ストライクウィッチーズでレズ百合萌えpart2

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12名無しさん@秘密の花園
「あなたの心に、そっと触れて」zgdRiItO(お誕生日おめでとう記念)

1/5

エーリカの一件があった夜。私が自室に帰ると、サーニャがベッドに
腰かけて私を待っていた。眼はいつも通りの無表情。

だけど私にはわかる。その奥にうっすらとした怒りの色がある事を。

「あ、サーニャ。どうしたんダ?」

私は努めて平静を装おう。
サーニャは私の眼を見つめ、ベッドで自分の隣をポンポンと叩く。
…あぁ、ここに座れってこと、なんだよなぁ…。
サーニャの気持ちがすぐにわかってしまう自分が少し恨めしい。

私はおとなしくサーニャの隣に座る。
サーニャの温かな体温が伝わってくる。サーニャは今、布団から出てきた
ばかりのように、下着姿だった。ドキドキしちゃうよ…。

「あのね、エイラ。今日の事なんだけど…」

13名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 23:48:54 ID:8B3NBm/Y
2/5

「私のズボン。どうして持って行ったの?」
「だって、それはルッキーニが悪いんダロ…」
反論も力がでない。わかってる、いくら適当に脱ぎ散らかしたって、
サーニャの下着はサーニャのものだし、それに…。

それに、借りて履いた時に背徳的な気持ちを抱いたのだ。
あぁ、私は変態なんだ。サーニャの目をまっすぐ見られない。

「だったら起こして欲しかった…」
「だって!哨戒で疲れて寝てるサーニャを起こすなんて出来ないよ…」
これは私の本心だ。大事な大事なサーニャ。
私がそう言うと、サーニャはクスリと笑う。
「そうね、そう言ってくれると思った」

「なっ…」
サーニャが私を試したような事を言うから、私はちょっと焦った。
だけど次の言葉にはもっと焦った、いやそれどころじゃない。

「ねぇエイラ…キスしても良い…?」
「ばっ!えぇ!!な、なにを…」
14名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 23:49:33 ID:8B3NBm/Y
3/5

言うが早いがサーニャは私の首に両腕を回す。サーニャの控えめな
胸の柔らかさと体温が右腕に伝わってくる。私は硬直してしまう。

「…っ!」
「あのね、私はいつも、そうやって私の事を大事にしてくれる
エイラがすごく好きで、すごく感謝したの」

サーニャが私の耳元で囁く。月の光のような優しい声。

「今日ね、エイラが私のズボンを履いた時の顔を見てね、感謝の
気持ちを返す方法が見つかったの。こうやってね」

そう言うとサーニャは私の耳をついばむように口づける。最初はそっと、
次第に耳たぶを唇で挟むように。

「んっ…はっ、く、くすぐったいよサーニャ…」
「ダーメ、やめてあげない。たくさんシテあげるんだから」

薄暗い室内、私とサーニャが体をこすらせる音だけが響く。
サーニャの唇から洩れる吐息が私の耳をくすぐる。吐く息も吸う息も
全てが伝わってくる。

15名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 23:50:19 ID:8B3NBm/Y
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「エイラ、エイラ、大好き…っ」

サーニャの両腕に力が入り、唇が耳から下に動く。首筋に、鎖骨に、
顎に、何度も何度も口づける、優しく、そして優しく。

「エイラの肌、きれい…」

サーニャのうっとりとした声が響く。両腕は私の腰にまわされ、
私は逃げられない。眼の前にはサーニャの唇。
私たちは眼が合う。サーニャは視線を逸らせない。

「エイラ…来て」
「こ、こんな時だけ…」
さっきまで好きなだけ攻めておいて、こんな時だけ誘うなんて
卑怯ダゾ、と思ったけど声は出ない。
視界がすごく狭く感じる。心臓がオーバーヒートしそうなほど
早く脈を打つ。

目の前にはサーニャの唇。閉じた瞳。寄り添った二人の身体。
サーニャの胸からサーニャの鼓動を感じる。それは私と同じくらい
早く脈打っていた。

サーニャも…サーニャもドキドキしてるんだな…。

私は腕をサーニャのあげて両頬に手を添える。
少しずつ、顔が近づいてくる。私は首を傾げてサーニャに近寄る。
16名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 23:51:06 ID:8B3NBm/Y
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そっと、軽く、触れただけのようなキス。唇は震えていた。
その時、サーニャの両腕が私の背中にまわされ、サーニャが口を開いた。

「はぁっ…、ずっと、ずっとこうしたいと思っていたの…
 もうっ、許してあげないんだから」

今度はサーニャが私に口づける。私なんかよりずっと積極的で強いキス。
サーニャの唇が私の唇を挟むように、包み込むように動く。
小さな舌が私の唇をそっと嘗める。

サーニャが私から少し顔を離して言う。
「こう言うキス、できる…?」
私は頷く事しかできなかった。

三度唇を合わせる。湿ったサーニャの唇と私の唇が触れ合う。

私は初めてキスに音がある事を知った。ひどく純粋なようで、なぜか
いやらしく聞こえる音。耳がしびれてきそうだ。

「エイラ…大好き…はぁ」
「わ、私もだぞ」

唇が絡み合い、二人の手は互いを離さぬよう、身体中を縛り付けるよう、
強く抱き締め合っていた。

窓から洩れる仄かな月明かりで二人の姿が浮かびあがる。
夜はまだ始まったばかりだった。