1 :
名無しさん@秘密の花園:
なんか強烈な睡魔が
続きだからなるたけ早めに投下したかったけど、もう投下は明日にして寝ますノシ
Q.○○書いたんですけど投下してもいいですか?
A.どうぞ、ぜひ投下してください
条件は「ストライクウィッチーズ」関連であること
「百合」であることの二つのみです
ジャンル、エロの有無、本編にないカップリングなどに関係なく
このスレの住人はおいしく頂いております
妄想だとか落書きだとか気にせずとにかく投下してみましょう
>>1 乙
>>3 これは良いテンプレですね
大体同じようなレスが多い感じでしたから
それに妄想とか落書きから作品が生まれることもあるんで、そういうのもドンドン出てくると良いですよね
>>1 乙! という事で、新スレ記念のSSを投下したいと思います。
もっさん×芳佳。
――天国のお父さんへ。
私、今日、お嫁に行きます。
その人は、私にとってとても大事な人で、世界で一番愛してる人です。
宮藤芳佳、今日から、坂本芳佳になります!
――Happy Happy Wedding!!――
結婚のきっかけは、二人で扶桑に戻ってしばらくしたある日の事。
「宮藤、これを受け取ってくれないか」
「なんですか、これ」
「いいから、開けてみてくれ」
そこには…
「指輪…」
「宮藤っ!……私と結婚してくれ!」
「へぇっ!?」
私は驚きの余り、気の抜けた声を出してしまった。
「坂本さん…これ…婚約指輪…っ…!」
すると、坂本さんは私の唇に人差し指を当てて、ひどく魅惑的な表情で私に言った。
「私達は夫婦になるんだ。『坂本さん』じゃなくて、『美緒』と呼んで欲しい。それと…」
「それと…?」
「私はお前の事を、『芳佳』と呼ぶ。なにせ私達は将来を誓い合った仲だからな」
「坂本さっ…みっ、美緒…!//////」
こうして私達は結婚の運びとなった。
この事をみんなに伝えた所、リーネちゃんからは『うん、結婚式にはいっぱい銃を持ってくるね♪』という返事が来た。
…一体どういう事だろう。
まあでも、多分祝ってくれているんだよね、そうに違いない。
《控え室
「わあ〜っ…///」
私は生まれて初めて、ウェディングドレスというものを着た。
私は本当に嬉しくて、つい何度もスカートの裾を翻す。
「美緒…喜んでくれるかな…///」
愛するあの人の事を想うと、少しだけ顔が紅に染まった気がした。
すると、
「芳佳」
「美緒…」
私の後ろにはタキシードを着た美緒がいた。
「す…すてき…//////」
「そ、そんな目で見るなあ…//////…て、照れるじゃないか…//////」
「美緒……」
「なんだ、芳佳」
「キス…してもいいですか…?」
「…ああ、構わんぞ」
私達だけの甘い空間になった…が、その空間はルッキーニちゃんの声で破られる。
「芳佳ぁー!」
そこにいたのは、501のみんなだった。
「おいおい、早速ちゅーか?お熱いねえ♪」
「ちゅーしちゃえ♪ちゅーしちゃえ♪」
「ち、違うってば!」
「…妹の幸せの門出を祝ってあげるのも姉の役目……ううっ……」
「トゥルーデ、マジ泣きだぁ」
「うっ、うるさい!」
「実はミヤフジに報告したい事があるんダ」
「えっ、なになに」
「…えっとナ…その…」
「…実は私とエイラも…結婚する事になったの…//////」
「サ、サーニャ…!//////」
「本当に!?おめでとう、二人とも!」
「エヘヘ…///」
「…//////」
「で、宮藤、あたし達からもちょっとあんだけど」
「何ですか、シャーリーさん」
「実はさ、あたしとルッキーニも結婚しようかと考えてるんだ。なあ、ルッキーニ」
「うん♪あたし達これでいつも一緒だねっ♪」
「わあ、みんなスゴいなあ!」
「宮藤さん!少佐と結婚する以上は、少佐を幸せにしてあげないと、わっ、わたくしが許しませんわよっ!!!!」
「うん、分かってる!私、全身全霊で美緒を幸せにしてあげるから!」
「おお、“美緒”だってよー!」
「呼び捨てだ、呼び捨てだーっ♪」
「ちょっ、シャーリーさん、ルッキーニちゃん…!//////」
「芳佳ちゃん」
「あっ、リーネちゃん」
「結婚…おめでとう」
「うん、ありがとう!これからも良い友達でいてね!」
「……………………うん、私達、これからも、友達…だね」
(なんだかリーネちゃんの表情が浮かないなあ…)
「美緒」
「ミーナ。今までいろいろと済まなかったな。
だが、私はこうして芳佳との結婚にまで漕ぎ着けた。お前には感謝している」
「いいえ、美緒の恋の後押しをするのが私の役目だったから。私も嬉しいわ」
「ミーナ…」
「…宮藤さんとお幸せにね、………さようなら、美緒」
「………ありがとう、ミーナ」
《みんなが会場に戻って数分後
「みんな変わって無かったですね」
「ああ、全くだ。相変わらずやかましい連中だな、ハッハッハッ!」
「……美緒…さっきの続き…したい…//////」
「全く、芳佳は、我慢の出来ない子だ……」
私達は式を挙げる前に、深いキスをした。
《扉の前
「始まるんですね、美緒」
「ああ、ちょっと緊張するな」
「…手、握ってください」
「もう、仕方のない奴だな」
そう言うと、美緒は私の手をギュッと力強く握ってくれた。
手から伝わってくる美緒の温もりを体いっぱいに感じながら、私達は新たな一歩を踏み出そうとしている。
ギィィィ…
「行くぞ、芳佳」
「はい、あなた」
私達は赤いヴァージンロードを歩き出す…。
―――――――――――――――――――
「エヘヘ…結婚…式…」
「何寝てるんだ、宮藤」
「あっ、坂本さんっ!」
「全く、私といる時くらいシャンとしとけ」
「はっ、はい、すいませんでした!」
私の視界に映るのは、いつもの風景といつもの坂本さん。
…って事は今までのは、全部夢って事…?
なんだ、ガックリ…。
「そうだ、宮藤」
「はい、なんですか、坂本さん」
「ちょっと渡したいものがあってな」
「はあ」
「宮藤、これを受け取ってくれないか」
―――私の本当は今から始まる。
END
以上です。とうとう結婚式ネタをやっちまいました。この二人で結婚式ネタをやると、報われない人が出てくるのを承知でやりました。ごめんなさい。
…では、これからもこのスレが繁栄するのを祈って、爺はお風呂に入ってきます…
>>10 なんだやっぱそういうオチか…と思ったらそういうオチか!素晴らしいw
GJです!
もう6スレ目か・・・・
ワンクール12話アニメとしては異例のスピードな気がする
乙だ
遅れたが
じっちゃんGJ
やっぱりふたなりって「百合」には入らないよね?
とりあえず投下してみたらいいんじゃね?
魔法で一時的に生えちゃった的なものとか結構好きだが
百合ではないんじゃなかろうか
男絡ますくらいならふたなりのがいい。描く人によりけり..かな?
使い魔の効果とかこじつけやすいし。
でもやっぱり指と舌!!指と舌!!指to舌!!!!!
もっぺりイベントいってきました。(プレミアははずれた)
ここの住人さんもイベント帰りの方いるかな?
千葉さんはエイラーニャに百合萌えしてたしみゆきちはもうペリきちって位
ペリーヌと一体化してました。アンチ宮藤って意味で。あとパンツじゃんけん。
>>18 SSは書いてないよ
ただ意見を聞いてみたかっただけなんだ
>>15 あって悪くはないと思うが、隔離スレもあるくらいだし、一般的な百合の認識からは外されてると思われ。
そもそも生物学的に女の子じゃないわけだからな。
前に誰かが投下したときもエロパロ版に誘導の流れになったし、「入らない」ってことでFAじゃね?
個人的には性器関係はエロ、ペッティングまでなら百合かなと感じてる。
あくまで個人的にね
ひとつの形ではあると思う
けど男性性の代わりとして、女性を用いるための不自然で歪んだ形ではあるかな
魔法とかで違和感なく、もしくは双頭のような道具を使うとかだと別に問題なく受け入れられる
今更だがこのスレ百合ならエロおkなんだっけ?
>>25 スレが変わる度に必ず誰かがその疑問を投げかけるが、
その答えはいつも一つなんだぜ……。
「今すぐ投下してください。」
18禁有りとか無しとかふたなり有りとか無しとか
色んな人がいるのは当然だがそういう意見見るとちょっと躊躇ってしまうな
ま、あんまり細かい事は、気にせずに投下しようぜ
マターリ行こう
それはそうと、今日晩ご飯でスパゲティ食べたんだけど、シャッキーニが頭を回った自分はどうしたらいい?
サントラのサーニャのピアノ聞くとエイラの
戻ってくるナ!と
それがチームだろ辺りがエイラボイスで再生されて狂いそうだ
喫茶店でナポリタンとかトマトソースのパスタたのむたびにシャッキーニ気分になるw
>>26 すいません聞いただけで、まだ書いてませんorz
PS2とDSでゲーム出るとか出ないとか
何となくDSは機能的なあれで男主人公目線を設定しそうで不安だな…
公式印でそういう物が出ると萎えちゃうんで、杞憂で終わりますように
>>32 そんなものはTHE・スルーに限る
例え男目線のゲームが公式で出たとしても、俺達の妄想はそんなものを跳ね除ける
…そう思わないか?
35 :
無題 1/2:2008/09/29(月) 00:45:29 ID:21X2w2Ib
エイラーニャ投下します。
前スレにあった膝枕の絵のイメージ。
エイラーニャと言うよりはエイラ←サーニャかもしれない。
ぽふ、と言う軽い衝撃とともに彼女が私の膝の上に倒れこんできたのは本当に突然の事で、
本を読みながらうつらうつらとしていた私の頭はその衝撃で瞬時に覚醒した。
いったいどうしたことだろう、と目を見張れば、そこには。
「エイラ?」
私にとってとても大切な、大切な人の寝顔が、あった。
… … …
「…エイラ?」
おそるおそる、もう一度彼女の名前を口にした。思わず小声になってしまうのは今があまりにも穏やかな昼下がりだからだ、と思う。
ネウロイの襲撃予定のない、いわゆる休日。窓の外は坂本少佐だったらきっとご機嫌で大笑いをするのであろうほどの快晴。
ちょっぴり塩味のする柔らかい風が部屋の中に吹き込んできて、ゆるやかにカーテンを揺らしている。
私は日の光が苦手だ。だから昼間もあまりすきではない。
だって眩しくてすべてが明らかで、私の姿も気持ちも何かもさらけ出されてしまいそうで。
けれどすっかり過ごしなれてしまったエイラの部屋には光だけじゃなくてエイラの気配さえもあふれていて、
それだけで私の心はずいぶんと落ち着くのだった。
昨日は私でなくエイラが夜間哨戒の当番だった。
私の寂しげな視線を読んだのか、エイラは小さく笑って「私の部屋で寝ててイイヨ」と言ってくれたのだ。
もちろん、お決まりの「今日だけダカンナ」をつけたすのも忘れなかったけれど。
けれど、そんなこと言ったっていざとなればエイラはなんだって許してくれることぐらい私は十二分に知っている。
…甘えすぎ、かな。そう考えることもあるけれど、そう思って口にするのをためらうたびにちょっとぶっきらぼうに差し出される優しさが
ひどく温かくて心地いいから、ついつい私は甘えてしまうのだ。
夜間哨戒任務のせいで他の人たちとすれ違いの多い私を気遣ってか、エイラはめっぽう私に甘い。
「エイラ、」
少し声を大きくして、もう一度。 けれどエイラは身じろぎさえせずに目を閉じて静かな寝息を立てている。
目を覚ます気配は感じられず、彼女は深い深い眠りについているようだ。
夜間哨戒から帰ってきたエイラを、私は一生懸命早起きして部屋で迎えて。
「タダイマ」と少し嬉しそうに言ったエイラに「おかえり」と返した。
それから二人で朝ごはんを食べに行って、今日はオフだからと部屋に戻って、二人で何をするでもなしにごろごろ、ごろごろ。
…そうだ、考えてみたらエイラは一睡もしていない。
夜に慣れていないエイラにとっては辛いものだったろうに、そんな様子を欠片も滲ませることなく私に合わせてくれた。
ああ、なんてやさしいひと。そして気付かない私のなんと鈍感なこと。
でもそれを気に病んで私が申し訳なさそうな素振りを見せたならきっと、エイラは「なんてことないッテ」と笑うのだろう、なんて簡単に想像できる。
読んでいた本を傍らに置いて、彼女の額に手を伸ばす。
眠っているせいだろうか、かすかに汗ばんだ髪の毛の一筋をかきあげるとエイラはううん、と身じろぎした。
使っているお風呂も、石鹸も、一緒のはずなのにエイラからはすごくいい香りがするような気がするのはどうしてだろう?
びくりとして手を離しても彼女が起きる気配はなく、ほっとしてもう一度手を伸ばして額を撫でる。
きっと、とても疲れていたんだろうな。でも私を気遣って平気な素振りをしていたんだろうな。
そう考えると、何だか泣きたいような、でもちょっと気恥ずかしいような、不思議な気持ちが胸にこみ上げた。
36 :
無題 2/2:2008/09/29(月) 00:47:43 ID:21X2w2Ib
「エイラ、」
次に呼びかけたのは、彼女を起こすためではない。もう、そんな気は毛頭ない。
ただただ胸の奥が温かい気持ちでいっぱいになって、それがこぼれ出てしまった。そんな言葉だった。
「エイラ。」
だいすきなひとのなまえは、ふしぎだ。
だって、口にするだけで幸福感でいっぱいになるのだ。
うまく言葉に出来ないたくさんの気持ちを、たったその一言が代弁してくれているかのよう。ありがとう、ごめんね、ありがとう、だいすきだよ。
答えはもちろん、ない。だから今、胸をいっぱいにしているこの気持ちがこのひとに伝わっているはずもない。
それはちょっぴり寂しいことだけれど、いつか直接言葉にして伝える勇気がもてるまで私は何度だってこのひとの名前を口にするのだと思う。
…このひとが、私の名前を呼ぶときも私と同じ気持ちが含まれていたらいいな、なんて思いながら私はエイラの額を撫で続ける。
力を抜いて私の膝にすべてを委ねているエイラのそれと同じくらいに、私の頬もきっと緩んでいる。
(かわいい)
笑みがこぼれてしまうのは安心しきって眠る姿がなんだか小さな子供みたいだから。
私はこのひとの幼い頃なんて知らないはずなのに、ずっとずっと前からこうして一緒にいたかのような錯覚に陥ってしまう。
それだけエイラは私の人生に平然と入り込んでしまっているのだ。
もしもエイラが私に「これからもずっと一緒にいて」なんて言ってくれたら、私は二つ返事でそれを了承してしまうだろう。
それほど彼女の存在は私にとってはとても大切で。
窓から差し込む陽光に、少し黄味がかったエイラの銀髪がキラキラと輝いている。まぶしくて目を細めたら、
その瞬間に開け放した窓から柔らかい風が一陣吹き込んできた。
室内はよりいっそう、気だるいけれどもこの上なく穏やかで優しい雰囲気に包まれた。
まるで柔らかくて温かい液体で満たされたような、心地よい空間。
…そしてその真ん中にエイラがいて、私の膝の上ですやすやと眠りについている。
(ねえ、エイラ、エイラ)
私はこのひとにいつも、助けられてばかりだ。エイラにはいつもいつも、甘やかされてばかりだ。
それがきっと私とエイラの関係で、一番うまく収まるカタチなんだと、そう思うけれども。
緩んだ頬からふふ、とつい笑い声がこぼれた。
私より背の高いエイラをこうして見下ろして、そのエイラは子供のような顔をして寝息を立てていて。
いつもと違うこの状況が、何だかひどく嬉しい。愛しい。
「今日だけ…じゃ、なくてもいいよ」
耳元に口を寄せてささやいた。ぐっすり眠っているエイラにはきっと届いていないけれども、それでもいい。
多分面と向かってなんて、うまく言えないに決まっているから。
私はまだまだ頼りなくて、エイラに甘えてばかりだけれど。
ひどく疲れて休みたくなったら、エイラだって私に甘えていいから。むしろそうであって欲しいと思っているから。
だから、たまには私に甘えていいよ。甘えていいんだよ。
不意に視界がかすんで、目をこする。頭が霞がかってきて、ふわぁ、と思わず欠伸をひとつ。
ああ、もう、私も限界みたいだ。
同じ夢を見られたらいいな。そう思いながら、エイラの手をきゅっと握って私もまどろみへおちていった。
>>34 うわぁ、感服した…
要らん疑念を持ってしまって申し訳ないです
>>35 前スレ全部は見てないけど、すぐ何の絵か判ったw
>>32-33 たった今、グレートファザー、鈴木氏のブログで明記されたからそんな心配は要らなくなったんだぜ!!
(前略)
>いやあ、本当にゲームになるんですねえ。
>そして、その内容に関しては残念ながらまだお伝えすることはできません。
>
>一つだけお約束できるのは、新キャラがでることがあっても、男は出しません。
>島田さんや高村さんと共に内容はチェックして、世界観からずれないようにしています。
>
>男なんていらねえんだよ!
>うちの娘たちにアプローチしたかったら、まずはこの父を倒してみよ!
>ぽっと出の男たちにうちの娘たちはやらん!!
この人真の漢だ。
>>36 GJ!!サーニャの語りは難しいって言われるけどこれは実にサーニャらしくてたまらんね!!
このあと今度はエイラがいつの間にか横にいるサーニャと重なった手にあたふたしてる図が容易に想像できるぜ。
>>38 これは素晴らし過ぎる……!!
長年アニメ見てるけど、こんなに(百合的に)空気を読めるスタッフに出会ったのは初めてだよ…!
>男なんていらねえんだよ!
>うちの娘たちにアプローチしたかったら、まずはこの父を倒してみよ!
>ぽっと出の男たちにうちの娘たちはやらん!!
感動した
>>36 ぬおおおおおおおお!!
激しくGJです!!!素晴らしい!
読んでてずっとニヤニヤしっぱなしでした!
俺も前、サーニャ視点で書いたけど、
自分のがカスだと思えるクオリティです。
まさにサーニャって感じだし、
感情も表現もとってもうまいっす!
師匠と呼ばせてもらいたい!
自分でもこれくらい書きたいって
すごい創作意欲が湧きました。
なんてスタッフだ・・・!
こういう安心感を待ってたんだよね
これで地雷に怯えずお布施できる
神掛かってるとしかいいようがないよ。ストパンスタッフ。
しかも中の人も変t..なんだぜー。
スタッフ…漢だぜ。
ちょっとここでアニメ版ストライクウィッチーズを改めて解説してみたりしよう
『ストライクウィッチーズ』は2008年(平成20年)から7月から9月(同年)まで全12話が放映された、GONZO制作の魔法少女ミリタリーアニメ。
大戦中の空軍・陸軍兵器をベースにデザインされたストライカーユニットのディティールの評価も高いが、なによりも今作品最大の特徴
「ウィッチたちはユニットを装着するためにスカートを穿かず、パンツ(劇中ではズボンと呼称)が常に見える」とゆうデザインは見たものに大きな衝撃を与えた。
しかし、あくまで作品の中心には『未知なる敵との戦い』『正義の戦争』『不正義の平和』等のシリアスな物語が展開している。
ちなみにTV放映の前に制作されたOVA版とではストライカーユニットの設定、一部のキャラデザインや人間関係、さらには階級や性格までが違う。そのため今作はそれまで小説等で描かれた世界と同一でありながらもそういった相違点からパラレルワールドであるとも言える。
物語は若いウィッチーズ隊員たちが葛藤しながら成長する青春群像であるほか、産業ドラマであり、陰謀ドラマでもある。これらが並行して展開し密度の高いストーリーとなっている。
また本作は男性キャラが扱い的にも極力排除されている事も特徴に挙げられる。
そのことにより描かれるウィッチたちの友情や信頼、そして主人公・芳佳の行動や作品全体に見られるガールズラブな要素も話題を呼び、放映を終了した現在もアニメ二期の制作や、さらなる展開を望む声も多い。
『ストライクウィッチーズ the Movie』同時上映:『芳佳とリーネの基地探訪 ざ・む〜び〜』
TVアニメの好評を受け制作された初の劇場用長編アニメ。
今作は「王道の娯楽作品」を目標に掲げ、『劇場版3つの誓い』として「後半になるにつれ描写が薄くなった芳佳とリーネの関係にちゃんとした明確なシーンを用意する」、「TVでわざとハズしていた事もやる」、「ウィッチ対ウィッチの戦いを描く」が設定されている。
あらすじ・新たなネウロイの出現と時を同じく突如、ウィッチの暴走事件が多発。遂には飛行訓練中を行なっていた訓練生までが暴走を起こす。
独自に調査を行った第501戦闘航空団・ストライクウィッチーズはその原因が新たにストライカーに組み込まれた新型魔力エンジンにあると突き止める…
『芳佳とリーネの基地探訪 ざ・む〜び〜』本作は短編3本から成り立ち、そのうちの1本が本編の前に上映される。
シリアスな本編とは大きく違うコメディー作品でギャップと共にファンをニヤニヤさせる内容になっている。
〇1話「吼えろ ゲルトルート・バルクホルン!」
ゲルトルート・バルクホルン大尉がおねえちゃん状態全開でウィッチーズたちを姉の視点から語る
キャラとしてのウィッチーズを振り返る。
〇2話「あゝ栄光の坂本美緒少佐!」
ペリーヌ・クロステルマン中尉が過去のウィッチの歴史から遡りつつ、坂本美緒少佐(と仲間たち)を語る!
戦士としてのウィッチーズを振り返る。
〇3話「ウィッチーズの秘密!」
ストライクウィッチーズ隊長・ミーナ・ディートリンゲ・ヴィルケ中佐が軍の立場から見たウィッチーズの生い立ちと立場、維持運営に関わる内部事情から過去に起こした騒動や人間関係をレポート形式で解説(過去のシーンをディフォルメで回想)
ドラマとしてのウィッチーズを振り返る。
この文章は妄想である。が、10年後においては定かではない―。
48 :
砂糖専用匙:2008/09/29(月) 05:29:00 ID:ZPAJyw8m
といった感じに…とゆうか百合かどうかもアレだし、何か後半だだ漏れてますが
あくまでフィクション(妄想)です。
それでは失礼しました。
預言者乙
サーニャ好きダ−
51 :
35:2008/09/29(月) 11:17:53 ID:3cTrS7oN
投下に焦っていい忘れてしまってた、遅れてしまったが
>>1乙!
あと、レスをくれた人達ありがとう、また何かできたら投下してみたいと思います
つかゲーム化マジなんだな…!しかもDSとPS2なんて、これは買うしかない
ストパニのようになるのか、シムーンのようになるのか、全く別物になるのか。
どちらにしろ、トラウマの極上生徒会の様にならなくてほんとに良かった・・・。
スタッフさん達には売り上げという形で恩返しするしかないぜ。
マジで危惧してたからな
いままで散々繰り返されてきた悲劇が起こらなくてよかった
>>48 レイバーネタですかw。
劇場二作目みたいな、ちょっと大人の恋愛ネタが見てみたいぜ。
後藤さん→エーリカ
南雲さん→ゲルト
つげ→ミーナ中佐
みたいな。
ストパニと極上生徒会みたことないが
なにを危惧してたんだ?
>>55 ストパニは知らないけど、極上生徒会はアニメでは結構な百合っぷりだったのに、
ゲームでは余計な男主人公が出てきて、みんなが萎えたんだよ
俺も萎えた
他にもARIAとか苺ましまろとか・・・
>>52 ストパニみたいに複数のキャラを主人公にできたらいいなあ
ゲルトや隊長を主人公にしてやってみたい
ゲルトで妹たちを攻略するとかマジでやりたいぜww
イベント。少佐はエイラーニャが大好きで少佐がモテモテ
60 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 15:50:27 ID:ZAf+U6Ib
声優さんから見ても少佐はかっこいいんだな。やっぱ。
>>56 極上のゲーム版はホントにトラウマだよ。
ゲーム版も片思いの百合キャラやカップルが出てくるんだけど、
最終的にはぱっとでてきた男主人公にベタ惚れしちゃうんだもん・・・。
もっさん一筋のペリーヌがいきなり主人公を好きになっちゃったり、
エイラーニャが男を争って喧嘩して、最終的に男を含めて3人で仲良く、
何てことをされたら、耐えられないや・・・。
>>58 ストパニのゲーム版は面白かったなw。
最初は絵柄やら、兄貴が出てくるやら、心配だらけだったけど、
一度はまったら、中毒性が高すぎるよw。
ああ極上はまじで萎えたな…
しかしストパンのスタッフはほんとわかってる。買うしかないぞみんな!
OsqVefuYです。少し間があいてしまいましたが、「シャルトリューの魔王」の続きを投下します。
どうしても分割することができなかったので、すいませんが長いですけど、
ここから最後まで一気に投下したいと思います。
この展開はなんですの?
これはなにかの間違いだろうと、わたくしはその箇所を何度も読み返した。
でもたしかにそこには「お姫さまと魔王が、とても楽しそうに遊んでいました」と書かれてある。
これはおかしい。
だってここからは、魔王との最終決戦なのだから。
これを書いたリーネさんは、いったいなにを考えているのかしら。
これでは今までの緊迫感が台無しだわ。あまりに拍子抜けな展開だ。
「なにをしているんだ、おまえたち?」
ドーベルマンの剣の師匠は、いっしょになかよく遊んでいる2匹にたずねました。
笑顔を浮かべていた魔王の表情がいっぺん、けわしいものに変わります。
しかし、さすがの魔王といえど、9匹に囲まれてしまってはなすすべがありません。
すると魔王と9匹のあいだに、豆柴のお姫さまが立ちました。
「待ってください。これには深いわけがあるんです」
豆柴のお姫さまは言いました。
「わけだと?」
ドーベルマンの剣の師匠は、剣をおろして言いました。
「おい、どうしてこんなことをしたんだ」
ドーベルマンの剣の師匠は、シャルトリューの魔王にたずねました。
そのページはそこで終わっていた。
気を落ち着かせるように一度、わたくしは深呼吸した。
ここから先は、ついに物語はクライマックスを迎え、核心が語られるのだろう。
豆柴のお姫さまは宮藤さん、シャルトリューの魔王はわたくしのことだ。
ねぇ、どうしてわたくしは、宮藤さんをさらったりしたの?
ねぇ、どうしてわたくしは、宮藤さんと仲良く遊んでいるの?
このページの向こう側に、きっとその答えが書かれているのだろう。
さあ白状なさい、シャルトリューの魔王。
わたくしは次のページを開いた。
「だってわたくし、おともだちがほしかったんだもの」
シャルトリューの魔王はよわよわしい声で言いました。
その一文に、わたくしの息がはっと止まる。
もちろんこれはただの創作だ。リーネさんが勝手に書いたものにすぎない。
くだらないと吐き捨てて、本を閉じてしまえばいい。
それで気が治まらなければ、そのあとリーネさんに文句のひとつも言ってやればいい。
なに人を勝手にモデルにして、こんなものを書いているの、
あなたもしかして、わたくしのことをわかった気にでもなっているつもり、と。
――でもそんなことできるはずないじゃない。
わかった気、ではない。彼女はわたくしのことがわかっている。
だってこれはまぎれもない、わたくしの秘めた思いであり、口に出せない言葉であるのだから。
上か下か、敵か味方かではない、ただそばにいてくれることを切に願う気持ち。
それはわたくしが坂本少佐を恋い慕う感情とは違うものだ。
この感情の呼ぶ名前を、わたくしは知らないけれど――たしかにそれは、わたくしの胸のなかにある。
ねぇ、リーネさん。
どうしてあなたは、わたくしのことがわかるの?
わたくしは本から顔をあげ、隣に座るリーネさんを見た。
すやすやとした安らかな寝顔が、そこにはあった。
シャルトリューの魔王はそれだけ言うと、もうなにも口にできなかった。
豆柴のお姫さまが代わりに、みんなに事情を説明した。
なんでもシャルトリューの魔王は、もともとはとある国のお姫さまだったという。
しかし、長く続いた戦争のせいで、国を失い、家族を失う。
広大な城にただ1匹取り残されたそのお姫さまは、窓の外の世界に思いを馳せる。
物置に置いてあった望遠鏡を持ってきて、窓のすぐそばに置くお姫さま。
そして朝から晩まで、それを覗いているのだ。
ある時、そのお姫さまは遠くでとても楽しそうに遊んでいる2匹の子供たちを見つける。
それを見ていると、ずっと寂しかった気持ちが少し和らいだ気がしたのだ。
来る日も来る日もお姫さまは、その2匹を見続ける。
そしてだんだん、そのお姫さまは、自分もそのなかに混じりたいと思うようになる。
ただ一言、「いっしょに遊んでいい?」と言えばすむ話です。
しかし、そのかつてお姫さまであった猫は、とんでもないひねくれものでした。
とても自分の口からは、そんなことを言えませんでした。
せいぜい、誰かから遊びにさそわれたら、
「あなたがそんなにさそうのなら、遊んであげてもいいけど」
と減らず口の一つでも言って、ようやく遊びに加われるくらいです。
どこまでひねくれものの猫なのでしょう。
ひねくれて、ひねくれて、とうとうただの猫だったお姫さまを魔王に変えてしまったのです。
なによ、これは。
あまりに酷い言い草じゃないこと?
そう思わない? シャルトリューの魔王。
わたくしはリーネさんの本を勝手に盗み見たけれど、きっとリーネさんはわたくしの心を盗み見ているのだわ。
まったくこの子は、どこまで人の心を盗み見できるのかしらね。
わたくしはそれが憎らしいと思う反面、なぜだか嬉しくもあった。
事情を聞かされた9匹は、そこでもう、魔王のことを怒るに怒れなくなってしまった。
――だが、とドーベルマンの剣の師匠は言う。
だが、いつまでもこうしているわけにはいかない。私たちは国に帰らねばならない。
なぜなら豆柴のお姫さまには国をつぐという役目があるから。
それに戦いで傷を負ったドーベルマンの剣の師匠も、国に帰って治療をしないといけないという。
いつまでもこうして遊んでいたい。
豆柴のお姫さまがそう思っても、その願いはかなわない。
――でも、と豆柴のお姫さまは言う。
でも、もう日は暮れてしまったから、旅立つのは明日でいいでしょう?
ドーベルマンの剣の師匠はそれにうなずく。
豆柴のお姫さまはシャルトリューの魔王のすぐそばまで近づく。
「もう一晩だけ、一緒に遊んでくれる?」
豆柴のお姫さまの問いかけに、シャルトリューの魔王はこくり、とうなずきました。
「……あ……りが……とう」
シャルトリューの魔王は、小さな声でそれだけ言いました。
そしてシャルトリューの魔王は、声を出して泣きだしてしまいます。
みんなはシャルトリューの魔王をなぐさめました。
しかし、10匹がかりでなぐさめても、なかなか泣きやんでくれません。
けっきょくシャルトリューの魔王は、涙が枯れるまで泣きつづけました。
そうしたら、シャルトリューの魔王は、ちっぽけなただの猫にもどってしまいました。
もう魔王はどこにもいません。
そこにいるのは、ただのシャルトリューです。
そして11匹は遊びはじめた。
なわとびや、かくれんぼや、ままごとや、なんともたわいない遊びを時間を忘れて夢中になる。
さっきまであれだけ泣いていた、ただのシャルトリューの顔に、だんだんと笑顔が戻っていった。
しかしわたくしは知っている。
時間は流れている。止まらない。
この夜は、いつか明けてしまうのだ。
「そろそろ私は行かなければならない」
ジャーマンポインターは言いました。
「実は私には、病気の妹がいるんだ」
ジャーマンポインターはさらにそう付け加えます。
なんでもジャーマンポインターには病気の妹の看病をしなければならないといいます。
灰色狼とダックスフントも、それについていかなければならないと言いました。
3匹はみんなにお別れを言うと、行ってしまいました。
「そろそろあたしも行かなきゃ」
ウサギは言いました。
「実はあたしには、とてもたいせつな夢があるんだ」
ウサギはさらにそう付け加えます。
なんでもウサギの夢は、誰よりも速く跳び回ることだといいます。
黒ヒョウも、それを支えるためについていくのだと言いました。
ウサギと黒ヒョウはみんなにお別れを言うと、行ってしまいました。
「そろそろわたしも行かなくちゃ」
黒猫は言いました。
「実はわたしには、探さなきゃいけない家族がいるから」
黒猫はさらにそう付け加えました。
なんでも黒猫は、長く続いたいくさのせいで、家族と離ればなれになってしまったのだと言います。
黒狐も、その旅についていかなければならないと言いました。
黒猫と黒狐はみんなにお別れを言うと、行ってしまいました。
みんなにはみんなのわけがあるのだと、ただのシャルトリューは知りました。
ただのシャルトリューは寂しさを見せないように気をつけて、笑顔でお別れしていきました。
それでも、ほんのすこしの時間でも、自分と遊んでくれたのが嬉しかったのです。
11匹いた動物たちが、それぞれの理由でどんどん抜けていってしまう。
そしてついに、4匹だけが残される。
ただのシャルトリューと、豆柴のお姫さまと、スコティッシュホールドの騎士と、ドーベルマンの剣の師匠。
残された4匹は円になって座り、笑い話をはじめた。
しかしそれも、いずれ終わりを迎えてしまう――
そしてついに、日が昇りました。
「私たちもそろそろいかないとな」
ドーベルマンの剣の師匠は、そう言うと立ち上がりました。
豆柴のお姫さまは、なごりおしそうでしたけれど、それにしたがって立ち上がります。
ただのシャルトリューは、みんながいなくなってしまうことをさびしく思いました。
そしてまたひとりぼっちになってしまうことをさびしく思いました。
でも、ただのシャルトリューは、いかないでとは言いませんでした。
それはこれが、とってもたいせつな約束だからです。
しかし、スコティッシュホールドの騎士だけは、立ち上がろうとはしませんでした。
どうかしたのかとみんなは不思議がりました。
ただのシャルトリューの青い目は、スコティッシュホールドの騎士に向けられます。
「私はここに残ります」
スコティッシュホールドの騎士は、座ったまま言いました。
どうして? とただのシャルトリューはびっくりして聞き返す。
だって、他の2匹は帰ってしまうから。
だって、スコティッシュホールドの騎士には帰る国があるから。帰りを待つ家族がいるから。
だって、それでは、とってもとってもたいせつな、豆柴のお姫さまと離ればなれになってしまうから。
スコティッシュホールドの騎士は、ただのシャルトリューに向き合う。
「たしかに豆柴のお姫さまのことはたいせつに思っています」
スコティッシュホールドの騎士がそう言うと、魔王はうなずきました。
「でも、今のあなたをこのままひとりぼっちにさせるなんて、私にはできません」
スコティッシュホールドの騎士は言いました。
――ふと、わたくしの左肩に重いものがのしかかった。
わたくしは視線を本から外し、それに顔を向けた。
傍らで眠るリーネさんが、わたくしにもたれかかってきたのだ。
それでも、リーネさんはすやすやと眠ったままだった。
私はここにいます、となんだかそう言っているように思えた。
わたくしはその重さをたしかに感じると、
そのやさしい安らぎにつつまれて、穏やかな気持ちになった。
本当にいいの、とただのシャルトリューは何度も何度もたずねた。
その度に、スコティッシュホールドの騎士はうなずいた。
――だって、とスコティッシュホールドの騎士は言う。
だって、あなたをひとりぼっちにしてしまったら、あなたはきっとまた魔王に戻ってしまう。
――それに、とスコティッシュホールドの騎士は言う。
それに、私はこの旅で、みんなのようになにかをしたわけではありません。
――でも、とスコティッシュホールドの騎士は言う。
でも、ようやく私にも、私のできることを見つけました。
それは滅んでしまった国を、もう一度よみがえらせること。
そうしたら、きっともうあなたは魔王になることはないから、と。
この猫の考えることはわからないわ、とただのシャルトリューは思う。
なぜならただのシャルトリューは、知っていたから。
スコティッシュホールドの騎士がどれほど豆柴のお姫さまのことを思っているのかを。
この猫が豆柴のお姫さまととても楽しそうに遊ぶのを、いつも望遠鏡見ていたのだ。
ただのシャルトリューはスコティッシュホールドの騎士に訊ねる。
ねぇ、どうしてあなたはわたくしのためにそんなことをしてくれるの?
「それは、今の私には、あなたのこともたいせつだから」
スコティッシュホールドの騎士は言いました。
「だって、あなたはもう、私のたいせつなおともだちだから」
スコティッシュホールドの騎士は、さらにそう付け加えました。
ぽとり、と本のページに水滴が落ちた。
水滴はひろがり、紙にしわをつくった。
ぽとり、ぽとり、といくつもの水滴が次々にページに落ちてくる。
どうして? 雨なんて降っていないのに。
やがて視界はぼやけて、本のページがよく見えなくなった。
わたくしは自分でも気づかぬうちに、涙を流していたのだった。
わたくしは涙をぬぐって、本を読み進めた。
豆柴のお姫さまは、寂しそうな顔で騎士を見てくる。
しかしそれでも、スコティッシュホールドの騎士の決心が揺らぐことはなかった。
ドーベルマンの剣の師匠は、それは騎士が決めたことだからと、それを受け入れた。
旅立つ2匹をスコティッシュホールドの騎士と、ただのシャルトリューは見送ることになる。
――ちゃんと国をよみがえらせたら、とスコティッシュホールドの騎士は豆柴のお姫さまに言う。
「そのときになったら、胸を張って会いにいきます」
スコティッシュホールドの騎士は言いました。
「私、せいいっぱいがんばります。またあなたに会うために」
スコティッシュホールドの騎士は、豆柴のお姫さまにお別れを言います。
魔王と騎士は行ってしまった二匹の姿が見えなくなっても、ずっとずっと手を振る。
わたくしはふいに、あの時のことを思い出した。
あの二人は今、どうしているだろうか。
遠い遠い、扶桑という名の国に帰っていった二人に思いを馳せた。
部隊が解散し、扶桑へ帰る船に乗り込む坂本少佐と宮藤さん。
そしてその見送りにいった、わたくしとリーネさん。
二人を乗せた船が水平線の向こうに消えても、わたくしたちは手を振り続けた。
リーネさんもまた、あの時のことをちゃんと覚えている――
「会いにいくとあなたは言ったけれど」
ただのシャルトリューはスコティッシュホールドの騎士に語りかけました。
「それだけじゃなくてわたくしは、またみんなに来てほしいわ」
かつて魔王であった猫がそう言うと、騎士はうんうん、とうなずきました。
「素敵な国にしようね」
騎士がそう言うと、かつて魔王であった猫はうんうん、とうなずきました。
「またみんなで、楽しく遊べるように」
2匹の猫は、声をそろえて言いました。
とっても綺麗な国にしよう、と2匹の猫は誓い合う。
それには花を植えたらいいんじゃないかとスコティッシュホールドの騎士は言う。
ただのシャルトリューは喜んでそれに賛成する。
どんな花を植えようかと2匹は相談する。
――そこから先で文章は途切れ、あとは真っ白なページが続いていた。
わたくしはその空白を、しばらくのあいだ見つめていた。
もう本を読みはじめてずいぶんと経つ。そろそろリーネさんの目が覚めるかもしれない。
そう思ってわたくしは、しおりを手に取った。
しおりを挟んで本を閉じると、また彼女の鞄に戻しておいた。
そして、この泣きはらした顔を目覚めた彼女に見られたくなくって、顔を洗いに行くことにした。
そしてそれから数日が経った。
あれ以来、わたくしはあの物語の続きをずっと考えていた。
まさかあそこで終わりということはないだろう。
物語はまだまだ続くはずだ。
2匹の猫は、ちゃんと国を復興することができただろうか。
スコティッシュホールドの騎士はちゃんと胸を張って、豆柴のお姫さまに会いに行けただろうか。
そしてまた11匹が集まって、かつて魔王の城であった場所で、いっしょに遊べる日が来るだろうか。
わたくしはあの物語の続きを読みたいと思った。
それともう一つ、わたくしに変化があった。
あれ以来、どうしてもリーネさんの顔を見ることができない。
それは泣きはらした顔が元に戻ったあとも、やっぱりダメだった。
勝手に本を覗き見た後ろめたさもある。
それを読んで泣いてしまったという気恥ずかしさもある。
彼女がわたくしをどう思ってくれているか知って、そのせいでの照れもある。
どんな顔で彼女に会えばいいのか、わたくしにはわからない。
彼女になにか言うべきだろうか。
詫びるべきだろうか、感謝の言葉を言うべきだろうか。
このことを秘めたままにはしておけないと思いながらも、わたくしはそれが出来ずにいた。
まったく、自分で自分に心底嫌気がさす。
物語のなかでは、シャルトリューの魔王は、ただのシャルトリューに戻った。
しかし現実のわたくしはそうではない。
わたくしの心のなかの魔王は、まだ消えてはいないのだ。
そんな日が続いたある朝のことだ。
わたくしが目を覚ますと、枕元にあの本が置かれていた。
どうして、という疑問のあとに、もしかして、という期待が湧いてきた。
わたくしは後ろめたさから、本を閉じる時にしおりを別のページに挟んでおいたのだった。
リーネさんはそのことに気づいたのだろうか。
もしかしたら――涙のあとにも気づかれたかもしれない。
本の表紙の上に、メモが1枚添えられていた。
わたくしは本とともに、そのメモを手に取った。
メモにはあの物語をつづるのと同じ、丁寧で可愛らしい文字で書かれていた。
ペリーヌさんへ
本が読まれたことには気づいていました。
でも、私の口からはそのことをなかなか言い出しづらくて、
(それにペリーヌさんは私に会うとすぐどこかへ行ってしまうので)
こうやって夜にこっそり忍び込んで、メモを残すことにしました。
本を読まれたことについて、私は別に怒ってはいません。
だからもし気にしているのであれば、もうそんなことはやめてください。
だってこの物語は、ペリーヌさんに読んでもらいたくて書いたものだからです。
本当ならちゃんと書きあがったら読んでもらおうと思ってたんですけどね。
私の書いた物語はどうでしたか?
少しでも楽しんでもらえたのなら、とっても嬉しいです。
あと少しですが、続きを書きました。
よかったら読んでみてください。
まだ完成までには時間がかかりそうですが、頑張って書いていきます。
それと、もしよかったら、感想を聞かせてください。
リーネ
それを読み終えると、わたくしは本をぎゅっと抱きしめた。
ありがとう、嬉しい、大好き。
たくさんの気持ちが胸のなかにあふれてきて、わたくしのこの胸ではもう抑えきれない。
読み終わったら、まっさきにリーネさんに会いにいこう。
そしてちゃんと彼女の顔を見て、この思いを伝えよう。
わたくしはベッドに腰を下ろすと――そっと本のページを開いた。
いったいこの先には、どんな物語が待っているのだろうか。
以上、「シャルトリューの魔王」はこれにておしまいです。
あと長々とあとがき。
エンディングでペリーヌとリーネが一緒にいたのにびっくりでした。
(実は1スレ目にそんな感じの予想レスしたんけど、まさか実現するとは……)
きっとこれには、リーネにはリーネの、ペリーヌにはペリーヌの抱えているものや思いがあって、
それを埋めるようなホワイダニットを書きたいなと思ったのが最初でした。
結果的に百合になったかどうかはよくわかりません。どうなんでしょう?
あと最初に投下した分で、一人称が嘘をつくという反則を使ってしまいました。
「別にわたくしは、彼女に好かれたいとか、そういうことを思っているわけではない」とか。
言い訳すると、これは別に嘘をついたんじゃないんだよ! 一人称がツンデレだったんだよ!
そしてとにかく長い話になってしまいました。本当にすいません。
そのわりには、なんだかまだ続きそうな終わり方になってしまいました。
この続きは読んでくれた方のなかで、自由に思い描いてくだされば幸いです。
それでは長々と失礼しました。
>>76 / |:/ ||: || \ /`Y | | :::i | | !
. / |;. ||: || ミ |:. | ∧ :::|: | | ノ
|. :| || , __||__ }:、 入 } / !:::|i | |リ
| ', ,-==ーヘ| ´ ̄ ̄|! ̄ ̄`丶 V / } | ,' .}:::|!| {
Y ! , _ __ /;/ /| l.ノ | |::::∧ |
ヽ ,ィ=ァ=ミ, >''テ卞トミ、、 /;/. _/ ::::| || | ノ::/ ヽ!
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∧丶{ゞ;トノ _ 、 !ゞソノ./'' /,! (‐、ヽ|:/イ |:| |
メイ.i `゙´ .〉⌒Y´ `゙ ´ Y=´|; |;イ l /!:::::| V |
八.| | ::::::: メ 〈 ヽ、 :::::::::: ノ :|;∧ ノ/ .|:::::| !| :|
| |ハ  ̄  ̄ ̄ .イ::|r イ V::|
| | \ r-、 / |リ::|`ヾト、 ヘ:| <まったく、一体全体その、あなたという人は……感動しましたわ
', . | . \ ` . ´ { |::| .| `
V:| 丶、 イ | |::|
! | ` ー ´|: | |リ
ヾ、 } \
ノ \
>>76面白かった。文中のペリーヌみたいに次のページをたぐるたびにどきどき、そんな感触を味わったよ!
>>76 GJ!!
感動して、ちょっとPCの液晶が滲んで見えるwww。
あのEDは最初見たとき、芳リーネ好きの自分には軽くショックだったんだけど、
もし、こういう理由だったんならハッピーエンドだったのかもしんないね。
ガリアとブリタニアは隣国同士だし、リーネのところは大家族だから、少佐の計らいや
リーネの気遣いなんかがあって、あーいうEDになったのかもしれないし。
まぁ、どうにしろホントに読んでて感動しましたよ!!
そして、自分はこのテンションに乗って、芳リーネネタを投下してきます。
80 :
お父さん:2008/09/29(月) 20:49:38 ID:lvhEiikQ
それはとても温かい春の朝の出来事です。
芳佳さんが目を覚ますと、もうお日様が部屋の中一杯に差し込んでいました。
「・・・いけない?! 寝坊しちゃった!」
慌てて、お布団をたたむと、台所からとてもいい匂いがしてきます。
それだけではありません。
トントントン・・・コトコトコト・・・グツグツグツ。
何だかおいしそうな音もしてきます。
顔を洗ってから急いで台所に向かうと、そこではお嫁さんのリーネさんが忙しそうに朝ご飯の準備をしていました。
「あっ、芳佳ちゃん、おはよう♪」
「ごめん、リーネちゃん! 寝坊しちゃった・・・」
「ふふ。大丈夫だよ。もうすこしでご飯が出来るから、ちょっと待っててね」
リーネさんは謝る芳佳さんに天使の様な笑顔を見せてくれました。
そしてまた、忙しそうに料理に取り掛かります。
重そうなお鍋を持つリーネさんを見て、芳佳さんは慌てて止めに入りました。
「あっ、私がやるから! リーネちゃんはゆっくりしてなきゃダメだよ!」
「これくらい、平気だよ。芳佳ちゃんの方こそ、毎日、診療所が忙しいんだから、お休みの日くらいはゆっくりしてて」
「ううん。ダメダメ!」
重たい鍋を置くと、芳佳さんはそっとリーネさんのお腹に触れました。
「リーネちゃんは、もうすぐお母さんになるんだから・・・」
可愛らしい真っ白なエプロンを着たリーネさん。
そのお腹はとても大きくなっていました。
81 :
お父さん:2008/09/29(月) 20:50:36 ID:lvhEiikQ
「ふぅ・・・ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした・・・芳佳ちゃん、大盛りにしすぎだよぉ。ご飯の食べ過ぎで、苦しいよ・・・」
「えぇ〜、多くないよ。リーネちゃんは二人分は食べなきゃダメなんだから」
「私、そんなに食べれないよ」
「だ〜め。食べるの。モリモリ食べて、元気な赤ちゃんを産んでもらうの」
不満そうな顔のリーネさんを諭しながら、芳佳さんは片付けを始めました。
リーネさんも芳佳さんを手伝おうとしますが、芳佳さんはそれも止めさせます。
「片付けも私がやるからいいよ。リーネちゃんは休んでて」
「これくらい出来るよ。それに、すこしは運動しないと逆によくないんだよ? 」
「そうなの?」
「そうなの。私のお母さんはいつも、陣痛が始める直前までお庭のお手入れをしたり、買物に行ったりしてたんだから」
「へぇ〜。リーネちゃんのお母さんは肝っ玉母さんだね・・・じゃあ、洗ったお皿を拭いてくれるかな?」
「うん、いいよ♪」
二人は台所に立つと、仲良く洗い物を始めました。
バシャバシャバシャ・・・ゴシゴシゴシ・・・ふきふきふき。
汚れた沢山のお皿がピカピカになっていきます。
「・・・でも、あんまり無理しちゃダメだからね?」
「うん。大丈夫だよ」
「階段の上り下りもしちゃダメだよ。 それと、掃除は全部私がするから動き回っちゃだめだよ」
「はいはい」
「朝晩はまだ寒いんだから、ちゃんと暖かい格好してね。 あっ、それから、呼吸の練習もしなきゃね」
お皿を洗いながら何度も何度もリーネさんを気遣う芳佳さん。
しばらく、それを聞いていたリーネさんは突然、クスクスと笑い始めました。
82 :
お父さん:2008/09/29(月) 20:52:17 ID:lvhEiikQ
「どうしたの? 私、ヘンなこと言ったかな?」
「ふふ。芳佳ちゃん、すっかり、お父さんだね」
「へっ? そ、そうかな?」
「うん。凄くお父さんらしくなった」
そう言うと、リーネさんは去年の夏のことを思い出します。
一緒にお医者さんのところに行った時に、緊張して右往左往していた芳佳さん。
お医者さんから、お父さんになった事を告げられて、ビックリして倒れてしまった芳佳さん。
それからしばらくの間、寝込んでしまった芳佳さん。
そんな感じで、最初はちょっと頼りなかった芳佳さんだけれど、今ではお父さんとして、しっかりとリーネさんのことを支えてくれています。
リーネさんはそんな芳佳さんのお嫁さんになって、本当に良かったと思いました。
「私、元気な赤ちゃんを産むから・・・芳佳ちゃんみたいに優しくて、元気な赤ちゃんを産むからね」
「ふふふ。ありがとう。 でも、私はリーネちゃんみたいな可愛い赤ちゃんを産んで欲しいかな」
「もう、芳佳ちゃんってば・・・」
これから、産まれてくる赤ちゃんのことを考えながら、芳佳さんとリーネさんは目を合わせて笑い合いました。
・・・その時です。
「・・・?! よ、芳佳ちゃん」
「どうしたの、リーネちゃん?」
「き、来ちゃったみたい・・・」
「・・・・・・えぇぇぇぇ!!! ど、ど、ど、どうしよう?!」
「とりあえず、お医者さん呼んでくれるかな・・・」
「わ、わかった!!」
勝手口のドアを開けると、割烹着姿のまま、裸足で芳佳さんは台所から外へと飛び出していきます。
何度か転びそうになりながら、お医者さんの家の方へ走っていく芳佳さんを見て、リーネさんは苦笑いを浮かべました。
花が咲き始めた庭には、真っ白なちょうちょが二匹、仲良く飛んでいました。
おしまいです。
魔力が生物学を越えました。
ちなみに芳リーネの子供は双子で、
見た目が芳佳、性格がリーネの女の子と、見た目がリーネ、性格が芳佳の女の子だといいと思いますがどうでしょう?
>>83 リアルに吹いたww
妄想はしてたが、文にしてみると破壊力あるな!w
だが違和感はなかった!双子設定も異論なし!GJ!!
設定資料集エイラーニャ分が補給できる解説部分があれば教えていただけ無いだろうか
届くのが待ちきれな〜い
美緒「まさか魔力がそこらへんを越えるとはな!わっはっはっは!!」
ミーナ「私もそろそろ子の顔が見たいわ♪」
エーリカ「…だそうだけど?」
ゲルトルート「いい頃合なのかもなぁ」
という改変が浮かんだ。
>>83GJ!!
芳佳パパとか自分で想像したときはめっちゃ頼りなかったけど
この芳佳なら大丈夫な気がする。お幸せにな……。
じゃあここはシャッキーニにも生物学を越えて貰って(ry
シャッキーニSSを投下しますが、ちと長いので許可を貰ってから投下したいと思います。
さあ、投下はYESかNOか!?
前スレ
>>759 のもっ佳蜜月の方...
再UPきぼんぬ
>>87 YES! YES! YES! "OH MY GOD"
では、YESの返答をいただいたので投下いたします。
…で、最初に謝罪。 …ごめんなさい…
――無い。服が無い。
上着も、ズボンも無い。
朝起きたら、あたしの服が無くなっていた。
あたしの部屋はお世辞にもキレイじゃないけど、エーリカの部屋ほどじゃない(ハズ)から、服を脱ぎ散らかしたとしても、割合すぐに見つかるハズ。
…ヤバい、こいつは参った…
―――二重奏・スティールパニック―――
「―――というわけなんだよ」
「分かったわ、シャーリーさん。だけど」
「だけど?」
「下着姿で出歩くのは…その…みんながいる場だし…せめてタオルを巻いてくるとか…///」
「え?あ、ああ、忘れてた、アハハ!」
「……ハァ…」
深い溜め息を吐いたミーナ中佐に代わり、今度は坂本少佐が話しかけて来た。
「替えの服は無いのか?何着かあるだろう」
「いやぁ〜、それが全部無くなってて…」
「うーむ、どうやら失くした、というワケではなさそうだな」
「誰かが盗っていったとか?」
「バカ言うな、ハルトマン。誰が好き好んでリベリオンの服なんか盗るか」
「…なんか微妙にカチンと来る言い方だな…」
「シャーリーさん」
「ん、なんだ宮藤」
「なんか身に覚えとか無いんですか?」
「身に覚え……?うーん…あっ、そう言えば」
「何か思い出したのか!?」
「なんかさ、あたしが寝てる時、あたしの部屋に誰かが入ってきたような気がしたんだよなあ」
「じゃあ、そいつが犯人か」
と、私達の会話を聞いていたルッキーニがこっそり部屋を出ようとするのをエーリカが見つけた。
「どこ行くの?ルッキーニ」
「ウニャッ…!…いや、もうお腹いっぱいだから…」
…なんかアイツ怪しいな…
アイツが飯をあんだけ残してる時は何かある時だ。
「…なあ、ルッキーニ。なんか知ってる事があったら、なんでも良いからあたしに教えてくれないか?」
「知らにゃい。あたし知らにゃい」
「…本当か?本当だよな?」
「ウニャッ…あたし知らにゃ〜い!」
叫びながらルッキーニが逃走した!
…やっぱアイツか!
「ちょっと、ルッキーニ! ごめん宮藤、ついて来てくれ!」
「はっ、はい!」
ルッキーニ、逃げ足は速いんだよな…!
「ルッキーニ!止まれ!理由を聞かせろってば!」
「ルッキーニちゃーん、止まってー!」
「……っ!」
ああ、くそ、だんまりか。
…しゃあない、この手しか無い。
あたしはルッキーニに対して思い切り叫ぶ。
「止まってくれたら、あたしの胸好き放題だぞー!!」
「ウニャ!?」
「っ!?」
…あ、止まった。単純な奴だな、おい…
あ、いや宮藤、お前は止まんなくていいから。
《シャーリーの部屋 取り返した服を目の前に
「あたしの服、盗んだのルッキーニなんだろ?」
「…うん」
「なんでそんな事したんだよ。怒らないから言ってみな」
「………」
ルッキーニは顔を赤らめて。
「……シャーリーの私物が欲しかったの…//////」
「あ、あたしの私物?」
つまりこういう事らしい。
昨日、あたしの部屋に侵入したルッキーニは、本来の目的(あたしの顔にイタズラ書きするつもりだったらしい)をしようとしたら、あたしの服に目を奪われた。
で、あたしの私物が欲しかったルッキーニはタンスに入っていたあたしの服も全部盗んでいった、と。
「…で、その服で何したのさ」
「えっ…と…それは…//////」
―――――――――――――――――――と、盗って来ちゃった…///…シャーリー、怒るよね…
…でもこうして見てみると、シャーリーってやっぱり大きいな…
くんくん…ハァハァ……シャーリーの…匂いがする…//////
…着てみよう。
うわ、さすがにブカブカだ…
……でも、なんかシャーリーに包まれてるみたい……////////////
…シャーリー…//////…あたしだけ見てて欲しいよ…シャーリー…ッ!//////
…シャーリー…シャーリー…好きだよ……シャ…リィ…//////…ああっ……//////
―――――――――――――――――――
「…で、そのまま、一人エッチしちゃったワケか」
「…シャーリーに包まれていると思ったら…つい…//////」
…まあ、いいか。それだけあたしの事を好きでいてくれてるって事だよな。
…それにあたしからも謝らなきゃいけない事が一つあるし。
「もういいよ、ルッキーニ。許したげるからさ」
「…本当…?シャーリー…」
「うん、本当。…それにさ、あたしからも謝らなきゃいけない事があるんだ」
「なに?」
あたしはタンスから、ある物を取り出す。
「ごめん、ルッキーニ、コレ」
「あーっ、あたしの服!最近一着失くなったと思ったら…!…でもなんで?」
「……ルッキーニと同じだよ……//////」
―――――――――――――――――――…盗ってきちゃったよ……でもまああんだけあるんだから、一着くらい良い…よな…?
それにしても、本当にルッキーニちっちゃいなー。
…ルッキーニの匂いがする。……くんくん…良い匂いがする……//////
…ああ、ヤバい、これじゃあたしただの変態だよな…//////
ああ、でも止まらない…!//////
……ルッキーニ……好き…ルッキーニ……ルッキーニ……あたしだけの…ルッキーニ…ッ…!//////
ああっ…ルッキーニ…もうっ、ガマン出来ないっ…ルッキーニ……ッ!…好きだっ…好きだよ…っ…ルッキーニ……ッ!!//////
―――――――――――――――――――
あたし達はしばらく向かい合ったまましばらくして、笑い出した。
「アハハハハハ!結局二人とも同じだったんだな!」
「ニャハハハ!」
「…って事はさ、あたし達両想いって事だよな…?//////」
「そう…だね…//////」
あたしはルッキーニを引き寄せた。
そして、優しく、ベッドに押し倒す。
「ルッキーニ……良いよな…?」
「シャーリー……うん、シャーリーになら、何されても…//////」
あたし達はキスをする。
舌を絡め合って、熱い、熱いキスを交わす。
「…ずっと好きだった、ルッキーニ…ずっと、ずっと、見ていた…//////」
「あたしも、シャーリー…初めて見た時から…ずっと好き…//////」
あたし達はそのまま、深く重なり合う。
…もう、服なんて盗らなくてもいいよな…?…ルッキーニ…?
オマケ
後日、この事がバレたあたし達はミーナ中佐からこってり絞られた。
これも因果応報ってヤツか…?
…ハァ……
END
以上です。
…ごめんなさい。シャッキーニが変態化してもうた…。
こんなのを朝起きて思いついた自分は最早重病。
それと、ルッキーニの擬音は中の人のアドリプだと知って萌えまくったのはここだけの話だ。
では、爺はここらで…
>>88 tp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org7298.zip.html
芳緒ほいほいい。因みにまとめスレに載ってるやつのID:sN4amjo7です
特に連作じゃないけど2とか3ってのはできた順番です。引きがマジ尻すぼみでごめんね。
あともっーヌ佳のやつふたなりでもいいのかな…
>>76 遅ればせながら拝読して、本気で感動して号泣した…!
最終話エンディングを見るたびきっとこのssを思い出すよ…!
>>88 今保管庫更新してるからもうちょい待ちんぬ
>>94 GJ!!服の匂いをくんかくんかしてるシチュっていいですよね!!
フンフンしてスーハースーハーして散々堪能した挙句ハアハアしてるところを見つかるという……。
もちろんオチはお約束。たまらんね。
うわーーいい!ありまとうございます
>>95 そして爺やのあいかわらずえちいシャっきーにも乙!
あと自分は個人的にふたも逝けるクチです..
どーんときてください
じゃあ生えちゃったエイラがサーニャに足でいじられて「エイラ、変態・・・」とか言われる展開でもいいの?
>>100 うーん。どうだろう。無用な混乱を今更引きおこすのもアレだし、
エロパロの方に投下して、こっちにはそのパスだけ示すって方針も
ありじゃないかな?
何回か議論になった経緯もあるしね。
>>95>>100 ここのスレは他の百合板と違って、大丈夫な気がしないでもない。
作品、キャラに対するSS作者の方々の様々な解釈を楽しもう。と、
する度量の広い良スレだからこそ、そう思う。レベルも本当に高いし。
ただ
>>101の案が現状では良いのかな?
>>100 「エイラ……気持ちいいの?」なら可。
まあ、ふたは一旦エロパロに投下するのが無難な選択だと思うよ
誘導して見たい人だけ見るって感じでね
やべえ!!蜜月デラやべぇw
こんな言葉でしか評価出来ない私をお赦しください
フランス書院って言葉が頭の中を駆け巡りました!!!
いやまじでプロの官能小説家としか言い様の無い巧みの技の片鱗を見せつけられました。
読みながらDVD流してたんだけど『ドッヴェーーーィ、ヴィヤヴジィィ』のあたりで泣いてしまったw
っていうか、2日ちょっとでもう100レス越えかw
今更だけど、このスレは化け物かw
もう今年度の百合の台風の目はストパンで決まり!!
なのではなかろうかw
ふたなりは大好きだ
>>104 そう言ってもらえると素直に嬉しいし励みになります。
自分のはまだまだ禿筆というか拙作の域を出ないんだよね…。尻すぼみだし。
ちょっと修辞法を齧っただけの修飾過多なテンポもバランスも悪い文章っていうか
一人称で心理描写に特化したやつとか会話分多目でテンポ重視なのも好きだけど
恋愛系になると恥ずかしくて着飾らないと書けなくなる。もっと上手くなりたいなあ。
もっーヌ書いてる人の文章はガチで上手くて大好きです
>>95 少佐×芳佳が好きだもんでマジ萌え死するところだった
何ていうかね、ありがとう、ご飯3杯どころじゃない
ここは絵はありなんですか
向こうは向こうで荒らしがいるからなぁ
どこの世界でもネガティブな発言のほうが
声が大きくなるものだから
まぁ作者さんの判断にお任せするよ
ここに投下するなら
・投下前に警告(できれば投下予定レス数も)
・名前欄にタイトル(NGワード用)
とかすれば見たくない人が避けられるからいいよ
>>110 挿絵とか描くと喜ばれるかも
無論オリジナルも大歓迎さ
>>108 マジで巧いな感嘆
もっーヌっていうのはどれ?是非読んでみたいよ
ふた作品はメモ帳に書いたものをうpろだに上げて投下、というのも良いかもしれんね
もちろん、ちゃんと注意を書いて
他のスレと比べると何だかここはふたに寛容で居心地が良い
>>110 >>3にもあるように全然かまわないとおも。それに刺激される
SS職人の方もいたりしてそれがさらに、別の職人の方を誘発
したりしてくものかも。
専用のうpろだとかあったらレス消費しなくて楽なんだけどな
>>110 ありあり
>>112 影の人っていう人がエロパロで投下してくれたやつ。まとめに載ってるのも素敵。
ほんとこのスレの職人さん達はすげぇ
最初に断りを入れておけば、ふたも別に良いと思うよ。
ストライクロッドみたいな…
>>113他のアップローダーだと流れるから、専用のを用意しないといけないね
こんばんわ。zgdRiItOです。なんかボケーっとしていたら急に
うたうたいの神様が降ってきたのでシャッキーニSS(歌詞メイン)を
投下します。(流れを読まず申し訳ない…)
『夕暮れに恋心をのせて』
(1/3)
夕刻、滑走路の先端。ルッキーニは謎の手紙に呼び出されて、ここに来た。
筆跡から察するに呼び出し人はシャーリーだ。
ルッキーニは若干、訝しみつつも滑走路を歩いていた。
滑走路の先端には人影が、やはりシャーリーである。
「シャ〜リ〜、こんな所までどうしたの〜!」
「ルッキーニ!!!」
大きな声でシャーリーは名を叫ぶ。手にはギターを抱えていた。
「知っていると思うけど!私は!好きだ!ルッキーニの事が!」
「わっ!な、なに急に言い出してんだよ〜!!/////」
「この気持ちをどうやって伝えたら良いか、ずっと考えてたんだ!」
シャーリーは大きく深呼吸をする。
「聴いてくれ!私の歌を!気持ちを!」
シャーリーはギターをかき鳴らしながら歌い始めた。
(2/3)
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
『ルッキーニへの愛の歌』
ルッキーニ 悪戯な瞳 蝶のような振舞い
君が回れば 世界が回る 夕日だってひきつれて
月夜に眠る 姫君に 伝える想い 名付けよう
恋とか愛とか 君の名に 恥じぬ私の この気持ち
夕風吹き抜け そっと寄せる
君の身体の 重みがすべて
いつか歌おう 手を取って 空まで届け
いつか踊ろう 手を取って 月まで届け
輝きも 美しさも 温かさも 私の全ても
ルッキーニ 可愛い小悪魔 蜂のような振舞い
君が踊れば 世界も踊る 星空だってひきつれて
おやすみ姫様 いい夢を 私が守ると 誓って照れた
恋とか愛とか 口づけて 見守る私の 高鳴りこそ
夜風涼しく 気持ちを運べ
君の心に 私の想い
いつか歌おう 手を取って 星まで届け
いつか踊ろう 手を取って 君まで届け
ルッキーニ 私のすべて
ルッキーニ あなたのすべて
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
(3/3)
「ルッキーニ!伝わったか!私の想い!」
「シャーリーのばかー!!!!」
シャーリー予想外の言葉にうろたえる。
ルッキーニの瞳には涙が滲んでいる。
どうしよう…とシャーリーが動揺しているとルッキーニが走り出す。
「気持なんか最初から伝わってるんだから!それに私はシャーリーが
好きなの!今更、歌で演出なんかして恥ずかしいでしょ!」
ルッキーニがシャーリーの胸に飛び込む。
「シャーリーが大好きなの!!」
「ルッキーニィィィ!!!」
二人ともボロボロ泣きながら抱き締め合っている。
――――――
それをペリスコープで覗いているペリーヌ。
「なんだかめんどくさ…ややこしそうな愛の形ですこと」
(特にオチもなく)おしまい。なんだこりゃ。
あとがき:オレの考えたバンドメンバー
ボーカル ルッキーニちゃん(これはガチ)
ギター バルクホルンちゃん
ベース エーリカさま(ここはイチオシ)
ドラム シャーリーさん(ここもイチオシ)
キーボード ミーナさん
ベースとギターは背中合わせで歌っちゃったりするのな。
ルッキーニにはSchool of RockのJack Blackバリの切れた
パフォーマンスを期待したい。もやもや〜。
>>110 大歓迎
>>115 >>117 ロダが不便だというなら保管庫のメルアドにメール一本くれれば可能な限り速く対応しますぜ!!
即時性は失われるので今度は別方面に不便ですが……。
>>120 GJ!!ペリスコープww
シャーリーは確かにギター系もドラムも似合いそうですね。
ぎゃぎゃぎゃじゃーん!おーいえー!みたいな。
あと本スレのでかいAA思い出した。
>>120 GJ! ルッキーニのためにギターをかき鳴らして愛を歌うシャーリー、なんかイイ!
熱く歌いすぎて逆に引かれそうだw
ああ、自分のSSのストックがシャッキーニだらけに…
超絶に下手だけど、描いたら投下してみるね
>>123 首を長くしてまってる。気持ちが入ってれば伝わるからおk。
もう艦上でいやらしいカラダに少佐に開発されてしまう芳佳の妄想が止まらない
126 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 02:01:58 ID:zLZSp2XX
>>108 少佐×芳佳SSまじでGJ!!なんつーエロwww
少佐の心情表現とかうまかったと思うよ!!次回作はペリも参加?
この三人好きなんで楽しみにしてる!!!
127 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 03:36:37 ID:S7lWwaZV
やっと終わった…
さて書く側にまわるか
>>120見たらなんかこんなの浮かんだ
11人じゃオーケストラにはいろいろ足りない気はするが
あ、のだめ読んだくらいの知識しかないッス
指揮 エイラ
ピアノ サーニャ
バイオリン もっさん(コンマス)
チェロ ペリーヌ
コントラバス シャーリー
ホルン トゥルーデ
フルート ミーナ
オーボエ エーリカ
クラリネット リーネ
ティンパニ 芳佳
シンバル ルッキーニ
シンバル ルッキーニに一票、にこにこ笑いながらジャ〜ン!!
てやる姿が容易に想像できたw
で、ルッキーニはシンバルをいつもちょっと早くばんばん叩くんだぜ?
それでエイラはそれじゃサーニャのピアノが聞こえないダロ!って大激怒すんの
こんなSS誰か書いてくれないかなー
>>108 少佐のなんてテクニシャンぶり
(女の子を落とすという意味で)w
も『使い魔にはな……こんな使い方もあるんだ。覚えておくがいい』
…みたいなもっペリよしかも楽しみにしてます。
>>132 エーリカとバルクホルンが並んでトランペットをプレイする所まで妄想したw
おまえらGJって使うだろ。GJって目下の人(犬とか)に使って、目上の人に
使っちゃダメなんだせ。
「ブラウン部長それGJですw」とかいったらまじクビもの
135 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 18:20:51 ID:Ic93d4lN
じゃあ
『ナイッショット!』
ボーカル/リズムギター シャーリー
リードギター エイラ
ベース エーリカ
ドラム バルクホルン
これでビートルズ風になる
エーリカってベースすげえ似合うだろうな
あの天使のような顔で格好良く低音掻き鳴らしてみろ、その場の全員気絶するほどの破壊力だぜ…?
いや、マジで!
ルナティックだw
ギターやったあとにベースやるとなにこれ簡単じゃんってなるけど、エーリカは天才肌でなんでもこなしそう
140 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 20:45:01 ID:S7lWwaZV
本当に申し訳ないけど
エイラのムリだなの画像は
どこを探せばでてくるか教えてくれ
, ´ ̄ ̄ ` 、
/ ヽ
/ /|', / ヘ
i .:i ,' ./ ! ',. メ、 ハ
ハ | .i ./ ',イ ハ i | |
|ハ |/ ー-- ナ\|ノリ 3話
:( ヽリ | | ハ
| ヘー、 xx ' xx }ノ
| | |i>ト △ _ノ
| | /`ー`ヽ{<ヽ
ムリダナのキャプ探してたらなかった・・・
まさかこの俺がエイラの名シーンの画像を持ってないなんて・・・
前言っていたもっさん×ルッキーニのSS投下します。
一応、本編5話後の話です。
コンコン
夜、私の部屋のドアがノックされる。
「誰だ?」
「坂本少佐…」
「ルッキーニか。なんだ」
「…一緒に寝たい」
「お前にはシャーリーがいるだろう」
「…だってシャーリー寝相が悪いもん」
「…まったく仕方ないな…ほら、入って来い」
すると、ガチャッとドアを勢い良く開ける音がした。
「坂本少佐!」
「こらこら、いきなり抱きつくな」
皆には内緒にはしているが、実は私達は恋人として付き合っている。
そのきっかけというのが、あの例の海での出来事。
(事故とは言え)シャーリーのストライカーユニットを壊した事で、ルッキーニはあの後、ミーナにこってり絞られた。
そのルッキーニを私が慰めた…そこから私達の関係は始まった、という経歴がある。
…しかし、この関係を公に出来ないのは、もう一つ理由がある。
私にはミーナ、ルッキーニにはシャーリーという恋人がいる事。
許されない事だとは百も承知だが、私達はいつの間にか惹かれ合っていた。
「少佐〜♪うにゃ〜♪」
「こらこら、あまりすり寄るな?」
「だって、少佐が好きなんだも〜ん」
「ハハ、私もルッキーニが好きだぞ。…本当に可愛いな、ルッキーニは」
そう言うと、私はルッキーニに優しくキスをした。
「坂本少佐…///」
「ルッキーニ…」
私はルッキーニを押し倒す。
年端もいかぬ少女を押し倒すというのは、筆舌に尽くしがたい背徳感がある。
きっとシャーリーもこんな想いをしているのだろう。
「可愛いぞ…ルッキーニ…」
「坂本少佐…」
私はルッキーニの首筋に口付ける。
何度も、何度も。
その度に、ルッキーニが身を捩る。
「もっと…少佐…」
「…ルッキーニは本当にエッチだな」
「それ、シャーリーにも良く言われる」
「フフ、そうか…なら…」
私はルッキーニの服を脱がす。
「もっと…しようか…ルッキーニ…」
「うにゃ…//////…少佐…//////」
私達の夜はまだまだ続く。
長い、長い夜が。
―――――――――――――――――――
《その頃、坂本少佐の部屋の前
「なっ、なんで…だよ…ルッキーニ…」
シャーリーが真っ青な顔をしながら、立ちすくんでいた。
「あっ、あたしがなんかしたか…!?…なんで…坂本少佐と…っ!?」
シャーリーの目には涙が溜まっている。
「ん?何をしているんだ、リベリオン」
「…堅物…」
すると、シャーリーはバルクホルンに抱き付いて来て…
「なっ、なんだ…っ!//////」
「なあ、ちょっとお願いがあるんだ…」
「…っ//////」
「…今日だけでいいから…一緒に寝てくれないか…?」
「なっ、なんでそうなる」
「…お願いだ…今日だけ…今日だけで良いんだ…」
「(泣いている…?)……分かった。今日だけ…だからな…」
「ありがとう……」
「ほら…手を握ってやろうか?」
「ごめん…」
こうしてウィッチーズ内の恋愛事情は更にこじれて行く…
END
以上です。解釈が難しかった…。
良い解釈をとるなら、5話の後かなと。
ああ、なんだかシャーリーが報われない…
次はシャッキーニ持ってくるか…
…では、爺はここらで…
501部隊がだんだん少女セクトみたいな事にw
少佐はミーナを本妻にしてる一方、宮藤みたいな幼くかわいいタイプにのめり込むタイプだと萌えるな〜。
もっさんとよしこの年齢が15と二十歳ってのがなんか淫媚。この年頃の5歳差っておおきい。
そうそう。あの犯罪臭がたまらん
152 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 01:48:32 ID:SLE6Z1Ol
芳佳の嫁はリーネで、夫は少佐だと思う
うん、ただの妄想だけどさ
>>147GJ!
少佐とシャーリーは似ている所が有るよな〜
ルッキーニと少佐ってのは新鮮な組み合わせで良いわ
>>153 ペリーヌの姫が少佐で少佐の妻がミーナでミーナのお嫁さんがトゥルーデでトゥルーデの旦那がエーリカ
ルッキーニのダーリンがシャーリーでシャーリーのハニーがルッキーニ
サーニャはエイラのエイラはサーニャの半身
エイラ「サーニャを苛める奴は私が苦しめて殺す」
>>155 採用
カールスラント三人娘の関係は入れるべきだな
158 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 07:24:08 ID:SLE6Z1Ol
>>153 同意。芳佳には二人共必要。
んでさらに
>>155のようにミーナ中佐やペリーヌにももっさんが必要なのでその辺つなげたら完璧。
波平=もっさん フネ=ミーナ タマ=ペリーヌ
サザエ=芳佳 マスオ=リーネ
カツオ=ルッキーニ ワカメ=シャーリー
タラちゃん=エイラ イクラちゃん=サーニャ
ノリスケ=ゲルト タイ子=エーリカ
ワカメでけえw
>>155 唐突にSD戦国伝の龍将と飛将思い出した
リーネと芳佳みたいに肩車アタックやったら完璧だった
◆juxGFpUaK.です初めての隊長×ミーナSSを書いてるけどなんかつらい・・・
初めての組み合わせなんでまあパート1だけ投下しますね
タイトル:私だって甘えたい時がある
私だって甘えたい時がある・・・
私はミーナ・ディートリンデ・ヴィルケは陰鬱な気分だった・・・・
そんなところに美緒が飲もうといって扶桑のお酒を持ってきた
ネウロイの接近もないのでちょっとした飲み会状態になっていた
「なんだか最近ねー」
「この隊長ってこんなにつらいのね〜」
「唐突だな、ミーナ」
「しょうがないじゃない・・・美緒は知らないかもしれないけど」
「何かあったのか?」
「うん・・・・まあ・・・・いろいろとね」
「気にするな、私が不満を聞いてやってもいいぞ?」
美緒はこの後もうミーナに酒は飲ませないと誓うことになる・・・・
>隊長×ミーナ
…
隊長が分裂するのかとおもたw続き待ってるぜ
ゴメン・・・もっさんとミーナだwww
真剣に間違えた・・・書き上げたら吊ってくる
隊長分裂吹いたw
さて、ミーナはいったい何をしでかすのかな?続き待ってます
流れにのってSS投下します。
新しいカップリングを考えました(というかはじめてのキャラ)。芳佳が攻めです。
前はあわせて22レスというとんでもない長さになりましたが、今回は3レスだけです。
書き手はOsqVefuYです。タイトルは最後に。
扶桑に帰ってきてしばらく経って、落ち着いた生活に私は戻った。
でもそんな穏やかな時間は、私に寂しさをもたらすのだ。
離れ離れになったみんなのことを思うと夜も眠れない。
どんなに我慢をしてもつい、涙で枕を濡らしてしまいそうになる。
シャーリーさんが恋しかった。
リーネちゃんが恋しかった。
ミーナ中佐が恋しかった。
バルクホルンさんが恋しかった。
エイラさんが恋しかった。
サーニャちゃんが恋しかった。
ペリーヌさんと、ハルトマンさんと、ルッキーニちゃんはなぜだかあまり恋しくなかった。
「でもみんな、私は大丈夫だよ!」
私は布団から起き上がった。
「だって私にはこれがあるから!」
私は押し入れを開けた。
「この穴拭智子の1/1スケール扶桑人形があるから!」
なんでもこの扶桑人形の智子さんは、通称を脱痴猥婦(だっちわいふ)というらしい。
また宮藤さんに助けられました(ウォーロックの一件のことだ)、
と赤城の艦長さんがお礼にとプレゼントしてくれたものだ。
乗員全員で話し合って決めてくれたという。
私は喜んでそれを受け取った。
でもそのとき、ミーナ中佐はあまりいい顔をしなかった。
というより、赤城の艦長さんを見る目が妙に冷たかった。
赤城の艦長さんが帰ると、そんなもの捨ててしまいなさい、とミーナ中佐は吐き捨てた。
でも私には、そんなことは絶対にできなかった。
たとえ抗命罪で軍法会議にかけられたとしても、だ。
私は全力で智子さんを隠し通した。
帰国の際、厳重な手荷物検査がされることになった。
見つかってしまったら、きっと捨てられてしまう……!
そこで私は、とっさに機転をきかせた。
なんと一緒に帰る坂本さんの車椅子に智子さんを隠したのだ。
そしてその智子さんは今、私に抱きかかえられている。
智子さんを布団の傍らに並べると、私も布団に入った。
私は智子さんを見た。
智子さんは半纏を着ている。だってこれから寝ようとしているのだから。
なんでも実際の穴吹智子さんは寝る時は半纏一枚だけなのだそうだ。
そんなところにもこだわって、半纏もちゃんと付属させるなんて、
つくった人のこだわりが感じられる。
人形なのに、まるで本当に生きてるかのようによく出来ている。
長いまつげに彩られた、凛々しい瞳。
その瞳がまばたきもしないで(人形だから)、私をじっと見つめてくる。
ああ、もう……そんな目で見つめられると、私は……!
智子さん、今日もよろしくおねがいします!
私は半纏の隙間に手をすべりこませると、智子さんのおっぱいを揉んだ。
我を忘れて智子さんのおっぱいを揉んだ。
夢中になって智子さんのおっぱいを揉んだ。
智子さんはきれいな曲線で結ばれた、かたちのいいおっぱいをしている。
サイズはバルクホルンさんとエイラさんのあいだくらいだろう。
ちょっと物足りない気もするけど、ここは扶桑だ。ぜいたくは言ってられない。
はりのある適度な弾力。やわらかい。
体温だってちゃんとある。あったかい。
すごい! すごいよ! 智子さん! これをつくった扶桑海軍の人!
興奮する私はたまらず、顔を智子さんの胸の位置までやると、口は迷わず乳房を追いかけた。
れろ、れろ、とそれを舌でなめまわす。
刺激をくわえればくわえるほど、乳房から特濃のミルクがあふれだしてくる。
私はこぼさないように、それをごっくんする。
おいしい! とってもおいしいよ、智子さん!
ごっくん、ごっくん、ごっくん、ごっくん。
ごっくん、ごっくん、ごっくん、ごっくん。
ぷはぁーっ。
私の喉が、どんどんどんどん潤っていく。
私の心が、どんどんどんどん潤っていく。
「ウィッチーズのみんな、今日も宮藤芳佳は元気です!!!!」
私はおなかがいっぱいになると、そのまま眠りに落ちていった。
今日もいい夢が見られそうだ。
以上です。
お見苦しいものをどうもすいません。
前回、がらにもなく真面目に書いたので、その反動が出たみたいです。
タイトルは「トモコ44二式」です。ネタバレになるんで最後に書きました。
あと「智子さん」はもちろん迫水ハルカプロデュースの代物です。
>>169 サイテー(褒め言葉)
なんというギャグwww
>>162待ってますよ
>>168なんと車椅子吹いた
私も三本連続で投下します、一本目
「フルハウス」
毎週土曜の夕食後
ミーナと少佐、エーリカに私(ゲルト)を加えた四人
つまり501部隊における年長組は
いつからか私の自室に集まり作戦会議と称して
ワインを嗜みながらポーカーを興じるのが習慣となっていた
〜アンティー〜
今宵は未だエーリカしか訪れて来ていなかったが
既にボトルは半分空けられ私達はゲームを開始した
エーリカがテーブルへとアンティーチップ(参加料)を放り投げる
私もそれに続いた
〜1st street〜
【ファイブカード・スタッド・ワイルドポーカー】
このゲームのルールは
最初にブラインドカードが一枚づつ配られる
続いてオープンで一枚づつカードが配られる
この時点で今後の役を予想しベットするかフォルドするか決定する
以後もオープンでカードが一枚追加される度にこれを繰り返し
最終的に五枚揃った時点でベットを続けた者達により勝敗を決する
もちろん魔法の使用は禁止だ
自分の力量を見極めいつ戦場から撤退するか
勝機があるのならいかに相手を終盤まで引き摺り込むか
確立や運などよりも己の戦略が試されるゲームだ
ディーラーの私はエーリカに一枚、自分に一枚カードを伏せて配った
続いてお互いカードを確認する
【スペードのJ】
私はカードをテーブルへと伏せた
〜2nd street〜
二枚目のカードを配る
エーリカは【クラブの4】
私は【スペードのQ】
「そんじゃベット」
『コールする』
まだお互い仕掛けるタイミングではない
>>169 思わず笑ってしまった
しかし、寝る前にそんなに飲んで
トイレも行かずに寝てしまうと大変な事に成りかねない
あるところにエイラという大怪盗がいました。
エイラは世界中に出没し、鮮やかな手口で様々なものを盗んでいました。
ある時、エイラはサーニャという美しい少女と出会います。
サーニャは由緒正しい血筋の生まれで、それを利用しようとする宮藤伯爵に狙われていました。
宮藤伯爵にさらわれてしまったサーニャを助ける為、エイラは、
仲間のシャーリー、ルッキーニらと共に宮藤伯爵の住むマメダヌキ城へと潜入します。
そして、仲間達や宿敵であるペリーヌ警部の力を借りて、見事にサーニャを救い出しました。
全てが終わり、一緒に連れて行って欲しいというサーニャを諭して、エイラは去っていきます。
去っていくエイラを逮捕しようと追いかけるペリーヌ警部。
そんなペリーヌ警部にサーニャは言います。
"待って・・・エイラは何も盗んでないよ?"
エイラを庇うサーニャにペリーヌ警部はこう言いました。
"エイラさんはとんでもない物を盗んでいきましたわ・・・貴女の心ですわ" と・・・。
『ムリダナ三世 マメダヌキの城』
176 :
フルハウス2:2008/10/01(水) 20:20:38 ID:kCvz2L7B
〜3rd street〜
三枚目のカードを配る
エーリカは【クラブの3】
私は【スペードのA】
エーリカにはストレートフラッシュの兆しが
私にはロイヤルストレートフラッシュの兆しがある
「20!」
エーリカが動いた、チップを投げながら更に言葉を続ける
「最近トゥルーデ変わったよな好きな奴でも出来たか〜?」
『私は何も変わってなどいない、コールだ』
心理戦で来る気かハルトマンいい度胸だ
だが甘いぞ、ここは紛れもなく戦場だ
戦場においてその程度の攻撃で怯むとあってはカールスラント軍人の名折れだからな
だが攻撃は止まない
Qに寄り添うスペードのAを指差しながらこう言った
「そ・れ・と・も〜ミーナとヨリが戻ったってことか〜」
んぐぅ
私は咳き込んだ
『済んだ事だ』
それは言わない約束のはずだ
ここは戦場とは言ったがスマートじゃないぞハルトマン
〜4th street〜
四枚目のカードを配る
エーリカは【クラブの5】
私は【ハートのQ】
エーリカにはストレートフラッシュの兆しが強まり
私はロイヤルストレートフラッシュが崩れ、ワンペアが出来上がった
「20!」
今度はハートのQを指差しながら奴はこう続けた
「んじゃ、たとえば…そう…宮藤とか〜?」
ぶぅー
ワインを吹き出しかけた
『何故そこで宮藤の名前が出てくる!20に20レイズだ!』
「さあ〜ね〜、コール」
相変わらずにやけた笑い方が気に食わんが侮れん奴だ
177 :
フルハウス3:2008/10/01(水) 20:22:04 ID:kCvz2L7B
〜5th street〜
五枚目、最後のカードを配る
エーリカは【クラブの6】
私は【クラブのQ】
★手札状況
|エーリカ|ゲルト
1枚目| ?? |スペードJ
―――┼――――┼―――――
2枚目|クラブ4|スペードQ
3枚目|クラブ3|スペードA
4枚目|クラブ5|ハート Q
5枚目|クラブ6|クラブ Q
エーリカにはクラブの3、4、5、6が揃い
ストレートフラッシュの確立が益々高まった
私の場にはA、そしてQが三枚揃っている
ここからが勝負の山場だ
「20!」
スリーカードを前にしてなお吊り上げて来たか
少なくともフラッシュかストレートが完成したか
ストレートフラッシュ、あるいはブラフか…
エーリカはクラブのQを見つめながらこう続ける
「それとも…私の事が好きだったりして〜」
『馬鹿な事を言うな冗談は止せ、20に30レイズ』
「私じゃダメ…なのかな…」
エーリカはそう呟きながら30に加え50チップを差し出した
『本気で言っているのか?』
私はコールした
178 :
フルハウス4:2008/10/01(水) 20:24:08 ID:kCvz2L7B
〜ショーダウン〜
「嘘!嘘!じょーだんに決まってるじゃ〜ん」
そう言ってエーリカは伏せられていたカードをめくる
【ハートの3】エーリカの手役はワンペアだった
「はいはいあたしの負けっ、でも何で私の手札見破ったの?」
「まぁ確かに三分の一くらいしか勝つ確立なかったけどさ〜」
『三枚目で勝負に出ただろ?あの時点でおまえは役が完成してたって読んだ』
『相手を翻弄するだけが能じゃない、おまえは堅実な戦い方をする奴だからな』
と、それらしい理由をでっちあげる
「で結局トゥルーデは…ってフォーカードじゃん、強気な訳だ」
私のブラインドカード【スペードのJ】ワンアイジャックはワイルドカード
いわゆるジョーカーと同じ万能カードとなる
私はその片目の騎士をスペードのAの隣へと寄せた
『よく見ろフォーカードではない、フルハウスだ』
そしてそのままエーリカの手をとり私は手を重ねた
『なあエーリカ…』
『私はこの501部隊のみんなを家族だと思っている、それ以外の感情はない』
『当然ミーナも宮藤も、そしてエーリカおまえもだ』
『父と母を支えねばならん、妹達を守らねばならん、もう誰も失いたくはないんだ』
『この戦争が終るまで私に休息はない、それでもおまえは待っていてくれるか?』
これがエーリカの告白に対する私の精一杯の答えだった
そして私は無表情に黙りこくるエーリカを見つめ続ける
「…あれ?ひょっとしてさっきの事、本気にしちゃった?嘘だってば!嘘!」
そう言ってエーリカは手を引き戻しニヤリと笑ってみせた
同時に左の鼻の穴が微かに吊り上がる
ブラフだ…私は察した
誰も気付いてない、おまえも知らない
私だけが知っている、おまえの癖だ
おかしな事だ、おまえの事などすべて把握していたつもりだが
肝心なおまえの気持ちに今まで気付いてやれぬとはな
すまん、おまえの気持ちに応える為にも一刻も早くこの戦争にケリを着けねば
そして私も嘘をつき返す
『きっ貴様〜やっぱり騙していたのか!?』
「勝負だしね!まっそーゆー事だからこれからも仲間としてよろしくね!」
「あっ…仲間じゃなかったトゥルーデの頭ん中じゃ私も妹って事になってるんだっけ」
「じゃ〜あたしの事もしっかり守ってよね、おねえちゃん!」
『おっおねえ…!煩い!黙れハルトマン!』
179 :
フルハウス5:2008/10/01(水) 20:26:05 ID:kCvz2L7B
〜セカンド・アンティー〜
しばらくしてミーナと少佐がやってきた
ミーナの目は少し赤く腫れていた、二人の間でも何かあったのだろう
何もそんな時にまで私達に付き合わなくてもよかろうに
私も人の事など言える立場ではないが、少佐も律儀というか不器用な人だ
娘達も大事だか嫁の事ももっと大切にしてやってください父上殿
「も〜おねえちゃんもあたしも待ちくたびれてたんだからね〜」
空になったワインボトルを振り回しながらエーリカが叫ぶ
「オネエチャン??」
ミーナと少佐、二人揃って訝しげな表情でこちらをみる
『なっなんでもないぞ〜なんでもないんですよぉ〜』「うふふ」
ミーナが笑った、こちらでも一悶着あった事に気付いたようだ
テーブルを囲み私は皆へとカードを配る
「おねえちゃん!あたしブルーチーズ食べたい、戸棚の奥に隠してる超高級なやつ」
エーリカはアンティーチップを放り投げながら戸棚を指差す
私はしぶしぶと席を立ち戸棚へと迎う
そしてとっておきの一品を差出し、代りにかわいい妹の頭を一発殴った
おねえちゃんと言う名の奴隷生活が幕を開け、そして夜は更けてゆく
〜Folded〜
二本目、ギャグです
キャラ壊れてますリーネファンの方ごめんなさい、読まずにとばして下さい
「はじめてのおつかい」
ミーナ「リネット・ビショップ軍曹あなたに最重要任務を与えます」
リーネ『はっ、はい!』
〜作戦室〜
「と言うのは冗談でね、リーネさんと宮藤さんは明日非番だったわよね」
「それでね、宮藤さんをお買い物に連れ出して欲しいの」
「ほら宮藤さんもお年頃でしょ?あの娘、制服以外持ってないみたいだし」
『あっそういえば私も芳佳ちゃんの私服見た事ありませんね』
「そう、でねお母さんとしては、あの娘にもおしゃれして欲しいな〜と思って」
(お母さん?)
「こういうのは本来美緒がやっておいてあげるべきなんだけど」
「ほら…うちのお父さん、こういうの鈍感だから」
(お父さん?)
『確かに少佐ってこういう事に無関心というか…あっすいません』
「うふふいいのよ」
「それから、はいこれは私から二人へのお小遣い、他の娘には内緒だからね」
「お願いできるかしら?」
『リネット・ビショップ、この任務、命に代えても遂行致します!』
〜天国〜
もーどーしよ〜デートだよデート
これってデートだよ、しかも親公認!
うちの娘をよろしく頼むなんて言われたら頑張るしかないよね
…娘をよろしく頼む?
これってもしかして娘の嫁になってくれって事?
なになに?なにこれ、結婚だよ!結婚!
もーどうせならこのまま新婚旅行いっちゃおーか
いっちゃう?
えーどーしょ〜いっちゃおっか〜!
きゃ〜なんて言われちゃうんだよきっと
「ね〜これ可愛いよ、?、リーネちゃん?」
『え〜?そんな〜芳佳ちゃんの方がかわいいよ〜』
「リーネちゃん?」
いけない今私天国にいた私天国いってた
あれ天使がこっちみてるよ〜やっぱり天国じゃ〜ん
違う違う天使じゃなくて芳佳ちゃんだ
ん?芳佳ちゃんは私の天使なんだからやっぱりこの世の天国?
そうだよね、そーゆー事じゃなくて、今からプロポーズされるんだよきっと
『うんわかってるよ芳佳ちゃんの気持ち!だから早く言って!』
「だからね、この服可愛いかなって」
『私もずっと前から…服?』
「うん…服…」
〜ブティック〜
そーだった私達お洋服買いに来てたんだった、で何を選らんだのかなって…
オーバーオール?
それ大工さんが着る服だよ男の子向けの服だようっかりさんだよ
あ〜も〜可愛いな〜わざとでしょ…ん…これはこれで…すごく似合いそう
『素敵だよ芳佳ちゃん!早速着てみようよ』
「えへへそうかな、でも着てみるって?着てみること出来るの」
『行こう試着室、ほらここだよ』
うんうん私も着替え手伝ってあげ…え?一人で出来るって?リーネがっかり
〜試着室〜
あっ芳佳ちゃんがカーテンから顔出した恥ずかしそうな顔がまた一段と
どれどれ〜ぶぶっ鼻血でちゃいそうスク水まる見えだよ芳佳ちゃん…スク水?
『だめだよ芳佳ちゃん!ちゃんとブラジャー着けなくちゃ!』
「え〜でも私そんなの持ってないし、必要ないよ〜」
『だめ!お洋服の時はブラ着ける、これは国の決まりなの!法律なの!』
『待っててね芳佳ちゃん、今選んで持ってくるから』
どうするどうする芳佳ちゃんの初ブラだよ初ブラ
やっぱり私とお揃い…は無理だよねサイズ的に、残念
バカバカ私のおっぱいのバカ!だからあんたなんか嫌いなのよ
でも芳佳ちゃんに合うサイズ?あるかしら…
キャミソールやタンクトップなんかじゃだめよ、ちゃんとしたブラを
ハーフトップ…しかたないわ、これで妥協しましょう
ホックかけれなくてもじもじしちゃう芳佳ちゃんは今後の楽しみね
『ほら芳佳ちゃんにぴったりお似合いのだよ、着け方わかる?』
うんうん、なんとなくわか…るの?一人で出来…るの?リーネがっかり
〜試着室・その2〜
あっ芳佳ちゃんがカーテンから顔出した恥ずかしそうな顔がまたまた一段と
「ね〜リーネちゃん変じゃないかな?私こうゆうの初めてだから不安で…」
『変じゃない全然変じゃないよ!』まだ見てないけど
どれどれ確認しちゃいま〜す〜って何これ?許せない!犯罪よ犯罪!
も〜芳佳ちゃんったら誘惑罪で逮捕しちゃうぞっ!
だから罰としてこんなのも用意しちゃいました〜
じゃ〜ん、ボヘミアンチュニックぅ〜!
ちなみに執行猶予はありませ〜ん
『オーバーオールは脱いでこれに着替えてみて、もちろんブラは着けたままだよ』
着替…えは一人で出来るんだよね…リーネがっかり
〜試着室・その3〜
あっ芳佳ちゃんがカーテンから顔出した恥ずかしそうな顔がまたまたより一段と
どれどれ〜…も〜だめ、何かふわふわしてるし食べちゃいたい
っていうよりもうお腹いっぱい、他に何もいらない
芳佳ちゃんさえいればバターなしでもトースト三枚ペロリだょ
「これ素敵だね、それに割烹着みたいだからすごくしっくりくるよ〜」
でしょでしょお料理してる時の芳佳ちゃんってすごく素敵だもん
「連れて来て貰ってよかったぁ〜ありがとうリーネちゃん!」
『そんな、お礼言いたいのは私の方だよ芳佳ちゃん』
ごちそうさまでしたって
『ねえ芳佳ちゃん折角だし今日はその格好で過ごさない?』
「いいのかな〜、うん、そうだよね、そうするね」
『すいませ〜んお会計お願いしま〜す』
〜公園〜
結局私もお揃いのチュニック買っちゃった、お揃いだよ〜ペアルックだよ〜
三つ編みほどいてソバージュウェーブがちょっと大人な雰囲気?
なんだか今日の私すこし大胆!
それに公園でお散歩!しかも芳佳ちゃんから誘ってくれるなんて
なんだか今日の芳佳ちゃんすごく大胆!
これって…もしかして?ひょっとすると…もう私達恋人同士って事だよね!
あ〜なんだかぽかぽかあたたか〜い、体の奥がじんじんするの〜
お日様ありがとう!リーネはここにいます、毎日頑張って生きています
そしてこれからは大好きな芳佳ちゃんと共に歩んでいきます
あーどうしよーこの勢いで手…繋いじゃおっかな
『ねえ芳佳ちゃん!…あれ?いない…芳佳ちゃんどこ?』
「リーネちゃんこっちこっち〜」
「お〜リーネ〜」「なんだリーネも一緒か」
『あっシャーリーさん、バルクホルンさんこんにちわ』
げっなんでおまえらここにいんのよタイミングちょー最悪だっつーの
「今ね偶然見かけたの、なんかね今日テニスの試合だったんだって」
「おうよ私らここらじゃ、ちっとは名の知れたダブルスのペアなんだぜ」
「そんな事ないぞ、全然そんな事ないんだからな宮藤!」
「はぁ」
嘘つくな!つーか私の芳佳ちゃんに気安く話かけないで嫌がってるでしょ!
私はこの二人が大嫌い
シスコン変態女は芳佳ちゃんとこんな何気ない会話をしている今も
頭の中は気持ち悪い妄想で溢れてかえっているはずだわ
おっぱいに栄養吸われた脳無し女はそのおっぱいで私の芳佳ちゃんを誘惑する
おっぱいなんかで芳佳ちゃんの気を引こうなんて信じらんない
だけど私は違うもん!私の芳佳ちゃんへの想いはもっと純粋!
私はこの二人みたいに変な妄想したり、おっぱいで誘惑したりしないもの
〜テニスコート〜
『ところで試合の結果どうだったんですか?もしかして優勝ですか!』
「それがな〜」「聞かないでくれ」
「はあ」
聞かなくてもそのデカイたん瘤とラケット模様の顔面見りゃわかるわよ
どうせ途中で仲間割れしたんでしょ、バカがやりそうな事だわ
『え〜?お二人とも息合ってそうなのに〜ペアルックもすごくお似合いですし』
「おっ!おまえもそう思うか!なかなかなもんだろ?」
「違うぞ宮藤これは単なるユニフォームだからな」
「はぁ」
ちがうでしょーそこは私と芳佳ちゃんのペアルックに気付くとこでしょ!
「ん!宮藤その格好…ニヤリ」
気付いた!よく気付いた!偉いわ脳無し女
「宮藤ぃ〜…ばぁ〜ん!スカート捲りだぁ〜そりゃあっ!」
ぶぶぅ〜偉くねーよ脳無し女!あんたは何でそんな簡単にセクハラできんのよ
私なんてずっと我慢してんのよ、その空っぽの頭で考えてみなさいよ
芳佳ちゃんを目の前にして手ぇ出せないのよ地獄よ地獄この世の生き地獄よ
ハッ!こんな事考えてる場合じゃないわよ
芳佳ちゃんのパンチラ拝めるチャンスだわ、脳無し女あんたやっぱり偉いわ
「宮…」「藤!」『!!』「?」
「なんでパンツ履いてないんだ??」
「えっ?…えー!スカートの下にもパンツ履くんですか!?」
「普通…はね…」
そうだった!芳佳ちゃんスク水だったから下も一緒に脱いじゃったんだ…
「え〜!これが国の決まりじゃないんですか?法律じゃないんですか?」
「そんな法律…ない!」
うん、それは私も言ってないよ芳佳ちゃん…
「ひどいよリーネちゃん!嘘つき!リーネちゃんなんて大嫌い!」
…ドサッ
「おいリーネ!大丈夫か?リーネが気を失って倒れた、おまえらも手伝っ…」
「宮藤!私のパンツを貸してやろう!」
「ひぃ〜いいです!バルクホルンさん!結構です!」「今日こそは遠慮させんぞ!安心しろこのアンスコは重ね履きパンツだ!」
「遠慮します!安心しません!リーネちゃん救けて!」
「いやだからさ…そのリーネはおまえのせいで倒れてるんだって」
〜作戦室〜
リーネさん今頃大丈夫かしら
うまくやってるといいんだけど
まあ大丈夫よね、さあ次の娘は…来たようね
「エイラ・イルマタル・ユーティライネン小尉あなたに最重要任務を与えます」
『ハッ、ハイ!』
〜おしまい〜
三本目というか小ネタ
「ゲルトさん」
さ〜て来週のゲルトさんは?
ゲルトです
先日、父さんの実家扶桑から秋刀魚が届きました
家族揃っておいしく頂き小さな秋を満喫したら
いつのまにか、もうそんな季節なんだなと実感しました
食欲の秋に読書の秋、秋にもいろいろあるけれど
秋といえばやっぱり妹の秋!
早速、私も芳佳をおいしく頂き本格的な秋の到来です
さて次回は
「ゲルト おねえちゃん宣言」
「ゲルト パンツ貸します」
「ゲルト 予告を間違える」
の三本です
…ってこれ今週の予告!?あらら間違っちゃいました
それじゃ次回も読んで下さいね〜
〜んがぐくっ〜
以上です
とにかくまず最初に
>>174さん
>>175さん
被ってしまって申し訳ございませんでした
しかも長々と
この三部作のテーマは皆さんお気付きの通り家族愛です!…嘘です
>>159さんとガチで被ったのであせって投下しました(マジびびった)
今日はいろいろタイミングが悪いみたい、こんな日もあるよね
他にもいろいろ言い訳したい所もあるのですが膨大になるのでもう一言だけ
「すいませんでした」
最後に前回に続き読んで頂いた方々、レス頂いた方々ありがとうございます
それでは失礼致します
>>184 激しくGJ!
リアルタイムで終始ニヤニヤしっぱなしだったけど、エーゲルが切ない
つか3本連続とかどんだけー
>>184 3本連続……だと……!?
GJ!!脳内で勝手に盛り上がりまくるリーネは誰が書いても楽しそうでイイww
さて、最遅放送も終わって色々一段落ついたところで、ちょっと前に出てたリレーSSの話を引っ張り出してみるテスト。
職人さんたちはまだまだこのスレに残る気満々みたいだし、放送終了記念ということで何か1本どうかな?
こんばんは、トゥルーデを攻め隊のkK2NO0Bqですww
今日初めてSSまとめページを見てきた。あまりに素敵な作品ばかりで読みきれない
22時くらいにルッキーデ投下します
>>187です
ルッキーニ×トゥルーデいきます
「ねぇねぇねぇ〜」
後ろから声がする。
だが私は振り返らなかった。私を呼んでいるのだとは思わなかったからだ。
「ねぇねぇ、ねぇってば〜」
全く、誰だか知らんが早く返事をしたらどうだ。
「無視しないでよー、バルクホルンっ」
「……は?」
思わず私は間抜けな声を出してしまった。
呼ぶ声の主は、フランチェスカ・ルッキーニ。なので私を呼んでいるとは思わなかった。大尉違いじゃないのか?
「イェーガー大尉はどうした」
「今日はバルクホルンに用があるの」
珍しい。一緒にいないうえ私に用だとは。
「聞いてくれる?おねーちゃん」
「ぶっ!!」
私は椅子からずっこけそうになった。
お、お お…おねーちゃんって…!!
いや、落ち着けゲルトルート。ルッキーニのことだ、何か企んでるのに違いない。
「な…なんだ、用というのは」
「あのねー、魔法見せてほしいなーって」
「魔法?」
「バルクホルンって、力は6600倍!になるんでしょ?」
「パー〇ンか私は」
思わずつっこんでしまった。
「まあ…別に見せるくらいならいいが」
「うにゃー、やった〜!」
私は立ち上がり、楽しそうにぴょこぴょこと移動するルッキーニの後についていった。
着いたのは格納庫だった。
整備も終わった後のようで、誰もいない。
「これこれっ、いくつまで持てる?」
ルッキーニが指差した床には、ウィッチーズの皆が使う武器が山になっていた。
「…怒られるぞ」
「弾抜いてあるし、ちゃんと戻しとけばだいじょーぶだよ」
「そういう問題じゃない」
見つかったら怒られるのは二人一緒だろうが、私は後でミーナに何されるかわかったもんじゃない。あいつの仕置きは長いし怖いんだ。
「だめ?おねーちゃん〜」
「ぐっ……」
だ…誰に教わったんだその上目遣い。可愛いじゃないか。
いや、あいつしかいないな。リベリアンめ…
「…誰か来たらすぐにやめるからな」
「は〜い」
私は意識を集中させ魔力を高めた。
耳と尻尾が生え、体の周りを青いオーラが包む。
「はいっ」
まず私の銃を両手に持った。本来ならかなり重量があるが、ちっとも重く感じない。
「次これ、はい次っ」
ルッキーニは次々と私に武器を渡してくる。
持ちきれないのでストラップで肩にかけ、両手いっぱいに武器がぶら下がった状態になった。
さすがにちょっと重いので、魔力を強める。
「早くしろ…ん?ルッキーニ?」
突然、目の前にいたルッキーニが消えた。
だが迂濶に動けないので、首だけ振り向こうとしたその時…
むにゅ。
「!!」
私の脇の下から手が伸びてきて、胸を鷲掴みにした。
もちろん手の主はルッキーニだ。
「な、何をしているんだ!」
「ふ〜ん、ホントだ〜」
ルッキーニは私の言葉を綺麗に無視し、なんだか手慣れた様子で胸を揉んでくる。
「っ、何が“ホントだ”なんだ…!」
「バルクホルンは、固有魔法使ってる時胸がおっきくなるって聞いたから、確かめてみたかったんだ〜」
「な…!誰にそんな…んんっ」
小さな手だが、強すぎず弱すぎず微妙な力加減で揉まれ、私は次第に力が抜けてきた。
「銃落っこっちゃうよ、バルクホルン」
「誰のせいだと…っ…」
なんとか腕に力を入れるが、脚ががくがくと震え始める。
「シャーリーほどじゃないけど、いいおっぱいだね〜」
にひひ〜、と笑うと、ルッキーニは徐々に手に力を入れ始めた。
「や…やめろ、こらッ…ぁ…」
びくっと体が震え、思わず銃を一挺落としてしまった。
まずい、このままじゃ立っていられなくなる…
「ん…も、それ以上…あ、ルッキーニ…!」
その時。
「あれ?ルッキーニにバルクホルン、何やってんだ?」
いつもはルッキーニとセットで聞くことの多いこの声は。
私はこれで助かったと確信した。
彼女なら、きっとルッキーニの暴走を止めてくれるだろう。ありがとうリベリアン、いやシャーリー!
「あ、シャーリー。バルクホルンのおっぱい査定してるの」
「おっ、楽しそうじゃん!あたしも混ぜて〜」
「なっ!」
前言撤回。やはりリベリアンはリベリアンだ。
「ふむふむ、堅物でもやっぱここは柔らかいね〜」
「いっそ脱がしちゃおうか〜」
「や、やめろ!あっ、そこは…うわぁぁぁ!!」
――――
結局。
耐えきれず持っていた銃をみんな落としてしまい、その音を聞き付けたミーナ(よりによって)に私達は予想通り叱られた。
騒ぎの元凶とその保護者は、バケツを持って立たされているが、唯一の被害者である私は……
「さあトゥルーデ、みんなの武器を使って破廉恥な遊びをしていた罰よ」
「ち、違う!私は遊んでなんかいないっ!」
「どうせ“おねーちゃ〜ん”とか言われてでれでれしてたんでしょう?」
「なっ…何故それを……じゃなくて」
「はい、お仕置き」
…私はその夜眠れなかった…
おわりです。
トゥルーデ乳の話を吹き込んだのはもちろんエーリカですw
お目汚し失礼しました
>>193 相変わらず素敵な受けっぷりなトゥルーデさんw
エーリカとミーナが協力してトゥルーデにお仕置き…というのを妄想した
今日はなんかすごいラッシュだな…ぜんぶGJ!(いや、他と比べたらここは毎日がラッシュなんだがw)
じゃあこの流れにのって自分も投下。
シャーリーさん、完全に崩壊してます。
ルッキーニ日記
シャーロット・E・イェーガー
○月×日 天気 晴れ
今日は暑い。海も熱湯になるくらい暑い。
そんな暑さだから、ルッキーニは朝からアイスを何本もペロペロ舐めている。
おいおいそんなに何本もアイス食べると、確実に腹壊すぞ、と注意してもルッキーニは一向にアイスを止めない。
ああもう、アイスをペロペロするのを止めないなら、あたしがお前をペロペロするぞ!
もちろん性的な意味で!
ほら、アイスを止めないとズボン脱がして誰も触れた事の無いルッキーニの×××(自主規制)をペロペロするぞ!
どんな味なのかな?
甘いのかな?ちょっとしょっぱいのかな?
だから、ほらアイス止めないとペロペロするぞ!ルッキーニ!
…って、おいなんで逃げるんだよ!
冗談に決まってるだろ!冗談だよ!
半分冗談だよ!
―――――――――――――――――――?月♪日 天気 曇り
案の定ルッキーニは腹を壊した。
そりゃ一日に五本も食べりゃ腹も壊すさ。
ま、これに懲りてしばらくアイスは控えるんだな。
だからほら、薬飲め。
え、なに苦いからイヤ?
そう言うと思ってほら、甘い液入れといたから。
…なに?イヤな予感がするって?
イヤな予感ってなんだよ。
この液はバフ○リンみたいに半分あたしのルッキーニへの優しさで出来てるんだよ。
うん、だから無害なんだよ。体には害は無いよ。むしろ良い事づくめなんだよ。
これを飲むとな、よりあたしの事が好きになるんだ。
……違うぞ。決して媚薬でルッキーニをメロメロにしてあたしのモノにしちゃおうとか、そんなんじゃないからな。
…なんだよその目は。信じてくれよ。
早く腹治したいだろ?
な。だからほら、薬飲めよ。ほら、一気にグッと。
―――――――――――――――――――@月※日 天気 雨
さて、今日はストライカーユニットの整備でもすっか。
ほら、ルッキーニ、そこの油刺し持ってきて。
ああ、ありがとう。
…………
ああ、ペンキがルッキーニにかかっちゃったー(棒読み)
大丈夫か、ルッキーニ!うわあ、赤やら緑やらお前やけにカラフルになったな!
よし、風呂行こう風呂!
なに?目がいやらしい?
バカ!あたしは真剣にお前を心配してるんだよ!
お前の綺麗な黒髪が変な色になったらイヤだから!
だからほら、風呂行こうぜ!
あたしが隅々まで洗ってあげるから!
大丈夫だよ、優しくしてあげるから!
なに、なんかハァハァ言ってるから怖い?
バカ、別にお前の裸を想像してハァハァ言ってるんじゃなくて…
そう、アレだよ、整備疲れ!
疲れてハァハァ言ってるんだよ!
そうだよ、それに違いない!
だからほら、風呂行こう!
ほら、もう抗うなって!
ほら、服脱げって!ほら、ルッキーニ(ハァハァ…)!
おいちょっと逃げんなって!
ペンキついたまんまだぞ!
おい、ルッキーニ!
いやらしい事はしないから!
出来るだけ約束するから!
だから戻って来い!おい!
ルッキーニィィィィィィィィ!
END
以上です。最近こんな変態じみたヤツしか投下してない。
そうですね、立派な病気ですね!
…今度はもうちょいまともなヤツ持ってきます…
それと、リレーSSはもうそろそろやってもいいかも知れないですねぇ。
やったとして、どんな作品に仕上がるのやらw
さて、爺はここらで…
シャーリーとゲルトです。
ふと、ドアがあけられるような気配にしずんでいた意識が覚醒する。目は閉じたまま
にしてもまだ夜中だとわかるほど室内は暗く、ルッキーニだろうか、とシャーリーはまだ
半分が夢の中の意識でぼんやりと考えた。やつがシャーリーの寝床にもぐりこむことは
めずらしくない。しかしおかしいことには、ルッキーニはシャーリーに気づかれるような
ヘマはしないということ。朝目覚めてやっと、シャーリーは自分の胸を枕にしている少女
を見つけるのだ。変だな、と思っているうちに気配が近づき、シャーリーがさすがに
そろそろ目をあけなくては、と思いたったところで自分のとなりにばたんとなにかが落ちた。
「へっ……」
ぎょっとしてやっと目をあけると、それよりも先に自分をつつんでいたシーツがうばわれる。
なんだなんだ、と反射的に体をおこしてベッドの壁際に避難し彼女はやっと侵入者を識別
した。それはもう驚いたね。そこにいたのはゲルトルート・バルクホルン大尉そのひとであった。
シャーリーはいまだ状況が判断できないまま、ひとのベッドでひとのシーツをかぶって
すやすやとねむりについているバルクホルンをまじまじと見つめ、再びぎょっとする。なんで
服着てないんだこのひと。
「ちょっと、かんべんしてよ……」
ふと床を見れば、見なれないローブのようなものが脱ぎ落とされたそのままの姿で
たたずんでいる。そういえばカールスラント人は裸で寝ると聞いたことがある。察するに、
夜中にトイレにでもいってねぼけて部屋を間違ってしまったといったところか。ねぼけて
いてもその格好のまま自室外にでないことはできたのに、どうして部屋はまちがえやがる
のだろう。ため息をつきつつも、しかしだ、とシャーリーは思う。この堅物殿でもねぼけること
があるんだなあと、なかなかいい弱みをつかむことができたじゃないか。自身の、いい
言い方をすればおおらかなところついて、たまに嫌味を言われてはすこしだけおもしろくないと
思っていたのだ。
「ちょっとちょっと、おきなよ。部屋まちがってるよあんた」
肩を軽くゆすってみても、バルクホルンはわずかに眉をよせる程度だった。どうやら
大尉殿はねむりも存分に深い性質らしい。おーい、おきなって。すこしつよめに肩をゆすると、
今度は緩慢な動きで手ではらわれて、そのまま向こうにねがえりを打ってしまう。
「ちぇっ、めんどくさいな」
おきろってば。背後からおおいかぶさって、ほほをかるくつねってやった。途端。
「……んや」
また手をはらわれて、それで、なんだいまの甘い声。シャーリーは思わず噴出しそうに
なったのを必死で我慢して口をおさえる。
(な、なんだいまの……超かわいい、超うける……)
ぶくく、と我慢しきれない笑い声がもれてもバルクホルンはまだおきない。本格的に
おもしろい。シャーリーはにやにやしながらまたバルクホルンのほほへの攻撃を開始した。
その意外とやわらかなほほを指先でつつくたびに、バルクホルンは「んー」やら「やー」やら
こどもみたいなうめき声をあげる。そして緩慢な手がシャーリーの手をはらうのもわすれない。
(ぎゃーやばい。超おもしろいよこれ弱みどころの話じゃない)
よく見ればいつも真面目な顔をしているバルクホルンもねむってしまえばそれなりに
かわいらしいただの少女だ。ちょっかいをかけるたびにすねたように表情が変わるのも
なかなか乙なものであり、度々もれる無意識の抗議の声にならぬ声はいくら聞いても
飽きそうにない。
(やべ、とまんない……)
にやけたシャーリーの遊び心はとどまるところをしらず、バルクホルンはいまだ夢の中。
第501統合航空戦闘団の夜はといえば、着実にふけていくのであった。
師匠最高!
シャーリー自ちょ・・・しなくてよし!
リレーss、いいですね
----------
早朝。バルクホルンは青ざめた顔でこれでもかというほど混乱していた。自身が裸なのは
いつものこととして、いまいるこのとっちらかった部屋はどう見ても自室でなく、そしてなにより、
となりで下着姿ですやすやと寝息をたてているのは、リベリオンの楽天家ときているのだ。
いったいどうして、こんなことになっている!
「……ん」
隣人のうめき声にぎくりとなる。ぎぎぎ、と油の切れた機械のようにゆっくりと顔を横に
向けると、ぼんやりと目をあけたシャーリーと視線がぶつかる。だらだらと脂汗が出てきた。
「……もう、きのうのあんた、すごすぎ……」
さらには、んふ、という嫌になるほど色っぽいため息をつきつつそう言われては、すっかり
血の気のうせていた顔がさらに白くなり、ついでに目のまえも白くなり、ふっと意識を飛ばす
ほかないバルクホルンなのであった。
おわり
ラッシュに便乗して初投下でした。( ゜∀゜)o彡゜シャーゲル!シャーゲル!
>>201いいW大尉SSだった! つか、最後のシャーリーの描写がうまいなあ。あえて変な誤解を与えるとかw
>>198 途中で切ってしまってすみません
シャッキーニの私ですがシャーゲルも
ゲルシャーも美味しくいただけそうです
GJが追い付かない!今って平日の夜だよな?
じゃあちょっと便乗させてもらいますか。
gf1xJeg9ですが美緒ミーナ、『涙と約束』の続き投下します。前編読まないと(読んでも)わけわかめですいません。
どれくらいそうしていただろうか。肩に感じる美緒の頭の重みが、心地よいとさえ感じる。
やがてゆっくりと起きあがった美緒は、そのまま私の軍服の襟に手を掛けた。
リボンをほどいて、ボタンを2、3個外してから美緒は私をじっと見る。なんて綺麗なひとだろう。…自分の頬が朱に染まるのを感じた。
「ねえ、これも…儀式のひとつなの?」
私が言うと、美緒は目を丸くし、そしてすぐ優しい笑みを浮かべる。
「馬鹿だな、ミーナは」
「……」
「この私が、こんなにも愛したお前を、そう簡単に手放すとでも?」
「…え、…」
不意打ち。思わず言葉を失った。それって…どういう意味?
「…つまり、だ。…ミーナ、愛してる」
言いながら私の頬にキスをする。
心に広がっていた重いものが、一気に砕かれた。
「!…っ、美緒…私も、愛してるから…!」
返事の代わりなのか、美緒の唇は、頬から首、首から鎖骨へとおりていく。
ついに肩がむき出しになった。
肩に唇が降りる、と思った瞬間、美緒は方向転換をして私の額に接吻する。
そしてなにか気づいたように口を開いた。
「…訂正しなければならないな」
なんのことだかわからなかった。
「これは、別れの儀式なんかじゃない」
じっとお互いを見つめあって。
「再会の、約束だ。」
ああ…ほんとうに、ほんとうに、大好き。
心から…そう思った。
砕き割られたものが、一つ残らず消えていくようだった。
「それにな、私たちは家族。…お前がいつも言っていることだろ?
家族は…たとえ物理的に離れたとしても、ずっと心の奥でつながっているものだと思うんだ。違うか?」
「そう…そして私たちは、再び出会うのね?」
「ああ、絶対に。」
誇らしい表情と張りのある声で誓った美緒は、とても魅力的だった。
けれどそんなキリッとした表情もすぐに優しいものへと変わる。
「この戦いが終わったら、その時は…いや、それはまだいい。まずはその時まで…」
美緒は美しく微笑し、私の耳元で囁いた。
「私のことを忘れられない身体にしてやろう」
…言い掛けた言葉の続きが気になるのですけれど、坂本少佐?
なんて冗談めかして言おうとしたのに、そんな言葉をさらっと言うものだから!
「……ええ。けれど先に、」
私は美緒の手を取って、そのしなやかな手の甲に接吻した。
…だって美緒は私の可愛いお姫さまだから。
「あなたの身体に私をたくさん刻んであげる」
ぎゅっと抱きしめて目を閉じる。
この戦争が終わるまで――次に会うその時まで、この温もりを抱きしめていよう。
今、確かに私たちはひとつになっているのだから。
離れることは寂しいけれど、想いが、心がつながっているから。きっと、…いいえ、絶対大丈夫。
あなたのこと、1日たりとも忘れたりしないわ。
だからあなたも、ね?
Fin
――
以上です。…うああなんだこれ。シリアスは普段あんまり書かないんで、どうだろう。大丈夫かな?
需要があれば少佐視点とか書いてみるか?
いやあしかしここの職人はレベル高すぎる。私の拙い文なんて霞んじゃって見えないよ!
…それでも読んでくれた方、ありがとうございました
ラッシュ激しすぎワロタ
どれもこれもGJ!!この調子がずっと続いてると、自分の妄想を早く書き上げないと
全く同じ内容を誰かに先にやられるんじゃないかというありえない不安が襲ってくるから困る。
でもどんどん投下して欲しい……ああ!!ジレンマ!!
前スレからの続き乙!
GJですたい
ゲーム化怖いな・・・
好きなキャラを選んで遊べるような感じだったらかなりの神ゲーになるんだけど
トゥルーデのどきどき妹審判
「ひゃあ!わたし妹じゃありませんっ」
>>209 ゲルト「そうだ、確か妹はココに小さなホクロがあったハズだ…フフッ」
>>205 少佐のことを忘れられない身体にされてるミーナさんじゅうはっさいの詳細を早く!!早く!!!!
みんなすごいなあ!GJです!!
>>35ですが、こんな時間ですがラッシュに便乗して投下します。
6話直後でエイラーニャ。
───
ネウロイを殲滅したあと、ようやく基地に帰還した頃には空はすでに白んでいて。
私のしておいた報告が届いていたのだろう、すでに起床していた隊長に一連の報告をしたあと、ようやく自室への帰路に着いた。
私たちが例のネウロイをやっつけた事はなぜかもうみんなに知れ渡っているようで、すれ違う仲間たちが口々に
「お疲れ」などと声を掛けてくれる。
あたし、もう眠いよう。サーニャちゃんは?
なんて楽しげに話しているミヤフジとサーニャの一歩後ろを私も目をこすりながら歩く。
お父さんのピアノ効果だろうか、いつもよりご機嫌でいるサーニャの後ろ姿を見ているとどうしてかもやもやしてしまうけど、
今のところは割り込まないで居てやろう。サーニャが笑って居てくれれば私だって嬉しいのだ。
…その隣に居るのが私じゃなくたって、たぶん、きっと。
あ、いや、でも、私だったらそれはそれが一番嬉しいんだ。すごくすごく、嬉しいんだ。
またね、と手を振りながら自分の部屋に入って行ったミヤフジと分かれて、いよいよ二人きり。私とサーニャの部屋はもう少し先だ。
「……眠くないカ?」
「…うん、ちょっとだけ」
「そ、そっか」
切り出しに困って、迷って、ようやくひねり出したのはそんな一言。
眠さに頭がくらくらしてぼんやりして、言いたいことがぜんぜん頭から口のほうへ行ってくれない。
誕生日、オメデトウ。
生まれてきてくれて、アリガトウ。
後ろ姿を眺めながらたくさんたくさん考えたのに、何一つ口をついてはくれない。
いつも妙な気恥ずかしさや不安が邪魔をしてしまうのだ。…分かってる、私は臆病者だ。
スオムスのトップエースがなんだ、誰がダイヤのエースだ。ネウロイの撃墜数が、なんのパラメータになるんだ。
故郷にいた頃重ねられた称賛の数々を非憎げに頭に並べながら思う。
自分の気持ちを真っ直ぐに、言葉にして伝えられるミヤフジのほうがよっぽど人間として立派じゃないか。
面と向かっては絶対言ってやらない。けどうらやましいって思うんだ。
言葉にするのが恥ずかしくて出来ないからごまかして、行動に示してはうまく伝え切れずに嘆いて。たぶんその堂々巡り。
「…エイラ。」
唐突に、くい、と。衣服を掴んで押しとどめられた。
同時に発せられる私の名前についどきりとしてしまうのを誰が止められるだろうか。
だってサーニャの声はいつだって私の胸に柔らかく響くのだ。ましてやそれが自分の名前だった日には…なんて言うか、
その、心臓に悪い。いろんな意味で。
「な、なんだよ?」
思わすこぼれるすっ頓狂な声。サーニャはと言うと特に気にする素振りもなく、私の衣服を掴んだままそのすぐ横にある扉を指差す。
「…部屋。戻らないの?」
指されたそこは私の部屋に通じる扉で、そこでようやく自分が考えごとに夢中になってしまっていたことに気がついた。
自分の部屋についた事にも気付かないなんてどうかしてる。きっと疲れすぎてるんだ、そうに違いない。
「大丈夫…?」
私を見上げるサーニャの翠色の瞳が心配そうに揺れる。申し訳なさでいっぱいになって、安心させるように笑って返した。
「ダイジョウブ!」
じゃあ、おやすみ。扉を開けて自室に入ろうとしたら、服が何かに引っ掛かって踏み止どまった。
…なんなんだよー、と振り返ったら。
「…サーニャ?」
先ほどまでと同じようにサーニャが私の服のすそを引っつかんで押しとどめていた。
「…ナンナンダヨ?」
サーニャの部屋は隣だろ、と指差すも、なぜかサーニャはちょっと口を尖らせて私を見上げているばかり。
なんなんだよ、本当に、もう。…もしかして怒ってる?どうして?
「…怒ってる?」
もう一度たずねようと口を開いたら、予想外にもそれとまったく同じ事をなぜかサーニャからたずねられた。
「…怒ってル、って、ナンデダヨ」
ゆるく掴まれた服のすそを振りほどいてサーニャに向き直る。気まずそうにうつむくサーニャ。
たとえば私がサーニャを傷つけたり悲しませたりする事があっても、私がサーニャの行動に対して怒る事はまずないだろう。
そんな事当たり前だ。私はサーニャだけは決して傷つけたくない。そんなサーニャに傷つけられることはない。
「…ひみつ。言っちゃった、から」
「ハァ?」
「二人だけの秘密なのに、宮藤さんに言っちゃったから…」
ああ、そのことか、とようやく思い至る。昨晩の、サーニャのラジオのことだ。
「二人だけの秘密じゃなかったのか」と私が糾弾したのを、そんなに気にしていたのか。
「…怒ってナイヨ。だって特別だったじゃナイカ、昨日は」
努めて優しくささやきかけた。そう、だって昨日はサーニャも、ミヤフジも、誕生日だったのだ。
「でも」
「…デモ?」
「…エイラ、昨日からなんか、ヘン」
「…昨日ォ?」
そのまま言いとどまって、サーニャはうつむいてしまった。
何をしようにもいつのまにか正面からまた服のすそを掴まれていて身動きが取れない。なんなんだよう、本当に、もう。
サーニャの語る言葉は本当に少ない。それは別に構わないし、ルッキーニみたいにわけの分からないことを
まくし立てられても困るからいいのだけれど、
(怒ってるのはそっちじゃないかあ…)
こういうときは、困る。だってなにをしてあげればいいのかわからない。どこが悪いのかも分からないから、直しようがない。
頬を微かに膨らませて俯いているサーニャの頭に手を伸ばして恐る恐る撫でた。服の裾を掴む手が強くなる。
一緒に何かサーニャを安心させてやれる言葉を掛けてやりたかったけれど、私の口は肝心な時に全然役に立ってくれない。
「…リネットさんと話してた。」
しばらく沈黙が流れて、ようやくサーニャが口にしたのはそんな一言。
もしかしたらあの事かもしれない、と思いつつ目をそらしてごまかす。
「リーネとって…そんなの、いつものことジャン」
「…さっき、シャーロットさんとも。」
そうか、さっきサーニャがミヤフジと一緒に話してたときに、こっそりシャーリーに頼みごとをしていたのを見られていたのか。
思い当たる節は確かにあって、けれどこればかりは言うわけにはいかない。
「そ、それがどうしたんだヨ」
「…なに話してたの?」
「べ、別になんでもナイ、なんでもないってバ」
顔を上げたサーニャが今度こそ明らかに口を尖らせて私を見上げて来る。
焦る反面どこか気恥ずかしくて心臓がばくばくして来てしまう私はもういろいろとダメかもしれない。
「…教えて。」
尋問するかのようなサーニャの目。う゛、と言葉にならない声を上げて私は押し黙って、ひたすら首を振り続けるしかない。
サーニャが聞きたいのはきっと、さっき私がリーネたちにしていた「頼みごと」のことなんだろう。
けれどこればかりは言う訳にはいかないのだ。…だって、サーニャを喜ばせてあげたいから。
『サーニャに責められても絶対に言うなよ〜?』
さきほど、にやにやと笑いながら言われたシャーリーのセリフが脳裏によみがえる。
「…もう、いい。」
「あ、サ、サーニャぁ〜…」
ついに業を煮やしたのか、サーニャは私を押し込むようにして部屋に入って来た。
情けない声をあげる私をよそに、ぽいぽいと服を脱ぎ散らかしてベッドに倒れ込むサーニャ。
あの、サーニャ、ここは一応私の部屋で、私のベッドなんだけどなあ…もしかしたら当てつけられてるんだろうか。
うう、やっぱり怒ってるんだろうなあ。立ち尽くす私は困り果ててただただ頭をかくばかり。
「…ごめんナ」
しゃがみこんで、つぶやいた声はすごく小さいものだったから、たぶんサーニャには届かなかったろう。
ごめんよ、あんまりサーニャを傷つけたくはないけど。
「…今日ダケダカラ」
そう、今日だけだ。それも今日の、サーニャが起きる頃までだ。私とみんなとが、サーニャの知らない秘密を共有するのも。
でもそれも全部、サーニャのためなんだぞ。
(今日の誕生会、ミヤフジのことも祝ってやってくれないカナ。アイツ、サーニャと一緒だったんだ、誕生日。)
さきほどシャーリーに頼んでいたのは、そんなこと。
父親の命日だなんだって気にして、言い出せずにいたミヤフジのことを思い出す。
あの口振りじゃどうせ今までだって毎年喜んでもいいのか迷いながら、内心は祝って欲しかったに違いない。
それなら祝ってやらなきゃだめだろ。サーニャの分も掛けて合わせて、これ以上ないってくらい盛大に。
だって私たちは、チームなんだから。
きっとリーネは大喜びだ。お祭り好きそうなルッキーニやシャーリーならたぶんいっそうはしゃぎ回るんだろう。
もちろんバルクホルン大尉やハルトマン中尉も巻き込んで、ペリーヌのやつにも手伝わせて。
たぶん騒ぎすぎてミーナ中佐に怒られたり、坂本少佐に笑われたりするんだろうな。
そしてサーニャは、ミヤフジは、そのまんなかで嬉しそうに笑ってるはず。たぶんすごく幸せそうにして。
それは私の見える範囲外の未来だけど…そんなちょっと先の未来を想像するのはなにも難しいことじゃない。
「…ゴメン。」
サーニャの服を畳んで、自分も服を脱いで揃えながら語りかけた。当然の事ながら返事はない。
ああ、なんか、泣きそうだ。でもガマンだ、ガマン。ここで私が言っちゃったら全部ダイナシだ。
「……あの、これ、アゲルから」
こっそり用意して置いたプレゼントのぬいぐるみを私の代わりにサーニャの傍らに置いて、私も距離を置いてそろりとベッドに入り込む。
うつぶせになって向こう側を向いていたサーニャが寝返りをうってこちら側を向いた。
薄目を開けてジト目で見てくるものだからなんだかすごく罪悪感が募るけど、今はごめんとしか言えない。
手を伸ばして、ぬいぐるみを抱きしめるサーニャ。
そのまま無言でこっちによって来て私の胸に顔をうずめるものだからどうしたらいいものか、もう、わからない。
(ああ、でも、)
ちょうど私のあご下辺りのあるサーニャの頭から、ふわふわとした柔らかい感触といい香り。
なによりとても温かかくて柔らかい。いろんなことがどうでも良くなって来る。
とりあえず今は、寝よう。すごくすごく、眠い。
「誕生日オメデトウ、サーニャ」
途切れそうな意識の中呟いたら、ぎゅ、とぬいぐるみごと抱きしめられた。
以上です
エイラはなんだかんだで回りに結構気を回す性格だと思う
出来たらこれのサーニャ視点を書きたいなあと思います。
なんでこんな絵が(笑)
より
どうしてこの絵が受けたのかと分析したほうがよほど+になるな
誤爆〜
>>216 あったかくてほんわりした気持ちになった
いいなぁ
グヘヘ
やはりエイラーニャは良いのう
これはいいエイラーニャ
サーニャ視点も是非見てみたいです
222 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/02(木) 16:11:53 ID:IY43b1Qz
>>216 パソコン逝かれて俺の数百に及ぶエイラーニャ画像が消し飛んで
精神的に死んでたけどちょっと元気でたありがとう
みんな、バックアップは取っとけよ〜
じゃないと俺みたいになるぞ〜
すまんsage忘れた
月の綺麗な真夜中、誰かの泣き声を聞いたエイラさん。
どうやら、昨日、配属されてきた向かいの部屋の新人さんが泣いているらしい。
"どうしたんダ?" と訊ねてみると、一人で怖くて寝れないとのこと。
"・・・ヤレヤレ、しょうがないナァ" と枕を持ってくるエイラさん。
"今日だけダカンナ?"
"特別ダカンナ?"
ブツブツ言いながらも、添い寝してあげて、サービスでおとぎ話なんかを聞かせてあげるエイラさん。
最初は泣いていた新人さんも、安心したのか、しばらくすると泣き止んで。
エイラさんの暖かい身体に身を寄せながらスヤスヤと眠ってしまいました・・・。
エイラーニャの始まりはこんな感じなのかな、と妄想してみた。
泣き声じゃなくて歌でも良さそうだ。眠れなくて歌ってるところに入って行って歌とか故郷のことなど聞いて打ち解けてく
「綺麗な歌声ダナ・・・」
「だ、誰?」
「ごめん、驚かすつもりじゃなかったんダ、私はエイラ。エイラ・イルマタル・ユーティライネン」
「わたし、サーニャ・V・リトヴァク・・・」
こうして二人は出会った・・・。
誰か、二人の出会いを書いてほしい。
アンジェリナとベルみたいな
一連の流れを頂いて、一ネタ書いてもよかですかね?
エイラスレから二人の出会い
中佐にスオムス出身ということでサーニャの世話を任される
基地の案内とかしているときの暗い態度にいらつきついきついことを言ってしまう
晩飯の時間になってもサーニャが食堂に来ないので部屋に行ってみる
サーニャ寝てる
中佐に「じゃあエイラさん、サーニャさんが起きたら夕食作ってあげてね」と言われる
サーニャが起きるのをサーニャの部屋で待ってるうちに自分も寝てる
起きたらサーニャ既に起きてる
食堂に行って料理作ってあげる
サーニャにおいしいと言われ「お世辞なんかいらネーヨ・・・///」と言いつつも喜ぶ
昼さんざん寝まくって寝付けないサーニャに付き合って中庭で散歩
眠たくなる
サーニャが子守唄歌ってくれる
薄れゆく意識の中で「こいつ歌うまいナ・・・」とか思う
朝起きたらサーニャが自分の肩を借りて寝てる
朝飯食べたいということでサーニャを起こそうとするも中々起きない
起きたと思ったら寝ぼけ眼で自分の袖を握るサーニャ
しょうがないのでそのまま連れて行く
廊下で中佐に会い、「ふふ、随分仲良くなったのね」と言われる
寝ぼけてるだけと弁解すると「あら、でもサーニャさんはもうバッチリ起きてるみたいよ?」と言われる
振り向くとしっかり目を開けたサーニャが
「それと朝ごはんはもう終わったわよ?」と追い討ちをかける中佐
そこでサーニャが「昨日のお礼に・・・」と朝飯を作ってくれる
サーニャの作った料理おいしい
褒められ照れるサーニャ
「そういえば歌うまいんダナ、オマエ」と昨夜のことを話す
音楽学校から家族の話に
軽いノリで「じゃあ戦争が終わったら私もオマエの親探しを手伝ってやるヨ」と言う
サーニャに「ホント・・・?」と聞き返され「ま、まあオマエがイヤじゃなきゃの話だけどナ!」と答える
「ありがとう・・・」と初めて見せる笑顔にドキドキ
まとめのエイラとサーニャのとこ見てたらほとんどエイラーニャのカップリングでワロタw
エイラーニャとシャッキーニは鉄板だからな
唯一シャーリーはゲルトともあるけど
あとリーネは芳佳、ペリーヌはもっさん、エーリカはゲルトがほとんどだな
ゲルトとエイラの妄想完了した
だがヘテロネタの続きみたいな話だからエロパロにでも行ってみるね
>>201 亀レスだけど、シャーゲル最高でした!!最近のマイブームw
2期とか続編があるなら、こういう意外なコンビでのドタバタも
やってもらいたいもんダナ
シャッキーニは百合っつーか
親子じゃね?
──リレーSSの手引き──
★基本ルール
○始める時は、リレーSSであることを宣言する。
○続ける人は宣言は不要だが、一行目に継承元の安価をつける。
○ただし、結末を書く場合は「次で終わっていいですか?」と訊いておく。
○継承先は指定できない。誰かが早い者勝ちで続きを書く。
○ただし自分自身の続きは書かない。最低2人は挟んでから。
○2レス以上にまたがらない。1レスでクールに。
○重複したら先に書いた方を優先する。
○作者名は名前欄に入れる。名無し希望は未入力でも可。
○リレー進行中は他のリレーは開始しない。
○もちろん普通のSSは、リレーの状況に関わらずどんどん投下してください。
★本文と書式
○語り手や文調はできるだけ継承する。唐突な視点変更は避ける。
○誤解を招きやすいため、科白にはキャラの名前をつける。(例:芳佳「おっぱい」)
○後に文が続く事を意識して、できるだけ色々な取り方ができる終わり方にする。
○「駄文失礼〜」「お目汚し〜」等の前書きやあとがきはナンセンスなので付けない。
★心構えと方針
○無理して面白くしようとしない。ナチュラルに妄想を爆発させるべし。
○不本意なカプの流れになっても泣かない。むしろ目覚めるべし。
○展開を強要したり口を挟まない。流れに身を委ねるべし。
○なかなか続きが来なくても焦らない。気長に有志を待つべし。
○多少の誤字脱字、設定違反、日本語おかしい文章には目を瞑る。スルーすべし。
○参加者はみな平等。新兵もエースもリレー主も一切特権はない。仲良くすべし。
○男はいらねえんだよ!ふたなりネタも自重すべし。
即席だけど、part5で出た意見と過去の経験とスレの流れを考慮してまとめてみた。
無駄に長くて申し訳ないが、暗黙ルール状態にしといて後で揉めるよりいいと思ったので。
誰かもっといい改訂版あったらお願いします。
問題無ければ明日辺りに第一弾開始ということでどうでしょう。
「綺麗な歌声ダナ・・・」
「だ、誰?」
「ごめん、驚かすつもりじゃなかったんダ、私はエイラ。エイラ・イルマタル・ユーティライネン」
「エイラ・エイラ・イルマ・ユーティネン?」
「エイラ・イルマタル・ユーティライネン。」
「エイラ・イマタル・ユーティ・ライネン?」
「エイラ・イルマタル・ユーティライネン。」
「エイラ・イルタル・ユーティライネン?」
「エイラでいい」
「わたし、サーニャ・V・リトヴァク・・・」
こうして二人は出会った・・・。
>>237 管理人さん乙&質問をば
・登場キャラや舞台、時系列などの制約はどうなっているのでしょうか
・「語り手や文調はできるだけ継承する。唐突な視点変更は避ける。」
これはつまり語りは一人称って解釈でおkでしょうか?
個人的には三人称で視点変更があった方が書く側の自由度が上がって良いかと思うのですが
まあこの辺は結局のとこ、リレー主の裁量ではありますけど
>>237 素晴らしいものをありがとう。わかりやすかった!
一人称か三人称かってのはリレーの頭に合わせればいいんでない?
視点変更も流れぶった切るような強引なものでなければいいと思う
「サーニャそこはこうしたほうがよくないか?」エイラが慣れない譜面と格闘していう。
サーニャもうーんと唸ってにらめっこした。今日は芳佳はいない。今日は、坂本少佐達と訓練を行っているのだ。
エイラは、サーニャの曲作りのために来たのだ。
サーニャは今朝送り出すのに「すぐ終わるからね」なんて甘えて云っていた芳佳を思い出した。
サーニャは思った。(ベッドの中じゃ激しいのにな)サーニャは思わず笑ってしまった。
自分と近い境遇の芳佳とは友達以上の関係だ。エイラは思わず見とれてしまった。サーニャはビックリした。
「ご、ごめん!」エイラはあわててあやまった。
サーニャの色気は昔から人をひきつけさせ、くらくらさせる作用がある。だからサーニャが芳佳と行為に及んだと分かっていても、時折その色気に他のメンバーも見とれてしまう時がある。
エイラも今、その作用にかかってしまったのだ。
サーニャは、変な様子のエイラの顔をを思わずのぞきこんだ。
そして指でつんと小突いた。エイラもサーニャにおかえし、とばかりに髪をくしゃくしゃする。二人は猫のように戯れた。
エイラは前々からサーニャを欲しいと思っていた。
部屋のベッドの上で、ましてや二人の仲を見せ付けるように部屋が開け放たれたまま芳佳に抱かれ、しがみつくように芳佳に両腕を回し、喘ぐサーニャはセクシーそのものだった。
もともと肉質が薄く、ほっそりして色白でなめらかそうな肌を持っているサーニャは何をしてもさまになった。
まさにギリシア彫刻そのものだった。
サーニャが本を読んでいるとき、長い睫が伏せるようになっているのはまた美しい。エイラも睫が長いが、少し意味が違う。
エイラは、サーニャの髪の匂いを嗅ぐのが好きだ。サーニャの髪からは、ほのかに色気が漂ってくるのだ。
他の仲間と比べて長めの髪がより一層華を添えている。
エイラは求めれば求めるほど芳佳が憎くなった。
サーニャは自分のもの。芳佳のものではない。そんな怖い考えが浮かぶのだ。エイラは考えた。
媚薬を飲ませてサーニャを襲ってしまおう、と。
サーニャがコーヒーを持ってきた。「具合悪いの?」サーニャが、エイラのマイカップに入れたコーヒーをエイラの前に出す。
「ううん、全然」エイラはサーニャの顔を見ながら答えた。
サーニャは後から自分の分も持ってきてトイレに行ってくる、といって一旦席をたった。
エイラはその間にポケットから媚薬を取り出しサーニャのコーヒーに入れるとかき混ぜた。粉末になっているので分かりにくい。
これは、整備士の人にこっそりお願いして手に入れてもらったものだ。もともと、特殊なプレイが好きなカップルが使うものらしい。
やがてサーニャが戻ってきた。サーニャは気づかずにそのコーヒーを飲んだ。
サーニャはなんだか急に具合が悪くなってきた。
「あれ・・・?エイラ・・私なんだか身体が熱い・・」サーニャは眼がとろんとし、息が荒くなっている。
エイラは心の中で(媚薬の効果が出たな)と思った。
そしてわざとらしくサーニャに優しく話しかけた。「サーニャ、大丈夫?熱いってどうしてほしいんだ?」エイラは、サーニャに話しかけながらサーニャの柳腰に触れる。
サーニャはピクン、と反応した。
媚薬で身体が敏感になっているのだ。「熱い・・少し横になりたい・・・」サーニャはますますとろんとしてきた。
エイラはサーニャの身体をひょいと抱え上げ、寝室に入るとベッドに横たえた。サーニャはエイラを信用しきっていた。これから自分がされる事を知らずに。
「熱いならさ、ちょっと前開けようか」エイラはそういって、サーニャのシャツに手をかける。瞬く間にサーニャのきめ細やかで乳白色色とも取れる肌があらわになる。
エイラは、サーニャにいきなり覆いかぶさった。「サーニャはかわいいな。これからは私のものだぞ」エイラは、サーニャに不適な笑みをかける。
サーニャはエイラの言葉の意味が分かり、必死に抵抗した。「エイラ・・なに、これ・・」しかしその必死の抵抗もむなしくあっという間に身包み剥がれてしまった。
媚薬のせいで身体がいうことをきかないのだ。
エイラはサーニャの顎に手をかけ、「綺麗だな・・」と囁くと唇を奪った。
「ん・・・っ・・・、やだ・・・」サーニャから嫌がる声が出る。エイラの舌はサーニャの意思とはおかまいなしに口内に侵入し、絡みつく。
舌がくちゅくちゅと絡みつく音と同時に、サーニャの口の端から唾液がつーと滴り落ちる。
エイラは、サーニャの乳首に口付けした。サーニャの敏感になった体が反応する。サーニャの眼には涙がたまっている。
エイラは、サーニャの首筋に舌を這わせた。
そして片手でサーニャの脚を愛撫し、徐々に下へ、下へと下げていくとやがて花園で止まり、内股を撫でてから花園に指を挿入した。
媚薬で既に濡れきっているサーニャの花園からはちゅぷ・・という卑猥な水音がした。
エイラが指を増やすごとにサーニャの花園は音を増しエイラの指を濡らした。
エイラの指の動きに従って、サーニャの花園は卑猥な声を上げる。
次第にその音も、サーニャの声も多きなくなった。サーニャは媚薬で麻痺した体で必死に声を上げまいと、手で口を覆う。
そんな必死の抵抗もエイラには通用しなかった。
エイラは、サーニャの花園が出した蜜がついた指を抜くと、わざとその指を舐めた。「サーニャの蜜は甘いな・・」
エイラの甘い声がサーニャの耳元で響く。サーニャはいやいやをやった。その仕草がかわいらしくて、エイラはサーニャをもっと虐めたくなった。
そして彼女はサーニャの首筋を舐め、吸い、開かせた脚を更に開脚させると自分のものをあてがった。
サーニャの陰部は先ほどの指の刺激により、ぐちょぐちょに濡れて動かしやすかった。エイラが動くたび、サーニャの花園がぬる・・ぬちゅ・・という卑猥な音を出す。
もともと色白のサーニャは、溢れて脚に垂れた蜜がやけにいやらしく映えた。サーニャは、口の端からよだれが垂れている。
エイラに盛られた媚薬のせいで、身体が敏感になたせいだろう。色白の肌に火照ってピンク色になった身体はセクシーそのものだ。乳首はぷっくりと上がっている。
エイラは、サーニャの陰部に自分のもの密着させて動かしながらサーニャの愛らしい乳首を舐めた。「ぁ・・っ・・いやぁ・・・、エイラ・・・」サーニャの身体がびくんと反応した。
サーニャは敏感になったせいか、暫くして果ててしまった。
サーニャは、もう終わったかと思った。だが違かった。
「お尻の穴も沢山かわいがってあげないとな。もうぷくってしてるぞ?」エイラは小悪魔な笑みを浮かべ、サーニャの耳元で囁いた。
サーニャは聞きたくない、という顔をした。
そしてエイラはサーニャを四つんばいにさせて尻の穴を舌でれろれろと愛撫し始めした。サーニャはひくひくさせた。
エイラの舌はサーニャの門が排出した蜜をじゅーっと吸ったりした。
こうしてまたサーニャの身体はもてあそばれた。エイラは思った。(こんな恥ずかしい姿、芳佳ちゃんに見られなくない・・)
息を切らすサーニャにエイラはにやりとし、いった。
「いやらしい子にはお仕置きが必要だな」エイラは、舌なめずりした。いつもはかわいいサーニャが、こんなに女らしくなるのははじめてだ。
「なんで・・こんなことするの・・・っ」サーニャはまだ媚薬の効能が切れないままいった。
「何故って?サーニャが好きだからさ、サーニャ。好きで好きでたまらないんだ」エイラはそういって、サーニャの手足を縛り、ローターを挿入して激しく動かした。
手を挿入されたサーニャの花園はびくびく動いた。「かわいいな・・サーニャ」エイラはサーニャの耳たぶを舐めた。
花園から蜜が半端ない量溢れている。
芳佳は帰ってくると、寝室からセックス特有の声が聞こえるのがわかった。
(なんだろう・・?浮気?まさか、ね・・・)そう思いつつ、寝室を開けると、手足を縛られ、手を入れられて苦しむサーニャがいた。
その側にはなんとエイラがいた。
「サーニャちゃん・・・酷いことされたんだね」芳佳は急いで駆けより、助けようとした。ところが――。
エイラの止めが入った。「宮藤、サーニャは今日から私のものなんだ。宮藤のものじゃないぞ」芳佳は、エイラに平手打ちを食らわせた。
サーニャは身動きがとれず、なにもできない自分を憎んだ。
エイラは唇から出た血を手で拭うと芳佳に見せ付けるように、ローターを引き抜き、指ですっかりぐちょぐちょになった花園をいじった。
サーニャから声があがる。
サーニャは眼で芳佳に(ごめんね・・)と訴えかけた。芳佳はそれがわかったのか、悲しそうに首を振った。
エイラは、二人を見てとりあえず帰ることにした。
サーニャは、エイラが帰ると嗚咽を立てて泣き出した。「私・・・エイラに・・なにかされて・・・」芳佳は何も云わず抱きしめた。
芳佳とサーニャはこれで最後だと分かると、心をこめて身体を交わらせた。
その日以来、サーニャは再びエイラのものとなった。
>>239 キャラ・舞台・時系列は、最初にリレー主が指定するか、本文中でそれとなく表現を加えればいいかな……と思いまして。
基本ルールの中に変な制約加えるのも変だし、内容によって付け加えたい人が本文に付け加えることにすれば発想を縛ることも無いし。
視点に関しても
>>241ということで。最初に「私は〜」と一人称になってるのに、
後でそのキャラの名前で「芳佳は〜」みたいな文が出るのはさすがにおかしいから注意しよう、という意味で入れました。
>>244 唐突過ぎてびびったが何だこれメチャクチャエロいじゃないかGJ!!
芳佳×サーニャ前提ってなかなか斬新な切り口ですね。
このサーニャ、受けすぎる。だがそれがいい。
「サーニャ、ちょっと来て」
「え?」サーニャは持っていたぬいぐるみをベッドに置いて云った。
エイラは半ばサーニャをひっぱるようにして連れて行った先は基地の屋上。
普段来ない屋上は、なんだか新鮮な空気さえ感じる。
「暑い」サーニャが云う。エイラは半ば震えた手で胸に手を当てた。心臓が高鳴る音がする。
暫くの沈黙が続いた後、サーニャから口を開いた。「エイラ、用事って何?」
エイラの目の前にアーモンド大の瞳がある。サーニャは思わず濡れそうになった。(うわっ、なんでこんなにかわいいんだ)
サーニャは、そんなエイラを「変なエイラ」といわん顔で見ている。
やがてエイラは切り出した。「あ・・あの、実は・・サーニャが好きだ」
サーニャは暫くしていった。そして微笑んだ。「わかってるよエイラ。エイラは私の大切な親友だよ」
「そうじゃないんだ」
「え・・?」サーニャは驚いた表情をした。エイラは、サーニャに静かに「好きだ・・」というと、サーニャの唇を無理やり奪った。
サーニャが抱えていたぬいぐるみは、コンクリートの地面の上へ落っこちた。
ぼとん、とぬいぐるみが落ちる音と、サーニャの声が聞こえるのはほぼ同時だった。
「んっ・・・ふぅ・・・」エイラの熱を帯びた舌がサーニャの口内に侵入してくる。サーニャはエイラの胸をドンドンと叩いたが、力が抜けてしまっているのでかなわない。
エイラの舌はサーニャの意思とは関係なく、どんどん侵入してくる。
やがて二人の唇が離れると、二人の間を唾液の糸が繋いでいた。先ほどのエイラのキスのせいか、サーニャの顔はやや桃色に染まっている。
「いきなりどうしたの」エイラが驚いたな表情で言った。
エイラは悪びれもしなかった。サーニャも、ノンケのふりをしているが、本当は自分を好きなことを。
「分かってたんだ。サーニャだって本当は私のことを好きなんだろ?」エイラがいった。
「わ・・私はそんなんじゃない」サーニャは声を震わせながらそう言ったものの、実際はエイラへの想いを隠し切れずにいた。
エイラは、サーニャを想いながらもこの想いは伝わるはずがないとオナニーに慰めを求め、それによって心を繋いでいた。
サーニャもそんなエイラの気持ちは分かっていた。
もう、自分の気持ちに嘘はつけない。サーニャはそう思った。そしてやっと自分のエイラへの想いを口にした。
「私・・ずっと怖かった。エイラに告白したら傷つくかなって」
「サーニャ・・・」
エイラはサーニャの体を包むように抱きしめた。サーニャは、泣いているのがわかった。
エイラは、サーニャの頬を伝う涙をそっとぬぐった。「サーニャ・・目を閉じて」
サーニャはこくんと頷くと、云われたとおり目を閉じた。サーニャの長い睫がエイラの目の前にある。
エイラはそっとサーニャに口付けた。それは、サーニャを愛する気持ちがこもった温かい口付けだった。
そして耳元で愛の言葉を囁いた。「愛してるよサーニャ」
サーニャは目を開けると、「私も…」といった。
「大好きだぞ、サーニャ」
「私も大好き、エイラ」
GONZOスタイルにDVD限定版1巻入荷されてた
逃したやつは注文しとけ俺はした
2巻以降もいっぱい売れるといいなあ
>>244 君はだれだ?
セックスしかないのにもかかわらず、
そんなものはもはやどうでもよいものだねえ
どういうことかと言えば、すごく文章がいいよ
常套句で褒める気にはとてもならない感じにさ
おそろしい人がたまにくるんだここには(いい意味で)
一体なにに惹かれてんのかそこを知りたいよね
で、君はもっと技巧的な文章もひょっとして書くんだろ?
ただそう思っただけだから答えなくてかまわないよ
ルッキーニは、ゲルトがいつも風呂に来るたび体に作ってくるあざが気になっていた。
それは叩き痕だったり、ムチで叩かれたと思われる痕だったり、縛り痕がついていたりする。
お子様ルッキーニはSMなど知らないから、ゲルトは誰かにいじめられたのかと思った。
「おはよ」ルッキーニがにこやかに挨拶した。
「おはよう、ルッキーニ少尉」ゲルトが挨拶で返す。
どうやら昨日はよく寝てないらしい。
目の下に濃い隈ができている。
「おはよう・・」エーリカも疲れているようだ。
彼女も眼の下に濃い隈ができている。
ミーナはエーリカを見つけると、呼び止めた。「ハルトマン中尉おはよう、昨日はどんなプレイをしたの?またあざとか作ってないでしょうね?」
ミーナがやや厳しげにいった。
彼女はうぶだが二人がSM愛好者であることを知っているのだ。そこで彼女は手当て藩なのだ。
「昨日は縛ってもらったよ」エーリカがうれしげにいった。
「まったく・・・あなた達ほどほどにしないと・・・・」
隊長ウィッチは呆れてため息をついた。
「だって、私らは虐めて虐められることによって性的快感を得るんだよ。私はトゥルーデに叩いてもらったり縛ったりしてもらうのが堪らないんだ。
おしっこを飲んだりとかね」エーリカがいった。
ゲルトもうなずき微笑を浮かべた。
「あんまりやりすぎると体に毒よ」ミーナが半ば怒った。
エーリカは、ゲルトと飛行訓練のアレンジを考えながらいった。「今度の訓練、出撃前にお尻を蹴り飛ばして発進するのはどう?、トゥルーデ」
すっかり、ふたりだけの世界だ。
「ちょっとやりすぎじゃないか?///そんなこと云われたらますます虐めてほしくなってきたぞ」ゲルトがもじもじしながらいった。
「今夜もたっぷり虐めてあげるよ。トゥルーデ」エーリカはゲルトにちゅっとキスした。
その日の夜。
「トゥルーデ、今日はどんなプレイがいい?」エーリカはもう虐めるということで興奮している。
ゲルトも虐めてくれるということで興奮しながらいった。
「今日はスパンキングな気分だから私のお尻を叩いてくれ」ゲルトが四つんばいになった。
エーリカがムチを取ろうとした。
「ムチじゃなくてエーリカの手がいいんだ・・」
エーリカはムチを取る手をやめながらいった。「うん、そうだね」
二人はスパンキングを始めた。エーリカがゲルトの尻を手で何度も平手打ちする。
ゲルトはそのたびに感じて、可愛い喘ぎ声を漏らした。
「どうした?トゥルーデ。もうこんなに濡らして・・・・」
エーリカの小さな手の平が思いっきり花園の上を直撃し、衝撃は背骨を通ってストレートにゲルトの脳に至った。
ふたりは高ぶった。
ゲルトは興奮した。
そして云った。「今度はムチで叩いてくれ・・」その顔はすっかり快感で上気している。
エーリカも興奮して顔を上気させながらなめし皮のムチを取り、ゲルトのやわらかい尻を打った。
その度に気持ちよがり、ゲルトは何度も鳴いた。
「このゲスブタ・・」エーリカは興奮して言葉で虐めた。
「そうだ、私はゲスブタだ・・」ゲルトも云った。
「あうぅ・・はひっ・・///////」
ゲルトは体をくねらせて喘いだ。
その仕草がエーリカをもっと興奮させる。
エーリカは思わずゲルトの体を抱え、もっとめちゃくちゃに叩き始めた。
重かったが、そうするだけの価値はあった。
ゲルトのやわらかい体にムチがめり込むのが間近で見えたし、抱え上げてむち打つことでゲルトの身体的苦痛が高まった。
やがて二人は快感によってそれぞれ達した。
エーリカがいった。「ちょっとトイレ行きたい」
ゲルトは体を起き上がらせて法悦そうにいった。「エーリカのおしっこ、飲みたい・・」
「どうしようもないトゥルーデだな、全く・・」エーリカは既に便器のように口をあけているゲルトの口向かって尿を発した。
ゲルトの小さな口にはおさまりきらず、尿が口端からどんどんこぼれる。
ゲルトは眉間に皺を寄せて、必死に飲み干そうとしていた。
「全部飲むよね」エーリカが怒鳴った。
ゲルトはうれしそうにエーリカの尿を全部飲み終えた。
「エーリカのおしっこ美味しかったぞ」その顔は満足そうだった。
二人の愛し方は異常に見えるかもしれないが、これが二人の愛し合い方のスタイルなのだ。
主人と奴隷とスタイルを持つことによって愛が深まるのだ。
秋のアニメは、百合っぽいねがねぇ〜 orz
ちょっと離れてただけでSS増えすぎワロタ
254 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/03(金) 09:39:51 ID:pBT05HC7
化学のテスト中に周期表書こうとして
水兵リーネ僕の嫁
by宮藤
って浮かんできて妄想に突入するも
リーネは海軍じゃなくて空軍と気付いて落ち込んでた俺はもう末期
>>254 リーネが芳佳とおそろいの扶桑海軍軍服着てるとこまで妄想できた
>>246 内容的にはGJなんだが
主語がおかしいところがあるのと
ぬいぐるみが呪いの人形化してる気がする
>>251 ヒャッコはコミック第3巻までは百合っぽかったのに
その後から急に変わったらしいですし
本当に今期はさびしい感じ
吹き荒れる嵐の中、襲撃してきたネウロイを迎え撃つ美緒。
しかし、美緒は先の戦いで重傷を負っていた。
他のメンバーが迎撃に向かうも、まったく歯が立たない。
その頃、待機を命じられた芳佳とリーネは、みんなの為にシチューを作りながら、帰りを待っていた。
しかし、リーネが少し見ないうちに、芳佳は書き置きを残して消えていた。
その手紙には、「リーネちゃん、ごめん。私やっぱり…」と書かれていた。
涙するリーネだが、彼女の決意を受け入れ、みんな、そして愛する芳佳が帰ってくる事を祈って、窓から空を見る。
そしてやがて、ネウロイに苦戦するみんなの前に芳佳がやってきた。
「宮藤――!何をしてるんだ――!!」
叫ぶ美緒。
「私…私、決めたんです!…坂本さんの力になるって…!私、坂本さんの事が好きだから…!」
というような内容の夢を今し方見た
夢にまで見るなんて俺どんだけこの作品好きなんだ
その続きを夢想してSSにするのだ
「サーニャ、こっちに来るカ?」
そう呼び掛けると彼女はそっと寄り添ってきた。
華奢な身体。
フワフワの髪。
ふわりと漂う甘い香りと温かい感触。
「エイラ・・・ぎゅっとして?」
母猫を求める子猫の様に、しがみついてくる。
甘えような幼い声を聴くと胸がきゅんとして何だか堪らなくなった。
こういう気持ちを"愛しさ"というのだろうか。
「えっと・・・これでイイカ?」
ぎこちなく抱き締めると、小柄な身体がもっと小さくなった。
力を込めたら簡単に壊れてしまいそう・・・。
もしも、彼女が壊れてしまったら?
その時は私もきっと壊れてしまうだろう。
「エイラ、あったかい・・・」
「サーニャは小さいナ・・・もっと食べて大きくならなきゃダメだゾ?」
耳元で囁きながら、彼女の髪を撫でる。
くすぐったいのか、彼女は小さく身体を捩った。
「だって、エイラが私の作った料理を美味しそうに食べてくれるの見ると、お腹が一杯になっちゃうだもん」
「もぅ、何だよソレ・・・」
拗ねるように呟く彼女に思わず苦笑してしまう。
出会った時から変わらない仕種が何だか嬉しい。
「私が料理当番の時はちゃんと食べろヨナ?」
「うん・・・」
頷いた姿がまた可愛くて。
ちょっと照れ臭いけれど、彼女の額に触れるだけのキスを落とす。
「サーニャ、ずっとずっと一緒ダカンナ?」
「うん・・・ありがとう、エイラ。大好き・・・」
お互いの心臓の音が聞こえるくらい抱き合って。
繋いだ手が離れない様に、キツく指を絡ませあって。
私達は眠りの世界へと落ちていく。
今夜は綺麗な月夜の晩。
二人で一緒にイイ夢が見られそうだ・・・。
電車の中でまた変な妄想をしてしまった・・・。
>>258 わっふるわっふる。
エイラーニャ癒される…
ペリーヌ×美緒投下ギャグです
「名無しさん@秘密の花園」
街頭突撃インタビュー
「…あ、わたくしですか?今、携帯でネット見てたところなのですけれど。
ストライクウィッチーズ?大ファンでしてよ。ええ。もちろん。
インタビュー?お顔写さないのでしたら。はい。喜んで。
最近坂本少佐叩いてるのが多くてね。ファンとしては許せないのですわ。ええ。
だって坂本少佐といえば最強のウィッチですわよ。泣く子も黙る。
坂本少佐の活躍、活が躍すると書いて活躍ですけれどね。
それがそのままこのアニメ全体の人気に直結するわけじゃないですか。
なのに叩いてどうするのと。そう思いませんこと?
…
ああ、また叩いてる奴いましてよ。え〜と、さっさと引退しろ…ですって?
あ、すいません少々お待ちを。
『もっさんが現役引退したら二期やる意味なんてねえんだよ』
『もっペリだけはガチ!ペリーヌたんハァハァ』
『宮藤みたいな豆狸のどこがいいんだ、ゆとり教育の弊害だ』
…と書き込み終了。これでよし。
どうしてここまでするか?やっぱり最高ですもん坂本少佐は。ええ。
ペリーヌさんは御存じでして?薄幸の美少女の。泣く子も黙る。
ガリア貴族の令嬢ペリーヌ・クロステルマン中尉。
ツンデレ・金髪・眼鏡っ娘と三拍子揃ったペリーヌさん。
なにかといじられ役のペリけn…あっこれは違いますわね。
その大人気なペリーヌさんと坂本少佐は全十二話に渡り大恋愛を繰り広げた。
要はそれだけ濃密な、ガチな恋愛をしてるってことですわこの二人は。ええ。
他のカップリングには真似の出来ない百合展開がもっさん×ペリーヌにはある、と。
もっさん×ペリーヌね、ペリーヌ×もっさんではなくて。
『もっペリ』ここ重要だから。ここ覚えといてくださいアンダーライン引いて。
もっペリだけはガチですから。泣く子も黙る。
で、この二人の愛の絆の前には。あの恐怖のミーナ隊長ですら…
え?レポーターさんは隊長を御存じない。隊長は知ってるが全然恐くない?
あのルッキーニさんが冷や汗垂れ流した恐怖のゴルゴンアイを御存じないと?
今世紀最大の眼力ですからねアレは。泣く子も黙る。
レポーターさんも覚えておいた方がよろしいですわよ。ええ。
丁度Wikipedia開いたので読んで差し上げあげますわ、えーと年令18歳(中略)
…も可能である。また、美緒と手を繋g…すみません、やはりまた今度で。
…で、どこまでお話しましたっけ?
え?もうよろしい?インタビュー終了?はあ。そうですか。
いえいえこちらこそありがとうございました。
…で、これ。いつ放送いたしますの?」
〜おわり〜
以上です、元ネタは友近のコントです、設定は適当です
前回に続き読んで頂いた方々、レス頂いた方々ありがとうございました
>>254-256 11人の制服がなぜか入れ替わっちゃうところまで妄想した
ということでリレーSS先鋒いってもよろしいでしょうか?
どなたかGOサイン下さいあなたを免罪符に突撃します
いっちゃえGO!
>>266 どこかで聞いた事有るシチュエーションダナと思ったら友近カ〜!
268 :
リレーSS1:2008/10/03(金) 20:24:33 ID:Xs8pS2VX
感謝!
リレーSS開始します
「フルーツバスケット」
(仮題・流れに従い良題求む)
舞台は基地内、現在の時刻は早朝
〜リーネの自室〜
リーネ(あんっだめだよ芳佳ちゃん、そんなに顔押しつけちゃ私…もう…)
リーネ「あれ夢?でもまだ胸がすごく苦しくて…」
リーネ「…え!なんで私芳佳ちゃんの制服着てるの?」
リーネ「しかもボディースーツまで!」
リーネ「落ち着くのよリネット、私だってウィッチの端くれ」
リーネ「こうゆう時、まずしなければならない事は…」
〜続く〜
以上、念の為確認
その頃誰々は、昨晩の事…など舞台や視点の変更は自由に
ただし場所、時刻が変わった場合は明記か描写を
その他
>>237>>245の範囲内で自由にお願いします
269 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/03(金) 21:14:21 ID:zBvZqwEH
ペリーヌ・H・クロステルマンちゃん ただいま〜
270 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/03(金) 23:39:47 ID:SNWyvK5y
>>258 とりあえずSSにしようぜ!!楽しみにしてるからww
>>268の続き
リーネ「とにかくまずはこの芳佳ちゃんの制服を着替えなくちゃ」
リーネ「だって芳佳ちゃんの制服じゃ苦しすぎるもん(特に胸のあたりが)」
リーネは自分の制服に着替えようとする。
しかし、自室のどこを探しても自分の制服が見当たらない。
困惑するリーネ。
昨晩のことを思い出そうとするが、よく覚えていない。
リーネ「そういえば、私が芳佳ちゃんの制服を着ているってことは……」
リーネ「芳佳ちゃんは今、一体何を着ているんだろう?」
リーネ「もしかして、私の制服を着ているんじゃないかな?」
リーネは芳佳の部屋に行ってみることにした。
〜芳佳の自室の前〜
リーネ「芳佳ちゃん、いますかー?」
コンコン、と芳佳の部屋のドアをノックするリーネ。
すると、ちょっと間をおいて芳佳の部屋のドアが開いた。
そこから出てきたのは……
リレーSS始まったんですね
なんかとんでもないバトンをもらった気がしますが、わりとうまく繋げられたんではないかと
つか、この続きどうなるんだろ?
ぉお…まさにリレーって感じ!
続き期待
274 :
滝川浜田:2008/10/04(土) 00:32:36 ID:QViTVl2C
>>271の続き
芳佳「リーネちゃんっ…」
リーネを迎えたのはリーネの制服を着た芳佳だった。
リーネ「なんで私の制服、着てるの…?」
芳佳「えっ…あっいや、これは…!」
芳佳の様子が明らかにおかしい。
芳佳の顔は紅潮していて、リーネの制服を着て明らかに“何か”をした様子。
リーネ「ねえ芳佳ちゃん」
芳佳「なっ何?」
リーネ「私の制服で何かした?」
芳佳「いっ、なななな何もしてないよ?」
芳佳「何もしてない!」
リーネは慌てふためく芳佳の後ろに目をやる。
するとそこには、驚くべき光景が展開されていた。
275 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/04(土) 00:32:47 ID:JazCAjQt
おお、リレー楽しみだ
それにしてもしばらく見ない内にたくさん投下されてて凄く嬉しいな
うお、sage忘れスマン
277 :
滝川浜田:2008/10/04(土) 00:40:38 ID:QViTVl2C
うぉ…これは予想以上に繋げにくい感じに…
すまん、あとはみんな任せた!
>>274の続き
なんと、芳佳の部屋中には隊員みんなの制服が散乱していた・・・
芳佳「こっ、これはね!!その、あの、この前の戦闘で、みんなの服が傷んじゃってたりするかもなー、なんて思って」
リーネ(・・・・・)
芳佳「それでね、みんなの服を繕ってあげようかな、って思ったから、その・・・ほらわたし、お母さんに裁縫ならったことあるんだ!だからその・・」
しかしこれはどう見ても・・・・裁縫道具なんて出てない。でも・・・・
リーネ「そ、そうなんだ・・・ でも、なんで私の制服を着てるの?」
芳佳「そ、それは・・・それはそれは、たまたまいまリーネちゃんのを試着してて、、ちゃんとなおったかな、って、思って、、、」
しどろもどろになる芳佳。いったい一晩中何を・・・
この前の戦闘ってそんなに激しかったっけ?
私の制服を着てるのは、本当にたまたまなの?それに、起きたときの胸の苦しさは何?
ぜんぜん、わからない。
一つ言えることは・・・・私のブラ、芳佳ちゃんにはブカブカだ。
ちょw全員分かよwww
つまり他のキャラみんな全裸ってことじゃねーかwww
さすがに全員はやりすぎたかもwすまん
ほら、変態芳佳サンだからさぁ
うまくリーネとの話に収束させてくれ!頼んだ
やったーーー
501部隊が乱れ交わる展開ダ〜〜
>>278 と、とにかくまずは着替えなきゃ。
リーネ「えっと、その……とりあえず返してくれる?」
リーネ「もう直ったんだよね?」
芳佳「え?ああうんもちろん!大丈夫、直ってる、よ。」
なぜか激しく取り乱す芳佳。
慌てて上着を脱ぎ、ボタンに手をかけ────それからリーネの視線に気が付いた。
芳佳「あの……あんまり見ないで、リーネちゃん」
リーネ「あっ、ご、ごめんなさい!」
後ろを向いてあたふたと脱衣を続ける芳佳。
しかしリーネは心の中では悪いと思いつつも、その様子から目を離すことができなかった。
リーネ「(あ……芳佳ちゃんの背中、すっごく綺麗……)」
リーネ「(顔や手だけじゃなくて、全身お肌すべすべなんだね……)」
リーネ「(ああ……ダメ……視線が勝手に……)」
芳佳「あれ?」
リーネ「? どうしたの?」
芳佳「私の服が……ない。」
リーネははっと我に返った。そういえば芳佳の服は自分が着ているのだった。
リーネ「ご、ごめんなさい!今脱ぐから……」
さあ!
二人は今!!
ベッドの上でお互い全裸だぜ!!
あとは……頼んだ……ばたっ
全員展開はどうなるのか期待してるぜ!
タロット占い見てたら
エイラとペリーヌは割と仲良し(ツンデレ・根は悪い奴じゃない発言)
↓
サーニャいじける
↓
エイラおろおろ(法王逆・恋人逆)
と言う電波を受信した
「サーニャ、何で怒ってるんダヨ?」
「別に怒ってない・・・」
「怒ってるじゃんカヨ〜」
「知らない・・・私なんか放って置いて、ペリーヌさんとお茶でもしてくれば?」
「サーニャぁ〜」
サーニャは以外とヤキモチさんっぽいね。
そのことを他の隊員に相談
↓
サーニャそれを目撃
↓
さらなる誤解、泥沼
↓
エイラさらにおろおろ
嫉妬サーニャ良すぎる
こんな感じで誰か、エイラーニャ喧嘩SSを!
292 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/04(土) 15:33:43 ID:payDmE2Y
>>284 違うと思うが過去レス読みまくる君の心意気はGJだ!!
言いだしっぺが更に妄想を膨らませてみた
>>288の続きのような感じで
(言いつけどおりペリーヌに相談してみたエイラ)
「ツンツンメガネ…最近サーニャが冷たいんダ…」
「どうせあなたのせいでしょう。あとツンツンメガネは止めて下さいませんこと?
こちらはあなたのために時間を割いて相談に乗って差し上げているんですのよ?」
「うるセー、ペリーヌのばかメガネー!」
「なっ!わたくしのせいにしないで下さい!!」
(その頃のサーニャ)
「あれ?サーニャちゃん一人でどうしたの?エイラさんだったら食堂にいたよ?」
「リネットさん……」
「ペリーヌさんと一緒だったけど」
「!?…そう…なんだ…」
「??よく知らないけどエイラさんとペリーヌさんも仲良いよね。夫婦漫才っていうか。
あ!そう言えば二人って同い年で誕生日も近いらしいよ!なんかすごい奇跡だよね!(無自覚)」
「!!!?……(エイラは私よりもペリーヌさんがいいんだエイラは私よりもペリーヌさんがいいんだ)」
「ああああ、サーニャちゃん、灰にならないでえ〜!」
エイラとペリーヌはなんかすごいテンポのいい会話をしていそうな気がするw
傷心サーニャに芳佳をあわせるとフラグが立ってしまいそうだったのでリーネにしたらなぜかちょっと黒くなってしまうのはどうしたもんかorz
>>1の人物呼称表にサーニャ←→リーネのがなかったから適当にしちゃったけど、11〜12話で何か変動あったっけ?
喧嘩SSとは行かないまでもペリエイラニャ書いてるから、出来たら投下しようとおもうよ
>>282の続き
芳佳「えっ!? 脱ぐ!?」
思わず振り返る芳佳。
芳佳はリーネが着ている服が自分のものであったことに気づく。
芳佳「ど、どうして私の服をリーネちゃんが……?」
リーネ「そっ、それは……」
言い澱むリーネ。
背中合わせの二人の間に重い沈黙が流れる。
――するとそこに、
???「なにをやっているんだお前たち!?」
と、扉の方から声が。
二人は扉の方に顔を向ける。
そこにいたのは下着姿のゲルトルート・バルクホルンであった。
ちなみに、床には未だ全員分の制服が散乱したままだ。
芳佳「こ、これは……」
芳佳はしどろもどろになりながらも、先ほどのリーネにの時と同じように説明する。
ゲルトはいぶかしみながらもそれを黙って聞いた。
ゲルト「まあ宮藤の言うことは信じてやろう」
芳佳「本当ですか? ありがとうございます、バルクホルンさん」
ゲルト「……ただし、リーネ、お前は別だ」
リーネ「そ、そんなっ! どうしてですか!?」
ゲルト「お前はどうして宮藤の服を着ているんだ?」
そう、リーネはまだ芳佳の服を脱ぐ最中だったのだ。
ちなみに現在、芳佳はすっぽんぽんだ。
リーネ「こ、これは……朝起きたら、なぜか私は芳佳ちゃんの制服を着ていたんです!」
ここで真実を話すリーネ。
しかし、ゲルトの表情は固いままだ。
ゲルト「そんな話が信じられるか!」
リーネ「そんなっ! 全部本当のことなのに……(芳佳ちゃんと違って)」
ゲルト「こんな状況でなにもやましいことがなかったなんて、考えられるわけがないだろう」
リーネ「お願いです! 信じてください!」
ニヤリと笑うゲルト。
ゲルト「わかった。そこまで言うのなら、やましいことがなかったかどうか証明してみようじゃないか」
リーネ「証明……ですか? それは一体どうするんですか?」
ゲルト「私にも宮藤の制服を着せろ。それでやましい気持ちになるかどうか実験してみる」
なんか流れが止まってたんで、ルール上問題ないようなんで続き書きました
えっちぃ展開も考えたんですが、このまま二人だけで完結させちゃうのもどうかなと
つかゲルトさんは本当に動かしやすいキャラだなぁ
他にクローゼットからみっちゃんが飛び出してきて修羅場に、なんてのも考えたんですけどね
ゲルトかわいすぎる
サーニャのやきもちだが
エイラがシャーリーやリーネにサーニャへの誕生日プレゼントについて相談してるを見て勘違いする
これだけで一本いけそうだな
298 :
虎姫:2008/10/04(土) 17:53:20 ID:PFr39DUB
>>294続き
リーネ「え、バルクホルンさんが着るんですか?」
ゲルト「そうだが」
リーネ「芳佳ちゃんの制服着たいんですか?」
ゲルト「勿論着た・・・いや、確かめるために着るだけだ!他意はない!」
どうみてもそうは見えない
ゲルト「そうだ、その間宮藤は、私の制服を着ていろ」
芳佳「バルクホルンさんのですか?」
ゲルト「いつまでもそんな格好・・・いや、そのままでも、
いやだが、ここは私のズボンを・・・・」
ゲルトはすっぽんぽんのチラチラ横目で見ながらブツブツと呟いている
芳佳「あのー・・・バルクホルンさん?」
ゲルト「はっ、と、とにかく着ろ!それとも私の制服は着たくないのか?」
芳佳「えっ、そんな事ありません、着ます」
ゲルトの迫力に負けて芳佳は承諾した
299 :
虎姫:2008/10/04(土) 17:57:41 ID:PFr39DUB
「すっぽんぽんの」次の「芳佳を」入れ忘れましたorz
折角のリレーでまたしても脱字申し訳ない
300
>>293 このまま小ネタ止まりでは残念だ
続きを書いてくれ
流れを何もかもブッた斬って普通のSS投下します。
毎度おなじみシャッキーニです。
――人間には“理性”というものが存在する。
それが崩壊した時に、暴走するという描写が時折漫画とかでもよくあったりする。
でも、実際、理性が壊れたらその程度では済まない、とあたしは思う。
なにせ、実際理性が壊れたあたしが、ルッキーニを押し倒しているのだから。
あたしの理性のカウントは既に“0”になっていた。
―――Count“0”―――
「シャーリー…?」
ルッキーニが不安そうにあたしを見ている。
綺麗な目、柔らかそうな唇、そしてまだ誰にも触られていないであろう細い身体。
あたしはルッキーニの全てに欲情するようになってしまっていた。
「ルッキーニ…好きだ…」
「シャーリー…!//////」
「お前を…抱きたい…ルッキーニ…」
そう言った瞬間、あたしはルッキーニに肩を掴まれた。
あたしは悟った。
ルッキーニに拒まれたんだと。
ルッキーニの目には涙が溜まっていた。
「…ルッキーニ…」
「ごめん、シャーリー、あたし……」
あたしはフッと我に帰った。
自分は一体ルッキーニに何をしようとしていたのか。
自分のやろうとした事を思い返すと、激しく吐き気を覚えた。
「…ご…めん…」
「シャーリー…」
「ごめん……ルッキーニ…」
あたしはフラフラと部屋を出て行く。
…あたしは何て事をやったんだ。
理性が壊れた?
いや、それは言い訳にはならない。
例えどんな理由があろうが、あたしがルッキーニを押し倒したのは事実だ。
あたしは自分の欲望のままに、ルッキーニを手込めにしようとした。
あたしは言い様の無い罪悪感と絶望感に襲われたまま、ハンガーに向かった。
誰もいないハンガーは、やけに冷たくて、まるで今のあたしの気持ちを内包しているようだった。
「はあ…」
あたしは自分のストライカーユニットの前に腰掛ける。
嫌な事があった時はこのストライカーユニットでかっ飛ばせば気分も晴れるのに、今回はどうもそれだけでは晴れそうに無い。
…何せ、あたしは大切な親友を手込めにしようとしていたから。
ルッキーニを見ていたら、自分の中に隠れていた欲望が目を覚ましてしまった。
その欲望は、自分でも止められないほど、強い物だった。
それは紛れもない事実な訳で。
―――――――――――――――――――
「なあ、ルッキーニ」
「なぁに?シャーリー」
「お前ってさ、付き合ってる人とかいないのか?」
「ウニャッ…!//////いっ、いるわけないじゃん!///」
「…そうか…なら…」
「シャ、シャーリー…?」
「…今なら、お前を奪えるよな…?」
―――――――――――――――――――
頭を嫌悪感が支配して、頭の中がもうグチャグチャだ。
考えもまるで纏まらない。
…どうしてあたしはこんな形でしか愛を形に出来ないんだ。
素直に好きだと言えば良かったのに…。
今更どうにもならない後悔が頭を巡る。
そしてあたしはうなされた様に呟く。
愛しい人の名を。
「ルッキーニ……」
「なに?」
…あたしの真後ろから声がする。
聞き慣れた、あの声。
ルッキーニだった。
「ル、ルッキーニ…!なんでここにいるんだよ!」
「ニャハハ、シャーリーって落ち込んだ時はここに来るから。
もしかしたら、と思って」
ルッキーニはいつもの笑顔であたしを見る。
「…なんで来たんだよ」
「なんでって、あたしとシャーリーはいつも一緒でしょ?」
「…あたしはルッキーニを襲ったんだぞ?」
「例えそうでもシャーリーには変わりないから。
ああ、あたしの事そんなに好きでいてくれてるんだ、って」
「…バカ、どこまでプラス思考なんだよ」
「ヘヘヘ♪」
と、ルッキーニはピョンと後ろに跳ね出した。
「10」
「は…?」
「ほら、10数え終わる前にあたしを捕まえてよ」
「なっ、なんだよいきなり」
「いいからいいから」
「なんなんだよ、一体」
あたしは立ち上がる。
ルッキーニの遊びに付き合ってやる事にした。
『9』
ルッキーニはまた後ろに跳ねる。
「ちょっと…待てよ…!」
「早く捕まえてー♪」
ルッキーニはやけに楽しそうだ。
『8』
「ルッキーニ!」
『7』
「ほらほら早く来てー♪」
『6』
「ちょっと、少しは手加減しろって…!」
『5』
「早く捕まえないと、あたし逃げちゃうよー?」
『4』
「ああもう、調子乗るなぁ!」
『3』
「きゃー怖ーい♪」
『2』
「待てー!ルッキーニ!」
『1』
「あたしのところまで来て、シャーリー!」
「ゼ…」
…あたしはルッキーニが『0』と言い終わる前にルッキーニを後ろから、抱き締めていた。
「…あたしの勝ちだな、ルッキーニ」
「ハハ、負けちゃった♪
…どうシャーリー、楽しかった?」
「…ちょっとだけな」
「もう、素直じゃないんだから!」
…素直、か…。
「…なあ、ルッキーニ、お前は嫌じゃなかったのか?あたしに押し倒された事」
「別に嫌じゃないよ。…あれはちょっとビックリしただけ。
まさかシャーリーがあんな行動に出るとは思わなかったから」
「……って事は、あたしがお前の事が好きだって知ってたのか?」
「薄々気付いてた。だってシャーリーのあたしを見る目が明らかに変だったもん」
「…そうか…そうか…!アッハハハハ!」
「シャーリー…?」
「結局悩んでたのはあたしだけだったのか…!」
(やっぱあたしルッキーニには勝てないや)
あたしはルッキーニを抱き締めている力を少しだけ強めて。
「なあ、ルッキーニ、『0』カウントしてないよな」
「うん」
「じゃあ、最後に0カウントしようか。それでゲームセットだ」
「うん、分かった」
「じゃあ二人で言おう」
「うん!」
「じゃあ行くぞ!」
「「せーの!」」
『『0』』
あたし達はカウントと同時にキスをした。
今までの想いをすべて唇に込めて、深く口内で愛し合う。
キスの時間はたったの数秒のハズなのに、あたし達には数分、数時間にも感じた。
そして、唇は離れた。
「シャーリー…スゴい深い…//////」
「…今までの想いを全部込めたからな。そりゃ深くもなるさ」
「…ねえ、シャーリー」
「ん?なんだ」
「えっち…するの…?」
「……いや、それはもうちょっとしてからにしようと思ってさ」
「なに?トラウマ?」
ルッキーニがからかうようにあたしに話しかける。
「ハハハハ、トラウマというより…」
あたしはルッキーニに囁く。
「…この関係をもう少し、保っていたいんだ。
キスだけの関係を、さ」
「やっぱトラウマじゃん」
「トラウマじゃないさ。戒めさ。
ルッキーニを襲った戒め。でも」
「でも?」
あたしはもう一度ルッキーニに口付けた。
そう、これは戒め。
ルッキーニを好きになってしまったあたし。
そして、こんなあたしを好きになってしまったルッキーニ。
あたし達二人にとっては重い戒め。
だから、その分、深く口付けた。
「キスくらいは、許されるよな?」
あたし達のカウントダウンは、今始まったばかり。
END
以上です。リレーSSだけではなんなので、ここで一つ通常のSSを挟まさせて頂きました。
でもやっぱりシャッキーニですが。
…では爺はここで…
ゲルトルートは誰もいない部屋に帰り、ため息をついた。
エーリカがいない部屋は何故だかガランとしていて、墓地のようなもの寂しさがただよっていた。
その時、ゲルトルートは初めてエーリカが自分にとってなくてはならない存在だと気がついたのだった。
ゲルトルートは息を切らしてエーリカの部屋に走って行った。
「ハルトマン……!!」
急いでドアを開けると、そこに見えたものは
ベッドの上で口付けを交わすミーナとエーリカの姿だった。
ゲルトルートは吃驚した。
そして二人もゲルトルートが来たことに驚きを隠せなかった。
エーリカはすぐにゲルトルートから目を逸らし、ミーナの胸に顔をうずめた。
「私はもうトゥルーデを愛してないよ。」
その声は震えていたが、はっきりとした鋭い響きを持っていた。
ミーナはゲルトルートに云った。
「トゥルーデの暴力のせいでエーリカはボロボロだったのよ」
ミーナはしがみつくエーリカを抱きしめた。
しかし下手にミーナを殴り、怪我でもさせれば、軍法会議になりかねない。
ゲルトルートは呆然としていた。
そこに支給品を届けに坂本少佐とペリーヌが来ていた。
ペリーヌはびっくりして支給品を落としてしまった。
「フラウ、もう大丈夫よ」
ミーナは静かに言った。
「ハルトマンがしたことはつまり・・、不倫ということか?」坂本少佐が冷静を保ちながら言った。
いつも大人の対応な坂本少佐はエーリカを別室に連れ出してやった。
ゲルトルートとミーナの事はペリーヌが対応することにした。
別室では坂本少佐がエーリカに話かけた。
「ハルトマン、ミーナと不倫したのは何が原因だったんだ?」
「トゥルーデが……私に暴力をふるうようになって…それから………」
エーリカはそこまで言うと声を詰まらせた。
「辛かったんだな・・」坂本少佐が背中を撫でた。
エーリカはゆっくり、頑張って話し始めた。
訓練が上手くいかなかったこと、素行不良にイライラして暴力をふるってくるようになった事、ある時はその暴力が酷くて死のうと思った事、そんな時ミーナがいたこと・・
坂本少佐はエーリカの気持ちがよくわかった。
「一つ聞いていいか?ハルトマンはもう…本当にバルクホルンの事はこれっぽっちも愛してないのか?」
坂本少佐は穏やかに言った。
「私・・トゥルーデに気づいて欲しくて・・・、わざとやっただけなんだ・・」
「そうだよ、私はトゥルーデ以外の人を好きになりっこないんだ・・・」
エーリカは俯いたまま自分に言い聞かせるようにそう言った。
「ハルトマン・・お前は悪くないぞ。たまたまバルクホルンに気づいて欲しくてミーナと不倫してしまったなんだな?しかしバルクホルンだってお前に暴力をふるって悪い、
だがお前もバルクホルンが暴力をふるうから他の人のところへ逃げてた。それだけだ。わかったらバルクホルンと仲直りできるか?」坂本少佐は穏やかに言った。
エーリカは小さくうなづいた。
そのころ・・・
ペリーヌはにらみ合うゲルトルートとミーナを前にしてうろたえていた。
上官二人、しかも隊長と福隊長とあっては流石のペリーヌも口を挟めなかった。
(な、なんですの、この空気は?坂本少佐、助けてください!)とペリーヌは思った。
その時タイミングよく坂本少佐とすっかり落ち着いたエーリカが戻ってきた。
「坂本少佐!」ペリーヌは助かった!という表情で言った。
エーリカはゲルトルートに近寄ってきた。
「トゥルーデごめん・・・、私のせいでこんなことになっちゃって」
ゲルトルートはそんなエーリカを抱きしめた。
「謝らなくていいんだぞ。悪いのは全部私なんだ」
ゲルトルートはエーリカから腕を放すと、そっとエーリカにキスをした。
「これで問題解決だな」少佐はわっはっはと笑いながら言った。
310 :
ゆりたまご:2008/10/04(土) 23:33:41 ID:OyKRewOB
>>298続き
芳佳は嫌々ながらゲルトのパンツを履いた
じっとりとした気持ちの悪い感触が肌に触れる
芳佳「(バルクホルンさんまさか…おねしょ?…違う…よね)」
――するとそこに、
???「なにをやっているんだお前たち!?」
と、扉の方から声が。
三人は扉の方に顔を向ける。
そこにいたのは下着姿のシャーリーであった。
ちなみに、床には未だ全員分の制服が散乱したままだ。
三人「こ、これは……」
芳佳はしどろもどろになりながらも、これまでの経緯を説明する。
シャーリーはいぶかしみながらもそれを黙って聞いた。
シャーリー「まあ宮藤の言うことは信じてやろう」
芳佳「本当ですか? ありがとうございます、シャーリーさん」
シャーリー「……ただし、ハルクホルン、お前は別だ」
ゲルト「そ、そんなっ! どうしてだ!?」
シャーリー「お前はどうして宮藤の服を着ているんだ?」
そう、ゲルトは芳佳の服を着ている最中だったのだ。
ちなみに現在、リーネはすっぽんぽん、芳佳はパンツ一丁だ。
ゲルト「こ、これは……そう単なる実験だ、やましい気持ちになるかどうかの実験だ!」
ニヤリと笑うシャーリー。
シャーリー「わかった。そこまで言うのなら、やましい気持ちになるかどうか証明してみようじゃないか」
ゲルト「証明……? おまえ、まさか!」
シャーリー「私にもおまえの制服を着せろ。それでやましい気持ちになるかどうか実験してみる」
素早くゲルトの制服を身につけるシャーリー
シャーリー「多少胸が余るがおまえ結構いいプロポーションしてたんだな」
ゲルト「煩い!リベリオン!」
――するとそこに、
>>309 爺ちゃん、読み手の私も通常のSS読みたい気持ちは当然の事ですよ
>>307 ヤバイもっさんかっこ良すぎ
そして、感じるぞ私はひしひしと感じているぞ
これがこのスレの百合情パワーの底力なのかー!
リレー書きにくい出だしになりましたが、流石と言うべき、リカバー感謝
良いオチ思いついた方いらしたら是非締めお願いします
SS書いた事がない方々も、試しにリレーSS少し書いてみませんか?
たとえばアドベンチャーゲームでキャラを動かす感じに自分の好みで
エイラーニャ分足んねんだよ!と感じたら超展開も気にせず登場させて
気軽に妄想投下、その為の企画でもあるのですから、この機会にぜひ参加を
t26gFAxTです。
前回の坂本少佐と竹井少尉のSSにレスいただきありがとうございました!
up後発売されたDVDの記録集読むと、少佐はリバウ撤退後すぐに501に入ったわけじゃないぽくて、
ちょっと話がおかしくなってしまいましたが。。
でもキニシナイ!
というわけで、気を取り直して、
ストライクウィッチーズ 第258統合戦闘航空団 スレにて
========================
472 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/10/04(土) 20:15:14 ID:Vz7TsKwL
>>467 サーニャは学級委員
おとなしいので、クラスメイトに推薦されて、いやとは言えなかった
476 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/10/04(土) 20:16:37 ID:c0AJ9cWu
>>472で、ていよくクラスの阿呆どもに仕事押し付けられまくって一人で夕暮れ時になるまで頑張っているところに照れくさそうにやってきたエイラがサポートに入るわけですね
484 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/10/04(土) 20:18:28 ID:24s/7tE0
>>476 勇気を振り絞って出て行こうと決意した瞬間ミーナゲルトの二人組みが出てきて手伝い始め
出るに出れなくなって悲しくなってかえるのもいいと思うんだ
485 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/10/04(土) 20:18:39 ID:JUq58/zv
>>476 エンディングまで突っ走るんだ
宮藤先生による心肺蘇生法の授業になぜか数名の先生が参加
========================
という感じのやり取りがあったので、ちょっと面白いかもと学園物を書き上げてみました。
本スレにいるとこういうのがあるから面白い。
えっと、ID:c0AJ9cWu が自分のレスです。
ネタを振っていただいたID:Vz7TsKwLさん、レスをしていただいたID:24s/7tE0 さん、ID:JUq58/zvさん、ありがとうございます。
思い立ったがなんとやらで、とにかく導入部を書き上げてみました。
世界観設定自体をがらりと変えてるからちょっと(というかすごく?)反則といえばそれまでですが、まずは、エイラーニャでいきます!
学園の名前適当すぎwwwwwwwwwという苦情は受け付けません…w
あ。話の都合上、あなた高校生の年齢じゃないでしょというキャラが高校生として出る予定ですが、気にしないでください。。
その他、相変わらず、個人的な趣味でいらん子中隊からも出張させまくりです。
前置きがものすごい長くなりましたので、さくっと投下します!
世界のどこかにあるという、女子高――ストライク学園。
世界各地から、優秀なウィッチの卵やウィッチではないもののウィッチにあこがれる、少女たちが集っていた。
ストライク学園高等部一年、エイラ・イルマタル・ユーティライネンは屋上で一人、大の字に寝そべって、流れる雲を瞳に映している。
彼女は高等部から、この学園にやって来た。
まだ、この学園に来てからひと月も経っていない。
準備される寮に入るのも、今日からだ。
ゆえに今のところ、友達らしきものはいない。
無論、いじめられているというわけでもないが、どちらかというと、ウィッチではない者の比率が多いこの学園では、ウィッチである彼女は浮きがちだし、他の生徒たちも声をかけることに躊躇していた。
基本的には。
「あの…」
ふいに聞こえてきた少女の声に、エイラは起き上がり、顔を振り向ける。
見ると、顔を真っ赤にした少女が手紙を握り締め、立っている。
おかっぱの黒髪に黒目、典型的な扶桑の少女。
ふと目に入った校章の色を見る限り、中等部の子ダナ、と考えるエイラの眼前に手紙が突きつけられた。
「これ、読んでください」
「え? でも…」
エイラが返事を返す間もなく、生徒は脱兎のごとく屋上をあとにする。
友達でも同行していたのか、きゃあきゃあ騒ぐ黄色い声が階段を下りていく音とともに薄れていく。
エイラは頭をかきながら、手紙を開く。
幼さの残った字で、エイラへの想いが書き連ねられているが、エイラは読み終えると、静かに手紙をたたみ封筒に戻し、上着のポケットに押し込む。
「好きだ……って言われても、今会ったばっかじゃわかんネーヨ…」
手紙をもらったこと自体はまんざらではないものの、唐突な告白にエイラは唇を尖らせ、また寝そべる。
花の匂いが香る風に前髪が吹き乱される。
澄ました耳の奥に、かすかにピアノの音が響く。
エイラは起き上がって、屋上を歩き回り、足を止め、転落防止用の金網に指を通す。
中等部校舎の音楽室の窓が開いていた。
真白い指先が軽やかに鍵盤を叩いている。
銀髪に隠れた横顔。
エイラは、しばし演奏に聞き入る。
ふいに、音がやみ、ピアノを弾いていた少女がエイラのほうに気づいたかのように顔を向ける。
視力の良いエイラは少女の顔を見つめる。
少女もエイラに気づいているのか、視線を外さない。
大きな、みどり色のあどけない瞳。
その表情はどことなく悲しげで。
気がつけば、エイラは少女に見入っていた。
昼休みの終了を告げるベルの音。
エイラははっとして少女から視線を外す。
少女は、立ち上がると、校舎の奥へ消えていった。
エイラはいつのまにやら力強くぎゅっと握り締めていた金網から指を外す。
胸の鼓動は、なぜだか少し早くなっていた。
「すごい綺麗なピアノの音だったんだヨ」
その日の放課後、興奮冷めやらぬといった様子のエイラは、同郷の教師であるエルマ・レイヴォネンのいる準備室に押しかけていた。回転椅子に座り、回りながら、熱く語るエイラに、エルマは書類にサインしながら、笑顔を向ける。
「よかった」
「え?」
「お友達になれそうな子を見つけたのね」
エイラはなぜか耳まで真っ赤にして、立ち上がる。
「ソ、ソンナンジャネーヨ!」
「あら、何がそうじゃないのかしら〜」
と言う言葉とともに、エイラの首に腕が回され、エイラの視界に金髪の縦ロールが揺れる。エルマの同僚のミカ・アホネンだ。彼女はエルマの同郷。つまり、エイラの同郷でもある。
「は、離せヨ。この色魔教師!」
「まあ、心外ですこと。これでも"ある程度"の節度は保っててよ? 時にエイラさん、あなた、恋をしたのね」
アホネンは片腕でエイラをがっちり固めたまま、空いたほうの手で縦ロールの髪をさらりと優雅にかきあげる。
「だから、ソンナンジャナイッテ…」
「だってあなたがここに来てあんなに瞳を輝かせていたのなんて久しぶりですもの。ねえ、エルマさん」
エルマは、アホネンに圧倒されつつも、こくりこくりとうなづく。
「てか、いつから居たんだヨ…」
「ここのドアを開けて"ナアナア、キイテクレヨ〜"ってところからよ」
高笑いするアホネンから、隙を見てエイラは逃れると、かばんを引っつかんで準備室を後にする。
「と、とにかく、ソンナンジャネーかんな!」
「おっ〜ほっほ。時には素直になりなさい〜」
エイラが去った後、エルマがぽつりとつぶやく。「私、"お友達"になれそうな子って言ったのだけれど…」
顔を真っ赤にし、ずんずんと廊下を進むエイラ。
掃除の時間も終わったためか、人はまばらにしかいない。
気がつけば、中等部と高等部をつなぐ渡り廊下の手前まで来ていた。
ソンナンジャネー、とまるでお経のように小さくつぶやき、エイラは踵を返しかけるが、意を決したかのように、渡り廊下に足を踏み入れる。
渡り廊下を半分まで進んだところで、気配を感じて、ふと木を見上げると、ロマーニャの国旗を敷いて木の上で寝そべる少女と目が合う。ブルネットの髪をツインテールにした、褐色の肌の少女。
「なんか用?」
「ナ、ナンデモネーヨ。ていうか、そんなところで寝そべってたらあぶねーヨ」
「大丈夫だも〜ん」
少女はひょいっと身を翻して、軽やかに着地する。黒豹のように。
エイラは目を見張り、感心しながら、本来の目的を思い出し、中等部へ向かった。
「お〜い、ルッキーニ〜」
校庭から響く声。
エイラが視線を移すと、オレンジ色の髪に豊満な体の少女が褐色の肌の少女に手を振っている。
「シャーリー、おっそ〜いぃ〜」ルッキーニと呼ばれた少女は母親が迎えにやって来た子供のように駆け出していった。
エイラは、二人の様子をしばし眺めた後、ようやく中等部校舎にたどり着く。
エイラは、なぜか深呼吸をして、中等部の校舎を進む。
構造は高等部と瓜二つなので、迷わず、音楽室へ向けて、階段を登る。
途中、見知った顔と出くわす。同じクラスの、ブリタニア出身の少女である。
「リーネ?」
「エ、エイラさん?!」
リーネはひどく驚いた顔をして、なぜか反射的に手をつないでいた少女を自分の後ろに隠す。
「どうして中等部に?」
「いや……その……や、野暮用だヨ。お、お前こそ…」
「わ、私は中等部にお友達がいて…」
リーネはわずかに頬を染めて瞳を横にそらす。
彼女の後ろに隠れていた少女が、リーネの肩から顔を出して、頭を軽く下げる。
「は、はじめまして。中等部三年の宮藤芳佳です!」
突然に挨拶に戸惑いながらも、エイラもとりあえず自分の学年と名前を告げた。
三人の間に微妙な空気が流れる。
わずかに苛立ち始めたエイラは半ば強引に、二人を通り過ぎて、音楽室へ向う。
「じゃ、じゃあナ!」
エイラの背中を見送る二人は顔を向き合わせる。
「リーネちゃん、エイラさんって…」
「うん。今日から…」
エイラは、ようやく音楽室へたどり着き、ドアに開けられたガラス窓を除くが、もぬけの殻だった。
がっくりと肩を落とし、ドアに背をくっつけ、そのままずるずると床に座り、顔を伏せた。
「なに期待してたんダロ…」
みどり色の瞳が頭の中に鮮明に浮かぶ。
――時には素直になりなさい〜
同郷教師の騒がしい忠告を思い出し、エイラは確かめるように、小さく、つぶやく。呪文のように。
「もう一度、会いたいナ……」
静まり返った廊下に、足音が響く。
エイラは、恐る恐る顔を上げると、階段を登ってくる人の気配。
銀髪。
みどり色の瞳。
昼間、ピアノを弾いていた少女が、階段を登り、エイラの前に現れる。
二人は互いに目を丸くして、見つめあう。
エイラは、恐怖にも似たような感情に襲われ、頭が真っ白になるが、なんとか立ち上がり、思わず頭をかきあげて、考え込む。
少女は、そんな彼女をまばたきしながら、見据える。
エイラは、手を下ろし、勇気を振り絞るかのように、少女をまっすぐ見つめ、問いかけた。
「……ピアノ、もう一度聞かせてくれないカ?」
少女は、その言葉に驚きながらも、小さく微笑み、うなづく。
夕暮れに染まった音楽室に入った二人は、並んで椅子にかけ、ピアノに向き合う。
エイラは、ちらりと少女を見て、ピアノの鍵盤を見つめた。
「わ、私の名前はエイラ・イルマタル・ユーティライネン。高等部二年。出身は……スオムスだ」
「……サーニャ・V・リトヴャク、中等部二年。オラーシャ出身。この間ここに来たばかりなの。よろしくね、エイラ」
いきなりの呼び捨てに、エイラは顔を上げてサーニャを見る。
昼間の、悲しげな瞳はそこにはなかった。
「こっちこそ、よろしくナ。サーニャ…」
サーニャの細く、白い指が、ピアノの鍵盤の上を踊り始める。
エイラは、目を瞑り、奏でられる音色に聞き入った。
二人が校舎を出る頃には、空には星空が見え始めていた。
エイラとサーニャは並んで歩く。
「転校早々学級委員ってひどくないカ……?」
「でも、クラスのみんなの役にも立ってみたいし…」
「気持ちは分かるけど、色々押し付けられるかもしれないゾ」
「うん。けど……頑張る」
にっこりと微笑むサーニャに、エイラは何も言い出せなくなって話題を変える。
「サーニャは、寮か?」
「うん」
「じゃあ、送るよ」
「エイラは?」
「私も、今日から寮だ」
「今の時期に?」
「最初は一人でいいやって思ってたんだけど、なんかナ…」
そうして、二人は寮が立ち並ぶ敷地にたどり着く。
目を凝らしてみると、9つの人影が並んでいた。
竹刀を片手に持った眼帯姿の扶桑人。
赤毛の少女。
髪を黒いリボンで2つに結った少女。
金髪の幼い顔立ちの少女。
長く、ウェーブのかかった金髪のメガネの少女。
そして、昼間エイラが会った、リーネ、芳佳、ルッキーニ、シャーリー。
赤毛の少女が一歩前に出る。
「はじめまして、エイラさん。501号館寮長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケよ。今日からよろしくね」
ぼうっとしているエイラの手をサーニャが握り、笑顔を向けた。
「今日から一緒だよ」
つづく
317 :
滝川浜田:2008/10/04(土) 23:55:55 ID:QViTVl2C
>>310の続き
ルッキーニ「シャーリー」
そこにはバスタオルを羽織ったルッキーニがいた。
シャーリー「うぉっ、なんだよルッキーニ」
ルッキーニ「なにしてるの…?」
シャーリー「ん?いやこれは堅物の制服を着たらやましい気持ちになるか実験してたんだよ」
ルッキーニ「…??」
事態がよく掴めないルッキーニはよく分からない表情をしながらも、
ルッキーニ「…で、どうだったの」
シャーリー「ん?いやよく分かんなかった」
ルッキーニは顔を赤くして提案を持ちかけた。
ルッキーニ「じゃあ、シャーリーはあたしの制服を着てよ。」
ルッキーニ「それで、あたしはシャーリーの制服を着るから」
シャーリー「…別に良いけど(ルッキーニの制服あたしに入んないんじゃ…)」
シャーリーは疑問を持ちながらも、ゲルトに制服を返して、二人は互いの制服を着合う事にした。
318 :
滝川浜田:2008/10/04(土) 23:57:49 ID:QViTVl2C
流れをシャッキーニにしてもうた!
スマン!思いっきり自分の妄想が形にっ…!
>>316 続き待ってる!
リーネは自分の首にかけていたネックレスを外すと、芳佳の首にかけてやった。
「これ、ここらへんじゃ珍しいでしょ?芳佳ちゃんの可愛い顔によく似合ってるよ。」
「ありがとう」芳佳はにっこり笑い返した。
その笑顔は幼さが残る、可愛らしい笑顔だった。
「芳佳ちゃん、今日ヒマ?」
リーネは芳佳にそう言った。
「うん。特に用事ないよ。」
芳佳はさっき貰ったネックレスを指先でいじりながら答えた。
「ちょっとそこで話さない?」リーネは芳佳を好きになってしまったのか、そういった。
芳佳はあのにっこりとした笑顔で答え、二人は座って色々話した。
自分の国のこと、家族のこと、ウィッチになった時のこと・・。
芳佳が会話の中で時々見せるあの笑顔はリーネの心をキュン、とさせた。
あまりにも芳佳がかわいすぎたのだ。
リーネは、こんなにも切ない感情があることを初めて知った。
ちょっとの事を話すのにも、心臓がバクバク激しく動く。
そんなリーネの気持ちに気がつかない芳佳は、熱でもあるのかな?と自分の額とリーネの額に手を当てる。
形のよい唇が動く度にリーネはドキドキする。
芳佳の大きな瞳の中に、顔を真っ赤にした自分の姿が写っている。
リーネが恥ずかしさで目を伏せたその時。
こつん
と額に何かが当たった。
ゆっくりと目を開けると、超至近距離に芳佳の整った顔がある。
「手じゃ温度差がよくわからなくて」
芳佳が笑いながらそう言った。
リーネは無意識のうちに芳佳の唇にキスをした。
芳佳は一瞬頭の中が真っ白になった。
リーネはリーネで混乱していた。
(どうしちゃったんだろ私!?何やってるんだろう・・・・・)
リーネはすぐに唇を離し、ごめんと呟いた。
芳佳はびっくりするやら恥ずかしいやらで顔を赤らめた。
「あの・・・・」
芳佳は何かを言おうとしたようだが、そのまま黙り込み下を向いてしまった。
リーネはますますパニックになった。
「な、なに?」リーネが自分を落ち着かせながら言った。
落ち着くように深呼吸した。
芳佳のいい匂いがした。
芳佳は一呼吸置いて言った。
「さっきのアレ・・・・何だったのかなって思って・・・」
かなり率直だ。
「私もわからないんだけど、多分、私、芳佳ちゃんに惚れちゃったんだと思うの」リーネはいい終わると、はっと口を押さえた。
(何云ってるの私!)
芳佳は丸い目を更に丸くして驚いた。
「惚れたって・・・私に!?」
しばし沈黙が流れる。
「私は・・・女だよ?」
「芳佳ちゃん・・・」
リーネは両手で芳佳の顔をこちらに向かせると、もう一度キスをした。
もう、リーネの心に迷いはなかった。
じいちゃんGJ!
>>316 つっ続きだ続きを早く・・・
なんつーか、SSとリレーと妄想文がごっちゃになって大変な事態になってきたな。
もはやカオス過ぎて何が何やらww
とりあえず、職人の皆さんGJです。カオスに負けず頑張ってください。
322 :
虎姫:2008/10/05(日) 00:16:29 ID:xtePN+Se
>>317続き
とりあえず、ルッキーニはシャーリーの制服に袖を通した
ルッキーニ「わあー、ブカブカだーやっぱり大きいなー」
その姿は着ているというより、服に着られているようだ
だがそれも気にせず袖を振り回しながらパタパタとあたりを走りってみた
ルッキーニ「えへへ、なんか不思議な感じ〜シャーリーにギュってされてるみたい
シャーリー「なっ、////何言ってるんだよお前はー、他には?」
ルッキーニ「なんか凄くドキドキするよ、胸の奥がキュウーってなるの」
323 :
虎姫:2008/10/05(日) 00:20:42 ID:xtePN+Se
師匠に続きシャッキーニにしてしまいました
しかも短い!もう少し長く書けばよかった
学園ウィッチーズに激しく期待!
やはりスト魔女はカオスの権化だ
もっと、もっと見せてくれ私に!あなたの主観に 満ちた世界を!
学園パラレルはイイナ
放送終了でネタが切れたからパラレルも良いけど
そのうちとても痛い設定のが出てきそうで心配
>>321 ごっちゃになるほどに、沢山の人が沢山の妄想を同時に垂れ流す
んでまたその勢いは落ちることを知らない。それがこのスレのいいところなのさ…
とにかく、みんなGJだぜ!
昔書いて人が最近書いてないせいか、勢いが下がったな。
カムバーック
>>322続き
シャーリー「お前、、、、あーーーん!かわいいなあもう!」
ルッキーニ「に、にゃあ!シャ、シャーリー??」「まだ、朝だよ?」
シャーリー「いいからいいから。あはは!」
シャーリーはルッキーニを抱いて自室へと消えていった・・・・
一方ゲルトは自分の制服を着、芳佳もようやく自分の制服を着、リーネも自分の制服を着。
ひと段落着くと(?)ミーナを先頭に、のこりのみんなが大勢で押し寄せてきた。
朝からがやがやしてるし、なにより自分の服が無いのだから。
ミーナ「えーと・・どういうことかしら?」
美緒「なんなんだ?この騒ぎは。宮藤!説明したまえ」
芳佳はしどろもどろになりながら状況を必死に説明した。
ペリーヌ「まったく・・・この豆狸ったら、わたくしの服を!それに少佐の服まで!プンスカプン!」
エイラ「服がないとさすがに寒いんダナ」
サーニャ「・・・・・・はずかしい」
エーリカ「でもでも、素っ裸って気持ちいいよね〜!」
>>328 >プンスカプン
ヤバイかわいい
子犬っぽくて大好き
SSのアップローダーとかあると
SS読むのも感想書くのも
し易くなるんだけどなぁ
332 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/05(日) 02:41:50 ID:Dwl82xLo
かわええ
ほのぼのしてていいね!
超GJ!
21X2w2Ibです。せっかくなのでこのIDを名前代わりに使わせていただきます。ペリエイラーニャが出来たので投下します。
ペリーヌ→エイラーニャのようになってしまいましたが、よろしければどうぞ。
───
しまった、と思った瞬間にはもう遅い。目の前に立っている銀色の髪をした少女はうつむいて、
もしかしたら泣いているのかもしれなかった。
考えてみたらこの子は私よりも2つも年下で、まだ13歳の子供で。
脇をすり抜けて走り去って行く姿にただひたすら後悔する。なんで自分は、こんなにも考え無しなんだろう。
私まで泣きたくなって廊下に立ち尽くしたら、背後から突然背中をたたかれた。
「!?いった〜〜〜!な、なんなんですの!?」
「ヨッ」
振り向いた顔のまま、固まる私。ニヤニヤと笑って私を見下ろしてくる長髪の彼女は、今一番会いたくなかった相手。
▽ ▽ ▽
「…」
「…」
しばらくお互い無言のまま、時が過ぎる。先ほどのやり取りを果たして彼女は見ていたのだろうか。
「…エイラさん?」
「ン?」
「あの、さっきの」
「ン〜?なんダァ?」
わざとらしく首をかしげるのはとぼけているからなのか、それとも。
何も見ていないといいと思いながら、私は観念して言葉を重ね…ようとした。
「聞いていま」
「さっきのは、流石に言いすぎじゃナイカ、ペリーヌ」
上手く行かなかったのは言葉の途中で彼女の言葉か重ねられたから。ああ、やっぱり聞かれていたか。
先ほどと同じ後悔が2倍になって押し寄せた。おそらく、とてもとても怒っていることだろう。
この、エイラさんがサーニャさんに対して過保護なまでの態度をとる事は、部隊内でも周知の事実となっている。
「わ、わかっていますわよ、そんなの…」
返す言葉は、尻すぼみ。分かってる。ちゃんと分かってるのだ。さっきのことは、私が悪かった。
今日は出撃予定がなく、坂本少佐はブリタニアに出掛けている真っ最中で、私は暇をもてあましていて。
そこに珍しく、一人で廊下を歩いているサーニャさんを見かけたので、ただ『おはよう』と挨拶をするだけのつもりだった。
…ただ、返ってきた反応があまりにも薄くて、小さくて、それがなんとなく寂しかったから、悔しかったから。
だからつい、言葉に出てしまった。
『そんな声ではいるのかいないのかわかりませんわ。まるで幽霊みたいですのね』
と。
悪気がなかったか、と言えば嘘になる。私の放った言葉の中には確かに少しばかりの苛立ちが含まれていた。
でも、と思わず呟いてしまう。いまさら言い訳したってどうにもならないのに。
けど、でも、別に、私だってサーニャさんを嫌ってああ言ったわけじゃなかったのだ。
…「そんなことであんなに傷つくとは思わなかった」なんて重ねるのは、流石に無理があるとは思うけれど。
「み、みていらしたならサーニャさんを追いかければよかったのではなくて!?
…あなたを探していたんですのよ、きっと。」
見かけたサーニャさんはどこか心細そうで、誰かを探してきょろきょろを 辺りを見回していた。
それで傍らにエイラさんがいないとなれば、導き出される答えなんてひとつだ。
たぶん反応がひどく弱弱しいものだったのも、いつも一緒にいるエイラさんがいなくて心許なかったのだろう。
…自分の犯した失敗の尻拭いをさせるようで、とてもとても、申し訳ないけれども。
いまどこにいるのか分からないサーニャさんが今誰を求めているのかと言えば、それはやっぱりエイラさんでしかない、と思う。
エイラさんがサーニャさんを大切にしていることは誰でも知っているけれど、それと同じくらいにサーニャさんだってエイラさんの
事を頼りにしている。それだって、この部隊に所属するものなら誰でも知っていること。
「うん、そうだろうナァ」
けれど当のエイラさんは少し弱った顔をしただけで、立ち去る気配もなくただ私の目の前にいる。
それが不思議でたまらなくて、私は理由が分からずにただただ顔をしかめるだけ。
「だ、だから、さっさと行けばいいじゃありませんの!…サーニャさんが、寂しがりますわ。」
つい、つっけんどんに返してしまう。別に相手を嫌っていたりするわけじゃないのに、妙な苛立ちがいつも邪魔をする。
唇をかみ締めてうつむいて、早く行けと促した。本当は私こそが追いかけていって、サーニャさんに謝るべきなのに。
けれども一向に見える足元がきびすを返す素振りは無い。私の事をからかっているのかしら?言い返したいけどでも、
今の私にそんな権利はないだろう。
その、代わりに。
「…ペリーヌって、ほんっとうにツンデレだよナー」
「…は?」
「そんなんだから、みんなに『ツンツンメガネ』って言われるんだゾ」
「な、ば、」
くっくと笑う声がして顔を上げたら、やっぱりそこにそのままエイラさんはいた。
さきほどと変わらないニヤニヤ顔で、こちらを見返して肩を震わせている。
「ばかおっしゃい!そんな風に呼ぶのはあ、あなたぐらいですわっ!!」
「アレェ?そうだったっけ〜?」
思わず言い返して噛み付いても、やっぱり崩れない余裕の表情。
私と同い年の癖に、一週間しか誕生日も違わないくせに、なんで!身長も、態度も、む、胸も!
そう言えばこの人がうろたえるのを、私はほとんど見た事がない気がする。いつも不思議な雰囲気をまとって、悠然と
戦場に立っている。スオムスのトップエースと言う通り名は伊達ではないようで、訓練のときはもちろん、実践でだって
彼女が被弾したのを見た事がない。それはエイラさんの持つ予知能力もあるのだろうけれど…それ以上に、きっと彼女は
もともと天性の状況判断能力を持っているのだろう、きっと。
そんな彼女がうろたえるのだとしたら…それは、一体どんな事なんだろうか。少し興味があるような気がする。
でもやはりサーニャさん関連なのだろうな、と分かってしまうのが少し恨めしいような。
だってそれは間違いなく、エイラさんにとっての弱点がサーニャさんだけであることの証だから。
「…けど、アリガトナ、ペリーヌ」
「…な、なんですの突然あらたまって」
「さっきサーニャに話しかけてくれたジャン。きっと、嬉しかったと思うヨ、サーニャも」
「…嬉しかった?」
「ウン。」
きっと突然話し掛けられてびっくりしたんだろうなあ、と肩をすくめてエイラさんは笑う。そして納得した。エイラさんが
いないことを加えてもやたらとおどおどとした反応だったのは、単に緊張していたからだったのだ、と。
「サーニャは他のみんなとすれ違いが多いからナ。本当はもっと、みんなと仲良くしたいんダヨ」
目を伏せながら呟くエイラさんの表情は…なんと言えばいいのだろう、とても、優しげだ。
それだけで伝わってくる。ああ、この人はものすごく、ものすごく、サーニャさんの事を気遣っているのだろう、と。
幸せものですわね、羨ましいわ。そんな気持ちが湧き起こるのは私の想いが一向に通じないからだろうか。
それを本人の前で言えばいいのに、そうしたらサーニャさんはもっと喜ぶのに、なんて言ったってエイラさんは絶対に了承しないだろう。
気付いていらっしゃるのか知らないけれど、エイラさん、あなたが私のことを「ツンデレ」だとか言うのと同じくらい、
あなたも相当の意地っ張りですわよ?それはもう、私なんかに負けないくらいに。
「マ、その後の発言はともかくとシテ。」
「う゛、そ、それは〜……申し訳ないと、思ってますわよ…」
「ちゃんと後でサーニャにも謝るんだゾ」
「わ、分かってますわ!」
「…ならイイヤ。じゃあ、わたしはサーニャのところ行くから」
その言葉とともに、ポン、と。頭に手が乗せられた。突然の事に驚いて彼女を見上げても、手に阻まれて表情は見えない。
「あんまり、キニスンナヨ?お前モ。」
ポン、ポン。あやすように、2回。軽く頭をはたいてエイラさんは去っていく。
思ってもみない人から思ってもみないことをされた驚きに口をパクパクさせたまま固まる私を残して。
(ああもう、本当に、むかつきますわ!)
顔が熱い。頭に血が上るのはきっと、腹が立っているからだ。間違いない。
(でも)
先ほどまで沈んでいた気持ちが、少し、ほんの少しだけ浮上していることに気がつく。
「気にするな」。その一言だけでなんだかひどく救われた気持ちになっている自分がいる。それがまた、悔しい。
同い年なのに!階級は私の方が上なのに!
…気がつけばいつだってそうだ。私が一人でぶつくさ言っていると現れておちょくって、また笑いながらいなくなる。
その行動に私はいつもやきもきさせられて、けれどもその後は不思議と元気になるのだ。
(ありがとう)
きっとエイラさんは直感的に感じたのだろう、私もまた落ち込んでいることに。彼女はこういうところ、無駄に人が良い。
だから大切な大切なサーニャさんを放ってまでまず私のフォローに回った。
けれどアリガトウ、なんて言ってやらない。だって私はどうせ『ツンツンメガネ』なのだ。それで、いい。
「あ〜、ソウダ!」
ぼんやりと後姿を眺めていたら、突然エイラさんが叫んで、立ち止まって、振り向いた。
うっかり見ていてしまった事を悟られないように私は視線をはずす。もちろん相手がそれを気にする素振りはない。
「キニスルナ、ってのと、オマエがサーニャを泣かせたことは別物だからナ!!」
「…なっ…!!」
距離があってもすぐに分かるくらい、はっきりニヤリと笑うエイラさん。
頭がさぁっと冷えていく。嫌な予感がしてたまらない。さしずめ彼女の趣味のタロットで言うなら、「塔」辺りのカードを
突き出された気分。
「ななななな、なにするつもりですの〜〜〜〜〜!!!」
「さぁて、何しようカナ〜♪」
前言撤回。やっぱり、このエイラ・イルマタル・ユーティライネンはとんでもない魔女だ。スオムスの子悪魔だ。
「待ちなさい!待ちなさいったら!!」
「キニスンナ、大した事シナイッテ!」
エイラさんを追いかけながら、この現場をサーニャさんに見られてあとで散々文句を言われてしまえばいい、と私は
この同い年でいたずら好きな同僚に出来うる限りの呪いの言葉を吐いた。
───
以上です。エイラはいたずらし甲斐のあるペリーヌを気にいってて何かといじっていそうな気がします。
でも仲間想いとのことなので、きちんとフォローに回ってあげたりもしてたらいいなあ。
これで6話の「ツンツンメガネの言うことなんて気にすんなー」につながればいい。
>>312 今日の昼間同じような事(学園ストライクウィッチーズ)を考えてて、
夜になってみたら本スレで話題に&早速SS化されてて吹いたw
いらん子のキャラクターもいて愛を感じたよ、すごくすごくGJ!続きをものすごく期待してる!
新作SS投下の嵐にリレー小説開始でもうホントにこのスレは毎日毎日見ててすごく楽しいなあw
自分もそれに乗っていけるように頑張る!
>>331 ひょっとして色鉛筆の人か?かわいすぐるGJ!
>>331 かわいいよー!
芳佳ったら、靴下の匂いまで嗅いだんだろうなぁ・・・
ツンツンメガネかわいい
>>331 なんてかわいいんだ!GJ!
>>336 俺ももっさん主役でそんなこと考えたことあるな
もっさんが3年B組の担任で(名字が坂本だから)、委員長がゲルト、
校長がミーナで、校長を蹴落とそうとする教頭のポジションにマロニー、用務員のおじさんが赤城の艦長とか
340 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:16:22 ID:2+umajG0
ずっとここにはいたものの、なかなか投下する機会はなく……
しかし、一念発起1作で書き上げたので投下します。ええw
こんな時間におそれいりますな
wktkしてまってる
342 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:20:08 ID:2+umajG0
『ぺトルーシュカ』
夕暮れ。ブリタニアの夕暮れは少し物悲しくて、こんな時、私はきまって少し寂しい気持ちになる。
ネウロイの襲撃が予測されていない今日のような日は、この時間みんな集まって
おしゃべりしたり、遊んだり。思い思いの時間を過ごす。私は、と言えばいつも決まってピアノの前。
本当はみんなと話してたりもしてみたいけれど、きっとそれは上手く出来ない。
私は、サーニャ・V・リトヴャク。故郷オラーシャからこの501部隊に派遣されてもう1年。
1年も経つのに言葉をちゃんと交わせた人なんてほとんどいない。夜間哨戒の多いスケジュールのせいにして、
ほんとは自分の嫌になるほどの内向き性格が原因だってことも分かってる。
エイラ、楽しそう……。
一人の少女が隊の仲間と楽しく談笑している姿が目に映る。
その少女エイラ――エイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉は数少ない私がちゃんと話せるヒトだ。
すごく可愛くて、すごく強くて、すごく優しいヒト。
この隊に私が来た時から、ずっと私のことを気遣ってくれていて、
もう、彼女と一緒にいない時間の方が不思議に感じられるような気さえする。
でも……
でも、だからこそ、こんな時に私の心は少しさいなまれるのだ。エイラは私といる時はいつも優しくて、
包み込むようにわらってくれるけど、今のように年相応な楽しそうな顔は、ほとんど見せてくれなかった。
そのことを思うと、自分の心に不協和音が刻まれていく。なんだか、ここにいたくない。
暗い感情が胸を覆い、演奏を終えると私は立ち上がった。
「ミーナ中佐、……少し部屋で休んできます」
「あら、疲れちゃったかしら。そうね、しばらくゆっくりしていらっしゃい」
「……はい」
「あ、サーニャ私も」
会話を弾ませてたエイラが、あわてた様に立ち上がった。いつもなら一緒に……だけど、
「いいよ、エイラ。少し横になるだけだから」
さっきから折り重なった不協和音が言葉の端を狂わせる。
「でも、」
「いいからっ」
私はハッと口を手で押さえた。自分でもビックリするほどの声で、
目の前のエイラが茫然としているのが見えた。私はなんとか声を落ち着けると
「ごめんね、……一人に、なりたいの」
やっとそれだけを言って、私は自分の部屋へと逃げた。そう、逃げたのだ。
343 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:21:11 ID:2+umajG0
カーテンを閉め切った暗い自分の部屋。
陽の光は苦手だ。まるで自分のこの嫌な心の中まで透かされているようで。
感情が蜘蛛の糸に絡め取られるようにほどけない。
優しいだけで十分なのに。あのくすぐったくなるような柔らかい視線だけで十分すぎるのに。
まだ、それ以上のなにかをエイラに私は求めているのだろうか。
他の人と楽しそうに話すのが嫌だなんて。その楽しそうな顔を自分に見せてくれないのが嫌だなんて。
あんな態度を取れば、エイラの気を少しでも惹けるとでも思ったのだろうか。
自分の考えがあまりにもあさましく感じられて、惨めな気持ちだけが心を占めていった。
トントン、トントン。
ドアをノックする音。すっかり眠ってたみたいで、時計の針はもう夜の8時を指していた。
「サーニャ、起きてル?」
声の主はエイラだった。いつもの優しい声が少しだけ震えてるようで、何を答えていいのか分からなくなる。
「サーニャ、どっか、具合……わるいノカ? 夕食にも来なかったカラ、みんな、心配して、」
途切れ途切れの言葉。扉の向こうに感じるエイラの気配が沈んでいた。
「あの、サーニャ。私、いつもサーニャにくっついて……その、上手く言えナイけど」
「……大丈夫。ちょっと食欲、ないだけだから」
出たのは驚くほど硬い声だった。エイラの気配の輪郭が微かに揺れる。
「そ、そっカ。なら、後で食べれるようにあっためればいいだけノ用意しとくカラ」
パタパタとエイラが駆けていく足音が聞こえた。子供じみた我侭な感情で、エイラばかり傷つけて。
私……最低だ。
灼け付いた思考回路と喉、全身がカラカラになったような気がする。
食欲はなかったけど、水だけ飲みたくて。後で食堂に行こう、そうとだけ私は思った。
344 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:22:08 ID:2+umajG0
結局、私が食堂に行ったのは9時も回ってからからだった。もう、とっくに夕食を終えたそこには
誰もいないと思っていたけど、白い灯りのなかに一つのシルエットがあった。
「あれ、サーニャちゃん? 具合どう? 食欲ないって聞いたけど」
「芳佳ちゃん……」
食堂に残っていたのは扶桑から来た部隊のニューフェイス、宮藤芳佳軍曹だった。
明るくて、自信家で、自分とは正反対の少女。誰とでもすぐ打ち解けられるのはうらやましい位で。
私がなんとか彼女と話せるようになったのも彼女のその性格のおかげだった。
「大丈夫……なんでも、ないよ」
「そう、かな? サーニャちゃん、あんまりなんでもない顔には見えないよ?」
ごまかす様にやっと言ったセリフも、芳佳ちゃんにはあっさり見透かされていたみたいだった。
「なにか、あった?」
「……そんなこと、芳佳ちゃんはなにをしてたの?」
「えっ、私? ちょっとお茶が飲みたくなって。サーニャちゃんもどう? みるくてぃーでいい?」
「うん」
なんだか少し慣れない手つきでお茶を淹れてくれた。オラーシャほどではないけれど、
夏でも少しひんやりするブリタニアの夜にあったかいミルクティーが染み渡っていく。
「気にしてるの、夕方のこと?」
「……それも、あるけど」
「じゃあ……エイラさん?」
平静を装ったつもりで、多分肩が少しピクンと跳ねていた。
「なんか、当たり……みたいだね」
「……ちが、」
「なにか悩んでることあったら、なんでも言ってほしいな。私たちチームで、なにより友達なんだから」
もう、逃げられそうになかった。
345 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:23:01 ID:2+umajG0
「私、きっとエイラに迷惑……かけてる。そう、思って」
「へっ!? 迷惑!?」
(エイラさんを見る限り、迷惑どころか狂喜しているようにしか見えないんですけど!)
「ど、どうして、そう思うの?」
「私の性格がこんなだから。エイラは優しくていつも私と一緒にいてくれるけど、
みんなと喋ってる時の表情とか、私と一緒にいなければエイラはもっと楽しいんじゃないかって」
「そ、そうなの? でも、エイラさんはそうしたくてやってるみたいだよ?」
「……きっと、私みたいのが放って置けないんだと思う」
「えっと……それだけで、多分あんなにいつも一緒にはいられないよ、サーニャちゃん」
「……そう、なのかな……」
「サーニャちゃん。サーニャちゃんが引っかかってるのはもっと、別のことじゃない?」
「……私」
「サーニャちゃんが思ってること、きっと全然変でもなんでもないよ。多分、みんなそうだよ」
「芳佳ちゃん……。私、エイラがずっと優しくしてくれるの、すごく嬉しかった。今でも、嬉しい、けど」
「けど?」
「……時々、それがすごく残酷に思えるの。優しくして、でも、触れてはくれない。心にも、身体にも」
「うー、それは」
「私はずっとエイラのこと見てる。自分でも気づかない位いつも視線がエイラを追ってる」
「うん……多分、エイラさん以外はみんな知ってるけど」
「そのこと、エイラに気づいてほしい。もっと、エイラのいろんな笑顔も気持ちも、見せて、ほしい……」
「……そっか。サーニャちゃん、好きなんだ。エイラさんのこと」
そう言われて、私ははっと我に返った。なんか、とんでもないことを言ったような気がする。
「違う? サーニャちゃん?」
「……ううん、きっと違わない。私は……」
「……なんかそこまで想われてるなんて、こっちが妬けちゃうよ」
芳佳ちゃんの手が伸びて、私の頭をゆっくり撫でた。
「少し、落ち着いた?」
私は無言で小さく頷く。身体全体が熱を帯びていたみたいで、微かに汗がにじんでいた。
「もう、いいかな。サーニャちゃん、今日はゆっくり休んで。
また、なにかあったら相談してね。大切な友達が塞ぎ込んでるの、私、見たくないよ」
「うん……ありがとう、芳佳ちゃん」
急に疲れが押し寄せる。私は部屋に戻ろう、そう思った。
芳佳ちゃんが手を振って見送ってくれてる。明るい笑顔。あんな風になれたらいいのに。
そんなことを思いながら、私は食堂を後にした。
346 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:24:07 ID:2+umajG0
「だ、そうですよ。そこの木箱の中でじゃがいもまみれになってるエイラさん」
「う、うるさいナー。ナニが言いたいんダヨ?」
「エイラさん、あんな熱烈な告白聞いてなんとも思わないんですか?」
「そっソレは、でも直接、イワレタわけじゃナイし……」
「あー。じゃあ、直接聞いてきたらどうですか? ほら、サーニャちゃん行っちゃいますよ?」
「うえあっ、サーニャ、まっっ……」
「エイラさん、走っていっちゃったよ……。まっいいか! さって、じゃあ私も寝よっと」
(気持ち、伝わるといいね。サーニャちゃん)
「サーニャ!」
後ろから来る気配とあわただしい足音。その気配と声が確かにエイラのもので、
今まであんなことを話してたからだろうか、私は自分の心が波立つのを感じずにはいられなかった。
エイラの声もどこか焦ったような声のような、そんな気がするけれど。
「サーニャ、もう具合いいノカ? 食欲は」
「……大丈夫、だよ。ごめんね、心配かけて」
「あの、サ。やっぱり、私がいつもいるの、よくないッテことだよナ……」
「そんなこと……私、もう、寝るね」
言葉が途切れていた。部屋へと帰る私の後ろで、エイラはほとんど身じろぎもしていないようだった。
傷つけるだけ傷つけて、それなのに気持ちに気づいてほしいだなんて。身勝手にも程がある、そう思った。
「……サーニャ!私もサーニャのコトが好きなんダ!」
347 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:25:02 ID:2+umajG0
―――――――!
何を言われたのか、一瞬、まるで分からなかった。感情を制御する中枢が沸騰したみたいで。
好き、そのフレーズが頭の中でリフレインする。信じられない気持ちがくるくるまわる。
……あれ、私“も”? ……“も”?
「エイラ、『私“も”』、ってなに?」
「えっ……ア……。ソレ、は……」
「もしかして、さっきの話聞いてたの?」
「……聞いてタ」
「どっから?」
「……最初カラ、全部」
それを聞いて、私は全身がどっと脱力するのを感じた。そうなんだ、全部聞かれてた……。
「私は、自分のしてるコトがそんなにサーニャを傷つけてルなんて思いもしなかっタ。
だから、私に本当は好きとか表明する資格なんてナイんだと思う。
サーニャは私が他のみんなといる時に楽しそうに見えるって言ったよナ」
私は無言のまま頷いた。
「確かに、みんなといるのは楽しいヨ。けど、サーニャは違う。
サーニャというときは、もっと、こう……心があったかくなるンダ。いつも、落ち込んだ時も
なにもかもが辛かったばかりの時も。だから、サーニャだけは特別、ナンダ……」
逆光であまりよく見えなかったけど、きっとエイラの頬はいつもより紅く染まっていたと思う。
エイラから紡がれる一生懸命なその言葉が嬉しくてたまらない。
こんな嬉しいこと、あるのかな? あっても、いいのかな?
そして、私は大事なあることに気づくのだ。
「ありがとう……まだ私、エイラにちゃんと言ってなかったね」
「ナニ……?」
「エイラ、大好き……!」
月明かりが見つめる二つのシルエットは、その時一つに融けていたに違いなかった。 fin.
348 :
ねこぺん:2008/10/05(日) 05:33:18 ID:2+umajG0
>>290-291 あたりの嫉妬サーニャ、やきもちサーニャを書こうとして、
盛大にあさっての方向へ行ってしまったもの。
っていうか、書いてる方が恥ずかしくて死にそうw
だいたい、SS自体書くの何年ぶりだろか……
芳佳が恋愛マイスターっぽいw しかし、一人称は難しいですねえ……
ゲルトルートは暗闇の彼方に手をのばして飛び起きた。ここのところ彼女の寝覚めは悪い。
はあはあと息をつきながら意識下にしまいこんだ検討もつかないものを自分の胸に問い合わ
せた。しかしそれは何も答えてくれない。ゲルトルートは動悸する胸を皮膚の上から押さえ
つけて悪い気分を歯の奥で噛み潰した。窓の外を確認するまでもなく今がまだ深い闇に覆わ
れた時刻であることを知っていた。だが立ち上がり、裸の身体に軍服を着た。彼女がその時
刻に部屋を出ることはもう決まりごとのようになっていた。
誰も見る者がいないから疼痛を抱える胸を軍服のうえから押さえつけて歩いた。真っ暗な通
路は角を曲がると途端に明るくなる。海岸に面した窓から月明かりが差し込み幻想的な光景
をみせるその通路の上に無様に落っこちているものをゲルトルートは見つけた。
「おい」
と、ゲルトルートはこの光景に似つかわしくない「それ」に対して呼びかけた。はじめそれ
は寝転げているのかと思ったが呼びかけに対して瞬時に動いたところをみるとばっちり覚醒
の中にあったようである。にもかかわらず、
「うん?」
と、「それ」は間抜けな声をあげて応じた。
そのときを境にしてゲルトルートの胸の疼痛が消えうせ、代わりといってずいぶんな場所に
鈍痛が去来した。彼女はそれを歓迎した。何かに紛らわせなくては辛いことが人生の内には
あり、一時的、あるいは比較的へいちゃらの方を選ぶ権利は誰にでもある。
「こんなところで何をしているんだ?」
と、ゲルトルートはしかつめらしく尋ねたが、その言い方があまりにこの場のおかしな雰囲
気と合致せずに当惑した。その当惑は目の前の相手にももちろん漏れた。「それ」は言った。
「大尉こそ」
「ふん」
ゲルトルートは相手の第一声に対して鼻先で応じた。それは相手がどのようなことを喋っても
そうすると、彼女の中で咄嗟に決めたルールだった。もちろんが狼狽を隠すためだったので、
当然相手には漏れていたが、指摘するツッコミ役が不在だった。そこで二人はやわらかい月明
かりの下ではまったく不似合いなほどお互いに警戒し、睨み合うまでにいたった。
どれくらいそうしていたか、先に眼をそらしたのは落っこちていた方だった。彼女は悄然とし
た。かかえこんだ両膝のところにかがみこんで「うー」と言った。見つけたほうはその仕草の
示す意味を考えようとしたが本人に聞いたほうが早いことに思い当たって言った。
「部屋に入らないのか?」
それは一番最初の質問と、聞き出したい答えがおんなじ類のものだった。だがストーリーが進
行しないことに関して不平や愚痴を言うツッコミ役が不在だった。ともかくとして「それ」は
上官の質問に答えたがらないでまた「うー」とやった。足を少しじたばたさせた。それから顔
をあげると目の前の部屋のドアに視線を向けた。必然的にそうなった、ととれなくもないがと
もかくとしてゲルトルートもそっちを見た。それだけ「それ」の一挙手一投足に注目していた。
「なんだ、ドアが開いているぞ」
と、ゲルトルートが言ったとおりドアはほんの少し風が通りすぎるような隙間を開けていた。
彼女はもしかしたら誤って鍵をかけてしまい自室に立ち入れない不備をやらかした「それ」を
想像できたのでてっきりそうだと思っていたのだ。もちろん今は風かねずみくらいしか通さな
い隙間でも押してやれば身体が一つ通るのに十分のはずである。ゲルトルートはそう思ってド
アを押しにいった。彼女がドアを押すと廊下で飽和状態だった月明かりがその部屋の中へとあ
ふれだしてゲルトルートの眼にベッドの上で眠りこける白皙の少女をうつした。
ゲルトルートはとくに何も思わなかったが「綺麗だ」とだけ感想として持った。するとその、
部屋に踏み込まないままでいたほうのゲルトルートの、つまり後ろ足をひっぱる力がはたらい
た。ゲルトルートがふりかえるとしゃがみこんだ姿勢のままの「それ」が言った。
「しーっ」
人差し指を口のところに一本立てて、息を吐き出すだけの労力で言った。ゲルトルートは訝し
んだが言われるままにした。踏み出した足をそっと部屋からぬきだして同時にノブを慎重に引
っ張ると一番最初のときと同じ間隔を残してドアを閉めた。そしてドアの上部に掲げられたプ
レートをまずは確認し、自分の中に生まれた疑問を相手に尋ねていいものにまで下準備を整え
た。そこまでを終えるとしゃがみこんで「それ」と目線を合わせてからひそひそ声で言った。
プレートにはこうあった。エイラ…
「…イルマタル・ユーティライネン少尉、これは一体どういうことだ?」
「サーニャがわたしの部屋で寝ている」
「つまり?」
「わたしの寝る場所が…」
途中まで言ってエイラは急に顔を真っ赤にした。その仕草がやましい考えが頭の中にいっぱい
なのでとてもとても隣で眠ることができない、というような事情を能弁に語っていた。ゲルト
ルートは得心し、エイラの肩にぽんと手を置くと嘆息まじりにこう言った。
「わたしの部屋へこい」
そして立ち上がると戸惑うエイラの腕をとってさくさくと歩き出した。満月の夜に落っこちて
いるものは絶対にお月様ではなかったがともかくゲルトルートはそれを拾って帰った、という
ことになる。
前スレで投下したSSの続編っぽいものです。
☆元帥はあたし!−黒の章−(1)
あ、わたし元帥になってしまったみたい…。
「へぇ〜、サーニャが元帥か。どんな命令来るのか楽しみだなぁ〜」
「誰かさん限定なら、いつも元帥だーよねぇ〜?」
エイラとわたしが、その…、一歩進んだ関係…になってからは、何かと冷やかされることが多く
なった気がする。特にシャーリーさんとルッキーニちゃんから。そんな時、恥ずかしくて俯くわたしを、
エイラが壁になって庇ってくれるけど、何故かわたし絡みだと防戦一方になってしまって…。
「今度あたしが元帥引いたら、どうやってサーニャ口説いたのか、エイラに実演してもらうもんねぇ」
「何言ってんダヨ!名指しが出来ないように階級指定になってるんじゃないカ!」
「大丈夫さ、エイラ。お前の階級引き当てるまで、何度だって元帥になってみせるからな、アハハ」
「もっと有意義な事に元帥権限使えヨナ!」
「「有意義じゃん?」」
押され気味のエイラに、時々お母様が言ってたように、頑張って、あ・な・た♪って声を掛けてみ
たいけど、口にするのやめとくね。だってエイラのことだから、顔を紅くしたところを、さらに攻勢に
出られてしまいそうだもの。言葉にしない代わりに、そっと彼女の背中に手を添えるの。気持ち伝
わってれば嬉しいけど…。
「あの、そろそろサーニャちゃんの命令聞きませんか?」
芳佳ちゃんのこういう物怖じしないところ、羨ましいって思う。
だけど、ごめんね、芳佳ちゃん…。わたし、あなたの持ってるクジがどの階級なのか知ってるの。
だから、わたしが出そうとしてるミッションは、場合によっては、あなたを困らせる事になるかもしれ
ない。
「ああ、それもそうだな。で、サーニャ、命令は何だ?」
「今から指定する方々に…、キスをしてもらいます」
お〜っと部屋にどよめきが起こった。期待に満ちた瞳を向けてくる方が意外に多くて、中でも
バルクホルン大尉が怖いくらいの眼差しを送ってくるのだけど。今回の芳佳ちゃんのお相手は、
あなたではないの…、ごめんなさい、お姉ちゃん。
前回、わたしに熱のこもった告白をしてくれた芳佳ちゃん。彼女に触発されたエイラが勇気を
出してくれて、…今のわたしたちがあるわけだけど…。きっかけを作ってくれた芳佳ちゃんに何
かお礼がしたくて、そして廻って来た元帥クジ。そうこれは、扶桑の言葉でいう「仕返し」?…は何か
違う。えっと「お礼参り」?…はかなり違う。とにかく感謝の気持ちを表したかったの。扶桑の言葉
は難しい…。的確な表現が出来なかったことに他意はないの。本当だよ?エイラ、あなたは信じて
くれる?
その気持ちを視線に乗せてエイラを見詰めたら、彼女は頬を染めながら、親指をぴっと立てた。
…微妙に通じてない気がする…。視線だけで会話ができるようになるのは、もう少し先かしら…。
「それで、階級は何ですの?」
「サーニャ頼むぞ!」
「トゥルーデ、変な圧力かけては駄目よ。ねぇ、サーニャ元帥♪」
こ、怖い…、特にミーナ中佐。思わず後ずさりしちゃった…。
「ゲームなんだし、恨みっこなしダロ!気にすんナ、サーニャ」
「大丈夫だから、サーニャちゃん。気楽に気楽に」
エイラと芳佳ちゃんからの援護射撃。嬉しいけれど、芳佳ちゃんは気楽ではなくなってしまう
かもなんだよ?
「えっと、キスするのは…、中佐と大尉です」
「「えっ!えぇぇぇえええ〜!!」」
叫び声を上げて立ち上がった2人に、みんなが注目する。当の本人たちも互いを認識し合い
一瞬言葉を失っていた。
「あ…、えと…」
「う、嘘…」
「あ〜こりゃ何とも捻りの無いペアになったねぇ〜」
「つまんなぁ〜い」
中佐のクジを手にした芳佳ちゃん、大尉のクジを手にしたリーネさん。2人とは対称的に、外野は
やや興ざめしたような雰囲気だ。わたしとしては、普段の様子から憎からず想い合っている2人だか
らこそ、クジを盗み見てまで指定したのだけど…。
「リーネちゃん、…キスだって…///」
「う、うん…///」
「わたし、リーネちゃんとなら、その…、いいかも…」
「わたしも芳佳ちゃんとなら…」
そこまで言ってリーネさんは俯いてしまった。心なしか震えてる?
「…けど、…だけどね」
「リーネちゃん?」
「ゲームだからとか、人前でとか、…グス、…そんなのは嫌…」
裾をギュッと握って、はらはらと涙を流し出したリーネさんを見て、こんな命令を出したことを激しく
後悔した。リーネさんは、2人きりの特別な事を大事にしたい人なんだって分かってしまったから…。
わたしだって…そうだから…。
みんなも押し黙って事の成り行きを見ている。
どうしようエイラ、わたしとんでもないこと…してしまった…。縋り付くように見上げたエイラの顔が
次第に滲んで見えてきた。動揺してるのが丸分かりなのに、それでも大丈夫ダって手を包み込んで
くれるエイラ。あなたのその不器用なとこが、今はとても嬉しくて愛しいの。
「だったら、尚更だよリーネちゃん。わたしは、リーネちゃんとキスしたいよ」
「…芳…佳ちゃん…?」
リーネさんが呆気に取られたように芳佳ちゃんを見詰める。リーネさんばかりでなく、みんなも同じ
様子だった。わたしも芳佳ちゃんが何を言ってるのか理解出来ずに、ぼんやり見ていた。
「ゲームだからじゃないよ。況してや軽い気持ちで言ってるわけでもないよ?」
「芳佳ちゃん…」
リーネさんの手を取り、自らの胸元へと押し当てながら、芳佳ちゃんは続ける。
「わたし、リーネちゃんと心重ね合わせたい。それをリーネちゃんと、みんなの前で誓いたいの」
シャーリーさんとルッキーニちゃんは、その身を寄せ合い、ハルトマン中尉がバルクホルン大尉の
肩に頭を預けて2人を見詰めていた。もちろんわたしも、エイラの腕の中で…。
これが、エイラの言う宮藤ワールドなんだね。ルッキーニちゃんは宮藤時空って言ってたかな…。
直向な芳佳ちゃんが周囲を巻き込む不思議な空間。
「わたしの心、リーネちゃんに預けるから、リーネちゃんの唇に触れさせて?誓わせて欲しいの」
「芳佳ちゃん…。わたしも!芳佳ちゃんに心預けるね。だから芳佳ちゃんの唇に、…誓いたい」
視線を絡ませ合い、2人の隔たりが消えていく。
「「誓いを…」」
重なり合った2人に安堵して、エイラの瞳を探した。彼女は情熱をその瞳に揺らして、既にわたし
を捉えていた。エイラがどうしたいのかは、もちろん分かってるの。でも、ごめんね。言葉にして欲しい
時もあるんだよ?わたしは、不思議そうに小首を傾げてみる。…意地悪だったかな。
「あ、あのな、サーニャ」
「うん?」
「サーニャの唇、あ、暖めても…いいカ?」
もう、エイラって本当に…。そんな愛しい不器用さんへ、少しスパイスを効かせた答えをひとつ。
「ずっと暖めてないと、許さないんだから…」
☆おしまい
ちょっちょっと待ってくれ
朝起きたら感想書く暇もなく投下されていく
日曜日すごいな
>
>>333 GJ
なんかサーニャ意外と話すと、エイラとたんにかっこよくなるな
しかし意外に合うねペリとエイラの会話わ
>>342 GJ
むっはー
嫉妬サーニャカワユス
エイラは他の隊員とサーニャとの態度のギャップがいい
>>349 GJ
この後エイラはどうなったのか気になる所
>>352 続きktkr
GJダ
なんか久しぶりの芳佳とリーネの絡みを見た気がする
さして締めはエイラーニャ
どうぞ暖めてください
ここにきてとたんに新作投下ラッシュだな
みんな大好きダー
SS多すぎワロタ
ホントすげえラッシュだな
一つ一つに感想書きたいけど、とても追い付かない
358 :
へっぽこ陸式:2008/10/05(日) 11:28:34 ID:wp8JVVQy
☆赤と黒時々桃所により雷
随分と空が高くなった気がするなぁ。
涼しい風が吹く縁側で、わたしは過ぎ行く秋を見上げていた。すぐ横には、おやつにと作った
お手製白玉団子。甘み付けに黒蜜と餡子の2種類を用意した、ちょっと贅沢な昼下がり。
団子を頬張りながら目に映す空を、すこし前までわたしは、大好きな仲間たちと舞っていたのだ。
もっとも、それは扶桑の空ではなく、ドーバーの上空だったのだけど…。
「リーネちゃん…、元気かなぁ」
名前を口にすれば感傷的になるって分かっていながら、つい言葉にしてしまう。
しっかりしないとね…、気合を入れなおすためにもまずはおやつだと、楊枝を刺そうとした時だった。
不意に庭先に人の気配を感じて顔を上げた。
「あ、…えっと、こんにちは」
わたしと同じ年頃かな?一人の少女が立っていた。わたしと同じような形のセーラーを着ている。
ただ、印象的なのは、それが白ではなく、黒を基調としていたことだ。襟そして裾のラインが鮮やか
な紅色だった。すらりと伸びた脚も、手も、そして顔も、ルッキーニちゃんより幾分濃い目の褐色で、
短めに内に緩やかに巻いた髪は、サーニャちゃんの銀の髪を藤の花で染めたような淡い青紫だ。
そして何よりも心を奪われたのは、光に翳した赤ワインのようなクリアな紅い瞳。
彼女は、わたしの言葉に小さく頷き微笑した。凛とした目元が柔らかくなり、それがまたわたしを
惹きつけて止まない。
「あの、良かったら一緒にいかがですか?」
返事の代わりに、ゆっくりと縁側に寄って来て、お団子を挟んで座った彼女は、何を言うでも
なく、ただニッコリ微笑んでわたしを見詰めてくるのだ。頬が熱い。きっとわたし真っ赤な顔をして
るんだろうなぁ…。
「わ、わたし宮藤芳佳っていいます。あの、あなたは…?」
呼びかけるにしても名前を知っておかないと。外国の方だよね?ブリタニア語で通じるかな…。
しかし、その少女は、困ったような顔をして首を振るばかりだった。
「ひょっとして、…口が…?」
どこか寂しそうにコクリと頷く少女。不意に出たとはいえ、何を訊いてるんだろ、わたしってば…。
軽く自己嫌悪に陥って俯いてしまう。
「え?」
突然目の前に現れた白玉団子に驚いて顔を上げた。彼女が団子の刺さった楊枝を差し出していた。
にこっと笑って、口にするようにと促している。
「あ、えと、…ありがとう」
照れたように笑って、わたしはそれをパクッと口に入れた。嬉しそうにしている少女にお返しがしたく
て、今度は、わたしが楊枝を手にした。団子に黒蜜をつけて口元へと差し出すと、美味しそうに食べて
くれた。何でだろ、とても満たされていく、…そんな感じ。
359 :
へっぽこ陸式:2008/10/05(日) 11:30:13 ID:wp8JVVQy
だからだろうか。わたしは、端に置いた彼女の手に触れたくて、思わず手を伸ばしていた。少女は、
すぅっと手を引くと、人差し指を立て、左右にクイックイッと揺らした。おいたはダ・メ、という事だろうか。
「えへへ」
誤魔化し笑いで頭を掻くと、クスクスっと笑われちゃった…。そんな彼女に見惚れてしまう。笑うの
止めた少女の真摯な瞳に釘付けになったまま、時間だけが過ぎていく…。
「芳佳ちゃぁ〜〜ん」
そんな幻のような空間から、わたしを引き戻したのは、玄関先から聞こえたみっちゃんの声だった。
少女がすっと立ち上がる。空の彼方を見詰める横顔に、もうお別れなんだと気付かされた。
「行っちゃうんだね…」
不安げに見上げた私に、優しげに微笑んだかと思うと、彼女はいきなり屈み込んでわたしの頬に
その唇を落とした。
「…え、え、ええ!」
驚いたわたしに、ウインクをして彼女は、ふわりと浮き上がる。
「話してはいけない、触れてもいけない。そう言われて来たけど…。ごめんね、やっぱり我慢できな
かったの♪」
そして彼女は、今のわたしでは届かない遥かなる空へと舞い上がっていった…。少女が消えた後
も、わたしはぼんやりと空を眺めていた。
「芳佳ちゃん、ここに居たんだ?もう、返事してくれてもいいのに」
「…あ、みっちゃん。…ごめん」
「芳佳ちゃん、何か変だよ?大丈夫?」
「うん、心配かけてごめんね。…大丈夫、だと思う」
気遣わしげに覗き込んでくるみっちゃんに、ボーっとしながらも何とか返事をする。
「声がしてたけど…、誰かいたの?」
「うん。…不意に現れて、突然帰っちゃった…」
「どんな人?」
「…外国の少女かな…」
赤と黒が印象的な少女。今は遠いヨーロッパの空で出会ったあの子。結局わたしは、彼女に
触れることができないままだった…。
「触れてみたかったなぁ…」
「え?」
「…おっぱい…」
みっちゃんの激しい突っ込みが、スパーン!っとわたしの後頭部に炸裂した瞬間だった。
☆おしまい
さっきまでエイラとサーニャが二人で話してたのに
エイラが用事であれ何であれほかの人を呼び止めて話し始めた途端に
黙って俯いて黙り込んでしまうサーニャ
そしてすぐにエイラの足を踏んだり脇腹を抓ったりして
構ってほしいアピールをする拗ねてるサーニャと
それを察する話し相手それを察しないでオロオロするエイラ
という妄想したので文に起こそうかと思ったが力尽きた
>>351の続きが気になる
割り込みで途切れちゃったみたいだけどまってるよ
投下する時と、途中で切る時ははまず一言添えた方がいいんじゃないかい
被ると何が誰の作品だかわからなくなるしね
何日か前から前書き・あとがき無しで投下してくれてる職人さんは同一人物なんだろうか?
どれも新しい切り口だし、文章巧いしどうなってるのか気にはなってるんですが……。
ちょっと覗いてなかっただけで…こんなに沢山の素晴らしい作品が…!!
ホント感激しました!!
>>331へのおほめの言葉ありがとうございます(;ω;)
普段は色鉛筆でラクガキしているものですwww
あの、結構前に絵を投下するのもありなんですか的な質問をされた方!!絵、待ってますwww
携帯版ページにPart別一覧設けたのでひとまず見れない作品はなくなったと思います>携帯派の方々
やたら待たせて申し訳ない。
お詫びといっては何ですが前々スレ辺りから言ってるトゥルーデがエーリカの部屋を掃除して云々の話が
明日辺りに漸く投下できそうなのでそれで勘弁してください。
キャラ別・作者別一覧も、時間あるときに適当にツール作って増設する予定なのでもうしばらくお待ちください。
あと、イラスト投下はロダが流れるので不便という話がありましたが、
よく考えたら保管庫の掲示板にも画像うp機能ついてたのでよろしければご利用ください。
それと職人の方に質問だけど、イラストも保管庫に一緒に収納してもいいんでしょうか?
SS以外のコーナーにまとめておいて、挿絵だったら本文中にも貼っておく感じで。
>>368 お疲れ様ー
そしてエーゲルわっふるわっふる
>>351続
ゲルトルートはエイラを自室に引っ張り込むなり寝ろ、とたった一言だけ言って再び部屋を出た。
エイラは急のことでわけがわからずに立ち尽くしたが、それはベッドの前であり上官のベッドは几
帳面な彼女自身の手によってきちんとシーツのしわがのばされとても気持ちが良さそうに見えたの
で、彼女に眠気を自覚させる効果があった。ふあーと欠伸して片腕をのばしたら肩から衣服のひも
がずり落ちて間抜けだった。そこで「間抜け」はあるじのいなくなったその部屋でぱたんと勢いよ
くベッドに仰臥すると上質の寝具の肌触りにうっとりとしすぐさま眠りに落ちたのだった。
一方で閉じきらないドアの向こうですべてを見ていたゲルトルートはエイラを気ぜわしくするもの
に関してほとんど意識を持たなかった。無口なやつだ、とエイラのことを決めつけて、考えること
はやめにした。彼女が言葉の中で尊敬を示したりしないことも国柄だとしてとくに意に介さなかっ
た。
「さっさと休まないと職務に障る。おやすみ」
彼女は不機嫌さを努めて言ってみたがそのふりをしているほど怒ってはいなかった。自分の中で変
化しているものを見逃すほどゲルトルートは頓馬ではない。通例となった早朝散歩の最中にもっと
よくそれを自覚した。鈍痛は最初、頭にあったがそれは慢性的な寝不足のせいだと取れなくもない。
だがやがて胸のあたりにまで落っこちてきたところでどうもおかしいと頭をひねった。彼女は勇ま
しすぎる歩みのせいだと思った。だが立ち止まった瞬間にそれはストンと一気に落っこちて胸のと
ころにおさまったのだ。
ゲルトルートは走り出した。あの神経質そうなスオムス人が他人のベッドで眠れるものかと決めつ
けた。
ゲルトルートは勢いよく自室のドアを押し開けた。エイラはまだ眠っていた。それもぐっすりとい
った感じに。彼女は急に自分の行動が恥ずかしくなって赤面した。
窓から見える朝日の昇り具合を見るにそろそろ朝食の時間だった。彼女はまた夜っぴて歩きまわって
いたのだ。
そこでゲルトルートはやれやれ、と困ったふりの一人芝居を演じながら自分のベッドで眠
りこける人物に近づいていった。しかしその寝顔をのぞきこんで驚愕した。いとけない寝顔の愛らし
いことといったらない。ゲルトルートの、思いつめることに疲れ果て青息吐息であったはずの心臓が
感動にはねあがるのがわかった。彼女はたいそうびっくりし、生意気なそいつを服の上からおもいき
り押さえつけた。どくんどくんと鼓動する、その無遠慮なやかましさに、目の前の娘が起きてしまう
のではないかと心配した。そしてもちろんその通りになった。
エイラは唐突に眼を覚ますとむくっと起き上がりすぐにゲルトルートをみとめた。なにせ二人の距離
はとんでもなく近かったから気が付かない方がおかしかった。
「おはよう」
ゲルトルートは平静をよそおって言ったが声がふるえていた。エイラは内心ひどく驚いていたがスオ
ムス的無表情を保ったまま口の中でもぐもぐとおはよう、と言った。また、
「昨日はありがとう、バルクホルン大尉」
とも言ったが当のバルクホルン大尉がこれを聞いていたかは怪しい。彼女は目も当てられないほどあ
わてていたしエイラの声は本当に小さかった。ゲルトルートは寝巻き姿のエイラに自分の数少ない中
から衣装を選んでかしてやり、二人はそろって朝食をとりに向かった。その意外な組み合わせを、そ
の場に居合わせたすべての隊員が好奇の目で追いかけたが、二人は自然と隣り合ってテーブルにつき
黙々と朝食を食べた。
その日からゲルトルートはエイラのことが気になって仕方がない。
訓練中に颯爽と飛び回る姿をいつも視界のはしに捉えて飛び、余暇中に他の隊員と笑い興じる姿をみ
とめては楽し気なその横顔に対し祝福をおくり、顔をほころばせた。
「トゥルーデ、何笑ってるの? あやしい」
いち早く彼女の変調に気が付いたエーリカが指摘したのでゲルトルートは自重した。だがこうも言わ
れた。
「なんだか最近、とても楽しそうね。でも、そうかと思うと途端に顔を曇らせたりして、」
ミーナは夕食のあとのみんなが集う談話室でこっそりとそう、ゲルトルートに耳打ちした。
「何か悩み事があるのではない? あなたがよければだけれど、いつでも相談してちょうだいね、トゥルーデ」
すでに立ち上がっていた彼女はゲルトルートに接吻するため身をかがめていた。それから身体を起こ
してにっこりと笑った。
「ミーナ」
と、坂本が呼んだ。ミーナはおやすみを言うとわざわざ迎えにやってきた坂本の腕をとった。坂本も
ゲルトルートにおやすみを言ったので彼女もまたそうした。談話室をいち早く立ち去る二人の行き先
に関してゲルトルートは思索しない。
そして夜にははじめのときとまったくおなじ状況下にゲルトルートはエイラと出会った。
ゲルトお姉ちゃん新境地開拓編か。
徐々に501のかわいい年下シスター達を駆逐していくんですね。わかります。
>>366 書いたのは俺だけど、やっぱりいきなり投下するとまずいかな。
>>375 かぶる危険性が上がるだけでリロードちゃんとしてればほとんど問題ないと思う。
あと嫌じゃなければ名乗ってくれるとありがたい。まとめサイトの作者別でまとめて読みたい人もいるだろうし。
じゃあ次投稿するときは名前付けとくわ
>>375 ローカルルールを決めると単発が投下しにくくなるから基本的にフリーダムな姿勢をとっているけど、
自分の我儘を言うならやはり作者名申請と投下前の簡単な挨拶くらいはあったほうが……とは思っている。
特にSMモノとかスカ系はちょっと、っていう人もいるだろうし、そうでなくても「実はこのカプは読みたくない」っていう人もいるかもしれないし、
そういう諸注意も込めて一言あれば、SSのあと「あれ?途中?終わり?」ってならないし、感想も書きやすいんじゃないかと。
まあ保管庫はただの趣味だから職人さんが面倒だと思ったならどうこう言う理由はないわけなんですけども。
保管庫管理人に質問
保管して欲しくない場合は?
>>379 SSの前か後に「保管庫に入れないでください」という旨の内容を書いていただければいいですよ。
もしくは後から保管庫掲示板やメールでもOKですけど。
無理やり保存するようなことはしたくないので、削除希望があればいつでもどうぞ。
管理人さんいつも乙です!
前スレとかで未完になってた温泉とか
学園パラレルの続きはまだかい?
>>372いいわ。こういう硬派な文体好きだなあ。ごく短い描写なのに、ミーナとのくだりがなぜか好きだw
>>349を今読んでいるけど、ちょっと読点を増やして欲しいな。少し読みにくい。
「読点」という名が示すように、読みやすくするための記号だからな
でも面白そうだ
センテンスが長いというやつですね
386 :
名無し:2008/10/05(日) 23:20:24 ID:C+2HoZ1j
美緒xミーナでレズプレイ
美緒はミーナの頬を撫ぜ、そこにキスをした。
ミーナは照れて笑っていた。
勿論、自分達の部屋だったので、他人の目を気にすることはなかった。
美緒が、愛するミーナのを抱き寄せながらいった。
「なあミーナ」
「なに美緒?」
ミーナは美緒の胸に寄りかかって答えた。
「あの曲、リリー・マルレーンといったか?ありがとう。私は気にいったぞ」美緒が笑った。
相変わらずラブラブ光線が飛び交っていた。
「それは本当によかったわ」ミーナがもっと強く美緒の胸に顔を押し付けた。
「あなたが気に入ってくれて嬉しいわ」
「ん・・美緒、抱いて」
「気の早い奴だな・・・」美緒はミーナの唇を奪った。
「今日はお前、上に乗ってみてくれないか」
「え・・?騎馬でするの?私、ちょっと恥ずかしい」ミーナが頬を赤らめた。
美緒は耳元で「ミーナを滅茶苦茶にしたいんだ」と囁いた。
ミーナはちょっと恥ずかしがると、自分から服を脱いで美緒の上に乗った。
「ミーナ、自分で挿れてみろ・・・」
ミーナは恥ずかしがって、しばらくもじもじしていたが、やがて美緒の股間にディルドを挿入すると自分のものをあてがった。
美緒は下から責めた。責めて責めてこれでもか、といわんばかりにミーナを悦ばせることに専念した。
美緒の激しい突きや強く動く腰にミーナは芯から感じてカナリアのように鳴いた。
とうとうミーナは貧欲に、自ら腰を動かしだした。
その官能的な仕草は、更にジョンを興奮させた。
細い腰をくねらせ、ただただ鳴くミーナは官能的だった。
その仕草で激しくしてしまう美緒であった。
「美緒っ・・お願い、もういかせて・・・・」
お互い繋いだ手を固く握ってミーナが言う。
クライマックスが近づいていたミーナは、ディルドをきつきつに締め上げながら喘いだ。
美緒は苦しげになんとか、ミーナの下で果てた。
そして蜜でミーナを汚したのだった。
美緒は、ミーナを四つんばいにさせると、今度は後ろから舌でぬるぬるになったそこを愛撫しはじめた。
「ゃんっ!!・・はぅぅ・・・・・」
ミーナは思わず喘ぎを漏らした。
美緒のいやらしい舌が、ミーナのそこをとらえる。
ぐちゅ・・くちゅ・・といやらしい水音がホテルの一室に響いた。
美緒はミーナを仰向けにし、脚を高くあげさせ愛撫を続けた。
ぞくぞくとする快感に、ミーナは思わず腿で美緒の頭をきゅっとはさんだ。
その仕草に興奮したのか、美緒の舌の動きは早くなった。
ミーナはひときわ大きな声で鳴いた。
やがて愛撫をやめると、指で刺激した。
「かわいいミーナ・・愛してるぞ・・・」
「あぅ・・・あぅっ」
ミーナの言葉は意味をなさなくなってきた。
美緒はゆっくりと指を奥に進める。
ミーナはびくんと反応し、切なげな声を漏らす。
美緒はますます興奮し、指をもう一本増やすと、奥で動かした。
「可愛いぞ、ミーナ・・・一生私のものでいてくれ・・・・・」
こうして二人は散々行為に及ぶのだった。
おまけにミーナは、騎馬でも果て、更に指でも果てた。
387 :
名無し:2008/10/05(日) 23:21:33 ID:C+2HoZ1j
二人が目を覚ますと時刻は夕方になっていた。ペリーヌが夕食で呼びにきた。
「おはようございます、お二人様。早く服を着て食堂にきてください。今日はミーナ中佐の大嫌いなヒラメですって!!!」
「ん・・?ペリーヌ・・・?」最初に起き上がったのは美緒だった。
ペリーヌは一瞬美緒の裸が見えたが濡れてたところを隠し、平静を装った。
次にミーナがおきた。
「美緒、大丈夫?」ミーナが美緒に軽くキスする。
「美緒、おんぶして・・・・・」
ミーナがまた甘える。
「まったっくしょうがないな」美緒がこらこら、という顔をしながら服を着た。
美緒はミーナに背をさしだした。
ミーナは美緒の背中に細い両腕を回した。
よいしょ、と美緒は立ち上がった。
ミーナは美緒の肩に顔をうずめている。
部屋の外で待っていたエーリカが「ミーナ、熱々だね〜」と冷やかすように言った。
「美緒って、がっしりしてるのね・・・」ミーナはつぶやいた。
「なに?今なんて言ったんだ?」美緒がミーナを振り返ったので、2人のほおが接触した。
またミーナは顔が赤くなった。
ミーナは恥ずかしがって美緒の背中から降りた。
皆で楽しく食事した。
「やっぱりこのお魚おいしくないわね・・・・・」
これまで我慢して食べていたミーナがぽそっと言った。
その横で美緒が笑う。
「はっはっは、ミーナは本当そういうところは変わらないな」
エーリカとトゥルーデもつられて笑った。
完
388 :
名無し:2008/10/05(日) 23:46:20 ID:C+2HoZ1j
>>386 更にジョンを興奮させた。 ×
更に美緒を興奮させた。 ○
あーあw
でもワイルドきわまりないもっっさんがサディスティックにミーナを攻める図はよい!
コピペ改変ですね、わかります
思った。残念だがなんか元ネタがあるんだろうな
最近ここも人減ったな
そんなことはないお!!
ただ今週ばかりは新アニメチェックとかで忙しいのかも。
しかし今期はイイのが無い
>>394 同意
ゲーム化までは妄想と他のアニメで食いつなぐしかないというのにこのありさまは・・・
今秋はアニメは百合不足だけど、ラノベや漫画はそれなりに豊富だな。
ちなみに週末に買った某ラノベは料理好きの女の子と甘えん坊の女の子が
一緒に暮らし始めてずっとイチャイチャしてるって内容で、ちょっと芳リーネを思い出したw。
もしかしたら、似たようなネタを書いちゃうかもしれない・・・。
>>396 スレ違いで悪いけど、興味があるんで本のタイトルだけでも教えて欲しい…
ラノベ板でガールズラブ小説スレ見ればいい
>>396の言ってるのはしゅがあくらふとのことだろうけど
他にも色々いいのあるし。しずるさんとか刹那あたりは読んどいて損ない
>>399の言う通り『しゅがあくらふと』ってヤツ。
これといい、その花といいひたすらイチャイチャしてるのが好きなんだな。
あと10月は乙ひより先生の新刊も出るし、補給には困らないと思う。
夜になると元気になるな
>>399-400 おお、ありがとう。
個人的にはお約束だけど『幽霊列車とこんぺい糖』が良かった。
じゃあこんな深夜にSS投下。
エーゲルです。
――魔法。
私達が持っている魔法とは全く違う魔法がこの世に存在するなら。
それはどういう魔法なのだろう。
柄にも無くそんな事を考える。
―――Change Magic―――
「ふーん、意外とトゥルーデってロマンチストだねえ」
「茶化すな、エーリカ。もしもの話だ」
「私達のは世間一般で言う魔法とは違って、あまりキラキラした感じの魔法じゃないからなあ」
「私達の魔法は、みんなを守るための魔法だ。
現状それで良いと思うがな」
「で、トゥルーデはどうなのさ」
「何がだ」
「キラキラした魔法、あると思う?」
「分からないな。私達のとは違う魔法があるとしてもお目にかかる機会なんて無いだろうからな」
「私はあると思うな、魔法」
エーリカは目を輝かせながら言い放つ。
「ほう、どんな魔法だ」
「恋の魔法だよ」
「…………」
私は一瞬、目が点になる。
「なにその顔」
「…あ、いやスマン、いきなり突拍子も無い事を言い出すから」
「素敵だと思わない?
恋の魔法だよ恋の魔法。赤い糸が運命の相手と繋がっているかもしれないんだよ」
「赤い糸の前にこの部屋を整理したらどうだ」
「…それとこれとは別問題でしょ、トゥルーデ…」
すると、エーリカは私にズイッと寄ってきて。
「……私の運命の相手が、トゥルーデだったら、どうするの?」
「なっ…//////…なんだいきなりっ…//////」
いきなりエーリカは真剣な目つきと真面目な声で私に迫ってきた。
「私は嬉しいな。
だってトゥルーデで赤い糸で繋がっていたら私達恋人同士なんだよ?」
「…お前…なんのつもりだっ…」
すると、エーリカがいきなりキスをしてきた。
逃げられないほど、深く、熱いキス。
「んむっ…んんっ…」
「トゥルーデ…んむっ…う…んっ…」
舌と舌がピチャピチャと音をたてながら、触れ合う。
逃げたくても、エーリカの腕の力は意外と強くて、腕を離す事も出来ない。
だからといって、仲間に魔力を使役するわけにもいかない。
そして、長いキスは終わりを告げる。
私達の間には銀色の橋がかかり、口の周りはいやらしく光っていた。
「エーリカ…お前…っ…!//////」
エーリカは私を強く抱きしめて囁く。
「…私は…トゥルーデに魔法をかけられたんだ。二度と解けない魔法を」
「…二度と解けない魔法…?」
「ほら、見えない?
私達の間に赤い糸が繋がっているのが」
「…私はお前に魔法をかけた覚えは無いぞ」
「…いいや、トゥルーデは私に魔法をかけた。
トゥルーデの瞳は、私を虜にする力が宿っているんだよ」
…お前は気付いてないんだな。
お前のその眼差しは、私にも魔法をかけている事を。
私を変えてしまったのは、お前なんだ。
だが、そんな事は、口が裂けてもお前には言えない。
そして私はエーリカの頭を撫でながら呟く。
「…なら、私を夢中にさせてみろ。
お前の言う魔法とやらで」
もう逃げられないのなら、お前の魔法に堕ちるのも、いいかもな。
END
以上です。
ストライクウィッチーズに関してはDVD、CD、ゲームがまだあるから妄想には事足りないでしょ。
問題はやっぱり今期秋のアニメなんだよなあ…
水曜の夜が寂しくてしょうがない…。
…それでは爺はここらで…
tp://www.uploader.jp/
これとか使い物になるかわかんないけど誰か作ってくれ
言いだしっぺだけどやりません
t26gFAxTです。
学園物一話へのレスありがとうございます。
突貫で書き上げand投下のため、うっかり締めに「つづく」と書いてしまい、すぐに続きがあるような感じで誤解させたかもしれません。ごめんなさい……。以後気をつけます。
で、よくよく見たら、エイラの学年も一部高2と書いてるし。
エイラは高1です!
パラレル物は確かに一歩間違えると最終話のバルクホルンさんのごとく暴走特急化しちゃう恐れがありますが、
そこらへんはきちんとわきまえ、律しつつ、頑張ります!
んでわ、2話投下します。
エイラが寮に入った日の翌日。
エイラはベッドだけしか置いていない、がらんとした個室で目を覚まし、開けっ放しのクローゼットから昨日着ていた服を引っ張り出して、羽織ると、部屋の外に向かう。
日の出より少し前の時間帯のためか、廊下は薄暗く、静まり返っていた。
別に悪いことをしているわけでも無いのに、不思議と足音をたてないよう気を遣って歩いている。
そんな自分に眉をひそめつつ、彼女は大浴場へ向かう。
脱衣所で服を脱ぎ、浴場へ向ったエイラは、石造りのやたらと凝った内装に一人でため息をつく。
「坂本先輩の言ったとおりだナ…」
エイラは昨夜初めて出会った眼帯姿の扶桑人――坂本美緒を思い出す。
この浴場を作らせたのは彼女らしい。
昨夜は、夕食の席で朝風呂は格別だぞ、と豪胆な笑いでエイラの肩をばしりと叩いた。
「つーか、痕残ってるよ…」
エイラは叩かれた肩を見て、いまだに赤くなっていることを確認し、やれやれとした表情になりながら、端に並んだシャワーの栓をひねり、頭から湯を浴びる。
昨夜、エイラは、夕食後も、新入りということもあってか、色々話しかけられた。
坂本同様、扶桑の魔女の芳佳は恥ずかしがり屋さんなのか、なぜかたまにエイラの胸元に視線を移しながら話しかけてきたし、リーネはリーネで同じ寮に暮らすということもなったからか、同じクラスであったというのに、昨夜になってようやく会話らしい会話をした。
ルッキーニといえば、挨拶代わりにいきなり胸をもみ、シャーリーがその様子を見ながら、にやついていた。
自分だっていたずらにもんだことはあるが、あまりの不意打ちにエイラは情けない声でやめろよとしか言い返せなかった。
金髪のメガネの少女はといえば、よくよく考えてみれば、彼女も同じクラスのペリーヌ・クロステルマンというガリア人だった。
クラス内での高飛車な態度だけがエイラの印象に強く残っていたが、昨夜は、坂本先輩の隣でしおらしくしていた気がする。
「あれが本当の猫っかぶりダナ」
と、エイラは片方の口の端を吊り上げ、笑う。
もう一人の金髪の少女は、ひと学年上のカールスラント出身のエーリカ・ハルトマンだ。昨夜は自己紹介以外は特にしゃべりはしなかったが、あどけない笑顔の裏に、どことなく悠然とした大物感漂うという印象。
そうえいば、エーリカの隣にいた髪を黒いリボンで2つに結った少女――ゲルトルート・バルクホルンは自己紹介をしたあとすぐに自室へ行ってしまった。
彼女の隣にいたミーナがあらあらと言いながら困り顔をしていたのが思い出される。
何か、気に障る態度でもとってしまったのだろうか。
そして、エイラがはじめてこの学園で友達になったサーニャ。
しかし、昨夜、サーニャと話した記憶がたどってもたどっても見つからない。
別に飲酒していたわけでもないのに。
記憶が無いわけではなくて、他の生徒との会話につい忙しくなり、たまにサーニャのほうへ視線を向けるぐらいしか余裕が無かったのである。
仕方が無いといえばそれまでなのにエイラはなぜだか罪悪感を強く感じた。
――今日から一緒だよ
寮の前で握り返された手をじっと見つめる。
「一緒か……」
まんざらでもないといった表情でエイラは目尻を下げ、シャワーを止める。
それなのにシャワーの音がやまない。
恐る恐る音のするほうに顔を向け、一歩後退し、しきりの向こうの姿を確かめる。
濡れた銀髪の髪が揺れて、エイラを見つめ返す。
「サ…」
エイラはぱくぱくと口を動かすが、言葉が出てこない。サーニャがシャワーを止め、エイラのほうへ体も向ける。
「おはよう、エイラ」
エイラはあわてて背を向けて、大きく息を吸って、吐いて、言い返した。「お、おはよう…」
サーニャは動揺をするエイラに首をかしげる。
「エイラって……、見られるの苦手なの?」
「えっと…ま、まあ…そんなとこダナ…」
そんなんじゃねーよ、と言い返したいのを必死に抑えて、エイラはざぶりと風呂につかる。サーニャも、足先からするりと、あまり音を立てずに入り、エイラの横に並ぶ。
さきほど罪悪感を感じていたはずなのに、いざ、本人を目の前にすると、なぜだか頭が真っ白になって、エイラは話し出すことができなくなっていた。
サーニャはサーニャで、横目で難しそうな顔をするエイラに何か悪いことを言ってしまったのだろうかと疑問を抱いてしまう。
「お湯、熱いね……」
「あ、ああ」
まずい、気まずくなってるな、とエイラは思い、そしてサーニャの戸惑いも、なんとなく感じ取る。そうかといって、話題も無い。
――時には素直になりなさい〜
またかよ。
エイラは唇を噛みながらも、至極ごもっともな忠告をまた思い出し、湯の中で拳を握り、湯のせいなのかサーニャのせいなのか、すっかり赤く染まりきった顔をサーニャに近づけた。
「きょ、今日も一緒に帰ろうナ!」
サーニャはぽかんとしつつ、わずかに顔を伏せ、横目でエイラを見る。
「……登校は、してくれないの?」
エイラは、サーニャの小悪魔のような態度に、がんと頭を殴られたようなショックに襲われ、湯の中にぶっ倒れそうになるのを必死で押さえ、サーニャの手を取り、小指と小指を結ぶ。
「登校、下校、食事だって、サーニャがいいならずっとずっと一緒ダ! だって…」
結んだサーニャの小指に力が入り、エイラが顔を上げるとサーニャがにっこり微笑んで、口を開いた。
「私たち、友達だもんね」
第2話 終わり
すっごいニヤニヤした
GJ!エーゲルとエイラーニャのコンボとは…素晴らしい
>>409 サーニャ・・・友達発言はわざとなのか・・・
>>405 エーリカ→ゲルト好きにとっては最高でした
>>372続
「大尉は眠らないのか?」
ゲルトルートは前回とそっくりおなじ要領で、エイラを自室へ招き入れた。そしてまた、すぐに出て
行こうとするところを、呼び止めて、エイラがそう言ったのだった。
「ああ、だから気にせずに眠るといい」と、ゲルトルートは背を向けたままきっぱりした声で言った。
「いつ敵が襲ってくるとも知れないんだ。休めるときにはきちんと休む、優秀な軍人たるもの…」
「大尉だって最近はあまり眠っていないみたいじゃないか」
と、エイラがゲルトルートの言葉尻をとらえて言った。礼をかいた行いだが、彼女はベッドに座って
いた。
「そんなことはない、わたしは…」
「眠れないのか?」
その言葉にゲルトルートはふりむいて、毅然とした態度で首をふった。同情されるのは嫌だった。
「どうして?」と、エイラがなおも尋ねた。
「どうということもない。別に嫌な夢をみるから眠りたくないとか、そういうことも…」
「夢をみるのか?」語るに落ちるゲルトルートをエイラは面白がって言った。
「ちっ、ちが…」
「なんだ、大尉は夢を見るのが怖くて眠らないのか」
「怖いだと! そんなことは、断じてないっ!」
ゲルトルートは鶏のように胸をそらしてエイラをにらみ、声を張り上げた。
「だったら眠った方がいい。優秀な軍人は休息だってしっかり取る、そうだろ?」
エイラは眠たげにうるんだ目をめずらしくそらさずに、ゲルトルートに言い聞かせるように言った。
抑揚を欠いていたが、そのことが言葉にさわやかな親切さを与えた感じだった。
「それは…」
「ほら、二人で眠ればたぶん怖い夢もみない」
「何を根拠に、そんなことを、」ゲルトルートは真正面から上目遣いに見すえられて、だんだんし
どろもどろになってきた。
「根拠なんてない。おまじないみたいなもんだな」
と、エイラが言った。あっけらかんとしたその口ぶりには、不思議な説得力があるようにゲルトルー
トには思われた。彼女は口惜しがり、ふんっと、その意見をつっぱねるような態度をとった。それに
対しエイラは、ちょっと肩をすくめてみせただけだった。
「いいから眠ろう。大尉がどこかに行ったら、わたしが場所をとったようで休まらないじゃないか」
「そんな理屈は、」
「じゃあわたしはやっぱり廊下で眠るよ」
「それはダメだ」
「だったらさ」
「…わかった」
その言葉を聞いてエイラはいつものずるそうな笑いをもらした。だがそれは底抜けに明るく、無邪気
なものだった。ゲルトルートはひどくいまいましげな様子でベッドに入った。着衣はすべて解いて眠
る習慣だったが、エイラを驚かせないために下着姿で横になった。二人は背を向けて寝転がる形にな
った。
「バルクホルン大尉、夢っていうのは…」
「大尉、大尉と呼ばれると気が休まらないな」
ゲルトルートは負け惜しみに意地悪をやった。それは話しかけるなという主旨だったが、エイラは額
面通りに受け取ったようで、さらに尋ねてきた。
「じゃあ何て呼ぶんだよ?」
「そういう問題じゃ…」
ゲルトルートは気乗りしない様子で言いかけて、突如としてひらめいた。
そのようにしてこの日から、エイラはゲルトルートのことを職務外でこう呼ぶようになったのだ。
「ねーちゃん、起きろよ」
ゲルトルートは、久しぶりでずいぶん深い眠りの中にあった意識を呼び戻された。目を開けると自分
を覗き込むものがいた。色白の、たいそう愛らしい顔立ちは、無表情くらいではとうてい隠し切れな
い。それにすばらしいノルディック・ブロンドの髪が、さらさらとゲルトルートの頬をかすめたので、
顔には決して出さないまでも、彼女はみっともないくらい有頂天だった。ただ、寝起きのために恥じ
らいの感情が出遅れていたので、だしぬけにこんなことを言った。
「ちゃんと、おねえちゃんと…」
「そんなこと言ってると遅れるぞ」
エイラはもちまえのものぐさで、この寝言をやっつけると、当たり前のようにゲルトルートの衣装を
引っ張り出して身にまとい、起き上がった彼女には軍服を投げつけた。
二人はまたそろって食堂に行き、注目を浴びた。隊員はなぜ二人が一緒にいるのかかいもくわからな
いという様子だったが、この日から、次第に余暇を一緒に過ごすことの多くなったゲルトルートとエ
イラを観察することで、本人たちには出来ないやり方で納得をしたのだった。
―――――――――
「あの二人さあ、最初はどうして一緒にいるのか全然わからなかったけど、なんか最近わかってきたよ」
シャーロットはメンテナンスのために、滑走路まで引っ張り出したバイクの車体の隙間から、向こう
に見えるゲルトルートたちを見つけて言った。あまりよくは見えなかったが、どうやら海に糸をたら
して釣りでもしているものらしい。
「どゆこと?」
シートに座っていたフランチェスカが、たいして興味もなさそうに尋ねた。彼女は上空を飛び回る紋
白蝶を、目で追いかけるのに夢中だ。ずーっと首を回していたが、突然、目の前に太陽があらわれた
かと思うと、まぶしさに視界を覆うより前に、つきぬけるような青空を仰いだ。
「うにゃっ〜」
「こらこら、大丈夫かルッキーニ」
シートから大胆に落っこちるフランチェスカを、シャーロットはまるで予想していたかのような正確
さで受け止め、はっはっと豪快に笑った。
「そういえば何か喋ってたよね?」
「うん? そうだっけ? どうだったかなー」
シャーロットはフランチェスカを地面に下ろし、右手にもっていたスパナで頭をかいた。ところがフ
ランチェスカは彼女の思い出すのを待たずに、またしても一匹の紋白蝶を見つけてとりこになってし
まった。嬉々として飛び跳ねるその姿を見つめ、シャーロットはにっこりと笑った。それから何とな
くゲルトルートたちの方を見やると、ああ、と、得心顔になって言った。
「あー、思い出した」
「へ?」
「今日のランチはたぶん魚、だな」
フランチェスカの興味は、たちどころに紋白蝶からはなれて、シャーロットに釘付けになった。その
結わいた髪をかすめ、蝶は高く空へと逃げた。
「どうしてわかるの?」
「どうしてだと思う?」
目をらんらんと輝かせて自分につめよるフランチェスカをなだめながら、シャーロットは工具をしま
いはじめた。
「まほう! それって魔法なの? ねえシャーリー、シャーリー!」
「ふふーん、さあ、どうだかなー」
シャーロットは工具をしまうまでの間もったいぶった。すべて片付くと、自分の服をひっぱって足を
じたばたさせるフランチェスカに工具箱を持たせ、その頭をぽんぽんと二度、ありったけの好意を持
ってたたいた。それから、スタンドを蹴飛ばし、バイクを支えるとこう言った。
「魔法じゃない、ただの勘さ。だけど肝心の調理法はまだわからない。お前は何がいい? ルッキーニ?」
彼女はフランチェスカがしゅんとする前に、彼女の興味の対象を他にそらすことで、空振りの期待を
うまく空に飛ばした。それは見事な手際だった。
「あたしはね、あたしはっ」
「あたしは今日は蒸し魚の気分だなー」
「あっ! 先に言ったー! あたしが言おうとしたのにぃー!」
「へへーん、早い者勝ちだよ」
「あたしはフライだもんっ! 絶対そうだもんっ!」
「おっ、それもいいねえ。ソースはそうだな、バジルソースに…」
「トマトとチーズ、チーズはゴルゴンゾーラだよ!」
「ルッキーニー、お前は天才だなあ!」
「へへーっ」
ハンガーに消えていく二人の後ろで、ゲルトルートは引きを感じた。彼女の釣りはエイラが監督して
いたものだったが、残念ながらこの日の昼食に出た魚は、彼女が釣り上げたものではなかった。
―――――――――
ゲルトルートに打ち解けたエイラは、本当の妹みたいになついた。ゲルトルートは彼女をとても愛し
いと思い、たまには美しさに感服しもした。色白の顔には淡い色の清澄な目が輝き、賢そうな、とき
としてその年恰好に似合わない、深い表情をたたえることもあった。しかしながら、彼女はときどき
本当に子供っぽい話し方や見方をした。そのようにエイラはきわめてユニークで、気まぐれといえる
ほどだったが、しかしいつも優しかった。
以上、続く可能性がある
すばらしい!すばらしいんだがサーニャ1人で寝てるのか…
うまいなあ。読点の打ち方も一定のリズムにしっかりと乗っ取ってるし、そして的確だ
地の分が最初から大分減ってしまったけど、その分テンポ良く読めるようになったな・・・。どっちもどっちという事か
でもさーにゃん可哀想です(´;ω;`)ウッ
SS保管庫199番のものです。
5話その後を無理やりシャーゲルにして書いてみたんで、今から投下していきます。4、5レスの予定です。
音速を越えた。
嬉しかった。言葉では言い表せないくらいに。
音速を越えた。
目標が達成された。ずっと機嫌がよかった。
音速を越えた。
でも、今は――。
音速を越えた。
その日から、あたしの何かが変わった。
願い続けて夢は叶った。どの機械よりも、どのネウロイよりも、どのウィッチよりも速く飛ぶ夢。
頭の中の設計図を描いては破り、描いては破りの繰り返し。ストライカーの調整をしては飛び、調整しては飛ぶ。その繰り返し。
夢に近づく過程は思い通りにいかずイライラしたことはあったけど、それが一番楽しかったんだろうな。
だけどあの日、音の壁を越えたことで、どこかのネジが外れた。
現に今ストライカーを弄っているあたしは、ちっともワクワクしない。面白くもなんともない。
さっきルッキーニが来た。遊んでほしかったんだろうな。いつもの幼い声だった。
あたしはそれを突き返した。
『もうここに来るな』の一言で。
ルッキーニは何も言わずにハンガーから出ていった。
通路を走っているらしい足音と、あたしの放った言葉がいつまでも耳に張り付いていた。
あれから何分経ったんだろ。もう物音一つ聞こえない。
スパナを持っても、ドライバーを持っても何をしたらいいか分からない。
改造による調整なんかじゃなくて、ストライカーそのものを作り替えないとダメなのかもしれない。
そうすれば、何かが掴めるかもしれない。
それよりあたしは何をしたいんだろう。
なんだか・・・白けちゃったな。
ハンガーには誰も来ないよな。
ならもう、ふて寝でもしてやろう。
神様の、ばか。
カチン。カラン、カラカラ・・・コトン。
誰だよ、整備の時間じゃないだろ?目ぇ覚めちゃったじゃん・・・
うん?あの髪の色は・・・大尉?なんでこんな時に整備してんだよ。
もう最悪だ。
「うるっさいなあ・・・」
「起きたのか。」
「どっかの誰かが機械弄り始めたら誰だって起きるだろ。」「
お前がこの程度で起きるとは予想外だった。」
「へぇそうかい・・・」
カチャ、カチャと耳障りな金属音が響く。
静かにしてくれと言いたいとこだけど、こいつには理屈並べられて何か言われるだけだ。
汗かいたし、お風呂入って腹ごしらえしたら寝よう・・・。
「イェーガー少尉。」
「ん。」
「個人的な感情を振りかざしては、隊の士気に関わる。今後控えることだな。」
「はぁ?あたしは心当たりないけど?」
「・・・ルッキーニ少尉がひどく落ち込んでいる。」
「ルッキーニが?あぁなるほどね、拗ねちゃったかぁ。あいつもまだまだ子供だな。」
「子供なのはお前も同じだ。いいか、この状況が長引けば戦闘に影響が――」
もう、何もかもうっとおしい。
静かにしてくれ。
うるさいよ、あんた。
「戦闘、戦闘、戦闘ってか。カールスラント軍人様は好戦的だなぁ。泣く子も黙る戦争屋ってやつ?」
「貴様!今何と言った!」
「撃墜数250機のエースは戦争中毒だって言ったんだよ!あんたの口から、規則と戦闘以外の話を聞いたことがないしな!」
「なら貴様は何故ここにいる!仲間と共にネウロイを撃退する為にここへ来たのだろう!」
「ネウロイ?はっ!そんなの二の次さ!あたしはスピードに命を賭けてる。何よりも速くあればそれでいいんだ!あんたらなんてどうでもいいんだよ!」
パシンッ!
――え・・・?あたし・・・今、何されて・・・
頬、張られた・・・?
「見損なったぞリベリアン・・・・・・貴様のような腑抜けにもう用はない!今すぐ荷物をまとめて原隊に帰れ!国でエアレースでもしていろ!」
なんだよ。言いたいことだけ言って逃げるのかよ。
最後は声、変になってたくせに。
工具、出しっぱなしじゃんか。片付けやっとけってことかよ。
――あれ、あいつのストライカーのカバーかかったまんま・・・
何を、いじってたんだよ。なんだよ。
何しに来てたんだよ。
なんなんだよ。
畜生・・・
外はまだまだ暗い。夜明けの気配もない。
今は3時くらいかな。
昼寝して、風呂入って、飯も食わずにまた寝て・・・流石にもう寝られないなぁ。
起きてると色々考えちゃうから寝ちゃいたいんだけど・・・。
それより今は、お腹すいた。
ドアの下に誰かの下手な字で『鍋の中にスープあり』って書かれた紙が入ってたし、お言葉に甘えるとしようかな。
今は、誰とも会いたくないし。
期待は裏切られて、食堂には一番会いたくない奴がいた。
半日前、あたしをはたいたあいつが、明かりもつけずに椅子に座っていた。
電灯をつけてもテーブルの一点を見据えたまま、湯気のたっていないコーヒーをすすって。
最悪だ・・・。
食堂に漂うコーヒーの香りが、あたしの嫌な気分を少しだけ和らげてくれたのが気休めになったけど。
言葉を交わさず、誰が作ったかわからないコーンポタージュをすすって、リーネお手製のライ麦パンをかじる。
それを食べ終えても、あいつは何も言わない。ただただ目線を落としているだけ。
きれいになった食器と鍋を手洗いして、あたしもコーヒーを煎れる。
空になったはずのカップを両手で包んでいる大尉の向かい側に座ってみた。
誰にも会いたくなかったはずなのに。
虚ろな顔のこいつに、なんとなく声をかけたくなった。
「起きてたのかよ。」
「・・・眠れなくてな。」
「コーヒーなんて飲んだら余計寝れなくなるだろ?」
「・・・・・・。」
「・・・なんとか言えよ。」
「・・・・・・。」
「はぁ・・・昼の哨戒あるんだから早く寝なよ。あたしはこれ飲んだら部屋戻るから。」
「・・・・・・。」
なんだよこいつ、だんまりかよ。
人のことを腑抜けとか言っておいて、そっちの方がもっと腑抜けじゃないか。
安らげない沈黙だった。
コーヒーは、いつもより濃くておいしくなかった。
「私は・・・」
大尉がやっと口を開いた。
消え入るような声、だった。
「私はお前の言う通り、戦いと規律しか知らない。20を越えるとウィッチでなくなるあの噂が本当なら、私はあと2年で役目を終える。
そうなれば・・・私は妹だけが支えになってくれると思っていた。」
「・・・・・・。」
「だが・・・今はまだ小さくても、いつかは家を出て誰かの妻となる。その時私は――私には何も残らない・・・
おかしいな、私は妹の幸せを願っているはずなのに。」
なんだ、こいつも一応人間なんだな。
自分と誰かを秤にかけてるうちに、迷いが生まれたってわけね。
こんな堅物でも悩んだりするんだな・・・。
「そんな事を部屋で考えていたら、ルッキーニ少尉のすすり泣く声が聞こえて・・・事情を聞いて、お前の所へ行った。」
また嫌な沈黙が流れた。
お互いに目を逸らし、何も言えなかった。
最初から整備するつもりなんてなかったのか・・・。
悪いことしちゃったな、ルッキーニに・・・。
空ではいっちょ前だけど、まだ12歳だもんな・・・。
「なんだ、その・・・・・・さっきはやり過ぎた・・・すまない・・・」
驚いて正面を向き直すと、電灯に照らされた大尉の顔はさっきより下を見ていて、髪の隙間からのぞいた耳が赤く染まっていた。
たまに見せる照れ屋の一面は、いつにも増して魅力的だった。
ぼーっと見つめているのが分かると、大尉はばつの悪そうな顔でコーヒーをぐいと飲み干した。
わざとらしく喉を鳴らして。
なんだか目の前にいる子犬がやたら可愛く見えてきて、吹き出すのを堪え切れなかった。
「ぷっ・・・あっはっはっは!」
「わ、笑うことがあるか!」
「だってさぁ・・・そうだ、ちょっと魔力開放してみてよ。」
「魔力を?何故だ?」
「いーからいーから。」
あたしは席を立って、渋る大尉の横に座った。
一瞬顔が引きってたけど、目で促したら不承不承ながら使い魔の耳と尻尾を出してくれた。
「これがどうしたんだ・・・いつも見ているだろう。」
「いやぁやっぱりさ、あんた可愛いよ。すごく可愛い。」
「っ!?」
椅子の上でたじろいだまま固まっている子犬に、あたしは手を回し、頬に口付けた。電撃戦だ。
顔を離すとすぐ、席を立って出口に向かった。
今度はこっちが好き勝手やる番だ。
「なななななにをして・・・」
「さっき、いつか一人になるって言ってたけどさ・・・暇になったらいつでもあたしの所へ来なよ。
力仕事なんて腐るほどあるしさ。あたしらきっといいコンビになれるよ。5年でも、10年でも、ずっと待つから・・・。」
返事はない。廊下を向いているから、顔も見えない。
でも・・・それでもいいや。
「さっきはごめん。あたし、どうかしてた。おやすみ。」
真似して言い逃げしてやった。うまくいった。
どんな顔してたんだろう、まだ固まってたのかな。
真っ暗な部屋に戻ってすぐカーテンを開けた。
空がうっすら白っぽくなっている。
久しぶりに朝日を見られそうだから、散歩にでも行こうかな。
今日は訓練サボって、ルッキーニと遊ぼう。
夕方に堅物が寝不足でフラついて帰ってきたら、おもいっきりからかってやろう。
それから二人きりになって、さっきと同じようにキスしてやろう。
なんだか、新しい目標見つかりそうかな?
以上です。お粗末さまでした。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
なにこのSSラッシュは!?平日なのに!
しかもどちらかというとマイナーカプの祭りだよ!?
>>418 すげえ文章うめえ!是非とも続き書いてください!
>>426 シャーゲルGJ!このカプ実は大好きなんだ!
でもリレーSSの方がすっかり間空いてしまったような。
あんま同じ人間が何度も書くのもあれですが、続き投下します。
>>328の続き
下着姿の一同は、自分の服に着替える。
もう朝食の時間はとうに過ぎているため、とりあえず食堂に行くことになった。
〜食堂〜
リーネは急いで朝食の支度をはじめた。
芳佳と、それにゲルトはその間ずっと、バケツを持って立たされている。もちろん朝メシ抜きだ。
みんなから少し遅れて、シャーリーとルッキーニがやってくる。
バケツを持って立たされている二人をニヤニヤ見つめる。
どうやら“用事”とやらは思いのほか早く済んでいたらしい。
――そして慌ただしかった朝食が終わり、リーネは後片付けをすることに。
リーネ「(そういえば……どうして私は芳佳ちゃんの服を着て寝てたんだろう?)」
リーネ「(昨日の夜のことなのに、どうしても思い出せないんだよね)」
リーネ「(そうだ! サーニャちゃんなら夜間哨戒で夜はずっと起きてただろうから、なにか知ってるかも)」
リーネはサーニャに訊いてみることにした。
〜サーニャの自室の前〜
リーネ「サーニャちゃん、いますかー?」
コンコン、とサーニャの部屋のドアをノックするリーネ。
サーニャの部屋からはゴソゴソ物音がするが、一向にサーニャからの返事はない。
あれおかしいな、とリーネはもう一度ノックしてみる。が、やはり反応はない。
リーネはドアに耳をくっつけてみた。
たしかに部屋の中から物音がする。それに、声も……
リーネ「(この声は……エイラさん?)」
リーネはそっとドアを開けてみた。
するとそこでリーネが見たものは……
というわけできっとエイラーニャ。
あとついでに流れ読まずネタ投下します。
>>167の続きみたいなもんです。
もともとは「智子さん」の制作秘話をプロジェクトX風にと考えてたんですが、
書いてたらなぜかゲルトとシャーリーが通販番組する展開になってました。不思議だなぁ。
内容はエロを通り越してもはや下品というレベルです。あとキャラ崩壊酷いです。
本当ならとても
>>426の後じゃ投下できないようなレベルです。でもします。
はじめに謝っておきます。本当にごめんなさい。
タイトルは「いいえダッチワイフです。」
『501TVショッピング』のタイトルロゴ。
ロゴが消えると、カメラはゆっくりとセット中央に立つ2人にズームしていく。
不敵な笑みを浮かべるゲルト。対してシャーリーはどこか浮かない表情。
「おいどうしたんだ、リベリアン。もう本番ははじまっているんだ」
「実はMy HoneyとケンカしてしまったんDA」
「それは大変だな……しかし今は本番中だぞ? いい加減切り替えろ」
「ついついストライカーの整備に夢中になって、My Honeyとのデートの約束に遅れてしまったのSA」
「人の話を聞け」
「それでMy Honeyはすっかりへそを曲げて、ここのところ夜はずっと1人ってわけSA」
「まだ話すつもりか、リベリアン。
――だかたしかに日々最前線で命をかける私たちウィッチには性欲処理は必要不可欠。
そんな貴様のような乙女にピッタリな商品を今回ご用意してやった!」
2人の前に“それ”が運ばれてくる。
不敵な笑みを浮かべるゲルト。対してシャーリーはとてもびっくりした様子。
「扶桑皇国海軍製の穴吹智子の1/1スケール扶桑人形、通称『トモコ44二式』だ!
抱き枕? いいえダッチワイフです。」
「穴吹智子って、あの“扶桑海の巴御前”で、夜は被撃墜王のあの穴吹智子KAI?」
「そう、その穴吹智子だ。もし万が一にも誰だよそれ?とか思ったヤツがいたら、
角川スニーカー文庫より発売しているヤマグチノボル著『いらん子中隊』を今すぐ読め!
現在3巻まで大好評発売中だ!」
不敵な笑みを浮かべるゲルト。対してシャーリーは『トモコ44二式』にすっかり興味津々。
「なんて精巧なつくりなんDA! 今にも動き出しそうじゃないKA!」
「そうだろう? しかもこの智子さん、凄いのは見た目だけじゃないんだ」
「どういうことなんDA、カールスラントの堅物?」
「リベリアン、智子さんの体のどこでもいいから、ちょっと触ってみてくれるか」
「じゃあ遠慮なく膣を……」
もぞもぞと智子さんの袴へと手を入れていくシャーリー。
「こ、これHA! 熱があるじゃないKA! まるで本物のあそこみたいDA!」
「しかもそれだけじゃない。今から巫女服を脱がせるから、おっぱいを――」
「触ってみればいいのKA? どれどれ、これは……やわらかい! とってもやわらかいYO!」
「おい、リベリアン。誰が触れと言った?」
「えっ!? 触るんじゃないのKAI?」
「やわらかさを確かめるには触るんじゃ不充分だ。ちゃんと歯で噛みしめてみないと」
「そ、そういうものなのKA……OK、やってみる!」
智子さんの乳房にかぶりつくシャーリー。
シャーリーは口からよだれを垂らしながら、智子さんのおっぱいをはぐはぐする。
1分を優に越えようと、一向にシャーリーのはぐはぐは止まらない。
いい加減進行に支障をきたすので、ゲルトはシャーリーを智子さんから無理矢理引き剥がすことに。
「どうだった? もうリベリオン産の牛肉なんて口に入れる気にもならないだろう」
「YES,that's right!」
「この智子さんが1体あれば、もう1人寂しい夜とはさよならってわけだ」
「それではここで、ご愛用者の声を紹介しよう」
扶桑皇国海軍 宮藤芳佳軍曹
「ウィッチーズのみんな、元気にしてますか?
もちろん私は元気です……と言いたいところですが、
離れ離れになったみんなのことを思うと、やっぱり寂しいです。
元気だけが取り柄なはずなのに、夜な夜な涙で枕を濡らしてしまいそうになります。
――でもそんな時、この智子さんが一緒に寝てくれるので、やっぱり大丈夫です!
私のよくするプレイは、おっぱいを揉むことと、おっぱいを吸うことです!
特にこの智子さんは、おっぱいを吸うとなんと母乳が出てくるんです!
これは凄いです!
それを少しずつためて、ケフィアにして食べたりもしてます!
そのおかげで風邪ひとつひかず、ばっちり健康です!
とにかく私は、自信を持ってこの智子さんをオススメできます。
でも欲を言えば、もっとおっぱいが大きい方が(ry
――そんなわけで、この智子さんがいるので私は平気です。
今日も明日も智子さんのおかげで、私は頑張れます」
自由ガリア空軍 ペリーヌ・クロステルマン中尉
「『トモコ44二式』ですか?
ええ、もちろん愛用してますわ。
だってこのお人形、わたくしの想い人に少し似てましてね。
もちろん、少佐のお美しさには到底敵いませんけれど。
え? どんな人かですって?
そうですわね、とても一言で語りつくせないんですけど、しいて言えば……
(50行ほど省略)
えっ? もういいですって?
そんな、まだ10分の1も話してませんのに。
ていうか全然一言じゃないだろ、ですって?
あなたから訊いておいて、なんなんですの、その態度は!
え? そんなことより訊きたいことがある?
まったく……まあいいわ。一体なにかしら?
えっ……よくするプレイ……ですか?
そ、そんなこと言えるわけないじゃないの!?
あ、いや、別にそんなアブノーマルなことをやっているというわけじゃなくて……
じゃあなにをしてるのか、ですって?
それは……1人寂しい夜に、ただちょっと、わたくしのお話を聞いてもらったり……
な、なんなのよ、その目は!
恋人どころか友達もいないんですか、ですって!?
ちゃんと友達はいます! でも、いくら友達でも、なかなか話せないことってあるでしょ?
そういう時に、たまに……本当にたまあに、お話を聞いてもらったり……
とにかく!
この『トモコ44二式』のおかげで、わたくしはガリア復興に尽力できる次第ですわ」
「どうだ、リベリアン。智子さんの魅力はしっかり伝わったか?」
「Ah、もちろ…………OH MY GOD!!!!」
「お、おい、どうしたんだ?」
「みんなにはずっと秘密にしてたけど、実はあたし、ロリコンなんDA!」
「いや、これを見ている人はみんな知っているが……それが一体どうかしたのか?」
「この扶桑人形の穴吹智子さんは、たしかに素晴らしい性能を持ってるんだけど、
あたしのストライクゾーン(13歳以下)からは著しく外れているんDA!
それはもう、もはやビーンボールと言ってもいいくらいSA!
だからこの智子さんは、あたしのおまんまんには全然反応しないんDA!」
「なんだそんなことか」
「そんなこと? 大問題じゃないKA!」
「私からも一つ言っておかなければならない。
みんなにはずっと秘密にしてたけど、実は私、シスコンなんだ!」
「いや、これを見ている人はみんな知っているSA」
「まあ智子さんは永遠の16歳だからまだ年下だと割り切れるけど、
私と同い年(18歳)なんてとても性的対象として見れるわけ……」
突然の銃声に、ゲルトの言いかけの言葉が遮られる。
呻き声をあげるゲルト。
被弾した腹部からはみるみる鮮血が服を赤く染めていく。
そしてとうとう、ゲルトは腹部を押さえたまま倒れこむ。
『しばらくお待ちください』という画面に切り替わる。
サーニャに膝枕されてうとうとするエイラの映像が数分間流れる。
画面が再び切り替わる。
苦痛に顔を歪めながらも、直立するゲルト。シャーリーはそれを心配そうに見つめる。
「性的嗜好は人それぞれ。すべて智子さん1体で賄えるわけではないよな」
「じゃあ一体どうしたらいいんDAI?」
どうやら番組はこのまま再開するらしい。
「そんな貴様にはこれだ!
情熱の国ロマーニャが生んだジュゼッピーナ・チュインニのダッチワイフ、
通称『ジュゼッピーナmark50』!」
「『ジュゼッピーナmark50』!?」
2人の前に『ジュゼッピーナmark50』が運ばれてくる。
已然、苦痛に顔を歪めたままのゲルト。対してシャーリーはなんだか嬉しそう。
「なんと今ならこのジュゼッピーナちゃんが『トモコ44二式』をお買い上げの方に洩れなくついてくるんだ」
「洩れなく!?」
「もちろん別売りはしない」
「してくれないかYO!?」
「だがこれならリベリアンのおまんまんにも反応するんじゃないか?」
「Ah、あたしのおまんまんにもばっちり反応するYO!」
説明しよう。
この見た目はロリなジュゼッピーナちゃん、実は智子さんと同い年(永遠の16歳)だったりするのだ。
ゲルトはそのことを知っていたが、シャーリーには秘密にしておいた。
「しかもこれ、それだけじゃないんだ!」
「まだなにかあるのKAI?」
「リベリアン、今からジュゼッピーナちゃんの服を脱がせるから、股の間を嗅いでくれるか?」
「イェッサー! くんくんくんくん……こ、これは! My Honeyと同じ、地中海のsmellがするじゃないKA!」
「そうだろうそうだろう。なんだか塩くさいだろう。
このジュゼッピーナちゃんは情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ、それらすべてを兼ね備えているってわけだ!」
「Wonderful! でも、まだなんか足りないような……」
「ふん、そう言うと思って、こんな機能もついているんだ!」
ゲルトはジュゼッピーナちゃんの首筋にあるボタンを押す。
すると、ジュゼッピーナちゃんの口が開き、舌が出てくる。
「こ、これはまさKA……!?」
「そう! このジュゼッピーナちゃん、なんとクンニまでしてくれるんだ!」
「OH! なんてこった!」
「しかも見てくれ、この動き! この速さ! なんと実に毎秒16回という速さだ!」
「そしてなによりも速さが足りている!」
「じゃあ実際に試してみよう。
リベリアン、ズボンを脱いだら股を開いて、テーブルの上に座ってくれ」
「いいのKAI? なんだかドキドキしてきたZE」
「さあ、スイッチを押すぞ!」
「Ah、どんとこい!」
『しばらくお待ちください』という画面に切り替わる。
料理中のリーネと、つまみ食いしようとするエーリカの映像が数十秒間流れる。
画面が再び切り替わる。
苦痛に顔を歪めるゲルト。対してシャーリーは恍惚とした表情。
「どうだ、リベリアン。満足してくれたか?」
「Ah、これはもう大満足SA! ……でもこれだけの品なら、値段も相当じゃないのKA?」
「そんなことはない! なんとお値段は5,010円!
分割は300回払いから受け付けている! ちなみに10ポンドは19.6円でごはん4000杯分だ!」」
「なんてお買い得なんDA!」
「それに、送料はもちろん、分割金利手数料は一切不要!
しかも送られてくる時は、ちゃんと透明なビニールに包装! 受取人の名前もでかでかと書いておく!」
「それはただの嫌がらせじゃないKA!」
「お申し込みは今からだ! 電話番号はフリーダイヤル501-501! くれぐれも本当にかけたりするんじゃないぞ!」
スタッフロールが流れ出す。
最後の最後でついに倒れるゲルト。
シャーリーはジュゼッピーナちゃんを持ってさっさと帰ってしまう。
以上です。
スレ汚し大変に失礼しました。
別にヤマグチノボルの知り合いとかじゃないです。でもいらん子読んでない人は絶対読むべき。
あとシャーリーがカタコトでキャラ崩壊起してるのは、ネタが通販番組なのと、
なんかそんな感じの設定が本スレではじめのころにあったのをふと思い出したからです。
これなら別にキャサリンでよかったかも。相方はビューリングあたりで。
つか最近マジ酷いな俺。10日間自室禁固することにします。
>>420 手厳しいな
でもありがたく拝聴した
ほいでそいで、話的には不人気のようだね
やめるかな
>>436 いやいや、これでも褒めてるんだぜ?そうは聞こえんかもだけど
モチベーションが続くようなら、続きを期待してます
>>436 そんなこといわないで、ぜひ続きをお願いします
>>435 むしろこれ系を望む者がここにいる
どんなネタ書いても展開上手い
さすがこのスレのビルドインスタビライザーだ
そんなこんなで昨日言った通りエーゲル投下しようと思います。ちょっと長め。
一緒に掃除して、一緒に風呂入って、そして──!?
……もうギャグで書く気満々だったのに気付いたらめっちゃシリアスになってました。なんだこれ。
しかもその気がなかったのにいつの間にか#0022の続きになっているというおまけつき。
如何に自分が同じ設定でしか妄想できないかということが良くわかりました。ええ本当にもう。
前置き長いとアレなのでやめときますが、とりあえずキャッキャウフフを期待していた人にはごめんなさいと言っておきます。
トゥルーデ視点・トゥルミーナ前提のエーリカ×ゲルトルートで、「Zweiter Kuss」です。
相変わらず眩しい太陽の光が降り注ぐ8月の午後。
こんな日は空に上がって訓練機動に限る。爽やかな風、雲一つない無限の青!!
……だというのに、私は今大きなゴミ袋を持って廊下を歩いている。
ハンガーから借りてきた無骨な軍手が暑苦しいことこの上ない。
それもこれも、事の始まりは今朝の出来事にある。
例によっていつまで経っても起きてこないハルトマンに何とか朝食を食べさせるべく、
私はいつものように部屋のドアをノックしたのだった。
────────
「おい、ハルトマン。起きているか。朝食の時間だぞ。」
しばし聞き耳を立てるが、返事はない。
「入るぞ。」
ガチャッとドアを開くと、あまり見たくない光景が眼前に広がる。
だが今は細かい事を気にしている時ではない。
散らばった雑品の隙間に何とか足場を見い出し、
その奥に佇むひときわ大きな毛布の塊をゆさゆさと揺さぶる。
「起きろ、ハルトマン。朝だ。」
「ん──……」
布の隙間から手入れのいい加減な髪が覗く。
私はカーテンを開けようとしてもう一歩奥に踏み込んだ。
──次の瞬間、背筋がゾワッとした。
「お、おい、ハルトマン……起きろ……」
私は見てしまったのだ。左斜め下方、部屋の隅を通り過ぎる黒い影を。
「なあ、頼む。起きてくれ。まずいぞこれは……」
全く反応のないハルトマンを無視して、再び黒い影が移動する。
部屋が暗いせいでよく見えなかったが、あのシルエットは間違いない。
通例暖かい地方に生息し、ブリタニアでも都市部や汚染された地域に定住しているという、
体長0.8から2インチ、油ぎった茶褐色の羽を持つオゾマシイ昆虫の姿……!!
「トゥルーデ、うるさい……」
「ばっ、ばか!!いい加減にしろ!!早く逃げるぞ!!」
「はあ……?」
「ゴキブリだ────ッ!!!!」
────────
で、基地全体に繁殖するのを防ぐ為、ミーナの命令でハルトマンの部屋を掃除する事になったというわけだ。
しかも、上層部に知られては問題にされかねないというミーナ自身の判断で、
私とハルトマンの二人だけで全て片付けさせられている。
まあ部屋自体はそんなに広くないので普通ならそんなに人手は必要ない。
しかし、ハルトマンの部屋の状態は予想以上に深刻だった。
「はぁ……」
本日三度目のゴミ集積所を見て、私は激しくせつなくなった。
パンパンのゴミ袋が既に4つもあるのに、今持ってきた2つを置いたら更にもう一往復必要なのだ。
「捨てる気があるだけマシだがな……」
持っている結び目の下で何かが蠢いたような気がしたのを、私は必死で無視した。
部屋に戻ると、ゴミ袋がもう一つ追加されていた。思わず溜め息が出る。
「おい、随分作業が早いようだが、いるものはちゃんと分けてるんだろうな?」
「んー」
呆れる程モノが減っていくので一応確認しておく。
後になってゴミ袋を漁り回すことになるのは御免だ。
「多分」
「多分……って、捨てたら洒落にならないものだってあるんだぞ!?」
「ねー、トゥルーデー。」
「何だ。」
「飽きた。」
人の忠告を無視して何を言い出すかと思えば……。
ハルトマンの悪い所は、やればできるのにやらない所だ。
これではできない人間と変わりない。
「いいから早く袋にゴミを詰め込む作業に戻るんだ。」
「ねートゥルーデー。」
「何だ。」
「遊んでv」
「…………っ!!」
言うなり、袋を投げ出して立ち上がり大きく伸びをした。それからややキョロキョロし、何かを見つけて顔がぱっと明るくなる。
「トランプでいい?」
「私はまだ掃除をやめるとは言っていない!!」
途端に肩を落としてしょんぼりする。
仕草だけ見れば思わずドキッとするくらい……なのだが、
いかんせん足元がこれでは折角の可愛らしさも台無しだ。
「ほら、もう大分終わってるんだ。さっさと片付けて、全部綺麗になったら、少しは付き合ってやらん事もない。」
「ホント?」
「ああ、時間があればだが。」
ハルトマンは再び嬉しそうな顔になり、それから何故かニヤッとした。
……いや、見なかった事にしよう。まあ、訓練でもいつも付き合ってもらってるんだ。たまには私が付き合ってやってもいい。
そう思った。
────────
夕方。
ハルトマンの部屋は見違える程綺麗になっていた。
「疲れたぁ……あとよろしく。」
「おいおい、仕上げなんだから自分でやったらどうだ。」
ハルトマンはふらふらとベッドの方へ歩いていき、そのままバフッと倒れ込んだ。
無理もない。この部屋を与えられてから今日まで、大掃除などした事がないのだから。
仕方ないので、様子を見にきたミーナから受け取った殺虫餌を部屋の隅に適当に配置する。
「ふふっ、慣れない事をして大変だったんでしょう。」
「全くだ。これで少しは懲りてくれればいいんだがな。」
言いながらミーナが手伝ってくれた。
ミーナも仕事上がりだろうに。やっぱり優しいな。
「とりあえずお風呂にでも入ってきたら?汗だくでしょう。」
「ああ、そうするとしよう。」
部屋を出ようとすると、後ろからくぐもった声が聞こえた。
「私も行くー。」
────────
大浴場は貸切状態だった。
一足先に服を脱いだハルトマンが湯船に飛び込む音が聞こえる。
「おい、ちゃんと体を流してから入れ。」
「あっはは、ほら、トゥルーデも早くー!!」
浴場の隅に積んである桶を適当に掴んで、マナーに従って体を洗い流す。
最初に基地に来た時にミーナに教わったのだ。
私がお湯にゆっくりと身体を沈めると、ハルトマンは私の横に座っておとなしくなった。
今日一日の疲れを思い切り込めて、大きな溜め息を吐き出す。
目を瞑って体中の筋肉を伸ばすと、使い果たした元気がもう一度湧き上がってくるようだ。
「ねえ、トゥルーデ。」
天井を見上げてぼーっとしていると、ハルトマンが肩を寄せてきた。
「何だ?」
「ありがと」
言葉がストレート過ぎて理解するのに数秒かかった。
ハルトマンのありがとうなんて、もうどれだけぶりだろうか。
こいつはたまに突然素直になって、その度にドキッとさせられるから困る。
「仲間なんだから当たり前だろう。感謝ならわざわざ有給を寄越したミーナにしてやれ。
それと、これに懲りたら明日からはきちんと片付ける事だ。
出したらしまう。必ずしまう。それだけだ。」
「でも、ありがと」
「やめろ。調子が狂う。」
ええい、なんだって今日のこいつはこんなにしおらしいんだ。
そんな切ない顔で俯かれたらこっちまで妙な気分になる。
ああ、何だかのぼせてきた。
「先に上がるぞ。」
表情を読み取られる前に逃げよう。
顔の筋肉が制御できなくなってきた。
「待って」
立ち上がった私の腕をハルトマンが掴んだ。
何をする。
「…………。」
ハルトマンはしばし躊躇ったような仕草をした後、突然立ち上がって私の背中に腕を回し……って、ちょ、ちょっと待った!!
裸で抱き付いてきた。火照った肌と肌がぴったりと密着して、
考える前に視界が真っ暗になった。
「んっ……」
声を出そうとして、唇が塞がれている事に気付いた。
おい、これはまさかハルトマンの唇じゃないのか。
「んく……ちゅ……」
湯雫の滴る音が遠ざかる。
入り込んできた舌と舌が触れ合い、全身から力が抜ける。
ざぱん!と軽い音がして、私は熱い底に沈んだ。
────────
仰向けになっているのに、ゆらゆらと輝く水面はその向こうにある。
低い音だけが静かに響いている。
「…………。」
私は、ハルトマンに押し倒されたのだった。
熱い湯の中で、こいつの呼気だけが私の肺に入り込んでくる。
水中で息をしているような、奇妙な感触。
当然潜る準備などしていなかった私はすぐに苦しくなって起き上がろうとした。
だというのに、何でこいつは平気で舌を突っ込んでくるんだ!!
「……っ、……!!」
「…………。」
同じ空気を共有しているハルトマンとて苦しい筈なのに、止める気配は全くしない。
肩を掴んで、揺さぶって、足をじたばたさせて、
鼻に水が入りそうになって漸く、浮き上がる感触がした。
「っ、げほっ、げほっ」
「はあ……はあ……」
激しく咳き込む私を、ハルトマンは何故か茫然とした表情で見ていた。
「なんてコトするんだ!!」
「…………ぁ」
真っ赤な顔で息を切らせて、わけがわからないといった様子だ。
そうしたいのはこっちだってのに。
……何だかのぼせ過ぎてお腹の辺りが苦しくなってきた。
ここは多分、怒ったり、疑問をぶつけたり、色々しなきゃいけないところなんだろうが、
最早熱でとろけつつある私の脳では、湯船から上がって縁に腰掛け、
ただ無言で返答を待つのが精一杯の思考だった。
「…………。」
「……」
「…………。」
「……が、」
「ん?」
「我慢、してたの……」
ハルトマンは俯いたまま、ボソボソと喋り始めた。
「私…トゥルーデの事ずっと好きで…一緒にいたくて……
でも、そんなのって変だよね……女の子同士で…ばかみたいで…
叶うわけないのに……一緒にいたら我慢できなくなるから……」
「…………。」
「だから、あんまり一緒にいないようにしてたの……なのに、
今日一日中一緒にいて…お喋りして…近くに……グス、ずっと…だから…」
「お、おい……」
「行かないで────」
気付くとハルトマンは今にも泣き出しそうな顔をしていた。
いや、もしかしたら既に泣いていたのかもしれない。
最早鬱陶しさしか感じない熱を帯びた湯滴が上気した肌を伝い、
そんな事を考えている場合ではないとわかっていながら私は、
その美しい腕が再び肩に絡みつかんと伸びてきてもなお、
それを拒絶し目を離す事ができなかった。
「好きなの……」
一瞬唇が触れそうになり、ドキッとする。
しかし、ハルトマンはふいと視線を逸らすと、私の肩に顎を乗せて腕に少しだけ力を込めた。
熱い。
肌の触れ合ったところが灼けるように熱い。
ハルトマンの気持ちに気付いてやれなかった自分の胸が熱くて痛い。
それが自分の体温なのか、湯に当てられたせいなのかわからない。
「トゥルーデ……────」
ハルトマンは私の腕の中でもう一度だけぎゅっとすると、そのままぐったりしてしまった。
────────
今思えばかなり異常な状況ではあったが、それでも私は自分を責めるのをやめることはできなかった。
まさかハルトマンが私を……とは、考えてみたこともなかった。
だが言われてみれば確かに、そういうフシはあったようにも思う。
私はなんて鈍感なんだ。
そしてその鈍感さ故に、目の前にいる人間の異常にも気付いてやれなかった。
視線を上げれば、そこにはハルトマンの穏やかな寝顔がある。
医師によれば、ただの湯当たりだから少し休めば回復するとのことだ。
だが問題は程度ではなく、それを未然に防げなかったという事実だ。
「すまない……」
手を取って握ると、まだほんのりと温かい。
私はやりきれない気持ちになって、ただ俯き続けるしかできなかった。
「……何してんの?」
唐突に降ってきた声に顔を上げると、ハルトマンが目を覚ましていた。
「おい、大丈夫なのか!?」
「うん。もう平気。」
「そうか……良かった……」
「トゥルーデ、ごめんね」
「え?」
「私、ばかだから……身体小さいのに長湯して、変な事言ったりして、
それに倒れて迷惑かけたりして……」
「いや、謝るのは私の方だ。」
「?」
全くこいつは、起きて早々何を言い出すかと思えば……。
ごめん、だと?
ふざけるな。
「悪いのは私だ。私が鈍感だから気付いてやれなかったんだ。身体のことも、それに……」
「ううん、もういいの。」
だから何で今日のこいつはこんなに……こんなに弱々しいんだ!!
やめてくれ。
おかしくなりそうだ。
「ハルトマン。」
だからこれ以上どうにかなる前に、考えていた言葉だけは吐き出しておく。
「何?」
「その、何だ。正直な話、女の子同士だからとか、そういうのはどうでもいいんだ。
ただ、私は……私はな、ミーナのことが好きなんだ。」
「え?」
「はは、お前の言う通り、どうかしている。あいつには普通の恋人がいたのにな。
なのに私ときたら、叶わぬと知っていて片想いしてるんだ。
全く、情けない話さ。ばかげてる。」
「でも、止められないんでしょ。」
「…………。」
「だったら私と──」
「無理だ。」
「どうして!?」
「今お前が自分で言ってただろう。止められないんだ。
一日中ミーナのことばかり考えてるんだ。」
「そんな……」
くだらない話だった。
救われない結末が先に見えているのに、私達はその道を選んでしまったのだから。
私ははっきりと覚えている。8月18日のあの夜、私はミーナとキスを交わし……それだけで終わった。
そしてそれ以後、その話題が二人の間に上ることはなかった。
きっとミーナにとってあの時のキスは、寂し紛れの単なる戯れだったのだろう。
それでも私にとっては、人生で一番大切な、初めてのキスだったのだ。
愛する人と交わした、大切な────
「だから、お前とはそういうことをする気にはなれない。
お前は私の、……親友、だからだ。」
「…………。」
ハルトマンは何も言わず、そっぽを向いて布団に潜り込んでしまった。
当たり前だ。きっと呆れ返っていることだろう。
でも、それでも私は、この話をしたことは後悔していない。
片想いされていると知っていて自分の気持ちを隠し続けることよりはずっとましだと思った。
────────
イェーガーが持ってきてくれた遅い夕食を食べ、医師に礼を言ってから医務室を出る。
ハルトマンは終始無言だったが、それは私を無視するというより、
ずっと何かを考えているようだった。
窓の外はもう月明かりに満ちていた。
「ねえ、トゥルーデ」
不意にハルトマンが言った。
「何だ?」
「今朝の約束、覚えてるよね?」
「約束?」
「……何、もう忘れたの?」
うぐ、しまった。
今は精一杯フォローしてやらなければならないタイミングだというのに、
全く何のことかわからない。
「す、すまない……」
「掃除終わったら、遊んでくれるって言ったよね?」
ああ、そういえば。
「そうだったな。今思い出したぞ、うん。」
「あれ、やっぱりいいや。」
「え?」
「遊ぶならいつでもできるし。それより、別のお願いしたいなー。」
突然見せた笑顔に一瞬ドキッとする。
どうやらもういつも通りのこいつに戻ったらしい。
罪滅ぼしついでに、一日くらい付き合ってやるか。
「ああ、何でも言ってみろ。」
「じゃあさ、一緒にお風呂行こ!!」
「は?」
「さっきは入ってすぐ出ちゃったからまだ体洗ってないんだよね。髪もベトベトのままだし。
だから、お風呂。」
「はあ……」
「それで、トゥルーデには背中流してもらうの。」
ずっこけそうになったのを何とか踏み留まった。
「んな……っ」
「ついでに頭も洗ってもらおっかな。それで全部チャラ。どお?」
どお?などと言われても、所詮私に選択肢などないのだが。
まあ、そういう話をハルトマンの方からしてくれるのは、
私にとってはありがたいことではある。
「わかった。それくらいは付き合ってやる。」
「ホント!?」
「カールスラント軍人に二言はない。それに正直、私も風呂には入りたかったんだ。」
私が言い終わる前に、ハルトマンは腕にぐいっと抱き付いてきた。
「えいっ」
「わっ!!」
ぴったりと寄り添って、歩きにくいことこの上ない。
でも今は、こいつのこういう遠回しな気遣いをありがたく受け取ることにしよう。
「まったく。今度はのぼせないでくれよ。」
「さあね。私はいつも、トゥルーデにのぼせてるんだよ。」
continue;
>>449 カールスラントリオの切ないトライアングル…
っていいよなあ(ニヤニヤ)
個人的にはエーリカにはウーシュがいるじゃあないかーとか勝手に妄想してるけどもw
>>449 三角関係はあまり好きじゃないんだけど、カールスラントの三角関係はむしろ好物な不思議
GJです
なんか切ない
でもGJ
今期百合物がほとんど無いが、このスレだけで補給できそうだな
びゃあああ最後の最後で連投規制来たorz
完全に手遅れですが一応言っとくと以上です。
continueというのは読んで字の如く。続きます。
設定は7話と8話の間として本編準拠、のつもり。
カールスラント3人娘がエンディングの時点でどういう関係になっていたのか、
自分なりの解釈を形にしようと思っています。
思ったより長い話になりそうですが、よろしければお付き合いください。
最後に一言感想など。
>>405 ああ、こんならぶらぶいちゃいちゃが書きたかったはずなのに私ときたら……。GJ!!エーリカのキスってなんかエロそう。
>>409 執筆ペースHAEEE!!じっちゃんに負けず劣らずジャマイカ。3話もいい子にして待ってる!!
>>418 この組み合わせ、斬新で奇妙なのに文章巧くてすっごく自然な感じですね。両方の意味で、面白かったです。
>>426 シリアスなシャーリー最高!!これだ、私がシャーゲルに求めていたものはコレなんだ!!と思いました。GJ!!
>>435 これはひどいwww(ほめ言葉)爆笑してたのに『しばらくお待ちください』の映像を想像したら唐突に和んだ。何だコレww
>>454 つっ続きを・・・・
ハリーハリーハリー
エイラーニャが一番好きだけど最近それと同じくらいエーリカからトゥルーデへの片思いに萌える
GJ!でも切ないな…
しおらしくなってるエーリカと、調子を崩されているトゥルーデは大好物です
なんかエーリカアアアア!と叫びたくなった。がんばれエーリカ!
今期は、ストウィのような百合アニメが無い件について…orz
ヤローが主人公の話ばっか(T_T)
エイラーニャと芳リーネで百合にハマッて、先月の給料で、
ストパニや神無月のDVDとか百合姫コミックスささめきこととかふぐり屋のゲームとか
百合物件を買い漁ってしまった・・・。
もう百合無しじゃ生きられない・・・。
ストパンは人を狂わすぜ・・・。
百合要素のあるアニメはあるっぽいけど完全な百合アニメは無いね
エル・カザドもお勧めしよう
今期はほんと無さそうだなー。地獄少女は予想外の百合があったけど1話だけだろうし。
ゲームではサモンナイトシリーズがおすすめ
夜会話でかわいい女の子と心ゆくまでゆりんゆりんだ!w
ザ・サードのミリィ×ほのちゃんでこの世界を知ってそろそろ10年
思えば遠くにきたもんダw
みなさんはきっかけってなんでしょ? 実は一度聞いてみたかった
少女革命ウテナで俺の中の何かが変わりました
なのはかなぁ
>>463 ザ・サードのエロい先生
あれ野郎がいなきゃ最高の作品なのになぁ
きっかけは初代プリキュアでしたが
その年に見ていたMADLAX、舞-HiME、神無月、シノブ、諸々で本格的に何かが弾けた
自分は百合物件じゃないけど東京アンダーグラウンドが百合萌えの始め
そのあとはアニメのヤミと帽子と本の旅人
結果的にはバッドエンドなんだけど最終回のベロチューは腰抜かした
エーリカ、ゲルト、シャーリー、サーニャでバンド組んだらどんな感じになるのか想像したら結構いけた
471 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 01:42:02 ID:4r5vJ86a
ゲルトに責められて動揺するエーリカが見たいな・・・
シャーリーギター、エーリカボーカル、ゲルトドラム、サーニャベース
おぉ!見たい(≧∀≦)
>>459が百合に嵌りたてな割に購入物がヤケにこなれてる件w
これはストパン以前から百合を意識してたとしか思えないなあw
>>464 おなじくウテナで私も革命されました。
一旦足を洗ったタ趣味から自分を約10年ぶりに戻してしかも百合にどっぷりつかるきっかけを作ってくれた...
21X2w2Ibです。エイラーニャ投下行きます。
───
ねこになりたい、できることなら。
そんなことを思いながら、私はエイラの顎の下辺りに額を寄せた。
ベッドの上に座り込んで大きな水晶玉を眺めていた彼女がビクリと跳ねる。
さーにゃ。おどろいたのだろう、少し震えた声で呟かれた。私は黙ったまま彼女の肩口に頬を擦り合わせる。
どうしたの?
すると、私の気持ちなんてかけらもわからない、と言った素振りでそう尋ねて来るのだった。
私は黙って彼女からする、不思議と甘い香りに目を閉じている。
眠いの?
重ねて尋ねて来る、エイラ。
ああもう、言いたいのはそんなことじゃ、ないのに。
伝えたい気持ちがいっぱいある。それは胸から止めど無く溢れて止まらない。それでもうまく、言葉にできない。
違うの。
ただぽつりと、それだけを答えた。
ぱ、と自然な動きで彼女が水晶玉から手を放した。傍らに置いて私に向き直る。
伸ばされた手が頭上に伸びて、ふわふわ、ふわふわ。私の頭をゆっくりと撫でてゆく。
彼女の言葉は不器用で、彼女の動作はいつだってどこか拙い。…それは私からの評価では決して無く、
たぶん彼女こそが常に感じていることだ。伝えたい、伝えられない、どうしたらいいのか分からない。けれど
何かをせずにはいられなくて、困ったように差し出す手だとか、言葉だとか。そんな言動の節々に私は、
彼女が私に受け渡し損ねた気持ちのこぼれ落ちるのを見る。きらきらとして温かい、ふわふわとして柔らかい、
エイラの本当の気持ち。蜂蜜をたっぷりこぼしたミルクのように胸いっぱいに広がって、私の心を溶かしてゆく。
どこまでも幸せで、満ち足りていて。涙が零れ落ちそうになるくらいなのだ。
エイラ、私。
ようやっと口を開いたらエイラは耳を寄せてくれた。
二人きりのときはいつだってそうだ。あまり通りのよくない私の声を一つでも聞き逃すまいと、彼女はそうする。
よく聞こえないなどと決して咎めたりなどしない。ただただ私の口許に耳を寄せて、静かに私の言葉を待っている。
人はそれを、「甘やかしている」と言うのかもしれない。…その通り、確かにエイラは私に甘いのだ。本人にはきっと
その自覚はなくて、彼女は彼女の思うままに行動しているだけなのだけれどそれでもそのようになってしまうのは、
ひとえにエイラがもともとひどく優しいひとだからだ、と思う。ただ、すごく照れ屋さんなだけで。自分の差し出した優しさを、
ぶっきらぼうな言葉でごまかしてしまうだけで。
エイラ、
エイラ、
わたしね、
わたし、
続けようとした台詞は、どうにも声にならなかった。どうしてかは分からない。たぶん深い理由があった訳では無い。
ごまかすようにまた頬を擦り寄せる。まるで飼い主に甘える猫のように。
くすぐったいよ。エイラは笑った。小さな子供のような笑い声をあげては、肩を震わせた。
額に触れたエイラの頬がほんのり熱い。たぶんこそばゆさに上気しているのだろう。薄く目を開くと目の前には、
エイラの透き通るような白い肌があった。私に負けないくらい色白な彼女が頬を朱に染めた様が誰よりも、何よりも、
愛らしいのは私だけが知っていればいい。私だけが、わかっていればいい。他の誰にも言わせはしない。この人の
素敵なところは、私が独り占めにしていたいのだ。臆面もなく人の膝に座する猫のような気持ちで私はそんな事を
思った。もちろん相手方にそれが伝わるわけがなかったから、エイラは穏やかに微笑んで私の髪を撫でただけ。
エイラ、猫は好き?
不意に言葉を提げ返る。…もしかしたら予知していたのだろうか、それともただの偶然だろうか。エイラは何の躊躇も
なしにはっきりとこう答えた。うん、好きだよ。猫は好きだ。
なぜだろう。その一言に私はひどくほっとしたのだった。もしも今、私が魔力を使っている状態だったらきっと私の尻尾は
喜びと幸福すぎることへの戸惑いに忙しなく揺れてしまっていただろう。服従に耳を垂らして、そしてやっぱり頬を摺り寄せて。
エイラ、わたし、あなたのねこになりたいの。
どうしてか言えなかったその言葉を、心の中で呟いた。
あなたの猫になりたいの。足の許で、膝の上で、腕の中で、存分に甘えて体をすり合わせるの。
そうして私の満足するまで、ずっとずっと傍にいて離さない。きっと優しいエイラは困ったように笑って、それでも頭を
撫でて許してくれるだろう。
寂しい夜はあなたの傍で、うずくまって一緒に眠る。言葉なんていらない。胸をいっぱいにするこの気持ちを、彼女の
傍にいる事で伝えるのだ。
サーニャ。
エイラが私の名前を呼んだ。なあに?答える代わりにベッドの上に置き忘れてあった彼女の左手を握る。
寂しいの?
ああ、もう、本当にこまったひとだ。私の気持ちを何一つ汲み取ってはくれないのだ。
そのくせ頭を撫でていた手は当然の事のように背中に回して、あやすようにゆっくりと撫でてくれている。一度スイッチを
いれてしまったら決してそんなことはしてくれないくせに、何も考えていないときのこの人ときたらひどく積極的で
私の方がうろたえてしまう。厚手の生地のパーカーは暴れる私の心臓を阻んでくれているだろうか。この間の休日に
二人で買いに行った。似合うよ、と笑ったくせに、お揃いだねと言ったら顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
寂しくないよ、あなたがいてくれるなら。
言葉にする代わりに耳元に唇を寄せる。ビクッ、と大きく跳ねる彼女の頭に、照れくささに垂れ下がった黒い狐の耳が
見える気がする。その奥には、パタパタと落ち着きなく動くふさふさの尻尾が、見える気がする。…もちろんそれは私の
幻想に過ぎないけれども。
「 」
耳元でささやいた一言で、エイラの動きが止まった。
彼女にとってはたぶん、とてもとても大切な意味を持つ言葉だ。かつてロマーニャ出身のあの子が声高に叫んでいるのを
聞いて、「ああいうのはあんなに軽く言うものじゃない」とぼやいていたのを、私は目にした事がある。
サーニャ。
うわごとのように口にしたエイラが私の背中から、手から、自分の両手を離そうとしたのを感じて、私はぎゅうと彼女を
抱きしめる事にした。うそなんかいってないよ。本当にそう思っているよ。そう伝えるために。
「………あいしてる」
泣きそうな顔をしたエイラが顔をまっかっかにして同じ言葉をぼそぼそと呟いたのを聞いて、ああ、やっぱり私はこのひとと
同じ、人間でいたい。と思った。
>>470 エーリカ:ギター、フロントマンで作曲センス、演奏テクもかなりのものだが、酒やドラッグをやりすぎている
ゲルト:ベース、エーリカに次ぐナンバー2だが、妹のクリスに関する曲しか書かないのでほとんどアレンジされている
シャーリー:ドラム、まとめ役、たまに曲を描く、よくエーリカと一緒に酒を飲んでライヴに突入する
サーニャ:ピアノ、キーボード、ライヴにもあまり出ないので存在感がない、いつやめようかと考えている
マネージャー:ミーナ
>>478 他にも同じシチュの絵とSSがあるなと思ってたら同じ人が書いてたのかw絵も文も書けるとか高性能すぐるぜGJ!
それにしても好きな絵師が二人とも降臨とか今日は何の日なんだいったい。
可愛いなぁ
>>478 じゃあ、私からは『ロシアンブルー』を
絵も文もなんかいいなあ……。
きっと優しいヒトなんだろうなっていうのが
そこここから伝わってくるのです
>>478 おお、貴方だったのか…GJです
SSにも、イラストにも毎度心温められております
こんな良いSSのあとにこんなのを投下するのは少し気が引けますが…
こんな夜遅くにシャッキーニ(歌ネタ)。
曲名:シャーリー・ア・ラブソング
作詞:フランチェスカ・ルッキーニ
作曲:フランチェスカ・ルッキーニ
編曲:募集中
歌:フランチェスカ・ルッキーニ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
(1番)
その希望に満ちた瞳
あたしは好きなんだ
いつかあたしを空の彼方まで連れて行って
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっとギュッと抱きしめて
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっと深くキスをして
(2番)
その誰よりも大きな胸
あたしは好きなんだ
いつもあたしを天国に連れて行ってくれる
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっと甘く甘く甘く囁いて
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっとあたしを好きになって
(セリフ)
「シャーリーはあたしの自慢の恋人だから!!
絶対誰にも渡さないから!!
最近、芳佳がシャーリーの胸を狙ってるみたいだけど、誰であろうとシャーリーに触る事はぜ〜ったい許さないんだから!!!!!!!!」
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっとギュッと抱きしめて
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっと深くキスをして
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっと甘く甘く甘く囁いて
シャーリー
あたしの好きなシャーリー
もっとあたしを好きになって
―――――――――――――――――――
「どう?シャーリー」
「嬉しいけど…ちょっと恥ずかしいな…//////」
「あたしのシャーリーへの想いを出来るだけ詰め込んだんだよ!」
「ああ、それは痛いほど分かるよ//////」
「シャーリー♪」
「ルッキーニ♪」
「シャーリー♪」
「ルッキーニ♪」
《そんな二人の様子を傍らで見ていた美緒とミーナ
「あの二人は本当に仲が良いなあ」
「ええ、見てるこっちが恥ずかしくなるくらいラブラブね。
……ねえ美緒、私も貴女へのラブソング作ったんだけど、聴いてみる?」
「……いや、今は良いかな(何よりなんだか重そうだしな)……」
END
以上です。…なんだコレ……なんかいろいろすいません…。
きっとこんな深夜だから頭がどうにかなったのでしょう。
…爺はもう寝ます。おやすみなさい…
>>478 あなたが神か
あなたの描く&書くエイラーニャ大好きです最高です
GJでした
>>478 あなたの作品、全部大好きです!!
かわゆすぎるwww
まとめwikiからここにたどりついて覗いてたら創作意欲が刺激されたんで書いてみました。
こんなの書くの何年かぶりなんで、あんま自信ないです。
イラストコラムの絵を拾ったのとフィンランド空軍戦闘機隊の本を読んでいたのとで「ついてないカタヤイネン」をネタにエイラとからませてみました。
っていうか需要あるのかな。
●スオムス1942
それはエイラがまだ故郷の戦線で戦っていた頃のお話。
「そう腐るなよー」
わたしは部屋の隅で膝を抱えていじけてるニパを見つけると、その肩を叩いて慰めた。
「うっさい、あっち行けよ。あたしの気持ちなんてイッルに解るかよ」
「わかるよー。だからこうして元気付けにきてるんじゃないかー」
そりゃあ人の気持ちなんて理解るのは難しいけどさ……、実績を上げてるのに配置換えなんてさせられたら悔しいってのは理解してるつもり。
「ダカラサー、とりあえず立って荷物まとめないと……」
「ほらやっぱりだ! あたしを追い出しに来たんだ! あたしだってエースなんだぞ! 何だってこんな目にあわなきゃいけないんだよ!」
ニパはすごい勢いでこっちに向き直るとわたしに向かって一気にまくし立てた。
う、地雷踏んだ〜。
「いや、だからそういう訳じゃなくって……」
と、わたしの台詞の途中でもう一回そっぽを向くとまた膝を抱えてしまった。
「も〜……カッテニシロヨ」
その態度に流石に腹立たしくなった私はドアの音を大きく響かせて部屋を出て行った。
転属は命令なんだから仕方が無いじゃないか。
こうなったらもう戦隊長直々に説得してもらおう。うん、そうしよう。
ニパは私のちょっと後輩で、階級は下級軍曹。
不幸な事故が重なってるとはいえ、貴重な機材であるストライカーユニットを、いくつもいくつも壊したんで軍の上の方から転属を命令された。
で、転属先は地上勤務の倉庫整理。
そりゃあいやんなっちゃうよなー。
そういうわけで、現在いじけて手がつけらんない状態になってる。
でも、一応軍隊だし命令は命令なんで守ってくれなきゃ困るから中隊の皆でかわるがわる部屋を訪ねたんだけどみんな説得失敗。
階級的には上の准尉のわたしの言う事なんだから聞いてくれてもいいじゃないか〜、と思わなくも無いんだけど、あんまりそういうやりかたっていうのも好きじゃないし性に合わない。
なのでまぁやっぱり責任のある人に任せちゃうしかないよな。
…………。
暫くして、わたしはまたニパの部屋に来ていた。
まぁなんというか、よくよく考えてみれば、
あのレイヴォネン隊長じゃ癇癪起こした娘相手の説得なんて勤まるわけ無いよな〜。
指揮は的確なくせに威厳とかからっきしだしな。
「おーいニパぁ、いい加減機嫌なおせよ〜」
「ヤダ。あたしはこの基地でメルス穿いて戦うんだ。ずっと」
ニパは相変わらず部屋の隅で膝を抱えてる。
なんだか丸くなったフェレットってイメージがぴったりしててかわいい。
でもこの姿勢って背中が無防備でがら空きじゃないか?
ふふ〜。空戦なら初めから負けたも同然のポジションだよな。
さっきとられた態度への仕返しの意味も含んだちょっとした悪戯心がわたしのなかで起き上がる。
「うりゃ」
と、わたしはニパの背中をつつ〜っとなぞった。
「ひゃ!」
丸まっていたニパの背中が伸び上がる。お〜、思ったより敏感なやつだな。
「ひひ、背中ががら空きだぞ」
「なにすんだよ!」
向き直って睨みつけてくるニパ。ショートの薄い金髪が揺れ、済んだ空色の瞳が至近距離でわたしを射抜く。
至近距離で向き合って今更ながらニパかわいいな、とか思ったりしてちょっとドキッとした。
あ、まずいな、わたしちょっと赤面してるかも。
「そ、そういうわけで、おまえは今撃墜されたんだからおとなしく後送されろ」
少し動悸の早まったわたしの状態をごまかすように言葉を繋ぐ。
ちょっと、強引な持ってきかただったかな。
間合いが近すぎてドキドキが聞かれないか不安になりつつも、こっちから話を振った手前動けないでいると、ニパが唇の端を吊り上げて、にやりと笑った。
「撃墜は、第三者の確認がないとな〜」
「な、なんだよ〜」
ずいっと前進して身体を密着させてくるニパ。
「実は撃ち漏らしてて、落としたはずの敵機に逆襲されるなんて事もあるんじゃないの〜?」
わたしが身を引くより早く唇に柔らかい物が押し当てられていた。
「!?」
同時にまだ発展途上の胸には右手が添えられ、腰を引こうとしても先回りしたその右手が重ね穿きのズボン越しにお尻を包み込んでいた。
「バ、バカ、ナニヤッテ……ンっ」
一瞬唇が離れて、抗議の声を上げようとするけどそれも巧妙な罠で、
わたしの唇はもう一度ニパの唇で塞がれ、中途半端に開かれていたそこには器用に良く動く舌が侵入してきた。
「ンンッ」
トサッ、とそのままベッドに押し倒される。
倒れる間もニパの身体は綺麗に動きに追随して、わたしと彼女の唇は繋がったままだった。
ここまでの数瞬の内に既に上着の幾つかのボタンは外され、ズボンも半分ずらされていた。
ちょ、ちょっと、何でいきなりこんな展開に……っていうか何でもっと積極的に抵抗しないんだよ、わたし!
引っ込めていた舌を差し出したら、絡めとられて甘噛みされる。
ん……これ気持ちいいかも……じゃなくて女同士でこんな事……。
う〜でも前から女の子見てかわいいとか思ってたしでもそれはそれはたぶんししゅんきとくゆうの〜……。
訳がわからなくなって思考がぐるぐる回ってくる。
で、ニパがカウハバ一中の出身だって事を思い出したらなんか妙に納得して体の力が抜けた。
いや、抜いちゃいけないんだろうけどなんかもうムリ。
相変わらず頭の中はぐるぐる回ってたけど、
「イッルが最後まで付き合って撃墜されてくれたら、大人しく命令に従う」
って言ってくれたんで、何がどうなったら撃墜のルールなんだかわからないままに、
「キ、キョウダケ……、ダカンナー」
と返して何度か撃墜されるまで格闘戦に付き合った。
以上です。
GJ!
休みの日にいいもん見た!
今から
>>162の続き投下してよいですか?
速く速く
投下
◆juxGFpUaK.です
gdgdですが
>>162の続きです
美緒視点
「なんなのよ〜呼びつけて予算削減とか何とかカントカ言い出して〜」
やばい・・・・飲ませすぎた?
「最近一部隊員からなんでジャガイモばっかりなんだとか明らか誰かが作ってるワインとか日本酒とか!」
「ギクッ・・・・・」
これは・・・・ていうか私の内職ばれてる?
「最近隊員はおろかネウロイまで規則が乱れてきて〜」
「それは単に予測が外れてるだけ・・・・」
「あーもうそんなことはいいの!」
あー、また瓶開けてる・・・・5本も持ってくるんじゃなかった・・・・
20分後
「美緒〜もっろもってきへ〜」
「いや・・・・もう飲み干してますよ?中佐殿?」
もう私は声が上ずってしまっていた
「美緒?」
「はい!?」
「抱いて?」
「はぁ?」
今なんと言った?
私の答えも聞かず抱きついてくるミーナ
「ちょっと待って・・・・きゃあっ」
背筋をなぞられもう抵抗もできなかった
「懐に飛び込まれたらろうしようもないわよね〜」
「うわ・・・やめっ」
だめだっこのままじゃ私のいろいろなはじめてが・・・
「はぐっ!!!」
なんだ?ミーナは私の胸にうずくまるように倒れた
「ふー危ない危ない・・・」
「ハルトマン!どういうことだ?」
「あー、ミーナは酒癖悪くて〜昔はトゥルーデとかがその毒牙にかかってたからね〜ちょっと眠らせてみました」
ハルトマンは吹き矢を持ってニコニコ笑っている
「あー、わかった・・・下がっていいぞ?」
ちなみにミーナはその後あのときのことは覚えてないそうだ・・・
おしまいです
gdgdなところは気にしないでください・・・
>>487 カタヤイネンキタコレ
この子はコラムだけにとどめさせておくのはもったいない子だよな〜
ある程度長いのって、.txtで投下したほうがいいのかね?
10スレは行かないと思うんだけどなー
どうだろう
俺的には長くても全然おkなんだが
10スレはtxtだな
>>496 ロダに上げて流れるくらいなら
事前に10レスほどの少し長いのを投下します
とか断ってから投下したら良いと思う
レスありがと。実際どの程度の長さまで行くのかはまだ良く解らないが、
地の文が多くなりそうだから、同じ1レスでも文字数は多くなりそうだな・・・
>>499氏の言うとおり、一言 宣言して空気を読んでから投下を検討して見ます
待ってる!
他の連載物も待ってるよ!
>>489やっぱニパには卑屈っ娘が似合うよ、うんうん
>>493待ってたよ、エーリカおまえは
そしてシャッキーニ投下ちょっとえっちかも
「さがしもの」
「ね〜みつかった〜?」
『いや、それがな〜』
あたし(シャーリー)とルッキーニは今、宮藤の部屋にいる
おそらく宮藤は朝練の最中だろう
その隙に、捜し物があるから手伝ってくれと頼んだんだ
ごめんなルッキーニ…
みつかるわけないよ
そしてあたしは右手にはめた腕時計を確認した
『…まずい帰って来た!ルッキーニ隠れろ』
あたしはルッキーニをクローゼットへと押し込み自分もそれに続いた
ごめんなルッキーニ…
クローゼットはあまりに狭過ぎた、私の胸が彼女の顔を圧迫している
だけどたいして苦しくはない様子にあたしは一先ず安心した
そして暗闇の中であたしら二人は息を殺しす
(坂本さん、今日も特訓お願いします!)
あたし達が隙間から盗み視ているとも知らずに宮藤はその訓練を開始した
モミ モミ モミ モミ
「特訓っておっぱい揉んでるだけだよ、別に隠れてやらなくてもいいのにね」
そう言いながら彼女はあたしの胸へと手を延ばす
ごめんなルッキーニ…
あれはな、おまえのそれとは違うんだよ
(あん…くふっ…宮藤…はぁん…)
今まで聞いた事のない女性の声が部屋に響き渡る
「少佐変な声だしてるよ!?シャーリーはあんな声ださないのに」
ごめんなルッキーニ…
おまえに揉まれてもあたしは何も感じないんだ
想いを寄せる娘に胸を揉まれれば、普通は感じるものだけど
それは相手も自分の事を想ってくれている場合に限るんだよ
(上出来だ宮藤、優秀な生徒には褒美を与えんとな)少佐と宮藤は唇を重ね、そのままベットに横たわる
「あれ…キスだよね」
『ああ』
ごめんなルッキーニ…
そうだよな…キスくらい知ってるよな
そして部屋には二人の淫らな声が響き渡る
「あたしたちも…しようよ…キス」
!?…まさかおまえから誘ってくるだなんて
思いもよらぬ発言にあたしは動揺し罪悪感に晒された
504 :
さがしもの2:2008/10/07(火) 21:46:56 ID:K7GcpVsl
ごめんなルッキーニ…
『あれはな…好きな人同士がするもんだ、特別な事なんだよ』
ルッキーニ、確かにおまえはあたしを思ってくれているんだろう
だけどな、あたしの気持ちはおまえのそれとは違うんだよ
「シャーリーの事、好きだよ…シャーリーは特別だよ」
『ああわかってるよ、でもさ…』
どうせおまえは母親かその代用品ぐらいにしか思っていないんだろう?
「うんにゃわかってない、シャーリーはあたしの気持ちわかってない」
あたしにしがみつく彼女の体が小刻みに震える
「あたしの気持ち…してみたらわかるよ…キス」
彼女は腕をあたしの首へと回し必死に背伸びしようとする
ごめんルッキーニ…
女の子にとって最初のキスは特別なんだよ、あたしでいいのか?
あたしは彼女の腰へと腕を回し彼女を抱え上げ、そっと顔を寄せた
おでこを合わせると彼女の吐息があたしの鼻に触れる
いいのか?声には出さなかった
暗闇の中に微かに浮かぶ潤んだ瞳が既に答えを出してくれていた
あたしは軽く唇を触れさせそっと引き戻す
彼女は再び目を開けあたしを見つめる
ごめんルッキーニ…
まだキスは終ってないんだ
あたしは再び唇を重ねる
重ねては吸い上げ淫媚な音色を奏で続けると、やがてそれは協奏曲となった
彼女があたしの唇を吸い上げると同時に舌を差し入れる
彼女の体がビクッと震えた、それは舌先で舌先をつつく度に伝わって来た
ごめんねルッキーニ…
緊張しなくていいんだよ
あたしは左腕一つでその小さな体を支えると右手で彼女の髪をかき揚げる
そして睫毛に触れ、耳元を撫で上げ頬に添えた
目蓋にキスをしてから唇にキスをし、再び舌を絡め合う
そして徐々に舌を引き戻し彼女の舌を自分の口内へと誘導する
時には悪戯に焦らして彼女からせがんでくるまでの間を楽しんだ
ごめんねルッキーニ…
その隙にあたしは唾液を溜め込み彼女からの攻撃に合わせ注ぎ込む
それを飲み込む隙はあたえずに歯茎の裏をを味わい尽くす
堪えられずに喉を鳴らす瞬間、唇で彼女の鼻頂を覆い鼻腔から息を吸い上げた
いじわるしないで、とでも言いたげに彼女は拗ねた目であたしをみつめる
『ごめんねルッキーニ…』
そう呟きながら彼女の右耳に息を吹き掛ける
「はふぅっ」
『声…漏れちゃうよ、だめじゃない』
そう叱りながら頬に添えてた右手を離し二本の指を口内へと挿入した
指をクロスさせ彼女の舌を優しく挟みながら耳たぶを甘く噛み上げる
続いて指をクルクルと回すリズムにのせて首筋に向ってキスを続ける
両指が交互に螺旋を描き出すと鎖骨の窪みに沿って舌を往復させた
彼女の毛細血管を吸い上げ首元に印を付けると
その仕返しに彼女の左手はあたしの胸を揉みあげた
『あっんぅ』
505 :
さがしもの3:2008/10/07(火) 21:49:22 ID:K7GcpVsl
ごめん…ルッキーニ…
それ以上されたらあたし…耐えられないよ
あたしの唇は彼女から引き剥がされ、彼女に委ねるままに何かを唱え続けた
彼女はひたすら揉み続け、あたしはひたすら喘ぎ続ける
ごめん!ルッキーニ…
すごくヤバい!外に声が漏れている、バレてしまう
クローゼットの隙間から外をうかがうと…誰もいない
宮藤と少佐は部屋からとっくに出ていったようだ
「でもびっくりしたよ〜シャーリーすんごい声だすんだもん」
ごめんなルッキーニ…
今まであたしが感じれなかったのは、私の思い込みが原因だったんだな
『今後、人前では揉まないでくれよ、この声はおまえだけに聞いて欲しい』
「わっーた、んじゃさ〜そん替り〜おっきくなったらあたしのも揉んでねっ」
『ああ、気長に待つよ』
「にぃぎぃぎぃ〜すぐだよすぐ!」
『はっはっは、そうだな、すぐだな!すぐ!』
ごめんルッキーニ…
今の嘘…ってゆーか小さいままの方があたし…好きなんだ
「でもさ〜結局みつかんなかったね〜捜し物、もういいの?」
『うん、もういい』
ごめんねルッキーニ…
実はこの時間、少佐と宮藤がやって来る事
二人が何をするのか、実は知ってたんだ
そして…
ありがとうルッキーニ…
もうとっくに、捜し物はみつかったよ
〜おしまい〜
箇条書きなのは意図ではなく能力の限界なんです、シャッキーニ難しいよ
元々は
>>295でのクローゼットからのみっちゃん攻撃を受けて
あそこで芳佳×リーネにやらせようとした事です
おねえちゃんもいっしょだとすごい事になりそうだったんで別ルートへ
OsqVefuYさんインスピレーション本当にありがとう
そして前回に続き、読んで頂いた方々、レス頂いた方々感謝致します
それから
>>310誤字訂正
22行目
「ハルクホルン」→「バルクホルン」
38行目
「多少胸が余るが」→「多少胸がきついが」
39行目
「リベリオン」→「リベリアン」
申し訳ない
そしてそのリレーSS、
>>428の続き
みなさんの妄想投下を心待ちにしてもいいよね?よね?
などと期待しつつ、このへんで失礼致します
シャッキーニ最高!
やっぱいいなーシャッキーニ
>>428の続き
エイラ「ハァハァ……こ、これがさーにゃの……!!」
エイラ「ん……さーにゃの匂いが……」
リーネ「何してるんですか?」
エイラ「おわああああ!!」
エイラがサーニャのベッドの上で転げまわっていた。
というか布団に顔を擦り付けながら匂いを嗅ぎ回っていた。
リーネは思わず後ずさったが、エイラはそれ以上に動揺していた。
リーネ「あの……私……」
エイラ「ち、違うんだコレは!その、べ、ベッドメイキングをだな……」
サーニャ「エイラ」
リーネの後ろから突然サーニャが音もなく現れた。
サーニャ「それ、私のベッド」
>>506 何という以心伝心、ちょうど投下中に読みながら書いてたぜ!!
シャッキーニGJ!!狭いところに閉じ込められるシチュは巨乳であればあるほどいい……!!
>>506 GJ!やっぱりシャッキーニ良い!
というわけで投下します。でももっさん×芳佳。
――私はブリタニアへ向かう船の甲板で、少し考えていた。
私はもしかすると、宮藤に恋をしてしまったのか…?
考えたくは無いが、数日宮藤と過ごすうちに、どんどん宮藤が可愛く思えて来てしまったのは、恐らくそういう事だろう。
しかし、仮にも軍人である私が民間人、しかも自分より年下である女の子を好きになってしまった、と考えると、自分がよく分からなくなってくる。
すると、遠くの方から、聞き慣れたあの声が。
「坂本さーん!」
「宮藤か、どうした?」
「これ、坂本さんの為におにぎり作って来ました!」
「おお、悪いな。じゃあ早速戴くよ」
そう言って、私は宮藤が作ってくれたおにぎりを一口頬張る。
「うん、美味い」
「本当ですか!?嬉しいです、坂本さん!」
塩加減も丁度良いし、お米の堅さも程よい。
「はっはっはっ、宮藤は将来良いお嫁になるぞ」
私がそう言うと、宮藤は顔を赤らめ、俯いた。
「えっ…と…私は…//////」
「なんだ?」
「なっ、なんでも無いですっ…!//////」
と、宮藤はそう叫びながら、再び船内へと戻っていった。
…どうしたのか私には分からないが、宮藤の作ってくれたおにぎりはやはり美味しい。
おにぎりを食べながら、よく晴れた空を見る。
「…良い天気だなぁ…」
私が宮藤に向けたこの想いが、本人に届くかは分からない。
だが、今は、平和なこの時を大事に抱き締めていよう。
そんな事を思った昼下がり。
今日も、良い日だ。
明日も良い日になるといいな、宮藤。
END
以上です。
今はフラゲしたED集聴きながら新作執筆中です。
…もちろんシャッキーニでw
では、爺はここらで…
師匠のもっさん×芳佳だー
芳佳が初々しいなー
シャッキーニ待ってます
イラストコラムの連載されてた本も家にあったはずなんだけど、
散らかりすぎて行方不明だったりする。がんばって探してみるかなぁ。
元ネタの人のエピソードに絡めていろいろと妄想が浮かんではくるんだけど、
百合萌じゃなくて普通に燃える内容の話しか浮かんでこなかったりw
拗ねてるニパ書きたくて書いたけど後で気づいたらエイラ13歳ってすげぇ萌える。
シャーゲルってやっぱマイナーかなぁ 面白いと思うんだけどなぁ
ここで一番支持されてるのはエイーニャなんだろうか
安心しろ
エーリカ×エイラなんてどマイナーな妄想してる俺がいる
安心しろ
エイラ×ペリーヌが今自分の一番の萌えだ
ツンデレってあんなに言うからにはでれてるペリーヌ見て
可愛いところあるじゃんとか思ってるんだろうそうだろう
シャーゲルは電撃戦だ!から大好きなカップリングだな
ペリーヌ×サーニャもいける
ペリーヌはなんだかんだで優しいからナ。不器用だけど
タイツトライアングルがここに結成された
>>511GJ!
少佐×宮藤の師弟コンビは大好きです!
ミーナとのアダルトな関係も好きだけどやっぱり師弟間の愛ってのは良いもんだな
>>514 そもそもエイラーニャなんて本スレの奴らがエイラーニャスレ化させたから人気に見えるだけ
実際人気だけど
実際人気あるだろ…
唯一百合設定のあるエイラさんだし
なんだなんだ、話してみればマイナーカプ好き結構いるジャマイカ!!
>>449のシリーズ終わったら後日談としてシャーゲル一本仕上げてあるんでシャーゲル好きは暫し待たれよ!!
ぶっちゃけこのシャーゲルが書きたかったが為にカールスラント組の話を書き始めたといっても過言ではない。
あと
>>511GJ!!船の上での美緒は芳佳に一途であって欲しい……。
ノンケでも同性を愛してしまうことがあるらしい。
ブロークバック・マウンテンを見て同性愛というものの理解が深まった。
t26gFAxTです。
毎度同じ言葉で、見た目的に感謝の意が薄くなりがちですが、
学園物2話へのレスありがとうございます!!
とにかくいろいろなキャラを出したい性分なので、毎回エイラとサーニャというのが難しくなってきたのですがw
エイラ主軸というのはぶれない…はずです。
見守っていただければ幸いです。
というわけで第3話、出る!(5話のシャーリー風に)
風呂場での一件以来、エイラとサーニャは、毎日一緒に登下校して、食事も、常に隣り合って食べるようになりすっかり仲の良い友達同士になっていた。
そうはいっても、あの日からまだ数日ほどしか経っていないのだが。
「じゃあ、またあとでナ」
高等部校舎に足を向けながら手を振るエイラに、サーニャは小さくうなづく。
校舎に入ったエイラは自分のロッカーの鍵を開ける。
とたん、隙間から押し込まれたと思われる何通かの封筒がエイラのつま先に落ちてくる。
数日前にもらったような、かわいらしい色の封筒。
果たし状ではないことは確かだろう。
エイラはため息をつきながらも、かがんで、拾い始める。
すると、隣から手が伸びてきて、手紙を拾い上げ、エイラに渡す。
「リーネか、おはよう」
「おはよう、エイラさん」
リーネはぽかぽか陽気のような笑顔を振りまく。
エイラは、よっ、と言いながら、立ち上がり、封筒を確認する。エイラ宛ではあるようだが、差出人はいずれも書いていない。
「もてもてですね」と、リーネが覗き込むようにして言う。
「そ、そんなんじゃねーよ。最近ここ来たばっかだし。物珍しさで……出してきてるだけ……ダロ。まあ、嬉しいけどさ…」
エイラは、言葉どおり、嬉しさを感じないわけでもないが、どこか引っかかっていて、難しい顔をしながら、整えた封筒をロッカーに押し込む。
「まったく、朝から何を話しているのかと思えば、恋愛御法度とは申しませんけど、ほどほどにしたほうがよろしくてよ」
エイラの隣にいつの間にか立っていたペリーヌが髪をかき上げる。
「うあっ! いつからいたんだよ、ツンツンメガネ!」
「まあ、失礼な! なんていう呼び方をしますの、エイラさん!」
エイラとペリーヌは犬同士のケンカのように互いに歯をむき出さんばかりの勢いで向かい合う。
リーネは止めようとするも、気圧されて間には入れそうになく、力なく笑った。
瞬間、リーネは背後に気配を感じ、振り返ると、彼女のすぐ横を、長い銀髪をさらりとたなびかせ、くわえタバコした女が通り過ぎエイラとペリーヌの前に立ち、くわえていたタバコを指に挟んで、煙を吐いた。
「おい。ケンカはよせ」
怒鳴るでもなく、淡々とした口調ではあったが、二人の少女は、女の鋭い視線に射抜かれて、静かになる。
女は二人が静かになったのを確かめると、またたばこを大きく吸い上げ、去っていく。
「ビューリングさぁん、校内は禁煙ですぅ……」
エルマがそう言いながら、銀髪の女――ビューリングを追いかける。
「なんていう不良教師だヨ……」
エイラとペリーヌは、その様子を並んで見ながらも、視線が合った途端、ふんっと互いに背中を向けてしまう。
「それで、ペリーヌさんとこじれちゃったの?」
屋上にて、寝転がったエイラの隣で体育座りをしたサーニャが顔を向ける。
「そこまでおおげさなもんじゃないって。誰だってうまくかみ合わない人間の一人や二人…」
「でも、ツンツンメガネは酷い……かも」
エイラはぎくりとした顔をして、押し黙ってしまう。
確かに、思ったとおりに、気の赴くままに、呼んでしまった。決して反省していわけでもないが、ペリーヌの噛み付きっぷりに後に引けなくなったのも、事実であった。
エイラは、眉間にしわを寄せて考え込んでしまう。
サーニャは、体をひねり、両肘を突いて、手にあごを乗せ、エイラを見やる。
「……私、エイラの空色の瞳に映る雲を見るのが好き」
「……な、何言ってんダ。はずかしい…」
「501号館の寮のみんなも好き」
みんなも。
サーニャの言葉を聞いて、エイラの心の奥にほんの少しもやつきが生まれる。
エイラは、その感情にあえて気がつかないふりをして、そしてサーニャが何を言わんとしているかを感じ取って、彼女の他人に対する優しさに感心し、体を起こす。
「そう、だよな……。一緒に暮らす仲間なんだから、ギスギスは嫌だよナ」
エイラが差し向けた笑顔に、サーニャも微笑み返した。
その後、エイラはペリーヌとの接触を図るが、バツの悪さとタイミングの悪さが相まってか、なかなか機会をつかめずにいた。しかも、ペリーヌと目が合うたびに、彼女がついっと顔を背けるものだから、エイラも気が削がれ始める。
放課後になる頃には、昼間のやる気が3分の2ほど消滅していた。
残ったやる気を振り絞って、エイラはペリーヌに近づきかけるが、教室のドアが開き、エルマが顔を覗かせ、エイラを呼び出す。
準備室の安ソファに座らされたエイラの前に紅茶が置かれた。
「あのさ……。生徒なんだからお茶は出さなくても…」
「あ……」
エルマは一人で盆を握り締め、やってしまったという顔をする。エイラは笑い出しそうになったが、目の前のか弱い、頼りない、でも大切な同郷の先輩であるエルマを傷つけまいと、我慢し、話題を振る。
「で、何の用?」
エルマはエイラの向かいのソファにぽすんと座り、握った両のこぶしを膝の上に乗せて、顔を上げた。
「実は、これといって用はないんだけど…」
「へ?」
エイラは思わず怪訝な顔を向けてしまう。
ペリーヌに話しかける機会を奪われたようなものだからだ。
思わずソファから腰を浮かしかけたが、
「あ、あのね。ほら、こっちに来てから、そろそろひと月経つし、どーしているかなぁって……。あなたは大切な後輩でもあるし…最近来なくなったし…」
と言うエルマを前に、また、ソファに体を沈める。
彼女は、彼女なりにエイラを気にかけていてくれたのだから。
ふいにサーニャの顔を思い出し、エイラは瞳を細める。
「心配かけて、ごめん。実はさ、友達ができたんだ。サーニャって言う。それに寮に入ったし、なかなかこっちまで寄る余裕がナ…」
不器用ながらも、まっすぐに、そして目を輝かせて出来事を伝えるエイラに、エルマの表情がぱっと明るくなった。
「良かった! こんな風に呼び出して、余計なお世話だったわね。ごめんなさい…」
エルマは赤面しながら、頬をかく。
エイラは首を振った。
「いや、いいんだ。そういう気遣いって、すごく大事だと思うから」
準備室を出たエイラはどことなく軽快に廊下を進む。
この学園に来る前だって、決して、人当たりの悪い生き方をしてきたというわけでもなかったが、この学園に来て、そして、サーニャの言葉で、エイラは自分が徐々に磨かれていくような、そんな感覚を覚え始めていた。
ペリーヌには、寮に帰ってから謝ろう。
そう思いかけていたエイラの数メートル前でペリーヌが花瓶を持って教室に入っていくところに出くわす。
エイラは、こっそりと教室を覗き、中を確かめる。
ペリーヌは水を注ぎいれたらしい花瓶を置くと、用意していたと思われる薔薇を入れ、微笑む。
いつもの自信満々そうなアホネンのような高笑いではなく、年相応の無邪気さを秘めた、そんな微笑み。
エイラはドアからわずかに離れて、わざと足音を立てた上で、ドアに手をかけ、開ける。
「……よっ」
エイラは、さも今来たかのように演出しつつ、軽い挨拶をする。
「あら、まだいらしたの…」ペリーヌはわずかに驚きながら、背を向け、花瓶を元の位置に戻す。
「もう帰るよ。腹減ったし。サーニャ待ってるし」
「すっかり仲がよろしくなったのね」
「まあな」
ペリーヌは、エイラが立ち去るのを待っているかのように、背を向けたままだ。エイラはそれに感づいて、言葉を接ぐ。
「あのさ。今朝、変な呼び方して悪かった。ごめんナ」
ペリーヌはわずかに肩をぴくりと動かした。エイラは、しばらく待ったが、去るのが得策という考えに至り、ぱたぱたとドアに向って歩き出す。ペリーヌはあわてて振り向いた。
「わ、わたくしのほうも、少し、気が立ちすぎていましたわ……。ご…ご…ごめんなさい」
エイラは、もう一度、ペリーヌに顔を向け、ふっと笑った。
「また、後でナ」
去っていくエイラを見送り、ペリーヌは自分の頬がわずかに熱くなっていることに気づく。
「な、なんなのよ。わたくしは坂本先輩ひとすじですのに……」
ペリーヌは、自分の頬を軽く叩いた。
第3話 終わり
レスありがとうございました、 21X2w2Ibです。
絵も文もとても楽しんでかかせていただいているので一緒に楽しんで
いただけたならとても嬉しいです。
上手く言葉になりませんが、本当にどうもありがとうございます。
>保管庫管理人様
>>475-476のお話に
>>478さんの提案くださった『ロシアンブルー』と言う題名を
付けさせていただきたいと思います。お手数ですが保管の際はよろしくお願いします。
それと、希望した方がいらっしゃったので
>>478の再うp
ttp://www.uploda.org/uporg1712995.jpg 時間が時間なのでまた見れない方がいるかもしれません。こんな時間しか来られず申し訳ないです
また話が出来たときには投下させていただきます。それでは。
>>524 学園ウィッチーズの続きキテター!
いつも楽しみにしてます、ああもう本当にみんな可愛いなあ、GJ!!
さりげなくペリーヌ×エイラが入ってるのにニヤニヤがとまらないw
529 :
528:2008/10/08(水) 01:33:32 ID:vgAEKtmo
アンカーミス申し訳ない、
7行目の
>>478→
>>481 名前つけてくださって本当にありがとうございました!
一話目から百合すぎて噴いた。「くん」付けっていいものだね
でも以降は百合百合しないんだろうなぁ……ちょっと残念
ごめん誤爆
絵が良い
此処の紳士淑女は魍魎タイムだったと信じてたよw
まだ学園SS読んでないが学園物なら絡新婦の断りじゃないか?
あぁ、ごめん アニメが始まってたのか
どっか喫茶店でお茶してるエイラさんとオレ。
「で、エイラさんはサーニャさんにいつ告白するのよ?」
「よ、余計なお世話ダ」
「みんな話してるぜ? サーニャさんはエイラさんの嫁だって」
「そんな事ナイ・・・それに告白したらフラれそうだし」
「告白する前にフラれる事を考えてどうすんだよ・・・ヘタレ」
「うるさい。関係ないダロ」
「ダメだ。ほら、これやるから今すぐ電話しろ。告白しなくていいから、とりあえずデートしてこい」
オレ、映画のペアチケットとサーニャさんの電話番号を差し出す。
何かこんな夢見た・・・。
ちなみに自分は中学の時に、こんな感じで友達に後押しされて告白した事があります。
フラれたけど・・・。
カナシイハナシダナー
ムリダナってフラれたんだな
>>537 それを偶然目撃してしまうサーニャさん
「エイラ…?…誰だろ…あの人……」
なぜか胸が苦しくなってその場を離れるサーニャさん
ダニエル・デイ・ルイス
サーニャスキダー
百合検索サイトにストライクウィッチーズの登録数が【0】で
泣きたくなる
545 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/08(水) 16:30:46 ID:do3S7YJE
以外カプなら少佐とエイラとかどうだろう。
ヘタレなエイラがモテ少佐みたいになろうとこっそり少佐を付け回し
行動をマネしようとするけどやっぱり上手くいかなくて四苦八苦するとか...。
このスレとpixivがあれば文も絵も発表には事足りるからかなあ
>>544 だよな…。ここのスピードとかアニメの人気とかスゴいのに。
いまいちジャンルとして確立されてないというか
>>544 Girls Love Searchなら何件か登録されてるよ
>>201j4ntaz3yのシャーゲル投下したものです。またシャーリーとゲルトの話投下します。
何話か続く予定ですが、最終的にだれひとりとして幸せにならない話なので苦手な方はNG奨励です。
「あんたさあ、あたしのこときらいだろ」
自己紹介以外ではじめて話したときの台詞はたしかそれ。しかもやつはときたら、答えもしないで
ふんとはなをならしてさっさといってしまったのだ、と、あたしは記憶している。
「つきあわないか、今夜」
だから、出会い頭にそんな唐突な提案をされても自分に言われているなんて思いもしないのだ。
あたしとバルクホルンのたったふたりしかいない廊下で思わずきょろきょろとまわりを見わたすと、
おまえに言ってるにきまっている、といつぞやのようにはなをならされた。
「ワインはきらいか」
「いや……」
「じゃあ、今夜10時だ。私の部屋にきてくれ」
言いおわるが早いか、バルクホルンはさっさときびすをかえして歩きだす。仕草はどれも出会った
ばかりのころとかわらず失礼千万であるが、話の内容は信じがたい。あたしは呆然とうしろ姿を
見おくった。だれが聞いても晩酌の誘いで、それはあまりにあの堅物らしくなく、なによりもまさか
このあたしを誘うなんて気でもふれたんじゃなかろうかと思うほど。依然キツネにつままれたような気分
だったが、かの姿が廊下のむこうへきえてしまったのであたしもあるきだす。そこでふと思った。
そういえばやつの部屋ってのはどこだったかな。
「おそいな、10分遅刻だ」
その夜。部屋にはいるなりバルクホルンは嫌味たらしく簡素な室内のすみにおかれた時計を指した。
たしかにその長針は盤の2の数字をそろそろすぎようとするところで、しかしあたしは肩をすくめた。
「おかしいな、あたしの部屋の時計はちょうどいい時間だったのに」
もちろんうそだ。大事な会議でもあるまいしいちいち時間厳守なんてしていられない。そもそもあたしは
息ぬきをしにきたわけで、それでそんな堅苦しいことを言われるのはとんだお門違いの話だった。やつも
そのあたりはわかっていたらしく、あとはため息をしずかについただけでもうなにも言わなかった。その
かわりにベッドのとなりのまるいテーブルを親指で示す。
「適当にかけてくれ」
「どうも」
テーブルのうえにはワインのボトルとふたつのグラスがならんでいた。こんなものかくしてたんですねえ、
とお堅い軍人に笑いかけてみると、没収したものだ、と簡潔にかえってきた。おおかたハルトマンあたり
からだろう。そこで違和感を覚える。バルクホルンが他人からとりあげたものを別の人間とあけてしまう、
などということはありえるのか、それを言えばまずあたしがここにいること自体が普段のバルクホルンを
見るかぎりでは激しいほどの違和感なわけだが。
ふたつのグラスに赤い液体がながしこまれる。とって口元にちかづければ、あまい芳香が鼻先をかすめた。
「ワインは残念ながらくわしくないんだけど」
「生憎、私もだ」
乾杯、とかすかな音をたててからグラスをかたむける。ゆっくりと液体を嚥下し、それから目のまえの
人物を観察した。自分とおなじようにグラスに口をつけ、味わうようにまぶたをさげている。上品な面を
しやがって。なんの反抗心か知らないがあたしは一気にグラスのなかをからにした。バルクホルンには
すこしおどろいた顔をされたが、そんなことはどうだっていい。正直な話、緊張していた。バルクホルン
とはそりがあわないとずっと思っていて、いまはそんなやつのテリトリー内にいるのだ、しかも今日は
ずっとらしくないさまばかりを見せつけられて、これでやつがなにも企んでいないと思えなんてのは到底
無理な話だ。ふうとため息をつくと、バルクホルンの手がボトルをつかんでまたなみなみとそそがれる。
「酒には自信がおありのようだな」
「人並みにはね。うまいねこのワイン」
「ふん、酒は酒だがな」
なんだ、自分で誘っておいてしらけることを言ってくれる。バルクホルンのグラスがあいたのを
見はからって、あたしもさきほどのやつと同じようについでやった。
「あんたは酒がきらいなの?」
「きらいならこんなことはしていない」
「ふうん?」
そのわりにまったくたのしそうじゃない面をしているじゃないか。そう思ったけど、こちらもおそらくひとの
ことは言えない顔をしているだろうからことばにはしないで肩をすくめるだけにした。
「トランプだな」
宴もたけなわ、と言ってもこの面子では盛りあがりにも限界があるわけだけど、それなりに気分も
よくなってきたころ、バルクホルンが提案した。
「トランプでもしようじゃないか」
「ふうん、あんたがそんな娯楽品もってるなんてねえ」
「エーリカのわすれものだ」
「エーリカの……」
ふうんと思った。普段はハルトマンとよぶくせにプライベートではファーストネームでよんでいるらしい。
にやりとしてみせたが気づかれなかった。
「ポーカーは?」
「大得意。せっかくだ、ちゃんとチップも用意して賭けでもしよう」
ほんのジョークだった、この真面目なバルクホルンがのってくるとも思えなかったしね。だから、いいだろう、
と言われたときには耳をうたがった。
「あれ、いいの?」
「きさまから言ったんだろう」
「だけどさ……」
これはおもしろくなってきた。じゃあわかった、やっぱり準備がめんどうだから、単純な運だめしを
しよう、負けたほうが勝ったほうの言うことなんでもきく、ってのはどう。挑戦的な目つきをつくって
視線をおくれば、ルールは、とかえってくる。
「カードをひけるのはいちどのゲームで二回まで。さきに三勝したほうが優勝」
提案したときに勝つ自信があったかはもう覚えていない。まあたぶん、酒のせいで気がおおきく
なっていたんだな。けっきょくあたしは三連敗、軍配はバルクホルンにあがってしまったのだった。
また、グラスにワインがそそがれた。ボトルからはぽとぽととしずくが滴り、これが最後の一杯だと
主張している。どうぞ、と勝者の余裕の感じられる笑みでもってバルクホルンがささやいた。
「しんじらんない、いかさまだ」
「ディーラーはきさまだったろうが、リベリアン」
だからって、三連敗はないだろう! とはいえ、負けたことに文句を言うのはスマートじゃない。
あたしはワインを一気にながしこんでからさっさとたちなおることにする。
「で、なにをすればいいわけ?」
「……」
バルクホルンはトランプをそろえなおして箱におさめている。もったいぶるなあ。ことん、とカード
のおさまったケースがテーブルにおかれた。あたしはといえば、ほおづえをついてさきほどの時計を
ながめていた。かちかちと正確に時をきざんで、意外にも日付はまだかわっていない。ふと視界に
影がおちる。目のまえの人物がたちあがったんだと一拍おいてから気づいて、それと同時にぐいと
胸元をひかれた。
「……」
おどろいた、なんて表現じゃたりない。いたいと批難する間もなく、あたしの唇はやつのそれにふさがれていた。
つづく
>>551 シャーゲル来たああああああ!!これはたまらん!
わっふるわっふる
>>552いいねぇ。シャーリーの目線で描けてるなあ。
>>551 うほえあああシャーゲルきたあああああ!!GJ!
ハッピーエンドだけがすべてじゃないぜ。続き待ってる!
ひょえわ〜
シャーゲル……
シャーゲルのワインネタを書いている途中に先を越された・・・
わっふるわっふる
>>557 それはすごい偶然www
どたらも楽しみにしてるよ!
シャーゲルは対照的な二人だから面白いんだよな〜
流れはシャーゲルなのに空気を読まずにシャッキーニ投下します。若干長め。
――自分の未来を考えた時、あたしの頭にはシャーリーが浮かんだ。
“シャーリーとずっと一緒にいる”
他の選択の余地は無かった。
あたしにはシャーリーしかいない。
あたしの運命の人は、シャーリーなのだから。
その事を隣で寝ていたシャーリーに話すと、小さく笑って、頭をグシャグシャ撫でて。
「アハハ、嬉しいなあ。それだけルッキーニの頭の中はあたしでいっぱいだって事だろ?
恋人冥利に尽きるなあ」
そう言うと、シャーリーはあたしのおでこに軽くキスをした。
あたしはまだ12歳。この先がどうなるかなんて分からない。
でもあたしはシャーリーとこれからも一緒。
そうだよね、シャーリー。
―――未来予想図―――
ある日、ネウロイの一撃を食らってシャーリーが重傷を負った。
意識はちゃんとあって、話す事は出来るけど、出撃するのは一カ月ほどかかるみたいで。
あたしは寝る間も惜しんでシャーリーのそばにいた。
正直眠いけど、シャーリーのそばにいたいから、眠気を殺してシャーリーの近くにいる。
すると、そんなあたしを心配したシャーリーが不安そうに話しかけてきた。
「なあ、ルッキーニ、しばらく寝てないだろ?
あたしは良いからちょっと寝てこいよ」
「あたしは大丈夫だよ。それよりシャーリーが心配だもん」
「だからあたしは大丈夫だって。
だってほら、お前が寝不足だと任務にも支障が出るだろ」
「ん…ウニャ…」
「ほら、ウトウトしてる。あたしは良いから寝てこい?」
「…やだ、あたしはシャーリーの恋人だもん。だからシャーリーに付き添うの」
「はあ、まったくしょうがないお姫様だなあ…。ほら」
そう言うとシャーリーはベッドにあたしを招き入れた。
「えへへ、シャーリー暖かい//////」
「あたし一応ケガしてるから、跳ねたりとかはやめてくれよな」
「うん、うん、分かってる」
シャーリーのぬくもりはあたしを、安心させる。
気持ちよくて、フワフワで。
「なあ、ルッキーニ」
「なに?シャーリー」
「…お前、あたしとこれからも一緒にいたいか?」
シャーリーがいきなり変な事を聞いてきた。
「そんなの当たり前だよ。だってあたし達恋人同士なんだよ」
すると、シャーリーの表情は少し暗くなって。
「…でも、それじゃ一緒にはいられないんだ。
…ただ好きだってだけじゃ」
「シャーリー…?」
「…あたし達だっていずれ別れる日が来るかもしれない。それがどんな形であっても」
「…どうしたの…?」
「……別れよう、ルッキーニ」
「……え……」
それは、いきなりだった。
その瞬間、あたし達の空気が凍った。
「あたし達の関係は決して許されるものじゃない。
…いずれ引き裂かれるかもしれない。
…あたしは嫌だ。他人の手であたし達の仲を否定されるのは嫌なんだ」
「シャーリー……」
「他人に引き裂かれるくらいなら、あたしはいっそ自分の手で幕を引く事を選ぶ」
「なに…いってんの…?…あたしシャーリーの言ってる意味がわからないよ…?」
「…………」
シャーリーは黙ったまま、言葉を繋げようとしない。
…涙が溢れる。止まらない。勝手に目から流れ出る。
「ねえっ、嘘って言ってよ!シャーリー!あたし嫌だ!
あたしの事嫌いになっちゃったの!?
あたしの何が悪かったの?直すから、シャーリー!」
「…ルッキーニは悪くないよ。…あたしのワガママだよ」
「シャーリー…!」
「…好きだから。ルッキーニが好きだから、あたしは…辛いんだ…」
シャーリーにも涙が。
蒼い綺麗な瞳が濁って行く。
「好きだから、別れるんだよ。
ルッキーニの未来を考えたら、ルッキーニはあたしとなんかじゃなくて、誰か別の人と一緒にいた方がいい」
「バカッ、バカバカバカ!シャーリーのバカ!
それくらい、あたし達なら乗り越えていけるよ!」
あたしはシャーリーに無理矢理キスした。
あたしの想いを込めた深いキス。
シャーリーはそれに反応するようにあたしを抱きしめる。
「んんっ、んむっ…ぷぁっ…シャーリー…んんっ…」
「ルッキーニ…んんっ、ぷはっ…んむっ…」
しばらくして、唇を離す。
「…やっぱりあたし別れたくない」
「ルッキーニ」
「たとえシャーリーがあたしと別れたいって言ってもあたしはシャーリーを追い続けるから。
…あたしはシャーリーを離さない」
「……ルッキーニ……」
シャーリーは優しくあたしに語りかける。
「……あたしといたら白い目で見られるぞ?…それでもいいのか?」
「そんなの覚悟の上だもん」
「一緒にいるって決めたら、あたし一生お前を離さないぞ?」
「あたしだって、シャーリーを離さない」
すると、シャーリーはいつものヘラヘラした笑顔に戻った。
その笑顔はいつもより数倍も魅力的に見えた。
「…そっか…そっかそっか!そんなにあたしの事が好きか!
お前本当一途だな、うん!」
シャーリーはあたしの耳たぶに噛み付いてきた。
「ニャッ…!シャッ、シャーリー…!?//////」
「ニャハハ、やっぱルッキーニは可愛いなあ!
少しでも引け目を感じたあたしがバカみたいだ!
…ごめんな、ルッキーニ…あたしちょっと心配だったんだ。
ルッキーニが本当にあたしの事愛してくれてるか」
「…そんなの確認しなくても」
「時々心配になるもんなんだよ。ルッキーニが好きすぎるからさ」
「シャーリー…//////」
するとシャーリーは紙とペンを取り出して来て。
「ルッキーニ、ここにあたし達の“未来予想図”を書こう」
「未来予想図?」
「そ。あたし達の未来をここに書くんだ。どんな事でも良い。あたし達の未来なら」
「ウニャ〜、シャーリー、オシャレだね〜♪」
あたしはシャーリーにペンを渡された。
「じゃ、書こうか!」
「うん!」
―――――――――――――――――――
月明かりがあたし達を照らす。
未来予想図を書き終えたらあたし達は、力が抜けた様に眠りに落ちた。
しっかり、シャーリーにしがみついて、もう二度と離れないように。
そしてあたし達のそばには一枚の紙、“未来予想図”が置いてある。
ねえ、シャーリー、あたし達、未来にはどうなってるのかな。
あたし達が望む未来になってると良いね。
ねえ、大好きなシャーリー。
『あたし達は、未来も、ずっとずっと一緒!! シャーリー ルッキーニ』
あたし達の未来予想図に願いを込めて。
朝起きたら、もう一回確認しよう。
誰にも邪魔出来ない、あたし達だけの未来を。
END
以上です。
自分の書くシャッキーニはどうしてもシャーリーが暗く、ルッキーニが乙女になってしまう…。
どうしてだろう…?
では、爺はここらで…
藤枝が動き出したか…これはいかねばなるまい。
藤枝出るのかよwww
しかもサーニャイラ。これは死んでも行く
じっちゃんホントシャッキー好きダナー
というか良くネタが思いつくな
あんたは間違いなくエースだヨ
ストウィ同人界のビッグウェ〜ブ第一波きたる・・・かw
もっと沢山優良百合サクルが注目してマリみてみたいな発展を遂げてほすいな〜
同人でも百合系は好くないのが現状
サンクリもほとんどヘテロ系
後は生やすしか無いからな
7話のあと、
「エイラ…なんで私のズボン持っていっちゃったの…?」
「そ、それは…ゴメンっていってるじゃないかぁ〜」
「…」
「そろそろ許してくれヨー」
「……ってくれたら…げる」
「え?」
「…エイラの服貸してくれたら許してあげる」
「わ、私の服って…サーニャには大きいダロ?」
「…いいの」
って言って嬉しそうにぶかぶかのエイラの服着てるサーニャを想像したらとてもときめいた
生えてても男と絡ませるよか大いにマシだよ。
百合棒という言葉もあるくらいだし。
エイラーニャ(サ〜ニャイラ?)はやっぱりつよいなぁ〜
>>569 ヘテロ系ってストパンがってこと?それとも同人界全体で?
>>564 GJ!!じっちゃんは本当にシャッキーニネタの宝庫ですね。
その妄想力を少し分けて欲しいよw
>>572 他の百合大手でもちまちまストウィの話題見かけるけど、
それらのほとんどがエイラーニャ支持者という……。
この二人の破壊力はとにかくすさまじいね。
東ガルだけはもっペリだったが。
どうしてもエロを求めると棒が出てくるからな
スト魔女だと整備士とか空軍の人かな?
後は触手?
まぁ原作では男の心配は股監督だから
心配はそんなにしなくてもいいのが良いけどナー
>>571 ぶかぶかの服は萌えるよね
>>571 もちろんその絵を今描いてる途中なんですね、わかりまs
全力で待ってます
ワッフルワッフルワッフル
エイラの軍服をサーニャが着たら膝まで隠れちゃいそうだな
ベルトいらず!
600行く前に400KB越えるとかどんだけだよwww
>>576 なんでわかったんだ…
ttp://www2.uploda.org/uporg1715086.jpg これだけではなんなので
>>571の続きで短文を。
例のごとくエイラーニャ。
───
「エイラ、似合う?」
見慣れた衣服を着た、見慣れた顔の女の子が、私の目の前でぴょんと跳びはねた。
それだけで頭のどこかがやられてしまったようだ。頭がくらくらしてつい、頭を抑える私。
なんと言えばいいのか、わからずにただ口をパクパクさせる。
「〜♪、♪」
嬉しそうにくるりとターンを決めて、今は鼻歌を歌っている。ご機嫌な証拠だ。
でも、どんなに機嫌がいいときだってこんな行動はとらないだろう。少なくとも私の知っているサーニャなら。
ルッキーニを動、とたとえるなら、サーニャはその真逆、静という言葉が誰よりも似合う。
喜びも悲しみも怒りも、とても静かに表現する。その感情の機微はとても曖昧で、私だっていまだに
それを完璧に捉える事は出来ないほど。
だったはず、なのだけど。
いま、私の服──つまりは、スオムスの軍服だ──を着て楽しそうに私の周りを動き回っているこの女の子は
明らかに普段のそれとは違っていた。
どう見てもに身の丈にあっていない、ぶかぶかの服。袖なんて当然余ってしまって指の先さえ出ていない。
(なにが、楽しいんだろ)
私の服を着たって何があるわけでもない。むしろサーニャにとって見たら不便なほうなのではないだろうか。
…そりゃ、元はと言えば私が今朝、ルッキーニに奪われた自分の重ねばき用のスボンの代わりにサーニャの
ものを持ち出してしまったのが原因で、いま私がこうして身ぐるみはがされて自分のベッドの上で呆けているのも、
その事を許す代わりに私の服を貸せとサーニャが言ってきたからなのだけれど。
もしかして私の困っている姿を見て楽しんでいるんだろうか?いいや、それにしてもサーニャはご機嫌が過ぎる。
どうしても理解できなくて、たずねてみたい気持ちをぐっとこらえる。だってあんなにも楽しそうなのだ。そこで
私が余計な口出しをしたらそれこそ興ざめと言うものだろう。
(まあ、いっカァ)
良く分からないけど、サーニャが笑ってくれているなら。
それで納得出来てしまう自分も相当おかしいのだろうけど、今の私にとってみたらそれが一番の優先事項だ。
ズボンの件は許してもらえたようだし、サーニャは楽しそうだし、言うことなんて無い。
…私が、少し肌寒いことを覗いては。
それにしても。
改めて、私の服を着ているサーニャを見やる。
意外と似合うなあ、なんて思ったのをバルクホルン大尉に知られてしまったらこっぴどく叱られてまうんだろう。
『貴様それでも軍人の端くれか!いいか、軍服と言うのはだな、軍属に所属する者の誇りで…』とかなんとか。
まあ、今日のバルクホルン大尉はハルトマン中尉のことでいっぱいいっぱいだろうからわざわざこんなところまで
くることはないだろうけど。
るん、るん。楽しそうにステップを踏むサーニャ。時折こちらを振り返っては、嬉しそうに微笑む。よくわからない
けど私も微笑み返す。
…と。不意に、窓から冷たい風が吹き込んで身震いをした。「くしゅん」と締まりのない音が口から漏れて、両手で自分の肩を抱く。
うう、寒い。そろそろ返してくれないかなあ、服。
そんな事を思いながら後ろの毛布に手を伸ばそうと体をひねったそのとき、見えないところから温もりに
抱きしめられた。びくりと先ほどとは別の意味で体を震わせると、そこには、やっぱり。
「さ、さーにゃ?」
当然の事ながら、サーニャがいた。
「…寒いの?エイラ」
「う、うん、マア…」
サーニャさん、あなたが服を奪ったからです、とは言わない。とりあえず言わない。
じゃあ、私が、温めてあげる。
言いながら胸に飛び込んでくるいたずら黒猫の衝撃でベッドに倒れこみながら諦めと呆れと気恥ずかしさに、
ため息をひとつ。
似合ってるよ。このままスオムスに来ればいいのに。
頭をよぎったその台詞はあまりにも気恥ずかしすぎるので、次に吸った息とともに飲み込むことにする。
「きょ、今日だけダカンナー」
今日何度言ったかか分からないこの台詞を口にして、とりあえず夕食の時間まではこの温かさに身を任せることにした。
───
以上です
ぐはぁ!(鼻血ブーーー)
>>581 なんだろう胸を締め付けるこの感覚は……
ていうか、寝れません!w SS書くか。
す…すばらしすぎる!!んぶふっ!<鼻血
あんた天才か?それとも神か?
サーニャカワユス
速く二期始まらないかな
エイラはサーニャの命と数百万の命を天秤にかけたらどっち取るかな
どっちも救うでイナフ
いつもはヘタレているがやるときはやるのがエイラだろう
「サーニャしっかりしろ!もう少しで基地に着くからな!」
「エイラ…もう私のことなんか置いていって…それで早く国の人達を…」
「なに言ってんだ!そんなことできるわけないだろ!」
「サーニャは私が必ず助ける!絶対に死なせたりなんか…
「エイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉」
「サーニャ…!?」
「私のことを忘れ、町の人達の救助に向かいなさい。これは命令です」
「忘れる…?そんなことできるわけあるか!私はお前を絶対助けるんだ!」
「ユーティライネン少尉、上官の指示に従えないのですか!」
「クソっ!なんだよこんな時ばっか上官気取りやがって…」
「聞きなさい、ユーティライネン少尉。
「今、向こうに援軍に行けば国の大勢の人達の命が救える…でも、ここで私を救っても助るのは私1人…どっちを優先するべきかわかりますよね?」
「そんなの…わかってるよ」
「でも!私はここにサーニャを置いていくなんてできない!絶対に嫌だ!」
「サーニャ、私はお前のけとが大好きだ」
「エ、エイラ…」
「愛している人をここに1人で置いていくなんてできるわけないだろ?私はサーニャずっと一緒にいたい、ずっと一緒にいてほしい」
「エイラ…私も貴方のことが大好き…ずっと一緒にいたい」
「サーニャ…」
「でも…早く国の人達を助けにいって」
「なんでだよ!ここで別れたらもう二度と会えないかもしれないんだぞ!」
「私の事を本当に愛しているのなら、その愛している人のお願いを聞いてほしい…」
「ごめんね、これが本当に最後のわがまま…だから早く行って!」
「…わかった。でも、最後って何だよ。私は国の人達を助けたら絶対にサーニャを助けにくる」
「うん、ごめんね…わかった、エイラが来てくれるの待ってるよ、いつまでだって」
「ああ……じゃあサーニャ、少しだけ待っててくれな。すぐ戻るから」
「うん…エイラ、ありがとう、大好きだよ」
「私もだ、サーニャ、大好きだぞ」
「…エイラ、今までありがとう。ここまでウィッチとしてやってこれたのも貴方がいたから」
「入隊した時、誰とも打ち解けられずにいた私に貴方は優しく話かけてくれた…」
「間違えてエイラの部屋で寝てしまっても貴方はいつも暖かく迎えてくれた…」
「貴方と一緒にいて本当に楽しかった、貴方に出会えて本当に良かった」
「エイラ、今までありがとう…もう会うことは永遠に無いかもしれない、でも、心だけはいつまでも離れない」
「ずっと、一緒だよ」
こんな感じで俺は大勢の命だと思うよ
もちろん両方救ってほしいけど
エイラさんは両方の命を救えます
絶対です
さすがエイラさん
普段はヘタレで頼りないけどやる時はやるのがエイラさん。
そんなエイラさんにベタぼれなのがサーニャさん。
グルグルのニケとククリみたいな関係に違いない。
でも本スレの1000は取れないのがエイラ・クオリティー!
>>594 ニケとククリww逆に見てみたいわそんな関係!
2話の最後エーリカ以外みんなヨシカ見てるのに一人隣のエイラ見てるサーニャ
サーニャべた惚れもあながち間違って無い
>>591 未帰還でも生存を信じて飛行隊のみんなは毎日点呼を取るんだな、きっと。
やば、泣けてきた…。
ゲームは男主人公ありえないみたいだな
>>598 それは無いだろ
エイラだぜ?
きっと、民衆の代表を即座に見つけて非難勧告をださせる
それでダメならハンマー撃って無理やり逃がすだろう
後はサーニャをしっかり抱きかかえてネウロイが待ち構える前線を突破して病院まで
一直線だ
ゲームはPS2がアドベンチャーでDSがシミュレーションだっけ
本音は3Dシューティングみたいなのがよかったけど、まあ百合成分さえ有ってくれればいっか
王道展開が大好きなストパンなら、
エイラのピンチに死んだと思われていたサーニャが颯爽と現れるに違いない。
「私、エイラを一人にしたり何かしないよ。それに、あの時、エイラがプロポーズしてくれて嬉しかった」
「サ、サーニャ・・・」
「私も大好きだよ、エイラ」・・・
お姫さま抱っこするサーニャ&抱っこされるエイラ。
昇りくる朝日をバックにお互いの気持ちを確かめあって、ハッピーエンドさ。
>>602 エイラとサーニャが逆でもいける…!
DS、シュミレーション!?百合百合だったら最高だなw
ゲームの詳細所でわかる?
ジャンルと来春発売ってことくらいしか。ゲームショーのレポを待て
メーカーはラッセルゲームってとこらしいんだけど…
なんのゲーム作ってんのか分かんねえ
来春か待ち遠しいな
男が出ないのは最高だ
DSのほうはスパロボっぽいのを期待している
PS2のほうは好きなキャラを主人公にできる百合ゲーで是非
もし男が出ないという確証がなかったら今頃戦々恐々だったよ
よりによってADVだしな
アニメでなかったキャラ同士の掛け合いをですね・・・
>>608 それいいな
でもオリキャラが主人公になる予感がする
その主人公は新人ウィッチで正体はネウロイなんですね
ヒロインに選んだ子との友好度が高ければ駆け落ちEND
低ければ全員に迎え入れられてノーマルハッピーENDとかいいじゃないですか
だがサーニャ以外になびくエイラなんて見たくない・・・
>>613 本編の芳香ちゃん程度じゃ?
気になる相手だけど愛してるのはエイラ
主人公選択制のゲームだったら、ペリーヌとリーネを幸せにしてあげたいな・・・
ゲームが安心して待てるのは股監督のおかげ
あの人は漢だ
しかしリーネは僕の嫁とか言っちゃうような監督だぞ?
え!マジで
その股間は明日でさんじゅうろくさい!!
おっぱおっぱ
こかんさんじゅうろくさい
リーネちゃんじゅうごさい
どう考えても娘ですありがとうございました
娘にしたらちょっと早いな、常識的に
>>621 もう少し数値を上げてみよう
股間かんとく46さい
リーネさん25さい
夫婦にしても違和感が無い
いや有るだろ
股間86歳
リーネ65歳
これなら
まぁ嫁だということは作品内で股間以外男とフラグを作らないということだからいいじゃない
股間はゲームに出せないから男とフラグが立つこともなく安心だ
>>600 うろ覚えだけど確か元ねたのリディア・リトヴァクにそんなエピソードがあったと思ったんだ。
鬱展開が無いのがわかっていても思わずそういうネタが頭をよぎったりするんだ。
で、ちょっと調べてみたんだけど、番組終了時1944年9月の時点で、
唯一芳佳の元ネタの人の死亡フラグだけが残ってるな……。
21X2w2Ibさん
ちいさくなってしまっタエーラのSSか絵かいて
629 :
ゆりたまご:2008/10/09(木) 20:03:27 ID:u+eDfMQO
リレーSS、
>>508の続きですが
このスレが落ちる前に一区切りつけて
次スレで、他の方から新しいお題を頂き再スタートしたいと思います
よろしいければ最終話投下しようと思いますが
Go or NoGo下さい、お願いします
いいと思うGo!
GO!
5
4
3
2
1
2
638 :
ゆりたまご:2008/10/09(木) 20:45:21 ID:u+eDfMQO
>>508続き・最終話
そう言うサーニャの両腕には、隊員全員の枕カバーが抱えられている
サーニャ「これは…お洗濯しようと思って…その…」
リーネ「…(サーニャちゃん…どこかで聞いたよ、その台詞…しかも三回目)」
〜談話室〜
――今までの一連の事件を受け、隊員全員が集められた
ミーナ「結局、今朝の制服事件もサーニャさん?あなたの仕業だった」
美緒「つまり、そういう事だな?」
サーニャ「はい…すいません…」
サーニャは夜間哨戒から帰って来たが、一人では淋しく寝付けなかった
そこでみんなの制服に包まれて眠る事を思い付き、それを集める
だが後悔し制服を返して回る中、リーネと芳佳の部屋を間違ってしまった
芳佳は元々なぜか制服のまま寝ていたため、リーネにも芳佳の制服を着せた
芳佳の部屋では、芳佳が目覚めたので、慌てて制服を置き去り逃げてしまった
つまり事の真相はこういう事だったらしい
美緒「ではサーニャ、これもけじめだ、おまえには然るべき…」
エイラ「ちょっと待って!サーニャは悪くナイ、これは、え〜っと…その〜」
ミーナ「そこまで仰るのなら、エイラさん?あなたにも罰を受けて貰うわよ」
エイラ「ソッ、ソンナ!」
〜数日後の早朝・エイラの自室〜
エイラ「うわっうわっ一体なんダ!なんだンダ!」
エイラがベットから飛び起きると横には下着姿のサーニャがいた
エイラは罰を受けた、今後はサーニャの為に寝室を解放する、そういう罰だった
エイラ「うぅ〜キョ、キョウダケ…ダカンナ」
そう言いながらも、優しく毛布をかけるエイラの顔には笑みがこぼれる
そしてサーニャは、エイラ色の香に包まれながら深い眠りについた
ゆりかごに抱かれる子供の様に
〜END〜
★リレーSS1・作者一同
OsqVefuY
滝川浜田
hwqLZsME
保管庫 ◆YFbTwHJXPs
虎姫
L5a7qWyx
ゆりたまご(以上敬称略)★挿し絵担当
1a8/JfCOさん
>>268>>271>>274>>278>>282>>294>>298>>310>>317>>322>>328>>428>>508 イラスト
>>331
私から申し上げるのもおこがましいのですが
リレーSS第一回目、無事終了致しました
企画提案
>>186さん、ルール作成保管庫さん、イラスト提供
>>331さん
そして読者の方々へ、リレー参加者一同を代表しお礼申し上げます
今後もリレーSSが活性したら幸いです
保管庫さんへ、無理を承知なお願い
リレーSS1レスにつき迎撃数1カウントの
(8話の分裂ネウロイみたいな雰囲気で)
「リレー勲章」を作って下さい、本気です
このまま次スレで同様に再開してもおそらくリレーは上手くいきません
ぶっちゃけになりますが
エイラーニャってお膳立てで、すごく書き易い流れなのに誰も書かない
焦らなくても…気軽に…と建前はなしで
やはり流れでなく妄想してもリレー自体に手を出しずらいんです
私は遠慮と次に繋がらないのではとの不安、むしろ恐怖がかなりあります
名前欄明記はかなりリスキーです
それなのに本当、今回のリレー参加仲間は偉大です
今となっては気軽に他のみんなも書こうよ!とは言えません
だから「リレー勲章!」ご褒美作戦ですよ!
リレー1レスにはSS一本と同等、それ以上の価値があるのです!
50レスで爺っちゃんに並ぶ夢のダイヤモンド付きリレー勲章ですよ!
これなら誰でも手が届く可能性があります!士気高揚です!
SS書くのは苦手だが妄想は任せろ!なんて人は、即ウルトラエースです!
新兵でも3レス書けば即エース!戦力増強です!
この際、保管庫さんの手間など考えてる余裕は、私にはありません
本気です!「リレー勲章」作って下さい、お願いします
(リレー勲章→名称はもっとましな感じで)
以下私情
口火を切ってくれたOsqVefuYさん(おそらくオチの事まで考えてて頂き)ありがとう
背中を押してくれた
>>267さん
>>630-636さんありがとう
背中を引き戻してくれた
>>637さんありがとう
産みの親
>>254-256さん妄想ありがとう
そして書き手のみなさまおつかれさま&ありがとう
私達の育てあげた長女が今巣立ちました、次女誕生を目指し頑張りましょう
以上、これにて失礼致します
おつかれー
,. -‐==、、
,. ===、、 o ○o. i :::ト、
_,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\
// .::::/ :::::!===l :::|ス. ',
/./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、
. ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\
/::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\
/::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\
. /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
/ ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...
. / i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ \';';';';';';';';';!:::::
>>639乙&&GJ!!
そしてスレ住人全員で完走おめでとう!!
正直オチの事とか全く考えてなかったけどちゃんと綺麗にまとまって良かった!!
自分の描いたしょっぱいドット絵がごほうびとかww
いやでもそれで誰かの背中を押せたというなら管理人冥利に尽きるよ。
ひとっ風呂浴びてから更新作業するとするか!!
皆さんお疲れ!
創作意欲も湧いてきた事だし、俺も頑張るか。
リレーSS祝・感想!
途中からシャッキーニにしちゃって申し訳ない!
今長編書いてるから許して!
感想→完走
なんて誤字だ…。
まいったぜ…。
自室禁固中だけど、これだけは言わせてくれ
ゆり先生超GJ!!!!
(正直俺のこと買いかぶりすぎだけど)
参加して本当によかった!
あと次に繋がらないって不安はたしかにありますよね。そのへんは気をつけて書いたつもりだけど。
次があるならなにかしら改善するところあるのかも。
あと勲章は、管理人様の手間が増えるのでめんどくさくないですかね?
今回俺は辞退させていただきます。
リレー完走お疲れ様です!
なんだかプチシャーゲルブームのようなので、シャーゲル投下します
一応
>>189の続きです
朝起きて、一番にズキンと痛みがきた。
あー、腕痛ぁ…
昨日、ちょっとルッキーニの遊びに悪ノリしちゃって、中佐にお仕置きくらったせいだ…
でもまぁ、そのおかげで面白いもんが見れた。
バルクホルン大尉の意外な一面、っていうの?
ルッキーニに胸揉まれて、いつもはピリピリしてお堅い顔を真っ赤に染めて震えてた。
正直、めっちゃ可愛かった。
そんでもちろん参戦させてもらって、軍服はだけさせて二人でべたべたふにふに触ってやったんだ。
そしたら信じらんないくらい色っぽい声出して…
イケナイ気持ちになっちゃいそうになった時、中佐に見つかっちゃったワケ。
「あいたた…」
起き上がっただけで腕が傷んだ。
まぁ、筋肉痛が翌日にくんのは若い証拠か。
ご飯食べたら、お風呂入ってマッサージしよっと。
「っはよーごさいまーす」
食堂に入ったら、真っ先にバルクホルンと目が合って…めっちゃ睨まれた。
うわ、すっげー怒ってるよ。
「おはよー、シャーリー」
「おー、おはよルッキーニ」
ルッキーニが皿を持ってあたしの隣まで移動してきた。
「バルクホルン、すごい怒ってるよ〜…うにゃー、怖い〜」
「んー、まぁ…そうだな。あとで一緒に謝りにいこ」
「うんっ」
……何故か中佐はすごい笑顔だったけど…
ご飯を食べ終わって、あたしは早速お風呂に向かった。
「ふんふんふふんふ〜ん♪」
朝風呂は最高。ついつい鼻歌混じりになっちゃう。
…でも、浴室に足を踏み入れた瞬間…るんるん気分が止まった。
風呂には先客がいた。それがよりによって……不機嫌な大尉殿だ。
「……随分とご機嫌だな」
うわ、めちゃくちゃ嫌味たっぷり…
「あー…そっちは機嫌悪そうだね」
「どこかの誰かのせいで、ミーナに絞られたからな」
ふん、とわざと鼻を鳴らしてそっぽ向かれた。
うぅ…気まずいけど、謝るしかないよな。
あたしは湯船につかって、バルクホルンの隣に行った。
「あのさぁ、昨日は悪かったよ。ふざけすぎちゃって…」
「全くだ!何故貴様までルッキーニと一緒になってあんな破廉恥な事をする!咎めなければならない立場にある貴様が!」
「悪かったってー。あんたが可愛かったからさ、つい」
そう言ったら、バルクホルンは、うっと言葉に詰まった。
お?もしかして、照れてる?
「そ…そんな事、理由にならないだろう!」
「もっとあんたの可愛い顔、見たかったんだもん」
あたしの言葉に、バルクホルンはみるみる赤くなっていく。
やば、めっちゃ可愛い。
「とにかくっ…次にあんな事をしたら、ただじゃおかないからな!」
「はいはい、それよりさ」
なんかもう、説教聞いてる場合じゃなくなった。
もっとこいつを弄りたい。
あたしはバルクホルンの後ろに回って、ぎゅっと抱き締めてやった。
「なっ…!何をする!」
バルクホルンは抵抗しようとしたけど、背中に胸を思いっきり押し付けてやったら固まった。
照れ屋だってのは本当なんだなー。ていうか、ウブ?
「中佐にさ、絞られたんでしょ?」
「っ…は、離せ…!」
ちょっと慌てるバルクホルン。
実は昨日の夜、中佐に引き摺られて部屋に入るとこ見ちゃったんだよね。
なんとなく想像つくけど…
「何されたの?」
「き…貴様には関係ない!」
真っ赤になるバルクホルンを見て確信した。
「こーゆー事?」
後ろから胸を掴んでやると、バルクホルンはびくっと震えた。
「や、やめろ……ぁうっ」
ふーん、昨日もちょっと思ったけど、こいつ敏感だな。
「や…ぁ…ん、…」
優しく揉みしだいてやると、途端に大人しくなった。
こりゃ、相当教えこまれてるな。中佐も好きだねぇ。
「顔真っ赤ですよ〜、バルクホルン大尉」
「ぁ…お湯が、あついから…んん…」
汗ばんだ首筋を舐めると、抱き締めた体がふるるっと小さく震えた。
ヤバい…食べちゃいたい。
「ひっ!?や、どこを触って…!」
片手を脚の間に滑らせたら、バルクホルンは腰を引いた。必然的にあたしの胸にもっと密着して、余計に慌ててる。
脚の付け根の終着点に触れると、お湯とは明らかに違うぬめった液体が指にまとわりついた。
「ここ、ぬるぬるしてるけど?」
「っ…!」
囁いてやると、バルクホルンは耳まで赤くなった。
昨日と同じ、イケナイ気持ちが膨れ上がってきて、あたしを支配する。
「あっ、や…!」
滑りに任せて指を中に埋める。うわ、こいつの中あっつ…
「や、やめ…リベリアンっ…」
「シャーリーって呼んでよ。そしたらやめてあげる」
あたしの手から逃げようとすると背中が胸に当たって、どっちにしても恥ずかしいようで。
くねくねと体を捩るバルクホルンが、可愛くって悩ましげで…
「やめろ、シャー…リー…」
真っ赤になった顔で、そんなとろけた声で呼ばれちゃ…
「ごめん、やっぱ無理だわ」
「え…ぁ、ああっ…!」
ぐっと指を深く沈めると、バルクホルンは声を上擦らせた。
「やっ、お湯が…入ってくる、あッ…」
「はぁ…あんた、可愛すぎ…」
お湯の中だからわからないけど、きっとぐちゅぐちゅいってんだろうな、こいつのあそこ。
「っ!や、あぁ!」
「ん?ここ、イイの?」
「だ…ダメだ、ぁん…はあうっ…!」
いつもほんとにお堅い奴なのに。なんか、ちっちゃい子供みたい。可愛いよ、こいつ…
「ぁう…シャーリー…っ、んんぅッ…!」
一際高い声が風呂場に響いて、バルクホルンは大きく体を震わせた。
そしてそのままぐったりしてしまった。
「おい…大丈夫か?」
「………」
「…やばっ、のぼせてる…!」
あたしは急いでバルクホルンを抱き上げて湯船から上がった。
脱衣場に出て、タオルでくるんで床に寝かせ、ぱたぱたと服で扇ぐ。
「…ん……」
少しして、バルクホルンはうっすら目を開けた。
ヤバいな、余計怒らせたかも…
「だ…大丈夫?」
怒鳴られる覚悟で声をかける。そしたら…
「ん…シャーリー…」
バルクホルンは柔らかく笑った。そしてまた、目を閉じる。
てゆうか、おいおい。なんだ今の笑顔。
「…反則だろ、あんた…」
かーっと顔が熱くなるのを感じた。
あたしも、のぼせちゃったみたいだ。
悔しいから、半分はお風呂のせいにする事にした。
おわりです。目指せ全キャラ×トゥルーデ!w
お目汚し失礼しました
>>652 うん。よかった。
さすが被撃墜王だな、バルクホルンw
バルクホルンは昼の撃墜王、夜だと・・・ということか
シャーリーはちょっと隊長にお仕置きされないといけないみたいだな…
ヤられる大尉かわいいです...
前々から受け受けしいとは思ってはいたが.....
>>652 面白かったです。作品投下されるにつれこの組み合わせが
すっかり気に入ってしまった。
>>655 隊長の方が攻略されてしまいそうなイメージがあるw
GJ!さて、次は誰に撃墜されるのでしょうか
もうすっかり受けトゥルーデの虜だわwかわいすぎ
リレー完走おめ!第二弾、第三弾…と続くことを祈る!
>>652 GJ!!シャーゲル最高!!思わずハアハアするシャーリーかわゆすぎる。
しかし全キャラって…サーニャに攻められるトゥルーデが全く想像できんw
期待して待ってる。
>>646 確かに常連ばっかり出しゃばるのも問題だけど、大切なのは「みんなで協力してやる」という一体感だと思うんだ。
何が言いたいってつまりその、あなたの文大好きなので辞退するなんでとんでもない!
シャーリーとの風呂での睦言を知ってしまったミーナ隊長とエーリカは二人がかりで
トゥルーデのおしおきをすることになりました。
後ろ手に縛られて四つん這いになるトゥルーデを後ろからサラミで攻めるエーリカと
前からはトゥルーデにお口で奉仕させるミーナ隊長
リレー完結おめ
こういうのってあまり上手くいかないことが多いから少し不安だったけど杞憂だった
参加者の人たちGJ!
>>591 サーニャの命と引き換えに大勢の命を救ったエイラ
しかし、もっとも大事な女性の命を犠牲にしてもネウロイの侵攻は治まることなく…
「こんなもの…求めていナイ…サーニャも私も…こんな世界ナド!……破壊する、ただ破壊スル!こんな行いをする…ネウロイ達ヲ!」
そしてエイラは喪ったサーニャへの愛をネウロイに対する憎しみに変え、孤独な修羅道を突き進んでしまうのであった
いつも甘いエイラーニャでゴロゴロしてる反動か、こんなちょっとビターなエイラーニャが浮かんじゃった。
今日はめずらしく会話が盛り上がっているね
ところで保管庫もかなりの数あるようだし、なんかとびきりオススメっていうか、あまり耽美的じゃなく小説ぽい感じのってある?
保管庫のSS量が半端ないナ、管理人さん乙であります
この3日で3300文字3レス分相当書いたけど、そろそろペースが落ちてきた
これはもうダメかも分からんね
リレー完走おつかれさまです!
>>652 シャーゲルたまらん!!GJです。
どうも
>>551です。みなさんレスありがとうございます。気合はいりました。
ところでシャーゲルワインネタかぶっちゃった方サーセンw投下期待してます。
それでは
>>551のつづき投下します。なんかどんどんシャーゲルじゃなくなってきてるようなそうでないような。
がたん、と音がなる。ひかれるままに体をもちあげれば手がテーブルのはしにひっかかって、のっていた
ボトルが床に落ちた。すっかりきれいにのみほしていたおかげで中身がこぼれて床が悲惨なことになるって
ことはなかったけど、あたしのありさまはなんとも悲惨だ。
「……なにやってんのあんた」
「……」
唇には感触がのこっていて、襟もとはいまだにつよくつかまれている。バルクホルンは、どろんとした瞳で
あたしを見ていた。はなせ、とその手首をにぎったが、そんなことは意にも介さないバルクホルンに肩をおされる。
最悪だった、背後にはベッドが陣取っていた。見事なまでに計算されている。やられた、おそらく最初っからだ。
バルクホルンにいたいほど肩をおさえつけられてさらには馬乗りされ、あたしは思いのほか酔いがまわって
うまくうごかない体をのろった。
「酒、つよいんだ。きいてない」
「言ってないからな」
そもそもあたしがテーブルのわきにならんだいすのベッド側のほうにすわったのは、適当にかけろと言って
おきながらもそちらのいすがひかれていて、もう片方のそばにはやつがたっていたからだ。最初からこちらに
すわらせるつもりで、酔いつぶすつもりだった。トランプをもちかけたのもあたしが賭けだなんだとおもしろがる
ことを見こしていたから。このうまいワインだって、ひょっとしたら今日のこのために準備したものかもしれない。
今日の勝負はすべてやつの勝ちだった。だって、運までもがあちらさんの味方なんだもの。
感情の読めない目があたしを見おろす。ただわからないことは、なぜこんなことをする必要がある。酔わせて
恥をかかせたいだけならこんなまわりくどくめんどうくさいことはする意味がないのに。バルクホルンが自身の
軍服の胸元に手をかける。おいおい、そろそろ本気でしゃれにならない。
「ちょっと、ちょっとまって、つまりあんたの命令ってのは、あんたに抱かれろってこと」
「きさまがするほうがいいならそれでもかまわない」
「そんなことを言ってるんじゃないっ、ねえ、おちついてよ、あんた酔ってんだ」
最後の台詞にはすがるきもちがにじみでていた。だってあまりにもただの悪あがきだ。あたしの腹のうえで
まえをすっかりはだけきったその中には、見とれるほどに白いただの肌がある。……バルクホルンは下着を
つけていなかった。確定だ、今夜は本気で、その気であたしを誘ったんだ。
「酒につよいと私を評したのはそちらだろう」
「たのむから、おちついてよ。おかしいだろこんなの」
だまれとでも言うように、バルクホルンの親指があたしのみぞおちをおした。容赦なかったからそりゃあいたくて、
だけどひるんでもいられない。一瞬だけかたまってしまったが、すぐにあたしの服をぬがしにかかっている手を
つかんだ。冷静になれない、どうしようもない。もう、最後の手しかのこっていないのだ。
「あたしは、ミーナ中佐じゃない」
「……」
バルクホルンの動きがとまる。それだけじゃない、まったくよめなかった表情に動揺がひろがった。ビンゴだ、
最後の賭けだけは、あたしの勝ちだった。
「……なんでしってるんだよ」
こどもみたいな声だった。胸元はあいかわらずつかまれているけどそれすらもすがられていると感じるくらいに
バルクホルンは動揺していた。
「あたしは、けっこうあのトランプの持ち主と仲がいいんだ」
「……エーリカ。あのおしゃべりめ」
いまこの場で、ハルトマンのなまえをだすことは卑怯で最悪でとんでもない裏切り行為だった、なによりもハルトマンに
対して。だけど背に腹はかえられない、あたしはいま必死だったし、なによりアンコールがぐるぐるとまわっているこの頭
ではこれ以上のこの場をきりぬけられる名案を思いつける気がしなかったのだ。あたしは祈るように見あげていた。すると
しばらくしてバルクホルンはあたしにのしかかっていた身をおこす。ほっとした。存分の犠牲をはらったんだ、これくらいの
効果がないとわりにあわない。
「エーリカは、なんて言ってた」
「……。さあね、いろいろ」
バルクホルンはへたりこんでしまった。さきほどまでの剣幕と表現してもさしつかえないほどのするどい顔つきとは一変
して、いまにもなきそうなこどもになってあたしのひざのうえでうつむいた。だからベッドからぬけだすことはできなくても
上半身をおこすことはできた。顔をちかづけてにらみつけてみたが、やつは視線をおよがせるばかりだった。
ハルトマンは、ミーナはよわいひとなんだ、と言った。どうしてあたしにそんな話をしようと思ったのかはしらない。ただ、
とてもひとりではかかえていられなくなっちゃったんだろうな、ハルトマンはバルクホルンだって知らないことをたくさん
考えているのだ。
トゥルーデは、ミーナにやさしくしたくってしょうがないの、でもさ、ミーナってそれだけじゃなりないくて、……ちがうな、
ちょっとやさしい言い方しすぎちゃった。トゥルーデじゃだめなんだ、もっとちがう、ほかのひとにやさしくしてほしいんだな、
ミーナは。でもミーナは、それはかなわないってしってるから、……。
「……私は」
はっとした。思わず記憶をたどっていたところだった、バルクホルンはしぼりだす声でつぶやいた。私は、ただの坂本
少佐のかわりだったのかな。ハルトマンからきいた話の断片が、ゆっくりと頭のなかでむすびついていった。
「ミーナが、ごめんなさいって言ったんだ」
だらりとたれたバルクホルンの両腕が、とてもなさけなくてかわいそうに見えた。こんなバルクホルンはしらない。あたしの
しっているこいつは生真面目でまっすぐでわずらわしいくらいに、自分で自分をささえられる人間だった。そっと、あけっぱなし
の軍服に手をかける。抵抗もされなかったからていねいにまえをとめてやった。
「……あやまられるのはきらいだ」
それは、とてもとても切実な、ただのひとりごとだった。
つづく
もしエロ展開期待してたひといたらごめんなさいでした
なんか久しぶりにこのスレに活気が戻ってきたな
>>667いや、エロくなくてもいい。たまにはというか最近はビターのほうがお好みだし。
というわけで続きを待つ!
次スレは480KBでおk?
>>667 いいプロットだなすごくいいよ期待してる
>>664 頑張れ!
創作意欲が湧いてきたんだろ?
股間オメ!だぞ!!
>>662 「あまり耽美的じゃなく小説ぽい感じ」っていう要望がよくわからんけど、エロ薄いめでストーリーものってことなら、
自分のお気にを厳選するとこんなとこかな(挙げだすとキリがないから5本だけ)
右の数字は保管庫のナンバー
0024 ドーナツに恋して
0060 Lier Alliance
0111 I want to shout " "
0160 リベラルな騎士さま
0168 遠い空の向こうに
>>674うわぁ。推薦されてる。緊張するぜ!
高村監督、誕生日おめでとうございます。
と、いうわけで、どういうわけで、
t26gFAxTです。
3話へのレス、ありがとうございます!
今後の励みにして、頑張ります。
つーこって、第4話投下します。
暗くなりすぎないよう、バランスよく…を心がけてみました。
エイラは、一人、グラウンドに立って、夕陽を浴び、伸びた自分の影を見つめる。
放課後から一時間は経ったため、人の姿はまばらであった。
ふと、静かだったグラウンドに、エンジンの音が響き、ドルンと大きな音を立てて、大型のバイクが横切りかけ、止まる。
「おっす、エイラ」シャーリーがかけていたゴーグルを上げる。
「なんだ、シャーリーか……。というか、そのバイク、校内で乗り回していいのカ?」
「いいんだよ、シャーリーだからぁ」
と、シャーリーの陰から、サイドカーに乗っていたルッキーニがひょっこり顔を出す。
「答えになってねーヨ。"雪女"ハッキネンに見つかっても知らないゾ」
「ま、そん時は同郷のウィッチであるエイラに免じて許してもらうことにするよ」
「無茶言え、説教は嫌だぞ!」
「ははは、冗談だよ。許可はちゃんとオヘア先生経由で取ってるって。……あいつが忘れていなきゃな」
「確実に忘れていそうダ…」
「そんときゃそんときってことで、じゃあ、また後でな」
頭を抱えるエイラに、シャーリーはウィンクすると、アクセルをふかし、外に向け、バイクを走らせていく。
サイドカーから大きく手を振るルッキーニに小さく手を振り返しながら、エイラは、また、伸びた自分の影を見つめた。
理科室に据えられた大きな机の上で体をこごめて寝入っていたエーリカは目を覚まし、窓の外にいるエイラを見つけ、目をこする。
「おやおや、今日も待ちぼうけかな……、って白衣?」
エーリカは自分に白衣がかけられていたことに気づく。
次の瞬間、化学室のドアが開いた。
ドアの向こうにもエーリカが立っていた。正確には、エーリカそっくりのメガネをかけた少女。
「もしかして、ウーシュがかけてくれたの?」
ウーシュと呼ばれた、エーリカに似たメガネの少女は、エーリカの笑顔についっと顔を背ける。が、そっけない態度とは裏腹に頬はかすかに染まっていた。
「……鍵閉めたいから、早く起きて。教室から出て」
エーリカはひょいと机から降り、ウーシュを覗き込むようにして、顔を近づける。子犬のようなまっすぐなまなざし。
「せっかく二人きりになれそうなのに、もう追い出すの?」
どことなく不敵な笑みを向けるエーリカに、ウーシュは一歩後ずさって、すかさず彼女の後ろに回ると、ぐいと背中を押し、教室から追い出す。
「……こ、ここでは、私は先生。あなたは生徒。姉妹であることは忘れて。あと、ウーシュっていう呼び方も、もうやめて。みんなと同じく、ウルスラって呼んで」
言葉の終盤部分を耳に入れ、エーリカは目を見張るが、反論の前にドアが閉まってしまう。
エーリカは、怒るでもなく、泣きそうになるでもなく、少しばかり苦い顔をして、踵を返すと、わずかに暗くなり始めた廊下の向こうへ消えていく。
生徒会室にて、ミーナとゲルトルートは向かい合わせに座って、黙々と互いの仕事を行っている。
ゲルトルートが副会長、そしてミーナが生徒会長たまに会計、そしてエーリカが書記ではあるのだが、実質的な仕事はほとんど二人で回している。
ミーナは、自分の分の仕事を終え、椅子にもたれ、伸びをする。
ゲルトルートは、書類に目を通し、ペンを走らせる作業を黙々と続けていた。まるで、機械のように。
ふと、手を止めて、
「終わったのなら、先に帰るといい」
と、無表情な顔を向ける。ミーナは、一瞬、寂しげな笑みを見せ、机に両肘を突き、手の甲にあごを乗せ、言い返す。
「今は、帰りたくないの」
二人は、わずかの間、見つめあう。静かな空気が、徐々に熱くなるような感覚。
ゲルトルートは、何か言いたげに、口を開きかけるが、ぎゅっと真一文字に引き締め直すと、静かに顔を伏せ、作業を再開した。
エイラは徐々に紫がかっていく空を、グラウンドの真ん中で佇んで、眺めていた。
空の向こうで星が揺れ、輝き始める。
ふと、後ろでグラウンドを規則正しく蹴る音が聞こえ、振り向くと、サーニャが肩で息をしながら、駆けてきた。
「遅れて、ごめんなさい……」
「どってことないよ。帰ろう」
エイラは、サーニャを笑顔で迎え、ついさっきから待っていたかのような軽快さで言いのけると、歩き出す。
サーニャはエイラに追いついて、隣に並ぶ。
「学級委員、大変そうだナ」
「うん」
「手伝ってもいいんだぞ」
「それは……ごめんなさい」
エイラは、その言葉に激しく動揺して、立ち止まってしまう。
サーニャは慌てて、話を続ける。
「気持ちは、嬉しいの。でも、自分の仕事だから、エイラに甘えたくないの。慣れてきたら、もっと早く終わるから…だから…」
エイラは、真意を汲み取ったのか、ほっとしたような顔つきになる。
「そうだな。サーニャの言うとおりだ。サーニャが自分で引き受けた仕事なんだから、自分できっちりやらなきゃダメだよナ」
エイラはそう言いながら、サーニャの肩をぽんと叩く。
サーニャは、やわらかい笑顔を差し向けて、エイラの手をとり、目をしばたたく。
「エイラ、手、冷たい……。もしかして、今日はずっと外で…」
「そ、そんなんじゃ…」
エイラの言葉を待たず、サーニャはエイラのわずかに冷えた手を口元に引き寄せ、はあっと息を当て、両手でさする。
「春だけど、夜は寒いから。今度から無理しないで中で待ってて」
「だから、どってことないって……。わ、私はスオムス生まれなんだぞ…」
後ずさるエイラ。サーニャの手の温度がエイラの手にしみこみ始め、エイラの胸が高鳴り始める。
緊張が、エイラを硬直させる。
口は開くが、言葉が出ない。
途端、エイラのお腹が空腹を伝えるようにかわいらしく鳴いた。
一瞬の間をおいて、サーニャがくすくすと笑い、エイラもあわせるように笑う。
二人の影が寄せ合ったまま、校門の向こうへ溶けていく。
ミーナは、生徒会室の窓から、二人の様子を眺めていた。
彼女の背後に、ゲルトルートが立ち、振り返りかけたミーナに彼女のかばんを渡す。
「……なにを見ている?」
「いいえ。思い出していたの、昔を」
ゲルトルートは、ミーナの言葉の意図をつかみ切れないといった面持ちで、彼女を見つめ、踵を返し、ドアへ向かった。
「すっかり遅くなった。早く帰ろう」
ミーナは、受け取ったかばんをぎゅっと握り締め、彼女のあとについて歩いた。
第4話 終わり
AHAHAHAHA! WIPE OUT!
>>674 ちょw私推薦されとるがな。いつもご贔屓にしていただきありがとうございます。
>>677 続きキター!!今回もGJ!!
エイラーニャの話をきっちり進めつつ、
あちこちを描写してるのに文章にまとまりがあって素晴らしい。
501以外のキャラも出てるのはかなり嬉しい。続き頑張ってください。
>>677 続き乙です
エイラーニャは舞台が変わってもやばいな
みなさん乙です!感謝してます
同人はほとんど生えてたりするから・・・・
百合分補給補給っと
同人はエイラーニャの二冊がよかったな
エロだけど生えたりしないし
スノーランドとぱんつ境界線てすね。
あの2冊はホントにいい湯加減の百合エロ本だわ〜
願わくばああいうノリの少佐宮藤蜜月本とか少佐ミーナの大人本ヲー。
エロカワ少佐が読みたいだけなんです ……
684 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 02:06:21 ID:Bvxywbgz
エロカワ少佐...。それは見てみたい。
ああ...蜜月少佐と言えば以前ここに投下されたものすごいどSな少佐が宮藤を陥落させる3部作を
毎日寝る前に読むのが日課になってしまった。あれはいい。
こんな夜分遅くに失礼。
>>643で言っていたシャッキーニ長編完成いたしました。
詳しい事は後ほど。では投下します。
「んー…」
あたしは指でフレームを作った。
そのフレームに入るのはもちろんルッキーニ。
あたしは長い間、ルッキーニに片想いしたまま。
エイラやサーニャ、芳佳やリーネ、周りがどんどん両想いになっていく中、あたしはルッキーニに想いを告げられずにいた。
告白の言葉はいくつか考えている。
『好き』『愛してる』『あたしと付き合って欲しい』
でもどの言葉もなぜだかしっくり来ない。
その前に、あたしにその言葉を告げられるだけの勇気が無いワケだけど。
あたしの指フレームに写るルッキーニは無邪気で、やっぱり可愛い。
あたしに勇気があったなら、あたしのフレームにこのまま、ルッキーニを閉じ込める事が出来るのに。
あたしは指フレームでルッキーニを囲ったまま、ルッキーニに聞こえないように、小さく叫んだ。
「Lock On!」
――lock! lock! lock!――
「シャーリーさーん」
「ん、なんだ宮藤」
「この前、皆で撮った写真が出来上がったんですよ!」
「お、本当か!どれどれ…」
それは、この前ウィッチーズ全員で撮った写真だった。
「お前とリーネ、いつも隣同士だな〜♪」
「ちゃっ、茶化さないでくださいっ…!//////」
写真一枚でもそれぞれの個性が出ていて、見てるだけでも面白い。
宮藤とリーネは腕を組み合って見てるこっちが恥ずかしくなるほどラブラブ振りをアピールしてるし、ミーナ中佐は坂本少佐の肩にさりげなく手を置いている。
で、あたしとルッキーニはというと、あたしがルッキーニを後ろから抱きしめている形になっている。
周りから見れば、あたしのやっている事はいつもの“シャーロット・E・イェーガー”だ。
でも、やってる本人は心臓がバクバクしてて、よく写真を見ると、目が変な方向に向いている。
「………あぁ……」
「どうしたんですか、シャーリーさん」
「ん?あ、いやごめん…。…ね、この写真貰えるかな?」
「あ、はい、良いですよ」
「ん、サンキュー、宮藤!」
あたしは写真を眺めながら、廊下をトボトボ歩いていた。
「やっぱ、ルッキーニはずば抜けて可愛いなあ…」
などと言いながらボケーッとしてると、リーネとぶつかってしまった。
「あ痛っ!あ、ごめんリーネ、大丈夫?」
「あ、はい、私は大丈夫です」
あたしが悪いのに、ペコペコして謝るリーネ。
なるほど、これは宮藤もメロメロなワケだ。
「なあ、ちょっと話したい事があるから、食堂に行かないか?」
《食堂
「それで、話したい事って何ですか?」
紅茶を淹れながら、リーネが用件を訊ねてきた。
「…正直、宮藤とはどうなんだよ」
「なっ…!」
リーネが紅茶をこぼしかけた。
「なんですか、いきなりっ…!//////」
「いや、せっかくだから聞いとこうと思ってさ」
リーネは顔を真っ赤にして、話し始めた。
「…あの、まあ、順調です…//////」
「ま、だろうな。宮藤から貰ったこの写真見りゃだいたい分かるよ」
「〜〜〜//////…な、なら聞かないでください…//////」
「で、あたしが本当に聞きたいのはさ…どうやって宮藤に想いを伝えたかって事なんだけど」
「どうやって告白したか、ですか?」
リーネはしばらく黙って。
「…告白までには時間はかなりかかりましたよ。
…なんというか、普通の恋じゃないので、芳佳ちゃんに嫌われないかって、悩みました」
「…そっか、やっぱ女同士って普通じゃないのかな」
「…世間一般の常識からすると、多分。
でも芳佳ちゃんは受け入れてくれました。私、芳佳ちゃんが私の想いを受け入れてくれたのが嬉しくて、その場で…」
「キス、したんだな?」
「………………はい……………////////」
リーネはさっきよりも真っ赤になりながら、答えた。
「ごめんな、変な事聞いて」
「あ、いえ…
…あの、失礼な事聞きますけど、シャーリーさんも誰か好きな人とかいるんですか?」
「まあ、あたしも一応16歳の乙女だしね。いる事はいるよ。相手は物凄い年下だけど」
リーネは少し黙ったあと、あたしにこんな言葉を投げかけた。
「あの、私がこんな事言うのもアレですけど、頑張ってください、シャーリーさん。想いは必ず届きますから」
リーネの口から飛び出したのは予想外の激励の言葉だった。
あたしはその言葉に軽く笑って言葉を返す。
「ん、ありがと。紅茶、美味かったよ」
リーネと話し終わったあと、あたしはまた廊下に戻ってボーッとしていた。
ふと窓の外を見ると、今日は良い天気だ。
雲一つ無い、澄み渡った空。
写真を見て思う。
「あたしも勇気、出さなきゃいけないのかな…」
…小さく呟く。
「お前はあたしの事、どう思ってくれてるのかな…」
仮に告白したとして、『気持ち悪い』だなんて思われたら、あたしは多分もう生きていけない。
そうなったらおそらく友達にも戻れない。
あたしはそれが怖くて、ルッキーニに告白出来ずにいる。
自分のチキンっぷりにますます腹が立つ。
リーネだってそれを覚悟で宮藤に告白したって言うのに。
「あたしが好きって言ったら、お前はどう思うかな、ルッキーニ…」
あたしが勇気を出すまでに時間はかかりそうだ。
はい、第1話終了です。
これ実は全6話構成で、もうちょっと短くしようかと思ったら、まあ予想以上に長くなってしまいまして…。
これ以降の話も読んでいただけたら嬉しいです。
第2話は夕方〜夜頃投下予定です。
…では、爺は寝ます。おやすみなさい…
690 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 02:48:40 ID:Bvxywbgz
>>685 少佐の攻めはいいよな〜。かっこよすぎるだろー。
>>661 「わたしが…、わたしたちがウィッチーズだ!」
>>689 GJです
サーニャもサーニャも、おやすみなさい、と言ってみたり……むにゃむにゃ
>>685 あんな愚作に暖かい言葉は身に余ります
二次創作ってほんと難しいな。自分で納得できるのが一つも書けんよw
誰か何でもいいから妄想とかシチュエーションをくれ
>>692 ペリーヌと坂本少佐のラブラブ小説が良いですわっ!良いですわっ!
694 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 04:21:50 ID:Bvxywbgz
少佐とペリーヌは切ない系ならあるが甘いラブラブ系はないなー。
SS職人じゃないから分からないけど難しいんだろうな。
ペリーヌは書くのが難しい・・・
ペリーヌとかエイラとか、特殊口調のキャラは一度慣れると結構楽だけどナ
特に、地の文書くのメンドい俺みたいなタイプには
逆に難しいのはサーニャとかウルスラみたいな台詞が淡白なのダナ
よし、今からもっペリでラブコメでも書くか(投下はずっと先になるだろうけど)
>>689 じっちゃんGJ!
つか全6話とか相変わらず鬼すぐるwwwww
リレーの人といい、素晴らしい過ぎる・・・・・・・
「ペリーヌ」
>坂本は部屋に入ってくるなり甘ったるい声を出した。その中に、もう彼女の高ぶりが感じられる。
>「坂本…少佐…」
>ペリーヌはつぶやいた。しかしすぐにぶつかるほど接近した坂本の人差し指がそのくちの開くのを止めた。
>「二人きりでいるときには、名前で呼ぶ、そういう決まりでは?」
>坂本は言った。茶化すような、あおるような、いたずらな笑みを浮かべていた。
>「ええ」
>ペリーヌはもごもごと言った。
>「そう、」と相槌のようなものを打って、坂本のいたずらな手をとりあげた。
>「そうね」
>と言うと、その腕をつかみ引き寄せて身体をかき抱いた。そして耳もとに熱っぽく囁く。
>「美緒…」
>「うれしい」と言うと、坂本はふっと笑った。
>「どうして躊躇う」
>坂本は問うた。ペリーヌは首をふって「そんなことはない」と言ったが坂本は譲らなかった。
>ペリーヌの腕が怖怖と坂本を引き寄せた。さらに距離を縮めようという試みだった。
>「ペリーヌはわたしのことを、本当に好きなのかな」
>坂本が少女らしい愚痴をこぼした。ペリーヌの心は真っ二つに引き裂かれた!
>勢いよくベッドに押し倒して言った。
>「あなたに、わかるはずがないとは思っていましたわ、」
>ペリーヌは激しい高ぶりを抑える、ツンツンとした口調で言った。
>「わたくしが、どれだけ」
>「わたしには、わからないと? ふん。そんなものはお前だって同じだ」
>坂本はくるっと体勢を逆転させた。くるおしい気持ちのうわべから厳選して選び取った、
>やさしい気持ちで相手のひたいにキスをした。ペリーヌは胸がつまってだまりこんだ。
>「思い知ったか」と、坂本が言った。だがそれはペリーヌの気持ちをあおる役割しか持たなかった。
>
>
>
>
>という妄想を、あのアイキャッチのペリーヌさんがしていました。
>続きは?と問うと、勢いよく頬をはたかれました。
エーリカとウルスラが一日入れ替わったら面白そうだな
しかしいらん子と501じゃ年代がな…
魔法が暴走して膨大な魔力がなんやかんやでOK!
サニャーん
もっペリ&エイラーニャスキーには堪らない朗報続きの流れだぜw。
願わくば、最近少な目の芳リーネ分も補給したいとこだけど。
エイラが百合の花と聞いて飛んできましたw
恋人の正位置って!
これ二人の手どうなってるんだ?
恋人繋ぎに決まってる
>>701 うわぁ……すごいな。なんか繋がってる手が、融け合ってる様に
見えるよ。ちょっとこれは、ホントにすごい。
百合の花がいいな
せっかく休みを貰ったのに全然話が書き進まない…
それにしても4巻絵はいいなあ。エイラーニャいいなあ
そしてリレー小説第一弾完結おめでとう&お疲れ様でした!
ギャグが苦手なので傍観してしまいましたが、次回は是非参加したいです
>>628 遅レスですがちいさくなってしまっタエイラなら絵がすでにあると思うのですがあれ以外ですか?
なんか手が融合?してて変というか良いというか・・・
融合とか、エロいっす!
サーニャさんがエイラさんの手に自分の手をかぶせてるのかな?
だがしかしこれは……すばらしい破壊力w
>>710 やっぱり、そう見えるよなぁ。
恋人の正位置なタロットと合わせて、是非深読みして見たくなる。
>>709 >>628ではないのですが、ちっちゃエイラさんかわいかったです。
まわりの反応が、また。特にトゥルーデから全力で逃げてたのが
笑えました。
>>709 あの絵が可愛かったので
絵の話のSSか別の絵を希望したのですが
今考えるとめんどくさそうなので無視してくれて結構です
4巻ジャケコラかと思ったらマジだったww
百合の花ww
さっそく予約したよw
エイラーニャ最高すぎるだろ…さすが…
最近ネウ子にすごく萌えるんだ。ネウ子かわいいよネウ子
続き投下したいけど、残り容量もアレだしなぁ…
次スレの方がいいかな
460KB超えてるからなぁ
次スレの方がいいかもしれないけどどっちでも
ナンテコトナイ
30強を雑談やネタでうめるとなると結構な発言力がいる
そこで談話のためのネタを投下してみたい
昨日の続きだけど保管庫が膨大な量なので、みんながイチオシするものを選んで読んでみたいと思った
エロなしを教えてもらったがどれもよかった。そこで次はエロありのエロ描写えろえろなのを所望したい
簡潔にしよう
保管庫のssであなたのオススメするエロ作品を教えてください
そうですね。
もう250も越えてるから、どれがお勧めとか聞いてみたいな
エロの有り無し関わらず
個人的には"もしもピアノが弾けたなら"が好き
花つながりで書いてみたんだけど、これてありなのかなぁ。
っていうか、4巻のジャケ絵が発表された後に出すもんじゃないな〜と思いながらも、
折角書いたんで張ります。
●オラーシャ1943 百合とチューリップ
眼下の町はすでにネウロイに侵され、私が空にいる間に父様たちもウラルの向こうへ行ってしまった。
私に飛ぶ事を教えてくれた隊長も、もう3ヶ月前にこの世を去った。
今の私にできる事は。ただネウロイを墜とす事だけ。
でも、そんな私ももう終わろうとしていた。
飛行隊の皆は私を残してこの空からいなくなっていた。
知覚してるだけで、私の周りには8機のネウロイ。
私の障壁は絶え間ない攻撃に曝されて刻一刻と削られていった……。
弾薬ももう残り少ない。
このまま、死ぬのかな。
そう思ったとき。
「白薔薇ぁ、3時方向に機種を向けてから降下しろー」
雑音しか流さなくなってた通信機から、カールスラント語で聞き覚えの無い声が響いた。
白百合〜リーリヤとは呼ばれるけど、白薔薇〜ヴァイセローズなんて呼ばれた事無い。
でも、なんとなくそれが私のことを示してるんだと気付いて、無心でダイブ。
どうやらその方向が包囲網の抜け道だったみたいで、私は一瞬だけ危機を抜け出す事ができた。
追いすがるネウロイを確認しようと背後を向き直ろうとした時、風を感じた。
背後では2機のネウロイが煙を吹いて錐揉みに陥りながら、あらぬ方向へと落ちていた。
カールスラントの制服に身を包んだ風のウィッチは、私の横に並ぶと人懐っこい笑顔をこちらに向けた。
そして私のストライカーユニットに描かれている白百合を見てから口を開いた。
「お花、好きなんだ? ってよく見ると薔薇じゃなかった〜?」
場違いな質問だったけど、わたしはこくんと頷いた。
「ホラ、みてみて〜」
と、少し先行して自身のストライカーユニットをちょいちょいと指差すと、そこには黒いテュリパンが描かれていた。
「お揃い」
多分私と同い年くらいの犬耳のウィッチはそういいながらニコッと笑った。
そんな会話をする間にも、体勢を立て直したネウロイは背後に迫りつつあった。
わたしが気にするそぶりを見せると、少し表情を引き締めて言った。
「私はカールスラント空軍JG52所属のハルトマン。無事に味方の所まで帰ろう」
無理だ、と思った。
もう私には魔力も武器も無い。
「なーんだその表情は〜? さっきの戦い方もそうだったけど、おまえ生き残る積もり無いだろ」
そうだ、と思った。
さっきも死ぬつもりだった。一体でも多くのネウロイを道連れにして。
私は彼女から視線をそらし、俯いた。
と、その一瞬の隙にハルトマンさんは私の背後に廻り込むと私の黒猫の耳を甘噛みした。
「!」
「カワイイ顔してるんだから、そんなに沈んだ表情しちゃダメ〜」
突然のそんなスキンシップに赤面し、一瞬の躊躇の後抗議しようとすると、ハルトマンさんが先に口を開いた。
「白薔薇少尉はこれより私の指揮下にはいんなさい。以後命令を聞くように」
キリっとした表情でちょっと無茶な事を言う。軍が違うのに。
でも私は頷いていた。
自分でも驚いたんだけど、短いやり取りのたったこれだけの事で私はずいぶんと元気付けられていた。
「で、これは自慢なんだけど私って列機を失った事が無いんだよね。だから、さっさと帰ってお花の話でもしよう。育てるのが苦手ですぐに枯らしちゃうんで、コツを聞きたいんだ」
「は、はい」
「あ、やっと喋ったね。それじゃ〜行こうか。きっと皆待ってるよ」
そして私たちは、翼を翻して戦空に臨んだ。
生き残るために。
以上です。
自分で書いておいてなんですがサーニャはエイラ以外のキャラと絡ませるのに罪悪感がw
ハルトマンとのフラグがたった後にエイララブラブになるまでどんな紆余曲折があったのかなぁ
そんなわけで、流れ切ってしまってすいませんでした〜。
>>725 な、なんだ。
すごいすばらしいSSじゃないか。
こういうの、もっと読みたいぜ。
珍しいカップリングだな
良かったヨGJ
>>725 新鮮でこれはこれで良いね
きっとハルトマンはサーニャとエイラが仲良くなるように
策略を立てるのだろうな
ED集のエイラとサーニャ良いなぁ
>>725 GJ…!!
サーニャは本編中だとあまりみんなと絡んでないから、CP関係無しに
他のみんなと絡んでる姿見るのはすごく嬉しいというか、安心するなあ。
>>715 むしろあの絵から誰かSS書いていただけないかと思ってるくらい自分はギャグが苦手です、申し訳ない
ttp://www.uploda.org/uporg1717629.jpg ところでシューなんとかじゃないフィンランド料理はなんかないかと調べてたら
ミートボールがフィンランドの伝統料理なんだそうだ
寝ぼけた振りしてるサーニャに「しょうがないなー」っていいながらミートボール食べさせてあげてる
エイラを想像して、なんだかとってもほこほこした
4レス、11KBぐらいですが投下は次スレの方がいいだろうか
>>730 ちっさいエイラ可愛すぎるだろ・・・
11KBならこっちで十分じゃないか?投下ばっちこい
>ミートボールがフィンランドの伝統料理なんだそうだ
しかしっ!
やつらはっ!
ベリーのジャムをかけるっ!
ならばっ!エイラさんがミートボールをほおばって
うっかりお口の周りについちゃったジャムをっ!
サーニャさんがぺろんっってしてくれるっ!展開にっ!
21X2w2Ibです。エイラーニャ(+15歳カルテット)を投下します。
題が思いつかなかったので無題ですがどなたかつけてくださると嬉しいです
───
「「「つきぃ?」」」
芳佳の言葉に、食堂にいたリーネ・ペリーヌ・エイラ全員が素っ頓狂な声を上げた。
「なんで、その言葉からそうなるんダヨ」
全く関連性がないじゃないか。机の上でかきまぜていたタロットを一まとめにして、芳佳の目の前に
座っているエイラが口を尖らせる。
「私だってよく知らないよぉ。でも、扶桑では有名な小説家なんだって、その人」
「そんな方が有名な小説家だなんて、扶桑の文学はたかが知れてますわね」
困ったように答える芳佳に更に追い討ちをかけるペリーヌ。リーネは慌ててその間に割ってはいる。
「…で、でも!綺麗じゃありませんか?意味は良く分からないけど、ロマンチック…」
「ねー?リーネちゃんもそう思う?」
「…まあ、わたくしも確かに、坂本少佐にそのような事を言われたら…ああ…」
芳佳とリーネは微笑み合って、ペリーヌは明後日の方向を見て、それぞれの思いにふける。
エイラは顔をしかめたまま、手元のタロットから数枚を引き出して机の上に並べ始めた。
何気なく窓の外を一瞥すると、抜けるように蒼い空。今夜は月が綺麗だろうな、と頭の片隅で思う。
(…全くコイツらときたら…)
今夜の月がどうだろうが、自分には関係ない。エイラは一人首を振った。だってどうせサーニャは今夜も
夜間哨戒で出掛けてしまうのだから。と、今頃部屋で眠っているのだろう同僚の事を考えた瞬間突然
気恥ずかしい気持ちに襲われた。
(…なななんでそこでサーニャのことを考えるんだ私!違うこれは心配してるだけだ、心配してるだけだ!)
そうだ、やましい気持ちなんてないし、よこしまな感情だってない。ただサーニャは自分にとってとても
大切な友人で、守ってやりたい相手だからだ。そう自分に言い聞かせてようやっと、気持ちを落ち着かせた。
「…エイラさん?」
「なななんでもないゾ!私は何にも考えてないんだからナッ!!!」
突然呼びかけられて、思わず声を上げてしまった。気がつくと、芳佳たち三人が心配そうに(ペリーヌは
ため息をついて)こちらを見ている。熱くなっていた頭がさぁっと冷えていくのを感じた。
「…なんでも、ない、ヨ?」
「大丈夫ですか?」
斜め前から覗きこんでくるリーネの視線が痛い。恥ずかしさにうつむいて「大丈夫…デス」と答える。
傍らから嫌な視線を感じて恐る恐る隣のペリーヌを見ると、珍しく勝ち誇った様子でこちらを見ていた。
そして、その表情のまま一言。
「…ヘタレですわね」
「なんだとツンツンメガネ」
「聞こえませんでしたの?どヘタレさん?」
「うるさいツンデレ!」
「ま、まあまあ二人とも落ち着いて…」
身を乗り出して、再びリーネが仲裁に入った。リーネの言葉に我に返ったのか、ペリーヌに対して使おうと
していたらしい手刀をエイラが寸止める。ペリーヌも席に座りなおして、改めて机の上の湯飲みをすすった。
そして即座に顔をしかめる。
「…何ですの、これ」
「緑茶です。扶桑ではこのお茶が普通なんですよ」
「なーんか青臭クないカア?」
「でも使っている葉っぱは紅茶と同じなんですって。面白いですよね!…ね、ね、芳佳ちゃん?」
「うん。坂本さんも大好きですよ?」
「…う、そういえばよく飲んでいらっしゃるような…」
そして話題はまた、とりとめもないものにうつる。先ほどのやり取りなどすっかり忘れたようにまた、
静かな食堂には穏やかな空気が流れる。
それにしても、暇だね。芳佳が呟いた。暇だなあ。答えるエイラにうなずくペリーヌとリーネ。
そろそろ次のネウロイが現れても良い頃合いとのことだが、こうして一応待機していてもサイレンは鳴り響かない。
「坂本さんは…ブリタニアですよね」
「そうですわ」
「バルクホルン大尉は?」
「妹さんのお見舞いだってサ。ハルトマン中尉は寝てタ」
「ははは、ハルトマンさんらしいね…」
「シャーリーさんたちは?」
「サァ?シャーリーも暇だろうからきっとストライカーいじってるんじゃないカ?」
「じゃあ、ルッキーニちゃんもその辺りでお昼寝していますね」
他の隊員の状況について尋ねても、一瞬で話題が尽きてしまう。とにかく、今はする事がない。
言い渡された掃除や炊事洗濯もすでに終え、夕食の準備にはまだ早いのだ。
「暇なんだからタロットでもヤル?」
「どうせ放っておいても用意してあるんじゃありませんの」
「うるさいナー。いいだろ別にー」
口を尖らせるエイラを横目で眺めてペリーヌは盛大にため息をついてやった。けれどその目がキラキラと
輝いているのを見てこれ以上口を出すのを止める。ペリーヌには全く分からない感覚だが、エイラは相当
この手の占いを好んでいる、と言うのは同じ隊で過ごしてきた間に散々思い知らされた。
仕方ない、坂本がいなければ自分もする事がないのには変わりない。
青臭くて苦いものとしか思えない緑茶を音を立てないように注意しながらもうひとすすりして前を見やると、
芳佳がにっこりと笑ってピースサインをする。その傍らのリーネの指は、暗にテーブルの下、芳佳の
膝の上辺りを指していて、ペリーヌは自分たちの目論見が着々と成功に向かっている事を知った。
「いいですわよ。どうせだから今夜の"天気"でも占ってくださいな」
「天気カヨ…そんなんタロット使わなくたってみりゃわかるじゃないカ」
「と、とにかく引いてみれば良いんですよね?これですか?」
リーネが手を伸ばして、エイラのすぐ目の前にあった札を引いた。そして即座に芳佳たちに見えるように出す。
「…運命の、輪ですね…」
「けれど、逆位置ですわね」
「…確か、結構悪い意味、だよね?」
それぞれの感想を述べるリーネとペリーヌと芳佳。エイラもまた、顔をしかめてそのカードを見やっている。
「予期せぬ不運、予想だにしなかった不意打ち…」
「今はこんなに平和だけど、今夜、大丈夫かなあ!」
「ネウロイはいつ襲ってくるか分かりませんわ。念には念をいれたほうがよろしいのではなくて!?」
「そ、そうだね!サーニャちゃん、一人で心配だね!」
やけに仰々しく叫ぶ3人の台詞など耳に入らないかのようにエイラはそのカードを手に取って、懸命にその
解釈をしていた。しかし、出てしまったものが覆る事はなく、手の中のカードは紛れもなくアクシデントの
可能性を示している。エイラとて別に占いをすべて鵜呑みにするつもりはない。ただ、カードを眺めれば
眺めるほど不安が湧き起こってとまらなくなるのだった。
『念には、念を』。誰かが放ったその台詞が耳に飛び込んでくる。今夜も一人でサーニャは夜間哨戒に
出掛けるはずだ。もちろん、なにかあれば自分も含めて皆即座に出動するだろうけれども、それまで
サーニャは独りぼっちでそれに対応しなければならないのだ。
むくむくと膨れ上がっていく不安。その間にも、やたらと声高な3人の会話は続いている。
「そうだ、今週はまだネウロイが現れてないよ!」
「前にネウロイが夜中に襲ってきたときは反撃してこなかったから良かったけど、そうとは限らないよね!」
「心配ですわね…誰か、一緒に行ければ良いのですけれど…」
普段は(坂本関連以外には)決ししないような心配そうな口調でペリーヌがそう言っても、それを訝しいと思う
余裕は今のエイラにはない。うーん、と唸り声を上げているエイラを見て、後一押しだ、と一同は確信した。
「じゃあ私が一緒に夜間哨戒に行くよ!!」
「!!!?」
芳佳のこの台詞だけはしっかりと耳に届いていたらしい。そしてこの一言が、予想通りエイラを陥落させた。
(いやいや、ミヤフジと一緒じゃ…いや、違うぞ、まだまだ新人のミヤフジと一緒じゃ不安なだけだ!かといって
リーネや、ツンツンメガネに任せて置くわけにも…)
頭の中でぐるぐると言い訳をしながらもはっきりとエイラは口にする。
「私ガ、今日、サーニャと一緒に哨戒に出ル」
そうだ、自分が一緒にいてやればいい。何の心配もない、サーニャは自分が守るのだ。何があったって、
守ってやるのだ。そう、固く心に誓う。タロットの結果がどうであろうと、それが嘘になろうと真になろうと
覆してやればいい。何が起こったとしても、そのあとの努力なんていくらでも出来る。
「あ、ミーナ中佐」
リーネの言葉に、食堂の外をミーナが横切ったのを一同は見た。飛び上がるようにガタリと立ち上がって
「中佐!」そう叫ぶと、エイラはタロットカードも放置して食堂の外へ消えてゆく。
その後姿を眺めながらほくそえんだり、ため息をついたり、エールを送っていたりする3人の同い年の同僚が
いることにも気付かずに。
…
「…で、もともとここには何のカードがあったんですの?」
エイラがいなくなった食堂で、エイラのいた席の目の前、並べられたタロットカードのひとつぽっかり空いた場所を
指差してペリーヌが呆れ混じりに呟いた。
それは、ペリーヌとエイラが言い合いをしている真っ最中の事。こっそりと芳佳が残ったタロットカードの山から
別のカードを取り出し、元あったカードと入れ替えるのをペリーヌとリーネは見ていたのだ。もちろん、エイラが
気付かないうちのことだけれど。
にこ、と意味ありげに笑って、芳佳は向きもそのままにカードを取り出した。
「ラヴァーズ…恋人…」
「しかも、正位置ですわね」
今夜の月はさぞやかし綺麗なことだろう。「それこそ占わなくたっていいじゃないか」と、エイラが言った通り。
「全く、本っ当に面倒な方ですわね…」
「まあ、面白いからいいんじゃないですか?」
「芳佳ちゃん、それは流石に…」
口には出さなかったが、多分考えているのは3人とも同じだと、すっかり冷えてしまった緑茶をすすりながら
全員が確信していた。
……
そして、夜。
月の光が淡く照らす夜の闇の中を、エイラはサーニャと二人夜間哨戒に出掛けていた。大丈夫か、と何度も何度も
尋ねてくるエイラに、サーニャは頭部に現れているアンテナをほんのり桃色に染めて微笑むことで答える。
どこまでも高く二人で飛び上がると、地上にいたときよりもずっと、ずっと、月が大きく、輝いて見えていた。
眼下に広がる雲の海も、水の海も、どちらも穏やかだ。とても穏やかな夜だ。
しばらく二人で飛んでいてもネウロイが現れる様子はない。サーニャが何も感じていないのだから、間違いない。
やっぱり杞憂だったか。ほ、と胸をなでおろして顔を上げたら、視界いっぱいに綺麗な満月。
息を呑んで、立ち尽くした…とは言ってもここは地上ではないのだから少し言い回しが変わるのだろうが、
そんな事はたいした問題ではない。
エイラ。
不意に、サーニャがエイラの名前を呼びかけてくる。そして重ねて、尋ねた。
「…どうして今日は、一緒に来てくれたの?」
何か不安なことでもあるの?サーニャの翠色の瞳が少しだけ、不安に揺れている。
タロットで、良くない事があるって出たから。そう口にしようとして、止めた。耳を澄ましても風の音以外は
何も聞こえない。…大丈夫。今日は何も起こらない。何よりもそんな不思議な確信が胸の中にある。
──ナツメソウセキ、って言う、有名な人が扶桑にはいて、ブリタニア語の先生だったんだけど、その人が…──
昼間、食堂で暇をもてあましている真っ最中に芳佳が口にしたその話の切り出しが、エイラの頭に浮かぶ。
ばかばかしい。聞いた瞬間はそう思った。だって教師の癖に本来の意味なんて欠片もない扶桑語訳を、
そのナツメとやらはしたと言うのだ。
(けど、)
傍らのサーニャを見やる。月に照らされて輝いて、まるで女神みたいだ、と思う。
そうだ、幽霊と間違えるなんてとんでもない。もっともっと高尚で、高貴で、神聖なものだ、彼女は。
とても大切で、守りたくて、それを言葉にしたいと思う。けれども自分にそんな度胸がない事ぐらい、エイラは
十分に分かっていた。けれど決して自分のせいではない。もともと自分の国にとってそう言う類の言葉は
とてもとても深い意味を持つのだ。そんな言い訳をしたらルッキーニやシャーリー辺りには大笑いされそうだなぁ。
そう思うけれど、エイラにとって見たらそんな二人の言い分の方がよっぽど理解出来ないものなのだ。
──ブリタニア語での『あいしてる』を、『月が綺麗ですね』って訳したんだって──
「今夜は月が、綺麗だろうなと思った、カラ」
直接的な言葉なんて自分には言えない。何だか照れくさいし、何より今の関係が壊れるのが恐ろしい。
だから今なら分かる気がした。相手に伝わらなくたって、言葉にしたい気持ちがある。
そんな時目の前に綺麗な月があって、大切な人がそこにいるのなら──
「月、綺麗ダナァ」
その気持ちを乗せるのに、この言葉は相応しい。
そうだね、綺麗だね。
答えるサーニャの声はすぐ耳元にあったけれど今日のエイラはたじろがなかった。
ぎゅうと手を握り締められてもうろたえない。ただ穏やかに笑うだけだ。
ゆっくりと目を閉じる。つながれた手から温もりが交じり合って、まるで溶け合ったような気分にさえなる。なんだか
とても、穏やかな気持ちだった。
ありがとう、芳佳ちゃん。
私も大好きだよ、エイラ。
小声とサーニャが呟いたのにも、気が付かないくらいに。
───
以上です。
なつめそーせきさんがかつて英語の「I love you.」を「愛してる」じゃなくて「月が綺麗ですね」と訳した事が元ネタ。
それと
>>475の解説にもなるのですが、フィンランド人(特に男性)は恋愛に対して非常に奥手なようで、
『愛してる』なんていおうものならそれはイコール『結婚してくれ』ぐらいの意味があるんだそう。
と言う、解説しないと分からないようなものを組み込んでしまい申し訳ありません。
同い年のエイラ・ペリーヌ・芳佳・リーネを仲良く絡ませてみたかったと言う願望の表れでした。
>>737 ぎゃー!
書いてくれるだけで大喜びです
エイラさん可愛すぎる
いやもう結婚しろヨと言いたくなるようなSS
GJでした
GJ!15歳組の、エイラを取り巻く関係はまさにこんなのがいい
しかし「月が綺麗」でストパニの温暖化を思い出したのは俺だけじやないはずだ…
GJ!いい文章を書かかれますね
>>739 無論、俺もだ
誤字を発見しました。他の話でも放って置いてるものがあったりしますが少し気になるので訂正させてください
>>736 今夜の月はさぞやかし綺麗なことだろう。「それこそ占わなくたっていいじゃないか」と、エイラが言った通り。
の一文は、
×「それこそ占わなくたって〜
○それこそ「占わなくたって〜
です。脳内修正、そして保管の際はお手数ですが修正よろしくお願いします
>>732 自分が見たのには普通のソースしかかかってなかった…
でもフィンランド人はベリージャムすっごい好きらしいね
それもとても素敵だね
480kb超えたね
次スレの季節ですね
>>737 おお、良い構成だなー
フィンランド人の奥手さと夏目〜の解釈を絡めてくるとは、高度な文章力だな…勉強になります
エイラのヘタレさは国民性もあるのかなー。でもアホネンがなぁーw
男って書いてあるしアホネンは別にいいんじゃね
エイラはどこかボーイッシュだから奥手なんだよきっと
フィンランド人といえばトナカイとクランベリーソース世界不思議発見)
トナカイは国土に放し飼いしてるらしい
幼いトナカイの耳をナイフで切り取って、誰のトナカイか識別できるようにしてるという
>>737 GJ!4巻ジャケ写にぴったりの幻想的な雰囲気だな
>>737 GJ!!言語フェチの私にはたまらんネタだった。生憎今日は曇りですが……。
タイトルは「Ala-Kuunpaiste」などいかがでしょう。スオムス語のタイトルがしっくりくると思ったので。
意味は"Under the Moonlight"、最後のシーンが印象的で即時光臨しました。よろしければどうぞ。
でもって480kb超えたか。とりあえず自分が行ってみますね。
なるほど。
エイラが基本的には物怖じしないのはトナカイの耳を切っちゃうなど、割とヘビーなことをさらりとやってい(ry
751 :
748:2008/10/10(金) 23:50:51 ID:NEkTnb2l
ERROR:新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
うへ、なんてこったい
とりあえず変更点まとめといた↓ので誰かよろしくお願いします……。
1
●放送局
※放送は終了しました。
●前スレ
ストライクウィッチーズでレズ百合萌えpart6
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1222596182/ 2
Q.○○書いたんですけど投下してもいいですか?
A.どうぞ、ぜひ投下してください。
条件は「ストライクウィッチーズ」関連であること、
「百合」であることの二つのみです。
ジャンル、エロの有無、本編にないカップリングなどに関係なく、
このスレの住人はおいしく頂いております。
妄想だとか落書きだとか気にせずとにかく投下してみましょう。
ただし、SS専用スレではないので20レスを超えるような長編は事前に断りがあると吉です。
3
>>237 4以降は平常通りでいいかな。
立ててくる。
流石は北欧ヴァイキングの末裔(?)だなw>>エイラ。
ヴィンサガスキーには堪らないぜ。
一応BSはまだやってるよ。20日が最終回のはず。
>>755 乙!
>>748 すごいいい題名…!しかもスオムス語!自分じゃきっと絶対に思いつかない…
是非採用させていただきたいです。保管庫管理人様、
>>734-737は題名「Ala-Kuunpaiste」で、再びのお手数申し訳ありませんがよろしくお願いします。
サーニャとエーリカのお話、気に入って頂けた用で何よりです。
戦場の少女の風景みたいなのを百合っぽい表現絡めてうまく書いていきたいなと思ってます
>>737 夜は十三夜なんで、タイムリーな感じですよね。
当時のフィンランド人結構狩とか当たり前みたいですね。
エイラの元ネタの人はキツネ狩に行くエピソードを自分の本に書いてたりします。
っていうか使い魔が狐www
>>755 乙です〜。
シモヘイヘとか凄腕のヒットマンは大概元マタギだしな。
>>755 乙であります!ゝ
私もそろそろss書くか
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