投下をお願いします!職人さんは夜投下みたいなんで、昼も是非!!!
たまーにはエロもw
男が絡むもの以外ならここでおkだろうね
真昼間だというのに、なんかSSの需要が高まってるな
最近妄想でつくったのがあるんだが、15KB以上あるような長ったるいもんでも投下しちゃっていいのか?
別にこれといってエロはないけれどもさ
んでは投下。目汚しですがどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人の気配を感じて、私は目を覚ました。
月明かりが部屋に差し込んでいるため、まだ夜中だろう。
顔のすぐ近くに目を閉じたラブの顔が横向きに見えて
驚いたが、まだ目だけ覚ました状態で体を動かしていないため
ラブは気づいていないようだ。
横向きになったラブは目を閉じたまま、少しずつ近づいてくる。
目が覚めたばかりで状況が理解できていない。
寝ているのかな?
でもどうして横向きなの?
そもそもラブが部屋に居るのはどうして?
考えているうちに、ふわっと、唇に柔らかいものが触れた。
ラブの唇。
やわらかくて、あったかい。
頭がはっきりしてきた。
私は横向きにベッドに寝ていて、ラブがベッドの外に
膝立ちになっている状態だ。
でも、唇に触れているものを認識すると、混乱した。
ラビリンスでは、兵士としての道に振り分けられた者は
格闘以外で他人の体に触れることはほとんどなかった。
イースとしての命を失い、キュアパッションとして転生した後は
力を抜いて、自然な振る舞いが出来るようになった。
そのなかで、ラブを含めたこの世界の人間が行っている
スキンシップがとても心地良いものになってきた。
それにしても...
これは夢?
ラブがどうして私に?
でも...
はっきりとわかった。
これは、
せつな自身が、したかったこと。
すっとラブの顔が遠のき、ゆっくりと開いたラブの目が
せつなの目と合った瞬間、倍近くに大きくなったように見えた。
「ちょっ!...起きてた...の?...いやー参ったなぁ...たはー!」
ものすごい勢いで焦るラブ。
「いや、あのね、何か眠れなくて、せつなが起きてたらおしゃべりでも
しようかなーって思って、ベランダから入ってきたの。
でも、せつなが寝ていたから、戻ろうとしたら寝顔があんまり
可愛くて、つい、その...ごめん」
しゅんとなるラブが愛おしくてしょうがない。
「でも...せつなのこと...大好きだから...」
目を潤ませているラブを見て、胸の鼓動が速くなる。
「私も...」と言おうとしたが、声が出ない。
胸がいっぱいだと声って出ないものなのか。
こんな感覚は初めて。
ラブを私だけのものにしたい。
私をラブだけのものにして欲しい。
ひとつ、大きく息をする。
「ありがとう...」
ようやく声が出た。
せつなは横向きに寝たまま、
ラブの側の掛け布団を持ち上げた。
ラブがはっとした表情でせつなを見る。
その表情はすぐに泣き笑いのような表情になった。
ゆっくりとラブがベッドの中に入ってくる。
掛け布団を戻し、ラブと向かい合わせに寝る。
今度はラブの顔がまっすぐに見える。
月明かりが薄く差し込んでいるが、ラブの瞳が潤んでいることは
よくわかった。私も多分同じ状態なのだろう。
どちらからともなく、唇を重ねる。
こんなにも、心地良いものなのか。
歯に、ラブの舌が軽く触れた。
どうして良いか解らず、歯を開いた。
ラブの舌が私の口に入ってくる。
自分の舌で、ラブの舌を軽く弾いてみる。
ラブもそれに反応して、私の舌を弾く。
弾いていたお互いの舌はそのうち絡みだし、
激しく、深く、お互いの口内を移動する。
「んっ...んふ...んんっ...ふうんっ...」
二人の息は激しくなり、鼻から息が漏れる。
私はラブの背中に手を回し、ありったけの力で
抱きしめる。ラブも同じように強い力で抱きしめてくる。
胸の鼓動はさらに大きく、激しくなる。
密着したラブの胸からも、鼓動がはっきりとわかる。
舌はさらに絡み合い、口の周りに唾液があふれ出ているが
それすら気にならない。むしろそれが気持ち良い。
ラブが私のパジャマのボタンに手をかけ、
あわただしく外しだした。
私も負けずにラブのパジャマのボタンを外す。
お互い舌を絡めたまま、器用にパジャマを脱がせ合ったので
舌を絡めたまま同時に少し笑った。
パジャマの下は自分で脱いだ。
下着も一緒に脱げてお行儀悪かったが、それどころではない。
ラブも同じように脱いでいたようだ。ベッドの外にパジャマと
下着を乱暴に投げている。
お互い裸になったところで、ようやく唇を離す。
唾液が何重にも糸を引いている。
「ずっとこうしたかった...」
「私も...」
ラブも私も、肩で息をしている。それほど夢中だった。
体が火照っていて暑くなったので、掛け布団をめくった。
お互いの体が月明かりに照らされている。
「せつなの胸、とってもキレイ」
ラブが私の胸に手を伸ばす。
体中に電気が走ったようになり、「んっ」と声が出る。
「かわいい...せつな」
ラブの胸は私より小ぶりではあるものの、良い形をしていて
乳首も小さめだった。指で軽く触れてみる。
「んうっ...」ラブが声を漏らす。
「ラブもとってもかわいい...」
「せつなの先っぽ、どんどん固くなってくるよ...」
「ん..ラブだって...こんなに固いよ...」
いつしか、お互いの乳首を擦り合わせながら唇を重ねていた。
唾液が枕カバーに落ちているが、止められない。
お互いの乳首が擦れ合う度に、私の体に電気が走ったように
ビクっと震える。ラブも同じように震えている。
嬉しい。
今、ラブは、私だけのもの。
私は、ラブだけのもの。
この時間にもネ申が降りてくれました。
何て綺麗な微エロでしょう。素晴らしい作品でございますm(_ _)m高速保存しました。
962 :
955:2009/08/14(金) 15:16:40 ID:dmG1En7p
連投規制くらったorz
すみません、続きは後ほど
続き
ラブが、私の足の間に足を滑り込ませてきた。
お互いの左のふとももに、お互いの性器が密着する。
「んんうううっ!...」
信じられないような快感が体中を駆けめぐる。
本能に突き動かされるかのように、腰を回して
相手のふとももに性器を擦りつける。
私のふとももから滴り落ちるほど、ラブの性器からは
愛液があふれているようだ。
私の性器も、私が腰を回す度に「くちゅっ...くちゅっ...」と
音を立てている。
熱帯夜も収まり、多少過ごしやすくなった筈の夜中だが
今は猛烈に暑く、部屋中に汗と淫靡な匂いがたちこめている。
ラブは口を離し、私を仰向けにした。
そのままラブが上から私の体中を舐める。
首...肩...乳首...脇腹...臍...
今まで一度も舌はもちろん、手ですら他人に触れさせたことは
なかったため、ラブの舌が這う度に背中を反らせてしまう。
いやらしいことだとは解っているが、ラブから愛撫を受けている
喜びの方が大きい。
「せつな...一緒に気持ち良くなろ...」
下腹部から口を離したラブは、そのまま反対向きになり
私の顔をまたいで体を密着させた。
目の前にラブの性器があった。
月明かりで見るそれは淫靡に濡れ光り、ヒクヒクと動いていた。
ラブの性器からひと筋の愛液が垂れ、せつなの唇に落ちた。
舐め取ってみる。とてもいやらしく、愛おしい味。ラブの味。
そうしているうちに、体中にもの凄い快感が走った。
「うああああああんっ....!」
ラブがせつなの性器を舐めだした。
「んふ...せつなの...おいしい」
ラブの舌は時に柔らかく、時に固く、変幻自在に
せつなの性器を這い回る。
せつなもラブの性器を口に含む。
「ひゃあっ...すごいよ...」
ラブの体が跳ね上がるが、形の良いヒップに指を食い込ませて
しっかりと掴んでいるので逃がさない。
ラブの性器からはとめどなく愛液があふれ出る。
舐めながら、それを吸う。愛おしい味。全部飲んであげる。
性器の下側の突起が膨らんでいる。口に含む。
「ふううううううんっ!」
ラブの体が痙攣気味に跳ねる。ここがいいのね。
次の瞬間、自分の突起も同じように攻められる。
「やあああつ!」
自分の体も痙攣気味に跳ねている。私のヒップもラブに
わしづかみにされているため、逃げることが出来ない。
「せつなも...ここがいいのね...」
二人とも汗まみれになり、お互いの性器を貪っている。
「うううっっ....せつな...私もう。。。やばいよ...!」
ラブの体が不自然に波打ち出す。ラブの舌はそれに伴って
いっそう激しく私の性器を攻め立てる。体が浮くような感覚がある。
「んんんっ...私も...何かくる...!」
「んううううううううーーーーーーっ!!!!」
「うああああああーーーーーーん!!!!」
私は不意に突き上げるような快感に襲われ、
頭の中が真っ白になった。
同時に、ラブの体も痙攣し、大量の愛液が
私の顔に降りかかった。
しばらくそのまま、ふたりとも余韻にひたっていた。
目の前にあるラブの性器はいやらしく愛液を垂れ流したまま、
痙攣を繰り返している。
ゆっくりと顔を起こしたラブがこちらを振り向く。
二人で顔を見合わせて軽く笑う。
ティッシュで顔を拭いた後、裸のまま抱き合う。
「ありがとう、せつな」
「私こそ、ありがとう、ラブ」
「くしゅんっ」
「あ、ちょっと冷えてきたね。服着なきゃ、ラブ」
「うん...でもこのままがいいな。せつなとひとつになってる」
「そうね...じゃぁこのまま布団かけて寝ようか」
「うん」
〜翌朝〜
あゆみ「ラブ!まだ寝てるの!...ってあれ、いないわ。」
「せつなちゃんの部屋かしら...せつなちゃーん、入るわよー」
以上で終わり。
かっとなって書いた。今は反省している。
GJ!
ラストがく○ぃむレモンpart1みたいだ。
神すぎる…
コミケに行けない俺の心を優しく癒してくれるようだ。
職人GJ!
いやんはずかすぃ(/ω\)
部屋にカギがかかっていることを祈ろう
>>954 当然のごとくok
>>968 了解。埋めも兼ねて投下する
文章書いた経験が少ないもんだから、あんま下手糞とかいう批判は勘弁な
「せつなとラブ 互いを思い合う心」
せつなが目を開けると、そこは灰色の世界でした。
青い色の空もなく、白い色の雲もない、
ただコンクリートのビルが立ち並んでいるだけの、寂しい世界。
けれども、そこはせつなにとっては見覚えのある場所なのでした。
せつな「ここは?・・・まさか―――」
そう、そこはせつなの故郷、ラビリンス。そしてその中枢部。メビウスが居る場所でした。
せつなが呆然としながら立っていると、目の前に見知った影が現れました。
「・・−ス・・・・イース」
せつな「その声は、メビウス"様"!」
メビウス「イース、私は今怒りに震えている。その理由はお前が一番分かるはずだ。
なぜ我らを裏切った。」
せつな「それは・・・」
メビウス「お前を腹心の部下にまで取り立ててやった恩を忘れた、というのではあるまいな。」
せつな「・・・感謝しています」
メビウス「お前達は私に管理されることにより相応の生を生きる。争いのない平穏な人生をな。
だが他の世界では争いの絶えない所がほとんどだ。他の世界にもラビリンスのやり方を広めなければならぬ。」
せつな「・・・・・・・」
メビウス「あの世界の人間のFUKOを集めるのはその礎。これは必要な犠牲なのだよ。それが何故わからぬのだ!」
メビウスが怒った口調になると、地面からつる状のものが現れ、せつなの体をとりまきました。
それらは、苦痛を与えながらメビウスと同じようにせつなを責め続けます。「裏切り者、裏切り者」と。
せつな「やめて、やめてくださいメビウス様!」
メビウス「・・・・・・・」
メビウスは何も言わずに消え去っていきました。
せつな「ウウッ・・・・クッ・・・」
せつなはとうとう涙をこらえきれなくなってしまいました。
せつな(メビウス様・・・・メビウス様・・・・・・)
誰もいない世界の中で、涙が滴る音だけが木霊していました。
「・・・つな・・・・せ・・な・・・・せつな!」
せつな「―――ハッ!」
せつなが目を開けると、そこはラビリンスではなく、自分の部屋でした。
せつなは自分が夢を見ていたことに気付いたのでした。
ラブ「ごめんね、勝手に入って来ちゃって。でもせつな、すごくうなされてるみたいだったから。」
せつな「そう、ありがとうラブ。でももう大丈夫よ、安心して。」
ラブ「心配だよ。だってせつなの手、震えてるじゃない!」
せつなはその言葉に驚いて、自分の左手を見つめました。
ラブの言う通り、はっきりと分かるほど自分の手は震えていたのです。
せつなは夢の中の出来事を思い出し、怖くなってしまいました。
ラブ「それにすっごい汗かいてる。ちょっと待ってて、今タオルとってくるから。」
ラブはそう言うと、部屋を出て行きました。
せつな(私はラビリンスを捨てた。メビウス様の目的のために人々を悲しませることだって、今は間違ってると思ってる。)
せつな(なのに、どうしてメビウス様のことでこんなにも切なくなってしまうの?どうしてメビウス様に許してほしいって思ってしまうの?)
せつなはまた泣き出してしまいました。
不意に、せつなの目に布が触りました。ラブです。
ラブは何も言わずにせつなの涙を拭いてあげるのでした。
せつなが顔を上げると、ラブは緩やかにほほえみ返してくれます。優しく、暖かく、自分を包み込むような、そんな笑顔で。
せつなは自然とその笑顔に吸い寄せられて、自分の唇をラブのそれに重ねてしまうのでした――。
ラブ「―――――!」
あまりに突然すぎて、ラブは一瞬何が起こったのかよく分かりませんでした。
こんなことをされるのは、初めてのことだったのですから。それも女の子に。
唇が合わさっていた数秒の間が、ラブにはまるで時が止まっていたかのように長く感じられました。
せつな(え?私、何してるの?)
せつなは正気に戻ったかのように、唇をはなして、申し訳なさそうに言いました。
せつな「ご、ごめんなさいラブ。」
ラブ「い、いやあ別に謝るようなことじゃあ・・・」
せつな「・・・・・」
ラブ「・・・・・」
二人の間に、これまで感じたことのないような沈黙が流れてしまいました。
もう3分は経ったでしょうか。
とうとうラブは、この間に我慢できなくなってしまいました。
ラブ「じゃ、じゃあタオルここに置いておくから、あ、汗拭いてぐっすり寝なよ。おやすみ〜」
そう言って、ラブはせつなの部屋を後にしました。
せつな(私、なんであんなことしちゃったんだろう)
せつな(ぶしつけに、あんなこと・・・あんな)
せつなは自分のしたことを思うと、恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまいました。
あのときの、ラブの唇。ラブの温もり。
さっきは何も考えられなかったのですが、今ははっきりと思い出すことができます。
キスなんて女の子同士ですべきことではないのに、せつなはなんだかほのかな心地になりました。
けれど、そのことがせつなの気持ちを余計に複雑にしたのでした。
せつな(私、どうしたんだろう。変よね、こんなの。)
せつな(それにラブにこんなことして。嫌われて当然ね。)
せつなはさっきよりもずっと悲しくなりました。「ラブに嫌われた」、そう思うと途端に涙があふれ出してしまいました。
自分のベッドに戻っても、ラブはせつなのことが気になってしかたありませんでした。
ラブ(キスされちゃった・・・せつなに、されちゃった。おかしいよね、こんなの・・・)
ラブ(だけどせつな、悲しそうだった。唇、震えてた。
あたし、気づいてたのに。どうしてせつなを避けちゃったんだろう)
ラブはせつなを一人にしたことを後悔しました。けれど、もう一度せつなの部屋に行く勇気はでませんでした。
ラブ(もう一度行っても、どんな顔して会えばいいんだろう。なんて言えばいいんだろう。
あたし・・・わかんないよ)
ラブは苦しくなって、なかなか眠ることができませんでした。
あゆみ「ラブ、もう起きなさい。何時だと思ってるの!」
1階からあゆみの声がして、ラブは閉じていた瞼を開けました。ぼうっとした目で時計を見ると、もう11時前でした。
ラブ「もうこんな時間・・・」
タルト「ピーチはん、夏休みだからってそないに寝てばっかやとあかんで。」
ラブ「うん・・・分かってる・・・・・・」
タルト「もしかして、お疲れなんか?昨日は特にそんな様子やなかったみたいやけど。」
シフォン「プリプー・・・」
ラブ「ありがとう。なんでもないから、心配しないで。」
あゆみ「早くしないと、朝ご飯が昼ご飯になっちゃうわよ」
ラブ「はーい」
心配そうなタルトとシフォンを尻目に、ラブは部屋を出て行きました。
ラブは、1階に下りていく途中、せつなの部屋のドアが少し開いていることに気付きました。
ラブはドキっとしましたが、ただ通りすぎるのも気がかりになって恐る恐る部屋の様子を覗きこみました。
けれどせつなは中にいませんでした。部屋は主を失って、静かになっていました。
ラブ「下かな」
今度は1階に下りるのが怖くなってしまいました。
ラブが尻ごみして部屋に戻ろうとすると、あゆみの大きな声が聞こえます。
あゆみ「ラブ、まだなの?いい加減にしなさい!」
ラブ「はぁ〜い」
ラブは観念した様子で、トボトボ歩いていきました。
あゆみ「もうこんなものしかないけど、食べちゃいなさい」
そう言って、あゆみはご飯と余りものらしい簡単な惣菜をテーブルに置きます。
ラブは辺りを見回しましたが、せつなはどこにも居ませんでした。
ラブ「ねえお母さん、せつなは?」
あゆみ「せつなちゃんなら、1時間くらい前に出て行ったわよ。お昼までに帰ってくるのかしら。」
ラブ「そう・・・」
ラブ(せつな・・・)
ラブは少しほっとしましたが、出て行ったせつなを思うと胸が切なくなるのでした。
その頃、せつなは四葉町の郊外にある丘で、一人たたずんでいました。
明るい夏晴れでさっぱりした天気でしたが、せつなは薄暗い表情を浮かべているのでした。
せつな(ラブにキスしたあの時、私は確かにメビウス様のことを考えていた。
メビウス様に見てほしかった、愛されたかったと。)
せつな(もしかして、私はメビウス様の代わりが欲しいだけなんだろうか。
メビウス様からもらえなかったものを、ラブからもらいたいのだろうか。
だとしたら、私は・・・)
そんなせつなを、近くの森からじっと見つめる男の人がいました。サウラーです。
サウラーは辺りに誰もいないことを確認すると、ゆっくりとせつなに近づいていきました。
サウラー「やあイース、ご機嫌よう。
今日は一人なんだね。それは都合がよかった。」
せつな「お前は・・・サウラー!」
サウラー「おっと、そんなに気構えないでくれ。今日は闘いに来たわけじゃないんだ。」
せつな「だったら、何故」
サウラー「・・・メビウス様は、君が大人しくラビリンスに戻るなら、君を許すと仰っている。」
せつな「――――!」
サウラー「僕個人としては気に入らないが、君ももう馬鹿なことはやめるんだな。
今日来たのは、それを伝えるためだけさ。それじゃあね。」
せつな「ま、待て!」
せつなの言葉も聞かず、サウラーは森に消えていきました。
せつなは、困った気持になりました。
メビウスはラブたちプリキュアにとって憎むべき敵には違いないはずなのに、
「メビウス様が許してくれる。」その言葉を聞いたとき、一瞬嬉しいと思ったからなのです。
せつな(やっぱり私は、メビウス様のことを憎めない。こんな気持ちでラブ達と一緒に戦うなんて、できない。)
せつな(私、どうしたらいいの)
せつなはその場にうずくまってしまいました。
空が夕日で赤く染まる頃、ラブは公園で人を待っていました。
せつなのことでどうしたらいいか分からず、信頼できる人に相談しようと考えたのです。
ミユキ「ラブちゃんごめーん、待った?」
ラブ「いいえ、全然。すみません、お仕事で忙しいのに無理にお願いしてしまって。」
ミユキ「いいのよ別に。それより、相談って何?」
ラブ「実は・・・」
ラブは昨日起こったことを話しました。
女の子の友達にキスされたこと。すごくドキドキしたこと。けれど、その友達は何かに悩んでいて、すごく辛そうだったこと。
その友達を助けたいこと。なのに、自分はどうすればいいのか分からないこと・・・
なんだか苦しくなって、ラブは途中から自分が何をしゃべっているのかさえも分からなくなってしまいました。
そんなラブが感情を吐き出すのを、ミユキは神妙な面持ちで見つめていました。
とうとうラブは言葉を続けることができず、押し黙ってしまいました。
ミユキ(困ったわね・・・)
ミユキは考えました。確かに、その友達を助けてあげることも大切かもしれません。実際に、ラブはそれを望んでいます。
けれども、そのことが本当にラブにとっていいのかどうか、分からなかったのです。
キスなんて女の子同士でするようなことじゃないということは、ラブよりもずっとよく知っていたのですから。
ミユキは考え込んだ末、ついに重い口を開けました。
ミユキ「ねえラブちゃん、その友達のこと、好き?」
ラブ「え?は、はい」
ミユキ「でもその『好き』って気持ちってさ、ラブちゃんの中ではわりと曖昧なんじゃないかな?」
ラブ「それって、どういうことですか?」
ミユキ「その子の悩みは聞いてあげないと分からないかもしれない。
だけど、相手に対する自分の気持ちが不安定なままじゃあ、悩みを聞いてあげても十分力になれないと思うの。
自分がその子とどうしたいのか、何をしてあげたいのか、よく考えて。その子にも、伝えてあげてよ。
・・・もしかしたらその子にとって少し辛いことになるかもしれない。けれど、その子にとってもそれは必要なことだと思うわ。」
ラブ「そんなこと、あたしできないよ・・・」
ミユキ「その子のこと、助けたいんでしょ?だったらそう言いなよ。
その子だって、きっと不安なんだよ。」
ミユキ「どうしてもうまくいかなかったらまた私が相談に乗ってあげる。だから元気出して。
もうすぐ夜になるし、今日はもう帰った方がいいわ。また明日会いましょう。」
ラブ「はい、ありがとうございました。」
ミユキは手を振りながら、帰っていきました。
ラブ(あたしの気持ち、かあ・・・)
ラブ(ミユキさん、何であんなこと言ったんだろう)
相談してみたものの結局答えを見つけることはできず、ラブは途方に暮れてしまいました。
それからほどなくして、ラブは家に戻ってきました。
ラブ「ただいま・・・」
あゆみ「あらラブ。遅かったわね。」
ラブ「まあね。」
あゆみ「そういえば、せつなちゃん知らない?あの子まだ帰ってきてないのよ。どうしたのかしら?」
ラブ「知らない・・・」
あゆみ「あらそう?困ったわね。夕飯までに帰ってくるといいけど。」
あゆみはそうぼやきながら奥へ戻っていきます。
ラブ(せつな、こんな遅くまでどこ行ってるんだろう。
よっぽど辛い悩みだったのかな。あたしのせいで、一人で思い詰めてるのかな。)
ラブはうつむき加減になりながら自分の部屋に戻っていきました。
ラブが部屋に戻ると、少し前にせつなと撮った写真が目に飛び込んできました。
ラブ(この頃は、ラビリンスのことも吹っ切れてよく笑ってたんだよね。
でも、そんな簡単にはいかないのかな)
せつなとラビリンス。そのことを考えていると、ラブはせつながイースだった頃のことを思い出すのでした。
ラブ(思えばせつなって元々私達の敵だったんだよね。
最初は気づいてなかったし、今のせつなが明るいから忘れそうになっちゃうけど、
あの頃のせつなはどんな気持ちだったんだろう。)
ラブ(悪いことをしていたせつな。
幸せを憎んでいたせつな。
けれど、誰より幸せを求めていたせつな。
あたしの言葉に応えてくれたせつな。
そして、自分の横で笑ってる、せつな。)
せつなとの日々に思いを馳せると、せつなの色んな顔が浮かんでは消え、浮かんでは消えていきます。
ラブ(せつな・・・せつな・・・せつな・・・・・)
知らないうちに涙がこぼれていました。
とりあえず連投防止支援
桃園家への帰り道。
せつなはある決心をしていました。
せつな(私は、もうこんな気持ちじゃラブと一緒にはいられない。
それに私は元々過去を捨てた人間。ラブの家にいつまでも迷惑をかけるわけにもいかない)
せつなは、ラブの家を出ていこうと考えていたのです。
その後どうするかという当てはありませんでしたが、今のせつなにはそれ以外の選択肢が思いつきませんでした。
せつな(それにラブにだって、嫌われちゃったしね・・・)
せつながため息をつくと、カラスの鳴き声が嫌に大きく聞こえました。
せつなは鳴き声のする方を見上げましたが、カラスはすぐに遠くの方に飛び去っていくのでした。
せつな(帰ったら、言わなきゃ。ラブに。
・・・でも、帰りたく、ない。)
歩幅は次第に小さくなっていきました。
せつな「ただいま」
あゆみ「せつなちゃん、やっと帰ったのね。お昼にも帰ってこないし、心配したわよ。」
せつな「すいません、図書館で本を読んでたら、夢中になっちゃって。」
あゆみ「それならいいけど。今度からは一言連絡してよ。」
せつな「ごめんんさい。
あの、ラブはどこに?」
あゆみ「ラブなら部屋にいると思うわ。そうそう、今夜は晩御飯カレーだから、期待しててね」
あゆみは鼻歌混じりに台所に戻っていきました。
せつな(思わず嘘ついちゃった。・・・あの人にも、言わなきゃ。)
せつな(行くあてもない自分を家に置いてくれて、家族のように見てくれて。
でも結局、何も返せなかった。ごめんなさいって、言わなきゃ。)
せつなはしばらく玄関に立ち尽くしていました。
ラブの部屋の前まで来ても、せつなはなかなか入っていけませんでした。
今まで以上に怖くなって、ノックする手が胸で止まっていたのです。
そんなせつながどぎまぎしていると、ドアがそっと開きました。
ラブ「せつな!今日一日どこ行ってたの?心配したよー」
せつなは狐につままれたようなような気がしました。てっきり自分のことを嫌ってしまったかと思ったラブが、笑顔で自分を迎え入れてくれたのです。
けれど、自分がこれから話すことを思うとあまり嬉しい気分にはなれませんでした。
せつな「ちょっと、ね。
それより、ラブに話したいことがあるの。」
ラブ「え、なになに?入りなよ。」
ラブに促され、せつなは部屋に入っていきました。そして、改めてラブと向かい合いました。
ラブ「話したいことって、なに?」
せつな「あのね、ラブ、あのね・・・」
せつな「私、もうあなたと――」
せつな「――ン、ンン!」
その時でした。ラブはせつなを抱きしめ、自分の口でせつなの口を塞いだのです。
せつな「ウンー!」
せつなは咄嗟にラブを自分から離そうとしましたが、ラブがあんまり力をこめたものですから、
逃れることができませんでした。
ラブ「・・・・・・・」
ラブは少し唇を離したかと思うと、顔の角度を変えてもう一度せつなの唇をとらえます。
せつなはなす術がなく動けませんでした。ですが、ラブの唇が優しくて、次第に身を任せてしまうのでした。
5分くらい経ったでしょうか。ラブはゆっくりと口を離すと、つぶやくように言いました。
ラブ「言わないで。そこから先は、言わないで。」
せつな「でも、私・・・」
ラブ「せつな、あたしに嫌われちゃったとか思ってるでしょ」
せつな「!」
ラブ「そんなわけ、ないじゃない」
ラブ「昨日はごめん。あたし、せつなが悩んでたこと分かってたのに、あんな風にしかできなくて。
不安だったよね。苦しかったよね。」
ラブ「でも、もういいよ。あたしが全部受け止めてあげるから。せつなの全部、もらってあげるから。」
せつな「ラブ・・・」
ラブ「だから、だからさ、一人で悩まないでよ。相談してよ。
せつなが苦しんでるのを見てるだけなんて、私、耐えられないんだから・・・」
そう言うと、ラブはさっきしたよりも強くせつなを抱きしめました。
せつな(ラブ・・・)
ラブの優しさ。ラブの温もり。
こんなものはラビリンスに居たころには想像もできませんでした。
しかも、それは昨日の夜、そばにいてくれた時にせつなが感じたモノと少しも変っていなかったのです。
せつな(ラブ・・・・・・)
せつなは、自分のラブに対する気持ちがメビウスに対するそれとまったく違うことに気付きました。
そして、それは自分に対するラブの気持ちと同じだということも―――。
せつな「ラブ・・・ラブ・・・グスッ、ヒック」
せつな「私・・・私、ラブと離れたくない!ずっと、ずっと一緒に、いたい!」
せつな「でも、捨てられないの。忘れようとしても、忘れられない人がいるの。
こんなんじゃ、私・・・私・・・」
ラブ「・・・捨てることないよ」
せつな「え?」
ラブ「自分の気持ちなんて、捨てられないよ。
でも、自分とまわりを変えていくことはできる。それは、せつなが一番よくわかってるじゃない。」
ラブ「皆で助けにいこう、その人を。四人なら、きっとできるよ。」
せつな「ラブ・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」
2人は見つめあい、もう一度キスをしました。
それは、今までで一番甘いキスなのでした。
ラブ「せつな、約束して。ずっと一緒にいるって。もう、出て行こうとしたりしないって。」
ラブの朗らかな問いかけに、せつなも精一杯の笑顔で答えます。
せつな「ええ、約束する!」
そしてその夜、二人はお互いのことを深く確かめ合ったのでした。
おしまい
以上。ぶっちゃけ最後の一行が書きたくてやった。
東映のあらすじとかにインスパイアされたのと、子供向けアニメってことを考えてですます調にしてみた。
これならお子さんとかにも読み聞かせられ・・・・・・ないか
あと、分かると思うけどメビウスの志っぽいもんはオリジナルです。
さて、スレ立てに移るか
GJ。ふたりの感情の襞がすごく丁寧に描けてる気がする。
最近このスレすげーなぁ
俺のあゆみさんが冷たい
>>985にこの一文を追加
次スレは
>>970を踏んだ人が立てること
一応住人全体の同意が得られたわけではないけど、異論がなければこれで
>>980 イイ!
感動と百合が両方あって素晴らしい
じゃあスレ立てしてみる
>>988 スレ立て乙です
埋めついでのおまけ
今日は体育祭。借り物競走に出場するせつな。
せつな(さあて、何が書いてあるのかしら)
折られた紙を広げると、そこには見覚えのある字で「2年 桃園ラブ」と書いてあった。
せつな(これって…)
せつなが辺りを見回すと、自分に向かって大きく手を振るラブの姿。
せつな(もう、ラブったら…)
せつなが恥ずかしい友人の方に近づくと、その子は嬉しそうにせつなの手をとった。
ラブ「行こう、せつな」
せつな「もう。これ、あなたの仕業ね」
ラブ「えー?なんのことー?」
せつな「とぼけたって、無駄なんだから」
ラブ「エヘヘー、バレちゃったか」
せつな「あれだけ分かりやすかったら、当然よ」
らぶ「アハハハハ…///」
せつな「フフ…///」
二人は手をつないで笑いながら、ゴールテープを破るのだった。
>>988 乙乙。
>>985 スレ立てトライ乙。SSもgj。力作だなぁ。
しかし、スレ終盤のSSラッシュ、保管庫あった方がいいかもなー。
>>989 これがホントのゴールインですね。なんちて。
せつなの望む永遠
ラブ「せつな…私達の事…ちゃんとブッキーに話してくれるんだよね?」
祈里「せつなちゃん、おまじないしよ?」
せつな「どちらかなんて…私に選べる訳ないじゃない!」
んー、古い
>>981 文章読みやすくて優しい言葉が多くてホント力作です!褒めるにしてもGJじゃあまりにも簡単すぎちゃう作品です。
リアルに泣いちゃったよ
ちょ!埋め立てには勿体ない短編が!!!
吹き荒れまくってるSSの嵐!
みんな最高っす。マジリスペクトしてます。勿論みんな保存したっす!
後は夜限定の職人を待つのみか…。こっちに貼るのか?新スレか?
すげえな…
感動しちまったよ。心情描写が実に丁寧。
こんばんはーってどうしたんですか!?今日。。。
Hもあるし感動巨編に力作短編まで、、、
レベル高すぎですよ・・・(ToT)あ!新スレおめでとうございます☆
記念にどうぞ〜
【眠り姫】
「ラブ、起きて〜。起きてってば!」
「ぅ〜、、、ヤダ…」
「起こしてってお願いするから来てるのに。」
zzzzz
「も〜ちょい眠らせてぇ…。。。」
「もぅ」
(アレ恥ずかしいのに/////)
'chu'
「ハイっ!ただ今起きましたぁ♪」
「絶対起きてたよね、ラブ…。」
「いぇいぇ、寝起きで〜す(笑」
確信犯のラブちゃんでしたっ?
>>995 ラブに振り回されるせつなかわゆす。
ラブちゃんってば、乙女の扱い方心得てるね。
ラブにくびったけのせつなを、ブッキーが襲うのとか読みたい。
>>996 祈里「せつなちゃん、ちょっとイイ?」
せつな「ん?なぁにブッキー。」
せつな「!?って、何???え!?」
祈里「ダメ、静かに。ラブに声聞こえちゃうよ。」
せつな「ちょっと・・・。ダ、ダメだって、、、」
祈里「せつなちゃんのお尻って柔らかい♪」
せつな(///////////)
祈里「せつなちゃんてラブちゃんにゾッコンでしょ?」
せつな「え!?いや、その・・・。私を大切に・・・」
祈里「ラブちゃん羨ましいーなー。」
せつな「わかったか・・・、ら、お尻触ら・・・ないで・・・//////」
祈里「暇な時でイイから、、、たまには私も構って・・・欲しいな・・・」
せつな「ブッキー・・・泣いてるの?」
祈里「ごめん。こんな事して。でも私だってせつなちゃんの事・・・」
せつな「私、どうしていいかわからない。」
祈里「そーだよね。でもたまにでイイから、ほんと。じゃないとまた
お尻触っちゃうんだから/////」
ごめんなさい!襲うまでのレベルに出来なかった〜(謝罪
正直、照れてることを表してることになっている??
////////////これは果てしなくウザイ
限定職人さんも(;´Д`)微エロっすか〜。もう俺今日ダメw
新スレも投下してます?連発感謝のGJです!
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1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。