちまって言いたいことも言えないんだ・・・。ワハハ。私は私の笑い者だ。
 そんなことを考えていると、佳織が睦月のプロポーズに返答し始めた。あばよ、佳織。心でそう言った。
 ところが佳織の答えは長いこと付き合ってきたこの私にも想像していなかったものだった。
「佳織、こんな私でよければ・・・」
「・・・できません」
「・・・うむ?」
「・・・・・・・!?」
 私と睦月は耳と目を疑った。今まで聞いたことのないはっきりとした声、見たこともない真剣な顔だった。
「津山さん、すいません。私がこれからそんな生活を送りたいと思っているのは智美ちゃんだけなんです。
 どんなに裏切られても。どんなに馬鹿でも。私が本当に笑顔で見送りたいのは、
 私の初恋相手、蒲原智美だけです。どのような言葉でも、どのような美貌、賢さ、豊かさも
 私のこの遥かなる想いを変えることは出来ないんです。たとえ智美ちゃんに嫌われていたとしても・・・
 この気持ちを捨て去ってしまうことなど絶対に出来ない、そう思っています」
 ・・・私はその場を離れ、少し離れたところで激しく泣いた。これ以上泣いたことが無いくらい泣いた。
 桃子とゆみちんに負けないくらい一途な佳織に。この私のちっぽけさに。私は涙が止まらなかった。
 今になって口の中の切れたところが痛くなった。そんなことですら今の私をさらに悲しくさせた。
 それから少しして落ち着いた私は、何を思ったかさっきの場所に戻っていた。まだ二人は話していた。
 何を語っていたのだろうか。今、睦月がこっちを向いたように見えた。気のせいであって欲しい。
 すると睦月はこれまた今まで見たことのないやさしい表情で佳織にこう語りかけていた。
「・・・だったら、この道を戻っていくといい。そして蒲原先輩に会うことを勧める。
 意外とそう遠くには行ってないだろうからな。そしてさっきの質問をもう一度してみるといい」
 ・・・まずい。こっちに来るぞ、どうしよう、そう思っているうちにあっさり見つかってしまった。
 佳織と正面から向き合った。きっと私の顔は今まで号泣していたのも手伝って
 真っ赤になっているんだろう。ほっぺたのもみじなんか隠してしまうくらい。
「智美ちゃん、私は智美ちゃんが大好きです。智美ちゃんは私のこと、どう思っているの?」
 私はもう佳織に嘘はつかなかった。
661名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:19:36 ID:SKkEZ6Ma
終わりです。
 思ったより長くなってしまいました。
 次回はもう少し簡潔にします。

 おまけ
 睦月は部室へと足を速めていた。自分があの場所にあれ以上いても邪魔者だと思った。
 手間はかかったが、自分の狙っていた結果になって本当によかったと思っていた。
 しかし、僅かだが佳織への好意を持っていたことも事実だ。
「うむ・・・、ま、これでよかったのだ、そう思っておくことにするか」
 とりあえず納得することにした。自分にもいつか本当に愛し合える相手が見つかることを信じて。
「そうだ、今は麻雀に打ち込もう。もう私が部長なのだからな。今はそれだけを考えよう」
 そう自分自身を励まし、部室に入った。そこでは、ゆみと桃子が生まれたままの姿で抱き合っていた。
「お、おい!鍵を閉め忘れるなと言ったろモモ!ど、どうするんだ・・・」
「しまった!忘れてたっす!津、津山先輩・・・・・・」
 睦月はキレた。心の底から激怒した。
 あたふたする二人に無表情のままひたすら麻雀牌を投げ続けた。
662名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:41:09 ID:lOpVAWhy
イイヨイイヨー
663名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:43:05 ID:T2LERwCg
むっきーの台詞で笑ってしまうw
664名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 01:58:47 ID:cEcOlKit
>>661
乙、面白かったよ
あとsageは半角でなww
665名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 02:00:22 ID:VLaOvvXd
わはは
666名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 02:01:48 ID:SKkEZ6Ma
>>664
指摘ありがとうございます。次から気をつけますw
667名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 02:48:33 ID:dJ8d4qbJ
こんなにも睦月、牌を投げつけろと思ったことはない(笑)
668名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 06:05:53 ID:n2dnAyCE
乙!
イイハナシダナーと思っていたら
最後でやられたwwwwwwwくそwwwwwww
669名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 08:50:42 ID:Fe9RsJWK
670名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 11:56:02 ID:poyl/CXb
umu
671名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 12:15:50 ID:I9CrkCLO
>>669
不覚にも
672名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 12:21:38 ID:WAUo0uWT
>>669読んだ後にこれは反則だwww
673名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 12:42:51 ID:LLravgFj
ワハハ
674名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 16:23:17 ID:zE45asIN
タコスの相手は誰?
675名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 17:18:33 ID:FODwbqpC
京たr…はスレ違いか

部長、和、キャプ、咲あたりかねぇ
一部こじつけっぽいけど
676名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 17:25:24 ID:R9RyD/ij
のどっちはガチすぎて、タコスひいてたじゃんか
677名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 17:38:00 ID:FODwbqpC
まじか

いつだ
678名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 17:59:36 ID:qVKp3Sg0
ips細胞の話だな

引っ込み思案な咲をタコスが引っ張っていく図に萌える
何かこの二人の組み合わせが好きだなあ
679名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 18:19:54 ID:lAiC3U8C
睦月×優希
まこ×佳織
久×智美
桃子×和
ゆみ×咲

清澄と鶴賀の対戦者でカップリング妄想
680名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 18:23:46 ID:ED7zveAx
桃子×和は無理があるwww
681名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 18:28:23 ID:SCGc3u6b
睦月とたこすは牌を投げ合ってるイメージしかない
682名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 19:14:41 ID:aL+FhYJp
iPSのときの優希は引いていたというより絶対わかってない
683名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 19:22:21 ID:IXy0fXio
なんでみんな咲衣なの?
咲×和←衣の可能性は考えないの?
684名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 19:35:12 ID:pvBzusPW
ノノカ←衣ありだと思うぞ
和と仲良くなりたい衣かわいいじゃないか
685名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 20:09:30 ID:VOJsuKah
ノノカとも咲とも仲良くなりたい衣
合法的に子供が欲しかった和咲
利害の一致ですね
686名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 20:11:08 ID:ODE3iTtD
親より年上の子供ってw
687名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 20:25:39 ID:28Z0JTBX
三国志には年上の甥というのがいてだな…
688名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 20:27:06 ID:lOpVAWhy
知るかぼけなす
689名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 20:28:06 ID:WAUo0uWT
まず実母の透華と交渉しなければ
690名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 20:34:58 ID:qFb2jK3q
娘にするなら、カツ丼とのバトルは免れないな
691名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 21:06:04 ID:R8D1suew
美穂子と華菜が小池をすくすくと育てる話が見たい

キャプ×池田のアニメの告白シーン漫画よりよかった
キャプテンが珍しくデレデレだったし、池田が少し恥ずかしそうなのがまたイイ
692名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 21:20:49 ID:tsEurUQ3
キャプ部はだったが、大将戦後の池田ならキャプテンをまかせられる気がする
この調子で、がんがれ池田ァ!!
ところでTVではコーチ×池田フラグがあるのか…?華菜ちゃんモテモテ?
693名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 21:30:58 ID:x4heJVHm
咲衣は衣が赤面物の告白をしてくれそうなのがいい
694名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 21:57:53 ID:A7nIuU1b
まあでも最終的に咲衣和で仲良くなりそうな気がする
695名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 22:03:52 ID:UUzCxL3/
エトペンの代わりにmyngさんを抱きながら麻雀を打つと真の最強モードになるhrmrさん
696名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 22:07:37 ID:5OhEzZvs
そんな状況になったらもう麻雀どころじゃないだろ
697名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 22:10:25 ID:A7nIuU1b
じゃあ今週のロリ咲を抱きながら麻雀させてみようぜ
698名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 22:38:26 ID:mcQkaOBQ
「原村お姉ちゃん、一緒に頑張って全国に行こうね」
「!?!?!? は、はいっ!(み、宮永さん可愛すぎですっ!)」

hrmrさん狂喜乱舞で開始直後からのどっちモード確定。
699名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 22:42:25 ID:yskWJmEl
>>698
何故あえての名字呼びwww
そしてhrmrさんは紫の上計画を立てそうだな
700名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 22:45:56 ID:A7nIuU1b
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader1115485.jpg
こんな状況だったら卓に着いてる他の選手もモニターしてる原村さんも色々と大変な事になりそうだ
701名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:00:51 ID:mcQkaOBQ
>>700
「えっと、りんしゃんかいほーです……えへへ」
「くっ……これは……!」
「え、笑顔が眩しいし……!」
「衣が麻雀を打たされているだと……!」

咲の通常性能+卓に付いた人がついつい振り込みたくなるという能力持ち。
702名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:02:57 ID:nSm+BfWK
池キャプは至高だと改めて思った
703名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:03:57 ID:q702LAPk
咲は1学年上の衣にタメ口なのがおもしろい
タメか下手すりゃ年下ぐらいに思ってそう
704名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:07:07 ID:A7nIuU1b
それで1エピソードあると良いなと思ってる
控え室の面子には部長が「天江衣は二年生」って言ってたけど咲は聞いてなかったし

まあ去年のインハイに出てるんだから二年生以上だと普通は分かる筈なんだがw
705名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:13:13 ID:Sf6mKZiw
話ぶっちぎって申し訳ないんだが…
今かじゅ桃書いてるんだけど、カマボコが津山をなんて呼んでたか、だれか教えてくれないか
706名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:14:53 ID:LLravgFj
むっきー
707名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:17:07 ID:Sf6mKZiw
>>706
ありがと
708名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:37:15 ID:WAUo0uWT
>>707に期待せざるを得ない
709名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:51:06 ID:lAiC3U8C
純×優希
まこ×智紀
久×一
透華×和
衣×咲

清澄と龍門渕の対戦者でカップリング妄想


美穂子×優希
まこ×未春

風越はこれ以上無理
710名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 00:30:49 ID:gJLkdw6G
久とかじゅはかなーり女の子にもてそう
あと純さんも人気高そう
711名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 00:36:46 ID:zpzMKqol
自分も書いてみました

タコスとノッポ

「あっ!お前はタコス泥棒!何しに来たぁ!」
「おう、タコス女。ほれ、お前にこれやる」
「むむ、なんだのだ、一体・・・。おおっ!これは・・・。幻の超豪華特盛りタコスWスペシャルだじぇ!」
「さっきは悪かったな、お前のタコス食っちまってさ。これで勘弁してくれよ」
「これ、すっごい高いんだじぇ・・・。もらっちゃっていいのか?」
「いいよ。ほら、出来立てなんだからアツアツのうちに食っちまえよ」
「うむ。早速、いただくじょ。うはー、うまい、うますぎるじぇー」
「気に入ったようで、良かったぜ」
「ぷはー、満腹だじぇ〜。ありがと、のっぽのねーちゃん」
「おいおい、のっぽのねーちゃんとはご挨拶だな。俺には井上純と名前があるんだ」
「そっか、んじゃあ・・・、ありがとジュンちゃん」
「ジュンちゃんて・・・。なんだか照れるなオイ。そういやぁ、お前の名前はええと」
「片岡優希だじぇ」
「そうそう、優希だったな。お前も含めて、あの試合面白かったぜ。また打ちてーな」
「うんうん、私もまた打ちたいじょ!そんでもって、ジュンちゃんを返り討ちにしてやるじぇ」
「おー、チビ助のくせに大きく出たな優希」
「チビは余計だじぇ!」
「わりぃわりぃ。あー、話していたら何か腹減ってきたな。俺も買っておいたタコス食おっと」

 凄まじい食欲

「か、完食だじぇ・・・?12個のWスペシャルがか?3分もしないうちにだじぇ・・・?」
「いやー、食った食った。さて、腹も落ち着いたことだし食後のデザートをいただくとするかな」
「ふえー、まだ食べるんか?」
「おう、デザートは別腹だからなぁ。女ならこの気持ちが分かるだろう?優希よぉ」
「き、気のせいかな?私を見るジュンちゃんの目が、いささか熱を帯びているような気がするんだじぇ・・・」
「ああ気のせい、気のせい。んじゃ、いただきまーす」
「じ、じぇぇぇぇー!!」

 ご馳走様でした。
712名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 00:46:56 ID:0gFJTGeT
>>693
親譲りの小難しい言葉で言っても全然通じなくて
じれったくなって咲が好きだ離れたくないずっと側にいろ云々と
自分の言葉でまくし立てた後真っ赤な顔で不機嫌な表情装ってそっぽ向く
713名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 01:02:24 ID:hZ/GFZrd
>>711
こーいうショートタイプのもバンバン投下して欲しいものだ
純ちゃんって呼ぶタコスに萌えた。それとイケメン純さんに
714小ネタ:2009/08/05(水) 03:23:47 ID:8ykR6NXk
こんにちは、原村和です。いつものように部室のドアを開けようとしたところ、話し声が聞こえてきました。
……が……弱い……
……のどっち……使えない……
……4番目が……ダメ……
私はびっくりして部室に入るのを躊躇してしまいました。タイミングを逃してしまい入りにくくなったので、結果的に盗み聞きをするような形になってしまいます。
どうやら話しているのは部長と染谷先輩のようです。聞き耳を立てますがよく聞き取れません。辛うじて会話の断片だけは拾えました。
「……大事な4番目があれじゃ……」
「……あんな打ち方しとったら……」
「……さっさと外して誰か他の……」
「……代わりがおらんから仕方ない……」
「……去年はマグレ……」
「……本当の実力はあんなもん……」
耳を疑いました。まさか部長と染谷先輩が、私をそんな風に見ていたなんて……。
ですが、お二人の言うことも一理あります。私はまだまだ未熟、そうなのでしょう。このままでは宮永さんの足を引っ張ってしまいます。そんなのは耐えられません!
こうしてはいられません。宮永さんに相応しい打ち手になるため、武者修行に出ることにします。
「あっ、原村さん! 何してるの? 部活始まっちゃうよ?」
噂をすれば宮永さんの登場です。私は思わず宮永さんの手を握りしめていました。
「えっ、あの、ちょっと、原村さん……?」
慌てる宮永さんも可愛い……ではなくて、その宮永さんの瞳を見つめて伝えます。
「宮永さん! 私、宮永さんに釣り合う女になるために旅に出ます!」
「は……え、何……?」
「ですから、帰ってきたら、そのときは私と……」
いえ、私の気持ちを伝えるのはやめておきましょう。無事に帰ってきたら、そのときにまた言うことにします。
宮永さん、どうか私を信じて待っていてくださいね!



「ほんに栗原は打たん……あの打ち方じゃ打てんわ」
「大事な4番目のバッターなのにあの成績じゃあね。代えればいいのに」
「じゃけえ代わりがおらんのじゃ!」
「はいはい、他には外野よねー。赤松と天谷のどっちかしか使えないんじゃねえ」
「ほうじゃ。同時に使ったらええんじゃ」
「あとは抑え? 永川、去年はマグレだったの? 今年はひどいわよね」
「永川は隔年じゃけえ、実力はあんなもんじゃ」
「お疲れ様でーす」
「あら咲、遅かったわね。和は一緒じゃないの?」
「いえ、それが……原村さんは旅に出るって……」
「なんじゃそら……」
715名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:19:16 ID:1z6PUxjo
栗原をここで見ることになるとは思わなかった
716名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:31:40 ID:gwftn1bj

 またssを投下します。

 鶴賀のカマボコとかおりんです。

717冬の日の刹那の孤独(タイトル):2009/08/05(水) 04:32:16 ID:gwftn1bj


 季節は冬。

 皮膚に刺す様な寒さが続く中、もう事実上部活を引退した智美ちゃんと加治木先輩は、それでもほとんど毎日の様に部室に顔を見せに来てくれる。
 私は、不純だけどやっぱり智美ちゃんに会えるのが嬉しくて、智美ちゃんが「ワハハ」って笑いながら部室に入ってくるのを、いつも「まだかな?」「もう少しかな?」って、子供みたいに待ち焦がれていた。
 でも、それは私だけでなくて桃子さんもで、そして睦月さんも同じだった。
桃子さんは、加治木先輩が来たら一気に存在感が増すし、睦月さんはただ、尊敬する二人に会えるのが純粋に嬉しいようだった。

「おーっす。ワハハ」
「お邪魔する」

 そんな風に、まるで性格が違う二人なのに、不思議としっくりくるバランスがあって、二人が並んでいると、何だかほっと安心する。
 前に、睦月さんが二人の事を「北風と太陽。飴と鞭。もしくは、器の大きい君主と優秀な参謀」なんて呟きながら、憧れを含んだ瞳で見ていたこともある。
 その呟きがおかしくて、どっちがどっちか、なんてあえて聞く必要も無くて、私は微笑しながら、うんうんってつい頷いてしまい、睦月さんを「聞いてたのか?!」って、困らせてしまった事もある。

 まあ、それはそれとして。

「先輩たちは、今日も打っていきますか?」
「ああ、勿論だ」
「ワッハッハ。今日は負けないぞー」

 寒がりな智美ちゃんは、首にマフラーを巻いたままで、加治木先輩は桃子さんとそっと微笑みあってから、するするとマフラーを外していた。
 そんな光景が、それだけの景色が眩しくて、私はそっと少し熱くなった頬をおさえて、少しだけ、智美ちゃんを見つめる。
 それはほんの数秒程度で、それからすぐに私たちは、いつもの楽しい部活を始めるのだ。

「ワハハ、ユミちんってば麻雀を打ちながら、モモと見つめあいすぎだぞー?」
「なっ、か、蒲原!?」
「いやぁ、照れるっす」
「……あの、皆さん集中しませんか?」


 それは、心がほっこりとする時間。

 皆で集まって、真面目に麻雀を打ったり、牌譜を見て情報収集に努めたり、時にはお菓子を食べながら談笑したり。
 智美ちゃんが何処からか持ってきた二つのストーブで、部屋の中がほどよく温まると、身体だけじゃなくて心までホッとできて、私はこの時間が大好きで、毎日放課後が待ち遠しくて仕方なかった。


 だから。

この日も、私は少しだけ掃除で送れた時間を取り戻そうと、やや早足で部室へと向かっていた。

「あう、もうっ、皆いるよね?」

 それに、智美ちゃんは今日も来ているよね?
 「はあっ!」と白い息を吐きながら、私はそれが心配で、急ぎながらもそわそわしていた。

 一年の年の差は、けっこう大きい。

学年が一つ違うだけで、私が学校で智美ちゃんに会える時間は、あの幸福な部活中だけなのだ。
だからこそ、私はその時間を無駄にしたくない一心で、冷たい空気の中を急いでいた。
智美ちゃんと会える唯一にして、一番大好きな時間を過ごしたいが為に。

 幼馴染のお姉ちゃんで、たまに妹みたいに感じる、智美ちゃんに早く会いたいから。
 私は、いつもの私からは考えられない速さで、部室の前に辿りついて、やっと着いたぁって、喜びながら、そのドアのノブに手を伸ばした。

718名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:32:41 ID:gwftn1bj

 開けた瞬間、ひやりとした空気が通り抜けて、ぶるりと震えてしまった。
 その冷気に驚いて、「あれ?」って声に出しながら中に入ると、二つあるストーブはどちらも冷たいままで、シンッとした部室の、いつもと違う知らない部屋みたいな温度差に、私は訳も分からず、混乱してしまった。

「えっ、あぅ……? あ、れ?」

 どうして誰もいないんだろう?

 最初にそれを考えた。

 今日は休みだったかな?

 次にそれを考えた。

 ううん、そんな話は聞いていない。

 そして、今日誰もいないなんて、おかしい。って。
胸が、キュッと小さく不安で絞られる、息苦しいみたいな感覚が、一瞬で全身に広がった。
 まるで仲間外れにされたみたいな、そんな唐突な寂しさと、苦しさ。 

「……っ、……ぅ? あ、あれ?」

 部屋の中を見渡せばやっぱり誰もいない。
 見渡して、見渡せば見渡すほどに、何だか混乱してくる。この部屋が、まるで知らない部屋みたいな違和感を私に突きつけるから、余計に。怖くなる。

「さ、智美、ちゃん?」

 音の無い部室で、彼女に呼びかける。
 そうしたら、耳鳴りがしそうな静けさが故の騒音が、キーンと返ってきた。

「……ッ」

 ぞわぞわと、足元からいきなり、いつもの日常がストンと切り落とされて、知らない何かとくっつけられたみたいな、例えられない不安が昇ってくる。
 胸の前で両手を痛いぐらい握って、ドクドクと鼓動が痛く鳴って、なのに身体からスゥッと熱が消えていく、お腹の中から冷えていくみたいな、嫌な、不快なものを飲み込んだ、絞られる様な、苦しい痛み。

 ―――泣いちゃい、そうだった。

 カタンッ、と物音。


「あっれー? 佳織どうかしたのかー?」


 ワハハ、って、声がした。
 きりっと、握っていた手に爪が食い込んで、その痛みと声に我に返って「っ!?」って、振り向いた。

 笑顔が、あった。


「――――」
「あれ? 遅かったなー? ワハハ、いやぁ、ストーブの灯油が切れちゃってさ、貰って来てたんだ」
「――――、…………」
「いやぁ、重かった。こんな日に限って、皆用事があるとか、嫌がらせだよな? ほら、寒かっただろう? 今部屋を温めるからな」

 振り返った先には、笑顔の智美ちゃん。
 片手に、青い灯油が入ったタンクを持って、ツンと鼻につく、独特の匂いが漂っていて。
 重い物を持っているのに、全然辛そうじゃ無くて、いつもみたいに「ワハハ」って、私に笑いかけている。

 理解する。
 理解して。
719名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:33:34 ID:gwftn1bj

 喉が痛いって思った。
 胸がつかえて、苦しいと、鼓動がうるさかった。
 何より、安堵して、私は呼吸をしていなかった事に気づいた。

 何だか、今にも、さっきとは違う、暖かい何かで、

 ―――泣いて、しまいそうだ。

 と思った。

「うわぁ、寒い寒い」

 智美ちゃんが身体を震わせながら笑って、「ちょっと待っててくれ」って言うから、私は、こくりと頷いて、両手を強く握ったまま、近くの椅子に腰を下ろした。
 両足が、震えていた事にもそれで気づいて、もっと、押さえつけるみたいに強く両手を握り合った。

「よし!」

 智美ちゃんは、ストーブに灯油を入れ終えて、道具を外にやって、少しだけ匂いを消すように換気してから。
ようやく、部屋の中が温まってきたって時に、本当にようやく、智美ちゃんがパイプ椅子に大人しく座っている私に、近寄って来てくれた。

「まあ、なんだ」

 智美ちゃんらしくない、少し躊躇した、困ったみたいな、戸惑っているみたいな、そんな声色。
 顔を上げると、智美ちゃんは頬を掻きながら、何だか壊れ物に触れるみたいに、そろそろと、私の頭に触れた。

「寂しかったな?」

 一言だけ。そう言ってくれた。

 ああ、全部分かってるんだね。
 って、智美ちゃんは、やっぱり凄いねって、じわりと、おさまってたと思った涙が、また込み上げてきた。

「……う、うん。だ、誰もいなくて、こわ、怖かったぁ」
「ぅえっ?!」

 心のままに吐露すると、智美ちゃんが驚いて、急に慌てて、もっとよしよしと私の頭を撫でてくれた。

「ぁ、うっいやっ、ごめんな? そうだな、私が佳織を待ってれば良かったな、うん! 悪いのは私だなっ!」

 あたふたする智美ちゃんに、ぶんぶんと首を横に振って、耐え切れなくて、もう我慢できなくて、智美ちゃんに抱きついた。

「さ、智美ちゃぁん……っ、……ふえぇ!」
「おわぁ?! あっ、いや、あの!? か、佳織!?」

 寂しかった。
 こんなに、自分が泣き虫だなんて忘れていた。
 たった一瞬のすれ違い。
 たった数秒の孤独。

 それが、本当に怖くて、あんなに短い時間でこんなになるなら、もっと長い時間アレを経験したらどうなるのかなんて、知りたくも無くて。
 私を救ってくれた、大げさじゃなくて、私を孤独から一瞬で呼び戻してくれた智美ちゃんにぎゅうって抱きつく。

「むっ、胸が、あたっ、あたってるってば?!」
「さとみちゃん、さとみちゃん、さとみちゃぁん」

 溢れたらもう止まらなくて、私はえぐえぐと、智美ちゃんに抱きついたまま、思う存分泣いたのだ。
 気がついたら、智美ちゃんが抱き返してくれていて、私はもっと涙が溢れてきて、抱きついているのに足りなくて。

 私は、智美ちゃんを床に押し倒して、もっと沢山くっ付いて、泣いた。
720名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:34:10 ID:gwftn1bj




「……お、落ち着いたか?」
「……は、はい?」

 泣いて、泣きつくして、少しだけ眠ってしまって、目が覚めたら、真っ赤な顔の智美ちゃんがいた。
「はへ?」って、一瞬わけが分からなくて、だけど先程の事をみるみると思い出してしまい、私も智美ちゃんと同じぐらい、一気に真っ赤になった。

「お、おはよう智美ちゃん」
「……おはよう。……一応言っとくけど、眼鏡をつけたまま寝ると、フレームが曲がるぞ?」
「う、うん」

 あっ、あわわ。
 私の下に、智美ちゃんがいる。
 落ち着いて冷静になったらなったで、私は何をあんなに泣いていたんだと自己嫌悪。
 何より、そんな姿を智美ちゃんに見られて、挙句に智美ちゃんをお、押し倒して、布団代わりにして眠っちゃって、いまだに、そこからどいてなくて。
 そこまで考えたら、智美ちゃんの赤い顔が視界一杯に広がった。

「………っ」

 思わず、こくりと喉がなる。

 智美ちゃんが、視線を泳がせて、私と目を合わせないのは、照れているからだって分かる。
 そして、そんな智美ちゃんが、私の下で、嘘みたいに大人しくて、無防備だったから。

 ドクンッて、鼓動が大きくなった。

「……さ、智美ちゃん」
「っ、な、何だ?」

 無理やり笑おうとして、失敗した顔。
 笑っているのか、困っているのか、自分でも分かっていなさそうな表情。

「……」

 智美ちゃんは、きっと私にどいて、なんて言わない。早くどいてくれ、なんてどんなに恥かしくても言わないんだろう。
 私の気がすむまで、ずっとこうしていてくれる筈。
 
 つまり、今、私は智美ちゃんを、『私』が捕まえているんだ。

 ―――ぞくりと、自覚した途端、あまりの衝撃と甘さに、背筋が震えた。


「か、佳織? 本当に、どうしたんだ?」
「……ねぇ、智美ちゃん」

 私の瞳の色が変わったのを、敏感に感じ取ったのだろう、智美ちゃんが焦り始める。
 だけど、私はチリチリと、炙られているみたいな、不思議な痛みを胸に、智美ちゃんの瞳をジッと見つめ返す。

「私ね、さっき、本当に怖かった」
「そ、そうなのか?」
「うん。一人になっちゃったのかなって」
「だい、大丈夫だ。ほら、私がいるって!」

 わ、ワハハって、混乱しきった顔で笑う智美ちゃんに、「…うん」って答えて、私はぐっ、と唇を強く噛んだ。

 そうだ。
 もう、あんなの嫌だから。
721名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:35:27 ID:gwftn1bj


「智美ちゃん」
「はいっ?!」
「私は、もう、怖いのは、本当に嫌なんです」

 あんな冷たさ、もう感じたくない。

「だから、智美ちゃんにいて欲しい」

 あの瞬間。思い知らされた。
 智美ちゃんが、私にとって、どれだけ暖かいのか。
 佳織って、呼ばれただけで孤独が消え去った。


「私は、智美ちゃんが―――智美、ちゃんの、事が――」


 伝える、長年の全てを込めた、声。

 でも、それはここまでだった。

「――――ッ」

 弱虫で、意気地なしで、ここぞという時に、あわあわして何も言えなくなる私は、案の定。
 これ以上が言えなくなる。

 でも、だからって、諦められない。
 今を、逃したくなくて。

 だから。
 もうちょっとの、勇気を、自分に込めて。
 私は、目を見開いて、きっと首まで赤くなっているだろう、私の顔を見つめる智美ちゃんに、

 ゆっくりと、途切れた言葉が、想いが、全て通じますようにって願いを込めて、

 唇を押し付けた。






722名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:36:22 ID:gwftn1bj



 それから。


「あ、あの、智美ちゃん?」
「…………」
「えっと、カーテンにくるまるのは、あの、ズルイです……」
「…………」
「さ、智美ちゃん……ふぇ」
「っ、な、泣くなよ佳織! わ、私は怒ってないぞ! ワハハ」
「……でも」
「いやっ、だって、お前、いきなりあんなのされたら、だ、誰だって」

 カーテンから、赤面した顔を半分出して、智美ちゃんが抗議してくる。

「だ、大体、佳織は、私よりその、背も高くなって、胸も大きくなってだな」
「え……?」
「……なのに、き、キスまで先にやられたら、私の、えっと」

 ガバッと、また顔を隠して。智美ちゃんはカーテンの下から生えた両足を赤くして、言う。


「年上の、お姉さんとしての、い、威厳とか、プライドとかがだなぁ!」


 必死な声に、「ぁう」って、そういう事なんだ?! って、怒っているというより悔しがっている智美ちゃんに、鼓動がずきゅんってする。
 さ、智美ちゃんって、たまに反則なぐらい、声がつまるぐらい可愛くなるから、私はもう何も言えなくなった。

 だから。

 くいくいって、カーテンを引っ張る。

「……な、何だよ」

 いつものワハハじゃない、本当に拗ねちゃった顔。唇がちょっと尖ってて、私は、また喉が詰まって呼吸すら苦しくなる。

 う、うん。だからね?

 私は二度目の、今度は「ごめんね」と「大好き」を詰め込んだ、セカンドキスをするのだった。



 智美ちゃんは、そうしたら、本当に可愛い顔で、泣き笑いみたいな悔しいみたいな混乱中みたいな、そんな顔で、真っ赤になって「佳織の馬鹿!」って叫んだ。



 だから、絶対に。

 三度目のキスを、私がついしてしまったのは、しょうがないと思うのです。







 おわり
723名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 04:37:08 ID:gwftn1bj
 
 以上です。

 不意に、カマボコは、むしろ受けかもしれない。と思って出来た自己満足なssです。

 だけど、かおりんは、きっとやる時はやってくれる子だと思います。
724名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 07:22:52 ID:sfoFPepJ
かおカマいいねぇ
想像以上にいいねぇ
鶴賀すごいな
725名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 08:31:12 ID:V5ozILXz
GJだぜww
最近のカマかおカマラッシュは嬉しいかぎりだなwww
しかし、赤くなり慌てるカマボコの姿が思い浮かばない……
726名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 10:12:27 ID:TYoQNxIr
いいなあ。GJ
他のかっこいいカマボコも今回のかわいいカマボコもいいな
727名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 10:34:44 ID:s1k9cJyG
まさかのカマボコブーム到来
728名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 12:13:01 ID:jXDOydtf
>>723
カーテンにくるまるカマボコかわいすぎw
GJです
729名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 12:45:28 ID:xSCbFX3L
やっぱ良いね鶴賀は
730名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 12:56:12 ID:FgvhNmAa
うむ
731名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 13:13:59 ID:pNmMl2UA
Vやねん!鶴賀学園
732名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 14:37:07 ID:8BHvQKH3
(私が勝ったら友達になってもらおう///)
って動機でキャプテンが部長に賭麻雀で勝負を挑むネタを思いついたんだけど麻雀のルールがわからなくて諦めた
良く考えたらキャラがちげえしw
733名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 14:40:07 ID:1z6PUxjo
>>732
麻雀部分は書かなくてもいいんじゃない?
結局負けた・・、勝ったってことにしておけば
ルール自体は3日あれば覚えられるけど本気で書こうとすれば何日かかるかわからないからね
734名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 14:42:16 ID:5jDBkkmr
勉強して立たんみたく牌譜から起こすといいよ

という冗談はともかく、>>733でいいんじゃね
それに文字情報で麻雀はかなり難しいだろう
735名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 14:58:28 ID:KbfGXKc+
受カマボコかわいいよハァハァハァ
736名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 20:07:04 ID:s1k9cJyG
こうなってくると衣攻めカツ丼受けっていうのも見てみたいものだな
737名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 21:06:08 ID:2bobwGt8
カツ丼は短足でいじられるのが美味
738名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 21:08:01 ID:pVAZxeym
カツ丼受けって見たくねえw
739名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 21:10:30 ID:1z6PUxjo
何気にここまで丼×衣ないんだよなぁ
個人的には好きなんだが
740名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 21:55:07 ID:FMxizSHY
名前もイイ感じだよね、「カツ」と「ころも」で…

と思ったらカツ丼は名前じゃなかった
741名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:00:22 ID:pVAZxeym
百合っていうか犯罪臭くなるし・・・っていうか親子だし
742名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:02:44 ID:VlY2+dZ2
どうせなら某なのはみたいに丼が衣と親子になりゃいいのに
743名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:03:40 ID:FMxizSHY
カツ丼が何歳かわからんけど、衣はいちおう高2であると考えればべつに犯罪臭くは無い…

まあ外見で言えば確実にアウトだけど
744名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:26:01 ID:nq6rtqLk
ここまで井上受ゼロ

いや、自分は井上×透華派なんですけどね
745名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:33:34 ID:YuEsL9Sb
衣「麻雀で衣が勝ったから今日一日藤田は衣のおもちゃだ」
カツ丼「お前みたいな子供に何ができるって?」
衣「子供じゃない!衣だ!たっぷり撫で回してやる」

ナデナデ、イチャイチャ

カツ丼「撫で方が甘い。撫でるっていうのはこういうことだ!」
衣「う、うわ!?やめろ〜」


あれ?カツ丼受けで考えたはずだったんだが・・・
746名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:42:12 ID:I8lwKEoP
ちよっと質問。
書き込むときって、何行くらいまでとか規制ある?
747名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:45:16 ID:1z6PUxjo
60行だったと思うがよくわからん
748名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:46:45 ID:PtaajwZy
この板だと60行4096byteまでみたいだな
749名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:53:16 ID:pVAZxeym
そろそろネタバレも来たんだろうか
金曜までうかつに覗けないな
750名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 22:56:36 ID:PtaajwZy
バレスレには来てるよ
フラゲだが本バレ確定
751カツ衣?1/2:2009/08/05(水) 23:03:59 ID:I8lwKEoP
>>747-748
ありがとw

前に小ネタ書いたのだけど…やっぱ難しいよカツ衣(苦笑
おかしいけど気にしないでくれると嬉しい
ケータイから

***

かたりと、何かの動く音に視線を送れば。

「お、衣…」

見覚えのある少女が一人、廊下の端に所在なさげに佇んでいた。頭の上の耳が、どこかしなびているようだ。
ピンクの四角い箱を両手で持って、つまらなそうな顔をしながらストローに口を寄せている。

初めてあったその日から、何故か目が離せないでいる少女。
もちろんそれは、この少女の稀代の才もあるのだろうが。

それよりも…――

「む、何だ藤田、居たのか」

『天江衣』という存在自体が、私の興味をかき立てる。
まるで好物を目の前にして、それを眺めているときのようだ。
他の何かと同時に出されても、好物にしか目がいかないのと同じように。
衣と誰かが共にいても、彼女以外に興味を抱くことはほとんどない。
まぁそれは、私の性格も関係しているのだろうが。

「何してるんだ、こんな所で。他の奴らは?」
「……ハギヨシがいないのだ」
「あ?」

衣の口にしたのは、確か彼女の執事だったか。
しかし『いない』ということは、もしかして……

「お前、まよっ――」
「ち、違うぞ!?ころもは迷子になどなっていない!!」

キッと眦を吊り上げて、しかし頬はどこか朱を帯びていて。

……あぁ、やっぱり。

「……可愛いなぁお前。子供にしたい…!」

唸りながら睨み付けてくる様は、まるで子犬が見当違いのモノを精一杯威嚇している時のよう。
こういう所があるから、私は彼女から目が離せないのだ。

あまり子供というモノに興味のなかった私でさえ、この少女をほしいと思う。
2-才にしてやっと、私にも母性というものが生まれたのだろう、うむ。
752カツ衣?2/2:2009/08/05(水) 23:06:43 ID:I8lwKEoP

「子ども扱いするなっ、ころもは子どもじゃない!」
「あーはいはい、わかってるって」

キャンキャン吠える子犬は、撫でてあげれば落ち着くもので。
少女も多分に漏れず、きゅうと瞳を閉じて押し黙った。
手のひらに伝わる絹の手触りと暖かさ、そして仄かに香る、甘い香りに。
何処か酔いしれてしまいそうなのは、一体何故だろう。

「…っ、ふじたぁ…!」

ふるふると体を戦慄かせ、目尻には薄く涙の色を滲ませ。
私の名前を呼ぶ声は、耳に絡みつくように、甘く、甘く。

「…なんだぁ、衣?言いたいことがあるなら、ちゃんと言わないと」

こくりと鳴ったのは、どちらの喉か。

「ぅ、ゃ…っかみ、なでるなぁ…っ」

耳元で囁いた言葉に、返す衣のその声が。
私の耳を刺激して、止まない。

「……はっ…、ふじ、た…?」
「甘い、匂いがする……」
「あぁ、いちごミルクだな。貴様も飲むか?」

つい、と差し出されたのは細身のストロー。
そこから香る匂いはなるほど、確かに甘い。だが。

「こっちの方……」
「ぇ、……!?」

柔らかくて暖かくて甘い、それは――


「……あれ?」

目の前には、少女の驚愕の表情。
そして己の唇には、甘美な感触の余韻が。

おかしい、私は。

「母性持ち始めた訳じゃ、なかったのか…?」
「ふっ、ふじたぁぁ!?」



おわる。
753名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 23:08:28 ID:I8lwKEoP


以上。
好きだけどやっぱ書きにくいわこの二人(苦笑
754名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 23:33:20 ID:sfoFPepJ
丼衣!丼衣!丼衣!丼衣!
755名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 23:39:36 ID:1z6PUxjo
>>753
GJすぎるだろjk・・・
希望はしてみたけど確かに書くのは難しいかもしれない
756名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 23:55:53 ID:9lpaGzMP
カツ丼変態すぎる
757名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 00:14:16 ID:LxYcIKc7
衣 丼 の 時 代 が 来 た




タマリマセンワー
758名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 01:24:21 ID:Q3iA1y3w
6巻で智紀さんがメイド服着てたと思ったけど、彼女も透華のメイドしてるんでしょうか?
透華×一のネタ思いついたけど、そこで悩み中。
759名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 01:30:32 ID:tSoYNKvZ
純もともきーも龍門渕のメイドです(マジ)
760名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 01:36:21 ID:NIgyDsej
透華の専属はボクだけどね
761名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:15:04 ID:+b44Z9pT
昨日お世話になった>>706だが、ようやくかじゅももが完成したので、良かったら読んでほしい。

・放課後 2人で・

「よし、少し早いが今日は解散だ」
「おっ?もう終わりかー?いつもよりずいぶん早いじゃないか、ユミちん」
蒲原が不思議そうに私に問いかけた。
「確かにそうなんだが…、県予選前に気を詰めすぎて直前に倒れられても困るしな。
 定期的に休むことも必要だろう」
「そういうことか。まぁユミちんらしいな。じゃあかおり、帰ろうか」
「あ…はい」
そう言って、2人は荷物をまとめ始めた。
「まだ時間もあるんだし、かおりは私の家で今日の復習するか」
「えっ?…はい、わかりました」
一瞬、困惑した表情を見せた妹尾だったが、うれしそうに返事を返していた。
「じゃあ、わたしたちは帰るけど、むっきーはどうする?一緒に来るか?」
蒲原はかおりの表情を見て、頬を赤らめていたが、照れを隠すように津山に話を振った。
「いえ、折角ですが私は遠慮させていただきます………お2人の邪魔はしたくありませんので…」
最後にボソッとつぶやいた言葉は私には聞こえていたが、2人には聞こえていなかったようだ。
まぁ聞こえないように言ったのだろうが。
…しかし津山の気持ちももっともだろうな。
「そうか、わかった。ユミちんはまた居残りだろう?戸締りよろしくー」
「あぁ、任せてくれ」
「じゃ、また明日」
「お疲れ様でした」
そう言って2人は部室を出て行った。
「先輩はまだ残られるんですか?」
2人を見送り、PCに向かいなおそうとした私に津山が問いかけてきた。
「あぁ、今日中に仕上げておきたいことがもう少しがあるからな」
「手伝いましょうか?」
「…いや、私1人で大丈夫だろう」
「でも、いつも先輩にばかり…」
「気にかけてもらってすまない。だが今日は折角早く終わったんだ。
 津山が体調を整えてきてくれることのほうが私としてもうれしいよ」
「…わかりました。ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えて今日は失礼します」
「あぁ、気をつけて帰ってくれ」
「はい、先輩もあまり無理をなさらないように。では」
そう言うと津山は一礼し、部室を出て行った。

「ふぅ」
何気なくため息をつき、私は椅子に座りなおし、3人がいなくなったこの部屋を眺めた。
窓から夕日が差し込み、椅子に1人座っている私を照らしていた。

…1人?いや違うな。
1人ではない。ちゃんともう1人いる。見えてはいないが、必ずいる。
そう確信を持ち、私はこの部屋に問いかけた。
「桃、いるんだろ?そろそろ出てきたらどうだ?」
静寂につつまれている部室に声が響く。
「もも?」
もう1度名前を呼ぶが出てこない。
……いないのか?いや、この感じ…必ずいる。私が間違うわけがない。
「桃、いい加減出てきてくれ」
先ほどより少し強い声が響くが、また静寂が訪れる。
…まさか、本当にいないのか?
心に少しの焦りが生じかけたとき、肩に触れる感覚とともに
「ごめんなさいっす」
と笑みを浮かべながら、桃が姿を現した。
762名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:17:00 ID:+b44Z9pT
「でもよくわかったっすね?私がいるって」
「当たり前だ、お前がいるかいないかぐらいはわかる」
「愛の力ってやつっすね?」
そうニヤッとしながら返してきた。
「なっ///からかうな」
「あはは、先輩、顔赤いっす」
「うるさい。それより折角早く終わったんだ。今日もするんだろ?準備するぞ」
「くすっ。はいっす!」
頬がまだ少し熱を持っているような気がしたが、これ以上攻められるわけにはいかない。
そう思い、ここ数日、部活後の日課となっていることの準備をするように桃を促した。
まだからかってくるかと思ったが、桃も素直に応じてくれたようで、机の上を片付け始めた。


それから数回の攻防が行われ一息ついたとき、私は前々から思っていた疑問を口にすることにした。
「なぁ…桃」
「なんっすか?先輩」
「なぜ、毎日こうする必要があるんだ?」
「そりゃあ先輩のことが好きだからに決まってるじゃないっすか」
「それでは答えになっていない、ちゃんと答えてくれ!」
「一応真面目に答えてるっすけどねぇ……じゃあ、もう1回やって先輩が勝ったら正直に答えるっすよ」
「本当だな?なら、次は負けるわけにはいかないな」
…今日は負けが多いが。しかし…次は負けるわけにはいかないな。
そう私は気を引き締めなおした。
「わたしも負けないっすよ!」
笑顔だが、手を抜く気はさらさらないという表情で返してくる桃。
…望むところだ。
「いくぞ…」
「はいっす」

部室が再び静寂に包まれる。










「タン」



という1つの音がその静寂をかき消し
「この半荘で最後だからな」
「わかってるっす」
本日最後となる2人麻雀の火ぶたは切って落とされた。
763名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:19:54 ID:+b44Z9pT
………
「先輩」
「なんだ、桃?」
「もし迷惑じゃなかったら、これから県予選まで部活終わったら2人で麻雀打ってくれませんか?」
「?別にかまわないが…なぜだ?」
「そりゃあ先輩と一緒にいたいからっすよ」
「からかうな!」
「あはは。でも、麻雀のことは本気っすよ?」
「そうか…わかった。じゃあ部活が終わったら毎日残るか」
「毎日してもいいんっすか?」
「あぁ、お前の予定がよければだが…」
「良いに決まってるっすよ!先輩、大好きっす」
「なっ///こら、抱きつくな…」
………


…あの時、本当にうれしそうだったからつい理由を聞きそびれてしまったんだが…。
何かわけがあるのはわかるんだが、直接聞くしかないしな。
本当に負けるわけにはいかない。
この麻雀を始めるきっかけとなったことを思い返しながら、試合が進んでいった。





そして
「オーラスっすね、このまま逃げ切れば私の勝ちっす」
「…余裕だな。だが決めつけるにはまだ早いぞ…」
桃が親で一歩リードした状態でのオーラス。

やはり桃は手強い。だが差は少し。
連荘させずに、この場で私が上がれば勝てる。



早々と場が進んでいく中、ふいに
「わたしが勝ったら、帰りにタコスでもおごってもらうっすよ」
もう勝った気でいるのか、ご機嫌な感じで桃が話しかけてきた。
「調子に乗るな、まだ終わってないんだぞ」
「そうっすね。でも、先輩だけ勝った時の条件があるのはずるいっす」
…言われてみれば確かにそうだ。
「…確かにそうだな…分かった。このままお前が逃げ切ればおごってやる」
「女に二言はなしっすよ?」
うれしそうに笑いながら返事をする桃。
しかし1つ疑問が残る。
「なんでタコスなんだ?」
「特に理由はないっすよ、気分っす」
そう笑いながら返してきた。


そんなどうでもいいやり取りがありながらも局面は進んでいき、牌が少なくなっていく。
そんな中
「あっ、リーチっす」
桃がリーチ棒を出す。
「これで決まりっすかね?」
「……」

無言で通したが…さすがにまずいな。
だがこっちがダマを張っているのを気づいてはいないようだ。
まだ、いける。
764名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:22:59 ID:+b44Z9pT
そのままこう着状態が続く。
そんな中、
「あっ、『カン』するっす」
そう言って、つもった牌を暗カンし、リンシャン牌を取ろうとする桃。
…む?その牌は…
「そのリンシャンとる必要ないぞ」
「へっ?なんでっすか??」
「ロン。槍カンだ」
「なっ、本当っすか??」
「あぁ、私の勝ちだな桃」
「あちゃ〜、ダマ張ってたなんて…油断したっす。でもまさか槍カンとは…」
「私も驚いている。次に私が槍カンを上がるのはいつになるやら…」
「そうっすね、下手したら何年後っすよ?」
「あぁ、そうだな」
上がった私のほうが驚いているのだが…危ないところだった。
桃がカンしなければ、珍しくもないロン上がりだったのだが…。
…どちらにせよ勝てていたことはありがたいが。

「はぁ、負けちゃったっす。やっぱ先輩強いっすねぇ」
「今回は運が味方してくれたのかもな」
「そんなことないっすよ!先輩の実力っす!!」
珍しい上がりを見てテンションが上がったのか、力説してくる。
「ふふっ、ありがとう、桃」
そんな一生懸命な彼女の頭をなでてやると、少し照れたのか顔を下げた。
「お礼なんて…」
「お前があそこでカンせずに捨てていたら槍カンは成立しなかったんだから、やはりお前のおかげだろう」
「負けたのに、褒められるって変な感じでっすけど…そこまで言われると照れるっす…」
少し頬が赤くなっている。本当に照れているんだろう。

そのまま桃を見ていてもいいのだが、そろそろ本題に入るか。
「桃、じゃあ早速だが…」
「あっこれ最後でしたよね?私片づけるっすから先輩先に帰る準備して下さいっす」
そう私の言葉をさえぎりいそいそと片づけを始める桃。
「待て、桃。そうじゃなくて…」
「タコス残念っすねぇ〜」
ごまかすように、白々しく会話を続ける桃。
「……もも!」
桃の両肩に手を置きながら、少し大きな声で呼びかけるとビクッと体を硬直させて桃が立ち止った。
「……私の勝ちだぞ。ちゃんと理由を教えてくれ」
「やっぱ忘れてなかったっすか…」
「当たり前だ」

昔CMに出てきたチワワのような目をさせて「どうしても?」と訴えかけてくる。
…うっ、これは…///
しかし、ここで引くわけにはいかない。
「そんな顔をしてもダメだ。改めて聞くが、なんで部活後、2人麻雀をするんだ?」
「…今言わないとダメっすか?」
「あぁ、聞かせてほしい」
まっすぐと桃を見つめる。
そんな私の態度に、さすがにごまかしを入れることができなかったのようで、桃はコクっとうなずいた。
そして私に背を向けて、少し歩き、ようやく口を開いた。
「…県予選…絶対勝ちたいっすから、少しでも練習、と思って先輩にお願いしてたっす」
ふむ、確かにこれなら筋は通るが…。
本当のことは言ってないな。
そう思い私は聞き返した。
「だが、それなら練習時間を延ばして4人で打った方がよくないか?
 ルールにしても2人で打つよりも大会に近いルールでできるし」
「……先輩は…わたしと2人で打つのいやっすか?」
言葉だけならいつものからかいとも思える言葉。
しかし、静かに、そして切なく放たれた言葉は、純粋な問いかけであった。
765名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:26:28 ID:+b44Z9pT
…真剣に返さなければいけない。
そう思い、未だどんな表情をしているかわからない桃に対して、素直に言葉を返した。
「そんなことあるわけないだろう。2人で打てることは、そして何より、2人でいられることは………
 すごく……………うれしい」
恥ずかしいという思いもあったが、そんな気持ちよりも桃に素直に返すことのほうが大事だと思った。
「…なら、良かったっす。私だって先輩と一緒にいられること…うれしいっすよ…」
「………もも…」
「あっ、もちろん4人で麻雀打つのも好きっすよ!私、今までネットばっかりだったから…。
 現実で4人で打てて楽しいっす。……すごく楽しいっすよ…………。でも、」
「………」
「…でも、……4人で打つと、私、卓から消えちゃうから…」
「……」
「現実には4人で麻雀打ってる。でも私はすぐに消えちゃってただ外から見てるだけ。
 3人で楽しく麻雀してるのをただ眺めてるだけ。そして、気づかれないようにリーチして、
 誰かが出した牌でいきなり上がって。3人で楽しく打っているのに、水をさして邪魔するだけの存在。
 ………でも、自分の長所が発揮できてるって自覚できる。うれしい、うれしいっすよ……でも…でも…」


「…結局私はまた1人ぼっちっす」


普段静かな桃が、声を荒らげ思うままに感情を吐露していたが、
最後に静かにつぶやいた。




「なんだか、そんな風に考えちゃうと……すごく、すごく……悲しくなって………つらくって」
「……桃」
声は落ち着いてきたが、肩がふるえていた。


「だけど…2人麻雀のときは1対1だから。こんな私でも、相手は………先輩は必ず私を見てくれる。
 私はちゃんとここに居る。それが感じられるから………わがまま言って先輩につきあってもらってたっす」
そう言い終わると桃は振り返り私を見た。
その表情は、いつもと変わらない明るい笑顔だった。



「無理に突き合わせちゃって…ごめんなさいっす」
そう言うと少し頭を下げ、再び私に背を向け、片づけをはじめようとしていた。

その寂しそうな背中を見た私は、考えることをやめ、ただ、衝動的に彼女を抱きしめた。
「先輩!?」
「………」
「あっ、あの、もう全然気にしてないっすから、大丈夫っすから。私ちゃんとがんばれるっすから」
「………」
「そっそれにこんな急に…、嬉しいっすけど誰かに見られたら……だから、あの…」
「桃」
「……先輩?」
「気づけなくて、すまなかった」
「……先輩は、悪くないっすよ。私が……わがまま言ってただけっすから」
「いや、私の罪だ、すまない」
我慢の限界なのだろう。声は引きつり、肩は揺れ、まわしている腕には水滴がぽたぽたと落ちてきた。
それを感じ私はまわす腕の力を強めた。
「……でも…ほら、私消えるのが仕事っすから。
 ちゃんと…その……仕事をしないと、先輩と居る意味ないっすから…」
その言葉を聞いた瞬間、私は強引に桃をこちらに向け、しっかり強く抱きしめなおした。
766名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:31:01 ID:+b44Z9pT
「なっ//先輩?」
「………」
「く、苦しいっすよ」
「……桃」
「……」
「…もう我慢しないでくれ…」
「っっ……」
「私が全部受け止めるから…無理しないで。泣いてくれ」
「……先…輩…」
「…もも、つらかったよな」
そう言って、震える体をより強く抱きしめた。
今までため込んでいたもの全てを溢れ出すかのように、桃は涙を流し抱きしめ返してきた。

それから、桃が落ち着くまでの間、そのままの状態でいた。。
「ヒグッ…グスッ…」
「桃、大丈夫か?」
「……はい、だいぶ、落ち着いてきたっす」
「そうか。よかった」
「でも…先輩の制服、濡らしてしまって…」
「そんなこと気にするな」
だいぶ落ち着いたことを確認することができたので、話をすることにした。
「お前がそこまで思い悩んでいたことに気づけなくて本当にすまなかった」
「…でも、本当に先輩のせいじゃ…」
「謝らせてくれ。お前が悩んでいることに気づけず、ただのうのうと暮らしてきた私は愚か者だ」
「……そんな…」
「だが、桃。お前も愚か者だ」
「…グスッ…え?」
「私もだが、お前も愚か者ということだ」
「なっ、そんなはっきり言わなくてもいいじゃないっすか!確かにわがまま言ったりしたっすけど…」
「そのことに対してじゃない。もも、お前勘違いしてるだろ?」
「…勘違い?」
「お前は、『消えないとここにいる意味はない』と言ったが、
 私は別にお前にそのためだけにここにいてもらっているんじゃない」
「………」
「私はお前のステルス能力を期待して入ってもらったんじゃない。お前の打ち筋を見込んで入部を頼んだんだ。
 だいたいお前が入部するまでステルスについては知らなかっただろう?」
「……確かに、そうっすけど…」
「だから…その…何が言いたいかというと、ステルスを使うお前が必要なんじゃなくて…だなぁ……その…」
「………?」
「…桃、お前が必要なんだ。最初に会ったときにも言ったが、『お前』がほしいんだ。」
「///////////」
「…ステルスを使いたくないなら使わなくていい。みんなと話しながら打ちたいならそうすればいい」
「…でも、」
「気にするな。誰も文句は言わないさ。むしろ喜ぶと思うぞ。まぁ妹尾あたりはいつも驚くかもしれないが」
「…先輩……」
納得してくれたのか、桃は肩の力を抜いて私に身を預けてきた。
そんな愛しい彼女の頭をなでた。
「気づいてやれなくて本当にすまなかった」
「もう気にしないでくださいっす」
言いながら顔を横に振る桃。

「もう1度言うが、私はステルスが好きなんじゃない。もも、お前が好きなんだ」
彼女の肩をとり、引き離してから彼女の目を見てそう伝えた。
「だから…もう1人で悲しまないでくれ」
普段よくからかってくるが、攻められるのは慣れてないようで、桃は顔を真っ赤にさせていた。
そんな顔を見られたくないのだろう。桃は顔をうつむかせていた。
「…先輩…今とっても恥ずかしいこと言ってるっすよ?」
「…そうだな。…だが、本心だ」
「…先輩」
更に顔を赤くしたようだが、桃は顔をあげて私にほほ笑んでくれた。
767名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:34:50 ID:+b44Z9pT
「迷いは晴れたか?」
「…はいっす」
「そうか。しかし桃、目は腫れているし、顔は真っ赤だな」
「///見ないでくださいっす。ぐちゃぐちゃだし…恥ずかしいっす」
これ以上赤くならないと思っていたのだが…、まだ赤くなる余地はあったようだ。
「そんなことない。すごく…かわいいぞ」
「なっ//////もう、せんぱ…んんっ」
抗議しようとした桃の唇をふさいだ。
最初は抵抗しようとした桃だったが、すぐにやめた。
「んんっ…ん………ぷはっ、はぁ……先輩、いきなりすぎっす」
「すまない、あんまりお前がかわいかったからな」
「/////恥ずかしいっす……」
「お前がかわいいのが悪い」
「///キャラかわりすぎっす…。攻めに回った先輩にはかなわないっす」
「ん?何か言ったか?」
「いえ…何もっす」
「そうか。さて、もう少しこうしていたいのだが…。
 さすがにそろそろ下校しないと怒られてしまう。片づけるか」
「…はいっす」
お互いに体を引き離すと、2人で急いで片づけをし部室を後にした。




「すっかり遅くなってしまったな」
日は落ち、星が瞬き始めていた。
「そうっすね、本当に申し訳ないっす」
「謝らないでくれ。桃、お前は悪くない」
「でも…」
「もうお互いに謝るのはやめだ。その代わり、今後何かあったら隠さず、話してくれ。
 私がいやならほかのやつでもいい。だから1人で抱え込むのはやめてくれ。お前は1人じゃないんだから」
桃の手を握り締める。
「……はいっす」
桃も手を握り返してきた。



しばらくそのまま歩いていると、桃が話しかけてきた。
「先輩……私ステルスやめないっすよ」
「…もも」
「やっぱり、これは私の長所っすから…。それに…」
「それに?」
少し間をとって。
「勝ちたいっすから!勝って1日でも長く先輩と一緒に過ごしたいっす。
 そのためにこの力はフルに使うっすよ」
そう言って笑った。


「ももっ?」
不意に握りしめていた手の感触、今まで隣に見えていた姿がいきなり消えた。



「…本当はもう1個だけ、2人麻雀してもらった理由があるっすよ」
姿は見えず声だけが聞こえてきた。
「4人で麻雀打ってるときは、先輩でさえも私を見失っていた…。
 だから…そのうち先輩が私をずっと見失ってしまうんじゃないかって考えちゃって……怖かったんっす」
「桃…」
「ごめんなさいっす。しんみりさせちゃって。でも、大丈夫っすよ、私もう気にしないっすから」
そう明るい声が響いたが、やはり寂し気な感じが伝わってきた。
768名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:35:24 ID:+b44Z9pT
「…桃。あんまり私を見くびるなよ」
そう言って私は、手を伸ばし
「えっ先輩??見えてないんじゃ…」
桃の腕をつかんだ。
「…あぁ、確かに見えなかった。だが…お前がいるかどうかぐらいは常にわかる。
 それに最近はこんな風に居場所が分かるときもある」
「……先輩」
目に涙を浮かべた桃の姿が現れる。
「気にしないなんて悲しくなることを言うな。
 お前が消えても私は必ずお前を見つけ出す。約束する」
「先輩…」
「お前は1人じゃない、少なくとも私がそばにいる。それだけは…信じてくれ」
「………はいっす」
私の真剣な言葉に、桃は満面の笑みで返してくれた。




「よし、今日はさっき言っていたタコスでも食べて帰るか」
「あれ?食べたくなっちゃたんっすか?」
「あぁ。なんだかなぁ…変な話だが…」
「いいっすねぇ……でも、先輩」
「なんだ?桃」
「今日はタコス我慢するっすから、早く先輩の家に行きたいっす」
「なっ///」
「今日うちに親いないっすから1人だし……泊まっちゃダメっすか?」
下から、目をうるうるさせて上目づかいに頼んでくる桃。


「……好きにしろ」
惚れた弱みか、この顔を出されると断ることができない。
「やったっす!じゃぁ今日はおいしいご飯作るっすよ!急いで向かうっす!!」
そう言ってニコニコと頬笑む桃。
そんな桃に手を引っ張られながら、2人は家路を急いだ。


end
769名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:37:44 ID:+b44Z9pT
以上終わりです。
まぁ……かじゅのキャラ崩壊は勘弁してほしいですが…。
咲でのこの二人は最強と思ってます。
読んでくれた人、ありがと。
770名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 02:59:24 ID:gVV2+Gfe
乙、そしてGJ。
かじゅのキャラは問題ないかと。
むしろ、台詞内だけでもかじゅのモモへの呼称を桃→モモとするともっと違和感なくなるかな。
771名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 07:10:14 ID:NIUFTE6g
乙かじゅ
772名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 12:21:28 ID:hotwdKE0
乙モモ
773名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 12:29:21 ID:PRjljLQz
ワハハ
774名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 12:54:42 ID:Fi3GMH2T
GJ!!!今ならこの文章で漫画描けるキガス
775名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 13:02:02 ID:wWomT/0s
スレに投下されたSSを漫画にしたいんだけどいいのかな…?
べつに本にするわけじゃなくて、ここに投下するだけなんだけど
やっぱ難しくても許可とるべきか
だよね
776名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 13:12:50 ID:NIUFTE6g
>>775
誰が書いたかいまいちわからんから難しくないか
一応聞いてみるってのには賛成
777758:2009/08/06(木) 14:11:06 ID:Q3iA1y3w
>>759
どもです。
ともきーメイドな設定で一本書いてきます。ノシ
778名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 14:12:24 ID:0idgt3oI
>>775
自分もSS書くけど、漫画にしてくれたらメチャ嬉しい
とりあえず許可をもらったほうが確実だね

>>759
純とともきーもメイドってマジ?
そうなら龍門渕のメンバー全員を絡ませやすくなるから嬉しいんだけど
779名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 14:19:49 ID:Q0oWZ0NY
許可っていってもトリップ無しで投下しちまったからなぁ
厳密にお前が作家本人なのか証明しろよって言われると結構難しそうだ
万が一にも俺のしょっぱいSSを漫画にってことはないだろうけど

>純とともきーもメイドってマジ?
一応原作でメイド服を着てるカットはあったかな
実際にメイドなのか、そもそも龍門渕家に住み込みなのか
出入りしてるだけなのかは不明だったと思う
780名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 14:38:40 ID:+b44Z9pT
>>770
しまった。確かにそうだ。最近アニメしか見てなかったからorz
つぎ書くとき気をつけるよ。
781名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 15:13:11 ID:Q3iA1y3w
>>775
>>779
正直正式なSS投稿場所じゃないところで、そこまで厳密にこだわる必要はないのでは?
最初に聞いて、もし返事がなければ投下して、削除依頼があったら消す程度でよろしいかと。
782名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 15:20:09 ID:0idgt3oI
>>781
匿名掲示板だし、それでよさげ

>>779
メイド純ともきーは不明なのね
妄想は自由だから、好きに書けばいいか
じゃあ、俺はメイド純書いてくる
783名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 16:46:10 ID:PRjljLQz
うぜぇスレ
784名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 17:07:46 ID:K8XGtcuZ
>>783
エロパロに帰れよw
785名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 18:46:00 ID:gvBLFOH0
空気読めないというか設定が固まってなかった頃のモブ男の妄言がなくなる一方で
アニメで咲和夫婦認定があってからというもの、あちこちで必死な愛犬家を見る

かなり甘い飼い主がいるっていうのに「主役の相手役」にしたくて仕方ないらしい
そんな棒要員みたいな持ち上げより飼い主と仲良くやってた方が幸せになれるだろうに
かわいそうな動物はもうたくさんだ
786名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 18:58:43 ID:ZQ++mUpr
犬?
787名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 19:01:12 ID:hotwdKE0
のどっちが咲の犬になるのはいつですか
788名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 19:02:45 ID:6c65w6h0
>>787
既にネコです
789名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 19:11:11 ID:LepnTj4y
咲-Tachi-
790名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 19:24:06 ID:Z00Uh8Mq
どこかの淫獣もそうだけど
本人は割りと分を弁えているのに一部の必死なのが無駄に暴れるんだよなぁ
しかもあっちは仮にも一期ではそれなりにパートナーとしての立ち居地もあったけど
こっちは1巻持たずに早々にモブと化してると言うのに
791名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 19:25:07 ID:xEHgREce
モモは細いせいかおっぱいが大きく見える
それに比べてかじゅは…
792名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 20:26:40 ID:0idgt3oI
はじめx透華SS投下
純がメイドやってます
793食べ残しはご馳走だ:2009/08/06(木) 20:27:41 ID:0idgt3oI
 食べ残しはご馳走だ


 龍門渕家にはメイドが何人か雇われている。
 そのほとんどが透華の独断によって選ばれたので、歳も高校二年生の透華に近い者ばかりだ。
 井上純もそのメイドの一人で、彼女は麻雀の腕を買われたついでに屋敷で働いてた。

「純、お水をちょうだい」
「へーい」
「返事は『はい』でしてよ」
 今は食事中。テーブルには高価な食器と美味しそうな料理が並ぶ。
 屋敷の食堂で、透華が残り少ない水が入ったグラスを見やる。
 叱られた純は、ぽりぽりと鼻の頭を掻く。
 背の高い彼女のメイド服姿は、髪が短いのもあって、少しミスマッチだった。執事と同じ服装の方が似合いそうだ。
 同僚の横柄な態度に、もう一人のメイドのはじめは苦笑いをした。
 純は銀製の水差しを礼儀正しく持って水を注いだ。
「はい、お嬢様」
「よろしい」
 言うことを聞いた純に満足し、透華はグラスを優雅に口へ運ぶ。
 水を一口飲んでグラスを置くと、口の汚れを拭いた。
「ごちそうさまですわ。片付けお願い」
「まだ残ってるぜ」
 純に言われ、透華はテーブルのお皿を見る。いくつかのお皿にまだ料理が残っていた。
「もう満腹ですの」
「もったいねーな。オレが食べていいか」
「はしたない真似はよしなさい」
「残すほうがオレはいけねーと思うけど」
 透華は言い返され、眉間にしわを寄せた。
 はじめは、主人に口答えする純を見てハラハラしていた。
 純は、主人を正面から見据えて一歩も引かない。
 結局、透華が折れた。彼女はわがままだが、人の話を聞かないわけではない。
「いいですわ。けど、ここで食べないように。見つからないようにするのよ」
「じゃあ、片付けるとするか」
 純はひょひょいとお皿を回収して食堂を出て行った。
 透華は聞き分けのないメイドに頭を痛ませ、もう一人の従順なメイドを見ようとした。
「……はじめは?」
 だが、そのメイドの姿も一緒に消えていた。
 透華は肩を落として「はあ……」と大きなため息を吐いた。

794食べ残しはご馳走だ:2009/08/06(木) 20:29:00 ID:0idgt3oI
 純は食べ残しを片付けるべく、厨房の裏でお皿を広げた。食べ物を粗末にするのは純のポリシーに反する。
 その後ろに、はじめがそろそろと現れた。
 どういう訳か、はじめまで付いてきていた。はじめは透華専属のメイドだ。そうそう主人から離れる訳にはいかない。
「お前、透華のとこはいいのか」
「いや……よくはないんだけど、ボクも片付けるの手伝おうと思って」
「これぐらい余裕で食えるぞ」
「少しでいいんだ。その、お皿の……」
 はじめがちらちら見たのは、小皿に残されたスープだった。
 純は理由が分かってニヤリと笑った。

「これ、透華が直接食べてた皿だよな。それって間接――」
「――言わなくていいって! もう、分かってるならくれよ」

 純の言葉をかき消して、真っ赤な顔をするはじめ。はじめの目的は、純の言う通りだった。
 純ははじめの純情な所がおかしくて笑った。
「別にいいけど、こんなのいつでもできねーか。はじめは透華付きだからよ」
「できるけど、ボクはできないの! これはほら、透華が食べていいって言ったから……」
 はじめは隠れてやろうと思えばできるのに、透華が嫌がると思うとできなかった。
 そんな真面目なはじめを、純は感心し、そしてかわいいと思ってしまった。
 純は小皿をはじめの前に出した。
「ほれ、やるよ」
「う、うん」
 小皿を受け取ったはじめは、入っているスープをじっと見ていた。
 ついさっき、透華がこれを食べていた。スプーンを何度も口に付けて皿に入れていた。その光景を思い出して、生唾を飲み込んだ。

 純は小皿を前に動けないはじめを見て笑みを浮かべていた。彼女ははじめの行動を楽しんでいた。
「食べないのか」
「た、食べるって」
 はじめはスプーンを持ち、小皿のスープをすくった。
 興奮と背徳を感じながら、恐る恐る口に運ぶ。
 口を開け、スプーンの先端を口の中に入れた。
 スプーンを傾け、スープを口に注ぎ込む。
 流れ込んだスープが舌の上を滑り降りる。
 はじめは口を閉じ、スープを舌の上でころがした。
 口内に広がるスープの香りが、脳髄まで刺激するようだ。
 次々と分泌する甘い唾液で満たされ、はじめはある種の感動を覚えた。
 はじめの涙腺が緩む。
「おいしい……」
「おいおい泣くなよ」
 はじめはスプーンを唇に当てたまま、目尻に涙を光らせた。
 間接キスで泣く同僚を見て、純はやや呆れた。

「さーて、オレも食わねーとな」
 純がむしゃむしゃと残りを食べ始める。この調子だとすぐに食べ終えるだろう。
 対してはじめは、小皿のスープを少しずつ、大事に大事に胃に収めていた。

795食べ残しはご馳走だ:2009/08/06(木) 20:30:15 ID:0idgt3oI
「はじめったら、どこで油を売ってるのかしら」
 食事を終えた透華は、自室でカリカリしていた。メイド二人に馬鹿にされた気分だ。
 腕を組んで、床を靴のつま先でトントンと叩く。
 はじめが戻ったのは、しばらくしてからだった。
 はじめが顔を赤くして部屋に入る。
「ごめん、透華」
「どこへ行ってましたの」
 はじめは答えようとして透華を見て、そのままある一点で視線が止まった。
 透華の唇をどうにも意識してしまう。あのきれいな唇の味を、どうしても思い出してしまう。
 はじめは、透華の唇の動きから目を離せなかった。
「どうして黙ってますの」
「――ご、ごめん、純と一緒に片付けてた」
 それを聞いた透華の眉がつり上がる。純には最初、「やめろ」と言ったのだ。
「あなたも食べましたの?」
「うん、透華の食べたスープ、純に取られたくなかったから」
「はあ?」
 意味不明な受け答えに、透華は品のない声を上げてしまった。
 はじめは気にすることなく、顔を赤くしてもじもじ答えた。

「だって、あのスープは透華の味がするんだよ。純になんてあげられないよ」

 透華の顔は瞬時に発火した。はじめの顔が正面から見えない。
「な、何を言ってますのっ」
「透華のスープ、おいしかった」
「やめなさいっ」
 はじめの大胆な発言で、透華の怒りはどこかへ飛んでいってしまった。
 この後、透華はしばらく、はじめの唇を何度も見てしまうのだった。


 終
796名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 20:31:41 ID:0idgt3oI
純を書こうとしてたらいつのまにか一透にw
797名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 20:38:08 ID:NIgyDsej
はじめちゃんが可愛すぎてタマリマセンワー!
純はこの後ともきーか歩を食べるのかな
798名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 20:40:53 ID:hotwdKE0
純は勘が鋭いからこういう役がすごく似合う
799名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 21:07:13 ID:L/XlktGt
一×照 というのはどうだろう

まあただのストロベリーパニックだが
800名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 21:11:33 ID:LxYcIKc7
>>796はじめ萌え
801名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 22:45:51 ID:XZF5tV+C
たまにはアニメにのみ出てくるあのメイドのことを
思い出してあげて下さい
802名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 23:26:13 ID:m4eZgnvm
歩ちゃんからハルカさん魂を感じる
803名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 23:30:17 ID:eG3IRG5Q
>>795
GJ!透華の汁を恍惚の表情でジュルジュル啜る一ちゃんに萌えた。
804名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 23:31:41 ID:4wFQINtq
>>796
ついにはじめも変態か……と思ったら両思いで安心した。
GJ
805名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 14:24:12 ID:HJdF/x/r
オリ展開は個人戦らしいね
806名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:33:31 ID:7rjKnorU

 頻繁すぎますが、またssを投下。

 何を書きたかったのか、良く分からなくなった、少々失礼な話。

 一応、メインは鶴賀のカマボコさんのつもりです。

807女の子ならの悩み(タイトル):2009/08/07(金) 15:35:33 ID:7rjKnorU


「……おっぱいちっちゃいじぇ」

 これが、全ての始まりとも呼べる爆弾だった。



 私こと、この場に不運にも居合わせてしまった風越女子二年、吉留未春は、瞬間、手にしていた皆の分の缶ジュースを不注意にも落としてしまった。

 カランカランカラン。

 乾いた音を挟んで、相対するのは清澄高校と鶴賀学園。
 それは、ごくごく普通の、ありふれた接触事故から始まった。

 清澄高校の、確か片岡さんという方が、はしゃいで走っていた先にいた、鶴賀の一人にぶつかってしまい、片岡さんとぶつかった方、蒲原さんと弾かれてお互い尻餅をついた所だった。
 そこまでは、良くはないけど良かった。

「優希!?」
「優希ちゃん、大丈夫?!」
「おい、何やってるんだよお前」
「あちゃあ、しょうがないのう……」
「ちょっと……? しょうがないわね。すいません、大丈夫ですか?」

 清澄の面々が、床で「ふあぁ……?」と目を回す彼女を心配して駆け寄り、部長の竹井さんが、頬を掻きながらも頭を下げていた。

「智美ちゃん!? だ、大丈夫ですか?」
「み、鳩尾に入ってましたよね、今の?」
「うわぁ、痛そうっす」
「蒲原、立てるか?」

 敦賀の面々も、お腹をおさえて「う、おぉ……?」とへたり込む蒲原さんに駆け寄り、心配そうに背中を撫でていたりする。
 その中で、大将だった加治木さんが、竹井さんの謝罪を受け取り、軽い注意を促して、ようやく痛みから脱出した蒲原さんに手を貸そうと肩に手を置いた。

 そこで。

「おっぱいちっちゃいじぇ」

 が、きた。


「…………………………」


 何とも言えない、重い沈黙。
 ただ通り縋った私すら凍らせる、ぴんと張り詰めた空間。

「……すまないが、清澄の、片岡と言ったか? 何だって?」
「むぅ、だから、この人おっぱいちっちゃすぎだじぇ! あーもう、鼻がひりひりするんだじょ!」

 真っ赤な鼻を押さえて、蒲原さんを涙目で指さすこの子は、相当にお鼻がツーンとしたらしくて、そもそもの原因がはしゃいでいた自分だという事が頭からすっぽり抜けてしまっているらしい。
 これには、鶴賀の面々の表情が強張り、清澄の方々は一斉に狼狽していた。

808名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:36:36 ID:7rjKnorU


「優希、失礼すぎます!」
「だ、だって、のどちゃんのおっぱいが凄すぎるんだじぇ!」
「ゆ、優希ちゃん、いくら何でも、ここで原村さんと比べるのは、その」
「だって鼻が、ココがめちゃくちゃに痛いんだじょ!」
「って言っても、ぶつかったお前が悪いんだろうが、とっとと謝れ」
「いーやーだーじぇー」

 ギャイギャイと、一年三人で失礼な発言を撤回させようと頑張るが、彼女の頭には血が昇りきっているようで、まったく聞く耳がない。
 上級生二人が頭を下げているが、敦賀の面々も、自分たちの部長が不当に罵倒されたという事実には我慢がならないようで、どんどん険悪な雰囲気になっていく。

 ……まあ、内もキャプテンがあんな風に罵倒されたら、多分我慢できないだろうから、気持ちはわかるのだけど。
 でも、それでも両者の空気が、ぐんぐん冷たくなっていくのはオロオロしてしまう。

 そして、当の罵倒された本人は「むぅ?」と、ぺたぺたと自分の胸を触って、比較された原村さんの胸と自分の胸を見比べるという、何だか、とても、凄く、気の毒になるぐらい、心に痛い事をしていた。
 思わず、私はパシンと口元を両手で塞いで、漏れる声をおさえるぐらい切なかった。

 ……ちなみに、私は小さめだけど普通にある。


「……わ、ワハハ」
「さ、智美ちゃんしっかり! だ、大丈夫ですよ、まだ未来はありますし!」
「……佳織、気持ちは嬉しいけど、私は中学ぐらいから成長止まってるしなぁ」

 痛い、胸が痛いから、それ以上はやめて……!

 鶴賀の部長さんに心を抉られながら、私は耳を塞いで首を振り続けてしまう。
 すると、ポンッ、と肩に手が置かれる。
 はっ、と顔を上げると、鶴賀の津山さんが、私の落とした缶ジュースを拾って、私と同じ痛みを堪えた瞳のまま、泣きそうな私を見つめてくれていた。

「あ、ありがとうございます」
「いえ……」

 つい、缶ジュースを受け取った刹那に触れた、指先を離し辛くて、私たちはそのままで、暫く見詰め合ってしまう。


「というか、大体お前とそんなに変わらねぇだろうが! とっとと謝れこの貧乳!」
「なっ、失礼な! 私には未来があるんだじぇ! 何度も言うが、私の夏のミラクルボディを見てからモノを言え小僧!」
「ちょっと、京ちゃん失礼だよ!」
「どっちがだよ?!」
「いくら何でも、優希と変わらないというのは、あちらの方に失礼すぎるだろうと、宮永さんは言っているんです!」
「……あっ?!」

 乙女心が分かっていない、清澄の、えっと、何方さんでしょう?
 と、とにかく彼の発言に、加治木さんの顔が更に冷たく強張り、東横さんがその表情に顔を曇らせて、むっとした顔を清澄に向ける。

「……清澄の男子は、相当にデリカシーがないと見えるな」
「貴方たち、同性と異性のこの手の罵倒が、同じだと思ってるんすか?」
「い、いやぁ、ほんまに、何と申し開きをしたものか……」
「……あぁ、これは、私もフォローできないわ」
「そういえば、そちらの中堅も内の部長を馬鹿にしてくれていたな?」
「……って。先輩、気にしていないみたいにクールぶってたけど、実は怒ってたんすね」
「ぶ、部長! 矛先がこっちにも向かってきたぞ?!」
「…あ、あはは、いやぁ、試合中って、つい口が悪くなっちゃうのよねぇ」

 加治木さんと東横さんが冷たく責めれば。染谷さんと竹井さんは焦りながら頭を下げるしかない。
 この光景に、このままだと収集が付かない位、両者の溝が深まりそうだと、全然関係ない私が危機感を覚え始めた頃、
 よろりと、蒲原さんがようやく立ち上がった。
809名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:37:13 ID:7rjKnorU


「ワハハ、ユミちんもモモも、清澄苛めは終わりだぞー」
「蒲原……」

 蒲原さんは、何だか「貧乳はステータスらしいぞ!」と咽び泣きそうになるぐらい悲しい台詞を言いながら、加治木先輩を宥める。
 ……あ、妹尾さんがかなり泣きそうになりながら、でも蒲原さんを頑張って見上げている。

「そこの、えっと、ちっちゃいの!」
「何だと!? 私は片岡優希という、素敵な名前があるんだじぇ! ちっちゃいのじゃないじょ!」
「ワッハッハ、それは失礼した」

 スタスタと、片岡さんに歩み寄ると、蒲原さんは「うりゃ」と人差し指をちょんっと、片岡さんの鼻の頭に乗せる。

「じょ……?」
「まだ痛むかー?」
「い、今は平気だじぇ」
「ワハハ、それは良かった」

 そのまま、ぐしゃぐしゃと片岡さんの頭を撫でて、「今度は前見ろよー」とワハハって笑って、そのまままた戻っていく。
 鶴賀の人たちは、どうやらその蒲原さんの行動に予想がついていたみたいで、やれやれと苦笑気味に、だけどもう一度だけ清澄の人たちを睨んで、さっさと歩いていってしまう。


 そんな風にあっさりと。

 だけど、心に痛みだけの冷たい風を撒き散らせながら。
 県予選の終わりの、更に終わりの、小さな喧騒は終わったのだ。



810名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:37:43 ID:7rjKnorU


 おまけ。


「あら、吉留さん。遅かったわね」
「……き」
「え?」
「うわーん、キャプテン〜」
「あ、あらあら、どうしたの? 何か怖い事でもあったの?」
「悲しい事が、ありましたぁ……」
「……まぁ、相当に辛い事があったのね」
「……はい」
「後で、ゆっくり聞かせてね?」
「……ぅう、はいぃ」





「……優希」
「……じょ」
「今度会ったら、ちゃーんと謝らんといけんよ?」
「……うん。わかったじぇ」
「ゆ、優希ちゃん、あの、大丈夫だよ、許してもらったんだし……!」
「……ぅう」
「って、ああもう、ほら、タコス奢ってやるから元気だせ」
「本当かっ!?」
「……って、相変わらず現金すぎですね」






「…………はぁ」
「ほら、元気を出せ蒲原」
「…………いいよなぁ、ユミちんは、私より胸あって」
「そんな、部長だってまだまだ希望はあるっすよ! 先輩だって、私が揉んだから、また最近サイズが増えもごごっ?」
「余計な事は言わなくていい!」

「…………」

「だ、大丈夫ですか? あの、智美ちゃん」
「……そっか、揉まれれば、大きくなるかもしれないな」

「―――え?」

「ユミちん!」
「せ、先輩は駄目っす!」
「そ、そうだ駄目だ! つ、津山!」
「えっ?! わ、私ですか、あの、では僭越ながら失礼しまむぎゅ?!」
「―――わ、私がします!」
「へ? あ、いや佳織は」
「だから、今夜智美ちゃんの部屋に行きますね!」
「うえっ?!」


811名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:38:39 ID:7rjKnorU


 更に更におまけ。





「……何したんだ、ありゃあ?」
「……喧嘩、かと」

 清澄と鶴賀が相対した、すぐ近くの階段上に実はいた龍門渕は、降りるに降りれなくなり、引き返すのもあれなので、様子をずっと見ていた。
 今の会話に、持つべきものをしっかりと持っている純と智紀は、特に思うところはないようで、クールなものだ。
 ……が。

「……と、透華」
「えっ、あの、その……むしろ、私の方こそ。……ごにょごにょ」

 二人の後方では、一が、自分の胸を押さえて、涙目に赤面をプラスして透華を見上げている。
 それに、透華はオロオロと真っ赤になりながら、両手をそわそわさせつつ、自身の胸もチラチラ見ている。
 純は、それらを冷静に見て、隣に佇む智紀の胸を見て、もぞもぞと両手を動かす。

「……揉んでやろうか?」
「……いりません」

 すでに充分のボリュームな彼女の当然の否定に、純はつまらなそうにして、頭の後ろに腕を組む。

「……二人きりなら、いいです」

 ぼそりと。
 小さな、純にしか聞こえない声に、純がごんっと階段の手すりに頭をぶつけて、痛みも気にならないぐらいの勢いで首を縦に振ったが、それを、透華と一は見てもいなかった。



 そして、衣。
 彼女は、更にその様子を見ていた藤田プロと並びながら、お互い何とも変な空気をかもし出して、気まずげに見詰め合っていた。

「……どうする?」
「じ、熟考している、もうちょっと待ってろ!」
「……ああ、そう」

 じいっ、と、大きな瞳にチラチラ見上げられる藤田プロは、ギシギシと軋む理性を自覚しながらも、顔だけはクールに、彼女の返事をじっくりと待つのだった。







 おわり
812名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:40:39 ID:7rjKnorU

 多分、ワハハとタコスの組み合わせが書きたかったのだと思います。

 かなり失礼ながら、ワハハのそこに膨らみはないものだと作者は勝手に思っています。

 でも、そこがいいとも思っています……!

813名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 15:47:00 ID:hnH8j0tJ
>>811
GJー。
まさかの丼×衣とかwww
814名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 18:03:40 ID:uhXjfPDu

かじゅモモ告白ss投下します。
5レス消化予定です。
ちなみにエロなしです。
815いつまでも君と:2009/08/07(金) 18:04:26 ID:uhXjfPDu

ミンミンミンミン。
ジージージージー。

 何種類もの蝉がせめぎあうように、かつそれぞれの個性を披露するかのように、
一生懸命に命を燃やしながら鳴いている。
 本格的な暑さを帯びてきた日差しを浴びながら目を細めて空を仰ぐ少女がいた。
 前髪が左右に跳ねている様が特徴的な彼女は鶴賀学園の三年生である加治木ゆみだ。
 彼女はこの暑さに心底うんざりとしている様子だった。
 夏は決して嫌いではないが、この湿度の高いじめじめとした気候が彼女の気分を下げていたのだ。
 (どうせならカラッと晴れてくれ…。)と彼女にしては珍しく心の中で届くはずもない相手に悪態をついていた。
 悪態と言っては少し大袈裟かもしれないが。

 その時だった。
 ゆみは誰かが自分を呼んでいるような気がして振り向いた。
 でもそこにはもと来た道があるばかりで。
 心当たりはあったものの、あえて気づかぬふりを貫き、ゆみは再び歩き始めた。
 すると、また誰かが後ろから着いてくるような音がする。
 「…せ…ぱい。加治木先輩。」
 その今では聞きなれた、むしろゆみにとって心地よい声になってしまった声を聞いて、
やっぱり彼女だったか。と安堵してゆみは胸を撫で下ろす。
 「モモか。奇遇だな。」
 「そうっすね。」
 その言葉とほぼ同時にゆみの前に姿を表した少女―東横桃子は夏の暑さの為か、
それとも違う理由なのかは定かではない真っ赤に染まった頬のまま、ゆみを見て
顔を綻ばせた。
 
 実を言うと桃子はゆみのことが好きだった。
 最初は自分を見つけてくれた恩だけを感じていたはずだった。
 けれど、いつの間にかそれ以上の気持ちを先輩であるゆみに対して抱いてしまっていたのだ。
 そう、それは世間一般では異性に抱くはずの恋愛感情と呼ばれる類のものだった。
 それを初めて自覚した時、桃子は酷く狼狽した。
 なぜ、自分は恩人に対してそのような想いを抱いてしまったのだろうと。
 だから桃子はこの先輩と後輩という関係を守っていこうと決めた。
 自身の思いを押し殺しながら。
 それでも微かに彼女には伝わっているのかもしれない、と桃子は思う。
 だが蔑みの目線で見られたことは一度も無いからまだ大丈夫だろうと思っていた。
 ゆみと出会った時ほど桃子は自分が麻雀を嗜んでいて良かったと感じることは他にない。
 もし、自分がネットで麻雀部の面々と対話していなかったら。
 ゆみがあんなにも必死に自分を求めてくれなかったとしたら。
 教室でなりふり構わず自分のために声を張り上げてくれていなかったなら。
 今の自分はいないと言っても過言ではないと桃子は常々思っていた。
 今もまだコミュニケーションの楽しさを知らない影の薄いだけの少女だったことだろう。
 彼女に出会ったのは奇跡とでも言えるものだったのかもしれない。
 何か一つでも違っていたら永遠に交わることのないふたりだったのだろう。

 (私を見つけてくれて、見えないはずの私を求めてくれて本当にありがとうっす。
わたしは先輩のことが…!)
 「好き。」
 「え?」
816いつまでも君と:2009/08/07(金) 18:05:43 ID:uhXjfPDu
 
 一瞬世界が止まったかと桃子は本気で思った。
 桃子はいつの間にか心で思っていたことを口にしてしまっていた自分に気がついて
慌てふためいてしまった。
 今なら引き返すこともできる。
 なかったことに…できる。
 この気持ちを、胸から溢れんばかりの気持ちをまた否定することによって。
 
 だが、桃子にはこれ以上自らの恋い焦がれる想いを隠し続けてゆみと接していくのは
無理だった。
 今だってゆみを、愛しい人を前にして胸の高鳴りを抑える術を知らないのだから。
 たとえ、またあの独りぼっちだった彩りのない世界に戻ったとしても、この想いを
ゆみに伝えないよりははるかにマシだと桃子はもう確信したのだ。
 
 「…好きっす。先輩のことが。」
 ゆみは桃子の言葉を聞くと、少し微笑んで言った。
 「私もモモが好きだよ。」
 「多分それ以上に、好きなんです…!」
 その言葉にゆみは少しばかり硬直した。
 信じられない、とばかりに目を見開いてジッと桃子を見つめている。
 「それって…どういう…」
 問い返したゆみの声が微かに揺れていることに桃子は気付いてしまった。
 どんな時も凛としている強さを持ったゆみの震えた不安げな声はあまり聞いたことがない。
 誰だって同性に告白されて戸惑うのは当然だ。
 ゆみが必死に動揺を見せるまいとして自分に接しているのが桃子には逆に辛かった。
 ゆみは絶対に自分を受け入れてくれるに違いない…とどこかで彼女に頼る甘い気持ちが
あったことを桃子は酷く後悔した。
 
 「ごめんなさいっす。でも、あの日から、多分先輩が私を見つけてくれた日から…
ずっと好きなんです!」
 言い終えた瞬間、桃子は目を瞑った。
 これ以上のゆみの視線に耐えられそうもない己の弱さゆえに。
 
817いつまでも君と:2009/08/07(金) 18:06:18 ID:uhXjfPDu

 尚も蝉の鳴く声が響いている。
 それが逆にふたりの間に流れる沈黙を表しているようで桃子は辛かった。
 そんな嫌な時間ほど長く感じてしまうのだから人間は不思議なものだ…と桃子は
焦っている心の片隅で思った。
 (絶対…軽蔑された!)

 桃子の不安が静かに確信へと変わろうとした瞬間、何かが桃子の頬に触れた。
 桃子はかつて感じたことのないその感触に驚いて目を見開く。
 「先輩、いま…!」
 その時、桃子の目に映ったゆみの顔は微かに紅潮していて、慈愛に満ちた優しい
笑みを浮かべていた。
 「モモの好きはこういう好き、なのか?」
と、優しい声でゆみは桃子に問いかける。
 その言葉で桃子はようやく気付いた。
 さっき自分の頬に触れたのは愛しい人の唇だったのだと。
 そしてそれはもしかして自分を受け入れてくれた証―?

 桃子は俯いて、なおも高鳴る胸を自制できないまま、なんとか声を絞り出した。
 「軽蔑、しないんすか?」
 するとゆみはまた先程ののように目を見開いた。
 「なんで私がモモを軽蔑する必要がある。」
 「だって、気持ち悪いとか思わないんすか?女同士なのに。
それにさっきだって動揺してたじゃないっすか。」

 桃子は胸中で強く願った。
 お願い、これ以上優しくしないで。
 優しくされたら期待してしまう。
 そのあとに距離を置かれたら私はもう立ち直れない…。
818いつまでも君と:2009/08/07(金) 18:07:07 ID:uhXjfPDu

 ゆみは軽く息を吐くと少し真剣な顔になり、桃子に尋ねた。
 それはかつて教室で桃子を求めたときの顔によく似ていた。
 「モモは私はもし女を好きだったら軽蔑するのか?」
 すると桃子は全身で否定を表現するようにぶんぶんと首を振った。
 「そんな訳ないっすよ!私が先輩を軽蔑するなんてありえないっす!」
 ゆみはそんな桃子を見つめ、安心したように軽く微笑んだ。
 「そういうことだよ、モモ。それと一緒で私がモモを軽蔑するなんてできるわけが
ないだろう。モモのことを大切に思っているし。
それに、こんな気持ちを抱くのも変だと思って黙っていたのだが…ただの後輩として
以上の気持ちで私はモモが好きなんだ。
動揺したのは、まさかモモも同じ思いだったとは知らなかったからだ。
後輩から気持ちを告げられるなんて情けないな。私から告げておけば良かった。」
 「それって…!」
 ゆみは長い恋慕の情を告げると桃子を自分のもとに引き寄せ、耳元で囁いた。

 「ごめんなモモ、愛してるよ。」
 そう告げられた瞬間、桃子の頬もゆみの頬も今までとは比べ物にならない程に真っ赤に
染まってしまった。
 これは確実に夏の暑さによるものではない。
 桃子の頬に一筋の綺麗な涙がつたう。
 それはあの日、ゆみが桃子を必要としてくれた時の涙と似ているけれど違うもの。
 「私も…大好きっす…先輩。ありがとうっす。」
 そしてこの清らかな涙は後悔でもなんでもない、好きな人に自分を受け入れてもらえた嬉し涙。
 世界で一番幸せな涙。
 ゆみは泣いてしまった桃子を抱きしめ、まるで幼い子供をあやすかのように軽く
頭を撫でていた。
 道行く人が奇異の目で彼女たちを見つめていたが、そんな視線は今のふたりには
全然関係のないことだった。
 ただ愛しい人に想いを伝えられ、それが受け入れられた瞬間から変わった世界
を嬉しく思うだけだった。
819いつまでも君と:2009/08/07(金) 18:08:07 ID:uhXjfPDu

 その後、彼女たちは涼を求めて喫茶店へと入り、少しばかり談笑をした。
 喫茶店を出ると夕焼けの橙が優しげに彼女たちを包んだ。
 まるでふたりを祝福してくれているかのように。
 そして、これからのふたりを応援してくれているかのように。
 肩を並べて歩いていると、ふと桃子の手がゆみの手と触れ合った。
 すると、桃子はその触れた手を逃がさないように強く握った。
 ゆみは驚いた表情で、同時に照れも混じった声で「も、モモ!」と小さな声で
抗議するように言った。
 「いやっすか…?」
 桃子は申し訳なさそうな顔をしつつも手を離す様子はない。
 その上、少し赤く染まった顔でしかも上目遣いで見上げてくるものだから反則だ。
 断るなんて酷なことできるわけがない。
 いや、私も手は繋ぎたいのだからいいのだけれど…とゆみはそこまで思考を巡らせた後で、
桃子に握られているほうの手を少しだけ握り返した。
 「嫌ではない。むしろ嬉しい。」
 そのあとで少し本音を打ち明けてみたり。
 すると桃子は本当に嬉しそうな顔をして言った。
 「先輩、大好きっす!これからもずっと一緒にいてくれるっすか?」
 まるでプロポーズのような言葉に直球な桃子らしいな、とゆみは苦笑する。
 だが、嬉しいという気持ちのほうが勝っているのが事実で。
 その問いに対するゆみの答えはもう決まっていた。
 いや、問われる前からとっくに決まっている。
 
 「勿論だよ、モモ。ずっと一緒だ。」


 蝉が鳴いている。
 もう夕暮れ時だというのになおも激しく。
 だが、ふたりともその声に数時間前までのような鬱陶しさは感じない。
 それは心が穏やかになったからなのか、はたまた自分たちの世界に入っているだけなのか…。
 その事実を知っているのは幸せなふたりだけだ。


                       おしまい
820名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 18:08:56 ID:uhXjfPDu
以上です。
実は初ssでした。うむ、難しい。
よく考えたら咲世界では女同士ってそんなにタブーじゃないかもしれませんが
あえてスルーでお願いします。
読んでくれた人、ありがとう。
あと、読みにくくてごめんね。
821名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 18:37:39 ID:bJnfHl4B
>>820
乙GJ!すごく良かった
かじゅモモ大好きっす。
822名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 18:39:42 ID:ddOTZY0b
むしろ咲世界ではヘテロカップルの方が(ry

それはともかく、GJ!
823名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 19:14:59 ID:zRk1y6rb
果樹と桃って狙って名前つけたのかな。
824名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 19:57:49 ID:vZxHSuZk
>822
ていうか、>820読むまで往来の奇異の目って
やだこの人一人で何やってんのpgr的な意味かと素で思ってた
825名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 20:09:41 ID:IXEbowMt
>>808
みはるん×むっきーフラグと見せかけて実はみはるん×モモフラグですね
わかります
826名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 22:11:02 ID:JKRlLlVI
>>825のレス見て初めて気付いたけど、みはるんモモ見えるんかw
いや、それともモモが若干テンション上がってて認識できたのかなw
827名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 00:23:06 ID:8mFMoN50
>>806
>>816
どっちもGJ!
828名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:14:05 ID:JQUefhPW
ここではあまりネタにならない池田SS投下
池田×キャプテン、池田視点
他キャラも登場
池田失恋物注意
829名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:15:07 ID:JQUefhPW
 思い出にしてしまえるさ
 
 私の好きだった人は、女神のような笑顔、聖母のような包み込むやさしい心で私を癒してくれた。
 その人は、自己犠牲の愛情を持ち、その外見からは想像し難い確固たる勇気もあった。
 その人は、すべてが私の憧れであり、目標だった。その人も私を大事に思ってくれた。
 その人は、いつも涙を流していた。いつも私の知らない誰かを想っていた。

 私がその人と特別な関係になったのは、私が高校二年のとき、だから去年のことだった。
 今までも私たちは仲が良かったけれど、私はもっとその人と仲良くなりたかった。
 だからいろんなところに誘った。いろんなことをして遊んだ。そしてこう言った。
「私と付き合ってください。今までの母親のようではなく、恋人として私に接してください」
 勇気を出して言ってみた。不安や恐怖、心配があった。でも、その人はいつもの笑顔で言った。
「私のほうこそよろしくね。華菜。その言葉、とてもうれしいわ」
 私、池田華菜、これまで十七年間の人生の最高の瞬間だった。

 それからのその人との時間は今まで以上に私を癒してくれた。私は何をしていても楽しかった。
 その人と食べに行く料理もその人が作ってくれる料理も今まで以上においしく感じた。
 私は幸せに慣れていなかったので、この幸福が崩れてしまうことなど考えてもいなかった。

 8月、私たちは街でデートしていた。最近は手をつなぎながら歩くようになっていた。
 ふと前を見ると、私たちと同じようなシチュエーションの奴らがいた。
 そしてそいつらが誰か一目で分かった。清澄の宮永と原村だ。向こうもこっちに気づいた。
 その後私たちは二組で一緒に喫茶店に入り色々おしゃべりをした。
 清澄の宮永。この化物のせいで私は辛酸をなめた。世間からも、宮永は鬼神、天江は魔神、そして
 池田は疫病神、貧乏神と言われ私を苦しめた。でも福路先輩は傷ついた私を慰め、癒してくれた。
 宮永のことを憎んでいたが、話してみるとおとなしい、意外といい奴だったので話は弾んだ。
 そして、そろそろ話も終わり、という頃、原村が福路先輩に言った言葉。これが運命の転換点だった。
「今度清澄と風越で練習試合でもどうでしょう?私たちの部長も、それを望んでいます」
 何でもない一言だった。原村にも他意は全く無かった。しかし先輩の表情が急に変わった。
「あなたたちの部長・・・うえ、いや竹井さんが私たちを?」
「ええ。機会があれば是非、私は待っている、と言ってましたけど・・ま、別に無理されなくても」
 その場はそれで終わった。だけどその日の福路先輩は遠くを見て、心はどっかに行ってる感じだった。

 その後、清澄との練習試合は美穂子さんがコーチに頼み込み実現した。
 このとき私は福路先輩のことを美穂子さん、と呼ぶようになっていた。仲は深まっていた。
 練習試合のときも、私に遠慮してくれたのか清澄の竹井とは挨拶程度の会話しかしていなかった。
 昔何があったとしても、今は私が美穂子さんの恋人だし!美穂子さんの今の一番は私だし!
 そう思っていた。一時の安心感だった。
 



830名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:16:10 ID:JQUefhPW
 10月、私たちはやはり街でデートしていた。相変わらず私と美穂子さんはベッタリだった。
 ふと前を見ると、一人でぶつぶつ何かと話している変な奴がいた。
 そしてそいつが誰か一目で分かった。鶴賀の加治木だ。向こうもこっちに気づいた。
 近寄ってみると、加治木の横には彼女の後輩がいることに気がついた。そいつの名前は忘れた。
 私たちに負けないくらいベッタリしていた。そして私たちはやはり喫茶店でおしゃべりした。
 
 ちなみに、この時期三年生は進路を決める時期だった。もう決まっている者もいた。
 福路先輩ももう麻雀推薦で地元の龍門渕大学に入ることがほぼ内定していた。
「そういえば加治木さん、あなたは卒業後はどうなさるんですか?」
 どうせ切れ者で麻雀打ちとしても一流のコイツにはいろんな選択肢があるだろう。
 麻雀でも一般でもどんな大学にだって行けるだろうし、今は麻雀ブーム全盛期。
 プロ入り、という手もある。とりえは麻雀だけの私はコイツの答えに興味はあまり無かった。が、
「私は、卒業後はアルバイトをしながら鶴賀の麻雀部のコーチを務める。金が足りなかったら
 雀荘でも回って稼がせてもらうさ。そして食品衛生責任者の資格を取る。もう決めている」
 私は驚いた。こんな優秀な奴がいわゆる雀ゴロになるのか?目的は何なのか聞いた。すると、

「私とこの東横桃子は桃子が高校を出たら二人で雀荘を開こうと決めた。だから飲食店で料理を学び
 色んな条件の物件を見て回り、準備に取り掛かる。始めはかなりの借金スタートになるだろうが、
 金が少しでもある分には困らない。だから今のうちに雀荘で資金をちょっと稼いでおこうとな」
 その後も将来設計を語る加治木に、私は内心おかしいと思ったが、福路先輩は真剣な表情で尋ねた。
「あなたの言っていることは夢物語です。現実的じゃない。あなたは良い選択が沢山できる立場にいる。
 なのになんでそんな不安定で世間から見下げられるような道を選ぶのですか?」
 私もそうだそうだ、と思って聞いていた。確かに今は麻雀ブーム全盛期だとは言ったが
 雀荘で儲かっているところなんかごく僅かだ。清澄の染谷の雀荘も今かなり危なくなっているらしい。
 安定した道を選べばすべて無難なのに。そう考えていると、加治木は表情一つ変えず語った。

「君たちは運命を信じているか?私は信じていなかった。モモに出会うまではな。
 まさに、運命的だったんだ。私はモモを見つけるために生き、モモは私に見つけられるために生き、
 そんな確信があったんだ。こいつと一生何があっても寄り添って生きたい、そう望んだ。
 そして私たちの運命の出会いのきっかけである麻雀。これに囲まれた生活を送りたいと思った。
 それができるなら、他のどんなもの、裕福さや世間の評判など私はすべてくずのように捨てられる。
 確かに、雀荘を始めたところで始めは客もそんなに来ない。もしかしたらずっと来ないかもしれない。
 借金だけが重なるかもしれない。でもモモと一緒ならどんな状況でもきっと希望の道が見える。
 きっと幸せになれる。富や名声という一時の幸福ではなく永遠の幸せが。それを信じたい」


 運命・・・か。私は美穂子さんと出会えたことを運命だと思っている。
 でも、美穂子さんは私で運命を感じたのか。本当にあの竹井じゃなくて私なのか。
 自分が退けられることが怖くてとてもじゃないけど聞けなかった。
 それにしても今の二人、本当に愛し合ってたな。もう結婚しちゃえばいいのに。
 私も美穂子さんとそんな関係にまでなれるのだろうか。
 
831名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:17:27 ID:JQUefhPW
 それから一週間後、私は廊下を歩いていた。進路指導室から声が聞こえてきた。
「福路ィ!お前、大学の推薦取り下げたいだと?せっかく決まりそうだったのによォ!」
「すいません。もう少し考えたいんです。自分の将来について」
「東京でプロになるってのも悪かねーけどよ・・ま、お前の言うようにもう少し考えてみな」
 コーチと美穂子さんの声だった。東京に行くだって?卒業しても長野にいて
 私と一緒にいてくれるって言ってたのに・・・。私はあることを思い出した。
 清澄の竹井久が東京でプロ入りするという話を。美穂子さんは竹井の後を追う気なのか。
 この間加治木が言っていたことに触発されて。くそ、8月の宮永にしても、加治木にしても
 あれだけ麻雀で私を痛めつけたのにまだ飽き足らず私を落とすのか。くそっ!
 ・・いや、美穂子さんが他のところを向いているとしても、また振り向かせるのは私だし!
 こういう試練を乗り越えてこそ、本当の愛をつかめるんだ。がんばろう私。


 しかし、それからの美穂子さんはやはり何をしていても上の空だった。
 お互い忙しいときでもあったが以前よりデートできなくなっていた。
 噂によると、清澄に行き竹井と会っているのでは?と言われていた。私は断固信じなかったが。
 そして、美穂子さんとデートしていても、そんな様子の美穂子さんを見ていたり、
 美穂子さんを信じてやれない私自身が嫌になり、喜びよりも悲しみの時間となりつつあった。
 でも美穂子さんを好きな気持ちは変わらなかった。
 
 11月、その日は一人で街を歩いていた。すると、やはり知っている顔の奴がいた。
 そいつも一人で歩いていた。龍門渕の国広だった。向こうもこっちに気づいた。
 私たちはこれと言って今まで会話したことも無かったが、せっかくなので、ということで
 喫茶店に入って、色々話をした。まあお互い相手のことは大体分かっていた。
 私はこいつが龍門渕透華の屋敷でメイドをやっている、というのもどこかで聞いていたし、
 むこうは私を二年連続自分の所の大将、天江衣にカモられてた奴、それくらいは知っていた。
 そして、そろそろ帰ろうか、という雰囲気になり、
「来年こそ私たちが勝つし!また県予選で戦えるときを楽しみにしてるから!」
 私はそういって別れを告げた。ところが国広は暗い表情で私に返した。
「・・残念だけど、来年の龍門渕のメンバーに多分僕はいない。だからもう戦えない」



832名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:19:12 ID:JQUefhPW
 私はてっきりレギュラー落ちの話かと思った。私だって来年は厳しくなりそうだ。
 来年には、中学では原村以上の実績を得て、能力は美穂子さん以上といわれるスーパールーキー
 三浦が風越に入るという話だ。さらに母親が九州の麻雀プロである鮫島、超堅実派藤岡、
 強引な手作り、鳴きで大物手をアガる川田、劣勢でこそ信じられない力を発揮する松岡。
 こんな怪物たちが風越にみんな入学するのだそうだ。でも私は負けないし!返り討ちにしてやるし!
 だからお前も頑張れよ、と国広に言うと、彼女はやはりうつむきながら話し続けた。
「いや。そう言う事じゃない。うちは人数ぎりぎりだし。僕が龍門渕高の生徒で無くなる、という話だ」
 どうしてなんだ?学業面で?金銭面で?私は差し支えない範囲でいいから聞かせてほしいといった。
 その後国広が語った真相をまとめるとこのようなものであった。

 自分と自分の主人、龍門渕透華はもはやそのあるべき関係を超えていた。愛し合っていた。
 それは今でも変わらない。しかし、それは許されないことである、それを知ってしまった。
 彼女にあらかじめ決められている結婚相手がいることを知った。それは決定されている事だった。
 そのうちその結婚相手はやはり財産や将来の地位が目的で、彼女のことを好きではないことを知った。
 世間の前ではともかく、二人きりになったときには絶対に彼女を不幸にさせるだろう、
 そしてそのことは彼女自身も気がついている。でも口に出すことは絶対にない。受け入れる覚悟だ。
 それをハギヨシという執事から聞いた。でも自分にはどうすることもできない。
 だから自分は屋敷を出ることに決めた。不幸な彼女は見たくないし、その新生活に自分は邪魔者だ。
 いつまでも自分がそばにいると彼女とその結婚相手の関係はますます悪化していくだろう。
 嫉妬の目で見ている自分がいると。それは彼女をますます不幸にするだろう。
 そして何より他の人に嫁ぎ永遠の愛を誓う彼女を、彼女が他の人と家庭を築いていくのを見たくない。
 だから出て行く。二学期が終わるのと同時に転校する。幸運なことに、県外の私立校から
 授業費タダの麻雀特待生として三学期から転入させてくれるという話がある。
 転校して三ヶ月経てば大会にも出場できる。学生寮にも住まわせてくれる。
 彼女には言っていない。最後まで言わずに突然さよならするつもりだ。未練は残さない。
 
 そのような内容だった。私は納得できなかった。
「そんなのおかしいって!本当に好きならその結婚相手から奪っちゃえばいいんだし!」
「結婚相手だって、透華と長い時間いればいつか絶対透華を好きになってくれる。僕もそうだった。  僕は透華が本当に好きなんだ。幸せになって欲しいんだ。だから別れるんだ。
 僕がすべきことは、透華のために一緒にいるんじゃなくて、透華のために去り行くことなんだ」

 本当に愛しているからこそ別れる。私は絶対嫌だ。そんな切ない終わり方あってたまるか。
 でも、私にもそのときはすぐそこまで来ていた。
833名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:21:08 ID:JQUefhPW
 1月。私は美穂子さんと二人で喫茶店にいた。美穂子さんが私にこう切り出した。
「華菜。私はあなたに謝らなくてはいけないことがあるの」
 来た。私はどう対処しようか考えた。ここでの捨て牌ミスは許されない。
「竹井とのことでしょう。私は怒りませんから、何でも言ってください」
 ストレートに攻めることにした。すると美穂子さんは竹井とのことについて語った。

「初めて会ったときから私は彼女に運命的なものを感じ、それが忘れられなかった。
 華菜と付き合いだしてからも、心の奥底に眠っていたその人への思いを捨てきれなかった。
 だから最近はあなたに隠れて会いに行っていた。華菜、私、あなたを裏切っていたわ」
 やはりそうだったのか。覚悟していたとおりだった。美穂子さんは今にも泣きそうだった。
「それで東京へ行くことにしたんですか。竹井を追って」
 私は追求を続けた。すると美穂子さんはぽろぽろ涙を流して話を続けた。
「・・・確かにそう。でも・・・その人、竹井久さんとのことはもう終わったのよ」
 もう終わった?私は疑問に思った。美穂子さんが言うには、このようにして終わったらしい。
 
 ある日美穂子さんが清澄に行くと、美穂子さんが本当に好きだった人、竹井久は彼女の後輩といた。
 竹井がその後輩、染谷まこに向ける表情は美穂子さんに向けられたことの無いものだったようだ。
 美穂子さんは痛感した。この人にとっての運命の出会いは私ではなくてあの子だったのね。
 そしてその場を去った。それ以来、もう会うことは無かった。 そういう話だった。

「私は感情に流されて私を本当に愛してくれる華菜を見失っていた。ごめんなさい、華菜、私は最低ね」
 美穂子さんは泣き止まなかった。私の「運命的」が一方的だったように、美穂子さんの
 それも一方的だったんだ。私はやるせなくなったが、次の瞬間、自分でも考えられないことを喋った。
「美穂子さんはその人が本当に好きだったんでしょう、だったらどうして簡単に諦めちゃったんですか」
 あれ?私は何でこんなこと喋ってるんだろう。口が勝手に動くようだった。
「その人がどんなにもてたって、他の奴といたって、そんなの関係ないじゃないですか!
 美穂子さんには魅力があります!これから奪っちゃえばいいんですよ!運命なんか関係ない!」
 私は私がおかしく思えた。なぜわざわざ自分の首を絞めるようなことを言っているんだろう。
「華菜、そう言ってくれるのは嬉しい。でももう終わったことだし、なによりもうあなたを裏切れない。
 私のわがままだったの。あなたのことも本当に好きよ!だからこの話はもうやめ・・・」 バシンッ!
「ふざけるなっ!!美穂子さん、あんた自分のことしか考えてないよっ!」
834名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:23:33 ID:JQUefhPW
 私は美穂子さんを殴ってしまっていた。また、凄い声で怒鳴っていたので客がみんなこっちを見てた。
「なああんたら・・・もう少し声のトーン下げてもらって・・・」
「智美ちゃんやめなって・・・あんま関わらないほうが・・・」
 隣の席で二人組が何か言っていたが今はそれどころじゃない。出直してきな。

「美穂子さん!本当に私が好きだったら、何でもっと相談してくれなかったんですか!
 なんで頼ってくれなかったんですか!美穂子さんは今まで私の悩みを何でも聞いてくれた。
 私のわがままを聞いてくれた。私に何回も裏切られても私を見捨てなかった!
 私だって美穂子さんの悩みを聞いて癒してあげたかった!わがままを許してあげたかった!
 あなたがしてくれたように私もあなたを愛したかった!でもその機会は無かった。
 美穂子さん、やはりあなたにとって私は恋人じゃなくて後輩に過ぎなかったんです。
 美穂子さん、これでサヨナラしましょう。あなたはあなたの運命の人を追いかけてください」

 ・・その後、美穂子さんは泣きながら店を出て行ってしまった。私に謝り続けながら。
 残された私は、自分が何であんなことをいってしまったのか考えていた。
 そうか。私は本当に美穂子さんのことが好きだったんだ。私といても美穂子さんは
 本当に幸せにはなれない。だから本当にあの人を幸せにしてくれる人のところへ行かせようと思った。
 愛してるからこそ、幸せになってほしい。あの国広と同じ結末になってしまった。
 私、池田華菜17歳。失恋という言葉は知ってたけれど、こんなに寂しくなるとは思わなかった。
「・・・ワハハ、となりのやつら、終わっちまったみたいだな・・・」
 さっきの奴が小声で喋っていた。今の私は無性に腹が立っていた。
「うるさい!店の外に出ろし!馬鹿そうな顔しやがって!この華菜ちゃんが相手になってやる!」
「あ〜!?なんだこのドサンピン!上等だ!やってやる!」
 どっかで見たことある顔だったけど、こんな奴知るか。私の猫パンチで倒してやる。
「やめてよ智美ちゃん!智美ちゃんのこと、嫌いになっちゃうよ!だからやめてよ・・・」
「・・・ごめん、佳織。私どうかしてたな。だから嫌いにならないでくれよ・・泣き止んでくれよ・・。
 そっちのあんたもすまなかったな。気分を害したなら謝るよ。許してくれ」
 結局何事もなく済んだが、店を出るときの私の心は喪失感と絶望に覆われていた。

「はは・・なにやってんだろ私・・やっぱ私は馬鹿だし・・・うう・・・ぐっ・・・」
 その日わたしを包み込んだ夜空の満天の星を私は忘れることは無いだろう。
835名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:25:03 ID:JQUefhPW
 4月。新入生の入る時期となった。キャプテンとしての仕事は去年からなので慣れていたけど、
 やはり一年生の最強五人組は強い。でも私は相手が強ければ強いほど燃えるし!にゃー!
 
 先輩と別れた後、私はぬけがらのようになっていた。あのままでは私はダメになっていた。
 でも、コーチが私を支えてくれた。普段からは想像もできないやさしい言葉で慰めてくれた。
 今ではコーチのことを貴子さん、と呼ぶようになった。貴子さんと一緒に全国へ行くために頑張るし!
 
 それに、校内ランキングはかなり低いけど、私に懐いてくれる大江原というかわいい一年生もいる。
 この間、大江原と一緒に帰ったとき、彼女からこう言われた。
「もし・・・池田キャプテンがよろしければ、私のことは下の名前で呼んでください。
 そして・・こうやって毎日私と一緒に帰ってください!」
 参ったな。私が一年のとき先輩に言ったことと全くおんなじじゃないか。

 レギュラー争いも熾烈さを増しているし、ライバル校も今年も手ごわそうだ。
 結局龍門渕の国広もそのままチームに残っている。あの後何があったか私には分からないけど。
 でも相手もベストで来てくれたほうが私もやる気が出るし!華菜ちゃんはずーずーしーからね。

 先輩。今私はとても充実しています。これもすべて先輩に出会えたおかげです。
 先輩。私は先輩のことを思い出にしてしまえそうです。先輩もお体に気をつけて頑張ってください。



 おわり
836名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:35:47 ID:JQUefhPW
 以上です。
 本編の池田はキャプテンとくっつけることを期待
837名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:50:42 ID:zYMnfFQe
池田は失恋しても強いだろうなぁと思いつつもやっぱり幸せになってほしい
だけど部キャプも好きなだけに困る
とにかくGJ
838名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:18:31 ID:4rlGWMFF
寝れなくて、勢いで初SS書きました。

かじゅモモです。
839名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:19:19 ID:4rlGWMFF
夕刻、気づくと部室にはゆみだけが残っていた。
日はだいぶ傾いて、部屋には長い影が映っていた。
夏も過ぎ、引退したというのに暇さえあれば足は部室へと向かっていた。

秋を思わせる涼しい風を感じる―と同時に背後に人の気配がした。
人、とは言ってもゆみには正体がわかっていた。

「モモか?」

ゆみが言うが早いか、モモはゆみの左腕にじゃれついた。

「先輩、おつかれさまっす。データづくりに夢中だったっすね」

振り切れんばかりにしっぽを振る犬のようなモモに、ゆみはやすらぎを覚える。

モモの気配すらも今まで気づかずに集中していたのか。

「ああ、少しのつもりがいつの間にか時間が過ぎていた。ずいぶん待ったか?すまなかったな」

「かまわないっすよ。クールな先輩をタンノーしてたっすよ!!」
あー、先輩はいつもクールでカッコいいっすけどね、と小さくつぶやくモモ。

「・・・そうか」

表情には出さないが照れくささで、ゆみは言葉が続かない。
いつもストレートにゆみを、ゆみだけを見つめるモモ。
ゆみのことが大好きだと素直に口にするモモ。
モモへの愛しさが日々募っていくばかりだというのに、その気持ちの大きさの何分の一も言葉にも態度にも
表すことのできない自分の不器用さをゆみはかみしめていた。
840名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:20:32 ID:4rlGWMFF
「モモ」
「なんすっか、先輩」
「わたしにしてほしいことはないか?」

質問の意味を図りかねてきょとんとするモモだったが、しばらくして急に目を輝かせた。

「えっ、待ってたごほうびをくれるってことっすか!?」
「・・ああ。それもある。それに、夏休みにあまり時間をさいてやることができなかったこともあるし」

少しでも自分の気持ちをモモに伝えたいし、な。
最後の一言は心の中で独り言。

「どうだ?」

「先輩やさしすぎるっす!!大好きっす!!」

ゆみははしゃぐモモの頭をなでる。
モモの髪はさらさらしていてさわり心地がいい。

「で、何かあるか?」
「んー、先輩と一緒にいられるだけで充分ごほうびなんすよね・・・あっ、じゃあ」
「ん?」
「久しぶりにゆっくりデートがしたいっす!!」

『デート』という単語に気を取られたゆみだが、そんな素振りはせず即答する。

「そうか。いいぞ。どこか行きたいところはあるか?」

ゆみの問いかけに、モモは少しためらいながら答えた。
「先輩のお部屋に行ってみたいっす。だめっすか??」
「なんだ、わたしの部屋なんかでいいのか?」

それは『デート』というのか?

「はいっ!お部屋デートがしたいっす!!」

ゆみの心を聞いていたかのように返事をするモモ。

・・・場所はどこでも『デート』には違いないのか。モモがいいなら、わたしもいいに決まっている。
だめもなにもあるまい。

「だめなわけないだろう。さっそく明日にでもどうだ?良ければ泊まっていけ」

「わっ、うれしいっす!!お言葉に甘えて泊まらせていただくっす!!充分すぎるごほうびっすよ!!」
頬を桃色に染めて微笑むモモを見て、ゆみも芯から暖かい気持ちになった。

そんなことでこうも喜ばれるのは変な気分だな。
帰ったらまずは掃除をしよう。ごはんは何にするかな、モモの好きなものを―。

ゆみはとりとめもなく考える。



『明日が待ち遠しい』

互いに同じを思いを抱きながら、二人は家路へ向かうのだった。
841名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:25:52 ID:4rlGWMFF

終わりです。

楽しんでもらえたらうれしいです。

かじゅモモ好きすぎるーー寝れな過ぎるーー。



842名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:33:52 ID:OvNAaWjj
>>841
いいほのぼのだ
GJ!
843名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:41:15 ID:+3/ZV4dH
>>841
GJ!!
ちなみに俺も寝れなくて勢いでss書いたよ
なんか仲間だな

つーわけでみはるん→池田→キャプテン的なのいきます
844名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:41:58 ID:+3/ZV4dH

私には好きな人がいます。
だれよりも想っている人が。
きっとその人は私のことを後輩の一人としてしか見ていないでしょう。
でも、それでも、よかった。
傍にいられるだけで満足だった。
貴女が笑っていてくれるなら、それでよかったんです。


…キャプテン。
私は貴女を笑顔にしたかった。
貴女を泣かせたくなんてなかった。
なのに、私は…。


あれからもう1カ月がたとうとしていた。
忘れもしない県予選団体戦。
2年連続の大将。2年連続の敗退。2年連続の貴女の涙。

「あなたは悪くないわ、華菜。あなたはよくやったわよ。」

貴女は涙を流しながら私の頭をなでてくれた。

私は貴女が好きでした。
だから貴女には笑っていてほしかった。
貴女を笑顔にしたかった。

だけど私は…。



私は貴女を泣かせるばかりで、笑顔にすることができなかった。
私の手に握られているのは退部届。
貴女を悲しませた、泣かせてしまった、私の罪。
どうやっても償うことはできないけれど。
麻雀をやると、きっと思い出してしまう。
貴女の涙を。私の罪を。
貴女が引退して、会う機会が減ったのは幸か不幸か…。

845名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:42:56 ID:+3/ZV4dH

「華菜ちゃん?」
新キャプテンになった私の同級生の一人である、吉留未春。
彼女にそれを差し出す。
「本気なの?」
彼女はそれを見つめながら私に尋ねた。
「本気だよ。」
私は答えた。彼女はそれを受け取ろうとしない。
沈黙が二人を襲う。
その沈黙を破ったのは彼女、未春。

「ねぇ、華菜ちゃん。私はそんなに頼りないのかな?」

未春はメガネをはずして、涙を溢れさせていた。
私は戸惑った。
同級生として今まで仲良くしてきた。
だけど、こんな表情見たことなかった。

「華菜ちゃんはいつも1人で抱え込んでる。相談するにしてもいつも福路先輩だったよね…。」

福路先輩。その言葉が私の頭に響く。

「私に相談したりすることなんてなかったよね。…私はもっと華菜ちゃんに頼ってほしいよ。華菜ちゃんの、力になりたいよ…?」

涙を流して私の肩をつかむ未春。

私は人に頼らないで、野良猫のように生きてきた。
人に頼るのは弱いことだって、そう思ってた。
それが違うってことを教えてくれたのは福路先輩、貴女でした。
人に頼るのは迷惑をかけることだって思ってた。
人に頼らないってことが、人を悲しませるなんて思ってなかった。

「みはるん…?」

「華菜ちゃん…。私、華菜ちゃんのこと好きだよ。いつもまっすぐで、心が折れそうになっても立ち上がる、そんな華菜ちゃんが大好きだよ。」

手を肩から背中にまわして私を抱きしめるような形になる。
私は知らなかった。気付かなかった。未春がそんな風に思っててくれたことに。
846名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:43:53 ID:+3/ZV4dH

「みはるん…。私はふく「分かってる!」

私の言葉は未春によってかき消された。

「分かってるよ。華菜ちゃんが福路先輩のこと好きだっていうことは。」

未春は私を抱くのをやめて、涙を拭いながら微笑んだ。

「華菜ちゃん。私の好きな華菜ちゃんはいつも前を向いた華菜ちゃんなんだよ?」

前を向いた私。まっすぐな私。

「だから、それは受け取れないよ。」

そう言って未春は私に背中を向けた。

「ねぇ華菜ちゃん。福路先輩みたいな鈍い人にはね、ちゃんと言わないと伝わらないんだよ。」

はっとなる。
私はただ逃げていただけなんだ。
自分の気持ちから、貴女に想いを伝えることから。
貴女の傍にいられれば、貴女が笑っていればそれでいいなんて、そんなの言い訳にしか過ぎない。

「華菜ちゃんは図々しくしてるのがいいんだよ。」

そうだ!華菜ちゃんはずーずーしいんだ!
想いは言わなくちゃ伝わらないってみはるんが教えてくれた。
これからどうなるかなんて、私にも誰にも分んない。
でも、結果がどうであったとしても福路先輩、貴女には今まで泣かせてしまった分、これから笑顔をプレゼントすればいい。

「みはるん、ごめんね、ありがとう。」

未春は微笑み、私は退部届を破り捨てた。

「頑張ってね、華菜ちゃん…。」

私は走りだす。自分のこの想いを伝えるために。貴女のもとに。





走り出すあなたの背中を見つめて、さっきまで抑えていた感情が溢れ出る。
私はあなたの幸せを望む。
なのになぜ涙が止まらないのだろう。
破り捨てられた退部届を見つめる。
「華菜ちゃん…。」
…これでいいんだよ。よかったんだよって自分に言い聞かせる。
あなたは麻雀部を辞めない道を選んだんだから。
私はあなたとまた一緒にいることができるんだから。

あわよくば、あなたのことを華菜って呼んで、未春って呼ばれたい。
これからは私のことも頼ってほしい。
そんなことを考えて、涙を拭い、私は今日の部活に向かう。

明日あなたに会った時、私はいつもみたいに笑うんだ…。

847名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 03:46:33 ID:+3/ZV4dH

おしまい

848名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 07:42:19 ID:PhvSbfyz
なんだこのSSラッシュww
みんなGJだし!!
849名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 08:41:14 ID:VYo/d5Yk
朝からニヤけが止まらないし!
850名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 08:58:56 ID:vkbOpRc0
>>841
>>847
GJ!!
ほのぼのも切ないのも大好きだ!
851名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:04:09 ID:ek17cYrR
>>595です。
モモかじゅ続きを書いてみた。
ほぼ全編エロのくせに相変わらず貧弱な描写なので各自脳内補正ヨロ。
かじゅ先輩は変態から乙女へとジョブチェンジした模様です。
三人称は「ゆみ」に変更。
長くなりすぎたかなー…。

852名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:04:58 ID:ek17cYrR
自分の下で真っ赤になって羞恥に震えるゆみの姿は、酷く桃子を興奮させた。
固くなるゆみの緊張を解そうと、色情を含まない手つきで肌を撫で、唇を落とし、言葉を紡ぐ。
話題は煽るものではなく、日常の延長を選んだ。

「先輩、初めてっすか?」
「あ、ああ…」
「意外っす。
先輩ってかなりモテるのに」
「そうか?
自分ではよくわからないが…」
「そうっすよ」

現実に、鶴賀には『加治木ゆみファンクラブ』まがいのものまで存在している。
余談だが、最近度を越え出したファンクラブ(仮)会員たちは次々と謎の闇討ちにあっているとかいないとか。
誰も姿を見たことがないため、未だ犯人の特定には至っていない。

「先輩は格好良くて、優しくて凛々しくて。
でもこんなに可愛くて。
好きにならないわけないっす」
「私は、モモに好いてもらえたならそれで良い」
「…すぐそういうこと言うからモテるっす」

少し面白くなくて、ゆるゆると右手を胸元へ伸ばし軽く持ち上げるように揉むと、ゆみは小さく声を漏らした。
その声に気をよくして、固くしこった先端を舌で一周し歯を当てる。
口腔へ誘い入れ赤子のように吸い上げると、蕩けた甘い声を上げて桃子の頭を抱えた。
ぎゅうっと抱き寄せられるのが愛おしく、桃子は一層舌を駆使し胸へとキスを続ける。

「こ、こんなこと、普段から言うわけないだろ」
「…私だけっすか?」
「モモだけだ。
……あまり恥ずかしいことを言わせるな…」

真っ赤な顔のまま恥ずかしそうに視線を逸らすゆみに、頬の筋肉がだらしなく緩むのを止められなかった。
853名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:05:52 ID:ek17cYrR
無駄な肉のない細い腰に口付け、今度は明確な意図を持ってくすぐるように指で辿る。
くねる腰は尿意を耐える幼児のそれに似て、幼児には到底真似の出来ない恐ろしいまでの色香と艶を含んでいた。

自身の鼓動の速まる音が聞こえ、桃子は生唾を飲んだ。
ゆみは耳まで朱に染め、期待と不安に瞳を潤ませている。
視線を合わせ「…モモ?」と小首を傾げられ、自制心を保つどころではない。

荒くなりがちな呼吸を最後の理性でどうにか整え、大きく深呼吸する。
焦って嫌われてはいけない。
獲物は目の前にいて逃げも隠れもしないのだから、あくまでクールに。

「先輩があんまり可愛いんで、心臓が持ちそうにないっす」

わざと明るく振る舞って声をかけ膝に割り入ろうとするが、恥ずかしがったゆみは中々力を抜こうとしなかった。
桃子は掌をぴったり閉じた内股へ滑らせ、文字通り下腹部へと置く。

「怖いことなんかないっす。
先輩がしてくれたみたいに、ちゃんと出来るかはわかんないっすけど、頑張るっす」

出来るだけ優しい声で囁くと、ゆみは少しバツの悪そうな顔をした後無言で腕を伸ばし、桃子の背中へ回した。
肩甲骨辺りを探ったかと思うと「モモも」と蚊の鳴くような声でねだる。

「抱っこっすか?
先輩の甘えたさん」

からかうような言葉にも「ん」と小さく返しただけで、しがみついたまま放そうとしない。
まるで子供のような態度に桃子は嬉しさ半分苦笑する。
そこには二つも年上の先輩ではなく、一人の可愛い女の子がいた。

「いつもとキャラ違い過ぎっす…」
「…嫌か?」
「大丈夫、可愛いっすよ。
大好きっす」

返事も聞かないまま唇を重ねた。
薄く開いた隙間から舌を差し込み丁寧に絡めると、ゆみの体から力が抜けていく。
それでも焦らず肌を撫で続け、自然と膝の開くのを待ってから身体を滑り込ませた。

854名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:07:01 ID:ek17cYrR
もう陽もほとんど落ちかけ気の早い星のいくつかは瞬いているが、それでも部室はやや明るい。
普段自分でも見ないような場所を無防備に晒され、ゆみはどこか居心地悪そうに姿勢を直そうとするが、足の間に桃子がいて上手くいかなかった。

「モモ…?あの、恥ずかしいんだが…」
「先輩はもっとすごいことしたっす。
汚いって言ったのに私のここを、それはもう犬のように舐」
「あー!すまない!私が悪かったな!
だからそれ以上言うな!!」

真っ赤になって叫ぶゆみの姿は、先刻まで桃子を攻めていたのと同一人物とは思えない。
桃子は「冗談っす」と話を切り上げると、膝から内股へ、内股から核心へと、そろそろと手を伸ばす。
小さな水音が、ゆみの高ぶりを如実に表していた。

「聞こえたっすか?」
「…知らない、聞こえない」
「じゃ、聞こえるまで」

冗談とも本気とも取れることを言うと、今度はわざと音を上げて嬲った。
花弁を柔らかく開き、指に付いた蜜を秘芯の根元から絡ませ、一気に刺激を与え過ぎないよう留意する。

「っあ…!」

花芯を親指で押し込むと、一際高い声が上がった。
普段ハスキーだからか高い声は少し掠れ、それが想像以上に甘美なもので桃子に脳天直下の衝撃を与える。

(可愛い、可愛い、可愛いっす!)

意思を無視して指が暴れ出しゆみは更に甘い声を漏らしたが、すぐさま両手でしっかり口を覆ってしまった。
桃子がさっきと同じことをしても返ってくるのは荒い吐息だけで、正中線を突き抜けるような先程の衝撃とは比べるまでもない。

「せーんぱい」

声を出すよう名を呼んでも、真っ赤な顔で首を何度も横に振られる。
涙目で耐える姿はいじらしいが、背筋を揺らしたあの声をもっと聞きたいし、何より背中から手が離れたのも面白くなかった。
面白くないついでに、思いつきで少し意地悪をしてみる。
855名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:07:55 ID:ek17cYrR
覆いかぶさるようにして抱いていた左腕を伸ばし、密着していた肌に隙間をあける。
近いは近いが、これでゆみの求めた『抱っこ』は解消されてしまった。
突然のことに困惑したゆみへ、桃子は悪戯っぽく告げる。

「先輩がちゃんと抱いててくれないと、抱っこしないっすよ?」
「え?」
「抱っこしながらするのって意外と難しいんっすよね。
先輩がいらないって言うなら別に」
最後まで言い切らないうちに手は戻ってきた。
ただし左手だけ。
右手は相変わらず涙目の下、口元にある。

「そっちのは先輩の手じゃないんっすか?」
「あー…モモ…?」
「駄目っす」
「………」
「………」

静寂の中暫し二人は見つめ合ったが、桃子が折れなさそうなのを悟るとゆみは渋々右手も背中へと戻した。
それを合図に桃子は再びゆみを抱き、指の動きを再開する。


「はっ、あぅ…ん!」
「先輩、加治木先輩。大好きっす」

興奮と愛情とが乗った指はもう止まらない。
同じく我慢の限界だったゆみの声も止められなかった。
抱きしめあっているために桃子の耳元へ直接喘いでいるような格好になってしまい、恥ずかしいことこの上ない。

「可愛いっす…」

けれど、ゆみが恥ずかしい声を出せば出すほど桃子は嬉しそうだ。
普段全く言われない『可愛い』を連発し、わざと羞恥心を刺激するような言動でゆみの心を掻き乱す。
ただ、その全ては『好き』に基づいて行われ、ゆみ自身桃子に抱かれているのは途方もない幸福でもあった。

視線が合うと、二人は求めあうまま貪るようにキスをした。
その間も桃子は快楽を与え続けるが、行き場を失った声はくぐもって恥ずかしいくらい高い音が聞こえない。
そのことに気がついたゆみは、桃子と僅かな息継ぎの間隔だけしか離れようとしなかった。
856名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:08:18 ID:ek17cYrR
桃子は唇を重ねながら十分に解れてきたことを確認すると、ゆみの中へ指を入れた。
熱いほどの粘膜は、まるで元々そこにあったかのように易々と桃子を受け入れた。
繋がった唇はくぐもった嬌声を吸い込み、卑猥な水音だけが部室に響く。

桃子はゆみが何を考えてキスを続けるかわかっていたが、どんな理由であれ自分から求めてくれるのはたまらなく嬉しいものであったし、目くじらを立てるほどのことでもない。
声が聞けないのは残念だったが、離れようとすると嫌がってキスを深くしてくるというのもまた捨てがたいものだった。
本当はしたいことはまだ山ほどあったが、初めてでこれ以上焦らすわけにもいかない。
桃子は必死に絡んでくるゆみの舌を甘噛みしながら、ラストスパートをかけた。
それ程深くない半ばがいいらしい、とあたりをつけ、中指を押し上げる。
素早くリズムをつけて追い込むと、背中に鋭い痛み、指に強い収縮を与えてゆみは達した。
その二つだけで、桃子は軽くイったような気さえした。

この背の痛みは、きっと一生忘れない。


857名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:09:49 ID:ek17cYrR
おまけ

「モモ、悪かったな」
「何がっすか?」
「背中。痛かっただろう?
あ、結構大きいな」
「先輩も爪長くないし、そんなでもないっすよ。
舐めとけば治るっす」
「そうか。…ん?
背中なんでどうやって舐めるんだ?」
「それは…んー…先輩が?」


…第3R?
858名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 10:14:57 ID:ek17cYrR
あまりに流れの早いスレで、現行に間に合うか焦ったのでちょっと日本語おかしいかも。
その辺は寛大な心で流してください。
軽く浦島気分でした。
859名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 11:23:17 ID:LSYySmfG
>>858
GJ
死ぬほど悶えた
それにしても、Sモモと乙女かじゅがここまでしっくりくるとは……
860名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 16:24:13 ID:pS8bh2uo
切ないのも甘いのもみんな楽しく読ませてもらったGJ!

アニメは個人戦やるらしいな
新たなカップルの誕生に期待w
861名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 16:38:37 ID:VYo/d5Yk
GJモモかじゅも萌 え る

大将戦後の絡みにも期待。個人戦楽しみだな
862名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 19:09:51 ID:nlE+yhlt
ここにきて何のラッシュだ
863名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 19:11:38 ID:vkbOpRc0
GJ!!
受けかじゅに目覚めちまったぜw
ありがとう
864名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 19:27:33 ID:5pBVnDPf
いいねぇ
小悪魔なモモと受け受けしいかじゅ・・・
86587:2009/08/09(日) 00:15:59 ID:U0rVYN6M
部キャプを二作投稿させていただいた者です。
今回は透華×一っぽいのができたので投稿させていただきます。
ともきー視点で、ともきーも純も住み込みメイドの設定です。
では、レス二つ分ほどお借りします。
866ともきーの観察日誌:2009/08/09(日) 00:16:36 ID:U0rVYN6M
 本日も定時に起床。わずかに眠い。
 身支度を整え、両隣の部屋の一と純を伴い、朝の清掃を行う。
 清掃終了後、他のメイドが食堂へ向かう中、
若干の空腹を感じながら、三人で透華を起こしに向かう。
 ノックして反応がないことを確かめてから、ドアを開ける。
 分担はいつも通り、私と純が身支度の準備で、一が透華の起床係。
 純にシャワーを任せてクローゼットから服を取り出す横で、
「透華様。御起床のお時間です」
 一が透華に声をかけていた。「んぅ〜」と答える声がしたので、起きたのかと目を向ける。
 透華が、とてもわざとらしく寝返りを打って、一に背を向けていた。
「あの、透華様?」
 呼びかける一の声に、「んむぅ〜」と抗議らしきうめき声。
 むっとして強硬手段に訴えようとした一の気を引き、口パクで「敬語」と伝える。
「あ」と声をあげた一。子供か、と透華を睨む。激しく同感。
「――透華。朝だよ、起きて」
「あら、おはよう、一。今日もいい朝ですわね」
 とても寝起きとは思えない爽やかな声に、一が嘆息した。
「いいけどね。シャワーの準備、できてる――よね?」
 聞かれても困るので、浴室を示す。聞こえていたのか、「できてるよ」と純が顔を出した。
 それじゃあ、と着替えを受け取り浴室に消える透華を見送り、私たち三人は部屋で待機。
つかの間暇となった。
「『お背中お流しします』とか言わねえの?」
「なっ……! 何言ってるのさ!」
 じゃれる二人を眺めていたら、着替えた透華が出てきた。退屈しないのはいいことだ。


 今日は家に透華しかいないので、透華の希望で四人で食べることになった。
席は透華の隣に一、向かいに私で、その隣が純。
 さすがに席は同じでも料理は違うので、
「一? 先ほどから見ていますけど、これが欲しいんですの?」
「え? いや、そんなこと――」
「遠慮なさらないで結構ですわ。一口くらいなら大丈夫ですのよ」
 相変わらず仲の良いやり取りが眼前で行われている。
「お、智紀、それ食わないならくれ」
「……これから食べる」
 相変わらず純の容量が分からない。


 現在春休みなので学校はない。けれど、当然名門一家の娘として、学業を疎かにはできない。
休み中の午前は、透華専属の教師による勉強が続いている。
 私たち三人は最初にお茶を入れたら、後は呼ばれるまで待機。
私はPCを広げ、純は二度寝。割を食って一人手持無沙汰な一がうろうろしている。
以前寝ればと言ったら、「でも、透華から何かあるかもしれないし」と言われた。御苦労さまである。


 昼食。朝と同じく四人でいただく。
 その後透華の私室に移り、PCで牌譜の研究。
 基本的に透華が、PCとプリントした牌譜を睨んでいるだけなので、暇になる。
 結果、律儀に後ろに立って、時折透華に応える一と、余った牌譜などを見て、
自分で研究する私と純という構図が出来上がる。
 透華付きのメイドとしては一が正しいとは思うけど、透華も特に文句を言わないので気にしない。
867ともきーの観察日誌:2009/08/09(日) 00:17:05 ID:U0rVYN6M
 一連の牌譜を読み終え、一息ついて顔を上げる。
 純は納得いかないのか、一枚の牌譜を見て首をかしげていた。
 透華はPC画面に前のめりにかじりついている。
 一はそんな透華をつまらなそうに眺めている。少し見ていたら、透華が振り向くと同時に
顔色に艶が出た。なぜか尻尾が見える。鎖をつけられているうちに、犬に近づいているのかもしれない。


 透華が思ったより熱中したため、気がついたら夕食の時間。当然四人でテーブルを囲む。
 食休みに軽く雑談をして、各々入浴。透華と別れ、メイドたち専用の大浴場へ。
 湯を浴びたら透華の部屋に集合し、寝る前のわずかな時間をゆったりと過ごす。
 こういう全員がそろった場面では、純はあまり人をからかうことがない。
おかげでゆっくりできるのでいいことではあるけれど、とふと疑問に思い、一度聞いたことがある。
 曰く、
「その場にいない奴をダシにするから、相手の動揺っぷりが楽しい」
 らしい。傍迷惑な話なのだろう。私は標的にならないので分からないけど。
「――そろそろ時間」
 私の声に、三人が揃って時計を確かめ、透華が唇を尖らせた。
「今日明日はお父様もいないのですし、少々羽目を外しても文句はでませんわよ」
「だよな。まだ全く眠くねえし」
「いや、でもバレたら面倒だし」
 透華に同調する純に、諌める一。
 三人の性格的には当然の対立であり、私としてはやれやれと内心嘆息するだけ。
――だったけど、主自らのお達しなので、折角なので少々悪乗りしてみよう。
 一の側に近寄り、透華と純に向き合う。
「二対二」
 「え?」とこちらを見る三人。狙いを純に絞り、眼鏡越しに視線を投げる。
すぐに理解した純は、にやりと笑って肩をすくめる。
「あーあ、智紀も一も、御主人さまの意見を差し置いて、いいからとっとと寝ろとはひでえ奴らだな」
「えぇぇ!? 何か言い方に悪意があるんだけど!」
 慌てる一の後ろから、両肩に手を置く。一は救いを求める目でこちらを向いた。
安心させるように頷く。
「私たちは、正義」
「え? いや、確かに間違ってはないと思うけどさ、そうじゃなくて」
 おろおろする一の向こう、透華がすごいショックを受けた顔をしていた。
「と、智紀はともかく、……まさか、まさか一が裏切るなんて……」
「いやいやいや、これそんな話じゃないよ絶対!」
 透華は素でやっているらしい。人を”ともかく”呼ばわりとは失礼な。
 そのまま私と純で適当に盛り上げていたら、メイド長がやってきた。
「うるさい。早く寝なさい」
「はい」


 メイド長のお説教から解放され、私たちは各々の部屋へ戻った。
「んじゃ、おやすみ」
「うん。おやすみ」
「おやすみ」
 部屋に入り、寝間着に着替えてPCを少しいじった後、ベッドに入る。
 明日の予定を確認してから、私は眠りに落ちた。
868ともきーの観察日誌:2009/08/09(日) 00:17:33 ID:U0rVYN6M
以上これと合わせてレス4つほどお借りしました。仄かな透華×一の香りを楽しんでいただけたなら幸いです。
つーかともきーって呼称すら不明なんですよねー……。困った困った。
ちなみにメイド三人が別部屋なのは、最初三人一緒にしてたら、透華が夜に紛れ込んで、
それにキレた当主様が別にした、という裏設定があったり。
869名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 00:35:38 ID:jMPAj3yS
寝る前にありがとうだぜ
870名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 01:33:18 ID:3+1atUAn
GJ!
本当良スレだなー。
ついでに暇潰しに描いた部長×キャプテンのデフォルメ絵をさらしとく。
携帯撮りなんで画質悪いけど。
http://up1.mobilestyle.jp/?id=&guid=ON
871名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 01:35:22 ID:3+1atUAn
すまん、はりまちがえた。http://up1.mobilestyle.jp/?id=908&guid=ON
872名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 01:42:54 ID:U/I57p5a
PCからは見れんぞ
873名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 02:07:39 ID:3+1atUAn
たびたびすまん。
こっちならら見れるはず。
http://www.gz-loader.com/2dimg/data/1249659779/org/image1249750673.jpg
874名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 02:07:55 ID:USfdxN46
>>868
GJ!
純が透華ネタではじめちゃんをからかうという構図がすごく良く感じてきた
875名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 02:27:30 ID:O5he5E5V
日本語で
876名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 02:45:26 ID:U+NcOv9f
>>873
部長テライケメン
877名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 03:34:30 ID:jTxY2GxT
>>868
自分が想像してた龍門渕軍団のイメージとほぼ同じでビックリ
こういう和気藹々な雰囲気大好き!!

>>873の部キャプ絵うまいな
878名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 07:23:27 ID:BaMkZ2ia
部キャプとかイラネ
879名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 08:30:20 ID:tNB1jkWb
また部キャプアンチか

>>873
GJ!
キャプテンかわいいよキャプテン
880名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 08:57:51 ID:bvG0VTL5
>>868
一が忠犬かわいいw
もんぶちファミリーなごみます
GJ!

>>873
デフォルメかわいい!
キャプが乙女な感じでいいなー
GJ!
881名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 09:03:31 ID:RZhkS98x
部キャプは邪道
882名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 09:36:13 ID:Ljrdp2n9
部キャプ最高じゃねーか
俺を痺れさす二人組
この二人には雰囲気ってもんがある
883名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 09:38:30 ID:29Swz6va
部キャプというより俺は部長に萌える
884名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 09:48:05 ID:BaMkZ2ia
部長自体そんな好きじゃないし
885名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 09:58:20 ID:FqGMgDE3
私はのどちゃんが好きだJE
886名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 10:17:15 ID:uFfEKtNL
部キャプまぢでいらん\(≧▽≦)丿
887名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 10:28:28 ID:BaMkZ2ia
キモい消えろ
888名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 10:29:44 ID:AgQNZwFx
部キャプ以外まぢでいらん\(≧▽≦)丿

いや、かじゅモモはいるな。
889名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 10:43:43 ID:U/I57p5a
    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   /::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄\
  ./::::/::::::::ハ;ハ::ィヽ::ト;:::::::ヽ:::::| ま そ .|
  l:::::/\::/`  `` '' \::::::ヽ| ぜ ろ .|
  |:::/、:;;メ        ,ヾく:::::| ろ そ .|
  |::l`-/ルト 、 ,    , ',,.ャ≠ミ;::| よ ろ .|
  |::|:::f 元==ミ、   イP:::::} ム\__/
  |::|:::l:::{{ f::::::::}     ..ヘ;;;;丿'"ム:::::ハ;jヘ{
  |::|::l::::::l ヽ-'゙       ""/:::::::ト
  j::j::l:l::::ヘ""    ‘_,   /ヽハj
  ノハj`ヘ:/ ` 、   ` ´ /lニzyヘ、
ィト` - 、   / j` ー '  ___/   ̄ ̄\
-‐\ヘ  `一'  l‐‐-、  '" /     //\
   \      ヽ     /     //  ヘ

         ´  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   \丶
       //    /::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          ./::::/::::::::ハ;ハ::ィヽ::ト;:::::::ヽ:::::::::\
          l:::::/\::/`  `` '' \::::::ヽ:::::::::\
     |i | i     |:::/、:;;メ  丶 i ,,  ,ヾく::::::ヽ:::::::::ヽ    =≡三≡
          |::l`-/:ト. ,\___┌--、  三≡=三
      |i! i     |::|:::f ::| \(__|    ̄ ̄ ̄=三≡三
          |::|:::l:::{{ >(__レヘ    =≡≡三三  ≡三
          |::|::l::::::l /(__)  ____=≡三三
      //    j::j::l:l::::ヘ /(__)--´ ̄=≡三三
          ノハj`ヘ:/ ` 、 // i \ /lニzyヘ、   =≡三三
        ィト` - 、   / j` ー '  ___/   ̄ ̄\
  //   /-‐\ヘ  `一'  l‐‐-、  '" /     //\  ミ
     /     \      ヽ     /     //  ヘ
890名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 10:44:38 ID:U/I57p5a
ごめん
891名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 12:52:25 ID:wcZ4nYPk
部キャプなどいらん
キャプテンは池キャプに決まってる
892名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 13:31:45 ID:ggIcXQVl
人それぞれってことにしようぜ






かじゅモモが一番好きです
893名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 13:51:05 ID:3+1atUAn
部長×キャプテンの絵描いた者だけど、まさかここまで荒れるとは思わなかった。
ってことで、今度は王道の和×咲で定番ネタ。
http://www.gz-loader.com/2dimg/data/1245141201/org/image1249793195.jpg
894名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 13:54:11 ID:h12V4BDi
上手いなぁ・・・
でも俺は咲が攻めだと思うんだうん
895名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 14:03:03 ID:tNB1jkWb
>>894
勢いで押し倒したは良いけどそれ以降固まるhrmrさんを
美味しく頂くmyngさんに一票

和は好き好きオーラ出す割にいざってときは何も出来ないと思う
896名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:07:06 ID:mnRSVA8U
>>893
ネタがつまらんから絵だけ書いといた方がいいよ
897名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:08:07 ID:V9aTdPoO
>>895
「宮永さぁんっ!」
「は、原村さんっ」
「……」
「……原村さん?」
「(ど、どうしましょう……。 宮永さんを押し倒したまでは良かったのですが、それからどうするか全く考えていませんでしたっ!)」
「原村さーん」
「(勢いに任せて無理やり宮永さんを襲うのはなんとなく気が引けますし、だからと言って今更主導権を譲り渡すのも……でもでもっ!)」
「原村さん……」
「ああ、私はどうすればっ!」
「……原村さん、もう私我慢出来ないよ」
「宮永さん!?」
「原村さんがいけないんだよ? 柔らかい胸を押し当てて私を焦らすから……」
「(宮永さんのスイッチが入ってる……!?)」
「本当に柔らかいよ、原村さん……羨ましいなぁ……」
「あ……みやなが、さんっ」
「原村さん、天使みたいだよ……私の天使になってくれますか?」
「は、はいっ! 宮永さん、みやながさぁんっ!」
898名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:29:48 ID:1ldWhKKU
>>893
キャラの表情がうまいな!
899名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:31:31 ID:U0rVYN6M
>>893
どう考えてもいらんとか言ってる方が>>1の3番目を理解してないだけなので、気にしないでよろしいかと。
どんなシチュでも需要(好意的レス)はあるんだから、自由に描きたいものを描いてくださいませ。
とりあえず二枚とも楽しませていただきました♪
900名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:32:22 ID:kaI/3b9o
>>893
うめええええ
和攻めも書いてほしいっす
901名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:33:23 ID:kaI/3b9o
間違えた 咲攻めだった
902名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 15:51:23 ID:g7RVOBzf
))893
絵うめえええええ
なんかその絵で癒されたw
903名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 16:45:49 ID:uFfEKtNL
ほんとにうまいか…?
904名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 16:51:47 ID:USfdxN46
アニメの個人戦のあらすじで部長×キャプテンフラグが立ってるから池キャプ派が荒れてるのか
905名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 17:12:04 ID:kcQ1tNmX
>>904
つーか単に雰囲気悪くしたい、荒らしたい奴だろ、構うな構うな
906名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 17:17:13 ID:4YeLRdlb
>>904
本当にそうならこんな下手な書き込みせんよ
907名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 17:45:57 ID:8G3J1F7a
九割がた嫉妬かと
908名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 17:47:22 ID:4YeLRdlb
そう言って荒らしたいんですねわかります
909名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 17:51:36 ID:0EFl1EJl
>>893
ズキューンののどかが良い感じなんだな
個人的には貴方の絵は好きだぜ!!
是非照れている咲も見てみたい。
910名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 18:06:51 ID:U/I57p5a
キチガイが湧いててワロタ
911名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 18:23:11 ID:+G32d+94
とりあえずコーチが何しにいったのかって、オチだけははっきりさせろw>風越
912名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 18:27:50 ID:Eb6mTeZ+
本スレでもしつこく粘着してる奴だろ
NGにしてかまうなよ
913名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 18:29:14 ID:gfIba0Tr
池田本人のキャラや関係カプは嫌いじゃないけど
今の流れみたいに池田信者が煽りのターゲットにされるのは当然だと思う

すぐ被害者ぶるし、他カプに噛みつくし
この前の失恋ものみたいに全体的に暗い話、終盤の覚醒の前フリとはいえ、他キャラがわかってないやつ、悪者みたいな話をその辺について注意なく書くし
(池田のやや攻撃的なとこもある性格考えたらああいう反応もらしいっちゃらしいけど)

百合関係ないところでも覚醒後の池田なら化け物連中以外は余裕みたいなこと言って他キャラ見下すやついるし
914名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 18:41:00 ID:Z6ohbmfI
うわぁ……
915名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 19:24:33 ID:9ysRo+CT
そんな事よりカツ丼×衣について語ろうぜ
916名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 19:28:16 ID:AwSFRO8z
何やらまた変な流れだな

極端な話、俺たちには投下するか待つかの二つしか選択肢はないはずなんだが
917名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 19:43:04 ID:Vcn23bC7
カツ丼と衣ってカツを包み込んでるのは衣の方だし
丼の上に衣が乗ってることから考えても
衣×丼が本来あるべき形だよね
918名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 19:54:05 ID:ptqcYM4B
今日は衣咲のターン
919名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 20:05:41 ID:ggIcXQVl
と思わせつつ龍門渕のターン

タルタル外伝とかやらんのか…!
920名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 20:34:49 ID:fvGfKjJ0
震度4の地震のあと脳内で即座にかじゅがモモを心配して電話をして
「だいじょうぶっすよ先輩、にへ♪」みたいな図が浮かんだ百合畑な脳みそ
921名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 20:46:55 ID:h12V4BDi
そういえば外伝はアニメでやってくれないのかね
あれはどれも百合的においしいネタが多いからやってほしいものだが
922名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:45:21 ID:E/+jixiT
部キャプ!部キャプ!www
というか部長かっこいいよ部長
923名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:45:35 ID:3+1atUAn
思ってたよりたくさんコメント貰えて嬉しかった&咲×和派のが多かった&暇だった。
ので、さっき描いた和×咲の定番ネタ四コマの、三コマ目と四コマ目を変えて、咲×和にしてみた。
流石に今日の投下はこれでおしまいにするけど、照れた咲とかも今度描きたいです。
ちなみに、自分は可愛い女の子が二人でキャッキャッウフフしてれば組み合わせとかいっさい気にしないんだぜ。
http://www.gz-loader.com/2dimg/data/1245141201/org/image1249821146.jpg
924名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:51:03 ID:aGgo8hd9
>>923
ギャー!萌え死ぬかと思った…GJ
925名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:51:30 ID:RtCw/T5v
うざくなってきたな
926名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:53:58 ID:kaI/3b9o
>>923
わーい咲攻め!咲イケメンすぎるw
927名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:54:22 ID:Biy37Pkr
>>923
構わんもっとやれ、変態のどっちでもいいし、一xとーか、ももxかじゅでもいいぞ。
928名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 21:59:57 ID:6XTZXzgy
>>923
こういうのもいいね
929名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 22:12:25 ID:E/+jixiT
>>923
絵うまいなーw
930名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 22:27:56 ID:jQmgr50m
>>923
ほぅ……?
931名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 22:40:00 ID:h12V4BDi
まぁ燃料はいくらあっても困らんよ
今日の放送で大将戦後の展開が楽しみだ
932名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 22:45:05 ID:3IIaaNdM
>>931
スレ違いかもだけど、今日で大将戦終わるの?
933名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 22:52:05 ID:h12V4BDi
>>932
今日で終了のはず
その後水着回を挟んでから個人突入
原作未開の場面だから大将戦後のそれぞれの学校の反応が楽しみ
のどっち辺りは絶対咲に抱きつく気がする
934名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:00:46 ID:ggIcXQVl
「この戦いが終わったら…」←展開に期待
935名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:01:15 ID:fvGfKjJ0
かじゅが決勝終わった後に出す答えが楽しみだ
あと、個人戦でともきーにもちょっと出番を
936名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:02:12 ID:XHKHYm5T
>>923
咲強引すぎ萌えたw
>>933
水着回だと…
あのEDはフラグだったのか
937名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:11:55 ID:U/I57p5a
楽しみすなぁ
938名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:44:07 ID:T3HC0WEN
もう決着はわかってるんで終わってからの各校の話が気になるな
939名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:54:53 ID:2UT5FuP3
水着でキャッキャウフフを1話挟んですぐ個人戦突入なんで萌え話はあまり期待できない
940名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:57:31 ID:uFfEKtNL
思うんだけど清澄部長ファンの人がでしゃばりすぎだと思うんだ
キャプテンに固執し、勝手に池田失恋やキャプテン腹黒化&部長に惚れてる(笑)設定に努め、部長カコイイとかいってるのがもう…
正直あんまり魅力ないしマコみたいな小物がすげえお似合いだからそっちでお願いしますw
941名無しさん@秘密の花園:2009/08/09(日) 23:59:08 ID:fvGfKjJ0
気に入らなかったら読み飛ばして自分で自分の好きなもの作るのオススメ
942名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:03:54 ID:5eLoI6Hb
水着回はのど咲辺りが一番期待できる
943名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:06:18 ID:pJe90rHt
正直清澄飽きた
944名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:06:38 ID:SDPxI+7d
水着回のサブタイトルは「姉妹」
つまり咲照が期待できるのじゃないかと俺は思ってる
咲と照がバッタリ→イチャイチャ→イチャイチャ→イチャイチャ
hrmrさん「そんなオカルトありえません」

こういうことだな
945名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:32:08 ID:5eLoI6Hb
いやちょっと待って欲しい
バカップルの姉妹プレイという線も考えられるのではないだろうか
946名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:36:55 ID:bCamo+Am
池田姉妹、とーか衣の従姉妹
つまり原作番外編を含んだ水着回とか
鶴賀の番外編もあればスール(姉妹)とかいけたかもわからんが
947名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:49:01 ID:njxZa0d2
>>945
ハッ!そうかこういうことだな

衣「咲お姉ちゃんだぁい好き」
咲「キュン?」

こうですかわかりません><
948947:2009/08/10(月) 00:50:50 ID:njxZa0d2
?は打ち間違えです
949名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 00:52:05 ID:R0b3e4i1
衣のほうが年上なんだけどな
950名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 01:14:42 ID:njxZa0d2
>>949
衣の方が妹っぽかったからこうしてみた
でも咲が「衣おねえちゃん」と呼ぶのも萌える
951841:2009/08/10(月) 01:35:14 ID:iCGHm4MT
すごい可愛い咲和がアップされてる!!
わたしも咲が攻めに一票!!
かじゅモモも好きだけど、王道な二人もいいなあ。

840のかじゅモモの続きを書いたので投下します。
エロなしです。
952841:2009/08/10(月) 01:41:02 ID:iCGHm4MT

翌日の朝。

ホームルームまでの時間、ゆみは自分の席で過ごしていた。
今日の帰りは一緒に下校をして、モモはそのままゆみの家に泊まる予定だ。
にぎやかにおしゃべりを続けるクラスメイトの声であふれる教室の中、ゆみは雑誌を広げていた。
クッキングレシピのたくさん載っている雑誌だ。

すでに今夜のメニューは、ナスときのこのパスタとキャベツのスープをつくることにしていたが、
他にも何か良さそうなものがあればつくろうと考えていた。

何気なくぱらぱらとページをめくった瞬間、ある文字にゆみの目は釘付けになった。

『お泊りデートってやっぱりHが前提ですよね?』

それは読者の恋のお悩み相談ページだった。
彼氏との初めてのお泊りが近づき、戸惑う女子高校生の相談がつづられていた。
だが、相談内容などすでにゆみの眼中にない。

ぜ、ぜんてい・・・・なのか??



『お泊りデートっすね!!』

そう言っていたモモの笑顔が浮かぶ。

あのときのモモには、そういったことを意識する素振りはなかった・・・はずだし、いやいや、それ以前にわ

たしたちは「そういう関係」ではない・・・と思う。
モモはよく「デート」と口にするが、女子同士で遊ぶとき冗談めかしてそういった言い方をするのは別段おか

しくもないことじゃないか。
ああ、しかし・・・・。


近頃は、自分が「デート」という言葉にひっかかりを覚えているということ。
「そういう関係」でないという事実にせつなさを覚えている自分がいるということ。
今日の「お泊りデート」はモモにとってどういう位置づけになるのかということ。


このモモに対する感情をなんて呼べばいいんだ??

いまさら過ぎる・・・。

小さくつぶやいて机の上で頭を抱える。
この自分のただならぬもやもやした感情と、モモの真意がどこにあるのかについて、ゆみは途方もなく悩み始

めたのだった。

953841:2009/08/10(月) 01:42:04 ID:iCGHm4MT
        ◆

・・まったく授業に身が入らなかった。


授業を終え、いまだにあれこれと思い悩みながらも、待ち合わせ場所である昇降口へと重い足取りで向かった



明日が休日のせいか、生徒たちはどこかうきうきした雰囲気を漂わせながら足早にゆみを追い抜いていく。

下駄箱の横にモモの姿を捉えた。

「モモ」

ゆみの声に振り向き、ぱっと顔を輝かせるモモ。

やっぱりモモは可愛いな。
一日の悩み疲れが一瞬にして吹き飛ぶ。

「せんぱいっ。おつかれさまっす!!お泊りセットちゃんと持ってきたっすよ〜」

「あ、ああ」

「どうしたっすか、先輩。顔赤いっすよ??」

下から覗き込むようにゆみを見上げるモモの視線に、ゆみはさらに熱くなった。

「あ、いや、ちょっと暑くてな。気にするな」

「そうっすか。ならいいっすけど、体調悪かったら無理しちゃだめっすよ??」

「ああ、ありがとう。だいじょうぶだ」

今日は「お泊り」にやられっぱなしだな。
やれやれだ。
あれこれ一人で悩んでいても埒が明かない。
頃合をみて、モモに直接話をするのが一番か。

今日はモモへの「ごほうび」の日だ。
もちろんわたしにとっても。
今は深く考えずモモとの時間を楽しもう。

ゆみはモモに笑顔を返し、二人はゆっくりと歩き始めた。

954841:2009/08/10(月) 01:47:46 ID:iCGHm4MT

おしまいです。
艶っぽくない話ですが、楽しんでもらえたらうれしいです。

毎日かじゅモモのことでばっかり考えてしまいます。

かじゅモモ好きすぎるーーーーー。



955名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:31:56 ID:9ok4mqny
鶴賀なぜ負けた
956名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:32:08 ID:xy5YtiMR
衣×咲かと思いきや、純×衣な回でした
957名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:34:48 ID:CGHz1sRM
今週は最高すぎたなーw
原作抜いて楽しめたし、咲和も充実してたし!!
他校カプもあったし
神回でした

最後最終回かとおもったわ
958名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:35:52 ID:4VAUGQ3U
>>956
ねーよw
959名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:36:01 ID:TtkfpfKE
次回は遂にお姉ちゃん登場で咲争奪戦が更に激化するのか
これは期待せざるを得ない
個人的にはのどっちに頑張って欲しいが
960名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:38:08 ID:R8kssd5e
ここは和を気にいる照それに怒る咲そして熱い姉妹対決というのを押したい
961名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:40:31 ID:X9Pb25vH
もういいよ見飽きた清澄
962名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:41:18 ID:yDDmva+k
空気読んで「透華がお母さん、純がお父さんだね!(にこっ)」するはじめの健気さは異常
不自然だもんなぁ、あの面子で透華×一前提の割り振りするの

ああいう時自分の欲望や願望を優先しないのもはじめのいいとこだ
963名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:45:56 ID:xJPNlJ5v
>>933
予想的中おめ
964名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:46:13 ID:R8kssd5e
かじゅ×衣も良いと思ってしまった・・・
敦賀がかじゅももを見守る会見たいになっててワロタw
965名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 02:55:02 ID:2+N+bFCV
間違える人多いけど敦賀じゃなくて鶴賀ね
966名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:09:00 ID:YTmvW95q
衣×カナが俺様キャラが翻弄するBLっぽくみえてしまう
967名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:09:29 ID:mSZ9k/Gz
968名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:09:41 ID:bAjkL7JN
とりあえず、来週はビッチ姉出るのか。
ビッチ姉は高校3年生で都会娘だから、レズ友と
やりまくってるけしからんおっぱいやお尻を見せてくれるはず。

そして咲ちゃんと禁断の姉妹愛を・・・・
あ、あそこにでっかいメロンが・・・
969名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:11:44 ID:bCamo+Am
案の定ともきーの部屋がそれっぽくてフイタ
井上衣とかもいいね。井上ともきー衣だとマジ親子
かじゅは結局ちゃんとした答えを自分からは出さなかったけど、まぁとりあえずはよしかなw
970名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:11:51 ID:BLtrZ45s
コーチ×池田だな
コーチすげーいいな
池田をよく見ているよ
971名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:14:25 ID:R8kssd5e
>>968
久々に咲スレ住人を見たw
書き方とか分かりやすすぎるw
972名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:27:23 ID:fuaNda6V
>>954
こんな時間に乙です
かじゅは一人悩んであたふたしてるのがお似合いだと思う
973名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:35:39 ID:nMPbTRJm
大会終わった後に衣が咲に抱きつくという幻想が見事に打ち砕かれた。
来週は照が咲に抱きついて和がやきもちを焼くシーンあると良いな。
公式を見た限りじゃ他校も出そうではあるんだけど…。

久が咲へ言った(思った?)言葉とハギヨシの涙とコーチのカッコよさが印象的だった。
974名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 03:45:32 ID:X9Pb25vH
部キャプ(笑)
975名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 05:34:17 ID:hBIRPpEr
まこ久勝利のハイタッチ萌え
976名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 08:31:46 ID:sxtzS7uZ
コーチがデレたw
純衣の絵コンテが良すぎて神だった。ワハハ以下三名が本当に見守っててワラタww眉下がりかじゅ萌え

次回は照咲和のターンか…しかし鶴賀の二人も気になっt

ユミチンドーシタノー
977名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 08:52:36 ID:Rve8mCUw
陰で涙する藤田萌え
ほんとにカツ丼は衣大好きだな
978名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 09:11:04 ID:ydVci0tf
咲衣とか言ってる奴は現実を見てカツ衣で我慢しろ
979名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 11:43:10 ID:OK+E3RYd
かじゅももや咲和は部内公認なんだね
980名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 13:11:06 ID:V1YXor3O
>>977
あれハギヨシだろ
981名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 13:12:58 ID:5jqlgVWQ
>>977
あれハギヨシだよ
982名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 13:14:25 ID:5jqlgVWQ
>>979
貴方のIDが公認だと物語っている。
983名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 13:16:55 ID:b7nU3gGK
>>973
ただ普通に咲と衣も仲良くなりそうで良かった
同時に龍門渕メンバーとの絆も確立したし衣周りは本当に良いことだらけだ
984名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 13:26:07 ID:PeWIsNPh
かじゅももと和咲はガチすぎてニヤけたw
特にモモが赤面しすぎてなんか恥ずかしかった
985名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 13:46:13 ID:5eLoI6Hb
>>954
GJ
続きのベットシーンまで期待するわ


とりあえず今回の放送で咲は間違いなく攻めだわ
986名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 14:06:47 ID:ZALRxRtl
アニメの週遅れがもどかしい
こういうときリアルタイムで話題にのれない地域格差
そんな地方民俺
987名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 15:01:32 ID:tK+o9EvJ
shareで落とし終わった俺に隙はなかった
988名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 15:42:26 ID:5eLoI6Hb
釣り針がでかすぎるわ

とりあえず水着回で清澄以外にどこが出るかね
風越辺りかな
989名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 15:50:29 ID:sRhsVMXD
ベットでうとうとしている原村さんにちょっかいを出す宮永さん。
求めに応じる原村さん。

ん……ぺちゃっ……くちゅっ……
(あ……やだ、こんな時に……)
「んちゅっ、ふっ、あ……あの、宮永さん……」
「ちゅっちゅっ……ん? どうしたの原村さん。気分じゃない?」
「いえ、そうではなくて……。あの、すぐすませてきますから」
立ち上がりトイレに行こうとする原村さんの手をとる宮永さん。
「あの、宮永さん?」
「原村さん、おしっこ?」
「え……! あの、その、……そうですけど」
「私、原村さんがおしっこするところ、みたいな」
「え、ええ〜!! 無理です、そんな、恥ずかしくて死んでしまいます」
「へぇ〜、原村さんはそんなことをいつも私にさせているんだ」
「いえ、それは、宮永さんが……するのはかわいいらしいからいいんです、私のものなんて見ても……」
「いいからいいから」
(いろいろ略)
「無理です……そんな、見られていたらできません……」
「もぉ〜しょうがないな〜原村さんは」
原村さんの後ろに座って、下腹をさすさすする宮永さん。
「ああっ! 駄目、みやながさあん、でちゃうう!!」
「ほら……しぃ〜、しぃ〜。出せるかな〜のどかちゃん♪」
「ふくっ、うあわあああああああっ!!」
たまらない開放感と共に、喉を反らせながら勢いよく放尿する原村さん。
「ふううっ、ふくっ、ひくっ……。くすん、ひどいです宮永さん」
「可愛かったよ〜原村さん♪ 私が拭いてあげるね」


というような宮永さん責めもアニメのおかげで想像できるようになったぜ。
990名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 15:54:03 ID:9TPp51FX
泣いてる華菜ちゃんをみはるんにまかせて部長に挨拶でしか・・・
何故か笑顔だし、キャプテンひどいでし・・・
991名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 16:03:13 ID:5eLoI6Hb
>>989
すでに進み過ぎてる件(性的な意味で)
992名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 16:26:35 ID:u4drdbOl
>>991
だがそれが良い
993名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 16:27:23 ID:fuaNda6V
新スレよろ
994名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 16:44:52 ID:5eLoI6Hb
立ててくるわ
995名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 16:48:59 ID:5eLoI6Hb
咲-Saki-で百合萌え 6局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1249890471/

次スレだし
996名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 16:51:24 ID:bkOvI7IL
乙だし
997名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 17:01:21 ID:GW/rL961
>>990
身内を後回しは普通だし、礼儀正しいキャプテンならではだと思う。
むしろキャプテンより先にフォローに入ったみはるんに注目。
998名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 17:11:47 ID:UdULCWOG
梅咲衣
999名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 17:12:38 ID:AKIz8eon
梅衣咲
1000名無しさん@秘密の花園:2009/08/10(月) 17:16:03 ID:xZ1VaXhW
1000だったらモモかじゅ結婚
10011001
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