高校生のお姉さんとロリ小学生がレズしてるようなSSを頼む
2 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/02(火) 03:40:39 ID:O3pMHKiQ
ワシでよければ書いてやるが
何このスレ
私のためにあるな
普通
逆だろ
スレタイだけできゅんとした
相談系スレで「初恋が保育士さんだった」と言うレスを思い出した
高校生じゃなきゃダメか?
女子大生ならネタがあるんだが。
どんなネタよ?
保守
「近ごろの小学生はね。すすんでるんだからさ」
「ああ、よくテレビでもやってますね」
この私がわざわざ話題を振ってやったというのに
琳(りん)はつれなく返事を返すと一旦は私に向けてくれた視線をまた戻して、
よくわからない記号でぎっしりのノートにシャーペンで何かを書き始めた。ありえない。
「ちょっと」
私がじと目で睨んでも琳はまったく気にしない。カリカリ。ペンの走る音ばかりが響く。
「ありえなくない?」
「なにがですか」
「だって」
「だって?」
「私たち恋人どーしだよね?」
「そうですね」
「スーガクと恋人どっちが大事なの」
「今はピタゴラスさんがなかなか離してくれなくて」
これだからリケーのオンナは嫌だ。私は心の中でどこかで聞いたことのあるセリフを吐き捨てた。
小学4年生の私より8つも年上の、17才の琳。親から離れて一人でアパートに暮らしている。
琳は、私が生まれた時から知ってる親戚のお姉さん、と言うわけでもなく、
隣近所のやさしいお姉さんってわけでもない。
どっちかというと先生たちやパパママが言う
『危ないお兄さんやお姉さんにはついてっちゃいけません』のお姉さんのほうだ。
琳と私は、1年前なんだかんだで知り合いになって、なんだかんだで恋人になった。
全部内緒の話だ。だから、きっとかほごなママが聞いたら発狂する。べつにヤマシイことはしていないけど。まだ。
それは、これからの話だ。何の話だっけ。そうだ、最近の小学生は進んでるって話。
今日のお昼休み、隣のクラスの山田と私の友達の恵理がキスした。というウワサが流れた。
「マジでぇ―――!?」
「うっわっ、どうだった!?」
精神的に全然ガキな男子たちはそれを聞くと恵理のことを囃し立て、
一部の女子たちもそれに便乗し、残りはそれを遠巻きに見物した。
キスしたのは事実らしい。大勢に囲まれ、あがり症の恵理はすっかり縮こまってしまっていた。
「なっちゃんとかも幼稚園の時とかにキスしたことあるって」
「ギャーーーーー!!」
「恵理ちゃん」「恵理さあ」
まったく、ようちで、くだらない。私はガキに囲まれるのがだいきらいだ。
恵理も恵理だ。私の友達のくせに、ちっともしっかりしないんだから。泣きそうになっちゃってまあまあ。
ま。それだけなら別にいつものことなんだけど。
「たまちゃんはキスしたことある?」
冷めた目で見ていた私をそれは渦中に引きずり込んだ。
そのセリフにみんなが注目したのだ。まあ、気持はわからないでもない。
切りそろえた長い黒髪のきれいな私は学校の人気者だ。頭もいいし。
そんな私を琳はさる山のリーダーですねと言ったけれど(もちろんすぐに殴りとばした)
たとえそうだとしても、リーダーは連中を従えなければならない。
「もちろん!」
よって、少しかじょうな発言をしてもかまわないのだ。と、当時の私は思っていた。
「だって、私。高校生の恋人がいるんだから」
「「「「「えええええええええええええっ!?」」」」」
クラス内の絶叫。予想通りの反応に私はすっかり気分を良くした。
その後のことも考えずに
ごめ、充電切れた。そしてすまんまじで自分以外需要がなさそうな…需要があったら続き書きます
あとスレ的にはレズ度どのくらいまでいいんすかね。かなりエロくしてもいいすか?
あと登場人物たちのスペック
小学生:珠樹(たまき) 132cm 黒髪ロング、口悪い、4年生
高校生:琳(りん) 163cm ふわふわした淡い茶髪で肩ぐらいの長さ、いつも敬語、高校2年生
>>11 他でもない私が最高にwktkして続き待ってる。
個人的にはエロさはほどほどにして最高に甘ったるいやつを頼みたい。
レスサンクス! 個人的に甘くしてみたつもりです
当然、クラスの中は驚がくの声や私をほめ称える声で満ちあふれることになる。
「すげー、さすがたまちゃん!!」
「別にそんな対したことじゃないわ」
「ね、ね、どんな人? カッコいい!?」
「それは内緒。ママにも秘密の人なんだから」
秘密という甘美な響きと、それを羨む女子のきゃあっと言う高い声が
私の気分をさらによくしたので、机に色っぽく座りなおすと、
目を光らせたこどもたちに、恋人について赫々と語ってやったのだった。
「キスってどんな感じ?」
「そうね、甘くて少し苦いおとなの味よ。杏仁豆腐にミルメーク十本かけたみたいな」
「糖尿病になるよ!?」
「大人だからね」
「大人……あ、じゃあさ、たまちゃん」
「なに?」
「大人のキスってどんなの?」
「…………お」
「「「「おとなのキスぅうううううう!!??」」」」
「なっ、お、大人のキスって……」
「うん、ちょっとえっちな漫画でねー、なんか、すごくて。
高校生と付き合ってたら、ね、なんか、そーゆーことないの?」
「そ、そんなの……………あるにきまってるじゃん。いまどきの高校生だよ?
そりゃあもうすごい!!! 生卵もさえも使うわ!」
「「「なっ…生卵おおおおおおおおおお!!!!」」」
「生卵ですか。食べる以外の用途に使ったことはありませんねえ。
あ、でも酢酸に漬けて殻を溶かす自由研究は…っ、とと」
と、ここにきてようやく琳が話に参加した。遅いわ。
琳はもうペンを動かしていなかった。いや、動かさせてもらえなかった。私に。
私が、琳の腕にしっかりとくっついたから。口でやめろと文句を言っても聞かないくせに
こうして実際行動に出ると、琳は何も言わなかった。
だって私が琳にくっつくのは私の話を聞いてほしいというサイン。
それを受け入れることが琳はピタゴラスよりも私をずっと愛しているという証だから。
しばらくくっついていると、明後日提出なんですけどね、と少し情けないことを言いながらも琳はペンを机に置いた。
こおん、と、木とペンの当たる硬い音がする。私がピタゴラスに勝利した瞬間だった。
嬉しくなって、白い半そでのブラウスを着ている琳の長い、日に焼けた腕を私は指でなぞった。
くすぐったいですよと言いながら琳は私を引き寄せて、その長い腕に抱きしめる。
成長過程の中にある私の小さな体はその中でいつも少し余るくらいだ。
「それで、嘘ついちゃったんですか、珠樹さん」
「嘘じゃないもん、子供達の期待に応えてあげたんだよ。
役者ですねって褒めてほしいわ」
「ものは言いようです」
私の長い髪の毛の先をくるくると指で丸めながら琳は言った。
「琳は嘘は嫌い?」
「好きじゃありませんけど、嘘も方便という言葉はありますね」
「私、嘘をつくのは得意だけど、つかれるのは大嫌い」
「ふふ、そんなかんじですね。でも良いと思いますよ。あなたらしくて」
そう言って、琳が微笑んだ。今日はじめての笑顔。その顔のままで琳は私の唇にそっと指をおし当てて、
私がまぶたを閉じると、そこに軽くキスをした。暖かな琳の唇が私の唇に触れると
気持ちも、体の中の血液も、ざわざわと波打った。最初は良くわからなかったけれど、今はとても心地がいいと思う。
「琳、琳」
琳の唇が離れても、私は目を閉じたまま琳を呼んだ。
言いたいことはわかるだろうと思う。琳は頭が良いから。
「珠樹さん」琳が私の名前を呼ぶ。そうしてもう一度、今度はずっと強く唇をすわれた。
「…っ、ん」
ママもパパも、私のことを珠樹ちゃんと呼ぶ。先生もそうだ。友達はたまちゃんと呼ぶ。
琳だけ、琳だけだ。私を『珠樹さん』と呼ぶのは。私を子供として呼ぶのでもなく、友達として呼ぶのでもなく
珠樹さん、と私を呼ぶ。そのときの私の気持ちなんて誰にも分からない。だって、誰も知らないから。
琳の舌が、私の唇をつついた時、どきり、と体がこわばるのを自分で感じた。
唇に隙間を空けると、琳の舌がその隙間をこじ開け、ずるりと入ってきて、
その動揺は、琳にも悟られたと思う。
でも、琳はお構いなしに私の口の中に舌を伸ばせるだけ伸ばして突っ込んできた。
口が、琳でいっぱいになる。
「っ…あ……むん」
奥に隠した舌を、恐る恐る琳に近づけると、すぐに絡みとられてしまった。
大きい舌が、小さい舌を蹂躙していく。背中のぞくぞくした震えがさっきから止まらない。
なれない快感に耐え切れず、琳の腰にすがるように手を回すと、彼女は私のほうへ体重をかけて、そのまま床に倒された。
そのむさぼる、と言った形容が似合うような体制で、琳は私をじわじわと追い詰める。
私の唇の端からは、どちらのともしれない唾液が絶え間なくあふれ出し
それをぐちゃぐちゃに私の咥内でかきまわす琳の、私の頭をかき抱く
その手の感触すらとても気持ちが良くて
「………」
……怖い。
頭の中をその感情が一瞬だけ走りぬけた時、ふいに琳の舌が私の中から引き抜かれた。
「っ…!? んはっ……けほっ、けほっ!!」
突然空気が肺の中に入ってきて、忘れていた息継ぎを思い出したかのように私は咳き込んだ。
感情を抑えるように胸に手を当てると、どくんどくんと大きく波打つのが分かる。
琳がそんな私を抱きしめて、平気ですかと聞いてきた。その体を押し返す。
琳に気遣われるのは嫌いだ。しょうがないことかもしれないけど、琳のほうが余裕持ってるみたいでむかつく。
「…なによ、いきなりやめて……心配されるほど弱くないもん」
「そうですね。なんか怖くなっちゃったからやめちゃいました」
「はあ?」
怖かったのは、私のほうだ。琳が突然獣みたいに見えて怖かった。
なのになんで琳が怖いなんて感じるんだろう。
「ごめんなさい。こんなこともあるんですねえ」
「?」
それはともかく、どうでした?
首を傾げる私に、琳は珍しく照れた様子の早口でそう言うと、私の唇をさっきみたいにまた指を当てた。
つーっとなぞられて、思わず肩がすくむ。
「……ぜ、全然余裕よ」
「そうですか?」
少しいやらしさを持たせてそう言った琳が私の口の中にその指を侵入させてくる。
それが私の舌に触れた瞬間、さっきまで感じていたびりっとした感覚が背中を駆け抜けて
「ひゃっ……!」
反射的に琳から体を離してしまい、しまった、と思ったときに琳はいたずらが成功したときの顔で私を見ていた。
恥ずかしくなった私はあーあー、と目をうろうろさせた後、
「……まだ、少し、早かったかも、しれないけどさ」
「そうですね」
思っていたよりずっと小さな自分の声に、琳は笑顔で頷いた。
そうして少し離れた私の体をまた抱きしめなおす。
「お互いまだ早かったですねえ。大人のキスには」
「琳も子供?」
「はい。好きな人を抱きしめてるだけでもすごい緊張しますし、
それだけで、とても幸せになれます」
「う…恥ずかしいこと言うな馬鹿琳!」
琳が子供だなんて私にはとても信じられないけれど、それは単純に嬉しい。
琳に並べることが、私にとってなにより嬉しいから。
でもだからって私も幸せだよ。なんて琳みたいなことは返せたりしないので、
「……もう」
素直に言えない分を、私らしい『子供のキス』で補ったのだった。
(今だけでこんなに幸せになれるのなら、
大人になったら幸せすぎで死んでしまうかもしれない)
拙い文章ですが読んでくだすってありがとうございました
小学生とか意識して書くってむっずかすぃー('・ω・`)母さん私は汚れてしまった
そんなことより生卵を絡ませられなかったことが一番の悔やみ
>>16 GJ!!この初々しい反応がたまらんね。
琳の鮮烈な攻めっぷりも大変私好みで何と言ったらいいのやら。
生卵は……まあ……w
>>17 反応ありがとう、書いてて凄く楽しかったし小学生攻めも書きたいので機会があったらまたw
しかし既存ので小学生×高校生百合はあるんだろうか…すごい読みたいです
小学生攻め!
小学生攻め!
小学生攻めって精神的なものの事なのだろうか…
誘い受け小学生とかいう単語を思い付いて一人萌える深夜
書いてくれ
誘い受け小学生か……ネタ帳にひとつあるな。
……って、
>>7なんだが。
手が空いたら書くからしばらく待て。
待ってる!!
今月いっぱいで今年のレースシーズンが終わるから、
少しは執筆時間が取れると思うんだ。
誘い受け小学生だと……待ってます
今思い出したけど『アカイイト』ってゲームにインテリ小学生×ボケボケ高校生の百合あったよね。
うん、ロリ狼女とその子が慕ってた姫みたいなのも良かったと思います。出たらしい続編にはあるのかな?
あ、どうでもいいこの前の続きみたいなの置いてきますね。前の読んで無くても問題ないかと思われ
「琳、聞いてる〜?」
「聞いてますよ〜」
日曜日、私が琳のベッドの上でサイダーのボトルを片手にごろ寝しながら不機嫌な声で言うと
今日はノートではなくベランダに並ぶ植木達の前に座って水をあげていた琳が振り向きもせずにのんびり答えた。
私の真似をして語尾を伸ばしたのがかわいくて、今は機嫌が悪いのにちょっとだけときめいた。あほか。
数学が趣味です。なんて平気で言う琳にはちょっと変わった趣味であるところのこの園芸。
私からすれば琳は暇さえあればノートに難しい式を書きこんでいたり、
もしくはそう広くないこの部屋で育てている植木や花たちの世話をしているように見えた。
ちなみに「ほかにやること無いの?」といつか呆れて訊いたら
「珠樹さんのことを考えてます」なんて心底恥ずかしいことを笑顔で言ってくれたので、
照れ隠しに蹴飛ばした後、もう二度と訊かないと心に誓った。それはともかく。
「『ゆかりさん』結構色づいて来ましたよね」
おい今は新しく出来たケーキ屋の話をしていただろ!
「……聞いてないじゃん……『ゆかりさん』と私どっちが大切なの?」
「それはもちろん珠樹さんですよ」
即答した。よしよし、琳は私のことを愛しているわね。それは確かめる必要も無いほど確かなことなのだけれど。
秋になって『ゆかりさん』の実が色をつけ始めたから
琳の興味はそっちにいってばかりで大変面白くないのも確かなのだった。
紛らわしいけど『ゆかりさん』って言うのは(ある意味そうかもしれないが)別に琳の女とかじゃない。
それは紫式部という木の盆栽のことで、夏に薄紫色をしたかわいい花を咲かせて、
学名の『japanese beauty berry』の通り、秋には綺麗な実をたくさんつける。
2年程前、上京したての琳が出会った『先生』からもらったという、
琳が初めて生活を共にした木であり、また一番大切な木だそうだ。でもぶっちゃけ私は好かない。
『ゆかりさん』はあんまり立派な木なので、私にはいつも彼女はえらそうに威張っているように見えたし
その世話を毎日甲斐甲斐しくさせていただく琳に嫉妬したのが一番の理由だった。
彼女が女王様なら、琳は忠実なしもべなのだ。
「……ゆかりさんゆかりさんって」
琳を取られたみたいで面白くない。なんて、ゆかりさんより後に琳と出会った私が思う。
いつか「木ってなんか女性的ですよねえ」なんて
琳が珍しく根拠の無いことを言ったのを覚えてるからさらに面白くないのだ。
とても面白くないので私は持っていたサイダーをぐびぐび飲んだ。喉痛い。
琳はしょうがないやつだ。私がいなくなったら(たぶん)必死で探すくせに、いる時は安心して別のものを見ている。
「馬鹿琳。そういうことはこっち向いてから言え!」
私はそう言うと、まだ結構残っているサイダーのふたをしっかり閉めてから、
それを思いっきり琳の背中に投げつけてやった。
「あたっ!?」
ごすっと鈍い音がして同時に琳が間抜けな声を出したのを確認したら
またベッドに寝転がり、硬く目をつぶる。
「不機嫌ですね」なんてデリカシーのないことをほざく琳は無視しておいた。
目をつぶると感じるのは横たわっているベッド自身の柔らかさと
ベッドから香る琳の匂いばかり。
だから、琳のことを除いても、心はもやもやしているのに
体はそれが気持ち良くて、ついうとうとしてしまった。
琳は良いベッドを使っていると思う。私の家にあるやつよりはお金はかかってない感じだけど
私の子供用ベッドよりずっと大きくて、寝心地が良くて、私は好きだ。
このベッドの上で、私と琳はいろんなことをした。
たとえばサイダーを二人が初めて飲んだのは今年の初夏、『ゆかりさん』が花を咲かせる前の話
その日は、やっぱり日曜日で、このベッドの上だった。
当時まだ私達は恋人同士というわけじゃなくて、
琳は私の良い友達であり、『唯一の理解者』だった。
サイダーなんて私は、自分で言うのもなんだけれど『良い所のお嬢さん』だったので飲む機会が無かったし
琳は昔は親が厳しかったので、母親が差し出すもの以外は飲食できなかったのだと言った。
まったく接点の無かった物が、私達の目の前できんきんに冷えていたのは
たいしたことじゃない琳がたまたま『先生』の家で沢山貰ってきたからだった。
『炭酸系は振ると泡を火山の如く噴出す』という知識はお互い持っていたので、
どこかびくびくしながらプラスチックの蓋を捻った。あたりまえだけど、別に爆発なんてものはなく
「……おぉ」
それはただプシュッと失敗したくしゃみみたいな音を立てただけだったので、
なんだか馬鹿馬鹿しくて二人して笑ってしまった。
ひとしきり笑った後コップ用意してきます。と立ち上がった琳。
そんな彼女の袖を引き私は引き止めた。
「そのまま飲まない?」
別にたいした意味は無かった。
私はラッパ飲みなんてしたことがなかったから、
この際ちょっとやってみようと思ったのだった。
「ああ、そのまま飲んだことが無いんですね」
「琳はあるんだ」
「お茶のペットボトルなら良く持ち歩きますから……」
そう言った琳はしばらく何か考えてるそぶりを見せて、それからいいですよと頷いた。
どうでもいいけどその時それが間接キスになるということに私は気づいていなかった。琳はどうか分からないけど。
ともかく、公平にじゃんけんをして、どっちが先に飲むかを決めた。結果、琳が先で、私が後。
「じゃ、飲みますね」
琳がボトルを口に咥えて、私はそれを固唾を飲んで見守った。
その時、じっと見つめた琳の薄くて形の良い唇に私は胸が、どきどき大きな音を立てるのを体の内側で聞いた。
それがなんだか琳に悪いような気がして、けれど目は離せなかった。
ふい沸き起こった感情を、私は首を振って退ける。
いつも私は『そういう』人間だった。
そんな私の視線には気づかず琳はゆっくり傾けた容器から透明な液体を流し込んで、
そして―――――――
ぶふっ
――――――噴いた。それは思いっきり噴いた。ジュリアン少年の三倍噴いた。
そしてそのまま琳はベッドに蹲り、何をするかと思えば咳き込みまくったのだった。
あまりの光景にお見せすることはできない。
「こ…これ、飲み物じゃないです……ゴホゴホッ」
しばらくかかってようやく落ち着いた琳は今まで見たことも無いような真っ赤な顔をして、
ぼそぼそっと恥ずかしそうに言った。それからあれだけしたのにまだ足りないのかまた咳をした。
「面白い顔だったよ」
「こほん……へんなとこみせちゃいましたねえ」
私が言うと琳はため息をついて、それからあたりを見回した。
床に無残に転がっているのは琳が噴いたと同時に盛大に放りなげたペットボトル。
壁にぶち当たった音はなんとなく覚えている。ぺぷしっ。
あの時一体何が起こったのか、私は咳き込む琳の背中を叩くのが一杯だったし、気がついたときはあたりは水浸しだった。
「……あーあ、酷いですねえ。この際大掃除しちゃいますか」
「ちょっ」
まだ日が高いし、この陽気だったらシーツも洗って乾かせますし。
そう言って立ち上がった琳の袖を私はもう一度つかんだ。
「私まだ飲んでないよ」
は? と琳が目を丸くする。なんだ、今日はたくさん琳の変な顔が見れるなあと思った。
「サイダーですか? あんなん人の飲み物じゃないですよ」
「それは琳の感想じゃん。私は飲んでみたいもん」
「だめですよ。絶対吐きます。死にます。まずいです」
琳が首を振って私に言う。割と必死な顔をして言う。マジだ。それほどつらかったのか。
うん、彼女は私の心配を本気でしてくれてたんだと思う。
それでもその時の私はとてもサイダーを飲みたがった。
別にそれほど興味があったわけじゃないのになんでそんなにだだをこねたのかは正確には分からない、けど
多分琳だけが飲んだことあるって状況がなんとなく嫌だったんだろうと思う。
私達は平等であるべきだというのが2人の暗黙の了解だったから。
だから、私は琳が駄目ですよと言うのを無視してベッドから立ち上がり
まだ何本か冷やしてあるであろう冷蔵庫へ向かおうとして
「駄目ですって、珠樹さんっ!」
腕を、強く琳につかまれた。
「……っ!」
琳の珍しく強い口調に、私は驚いた。びっくりした。目をまるくした。
それから急に胸がきゅっと締まったような感覚を覚えたのだった。
多分甘やかされた私は怒鳴られるのになれていなくて、だから混乱して、頭に血が上ったのだと思う。
「だって…だって……琳が…ぁ」
今となっては私が悪かったと思う。琳はなにも悪くないのに、心配してくれただけなのに。
でもそう知っていても腹立たしくて悲しくて、泣きそうだった。ていうか泣いていた。
「うぐっ琳だけ飲んだなんてずるいもんっ! ずるいっっ!」
いや、私はいつもこんなふうに取り乱してるわけじゃない。断じてそんな子供じゃない。
ただ、その時は、そう、なんというか、うん、混乱していた。
だからその時のことは良く覚えていなくって、ただぼやけた視界の中で琳はじっと私を見ていて、その瞳が揺れていた。
何度も言うけどよく覚えていない。ただ、私のファーストキスはそのときだった。
あんまり混乱したものだから初めて触れた唇の感触も、唇を離したときの琳の顔も覚えていない。
どうしてそんなことになったのかもわからない。
ただあのサイダーの味ばかりを、覚えていた。
「りん……?」
目を開けると、傍らに立っていた琳が、私をじっと見下ろしていた。
まだ日が沈むのはそう早いわけじゃないけど、あたりは少し薄暗い。
窓から見える空の色は『ゆかりさん』の色だった。
彼女は、私が寝ている間にベランダから棚の上に居場所を移してもらったようで、
でも小さい棚の上でもやっぱりふんぞり返っているみたいだった。女王様はどこにいても偉そうだなあとか。
後一時間ぐらいで帰らなきゃママが心配するなあとかぼんやり思いながら
私は暗くて、どんな顔をしているか分かりづらい琳の顔を見つめた。
ママ、そうだ、ふいに私は不機嫌だった理由を思い出して顔を顰めた。
『珠樹ちゃん、最近変な人と付き合ったりしてないわよね?』
どこから聞き出したのか、(つーか喋るなっつったのに誰が漏らした)ママは今朝出かける私にそう言った。
「なに、それ? 私、知らないよ」
大体調子に乗って口を滑らしたあたりからこうなることは予測ついていたし、私は顔色一つ変えずにそう返した。
昔から思っていることを顔に出さないのも、分からないふりも得意だった。
まっすぐママの目を見て言うとママはそっか、と安心したようだった。
「はやく帰ってきなさいね」
「うん!」
ママは人は目を見て嘘をつけないなんてことを本気で信じている人だ。
そんなママが私は大好きで、ちゃんちゃらおかしいとも思う。
私は別に腹黒いわけじゃないし、嘘をつくのも好きじゃない。
嘘も方便という琳の言葉を借りるなら、じょうずに嘘をつかなくちゃいけなかった子供だったのだ。
「ママ、信じてるからね」
ドアを閉める直前そんな声が聞こえた。信じてるから――――何を?
簡単だ、私が、ママの思うような良い女の子であること。いつだってママは私にそれを望む。
ママの思うような良い女の子。そんな子は少なくとも、
嘘をついたりなんかしないし、
小学生の分際でママの知らない人と付き合ったりしないし、
……同じ女の子を好きになったりもしない。
私は聞かなかったフリをして琳のところへ向かった。
でも気持ちは複雑だった。そんなこんなで、機嫌が悪かった。
「のど渇いた……」
「さっき私にくれたサイダーならここにありますけど」
干からびた声で言うと、琳がやたら厭味っぽい笑顔で渡してきた。
「痛かった?」
「痛かったですねえ」
「ふうん」
それを寝ながら受け取って、蓋を開けた。
もうずいぶん炭酸は抜けてしまっていたので、しゅ、と
ずいぶん弱弱しい音が鳴った。一口飲む。ぬるい。まずい。うえ。
炭酸の抜けきった炭酸飲料ほどまずいものなんてなかなか無い。炭酸は早さが命なのだ。
なのに、この味を嫌いにはなれなかった。だって、これが私のキスの味だったから。
「いつもそればかり飲みますね」
「琳は本当に嫌いだね」
「CO2は排出するものです。わざわざ取り込むなんて馬鹿げてますよ」
琳は呆れたように言った。あの日以来琳は炭酸飲料を目の敵にしている。
だからサイダーばかり飲む私を炭酸狂と馬鹿にするけど、別に私だって炭酸が好きなわけじゃない。
コーラとか他の炭酸飲料は飲まないし、ただ、これだけが好きなのだ。琳との味が、好きなのだ。
琳はそれに気づいていないだけだ。私がこのサイダーを飲む理由を。
「……」
ふと、さびしくなった。
そんな些細なことでも琳に勘違いされているのは嫌だと思った。
私を誤解するのは他の人だけで十分だった。
「琳、寝て」
ごろり、と転がって、ベッドにスペースを開ける。
突然の要請に琳はなにがなんだか分からない、とでも言うように首をかしげたけど
ぽんぽん、とその空いたところを手で叩くと、私のしてほしいことが分かったようで
そこに琳も自分の体を寝かせた。
「なんですか」
「ん」
私は体を起こすと、体を捻って琳に跨った。少し驚いた顔で琳が馬乗りになった私を見上げた。
いつも見下ろしてばかりの視線が今日は私を見上げている。なんだか少し良い気分だった。
「動かないでね」
私がそう言うと、よく分かってもいないくせに琳は頷いて、それきり動かなくなった。
どうやっているのか胸が上下にゆれることすら無く、
ただ、あの時のように私をじっと、見つめる瞳ばかりが揺れていた。
私はサイダーのボトルを咥えて、中身の液体を適当に口に含む、と
そこでようやく琳がこれから自分の身に起こることに気づいたのか、体がすこしかたくなった。
でも、もう遅い。私は琳の唇に自分の唇を重ねると、かたく閉じた門を開くように催促する。
抵抗するかと思ったけど琳は案外素直に唇を開いた。そこに口の中のぬるいサイダーを流し込む。全部流したら口を塞ぐ。
琳が、震えた。多分、嫌いなものを口に含んだ嫌悪感だと思った。
でも、あの時のように炭酸が沢山入っているわけじゃないし、多分吐くまでには至らないだろう。
その内ごくん、と琳の喉が鳴ったので私は唇を離した。離すと琳の唇からうえ、と息が漏れる。
「も……う、動いていいですか?」
「駄目、無くなるまでやるから」
「無くなるまで!?」
本当無理ですって。琳が涙目で懇願したけど、かわいいけど、却下だ。
私はまたサイダーを口に含む。琳が唇を噛んだ。お構いなしに口付ける。
琳の大きな体がまた震えた。後何回できるだろう。
「もう、なんで、こんな……はぁっ……」
何度も何度も繰り返して、ようやくボトルの中身が空になったころには
琳はまるで熱に浮かされたみたいに、顔を赤らめながらも私を力なくなじった。
「分かってよ」
私は空ボトルを放り投げて、琳の胸に頭を乗せた。
言葉が足りない。それだけじゃなにも伝わらない。
それはただ、口で伝えればいいだけなのに、私は言わなかった。
どく、どくと琳の心臓の動く音が聞こえた。あと、琳の息遣い。それ以外の音は世界に存在しなかった。
しばらくそんな世界を味わっていたら、ふいに琳が息を大きく吐いた。
なにかを観念したときのような、そんな感じだった。
「……分かってましたよ」
そしてそう言って琳が私の頭に腕を回す。私はそっか、と頷いた。
「良かった」
実際に琳が分かっていてもいなくても、それはどっちでも良かった。だから答え合わせはしなかった。
ただ、その言葉が欲しかったのだ。
夕暮れ時の、家までの帰道。いつも琳は家の近くまで送ってくれるのだけど面白いことが一つあって、
それは私の隣を自転車押して歩く琳が、私の学校(私の学校は初等部から高等部まであるところ)
の高等部の深緑色のセーラー服を着ているということだった。
ちなみに琳は私とは全然違う学校で、制服はクリーム色のブレザーにチェックのスカートだ。
二人で外に出かけるときは大抵琳はその格好、セーラー服を身に纏う。
それには色々な理由があるけど今一番大きいのはママや、私を知る近所の人にもし見つかっても怪しまれないためだった。
ママは娘が女と付き合ってるなんてかけらも考える人じゃないけれど、
さすがに娘がまったく知らない女と一緒にいたら心配するだろう。過保護だし。
だから万が一琳と一緒にいるところを見られても誤魔化しやすいように、琳は私の学校の制服を着ているのだった。
ちなみに、どこから手に入れたのかは知らない。
「寝ちゃって損したな」
「睡眠は必要ですよ」
「それは家でも出来るじゃん。せっかく琳の部屋に行ったのに」
「…………」
不意に琳が言葉をつまらせた。なんだろう。
怪訝な顔をして琳を見たけど、そこにはもういつもと変わらない琳がいた。
「そこそこ楽しかったですけどね、寝顔見れて」
「あ! いいな! 私も琳の寝顔見たい!」
琳がそんな私の言葉に笑った。何ごとも平等が私たちのルールだ。
「でも、困りましたねえ」
琳が笑った後にため息をついて言う。
「なんだか、帰りにサイダー買って行きたくなりました大嫌いなのに」
どこのツンデレだ、琳。
「でも、開栓後最低30分は放置します」
炭酸ガスが泣くよ、琳。
まったく、やっかいなことになりました。
やっぱりあんな時にキスするんじゃありませんでしたねえ。
琳からしたんだ。やっぱり。私は唇に手を当てた。
良く覚えていないけど、だから、いつか琳に話してもらおう。
唇にはまだ、あのサイダーの甘い味が残っている気がした。
「よし、次のファーストキスの前には、コーヒーでも飲んでおきますね」
「一生に一回きりだよ」
「そうなんですか?」
「ファーストキスだもん」
まったく、やっかいなことになりました。琳はおおげさにため息をつく。
私は笑った。琳は、馬鹿みたいなことでも割と本気で言っているのだ。
「それなら、甘いコーヒー牛乳がいい。コーヒーは絶対に嫌だけど」
「一回きりなんじゃないんですか?」
「そうみたいね」
おどけていた琳が立ち止まって、不思議そうに私を見つめる。
そんな様子も可愛くて、私は笑った。琳といると私は笑ってばかりだ。
笑うだけじゃない、怒ったりもする。悲しんだりもする。自分を偽る必要もない。
この瞬間、わたしはひどく『人間』だった。
「だから、次に生まれてくるときは」
琳は目を丸くして、それからなんだか泣き出してしまいそうな笑顔で笑った。
ゆっくりと伸ばされた彼女の腕が、私の頬を両手で包む。
それが、彼女の瞳が今日最後に私の目を見つめた瞬間だった。それは私だけを映してきらきらひかって。
私は彼女の手に自分の手をそっと重ねた。
私よりずっとおおきな手が小さく震えていて、それがとてもいとおしいと思った。
「約束です」
今朝、ママを馬鹿にしたけど、私だって相当な馬鹿だった。
琳が私の目をまっすぐ見て言ってくれた、言葉。
嘘かもしれないなんて、微塵も思わなかった。嘘かどうかも、どうでもよかった。
琳の語る全ては私にとってなによりも『ほんとう』のことになったのだ。
ホントしょうがないなあ、私は自分を笑った。
それから、馬鹿にしたことに関して、ママに心の中で深く謝罪した。
ごめんなさい、ママ。
大きくて白い家に広い庭。いつ帰っても暖かい家。
幸せなオレンジ色の照明の下で、ママは扉を開けた私を優しく出迎えた。
家の中はことこと煮込まれたクリームシチューと、オーブンで焼かれるこうばしいパンのにおいでいっぱいだった。
それは、ママが私に与えてくれるママなりの『しあわせのにおい』だったので
家の空気を胸いっぱいに吸い込むと、私はとても嬉しくて、そしてちょっと切なかった。
「ただいま」
「おかえり珠樹ちゃん。今日は楽しかった?」
「うん!」
ドアを閉めようとしたとき、遠くで琳が私をいつまでも見つめていたのに気がついた。
ママに気づかれないようにこっそり手を振ると、暗闇の中彼女がかすかに微笑んだ気がした。
終
どうでもよくない話。読んでくださってありがとうございました。
どうでもいい話。口が悪くても珠樹は良いとこのお嬢さんですし良い学校通ってます。
どうでもいい話。琳は結構病んでる女の子なんだけど全然匂わせられてない。オリジナルむずいです。
どうでもいい話。基本子供っぽくない子達なんだけど、サイダーのあたりで小学生らしさが出せて満足。
どうでもいい話。サイダー飲みたい…カルピスソーダ美味いよ…炭酸狂って私のことだよ最近は小学生×高校生の奴隷です。
どうでもいい話。ごめん全然違うカプ(それが小学生攻め)でもう一本書いてた書きすぎ
深夜一人ハイテンションダンシングしてる気分ですイェハアアアアアア!
調子こいてもうしわけねえ……それが終わったらそろそろ自重しますだorz
「たまき」に「りん」に「ゆかり」ねぇ……
偶然なのか、関係者なのか、気になるところだ(苦笑)
な、なにがだw 全然分からんぞ
これは良い年の差百合。
珠樹のマセた感じが好みだ。
琳がヤンデレ気味ってのは、『先生』関連がきっかけとかかな?
マジGJ!
> 全然違うカプ(それが小学生攻め)でもう一本書いてた
是非あぷあぷ!
何だこれ……すげえ……なんだこの私のためのSSは!!
GJ!!小学生って「大人」に憧れてるイメージがあるからキスとか教えたらめっちゃしたがりそうですよね。
炭酸私も好きだ。品の無い話で申し訳ないが口閉じたまま「ゲフ」ってやると鼻から炭酸抜けてめっちゃ痛いよな。
もし口移しキスしてるときにこみ上げてきたら…………やべえ、琳がまた炭酸嫌いにww
>>38 先生と琳が一緒にいるところを目撃して激しく嫉妬する珠樹ですね、わかります。
>>35 >>全然匂わせられてない。
いやいやほんのりと行間から伝わってきますよ。御馳走様です。
42 :
35:2008/09/16(火) 20:09:42 ID:BsNw25dH
感想ありがとうございました。めっさ嬉しいっすw
今書いてるのは小学六年生×高校二年生百合情熱派です多分
珠樹と琳の続きもぼちぼち書いてます。
どっちが先になるかは分からないですがとりあえず他の方のSSを心待ちにしつつ
誘い受誘い受!
ま 漫画で良ければテブロで書いている
投下してよいものか…
>>43 何も恐れることはない
いいから早く投下するんだ
>>45 NAGEEEEEEEEE!!!!!!!!
ようやくくっついた辺りまで読んだがこれはなかなか……GJ
で、らぶらぶいちゃいちゃはいつ始まるんだ。
長くてすまん orz
そして読んでくれてありがとう!本当に!
ラブラブいちゃいちゃは最終更新あたりがそうかもしれないけども
言われて気づいたがそういえばラブラブしていないね
今度からちょっと念頭に置いてみまう
>>45 長いけど非常に面白いです
幸せな気持ちになれる作品だね
少量のデレさえあれば待てる体質なので更新頑張ってください
>45
ツンツンでいいですよ!
今くらいの配分が好きです。
50 :
45:2008/09/26(金) 03:45:23 ID:HQ/9jBOF
web拍手とかでも色々と率直な意見をいただけたり
目を通してくださった方々に感謝の念が耐えないです、本当に有り難う
名無しの何気ない意見が読者の意見としてストレートにきて嬉しかった
手元の原稿終わらせたらこっちの更新も頑張りたいです
有り難う ノシ
保守
親の喧嘩がうざくて勢いで家出した女子高生が行くとこなくて公園で途方に暮れてたら
たまたまそこで遊んでた女子小学生に自称秘密基地に連れ込まれて
散々いたずらされた挙句仕返しにえっちなお仕置きを────
そんなSSが読みたいです保守
何故書かない
54 :
隼人:2008/10/11(土) 21:35:02 ID:2KrGzykH
レズの彼女募集
みんなからは男の子とかゆわれますw
懐かしいなぁ…‥
キスしてって言ったらホッペにしてくれて、大人のキスは?って聞いたら口にしてくれたっけ(*´ω`*)
ファーストキスの次の日には親の目を盗んで、家のいたるところでキスしまくってたw
一日にだいたい二百回。 一週間は熱が覚めなかったな‥…
今なにしてんだろな。 中学を前に避けられ始めて終わってから、連絡も無いやー
56 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/12(日) 06:28:27 ID:o+EGVuVm
>>52とりあえず途中まで書いた
―視界いっぱいに広がるグレーの空、雨の中に霞む遠くのビル。
あたしだけが、世界に取り残されたようだった。
そう考えると少しロマンチックに思えるけど、現実は空き地の土管に濡れ鼠な女子高生が体育据わりしているだけで
土管の中から見える灰色の空と聞こえてくる雨の音はあたしを一層憂鬱にさせるだけだった。
「とりあえず、晴れたらエミん家に行って…ダメだ、ババアネットワークですぐばれる」
十数分前、あたしは家出した。わかってくれない母、無関心なだけの父。
大げんかして、駆け出したあたしは雨に濡れて、この空き地で雨宿りしている。
「叔母さんの家…けど電車代たんないし…どうするかな」
ため息ついて鞄の中を見る。教科書、文庫本、文庫本、手帳、文庫本、漫画。
そして、あたしのお気に入りの本。
「鞄に本だけ詰め込んで…家出したのは良いけれど、本だけじゃどこにもいけない。馬鹿だぬ、あたし」
しかたなしに本を読み、雨が止むのを待つことにした。晴れたらここからでることぐらいできる。
それならじっとしているより、ずっといい。そんなことを考えながら
―ちゃぷん、ぴっちゃん、ぺたっ、ぺたっ
どれくらいたったんだろう?
87ページ読んだところで、何か音が聞こえた。足音だ。
唐突に聞こえてきたソレは、唐突に止まった。
顔をあげて文庫本から視線を外に向けると黄色のゴム長をはいた足がそこにいた。
「4年3組日和瑞希」
小さく声に出して読む。ふちに書かれた小さな名前。4年生にしては綺麗な字。お母さんか誰かが書いてあげたんだろうか?
「ひわ、みずき…みずき」
あたしの大好きなあの子。喧嘩の理由にもなった、あたしの恋人。
…あの子も今頃、どうしているんだろう?
もうちょい続く
「誰か、いるんですか?」
雨の隙間をぬける、澄んだ声。急に自分の名前を呼ばれたのが不信なのか、それとも他に何かあるのか
親猫を呼ぶ子猫のように憂いを含んだ、声。
「みずき…ここにいるよ。………ごめん、驚かせちゃった?」
最初は静かに、しばらく間を置いてから陽気にあたしは呼びかける。
2、3歩、ゴム長が後退りし、少女が屈み込んで土管を覗き込む。
短く切り揃えた黒い髪、少し細い頬から顎のライン、まるまるとした、大きな瞳、口は瞳に負けないぐらい大きく、ぽかんと開けられている。
「……………何しているんですか?」
wktk
61 :
52:2008/10/12(日) 19:19:37 ID:82xi53Jx
うひゃあ!自分の書いた適当な妄想が文になって帰ってくるとかもうね。
途中だけどひとまずGJと言わせてくれ!続きwktkして待ってます。
常駐してて良かった……!!
62 :
雨宿り:2008/10/13(月) 06:54:46 ID:e/16LaY3
ぽかんと開けられた口がしまり、怪訝そうにたずねる。
「雨宿り…お姉ちゃん、傘がなくて困ってるんだ。」
自分でもわかる、ぎこちない声とぎこちない笑顔。
あたしの顔をじっと覗き込んでいた瑞希は目をとじ、うーんとうなりだした。
「あの…お姉さんびしょびしょで、そのままだと風邪をひくと思います。」
心配してくれているけれど、知らない人と話すのは怖いのか、おどおどした様子で話しかけてくる。
「そうだね、だけれどお姉ちゃん、傘もタオルもないから…瑞希ちゃん、でいいのかな?よかったらお店か…駅まで傘に入れてくれないかな?」
心配してくれるなら、どうにかなるかもしれない。
できるだけすまなそうに、少し声を高くして頼んでみる。
「私の家は駅とは反対なんです。それに、その…お姉さん、服が透けてて…お店は恥ずかしいと思いますから…」
言われて見れば、あたしの制服…白い半袖のブラウスはところどころが透けて、ぺったりとくっついている。
確かに恥ずかしくはあるけれど、このままでいるよりはいいんだよ。そのことを伝えようとするより先に、瑞希がまた声をかけた
「だから…私の秘密基地にきませんか?」
おどおどしない、はっきりした声を。
63 :
雨宿り:2008/10/13(月) 07:14:44 ID:e/16LaY3
ザァーッ、ザァーッ…
―雨の中、外に出かけないといけないのは嫌だけれど、雨の音を聞いたり、雨の日を見るのは好き。
雨の日に、誰かと一緒に居るのが好き。
雨の音が他の音を隠すから、雨が風景隠すから、晴れよりずっと、隣に居る人を感じられるから。
アルコールランプに火を灯すと狭い秘密基地はよけいに狭く感じる。影が消えてしまうから。
「ずいぶん、本格派なんだ…お父さんと作ったの?」
空き地で知り合ったお姉さんは珍しそうに見渡しています。
きっと、段ボールにビニールシートを被せたぐらいだと思っていたんだろうな。でも、私の秘密基地は違う。
「お母さんと一緒に造ったんです。お母さん、自衛隊の人だから、こんなの簡単だって言ってました。」
ベニヤ、木板、廃材で造られた小さな小屋。入り口はカモフラージュしてあるし、鳴子や落とし穴が仕掛けてあるから知らない人が侵入しても、大丈夫。
でも隅っこにある段ボールの「じゅうえいそう」だけはよくわかりません。
「…すごいお母さんだね。うらやましいよ」
お姉さんは話しながら、栗色の髪をタオルで拭いている。
64 :
雨宿り:2008/10/13(月) 07:32:56 ID:e/16LaY3
洗われた猫みたいにブルブルと身体を震わせると、乱雑に制服を脱いで、身体を拭き始めます。
私より少し長い、スラッとした足。淡い水色のブラジャーに包まれた、ふっくらとした胸。
くびれた腰に流れる、栗色の髪。
「―綺麗」
つい、口に出してしまう。お姉さんがゆっくり、私を見る。
「ありがと。どこが一番綺麗かな?」
何でだろう、その一言で、頬が熱くなってしまうし、恥ずかしい気持ちになってしまう。
「お姉さんが…あ、その、髪が綺麗だって」
言葉を出すとよけいに恥ずかしくなって…何だか間がもたない。
お姉さんが脱いだ制服をリコーダーと裁縫糸の即席ハンガーにかけて、背を向ける。
…私も、あんな風に、大人な身体になってしまうんだろうか?
「地毛で…自慢なんだ。綺麗な髪だって誉めてくれてありがとう。あ、私は○○××。お姉さんでなくて、××でいいよ」
後ろにぺたんと座り、頭を撫でてくる。しっとり濡れて、でもほんのりと暖かい。
雨の日、外に出かけないといけないのは嫌だけれど、雨の日は嫌いじゃない。
いつもより少しだけ寒いから、一緒に居てくれる人が暖かい。
65 :
雨宿り:2008/10/13(月) 07:35:04 ID:e/16LaY3
>>60-61 もう少し書けそうです。駄文でごめんなさい。
視点が入れ替わりながら続きます。
女子高生の名前募集
なに、名前募集とな?
雲井玲香/クモイ レイカ、でどうでしょう。
性格、音の響き、他のキャラのと整合性を意識した……つもりです。
こんなんで良ければお使いください。
駄文だなんてとんでもない!
人少ないけど私は気長に待ってます。
ここの住人は作品を読んでくれる姿勢が気持ちよくてイイネ
68 :
雨宿り:2008/10/14(火) 18:42:27 ID:Tu10gqjn
「その、髪が綺麗だなって」
ずっと前、あたしは自分の髪が嫌いだった。
姉や母、周りのみんなと違う、変な色。
この色のせいで、不良だなんて言われたこともあった。
「玲の髪は綺麗。ふわふわした毛質にあっているし、自然な色だもの」
あのコがある日、撫でながら誉めてくれた。
その日から、この髪はあたしの自慢。
今、同じ名前のコが同じ場所を誉めた。ただの偶然…だけれど、あたしの憂鬱が消えてゆく。
「地毛で…自慢なんだ。綺麗な髪って誉めてくれてありがとう。私は雲井玲香。お姉さんでなくて、玲香で良いよ。」
見ず知らずのあたしを秘密基地に案内してくれたこと、髪を誉めてくれたのが嬉しいから
あたしはみずきの横に体育座りして頭を撫でた。
綺麗な黒髪のショートヘア。そっと指を通すと、シトラスの香りが洩れてくる。
あたしより小さな、暖かい身体。雨で冷えたいたから、喧嘩していたから、よけいに温もりが愛しくて、あたしは小さな身体を抱き締めた。
肩を抱き、身体を寄せて、頬と頬を重ねる。
温もりを感じながら、膝を触れ合わせ、頭を胸元に抱く。
「…瑞希…」
目を細め、名前を呼ぶ。今、あたしが一番欲しい温もりの名前。
69 :
雨宿り:2008/10/14(火) 18:57:42 ID:Tu10gqjn
「おね…玲香さん?」
怪訝そうな、どこか不安そうなみずきの声が、あたしをハッとさせた。
急にこんなことをしたから驚かせたのだろう。
「あ、ごめんね。少し肌寒かったからさ。…そういえばみずきちゃん、あんなところで何してたの?」
苦し紛れに、あたしは頭の片隅にあった疑問を口に出した。
あの空き地は、晴れなら下校途中の小学生が公園がわりに使い、土管の上は猫の指定席になっている。
猫が心配で見に来たのかと思ったけれど、みずきはあたしの胸元でうつむき黙ったままだ。
「家に、帰りたくなかったんです…お家に帰るのが、嫌だったから、秘密基地に…」
ぽつりぽつりと漏れた声に、あたしはくすりと笑ってしまった。
>>66 ありがたく使わせていただきました。もう少々駆け出しの駄文におつきあいくださいましたら幸いです。
>>67 おかげさんで励みになります…応えて最後まで書ききるよう、頑張ります。
続きキター!!少しずつキャラや舞台が見えてきましたね。
wktkして続き待ってます。
72 :
雨宿り:2008/10/15(水) 17:33:28 ID:gQD3bshP
あたしの笑い声にみずきが少しだけ鋭くした目をして振り向く。
「あ、ごめん。あたしと同じ理由だと思ったら何だかおかしくてさ」
鋭く、とがっていた目が今度は大きく開き、同じように口も開く。
「玲香さん、も?」
「そ、あたしも。家に帰りたくなかったんだ。…ケンカしちゃってね。みずきちゃん、も?」
できるだけ恥ずかしそうに、笑いながら話す。
みずきも同じように笑って、理由を話してくれれば良いと思ったから。
みずきは小さく笑った。すぐにはっとして頭をさげる。
「ごめんなさい…高校生のお姉さんでもそんなことあるんだと思ったら、何だかおかしくて」
妙にかしこまる様子がおかしくてあたしがまた笑う。
「いいよ。だからあたしも笑ったんだし」
安心したようにみずきが笑う。あたしも笑いながらみずきの頭を撫でる。
互いの「嫌」が吹き飛ぶように願いながら。
「…理由、聞いてくれますか?」
73 :
雨宿り:2008/10/15(水) 17:38:28 ID:gQD3bshP
>>71 スローペースで被りの表現多い読みにくい文ですがご声援ありがとうございます
ちょびちょびお待たせしますが、読んでくださってありがとうございます。
はあああはははは早く続きを!!と言いたいところだけど、
細切れになるとかえって読みにくいから、間隔開いてでも
ある程度まとまってから投下してくれたほうがありがたいかも。
その方がコメントしやすいですしね。
まあ判断は職人さんにお任せしますが。何はともあれ続きお待ちしております。
>>74 最初に投下した分以降は思いついたのをそのまま書いてたんで
どうしても小間切れに…もうちょいまとめて投稿しますね
こんなスレあったのか、気付かなかった
>>42 敬語萌えなので激しく続きを待ってる
>>75 わっふるわっふる
77 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 11:41:20 ID:CxzBv6X2
続きまだかあああ
待ってるおおお
そんなせかしてやるなよ。
私も待ってるけど!
待ちきれなくて自分で書き始めてみたが10行で断念したわ…。
小学生を書き分けるのは難しいね。書ける人尊敬するわ。
まってるぜ
80 :
雨宿り:2008/10/30(木) 22:04:17 ID:2mouB7UT
少し低めに抑えられた声。それとは逆に力を抜き、あたしに預けられるみずきの身体…。
「教えてくれるんだ?…ありがとう」
そっと撫でながら頭を撫で、身体を抱く。
「今日…学校で…生理が…来ちゃって」
「…ナプキン忘れて、男の子にからかわれた?」
胸元でみずきの頭が左右に揺れる。
「初めてで…何だか、怖くて…先生はおめでとうって言ってくれたんですけれど」
寒さのせいじゃない。みずきの身体が震えている…
あたしは腕に少しだけ力を込め、みずきの頭に顔を乗せた。
「…身体が何だか重いし、自分のじゃないみたいで…違う私になってしまったみたい…お母さんたち、違う私でも平気なのかなって」
また少し、みずきを抱く手に力を込める。
81 :
雨宿り:2008/10/30(木) 22:08:27 ID:2mouB7UT
今はこれが精一杯…
今まで頭に文章浮かんだ所で書いてたもので、書き貯めると細かい部分が気になりなかなかすすまない…
ついでに私事が忙しい時期で時間もとれなかったり…お待たせしてごめんなさい
楽しみにしてるっすよ!
どうでもいいけど
一番年が離れるのは小1×高3(12才差)で、一番年が近いのが小6×高1(3才差)か
一口に高校生×小学生といっても結構差がはげしいのな。好みは何年×何年?
続きキターと思ったら短っww
無理しないで、納得の行くように書いてください。待ってます。
>>82 小3以下になるとそもそも自我が薄いので話にし辛いんだよな……。
個人的には小5、6年生がいいね。高校生のほうは何でもいいや。
敢えて言うなら受験のストレスでロリコンと化した高3──いや、なんでもない。
期待保守
85 :
雨宿り:2008/11/07(金) 12:13:28 ID:zoOIi3k1
あたしも何だか怖かったけ。自分の内側から溢れる血が。ちょっとずつ変わってく身体が。
なぜか怖くて、自分の身体が嫌い。それで、なかなか眠れなかった。一人自分を抱きしめ、泣いていた…
「大丈夫だよ、みずき…怖くても、大丈夫。みんなそうなんだから」
話しかけながらそっとみずきの頭を撫でてやる。彼女が振り向き、潤んだ瞳があたしを捉えた。
「玲香さん…」
「あたしも怖かったけど…今は違う。大人の身体になるのも悪くないよ」
86 :
雨宿り:2008/11/07(金) 12:33:17 ID:zoOIi3k1
そういって、お姉さんは私をギュッとしてくれた。
ふっくらとした、柔らかい膨らみ。ひんやりと―でもどこか暖かい―お姉さんの肌。しっとりした、長い髪。
その全部から、雨の匂いがする…雨の匂いに包まれるように、ほんのりと甘い香りがした。
お姉さんの手が私の頭と背中をゆっくりゆっくり撫でてくれる。
なぜかなぁ…ほっとするのに、指先が離れて、もう一度触れる度、お腹の下がキュッとして切ない気持ちが沸いてくる。
「あの…玲香さん」
「うん?なぁに?」
胸の谷間から私の顔を離して、お姉さんが覗き込んで来る。
瞳が大きいから?それとも色のせいなのかな、ずっと見ていると吸い込まれてしまいそう。
「みせて、もらって…いい、ですか…?」
長いまつ毛が上下にパチパチと動いて、お姉さんが首を傾げる。
「…何を?高校の教科書とか?」
「大人の、からだ…」
ああ、頬が、身体が熱くなってきてる…しっかり見ていられなくて、私はお姉さんの胸元に顔を埋めた。
87 :
雨宿り:2008/11/07(金) 12:50:08 ID:zoOIi3k1
「大人の、からだ…」
…トンネルの向こうは不思議の街でした。
山の向こうは青い海だった。
小学生の口から出たのはびっくりワードでした。
よし、落ち着けあたし。
みずきの頬が真っ赤になってゆく。よほど恥ずかしかったらしい。
すぐにあたしの胸元に埋まり、顔を見せてくれない。
女子高通いの身だけれど、下着姿でなく、裸体を晒した相手なんて、瑞希ぐらいだ。
…ちょっと恥ずかしい。下着姿のあたしに見せてと言うことは、やっぱり裸体を見たいということなのだろう。
大丈夫だよと言った手前、見せて安心させるべきだろうか?
みずきも勇気を出して言ったんだ…お姉さんなあたしが応えないと何だか情けないよね。
「わかった…みせてあげる」
言葉を出し終えるとあたしの鼓動が速くなる。応じるように、みずきの鼓動が速まり、ゆっくり彼女が顔をあげる。
「みせてあげる…あたしの身体を」
もう一度言葉にして、腕の中の温もりを離し、立ち上がる。
ホックを外して、肩から紐を通して行く。
みずきが黙ってあたしの行為を見つめる。
小屋の中は雨の音で満たされていて…なのに、下着の落ちる音だけははっきり聞こえた。
88 :
雨宿り:2008/11/07(金) 13:01:48 ID:zoOIi3k1
淡い色のブラジャーとショーツがふわりと床に落ちて…私の前には、何もつけていないお姉さんがいて…。
息が詰まりそう。どきどきして、お腹の下の切ないが胸を押しているみたい。
レストランのアイスクリームみたいに丸くて綺麗な胸…お母さんと違って、淡い色のついた乳首。
お腹の下は、やっぱりと私違ってふわりとした毛がはえている。
「おいで、みずき…もっと近くで見ていいし…触ってもいいよ」
足を伸ばして座ったお姉さんが手招きしながら私を見てる。
甘い香り…吸い込まれてしまいそうな目…そして、声。
私はゆっくり…さっきみたいに近くで触れたくて、感じたくてお姉さんに近づいて行く。
お待たせしてすいません…しばらく生殺しでお待ちください
>>82 このお話だと6年×高3を想定して書いてます。
>>83 拙い文で毎度毎度お待たせしてすんません
すんませんついでにもうしばらく生殺しでお待ちください
>>84 保守ドモー
>>89 キター!!ここここの展開はっ…!!wktkが止まらねえw
生殺しでも我慢して待ってる。
それと
>>34の続きも待ってる。まだいるのかすらわからんがw
ふふふふニヤニヤが止まらないぜww
もっともっと!
>>90 すまん地味にいるんだw
予想外に長くなったんで、続きとかはもうちっと待っていただけると嬉しい
保守
保守
年齢が該当していれば多少ぶっ飛んだSSでも大丈夫かな?
いくらでもぶっ飛ぶがいいさ!
>>95 このぶっ飛んだスレタイの前で何を今更
いいから早くカモン
しかし妙に惹かれてしまうこのぶっ飛んだスレタイが好きだw
心配ならこのスレだけコテハン使うといいよ。
苦手な人がNG登録できるから。
ぶっとんだSS……つまり
激しい小学生攻めに意識が飛んでしまうんですね。
103 :
雨宿り:2008/11/20(木) 22:48:56 ID:6f6G4uo6
土曜日には必ず投下してみせる。
大変だろうが頑張れ
106 :
雨宿り:2008/11/22(土) 18:42:42 ID:jobNjbg5
熱っぽい顔をしたみずきがあたしの体に触れてくる。
さっきとの違いはあたしの体を覆う薄布があるかないかだけ。
そのはずなのに、みずきの手は少し熱っぽくて、あたしの鼓動はゆっくりと…深く刻まれている。
瞼を綴じたみずきがあたしの胸元に顔を埋め、指先が乳房を押す。
あたしの手は自然と頭を撫でて…みずきの熱が収まるのを待っていた。
「みずき…さっきからずっと胸ばっかりだけれど…みずきが本当に気になるのは、こっちじゃないのかな?」
乳房に触れたままの手を掴み、ゆっくりアンダーヘアを撫でさせる。
あたしは何をしているんだろう?行き過ぎ確実の性教育。
そんなことはわかっているけれど、あたしは…腕の中の温もりにもっと触れてもらいたいのだ。
107 :
雨宿り:2008/11/22(土) 19:32:00 ID:jobNjbg5
「怖い?」
「いいえ…でも、何だか」
胸元から見上げるみずきの顔が赤い。あたしは構わず言葉を続ける。
「みられてるのは、みずきじゃないから」
108 :
雨宿り:2008/11/22(土) 19:49:08 ID:jobNjbg5
「怖い?」
「いいえ…でも、何だか」
胸元から見上げるみずきの顔が赤い。あたしは構わず言葉を続ける。
「みられてるのは、みずきじゃないから」
今、あたしはどんな顔でこのこをみているんだろう?
うなずくみずきが、あたしのソコをみる。
恐る恐る、指先が恥丘を撫でてゆく。
109 :
雨宿り:2008/11/22(土) 19:53:32 ID:jobNjbg5
また短い上に中途半端でごめん…エロが上手く思いつかない…
リアの忙しさもあるけれど、もう少しだけ待って…
もーちょっとまとめてからアップしたら?
個人のノートじゃないんだし。
>>109 いや、辛抱強く待ってるよ。忙しい中お疲れGJ
子ども時代にこんな性教育ほどこしてくれるおねーさんに出会いたかったものです
あと自分のSSはあらかた完成したから、自分の駄文でぶち切るのも嫌だし
できるなら早めに完成、もしくは切っても大丈夫な形にしてもらいたいかも
忙しいと言ってる中、無理言ってすみません
>>109 なぁに、時間を見つけたらやればいいのさ。
くそー仕事が忙しくて全然書けねーぞぉぉー
>>109 イイヨイイヨーwktkwktk
焦らなくていいから書きたいものを書いてくれ。ひたすら待ってるから!
114 :
雨宿り:2008/11/25(火) 22:51:58 ID:93ObUMq2
>>110 これまでも短い投下だったけれど、土曜に投下すると書いた以上、何か書かねばと思った。
申し訳ない。
>>111 こちらこそぶつ切り投下で長引かせてごめんなさい。
12月下旬までみっちりなのでできて短文投下状態なんです。
遠慮なく、作品を投下なさってください。スレの人たちも一気に読める作品の方が嬉しいだろうから。
>>112 お疲れさまです。そちらの作品も投下されるの待ちますよ〜
>>113 駄文に付き合いいただいて本当にありがとうございます。
遠距離恋愛の手紙のやりとりのよーに広い心でお待ちくだ…またせてごめんよー
保守
保守
保守
ネタ投下します。
天才寸前小学生と老成高校生。ハイパー変化球気味な設定。
真面目なのに見えるけど、内容は支離滅裂のきわみです。
ぶっちゃけ地雷。
(注意書き)
※ いちおう50字改行です。
※ ただいちゃいちゃするだけの話です。
※ 文体がクソ回りくどい上に暗い。しかも説教臭い。
※ エロがない……。
気だるげな美女。
支倉 鈴子という女性を一言で表現するのならばそれであった。
色の落ちたブラウススーツを適当にまとい、子供のおもちゃのような安っぽい時計を腕につけ、化粧ひとつせ
ずに、ただただその場にいる。ぼさぼさの黒髪を肩甲骨あたりまで流し、つるりと光沢の見える爪をそのままに、
寝ぼけまなこを隠しもせず、恥じらいも何も見せず、鉄面皮のままにただいるだけ。
ありとあらゆる堅苦しさを排除させた、自由人さながらといったその様相は、しかし、見苦しさを覚えない。
それは彼女の整いに整った、人形めいた顔立ちが、粘ついた空気の重みを廃していたからこその帰結だったのだ
ろうか。野暮ったい格好をしているが、しかし野暮ったさはなく。
相反する雰囲気をもつ彼女は、一種独特な雰囲気をまとっており、どこか『ずれ』を感じさせる姿であった。
「つまり、変な女、と」
そんな彼女の様相を、彼女の友人は揶揄も交えて伝えるも、返しの言葉はかようにそっけないものであった。
全く興味がないわけではない、しかし、気にしすぎるほどでもない。言外にそう伝えているような彼女の態度は、
やはりというべきか、独特だった。
宙に浮いているようでもあり、地に足を落ち着かせているでもなく。かといって、天に達するほどに浮いてい
るかといえば、そうでもなく。狭間と狭間のなかを、曖昧に浮かんでいるような彼女の態度と雰囲気は、とかく
形容しがたいそれだった。
聡明にも過ぎる童女。
支倉 美緒という幼子を一言で表現するのならばそれであった。
くたびれたワンピースをまとい、いつもいつでも鉄面皮で、何を考えているのか分からない。幼子らしき気概
は寸毫微塵たりともなく、瞳の奥に見える光は、暗く暗く、ただ暗く。栗色の地毛をふわりと膨らませ、いつも
どこかに視線をやり、ただただ沈黙と鉄面皮を保ち続ける。
二桁に達していない年齢、その事実を嘲弄するかのように、発せられる言葉は全て文章的であり論理的であり、
同時に、時折痛烈な皮肉をも内包せしめており。しかし本人はその異常性を気にせず、ただ鉄面皮のままに物事
を伝え、相対する者の反応を待つ。
大して化粧もしていないのに、死人のような白い肌と、冷たいその雰囲気は、人ならざる者かと見紛うほどの
それであった。事実、美緒には人間味らしい人間味といった部分に、多大な欠落が見受けられる。
「つまり、私は変人、と」
そんな彼女の様相を、彼女の姉は淡々と語り伝えるも、返しの言葉はかようにそっけないものであった。鉄面
皮を崩しもせず、姉に悪意のひとつも見せず、ただ事実を事実として受け止めるだけの態勢のみを見せ、すぐに
視線を文庫本へと戻す。
本当に血が通っているのかどうか、疑わしくなるほどに白い肌の幼子は、どこかずれた感性と雰囲気をもって
そこにいた。
新しい母親が出来る。
支倉 鈴子が得た情報は、簡略化してしまえば、ずいぶんと味気ないものであった。
無論のこと、それにおける手間やら世間体やら社会的なうんぬんやら、そういったことを考慮すれば、色々と
複雑な言葉が付随することは間違いないであろう。が、事実だけをかいつまんで言うのならば、結局はそれに尽
きる。
パン一切れでも、腹がはちきれそうなほどに盛られた丼飯であっても、昼食を摂取したと一口で言ってしまえ
ばそれでおしまいである。ずいぶんと乱暴な理論なのかもしれないが、事実は所詮、事実である。
実父から再婚の話を打ち明けられた際、鈴子が見せた反応は、至極あっさりとしたものだった。
「そうなの」
その一言で話を打ち切った鈴子に対し、父はひどく当惑した様子であった。無理からぬ話ではあろう。新しい
母が出来る、などという情報を聞かされて、強く反発を覚えるのは子供であろうという、ある種の決まりごとめ
いた予想を抱くのは、至極当然の流れなのだから。
とはいえど、鈴子はそういったテンプレート的な展開に身をやつすような女性ではなかった。生来の鉄面皮と、
生来の無感動ぶりも影響したのだろう。淡白にも過ぎるその反応は、不純物というものが感じられず。だからこ
そ、若い女性にあるまじき純度をもってして、その言の葉は父の胸を穿った。
「嫌じゃないよ」
再婚について反発を覚えないのか、という父の問いかけに、鈴子は表情も変えずにそう答えた。
生活そのものに無頓着な鈴子は、別に家庭環境が変わろうともかまわなかった。新しい家族が出来れば、最初
こそ違和感を抱かずにはいられないだろうが、人は慣れる生物である。いつしか不自然が自然に変わっていくこ
とだろう。
そういった、ある種の諦念じみた楽観視があるからこそ、鈴子は父の行為に、反発心も嫌悪感も抱くことはな
かった。
ただ、そういうこともあるものなのだな、と事実を受け止めているだけだった。それはまるで、小説の一文を
読むかのように。自分に関係のない場所で人が死んだ、そんなニュースを受け止めるように。
ただただ、自分を客観視して、鈴子は再婚の情報を飲み込んだ。それだけだった。
父の再婚相手たる女性との顔合わせは、とある駅の近くにあるデパート、そこに設置されているレストランの
一角で行われた。
正装で行く父を尻目に、鈴子は適当なブラウススーツをひっつかみ、髪を整えて深呼吸。いつもいつでも無骨
な彼女がする、『かなり手間のかかる身だしなみ』である。かような準備をしてしまう辺り、鈴子もそれなりに
身構えていたのかもしれない。
父はそんな鈴子の姿を見て、溜息をついてはいたのだが。
当の再婚相手となる女性は、鈴子の視点からしてみても、かなり出来た女性であった。
やや豪気な印象はあるが、どちらかといえば世話焼きの部類に入るだろう。婚姻届を出す前の挨拶、という名
目で顔を合わせたその日から、鈴子はその女性になにかと気づかわれていた。
打算は勿論あるだろう。再婚相手の娘に気をつかわぬ者など、そうはいまい。それでも、鈴子はなんとなしに、
そうやって気をつかわれることが嫌いではなかった。それが義務的な気づかいではなかったからなのかもしれな
い。どちらかといえば、鈴子を呼ぶ声には、多少のからかいめいた色が混じっていたような気がしないでもない。
料理皿を前に、これから母となるであろう女性を視認しても、鈴子は全く嫌悪感を抱かなかった。初対面で好
感を抱いたから、という理由もあるにはあるが、実際問題は別のところにあった。
相手側にも、娘がひとりいたのである。
奇妙な少女、否、童女だった。
再婚相手は大柄だが、それに反して、その童女は小柄だった。肩幅も小さく、顔も小さく、おまけに肌は死人
のように白い。もしも視力の弱い人間が、遠くからその童女を視認すれば、マネキンかビスクドールか間違うと
ころであろう。
奇妙ですらあるほどに整った目鼻立ち、そのパーツの配置具合。可愛らしさに満ち満ちた容色ながらも、態度
はまるで黒い水。小さな波紋すらもその深い淵に押しやって。あとに残るはただただ静寂。
目の前に置かれた料理皿を、機械的に処理していくその幼子の姿は、美麗なる容色とも相まってなんとも奇怪
であった。前衛芸術じみた、そういったシュールな要素すらも孕んでいた。
「……何か、ご用ですか?」
鈴子の視線を感じ取ったのか、童女――片桐 美緒というらしい――は、言葉を紡いだ。
冷たい旋律だった。本当に、ひとつの命が入っているのか、そこから発せられたのか、それすらも疑問に思え
るほどに機械的な声。愛らしい容姿に、動かぬかんばせ、氷の声音。精巧にも過ぎる自動人形が全く作動せぬか
のような、ちぐはぐな雰囲気が、明確なる風となって鈴子の顔面に叩きつけられる。
ただの女性ならば、そんな美緒のありようを見て、いくらかは狼狽したことだろう。もしくは、気まずさすら
覚えるのかもしれない。
されど、美緒という童女と相対する鈴子も、あいにくと変り種であった。
「ううん」
鈴子は義務的ですらある挙措のままに、かぶりを振って鉄面皮。
相対する童女は、小首をかしげた。
「視線を感じました」
「不快だった?」
「いいえ。……むしろ、その逆、かもしれません」
「曖昧だね」
やにわにくり広げられる、暗号めいたやり取り。
その時、鈴子は空気のきしむ音を確かに聞いた。音なき音が、確かに感じ取れたのである。それはまるで、空
気が凍るような音であった。ぴしり、と擬音にしてしまえばあっさりとしたものではあるが。
「興味を抱いた、と言うのは失礼でしょうか?」
「ううん。むしろ、面白いと私は思う」
「……感謝します。どうにも、先程から、予見できぬことばかりで」
「うん、当惑するの、分かる」
暗号めいたやりとりは、加速する。
鈴子と美緒。
このふたりの間で飛ばされる言葉は、断片的であり、本来ならばいくらかの修飾語を付随せねば、対象や意図
すら明確にならぬものである。されど意思を通しあうことが出来ているのは、ある種の仲間意識めいた感情の流
れが、ふたりの間に形成されているからだろうか。
珍妙なるシンパシーは、独自の空気をまとい、周囲の熱を切り裂いていく。鈴子と美緒の間に形成される糸は、
もはや不可視のそれと言っても過言ではなかろう。
互いに糸の場所を知りえているからこそ、振動として音を、言葉を伝えることが出来る。つまるところ、ふた
りのやりとりはそういう類のものであった。
「所詮、小便臭いメスガキですから」
「私もそうだよ。同じ穴のムジナ」
「ムジナ姉妹」
「義理ムジナ」
「なかなかに興味深いです」
「反発心、ある?」
「あなたとなら大丈夫だろう、と脳味噌が」
「それは光栄。私も、あなたとなら平気そう」
周囲の空気が重みを増したのにも構わず、ふたりは言葉を交わし、最後には互いに右手を突き出し、握りこぶ
しの姿勢から、親指だけを天に向ける仕草を取った。一糸乱れぬ完璧な肉体言語の連携は、鈴子と美緒が初対面
である、ということを皆の心から忘却せしめるには十二分だった。
鈴子の父と美緒の母は引きつった笑みを見せていたが、仲良くなったであろうふたりのやりとりを見て、よう
やく頬の引きつりを戻すことが出来た。
女の子同士は仲良くなるのが早くて良いよね、という小さなつぶやきが、どこか滑稽さをまとって流れ出た。
そんな珍妙なコミュニケーションを経て、支倉 鈴子に出来たのは、妹。
聡明で、不器用で、死人のように白い肌を見せる、幼子だった。
片桐 美緒は、常に何かを予見しながら生きてきた。
物事には常に前後関係がある、と悟ったのが、ランドセルというものを初めて手にとってからであったような
気がする。
気がする、という言い方をするのは、それからの毎日があまりに目まぐるしかったために、過去の情報がすで
にうつろいを見せているためだ。昨日の昼食すら思い返せない人間の脳、数年前の出来事をしっかと記憶できる
ほどに便利なものではない。
金を払い、ものを得る。これは物々交換というものを昇華せしめた帰結である、と美緒は判断していた。物の
価値基準は人によって曖昧であり、相手、状況、情勢、様々な要素によって変わってしまうものである。肉を好
まぬ人間と物々交換をする際、こちらが肉を出せば相手は渋るであろうことは疑いようもない。
そういった、個人的な嗜好や主観やらを切り捨て、ある程度凝り固まった共通の価値観をもたせるべき媒体、
それがあれば、交換はよりスムーズになる。
ゆえに貨幣というものが存在する。一定の値段を取り決めることで、交換条件を整えるのは容易になった。
発展は、常に何かしらの壁にぶつかることで起こりうる。美緒はそう結論を出した。
考えればすぐに分かることだ。壁にぶつかる、だから超えようとする。前向きな姿勢は、常にクリエイティブ
な案を精製する。いわゆる、ひらめきのようなものだ。
何かにぶつかってしまえば、心は痛むだろう。自らの手が届かない、そんな事実と相対して、心が痛まぬ者は
いない。だからこそ、その痛みを代償として、ひらめきは発現する。
片桐 美緒は、聡明であった。幼いながらも賢くはあった。
だが、だからこそ、壁にぶつかることはほとんどなかった。
自分は社会の中で生かされている、単なるメスガキに過ぎない。そういった自覚をもっている彼女は、基本的
にあらゆる事物事象に見切りを付けた。頑張れば変身ヒーローになれるんだ、などといった夢をそもそも持ちさ
えしない。
物理的に不可能だ。社会にそんな職はない。悪を討つことは人殺しをすることであり、日本は合法殺人など認
めてはいない。そもそも、私たちのような凡百なる存在が選ばれし者になるのならば、この地球は変身ヒーロー
であふれかえっているだろう。
などといった、現実を見すえた所感を抱いてしまう美緒は、無理なことはどうやっても無理、と結論を下すこ
とが日常ですらあった。子供らしい、みずみずしい感性は微塵もなく。ただ彼女の胸には諦観があった。それを
抱くことに、恥など寸毫微塵たりとも抱きはしなかった。
「夢を追う、という題目をかかげて、いい年して他者に寄生する事実に羞恥心を覚えぬのはどうかと思います」
ある日、お茶の間に放映されたサクセスストーリーを見て、美緒はぴしゃりとそう言った。
ブラウン管の向こうでくり広げられる劇は、視聴者たちの感動をあおるような単語を並べ立ててはいたが、そ
のようなものに美緒は翻弄されなかった。
事実は事実である、と割り切る心を美緒は持つことが出来た。反面、それが美緒から温かみを奪ってもいた。
当然、彼女の母は、この事実に頭を抱えた。
美緒の家は片親である。父はとうに離れており、別の女性とくっついた。
片親の場合、子の情操教育は困難である。親は子を養うために稼がねばならず、満足なコミュニケーションを
取る時間は削られる。精神の練磨、人間性を伸ばす作業、それを子の自主性に任せねばならなかった。
美緒は非行に走るようなことはしなかったが、奇行に走った。
幼さゆえの輝きを微塵も見せない、灰色の、がらくためいた錆の心。それをあらわにすることに、何の恥も覚
えぬ、ある種傲慢でもあるそのありよう。
ある時「私が悪かったのだろうか」と美緒の母は娘に問うたことがある。
返答は、そっけないものだった。
「母さんは悪くありません。むしろ、親としては理想的です。では何が悪いのか、といえば、全ての原因は私に
あるのでしょう。私は人として大切な何かが欠けている、そんな感があるんです。自分のことをそう言うのもど
うかと思いますが。私は生まれつき、どこか、何かしらの要素が欠落している。そう思います」
そこまで語り、美緒はぺこりと母に頭を下げ、続けた。
「ごめんなさい、出来損ないの欠陥品で」
美緒の母は、何も言えなかった。
親としてならば、そのような発言をした娘を叱るところではあろう。だが、相手は美緒である。感情に任せた
言葉など、何の意味もありはしない。美緒は、自分の立ち位置を把握し、ままならぬ自分自身に対して、ある種
の嫌悪感を抱いている。
だからこそ、この発言。だからこそ、この態度。
だからこそ、美緒の母は、再婚を決めたのかもしれない。
それは、大海に漂う板切れにすがるような気持ちではあったのだろうけれども。
支倉 鈴子の意識はゆっくりと覚醒していく。
下半身の熱と、上半身の熱、それが一致しない。初冬に近いせいだろうか、先までうたたねをしていただけな
のにもかかわらず、耳はすでに冷えており、微々たる痛みが脳を刺激している。
下半身は、温かい。腹部はぽかぽかと、包み込むような熱に満ち満ちている。何かを体の上にかぶせているの
だろう。眠りから覚めたばかりで、記憶と意識と視界が混濁している。
細い細いおとがいを揺らし、くもりのかかった視界も揺らし、頭を揺らし、周囲の景色を確認する。
くたびれたソファに、傷の目立つ洋服ダンス。灰色のカーペットのそばにある、やたら横に長いテレビ。それ
と対面するかのようにたたずむ、テーブルと椅子。
見慣れた光景だった。自分の住まう家の居間、見間違えることはありえない。カーペットの上で寝転がってい
るせいか、背中に走る感触は、柔らかく、温かい。
「……ん」
鈴子が自分の状況を確認したその瞬間、もぞり、と肉のうごめく感触。それは腹から走り、微細な振動となり
て、全身へと広がっていく。
すわ何事か、と視線を腹部に鈴子が向けた瞬間、ようやっと鈴子は腹の重みと熱が何なのかを理解した。
栗色のさざなみが広がっている。病的なほど白い肌に、かすかな紅がさしている。薔薇のように甘い匂いに満
ち満ちたそれは、鈴子の腹部の上で横たわっている。
その正体は、支倉 美緒だ。鈴子の妹の美緒は、その小柄な体躯を伸ばし伸ばし、鈴子の腹部の上でこてんと
横になっていた。身長172センチメートル、女性にしては長身の部類に入る鈴子の上で横になる美緒は、痩身で
あり小柄であることも相まって、親子ほどの体格の差となる。
なかば抱きつくようにして、鈴子の腹部に頭部を預けて横になっていた美緒。ご丁寧に、そのビスクドールめ
いた小さな身の上には、毛布がしっかとかけられていた。
「……姉さん?」
「……ん、おはよ」
夕刻あたりから眠っていたせいか、意識はまだまだおぼろげ。どこか沈み込むような声を発した美緒を見つつ、
鈴子はとりあえずの挨拶を出した。
鈴子の腹の上で横になる美緒は、薄手の真っ白なワンピース一枚。いくら毛布をかけているとはいえ、その姿
はさすがに寒かろう。整いに整った顔立ちと、細い体躯を見れば、鈴子のその思いはいやおうなく加速していく。
「寒くない?」
「……大丈夫です。姉さん、温かいですから」
「そう。ならいいのだけれど」
「……ん」
すり寄るように、美緒。目を細めながら鈴子の腹に、頬をこすりつけるようにして、布越しに肌と肌を触れ合
わせる。子供のような仕草、子供そのものといったような仕草。明確なる甘えのあらわれ。
小柄な、美緒のその細い身にゆっくりと手を回しながら、鈴子は思う。知り合って数ヶ月が経過しただけなの
に、こんなに親しくなるとは思いもよらなかった、と。ある種の仲間意識めいたものはあっても、心と心、体と
体が接近するのは、それなりの要素が必要である。
まあ、相性が良かった、そう思えばいいだろう。そう鈴子は考え、美緒の身を抱きしめる。
「……居眠り。姉さんと一緒なら、面白そう、と思いまして」
「そう。どうだった?」
「あたたかかった、です。良い体験でした」
「お褒めにあずかり恐悦至極、と言うのかな。この場合は」
マーキングでもするかのように頬をすりつけてくる美緒の髪を撫でながら、鈴子は目を細める。柔らかな栗毛
は、手ぐしですいてもよどみを感じず。さらさらの髪質、その絶妙ななめらかさ加減が、鈴子の心を弾ませる。
「熱を……欲しているんです。体温が、たまらなく、欲しいんです」
「人、それを。甘える、と言う」
「……そうですね」
「うん」
鈴子の言葉に、いくばくか遅れて返しの言葉を入れる美緒。羞恥心を覚えているのだろうか、ほんのりと紅の
さした幼子の頬は、柔らかな曲線とも相まって、一種の妖艶さを醸し出す。
ビスクドールめいた姿の美緒を抱きしめる鈴子は、その長い黒髪のせいか、どこぞの日本人形めいた艶がある。
静かな居間に、微弱ながらも桜色の空気が流れる。
鈴子は無表情だった。美緒も無表情だった。
だが、それでも、ふたりの吐息は微笑んでいた。
美緒は、ランドセルを背負って学校に通う身だ。にもかかわらず、生来の聡明さから、発する言葉や応対の仕
方は、鈴子とそう変わらない。ただ、鈴子と接する際、そのスキンシップ具合に関しては子供らしさを色濃く残
している。
抱擁を交わすことだけならば、さほど羞恥を覚えぬ姿も、子供らしさの一端であろう。
可愛いから別に良いのだけれども、とは鈴子は思いつつ、美緒の髪を手ぐしですく。
「……ん、くすぐったいです」
「嫌?」
「いいえ。もっとしてほしいです」
「うん」
奇妙な空気がそこにあった。熟年夫婦のような、親友同士のような、少ない言葉で互いの心の動きを察知する。
以心伝心、というわけではない。ぎこちなくもあるが、ところどころにつっかかりがありながらも、流れそのも
のはなめらかでいる。
それはある種のつながりだったのだろう。鈴子と美緒の、珍奇なつながりだったのだろう。
「鈴子姉さん」
「なに?」
「もっと甘えさせてくれませんか?」
「うん。いいよ」
基本的に不器用なふたりである。言葉ががちがちなのは仕方がない話だ。正二十面体と正二十面体の衝突めい
た、硬質きわまりないコミュニケーション。それでも、互いに不快感を覚えない。
寄り添うように、美緒は鈴子の胸に頬を押し付ける。同時、鈴子の豊かな乳房はひしゃげるようにしてその身
をゆがませ、美緒の頬を柔らかく包み込む。
美緒の背に、鈴子の手が回される。ゆっくりと、強すぎないように力加減をして。
「かわいい」
「ありがとうございます」
「ふにふにしてる」
「女性ですから。脂肪を溜め込むのは体質です」
ずれていた。
鈴子も美緒も、同年代の少年少女らと考え方が根底的に違う。どちらかといえば異端とも取れる考え方をする
ふたり。だからこそのやり取り、だからこその心の触れ合い。尋常のそれとは異なる思考と嗜好を持つ者同士だ
からこそ触れ合えたというのは、ある意味皮肉でもあったろう。
「美緒、もうちょっと太ってもいいと思う。肉、食べたら?」
「……お肉を食べれば、姉さんのように、乳房が大きくなるんでしょうか?」
「これ、いらないよ? 重い、肩がこる、結構邪魔」
「そうですか。……ですが」
「母性の象徴だから、羨望の視線を?」
「はい。持たざる者の所感です」
そう言って、美緒は鈴子の乳房に頬を強く押し付ける。小さな圧迫感と、童女の匂い。それらが鈴子を包み込
む。
美緒は、鈴子に匂いをこすりつけるかのように、微弱な振動を残しつつ、己が肌をこすりつける。
「……もっと、もっと甘えていいですか?」
「……ん、いいよ。美緒は、コミュニケーション、やっぱり苦手?」
「はい。……分からないんです。怖くて。どこまで踏み込んで良いのか」
「秋空にたとえられるものね、女性の精神は」
「……だから、姉さんは、私にとって好ましい人なんです」
「どうして?」
小首をかしげながら、鈴子は美緒を抱きしめる。
いくら知識があろうとも、いくら聡くとも、美緒は幼い。だからこその差異と、だからこその困惑がある。姉
だの妹だのうんぬんは関係なしに、鈴子は美緒の心を聞いてみよう、と考えている。
「姉さんは、怒らないから。とても、温厚ですから。人の、意見。筋道が立っていて、悪意さえなければ、考え
なしに糾弾の声を浴びせたりしない。……そんな、論理的思考の姉さんは、私にとって好ましい人なんです」
そう語る美緒の頭を抱きしめ、鈴子は珍しく表情を崩し、苦笑する。
美緒が恐れ、理解しているのは他者性である。
人間はひとりでは生きていけない。どこにでもあるキャッチフレーズだ。だが、それは団結力というものを重
要視させるための、先導の言葉という意味だけではない。外敵を認識するための精神構築、その一歩を無意識内
に刻み付ける、魔法である。
自分がいて、他人がいる。人間は基本的に利己主義であり、恣意的だ。社会がなければ生きられない。社会は
倫理を尊ぶ。倫理は己の行動を抑制するための楔になり得るが、同時に罪悪感というものをも、人々の心に植え
つける。
罪悪は、己が心を砕く。一気に貫くわけではない。外殻から、ちまちまと。きつつきのクチバシが木の表皮を
削るように。だが、放っておけば心は崩れる、壊れる。堅牢な石の壁とて、川の流れに砕かれる。
その際、人は人を攻撃する。いいがかりでも逆恨みでもいい、自分の心を安定させるため、人は人を糾弾する。
それは、倫理や正義や道徳を重んじた鉄槌にしばしば見せかけられるものだ。免罪符あってこその打擲。人の悪
意は、しばしば個人的な義によって隠蔽される。
誰かを叩くことは、精神の悦楽につながる。上位性、というものを認識できるためだ。誰かを見下す際、心は
軽くなる。自分が傷付きたくないからこそ、他人を傷付ける。
そういった、人間の精神構造を美緒は分かっている。だからこそ彼女は、異端のままでいる。
他者というものを恐ろしく感じているからだ。
だが、幼子の心は、孤独に耐えられる力をもたない。誰かがそばにいねば壊れてしまう。家族であれ、友人で
あれ、なんであれ。とかく、誰かがいなければならないのだ。自分にとって好ましい人を見つけねばならない、
そんな強迫観念じみたものに美緒は気おされている。
だからこそ、美緒は鈴子になついているのかもしれない。およそ綺麗とは言いがたい、依存心にも近しい念で
ある。
だが、鈴子の方はそんな心を抱えて接されてもいいと考えている。
頼りにされることは、嫌いではないから。そんな単純な理由だ。
されど、たまには己に対する疑問も生まれてくる。
美緒は幼子だが、鈴子はそれなりに年月を体験した、少女である。
だからこそ抱える悩みも違っていた。
「そうでもないよ。私も、人間だから。生理の時とか、誰かにあたっちゃうかもしれない。私だって、論理ばか
りで生きているわけじゃないから。だから……あまり私は頼りにならないよ」
好きな人と仲良くしたい気持ち、というものがある。
恋愛だの友愛だの家族愛だの、そういった種別の振り分けは問題ではない。鈴子は、この聡明な幼子を好いて
いたし、もっと深い関係になりたいと考えている。愛情は愛情で、それをいちいち区分けするなど馬鹿馬鹿しい
話で。
鈴子は、美緒のことを知りたい。美緒に嫌われたくはない。そう考えて考えて、彼女に接している。
打算的なのである。だが、打算なしに行動できる人間など、いない。誰しもが見返りを求めている。それは当
然の話であろう。
そういった人間関係の機構を理解しているゆえ、戸惑いの気色を含有した声を漏らす鈴子に、美緒は、
「……やっぱり、姉さんは優しい人です」
抱擁で返した。
「ずっと、考えていたんです。……私の考えることは、規模が根底からして違う。表層上の関係だけに着目しな
い、巨視的観点からのそれ。でも、それは、井の中にいる蛙が環境問題をうたうようなものだと」
「……でも考えずにはいられない。むしろ考えねばならない。即物的な問題ばかりに着目していると、いつしか
目先の快楽ばかりを重視するような人間に堕してしまいそうで、怖かった?」
「……はい。たぶん、私、見下しているんでしょうね。クラスメイトを、母を、あなたをも」
瞳をうるませ、自嘲気味に語る美緒。言の葉は苛烈だが、そのかんばせに害意はない。
「……自分は間違っているんじゃないか、と問いかける心は、あつかいが難しいね」
「社会には必要ない心。されど人間関係構築には必要な心、ですか?」
「うん。でも、私もあまりよく分からない。……ただ、新しく出来た妹と、面白おかしくしたいとは思ってる」
「……私も、似たようなものです。姉さんと、楽しくやっていきたい」
美緒は鈴子の乳房に顔をうずめ、小さくしゃくりあげた。
不器用だった。ふたりの心は、正二十面体だった。角ばり、丸みもない、ゆがめられない絶対の一。柔軟性を
知らず、融通もきかず。不器用でいて、異なるありようで。
だからこそ、ふたりの心は急速に接近することが出来たのだろう。女子同士とはいえど、他者と他者が肌と肌
の触れ合いにおいて、安らぎめいた感情を抱くということは、心の防壁をいくばくか崩している証左なのだから。
時は流れる。人は人と交わる。
言葉を交わす、意思を交わす。
少女と童女は体温を交換しあう。それは、刹那的な慰めかもしれない。これからの未来を暗くするための一歩
になり得る行為なのかもしれない。
されど、未来のことなど誰にも分からない。だからこそ少女と童女は、惑いながらも言葉と心と体温を交わす。
「美緒」
「鈴子姉さん」
心が温かみを感じている以上、それは決して、愚かしいことではないのだろう。
たとえふたりの声音が、どこか濁った、泥水のような気色を孕んでいるとしても。
ただ静かに流れる、時間と空気。
それがふたりを柔らかく包み込んでいた。
ただただ、柔らかく。温かく。
(おしまい)
途中でさる喰らった……。ともあれ、投下終了です。
単なる社会不適合者ふたりの愚痴と言っちゃえば終わりな内容、フヒヒ!
中身からっぽすぎ。こんなの続きを書く気も起きません。
最後あたりでほのめかしたけど、このあとふたりはヤンデレに足を突っ込むことでしょう。
その後ほどなくして、ビスクドールめいた美形小学生が、姉の豊かな乳房をちゅうちゅうと(ry
それではお目汚し失礼しました。豆腐の角にドタマぶつけて死んできます。
確かにくどいところがある。
見せ方が下手だとも思う。
でもこういうのは好き。
GJ。聡明な美緒の持つ幼さとか、ふたりの少女らしからぬセリフ
全体的に硬めの綺麗な文章とかはかなり自分好みだわ。
ただ、もっと二人の関係や触れ合いに重きを置いても良かった気がするな。
自分みたいな重度の百合萌えにはちと物足りないらしいw
>>132 こういう書体は自分はかなり好みだ。惜しみなくGJと言いたい。
何というか、上のほうの二人とはぜんぜん違うベクトルの魅力っていうか、
じっくり読み返して批評じみたことをしてみたくなる文だ。もちろんいい意味で。
で、
>その後ほどなくして、ビスクドールめいた美形小学生が、姉の豊かな乳房をちゅうちゅうと(ry
これは続きを期待していいってことですか?ハァハァ
保守がてら何か投下したいねぇ。
続きを読めるまでここを落とすわけにはいかぬ保守
40度の熱を出してダウン。
出来ることと言えば、保守だけか……
ほしゅ
続きを読むまでは
まだかよおい!
142 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/05(木) 05:07:01 ID:leSTkQHD
〉´ω`〈余裕シャクシャインwwwww
さて保守
突然自分の中に高校生×小学生萌えが沸き上がり思わず小説なんか書いてしまいましたので投下してみます。
一応バレンタイン日にちだけ意識したんですが、見事に過ぎてしまったという…orz
酷い妄想っぷりですが許して下さい。
ちと長いっす。
145 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 00:57:36 ID:pqNTDI38
2月14日。
バレンタインデー。
街中が甘い香りに包まれるこの日に、最も似つかわしくない場所――
鏡家壱子は家から歩いて7分の歯医者に来ていた。
待ち合いで腰を下ろしてからもうどれくらい経っただろう。
いや、実際時計を見ると4〜5分程度の経過なのだが壱子にはもう永遠のように感じられた。
ドアの向こうからキュィイインというあの不快感極まりない音が漏れてくる度に体を固くしてしまう。
帰りたい。
本気でそう思っていた。
そもそもどうしてこんなお菓子の祭典のような日に歯医者なんかへ来る羽目になってしまったのか。
話は昨日の夜にさかのぼる。
夜、夕食を終えて居間のこたつでごろごろしていた壱子に母が急に思い出したように言った。
「そうだ、あんた。明日、歯医者さん行きなさいね。」
「はい??」
突然のことに壱子は目が点になる。
「この間、あんたの部屋でこれ見つけたの。まったく、悪いテストより用心深く隠してあるんだから。」
そう言って突きつけられたのは、ああ懐かしや。
4月の歯科検診の結果用紙だった。
『5年3組7番 鏡家壱子虫歯2本 病院で治療を受けましょう ブラッシングを丁寧にしましょう』
などと書かれてある。
「今更かもしれないけどね。この際ちゃんと直してきなさい。あれから虫歯もっと増えてるかもしれないし。」
146 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 00:58:36 ID:pqNTDI38
せっかくのバレンタインが土曜日で、学校での和気あいあいとした友達同士のチョコレート交換はないものの、家には昨日父が会社でもらってきた義理チョコもあったし甘い物を食べまくろうと思っていた。
「あー…、えと来週行くよ、来週。」
「駄 目。」
――この家で一番強いのは母である。
朝も、渋る壱子を
「もう予約入れてあるからね。お母さんもPTAの集まりで今から出るから。さ、あんたも行くのよ。」
と家から引きずり出した。
ギュィイイン ガガガガッ
音は鼓膜を突き抜け脳髄を震わせてくる。
やっぱり帰ろう、そう思って立ち上がろうとしたその時。
カランコロン。
扉が開いて誰かが入ってきた。
「あー。歯医者の匂いだわぁ。」
気だるそうに言いながら入ってきたのはどこからどう見ても"女子高生"だった。
紺のブレザーにミニスカート、ハイソックス、ポケットからは多分ケータイに付けられているのであろうマスコットが3体揺れている。
明るい茶髪は肩までのセミロングで地毛なのかストレートパーマなのかは定かでは無かったが、クセがなくまっすぐ下を向いていた。
壱子は初め、彼女にどこか見覚えがあるように思われた。
だが、高校生の知り合いなんているはずはなく、どこで見たのかも分からない。
というか、こんな感じの背格好の女子高生なんてたくさんいるし何となくそう思っただけかもしれなかった。
彼女は受付の看護師に二、三言うとこっちへやってきて、壱子の隣にドサッと座った。
よく見るとグレーに細い赤のチェックが入ったスカートは地元の進学校のものだ。
頭、いいんだ。
なんて思っていると彼女が急にこちらを振り返った。
「何、虫歯?」
「え?」
「あたしは親知らずー。今日抜くんだ。」
いきなり話しかけられて反応出来なかった。
…というか何なのだろうかこのひとは。
普通歯医者で見ず知らずの、それもこんな小学生に話しかけたりするものか?
あまりかかわり合いにならない方が良さそうだな。
壱子は即座にそう判断し、無視を決め込んだ。
「抜くのは壮絶に痛いけどねー。でも生えたままだと歯磨きするとき痛くてさ。
この前なんかブラシの先が当たっただけで歯茎から血出てきちゃったよー。ほんとやんなる。」
彼女はペラペラと話し続ける。
壱子はこの手のタイプは苦手だ。
別に聞いてないことまで話すような自分本意で生きている押し付けがましい人間。
とりあえず本か何か読んでやりすごそう。
ちらりと傍らの本棚に目をやるとクラスでも最近流行っている少年漫画雑誌があった。
あれでいいか。
取りに行こうと思ったときだった。
「で?やっぱりいちこちゃんは虫歯なんだ?」
思わずびくっとした。
まさか相手の口から自分の名前が出るなんて思ってもみなかったからだ。
この人を壱子は知らない。
彼女も壱子を知らないはずだ。ならばどうして名前を知っている?
怪訝そうにする壱子を見て、彼女はにま〜っと笑った。白いネイルが塗られた指先が壱子の膝の上を指している。
そこには、例の歯科検診結果用紙があった。
この用紙は下半分が切り取り線になっていて医療機関で治療を受けて完了の判子をもらい、提出するようになっている。
学校への提出期限はとうの昔に過ぎている。
しかし今度はこれを母に提出せねばならないのだ。
さすがは壱子の母。壱子が逃げずに、しっかりと治療を受け完了したということを証明するように求めてきたのだ。
まぁそんなわけで壱子は膝の上に思いっきり用紙を広げていたのだった。
名前も虫歯の数も丸見えである。
「ふむふむ、右奥歯ね。あんまり奥過ぎると治療も大変だよねぇ。お?ってか検診、4月のやつじゃん!?今更にもほどあるっしょ。あははは」
彼女はケラケラと笑いたてる。
「私もそう思いましたけど頑張って来たんです。来ないよりましでしょ。」
初めて彼女の言葉に答えた。他ならぬ自分の話題であったし、もう無視するのも面倒くさかったからだ。
「んー、まぁそだね。偉い偉い。」
そう言いながら頭を撫でてくる。
…誉められることは不快では無い。こうして頭を撫でられたりするのは寧ろ好きな方で、逆にどうして自分が今この人に安心感を覚えているのかが不思議で堪らなかった。
「いちこちゃん。」
「なんですか。」
「虫歯見せて。」
「はぁ?」
どうしてこのひとはこうも唐突なのだろうか。
言葉の内容がここまで想像も出来ないとなると対象のしようもないが。
「なぜ貴女に私の虫歯を見せなくちゃいけないんですか。」
「え?やー、なんか人の虫歯って見たことないから見たいなーって。駄目?」
「…意味、分かんないですけど。」
本当にこの人はこの高校の制服を着る資格があるのか、少し疑わしくなってきた。
目の前の彼女は無邪気に笑っている。
どちらが年上だか分からなくなる。
はぁ。とため息をつき、壱子は思い切り口を開けた。
「やったー。ありがとー。どれどれ…ぉお?やっぱり右奥虫歯、黒っ。…ってかもう神経イッちゃってるでしょ。これは確実抜かれるよ〜。」
"抜かれる"
このおぞましい単語を聞いて壱子は喉の奥で小さく悲鳴をあげる。
「あ、何か新しい虫歯も出来てるっぽい。左下の奥から3番目…あたり?ありゃー、こりゃ何回も通わないと全部直らないんじゃない?」
"通う"
この2度と来たくない場所堂々第1位の歯医者に通うなんて考えたくもない。
壱子は思わず涙目になってしまった。
「あーもう泣かないでよー。大丈夫大丈夫。ここのセンセ結構いい人だからさ。痛かったら手挙げなって。5回に1回くらいは止めてくれるって」
「それは高速で手を挙げ続ければずっと止まったままだということですか?」
「ん〜、それはどうだろうね。…ってかいちこちゃんさ、歯磨きせずに来たでしょ。」
「そうですけど?」
「駄目だよ、一応キレイにしてこなくちゃ。奥歯、何か挟まってるよ。取ってあげる。口、もっかい開けて。」
素直に口を開ける。
今度は顎をしっかりと掴まれて固定された。
壱子は彼女の手が入ってくるものと思っていた。
尖った白いネイルの切っ先で挟まってるという何かを取ってくれるものだと。
だが。
壱子の舌に柔らかい湿ったものが触れた。
壱子はやたらに熱くて弾力性があるそれが彼女の舌であることに気付くまでたっぷり5秒かかってしまった。
「んっ…ふぁ……っ」
舌は壱子の舌から離れると上の前歯の裏をなぞる。
丹念に歯垢を絡めとるように舐められる。
そこから更に上顎へ。
舌が優しく優しく上顎を滑っていくと、壱子は背中にビリビリと電流が走っていくような感覚を覚えた。
頭がぼうっとしていく。
生まれて初めての感覚に驚き、しかし何故だかそれを受け入れてしまった。
舌はまた歯の裏をなぞっていき、やがて右奥へ辿り着く。
そこを丹念に何度も舐めていると、ポロッと何かが取れる感覚がした。
舌はもう一度口腔全体を舐めとりやっと外へと出ていった。
「うん。これで取れたよ。何か硬かったなぁ。パリパリになったご飯?」
彼女はなにくわぬ顔で笑う。壱子は乱れた息を整えながら答えた。
「はぁ、はぁ…。いえ。…多分、朝ごはんの…コーンフレークです。」
「なるほど。そういえば少し香ばしかったかも。」
まだ幼い壱子に今の展開を把握するのは少し難しかった。
思い出したのは以前テレビでやっていた外国映画を見ていたときのこと。
ヒロインと相手の男との濃厚なキスシーンを見て、最近色んな知識を身に付け出した3歳年上の姉が"舌を絡めて"どうのこうのと言っていたのだ。
今のは、「キス」なのか?
そうであるなら、何故目の前のこのひとはこうも普通なのだろう。
キスとは恋人同士がするもののはずなのに。
第一女同士である。
……世の中はまだよく分からないことだらけだ。
ふいにドアが開いた。
初老の男性が顎を押さえながら出てくる。
そのすぐ後ろから看護師が現れた。
「鏡家壱子さん、お入り下さい。」
「お、いちこちゃん遂にだねぇ。頑張ってね!」
彼女がポンと壱子の背中を叩く。
立ち上がり。ドアノブに手をかけた。
その時、そういえばと思い出した。
「あの……」
聞きたいことや言いたいことはたくさんあった。
けれど、大切なことを一つ忘れていた。
「あの、あなたの名前は?」
「あたし?あたしは沙也菜。井上沙也菜だよ。」
「いのうえさやな…」
一度だけ舌先で名前を転がした。
壱子は振り返らずに診察治療室に足を踏み入れた。
終わり
…ふぅ
続きは無いのか?
ぜひ続きを!
>>153-155 ありがとうございます。
キャラ設定は結構細かく考えてあって、話の続きも一応おぼろ気に考えてあるんですが、時間がないので……
すみませんがいつUP出来るか分かりません;;
ですが、一度書いたものはちゃんと書ききりたいので必ず書きにきます!
長い目で待ってやって下さい。
158 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/23(月) 00:09:28 ID:4kEzVO+J
保守
保守
160 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/05(木) 23:27:31 ID:yyWnK3Ii
ほ
しゅ
これは良スレv
いつまでも待ち続けます
まだかい
保守
待ってるぞー
遅くなってすいません。
続きです
穏やかな朝だった。
空は晴れ、雲ひとつない。
まだ2月とあって自転車ではまだまだマフラーにてぶくろは手放せないでいた。
しかし風がない分いつもより何倍もましだった。
井上紗也菜はお気に入りの黄色いママチャリで颯爽と住宅街を駆け抜けていた。
いつもの通学路である。
いつもの時間に家を出て、いつもの角を曲がり、いつもの秋田犬を散歩させるおばさんとすれ違い、駅の方の道へ向かう。
時刻は午前7:45。
大きな交差点までたどり着くとキイキイ音をさせながらブレーキをかけ、変わったばかりの信号を待った。
辺りにはまだちらほらとしか人がいない。
行き交う車も数台といったところだ。
紗也菜の高校はチャリで30分(本気を出せば23分)なので8:40の始業のチャイムまではかなり早く着いてしまう。
別に部活の朝練などのためではない。
そもそも紗也菜は帰宅部だった。
早く学校に着くからと言ってほとんど何をするでもなく教室でぼーっとしながら携帯をいじり、居眠りをし……
そうしているといつの間にか友人がやってきて声をかけてくれる。
そんな風だったからもっと遅い時間でも全然構わない。
――しかし。
交差点の信号が青に変わり再び自転車を走らせる。
これまたいつもの閑散とした商店街を抜けていく。
この時間から営業しているのは老夫婦が経営するパン屋くらいで、店の前を通る瞬間焼きたてパンの甘い匂いがふわっと鼻先をかすめた。
カンカンカンカンカンカン…
踏切の警報器が聞こえてきた。
そのまま商店街を突っ切りすぐ左に曲がるともう50mほど先に踏切が見える。
そこで紗也菜は突如自転車から降りた。
この行動もまた、いつものことだ。
黄色いママチャリを押しながら歩いていく。
カンカンカンカンカンカン…
その音に合わせた歩調で歩いた。
踏切の前でぴたっと足を止める。
その瞬間。
いつものように7:50初の普通車が乗客を乗せ、ゆっくりと目の前を通り過ぎていった。
朝日を眩しく跳ね返す白い車体が視界からフェードアウトしていく。
そして
踏切の向こう側
いつものように あのこ がいた。
――つまるところは、これが早起きの理由だった。
いつもきっちり同じ時間にここですれ違うその少女が紗也菜は「お気に入り」だった。
初めて会ったのはいつだっただろう。
確か秋の体育祭の時だ。
紗也菜はクラス横断幕の係に当たっていた。
もちろん立候補した訳ではなく、ただ単に余っていた係でそれを選ばざるを得なかったのだ。
同じく係に当たっていた男子はバスケ部で大会が近いらしく、ほとんど顔を見せなかった。
そして紗也菜も、その頃バイトをしていたためにほとんど放課後にするはずの作業をしていなかった。
ぶっちゃけ、めんどくさかった。
しかし、体育祭が目前に迫りとうとう担任に怒られてしまった。
怒られる…というかほとんど怒鳴られたというか叫ばれたというか。
紗也菜はそれ以来その担任の中谷という中年男をヒス谷と呼ぼうと決めた。
そんな光景を見たクラスの女子数人が手伝ってくれることとなり、放課後とそれでも追い付かないので朝も作業をしたのだった。
連日の早起きで紗也菜の疲労はピークに達していた。
体育祭前日のその日、あと少しだから集合を少し早くしようということになっていた。
紗也菜は自転車に跨がった時から目が開いておらずふらふらとしながら何とかペダルをこいでいた。
踏切で電車が行くのを待ち、遮断機が開いたまさにその時。
ふいに突風が吹いた。
「ふおっ!?」
思わず声をあげながらよろめいてしまうほどの風だった。
数秒後、風は嘘のようにぴたりと止まった。
閉じていた目をあけるとそこには、少女がいた。
赤いランドセルを背負い、手には体操服と給食の係の割烹着でも入ったような膨らんだ袋を携えている。
――どこからどう見ても小学生だ。
しかし中々の美少女であった。
桜色の唇に通った鼻筋。
頬はまだ幼さを残したように赤みがかっていたが、意志の強そうな瞳はキリリと前を向いていた。
艶々とした黒い髪は2つに結いあげられ、前髪は潔く瞳のすぐ上で真一文字に切り揃えてある。
その少女が踏切の向こう側からこちらに歩いてくる。
紗也菜は何故かその場所から動けなかった。
少女の真っ黒い瞳に吸い込まれてしまったように、動けなかった。
どのくらいたっただろう。
もうすっかり少女の姿は見えなくなっていた。
紗也菜は自分の携帯の着信音でやっと我に返ることが出来た。
着信は横断幕を手伝ってくれている女子の1人で、もちろん遅刻の紗也菜への怒りの電話であった。
それ以来、「あのこ」がどうしても気になって、紗也菜は早く家を出た。
いつも遅刻ギリギリで横断幕での早起きもいっぱいいっぱいだった紗也菜がどうしてだかすっと起きられるようになった。
何故だか分からなかったが、ただ少女に会いたいと思った。
そして、この間の土曜日。
ついに紗也菜は少女の名前を知ってしまった。
鏡家壱子ちゃん。
ちなみに5年3組で出席番号は7番らしい。
決してストーキングしたわけではない。
歯医者で偶然出くわしたのだ。
そこで少女の持っていた歯科検診の紙を盗み見たので、まぁあまり合法的な情報入手手段ではなかったかもしれない。
初めての通学路以外での逢瀬。
嬉しくなって、小さな待ち合いで2人っきりでいる間、自分はいつもよりお喋りだった気がする。
――そして。
ふっくらとした唇に、柔らかそうな舌に、触れてみたいなと思ってしまった。
思っただけなら良かった。
だが、思った瞬間それはもう実行に移されていて。
思う存分に味わってしまった。
きっと「触れたい」とか「抱き締めたい」なんて思ったのはそれが初めてではない。
本人にもあまり自覚はなかったが、そんな欲望は表面に出てこなかっただけで前から紗也菜の胸の内でくすぶっていたのだろう。
遮断機がゆっくりと開いていく。
いつものように紗也菜は歩き出し、壱子も同じように歩いてくる。
だが、今日は「いつも」のようにただすれ違いはしなかった。
2歩3歩、歩いて壱子が一瞬こちらを見て、視線を元に戻した。
そして今度はすごい勢いでこちらを振り返ってビシィッと紗也菜を指差す。
「あ、あああっあな、あなたこの間の――……」
その目は大きく見開かれ、みるみるうちに顔は真っ赤に染まっていった。
大人びていつもあまり表情を動かさないような少女の珍しい変化だ。
愛しさに思わず笑みがこぼれてきた。
(うあ…やっぱり可愛い…やばいな、抱き締めたい…ちゅーしたい)
なんて思った紗也菜だったが、さすがに朝っぱらに踏切の上でそういう行為に及ぶ訳にはいかない。
首をぶんぶん振って欲望をかき消した。
(ここはアレよ、大人のヨユウってやつよ)
紗也菜は自転車のハンドルを握り直してゆっくりと壱子に近づいていく。
そしてすれ違い様、とびきりの笑顔を見せた。
「いちこちゃん、おはよ。」
壱子はきょとんとして、少し固まっていたが、蚊の鳴くような声でぽつんと「おはようございます」と言った。
それから更に耳まで赤くしてうつむいて逃げるように走っていった。
「あ〜〜、ほんとかわいい。」
少女の後ろ姿が見えなくなったのを確認して、そっと呟ぶやく。
カンカンとまた警報器が鳴り出した。
遮断機が降り始めたので慌てて踏切を渡り切る。
まだまだ先は長いのだから、ゆっくりじっくりいけば良い。
紗也菜はそう思いながら自転車に再び跨がり、ぐいっとペダルをこぎ出した。
終
むりやりはいけません
でもとってもGJ!
おいおいおいおい
これはGJと言わざるを得ない
なんかいいなあこういうの
175 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/03(金) 16:43:55 ID:0zzWW5DE
いま読んだ
これは十年に一人の逸材
しかもふたりの関係が進んでいる
マジ萌える
176 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/05(日) 17:27:47 ID:pdpTfWph
つまらない
私のほうがもっとうまく書ける
女子小学生×女子高生はダメですか?
>178
むしろ大歓迎です!!
181 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/08(水) 21:31:32 ID:fPJihbQQ
ぜひやってくれ
182 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/09(木) 01:31:49 ID:srSA5AJb
そこまで言うなら書いてやらなくもない
待ってるw
184 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/26(日) 05:12:55 ID:WGDFYAw9
期待age
期待してるならわしが書いてやってもいいが
パンツ脱いで待ってなさい
186 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/28(火) 14:50:05 ID:JBrJ2QGq
高校生×中学生の方がいいな〜
小学生だとちょっと違和感
ガタガタ言わずにパンツ下げて待ってろ!!
文句の多いババアだな
こんなに俺に良しなスレがあったとは!もっと早く気付くべきだった…
もっと言えば長身貧乳女子高生と小柄巨乳小学生だと面白いと思うな
192 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/02(土) 14:05:54 ID:XK/Fhix/
まぁ期待ならいくらでもしてやるからはやく書けよ>2人くらい
保守
もえもえきゅん
195 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/18(月) 19:20:17 ID:IeG716GT
書こうとしても、りんとたまきのやつが完璧すぎて
もろパクリにしかならない
俺もちまちま書いてるが待合室でバレンタイン・キスが素晴らしすぎてもうね
高校生×高校生×小学生の3Pはありですか
>>195 パクリなんて思わないでやっちまえよ俺はそういうのが死ぬほど大好きなんだぜ!?
と書いて放置してる奴が言ってみますゴメンヨー
>>196 (*´Д`*)
>>196,5 どっちもカモン
しかし映画好きの女子高生と小学生が顔を会わせてるうちに…
なんちゅー妄想をしてるときにこのスレ。
いきなり湧くなww
地味に人はいるんだよなぁ。書き手が足りぬ……
203 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/22(金) 13:29:11 ID:MLIJWl4z
1.小学生がたどたどしく攻める
2.高校生がリードする
3.高校生がたどたどしく
4.小学生が積極的に
どれも萌えるなぁ〜
たまりませんな(*´Д`*)
年上のほうは、高校生じゃなきゃダメ?
ハタチ過ぎのOL設定と小学生で浮かんじゃったんだけどw
206 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/22(金) 23:43:22 ID:3DHK6bNk
この変態め! やっちまえよ!!!
え、いいの?w
わーいwww
んじゃガンバッテ書いてみるけど、
あまり期待しないでくださいねw(←予防線はってみるw)
wktk
そういや百合姫に、小学生と薬剤師の話があったね
天野しゅんにた「初恋構造式」だな
あれは素晴らしかった
212 :
205:2009/05/24(日) 00:47:15 ID:1ahzXa30
まだ途中ですが…
小学生3年と4年と5年の違いがわからん…w
いくつぐらいにすると妥当かなと、悩んでおります。うーむw
いやしかし、自分にロリ属性が芽生えるとは思いもよりませなんだわwww
>>212 女の子の9歳と11歳は結構差があると思うよ。
5年生にもなれば身長も伸びてくるし、初潮が始まる子もいる。
まー、好きなように書いてくれ
違いかあ。小学生の間では個人差が大きいから一概にこうと決めつけるのは良くないと思う
それよりその子の体のかたちとか、過去に起こったことなんかを、大切に考えてあげるといいかも
でも個人的に4年生。4年生希望します。
215 :
205:2009/05/24(日) 11:53:10 ID:Uncuvd7w
うああああああああああ!!
たった今完成したのに!
自分でもすんごくGJ!なデキだと思ったのに!
間違えて、上書きして、消してしまったーーーーーー!!!!!
il||li_| ̄|○ il||li
なんというドンマイ
217 :
205:2009/05/24(日) 13:20:49 ID:Uncuvd7w
なんとか直前のテキストファイルを少しでも取り出せないものかと
試行錯誤してみたけれど、だめぽ。il||li_| ̄|○ il||li
とりあえず、前半部分の保存ログは残っていたので、そこだけうpします。
続きは……書けるかなぁ。
はぁ〜、痛恨のミス……。il||li_| ̄|○ il||li
218 :
205:2009/05/24(日) 13:25:16 ID:Uncuvd7w
女の子がじっと私を見つめている。
小学3、4年ぐらい。…でも最近のコは発育いいからもうちょっと下かもしれない。
クリクリとした目がこれでもかというほど大きく開いて、びっくりしたような、
ぽかーんとしたような…。
実は私も内心、衝撃を受けている。
でも一応大人なので、顔には出さないようにしているつもり。
いつまでもびっくり顔で私を見つめてるその子に、口の端を軽くあげて微笑みかけた。
なんでもないことのように、なにも知らないことのように、私は隣にいる友人との
おしゃべりを続けた。
女の子はまだ私を見つめている。
彼女がなぜ私をみて驚いているのか。その理由を私は知っている。…たぶん。
いま私は友人とTDLにいる。
アトラクションの長い行列を友人とおしゃべりをしながら待ち時間を過ごしていたのだが、
ふと何か強烈な視線を感じて、振り返った。
その瞬間、私は硬直してしまった。
その光景、その空気、その女の子、その瞳…。
以前みた夢の光景そのままだったのだ。
信じられないが、本当にそのまんまの光景だったのだ。
その子がこうも驚いた顔をしているのは、おそらく彼女もそうなのではないだろうか。
私たちは夢の中で会ったことがある…。
219 :
205:2009/05/24(日) 13:28:05 ID:Uncuvd7w
しばらくして、人の流れが少し進んだときに後ろを振り返ってみたら、あの見開いた目は
落ち着いていたものの、まだ私をみていた。
気になりつつも、目をそらしてしまう。
またしばらくして、その子の姿を探してみる。
私のいるところより数メートル後ろにいるその子は、おそらく家族と一緒に来たのだろう、
今度は私のことなど忘れたかのように、母親らしき人と談笑していた。
その横顔をみた瞬間、知らんぷりした自分にちょっとばかり後悔が走る。
行列の折り返しでUターンし、境界ラインを挟んで彼女の真横に立った時、私は思い切って
声かけることにした。
彼女をじっと見つめながら静かに微笑んで、その子にだけ聴こえるように…。
「…私のこと、覚えていてくれた?」
その瞬間の彼女の笑顔といったら…。
ぱぁーっと輝くような、それはそれはもう可愛くて可愛くて…。
そうして私は恋に落ちた。
220 :
205:2009/05/24(日) 13:35:37 ID:Uncuvd7w
女の子は初瀬藍(はつせあい)。10才、小学4年生だった。
私は神島あや子(かみしまあやこ)。22才、公務員。
ひとまわり違うことになる。
驚いたことに、同じ地元で、大きな川を挟んでの隣町同士だった。
TDLでは、笑顔を見せつつ訝しげの母親と私の友人の視線をさらりと流しながら、
私たちはオトモダチになった。
あれ以来、ちょくちょく私の家に遊びに来るようになった。私が藍の家へ遊びにいく
こともあれば、一緒にお出かけすることもある。
もちろん平日は仕事なので土曜か休日だけなのだが、藍の両親は共働きで週末も仕事に
なることが多いらしく、ちょうどいいベビーシッターと思われたようだ。
私にとっても、大変好都合でよろしい。
それでもたまには家族と一緒にお出かけすることもあるとかで、「かぞくサービス
しなきゃいけないんだ」と言いながらため息つく藍が可愛くてたまらない。
迎えに行った時タタタタタと駆け寄って私の胸に飛び込んでくる藍。
私の部屋に着くや否やまるで幼稚園児のようにすぐに抱っこを望む藍。
キスの何たるかも知らず無邪気にちゅっちゅっと頬にキスしてくる藍。
いつでもどこでも片時も離れずにまとわりついてくれる藍。
私のことをアヤちゃんと呼び私がアイちゃんと呼ぶと弾けんばかりの笑顔の藍。
可愛くて可愛くて、愛おしくて、ちょっぴりドキドキして…。
これを恋と言わずなんと言おうか。
私は藍を決して傷つけまい、大切にすることを密かに誓った。
221 :
205:2009/05/24(日) 13:36:31 ID:Uncuvd7w
とりあえずココまで。
続きは、待ってね。(涙)
222 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/24(日) 14:33:13 ID:t/+7/nRh
「やっほ〜」
玄関のドアを開けるとそこにいたのは小柄な少女、ユキ。
「何がやっほ〜よ。小学校は」
「インフルエンザで休校。加奈の高校と同じじゃん」
「休校は自由に遊べと言うことではないわ。自宅でおとなしくしてなきゃダメじゃない」
「暇だったんだもん。それに」
ユキはそう言って私に抱きつくと、お腹に顔を埋めてスリスリした。
「会いたくなった」
あぅ・・・。
「・・・私は宿題があるから、終わるまで漫画でも読んでて」
かわいい、というと本人が怒るので言わなかったが、私はもうユキの可愛らしさを全人類に喧伝したいほどの幸福感に包まれていた。
ユキは、その長い黒髪が与える印象とは全く違って、かなりませた小学生だ。
同級生にもかなりモテるらしいが、全く相手にしていない。
本人曰く「信じられないほど幼稚な連中」らしい。
そんなユキと私が出会ったのは全くの偶然。後に語ったところによると「電撃が走って、この人しかいないと思っ」て
その場で告白された。電撃は私にも走っていたわけで、めでたく2人はラブラブになったのだった。
宿題をやりはじめて1時間。もともと軽いものだったので終わりかけたとき・・・
「ねえ」
突然甘い声で背後から囁かれた。それだけでドクンと鼓動が大きくなる。
ユキが手を胴体に回してきた。密着した背中から体温がじんわりと伝わってくる。ああ、幸せだわ・・・。
「しようよ」
ユキは性的なことに関する興味も旺盛なのだ。私は内心ドキドキしながらも、ため息をついてみせた。
「目的語が無いわよ」
「エッチ」
小さな口から聞こえたきわどい言葉に、思わず襲い掛かりそうになる。
「宿題が終わるまでダメ」
「いつ終わんの・・・」
キュッと腕に力がはいる。首筋に吐息がかかってくる。
「もうすぐだからちょっと待って」
「待てない」
言い終わるが早いかユキと私の唇が重なった。瞬間、思考に白い霞がかかったようになる。
「ん・・・。」
少しずつ角度を変えて何回か唇をあわせる。
眼を開けると、ユキは小悪魔的な表情を浮かべて、唾液で少し光った唇をペロッと舐めた。
「しよう、ね?」
「べ、ベッド行こう」理性が失われていくのを感じながら、私はユキを連れてベッドに向かった。
223 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/24(日) 15:47:18 ID:t/+7/nRh
あ・・・
タイミングが被りました。
正直私のほうは妄想が尽きて、投下を躊躇する位のクオリティになっているので
>>205さんは気にしないで灯火を続けてくださいね。
どちらも続けてください
そして>222はトリか(数字でもいいから)コテをつけたほうがいいと思うよ。
かといって、いきなり押し倒してむしゃぶりついたりはしない。
私もユキも、意外と雰囲気を大事にするタイプだ。
灯りを暗めにして、パジャマに着替える。「ボタンを外していく仕草がたまらない」そうだ。
確かに、普通の服では脱ぐときに結構手間取るし、あのプチプチとボタンを外すドキドキは無い。
薄暗い中でぱさっとユキの服が床に落ちる。微かなユキの匂い・・・。
で、お互いパジャマになったらしばらく抱き合う。いつものお泊りでは、ここで眠ってしまうことが良くある。
だが今はまだ朝だ。私はユキの髪を撫でながら、さまざまな期待に思いを巡らせていた・・・。
いきなりさっきのキスのお返ししようか、胸触ろうか、それとも耳たぶをかもうか…。
「何考えてんの?」
思考を中断された。
「あ〜いや、エッチって何を指すのかなって」
「いいじゃん何でも。あたしはこのままイチャイチャしてて十分気持ちいい」
先ほどの小悪魔はどこへやら、淡白な返答が返ってきた。気分の移り変わりが激しい子だ。
こんなこともあろうかと用意したアレを使うことを決めた。。
「それもいいけど、今日はいいものがあるよ」
おもむろにベッドの下からいい物を取り出す。
「ナニソレ。ドレッシング?」
ユキが怪訝そうな顔をする。
「なんでよ。ローションよ」
「ローション」
知らないようだ。
「いいから、お風呂場行こう」
「ヤダ。寒い」
ユキは布団をかぶった。
「そう、残念。これを使えばこの世のものとは思えぬ絶頂がまっているのに」
「・・・・・・。」
ユキは私のあとをトコトコとついてきた。
「ううっ寒」
「少し我慢して」
お風呂場の床を暖めて、ユキを座らせた。
ローションをたらし、お湯で薄めて手になじませる。
そうして背中からユキの身体に塗りたくっていく。
「キャハハ、くす、くすぐったい」
ピチピチ私の腕の中で逃げ回るユキの身体を押さえつける。
ちょっとだけ膨らんだ胸、すべすべの白い肌、つるんつるんの割れ目。
私も興奮してじんわりと性器が湿るのがわかった。
「ちょっと・・・。視線、エロオヤジ」
「こんな身体を前にしては無理ないわ」
「でも何よ。大したこと無いじゃない、コレ」
「アレ?期待しすぎたかな」
そう言って腕を引いたとき、私の指がユキの胸の突起に触れた。
「ひっ!」
「え?」
「い・・・今、何した?」ユキが震えながらゆっくりと振り向く。
「何って」ぬるぬるした指でユキの胸を触る。
「ひゃあ」
「ユキ・・・。ここ感じるの?」
「そんな・・・。今まで胸で感じたことなんて無かったのに・・・」
押してもぷにっと跳ね返ってくる感触が可愛くて何回も繰り返す。
「ちょ、あ、ああ、やめ、止めて、あん」
私の身体もぬるぬるになってきた。
抵抗するユキに口付ける。
「んちゅ、ぺちゃ」
舌が入ってくる。
ユキの舌が私の舌の裏面を舐めてくる。私も負けじとユキの舌に絡ませる。
後頭部に電気の火花が散るような快感がはじける。
唾液がとろっと私の口から溢れた。
「ん・・・あ・・・」
ぴちゅ、ぴちゃ、という淫らな水音が室内に響いた。
顔を離すと、つーと唇の間を唾液の橋がかかった。
「ふう・・・」ユキがぐったりと私に寄りかかってくると、ぬるぬるとした肌と乳首が擦れあった。
「ふぁぁぁっ!!!」
ビクンとユキの身体が跳ね上がって私の肩につかまるがするすると滑っていく。
「ぁぁぁぁ」
バランスを崩して私を押し倒す格好になった。
私はユキの顔を胸に押し付けた。
「はな、離して、か、かな、」
ユキが立ち上がろうとするが床もぬるぬる滑ってうまく立てない。
「あっあっいやあっ」
ユキの胸と私の胸が、ユキの性器と私の足が、ニュルニュル擦れあう。
ユキの性器から愛液が出ているのが足に伝わった。
「何コレ・・何か止まらないよォ・・・」
私はユキの耳たぶをぺろぺろと舐め、「気持ちイイの?」と囁いた。
「き、気持ちいいよぉ・・・加奈とひとつに溶けていくみたい・・・」
そう言われると、ユキと触れ合っているところからひとつになって溶けていくエロティックなイメージが
頭に浮かんでゾクゾクした。
私はユキの足を開いた。
ローションを内ももに塗っていく。ユキの性器がひくひくと動いた。
両手で開いてペロンと舐めるとユキは顔を覆った。
「なんで・・・そんなとこ舐めるの・・・。」ユキはポロポロと涙を流した。
「ユキのこと好きだから」
クリトリスを愛撫するとユキの腰がガクガクと震える。
突然足で私の顔が固定された。
ユキが高い声を上げたと思うと、性器から熱い飛沫がピュピュッと吹き出て顔にかかった。
「もう、何すんだよ」「ご、ごめん」
私はユキの性器を丹念に舐めとると液体を口に含んでくちゅくちゅかき混ぜ、ユキに口付けして
液体を流し込んだ。
何度かお互いの口内を往復させたあと、ユキはゴクンと飲み込んだ。
「おいしい?」
ユキは返事をせず私の足を取ると性器をぴちゃぴちゃと舐めた。
その姿が可愛らしすぎて愛液が溢れてしまう。
ユキも私と同じように液体を口に含み私に口付けた。
口の結合部からたらたらと愛液と唾液の混合液が流れ出す。
「おいしい?」
「ユキがくれるものなら何でも美味しいよ」
「・・・あたしも加奈のこと大好きだから舐めたくなったの」
恥ずかしそうにもじもじするユキを私はぎゅっと抱きしめた。
以上です。あ〜
どんどん盛り上げて投下していきましょう!。
うおおおお!2人とも乙!
まったくご両人、GJすぎるぜ
>>205 いつでも待ってるから、諦めず続き書いてくれよな
>>228 そういえばこのスレで直接的なエロは初めてじゃないか?
もっとやってくれ!(´д`*)
>>230 自分もこのスレはエロより雰囲気重視なのかと迷った
どうせエロならにゅるにゅるの底なしの気持ちよさがもっと表現できればよかった
232 :
205:2009/05/24(日) 23:00:41 ID:Uncuvd7w
あの夏の日の出会いから半年ほど過ぎた頃。
ポカポカと温かい冬の日差しの中、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
ふと目を覚ますと、目の前に藍の寝顔が見えた。
光に反射してキラキラしてみえるまつげ。
艶やかなハリのある肌。
すぅっとのびた鼻筋。
透き通るようなピンク色の唇。
あどけない幼顔なのに、妖艶に映るその小さな唇に引きつけられるように、唇を寄せて…、
静かに触れた。
「…ぅん……」
思わず、はっと飛び起きた。
私、いま何してた?
藍に対する愛おしさが募れば募るほど、決してこの子を自分の情欲で汚すことはしないと、
決めていたのに。決めていたハズなのに…。
胸が苦しくなってたまらない。
私は藍を起こし、今日はもう帰るようにと促した。
起き上がってもまぶたをこすりながら、私にしがみついてくる。
その瞬間、そのぬくもりにまた切なく苦しくなってきた。
きゅぅっと藍を抱きしめる。
「アヤちゃん?」
私の様子に何かを感じたのか、藍ははっきり目を覚まして訝しんできた。
ダメ、自制して、気をつけなくちゃ。
233 :
205:2009/05/24(日) 23:03:16 ID:Uncuvd7w
いつものように、藍と手を繋ぎながら橋を渡る。
甘く切なく、ちょっぴりさみしいひとときだ。
藍はいったいどこからそんなに話題を見つけてくるのかと思うほど次々とおしゃべりしてくる。
そして、くるくる変わる表情。
見てるだけで幸せな気分になる。
でも今はちょっとだけツラい気分も混じっている。
藍の家の玄関前に着くと、これもまたいつものように、私に抱きついてきた。
しかし今日はいつもと感じが違う。私の胸に顔をうずめたまま、しばらく動かなかった。
「アヤコさん…」
「……ん?」
「どこへも行かないでね」
「…え?」
「ちゃんと、ずっと、そばにいてね」
「…どうしたの?」
「………」
藍の、大人びた目つきにドキっとした。
次の瞬間、体がすぅっと寒くなる。
いつもの藍に戻って、元気良くおやすみなさいと言いながら、玄関の向こうへ消えていった。
帰り、橋を渡りながら、さっきの藍の様子を思い返す。
いつもはアヤちゃんと呼びかけるのに、アヤコさんと呼ぶ藍にときめいてしまった。
はぁ〜。
どうやら今夜は眠れそうもない…。
234 :
205:2009/05/24(日) 23:06:32 ID:Uncuvd7w
修正前の下書きの分を直してうpデス。
あとは真っ白…。orz
ホメてくださいまして、ありがとうございます。
思い出し思い出し、ガンバッテ書いてまつ。
ちとトリップのお試しさせてください。
これでいいのかな
デキタ-
すみません。なんせトリップって初めてなもので。
wktkしながら読ませてもらってます。
238 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/25(月) 00:44:36 ID:7Dp2q0Em
ガンガンオンラインの『椿ノ華ガ堕チル時』がまさにこの題材だった。
今後どうなるかはわからないけれども。
今日のあげ荒らしID:7Dp2q0Em
投下します。
基本エロばっかです。というか、心情描写少ないしおまえエロ書きたかっただけちゃうんかって感じになってます。
まあエロいシーンも全然ダメダメなんですがw
「…ひーまー!」
なんて叫んでみても、状況がかわるわけもなく。
彼女、安井絵里奈は退屈していた。
せっかく今日で定期テストが終わったってのに、憂さ晴らしにカラオケでも行こうにも友人はみなデート、デート、デート。
「あーあ、なんであたしには恋人の1人や2人もいないのよー!」
などと愚痴りながら、あてもなくフラフラと歩き回るが、彼女の憂鬱が解消されることはなかった。
なんとなく、近所の雑木林に寄ってみると、草むらの中に座り込んでいる1人の少女の姿が目に入った。
白いワンピースを着て、こちらに背を向けて座っている。
(…かわいい)
真っ先に思い浮かんだのはその言葉だった。
綺麗な黒い長髪で結われた三つ編みが純白のワンピースと透き通るような肌をさらに引き立て、それでいて―――
(…って、何考えてんの私!これじゃまるでロリコンじゃない!)
絵里奈は心の中で自分に軽くツッコミを入れ、でもせめて顔くらいは拝んで帰ろう、と思って近づいた時、少女が少し声を出していることに気付いた。
それも普通の声ではなく、「あっ…!」とか、「んん、っ…!」といった、色っぽい声を。
よく見ると、両手がせわしなく動いているようにも見える。
(え…これってまさか…!?…いやいやいや、そんな、こんな小学生くらいの子が、まさかね!)
「あ、はぁ、っ!あ…―――っっっ!!」
無理矢理自分を納得させようとした絵里奈のことなど露知らず、少女は一段と高い声をあげ、身体を震わせた。
一瞬の沈黙ののち、少女ははぁっ…はぁっ…と荒い息を整え、絵里奈のほうに振り向いた。
「ふぅ…。で、お姉さん、何の用ですか…?」
「え!?あ、ああああたしはその、たまたま通り掛かっただけのしがない女子高生だけど!?」
こんなあどけない少女の自慰行為を見てしまったという後ろめたさと、振り向いた少女の色っぽさに当てられて、絵里奈はすっかり動揺してしまった。
もっとも、平日の昼間で人気がないとはいえ、雑木林の中などで自慰をしていた少女の方に落ち度があるのだが。
「そ、そそそそれより!お嬢ちゃんは、こんなところでナニしてたの!?」
「何って…野外オナニーですけど」
「そーいうこと女の子が言っちゃらめええええ!」
どうやら、少女は自慰を見られたことについてなんとも思っていないらしい。
(これじゃ、キョどってるあたしの方が変な子みたいじゃない…)
絵里奈はなるべく冷静になろうと努めた。とにかく、この少女に一言言ってやらなければ気が収まらない。
「あのねお嬢ちゃん!そもそも…」
「あの、お嬢ちゃんっていうのやめてもらえませんか。私にはちゃんと、大河珠姫って名前があるんで」
「はいはい、珠姫ちゃんね。で、どーして珠姫ちゃんは昼間っからこんなとこでオナ…うっ、えっちなことなんてしてるわけ?学校は?」
「お姉さんこそ、どうしてこんなところにいるんですか」
「ちょっと珠姫ちゃん、自分は名前で呼ばせといてあたしのことはお姉さんなんてズルいじゃない?ちゃんと絵里奈さんって呼んで」
「すいません、絵里奈さん。で、絵里奈さんはどうしてここにいるんですか?」
「高校には定期テストってものがあるの!はい、次珠姫ちゃんの番!学校は?」
「サボりです。どうせ私がいてもいなくても変わりないんだから」
「でも、お友達やご両親は…」
「みんな、私のことなんてどうでもいいんです。私をまともに見ようともしない、私のことを理解しようとしない」
それまでと違い、どこか悲しそうな目をしながら、珠姫はそう呟いた。
そして絵里奈は、そんな悲しい境遇の少女を放っておけるような人間ではなかった。
気付いた時には、珠姫は絵里奈の腕の中に抱かれていた。
「絵里奈、さん…?」
「嘘だよ…!そんな悲しい話、ないよ…!親も友達もそんなことするなんて、絶対嘘…!」
「残念ながら本当のことです。少し同世代の子から浮いてるということだけで、私は周囲の他者全てから拒絶されました。殺されたり捨てられたりしなかっただけ、まだマシってものです」
「じゃ、じゃあ!」
絵里奈は珠姫の肩を掴み、しっかりと目を見つめ、叫んだ。
「あたしが珠姫のこと理解する!あたしが、珠姫を大事にする!」
「あなたが、私を理解する?今知り合ったばかりなのに?」
「これから理解していくの!とにかく、あんたを1人になんかしない!ずっとあたしが傍にいる!」
事情を知らない他人が聞いたら、まるで告白とでも思うような言葉を、絵里奈は恥ずかしげもなく叫んだ。
固かった珠姫の表情が、ほんの少し綻ぶ。
「絵里奈さんのこと、信じていいんですか…?」
「もちろん!そのかわり、あたしは一度決めたら全力でいくから、珠姫もちょっと覚悟して…え?」
絵里奈の言葉が終わる前に、今度は珠姫のほうから絵里奈の胸に飛び込んだ。
一瞬戸惑った絵里奈だったが、珠姫の頭にポンと手を乗せ、軽く撫でてやる。
(やっぱり、こーいうとこは子供だなあ)
などと微笑ましく、まるで母にでもなったかのような気持ちでいると。
「…理解、してくれるんですよね?」
「…ん?―――きゃっ!?」
視界が突如、満天の青空に変わる。中腰で珠姫を抱きしめていたため、バランスを崩して倒れてしまったのだろう。地面の芝生のおかげで、目立ったケガはなく済んだが。
「あたた…って何してんのよっ!?」
見ると、絵里奈の上に乗っかった珠姫が、絵里奈のカッターシャツのボタンを外していた。早くも上の3つが外され、胸元の素肌とブラが外気に晒されている。
「私のこと、理解してくれるんでしょう?だったら、私がエッチな女の子だってことも理解してもらわないと。」
「いや、それとこれとは別…ってちょっ!シャツ脱がすなああ!」
「ちょっと強硬手段でいかせてもらいます。確かめたいことがあるんで」
話している間に、珠姫は全てのボタンを外し終えていた。
そのままシャツをずらし、絵里奈の腕を頭の上で組ませてシャツで縛る。
「ちょ、やめてー!放せー!襲われるー!」
「そんな大声出したらさすがに人が来ますよ。小学生にレイプされる女子高生、なんて紹介されて1番恥ずかしいのは誰ですか?」
「う…!」
流石にそれはマズイと判断し、絵里奈は口をつぐんだ。
しかし、もはやブラしか付けていない自分の上半身を珠姫に舐め回すように凝視され、冷静でいられるわけもなかった。
「絵里奈さん、やっぱり胸大きいですね」
「この状況で言われても嬉しくないわ…。ねえ、いつまで見てるつもりなの?」
「待ってください。…やっぱり、見ただけじゃわからないな…実践あるのみ、です」
「実践って何を…ひぁっ!」
いきなり胸から電流が走り、絵里奈はのけ反った。
見ると、珠姫の指が、ブラの頂点を軽く摘んでいた。
「やっぱり…絵里奈さんの乳首、硬くなってます」
「やっ、あ…!放し、てぇぇ…!」
「絵里奈さん、敏感ですねー。ここ、そんなに気持ちいいんですか?」
少し笑みを浮かべながら珠姫が問い掛けるが、絵里奈は満足に答えることもできない。
指が離れ、ようやく深呼吸出来るようになった。
「ぁ、はぁ、は、ぁ…いきなり、何すんのよぉ…」
「ちょっと確かめたかっただけです。絵里奈さんが変態かどうか」
「なあっ!?変態なのは珠姫のほうでしょ!?」
「失敬ですね。私のオナニー見て興奮してたんでしょ、絵里奈さん?ほら、ここも」
「きゃっ、ちょ、何すんのよっ!?」
絵里奈の上から降りた珠姫は、絵里奈の足元に寝転び、スカートの中に頭を突っ込んだ。
「あんた、どこ入っ―――あん!」
今度は股間から、さっきより激しい快感が絵里奈を襲った。
ねちゃ、ねちゃと卑猥な音を出しながら、珠姫の指が絵里奈を責め立てる。
やっと股間から離れた珠姫が、自身の指を絵里奈の眼前に見せ付ける。
「ほら、見てください。これ、絵里奈さんの愛液ですよ?やっぱり絵里奈さん、私のオナニー見て濡らしてたんですね」
「ち、違っ…!それは、さっきあんたが指で…」
「じゃあ、ブラ越しに乳首を弄られるだけでこんなに濡らしたんですか?絵里奈さん、ずいぶんエッチな身体してるんですね」
「…あんた、性格悪い…」
「理解してくれるんでしょう?私が、こういう性格だってことも」
絵里奈は、先程の自分の言葉を心の底から後悔した。
目の前の少女は、小悪魔なんてもんじゃない。まさしく悪魔だ。
「わかった、わかったわよー!煮るなり焼くなり好きにしなさいよー!」
「ふふ…じゃあ、お言葉に甘えて」
珠姫の手が、絵里奈のパンティを引きずり下ろした。スカートもめくられ、絵里奈の秘部を隠す物は何もない。
「ちょ、ちょっと!いくらなんでもそれは恥ずかし…っああ!ん!や、あ!」
「すごい…絵里奈さんのナカ、ぐちょぐちょてすごく熱いです…」
「そんな、言っちゃ、やだぁ!ん、だめ、激し、あ、あ!」
絵里奈の懇願も聞き入れられず、珠姫の指は膣の中を蹂躙する。
「絵里奈さん、もしかして経験ないんですか?」
「そうよぉ、初めてよぉ…っ!ん!珠姫こそ、なんでこんなに、じ、上手なのっ!」
「私も初めてですよ?そういう本で勉強しただけです。こんなこととかも、ね」
絵里奈の意識が性器に集中している隙に、ブラも剥ぎ取る。
珠姫の舌が乳首に触れると、絵里奈は不意打ちの快感に身を悶えさせた。
「あ、舐めない、でぇぇっ!それ、ヤバいのぉっ!」
「ん、れろ…絵里奈さんは胸が敏感、ですね」
「やだ、だめ、つぅっ、あ、っあん!やめ、あ、あたしだめ!」
「あ、イキます?ふふ、思ったより早かったですねえ、どうぞ」
「あぁんっ!イク、イっちゃ、イっちゃぅぅぅぅああぁぁぁぁぁぁ!!」
珠姫がさらに侵入させた2本の指と舌での責めに限界を迎え、絵里奈は果ててしまった。
がくがくと身体が震える。
珠姫は満足そうな顔をして指を引き抜いた。
腕を縛っていたシャツをほどき、絵里奈の上体を支えて起こしてやる。
「はぁ、はぁっ、はっ、ごめ、たまき…」
「いえいえ、絵里奈さんの乱れるところ、すごく素敵でしたよ?」
「う、うるさ…っん!」
またもや不意打ちで、珠姫が乳首に吸い付いた。
絵里奈が喋ろうとした言葉は、喘ぎ声に変わってしまう。
「あ、まだ、あたし動けな…っ、あん…」
「大丈夫です、ちょっとオカズにするだけなんで」
「あんた、何言って…あぅ!んっ、両方なんてダメ、え…!」
珠姫は片方の乳首を舐めながら、指でもう片方の乳首を摘んだ。
「んんっ…!れろ、ふ、う…!」
「あぁぁっ、珠姫ぃっ…!」
「あ、は、あ…っ!んんっ…!」
絵里奈は、珠姫の責めが少し弱くなってきていることに気付いた。
快感に耐えながら珠姫の方を見ると、自分でワンピースの中に手を突っ込んで慰めていた。
(まだちょっと力入んないけど、うまく体重をかけて…)
「んあ、あ、え…いっ!」
「ふぁっ…!?」
「ふふふ、これで形勢逆転ね」
珠姫を押し倒し、絵里奈が不敵な笑みを浮かべる。
「まさか、もうそんなに動けるとは思いませんでした」
「あんたねえ、自分でえっちなことしながらあたしをイカせられるとでも思ってんの?女子高生ナメんじゃないわよ!」
「舐めないでー、それヤバいのー!…とか言ってた人の発言とは思えませんね」
「う、うるさい!とにかく、あんたもさっさと脱ぐ!」
少し体を浮かし、珠姫のワンピースを脱がしてしまう。
小学生らしい起伏の少ない身体と、それに似合わず愛液を垂れ流す秘部が露になった。
「あんた…下着は?」
「さっきオナニーしてそのままなんで、ポーチに入れっぱなしです。流石の私も、常日頃からはいてないわけじゃありません」
「ああ、そうよね、びっくりした…まあいいわ、じゃいただきます」
絵里奈は珠姫の足を強引に開かせて股間に顔を埋めると、割れ目に舌を這わせた。
「んちゅっ…んあ、ヘンな味ぃ…」
「あぁっ…!絵里奈さんっ、クンニ気持ちいいですっ…!」
「あんた程じゃないかもだけど、あたしもちょっとレズに興味あってさ…ん…いろいろ、勉強したのよ?」
「ひゃあ、ん…っ!やっぱ、り、絵里奈さんも変態なんじゃないですかっ…!」
「うるさい、口答えする子にはこうよ」
勃起している珠姫のクリトリスを口に含み、甘噛みする。
断続的に舌で舐め、甘噛みし、珠姫を責め立てる。
「ひゃあああんっ!や、あ、あ!えりなさぁんんっ!」
「さっきのお返しよ、ほら、イっちゃえ珠姫ぃ」
「あ、や、あ、あ、―――――っっ!!」
クリトリスへの責めを継続しながら、膣に指を差し込む。
いつもの自慰での指による刺激の何倍もの快感を与えられ、珠姫は呆気なく果てた。
「ふふ、所詮小学生なんてこんなもんよ」
「ふぁっ…あ!だめ、くる…!えりなさ、あん、離れっ」
「え?…きゃ!」
ひくひくと痙攣する珠姫の股間から黄色い液体が噴き出し、絵里奈の顔を汚した。
「ああん、やあっ…!…あはは、おもらし、しちゃいました…!」
「見りゃわかるわよ…ふぅ」
「ごめんなさい…」
先程までとはうってかわって弱気な表情の珠姫に気を良くしたのか、絵里奈は珠姫を軽く抱きしめた。
「いいのいいの、まだ小学生なんだから仕方ないわよ。それより―――もう1回、どう?」
「もちろん、です」
やはり耳元で囁くというのは効果が高いらしい。珠姫はあっさりのってきた。
絵里奈は珠姫の足の間に自分の足を割り込ませ、秘部を珠姫の足に押し付ける。
「1回やってみたかったのよね、これ…っあ!ちょっと珠姫、いきなり動いちゃっ、あ!」
「あぁっ…!これ、すごい、です…っ!」
互いの秘部から溢れる愛液がふとももを汚し、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が2人の理性を溶かしていく。
もっと、もっと、もっと――――。ただ快感だけを求めて、必死に腰を振り、乱れた。
「ああん!ん!あはぁっ!きもち、いい、よぉっ!」
「ふぁぁっ…!はぅっ、あ!んぁぁっ!」
「これ、やばっ…!いい、だめ、ああああん!」
「私、も、だめですっ…!イ、ク、ぅぅぅ――――っ!!」
「たまき、たまき、たまきぃぃっ!もう、あたし、だめぇぇぇっ!イっちゃ、あ、ああぁぁぁぁぁっっっ!!」
もはや絶叫のような喘ぎ声を上げ、2人は達した。
絵里奈の膣からはびゅっ、びゅっ、と潮が噴き出し、2人が倒れてから尚も身体を汚し続けた。
「…あれ」
「ああ、起きたー?」
珠姫が目を覚ました時、服は丁寧に着せられており、股間やふとももをつたう液体の感触もなかった。
「これ、絵里奈さんが?」
「そうよー。ちょっとティッシュ使いすぎちゃったけど」
「すいません、ご迷惑かけて」
「別にいいよー、一応あたしのが年上だし、これくらいはね」
「…ありがとう」
「なぁに言ってんの、あれだけ愛し合った仲じゃないのー。それにあたし、理解するって言っちゃったし」
絵里奈がひらひらと手を振る。
一方、珠姫はポーチから出した紙に何やら書くと、絵里奈に手渡した。
「ん、なにこれ?」
「私の電話番号です。…また、連絡ください…!」
それだけ言うと、真っ赤にした顔を押さえて走り去ってしまった。
「やれやれ、エッチの時以外はかわいいんだけどねぇ…ま、これからじっくり理解していくとしますか」
―――またね、私の小さな恋人。
絵里奈はもう誰もいない方へ手を振ると、自分もまた帰路についた。
なんだよこれ
GJ過ぎるじゃないかあぁぁ!!!
>>243 続きwktkして待ってる
>>246 朝っぱらから何書いてんだ。でもめちゃくちゃGJ!
この2人でもっとエロを読みたい!
というかこのスレがこんなに盛り上がってるの初めて見たw
職人方どうぞこの調子で年の差百合供給したって下さい。
久しぶりに覗いたら大量投下きてたー
みなさんGJなんだぜ
クンニ好きなんで舐めH多めなのも嬉しい
続き&次回作楽しみにしています
姉妹でもいいの?
私は一向に構わん
えーと、お願いします
>>250 何か今までその発想はなかった。
なんでだろう・・・
是非お願いします
なんかどうしても姉妹は微妙にジャンル違いだって気がしてたw
というわけで
>>250wktkして待ってる!
なんだ、エロありでも良かったんですか…。
じゃあ自分もエロ線で…と思いましたが、今回はヤメましたわ。
おとなしめでゴメンね。
エロは他の方にお願いしますw
それ以来私は藍のことをまともに見られなくなってしまった。
なんとか普通に接しようとするのだが、自分の情動を抑えるのに必死なので、
どうしてもぎこちなくなる。
当然ながら、その変化は藍にも伝わる。
みるみるに藍がしょんぼりしていくのがわかり、申し訳なさと切なさで苦しくなる。
とうとう藍は泣きそうになるのをこらえながら、私の腰をまたぎ、私の胸に顔をうずめ、
私の体にしがみついて離れなくなった。
「アイちゃん?」
何も答えず、イヤイヤするように、ますますぎゅうっとしがみついてくる。
大きなビーズクッションのおかげで後ろに倒れずに済んでいるが、藍が全体重で
ゆだねてくる重みに幸せを感じる。
「アイちゃん…」
私は片手で藍の髪をなで、もう片方の腕で藍の体を抱きしめた。
私たちはしばらくそのままでいた。
どれほどの時間が過ぎただろうか。
唐突に藍が沈黙をやぶった。
「…アヤコさん」
「…なあに?」
「あたしのこと、好き?」
藍は頭を起こして私を見つめてきた。
「ええ、大好きよ」
いくつであっても女は女。
そこにいる藍はただの小学生ではなく、もの言いたげな瞳となまめかしい唇で私を誘う。
再び沸き起こるものを感じ、思わず視線をそらす。
すると藍は、私の頬に両手をあてて自分のほうに向かせ、すぅっと顔を寄せて、
その小さな唇で私の唇を吸い付いてきた。
「…こういうこと、したかった?」
かっと自分の顔が赤くなるのがわかる。
「あたしも、…したかった」
今度は藍も顔を真っ赤にして、私の胸にうずめてきた。
「…あ、あのね…、アヤコさんのこと…考えるとね…、ものすごく…ドキドキするの…。
……それと、それから…、あの…、その…」
励ますように、藍の頭をなでてあげる。
「……お、お…オシッ…コ…の…とこが………きゅーって……イタくなるの…………」
蚊のなくような声で、恥ずかしそうに藍は打ち明けてきた。
「……でも、……そこに……手を…あててると、少しだけ……ラクになる…の…」
耳まで真っ赤にして、私にますますしがみついてくる。
私は藍の髪をなでながら、答えてあげた。
「私もよ…」
ピクっと藍が私の顔を見ようとしてくる頭をとっさに押さえた。
「見ないで」
「アヤコさん?」
「恥ずかしいから、見ないでちょうだい。藍だってそうでしょ?」
コクっとうなづく藍に、髪をなでながら、私も正直に話す。
「私も藍のことを考えると、ドキドキするし、アソコがきゅーっとする」
「…あの、…ア…アヤコさんも、…さ、…さわったり…する…の?」
「するわ」
「…アヤコさんも…ラクに…なるの?」
「ちょぴっとだけ、ラクになるわ」
藍の体の緊張が少しばかり緩んだのがわかる。
「ずっと悩んでた?」
コク。
「どこかおかしいンじゃないかって心配した?」
コクコク。
「全然おかしくない。私も藍と同じよ」
きゅっと抱きしめ直してあげた。
「…よかっ…た。…すごく、コワかった」
それからも藍はたどたどしいながらも自分の気持ちを打ち明けてきた。
これが、どういうことなのかってこと、わかってると思う。…たぶん。
これが、いけないことなんだってこと、わかってる。
お母さんには、言えないことだってことも、わかってる。
あたしはまだ子どもで、アヤコさんは大人で…。
こんなこと、誰かに知られたら、アヤコさんが困ることになるってことも、わかってる。
でも、どうしたらいいのかわからないの。
アヤコさんが好き。
お母さんとお父さんが好きってことと全然ちがう。
アヤコさんのこと考えてると、ものすごくうれしくて楽しくなるの。
アヤコさんが大好きってこと、ガマンしてるとものすごく苦しくなるの。
アヤコさんが一緒にいてくれないと、ものすごくさみしいの。
アヤコさんが笑ってくれないと、ものすごく哀しいの。
「それなのに、アヤコさん。今日はずっとそっけなかった…」
「………ごめん」
藍の頭を起こし、藍の顎に手をやり、そぉっと唇を寄せて、藍にキスをした。
私の気持ちがその唇から伝わるように…。
「藍が大好きよ。藍のことが大好きで、藍にこんなことしちゃいけないと思ってて…、
でも藍の顔をみるとキスしたくなっちゃうから、顔を見ないようにしてた。…ゴメンね」
そういって笑顔をみせると、藍はじわっと泣き始め、再び私の胸にうずめてきた。
「藍、大好きよ」
「あたしもアヤコさんが大好き」
藍を送る帰り道。橋の上を歩きながら、私たちは幸せにひたっていた。
手を繋ぐだけじゃ物足りず、藍は私のコートの中に潜り込む。
いつの間に雪が降っている。
藍が濡れないようにかばい、結局私のコートに覆われながらヨタヨタと歩く。
ときどき立ち止まり、頭からすっぽり覆って、こっそりキスをする。
傍目ではただのじゃれあいに見える…と思う。
「ねえ、藍?」
「なあに?」
「いったいいつから私のことを好きになってくれてたの? …特別の意味で」
「最初からだよ」
「最初からって…、初めて会った時ってこと?」
「うん」
「うそぉ。そんなそぶりなかったじゃない」
「でもずっとアヤコさんのこと好きだったよ」
「それは…、特別の意味じゃなかったでしょ、最初の頃は…」
「うん〜ん、最初から、特別の意味でアヤコさんが好きだったよ」
「だって、いつもいつも、まるでちっちゃい子みたいに、私のところに抱きつい…たり
してた…のは…」
じゃあ、子どもっぽく私に抱きついたのも、屈託のない顔して私の胸やお尻を触ったり
していたのも、無垢な顔でほっぺにキスしてきたのも、みーんな、わざとだったの?
そうたずねてみれば、藍はにまーっと笑って返してきた。
「だって、子どものふりすれば、笑って許してくれそうでしょ」
…子どものふりって。そりゃあなたは子どもだけど…。
藍は私のコートから出て行き、ちょっとバツの悪そうな顔をして…。
「だって、子どものやることは、周りのひとだって見逃してくれるでしょ」
「…………」
タタタタタと逃げて行く藍。
………こ、こんの、小悪魔ぁーーー!
小悪魔のような天使のような、にかーっと笑う藍に、私はかなわないと思った。
〜終〜
どうも、お粗末でした。
この「小悪魔」という言葉。#222さんも#241さんも使ってらっしゃるので、
他に何か良い言い回しないかなーと類語辞典を当たったりしたんですが、
「男を惑わす少女」とか「男を手玉に取る」とかいう、本スレの場合男じゃなく
年上の女だけど、とにかく誘惑する少女は小悪魔なんですねぇ。www
しょーがないので、そのままいっちゃうことにしました。(*゚∇゚*)
初心かつ一途かつ素直で小悪魔
…この子の将来は…
いきなり流れ加速してて吹いた
すみません、ヘタレな内容で。
なんか早々と終わらせちゃったほうがよさそうな気がしたもんで。
実をいいますと、ある作品にあったあるセリフに感化されて、
そのセリフを言わせたいがために物語をずーっと考えてるんですが、
そのためには小学生から高校生になるまで関係が続いてる前提が
必要でして、自分的には脳内で延々とハナシが続いてるんですわ。
とりあえず、それとは別に今回はこんなもんかなと…。
ちなみに、>218だけ、実話 wwww
264 :
262:2009/05/28(木) 10:20:08 ID:Re7y/h0d
>>263 あ、流れっていうのはこのスレ自体の、5月に入ってからの伸び具合のことです。
賑やかでうれしいです
>>264 あ、失礼しました。
でもなんか盛り下げちゃったみたい?ゴメンヨ
他の職人さん、続いて投下しちっくれ。
盛り下がってるどころかこのスレがいまだかつてこんなに盛り上がったことがあっただろうか
GJ!!ナイス小悪魔、小学生なんて小悪魔の権化みたいなもんだから表現の重複なんて気にすんなw
俺もなんか書く気になってきたよ
こーやってどんどん盛り上がって欲しいw
ってなわけで
>>266も頑張って!待ってるぜ!
何日か話考えてるんだけど、
小学生×女子高生なら何やってても,どんな関係でも萌えますな
うむ
なんかIDすごいww
数字多すぎww
いびつな草と思ったらvか!
草と聞いて草むらの中とかでこっそりヤっちゃうのを妄想したけど、前に似たようなの書いちゃったしなあ…
なんかまたゆっくりになってるね
年の差レズとかだったら範囲広くて個人的に良かった、かも
しかしここ最近の流れで自分も何か書きたくなってしまった
年の差レズは・・・・悩んだんですけどね。
変なのが適度に書き込んでくれたおかげで即死は逃れましたからのんびりやっていきましょう。
280 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/05(金) 20:43:58 ID:pETUjS8G
age
投下します。
小学生攻め、女子高生受けです。
恋愛とか無し、エロだけです。
よろしければどうぞー
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン―――
電車が動き出した時、理奈はこの車両に乗ったことを後悔していた。
遠足帰りだろうか、大量の小学生と教師達と同じ車両に居合わせてしまったのだ。しかも、よりによって特急快速で。
もともと子供が好きではない理奈にとって、これは苦痛以外の何物でもなかった。
子供があまりいない方のドアにもたれ、今日の授業で使ったノートを取り出して時間をつぶすことにした。
「お姉ちゃん、こーこーせい?」
だいたい15分くらい経ったくらいだろうか。
小学生の輪から外れてきた女の子が、理奈に話しかけてきた。
「そうよ」
理奈はノートから目を離さず、静かに答える。
適当に相手をしていれば、そのうち飽きて向こうに帰るだろう。
そう思っていたが、少女はおもむろに理奈とドアの間に入り込むと、スカートの中に頭を突っ込んできた。
「は…!?」
いくら小学生の女の子相手とはいえ、さすがにそれは恥ずかしい。
「ちょっとあなた、何してんのよ」
「しー、お姉ちゃん、声出しちゃダメ!かくれんぼなんだから」
「かくれんぼって、あのねぇ…」
強引に引っ張り出して教師の元へ連れていこうとも思ったが、さすがにそれはバツが悪い。…気がする。
仕方なく、あと30分ほどなんとか乗り切ることにした。
それにしても。
足を手でがっちり押さえられているのはともかく、股間に少女の吐息がかかるのは辛いものがあった。
ここ数日、翌週に迫ったテストのための勉強に追われて、1人で慰めることもしていなかった。
そんな時に、この状況は…男性なら、ムラムラくる、とでも言うのだろうか。
「って、何考えてんのよ、私」
「しーっ!お姉ちゃん、しーだよ!」
「…ああ、ごめんなさいね」
思わず声に出してしまっていたことに気付き、少し恥ずかしくなった。
ともかくもう少し耐えよう、家に着いたら久しぶりにするのもいいかもしれない。
そんなことをぼんやりと考えていると、大きな音を立てて電車が揺れた。
「ふわっ」
「ぁんっ!」
ちゃんと手摺りに捕まっていたため、怪我はなかったが、少女の顔に思いきり股間を擦り付けてしまった。
思わず甘い声を出してしまったことに気付き、慌てて周りを見渡すも、誰も理奈の異常に気付いてはいなかった。
――ただ一人、スカートの中の少女を除いては。
「お姉ちゃん」
「…な、なぁに?」
「気持ち良かったんでしょ」
「っ…!」
この娘はいきなり何を言い出すのか。
見たところ3年生くらいなのに、最近はこの歳でもう性教育を受けるのか?
などと考えていた理奈の思考は、突如遮断されてしまった。
「…んっ!や、なに…!?」
少女の舌が、理奈の股間を這っていた。
下着越しに、割れ目やクリトリスを的確になぞってくる。
「あ、やめっ…!あん!」
「あたしのお姉ちゃんもね、こうすると喜んでくれるんだよー」
「あ…っ!う、んっ!」
こんな年端もいかない、しかも女の子に喘がされるなんて…!
そう思いつつも、理奈にできるのはノートを口にあてて必死に声を抑えることくらいだった。
「お姉ちゃんのアソコ、見てもいい?」
「…え!?ちょっ、やめ…っ!」
一気に下着を膝まで降ろされ、よく手入れされた秘部があらわになった。
「すっごーい、もうこんなに濡れちゃってるんだー♪」
「やっ、違っ…!あ!っああ!」
膣に指を差し込まれ、入口を開かれる。
愛液が流れだし、理奈のふとももを伝って光った。
「じゃ、続きしてあげるね」
「ちょ、だめ―――っああ!あん、や、あっ、そこぉっ、いやっ…!」
一気に奥まで侵入した少女の指が、膣内を掻き回す。
理奈も、もう限界だった。
「あ、もう、私、だ、めぇぇぇっ…!」
「いいよ、イっちゃえ♪」
「あ…、――――――っっっ!!」
一際大きな喘ぎ声をあげ、理奈は達した。
少女が指を引き抜くと、まだ体を震わせながら床にへたりこむ。
「っはぁ…はぁっ…あはぁっ…」
「ふふ…お姉ちゃん、かわいかったよ♪」
ちょうど向かいのドアが開き、乗客と小学生達が降り始める。
少女は一言、
「またしてあげるね、お姉ちゃん」
と理奈の耳元で囁き、他の子供達への元へと駆けていく。
一人残された理奈は、電車が再び走り出してもなお、荒い呼吸を押さえられずにいた。
終わりです。うわあ…なんだこれ…
他の職人様方が降臨することを願って、おやすみなさい。
>>286 いやいやGJすぎるぜ
「またしてあげるね」に期待
この女の子、前々から理奈のこと知ってたんだろうか。
素晴らしい
291 :
286:2009/06/07(日) 22:08:54 ID:ikgYrwTr
>>287、
>>288 うおお、ありがとう…
いつになるかわからないけど、また続き書きたいと思いますw
>>289 理奈とは初対面だけど、この女の子自身は姉やらクラスメイトやら喰いまくってて経験豊富というのが脳内設定。
「またしてあげる」なんて台詞にも深い意味はなくて、
単にもし続編書いたときになんか使えるかなーって入れてみただけなんですごめんなさい。
292 :
286:2009/06/07(日) 22:18:40 ID:ikgYrwTr
>>291 な、なんだってー
実は近所に住んでて時々見かけたりはしてたんだけど、
向こうは子供に興味ないし通学路も時間もそもそも生活範囲が全然違うし
どうしよう付き合ってほしいでもいきなり言って気持ち悪がられないかな嫌われたらどうしよう
ううんそもそも会えない会うチャンスなんてないと思ってたら電車でばったり会って
そんなくだらない妄想をしてた自分まじキモス
294 :
286:2009/06/07(日) 23:34:08 ID:ikgYrwTr
>>293 うおお…なんと萌える設定…!
というか、まずエロありきで話を考えたから恋だの愛だのとかはあんまり考えてなかったんですよね…
どっかで目にした萌える設定
普段はこっちが抱きついたりしても
「そんなにあたしのことが好きか?フフン」
みたいにしてるのに押し倒すと急にネコになる
そんな小学生の話を希望します
女子校舞台のSSて投下するスレないのね
ここは初等部×高等部はアリだろうけど
中等部×高等部はギリギリ許容範囲?
さすがに中等部や高等部の先輩後輩はナシだよなあ
いやこれから書くんだけど
というかOCN埼玉の規制解除されないと投下もできんのだけど(泣
>>296 イイ・・・ソレイイヨ(゚Д゚)クワッ
個人的にはとてもオッケーです
場所がないなら構わないのではないでしょうか
>>297 >>298 どうもです〜
エロパロ板にスレ立ってたのか
向こうだと百合ネタは嫌われやすいからスレは無いと思ってました
こちらのスレのようなロリぃのとか年の差カプも大好きなんですけどね(汗
どうもでした m(_ _)m
300 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 01:57:06 ID:8LHNbRIa
今ごろ、スレの存在を知り、スレ始めのシチュエーションを見て感動した。
やっぱいいなあ、この組み合わせ。
ようこそ、のんびり楽しんでくれ
子供×大人の百合
があんな状態なのでここは年の差総合にしてもいいと思うけど・・
あの状態はなんだかわからんけどひどすぎるな
あれじゃSS投稿もむずかしいだろうし、こっちでいいんじゃね?
そういうのスレ立て主に聞かなきゃいけないのかな
(な・・・何してるの・・・おねえちゃん・・・)
あたしはおねえちゃんの部屋の前で固まっていた。。
「ん・・・あ・・・んくっ・・・あんっ・・・」
(これって・・・アレ・・・だよね・・・)
あたしも上級生だからそういう知識は持っていた。
でも、自分でしたこともないし、まさかおねえちゃんがしてるなんて想像さえしなかった。
(ど、どうしよう・・・・)
このまま立ち去ったほうがいい、とささやく声が聞こえた。
でも、どうしてもお姉ちゃんの姿から目を話すことができない。
みたいな姉妹の話が読みたい
素晴らしいがちょっと待ってほしい
(な・・・何してるの・・・花・・・)
あたしは妹の部屋の前で固まっていた。。
「ん・・・あ・・・んくっ・・・あんっ・・・」
(これって・・・アレ・・・だよね・・・)
あたしも高校生だからそういう知識は持っていた。
でも、自分でしたこともないし、まさか小学生の花がしてるなんて想像さえしなかった。
(ど、どうしよう・・・・)
このまま立ち去ったほうがいい、とささやく声が聞こえた。
でも、どうしても妹の姿から目を話すことができない。
こういうのも、なかなかありではないだろうか
>>304-305 最近姉妹ネタに萌えていたところだったのでごっつぁんです。
そして続きを!続きを!!
もうそのままのノリでいけるだろw
書いてくれ!
310 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/17(水) 11:18:34 ID:CVTjO3tv
>>304はここまで盛り上がらせた責任をとって続き書くべきだぜ
304ですが、私も
>>305の方が気になるw
私はこの通り文才ゼロなので・・・誰か書いてください^^;
>>196を姉妹ネタで今書いてるからもう少し待ってくれ
遅筆だからいつになるかわからんが
こうなったら自分で書くしかないのか…
314 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/18(木) 01:20:04 ID:59s9r2bS
小学生「真名は私のどこを好きになったのですか?」
高校生「大人っぽいところだよー。ねーねー、そういう明日葉は私のどこがよかったのかなー?」
小学生「子どもっぽいところです」
高校生「ちぐはぐだー」
小学生「そうですね」
なにこの萌えの集大成
明日葉って何て読むの?あすは?
アシタバだともののけ姫みたいになってしまうからな
同じこと考えた自分が憎い
冷え症のおねえさんを、私があっためてあげるねっ!
って感じのも読みたいどすえ
子供は体温高いしな
(・・・な・・・何してるの・・・由里・・・)
わたしは由里の部屋の前で固まっていた。
真っ暗な廊下。父も母も下の階で眠っている。
夜中のトイレの帰りに、寝ているはずの由里の部屋から声が聞こえるような気がして・・・
(こ・・・これって・・・アレ・・・だよね・・・)
私も高校生、そのくらいの知識はある。
でも、自分でしたことはないし、まさか小学生の由里がそんなことをしてるなんて。
小さく漏れているだけの声が、やけに響いて聞こえる。
(ど、どうしよう・・・)
このまま立ち去ったほうがいい、という声が頭の中で聞こえる。
でも。
それ以上に、もっと、由里のこの声を近くで聞きたい、と思ってしまった。
(ほんの、ほんの少しだけ・・・だから・・・ゴメンね、由里)
気付かれないようにそろりそろりドアノブに手をかける。
キイッとドアがきしむ音がわたしをビクリとさせた。
「・・・!!」
わたしは息を呑んだ。
薄暗い明かりの中、由里の身体が白く淡く輝いて見えた。
ベッドに寄りかかり、スカートを脱いでシャツを捲り上げ、足をだらしなく開いている。
今まで見たことの無い由里の姿に、わたしは胸が高鳴るのを感じた。
左手は自分の胸に、そしてもう片方の手はパンツを上から触っている。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
由里は小さい胸の先端に当てた指をくねくねと動かし、辛そうに息をつく。
同時にパンツを円を描くように撫でている。
パンツが、じっとりとぬれて、由里の形が外からでもはっきりわかってしまう。
「ん・・・くぅ・・・ぅぁ・・・」
指に唾液をつけて胸を弄る。
横にずらしたパンツから見える小さな割れ目に、人差し指がつぷっと浅く入った。
「あぁぁ・・・」
指を押し込んだり引き抜いたりするうち、ぴちゃぴちゃと水音が混じる。
由里はそのひとつひとつの刺激に敏感に応えていた。
(ス・・・スゴイ)
わたしは息をするのも忘れてその光景に見入っていた。
「・・・ちゃん」
え?
「・・・おねえ・・・ちゃん・・・おねえちゃん・・・」
おねえちゃん・・・て・・・わたしのこと?由里がわたしを呼びながら・・・
ここまで
絡み書けんので以後は各自想像で補うこと(キリッ
これはたまらんですよ
322 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/21(日) 00:15:58 ID:kYOeK89q
小学生「真名、パンツが見えてます」
高校生「わ、ほんとだ。やだ、もー。明日葉、えっちだー」
小学生「見たくて見たわけじゃないです」
高校生「うー、ほんとにー?ほんとに私のパンツ見たくなかったの?」
小学生「はい。宿題が終わるまで、、、ですけど」
おねえちゃん・・・て・・・わたしのこと?由里がわたしを呼びながら・・・
頭がくらくらした。
立っていられなくなって、ぺたんとその場に座り込む。
部屋の中の由里の行為はまだ続いていた。半開きになった口から涎を垂らしながら、たどたどしい口調でわたしを呼ぶ。
「おねえちゃん・・・す・・好きだよお・・・・・・」
その甘い声を聞いて、私自身の頭も痺れたようになっていく。
私の中で、なんだか変な気持ちが渦巻く。
恐る恐る自分のパンツに手を伸ばす。
わかってはいたけれど、そこはもうぬるぬるに濡れていた。
くちゅっと指でなぞってみる。
「ひっ・・・」
思わず声を漏らしてしまった。
「!!」
ビクッと由里の動きが止まった。
服を着なおして、ドアに近づいてくる。
ここで慌ただしく逃げてもバレバレだ。
どうする、どうする。
考えるまもなくドアが開かれた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・」
由里が私を見下ろしている。
逆光で表情は窺い知れない。
一方私のほうは、泣きそうな表情をしているだろう。
「おねえちゃん、そこで、なにしてるの?」
声の調子は、あわててもいず、責めてもいなくて、それがかえって恐かった。
「あの・・・あの・・・」
「見てたの?」
何を?とは今更いえる雰囲気ではなかった。
「あの・・・・ごめん・・・わざとじゃ・・・」
「見てたんだ」
ふーん、という感じで由里が私の傍に座る。
「ねえ、びっくりした?」
ふう・・・
「ねえ、びっくりした?」
「その・・・ちょっとは驚いたけど・・女の子も・・・そういうことするって・・授業で・・・だから・・・」
わたしは由里の堂々とした態度に戸惑いながら答えた。
「そうじゃないよ」
「え・・・?」
「由里がお姉ちゃんのこと考えながら、・・・オナニーしてたこと」
「・・・・・・・」
あまりにあっけらかんと際どい言葉を口にする妹に、自暴自棄に似たものを感じて背筋が冷えた。
「軽蔑する?嫌いになった?」
「そ、そんなことないよ」
私は目をそらしてしまった。あまりに突然のことで、どう扱っていいかわからなかった。
由里がすっと立ち上がった。くるっと背を向けて言った。
「普通、変に思うよね。お姉ちゃんのこと好きなんて」
声は平静を装っているが、足が少し震えているのがわかった。
(そっか・・・由里・・・・・わたしのこと好きだったんだ・・・)
わっふるわっふる!!
ふう・・・て自分で賢者になるなw
328 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/23(火) 02:44:47 ID:A+AKy4EZ
勉強を初めて三十分、
真名はベッドから動かずに、机に向かう私を見つめている。
くすぐったい心地よさと、だらしのない姿を見せたくない緊張感が私を包む。
まるで画家に見つめられたヌードモデルの心境だ。
私が気を抜いた瞬間に真名は興味を無くし、私から視線を外すだろう。
問題を解くことに集中し、丁寧に書く。
真名の真剣な瞳が逸れるまで、書き間違いも許されない。
震えそうな指に力を込め、真名に触るようにゆっくりと確実に文字をつづる。
真名が画家なら、
描くよりも欲情して犯してしまうほど美しい女に私はなるのだ。
気負いすぎたのか、真名が動いたことに気づかなかった。
私の肩には真名のやさしい手が置かれている。
高校生「今日の明日葉はー、かわいすぎるー」
頬をすり寄せてくる真名。
それだけで私は言葉にならない悦びに満たされ、はにかんでしまう。
高校生「うん、そーそー。明日葉の笑顔はもっとかわいいー」
さっきまでの真面目な顔はもうできない。
私は三十分もかけて真名を誘ったのに、真名はそれを数秒でやり返す。
これが大人の魅力なのかな。
明日も机に向かおう。
そしていつの日か、部屋に入ると同時に、痛いほどの力で真名に襲われるのだ。
高校生「明日葉。なにをにやけてるのー?」
小学生「……真名が近寄りすぎて熱いなって思っただけです」
高校生「うー」
高校生がMネコ。これよ!
331 :
名無しさん@秘密の花園:2009/06/26(金) 22:20:32 ID:EllOWneK
高校生「明日葉はなんでも知ってるよねー」
小学生「そんなことないです」
高校生「嘘だー。頭もいいしー、しっかりものだしー。私、高校生なのに明日葉に教えられることないよー」
小学生「ありますよ。……えっちなこととか」
高校生「……それも明日葉のほうが詳しい気がするー」
山下 圭子の女子高 倒錯生人形なみの高校生のお姉さんとロリ小学生がレズ話
が見たい。
宿題を聞きに来た小学生のパンストのねじれを直すふりしてさわりまくりながら
エロ質問をしたり、消しゴムの角でアソコをいじったりとか。
学芸会で王子役の女の子にゴム管で固定したソーセージを挿入させてち○ぽ
代わりにして演技させるとか希望
奈月の苦手なもの。ゴキブリ、お化け、注射……。
彼女の苦手なものを挙げていったら、たぶん両手じゃたりないなぁ。
穂花は廊下を歩きながら、ぼんやりそんなことを思った。
窓の外が一瞬明るく照らされ、数秒遅れであの独特の音が鳴るのが聞こえた。
奈月の苦手なもの。雷……。
目的の部屋の前に立ち、ドアをノックする。
「は、はい」
心なしか、脅えたような声が返ってくる。
「あ……穂花さま」
少しだけドアを開けて奈月は顔を出した。
170センチの身体が、怯えた子犬みたいに縮こまってしまっている。
「ど、どうされました?」
「入ってもいい?」
「どうぞ」
ドアが大きく開かれる。穂花は遠慮なく中へ入った。
「寝てた?」
「い、いえ。あの……」
「眠れなかったんでしょ」
「……はい」
黒目がちの瞳を伏せて、奈月はうつむいた。
部屋は明るかった。いつも、奈月が寝る時でも照明が消されることはない。
奈月の苦手なもの。狭いところ、暗いところ、男の人の大声……。
「また泣いてたの? 目、赤いわよ」
奈月は答えなかったが、かすかに鼻をすすった。
家族からの愛情を与えられず、自分の居場所を見つけることのできなかった奈月。
行くところもなくて、ふらふらと屋敷の前をさまよっていた16歳の彼女を拾ってあげたのは穂花だった。
住み込みのメイドとして迎え入れてから一月ほどたつが、彼女は覚えが早くてなかなか有能だ。
今では安心して身の周りのことを任せられる。
そんなしっかり者の奈月は、でも時々こうして一人で泣いていた。
「ほら、寝るわよ」
穂花はさっさとベッドに上がりこみ、シングルベッドの半分を占拠する。
「え? あ、はい」
奈月に拒否権などない。ドアを閉めて、おずおずとベッドに潜りこんでくる。
彼女にとってはこの少女こそが主であり、唯一の家族だから。
「まったく、高校生にもなって雷が怖いだなんて、情けない」
「あう……す、すみません」
向かい合う形で、穂花は奈月の手を握った。
怖がりで寂しがりの、愛しい人。
穂花はあいた右手で奈月のボブヘアを撫でつけた。
やがて奈月の目蓋はトロリと弛緩する。ようやく眠気が訪れたのだろう。
やれやれ、世話のやける。
どちらが年上だかわかったものではない。
穂花はあくびを噛み殺し、目を閉じた。
私の苦手なもの。一人で寝ること。
でもこれは、奈月には内緒。
自分も奈月に劣らず寂しがりやだとか、お姉ちゃんができたみたいで嬉しいとか、実はそれ以上の感情を抱いているとか、全部内緒。
そう。今は、まだ――。
(たぶん)続かない
初めて書いてみたけど、小学生を小学生ぽく書くのが難しくてあきらめましたw
実はただ年上が敬語というシチュを書きたかっただけだったり
336 :
1/4:2009/06/29(月) 01:26:41 ID:PZHKETrv
女子高生(17)と女子中学生(と言っても13)でしかも下手で申し訳ないけど投下。
「菜々子ちゃんっていうんだけどさ」
ムカつく。
「ほんっとうに可愛くて」
ムカつく。
「もう部活毎日あってもいいくらい!」
ムカつく。
「――って、真城聞いてる?」
「ええ、聞いてますよ。新しく部活に入ってきた一年の菜々子ちゃんがほんっとうに可愛くてもう部活毎日あってもいいって話でしょう」
皮肉を込めて即答した。
…先輩の話は、一語一句聞き逃さぬよういつも神経を集中させて聞いてる。
聞いてないわけないじゃない。
「なぁんだ、聞いてるならちょっとはリアクションとってよ!」
込めた皮肉は全く伝わってないようだった。
この、鈍感女。
「面倒くさいです」
「ひどっ」
「酷いのは先輩のほうです」
「え!? なんで!?」
「そういう鈍感なところも、酷いです」
「? わけ分かんないよー」
ぷくっと頬をふくらませると先輩は、テーブルの上に置いてあるショートケーキを頬張る。
……どうしてここまで伝わらないの。
これだから鈍感な人は困るんだ。
337 :
2/4:2009/06/29(月) 01:29:22 ID:PZHKETrv
私は、テーブルを挟んで向かいに座った先輩のほうへ身をのり出すと同時に、
「先輩、クリーム付いてます」
「えっ! どこ…」
先輩が言い終わる前に私は、先輩の唇に自分のそれをくっつけた。
「ここですよ。まぁ、付いてないですけど」
クリームが付いてるなんてまったくの嘘だ。
私にはこの鈍感女を気づかせる術がこれしか思いつかなかった。
先輩はぽかんとしている。
「……」
「先輩が悪いんですからね、いつまでも鈍感だから」
先輩は十秒くらいこちらを見て沈黙した後、
「…それはどういうことですかね…」
「なんで敬語なんですか」
「いや、分かんない…けど…どういう意味かなって…」
認めたくないけど私は少し追い詰められているかもしれない。わざと?
心臓がドキドキする。
「…ま、まったく、本当に鈍感ですね。先輩が好きだという意味です」
言ってる最中、先輩の目を直視できなかった。
ちらりと先輩に視線を戻すと、先輩の顔は赤く染まっていた。ちょっとだけ。
「…真城、顔真っ赤だよ」
338 :
3/4:2009/06/29(月) 01:31:40 ID:PZHKETrv
その瞬間、私はバッと自分の頬に手をあてた。熱い。
この部屋、クーラーガンガンなのに。
…人のこと言えないじゃないか。くそぅ、恥ずかしい。
「せっ、先輩だって顔真っ赤ですから! 優位に立ったなんて思わないでくださいよ。第一、先輩が鈍感で――、ん」
思わぬ展開で必死になっている私(遂には嘘まで言う)に先輩はくすりと笑った。
そして、顔を真っ赤にして反論する私に突然キスをした。
私は最初こそびっくりして目を見開いていたが、次第に閉じていった。
絡め合った指から、唇から、舌から先輩の熱を感じた。
クーラーはガンガンなのにさっきより熱い。溶けそうだ。
が、私はそろそろ呼吸が苦しくなり一方的に唇を離した。
「はぁっ、はぁ…! 先輩、どんだけ酸素吸ってたんですか」
「真城、キスしてるときの息の仕方知らないの?」
そ、そんなものあったの!?
墓穴を掘って焦る私はまた必死になる。
「べっ別に今のは……そう! 先輩がいきなりキスしてきたから不覚にもびっくりして、それで」
「ふふ、真城かわいい。しょうがない、私が教えてあげるかぁ」
339 :
4/4:2009/06/29(月) 01:33:04 ID:PZHKETrv
…悔しい。
いつもはへらへらしてるくせに。先輩のくせに。
「初めて先輩に殺意が沸きました」
「真城なら大歓迎だよ」
「…やっぱり先輩は酷いです」
「好きな子はいじめたくなるって言うじゃん」
「!?」
一瞬、思考が停止した。そしてまた顔が熱くなる。
「あ、また赤くなった」
「! ち、違います! …な、菜々子ちゃんはどうしたんですか」
「ははーん。なるほど、やきもちだったわけね。安心して、あーんなことやこーんなことしたいのは真城だけだから」
「…何言ってるんですか」
「まぁつまりは真城が大好きってこと」
先輩は優しくぎゅっと私を抱きしめた。
…完全にしてやられた。調子狂うじゃない…。
「っ…。お、お風呂入ってきます!先輩のせいで変な汗かきました」
「私も一緒に入ってあげる!」
「なにするんですか変態!!」
終始ぐだぐだなまま終わるorz
両氏共に素晴らしい
続けたまえ
いや続けてくださいお願いします
いきなりなんだこのラッシュはぁぁぁGJ!!
>>335 少しずつでいいので続きを書きなさい、それが今のあなたに出来る善行です…///
344 :
1/3:2009/06/29(月) 12:46:09 ID:HDs47tc6
「あうう……」
あたしはお皿の上の赤い塊相手に、情けない呻き声をあげた。
グラッセされた人参……ああ、人参。なぜあんたはいつもいつもあたしを悩ませるのか。
「麻衣、睨めっこしてないで、早く食べなさい」
凛姉がそう言ってニヤニヤと薄笑いを浮かべている。
この人は生粋のサディストなので、あたしが苦しんでいる姿を見て興奮しているのだ。変態。
「甘くしてあるから、平気だって」
「そういう問題じゃないもん」
甘かろうが辛かろうが、人参は人参だ。嫌いなんだからしかたない。
いくら凛姉の料理であっても、だ。
「もう、しょうのない」
凛姉が頬杖ついて溜息を吐いた。
そういうところが微妙におばさんくさいが、彼女はまだ17歳、れっきとした女子高生だ。
もてるだろうなぁと思う。普通に可愛い。どこかのアイドルくらいには。
にもかかわらず変に所帯じみてしまったのはあたしのせいなんだろうな、たぶん。
あたしと凛姉は一緒に住む家族でありながら、血はつながっていない。
両親の再婚にともなって姉妹となった、連れ子同士だった。
あたしたちを引き合わせてくれたその優しい両親は、新婚旅行に出かけて、そのまま帰ってこなかった。
飛行機なんかに乗って海外へ行ったのが運の尽き。
今頃二人は南の海に眠っていることだろう。
あまりの出来事に、あたしも凛姉も、何十年分かは確実に涙を消費したと思う。
まあ不幸中の幸いと言うべきか、保険金はたっぷり支払われたし、叔母(あたしの母の妹だ)もなにかと世話をやいてくれるため、これといって不自由することはなかった。
345 :
2/3:2009/06/29(月) 12:47:07 ID:HDs47tc6
いや、やっぱり違うな。
あたしが不自由せずにすんでいるのは、なによりも凛姉がきちんと面倒を見てくれているからだ。
きっと一生、凛姉には頭が上がらない。
あたしは早く大人になりたかった。凛姉に苦労させずにすむ、強い大人に。
そしていっぱい楽をさせてあげる。
「待っててね、凛姉」
「はいはい、待ってるから早く食べて」
「いや、人参の話じゃなくて」
「あと何があるの?」
あたしの決意を、凛姉は単に人参の問題と受け取ったみたいだ。
そりゃそうだ。
一人で回想して盛り上がってしまったが、今はなんの変哲もない日常の夕食時である。
「あたし、早く大人になる……という話」
「あ、そう」
そっけない。
「大人は人参くらい食べられないとダメよね」
そうきたか。
「あの、凛姉。人参だけはご勘弁を」
「ダーメ。好き嫌いしてると大人になれないぞ」
「だって、食べられないんだもん」
「冷蔵庫に麻衣の好きなエクレア、入ってるんだけどな〜」
「えっ? 食べたい!」
「人参食べたら出してあげる」
「ええっ、そんなのひどい」
「ひどくない」
346 :
3/3:2009/06/29(月) 12:47:58 ID:HDs47tc6
あたしの抗議に、凛姉は余裕ぶって笑っている。
やっぱりサドだ、この人。
あたしは人参に恨みをこめてフォークを突き刺し、鼻をつまむと一気に口へ放りこんだ。
できるだけ噛まずに飲みこむ。
あと2個……あと1個……食べた!
「はい、よくできました」
涙目になって顔を上げると、凛姉がエクレアを乗せたお皿を持って立っていた。
「よしよし」
あたしの頭を撫でる凛姉は、なんだかお母さんみたいだった。
「やめてよ、もう。こどもじゃないんだからさ」
「エクレアにつられて嫌いなものを食べられるようなのは立派なこどもよ」
「うっ」
悔しい。反論できない。
「いいじゃない、こどもで。どうせいつかは大人になるんだから」
凛姉はあたしの隣に座ると、そう言って目を細めた。
「でも……こどもじゃ……」
凛姉の隣には並べないもん。
「焦らなくても、私は逃げないわよ」
「え?」
「ほら、ついてる」
凛姉が顔を近づける。
ん?と思った時には、もう唇のカスタードクリームは凛姉の舌にさらわれていっていた。
「麻衣が大人になるの、ちゃんと待ってるってこと」
「凛姉――」
大好き!そう言おうとしたあたしの耳に、凛姉はそっと囁いた。
「明日はピーマンに挑戦ね」
ああ……凛姉には、かなわない。
これはいいにやにやSS
うおおおおおお!皆様乙です
ここ最近の作品ラッシュは嬉しい限り。
大人ぶってみたい小学生と、その背伸びを見抜いてる高校生という図式は鉄板ですな。
背伸びをからかうんじゃなくて、ハイハイといなしてるのが好きだ。
でも小学生はそれを子供扱いされてると思ってさらにヒートアップしたりしてね。
でもたまに見せるお姉さんの本気に怖がっちゃったりね。
>>346 これは痺れた。微笑ましい日常の中に確かにあるモニョモニョがすげえいい。
マジGJ!!こういうのもっと読みたい
吸血鬼小学生×人間女子高生ってありだろうか?
>>352 雪女小学生×人間女子高生の妄想をしてる俺にとってはありだと思う
というか何が無しなのかわからない
354 :
1/4:2009/06/30(火) 13:25:05 ID:YE1v59zz
「朝子先生のヘタレ」
可愛い顔して、詩織が毒づく。
目を閉じて顔を近づけてきた彼女をスルーした結果がこれだった。
「チキン。臆病者。インp――」
「口が悪いですよ詩織さん」
「だーって!」
ほっぺたを膨らませて、詩織はそっぽを向いた。
「つきあってもう1ヵ月だよ! キスもしてくんないなんて、信じらんない!」
「つきあって……?」
「な、なんで首傾げるのよ〜っ」
「いえ……」
一月前の出来事を思い返してみる。
『先生、わたし先生のこと好きになっちゃったみたい。責任とってね。いいよね。ね』
あれのことを言っているのだろうなぁ……。
「ただ、なにか、一抹の理不尽さを感じまして」
「難しい言葉はわかんない」
「すみません」
「もう。だいたい先生は固すぎるんだよぉ」
ちなみに先生とは呼ばれていても、私は学校の先生ではなかった。いわゆる家庭教師である。
お勉強が嫌いで通信簿にC評価がたくさん並んできた詩織のために、詩織のお母さんが指名してきたのが私だった。
詩織の母と私の母とは友達同士なのだ。
ちゃんとした家庭教師は高い。その点、私ならお小遣い程度の額ですむ。
県内一の進学校でずっと首席をキープしているというのも決め手になったようだった。
355 :
2/4:2009/06/30(火) 13:25:52 ID:YE1v59zz
「でも詩織さん。キスならしてるじゃありませんか」
「ちーがーうーのー! ほっぺとかおでこじゃなくて、唇だよ。大人のキスだよ。ディープキス〜!」
「早すぎます」
「朝子先生のヘタレ!」
振り出しに戻る。
「先生はわたしのこと愛してないの?」
「愛、ですか。難しいことを訊きますね」
「んもぉう! そこは『愛してるよ詩織』でしょ」
「私、少なくともそういう言い方はしないと思いますが」
「あ〜あ」
小さく溜息をついた詩織は、ふと悪戯を思いついた時の顔で微笑んだ。
ベッドに掛けてブラブラさせていた脚を、おもむろに開いていく。
健康的な肉付きの太ももの奥に、真っ白なショーツが見えた。
「はしたないですよ」
「はしたなくしてるの。ねえ先生、エッチなこととかしたくならないの」
「時と場合によります」
「こんなに可愛い子が誘ってるんだよ」
「意味がわかってるんですか、詩織さん」
「もちろん。わたし先生となら全然平気だもん」
「……そうですか」
356 :
3/4:2009/06/30(火) 13:26:43 ID:YE1v59zz
私は椅子から立ち上がり、詩織の前に立った。
「朝子先生?」
無言のまま、詩織の肩に手をかけて押し倒していく。
キャと短い悲鳴があがったが、無視する。
「せ、先生っ?」
いつもと違う空気を感じてか、詩織は逃れようと身をよじった。
でも逃がさない。私は詩織の手首をしっかりと捕まえていた。
「い、痛。痛いよ先生」
「誘ったのは詩織さんでしょう」
小さな膨らみに右手を伸ばす。
詩織が息を呑んだ。
「や、いや、やめて……やめて先生」
「なにがいやなんですか。こうしたかったんでしょう」
詩織の大きな目から、涙がポロポロとこぼれた落ちていく。
泣き顔なんて、初めて見た。
「怖い……朝子先生怖いよぉ」
しきりに怖いと訴え、詩織は泣いた。罪悪感。
「ちょっと、薬が効きすぎましたかね」
少し脅かそうと思っただけなのに、本気で怯えさせてしまった。
「ごめんなさい」
私は詩織の上から体をどけ、横に並んで寝転んだ。
357 :
4/4:2009/06/30(火) 13:27:58 ID:YE1v59zz
「え……?」
まだ事態をのみこんでいない詩織は、不思議そうにこちらの表情を窺ってくる。
「年上を下手にからかうと、痛い目に合うということです」
「わ、わたし先生にならいいもん」
「まだ言いますか」
右手の親指の腹で詩織の涙を丁寧に拭いながら、左手で頬をつねる。
「いひゃい」
「まったく困った生徒さんです。もうあんなことしちゃダメですよ」
「だって。朝子先生は美人だし。もてるだろうし。わたしはこどもだし。唾つけとかないと不安なんだもん」
「唾って……私、べつにもてないですよ」
「ウソ」
「嘘じゃないです。それに、女子高ですし」
「ま……ますます危ない〜!」
「ど、どういう意味ですか?」
「あーん、朝子先生のバカぁ」
詩織はよくわからないことを言って駄々をこねる。
「もう……バカはどっちですか」
私の気も知らないで。
毎日のように挑発されて、人がどれほどの自制心を発揮していることか。
「そのうちホントに食べられちゃいますよ」
「え?」
「いえ。詩織さんは、好きなものは最初に食べますか?」
「うん。絶対最初」
「だと思いました。私は好きなものは最後までとっておくタイプなんです」
「へえ。で、なんで急にこんな話?」
「ふふ……内緒です」
怪訝そうに眉をしかめる詩織のおでこに、私はそっと唇を寄せていった。
これはGJしておかねばなるまい
で、最後って、いつ、先生?
なにこれ敬語キャラな高校生とわがまま娘とかどんだけ俺と好みかぶってんの
GJですとりあえず結婚してください
なんかもう色々言いたい事はあるがひとまずグッジョォォォォォブ!!!1!!
何もかもが俺の理想通りでなおかつそのさらに上をいく文章でした。
顔面の筋肉が馬鹿になるくらいにやけた。
一時の寂れっぷりが嘘のようなこの状況
>>334の続き的なもの(穂花の口調は意図的に変えてみました。テコ入れですw)
「暑〜い……」
私の膝に頭を乗せて、穂花さまは今日何度目かのつぶやきをこぼした。
気温は朝から30度を越え、今年一番の暑さがどうのと天気予報が言っていた。
それでも穂花さまの涼は、私の扇ぐ扇子のみである。
「ですからエアコンをおつけしましょうと」
「冷房は体によくないんだよ」
「穂花さまは、変なところで強情ですね」
「地球に優しいでしょ」
「はあ」
「奈月は平気そうだね」
「暑いですよ」
「涼しい顔して言わないでよ」
もちろん暑いことは暑い。
でも、私はこれよりも暑い思いをしたことがある。
真夏に押入れに閉じこめられ、泣いても叫んでも開けてもらえず、脱水症状を起こして死にかけた経験が。
私の両親の『躾』は、それはそれは厳しいものだった。
そしてそんなことが私にとっては特別なことではなく、日常だったのだ。
「また難しい顔してる〜」
「あ、ふぁい」
下から伸びてきた穂花さまの手に鼻をつままれ、私は我に返った。
いつの間にか扇ぐ手が止まっていたらしい。
「そんな顔ばっかしてると早く老けるよ」
穂花さまの笑顔に、私も自然と頬が緩む。
「ねえ奈月〜、アイスが食べたい〜、アイス〜、暑い〜」
「はい、買ってありますよ。チョコとストロベリーを一つずつ」
「わ、取ってきて」
「夕食の後じゃないとダメですよ」
「いいじゃない、少しくらい」
「いけません」
「……奈月は、変なとこで強情だね」
「うーん、犬は飼い主に似ると言いますから」
「ああ。なら、しょうがないか」
穂花は頷いて目を閉じる。
「はい」
そんな肯定が嬉しくて、私は愛しい主人に向かって再び扇ぎ始めた。
穂花さまがいれば、この先の人生はそう捨てたもんじゃないかもしれない。
続きを所望する
上に同じく
短くまとめられててさっくり読めるのがいいね
本当どれもおもしろいです
小学生が頑張って高校生の気を引こうとするのは素敵だ。
それが性的な意味だとなお素敵だ。
日に日にエスカレートする小学生をお姉さんが叱ってあげると良い。
小学生は涙ぐんで「だってそうでもしないと私のこと見てくれないと思ったから…」とか言っちゃえばいい。
最終的にお姉さんは隠れロリコンで、毎日毎日我慢してたんだぞコノヤローとなればみんな幸せ。
そんな電波を受信したんだ。
さあ早くその電波を小説にする作業に(ry
「姉者、結婚してくれ!」
みたいなギャグでも面白そうだ
俺はなぜ、今までこの板に来なかった…orz
これからおもいっきり楽しんでいけばいいじゃないか
「『神すら過去を革めるを得ず』だもんね!」
「…アリストテレスですね。よく知っていましたね」
「えへへぇ… 偉い? 偉い?」
「ええ、偉いですよ」
「じゃあさじゃあさ、歴史のお勉強はちょっとひと休みしても…」
「『今日は昨日の生徒である』…です。歴史を学ぶのは大切なことです。だいたいお勉強しないなら私がここにいる意味がなくなっちゃいますよ」
「えー、意味なくないよ。私お姉さんといるのすきだもん」
「つ、次のページにいきますよ! もうっ…」
374 :
1/4:2009/07/06(月) 12:49:14 ID:xWerUwEK
私が小学1年生の時にお隣に引っ越してきた斎藤さんちの孝子お姉ちゃん。
孝子お姉ちゃんはその時中学1年生で、でも私にはすごく大人のお姉さんに感じられた。
背がすらっと高くて、ショートの髪が似合っていて。
かっこいい女の子に見えたし、まるでかわいい男の子のようにも見えた。
バスケ部ではすぐにエースになって、お勉強は一番で。
私にはいつも優しくて、よくクッキーなんかを作っては食べさせてくれた。
芸能人やスポーツ選手なんかよりも、私にとってはずっとずっと素敵なアイドルだった。
私は孝子お姉ちゃんを見つめては、理由もわからず胸をドキドキさせていたものだ。
「私、孝子お姉ちゃんのお嫁さんになる」
そう言ったのも1度や2度ではなかったと思う。
そのたび孝子お姉ちゃんは、ただ優しく微笑みながら抱きしめてくれた。
いい思い出である。
でももう、あの孝子お姉ちゃんはいない。私が憧れ、幼い胸を焦がした孝子お姉ちゃんは。
375 :
2/4:2009/07/06(月) 12:50:17 ID:xWerUwEK
「あ、千紗。これ。これ食べたい」
「チョコレートタルト? いいけど」
孝子お姉ちゃんはソファーに寝そべったまま、料理本を渡してよこした。
高校3年生になった孝子お姉ちゃんは、あの頃よりも少し髪が伸びた。
あいかわらず中性的な顔はますます魅力的になって、男女問わずによくもてるらしい。
まあ、気持はわかる。私もかつては血迷った口だった。
「わーい、千紗愛してる」
「はいはい」
孝子お姉ちゃんが素の自分を私に見せるようになったのはいつからだったろう。
気がついたらどんどん孝子お姉ちゃんのイメージは塗りかえられていっていた。
ホントの孝子お姉ちゃんは、ずぼらで面倒くさがりだ。
片づけが嫌いなので部屋はすぐ散らかる。それを掃除してあげるのは私の役目だ。
以前は私が遊びに来ると綺麗なワンピースやかっこいいジーンズ姿で迎えてくれたものだけど、このところ彼女のお気に入りはもっぱらジャージだ。
夏場なんか、ひどい時は下着のまま家の中を歩きまわってたりする。
手作りクッキーなんかしばらく食べたことがない。そりゃそうだ。孝子お姉ちゃんは、一人じゃお米だって炊けやしないのだから。
あれは、実は孝子お姉ちゃんのお母さんが作ってたものだったのだ。
今じゃ孝子お姉ちゃんにお菓子を作ってあげるのは私の方である。
「もう……あの素敵だったお姉ちゃんはどこに行っちゃたのかなぁ」
「んー?」
つい声に出てしまったらしい。
孝子お姉ちゃんは、こちらに顔を向けて楽しそうに口の端っこを上げていた。
「やあねぇ。家族の前でかっこつけてたら、息がつまるじゃない」
「家族、かあ」
「そうよ。だって千紗は私の嫁なんでしょ。昔何回も告白されたもんね」
「……考え直そうかなぁ」
「ウソ、やだ。千紗にふられたら、誰が私の面倒見てくれるのよ」
「あのねぇ――」
孝子お姉ちゃんの口調はおどけていた。
でも、目だけは泣きそうになっている。
それで私は、なんとなく思い出した。
孝子お姉ちゃんが猫をかぶらなくなったのは、たぶん、あの時からなんだ。
376 :
3/4:2009/07/06(月) 12:51:16 ID:xWerUwEK
斎藤さんちのおばさんが亡くなったのは、一昨年の冬だった。
大好きなお母さんを失った孝子お姉ちゃんはご飯も食べられなくなって、泣いてばかりいた。
お父さんも、親戚も、お友達も、誰もどうしてあげることもできなかったらしい。
このままじゃ倒れてしまう、というので最後に担ぎ出されたのが私だった。みんな藁にもすがる思いだったのだろう。
ベッドに上半身を預けて座っていた孝子お姉ちゃんは見るからにやつれ、髪はバサバサ、目なんか泣き腫らしていてひどいありさまだった。
私は、なんて言ってあげたらいいのか、まるで見当がつかなかった。
「元気出して」じゃ、あんまりにもマヌケだということくらい、こどもの私にもわかっていたから。
困り果てた私は、しばらく孝子お姉ちゃんの隣でただじっとしているしかなかった。
30分たったか、1時間たったか、それとももしかして10分もたっていなかったかもしれない。
突然孝子お姉ちゃんは、私の腰のあたりに抱きついてきて、静かに泣き始めた。
私はそんな孝子お姉ちゃんを抱きしめ、バカみたいに一緒に泣いた。
そして泣いてるくせに、こんなことを言ったのだ。
「泣かないで。泣かないでよお姉ちゃん」
孝子お姉ちゃんはイヤイヤと首を振って、私を抱く腕に力をこめた。
「ママが……ママがいないよ千紗。いなくなっちゃったよぉ」
「私……私がいるよ。お姉ちゃんのママの代わりはムリかもだけど、私はずっとそばにいるから。だから……」
結果的に、苦し紛れに出したこの言葉が、孝子お姉ちゃんを泣きやませたのだった。
377 :
4/4:2009/07/06(月) 12:52:15 ID:xWerUwEK
あーあ、早まったなぁ。
「絶対失敗した」
「え、おいしいよ。よくできてる」
タルトを頬張りながら、孝子お姉ちゃんは首を傾げた。
「いや、それの話じゃなくて」
私は頬杖ついて、幸せそうに紅茶なんか飲んでる孝子お姉ちゃんを眺めた。
このお気楽な顔を見てると、たいていのことは許せてしまうから困る。
「ねえねえ、もう1個食べてもいい?」
「いいけど……太るよ」
「千紗、私が太ったら嫌いになる?」
「や、そんなことはないけど」
「そ。なら平気」
「……やっぱ、早まったなあ」
溜息まじりにつぶやくと、孝子お姉ちゃんはすかさず私を抱きしめた。
「千紗……ずっと、そばにいてね」
こういうの、反則。
惚れた弱みか、私はこういう時頷くしかないんだ。
「うん」
でもシャクなのでせいいっぱい憎まれ口をたたいてみる。
「しょうがないなあ。孝子お姉ちゃんはロリコンだから、私を逃がしたら次のチャンスがいつかわかんないもんね」
「むう。ロリコンじゃないよ」
孝子お姉ちゃんはほっぺたを膨らませ、私の耳に殺し文句を囁いた。
「私が好きなのは、千紗だけだもん」
ああ……砕けそうになる腰を支えてくれた孝子お姉ちゃんが勝ち誇って見下ろしてくる。
どうやら、私はこの人から離れられそうもなかった。
素晴らしい
こういうの好き
乙です!!
1つ書きました。
相手のことが大好きなんだけど、普段はなかなか表に出さない小学生と、
相手が好きで好きでたまらない高校生ってのを書きたかったんだけど全然うまく表現出来なかった…
おかしい。
香苗に送ったメールがなかなか帰ってこない。
もう高校生だというのにまるで子犬のように私に甘えてばかりの香苗がメールを無視するなんて、今まででは考えられないことだ。
とりあえず電話をかける。出ない。もう1コール。プルルルル、なんてのんきな呼び出し音が煩わしい。
結局、香苗の声が聞こえるより先にチャイムが鳴ってしまった。
当然ながら、午後の授業に集中出来るはずもない。
ホームルームが終わると、一緒に宿題をする約束をしていた友達に謝ってランドセルを背負い、私は学校を飛び出した。
息を切らしながら自宅にたどり着き、ランドセルを居間に放り出して隣の家に向かう。
するとちょうど、出かけようとしていた香苗のおばさんに鉢合わせした。
「あら千里ちゃん、お見舞いに来てくれたの?」
「え、お見舞い…!?香苗さん、どうしたんですか?」
「あの子ったら、昨日クーラー付けっぱなしで寝ちゃって風邪引いちゃったのよー。ちょうどいいわ、今からおばさん買い物に行くから香苗のことお願いね」
なんだ、風邪か。心配して損したと思いつつ、軽いものでよかったと安心もした。
とりあえず断る理由もないのでおばさんを見送り、私は香苗の部屋にお邪魔することにした。
「入るよ、香苗」
「おかーさん、さっき薬飲んだばっかり…あれ、ちさと?なにしてんのー?」
「それはこっちの台詞。メールの返事ないから、心配して来ちゃったじゃない」
床に無造作に転がっていた携帯を広いあげ、香苗に渡す。
「新着メール4通、不在着信3件…げ、ごめんねちさとぉー」
「大丈夫ならいいの。とりあえずお菓子でも買ってきてあげる、て―――」
ベッドから伸ばされた手が、私の手をしっかりと掴んでいた。手の平から熱が伝わってくる。
「待ってよちさとぉ…寝るまでそばにいてぇー」
「でも、お菓子いらないの?香苗の好きなチョコレートとか買ってきてあげようかと思ったのに」
「今日は我慢するー…だからちさと、お願い」
お菓子にも釣られないとは、どうやら相当こたえてるらしい。
さすがにかわいそうだし、なにより今の香苗はすごくかわいい。私に、断る理由などなかった。
「仕方ないなあ、特別よ」
「やったあ!ちさと大好きー!」
「じゃ、お邪魔します…って香苗の体、熱っ」
「そりゃあ、熱でてるんだもん。でもちさとのおかげですぐ治りそうだよー」
「はいはい、じゃあ早く寝ましょうね」
他愛もない会話を繰り広げているうちに、香苗はすやすやと寝息をたてていた。
私は布団から出ようと思ったが、香苗にしっかりと握られている手を離すのも勿体なく、せっかくなので一眠りすることにした。
「…ん」
目が覚めたとき、時計の針は6時をさしていた。
香苗の額に手をあててみると、少し熱が下がっている。
おそらくはおばさんが飲ませた薬のおかげなんだけど、
「ちさとのおかげで元気になったよー」なんて笑う香苗の姿が容易に想像出来て、私は少し微笑む。
ふと視線を動かすと、はだけたパジャマの隙間から、薄いピンクのブラが目についた。
布団も床に落ちているし、暑くて自分で脱ごうとしたのだろう。
そんなだから風邪なんか引くのよ、と呟いてボタンを止めようとすると、急に香苗の手が私の手を掴もうとした。
驚いた私はバランスを崩し、香苗の胸に倒れ込んでしまう。
「ご、ごめん、香苗」
反応はない。どうやら寝ぼけていただけらしい。
起き上がろうとしたが、このままもう少し香苗の胸に埋もれていたい衝動にかられる。
正直、勉強や家事なら香苗より私のほうが上手な自信があったが、さすがに体の発育までは勝てるわけがない。
香苗の胸は大きくて、柔らかくて、いい匂いで…正直、ムラムラする。
寝てる間にってのは悪い気もするけど、こんな誘うような恰好で寝てる香苗が悪いんだし…
「ちょっとくらい、いいよね?」
声に出してみても、返事はない。抵抗の意志なしということで、好きにさせてもらうことにした。
慎重にホックを外し、ブラを脱がせる。
少し汗ばんだ乳房に手を被せ、ゆっくり揉んでいく。やっぱり直にさわる方がいい。
抑え切れなくなって乳首に吸い付くと、香苗の身体がぴくりと反応した。汗の味か、少ししょっぱい。
舌で舐めたり、軽く噛んだりしていると、香苗の吐息が色っぽさを含んできているのがわかった。心なしか、乳首も硬くなってきている。
そんな香苗の反応をしばらく楽しみ、頃合いを見て片手を股間のほうまで持って行った。
パジャマの中に手を差し込み、下着にふれる。汗なのか、それとも愛液なのかはわからないが、ぐっちょりと湿っていた。下着ごしに割れ目をなぞる。
「んっ…」
香苗が軽く喘ぎ声をあげた。
さすがに起きたかと思ったが、指を離すとまたすぐ寝息をたてていたので、多分大丈夫だろう。
今度は下着の中に手を差し入れ、膣に指を挿入した。
ぐちゅり。
「あっ…!」
香苗の身体が跳ねるのもお構いなしに、ナカを掻き回す。
くちゅ、くちゅ。
「ぁ、あっ」
指を曲げ、1番気持ちいいと香苗が言っていた部分――確か、Gスポットとかいったっけ――を責める。
「や、あ、あ、あ、あっ」
最後に思いきり深く、香苗の奥まで貫いた。
「―――――っ!!」
香苗の身体が大きく跳ねる。香苗のナカが私の指を思いきり締め付ける。達したことがわかった。
愛液がたっぷり付いた指を引き抜き、舐める。自分でも変態だと思うけど、香苗とエッチした時の私の癖だ。
このままにしておいたらまた風邪を引きそうだから、パジャマをしっかり着せてやる。
香苗の目が覚めないうちに帰ろうと思い、ベッドから離れようとすると、突然香苗の手が私を引っ張った。
そのまま唇を塞がれ、舌が侵入してくる。
好き勝手に口内を蹂躙され、やっと解放された。
「んっ、…ぷはぁっ。ちさとのくちびるは甘いなあ」
「ちょ、ちょっと香苗!いつから起きてたのっ!?」
「ちさとがあたしのおっぱい揉んでたあたりだよー。いやあ、まさかちさとがそんなに積極的になってくれるとは思わなかったなあ」
「ひ、ひどい!起きてるって言ってくれたら止めたのに!」
「だって気持ちよかったんだもん。あ、でも声を抑えるのは大変だったな、あはは」
恥ずかしさで顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
「もう嫌ー!私帰るー!」
「おっと、あたし1人だけイかせて帰っちゃうつもりぃ?ひっどーいちさと、ヤり逃げだぁー」
「う…そ、そういう問題じゃ」
「もんどうむよーう!今夜は朝まで付き合ってもらうからね!」
頭をぐいと引き寄せられ、再び唇を塞がれる。
ベッドに押し倒されながら、やっぱり香苗には敵わないな…などと、のんきに考えていた。
以上です。
両者とも言動と年齢があってない、逆にしたほうがしっくりくるような気がした…orz
お粗末さまでした。
あまさず頂きました。
ごちそうさまでした。
お見舞いシチュは本当にいいものだ。
病気で弱っていつもと違う一面を見せる相手に思わずときめいたりね。
邪魔がられるかと思いきや、素直にありがとうとか言われてあれなんだかわいいとこあるじゃんみたいな。
つまりお見舞いはツンデレとか生意気と相性がいい。
具体的に言うと、いつも生意気な事ばかり言う小学生が、熱に浮かされていつもなら絶対言わないような事を言ったら良い。
高校生は後でそれをからかっても良いし、逆にちょいヘタレで、急に甘えてきた小学生相手に硬直しちゃうのも良い。
服の端をぎゅっとされて、赤い顔と荒い息づかいとかすれた声でもって
「おねぇちゃん…」とか言われて理性を限界まで削られる高校生。
そんな怪電波をキャッチ。
たまらん
神様、私は穢れています。
「真理亜さん……聖香は?」
私の部屋に入るなり、智恵子が真っ先に確認したのは妹のことだった。
私の妹、聖香。智恵子にとっては幼なじみである。
「さあ。見てないな」
私は素っ気なく答えた。
妹との関係は最悪と言っていい。私がそうしたからだ。
家族の中で誰より私に懐いていた聖香。
あの子をまともに見られなくなったのは、いつからだろう。
胸が膨らみ始めて一緒にブラを買いに行った頃か、それとも初潮を迎えたことを相談された頃か。
ともかく、聖香が単なるこどもから『女の子』になるにつれ、私は自分が狂っていくのを自覚せずにはいられなかった。
いつものようにまとわりついてくる聖香をうっとおしいと追い払い、話しかけられても適当な相槌ですませるようになった。
聖香も最初は私の機嫌が悪いだけかと思っていたようだが、そのうち諦めたように私と距離を置き始めた。
今では顔を合わせても、会話なんてほとんどない。
それでいい。私が近づけば、あの子を傷つける。
「あ……真理亜、さん」
私は服を脱ぐのももどかしく、智恵子をベッドに押し倒した。
小学生の、それも妹の親友の身体を求めるという背徳感は、何度味わっても慣れるものではない。
「好きだよ」
私の言葉に、智恵子が緊張をとく。
「あたしも。あたしも好き」
智恵子とこういう関係になったのは、私が聖香を意識しはじめて間もない頃だった。
もともと私に対して憧れめいた感情を隠そうとしていなかったので、堕とすのはわりと簡単だった。
聖香がいない時に家に呼び出し、あとは好きだ愛してると囁きながら優しく触れてやるだけで、智恵子はあっさりと私を受け入れたのだ。
「あ、あ……ダメ。ああ……」
私の愛撫に、智恵子が逼迫した声をあげ始める。
たまらない。頭がおかしくなりそうだった。
私が智恵子を狙った理由。それは、単に身近な存在だったからではない。
智恵子は、聖香によく似ていた。
本当の姉妹のように。私なんかよりも、ずっと。
140センチほどの背丈、肩まで真っ直ぐに伸びた綺麗な黒髪、小さく可愛らしい目鼻立ち。
そして、耳に心地よい柔らかな声。
まるで、聖香を抱いている気分になる。
「真理亜さん……」
キスを求められ、私は智恵子の舌を貪った。
聖香……聖香、聖香、聖香聖香聖香!
「ぅあっ!」
短くうめいて智恵子は達した。それを感じて私も達した。
「真理亜さん……」
智恵子が甘えて私にしがみついてくる。
私は抱きしめてやったが、その顔を見ることはできなかった。
「好きだよ……」
私は高校を出たら県外の大学へ進学する。そして、もう二度とこの家には戻らない。
それが、私が聖香を守るための唯一の方法だった。
393 :
sideS:2009/07/07(火) 12:36:50 ID:XcP1SMyz
神様、わたしはきっと地獄に落ちますね。
「あっ……あっ……」
壁に耳を押し当てると、智恵子の声が漏れてくる。
親友が姉に抱かれてる声。
そんなものにわたしは興奮している。
大好きなお姉さま。
お姉さまがわたしを避けるようになったのは、いつからだろう。
わたしは自分の身体が成長していくのが嬉しかった。
お姉さまにつりあう自分になっていくようで。
そんなよこしまな気持ちを、お姉さまは見抜いたのかもしれない。
やがてお姉さまは、まるで汚いものを見るような目でわたしを見、わたしを遠ざけるようになった。
しかたないと思う。
わたしは、お姉さまと愛し合いたいと考えるような頭のおかしい子なのだから。
「好きだよ」
お姉さまの声に、わたしは震えた。
わたしに向けられた言葉ではないのに、わたしはすごく反応してしまったのだ。
右手を下に伸ばして、自分のいけないところを慰める。
「お姉さま……お姉さま……」
智恵子がお姉さまとこういう関係になったのはどうしてなのか、わたしにはわからない。
でもそんなことどうでもよかった。
止めようという気も起こらない。
わたしには、お姉さまにエッチなことをされて声をあげる智恵子に、自分を重ね合わせることの方が大事だった。
お姉さまに触ってもらえないわたしには。
「ぅあっ!」
智恵子があの時の声を出すのが聞こえた。
わたしもすぐに追いついた。
お姉さま、大好き……。
わたしは、いつか、できるだけ早く、修道院へ行こうと思った。
お姉さまのいないところへ。二度と会えないところへ。
そして、神様にこの汚らしい気持ちを消してほしかった。
それが、わたしがお姉さまを傷つけずにすむたったひとつの方法だと思った。
394 :
sideT:2009/07/07(火) 12:37:46 ID:XcP1SMyz
あたしの親友の聖香は、自分のお姉さんが好き。
聖香の姉の真理亜さんは、自分の妹が好き。
たぶんだけど、あたしの勘はよく当たる。
そんなあたしが一番好きなのは真理亜さん。
真理亜さんになら、なにをされてもいいんだ。
あたしみたいなこども、本当は真理亜さんに相手なんてされるはずないのに。
きっと、あたしが聖香の友だちだから。そして、聖香に似てるから。
だからいい。
これは、どっちかって言うとラッキーなことなんだ。
好きな人が抱いてくれんるんだもん。
理由なんかどうだっていい。
二人の関係は聖香にバレてるだろうなって、あたしは思う。これも勘だけど。
聖香の、あたしを見る目が前と違うから。
でもいい。
聖香はあたしの一番大切な人。
聖香はあたしに自分をダブらせてる。
絶対に結ばれないって思ってるから、あたしを使って自分を慰めてる。
聖香の幼なじみでよかった。真理亜さんが聖香のお姉さんでよかった。
あたしはきっと、二人のためならなんだってしてあげられる。
いっそ、まだるっこしいことはもうやめて、聖香の見ている目の前で真理亜さんとエッチできればいいのに。
神様、そんなこと考えるあたしは悪い子ですか?
とりあえずGJ
はげしくGJ!
三人の視点で書かれているのがいいね。
すんばらしい
ぞくぞくした!GJ!!
う〜う〜ベアトリーチ・・・・・・・・・・・・
400 :
1/3:2009/07/08(水) 11:08:57 ID:UO+TB6Pn
暑い。
私は額から流れ落ちる汗をハンカチで押さえた。
「詩織さん、手が止まってますよ」
「センセ、ムリ」
詩織は椅子の背もたれに体重を預けて完全に脱力していた。
いつもなら快適な室温を保ってくれるエアコンが、昨夜急にうんともすんとも言わなくなってしまったらしい。
だから詩織の部屋は蒸し風呂状態である。
「だいたい、なーんで日曜日まで勉強しなくちゃいけないの」
「それは詩織さんがこの前のテストで60点しかとれなかったからです」
「60点もとったら充分でしょ」
「80点以上とる約束、でしたよね」
「まあいいじゃん、固いことは」
笑ってごまかそうとする詩織に、私は軽い苛立ちを覚えた。
いけない。これくらいで怒るなんて大人げない。
私は、冬生まれのせいか暑さは苦手だった。
おかげで最近頭がボーッとなることが多い。
今日も詩織の声はどこか遠くに聞こえるし、どうもよくないのだ。
「ねえ朝子先生」
「なんですか」
「海行こうよ、海。こんなとこで勉強してたって効率悪いだけだもん」
「海、ですか……」
それは魅力的な提案だった。
確かにこの環境では、勉強したところでなかなか身にならなそうだ。
気分転換も大事かもしれない。
「いいですn――」
答えようとした瞬間、私の脳裏に浮ぶビジョンがあった。
ビキニのトップをはずし、こどもらしからぬ妖艶な笑みを私に向ける詩織。そして――
「ねえ、朝子先生。サンオイル、塗ってくれる?」
401 :
2/3:2009/07/08(水) 11:09:40 ID:UO+TB6Pn
「あ……」
目眩がして、私はとっさに詩織の肩につかまった。
「せ、先生? 大丈夫?」
危ない。海は危ない。
「いけません! 海なんて絶対にダメです! 危険です!」
「き、危険?」
私の剣幕にびっくりしたのか、詩織が少しのけぞる。
しかし彼女はめげなかった。
「あ、ならさ、プールはどうかな?」
「プールですか」
なるほど、プールならサンオイルなんてこともない。
「いいですn――」
答えようとした瞬間、詩織がつぶやいた。
「わたし、新しい水着がほしいなあ」
水着!?
その時私の脳裏に浮んだのは、なぜかスクール水着を着た詩織の姿だった。
幼い肢体。小さな膨らみ。そして――
「ねえ、朝子先生。わたしに泳ぎ方教えてくれる? 手取り、足取り……うふふ」
402 :
3/3:2009/07/08(水) 11:11:25 ID:UO+TB6Pn
「あああっ!」
頭を抱えて思わず身悶える。
詩織がちょっと怯えていた。
「朝子先生、だ、大丈夫……じゃないよね?」
危ない。プールは危ない。
「ダメです! プールなんてダメに決まっています!」
「あ、そ、そう……」
「まったく、詩織さんは無防備すぎます」
「は?」
「わかってるんですか」
「いや、あの、ごめん全然わかんない」
詩織は困惑を隠そうともせず、さっきよりもさらにのけぞっていた。
いけない。これはまずい。
やはり暑さが私から冷静な思考能力を奪っているのだ。
落ちつかなくては。
落ちついて、勉強できる場所――
「あ」
「こ、今度はなに?」
なんだ。こんな簡単なこと、どうしてすぐに思いつかなかったのだろう。
「詩織さん、私の家へ行きましょう」
「え、朝子先生の部屋? 行きたい」
詩織がすぐに立ち上がり、嬉しそうにピョコンと跳ねた。
「はい。あ、い、いえ、リビングですよ。リビングにしましょう」
「え〜っ。いつんなったら入れてくれるのぉ」
「んー、そのうちに」
「いっつも、そのうちそのうちって……」
詩織はぶつぶつと文句を言っていたが、強引に上がりこむつもりはなさそうだった。
私の部屋には入れるわけにはいかない。
なぜなら私の部屋では、先日勢いで用意したばかりの特大パネル仕様『ラブラブ詩織ちゃん』がにっこりと微笑んでいるからだ。
本当に、夏は危険な季節である。
我慢してないで早く襲っちゃいなよ朝子先生
ダメだこの先生wwww
いやしかし、このスレがこうまで活気づいてくれるとは……どれもGJすぎるし
詩織ちゃん逃g…ないで下さいww
このスレのおかげで萌え死にそうになったよ!どうしてくれる!
407 :
1/2:2009/07/09(木) 12:32:57 ID:nHwDdbx5
「凛姉、お願いだから行ってきて」
「ダメ」
考えるそぶりすらしないで凛姉は即答した。
あたしの額の上のタオルを氷水に浸し、よくしぼってまた乗せてくれる。
気持ちいい。
「なにか食べられそう?」
「たぶん」
「もう少ししたらお粥つくってあげるから」
「うん……」
あたしは、申し訳なさで凛姉の顔を見てるのがつらくなって目を閉じた。
今日は本当なら凛姉が修学旅行に出かける日だった。
それなのにあたしが風邪なんてひいてしまったせいで。
「ごめんね」
「気にしないって、言ったでしょ」
「だって、凛姉楽しみにしてたのに」
あたしは凛姉が何日も前からガイドブックを読みこんで下調べしてたのを知ってる。
お土産たくさん買ってきてあげるって、珍しくはしゃいでたのも見てた。
なのに、あたしがバカなせいで全部パーになっちゃったんだ。
「どうせ病気の麻衣を置いて行ったって、気になって楽しむどころじゃないんだから」
こういう時に頼りになる叔母さんは、昨日から仕事で出張中だった。
だからあたしの看病ができるのは凛姉しかいない。
「それに、ほら、飛行機乗らなくちゃいけなかったから、ちょっと憂鬱だったの」
凛姉はそう言って笑った。
「ごめん。ごめんね、凛姉」
あたしはこらえきれず、もう、すごく久しぶりに泣くしかなかった。
このタイミングで風邪をひく自分を引っぱたいてやりたかった。
「何回謝るのよ」
ちょっとだけ肩をすくめて、凛姉はあたしの髪に手を伸ばした。
優しく、手櫛を入れてくれる。
408 :
2/2:2009/07/09(木) 12:33:47 ID:nHwDdbx5
「あたし、あたしがいなきゃよかったのにね」
父親の再婚相手のこどもなんか、凛姉が苦労して面倒見る義務あるんだろうか。
あたしさえいなかったら、凛姉はもっと自分の好きなことができるのに。
「麻衣」
でも、そんなこと考えるあたしを、凛姉は優しく見つめていた。
「私ね、一人じゃなくてよかった。麻衣がいてくれてよかった」
髪を撫でていた手が、ゆっくり頬へ下りてくる。
「父さんとお母さんが死んじゃった時も、麻衣が一緒だったからなんとかなった」
あたしの視界は涙のせいでもうほとんどふさがっていた。
凛姉の顔をよく見たいのに、全然見えやしない。
「わかる? 私がどれだけ麻衣に感謝してるかってこと」
「凛姉!」
あたしはもう布団も跳ね飛ばして、たまらずとびついた。
凛姉の首にしがみついて、小っちゃいこどもみたいに声を出して泣いた。
凛姉がいてくれてよかった。凛姉があたしのお姉ちゃんでよかった。
そう伝えたかったけど、あたしにはなんて言ったらいいのかわからなかった。
ただ凛姉は、あたしをあやすみたいに背中をポンポンと叩いてくれた。
「やっぱり人間って、病気の時は弱気になるのね」
そんなことつぶやきながら、あたしを横にして布団を掛けなおしてくれる。
「凛姉」
「んー?」
「あたし、お金持ちになって、凛姉をどこでも好きなとこに連れてってあげるからね」
「はいはい。ありがと」
ちっとも期待なんかしてないという口ぶりの凛姉は、だけどなんだか嬉しそうだった。
結局あたしの風邪は凛姉に3日間看病させてようやく治った。
でもあたしはもう、ごめんとは思わなかった。
ありがとう、凛姉――
姉妹百合最強説
>>408 修学旅行よりも妹が大事
そんな素敵に優しいお姉ちゃんだったら妹もメロメロですね
携帯から失礼
拙作投下します
メモ帳機能の制約で1レスに15行程度のテキストしか入らなかった
全5レス
投下終了宣言はありません
(本文の末尾に【終わり】と書いてます)
では↓
「──華ちゃん、ズルい」
ぼそりと美穂が言って、華子は苦笑いで訊き返す。
「ズルいって、何が」
「これ」
と、美穂は華子の胸を指差し、
「ぜったいオッパイなさそうに見えるのに。裸になると、どうしてこんな」
「こんなって、どういう意味? オッパイなさそうってのも失礼だけど」
くすくす笑って、華子は胸を隠そうとする。
お湯を掻く、しなやかな腕の動きに、やっぱりズルいと美穂は思う。
隣の家に住む華子は高校のバレーボール部員だ。
選手としては並みの背丈というが、それでも一六七センチある。
六年生の美穂にしてみれば見上げるくらいの背の高さだ。
そしてベリーショートの髪が似合う凛々しい顔立ち。
全てにおいてズルいと思う。どうして顔もスタイルもそんなに格好いいのよ。
ついでに言えば華子の家のお風呂の広さもズルい。二人で入っても余裕である。
幼い頃から美穂は華子と一緒に入るお風呂が大好きだった。
「だいたい、ボクのオッパイ、初めて見るわけでもないのに」
華子が言って、美穂は口をとがらせた。
「でも久しぶりだもん、一緒にお風呂入るの」
「正月にもウチにお泊まりに来たじゃん?」
「半年も前じゃん」
「半年で何も変わってないけど」
「嘘。いま何センチあるの? 八十三? 四?」
「そんなにないよ。というか数字に関しては、ちょっぴりコンプレックスなんだけどな」
苦笑いする華子に、美穂は眉をひそめ、
「コンプレックスって?」
「ボクの身長で、ぶっちゃけ七十八ってどうよって話。学校の友達には『ああ……』って納得されるけど」
「友達とサイズ教え合うの?」
「健康診断のときとか訊かれれば答えるよ。隠すのも余計、あれだし」
「でもぜったい、それよりありそうに見える」
「服を着てればオッパイないように見えるのは美穂も認めたじゃん?」
「形がいいってことなのかな。うちのお姉ちゃんなんてデカいけど垂れてるし」
「美雪さんが聞いたら怒るよ」
くすくす笑う華子の顔を、美穂はじっと見つめて、
「……やっぱりズルい、華ちゃんって」
「ボクの何がズルいのさ」
「どうしてボクって言うの? 似合いすぎ」
「それがズルい理由? 」
「どうして美穂より五つも年上なの?」
「それをボクに言われても」
「美穂のこと、どう思ってる?」
「どうって」
笑う華子に、美穂は口をとがらせて、
「笑って誤魔化そうとしないで」
操作ミスでメモ帳が消えた……
やっぱり携帯から投下はダメだ
夜勤明けて帰宅後に出直します……(恥
このスレ、特定の(と思う)職人がものすごい頑張ってるけど悲しいかな過疎だね
俺も書こうとは思うけど二次創作と違ってオリジナルだと1から設定全部作らなきゃいかんからなかなか難しい
だから書ける人は尊敬する
SSの直後にその流れはどうなの
ともあれ
>>413待ってるぜ
最近のラッシュは本当にありがたいというかうれしいというか職人さんGJというかイィヤッホーゥ!
自分も
>>413待ってる。全裸で。
418 :
名無しさん@秘密の花園:2009/07/10(金) 00:09:11 ID:jBrFTe7J
wktk
「美穂ちゃんは大事な友達だよ」
「友達ってだけ?」
「親友と言ってもいい。だからお泊まりにも来てもらうし」
「それだけ?」
「じゃあ訊くけど、美穂ちゃんはボクをどう思ってるの?」
「好きだよ」
美穂は答えて言った。じっと華子を見つめて、
「言っておくけど幼なじみとか友達という以上の意味だよ」
「それって、どういう意味?」
「わかってて訊いてるでしょ?」
「言われなきゃわからない」
「言ったら、ちゃんと返事してくれる? イエスでもノーでも誤魔化したりしないで」
「…………」
華子は笑みを引っ込め、ため息をついた。
「……これが潮時ってやつなんだろうね」
「何よ潮時って」
「どうして美穂ちゃん、ボクより五つも年下なのさ。ボクのほうが訊きたいよ」
「美穂の年が問題なの?」
「そうじゃなければ、とっくに」
「とっくに……何?」
「…………」
華子はお湯の中で美穂の手に触れた。
ぴくりと美穂は身を強ばらせたが、華子を見つめたまま何も言わない。
「……美穂」
華子は美穂に顔を近づけ、吐息がかかるほど間近で囁いた。
「好きだよ、美穂」
「華ちゃん……」
最後の距離はお互いから縮めて、二人の唇が重なった。
「……んんっ……」
触れた手の指を絡め合う。
もう一方の手を、美穂は華子の背中に回し、身体を寄せる。
触れ合う肌は、お湯よりも熱いほどだった。
美穂は自分の心臓がドキドキと高鳴るのを感じる。
華子にも伝わっているかも知れないのは恥ずかしいけど、でも、そのドキドキが自分の正直な気持ちだ。
華ちゃんとのキスで、美穂は、こんなにドキドキしてるんだ……
唇を離し、美穂と華子は間近から再び見つめ合った。
「……ズルいよ、華ちゃん」
美穂は言った。
「華ちゃんのドキドキが伝わってこない。オッパイのせいだ」
「ドキドキしてるさ、ほら」
くすくす笑いながら華子は、美穂の手をとって自分の胸へ導く。
美穂は、どきりとしたけれど、触れさせられたのは乳房ではなくその谷間だった。
もちろん、そのほうが心臓には近く、華子の胸の鼓動は確かに伝わってきた。
「ごめんよ」
華子は謝った。
「美穂ちゃんの想いに気づいてなかったわけじゃないんだ。ボクと同じ気持ちだって、ずっとわかってた」
「それなら、どうしてもっと早く言ってくれなかったの、華ちゃんの気持ちを?」
「ごめん」
「美穂が子供だから?」
「美穂は子供じゃないよ。ボクが勝手に子供扱いしただけさ」
「華ちゃんが振り向いてくれないと思って、美穂が諦めてたら、どうするつもりだったの?」
「諦めるつもりだったの?」
「質問に質問するのはズルいよ」
「ごめん」
「ちゃんと答えて」
「いつまででもチャンスを待つつもりだった」
「美穂が諦めてたら何のチャンスがあるの?」
「たとえ美穂が他の誰かを好きになっても、いつまでもその人を好きとは限らないだろ?」
「そんなの、わかんないじゃん」
「わかるよ。だって、誰よりもボクが一番、美穂を好きだから」
「美穂の気持ちはどうなの? 好きと言ってくれない華ちゃんより、好きだと言ってくれる人のほうが……」
「好きだよ、美穂」
華子は言って、にっこりとした。
「さあ、言ったよ。もう誰にも美穂を渡さない」
「ズルいよ、華ちゃん」
美穂は口をとがらせながら眼を伏せた。
「ごめん」
華子は笑って言うと、美穂の顎に手をかけ、顔を上げさせる。
「愛してるよ、美穂」
「やっぱりズルいよ、華ちゃんは……」
美穂のそれ以上の言葉は華子の唇で塞がれた。
そして、この日が二人の記念日になった。
【終わり】
消えたテキストを3レス分、書き直したさ……
夜勤中に何やってるんだろうね俺
続きキテター
読んでるほうが萌え恥ずかしくて転げまわりそうでした
GJ!
424 :
1/5:2009/07/10(金) 13:37:23 ID:DGuO+3tg
>>411GJ!!
私も投下します。
>>374とリンクしてますが読んでなくてもどうってことないです
なんか冗長になってしまって気に入らないんですが、せっかく書いたもんなんで一応w
ソフィアはやっぱり頼りになる。
今まではほとんど孝子のワンマンチ−ムだったから、あいつが潰されると手詰まりだったけど。
孝子がお母さんを亡くして廃人みたいになっちゃった時はこの先どうなるものかと思ったものだ。
その点はあの千紗ちゃんという子に感謝しなくては。バスケ部のキャプテンとして、それと孝子の友だちとして。
ま、孝子が千紗ちゃんのことを許婚とか言ってるのは無視するとして。あいつはアホだから。
と、そんなことをとりとめもなく考えていたところで、急に裾を引かれた。
「ん?」
立ち止まって振り向くと、こちらをじっと見上げる青い瞳と目があった。
身長は140センチもあるだろうか。背中まで伸びた金髪が綺麗だ。
顔立ちは大人びて見えるが小学生、たぶん3〜4年生くらいだろう。
それにしても美人な子だ。つくりが、同じ人間とは思えない。
「どうかしたの?」
私はなるべく優しい声色で話しかけてみた。
でも少女は首を傾げるだけで答えない。
もしかして日本語がわからないのかも。だって、明らかに外国人だもの。
「まいったなあ」
べつにほうっておいてもいいとは思う。
でもあんまり見つめられるものだから、そんなことしたら薄情な気がしたのだ。
「ねえお嬢ちゃん、お名前言える?」
試しにもう1回話しかけてみる。自慢じゃないが英語の成績は2だ。
425 :
2/5:2009/07/10(金) 13:38:04 ID:DGuO+3tg
「……アリシア」
おおっ、なんだ日本語わかるじゃん。
「アリシアちゃんか。お姉さんは茜。一人なの? ママは?」
「……ワカンナイ」
わからないのは、質問の意味がわからないのかそれともどこへ行ったかわからないのか、わからない。
「えと……一人でお家帰れる、よね?」
「ワカンナイ」
アリシアちゃんはちょっと涙ぐんで、ジャージをつかんだままの手をギュッと結んだ。
まいった。
「アリシアちゃんはどこから来たの?」
「……アッチ」
アリシアちゃんは力強く駅の方を指差した。
「あ、そう」
もっとこう、町名とか出てこないものか。
しかたない。
私はとりあえず駅までアリシアちゃんを連れて戻ることにした。
アリシアちゃんのママが見つかればよし、ダメでもあそこには交番がある。
それ以上は通りすがりの女子高生に期待されても困るのだ、正直。
「よし、行こうか」
アリシアちゃんは頷いて、私の差し出した手をしっかりと握った。
小さくて、柔らかい。
426 :
3/5:2009/07/10(金) 13:38:47 ID:DGuO+3tg
「アリシアちゃんは何歳?」
「……9」
「3年生か」
「ママ、イッショニ キタノ」
「うん」
初めて自分から話してくれたのが嬉しくて、自然と口許がほころぶ。
「アリシア、ネコ ミテタラ イナイノ」
「うん、そっかあ」
ちょこちょことした足取りで私の横を歩く姿は小動物みたいだ。
猫を見てたらママとはぐれたらしいが、この子は犬っぽいかな。
いいなあ。可愛い。こんな子、ほしい。
ちょっと返すのが惜しい。
って、なんだか自分が危ないおじさんになったみたいだ。
にしても、どうして私のジャージをつかんだりしたのだろう。
他にも人はいっぱい歩いていたのに。
「サガシタノ。コレ ネエサント オナジ。アカネ、ネエサント トモダチ?」
姉さん? ジャージが姉さんと同じってことだろうか?
なら導き出される答えは一つしかないのだが。
「あっ」
ふと、駅から走ってくる金髪が視界に入って私は声をあげた。
案の定と言うべきか、我がバスケ部の後輩ソフィアだった。
去年父親の仕事の都合でスウェーデンから引っ越してきたばかりだが、既に日本語ペラペラという才媛だ。
427 :
4/5:2009/07/10(金) 13:39:27 ID:DGuO+3tg
「アカネ!」
アリシアは私の顔を見て嬉しそうに笑うと、手を振りほどいて駆け出した。
「アリシア!」
ソフィアがそれを抱きとめる。
どうやら一件落着らしい。
ソフィアはすぐに私に気づいたみたいで、アリシアちゃんと手をつないでこちらへ歩いてきた。
「アカネ、アリガトウ。アリシアノ コト、ミテテ クレタンデスネ」
「偶然だけどね」
「ゴメンナサイ。ママカラ デンワデ、アリシアト ハグレタッテ」
アリシアに負けないくらい美人さんなソフィアが、みっともないくらい髪を乱して肩で息をしていた。
よほど慌てて探したんだろう。
携帯で、たぶんママに電話しているんだろう。アリシアちゃんが見つかった報告かな。
「アカネ」
「なに?」
アリシアちゃんに手招きされてかがむ。
と、背伸びした彼女の唇が私の唇に触れた。
「アリガト」
「え……」
いや、ちょっと、君からしたら挨拶程度かもしれないけど、一応私のファーストキスなんですけど。
「ア、アリシア!」
電話を終えたソフィアが怒ったような口調でアリシアちゃんを引き離す。
アリシアちゃんはそんな姉になにか耳打ちをした。
ソフィアは聞きながら、こちらをちらちらと窺っている。
なんだろうと思ってると、ソフィアが私に向き直った。
428 :
5/5:2009/07/10(金) 13:40:07 ID:DGuO+3tg
「アノ、アカネ」
「なに?」
「アリシアガ、アナタト ケッコンシタイッテ」
「へえ〜……へ? 結婚!?」
不意をつかれた発言に私はマヌケな声をあげていた。
だけどまぁこどもの言うことだからと、脳が冷静に処理しはじめたところでソフィアの追い討ちがあった。
「デモ、ダメデス。アリシア ニハ ワタシマセン。アカネト ケッコンスルノハ、ワタシデス」
「……は?」
いやいやいやいや、待て。
おかしいだろ、なんかもう。だって。
「女同士なんだけど」
「ノープロブレム!」
そう言ってソフィアは突然私の頬にキスをした。
アリシアは私の右腕をとって、姉には負けないとばかりにしがみついてくる。
「スウェーデン、オンナドウシ デモ、ケッコンデキル」
なにこのハーレム状態。
二人の勝手な物言いに、だけど困ったことに全く腹が立たない。
どうやら私も、孝子のアホと大差なかったようである。
やっぱもうちょいなんとかするべきだったかorz
このところ毎日のように投下してたらネタがなくなってきましたよっと
いつも感想ありがとうございます
あえてレスは返してませんでしたが、読んでもらえて嬉しいです
これからもよろしくお願いします
GJ!イイヨイイヨスゴクイイヨー!
28282828282828282828
オリジナルでなくてもいいんだよね!?
あずまんがのちよちゃん×大阪などこの擦れ的にホームランな気がするけど
ったく、どいつもこいつも素晴らしすぎる!
本当に盛り上がってるねーGJ
>>432 その発想はなかったぜ……まて俺はともちよが好きかも知れない
>>429 あんた毎回最高だ
愛してる
あずまんがで思ったんだけど、苺ましまろってもろにこのスレのストライクゾーンじゃね?
>>429 この―――ロリコーン!!
いや、(このスレでは)誉め言葉だよ?
>>435 なんと!!確かにそうだ。
全巻持ってんのにきづかなんだ……
ちよちゃんと榊さんがのんびりラブラブしてると聞いて飛んで来たけど違うの?
ちがわないよ!
このスレ的にはあれだ、ちよちゃん総受け?
よつばと! も美味しいよな
恵那と風香とか?
よつばは来年小学校入るんだろ? 問題ないぜ
のぶちぃ
恵那!恵那!
あさぎが高校生ならこのスレ的にあさぎ×恵那がOKだったのになぁ
今までは高校生と小学生の一対一を想定してきたが、
小学生数人×高校生というのもいいなと思ってきた。
近所の小学生を集めて一緒に遊ぶ高校生とか、
妹の同級生に懐かれまくって小学生に埋もれる高校生とか。
>>445 その手のネタは用意してある
期待せずに、数日待っていただきたい
いいやっ 限界だ! 期待するね!
押しに弱い高校生は素敵だもの。
多人数の子供らに絆されていいようにされる高校生は至高。
…
自分もネタはあるんだが、形にする時間がないんだよな。
今考えてんのは
>>445が言ってるような複数小学生×高校生で、
双子小学生×従姉のお姉さんなんだけど…書く時間が…orz
まぁ複数小学生×高校生は
>>446が書いてくれるようなので期待して待つよー
やっぱ自分は読み専でいいや。
>>449 あきらめたらそこで試合終了ですよ(AA略
お姉ちゃんの彼女に横恋慕する妹とか良いよね
>>451 あ、そのネタください
たぶん暗い話になると思いますがw
>>445のネタで1本(こっちも暗いw)書いた後にでもやります
今日投下しようと思ってた話は忙しくて書き上げられなかった〜
明日にはたぶん
暗い話も好きだよ
ドキドキ
456 :
1/5:2009/07/14(火) 16:53:41 ID:r/rQB8OZ
時間なくてやっつけ気味の作品ですが、投下します
生徒会の活動を終えて帰りの電車に乗り込むと、ドアの近くの座席がちょうど一人分だけ空いていた。
そのドアから乗ったのが私だけということもあってか、他に座りそうな人はいない。
私はありがたくその席に掛けることにした。
腰を下ろすと、間を置かずに電車は駅を滑り出す。
すっかり遅くなってしまった。
周りに推される形で立候補してしまったが、生徒会長がこんなに忙しいとは思ってもいなかった。
もしかして厄介事を押し付けられてしまったのかもしれない。
どうも昔から貧乏くじを引いてしまう役回りなのだ。
「はぁ」
小さく溜息をもらすと、不意に、右肩に何かが触れた。
かすかな重みを感じて視線を動かすと、私の肩にもたれて天使が眠っていた。
天使。黒髪の頭頂部に浮かんだ天使の輪に私の目は惹きつけられた。
その髪をツインテールに結っているのが可愛らしい。
幼い中学生か、大人びた小学生か。そんな容姿だ。
フリルをあしらったロングの白いワンピースは、なんだか避暑地のお嬢様に見える。
勝手なイメージだけど。
たぶん、いいとこの子なんだろうな。上品な空気が全身から漂ってる気がする。
髪の毛からだろうか、甘い香りがして鼻腔をくすぐってくる。
私はうっとりしてしまって、目を細めた。
いいなあ。こんな子をモデルにしたら、私でも少しはましな絵を描けるだろうか。
と、無粋なアナウンスが車内に響いて、少女が身じろぎした。
起こすのも可哀想だと思ってじっとしていたが、私はもう降りなければいけない。
彼女を起こさないと。
そんなこと思っているうちにブレーキがかけられる。
457 :
2/5:2009/07/14(火) 16:54:29 ID:r/rQB8OZ
「ん……」
あーあ、起きちゃった。
少女はぼんやり目を覚ますと、寄りかかっていた私に謝るでもなく、ただ笑って見せた。
それはもう、にっこりと。
男の人だったら、誰でも鼻の下がのびるんじゃないだろうか。
だって全然こどもらしくない、変な色っぽさがあったから。
少女が立ち上がって、追いかけるみたいに私も慌てて立った。
ぼやっとしてたら降りそこねてしまう。
ホームで私は、その場をすぐに去ることができなかった。
壁に背中を預けて携帯をいじる少女から3メートルくらいの距離を保って、その姿を眺めてしまう。
自分の意思なんか関係なく、まるで、見えない力に強制されているかのように。
「なにか用?」
少女が言葉を発してから数秒遅れで、私はそれが自分に向けられたものだと理解した。
「あ……あの、ごめんなさい」
なにを謝っているのだろう。見てたことを?
「用がないなら消えてくれる?」
愛らしい顔立ちに似つかわしくない言葉遣い。
私はますます興味をそそられている自分を感じていた。
こんなに創作意欲をかきたてられる対象に出逢ったのは、生まれて初めてだった。
「モ、モデルに」
「は?」
「モデルになってくれない? 絵の」
気づいた時には、そう申し出ていた。
「モデル、ね……」
458 :
3/5:2009/07/14(火) 16:55:19 ID:r/rQB8OZ
と、少女の携帯が鳴った。初期設定のままと思われる、シンプルな着信音。
少女は一瞬携帯に視線を落とすと、私に向かって不敵に微笑んだ。
そして、電話に出る。私の目を捉えたままで。
「ああ……こんばんは、おじさま。ううん、平気よ。いいわ、私も会いたかったの。ええ。それじゃ、いつものところで待ってます」
私は少女の方へ1歩、2歩と近づいた。
吸い寄せられるような感覚だった。
「と、いうことなんだけど」
電話を終えた少女が私に1歩、間をつめる。
もう手を伸ばせば触れられる距離だ。
「わたし忙しいのよね。人気あるから」
「人気?」
「そ。血のつながらない優しいおじさまがたくさん待ってるから」
「え?」
「一緒にご飯食べておしゃべりするだけでお小遣いくれる、バカなおじさまがね」
「だ……ダメ! そんなのよくないよ!」
「どうして?」
挑みかかってくるような鋭い目つきに、後ずさりしたくなるような重圧を感じさせられる。
「だ、だって、そんな援助交際みたいなこと」
一瞬、男の手が彼女の身体の上を這い回るのを想像してしまった。
そんなの絶対に嫌だ。
「固いなぁ。たいしたことじゃないでしょ」
「だって、だって……」
少女が私の顔を下から覗きこんでくる。
「ああ。お姉さん、処女なんだ」
「なっ……!」
「図星?」
暗に自分は処女じゃないと宣言されたみたいで、私は陰鬱になった。
なんでこんな子がそんなことを。
459 :
4/5:2009/07/14(火) 16:56:06 ID:r/rQB8OZ
「お、親が、心配するよ」
「心配ねえ……するわけないでしょ、あんなやつらが。あいつら、仕事のことしか考えちゃいないわよ」
少女の瞳には諦めの色が浮んでいた。誰にも、なにも期待していないんだ。
「もういい? わたし行くけど」
「待って。ま、まだ……」
まだ。まだ行かせるわけにはいかない。
私には彼女が必要なのだ。
「なによ、もう」
「し、心配なの」
「はあ?」
「私が心配なの。だから、そういうこと、もうやめて」
「ふーん。ならさぁ」
少女は試すような口調で問いかけてきた。
「お姉さんが私の相手、する? お金払えるならだけど」
私は最低かもしれない。
けれどその時の私には、正攻法で彼女を口説ける自信がなかった。
いくら入ってたっけと思いながら、鞄を探って財布を取り出す。
幸い……かどうかはわからないが、新しい画材が欲しくて下ろしたなけなしの5万円があった。
「……へえ」
「モ、モデル料よ。これで、私のモデルに……」
少女は躊躇いもせずにお金をひったくると、私の右腕に自分の腕をからませた。
「いいよ」
私は奇妙な背徳感に目眩がした。
実際にはモデルを頼んだだけなのに、少女をお金で買ってしまったような気分だ。
460 :
5/5:2009/07/14(火) 16:56:59 ID:r/rQB8OZ
「ね、モデルってヌード?」
私は裸婦は描かない。
でも、たぶんもう私は目の前の少女に狂わされていたのだ。
「そうね。脱いでもらうことになると思う。できる?」
「おもしろそう」
少女は私の腕を引いて、年相応にはしゃいでみせた。
「ホテルでも行く?」
「今日、うち誰もいないの。だから――」
「お姉さん、悪い人だ」
少女が微笑む。
少なくとも家庭や学校では品行方正で通っている私がこの短時間で悪い人になってしまったというならば、そうさせたのは間違いなく彼女だ。
「ねえ、お姉――お姉さんなんて名前?」
「藤澤、藤澤夏実」
「夏実お姉さん、わたしのことはルリって呼んでね」
それが本名かどうか、私にはどうでもよかった。
でもルリという響きは彼女に合っていると思った。
「よろしくね、夏実さん。わたし人前で裸になるの初めてだから」
「え? あ、あなた!?」
イタズラ小僧みたいな表情で、少女は小首を傾げた。
「わたし、体売ってるなんて一言も言ってないけど」
続けざま、私の耳許に悪魔の囁きを吹きこんでくる。
「夏実さんになら売ってもいいよ……処女」
きっと今夜は絵を描くだけではすまない。
私はルリのもつ魔力に抗うことはできないだろう。
そして、過ちを犯す。二度と引き返せない過ちを。
それは、確信めいた予感だった。
なんて悪い幼女や素晴らしいww
これは・・・ヤバいです
gj
黒くてエロスな幼女…なんかもう…なんかもう! って感じです
グッジョブ!
ちょ! も! 萌えすぎる!!!!
あああああああああああああああああああああああああああああああ
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ ⊂(。A。)
この女の子…悪魔!悪魔だ!
作者はデビルサマナーに違いない!クズノハを呼べ!
ダメだクズノハもロリコンだ!悪幼女バンザーイ!
あれ?俺、PC版メガテンなんてやってたかな…
なになに 女神転生って悪魔幼女出てくんの?
学生たちはそろそろ夏休みか…
長い休みは学生カップルには美味しいイベントだらけだ。
特に夏休みはいい。
海だの山だの大量の宿題だの絵日記だのラジオ体操だの素敵なことだらけだ。
でも八月の半ばあたりの、別段やることがなくてぼーっとした一日もいいな。
午後二時頃の暑い盛りに小学生が高校生の部屋に上がり込んでうだうだしたりしたら素敵だ。
「あついー!! ジュースかアイス欲しいー! 両方でもいいけどー」
「あーもううるさいうるさい。学校のプールでも行ってきなさい」
「だって五年生の時間は午前中なんだもん」
「…じゃあ宿題してなさい」
「勉強は暑くない朝のうちにしとくんだよー」
「くそー赤ペン先生の入れ知恵だな」
「あ、そうだかき氷食べに行こうよ。公園のところの」
「あー」
「それで帰りに花火買ってさ、夜に二人でやろうよ! ね! 決まり!」
「小学生は本当に元気だなー」
みたいな。元気な小学生とだらけた高校生はいい。
高校生は元気さに押されつつも、それを楽しんでいるといい。
そして花火の後は流れでお泊まりになるんだ。そうに決まっているんだ。
さあ続きを書く作業に(ry
以前の過疎っぷりが嘘のような盛り上がりだなー
>>468 なぜそこまで書いておいて続きがないのだね。
素敵すぎる…
「おねーちゃーん、あーそーぼー」
「ごめん。ムリ」
「えーなんでー!!」
「うっ、それは……」
「ねーなんでなんでー」
「……宿題が終ってないからです(がくっ)」
「えー!!もう夏休みもあと5日だよ!?」
「……」
「ダメだよー宿題は7月中に終らせなきゃ!!」
「ごもっともです……」
「あとどのくらいで終るの?」「んー、かかって5日。特急で1日……かな?」
「じゃあ、1日!!」
「あーでも1日だとうつ―――」
「1日!!」
「……はい」
「じゃ、頑張って!!」
「うん……」
「あとで肩叩きに行ってあげるから」
「―――よし。頑張ろう」
「ふぁいとー!!」
ダメな高校生×しっかりした小学生
>>472を見て何かが滾った。
宿題を写させてもらうため高校生は同級生に泣きつくわけだ。
その同級生は仕方なく宿題を持って家に行くわけだ。
そこへ肩叩きをしに小学生がやってくるわけだ。
小学生は知らないお姉さんに一人対抗意識を燃やしたりしてうっひょーな展開になるわけだ。
個人的に同級生はツンデレだといい。
渋々宿題を見せるというていで、実は頼りにされて嬉しがっているんだ。
そしたらちびっ子が来てなんだかべたべた引っ付いてるんだ。
「べっ別に私には関係ないし」とか思いつつも、ほんの少し羨ましかったり悔しかったりするんだ。
当の高校生はそれに全く気付かず、宿題が大変だなぁくらいしか思ってないんだ。
触発されてここまで来た!後悔はしていない。
ああ、みんなGJですねー
私は予告どおり
>>445のネタで投下しますが、最初に言い訳をさせてください(うわー、最低だな)。
このところ忙しくてゆっくり書く時間もなく、それでもなんとかちょこちょこやってたんですが、あまりにも内容が暗く筆が進まなくなり、こりゃいかんと思って明るい方向で書き直し。
でも女の子の数を増やしてそれぞれのキャラをたてようと思ったらそれなりに分量が必要であり、短く削る作業に四苦八苦。
無謀なネタに挑んでしまったと後悔するも後の祭りでございました。
しかも前作の
>>456と若干かぶり気味なネタが入ってることに気づいてへこんでますorz
まあそんなこんなで、みんなは温かい目と広い心で読めばいいと思うよ?
475 :
1/6:2009/07/17(金) 16:46:09 ID:2NdneEJE
「ただいま」
私が自室のドアを開くと、いつものように3人が出迎えてくれる。
真っ先に元気な子犬みたいに駆け寄ってきたのは11歳の姫乃。
スカートは絶対に履かないし髪がベリーショートのせいもあってか、パッと見はまるきりやんちゃな美少年といったふうだ。
私がかがむと、背伸びしておかえりのキスをしてくれる。
唇の端っこに、ちょこんと控えめに。
「おかえり、美夜」
「姫、顔が汚れてるわよ。またサッカー?」
ハンカチで頬の土汚れを拭ってやると、姫乃は照れくさそうに頭をかいた。
「運動もいいけど、綺麗にしてないと友希に嫌われちゃうわよ」
「はーい」
素直に返事した姫乃は、自分のすぐ後ろに控える一つ年上の友希を振り返ってはにかんだ。
私の趣味で、フリルをたっぷりとあしらった白のミニワンピを着た友希が順番を待っている。
私が着たらロリータファッションと言われるかもしれないが、この場合は正真正銘のロリータだ。
姫乃よりも少しだけ背の高い友希が、同じように背伸びしてキスをしてくれる。
きちんと、唇を合わせて。
「おかえりなさい、美夜ちゃん」
「友希、これ可愛いわね」
1本の三つ編みにして垂らしていた背中までの髪に触れると、友希は嬉しそうに微笑んだ。
476 :
2/6:2009/07/17(金) 16:46:52 ID:2NdneEJE
「タマちゃんがしてくれたの」
「そう」
友希の陰に隠れていたツインテールの女の子が、おずおずと前に出てくる。
珠子だからタマちゃん。10歳だが、同い年の子と比べても背はずいぶんと低い。
それでも一生懸命に背伸びして、キスしてくれる。
この子のキスは一番情熱的だ。吸いつくように私の唇をとらえ、たっぷりと味わってからようやく放してくれる。
「おか、え、り……美夜、さん」
「タマ、今日はなにをしていたの?」
「ピア、ノ……弾いて、た」
ゆっくりゆっくりと、彼女は言葉を紡ぎだす。
「そう。うまく弾けた?」
「タマちゃん、すごく上手なの。今日弾いてくれたやつ、なんだっけ。ほら――」
「愛の夢だろ」
「そう、それ。って、なんで寝てた姫が覚えてるのよ」
「ね、寝てねえよ」
「ウソ。イビキかいてたくせに」
「バ……おまえ、バカ。人聞きの悪い」
珠子は二人のやりとりを見て、声をたてずにクスクスと笑った。
477 :
3/6:2009/07/17(金) 16:47:36 ID:2NdneEJE
床に腰を下ろすと、珠子が私と向かい合うようにして膝の上に乗ってくる。
彼女の特等席なのだ。
隣では姫乃が友希の膝枕で横になりつつ、こっちをちらちら窺っていた。
「おい、タマ。そこはオレの席なんだぞ。貸してやってるだけなんだからな」
そんなこと言われても、珠子は気にした様子もない。
私の胸にしがみついてうとうとしている。
「おい、タマ。そのおっぱいもオレんだからな。おい」
「やめなさいよ。姫にはあたしの胸があるでしょ」
「え、だって、友希の……小っちゃいも――あだっ」
おでこをピシャリと叩かれて、ようやく姫乃は黙った。
しょうのない子だ。
姫乃が言うには自分の嫁は私で、友希は旦那らしい。
もっとも彼女の言い分はともかくとして、実際には姫乃も友希も珠子もまとめて私のものである。
面倒見のいい、あるいは物好きな高校生のお姉さんなんてのは見せかけに過ぎない。
人間、肩書きには弱いのだ。
良家の娘で、生徒会長で、学年首席ときたら誰が疑うだろうか。
私がロリータコンプレックスのレズビアンだなんて。
教師も、彼女らの家族も、誰も疑ったりしない。
子どもを捕まえるのは、チャンスさえあれば意外と簡単な作業だ。
寂しさにつけこむこと。
自分の性別に疑問を抱いても、誰にも理解されずにいた姫乃。
金銭感覚の崩壊した両親をもち、貧乏なことを理由にいじめをうけていた友希。
コミュニケーションが苦手で、周りから持て余されていた珠子。
みんな簡単に近づくことができた。
今では放課後にここへ集まるのが決まりごとのようになっている。
でも私はそこいらの男たちのように、欲望に任せて彼女らを壊してしまうような愚かな真似はしない。
大切にして、慈しんで、私たちが愛し合えるように仕向けるだけ。
ここは私の楽園で、彼女らは私の天使なのだから。
478 :
4/6:2009/07/17(金) 16:48:18 ID:2NdneEJE
「ねえ美夜ちゃん、夏休みのことなんだけど」
「ん? うん」
物思いに耽っていた私は、友希の声で現実に引き戻された。
「みんなで話してたんだけど、泊りがけで海とか行こうぜ」
「旅行か。いいけど、あなたたちスポンサーがほしいだけじゃないでしょうね?」
「見返りは用意してあるよ」
冗談で言ったつもりだったのだが、姫乃は真顔で返してくる。
「なに、見返りって?」
「あ、あのね」
友希が恥ずかしそうにうつむいて、膝の上の姫乃と顔を見合わせている。
珠子の表情も覗いてみたが、やっぱりもじもじしているだけだった。
「なに?」
「あ、あのね。あたし、来年中学生なんだよね」
「そうね」
「でさ、オレはこの前とうとう生理がきちまって」
「ああ。姫、もう死にたいってへこんでたわね」
「だから……」
「だから?」
首を傾げると、友希は溜息をつき、姫乃は苛立たしげに体を起こした。
「いい機会だと思うの」
「機会?」
「ああ、もう。だ〜か〜ら〜さ!」
さっぱりわからない。
「泊りがけで旅行に行こうってのは、そういう意味なんだってば」
「そういう――」
「つ、つまり、私たちがまだ子どものうちに、美夜ちゃんに……あ、あげたいって」
「……んなっ! あ、あげたいって」
「言わせんなよ、美夜の鈍感」
「……セックス、だよ」
胸元からボソリと聞こえてきた珠子のつぶやきに、私は一瞬完全に固まってしまった。
479 :
5/6:2009/07/17(金) 16:48:55 ID:2NdneEJE
「な、な、な、なに、なに言ってるのあなたたち」
「だって美夜、ロリコンだろ」
「私たちに、その、そういうことしたい……よね?」
「ちょ、ちょっと、待って。待ってよ」
なんだこれは。どういうことだ。
どうしてバレた?
彼女らに本性を見せた覚えなんかないのに。
「あの、美夜ちゃんショック受けてるみたいだけど」
「バレバレだったのにか?」
「ウソっ!?」
「いや、だって、ねえ」
「うん」
3人はそれぞれに頷きあって、勝手に納得している。
「風呂入る時、目がエロいよな」
「やたらキスさせたがるしね」
「机の、引き出し……本と、DVD」
「い……いやあああああああ!」
私は頭を抱えて身悶えた。
珠子が膝から落っこちたけど、それどこじゃない。
「美夜が壊れた」
「姫のせいじゃない?」
「トドメさしたのタマだろ」
「……ゴメン」
要するに、私の思惑は彼女らにはお見通しだったということらしい。
「あ、あは、あはは」
なんて滑稽なんだろう。
「お、落ちこまないで美夜ちゃん」
「そうだよ。いいじゃん、とりあえず二人は手に入るわけだし」
「……タマも」
「タ、タマちゃんはまだ早いから」
「でき、る……よ」
480 :
6/6:2009/07/17(金) 16:49:25 ID:2NdneEJE
「んー、よし。わかった」
「姫!?」
「だって、タマだけ仲間はずれじゃ可哀想だろ」
「そうかもしれないけど」
「タマ、一緒に大人の階段のぼるか」
「のぼる……」
完全に置いてけぼりな感じで、話は進んでいく。
どうやら私はこの夏休みに3人の小学生と初体験してしまう流れらしい。
「あなたたち、いいの? それで」
私の膝にもう1回上がって、珠子が頷いた。
「あのね、ずっと考えてたの」
友希が左側から抱きついてくる。
「美夜ちゃんの動機は置いといて、あたしたちは現に救われてるわけだし」
右腕に姫乃が体を寄せてくる。
「感謝してんだよ。みんな」
「だから美夜ちゃんのほしいものをあげるね」
「減るもんじゃないしな」
不覚にも、ちょっと泣きそうになってしまった。
「ど、どうなっても知らないからね。私、遠慮したりしないわよ」
「いいよ。その代わり、返品はきかないけど」
「一生傍にいてやるよ。な、タマ」
「……うん」
そう言って3人の天使はそれぞれに私を抱きしめた。
「それならもう寂しくないでしょ、美夜ちゃんも」
「美夜は寂しがりやだからなぁ」
そんなとこまで見抜かなくてもいいのに。
もう完全に立場を逆転されてしまった気分だ。
「あなたたちには言われたくないわよ」
でも悔しいけれど、私はきっと寂しくなくなる。
それだけは、確実なことに思えた。
つつつつつつつつつつつつつ続きはいつですか( *´д`)ハァハァ
でも、没になった暗いバージョンも読みたいです
おおおおおおににににやけるぅぅうハァハァ何という天国!!
GJ!激しくGJ!!!!!
いいよいいよー
みんな乙
これはいいな、小学生ハーレムとかやばすぎww
囲んでるほうが幸せそうなのがまたたまらん
GIDはちょっと……
性別違和≠GID
○○はちょっととか言わないでくれ頼むから
スルーでいいんだよ
なんでか百合って、いつもそういう部分から荒れていくんだよ・・・
余計なこと言ってすまない
うんうん、まったりいこうぜまったり
>>473 素晴らしい妄想だなぁ。
そうしてまた書いてみる。
ようとして途中で(携帯の電源が)消えたー!!
ぬおぉぉぉー!!
グスン。
ちょっと寝よ。明日にしよう。
夏休みの始まりをニュースで知った。なんだかな。
学生達は夏の到来に胸弾ませているんだろう。
夏休みはあれだね。田舎の親戚の家に行くね。
そこで親戚の小学生に会うわけだね。
別にお姉さんでもいいはずけど、ここは何となく小学生の方がいい。
お互い会うのは久しぶりで、しばらく見ないうちに色々大きくなった相手に新鮮さを感じたりしてね。
小学生は久しぶりにお姉さんと会えて嬉しくて、沢とか山とかに連れ出すわけだ。
高校生は外で思い切り遊ぶのなんて久しぶりで、すぐに息が上がったりすると良い。
色白高校生と日に焼けた小学生の組み合わせはなんだか良いと思う。
高校生は慣れないアウトドアに戸惑いつつも、妹ができたみたいでなんだか楽しくなるんだ。
夜も並んでご飯を食べて、叔父さん夫婦に「こうしてると二人は姉妹みたいだなー」
とか言われて照れるやら嬉しいやらなんだ。
言うまでもなく寝るときは二人並んで寝るんだ。
そんなことが浮かんでは消える。
消すなwww
>>490 書けた。
が、無駄にだらだら長くなってしまった……
文章下手なんでそこは勘弁してください
あと、携帯からで読みにくいかも。
2レスほど、借ります
8月上旬の強い日差しの中、いつもどおりお姉ちゃんの家に向かう。
たかが数百メートル。
それでも、背の低い私にはアスファルトからの照り返しがきつく、お姉ちゃんの家に着くまでには汗だくになっていた。
形の上だけチャイムを鳴らして直ぐに玄関のドアを開けて中に入る。
「こんにちはー」
「おーいらっしゃい。今日は暑いからもう来ないかと思ったよ」
声をあげながら中に入るとお姉ちゃんが棒アイスを片手にリビングから出てきた。
食べたいとか、思ってない。いや、ちょっとは食べたいけど。
そんなことよりももっと大事なことがあった。
「な、ななな―――」
「ん?どしたん?」
「なんてカッコしてんの!!」
お姉ちゃんの格好は、下は学校のものと思わしき半ズボン、上は下着のみという、女子高生らしからぬだらしなさ過ぎるものだった。
「やー今日は暑くってねー。いやはやまい」
「せめてなにか着ようよ!!」
「着てるよ?」
私が慌ててそういうと、お姉ちゃんは半ズボンをくいくい引っ張りながら首をかしげた。
あー、なんでこの人はこんなんなんだろ……
取りあえず、靴を脱いでからお姉ちゃんを部屋に押していく。
そしたら案の定、ベッドの上にTシャツが脱ぎ散らかしてあって、それをお姉ちゃんに突きつける。
「ほら、これを着る!!」
「えー暑いよー」
「クーラーつければ良いじゃない!」
「でも、地球温暖化がどうのこうのって言ってたのはみぃだよ」
「うっ。それでもそんなカッコはダメ!!絶対ダメ!!」
「大丈夫だよ。この家には家族しかいないし」
「私は家族じゃないけど」
へらへらと笑うお姉ちゃんにちょっと冷たくかえすと、お姉ちゃんは調子を変えずに、
「家族のようなものだよー」
なんて言った。
あまりの不意打ちに何も言えないでいるとお姉ちゃんはそのままへらへら、にこにこした笑顔を浮かべていた。
「と、兎に角着るの!!」
「ちぇーけちー」
お姉ちゃんは観念したのかTシャツを受け取って、ちょっと溶けたアイスを差し出してきた。
「ちょっともってて」
「うん」
「食べてもいいよ」
「あ、うん」
て、さっきこれ、お姉ちゃんがくわえてた……
「はっ!!しまった!!」
ちょっとドキドキしながら視線をアイスからお姉ちゃんにうつすと、
ちょうど眼鏡が服に引っ掛かっているところだった。
……なにやってんだろ。
そうこうしているうちに手にもったアイスが溶けてきて、慌ててそれを嘗めあげる。
「あはは。みぃだって行儀わるいぞー」
そしたら、いつの間にか着終わったお姉ちゃんにからかわれた。
「だ、だだだだって落ちたら拭くのは私なんだよ!?そ、それにこれは勿体ないからで……」
慌てて言い分けをする。あー絶対に顔赤いよー。
「そんなに焦らなくても……冗談なのに」
「うぅ……」
「まぁまぁ、みぃもアイス食べよー、こんなに汗かいてるし」
恥ずかしさに顔を俯かせていると、お姉ちゃんがそう言って頭を撫でてくれた。
自分の手に汗がつくのも構わずに、汗を確かめるかのように髪に手を差し入れる。
「う、うん……」
そのしぐさとその笑顔に思わずドキリとしてしまってそう返すのがやっとだった。
「うんうん。今日はちゃんとみぃの好きなチョコアイスを買っといたんだから」
アイスを受け取ったお姉ちゃんは溶けた部分をなめてから、またにっこりと笑う。
その笑顔と、暑がりのお姉ちゃんがわざわざ私のために買ってきてくれたことが嬉しくて、
ついついはしゃいだ声を出してしまった。
「本当!?」
「ホント、ホント。さぁ、リビングにいこう」
「あれ?でも今日は私は来ないと思ってたんじゃ……」
「そんなこと言ったっけなぁー」
「いった」
「まぁまぁ、細かいことはきにしない。
早くしないとアイスが溶け―――あっ」
お姉ちゃんの間抜けな声がしてすぐに、私の肩にアイスの塊が落ちてきた。
紫色のアイスが服にシミをつくっていく。
「う、うわー!?冷た!!というか、汚い!!」
「わわわ、は、早く洗わないと!!」
「え?ちょ、うわぁっ」
お姉ちゃんに抱き抱えられる。
「お、お姫様……」
「ほぉへぇんへぇ、みぃ」
そんなカッコよすぎることをやってくれたお姉ちゃんは、アイス棒をくわえていた。
あぁ、この人はどうしてこんなんなんだろう……
本当、お姉ちゃんは面白いなぁ―――
(おわり)
みぃちゃんは間接キスとか、そういうことを気にするお年頃のようです。
だらしないお姉ちゃんに呆れつつ、これなら彼氏もできないよね、
と安心してれば良いと思うよ。
そして敵はもっと身近にいた、と。
すげーいい!GJ!
敵wktk
497 :
sage:2009/07/19(日) 20:55:54 ID:0m9ETghk
良い流れのとこ申し訳ないんだけど横から駄文投下します。
自分のは小学生の方が親戚のお姉ちゃん家に泊まりにきた設定。
498 :
sage:2009/07/19(日) 20:57:51 ID:0m9ETghk
算数の宿題を抱えて私が勢い良くゆみ姉の部屋の扉を開くのと、中で「ひゃっ」と小さく悲鳴があがるのが同時だった。
ベッドの上に座っていたゆみ姉は目元を押さえている。
良く見るとその目は赤く充血していて睫毛は濡れていた。
まばたきすると、その大きな瞳からひとしずく。
溢れて頬を伝う。
「ゆみ姉?・・・どうしたの?」
毎年、必ずこうして1年に1回はゆみ姉に会うけれど泣いてるところなんて初めて見た。
しっかりしていて隙なんて見せないクールビューティなゆみ姉もこうして一人で泣く夜があるのか、と素直に驚いた。
というか。
いつもの黒ブチ眼鏡を外して、少し赤い顔をしているゆみ姉は何だかあどけなくて無防備で。
でも18歳という年齢を感じさせるくらいには色っぽかった。
私の鼓動は早くなる。
「ゆみ姉・・・・?」
やっとこちらに気付いたゆみ姉は何故かキョトンとして私を見た。
499 :
sage:2009/07/19(日) 21:00:47 ID:0m9ETghk
「え?ああ、こより?ごめん、眼鏡ないとあたしほんとに分かんなくって。・・・どうかしたの?」
「どうかしたの、はこっちのセリフだよ!泣いてるなんてゆみ姉らしくないよ。・・・何かあったの?」
私が心配そうに尋ねると、ゆみ姉はやっぱりキョトンとして3秒くらい固まった。
そして、今度は豪快に笑いだした。
「あははは。もう、こより面白いんだから。コレね、目薬よ目薬。ドライアイ用でね、ちょっとしみるからさ。」
言い終わってまた笑いだす。
なんだ、私の早とちりだったのか・・・
ほっとした反面、本当に面白そうに笑うゆみ姉がちょっとムカつく。
「何よ、心配して損した!」
おもいっきりそっぽを向いてやる。
するとギシッとベッドが音を立ててゆみ姉が立ち上がったのが分かった。
そして、ゆっくり足音はこちらに向かってくる。
直後、私は大好きな温もりに身体中包み込まれた。
耳にゆみ姉の吐息がかかる。
「心配、してくれたんだ?ありがと、こより。」
ゆみ姉はふふっと笑う。
ゆみ姉はずるい。
だってこんな風に抱き締められるだけで私は胸がきゅーっとなって苦しくなるのだから。
500 :
sage:2009/07/19(日) 21:01:36 ID:0m9ETghk
でも。
さっきの光景がふと思い出される。
眼鏡を取って、泣いているようだったあどけなくて色っぽいゆみ姉。
――可愛かったな
なんて。
普段とのギャップがおかしくて、思わず私はくすくす声をあげて笑ってしまう。
「何急に笑ってるのよ。」
「別に。ただ、ゆみ姉って可愛いひとだったんだなぁって思ってさ。」
「なっ何いってんのよ///」
あ、ゆみ姉ちょっと照れた。顔が見えなくても声色で分かる。
そのことが何だか嬉しくて。
私はくるっと振り返って、思った通り少し赤い顔をしていたゆみ姉に唇に自分のそれを優しく押しあてた。
END
幼児ポルノキモイ
駄文なんてとんでもない。
ごちそうさまでした。
目薬さしてるところってなんかいいよね。無防備だからか…?
ついでにsageはメール欄に入れるとより素敵かもしれない!
乙、そしてドンマイww
昔、目欄に[sega]と入れたのはいい思い出
sega吹いたw
かわいいなあんた
ここが…桃源郷か…
今日の日食を受けて世はにわかに天体観測ブーム。
小学校の宿題にも「天体を調べましょう」みたいなのがあるはず。
それで例によって高校生は宿題に付き合わされるんだ。
まぁ百科事典を丸写しすればいいから楽勝でしょー、とか思ってた高校生だけど、
変に真面目な小学生は実際に夜空を観察したいとか言い出すんだ。
不精な高校生はもちろん面倒がって嫌がるんだ。
庭からじゃあんまり見えないよー?とか言ってやんわりと回避しようとしても、
小学生はだったら山まで行こうとか言ってきかないんだ。
なおも渋る高校生だけど、いつになく頑固な小学生に根負けしてその夜二人で山に行くんだ。
山って言っても神社のある小高い丘って感じで、10分もあれば登れるようなところ。
すぐに頂上の神社まで着いて、二人で寝そべって空を見上げる。
なんだかんだ言って高校生も楽しくなってきて、昔聞きかじった適当な星座の話なんかをするんだ。
でも肝心の小学生はなんだか口数が少ない。
高校生が訝しがっていると、急に小学生が口を開くんだ。
「あの、あのね、こうやって、夜に、星を見たいって言ったのはね、
宿題だからっていうのもそうだけど、ホントは、本当はね、二人でこうして…」
「あ、流れ星!」
最高に空気を読まないタイミングのハプニングに小学生は呆気にとられる。
高校生ははしゃぎまくって、うわーラッキーだねー、とか言ってる。
「あ、話途中だったね。なんだっけ?」
改めて言い直すのが恥ずかしくて、小学生は顔を真っ赤にしてそっぽをむく。
高校生は数秒ぽかんとして、急に合点がいったようににやにや笑うんだ。
「あー、さてはあれか。流れ星に願い事がうまく言えなかったとかそういうことか。
なんだかんだ言って子供だなーまったく」
見当違いのことを言ってからかう高校生に、小学生はむきになって否定するけど、
高校生はなおもにやにやして続けるんだ。
「でも大丈夫だって。私が二人分お願いしといたから。
『また二人でこうやって星を見られますように』って」
誤解された上に子供扱いをされて悔しいのと、さらりと恥ずかしいことを言われたのの両方で、
小学生は耳まで真っ赤になるんだ。
勝手に願い事決めないでよとか憎まれ口を叩くけど、心の底ではその願いがかなうといいなと思ってるんだ。
とまあそんなはなしがよみたいです!!1!!1
そのまま続けろと何度言わせるつもりだよwwww
508 :
1/4:2009/07/22(水) 11:44:21 ID:GHmuapUX
ニヤニヤしてる私きめえw
今回投下する話も、前に予告してたやつです
ネタ元は
>>451です
ネタのストックはあるのに書く時間がなくてもどかしい……
梓さんが好き。
きらきら輝いて見える栗色の髪が好き。
あたしを見る時の優しい目が好き。
あたしを呼ぶ時の柔らかい声が好き。
あたしに触れる指先の温かさが好き。
でも、それを伝えることは、たぶん……ない。
お姉ちゃんがおかしい。
地味で内気で根暗でいっつもうじうじしてたお姉ちゃんが、高校に入ってからなんだか妙に明るい。
中学の時は学校へ行く以外ほとんど引きこもりみたいな生活を送ってた人が、休日にいそいそと出かけたりしている。
黒ぶちメガネがコンタクトになって、野暮ったかったお下げが髪が可愛らしいボブに変わった。
極めつけは、ゴールデンウィーク中に家に遊びに来たお友だちの存在だ。
なにしろお姉ちゃんは今までたった1回だって友だちを連れてきたことなんてなかったんだから。
お母さんなんか涙を流しそうな勢いで感激してた。
またこのお友だちというのが、なんでお姉ちゃんと親しくなったのかが不思議なくらいの美人さんだった。
本当に、なんでこんな人がお姉ちゃんと……。
あたしは最初、梓さんは優しいから、友だちもいないようなお姉ちゃんのことが可哀想で一緒にいてくれるのかなと思った。
だけど、どうもそういうわけじゃないらしいと気づくまで、そんなに時間はかからなかった。
509 :
2/4:2009/07/22(水) 11:45:10 ID:GHmuapUX
「ジュース持ってきたよ」
あたしがコップを2つ乗せたトレイを持って部屋に入ると、並んで座ってた二人が何気なく体を離した。
離したってことは、寄り添ってたってことだ。
「いつもありがと、さやかちゃん」
梓さんがお礼を言って、笑いかけてくれる。
それだけであたしは息が止まりそうだった。
お姉ちゃんはそんなあたしをじっと見つめている。
邪魔されて、内心おもしろくないんだろう。
そんな顔しなくたって、すぐ出て行くわよ。
「ね、さやかちゃん。日曜日、海に行かない?」
行きたい!
そう答えようとした瞬間、お姉ちゃんが眉をしかめた。
「梓……」
「え? いいじゃない。みんなで行った方が楽しいよ」
深い意味なんかないに決まってる。
梓さんはただ親切で誘ってくれただけ。
だからあたしは無邪気に喜んで見せようと思った。
なのに、お姉ちゃんはそれも嫌なんだ。
なんてワガママなんだろ。
あたしがちょっと梓さんに近づくのも許してくれないなんて。
お姉ちゃんは意地悪だ。
「あ、ご、ごめんなさい。日曜は、友だちと出かけるんだ」
「そっかあ、残念。じゃ、また違う日に誘うね」
「うん。楽しみにしてる」
あたしは泣きそうになって、それがなんだか悔しくて、飛び出すように部屋を後にした。
510 :
3/4:2009/07/22(水) 11:45:49 ID:GHmuapUX
こんなんこと、気づかなければよかった。
気づかなきゃ、なにも知らないバカなこどもでいられたのに。
お姉ちゃんが梓さんのこと好きなんだって。
そして梓さんがお姉ちゃんのことを好きなんだって。
梓さんに恋をしてしまったあたしには、すぐにわかってしまった。
なんでお姉ちゃんなんだろう。
あんな、なんの取り得もない人。
あたしじゃダメなんだろうか。
あたしの方が成績だっていいし、運動も得意だ。友だちだってたくさんいるし。
それにあたしの方が美人になる。絶対。
それに、それに……あたしの方が梓さんのこと、好きなのに。
あたしがこどもだから?
それだけのことで、あたしは負けちゃうんだ。戦いもせずに。
「さやか」
キッチンに突っ立ていたあたしは、お姉ちゃんの声にびっくりして顔を上げた。
お姉ちゃんは口をきゅっと結んだ怖い表情で、あたしを睨みつけている。
なにか文句でも言いに来たのだろうか。
でもお姉ちゃんは黙ったままだ。
「なに?」
あたしが訊くと、お姉ちゃんは突然涙を流し始めた。
それはもうボロボロと。小っちゃい子どもみたいに。
「な、なになに。なんなの」
「……らないで」
「は?」
「梓、とらないで」
「……なに言ってんの?」
この人の頭の中はどうなってるんだろう。
どうしたらあたしが梓さんをとるなんて思えるんだ?
「だって、梓、いつもさやかのこと楽しそうに話すの。今日だって、さやかのことばっかり」
「や、それはさぁ……」
たぶんあたしを妹みたいに思ってるからじゃないかと。
梓さん、一人っ子だって言ってたから。
511 :
4/4:2009/07/22(水) 11:46:31 ID:GHmuapUX
「それに、さやか……梓のこと、好き、でしょ……?」
「えっ!」
そうか。
あたしがお姉ちゃんたちのこと気づいたなら、同じようにあたしの気持ちがバレてても不思議じゃないってことだ。
まいったなあ。
あたしは頭をかいて、溜息をついた。
泣きたいのはあたしの方なのに。
「梓さん、お姉ちゃんのこと大好きだと思うけど」
「ホント?」
「わかんないの?」
「梓、あんまりそういうこと言ってくれないから」
あたしからは、全身で好きって叫んでいるようにしか見えないのに。
意外と本人は気づかないもんなのかなあ。
「大丈夫だよ」
二人が別れるとこなんて、少なくともあたしには想像できない。
「今は、ね」
「え?」
「5年後はわかんないよ」
首を傾げるお姉ちゃんに、あたしは精一杯の強がりを言う。
できれば、現実になるようにと願いをこめて。
「だって5年たったら、あたしももう子どもじゃないもん。その時、梓さんがあたしの方がいいって言ったら……どうする?」
「ま、負けない」
珍しい。
お姉ちゃんが、胸をはって堂々としゃべるなんて。
「あたしも、負ーけない」
梓さんが好き。
でも、それを伝えることは、たぶん……ない。今は、まだ。
まあそんなわけで、
>>451さんどうもありがとう
おかげで1本書けましたw
乙です
しんみりした話やねぇ
暗くなるというからもっとディープかと思ったけど
これくらいなら先に希望も持てるし良い感じGJ!
GJ
こういう話もいいなー
好きだわ
>>511 GJ、姉の引き方と、妹の絶妙なませ加減がいかにもたまりませんな
これで梓さんが好きなのが妹のほうだったら泣けるw
しかし極めて個人的な希望を言うとビジュアル的に眼鏡はかけたままの方が(ry
517 :
1/3:2009/07/23(木) 15:32:41 ID:PSy2px0y
可奈はアスファルトの上り坂をゆっくり歩いていた。
ホントならここは歩きたくないのだが、通学路なのでそうも言っていられない。
しかし可奈がいま歩いているのは、べつに学校へ行くためではなかった。
もうとっくに夏休みである。
額も腋も背中も汗でぐっしょりと湿っていた。
最近曇りが多かったのに、なにも今日に限ってこんなカンカン照りになることないじゃないか。
右手にお花を抱え、左手にお菓子とジュースの入った買物袋をぶら下げて、可奈は恨めしげに空を見上げた。
「あ」
クラッときた。
危ない。日射病だか熱射病だか知らないが、これで倒れてしまったらあんまりだ。
と、視線を前方に戻すと、目の前に高校の制服を着た綺麗な女の人が立っていた。
「……雪さん」
可奈がつぶやくと、雪子は口の端をイタズラっぽく上げて微笑んだ。
そんな仕草がたまらなく懐かしい。
「久しぶりだね、可奈」
ああ、この声……雪さんだ。
本当に、久しぶり。
「なにしてんの、雪さん」
可奈はなんだか照れくさくなってしまって、ちょっと冷めた言いかたをしてしまった。
急だったし。
それに、どうせならちゃんとおしゃれしてるところを見てほしかった。
こんなサンダル履きの時じゃなく。
「なにって、帰ってきたんじゃない。お盆だしさぁ」
「お盆って……お盆までまだ3週間以上あるけど」
「はぇ?」
とぼけた声を出して、雪子は目を丸くする。
でも何か思いついたのか、すぐに得意顔になった。
「し、知らないの? 東京じゃお盆は7月なんだよ」
「先週終わったじゃん」
「……も、もう、うるさいなあ可奈は!」
「雪さんって、昔からそうだよね。時間にルーズって言うかいいかげんっていうか」
「可奈がこまかすぎるの!」
何も変わっていない。
こういうところも、このやりとりも。
時間が巻き戻ったみたいだ。
518 :
2/3:2009/07/23(木) 15:33:21 ID:PSy2px0y
「しばらくいられるの?」
話したいことがたくさんあった。
1日や2日じゃ全然たりないくらい、いろんなことが。
でも雪子は悲しそうに微笑む。
「ん、そういうわけにもいかなくて。もう帰らなくちゃ」
「もうっ!?」
「うん。もともと、可奈に会いたくて来ただけだから」
「そ……そう、なんだ」
雪子の顔を見ているのがつらくなって、可奈はうつむいた。
そうしないと泣いてしまうのが自分でわかったから。
あんまり心配はさせたくない。
なのに雪子はそれを見抜いてしまったようだった。
「ごめん……ごめんね、可奈。傍にいられなくて」
「なんで? なんで雪さんが謝るの!? わたし……わたしが……」
「それはいいの」
可奈の言葉を遮って、雪子は少し屈んだ。
目の高さが可奈と同じになる。
「可奈が、元気そうでよかった」
「うん」
「それだけで、私はよかったって思えるんだよ」
「うん……」
雪子の瞳を見ていると、それが嘘じゃないと思えた。
なにも怒ってないし、誰も責めていないのだろう。
「リンドウ?」
可奈の持っていた花に、雪子は目をとめた。
小さく青い花が腕の中で揺れている。
「お花屋さんで、適当に買った」
「私に?」
「一応ね」
「綺麗……」
雪子が嬉しそうに、本当に嬉しそうに微笑んだ。
リンドウは、雪子の好きな花。それくらい、本当は知っていた。
519 :
3/3:2009/07/23(木) 15:34:09 ID:PSy2px0y
「ありがと」
「雪さん、わたし――わっ」
言いかけて、突然の強風に一瞬目蓋を閉じる。
「……もう」
そこには、雪子はいなかった。
「勝手なんだから」
ふと雪子が立っていた右手の方に視線を移すと、そこだけ真新しいガードレールに気がついた。
なんだ。
可奈は小さく一つ、溜息をついた。
知らない間にここまで来てたんだ。
可奈はジュースとお菓子を足下に置いた。
持って帰って食べるので、かたちだけ。
そしてリンドウを添える。
「バカだね」
可奈はしゃがみこむと手を合わせた。
1年前の今日、可奈は雪子と一緒にこの道を歩いていた。
車道側を歩いていたのは可奈で、だから、居眠り運転のトラックが突っ込んできた時、本当は跳ね飛ばされていたのは可奈のはずだった。
雪子が、とっさに背中を押してくれなければ。
「ねえ、聞いてるの」
目の前のリンドウを指でちょんと弾く。
買った時より1本減って見えるのは気のせいだろうか。
「わたしさ、まだ言ってないことあったのにね。どうしてくれるの?」
なんにも言えないまま離れ離れになってしまった。
それだけは、たぶんずっと引きずることになるのだろう。
「来年はちゃんとお盆においでよね」
可奈は立ち上がって空を見上げた。
そして、真っ直ぐに手を伸ばす。ただ伝えたくて。
「……好きだよ」
雪子がそこにいるなら、聞こえているなら、この一言がどうか届きますようにと。
泣いた(ノ_・。)
せつねええええええ!
これはたまらん・・・
ううっ…
せつなすぎる…
これは……やべえ
腐れた妄想を書き込むのが躊躇われるくらいストレートな名作。
何年かしたら可奈は雪さんの歳を追い越しちゃうんだよなーとか考えるとすごい切ない。
お墓に来る度成長してる可奈を見て微笑む雪さんとかすごい切ない。
簡単に言うとすごく……GJです……
全俺が泣きすぎるよ……
「んっ!?」
唇の隙間に舌をあてがわれ、遥の意図を察した美幸は大きく目を
見開き、問いかけるような視線を送る。
しかし、出会ってから今までで一番近くにある瞳は、ただただ優しさ
だけを宿していて。
「んん……」
音も無くゆっくりと侵入してきた、熱くぬめる感触。
ぞぞぞ、と寒気にも似た甘い痺れが背筋を駆け上がり、美幸は
ぎゅっと遥の肩にしがみついた。
整然と並んだ歯を、歯茎を、頬の裏を。それぞれの形を確かめるように、
遥は夢中で美幸を味わう。
通常他人に触れられることなどありえない場所をちろちろと擽られる
むず痒いような感覚に、喉の奥からは小さな呻きが
幾度も漏れた。
そんな美幸の反応に気をよくしてか、遥は尖らせた舌先を上あごや
舌の裏側、果ては喉まで届きそうな勢いで忙しく動かしていく。
文字通り余すところなく口の中を舐め回されると、攻められっぱなし
では癪だとばかりに、美幸も動き回る舌を捕まえて応戦を始めた。
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら、一心不乱に求め合う。
時間が経つにつれて必然的に口内に溜まっていく遥のよだれを
こくこくと美味しそうに喉の奥へと送り込み続け、嚥下しきれず
頬を伝おうとしたものさえも決してこぼすまいと一生懸命に啜る
その表情は、どこか妖艶さすら漂わせていて。
「みゆきっ……んんっ……みゆきぃっ」
思わぬ反撃に驚くと同時にどうしようもない愛しさが込み上げ、
遥はさらにきつく美幸を抱き寄せた。
ごばーくorz
どこへ投下する筈だったのですか?
そのまま片方のキャラの設定を変えて続きを書いて下さっても結構ですよ?
お・ね・え・さ・ま♪
500レス越えたか
途中からの加速が凄かったな
職人様ありがたや
特にここんとこ一週間くらいの投下率がすごい
もう乗るしかないだろ、このビッグウェーブ
このスレのホットさはやばい
8レスほど借りて投下します。
オリジナルは初です。
私…北条蓮実には年上の友達がいる。私の姉…椿姉ちゃんの友達でもある、古川優子さんだ。
いわゆる幼馴染と言うやつで、物心付いた時から何かしら一緒だったような気がする。
「あー、また負けちゃった…」
「まったく、優子は蓮実にも勝てないのか。どんくさいなぁ」
そして今も一緒に遊んでいるところで、今は某赤い配水管オヤジのレースゲームを三人対戦中だ。
結果は、椿姉ちゃんが一位、私が二位、そして優子さんは三位=…つまり最下位。
それも私と椿姉ちゃんが僅差だったのに対し、優子さんは大きく引き離されるという完敗ぶりだ。
「二人とも手加減してよ〜」
「いやいや、これでも大分手加減した方なんだけど。なあ蓮実?」
「そうだよ。本気出したら周回遅れにしちゃうんだから」
「はーちゃんひどい…」
ガクッとワザとらしくうな垂れるその姿を尻目に、内心呆れ気味に溜息を吐いた。
小学五年生である私さえ相変わらず子供っぽい人だ、と思う。
昔からよく椿姉ちゃんも一緒に三人で遊んでいたが、さっき椿姉ちゃんが言ったように優子さんは何かとどんくさい。
良く言えばおっとりしてる、朗らかというのだろうが私にはマイナスイメージにしか映らなかった。
正直私はこの人に対して、言い方は悪いが見下してるような節があった。
ゲームも弱いし運動神経も鈍いしどこか抜けている、前なんて電信柱にぶつかったりしたもんだから呆れて物も言えない。
まあ、勉強に関しては椿姉ちゃんの方がボロボロなんだけど…。
ともかく、そんな人だ。
「よし、今度はぷよぷよで勝負しよ!」
そして、子供のように負けず嫌いだ。
「まだやる気? やるだけ無駄だって」
「え〜、優子さんとやるのもう飽きた」
「今度は負けない! 家で猛練習してきたんだから!」
鼻息を荒くしてゲームソフトを持つ優子さんに、椿姉ちゃん共々やれやれと苦笑いを浮かべてもう少し付き合うことにした。
結果は言わずもがな、だ。
―※―※―※―※―
九月に入り少し涼しくなってきた頃、優子さんはあまり家に来なくなった。
夏休み中はしょっちゅう家に入り浸ったり一緒に遊びに行ったりしていたのに。
寂しい、と言うかいきなり来なくなると胸に穴が開いた気分だ。
「ねえ椿姉ちゃん、優子さん最近来ないけどどうしたの? ケンカでもした?」
来なくなって二週間が過ぎた頃、私は気になって椿姉ちゃんに聞いてみた。
ご飯を食べてソファーでダラけている椿姉ちゃんは、顔だけ上げると笑って手を振った。
「してないしてない。ケンカしたぐらいならすぐに収まってまた家に来るよ」
「じゃあどうして?」
「ウチの学校、もうすぐ学園祭だからさ。その発表の追い込みで暇が無いんだって」
そう言えば椿姉ちゃんが前にそのビラを私に見せてくれたっけ。
でもそれが優子さんに関係しているなんて小学生の私には分からなかった。
「もうしばらくは来れないんじゃないかな。来週の週末が学園祭だから、それが終わったらまた来るようになると思うよ」
「そう…」
来週の週末…私からしたら大分先のように思えた。それまで来ないと思うとちょっと心に穴が開いた気分だ。
そう物思いに浸っていると、椿姉ちゃんがニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべているのに気が付いた。
「どうした、愛しの優子お姉ちゃんが来てくれなくて寂しいのか〜」
「愛しの…って、そんな訳無いじゃん!」
「照れない照れない。いや〜顔赤くしちゃって、ウブだねぇ」
「赤くない! 椿姉ちゃんのバカ!」
あっはっは、と豪快な笑い声を上げながら私の拳を避け続ける椿姉ちゃん。
最初はそんな事は無かったのに、椿姉ちゃんがアホな事言うもんだから無駄に心臓の鼓動が強くなって来てしまった。
居ても居なくても面倒な人だ、優子さんは。
―※―※―※―※―
遠い遠い、と思っていた来週末…学園祭当日もいつの間にかやって来た。
その間も優子さんは来る事が無く、一回夕方に外門の新聞受けから夕刊を取りに行った時に優子さんが帰ってきたのを見たぐらいだ。
声を掛けようと思ったがその暇も無く玄関に入って行ってしまった。
その時優子さんは背中に黒くて大きい何かのケースを背負っていたが、あれは学園祭で使う道具だったのだろうか。
回想を止め、改めて校門を見上げる。
校門に掲げられた大きい看板には“富士糸高校 38回学園祭”と書かれ、校門の奥では既に多くの人たちで賑わっている。
初めて見る高校の文化祭に、早くもその熱気で圧倒されそうだ。私の学校でやる学芸会とは訳が違う。
「…椿姉ちゃんの教室は1-Dだっけ…」
椿姉ちゃんから貰ったメモ用紙を広げ、そこに書かれている地図を見ながら校舎へ入っていった。
辿っていくとすぐにその教室へ着いた。その教室には出し物だろうか“1-D特別写真館”との看板が出ていた。
…が、他の所と比べてずい分と静かだ。
中に人はいるのだろうか、と恐る恐る扉を覗き込むと、受付で頬杖を付いてやる気無さそうにしてる椿姉ちゃんが目に入った。
「椿姉ちゃん?」
入り口から声を掛けると椿姉ちゃんもこっちに気付き、面白いもの見つけたとでも言いたげな笑顔でこっちにやって来た。
「やっと来たか。迷わなかったか?」
「何とかね。…でも、何だか静かだねここ」
「いや〜閑古鳥鳴きまくりだよ。参ったね、こりゃ」
参ったと言いつつ頭を掻いて笑う椿姉ちゃんを見て、やる気無いなこの女、と思った。
改めて見渡してみても人は数人いるだけで、壁には写真のパネルが20枚ぐらい掛けられているだけだ。
はっきり言って、地味。私だって椿姉ちゃんが居なけりゃこんな所見向きもしないだろう。
そう呆れていると、別のお姉さんが声を掛けてきた。
「椿さん、お待たせ。交代に来たわ」
「ちょうど良かった。じゃあ私は蓮実を案内してくるから、後は任せたよ」
「了解です。お疲れ様」
そのまま私は椿姉ちゃんは教室を出て行き、私も後から着いてそこから出て行った。
それからあちこち回って出し物のゲームをしたり、たこ焼きを買って食べたりして過ごしていった。
予想以上にみんなが盛り上がっていて、普通の縁日とは違う雰囲気が新鮮で面白かった。
高校生になったらみんなこういう事をやるんだ、と思うと早くも高校生活が楽しみになってくる。
「っと、そろそろ時間か。蓮実、体育館に行くよ」
「体育館? 何かあるの?」
「うん。部活とかで発表会みたいな物があるんだけど、それに優子が出るんだよ」
「優子さんが?」
そう言えば今日一日優子さんの姿を見ていない。
最初の頃はその内会えると思っていたが、学園祭の出し物に夢中になっていつの間にかうっかり忘れてしまっていた。
「優子は部活って訳じゃなくて自己参加みたいなんだけどね。そろそろ行かないといい席を取られるかな、急ぐよ!」
「だ、だから走ったら危ないって!」
椿姉ちゃんが私の手を取り走りだし、それに必死で合わせようと自分も走る。正直周囲の目が痛い。
そのまま階段を駆け下り渡り階段を通りって体育館に着くと、既に中は結構な人が座席に座っていた。
椿姉ちゃんの後について行き、隣の席に座ると額の汗を拭ってステージの方を見る。
ステージはまだ緞帳が掛かっていて何も見えない。
「このプログラムだと、優子のが始まるのはあと二時間後か」
「ふうん。…優子さんって何やるの?」
そう言えば何をやるのか全然聞いていない。あのどんくさい優子さんに何が出来るのだろうか。
何も浮かばず椿姉ちゃんに聞いてみると、ちょっとイタズラっぽく微笑んだ。
「ナイショ」
「内緒って…教えてよ」
「ナイショったらナイショ。言ったら面白く無いじゃん。…ほら、そろそろ出し物が始まるから静かにしてな」
そこで開演のブザーが鳴って照明が暗くなり、緞帳が開いて出し物が始まった。
仕方が無く聞き出すのを諦め、私もそれに意識を移す事にした。
―※―※―※―※―
出し物は劇だったり漫才だったり、はたまた創作ダンスだったりと色々なものがあった。
どれもなかなか面白く、その一つ一つに思わず乗り込んでしまった。
そうしているうちに時間も流れ、次は優子さんの出し物だ。
「次が優子のやつだ。しっかりと見とくんだぞ」
しっかり、と言われても何をやるのか知らされていないんだから心の準備と言うものがまったく出来ていない。
今までの物がレベルが高かった上に優子さんだから、あまり期待は出来ないような気がする。
何をやるんだろう、と悶々と考えているとブザーが鳴り、辺りが暗くなり始めた。
暗くなると低音の聞いたBGMが流れてきて緞帳が開いていった。
色々な小道具や張りぼてが建てられているかと思いきや、あるのはスピーカーのような機材とマイクスタンドが一台。
あと歌番組とかでよく見るギターとドラムセット、ベースという想像もしてないものだった。
予想外の光景に呆気に取られている内に優子さんと二人が舞台脇から出て来て、それぞれの位置に着いていったがそれもまた予想外だった。
(優子さんが歌うの!?)
一台あるマイクスタンドに着いたのは、ギターを構えた優子さんだ。
優子さんがギターをやっていたことも歌を歌うことも知らなかったし、何よりあの人がこんな大舞台の中心になるなんて。
別人かと思ったが、あの背格好は優子さんに間違いない。十年以上の付き合いなんだから間違えるはずが無かった。
ただその表情はこれまでに無く真剣で、いつもの優子さんよりも大分大人びて見える。
『皆さんこんにちは、糸富士高校バンド、ロータスです!』
不意に優子さんの声が体育館中に響き渡って拍手が起き、優子さんがギターを掻き鳴らし演奏が始まった。
それからはもうひたすら優子さんの事ばかり見ていた。
最初はただただ驚くばかりだったが、それはいつしか興奮と熱気へと変わっていった。
ギターの指さばき、歌声、見たことが無い程の険しい表情…普段見せる間の抜けた優子さんとは違う姿に惹きこまれていく。
熱気に飲み込まれ心臓が強く脈打っている。いや、熱気のせいだけじゃない。
興奮とは違うよく分からない感情が胸を占めていくようだ。
『どうもありがとうございました、ロータスでした!』
熱気に包まれた時間は一気に過ぎ、優子さんのその挨拶でライブは終わってしまった。
楽器を置いて舞台袖に下がっていく優子さん達にお客さんは拍手を送っていく。
「蓮実、感動したのは良いけど立ってたら後ろの人に迷惑だよ」
「え?」
言われて初めて、私はいつの間にか立ち上がって拍手を送っているのに気が付いた。
それも思い切り手を叩いていたらしい、ジンジンと手が痺れている。
指摘されて少し恥ずかしくなりイスに座ったが、それでもあの感動と興奮は冷めなかった。
―※―※―※―※―
体育館での出し物が全て終わった後、私は椿姉ちゃんに優子さんたちの楽屋である空き教室に連れていってもらった。
中では優子さん一人がギターをケースにしまっている所で、教室に入るとこっちに気が付いて手を振ってくれた。
「椿ちゃんにはーちゃん、いらっしゃい」
「ライブお疲れー。なかなか良かったじゃん」
「そう? あれでも結構ミスったりしたんだよ?」
照れ笑いを浮かべるその表情はいつもの優子さんで、ライブ中の雰囲気はまったく無い。
でも、あのギターは間違いなくライブ中に使っていた物だ。
「はーちゃんはどうだった? 私達のライブ」
「え、えと、すごく…」
「そうそう。コイツ凄い感動しててさ、拍手の時も立ち上がって思いっきり拍手してたよ」
「なっ、椿姉ちゃん!」
私が言う前に椿姉ちゃんが勝手に言い出して、恥ずかしくなって睨みつける。
けどそれを聞いて優子さんは嬉しそうな笑顔を浮かべてくれた。
「本当? 嬉しいな、ありがとう!」
「い、いえ…」
満面の笑みでそう言われて、ドクンと心臓が強く打った。
その鼓動はライブ中に感じたものと同じで、優子さんの表情を見てるとそれがどんどん強くなって来ているような気がする。
「あのね、ロータスってバンド名は蓮実ちゃんの名前から取ったんだ」
「私の?」
「そう。ロータスは蓮って意味なの。蓮のように綺麗で、蓮実ちゃんみたいに元気のあるバンド…そうしたいと思って」
「そうなんだ…」
自分の名前から取ってくれたなんて照れ臭かったけど、同時にものすごく嬉しかった。
そんな事を言った優子さんもどこか照れ臭そうで頬が赤く、二人して思わず吹き出してしまった。
「そうだ、私クラスの後片付けしなきゃいけないんだっけ」
いきなり椿姉ちゃんが大声を上げ、ビックリしてその方を見た。そんな話全然聞いてない。
「優子、蓮実の面倒見てもらってもいい? じゃ!」
「え、ちょ…」
返事を聞く間も無く椿姉ちゃんは駆け出し、そのまま教室を出て行った。
その教室のドアを閉めるとき、こっちを見てイタズラっぽい笑みを浮かべているのが見えた。
…嘘ついたな椿姉ちゃん。私と優子さん二人きりにしようと。
「…しょうがないね椿ちゃんは。はーちゃん、何か行きたいところはある? と言っても、もうそろそろ終わっちゃうけど」
「…ギター」
「ギター?」
「優子さんのギターがもっと聴きたい。聴かせてくれる?」
そうお願いすると最初は呆気にとられてたけど、すぐに頷いて別のケースからギターを取り出して手短のイスに座った。
私も近くにあったイスに座り、二人向かい合う体勢となる。
「アコギでも良い? エレキだとセットとかまた大変だから」
「うん。聴けるなら」
「分かった」
笑顔で頷き、ギターで旋律を奏で始めた。ライブでは激しい曲だったけど、今はギターが違うからか優しくて綺麗な曲だ。
それでもギターを弾いてる優子さんの姿は、やっぱり綺麗で美しくて胸が高鳴っていく…それで、私は気が付いた。
(…ああそうか。私、優子さんの事好きになっちゃったんだ)
もしかしたら、もっと前から好きだったのかもしれない。家に来なくなって寂しかったのも、好きだったからかも。
あのどうしようもない間抜けで、子供っぽくてドジで…でも、本当はこんなに素敵な優子さんが。
夕日が差し込む空き教室に、ギターのメロディが静かに響く。
この時間が終わらなければいい、ずっと優子さんと…愛しい人と一緒に居れたらいい、そう思った。
終わり
以上です。微妙に厨二っぽくてすまないw
オリジナルは難しいですな。
>>541 ぐっじょ!
しかしバンド名……優子さんもその気ですか?
それともその気もなく天然なんだろか?(^^;
>>541GJ!!
軽快で爽やかな読後感だけど、最後の一文にはある意味切ないものがあるよね
いいもん読ませてもらいました
あー、これはうまい
おもしろかった
優子さんかわええなぁ
546 :
名無しさん@秘密の花園:2009/07/25(土) 13:27:21 ID:j+i5kLlS
あげ
>>547 このままだと多分
>>1000の前に容量が終わる
つまり密度が濃いってことだ
濃密な……
……無邪気にえっちな小学生たちのイタズラに悶えまくる清純派女子高生の濃密なエロスとかどうよ
>>548 次元が高度すぎてオレには想像できないから形にしてくれ
550 :
1/.4:2009/07/28(火) 12:17:47 ID:brGY3bQZ
先日、とうとう幸子のやつも初体験しやがった。
相手は合コンで知り合った大学生だとか。
サッカー部の橋本くんはどうした、尻軽め。
これで仲間内のヴァージンは私だけになってしまった。
まだ高校生ですよ、みなさん。
私だってもてないわけじゃない。言い寄ってくる男の1人や2人いる。
でもしょうがないじゃないか。全然まったくちっとも興味がわかないんだから。
そりゃ性的な行為に興味がないわけじゃない。
ただ私の場合は大っぴらに話せないというか……。
12歳前後の女の子にしか欲情できません、なんて。社会的にまずいというか。
だけどやっぱり興味はあるわけで。
まあだからこそ、1人でお祭りなんかに来ちゃったりして。
こういう時はナンパの成功率があがる……と、遊び人の田中くんが言ってました。
でも田中くんはウソつきだ。10人声かけて1人も相手にしてくれない。
そもそも1人で歩いてる女の子なんかいやしない。
2、3人連れの子を狙ってみるものの、成果はさっぱりだ。
せっかく出店でなんでも買ってあげようと思ってたのに、へこむ。
それとも私は、そんなに怪しく見えるんだろうか。
……見えるか。
もう帰ろうかな。
道端にしゃがみこんで、ぼんやりと眺める。
バカップルの多いこと……いいなあ。
ふと、隣からの視線を感じて顔を上げる。
ポニーテールに細い手足、くりっとした大きな目の女の子がこちらを見ていた。
あ、かわいい。
でも惜しいな。たぶんあと3年くらいしたらストライクゾーンなのに。
だけど、よれよれのトレーナーにほつれの見えるミニスカートという格好はどういうわけだろう。
ちょっと腑に落ちない。
おめかしして遊びに来たという感じでは絶対ないな。
551 :
2/.4:2009/07/28(火) 12:18:22 ID:brGY3bQZ
「1人なの?」
気づくと話しかけていた。
女の子は特に驚くでもなく、「うん」と短く答える。
「楽しそうだったから……でも来なきゃよかった」
「あは、私もおんなじこと考えてたとこ。お嬢ちゃん、なんてお名前?」
「日向子」
「お年は?」
「10歳だよ。ねえ、これってナンパ?」
「えっ」
「お姉さん、さっきからこどもばっかり声かけてたよね」
「み、見てた?」
「見てた。かわいい子ばっかりだったね」
「かわいくなきゃ声かけないもん」
「そっか。ナンパだもんね」
「うん……って、意味わかってんの?」
「エッチなことするんでしょ?」
「な……」
なんてストレートな子だ。
身も蓋もない。
たしかに、できればエッチなことだってしたいけど。
こういうの初めてだし、そんな露骨に言われると困る。
「……変なの」
日向子は私の隣にしゃがみこみ、綺麗な瞳をきらきらさせた。
「ナンパって男が女にするもんだと思ってた」
「うん、お姉さんは変なの」
「へえー」
好奇心に満ち溢れた様子である。
危ない。いろいろと教えてあげてしまいたくなる。
552 :
3/.4:2009/07/28(火) 12:18:54 ID:brGY3bQZ
「ね、変なお姉さんはなんて名前なの?」
「ゆかり。縁日の縁でゆかり」
「縁結びとかの縁?」
「そうそう」
「いい縁があるといいね」
「ホントに」
可愛らしいことを言う日向子に、思わず頬が緩む。
人懐こい子だな。寂しいのかな。1人だし。
「日向子ちゃん、お友だちと一緒に来なかったの?」
「うん、いないもん」
うわー。地雷、踏んだかな。
顔をしかめた私に、日向子は薄く微笑んだ。
「わたしとは遊んじゃいけないんだってさ」
「なんで」
「うーん……なんでだろ。貧乏だからかな。クラスで物がなくなるとわたしのせいになるくらいだからね」
「なにそれ、ひどっ」
「わたしのお母さん、あちこちで評判悪いから。あれの子どもならしょうがないってよく言われるよ」
「んなっ」
親のしたことと子どもは関係ないでしょ!
私はその怒りをすんでのところで喉の奥に押しこめた。
この子相手に叫んだってしょうがない。
「むかつくね」
代わりにそれだけつぶやく。
「慣れたよ」
慣れたって、慣れたって……そんなわけないじゃん。
子どもにそんなこと言わせるって、なんなんだ。
頭にくる。腹がたつ。イライラする。あー、やだやだ。
553 :
4/.4:2009/07/28(火) 12:19:38 ID:brGY3bQZ
「日向子ちゃん、たこ焼き食べない?」
私は立ち上がり手を差し伸べた。
「わたし、お金もってない」
少し恥ずかしそうにうつむく日向子を引っ張って、強引に立たせる。
「おごってあげる」
「どうして?」
「日向子ちゃんがかわいいから」
「それってナンパ?」
「ダメ?」
「エッチなこと、するんでしょ?」
日向子私の手をきゅっと握りしめる。緊張してるみたいだった。
だから否定しようと思ったのだけど、下心は抑えようもなかった。
我ながら正直者。
「今日はいいよ。えっと……あと2年くらい、たったらね」
「2年も?」
「予約よ、予約。日向子ちゃんは私のだって、唾付けとかないと」
「わたし、ゆかりさんの?」
なんでか日向子は、私の腕にしがみついてくる。
たこ焼きが嬉しいのか、エッチが先延ばしになったのが嬉しいのか、よくわからない。
「育てる楽しみがあると思えばなんてことないわ、2年くらい」
「そうなの?」
「そうなの」
お人形さんみたいに無垢な顔した日向子が下から覗きこんでくる。
やっぱり、チュ−くらいは前払いでもらっておいてもいいだろうか。
早くも自分の発言に自信をなくしつつ、私は日向子の手を引いて屋台を目指した。
は、早く続きををををををををを!
ちょいませた小学生と高校生の組み合わせはやっぱ素敵。GJ!
そこはかとないイリーガルさと初々しさが絶妙。
夏だから縁日いいよなーとは思ってたけど、ナンパは盲点だった。
自分が考えたのはあれです。
お姉さんと一緒に花火が見たいけどなかなか誘えない小学生とかそんなんです。
早くしないと同級生の友達と約束しちゃうかもしれない!
もしかしたらもうしてるのかもしれない!
それとなく聞き出したいけどでもどうしたら!みたいな。
いざ約束しても、今度は浴衣をどうしようとか考えちゃったり、
結局最後は花火よりもお姉さんに見とれちゃいましたみたいなお約束。
まぁそれはともかくゆかりお姉さんは日向子ちゃんをゆっくり手ごめにしてね!
>>553 うおお、GJ!GJ!
絶対2年も我慢できずに襲われると思うw
>>555 さあそれを書き上げる作業に(ry
花火かぁ……いいなぁ……
いっしょに行こうとねだる小学生。
人混みは嫌いだからといやがる高校生。
そんな高校生にどうしても一緒に行きたいからと必死に連れ出そうとする小学生。
しまいには必殺うるうる攻撃。
ぐらりと揺れかけるも高校生は堕ちず、拗ねた小学生は高校生のベットに潜ってそのまま寝てしまう。
高校生に優しく揺り起こされてみると、花火の音が遠くから聞こえている。
寝ぼけまなこを擦りながらも驚く小学生に高校生が微笑みながら窓の外を指差す。
「ほらね。綺麗でしょう?」
小さいながらもはっきりと聞こえる花火の音、
そして遠く、少し小さいけれどしっかりと見えるのは色とりどりな綺麗な花火。
それは、身体に響く音もなく、圧倒するほどの大きさはないけれども、二人だけの花火。
「うわー」
小学生は嬉しさが言葉にならず、その大きな瞳には花火が写っている。
そんな無邪気な様子ではなびを見続ける小学生を高校生は優しい眼差しで見つめていた。
やがて一度に沢山の花火があがり、全ての花火が終わってしまった。
興奮冷めやらぬまま、高校生の膝の上ではしゃぐ小学生。
そんな小学生に高校生は尋ねる、楽しかったか、と。
高校生の予想に反し、小学生は首を横にふる。
慌てる高校生。
「綺麗だったけど、ちょっと違うの。
私はお姉ちゃんと遊びに行きたかったから……」
それを聞いて高校生は目を丸くしたあと直ぐに微笑んで小学生の頭を撫でる。
「それじゃぁ、来年は行こうか。
出店とか、きっと楽しいよ」
「人混み嫌いなんじゃないの?」
「うん。」
「じゃぁ……」
「嫌いだけど、また来年もこの笑顔を見られるんだったらね」
安いものだ、と。
高校生は又も微笑んで、つられて小学生も笑顔になった。
妄想が長引いてしまった……
みなさんGJです!
最高です
高校生×中学生
お願いします
君、そういう時は自分の妄想を書き込んでそれとなく誰かの妄想を促すのだよ
ともかく
>>553GJ!!そしてあれやそれの続きはまだかアア
今日は土曜日、一週間の疲れを癒す最高の休日だ。
とりあえず起きたものの、やっぱりもう一度寝ようかと思っていたら、部屋のドアが勢いよく開いた。
「お姉ちゃんおはよー!朝だよー!」
「…うっるさいわねー。今何時だと思ってるの、梨佳」
「何時って、もう11時だよ?ね、弥生」
「…うん」
梨佳の後ろにくっついて入ってきたのは、たしか弥生ちゃん。
おとなしくて引っ込み思案で、なんで梨佳と仲がいいのか理解出来ないくらい。
最近よく遊びにきている。
「いらっしゃい、弥生ちゃん」
「…お、お邪魔してます」
「そうそう、お姉ちゃん。今から弥生と遊ぶんだけど、一緒に遊ばない?」
「悪いけどパスー。私はもう少し寝るの」
「ちぇー。じゃあ弥生、あっちいこ」
「うん…」
名残惜しそうな2人を見送って、私は再び枕に顔をうずめた。
3時くらいまでのんびり寝よう、そんなことを思いながら、私の意識は闇に沈んでいった。
――――――――――――――――――――
「うーん…」
「あ、お姉ちゃん起きた」
「…」
なんだか、2人の顔がものすごく近い。
目を擦ろうとして、私は両手両足がベッドに縛られていることに気付いた。
しかも何故か下着姿にされている。
「ちょ、ちょっと!何よこれ!?」
「いやあ、そうでもしないと逃げられちゃうからさー。ほら、がんばれ弥生」
「…ごめんなさい、京子さん」
「え…?んっ!?」
謝りながら私の上に覆いかぶさってきた弥生ちゃんに、唇を奪われた。
抵抗しようにも、手も足も動かせないからもがくことも出来ない。
あら弥生ちゃん、キスお上手…ってそんなこと考えてる場合じゃなくて!
「ぷはぁっ…、弥生ちゃん、どういうつもり!?」
「ごめんなさい…」
「えへへー、弥生はお姉ちゃんのこと好きなんだよねー♪」
「えっ!?」
「り、梨佳っ…!」
弥生ちゃんの顔がかっと赤くなったあたり、多分本当なんだろう。
まあ正直嬉しいんだけど、それにしても…
「で、どうして私が縛られてるわけ?」
「友達に聞いたんだよ、好きな人を落とすにはとりあえずヤっちゃうのが1番早いって」
「な、なによそれ!」
最近の小学生はマセているとは聞いていたけど、まさかここまでとは…。
「あのね弥生ちゃん、あなたの気持ちは嬉しいんだけど、こういうやり方はダメだと思うの」
「…ごめんなさい…」
「だから、とりあえずこの手のタオル解いてくれないかな?」
「…でも…」
「騙されちゃダメだよ弥生、それほどいたらお姉ちゃんきっと逃げちゃうよ!」
「…え」
ああ、もういいとこだったのに!
「梨佳、あんたねえ―――」
「それに、なんだかんだ言っても女子高生なんてみんなエッチなこと大好きなんだから。ほら」
「あ…っ!」
梨佳の指が、下着ごしに私の秘部をなぞった。
「ほら、お姉ちゃん変な声出した」
「バカ、そんな声出してな…っ、ちょ、ダメ…!や…!」
正直言うと、梨佳はすっごく上手で、自分でするときより何倍も感じられさせてしまった。
梨佳は私を責めながら、ただ顔を真っ赤にして見ていた弥生ちゃんを呼び寄せ、何か耳打ちした。弥生ちゃんの顔がさらに赤くなる。
「…梨佳…やっぱり無理、だよ…」
「何言ってんのよ、ほら、やってみなよ」
何度も首を横に振った弥生ちゃんだったが、結局根負けしたのか、ベッドの横にちょこんと座った。
そして器用に私のブラを外し、乳首に舌でそっと触れた。
「ん、ん…京子さんの、おっぱい…」
「あ、ああっ…!やめ、弥生ちゃんっ…!」
「ほおら、だから言ったでしょ?お姉ちゃん、おっぱい弱いって」
え。梨佳が発した言葉に、一瞬だけ理性を取り戻した。
「ちょっと梨佳、なんでそんなこと知ってんのよ!」
「だってお姉ちゃん、よく1人エッチしてるじゃん。全部聞こえてるんだよ?「ああん、おっぱい気持ちいいよぉ!」とかね」
「いやあ、言わないでよぉぉ!」
ああ、夢なら覚めてほしい。
半分泣きそうになっていた私を、さらに大きい刺激が襲った。
「あ、ああっ!あ、は、あんっ!」
「お姉ちゃんのナカ、あっつぅーい♪見て弥生、お姉ちゃんもうぐちょぐちょだよっ」
「…乳首も、硬くなってる…かわいい…」
梨佳の指が、弥生ちゃんの舌が、次々と私の身体に快感を流し込む。
私はどうしようもなく喘ぎ、身体は震えて―――刹那、私の意識は吹き飛んだ。
>>548 こうですか、わかりますん
564 :
名無しさん@秘密の花園:2009/07/30(木) 01:35:35 ID:zQJ+o0nv
わっふるわっふる
昂りを禁じ得ない
はじめてSS書きます。お目汚し申し訳ありませんが、読んで下すったら幸いです。
アドバイス、批判等も容赦なくお願いします。
皆様に愛される書き手を目指します。
>>468様、
>>491様、
>>506様よりアイデアを頂戴して書き起こしました。
イメージ違ってたらごめんなさい。
↓から開始です
「あついぃー!! ジュースかアイス欲しいー! 両方でもいいけど」
なつきが居間で足をバタバタさせながら叫ぶ様を尻目に、あたしは穂先に
含ませた水滴を画用紙に慎重に落とし、独自のエメラルドグリーンを作っていた。
水彩色鉛筆は微妙な表現が出せるが、それでも思うがままの発色とはいかない。
なつきがあたしのほうにごろごろ転がってくる気配を察したので、
「あーもう、うるさいうるさい。学校のプールでも行ってきなさい」
「だって五年生の時間は午前中なんだもん」
「…じゃあ宿題してなさい」
「勉強は暑くない朝のうちにしとくんだよー」
なつきは、してやったりという風に胸を反らして見せる。
さっき、おばさんが昼ご飯にそうめんを出してくれた。テレビの高校野球は
今日の3試合目までいっている。
――くそー、赤ペン先生の入れ知恵だな…。
あたしは自分が中学生の時に挫折した、いまいましい某通信教育教材の代名詞を
つぶやいた。
なつきはあたしの従姉妹にあたる女の子だ。 あたしが小さい頃は当然なつきは
赤ん坊だったので、とくに気にもしないただの「親戚の子供」だった。
それが、昨年久しぶりに会った時にはびっくりした。あたしが小学五年生の
ころ会った以来だから、あれから五、六年経ったことになる。
四年生になったなつきは、とってもかわいらしい女の子に成長していた。
かわいいだけじゃなくて、妙に危うい艶っぽさもあった。
あたしはそれ以来、なつきの隠れファンになってしまい、なにかともっともらしい
理由をつけては彼女の家に遊びに行った。なつきもあたしの家によく来たがった。
この、「なつき大好き」感情を表に出してはいけない。なぜだか
よく分からないけれど、なんとなく後ろめたい感じがする。
けれどなつきは、そんなあたしの気持ちなど知る由もなく、抱きついたり耳元で
囁いたりするのだ。あたしはつとめて彼女のスキンシップに気のない返事を装った。
「あ、そうだ! かき氷食べに行こうよ。公園のところの」
なつきは元気よく起き上がると、背中からあたしの肩に抱きついて耳元で叫ぶ。
「あー」
夏休みシーズンに入ると、近くの公園でかき氷を売るようになる。なつきは
それを買いに行こうと誘っているのだった。
「小学生は本当に元気だなー」
耳がキンキンなりながらあたしは気のない返事をする。その実あたしはとても
ドキドキしていた。
「それで帰りに花火買ってさ、夜に二人でやろうよ! ね! 決まり!」
なつきはあたしを背中から羽交い絞めにしている。魅惑的なシャンプーの匂いが
ふんわり漂ってきて、あたしはオリジナルエメラルドを作るのをあきらめた。
“花火”という単語に惹かれたのもある。花火なんて、ここ数年していない。
いつのことからか、花火=打ち上げ=恋人同伴が必須、みたいな式が出来上がっていて、
恋人がいないあたしは無意識に花火から遠ざかっていた。
なつきと二人でする花火。手持ちのスパークルとか噴き出すオーソドックスなやつ。
ベタだけど線香花火。ちょっと危ない感じのねずみ花火、トンボ花火。
男の子専用、って感じのロケット花火。置き型の噴出する花火。
楽しそうだ。よし、行こう。
あたしは描きかけの絵に区切りをつけ、色鉛筆をケースにしまった。
自分の主張が受け容れられたと知ったなつきは、あたしの手を引っ張って玄関へ急ぐ。
そして、この手をいつまでもつないでいたいと想うあたしがそれに続いた。
夜になると夜気が入ってきて、あたりをひんやりとさせる。叔父さんがろうそくを
持ってきてくれて、火種をつけてくれた。叔父さんちの前の空き地で、
あたしはなつきと花火をした。
「奈央ちゃん、火ちょーだい」
「また消したの。ろうそく短いから、大事に使おうよ」
「だって、風が盗っていっちゃうんだもん」
ねずみ花火に火を着けるなつき。
「ちょっと、なつき? それ、手に持ってたら危ないから!」
あわてて放り投げる。しゅるしゅるいいながら、ねずみの奴は予測不可能な動きを
して足元を這う。
きゃあきゃあ叫ぶなつきを抱え上げ、あたしも逃げ惑う。
ぱふ、というなんとも気の抜けた音を立ててねずみの奴は力尽きた。
気がつくと、抱き上げたなつきと目が合った。
なつきの目はとてもきれいに澄んでいて、あたしをまっすぐに見つめていた。
――こんなに近くで見たのは初めてかも。なんで、こんなにドキドキするの…
あはははは、となつきが突然笑いだした。つられてあたしも笑う。何が可笑しいのか
良く分からないけれど、とにかく可笑しかった。あたしとなつきは抱き合ったまま、大笑いしていた。
「あんたたち、いいかげんにしなさいよー!」
叔母さんが奥から声をかける。買ってきた花火も、もう無くなった。
ちょっぴり寂しく思いながら、火薬の匂いの中でなつきと片付けをした。
なんとなく、流れで一緒にお風呂に入った。
なつきはあたしの胸をじーっと見ている。
「な、なによスケベ親父みたいに」
「…触ってみてもいい?」
「え…いいけど」
なつきは耳まで真っ赤にして、あたしの胸を触った。たぶん、あたしの耳も真っ赤に
なっていることだろう。それは、お風呂でのぼせたわけじゃない。
たどたどしく触る感触は、とっても気持ちがよかった。でも、なぜだか罪悪感が
あって、それを続けることは躊躇われた。
「いつまで触ってるの」
冗談っぽく言うと、なつきはあわてて手を引っ込めて、俯いた。
そのあとはなつきの背中を流してあげたり髪を洗ってあげたりした。そうして
いると、とっても幸せな気持ちになれる自分が不思議だった。
570 :
566:2009/07/30(木) 14:25:23 ID:W5JCM2VG
↑以上です。
衝動的にやっちまいました。自己満足ですみません
みなさんGJですね
素敵ですね
ロリコンですね
とてもいいことだと思います
>570
天体観測編を読むまではwktkがとまらない!
>>570 GJGJ
二人とも可愛いなぁもう可愛いなぁ
>>570 かわいいよ2人とも、萌えた!
是非また書いてくださいw
>>570 GJ!
恋愛未満なところがまたいいね。
続編期待してます!
夏休みになってだいぶ日も長くなってきたよな。
というわけで夜の駅前に繰り出すギタリスト女子高生×家出小学生なんてのはどうだろう
いったいこのスレどうなってんだお・・・
桃源郷じゃないか
577 :
1/5:2009/07/31(金) 16:19:24 ID:2dc8LP4k
「これ、なーんだ」
店を出るなり小学生くらいの女の子に声をかけられた。12歳頃だろうか。
意地の悪そうな笑みを張りつかせてはいるが、上品な顔をした見とれるほどの美少女だった。
でもそれより私の目を引いたのは、彼女が手にした携帯電話だった。
そこには、サインペンを鞄に入れるまさにその瞬間の私の姿が映し出されていた。
なんでそんなことをしてしまったのか、思い返してみてもわからない。
ただ最近成績は下がる一方で、もうどうなってもいいような、自暴自棄な気持ちになっていたことは確かだ。
それにしたって、この期に及んで万引きしたのがサインペンとは自分の小心ぶりが情けなくて笑えてくる。
私は言い訳もできず、しらばっくれることも開き直ることもできずに立ち尽くした。
頭の中は真っ白で、見られたという事実のみがぐるぐると駆け巡っていた。
「お姉さん、成開女子でしょ? 頭いいんだね」
学校もバレている。制服を着ているのだからあたりまえか。
「困ったね、お姉さん。こんなことしちゃって」
少女は楽しそうに私の周りを回りだす。
私はその場にしゃがみこんでしまいたくなったが、そんなことしても何も解決しないことはわかっていた。
「どうする?」
どうする?
どうしようもない。
学校に知られる。退学かもしれない。親にも知られる。みんなに知られる。
おしまいだ。
「可哀想。顔、真っ青だよ」
「……ごめ、ん、なさい……」
「お姉さん、バカ? 美華に謝ってどうすんの」
少女の言うとおりだ。
でもうまく思考できなくなってしまった私は、彼女は美華という名前なのかと、そんなどうでもいい情報を処理していた。
「黙っててあげてもいいよ」
「……え?」
「その代わり美華についてきて」
少女はそう言って歩き出した。
お願いとか取引きではなく、命令。
そう感じた私は、彼女の後についていくしかなかった。
578 :
2/5:2009/07/31(金) 16:20:00 ID:2dc8LP4k
私がつれていかれたのは、どうやら彼女のマンションらしかった。
小奇麗な玄関から、広々としたリビングに通される。
歩かされたせいか、時間がたったおかげか、私の頭はいくらか冷静さを取り戻していた。
少なくとも周囲を観察できる程度には。
少女の家が裕福そうなことは部屋の様子からなんとなくわかるのだが、まるでモデルルームのように生活感がない。
本当に普段ここで暮らしているのだろうか。
少女はロッキングチェアに腰掛けると脚を組んだ。
幼い太ももが艶かしく覗いている。
「座りなさい」
高圧的な声で少女は命じた。
子どもらしからぬ迫力に押されて、私は少女の足下に跪いた。
「おまえ、名前なんていうの?」
さっきまで私をお姉さんと呼んでいたはずの少女は、あたりまえのようにそう言った。
名前を言ってしまってもいいんだろうか。偽名ならどうだろう。
そんな考えを見透かしたように、少女は私の鞄を見た。
「美華に生徒手帳とられたいなら言わなくてもいいけど」
「い、岩崎。岩崎唯、です」
慌てた私の口から出たのは、本名だった。
「唯、わたしのことは美華さまって呼ぶのよ」
美華さま……。一瞬耳を疑うような要求だった。
まるで漫画。現実的には、せいぜいお嬢様と使用人といったところか。
この子は私をどうしたいのだろう。
「唯、舐めて」
「……え?」
私の前に差し出されたのは、美華の爪先だった。
まさか、これを舐めろというのだろうか。
「返事が聞こえないわよ」
「だ、だって――あっ」
反論しようとした瞬間、こめかみのあたりを蹴られた。
痛みはさほどでもなかったが、ためらいもなく人を足蹴にできる美華に、私ははっきりとした恐怖を覚えた。
579 :
3/5:2009/07/31(金) 16:20:41 ID:2dc8LP4k
「返事は?」
「……は、はい、美華、さま」
「いいわよ。舐めなさい」
目を閉じて、恐る恐る口を近づける。
舌先に肌が触れるのがわかったが、思ったほどの嫌悪感はなかった。
くすぐったいのか、美華はかすかに身をよじる。
カシャリという聞き覚えのある音が耳に届いたのはその時だった。
目を開けてみると、携帯をかまえた美華が楽しそうに見下ろしていた。
撮られた。足を舐めているところを。こんな不様なところを。
「いい、唯。もし美華にさからったりしたら、この写真ネットに流すからね。万引き写真と一緒に」
「や、やめて、お願いやめてっ!」
彼女なら、本当にやると思った。ただの脅しには聞こえない。
それくらい、私にとって美華というのは得体の知れない存在になっていた。
「お返事は?」
「え?」
「返事よ。美華、バカは嫌い」
「……は、はい、わかりました。絶対にさからいません、美華さま」
「うん、いい子ね」
褒められたって嬉しくない。
なのに私はおもねるように美華の足に舌を這わせた。
美華が満足そうに微笑むのがわかった。
580 :
4/5:2009/07/31(金) 16:21:26 ID:2dc8LP4k
壁掛け時計は7時をまわっていた。
学校に残って自習していることの多い私でも、そろそろ帰らないとさすがに親が心配する。
しかし、美華の家族は一向に姿を現す気配がない。
監禁という言葉が脳裏をよぎった。
まさか殺されたりはしないだろうが、帰してもらえるのだろうか。
「疲れたでしょ」
美華の爪にペディキュアを塗り終えると、彼女は私を残してキッチンに立った。
冷蔵庫を開閉する音が聞こえて、すぐに戻ってくる。
「オレンジジュース、飲める?」
「は、はい。ありがとうございます」
ずいぶん冷や汗を流してしまったせいか、喉はカラカラだった。
でも手を伸ばすと、美華はおもむろに自分の口許へコップを近づけた。
そこから滴が垂れ落ちる。1滴、2滴。まるでコーヒーにミルクを入れるように。
「ほら、飲みなさい」
唾液の浮かんだオレンジジュースが差し出される。
わかってるわねとでも言いたそうに、美華の目は笑っていた。
拒めばきっと……。
選択権などない私は、息を止めて一思いに飲み干すしかなかった。
実際には唾液の味なんかわかるものじゃない。
冷たいオレンジジュースは渇いた体に染み渡るようだった。
「おいしかった?」
「はい、美華さま」
「ふーん」
美華は屈むと、突然私の顔めがけて唾を吐き出した。
頬に当たって、ドロリと顎へ流れていく。
「あ……あ」
「美華の唾がおいしんでしょ、変態」
「……は、あ、ぁ」
自分に起きた変化を、私は理解できなかった。
ただ、不快でなかったことがショックだった。
むしろ美華に汚されたと思うと、背中や下腹部のあたりがムズムズしてしまう。
まるでおかしな薬でも飲まされてしまったみたいだった。
「なにうっとりしてんの、変態」
もう一度罵られて、私は気が遠くなりそうだった。
581 :
5/5:2009/07/31(金) 16:22:09 ID:2dc8LP4k
夕食はどこかのホテルで売っているというハニーブレッドだった。
美華さまがちぎって一口ずつ食べさせてくれたのだ。
手を使わずに口だけで食事するというのは不思議な感覚だった。
まるで記憶も残っていない頃の幼児にまで戻ったような……戻されてしまったような気がした。
「出てもいいわよ」
美華さまの指についた蜂蜜を舌で綺麗にお掃除している私の横で、さっきから携帯が何度も鳴っている。
「家族でしょ。心配してるのね」
ふっと、美華さまの表情が暗くなった。一瞬だけ、寂しそうに。
携帯が鳴り止む。
「あの、美華さまの、ご家族は?」
「さあね。たまにしか帰ってきやしないから」
「それじゃ、ずっと、お一人で?」
「……なに、同情してんのよ!」
可哀想だと思ってしまったのが表れてしまったのだろう。
美華さまは怒りを隠そうともせず、私の胸のあたりを蹴り飛ばした。
衝撃で息がつまる。
「唯、もう帰ってもいいわよ」
美華さまは唐突に宣言した。
立ち上がると、携帯を操作してつまらなさそうにつぶやく。
「データも全部消したから」
呆気にとられながら、私は事態をゆっくりと飲みこんだ。
どうやら、ゲームは終わったらしい。私は解放されるのだ。
けれど、安堵感よりも先に訪れたのは、疑問だった。
「どうして、ですか」
「理由なんかどうだっていいでしょ。もう自由にしてあげたんだから、さっさと帰れば?」
この広い寒々しい部屋に、美華さま一人残して?
そんなことできない。
私がいつまでもその場を動こうとしないせいか、美華さまは根負けしたように溜息をついた。
「あんなことされておきながら……唯ってホント変態ね」
この感情を変態と呼ばれるなら、確かにそのとおりかもしれなかった。
私は、年下の美少女に奴隷のように扱われることに明らかな興奮を感じているのだから。
「わかった」
「美華さま……」
「明日……4時にここで待ってる。遅れたりしたらひどい目に合わせるから」
「あぁ……はい、わかりました美華さま」
私の、お嬢様。
そして私は美華さまの爪先に口づけをした。
かなり長くなりそうな気がしたので、短くまとめるためにけっこう端折った部分とかあります
なので、展開が強引に感じられたらたぶんそのせいw
みなさん各々、妄想して補完してください
「…っつ…!」
「続きは?
>>582」
「…え…?」
「続きよ。誰がやめろって言ったの?」
爪先に口付けをするってのが変態くさくエロくなおかつかわいくて最高だ。
むっはー!!
ごちそうさまです
>>582 456にも通じる、黒エロス幼女ですか…
自分にこの属性はないわ
とか思ってたけど
なんなんだこの引力はw
wktkして一気に読んじまったww
586 :
570:2009/07/31(金) 21:21:26 ID:kfExl7+G
レスありがとうございます! 自分の文章に反応が来るということが、
こんなに嬉しいものだとは……感激です。
468様の
・だらけた高校生
・小学生が高校生の部屋に上がり込んでうだうだ
を再現しきれなかったのは小生の腕の未熟さによるものです…
大変申し訳ない。
とか言いつつも、感想頂けた嬉しさから調子に乗って、2作目投下します。
批評、アドバイス等頂けたら幸いです。
では、もうしばらくお付き合いください↓
叔父さんの家に遊びに行く時は、母さんか父さんが一緒だった。
けれどあたしが中学生になってからは、一緒に行くことがなんとなく恥ずかしかったので、
あたしは行かなくなっていた。
ところが、高校生になった去年の夏、あたしは一人で叔父さんの家に行った。
母さんたちが行けなくなったからだが、ちょっとした一人旅がしてみたかったのもある。
無理してまで行くこともないし、今年は無しね……と母さんと叔母さんが電話で話していた時、
あたしはとっさに、
「あたし、行く! 一人でも行く!」
と叫んでしまった。
話はあっさり進み、父さんが新幹線の切符をとってくれて、母さんから叔父さん宅へ
届けるお中元を持たせられて、あたしはあれよあれよという間に瀬戸内海を渡っていた。
なつきに会ったのは、そのときだ。
叔父さんの家に着いて、玄関の呼び鈴を鳴らすと、出てきたのが彼女だった。
あたしは三、四歳くらいのなつきしか知らなかったから、小学四年のなつきと
どういうふうに接していいかわからなかった。かろうじて面影をみとめるのが精いっぱいだった。
お互いはじめはぎこちなくて、会話らしい会話も無かった。でもなつきは、
あたしと一緒にいるのを嬉しがってる風だった。あたしが画材を広げてスケッチを
していると、そばに来て座っていたり寝転がっていたりした。話しかけると、
まっすぐこちらを見て全力で答えようとしてくれた。
なつきに連れられ、近くの沢や山に行った。あたしは部活ではパレットとイーゼルくらいしか
持たないし、美術室と学校の中庭の花壇を往復する程度なので、沢だの山だのは息が切れる。
しかも日差しが強い。一応日焼け止めを塗ってはきたが、それでも心配だ。
「奈央ちゃん、早くー!」
「ちょ、ちょ……っと、待って、はぁはぁ……」
「あっ、カワセミが来てるよ!」
なつきはバテているあたしなどお構いなしにずんずん山道を入っていく。
なつきの華奢な四肢は健康的に灼けていた。
沢でメダカをすくったり、色の綺麗な野鳥を見たりしているうちに、あたしとなつきは
打ち解けていった。
かわいい妹。そんな感情があたしの中に生まれた。
夕食は、豪華にお刺身やら天ぷらやらが所狭しと並べられた。
叔母さんは「張り切って作ったから、たくさん食べてね!」と言い、なつきは
盛り付けや配膳を手伝わされてぼやいていた。
叔父さんはビールを飲みながらオールスター戦を見ていたが、ふとあたしたちの
ほうを見ると誰ともなしにつぶやいた。
「こうしてると二人は姉妹みたいだなー」
ちょうど、あたしがなつきの皿にお刺身を取ってあげているときだった。
「なつき、お姉ちゃんができて嬉しいね」
叔母さんもそれに便乗する。
「え、そ、そんなこと……」
なつきは照れて俯いてしまう。
叔母さん、妹ができて嬉しいのはあたしのほう。
誰かを愛おしく想うのって、こういうことなんだろうか。
普段は使っていない部屋に蚊帳が張られ、蚊取り線香の匂いがした。
蚊帳の中に新しい布団が敷いてあり、扇風機が弱風で回してあった。
あたしが布団の上に座ってタオルで髪を乾かしていると、
「奈央ちゃん」
なつきが蚊帳の外から遠慮がちに声を掛けてきた。
「なつき? どうしたの」
「あの……、一緒に……寝てもいい?」
俯いて、掠れた声で呟く。上目遣いがなんともかわいい。
そういえば、さっき寝しなに見たテレビで心霊写真特集をやっていた。
「はは〜ん、さてはお化けが怖いんだな?」
あたしがからかうと、
「ち、違うよ! こっちの部屋のほうが涼しいんだもん」
そう言いながら、すばやく蚊帳の中に潜り込んできた。
一人用の布団に、二人並んで寝る。くっついたところから、なつきの体温が
伝わってくる。暑さも忘れて、もっとくっつきたいと思う。
なつきの細い腕。なつきの薄い肩。
抱きしめたい。キスしたい。
でも、それをしたらなつきがショックを受けるだろうから、それだけはしちゃいけない。
――こうして添い寝するだけで十分。あたしは“仲の良いお姉さん”でいなくちゃね。
あぁ、でも。
やっぱりなつきはかわいい。そしてあたしを寝かせてくれない。
くっついた腕が、おそるおそるといった感じに動いて、あたしの腕に絡みついてくる。
あたしは無言で、なつきの手を握る。ドキドキしているのが聞こえてきそうだ。
おかげで寝れやしない。
きっと明日の朝、あたしは目の下にクマを作っていることだろう。叔母さんになんて言おうか。
589 :
586:2009/07/31(金) 21:32:44 ID:kfExl7+G
↑以上です。
アクセス規制中で書き込めなかった……こんなことって、あるんですね。
前作(from 468)の続編として書きましたが、設定の矛盾が生じていますorz
申し訳ありません。まだまだ、修行が足りません。くそ、悔やまれる…
もろパクリで何なんですが、このスレの住人様の妄想を元に練習を重ねていく所存です。
批判、要望、アドバイス、なんでも結構です。募集中です。
クレクレで申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。
おいおい!いいところで止まってるではないか!
生殺しか?
たのむ!続きを!
み、美華様良すぎ……。
小学生が高校生を妖しくいじめるなんて最高です!
奈央は唇にキスできないなら指とかせめてその辺りにキスするといいよ。
それでなつきがどきどきしちゃって二人そろって眠れなくなるのもいいものだよ。
>>566-570 >>586-589 468とか491とか506とか書いた奴だけど、自分の下らぬ妄想を素敵な文に昇華してくださって本当に感謝。
自分の駄レスが少しでも人様の創作意欲を刺激できたのならこんなに嬉しいことはないです。
名前も無かった少女たちが生き生きとしたキャラクターになった喜びは筆舌に尽くせません。
なつきちゃんと奈央さんが二人でお星様見るまでは死ねねぇ!!!!1!
593 :
589:2009/08/02(日) 13:48:27 ID:vKR7EEVg
うわ、原作者さん来た!
すみません、勝手に使わせていただきました。
こちらこそ、ありがとうございます!
おかげさまでSSを書く楽しさを知ることが出来ました。
>>590様
すみません、自分、絡みは無理っす……
とか言って逃げようと企んでいましたが、
>>591様
アドバイスありがとうございます!
僭越ながらご要望にお応えして、もうちょっと書き足しました
でもやっぱり絡みは無しです(ヘタレ)
↓
あぁ、でも。やっぱりなつきはかわいい。そしてあたしを寝かせてくれない。
くっついた腕が、おそるおそるといった感じに動いて、あたしの腕に絡みついてくる。
あたしは無言で、なつきの手を握る。ドキドキしているのが聞こえてきそうだ。
鈴虫の声が聞こえる。
扇風機は回ったり止まったりを繰り返し、微風を送り出している。
蚊取り線香の匂いと畳の匂いがする。
電気の消えた部屋は、月明かりが差し込んで青く染まっている。
指を絡めて握ったなつきの手。それをそっと持ち上げると、胸のあたりに導いた。
なつきは何も言わない。でも、なんだか緊張しているのが分かる。
胸の前に置いたなつきの小さな手を、両手でそっと包み、胸に当てる。
あたしのドキドキが伝わるように。
「……奈央ちゃん……」
青暗い部屋に、なつきの囁き声が浮かぶ。
「すごく……ドキドキ……してるでしょ」
あたしの声も掠れている。
するとなつきは、そっと身体を動かして横からあたしに密着した。
握っていないもう片方の手を、あたしの身体に巻きつけてきた。
なつきも、ドキドキしているのが伝わってくる。
あたしは手を一旦ほどいて、片手でなつきの肩を抱いた。もう一方の手は
再び、なつきの手を握る。
なつきはあたしの胸に顔を埋めて、つぶやく。
「奈央ちゃん……、帰らないで。ずっと家にいて」
「うふふ、それもいいかもね……。でも、あたしはなつきを連れて帰りたいな」
なつきの髪を撫でながら、あたしは複雑な幸せを感じていた。
とっても満たされているような、もっと満たされたいような。
なつきに気付かれないよう、そっと髪にキスする。
なつきの髪は、シャンプーと日なたの匂いがする。
まったく眠れたものじゃない。
きっと明日の朝、あたしは目の下にクマを作っていることだろう。
叔母さんになんて言おうか。
595 :
593:2009/08/02(日) 14:03:38 ID:vKR7EEVg
↑588の最後6行をふくらませたものです。
自分としても、もうちょっと二人の関係を進めたかったので
590様、591様には背中を押して頂きました。
ありがとうございます。
>>572様、
>>592様(原作者さん)、
期待されていますね。ハードル上がってるなぁ……(焦)
一応書けてはいるのですが、もうちょっと推敲します。
勢いも大事だと思うので、練りすぎない程度で近いうちに投下させていただきます。
ありがとうございます。ここの方々はみなさん暖かいです……(泣)
596 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:09:07 ID:WZgJb9kg
597 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:12:07 ID:WZgJb9kg
できなさそうなのでAAで我慢します(><)
,..-‐::::::::::::::::::::‐-..、
//://::::::Nwヘ:::::::`ヽ
/〃^〃^:::::::::::::iN! ! ハヘト.ハ
/::::::::::::::::::::/::://:,:::::::N! N!Wi!.ハ
/:::::::::,イ〃//:/A//}}:::::::!::::!::::::!:N
//|::::::|トi!|/ 'レ行ミ、〃::::::::!:::::::::!::::|
i:||::::垳 じリ/::::::::::::::::::::::::::::|
|! |:::|:::!r' ""乂:::::::::A:::::::::::::::|
! Y八 r‐、 イ::>― <Y::::i:∧
|! |:ヽ` //´ ヽ 乂ト、i!:::|
j |:i:|`ァT:/ l ||ト、ヽ\
|:|:| |:レ'i | 〃ヾ \ヽヽ
|:|:|/|:レj ___/リ \__)):::::\
/,:/:/|/|  ̄ /〃 r- 、::::)
///〃/ || / / ∠ ィ___77A┼>、
〃 {{ |ト、|| //__7 ̄/ /ノ≠≦==iト≧=- _
{{ ヽ|Y! / ,. -、{`-{ -〈 /.‐/7-ヽ‐-》___》__〉-、-、
ヽ i! ! _,. / `‐┴--ヽ__〈/-‐'´ ̄ ` <「ヽ
,'/レ7 : ヽ.ト、
,' ト、_./ i Vヘ
,' LV ! Vヘ
,'/L/ ,' Vヘ
,'|_/_.,' ,.' |ヽ
,' ヽ.V ,.小 ト、
/ ,' ,. '´ ノ ; ! .!
r 、 fヘV .,' /-‐'-イ ;、/
⊂ニ、 `. 〈 i / / ∧┼
ヽ.___> | / / ∧ 〉-
| / ,' /- 〉'´
598 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:12:56 ID:WZgJb9kg
,,.─::::::::-,,、 __,,,-─-::,,,_
/::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ ∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 「しずちゃん、そこの教科書取ってくんない?」
.|:::::::::/`):ノ`):ノ`):ノ │|:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::/ / ,-、 ,-、| ||-|:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
_ (ヽ | (,| |,).|.l | ||)、::::::::::::::::::::::::::ノ
/::::|/` ` ゝ ` 丿 | ` \:::_∧_:/
W |\._ - _./::ヽ、 \ __|__|_
/ ヽ  ̄'/`| \N  ̄/───ヽ
/| |___| \⌒./ | /⌒ |
| \___| |__  ̄/| ̄| /\/ |
| _\ \_ ̄|`_/ 丿 / / | |
/⌒ヽ / _\_)(__丿 ( ⌒ / | \
 ̄ ̄ ̄ ̄\ ヽ二ヽ ̄ ̄\  ̄ |────-' |
\ \ /|:::::::::::::::::::::::::::ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ヽ────′
\ (⌒\ '(⌒\
────|│
 ̄ ̄ ̄ ̄|│
____
/'':::::::::::::::''\「どれぇ?」 __,,,──,,,_
─ /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ∠:::::::::::::::::::::\
 ̄ (::::::::::::::::::::::::::::::::::::| │|:::::::::::::::::::::::ヽ
|\:::::::::::::::::::::::::丿 ├|::::::::::::::::::::::::::|
| ||)ヽ:::::::::::::::/ _____.| |)、:::::::::::::::::::ノ
__ヽ /::|`ヽvv, |::\ |\__ .| \_::∧:_/
── ./::::/⌒ヽ' ̄ `\|. |\|| ̄ \__ | |
W |______, ,.−'−、. |\||___ /──ヽ
| | / ___\ |\||___| /  ̄ ̄ ̄ヽ
| |ヽ/ /、 ノ|`.| | || |__| |
| | | / \_/ |:ノ | .|| ........ | | |
(,⌒ 丿 |::| ./::|  ̄⌒ヽ \シュッ l|i|! !丿 |
 ̄ `| ⌒ヽ`─ | | シュッ i||!|i|!i|!,____|
\| | '─ ′ ( ̄ ̄|:::::::::::::::::::::ノ
'─-′ _,,..i'"':,`-─└───
|\`、: i'、
\\`_',..-i
\|_,..-┘
599 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:14:38 ID:WZgJb9kg
_ノ(
,、-??ー-- 、___, て
// / __,ノノノ、 く (
/ / 、_, 从 |
//l/ / o=,、 ''、!| l|ノ i |l
イ | l|イ! `' , l;;メ川l ,,
!l川 ノ| " (`ヽ "川 "''ー- 、,, _
モミ ノVl|ハト、_ `´ ノノノ |  ̄`l
モミ ノノ _ '´⌒ヽ ,-、 | |
/ / nノ´ ´ l´)_,ヽ .| |
| l l´ ) :r;: Y ノ / | |
. ズッ `/ ゙ | / /● | |
. ズッ // / ̄`ヽ / / |
__ / / ' / ヽノ /// / /
/´  ̄ ̄' ´ l⌒l ヽ /_ /
/ // lλ ' ヽ \ ヽー''" _) /
ノー----/::::,'、_ _,ノ `ー`ヽ ヽ?''"´ /
/', `''‐- |::ノ(| ゚。 ̄/// ( \ ヾ /
/ /`) '、:::: ''‐- 、,, / `ヽ、つ_) l |
/ u`" // "'' ヽ/ / ノ ノ
`'' - 、,, J r‐、 ', /
"'' - / / ', / ズッ
600 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:15:52 ID:WZgJb9kg
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,. .:,´:.:.:.:.:.`:丶.、
_r:/. :, : . `、 . :、 : ヽ-、____
, ‐'ニ-/. :,' : ハ:.:.:..:..丶:..:.ヽ:. Y´ ̄`ヾ丶、
//´ ,'..:.:.!.:,:i 、\:.:.ヽゝ、:.',:.:.! `、:.i
{..:.;′ i.:.;.::レハ_,. - ヽハLj_ヽi:. | j.:|
. !:.:i |:.:;.:.{ '´ ' j:. | l:.j
ヾ`、 ノ;ィ、:.、゙'⌒` , ´⌒"ィゝ! ノ;ノ
\ 丶.j ''' r=、 ''' ,'_,ノ` -‐'¨´
\_ ` ‐' ,イ ほーらマンコだよ♪
,、、、‐ 、 j::i` ‐-‐'「.::| , ‐,、、、
,、(、‐、 )、__) -rrく¨´′ ゝァーr- 、(__, (, ‐, )
{,,、‐-、 )\\~''''''‐--`―'‐'' ,´/ ,、‐';ー( , ヾ、ヽ
{__,,、‐' | i ヽ`、`ー‐--,,、-=='-‐‐‐<_r''' |、`t' ノ|っヾ、
`ー/ | `、 {''''。''~::: :: 。 ::| ノヽ i_,',r'ミ. |
/ i 人 ...ノ 丶.. ..ノ :i i | i. | ヽヽ |
/ ! / ,i :i i |iヽ| /
i iノ ,' / :i ' | |ヽ|; /
i ー''´ :,' / i ! | | |ヽ'
i / / ' } i | |\
| ./ i i ./ i i ヽ
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/ ノ / i: | ::| |:: l / |ヽ }
/ / / i. | ::|. |:: | ノ | ヽ /
601 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:19:40 ID:WZgJb9kg
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:::::::/:::/ |/,.イ`C |::::/-'":/ : : / \
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r=rc、 从/ ╋━ ╋ ┏ ┣━┓ ┃ * u ',
ヽ弋ソ , |┏╋╋┓┃┏╋┗┫┏┛ ┃ |
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::::/`ー`ー──!: :|: : : :| ,' | ', |
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:::::::::::::::::::`ヽ、 |: : :|: : :| `ヽ、___,.-'"´ ::: |::::
602 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:20:12 ID:WZgJb9kg
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) うほ!いい気持ち
| ` ⌒´ノ 常識的に考えて・・・
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ ∪ ^ヽ
/´ ヽ _
/;::u γ `ヽ _ ::ヽ、 `、
/::: /;;:::... u ::::u l、 |
(;:. ( :::::..... u :::::: i i
.`、 `、:::... I u i
パン ミ;:ヽ u\ミ'´ ̄``´ ̄`ノ ヽ
パン ミ :;:;::::\、、、) i (_/_/./ _
ミ ;::::,' JJJ ヽ l、 / /
::::l ヽ l、 , , -― ( /
::l -、 ヽ ヽ /: : : :-=千</ ̄>,
./´ ̄`V ,ヽ、 ./.:.:.:.: /.:.:.:.:.:/.:∧`ー<,
/ 、 | / 、`ー ,'::::/::::/::/⌒イ::/ |:l_:::::::ヽ
./ i | / ヽ ヽ 〃 /::::,':::: W|/ j:/ j∧`::: ハ
!. ! / ヽ {{ レl(|::::: | ○ j::/:/::::| ゥ ゥ
`ー‐ゝ、 ' / ヽ___,.-‐'"⌒゙|::::: | ○ん|/:∧|
`ー--‐' ,. -‐'"´ lヘ:: ト、 `‐'-' ノ::::: / ヽ
力 /"ー─------<二/ ´ヽ、-<r"/,ー、 丿
勹 { 〈 )、 Y `ゝ(_/_/./'
} `ー----------─一--‐'´ ̄´
603 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:21:58 ID:WZgJb9kg
,. ァ─ァ──‐- 、
,.イ / / `ヽ、
/‐' / / ヽ____
/-‐''" / `、 `ヽ、
,' ,. -'‐ァT ──-t- 、 ', \
f‐''"´ / i |゙、 ・' -、 | ・ヽ、 _ ヽ
/ / ! | ゙、 `' -、 l \ ・
/ /-‐=、''" ', ! ト -ヽ__ ヽl \ ヽ
, ' ,イ. ジ.l7! ゙、|ヽ | ,r.‐、!,.=@ ! , |、 \! ゙,
_, -──- 、 /! !. |':l ヽl l7l i | 'l ヽ !
,..r'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:~,_:ヽ、イ. , .l'ノ !. i i \ |
,ノ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:、‐-、''ヾ\/// < /// ! | ゙、 `ヽ、 ,'
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\\゙ヽ、゙'ヽ.\ヽ rァ─- 、 _| / ゙、 ヽノ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:i.:.゙i,.:.:.:\゙、:\ \\\. .,,___,,.) / |/ ゙、
/⌒|.:/.:.:.:.:ヽ,.:.:.|:.i:.:,:メヽ.:.:.}'"i i,\'ヽ |} .〉 ""´ /⌒ヽ _,=
/.:.:.:.:.レ'.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.i::|!:/:i ヽ:i ,,ィ .ヽ、,,,,レ、/'7 /~''ヽ ゙' ゙'i _ /ヽ,ノレ'
/.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|.:.:.リハ.:i ,,,r=''~、、 〈-‐'´ /二~ ゙i ゙i
/.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:リ∨ ´ ヾ ノ"~ '‐'∪i i !
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|.:.:.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:../゙'ヽ、.:,,リ '‐-、,,,__,ノ''~´,r''´ ゙'‐::..:.:-''i | /
|.:.:.:.:/ |.:.:.:.:.:/ )'" .,r‐⌒゙ヽ、 ,r'~´ / | /
|.:.i:i |.:.:.//.,- '"'´ " \ '| ,,/ | /
|.:.リ |!.:iリ/ \ / i | /
ヾi iリ i , \ \ / i l/
ヽ ヾ、i ヽ ヽ、 \ ,, ‐'" .i /
ヽ, : ヽ ゙、.、 ヽ‐'´ ノi, .,ノ
i :: ;〉 \ / ゙i゙''´
i i / ,ノ \ / i,
i i |'~ \、,‐'" ヽ
丿 i | 、 / ゙、
/ ノ ノ ヽ / i
,.-‐'''" / / ヽi_ / i
/ ,,. / / l
/ , / / /
i / i' ,,-'/ /
l l \ ,-''" / /
604 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:27:03 ID:WZgJb9kg
\_, -‐' ´ ``丶、
/ `¨ヽ_
∧、 __,. - ノ| ヽ `丶 、_
/ (_)_二=-‐ '´ |. l i ` 丶、
l / _ _ | l l /. `丶、
| .l,='~一` ´''''ー`弍 l. ト 、 _ { , \
`丶、 n ゝ|,. r_=, ァ_= 、 ゝ、 l | _>´ l
`丶、_ } |_,..-、 r'| {-'::} {J;::}ヽ | .L._l | / ノ
/ ユ_ {、! ゞー' ゞーム | | }_/ /
. l `i .ハ `、_ / レ'´ /
\. | y一'´ ̄` _\ }.j ノ /| | /
. \. | | ゞ‐- ご,ペー<_ | | /
\ l | V'´ 二 `亠、| /
\ | | レ'´ ,ス ...,,,,__ _ ヽ ,イ\
`! l レ'´/_/ ヽ ト、 `、 / | \
. | ヽ、 / ` | ヽ く l 、 、 \
| ヽ\ r! l.、 `、 ! ヽヽ ヽ
. ', } 入 =@.| | |. l \ | ヽ ヽ }
ゝ、 /| ∧ |. | | l. \| .| | |
`ー '゙ |.| | | ヽ| l. } | ||
ゞ. ,' l }! ゝ、 ∧ | .|ノ
/ | `ー'゙ \/ノ
/ | 丶 \
〃 _,/ { ヽ
/ |// (_` ヽ ,' i
l | { \ ! ヽ / !
_,../ r'⌒ヽ、 \ ノ'゙ \ / j
//, ‐''´フ `丶、 \ _,. く´ /7´ /
/ // /,。-c、_ \ \ ヽ // /
. / ィフレ-、 ノ ` 〈_冫、 \ ヽ /./ /
/ / ∧ `=< =@ `ト、 `l V ./ //
! / /\./| |l ゞ、 ,イ | | V /´
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| レ' 〃 /-、_ノ /レ´/ | | / / /
ゞ=、_ / //∠イ´_/ ! | ./ / /
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ゞ\ _/ _ノ `¨´/.| |' l /
`~´  ̄ヽ ) / | | \_,. -'´
605 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/02(日) 14:28:18 ID:WZgJb9kg
, . -'‐ァT ──-t- 、 ', \
f‐''"´ / i |゙、 ``'' -、 | `` ヽ、 _ ヽ
/ / ! | ゙、 `' -、 l \ ``
/ /-‐=、''" ', ! ト -ヽ__ ヽl \ ヽ
, ' ,イ. ジ.l7! ゙、|ヽ | ,r.‐、!,.`` ! , |、 \! ゙,
/ /! !. |':l ヽl l7l i | 'l ヽ !
/ / イ. ` , .l'ノ !. i i \ |
, ' / ! /// < /// ! | ゙、 `ヽ、 ,'
-="-ァ i ヽ rァ─- 、 _| / ゙、 ヽノ
i ! i \. .,,___,,.) / |/ ゙、
l , r | ` 、 _ ,. べ | 、 ヽ
ヽ/ヽ、 | .`l ""´ l . ヽ/ _,)``
ヽ.」 ___,./ ' ´ ___ `ー 、_ / ,ノレ'
/ ヽ .″ . / ヽ
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>594
あっという間に書き上がってる!
作者殿とってもGJ!
なんというか、萌え転がりたくなるね。
隣に住む千佳ちゃんが宿題がわからないと言って、私のところの聞きに来ました。
千佳ちゃんは私立の付属の小学6年生で髪の長いとてもかわいい女の子です。
私は勉強を教えているうちにちょっといたずらしてみたくなりました。
その時の千佳ちゃんの服装は、通学用の白いブラウスに赤い棒帯を結び、
紺のひだののついたミニスカート、それに黒のパンストといったスタイルです。
算数のやり方を教えた後、練習問題をやらせながら、私は千佳ちゃんの後ろにまわり
「千佳ちゃん、パンストがねじれているわよ、お姉さんが直してあげる」と言って
、思い切ってスカートの中に手を入れ、ねじれを直しながらスラリとした脚や
膝のところをわざとねじまわしていって、股間の部分に手を当て、可愛いショーツ
の上から指を動かしました。
「千佳ちゃん、生理はいつからあったの?」千佳ちゃんは恥ずかしそうに小さな声で
「先月の初め・・・・」「あら、そうなの?こんな小さなうちからなんて可愛そうね
わからないことがあったらお姉さんに聞いてね」大人ぶったことを言って、太腿やお尻、
そしてショーツの腿のところから手を入れ女の子の一番感じる部分をゆっくり、早くと
くり返しなでてあげると千佳ちゃんは気持ちがいいのかハアハアと息が荒くなってきました。
根が真面目ですので、声を出したり、体を動かすのを我慢しているのがわかります。
「千佳ちゃん、恥ずかしがらなくてもいいのよ、お姉さんもよくここをなでているから
とても気持ちいいものね」「・・・うん」と恥ずかしそうに頷きました。
「千佳ちゃんブラはまだしてないの?」「・・・ママはまだ早いって・・・・」
千佳ちゃんは自分では気がついていないようですがブラウスからは乳首が透けて見え
乳房もブラをつけなければならない程度に膨らみがありました「今度お姉さんと一緒に
ブラを買いにいこうか?あと生理のことももっと詳しく教えてあげるわ」
「・・・・うん」「千佳ちゃん今日のことお母さんやお友達に言える?」
ちょっと心配になり聞いてみました。「私、誰にも言えないわ、恥ずかしいもん」
「千佳ちゃん、さっきなでられた時、どんな気持ちがした?」「…初め、何をするのかなと思って
いるうちに、へんな気分がして体中がボーッと熱くなってきたの」「変な気持って嫌な気持ち?」
「ううん・・・嫌な気持ちではないけど・・・・・でも・・・途中から気持ちよくなったの」
と千佳ちゃんは顔を赤らめながら答えました「また今度、勉強を習いにおいでよ。
午前中がいいわ。どんなことでも教えてあげるわよ、そのあとデパートにいきましょ」
意味ありげな顔つきでいいました。すると千佳ちゃんは私の気持ちを察して、
「圭子お姉ちゃん、きっと行くからね」と恥ずかしげに喜んで言ってくれました。
>>609 おつかれ
てぃーぽっと小説館ってとこの「笙子が来た夏」ってのが年の差カップルなので
なかなかお勧め
>>610 ほぼ9割マドンナメイト文庫の山下 圭子の女子高 倒錯生人形のパクリだけどねw
>>611 そうなのでしたか・・・
情報サンクスです
613 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 21:00:05 ID:leKRT/8V
AA良かった
614 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/04(火) 23:38:13 ID:4eJ11I+T
615 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 02:03:18 ID:87qB5C6Q
女相撲の横綱レスラーと女子高生の読者モデルのお姉さんのプロレズバトルを小説化してほしい。
617 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/05(水) 11:04:19 ID:87qB5C6Q
>>616 (笑)そりゃ俺が立てたスレだぜ!
最近過疎ってるな..
618 :
1/5:2009/08/05(水) 11:48:39 ID:6NCQzRXX
シャッターの下りたアーケードの商店街には、ストリートミュージシャンが立ち並んでいた。
みんなアマチュアとは言え、見向きもされない人がいて、ファンに囲まれてる人もいる。
わたしの興味を誘うような曲は全く聞こえてこなかったけど。
そもそも歌が嫌でこんなとこまでやってきたというのに。
さっさとこの場を離れたいのが本音なのに、歩いても歩いてもアーケードは終わらない。
さっきたしか3丁目だった。いまは5丁目。で、何丁目まであるの?
うんざりしはじめた私の耳に不意にとびこんできたのは、さしてうまくもないギターだった。
ボーイッシュな短髪に、白いTシャツとジーンズ。わたしよりもたぶん4、5歳年上の女の人が歌っている。
もうちょっと服装に気をつかえば全然可愛く見えると思うのに。損してる感じだ。
でもその飾り気のなさが、なんだかわたしの目をひいた。
女の人が歌っているのはバラードだった。
悲しい、片思いの歌。シンプルで覚えやすい、いい歌だと思う。
「終わり?」
5分ほどで歌い終えたその人に、私はつい話しかけていた。
自分に興味を持ってくれたことが嬉しいのか、女の人はわたしに笑顔を返してくる。
「まだ帰らなくてもいいの? もう遅いよ」
少なくとも、小学生が出歩く時間じゃない。
わたしは返答に困って口ごもったが、黙ったままなのも嫌で短く答えた。
「帰らない」
「帰らないって、でもそんなわけにいかないでしょ。家、どこなの」
「世田谷」
「ああ、セタガヤ……世田谷!? 世田谷って、東京の世田谷?」
「他に世田谷ってあるの?」
少なくともわたしは北海道にもセタガヤってとこがあるなんて聞いたことなかった。
「あんた、いいとこの子?」
「さあ?」
たしかに家はお金持ちの部類に入ると思うけど、世田谷ってだけでそれを連想するこの人もどうなんだろう。
「お父さんかお母さんは?」
「詮索するつもり?」
触れられたくないところをつつかれて、ちょっとムッとする。
619 :
2/5:2009/08/05(水) 11:49:33 ID:6NCQzRXX
「だって気になるでしょ、普通」
「一人じゃ悪いの?」
「わ、悪かないけど。あ、おじいちゃんとかおばあちゃんのとこに遊びに来たとか? 夏休みだもんね」
「そんなのいないわよ」
あいにく、わたしの祖父母は東京出身で、しかももう亡くなってる。
だから、はずれ。
「……じゃ、じゃあ……」
たぶんもう一つの可能性に気づいたんだろう。
言われる前に、わたしは答えをバラした。
「家出しただけよ」
「やっぱり! だと思ったんだよ。ああ、もう」
女の人はなんでか頭を抱える。べつにあなたが悩む必要はないと思う。
「お金、あるの?」
「お年玉とお小遣い貯めてたから」
「なんで北海道に?」
「べつに。逃げられれば沖縄でもよかったんだけど」
ただ、沖縄行きより札幌行きの飛行機の方が出発が早かった。それだけだ。
「逃げるって?」
「い、いいでしょ」
一番痛いところを、平然と。無神経な人だ。
わたしが逃げたのは、レッスンから。コンクールのプレッシャーから。歌、そのもから。
でもそんなの説明してあげるほど、わたしはこの人と親しいわけじゃない。
「親は心配してると思うよ」
「かもね」
さて、どうしようか。
これ以上この話題を引きずって、警察を呼ばれたりしたら厄介だ。
なにか別の話にしよう。
「ねえ、そんなことより他の曲もあるんでしょ?」
「違う曲も聴きたい?」
「いや、べつに」
聴きたいと言えばよかったが、もう遅い。わたしは素直なんだ。
620 :
3/5:2009/08/05(水) 11:50:16 ID:6NCQzRXX
「……可愛くないなぁ。反抗期?」
「だってヘタクソなんだもん、MADOKA」
自主制作のCDだろう。ジャケットに書かれた名前を見て、わたしはこの人をそう呼んでみた。
「なっ、そ、あ、そぅ……そういう君はなんてお名前なのかな家出少女さん」
「可憐」
わたしは自分の容姿も性格も好きじゃないけど、この名前だけは気に入っている。
「ごめんね可憐。気に入らなかった?」
「気に入らなかったら、5分もムダにして聞いてやしないわよ」
これも本当。
「……つくづく可愛くないね」
「歌もギターも最悪だったけど、詞と曲はよかったわ」
「……ありがとう」
MADOKAは複雑そうな表情をする。褒めたつもりだったのに。
「こんなことしてて楽しいの?」
「楽しいよ。好きでやってるんだから」
MADOKAちょっとムキになって答えた。
歌が楽しいなんて、わたしには考えられなかった。
いや、もっと小さい頃は、わたしだって……。
と、急にグルグルという間抜けな音が響いた。わたしのおなかがなる音だ。
「おなかすいたの?」
「な、なに聞いてんのよ失礼ね」
「おかげさまで耳はいいの」
わたしは恥ずかしいというよりも悔しくてうつむいた。
交通費と宿泊費でお金を遣ってしまうと、手元にはあまり残らなかった。
昨日あたりからまともに食べていない。
「どうぞ」
MADOKAがそう言って差し出したのは、一粒のチョコレートだった。
たりない。育ち盛りをなんだと思ってるんだろ。
でもその好意が、わたしには無性に嬉しかった。
心が浮き立つ。なにかはしゃいだ声を出したい気分だった。
だからその代わりに、わたしはリクエストをした。
621 :
4/5:2009/08/05(水) 11:51:43 ID:6NCQzRXX
「MADOKA、さっきの曲弾いて」
「いいけど?」
「歌なしでね」
MADOKAは首を傾げながらも、ギターを構えてくれた。
わたしは通行人たちの方を向き、背を伸ばした。
なんだか胸が高鳴る。バカみたいに。
興奮を抑え、息をつめてわたしは待った。
MADOKAのギターが鳴り始める。前奏が終わる。そして――。
わたしは歌った。MADOKAの歌を。
たった1回聴いただけでわたしの中に入りこんできたラヴソングを。
それは我ながら伸びやかで透明感のある、どこまでも響きわたるような会心の出来だった。
通行人の足が止まる。1人、2人……4人、8人……もっと、もっとそれ以上。
どんどん増えていく。
気づくとわたしたちの周りではすっかり人の流れが止まってしまっていた。
5分40秒。
歌が終わる。次いで、MADOKAのギターも。
代わりに起こったのは万雷の拍手だった。まるでコンサートホールのように。
「どう?」
わたしは誇らい気持ちになってMADOKAに振り向いた。
「最高!」
なにを考えてるのかMADOKAはわたしに抱きつき、おでこにもほっぺたにもキスしてくる。
「暑っ苦しい」
わたしが突き放そうとしても、MADOKAは笑うだけで全然こたえない。
勘弁して。
「ただのお礼よ」
「チョコの?」
「それと……」
「それと?」
「……べつに」
わたしは大事なことをはぐらかそうとした。恥ずかしくて。
622 :
5/5:2009/08/05(水) 11:52:24 ID:6NCQzRXX
MADOKAの腕の中からようやく抜け出したわたしは、もう全てが吹っ切ったれたことを感じていた。
だからもう潮時なんだ、たぶん。
「帰るわ」
「お家に?」
「うん」
「なんでまた急に」
そんなこと訊きながら、MADOKAはちっとも驚いていなかった。
なんとなくわかっているのかもしれない。
「そうね……」
後ろにまわした手を組んで、わたしはかかとを浮かせた。
恩人の、MADOKAの頬へキスするために。
「歌が楽しいものなんだって、思い出したから……かな」
「そっか。よかった」
MADOKA、わたしはきっとまたここに来る。
あなたのヘタクソな歌を聴くために。
あなたに会うために。
いろんな想いをこめて、わたしはささやいた。
「またね、MADOKA」
ネタ元は
>>575さんです。ありがとうございました。
最近どうも長くなりがちで、短くまとめるという作業に苦しんでます。
あんまりそこにこだわると話がわけわかんなくなっちゃうんですけどねw
アンコール!
アンコール! o(^▽^)o
>>623 575です。
GJ過ぎる!!!
自分のちょっとした妄想が具現化され、しかも妄想の遥か上をいく素晴らしさに感動しきりです!
設定とかもどんどんお好きなようにしていって頂ければいいので、続編などありましたら是非お願いします
これは短くまとめてないロングバージョンが読みたくなるなw
この続きとかめっちゃ気になるわ
うまいな
これはマドカ上京フラグから立ててストーリーをじっくり育てるべきレベル
もっと書いて欲しい!
爽やかでいいなぁ…GJ!
この後MADOKAが上京して二人は付き合うようになって数年後、MADOKAがメジャーデビューして最初は可憐も喜んでいくけど、大物になるにつれ距離が開いていくような気がして寂しくなる可憐…。
みたいな妄想が浮かんだ。
629 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/07(金) 06:01:55 ID:17b0E76c
>>628 せめてsageでやってくんねえかな?
目障りでしょうがねえんだけど
みんなsageてね?
俺の目が悪いのか?
夏休みだから・・・
8月になったのに天気は梅雨っぽくて憂鬱だ。
夏に雨と言えば夕立ちで決まりだというのに。
「外で遊んでいる時に突然のにわか雨→びしょ濡れで二人雨宿り」のお約束は最高なのに。
終始降るような降らないような天気じゃあ話にならないじゃないか。
もうここは一つ発想を変えて「お出かけの予定が雨で潰れてむくれる小学生」か。
「持って行くはずだった荷物を抱えて高校生の部屋でいじける小学生」か。
「困り笑顔で小学生をなだめる高校生」か。
なんかアリだったわ。もっと雨降れ。
しばらく来ない間に凄い賑やかになったなw
634 :
595:2009/08/08(土) 00:35:39 ID:wiko21wN
ここには職人さんがたくさんいらっしゃいますね。
刺激になるし、勉強になります。
592さんの妄想レス(失礼!)を元にした3部作もこれで終わりです。
ご期待に添えるレベルではありませんが、恥をしのんで投下します。
↓
世はにわかに天体観測ブームだ。こないだの皆既日食の影響だろう。
昨日もなつきが言ってたっけ。
「宿題で、日食の仕組みを調べるのと、星座の観測をしなきゃなんないの」
一昨日から、なつきはあたしの家に泊まりに来ている。しかも学校の宿題持参で。
「ふーん。まぁ百科事典を丸写しすればいいから楽勝でしょー」
「ダメだよ! 自分で見てみたいの」
なつきは変なところで真面目だ。
「えぇ? 庭からじゃあんまり見えないよー?」
「だったら見えるところまで行こうよ。奈央ちゃん、一緒に行こうよ」
「あたしも行くのー?」
思い浮かんだのは近くの山だった。ここからだと自転車で30分はかかる。子供のころ
行ったきりで、最近は存在すら忘れていた。郊外の街なので、ちょっと市街地を外れれば
緑はまだたくさんある。といっても、なつきの地元にはかなわないけれど。
「なつき、自分ちのほうが星見えるじゃん。その宿題、家に帰ってからやったら?」
「ダメなの! ここでやんなきゃダメなの!」
なんでダメなのかよく分からないまま、いつになく頑固ななつきに、あたしは根負けしてしまった。
そして結局、今夜二人でその山に行くはめになった。
山と言っても神社のある小高い丘といった感じで、10分もあれば登れるようなところだ。
すぐに頂上の神社まで着いて、適当な草むらを見つけた。
アウトドアに慣れているなつきは、草むらに寝そべって空を見上げる。夜露が服につこうがお構いなしだ。
全身に虫よけスプレー&携帯式虫よけ音発生器装備で、対策は万全。あたしもなつきの横に腰を下ろす。
見上げると、意外にも星空が近く見えた。正直、こんなに見えるとは思ってなかった。
夏の夜の外出は、なんだか特別な感じがする。
わけもなく楽しくなってきて、あたしは昔聞きかじった適当な星の話を思い出しながら
話していた。
なつきは口数少なく聞いていた。不安に思って、
「どうしたの、お腹でも痛いの?」
と聞くと急になつきが口を開く。
「あの、あのね、こうやって、夜に、星を見たいって言ったのはね、
宿題だからっていうのもそうだけど、ホントは、本当はね、二人でこうして……」
あたしにぴったりくっついて 、なつきが話し始めたその刹那、
「あ、流れ星!」
夜空に一筋の光線がさっと走って消える。
「うわーラッキーだねー!」
はしゃぎまくってるあたしの横で、なつきは呆気にとられていた。
「あ、話途中だったね。なんだっけ?」
思い出してなつきの顔を見つめると、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてそっぽをむく。
「…?」
あたしは数秒ぽかんとしたが、急に合点がいった。
「あぁ、さてはあれか。流れ星に願い事がうまく言えなかったとかそういうことか。
なんだかんだ言って子供だなーまったく」
にやにや笑いながら冷やかすと、
「ち、違うよ! もういいもん! 奈央ちゃんなんて……」
なつきはまだそっぽを向いたままだ。
「でも大丈夫だって。あたしが二人分お願いしといたから」
「……?」
なつきがちらっと振り向いた。そこをとらえて、あたしはなつきを抱き寄せた。
「『また二人でこうやって星を見られますように』って」
それは、あたしの本心だ。なつきといつまでも一緒にいたい。
ほんとうは、なつきが言おうとしたことも分かってた。
照れ隠しに、流れ星を見たことにしてしまったのだ。
流れ星の代わりに、あたしは今夜の夜空に願いをかける。
なつきを背中から包み込む。なつきは耳まで真っ赤になって、
「勝手に願い事決めないでよ。もう…」
なんてぶつぶつ言っている。それでも、あたしの腕からは抜け出ようとせず、
ぴったり寄り添うようにして、星座をノートに記録していた。
なつきはあたしのこぐ自転車の後ろで、背中にしっかりしがみついている。
「ね、さっき本当はなんて言おうとしたの?」
「……知らない。願い事は秘密にしてないと叶わないもん」
なつきは嬉しそうに言う。そうして、ますますぴったりと背中に密着する。
あたしは来年の夏のことを想像した。
美大に受かることはほぼあきらめているから、きっと美術予備校生に
なっていることだろう。一年間、受験のために絵を描く生活。
なつきは中学一年生。部活も始まる。あたしと反対に運動が得意ななつきは、
間違いなく運動部だ。夏休みは練習漬けになることだろう。
お互いが、今までより離れてしまうかもしれない。
二人の夏休みは、今しかないのだ。
「あ、流れ星!」
突然、なつきが大きな声を出した。
あたしは自転車を止めて夜空を見上げた。
一つ、また一つ。夜空に光の線がシュッと走る。
――ああ、これが天気予報で言っていた「〜〜流星群」というやつなんだ。
あたしの横で、なつきは一生懸命夜空を見上げている。両手を、胸の前で組んで。
そんななつきの横顔を見ているうち、たまらなくなってあたしはなつきの頬にキスした。
するとなつきは、すかさずあたしの首に腕を回してあたしの唇にキスしてきた。
――この、生意気な。ファーストキスを奪いやがって。
でも、大好きな人にファーストキスをあげることができたあたしは幸せ者だ。
そのままいつまでも見つめあっていたかったけど、やっぱり照れてしまう。
代わりに抱きしめて頭を撫でた。
「さ、帰ろ」
なつきを後ろに乗せて、あたしは再び自転車をこぎだした。
あとから本当になった流れ星。あの願いが、本当に叶うといいなと思う。
願い事は、秘密にしていないと叶わない。
なつきのことが、本当に大好き。
あたしのこの気持ちは、なつきには秘密にしておきたい。
夜の国道を走りながら、あたしはなんだか楽しいようなさみしいような、
何とも言えない気持ちになっていた。
638 :
634:2009/08/08(土) 00:50:50 ID:wiko21wN
↑以上です。未熟ですみません。
この話を書いているうち、これは小学生視点で
書いたほうが伝わるのでは? と思い
書き直しを試みましたが、結局満足いくものはできませんでした。
小学生女子の気持ちになって書くなんて、
難しすぎましたorz
ここの皆様には、あたたかいレスをたくさん頂きました。
この場を借りて、感謝申し上げます。
自分の拙作が、少しでも皆様の心の潤いになれば
幸いです。
>>633 逆に言えばこういう時こそタチの悪い輩の格好の餌食になりやすい
特に百合・エロパロ界隈で最近そんなのばっかりだから、今こそスルースキルを高めておく必要がある
>>638 乙!青春な感じがよく伝わってきていい感じだね
個人的には「あたし」は「私」でよかったと思う
「私」と書いてあっても読みは「あたし」なんだろうなーって読者に想像させるようなキャラ付けができてると思うし
>>632 お母さんと喧嘩して、突発的に家を飛び出す女の子
家出したときは雨が降って無かったのにその内降りだして、
仕方なく橋のしたとかで雨宿りして膝を抱えているところに
傘を差した仲の良い近所のお姉さんが迎えに来てくれるとかいうのはダメですか、そうですか。
家出高校生が雨の中で……ってのならこのスレの初期に見たな
>>641 みたみた。
あれは良いものだったな。
けどさ、ちょっとべそかきながら見上げる女の子と、
それを困り顔になりつつも笑って見下ろす高校生の高低差が……
643 :
638:2009/08/09(日) 22:39:21 ID:wJ3O74KA
>>639 ありがとうございます!
>「私」と書いてあっても読みは「あたし」なんだろうな
深いですねぇ……繊細な点を指摘して下さるなんて、しっかり
読んでいただいた証だと思います。本当にありがたいです。
精進いたします。
思えば、
>>11さんの珠樹ちゃんと琳さんのSSや
>>354さんの詩織ちゃんと朝子先生のSSの
素敵な雰囲気に魅せられて、続きが読みたくて追っていたこのスレ。
他にもたくさんの職人さんが萌えるSSを投下して、このスレはお気に入りとなりました。
そして
>>468さん(から
>>506さんまで)のレスに触発され、3本を一気に書き上げました。
SSを書くのは本当に楽しいです。
ここであたたかく読んでいただいたみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます。
そして住人さんの妄想は尽きない……(
>>640さんとか
>>642さんとか)
みなさんに愛されるSSを書けるよう頑張ります!
>>644 どうだったかな。してない気もするけど……
このスレ完結してないSSが多い気がする、と思うのはただ単にSSがGJ過ぎて
続きが読みたいだけか。
たぶん、書き手と読み手じゃ終わりって思ってるポイントが違うんじゃないかな?
こういうとこに長編を投下する人ってあんまりいないだろうし
短編の終わり方ってこんなもんだろうなーと、自分としては違和感なく読んだものが多かったけど
>>646 そうだよなぁ。SS一本書き上げるのにも結構気力いるしな。
実際、書いてる人がまだ途中宣言をしたやつは一、二作かな
SSもなかなか増えてきたし、そろそろまとめサイトとか欲しい頃?
650 :
1/5:2009/08/10(月) 16:37:44 ID:GNebvgfQ
あーあ。もう最悪。
空を見上げてわたしは溜息をついた。
家を飛び出した時はまだ曇り空だったのに、走ってるうちにポツポツときて、それから3分ともたずにザーザー降りだ。
おかげで、髪も服も靴も、シャワーを浴びたみたいになってしまった。
今は、潰れたお店の軒先に避難しているけど、やまないことには帰られそうもない。
寒い。
震えが起きて、わたしは自分の体を抱きしめるみたいに縮こまった。
濡れた服が張りついて気持ち悪い。
もう帰りたい。
でも雨がやまないと帰れそうもない。
どうしよう。ずっと降ってたら、ずっとここにいなくちゃいけない。
その時、不安になったわたしを脅かすみたいに空が光った。
「ぃやっ!」
慌てて耳を塞いだけど、あのゴロゴロっていういやな音はしっかり聞こえてくる。
やだやだ、やめてよもう。
なんで雷なんか鳴るの。
怖い――怖い怖い怖いよぉ。
わたしは身動きすることもできまくなって、その場にしゃがみこんだ。
我慢しようと思っても、涙が勝手に出そうになる。
651 :
2/5:2009/08/10(月) 16:38:21 ID:GNebvgfQ
「柚果。バカユズカ」
ああ泣いちゃう、と思った瞬間、わたしの大好きな声がした。
バカっていうのは嫌だけど。
そっちを向いたら、彩ねえちゃんが傘を差して歩いてくるとこだった。
「あんた、なに家出なんかしてんの。晴香さん、心配するでしょ」
彩ねえちゃんは、わたしのおかあさんを名前で呼ぶ。
わたしが生まれる前からの知り合いらしい。
「し、心配なんかしないもん」
立ち上がりながら文句をつけると、彩ねえちゃんは唾をとばして叫んだ。
「するに決まってんでしょ、バカ」
彩ねえちゃんは口が悪い。
お隣に住んでて、わたしがもっと小さい頃から遊んでもらったりしてたから、優しいのはわかってるけど。
口癖なのか、絶対わたしのことをバカって言う。
「じゃあ、彩ねえちゃんはおかあさんに言われて探しにきたの?」
「違うけど」
「ほらっ、心配してないじゃんっ」
「言われる前にあたしが自分で来たんだよバカ」
またバカって言った。信じらんない。
「あんたが傘も持たないで走ってくの見たから、こんなこったろうと思ったんだよ」
「正解ですね。おめでとうございますっ」
イーっだ。わたしは舌を突き出して、おもいきり憎たらしい顔をしてやった。
652 :
3/5:2009/08/10(月) 16:39:10 ID:GNebvgfQ
ホントは迎えに来てくれて凄く安心したし、それが彩ねえちゃんで嬉しかった。
もう雷だって平気だ。
でも、だからって素直に飛びつくのは悔しい。
わたしは怒ってるんだって、アピールしとかないと。
「ったく……」
彩ねえちゃんは、わたしの隣に並んで傘をたたんだ。
「あたしがあんたくらいの時か、もっと小さい時にね、よく高校生だった晴香さんに遊んでもらってんだ」
「彩ねえちゃんが?」
「家出もしたし。そのたんびに迎えに来てくれたのが、晴香さんだった」
おかあさんが高校生の時。えーと……。
彩ねえちゃんが6歳でおかあさんは高校3年生とかだ、たぶん。
その頃に家出って、彩ねえちゃんひどい不良だ。
「あたしは晴香さんのことが大好きで、だから、高校出てすぐ先生と結婚しちゃった時は寂しかったな」
「ふぅん」
彩ねえちゃんが何を言いたいのかよくわからなくて、わたしは適当に頷いた。
「そんでできたのがあんたよ」
「わたし?」
「あたしの晴香さんの愛情を独り占めしてさ。ヤキモチなんてもんじゃなかったね。こっそりどこかに捨ててやろうかと思った」
「ちょ、ちょっと」
653 :
4/5:2009/08/10(月) 16:39:53 ID:GNebvgfQ
「冗談よ……半分は」
え、半分ってどの部分?
彩ねえちゃんの横顔を見ると、悪者みたいに口の端っこを上げてる。
「でもさ、よく見るとかわいいんだ」
「誰が?」
「あんたよ、バカ」
わたしの頭をぐりぐり撫で回して、彩ねえちゃんは笑った。
「守ってあげたくなるって言うか、なんでもしてあげたくなる。そりゃ晴香さんだってメロメロになるわよ」
なんだかくすぐったい。こんなこと言われたのは初めてだった。
「だからさ……なんの話だっけ?」
「さあ?」
なんの話だろうと思って一生懸命聞いてたのに、彩ねえちゃんがわかんないならわたしがわかるわけない。
彩ねえちゃんは、「えーと」なんて首を傾げて悩んでた。
「つまり、晴香さんに愛されまくって育ったあんたが、心配されないわけないって話よ」
「うん」
「わかった?」
「なんとなく」
「よろしい」
彩ねえちゃんは傘を広げた。
「帰るよ」
654 :
5/5:2009/08/10(月) 16:40:30 ID:GNebvgfQ
わたしは一瞬迷ったけど、彩ねえちゃんにくっついた。
だってここで置いてかれたら困る。雷もまだ鳴ってるし。
傘はそんなに大きくなくて、ぴったりくっついてないと濡れてしまいそうだった。
迎えに来るなら、もう1本傘持ってきてくれればよかったのに。
「ちゃんと謝るんだよ」
そう言って、わたしを見つめる彩ねえちゃんの目はとっても優しかった。
「で、そもそもなんで家出したの?」
「え、と……」
わたしはケンカの理由を思い出していた。
なにがきっかけだったか忘れちゃったけど、たしかおかあさんが、女の子同士は結婚できないのよって。
それでわたしが、外国に行けばできるもんとか。
ああ、そうだ。
「ふふ」
わたしはおかしくて、笑うのを我慢できなくなった。
「なによ、気持ち悪い」
「あのねぇ――」
これを言ったら、彩ねえちゃんどう思うんだろ。
原因は、わたしが彩ねえちゃんのお嫁さんになりたいって言ったからだよって――。
オチで思わずニヤニヤしちまったぜ!GJ!
>>655 うわぁー!!
なんかワンシーン妄想でしかなかったもんが素敵ストーリーになってる!!
こちらこそ、ありがとうGJです。
思わず絵を描きたくなってくるな。ろくなの描けんけど
そうだ
このスレに足りない最後のピースは絵師だったんだよ
というわけでお願いします
しかしあげ方が分からない……
それ以前にあげられる程のクオリティーのものが描けられない
あげ方わからないとかwww
おい、誰か
>>659にあげ方教えてやれよ
俺も知らないんだよorz
パソコンで描いたんならそのファイルをアップローダーにアップロードしてそのURLをこのスレに書き込む
紙にペンとかで書いたなら元絵をスキャナーで取り込んでファイルになったものをアップローダーに以下同上だよ!
できる!
>>655 GJ! とっても綺麗なSSですね。
ホントに情景浮かんだし、なんだかいいなぁ、こういうの。
>>659さん、みんな待ってますよ☆
携帯からのやり方は、自分も知らない・・・すまん
>>655 彩ねえちゃん可愛いなぁ。GJでした。
これは若かりし春香さんと彩ねえちゃんのエピソードも読んでみたいw
>>649 とりあえず借りてみたけどなかなか面倒臭そうだ…。
そもそも自分で管理しきれるかどうか分からないが。
自分も普段絵描きだからSSよりは絵の方が気楽に上げられそうだなぁ
描いてみるかなー文才はないし。
>>669 そうなの?
でも他のエロパロスレとかのまとめでも結構普通に使われてるが…。
↑@wikiの方ね。
若かりし春香さんと彩ねえちゃんに
さくらのママと知世のママを透かし見た
だ〜れか早くSS書いてくれ〜い
それまで私のしょーもない過去話など
私むかし異常なくらい小さい子にもてた時期があってね
近所の女の子はみんな私のものみたいな感じだったの
小五の子に手紙もらったり
(可愛い内容で『好きな人はいますか?』とか!)
幼稚園の年長さんに『一緒に映画みにいきたい』と誘われ
ママさんの公認で二人っきりデートしたり
あと超かわい子ちゃんに母子共々から愛されて
今思うと凄かったな
ハーフって言ったらいいの?
混血のかわい子ちゃんなの
家とかお呼ばれされて
かわい子ちゃんにはべたべた抱きつかれて
かわい子ちゃんがお昼寝したらママさんから抱きつかれて
ママさん大人だからさ
手つきとか首筋を這う舌とかやらしいんだよ〜
かわい子ちゃんは私も好きだったからサファイアのネックレスをプレゼントしたな
ママさんとっても羨ましがってた
ちょっといない美形幼女だったのよ
書く意欲はあるんですが、もうネタのストックを使い切りましたw
なんか浮かんだら書くんですけど
>>673さんの話から1本でっちあげてみようかとは思いますが、できなかったらごめんね
(幼女にもてもてっていいなぁ〜)
みんなもっと妄想とか雑談とかすべき
けっこうそういうとこからネタが出てきますから
気が付くとちんまいのが近くにいる感じ
私は自分から擦り寄っていかないんだよね
子供だから無条件に全部好きってタイプではないみたい
小さい子にも好みがあるから
私を気に入ってくれる子と仲良くするの
相性ってあるとおもうのよ
先日も汐留でボーッとしてたらいつのまにか小さい子が私の近くにいて
『ビル高いね〜』
『こっちに落ちてきたら怖いね〜』
『エレベーター動いてる〜』
なんてひとり言みたいに言ってるから
「ビル高いよね〜」
「ビル落ちてきたら逃げられるかな〜」
「エレベーター青いね〜」
とか会話したわ
『ビル落ちてきたら逃げらんないよー』
「どーしよー」
『どーしよー』
可愛いよね
なにそれ、めちゃくちゃ萌えるんだけど
もっと色々過去話語って欲しい
私もう高校生じゃないから
スレタイに添うよう脳内変換していただけると有り難いんだけど
小五の子の手紙今見てみたよ
2通もらってたね
1通目は
『おたんじょうびおめでとう いくつですか?好きな人いますか?』
こんな感じで
2通目は
『おねえちゃんは結婚する?私はしたくない
おねえちゃんはキスしたことある?私は一度もない
キスするとどんな気持ちですか?』
小五の女の子はおませさんだね
>677
二通目、これはキスするとどんな気持ちなのか実際に教えないといけないんじゃない?
679 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/15(土) 00:44:30 ID:QGxAH8TA
680 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/15(土) 00:46:07 ID:QGxAH8TA
…他のエロパロスレでもまとめサイトでwiki使ってるから大丈夫だよね(ビクビク)
>>677 イイ!!
なんかもう良すぎて萌え死にそうだ、かわええな〜
>>679 あなたが神か、GJすぎる
自分がキスの手ほどき!?
今までこの瞬間まで気付かなかったわ!
そう言われればそう受け取れる手紙内容かも!
やっぱり私そうとう鈍感なんだわ
最近過去の自分を客観的に思うとそうかなーとは思ってたけど
私の片恋の人が私の部屋に遊びにきて
まんが雑誌を床に広げて二人顔をくっつけて読んでたんだけど
その時は脈無しだと思ってたから普通にしてたんだけど
その人にとってはソノつもりでやってきてたらしく
『いつ襲おうか いつ覆い被さろうか 拒絶されたらどうしようとか考えてたんだよ
拒まれるのが怖くて何も出来なかったんだけどね』
何よ〜!そうだったの?襲ってよ〜!
私が拒むわけないのに・・・
数年後に言われてもね
私にはその空気を察知できないバカものなのです
ちょっぴり気が強くて美形の年下の女の子が
飲み会でなぜか最後まで私についてきて
よーしそれならと私の行きつけの飲み屋に連れていったの
そこのお店の女の子はノリがよくていつもキスをして遊ぶんだけど
そのお店の女の子がこそっと言うの
『お連れの女性絶対お姉さんの事好きだよ
私ずっと睨まれてる』
まっさかー!この子女の人が好きなわけないよ
気のせいじゃないの?
その時はやたら私にお世話焼いて店の女の子が私に触れさせないようにしてたけど
今思うとやきもち妬かれてたかもしれないと
客観的になって初めて思う
その年下の女の子は他の女性に持ってかれました・・・
その時は淋しかったな
あぁこの子はこんなにも私にくっついていたんだと
すっごい悔しかったよ
じゃあ小学生話ね
私のお友達の家にお泊りに行きました
小学低学年の子供がいるのね
私が仰向けに寝っ転がってると近づいてきて
『ねぇ見てもいい?』
何のことか分からなかったんだけど
うんと返事をすると
私のTシャツの中に潜ってくるのよ〜!
胸が見たかったのね
パッと出てくるとニコーっと満面の笑顔で
そしてまた潜ってくるの
ずっとそれのくりかえしで
出てくるたびに私もお愛想笑いしてるの
私ばかっぽい!
その子と一緒にお風呂に入ったら
出てきて
『おねえちゃんアソコに草生えてるんね』
草ー!!
その時は面白い表現だなーとみんなで笑ってたんだけど
ねえ今思ったんだけど
この子わたしのあの場所をずーっと見てたって事?
いや〜ん
って今見に行ったら、
>>679さんのタイトルのセンスすごくいいよ!
感動した!
>>679 うわぁ、自分の書いたものにタイトルがついてる!
なんか感動しました
ありがとうございました
エロ描写が足りない。レズの純情恋愛よりピンク板らしいエロ描写がほしい。
エロは難しい
シチュエーションは思いつくが、描写ができなくて挫折する
>>689 力作を待ってるぜ! てことで自分は純情恋愛書いてくるよ
>>690 エロの描写って、ホント難しいですよねぇ…
>>689さんのおっしゃることもよくわかります。
自分もSS書いてて、いつかそういうこと言われるだろうな、と
思ってましたし(創発でやれ、みたいな)
遅ればせながら
>>679さん、Good Job!!&乙です!
素敵なタイトルありがとうございます♪
個人的にはそろそろ挿絵提供してくれる神も現れてくれるとありがたいw
エロ特化の作品もほしのは同感。
子供の好奇心と無邪気さにただただ翻弄されまくるのとか見てみたい。
ほう…絵の雰囲気が語る暖かな精神波の流れ…強力でいいじゃないか!
貴様!このスレの専属絵師になる気はないか!
>>695 そんなすごい者にはむりだな。
上手くないし、そんなに何枚も書いてる時間ないんだよ。
しかし、時々描くかもだからそんときは良ければ見てやってくれ。
それと、たとえ世辞でもほめてくれて嬉しいぜ。
>>696 お世辞なんかじゃなく、いい絵だと思うぜ!
また時々でいいから書きに来て欲しい
>>696 子供の体型がいい感じ
四年生以下かなと思うけど
乙!
699 :
1/5:2009/08/17(月) 16:17:54 ID:xKHmDBFo
「すごい、すごーい」
ユニフォーム姿のまま抱きしめると、従妹の茉莉は自分のことのようにはしゃいだ。
試合の直後で興奮しているのかもしれない。
私だって、テンションは上がりっぱなしだ。
なにしろあと一つ勝てば、インターハイに出られるところまで来たのだから。
「美里ちゃん、疲れたでしょ?」
「平気平気。あと2、3試合は軽いよ」
「明日も勝てる?」
「もちろん」
調子は絶好調。
今は全然打たれる気がしない。
明日の相手は去年のインターハイでベスト4になった強豪だけど、きっとなんとかなる。
そんな自信が、私だけじゃなくチーム全体に満ちていた。
「なんたって私には勝利の女神がついてるもんね」
頬をすり寄せると、茉莉は私の首に腕をまわしてしがみついてきた。
最近膨らみ始めた胸は密着してもあまり感じられなかったけど、甘い香りがする。
耳やうなじに口をつけたい衝動にかられたけど、すんでのとこで思いとどまった。
どうも、このところやばい……。
そんなわたしの葛藤なんて知らない茉莉は、憧れのお姉さんを見る眼差しだった。
「美里ちゃんかっこいい」
「でしょ。結婚したくなった?」
「うん。美里ちゃんが男の人だったら、ホントにお嫁さんにしてほしいくらい」
「女じゃダメなの? 私のお嫁さんにはなってくれないんだ」
「え、だ、だってそれは……」
戸惑ってうつむく茉莉が可愛くて、その額に軽くキスをする。
「冗談だよ」
「もう……バカ」
茉莉はそう言ってむくれたけど、ちっとも怒っているようには見えなかった。
700 :
2/5:2009/08/17(月) 16:18:41 ID:xKHmDBFo
「ねえ、美里ちゃん」
「うん?」
「あのね、明日勝ったら……プレゼントがあるの」
「ホント? じゃ頑張らないとね」
「うん。絶対勝ってね」
「任しとけ」
もう一度茉莉を抱きしめながら、私は勝利を確信していた。
大丈夫。
茉莉が見ててくれれば、私はすごい力が出せちゃうんだから。
ベンチから続く嗚咽はロッカールームでもおさまることはなかった。
もちろん嬉し泣き、なんかじゃない。
あとワンアウトで勝てたのに。
真芯でとらえられたボールは、センターのフェンスを軽々と越えていった。
必死でとった1点も、それまで守りぬいた苦労もそれで全部パー。
きれいさっぱり、逆転サヨナラ負け。
失投だった。つまり、私のせいだ。
私のせいで負けた。でも涙なんか出てきやしなかった。
なんだか感情が凍ってしまったみたいな感覚だった。
「美里、行こう」
「うん……」
返事はしてもなかなか腰を上げられなくて、私は最後に部屋を出た。
もう周りには誰もいなかった。
ロッカーから球場出入口に向かって、一人長い通路を歩く。
その先に、小さな人影があった。
「茉莉……」
足を止めた私に、口許をキュッと結んで茉莉は近づいてくる。
なんとなく気まずくて、私はそっぽを向いた。
701 :
3/5:2009/08/17(月) 16:19:18 ID:xKHmDBFo
「美里ちゃん」
下から真っすぐに茉莉は見つめてくる。
それが今は苦痛だった。
「ごめん。私、かっこわるかったね」
「ううん」
「あそこでホームラン打たれるとかさ、漫画みたいじゃない。主役は、相手の方だけど」
「そんなことない」
「あは、ホント、ごめん。情けないなぁ」
「かっこよかった!」
叫ぶような大声に、私は一瞬体を震わせた。
涙を浮かべて、茉莉は私に抱きついてくる。
「情けなくないよ!」
「茉莉……」
「わたしちゃんと見てたもん。相手の人がすごい選手だっていうのも知ってたもん。でも美里ちゃん逃げなかったじゃない。すごいよ。かっこよかったよ!」
何も言えなかった。
いま口を開けたら、言葉にならない声が溢れてしまう。
ただ、茉莉が本当にちゃんと見てくれてたのが嬉しかった。救われた気がした。
茉莉は少し背伸びして、私の頭の上に手を伸ばす。
それでようやく、私は茉莉が何か手にしてたことに気づいた。
702 :
4/5:2009/08/17(月) 16:19:50 ID:xKHmDBFo
「これ……」
私の首にかけられたのは、金メダルだった。
もちろん、折り紙で作ったようなやつだけど。
勝ったらくれるって、これのことだったんだ。
図工は苦手って言ってたのに。
切り貼りされたおめでとうの文字も、小さなお花の紙細工も綺麗。
ああ、もうダメだ。これで泣くなって方が無理。
私の目から、ようやく涙がこぼれてくる。
「わたしの中では美里ちゃんが一番だから」
「うん……ありがと」
「ねえ、だから泣かないで――」
悲しいわけじゃない。
もちろん悔しさはあるけど、いま流れてるのはそんなんじゃなかった。
なんかもう、終わっちゃったんだなぁっていう想いとか、でもやりきったっていう満足感とか、あとは茉莉への感謝とか。
いろんなものが混じった涙だった。
「お嫁さんになってあげるから」
「……ホントに?」
「え、う、うん」
「わかった。じゃ、泣きやむよ」
私は前屈みになると、茉莉の肩に額を押し当てた。
もうちょっとこうしてたら、涙も止まるはずだから。
703 :
5/5:2009/08/17(月) 16:20:30 ID:xKHmDBFo
「茉莉」
「なに?」
「チューして」
「ダ、ダメだよ、そんな」
「お嫁さんなのに?」
「わ、わたしが大人になったら、してあげる」
「なーんだ、ケチ」
「ケチじゃないよ。美里ちゃんがエッチなんだよ」
「チューしてくれたらすぐ泣きやむと思うんだけどなあ」
顔を上げて見つめると、すぐそこに茉莉の小さな唇。
桜色で、とってもおいしそう。
「もう泣きやんでるくせに……」
そうつぶやきながら、茉莉は顔を少し傾けた。
目を閉じる。
そして――。
「しょっぱい」
茉莉は眉をしかめていた。
「あー、汗と涙をたっぷり吸った唇だから」
「やめてよ、もう」
顔を見合わせると、お互い笑えてきてふきだしてしまう。
ちっともロマンチックじゃないけれど、いいファーストキスだった。
「好きだよ、茉莉」
きっと夏が来るたび、この日のことを思い出すんだろうな。
ぼんやりとそんなことを考えながら、私は茉莉を胸に抱き寄せた。
ファーストキスは青春の味ぐっじょぶ!(*^^*)
>>703 GJでござる!
>>705 どっから拾ってきたのか拷問にかけてでも聞かせてもらう必要がありそうだなぁちきしょうめ!w
>706
転載元は角煮の百合スレじゃないかな。
いよいよ日曜日の朝になり、9時頃千佳ちゃんがやってきました。
今日はお出かけするのでいつもの制服ではなくピンクのワンピースに白のタイツ姿でした。
さっそく私の部屋に入れ、勉強を教えるふりをして千佳ちゃんを膝の上に抱き、
太腿や胸などをさわっていきました。
千佳ちゃんがおとなしくしているので、今度はショーツの中に中に手を入れ、中心部をなでてやると、
恥ずかしそうにうつむいていましたが、それを待っていたみたいに口を開き、熱い吐息が漏れ
胸をドキドキと波打たせながらも足を自分から開いてきます。
私はショーツとタイツを一緒に脱がしました。膝を立てさせ足を開かせて、千佳ちゃんの筆入れから
消しゴムを取り出し、小さなクリちゃんをこすってあげると、とても気持ちよさそうにしています。
「千佳ちゃん、お姉さんもしたくなっちゃった。お姉さんのおっぱいをさわってくれる?」
「・・・・うん」千佳ちゃんは私の服を脱がしておっぱいを揉んでくれました。
「お姉さん、おっぱいおっきくてやわらかい。私もおっきくなるかな?」「・・・・あん・・・・
千佳ちゃんも小学生にしてはおっきいのよ・・・・男子にエッチな目で見られていない?」
「・・・わからない」私は千佳ちゃんを全裸にするとベットにつれていき
お互いにおっぱいを吸い、お互いの性器をこすり付けあった。「・・・あ・・・お姉さん・・」
色んな意味ですっかり仲良くなり、午後からは千佳ちゃんの初ブラを買う為に
デパートへむかった。私は自分のおこずかいで千佳ちゃんに下着を買ってあげるつもりでいた。
一つは年相応の下着、もう一つは小学生にしてはセクシーな下着だ。
まだまだ初心な千佳ちゃんをエッチな子にして愛し合う為と性的な意味で
いじめてみたいのだった。そのため後で100円ショップでソフトSM的に使えそうな
物も買うつもりだ。
続きマダー?
私は千佳ちゃんをジュニア下着の初ブラコーナーへと連れていった。
「千佳ちゃんどう?どんなブラがほしい?」「・・・ううん、どれがいいかわからない、
お姉さんが選んで」私はこれで千佳ちゃんに自分好みのブラを選べると喜びました。
先ずは店員さんに千佳ちゃんのバストサイズを測ってもらいました。愛しあったときの揉みごたえで
だいたいのサイズは分かっていたのですが、わざと千佳ちゃんの羞恥心にみちた表情がみたかったのです。
千佳ちゃんの乳房は胸の高い位置で果物が実るように膨らんでいた。サイズはB75であった、
さすがにこれでノーブラでは恥ずかしいだろう。親に見られてもいいようなソフトブラとスポーツブラ
を選び後は中学生が選びそうな一寸大人っぽいフリルのついたかわいらしい
白とピンクのジュニアブラを後ろホックとフロントホックの二つずつを選んだ。
あと、ブラに合うようなショーツも3着ほど選んだ。
千佳ちゃんはブラをつけてもらうと、店員と一緒に出てきた。僅かにワンピースの下にブラが透けて
見えた。千佳ちゃんは落ちつきなくキョロキョロしていた。こういうとき、恥ずかしくないふり
のできる年齢ではないのだから。
ブラが透けて恥ずかしがる千佳ちゃんに淫猥な気持ちをいだいてしまった。
私は代金を払うとブラはそのまま付けさせたままにしてもらい、急いでトイレに連れて行った。
「どう?ブラの付け心地は?」「なんだか一寸恥ずかしいけれど大人になったみたいでうれしい
、それにお姉さんが買ってくれたから」私はうれしくなり千佳ちゃんの肩を抱き寄せ
キスをしながらブラのカップに収まった乳房に指先で触れてみた。
顔を赤らめた千佳ちゃんの体がピクリと動いた。
肩に置いた手を下しブラのストラップをなぞりながらブラの感触を味わった。
そのあと、エッチな遊びに使うことを千佳ちゃんにはなし、100円ショップで色々な品物と
初心な千佳ちゃんの為のタンポンやコンドームを買いそろえた後、二人で食事をして帰宅した。
数日後いつものように千佳ちゃんを家に呼び、キスをしながらショーツに手を入れようとしたら
珍しく千佳ちゃんが拒んできました。「どうしたの?恥ずかしい?」「ううん、違うの・・・・今日は生理なの」
「じゃあお姉さんが見てあげる」と嫌がる千佳ちゃんのスカートを捲りあげると生理ショーツの上にナプキンの羽が
見えました「お姉さんに黙って勝手に生理になるなんてお仕置きよ」と理不尽なことを言って
千佳ちゃんをパンストで後ろ手に縛り上げるとショーツを脱ぐとそれで猿轡をしました。
千佳ちゃんは目をキョロキョロしつつも、満更でもなく顔を赤らめました。
私は千佳ちゃんのショーツを脱がすとタンポンを挿入しました。初めての異物に恥ずかしがっていましたが
構わずにいました。これでクリちゃんとおしりの穴をいたぶることができます。
私は千佳ちゃんにお仕置きとして優しくおしりの穴やクリちゃんをいたぶりながら
お尻を叩きました。「・・・・・」千佳ちゃんは理不尽なお仕置きに耐えながらもモジモジ
と体を悶えていました。
数日たって生理の血が止まった後も拒んだ罰としてタンポンを挿入したまま登校させたり、生理ショーツの
ナプキン用のポケットにコンドーム入れて授業を受けさせたり、帰るまでノーパンにしたりしました。
これで初心だった千佳ちゃんも徐々にエッチな子になってきました。
今度の日曜日に千佳ちゃんの学校で学芸会があり、千佳ちゃんは劇で王子様の役を
するというのです。
しばらく考えた私は千佳ちゃんに手紙を渡すと必ず行くというと喜んでいました。
千佳ちゃんのお家はいつも仕事が忙しくてその日も誰も来られないので淋しかったとのことでした。
待ちに待った日曜日は、朝から秋晴れのいい天気です。
父兄になりすまして学芸会が行われている体育館へ入っていくと、可愛い子供達がお遊戯をしていました。
前の方は子供達が座り、後ろは家族の人達が大勢、椅子にかけています。
私もその中に腰かけ、六年生の女の子が座っている中から千佳ちゃんの姿をさがしました。
千佳ちゃんは話していたとおり、劇に出る出演する劇はプログラムの一番最後なので
お昼過ぎになるとのことです。
前もって約束していた十時になると王子様の姿をした千佳ちゃんが出入口から出てきます。
私もその後について体育館から出ました。千佳ちゃんは校舎の三階の廊下で立ち止まり、「圭子姉さん、図書室はここよ」
」と、中に入っていきます。そこが約束の場所なのです。ここなら今日みたいな日は誰も来ることがなく、もし廊下を通る人があっても
本棚の陰になって見つかることもありません。私は千佳ちゃんを抱き寄せるとキスをしました。
劇でお姫様を目覚めさせる優しいキスではなく舌を絡め合う濃厚なキスです。
「劇に入る前に、衣装の点検をします。王子様、ここに座って」「はい、お姉さ・・・先生、この衣装でよろしいでしょうか?」
千佳ちゃんは男らしく両足を広げて座りました。
「どれどれ」私は先生になりきり上から目を落とし、頭の上の羽つきの帽子、白いブラウスに幅広のリボンと赤いベスト、黄色のひだつきの
ブカブカしたブルマーに白いタイツ、そして布製のバンド付きシューズと一通り見てから
「うん、なかなか可愛い王子様だよ。ところで下着の方はどうかな?」と黄色のブルマーとタイツを
脱がしました。「あっ、これはいけないね。王子様が女の子の下着を穿いていては、これは没収します」さっそくピンクのジュニアショーツを
下げて中を覗くと、今度は「あれ?男の王子様にちん○がないというのはおかしいわ、何かないかな」とさも困ったふりをすると
千佳ちゃんが恥ずかしそうに「先生、お姉・・・・先生と一緒に食べる予定のお弁当に、ちょうどいいものがあります・・・・」といって未開封の魚肉
ソーセージを出してきました。「それは妙案だ、王子様、全部脱いで、さっそくこれをつけよう
」まずは千佳ちゃんのブラをはぎ取り布でさらしのように巻き胸を目立たなくさせると
ポケットからコンドームとゴム管を出し、ソーセージの両端から二つのコンドームをかぶせ、その中心をゴム管で縛ります。ソーセージの半分を千佳ちゃんの可愛い割れ目に静かに入れ
、ゴム管で前後の秘部をつり上げ、ウエストを一回りして縛りました。
「これで男らしい王子様になったよ、では上着だけをつけて劇の練習をしよう」「・・・・あ・・・はい」
次は私がお姫様になって王子とのラブシーンを行うことにしました。王子は濃厚なキスで姫を目覚めさせようと
しましたが目覚めず、王子のちん○をしゃぶらせたり、挿入して目覚めさせるという内容です。
千佳ちゃんはソーセージが外れないようにしながら私の中に挿入してきました。
「ああああ・・・・・・王子様・・・・あああああ」腰を動かすと千佳ちゃんの中のソーセージ
も動くので二人で逝ってしまいました。
私は千佳ちゃんにソーセージを付けたままショーツを付けさせずにタイツとブルマーのみを穿かせました。
ブカブカのブルマーのおかげで目立たないようです。
私たちは身なりを整えるとこっそりと体育館に戻りました。
それからしばらくして、いよいよ千佳ちゃんの出る劇が始まりました。
先ほどのことを思い浮かべながら千佳ちゃんの出番を待ちました。
最後の場面になり、やっと王子様に扮した千佳ちゃんが出てきました。
下着も着けず、ゴム管で固定されたソーセージを割れ目にくわえ、どんな気分で劇をしていることでしょう。
感じているのか時折モジモジとしていましたが舞台から私を見つけると千佳ちゃんは嬉しそうな表情を見せてくれました。
717 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/22(土) 23:41:15 ID:KdwPDqtx
エロい
これはいい背徳感。
千佳ちゃんが良い子すぎて声を上げて泣いた。
ちなみに作品を張る時は一旦メモ帳かなんかに書いてからコピペするとよりスマートかもしれない。
なにはともあれGJ!
719 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/23(日) 01:56:51 ID:osLT2q+9
いい感じ 長期連載してくれ
720 :
716:2009/08/23(日) 17:31:06 ID:Fzn8AZAW
>>719 パクリ先のネタがつきたので長期連載希望なら希望展開を教えてください。
例
さらなる千佳ちゃんへの一方的な羞恥プレイ
千佳ちゃんの逆襲による圭子さん責め
千佳ちゃんのお友達を二人で責める
エッチごっこによるイメクラプレイ 等
元ネタって何ですか? マンガ?
722 :
716:2009/08/23(日) 19:33:51 ID:Fzn8AZAW
611 :名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 19:56:25 ID:tU4joZrz
>>610 ほぼ9割マドンナメイト文庫の山下 圭子の女子高 倒錯生人形のパクリだけどねw
エロいっす!
このまま千佳ちゃんへの攻めもいいですけど、個人的には圭子さんへの逆襲を希望しますww
私も少し書き始めましたので場つなぎで投下させてください
『振り出しに戻る』 その1
いくら私が長女でも、お母さんの通った小学校にどうして通わなきゃならないんだろう?
もう五年生にもなったのに、いまだ諦めのつかないまま私はバス停に立っている。
弟の辰己は当たり前のように自分の家を学区に持つ地元の小学校に通っている。
だから私よりも一時間も遅くに家を出られるというのに…
友達だってそうだ。近所の同い年の子達はみんな地元の小学校に通っている。
だから私以外の近所の友達付き合いも盛んだ。
私だけがお母さんの我儘の犠牲になって除者にされているような気がしてならない。
もちろん仲の良い近所の子はいるし、学校のクラスメートにも親友はいる。
でも、その子達は揃いもそろって家が全くの逆方向。クラスで一番遠いところから通っている私はあまり学校の友達が家に遊びに来るというシチュエーションを味わったことがない。
正直言えば寂しい。
学校への通学時間も一時間を超える。
なんで小学生の私がバスと電車の乗り換えを経なければ自分の学校にたどり着けないのだろう?
「何言ってるの!世間じゃあなたより遠い場所から一生懸命学校に通っている子達もいるのよ!」
お母さんはいつもそう言って私の愚痴を撃退するのだ。
それはそうかもしれないけれど、なんとなく釈然としない。
我が家の弱小勢力であるお父さんに試しに愚痴ってみると、
「お前、良く『釈然』なんて言葉を知っているなぁ!?」
とピントはずれな部分を褒めだした。話にならない。
この男が最後にお母さんと真正面からぶつかっていったのは何年前の話だろう?
「勝てないと踏んだ喧嘩はしない。それが利口っていうモンだよ。」
自分の子供にこんな事を言っちゃうお父さんは、38歳になる今年の四月にようやく係長になった。
どうやら父の教えは聞かない方が良いらしい。
「あら、祐希ちゃん!おはよう!」
いきなり声をかけられ、びっくりして顔をあげると、自分は知らず知らずの内にいつものバス停に到着していたのだった。
目の前にいつものバス待ち仲間のおばさんがニコニコと笑いかけてくる。
「おはようございます」
「何?今日はまた随分と難しい顔して。また難しい事考えてるんでしょ?」
「祐希ちゃん、男の子の悩み?」
おばさんの向こう側からOLのお姉さんがクスクス笑いながら会話に加わってくる。
この二人を筆頭に5年間私と一緒にここでバスを待っていた人たちは、まるで私を自分の子供か妹かと勘違いしているようだ。
欲しかった"近所の友達"ではないが、私の…"仲間"になってくれた人たちだ。
風邪をひいて学校休んでたりすると、その休み明けは大変だ。質問攻めにあってしまう。
ちょっと遅れて走って来た私の為にバスを止めてくれたりしたこともある。
「まだ、そんな子いないもん」
「ホントに〜?祐希ちゃん、恋をしてもいい歳頃だよ〜」
「恋って…」
恋ってなんだろう? 知らない…まだ…
「人を好きになるって…イイもんだよ」
おばさんもお姉さんもニコニコして私を見ている。
この人たちは…恋を知っているんだ…
そうこうしている内にバスの姿が見えてきた。
とたんに私の胸が高鳴る。
去年の春から私はバスに乗るのがとても楽しくなったんだ。
開くバスの扉からステップを昇って乗り込むと…あ、いた…
入口に近い席に一人の高校生のお姉さんが座っている。
今日は・・・隣が空いてる!
お願い、誰もその席に座らないで!
毎朝の私の「お願い」
叶う日もあれば残念ながら叶わない日もある。
お願い!
「あの、隣いいですか?」
私はその人に声をかけた。
今日は「お願い」が叶った!
その人はいじっていた携帯をパタンとたたむと、私の方を見てくれた。
「おはよう、どうぞ」
「あ、ありがと」
なぜだろう?
バス停の"仲間"たちとも学校の先生にお話する時にもこんなにあがらないのに…
どうしてもこのお姉さんに声をかけるときは心臓がドキドキしてしまう。
顔も熱くなって…なんで?
ギクシャクと私が座るのを確認して、運転手さんが警笛を鳴らしてバスを発車させる。
去年からこのバスに乗ってくるようになったお姉さん。
隣の市の学校だということは何となくわかったんだけど、名前は知らない。
ホンワカといつもの香りが私を包んでくれる。
このバスが終点の駅に着いてしまうまでの20分の幸せな時間。
その人は私に当たらないようにカバンを膝の上に置きなおすと、また携帯を開いた。
「…」
私はと言えば何をするわけでもなく、ただ前の席の手すりを眺めている。
時々、無性に隣を見たくなるけど、お姉さんが気を悪くしたりしたらいやなので我慢している。
毎朝、こんな感じだ。
別におしゃべりたり、いっしょにふざけたりするんじゃない。
でも、私はこの時間が好きになってしまった。
隣に座れない日なんかは、何もかもつまんなくなってしまって、学校での一日もつまんないまま終わってしまう。
そういえば、この頃学校でもこのお姉さんの事を考えている自分に気がつく時がある。
このお姉さんはどこに住んでるのかな?どこのバス亭から乗るのかな?ううん、そんなことより名前は?私の事どう思ってるのかな?何とも思ってない?うざいとか思われてないよね…
顔もまともに見れない癖に、嫌われたらイヤだなんて真剣に悩んでしまう。
学校の友達相手でもこんなに考えた事はないのに…
パタン
隣から携帯をたたむ音がする。横目でチラっと見てみると、お姉さんは携帯を鞄の中にしまっている。
見ているのがバレたら怖かったので、下をむいて自分の膝を見てみると、どうしてもお姉さんの左足が見えてしまう。
真っ白だ…
お姉さんの足と比べると自分の足が何だか薄汚れたように見えてちょっとへこみそうになる。
そんな時、
「食べる?」
横から突然声がかかった。
「え?」
思わず見てしまったお姉さんの顔は優しくて、とても奇麗だった。
「飴、あげるよ」
「あ、ありがとう」
お礼を言って飴を受けとる自分の体が、もう自分じゃないみたい。
何だかすぐに食べなきゃいけない気がして私は急いで小さな袋を破って、白みがかった飴を口の中に放り込んだ。
味なんてわからなかった。ただただ顔が赤くなってしまうのだけが手に取るようにわかった。
「ごみは頂戴。捨てるから・・・」
「え?あ…はい…」
手の中で丸めていた飴の包みを、差し出されたお姉さんの掌の上にそっと載せる。
「あ…!」
包みがお姉さんの掌の上に落ちた瞬間、それがまるで合図だったかのように、しなやかな指が私の手を包み込んだ。
「小さい…可愛いね」
魔法のような言葉が、あまりの事に固まってしまった私の耳から体の中に入り込んでくる。
「びっくりしちゃった?ゴメンね…前から貴女の事、可愛いって思ってたから…」
私の顔を下から覗きこむようにして、お姉さんは笑った。
「か、可愛くなんか…」
嘘…嘘! 信じられない!!
これ、夢なんかじゃないよね!
どうしよう、心臓が壊れちゃいそう!
私の事、可愛いって…!
夢のような、昼間だけど夢のような…
現実だけど、現実だけどファンタジーの世界に迷い込んでしまったような…
自分とお姉さんが見つめ合っている。
いつものようにこっそりと横顔を盗み見ているんじゃない!
真正面からお姉さんを見て、お姉さんも私の事を見つめてくれている。
息が吸えない、胸が苦しい
何が起こっているのかが、わかっているのだけれど理解できない。
ああ、もう無茶苦茶になりそう!!
「可愛いよ、ホント 私ね、貴女の事前から気が付いていたの。いつも私の隣に座りたがっていたでしょ?私の事、チラチラ見てたりして…」
「ごめんなさい…」
「ううん、いいの。怒ってないよ、何か全然悪い気なんてしなかったの。逆に、ちょっと嬉しかったかな…」
ああ、神様ごめんなさい! 何でごめんなさいかわからないけどごめんなさい!!
嬉しいっ
お姉さんに包まれていた私の手にもう片方のお姉さんの手が被せられた。
私は両手で手を握られていた。
一体今自分はどんな顔をお姉さんに曝け出してしまっているのだろうか?
だらしなく緩んでたりしないだろうか?
緩んでるかも・・・
だって、お話できればそれだけで十分だったのに、手まで握ってもらって…
あ、今、私とお姉さん…近い 近いよ
朝のバスの中、私は一人で天国にいるかのような気分だったのを今でもよく覚えている。
次の瞬間には地獄に突き落されるとも知らずに…幸せなガキだ。
「私一人っ子なんだ」
お姉さんは私に囁いた。
「だから、貴女の事を妹みたいに思ってたの」
え・・・? 違う 違うよ…
私は私の中で私がそう叫んだのを聞いた。
平成14年6月10日火曜日の出来事だった。
平成21年7月9日木曜日 朝
あれから、2,221回目の朝を迎えた私は相変わらず通学する為にバス停に並んでいた。
〜違う 違うよ〜、か…
つまり、小学5年生の分際で私はあの時、お姉さんの妹役では我慢できなかったのだろう。
あの時には全く意識していなかったのだが、今ではあれが私の初恋だったと認識している。
女相手に初恋して玉砕するとは、我ながら何か凄い。
あの後のお姉さんとの会話はどうしても思い出せない。
あの瞬間までは克明に覚えているというのに…
そういえば次の朝から、私はお姉さんと距離を置くようになり、お姉さんの方からも私に近づく事はなく、時が私たちの仲を自然消滅させてくれた。
〜仲って…なにもなかったじゃないか〜
坂の上を振り仰ぐが、まだバスの姿は見えない。
このバス亭でのバス待ち仲間もさすがにあの頃の面子からガラリと変わってしまっている。
結局、母親の横暴に反抗しきれなかった私は、中学も高校も地元の公立に通うことを許されず、バス・電車通学も10年目となった。
なかなかの古強者だ。
『○○停留所のお嬢さん』
バスの運転手仲間では私はそう呼ばれ、癒し系アイドルと化しているそうである。
バスの運ちゃんのアイドルになったとしても嬉しくもなんともないし、そもそも私の何処をどう切り取ったら『癒し系』になるのか意味不明だ。
自分で言うのも何だが、暗い女子高生だと思う。
別に電波を受信している訳ではないが、運動は全く駄目で友達もそう多くなく、昼休みは図書室にいるのが好きという…どこのアニメのキャラクターだと我ながら情けなくなる。
でも静かな図書室に他と比べようもないほどの居心地の良さを感じているのも事実だ。
あ〜私って暗い…
当然、色恋沙汰とも無縁で、あの朝の虐殺劇から七年も経っているというのに私の心のトキメキ器官は沈黙したままだ。
男の人で言う不能になってしまったのだろう。
心のインポテンツだ。
と、聞きなれたエンジン音がえっちらおっちらと坂を上ってくる音が聞こえた。
制服の襟に指を滑らせ、歪みがないかチェックする。
ただの癖なのだが、どうやらこの癖がバスの運ちゃん達のオヤジ心をくすぐっているらしい。
古いエンジンをブン回し、朝から疲れきっている会社の歯車達を乗せて坂を登りきると、坂の下のバス停で私が制服を整えている姿が見える。それが運ちゃん達にとってはたまらなく癒されると聞いた。このバス会社の運転手は全員精神鑑定を受ける事を私は勧める。
下り坂で加速した車体をきしませながら、オンボロバスが停留所に停車する。
今朝は私が一番乗りだからして、当然バスに一番に乗り込む権利を勝ち得ている。
あの独特の排気音を奏でながらバスの扉が開き、私はステップを上り車内に足を踏み入れた。
いいお天気の朝だというのにバスの中の空気がどんよりと濁っているのは、会社員たちが乗客のほとんどを占めているからだ。
未来への不安というか、将来のプランもへったくれもない管理された自由を謳歌している学生共は朝ともなればこれから始まる一日が楽しみで仕方がない。
それに引き替え、社会に出てある程度経ったサラリーマン達はすでに別の意味で未来もへったくれもない。死に物狂いで頑張ってもゴールは大体あの辺だなぁと、見えてしまっているので後はそこまで、どう要領よく辿り着くかの算段が頭の大半を占めてくる。
朝がくれば"あ〜あ、また一日が始まっちまった〜"と嘆く奴らが狭い車内にひしめきあっているのだ。空気も澱むというものだ。
これは多感な思春期に突入している私の精神衛生上非常に良くない。
しかし、通学する手段を他にもたない私はその負のオーラに耐えて駅まで辿り着かねばならないのだ!まあ、電車の中でもこれと同じような状況なので学校の門をくぐるまでは気が抜けないのだが…
さて…と…
「おはようございます」
空いている席を確認している私の左横から、舌っ足らずの子供の声が響いた。
「どうぞ…」
「…」
さて、どうしたものか…
「空いてますよ…」
見れば、いや見なくてもわかる。
4月から、この席は私の為に君が毎日キープしてくれているのだろう?
「…」
ええい…後ろがつかえ始めたかっ 致し方ない。
「おはよ…」
本当に致し方なく、私は勧められた席に滑り込んだ。
「おはようございます!」
嬉しそうに、遠藤 由莉香が私に話しかけてくる。
「…朝から元気だね、由莉香」
「ハイ!」
この元気モードは、今の時間帯ギアがセカンドまでしか入っていない私には付いていけない高速ハイテンションだ。もう私はオバチャンなんだよ。気遣えよ小学生…
この遠藤 由莉香という小学生は今年の4月からこのバスを利用するようになった。
白亜桐院小学校の5年生だそうだ。
出会って2日目に自分の個人情報をべらべらと教えてくれた。
私に一目惚れしたそうだ。しかも初恋だそうだ。
光栄だね。
不思議なものだ。7年前とは全く逆の立場になってしまった。
あの時の小学校5年生は私で、お相手の女子高生は…都合のいい解釈でいけば、今の私と同じ高校2年生だった。
違うのは、この子の積極性…あの時、私もこれくらい"押して"いけばあの惨めな最後を迎えなくて済んだのではないか?
由莉香が一生懸命私に話しかけてくる姿を眺めながらそう思う事がある。
馬鹿らしい。何?未練あんのか、私?
不思議と言えば、私は由莉香の存在をそう不快なものに感じていない。
あの経験をしたこの性格の私なら、由莉香を嫌って距離を取ろうとするものなのだが…どうしたことか、ほとんど毎朝、彼女の隣に腰をおろしてしまう。
「えへへ…」
無邪気に笑顔を私に向けてくる11歳の少女。
おいおい、危ないなぁ。そんなに無防備に他人に心を開く物じゃないぞ、お譲ちゃん。
軽く溜息をつきながら、私はさっと彼女の体をスキャンする。
この子は時々体に傷を負っている。
いつぞやショートパンツを履いてきた時に見つけたのだが、細い太ももにタバコを押しつけられたような火傷の跡がくっきりと残っていた。
明らかに目立つ場所を狙ってやったその痕跡は、相手の異常性を浮き彫りにしている。
「…また?」
私はさっきよりも深いため息をついてしまう。新しい傷を見つけたのだ。
「え?」
無言で由莉香の半袖をそっと引き上げると、そこにはまだ痛そうな赤い色を残した、つねられたような跡が幾つも現れた。
「あ…」
慌てて半袖をおろした由莉香の顔は一瞬曇ったが、次に私に向けた顔はまた輝かしい笑顔に戻っていた。
「大丈夫です」
「なわけないじゃん…お養父さん?」
「今日は一時間目、理科なんです!実験するんですよ!!」
「…」
「私、理科の実験好きです!おもしろくて」
「……」
「祐希さんは、好きでしたか?」
「実験?ああ、好きだったよ。おもしろかったし…」
「えへへ…」
由莉香はニコニコしながら、ちいさな手を私の手の上に重ねてきた。その手にも絆創膏が2枚も貼られている。
「何?」
「じゃあ、私は?」
「んん?」
きゅっと小さな指が私の肌に食い込んでくる。
「私のことは、好きですか?」
この子は…
「好きだよ。でも、残念ながら『愛してる』ではないな」
この子は強い…
「え〜!?」
「残念でした!」
本当に強い…羨ましい…
「じゃあ、明日は『愛してる』って言ってもらいます!」
「言わないよ…」
「じゃあ、明後日!」
「永遠に言わないよ…私にはちゃんと彼氏がおりまして…」
「それは嘘です」
「……貴様…」
由莉香は身体ごと私にすり寄ってきた。
バスの中だよ、小学生…
「でも絶対、『愛してる』って言ってもらいます」
舌っ足らずのまんまるな言葉が私の身体の上をコロコロと転がっていく。
でも、私の中には入ってこれない。当然だ。
「しつこいね、キミも…」
私の腕に頬ずりしていた由莉香は下から私の顔を覗き込んだ。
可愛い顔が私の視界を占領する。
「だって初恋なんだもん。私!絶対あきらめないからね!!」
7年前と役者が変われば、アプローチの仕方もこうも変わるものか…
「ハイハイ…頑張ってね」
期待?
するワケない。こんな子供相手に…
この子の境遇はかわいそうだと思うし、素直に可愛いとも思う。
でも、それとこれとは別だ。
…だけど、由莉香の想いが真剣だというのはわかる。
私だって7年前には同じ想いを持っていたのだから…
…いいよ、由莉香。やってごらん。私の心の中に入ってこられるなら、入ってきてみなさい。
……偉そうだな、私…
「うん、頑張る!祐希さんを墜としてみせるからね!」
無邪気な顔でとんでもない戯言を口走りながら、由莉香はまた私の腕に顔を押し付け始めた。
好きなようにさせながら、私は後ろに流れる窓からの町並みに眼を移した。
見慣れた光景…見飽きた眺め…
10年たっても全く変化のないこの空間。
ただ時間だけが流れ去って戻ってこないというのに…
なんでこの「想い」は繰り返されるんだろう…
繰り返される「想い」、だったら私は最後に由莉香を泣かせてしまうんだろうか?
私が泣いたように…
この少女を嫌いになんてなれそうもないけど、恋人として見ることも今は想像出来ない…
〜すべてはこれから、か〜
惰性で過ごす日常でどういう"目"を"いつ"出したのかは知らないが、私は振り出しに戻ってきてしまったのかも、知れない。
その1 おしまい
「でも、由莉香…墜とすなんて言葉、どこで聞いたの?」
「2ch」
「は?」
「2chのレズ・百合萌え板で…」
「…チェックしてるの?」
「うん。毎日」
「やめなさい。人生腐るわよ」
「え〜おもしろいんだよ〜 あっ、そうそう”レ○○○○あ”って人がね!」
「やめい!!」
と、今回はここまでです。
ダラダラ書いておきながらエロが無いっ クッ・・・
その2では必ず・・・!!
でも何時投下できる事やらw
乙!!続きがはやくよみたいwどう墜とされてくのか…
エロくなくたっていいじゃない百合板だもの
>>737マジGJ!!日常惰性系と百合ってめっちゃ相性いいよな。「advent」の待穂と祐紀を思い出したよ。
なんだかんだ言いつつ、由莉香が風邪で休んだりすると悶々とするんだろうなあ、祐希
これで「お姉さん」が実は本心を隠していただけで、たまたま一緒にいた二人を見つけてふと切ない気持ちになったりしたら萌える
>>737 エロが無くたって良い!!
そのままの君でいて!!
いやまじでアンタの作品好きだ。つってもなに書いた人かは分かんないけどさ。
最近よく投下してくれてた人かな?
いや〜メチャGJだ!!
ありがとう!!
>>737 GJ!
なんか胸が締め付けられるいい話だ
今日も千佳ちゃんを呼んで宿題を教えてていました。
最近はエッチなことが目的になってきているので千佳ちゃんも前もって予習してきているので宿題はすぐに終わりました。
しかもいつもは下の母に悟られないように声を押し殺して耐えている千佳ちゃんも
今日から両親が法事で不在なので大胆な私の愛撫にエッチな声を出しています。
「千佳ちゃん、夏休みになったことだし今日はお姉さんの家に泊ってたっぷりと遊びましょ」
「うん、いいよ」と両親が不在がちで寂しい千佳ちゃんは私と一日中いれると知って大喜びです。
私は親が法事でいないことをいいことに千佳ちゃんをたっぷり嬲れると思いました。
「そうだ、明日はプールに行きましょ」「えっ、ホント?千佳子嬉しい」
「でも、その前に今日は部活ごっこで遊びましょ」「部活?」私は千佳ちゃんに台本を渡すと
部活ごっこの準備を始めました。私の役はテニス部のキャプテン、千佳ちゃんはテニス部の新入部員の役です。
千佳ちゃんは新入部員らしく体操着に黒のスクールパンストにブルマという格好です。
千佳ちゃんは下に降りるとラケットの素振りをしています。「そんな腰つきでボールを上手く打てると思っているの?」
「あっ、おね・・・・キャプテン、よろしくお願いします」千佳ちゃんが私に気づき挨拶します。
「石田さん、これから新入部員はビシビシしごきますからね、覚悟なさい」「はい、私がんばります」
私は千佳ちゃんの恰好を下から上へと目を走らせ「なんですか、その格好は。我がテニス部は、もっと少女っぽい
可愛いスタイルでないといけません。でないと男子生徒も応援してくれませんよ」「キャプテン、どんな格好にしたら
よいですのでしょうか」「まずは男子の熱い眼差しを得られるようにしなければいけません」と千佳ちゃんのブラを
抜き取りノーブラにしました。体操着の上から乳頭が透けてとてもエッチになりました。次はブルマを脱がし下着を
チェックしました。「なんですか、大人が履くようなパンツを履いて、こんなもの脱ぎなさい」といって私は以前100円
ショップで買った下着の大事な部分を切り抜いた下着を履かせました。
下着を履かせ、テニススカートを着せながら「こうしないと、せっかく可愛い少女のテニスを見に来た男子ががっかりしますよ」
と、先輩らしく教えてあげました。「キャプテン、これじゃミニのスカートがちょっとまくれても、私の一番恥ずかしいところが、覗けちゃうわ」
「一番恥ずかしいところって、どこだかはっきりと言いなさい」「それは・・・・私の・・・お・・・お×××です・・・・・・」
「ばかね、男の人は、テニスの最中に少女が一番恥ずかしがる、お×××が覗けるのを楽しみに来ているのよ、試合中は勿論のこと、休んでいる時も
出来るだけよく見えるようにしないとダメよ」千佳ちゃんは恥ずかしそうに「はい・・・気をつけます・・・」
「さあ、これから特訓よ、まずはサーブの練習から始めて」千佳ちゃんが背伸びをしてラケットを振るたび、白のひだスカートは上がり、スラリとした足の付け根が見え
、股割れショーツから少女らしいワレメが眩く見え隠れするので私は興奮してきました。「もっと腰を使って」ともっともらしいことをいって、千佳ちゃんの腰回りやお尻を撫でまわしたり
、肘で乳首を刺激していきました「・・・・いやん・・・キャプテン・・・恥ずかしいです」「何を言ってるの、指導を受けているのにいやらしい、それにアスコが濡れているじゃないの」
「・・・あ・・あん・・ごめんなさい」「こんないやらしい部員にはお仕置きです」と結び目の付いた縄跳びをアスコに擦りつけて歩かせたり、柄の部分を挿入させたまま素振りをさせました。
そうこうするうちに私も欲しくなったので全裸になり、千佳ちゃんの前にお尻を突き出し、挿入してもらいました。
「はあ・・・はあ・・・あ・・・千佳ちゃんも入れて・・・・引っ張り合っ・・・て縄跳びの柄が抜け・・た方が・・あっあん・・・今夜好きにしていいわ」
「うん、千佳子頑張る」こうして夜になった。
744 :
名無しさん@秘密の花園:2009/08/24(月) 06:19:04 ID:9QL4+eFF
mixi id=21353971
レズです。メッセください。
レスが744で、449KBか
1000までいかないかな
500KBが限度だっけ?
二人でお風呂に入ってじゃれ合った後、ベットの上でお互いにキスをしながら愛撫
をしていました。
「お姉さん、私が勝ったからお姉さんのことすきにしていいの?」「いいわよ」
千佳ちゃんはおっぱいを恐る恐る揉んできました「お姉さんのおっぱい大きいね。羨ましいわ」
「千佳ちゃんも充分大きいわよ、形も綺麗だし」千佳ちゃんは優しく子供のように乳首に吸いついてきました。
「あ・・・・」「お姉さんのこともっと気持ちよくしたい。どうすればいいの?」「千佳ちゃん、お姉ちゃんはそれだけで嬉しいわ
、好きよ千佳ちゃん」「一寸、エッチだけど私もお姉さんが好き」二人で愛し合ったあと、千佳ちゃんは疲れたので眠ってしまいました。
私は千佳ちゃんにそっとキスをすると手をつないで一緒に眠りました。明日のプールが楽しみです。
sageを元に戻すの忘れてた…サーセン。
749 :
737:2009/08/25(火) 07:53:55 ID:5p1VJVwO
>>738-741レスありがとうございます!
こちらに投下させてもらったのは初めてです。4ヶ月くらいROMってましたw
なるべく早く、その2も投下できるよう頑張ります
>>749 あ、そうなんだ。
なにはともあれこういうのはほのぼの系(?)のSSは好きだ
二作目もwKtkしてまってるww
752 :
1/4:2009/08/26(水) 15:40:28 ID:8f1TC2Gw
「いらっしゃい、織枝ちゃん。いつも鈴の面倒見てくれてありがと」
部屋の前を通りがかった女性が顔を覗かせる。
鈴のお姉さんで、高校3年生の優希さんだ。
「あ、いえ、そんな」
「ちょっとどういう意味よ、お姉ちゃん」
優希さんに笑顔を向けられるだけで、わたしは体に力が入らなくなってしまう。
なんて幸せなんだろう。
嬉しいとか楽しいとかじゃなく、これは本当に幸せとしか言いようのない感情だった。
この気持ちはなんなんだろう。
わたしが優希さんのことを好きだと感じるこの気持ちは。
「ちゃんと宿題やってるなんて感心じゃない。織枝ちゃん、鈴がサボらないようによろしく」
「もう、信用ないなぁ」
「あはは。あとでクッキー持ってきてあげるからね、織枝ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
じゃーね、と手を振って優希さんは出て行く。
もっとお話していたかったけど、どうやって引き止めたらいいのかわたしにはわからなかった。
後でクッキーを持って来てくれるということだったので、その時にゆっくり話せたらいいな。
自分もおやつを食べたくて長居するのがいつもの優希さんのパターンだから。
楽しみがあると、勉強もはかどる。
30分くらいたっただろうか。予定より少し多めに問題を解いた頃、インターホンが聞こえた。
それに対応する優希さんの声と、それから……聞き覚えのある二人の声も。
753 :
2/4:2009/08/26(水) 15:41:12 ID:8f1TC2Gw
優希さんに抱っこされるような形で座っているさくらちゃんは、とてもかわいい。
甘え上手と言うのだろうか。
人懐こくて、けっこう誰にでもべたべたしている。
でもなにしろお人形さんみたいに小さくてかわいいものだから、あまりうっとうしがられることはないみたいだ。
髪なんか濡れたようにしっとりさらさらしていて、それが背中まで真っすぐに伸びている。
うっとりするくらい綺麗だ。
わたしの、癖っ毛を無理やり束ねたお下げとは大違い。
優希さんも、さくらちゃんの髪をいじるのは好きみたいだ。
さっきからブラシで丁寧に梳かしてあげている。楽しそうに。
「ずっと触ってたくなるね、この髪は。ねえさくらちゃん、私の妹にならない?」
「うん、いーよぉ」
「あのね、それじゃ妹の立場はどうなるのよ」
鈴ちゃんがつっこむと、三人は一斉に声をあげて笑い始める。
こうして見ると、鈴ちゃんは姉妹だけあって優希さんと似ている。
明るくて、裏表がなくて、みんなに優しい。
暗くて、心の中で嫌なことばっかり考えて、人見知りするわたしとは大違い。
「おいしい?」
さっきから黙々とクッキーに手を伸ばしていた仁美ちゃんに、優希さんはチョコをつまんで口へ運ぶ。
パクリ。
ポテトチップス。パクリ。もう1個クッキー。パクリ。
おもしろがって、次々食べさせる。
これだけ食べても、仁美は太らない。
背が高くて、スポーツはなんでもできて。男子よりも、女子からすごく人気がある。
チビでぽっちゃり体型、走ったらいつもビリのわたしとは大違い。
「いつ見ても仁美ちゃんはかっこいいね。きみ、女子高行ったらもてもてになるぞ」
「女子高で、もてもて?」
「ああ、いいのいいの。今はわかんなくても」
首を傾げる仁美ちゃんの頬を撫でて、優希さんは微笑む。
754 :
3/4:2009/08/26(水) 15:41:48 ID:8f1TC2Gw
さくらちゃんはほとんど胸にしがみつくような格好で寄りかかっていた。
その隣で鈴ちゃんが、しょうがないなぁなんて言いたそうにして眺めてる。
本当に、わたしのお友だちはどうしてこんなに魅力的なんだろう。
わたしだけが場違いみたいだ……。
「あ、あの、ごめん。用事思い出しちゃった。帰るね」
たまらなくなって、わたしは立ち上がった。
もうここにはいたくなかった。
さくらちゃんや仁美ちゃんと並んでいたくなかった。
比べられたら、わたしはなんてみすぼらしいんだろう。
可愛くもなく、取り得もなく。なんにもない。わたしにはなんにもない!
「じゃあね」
慌しく部屋を飛び出すわたしの背中に、みんなの「またね」とか「気をつけてね」という言葉が届く。
どうしてわたしが帰るのか、ちっとも勘ぐったりしてない。
ますますわたしは惨めだった。
鈴ちゃんの家を出て一人で歩いてると、気が緩んだせいか泣きたくなった。
でも家に着くまでは我慢しなくちゃ。
泣きながら歩くわけにはいかない。
「織枝ちゃーん」
後ろから呼びかけられて、わたしは振り向く前にこぼれそうになってた涙をこすった。
「待って」
優希さんだった。
でも、どうして?
「途中のコンビニまで一緒に行こう。ジュースなくなっちゃって」
「ああ……」
それはそうだ。わたしを心配して追いかけてきてくれたとか、そんな都合のいい話あるわけない。
「大丈夫?」
「え、な、なにがですか?」
「なんか顔色がさ。具合でも悪いのかなって」
優希さんはそうして、わたしと手をつなぎ、さりげなく車道側に立ってくれる。
755 :
4/4:2009/08/26(水) 15:42:25 ID:8f1TC2Gw
優しい。
思わず、見とれてしまう。
それでわたしは、この人に恋をしてるんだなと思った。
気づいてみれば、なんて今さらなんだろう。
お父さんお母さん、鈴ちゃん、ごめんなさい。
わたしの初恋は、年上の人で、とっても優しくて、明るい……美人な女の人です。
優希さん、ごめんなさい。
わたしなんかが好きになってごめんなさい。
もしもわたしが男だったら……もしも、さくらちゃんや仁美ちゃんだったなら、少しは望みもありましたか?
「ど、どうしたの、織枝ちゃん!」
急にポロポロと涙を流し始めたわたしに、優希さんは驚きながらも肩を抱いてくれた。
「どっか痛いの? それとも、私なにか――」
「いえ、いいえ。なんでも、ないんです」
「でも……」
もしこのまま泣きやまずにいたら、優希さんはずっと傍にいてくれるのだろうか。
他の子たちなんて放っておいて。
そんなこと思いながら、わたしはただ立ち尽くして泣くしかなかった。
せめて抱きついて、その胸で泣けるようなキャラだったらよかったのに。
それでも優希さんは、わたしの頭を撫でながらあやす真似をしてくれる。
「よしよし。困ったね。もし誰かが織枝ちゃんを泣かしたんだったら、すぐぶっとばしてやるのに」
「……ありがとう、ございます」
優希さんがもっと冷たい人ならよかった。
そしたらきっと……こんなに好きになることもなかったのに。
優しいあなたが好き。
誰にでも優しいあなたが嫌い。
あなたの優しさが、きっと誰が泣いていてもそうする優しさだけが、わたしをこんなに苦しくするから。
乙
なんか織枝ちゃんの気持ちわかる
せつなくなったわ
コンプレックスを抱える少女は話をつくりやすいよな
お姉さんははやくそこに気付いてフォローすべき
自分に自信がないこと、好きな人に好かれないこと、むしろこの「好き」という
大切はずの思いこそ好きな人に嫌悪されるかもしれないということって、辛いよね。
辛い感情なのにそれを反芻したくなる不思議。
でもやっぱりエロがほしい。
やべぇよ夏が終わっちゃうよ。
学生達にとっては夏休みが終わっちゃうよ。
「大量の白紙課題を抱えて涙目」は学生モノの様式美と主張したい。
いつも生意気な小学生が半ベソで高校生に泣きつくもよし。
ずぼらな高校生がしっかり者の小学生にジト目で見られながらうんうん唸るもよし。
いっそ二人揃ってうなだれるのも良いな。
「あぁ……小学生は宿題ラクで本当に羨ましい……ズルい……」
「こっちは日記あるんだよ? 四十日分書かなきゃいけないんだよ?
絶対問題集だけの方がマシ。どうせお姉ちゃん答え写すんだし」
「えー……そう言やあんたほぼ毎日のようにウチに来てたけど、日記にはなんて書くの?」
「『八月二十日晴れ 今日も知り合いの家で退廃的な一日を過ごさされました。』」
「知り合いって私か。て言うか退廃的とか書くんじゃない。いかがわしい事してたみたいでしょうが」
「午前中ずっとしゃぼん玉膨らませてたのは退廃的と言う他ないと思う」
「その前に『過ごさされた』って何よ! あれはあんたがやりたいっていうからー」
「途中で飽きてた」
「この子供は……!」
そして進まない宿題。
九月には二人とも死んだ魚の目です。
和んだww
GJ!
『振り出しに戻る』 その2
「お誘い、どうもありがと・・・」
その朝、私はいつものように遠藤 由莉香が待ち構えている席に座ると開口一番にお礼を述べた。
この小学5年生様は、昨日のバスの中で私に一通の手紙をくれたのだ。
どんな手段で攻めてくるのかと構えていた私にとっては、あまりのオーソドックスさに拍子抜けをして多少ガードを下げてしまっていたのかもしれない。
何の事は無い。その隙を突かれたのだ。
『毎日、バスで会っているのにこうしてお手紙なんて・・・祐希さんはきっと変に思ったと思います。』
という出だしで始まったその手紙。
教室の中で休み時間にこっそりと広げて読み始める辺り、油断していたと言われても反論できない。
出だしの言葉に、
〜全くだ〜
と苦笑して再び手紙に視線を落とした時に気が付いてしまった。
少しピンクがかった色調ではあるが、今の小学生の女の子達が好みそうな"カワイイ"キャラクターのプリントなど一切ない、真面目な横型封筒。
改めて手にとって裏返してみるが、そんな絵どころかハートマークさえ印刷されていない無地の封筒・・・
便箋にしても、こちらは白地に舞い落ちる桜の花びらの絵が薄く印刷されているだけ。
どきついアニメキャラのプリントなど皆無だ。
この封筒も便箋もほんの2,3日前に買った物なのだろう。
一生懸命、大人びた封筒やら便箋やらを探している由莉香の小さな姿が脳裏に浮かんでくる。
文字通り背伸びしながらこれらを揃えたのだろう。
でも・・・こういうのって結構な値段がすると思った。
少なくとも小学生の、しかも養子の身である由莉香にとっては大変な買い物だったのでは?
「・・・」
何となく"もどかしい"ような、"こそばゆい"ような・・・変なコチョコチョした気持ちが自分の中で生まれてきた。
んん? 何だ、コレ?…危ないなぁ
「ふ〜」
軽く頭を振り、由莉香の姿を頭の中から一旦消去して私は再び手紙に取り掛かった。
手紙は便箋にして3枚。
緑色の水性ボールペンで綴られたその手紙は、4月に初めて私を見た時の衝撃(残念ながら由莉香は"衝撃"を"衝劇"と書き間違えてしまっていた)
それから私の隣に座っているだけで自分がどれだけドキドキするかとか・・・
私の口調がカッコ良くて大好きだとか・・・
でも私に自分がどう思われているのか不安だとか・・・
いつか、私が自分を無視して違う席に座っちゃうんじゃないかと、毎日泣きたい位に緊張しているんだとか・・・そんな事が綴られていた。
〜中身もオーソドックスだねぇ〜
由莉香の事だから、『愛してるって言ってくれなきゃ死んでやる』なんて言葉は書かないだろうとは思っていたが・・・
それにしても由莉香のヤツ、達筆だ!
習字にでも通っているのか?そんな話は聞いたことがないが・・・
でも、字は確かにうまいのだが・・・この文面は何故か読みにくい。
字が上手いのに読みにくい?
しばらくして、私はそのおかしな現象の原因を突き止めた。
漢字だ。
平仮名は文句なく上手い。変なクセもなく、行もピシッと揃っている。
だが、漢字は平仮名の文字に比べると、文面のバランスを崩す位に大きく書かれているのだ。読みづらいと感じた原因はそのアンバランスにあった。
〜そもそも・・・小学校5年生でこんな漢字は習わないだろ〜
明らかに中学校からの現国から出てくるような漢字がこの手紙には何個も書かれている。
きっと、傍らに辞書を置いて書いていたのだろう。
いちいち字句を調べながらこの手紙を書き進めていったに違いない。
〜面倒な事するなぁ〜
漢字も、よくよく見てみればトメ・ハネ・ハライがきっちりと書かれている。
漢字だけ大きくなってしまったのは、由莉香がこの手紙の完成度を少しでも高くしようと努力した結果なのだろう。
残念な事に、読み手の私はあまりそういう細かい事は気にしないのだが・・・
・・・一体、この便箋一枚を書き上げるのにあの子はどれだけ時間をかけたんだ?
よく考えてみれば、誤字は最初の"衝劇"だけで、間違えた字を塗りつぶしたような見苦しい箇所はない。
流石は遠藤 由莉香。書き損じなしで一気に仕上げたのか・・・
それとも間違ったら、一から書き直していった・・・?
「・・・」
パソコンで文章をしたためる事が当たり前になっている世の中でも・・・気持ちを伝える手段としては手書きの文章には遠く及ばない。
そんな言葉をどこかで聞いた。・・・なるほど・・・ね
よせばいいのに、私は由莉香がこの手紙を書いている姿を頭の中で思い描いてしまった。
〜私の為に〜
橘 祐希の為だけに書かれた、遠藤 由莉香の手紙
そういえば、人に手紙やら葉書を送るなんてした経験を私はほとんど持っていない。
パソコンで大量製作する年賀状は、今私の考える範疇では手紙ですら無い。
手紙という物がどれだけ"オモイ"物なのかという事を、私は小癪にも小学生に思い知らされてしまった。
〜これ・・・〜
そんな事を考え始めてしまったから、もういけない。
自分の手元にある手紙がもはや"紙"とは思えなくなってしまった。
よくTVドラマや漫画で、女の子が一生懸命に書いた手紙を読みもせずに破り捨てる輩がいるが、今、目の前でそんな事をする奴がいたら私は躊躇無く飛び掛っていってしまうだろう。
「・・・」
改めて内容を読み返してみる。
実は予想していた事だったのだが、手紙に書かれている由莉香の気持ちや不安は7年前に私が抱いていた物とほぼ同じだった。
だからこそ手紙を受け取って開いてみたものの、さっきは真剣に目を通さなかったのだ。
しかし、この手紙を書いた由莉香の必死さを感じ取ってしまった今では、その内容も正しく真正面から読まなくては、という気分にさせられてしまったのだ。
これは非常にまずい。
どんどん由莉香の術中に嵌っていくような気がしてならない。
余裕綽々で開始のゴングを聞いて前に出た途端、きれいなカウンターを一発もらって打たれながらコーナーに押し込められていくボクサーの姿を想像して欲しい。それが今の私だ。
「・・・っ」
読み進める内に、私の中で何かが痛んだ。
痛い・・・
確かめるまでもない。7年前のあの封印した忌まわしき記憶が暴れだしている。
痛いよ・・・由莉香・・・
やめて
由莉香の告白の一つ一つが私の何かを傷つけていく。
まるで自分の失恋のリプレイを見せつけられているようで…
それでいて、その思いを事もあろうに自分にぶつけてくる由莉香が可愛く思えてくる。
もともとあの子は容姿からして可愛いのだ。これは自分とは決定的に違う。
卑怯だ。
高校生が小学生に恋心を抱くなんておかしい事だ。
今ではよくわかる。
守るべき対象ではあるが、恋愛の対象ではない。
そう、そのハズだ。
その垣根を越えようとすれば、その先には苦しみが待っている。
〜私の事で困ってますか?だったらごめんなさい。
でも、私はどうしても祐希さんの事が好きなんです。嫌いになれなんて言わないでください。どこかに行けなんて言わないでください。〜
こんな一文まである。
恋だ愛だという前に、遠藤 由莉香は家庭内暴力を受けている。養父からの言われもない暴力だ。
小さな彼女をとりまく環境を知っているだけに、この一文は"くる"!
由莉香本人にとってはこの文に他意はないのだろうが…それでもこれは…
卑怯だ。
封筒を開くまでは、あれほど"かまして"いた余裕はどこへ飛んで行ってしまったのだろう?
私は自分が揺れ始めていること気がついた。
揺れている…? 心が?
7年間の鎖国状態にあった私の心にヒビを入れたというのか、由莉香は!?
というか、それ以前にかよわい自分の心が何故か許せなかった。
「…」
これ以上読みふけるのは危険と判断して、私はその手紙をしまおうと机の上の封筒に手を伸ばした。
…無い
「!?」
バッと顔をあげてみると、薄いピンクの封筒は悪友にして中学からの腐れ縁である、島崎 朱里の手にあった。
彼女は私の机の傍らに立ち、じっくりと由莉香の封筒を検分している真っ最中であった。
「何してる?朱里」
朱里は封筒を裏返して差出人の名前を食い入るように見つめた。
視線の熱で封筒が燃え上がりそうだ。
「朱里」
ちょっとキツくなった私の口調に朱里はようやくこちらに視線を向けた。
「ユッキ…今週の日曜はどちらへお出かけ?」
「…○□市立美術館…」
「び…ビジュチュカン〜!!? 何かやってんの、今?」
「………『伊万里焼の歴史展』実演展示あり…」
「渋っ! 渋すぎて食べられたモンじゃないわね! 何?由莉香さんって幾つの人!?」
「…33…か4」
「え…!? ちょ、マジなの?」
「嘘」
「いい度胸じゃん」
私は席を立って封筒を取り返した。
「あんっ…手荒なマネはしないでっっ!」
ワッザとらしく手を押さえ、身をくねらせる朱里を無視して私は由莉香の手紙を封筒の中にしまい込んだ。
ふと、気がつくと封を切る時に手でやったので封筒が傷んでいる…
キチンと鋏を使えばよかった…
…何やら後悔してるぞ、私
「恋する女子高生っていいわぁ」
頭上から朱里の声がする。
いまいましい・・・ 退屈しのぎの種にするつもりだな。
「ユッキを百合の道に目覚めさせ、そのお堅い心の扉を開いた由莉香さんてどんな人〜?」
コイツ…周りに聞こえるように言いやがって…大体その古臭い言葉使いは何だ?
あ〜あ、こいつの声に気がついたのが5,6人いるな〜そんな期待された目でみられても…
「ちょっと〜ユッキ、シカトはよくないぞ〜」
いやでも私の目に映ろうと、しゃがみ込んで机の上に頬を落して下から覗きこんでくる馬鹿女。
うざいな〜…どうしてくれようか、コイツ…
ん、と…周りもなんかこっち見てるな〜 コッチミンナ〜 勘違いしてますよ〜
朱里も悪気があるわけではないのはいつもの事だからわかる。最近ツマンナイと呪文のように繰り返していたこの馬鹿にとっては由莉香の手紙に一筋の光明を見出したのだろう。
迷惑この上無い。
別にそれほど窮地とは感じていなかったが、私をこの状態から救ってくれたのはちょっと意外な人物だった。
「由莉香…由莉香ちゃん?バスで一緒の?」
膠着状態となっていた私と朱里の間にわりこんできたのは学級委員長の平田さんだった。
「へ?何、委員長知ってるの」
目をまんまるくする朱里。
無理もない。
平田さんはこのクラスでもバリバリの進学組で、そりゃあ委員長という立場から私たちとも言葉を交わすことはあるけれど…彼女が心を許す友達は、やはり自分と同程度の学力を持つ一握りの娘達に限られていたのだから。
「ええ、残念ながら私たちより年下の子よ。…どう、大丈夫なの?由莉香ちゃん」
実は私は以前、平田委員長に由莉香が受けている非道について相談したことがあった。
彼女のお父様は市役所の生活課の管理職をなさっていて、こういう事に対応するセクションもお父様の配下にあったからだ。
外見からのイメージとは違い平田さんは親身に話を聞いてくれ、自分が知っている限りの知識や意見を私に教えてくれた。
しかも翌日には一枚のメモを持ってきてくれたのだ。それには、彼女のお父様の字で「生活相談窓口」のフリーダイアルの番号が記されていた。
「あんまり酷いようなら、ここに電話をかけて。 大丈夫。第3者からの通報でも全く問題ないから」
そのやりとりが私の中の平田さんのイメージを変えていた。
「ありがとう、委員長。まだ時々やられてるみたい…」
「そう…ひどいわ」
「え?何?何なの!?」
急に話が見えなくなり、朱里は慌てて立ち上がってジタバタし始めた。
いい気味だ。
「そのお手紙は? お礼の手紙なの?」
「そ。口で言えばいいのに、さ。 実際もうお礼は言われてたんだけど…」
ふふっと平田さんは優しく笑い、朱里はコンヒュ状態を深めていった。
「きっと言葉だけじゃお礼を言いきれなかったのよ! いい子…由莉香ちゃん」
ちょうどその時、休み時間の終わりを告げるチャイムがスピーカーから鳴り始め、教室内がより一層ざわつき始めた。
「力になれるかも知れないから、良かったらまた相談してね。ほら、島崎さん…何暴れてるの!席に着く!」
「え? ええ〜〜ワケ分かんない…」
哀れな朱里は平田さんに逆手を取られ自分の席まで連行されていった。
フフフ…ザマーミロ!
これで、他のクラスメート達の誤解も広がる事はないだろう。ありがと〜平田さん!
そんな事より由莉香だ!
いや・・・私と由莉香だ。
手紙を鞄にしまい込んでも、授業中に私の頭の中は由莉香の手紙の内容が数えきれないくらい反芻されていた。
どうしたことか、2,3回読んだだけだというのに、私は便箋3枚分の文章をしっかりと頭の中に焼き付けてしまっていたらしい・・・
先生が話す内容が全然頭に入ってこない。
由莉香のヤツが閉め出してしまっているのだ。
成績落ちたらどうしてくれる…!
たかが、小学5年生にこうも夢中になる自分はどうかしてると…いや、いやいや夢中じゃない。そんな事あるもんか!
きっと…きっと私は由莉香に昔の自分を重ねて妙な気分になっているだけだ。
そうだ!きっと…そうだ! そうに…決まっている!
でも…
でも、本当にそうだとしたら… 由莉香の想いはどうなるの?
「…」
何故?
私は不意に涙を流している事に気がつき、慌ててそれをぬぐった。
何を泣いているの? 何がそんなに悲しいの?
私は・・・由莉香をどう思いたい?
ダメ?・・・今の由莉香への"好き"じゃ・・・ダメ・・・?
平たい世界史の講義が教室内をゆったりと流れる中、私の涙はなかなか止まってくれなかった。
771 :
737:2009/08/29(土) 21:29:23 ID:bwGbqPLk
今回はここまでです。
言い訳はしません。エロにたどり着けませんでした。申し訳ない・・・
いやいやいや、とても丁寧に描いてあっていいですよ。
エロなしのものとしても十分に充実してます。
とってもGJです。
エロ分もワクテカしながら待ってます。
今日は千佳ちゃんと二人っきりでプールに行く日です。
今日の千佳ちゃんは、夏休み中なのでいつもの通学用の白いブラウスに赤い棒帯を結び、
紺のひだののついたミニスカート、それに黒のパンスト姿です。
私も千佳ちゃんに合わせてセーラー服にしました、それと千佳ちゃんとお揃いのピンクの下着を身に着けています
千佳ちゃんのブラウスから薄らとピンクのブラが透けて見えてエッチに見えますが千佳ちゃんは気がついてはいないようです。
真面目な千佳ちゃんのことだから水着はスクール水着のようですが最近成長が著しいので逆にスクール水着の方が
エッチに見えるので楽しみです。
千佳ちゃんは泳ぎが苦手なので教えながらいっぱい千佳ちゃんを弄れそうです。
千佳ちゃんと私はプール行きのバスに乗り込んだ。千佳ちゃんを一番奥の窓際に座らせるとその隣に座った。
千佳ちゃんが手を差し出したので手を繋いであげたら嬉しそうに微笑み私を見つめていた。
暫くすると千佳ちゃんがいつの間にか眠っていたので千佳ちゃんの寝顔を見つめていた、私はそんな千佳ちゃんの寝顔を見ているうちに
いたずらをしたくなった。
千佳ちゃんの膝を擦り太腿へとパンストの感触味わうとスカートの中へ侵入し中指の先がパンスト越しに恥裂を捉えている。クリの出っ張りを確認すると
、指先だけ動かしせわしなく動かした。「・・・んん・・」どうやら起きたようですが
眠ったふりを続けています。それをいいことに更に千佳ちゃんの膨らんだクリ指の第二関節の部分で
上下に刺激した、そして千佳ちゃんの手を私のスカートの中に導くと眠ったふりをしながらも下着越しに私のアソコを弄ってくれた。
私は千佳ちゃんのショーツの中に手を入れると指三本を合わせて曲げ伸ばしし、クリから壁ビラが合わさっているところを念入りに刺激した。
千佳ちゃんのクリが包皮から半分近く露出し二枚の壁ビラも充血して膨らんだ。
ジュッと愛液が溢れ出てきて化繊のショーツに染み出した「・・・・ハアハア・・・」千佳ちゃんの息も荒くなり
これ以上やるとばれそうなので止めた。
「千佳ちゃん、次で降りるわよ」「・・・ふぅわああ・・・よく寝た。もう着いたの?」顔を赤らめながらも恥ずかしいのか
あくまで寝ていたことにしたいようです。
>>771 めちゃくちゃGJ!!!!
エロなんかなくても素晴らしいね!!
すごく雰囲気がでてるよ。
続きをwKtkして待ってる!!
>>773 エロいエロすぎる。
激しくオッキしたw
>776GJ!!
和んだ〜w
ここは実にけしからんインターネットですね
779 :
名無しさん@秘密の花園:2009/09/03(木) 08:36:37 ID:C9U2wB4n
こういうイラストいいなあ。自分に絵心があればこういうのを描きたい。
雨宿りの続きを待ち続けているのは俺だけじゃないはず
いけないお勉強の続きマダー?
振り出しに戻る
の続きまち
珠樹と琳の話をもっと読みたいと思ってるのは俺だけなんだろうな…。
何とは言わん
俺は全部もっと読みたい
そして新作ももっと読みたい
それはもっともだ
もっともだが、敢えて一つ選ばせてもらうなら朝子先生の話が読みたいなぁ
オレはなんといっても、二人の旋律の続きが読みたいなできることなら
俺はスク水姿の千佳ちゃんの話が読みたい!
789 :
名無しさん@秘密の花園:2009/09/05(土) 12:04:17 ID:lekqbU3P
振り出しに戻るの続きが早く見たいぞ〜
作者様続き期待していますよ
ところで
>>736の最後
“レ〇〇〇あ”って何の事?
790 :
737:2009/09/05(土) 16:10:59 ID:GxgzPIpb
『振り出しに戻る』のその3を投下させてもらいます。
今回は、>762の出だしから続く形で話が始まります。
分かりにくくてすいません・・・
『振り出しに戻る』 その3
「あの・・・」
「ん?」
由莉香は普段より緊張しているのか、やけに無口だった。
「手紙・・・」
横から見下ろすとショートに切りそろえられた髪の間から真っ赤になった耳朶が垣間見える。
〜ふむ・・・〜
ちょこっとイタズラ心が生じてきて、私はそっと柔らかそうなソレに唇を近づける。
「読んだよ」
唯一言
たったそれだけの言葉なのに、少女はビクっと身をすくませ、私から逃れるかのようにバスの窓に身を摺り寄せる。
今日は一度も顔をこちらに見せてくれない。
あれほど私を揺さぶってくれた手紙の差出人らしくない仕草に、由莉香の未成熟な"女"が見える。
逃げる由莉香を追うように私は体を傾かせ、彼女の上に覆いかぶさるように更に顔を近づける。
「・・・や・・・祐希さん・・・」
一息吹けば散り飛んでしまいそうなか細い声が聞こえてくる。
「嬉しかった」
「ダメ・・・熱い・・・」
「由莉香の手紙なんて・・・もっと熱かったんだよ・・・火傷、しちゃったんだけど・・・」
「ごめ・・・んなさい・・・」
やっぱり顔は見せてくれない。
誘っておいて、これはないだろう。
それとも・・・これもこの子の"手"なのかな?
「どうしたの・・・祐希さん、いつもと・・・違う」
ホッペをガラス窓に押し付けながら由莉香は肩を強張らせ、座席の上で私に背を向けてしまった。
真っ白いうなじが無邪気に私を誘っている。
このまま、上半身の力を抜いて彼女の身体にまとわりついたら・・・由莉香は悲鳴を上げるだろうか?
このまま、指を彼女のうなじに何本も這わせたら・・・由莉香は泣いてしまうのだろうか?
このまま、このバスに乗っている乗客が気づかぬうちに
由莉香が抗いの言葉を口にするより早く・・・
だれもが許された事のない、その桜色の唇を奪ってしまう事を・・・
私は神様に断わらなければ、ならないのだろうか・・・
本人に聞いてみた。
「っ・・・ン」
声とは認識できない悲鳴があがり、彼女は膝を抱えてしまう。
私の左手は彼女の頭の上を通り・・・無機質なバスの窓ガラスにたどり着く。
見下ろした先の身体を震わすたびに揺れる黒髪は、さては毎朝欠かさず洗ってくるというのは本当の話だったのか、心地いい香りが漂っている。
その髪を数本唇に挟み、引っ張ってやろうか・・・
泣きそうな顔をしてこちらを振り返る由莉香の幼い恥じらいをたっぷりと楽しませてもらってから・・・本当にその唇を奪ってやろう・・・
本人にそれを伝えた。
「ゆ・・・祐希さぁん・・・」
由莉香は内に篭ってしまった熱を逃すように、はしたなく口を開けると、はぁっと息をついた。
「どうしちゃったの?・・・いつもの祐希さんに戻って・・・」
とても11歳とは思えない流し目を後ろにたなびかせながら、由莉香はその見るからに甘そうな唇をわななかせた。
丸くなって震えている小学生なぞ獲物以外の何物でもない。
古くなった座席の上で抱える膝小僧が可愛い。思わずそこにキスしたくなる。
白く短いスカートから、大胆に覗かせる内腿が朝のけだるいバスの中で一際輝いている。
チラチラと見え隠れする下着もたまらなくチャーミングだ。
「由莉香・・・」
「ゆ・・・祐希さん」
ようやく由莉香がこちらを向いた。
その瞳は潤み、頬は赤らみ、その唇は淫らに濡れていた。
朝の通勤通学時間の顔ではない。
由莉香は本当に、6つも年上の私が嫉妬心を覚えるくらいの美少女だ。
そして自らの不幸な境遇にもめげずに振舞う気丈さを持ち合わせた少女・・・
その少女が私を好きだと、愛していると・・・そう訴える少女が今目の前で身の内の疼きに為す術無く弄ばれている。
私が触れれば、応えるだろう。
私はこの少女に許されるだろう・・・
その身体のそこかしこに触れる事を・・・
その条件は、私も彼女を愛する事
「由莉香」
「祐希・・・さぁん・・・ダメ・・・」
「喰らえ」
「え? ふぎゃっ!!?」
体勢と地球の重力、そしてちょうど加速したバスの車内に発生した、慣性の法則に則った力のベクトルを私は肘から手首へ、そして手首から中指へと一気に流し込んだ。
ビシィイイッ
いい音と共に私のデコピンが由莉香の額中央部に炸裂!
直撃の反動を利用して私は打って出た右肘を振り戻し、それに引きずられるようにバスの座席に身体を落ち着かせた。
哀れな由莉香が隣でのた打ち回っている。小学校5年生が朝からバスの中で悶絶とは・・・この国の将来が思いやられる。
「ッ痛!?」
一瞬遅れて痛みが走った。私の中指もそれなりのダメージを負ったようだ。
自分が取り込めるだけの全ての力を利用して放った、一世一代のデコピン。多少の事は覚悟していたが・・・爪が割れたかのようなこの激痛には参ってしまう。
どっと体を座席の背もたれに投げ出し、私は軽く自嘲気味の息を吐いた。
「まだ私には・・・早かったか・・・」
「何するんですか〜祐希さん!!」
うおぉぉと可愛い声で犬の様な唸り声を上げながら、両手で爆心地をサスサスしていた由莉香が食って掛かって来た。
グイッと突き出す鼻先ツンツンしてやりながら、今の私なりの答えを伝える心構えをしなければならなかった。
「手紙・・・良かった・・・」
「・・・え・・・」
「良かったよ」
「あ・・・じゃあ!」
痛みも忘れて由莉香は両手で私にしがみついてきた。
まるで別れの場面みたいだ・・・付き合ってもいないのに・・・
「・・・今は、それが答え・・・」
「え・・・」
途端に由莉香の顔が曇る・・・
〜ごめん〜
思わず心の中で侘びながら、私は自分にも言い聞かせるように再度同じ言葉を口にした。
「今の答えは・・・"良かった"・・・」
〜ゴメンね、由莉香・・・一生懸命書いてくれたのに・・・ね・・・〜
時間が欲しい
これが全てだった。
そんなにせかさないで・・・
自分でも自分がどうしたいのか・・・まだ分からないから・・・
だから、お願いだから時間を・・・くれないかな?
こんなに早く・・・由莉香が私の中に入ってこれるなんて・・・思わなかったから・・・
フフンと鼻で笑っていた小学生のラブレターに心を半ば奪われてしまったのは事実だ。
さっきのデコピンは情けなくも、ささやかでイジワルなお返しだったのだ。
「・・・」
「・・・」
由莉香の、私の腕を掴む力が抜けていくのが分かる。
どれほど、あの手紙にオモイを込めたのか・・・読んだ私にはソレが伝わっていたのでその落胆ぶりも手に取るように分かった。
〜あ・・・泣いちゃうかな〜
「由莉・・・」
思わず声をかけようとした私を制するように、少女は顔を上げ・・・私を真正面から見つめた。その瞳には悲しみの涙など存在せず、いつもの太陽を睨みつけているような・・・力強い目に戻っていた。
「じゃあ・・・私、待ちます! "今日"がその答えなら、"明日"はもっといい答えになってるかも知れないから・・・待ちます!」
「っ!!」
何処に・・・!
その小さい身体の何処にその力を持っているの!?
私と由莉香の違いの根源はまさにこの"強さ"だ。
私なら恨み言の一つも言えず無言で引き下がってしまうような状況でも、この子ならきっと諦めずにその次の可能性を信じて前に進んでしまう!
私ならきっと諦めてしまう遠いゴールでも、由莉香なら足を止めないのだろう!
すぐに俯いてしまう私・・・ たとえ俯いても、再び顔を上げる勇気を持っているこの子・・・
素直になれない・・・なれなかった私・・・ 素直に自分をぶつけられるこの子・・・
素直になれるのは、勇気があるからだ。
自分をさらけ出す勇気・・・私には無い。
私に持っていない勇気と、そこから生まれてくる力を持っている由莉香・・・
ああ・・・だから私はこの子に惹かれ始めたのか・・・
私、きっとこの子に憧れてる・・・ きっとそうだ・・・
その憧れは・・・ 変るのかな?
恋 に・・・
由莉香の手は音もなく、そして優しく私を離れた。
あんな曖昧な答えをした私に、それでもまだ下から視線を送る・・・「きっと・・・」という思いを込めた視線を送るこの子は、何と表現したらいいのか・・・本当に・・・すごい。
「あの・・・」
「あのさ・・・」
しばしの沈黙の後、タイミングを計ったように二人同時に口を開いてしまった。
お互い顔を見合わせ、苦笑する。
「由莉香からどうぞ」
「え・・・いいですか?」
先に譲った由莉香はちょっと口ごもった後、オズオズと私に尋ねてきた。
「あの・・・さっきの祐希さんは・・・」
「ん?ああ、ごめんごめん。フジコちゃんモードになってた。」
「ふ、フジコちゃん??」
ああ゛・・・世代の差が・・・
「「ル○ン三世」って・・・知ってる?」
「ルパ○・・・ああ!不○子さん!!」
何やら合点がいったようで、由莉香はパチンと両手を合わせた。
「そ、私にはああいう一面もあるんだぞ〜 気をつけないと・・・」
「あの・・・祐希さん・・・」
早速、フジコちゃんモード禁止令か・・・
「あの・・・ね」
由莉香はぐっと体を伸ばし、私の耳元に唇を近づけてきた。
「時々・・・フジコちゃんモードになってくださいね・・・!」
「なっ!?」
これほど心震わす小学生がいていいのか!?
唖然とする私をからかうように、クスクス笑いながら由莉香は膝の上に置いた手の上に自分の掌を重ねてくる。
〜どっちが年上なんだか・・・〜
嘆く私の思いを知ってか知らずか・・・
由莉香は私に対して無邪気に心を開いてくれる・・・。
私は・・・そんな彼女を見つめながら、この子となら・・・彼女自身が望む関係になってもいいのかも・・・
と、思い始めていた。
そうすれば、私は彼女を守ってみせる。
ありとあらゆる理不尽から、彼女を守り通してみせる。
無知な私は、自分がいかに無力であるかを知らずにそんな事を考えていた。
遠藤 由莉香をとりまく大人たちの事情がどれほど悪化していたのか、それを確かめる事も知らなかった。
今思えば・・・私は初恋のリベンジをしたかっただけなのかもしれない。
誰に誇る訳でもない。自分自身に私にも愛しい人がいるんだと、威張りたかったのかもしれない。
私がこうして無駄に足踏みしている間、時は流れを止めなかったのだが・・・
799 :
737:2009/09/05(土) 16:27:05 ID:GxgzPIpb
今回はここまでです。
レス頂いた方々、本当にありがとうございます。
ご覧の有様で、エロなしが続いておりますが・・・
話的にそこまで追いついていないので(自分のあらすじのなかではそういうシーンがちゃんとあります)
来るべき時が来るまでお待ちいただければと思います。
>789
○○○の真ん中には ば が入ります。後は御勘弁を・・・w
乙!
すごいいいよ!
充分エロかったようw
次もまってる!!
>>799 こ、これは!!嵐の予感!!
つ、次も期待していいっすか!?
早く千佳ちゃんでハアハアしたいよ〜続きマダー?
そろそろ次スレだな
スレタイとかはそのままでいいのか?
>>803 タイトルそのまま、「その2」とかつけるだけで十分だと思う
スレ立ては950過ぎてからで良いんじゃないか?
容量という問題があってだな
現在486KB、これが500KBを超えると書き込めなくなるのだよ
1レスあたりの書き込み量が多いとたまになる
このスレSS率高いからな、ハイクオリティの証だw
ああ、そうか。なるほどね
すまんがオレは携帯なんで立てれんや
810 :
737:2009/09/06(日) 23:22:23 ID:JT78Hc2T
>809
乙です!
振り出しに戻る の続きを書いたのですが、新スレに投下させていただきます!
頑張りすぎw
乙すぎるだろJK
夏休みだけあってプールは大混雑していた。
「お姉さん、早く、早く〜」千佳ちゃんは大はしゃぎで私を手招きしていた。
私は千佳ちゃんに引っ張られながら更衣室へと向かった。
予想通り千佳ちゃんはスクール水着であった、胸には5年生の字をマジックで6に訂正
しているので去年から使っている水着なのだろう。去年の水着を着ているだけあって
成長著しい今の千佳ちゃんの体に少々きつめらしくお尻がぷっくりと目立ち、胸が強調され乳首が透けて見えていた。
因みに私はピンクのビキニ姿だ
「お姉さん綺麗・・・・いいな、私もお姉さんみたいになりたいな」
「千佳子ちゃんも今のままでも素敵よ、今度一緒に水着選びに行きましょ」「・・・・・え〜そうかなぁ?」「本当よ、可愛くて素敵で大好きよ」
私はそう言いながら人目を避けてそっと千佳ちゃんにキスした。「私も圭子姉さん大好きよ。行こ・・・」「そうね、行きましょ」
千佳ちゃんは泳げないので泳ぎの練習をするため比較的すいている25メートルの競技用のプール
で練習することにした。
イヤッホー!!!!!!!
千佳ちゃんの続き来てるー!!!!
予告通りのスクミズ最高!
新スレも無事立ったことだし埋まれ産まれ。
埋めるという言葉からタイムカプセルなんぞを連想した。
長い時間が経っても変わらない物があるっていいよね。
相手に内緒でこっそり手紙を入れたらお互い同じ事を企んでいて大きくなってから二人で赤面。
そんなタイムカプセルあるある。
>>811 これ全部、同一作者だったのか
何本かはそうだろうなと思ってたけど
ありがてえ、ありがてえ
新作も楽しみに待ってるわ
早く千佳ちゃんでハアハアしたいよ〜
>>818さん、いつも声援ありがとうございます。ネタがなくなったので
完全オリジナルであり今後の展開を構想中なです。もしリクエストがあればうかがいます。
期待にそえるようにエロい展開をめざしますよw
>>811 あれだけの作品を一人で…オリジナルでそんなに沢山書けるのは凄いの一言。
自分も妄想すれどオリジナルは難しい…。
えちぃのもえちくないのもみんなGJ!
次スレが立ったのも皆々様のおかげ。
そんなこんなでもう9月も十日。
学生カップル的には夏休みが凄く美味しかったけど、これからは秋。
秋と言えば食欲、読書、夜長、お月見、etc…
萌えは尽きそうにねーなこりゃあ。
個人的に月見はなんだかえろいということを強く主張したい!
823 :
名無しさん@秘密の花園:2009/09/10(木) 19:34:55 ID:gtVVsHF6
残り6バイト
もっと変態さを剥き出しにした作品を読みたい
自家発電という手があるのを忘れてはいけない。
目をつぶればそこにはお姉さんに過激すぎる保健体育を教え込まれる小学生の姿が!
あるいは小学生の悪知恵によって徹底的に堕とされるお姉さんの姿が!
自家発電の良いところはプロットなんぞを考えずに好きなシーンを好きなように膨らませられるところ。
>>824 逆に「やっべ俺すごいシチュ考えた!これは抜ける!」
とか思ったけどいざ文に起こすと挫折、なんてよくある話です
何その百合あるあるネタ
文章で、エロと、ギャグをやれる人は尊敬する
自分には無理
森氏の作品はエロ面白いものなぁ…
何気なく外を眺めていたら二人で登校する女子小学・高校生の姿が。
このシチュエーションだけで妄想三杯は堅いです。
あと5KBだ。ガソバレ
好奇心旺盛でちょっとエッチな小学生に高校生がいじられる(性的な意味で)のも良いけれど
小学生と高校生なら、エロなしほのぼのでも十分いける
とくに本当の姉妹じゃないけど小学生が高校生のことを「お姉ちゃん」って呼んでたら良いと思うよ
お姉ちゃんの高校の文化祭に来たりとか、そしてお姉ちゃんのお友だちに取り囲まれるわけだ
一通り騒いだ後、お友だちが高校生に暇をくれるわけだ。
当然一緒にまわって、一緒に出店のクレープを食べる訳ですね。
無邪気に喜ぶ小学生と、それをみて自然と頬の緩む高校生。
そんな関係が好きだ
私は、お姉ちゃんが机の引き出しの中に隠しているローターを使って、
いつもいけないことをしちゃってる。
今日、帰ってきたお姉ちゃんが自分の部屋に入ったと思ったら、
すぐに私の部屋に来て、いきなりこう言った。
「詩織、私の物を勝手に使ってたりしてない?」
私はギクリとしたけど、ごまかそうとした。
「知らない…なにか証拠でもあるの…?」
私がそう言うと、お姉ちゃんはデジタルカメラを取り出して、その画面を私に見せた。
「これ、私が出かける前に撮っておいた画像だよ」
そこには引き出しの中に仕舞われているローターが写っていた。
「で、これが帰ってきてから撮った画像」
私はそれを見せられて鼓動が速くなっていた。
「全然違うよね? 誰も触ってなかったら、ここまで違わないと思うんだけどなぁ」
私の鼓動は更に速くなっていく。
「ごめんなさい…」
謝るしかなかった。
「許して欲しかったら私の言うことを聞きなさい」
そう言って、お姉ちゃんはゆっくりと私に近づいてくる。
叩かれるかも…そう思って私は強く目を閉じた。
「抵抗しちゃダメだよ」
その言葉が聞こえた瞬間、ローターの振動する音が聞こえてきて、
服越しにおへその辺りに当てられて、くすぐったかった。
ゆっくり目を開けると、お姉ちゃんは凄く優しい顔をしてた。
「私が気持ちよくしてあげるね」
そう言うと、お姉ちゃんはローターを少しずつ胸に近づけてきた。
「ん…」
乳首に当たるか当たらないかのところで止められて息が熱くなってきた。
「胸、膨らみ始めてるね…乳首が下着でこすれると気持ちいいんでしょ?」
私は素直に頷く。
「可愛い…」
お姉ちゃんはローターを持った手を服の中に入れてくる。
「一人でこんなことしてたんだ?」
そう言いながら、お姉ちゃんは乳首にローターを当ててきた。
「ふぁ…んん…んっ…」
何故かいつもより感じてしまって、甘い声が出てしまう。
「こっちは…?」
お姉ちゃんの手があそこに伸びる。
下着の上から割れ目を撫でられて体がびくっと反応してしまう。
「ちょっと濡れてる…気持ちいいんだね…」
そう言いながら割れ目をなぞる指がだんだん早くなっていく。
「あ、んあぁ…だめ…おねえちゃん、きちゃう…」
「詩織、凄く弱いね…下着越しに、こんなに感じちゃうなんて…」
お姉ちゃんの指はクリトリスを重点的に、私のあそこを優しくなぞり続ける。
「おねえちゃん…わたし、いっちゃう…」
「いいよ、いっちゃいな…」
「んふぅっ…んぁっ…あぁぁ…!」
体に電気が走ったみたいになって、頭が真っ白になっていた。
「詩織、可愛いかったよ…」
あそこをなぞる指は止まっていたけれど、
敏感になってる乳首を刺激し続けるローターに身悶えてしまう。
「ふぅぅ…んん、んぁ…」
カチッと音がしてローターの振動も止まる。
「それじゃ、お仕置きはこれでおしまい」
ホッとすると同時に、心のどこかでは、またエッチなことをされたいという気持ちが芽生えていた。
「ね、詩織…汗かいたでしょ? 一緒にお風呂はいろっか…」
その言葉を聞いて私の胸は高鳴った。
終わり
稚拙すぎてすいません。
最初で最後ですw
スレの最後に良い物見せてもらった。
GJ!
最初で最後なんて言わずに。
全力で次回作を希望する
GJだよ!
次スレでも是非!
>834
これが最後だなんてもったいない!
GJです! また良かったら書いてください!
さっそく千佳ちゃんはビート板を使って一所懸命にバタ足の練習をしています。
千佳ちゃんのぷっくりとした可愛らしいお尻が浮かんで見えて、また悪戯心が芽生えてきました。
私は千佳ちゃんを呼ぶと壁に手を付けさせると、足の動きを教えながら、千佳ちゃんの
細くてかわいい足を撫で擦りました。千佳ちゃんは真面目に練習しているので気がついてはいないようです。
「千佳ちゃん、もっとリズムよく足を使って!」「うん」今度は平泳ぎの足の動きの練習をさせ、サイズの小さい
スクミズの割れ目部分が更にくいこんだ股間を眺めていました。
しばらくすると千佳ちゃんは練習を止めてモジモジしだしました。
「千佳ちゃん?どうしたの?」「・・・ううん、なんでもない」「でも、変よ?具合でも悪いの?」すると千佳ちゃんは
とても恥ずかしそうな表情をすると私に近づき耳元で「
・・・・・お姉さん・・・・オシッコしたいの・・・でも、おトイレまで間に合いそうにないの・・・どうしよう」
私は千佳ちゃんをそっとプールから引き上げるとおんぶしてダッシュでトイレに駆け込みました。
途中背中に温かさを感じましたが周囲の人に悟られないようにトイレにつくことができました。
「お姉さん、ごめんなさい。・・・・漏れちゃった・・・ひっ・・ごめんなさい」「泣かなくてもいいわ
、誰にでもあることだから・・・・・でも他の人に見つからなくてよかった。・・・・トイレで綺麗にしましょ」
千佳ちゃんの涙をキスで拭うとトイレに導いた。