ストライクウィッチーズでレズ百合萌えpart2

このエントリーをはてなブックマークに追加
592名無しさん@秘密の花園
唐突ですがペリーヌのSSです。
ペリーヌって考えようによっては可愛いんです。
(や、普通にも可愛いですけどね

zgdRiItO「薔薇の蕾」

-------------------------------------
(1/3)

ガリア貴族の朝は早い。


夏の太陽が水平線を跨ごうとする頃には、そっと目を覚ます。
今はウィッチーズの一員として、戦争に身を投じている彼女の名前はペリーヌ・クロステルマン。れっきとしたガリア貴族である。

空気まで眠ってしまったかのような寝室で、ゆっくりと彼女はまぶたをあける。
いつもと変わらない毎日。そっと身を起こし、毛布を脇によける。

ペリーヌはベッドから出ると、鏡台に歩み寄る。

貴族と平民を分けるもっとも大きな違いは、貴族は人の上に、人の前に立つ立場であると言う事。
であれば、身だしなみがいかに大切か分かるだろう?

ペリーヌは祖母にそう言われて今日まで来た。そして彼女はそれを忠実に守る。

それが自分と故郷の家族をつなぐ儀式だと言わんばかりに丁寧に髪をすく。金色に輝くこの髪はペリーヌの自慢だ。
少佐のような漆黒の髪も、吸いこまれるように美しいと、ペリーヌも思う。しかし、祖母と母から受け継いだこの髪は、私が私である証なのだ、とペリーヌは信じる。

少佐…。

窓際に目をやる。空はいくらか青ずんで来た。窓際には無理を言って取り寄せた測距儀が陣取っている。隊員には秘密裏に運び込んだ逸品だ。
彼女は窓から外を眺める。基地の緑は太陽に照らされ、朝の呼吸をしているようにも見える。

「…っ!」

緑の中から小さく鋭く輝く点が見つかる。確かめる必要もない、少佐の扶桑刀だった。
593名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 22:13:06 ID:4E/RDN+o
(2/3)

ペリーヌは測距儀を輝きの方向へ据え付け、覗き込む。緑が滲んで見える。フォーカスを合わせ、測距儀をゆっくりと動かす。
しばらくするとフォーカスに少佐の姿をとらえる。ペリーヌの身体に云いようの無い感情が充満していく。眠気など全くどこかに行ってしまったように、測距儀を握る掌が汗ばんでくる。

少佐は良く鍛えた鋼のように、時に水のように刀を操る。躍動する動き、それ自体が芸術品のようで、ペリーヌの心を強く打つ。

美の都だって、これほど美しい物は見たことがなかった。

ペリーヌは思う。
少佐、少佐、あなたのそばに居られる時間を私は愛します。
ネウロイも、詰まらぬ豆狸も、軍規も、あらゆる因縁さえ、私にとってはなんの障害ではないのです。
あなたの百合のような佇まい、菫のような瞳、夜桜のような髪、美しさは千の言葉でも尽くせないのです。
594名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 22:14:25 ID:4E/RDN+o
(3/3)

フォーカスの中の少佐は一心不乱に刀を振るう。汗がきらめきとなって宙を舞う。

「ああぁ…」

ペリーヌは身体から力が抜け行くのが分かる。それはまるで薔薇の花びらをゆっくりと解きほぐす様に、四肢に小さな震えが起きるように。

同時に、ペリーヌは身体の奥底が熱を持ち始めるのも、自覚するのだった。

「…はぁっ…」

測距儀を左手で抑え、右手を身体の膨らみに沿って下していく。
下着と肌がこすれるわずかな刺激でも、昂ぶった身体では大きな快感となって、ペリーヌの芯を揺らすのだ。

彼女の右手は首筋、鎖骨、双房、腹、そて太腿を撫で上げ、そこへ到達する。
もはやペリーヌに躊躇いは無かった。下着の中へ指を滑り込ませる。

「っしょ…少佐ぁ…っ!」

酷くいやらしい水音が室内に響く。だがペリーヌの耳にそれは届かない。

そこにガリア貴族はいなかった。
ただ、想い人への届かぬ気持ちを、自らを慰める事でしか抑える事が出来ない、少女が居た。

−おしまい−