ドラゴンクエストシリーズの百合スレです。
ナンバリングはもちろん、モンスターズ等の外伝作品やアニメ・漫画作品等、ドラクエで百合なら何でもござれ
マーニャ×女勇者しか思い付かない
考えてみたらDQは男ばっかり活躍してる
モンバーバラの姉妹で絡める所から始まってだな
気が付いたら女性陣全員モンバーバラの虜っつうパターンを希望
ビアンカとフローラが結婚すればいいと思うんだが
IV勇者はシンシアとくっつくってきこりのおじいさんがいってたよ!ほんとだよ!
フローラが修道院で覚えた事は・・・
で、久々に女主人公選べるIXはどうなん?
ドラクエ3方式だからストーリーを1から妄想出来ればって感じか
11 :
名無しさん@秘密の花園:2009/07/13(月) 20:21:57 ID:L7hqSo7d
12 :
名無しさん@秘密の花園:2009/07/13(月) 23:09:20 ID:/rSMG7LI
ルドマンのところに一直線に向かう主人公
主人公「かくかくしかじか」
ルドマン「なんと!そのようなこと…いやしかし、リングをあつめてきたそなたがいうのならそれがいちばんなのだろう。フローラ、ビアンカのご両人、結婚式は私が準備しよう。それまでは私の別荘で存分にくつろいでいてくれ!」
その後別荘からは二人の甘い喘ぎ声が聞こえてきたという…
で、勇者が生まれないんだがどうすんの?
なぜ生まれないと思うのですか?
ドラクエ初めてやったけど9は凄いね
装備がグラフィックに反映されるんで
女4人パーティーにした時の華やかさと言ったら…
うちは全員エッチ可愛い格好させてるから
完全に百合パーティーに見えてしまうw
登場キャラも可愛い子や美女がやたら多くて
まさか国民的RPGでここまで幸せな気分になれるとは思わなかった
どちらも天空人だから勇者の直系になるんじゃね
そして金髪と青髪の娘が生まれるってことで
ドラクエ9
気のせいじゃなければかなり百合に優しい仕様になってる。
システムフォロー系のキャラも個々のストーリーの話も女子だらけ。
まだ最初の方だがリッカかわいいなw>IX
うちの○○(主人公の名前)・・・だと・・・?
ユリシスさま
3僧侶タンかわええのう
ルイーダの配信クエストがめちゃくちゃ百合百合しい件
ルイーダ×リッカが至高
>>23 ルイーダはかつて冒険家だったが、ともに旅をするミロという相棒(女性)がいた
二人はおそろいのペンダントを身に着けるほど仲がよく、巷では”ビューティーペア”と呼ばれ
当時は「ブイブイいわせていた」(ルイーダ談)
まあ詳しくはクエストをやれ
あ、おそろいのペンダントって部分はちょっと記憶があいまいだな・・・
間違ってるかもしれん
ユリシス女王はガチ
PS版4やってるんだがアリーナが女の子好きすぎてやばい
悪党よりまず先に自分の偽者の姫を案じたり、事件が解決しても偽姫の話ばっかりしてたり
マーニャとミネアが仲間になった時も「同じ年頃の女友達なんてはじめて」と喜んでいたり
ことあるごとに女性の心配をしたり、とにかく全体的に女の子大好きっ娘でかわいすぎる
やっと9クリアした
女主人公でやるとちょくちょく百合要素を感じるね
リッカとサンディは主人公のこと大好きだな
そういえばそうだな
自分が女キャラだって忘れてやってた
5で結婚しなかった方は、バニーと結ばれます。
サンディかわいいよな
やってるうちにどんどん情が湧いてくる
闇竜が出たあたりから主人公をやたら心配してくれるようになるし
遅ればせながらドラクエ9買って女主人公で仲間も全員女でプレイしてみた
…………
なにこのガチレズだらけの世界はwww
最近は主人公の性別によってわざわざイベントや台詞を変える気の利かないメーカーが多いからな
...気の利かない?
欲を言えば髪型と体型にもう少し種類が欲しかったな>ドラクエ9
でも百合ネタが多いから満足
38 :
名無しさん@秘密の花園:2009/10/12(月) 00:15:14 ID:vopYxEyO
今回のエロい装備一式は何種類ある?
4勇者とシンシアだろ。
古典にして王道じゃねえか。
40 :
名無しさん@秘密の花園:2009/10/23(金) 02:27:30 ID:cAVMSnMO
なんでビアンカの話がこんなに少ないんだage
ビアン カ なのにな
4の女勇者×シンシア。FC版は性別でシンシアのセリフが変わらない。
愛する幼なじみ一筋で女仲間には目もくれないって設定で遊んでたなー
5章は「女勇者がシンシアを生き返らせるための旅」だったと思うw
マーニャは金さえあれば女にもほいほいついていきそーだし。
ミネアとずっと二人でいるのもいいけどねw
4は姫と結婚できる大会に出てるビビアン(2章)も百合だよな
(PS版でオカマにされたのは何かの間違いってことで)
脳内で4の女勇者にシア姉と呼ばせてる自分が通りますよっと
PS版DQ4女勇者プレイで、アリーナがパーティにいる状態で、
ED前に天空城で仲間会話すると、
「私と(女勇者)とは、出会った時から大親友よね!」
みたいなことを言われましてですね、それ以来うちでは
勇者ちゃんとアリーナは「友情以上、百合未満」ってことになってる。
あと、関係ない毛ぢ、アマゾンでドラクエバトルロード2関連商品全般に
「仲良し友情百合」ってタグをつけたのはここの住人か?w
盛り上がらないにもほどがあるな、このスレw
DQ9を女天使で始めたら
リッカといきなり百合フラグが立ちそうな気配でいい感じ
ルイーダさんはガチレズなので、天使ちゃんはいつ食われてもおかしくないし
サンディ? 微妙ww
6発売age
以下ネタバレ?
アモール(下)の民家の、旦那の趣味でバニーガールしてる奥さんにミレーユが
「うふ。うさちゃんこんにちわ。」
何かがたぎった音がした
彼女は他にも犬にも猫にもちゃん付けして
こんにちわと言うから萌えて仕方がない…!
47 :
名無しさん@秘密の花園:2010/02/12(金) 02:16:17 ID:DOATJJqZ
SFC版ならグラとテキスト改造出来るからターニアのセリフをお兄ちゃん→お姉ちゃんに替えて百合プレイしてたw
ミレーユさんの天然っぷりが半端無い
*「あらん お客さんたら
積極的ねえ。
*「でも 踊り子に 手を触れちゃ
いけないって いうのが
決まりなの。ゴメンね(ハート)
ミレーユ「女性でも ダメかしら
3でゆりんゆりんな旅を
6のED
バーバラ「ありがとう あたしたちの船 ミルフィーユ号……。」
ミレーユ「なにそれ? ひとりで そんな名前つけてたの?」
バーバラ「いいじゃない これまで 1度も いってないんだから……
あたしの 心の中の 名前だから い・い・の!」
数少ない掛け合いはいいね
52 :
名無しさん@秘密の花園:2010/04/29(木) 18:13:45 ID:xjXXtxTv
作品まだー?
スーファミじゃミレーユさんすきだったからエンディングで
主人公がバーバラとくっつかされてむかついたもんだったが
そうか。レズだったんじゃしょうがねーわなw
ターニアだけどランドにやるくらいなら喜んでミレーユにやるわ
今更DS版ドラクエWをプレイし始めた。
2章のアリーナと偽アリーナことメイにはもう少し会話欲しかったな。
アリーナはやたら偽者を心配してたのに、礼言って即立ち去るとか。
4章は姉妹2人旅が途中までで残念。
そして5章開始……村壊滅とかヘビーな展開。
女勇者の旅の目的はどう考えてもシンシア復活だな。形見の羽帽子が装備できないのは残念。
しかし、ガールズオンリーパーティが組めるようになるのが待ち遠しいな。
ところで女勇者の名前って何がメジャーなんだろ。
DS版だとデフォルト名がなかったのでエニクスで始めたんだけど、
PS版だとソフィアがデフォルト名だったっぽい?
ソフィアいいね
DS版ドラクエWクリア。
女4人に出来るようになってからはほぼずっと、女勇者・アリーナ・ミネア・マーニャで戦闘してた。
アリーナにキラーピアス・豪傑の腕輪を装備させてたら女勇者より明らかに与ダメージ高くなったり、
ミネアにはぐれメタル剣・鎧・盾を装備させてかなり打たれ強くなったり、
マーニャはメラゾーマ・ベギラゴン・イオナズン乱舞しつつ幸せの帽子で移動中にMP回復、
と活躍する中、女勇者は行動順が遅いこともあって静寂の玉とかベホマズンとかサポート寄りだったな。
いや、奇跡の剣で攻撃しつつ回復とか、ここぞという時のギガデインは頼りになったけど。
エンディングはあっさりしてる気もするが、まあこれはこれでいっか。シンシア復活おめ。
6章は一応始めたけど、百合的にはデスピサロがどうなろうがどうでもいいからなぁ。
モンスター図鑑を埋める→カジノコイン大量ゲット→はぐれメタルヘルムゲットしてミネアに装備させたらそれで終わるか。
次はドラクエ\を始めようかな。
とりあえずキャラは、主人公アルビナス・武闘家マァム・魔法使いレオナ・僧侶メルルあたりにする予定。
58 :
名無しさん@秘密の花園:2010/12/13(月) 00:49:38 ID:NzU5Wed1
こんな良スレがあったなんて知らなかったので上げます
4勇者ちゃんとシンシア
9天使ちゃんとリッカちゃん
9天使ちゃんとサンディに萌える
漫画だけど、モンスターズ+のマルモとミルトも良い
IV勇者とシンシアは公式的なもんだと勝手に思ってたら
「えっ」的な反応が多くて泣けた
>>59 4の男の子勇者とシンシアは公式だけど、女の子勇者とシンシアの関係の解釈は人によるんじゃないかな
シンシアのサラサラ髪に憧れる女の子勇者とか、個人的には禿萌える
62 :
名無しさん@秘密の花園:2011/01/03(月) 12:34:16 ID:3asKWdXa
3には女勇者×女海賊あるよな
63 :
名無しさん@秘密の花園:2011/01/06(木) 00:16:37 ID:vVeXUFik
4のPS版の移民で女の子だらけの町にしたのは俺だけじゃないはず
64 :
名無しさん@秘密の花園:2011/01/09(日) 00:56:54 ID:HoDoS515
女勇者とシンシアの発想はなかった
うん、いいな
Xで♀主人公選べたらなぁと、X主人公女性化画像を見て思う
双子は神の奇跡で授かりましたとか言って
つ ips細胞
「百合的に5で一番いらない子は主人公」ってばっちゃが言ってた
というか、どっかのスレに書いてあったのを読んで妙に腑に落ちた、ごめん
ビアンカがデボラの傷ついた心を少しずつ癒していく、みたいな話は読みたいなあ
マジレスすると、5主を女の子にするならヘンリーもヘンリエッタ姫にしてくれたら納得する
連カキごめん
>>55 >2章のアリーナと偽アリーナことメイにはもう少し会話欲しかったな。
>アリーナはやたら偽者を心配してたのに、礼言って即立ち去るとか。
メイはPS版だと移民の町(
>>63が書いてるやつね)の住人として再登場したはず
だいぶ昔だから記憶違いだったらスマン
>>65-67 パパスとマーサの子供は双子の兄妹ということにして、
・妹(女主人公)はOPからパパスと兄と行動を共にする
・レヌール城は女主人公・ビアンカ・兄で冒険
・ラインハットの件にきな臭さを感じていたパパスにアルカパでビアンカ一家に預けられる
・パパス死亡&兄が音信不通になったのでビアンカの両親に育てられる
・10年後にはビアンカと共に兄捜しの2人旅をしている
・兄との再会時には既に女主人公×ビアンカが成立してるので、兄はフローラと結婚
・グランバニア行きには同行せずにまた女主人公×ビアンカ2人旅
・旅先で兄と義姉の失踪を知ってからは、サンチョと共に双子を育てる
・8年後、双子と一緒に兄捜しをしていて、石像にされた兄を発見。石化を解いて以降はラストまで行動を共にする
これでどうだろうか。
最終的に女主人公とビアンカが、兄とフローラよりも肉体年齢8歳ほど上になるのは気にするなw
名前は兄は小説版のリュカにするとして、女主人公は何がいいかな?
>>69 >兄との再会時には既に女主人公×ビアンカが成立してるので、兄はフローラと結婚
それだと勇者と王女は青髪で固定になるおorz
兄の結婚相手が選べないのはちょっと嫌だ
これ以上の話はこのスレ向きだと思う
【天空】ドラクエX女主人公版を考えるスレ7【花婿】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ff/1294716834/ これだけではなんなので
4勇者ちゃんは、エルフのロザリーに愛するシンシアの面影を見たからこそ、好意を持ったし守りたかったのだと思ってる
ロザリーを蘇生させたのはピサロの為ではなく、自分とシンシアは幸福になれなかったから、せめてシンシア似のロザリーには幸せになって欲しかったからだと思ってる
>>70 そのスレってヘテロ前提じゃないの?
子供が青髪固定を避けるなら、兄との再会時に
女主人公とビアンカがカプ成立してないことにすれば問題ないな。
ビアンカ・フローラ・デボラのうちの2人は女主人公が両手に花、
残り1人が兄と結婚ってことで。
>>69はただ単に
>兄との再会時には既に兄はフローラと結婚
> 最終的に女主人公とビアンカが、兄とフローラよりも肉体年齢8歳ほど上になるw
って言いたいだけのフローラ信者臭いからスルー。
そもそも、女主人公にするなら百合的には女主と嫁キャラとの間に双子ができて欲しいわ。それこそ天空とエルヘブンの聖なる力とかでさ。
わざわざ他嫁の子にしなきゃいけない理由がわからない。
> 名前は兄は小説版のリュカにするとして、女主人公は何がいいかな?
フローラ信者しらじらしい。
リュカの名前を出せば疑われないと思ったら大間違い。
などと意味不明な供述をしており
4の男女勇者ちゃんも9の男女天使ちゃんも別に双子の兄弟ではない
どっちか選んだら一人しか出てこない
5だって、主人公を女の子にしたらターバン野郎なんて出てこなくなるシステムで別にいいと思うんだ
それを「主人公は今までの主人公(ターバン)とその妹の二人。ターバンはフローラと結婚して双子の勇者をもうける」
と言い切るのは何故なのか自分も気になる
>>69 まあ5の話題は荒れるわな
いくらファンタジーでも不思議な力で子供を授かるとかは萎えるので、双子はターバンと誰かから生まれるとする
→ビアンカの方が好きなので女主人公とくっつくのはこっちに。で、フローラとターバンが双子の親で石化とか大変な目に遭う方に回す
→青髪固定かと言われたので、確かにそれはつまらないかと女主人公(プレイヤー)が選ばなかったキャラとターバンが双子の(以下略
→スルーしろと言いながら思いっきり噛みついてくるレスでフローラ信者にされる
双子にそこまで思い入れがないが、双子いないとストーリーが成立しないから俺の妄想だとこうなっただけなんだが……。
ビアンカとフローラが結ばれて双子を生めばいいんだよ。
百合スレでオトコの話をするのは止めた方が無難ってだけの話だ
>>75 IPS細胞って知ってるか?動物実験で♀の遺伝子だけで作った個体は
寿命も免疫力もノーマルより高性能って結果が出たんだ
SFじゃあその手の遺伝子操作キャラってのは虚弱体質に設定されたりしがちだが
現実の方が自重してなかったって事さ
>>75 >フローラとターバンが双子の親で石化とか大変な目に遭う方に回す
分かってないな
5のアレは、主人公と妻(つまり愛し合う二人)が苦労を共にする事でさらに愛情が深まるという、昔からある物語構成だろ
それに本物のビアンカ好きは、フローラが好きじゃないから苦労する側に回す、なんてひどい事は言わない
> 双子にそこまで思い入れがないが、双子いないとストーリーが成立しない
自分も双子には思い入れあまりないけど、親子三代続く冒険って5のテーマのひとつだから主人公の子じゃないとストーリーの根幹自体が揺るぐだろ
81 :
名無しさん@秘密の花園:2011/02/04(金) 01:20:55 ID:BGrUPpE7
これだから5は嫌いなんだ
話題ぶったぎる
7のアイラとリーサ姫なんてどうよ
82 :
名無しさん@秘密の花園:2011/02/05(土) 00:15:05 ID:kVl8P9p/
>>81 ありなんじゃね?
俺のジャスティスはV女勇者総受けだけど
9のマキナとマウリヤが百合百合しい
女僧侶×女戦士
ほ
若干スレの内容とは離れるかもだけど、「ウォーターは俺の娘」で検索してみ?
ドラクエ5の主人公が女になったパロディでとても百合なゲームだぞ
とてもオススメ
88 :
名無しさん@秘密の花園:2011/03/29(火) 17:23:10.91 ID:LV2Ib74X
ビアンカ×DQVの女主人公とかなにそれ最高なんですが
>>87(いるのか?)
その言葉をぐぐったらドラクエとは似ても似つかないフリゲがヒットしたんだが
(しかも体験版)
本当にそうなのか?
そのゲームドラクエが元ネタってだけで関係ないよ
システムやマップは元ネタのDQと大体一緒だけどDQのキャラクターは出てこないし
91 :
名無しさん@秘密の花園:2011/04/05(火) 15:32:53.34 ID:dqfeVtMc
92 :
名無しさん@秘密の花園:2011/04/05(火) 15:37:56.16 ID:dqfeVtMc
補足すると三枚目は、ビアンカとフローラとデボラが合体した娘っ子と女主人公の百合夫婦だそうだ
0
95 :
名無しさん@秘密の花園:2011/06/05(日) 01:53:18.99 ID:qoSiIf16
保守
ゼシカ本スレで見たネタだと思うんだけど
ふしぎな泉の木陰で、水に足を浸してほとりに座り、二人きりでキャッキャウフフと打ち解けて話すゼシカとミーティア姫
ミー「…ゼシカさんは、どうしてそんなにも豊かな美しい胸をしているのですか?」
ゼシ「え?どうしてって、私にもわからないけど…」
ミー「とても魅力的です。このミーティアもゼシカさんのようになりたいわ…。
お願いです!ミーティアにゼシカさんの胸を触らせてもらえませんか?参考にしたいのです」
そして、はだけたゼシカの生胸を(性的には無自覚に)じっと見つめたり揉みまくるミーティア姫
同性なので油断していたが、段々と頬が紅潮し息が上がってくるゼシカ
そんなゼシカを見て、何故か興奮してくるミーティア姫
そんな妄想
96 :
名無しさん@秘密の花園:2011/06/22(水) 21:12:03.90 ID:ZvvJcL8g
ほしゅ
ドラクエ4コマで女勇者ちゃんとアリーナが入れ替わる話がすきだった
百合っぽくはないがw
モンスターズをやってて、なんの疑問を感じずに♀同士で配合させようとしてた
98 :
名無しさん@秘密の花園:2011/07/12(火) 12:01:33.77 ID:vymNRDBp
保守
モンスターズやったことないけど、なんか綺麗なモンスターいるよね
黒髪で下半身が赤い薔薇の子
ローズバトラーをなんかと配合したらできるのかな
モンスターズといえばモンスターズ+
マルモ可愛いよマルモ
ドラマじゃないぞ
99 :
名無しさん@秘密の花園:2011/07/24(日) 14:32:09.43 ID:N45oj5Xo
ちょっとSっ気のある僧侶♀が賢者♀にムラっときて押し倒すとか
100 :
名無しさん@秘密の花園:2011/08/10(水) 17:11:50.27 ID:Cl6x8EJJ
100
優しい女僧侶×寂しがり屋のお嬢様女勇者
男勝りな女戦士×頭脳明晰だけど世間知らずな女賢者
むしろ元遊び人の賢者×経験知らずの超奥手女戦士
おおっ!なんか発見。女勇者でドラクエ3やってるんだが、ノアニールの村でオルテガを好きになった女の子に話しかけたら、
「どこかにオルテガ様より素敵な勇者様がいるのかしら?」とか聞いてきた。ここで「はい。」と答えたら
「…え?あなたが?…う〜ん残念だけどあたし女の子にキョーミ無いの。」って断られた…。
いや、断られたんだが、つまり女勇者ちゃんはこの女の子に対して「アタシ女の子なんですけど、あなたを守れるくらい強い勇者です。どうですか?」って聞いてみた訳だよね。
なんかこれだけで色々妄想できた。
FCだと女勇者でもアッサラームでぱふぱふしてもらえるんだよなw
「起きなさい…起きなさい…私の可愛いポカミ…」
チュンチュン
お母さん「おはようポカミ。今日は貴女の16歳の誕生日。王様に冒険の許しを願う大切な日でしょ。ほらほら、ぐずってないで早く起きなさい。」
ポカミ「…も、もうちょっと寝かせてよお母さん…」
お母さん「ダーメ。お母さんこの日の為にお前を勇敢な男の子のように育て上げたんだから。早く朝ごはん食べて、お城に行ってきなさい。」
私の名前はポカミ。偉大なる英雄の父オルテガと、優しい母マミアの間に生まれた「女勇者」です。
でも…。たった一人で魔王討伐に向かった父は、長い冒険の果てにどこかの火山の火口に落ち、帰らぬ人となりました。
父が旅立った時はまだ生まれたばかりで、赤ん坊だった私には父親の記憶はほとんど無かったけど、その話を聞いた時はやっぱり涙が出ました。
そして今日。英雄オルテガに代わって、今度は私が、魔王を倒す為に旅立ちます。
でもこんな私に、魔王を倒す事なんて出来るのかなぁ…。ハァ…
あたしは朝ごはんを食べた後アリアハン城に行き、国王様に謁見した。一人旅は危ないからと、冒険者達が集まる町外れの「ルイーダの酒場」で仲間を集めるように言われ、お金と武器防具を渡された。
………仲間、かぁ…。あたし、結構人見知りしちゃうからなぁ…。でも一人で冒険なんてあたしには出来っこないし…。やだな…お家に帰りたい…。
憂鬱な気持ちでルイーダの酒場へ向かっている時、あたしの目の前を一人の女性が通りすぎた。
済んだブルーの髪に神秘的な赤い瞳。ゆったりとした法衣で包まれていても、スタイル抜群なのがよく分かった。
わ…綺麗な人……。あの服、神職に就いてる人かな…?いいな〜…あたしもあんな素敵なプロポーションのカラダになってみたいな〜…
ルイーダの酒場は夜の方が冒険者が集まりやすい。それを思い出したあたしは、日が暮れるまでその辺で暇を潰した。そして夜になり、酒場へ向かった。
ルイーダ「あら、いらっしゃいポカミちゃん。待ってたわよ。いよいよ今日出発なのね。って言っても、もう夜になっちゃったから明日が本格的な旅立ちかしら?」
ポカミ「お久しぶりですルイーダさん。あ、はい、今日はその…旅に同行してくれる人を捜しにきたんですけど。」
ルイーダ「ええ、王様から話は訊いてるわ。今日はなかなか強そうな冒険者さんも来てるみたいだし、あなたの好きに捜してみていいわよ。」
ポカミ「あ…はい。ありがとうございます。」
ルイーダ「………ねぇ、大丈夫ポカミちゃん。あなたの事は小さい頃からよく知ってるけど…。結構引っ込み思案な所があるし…。わたし心配だわ。」
ポカミ「あ…はい。あの、ありがとうございますルイーダさん。でも、あたし…じゃなかった。僕、頑張って魔王倒してくるから。」
あたしは、人前では自分の事を「僕」と言うようにしている。強い男の子みたいに育ってほしい。そんなお母さんの期待を裏切りたくないから、少しでも男の子っぽい言葉使いをしなきゃ。
ルイーダさんにお礼を言い、あたしは旅に同行してくれそうな冒険者さん達を捜し始めた。
頑丈な鎧兜に身を包んだ戦士さんや、呪文に長けた魔法使いのお爺さん。強そうな人がたくさんいるけど…。でもあたし、あんまり男の人と話した事無いしなぁ…。
誰にも声をかけられないまま、時間だけが過ぎていく。やっぱりあたしなんか…他人と上手くやっていけるわけないよ…。諦めて帰ろうとした時、酒場の隅にたたずんでいるその人を見つけた。
あ…あの人…!昼間街ですれ違った綺麗なお姉さん…。あの人も冒険者だったんだ…。法衣着てるから僧侶さん…なのかな…?………声、かけてみようかな…
あたしはおもいきってその綺麗なお姉さんに話しかけた。
ポカミ「…あ、あの…す、す、すみません…」
女僧侶「…?私?」
ポカミ「あ、は、はい…。あ、あの…。お一人…ですか…?」
女僧侶「…えぇ、見てのとおり一人よ。何かご用かしら?」
ポカミ「……はい……あの……。」
女僧侶「………?」
ポカミ「……あの……」
ダメ…全然話せない。なんであたしってこんなダメな子なんだろ…。こんなあたしに仲間なんて…できるはずないよ…
女僧侶「ねぇ、もしかしてあなた、旅の仲間を捜してるのかしら?」
ポカミ「……へ?」
お姉さんは優しく微笑みながらあたしに話しかけてくれた。
女僧侶「違ってたらごめんなさい。ここは旅の仲間を募るルイーダの酒場だし、そうかな、って思っただけだから。」
ポカミ「あ…は、はいっ!そ、そうなんですっ!あたし…じゃなかった。ぼ、僕、これから大事な旅をしなくちゃならなくて…っ!そ、それで…」
女僧侶「…うん?」
ポカミ「…そ、それでその…。あの……。お、お姉さんが、もし僧侶さんなら……その………あたし…じゃなくて僕と…い、一緒に…」
女僧侶「……一緒に旅をしてほしいのね?」
ポカミ「…!は、はいっ…是非、お願いします…!」
女僧侶「…そうね。ねぇあなた、職業は何かしら?戦士…でもなさそうだけれど。」
ポカミ「…え…?あ、あの…僕は………ゆ、勇者…です。」
女僧侶「……え?」
ポカミ「…あの…だから…勇者…です…。」
恥ずかしい。あたしは英雄の娘だけど、全然強くない。お母さんはあたしを一生懸命強い子に育て上げようと頑張ってくれたけど、あたしは全然強くない。そんなあたしが…自分の事を勇者だなんて…
女僧侶「勇者…。ぷっ…クスクス…」
ポカミ「…!あ、あの……!」
女僧侶「…あん…笑ったりしてごめんなさい。そう……可愛い勇者様ね。」
女僧侶「ね、歳はいくつなの?」
ポカミ「…え?あ、16歳…ですけど…。」
女僧侶「あら、ダメじゃない。まだ未成年なんだからこんな所に来たら。」
ポカミ「で、でもあたし…僕はお酒を飲みに来た訳じゃないし…。お、お姉さんだって…神職に就いてる人が飲酒とか…してもいいんですか…?」
女僧侶「私はもう大人だからいいの。ふふふ、あなたやっぱり可愛いわね。ねぇ、ここの二階に部屋を取ってあるんだけど。そこで、二人で少し話さない?」
ポカミ「……え?」
女僧侶「あなたの大事な旅のお話、私に聞かせてくれないかしら?」
ポカミ「あの…ふ、二人っきりで…ですか…?」
つ…続きを…ワッフルわっふる!
あたしはお姉さんに誘われるまま部屋に来た。ちょっと緊張するけど、あたしの話を聞いてお姉さんが仲間になってくれたら、すごく嬉しいし…
ポカミ「わ…結構広い部屋なんですね。あたし…僕、何度もお店には来てたけど全然知らなかったなぁ…。」
女僧侶「ええ、酒場の二階だからちょっとうるさい時もあるみたいだけど、かなり快適な部屋よ。ね、あなたお名前は?」
ポカミ「あ…すみません。あた……僕、ポカミっていいます。」
女僧侶「そう、ポカミさん。名前も可愛らしいのね。私はルーチェ。私の故郷の言葉で「光」っていう意味なの。」
ポカミ「ルーチェさん…。き、綺麗な名前ですね……。あ…す、すみません…。」
ルーチェ「ふふ、どうして謝るの?まぁ、私はあまりこの名前気に入ってないんだけど。」
ポカミ「…?」
ルーチェ「じゃあ、そろそろ旅のお話をしましょう。ねぇポカミさん。あなたが勇者様なら、やっぱり目的は魔王の討伐なのかしら…?」
あたしとルーチェさんはベッドに並んで腰掛け、旅の話を始めた。
ポカミ「…!あ、は、はい、そうです。あの…僕、まだ全然強くないから…。その…僧侶のルーチェさんが、一緒に旅に同行してくれるなら、僕…凄く助かります。あの…だから…是非…お、お願いします…!」
ルーチェ「………。ええ……そうね…。いいわよ…私も一緒に、あなたの旅についていってあげるわ…。…ポカミちゃん…。」
ポカミ「!ほ、ほんとですか!?あたし…じゃなくて僕、す、凄く嬉しいです!」
ルーチェ「…でも、その代わり…。私の「お願い」も聞いてくれないかしら…?」
ポカミ「…お、お願い…ですか…?あ、も、もちろんです!あ、あたし!じゃなくて僕に出来る事なら…!」
ルーチェ「ええ…もちろん出来るわ…。いいえ、あなたにしか出来ない事かも…ポカミちゃん…。」
ポカミ「…???」
ルーチェさんはゆっくりと、あたしの肩に手をまわした。ルーチェさんはその蠱惑的な赤い瞳であたしを見つめて、そして、ルーチェさんの艶やかな唇が……あたしのかさかさの唇に…近づいてきた。
ポカミ「…?…?…あ、あ、あの……?ル、ルーチェ…さん…?」
ルーチェ「…うん…大丈夫よ…怖くないから…」
そう言うと、ルーチェさんは…
あたしにキスをした。
ポカミ「………。」
ルーチェ「………。」
ポカミ「∇§≠Ω¶∂♀×♀ʼn†!?!?」
ほ、ほ、ほぎゃーーーーーーっ!!!!!
ルーチェ「ぷはっ」
ルーチェさんの唇がルーチェさんの唇がルーチェさんの唇がルーチェさんの唇がルーチェさんの唇があたしの唇にあたしのあたしのあたしのあたしのあたし。
ポカミ「ルルルるるるルルルるるるルーチェささささん!???」
ルーチェ「やだ……そんなに動揺しちゃって…。かわいい…。うふふ、ごめんね…キス、初めてだった…?ね、あなた本当に可愛いわ…。だからお願い…あなたを、私にちょうだい…ポカミちゃん…。」
ルーチェさんがゆっくりとあたしを抱きしめて、そしてベッドに押し倒した。
ポカミ「ルルルルーチェさんごごごごめんなさい僕!僕じゃなくてあたし!あたし!お、女!女なんですっ!!だ、だ、だからこういうのは…っ!」
ルーチェ「……?当たり前でしょ。何言ってるの?そんなの初めからわかってるわ。あなたみたいな可愛い子が男の筈ないでしょう。」
ポカミ「……へ?」
ルーチェ「あなたが女の子じゃなかったらこんな事しないわよ、私…。」
ポカミ「…え?…え?…だ、だって、だって、こういう事は男の人と女の人がするんじゃ…?」
ルーチェ「…純粋なのね…本当に可愛い…。でも、愛に性別なんて…関係無いの…ポカミちゃん…。」
ルーチェさんはそのしなやかな指先と手のひらであたしの頬を撫でて、そしてあたしの胸元に顔を近づけた。あたしは…怖くて…すごいドキドキして…抵抗できなかった。
ポカミ「…ル、ルーチェ…さん…やだ…あたし…。」
ルーチェ「…大丈夫よ…痛い事する訳じゃないから…」
ポカミ「ルーチェさん…」
ルーチェ「……!これは…?」
あたしの付けていたペンダントを見て、ルーチェさんが驚いた表情をした。
ポカミ「…?」
ルーチェ「あなた…このペンダント…どこで…?」
ポカミ「…え…?あ、あの…それは…あ、あたしの家に昔からあった物で…。今朝、お母さんから渡されたんです……ご、ごめんなさい…。」
ルーチェ「この紋様は…。じゃあ、あなた本当に…?」
ポカミ「…??」
それは、あたしの家に古くから伝わる青い翡翠で出来たペンダントだった。白い鳥の形をした模様の真ん中に、赤い宝玉が付いた小さなペンダント。これが、何…?
ルーチェ「……。」
ポカミ「あの…どうかしたんですか…?」
ルーチェさんは私から離れて、ベッドに座り直した。
ルーチェ「…私は以前、エジンベアという小さな島国にある女子修道院で、長い間修行をしていたの。私達修道女は平和の祈りを捧げる為に巡礼の旅をする事があったけれど、
その旅の途中で私達を護衛してくれた聖騎士団の中に、この紋様の兜を身に付けた勇敢な戦士がいたわ…。」
ポカミ「…!それって…」
ルーチェ「名前は…そう、オルテガ。後でわかった事だけど、英雄と呼ばれる人物だったそうよ。…あなたの…お父様ね…?」
ポカミ「…は、はいっ…あたしの父親です…。」
ルーチェ「ポカミちゃん…。いいえ、ポカミ様と呼んだ方がいいわね。…申し訳ありません。私はあなたの言葉を信じていませんでした…。あなたが英雄の血をひいている事に気づけなかった。まだまだ修行が足りませんね。私も…」
ポカミ「ルーチェさん…」
ルーチェ「ポカミ様…あなたは、本当の勇者様…。是非、あなたの旅に同行させてください…。地上に平和を取り戻す為に。魔王を討ち滅ぼせる力を持ったあなたの旅に。」
ポカミ「え?い、いえ、あ、あたしなんて全然強くないですし、あの…そ、そんな風に呼ばないでください…。ポカミでいいです…。」
ルーチェ「でも…そういう訳にはいきませんわ。」
ポカミ「そ、それにあたし…あの…ル、ルーチェさんのお願いは…その…。ああいうのした事無いから…その…」
ルーチェ「…!あれは…!…そうでしたね。ごめんなさい、申し訳ありません。私、子供の頃から女の子ばかりの環境で育ったもので…。
物心ついた時には女の子が好きな女の子になっていたんです…。私みたいな女は、あなたの旅には相応しくありませんね…。」
ルーチェさんは少し寂しそうにうつむいた。横顔がとても綺麗だった。
ポカミ「…あの…そ、そんな事ありませんルーチェさんっ!あたし、ルーチェさんに一緒に来ていただけたら凄く嬉しいです!」
ルーチェ「でも…私はあなたにあんな事を…」
ポカミ「そ、それは…。こ、怖かったけど、そんなに嫌じゃなかったような気もするし…ああやだ何言ってるんだろあたし…」
ルーチェ「…え?」
ポカミ「な、なんでもないです…。その…ああいう事もうしないなら…その…是非あたしと一緒に冒険してください…。お願いします…。」
ルーチェ「…もちろんですわ。ありがとうございます嬉しいですわポカミ様。もうあんな事絶対しませんから…」
ポカミ「…それはそれでちょっと寂しいかも…。あ、いやなんでもないです…。」
ルーチェ「…?」
ルーチェさんの提案で、力の強い戦士さんを仲間にする事にしたあたし達は、二階からルイーダの酒場へ下りてきた。
ルーチェ「しかし…この旅はとても危険なものになる筈です。そう都合よく凄腕の戦士など見つかるかどうか…」
ポカミ「そ、そうですよね…。」
その時。
ガシャーン!
ポカミ「!?」
ルーチェ「何かしら?行ってみましょうポカミ様。」
ポカミ「あ…はいっ。」
音のした方に駆けつけると、すごい人だかりができていた。その中心に、真っ赤な鎧をつけた女戦士さんと、倒れている男の人がいた。
女戦士「はっはっはっ!あたしの勝ちだねオッチャン。」
オッチャン「チッ…とんでもねぇ姉ちゃんだなあんた。」
屈強そうなオジサンは女戦士さんにお金を渡して帰ってしまった。
女戦士「よーし次だ次。他に誰かあたしに挑む猛者はいないかい?あたしに腕相撲で勝ったらここの酒代はあたしがもつよ!まぁ、あたしが勝ったら有り金は全部頂くけどね!」
ポカミ「わ…すごい…。あの、ルーチェさん。あの女戦士さん、すごく強そうじゃないですか…?」
ルーチェ「…あの人は…。」
ポカミ「え?」
ルーチェ「行きましょうポカミ様。」
ポカミ「…え、あ、はいっ。」
女戦士さんの強さを見たからか、周りの観客の人達はすぐにいなくなった。
女戦士「ちっ、まったく腰抜けばっかりだね。まぁいいや。今夜の酒代くらいは稼いだだろ。ん?」
ルーチェ「こんばんは、戦士様。」
ポカミ「あの…こ、こんばんは…。」
女戦士「お、なんだいあんた達。もしかしてあたしと勝負するのかい?」
ポカミ「い、いえ、そんな事しないです…。」
ルーチェ「あなたに少しお話があるのですが…。付き合って頂けますね?「オーガ」さん?」
女戦士「!」
ポカミ「オ、オーガ(人食い鬼)…さん…?」
女戦士「…あんた誰よ?あたしの事知ってるって事は、アリアハンの人間じゃないね?」
ルーチェ「ええ。私、少し前までエジンベアに住んでいましたの。」
女戦士「あーエジンベアか。あそこにもちょくちょく仕事で行ったしねぇ。まぁバレたんならしょうがねーや。
なぁ僧侶のお姉さん、その「オーガ」ってのはさ、あたしの通り名なのよ。本名はオリガってんだ。そっちで呼んでくんない?あんま変わってないけどさ。」
ルーチェ「ええ、別に構いませんよ「オリガ」さん。うふふ、エウロッパ圏であなたの名前を知らない人は多分いませんわ。」
オリガ「参ったね…ちょっと目立ち過ぎたかな…。で、あたしに話って何よ?」
エジンベアやエウロッパなどあたしにはさっぱり分からない単語がいっぱい出てきたけど、ルーチェさんはあたしの旅の目的・魔王討伐の話をオリガさんに話し始めた。
オリガ「魔王をブッ倒す!?…あっはっはっ、いいねぇ!楽しそうじゃないか!で、あたしにそれを手伝ってほしい訳だね?」
ルーチェ「…信じていませんわねオリガさん。こちらの方、ポカミ様はあの英雄オルテガのご息女様なの。この話はけっして冗談なんかじゃありませんわ。」
オリガ「!…へぇ、あのオルテガの娘さんか。いや、あたしは別に冗談で笑った訳じゃないよ。魔王討伐!いい響きじゃないか。久しぶりに骨のある相手と闘れそうだよ!」
ルーチェ「…さすがです…。変わっておりませんわね、オリガさん。」
オリガ「?なに?あたし、あんたとどこかで会ったっけ?」
ルーチェ「…私がエジンベアで修道女をしてた頃、護衛騎士団の中にあなたを見かけた事があります。私とそんなに歳も変わらないのに、強い女性がいるんだなと感心いたしましたわ。」
オリガ「あぁ、あたし請負の傭兵戦士もやってたからねぇ。あんた、エジンベアの修道女か。そう言えばそんな仕事もしたかもねぇ。」
こうして、とても頼もしい二人のお姉さんがあたしの仲間になってくれた。
ちょっとエッチだけど、思慮深くてとても優しい女僧侶のルーチェさん(21歳)。スタイル抜群。
力強くて頼りがいのあるタフな女戦士のオリガさん(23歳)。胸も大きくてやっぱりスタイル抜群。
そしてあたし…へなちょこで泣き虫で全然強くなくて胸も大きくないしダメダメな女勇者(笑)のポカミ(16歳)の冒険が始まります。
オリガ「まぁ今日はもう遅いしさ、どっかで一泊して明日出発しようよ。」
ポカミ「あ…宜しければあたしの家に泊まりますか…?母も喜ぶと思いますけど…」
オリガ「おっ、ポカミ、あんた気が利くね!じゃあ早速あんたの家に行こうじゃないの!」
ルーチェ「ちょっとオリガさん。あなたポカミ様を呼び捨てにしないでくださらないかしら?」
オリガ「いいじゃないかそんな堅っくるしい事言わないでさぁ。」
ルーチェ「ダメですわ。」
ポカミ「あ…あの、あたしは全然平気ですから…あの…喧嘩しないでください…。」
家に帰ってきた。
ポカミ「お母さんただいまー。」
お母さん「お帰りなさいポカミ。ずいぶん遅かったわね。王様にちゃんとご挨拶できた?」
ポカミ「うん。大丈夫だよお母さん。」
お母さん「そう。良かった。あら、こちらの方は?」
ポカミ「あ、えっとね、あたし…じゃないや、僕の旅に同行してくれる事になった、ルーチェさんとオリガさん。二人共すごく優しいし頼りになる人なんだよ。」
お母さん「あらあら、あらあらあら〜?ポカミがお友達を連れてくるなんて、何年ぶりかしら?」
ポカミ「ちょ、ちょっとお母さん…!と、友達だなんて二人に失礼だよ…!」
ルーチェ「うふふ、そんな事ありませんよ。僧侶のルーチェと申します。宜しくお願い致しますわポカミ様のお母様。」
オリガ「あたしは戦士のオリガってんだ。宜しくね!」
お母さん「まぁまぁまぁ、お二人共しっかりしてるのね。こちらこそポカミを宜しくお願いしますね。」
今夜はルーチェさんとオリガさんが泊まっていく事をお母さんに話した。お母さんはすごく張り切っちゃって夕御飯の支度を始めた。
一人旅が多かったオリガさんは、失礼だけど意外にも料理が得意らしく、自分も手伝うと言ってキッチンに行ってしまった。居間には、あたしとルーチェさんだけが残った。
我が家に帰ってきてホッと一息ついたら、ふいに今日の出来事が甦ってきた。あ、あたし…ルーチェさんとキス…したんだった…。
あたしの…初めてのファーストキスの相手は、女の人なんだ…。ルーチェさんはすごく綺麗で優しい人だけど…女の子が好きな人だったなんて驚いちゃったな…なんか、複雑な気分…。
あたし…これからルーチェさんやオリガさんと上手くやっていけるかな…すごく不安になってきたよ…。
……柔らかかったな〜…ルーチェさんの唇…。
ルーチェさんとキスをした事を思い出したあたしはすごく恥ずかしくなってきた。自分でもわかる。あたし今、物凄く赤面してる。多分顔真っ赤だ…。
あたしのすぐ隣には…あたしが初めてキスをした人、ルーチェさんがいる…。そう考えると…
ルーチェ「…ポカミ様、ちょっとお訊ねしてもよろしいですか?」
ポカミ「ふ、ふぁいっ!?な、なんですかルルルーチェさんっ」
ルーチェ「?どうかなさいましたか?お顔が赤くなってますが…もしかして熱でも?」
ポカミ「あぁぁいやいやいや別になんでもないです!はいっ!」
ルーチェ「そうですか…いえ、少し気になった事がありまして…その…ポカミ様はどうして自分の事を「僕」と言ったり「あたし」と言ったりするのかな、と思って…」
ポカミ「あ…それは…」
ポカミ「…えっと、僕のお母さん、僕が男の人にも負けないくらい強くて立派な勇者になるように、いろいろ頑張って育ててくれたんです。でも、あたしは…じゃないや、僕は、全然強くなれなくて…。」
ルーチェ「……。」
ポカミ「お母さんには、あんまり心配かけたくないから、話し方だけでも男の子っぽくしようかな〜…って。それでこんな風に話すようになっちゃったんです。えへへ…やっぱり変…ですよね…?」
ルーチェ「…そんな事ないわ…。健気ね……すごく可愛い……」
ポカミ「…え…?あ、あの…」
ルーチェ「…はっ。す、すみませんポカミ様。私ったらつい…。その…キスの事は…本当に申し訳ありませんでした…。」
ポカミ「…あ…!べ、別にあたし全然気にしてませんからっ。だ、大丈夫です…謝らないでください…。これから宜しくお願いしますルーチェさん…。」
ルーチェ「ええ…こちらこそ宜しくお願い致しますポカミ様…。」
夕ご飯を食べ終えた。しばらくお母さんの手料理が食べれなくなると思うと、ちょっと寂しかった。
オリガさんの作った料理もすごく美味しかったけど、ほとんどオリガさんが食べてしまった。すごい食欲でびっくり。でもこのくらい食べないと、強くてタフな戦士さんにはなれないんだろうな…。
そして、いよいよ旅立ちの朝がやってきた。
オリガさんの周りには、あたしと同い年くらいのアリアハンの女の子達がたくさん集まっていて、別れを嘆いていた。
わ、すごい人気…。オリガさんって女の子に人気あるんだな〜。でもなんか分かる気がする…すごく強いし頼りになりそうだもん。オリガさん。
ルーチェ「ふふふ、女の子にすごい人気なのね、オリガさん。」
オリガ「…はぁ、疲れた…。みんなをなだめるのに一苦労だよ。なんであたしってこう女子にばかりモテるんだろうねぇ。男はさっぱり寄ってこないのにさ。」
ルーチェ「それは私達が説明しなくてもご自分で分かってるんじゃないかしら?」
オリガ「?そう?いや、よく分かんないけど…。ま、いいや。それで、これからどうすんの?あたしらが乗ってきた派遣船はしばらく来ないだろうし、まずはアリアハンを脱出する方法を考えなきゃね。」
ポカミ「あの…派遣船ってなんですか…?」
ルーチェ「派遣船というのは、私やオリガさんのような仕事を求める冒険者を各地へ運ぶ、大型の船なんです。でも、一月ほど前アリアハンに立ち寄ったばかりですから、しばらくこの大陸には来ないはず。」
オリガ「何か方法がないもんかねぇ。」
お母さん「それでしたら、確かこの大陸の東に、旅の扉という不思議な泉がありましたよ。昔はそこから色んな場所に行けたとか…。試しにそこに行ってみてはいかがかしら?」
オリガ「へぇ、旅の扉か。アリアハンにもあるんだね。よし、じゃあまずはそこに行ってみようじゃないの。」
ルーチェ「そうですわね。」
ポカミ「…じゃあ、お母さん。あたし…じゃなくて僕、行ってくるね。頑張って魔王倒してくるから!」
お母さん「気をつけてねポカミ。疲れたらいつでも帰ってきなさい。オリガさん、ルーチェさん。ポカミを宜しくお願いしますね。」
いよいよ出発です。あたし達のパーティーの先頭はタフなオリガさん。二番目にルーチェさん。勇者なのにスライムも一撃で倒せないへなちょこのあたしは、一番後ろにされました。
あたし達はまず、アリアハン人にはお馴染みのナジミの塔に行って、塔の一番上に住んでるお爺さんから盗賊の鍵をもらった。
その後、アリアハンの北西にあるレーベの村に行き、そこに住むお爺さんの家に盗賊の鍵を使って入り、お爺さんから魔法の玉をもらった。
そして、旅の扉のある誘いの洞窟に向かう途中、祠に立ち寄ったらそこにもお爺さんがいて、色々アドバイスをもらった。
誘いの洞窟の入り口にもやっぱりお爺さんがいた。お爺さん率がすごく高かった。
誘いの洞窟は厚い壁で封じられていたので、魔法の玉を使って壊して奥に進んだ。
洞窟内は手強いモンスターがいっぱい。あたしはバブルスライムの毒に侵されたりお化けアリクイに集中攻撃を浴びたりして戦闘の度に瀕死になったけど、
ルーチェさんが解毒と回復をしてくれたのでなんとか死なずにすんだ。なんであたしばっかり狙うんだろ。
そんなこんなで旅の扉に着いた。
オリガ「結構アッサリ着いちゃったね。ま、アリアハン大陸の魔物は弱いからね。あたしとルーチェがいりゃなんとでもなるわな。
よし!じゃあポカミ、あんたしばらくアリアハンとはお別れになるからさ。なんか一言いいなよ。」
ポカミ「え?…あの…僕、何を言えばいいんでしょうか…?」
オリガ「そんなの適当でいいよ。まぁほら、これからの長い冒険に向かって、決意を新たにとかそんな感じでさ。」
ポカミ「あ…は、はい…。…………。」
ルーチェ「ちょっとオリガさん。ポカミ様困ってらっしゃるでしょ。別にそんなの言わなくてもいいんじゃないかしら。」
ポカミ「……あの…それじゃ一つだけ…ルーチェさんにお願いがあるんですけど…」
ルーチェ「…私に?なんでしょうか…?」
ポカミ「あの…あたし…じゃなくて僕に…その、敬語とか、使わないでほしいんです…。ポカミ様…って呼ばれるの、なんかちょっと恥ずかしくて…」
ルーチェ「…それは…でもあなたは勇者様なんですよ。…そういう訳には…」
オリガ「でもさ。あたしらはこれから魔王を倒す為に苦楽を共にする旅の「仲間」なんだし、あんまり気を使っても疲れるだけだよね。ポカミの言う事もわかるよ。」
ルーチェ「…それを言うなら、ポカミ様も私達に敬語を使っていますわ。…私の話し方、そんなに嫌ですか…?」
ポカミ「あ、全然嫌じゃないんですけど…。あの、あたしは…昔からこういう話し方しかできないから…その…ごめんなさい。
…あたし…僕、一人っ子だから…ルーチェさんとオリガさんが仲間になってくれた時、お姉ちゃんができたみたいですごく嬉しかったんです。
だから…その…もっと楽しくおしゃべりしたいなぁ…って…。」
ルーチェ「……そう…。分かったわ。じゃあ私、これからはあなたに敬語は使わない。これで、いいかしら?」
ポカミ「あ…は、はい。ありがとうございますルーチェさん。」
ルーチェ「…ふふ、お姉ちゃんができたみたい…か。あなたって、やっぱり可愛いわね。」
ポカミ「あ…す、すみません……。」
オリガ「…あん?何赤くなってんの?ま、いいけど。よし、それじゃまぁそういう事で、いよいよアリアハンともお別れだね。じゃ、せーので飛び込もうか。」
ポカミ「あ、あのぅ…。旅の扉ってどんな感じなんですか?あた…僕、初めて入るからちょっと怖くて…。」
ルーチェ「心配いらないわよ。最初はちょっと気持ち悪いけど、慣れればなんて事ないから。さ、行きましょポカミちゃん。大丈夫、私がついてるわ。」
ポカミ「あ、は、はいっ。宜しくお願いします。」
オリガ「じゃ、行くよ!せーのっ!」
旅の扉に飛び込んだ。
旅の扉の中はウニウニしててなんか気持ち悪いし、溺れそうな恐怖もあったけど、ルーチェさんがあたしの手をしっかり握ってくれてたからちょっと安心しました。
そして…気がつくと、あたし達は見知らぬ土地に来ていた。
オリガ「ん。どうやら皆無事に着いたみたいだね。」
ポカミ「…なんか、不思議な場所ですね旅の扉って…。まだ頭の中がグラグラしてる…。」
オリガ「まぁ慣れだよ、慣れ。ところであたしら、どこに来たんだ?知ってる土地ならいいんだけど。」
ポカミ「あ、見てくださいオリガさん。あそこ、ずっと向こうにお城が見えます。」
オリガ「お、ホントだ。やるねポカミ。じゃ、まずはあの城に行ってみようかね。」
ルーチェ「……あそこは…あのお城は…」
ポカミ「…え?知ってるんですか?ルーチェさん。」
ルーチェ「あれはロマリア城…。アリアハン大陸から海を隔てた遥か北西に位置する小国よ。ここに通じていたなんて…。」
オリガ「あ、ホント。よく見たらロマリア城だねありゃ。あんたよく知ってるじゃないルーチェ。」
ルーチェ「…ロマリアは…私の生まれ故郷だもの…。」
オリガ「え?そうなの?あんた、前にエジンベアで修道女してたって言ってなかったっけ?」
ルーチェ「…エジンベアへは聖職者になる為に修行に行っていただけよ。」
オリガ「ふ〜ん。確かに、あんたからはエジンベア特有の他人を見下すあの態度は見られないけどさ。ま、じゃあ久しぶりの帰郷なんだろ?実家にでも寄っていくかい?」
ルーチェ「別に…寄らなくていいわ。私達にそんな暇ないでしょう。」
オリガ「そう?あたしら急ぐ旅でもないだろ?ま、あんたがそう言うなら無理強いはしないけどさ。」
ポカミ(…?ルーチェさん…なんか怒ってる…?)
あたし達はロマリア城へ行き、王様に謁見した。アリアハンからは既に話が通っていたらしく、あたし達は快く歓迎された。そして、一つの仕事を頼まれた。
なんでも、カンダタという名の盗賊が、国の宝である金の冠を盗み、この大陸の西にあるシャンパーニの塔へ逃げ込んだので、それを取り返してほしいとの事でした。
その話を聞いてオリガさんの顔色が変わった。以前、傭兵時代にカンダタを捕まえる仕事を受けた事があったけど、カンダタは力が強い上にとてもズル賢い人らしく、一度も捕まえる事ができなかったとの事でした。
オリガさんでも苦戦する盗賊だなんて、一筋縄ではいかなそうです。みんなで力を合わせて頑張らなきゃ。あ、でも、いまだにスライムすら満足に倒せないあたしは、多分なんの役にも立たないと思います。
それと、ルーチェさんの事が少し気になるな…。ロマリアに着いてから口数が少なくなったし、何かあったのかなぁ…。
シャンパーニの塔を目指し、まずはロマリアより北の山間部にあるカザーブという小さな村へ向かった。
カザーブへ向かう途中に、スゴロク場という名前の娯楽施設があったので、ちょっと挑戦してみました。
あたしはすぐに落とし穴に落ちちゃったけど、オリガさんは簡単にゴールして景品の鋼の剣をゲットしてました。あたしってやっぱり何やってもダメです。
カザーブに着いたのはもう真夜中でした。今夜はここに泊まり、明日シャンパーニへ行く事にした。険しい山道を一日中歩いて凄く疲れていたからか、あたしはすぐに眠った。
そしてその夜、あたしは夢を見た。ルーチェさんの夢。ルーチェさんがあたしを見て、何も言わずに優しく微笑んでいる。あたしは、ルーチェさんはいつも綺麗でいいな。って思った。
それだけ。ただそれだけの夢を見ました。
翌朝。シャンパーニの塔へ出発する準備をしていたあたし達は、カザーブの人から少し気になる話を聞いた。
なんでも、ここから更に北にノアニールという町があって、そこの町の人全員がずーっと何年も眠ったまま目を覚ましていないらしいとの事でした。
ちょっと信じられない話だけど、もしかしたら魔王の呪いでそうなったのかもしれないので、とりあえずカンダタを捕まえる仕事を後回しにし、眠りの町ノアニールへ行ってみる事にした。
途中でキラービーに麻痺させられたりさまよう鎧に痛恨を食らって死にそうになったけど、ルーチェさんのおかげでなんとか無事でした。ルーチェさんいつも迷惑かけてごめんなさい。
ノアニールに到着した。カザーブの人が言ってたとおり、町の人達みんながスヤスヤと眠っていた。起こそうとしても全然目を覚まさなかった。
なんでこんな事になったのか、原因を探そうと町中を探索していた時、宿屋の二階で一人の女性に出会った。
スミレ色の長い髪。瞳はルーチェさんのように赤く、白いミニスカート姿の綺麗な女の人。この大陸の一番北に位置するノアニールはとても肌寒いのに、なんでこんな格好でここにいるのか不思議でした。
眠りの町ノアニールで、一人だけ眠っていない人。あたし達は手掛かりを得る為、その人に話しかけた。
オリガ「ちょっとあんたに聞きたい事があるんだけどさ。あんたこの町の人間かい?なんでここの人達全員眠ってんの?あんた、何か知らないかい?」
???「……。」
オリガ「…?なぁ、聞こえてる?」
???「…わたしもあなた達に聞きたい事があるわ。この町に何の用?何しにここへ来たの?」
オリガ「何しに、って言われてもね。住民が全員眠ったままの町があるって聞いたんで、ちょっと立ち寄ってみただけだよ。あんたは?なんであんただけ眠らずにこの町にいるんだい?」
???「つーん。」
オリガ「………あん?」
???「あなた達人間に話す事なんて何も無いわ。今すぐ帰りなさい。」
オリガ「…何言ってんだこいつ…?」
オリガ「なぁ、あたしの質問に答えてくれないか?あんたは誰?なんでこの町にいるんだい?」
???「……。」
オリガ「無視してんじゃないよ!」
ルーチェ「待ってオリガさん。ちょっとこっちに来て。」
オリガ「…なによ?」
ルーチェ「もしかしてあの子…エルフなんじゃないかしら?」
オリガ「はぁ、エルフ!?そんなのおとぎ話の中の存在だろ!?」
ルーチェ「…いいえ、ノアニールの森の奥にはエルフの隠れ里があると聞いた事があるわ。あの子のあの態度、人間嫌いのエルフにそっくりよ。ま、私も絵本でしか読んだ事ないけれど。」
オリガ「はははっ、あいつが本当にエルフなら、耳がとんがってるハズだよね。どれ、それじゃあちょっと確かめてくるか。」
オリガさんは不思議な女の人の所へ戻り、おもむろに髪をまくりあげた。
???「きゃあっ!?なっ、何してるのよっ変態っ!」
オリガ「…あれ?普通の耳じゃないか。ルーチェ、やっぱりこいつ人間だよ。エルフなんかじゃないってば。」
???「…!!」
ルーチェ「そう…早とちりしちゃったわね…。ねぇあなた。酷い事してごめんなさい。だけど教えてほしいの。この町はどうしてこんな事になってしまったの?あなた、何か知ってるんじゃない?」
???「……ふん。いいわ。教えてあげる。わたしに着いてきなさい。」
オリガ「なんだよ、あたしの質問には答えないくせに。ったく、訳わかんない奴だね…。」
???「この町がこんな風になってしまったのは、エルフ族の女王に眠りの呪いをかけられたからよ。」
オリガ「……あんた、マジで言ってんの?エルフって実在するのかい?」
???「…するわよ。」
ルーチェ「じゃあ、その呪いを解くにはどうすればいいのかしら?」
???「…エルフ族の宝、夢見るルビーを女王様へ返せば、呪いを解いてくれるかもしれないわ。」
オリガ「よく分からないね。つまり、その夢見るルビーってのをこの町の人達が盗んだから、呪いにかけられたって事か?」
???「…違うわ。夢見るルビーを盗んだのは、わたしだもの…。」
オリガ「…はぁ?どういう事だよ…?」
???「…もう何年も前の話だけど…エルフ族の王女と、この町に住む人間の男が恋に落ちたの。二人はお互いにとても愛し合っていたわ…。
でも、エルフ族の掟で人間との恋愛は許されない…。エルフの王女と人間の男は、自分たちの愛を貫く為、夢見るルビーを持ってかけおちした。それに怒った女王様によってこの町は眠らされたのよ…。」
オリガ「…で、なんであんたが夢見るルビーを盗んだりしたんだ?あんた、誰なの?」
???「……わたしは…今は人間だけど、元々エルフなのよ…。エルフ族の王女、アンはわたしの友達だったわ…。アンに頼まれてわたしが夢見るルビーを盗み出し、アンに渡したの。でも、それが女王様にバレて…。」
ルーチェ「それであなた、エルフの呪いで人間にされてしまったのね?」
???「……そうよ。」
オリガ「それじゃあさ、そのエルフの王女様と逃げた男を見つけ出せば、夢見るルビーを取り返せるんだろ?どこにいるのか見当はついてるのかい?」
???「…わからないわ…。でも、ここから西の広大な森の中に、エルフ族の掟で入ってはいけないとされる深い洞窟があるの。多分二人は…そこに逃げたんだと思う…。」
オリガ「…どうしてそんな事がわかんのよ?」
???「…聞こえるのよ…アンの声が…。その洞窟の奥から、アンの悲しい泣き声が聞こえる気がするの…。」
オリガ「はぁ、あんたって耳がいいんだね。…じゃあ、そこに行って王女様から宝を返してもらえばいいじゃないか。なんでそうしないのさ?」
???「あの洞窟の中には恐ろしい魔物がたくさんいるわ。エルフ族の強い魔力を持ったアンなら魔物を封じ込める事もできるだろうけど、わたしには無理よ…。」
オリガ「なんだそんな事か。なら心配いらないよ。あたし達も手伝ってあげるからさ。」
???「…!?なぜ、見ず知らずのあなた達が…?わたしを助ける義理なんて無いでしょ…?」
オリガ「乗りかかった船ってヤツさ。そんな話を聞いといてじゃあさようならって訳にもいかないよ。」
ルーチェ「そうね。協力するわよ、エルフさん。」
ポカミ「あたし達にできる事なら…。あ、あたしは何の役にも立ちませんけど…。」
???「…ふん、ずいぶんお人好しなのねあなた達って…。」
オリガ「あたしはオリガ。で、こっちがルーチェ、こっちがポカミだ。あんた、名前は?」
???「…わたしはベルディナーレ。ベルディナーレ・ケ・パロ・セーラ・サトゥリノシュ・フィロソフィアーノ・デラ…」
オリガ「…ちょ、ちょっと待って!それ、全部名前かい!?」
???「そうよ。何?あなたが聞いたんでしょ。まだ終わってないわ。」
オリガ「…ああそう…。え〜と、ベルディナ…?ケパ…?…ああもう、そんな長ったらしいの覚えらんないよ!めんどくさいからベル!あんたの事ベルって呼ぶわ!」
ベル「めんどくさいって何よ!失礼な人間ね!…まったく。」
ルーチェ「ふふ、宜しくね。ベルさん。」
あたし達はノアニールの町から西の森の中にある洞窟に向かった。洞窟内はすごく強いモンスターだらけ。
バリイドドッグに噛みつかれたりマタンゴの集団に眠らされて全滅しそうになったりしたけれど、なんとか切り抜け洞窟の最深部に到着した。
でも、そこであたし達を待っていたのは、悲しい事実でした。
ベル「これは…遺書…!?そんな…じゃあ、アンは…!?」
最深部にあった宝箱には、夢見るルビーと、エルフの女王様宛に書かれた遺書が残されていた。
二人は、洞窟の泉へ飛び込み、自らの命を絶っていた。来世で幸せになれる事を夢見て…。
親友を失ったベルさんは…泣いていた。
あたし達は夢見るルビーを返す為、洞窟から少し北にあるエルフの隠れ里へ行き、女王様に謁見した。そして洞窟で知った悲しい事実を話した。
エルフの女王「私が二人を許さなかったばかりに…。アン…。…わかりました。あの町は元に戻してあげましょう。さぁこの目覚めの粉を持ってノアニールへ行きなさい…。」
ベル「女王様…」
エルフの女王「ベルディナーレ…あなたもエルフに戻してあげたいけれど、あなたにかけた呪いはとても強力なものなの。私の力でももう解く事はできない…。」
ベル「…はい…。」
エルフの女王「ポカミと言いましたね…。聞けば、あなた達は魔王を倒す為に旅をしているとか。どうか、その旅にベルディナーレも連れて行ってもらえないかしら。」
ポカミ「え…?で、でも…。ベルさんは…?」
ベル「女王様何を…!?」
エルフの女王「ベルディナーレ、禁を犯したあなたをこの里に置いておく事はもうできません。人間となったあなたにも、まだエルフの魔力は残っているはず。あなたは、この方達と共に世界を見て回り、そして力を貸してあげなさい。」
ベルさんは、なかば追い出される形であたし達の旅に加わった。親友を失い、仲間だったエルフからも疎まれる事になったベルさんが、とてもかわいそうだと思った。
オリガ「…元気だしなよベル。まぁ、仲のよかった友達を亡くしたんだ、無理もないけどさ…。」
ベル「…別に、あなたに心配されるほどわたしは弱くないわ。わたしがあなた達に同行するのは女王様の命令で仕方なくよ。あんまり馴れ馴れしくしないでちょうだい。」
オリガ「…あぁん!?あんた、さすがにそれは無いんじゃないの!?ったく、それだけ減らず口が叩けるなら大丈夫そうだね!心配して損したよ。」
ベル「…つーん。」
こうして、元エルフの魔法使い、ベルさん(?歳)が仲間になった。
あたし達はノアニールの町に戻り、目覚めの粉を風に乗せた。粉はキラキラと輝きながら町中を漂い…眠っていた町の人達は次々と目覚めていった。
洞窟での探索で疲れきっていたあたし達は、再開したばかりのノアニールの宿屋で休息を取り、翌朝シャンパーニへ出発する事にした。
その夜、あたしは、また夢を見た。ルーチェさんの夢。ルーチェさんがあたしを見て、何も言わずに優しく微笑んでいる。あの夢。
あたしは、ルーチェさんは美人だし、強いし、それに優しいし…やっぱり素敵な人だなぁ、って思った。それだけの夢。
最近ルーチェさんの夢ばっかり見る。なんでだろう?
ノアニールからカザーブを経由し、シャンパーニの塔へは二日がかりで到着した。
以前、オリガさんでも苦戦したという大盗賊のカンダタ。でも、ベルさんの魔法と、オリガさんの鬼神のような攻撃で、なんとか倒す事ができた。
あたしは全然何もしてません。ルーチェさんの後ろにずっと隠れてました。お荷物です。
最後には結局カンダタを取り逃がしちゃったけれど、ロマリア王家の宝、金の冠は取り返したので、一応解決、かなぁ…?オリガさんはカンダタを捕らえる事ができなかったのですごく悔しそうでした。
翌日、ロマリアへ戻り王様へ金の冠をお渡しした。あたしはなんだか分からないけどロマリアの女王様にさせられて、全然似合わないドレスを着せられた。恥ずかしくて死にたくなりました。
でも、ルーチェさんがあたしの格好を見て、「似合ってるわよ。」って
言ってくれたから、まぁいいかな。えへへ。
ベル「はぁ!?ちょっとオリガ!あなた何やってるのよ!!」
オリガ「いや、だからさ…謝ってるじゃない。ホント、ごめんってば。」
ベルさんとオリガさんが喧嘩している。二人はよく喧嘩する。いつもの光景です。
ポカミ「あの…どうかしたんですか…?」
ベル「ポカミ!あなたからも言ってやってよ!こいつ、わたし達のお金使って、モンスター格闘場で全財産スッちゃったのよ!」
オリガ「いや、うん…。まぁ、全面的にあたしが悪かったよ…。頼むから許してよベル…。」
ベル「わたしだけの問題じゃないわよ!宿屋に泊まるお金も残ってないなんて冗談じゃないわ!ふざけないでよね!もう!」
ルーチェ「…はぁ、これは困ったわね…。」
あたし達が揉めてる時、背後から一人の女性が話し掛けてきた。
貴婦人「あなた…ルーチェ?ルーチェじゃないっ!?」
ルーチェ「…!!お、お母様…!」
ポカミ「…え?」
ルーチェの母「ああルーチェ…生きていたのね…!あなた…今までどこに行っていたの!?エジンベアの修道院からいなくなったって聞いた時は本当に心配したのよ?」
オリガ「…いなくなったってどういう事よ…?ルーチェ、あんた家出娘なのか…?」
ルーチェ「……。」
ルーチェの母「失礼ですけど、あなた方は?」
ポカミ「あの…あたし達は…。あ、いえ、僕達は、ルーチェさんと一緒に旅をしている旅の仲間…です。」
ルーチェの母「あら、そうでしたの?まぁまぁ、私の娘がご迷惑をかけちゃったみたいで、ごめんなさいね。」
ポカミ「…いえ…そんな事ないですけど…。むしろあたし…じゃなくて僕の方が毎日迷惑かけてますから…」
ルーチェの母「さぁルーチェ。お母さんと一緒にお家に帰りましょう。お父さんも心配しているわよ?」
ルーチェ「…い、嫌よ…!私、旅を続けなきゃならないもの…!」
ルーチェの母「…ルーチェ。わがままを言わないでちょうだい。あなたはメデチ家の大事な跡取り娘なのよ。素敵な婚約者も決まっているというのに…!」
ルーチェ「!」
ポカミ「こ、婚約者…?」
オリガ「メ…メデチ家…!?メデチ家って、あのメデチ家かい!?」
ルーチェの母「あら、娘は何も話しておりませんの?この子はルーチェ・プリマベアータ・メデチ。私達メデチ家の長女ですのよ。」
オリガ「…本当に!?メデチ家って言や、ロマリア王家に匹敵するほどの超大金持ちでスーパー貴族じゃないか!ルーチェあんた、物凄いお嬢様だったんだな…。なんで隠してたのよ…?」
ルーチェ「別に…言う必要無いじゃない…そんな事…。」
ルーチェの母「そんな事とはなんですかルーチェ。さぁ、お母さんと一緒に帰るの。こっちへ来なさい。」
ルーチェ「ちょ、ちょっと!嫌、放して!痛いわ!」
ポカミ「ル、ルーチェさんっ!」
ルーチェの母「あなた達、今まで娘の面倒をみてくれてなんとお礼を言ったらいいか。そうだわ。これはほんの少しばかりですけれど、私の気持ちです。受け取ってくださいね。」
5000ゴールドを手に入れた。
ルーチェの母「さ、行きましょうルーチェ。」
ルーチェ「は、放してよ!」
ポカミ「…ルーチェさん!!」
ルーチェ「…大丈夫よポカミちゃん。私、すぐに戻ってくるわ。だから、旅を続けていて。必ず、戻るから!」
ポカミ「…ルーチェさん…。」
オリガ「…残念だけど、ルーチェは旅を諦めるしかないかもね…。」
ベル「…なんでよ?そんなに凄い所なの?メデチ家って…?」
オリガ「あんた、頭はいいけど結構世間知らずだね。ベル。」
ベル「う、うるさいわね!あなたに言われたくないわ!」
オリガ「メデチ家の人間で、婚約者も決まってて、跡取り娘っていうなら…しょうがないよ。ちょっと寂しいけどさ。」
ポカミ「……ルーチェさん…。」
その日は受け取った5000ゴールドでロマリアの宿屋に泊まった。
あたしはまた夢を見た。以前見た夢と全く同じだった。ルーチェさんはいつものようにあたしを見て、優しく微笑んでいて、あたしはやっぱりルーチェさんは綺麗だな、って思った。
翌朝、目が覚めて、ルーチェさんがいなくなった事を思い出して、あたしは泣いた。涙が止まらなかった。
なんでルーチェさんの夢ばっかり見てたのか、やっと分かった…。あたしは、ルーチェさんの事が…好きなんだ。大好きなんだ…。
ルイーダの酒場でキスされた時から…?酒場で声をかけた時から…?
ううん違う。アリアハンの町で、初めて出逢ったあの時から、あたしは、ルーチェさんの事を……。
ルーチェさん………。
あ
「起きなさい…起きなさい。わたしのかわいい勇者…。」
チュンチュン
お母さん「おはよう勇者。今日はとても大切な日。あなたが国王様に旅立ちの許しをいただく日だったでしょ?ほらほら、ぐずってないで早く起きなさい、勇者。」
女勇者「………。」
お母さん「…ねぇ、お願いだから返事くらいして。勇者。」
女勇者「………。」
お母さん「ねぇ、勇者ってば。」
女勇者「うるっさいなぁ…。あと少しだけ寝かせてよね…。」
お母さん「……はぁ…どうしてこんな子に育っちゃったのかしら…。」
ボクの名前は勇者。アリアハンの英雄オルテガの娘で女勇者だ。
でも、その英雄であるボクの父親は、長い冒険の末にどこかの火山の火口に落ちて、魔王討伐という目的を果たせぬまま死んじゃったらしい。
16歳になったこの日、ボクは亡き父親の遺志を受け継いで、世界を滅ぼそうとしている魔族の王バラモスを倒す為に、アリアハンから旅立つ事になった。
…でもさぁ、別にボクこんな事言いたくないんだけど、なんでボクだけこんなツラい冒険をしなくちゃならないんだろう?
今は亡き英雄の「娘」だからって、ボクが世界の人達を救う為に必死になって頑張らなきゃいけない理由なんて全然無いと思うんだよね。親は親、ボクはボクなんだからさぁ。
ホント最悪。嫌な血を受け継いじゃったなぁ、ボクは…。ハァ〜、めんどくさい…。
〜ルイーダの酒場〜
ボクは、全然乗り気じゃなかったけど、しょうがないので王様に会いに行った。そして、旅の仲間を探す為に冒険者達が集まる町外れの「ルイーダの酒場」へやってきた。
キィ…ガチャン
女勇者「………こんにちわ。」
ルイーダ「…ん?あら!いらっしゃい勇者ちゃん!待ってたわよ?あなたもいよいよ旅立ちかぁ…感慨深いわね…。」
女勇者「…はぁ。…そうですか?」
ルイーダ「それにしてもあなた、来るのがずいぶん遅かったじゃないの。ウフフ、また寝坊したんでしょ?」
女勇者「…別に…。て言うかここのお店、夜遅くまで営業してるんでしょルイーダさん?ボクが来るのが少し遅くなったからって、そんなに問題にはならないと思いますけど?」
ルイーダ「…はぁ〜…相変わらずひねくれてるわねあなた…。ま、いいでしょう。ね、勇者ちゃん。わたしねぇ、前からスゴく悩んでたのよ。あなたのその性格に合う冒険者さんが旅立ちの日までに見つかるか心配で心配で…」
女勇者「………。」
ルイーダ「でもね最近、とっても優しくて面倒見のいい僧侶さんがうちの店の冒険者リストに登録してくれたのよ!あの子ならあなたとも上手くやっていけるはずよ!ふふふ、どーお?ちょっと嬉しいでしょ?」
女勇者「…別に…。あ、まぁちょっとは嬉しいです。」
ルイーダ「うん…全然嬉しそうじゃないわね…。ん、まぁしょうがないわね。じゃ、ちょっと待っててね勇者ちゃん。今その子呼んでくるから。」
…面倒見のいい優しい僧侶?なにそれ?ボクの気も知らないで勝手に一人で盛り上がっちゃってさぁ。別に、ルイーダさんの事は嫌いじゃないけど、ボクは冒険なんか全然したくないんだ。嬉しい訳ないじゃない。
ま、いいよ?どうせさ、ボクのこの性格に合う人間なんかこの世にいる訳ないし。そいつもそのうち、ボクに愛想を尽かして旅の途中で逃げ出すに決まってる。
そうしたら大手を振ってアリアハンに帰ってくるんだ。何故って?当然でしょ?だってさ、モンスターだらけの知らない土地を一人で旅するなんて、出来る筈がないもん。
キィ…バタン。
あ、来たみたい。どんな人か楽しみだなぁ、ホント。
ルイーダ「お待たせ勇者ちゃん。ルイーダお姉さんお墨付きのとっても優しい女僧侶ちゃんよ?よーし、それじゃお互いに自己紹介でもしましょうか?」
女僧侶「はい、ルイーダさん。」
女勇者「(へぇ〜、女の人なんだ?結構美人だね…。まぁ、気持ち悪いオジサンとかよりは全然マシかな?でもなんかボーッとしてそう、この人…。)」
女僧侶「…?えっと…?あの、ルイーダさん。勇者様はどちらに?」
女勇者「…?」
ルイーダ「ちょっと僧侶ちゃん。目の前にいるじゃないの。もう。」
女僧侶「え?…まぁ、あなたが勇者様?ごめんなさい私、全然気がつかなくて…。うふふ、それにしてもずいぶん可愛らしい勇者様なんですね。」
女勇者「…!!」
女僧侶「…?どうかなさいましたか?」
女勇者「…ねぇ、僧侶のお姉さん。今、ボクの事バカにしたよね?」
女僧侶「…え?」
女勇者「とぼけないでよ!今ボクの顔見て小さくて弱そうだなってバカにしたでしょ!?」
女僧侶「???…い、いえ、私そんな事は一言も…。」
女勇者「言ってなくてもボクには分かるんだ!心の中でそう思ったでしょ絶対!?ふざけるなよ!!」
女僧侶「…あ、あの…。勇者様…?」
ルイーダ「ちょ、ちょっと待って勇者ちゃん!僧侶ちゃんは何もそんなつもりで言った訳じゃないと思うわよ!?あなたが可愛い顔してるからつい…」
女勇者「ルイーダさんは黙っててよ!!…ふん、お姉さんはさ、ボクの身長が低くて小さいからバカにしたんだよね?自分は背も高いしスタイルもいいからさ。それでボクの事見下したんでしょ?」
女僧侶「そんな…!どうしてそんな事言うのですか勇者様!?私は絶対にそんな事思っておりません!」
女勇者「うるさいうるさい!!嘘つかないでよ!お姉さんの目を見れば分かるもんボク!」
女僧侶「いいえ勇者様、私はそんな事思っておりません!絶対に!」
ルイーダ「ちょっと待って二人共!落ち着きなさい!あなた達ねぇ、これから一緒に旅をする仲間なのよ!?会ったばかりでいきなり喧嘩してどうするの!もう!」
女勇者「ハァ…!ハァ…!…ふん。もういい。最初からこれだもん、上手くやっていける筈無いよ。あ、もしかしてさ、もう逃げ出したくなったんじゃないの?お姉さん?」
女僧侶「…なんですって!?」
女勇者「別にいいよ?ボクの仲間になってくれなくてもさ。でも凄く優しくて面倒見がいいんだよね、お姉さんって?あ〜あ、楽しみだなぁ。いつボロが出るのか、それが凄い楽しみっ。ふんだ。」
女僧侶「なっ…!?ま、待ちなさいあなた!どうしてそんな酷い事を…!」
ギィ…バタン!
女僧侶「…なんなんですかあの子!?本当に勇者様なんですか!?ルイーダさんには悪いんですけど、私があの子の仲間になれるとは到底思えません!」
ルイーダ「待って僧侶ちゃん!待って!…お願い、我慢してくれないかしら?あの子、昔からああいう性格してるから、他人と上手くコミュニケーションが取れないのよ。
私、勇者ちゃんが子供の頃からずーっと見てきたから分かるの。本当はあの子も、自分のあの性格に苦しんでるのよ。スゴく。」
女僧侶「……そうでしょうか?そうは見えませんでしたけど…。」
ルイーダ「まぁ、初めて会ったんだから分からないのも当然よね。でもね、けっして悪い子じゃないのよ。ちょっとひねくれてるだけなの。だからお願い…なんとかあの子の力になってもらえないかしら…?」
女僧侶「………。」
ルイーダ「お願い…僧侶ちゃん。」
女僧侶「ルイーダさんが…そこまでおっしゃるなら…。でも私、ついていけなくなったら、すぐに登録を解除させてもらいます…。申し訳ないんですけど…。」
私は、勇者様と仲直りする為にルイーダの酒場を出た。
勇者様の旅のお供をルイーダさんからお願いされた時は、正直スゴく嬉しかった。私のようなしがない一僧侶でも、世界を救うお役に立てるんだ、って。そう思ったから。
でも…まさか勇者様があんな性格の女の子だったなんて…。この先上手くやっていけるのか、とても不安だわ…。はぁ…。
それにしてもあの子、どこに行ったのかしら?アリアハンの町は結構広いし…すぐに見つかるといいんだけど…。あ、もしかして家に帰っちゃったかも…?
そう思っていたら、ルイーダの酒場のすぐ横の生け垣のそばで、座り込んでいる勇者様を見つけた。
なんだ、こんなすぐ近くにいるじゃない。でも良かったわ。遠くに行った訳じゃなくて。
……でもあの子、あんな所に座り込んで、何してるのかしら?
女勇者「ほら、ミケ。ご飯だよ?どこに行ったの?ミケ?」
野良猫「ミャ〜」
女勇者「あ、そんな所にいたんだ。ねぇ見て。今日はさぁ、ルイーダさんお手製のアリアハンフィッシュの蒲焼きなんだ。ボクも大好物なんだよ?」
野良猫「ニャ〜ン」
女僧侶「(…!あれって、よくルイーダの酒場の二階に出入りしてる野良猫じゃない。………あの子、酒場のお料理を残して、あの猫にあげてるんだ…。)」
女勇者「ふふふ、どう?美味しいでしょ?ボク、全部食べたかったけどさ、お前の為にこんなに残してあげたんだよ?だからさ、よく味わって食べるんだぞ、ミケ。」
野良猫「ニャン。」
女僧侶「(………。ルイーダさんの言うとおり、本当はスゴく優しい子なのかな…?あの子…。)」
女僧侶「勇者様。」
女勇者「(ビクッ!)…だ、誰!?あ…な、なんだ。さっきのお姉さんじゃん…。なに…?ボクに、まだ何か用…?」
女僧侶「……。仲直り、しようと思って。」
女勇者「………。」
女僧侶「……猫、好きなの?」
女勇者「べ、別に…好きじゃないけど…。この猫、いつも一人ぼっちだからさ、ちょっと可哀想だからご飯あげてただけ…。悪い?」
女僧侶「んーん、ちっとも。そっか、可哀想だからご飯あげてたんだ。うふふ、優しいんですね、勇者様って。」
女勇者「な…!?ボ、ボクは別にこんな猫どうだっていいんだよ!?ただ、なんとなくエサあげてただけだからね!」
女僧侶「…うん…分かってるわ。」
女勇者「…?な、何?さっきからなんで笑ってるのお姉さん?また、ボクの事バカにしてる?」
女僧侶「…違うわ。嬉しいから、笑ってるの。」
女勇者「は、はぁ?なにそれ意味分かんないんだけど…。何か楽しい事でもあったの?」
女僧侶「うん、有ったわ。スゴく嬉しかった事が。」
女勇者「…?」
女僧侶「私は僧侶と申します。あなたの旅に私もお供させてください。改めてお願い致しますわ。」
女勇者「…!ふ〜ん、いいの?そんな風に言っちゃってさ。ボクの仲間になっても、お姉さんが…僧侶さんが苦労するだけだよ?だって、ボク、全然やる気無いもん。」
女僧侶「ええ、構いません。あなたのお役に立てるよう、一生懸命頑張りますから。これから宜しくお願いしますね、勇者様。」
女勇者「…そう。じゃあ、勝手にすれば…?」
女勇者「あのさ、ボク、これから家に帰ってお母さんに挨拶しなきゃならないんだ。」
女僧侶「はい。これから長い冒険に旅立たれるのですから、当然ですわ。」
女勇者「…それで…その…」
女僧侶「…?どうかしましたか?勇者様?」
女勇者「別に…。あ、あのさ、お姉さんも一緒に…その…家に…来る…?」
女僧侶「ええ、お邪魔で無ければ。是非勇者様のお母様へご挨拶させてください。」
女勇者「そ、そうなんだ。じゃあいいよ、家に来ても。特別にお姉さんは許してあげる。」
女僧侶「?」
〜勇者の家〜
ガチャ。キィ…
女勇者「……ただいま…。」
お母さん「あら、ずいぶん遅かったわね、勇者。王様にちゃんとご挨拶できた?」
女勇者「…大丈夫だよ。ボク、もう子供じゃないんだからさ…。」
お母さん「そう、良かったわ。お母さん、あなたが変な事言わないか心配で心配で…。」
女勇者「……。」
お母さん「…あの、あなたは?どちら様かしら?」
女僧侶「初めまして、勇者様のお母様。僧侶と申します。勇者様の旅に同行させて頂く事になりました。宜しくお願い致します。」
お母さん「まぁ…!まぁまぁまぁ!イヤだわこの子がお友達を連れてくるなんて…!」
女僧侶「え?い、いえ、お友達だなんて…。勇者様に失礼ですわ。お母様。」
お母さん「そんな事ないわよ僧侶ちゃん!この子ったら、昔っから人付き合いが凄く苦手で…。今まで一度も友達を連れてきた事が無かったの。だからとても嬉しいわ、あなたのようなしっかりしたお友達が出来て…。」
女勇者「う、うるさいな!余計な事言わないでよ!!」
タン、タン、タン…!
お母さん「ちょっと勇者!どこに行くの!?僧侶ちゃんをほったらかして!」
女勇者「…どこって、ボクの部屋だよ。旅の支度をしてくるからさ。」
お母さん「ねぇあなた、お昼ご飯まだでしょう?今準備してるから食べていきなさい。」
女勇者「…いらない。ルイーダさんの所で食べてきたもん。僧侶さん、もし良かったら食べてってよ?」
女僧侶「…え?あ、はい…。」
女勇者「食べ終わったらさ、二階のボクの部屋に来てね。荷物運ぶの手伝ってもらうからさ。」
女僧侶「え、ええ…。」
ギイ…バタン!
お母さん「はぁ〜…もう、あの子ったらいっつもそう。自分勝手でワガママで…。ごめんなさいね僧侶ちゃん。嫌な思いしてるでしょ、あなたも。」
女僧侶「…そんな事ありませんよ。勇者様のお母様。」
お母さん「私の育て方が悪かったのね…。甘やかして育てたつもりは無かったのだけど…。ふぅ…。」
女僧侶「………。」
コンコン、ガチャ
女僧侶「失礼します、勇者様。」
女勇者「あ、お姉さん。どうだった?ご飯、美味しかった?」
女僧侶「はい、とても美味しかったですよ、勇者様のお母様の手料理。」
女勇者「そっか。じゃあ良かったね。まったく、家のお母さん、余計な事色々言うからさ。嫌になっちゃうよ。ご飯は美味しいけどさぁ。」
女僧侶「………。」
女勇者「あ、そうだ!ねぇお姉さん。今荷物整理してたら見つけたんだけどさ。この布の服、お姉さんにあげるよ。」
女僧侶「…え?でも、それは勇者様のお洋服では?」
女勇者「いいの。ボクには大きすぎて着れないんだ、この服。お姉さんならサイズピッタリでしょ?法衣の下にでも着てよ。」
女僧侶「…そうですか。じゃあ、ありがたく頂きますね、勇者様。」
女勇者「…?なに?なんでまた笑ってるの?」
女僧侶「なんでもありません。」
女勇者「…なにそれ?教えてよお姉さん!」
〜アリアハンからの旅立ち〜
女勇者「…じゃ、行ってくるね。お母さん。」
お母さん「気をつけて行ってらっしゃい勇者。ちゃんと寝る前は歯を磨くのよ?」
女勇者「うるさいなぁ…分かってるよ…。」
お母さん「僧侶ちゃん、勇者の事宜しく頼みますね。」
女僧侶「はい。お母様。」
ザッザッザッ
女勇者「バッカじゃないの。いつまでもボクを子供扱いしてさぁ。」
女僧侶「まぁまぁ勇者様。お母様はあなたの事が心配なんですよ。口うるさくしてしまうのは仕方ありませんわ。いくつになっても、親から見れば子供は子供ですから。」
女勇者「…ふ〜ん。」
女勇者「あのさ、ひとつ言っておきたいんだけど。」
女僧侶「なぁに?」
女勇者「ボクさ、今までモンスターと戦った事、一度も無いんだよね。」
女僧侶「まぁ、そうなんですか?…スライムとも?」
女勇者「…無いよ。なに?今バカにした?」
女僧侶「あん、ごめんなさい。バカにはしておりません。少し驚いただけです。」
女勇者「…そう。じゃあいいんだけどさ。とにかく、ボクは怪我とかしたくないんだよね。別に、モンスターが怖い訳じゃないよ?ボクは子供の頃から剣の修業とかたくさんしてきたからね。倒そうと思えば簡単に倒せるんだ。」
女僧侶「…ええ。」
女勇者「でもさ、もし、勇者であるボクが倒れたら、お姉さんだって困るでしょ?皆から非難浴びまくると思うよ?だからさ、モンスターの相手は、全部お姉さんがしてね。」
女僧侶「……。」
女勇者「なに?嫌なの?」
女僧侶「そんな事ありません。分かりました。では、モンスターが現れたら勇者様は私の後ろに隠れていてください。私が全て倒しますので。」
女勇者「…そう、良かった。それを聞いて安心したよ、ボク。」
あはははっ♪バッカじゃないのこの人?これからボクと二人だけで冒険しなきゃいけないのにさ、あんた一人でモンスター全部を倒していける訳無いじゃん。
何が「私の後ろに隠れていてください」だよ。せいぜい怪我しないように頑張ってね、僧侶のお姉さん。
あ、でも、逃げ出したくなったらいつでも逃げていいよ?ボクにはこのキメラの翼があるからさ。あなたが逃げてもボクはこれを使ってアリアハンに帰る事ができる。それでめんどくさい冒険も終了さ。
あ〜楽しみ。早く諦めてリタイアしないかな?お姉さん♪
女僧侶「裁きの杖よ、邪悪なるモノを滅したまえ!」
杖から裁きの雷が降り注ぐ!魔物の群れをやっつけた!ピロリ〜ン
女勇者「……。」
女僧侶「ふぅ、なんとか倒せましたね。さぁ、行きましょう勇者様。」
あれ?なにこの人…すごく強いんだけど。僧侶ってこんなに強い職業だったっけ…?
女勇者「ねぇお姉さん…。その杖、何なの?」
女僧侶「ああ、これは裁きの杖と言って、私達聖職者のみが扱える聖なる武器なんです。アリアハンの魔物はまだ弱い方なので、これがあれば私一人でもなんとかなりますわ。」
女勇者「あ、そうなんだ。ふ〜ん、頼もしいね…。」
…なんなの?全然計画どおりじゃないじゃん。まぁでもさ、こんな冒険、長続きする筈無いよね。今だけだよ。すぐにねをあげるに決まってるさ。
〜レーベの村〜
宿屋。
女僧侶「ふぅ…半日がかりでやっと到着しましたね。少し休憩しましょう。」
女勇者「ねぇねぇお姉さん。結構疲れてきたんじゃない?溜め息出てたよ、今。」
女僧侶「ん?ふふふ、そんな事ありませんよ勇者様。私はこれでも結構旅慣れた女なんです。このくらいじゃへこたれません。」
女勇者「あ、そうなんだ…。」
女僧侶「それよりも、明日はナジミの塔へ行き、盗賊の鍵を貰わなければいけません。装備は万全の態勢で挑みましょう。」
…別にボクは戦わないから装備なんて全然関係無いんだけどね?
〜ナジミの塔〜
女勇者「痛い痛い痛い!痛いよぅお姉さぁん!早く治してよぉ!」
女僧侶「だ、大丈夫ですか勇者様!」
女勇者「なんなのあいつ!ボクの腕に何したの!?ヒリヒリして凄く痛いんだけどっ!うぅぅ…。」
女僧侶「今のはバブルスライムと言って、毒を持ったスライム族の亜種です!待ってください、今すぐ解毒の呪文を唱えますので!」
女勇者「は、早くしてよお姉さん!痛くて死んじゃいそう…。」
女僧侶「…大気の集いし精霊達よ。聖なる力で悪しき毒素を取り除きたまえ。キアリー!」ピロリン
女勇者「ハァッ…ハァッ…。」
女僧侶「大丈夫ですか勇者様?毒は取り除きましたわ。」
女勇者「……。」
女僧侶「勇者様?」
女勇者「お姉さん何やってるの!?ボクの事守ってくれる約束だったのに、全然守れてないじゃん!!」
女僧侶「…それは…!申し訳ありません、あんなに大量のバブルスライムが現れるとは思っておりませんでした…。私のミスです…。」
女勇者「そんなの当たり前だよっ!全部お姉さんが悪いんだからね!?あ〜もう、ホント最っ低…!なんでボクがこんな痛い思いをしなくちゃならないんだ…。だから旅になんて出たくなかったんだよ、ボク!」
女僧侶「………本当にごめんなさい…。」
女勇者「………。ふん、いいよもう。でも、次から気をつけてよね?ボク、もう痛い思いしたくないからさ。」
女僧侶「はい…分かりました、勇者様…。」
あったまくる…!ホント最悪…!ボクはあんな痛い思いしたのに、お姉さんは全然ピンピンしてるし…!
ふざけるなよ…!こんなに必死に頑張ってるのに、なんでボクがこんな目に遭わなきゃならないんだ!!
あ、あの杖…!そうだよあの杖が有るから、お姉さんみたいな非力な人でも、この辺の魔物を簡単にやっつけられるんだ!
あの杖さえ無くなれば…お姉さんだってすぐに諦めるよね…。ふん、見てなよ。こんなつまらない旅、今すぐ終わりにしてやるからね?
〜レーベの村〜
ナジミの塔から戻った翌日の宿屋にて。
女僧侶「おかしいわね…。確かにここに入れた筈なのに…。どこにいったのかしら…?」
女勇者「おはよーお姉さん。どうかしたの?」
女僧侶「あ、おはようございます勇者様。いえ、昨日まで持っていた裁きの杖が、いつの間にか無くなってまして…。」
女勇者「え〜?なにそれ超大変じゃん。あれ無いとモンスター倒せないよ?」
女僧侶「ごめんなさい、どこかに落としてしまったのかも…。はぁ、困ったわね…。」
女勇者「しっかりしてよ〜、お姉さん。」
プッ、どこ探しても見つかる訳無いってば。だってあれ、お姉さんがお風呂に入ってる間に、ボクが捨てちゃったもん。
さて、と。後はお姉さんが諦めて逃げるのを待つだけだね。めんどくさいからさ、早くリタイアしてよね。お姉さん。
〜レーベの村〜
四日目の夜。宿屋にて。
女僧侶「ゴホッゴホッ…。ふぅ…。」
女勇者「…だいぶ疲れてるみたいだね、お姉さん。」
女僧侶「…いえ、大丈夫ですよ、勇者様。」
女勇者「…ね、もうさ、アリアハンに帰らない?あの杖無くなってからさぁ、お姉さん凄く辛そうだよ?モンスターも一撃で倒せない奴らが出てきたしさぁ。」
女僧侶「何を言っているの?そういう訳にはいかないわ。」
女勇者「…ああそう。お姉さんがそういうなら、まぁ止めないけどさ…。」
強情な人だね、ホント。なんでこんなに必死になってるんだろ?
正直に言うとさ、お姉さんがボクから逃げたとしても、あなたを責める人は誰もいないと思うよ?ボクは、アリアハンじゃ有名な嫌われ者だからね。
みんな、お姉さんに同情して、きっと優しく声を掛けてくれるさ。だから…
だからさぁ…もう無理しなくていいんだよ…?お姉さん…。
〜誘いの洞窟〜
女僧侶「くっ…!なんて数のお化けアリクイなの…。かなり…マズイわね…。」
女勇者と女僧侶は、アリアハン大陸から新天地へと赴く為、東の地にある旅の扉を目指し、誘いの洞窟へ来ていた。しかし、洞窟内は凶悪な魔物がひしめき合っており、大量のお化けアリクイの群れに囲まれていた。
女勇者「ちょ、ちょっとお姉さん!ヤバいよコレ!に、逃げようよ!」
女僧侶「ダメよ。今下手に動いたら、集中攻撃を浴びて一気にやられてしまうわ。」
女勇者「だ、だって…お姉さんもう傷だらけじゃん…。た、戦えるの…?」
女僧侶「…あら、心配してくれるんだ?ふふ、ありがとう勇者様。でも大丈夫よ。あなたは私の後ろに隠れていて。」
女勇者「…!!な、なにそれ!さっきから見栄はっちゃってさ!ボクだって戦えるんだからね!お姉さんに頼ってばっかりじゃないんだ!そこで、見ててよ!」
女僧侶「…っ!?何をしているの勇者!ダメよ!あなたは隠れてなさい!!戻って!!!」
女僧侶「勇者!!!」
ガスッ!
女勇者「うぁぁっ!」
女僧侶「うっ…!」
ドサ。
女勇者を庇い、お化けアリクイの攻撃をもろに受けて倒れこむ女僧侶。しかし、女勇者もまた傷を負っていた。
女勇者「い、痛い…!あ、血…。血が出てる!ボクの腕から血が…!や、やだっ!怖いッ!お姉さん!お姉さん助けてよっ!!」
女僧侶「……。」
女勇者「…お姉さん?」
女僧侶「………。」
女勇者「……お姉…さん…?」
女勇者「…な、何やってんのお姉さん…?目を開けてよ…?ねぇ…お姉さん…?」
お化けアリクイ「ギャース!」
女勇者「…うるさいなっ!!どっかに消えろよ化け物!!」
お化けアリクイ「!?ギャァァァー……。」プチュン
お化けアリクイの群れは光の彼方に消え去った。
女僧侶「勇者…様…。」
女勇者「…お、お姉さん!お姉さん気がついた!?もう大丈夫だよ!あいつらどっかに行っちゃったからさ!早くホイミ唱えて、元気になってよ!」
女僧侶「ごめんね…勇者様…。あなたを守る事が…出来なくて…。」
女勇者「…?な、何言ってんの…?な、なんでそんな事言うのお姉さん?早く自分にホイミしてさ!元気になってよ!!早く!」
女僧侶「ダメ…なんだか、身体に力が入らないの…。呪文を唱える事も…出来そうにないわ…。」
女勇者「……な、なにそれ…?え…お姉さん……死んじゃうの…?ねぇ…?」
女僧侶「…大丈夫。地図が正しければ、もう少し進めば旅の扉に辿り着ける筈だから…。私がいなくても、なんとか…。」
女勇者「い、いやだっ!ねぇ待ってよお姉さん!!死んじゃやだよっ!?やだっ…!ボクっ…ぅ…!」
女僧侶「…私の為に…泣いてくれるのね……勇者…。やっぱりあなたは…すごく優しい女の子よ…。」
女勇者「ち、違うっ!ボクは優しくなんかないっ!!ボクが…ボクがあの杖捨てたんだっ!!そうすればお姉さんも諦めて旅を止めるだろうって!だから…あの杖さえあれば…こんな…」
女僧侶「…うん…知ってたわよ…?ふふふ…そのくらい……見抜けない筈…ない…でしょ…?」
女勇者「!?だ、だったらなんで…?」
女僧侶「あなたと私は…似てるのよ……。すごく…。だから、ほっとけなくて…」
女勇者「…意味わかんない!全然似てないよ!お姉さんはこんなに優しくて強いのに…!ボクは…ボクなんか…。」
女僧侶「…勇者……。……………。」
女勇者「お姉さん…!?お姉さん待ってお願い!お願いだから死なないで!!!お姉さん!」
嫌だ……
………。
……………。
ここは…どこ…?
女僧侶「…ん…。」
女勇者「!…お姉さん!お姉さん気がついた?」
〜ロマリア〜
宿屋・二階。
女僧侶「勇者様…?私…いったい…。ここは…?」
女勇者「ここ?ロマリアって国の宿屋だよ。ね、もう平気?お姉さん?」
女僧侶「え…ええ。大丈夫だけど…。…ロマリア?あなた今ロマリアって言った?」
女勇者「う、うん。言ったけど…何?」
女僧侶「まぁ…じゃああの旅の扉はロマリアに続いていたのね…。知らなかったわ。」
女勇者「…お姉さんの知ってる国?」
女僧侶「うん…ちょっとね。でも私…なぜ助かったのかしら…?確か、お化けアリクイに…。」
女勇者「あ、あのね…。お姉さん聞いて。ボク、ホイミ使えるようになったんだよ。」
女僧侶「あなたが?まぁ…。じゃあ、あなたが私を治療してくれたの?」
女勇者「う、うん…。お姉さん、死んじゃいそうだったからさ…。なんとか助けてあげたくて…。そしたら、使えるようになってたの…。ボクもビックリしたんだけど…。」
女僧侶「…そう。スゴいじゃない。やっぱり、あなたは勇者様なのね。ありがとう。私を助けてくれて…。」
女勇者「そ、そんなお礼なんて…いらないよ…。ボクのせいで、お姉さんが危険な目にあったんだからさ…。ボクの方こそ…酷い事してごめんなさい…。」
女僧侶「杖の事?ふふっ、もういいわよそんなの。またお金貯めて新しいの買えばいいだけだし。」
女勇者「でも…。」
女僧侶「……。なんか、あなた少し変わったわね?」
女勇者「…?な、何か変?ボク…?」
女僧侶「う〜ん。なんて言うか、以前のようなトゲトゲしさが無くなったって言うか…。凄く可愛らしくなったわよ?」
女勇者「か、かわ…?な、何言ってんのお姉さん!そうやってボクをからかわないでよね!ボク怒るよ!」
女僧侶「…勇者。」
女勇者「…?お姉さん…?」
優しく微笑みながら女勇者を抱き締める女僧侶。
女勇者「な、何…。お姉さん…。」
女僧侶「……。」
女僧侶「あなた…とても強くなったわ、勇者。これから先もツラい旅が待ってると思うけど…。二人で一緒に、頑張っていこうね。」
女勇者「……。」
女僧侶「やっぱり帰りたい?アリアハンに。」
女勇者「…お姉さんが…どうしてもボクと旅がしたいって言うなら…いいよ、別に。このまま続けても…。ボク…ひねくれてるけどね。」
女僧侶「…そうねぇ。…今のあなたとなら、ずっと一緒にいてもいいかな?なんか可愛いから。」
女勇者「…か、からかわないでって言ったでしょ!ボク!」
ちょっと感動した
美人で優しいお姉さんの女僧侶(21歳)の事が大好きで、何かにつけてエッチな事をしたがるボクっ娘でレズっ気のある女勇者(16歳)。
モンスターとの戦闘後。序盤。
女勇者「う…痛っ…。」
女僧侶「!大丈夫ですか勇者様!?どこかお怪我でも?」
女勇者「うん…平気、ちょっとかすっただけだから…。でも少し血が出てるみたいなの。僧侶さん、治療してくれる…?」
女僧侶「ええ、もちろんです。良かった…かすり傷なんですね?大丈夫ですよ、私が今すぐホイミを…」
女勇者「あ、ダメ。待って、僧侶さん。」
女僧侶「?どうかしましたか?」
女勇者「うん。あのね、ボク、出来れば薬草を使ってほしいんだけど。」
女僧侶「薬草…ですか?でも私、まだ魔力は残ってますけれど…。」
女勇者「え〜やだ。僧侶さんに薬草塗ってほしい。」
女僧侶「…???」
女勇者「ダメ?」
女僧侶「…いえ。勇者様がそう仰るなら。分かりました、ではすぐに薬草を塗ってさしあげますね。お怪我をされたのはどこですか?」
女勇者「うん…あの…。ここなんだけど…。」
女僧侶「…えっ?…あの…。む、胸に…ですか?」
女勇者「うん…。…痛いの、ボクのおっぱい…。早く塗って…僧侶さん…。」
女僧侶「(………。まぁお怪我をされたのなら仕方ないわよね…。)で、では…失礼します…。」
女勇者「…優しく塗ってね…僧侶さん…。」
美人で優しいお姉さんの女僧侶(21歳)の事が大好きで、何かにつけてエッチな事をしたがるボクっ娘でレズっ気のある女勇者(16歳)。 その2
バブルスライムとの戦闘後。
女勇者「あっ…痛い…。」
女僧侶「…!大丈夫ですか勇者様?またどこかお怪我を?」
女勇者「うん…平気、ちょっとかすっただけだから…。でも、少し毒に侵されちゃったみたいなの。僧侶さん、治療してくれる…?」
女僧侶「ええ、もちろんですよ勇者様。大丈夫です、私が今すぐキアリーを…」
女勇者「あっ、ダメダメ。待ってっ、僧侶さん。」
女僧侶「?ど、どうかしましたか…?」
女勇者「うん。あのね、ボク、出来れば毒消し草を使ってほしいの。」
女僧侶「……。しかし…私の魔力はまだ残っていますよ…?」
女勇者「やだやだ。僧侶さんに毒消し草を塗ってほしい。」
女僧侶「………。」
女勇者「ダメ…?」
女僧侶「…いえ。分かりました、ではすぐに。毒に侵されたのはどこですか?」
女勇者「うん…あの…。こ、ここなんだけど…?」
女僧侶「………胸…ですね…。」
女勇者「うん…。お願い早く塗って…。早く…僧侶さん…。」
女僧侶「…………分かりました。」
女勇者「……僧侶さん…優しくしてね…?痛くしちゃダメだよ…?」
美人で優しいお姉さんの女僧侶(21歳)の事が大好きで、何かにつけてエッチな事をしたがるボクっ娘でレズっ気のある女勇者(16歳)。 その3
キラービーとの戦闘後。
女勇者「あぅあぅ…。」
女僧侶「…だ、大丈夫ですか勇者様?その…またどこかお怪我を?」
女勇者「うん…。ボクのカラダ、少し麻痺しちゃってるみたい…。ねぇ…僧侶さん…?」
女僧侶「…はい…すぐに治療致します勇者様。あの…キアリクよりも満月草を使用した方が良いのでしょうか?」
女勇者「…うん…満月草を優しく塗ってほしい…。」
女僧侶「……分かりました。では、麻痺した部分をお見せください。」
女勇者「はい…。」
女僧侶「……勇者様はよく胸を攻撃されるのですね…。」
女勇者「うん…。」
女僧侶「では…失礼します。」
女勇者「はい…お願いします…僧侶さん…。」
女僧侶「…………。」
女勇者「…あっ…僧侶…さん…。」
女僧侶(…勇者様の胸…結構大きいのね…。柔らかいわ…。………。やだ私、何考えてるのかしら…。)
レズっ気のある女勇者(16歳)と絡んでいく内に自分もソッチ系に目覚め始めた女僧侶(21歳)。
〜ロマリアの街中にて〜
女勇者「僧侶さぁんっ。」抱きっ
女僧侶「わっ!?ど、どうしたんですか勇者様!?急に抱きついたりして。」
女勇者「だってぇ…僧侶さんのカラダ柔らかくて気持ちいいんだもん…。」
女僧侶「そ、そうですか…。しかし勇者様、街中でこのような事はあまり…。人目も有りますから…。」
女勇者「やだ…。もっとこうしてたい…。」
女僧侶「………。」
女勇者「僧侶さん…。すりすり…。」
女僧侶(……………。……可愛い……。)
レズっ気のある女勇者(16歳)と絡んでいく内に自分もソッチ系に目覚め始めた女僧侶(21歳)。 その2
〜山間の村・カザーブにて〜
女勇者「僧侶さん僧侶さんっ。」
女僧侶「どうしたんですか勇者様?」
女勇者「見て見て、ここのチョコパフェね、カザーブの山の雪解け水を使ってるからすごく美味しいんだよ。」
女僧侶「フフフ、そうですね。とても美味しそうです。」
女勇者「でしょでしょ?じゃあね、僧侶さんにも一口あげる。」
女僧侶「まぁ、宜しいのですか勇者様?」
女勇者「うん。」
女僧侶「ありがとうございます。では一口…。うふふ、甘くて美味しいですわ。」
女勇者「………。」
女僧侶「…?どうかしましたか?」
女勇者「……僧侶さん、お口にチョコクリーム付いてるよ?ボク、取ってあげるね。」
ペロッ
女僧侶「!?」
女勇者「ウフフフ…ほら、綺麗になったよ…僧侶さん…。」
女僧侶「ゆ、勇者様?今…あの…唇が…。」
女勇者「どうかした?」
女僧侶「…え?…い、いえ別に…。」
女僧侶(ゆ、勇者様の唇が私の唇に…。やだ…どうしてこんなにドキドキしてるのよ私…。)」
レズっ気のある女勇者(16歳)と絡んでいく内に自分もソッチ系に目覚め始めた女僧侶(21歳)。 その3
〜眠りの町・ノアニールにて〜
女僧侶「町の人全員が何年も眠ったままでいるなんてとても不思議な所ですね。仕方ありません、調査はまた明日にして、今夜はここの宿をお借りしましょう。」
女勇者「うん。」
女僧侶「では勇者様。おやすみなさいませ。」
女勇者「おやすみなさい、僧侶さん。」
パチッ。………………………。
もぞもぞ。
女僧侶「!?ゆ、勇者様ッ!?何故私の布団にっ!?」
女勇者「眠れないの僧侶さん…。お願い、僧侶さんのお布団で一緒に眠らせて…。」
女僧侶「え、えぇっ!?し、しかし勇者様!それはさすがにマズイと思います!」
女勇者「やん…僧侶さん赤くなってる…可愛い。ウフフ、大丈夫だよ…?他の人はみんな眠ったまま起きないから…。」
女僧侶「そ、そういう問題ではありません!」
女勇者「わぁ…僧侶さんのおっぱい柔らかい……。」
女僧侶「…ど、どこ触ってるのですか勇者様!」
女勇者「ウフフ…おやすみなさい、僧侶さん。ぐーぐー。」
女僧侶「ちょ…ダ、ダメですよ勇者様!?ご自分のベッドでお休みください!」
女勇者「すー…すー…。」
女僧侶「ゆ、勇者様?…も、もう寝てしまったの…?早いわね…。」
女勇者「………。」
女僧侶「…つ、疲れてたのかしら…?はぁ…仕方ないか…。」
女勇者(ウフフフフフフ作戦成功♪あぁ…僧侶さんのカラダ暖かい…。僧侶さん、大好き…。)」
男勝りで頼もしいけど結構テキトーな性格をしてる女戦士(23歳)と、若くして悟りを開き賢者になれたものの修業の為に山籠りしていたので意外と世間知らずな女賢者(20歳)。
〜シャンパーニの塔でカンダタを倒しロマリアへ帰還途中〜
女戦士「へ〜それが金の冠か。結構綺麗だし高価そうだね。カンダタが欲しがるのも少しは分かるよ。なぁ賢者、ちょっと見せてくれない?」
女賢者「それは出来ません。」
女戦士「…え?なんで?」
女賢者「貴女のような人物にこのような貴重品を預ける事はできません。すぐに紛失してしまいますから。」
女戦士「…失礼な女だね。ま、あたしがテキトーな人間なのは認めるけどさ、さすがにそれは無くさないよ。」
女賢者「いいえ、必ず無くします。更に言えば、先程の金の冠を見る貴女の目付きには、明らかにこの王冠に興味を持ち、かつ自分のモノにしようとしている悪意が感じられました。その様な人間にはけっしてお渡ししません。」
女戦士「ちょっと待ちなよ賢者、言わせておけばなんだって?いくらあたしでもね、盗もうなんてそんな事考えてないよ!」
女賢者「ム…本当にそうでしょうか?貴女は戦士に転職する前は盗賊をしていたと言うお話を聞きましたが?その話が本当ならなおのことお渡し出来ませんね!」
女戦士「そんなの昔の話だろ!ったく、このわからず屋の石頭!」
女賢者「…石頭?何ですかそれは。わたくしの頭は石で出来ている訳ではありませんが?意味の分からない言葉を使うのはおやめなさい。」
女戦士「いや…そういう意味じゃないんだけど…。融通のきかない人って事だよ…。もしかしてギャグで言ってんの?」
女賢者「えっ!?そ、そういう意味なのですか?」
女戦士「………。」
女賢者「あ、いえ、知っていますわそのくらい!わたくしは貴女の知識を試そうと思ってわざと…。あわわ。」
女戦士「何焦ってんのよ…。アンタ本当に賢者なの?」
男勝りで頼もしいけど結構テキトーな性格をしてる女戦士(23歳)と、若くして悟りを開き賢者になれたものの修業の為に山籠りしていたので意外と世間知らずな女賢者(20歳)。 その2
〜ロマリアへ帰還途中にモンスターと遭遇〜
女賢者「くぅっ…軍隊蟹め!次から次へと仲間を呼んでキリがありませんわね!戦士!何をしているのです!わたくしの援護をしなさい!」
女戦士「…え?いやぁ、あたしが頑張らなくてもさ、アンタのヒャドが有ればなんとでもなるでしょそんな奴ら。」
女賢者「だから…!数が多いと言ってるでしょう!?人手が足りないのです!貴女もさっさと戦闘に…!」
女戦士「………。」ナデナデ
女賢者「ひゃあっ。」ビクン
女戦士「………ふ〜ん。」
女賢者「ななななな…!?あああ貴女!何を戦闘中にわたくしのお尻を触っているのですか!!?」
女戦士「…え?ああ、ごめん。あたしさ、戦士になる前は遊び人だったんだよね。アンタ結構いいお尻してるからさ。その時の癖でつい触りたくなっちゃうのよ。ごめんごめん。」
女賢者「い、いいお尻!?な、何を言ってるのです戦士!!おふざけも大概になさい!!」
女戦士「だから悪かったって。謝ってるでしょ。」
女賢者「だいたいですね!貴女は女性なのですよ!女性である貴女がわたくしのお尻に興味を持つなど不謹慎極まりありません!言語道断です!女同士でこのような…」
女戦士「………。」ナデナデ
女賢者「やんっ。」ピクン
女戦士「………。」
女賢者「い、言ってるそばからまたお尻を触るのはやめなさい!この変態女!」
女戦士「や、賢者。アンタ本当にいいお尻してるわ。触り心地最高だよ。」
男勝りで頼もしいけど結構テキトーな性格をしてる女戦士(23歳)と、若くして悟りを開き賢者になれたものの修業の為に山籠りしていたので意外と世間知らずな女賢者(20歳)。 その3
〜ロマリアへ到着するも賢者の怒りはおさまらず〜
女賢者「だいたいですね!貴女の発言には適当な部分が多すぎます!転職前は盗賊だったとか遊び人だったとか…嘘ばかりついて…!くどくどくど。」
女戦士「…いや、本当だよ。盗賊だったし遊び人だったのよ、あたし。」
女賢者「だからと言ってむやみに他人のお尻を触って良いと思っているのですか貴女は!」
女戦士「んー。でもほら、他人じゃないでしょあたし達。仲間じゃん。」
女賢者「仲間同士でもダメです!」
女戦士「…ったく、お尻触られたくらいでそんなに怒んないでよ。アンタ悟り開いてんでしょ?心を空っぽにでもしてさ、怒りを鎮めてよ。」
女賢者「わたくしが賢者である事とこれとは関係無いでしょう!?例えば貴女はわたくしにお尻を触られて良い気分になりますか!?嫌でしょう!?」
女戦士「…う〜ん。女に触られてもたいして気にしないけどねあたし。男なら叩きのめすけど。」
女賢者「うぬぬ…そんな事言うならしまいには触りますよわたくしも!」
女戦士「…触りたいの?ま、構わないけど…。ほら、好きなだけ触りなよ。」
女賢者「さ、触りません!!!破廉恥です!貴女は破廉恥な人間です戦士!」
女戦士「…はぁ…。アンタって純情なんだねぇ、賢者。」
女賢者「う、うるさいっ!」
面倒見のいい酒場の女主人ルイーダ(28歳)と、その隣にいる清純そうなシスター(24歳)。
〜アリアハンのルイーダの酒場・23:00PM〜
カチコチ…カチコチ…
ルイーダ(ふわぁ〜あ…。あぁ…暇ねぇ…。お客さんも皆帰っちゃったし、今夜は店じまいにしようかしら…。)
シスター「……あの…ルイーダさん。」
ルイーダ「ん?あらシスター。もう上がり?」
シスター「はい。お時間になりましたのでそろそろ…。」
ルイーダ「そう。お疲れ様。今日も助かったわ。いつも悪いわね、シスター。」
シスター「いえ…そんな事…。ルイーダさんのお役に立てるなら、私…。」
ルイーダ「…?どうかしたの?なんか元気無いわね?」
シスター「あ…いえ。なんでもありません。では、お先に失礼します。ルイーダさん。」
ルイーダ「ちょっと。ちょっと待ってシスター。そんな顔した女の子をはいさよならで帰らせる訳にいかないわよ。何かあったの?私で良ければ話くらい聞くけど?」
シスター「………ですが…。」
ルイーダ「いいから話してみなさい。ね。さ、ほら、こっちに座って。」
シスター「…はい…。」
ルイーダさん……。私の悩みは…あなたなんですよ…。あなたは気付いてないでしょうけれど…私はあなたと…もっと…もっと親しい関係になりたい…。ルイーダさん…。
面倒見のいい酒場の女主人ルイーダ(28歳)と、その隣にいる清純そうなシスター(24歳)。 その2
〜アリアハンのルイーダの酒場・23:15PM〜
カチコチ…カチコチ…
ルイーダ「フフフ、あなたとこんな風に話すのって初めてかしらね?」
シスター「……あ、はい……。今日は私なんかの為に…申し訳ありません…。」
ルイーダ「あ〜いいから。気にしない気にしない。ね、何か飲む?ソフトドリンク切らしちゃったからお酒しかないんだけど。」
シスター「いえ…私は神に仕える身ですので…。飲酒は戒律で禁じられております。すみません…。」
ルイーダ「ダメダメ。今はお客様としてここに座ってるんだから。そういう事は言いっこ無しにしましょ。それにね、たまには息抜きしないと疲れちゃうわよ、シスター。」
シスター「………しかし…。」
ルイーダ「…ほら、一杯だけ。大丈夫よ。あなたの神様だってこのくらい許してくれるわ。」
シスター「………はい…では少しだけ……。」
ルイーダ「うん。はいどうぞ、シスター。」
シスター「……頂きます……。」
ルイーダ「で、何があったの?悩みならなんでも相談して。私ね、口はカタい方だから、安心して話していいわよ?」
シスター「……………。」
言えない……。あなたの事が好きだなんて…私…言えないです。明るくて、優しくて、私とは正反対なあなたの事が…私は大好きなんです…でも……。
面倒見のいい酒場の女主人ルイーダ(28歳)と、その隣にいる清純そうなシスター(24歳)。 その3
〜アリアハンのルイーダの酒場・AM0:00〜
…カチ…ボーン…ボーン
シスター「すー…すー…。」
ルイーダ「寝ちゃった…か。」
シスター「…すー…すー…。」
ルイーダ「シスターってお酒に弱かったのね…。まだ一杯しか飲んでないのに…。」
シスター「……くー…。」
ルイーダ「あ〜あ。結局シスターの悩み事ってなんだったのかしら?聞く前に眠っちゃったから分からずじまいだわ。」
シスター「……………。」
ルイーダ「…ま、次の機会に聞いてあげればいっか…。」
シスター「…………すー…。」
ルイーダ「フフフ、気持ち良さそうに眠っちゃって…。起こすのもかわいそうね…。」
カウンターで椅子に座ったまま眠るシスターにそっと毛布を掛け、話し掛けるルイーダ。
ルイーダ「このまま寝てていいわよシスター。でも、風邪引かないようにしてね。」
シスター「……くー………。」
ルイーダ「フフ、おやすみ。また明日ね。」
シスター「………………。」
シスター「……………好き…。」
ルイーダ「え…?なに?起きてるのシスター?」
シスター「…………くー…。」
ルイーダ「……寝言…か。なんて言ったのかしら?よく聞こえなかったけど。」
シスター「……………。」
ルイーダ「ま、いっか…。」パチッ
………………。
…………………………。
寝たふりなんてしてごめんなさい…ルイーダさん…。でも私は……臆病者だから。…こんなカタチでしか…あなたにこの気持ちを伝える事ができないんです…。
でもいつか……いつかちゃんと話せる時が来たら…。その時は…今みたいに…優しく声を掛けてください。
それが良い返事でもそうでなくても…あなたが優しく話し掛けてくれれば、私はあなたの事をこれからも好きでいれるから…。
おやすみなさい…ルイーダさん。
アッサラーム出身の女商人(16歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。
〜眠らない町・アッサラーム〜昼
女賢者「…ここがアッサラーム…。なんだかそこかしこにいかがわしい雰囲気の漂った町ですわね…。こんな町からはさっさと出なければ…」
女商人「おお!ワタシの友達!お待ちしておりました!」
女賢者「…え?わたくしに話し掛けているのですか?と、友達?すみません、わたくし、貴女と何処かでお会いした事ありましたっけ…?」
女商人「売っているモノを見ますか?」
女賢者「へ?…ああ、貴女商人さんなのですね。…あの、申し訳ないのですが今はお買い物をする予定は無くて…」
女商人「まあそう言わず見ていってください。ワタシの友達!」
女賢者(…う〜ん、まだ若そうなのにもう社会に出て商売をしているなんて立派な女性ですわね…。そうですね、何か買ってあげても良いかもしれませんね。)
女賢者「では、この薬草を1つ頂けますか?」
女商人「おお、さすがワタシの友達!お目が高い!1つ500ゴールドになりますが宜しいデスか?」
女賢者「………ご、500ゴールド!?な、なんでそんなに高いのですか!?そんな大金持っておりませんよわたくし!」
女商人「これは特別製の薬草デスから!しかしアナタも商売上手デスね!ワタシ参ってしまいます!では250ゴールドではどうですか?」
女賢者「…えっ!?は、半額になるのですか?う〜ん…それでもまだかなり高額なのですが…。」
女商人「おお!アナタひどい人!ワタシに首吊れと言いますか!?でも分かりました。では更に半額の125ゴールドにします!これなら良いでしょう?」
女賢者(……まだ高いんだけど…。でもここまで安くしてくれたんだから買わないと可哀想かしら…。)
女賢者「ではあの…お1つ頂きます。」
女商人「おお!ありがとうございますワタシの友達!では早速代金を…」
女戦士「…何やってんの?賢者?」
アッサラーム出身の女商人(16歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。その2
〜眠らない町・アッサラーム〜昼
女戦士「こんなトコで何やってんのよ賢者。こいつ誰?」
女商人(…おおっ?なんだか恐そうなオネエサンが来ましたネ…。)
女賢者「あ、戦士。いえ、今こちらの商人さんから特別製の薬草を購入していた所なのですよ。これでこの先の旅も少しは楽になるかもしれませんよ?」
女戦士「…特別製の薬草?なんだいそりゃ?」
女賢者「…え?ああ、それはわたくしにもよく分からないのですが。恐らく通常の薬草よりも傷の治りが速いのでは?」
女戦士「そんな薬草あたしは聞いた事無いけど…。500ゴールドねぇ…。なぁお前、それ本当に特別な薬草なのか?」
女商人「(ギクッ)ももも勿論ですよワタシの友達!」
女戦士「…何焦ってんのよ。まぁいいや。あんたさ、ちょっと一回あたしに斬られてみな。」
女商人「……へ?」
女賢者「なっ!?いきなり何を言っているのです戦士!?貴女は人殺しにでもなるおつもりですか!」
女戦士「いや違うって。それ、特別な薬草なんだろ?買う前にさ、どんな効果があるか見ときたいじゃん。だから、な?取り敢えず一回だけあたしに斬られろ商人。んであんたに薬草塗って傷の治り具合見るからさ。」
女商人「…おおお…?」
女賢者「よしなさい戦士!なんて乱暴な事を言うのですか貴女は!」
女戦士「まぁまぁ怒んないでよ賢者。じゃ、商人。あんたは取り敢えず覚悟しな!今すぐたたっ斬ってやるから!」
女商人「おおおー!?ごごごごごめんなさいワタシ嘘ついてました!これはなんのヘンテツも無いただの薬草デス!ではさようなら!ワタシの友達!」
スタタタタタ…
女賢者「…え?う、嘘なの…?」
女戦士「ハァ…当たり前でしょ。そんなどこにでも有りそうな薬草が何百ゴールドもする訳ないじゃないの。」
女賢者「…そ、そうだったのですか…。すみません、わたくし危うく騙されてしまう所でしたわ…。」
女戦士「ま、しょうがないよ。あんた世間知らずだからね。賢者。」
女賢者「う…言い返せない…。」
女戦士「あはははっ。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。
〜眠らない町・アッサラーム〜夜
女勇者「わースゴーい!見て僧侶さん!この町、イヤラシイ格好したエッチなお姉さんがアッチコッチにたっくさん居ますよ!」
女僧侶「…え?は、はぁ…?そう…でしょうか?」
女勇者「ほら見て見て!あそこの劇場、肌を露出させた踊り子さん達がいっぱい踊ってる!汗とか沢山かいてるし胸も揺れまくりだし!うわぁ!ボク興奮しちゃうー!」
女僧侶「……はぁ?あの…勇者様…。あなたはその…勇者様なのですから。もう少しご自分の発言に気をつけて頂かないと…。」
女勇者「…え?ボク、何か変な事言ってた?」
女僧侶「いや、その…。勇者様は女の子なんですよ…?年頃の女の子が女性のカラダにそのように興味を持たれるのはどうかと…。」
女勇者「……ボクって変?僧侶さん、ボクの事おかしな女の子だと思ってるの?」
女僧侶「い、いえ。そういうつもりでは…!」
女勇者「……………。」
女僧侶「…………………。」
女勇者「あ、わかった。僧侶さんヤキモチ妬いてるんでしょ。ボクが他の女の人にキョーミ持ったから。」
女僧侶「……なぜそうなるのですか勇者様…。」
女勇者「ウフフ心配しないで僧侶さんっ。ボクが一番好きなのは僧侶さんだからっ。」抱きっ
女僧侶「す、好きって…。あ、ダメっ。くっつかないでください勇者様っ。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。その2
〜眠らない町・アッサラーム〜夜
女勇者「見て見て僧侶さん!ボク踊り子さん達の楽屋でこんなモノ見つけちゃった!」
女僧侶「こ…これは?」
女勇者「え?ガーターベルトだけど。知らない?」
女僧侶「……ああ…カジノ等に勤めてる女性がよく着用している物ですね、確か。」
女勇者「そうそう。ウフフフ。ねぇ僧侶さん。これ穿いてみて。」
女僧侶「!?…わ、私がですか!?」
女勇者「うんっ。僧侶さんスタイル抜群だから絶対似合うと思うの。だからお願いっ。穿いてみて。」
女僧侶「い、いえ…。そのような物を身につけるのはご遠慮致します…!」
女勇者「え〜やだ。穿いて?」
女僧侶「い、嫌です!だいたい私は法衣の下にこの黄色い肌着を着ていますから!それを穿く事はそもそも出来ません!」
女勇者「じゃあそれ脱いで?そしてこれ穿いて?ねっ僧侶さん。」
女僧侶「……。ゆ、勇者様…私本当に嫌です。」
女勇者「ダメッ!これは勇者命令だもん!穿かないとボク怒るよ!?」
女僧侶「…勘弁してください。」
女勇者「や〜だ〜。ねぇ僧侶さんお願いだから穿いてよ〜。お〜ね〜が〜い〜。」
女僧侶(な、なんでこんなにテンション上がってるのこの子…?)
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。その3
〜眠らない町・アッサラーム〜夜
結局僧侶はガーターベルトを身につけた。そして勇者にマジマジと見られた。
女勇者「僧侶さん僧侶さん。僧侶さんのガーターベルト姿最高だったよ。ボクね、鼻血出そうになっちゃったもん。」
女僧侶「勇者様…私もう絶対穿きませんからね。」
女勇者「え〜やだぁそんな悲しい事言わないで僧侶さんっ。」
パフパフ娘「あーら素敵なお兄さんね。どう?私とパフパフしない?」
女勇者「へ?お、お兄さん?ボクの事?」
女僧侶「…!」
パフパフ娘「ええ、あなた以外誰もいないでしょ。ね、それよりもどう?これから私の家に来て一緒にパフパフしない?」
女勇者「パ、パフパフ?パフパフって何?どんな事するの?ハァハァ凄く興味津々。あ、でも…。ボク男じゃないんだけど…。」
パフパフ娘「やぁねあなた、男のクセに萎縮してるの?もう、意気地無しねぇ。」
女勇者「……………。」
女僧侶「ちょっと待ちなさいあなた。さっきから聞いてれば勇者様の事をお兄さんだの男だのと…。この子のドコが男なの!?どう見ても可愛い女の子でしょう!」
女勇者「…!そ、僧侶さん…?」
パフパフ娘「え?ウ、ウソ女の子だったの?やだ私ったら間違えちゃって…!ご、ごめんなさいね。」
女僧侶「全く…!行きましょう勇者様!」
女勇者「は、はい…!」
スタスタ
女勇者「…………。」ドキドキ
女僧侶「もうっ、頭に来ちゃいますねあの人!目が悪いんでしょうか!」
女勇者「あ、あの…。僧侶さん。」
女僧侶「…ん?フフ、気にしなくていいですよ勇者様。きっとあの女性は暗くて間違えてしまっただけですから。」
女勇者「う、うん…平気。ボク全然気にしてないから…。それに、ちょっと嬉しかったから…。」
女僧侶「嬉しかった…?」
女勇者「あ、な、なんでもないっ。」
女僧侶「?」
女勇者(僧侶さん…ボクの事カワイイって思ってるんだ…。エヘヘ…。)
バハラタ出身の女盗賊(23歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。
〜王家の墓・ピラミッド〜
オレの名は女盗賊。ここより遥か東にある町バハラタで、盗賊稼業を営んでいる凄腕の盗人だ。
盗賊仲間から、このピラミッドと言う名の巨大な建造物には古代の財宝が沢山眠っているという話を聞きはるばるやって来たのだが…。残念ながらめぼしいお宝は他の連中にアラカタ盗まれた後のようだ…。
だがここまで来て手ブラで帰る訳にもいかない。ふぅ…もう少し探索してみるか。
ん…?何かの足音…。こっちに近づいてくる…。魔物ではない。チッ、お客さんか…。こんな辺鄙な所に珍しいな…。仕方ない、隠れるか…。
女賢者「…だいたいですね、貴女のその格好はなんなのですか戦士。」
女戦士「…何がよ?」
女賢者「そのように肌を露出させて…いやらしい。恥ずかしくはないのですか?少しは謹みなさい。」
女戦士「いや、これはこういう鎧なのよ。動きやすいし、あたしは結構気に入ってるんだけど?それにさ、あんただって似たようなモンでしょ賢者。おもいっきり太股見せてるし。」
女賢者「な!?ぜ、全然似ておりませんよ!わたくしのコレは正式な賢者の正装なのですから!貴女のハレンチな鎧と一緒にしないでください!」
女戦士「…そう?結構似てると思うけどね。」
女賢者「似てません!」
やいのやいの。
女盗賊(…どうやら同業者じゃないようだが…。戦士と賢者か……面倒そうなのが来たな…。)
バハラタ出身の女盗賊(23歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その2
〜王家の墓・ピラミッド〜
ガコォン…!石造りの重い扉が開いた。
女戦士「へぇ、これが魔法の鍵か。意地の悪い仕掛けや罠がいっぱい有ったけどさ、なんとかゲットできたね。」
女賢者「ええ、そうですわね。」
女盗賊(……。魔法の鍵か…。ああいう貴重な代物は普通の店では買い取ってくれない。オレには無用の長物だな…。)
女戦士「さーてと、もうここに用は無いね。こんな所に長居してたら呪われちまいそうだし、さっさと帰ろうか。」
女賢者「ええ、そうしましょう。」
女盗賊(…ふぅ、やっと帰るのか。ようやく仕事に戻れるな。…ん?)
女賢者「…?こんな所に宝箱…?さっき通った時は無かったと思ったけど…。」
女盗賊(アレは…ッ!)
女賢者「…まぁ、折角ですから開けてみましょうか。」カチャ…
女盗賊(…おいバカッ!開けるな!ソイツは…ッ!)
ガパァ…
女戦士「賢者!!危ない!!」
女賢者「え…?…きゃあッ!!?」
ガキィン!!なんと宝箱は人食い箱だった!
丸飲みにされそうになった女賢者を間一髪で庇い助けるも、脇腹に深い傷を負う女戦士!
女戦士「…うぁっ…!痛っ…ッ!」
女賢者「せ、戦士!!」
バハラタ出身の女盗賊(23歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その3
〜王家の墓・ピラミッド〜
女賢者「あああっ…こ、こんなに血が…ッ!だ、大丈夫ですか戦士!?」
女戦士「…くっ…。ああ、平気だよ…。伊達に戦士やってないからね…。このくらいなんでもない。」
女賢者「で、でも…血が…。」
女戦士「大丈夫だって…!それよりもアイツから目を離さないで。アイツは人食い箱!宝箱に化けて旅人を襲うタチの悪いバケモンさ!」
女賢者「…!」
人食い箱「ガチィンガチィン!」
女盗賊(……チッ…バカな女だ。不用意に宝箱に近づくからそうなるんだぜ………。)
女戦士「いいかい…賢者。あんたはね、取り敢えず逃げな。コイツは…あたしが相手しとくから。」
女賢者「…なっ、何を言っているのです戦士!?」
女戦士「いいから聞きな!こいつの牙はね、ヤバいんだよ!あたしはコイツに喰われて命を落とした奴らを今までに何人も見てきた!あんたのヤワな身体じゃ一撃食らっただけで死んじまうんだよ!賢者!」
女賢者「…で、ですが…!貴女は傷を…!」
女盗賊(…………。)
女戦士「…あたしの事は心配しなくていいよ。コイツ一匹くらいなんて事無い。すぐブッ倒して追いつくからさ。早く逃げな…賢者。」
女賢者「…!い、嫌です…!貴女を置いてわたくし一人だけ逃げるなんて出来ません!」
女戦士「……ハァ。ったく、分からず屋で頑固者だね…あんたは…。」
女盗賊(……………。)
人食い箱「ガチンガチンガチィン!」
女戦士(マズイね…。この子を守りながら人食い箱のキバを避けてこっちも攻撃しなきゃならない…。オマケにあたしの傷も相当深い…。無事に帰れそうにないね、こりゃ…。)
バハラタ出身の女盗賊(23歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その4
〜王家の墓・ピラミッド〜
人食い箱「ガチィンガキィン!」
女賢者「き、来ます!!」
女戦士「くっ…!かかってきなバケモン!!ブッ壊してやるからね!」
人食い箱「ガチィ……ッ!!ギギッ…」
ガクッ
女戦士「……あん?」
女賢者「…?う、動かなくなりましたね…。どうしたのでしょうか…?」
女戦士「…………。」
女賢者「あっ。い、いけません戦士!まだ近づいては…!」
女戦士「大丈夫だよ。コイツはもう死んでる。」
女賢者「…え?」
女戦士(…何か刺さってる。これは…アサシンダガー…?盗賊用の武器じゃないの…。………。誰か…居るのか…?)
女賢者「あの…?戦士…?」
女戦士「…ん?ああ、なんかよく分かんないけどさ、まぁ助かって良かったじゃない。」
女賢者「…あ、はい…そうですが……。でも…」
女戦士「うっ!いたた…。」
女賢者「あっ…!戦士!」
女戦士「…いや参ったね。やっぱ結構ヤバいみたい。早く宿屋で休まなきゃ。」
女賢者「…ご、ごめんなさい!わたくしのせいで…!」
バハラタ出身の女盗賊(23歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その5
〜王家の墓・ピラミッド〜
女賢者「戦士…!ぐすっ…」
女戦士「ちょっとちょっと!そんな顔しないでよ賢者!あたしら無事だったんだからさ!」
女賢者「で、でも…。わたくしのせいで…こんな傷を…。」
女戦士「平気平気。あたし体力には自信あんのよ。でもま、今度宝箱開ける時はさ、インパス唱えてからにしよっか。」
女賢者「…は、はい…ごめんなさい…。」
女戦士「…ほら、そんな辛気臭い顔しないでよ、賢者。」
女賢者「………でも…。」
女戦士「…………。」
女賢者「…………。」
女戦士「…………。」ナデナデ
女賢者「きゃんっ。」ビクン
女戦士「…………。」
女賢者「…んななな!?こんな時に何わたくしのお尻を触ってるのですか貴女はッ!?」
女戦士「あはははっ。やっぱりあんたはしんみりした顔よりそっちの方がいいよ!賢者!」
女賢者「…もうっ……!」
女戦士(……どこの誰か知らないけどさ、助かったよ。ありがとな、名も知らぬ盗賊さん。)
…………。
女盗賊(アサシンダガー…上手く急所をつけたようだな…。フン、今回は特別に助けてやるぜ…。死体が二個も増えたんじゃ仕事がしづらくなるからな…………。さて…お宝お宝っと…。)
イシスの女王様(27歳)と侍女(19歳)。
〜砂漠の国・イシス〜夜(女王様の部屋)
女勇者「うっきゃー!女王様ってホンット綺麗な人なんですね!?褐色の肌にエキゾチックな切れ長の青い瞳!ボク興奮冷めやらないよぅ!」
女僧侶「…勇者様お静かに…!もう夜中なんですよ…?私達は今お忍びで女王様の部屋へ来ているのですから…!」
女勇者「や〜ん〜分かってる〜。も〜僧侶さんまたヤキモチ妬いてるし〜。」
女僧侶「妬いてません。」
イシス「フフフ、愉快な方達ですね。」
侍女「…………。」
イシス「貴女方のお話は伺っていますよ。あの難解な謎を秘めたピラミッドから無事に生還されたとか。しかしお仲間がお怪我をされたと聞きましたが大丈夫なのですか?」
女僧侶「はい。もうすっかり良いみたいで。私達も安心していた所です。」
イシス「そう。さすがは旅慣れた冒険者達ですね。とても逞しいですわ。せっかく来て頂いたのに何もしてあげられなくてごめんなさいね。」
女僧侶「い、いえ女王様。こちらこそ無理に押し掛けてしまって…。申し訳ありません。」
女勇者「あ、女王様!ボク、出来れば今夜一晩ここに泊まってみたいんですけど!ダメですか?」
イシス「…え?こ、この部屋にですか?」
女僧侶「ちょっ、勇者様!いきなりなんて事を言うのですか!?そんなのダメに決まってるでしょ!」
女勇者「え〜だって女王様と同じ部屋で寝てみたいんだもん。」
イシス「う〜ん、そうですね…。…まぁ一晩だけなら構わないかしら?」
女勇者「ホ、ホントですか女王様ぁ♪きゃーやったー!」
侍女「……………。」
イシスの女王様(27歳)と侍女(19歳)。その2
〜砂漠の国・イシス〜夜(女王様の部屋)
侍女「女王様、お戯れも程々になさってください。見知らぬ旅人をこの部屋へ泊めるなどもっての他です。」
イシス「………。」
侍女「さぁ、貴女方もそろそろお帰りください。あらぬ噂が立ちますわ。」
女勇者「はぁ?なんですか?ボク達女王様のお墨付きを頂いたんですけど?お付きの人は引っ込んでてください。あ、でもあなたも結構な美人さんですね。ハァハァ。」
女僧侶「…あらぬ噂って…。私達は女なのですから…。そのような噂は立たないと思いますが…。」
侍女「いいえ。我が女王様の美しさは例え女性と言えどもその心を奪われ魅了されてしまいます。間違いが起きないとも限りません。さぁ、お引き取りください。」
女勇者「…!」
女僧侶「…別に私はいいけれど。でも勇者様が素直にハイと言うとは思えませんね…。」
女勇者「ふ〜ん?ウフフ、分かりました。じゃあボク達帰りますね。」
女僧侶「…え?宜しいのですか勇者様?せっかく女王様のお部屋で宿泊できるチャンスなのに…。」
女勇者「うん。ボク、他人の恋路を邪魔したくないから。じゃあね女王様、侍女さん。また来ますねー。」
女僧侶「恋路…?あ、待ってください勇者様っ。では女王様。夜分遅くに失礼致しました。」
バタン…
侍女「…………。」
イシス「フフフ、怒ってるの?侍女?」
侍女「…当然です…!あんなどこの誰とも分からない人達をこの部屋に泊めるなんて、私は絶対に嫌です…!」
イシス「…フフ、ごめんね。貴女を少しからかってみたかったのよ…。」ギュッ…
侍女「…あ…女王様…。やだ…イジワルしないでください……。」
イシス「フフフ…可愛いわね…。侍女…。」
侍女「ああ……女王様…。」
イシスの女王様(27歳)と侍女(19歳)。その3
〜砂漠の国・イシス〜夜(イシス城の通路)
女僧侶「え!?で、ではあの女性はその……女王様とそういう関係だと…!?」
女勇者「うん、間違いないよ。」
女僧侶「…な、何故そんな事が分かるのですか勇者様?」
女勇者「え〜だってあの人からボクと同じニオイがしたもん。僧侶さんの目はごまかせてもボクの鼻はごまかせないよ!」
女僧侶「…な、なるほど…。なんだか説得力有りますね…。」
女勇者「ウフフフン。じゃあ僧侶さん、今夜は二人でイシスの町の宿屋に泊まって朝までイチャイチャしよっか?砂漠の夜は冷えるからさぁ、一緒に布団の中でくんづほぐれつしよ〜。」
女僧侶「…しません…。」
女勇者「やん。照れちゃってる。僧侶さん可愛い♪」
女僧侶「照れてません。はぁ…。」
大食らいで男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。
〜バハラタからの帰り道〜
ああ…あの日から彼女の事が…戦士の事が頭から離れない…。
宝箱のモンスターに食べられそうになったわたくしを勇敢に助けてくれた戦士…。
わたくしのせいでヒドい傷を負ったのに優しく許してくれた戦士…。
ダメ…戦士の事を考えるだけで胸がドキドキしてしまう。ああ……戦士…。
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)と優しい女僧侶(21歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)。
〜ポルトガ〜
女勇者「うわーいついに念願の船を手に入れたぞ!これから行く国にはどんな美女が待ってるんだろう!ウフフ、わくわくしちゃう!」
女僧侶「…そうじゃないでしょ勇者様。魔王を倒すという本来の目的を忘れないでください。」
女勇者「いざ行かん!夢と希望と欲望の新天地へ!」
女僧侶「人の話を聞きなさい。はぁ〜…。」
女戦士「勇者は相変わらずレズレズだね。」
女賢者「………。」
女戦士「ん?どうかしたの賢者?なんか元気無いね。」
女賢者「…え?い、いえ別に…。」
女戦士「…もしかしてまだあの時の事気にしてるの?」
女賢者「べ、別にそういう訳じゃありませんけど…。」
女戦士「そう?あんたここ最近ずっと落ち込んでるみたいだからさ。なんか余計な心配しちゃうよ。」
女賢者「…優しいんですね…戦士…。」ポッ
女戦士「…?何赤くなってんのよ?」
女賢者「な、なんでもありません。」ドキドキ
女勇者「よーし!しゅっぱーつ!」
ヘルコンドル「バシルーラ!バシルーラ!」
女戦士&女賢者「へ?」
ピュー
女戦士&女賢者「あーれーーー」
女僧侶「せ、戦士さん、賢者さん!」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)と優しい女僧侶(21歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)。その2
〜ポルトガ〜
ヘルコンドルをやっつけた!ピロリ〜ン
女勇者「戦士さんと賢者さんがどっかに飛んでっちゃった…。」
女僧侶「ど、どうしましょう勇者様!オロオロ!」
女勇者「う〜ん、仕方ないよね。アリアハンに戻って新しい仲間を探そう。」
女僧侶「き、切り替えが早すぎます!二人が心配じゃないんですか!?」
女勇者「え〜だって戦士さんと賢者さんだよ?うちのパーティーの主戦力だよ?むしろ心配するべきはボク達の方じゃない?」
女僧侶「………確かに。」
女勇者「じゃ、早速アリアハンに帰ろ、僧侶さん。大丈夫、二人にはそのうちどこかで会えるよ。」
女僧侶「…え、ええ…。」
女勇者「ウフフ、ボク的には僧侶さんと二人っきりで旅するのも捨てがたいんだけどね♪」
女僧侶「早く新しい仲間を見つけねば。」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)と優しい女僧侶(21歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)。その3
〜どこかの大陸〜
女戦士「いたたた…。大丈夫?賢者?」
女賢者「は、はい…!い、今のモンスターはなんなのですか…?」
女戦士「ありゃヘルコンドルって言ってね。人をどっかに飛ばしちゃうバシルーラって厄介な呪文を使う嫌な敵なのよ。」
女賢者「そ、そうなのですか。」
女戦士「しかし参ったね…ここどこなんだろ?」
女賢者「分かりません…向こうに山が見えますが…。」
女戦士「まぁしょうがないね。取り敢えずルイーダの酒場に戻る手段を探してみよう。」
女賢者「…は、はい。」
女戦士「しばらくはあたしら二人だけで旅しなきゃならないね。ま、あたしとあんたならなんとかなるでしょ。」
女賢者「……え?」
女戦士「何?どうかした?」
女賢者「あ、い、いえ。」
女戦士「頼りにしてるわよ、賢者。」
女賢者(戦士と…戦士と二人旅…!?ウ、ウソ…こんな事って…。わたくし…どうすれば…。)
ジパング出身の女武闘家(18歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。
〜ルイーダの酒場〜
女勇者「さぁ〜てと。可愛くてエッチで強い女の子はいないかな〜。」
女僧侶「勇者様…。」
女武闘家「そこの御仁、ちょっと宜しいか。」
女勇者「ん?ボクに何か用?」
女武闘家「そのいでたち、勇者殿とお見受けするが。」
女勇者「うんそうだよ。ボク勇者。」
女武闘家「おお、やはりそうでしたか。我、日出づる黄金の島国ジパングより参った武闘家と申す者。今、我が国ではヤマタノオロチなる怪物が暴れまわっておりまして、皆困っていまする。」
女勇者&女僧侶「ふむふむ。」
女武闘家「そこで勇者殿にお願いがあります。是非、我と共にジパングへ渡りヤマタノオロチを退治してほしいのです。不躾なお願いを承知で、何卒ご尽力頂けないでしょうか。」
女勇者「うん、別にいいよ。」
女武闘家「ま、まことですか?」
女僧侶「ええ、困った時はお互い様です。それにちょうど私達も強い仲間が欲しかった所なの。あなたはとても強そうだわ。」
女武闘家「かたじけない。」
女勇者「あと武闘家さん可愛いしね。デュフフフフ。」
女僧侶「勇者様。」
女武闘家「では、早速参りましょう!」
ジパング出身の女武闘家(18歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。その2
〜ピラミッドの地下〜
女武闘家「むぅ…ここは一体?我らはジパングに向かったのでは?」
女勇者「うん。でもここにさー、武闘家さん専用の黄金の爪って武器があるの。だから取りに来たんだよ。」
女武闘家「我の為に…重ね重ねかたじけない。」
女勇者「ムフフフ、別にいいですよぉ。ムフフフ。」
女僧侶「下心が見え見えですね。」
女武闘家「ムッ!危ない!僧侶殿!」
女僧侶「えっ?きゃあっ!」
僧侶は危機一髪で落とし穴に落ちずに済んだ。
女僧侶「あ、ありがとう武闘家ちゃん…。」
女武闘家「いえ、ご無事でなによりです僧侶殿。どうやらここは魔法が使えぬ空間のようです。僧侶殿は我の後ろに隠れ、身を守っていてください。」
女僧侶「え、ええ。」
女勇者「……ちょっと武闘家さん。何ボクの僧侶さんに色目使ってるんですか?」
女武闘家「い、色目?ボクの僧侶さん?」
女僧侶「こ、こら!何を言い出すのですか勇者様!」
女勇者「フン!いいカッコして僧侶さんの気を引こうったってそうはいかないからね!僧侶さんはボクだけのものなんだから!」
女僧侶「変な事言うのやめてください勇者様!」
女武闘家「むぅ、お二人は女性同士でそのようなご関係なのですか?これは気づかずに、大変失礼を致しました。」
女僧侶「い、いえ違うわ武闘家ちゃん。これは勇者様が勝手に…。」
女勇者「ボクと僧侶さんは将来を誓いあった仲だからね!」
女僧侶「誓いあってません!」
ジパング出身の女武闘家(18歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。その3
〜ジパング〜
卑弥呼に化けたヤマタノオロチを退治した。
女武闘家「勇者殿、僧侶殿、なんとお礼を言ったら良いか。誠にありがとうございました。」ペコッ
女勇者「別にぃ〜?いいですけどぉ〜?」
女僧侶「勇者様、ひねくれた言い方しないでください。」
女勇者「だってボクの僧侶さんを狙う武闘家さんが悪いんだもん。」
女武闘家「知らぬ事とは言え、誠に申し訳なかった。」
女僧侶「い、良いのよ武闘家ちゃん。勇者様の言う事は気にしないで。あなたは何も悪くないわ!」
女の子「わーい!ボクの大好きな弥生姉ちゃんが助かったんよぉ!」
女勇者「ん?ボクって言ったの今?」
女の子「うん!ボクね、今まで気付かなかったけど本当は女の子なんだって!でも弥生姉ちゃんの事大好き!助かって嬉しいよぅ!弥生姉ちゃーん。」
タタタタ…
女勇者「…あの子は将来絶対伸びる。きっと可愛くてレズレズな女の子になる筈。ううん、楽しみっ。」
女僧侶「あの子の将来が心配だわ…。」
女武闘家「勇者殿、僧侶殿、勝手を言って申し訳ないのですが、しばらく故郷の復興に力を注ぎたいのです。どうかここに残る事をお許しください。」
女僧侶「ええ、そうね。残念だけどしょうがないわね。」
女勇者「ボクは別に構わないよ。ボクの僧侶さんをつけ狙う女の子は願い下げだからさ!」
女僧侶「やめてください勇者様。」
女武闘家「それではお二方、良い旅を。ご無事を祈っております。末永くお幸せに!」
女僧侶「あなたも勘違いしたままなのね武闘家ちゃん。」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。
〜滅びの村・テドン〜「夜の宿屋にて」
女戦士「ふ〜ようやくどっかの村に辿り着いたね。今夜はここで一晩過ごそう。」
女賢者「そ、そうですわね…。」
女戦士「ん?なんか青い顔してるわね賢者。具合でも悪いの?」
女賢者「ね、ねぇ戦士。この村ちょっと変じゃないですか?」
女戦士「何が?」
女賢者「だ、だって…建物はあちこちボロボロだし、毒の沼地がそこら中に有るし…。それに…心なしか村の人達がみんな透けて見えるんですけど…。」
女戦士「…ぷっ。あはははっ。じゃあここの村人達は全員幽霊なんだよ。きっと。」
女賢者「わ、笑い事じゃありませんわ!ガタガタ」
女戦士「あんた幽霊とか苦手なの賢者?」
女賢者「そ、それは…。せ、戦士は平気なのですか?」
女戦士「んーまぁ苦手な方かな?あいつらさ、実態が無いから殴れないじゃん。戦いの時めんどくさそうで嫌い。」
女賢者「…そういう意味で苦手なのですか…。」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その2
〜滅びの村・テドン〜「夜の宿屋にて」
女戦士「賢者。先にお風呂入ってきたら?あたし夕御飯作っとくからさ。」
女賢者「あ、はい。ではお先に…。」
〜お風呂場〜
シーン………。
女賢者(な、なんですかこのボロボロのお風呂は…。怖すぎます…。)
ガタッ
女賢者「ひっ!?」
ガチャガチャ!バタン!
女戦士「あれ?早いわね賢者。もう入ってきたの?」
女賢者「あ、あの…戦士…。」
女戦士「何?」
女賢者「あの…い、一緒に入りませんか…?」
女戦士「………もしかしてあんた怖いの?」
女賢者「だ、だって!ボロボロなんですよここのお風呂!一人で入るなんてわたくしにはとても無理です!」
女戦士「あはははははっ!ったくしょうがないわねー。」
女賢者「だって……。」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その3
〜滅びの村・テドン〜「夜の宿屋にて」
女賢者(うぅ…怖くてついお願いしちゃったけど、戦士と一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしい…。ドキドキして心臓が止まりそう…。あぁ…戦士の逞しいカラダ…素敵。)
女戦士「後ろ向いて賢者。背中流してあげるから。」
女賢者「えっ!?せ、背中ですか!?」
女戦士「うん。嫌?」
女賢者「い、いえ全然むしろ嬉しいです戦士あわわわ。」
女戦士「?」
女賢者「お、お願いします…。」
女戦士「うん。へぇ、綺麗な肌してるんだね賢者。」ゴシゴシ
女賢者「そ、そんな事…ありません…。」ドキドキ
女戦士「あははっ。謙遜しなくていいよ。あんた本当に綺麗なんだからさ。」ゴシゴシ
女賢者「そ、そ、そんな事……。戦士だって…凄くカッコいいし…。」ドキドキ
女戦士「なーに照れてんのよ。」ゴシゴシ
女賢者(あぁ…嬉しい…!戦士に綺麗って言われちゃった…。わたくし…とても幸せ…。)
ゴリッ
女賢者「うぎゃー!?」
女戦士「あっ!?ご、ごめん賢者!力の入れ方間違えちゃった!大丈夫!?」
女賢者(い、痛い…。けど幸せ…。)ピクピク…
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その4
〜滅びの村・テドン〜「夜の宿屋にて」
風呂上がり。
女戦士「本当にごめんね賢者。背中大丈夫?」
女賢者「え、ええ。少しヒリヒリしますけどもう大丈夫です。」
女戦士「悪かったね。」
女賢者「で、で、でも!一つお願いがあるのですが!」
女戦士「ん?何?なんでも言ってよ。」
女賢者「そそその!こここ今夜は同じ布団でねねね眠りませんか!?」
女戦士「……え?あたしと同じ布団で?いや〜でもそれはちょっと…マズくない?」
女賢者「だ、だ、だって!わたくし怖くて一人では寝れないのですもの!だからお願いです!」
女戦士「はぁ…。ま、しょうがないか。いいよ、ほら入りな。」
女賢者「ははははい嬉しいです戦士!」ドキドキドキドキドキ
女戦士「また赤くなってる…。」
女賢者(ああああ!嬉しい嬉しい!戦士と同じお布団の中に入っちゃったー!戦士のカラダあったかーい!)
女戦士「何ニヤニヤしてんのよ。」
女賢者「なななんでもありません!おおおやすみなさい戦士!」
女戦士「うん、おやすみ。賢者。」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その5
〜滅びの村・テドン〜「朝」
チュンチュン。
女賢者「ん…。」
女戦士「おはよう賢者。よく眠れた?」
女賢者「あ…おはようございます戦士。は…はい。戦士のカラダ凄く温かくてグッスリ眠れました。(///∇///)」
女戦士「そ、良かったね。さて、宿屋の主人に挨拶して出発しようか。」
女賢者「は、はい。」
シーン………。
女戦士「………ナニコレ?村中ヒトッコヒトリ居ないんだけど。」
女賢者「………ど、どういう事でしょうか。」
女戦士「………。」
女賢者「………。」
女戦士「……幽霊?」
女戦士&女賢者「ほ、ほ、ほぎゃーーーー!!!」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その6
〜女海賊〜
ザザーン…。小さい小舟で海を進む女戦士&女賢者。
女戦士「参ったね…まさか本当に幽霊の村だったなんて…。」
女賢者「はい…気が滅入ります。」
女戦士「村の近くの川岸にこの小船が有ったから助かったけどさ…。もう二度と行きたくないよあの村には。」
女賢者「…同感です。」
女戦士「はぁ…。」
女賢者「…あ、見てください戦士。あそこ、海賊船です!」
女戦士「海賊船?あ、ホントだ。待てよ、あのドクロマークは…。」
女賢者「…知っているのですか戦士?」
海賊の乗組員「…なんだありゃ?こんな大海原に小さい船が…?お頭ぁー!ちょっと来てくだせぇ!あそこになんかおりやすぜ!」
海賊船の甲板。
女戦士「お頭!久しぶり!」
女海賊「おいおい!誰かと思ったらキラーマ!キラーマじゃないか!」
女賢者「キラーマ???」
女戦士「…その呼び方はやめてくれよお頭…。」
女海賊「ハハハ!いいじゃないか!あたいは気に入ってるよ!」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その7
〜女海賊〜
女賢者「あの…キラーマってなんですか?」
女海賊「んー?あんたは?」
女賢者「あ…えっと…わたくしは」
女海賊「キラーマの彼女?」
女賢者「は、はぁ!?」
女戦士「ちょっと!何言ってんのよお頭!旅の仲間だよ!」
女海賊「ハハハハ!あんた昔から女にモテモテだったからね!てっきりそうかと!」
女戦士「ったく、んなワケ無いだろ。」
女賢者(せ、戦士の彼女…。わ、わたくし周りからそういう風に見えてるのかしら?)ドキドキ
女海賊「この子はね、昔あたいの船で働いてた事があってね。昔はよく二人で暴れたもんだよ。」
女賢者「は、はぁ。」
女海賊「キラーマってのはさ、あたい達のアジトがあるサマンオサ地方にキラーアーマーって名前の赤い鎧のモンスターがいるのよ。それがこの子にそっくりでさ。」
女戦士「全然似てないよ!」
女賢者「それでキラーマってあだ名を?…ぷぷぷ。」
女戦士「笑うんじゃないよ賢者!」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その8
〜女海賊〜
女戦士「で、こんな海域で何やってたのお頭?ここはあんたらの縄張りじゃないだろ?」
女海賊「ん?ああ…それがね…。」
女商人「あわわわわ!助けてくださいワタシの友達!」
女賢者「え?」
女戦士「あいつは…アッサラームで会ったウソつき商人じゃないか!」
女海賊「コイツの乗った商船が海で漂流しててね。あたいらが助けてやったんだけど、この女ときたら事もあろうかあたいらの財宝を盗もうとしやがってさ。今から海に突き落としてやる所なのよ。」
女戦士「何やってんだお前…。」
女商人「お、おお!そこに居るのは以前お会いした本当のワタシの友達!ど、どうか助けてください!後生ですから!」
女海賊「何?あんたらの知り合いなのコイツ?」
女戦士&女賢者「いえ、全然。」
女商人「おお!そんな殺生な。」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その9
〜女商人と出会った〜
仕方がないので女商人を助けてあげた。その後、海賊船でスーの村まで運んでもらい、女海賊とは別れた。
女商人「ありがとうございましたワタシの友達達!このご恩は一生忘れません!」
女戦士「あ〜いいよいいよそういうのは。めんどくさいから。」
女商人「そうですか?では遠慮なく忘れますネ。」
女戦士「ぶん殴るよ?」
女賢者「ところでここはなんと言う村なのでしょう。」
女戦士「ここはスーの村って言ってね、インディオと呼ばれる先住民達が暮らす静かな村さ。」
女賢者「詳しいのですね戦士…。」
女戦士「昔は色んな所に行ったからね、あたし。」
インディオの少女・スーコ「あ!タタンカ!タタンカー!」
女賢者「タタンカ?」
女戦士「スーコ!久しぶりだね!」
スーコ「タタンカ久しぶり!わたし待ち焦がれた!タタンカ帰る日を!わたしとても嬉しい!」
女商人「お熱いデスネー。」
女戦士「タコ殴りにするよ?」
女商人「すみません。」
女賢者(ホントに女の子にモテモテですわね…戦士。)
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その10
〜スーの村〜
女賢者「あの、お嬢さん。タタンカってどういう意味なんですの?」
スーコ「タタンカはわたし達の言葉で水牛って意味!タタンカは水牛みたいにとても力強い!だからタタンカ!」
女賢者「す、水牛…ですか…。」
女商人「ろくなあだ名を付けられてませんねワタシの友達。」
女戦士「うるさいね!そろそろマジで殴るよ!?」
女商人「申し訳ありません。」
女賢者(わたくしも戦士に何か素敵なあだ名を付けようかしら…。)
スーコ「ここから東にある草原にわたしのお爺ちゃん住んでる!タタンカそこに行ってみて!お爺ちゃんも喜ぶ!」
女戦士「ああ、分かったよスーコ。また来るからね。」
スーコ「うん!タタンカ大好き!」
男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)の二人旅。 その11
〜商人の町になる草原に来た〜
スーコのお爺ちゃん・スージに会った。
女戦士「なるほど…つまりここをデカい町にしたい訳だね爺さん。で、それにはどんなんでもいいから商人が必要だ、と。」
スージ「そう。タタンカ頼む。その商人ここに置いてけないか?」
女戦士「う〜ん、あたしは別に構わないけど…。コイツ性格に難が有りまくりだからね…。」
女商人「おおお!ついにワタシがこの世界の頂点にのし上がる為の一大出世ルートが見えてきましたね!」
女賢者「貴女そんな事考えてたの…?」
女戦士「でもさ…あんたはそれでいいのかい商人?なんだかんだ言ってもあんたは年頃の女の子なんだし…。爺さんと二人でここに住むってのはちょっと…。」
女商人「…おお。優しいのですね戦士さん。でも大丈夫。もしこのジジイがワタシにちょっかい出してきたらこの鋼のハリセンでおもいっきりひっぱたいてやりますから!」
スージ「うむ。この子コワイ。スゴく。」
女戦士「まぁ、あんたがそう言うならいいけどさ。」
スージ「心配するなタタンカ。わし、年上がタイプだから。」
女戦士「あ、そうなんだ…。」
エジンベアお抱えの女魔法使い(24歳)とマーゴット姫(14歳)。
〜エジンベア城〜昼下がり
マーゴット「あ〜暇じゃ〜。暇じゃ暇じゃ暇じゃ!これ魔法使い!何か芸をするのじゃ!」
女魔法使い「芸…ですか?」
マーゴット「そう!芸じゃ!わらわを楽しませい!」
女魔法使い「…姫様。私は姫様をお守りする為にこのお城にお仕えしております。姫様を楽しませるのは道化師であるクラウンが適任かと…。」
マーゴット「なんじゃ!わらわの言う事が聞けぬというのか魔法使い!そなたのような田舎者がこの城で働けているのは誰のお陰だと思っている!」
女魔法使い「…申し訳ありません…。」
マーゴット「フン!つまらん女じゃ!」
女魔法使い「………。」
エジンベアお抱えの女魔法使い(24歳)とマーゴット姫(14歳)。
〜エジンベア城〜夜中
カチコチ…
マーゴット「…あ!わらわまたやってしまった…。ま、魔法使い。起きているか魔法使い。」
女魔法使い「…何事ですか姫様。」
マーゴット「…お、おねしょじゃ。わらわはまたおねしょをしてしまった。そなたの魔法で無かった事にせい。」
女魔法使い「…分かりました。」
マーゴット「助かるぞ魔法使い。そなたがいるととても便利じゃな。」
女魔法使い「…もう姫様も14歳なのですから…。そろそろおねしょ癖を治さないと。」
マーゴット「し、仕方なかろう!気が付いたら出てしまっているのだから!」
女魔法使い「…そうですね。」
マーゴット「フフフ、これからもずっとわらわの側にいるのじゃぞ魔法使い?そなたさえ居ればわらわはおねしょを治さなくて済むからな。」
女魔法使い「…はい、いつまでも姫様にお仕え致します…。でもおねしょはそのうち治しましょうね…。」
サマンオサ出身の女遊び人(25歳)とレズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)。
〜サマンオサのモンスター地下格闘場〜
女遊び人「いらっしゃいませお客様ん♪モンスター格闘場へようこそっ♪たくさん遊んでたくさん稼いでいってねん♪」
女勇者「うほほーい!すっごいボンキュッボーンのお姉さんハッケーン!」
女僧侶「勇者様!こんな所で遊んでる場合じゃありません!圧政に苦しむこの国の人々を一刻も早く救わなければならないのですから!」
女勇者「ええカラダしとるのう!ええカラダしとるのう!」
女僧侶 「くっ…完全にオッサンになってますね!ちゃんと話を聞きなさい!」
女遊び人「あらん♪可愛いお嬢さん達ねん♪どう?儲かってるん?」
女勇者「ねー遊び人さんオッパイ触らせてください。」
女遊び人「あらん?わたしのオッパイを触りたいのん?あなた女の子なのに変わってるわねん♪ん〜…いいわよん。5000ゴールドくれるなら触り放題にしてあげるん。」
女勇者「さ、さ、触り放題ですかぁー!?僧侶さん!お財布貸して!」
女僧侶「ダメに決まってるでしょ。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)の二人旅。
〜エルフの隠れ里〜
エルフの女王「例え姿を変えても私達には分かります。人間はこの村から立ち去りなさい。」
ボワン!
女勇者「…ナニコレあっさりバレちゃったんだけど。変化の杖って全然使えないじゃん。」
女僧侶「う〜ん、エルフ達に近しいホビット族に化けてみましょうか?もしかしたらお買い物をさせてくれるかもしれませんよ。」
女勇者「えー?あんなズングリムックリの体型になるのは絶対ヤダ。」
女僧侶 「一時的なモノなんだから我慢しましょう。」
女勇者「やだやだ!ボク美人なお姉さんか可愛い美少女にしか化けないって決めてるから!」
女僧侶「じゃあもう何も言う事はありませんね。」
女勇者「あーあ。ボクもモシャスが使えたらなー。」
女僧侶「モシャス?確か他人に化ける呪文でしたね。」
女勇者「もしもボクがモシャスを使えたら僧侶さんに変身して裸になって僧侶さんのイヤらしいカラダを隅々までじっくりと観賞出来るのになー。あー賢者さんが羨ましい。」
女僧侶「良かったわ。勇者様がモシャスを覚えない職業で。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)の二人旅。その2
〜氷の世界・グリンラッド〜
女僧侶「ブルブル。う〜寒いですね…。大丈夫ですか勇者様?」
女勇者「…ダメ。寒くて死んじゃいそう…。お肌が荒れちゃう…。ブルブル。」
女僧侶「私がメラ系の呪文を使えれば勇者様を暖めてあげられるのですが…すみません。」
女勇者「……別にメラなんか唱えなくても暖める事は出来るよ。」
女僧侶 「…えっ?きゃっ!?」
モゾモゾッ
女僧侶「ちょ、ちょっと勇者様!私の法衣に潜り込むのはやめてください!」
スポッ
女勇者「ぷはっ!」
女僧侶「どこから顔を出してるんですかっ!」
女勇者「ウフフフ、ほら、これでだいぶ暖かくなったでしょ?僧侶さん。」
女僧侶「…お顔が近いです勇者様。」
女勇者「うん。近いね。キスする時に便利だね。」
女僧侶「しませんよ。」
女勇者「これならボク風邪ひいたりしないと思う。僧侶さんのカラダぬくぬくで暖かーい。」キャッキャッ
女僧侶「あ、歩きにくい…。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)の二人旅。その3
〜山彦の笛〜
女勇者「僧侶さん僧侶さん!はい!山彦の笛!」
女僧侶「…?なんですか勇者様?」
女勇者「吹いて?」
女僧侶「…別にいいですけど。」
女勇者(ドキドキ。)
ヒャラララ〜…
女僧侶「…山彦がかえりませんね。ここにはオーブは無いみたいですよ。」
女勇者「そうだね。じゃ、山彦の笛返して。」
女僧侶 「?」
女勇者(ムフフフフ。僧侶さんが吹いた山彦の笛。間接キッス間接キッス。ムフフフ。)
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。
〜闇の世界・アレフガルド〜
女勇者「ボク達はついに魔王バラモスを倒したけど実はその上にはゾーマと言う大魔王がいてしょうがないから下の世界アレフガルドに来たよ!」
女僧侶「誰に話してるんですか勇者様。」
女勇者「なんでもない。」
女戦士「さぁ〜てと。勇者と僧侶にも会えたし、後は大魔王をブッ倒すだけだね。」
女賢者「はい。ついに決戦です。」
女勇者「よーし!あんまり乗り気じゃないけど頑張って大魔王をやっつけよー!」
女僧侶&女戦士&女賢者「おー。ってヤル気出しなさいよ勇者。」
女勇者「はーい。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その2
〜エンディング〜
苦戦の末ついに大魔王ゾーマを倒した女勇者一行はラダトームへ戻ってきた。
女僧侶「やりましたね勇者様っ!ついに世界に平和を取り戻しましたよ私達っ!」
女勇者「う…うん…。」
女僧侶「…どうかしたんですか?元気がありませんね…。」
女勇者「………。」
女僧侶「…勇者様?」
女勇者「…ボク…。」
女僧侶「何かあったのですか…?話してみてください勇者様。」
女勇者「…うん。あのね…さっきお城の人から、ここに残って子供を作って子孫を残しなさいって言われたの…。」
女僧侶「…!」
女勇者「でもボク…女の人が好きだから…。子供なんて作れないよ…。」
女僧侶「…勇者様…。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その3
〜エンディング〜
女僧侶「…無理しなくていいんですよ…勇者様。」
女勇者「え…?」
女僧侶「…勇者様の血を後の世に残すのは確かに大切な事かもしれないけど…。あなたはあなたなのだから。ありのままの自分で居ていいんです。」
女勇者「……う、うん。」
女僧侶「……だから…私と…。」
女勇者「…えっ?」ドキッ
女僧侶「………。」
女勇者「そ…僧侶さん?」ドキドキ
女僧侶「…………。」
女勇者「僧侶さん…な…何?」ドキドキドキドキ
女僧侶「………。いえ、なんでもありません。」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その4
〜エンディング〜
女勇者(い、今の間は何…?もしかして僧侶さんもボクの事…?)ドキドキ
女戦士「おーい勇者ー!僧侶ー!待ってよー!」
女勇者「あっ、戦士さん。賢者さん。」
女賢者「ハァ…ハァ…。ヒドいわ勇者。わたくし達を置いてどこかに行ってしまうなんて。」
女勇者「…え?だってボク達お邪魔でしょ?」
女戦士「…あん?何言ってんの?」
女勇者「だってさぁ、賢者さんは戦士さんの事を…ムフフ。」
女賢者「…!?なななな何を言ってるんですの勇者!」
女戦士「何?なんの話?」
女賢者「な、なんでもありませんっ!」
女勇者「ウフフフ、ボクの鼻は誤魔化せないよ?賢者さん?」
女賢者「…うう…。」カァ〜…
女戦士「?」
レズっ気のある女勇者(16歳)と優しい女僧侶(21歳)と男勝りな女戦士(23歳)と世間知らずな女賢者(20歳)。 その5
〜そして伝説へ〜
女勇者「ねぇねぇ、このまま四人でどっか行っちゃう?ボク英雄扱いされるの苦手なんだよね。」
女戦士「あ、賛成。あたしもこういうの性に合わなくてさ。」
女賢者「フフフ、そうですわね。」
女僧侶「………。」
女勇者「ね?僧侶さんもいいでしょ?しばらくボク達だけでさ、静かに暮らさない?」
女僧侶「…え?…ああ、はい。別に構いませんが…。」
女勇者「じゃあ決定だね!ウフフ!」
ギュッ
女僧侶「…う、腕を組まないでください勇者様…。」
女勇者「別にいいでしょ?このくらい♪」
女僧侶「もう…!」
女勇者「ねぇ僧侶さん。」
女僧侶「…なんですか?」
女勇者「結婚しよっか?」
女僧侶「しません。」
女勇者「やん、また照れちゃってる。僧侶さん可愛い♪」
FIN
もっと書いてもいいのよ?
女勇者と女僧侶の百合は至高
未亡人の女勇者母とルイーダなんかも
いいねえ
アリアハン姫とメイド
女勇者「はぁ〜…この辺ザコばかりなのにエンカウントがめんどくさいです。僧侶さん、聖水出してください。」
女僧侶「聖水…ですか?でも私は今持っておりませんよ?袋にも入っていませんし。勇者様のトヘロスで事足りるのでは?」
女勇者「や〜、ダメです。僧侶さんの聖水じゃないとヤダ。」
女僧侶「だから…私は今持ち合わせていませんと…。」
女勇者「それならここで出してください。僧侶さんの聖なるお水。あたしガン見してますから。」
女僧侶「………あなた何の話しているのよ…。」
女勇者「早くシテっ♪」
女勇者と女戦士
女勇者と女僧侶
263 :
名無しさん@秘密の花園:2012/06/17(日) 03:06:04.07 ID:ELff2B/p
マーニャとミネア
女勇者(16)身長164 バスト88 性格:勝ち気、ちょっと生意気
女僧侶(21)身長172 バスト82 性格:おっとり、優しい
女武闘家と女遊び人
266 :
名無しさん@秘密の花園:2012/07/26(木) 11:52:28.03 ID:KcVqmLbK
ビアンカとフローラは私のお嫁さん♪
ムーンブルグ王女とサマルトリア王女
きっと「いいじゃないの。連れて行きましょ?」みたいに進言したと思う
女勇者と女僧侶の百合百合二人旅
269 :
名無しさん@秘密の花園:2012/09/07(金) 22:37:17.82 ID:Gp7ksBNW
ドラクエじゃないんだけど、クロノ・トリガーのマール×ルッカとか見たい。
同人誌とかないよね?
4主×ミネア
やっぱり勇者と僧侶になってしまう。大好きだ
ゲルダとゼシカ
272 :
井戸魔神F ◆wzcCopc8WQ :2012/09/18(火) 22:52:44.38 ID:V/URV2El
DQ4のパトリシアと
DQ5のパトリシア
u
ドラクエXで百合語りできるチームとかないかなー、
ていうかそういうの作ったら需要あるんだろうか。
女オーガ×女ウェディ
女勇者×女僧侶
女賢者×女商人 色合い的にも好き
ここはロマリア王立「聖ルビシニアス女学院」。
ロマリア半島の最南端に位置し、現在世界で最も豊かで美しい国と言われているロマリア王国の領地内に建つ完全男子禁制の学び舎である。
経験浅い女性冒険者達の為に設立されたこの学院には、あらゆる知識を持つ各方面のスペシャリスト達が在籍し、女性冒険者達のサポートをしている。もちろん、先生も生徒も女性ばかりだ。
元は女子修道院だったらしく、建物自体は数百年の歴史を誇り、経営者は代々ロマリア国の王妃が務めている。
過去、財政難で経営に行き詰まった時には各国の女王様やお姫様達が私財をなげうってその保存に努めたという世界的に見ても重要な学院だ。
あたしは…そんな女性冒険者達の憧れの的、聖ルビシニアス女学院に入学した。
……まぁ…自分の意志で入った訳じゃないけど…。
あたしの名前はポカミ。大国アリアハン出身で16歳の「女勇者」です。
あ、女勇者って言っても、別にあたし剣の扱いに長けてるとか、魔法が得意とか…動きが素早いとか……。特になんの取り柄も無いんだけど…。
周りの人達はスゴく期待してくれてるんだけど…なんか…ダメで。
ハァ……。
パライゾ「ちょっと。なに朝から溜め息ついてるのよ、ポカミちゃん?」
ウサ耳バンドをつけた女性がぽんっ、とポカミの肩を軽く叩く。
ポカミ「(ビクッ)…あっ、パ、パライゾ先輩…。お、おはようございます。」
パライゾ「うん、おっはよう。て言うか。その先輩ってのやめてよ。同じ学年なんだからさぁ。」
彼女は女遊び人のパライゾさん。年齢は22歳だからあたしより年上なんだけど、学年は同じ。
元々は…えっと…サマンサ?って言う国の出身なんだけど、内政の悪化で家族と一緒に亡命して、ロマリアに移住してきたとか…。詳しい話はよく分からないけど…。
パライゾ「ふぁ〜あ。じゃ、わたしちょっと寝るわ。先生来たら起こしてね、ポカミちゃん。」
ポカミ「あ、はい。」
パライゾ「ん、ありがと。じゃ、おやすみ。」
ガロン「……。」
パライゾ「ぐー…。」
ガロン「いや、おやすみじゃないでしょう!」
スパコンッ!
パライゾ「ぐああっ!」
長い黒髪をツインテールに結んだ東洋系の少女がパライゾの頭を殴る。
ポカミ「(ビクッ)あっ…ガロンさん。おはようございます。」
彼女は女武闘家のガロンさん。年齢は18歳だからあたしとちょっと近いけど、やっぱり学年は同じ。
えっと…確かここからずっと東のダーマ地方って言う東洋文化圏の出身なんだけど、なんかの理由でロマリアに移住してきたみたい。武術に優れた家系らしく、ガロンさんは凄く強い。
パライゾさんとガロンさんは家が隣同士で、ロマリアに移住してきた時期も近かったから、二人は幼馴染みだとか。
パライゾ「痛いわねぇ。何するのよガロンちゃん。」
ガロン「何するのよ、じゃないよパラ姉ちゃん!なんで朝からいきなり居眠りしようとしてるんですか!」
パライゾ「…だって…普通朝になったら寝るでしょ?」
ガロン「普通は朝になったら起きるの!もういい加減グータラしないでよ!ほら、朝練行くよ!早く着替えて!」
パライゾ「あ、朝練…って、なに?」
ガロン「はぁ、すぐ忘れるんだから。こないだあたしと一緒に陸上部に入部したじゃない。」
パライゾ「り、りくじょーぶ…!?」
パライゾ「りくじょー…!?そ、そんなの…入ったかしら…?」
ポカミ「あ、はい。この間、あたしとガロンさんと3人で一緒に。」
パライゾ「ポ、ポカミちゃんも入ったの???」
ガロン「そうだよ。この学校、必ず一つは運動関係の部活に入らないとダメだからって。て言うか、先週の金曜日の話なのになんで忘れるの!?」
パライゾ「………。」
ガロン「………何?」
パライゾ「あ、頭が痛くなってきたわ…。ちょっと保健室に…。」
ガロン「逃げようとしてもダメ!さ、行くよ姉ちゃん!」
パライゾ「あぁ…!は、離して…お願い…。」
朝の空気が清々しい。こうやって早朝ランニングをするのもちょっと気持ちいいかも。あたし…ノロマだし走るのスゴい苦手だけど…。
ポカミ「はぁ…はぁ…」
パライゾ「はぁ……うぇっ。」
ガロン「ちょっとー、二人共遅いよー!もっと本気出してー!」
遥か彼方からガロンさんの呼ぶ声が聞こえる。すみません…これが全速力なんです…。
パライゾ「ちょ…ちょっと待って。タイム。ごめん、夕べ飲んだお酒吐きそうなの…。気持ち悪い…。」
ポカミ「…えっ!?あっ、そ、それはマズいです!ガ、ガロンさーん!ちょっと休憩お願いします!」
ガロン「……はぁ…。」
朝とはいえ既に日差しがキツい。木陰で休憩をとる事にした。
ポカミ「だ、大丈夫ですかパライゾさん?」
パライゾ「…うん…ダメ…。もう無理…。」
ガロン「もう…お酒なんて飲むからだよ。今日から金土以外お酒禁止だね。」
パライゾ「…か、勘弁してよガロンちゃん…。」
ガロン「ダメです。禁酒令を発令します。」
パライゾ「うう…。わたしの唯一の楽しみが…。」
ガロン「…あとさぁ、何度も言ってるけどあたし本名はガォロンだからね!ガロンちゃんガロンちゃんってもういい加減やめてほしいんだけど。」
パライゾ「そんなの…今さら言われても無理よ…。何年もガロンちゃんで通してきたんだからいいじゃないガロンちゃんで…。うぇっ。」
ガロン「……それは、そうだけど…。」
ちゃんと書き溜めてから投下しろよ
お昼休み。くたくたに疲れていたパライゾは机に顔を埋めて熟睡している。隣の席のポカミはあまり音を立てないよう静かに読書をしていた。…そこへ
ルピー「は〜いポカミちゃ〜ん。元気してる〜?」
色黒で銀髪のショートヘアの美女が唐突にポカミの肩に腕を絡ませる。たじろぐポカミ。
ポカミ「(ビクッ)…あっ。ル、ルピー先輩…。」
ルピー「なにその顔?なんかあんたビビってない?」
ポカミ「い、いえ…別に…。」
イルテ「キャハハ、楽しい昼休みに一人で読書?相変わらず根暗だよね〜あんたって。」
色黒美女の後ろから、ピンクの髪をポニーテールで結んだ可愛い少女がからかうようにポカミに話し掛ける。
ポカミ「あ…イルテちゃんも…いたんだ…。」
イルテ「はぁ?なによ?あたしが居ちゃなんかマズいワケ?」
ポカミ「べ、別に。そういう意味じゃないけど…。」
ルピー「ま、あんたが本読んでようが何してようがあたしの頼みさえ聞いてくれればどうでもいいんだけどね。ふふっ。」
ポカミ「な…なんでしょうか……。」
ルピー「あはは、分かってるくせにしらばっくれんなよポカミ。いつものアレよ。ア・レ・!ほら、早く出しなよ。」
ポカミ「………。」
ポケットから財布を取り出すポカミ。
ポカミ「あの…今日は…いくらですか…?」
ルピー「ん〜素直ね。やっぱイイ子だわあんた。そうねえ、今日は450ゴールドって所かしら?」
ポカミ「…分かりました。」
ポカミは財布から出した450Gをルピーに手渡した。
ルピー「ふふっ、ありがとうポカミ。じゃあこれ、あんたにくれるわ。」
ポカミはルピーから鉄の槍を受け取った。
ポカミ「………。」
イルテ「そんな嫌そうな顔しないでよポカミ。あたしが見た感じその鉄の槍は487ゴールドで売れるわ。あんた37ゴールドも得すんのよ?逆に嬉しいでしょ?」
ポカミ「うん…でも…。」
ルピー「ナニよ?」
ポカミ「あの…これ…どこで手に入れたんですか…?」
ルピー「…そんな事あんたは気にしなくていいのよ。ロマリアの武器屋に行ってそれを売ればあんたは儲かる。それでいいじゃない。」
ポカミ「でも…。」
ルピー「あーウザいわね。とにかく恩にきるわ。この450ゴールドは有意義に使わせてもらうから。またヨロシクね、ポカミ。」
ポカミ「………はい。」
彼女…色黒で銀髪の女性は東の国バハラタ出身の女盗賊ルピーさん。年齢は24歳。学年はあたしの一つ上になる。
よく出所の分からない武器や防具を学校に持ってきて、あたしみたいなおとなしい生徒に今みたいに売り付けたりしている…。
そしてもう一人…ピンク髪のポニーテールの女の子。彼女は富と権力の町と呼ばれるアッサラーム出身の女商人イルテちゃん。年は17歳だからあたしの一個上で学年は同じ。
二人はよく一緒に行動していて、ルピーさんが品物を仕入れ、イルテちゃんがその鑑定をし、そしてその値段よりも「安く」生徒達に売却している。
何故自分達でお店に持っていかないのか?何故定価よりも安くあたし達に売るのか?実はヤバい品物なんじゃ?憶測と疑問は沢山ある。売り付けられた生徒の一部は怖くなってその物自体を捨てちゃう子も多いらしい。
先生達でも二人に注意をできない理由があるみたいで、ほとんど野放し状態…。実際に売ってみれば確かに言われた値段で売れるんだけど…なんか…怖い。
一週間後。
あたしとパライゾさんは朝夕と陸上部の練習に顔を出すようになった。相変わらず二人共ドンケツだし、パライゾさんはもう限界だと毎日愚痴をこぼしているけれど…。
ポカミ「はぁっ…はぁっ…」
パライゾ「ふぁっ…ふっ…。あ〜!もうヤダ!もう無理よ走れないわ!」
ポカミ「はぁっ。パライゾさんもう少しだから頑張りましょう。はぁっ。」
パライゾ「はぁ…ポカミちゃん…先に行ってて…。わたしはちょっと休んでくわ…。」
ポカミ「…わかりました。あんまり無理しないでください。」
グラウンドに座り込んじゃったパライゾさんを残してあたしは走り出した。その時。
ドテッ!
ポカミ「ふぎゃっ。」
なんにも無い所でおもいっきり転んでしまった(泣)。
パライゾ「ちょ、ちょっとポカミちゃん。大丈夫?」
ポカミ「す、すみません…。」
転んだ時に膝を擦りむいたみたいで、血が滲み出てきた。
ポカミ「痛た…。」
パライゾ「はぁ、なんでそんな所で転ぶのよ。まぁ偉そうな事言えないけどわたし。バイ菌入ったら大変でしょ?保健室行ってきたら?」
ポカミ「そ、そうですね…。」
立ち上がろうとした時、ずっと遠くから女の人が大きな声を上げて駆け寄ってきた。
ミサ「……めー!」
タタタタタ…
ポカミ「…?」
ミサ「だめー!!座っててー!!」
ポカミ「…?だ、誰…?」
パライゾ「あら、あの人。」
あたしの所に駆け寄ってきたその人は、青い法衣に身を包んだ空色のロングヘアーのとても綺麗な女性だった。
ミサ「だ、大丈夫?あぁ…!こんなに血が出てるわ!」
ポカミ「あ…いえ…あの…かすり傷ですから…。平気です。」
ミサ「ダメよちゃんと止血しなきゃ!化膿して大変な事になるかもしれないじゃない!安心して、私がすぐに手当てしてあげるから!あ、でもその前に薬草取ってこなきゃ!」
その人は慌てて今来た道を引き返し、保健室の方に走り出した。
ポカミ「……あ、あの人、誰ですか?」
パライゾ「あら、知らないのポカミちゃん。まぁ無理もないか。あなたここに入学してまだ3週間くらいしか経ってないものね。」
パライゾさんが続けて話す。
パライゾ「あの人は僧侶のミサ先輩。この聖ルビシニアス女学院の生徒で回復魔法のスペシャリスト。超有名人よ。」
ポカミ「…超有名人…?そ、そうなんですか…?」
女僧侶のミサ先輩…。年齢は21歳で学年はあたしの一つ上。保健委員。
パライゾさんの話だと、ここロマリア王国の出身で、幼い頃から女子修道院で僧侶としての経験を積んできたとか。
その治癒能力は先生達よりも優れていると言われるほど高いけれど、血を見るとすぐ泣き出したり慌ててしまうから、周りからは「なみだ如来」の異名で呼ばれているらしい。
パライゾ「あのー!ミサ先ぱーい!」
走り去っていくミサ先輩をパライゾさんが呼び止める。
ミサ「な、なんですか!!わたし急いでるから…!用事なら後で…!」
パライゾ「いや、薬草取ってくるよりー、先輩が直にホイミした方が早いと思うんだけどー!」
ミサ「………。」
パライゾ「……どうですかー?」
ミサ「そ、そうですね!ではすぐに回復魔法を唱えます!」
あたしの所に戻ってきたミサ先輩はあたしの膝に両手をかざしてホイミの呪文を唱えた。元々かすり傷だったけれど、あっと言う間に傷口は塞がれ、治癒された。
ミサ「ふぅ…。大丈夫?もう痛くないかしら?」
ミサ先輩は優しくあたしに微笑みかけた。
ポカミ「(ドキッ)…あ…はい…。あの…ありがとうございました…。」
ミサ「ふふっ、いいのよ。でもケガしないように気をつけてね。」
ポカミ「あ…はい。」
スリ傷は完治したけれど、大事をとってその日の部活は休む事にした。パライゾさんとガロンさんも心配してくれたのか、一緒に付き添ってくれた。
ミサ先輩は保健室に忘れ物をしたみたいで、あたし達はお礼を言ってその場で別れた。ミサ先輩、綺麗だったなぁ。優しいし…。
着替えを終えて渡り廊下を抜けると、前方に女の子達の集団が楽しそうに歩いてくるのが見えた。なんだろう、とよく見ると、女の子達の中心に背の高い赤い兜をかぶった戦士風の女の人が困った様子で取り巻かれていた。
ポカミ「わ〜!あの真ん中の人、すごく背が高いですね〜。女戦士さん…ですかね…?」
パライゾ「当ったり〜。あの人はコーシカ先輩よ。ミサ先輩と並んでここでは超有名人ね。」
ポカミ「そうなんですか?」
パライゾ「えぇ、物凄く腕がたつ上にあの高身長。で、面倒見もよくてオマケに美人でカッコいいからねぇ。モテるのよ、女子に。」
ポカミ「は、はぁ…?あ、じゃああの周りの子達は、えっと…コーシカ先輩?のファン、なんですか?」
パライゾ「まぁそういう事ね。」
ポカミ「へぁ〜…。すごい人気なんですね…。」
女戦士のコーシカ先輩。年齢は23歳で学年はあたしの2つ上。本人があまり言いたがらないみたいで、出身地を知ってる人はほとんどいないらしい。
あらゆる武器を使いこなす白兵戦のエキスパート。タフネスさと腕っぷしの強さでは学内で最強を誇り、外部からモンスター退治などの仕事の依頼が入った時は、まず真っ先にコーシカ先輩に話が行くらしい。
パライゾ「そう言えばガロンちゃん。あなた「コーシカ先輩と戦ってみたい!」とか言ってなかった?」
ガロン「まあね…確かに戦ってはみたいけどさ、多分今のあたしじゃ先輩には勝てないよ。あの人、剣道部と柔道部の2つの部の主将を兼任してるくらいの実力者だから。」
ポカミ「えっ!?そうなんですか!?す、凄いですね〜…。」
パライゾ「まぁそうだけど、あなただってまだ一年生のくせに空手部の主将を任されてるじゃない。」
ポカミ「えっ!?そうなんですか!?す、凄いですねガロンさんも…。」
ガロン「別に凄くないよ。元々いた先輩達がちょっと弱すぎなだけ。まぁ、剣道も柔道も空手も、ジパングから新しく入ってきたばかりの新興スポーツだから、仕方ないと言えば仕方ないんだけど。」
黄金の国ジパングか〜。ここからずーーっと東の、海を越えた先に浮かぶ島全体が金色に輝く島国なんだっけ…?
いいな〜。あたし、一度でいいからジパングに行ってみたいな。キラキラしてて綺麗なんだろうなあ…。
なんて妄想をしていたらいつの間にか寄宿舎に着いた。ここは聖ルビシニアス女学院の生徒達が寝泊まりするとても大きなお家。学内の総面積の実に1/4を占める巨大な建物だ。
部屋は個室になっていて、総勢500名ほどの生徒達が卒業するまでここで暮らすようになる。遠方から越してきた一部の先生達も、ここで生活しているみたい。
パライゾ「あ〜やっと着いたわ〜。なーんかさぁ、校舎と寄宿舎って離れすぎじゃない?毎日毎日この距離歩くの疲れるのよね〜。さっさとお風呂に入ってゆっくりしたいわ〜。もう身体中ガタガタよ〜。」
ガロン「はぁ…愚痴ばっかりこぼさないでよ…。パラ姉ちゃんは怠け癖がカラダに染み込んじゃってるからね。ほっといたら一年中休暇みたいになっちゃうし、今くらいがちょうどいいと思うよ。」
パライゾ「ナニよ〜口の悪い子ね〜。やりたくもない陸上部に頑張って参加してるんだからネギライの言葉くらいかけてほしいわ。」
ガロン「はいはい、お疲れ様です。」
ポカミ「あはは。」
パライゾ「じゃあわたしとガロンちゃんはこっちだから。」
ポカミ「あ、はい。」
ガロン「今日はゆっくり休んで、また明日一緒に走ろ、ポカミちゃん。」
ポカミ「はい、心配かけてすみませんでした。ありがとうございました。」
あたしが聖ルビシニアス女学院に入学してもう一ヶ月が経った。
陸上部には朝夕と参加しているけれど、毎日とても疲れるし筋肉痛はヒドいし、それにあたし自身走るのが苦手だから辞めたいと思う時が度々ある。
でも、ミサ先輩がケガ人のチェックも兼ねてよく陸上部の見学に来てくれるから、それを励みに頑張って続けている。
ミサ先輩はあたしが思っていたとおりの、とってもステキな人だった。
美人でスタイル抜群で、あたしなんかのつまんない話にずっと付き合ってくれるし、スカイブルーの長い髪はサラサラしてて風になびくとすごく良い匂いがするし。あたしのツンツンヘアーとは大違いだ。先輩、シャンプー何使ってるんだろう。
あ、でも、先輩の一番ステキな所は、誰にでも優しいその性格かなぁ。ホント、非の打ち所がないって言葉は先輩の為にあるんだと思う。…憧れちゃうなぁ…ミサ先輩…。
あたしの学園生活は、充実していた。
…ただ、不安があるとすればひとつだけ…。ルピー先輩とイルテちゃんの「押し売り」行為…。
多数の生徒達が被害に遭っているみたいだから、先生達もそろそろ対策に乗り出す頃だと思うけれど…。
でも、どうしてあんな事をするんだろう…。
更に一週間が経った。
普段どおり授業と部活を終えて、ミサ先輩とおしゃべりして、寄宿舎へ帰ってきた。ガロンさんは、へばってしまったパライゾさんを保健室へ連れて行ったので、この日はあたし一人だった。
寄宿舎内の廊下を曲がろうとした時、あたしはすぐにカラダを引っ込めて、廊下の隅に身を隠した。
…銀髪に黒づくめの服装…。女盗賊のルピーさんだ…。
寄宿舎の1階は一年生のフロアなのに…。二年生のルピー先輩がこんな所で何をしてるんだろう…?
ルピー「…クソッ!確かこの辺りだと思ったんだけど…!あんなもん誰かに見られたら…あたしはオシマイだ…!」
…?何か探してるのかな…?ずいぶん慌ててるみたいだけど…。
と、とにかく…。さわらぬ神にタタリ無し…だよね…。別の道から部屋に戻ろう…。
あたしは音を立てないように、サンダルを脱ごうとしゃがみこんだ。その時、渡り廊下に並べられてる籐椅子の下に、一枚の封筒を見つけた。
なんだろう…?手紙…?
あたしは、音を立てないようにゆっくりと手を伸ばして、その封筒を拾った。
ルピー先輩宛ての手紙だった。差出人の名前は書かれてない。一度開封されてるみたいで、中の手紙が見えてしまっていた。
ルピー先輩、この手紙を探してるのかな…?あんなに必死な顔のルピー先輩は初めて見るけど…。よっぽど大事な手紙…なんだろうな。…うん、今すぐ渡してこよう。
…………………。
先輩は、ルピー先輩は嫌われ者だ。あたしや、他のおとなしめの女の子達も、先輩には煮え湯を飲まされている。
でも、仕返しのつもりは無かった。
悪気は無かった。
ただ単純に、この手紙の中身が知りたかっただけで。
あたしは、自分の身勝手な欲求を充たす為に、ルピー先輩の手紙を、断りもなく読んでしまった。
おーい
誰かこのキチガイいい加減なんとかしてくれ
百合厨死ね
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アホが発狂してる
ルピーお姉ちゃんへ
元気にしていますか?お姉ちゃんがバハラタを出てもう三年になるね。
あたしとお母さんの病気は、ルピーお姉ちゃんが送ってくれるお薬のおかげで、日に日に良くなっています。
でも、お医者さんの話だと完全には治らないみたい。神読みのオババ様と二人で話してるのを聞いちゃったの。
今度はいつこっちに帰ってこれますか?あたしもお母さんも楽しみにしています。
あと、あたし達の心配ばっかりしないで、学校生活楽しんでね。
病気…。ルピー先輩のお母さんと妹さんが…。
じゃあそのお薬代の為にあんな事を…?でも…どうして自分で
ルピー「ポカミィ!!!」
ポカミ「(ビクッ!)ル!ル!ルピー先輩!?」
あたしは手紙に夢中でルピー先輩が後ろにいるのに全然気づかなかった。
ルピー「てめー……その手紙読んだのか。」
ポカミ「よ、読んでません!」
ルピーはポカミの首根っこを掴みそのまま壁に叩きつけた。
ポカミ「うぁっ!」
ルピー「嘘ついてんじゃねえよ!!ふざけやがって…覚悟はできてんだろうね!!」
ルピーは懐からアサシンダガーを取り出した。
ルピーはポカミにアサシンダガーを突きつけた。
ポカミ「ご、ごめんなさい先輩…!ゆ、許してください!」
ルピー「てめーが悪いんだろうが!他人の手紙勝手に読みやがって!」
ポカミ「だって!だってあたし知りたかったんです!なんでルピー先輩があんな事をするのか!病気の、病気のご家族の為だったんですね…!?」
ルピー「!」
ポカミ「で、でも先輩のやりかたは間違ってます!あんな事をして集めたお金で薬をもらっても、お母さんも妹さんも喜ばないと思います!」
ルピー「……。」
ポカミ「そ、それによく分からないんです。どうしてルピー先輩は自分でお店に行かないんですか…?あたし達に売るよりもお金になるのに…なんで」
ルピー「…スットロいガキの分際でずいぶん生意気なこと言うじゃないか。お前みたいな甘ちゃんが知った風な口きくんじゃないよ!」
その時、反対側の廊下から数人の生徒達が歩いてきた。
ルピー「…チッ。」
掴んでいたポカミの首から手を放すルピー。
ポカミ「はぅ」
ルピー「いいかポカミ。この手紙の事は誰にも絶対に言うんじゃないよ。もし誰かに話したら…今以上に痛い目にあう事になる。」
ポカミ「………。」
ルピー「お前から金をせびるのはもう止めてやる。だからこの事は忘れろ。分かったか。」
ポカミ「……でも…。」
ルピー「分かったかったって聞いてんだよ!」
ポカミ「…わ、分かりました…。」
ルピー「フン…。」
あたしから手紙を取り上げ、ルピー先輩は去っていった。
ルピー先輩のしている事は間違っている…。でも…
あたしは…どうすれば…。
「……ミちゃん。ポカミちゃん。」
ポカミ「…え、あっ、はい!」
ミサ「どうしたの?ボーッとして…。走りすぎて疲れちゃった?」
あれから3日が経った。あたしは、ルピー先輩の事が気がかりで授業にも部活にも集中できなくなっていた。
ポカミ「い、いえ…なんでもありません。すみませんミサ先輩。平気です。」
ミサ「…そう?あなた、ここ数日ずっと元気無いみたいだけど…。」
ポカミ「…いえ…別に…。」
ミサ「………。ね、悩み事があるなら、なんでも相談していいのよ?あなた、自分の中に溜め込んじゃうタイプだと思うから…私ちょっと心配だわ。」
ポカミ「………あの…ホントに、なんでもない…です…。」
ミサ「…そっか。うん。それじゃあ、私は保健室に戻るわね。また、明日ね。」
ポカミ「…はい。ありがとうございます、ミサ先輩。」
優しいなぁ…ミサ先輩…。
………僧侶のミサ先輩だったらもしかして……病気の事、何か知ってるかも…。
ルピー先輩には口止めされてるけど…ミサ先輩になら…話してみても…いい…よね…?
ポカミ「あの…先輩。ミサ先輩。」
ミサ「…?どうかした?」
ポカミ「あの…少しお時間頂いても…いいですか?お話ししたい事が…あるんですけど…。」
保健室
ポカミ「すみません先輩。お忙しい時間に…。」
ミサ「ふふっ、別に構わないわよ。…それで、話って、何かしら?」
ポカミ「…はい。あの…。」
ミサ「……うん?」
ポカミ「………。」
ミサ「ね、大丈夫よポカミちゃん。わたし、誰にも言わないから。」
ポカミの肩にそっと手をかけるミサ。
ポカミ「…あ、ありがとうございますミサ先輩…。実は…ルピー先輩の事で…ちょっと。」
ミサ「ルピーさん…って、二年の盗賊の?…あんまり良い噂聞かないけれど…彼女が、どうかしたの?」
あたしは、ルピー先輩のご家族の病気の事、そしてその治療薬の為に押し売り行為をしている事を、全てミサ先輩に話した。
ミサ「…そう。ルピーさんにそんな事情が…。」
ポカミ「は、はい。ルピー先輩には絶対言わないようにって口止めされてたんですけど。回復魔法のスペシャリストのミサ先輩なら、何か治療法をご存じかと思って。」
ミサ「…………。ねぇポカミちゃん。ルピーさんは周囲から疎まれている、言ってしまえば嫌われ者でしょう?どうしてあなたが彼女の事をそこまで気にするの?」
ポカミ「…え?そ、それは…あたしもルピー先輩の事はその…少し苦手ですけど…。でも…どうにかしてあげたいって思ったから…。」
ミサ「それは、ルピーさんの境遇に同情したから?」
ポカミ「…?あの…どうしてそんな事聞くんですか、ミサ先輩?」
ミサ「いいから、答えて。」
ポカミ「…よく、分からないです。けど…病気の治療法が見つかればルピー先輩だってあんな事しなくてもよくなるし…。その方が良いかなって…。」
ミサ「…そっか。優しいのね、ポカミちゃんは。」
ポカミ「え?」
ミサ「でも、残念だけど私、治療法なんて何も知らないわ。ルピーさんを助ける事はできないわね。」
ポカミ「ミ、ミサ先輩…?」
ポカミ「そ、そんな事言わないでください…!先輩の回復魔法で…治療する事はできないんですか…?」
ミサ「あのね、ポカミちゃん。わたしたち僧侶の治癒魔法っていうのは、あくまで切り傷やヤケドみたいな外傷を治すものなの。病気を治療するなんて、絶対にできないわ。不可能よ。」
ポカミ「で、でも!ミサ先輩ほどの使い手ならもしかしたら…!」
ミサ「…わからない子ね…。無理だって言ってるでしょう。」
ポカミ「(ゾクッ)ミ…ミサ…先輩…?」
ミサの顔を見て驚くポカミ。普段の優しい彼女からは想像できない、冷たい瞳がそこにはあった。
ミサ「不治の病を治す…そんな事はできない。治癒の天才だなんて言われても、所詮は人の力。神様にはなれないのよ。」
ポカミ「先…輩…。」
ミサ「…わたしを頼って相談してくれたのに、キツい事言ってごめんなさい。だけど、優しさだけじゃ、人は救えないのよ。ポカミちゃん。」
ポカミ「………。」
ミサ「…ごめんね。」
あたしは、その日以来部活に参加しなくなった。自分勝手なのは分かってる。でも、ミサ先輩に会うのが、ツラい。あたしはとても身勝手で、弱虫の、ダメダメな女勇者だ。
そして、一週間が過ぎた。
ガロン「ちょっとポカミちゃん。今日も部活サボる気?あなたもう一週間も顔出してないじゃない。そろそろ本気でマズいと思うよ?先生達も怒ってたし。」
ガロンさんがあたしを心配して、教室まで迎えに来てくれた。
ポカミ「…ご、ごめんなさい…。最近ちょっと…カラダの調子が悪くて…。」
パライゾ「ま、体調不良ならしょうがないんじゃないの?あ〜わたしも朝から頭痛いのよね〜。今日の部活休みたいわ〜。」
ガロン「パラ姉のは二日酔いでしょ。結局禁酒できてないし。」
パライゾ「だって…お酒はわたしのステータスだもん。止めるなんでとんでもないわ。」
ガロン「はいはい。じゃあポカミちゃん、先生達にはあたしから言っとくけどさ、出来れば早目に復帰してね。女性冒険者として、基礎の体力作りってやっぱり大事だと思うし。」
ポカミ「あ…はい。すみません…。」
ガロン「それとさ、ミサ先輩の事、何か知ってる?」
ポカミ「…え?ミ、ミサ先輩…どうかしたんですか…?」
ガロン「う〜ん、なんかね、無断で学校休んでるらしいのよ。部屋に行っても留守とかで、ちょっとヤバいみたい。このままじゃ退学させられるかも、って話なんだけど。」
ポカミ「!?…な、なんですか…それ…!?」
いや正直別スレでやって欲しい、オリ設定でぶつ切りで1週間もかけるなよ、せめて纏めて投下しろ
俺は読んでるよ〜。
女勇者は僕っこでおなしゃす
ボクっ娘のひっこみじあん女勇者と女戦士とか
オレっ娘のおとこまさり女勇者と女商人とか
アタシっ娘のなきむし女勇者と女僧侶とか
まあなんでもありだな
>>320 個人的に勇者一人称はボク、あたし辺りが最高。僧侶は優しい人、戦士は男勝り一択になってしまうわ。
キュートな商人ちゃんには合わないが「がめつい」とか有ればそれにしてたな。
>>322 あきらめれw
俺もSS擁護派だが
>>314この辺の言い分もわかるだろ。
特技の穴堀りで女勇者の穴を掘る女商人
ベストドレッサーコンテストでミレーユに惚れちゃったバーバラが話すたびに真っ赤になっちゃってクスクス笑うミレーユが見たいです
メタルスライム
329 :
名無しさん@秘密の花園:2013/10/21(月) 13:57:11.98 ID:QvbaKrLR
a
330 :
名無しさん@秘密の花園:2014/01/02(木) 19:48:08.56 ID:GAs6My3T
ターシャ×セスカやカカロン×クシャラミが出てないとか
カカロンとクシャラミは姉妹ってどこかで見た気がする
もうそれだけでおいしいです
勇者(♀)×賢者(♀)こそこの世の真理
サマルトリア王女×ムーンブルク王女
ドラクエ4コママンガ劇場とかでも
ムーン王女を憧れてるような慕っているような感じに
描いていた作家がちらほらいたような…
ムーンとサマル妹はたまに見かけるね
3では女勇者×女僧侶が好きです
キャラメイク系は好き勝手妄想出来る反面キャラ付けがオリジナルになるから他人と共有しづらいのが難点だ
10の勇者姫はプレイヤーに特別な友情を感じているらしく部屋直行のルーラ石もらったお
10の話題とかありそうなのにないのな
リゼロッタ×ルコリアとかあると思うんだが
リメイク6で天使のレオタードを拾うと、
ミレーユ「バーバラに似合うじゃないかしら」
バーバラ「こういうのはミレーユに似合うと思うわよ」
ってなことを言うのがカワイイ。
それ押し付け合ってるんじゃ
バーバラ×ミレーユ増えろ
女勇者×シンシアは最後に生き返ったと解釈するなら
仲間たちが、色々な意味で祝福しに来てくれたと脳内補完している
EDから数ヶ月はシンシアが何をしていても後ろについて行きそうだな
ぱふぱふのお姉さん×ゼシカ
チート使ってビアンカとデボラ結婚させるの楽しすぎる
PS2版でビアンカフローラでやろうとすると結婚式の場面でターバンが飛んでくるので無理でした
そんな素敵なチートなら許せる。やりたい
嫁みんな美人だから絵になりすぎんよー
フローラとデボラでは無理?
346 :
名無しさん@秘密の花園:2014/06/14(土) 07:22:30.05 ID:nXnnv5qw
アンルシア×アンルシア
4の小説は百合だっけか
3の主人公を女にして途中で出てくる海賊のアジトで女のお頭と夜に会話させるのが好き
「女同士ツラいこと多いけどがんばろうな」みたいなセリフが聞ける
恋愛要素ないのはともかくわざわざ女女の対応台詞があるってうれしいよなあ
350 :
名無しさん@秘密の花園:2014/06/26(木) 09:55:16.11 ID:ZPeYqUO4
ルイーダって店の女の子や常連客♀を狩人の目で見てるイメージ
ルイーダはレズ寄りのバイなイメージ
男を知り尽くして飽きちゃって、女の子に手を出し始めたイメージ
おそろいのペンダントを付けてビューティフルペアと呼ばれていた9のルイーダさん
ルイーダさんはカウンターの下でリッカに性的な悪戯してるイメージ
それを見るのが楽しみなラヴィエル
ラヴィエルどんなポジションなんだw
羨ましい
>>353 その二人すごい好き
ミロが戦死してなければルイーダがバツイチとかでミロ独身のままゆくゆくは熟年カップルになっていただろう
なもりが昔描いたリッカが百合っ子っぽくて可愛かった記憶
なんでリッカをチョイスしたのか謎だがw