,,ゞ.ヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ . ゞヾ ゞ
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.ヾゞ..ヾ .ゞ
ゞヾゞ::: イ.ヾゞ ゞヾゞy.ノヾ;ゞゞ;ゞ
ゞi;;;;;::::: :)ヽゞ__;:ノ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
iiiii;;;;::::: :|;:ソヾ;ゞゞ;ゞ ヾゞ
iiiii;;;;::: : |/ヾゞ `
iii;;;;;::::: ::| ` 、( `
i;;;;;;((,,,)::| ヾ , '´  ̄´ヽ ̄J`ヽ ` , `
;iii;;;;i;;: :.,|.冫、`./ iノノノ)i((( )))
iii;.: ;:;;;::::| 'ヘ,,ノ*´ー`)´ヮ`八
ii;;ii:i;;:;i:i;.| ,.. ,,,.,..,,,,( つ ノつと)ノ)..,.,.... ,,,,,. ,.,...,,..
シェリルサンダーイスキ!! フフ。カワイイワネ、アナタ
: ホラ、ヌレチャウワヨ: : ; :.
ワタシノカサニ. ハイッテイキナサイ : ; . . .
: : ; : . : ; : : ; : : ;
. : . : . /\: : . : . : : : : :
. .: :/ \: :. . ; : : : :
: / \: . ; .: : . : ;.
: :, ' ⌒⌒⌒|⌒⌒⌒´ヽ: .
:i (((( ))))..| ((ハルハi 八 シェリルサン…!
ノ..| *゚ ヮ^八|(八ヮ゚*,(,,,ジ
:(,,,,ノ つ..|.⊂ ⊂ )
| | |. J | | |
(__)_).:(_(_)
コンナファンサービス
メッタニ. シナインダカラネ
さっそくss投下させてもらいます。
二人の時間。
私たちが二人きりになれる時間は少ない。
それは仕事上しょうがないことだし、二人とも分かっていることだから二人でいる時間を大切にしようと決めた。
それでもやっぱり寂しくなる時はあるわけで…
でもそういう時は早く会いたいという気持ちからか仕事が捗ったりする。
今日も案の定そんな状況なわけだ。
たまに一緒の仕事になったりするが大抵はバラバラ。
今日はランカの仕事は早く終わったが、シェリルは夜まで仕事が入っている。
なので今日はランカがシェリルの家に行き、夕食を作っておいてあげようと計画していた。
合鍵を持っているランカはシェリルの家にあがり冷蔵庫の中身を確認しようと思った。
あがってみると家は意外と散らかっていた。
(そういえばシェリルさん最近仕事忙しくて散らかってるからって言ってたっけ…)
よし!と上着を脱いで腕捲りをする。
ランカはまず片付けをしてしまおうと思い散らばっている雑誌などをまとめていく。
(なんか、こうしてるとお嫁さんになった気分かも…)
ランカは考えながら照れていた。
片付け始めて30分程すると部屋は綺麗になった。
「終わったー!次は冷蔵庫に材料があるか確認してー」
ランカは冷蔵庫を開けてみる。
「んー…買ってこなきゃ駄目かなあ」
ランカは上着を着て買い物に出かける。
無事買い物も終わり家に着くと早速作り始める。
(もうこんな時間…早くしなきゃシェリルさん帰ってきちゃう。)
大体出来上がってきたところで玄関を開ける音が聞こえた。
(シェリルさん帰ってきた!)
ランカはすぐに玄関に出迎えに行く。
「お帰りなさい!!シェリルさん!!」
嬉しそうに迎えの言葉を言う姿はまるで犬の様だ。
シェリルは少し驚いた顔をしてから微笑む。
「ランカちゃん、来てたのね。ごめんね。散らかってたでしょ?」
「いえ!大丈夫です。片付けておきましたから。」
ランカは片付けていた時の心境を思い出してしまい顔が真っ赤になる。
一方シェリルは
(ダメね。ランカちゃんの頭に犬耳が見えるわ…抱き締めちゃっていいかしら…いいわよね)
「ランカちゃん!!」
シェリルは勢いよくランカに抱きつく。
「わっ…シェリルさんどうしたんですか?」
「ランカちゃんに会いたかった。最近仕事でも会わないし寂しかったわ」
「シェリルさん…私も…私も会いたかったです」
二人はきつく抱き締めあった。
「ところでランカちゃん」
「何ですか?」
「あれやってくれないのかしら?ご飯にする?お風呂にする?それとも私?っていうの」
ランカの顔はたちまち赤くなった。
「ダ…ダメです!!せっかくのご飯が冷めちゃいます」
「そう…じゃあ仕方ないわね…」
シェリルは悲しそうな顔をするが内心楽しんでいた。
「じゃ…じゃあ今日はこれで許してください」
シェリルが何かと思い声を発しようとした瞬間、ランカが近付いてきて唇にキスをされた。
まさかそんなことをしてくると思ってなかったシェリルは真っ赤になる。
「ランカちゃん…まぁこれで許してあげるわ」
シェリルは落ち着いたように振る舞っているが鼓動は速かった。
「あ、夕飯もう少しでできるのでちょっと待っててくださいね」
ランカは夕飯を作りかけなのを思い出したのでキッチンへパタパタと向かう。
「ありがとう、ランカちゃん」
シェリルも夕飯ができるまで休もうとリビングへと向かう。
(片付いてる…ランカちゃん本当にやってくれたのね…その上夕飯だなんて…)
シェリルは本当にいい子に出会ったと一人感動を噛みしめる。
シェリルは料理をするランカの様子を見に行こうとキッチンへ向かう。
(なんて可愛いエプロン姿なの!?)
歌を口ずさみながら料理をするランカにシェリルは抱きつきたい衝動に駆られる。
(いいわよね…久しぶりなんだし…もう我慢できないわ!!)
「ランカちゃん!!」
「わっ…何ですか?もうちょっとでできますから」
ランカの可愛らしい笑顔にシェリルはもう止まらない。
「ランカちゃん、もう我慢できないわ…」
シェリルはランカを振り向かせキスをする。
最初は触れるだけ。
そして、だんだん深く口付けていく。
「…んんっ…シェ…ルさ」
ランカは急な口付けに驚くがどんどん深くなる口付けに耐えられなくなりシェリルの服の裾をギュッと掴む。
「ん…ランカちゃん…」
何度も向きを変えて口付ける。
「ん…やぁ…ん…んー!!」
シェリルはランカが苦しそうなので一旦唇を解放する。
「…ん、はぁはぁ…シェ、シェリルさんダメです。まだ作ってる途中なんですから」
ランカは潤んだ目でシェリルを睨む。
シェリルは迷った。
夕飯を待って夜までランカをお預けか、このままランカをいただくか…
だが正直いただいてしまいたい。
「ランカちゃん?私あなたを食べちゃいたい」
シェリルはランカの背中をツーとなぞる。
「ひゃっ…ん…だ、ダメです!!」
「ねえ、いいでしょ?」
シェリルはランカの耳元で囁く。
ランカは段々もうこのまま流されても良いかもと思えてきた。
ランカはシェリルの首に腕を回す。
「…シェリルさんのばか…料理どうするんですか?」
「後で温め直せばいいでしょ…久しぶりに会えたんだもの早く貴女が欲しい」
シェリルはランカの腰に手を回し抱き締める。
「私だって会いたかったんですからね。今日は…ずっとそばにいてください」
ランカはシェリルの頬にそっと口付ける。
「今日だけじゃないわ…一生貴女のそばにいる」
久しぶりの二人の時間。
それはとても長いようで短い。
だから大切に余すことなく過ごす。
それでも二人には足りないくらい。
でもそれでも良い。
ただ貴女がいれば…
END
以上です。
いちはちきんに突入しそうな勢いだったので無理矢理終わらせてますw
まだまだ未熟者ですがこれからもシェリラン愛で頑張って書いていきたいと思います。
あまりの甘さにごろんごろんしちゃったよ!超GJ!!>1もGJ!!
良いね!らぶらぶシェリランいいね!18禁も板的にはOKなのですぞ!w
>>1 乙であります!!
おうっふ…
初っ端から萌えすぎて大変な事になってしまったw
シェリルとランカはラブラブでいいなあ!!!
>>12さんGJです!!
AAとSSで死ぬほど萌えたw
>>1 私たちの為に悪いわね
>>1さん、キラッ☆乙です☆ミ
__ -─ v──‐-、
( 、_ _.イ´ `ー- 、._
\  ̄ ̄ へ、 \
`>ー── / \ \ ∧ />
/ > / ハ、 ヽ K ∧ __,._ //
、____ノ / / / / ヽ | |ヘ ヘ _. イ「: : : : :|:ー-. 、
` ー‐ ァ‐ / /l / / / | |ハ \ _.イ ̄: : : :イ: : : : : : : : : :ヽ.
/ / / j /|/|// ハlノ|/人 |/ l ヽ_.ノ: : : : : : : / {: : : .ト、 : : : : : :\
/ ト、.__」斗-一K/ ー十-<xノ | / ノ /.: : :/ /ヘ: : . . . |: \: : : : : : ヘ
`ー--、._|ノl _,ィfエぅュ、 _ィユぅx_ ! | / :/. :/. :/ /∧::\ . . l:: :: :\ : : : : :`ー- 、
/ l /{’辷-:リ 辷:zハヽ| 丿 /: : : :/ :. : : :| /.| ヘ、::>:ァ ヘ:: : : : :\: : : : : . \
<.._____..イ! ´  ̄  ̄ ` / / /. : : :/.:: :: :: :.|」斗十‐ |: :./|: :./\: :\: \: : : : : . \
/メ⌒il l _/ イ _/ /: : : :/: : :: : : : !_.x≠ミ、.|: /|/ ̄`へ: :`二フへ、: : . \
/ 人。ハ ´ ` /人_彡| :/: : : :/: ::. .:: :: : :/ fてlハ |/ / _ェ≠ミヘ∨ :: : : \:\: : : : . \
/ o゜∧ -‐ _ー-/ / ヽ__ノ .:/: : : :个 、: :: :: :: :l{ 辷z:ノ fてlハ ヽ\:: :: :. :个.、>: : . ヽ
<三二ニン ,ヘ、 / {>──‐-.〈: : . | : :`ヽ、: :: :|  ̄ 弋z::ノ / リ:: ̄:: :: ::|: : : . ヘ
/ 〈丿/ \ _. -ー 7´ /: / \: : . . : : : :\::| . 、  ̄ ム-、 :: :: : |: : : : . ヘ
/ / / / /: : :/ l \:. : . : : : : : :ヽ| r──- 、 / l/ノ)l_人|: : : : : ∧
. / /___.( l |: : | / \:. : : : : :l\:ヽ |/ ̄ ヽ /-' /:: :: :: :: ! : : : : / ',
. / / \__. :/ \ ヽ |: : | / -─- 、. ∨:. : :ヽ:\\:| ̄ヽ __..ノ .イ  ̄|:: : : : : : : |: : : : : / !
/ / /__. :| \ \|: : | /,ん-─- 、 \ | ー-< ̄ | .イ/\: :|/\: : : : :ヽ、: : : . く |
/ /l ∠イ Vヽ ` ー-- ト-ァ|// \ \! | ̄__チ┴─v-l 、\`ー--く\: : : . メ l
/ / ヽ _.イ二ミ 、 //|/ \ノ ! ヽ /\ ノ \ ): : :./ | /
/ ( \ /W >── 个/レ| | | \ ムー-< / /: :./ !/
. / ) 〆W/__ / \l ヘ | / | | ` ーく /../
. { / /W// [二二] / \ヘ | / _/ / \ レ′
>>13 18禁はまだ一度も書いたことがないので修行中ですw
キッチンでの…を見てみたい方がいるなら書いてみようかとも思っていますが…
>>1乙したい、まだ乙したい
そしてSSもGJだ…
>>1乙!
前スレの1000がw
こりゃあ期待大ダナ
そういえば二人とも仕事が忙しいんだよなー
出る番組のジャンル違いそうだし共演も少なそうだ
休日が重なった日にはそれはもう濃厚なプライベートになるんだろうなぁ!
>20
音速保存
ランカに化粧指南してやるシェリルとかもいいかもしれん
>>21 2人で和気藹々な妄想から
「ランカちゃん肌綺麗で羨ましいわ…食べちゃいたい…」
的なイチャイチャ妄想まで浮かんできた俺は末期
前スレでss投下してた者だけど
保管wiki見て思ったんだが、トリップってつけた方がいい?
複数投下してたから名乗っといた方が読み手に親切かなと思ったんだけども
>>23 最初からクライマックスだ!ってやつだ多分
>>24 保管する人や読む人は助かるんじゃないかな
四月にドラマCD出るみたいだけど、どんな内容なんだろうか…百合要素はあるんだろうか。
27 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 18:00:10 ID:vg1eokEU
ガラスの仮面と同じライバル百合をマクロスには感じる
貴女を本当にわかってるのは私だけみたいな
スキップ・ビートのキョーコとモー子さんもそんな感じだな
>>26 オレも凄い期待してるんだが…河森さん頼むぜorz
あっても仲良し描写くらいかなと思うが…アルトの悪夢的な感じで二人が愛想つかせてくっついちゃうとかなら或いは…w
>>30 アルトを差し置いてイチャイチャしやがってけしからん。
…あっ鼻血が…
>>30 ランカの口が近すぎて桃色の妄想が…ぶはぁ
>>30 江端さんじゃまいか!!初見だがこれはけしからん…しかも始まる前に書かれたものとは…
この二人は恋人繋ぎがデフォですよ?
手をつないでるピンナップはだいたい指絡めてるw
37 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/21(土) 05:24:57 ID:htDSsedd
この板でしか言わないけどアルトってなんでいるんだろう
アルトを通してお互いを見るという複雑プレイのため?
>>37 恋に障害はつきもの。障害があれば、それだけ恋の演出は盛り上がる。
漫画やドラマには、お邪魔キャラは必須だから。
39 :
カワイ○○マ:2009/02/22(日) 01:07:47 ID:2a4j/zWK
せいぜい地球を守るぐらいしてもらわなきゃ困るから
己の計画のためシェリルに偽りの愛を囁きつつ、本心ではランシェの娘であるランカに気を取られるグレイス
憧れの歌手シェリルと近づけて嬉しいばかりのランカ
ランカを可愛いと思う一方でグレイスの気持ちがランカに向かうことを恐れるシェリル
シェリル「やめてよ…私からグレイスを取らないで!!!」
と錯乱状態でランカの首を絞めるシェリル
の夢を見て飛び起きました。おやすみなさい
>>40 ランシェリランオンリーだったのにグレイスに目覚めた
そういや普段は誰に対してもランカちゃんと呼んでるのに
グレイスがランカのマネやってる事を追及した時は「ランカ」って呼び捨てにしてたよなあ
グレシェリとかキャシランとか、果てはシェリキャシとかも全然いけるわ
グレイスは惜しかったよなーラスボスじゃなけりゃシェリルと絡む最大の百合キャラだった
ランカにとってのナナセみたいな。
式典のトークショーでまめぐが言ってたんだけど、
劇場版でトライアングルが決着つく?ことに関して
「どっちとくっついてもどっちかが不幸になるのはやめてほしい、みんな幸せになってほしい」みたいなこと言ってた。
百合ENDならみんなハッピーだと思った。
あと後半の式典では何故か遠藤さんが居たよw
ミニライブで泣いたまめぐを励ましてたのかもしれんと想像したらそれはそれで萌えた
遠藤さんの式典についてのブログ読んでいかにまめぐが好きか伝わってきたわ
見てきた。
遠藤さんもメインもそうだけどまめぐの事めっちゃ可愛がってて、
まめぐはまめぐで遠藤さんとメインのことを大好き!尊敬!してて、
ほんとランシェリっぽくて萌えてたまらん
中指を突き立てろ
コミック版3巻と一緒にアンソロ買ってきたけど、
シロガネヒナって人が書いてた話がシェリランっぽくてなかなかよかった。
まあシェリランっぽいのはこれ1本くらいしかないんだけど、
そもそもあると思ってなかったんでうれしい誤算だったわ。
>>48 マジか!買おうと思ってはいたが…明日買ってくるノシ
ちょ!詳細を!!
ははは鼻血出たわ!
タイトルストレートすぎるぞ!!!けしからん!!!
ゆーきゃん乙
>>50 二人の手が重なってるように見えてドキドキしました
57 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/05(木) 15:16:11 ID:HqFyIzXc
ランカ 「いやだ…歌え…ないよ…こんなんじゃ…歌えないよ!
私、わたし……もういやだ…こんなの…!
私バジュラと戦うための道具じゃない!こんなのもう、いやだよぉ…!
あ…ああぁん、いやっ、らめっ、気持ちが…いっ…らめぇえ…っ…!!」
シェリル「落ち着いて…歌うのに気持ちがいるのはよく分かるわ…。
でも、あなたはプロなのよ…!できることをなさい、
あなたの歌声には力があるの…!私が望んでも得られない力が!!」
ランカ 「シェリルさん…あんっ、いや…んっ、ら…めっ、気持ちが…いぃ…っ
…っや、あっ、ふっ…あぁん 、もうホントに、らめぇぇえ〜!!!」
58 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/05(木) 15:17:51 ID:HqFyIzXc
シェリル 「ごめんね…ランカちゃん、アルト…… 」
ランカ 「…立って、シェリルさん!」
シェリル「 ランカちゃん… やめて…私の仕事は終わった…何も残ってないのよ…何も……」
ランカ 「バカァッ!…シェリルさん…あっ、あたしと一緒に…あっ、やっ…気持ちい…いぃのぉっ、
…やっ、らめぇえ…っ…あっ、いや、いやぁ…んっ…気持ちいぃっ…ぃ…くうぅ…っ、
…イクのぉ…一緒に…いこぅ…よぉ…イクのぉっ!!!」
シェリル 「ランカちゃん …… 」
ランカ 「あ、あぁん…思い…出して…シェリルさんが、シェリルさんがいたから、
私は飛べたの… シェリルさんが力をくれたから…ああっ!もうホントに…らめぇ…っ!
シ ェリルさんが…私を…気持ち…いぃ…あぁっ、イッちゃうぅ…!イッちゃうよぉ…
…んっ…ああぁっ、ホントに、ホントに、もう、らめっ、らめぇぇえっ〜!!!
…イッちゃうぅ…っ!!!…イッちゃうぅ…よぉっ…!!!…らめぇぇえぇっ〜!!!!」
小説版の最後、私負けません!って台詞もなかったし、
シェリルはランカを見たとたん思わず抱きしめてたし、
もうこれはシェリラン公式で良いですかね?
>>50 どういうことなのか具体的に分かりやすく説明してください!!
シェリランフィルターがかかった俺にはアルトが取ってつけた様にしか見えないw
アルト自体は嫌いじゃないが、これなら小説4巻の表紙みたいに後ろで飛んでたほうが自然な気もする
普通アルトをセンターに持ってくるハズなのにw
主役的に考えてww
センターに持ってこなくても、普通はヒロインと絡めるでしょうに……ねぇ。
アルトくんの疎外感がすごいです
アルトの浮きっぷりに一瞬コラ画像かと思ってしまったw
フィルターかかって無くたって流石にこれは不自然に思うだろw
まあシェリランが可愛いから全然かまわないけどな
ん?
マクロスFって主人公がシェリルでヒロインがランカでしょ?
ライバルはナナちゃんですね
いえ、状況に応じて主人公ランカ、ヒロインシェリルと立ち位置が変わります
>>62 どう見ても
「主人公カップルと、それを見守るお姉さまポジションのキャラ」
にしか見えない
>>62 ししし主人公が左端ってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
最終巻なのにアルトのこのポジションとか笑わせようとしてるとしか思えないwww
マクロスFって観たことなかったんだけど、要するに、
ナイスバディお姉さんと無邪気っ娘が主人公そっちのけでイチャイチャするアニメでFA?
ちょっとTSUTAYA行ってくる
シェリル->レイラさん
ランカ->そら
アルト->ケン
>>75 噴いたwwまさにそんな感じだな。
あとは
シェリル->亜弓さん
ランカ->マヤ
アルト->桜小路君
アニメ見る前はシェリランの容姿から
NOIRのミレイユ霧香みたいだと思ってた
>>75 ちょwwwココア噴いたwww
クランはロゼと見せかけてサラさんかな?
生まれて初めて百合本買ったらすげー萌えた、別作品だが
今度からランカとシェリルの百合もあったらぜってー買う
舞HiMEの時といいマクロスといい
吉野は百合神だな
百合脚本家といえば榎戸ぐらいしかいないと思ってたが
そう言われると吉野も結構やってるのか
もうダメだ。ランシェリ好きすぎて頭がヤバイ
>>62 手をつないでいるというか、指だけ絡め合ってそうだ。
ランカがシェリルの肩にちょこんと頭乗せてる感じが堪りません。
最近はまった、見つけたぜ俺の天国!
2人とも大好きなんだよなー
あと最終回はどう見ても百合エンドでした、あの三角くるくる2人の思い出時間長すぎだろw
見つめあいすぎ
ランシェリでもシェリランでもばっちこい
>>84 シェリル「あら、私達のラブラブぶりを見にきたの?」
ランカ「しぇ、シェリルさん!そんなっ…ラブラブ…だなんて…嬉しいけど、他の人に言うのは恥ずかしいです…」
しかし、自分もそうだが、周りにランシェリランが好きと言えないし、オタクも
隠してるので、そういう友人がいない自分としては
ここが唯一のオアシス
いまだにOP百合的な意味で何度も見てしまう
「星を廻せ世界の真ん中で〜」のくだり
あの数秒でシェリルがいるから
ランカがアイドルになって飛べるって比喩だと解釈している俺は百合病
ランカを物語の中心としてみれば
アルトよりシェリルの方が遥かに重要
分かりきった事だけどw
ランカの物語はシェリルがいないと始まらないしww
アルトが女の子だったら…
ランカのブログマジシェリル愛しか書いてなくて吹いたw
アルトは…ほら…
>>62 「ランカちゃん、髪の毛がくすぐったいわ。」
「ごっ、ごめんなさい!・・・その・・・シェリルさんとくっつきたくて。」
「うふふ。ランカちゃんてば、そんなに私とくっつきたいの?」
「きゃっ!シェリルさん、そんなにくっついたら・・・んっ。」
「ランカちゃん、すっごくかわいいわ。」
「シェリルさん・・・・・」
アルト「空が青いなあ。」
やばい。妄想が止まらないよ。
主人公なのに最終巻のパッケージで端に追いやられるとかw
もう笑わせようとしてるとしかwww
もっと本編でも絡みゃ良かったのになー
アルト姫だもん、百合スレではネタ扱いされるのは仕方ない
眼鏡くんよりはましだろ
>>62 これは、最初ランカとシェリルだけだったんだと思うよ。
構図的にそうすると、背景としっくり合うしね。
提出してから、「ちょ、おまwwアルトいねーじゃんw描いとけよ一応主人公なんだからw」
ってことで、無理矢理入れたから、構図が変になってしまったんだとオモ。
普通に考えたら、最初からこの構図は出さないと思うよ。
三角関係なんだから
アルト両手に花状態にしたっていいはずなのに・・・
カワイソスww
三角関係は表向きでアルトはシェリランシェリの引き立て役だから仕方ない
「嫉妬が気付かせた恋」だからアルトの存在は必要なんだろう
ランカちゃん可愛いから襲われそうだよね
同姓からも好かれるタイプだし、ナナセさんとかガチ
既出かもしれないですが最終回のシェリルの手の形(ランカのキラ☆彡と同じ)って
手話の「愛してる(I love you)」なんだそうです
@右手(利き手)を開き、手のひらを相手に向ける。
A中指と薬指を関節(指の真ん中)から折る。
人差し指が自分「アイ」
人差し指と親指で愛「ラブ」
人差し指と小指が相手「ユー」
つまりこの手の形を向けた相手にたいして「貴方を愛しています」っていう意味になるそうです
キラッ☆ポーズにそんな意味があったのか
それを空気ではなくランカにやるということは・・・
「(気持ちの重さなら)負けません、歌も恋も!」に対する返しがそれか…
ガチすぎるな。吉野グッジョブ!
>>103 わたしゃ、てっきりアメリカンホームダイレクトのCMのやつかと思ったよ。
>>103 スマップの草薙がチョナンカンとして活動してた時ちょっと話題になった記憶が
まあ彼の場合は手の向きが逆で「愛してる」ではなく「山」という意味だったわけだが
>>103 せめて名前くらいちゃんと言ってやれよw
>>102 ナナセ「ランカさん知ってますか。キラッ☆のポーズって手話で『愛してる』って意味なんですよ」
ランカ「えぇ!?そうなんだぁ…」
ランカ「ねぇねぇシェリルさん、ちょっとキラッ☆ってしてくれますか?」
シェリル「?こうかしら?」
ランカ「えへへ……ね、もう一回、もう一回だけ!」
シェリル「??な、なんなの?もう一回だけよ?」
ランカ「えへへへへ〜私もシェリルさんのこと大好きですっ」
シェリル「???そ、そう…私もランカちゃんのこと、好きよ」
ランカ「はぅ…ねぇシェリルさん、もう一回だけ!」
以下エンドレス
という妄想
朝から電車でニヤニヤするとこだったじゃん!GJすぐる
アルトが無意識とは言えランカが期待するような言動をしたり
押せ押せ状態とは言えシェリルに唇を許したり同棲?しなければ
私もこんなスレの住人にはなりませんでしたよ
今はとても幸せに思っていますがね
最初からシェリラン!これしかない!
と決めていました。
手を繋いでるっつーか、指を絡めてる感じだな
ループww
控え室とか移動中の車内とかで
イチャイチャイチャイチャしてるのを想像するだけで楽しい
衣装かわいーグロス似合うーとかのガールズトークも美味しいww
突然で悪いんだが、保管庫って前スレの途中でとまってるんだけど、
これ続きやってみてもいいか?
どうぞどうぞ
そういえばランカの私服(ライブに来てたおそらく一張羅w)って
イエロー=シェリルの髪 水色(△模様)=シェリルの瞳
なんだな。どんだけ好きなのかと。
なんという素敵解釈wGJ!
自室にはポスターがたくさんあるし、きっとグッズもあるんだろうな。ガチ
DVD9巻メニュー画面シェリラン手繋ぎキター!!
>>120 やはり繋いでたかw
ガチ過ぎてスタッフここ見てるんじゃないかと思えてくるw
>>121 では、しっかりアピールしておかねばwww
スタッフさぁーんノシ
シェリル×ランカで!!!!!ひとつお願いします!映画ラブラブでお願いします!!
つ〔わいろ〕
シェリルがランカのバイト先に遊びに来る。
お勧めのメニューと聞かれて、戸惑うランカに
シェリルがランカちゃんじゃな無いのとからかう。
その言葉を聞いたランカが本気になるという妄想をしています。
週末つぶして今頃本編見終わった・・・疲れた
正直、空のアレよりもっと魅力的な相手が傍にいるよ?と忠告したくて悶々して疲れたw
そんな自分にこのスレはまさに宝島です
ところで、ランカはシェリルの携帯番号知ってるんだろうか?
本編では番号どころかメアドも知らない間柄じゃないかなあ
いかんせん二人が接する日常パートが少なかったからな
つまり本編のあれ(最終回)以後、交換+ラブラブに
電話やメールではもどかしいので、お互いが会いに行ってしまいます
このスレに貼られた画像とかを見返してみると、
ランカってシェリルと二人で写ってる絵だと本当に幸せそうな顔してるんだよなあ
二人じゃないときは結構アンニュイな顔してるときもあるのに
だからランカは本当にシェリルが好きなんだなあと改めて思う 早く告白しちゃえよ!
劇場版は二人の結婚式から始まり、新婚旅行のドキュメンタリー
>>125>>126 レスありがとう。
そうか知らないのか。
番号聞くのって一大イベントだと思うから妄想の楽しみが膨らんだw
シェリルって携帯持ってる?
トップアーティストで友達らしい友達もいなかったから特に必要もないし諸連絡は全部17歳を通してやって
シェリルには持たせてないかと思ってた
もしかして本編にちゃんと出てきてた?
そういえばそうだな
連絡は全部グレイスがやってたっぽいし シェリルは携帯持ってないかも
ってことはシェリルの携帯の最初の登録者がランカになる可能性は十分あるってことですね
ところでドラマCDのパッケージのシェリルがどうしても、
「私のランカちゃんに何するのよアルト!」みたいな感じにしか見えないんだがw
携帯9話あたりで使ってなかったか?
2話で魔法少女のステッキみたいな携帯使ってたよ。
あと、ストレッチしながらアルトと電話してた。
「アルト君、なんでシェリルさんの携帯番号知ってるの!?ずるいっ!」
「お前知らないのかよ?あんなに仲良さそうなのに、聞いてないのか?」
「だって・・・照れくさくて・・・」
「はぁ?」
「ランカちゃん、何が照れくさいの?」
「シェリルさん!!!」
「シェリル、こいつがお前の携帯・・・」
「だめーーーっ!!!」「なんだよ!」
「そうだ、携帯っていえば、私プライベート用に新しい携帯買ったの。ランカちゃんとお揃いのヤツ」
「シェリルさんとお揃い・・・」
「ランカちゃんのコト、一番最初に登録したかったの。番号交換しましょ?」
「はいっ!!!」
以上、妄想失礼しました。
説明書をしっかり読んで操作はマスターしているのに、わからないフリしてランカに教えてもらうシェリル
シェリルに密着して照れつつも、ちょっと得意気に教えるランカ
その横顔を熱い視線で見つめるシェリル
「俺は一体どうすれば?」と途方にくれるアルト
アルト姫の事嫌いじゃないのに、どうしてもオチが姫になってしまうよ。
ごめんよ姫。
姫は空を飛んどけばいいんです
GWは二人一緒に取った一日だけのオフにデートするんだろうなぁ
休み前はどこ行くか仕事の合間にメールし合ったり
当日寝坊したランカを家まで起こしに行くシェリルとか
変装した二人が遊園地やショッピングを楽しんだりとか
締めは夜景の綺麗なホテルに・・・・
誰か俺を止めてくれっ!
>>138 ランカちゃんは興奮のあまり寝られずにクマ作ってどうしよどうしよと四苦八苦してる内に遅刻して
心配したシェリルが家まで迎えに来ちゃうパターン
>>139 その後予定を変更して仲良くお昼寝するのも良いかもしれん
夜に目覚めて、カルボナーラでも食べながら映画見てればいいよ
ベッドの中で シェリルが後ろから抱きかかえる感じで 裸で な
凄く切ない夢を見た!
シェリルとランカが、ガラス戸を挟んで部屋に住んでいて、
お互いの声も聞こえない状態なんだ。
お互い、いつか相手の声を聞きたいって思ってて、寂しさを紛らわすために歌を歌うんだけど
いつしか相手の口の動きに合わせて、読唇術みたいなのが出来ることに気づいて
声のない会話をはじめるんだけど、ある日、シェリルの部屋が曇って見えなくなるんだよ…
何故かランカは泣きもせず、下を向いて歌ってたとこで、目がさめた。
なんちゅう脳内ロマンティストなんだ自分。
続き見たいのだが、見れない。ちくしょう。
>>141 それを小説化する義務がお前にはある!!!
>>141 を小説家したいが、自分には無理だった…
>>141 そんな美しい夢を形にするには汚れすぎたようだ・・・
みんな穢れちゃってバロスw
アルトなんて二股男振って
シェリランシェリで仲良くしてればいいと思います
ランカ「うそ・・・シェリルさんが二人も・・・(ゴクリ)」
シェリル「私はあと二回の分身を残している。この意味が分かるかしら?」
シェリル→シリア→シリル氏
ドラマCD2巻の「膝まづいたらもっとイイ事してあ・げ・る」から
「ランカをイジメてください!お姉さまぁ!!」(うろ覚え)のコンボに悶えた。
何だそれwちょっとドラマCD買ってくるわ
>>150 それいいよなw
何気に面倒見のいいシェリルに萌えた
ナナちゃんなにボーっと見てるんだ!早く混ざりなさい!
左の画像のシェリルの右手がランカの頭に置いてるところがいい!
アニマックスで22話を見たが、自分がもう末期状態で助からないって話をしてたのに
「まさか、ランカちゃんも!?」(うろ覚え)って心配するシェリルに萌えた
どんだけ…!
アニメはアルトの視点で話が進んでいくから
ランシェリの伏線に気づかない視聴者が多い
160 :
141:2009/05/16(土) 06:15:29 ID:Mow2lDCa
>>158 亀レスすまそ。
良いですぉ。どぞどぞ
ただ、出来たら見せて欲しいなぁ
あれ以来、夢の続きは見れてませぬ
161 :
158:2009/05/16(土) 20:31:56 ID:D6MxKDyt
>>160 ありがとう!
ちゃんと完結するかわからないし、ヘタだけど、
出来たらちょっとずつここに投下させてもらうよ
ネタ元の
>>141に捧げるw
163 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/17(日) 08:39:11 ID:FdcfrVT5
あんた、ばか!?
なぜかアスカがいるんだがww
アスカも好きだがシェリランはもっと好きだからss投下してみる。
166 :
『引力』:2009/05/19(火) 00:34:56 ID:09X9AHyf
「シェーリールーさん♪」
「ランカちゃん。取材終わったの?」
「はいっ! 今日はこれで帰っていいって、エルモ社長が」
後ろから抱き付いてくるランカちゃんの体温が、少し高い。
きっと取材していた応接室から、この控え室まで全速力で走ってきたんでしょうね。
そう考えると、ただでさえ愛らしい恋人がもっともっと、いとおしくなってきて。
私はランカちゃんが腰に回してきた手に、自分の手を重ねる。
……あら?
「ランカちゃん、ひょっとして、香水つけてる?」
「そうなんです。昨日買ったばかりなんですけど。匂いキツイですか?」
「ううん、そんな事ないわ。いい香りよ」
大輪の花を咲かせた野原の中にいるような、爽やかな香り。
その中に、ほんの少しだけ、嗅いだ者を惑わせるような甘い香りが混ざっている。
まるで今のランカちゃんそのもので、よく似合っているわ。
もっともっと味わいたい……そう思わせるところまで、ランカちゃんと同じね。
私は振り返ると、ランカちゃんを正面から抱き締めた。
「シェリルさん?」
「今日は、まっすぐ家に帰っちゃうんでしょう?
だからもうちょっと、この香りを楽しませて。ね?」
「はい……えへへ、そう言って貰えると、嬉しいです、シェリルさん」
「そうなの?」
「だって。この香水、シェリルさんなら気に入ってくれるかなぁって思って買ったから」
167 :
『引力』:2009/05/19(火) 00:38:13 ID:09X9AHyf
ランカちゃんの言葉に、私は軽く目を瞠る。
この業界にいる女の子なら、香水をつけるのなんて当たり前だ。
自分の魅力を少しでも上げるために。皆自分に似合う、自分の好きな香りを身に纏う。
ランカちゃんの香水は、そこまでのプロ意識が芽生えた証なんだろうと思ったのに。
私の推測は、いい意味で外れちゃったみたい。
自分の為じゃなく、私の事を思って、香りを選んでくれた。
その想いが、嬉しくないわけないでしょう?
「そんな事言われたら、この腕を離せなくなっちゃうじゃない!」
「う、嬉しいけどちょっと苦しいです、シェリルさぁ……ん」
「あら。ごめんなさい。つい……」
「いえ、大丈夫ですから。
この香水、ちょっと高かったんですけど。思い切って買って良かったです」
「……じゃあ、最近仕事を増やしたのは、そのせいなの?」
元はバジュラが住んでいたこの星に移住してから、ずっと。
私とランカちゃんは、殆ど一緒に仕事をこなしてきた。
でも最近になって、ランカちゃんは少しだけ、1人での仕事を増やしている。
仕事が楽しいからかな、なんて暢気な事を考えていたけれど、違ったのかしら。
「そう……じゃないんですけど。えぇと」
「なぁに? 私に隠し事をするの?」
「いえ、隠し事というか。聞いたらシェリルさん、呆れるかなって」
「呆れる……?
まぁ呆れるかどうかは話次第ね。とにかく聞かせて、ランカちゃん」
促すけれど、ランカちゃんはそれでも数秒、躊躇っていた。
視線を彷徨わせて、指先を弄って、口を開けたり閉じたりして。
それでも、覚悟を決めた時には、こっちを真っ直ぐに見詰めてくる。
「お部屋、欲しいなぁって」
「部屋? どうして? 今の家だって十分広いと思うけど?」
168 :
『引力』:2009/05/19(火) 00:40:43 ID:09X9AHyf
ランカちゃんは、以前義理の兄であるオズマ・リー少佐と2人暮らしをしていたんだけど。
今では、実の兄であるブレラとかいういけ好かない子も交えて、3人で暮らしている。
同居する人数が増えた時、ちゃんとそれに見合った部屋へと引っ越しているから、
ランカちゃんが部屋で苦労する事はない筈なんだけど。
「だから、その、シェリルさんと一緒に、暮らせたらなぁ、って」
「え!」
「オズマお兄ちゃんには、キャシーさんがいるし。
ブレラお兄ちゃんは、ちょっと寂しい思いさせちゃうけど、でも会いに行けばいいし。
今すぐは無理でも、いつかはちゃんと説明して、それで、シェリルさんと……」
ランカちゃんの言葉を聞きながら、私は頭の片隅で思い出す。
この星に来た時、私も今のランカちゃんと同じように、2人一緒に暮らしたかった。
仕事中もプライベートな時間も一緒に過ごして。
隙間なんて無いくらい、ランカちゃんとくっついていたくて。
……でも、言い出せなかった。
どうしても遠慮してしまうのよね。
私は、グレイスがいなければ、他に頼る人も居ない独り身だけれど。
ランカちゃんには、実兄と、義理の兄という素敵な2人の家族がいるんだから。
もう少し、ランカちゃんが大人になるまで待とうかなって、思っていたのに。
どうやら私は、ランカちゃんの事を見くびっていたみたい。
「どうして、私が呆れるかも、なんて思ったの?」
「だって……こうして、想いが通じ合ってるだけでも十分な筈なのに。
もっともっと、シェリルさんと一緒にいたくなるんです。
シェリルさんにぎゅってして欲しくて、香水を買ったりして。
何だか、ブレーキきかないみたいで、だから、呆れちゃうかな……って」
169 :
『引力』:2009/05/19(火) 00:43:15 ID:09X9AHyf
伏し目がちに語るランカちゃんに、私は少し前の自分自身を重ねる。
想いは、同じだったのよね。
私がランカちゃんをすごくすごく好きなように。
ランカちゃんも、私をとてもとても好きでいてくれている。
心の底から溢れる熱い想いに、私は力を加減しながら、もう1度ランカちゃんを抱き寄せた。
「呆れるわけないじゃない。私も、そう思ってたんだもの」
「本当ですか?」
「勿論よ。だから、1人で無理はしないで。一緒に頑張りましょ」
「はい!」
抱き合うだけじゃ足りないと思うのも、2人一緒で。
自然とキスをすると、どちらともなく笑った。
いつか、ランカちゃんの笑顔を1日中独占できる時が、楽しみね。
END
きゅんきゅん!きゅんきゅん!
神が降臨した!
乙です、目の保養、ありがとうぅ〜〜〜!
ぱぱらっちに気をつけてくれよ二人ともwwGJ!!
GJすぎる!!!!!!!
最高でした〜
GJ!!ラブラブじゃないっすかww
隙間なんてないくらい、っていいねw
こいつら同棲なんかしたら本気で四六時中イチャベタしてんだろうな
二人で部屋探ししたり、新居の家具を買いに行ったり、お揃いのカップを買ったり…
妄想が止まりません!><ww
GJすぎるぜ!
またこのスレに、新たな神が誕生した…
>>166さんGJ
神の後だとやりづらいな。でも急に妄想が止まらなくなったんで投下。
ランシェリ?で既に2人は同棲してる感じ。あまり考えずに書いたんで微妙だけど。
「ただいまぁー」
ドアが開く音と共にシェリルが仕事から帰ってきた。
「シェリルさん、お帰りなさい!」
ランカは声に反応しすぐにシェリルの待つ玄関まで飛び出してきた。
最近仕事でもなかなか一緒にいられずにいた寂しさの反動もありランカは駆け寄り、シェリルに抱きつこうとして固まる。
「シ、シェリルさん…?」
ランカが呼び掛けてもシェリルは全く動かないどころか徐々にランカの身体に寄りかかってきた。
「ええっ!シェリルさん。そんな、嬉しいけどこんな玄関でなんてっ。えーと続きはベッドの上でっ!」
慌て過ぎて一人相撲を取り始めたランカだったが、寄りかかった状態のまま動かないシェリルにようやく気付いて顔を近付ける。
(寝てる…)
勘違いで先ほど口走った自分の言葉を思いだし一人赤面してしまうランカだった。
しかし重い…
女性とはいえ意識がない人を支えるには小柄なランカでは厳しい。
シェリルに押し潰されかけていたランカは、どうにかシェリルを起こさないようにと気を配りつつ下敷きになっていた場所から抜け出した。
「シェリルさん、起きてください!ベッドまででいいですから頑張ってください!」
「う、ん。ランカ、ちゃん…?」
ランカはシェリルに声をかけてみるが、シェリルからはぼんやりしたあやふやな答えが返ってくるだけだ。
仕方ない。
ランカは起こすのを諦め、肩を貸して引きずるようにしてどうにかシェリルをベッドまで運んだ。
「ん〜、ランカちゃーん…」寝ぼけつつもランカの名前を呼んでくれるシェリルにランカは鼓動が早くなる。
「むー、そんな無防備な姿してると襲っちゃいますよ?」
シェリルが帰ってきたら何を話そうか何をしようかといったことをずっと指折り数えながら楽しみにしていたランカにとって、ようやく会えたシェリルが全く相手をしてくれない状態なことに落ち込んで寂しく感じていたこともあり、勇気を出して寝ているシェリルに近づいていく。
ふざけた言い方をしていても胸の鼓動の高鳴りは止まらない。
2人の唇が触れ合う直前
「ん、ん…」
寝返りをうつシェリルに慌てて我に返ったランカはシェリルから離れた。
仕事で疲れてたんだなぁ、でもちゃんと私のところに帰ってきてくれて安心して眠ってくれている。
願わくは彼女が落ち着ける場所は今後もずっと私の隣でありますように、とランカは思いつつシェリルの額に唇を落とした。
「明日は2人とも久々のオフだし1日付き合ってもらいますからね!シェリルさん!」
終わり。
深夜になにやってるんだろ…
ランシェリといいつつシェリルが全然喋ってないよ。
なんかありがちな話になってしまったけど、この2人が大好きです
GJ!!!!!!!
勘違いしちゃうランカかわいいな
神が大量降臨で嬉しい悲鳴…!!
これを糧に日々シェリランシェリ妄想に励むよ!GJ!!
GJー!!
結局キスすらできないランカに悶えたw
>>180-182 読んでくれてありがとう!
勢いで書いたんで起きてから読み返したら細かい部分が気になってしまいかなり微妙だったけど…
んで今日は別の話。
調子に乗って書いてしまった。ケータイからなんで改行とかおかしかったらごめんなさい。
最近シェリルさんの様子がおかしい。
シェリルはランカには気取らせないようにしているようであるが、時折漏れるため息がそれを如実に語っている。
(シェリルさん、どうしたんだろう…。はっ、もしや本当は美味しくない?)
今日もランカが作った食事に
「今日も美味しいわ」
とにこやかに笑いかけてくれるがどこか陰りがある。それはランカが不安に思っているが故の思い込みだろうか。
でもシェリルに問いかけてもきっと答えてはくれないだろう。
「はぁ〜っ」
一方シェリル・ノームも1人悩んでいた。
「これは…!やはりどうにかしなくてはならないわね」
独り言をぶつぶつ唱えつつシェリルはお風呂場で何かを決意する。ランカがぐるぐるシェリルのことを考えていることに気付くことが出来る余裕も失っていた。
翌朝。まだ陽も当たらないような時間。ランカはまどろみながら隣からごそごそ音がしているのを耳にしたような感覚にとらわれた。疑問符を浮かべつつも寝ぼけた頭ではあまり深く考えられず、再びそのまま眠りに落ちた。
「んーーっ!シェリルさんおはようございます!」
隣でまだ寝ているはずの人に起こして挨拶をしようと、伸びをしつつ振り返ったランカは固まってしまった。そこには誰かがいた形跡はあるものの既にもぬけの殻だ。
(シェリルさんの寝顔を見ようとしたのに〜って違う!)
頭を振り妄想を振り払う。
暖かい…
ランカがベッドを確認するとまだ微かにシェリルが先程までいたであろう温もりが残っていた。
(どこに行っちゃったんだろう…)
急に不安にかられ胸が押し潰されそうになる。
ランカが泣きそうになっていると、計ったかのような絶妙のタイミングでガチャリと玄関の扉が開きシェリルが戻ってきた。
「ふぅー、ただいま…」
まだランカが寝ていると思っているのか静かに告げる。
「シェリルさん!置いて行かないでくださいっ!」
「ええっ、ど、どうしたの?ランカちゃん。私はどこにも行かないわよ」
帰宅した途端ランカに急に飛び付かれ泣かれてしまい訳が分からずとまどうシェリルだったが、ランカを胸に抱きしめ泣き止むまで頭を撫で続けた。
「落ち着いた?でも急にどうしたの?」
「うぅ…シ、シェリルさんがっ私を置いていなくなっちゃうと思ってっ」
何故そんなことを思ったのだろう。逆はあっても私がランカちゃんから離れることなんてありえないのに。でもランカを不安にさせてしまったことは確かなようだ。
「そんなことないわよ。ずっとランカちゃんの傍にいるわ」
「ほ、ほんとですかー」
まだ落ち着かないのか舌足らずになっているランカを宥めつつ疑問に思っていたことを尋ねる。
「でもどうしてそんなことを?」
「シェリルさんが最近何か悩んでいるようだったから。私に不満があるのかな、って思って…それで今朝起きたらシェリルさんがいなくなってたし」
気付かせないように注意をしていたつもりだったが、この娘はしっかり気付いていたようだ。ランカの洞察力に感心すると共に、自分のことをしっかり見ていてくれたことにシェリルは感激していた。
「心配かけてしまってごめんなさい。でもなんでもないのよ」
詫びつつも肝心の理由を告げず曖昧にごまかそうとするシェリルに対しランカは追及の手を緩めない。
「じゃあ今どこに行ってたんですか!」
また少し涙目になりつつもランカが尋ねると、ランカの泣き顔に弱いシェリルは真っ赤になりながらも渋々白状した。
「…ランカちゃんの食事が美味し過ぎてちょっと太っちゃったから。ダイエットしようと思ってジョギングに行ってたのよ」
ランカは気が動転していて気付かなかったが言われてそういえばシェリルはジャージでタオルを肩にかけた姿だったことに気付いた。
「なんだ…」
気が抜けて崩れ落ちそうになるランカをシェリルが慌てて支える。
「ちょっ、ランカちゃん大丈夫?しっかりして!」
しばらくしてようやく立ち直ったランカはシェリルに尋ねた。
「でもシェリルさん全然見た目変わってないじゃないですか。いつも通りきれいで私の憧れの人ですよ」
「駄目よ!私達は人に見られる職業なのよ。歌手であっても常に外見も磨かなくてはならないのよ」
素直に感情をぶつけてくれるランカに照れながらもシェリルは強く言い切る。
そして意識しなければ聞き逃してしまうような小声でつけ足した。
「…それにランカちゃんにいつもきれいだと思っていてもらいたいから」
「えっ?シェリルさん何か言いました?」
「な、なんでもないわっ!」
そう慌てるシェリルをニコニコ眺めながらランカはいたずらっぽくこう言った。
「じゃあ明日からは私も一緒に走らせてください。私もシェリルさんにきれいだと思っていてもらえるよう外見を磨きます!」
「な、本当はランカちゃん。さっきの聞こえてたんでしょ?」
ランカにからかわれたと気付いたシェリルは赤面しつつ、この娘には一生かなわないなぁと思うのだった。
-翌朝-
2人仲良くジョギングをして帰ってきたのはいいのだが…
「こ、これは一体…」
食卓に大量に並んでいる黄色の物体。まさか…?
「ランカちゃん。これは?」
恐る恐る尋ねるシェリルに満面の笑顔で答えるランカ。
「え、シェリルさん知らないんですか?バナ○ダイ○ットですよ!なんかとある大物歌手の方がやって効果があったそうなんです」
(大物歌手って誰!?)
と思いつつ笑顔でランカにバナナを差し出されると断れないシェリルであった。
結局それからどこで聞き付けたのか皆からも楽屋にまでバナナが届けられてしまいシェリルは約1ヶ月バナナ漬けの生活を余儀なくされたのでした。
でも日頃バナナ尽くしだった為に、ランカの料理が一層美味しく感じられたのも事実だったり。
終わり。
バナ○ダイ○ットは本来のやり方とは違います。
まぁ落ちは元ネタの人が実際に楽屋に皆からバナナばかり差し入れされてしまうってのをテレビで見て、その話をそのまま使わせてもらったんだけど。
あー、
>>187のラストは満面の笑みを浮かべ、の間違いだ…
満面の笑顔って…
訂正しておいてください。
このスレいいですね〜
あぁ〜GJだぁぁ(*´д`*)幸せすぐるw
そんな自分はトランプでババ抜きを楽しむ2人だけど、ランカがババを持っててシェリルがババを取ろうとすると、髪の毛がピョコピョコしてばれるってゆー妄想してるwww
あと、同棲しててどちらかが仕事で居ない夜にはお互いの抱き枕を抱いて寝てる妄想も…w
遅くに帰ってきてその光景を見てきゅんとなるシェリル(ランカ)
おいおい、このスレは私を萌え殺す気か?
>>190GJ!
初々しい新婚さんを見てるようだw
>>193 さあ早くその妄想をSSに(ry
朝起きたら抱き枕が実物に変わっててびっくりしちゃうんですね、わかります。
そういえばランカの誕生日過ぎちゃったなぁ…
シェリルはまた今年も花を贈ったんだろうか
>>195 自分をラッピングして贈ったんではないだろうか?
シェリル「私を豪華に飾りつけて、ランカちゃんへ贈ってちょうだい」
って感じで、芸実的に可愛く自分と自分の周りを飾って
箱で贈った後、シェリル用のギターで、ランカのためだけに作った歌を
唄うんだと思う。
・・・と妄想してみたりした。
>>196 なに、そのシュールな光景ww
「私の誕生日だからオフを取ったって言ってくれたのに、シェリルさんどこに行っちゃったんだろ…」
と姿が見えないシェリルに不安になり涙目なランカ。
そこに箱が運びこまれ〜
な妄想まで余裕でした。
>>196 シェリルはなんかそういうことやりそうwwww
ランカちゃんをびっくりさせたいのとか言ってw
後ランカのためだけの歌とかいいわ〜
諸兄の妄想力パネっす!
同棲ネタにあやかって1つ投下してみるが、拙い妄想の上、文章が変かも。
シェリラン、4レスくらい。シェリルがハイテンションで絡んでます。
「――ふぅ」
爽やかな休日の午前、掃除を終えたランカはカウンターキッチンからこざっぱりとした部屋を見回した。
豪邸とはとても言えないが、充分な広さを持つマンションの2LDK。
兄に頼りきりだった以前の住居と違い、自分で稼いだ給金で借りた。
越してから間もないけれど、紛れもないランカの城だ。
「お疲れ様、ランカちゃん」
いや『ランカの』では語弊があった。
ソファにゆったり腰掛ける金髪の女性、シェリル。
家賃含め生活費を折半している同居人という意味でも、恋人同士という意味でも、ここは『ランカとシェリルの城』だ。
「悪いわね、掃除まかせちゃって」
「いいんですよーシェリルさん作詞中なんですし」
会話を交わしつつも手際良く茶を準備し、シェリルと自分の2人分をテーブルに置いた。
ちなみにティーカップは骨董市で掘り出したペアの物だ。
手を休めてしみじみと夫婦カップを見つめるシェリルに、ランカは首を傾げる。
「どうかしました?」
「いいお嫁さんをもらったなぁと思って」
「シェ、シェリルさん!」
途端に真っ赤になってお盆で顔を隠すランカに、シェリルはおかしそうに笑い声を上げた。
「いっつもからかうんだから……!」
「ふふっごめんなさい、ほらランカちゃんも座って一休みしましょう?」
お盆の陰からぴょこんと髪が覗いて、控えめに抗議を表した。
たぶん無意識である動作がまたおかしくて、シェリルは笑いながらランカの手からお盆を奪ってソファに誘う。
散らばったノートや資料を大雑把にどけ、テーブルの片隅に即席の小山の上が出来上がった。
それから山の上に数時間握りっぱなしだったペンを放る。
音楽に賭ける集中力こそ人間離れしたシェリルだったが、朝から休まず紙と睨めっこはさすがに疲れた。
凝った肩を回し、未だ照れて突っ立ったままのランカを急かす。
何といっても、休憩はこの、わんこみたいな娘へのスキンシップ無しでは始まらない。
猫じゃらしを眼前に揺らされた猫みたいに、早く手を出したくてたまらない。
ランカがちょこんと隣に座ったら、早速シェリルの駄目出しが入る。
「ランカちゃんの場所はそこじゃないわよ」
「え?」
「ランカちゃんは、こっち」
「え?え?」
強引に腕を引かれるままでいたら、ランカはソファよりも柔らかいモノの上に収まった。
「ええぇっっ?!」
「うーん、あったかぁい」
「な、なんで?どうして?どうなってるんですか?!」
「落ち着きが足りないわよ、スターたる者もっと堂々と胸を張ってなきゃ」
「だ、だってシェリルさんのお膝に座って堂々となんてできませんよッ!」
同棲まで漕ぎ着けた程の仲とはいえ、ランカにとってシェリルは永遠の憧れ、銀河の妖精シェリル・ノームなのだ
妖精さんのお膝に腰掛けて落ち着けるはずがない。
「いいの。このシェリルがいいって言ってるのよ?おとなしく座ってなさい」
「うぅ……」
けれども、強気な妖精さんに自信満々に命じられると逆らえなくなってしまう。
「やっぱり抱き心地いいわね、ランカちゃん」
「そ、そうかなぁ?」
「ぎゅっとすると小っちゃくって柔らかくって……特にこの髪!もふもふ!」
「きゃ!」
ボリュームたっぷりな緑色の髪に頬擦りされて、ランカは一瞬で茹で上がった。
髪が全力で万歳ポーズを取る。後ろから覗き込むシェリルの前に真っ赤な頬が直接晒された。
悪戯心がむくむく湧き上がって止まらない。
「ランカちゃん真っ赤」
わざと艶やかな低音で囁いて、耳に甘く歯を立てた。
「ひゃんっ!……もうっシェリルさんの意地悪っ」
「うふふ……ランカちゃんがそういう可愛い反応するから」
噛まれた耳を両手で押さえ腰を浮かせても、シェリルの腕が軽く引き止めたら、それだけで逃げられなくなってしまう。
そんなランカの様子がシェリルは愛しくてたまらなかった。
愛情表現が悪戯になるのは悪い癖だと自覚していたけれど。
――――ランカちゃんが可愛いから悪いのよね、うん
だからシェリルに自重という言葉は存在しない。
思う存分膝の上の可愛い子犬を抱き寄せて、全身くまなく撫で回した。
ひゃっとか、わっとか、ぴょこぴょこ慌てふためく反応がまた美味である。
「これからランカちゃんの定位置はココよ」
際どい所までひとしきり撫で倒して、仕上げに頭を優しく撫でながら宣言した。
当然だが、ランカからは不満の声が上がる。
「不満?」
「落ち着かないですよーシェリルさんの上に乗るなんて」
「ふぅん?ランカちゃんは下の方がいいんだ」
「それはだって……シェリルさんは大先輩なんだから、私が上よりは下の方が」
平時なら不適な笑顔が警戒を与えただろうが、不幸な事に散々弄られた後のランカには余裕がなかった。
「うりゃ!!」
冗談じみた、心底愉快そうな掛け声の直後、ランカの視界が回る。
どさ
大きなソファの上に引き倒されて、事態を把握できないのか大きな瞳がパチパチ開閉される。
その隙を利用して、シェリルはランカが逃げられないようしっかり組み敷いた。
「ええええ?!」
「オッケー、ランカちゃんが下!ココが定位置!決定よ!!」
「えええええええええ!!!!!」
たぶん自分はランカを困らせてばかりなのだろう。
だが、自覚はすれども自重せず、が今のシェリルのポリシーだ。
自分の下でバタバタ暴れる子犬の唇を塞いで黙らせた。
押し付けるだけのキスが、抱きしめるより激しく鼓動をかき鳴らす。
ランカの他、誰にも叩けないリズム。
ランカといると心が16ビートで躍りだして、興奮と笑みが止まらない。
「私きっと、ランカちゃんと二人きりだと甘えちゃうのね」
自覚はあるのだった。止める必要がないだけ。
満面の笑みでの爽やかな自嘲を至近距離で吹きかけられて、ランカの犬耳が困ったように垂れ下がった。
「……シェリルさん、ずるい……」
「私が誰かに甘えるのって変かしら?」
紅みを帯びた瞳が潤んで、上位置から覗き込むシェリルの影で深みを増して、真っ直ぐ見つめてくる。
「変っていうか……嬉しくてますます逃げられなくなっちゃう」
不意にランカの瞼が閉じられて、近付いた。
ワンテンポ遅れて、シェリルの瞳が驚きで丸くなる。
短いキスだったけれど、熱情を煽るには充分過ぎる。
「逃げようとしたって逃がさないんだから」
「それは私の台詞ですよ」
「言うじゃない、ランカちゃんのくせに」
子犬は随分と生意気に成長したらしい。
せめて上の立場は守るため、シェリルは下で待ち構える小さな唇を割り開き、逆襲を仕掛けた――――。
余談にはなるが、その後2人の定位置は上下交代制が採択された。
ランカが上の場合はシェリルの膝の上、もしくは間に座る。
シェリルが上の場合はランカの膝枕、もしくは全身で覆いかぶさる。
上下がどうあれ結局やりたい放題に変わりはないのだけれど。
見晴らしの良い6階、広めの2LDK。ここはシェリルとランカ2人の城。
やりたい放題を止める必要はない。
END
以上です。
どこまでやったかは空想の余地を残して…まあ自分の脳内ではR18ですけど。
シェリランイチャイチャたまらない!!イイよイイよー
なんだただのネ申か
なんという好みど真ん中。
ランシェリ シェリランどっちでもいけるが
まさにシェリランの理想です。ありがとう。
GJすぎる!!!!
最高でした
ありがとう!!!
ほんとだwいねぇwww
なんというナナランwwww
いいぞ公式もっとやれw
この調子で映画は百合EDを望む!
左下に百合の花が咲いてるぞ!!
このジャケット良すぎだ!!
もう劇場版百合エンド以外ありえないだろ!
これが正しいトライアングラーなんですね、把握しました吉野さん!!
男女のカプ戦争に耐えられなくなった俺が行き着いた先がここだ
楽園だな・・・
>>215 シェリランシェリ好きに悪いやつはいない
>>215 自分もかつては、ランカスレの住人だったが、
一番平和で、良い人がいるのは間違いなくこのスレ。
言い合いになっても、ちゃんとお互い謝って、おだやかに戻るところが良いと思う。
自分も歌姫両方好きで両スレ覗いていたが
結局落ち着いたのはここだった…
シェリランシェリ好きすぎる
二人とも花嫁衣裳を纏って二人きりの結婚式を挙げればいいんだ
>>193 そのトランプネタ、SSに使わせてもらってもいいですか?萌えたw
まぁ既に書き上げちゃったんだけども。
まずかったらwikiから外しておいてください。
シェリランで。4レスぐらい?
220 :
楽屋にて:2009/05/28(木) 12:57:47 ID:gdAVUCzL
「暇ねぇ……」
本日撮影のスケジュールが急遽変更されてしまい次の仕事まで時間が空いてしまった。
シェリルも以前だったらスタッフに我侭を通して強行させたかもしれないが、今は違う。
運良くランカも一緒の仕事だったので楽屋で待機中の今は二人で雑談に興じているところだ。
「んー、そうだなぁ…… あ、じゃあトランプやりませんか? シェリルさん」
シェリルのぼやきを聞いてからしばし逡巡していたようだが、何かを思い付いたのかランカは笑顔で提案してくる。
「トランプぅ?」
「はい! ババ抜きなんてどうでしょう?」
二人でババ抜き。
何故にトランプ?それにババ抜きだとジョーカーを誰が持ってるか分かってしまうし、あまり意味がないのでは……
シェリルは内心そう思いながらも、ランカがあまりに無邪気な笑顔だったのでつられて首を縦に振ってしまった。
既にランカはどこから取り出したのかトランプを配り始めている。
もしや普段から持ち歩いているのだろうか。
そんなことをシェリルがぼんやりと考えている内に、カードを配り終えたらしい。
「じゃあ始めましょう! あ、それでもし私が勝ったらシェリルさんが私のお願いを一つ聞いてくれるってのはどうですか?」
「お願い? 何かしら。じゃあ私が勝ったらもちろんランカちゃんが私の願いを叶えてくれるってことよね」
「もちろんです!」
ランカには自分が負けるという可能性は毛頭ないらしい。得意気な表情でシェリルの要求にも二つ返事で了承した。
シェリルはランカからの思いがけない提案に軽く驚きつつも、面白い展開になってきたことでババ抜きにも俄然やる気が沸いてきていた。
「はい、上がり〜。また私の勝ちね」
からかうようなシェリルの声が室内に響く。
開始当初は得意気で雑談混じりだったランカだったが、口数も徐々に減っていき真剣さが増し、戸惑いと焦りの表情も見えてきた。
「そんなぁーーーー!」
ランカはもう何度目かも分からなくなってしまった悲鳴を上げて、最後に残った一枚のカードを手に持ったままテーブルに突っ伏した。
またジョーカーが最後まで手元に残ってしまった。ランカの負けである。何故かシェリルが一度もジョーカーを取ってくれない。
皆から表情がころころ変わって考えてることがすぐ分かると言われるから、必死にポーカーフェイスの練習をしたのに!
「なんで勝てないのー! シェリルさん、もう一回やってください!」
「また? 構わないけれども。貴女は私には勝てないと思うわよ?」
シェリルは勝者の余裕なのか、勝ち誇った笑みを浮かべつつ答える。
確かに先ほどから全く勝てそうにない。ゲームを始めた時は普通なのに、カードの枚数が少なくなってくるとことごとくジョーカーを避けられてしまう。なぜだろう……?
頭に疑問が沸いてくるがランカにはどうしても理由が分からない。
(私達は感覚を少し共有するようになったから?といってもカードまでは分からないだろうだし…… は、シェリルさんはもしやエスパー!?)
221 :
楽屋にて:2009/05/28(木) 12:58:08 ID:gdAVUCzL
おかしな方向に思考が飛んでいるランカを眺めているシェリルは一方でこんなことを考えていた。
(ランカちゃん見てると面白いわねー。本当かわいい)
なぜランカは勝てないのか。シェリルがジョーカーを一度も引かない理由はここにあった。
ランカ自身はポーカーフェイスを装っているつもりのようだが、シェリルがジョーカーらしきカードを選んでしまいそうになると、余程嬉しいのか緑色の髪が跳ね上がるのだ。
それを見て隣のカードに手を移し、軽く引くような素振りをしてみると、髪がしおれるように元通りになる。
(ランカちゃんはまだ気付いていないようだし、かわいそうだけどこのことは絶対内緒ね)
ランカの犬のような素直さに頬が緩みそうになっているシェリルだが、ランカに何を要求しようかと頭を巡らせる。
「さーて、負けたランカちゃんには何をしてもらおうかな〜」
「うう……」
結局ババ抜きはシェリルの十六勝0敗という結果に終わった。二人だったので時間がかからず早かったとはいえ、もちろんその間にかなり時計の針は進んでいた。
余程勝ちたかったのかランカは何度も挑戦したし、シェリルもランカの姿を見るのが楽しくて対戦に応じていた。
「分かりました……約束ですから、ってわわっ」
「あら、何でもしていいのよね?」
臥せていたランカが気付かない内にシェリルはランカの背後に回り、抱きしめてランカの髪に顔を埋めながら耳元に息をふきかけ囁いた。
「何でも、って。それはまぁ言いましたけど……」
抱きしめられたランカは耳まで真っ赤に染まって呟くが、徐々に小声になり語尾が消えていく。心なしか体温も上がっているようだ。
「なぁに、何を想像したの?」
「な、なにも想像してません!」
「んっ、んぅっ」
慌てふためくランカをどこか悪戯めいた顔で眺め、シェリルは抱きしめた状態のまま左手だけで素早く顔だけ振り向かせ唇を奪う。テーブルから落ちた幾枚かのカードが床を滑る。
「ん……ふぅ。ランカちゃんは本当に可愛いわねー。これ以上は我慢出来なくなりそうだから続きは後でね」
「はぁっ…… え、続きって」
「あら? 当然勝った回数分、私の言うことを聞いてくれるのよね」
「ええっ!……わ、分かりました。」
シェリルは真っ赤になりながらも頷くランカを抱きしめたまま囁く。
ランカにとってはシェリルの言葉こそが『ジョーカー(切り札)』なのかもしれない。
こうして二人きりのつかの間の休息時間は過ぎていったのだった。
仕事後の『続き』は皆様のご想像にお任せします。
終わり。
2レスで終わったw
結局V型感染症も転移した後ってどうなってるんだろうなぁ…と思いつつ
>>193じゃないけど萌えた!GJ!
お願いあと15回残ってるんだよね?やべぇ読後感も2828だわw
後日ナナちゃんかブレラ兄さん相手にババ抜き特訓しそうだなw
GJ!!!!
後15回ハアハアww
シェリルのことエスパーって考えるランカかわいいな
GJ!!!!!禿萌えた!
同じく、シェリルがエスパーって勘違いする素直なランカに萌え
そんなランカを見て心底楽しそうにしてるシェリルの様子が目に浮かんでまた萌え
「ところで、もしランカちゃんが勝ったら私に何をさせるつもりだったのかしら?」
A:「う……え、えーと、えーと…」
「(……考えて無かったのね)」
B:「……………ちゅーして、ぎゅっとして、膝枕して欲しいなあ、……って」
「あら、困ったわね。折角勝ったのに結局ランカちゃんの言うこときいちゃってるわ」
始めに思い浮かんだのはBだったがAも捨てがたかった。
>>219GJ!!!
最近、SSとかの投下があって、幸せ☆ミ
そういえば、漫画描いてる人もいるんだっけ?楽しみにしておりますノシ
228 :
193:2009/06/01(月) 01:57:50 ID:fbVPFEiB
なんたる萌えの相乗効果!!
おまえらマジGJなんだぜ
>>219と
>>228に敬礼っ…!ビシッ(`;ω;´)ゝ
朝からいいもの見たぜ!ありがとう!
くそぅ、この百合スレにもうpろだがあれば保管できるのにっ…!
癒された!GJ!!
やっぱシェリランシェリはかわいいな
≫228
GJ!!!!!!
萌えた!!!
ウィキの保管庫もファイルアップロードできるっぽいけど、
アカウントとパスがいるみたいだ
>>232 親切に教えてくれてありがとう!でもあんなバジュラ絵をロダにうpするのは気が引ける…w
さて、今日の妄想を1つ。
ランカ「シェ…シェリルさん!!」
シェリル「なぁに?ランカちゃん」
ランカ「あ、あの…その…えっとシェリルさんは…わ、私の事好きですか?」
シェリル「……いいえ。」
ランカ「!!!!……そう…ですか。。。」
シェリル「そうよ。好きなんかじゃないわ…。愛してるのよ」
ランカ「えッ!?」
シェリル「好きなんて言葉じゃ足りないもの。…愛してるわ、ランカちゃん」
ランカ「しぇ…シェリルさぁぁ〜〜ん////」
文章能力なくてごめん。
SSなんてとてもじゃないけど書けないw
>>234 小説の形をとってなくたっていいのよ!!!GJよ!!
まだ聞けていないんだけど
娘ドラ3がグレイス→←シェリルのようだね。
早く聞きたいぃぃぃぃぃ!!!!!
>>234 GJ!!!
ランカの表情がくるくるかわってるのが俺には見えた!
娘ドラ3にグレイス→←シェリルがあるのか!!
それは聞きたい!!!
238 :
236:2009/06/04(木) 23:45:18 ID:tdcPqBBI
娘ドラ3聞いた。
「ギャラクシー・メモリー」グレイスが切なすぎて泣けた。・゚・(ノД`)・゚・。
しかし萌え要素がゼントラ盛り!
グレイスもシェリルもお互いのこと好きすぎだろうw
むしろ出来上がってると言ってもおかしくないレベルだろ、これは。
娘ドラ気になる!!!
ニコ動で試聴用聞いたけど続きが気になってしょうがない!
ところでだが、バ行の腐女子の新作を脳内でシェリランに
変換して聞くとすごくいい!!
ニコ厨はよそへ行ってくれ・・・
まあルカミクはシェリランに脳内変換できるよな
ランカっぽいどを予約するシェリルとナナを幻視した
隠れてエロ本読む中学生みたいに、暗闇でドキドキしながら調教デビュー
で、最初に打ち込むのは当然「ダイスキシェリルサン」
そして無言で悶える歌姫様
持ち前の向上心から急速に上達、
成果を誰かに披露したくてたまらず、姫に聞かせてドン引きさせる
次々作られる新曲に耐えられなくなった姫がネット発表を薦める
アダルティな百合曲に定評のある調教師としてネットでカリスマに
ある日、ルカの世間話からランカ本人が曲を耳にし…………
ここまで妄想した
>>243 ナイス!
曲を聞いて顔真っ赤にするランカを想像した
続き妄想できたらぜひまた書いてくれ
自分が妄想したのは、シェリルがランカっぽいどを買ってきて、
それをわざとをランカがいるときに遊んで、
「この子ほんとにかわいいわ」
とかいってランカに嫉妬させてそうだと思った。
そしてわざとパソコンとシェリルの間に無言で座るランカ
そこまで妄想したw
似たような?妄想はしてたw
アイドル育成ゲームのモデルに、とランカが依頼されてホログラムで等身大に映るゲームが発売される。
主人公の性別変更可・名前も呼んでもらえる。
からかうつもりで始めたシェリルが、何故か本当にはまってしまい衣装にもお金を注ぎ込んだりとどっぷり。
それを見て複雑ながら自分のキャラに嫉妬するランカ。
ちなみにグレイスも後ろから育成についてごちゃごちゃ指示をしようとしたりする。
やべぇ…娘ドラ3聴いたよ…
グレイス…ちゃんとシェリルを愛してたんだな…うわーん。
でも、やっぱりシェリランシェリが好き
248 :
244:2009/06/07(日) 11:48:28 ID:JguC4Cr5
>>246 嫉妬するのいいよな
妄想全然使ってもらって構わない
SS楽しみに待ってます!!
249 :
245:2009/06/07(日) 17:17:08 ID:s0uQf912
>>246 もちろん!遅くなったけど書いてもらえたら凄く嬉しい。
このスレ見てたらめぐっぽいど欲しくなるなw
嫉妬するランカ…すごく良いwって事で暇つぶしにまた落書きしてみたwww
>>228の下のURLに貼ったので見る方は自己責任でおねがいしまふ
雑いのとかバランスとか色々悪いのは仕様ですw
うぉぉぉぉ!カラー絵乙です!
むすっとしてるランカかわいいw
はぁぁああん(*´Д`*)
二人ともかわいい!!GJ!
嫉妬するシェリルを妄想してみた。
学校教室にて。
「おーい、ランカ〜ちょっとこっち来いよ!」
「どうしたの?アルトくん」
「お前甘いの好きだって言ってただろう、これやるよ!」
そう言ってアルトはランカに可愛い形をしたチョコを渡した。
「わ〜ありがとう!アルトくん!」
(モグモグ)
「おいしい!!」
「そうか、よかった。俺さ〜…ペチャクチャペチャクチャ」
その様子を遠くから見ていたシェリル。
「・・・」
(イライラ、下僕の存在で私のランカちゃんに!!)
「ランカちゃん、ちょっとこっちいらっしゃい」
「あっ、はい」
「ランカちゃんに甘い物あげるわ」
そう言ってシェリルはランカを引きよせてキスをした。
「!!んっ…/////」
「ねえ、さっきのとどっちが甘かった?」
「シェ、シェリルさんの・・・です///」
「これからはあんな餌に釣られちゃダメよ」
そう言ってランカをギュっと抱きしめた。
「は、はい」
ランカは顔を真っ赤にしながらも、うれしそうにシェリルの胸に顔をうずめた。
ルカ「わー!ほんとシェリルさんって大胆だなぁ(皆見てるのに)」
アルト「くそう、どうせ俺はあて馬だっ!!!!」
シェリルは嫉妬すると大胆な行動にでると思うんだ。
おまえらGJすぎる!
>>251 焦り顔のシェリル可愛いよシェリルw
ランカの機嫌取りするやりとりとか新鮮でいいな〜。
>>253 あの二人の当て馬になれるとかアルト裏山www
チョコレート味なランカの唇ごちです(´Д`*)
嫉妬するシェリルたまらんよ〜ランカも〜!アルトはそのポジションが一番合いますw
最近した妄想を…
いつも家では下着か裸のシェリルに風邪を引いてはいけないと、ランカが着てたカバの着ぐるみ(?)のライオンVer.を購入しプレゼントする。その夜二人で着ぐるみを着て寝ようとするんだけど、まぁ夜の営みでカバはライオンに喰われてしまい結局は裸という妄想www
>>255 あのパジャマかわいいよな
二人でイチャイチャしてるのが目に浮かんだぜ
相変わらず天国だなここ、GJ過ぎるわw
>>246、ついでに
>>200です。
前回感想くれた人&保管ありがとう、今回は7レス程失礼。
・シェリラン
・姫、ルカ登場
・ボカロ等の要素含む(作者に知識無し)
スルーの際は『ランカっぽいど』をNGに。
あの子の声は子守唄、記憶の奥の奥の奥底の、郷愁を揺さぶり安息で包む。
どれだけ尖った夜もこの声を聞いて眠りに付けば、絶対の快眠が約束される。
『――――聞いてます?シェリルさん』
携帯を持ったまま顎が枕に落ちかけているのに気付いて、慌てて取り繕った。
「もちろん聞いてるわよ、来週発売されるランカちゃんの声を基にした擬似音声ソフトの話よね」
『はいっ!そうなんですよーすごく収録が大変だったから発売は嬉しいけど恥ずかしいって話です!』
不自然に説明がちだけれど、そういう話をしていた。
電話越しにも伝わる弾んだ声が、私の眠気を取り払う。
『それで、その、シェリルさんに1本プレゼントしようかな、と思うんですけど』
「いらないわよ」
予想はしていた。もしかしたら私のために取り置いてくれるのではないかと。
しかしこのシェリル・ノーム、作曲はもっぱらアナログ派だし、本人の声が素材とはいえ所詮は人工物。
一般人が戯れに使用するソフトウェアなんて興味ないわよ。
ええ、本当、全然!興味ない。
他の有象無象が弄くり回せるようなの、シェリルが興味あってたまるもんか。
だって、私は。
「私は実物のランカちゃんをたーっぷり歌わせてるし?」
『シェ、シェリルさん……!』
――――決まったわ。
誰にとも無くフフンとせせら笑い。
『シェリルさんの言う通りですね!今度会えたらたくさんデュエットしましょうね!』
……あら?
『じゃ、シェリルさん眠たそうだから切りますね』
「え、ええ」
就寝の挨拶を置き土産に、通信端末は回線切断を告げる。
お子様なあの子にはイマイチ伝わらなかったらしい。
非常にプライベートな、主にベッドとかベッドとかベッドでの意味だったんだけど。
「早く大人になりなさいよね、全く」
愚痴を吐きつつ不貞寝を決め込むのだった。
一週間後。
「絶ッ対興味なんかないんだから!」
帰宅して早々変装用サングラスとスカ−フをソファに剥ぎ捨てる。
「だいたいよ?そこらの馬の骨にランカちゃんの声を乗りこなせる訳ないじゃない」
端末をオン。
「あの声の価値は誰よりも、いいえ、私だけ!が!知ってるのよ」
開封前に記念写真を一枚。
「この!ナチュラルボーンクイーン!シェリル・ノームだけがね!」
ソフトが起動し、可愛らしくデフォルメされたランカちゃんが微笑みかける。
『Welcome to ランカっぽいど!!』
――――……結局買っちゃった。
冷静になると、暗闇に光るモニタの前でやけに挙動不審な自分がいて。
いかがわしい本をこっそり買った男子中学生みたいで恥ずかしい。
草葉の陰からグレイスが苦笑している気がする。
「こんなの遊びよ遊び」
グレイスの霊魂に言い訳しつつ、記念すべき最初の言葉を入力した。
何を言わせるかって?決まっているでしょう。
『ダイスキシェリルサン』
――――華麗な曲線を描いてキーボードに額を打ち付けた。余りの破壊力故。
素晴らしいわ、ランカっぽいど。
硬い機械発音だけど、声自体はランカちゃんそのもの。
滑らかに発音させるにはどうしたら良いか、説明書を流し見。
アクセントを付けて『ダイスキ!シェリルサン!』元気で大変よろしい。
小さい「つ」を語尾に加えて『ダイスキッ!シェリルサンッ!』私もよッ!
溜めを入れて情感豊かに『……ダイスキ……シェリルサン』ヤックデカルチャアァ!!
加工の度に無言で机を叩きつつ、額に新たなキーボード痕を生みつつ、私は夢中でランカっぽいどに耽った。
予想より操作は簡単で、コツを掴めば音程を付けるのも容易だった。
まずは練習として既存の曲を簡易的に打ち込む。
『キラッ☆』
「完璧よランカちゃん!よくやったわ!可愛い!最高!!」
数時間後ついに納得の行くキラッ☆が完成した。
私は椅子をくるくる回転させて喜びに咽ぶ。万歳もする。
ふと窓の外を仰いだら、朝焼けが爽やかだった。
…………え、朝?
調教初日から数日を置かずして、私の技術は持ち前の向上心から急速な上達を見せていた。
既存曲では既に満足できず、本業とは別にランカっぽいど専用曲を2、3作りあげた。
一般受けしないだろう曲、
つまり私のランカちゃんへの想いがストレートに押し出され過ぎてスピーカーを突き破る曲。
そういった代物を一人創り楽しむには打って付けのツールだったのだ。
でも創造者は表現欲求の業を持ち合わせてもいて、段々と誰かに成果を披露したくなるのも当然。
「というわけで、どう?」
「どうってお前……俺にこの濃すぎる歌を聴かせて何を求めてるんだ?」
名誉ある試聴役に選ばれたというのに、ヘッドフォンを外したアルトは若干肩が引けていた。
表現者が求めるのは忌憚ない感想に決まっているじゃないの。
「音楽は門外漢だが……なかなか良く出来てるぞ。メロディーが耳に付いて」
「ほんのり懐かしさを感じる曲調にしてみたのよ。歌詞はどうかしら?」
アルトは少しばかり考えて。
「エロイ」
「失礼ね!アルトのくせに!」
「エロイ以外どう言えばいいんだ!きわどい表現オンパレードじゃねぇか!!」
「仕方ないわね……いいわ、次こそこのシェリルの本気を見せてあげる」
「まだ聴かされるのかよ……」
全力で仕事を片付け徹夜で新曲を仕上げた。朝焼けが眩しい。
「さあ賞賛しなさい!」
「婉曲になった分いかがわしさがパワーアップしてる」
「何ですって!あなたの脳がいかがわしいんじゃないの?!」
「歌詞が女性週刊誌の体験談みたいなんだよ!!」
「あら、読んでるの?女性週刊誌の体験談」
「読んでねぇよ!!昔女形の参考に目を通しただけだ!」
「読んでるじゃない。やぁねムッツリは」
「……!!畜生!もう絶対聴かねーからな!」
うっすら涙を浮かべてアルトは走り去った。全くメンタルの弱い姫だこと。
とはいえ弱みを見せられる貴重な相手である。
そんな唯一の観客に逃げられ、私はネット上に場を求める事にした。
ぽつぽつ反響が返り、私もそれに応え曲を進化させる。
慣れ親しんだのとは違う形の交歓に私は没頭し、いつしかカリスマと祭り上げられるまでになっていた。
勿論、シェリルとしてファンに愛されるのが私にとって最高の人生よ。
スタ−でいる孤独を寂しく感じる時もあるけれど、私には歌しかない。
それに今は空白を柔らかく暖かく満たしてくる人がいるんだもの。
そう、この声の持ち主。
柔らかく暖かく……熱く……湯気……を立てる肌……匂い立つ……汗……
……違うわね。もっとこう叙情的かつ官能的に情熱を込めて。
さあ今夜も寝かせないわよ!ランカっぽいど!
この所シェリルさんにちっとも会えない。
私とシェリルさんのメイクを担当してくれているボビーさんに様子を尋ねると、
シェリルさんはかなり忙しいようで、睡眠不足による隈を隠すためコンシーラーが大活躍なんだって。
なのに、電話でお話する声はちっとも変わりなくて、心配するのが失礼かもと思ってしまう。
それとなく調子を聞いても「作曲が忙しくて」で終わってしまうし。
学校にも登校しないから、今日も皆でお喋りする階段広場に華を添える姿はない。
寂しいな。心配だなぁ。
「ランカさん、悩み事?」
横から突然覗き込まれて、慌てて首を振る。
シェリルさんを心配してるつもりでナナちゃんに心配されてる。しっかりしなきゃだよ私。
「そうだ!ランカさん、ランカっぽいど投稿サイトって知ってます?」
ルカ君が空気の流れを変えてくれる。
『ランカっぽいど』とは、先々週発売された、私の声を素材に作曲できるソフトのこと。
それを使った作品を誰でも自由に発表できるサイトがあるのだそう。
「一番の実力派と目されるのが、この人です」
ルカ君のノ−ト型端末からイントロが流れる。
と同時に、アルト君が手を滑らせて紙飛行機を破った。
「ルカお前この曲!?」
「アルト先輩知ってるんですか?SRさんって人の曲なんですが」
「……S、R……S×R?なんつー安直な」
イントロから、しっとりした歌い出し。
いざ自分の声が流れると照れちゃうけど、とても綺麗なメロディ−ラインに聴き入ってしまう。
すぐに口ずさみたくなる親しみと、大人っぽい情感を漂わせ……?
「す、すごい曲だね」
濃厚というかアダルティっていうか……私の声じゃアンバランスじゃないかな?
しかも女の人同士のラブソング、色々すご過ぎだ。
「ランカさんの清純な声が奏でる艶やかな熱情……あぁ〜背徳感がたまらないです!!」
「はは……ありがとうナナちゃん」
それからというもの。お仕事を終えて、おうちに帰ったら一直線。
端末の電源をオン。
オズマお兄ちゃんはきっとキャシーさんと一緒だから遅くなるよね。
ブレラお兄ちゃんは夜勤だから安心。
この人の作った曲、凄みがあって聴いてるとドキドキする……。
それに、女の子同士の恋をテーマにしてるからか他人事とは思えない。
シェリルさんを思い出しちゃうよ。
最近顔合わせられないけど元気かな。私の事忘れちゃってないかな。
――――この歌みたいに、抱きしめて欲しいよ。
ため息はびっくりするほど熱くて、いけない事をしているみたいでドキドキした。
新曲更新をチェックするのが、すっかり寝る前の習慣になって。
念願叶ってシェリルさんとデートできた今日も、特に何も考えず通い慣れたサイトを開いた。
デートと言っても、たった2時間程度しか一緒に過ごせなかったんだけど。
お昼、電話越しにしょんぼりしてるのが伝わってしまって、
「今日の歌番組ってリハ夕方からよね、これから出かけない?」なんて無理してくれたんだ。
ぎゅっとしたら少し痩せていたのが、心配で悲しくなったけど、
やっぱりシェリルさんは素敵で優しくてパワフルで色っぽくてもうもう何ていうか
「そうこんな感じ!」
ヘッドフォンから流れる歌が、私の気持ちを的確に代弁する。
散らかった悩みが吐息に融けて、シェリルさんの肌に絡まり解けない。
そんな魅惑の時の余韻をもっと感じるため、作品ページからメニュ−に戻ったら、
更新を告げるランプが点滅していた。
リアルタイムの遭遇に小さな歓声をあげ、即行クリック。
耳を澄ませば、私の声とは信じられない艶やかな歌。
相も変わらず情熱的で素敵…………
「――――ん?」
歌詞のどこかが引っかかった。
シークを戻し、プレイ。
久方振りの逢瀬 うたた寝したあなた 腕の裏 証を刻んだ
シンクロ率が異常に高い。
でもでも、まさかね。
馬鹿らしいとは思いつつ、体を捻って二の腕の裏側を確認してみた。
「…………うっそ」
新曲のタイムスタンプは10分前。
きっとまだ起きている、スリープモ−ドに突入してる携帯を握り起こし短縮コール。
睡眠不足は美容の大敵だって、いつも自分で言ってるくせに。
ランカちゃんに、ばれた。
それはもう言い訳の余地が無いくらい決定的に。
密会したその日に、勢いアップしたのが大失敗。
ランカちゃんと過ごした数時間を思い出しつつ、余韻を形にした歌。
歌詞中にシチュエーションを匂わせる語句があったのと、
出来心で仕掛けた悪戯が確定材料となったみたい。
ランカちゃんはとても怒っていたけど……
それは私が睡眠時間を削ってまで作曲に没頭していた事に対してで。
内容に付いてはお咎め無しで、純粋に私の体を気遣ってくれた。
ランカっぽいどにかける作業時間を減らす条件付きの、実質無罪放免。
知ってはいたけど、ランカちゃんはなんて良い子なのかしら。
全世界に私の彼女は天使だって叫びたいわ。
「シェリルさ〜ん、また弄ってるんですか〜」
「んー……もうちょっと」
「お泊り久し振りなんですから、遊んで下さいよぉ」
「待って、あとここを……」
「シェリルさーーん」
本当は、ランカちゃんと一緒にいて他に気をやる訳ないのだけれど。
背を向けていても、窓に写って逐一見えてるのよね。
ベッドにころころ転がって、かまって欲しくて仕方がないって感じ。
チラチラこっちを見ないでよ、ますます苛めたくなっちゃうじゃない。
私はわざと調整を終えた音声ファイルを実行する。
『ランカ』が迸る情熱を滑らかに歌い上げる。
本物は恥ずかしがって真っ赤。
ぎくしゃく無意味に空をかいて、サビでクッションに沈没した。
今度の新曲も出来は上々だ。達成感に唸って余計な一言を、無論わざと、口にする。
「この子ほんとに可愛いわ」
クッションに伏せていた顔が、がばっと跳ね起きる。
だけれど口にした当人はモニタに向かったまま。
写った表情は、絶妙な怒り泣きで、髪はしおしおに萎れてしまっている。
さすがに可哀想かもしれない。
にやけた頬をなんとかクールなシェリルに戻して、意地悪を止めようとしたら、
ランカちゃんは予想外の行動に出た。
「…………よいしょっと」
どういうつもりかしら?
椅子に座った私の前、キーボードを退かせモニタと私の間にちょこんと腰掛けて。
「ランカちゃん、何してるの?」
「……ランカっぽいどです」
ええと、もしかして物凄く嫉妬しちゃった?
私は咄嗟に対応できなくて、睫を瞬かせるばかり。
「入力、してください」
ノリの悪い私に焦れて行儀悪く両足で、キャスター付き椅子ごと私を引き寄せる
拗ねた態度への答えは考えるまでもない。
あなたの声で最も聴きたい音は。
「『―――――――』」
膨れっ面が嬉しそうに朱に染まって、お菓子を与えられた子供みたいにみるみる輝く。
私専用のランカっぽいどはにっこり笑って、蕩けそうな音声を出力した。
「大好き、シェリルさん」
「私も大好きよ、ランカちゃん」
私もおんなじ顔で、あったかいランカちゃんを力一杯抱き締めた。
「見てランカちゃん!今月発売された『ランカマスター』通称『ランマス』で擬似ランカちゃんをプロデュース!!」
「……シェリルさん、懲りてないでしょ」
「等身大ホログラムで着せ替えは迫力満点だわ」
「……シェリルさーん、本物ここにいますよー」
「有料衣装のクオリティが半端じゃないのよ!特に10万で購入したこのヒモパn」
「バカァァァァッッッ!!!!!」
266 :
245:2009/06/14(日) 15:17:48 ID:XYlLESur
>>265 おおお!!ネタを使ってくれてありがとう!
暴走しているシェリルもいいけど嫉妬ランカ可愛いなー
ヒモパンたけーww
内容もさることながら。文章の表現力が素晴らし過ぎる…!!
胸がキュンキュンしてしまいますた。キャラクターが凄い忠実でよい!!ありがとう!
シェwwwリwwwwwルwwwwww
マジで声出して笑ったwwかまってかまってなランカも可愛いし
姫とか皆いい味出してるなー
>>265もネタ元の
>>244-245も激しくGGGGJJJJJ!!!!!!!!
あ、
>>243もだな
本当にこのスレのおまえら最高だ
人生に潤いをありがとう
270 :
244:2009/06/14(日) 23:51:43 ID:SFYP6BQz
あなたは神か!!
もうほんとにありがとう!!!!
シェリル面白すぎるwwwSRさんとか一人悶えるしシェリルとか
ネタ満載で面白かった!!
そして嫉妬するランカ可愛いすぎだ!!
萌えたり和んだりときめいたり眩暈がしたり…
もう、ランカやシェリルはもちろん、出てくるキャラ全てが愛しい!
シェリランシェリは俺のジャスティスすぎる…!!
>>265も244、245も俺の翼だ!!
懲りないシェリルとヒモパnの落ちがいい
あんたサイコーだ
>>265 GJ!
>>265 最高だ!!!
読みながらずっとニヤニヤしてしまったw
誰かいるか!?
娘ドラ3聴いたら、目から汁が垂れたんだ。
正直グレイスにまともな情があると思わなかったから衝撃だった。
>>275 ノシ
マクロスは何気に本家が百合度が高くて素晴らしいね。
劇場版がめちゃ楽しみです。
劇場版いつ公開だったかな
新たな百合展開まで期待するのは贅沢だろうか
だが大スクリーンでシェリランシェリ抱擁が見れたら死ねる
今年の秋らしい
公開日決まってるかどうかは知らないが
劇場版楽しみだな
三角関係に進展があるみたいだが、それを聞いて
もう百合エンドしか想像できず、ついつい期待しまくる自分w
誰もが納得できて全員大団円なのは百合ENDだろJK
姫は(一応、作品的には)主人公だしそう不幸にはならないだろうしw
>>278 11月21日公開だよ
前売り発売が6月27日からで
エヴァ映画にFの劇場版予告が入るそうだ
エヴァ楽しみになったw
今月はエヴァで予告、来月はドラ4か
まめぐのblog見てたら、6/8に
遠藤さんからネグリジェ貰って喜んでてワロタw
この二人はほんとリアルシェリランだよねw
エヴァに予告でるのか
楽しみだ
娘ドラ4も楽しみすぎるww
まめぐそんなんあったのか 今すぐ行ってくる!
劇場版のチラシ?ポスター?のシェリルに絡みつく触手は
もちろんグレイスさんのですよね!
だな!
それにしてもこの画像エロいなぁwww
グレイスに服を破られるシェリル
グレイス「あなたは私のもの・・・」
シェリル「いやっランカちゃん見ないで!!」
ランカ(シェリルさん綺麗・・・はっ!見とれてる場合じゃなかった!シェリルさんを助けなきゃ!)
こんな感じかw
ランカの歌がバジュラに効果があり
戦場に赴く事になったと知ったシェリルが、
そんな危険なことはさせたくない!という思いで
ランカに「歌で銀河が救えるわけないでしょ」
と説得する みたいな流れだったらいいなぁ
あと、グレイスのシェリルへの触手プレイはもちろん見られるんですよね?w
>>286 シェリルが触手グレイスでテックセッター?
歌で〜ってのは、シェリルが何らかの理由で絶望しての言葉でもいいなあ
勿論希望の光となるのはランカで あれ、これTVアニメ版と変わらねえなw
>>286 その流れなら「一人で背負おうとしないで、あたしも一緒でしょ」の方が好みだな
マクロスなら歌で銀河は救えるよ?
>>288 だってマクロスFのFは二人の物語のFだしw
二股のF?何のことです?
新たな敵登場
↓
歌の力が効くことが判明
ランカ「私歌います!」
シェリル「ダメよ、ランカちゃんにそんな危険なことさせれないわ、私が行くわ」
ナナセ「そうですよ、ランカさんにそんなこと・・、代わりに私が行きます!」
ランカ「大丈夫だよ、シェリルさん、ナナちゃん。私が行くよ」
シェリル「いいえ!私が(ry・・・」
ナナセ「だから私が(ry・・・」
アルト「わかった!俺が行く!」
三人「どうぞどうぞどうぞ」
アルト( ゚д゚ )
そして残った三人のイチャイチャ話ですねwktk
>>291 アルトがくるりんぱしてる間に本当のトライアングラー開始ですね。
カーン!!
朝から失礼します。
短いSSですが投下させてください。
シェリランですがランカが直接絡まない&シェリルとアルトの会話メインです。アルトはただの友達設定です。
それでもOKな方はどうか読んでやってください。
可愛いあの子の人気はうなぎ登りだった。
仕事が入ってない時間に学校に来れば、サインくれ握手してくれの嵐。あの子はうまくそれらを交わさず、笑顔で応じる。まあ、アイドルだからファンとの交流も必要だと思うけれど。
今日も午前中の仕事を終わらせて昼休みに登校してきた彼女は、2、3人の生徒に話し掛けられていた。大して親しくないだろうに、律儀に相手をしているようで。あの調子じゃ下校する頃にはヘトヘトね。
彼女の取り囲む一陣を、横目で眺めてると、私の前に影が差した。
「まるで見世物だな」
「あら、アルト」
「ランカは忙しい中で学校に来てんだ。これだからミーハーなヤツは嫌いなんだよ」
アルトはうんざりした様子で腕を組む。騒がれるうっとうしさを知ってるから余計見てられないみたい。口は悪いけど、根は優しいヤツなのよね。
「芸能人はファンがいてなんぼの仕事よ。あれくらいでへこたれたら、この先大変だわ。私なんかいい例じゃないの」
「遠回しに自分は大人気って言ってないか」
「当たり前でしょう。『銀河の妖精』シェリル・ノームなんだから」
胸を張って言い切ると、あからさまに呆れた表情をした。本当にムカつくわね、アルトのくせに……。
もう一度ランカちゃんの様子を見ようと視線を戻した。すると、ファンの子たちの隙間から物言いたげな眼差しとかちあう。途端にあの子は色紙で顔を隠し、私にくるりと背を向けてペンを滑らせた。
彼女の緑の髪がふわふわと揺れ、そこから覗く頬はうっすらと赤らんでいるのが分かった。
「嫌にならないか」
「え?」
「ランカが他の奴に独占されてんのに、平気なのかよ」
じと目で尋ねるアルトのほうがしかめっ面なのがおかしくて、ぷっと噴き出してしまう。
「べつに? あの子がファンに好かれるの、とっても嬉しいわ」
「へぇ、てっきり妬いてんのかと思ってたけど」
「ファンと触れ合うのは大事なことよ。直接感想や励みをもらえるから成長につながるでしょう? まあ、さすがに学校でまで無理して付き合うことないでしょうけど」
「なるほどね。あいつのこと考えてやってんだな」
もちろん。私があの子を考えないときなんかないわよ。
それに、ね。
「あの子の心を独り占めしてるの、私だから」
にっこり笑って言えば、うわぁ……と口の端を引きつらせて露骨に引いた。
「そうやって優越感に浸りながら眺めてるんだな……」
まあね。そうでも思わなきゃ、ねえ?
ただ、思い上がりではないはず。だってあの子ったら、さっきからチラチラとこっちを観察してる。
分かりやすい子。そんなに気になるなら、その子たちにうまく言ってこっちにいらっしゃい。
私の心を独り占めできるのも、ランカちゃんだけなんだから。
早く来ないと、アルトと浮気しちゃうわよ?
終わり
『可愛いあの子は人気者』はこれで投下終了です。
お付き合いくださりありがとうございました。
GJ!!!
シェリルの大人な余裕がたまらんw
>>298 GJ!!!
相思相愛すぎる!!
最高でした
今日エヴァ見てきたんだが、マクロスの予告なかったよ、残念w
アルトが引く様子が目に浮かぶw
優越感に浸っていながら、ほんのちょっと不満げなシェリル萌え
ぐじょー!!
予告ないのか、残念
いちいち嫉妬しちゃうシェリルも可愛いけど、
余裕なシェリルも可愛すぎるw乙!
エヴァ見に行った友人はあったって言っていたが
ただマクロスに興味ないからどんなのかは覚えてないらしいけど
映画館によるんだな
くそう、見たかったw
特報見たよー!
なんかシェリルが鬱になる?っぽい
でもやっぱランカに励まされるのかなぁ…あとポスターがシェリルだった
映画は一つで終わらないかも…?な監督発言もあったけど、もしかして二部構成だったりするのかな?
一部はシェリル→ランカで二部はランカ→シェリル、ラストが結婚式なんですね分かりますww
このスレは、ほのぼのでいいね〜
すさんだ気持ちが洗われる…
映画二部構成か…
前に、このスレで、ニコニコにランカサイドと、シェリルサイドの動画編集してくれた人いたけど
両方のサイドから、くっつく様を…とかだったらもだえるのにな。
ほっぺにちゅぅくらいはあったりしないかな、ドキドキ
自分も結婚式は考えたけど、世間には秘密の許されない恋…に胸を熱くする二人エンドでもいいよ!
いいよ!
ほっぺにちゅーとかあったら最高すぎる!!
結婚式とかあった時にはもう(*´Д`*)
最近思ったんだが、ランカとシェリルって成績はどのくらいなんだろう?
ランカとシェリルで勉強してるのもいいなって思った
ランカのノートとか落書きいっぱいありそうだって思ったww
二人で勉強良いね〜。
シェリルはなんか頭が良いメージがあるな。
というか、要領が良さそうな感じ。
ランカは真面目すぎて試験範囲終わらせられない感じ
見かねてシェリルがヤマ教えて、
無事に範囲を終わらせたら、ご褒美にほっぺちゅーだな
うん、ちゅーだ
自分は逆かな〜
ランカはお嬢様学校いってたんだよね。現実のお嬢様学校もそれなりに偏差値が高いところも多いし
何気に頭良い気がする。
逆にシェリルは、学校に慣れてなさそうな感じだったし、芸能活動で忙しくて
殆ど学校行けてなさそうな予感
シェリル「あー!もうっ!何でテストなんてあるの?xだとかyだとか、そんなもの、社会で何の役に立つっていうのよ!」
ランカ「あの〜…シェリルさん。良ければ私教えましょうか?そこの範囲だったら、転校前の学校で教わったところだし…」
シェリル「・・・ほんと!?・・・じゃぁ、これに着替えて♪」
ランカ「・・・え!これって」
シェリル「早くっ♪」
--------------------------------------------------------------------
ランカ「あ…あの、どうしてこんな格好で…しかもスカートちょっと短くないですか?///・・・しかも、シェリルさん何で学ラン着て・・・」
シェリル「何言ってるの!まずはシュチエーションから入るのは大事よ!集中力が増すもの!」
ランカ「は、はぁ…じゃぁ…シェリオくん(何気にやる気)この問題分かりますか?」
シェリル「わっかんねーよ!せんせぇ…俺はさぁ…どうせ落ちこぼれなんだ…先生も無駄なことしないで、俺のことなんて見限っていいんだぜ」
ランカ「どうしてそんなこと言うの!先生一生懸命教えるから、諦めないで!」
シェリル「せんせぇ…」
ランカ「シェリオくん…」
シェリル「せんせぇ…!」
ランカ「シェリオくん!」
気が付いたら、ベットの上で二人仲良く朝を迎えておりましたとさ、ちゃんちゃん。
シェリルはそんな汚い言葉つかう子じゃありません!w
自分もシェリルは試験勉強の要領は悪そうな感じがする
でもマオ=学者の孫だし頭はいいから試験範囲をまるっと覚える感じ
面倒だし時間かかるのに努力家だから
>>310 それが逆なんだな。
設定と小説ではランカは普通かそれ以下(美星の編入試験が難しくてだめかと思ったというセリフがある)
シェリルは学校には行かなかったけどグレイスが勉強教えてた。
小説では美星の中でも難しい難関とされる航宙科の試験を自力合格してるし、学校来てる時もマジメに勉強しててアルトが驚いてる。
監督のシェリルは勉強が出来るという発言があったような。
>>311 小説ではアルトがこいついつ勉強してるんだ?みたいなセリフがあったから要領はとてもいいと思うよ。
あとプロだから時間配分がなんたらーというセリフもあるし、そこんとこ効率のいい勉強法はグレイス直伝だと思う。
へー、アニメしか観てないから結構知らない設定あるなー
そうそう、アニメと小説だと微妙に人物像が違うんだよな
アニメはどじっこ属性高そうなんだけど小説は同スペックなのに才気が前面に押し出されてるから賢く見える
小説はシェリルのグレイス依存ぷりがパなくてランカとできたら大変だろうなと思って萌えた
何かにつけ「グレイスが……」て出てくるから、いつかランカがぶち切れて「シェリルさんのマザコン!」て嫉妬されるといい
アニメでも賢い設定だろう。
ファンブックだったかオフィシャルファイルだったかでシェリルは自分の力で航宙科の試験合格してるし
EXギアもつけてない状態でミシェル機を操縦してたから実は賢いと監督だったか、誰かがインタで言ってた。
小説ではシェリルのバルキリーの腕前(EXギアつけないで動かすこと)オズマがいたら花丸やって褒めたほどの腕前だとか。
仕事も忙しいのに勉強も出来てバルキリーもう少し練習すれば乗りこなせるシェリルにランカが惚れないわけがない。
シェリルのピンクのバルキリーの後部座席にランカが乗ればいいよ。
うん
だから同スペックって……
ほう、そうだったのか
シェリルすごいな
>>309 ほっぺにちゅーのために頑張るランカっていいな
逆にシェリルが分かんないふりして、ランカに教えてもらって
「ランカちゃんがちゅーしてくれたらもっと頑張れるかも」
って誘うのもいいかもって想像した
>>310 シェリオって名前に吹いたww
>>315 グレイスに嫉妬するランカいいな
マザコンワロタww
で、自分が妄想したのは、、
ランカの分かんないとこをシェリルが見てあげてるときに、
ちょっと肩が触れ合ったり、顔が近いだけでランカがドキドキして
勉強に身が入らないっていうのとか、それを分かっててわざとやる
シェリルとか想像したw
なるほど
そこからこの曲ができたんだんだな つアナタノオト
日本語じゃない言葉を書き込んでしまった
グレイスに捨て駒にされてくる
アナタノオトいい歌だよな
ランカ→シェリルの歌に聞こえて少し切なくなる
拾って来た画像だからよく分かんないけど、
そうだと思う
何このスレ
初めてきたけどキモい…
自分がいっぱい居るみたいでキモいよー!
でも幸せなキモさ、これからよろしく
☆ ☆
彡 ミ ☆
彡\/ []彡
ミヽU/彡 § ☆
彡[]\U 彡 §
ミヽ彡☆. / ミ/ 彡
彡ヽU 彡[] ☆
ミ☆ 彡./ .彡
ミ\Uミ彡[] ☆
U
U
U
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(
, '´  ̄ ´ヽ
/ iノ ノノ ))
'ヘ、,,ノ ゚ ヮ゚ノノ <シェリルさん、シェリルさん!今日は七夕ですよ!
ハハ
>>326 かわいい
『私の大切な人が幸せでありますように シェリル』
『私の大好きな人を幸せに出来ますように ランカ』
>>328 ちょ!くわぁいいいいい!!!朝からテンション跳ね上がったわwww
GJどころの騒ぎじゃないくらいGJ!
彦星ランカと織姫シェリルごちっす!違和感まったくねぇwww
>>328 なにこの可愛い織り姫に彦星は!
誰もこの二人は引き離せないなwww
>>326-328 GJ!!!!!
短冊の内容最高すぎる!!!
328と同じだが、ランカがちょっと積極的なところがいいな
画像は光速で100回保存した!!!!
昨日、七夕ソニックに行ってきた。その中でMay'nとまめぐがちょっと離れた所で互いに背を向けて、May'nがダイアモンドクレバスを歌ってたたんだけどシェリルとランカの恋愛ソングにしか聴こえなかった。
というか、背を向ける2人がシェリルとランカに見えてしまって泣きそうになった。ランカに歌いかけるシェリルって感じがして。
劇場版では幸せになって欲しい…
何やら“た”が多い文章があるな。女王バジュラにたたまれてくる
ナナちゃん告白したついでに抱きついてチューしちゃえば良かったのに…
>>332 うらやま
生で歌聞けるとかマジいいな
ランカに歌いかけるシェリルとか最高なんだけど!!
>>334 娘ドラまだ聞けてないが、なにやら妄想が膨らむばかりである
>>336 ランカ(はぁと
は、もえもえするが、最近公式がちょっとエロ路線すぎて、もうちょっと抑えて欲しいなぁと
思うのは自分だけか…?
清純っぽいのが好きなので、
>>336の絵みたいに、男性読者サービスなんだろうけど
ちくびぷっくりとか、スカートなのに股間くっきりとかは、ちょっと悲しい
確かに不自然なぽっちりは悲しい、ならば脳内で清純に変換すれば良いよ!
しかしいったいどういう状況なんだ?
仮説1
ランカが何を必死になってガン見してたのか気になって
ランカがトイレ行った隙に盗み見たらシェリルのグラビアで
対抗意識を燃やしたナナちゃんが同じポーズをとってみた
ナナちゃんにはもう少し頑張ってもらわないと
確かに最近公式エロいよな
>>338 その仮説いい!!
そのポーズいったいどこでやってるんだろう?
明らかに外だよなww
>>341 こっちの方が見た目エロいぞw
制服みたいなちょっと厚手の生地に不自然に余計な線が入ってると
雑味が増して絵として醜く見えるんだよな
シンプルイズベスト
>>341GJ!
胸のぽっちはないほうが自然に見えるよね。
男の絵描きさんって良く、胸にぽっちつけるけど…
女から見ると不自然極まりない。
普通の感覚の女性なら、まず平気でぽっち出たまま歩くとか無理だしなぁ。
男の人に例えると、ぴっちぴちのズボンはいて、股間の形まるわかりみたいな状態の
不自然さみたいな感じか。
モッコリに萌える人だっているさ、きっと
ポッチリも然り
でも加工後の方がエロいねw
シェリルさんやきもちですね、わかりますw
What 'bout my star?@Formoがシェリランすぎて困る件について
毎日聴いてニヤニヤしてる俺自重wwww
ロマンティックデートしてる二人が目に浮かびます
>>347 さすがにメインキャラ集合って感じのドラマCDの表紙に出れないとは同情しちゃうなw
・・・ん?俺は誰に同情してたんだっけ?
>>349 二人で愛を鳴らすんですね分かります。
>>350 本当だよ、クラン大尉もキャシーもグレイスもいないなんて嘆かわしすぎる。
>>349 ほんとマクロスの曲は全部シェリランすぎて困るよなww
後、東京事変の母国情緒って曲が俺にはシェリランに聞こえるw
>>437 疲れてるのか、何故かキノコが複数いるように見える・・・
アンカーミスってるぞ。疲れすぎじゃないのか
和ませるなw
ドラ4のナナランでご飯3杯行けたw
>>356 やば…聞いた
はぁ〜ん・・・(ぴんく
のため息しかでない自分がきもすぎる
グレイスにちゅーをねだって「けちー」とすねるシェリル
股間が天元突破しそうです
「けちー・・・いつもはグレイスからしてくるくせに(小声)」
「後でいっぱいしてあげる」(耳元で囁く)
「もうっ///」
グレイスとシェリルがどういう生活してたか想像するととまらん!!
ピクシブのグレシェリ描いてる人もGJすぎて困る
ドラ4聞いた!
ナナちゃん突っ走ってるなあwww面白かったわw
やばいな…ドラ4買ってくるしかないのか…!
……チラ裏すぎて申し訳ないんだが、数々のシェリランシェリデータをまとめていたドライブが逝ってしまったらしく…昨晩からショックで眠れない…。
作りかけのMADすら…ああああああああ!!
助けてグレイスううううううううううう!!!
>>361 ちょwww
偶然自分も最近パソコンのデータ全部飛んで凹んでたw
今修理に出してる最中
残ってたのはUSBに入ってた七夕にもらったあの画像だけっていう・・・
作りかけのMADっていうのがかなり気になるんだが!!
Amazonからの配送に時間がかかる離島に住んでる自分にドラ4情報を下さい
>>363 苦しんで喘いでるランカを見て、可哀想と思いつつ、ちょっとエッチかもと
悶え苦しむナナセ
>>361のHDDにザオリク!ザオリクゥゥ!!くそMAD超見てーぞ!
シェリランシェり分が不足がちで挙動不審になってきた
夏に1冊は本がありますように
サークルカットにシェリランッて書いてるサークルがあったね。ミシェルとアルトがメインのサークルらしいけど、期待してしまう…
>>365 ありがとう…シェリランシェリ愛があれば何度でも作り直してみせる!
>>362も不滅の愛でがんばろうぜ。
今更ながらちょっと前に話題に出てた、そのものずばりなタイトルの同人誌を手に入れた。
ランシェリなんだが…すごく……本編総集編そのものです…。
369 :
名無しさん@秘密の花園:2009/07/26(日) 21:49:37 ID:Ccfbl4pG
「シェリルさん、あの、よかったら、もしよかったらなんですけど、電話番号を交換してもらえませんか?」
3日前、歌番組の収録でたまたま一緒になった時、ランカちゃんが突然そう言ってきた。
顔を真っ赤にした彼女は、ぴこぴこと揺れる髪も手伝って、ウサギみたいで、本当に可愛くて、私は思わず笑みを浮かべてしまった。
「勿論いいわよ」
生憎、私の携帯には通信機能が付いていないので、バックからプライベート用の名刺を取り出し、
「これ、私用の携帯番号だから、遠慮せずにいつでも掛けてきて頂戴」
遠慮せず。と、いつでも。の部分だけ口調を気づかれない程度に強め、名刺を彼女に手渡す。
微かに触れた指は、熱かった。
「あ、有難うございます!」
嬉しそうに微笑む彼女。
ねぇ、私の電話番号がそんなに知りたかったの?
そうだとしたら、何故?
私が、銀河の妖精だから?
それとも……、
少しくらいは期待していいのだろうか。
目の前の、この純真で無垢な少女にとって、
私が、特別な存在であると。
みたいな夢を見ました。
この後、いつまでも電話が掛かってこず、でもプライドが邪魔して電話を出来ないシェリルと、
シェリルの忙しさに気後れして、なかなか電話を掛けられないランカ、
でも最後にはお互い素直になってハッピーエンド。みたいな話だといいな。
途中でランカがキノコに誘拐されるネタも是非入れたいです。
誰か書いてはくれまいか。
何て羨ましい夢を見るんだ…禿萌えた GJ
公式サイトで公開されてる映画予告の、
「たかが歌よ…銀河なんか、救えるわけないでしょ!」
「でも私、歌いたいんです!」
っていうこの二つのセリフって繋がってるのかな?
もし繋がってるとしたら
>>286が実現されそうでwktk
>>369 つ、つづきは!?
ちょっと妄想してくるわ。なんか暑さで気力減退中だったけどテンション上がった!
>>368 その同人誌めっちゃいいよな!
俺もよく読む
俺が最近手に入れたのはグレイスのお墓を立てるって話のやつ
グレシェリとシェリランが見れて最高です
>>369 いい夢すぎる!!
キノコわろたwwww
>>369です。自力で作成した続きを投下。
前回はsage忘れててごめんなさい。
・アルトはシェリルがランカを好きだと知っている設定でお願いします。
・途中で力尽きました。
・きのこはおやつに入りません(登場しません)
ランカちゃんと電話番号を交換して3日が経った。
今日も電話が鳴る気配は無い。
というか、久々に休みが取れたので、さり気無く電話をくれない理由を聞こうと意気込んで登校したのだけれど、タイミングの悪いことに、ランカちゃんは仕事で学校を欠席していた。
放課後の教室で、私は相変わらず微動だにしない携帯を眺める。
「自分から聞いてきたくせに」
つい溜息が零れた。
「何が自分から聞いたって?」
「!、アルト」
「どうしたんだ、シェリル。朝からずっと難しい顔して、溜息ばかり吐いてるぞ。授業中も上の空で、俯いてばかりだったし」
俯いていたのは、机の中に入れた携帯が光らないかをずっと見ていたからだ。
「煩いわね、アンタに関係ないでしょ。本当に、小姑みたいな男ね」
「な、お前はまた、人が心配してるのに、そうやってはぐらかして」
アルトの女と見紛う程美しい顔の眉間に、グっと皺が寄る。
そのまま立ち去るかと思ったが、軽く息を吐くと、腰掛けていたた机からおり、私の前の席に、こちらを向いたまま半身を捻り座った。
「なぁ、本当にどうしたんだよ」
「別に、何でも無いわよ」
「何でも無くはないだろう。お前はランカと違って内側に溜め込むからな」
電話を待ちすぎたせいで、私はランカちゃんという言葉に敏感になっていたらしい。
思わずその一言に、いや、一言の中の一単語に、体がピクリと動いた。
「やっぱりランカか」
「アンタ、鎌掛けたのね」
「素直に言わないお前が悪い。で、何で沈んでるんだ」
「…電話が、掛かってこないのよ」
「電話?」
アルトは訳が訳が分からない。という風に、首をかしげる。
「ええ。この間、ランカちゃんと携帯番号を交換してね、いつでも掛けてきて。って言ったのに、彼女、未だに電話をしてきてくれないの」
「未だにって、そんなに経つのか?」
「3日」
「3日!?」
愉快そうに声を上げたアルトを上目で睨み付ける。
「そりゃあアルトにとっての3日は短いかもしれないけど、私はこの3日間、プライベートな時間は全て、携帯を傍らに置いて、ううん、眺めて過ごしてるのよ。長く感じたって仕方がないじゃない」
「悪い。いや、3日でそんなになるなんて、お前は本当にランカのことが好きなんだと思ってさ」
当たり前だ。
好き。なんて言葉じゃ言い表せないほど、彼女が可愛くて、恋しくて、愛おしくて、どうしようもないのだから。
「でも確かに、なんで電話してこないんだろうな。ランカのほうから番号を聞いてきたんだろう」
「ええ」
「アイツもかなり忙しいみたいだけど、電話を掛ける時間くらいは作れそうなものだよな」
同意したくはないが、確かにその通り。
いくら人気絶頂のシンデレラといえ、さすがに電話の時間も作れない程過密なスケジュールではないはずだ。
「つーかさ、シェリル、お前がランカに電話すればいいんじゃないのか?」
「私が?嫌よ」
「なんで」
「私はシェリル・ノームなのよ?シェリル・ノームが、プライベートで、自分から電話を掛けるなんて。それも相手から掛かってくるのを待ちきれなくて。そんなの、私のプライドが許さないわ」
「全く、お前は」
「それに、恥ずかしいじゃない」
そっちが本心か。とアルトが苦笑する。
煩い。後者は2番目よ。と呟いたが、それは、あまりにも見え透いた嘘だった。
>>377 いつ見ても健康的にエロス…
改めて見て気づいたがランカちゃんの手が
完全にシェリルさんのおっぱおに乗っかってるんですね
小指…
>>368 何の気なしに買ったその本のせいでシェリランシェリに目覚めて、BSの再放送見てるのだが…
百合要素ないと思ってリアルタイムで見てなかった自分のバカヤロウ…orz
お風呂プレイとか萌える。
>>380 ランカ「シェリルさん…恥ずかしいので、あんまりこっち見ないでください…///」
ちゃぷーん!
>>369です。続きを投下させていただきます。
今回はランカ視点です。
一回回線が切断されて最後のほうの文章が飛ぶという不幸に見舞われた為、最後が乱文&終わりか微妙になっています(
>>377、折角パワーをくれたのにゴメンよ。
やはり、きのこはおやつに入りません。
3日前、シェリルさんに携帯番号を教えてもらった。
あくまで自然を装ってに、何気ない風に、そう自分に言い聞かせ、やっとの思いで聞きだした番号。
これでいつでもシェリルさんと繋がれるんだ。
そう思うと、嬉しくて踊りだしてしまいそうになる。
無秩序に羅列した数字も、彼女に繋がるというだけで、とても素敵な魔法の呪文に見えた。
「掛けて、みようかな」
この3日間、私の携帯のディスプレイは絶えずシェリルさんの番号への発信画面になっている。
こんな小さい液晶だから、もしかしたら、視力が少し落ちたかもしれない。
それくらい、ずっと見ていた。
「でも、やっぱり忙しいよね」
今すぐ電話を掛けて、シェリルさんの声を聴きたい。
けれど、彼女の忙しさを考えると、気後れした。
シェリルさんは、遠慮せずにいつでも掛けてきて。と言ってくれたけれど、その優しさに甘えてしまって、本当にいいのだろうか。
「用事が出来たら掛けることにしよう」
呟いて、ベットから体を起こし、自分の部屋を見回す。
何か、キッカケに出来そうなものは無いだろうか。
しかし、この空間に、そんなものは散らばっていない。
辺りには見慣れた光景が広がるだけ。
もし、私たちが友達だったなら、こんな風に、理由を用意することなどなく、ただ、声が聞きたくなったから、或いは、淋しいから。と、なにも考えず、電話を掛けることが出来るのに。
「そう考えると、私たちの関係って、何なんだろう」
シェリルさん。
シェリルさんにとって私は、どんな存在ですか。
そう尋ねたら、彼女はなんと答えを返すだろうか。
「あ、理由、見つけた」
さっきまであんなに気にしていたシェリルさんの忙しさのことは、もう気にならない。
忙しそうなら、また掛ければいいのだ。と気が付いたから。
ううん、嘘。
本当は、
「声が聴きたくて、もう、我慢出来ないんだ」
私は、片手のオオサンショウウオ君を握りなおし、シェリルさんへと繋がる、コールボタンを押した。
>>382 GJ過ぎて死にそうです。
続きが気になるー!!!
GJGJ!!!!
キタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!なシェリルが目に浮かんだw
続き楽しみです!!
ランカかわええなあ。
自分女だけどシェリランにときめきまくりですw
>>384 www
>>380-381 ランカかわいい
シェリル、アニメのシャワーシーンでもナナセのことガン見してたしなw
二人で髪の毛の洗い合いっことかもいいな
>>382 GJ!
>>369です。
最終話を投下させていただきます。
ラストはまさかのアルト姫視点。
例によって例の如く、きのこはおやつにはいりまs(ry
お付き合い下さった皆様、有難うございました。
反応をいただけて、とても嬉しかったです。
想う相手がいるというのは、どんな気分なのだろうか。
シェリルを目の前にすると、いつもそんなことを考える。
今だってそうだ。
シェリルはずっと、ランカからの着信を待って、携帯を眺めている。
多分ランカは、シェリルの多忙を気にして、自分から電話をすることを躊躇っているのだろうから、自分から掛けてみればいいのに、素直じゃないシェリルは、決してそれをしようとはしない。
「まったく、とんだツンデレだ」
「煩いわよ、お姫様」
四六時中ランカのことを想って、ランカの一挙一動に喜怒哀楽する。
それくらい存在の大きな誰かにまだ出逢ったことの無いオレには、その姿が羨ましい。
「いいよな、お前」
「何が?」
「電話が掛かってくる・こないで、そんなに悩めて」
「喧嘩売ってるわけ?買うわよ。無条件で。利子付きで」
拳を握り、ファイティングポーズを取るシェリル。
「違う、そういう意味で言ったんじゃない」
オレは慌てて否定した。
細腕のくせに、柔軟性が手伝ってシェリルのパンチはなかなか強烈なのだ。
「そうじゃなくて、そういう風に四六時中想える相手がいて」
「お陰で毎日大変だけどね」
まあ、それも含めて恋なんだけどね。と、シェリルが呟いた瞬間、卓上に置かれたシェリルの携帯が震えた。
光速と表現してもいい速度で、シェリルはそれに飛びつく。
「!、もしもし」
「あ、シェリルさん、ランカです。今、大丈夫ですか?」
「ええ。今日は久々にオフだったの」
「良かった」
どうやらシェリルの携帯はハンズフリーの設定になっているらしい。
会話が完全に筒抜けだ。
このまま勝手に会話を聞くのは悪いかと思ったが、会話をしている当の本人は、オレの存在など完全に忘れ、電話に夢中になっている。
(まあ、いいか)
他愛も無い内容なので、聞いていても問題ないだろうと判断し、オレは机に腰掛ける。
「この間シェリルさんから教えてもらった化粧水、凄く良かったです!」
「でしょう。あのメーカーはクレンジングオイルもかなりの優れものなの。今度1本あげるわ」
「わー、本当ですか!嬉しい!」
暫くそんな会話が繰り広げられていたが、突然、ランカの声が、急に硬質的になった。
緊張している時の声だ。
「あの、シェリルさん」
「なあに?ランカちゃん」
「今日、シェリルさんに電話をしたのは、聞きたいことがあったからなんです」
「聞きたいこと?」
「はい。答えて、もらえますか?」
「勿論。あなたからの質問なら、なんだって大歓迎よ」
暫くの沈黙の後、ランカは尋ねた。
「シェリルさんにとって私は、どんな存在ですか」
とっさに、オレはシェリルの顔を見る。
シェリルは、驚いた顔をしていた。
そりゃあ、好きな相手から、いきなりこんな告白に等しいセリフを言われたら、誰だってビックリするだろう。
「あなたは、特別。私にとって、一番大切で、あなたといるだけで、生まれてきたことに感謝したくなるほど、大きな存在よ」
シェリルは、一語一語、壊れ物を扱うような慎重さで、答えを口にした。
「じゃ、じゃあ、私のこと、好きですか?」
「ううん、好きじゃないわ」
何を言い出すんだ、コイツは。
電話口の向こうで、ランカがハッとするのが分かった。
「愛してる、よ。それでも足りないくらい、ね」
その時のシェリルの表情は、本当に、妖精と形容するに相応しい、光が零れそうなほど美しいものだった。
想う相手がいて、その相手に想われる。
そんな奇跡みたいなことは、どれくらいの幸せを与えてくれるのだろうか。
オレにその奇跡が降り注ぐまで、暫くは2人を見守っていようと、涙を流すシェリルにハンカチを差し出しながら、俺はそう思った。
GJ!
通常ネタか当て馬にしか使われないアルト姫が二人の付添人にまで出世?してる
脇役(主役のはずなんだけど…)が丁寧に書いてあるものは、書き手さんの好感度まであがっちゃうよ
朝からありがとう! 地に足がついてる作風も嬉しく堪能させて頂きました
>>389 こちらこそ、お褒めの言葉ありがとうございます!
おかげでこれからのテスト(大学生なので絶賛試験中)を頑張れる。
百合萌えしつつも、普通に3人のトライアングラーも好きなので、まあアルト姫もぶち込もうかな。というノリで書きました。
唯一の後悔はきのこを登場させられなかったことです(まだ言うか
GJ!
心の中でゴロゴロ転がってますw
シェリル、ツンデレの本領発揮ですね。
アルトとの友情?も良かったです。
・・・たけのこはおやつに入りますか?
>>390 テスト頑張れ!応援してる!
GJでした!もえもえさせてもらいましたv
>>388 GJ!!
もちろんこの後二人のイチャイチャもみれるんですよね!!
>>393 いや、あえてこれで完結でお願いします。
多分これ以上書くとボロが出るので。
現在、きのこさんが主人公の話を書いています(笑)
>>394 なん…だと…!?
なんにせよシェリランGJでした
あーシェリランの漫画が読みたいな、夏コミ行ける人が羨ましい
冬コミとオンリーに期待しようかな〜
>>396 うおおおおお
かわいい!!
二人ともいい枕使ってるなw
398 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/06(木) 19:30:07 ID:G2GI+wok
>>396 うぽつ!
シェリル、しれっとしてるようで内心ニヤニヤしてたらいいなぁw
ageてしまった…スマンorz
>>396 かわええー!GJ!
拗ねていながらも体勢はいちゃついてるのが何とも言えず萌えるwww
文書いたヤツなんですが、かまってランカが絵で見れるなんて夢のようです!
2つとも最高の枕ですねw
今更ながら今日エヴァみてきた
予告でシェリルが「アルトは遊びよ」的なこと言ってて
不覚にもにやけてしまった
>>401 まぁシェリルったら!いけない人っ!!(笑)
ちょwww
エンディングのネタバレすぎるだろwwww
夏新刊にシェリラン本あった?
405 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/17(月) 14:20:33 ID:U6KiWaoN
ねーよばーか。
ランシェリはあったがな。
ランシェリはあったんだw
明日とら行ってみるかなー
ランカ×シェリル 短編。久々に書いたー。
ランカ視点です。
ちょこっとオリキャラ出てくるのでご注意ください。
オリキャラといってもモブ程度ですが。
ここから↓
ある日の午後。
次の仕事まで時間はあるしと楽屋でのんびり寛いでいたシェリルさんと私。
しかしそんな静寂を打ち破るような音が外から聞こえた。
「ん? 何か外で声がしない?」
シェリルさんのその声に呼応して、私も意識を楽屋のドアにやると
確かに楽屋の外がにわかに騒がしい気がする。
「まさかトラブルじゃないでしょうね……?」
「どうなんでしょう?」
恐る恐る私達がドアを開けると、そこには心配していたようなトラブルではなかったけれども
私達二人にとってはある意味トラブルな出来事が待っていた。
「うぅ、ママぁ……どこー…」
3歳ぐらいかな?
うさぎのぬいぐるみを脇に抱えた小さな女の子が、ここにはいない母親の名前を呼びつつ泣いていた。
誰かスタッフは!?
周囲を見渡してみるものの、皆遠くで慌ただしく駆け回っているようで、泣いている子供に気付く余裕もないみたい。
どうしよう……
まさか泣いている子供を放っておくわけにもいかない。
「ママとはぐれちゃったの? お姉ちゃん達がママを見つけてあげるから大丈夫だよ。とりあえず中に入ってお話聞かせてくれる?」
「っく。うん…」
私が女の子の目線と同じ高さになるようにしゃがんでゆっくり尋ねると、女の子はまだ泣いているもののコクリと小さく頷いてくれた。
呆然としていたシェリルさんも、楽屋に入ってようやく我に返ったのか落ち着いてくれて一安心。私一人ではやはり不安だし。
しかし楽屋で椅子に座らせて女の子を落ち着かせようとしてみるもなかなか泣き止んでくれず、何を尋ねても要領を得られない女の子に私は途方に暮れていた。
困り果てて私まで泣きたくなってくる。
そんな中で今まで黙っていたシェリルさんが発した言葉は絶大な効果を現した。
「いい、よーく聞きなさい。女の子の涙はね。ここぞという時までとっておくのよ。だから今は泣いちゃ駄目」
「ちょっ! 子供に何を吹き込んでいるんですか、シェリルさん!」
「あら? 本当のことでしょう? 普段泣く姿を見せないからこそ、大事な時に絶大な効
果を発揮するのよ」
確かにシェリルさんの言う通りかもしれないけれど……
こんな小さな女の子にそんなことを言っても理解出来ないと思う。
しかしシェリルさんの悪戯めいてはいるものの真剣な表情に何かを感じ取ったのか?
女の子がピタリと泣き止んでくれて私は驚きつつ、将来周りの男の子が振り回されそうだなぁと遠い未来の心配を少ししてしまった。
でもまぁとにかくシェリルさんのお陰で?泣き止んでくれたからようやく話が出来る。
「で、あなたのお名前は?」
「リ、リィン……」
「リィンちゃんかー。ママのお名前分かる? どんなお仕事してるとか。」
「わかんない……いつもはお家でお留守番なの。でも今日はママに連れてきてもらって」
「そっかー。じゃあスタッフさんか出演者の人なのかなぁ。何か目印みたいなのあるかな…」
先ほどから私達の会話を横から口を挟まずに聞いていたシェリルさんがどこかに電話をかけ始めた。恐らくスタッフさんに迷子を探している母親がいないか尋ねてもらっているのだと思う。
あまり動くとまた分からなくなってしまうし、ここにいたほうがいい。
また少し不安になったのかぎゅっとリィンちゃんがうさぎのぬいぐるみを抱きしめた。
そういえばずっと脇に抱えていたんだった。
「可愛いうさぎさんだねー。仲良しなの?」
私が尋ねると少し元気になったのか
「うん! いつも一緒にいるお友達のカレンちゃん! お姉ちゃん達もお友達?」
さすが小さい子。ころころ表情が変わって面白いなぁ。
そんなことを思いながら私が答えようとするのを遮るように、背中に何かが押しつけられた。柔らかい物を感じる。
「うーん? お友達というよりも恋び、むーっ」
いつの間に電話を終えていたのか、シェリルさんが私の背後から抱きついてきて爆弾発言をしそうになっている。
私は慌ててシェリルさんの口を手で押さえつつ
「あ、あははっ……何でもないよ。気にしないで!」
私達のやりとりに不思議そうな表情をしているリィンちゃんに対して軽くごまかす。
「ちょっとシェリルさん。子供相手とはいえ何言い出すんですか」
「何って本当のことに決まってるじゃない。私がランカちゃんを愛してるのは事実なんだ
し。友達じゃないもの」
「なっ、そ、それは私もそうですけど……」
小声でシェリルさんに注意するも、ストレートにこう返されては何も言えなくなってしまう。
真顔で言うのは反則だと思う……
私がシェリルさんのこの表情には弱いのを知っててやるんだから。まぁいつでも弱いんだけど。
「お姉ちゃんお顔赤いよー。どうしたの?」
そんなことを考えていたせいか脳内は別の世界に旅立とうとしていたらしくリィンちゃんの私を呼ぶ声にふと我に返った。
「え、うそ!? 気のせい気のせい。 ああえっと、そうだ!なんかここの部屋が暑くてねー」
「そうそう、あついからねー。いろいろと」
慌てる私を見てにやにやしながら合わせてくれるシェリルさん。絶対わざとだ……
そんなこんなでぬいぐるみのカレンちゃんも交えて4人?で賑やかに過ごしていたら
ドアをノックする音が聞こえた。
「あ、ママが来てくれたのかな? はーい、どうぞー」
私の言葉に即座に反応してドアに駆け寄るリィンちゃん。
開いた扉から若い女性が入ってくる。恐らく20代半ばぐらいだろう。
「ママ!!」
「リィン!無事で良かった!ママが目を離しちゃってごめんね」
そうリィンちゃんを抱きしめるリィンちゃんのお母さん。
後から聞いた話によると他の出演者の方のスタイリストさんだったようで、いつもリィンちゃんを預かってくれている人が今日に限って都合が悪く、仕方なく仕事場に連れてきたものの仕事が忙しく少し目を離した隙に、リィンちゃんはどこかにいなくなってしまったとのこと。
「すみません!うちの子がご迷惑をおかけしたようで。ランカさんとシェリルさんのお手
を煩わしてしまい、本当に申し訳ございません!ありがとうございます!」
私達が芸能人というのもあるのだろう。
平身低頭のお母さんになんだかこちらまで恐縮してしまう。
なんだか照れますね。
そうシェリルさんに言おうとして隣にいたシェリルさんの横顔をふと見るとリィンちゃんに対して頭を撫でながら慈しむような表情で
「ママに会えてよかったわね」
と話しかけているのだけれども、その姿がどこか寂しげに見えたのは私の気のせいだろう
か。
私も親はもういないけれども、優しいお兄ちゃん達がいる。
でもシェリルさんには保護者代わりだったグレイスさんも今はいないし身よりがないんだ。
そのことを忘れていたわけではないけれど、普段はあまり考えていなかったことを改めて意識して複雑な気持ちになる。
「お姉ちゃん達ありがとうー!」
「さーて、そろそろ仕事の時間ね。今日も残りを頑張りますか〜」
リィンちゃん母娘と別れの挨拶を済ませてひらひらと手を振っていたけれど、一転して無理に明るく振る舞っているかのようなシェリルさんの態度がどこか気になって。
なんだかリィンちゃんよりもシェリルさんが迷子のように見えてしまう。
シェリルさんの背中が遠ざかっていく。
どこかへ行ってしまう。
やだ! 行っちゃいやだ!
そんな錯覚を起こした私は無意識にシェリルさんの手を掴んでいた。
「ランカちゃん……?」
「私じゃシェリルさんの家族にはなれませんか?」
どこか泣き出しそうになっていた気持ちが表に出ていたのか、歩きだそうとしていたシェリルさんも私のほうに向き直ってくれた。
「急にどうしたの?」
「えっと、うまく言えないんですけど。今この手を離したらシェリルさんが遠くに行ってしまう。何言ってるんだろうって思われるかもしれませんが、そんな気がしたんです」
支離滅裂でなかなか上手く言葉を伝えられない私の頭を優しく撫でながら、シェリルさんはゆっくり私が言い終わるのを待っていてくれた。
「……そんなことないわよ。でもそれってプロポーズ?」
「な、そ、そんなつもりじゃっ!」
「えー、違うのー? ショックー」
「う、いや。違うというかなんというか……ぅぅ、違わないです」
わざと大げさに肩を落として落ち込むシェリルさんに釣られて、何か重要なことを言ってしまったような気がする。
「あはは、もう冗談よ! 本当にランカちゃんは可愛いわねー」
「もうシェリルさん!! 真面目に聞いてくださいよ!」
「あはは、ごめんごめん。……でもありがとう」
それでも最後にポツリと小さく言ってくれたシェリルさんの言葉に私はようやく安心出来た。
普段私をからかってばかりでどこか捉えどころのないシェリルさんだからこそ、たまに言ってくれる真剣な言葉が本音なんだということが今の私には分かる。
大丈夫。気持ちは伝わっている。
これからも一生隣にいたいし、たとえシェリルさんが嫌って言っても絶対離れないですよ!
終わり。
あ、まずい。改行結構ミスってるな…変な位置で改行してしまった。
すみません。
それにカプはランシェリかシェリランか微妙だったかも。
GJ!!!
にやにやしたw
GJ(*´Д`*)
シェリルに弱いランカかわいい
なにこれニヤニヤが止まらない…!
神が多すぎだぜこのスレ……GJGJ!!
23日の遠藤さんのblogに書いてあったんだけど、
まめぐとAKBのコンサート行ってきたらしい。
「ご招待をいただいたので、愛ちゃんを誘っちゃいました」だって。
やはりこの二人はリアルシェリランw
>>410 俺の顔面がすげーきもいことにwGJ!
二人とも子供に優しそうだよな、癒されたよ、ありがとう!
>>414 仲良さそうで何よりだなw
ところで最近はエロが投下されてないんだね
>>410にみなぎった勢いで保管庫読んでて思った
192氏の作品たまらねぇな
>>415 保管庫のエロの作品素晴らしいよな
やっぱエロのSSって難しいのかな?
最近俺がした妄想だけど、
インフルエンザにかかって熱出したシェリルを看病するランカ
ランカがお粥作って、シェリルに食べさせてあげるっていうの
今思ったけど、逆でもいいな〜
>>416 逆だとまともなお粥ができるまで丸一日かかりそうだw
エロは難しいって聞くね
職人さん方が投下してくれたSSで寸止めのは
続きをあれやこれや勝手に妄想して悶えることがある
シェリルがランカの為にお粥を作ろうと頑張るけど、
危なっかしくて見ていられないからランカが代わりに作ることで
ランカが熱悪化させちゃってシェリルがあわあわする ってとこまで妄想した
インフルエンザじゃお粥つくる元気はないかもしれんがw
>>416 > 今思ったけど、逆でもいいな〜
つ風邪がうつって立場逆転
風邪を早く治すには!
人にうつせばいいんですっ!
>>420 髪ぶわーっと浮かせて顔真っ赤にしながら
必死の顔でキスをせまるランカを受信した
>>421 あまりの可愛さに我慢できずにたっぷりキスしちゃって
翌日には二人揃ってダウン。
呼び出されたアルトが仕方なく看病してやるも
熱があるくせにベッドの中でいちゃこらしはじめるシェリランシェリに
「お前ら少しは病人らしくしてろーッ!!」
……まで受信した。
百合っぷるのラブラブに当てられる姫って構図が好きなんだ…。きっと劇場版では(ry
>>422 シェリル「二人とも風邪引いちゃってるんだから、一緒にくっついてても関係ないわよね」
ランカ「汗かくと治りも早いっていいますし…」
アルト「お前ら何で上半身裸で抱き合ってるんだ…」
シェリル「山小屋とかで遭難した時、体温で温まる時は素肌が一番っていうじゃない、だからよ」
まで、受信しますた
なんだかアルトが不憫になってきた
なんてバカップルな流れだw
関係ないがアルトは割烹着が似合いそうだ
割烹着着てプリプリ怒りながら看病してんだよ
……姫っていうかオカンだな
「お粥熱いから気をつけろよ」
「ランカ!バカ熱いって言っただろ!あーもうこぼして…(拭き拭き)」
「おいシェリル……ランカの口を舐めるな治療とか言うなせめて俺に見えない所でやれ」
「そうそうちゃんとフーフーして食えよ……なんで病人同士で食べさせあってるんだよ意味ないだろ」
シェリランは本当に具合が悪くても根性でいちゃつきそうだw
アルトは不憫でナンボです
「俺一応男なんだけど…お前らもっと違うリアクションあるはずだろ」
姫はすでに男として見られていない模様です<上半身裸
おいアルト、自分と変われ
シェリランシェリが間近で拝めるならもっと不憫になってもいいです
最近映画が待ち遠しすぎて
シェリランキスシーン来てくれないかと思い始めた
えっ 結婚式シーンもあるんでしょ?
>>425 「お粥熱いから気をつけろよ」 が「お前ら熱いから気をつけろよ」に見えた…
目の前でお熱いシェリランが見られる姫うらやましいです(^q^)
劇場版は結婚式も当然あるし新婚旅行もあるよ!
ランカはミニのドレス
シェリルはマーメイドラインのドレス希望
ラ「ふわぁ・・・シェリルさん女神様みたい。素敵・・・」
シ「ふふっ。ランカちゃんもとってもキュートで可愛いわよ」
ア「やってらんねえ・・・」
そしてアルトが立会い人......
幸せいっぱいなのもいいけど
自分は切ないラストでもいいな・・・・・・
大好きって言い合うのも好きだけど、言いたいのに言えなくて、でも、気持ちは通じ合っている
っていうシュチが凄く好き
銀河の歌姫が二人だけで、お互いの気持ちを最後まで伝えられないまま
歌で船団を助けた後、手を繋いで銀河に溶け込んでしまってもいい
胸が張り裂けそうになる切なさとかでも、辛いけど見てみたい
アルトは中盤あたりでバジュラに喰われてるって設定で……
>アルトは中盤あたりでバジュラに喰われてるって設定で……
ちょwww
ちょw
一応主人公ってことを忘れてないかw
>>433 なるほど、劇場版で決着が付くというのは、
アルトが消えるということだったのか…
シェリルが14才の時に出演したラジオでランカに恋告してるぞ!
詳しく聞かせてもらおうか
公式のお宝ラジオ配信をまず聴いてみてくれ
これは映画のシェリランシェリエンドの伏線に違いない!
夢の中でいつもデュエット・・・
2人で銀河をふわふわ・・・
これがランカの夢じゃなくて現実になるわけか
シェリルがランカちゃん絶対待っててというのに超興奮した
映画版も百合ENDだといいのう
442 :
名無しさん@秘密の花園:2009/09/09(水) 22:14:06 ID:PngdEw2z
アニメの最終回、
ランカとシェリルが二人で空を見つめている場面と
アナタノオトの「この気持ちとプラム・プルーのあの空
すごくキレイで動けない ふたり」
で本気でシェリランと思ってしまったw
____ ______ _______
|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,. -― 、 。
(_,ィ===) /
从iリ从リ)) / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ6 ゚ ヮ゚ル / < ここに「sage」(半角)といれなさい
((/j >8<)っ \______________
ヒハvvヽ
んソ」ヾゞ
(_ハ_!
自分はノーザンクロスアナタノオトはもちろん
インフィニティ#7もシェリランシェリソングに聞こえる
やべえwラジオ聴いたシェリル初々しくてかわいいwww
これ二人で聴いたら大変だろうな
「……!!!!!!!!!」
「なあに?ランカちゃん耳…じゃなかった髪が逆立ってるわよ?何きいて…!!!!」
コンポの前で背中を丸め、ヘッドフォンを両手で押さえているランカの後ろから
電光パネルに表示されているトラック名を見て、今度はシェリルのピンクブロンドが逆立った
「ちょっ!!なっ!!!なにそれなんでそんなもn「シェリルさんかわいいいいいいいい!!!!」
必死に停止ボタンを押そうとするシェリルの腕をとり、そのまま小型犬が飛びついた。
その拍子にヘッドフォンのコードが抜け、部屋の中にその「貴重音源」が流れる。
「ちょやめなさいとめなさいいやあああああ聴かないでえええええ」
「もうもう、この音源宝物だったのにあたしが録ってたの擦り切れちゃって…!」
ぎゅうっと抱きついたランカの熱弁が続く。
興奮のあまり、パニックに陥っているシェリルの様子に気づいていない。
「銀河断層の影響で発掘されたらしくて…!今度こそ永久保存しますね!」
「やーーーめーーーーてええええええええ!!」
おかしいな、ラストの告白合戦を聴いて二人でいちゃこら、って妄想してたはずなのに
>>444 フフォーーーーーー!
逆立つシェリルのピンクブロンドたまらん!
お宝音源はつんシェリルをたった10分で丸裸にしたペリスGJだった
「もんちゅーん」てオイィィィィ!
「大好きな人のことを思い出しながら歌ったって結局誰のことだったんですか!?
やっぱり…グレイスさん…?」とかランカに焼餅やかれたり泣かれたりして困ったシェリルが
今度はランカを丸裸にしてやればいいと思うよ
>>443 ageすみませ
ミスりました
案外シェリランシェリソングっぽいですよね
>>447 でかっw
おお、私が好きなアニメーターさんだ!
マクロス24話のシェリルを見てから凄く好きになったんだけど、この丸藤ひろたかって人が書くシェリルが一番綺麗で好き
これはあれだね、
シェリル「あら?何見てるのランカちゃん…?あ!これ!」
ランカ「えへへ…事務所の保管室にあったから借りてきちゃったんです」
シェリル「懐かしいわね、こんな時代私もあったのねー」
ランカ「もうっ何だかおばさん臭いですよ、シェリルさん」
シェリル「言ってくれるじゃない?このシェリル・ノームをおばさん呼ばわりするなんてあなただけよ!もうっ!」
ランカ「ふふ・・・こんな風に言い合える日が来るなんて、出会った時は思いませんでした」
シェリル「そうね…あれから10年か…私たちの10年目の結婚記念日でもあるのよね」
ランカ「あの時は本当にびっくりしましたよ!」
シェリル「そうねぇ〜あの時の私確かに凄かったわ!でも今でも出来るわよ?」
ランカ「フフ…、シェリルさん私の腕を掴んで、たっくさんの報道陣の前で突然私にキスして…」
シェリル「銀河の妖精シェリル・ノームが誓うわ!今日ここで彼女と愛を誓いあい一生共に歩んでいくことを!」
ランカ「そうそう!周りも驚いたけど、私もすっごく驚いちゃって!」
シェリル「でも、私真剣だったのよ?」
ランカ「…すごく嬉しかった、周りから女の子同士でなんて間違ってるって言われて辛かったから…」
シェリル「…うん」
ランカ「このシェリル・ノームがあなたを愛しているのよ!間違ってるのはあなたたちの方だわ!
だから潔く私たちのことを認めなさい!!!」って全銀河放送に言った時のシェリルさんの表情…一生
忘れません」
何か書いてて思ったが、別に雑誌のこと関係ない話になっちった・・・
いや萌えさせてもらったよ
ランカは水着シェリルを見てドッキドキしてそうだな
出遅れたが、ラジオ聞いた!
シェリル可愛かった
ランカのメールはシェリル(の歌声)が大好きです!って俺の脳内でこうなった
水着シェリルも可愛いな
ランカ絶対悶えてるなw
やっぱり、シェリルならそれくらいのこと、公衆の面前でやるだろー
周りからどう思われても、自分達が幸せになるために
それから女の子同士のいちゃいちゃが流行るんだろうな
シェリルとランカが天国への扉も開いてくれるんだな
あっちもこっちも百合ップルのいちゃいちゃ天国
ありがとうシェリラン! ランシェリでもどっちでもイイ!
そ、そう言われたらそうだよなぁー
銀河の妖精と、超時空シンデレラの恋だもんな
そりゃ女の子同士の結婚も許されちゃうよ
それに、あの科学力なんだから、女の子同士の遺伝子かけあわせて子供だって出来ちゃうと思うんだ!
シェリル・ランカ「もうすぐ生まれるね(シェリルさんに・ランカちゃんに)似て可愛い子だといいな」
ランカがパパ役で、シェリルがママでもいいな
お腹の大きいシェリルのために、色々と料理してあげたり、重いもの持ってあげたり
お腹撫でてあげたりとか
ぶっはぁーーーーー(噴水鼻血
シェリルとランカなら超時空キスで子供が出来そうだ
時空ビンタ一発で病気が転移したし
Newtypeのシェリルとランカの会話良いな。
てかランカ、シェリルの事可愛い可愛い言い過ぎw
>>455 すげー萌えた
人生初SSが書きたくなった
ああー吉野さま河森様劇場版ももちろんシェリランシェリエンドで
>>459 シェリルのデビューしたての頃の話をしてるんだけど、ランカが
「シェリルさんのデビュー記事……かわいいんだろうなー(ほわーん)」とか、
「シェリルさんて、今はばりばりのアーティスト系だけど、
デビューのころってバラエティーぽいこともやってましたよね。
そんなシェリルさんもかわいかったなぁー」とか、
「ほとんど初めての生ラジオ出演で噛んじゃったんですよねー。
それがちょーかわいくてー」とか言ってるw
シェリルのこと好き過ぎるだろランカw
正直、もっとミーハーなファンっぽいのかと思ってたぜwwww
>>460 ありがとう!
ランカw 愛を感じるなぁw
筋金入りのファンだったんだね、そりゃ初対面は感動だっただろうな
シェリルのポスターが部屋にドーンで雑誌もめっちゃあるランカに
シェリルが「本物はあ・た・しでしょ」っていうんだろわかってる
憧れのアーティストと結ばれるなんて…
流石超時空シンデレラだね。
>>463 最初は、自分のポスターとか可愛い可愛いと見てるランカに嬉しいシェリルだけど、
そのうち、そのポスターとか雑誌にやきもちをやきはじめる展開キボン
ああ良いなそれ。
せっかくのオフでシェリルが遊びに来たのにランカは集めたシェリルのグッズや
雑誌の切り抜きの整理で忙しくてロクに構ってくれなかったり。
若しくは一緒に雑誌とか見るんだけどランカが「このシェリルさんが〜」とか
雑誌しか見ずにシェリルに語りかけるのでだんだんモヤっと来たりとか。
pixivでランシェリで検索して最新にでてくるマンガがかなりやばい
シェリルとランカの身長差っていい
突然失礼いたします
当方ストパンスレ住民なのですが、エロパロスレとの諍いの最中に暴走した一人が
このスレに投下されたSSをエロパロスレに無断転載するという事態が起きてしまいました。
ヘテロ好きの集う場に、百合好きの為に萌え心を込めて書かれた作品が転載されるのは不快の極みだろうとお察します。
この報告も見たくなかった方もおられるでしょうが、一応報告させていただきます。
ご迷惑をおかけしました。失礼します。
シェリルのデビュー当時の曲「天使になっちゃった」の視聴始まったね
「好きすぎて もうどうでもいい この利益はあなたにあげる」
て歌詞が自分の聞き間違えでなければ、どう考えても「グレイスの」天使になっちゃった
ていう意味合いの歌にしか聴こえないんだが…
劇場版はグレシェリから始まるシェリランシェリ、もしくはグレシェリENDもありえる?w
シェリランシェリ・・・グレシェリ・・・百合的にどっちでもおいしいな
>>466とか読んで、妄想がたぎってシェリランシェリ小説を書いたので投下いたします。
472 :
ムービー1:2009/09/29(火) 12:08:43 ID:DjBz2tw1
日差しも穏やかな昼下がり。
久々にランカちゃんとオフが重なって、二人でお昼ご飯を食べてまったりしていた。
今日はオズマさんもブレラもいないからという理由でほいほいランカちゃんの部屋へ遊びに来たんだけど……。
「これはシェリルさんが初めて出版した写真集の初回限定版です。今では絶対手に入らないプレミアものなんですよ!」
「へぇ、そう」
「初回限定版は特典でポスターがついてきて、あ、壁に貼ってあるのがそうなんですけど、すっごく綺麗で色っぽくて、初めて見たときは思わず叫んじゃいました」
「……ふぅん」
ふっくらとした頬を紅潮させて、赤い瞳をきらきらと輝かせるランカちゃんは、私ではない、写真の中の私について熱く語り続けている。
うん。その様子はまるで子供のように無邪気で可愛らしいんだけどね?
「あとあと、シェリルさんの初出演のラジオも録音してあるんです。『夢を掴むのは自分次第。受け身ではダメ』っていうシェリルさんの言葉……すごく胸に突き刺さって、私ももっと自分から行動しなきゃって思ったんです」
「…………」
まったく、語りが止まらない。
最初は喋りまくるランカちゃんが面白くて黙って話を聞いてたけど、こうも本物より写真集だのラジオなどに夢中になっているのを見て、なんだか複雑な気分になってくる。
私がランカちゃんとただの「友達」なら、いくらでもお喋りに付き合うけど、ね?
せっかくのデートを、銀河の妖精の素晴らしさについて語って終わらせるのはもったいないじゃない。
「それから……あ、シェリルさんが出演した番組もたくさん……」
「ねえ、ランカちゃん」
ニッコリと満面の笑顔。
彼女はやっと私をちゃんと見遣る。
「『銀河の妖精シェリル・ノーム』が大好きなのね」
「? はい、大好きです」
「……じゃあそんなランカちゃんのために、特別にサービスしちゃおうかしら」
鞄の中に入れておいた携帯電話を取り出して、ムービー撮影を起動させた。
きょとんと目を丸くするランカちゃんの細い肩を抱き寄せて、携帯電話をこちらへと向ける。
「『銀河の妖精シェリル・ノーム』とツーショットのスナップムービーなんて、滅多に撮れないわよ?」
「はい! あ、あとで私の携帯電話へ転送してくださいお願いしますっ」
まあまあ無防備に笑っちゃって。
あとでもう一度「転送して」って、お願いできるか見物だわ。
473 :
ムービー2:2009/09/29(火) 12:09:16 ID:DjBz2tw1
携帯電話をテーブルの上に固定してスタンバイ。バッチリ私たちが写りこんでいるのを確認すると、すぐに行動に移した。
胸に抱き込むようにして体を密着させて、ランカちゃんのぽてっとした唇を塞いだ。
「んンっ?」
彼女の緑の髪の毛が驚きに跳ね上がる。
うっすらと開かれたそこへ舌を忍ばせ、優しく絡ませた。小さな濡れた音。ふぁ、と、あくびに似た甘い吐息。
まだ事態を理解できてないくせに、条件反射なのか彼女も舌をたどたどしく絡ませてきた。私の教育の賜物かしら。いい子で、危ない子。私以外にそんな反応をしちゃいけないんだから。
「んぁ……は、…しぇ……り……ッ」
抵抗か、それとも縋りつきたいのか、服の裾を弱々しく引っ張られる。その手は仔犬のようにふるふると震えていて。
頭を撫でて宥めてあげると、ランカちゃんの喉がひくっと痙攣した。
「……はぁ……あっ……」
思う存分味わって、唇を解放してあげる。透明の細い糸が私とランカちゃんを繋ぐ。
キスだけでぐったりと私の肩におでこを預けて喘いだ。休憩も挟まず、そうっと服の中へ手を潜らせた。
「ひゃっ……、えっ、しぇりるさ……ッ!?」
白いフリルがついた薄いTシャツはたいした防壁にならず、簡単にブラのホックを外せてしまう。ブラをずり上げた途端に、ランカちゃんの乳首がTシャツ越しにぷっくりと膨らんだ。彼女は恥ずかしさのあまり、耳まで真っ赤になる。
「やだっ…やだ、しぇりるさん…」
「いいじゃない。とっても可愛いわ」
乳房の輪郭を確かめるように手の平で包み込み、その粒を摘みあげた。敏感なこの子は、それだけで鳴き声を漏らした。
474 :
ムービー3:2009/09/29(火) 12:09:57 ID:DjBz2tw1
やだやだ、って首を振るくせに、ますます固く尖る。あんまり可愛いから、もう片方も服の上から吸いついちゃった。
「あンっ……ぃや、だめ、です、しぇりるさぁん……」
嘘つき。やめてほしいなんて、本気で思っちゃいないくせに。
たっぷり唾液を含ませて上唇と下唇で食めば、簡単に陥落する。気持ちよさそうに目を閉じて、行き場のない手をおずおずと私の頭に添えた。
素直な子は大好き。心の中でほくそ笑み、胸を揉む力に強弱をつけて、もっと激しくしゃぶりついた。
「ふぁあ…ぁ……ッあ……」
くしゃくしゃに髪の毛を乱されるのが気持ちいい。彼女の泣き出す寸前の嬌声も、溶け合う体温も。
私の下腹部も切なく疼いた。
我慢しきれなくなって、胸からミニのフレアスカートの中へと滑らせる。触りやすい格好をしていたのが幸いして、難無くランカちゃんの中心に指先が到達した。
「そ、そこは……だめ……だめです……っ」
「ふふ。分かっちゃうものね、……濡れているのが」
耳元でわざと意地悪く囁き、柔らかな筋をなぞってみせた。
しっとりと湿っている。
ランカちゃんもそれが分かって、目尻に涙をにじませた。恥ずかしさに耐え切れずに顔を伏せようとした。
でも、顎を掴んで持ち上げる。
「ダーメ」
「え……」
「せっかくイイ顔してるのに、写らないでしょう」
そのとき、ランカちゃんはやっと携帯電話の存在を思い出して勢いよく振り向いた。
ランプを点滅させながら、私たちの行為を映し出した携帯電話の画面。
彼女は声にならない悲鳴をあげた。
「しぇ、シェリルさん! 今すぐ止めてください!」
「あら。あんなに喜んでたじゃない。『銀河の妖精シェリル・ノーム』とツーショットなんて、それこそプレミアものよ」
とびきりの笑顔で頬にくちづける。なのに、ランカちゃんはひどく慌てて髪の毛を揺らした。
抗議を唇で遮って、割れ目に添って、緩やかに指先を上下させた。上から下から同時に攻められて、快楽に弱いこの子には一たまりもないだろう。
475 :
ムービー4:2009/09/29(火) 12:10:32 ID:DjBz2tw1
どんどん湿り気を帯び、もう下着はただの快感を煽る道具へと成り果てる。
短い喘ぎをこぼして膝を震わせるランカちゃんの瞳は恍惚に潤んだ。思考から携帯電話のことが消えかかっているのだろう、自分から私の唇を追いかけて舌を伸ばしてくる。
本当に、素直だわ。あんまり素直すぎて、イジワルしたくなっちゃう。
「はしたないわね。撮られてるのに、体びくびくさせてくねらせて……もしかして、ランカちゃんってそういう趣味あるの?」
「んぁ…っ、ちが……ぁ……あぁ……!」
唐突に理性を呼び戻されて、表情に恥じらいが浮かんだ。足を閉じようとしても、今更力も入るわけがない。
大丈夫。最後は何も考えられなくしてあげるから。
「でも、膨らんでるわよ、ここ?」
「ひあぁっ!」
薄い繁みを掻き分けて、いやらしい歌声を奏でさせるスイッチに触れた。
軽くノックしただけで、甲高いソプラノが部屋に響き渡る。
「だめぇ…しぇりるさん……そこ、はっ……あああ!」
中指と薬指で挟んで、扱いてあげると、もう凄かった。
彼女の叫び声と粘ついた水音が合奏し、耳の鼓膜を心地よく打ち鳴らす。
これに勝る歌は、きっとない。
私も思わず身をよじって、床にお尻を擦りつける。ランカちゃんに負けないくらい、濡れていた。
「ランカちゃん…」
しがみついているランカちゃんの手を取って、私の秘所へと導く。
それまで喘ぐだけだった彼女も、蕩けているそこを感じとって目を瞬かせた。生唾を飲み込んで、私の顔を食い入るように見つめる。
「……一緒に気持ちよく、ね?」
この子が触れているだけで、蜜が湧き出て止まらなかった。体の芯が痺れて、逆らえない陶酔感に溺れていく。
ランカちゃんは苦しそうに呼吸を荒げたかと思うと、自分から下着の中へ手を差し込んだ。私の突起も痛いほど張り詰めていて、指先が掠めただけで肩が跳ねた。
「んっ……ふ、ぁ…ぁ……!」
彼女の歌に私の歌声も重なり、淫らな協奏曲はクライマックスへ向けて走り出した。
互いに夢中で唇をついばんで、舌を絡めて、指を動かす。
携帯電話で撮られていることさえ、興奮の材料になって。
「しぇりるさん、しぇりるさぁん……!」
「あぁ…あ……っら……んか……!」
空いた片手と片手が、自然と繋がって強く握り合う。
476 :
ムービー5:2009/09/29(火) 12:13:28 ID:DjBz2tw1
終わりが近づくにつれて、激しさを増して切羽詰まっていく。
私がきゅうっと突起をひねった瞬間、それは訪れた。
「っやああぁ……!」
一際大きく彼女の体が震え、背中を丸まる。緑の髪の毛が猫のように逆立って、両目をきつくつむる。
その表情と、弾みで私の突起も押し潰された刺激で、絶頂へと駆け登った。
「あっ! ああぁ…ぁ……ッ!」
視界が白く染め上がる。足場を失う浮遊感。
ランカちゃんと繋がった手が、現実へ留めてくれる。
――後はただ、ふたりの息遣いが部屋を満たす。
「……ひどい、です」
数分の沈黙を経て、ランカちゃんが鼻声でぽつりとつぶやいた。
もしかして泣いちゃったかな、と顔を覗き込もうとしたら、胸元に額を押し付けられる。
「……いじわる……」
ちょっと拗ねてみせる仕種に、欲望をくすぐられてしまう。押し倒したい。今すぐもう一度めちゃめちゃにしたい。
だけどそうすると、さすがに口を聞いてもらえなくなりそうね。
「だって、ランカちゃんったら構ってくれないんだもの」
「え?」
「本物が、目の前にいるのに」
さっさと気づいてくれれば、私だって、こんな子供じみたことしようと思わなかったのに。
つんとそっぽを向くと、ランカちゃんは弾かれたように頭を上げた。
何度か瞬きを繰り返して、彼女はバツが悪そうに眉尻を下げる。
「淋しかったんですか?」
「知ーらない」
「もう……だからってあんな……恥ずかしい……」
さっきの行為を思い返して頬を染めるのを見て、少しだけ胸がスッとした。
「バッチリ撮れたわね。……どうする?」
「どうする、って……」
「あのムービー、欲しい?」
最後のイジワル。
にんまりと笑って見下ろすと、口を引き結んで俯いた。耳までタコのように真っ赤にして。
本当に、なんとか聞き取れるくらいの小声で返事をする。
その後、私とランカちゃんの携帯電話には誰にも見せられないムービーデータが、ひとつ増えた。
おしまい
これにて「ムービー」投下を終了いたします。
読んでくださった方、ありがとうございました。
>>477 ああ、あんたァ神やぁ!!全銀河が萌えた!
シェリルもランカも拗ねると可愛さ倍増だな!
特にシェリルは可愛いだけじゃすまないのがまたおいしい。
クライマックスでランカを呼び捨てっぽく呼ぶのがすごい萌えた。
ありがとう!GJ!
GJ過ぎて鼻血が出そうになった…
シェリランシェリはたまらないな。
GJ!!!!!
最高すぎる
Hのときの呼び捨ってていいよな
神が君臨なさった…!
もうシェリルもランカも可愛すぎる!!
超GJ!!!!
神来た――!!
文章うまいなマジ萌える
ランカ「だって可愛いシェリルさんをもっと皆に知って欲しくて!」
ですね分かります
それから怒りに怒って口もきかなくなって、本当にごめんなさい何でもしますからと何度も泣いて謝られて、そんなランカを…
どうしてもそういう展開にしか結び付けられん自分の頭はどうかしている
ランカだったのかww
>>485 俺もそういう展開好きだ
けんかして、少し離れると、その後反動で激しくイチャイチャするって展開好き
この記事ってここに住んでるプロの犯行だろ?
いやあすげえなあ、このスレ神ばっかりで困る
………え?公式??
>>489 わかるか…?俺達の…勝ち…さ……(鼻血吹いて卒倒
これは映画で確実にシェリランシェリ展開がくるな
>私とあなたの友情のためにも、探してしみじみ読んだりしないで
この発言を見る限り、普段からどれだけランカがシェリルの事を好きかということを
シェリル自身がよく分かってるって事だよな
ランカの行動を完全に読んでる
シェリラン2人でハートマーク作ってる版権絵がかわいすぎる
ランカ頬赤らめすぎw
劇場版百合…吉野ならやってくれる…!
ふにゃけた男女のラブストーリーなんて吉野が脚本書く意味ないしな
信じてるぜ!よっちん!
ロボアニメに興味無い&百合に関心無い
そんな自分をここまでハマらせたんだ
是非二人には責任取って結ばれて貰わねば
シェリランの自分だがグレシェリ(娘ドラ)も切なくて好きだ
ランカはシェリルを幸せにしてあげてほしい
もちろん逆も然り
>>497 心配しなくても、二人は幸せになってくれるよ
アルトもいることだし
あ、アルトお母さんの間違いでしたね^^
シェリランシェリならベッタベタのラブストーリーでもいい
劇場版はシェリルのツンデレ度がアップしてランカが最初に「バカな子…」て言われるといい
「下積みなんてしたってプロダクションに力がなければ無意味よ」
とか憧れのシェリルに言われたランカが、キノコの妨害を受けながら必死にトップアイドルに登りつめ
同じ舞台にあがったその時に告白、ついでにちゅー、天真爛漫の笑顔で
「昔ラジオでしてくれた約束果たしてもらいます! 一緒に歌ってくれますよね?」
と手を差し伸べる。シェリルはランカの歌への情熱と自分への恋心にほだされ涙目
「ばかな子…!」と、今度は愛情たっぷり込めて言われてめでたしめでたし
ENDロールはライスシャワー飛び交う二人の結婚式映像とオマケの新婚生活が流れて終了…とかさ
>>499 違和感なさすぎて困るw DVDの発売が待ちきれないな
劇場版待ちきれなすぎる…!!(´Д`*)
そのくせ先日特典付き前売り券を買い逃した馬鹿な自分…orz
二枚合わせるとラブラブシェリラン絵…だと…ッ!?
チャーム二つあわせて二人をいちょいちょさせる計画がぁぁああ…!!
……手に入れられた人、俺の分もシェリランシェリして楽しんでくれ……
アニマックスの一挙放送で、実はこれまでまともに見れていなかった1〜5話をちゃんと見た
な ん だ こ れ は 。
断片的には理解していたつもりだが、想像以上のランカ→→←シェリル(※5話までの比率)っぷりにフイタ
いやいやいやランカお前シェリルのこと好きすぎるだろ
これ妄想ではなく、マジで自分の気持ちを錯覚してるんじゃないかランカ…
アルトが好きだからシェリルに嫉妬してモヤモヤしてる、んじゃないよ!逆だよ!
シェリルが女でアルトが男だからって、すり替えてるだけだよ!!
>>502 そこらへんのランカ→シェリは本当にニヤニヤしてしまうw
その後のシェリ→ランカの過程もいいがね…←
中盤ちょっとつらいがラストは百合百合ハッピーエンドだからな!
最近聞く曲全部ランシェリランに聞こえて困る
面白いwwww
年賀状とかもけっこうあってるな
ランカの座右の銘吹いたwwwwwww
>>504 最近おっぱいマイスターを二人で歌い合ってると思って聞いてる
これはヤバい
>>505 ちょwww
,.ィ , - 、._ 、
. ,イ/ l/  ̄ ̄`ヽ!__
ト/ |' { `ヽ. ,ヘ
N│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , } l\/ `′
. ヽヽ.\ ,.ィイハ | _|
ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、 | \ つまり
>>505は俺たちの知らない間に
.  ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ > シェリルとランカがいちゃついているという証拠なんだよ!
. l  ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ なんだよ!二人だけの秘密って!!
゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ トr‐' / あなたのことが大切ですはデフォだって知ってるけど
l `___,.、 u ./│ /_
. ヽ. }z‐r--| / ト, | ,、
>、`ー-- ' ./ / |ヽ l/ ヽ ,ヘ
_,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ ./ \、 \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ / :| ,ゝ=< / | `'''‐- 、.._
/ !./l;';';';';';';\ ./ │ _
_,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\ ./|._ , --、 | i´!⌒!l r:,=i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ー‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } _|,.{:: 7 ))
l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ' ::::::|; 7
. l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/
. l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /ヽ::: `::: :::: ....::..../
リーダー落ち着いてくださいw
というかお前同胞だったのか…!!
ヾ ,、 |
`ヾ _ / l |
http://www.youtube.com/watch?v=kidfm3LrHGc  ̄,ー-z___ // l l | これが1:27〜からがシェリルとランカがラブラブである証拠だ…
. '.,/./l  ̄; ト-三彡 /// lノ_ l 劇場版はシェリルがスパイ疑惑で白黒シェリルらしいが
l.l ,' l ヽ_.i`-' ノ彡彡彡彡==--- __二二r-─ヽi 結局はノストラダムスの予言によってまたTV版のようにラブラブEDという…
l.l l l ~二--ゝl  ̄.//二=┐=─ 、=-、 ヽ i 俺たちは遅すぎた…
.l.l.l i ノノ'⌒ l l-、─-ト_ソ ノ ヽ '-,__|
ヾヽ、 /,'/ ./ ヾヽ`, , ' r-┘|
ヾ==---- ',r "/ / ヽヽ' / / 丶 /
l  ̄ ̄ / / ヽ、 / / 丿ノ
ヽ `-、--、 ` -、__'ノ ノ
ヽ ι' /~
`、 ト、─- 、_ /
ヽ ` - 、_ ヽ ,-'
', 、 ─ - ' , -'
ヽ ── , - '
l , - '
\ _ , - '
ト──--- '
すまんh抜き忘れた
ちょっとスレ違いかもしれんがこばとのED曲は
ラン→シェリに聞こえる
みんなPCの壁紙なんにしてる?
俺何度変えても必ずライオンジャケに戻ってしまう
自分は壁紙変えたりしないなぁ
初期のまんまw
画像とかは集めてファイルに入れてるけど
ライオンのジャケの時のシェリルとランカの妄想するとニヤニヤ
恋人つなぎ万歳!
>>513 ライオンのころはまだお付き合いwはしてなかったろうから
双方内心で祭りだったんじゃなかろうか…ランカは全力で表に出してそうだけどw
劇場版、黒シェリル×白シェリルをぜひw
黒の中身がグレイスだったりすればいいよ!
( ゚∀゚)o彡°グレシェリ!グレシェリ!
( ゚∀゚)o彡°シェリグレ!シェリグレ!
グレイスの本性を知ったシェリルによる下剋上的なもんって無いよな・・・・
例えばグレイスが感情記憶の書き換えをしていた事実を
シェリルが知ることが出来ていたらどうだろう
フロンティアに来艦してから自分とグレイスとの間に何となく距離を感じ始めたシェリルが
寂寥感とともにグレイスへの恋心を自覚→ なんやかやで書き換えの事実発覚
「グレイスのバカ!書き換えなんて無意味よ!
何度書き換えたって、そのたびに私のことで頭の中いっぱいにしてやるんだから!」
こんな風に…みたいな流れで不器用なちゅーから始まり果敢にグレイスを攻めようとするも
「あらっ?あらっ?」とか言いながらスーツのボタンも上手く外せない初心で涙目のシェリルを前に
火がついちゃったグレイスが逆にシェリルを…て、あれ?
シェリグレ考えてたらグレシェリになってしまった…orz
>>518 おいおいおい、何やってんだよ…
その妄想素晴らし過ぎるだろ。
シェリルのへたれ攻めかわいいな
たとえ記憶を書き換えたところで何度も恋をするグレシェリ…
いいな
おまいらシェリル本は買いましたか
買ったから書き込みがないんですか
買ってない奴は 光 の 速 さ で 購 入 に 走 れ
中の人のお墨付きもいただいたことだし、安心して銀河の中心でランシェリランを叫ぶよ…
俺達は勝ち組だなって確信した
>>522 何ィ本当なのかキバヤシ!
俺はシェリル本予約してるんだがまだ届かないorz
ランカ本もあのシェリルさん萌えブログが書籍化らしいからな
後勝手な妄想だけどハート=シェリルのイメージだからチラシランカはシェリルを抱いてるように見えた
スレ違いで申し訳ないのですがノマカプのpinkって落ちたままですか?
あるかないかだけでいいのでお答えいただけるとうれしいです
>>522 ランカ本だけ買うつもりだったが、シェリル本も買うべきかこれは
内容気になるwwやっぱり劇場版はシェリランシェリ百合エンドかw
>>522 kwsk…!!!
やばい、テンション上がってきたw
( ゚∀゚)o彡°グレシェリ!シェリグレ! ランシェリ!シェリラン!
映画版はグレイスにベッタリのシェリルを、ランカがどう横からかっ攫うのかが見所だな
とりあえずシェリルキャッチはランカがやるべきだと思うんだ
>>527 ネタバレなので一応改行
声の人のインタビューで、劇場版トライアングルの決着はどうなると思うか、の質問に
「もうシェリルとランカがくっついちゃえばいいのにね」発言。
あと各誌掲載の版権イラスト、ランシェリのラブラブツーショット複数。
それぞで見たことはあるが、まとめるともうお前ら早く結婚しろとしか言えないw
互いが互いの嫁ですよねわかります
>>529 これびっくりした
監督の発言もあるしこれはもう確定かと(ry
黒シェリルがランカの純粋さにやられて二人で銀河を救うわけですねわかりま(ry
むしろシェリルとアルトの仲が進むあまり(TV本編・小説だとアルトとの関係はシェリルの方が深かった)、嫉妬が爆発
ランカ暗黒面に落ちる シェリルに嫉妬しているのかと思っていたがその実シェリルに言い寄られるアルトに嫉妬していたランカ
暴走するランカを止めようとシェリルが黒ランカの精神に触れ、その思いの深さに気付きシェリルの愛でランカを暗黒面から救出
わたしたちで一対の翼よ→2人の歌で宇宙征服
これで
ちょwww宇宙wwww
取り敢えず劇場版まで冬眠してくるノシ
征服すんなwwww
関係ない話だけど、シェリルって確か空自分で飛べるよな?
いつかランカをお姫様だっこして飛んでくれないかと期待してるw逆でも勿論おkだがw
>「もうシェリルとランカがくっついちゃえばいいのにね」発言。
ようするにくっつかないってことじゃん
>>534 質問が「トライアングラーの決着はどうなると思うか」
なら、そういう意味にはとれないんじゃないか。
「トライアングラーの決着についてどう思うか」
で、そう答えてたならアレだけど。
>>525 すみません。なぜか検索で出てこないのでスレで直接探せばありました。
有難うございます。そしてお邪魔いたしました
>>533 ちょっと危なっかしいシェリルの飛行に乗じて首にしっかりしがみつく訳だな!!←
>>534 この板にいると感覚が麻痺してくるが、一般向け商業作品のインタで
女同士がナチュラルに出てくる事自体かなりイレギュラーな話では?
二人のラブラブツーショット見たいわ
これは買うしかないな!
最後にくっつかなくても
二人が絡むシーンが多ければ満足
でも監督が監督だからつい期待してしまう…!
最終的にはアルランぽいなりアルシェリぽいなり、もしくはどっちもなしな描写であったとしても
「あれは○○っていうことで結局はランカとシェリルがラブラブってことですよね!」
って前向きに素敵に華麗に百合解釈してこそ、ここの住人だと思うw
まあランカの「シェリルさん大好き」っぷりとシェリルの「ランカちゃん可愛い」っぷりを見るに
間違うことなく百合だとは思っているがな
>>539 ヒロイン二人だし、販促的に一緒に描かれるのはわかるが
それにしたってベタベタしすぎだよw
くっつけと願うのは贅沢かもしれんが、二人が幸せになってくれればそれでいい
そんなエンド期待してます監督…!
シ「長い戦いだったわね…」
ラ「失った物があまりに大きすぎて…本当にこれで良かったのでしょうか…」
シ「…それでも、私達は前へ進んでいかなければならないわ」
ラ「…私、シェリルさんとなら、ずっと生きていける…ずっと歌い続けていける…!」
シ「ランカちゃん…」
ラ「…いつまでも、傍に居て下さい…シェリルさん!」
シ「ええ…共に生きていきましょう…アルトの分までね…」
ア「勝手に殺すな」
アルトは瓦礫の中からツッコミを入れるんですね。
わかります。
アルトが急に愛しく思えてきたよ >瓦礫の中からツッコミ
「あ、あれ?アルトくん聞いてた?」
「あらアルト生きてたの。残念」
みたいに三人でキャッキャしてたらいい あれ目から汗が
姫にはバカップルの相談役というかツッコミ役として活躍してもらわないとw
瓦礫の中から復活したアルト
>>541の勢いでランカがその場で押し倒し、
シェリル「ランカちゃん!アルトが見てる!!」
「ごめんなさいシェリルさん次はベッドで…」
で、アルトにスコーンとされるランカちゃん
理性なんてー押し倒してー♪
アルト「おまえらなあ・・・俺を一体なんだと思ってやがる」
シェリル「決まってるじゃない。アルトはド・レ・イ。これからはあたしたち二人の、ね」
ランカ「シ、シェリルさん(汗)」
フワフワ甘い毛布の中で かわいく鳴けたら ごほうびをちょうだい
「天使になっちゃった」はグレイスさんとの日常を綴ったモノですね、わかります。
やっぱりそう思っちゃうよな
で、グレイスさんの天使になっちゃったシェリルちゃんはどんなご褒美をもらったんでしょうか
どうなんですかシェリルちゃん!そこんとこkwsk!
pink〜のジャケの中のシェリル見て、ランカがかわいいかわいい連呼する意味がようやくわかったww
このジャケット(と帯裏の天使w)を見た上で
初の生ラジオ聞いたら高飛車に振舞っていながらも、からかわれて焦ったり噛んだり…
そりゃーかわいいかわいい言うよなランカ……
確かに天使になっちゃったはグレシェリソングだな
ただピンクモンスーンもかなり女の子同士のエロい曲に聞こえるw
100% ジュースなとかあなたの指ここに触れるまでdon't stopとか
ピンクモンスーンのPVの途中に入ってるシェリルとグレイスの掛け合いがやばい。
キスしたのかなww
はしゃいでるシェリルも可愛いよ
今回の新曲美味しいな。
グレシェリを楽しんだ後、
嫉妬したランカによるランシェリも楽しめて二度美味しい。
「天使になっちゃった」をグレシェリ変換して聴いてたら泣けてしまった…orz
フロンティア来艦した頃はグレイスが感情記憶を書き換えたすぐ後だから
二人の間で微妙な気持ちのズレがあったと思うんだ
それに気付いてしまったシェリルがホテルのベランダでぽつっと「天使〜」の歌い出しの
「なんでかな 一緒にいると〜」の部分を口ずさんで涙ぐんでるとこ想像しちゃったら目から汗が…
あと「もうやめた 正しいこと ヤメタ」てとこで劇場版のスパイ疑惑が浮かんで
グレイスのために工作員の道を選んでしまうシェリルとか
「惜しみなく女の子でいよう」からの一連のフレーズで、シェリルの私服が
彼女のさっぱりした性格から考えると無理があるっちゃあるフェミニン路線だったのは
実はグレイスの趣味に合わせてたんじゃないかとか妄想したら目の汗が止まらない〜(´Д⊂ヽ
ダイクレがもう直球でグレシェリだと思うんだ。
「あなたに出会いstar輝いて私が生まれて」とか
「あなたがいたから歩いてこれた」とか
「そのときもきっと私を見つけ出して」とか
「一人じゃないと囁いてほしい」とか。
ミハクラよりもグレシェリと解釈した方がぴったりと符合する。
比喩的な意味でなく、文字通りの意味であてはまるから。
ダイアモンドの方は完全にミシェルとクランのためだけの曲にしか聞こえなくなった
>>557 本編を見ていた視聴者視点だと、どうしてもそうなっちゃうんだよなー
でもシェリルとしては(ミハクラのことは知らない?だろうし)グレイスを意識しててもおかしくない
あとノーザンクロスはシェリランで<「君をかきむしって濁らせた なのに可憐に笑うとこ好きだったよ」
天使になっちゃったほんとグレシェリにしか聞こえん
シェリルにとってグレイスは家族同然だっただろうし、
切ないよな
映画ではグレシェリもアニメより増やしてほしいな
>>560 え、え、え、なにこれ、噂の前売り券!?
これ中央から切れるのか!?別れちゃう仕様か!!!
と思ったけど半分に切ってもお互いの体が必ず入っていることに気づいて
ちょっと安心した
ランカの頬が赤いのはシェリルと手を繋いでるからだな!
検索窓があればシェリランと入力してしまうのは自分だけではない…よね?
>>565 よう俺
勿論ランシェリもだがな
どっちが攻めでも美味しく頂けるシェリランシェリ最高
真のリトルクイーンの存在を知り利用しようとするグレイスが逆にクイーン覚醒ランカに調教される夢見たけど
どこにそんな要素あったのか、自分の脳味噌に聞きたい
シェリル本でのランシェリラン絵を見て思ったが、
こういう2ショットグラビア撮影の時、
二人がお互いの衣装ををほめまくったり見つめ合いすぎて
カメラマンが「あのすいません視線こっちにください」って困ったりしてそうだなw
もしくは「仕事はきっちり」が信条なシェリルが
まだ慣れてなくてついついシェリルに見惚れてしまうランカに
「だめよ。プロなんだから仕事はきちんとこなしなさい」ってビシッといさめててもいい。
もちろん「帰ったらいくらでも見たり触ったりできるんだから。早く終わらせましょ」って
小声でフォローも忘れない。ランカの犬耳はしょんぼりしたり跳ね上がったり忙しいです。
なんだかよくわからなくなってきたが、とりあえず二人の同棲生活最高
同棲先はアルトの家
>>569 ランカ「おはよーアルト君・・・」
アルト「寝不足か? 酷い顔だな」
ランカ「えへへ、昨日遅くまでシェリルさんとねー///」
アルト「分かった分かった。顔洗うついでにシェリルも起こしてきてくれよ」
ランカ「はーい!」
・・・
ランカ「ただいまー!アルト君ごはーん!」
アルト「先に手ぇ洗え」
シェリル「アルト、この手袋ほつれちゃったんだけど」
アルト「ああ、縫っといてやるからそこおいとけ・・・あ、全く、靴ぐらいちゃんと揃えてあがれよな」
シェリル「ふふ、今日も楽しかったわね、ランカちゃん」イチャイチャ
アルト「聞いてねぇし」
・・・
シェリル「はい、ランカちゃん。アーン」
ランカ「あーん」
アルト「こら、食事中にイチャつくんじゃありません」
・・・
シェリル「なんだかアルトってお母さんみたいね」
アルト「家政婦の間違いじゃないのか?」
このスレの平和ぶりを他のマクロススレに分けてやってくれ
>>571 海外だとルームシェア的な何かは当たり前らしいし、
女性同士のカップルと男が同じ部屋ってこともあり得るの…だろうか?
ファミマのフリーペーパーもらってきたがランカ待ち受けの所に
「第一弾のシェリルさんの待ち受けと一緒にGETしてね!キラッ☆」
って書いてあってあまりのランシェリに転げまわった
なんだかアルトお母さんが可哀想になってきたので
いっそのことブレラお兄ちゃんを飼って
アルトお母さんのストレスをお兄ちゃんの躾で発散させてあげてはどうでしょうか
>>575 否応なく空気を読んで行動してしまうアルトは、
めでたく可愛い恋人と結ばれた妹の兄離れでダウナーなブレラのフォローに回り
余計気苦労を増やしてしまうに一票。だがそれがいい。
しかしシェリランシェリが結ばれるだけでこんなに世界は平和になるのか…。
劇場版はグレシェリグレ、ナナランナナ経てのシェリランシェリで決まりだな。
マクロスアルティメットフロンティアでランカをサポート役にしてプレイするシェリル。
ランカに何か言われる度にニヤニヤ。誉められる為にひたすら頑張るシェリル。心配されたくてわざと攻撃を受けるシェリル。
そんなシェリルを見て幸せな気分になるランカ
その逆も然り
>>576 ラスト1行を読んだら無性にナナランナナが書きたくなってきたじゃないか。
どうしようもなくなったので流れを読まずに投下してやるー!!
以下、ナナランナナSSなので苦手な方注意、とだけ言っておく。
579 :
零距離:2009/10/29(木) 03:12:05 ID:hr5ln87V
時折、厨房の方から、店長が皿や調理器具を片付けている音が聴こえてくる。
その音に耳を澄ませていたナナセは、ふと、すぐ側から聞こえてきた声に、目を瞬かせた。
正確には、声ではなく、寝言である。
「グレ……シェ……なら……私だって……」
「ぐれ? グレープフルーツの夢でもみてるんでしょうか、ランカさん」
途切れ途切れの寝言に推理を働かせながら、ナナセは視線を下にずらす。
幸い、ナナセの独り言は、寝言の主であるランカを目覚めさせる事無く済んだらしい。
戯れに翡翠の髪を手櫛で梳いてみると、柔らかな感触と共に、
店で出している中華料理のスパイスの香りがして、ナナセは自然に微笑んでいた。
「今日は、お疲れさまでした、ランカさん」
急な病欠が2名も入ったからと、昼過ぎから店長に呼び出され。
それから閉店まで、ランカはずっと働き詰めだったらしい。
それを聞いたナナセは「どうして自分も呼ばなかったのだ」と店長に詰め寄ったのだが、
そもそもナナセを呼ばなかったのは、ランカの意思などだと知って、言葉を失った。
「ナナちゃんはコンクールの〆切り間近で大変だから。私が2人分働きます」と宣言し、
その通り通常の倍以上働いてみせたランカの優しさと強さを感じて、胸が熱くなったのだ。
ランカの気配りのお陰で、ナナセは無事絵を仕上げてから、バイトに入る事が出来た。
自分が知らないところで受けていた恩恵を、知ったのはその時である。
ナナセは勿論、すぐランカに感謝の意を伝えた。
それにランカは「何てことないよ」「ナナちゃんにはいつも助けてもらってばっかりだから」
「偶には私の事も頼っていいんだっていうトコ、見せなきゃね」
……そう笑顔で返したのだけれど。
流石に激務だったのか、終業後着替える間もなく、控え室で眠ってしまった。
いつもより青く感じる肌色を見て、ナナセは一も二もなく、
店長にしばらく休ませてもらえるよう許可を貰い。
そして、ランカに膝枕をしている現状に至る。
580 :
零距離:2009/10/29(木) 03:15:24 ID:hr5ln87V
「……ん。あ、ナナちゃん。おはよう……じゃないよね。あれ?」
「あぁ、ランカさん。大丈夫ですか?」
「これ、娘々の制服……ひょっとして、私いつの間にか寝ちゃってた?」
「はい。あ、時間なら気にしないで下さい。
店長さんにはお願いしておきましたし、オズマさんにも連絡しておきましたから」
本当は、オズマに連絡した際、「すぐ妹を迎えに行くから」と頼まれていたのだけれど。
ナナセはその申し出をやんわりと断っていた。
自分の為に行動してくれたランカに報いたいという気持ちもあった。
しかしそれ以上に、ランカを独り占め出来る時間が、少しでも多く欲しいと思ったからだ。
「うわ、もうこんな時間?
ごめんね、すぐ着替えるから!」
「いえ、気にしないで下さい。
店長さんも、身体を休めてから帰った方がいいって仰ってましたし。
もう少し休んでからでも……」
「でも、それじゃナナちゃんの帰りも遅くなっちゃうでしょ?
ごめんね、ナナちゃんだって、絵を描き上げたばかりで疲れてたのに。
折角、ナナちゃんに恩返ししようと思ってたのに、結局迷惑かけちゃったね」
着替えをしながら、ランカがすまさそうな声で言う。
未発達ながらも魅惑的なランカの身体をなるべく見るまいと視線を逸らしていたナナセは、
聞き捨てならないランカの言葉に、ついそちらを見て。
少し赤くなって、それでもランカと向き合った。
「恩返ししなきゃいけないのは、私の方です!」
「え?」
「ランカさんのお陰で、私、どれだけ助かってるか……。
それなのに、またこんな風に、気を遣ってもらって。
本当に、ありがとうございます、ランカさん」
581 :
零距離:2009/10/29(木) 03:18:59 ID:hr5ln87V
ひたすら、美術の世界に没頭してきたナナセ。
絵以外に心を動かす事を忘れかけていた頃、それを思い出させてくれたのは、ランカだ。
ランカを通して見える世界はとても鮮明で、輝きに満ち溢れていて。
いつの間にか、ナナセにとってランカこそが、輝きを発して見えるようになった。
眩しさと温かさとを与えてくれる、まるで天使のような存在。
あまりに光に溢れているから、どんなに手を伸ばしても届かない気がする。
あまりに愛に満ちているから、どんなに両腕を広げても捕らえられない気がする。
それでも恋焦がれ、少しでも助けになりたいと思うようになるまで、時間はかからなかった。
恋慕を伝えようと、思ったことはないけれど。
だって、ランカはあまりに綺麗すぎて。
ナナセが手を触れたら、汚してしまいそうだから。
「そう、かな?
でも私こそ、ナナちゃんにいつも我儘聞いてもらったりしてるし」
「ランカさんが我儘だなんて! そんな風に思った事なんて1度もないです!」
「……じゃあ、1つ我儘聞いてもらっていい?」
「1つどころか、2つでも3つでも、好きなだけ仰ってください!」
「うん。じゃあ、お言葉に甘えちゃう」
そう言って、ランカが着替えの手を止める。
チャイナドレスを脱いで、私服のスカートを穿いてはいるが、上半身はまだ下着姿だ。
ランカはその格好で、ナナセに抱きついてきた。
女の子同士、じゃれ合う事は数多くあれど。
深夜と言ってもいい時刻、想い人に下着姿で抱きつかれては、平静でいられる筈も無い。
心拍数を上げた己の身体と、ランカの急な行動とに戸惑いながら、ナナセは声を上げる。
582 :
零距離:2009/10/29(木) 03:20:32 ID:hr5ln87V
「らららら、ランカさん!?」
「ごめんね、驚いたかな?
でも私、ずっとこうしたかったの。
ナナちゃんをぎゅうって抱きしめてみたいなぁって」
「驚き、ますよ」
上擦りそうな声を何とか抑えて、ナナセはどうにか答えた。
何しろ驚きすぎているせいで、会話に応じるだけでも精一杯なのだ。
だが、ランカの行動は、抱き締めるだけには留まらなかった。
ナナセの、同級生と比べても大きい方である胸に、頬を摺り寄せてきたのである。
「……ごめんね、私、ナナちゃんを困らせてるよね。
でも、ナナちゃんもいけないんだよ。我儘言っても良いって言うから。
そんな事言われたら、甘えたくなっちゃう。……期待、したくなっちゃうもん」
「別に、困ってなんか」
「そう? だったらもっと、困らせちゃうような事、言うよ?
あのね、ナナちゃん。私、ナナちゃんが好き。ナナちゃんの彼女になりたい」
「好き? ランカさんが、私の事を?」
あまりに想定外過ぎて、ナナセの思考が追いつかなくなる。
自然、無口になったナナセの様子を、ランカは否定の意と受け取ったらしい。
唐突にナナセの背中から手を放して、距離を取る。
「やっぱり、これは流石に困っちゃうよね。ごめんなさい。
でも、ナナちゃんを好きなのは、本当なの。
……ごめん。おかしいよね。忘れちゃっても、いいから」
「忘れません」
「え?」
「大好きな人から、好きだって言われたんです。忘れられる筈、ないじゃないですか」
583 :
零距離:2009/10/29(木) 03:24:10 ID:hr5ln87V
恋焦がれた人が、同じように自分に恋をしてくれていた。
届かない筈だったものに、手が届いた、確かな感触。
その喜びをもっと深く味わいたい、感じたい。
衝動のままに、ナナセは右手でランカの左手を、左手でランカの右手を捕まえた。
「大好きな人……って、私の事なの?」
「ええ、そうです。私も大好きです、ランカさんの事」
「ホント? 冗談とか誤魔化しとかじゃなくて、本当の本当に?」
「はい、本当の、本当です」
ナナセが強く頷くと、ランカは掴まれる一方だった手を動かし、握手するような形に変えた。
2人は視線を交わすと、更に手の形は変わり、互いの指同士が絡まるような繋ぎ方になる。
自然と近づいたナナセとランカは、そのまま、口付けるかのように顔を密着させて。
けれど唇同士は繋げず、ただ頬を寄せ合った。
今はまだ、これで十分だというように。
おわり。
>>577 それいい!!
わざと攻撃受けるシェリルとかわいすぎだな
>>583 GJ!!
二人ともかわいい
ナナランもいいよな〜
この間からへたれシェリグレが頭から離れん(*´Д`)
>>583 乙!いいもん見させて貰った!ニヤニヤが止まらない
この二人も可愛くて大好きだ(*´Д`)
こんなに平和なスレの住人で俺は幸せです
「シェリルさ〜ん♪」
「なぁに?ランカちゃん」
「両手をグーにして下さい」
「?…こうかしら?」
「ハイ!それで、そのまま両手の内側の匂いを嗅いで下さい♪」
「…こう??」
「ぶりっこー♪」
「はっ!?えっ?あっ///ちょっとランカちゃん!!!」
寝ようと思ったら頭の中で2人がキャッキャッウフフし出したw
ゲーマガ買ったよな、もちろん・・・・
ゲーマガでもシェリランのイチャイチャが!? kwsk!
>>587 色々荒んでた心がなごんだw
ゲーマガ買いたいけど金がうわぁぁぁぁorz
>>592 これは!!
この写真シェリルが見たら鼻血出すだろうなw
>>592 これはかわいい(´Д`;)
シェリルさんもちろん買いますよねw
アメブロ加筆修正がwktkすぎる
シェリラン展開がありますように…!
しかし裏表紙が心配だなw
シェリルのを購入する時の緊張が…
「わたしを、見て」って、グレイスばかり頼るシェリルにぶち切れたランカが
涙ぽろぽろ零しながら叫んでくれたらいいな
「私を見て! 私だってシェリルさんのことずっと…っ」のあとが言えないランカ
シェリルは取り乱したランカを優しくさわさわしながら続きを聞き出してニヤニヤすればいいじゃない
「シェリルさん!!私を受け取って下さい。私を見て下さい!!」とランカに渡されて、表紙の見慣れない谷間をガン見するシェリル。
その本を枕の下に入れてランカの夢をみようと眠るシェリル。また保存用、観賞用、持ち歩き用で3冊購入するシェリル。
「やっぱり私と移ってるランカちゃんが一番可愛い顔してるわ♪」と一人つぶやくシェリル。
「アルト!あなたランカちゃんの本で今夜一晩でも変な事したら殺すわよ?」と脅すシェリル。
誰かボスケテ…妄想が止まらないw
俺の安住の地はここだけだ
というかランカ本表紙がシェリルさんとの朝チュンにしか見えない
しかもブログってほぼ「シェリルさ(ry」だったよな
私の安住の地もここだけだ
兄弟に勝手に携帯弄られたけど泣かない
2ちゃんの履歴見られたけど泣かない
勝手に最悪板のスレに書き込みされたけど泣かない
シェリルもランカもクランもグレイスもナナセも大好きだ!!
みんな愛してる!
むしろ表紙写真はシェリルが撮ったようにしか思えなくなってきましたおまえらどうしてくれる。
写真集のテーマ「NUDY」と聞いて、
セクシーな表情で撮られるためのアドバイスをしてあげるわ、とシェリル
カメラマンを買って出てアレコレ遊びで撮影
→もっと効果的にいい表情を出すためにry
表紙写真はこの時に撮られた最初の方の写真です
お客様の中に小説神様はいらっしゃいませんかー!
確かに、今まで「色気」とは程遠かったランカに初めて色気を感じた写真だ
これは確実にランカの想い人が撮ったに違いない
>>603 「ランカちゃん、もっと…私(カメラ)を見て、ほら」
「ちょ…!なんでベットの中にまで入ってくるんですかっ!?」
「いいじゃない、この方が自然な表情が撮れる…かもよ?」
「かもですかっ」
「いいからいいから!はい、ポーズとって」
「あ、あぅ…(か、かなり近い…)」
「はい、チーズ!」
「…ち、ちょっと硬いけど。これはこれで、イイ表情が撮れたわ…ていうか、むしろ、この初心そうな感じがなんとも…」
「あ、あの、鼻血…」
すまん俺も何故か貧血気味でかけなくなった
あと…はい、チーズで良いんだろうかこの世界
シェリルさん…(*´∀`)つ□ ティッシュ
シェリルさん末期だなw
しかしそこが(ry
流れ切ってごめん、規制明け記念に投下します。
シェリランだけどシェリルの頭がちょっとおかしいです。
609 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:15:32 ID:Mrimd7mV
ふと目を開けたなら、そこは茜色のプールだった。
「――――ん?」
状況を把握できず頭を振る。
上半身を起こしてようやく自分が眠っていたことに気付く。
「……2時間くらいかしら?」
眠る前には無色透明だった日光が、すっかり赤色へとベクトルをずらしてしまっている。
枕元の時計を確認したら、夕食に少し早いくらいの時刻。
「ランカちゃーん、起きましょー」
私の傍らで丸くなって寝息を立てている小柄な少女を揺する。
ベッドに転がってお喋りするうち、2人して寝入ってしまったようだ。
せっかくのオフで、しかもお泊りだというのに、なんとも贅沢な午後を過ごしてしまった。
なにせ過保護な兄を2人も持つ恋人。外泊許可を取るのは簡単ではなく、月に数回機会を設けられれば御の字だ。
だから貴重な時間は有効に使いたい。
自分も寝ておいて自分勝手だけれど、早く起きてほしい。
「ラーンカちゃん」
「……すー……」
全然起きない。
呼吸の深さが熟睡度を示している。
610 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:16:17 ID:Mrimd7mV
「疲れてるの……?」
ランカちゃんが横向きに転がっているから、顔をよく眺めるためには私も再び横たわらなければいけなかった。
部屋と同じく茜色に染まる肌。
フリルで飾られたタンクトップから伸びる細い腕。
どういう構造なのか、寝息に合わせてボリュームがアップダウンする緑色の髪。
そして、無防備そのものといった寝顔。
かわいい。いっそ食べてしまいたい。
しかし甘いデザートは食後のお楽しみだ。
昼寝したぶん、夜更かしできるしね。
脱線した思考を区切って、あどけない彼女を観察したけれど、特に過労の兆候は見当たらない。
小さな唇はぷるぷる生気に漲っているし、頬は夕日の力を借りずともバラ色だ。
かわいい。いっそ食べてしまいたい。
「……ループじゃないの」
本気で起こさないと悶々とした気分から抜け出せない。
私は不思議な髪に手を潜らせ、優しく起こすことにした。
肘を立てて頭を支えるのとは反対の手を伸ばす。
さくり、緑色のメレンゲに指が包まれる。
あたたかな体温がこもった気持ちいい触り心地、ほっこりした彼女自身の人柄そのものな感触だ。
「ラ〜ンカちゃん」
他の誰にも聞かせない極上の声音で呼びかける。
ファンクラブ特典用に収録するスペシャルサンクス・ボイスメッセージでだって、こんなに甘く囁くことはない。
ランカちゃん限定なんだからね?
わかったら早く起きてよ。
611 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:16:57 ID:Mrimd7mV
「…………んー……ん」
……起きないし。
「ランカちゃーん、お腹空かない?」
「…………」
「ねーぇ、ランカちゃんランカちゃーん、ランカー」
「…………」
「……起きないと、イタズラしちゃうわよ」
「…………」
……うん、了解とみたわ。
髪に潜らせた手を耳元へ滑らせる。
普段は露出しない小作りな耳を摘まんで遊ぶ。
もちろん乱暴に扱うなんて言語道断。
マショマロすら潰せない力加減で、耳の裏を丹念に撫で回した。
こころなしか、ランカちゃんの頬が色付く。
それでも瞼は閉ざされたままだから、私のイタズラはさらなる発展を求め、耳から首筋へ場を移す。
人差し指と中指で即席の指を作り、彼女の肌を歩かせる。
トコトコ、首にかかる髪を蹴散らしながらムーンウォーク。
時折膝立ちスライディングを織りまぜて、陽気に奔放に、でも繊細に。
「…………は」
半開きの唇から、これまでとは違う毛色の吐息が漏れた。
連動していた髪の毛は小刻みに震えている。
一部始終を目の当たりにした私としては、笑いをかみ殺すしかない。
612 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:17:19 ID:Mrimd7mV
あなたがそのつもりなら、イタズラは続行。
指人形を空中分解させて、投げ出された両腕の間を下からかいくぐる。
さっきよりずっと浅く上下している薄い胸。
そこに手の甲を当てた。
あくまで優しくゆっくり、控えめな膨らみを崩さないくらいに。
さわさわ円を描いて、ちょっと中心からずらして動いてみたりなんかして。
「……ぅ」
髪の毛先、ひくひくしてる。
我慢できない?
円の軌道を変えてあげた。
指の股にかすかな凹凸が入り込んだ。
衝突したそこで停止し、すこぉし押し付けて指を閉じる。でっぱりを甘く擦るように。
「…………っ」
髪の反応を見るまでもない。
ランカちゃんの寝顔は照明の色なんて関係無しに色付いて、あどけない表情は消え失せ、
代わりに私しか知らない艶めいた雰囲気が居座っている。
眉根がわずかに歪んでいる。
睫毛の先が震えている。
「……ね、ランカちゃん」
肘で支えた上半身を起こし、小さな体に覆いかぶさるように身を乗り出した。
ふわふわの髪とその下の耳に、唇を付けた。
「――――起きてるでしょ」
613 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:17:40 ID:Mrimd7mV
ぴくっと跳ねた髪が私の頬をくすぐった。
なのに、他は無反応。
……ふぅん、あくまでそういう態度を取るわけね。
それならこちらにも考えがある。悪いけれど本当にお腹が空いてきたし。
ランカちゃんに作ってもらうにしろ、外食へ出るにしろ、あなたが起きてくれないと食事にあり付けないのよ。
「あーあ。仕方ないわね、ねぼすけランカちゃんは」
猫なで声をシーツと一緒にかけてやって、私はベッドから立ち上がった。
わざとらしく、さて何か食べようかしら、と独り言を付けておく。
ランカちゃんが何の反応も示さないのを横目で確認した後、ドアへ歩み寄った。
リビングへつながるドアを開けて、閉める。
開閉しただけで、私は寝室に残ったままだ。
音を立てないよう注意を払いつつ完全に閉まったドアに背中を付け、無意味にポーズなんかを取ってみる。
腕組をして、小悪魔な笑みをオプションに。
さて、CM明けのポーズが完成するのを見計らったタイミング。
ランカちゃんが跳ね起きた。
ベッドのスプリングを派手に鳴らして、ドアの方を向いて座り込む。
その視線の先には、去ったと思われた人物がにこやかに立っていた。
「ハァイ、起きた?」
余裕の素振りで手を振ってやると、元から赤かった顔がさらに染まった。
「……シェ、シェリルさん! あれ、あれ? な、なんで?」
「ランカちゃん、首までまっかっかー」
私が自分の首を指して意味ありげになぞってみせると、ランカちゃんは口をぱくぱく開閉させて茹で上がる。
ピンク色の肌から立ち上る湯気が、髪をこんもり膨らませているみたい。
やっぱり。首の時点で起きてたわね。
614 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:18:07 ID:Mrimd7mV
「狸寝入りなんて悪い子ね、おかげでお腹が鳴るかと思ったわよ」
「ごっ、ごめんなさい!」
スターはお腹なんか鳴らしちゃいけないんだから。
銀河が誇るシェリル・ノームをここまで追い込んだ罪は重いわよ。
「それで? 何か申し開きはある?」
怒ってるのよ、という表情を作ってベッドのそばに大股で近付いた。
みえみえの演技なのに、素直なランカちゃんはしゅんとうなだれて縮こまる。
まったく、なんてかわいいのかしらね。
「――――だって、シェリルさんに……イタズラしてほしかったんだもん……」
――――――何? このかわいい生き物。
真っ赤な顔に、力無く切ない表情を浮かべて。
大きな瞳をこぼれそうに潤ませて、ちらりと見上げてきたりして。
これ、ペットとして売ってたら絶対買うわ! ええ、全資産を賭けてでも!
まあ、とっくに私の物なんだけれどね!
全銀河に向けて高笑いしたい衝動を全力で抑え、叱る姿勢をキープした。
我ながら、さすが銀河の妖精シェリル・ノームだと思う。
「ふぅん……でもね、悪い子にはイタズラしてあげないわよ」
「……うぅ……ごめんなさい」
そういえば、私がイタズラ発言した時すでに起きていたわけ?
気付いたら私の頬も隠しきれない紅に染まる。
ランカちゃんからは逆光だから、見咎められないとは思うけど。
ああもう、なんて悪い子。
615 :
狸と狐:2009/11/08(日) 14:19:05 ID:Mrimd7mV
「悪い子には、オシオキ」
両手をつないでベッドに押し付けた。
小柄な全身が、いかほどの抵抗もなく倒れて私の影に覆われる。
その口元には、これからおしおきされる状況には不似合いな、嬉しそうな笑み。
「なーに笑ってるの? ランカちゃん」
「えへへ……シェリルさんだって」
咎める表情を作ったはずだったのに、確かに彼女の言う通り。
口の周囲に変な力がかかっている。
我慢したらおかしな顔になりそうだから、諦めて綻ぶに任せた。
「夕食はピザと中華どっちがいい?」
「うーん、中華かなあ。今日は出前にするんですか?」
だって、ねえ?
腰が砕けるまでオシオキする予定だもの。
キスの直前でそう囁いたら、睫毛を伏せながら開いた唇を差し出されて。
私の理性が頑張れたのは、そこまでだった。
――――……ランカちゃん、私のお腹が鳴ったら聞こえないフリをしてくれるかしらね。
おしまい。
終わりです。
エロを書こうとして力尽きたんだぜ…
仕事の休憩中になんとなく開いたら神が舞い降りてたwww
シェリルのお腹が鳴った瞬間ふたりで爆笑してしまえばいいよwww
>>616 GJ!!
イタズラしてほしかったとか!!かわいすぎだ!!
俺もこの前まで規制かかってた
この板じゃ初めてで驚いたよ
いやー休日出勤しても神が来てて救われたわGJ!!
ここだけの話シェリルの歌もランカの歌もいいんだが新曲はやっぱりデュエットがほしいぜ!
女だけどシェリランシェリに萌えてます。
・・・変ですかね。
次のデュエットはランカバージョンのおっぱいマイスター系の可愛いやつを希望。
>>616 うわーGJ!!!
二人共可愛すぎる!
頑張って是非エロもry
>>620 シェリランシェリは老若男女に愛されているから全然おk!
>>623 俺にはチーズを擬似的な顔射に見立てて妄想しているように見えるw
ランカちゃん、ノーブラw
劇場版ではシェリルとランカの出会いが
ランカがアイモを歌ってる→シェリルもなぜかアイモを知っていて歌う、らしいね
なんて運命的なふーたりー♪
>>623 クランは伸びるチーズをおいしそうに見てる
アルトとシェリルは顔射を彷彿して、アルトはうわっという表情になり、
シェリルは「アルト、あなたは見るんじゃないわよ」と牽制しつつ、今夜の事を考えて舌舐めずりしているようにしか見えない
>>627がFAだな、きっとw
>>626 ランシェとシェリ母がマオを通じた友達同士で
実はシェリランとブレラの三人は幼馴染みだったりしないかな
そうするとお宝ラジオで、シェリルがランカの名前を耳にした時の微妙な間が腑に落ちるんだけどな
>>626 うわあああああああそれマジかあああああああ!!!
俄然楽しみになってまいりました
アルトはふたりのキューピッド確定
シ「『家政婦』、『踏台』、『犠牲』、『生贄』、これ皆『キューピッド』って読めるのね、漢字って凄いわ」
ア「違う違う違う」
生贄ww
ラ「へぇ〜、そういう風に読むんだ〜。シェリルさん頭いい!かっこいい!
素敵です!」
シ「そ、そうかしら(照)」
ア「…」
シェリルってランカちゃんの押しに弱いよな
ランカも引っ込み思案に見えるが結構押しや我が強いし
確かに
イメージだけど、公園とかでランカがシェリルを軽く引っ張る感じで小走りしてそう
ランカが「シェリルさん早くー」とか言って
シェリルが「ちょっとランカちゃんまって〜」とか言いながら二人とも楽しそうにしてるといい
その画面の隅でアルトがソフトクリームを買いに行かされてる。
ソフトは二つ違う味で二人の食べあいっこを見てるんだ。
ため息ついて愚痴りながら自分の分を買いに
ワゴンの方に歩いていくアルトの姿が見えた
アイモって恋の歌なんだよな…
劇場版は七夕並みに会えない2人とも曲かと思うと切ない
マクロス百合アンソロジーとな出ないかな…
もちれん女子キャラは全員参加で
求愛の歌じゃなかったっけ?
劇場版では互いに求愛しまくるんだよな
歌知ってるんだから
アルト、蚊帳の外
>>637 アンソロ欲しいw
シェリランシェリ、グレシェリ、ナナラン…夢の共演(?)的な
もうアルトはけんぷファーになったらええねん。。。
>>641 女体化しても違和感無いな(w
ランカが狂犬化しそうだが(^_^;)
シェリルに強敵現る!
これはグレイスグレイス言ってる場合じゃないっすよシェリルさん!
アルト女体化
いや、なんだか現状と変わらないような気がする…
>>644 一応中?に女の子いるっぽいけどねぇ…何故かやっぱり
シェリ⇔ラン
傍観するアルト
の構図は絶対かわらない気がするw
いや、変わるかもしれない
女体化したアルトの胸に反応したランカちゃんを見て
初めてアルトに危機感を覚えたシェリルの仕打ちがエスカレートするかも…
アルトはむしろ男体だから今くらいの虐待?で済んでたりしてw
劇場版にちびっとでも百合がありますように(´人`)
|ω・`)コソーリ よし、誰もいないかな……
投下させていただきます。一応ランシェリ?
「あぁ〜もう!」
イライラをぶつけるように背もたれに勢いよく倒れたのは、銀河の妖精と呼ばれる女性。
「なんでこんなに難しいの!?」
シェリル・ノームは、手に持つ二本の棒を掲げて、恨めしげに見つめた。
「慣れれば出来ますよ!」
慌てて励まそうとする少女は、現在人気沸騰中の超時空シンデレラ、ランカ・リー。
緑色の髪は宥めるようにピコピコと動いていた。
「何故こんなもので食べようと思ったのかしら……」
拗ねたように頬を膨らまして居る姿は、いつもの大人っぽい物腰からは想像がつかない。
言い換えれば、年相応の可愛らしさを伴っていた。
「良いじゃない、刺して食べれば。何で掴もうと思ったのかしら」
「麺類は刺せませんよ」
「だったらフォークでいいじゃない」
言いながらも、さっき教わった通りに扱おうと、その二本の棒、所謂箸と格闘し始めた。
きっかけは夕食だった。
たまには食事を作って待っていようと、娘々で習った中華を作ってみたのだが……。
「シェリルさん……?」
「美味しいわ、これ」
「あ、ありがとうございます」
褒められた喜びで、疑問が何処かにいってしまいそうだったが頭を振って、呼び戻す。
「いや、そうじゃなくてですね」
「?」
小首を傾げる仕草も可愛い……じゃなくて。
「箸で食べたこと……ないんですか?」
ランカが何を言いたいか気付いたシェリルは、
「外で箸を使う食べ物は食べないし……グレイスも教えてくれなかったから良く分からないのよ」
頬を染めて、そっぽを向いた。
それを見てランカはそっと立ち上がり、
グレイスさんGJ!!
心の中でそう思いながら、空に向かってグッと親指を立てる。
(だってその方が可愛いじゃない)
それに応えるように、そんな声が聞こえたような気がした。
良く分からない動きを始めたランカを、シェリルは訝しげる。
「ランカちゃん?」
シェリルに呼びかけられて、ランカは条件反射のように素早く回れ右をした。
シェリルの声はランカに対して特別な力を持っているようだ。主に過度な愛情的な意味で。
「なんでしょう?」
「良かったら……教えてくれない?」
「はい!」
応えてしまってから、あ、と気がつくが、もう遅い。
まあ、可愛いシェリルが見られればそれでいいかと、ランカはすぐに考えを改めた。
そして、冒頭に戻るわけである。
「まあ、慣れですから、徐々に慣らしていきましょうよ」
「何言ってるの!私はシェリル・ノームよ!こんな棒二本に踊らされてたまるものですか!」
なんかムキになっているらしい。
初めての箸でいきなり酢豚の人参から挑戦しているのにも無理があるような気がしないでもない。
意外に滑りやすいからね。
「よし!」
少し難易度を下げたらしく、椎茸を掴んでいた。
だが、
「シェリルさん、箸交差してます」
「あ"〜〜!!」
折角空中飛行を楽しんでいた椎茸は、あえなく元の皿へ急降下した。
ダン、とシェリルが音を立ててテーブルを叩く。
オロオロしながらランカはかける言葉を探す。
が、項垂れた状態では表情が分からず、どのように声をかければいいか分からない。
「あの、シェリルさん……?」
「そうよ!」
心配をよそにシェリルはガバッと起き上がった。
その表情は、投げやりとか、そういうものではない。
良いことを思いついた、というしてやったりな顔だ。
「ランカちゃん」
向かいに座っていたランカはちょいちょいと手招きされて、不思議に思いながらも誘われるがままにシェリルの隣りに来る。
「人参が食べたいわ」
「え?」
疑問も無視して、更にランカに向かって口を開けた。
「あ〜ん」
「は、はい!」
状況が良く分からず、流されるままに人参を箸で掴んで、シェリルの口へと運んだ。
あれ?え?これどういうこと?
疑問符ばかりが浮かんで、脳がついて来ない。
「ランカちゃん、もうちょっとシチュエーションがあるでしょう?」
今の状況が不満だったのか、シェリルは少しむくれつつ言葉を投げかけた。
「え?」
「だから、やっぱり『はい、あ〜ん』は必要だと思うのよ。何も言われないと介護されているみたいだわ」
つまりこれは、恋人のよくやるあれだろうか?
やってから非常に恥ずかしくなって、ランカは髪を膨らませながら、顔を赤くした。
それを見て、シェリルは笑う。
「何?やったあとに照れてるの?」
「だって、急で言われるがままにやってしまっただけなので……」
「そんなランカちゃんも可愛いけど、毎回照れられたら食事が遅くなっちゃうわ」
可愛いに気を取られて更に頬を染めるが、その後に聞き捨てならない台詞が含まれていた。
「毎回、ですか?」
「そうよ、だって箸使えないもの。……いや?」
「そんなことないです!!」
首を思い切り左右に振って否定した。
「ありがとう。じゃあ……」
にっこり笑って、スープのお椀を取り、スプーンで掬った。
「はい、あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
戸惑いながらも口を開けるランカ。
緊張で喉を通らないような気がしたが、汁物なのでなんとか飲み込めた。
「美味しい?」
「……」
咀嚼するように味わうと、俯き加減にシェリルを見た。
「わ、分からないです」
「え、そう?私は美味しいと……」
ランカは再びぶんぶんと頭を振った。
「そう、じゃなくて……緊張しすぎて良く分からなかったので……もう一回……」
小さくなる語尾。
しかし、シェリルにはしっかりと伝わった。
「……もう一回だけで良いのかしら?」
「沢山が良いです!」
「素直で宜しい」
フフッと吹き出したのをきっかけに、ランカの緊張も解けたらしく、一緒になって笑う。
明日の夕食は洋食と和食、どちらにしようか、とランカは期待で胸を躍らせた。
次の日の学校にて
シェ「はい、あ〜ん」
ラ「シェリルさんも、あ〜ん」
ア「公然で何やってんだこいつら……」
終
お粗末様でした|ω・)ノシ
規制続きでp2買ってしまった
>>654 既にお箸の練習は忘れたのねw
GJ
>>654 GJ!やはりアルトはこういうツッコミ役が似合うなw
某カザドの訓練された百合萌え親父とは違った意味でいても邪魔にならないw
>>654GJ!
口に食べ物を入れ合うのは大変エロイと思います!
遠い空からグレイスが登場したのにちょっとジーンとした
おやつ代わりに頂きました。ありがとう!
GGGGGJJJJJJJ!!!!
なんというバカップルww
ランカとグレイスがなごやかに会話?してるのになんか涙目になった。
「「シェリル(さん)かわいい(ですよねー)(わよねー)」」で変に意気投合してるのもいいなw
アルトは何言っても無駄なのがわかってるので
ツッコミにとどまってるわけですね
GJ!!
食べさせ合いっこいいね!!
二人ともかわいい
映画ついに明日か〜
お通夜になるか
祭りになるか・・・・・・
今までROMだったがランカちゃんの目覚まし時計を買ってカッとなったので勇気を出して書き込んでみる。
会話文失礼します。
シェリ「〜〜〜〜〜………」(むすっ
アル「どうしたんだ、シェリル。そんな顔して……って、それ、」
シェリ「ランカちゃんのボイス入り目覚まし時計よ」
アル「お前、買ってたのか……」
シェリ「当たり前でしょ?」
アル「で、どうしたんだよ、悩んでるみたいだし」
シェリ「…何で『お兄ちゃん』だけなのよ!!!」
アル「…………は?」
シェリ「色んなボイスがあるんだけど、その中で、(ポチッ)『お兄ちゃん!早く起きないと遅刻しちゃうよ?あっ!寝たふりしてたんだ!?もう、バカバカバカ!知らないもん!!』・・・っていうのがあるのよ」
アル(お、お兄ちゃん……)
シェリ「でもお兄ちゃんはあるのにお姉ちゃんverは無いのよ!?
有り得ない、有り得ないわ………!!」
アル「そりゃそういうの買うのは大半が男じゃないからじゃないか?」
シェリ「むしろちゃんと名前で呼んで欲しいわね!!『シェリルさん!早く起きないと遅刻しちゃうよ』………あぁっ、可愛いわランカちゃん…!!!」
アル「………………」
シェリ「全く、これ作った奴は何考えてんのかしら?分かってないわねー」
ラン「…あ、あの、シェリルさん」
シェリ「あら、ランカちゃん!」
アル「ランカ」
ラン「あっ、目覚まし時計、買ってくれたんですね!!ありがとうございます!!……でも…」
シェリ「?」
ラン「その、目覚まし時計の私じゃなくて、わ、私自身が、シェリルさんを、起こしたい、な〜…なんて…」(赤面
シェリ「!!!」
ラン「………しぇ、シェリルさんっ!!!私と同棲してくださいっ!!!」
アル(告白!?告白なのか、それ!?)
シェリ「ランカちゃん……!!えぇ、もちろんよ!!!!」
ラン「あ、ありがとうございます……!!!」
シェリ「……フフッ、愛してるわ、ランカちゃん」(ちゅっ
ラン「わっ、シェリルさん!?…わわっ、わ私も、大好きですっ、シェリルさん!!」
きゃっきゃうふふ
アル「えっなにこれひどい」
失礼しました。
夜勤続きだった疲れのせいか、電車でうたたねしてたら変な夢を見た
「お前らばっかりイチャ付きやがって!少しは俺の立場を考えろ!」とランシェリに叫びながらアルトが脱いだ
彼の身体にはシェリル顔負けの立派なおっぱいがついていた
驚きのあまり目が覚めたら、目的地だった
夢じゃなくて現実だったらいいのになあと思いながら電車を降りた
明日劇場版公開日だな……
>>661 GJ!!
当たり前に目覚まし時計買ってるシェリルさんさすがですw
告白しちゃうランカもかわいい
てか目覚まし時計のセリフかわいいな
>>662 さすがにそれは驚くwww
映画見てきたぜ…いや、百合的にはかなりおいしい!
おいしいがその他色々おしいな!
映画の方のネタバレスレ見てるだけで百合妄想が暴走するんだが…
自分の中ではシェリルとランカは運命の相手状態になってるよw
早く観に行きたいわー
シェリラン度がアップし過ぎていた
凄まじかった
正直ナナちゃんがいなかったのは寂しかったけど
シェリラン運命すぎた
あとグレイスエロいな
後編は多分結婚する
予告のイラスト見る限り
シェリランも良かったけど、白シェリと黒シェリの百合が最高でしたw
>>669 それを見て興奮するランカのカットが最高潮でした
火曜に見に行く予定の俺涙目…orz
取り敢えず期待していいってことですかっ!!?
672 :
名無しさん@秘密の花園:2009/11/22(日) 02:12:03 ID:U0Jj4rzx
シェリルが可愛すぎて我慢ができなかったので、誰もいない内に暴走した愛を飛ばしてみる。
673 :
名無しさん@秘密の花園:2009/11/22(日) 02:12:41 ID:U0Jj4rzx
ご飯も炊けた。目玉焼きもいい感じの半熟具合。味噌スープも出汁が効いててバッチリ。浅漬けの塩加減だってかなりイイ線いってます。
「にへへ」
エプロンを纏ったランカは、テーブルの上に並べた朝食のデキ具合を見て、得意げに、そして満足そうに笑みを漏らした。
今日の朝食はアルト直伝のジャパニーズメニュー。
和食というものは、これまた奥が深く、ここまで腕を上げるだけでも苦労したが、やっぱり好きな人に食べてもらいたいという愛おしい目標がある限りどこまでも頑張れるもので。
料理はお世辞にも得意とは言えないが、原動力にドデカい愛があればこそ、今は魚も三枚に卸せるし、大根の桂剥きだってなんのその。
もう少ししたらカロリー計算とか栄養管理にも手を出そうと思っているくらいですなランカちゃんは、うっかり本職を忘れそうになっている勢いだが、それはやっぱりドデカイ愛故なのでしょうがない。
「流星に〜まーた〜がって♪」
ご飯が冷めないうちに、早く早く。
ランカはふわっとした緑の髪を揺らし、ご機嫌に鼻歌を歌いながらスキップで寝室に向かう。
1・2・3回と軽やかにノックして、「シェリルさぁ〜ん」と呼んでみる。
なんだか、声が甘い猫なで声っぽくなってしまったのはきっと気のせいじゃないけど、そこはご愛嬌。
返事を待つこと、1・2・3秒。でもうんともすんとも反応なし。
(やっぱり起きてないですよねぇ)
昨日遅かったもんなぁ。
一人呟きなが、昨夜のことを思い出してしまって、思わず頬を赤らめる。
と、同時に、幸せな苦笑も零れていく。
ランカは一人照れながら、もう一度未だ夢の中にいる彼女の名を呼びドアを開けた。
カーテンの締め切られた、少し明度の低い部屋。
朝陽の熱がこもって、部屋の中はとても暖かい。
日当たりのいい部屋を選んで正解だったな、なんてこと考えながら、そっとベッドに寄っていく。
案の定、銀河の妖精はまだ夢の中だった。
「シェリルさん……」
ベッドに腰掛けて、もう一度呼ぶ。
あぁ、起こさなきゃいけないのに、こんな甘ったるい声じゃダメだよね。
そうは思うけど、うん。
674 :
名無しさん@秘密の花園:2009/11/22(日) 02:13:21 ID:U0Jj4rzx
シェリルは、こちらに背を向けて、柔らかな毛布に丸くなっていた。
二人で寝る時は自分を抱き枕みたいにぎゅっとしてくるからそんな事はないけれど。
でも、一人で寝ている時はいつも小さく丸くなって寝ている。
自分の体を抱き締めるように、守るように、小さく小さく丸まる姿はまるで。
(……小さい頃のクセ……なのかな……)
最初はただ、可愛いと思って見てたけど。
一緒にいれるようになってから少しずつ色々知っていって、だから最近はなんとなくそう思う。
部屋の中はとっても暖かいのに。
ふかふかのベッドだってとっても温かいのに。
寒いんですか?
寂しいんですか?
「……私なら、ここにいますよ」
寒がりで寂しがり屋で、なのにどこまでも強がりで。
そんな、どうしようもなく愛おしい妖精の額にキス一つ。
夢の終わりが良いものでありますように、祈りながら優しくそっと。
「……ん……ぅ」
でも、シェリルは小さく身じろぎして、布団の中でもぞもぞと動いて。
それで長い足を折り畳んで、更に小さく丸まってしまった。
「ありゃりゃ……」
ランカは困ったように小さく笑って、シェリルのストロベリーブロンドを撫でる。
675 :
名無しさん@秘密の花園:2009/11/22(日) 02:13:52 ID:U0Jj4rzx
寝乱れてしまっている、ふわふわ綿飴みたいな髪の毛に手を入れて、手櫛で梳いた。
「……おはようのキス、気に入りませんでしたか?」
冗談めかしに聞いてみる。
そうしたらまたもぞもぞと布団の中で動いて。
それから緩慢に白い腕が伸びてきた。
「……おでこじゃ……おきてあげにゃ、い……」
首に甘く絡む腕を、ランカは甘い顔して受け入れた。
(にゃ、って……可愛いなぁ〜)
寝ぼけて上手くしゃべれなくて、眩しくて目も開けられてないから、手探りで自分を探してくるシェリルの指先がくすぐったい。
そのこそばゆさとか、甘えん坊な姿が可愛くて、「くすぐったいですよ〜」と笑いながら寝ぼすけ妖精さんを抱き締める。
「やっとこっち向いてくれた」
「んー」
背中しか見えなかったのは、やっぱり物足りなかったから。
顔がちゃんと見れて嬉しくて、すべすべのほっぺに思わずすりすりと頬ずりをする。
シェリルはじゃれるランカに普段の様子からは想像できないような、ふにゃっとした声で間延びした返事をした。
「シェリルさぁーん」
呼びながら瞼にキス。
どこにキスしたら起きてくれるかなんて分かってるけども、もうちょっとこのふにゃんとした姿を味わっていたい。
両方の瞼にキスをして、ほっぺたにキスをして、筋の通った鼻の頭にキスをして、それから。
「……おはようございます、シェリルさん」
ちゅっと、唇に。
「……ん」
676 :
名無しさん@秘密の花園:2009/11/22(日) 02:14:27 ID:U0Jj4rzx
シェリルは満足そうに吐息を漏らして、ゆっくりと目を開いた。
澄んだ蒼の瞳が覗く。
サファイアのような色の、でも、どこまでも真っ直ぐな光を放つお日さまみたいな。
――――私の、大好きな色。
首に緩く絡んでいたシェリル腕に力が籠って、頭を撫でられながら引き寄せられた。
犬とか猫の挨拶のように、鼻と鼻とを擦り合わせられる。
「ふふ。もーいっかい」
「えー」
甘えん坊さんだなぁ。
可愛いなぁ。
ほんとに可愛いなぁ。
「ご飯覚めちゃいますよー」とか言いながらも、ランカは結局シェリルお願いを聞いた。
ちゅっと音を立ててキスをする。
シェリルが満足するまで、何度も何度も。
「……起きないんですかー?」
「んー」
「……また寝ちゃうんですか?」
啄ばむような、拙くて幼いキスが心地よかったのか、シェリルの瞼はまたうとうとと揺らぐ。
夢と現の境目の、酷く無防備な顔が愛おしくて、寝ちゃダメなんて言えない。
「仕方ないですねぇ」
キスに満足してまた夢の中へと旅立ってしまったシェリルに、ランカは苦笑を禁じ得なかった。
でも、その苦笑はやっぱり幸せそうなもので。
おやすみなさい。
可愛くてワガママな、私の妖精さん。
ランカはシェリルの体にきちんと布団を掛けてやってから、薄く開いた唇にもう一度口付けを送った。
折角の朝食は、残念ながら昼食になってしまうらしい。
ランカは取り敢えず作ったものにラップをしてこようと寝室を出る。
そうしたら、一緒に二度寝をしようと決めて。
「……二人でくっついていれば、寒くないですよね」
さむいのなら、いくらでもあっためてあげますから。ね?
END
申し訳ない。俺、sage知らなかったんだ……
ほんとに申し訳ない……_| ̄|○|||
どんまい!そしてGJ!
GJ!!シェリルかわうぃぃぃ!!!!!
劇場版が新しい世界を見せてくれた
黒シェリ×白シェリ
ディープキスパネェハァハァハァハァハァハァ
>>678 GJ!!
シェリルかわいい
>>681 そんなシーンあったのか?
劇場版見に行くのが楽しみすぎる
黒シェリ×白シェリ×ランカの百合トライアングラーと聞いて。
ラスト、シェリルの言葉にほっぺた赤くなるランカとか、良い百合でした。
行けるの来月なんだよなー
そんなにいいのか
黒シェリ×白シェリキスも首筋噛み付きも大変美味しゅうございました
噛まれてるところの白シェリの表情がエロい
そしてまさかのシェリルとランカの幼なじみ疑惑…
幼なじみが大人になってから再開すると恋が芽生える確率が高いってジェフリーのじっちゃんが言ってたよ
しかし、ナナちゃんの存在がなかったのにはちょい残念だったな…
最近TV版を見終わった者なんだが、シェリルってばランカ好き過ぎるだろw
アルトとの関係にヤキモチは焼いても、憎んだり鬱陶しがったりする描写は皆無だし
ランカはランカでシェリルの大ファン&ヘコんでる時はいつもシェリルに奮起するきっかけ貰ってるし
なんという相思相愛関係なんだ…
が、俺は敢えてナナセを含めた三角関係もいいかなーとも思うんだ!
ナナセ→ランカ×シェリル←グレイス
だと全俺が喜ぶ。
劇場版、黒シェリルがグレイスの義体と妄想して見ると
グレシェリグレ的にけしからんことに!
ナナセは尺の問題で登場シーンが無かっただけで
劇場版の世界にもちゃんといるんだって思うことにする
脚本,演出:ナナセ
>>689 TV最終話でアルトを見つめるシェリルにしゅんとなったランカが
明らかにアルトよりシェリルを気にしてる件www
なぜ自分がしゅんとなるのかちょっと考え込んだら
髪が勝手にシェリルのほうに動くとかwwww
恋負けない宣言がどう聞いても「あなたがどんなにアルト君好きだろうが
あたしはあなたを諦めません」にしか聞こえない
おかんなアルトと嫁的なシェリルがランカをめぐって嫁姑戦争
そんなトライアングラー希望
誰もいない間にこっそりと投下
「寒い……」
小さく呟いた言葉は、夕方の空に消えていく。陽が沈みはじめて、あたりは一層寒さを増してきた。
さむいなぁ、と改めて呟いてから、流れていく人混みをちらりと眺める。待ち人は未だ現れない。
時計はすでに、待ち合わせの時間を15分ほど過ぎていた。
「……」
今日もあの人は遅刻のようだ。今まで一度だって待ち合わせの時間に現われたことはないけれど、自分はこうして待ち続けている。いい加減約束の時間の15分前についてしまうのはやめようと思っているのに、その時になると気が急いてしまっていけない。
「さむいなぁ」
人はこれだけいるというのに、待ち続けるあの人だけがいない。そのことがなんだか少し寂しくなって、変装用の帽子を目深に被りなおした。
自分自身では有名になったつもりなんてないから、いまだに変装という習慣がない。けれどお兄ちゃんもあの人も、過保護なくらいに言い聞かせてくる。それでもいまだ、目深に被るこの帽子に慣れていない。
視界が狭くなるし、何より背の高いあの人の顔がよく見えないからあまり好きではないと言ったなら、一体どんな顔をするのだろうか。
「……寒い」
もう何度目になるかわからない言葉を呟いたら、目の前にふっと影がさした。はっとして顔を上げると、目の前の人は穏やかに微笑んで、自分の首にそっとマフラーをかけてくれる。
「アルトくん……」
そっと名前を呟いたら、その人はひょいと肩をすくめて隣に腰掛けてきた。
「遠くから見えたから」
待ち合わせか?問い掛けながらポケットを探り、暖かい缶コーヒーを渡してくれる。
きっと手をこすり合わせる私を見つけて、急いで買ってきてくれたのだろう。
そんな優しい彼に、私はほんのり笑って、そうだよ、と返した。
「ありがとう、あったかいね」
苦いものはどうも苦手な私にはカフェオレを、自分自身はブラックコーヒーの缶を開けながら、彼は私の手に触れてくる。
冷たいな、と呟いてから、首にかかるマフラーを巻き直してくれた。
「どこかに入って待ってればいいだろう」
間近で歪む端正な顔に苦笑すると、彼はもう一度私の手に触れて、そっと体温を分けてくれた。
暖かい。
「でも、それで入れ違いになって、待たせちゃったら嫌だし」
大きな掌に包まれながらのほほんと笑ったら、彼は大仰にため息をついてやれやれと頭をふった。
「自分が待たされ続けてるって言うのに」
「うん、そうなんだけどね、でも」
「わかったわかった。もう言わないよ」
でもでも、と言い募る私の言葉を遮って、アルトくんは笑う。
その笑顔は優しくて、でもどこか呆れていて、私がわがままを言った時にお兄ちゃんが見せるものとよく似ていた。
大好きだなぁ、と思う。
「ふふ」
「なんだよ、変な奴だな」
思わず笑ってしまったら、彼は片眉を上げて、首をかしげる。
なんでもないよ、と返しながら、私は暖かいカフェオレをゆっくりと啜った。
「それにしても」
「うん?」
「なんでこんなに遅いんだ、待ち合わせの時間はいつだよ」
そんな私に肩をすくめたアルトくんが、ビルに掲げられた大きなモニターを見て低く唸る。
そのモニターでは銀河の妖精が歌っていて、その画面の右上にはデジタルの数字で「05:25」と表示されていた。
「えーと、五時、だったかな?」
「はぁ?!もう30分近くたってるじゃねぇか!!」
この寒空の中でそんなに長い間待ってたのか!
眉根を寄せて怒鳴るアルトくんを、何人かの人がちらちらと見ていく。
まぁまぁ、と宥めながら、本当は15分早く来ていたことは言わないでおこう、と強く思った。
「ったく、何やってるんだあいつは」
「うーん、何してるんだろうねぇ」
収録やライブリハに遅れた事は一度もないのに。
改めて誰かにそう言われると確かに、何をやっているのだろう、と思う。
「連絡は?」
「毎回ないよ」
「毎回?」
「あ……」
言ってしまってから、しまった、と口を塞ぐがもう遅い。
恐る恐る隣を見たら、青筋を浮かべたアルトくんがスチール缶を握りつぶすところだった。
「あんの、馬鹿野郎がぁぁああああああ〜っ」
べこっ、という音に、ひぇえ、と首をすくめるけれど、そんな私にお構いなく、アルトくんはぶつぶつと何かを呟いている。
所々聞き取れた言葉はあったけれど、怖いので聞かないように心がけた。これはあの人と会ったら間違いなく喧嘩になりそうだ。
どうやってそれを止めようか考えて、少しだけ憂鬱になる。
ちらりともう一度アルトくんを見上げると、眉間に皺は寄っていたけれど、もう怖いことを呟くのはやめていた。
「何でこんなに遅れるのか、聞いたことあるのか?」
その代わり、私をじっと見つめて問いかけてくる。
その質問に首を振って返して、私は目を細めた。
「聞かないことにしてるの」
「ん?」
「私と居ない間のこととか、あまり聞かないことにしてるの」
そうして、見下ろしてくる端正な顔に、そっと微笑みかけた。
「縛りたくないんだ。あの人はとても自由奔放で、だからこそ軽やかで、綺麗で。それが私の大好きなあの人だから」
縛りたくないの。
再度小さく呟くと、優しい彼は私と同じように目を細めて、そっか、と小さく返してくれた。
「でも、あいつはそんなこと思ってないと思うぞ」
「そんなことって?」
「縛ってほしくないとか、軽い体でいたいとか」
きっと、もっともっと、貪欲だと思う。
そう、どこか思い馳せるように呟く横顔を見ながら、私は、そうなのかな、と考えた。
でも結局、わからないままだ。いつもいつも、あの人のことがわからないまま。
「もっと、聞いていいんじゃないか?」
「……」
「あいつもそれを望んでると思う」
諭すようにそう言って、アルトくんは笑った。
その笑顔にいつも勇気付けられている自分は、そんな彼になにを返してあげられるだろう。
「あいつから、相談されたことがある」
「え?」
「お前のこと。何も求めてこないって。ただ無欲に、自分の望むことだけを叶えてくれるって。自分のことが、本当に好きなのかな、って」
「そんな!好きに決まってるよ!」
「だよな。俺もそう言った。でも、あいつは」
そこまで言ってから、アルトくんは、冷めてしまった私のカフェオレをそっと奪い取り、代わりにもう一度この手を包み込んでくれる。
いつだったか、男の人の手は冷たいと聞いたことがあったけれど、そんなことはないな、と、今彼の手に触れながら思う。
「俺さ、あいつが遅れてくる理由、少しだけわかるような気がするんだ」
「アルトくん……」
「俺はまだ、そういう人に出会ってないけど、でも、あいつの気持ちはなんとなくわかる」
繋いだ手から感じる温もりは、かつて切望したものだった。
けれど今は、この場に現れてくれないあの人のことを想う。
いいんですか。私、アルトくんと浮気しちゃいますよ。
思いながら、なんだか少し泣きたくなって、私は俯いた。
本当に好きでいてくれるのか、なんて、私の方が聞きたい。何を思って一緒にいてくれるのか、私に何を求めているのか。
かつて夢見たあの人は、捕まえているのかどうかすらわからない。捕まえたと思っていて掌からすり抜けられてしまうのが怖いから、初めから隙間を作って、逃げ出されても気付かないようにしている。
「もっと、貪欲でもいいんじゃないか。お前は少し、遠慮しすぎだ」
それで二人とも不安だったら、元も子もないだろ。
落ち込み始めた私にそう言って、アルトくんは冷えた手を温めるように、私の手をゆっくりさすった。
その仕草がなんとなくお母さんみたいで、心がほんのり暖かくなる。
「やさしいね、アルトくん」
微笑んでそう言ったら、彼は微苦笑をして私の頭をぽんぽんと撫でた。
「あぶなっかしいんだよ、お前は」
思考も、行動もな。
そう言ってから、私の背後に一度だけ鋭い視線を送る。
振り返ってみたけれど、そこに何があるわけでもなく、不思議に思って彼を見たら、何も言わずにただ肩をすくめただけだった。
「さて、俺はもう行くかな」
そうしてからフラリと立ち上がり、もう一度私の頭を撫でる。
缶コーヒーのゴミをまとめて持ちながら、コートの襟をそっと立てた。
「もういっちゃうの?」
「これから訓練なんだ、それにお前の待ち人も来たみたいだしな」
そしてゆっくりと歩きだした彼を追って視線をめぐらせたら、その肩越しに、近づいてくるあの人が見えた。
「あ……」
嬉しくなって声を上げたら、その人は小さく手を振って微笑んでくれる。
シェリルさん、と言い掛けて、ここが往来であることを思い出し慌てて口をつぐんだら、そんな私の代わりにアルトくんが声を上げた。
「遅いぞ。何分待たせてるんだ」
苛立たし気な言葉にシェリルさんは一瞬足を止めたけれど、再度ゆっくりと足を進めて、アルトくんの前で立ち止まる。
「なによ、アルトのくせに私にお説教?」
強気な言葉にアルトくんは一瞬黙ったけれど、やがて押し殺したような声で低く呟いた。
「お前が遅いと、こいつが危ない目に合うんだよ」
「……どういう」
「連れていかれるところだったんだぞ」
最後の言葉は、よく聞き取れなかった。
けれどそれを聞いたシェリルさんが表情を固くして、気を付けるわ、と言うのを、はらはらしながら眺めていた。
「あの、二人とも」
やっぱり喧嘩になってしまうのかと思って声をかけたけれど、予想に反して、二人は小さく肩をすくめて笑っただけ。
「まぁ、これ以上やっても寒いだけだしな」
ぽかんとする私に噛んで聞かせるようにそう言って、アルトくんが振り返る。
綺麗に笑う姿を状況がわからないままに見上げてから、私は慌てて首元のマフラーに手を伸ばした。
「あ、マフラー」
急いでほどこうとする私の手に自分の手を添えてそれを制しながら、アルトくんが笑う。
「次に会うときに返してくれればいい」
「でも……」
「今日はつけてろ。毎度待ち惚けを食らわせる馬鹿へのいい御灸だ」
馬鹿への、のところに力を入れて、アルトくんは意地悪そうに笑った。
その横でシェリルさんが苦々し気に眉を寄せたけれど、結局口を開くことはしなかった。
「じゃあ、またな」
「うん、ありがとね」
「ああ」
そうしてアルトくんと別れてから、私はシェリルさんをじっと見上げる。
去っていくアルトくんの背中を見つめている横顔はなんとも言えない微苦笑で、それが優しげだったから、寂しくなってその手に自分の指を絡めた。
「シェリルさん」
名前を呼びながら手を引いたら、逆にその手を引かれて、指先に口付けられる。
「待たせてごめんなさい」
そうしてささやかれて、私は自分の頬が熱くなるのを感じた。
「め、ずらしいですね、シェリルさんが遅れてきて……謝るの」
その気恥ずかしさをごまかすようにごにょごにょと呟いたら、シェリルさんが苦笑して、そっとアルトくんのマフラーを解く。
代わりに、長い自分のマフラーの半分を私に巻いてくれてから、言いにくそうに二、三度視線をさまよわせた。
「うん、あのね」
「?はい」
「その、ありきたりで恥ずかしいんだけど」
珍しく言い淀むシェリルさんの、サングラス越しの瞳をじっと見つめる。
そうしていると、やがて観念したのか真っすぐに私を見て、頬を染めながら小さく囁いてくれた。
「待ってる間は、私のことだけを考えてくれる……でしょう?」
まるで秘め事を告白するように目を潤ませて、シェリルさんは言う。
ストロベリーブロンドがさらりと頬にかかり、表情に影ができる様がすごく綺麗。
うっすらと染まった頬が愛しくて、私はなんだか泣きたくなった。
初めて言葉にされた独占欲に、鳩尾の辺りがきゅぅーっとなる。
さっきアルトくんが言っていたことが本当で、それが夢みたいで、目の奥が熱かった。
「シェリルさん……」
「笑っていいわよ。幼稚な独占欲だ、って」
拗ねたように呟く言葉すら愛しくて、私はぶんぶんと首を振る。
この時の私の心の中は、きっとどんな言葉を尽くしても語りきれない。それくらい嬉しくて、照れ臭くて、愛しくて……。
寒かったでしょう、考えが及ばなくてごめんね。そう言ったシェリルさんを、すぐにぎゅっとしたくて仕方なかった。
「でも、もうやめるわ」
その代わりにつないだ手をぎゅっとしたら、シェリルさんも同じようにぎゅっとしてくれて、それが嬉しくて心がほわほわする。
嬉しさを隠し切れずに笑ったら、同じように笑ったシェリルさんがそっと囁いた。
「貴女を誰かに取られちゃったら本末転倒だし、ね」
そうして悪戯っぽく笑って、シェリルさんはアルトくんのマフラーを丸める。そして、そのまま自分の鞄にしまってしまった。
その様子をぼんやり見ていたら、つないだ手がそっと引かれる。
逆らわずに一歩踏み出すと、ゆっくりと背中に腕がまわって、優しく抱き締められた。
「恥ずかしいけど、言うわ」
「はい」
「ずっと私の傍にいて」
そうして耳元で囁かれる言葉に、はい、と返事をする代わりに、私もシェリルさんの背中に腕を回して、ぎゅっとその体を抱き締めた。
鼻先をすり寄せた首筋からはいつものシェリルさんの香りがして、それだけでこんなにもこの人が愛しく思える自分のことを、少し誇らしく思った。
お粗末。
たくさんわけちまってサーセン。
うおおおおおおおおおおお
萌えた!!!!
シェリルもランカもいじらしくてGJです!
二人とも相手のことでいっぱいになってる様子が伝わってきて可愛い!
やべええ
めっちゃ二人とも可愛い
GJ!!
GJ!!
ランカもシェリルもかわええええ!!
んでアルト、コーヒーおごっちゃるけんこっちゃ来い
GJだ!!あと逆にアルトなでなでしたいw
―――以降映画ネタバレ注意―――
映画よろしかった!!!
シェリルとランカ幼馴染疑惑とかほんとwktkしたw
必死にランカの記憶を思い出させようとするシェリル…たまらん
アルトくんがお母さんじゃなく小姑のようにw
お互い一歩が踏み出せないところがかわええー。
さりげなくアルトのマフラーをさっさとしまうシェリルが可愛いすぎる。
―――続けて映画ネタバレ―――
TV版より、ランカのシェリルさん大好きオーラがシェリルにまで届いてない感じで
友情成分が多めで、うれしいけどちょっと物足りなかったんだ…
でも、シェリルが大切な曲といって歌うダイクレを、
それぞれ別の場所でランカ、シェリルが歌ってるオープニングは
死に別れた(と思っていた)お互いのことをどこかで意識してたのかと思うと
後編でじっくり絆を深めて結婚してくれるに違いないと思って禿げたわ。
>>709 わかる、ランシェリの絡み自体は少なかったよなぁ…どっちかと言うとアル×ミシェに傾向してたような気すら(ry
でもEDで絆深まったっぽいし、これは多分後編でやってくれるに違いない←
そうかな?シェリルが何かにつけてランカの事ばかり気にしたり
2人でステージに立つ時に「ランカちゃん!」って手を差し伸べるところとか最高だったけどなあ
シェリル同士のキスに過剰反応するランカとか
劇場版の最後にシェリルとランカのウエディングドレス姿のイラストがあるんだけど
二人が赤くて細いリボンで結ばれてたって本当?
自分はそこまで気づかなかったんだけど……
マジで?気付かなかった!!二回目見てくるわ
ユニバーサルバニーの永遠とオベリスク、会えないときがシェリランソングに聞こえる
自分の中のトライアングラー
白シェリ×ランカ×黒シェリ
ヤックヤックデカルチャーです!
>>714 ランカを二人のシェリが取り合うのか
白シェリをランカと黒シェリが奪い合うのか
ランカの総取りなのか←
妄想が広がりますw
黒シェリ×ランカ×白シェリ
とみせかけてランカ×黒白シェリ
>>712 今日見にいったところ、細い真っ赤な茨でそれぞれががんじがらめになってた感じ
だがこのスレ脳な自分にはその一部が二人をがっちりつないでるように見えました
>>715 全部美味しくいただけるw
映画気になるわー
近県全滅で1月までの我慢だよ…
ランカも白と黒に分かれれば良いんじゃないかと思ってしまった。
なんだろう、白わんこと黒わんこ?
草食なうさぎさんは天然わんこに食べられちゃうんですね、分かります。
シェリル以上にランカは白黒の部分がはっきりしてるからなあw
ユニバニのほとんどの曲がグレシェリに聴こえてヤバい!
あ、ユニバニライブの演技指導&練習相手はグレイスさんですね、わかりますw
菅野とMay'nとまめぐの三角関係誰かかいてくれ。
May'nの才能に溺れる菅野とか。
菅野は真綾のもんだからなあ
あそこのラブラブっぷりは異常だから、誰もちょっかいかけられんw
>>716 レスありがとう!
赤い糸より赤い茨で結ばれてるほうが絆が深そうだ
もしからしたら二人は幼なじみだったかもしれないし後編のシェリランシェリに期待!
でもMay'nのブログとか見てると
菅野=グレイス、May'n=シェリルに見えてくるw
シェリルに「小悪魔とは」を教えるグレイスさんwww
中の人おkならまずまめぐ×遠藤が出るのは何故だ
初期にあがってた二人で『キラッ☆』のせいか
>>715 それならランカ総撮りでも全然おkだ
いやむしろ総撮りでお願いします
白シェリも黒シェリもナナセも全部ランカのもの
ランカ様ハーレムのターンで
劇場版のパンフ、登場人物の対比図に一応ナナセいたからな
後編では出てきてくれるのかも試練
映画二回目見てきたぞー!
半券二枚で引き換えのランカちゃんブックマーク手に入れてきた。
シェリル様も欲しいからあと二回は行くぜ!悲しきは近くに居ないオタ友!
―――ちょっとだけ映画ネタバレ―――
エンディングのランカ曲の出だしがシェリルの「どんなことがあっても〜」への
アンサーにしか聞こえなくて、二回目なのに目頭が熱くなる…。
シェリルソングのセクシー過ぎるライブに始まりランカエンディングでしっとりと終わり…
なんか百合抜きにしても二人好きにはたまらないよ映画版。
二時間っていう凝縮された時間に二人が声を合わせて歌うシーンが五回もあるとか、もちろん百合的な意味でも大興奮だけどな!
運命的すぎるだろシェリランシェリ…。
チラ裏なんだが、やっぱり劇場版公開で新しい歌姫たちの像が明らかになるにつれ
「ランカ派〜」「シェリル派〜」だのちらほらどちらかを貶す声が聞こえたりして悲しいのう…(´・ω・`)
>>729 どっち派ってのは前からある議論だからなぁ…
個人的には三角関係自体が好きだったからどっち派とかはなかったが
そんな私も今では立派な百合スレ住人です←
新しい解釈を見せてくれたこのスレ大好きだ!!(これこそまさにチラ裏すまんw)
映画観てきたー
黒シェリル格好良くて冒頭ライブはめっちゃドキドキしたわw
どっちもSワロタwww
シェリランでSMプレイ… ゴクリ
Sなのにイタイのがスキってどういうことなんでしょう先生!
シェリルのSは表面的な部分だけのような気がする。
ラン白シェリ(ほのぼの)、グレ黒シェリ(えろえろ)とか美味しい。
>>734 二律背反
ランカの前で白と黒のSを使いこなすも、天然Sに圧倒されるシェリルさんとかもうね
白シェリ(策士S)黒シェリ(ドドドドS)ランカ(天然S)
白シェリ→ランカ←黒シェリ
ランカ→白シェリ←黒シェリ
ランカ→黒シェリ←白シェリ
黒シェリ&白シェリ→ランカ
黒シェリ&ランカ→白シェリ
白シェリ&ランカ→黒シェリ
ランカ→白シェリ&黒シェリ
組み合わせ色々w
やっぱりヤックヤックデカルチャーwww
>組み合わせ色々w
>やっぱりヤックヤックデカルチャーwww
なぜかランカの声で再生されたw
はっ…つまりCMランカにはシェリランシェリを勧めるCMソングが入ってる…のか!?
劇場版まだ見てないけどこのスレ見てたら気になってきたw
ランカ「シェリルさん私のことどれくらい好きですか?」
シェリル「1000%ぐらいかしら(笑)」
ランカ「わぁ〜///でも私は10000%は軽く越すぐらいシェリルさんの事好きです!!!」
シェリル「…限界限界限界限界」
ランカ「えっ?う〜わぉっ!?ちょ、シェリルさんそんな急にっ……あっ///」
シェリル「フフフ。限界超えの快感で昇天させてあげるわ」
ユニバニ聴いてたら妄想が広がる広がるw
シェリルwww
ユニバーサルバニーいいよな!
俺的に会えないときが切ない感じのシェリランに聞こえる
>>739 同士よ
なんかシェリルが出張?ツアー?とかに行ってる間に口ずさんでそう
それを見越して出発前に「歌ってくれませんか?」とランカ
究極に恥ずかしがるシェリル
そして「いろんなとこ触って…」あたりで辛抱溜まらんようになるランカ
まで妄想したわ
>>738 かわいいwww萌えた!
山手線の車両が全面W歌姫だったぞー!
うっかり写メりそうになってしまったわ
>>740 なんて素晴らしい妄想なんだ!
でもホントあの歌詞は可愛いよね。
あんなの歌われたらランカちゃん我慢できないだろw
>>740 分かるわ〜
シェリル口ずさんでそう
後あの歌の感情がすごく入った歌い方いいよな
>>741 俺も見た!
二人ともめっちゃ可愛かった
シェリルがうさぎでランカは人参
あとはわかるな?
自分が好物であることを自覚して、ウサギを弄ぶ黒人参ですね
劇場版やっと二回目見てきたが、
いきなりのダイクレデュエット(そんなにシェリル好きかランカ)と
シェリルが昔の写真見るときランカ(と祖母)の写真だけ二回も止めたとこ
&記憶がないことに大ショックを受けてるところ(そんなにランカに運命的関係なのかシェリル)と
最後二人で歌い終わってステージが下がってきてるところ(二人で何話してたんだ抱き合ったりしてるのか)を
思い出すだけで幸せになれます
結婚式は来年秋ですねわかりますご祝儀はグッズ購入でよろしいですか
シェリルが写真見てる時、最後にアルトのとこで赤面してたけど
あれはツンデレシェリルがランカの写真で赤面する所をわざとズラしただけだと思っている
私はアルトが気になるの、私を忘れたランカなんてなんとも思ってないんだから!みたいな
748 :
名無しさん@秘密の花園:2009/12/03(木) 17:38:56 ID:7cUoqgOM
Wシェリルが映画を見たと聞いて飛んできました
白ウサギと黒ウサギはシェリルの内側の天使と悪魔みたいなものってことでいいんだろうか?
どっちもSだけどw
とか考えてたら頭の中がすごい幸せなことに
白「ランカちゃんてほんとかわいい!食べちゃいたい!ぎゅーっ!」
ラ「なななな!なに言ってるんですか!(髪バッサバッサ)」
黒「あら、嬉しそうよ?食べちゃっていいってことね。」
ラ「ええええ!た、タスケテーッ!」
ここでばばーんとシェリルさん本人が登場して(焦ってマジギレしてるといい)
「あんた達、私のランカちゃんに勝手になにしてんのよ!!1」
白黒「はぁ、本人さんおでましね。残念」
ラ「えっ!シェリルさん!?え、私のって!?え!?」
シ(し!しまった!!!つい言っちゃったわ・・・!)
白黒「じゃああとはうまくやるのよー(ニヤリ)」
とかね・・・
疲れてんだな自分・・・w
>>749 かわえぇww多分疲れどころか覚醒してるww
話の腰を折るようで申し訳ない。
友達が「シェリルさんのマークがハートに蝶の羽根ならランカちゃんは星に翼だよね」って言ってたのを聞いて、思わず作ってみた
素人のお遊びな上に自己満足で申し訳ない。
でも、おれの!この!昂ぶったテンションを!伝えたかった!!んだ!!
ttp://imepita.jp/20091201/799990
>>732 片方はS(サド)、片方はS(スレイブ)という可能性も…
>>751 ハートに蝶の羽根は上手いんだが星に翼はなんかひねり潰したように見える…
自分のオパーイに夢中で吸い付くランカを慈しむような眼差しで包み込むシェリルのエロ同人が見たいです。
>>754 それはどこの聖母と天使ですか
なんだか萌えとかエロとかいうよりも神聖な気持ちで心が清らかになりそうだ
>>751 前スレのマスコット人形といい、なんでこのスレの連中は愛を立体化する奴らばっかりなんだwww
素晴らしすぎて満足するしかないじゃないか
白黒ウサギ(シェリル)の餌はニンジン(ランカ)ですよねわかります
>>751 立体すげえwww
愛が滲み出てる!
>>457 今更だが、それ何で聞けるんだ?CM?雑誌についてた付録とか?
この記事はいつ見ても癒されるよなあ…
しかし作品的に「三角関係」を(も)テーマにしてて、
片方がいわゆる真ん中とのやりとりをライバルに話す、って展開は
ヤキモチ焼くなりなんかドロドロした流れになるってのがパターンなのに
公式も持って行き方おかしいだろw
当のランカはアルト完全スルーで ほわーん って、どう見てもランカの中で
アルトと親しげ<<<<<<<<<<<<<<<かわいいシェリルさん なんだなw
762 :
名無しさん@秘密の花園:2009/12/07(月) 16:48:40 ID:NeZUDo0g
もしかして劇場版見に行かないと損?
正直、百合的に美味しいかというとアレだが
映画館で観る映画としては本当によく出来てるから
今作を大スクリーンで観とかないのは絶対に損
さっき映画観てきたぜ!会社の行事で地元に戻って偉い人と会食?したついでにな!(笑)赴任先であってないから仕方がない。
…マジ良かったわコレ…これはむしろ会食がついd(強制終了
>>760 それだったのか
ドラマCDかなにかかと思ってた
ありがとう
中の人同士も、劇場版でそれぞれ相手キャラのシーンとかセリフが良かったとか
言っててほんと仲良すぎるw
二人の会話がキャラも中の人も好きあっててかわいいなww
幕Fの何がいいって、三角関係だけどライバルポジションの二人が
決して互いを憎んだり邪険にしたりするところがないとこなんだよな
(ちょっと嫉妬、というか心中複雑って描写はあるにしても)
どんなに作中の恋愛感情が進んでも、
ランカはシェリルが大好きだしシェリルはランカをかわいいと思ってる
つまり何が言いたいかというとこの作品は
二人が結婚しちまえば皆が幸せになれる
幕Fって、典型的な主人公+ダブルヒロイン物(女→男←女)って言うよりは、
少年漫画でよくある、ライバル二人とヒロイン一人の性別逆版って感じ。
途中でヒロインを取り合いつつも、結局はライバル>>>越えられない壁>>ヒロイン
シェリル→その道で長く活躍するベテラン、だけど途中で病気や故障等でドロップアウトの危機に
ランカ→才能を持った新人、ベテランのことを尊敬していて、失敗しつつも叱咤激励され成長する
アルト→二人のことを励ましたりしながら、自分のやりたい道を進んでいく
つまり何が言いたいって、結局シェリルとランカはお互いのことしか見えていないって言うことだ。
お幸せに。
ノーザンクロスがどうしても百合に聞こえる。
>558でも既出だけど「可憐」って表現、男子には使わないよね。
アルトなら普通に使えてしまえそうなのが困り処だが、まあ俺の中でのアルトは空気の読める百合萌えってことで。
だってアルトは男じゃn(ry
真面目な話、アルトはいわゆるミューズ的なポジションだと思っている。
二人の芸術家に影響とインスピレーションを与え、時に憧憬の対象になるけれども
恋愛の対象にはならない的なそういうの。
>>770の新解釈に目から鱗
下僕からお母さん、果ては女神にまで昇格したアルトの激動の人生にちょっと感動した
ここのスレの人間は常に研究を忘れないよな
そして見事ラジオの件があたってた
>>772 スレ住人がシェリルさんがラジオで「ランカ」っていうのにちょっとしたためらいがあったって言ってたんだよね
そしたら見事○○○フラグですよ
誰もいないですよね。
こっそり投下させていただきます。
シェリランシェリ、ちょっと長いです。
『会えないとき』
「今日のライブ・・・すごかったですねぇ、シェリルさん。」
放心状態のランカが、お風呂上がりのパジャマ姿で、窓の外を眺めながらそんなことを言うと、
シェリルは窓に映る自分に微笑みを映して返し、ベッドに腰掛けた。
シェリル&ランカの超銀河横断マクロスピードライブ、最終日最終公演。
そのせいもあってか、今日のライブは本当にすごかった。
異様な熱気と声の津波。
それに負けず劣らない、2人の歌姫たちの歌とパフォーマンス。
それに呼応するべくボルテージも最大限に上がっていき、今日のライブは後々、歴史に残るほどのライブだった。
歌い終え、挨拶や軽い打ち上げも済んで、ホテルの部屋に戻った頃には、とっくに次の日になっていて。
2人に用意されていたのは1つの部屋。
「デカルチャー!!!すみません、2人とも。部屋が手違いでダブルの1室になっちゃってまして・・・」
申し訳なさそうなエルモに対して、シェリルとランカは顔を見合わせ、嬉しそうに笑いあった。
もともと、別々の部屋だったならどちらかの部屋で一緒に過ごそうと思っていたから。
エルモには笑って気にしないように伝えて、キーカードを預かると、2人は仲良く部屋に向かった。
疲れきった体で、互いに体重を預け合うようにして部屋に入った2人は、そのまま豪華なソファに座り込む。
しばらく静かな時間が過ぎて、どちらともなく微笑み合うと、じゃれあうようにキスを交わす。
それが合図になって、シェリルとランカは心地いい疲れと一緒に浴室に向かう。
広めの浴室で一緒にお風呂タイムを過ごし、そして今現在の状況に至っていた。
「ずーっと・・・シェリルさんと一緒にライブできたら・・・いいのになぁ・・・」
ランカがポロリと零した願望に、シェリルは目を丸くする。
ランカは自分が何を言ったのか気づいてないようで、窓にコツンと頭をくっつけていた。
それぞれに仕事があるのは当たり前。
ランカとシェリルは銀河中の人気の歌姫だ。
それぞれに人気が高く、忙しい毎日に別に文句があるわけではないだろう。
それは自分の望んだ日々だから。
歌をみんなに届けたい。
その明確な意志を持って、ランカもこの大きなステージに上がってきた。
シェリルにだって、プロとしての心意気をその姿を持って教えてもらい、
ランカなりに公私は分けているつもりだ。
それはシェリルにもわかっている。
けれど、実際の本音が今の言葉なのだろう、そう思うとシェリルの顔に笑みが浮かぶ。
(ランカちゃんは、ほんとにかわいいわね。)
ちょうど、この銀河横断ツアーを共演することになったということが2人の耳に届いた時は、
すれ違いの毎日だったことを思い出すシェリル。
互いのオフは合わず、顔を合わせても挨拶と軽いキスだけで終わってしまい、
触れあうことすら叶わなかった。
収録が同じになったところで、シェリルとランカが仲良くイチャイチャできるはずもなく。
いつかの共演番組では、他の共演者の中のお調子者の男性歌手がシェリルに触れたりしながらしゃべるのを
出番を終えたランカがもの凄い形相で後ろの席から睨んでいたことを思い出す。
(ああ、あの時はおもしろかったわね。オンエアでも不機嫌なのが少しわかるくらいだったもの。)
クスッと笑ったシェリルに気づいたランカが振り返って、小首を傾げる。
そんなランカに、笑みだけ返して、何でもないと視線で告げると、ふにゃっと笑ったランカは、
再び視線を窓の外に移して、「一緒がいいなぁ」と呟いていた。
(そうそう、その収録の時・・・)
出番を終えて、座ったのはランカの隣。
たぶん、ディレクターの2大歌姫共演の売りも考慮しての配置だろう。
「ランカちゃん・・・顔。」
カメラが向けられているのがわかっているシェリルは、仲睦まじい姿を見せるべく、
ランカを誘惑するような素振りで耳元に囁く。
「へ?」
慌てたランカのかわいらしさも計算してのシェリルの行動だった。
「顔、変な顔になってるわよ。」
「だって・・・」
不服そうに俯くも、その目はだけはいまだに男を睨んでいる。
その姿に苦笑を漏らすシェリル。
プロなんだからと言いながらも、ランカのその気持ちが嬉しいのは確か。
だがしかし、その嬉しい感情を表に出さないのはシェリルのプロとしての意識。
どうしようかと思っていたシェリルの手に温かな感触が触れる。
一瞬、何かと思ったが、それがランカの手だとわかると、シェルリはその手をつなぎ、
そしてカメラの死角で指を絡めた。
それが嬉しかったのか、シュンとしていたランカの緑の髪が立ち上がる。
わかりやすいその感情に、シェリルは堪らなくなって俯いて笑った。
そして、ランカは小さく、本当に小さくシェリルにだけ届く声で囁いた。
「シェリルさんは・・・私のなんです。」
自分の顔が熱くなって行くのがわかるシェリル。
緩み出そうとする頬をなんとか抑えて、そのままいつもと変わらぬシェリルの表情を保ちながら、
絡めた指に力をこめた。
そんなことを思い出しながら、ランカの背を見つめていたシェリルは、
目を閉じて口元に笑みを浮かべると歌いはじめた。
『会えないときこれを聴いて わたしだけのものって歌わせて』
ランカがその声にハッとして振り返る。
口ずさんでいるだけなのに、それはとても綺麗な歌声で。
ライブと何ら変わりないその歌声と、こちらを見て微笑んでくれたシェリルに、真っ赤になるランカ。
そんなランカを招くように、自分の腰掛けたベッドの隣をポンポンと叩きながら、歌を続けるシェリル。
『そばにいると言えないから』
誘われるように、ふらふらとした足取りでシェリルの元に行き、
叩かれたその場所にシェリルを見つめながら腰掛けるランカ。
そんなランカに微笑んだまま軽く口づけるシェリル。
それだけで、ランカの顔はさらに真っ赤に染まった。
『その甘いkissわたしのもの』
絶妙のタイミング。
ここしかないようなタイミングを計って、シェリルは歌を口ずさみ続ける。
ランカは触れられた唇に手を当てて、シェリルを熱に浮かされたような表情で見つめる。
『たいせつだから 時々イジワルをしたくなるの』
そんな歌詞を茶目っ気タップリに歌われてしまったら、誰だって敵わない。
シェリルのいつもとは違うかわいらしい一面。
それを、シェリルは今、ランカにだけ見せていた。
悪戯っぽい笑みに息をすることさえ忘れ、シェリルから目を離せないランカ。
『いろんなことして』
『いろんなとこ触って』
ランカの耳に口元を寄せて、囁くように歌うと、ランカの心臓はもう爆発寸前になる。
シェリルはランカのピョコピョコと動く髪を優しく撫でて、あいたもう片方の手で、ランカの頬や唇、
首筋、そして胸元辺りに柔らかく触れていく。
やがて髪を撫でていた手がランカの弱点の一つである背を撫で上げ、
もう片方の手でランカの手を取ると自ら自分の胸元に導く。
触れたその胸の柔らかさに、甘い吐息を漏らすランカ。
そんなランカを見て、悪戯な笑みをうかべたままのシェリルはその耳に息を吹きかけた。
体中がゾワゾワと震えるその感じに真っ赤になってシェリルから離れるランカ。
そんなランカにクスクス笑って見せ、シェリルはランカの頬に手を伸ばした。
『困るところ もっと見たいナ』
微笑んでそんなことを言われたら、いや、歌われてしまったら、もうランカにはどうすることもできない。
胸の内に湧き上がる想いに、どうしたらいいのかわからない。
何も考えられず、ただ気持ちが高揚するのを感じるランカ。
そこにあるのは、目の前にいるこの美しくて、かっこよくて、綺麗で、
そしてかわいいシェリルという存在が“大好き”だという、とてもとても強い気持ち。
ランカは頬に触れられた手に、愛しそうに頬を擦りつける。
そんなかわいらしいランカの姿に、シェリルもただ微笑んで、愛しい気持ちを歌にのせる。
『どうしよう離れたくなーーーい』
もう本当に堪らなくなったランカは、シェリルの腰に抱きついた。
歌は聴いていたいけれど、このままシェリルと触れあいたい。
そんなせめぎ合いの中で、ランカはシェリルのお腹辺りに顔を擦りつける。
そんなランカの頭を撫でながら、シェリルはランカの耳元に唇を寄せる。
『ランカちゃん アイシテル』
本当はすぐに言葉が続くのだけれど、シェリルはわざとそこで溜める。
自分の想いを伝えるように。
ランカの動きが止まり、ゆっくりと顔を上げたその表情は熱を帯びていて。
瞳が潤み、今にも涙が零れそうだ。
そんなランカに微笑んでシェリルは歌を続けた。
『って・・・・・・ もっと 言っとけばよかったナ』
額にキスを送り、ランカの脇に手を入れると、その体を起こそうとするシェリル。
それに逆らうことなどせずに、その身を起こすと、真正面からシェリルと向き合う形になるランカ。
ベッドに横座りして、二人して見つめ合う。
そして、シェリルは最後のフレーズをゆっくりと口ずさむ。
『大好きよ』
囁きかけるように言って、綺麗に微笑んでくれたシェリルに、ポーっと見惚れてしまうランカ。
『大好き・・・・・・ランカちゃん』
言われた時には、ランカはシェリルに飛びつき、押し倒していた。
「シェリルさん!!!シェリルさん!!!」
「感謝しなさい。こんなサービスめったに・・・ランカちゃんだけにしかしないんだから。」
胸に顔を擦りつけて名を呼ぶランカの髪を撫でながら、優しい笑みを浮かべてシェリルが言う。
やがて興奮が少し治まったランカが、シェリルの胸から顔をあげた。
視線が合うと互いに幸せそうに微笑み合う。
「シェリルさん・・・」
「なぁに?ランカちゃん。」
熱を帯びた声に呼ばれ笑顔でそう返すと、顔の横に両手をついてランカに見下ろされるシェリル。
「私も・・・私も、大好きです・・・シェリルさん・・・愛してます・・・」
恥ずかしそうに、でも幸せいっぱいな笑顔を浮かべて、そう言うランカ。
シェリルはそっとランカの頭に手をやると、その頭を引き寄せた。
引き寄せられるまま、ランカはシェリルの肩口に顔を埋める。
「知ってるわ、ランカちゃん。」
そう耳元に囁かれた声に幸せそうに微笑んで。
やっぱり嬉しくなったランカはシェリルの肩に顔を擦りつけた。
そんな犬みたいにかわいいランカの背を撫でながら、シェリルはその耳元に囁きかける。
「ねぇ、ランカちゃん。」
それは、悪戯天使の誘惑。
「いろんなことして。いろんなとこ触って。」
シェリルがわざと艶めいた声で甘くおねだりしてみせると、
ランカは真っ赤になりながらもそれに誘われるように、シェリルの唇に自らの唇を重ねていた。
以上です。初投下なんで誤字脱字、読みにくい等、至らない所は許してください。
いろいろ勝手に設定してしまいましたのですみません。
シェリランシェリが好き過ぎて、血迷ってしまいました。
好き過ぎて『会えないとき』と聴くと、こんな映像ばかり浮かんでしまいます。
描写が丁寧で、にやにや展開が目に浮かぶ……
最高でした。朝から幸せな気分をありがとう。
エンドレスで聞こう
さあ次はいろんなことしたり触ったり擦ったりするシーンを(飛んでっけー
初投下でこれとかレベル高すぎだろう!GJ!
シェリルもランカも可愛すぎて萌え死ぬかと思ったw
GJ!!ニヤニヤしたわww
歌でSS作りとかいいな〜また作ってみたいw
素晴らしい…凄い頭の中に映像が鮮明に浮かんだ!更に二人の事好きになったよ。GJです!!
感想ありがとうございます。
とても嬉しいです。
少しでもニヤニヤして頂けたなら幸いです。
遅れたけど素敵な小説有り難うございました!
二人のいる部屋の情景が目に浮かぶ…
マクロスは本作らずに読む専だったけど
ここ見てるとシェリランシェリ本出したくなってきたよ…
素敵SSで幸せになった!GJすぎました!
本・・・出していいんだぜ・・・?
本出したら…買いに行くよ…あぁ、僻地住人だけどな…!!←
実際、オフでも活動してる人ってどのくらいいるんだ?
毎年アニメーターの出す本買いに行くぐらいしかコミケを利用せんので、よく分からん
自分も本を出そうか迷っているもんで、どれくらいシェリランシェリ好きがいるのかは気になるなぁ。
完全に百合百合なのはこのスレでも挙がってた一冊しかしらないし…。
エロい本でおまけ扱いの百合プレイなら見かけたこともあるんだが。
発表するだけならネットが楽なんだろうけど、形にしたい自分もいて…。
こんなに人を悩ませるなんて、シェリランシェリの魅力は本当罪だ。
マクロスF自体はマイナージャンルではないから
そこそこありそうだけど最近同人から離れてるので分からないな…
>>794 自分もシェリランシェリ本を出したいと思う一人だ
あと自分は通販で買ったシェリランシェリ本は2、3冊持ってたかな
ただがっつり百合えっちなシェリランシェリ本は持ってないし見たことないがw
ピクシブとかネットで見るとシェリランシェリは需要あるようなのに、同人誌となるとなぜか見つからないんだよな…
もうココの皆で本作ればよくね!?
確かにw
ここの保管庫にあるSSも素晴らしいもんなぁ
ぶっちゃけマジで考えたことあるw<百合スレ発祥シェリランシェリ再録アンソロ
しかし権利とか売り上げとか印刷代とか諸々…
とくに投下された話となると、申告してきた人が本当に本人か証明できないしなあ
印刷代丸かぶりで無料配布…無料で配布してると証明ry
こういう場合2chて難しいな…!
誰かアンソロ企画立ち上げてくれー
今からアンソロ企画します!!それに乗りたい人は完全新作持ち寄りで!!
みたいな感じならいけるのか?若造にはわかりませぬ…orz
てかそうしたらオフみたいなノリになりそうだし…むむむ
本当にマクロスF百合アンソロ企画立ち上がったら参加したいな〜
他力本願で申し訳ないが、誰か立ち上げてほしい…
秋★枝氏に表紙絵依頼したら喜んで引き受けてくれそうだな
自分も企画立ち上がるなら参加したい…
けど今いるメインジャンルが2chに風当たり厳しいから
2ch発祥なのを大々的にされると参加できないや…
規制きついorz
俺も参加したいよ〜
田舎住まいだし、イベントとか本とか詳しくないから、アンソロ企画とかよく分からない。
だからせめて、思いのたけをこのSSにぶつけてやるぜ!
ランカ→シェリル。
『CMランカ』から思いついたネタなので、未見(?)の方はスルー推奨。
あと長くなった。すまん。
遠距離恋愛になら、覚えがある。
けれど、恋した人に甘えた経験なんてない。
だって、私の遠距離恋愛は、距離のありすぎる片思いだから。
「実演」
「はぁぁー」
廊下にあるベンチに深く腰掛けて、ランカは大きな溜息をついた。
軽く前屈をすると、強張っていた筋肉が、少しの刺激と共に解れる感覚がある。
相当緊張していたらしい事を自覚させられて、更に大きな溜息が漏れた。
「はぁぁぁぁぁー」
「そんなに大きな溜息つかないの、ランカちゃん。アイドルは笑顔が一番なんだから」
「シェリルさん!」
予想外の声にランカが跳ね起きると、いつの間にかシェリルが近づいてきていた。
撮影衣装らしい華美な服を纏ってはいるが、1人であるところを見ると、休憩中らしい。
ここは多くの有名人が集まるスタジオだから、シェリルがいても不思議ではない。
けれど、広いスタジオの中で、約束もなしに、こうして出会えた。
奇跡のような再会に、ランカの沈んでいた気持ちが急上昇していく。
「貴女も何かの撮影なの?」
「はい! 携帯デバイスのCM撮影、なんですけど」
「……その撮影が、溜息の原因かしら?」
「そう、です」
CMの事を思い出して、ランカの肩が下がる。
悩みの種は、そのCM撮影だった。
『携帯デバイスのCMソングだから、遠距離恋愛をテーマに』
そう言われて、切ない恋の歌を歌う……そこまでは良かった。
歌に自分の気持ちを入れ込みすぎたせいか、メーカー側から大絶賛された程だ。
問題が浮上したのは、CMフィルムの撮影である。
「ダメ出しでもされたの、ランカちゃん?」
「……実は、遠距離恋愛をテーマにした撮影なんですけど。
ドラマみたいなCMになっていて、2つのパートがあるんです。
私が1人で『誰か』を思っているパートと、『誰か』と一緒にいるパートと。
1人だけのシーンはすぐにOKが出たんですけれど。
男の人と一緒に居る部分の撮影が、上手く行かなくて」
愛しい人を思い浮かべる感じで、と言われたシーンは、難なく撮影が終了した。
それも当然だ。ランカには、「愛しい人は?」と言われた時、思い浮かぶ相手がいる。
その人の事を思うと、嬉しくもなり、悲しくもなり、切なくもなる。そんな相手が。
想い人の名は、銀河の妖精シェリル・ノーム。
最近認知度が上昇してきているとは言え、ランカは駆け出しのアイドルだ。
業界での位置からしても、一個人としての関係性からしても、距離のありすぎる片思い。
シェリルの事を思うだけで、撮影は終わった……ランカ1人のシーンだけは。
「恋人に甘えるように、って言われる通りに腕を組んだりするんですけど。
なかなか監督さんのイメージに近づけないんです。
私、恋人に甘えた経験なんてないですし。よく分からなくて」
「ランカちゃんってば、奥手なのね。
何なら、あのアルトでも練習台にすれば良かったのに」
「あ、アルト君と!? でも、私は別にアルト君とは何も!」
「ふふ。むきになっちゃって。可愛いわね、ランカちゃんは」
「……からかわないでください、シェリルさん」
シェリルさんの意地悪、とランカは心の中で呟いた。
ランカはシェリルが好きだけれど、シェリルが好きなのは、きっとアルトだ。
ショッピングモールでシェリルがアルトにキスした場面は、今も鮮明に覚えている。
言わばアルトはランカにとって恋敵だというのに。恋人役になど出来る筈が無い。
「じゃあ、私が練習台になってあげましょうか?」
「え! シェリルさんが?」
「ちょっと暇を持て余してるところだしね。
同性相手なら、ランカちゃんもちょっとは緊張せずにすむんじゃない?」
「それはそうかもしれません、けど」
ランカは別の意味で緊張しちゃいます、と叫びたいのを必死で堪えた。
ずっと憧れ、恋焦がれてきた相手と恋人のように振舞うなんて、
緊張するなという方が無理である。
だが考え方を変えてみると、これは滅多に無い機会でもあった。
好意を口にしてしまえば、破れるかもしれない片思い。
だが今なら、失恋のリスクを冒す事無く、シェリルに接近できるのだ。
このチャンスを逃すわけには行かないと、ランカは唾を飲み込み、決意を固める。
「……じゃあ、よろしくお願いします! シェリルさん!」
「お任せしなさい。えぇと、腕を組むんだったわよね?」
す、とシェリルが作った左腕と脇腹の隙間に、ランカはそっと自分の右腕を差し入れた。
次の瞬間、シェリルが余白を埋めるように、その左腕を自らに寄せる。
肩に触れた柔らかな感触に、たちまちランカの顔は赤く染まった。
豊満と言って差し支えないシェリルの胸が、当たっているのだ。
思わず右腕を引き抜こうとしたけれど、その動きを、シェリルの言葉が牽制した。
「何やってるの、ランカちゃん。まだまだこれからなのよ?」
「で、ですけど、その」
「それにしても、ランカちゃんの腕って柔らかいわね。えい」
「ひゃっ!」
空いていた右手で、シェリルがランカの二の腕を突付き始める。
腕の外側を突いていた指が、いつしか滑らかに皮膚の表面を撫で始め、
ランカは自分の中に生まれたもどかしさを宥めるのに一生懸命だった。
その指で、腕以外の場所にも触れて欲しい。そして私も、貴女に触れたい。
暴走を求める感情を、理性でどうにか押し留める。
「それで。腕を組む以外には何をするの?」
「えぇと、2人で見詰め合って」
「こうかしら?」
問いかけながら、シェリルがランカを覗き込んでくる。
最初はからかうような笑みを浮かべていたシェリルだったが、
次第に笑みが消え、まるで何かを欲しがっているような、言葉に表せない表情になった。
こんな顔は、雑誌でもプロモーション映像でも見たことが無い。
ひょっとして、これが、恋人だけに見せる、シェリルの一面なのかもれない。
……アルトにだけ見せる、強請るような、挑発するような表情。
そう思い至って、ランカは胸が苦しくなった。
動揺を隠すべく、慌てて次の動きを伝える。
「そして、次は髪を撫でてもらって」
「髪を撫でればいいのね?」
組んでいた腕を解いて、シェリルがランカに向き直ってくる。
やがて伸びてきた右手がランカの緑色の髪に触れた。
上から下へ。何度も髪を梳く動きに、ランカの胸が熱くなる。
兄であるオズマが同じように撫でてくれた時とは、明らかに違う感触。
細く長い指と、低めの体温を感じていると、先程の苦しみが嘘のように溶けていく。
けれどシェリルの次の言葉が、ランカの身体を再び強張らせた。
「それから?」
「……キスを、するフリを」
咄嗟にランカは嘘をついた。
CMの最後はキスをする直前のカットだと聞かされているが、
雰囲気作りもあるだろうからと、キスをするかしないかはランカの自由意志に任されている。
素直に言えば、シェリルは冗談のように軽く、キスをしてくるかもしれない。
それだけは、避けたかった。
まるで本当の恋人のようである今の流れでキスをしてしまえば、
今度こそ、ランカは耐える事など忘れ、秘めていた思いをシェリルにぶつけるかもしれない。
叶わない恋だと分かっているから。せめて、嫌われたくはない。
その為にも、ここで片思いを悟られるわけにはいかないのだ。
「キス、ね」
「ふぁっ!」
艶やかな唇を舌で舐めて、シェリルがランカの顎に手をかける。
されるがままにランカが少し上を向けば、至近距離にシェリルの顔が合った。
その殆どが赤くなっていて、微かにかかる吐息は、その頻度が早い。
だがシェリルも緊張しているのだろうか、と考える余裕さえ、ランカにはなかった。
すぐ近くにあるシェリルの深い瞳と、弾力のありそうな唇に意識が引き寄せられる。
雰囲気に飲まれるように、シェリルの片腕がランカの腰を引き寄せ、
そしてランカの両手もまた、自然とシェリルを捕まえようと泳ぎ出して……
ぷぎゅぅぅぅぅぅぅぅ
唐突に割り込んできたランカの生体携帯の音が、ランカとシェリル、双方の動きを止めた。
2人してしばし無言で見つめあい、ややあって、飛び退くように距離を取る。
その時になってようやく、ランカは自分の鼓動が異様に早くなっていた事に気付いた。
もし、生体携帯が鳴らなかったら、どうなっていただろう?
ランカの理性が気付かないうちに、唇を重ねて、告白でもしていたかもしれない。
そう考えてみると、ランカは生体携帯とそれを鳴らしてくれた相手に感謝したくなった。
誰かは知らないけれど、失恋という悲しいゴールを先延ばしにしてくれてありがとう、と。
安堵しながらふとシェリルの方を窺うと、
何故かシェリルがひどく動揺しているように見える。
だが、ランカの視線に気付くと、取り繕うように背筋を伸ばして言った。
「携帯、出なくていいの?」
「そ、そうですよね! ……社長からメールです。撮影再開するって」
「そう。それで、今度は上手くいきそう?」
「はい! シェリルさんのおかげです! ありがとうございます!」
まだ早い鼓動を何とか抑えようとしながら、ランカはシェリルに頭を下げる。
撮影再開と知っても、先程溜息をついていた時のような、不安感はまるでない。
何せ、本当に好きな人と、恋人のように触れ合う事が出来たのだ。
撮影ではよく知らない若手俳優が相手役だが、シェリルの姿を思い浮かべれば、
きっと監督のイメージ通り、いやそれ以上の動きが出来る自信がランカにはあった。
その自信が表情から読み取れたのだろう。シェリルが満足気に笑う。
「その様子なら、大丈夫ね。いってらっしゃい、ランカちゃん」
「はい! 行ってきます!」
シェリルの笑顔に見送られながら、ランカはスタジオに向けて走り出す。
何度となく振り返ると、シェリルの姿がその度に小さくなっていく。
やがてランカが角を曲がって、ついに互いの姿が見えなくなってしまう。
その為ランカの耳が、不意に漏れたシェリルの呟きを聞き取る事はなかった。
「……いつか、本番ができる事、願ってるわ」
おわり。
やべぇぇえええ
最高すぎる!!
こっちまでドキドキした!
GJ!!
なんて可愛い二人www
GJ!!実はまだ未聴だったが聞いてくるw
>>814 納得の解釈だw
>>814 それまで超然としたイケシェリルだったのに
密着してつい頬を赤らめてしまった正にその瞬間なわけですね
>>811 GJ!!
両想いなのにすれ違うかんじって切ないけど好きだ
>>814 俺もそういう風にしか見えないwww
ここってシェリラン以外もいいんだよね?
コミック最終巻読んでグレイス×ランシェに萌えたw
最後の最後で思い出すのがランシェなのかよグレイス!
天然でぽややんなランシェを文句言いつつほっとけないグレイスとか超萌える
なに!?グレシェあるの!?
コミックは一巻買って放置してたけど…買わねば!!
良いよね〜…てかグレイスエロス萌えますわ
グレシェとグレシェリは違うんだよな
かといってグレランじゃグレイス×ランカみたいだし厄介な名前だなw
ランカ×ランシェはランシェではなくランランなのか?
>>820 ランランてww
なんかすごいほんわかしてそうだw
>>821 キャッキャウフフという言葉が似合いそうだw
ランシェって何〜〜〜?!(泣)
>>823 とりあえずググってwikiの登場人物でも見た方が良いぞ。
まず一回自分で調べてみることだ。すぐ分かるから。
皆ほんとにすごいいい話書いてくれて幸せだな・・・
他の好きなジャンルでも、SSをこんなに読み返すことなんてしないわw
最近pixivもシェリランシェリとかシェリシェリ増えてきててすごい嬉しい!
このスレのおかげで、シェリランシェリに目覚めた
ありがとうw
827 :
名無しさん@秘密の花園:2009/12/21(月) 19:38:21 ID:VjJBeTQC
下げ忘れ(´・ω・`)
劇場版でランシェリが小さい頃に接点があるようなないような感じだったけど、
もし幼なじみとかならランカはシェリルのことを「お姉ちゃん」て呼んだらいいと思うんだ。
>>829 想像したら鼻血が止まらない。どうしてくれる。
私は頭の中がお花畑になったw
もっと長引くと予想されていた収録。
でも、トントン拍子で進んで予定よりも早く終わった、そんな珍しいある日。
「これなら夕飯に間に合うわね〜」
銀河の妖精は、トップスターには似合わない、だが「妖精」というにはぴったりな無邪気な笑みを零して、鼻歌交じりに車に乗り込んだ。
車が緩やかに揺れる度に、家の鍵がポケットの中でチャリチャリと鳴る。
コツコツとブーツの踵でリズムを取りながら、新曲を口ずさみ、たい焼き型の携帯を取り出して時刻を確認。
表示されたのは「18」と「38」の数字。
(確か17時には終わるっていってたわよね……)
昨夜交わした会話を思い出し、「なら今は夕食を作ってくれている頃かしら?」と推測する。
今日のご飯はなんだろ?
中華? 和食? それとも洋食?
(個人的には洋食を希望ね……)
別に中華が嫌だとか、和食が嫌いだとか、そんなんじゃない。
ただ、その。
(だって……うまく使えないんだもの……)
フォークとナイフだったらバッチリだ。
何せあのグレイスに教え込まれたのだから。
でも、あの二本の棒だけは、どうにもこうにも上手く使う事が出来ない。
(べ、別に使えるのよ? でも……えっと、ニギリバシ? だっけ? で、お子様がやる持ち方だって……アルトもミシェルもそう言うから、なんとかマスターしよと頑張ったんだけど……)
アルトの呆れ顔と、ミシェルの小馬鹿にしたような顔が浮かんできて、シェリルはむっと口を尖らせた。
帰ったらランカちゃんに教えて貰って猛特訓をしよう。
そう決意していると、運転手の慇懃な言葉が目的地に到着したことを告げた。
礼と労いの言葉を述べ、車を降りる。
玄関は直ぐそこなのに、無意識の内に自然と急ぎ足になっているのか。
ストロベリーブロンドの髪が歩にあわせてふわりと舞った。
【 じゃのめでおむかえ 】
「ただいま」
玄関を開けると同時にシェリルが言い放つと、直ぐに返事が返ってきた。
「あぁ、おかえりなさい」
しかしそれはシェリルが予想していた明るくて元気な声ではなく、もっと落ち着いたトーンの声。
奥から顔を出して出迎えてくれたのは、赤いギンガムチェックのエプロンを纏った女性。
仕事中は厳しい眼差しで業務をこなす彼女だが、プライベートはやはり別。キャサリン・グラスは柔らかく笑ってシェリルを迎えた。
「あれ、キャシー?」
「なに、その残念そうな顔」
シェリルのきょとんとした顔を見て、キャシーがくすくす笑う。
そうして「ランカちゃんだと思ったの?」とイタズラに言った。
「なっ、別にそうじゃないわよ。ただ、こんなに早く帰ってくるの珍しいなって……」
「ふぅ〜ん?」
キャシーのニコニコとした表情に対して、シェリルはむぅーと不機嫌そうな顔をする。
うっすらと赤くなった頬を、キャシーは愉快げに突ついた。
「ゴメンなさいね、ランカちゃんじゃなくて」
「もっ、キャシーのバカっ」
頬を突いたと思ったら今度は頭をくしゃくしゃと撫でたりと、好き勝手にやるキャシーの手を「いっつもそうやって子供扱いして」と言いながらペシペシ叩いて追い払おうとするシェリル。
その様子は構われ慣れていない子猫のようで可愛らしい。とか思ったが、でもそんな事いえば本気で照れて怒りかねないので、賢いキャシーはただ笑うだけで、大人しく手を退けた。
引き際をキッチリ心得ていてこそ大人の女である。
「というか、珍しいのは貴女でしょ。いつもなら貴女が一番遅いのに」
シェリルの脱いだコートと荷物を受け取り、廊下を先に歩くキャシーが言う。
仕事がないのならランカが一番早い(学校から寄り道せずに帰ってきた場合だけど)。
次いで帰ってくるのは、家庭に入ったからと定時に上がれる業務に異動したキャシーで、その次がオズマかブレラのどちらか。そして最後にシェリルが帰宅するというのが日常である。
シェリルはキャシーが言うことにも内心で納得せざるを得なかったが、ぶっきら棒に「まぁ、たまにはね」と呟くように答えて後に続いた。
キッチンの方から柔らかく甘い匂いが漂ってくる。
その匂いをシェリルは猫のようにすんすんと嗅いで、「ご飯なに?」と首を傾げた。
「あなたの好きなクリームシチュー」
「ほんと!?」
「嘘ついてどうするの?」と言う前に背中からシェリルにガバッと抱きつかれ、口から出る予定だったキャシーの言葉は「きゃっ」という可愛らしい奇声に変わった。
「こらこら」
「ねね、とうもころし入ってる?」
「ちゃんと入れたわ。でも、『とうもころし』じゃなくて『とうもろこし』でしょ」
「……とうもころし?」
シェリルの重みで少し前屈みになりながら歩くキャシー。
シェリルはキャシーの首根っこに捕まり、半分おんぶされているような形で足をブラブラさせた。
「ノー。とうもろこし。リピードアフタミー?」
「……とうもこ……もぅ! コーンでいいもん!」
足がバタバタ動かして、シェリルは頬を膨らませる。
キャシーは「はいはい」と笑いながら、「それにしても軽いわねぇ〜」と呟いた。
「何が?」
「貴女が。相変わらず軽いわ。寧ろ軽すぎ」
「そう?」
「筋肉だって多少は付いてるし、結構食べてるのに……なんでかしらね?」
――――ほんとに羽でも生えてるのかしら。
キャシーはそう呟こうとして、なんとなくやめた。
不意にもう一人の義妹の不安そうな顔が浮かんできて。
それで、その表情を意味がなんとなく分かって、キャシー自身もなんとなく不安になったから。
「キャシー?」
「……なぁに?」
きょとんとした顔で小首を傾げるシェリルに、キャシーは微笑み返す。
リビングの三人掛けソファーにシェリルを降ろして、荷物とコートを傍らに置いた。
「はい、到着。手洗いうがいしてきなさい」
「はーい」
シェリルはのんびりと返事をして洗面所に向かう。
その背を見送ってから、キャシーはキッチンに戻った。
* * * * *
「遅いわねぇ」
「そうだなぁ」
自分の席に着いて、時計を見上げるキャシーとオズマ。
ソファーに座って雑誌を読んでいたブレラも、その膝でゴロゴロしたいたシェリルも、二人の言葉にチラリと時計を見上げた。
帰宅予定時刻をもう2時間程オーバーしている。
収録が長引いているのだろう。そうは分かっても、心配になってしまうのは仕方がない。
シェリルはのそりと起きて携帯を取り出す。
そこには新着メールも着信もなくて。シェリルは凛々しい眉を顰めて、白いタイ焼き型の携帯をソファーの隅に投げた。
「……ランカちゃん、おそい」
しゅんと項垂れるシェリルの頭に、ブレラがぽふっと手を置く。
不機嫌なシェリルを、どうにか宥めようとするブレラ。
そんなブレラに
「ねぇ、今日って確か、Nスタジオで収録って言ってたよね?」
「? あぁ、そうだったと思うが……」
そんなブレラにシェリルが問う。
ブレラが肯定すると、ふむと一人頷いて、
「……結構近いわね。ちょっと行ってくるわ」
シェリルはソファーから飛び降りた。
「え、シェリル!?」
キャシーが制止する声も届かず、シェリルは「直ぐ戻るから!」と残して玄関から飛び出していく。
小気味の良いリズムを刻みながら、走る速度を上げていく。
スタジオに着いた時には、シェリルは寒空の下にも関わらず、うっすらと汗をかいていた。
ふぅーっと息を吐くと、目の前で白くなって夜空に消えて行く。
(あ、そういえば帽子もサングラスも忘れちゃった……)
そんなことに気付いたけど、「まぁ、いっか」と苦笑で誤魔化しておく。
遅くなる時は必ず連絡をくれるから、つい心配になって此処まで来てしまったけれど、どうしよう。
ちゃんと考えずに突っ走ってしまった自分が少し、いや、かなり恥ずかしくなったが、走って乱れた自身の髪を手櫛で梳いてやり過ごした。
「どうしよ……」
呟き、とりあえずポケットに手を入れる。
でも、そこにある筈の物なくて、シェリルはぎょっとした。
「……ケータイも忘れた」
その場に蹲るシェリル。
ちょっと泣きたくなってきたが、こんな所で一人で泣くなんて「シェリル・ノーム」はしない。
溜息をちょっと吐いて、とりあえず待っていようとNスタジオ前にある公園へ。
シェリルはブランコに腰掛けて、ぼんやりとスタジオの方を見た。
「……さむ〜」
唐突に寒さを思い出して、シェリルは身を震わせた。
変装用の帽子も、目を保護する為のサングラスも、防寒用のコートも忘れて何をやっているんだろうか。
自分に自分で呆れてしまう。
「……なにやってんのかしら」
あの子のことが心配で思わず飛び出しちゃったけど。
これって、みんなの心配を増やしただけじゃない?
ポツリ。と、頬に冷たさを感じる。
空を見上げると、厚い雲が頭上に広がっていて。
ポツポツ、ポタポタ、パラパラ……そうリズムは早くなって、冷たい雫が降り注いできた。
「……つめた」
ざぁーっという鞭みたいな雨じゃなくて、ぱらぱらとしっとり降ってくる雨。
冷たいけれど、不思議と不快には思わなかった。
幼い頃に体験した雨は、もっともっと冷たくて、あまり綺麗じゃなくて。
だからフロンティアにきて体験した雨は、あんまりにも綺麗で。
雨は嫌いじゃない。
晴れてるのも好きだけど、この瞳は強い光に弱いし。
「……何処で聞いたんだっけ………」
雨の歌。昔、何処かで聞いた、子供が歌っていた歌。
可愛らしくて、どうしてか羨ましくなって、妙に耳に残った歌。
雨のリズムを聞きながら、ゆっくりと思い出す。
あめ、あめ。ふれ、ふれ。じゃのめで。
(……えっと……こんな感じ?)
「……あめ あめ ふれ ふれ」
――――かぁさんが。
「……ぁ」
そこで、なんで羨ましいと思ったのか思い出す。
シェリルはふっと力を抜いたように、微かに笑った。
「バカね……もう、おかあさんも……グレイスもいないのに……」
雨がじわじわと体温を奪って行く。
手足がだんだん悴んできて、感覚が薄くなっていくのが分かった。
冷たいのは、嫌いじゃないけれど。
寒いのは、あんまり好きじゃない。
携帯もなくて、コートもなくて。
サングラスもなくて、ランカちゃんもいなくて。
雨だけが降っていて、今は夜で。
明るすぎるのは得意じゃない。
でも、暗いのは好きじゃない。
不意に昔の感覚が蘇りそうになって、緩く頭を降る。
シェリルは、歌の続きを歌えなかった。
* * * * *
(うわ〜! もっ、すっごく遅くなっちゃったよ〜!!)
ランカはスタジオの廊下を慌しく駆けながら、心の中で叫んだ。
バタバタと走りながら、オオサンショウウオ君を握って時刻を表示。
予想よりも遥かに時は進んでいて、ランカはぎょっとした。その拍子に足を絡ませて転びそうになったけど、壁に捕まってなんとかセーフ。
「あぅ〜」
お兄ちゃん達怒ってるだろうな。
キャシーさんも怒ってるだろうな。
(……シェリルさんは……拗ねてる、かな?)
拗ねたシェリルさんのご機嫌を治すのは大変だけど、その拗ねた様子も可愛いから好きだなぁ〜。
とかランカは内心で惚気つつ、再び走り出してオオサンショウウオ君で電話をかける。
オズマだと怒鳴られるし、ブレラは……携帯電話とか持ってないし、キャシーさんが一番冷静に対応してくれるだろう。
と、ランカなりに判断を下して、キャシーに電話をかけた。
「あ、キャシーさんですか? ご、ゴメンなさいっ。プロデューサーとディレクターが喧嘩しちゃって、それで色々長引いちゃって……」
キャシーのちょっと怒っているような、でも本当に心配そうな声が痛い。
ついでに電話越しで怒鳴り散らしているオズマの声も耳に痛い。
ランカはゴメンなさい〜と平謝りしているような気分的でスタジオ内を駆けて行く。
「え、シェリルさんが!?」
が、キャシーがいった言葉に、ランカは思わず足を止めていた。
ランカちゃんを迎えに行くって言ったまま、帰ってこない上に、携帯電話も忘れたらしく連絡も取れない。という言葉に。
「え、えぇっ、う、うそぉ!!」
なんでそんなことになってるの!?
ランカは大きな声で叫びそうになって、ぐっと唇を噛み締めた。
早く探しに行かなきゃ!
ランカはまた走り出す。
でも今度はバタバタという落ち着きのない駆け方ではなく、グッグッと力強く進む駆け方で。
エントランスを抜けて外に出ると、パラパラという雨の音が耳に届いた。
風はないけれど、雨に濡れる空気はとても冷たくて、思わずぶるりと体が震える。
ランカちゃん、送って行くよ。
そうスタッフの一人から声がかかる。
それを丁重に辞退して、代わりに傘を借りて外に飛び出した。
雨だって嫌いじゃないけれど、濡れるのだって時には楽しんでいるけれど。
でも、冷たいの得意じゃないし、寒いのだって好きじゃないし。
こんなに暗い中で一人でいたら、心細くなっちゃうんでしょう?
知ってますよ、あなたはとても脆いところがあるって。
(シェリルさん……!)
強く呼んで、周囲を見回す。
一人で震えていたらどうしようとか、みつからなかったらどうしようとか。
そんな不安がよぎって、心臓が不整脈を奏でた。
でも、目当ての人物は直ぐに見つかった。
傘もなくて、上着も着てなくて、薄着で。帽子もサングラスもしてなくて、ただずぶ濡れになっているその人。
「シェリルさんっ!」
強く呼んだら、なんだか怒っているような声になってしまった。
ビクッと驚いたように跳ねる肩越しに、降り返ってくれる。
バシャバシャと水溜まりを蹴って、彼女の許に駆けて行く。
いつもふわふわしてる甘い色のストロベリーブロンド。
その綺麗な髪は雨水を吸って重そうに肌にはりついていて。
冷えて赤くなって悴んでいる指先とか、表面温度が低くて、もともと色白なのも相まって白くなりすぎてる頬や首筋とか。
それを見たら、「何をやってるんですか!?」なんて言えなくなって、ゴクッと言葉を丸ごと飲み込んでしまった。
シェリルの澄み切った青空のような瞳が泣いているように見えたけど、次の瞬間には柔らかく細まって。
そうして、嬉しそうに笑った。
「ふふ……」
「な、なんですか、もぉ……そんなことより、なんでこんな……ずぶ濡れじゃないですか……」
あんまりにも嬉しそうに笑うから、思わず心臓が跳ね上がって声の端がブレてしまった。
こっちの気も知らないで。と思ったけれど、それは自分も同じかと思って、言うのをやめる。
傘の中に入れてあげて、冷たくなった頬に触れてみた。
触れた肌は思った以上に冷たくて。本日二回目の「ぎょっとした」声を内心で上げる。
「どのくらいココにいたんですか!?」
なのに、シェリルさんは相変わらず嬉しそうに笑ったままで。
それはとても幼くて屈託な笑みで。
そんな顔のまま「わかんない」と返事をされてしまったから、ランカは言葉に詰まった。
そういう不意打ちの可愛い笑顔とか、やめて欲しい。
言葉を忘れてしまうから。
シェリルはにこにこしながら、ランカの手に頬を摺り寄せる。
あんまりにも嬉しそうに笑っているから、ランカは思わず小首を傾げてしまった。
「……あの、どうしたんですか?」
「ふふ。ないしょ」
ずぶ濡れの妖精は、やっぱり嬉しそうに笑って。
悪戯をするように「ないしょ」だと囁いた。
そういう顔も好きだけど、今はそれどころじゃない。
ランカは見蕩れかけた自分を押し留めて、シェリルの手を引いた。
濡れたままになんかさせておけない。
(早く帰らなきゃ。このままじゃ風邪ひかせちゃうし、それに……)
ランカは手をしっかり握って早足で歩き出しながら、チラっとシェリルを見た。
髪と同じように雨を吸って重くなった服が、シェリルのカラダに張り付いていた。
でもそれが綺麗なカラダの稜線を浮き出させていて、正直目に毒だったりもしたけど、それはランカだけの内緒である。
雨が傘を打つ音に合わせて、シェリルが何かを口ずさむ。
メロディーは辛うじて聞き取れたけど、歌詞は雨の音に紛れてよく聞こえなかった。
半分鼻歌混じりの、短いフレーズの歌。
子供が歌うような小気味のいいリズムに、分かりやすい旋律。
それを口ずさむシェリルは、やっぱり嬉しそうで。
そんな風に笑いながら、シェリルは自由に速度を変えて、歩幅を変えて歩く。
だから、傘から何度も抜け出してしまって、ランカは困ってしまった。
「濡れちゃいますよ〜」
「もうビショビショだもの。今更よ」
なんでそんなに楽しそうなんだろう?
寒くて、冷たくて、身体中冷え切ってしまっている筈なのに。
パシャパシャとシェリルがじゃのめを楽しげに蹴飛ばす。
ちっちゃい子みたいに、無邪気に。
家まであと三分の二という距離まで来ると、傘を差して歩いてくるブレラと会った。
ブレラもずぶ濡れのシェリルを見てぎょっとしたが、シェリルはブレラのそんな顔を見て楽しそうに笑った。
「お兄ちゃん! 早く帰ろっ!」
「あ、あぁ」
シェリルの空いている手をブレラが握って、自由に歩くシェリルの動きを制限して傘に入れる。
ランカの傘と、ブレラの傘。
ランカの手と、ブレラの手。
その二つの傘に入れられたシェリル。
その二つの手に握られる、シェリルの両手。
シェリルはやっぱり嬉しそうに笑っていた。
「オズマお兄ちゃんキャシーさん、ただいまぁ!」
「今帰った」
「遅いぞランカぁ!!」
「もぉ、ほんとよ。シェリルも勝手に飛び出し……」
玄関を開けると同時に叫ぶと、飛び出してくる怒声とちょっと怒っているような口調の声。
でもオズマもキャシーもずぶ濡れのシェリルを見て、目を見開いてぎょっとして。
いっぱい言いたい事があり過ぎて、口をパクパクさせている二人。
なのに、
「ただいま」
シェリルはただ嬉しそうに笑ったまま、そう言った。
(なんでそんなに嬉しそうなんだろ……?)
ランカはそう考えながら、オズマとキャシーのお小言が始まる前にシェリルを連れて家の奥へ。
タタタッと廊下を小走りで進みながら「遅くなってゴメンなさい。とにかくお風呂入ってきますね!!」と叫んだ。
シェリルが歩いた後は水が滴って足跡を残していく。
これは後でキャシーさんに絶対に怒られるとか思ったが、そんな事に構ってられない。
ランカはシェリルの服を手際よく脱がせて、風呂場に押し込む。
自分もささっと脱いで、シェリルの後を追った。
「ほら、シェリルさん。肩までつかってください」
浴槽に半ば無理矢理引きずり込んで、後ろから抱き締める形で落ち着く。
「子供扱いしないでよ」とか「くすぐったい」だとか文句が聞こえたが、どれも笑い声と一緒で。
だからランカは気に留めずにシェリルをぎゅっと抱き締める。
シェリルのカラダは本当に冷え切っていて、手の先や足の先はほんとに凍ってしまうんじゃないかというくらいに冷たい。
ぎゅっと抱き締める腕を一旦解いて、指を絡める。
ちゃぷちゃぷとお湯に揺れる二人の体。
シェリルは相変わらず雨の中で歌っていた歌を口ずさんで、笑っていた。
「あの……ほんと、どうしたんですか?」
流石に様子がおかしい。
ネジがどっか緩んでいるというか、そう思えるくらいにずっとにこにこ嬉しそうに笑っている。
(雨の中にずっと一人でいたのに……なんでだろ?)
笑ってくれるのは嬉しいけれど、できれが理由を教えてほしいな。なんて思う。
でもシェリルは「なんでもなーい」と笑うばかりで。
そうしながらランカの指に、自分からも指を絡めた。
「え〜」
「ふふふ」
頬を寄せて、顔の直ぐ近くで不満を漏らしてみるけれど。
それでもシェリルは教えてくれない。
ちゃぷちゃぷ揺れるお湯の中、背中越しに緩やかな心音が聞こえて。
壁越しには雨の音が聞こえた。
シェリルの身体がリズムを取るようにゆったりと揺れる。
血色が戻りつつある唇は、やっぱり例の歌を口ずさんでいた。
「 あめ あめ ふれ ふれ ランカちゃんがー じゃのめで おむかえ うれしーな 」
楽しげに嬉しげに、子供が歌うように歌う。
ランカはやっと聞き取れた歌詞に小首を傾げた。
「? 私、シェリルさんならどこだって迎えに行きますよ?」
そう言ったら、シェリルはきょとんとして。
そうして肩を震わせて、声を立てて笑い出した。
「そ、そんなに笑わなくても……」
「違うの。つい嬉しくて」
――――ありがとう。
その言葉と共に、ちゅっと甘いキス。
そんな幸せそうな顔をされたら何も言えなくて。
代わりに、「あとでその歌、教えてくださいね」とだけ返して、ランカはシェリルの頬に口付けを返した。
あめあめ
ふれふれ
みぃんながー
じゃのめで おむかえ
うれしーな
END
--------------------
☆ちゅーい
キャシー姉さんがオズマのとこに嫁にきてて、ランカたんのとこにシェリルさんが嫁にきてて、ブレラお兄ちゃんも一緒でとか。
そんな感じで皆当たり前のように一緒に暮らしてるけども、どうってことないって人はどぞ。
って入れたかったんだけど、気付いたらいきなり本文を投稿してた。すまない_| ̄|○|||
どうでもいいけども、キャシーとシェリルもいいなと思う今日この頃です。
悲しい訳じゃないのに涙がなんども零れ落ちてしまった…。朝から…
感動をありがとう。シェリルが幸せで皆が幸せで嬉しいね。
なんだこの名作…GJ過ぎる。
ほっこりした。
超GJ!
もうすぐクリスマスだけど2人はそれぞれ仕事だろうなあ
いや、クリスマスW歌姫ライブという企画があるかもしれないのか
さりげにミシェルが生きてるw
よし、これを劇場版後編の公式アフターストーリーに(ry
胸があったまるお話だったなぁ…GJ過ぎます。いいね、やっぱりシェリランはいい。
うわあああああああああ。・゚・(ノД`)・゚・。
なんだこれなんだこれ俺の理想がいまここに!
これは百合スレにとどめておくにはもったいないくらいの名作だ…
皆幸せ。皆優しい。ありがとうありがとう。
自分の中でのマクFSS殿堂入りです。
子供帰りしてる(雨の前もw)シェリルが、これまでずっと気を張って生きてきた分
受け入れてくれた皆の愛や何よりランカの無償の愛で
これまで封印してた「甘える事」をぶわーっと出してる感じで泣ける
すげーよかった
ほんとここの職人はすごい人ばっかだ
幸せ家族いいな、すごく和み萌えた!
−一応以下映画ネタバレ−
マクロスF劇場版のロマンアルバムに、ユニバーサル・バニーの絵コンテ入ってたんだが、
黒シェリ白シェリキスシーンの後すぐ入るランカのカットは自分の唇触ってるんだな。
なんか上手く言えないけどすごく萌えた。
そして五回も観てるのに唇に触れてるって気づけなかった自分に絶望orz
それめっちゃ萌えるわ
ランカがキスってどんなかんじなのかな?とか考えたり、シェリルさんと・・・って想像して
一人で真っ赤になってたらかわいい
>>854 あの時のランカちゃん、すごい顔真っ赤にしててすごく萌えた!
唇さわってたまでは気づかなかったけど、あのリアクションだけでもだいぶ萌える。
一回目で気付いた俺は勝ち組か?w
あのシーンはえっ?と思った。
女の子が好きな芸能人のキスシーンで「きゃっ」って言いながら真っ赤+唇触る
って、擬似的に そ の 人 と の キ ス を想像しちゃうってイメージだろw
あのランカは間違いなくシェリルとの疑似キスを想像してる
>>857 「ランカちゃん、ほら、がおー」
四つんばいで上目遣いに見上げながらランカに近づくシェリル。
「シェ、シェリルさっ……!」
慌てるランカ。無邪気に笑うシェリル
「美味しそうなランカちゃんを食べちゃおうかなー」
シェリルの視線に色香が混じる。
ぷつん
「いいえ、私の方がお腹減ってるので私がシェリルさん食べます」
いきなり覆い被さるランカ。目は据わっている。
「えっ?ちょっ…ひゃぁっ…!」
にゃんにゃん
まで妄想したので後は誰かお願いします。
シェリルがヘタレ攻めなのかランカが襲い受けなのか、それが問題だ
自分はなんでもおいしく頂けますが、最近ヘタレ攻めのシェリルがツボなので…
目の据わったランカちゃんにとりあえず桃色おっぱいを美味しくいただかれているシェリルが
ひんひん涙目になりながらも四つん這いのランカちゃんの股の間に膝をあてて必死にグリグリ。
結果、体中燃え上がったランカちゃんにもっとひどいことされるシェリルとか…
て、ちょっと下品すぎますよね正月からごめんなさいorz
諸君!私はシェリランシェリ本をゲットできたぞおおおおおおおおお!!!!!!!!
しかも映画本だ!!!!!!!
kwsk!
kwsk!!!
お願いしまあああす!!
すまん仕事で書き込めなかった
作者さんが宣伝乙って言われたらかわいそうだからぼかすけど
俺は都内のだらけで買った、表紙は映画版の二人
内容はらぶらぶほのぼのの漫画で何話か入ってるけど一話だけアルトが絡んでくるけどお母さんみたいな感じ
あとがきにこれからまだまだシェリランシェリ書きますって書いてあったから期待大!!
>>863 もうちょっとkwsk頼む!
作者名とかサークル名のヒントくれ
>>857 今気づいたけど、シェリルが座ってるのマグロ饅なんだなw
ここで俺の妄想を一つ
撮影後
「寒い〜」
ランカの後ろから抱きつくシェリル。
「シェ、シェリルさん!」
突然の出来事に顔を真っ赤に染めるランカ。
「ランカちゃんあったか〜い」
「シェリルさん、早くあったかい格好した方がいいですよ」
「ランカちゃんがずっとくっ付いててくれたら大丈夫よ」スリスリ
「うう、でも早くしないと風邪引いちゃいますよ」
「えーもうちょっとだけ〜、お願い!」
ちゅっ(ほっぺに)
「も、もうちょっとだけですよ」
ランカは顔をさらに赤くさせて言った。
アルト(頼むから俺も同じ部屋にいること忘れないでくれ…)
>>864 しずかちゃんの名字(漢字一文字)でシェリランで検索するとその人のピクシブ出てくる!
俺知らなかったけど前にもシェリランシェリ本出してるみたいです
映画後篇ナナちゃんも復活するみたいだしグレイスはエロいしでワクワクですな
そしてやっぱり冬はあったかラブラブですなw
虎ビキニあててんのよ萌えた
アニメージュの黒シェリル白ランカ見て
ついライブのキスシーンをシェリランで想像してしまった
じゃあ俺は白シェリルと黒ランカで妄想するぜ。
どっちも美味しいなぁ。
黒ランカと黒シェリルでねっとりと
じゃあ俺は白シェリル白ランカで
一緒に雪だるま作る妄想中
>>865 ありがとう、わかったよ!
俺も先日その人の新作通販で頼んだぜ、着くのが楽しみだ
>>865 検索したら福本伸行シェリルが出てきて吹いたじゃねーかwwwww
闇に降り立った歌姫wwwwwwww
ならランカは闇に降り立ったシンデレラ?なんてやなシンデレラだwww
それはそれで面白そうだwww
うはwシェリランシェリ本の詳細が!注文するしかないな…
闇に降り立った歌姫&闇のシンデレラ……禿萌えた
映画の黒シェリルが白シェリルの首筋かじるとことかキスするところとか
白ランカがされてる妄想してたんだw同じ人いてよかったww
かなり今更ながら「アナタノオト」がランシェリ曲なことに気付いた
超時空ビンタ→デュエット→ラストシーンのハグまでの心情をそのまま歌っちゃってるような
>>874 自分もこの生への肯定みたいな曲が
ラン→シェリに聞こえるんだよね
恥ずかしいけど傷ついたシェリルへのノーザンクロスへのアンサーソングみたいな
厨二なことを言ってしまったw
既出だろうけどランカ本のインタで「ファーストキスは映画の収録を入れればアルト」って言ってるんだね
つまり映画の収録を入れなければ…
ランカのファーストキスは
壁に貼ったシェリルポスターだと勝手に妄想
ランカちゃんの部屋に招かれるものの自分のポスターやらグッズで落ち着かないシェリルさん
本物が近くにいるのに!と自分のポスターに嫉妬するシェリルさん
ポスターはあくまでカメラを見ているのであって、ランカちゃんの事は見てくれないしね
「もう、そんなポスターなんて集めなくてもいくらでも撮らせてあげるわよ?」
「え…?」
「こんなサービス、めったにしないんだからね!」(決まったわ!)
「シェリルさん…そんなのダメです!」
「え!?」
「ズルはダメなんです!他のファンの人たちに申し訳ないじゃないですか!!」
「ご、ごめんなさい…」(´・ω・`)
「正々堂々と『シェリル・ノーム』を愛する…これはFCの鉄則なんです…!」キラキラ
「そ、そうなの…」
そして自室に戻って「なーにがシェリル・ノームよ!銀河の妖精でもランカちゃんの妖精にはなれないっての!?」
と一人暴れまわるシェリルさん
>880
激しく萌えたwww
ランカちゃんだけの妖精になりたいんだね!
♪皆が私のことを妖精と呼ぶ〜 って歌詞のとこ思い出すなあ
ランカだけの妖精になりたいって悶々とするシェリルさん
誰もいないうちにこっそり小話でも……|ω・`)ヒソーリ
☆しょちゅーい
シェリルさんのナチュラルボーンクイーン成分をどっかに置いてきちゃってるので、そういうの大丈夫な方はどうぞ。
あと軽くイチャイチャしてますので、背後にちょこっとご注意を。
--------------------
新年から虎柄ビキニなんて……しかも耳と尻尾のオプション付きとか、もうどんだけ悩殺ものなんですか!?
新年あけおめポスターの撮影をしにきたスタジオの控え室。
そこで半ば虎の着ぐるみっぽい衣装を纏っているランカは、胸の中でそう叫んだ。
【 あけおめトラ娘にゃん 】
(あぅ〜、もっ……シェリルさぁ〜ん!!)
茶目っ気たっぷりな可愛らしいトラのきぐるみチックな衣装を纏ったランカが、胸中で奇声を上げまくる。
その視線の先にいるのは、件のセクシーな虎柄ビキニというなんとまぁ色気たっぷりな衣装を纏った銀河の妖精。
一緒に年越しは無理だったが、お正月くらい……と思っていたランカだが、どうしたってお互いに売れっ子。お正月だろうがなんだろうがお仕事があるのは当然で。
スケジュールを見て内心、かなりしょぼくれていたところに、急遽舞い込んで来た嬉しい仕事がこのポスター撮影だったのだが。
(嬉しいけど、けどぉ〜!! 逢うのだって久し振りなのに、こんなのってないよぉ〜!!)
ちょっとこれは色々厳しいものがあるらしい。主にコチラの超時空シンデレラに。
(だってだってだって〜! ずっと忙しくて逢えなくて……時間が合わなくて電話もできなくて、メールのやりとりばっかりで……)
あの凛々しくてカッコいい姿が見たいとか。
無邪気に笑う顔を近くで見ていたいとか。
深い銀河の色を、星屑のミルキーウェイで淡く染めたみたいな、そんな蒼い瞳に見つめられたいとか。
優しく名前を呼んで貰いたいとか、どこか儚い響きのするあの名前を呼びたいとか。
そう思って想って、メールなんかじゃ全然足りなくて。
(もう毎日シェリルさんのCDとかライブムービーとか何回も見たりして誤魔化してたけど……)
でもやっぱり映像越しじゃダメだったんだもん!
生のシェリルさんを知っちゃったら、機械越しの存在じゃ満足できないもん!!
(……なんだ、けど……)
チラッとシェリルの方を見る。
大事なことなので今一度シェリルの姿を説明をしよう。
我等の銀河の妖精、シェリル・ノームが纏っているのは今年の干支に合わせた虎柄のビキニ。
ふわふわストロベリーブロンドの髪間から見えるのは、三角の猫耳……じゃなくて、虎耳。
際どいビキニラインを追えば、その芸術的な形のヒップにもオプションで付いた尻尾が見えて。
引き締まった大腿部に、つるっとした膝を眺めていくと、長い足にはやはりビキニと同じ柄のブーツ。
首許には「誰が飼い主なんですか!?」と問い質したくなるような首輪……ではなく、黒のチョーカー。
そんな新年からもガッツリとセクシー全開なシェリルは、鏡と睨めっこして自身の髪を弄り、頭部に付けた猫耳……ではなく、虎耳の位置を一生懸命に微調整していた。
そんな真面目な顔して、でもやってるのが猫耳……じゃなくて虎耳を弄ることなんだから、もう可愛くて仕方ない。
(うぅっ……もっ、なんでそんなにセクシーアンドキュートなんですかぁ〜)
ランカは盛大に困った顔をして、赤く染まった自身の頬を両手で包んだ。
ちなみにランカが手にはめているのは触り心地抜群なプニプニ肉球グローブ。ほっぺに当たるそのプニプニの感触で、ちょっと落ち着くランカであるが、大好きなシェリルの素敵な虎柄ビキニ姿を直視しようものなら、もうどうなってしまうか分からない。
「あわわわ」と内心である意味嬉しい悲鳴を上げながら、ランカはシェリルから視線を外すことに必死だった。
(ほんとは見たくて堪らないんだけど! ほんとはもう穴が開くくらいにガン見したいけどぉ〜!!)
目の前に美味しそう、いや、実際に物凄く美味しい餌がブラブラと揺れているが、虎ランカは必死に顔を背ける。
一応撮影は終わってしまっているが、でもどっかのパイロットの男の子を入れて、もう一回撮影をするかもしれないという話が出ている為、今は取り敢えず待機中というそんな曖昧な状態。
もう目の前の御馳走に齧(かぶ)り付きたくて堪らないけど、手を出してしまったら最後。
途中で止められる自信なんかない。寧ろ「止める」とかそういう選択肢自体が自分の中から排除される自信があるくらいで。
そうなったりしたら、カメラマンさんに怒られるし、社長にだって怒られて。
(それに絶対に言うんだよ。シェリルさんのメイク中、絶対にボビーさんが『あらあら。ランカちゃんってば意外に激しいのねぇ〜。お兄ちゃん譲りかしらねぇ〜』とかって言うんだよ! それで愉快そうに笑うんだよ、きっと!!)
ボビーのにまにました笑顔が浮かんできて、ランカはふるふると頭を振った。
ついでにエルモ社長のにまにました笑顔と、「公私混同はいけませんよ」と嗜める言葉も聞こえてくる。
そしたらボビーから自分の仕事ぶりを聞いたらしいキャシーの苦笑が出てきて、連鎖的に何も分かってない二人の兄の顔までも出てきて、ランカは内心で辟易した。
正直いうと、ボビーよりもエルモ社長よりも、キャシーお義姉ちゃんのちょっと困っているような、若干照れているようなそんな苦笑が一番堪える。
兄達に秘密にしてくれているのは勿論だけど、彼女との関係を一番理解してくれていて、一番助けてくれている人で。
だから、もう、そんな顔をされると恥ずかしくて堪らないというか、なんというか。
(早く誕生日こないかなぁ。そしたら籍を入れて……『結婚披露宴 〜こんなライブ一生に一度しかないんだからね in セードーカン〜』とかやりたいなぁ……)
どうでもいいが、「籍入れるとか女の子同士だから無理じゃね?」とかいう突っ込みはしてはいけない。
だって超時空シンデレラと銀河の妖精に不可能なことなどないのだから。
と、まぁ、早く大人になりたいー。とか、そんな風にあーだこーだと考えて、必死にやり過ごそうとするランカ。
そんなランカに、
「ランカちゃん?」
と、鏡との睨めっこが終わったらしいシェリルの声がかかった。
「はひっ!」
物思いに耽っていたところへ喰らった不意打ちに、ランカは素っ頓狂な声を上げつつ、思わずシェリルの方に振り返ってしまった。
そこにはもう……言わずもがな、いや、折角だからいっておこう。、虎柄ビキニとオプションの猫耳……だから違くて、虎耳と尻尾を完璧なまでに身に纏ったシェリルがいた。
そして、小首を傾げてこちら見ていた。もうその首の傾げ具合も完璧とは、流石は銀河の妖精である。
「しぇ、しぇっ、しぇりりゅしゃんっ!!」
振り返った拍子に思わずシェリルの姿をガン見してしまい、動揺のあまりに名前さえもまともに呼べなくなっているランカ。
ビキニの際どいラインとか、チラリズムよろしく覗く横乳だとか。
ダイブしたくなるその綺麗な谷間だとか、うっすらと割れた腹筋だとか。
綺麗な背中だとか、長い足だとか、引き締まっているのに触り心地の良さそうな太ももだとか。
そんな太ももにさり気なく入ったハートのマークだとか。
なんだかもう言いたいことはたくさんあるような、一個しかないような、もう何もないような。
ランカはそんな心情で顔を真っ赤にさせたまま口をパクパクと開閉させた。
「ランカちゃん顔真っ赤よ? 熱でもあるの?」
きょとんとした顔で言い、顔をずいっと近づけておでこをコツンと合わせて来るシェリル。
ランカは口の中で「ひっ!」と思わず悲鳴を上げてしまった。
だって、あの綺麗な顔がこんなに近くにあって。
長い睫が当たってくすぐったくて。
吐息が頬を掠めて。
ふっくらとした、とっても柔らかそうな唇がすぐそこにあって。
いっぱいいっぱい我慢してるっていうのに、これはあんまりにも酷い。
(さわりたいぃ……ふぇ、さわりたいよぉ……)
さわりたくて、たまらない。
もう、泣きそうなくらいに。
(もっ……なんでこんなにガマンしてるんだろう……)
えぇ、えぇ。分かってますよ。
お仕事ですもん。ガマンしなきゃいけないんだもん。
うーっ。と歯を食い縛っていると、その内近くにあった顔は離れていく。
シェリルは「熱はないみたいだけど……」と呟いて、ランカの頬に手を伸ばした。
親指が優しく目尻を撫でて、熱いほっぺをそっと包み込む。
優しい触り方と、ちょっとひんやりとした柔らかな手が気持ちよくて、思わず溜息が漏れそうになる。
「そんな顔して……どうしたの?」
「だってぇ、シェリルさんがぁ」
「私?」
「うぅっ……なんでもないです……」
シェリルさんが魅力的過ぎるの悪いというか。
シェリルさん大好きすぎる自分が悪いというか。
もう何も言えなくて、そしてシェリルとこれ以上視線を合わせてられなくて、ランカは俯いた。
「ならいいけど……」
シェリルは頭にクエスチョンマークを浮かべたまま、再び首を傾げる。
でもこれ以上の詮索は無意味と思ったのか、ランカから視線を外してチラッと時計を見上げた。
「ちょっと遅いわね」
「そ、そそ、そーですね……」
どもりながらも相槌を打つ。
確かにスタッフからの連絡が遅い。
何かもめているのか、結局無しになったのか。
(そういえば、この後は着物で撮影だったっけ……なんだろう、この殺人スケジュール……)
カッコ理性的な意味でカッコ閉じ。
きっと着物姿のシェリルさんもカッコ可愛くてセクシーなんだろうな。
と、ランカは髪をアップにしたシェリルを思い浮かべて、深い溜息を吐いた。
その無防備に晒された項にキスをしないわけにはいかない。きっといかない。カッコ本能的な意味でカッコ閉じ。
「暇ねぇ……」
シェリルがボソリと呟く。
「ですねぇ〜」と相槌を打ちながらシェリルを見やれば、なんだか退屈そうに髪を弄っていた。
毛先をくるくると指先に巻きつけて、しゅるっと放して、また巻きつけて……と、そんなことを繰り返しながら、シェリルは壁の近くに置いてあったマグロ饅のクッションに寄りかかった。
それは撮影に使っていたマグロ饅型クッションで、そのふかふかの感触をシェリルが思いの他気に入ってしまった為、特別にお持ち帰りOKとなった代物である。
シェリルは直接床に腰を下ろし、膝を抱えてマグロ饅型クッションに背中を預ける。
ふかふかの感触を楽しむように、ぽふぽふと背中で何回かバウンド。
その度に髪やら猫みm……じゃなくて虎耳と尻尾が揺れ動いて誘ってくるけどもガマンガマン。
マグロ饅の感触に満足したのか、シェリルはバウンドをやめると深く背中を預けながらランカを手招きした。
「?」
ぽけっとした顔で小首を傾げていると、「いいからいいから」というような顔で再度手招きされる。
呼ばれるままにシェリルの近くに行くと、
「っわ!?」
そのままグイッと手を引かれて、抱えられてしまった。
「ふふ」
「えっ、えぇ……!!?」
片方は奇声を上げて、片方は得意げな笑い声を漏らす。
ランカはシェリルに後ろからぎゅっとされる格好で、その長い足の間で縮こまった。
細くて、でも引き締まった綺麗な腕にぎゅっとされる。
肩とお腹に回った腕の感触に、心もぎゅっとなって、顔が熱くなっていく。
「つーかまえた♪」
耳元で楽しげに囁かれる、子供みたいな言葉。
ふわふわの髪が首に当たってくすぐったくて。漂ってくる甘い香りに鼻腔をくすぐられる。
(ぅわわわ……)
大好きな温度。
大好きな匂い。
大好きな感触。
大好きな声。
全部近くにあって、触れていて。
我慢に我慢を重ねていたのに、こんな不意打ちは聞いていない。
内心で大慌ての大混乱。
でもぎゅっとされて、全身で感じてしまったぬくもりに勝てる筈もなく。
いや、始めから勝とうなんて気は無かったけども。
「……シェリルさん」
気付けば、心の奥の大事な場所が綻んでいて。
甘えるように頬を摺り寄せ、彼女の名前を呼んでいた。
「ん〜」
シェリルはのんびりと返事をして、嬉しそうな顔でランカが摺り寄せてきたその頬に、自分の頬を摺り寄せた。
すりすりとほっぺたとほっぺたと軽く擦り合わせる。
スベスベの感触にうっとりしていると、シェリルは「もちもちぃ〜」と楽しげに笑った。
「それにしてもカワイイわねぇ〜」
「え?」
「ランカちゃんの格好」
「……そうですか? きぐるみっぽくありません?」
「そこがカワイイんじゃない」
「えー」
「まぁ、ランカちゃんなら何着ても可愛いんだけど」
「ぁ、ぅ……その……」
「ありがとうございます」と、小声で言うけれど、シェリルは「ほんとのコトを言っただけ」と悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
ぎゅっとしてくれていた腕が少しだけ離れて、ぷにぷに肉球付きのグローブに触れる。
衣装自体は着心地も触り心地も良いタオル生地で出来ているけれど、グローブはずっと触っていたくなるような少し毛の長いファーというか。そんな生地で作られている。
シェリルは手のひらでグローブを撫でていたが、その指先がグローブの内側、ランカの手の平辺りに付けられている肉球を発見した。
「あ、ぷにぷに!」
肉球をつんつんしたり、指の腹で撫でてみたり、人差し指と親指で摘んでみたり、手全体で鷲掴みにしてみたりと、とにかく只管にプニプニしだすシェリル。
ランカは自分が嵌めているグローブを好き勝手にプニプニされて「くすぐったいですよ〜」と笑いながら声を上げるが、次第にシェリルの反応が薄くなっていくのに気が付いた。
「あの……」
ぷにぷにふにふに。
「……シェリルさん?」
ぷにっふにっ。
「……えっと……あの〜」
ふにふにぷにぷにぷに。
「も、もしもぉーし……」
プニプニふにふにぷにゅぷにゅ。
「シェリルさぁーん?」
ぷにゅんぷにゅんふにふにぷにゅん。
(どうしよう……夢中になっちゃった……)
そんなシェリルさんも可愛いなぁ。
(じゃなくてっ!)
ランカは心の中でかぶりを振る。
私よりも肉球ですか? なんて気持ちを込めて直ぐ傍にあるシェリルの顔を見つめるが、
「ふふっ。ぷにぷにぃ〜♪」
シェリルは物凄く楽しそうに肉球で遊んでいて、ランカの視線に全然気付かない。
(うぅ……ひどいですよぉ〜)
内心で嘆くが、シェリルには1ミリも届かない。
くっ付いてられるし、どうせ暇だし、暫くこのまま遊ばせてあげてようかな。なんて一瞬思ったが、
(……ぁ)
ランカは顔の表面温度を急上昇させる。
ぷにっというか、ふにっというか、ぽよんっというか、そんな気持ちの良い感触のものが背中に当たっているコトに気付いてしまったから。
同時に、シェリルの格好を改めて思い出してしまう。
布一枚しかその滑らかな素肌を守るものがないという、水着みたいな格好が脳裏にフラッシュバックして。
ランカは思わず生唾を飲み込んで、シェリルの腕の中で更に身体を小さく丸めて、筋肉を硬直させた。
なんかもう、色んな意味で限界な気がしてならない。
さわりたい。
キスしたい。してもらいたい。
ぎゅっとしたい。
いろんなトコロにふれたい。
みたい。かんじたい。
(っ、ぅ……)
理性が軋む音がする。
その悲痛な音が、カラダの芯に熱を灯していくようで。
「なんだか美味しそうよね〜」
(……ぇ?)
不意に、シェリルはランカの手を引き寄せて、その肉球に唇を寄せた。
ちゅっという音が、耳の直ぐ傍でして。
――――ぷつん
瞬間、何か太いゴムのような物が弾け切れた音が頭の隅の方でした。
「おいしそうなの……」
――――シェリルさんの方じゃないですか。
小さく小さく呟かれたランカの言葉。
シェリルは聞き取れずに、「え?」と問い返したが、答えるよりも早くランカはくるりと体勢を変えて、シェリルと向き合った。
「肉球なんかあげますから、代わりにシェリルさんを食べさせて下さい」
「はぁ? ちょっ、何いっ……!?」
戸惑うシェリルの口を、自身の唇で塞ぐ。
肩を押してゼロになった距離の離そうとするシェリルの手。
ランカは立て膝になって全身の体重を乗せ、シェリルの背中をマグロ饅型クッションに埋めた。
「んーっ! んんっ、んくっ……んっ、ちょっ、や……ラン、っんぅ」
押し返すことは諦めたのか、今度は肩先をトントンと叩かれる。
それでもやめずに唇を重ねて、舌をちょっと強引に入れて猫みたいに……いや、ライオン? トラ?
(なんでもいいや……)
ランカは舌を絡めて、シェリルの柔らかい唇を吸う。
敏感な上顎を舌先でチロチロと舐め上げて、デリケートな舌裏を集中的に攻め立てる。
ぴちゃぴちゃっ。とか、ちゅっちゅっ。とか、そんな水音が二人の唇の間から漏れて。
それと一緒にシェリルの苦しげな吐息と、どこか鼻がかった甘い声が微かに零れた。
「っ、く……やっ、も……くるしっ、んん、ふっ、く」
上手く息が吸えないのと、しつこくて長いランカの口付けに、シェリルはひくりと震えながら息継ぎさせてと訴える。
ゼントラーディのクォーターといえど、その肺活量はやっぱり人間とは違うもの。なのにランカはちゅぅーっとシェリルの唇を吸って、その訴えに応じない。
吐息を絡ませて、舌を絡ませて、唾液を絡ませて。
二人の唇の温度が一つになっても、ランカは口付けをやめなかった。
「ん、ふ、ぇふっ、ぁ……んんっ、く、んーっ」
「……ちゅっ……んっ、ちゅぅ……」
(シェリルさんの唇やっぱり柔らかいなぁ……)
シェリルが、白い頬を真っ赤に染め上げて、全力疾走後のような呼吸を繰り返し、涙をぽろぽろと零すくらいになった頃、ランカは漸く口を離した。
「はっ、はっ、ぁ、くふ……もっ……はっ、ば、か……ぁ……」
「ぁ、その……す、すみませ……」
夢中になりすぎてしまった自分が恥ずかしいのと、それからシェリルの姿にランカも頬を染める。
真っ赤にそまった頬とか、唇の端から零れた唾液が顎を伝って首筋まで濡らしてるとか、激しいキスに汗ばんだ肌とか、荒い呼吸だとか、それに合わせて弾む胸だとか。
全部が魅力的すぎて、既にショートして使い物にならない理性が更に焼け焦げた。
「ご、ごめんなさいシェリルさん……ちょ、ちょっと止まれそうにないです……!!」
シェリルが「やっ、だ、だめっ! ストップぅ!!」なんて言う前に、ランカはシェリルのカラダに手を這わす。
「ひゃぁ!!?」
すると、シェリルの口から素っ頓狂な声が上がる。
シェリルはカラダをピクンッと跳ねさせて、不思議そうな顔で目を白黒させた。
「えっ、え……な、に……?」
「あ、グローブつけたまま……」
ぷにぷにの肉球に素肌を撫でられて、シェリルは戸惑ったような声を断続的に上げた。
とっても柔らかくて、弾力性に富んだ肉球。
それで敏感な箇所をなぞる度に、シェリルは可愛らしい声上げるので、なんだか徐々に楽しくなってくる。
「シェリルさん、コレきもちぃですか?」
「んぁあっ!?」
悪戯にふにゅっと大きな胸を鷲掴む。
そのまま揉みしだくと、シェリルはいやいやと首を振り、涙目でランカを見上げた。
「っ、ぁ、あ! ぅぁ……くっ、コレや、だ、ぁ……」
「そーですか? 気持よさそうに見えますけど……」
あ、どうしよう。
ちょっと楽しくなってきちゃった。
ランカは緩みそうになる口の端を堪えながら、もにゅもにゅと優しく双丘を揉む。
でも「ぅぅっ」とか、「んー」とか、下唇を噛みながら必死に声やら何やらを堪えているシェリルの姿に、うっかり口許が緩んでしまった。
(……ガマンはもういっか)
結局ガマンなんて出来なかったけれど、しょうがない。
目の前に美味しくて堪らないシェリルさんがいるんだからしょうがない。
ランカは少しだけ自分に苦笑して、手を滑らす。
脱がさなくても、そこにあるのは布一枚。
ビキニをするりと上にずらすと、ぷるりと震えながら大きな胸が零れてきた。
「な、なっ! ちょっ、待ってランカちゃん!」
「そんなぁ、ここまできて待てるわけないじゃないですか」
「だ、だってこんなところで」
「大丈夫ですよ、ちゃんとカギかけてありますし」
「そういう問題じゃっ」
わたわたと両脇でシェリルの足が暴れる。
ランカは半ば無視しながら、にこにこ笑顔でシェリルの胸に触れた。
「ふふ♪ やぁらかいですね〜」
「ぁんっ、やっ、だ、ダメだって、ばぁ」
見ためは大きくて真っ白なマシュマロという感じなのに、感触はこんなグローブの肉球なんて目じゃないくらいにぷるぷると瑞々しくて、指先を弾ませるこの絶妙な弾力。
色よし形よし、ついでに味もよし。
(乳首もきれいなピンク色だし……ほんとどこもかしこも美味しそう……)
こんなこと思っちゃうなんて、この衣装の所為かな?
頭の隅でふわふわ考えながら、肉球で肌を摩る。
尖った乳首を肉球でぷにぷにと摩って、柔らかい胸も一緒に揉む。
ぷにぷにと乳首を肉球で弄っていると、次第にシェリルの顔がふにゃんと蕩けて。
「んぅっ、く、ふぁ……や、だぁ……」
ぴくぴくっとカラダを跳ねさせながら、手を掴んでいやいや。
顔同様に、カラダにも力なんて入ってなくて、勿論掴んでくる手にだってほとんど力は入ってない。
ふにゃんとした顔が可愛くて、こっちもついふにゃりと頬が緩んでしまった。
「そーんなかわいい顔で嫌っていわれても困っちゃいますよー?」
「ぅ〜、ひくっ、んぁ、ぁ」
ちゅぅっとほっぺに吸い付いて、涙をペロペロと舐め取る。
そうしていると「ばかぁ」という言葉と一緒に、ちぅっと鼻の頭に可愛くキスされてしまった。
「シェリルさん……シェリルさん……」
彼女からのキスが嬉しくて、ちゅっっちゅっと何度も唇を吸う。
シェリルの腕が首に回ったのを確認して、ランカはそっと下へ下へと右手を滑らせていった。
「ぁ……」
小さく声が上がる。
そこはもうトロりとした美味しそうな熱を持っていて、シェリルは恥ずかしそうに顔を逸らしてしまった。
肉球でビキニの上から擦り上げてみると、ぬちゃっというヤラシイ水音と共に、跳ねるシェリルの肢体と喉。
ちゃんと気持ちよくできていたことが嬉しくて、ランカはますます顔を緩ませた。
「シェリルさん……きもちぃ?」
「はっ、ぁ、ぁ……もっ、や、だって、いって、ぁ」
「でも濡れてますよ?」
「っ、ぁ……ば、かぁ……」
肉球が敏感な箇所に当たるように丁寧に擦り付けて、くちゅりくちゅりと動かす。
こんなに気持ち良さそうなのに、それでもシェリルはいやいやを繰り返すから、ランカも流石に苦笑してしまった。
「ぅっ、ん、は……衣装、よごれちゃ……」
「あー、そういえば……でも大丈夫ですよ、たぶん」
「もっ、大丈夫じゃないしっ、そーじゃないでしょ!」
「ふぇ!!?」
いきなりぎゅぅっと抱き締められて、口から変な声が出る。
胸に顔を埋めながらきょとんとしていると、シェリルの濡れた唇がもにょもにょと動くのが見えた。
「シェリルさん?」
「っ、だ、だから、その……」
珍しく歯切れの悪い言葉。
乱れた髪に触れて、頬を撫でて。それから言いにくそうにしている口にもキスをして。
そうしながら視線で「どうしたんですか?」と優しく問うてみるけれど、シェリルはやっぱり恥ずかしそうにしたままぎゅっとランカの頭を自分の胸に押し付けた。
「……だか、ら……」
「ふぁーぃ?」
きっと顔を見られたくないんだろうな。
ランカはそう理解して、ちゅっちゅっと胸に口付けた。
「ちゅっ……ちゅ……」
「んっ、あの、っ、ね……」
桜色の乳輪に沿って、舌で円を描くようにチロチロと舐めて。
ぷにぷにの肉球で散々弄られて、ぷくっと尖りきっている乳首を唇で食んで熱い吐息を吹き掛けて。
「ぁ、んぁ、だか、ら……」
「ぺろっ……ちゅぅ……」
ちゅるっと甘く吸って。
びくりびくりとシェリルのカラダが跳ねる。
(こんなに敏感になっちゃって、きっとナカの方とかグズグズになってる筈なのに……どうしてイヤなのかな?)
抱き締めてくる両腕に、きゅっと力がこもる。
すがり付いてくるようなその力が、なんだか酷く切なくて、名前を呼びながら抱き締め返した。
「シェリルさん……」
「はぁ……はぁ……んっ……ねぇ、ランカちゃん……」
「はい、なんですか?」
見つめながら言葉を待つ。
そこには今にも甘い雫をたくさん降らしてくるような潤んだ空があって。
「……ちゃんと、触って……」
その甘い空の色が一層甘くなって、懇願してきた。
(っ!)
もう可愛いだとか、そんな言葉じゃ語り尽くせない。
でも可愛いとしかいえない。
可愛すぎて、脳みそが蕩けそうで。
「シェリルさん……もっ、なんでそんな可愛いんですか……」
ランカは堪らずシェリルに深く口付けて、グローブを取り、フードを脱ぐ。
自由になった指先でシェリルの衣装も脱がせて、ポイポイッと床に放った。
支援
ちゃんとランカの手で、指で。手のひらで素肌で、シェリルの全身に触れる。撫でる。
苦しくないようにキスを繰り返しながら、「力、抜いてて下さいね」と囁いて、そろりそろりとシェリルの中心に指を這わせ。
――――コンコンッ
ようとしたら、ドアをノックする音が物凄くタイミング良く響いた。
「「!!?」」
二人はビクンッとカラダを跳ねさせて、バタバタと慌てる。
とりあえずシェリルが衣装に着替える前に来ていた服の上着を着せ、そこら中に散らばった衣装やら付属品やらを高速でかき集める。
「ランカさん、シェリルさーん!」と呼ぶ声に、ランカは動揺しているせいでいつもよりもずっと大きな声で「は、はーいっ!!」と返事をしてしまった。
「すみません、遅くなりました。パイロットの子到着しましたんで準備お願いしまぁーす」
「わわ、わかりましたー!」
(って、分かったって言っちゃった!!)
うわぁぁぁ! ランカのバカぁっ!!
自分を自分で罵るが後の祭り。ドアの外のスタッフは爽やかに走り去っていってしまった。
「「…………」」
なんともいえない間が空く。
シェリルは顔を赤くしてマグロ饅のクッションに顔を埋めて、視線すら合わせてくれなかった。
「……あ、あの」
「…………」
「そ、その……」
ここまでシておいてお預けってどういうことなの?
あんまりじゃないですか神様?
神様なんているかどうか知らないけれど、いるのならばとりあえず張り倒してやりたい。
と、泣きそうになりながら思っていると、
「……ランカちゃんのバカ」
ボソッと、小さな小さな声。
それは拗ねた時にする声音で。
「あぅ〜」
可愛い。撫で繰り回したい。
押し倒して、ちゅーしたい。
「すみません……」
でも、さっき勢い良く返事しちゃったから、直ぐに行かないといけない。
どうせならもっと遅く来て欲しかった。それでなければコトが起きる前に早く来て欲しかった。
「もぉ……誰だか知らないけど……あんまりだよぉ……」
ほんとに泣きそうになっていると、ポフッと頭に何かが当たった。
「あぅ」
それはさっき脱ぎ捨てた肉球グローブ。
シェリルを見ればもう衣装をキチッと着直していて、頭に耳を付けているところだった。
「早く準備しなさい」
「でも……」
「私達はプロでしょ」
相変わらず厳しいなぁ。
ランカはしゅんとしながら衣装を直し、グローブを嵌める。
「早く行くわよ」
「むぅ……シェリルさん、さっきはあんなに気持ち良さそうにしてたのに」
「だ、誰がそ、そんな!」
あんまりにも態度がドライだから、思わず意地悪な言葉が口から出てしまう。
もうちょっと未練というか、名残惜しくというか、そんな態度とか言葉をくれてもいいと思うのに。
頬を膨らませて口を尖らせていると、その頬にちゅっと不意打ちをされた。
「……え?」
「だ、だから……早く行って、早く終わらせようって……そう言ってるんでしょう」
視線が明後日の方を向いていて、ついでに顔も全力で逸らされてしまったけれど。
そんな恥ずかしそうな姿につられて、こっちも顔が熱くなる。
「そ、そーですね……」
「そ、そうよ……」
「……えへへ」
嬉しくて恥ずかしくて、やっぱり嬉しくて笑ってしまうと、シェリルは「行くわよ」と素っ気無い態度で早足で控え室を出て行ってしまった。
「あ、待ってくださいよ〜!」
慌てて追って、隣に並んで腕を組む。
「あとでいっぱい……いいですか?」
「お手柔らかに頼むわ」
「ど、努力します……」
「……ふふ」
とりあえずはこの撮影をちゃっちゃっと終わらせることからだよね。
今年もいっぱいシェリルさんといれるといいな。
勿論、パイロットの男の子とかいうのが色々と酷い目に遭ったというのは言うまでもない。
おわれ
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>>857 の画像を見て、
>>858 のネタを俺への挑戦状だと清く正しく勘違いし、
>>859 のネタで滾った結果がこれだYO!
どうでもいいけれど「乳首」って恥ずかしいな。
神様が光臨なされた…!
ランカのシェリル好き好きっぷりも可愛いし
シェリルの受け受けっぷりは悶絶するし
何より二人のイチャエロが!!これで暫く生き延びられる…堪らん!!
GJ!エロいなオイーーー!!
やばい、ランカちゃんのSっ気にシェリルの受けっぷり、滾った!
その気にさせられて衣装を気にするシェリルとか…… ごちそうさまでした!ムッハー!(*´д`*)
>>880 自分のポスターに負けて素直に謝るシェリルさんが……(*´д`*)
自分の敵は自分ですよね、がんばってシェリルさん……!
おねだりシェリル可愛すぎだ
GJ!!
GJ!!
ごちそうさまでた!!
ランカちゃんSっぷり…!
その前の、どもるところもかわゆすです
GJーーーーー!!
可愛さはキープしつついい意味で腹黒Sっぽくてパネエですランカさんw
セクシーな先輩の顔はありながらいい意味で天然なシェリルもかわいいw
いいもの見ました
ミスマクロスの審査でキャシーが「ランカちゃんどうでしょう?」ってシェリルに聞いて、
シェリルが「審査前だから、コメントは控えるわ」と言ったのを見て、全てを見透かしたように微笑むキャシーに萌えた
いや、シェリラン的な意味で
誰もいないうちに投下させて頂きます。
ランシェリランです。
ちょっと大人っぽ過ぎたかも・・・
イメージ壊れたりとかしたらごめんなさい。
『名前遊び』
「ランカちゃん。」
お風呂上がり、互いに髪を乾かしあって。
シェリルさんが横になっているソファを背もたれに、ナナちゃんがくれたノートのコピーとにらめっこを始めて1時間。
不意にシェリルさんが名を呼んできた。
その声に振り向こうとすると、その前に、後から温かい感触。
「ラ〜ンカちゃん。」
クスクス笑う甘い声が、また私の名前を呼んでくれる。
凄く早いスピードで固まっていた自分の顔が緩んでいくのがわかる。
「シェリルさぁん。」
自分でもわかるくらい甘い声。
シェリルさんの顔を見ようとするんだけれど、それをシェリルさんが許してくれなくて。
後からギュッと抱きしめられて、頬に頬をくっつけられたまま、また名を呼ばれた。
「ラ〜ン〜カ〜ちゃん。」
シェリルさんが私の名を呼びながら、遊んでる。
名前を呼んでるだけなのに、それはとても心地のいい響きで。
すごく短い歌を歌ってくれてるみたいな気がするから不思議。
胸の内がとっても暖かくなる。
さっきまで難しい授業の内容に“うー”って唸りをあげていた脳が、一気に甘いチョコみたいに溶けちゃって。
それは困ったことに、せっかく覚えた内容も一緒に溶かしちゃって。
「シェリルさぁーん。」
困ってるんだけど、困っていないような甘い声で、私もその名を呼び返す。
すると、シェリルさんのクスクス笑う声が耳元で響いた。
「ラ・ン・カ・ちゃん」
今度はうさぎがかわいらしく跳ねるみたいに名を呼んでくれる。
頬を擦りつけられて、なんだかくすぐったくて目を閉じた。
頬に触れていた温もりが離れていくのが少し寂しくて。
ゆっくりと目を開きながら、その身をソファに預けて上を向く。
後頭部には柔らかくて気持ちのいい、シェリルさんの太股の感触。
そして、瞳にシェリルさんの悪戯なかわいらしい笑みが映る。
「ランカちゃん。」
今度は優しいお姉さんみたいな声で呼ばれて、少しドキッとする。
そしたら、頬を包むようなやんわりとした力で顔を押さえつけられて。
ゆっくりと近づいてきたシェリルさんの顔に、ゆっくりとまた瞳を閉じる。
そして、唇に訪れる優しくて暖かな感触。
「・・・ランカちゃん。」
私の頬を撫でながら、柔らかいマシュマロみたいな声がそう呼んでくれる。
瞳を開けば、そこに声と同じような笑顔。
それに誘われるように、ゆっくりと身を起こして、自分の体をシェリルさんの方に向けた。
「シェリルさぁん・・・」
甘えるみたいにその名を呼んだら、シェリルさんが笑って自分の膝の上をポンポンと叩いてくれる。
その意味を理解した私の脳が、さらに溶ける。
だらしなく緩みまくる頬をそのままに、膝立ちの状態から立ち上がると、
その指示に従って、シェリルさんの膝の上に向かい合うようにして跨った。
最初の頃は、シェリルさんの膝の上に座ることすら憚られていたけれど。
今は大丈夫。
シェリルさんの膝の上は、私だけの特等席だから。
それでも、やっぱり恥ずかしいのは恥ずかしいから、俯いたままなかなか顔が上げられないんだけれど・・・
「ランカちゃん。」
いつものその反応に、少し笑いを含んだシェリルさんの声。
腰に回った手が私を引き寄せようとするのを合図に、私も顔を上げる。
今の私の顔はきっと、シェリルさんにしか見せられない、だらしない笑顔。
だけど、そんな私に私にしか見せない素敵な笑顔でシェリルさんは応えてくれる。
シェリルさんの肩に手を置いて、今度は私から顔を近づける。
瞳を閉じた無防備なシェリルさんは、すごく魅力的で、かわいらしい。
触れようとした唇を避けて頬にキスを送ると、驚いたように目を開くシェリルさん。
こっちを見る綺麗な瞳に小さく舌を出して見せて、笑顔で肩を竦めて見せた。
すると、シェリルさんは少し赤く染めた頬を膨らませてみせてくれる。
「ランカちゃん!」
少し嗜めるような強い口調だけれど、その声は怒っていなくて。
そんなシェリルさんに、ごめんなさいを言うように、ソッと額にキスを落として、自分のそれをくっつけた。
視線が重なると、二人して肩を揺らして笑いあって。
それから、今度こそシェリルさんの唇にキスをする。
重ねるだけのキス。
唇を離して、閉じたたシェリルさんの瞳が開くのを待つ。
ゆっくりと開かれたその瞳は、少し潤んでいて、なんだかかわいらしかった。
「シェリルさん。」
そんなシェリルさんに抱きついて、そのふかふかの胸に顔を埋める。
どくん、どくん
聞こえる音に耳を傾けて。
自分も背に回した手に少し力を込めて、シェリルさんに抱きついてみる。
そしたら、シェリルさんもそれに応えるように抱きしめてくれた。
それがほんとに幸せで・・・
「ランカちゃん。」
「シェリルさん。」
呼んでくれる声を真似るように応える。
「ラ〜ンカちゃん」
「シェ〜リルさん」
幼い子どもみたいに。
「ランカちゃ〜ん」
「シェリルさ〜ん」
ふざけあう友達同士みたいに。
「ランカちゃん」
「シェリルさん」
想いを伝え合う恋人同士みたいに。
何度も何度も名前を呼び合う。
同じ言葉を言っているだけなのに、それはとても幸せで。
なんだかほんとにたまらなくなる。
名前を呼び合うだけなのに、こんなにも幸せになれることに驚きながら酔いしれる。
そんな時、ギュッとその身を抱きしめられたかと思うと、耳元で声がした。
「ランカ」
時が止まった気がした。
心臓の動きも停止する。
今までただじゃれあうように呼んでいた名前。
それが、一瞬にして違ったものになった瞬間。
シェリルさんの艶やかで甘くて透き通る声が私の名を呼ぶ。
それは、とてつもない破壊力をもっていて。
私は、何も返せず、ただ身を凍らせてシェリルさんを見つめていた。
「ランカ」
同じような声でそう呼ばれる。
背を撫でていた手が、私の首筋を擽って頬に触れる。
ゆっくりと近づいてくるシェリルさんの顔。
目を閉じることもできず、固まったままの私の目の前にシェリルさんの顔がある。
何かを言おうと開いた口からは、小さな甘い吐息だけがもれた。
シェリルさんに呼び捨てにされることがこんなにも破壊力があったなんて・・・
何もできない私に、シェリルさんはとびっきりの艶やかで綺麗な笑みを見せてくれる。
「ランカ」
私の思考がショートするのと同じくして、シェリルさんの唇が唇に重ねられた。
さっきまでとはぜんぜん違うキス。
何が子どもで、何が大人とかはよくわからないけれど。
このキスは“大人なキス”だ、きっと。
舌が絡み合う。
流れる唾液もそのままに。
息苦しいとかも関係ない。
シェリルさんが求める。
私もそれに応える。
部屋に情欲の音が響く。
キスだけなのに、それはとても官能的で甘美で。
夢中になった。
ただシェリルさんが欲しいって・・・強く思った。
長くて深いキス。
お互いの息が荒く激しくなった頃。
ようやく離れた唇を、銀の糸が繋いで切れた。
「シェリルさん・・・」
「ランカちゃん・・・」
息のあがった上ずった声で、互いに名を呼び合う。
よくわからないけど、まだ足りない。
そう思ったら、私は自分でも気づかぬ内に、ソファの上で膝立ちになってシェリルさんを見下ろしていた。
「ランカちゃん・・・」
少し戸惑ったようなシェリルさんが、無性にかわいくて。
微笑んだら、シェリルさんが真っ赤になって、その瞳を伏せた。
それもかわいらしくて。
でも、こっちをむいて欲しくて。
気づいたら、呼んでしまっていた。
「シェリル」
一瞬の静寂。
その後に、シェリルさんが大きく目を見開いてこっちを見る。
言った私も驚いてしまって。
でも、なんだろう・・・シェリルさんの驚いた顔がかわいかったから。
今度は俯かないように。
ずっと、私のことを見てくれるように。
さっきシェリルさんがしてくれたみたいに、頬に手を添えてやんわりとその顔を固定した。
「・・・シェリル・・・」
さっきは無意識だったけど、今度は意識してその名を呼んでみた。
自分の体が熱くなっていくのがわかる。
自分が呼び捨てにされた時も相当の破壊力だったけど、
自分が呼び捨てにする時も相当の破壊力だった。
見下ろしたシェリルさんの白い肌が、みるみる間にピンク色に染まっていく。
それがなんだかほんとに、すごくかわいらしくて、たまらなくて。
ただ名前を呼び合っていただけのはずなのに。
いつの間にかガラス窓が曇るくらいの熱と甘さが部屋に充満していて。
さっきやっと覚えたはずの数式も文法も、全部その甘い熱に溶かされて、つかいものにならなくなった。
でも、それでもぜんぜんかまわない気がするのは、
目の前にいるシェリルさんが、魅力的過ぎるから。
自然と零れてしまう笑みをそのままに、触れた手でシェリルさんの頬を撫でる。
ゆっくりと顔を近づけて、鼻と鼻がぶつかりそうになるその位置で。
シェリルさんに微笑みかけて、鼻頭に軽くキスする。
「・・・シェリル」
笑顔とともにそう呼んで。
私はシェリルさんに、深く、深く、口づけた。
以上です。
シェリルとランカは名前を呼び合ってるだけでも
かわいくて素敵だなぁと思います。
名前の呼び合いだけで長々と書いてしまって申し訳ないです。
愛ゆえにってことで許してください。
やべええええ
めっちゃ萌えた!!
名前の呼び捨てすげー好き
GJ!!!
ランカには少し勉強はどうした?と聞きたいがなw
清いなぁ、ほんわかした(*´д`*)
詩篇を集めたような構成も良かった
シェリルが名前を呼ぶ時の響きを「すごく短い歌」と喩えるセンスに感動
GJありがとう!
呼び合ってるだけでこれだけ可愛いとか…
作者の心意気と二人の可愛さにGJ。
連投スマソ
この記事のヤフーの見出しが 印象残ったキス1位は歌姫同士 でした。
自分も見出しですごく焦ったw
わかってたけど、一応確認してしまった自分が悲しかったwww
二人がライブでキスしたら印象に残ったキスどころじゃないだろうけどな。
全銀河を揺るがす大ニュースだ。
『では、続いて本日のエンタメ!
注目のトピックスは、シェリル・ノーム、ランカ・リー、ライブで熱愛宣言!?
昨日、シェリル・ノームとランカ・リーの銀河横断ジョイントライブツアー最終日が行われました!
ライブも最高潮の後半、二人は観客の前で熱いキスを披露!
では、そのときの映像をどうぞ!』
『「皆、ついてきてるー!?」
\オーーー!!!/
「楽しんでるー!?」
\オーーー!!!/
「これからまだまだ盛り上がっていくからね!」
\オーーー!!!/
「それじゃあ、もう一人の主役も呼ぶわよ!ランカ・リー!!」
「皆、デカルチャー!!」
\デカルチャァアア!!!/
「ありがとう!!」
「ランカちゃん、今まで色んな場所回ってきて……今日が、残念なことに最終日になっちゃうんだけど……どうだった?」
「はい!沢山の人たちに歌を届けられて……すごく楽しかったです!」
\オーーー!!!/
「でも、やっぱり……憧れのシェリルさんと、大好きなシェリルさんと一緒にライブっていうのが、一番嬉しくて……」
「そんな風に言ってもらえて、私も嬉しいわ」
チュッ
「へっ……!?」
「こんなサービス、滅多にしないんだからね?(唇じゃなかったから……大丈夫よね?)」
\ウオオォオオオオ!!!/
\シェリルー!!/ \ランカちゃーん!!/
「(こんなことされたら……もうっ、我慢できない!)シェ、シェリルさん!」
「……?」
「ちゅっ……はむっ……」
「んぅっ……ふぁっ」
\ウォオオオォォォオオオオオ!!!!/
「シェリルさん、大好きです!!」』
『いやぁ、濃厚でしたね。ファンの反応も上々でしたが、実際のところはどうなんでしょう?
歴史を揺るがした歌姫たちのキスシーンも、伝説として語られていきそうですね。
ゲストの方々にもコメントをもらいましょう……』
的な。いつの間にかすごい長くなってた。
ランカがハァハァしながらネット通販する姿を想像して
キュンとしてしまった…
921 :
名無しさん@秘密の花園:2010/02/09(火) 02:06:18 ID:Mk1QMGOR
>>917 色が桜色なのはバレンタインとかじゃなくて、
シェリルの髪の色を意識して作ったとしか思えないんだがwww
シェリルチョコ鯛焼がうちに届きましたw
思ったよりもちっさいがすげーかわいい(*´Д`)
携鯛より少し小さいくらい
マジで買ったんだww
おいしい?
>>923 バレンタインまでとっとこうと思ってまだ食べてないw
けど本スレでの報告を見るとわりとあっさりで美味しいらしいから楽しみ
話題の鯛焼き販売店が近所にあるが、
シェリル鯛焼きも売っているのかな…。
通販は高いなぁ、と思ったんだが、買えるなら食してみたい。
たいやき食った!
もっちもちのむにゅむにゅで、携鯛はこんな感触なんだろうなと思ったw
そしてバレンタイン仕様だから
個包装ひとつひとつが小さいリボンで止めてあるんだけど、
そのリボンが緑(エメラルドグリーン)と赤だったのにひっそり萌えた
ランカの髪の色と瞳の色ですねわかります。
机ピッタリかわいいな(*´д`)
シェリルはわざと教科書忘れたフリとか出来なそうだ
忘れると隣のランカに見せてもらう時に肩が当たったりと
色々おいしい思いができますよってコッソリ入れ知恵したいw
>>928 すでに流れている…だと…!?
……よければ今一度…(´;ω;`)
>>929 いいねそれw萌えます(*´д`*)
私的には勉強が分からないランカがシェリルに遠慮がちに教えて欲しいとお願いし、優しく丁寧に何回も教えるシェリルを希望w
教えてもらってる間アホ毛がぴょこぴょこしてたら尚良い
>>931 見れませんか?
>>928 このパッケージの絵も萌える(*´д`*)
ほっぺまあるくてめちゃかわいい〜vvv
>>934 可愛いいいいい!!!
会話してる2人も可愛いし、終盤でシェリルがランカを呼び止めようとしてるのに萌えた
>>934 完全にランカに向けて言ってるな。
五回くらいでやめようと思ってたのに、こりゃ一人出たら三人そろえるまでやることになりそうだ……。
>>934 やばいなにこれ
めちゃめちゃ萌えた
どっちが先かなんて言いつつお持ち帰りされるのも二人一緒が良かったんですね
そしてはちぇまれが公式だと初めて知ったニワカ過ぎる自分
はちぇまれは逆輸入じゃね?
3人ともゲットして並べてシェリランシェリごっこしたい
ホワイト&ブラックシェリルに挟まれるランカだと…
両手に花…いや、お花畑…!!
>>934 可愛いすぎる!!
もうバレンタインから一週間経ったが、
シェリルがランカにチョコあげるためにキャシーに
教わりに行って、誰にあげるの?と聞かれて、
内緒♪と言うシェリルに、もしかしてランカちゃん?と図星を突かれて
と、友チョコよっと顔真っ赤にするシェリル
そして見透かしたようにふ〜んといいながらニヤニヤするキャシーを想像した。
ランカちゃんの陽気で軽く早口な「はちぇまれー」かわええ
>>934 なにこれ可愛すぎるwwwwww
昼間からたぎったwww
なんだか疲れ過ぎて、現実逃避に書いてしまいましたので、投下いたします。
テレビ版のあとの設定ということでよろしくお願いします。
少しですが、にゃんにゃんしている所を匂わすところがありますので、ご注意下さい。
では、少しレスをお借りします。
『とあるランカの日記帳』
戦いが終わって。
すれ違って、行き違って、間違って・・・
ほんとにいろんなことがあって・・・
そして、心を通わせあった私とシェリルさん。
悲しくてつらい日々を乗り越えて、結ばれた絆は確かなもので。
これは、そんなとある日の私とシェリルさんの出来事です。
『シェリルさんばっかりずるいです!!』
それは私が思わず口にしてしまった言葉。
シェリルさんはいつも私の主導権を握る。
惚れた弱みと言われればそれまでだけど、たとえペットだってたまにはご主人様に逆らいたくなる時だってあるのだ。
そんな思いが募って言ってしまった言葉。
だって、シェリルさんたら、いっつも私のことイジメて楽しんでるんだもん。
自分の弱いところなんて絶対見せようとしないくせに、私の弱いところは遠慮なく探し当てて、責めてくる。
この前なんて、泣くまで許してくれなかったんだよ!!!
『ちゃんと言わないとわからないわ、ランカちゃん。』
なんて言って微笑む姿は、まさに女王様だったんだから。
思わず私の脳裏に「ユニバーサル・バニー」が流れ出して。
黒ウサギシェリルさんの姿を思い出しちゃった。
そんな姿を思い出してしまったら、私が逆らうなんてことは絶対無理で・・・
結局はシェリルさんの言うとおりにしちゃったんだぁ。
『・・・シェリルさんが・・・ほしいです・・・もっと・・・かわいがって下さい・・・』
今、思い出しただけでも顔から火が出るくらい恥ずかしいよぉー・・・
でもね、それを聞いた時、シェリルさんの顔が一瞬、キョトンとしたの。
あの時のシェリルさんはすごくかわいらしかったなぁ。
見たこともないような可愛らしい顔だったんだよ!!!
きょとん・・・って!!!
あの顔は、絶対私しか知らないと思うんだ。
他の誰かが知ってたら、すごく嫌だなぁ・・・。
『・・・ランカちゃんてほんとにかわいいわよね・・・羨ましいわ・・・』
そう言って微笑んでくれたシェリルさんの笑顔がとても優しくて。
涙を流す私の両方の瞳にキスをくれると、そのまま耳元で囁いてくれたの。
『ちゃんと言えたから、ご褒美をあげないとね、ランカ。』
なんて、シェリルさんの少し低めの声で言われちゃったら、もうどうにかなるしかないよね?!
私、これでもかっていうくらいシェリルさんに抱きつこうとして・・・
そしたら、シェリルさんは余裕の笑みを浮かべたまま、私の触れて欲しかった部分に、触れてくれたの。
ずっと焦らされてたから、少し触れられただけで声が出ちゃって。
涙も溢れちゃって。
でも、シェリルさんが触れてくれたことが嬉しくって。
抑えられない声を上げて、シェリルさんに伸ばした手はそのままベッドに落ちて、変わりにシーツをこれでもかっていうくらいきつく握りしめてたんだ。
抑えようとしても漏れる声が恥ずかしくて、なんとかしようとして、口に腕をあてたら、やんわりとそれを、シェリルさんに止められて。
『声、別に出してもかまわないでしょう?2人だけなんだし。』
言われたことに、私が大きく首を横に振ったら、可愛らしく首を傾げられたんだ。
だから、私、必死で答えたんだよ。
“恥ずかしいから、嫌”って。
そしたらシェリルさん、クスッて笑って私のこと抱きしめてくれたの。
『あたしは聞きたいけどなぁ。ランカちゃんの歌声。でも、どうしても恥ずかしいなら・・・』
シェリルさんが髪を撫でながら、耳元で囁いてくれた言葉に、私、真っ赤になっちゃって・・・
『あたしの唇で塞いであげる。』
『ふぇ?』
情けない声を上げた私の唇に、シェリルさんの柔らかい唇が重なって・・・
唇に当てようとしてやんわりと払いのけられた手は、そのままシェリルさんの手に捕まって指を絡まされて、強く握られた。
シェリルさんのもう片方の手は私の弱い部分に触れていて・・・
私のもう片方の手は、ぎゅっとシーツを掴んだままで・・・
上がる声も、跳ねる体も押さえ込まれて・・・
そしたら、何がなんだかわからなくなって・・・
気づいたらいつも、シェリルさんが与えてくれる快感に溺れちゃってて・・・
『ランカちゃんかわいい。こんな姿、私の前でしか見せちゃダメよ。』
って言われるんだけど・・・
シェリルさん以外の前でなんて、こんな姿、絶対見せらんないよぉ。
絶対、そのことをわかっててそんなこと言うんだもん。
ほんとにシェリルさんて、意地悪なんだから!!!
『・・・はひ・・・シェリルしゃん・・・』
なんて、呂律の回らない口で答えたら、シェリルさんはその魅力的過ぎる笑みをくれて。
『約束ね。破ったら、きつい“おしおき”だからね、ランカ。』
なんて言うんだよ。
あんな笑顔で、そんなことを言われてしまったら、
約束は絶対破らないけど・・・
ついつい “おしおき”されちゃいたくなっちゃう自分がいて・・・
そのことわかっててやってるんだよね・・・シェリルさん・・・
ほんとに、たちが悪いんだから・・・
でも、そんなところも“大好き”なんだけど・・・
だけどね。
『たまには、私だってシェリルさんを気持ちよくしてあげたいですっ!!!』
って、突然言ったことに、シェリルさん目をパチクリさせて。
かわいかったなぁ。
鳩が豆鉄砲くらったような顔ってあんな感じなのかな?
そしたら、シェリルさんの笑顔が急に何かを思いついたみたいに楽しそうなものに変わって。
『じゃあ、今日はランカちゃんに甘えていいの?』
なんて、無邪気な笑顔の甘えた声でそんなことを言ってきたんだよ!!!
私の脳裏にまた「ユニバーサル・バニー」が流れ出して。
今度は白ウサギシェリルさんが現れたの!!!
いつもみたいな女王様なところなんてどこにもなくて。
ただ甘える子どもみたいなシェリルさんの破壊力といったらないよ!!!
アルトくんっ!!!
『じゃあ、遠慮なく甘えちゃおうかしら・・・ランカちゃん!!』
ぎゅっと抱きついてきてくれたシェリルさんをしっかりと抱きしめて。
そのふわふわの髪に顔を埋めて深く息を吸い込んだ。
同じシャンプーを使っているはずなのに、シェリルさんの方が断然いい匂いがする。
『シェリルさぁん・・・』
思わず漏れ出た私の甘えた声に、シェリルさんはクスッと笑って。
それから、私の控えめな胸に顔を埋めると、シェリルさんが上目遣いでこっちを見てきたの!!!
――― !!!!!???
わかるよね?
この時、私、死んでもいいってほんとに思ったよ!!!
シェリルさんの上目遣い、本当にかわいいんだから!!!
限界超えて昇天1000%だよ!!!
絶対、他の子になんて見せたくないけど、見て欲しい!!!
でも、絶対見せないけどっ!!!
『ランカちゃん、優しくしてね。』
なんて、甘えた声でシェリルさんがっ!!!
白ウサギシェリルさんがおねだりしてくるからッ!!!
そんなお願いされたら聞くしかないよねっ!!!
『シェリルさんっ!!!!!』
叫ぶようにその名を呼んで、気づいたらシェリルさんを押し倒してたの。
それからは、もう・・・
シェリルさんのかわいいおねだりに応えるべく、ランカ・リー頑張りました!!!
あんなかわいいシェリルさん見たことなくて・・・
ちょっと、シェリルさんが自分をイジメたくなる理由がわかった気がしたよ。
シェリルさん・・・すっごいかわいいのっ!!!
ほんとにかわいいんだからっ!!!!!
気持ちよくって泣いちゃったり、“もっと”ってその口で言わせてみたり・・・
ちょっと、何かに目覚めちゃって、シェリルさんのことだいぶイジメちゃいました。
ごめんなさい、シェリルさん。
でも、シェリルさんがかわい過ぎるのもいけないと思うんです。
うん、だからおあいこってことでいいですよね?
「ランカちゃんのバカ・・・優しくしてって言ったのに・・・」
って思ってたら、言われちゃいました。
こっちに背を向けて少し頬を膨らませた、ご機嫌斜めなシェリルさんに。
でも、そんな姿すらかわいくて。
思わず背中からぎゅっと抱きしめずにはいられなくて。
「そんなんじゃ誤魔化されないんだから・・・」
なんて、ぶつぶつ言いながらも、なんだかその声は嬉しそうで。
「ごめんなさぁい、シェリルさん。」
謝る私の声もぜんぜん悪いと思ってないような、嬉しそうな声になってしまって。
「絶対、許してあげない。」
なんて言うシェリルさんの声は笑っていたから、顔を覗き込んでみたら不意打ちでキスされちゃって。
真っ赤になった私に、シェリルさんは艶やかに微笑んでくれる。
「でも、今回だけは許してあげるわ。次やったら“おしおき”なんだからね。」
いつもの口調でそんなことを言って、そっぽを向くシェリルさん。
でも、髪からのぞく耳は赤くなっているのがわかった。
なんだかそんなやりとりがとても楽しくて、嬉しくて。
肩を揺らしてクスクスと笑っていたら、こっちを向いてくれたシェリルさんも同じように笑い出して。
視線が合うと二人して声を上げて笑いあった。
「シェリルさぁん・・・」
思わず呼んでしまったその声は、自分でもびっくりするような甘えた声で。
チラリと視線だけをシェリルさんに向けてみると、シェリルさんも驚いたように目を丸くしていた。
「ランカちゃん・・・誘ってるの?」
けど、直ぐさま悪戯な笑みを浮かべてそんなことを言われてしまって・・・
「ち、違いますっ!!!」
「違うの?」
可愛らしく小首を傾げて見せたその顔に、ちょっと残念そうな表情を浮かべるシェリルさん。
絶対、わかってやってる!!!
「ち、違わないけど・・・違うんです!!!」
よくわからない返事を返す私を見ながら、心底楽しそうに微笑んでいるシェリルさん。
あれ?
今日の主導権は私にあったはずなのに・・・あれ?あれ?
「ランカちゃんて、本当にいつもかわいくておもしろいわね。見てて飽きないわ。」
私の頬に触れてシェリルさんがそう言ってくれる。
目の前には、さっきまでの悪戯な笑みじゃない、優しくて暖かくて、少し憂いを帯びたようなそんな笑みがあった。
そんな笑顔を見ると、私はいつも幸せなのに心配になる。
シェリルさんは胸の内をあまり明かさない人だから。
ヴァジュラとの戦いが終結したあと。
シェリルさんのことを何も気づけないで、独りきりにしてしまった・・・
あの日のことを思い出すから・・・
あの戦いが終わって。
私やアルトくんには家族がいて。
傍にはシェリルさんもいて、毎日笑ってたから気づけなかった。
シェリルさんが本当に独りきりだったこと。
あんなに傍にいたのに、それだけで。
帰るところがある私たちは、シェリルさんのことなんてちっとも考えてなかった。
ギャラクシーも、家族も、信頼していたただ1人の人も失って・・・
シェリルさんには、帰るところがなかったこと。
そして、気づけた時には随分と長い間、シェリルさんのことを独りきりにしていたから・・・
だから、そんな笑顔を見た時には、ギュッとシェリルさんを抱きしめる。
絶対に逃がさないように。
“ひとり”じゃないってわかってもらえるように。
できるだけの力でシェリルさんを包み込むの。
「なぁに?ランカちゃん。痛いわよ。」
クスクス笑いながら私の髪を撫でてそう言うシェリルさん。
“痛い”なんて言いながら、ぜんぜん引き離そうとしないのは、シェリルさんもこうして欲しいってことですよね?
「シェリルさんの傍にいます。」
不意に呟いた言葉にシェリルさんの体がびくっと反応した。
顔を上げてシェリルさんを見て微笑むと、シェリルさんも微笑んでくれる。
「・・・ほんとに?」
「ずっと、ずっと、傍にいますから。」
「仕事中は無理でしょう?」
「うっ・・・仕事以外ではずっと傍にいます!!!」
「ランカちゃんを独り占め?それは嬉しいわね。」
からかうような口調でシェリルさんが言葉を続ける。
「でも、ダメよ。ちゃんとお家に帰らないと。ランカちゃんには家族がいるんだ・・・」
優しい笑みを浮かべながら私を嗜めようとする唇を、自分の唇で塞ぐ。
シェリルさんが驚いて目を見開いているのが見える。
お互いに目を開けたままのキスなんて、ちょっとルール違反だけど・・・
「・・・ちょっと黙って下さい・・・シェリルさん・・・」
笑みを浮かべてそう言うと、頬を薄くピンクに染めて視線を逸らすシェリルさん。
「ランカちゃんのくせに・・・生意気ね・・・」
いつもみたいな強気な言葉じゃなくて、かわいらしいシェリルさんの言い方に、更に頬が緩んだ。
「生意気でいいです。シェリルさん・・・」
そう言って、シェリルさんを体全体で抱きしめる。
「もちろん、ちゃんと家にも帰ります。友達とだって遊びます。仕事だってちゃんとします。でも・・・私が帰ってくるのはここですから。シェリルさんのところですから・・・。」
恥ずかしいけれど、ちゃんとわかってほしくて言葉にする。
「だから、シェリルさんもちゃんと・・・ちゃんと私のところに帰って来て下さい。シェリルさんの帰る場所は・・・ここですから。」
そう言って、シェリルさんのふわふわの髪をソッと撫でた。
そしたら、腕の中のシェリルさんがおずおずと背に手を回して、顔を胸に擦りつけてその身を私に預けてくれる。
「・・・うん・・・ランカちゃん・・・」
子どもみたいなシェリルさんのしぐさと声。
ほんとに、ほんとに、大切にしたい人。
両親も信頼してた人も亡くしてしまったシェリルさんに、
自分が独りきりだなんて二度と思わせないように・・・
私は、私の全てをもって、シェリルさんを幸せにしてみせますから。
だから、大丈夫です、シェリルさん。
「シェリルさん・・・大好き・・・」
ギュッと抱きしめてその耳に囁くと、シェリルさんが擽ったそうに肩を竦めた。
それがかわいくて、軽く息を吹きかけてみたら、笑いながら怒られた。
「もう・・・ランカちゃん。」
「えへへ・・・」
零れる笑みが止まらない私を見たシェリルさんも笑ってくれる。
「ランカちゃん・・・」
ソッと名を呼ばれたかと思ったら、シェリルさんの顔が近づいてきた。
いつ見ても綺麗だなぁ、なんて思いながらゆっくりと目を閉じる。
「・・・ありがとう・・・大好きよ・・・ランカちゃん・・・」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、唇に柔らかな温もりが訪れた。
以上です。
仕事の合間に書いたので、意味わからなくて読みにくかったらすみません。
とにかく、シェリルさんとランカちゃんが幸せになってくれたらいいなと思います。
なんかちょっとすっきりしたんで、また仕事と向き合ってきます!!!
神すぎGJ!スゲー可愛いい二人
>>952また疲れたら帰ってきてくれ、待ってるぜw
うおおおおお!!!
二人とも可愛いすぎるぜ!!
ランカもシェリルも優しくていい子だなぁ
GJ!!
GJ!かわいいい!
可愛いな!
こちらこそ仕事の疲れを癒されたよ
神が君臨していただと!?
思わず顔にやけまくり、最後ホロリと表情が忙しかったです。
良い読み物をありがとう!乙!
胸がきゅんきゅんしたー 暖かくていいお話をありがとう。
シェリルの独り〜ってエピソードに弱い自分。。。
鯛焼きが期限過ぎて安くなったみたいだな。
うおおおおおおおお
これは!!素晴らしいね!!
シェリルさんドS出てるねw
オズマが何気うけるww
うわあああああああドSシェリルきたあああああああ!!!
あれか!CMでのひとりぼっちの仕返しと称した羞恥プレイか(;*´Д`)ハァハァハァハァ
あともう一個の方の画像も某所で見たんだが、あれは姫がここの住人だったと解釈してOKですか?
>>963 画像貼れなくてすまんが、台座(でいいのかな?)のもう一つの方が
「プロならこれくらいできて当然よ!」
「交換なんていやですっ!こんなのきれません!」
てな感じのやり取りで、「アルトはこういう方が好きなのかしら?」って台詞の横のシルエットが、明らかにイャッッホォォォオオオウ!ガタンなアルト、というやつ
初めて見たときはちょいびびったが、俺の百合脳が勝手にそう解釈していた
シェリルスレより
http://imepita.jp/20100305/687560 * + 巛 ヽ
〒 ! + 。
+ 。 | |
*. ,、,.'" ̄`ヽ/ / 。
i (;ミ〃リハソ / イヤッッホォォォオオォオウ!
ノ.爪i」´ヮ/ / + 。
(´,ハ ^Å' >
/ ュ Lゝ丶 * 。
〈_} 丶 ゝ
/__,ヘ人 +
| / 〉 〉
ガタン ||| / / / / | |||
アwwwルwwwwトwwww
なんだかお前を(二人のオカン的な意味以外でも)愛せそうな気がしてきたよw
これのマクロスF版が欲しくなった
. .... ..: : :: :: ::: :::::: ::::::::::: * 。+ ゚ + ・
∧ ∧. _::::。・._、_ ゚ ・
/:彡ミ゛ヽ;)(m,_)‐-(<_,` )-、 *
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::iー-、 .i ゚ +
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l ゝ ,n _i l
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄E_ )__ノ ̄
あると おずま
・・・かな?
968 :
名無しさん@秘密の花園:2010/03/07(日) 19:48:21 ID:g3E2I9HC
>>967 逆もありかも
おずま「ランカ……」
あると「あいつなら幸せにしてやれるさ」
みたいな
>>965 消えるのはやいな……見れなかったorz
>>970 GJ!!
二つを繋げてみた。
「衣装交換しましょ。ちょっとしたパフォーマンスよ!」(これ着て恥ずかしがるランカちゃんがみたいわ♪)
「えええ!」
「プロならこれくらいできて当然よ!」
「交換なんていやですっ!こんなのきれません!」
「あら、ランカちゃん、私が着た物は着れないの?」
「うぅ、そういう訳じゃないですけど。。」
「じゃあ、着れるわね♪」
「うぅぅ」(シェリルさんにはかなわないよ…)
「じゃあさっそく、着替えましょ。あっ!そうね〜、私が着替え手伝ってあげる♪」(ニヤッ)
「えええ!だ、大丈夫です!自分で出来ます!ってきゃあああ、あっ、あん、どこ触って、シェリルさあああん」
-----着替え終了------
「もうっ、シェリルさんのイジワル!ぐすっ」
「ふふっ、かわいいわよ♪」(大・成・功♪)
後思ったんだが、オズマの声携帯から出てるけど、ランカの着替えた様子を見てるってことは
近くで見てるのか?w
これはwww
スタッフこのスレ見てry いいぞもっとやってくださいw
ランカも、はじめはアルトへのメール云々だったのに、
すぐにシェリルを思い出す→そこからずっとシェリルさんが…シェリルさんなら…
アルトの事すっとかり時空の彼方だな。△の頂点のはずなのにいいのかw
しかし棒じゃなくて板…なんでもない
>>973 >「ピロシキ〜、ポロシキ〜、ロシアのお菓子〜」
パルナスかよw
シェリルどうやってメアド手に入れたwww
ランカもシェリルのことばっか話してるな
アルトくんは相変わらず立場ないな
最初だけで後はガン無視のランカちゃんwwwww
アルトくんが完全に友人Bな件についてw
姫は二人にとって親友であり、おかんであり、背中を押してくれる人であり、憧憬の対象であり、インスピレーションを与えてくれる相手であると思っている
どう見ても役割が少年漫画アニメにおけるヒロインです。本当に(ry
それもライバル同士ばかりが熱くてヒロインそっちのけの少年漫画な
※白黒うさぎはランカさんが美味しくいただきました
984 :
名無しさん@秘密の花園:2010/03/25(木) 04:24:09 ID:TpFPpfv8
♪
次スレは…?
3スレ目か…積み重なる歌姫たちの歴史に胸が熱くなるな。
>>990にお願いという方向でどうかな。
人任せで申し訳ない…
じゃあ俺がいまやるよ
>>988 乙!この楽園スレは何が何でも保守なんだぜ…
劇場版はランシェリランエンドだって信じてる
ユニバーサル・バニーの曲全部シェリルのランカに対する気持ちに聞こえて自分末期
ギラギラサマーツボすぎる
>>989乙!
ギラギラサマーというとテレビ版の鳥の人回を思い出す
シェリルとアルトのキスシーンを見てモヤモヤするランカが
どっちに嫉妬してるのか自分で分かりかねてる感じが萌ゆる
ランカちゃんに ムラムラサマーだな
てかスリムなカーブって女の子しかないw
>>990 おま俺なぜ俺こんなに
「キュートなヒップ」のくだりはシェリルのダイナマイトバディと違うしなー。
浜辺で水着で戯れるランカ他をシェリルがパラソルの下から視姦してる時に
思いついたものと想像。
きっとイタズラとか視姦とかさんざんしたんだろう。
さすが百合の妖精、すばらしいです。
しかしランカちゃんとのイチャイチャっぷりを曲として自慢するなwww