【Candy】もっといちゃいちゃしようよ!【boy】

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1名無しさん@秘密の花園
ニコニコアニメチャンネルで絶賛配信中のガチ百合アニメ「Candy☆boy」

なさそうなのでスレ立ててみました。
創作SS,イラスト、投稿された作品の感想,語り合い大歓迎 むしろエロカモン

基本的にsage進行です。 関連情報どんどん下さい。

奏ちゃんと雪乃ちゃんで百合萌えしよう!!

Candy boy 公式サイト【 ttp://candyboy.jp/
2名無しさん@秘密の花園:2008/06/09(月) 10:40:46 ID:2D0oYkVo
2ゲット
3名無しさん@秘密の花園:2008/06/09(月) 19:47:44 ID:aWD0+lnq
何かふと思いついたんだが、
この双子って、ナチュラルDuoの双子に似てるよね?

でも、ラブラブな奏でさん達のが好きだ。
4名無しさん@秘密の花園:2008/06/09(月) 22:15:27 ID:5MZdGpuC
         _人人人人人人人人人人人人人人人_
     r'⌒ヽ>   >>1ゆりしていってね!!!    <
∠三\((⌒   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
〆三≫'´ ̄ ̄ ̄ ̄^へ、        /⌒⌒`ー──-x
⌒i/         Mミ彡〉        /  /{         \
 /    //  ノ} }  ヽ〈      / {ミ/ {\久ク  ヽ     !
 { |_|// ∠ // _ } 〉     |  /ゝ \\メ、_  ∨ i! !
 }ミ|─|//__,.〃 、__ | |      !  /(ヒ_]    ヒ_ン )  } | |
 {ミ|×| (ヒ_]    ヒ_ン{ {     \{""  ,___,  ""} /) | |
. {(|  | '"  ,___,  '"}ノ         {   ヽ _ン  _ノイ´i ! !
. ゝ|  |    ヽ _ン   /         ,}ヽ、          ノ / ト、乂
.  川 |>,、 _____, ,.イ{.       {  {` ー--─ //  ノ ヽ `ヽ
5名無しさん@秘密の花園:2008/06/10(火) 00:57:34 ID:FZsvsNeW
雪乃のベッドに潜り込む奏が超ラブリー♪
6名無しさん@秘密の花園:2008/06/10(火) 01:28:17 ID:cU2DksHz
感動出来るアニメだね…
続き気になるわー
7名無しさん@秘密の花園:2008/06/10(火) 23:11:48 ID:Jfw9tP4T
これ見ると
一日なんとか持ちこたえるだけの力を得られる
8名無しさん@秘密の花園:2008/06/11(水) 01:07:03 ID:pbZ10FWE
テンプレ追加しる!
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【櫻井 奏】(さくらい かなで) 声 生天目 仁美

[生年月日] 6月21日,[血液型] AB型
[スリーサイズ] 83−60−89
[身長] 162cm,[体重] 57kg (サイボーグ説あり)

[好きな食べ物] 甘いもの全般(特にミ○ス○ップのバニラソフトとまるまるバナナ,雪乃の作るカレースパゲッティ)
[趣味] 画を描く事 おまけのボトルキャップ集め
[苦手な事] 雪乃に付き合わされる怖いTVゲーム(見てるだけ),
        雪乃に付き合わされる怖い映画(寝てるだけ),雪乃に付き合わされるダイエット(でも痩せない)

高校2年、美術部。雪乃の双子の妹。地方から進学にあたり上京、現在学生寮住まい。
美大に進学したいが雪乃と離れるのはイヤなので葛藤中。4つ下の妹が微妙に苦手。

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【櫻井 雪乃】(さくらい ゆきの) 声 柚木 涼香

[生年月日] 6月21日,[血液型] AB型
[スリーサイズ] 85−58−91
[身長] 163cm,[体重] 55kg

[好きな食べ物] 北海道産地お取り寄せお豆腐
[趣味] ブログ 奏の写真を撮ること
[苦手な事] 奏のデッサンモデル3時間

高校2年、水泳部。奏の双子の姉。やや電波入ってる人。でも成績はよい。
1日一回は奏に怒られてほっぺをひっぱられてるのでほっぺがすごいやっこい。よく伸びます。

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9名無しさん@秘密の花園:2008/06/11(水) 01:12:03 ID:pbZ10FWE
さってと,がちでエロSS書こうかなっと。
マジで萌えるwww
10名無しさん@秘密の花園:2008/06/11(水) 09:45:56 ID:Sp5LLcJy
全裸で待機!!!
11名無しさん@秘密の花園:2008/06/11(水) 11:46:53 ID:wwKVi7i1
二話上がったらSS一本書く。
12名無しさん@秘密の花園:2008/06/11(水) 22:40:36 ID:pbZ10FWE
Episode:02 は 6/21 だってばよ!!

かなちゃんww ゆきちゃんww お誕生日おめでとー!!
まるまるバナナ用意して待ってるよwww
13名無しさん@秘密の花園:2008/06/11(水) 22:46:57 ID:Lzf9UoXm
じゃあうちは、部屋に入るときはノック 札でも掛けて待とうかな
14もしかして投下第一号?  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 00:55:43 ID:IVapsJwv
はじめまして。
駄作SS書きです。Candy boyに萌え悶えています。
どこまでエロ突っ込んでいいかわかんなかったんで,
スレ期待応援SSってことで投下します。

初仕事なのでお手柔らかに。
15My Precious!0/5  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 00:58:45 ID:IVapsJwv
あぁ。書くの忘れちゃった。
episode0です。ラストとエンディングの間の補完を狙ってみました。
ダメな方はNGでお願いします。
あとエロなしです。
16My Precious!1/5  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 00:59:36 ID:IVapsJwv
「今日からは‥‥さ。」

今まさに眠りにつこうとしているその時,奏はぼそっと口にした。
後ろめたいことがあるのか,雪乃と目を合わそうとはしなかった。
いつも通りののんきな素振りで雪乃は着替えを進めながら,
意地っ張りな奏を楽しそうに眺めていた。

居心地の悪かった時間は,今日でサヨナラ。
ちょっとした行き違いから生まれた気持ちのズレは,今日,思いがけなく修正された。
誰もいない廊下で,立ち止まって優しく微笑む雪乃の姿が今でも奏の胸に焼き付いている。
いつになく真剣な雪乃の告白,そしてわだかまっていた自分の心。
お互いを思う気持ちを確かめ合っただけなのに,ただそれだけで癒されるのだと,
それだけで十分なのだと気づかされた瞬間だった。

誤解のきっかけは雪乃がお菓子につられたこと。
(‥‥それ以外も多くあるが,奏で的には省略。)
いつものようにつまみがいのあるほっぺたを奏が引っ張ってけりがついたかに見えた。

何事もないように普段通りの帰路につく二人。
久しぶりに手を繋いで帰えることが,なんだかとても新鮮だった。
二人で一緒に部屋に入るその一歩が,とても幸せだった。
いつも一緒にいた。そしてこれからもずっと一緒。もう二度と離さない。
奏にとって,二人がいるその何気ない時間がとても愛おしく感じたのだった。

ぼそぼそと奏が語りかけているのに,その声は雪乃には届いていなかったようだ。
返事のない雪乃に問いかけるかのように奏が雪乃に視線を向けると,
雪乃は小さく欠伸をしながら,二段ベッドの天段に向かう梯子に手をかけていた。

「あ〜〜!!ちょっと!ちょっと!ゆきちゃん,待って待って!!」

奏はあわてて雪乃に駆け寄る。
しかし,これまでの奏を知ってか知らぬか,雪乃は何事もない風で首をかしげている。
17My Precious!2/5  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 00:59:59 ID:IVapsJwv
「ん〜〜?なぁに〜〜?」
「いや,だってさ‥‥。雪ちゃん‥‥上行くの?」
「一緒に寝るのやめようって言ったのは,奏さんですよ〜?」
「‥‥‥だって‥‥‥ブツブツ。」

喉まで出かかっている言葉を,奏は言えないでいた。
ごくっとつばを飲み込むが,一向に問題は解消されず変な間が続くだけだった。
雪乃の散々な対応に奏の顔は引き攣っている。

「おぉ!?」

小首を傾げながらぽんと手を打つと,雪乃は思いついたように奏に言った。

「でもね,かなちゃん。私はね,かなちゃんと一緒に寝たいなぁ〜って思ってるのよ?」
「ええっ?!」

思う通りに言葉にできない奏は仏頂面をしていたが,
雪乃のその言葉を聞いてその表情はぱぁっと明るくなった。
なんでなんでと,子犬のような瞳をして奏は雪乃に詰め寄る。

「だって〜,かなちゃんの足,ぬくぬくなんだも〜ん。」
「‥‥‥‥靴下穿きなよ,雪姉。」

がっくりと肩を落として雪乃に背を向ける奏であった。
くすっと微笑み,温もりを感じさせるほどの優しさが込められた雪乃の視線は,
寂しそうな奏の背に向けられていた。

「‥‥ほんとはね。」

力ない奏の背中に雪乃は優しく語りかける。
18My Precious!3/5  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 01:00:48 ID:IVapsJwv
「大好きなかなちゃんを抱き枕にして,お休みしたいなって思ってるんだよ。かなちゃん。」
「ゆきちゃん‥‥。」

柔らかな雪乃の笑顔は奏を包み込む。
奏は振り返って雪乃を見る。
すると,雪乃の手には,カナ印のまるまるバナナが握られていた。

「さて,かなちゃんは何が言いたかったんですかぁ?正直に言わないと‥‥。」
「言わないと?」
「まるまるバナナの命はないぞぉ〜!」

と雪乃はおいしそうに口に頬張るジェスチャーをして見せた。
冗談そうに見えるこの仕草だが,
奏が大切に用意しておいたまるまるバナナが本人の知ることなく
消息を絶っていることは一度や二度ではなかった。

「あ〜〜!!ちょっと!雪ちゃん,待って!それ最後の一個なんだからっ!」
「じゃ・あ・ね?」
「はい‥‥あたしの負けです。」

しぶしぶというか,やけっぱちというか,雪乃の誘導尋問に乗る形で奏の口上が続いた。

「また‥‥さ‥‥前みたいに‥‥一緒に‥‥寝よ‥‥ゆきちゃん‥‥。」

真っ赤に照れた奏に満足したのか,雪乃はバナナを近くに置くと,
奏の手を取って嬉しそうにはしゃいだ。

「はい。よくできまし‥‥た!」

雪乃はそのまま,奏でを引っ張りベッドに倒れ込んだ。
いきなりのことでバランスを崩した奏は,雪乃に覆いかぶさるように倒れこむ。
19My Precious!4/5  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 01:01:43 ID:IVapsJwv
「もぅ,あぶないじゃなっ‥‥‥。」
「ねぇ‥‥私のこと好き?」

はにかんだ雪乃が奏に問いかける。

「‥‥うん‥‥大好き。」
「私もね‥‥かなちゃんのこと‥大好きだよ。」

優しくはにかむ奏の頬を包み込むように雪乃の手が触れた。

「チューしてくれる?」
「え゛?!」
「子供のころは黙ってしてたくせに。」

小悪魔的な雪乃の微笑みに,敢え無く屈した奏は仕方なく雪乃のおでこに軽くキスした。

「‥‥おでこ?」
「しっ‥‥したからね。おやすみ‥‥ゆきちゃん。」

きゅっと手を握り締め,奏では雪乃にお休みを告げる。
雪乃は奏の唇の触れたおでこに軽く触れて,嬉しそうに言う。

「ふふふ‥‥おやすみ‥‥かなちゃん。」

握られた奏の手を雪乃も握り締めて自分も眠りにつく。
二人の温もりが行き交う。
ずっと‥‥ずっと一緒だった。生まれたときからずっと‥‥。

初めて離れた二人の距離は予想以上に遠く,そして堪らなく切なかった。
もう二度と離したくない‥‥絶対に離さない‥‥。
固く握られた手が,二人を繋ぐ。
眠れない夜はもう来ない。今日,やっと取り戻した安らぎために‥‥。
20My Precious!5/5  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 01:02:23 ID:IVapsJwv
寝付いてすぐに穏やかな寝息を響かせる奏を雪乃は薄目を開けて確認する。
寝起きの良い奏は寝付きも極めてよかった。
もぞもぞと雪乃が動いたかと思うと,奏に向けて小さくつぶやく。

「私が一番かなちゃんのこと好きなんだからね。」

ゆきちゃんと寝言を言う奏の唇にそっと雪乃は唇を寄せる。
触れるだけのキスはその思いだけを伝えた。

夢の中の奏はそれを知ることもなく,二人は久しぶりの安らかな眠りについた。

<追伸>
翌日,奏が楽しみにしていたまるまるバナナが忽然と姿を消していたことは,また別のお話。
21あとがき  ◆yuri0euJXw :2008/06/12(木) 01:04:38 ID:IVapsJwv
きゃー。ヽ(`Д´)ノウワァァン

お目汚し失礼しました。
>>11 のSSを期待してます。

スレたい通りもっといちゃいちゃさせたいですねぇ。
かなちゃんとゆきちゃんを。
22名無しさん@秘密の花園:2008/06/12(木) 18:51:33 ID:Dmtn1Jm2
わっふるわっふる
23名無しさん@秘密の花園:2008/06/12(木) 21:26:36 ID:zm7HBCxv
次は6月21日か、公開が待ち遠しいな。

>>21
GJ!二人のラブラブっぷりがたまらんです。
ニヤニヤしながら読ませてもらいました。
24名無しさん@秘密の花園:2008/06/12(木) 23:05:11 ID:vsWTJ/cZ
>>21

激しく萌えた、ありがとう
25住民募集中:2008/06/14(土) 00:06:03 ID:H6ZvAd9F
もうSS落ちてるのか。早っ!
らぶらぶさに萌えた。GJ!

21日が待ち遠しい。

期待あげしとくなっ。
26名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 01:49:55 ID:ZMMU5Sfd
         ,. -──  .
       /       `ヽ
      /             \
    /               ',
    !                  l
    ;           --‐‐ .'  =
    レ ⌒ヽ'' ‐‐ - ,,__   rッr⌒ ;rァr 、
    { レ ゝ       ゙ '' ‐l   ハ/   !
    rハ  ゞ           ヽノ  :. ノ
 / {  ヽ .__          ヘ - 、ノ
/ !:::::ハ            ッツ;竺ヾ
  l::::::::\   \     y''ヽニフi}!
   l::::::::::::\   \  ,;ィ{,. ァ;ァ;}}
   !::::::::::::::::::::....__ >州川州i}}
  / l::::::::::::::::::::::::::::::::/''ツ彡州'
 /   l::::::::::::::::::::::::::::::|  ヽ  \
/    ハ::::::::::::::::::::::::::::|  /    ハ

  コーレハヒ・ドイク=ソスレ [Кolёhahi・doiи=soЭ]
   (1921〜1989 物理学者ロシア)
27書きダメ終わり  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 03:36:37 ID:1AfGrI9M
>>23-25

GJありがとうござます。
書きためたSSがそこをついたので,一休みします。
21日のクリスマス話を見てまた思いついたら書きます。


ネット情報引用
『Candy boy episode:02』制作快調 キャスト陣からのコメントをお届け
ttp://www.famitsu.com/anime/news/1215554_1558.html
28WTUU  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 03:39:38 ID:1AfGrI9M
タイトル 「Walking Together Under an Umbrella」

底つきSSです。episode:01のエンディングから。
エロなしです。では,どうぞ。
29WTUU1/3  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 03:40:45 ID:1AfGrI9M
「かなちゃん。どうですか〜?」
「っ何が?」
「何って,コレしたかったんでしょ?相・合・傘♪」
「〜〜〜!!!」

雪乃はしばらく間を置いては同じ質問を嬉しそうに繰り返す。
はじめは仕方なく答えていた奏だったが,
何度目からか,頬を染めプイっと視線をそらすようになった。

何気ない会話を交わす,頬を少し染めた二人の姿が並んでいた。
昔は素直に一緒の傘に入っていたけど,いつの間にかそんなことも少なくなって‥‥。
数日前から天気予報を見てそわそわしている奏を見ながら,
雪乃も同じことを思っていた。

帰り道,昇降口で待っていた奏の本当に申し訳なさそうに雪乃に謝る姿を見て,
雪乃は少しだけ嬉しくなる。
それは,きっと予想以上に奏が喜ぶと,その様子が目に浮かぶからだった。
実行に移すと,案の定,ばつが悪そうにしてる奏が雪乃には堪らなく可愛く見えていた。
本当は,雪乃も同じ思いなのに奏の喜ぶ姿は雪乃を温かくさせた。

冬の雨は刺すように冷たい。
白い吐息がその冷たさを強調して,赤くなった指先が少しだけ痛々しい。
傘をさす奏の手を見て,ふと視線を奏へ向ける。
すると濡れた上着が雪乃の視界に入った。
雪乃が濡れないようにと,奏は自分が濡れているにもかかわらず
雪乃に傘を添えていることに雪乃は気付く。
奏の優しさが嬉しくて,雪乃は奏をきゅっと抱きしめるのだった。

寄り添う距離で,そっと奏の手に雪乃は自分の手を重ねる。
冷たくなった奏の手は少しずつ温かみを取り戻していく。
重ねた手のぬくもりと,雪乃の想いに包まれて。
30WTUU2/3  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 03:41:10 ID:1AfGrI9M
「ゆきちゃん‥‥手‥‥温かい。」

白い息がほこほこと奏の口から漏れる。
雪乃は,遠くを見ていた。

「小さい頃はよくこうして一緒に傘に入ったね。」

二人に甦る幼い記憶。
小さかった二人には普通の傘は十分すぎて,長靴で歩く水溜りが楽しくて。

「かなちゃん,よく水溜りでジャブジャブって‥‥,えへへ。」

雪乃が水溜りをよけながら,楽しそうに笑った。

「ゆきちゃんも‥‥さ。」

足を止める奏に,雪乃は視線を向けると奏は真摯な視線を雪乃に向けていた。

「ゆきちゃんも‥‥したかったの?」
「‥‥‥うん。」

雪乃は返事と同時に奏の手を強く握った。
赤く染めた頬が,奏の視界に入った。

「‥‥‥結構ヤバかったんだ。ずっと‥‥。」
「ずっと?」
「ずっとそればっかり考えてて,考えすぎなんだと思うんだけど,でもっ!」
「‥‥うん‥‥わかってる。」

奏に向ける雪乃の笑顔はとても優しく,穏やかだった。
奏も頷くと,歩みを進めた。
31WTUU3/3  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 03:41:35 ID:1AfGrI9M
もう‥‥いつからか分からない‥‥この気持ち。
ずっと一緒だと,ずっとそばにいることに疑問を感じなかった。
ずっとずっとこれからも傍にいる‥‥って。

少しずつ変わっていく心のかたちが二人の関係を少しづつ変えていく。
抱き締めた腕が,重ねた手が,変わっていく心のサインを少しずつ伝えていた。
求めあう存在と温もりは,もう親愛からだけではないのだと,
絡み合う視線と温もりがそれを伝えていた。

でも‥‥。

もう少しだけ‥‥。

「雪姉。髪洗うって言ってたよね?」
「うん。可愛いかなちゃんの髪はお姉ちゃんに任せなさい♪」

満足げに微笑み合う二人は足早に寮へと向かった。
何気ない,‥‥‥雨の日の出来事。
二人にとってそれは‥‥‥大切な日常。
32WTUUおわり  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 03:44:17 ID:1AfGrI9M
お目汚し失礼しました。
なんかSSになってないですかね?
ご意見・感想などありましたら,お手柔らかにお願いしますww

流石に姉妹愛,ガチ百合でエロってハードル高いんですが,
PINK板なんで良いですかね?書けそうなら書いても。
う〜ん。悩む。
33名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 09:27:51 ID:DYMUYVdQ
Candy☆boy SS

→RALLY← 「ソーダバーと肉まんと…」
http://rally2.blog.shinobi.jp/Entry/1/

In the tohubohu. Andante
http://maidenlily0.blog17.fc2.com/blog-entry-2.html
34名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 09:36:48 ID:0beAgDRL
地震を怖がって布団の中で奏にしがみつく雪乃
内心オロオロしながらも毅然として頭をなでて宥める奏
35AA  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 14:42:28 ID:1AfGrI9M
>>34
こんなんどうすか?
妄想横槍すんません。
36AA1/2  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 14:42:49 ID:1AfGrI9M
天井が軋む。
四角い部屋がねじられるかのような振動が一瞬のうちに訪れ,
今もまだ部屋を軋ませている。

「ひゃぁっっ!!」

異様な空気を感じて目覚めた二人を襲ったのは,そんな恐怖だった。
突然襲った振動に逃げることもままならず,
竦んでしまう体を何とか鼓舞して奏は雪乃を抱え込んだ。

「やだぁ,怖いよ〜。」
「大丈夫だよ,雪ねぇ。」

奏は雪乃を抱きしめると,そのまま頭を抱えるように抱き締めた。
長いように感じた揺れは,きっとほんの数秒の出来事。
しばらくすると,さっきまでの軋みが嘘のように部屋は静寂を取り戻した。

ふぅ。もう大丈夫かな?

そう思って奏は辺りを見回す。
寮の廊下は辺りの様子を探る寮生の喧騒で賑わっていた。

「もう大丈夫だよ。雪ねぇ。」
「う〜〜ん。こ‥‥怖かったよ〜。」

涙ぐむ雪乃に見とれながらも,奏では優しく雪乃の頭をなでた。

「怖がりなんだから。雪ちゃんは。」
「だってだって,この後大津波とか,宇宙人襲来とかあるんだよ!!」
「いや‥‥それってなんてSFよ?津波はともかく宇宙人って‥‥。」
37AA2/2  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 14:43:10 ID:1AfGrI9M
真面目に心配したのが馬鹿らしいと言わんばかりに奏は大げさにあきれ顔をした。
一方雪乃は半ば本気らしく,一層興奮した様子だった。

「ばか,大丈夫よ。そんな心配してないで,さっさとテレビ見に行くよ。」
「かなちゃんは‥‥。」

ベッドから降りて,部屋を出る準備をする奏に雪乃は問いかける。

「かなちゃんは,私が宇宙人にさらわれたら助けに来てくれる?」
「そんな電波飛ばしてるのはどの口かしらね〜?」
「ひゃい!ひゃい!」

雪乃の良く伸びる柔らかいほっぺたを楽しそうに奏はひっぱる。

「来てくれないの〜?」
「‥‥‥命がけで‥‥助けに行きます。」

雪乃は頬をさすりながら奏の言葉を嬉しそうに聞いた。

でもね,ゆきちゃん。あたしは絶対そんなことさせないよ。

雪乃に背を向けたまま,奏は胸の中で呟いた。
奏もこの揺れにショックを受けて,今もわずかに手が震えている。
廊下に出て,ほかの寮生の様子を伺う二人の手は,
いつもよりもさらに強く固く握られていた。
38おわり。  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 14:44:17 ID:1AfGrI9M
お目汚し失礼しました。

>>33
勉強になりました。
ソーダバート肉まんはかなり萌えますね。ツボりました。
39名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 15:26:10 ID:nuTwSJfQ
GJ。
何といいましょうか、見ていてのたうちまわってしまいます。
にやにやで顔が崩れるわ。
エロなくてもこれはこれで充分エロい。
40蛇足  ◆yuri0euJXw :2008/06/14(土) 15:50:33 ID:1AfGrI9M
「サクマ式ド○ップス☆GIRL」
をチラ見して,エロもいけると思いまスた。ダメだ。毒されてる。

>>39 僕(38)向けでいいんですか?だったら感謝感激です。
それとも, >>33 向け?

空気読めずスマソ。
とりあえず,週末まで萌え悶え苦しみそうだwww
41名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 16:12:31 ID:nuTwSJfQ
>>40
地震編が一番のたうち回りました。
>>33はまだ見てないわ、そういえば。
42名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 18:45:46 ID:t16U7t03
candyスレあったのか
43名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 20:45:36 ID:H6ZvAd9F
できたんだよ〜ん。
44名無しさん@秘密の花園:2008/06/14(土) 22:58:47 ID:utPGCWEh
このスレはさくちゃんに監視されています
   |  |_
   |  |  ^ヽヘ
   |_|ノリヽ)〈
   |奏|゚ ヮ゚ノリ))
   |愛|o【◎】
   | ̄|/_jl〉
   |  |!:ノ
   """"""""
4541  ◆yuri0euJXw :2008/06/15(日) 02:24:10 ID:HB8JQuGm
改めてサンクス!!

咲ちゃんの監視をのがれて(見せびらかして)
いちゃいちゃラブラブな二人を書きたいと思います。
これからもよろしくvvv
46Massage1/3  ◆yuri0euJXw :2008/06/15(日) 19:16:10 ID:HB8JQuGm
「あれ〜?」

雪乃は奏より先に着替えを終え,まだ着替え途中の奏を何気なく見た。
何気なくというか,本当はそうした奏を何事もないように
しげしげと見つめるのが秘かな雪乃の日課なのだ。
その甲斐あってか,雪乃はあることに気付き,そっと奏に近寄った。

「うわぁっ!何すんのよ。いきなり。」
「かなちゃん,胸大きくなった?」

背後から密着して,雪乃は奏の胸を鷲掴んで
もぎゅもぎゅとその大きさを確かめている。

「体重維持するのに必死で,それどころじゃありませんよ〜だ。」
「でも体重そのままなのに,かなちゃんのおなか‥‥。」

雪乃は胸を揉んでいた手の一方を奏での腹部まで滑らせ,くるくると撫でた。
臍のあたりをなぞるように指を滑らせ,くすぐるように素肌に触れた。

「ほら‥‥ちょっと細くなってる。」
「っ‥‥そんなこと分かんないでしょーに。」

奏は,雪乃の行動にどぎまぎしながらも平静を装っていた。
脱ぎかけた服は肌蹴たまま,手に握られたパジャマはそのままで小刻みに震えていた。

「じゃあじゃあ,胸が大きくなるマッサージしてあげるね。」
「へ?うわぁ。」

言うが早いか,奏のブラのホックを外し,零れ落ちた双丘を再び包み込む。
そしてその手は,奏の膨らみを下から掬いあげるように揉みほぐしていった。
47Massage2/3  ◆yuri0euJXw :2008/06/15(日) 19:16:34 ID:HB8JQuGm
「っあ。ゆき‥‥ちゃん?!ふざけないでよ。」
「かなちゃんは,おっきくしたくないの?」
「いや,だからって。ぁ‥‥ふ‥‥ぅ。」
「低反発クッションのお返し。」

巧みな雪乃の手技は,徐々に奏の息を荒げていく。
奏は雪乃の手に性的な刺激を感じていることがわかり,居た堪れない気分だった。
罪悪感と背徳感と‥‥,体の奥の方まで響く‥‥恍惚とするような刺激。
吐息を必死に堪え,なんでもない風を装い続けていたが,それも限界に近かった。

「どう‥‥?解れてきた?」
「ほ‥‥解れてぇ?」
「かなちゃん美術部だから,お肉硬いんじゃないかと思って。でもねでもね‥‥。」

雪乃はそのままきゅっと奏を抱きしめる。

「私は今のかなちゃんが大好きだよ。ぷにぷにしてて抱き心地いいし。」

さらに雪乃は自分の胸を奏の背に押し付けるようにさらに強く抱きしめる。

「っ‥‥ゆきちゃん‥‥。」

奏は決壊寸前の自分を雪乃にさらけ出してしまおうかと一瞬思う。
でもためらいを持ったまま,そのまま激しく鳴り響く鼓動を胸に立ち竦んでいた。

コンコン,おーい。

ドアの向こうから忙しいノックと聞きなれた隣人の声が聞こえた。
応答に応えようと雪乃は奏を解放してドアへ向かう。
一方奏は雪乃の腕が離れたことと,急に現れた音に冷静さを取り戻しつつあった。
48Massage3/3  ◆yuri0euJXw :2008/06/15(日) 19:16:55 ID:HB8JQuGm
「おう,片割れ。赤い顔してどうした?」
「ちょっと行ってくるね,かなちゃん。」

来客はいつものように奏に声をかける。それに続いて雪乃が部屋を後にした。
ドアがしまる音が部屋に響いた。
奏は力が抜けたのか,かくんと姿勢を崩し,カーペットにへたり込んでしまった。
誰にも聞こえないような声で,奏は呟く。

「ゆきちゃんの‥‥‥ばかぁ‥‥‥。」

未だに体に残る雪乃の感触が奏の体を駆け巡る。
熱くなりかけた熱は,体の奥深くで燻っていた。
きゅっと膝の上でこぶしを握り締める。
雪乃が帰ってくる前にこの悶々とした気分を一掃したかった。
何かを振り払うように立ち上がると,奏はさっさと着替えを済ませ,
先にベッドへ入って,目を瞑った。

「雪ねぇの‥‥ばか‥‥。」

結局悶々としたまま寝付いて眠れなかった奏は,
翌朝,雪乃がすやすやと奏の胸に埋もれて,というか触りながら
寝ていたのにキレて得意の「頬っぺたつまみ」を炸裂させたそうです。

「ゆきちゃん。あたしの寝込みに何してんのよ〜っ!(人の気も知らないで!)」
「いひゃいひゃいひゃいよ〜,かなひゃ〜ん。」
49あとがき  ◆yuri0euJXw :2008/06/15(日) 19:18:16 ID:HB8JQuGm
お目汚し失礼。
もうなにも言うまい。
住人増えるまで自嘲する。;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
50名無しさん@秘密の花園:2008/06/16(月) 03:01:03 ID:wdmLqo1n
喋り口とか特徴つかんでるなぁ
51名無しさん@秘密の花園:2008/06/16(月) 04:07:14 ID:FIZc3IMH
「片割れ〜」言う所がちょっと引っかかるかな。
あの子毎度そう呼んでるわけでもなさそうだし、
出すのはわざわざあの子でなくてもいい気がする。
他に寮生いっぱいいるだろうし。
52名無しさん@秘密の花園:2008/06/16(月) 22:33:40 ID:u5fsrb9w
CD情報天才

ttp://www.clubhobi.net/user/itemView.php?shopCode=0001&shohinNo=00024557&mode=0

サクマ式ド○ップス☆GIRL

ttp://s7.artemisweb.jp/monimoma/sakumadropgirl/

   ヽ('A`)ノ
    ノ ノ    
 ((( < ̄< ))))

    <('A`)>
     ) )      
 (((( > ̄ > ))))
53名無しさん@秘密の花園:2008/06/16(月) 23:27:09 ID:kmXquLlO
>>49
悶絶しましたw
雪姉いい味出してるよ〜。
自嘲しないでまた書いて下さい
54駄作5号  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:12:55 ID:tonWkR+G
電波受信したんで駄作投下します。
起承転結なってないと思いますが,
読んで下さる方,脳内補完してください。

>>51 ご指摘もっとも。
いろんな寮生を妄想してみます。
奏たちの寮生活とか興味あるし。
本編にもっと出てこないかなぁ。
55駄作5号 1/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:13:31 ID:tonWkR+G
「奏先輩!雪乃先輩!おはようございます!」

懲りないなぁと呆れ顔で奏が振り向くと,今日も元気いっぱいな咲夜が立っていた。
その手にはトレードマークと言っても差し支えない奏の姿が詰まったデジカメが‥‥。
今日も朝の一時が納められてていた。

「……咲ちゃんおはよ。」
「おはよう。咲ちゃん」

げんなりとした奏は置いておかれ,咲夜と雪乃の間には歓談の花が咲いた。

「奏先輩。」

奏が気がつくと,いつの間にか下からの目線で,咲夜が真っ直ぐに奏を見ていた。

「……なに?」

恐る恐る奏は咲夜に問いかけると,満面の笑みで咲夜は応える。

「今日はおいてかないでくださいね♪」

いやあれは,咲夜が妄想モードに入ったからであって……と
幾ら奏が言っても相変わらず咲夜は聞く耳を持たず,
いつの間にか奏の手はしっかりと咲夜に握られていたのだった。

「……あの……これは?」

握られた手を持ち上げ,満面な笑みの咲夜と
それを見つめる雪乃に問いかけると,事も無げに咲夜は言った。
56駄作5号 2/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:13:52 ID:tonWkR+G
「はい!雪乃先輩がまるまるバナナと電車に乗るまでの
奏先輩と手を繋ぐ権を交換してくれると言うことなので……。」
「かなひゃん,いひゃいひゃいよ。」
「おやつであたしを売るなとあれほど言ったのに!もうっ。」

咲夜の話が終わる前に,雪乃のほっぺたは盛大に伸びた。

「仕方ないなぁ。」

前払いされたまるまるバナナの行方に思い当たる点があり,
ため息をつきながら奏は諦めて咲夜と手を繋いだ。

「私はこっち〜♪」

ウキウキと雪乃は反対の手を握る。
身動きのとれない自分の姿に朝から疲れ果てながら電車を待つ奏であった。

「はい!咲ちゃん。堪能できた?」
「雪乃先輩,ありがとうございました!」

混み合った車内で二人はこっそりと話し合っている。
いい加減にしなさいよと睨みを利かせながらも
奏はドア沿いに立てるように二人に先を促した。

「ふぅ。」

今日は珍しく奏は雪乃に起こされた。いつかの仕返しなのか,雪乃の作戦なのか
出すだけで奏は赤面してしまう。

『かなちゃん。かなちゃん。あ〜さだよ。起きないとちゅーしちゃうぞ♪』
『‥‥うん‥‥?ゆき‥‥ちゃん?』
『ん〜〜』
57駄作5号 3/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:14:14 ID:tonWkR+G
夢うつつのまま,目を覚ました奏での目前にあと数ミリで目標点に
到達する勢いの雪乃が迫っていたのだ。
慌てて飛び起きたせいで,奏は今もまだ起きた心地がしない。

珍しく雪乃が起きたのはこのためかと奏は思い直してげんなりした。
この時間帯は通勤ラッシュで非常に込み合うのであまり二人が乗ることはない。
というか,しっかりももであるはずの奏がゆったりと登校できる
この時間の電車に乗りたがらないのだ。
だから二人が電車に乗る時間帯は人が減った少し後,しかし時間はぎりぎりだった。

「ん?」

久しぶりに乗る満員電車に思いを馳せていると,
乗客に押されるように咲夜が奏に密着してきた。
また何かの策略かと思いきや,雪乃の方にもそんな素振りはない。
よくよく咲夜を見るとただならぬ雰囲気がした。

「どうかしたの?咲ちゃん。」

思わず奏は咲夜に声をかけた。
咲夜は俯いたまま,奏の手をキュッと握ってきた。
小さい声で何かを言っているが奏は聞き取れない。
奏はもう一度聞き返した。

「奏先輩……助けて……痴漢……。」

今度ははっきりと聞き取れた。
咲夜は顔をひきつらせて奏の方へ涙目の顔を向けた。
奏は咲夜の背後周辺をにらみつけるが,
この混雑では全員が怪しく見えてしまう。
58駄作5号 4/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:14:34 ID:tonWkR+G
「咲ちゃん,こっちおいで。」

奏は咲夜を引き寄せ雪乃の側へ移動させる。

「雪ねぇ,カバン。」

事態を察知してるのかしてないのか雪乃は混み合う人混みから
咲夜を庇うようにカバンを持ち替える。同じ様に奏も体を捻る。

「もうちょいで着くから,そしたらダッシュだよ。」

奏は咲夜と雪乃にだけ聞こえるように小声で伝えた。
駅に着くと同時に三人は算段通り人混みを離れた。

「もう大丈夫かな。」

奏は人気の少なくなったホームで咲夜に声をかける。

「こ……怖かったですぅ。」

かくんとへたり込んだ咲夜を雪乃が抱きしめて慰めていた。

「ゆ……雪乃センパ……。」
「咲ちゃんて可愛いから,気をつけないとね。」

雪乃は奏の方を見ながら優しく咲夜の頭を撫でていた。
この時間になると流石に登校生徒も多くなる。
女子校ともなればその喧噪は予想以上だ。

「も〜,今日の奏先輩超素敵でした!」
59駄作5号 5/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:14:55 ID:tonWkR+G
すっかり元気を取り戻した咲夜は奏に助けられたことを辺り構わず
吹聴して……とは言っても他にギャラリーはいないのだが,
それを雪乃は適当な相槌を入れながら聞いていた。

「咲ちゃん,これに懲りたら朝は普通に登校したら?」

奏は,すっかり復活した咲夜に呆れながらも,元気になって良かったとほっとした。

「それはできません。奏先輩。」

咲夜は立ち止まって下からのぞき込むように奏を見上げた。

「だって今日あそこにいなかったら超かっこいい先輩に
助けてもらえなかったじゃないですかぁ。」

写真に撮れなかったのが残念と,咲夜は悔しがっていた。
懲りないなあとあきれるも,雪乃と奏は自分たちの校舎へと向かう。
咲夜はありがとうございましたと大きく手を振って一年生の校舎へ向かった。

「頑張っちゃったね。かなちゃん。」

二人になったとたんに,雪乃は口を開く。
意味深な言葉に奏はどきっとした。

「‥‥誰だって‥‥嫌でしょ‥‥あんなの。」
「そう言って私の時も助けてくれた。」

でもあの時は激しかったよねぇ,と思いだしながら雪乃は語る。
昔,雪乃を襲った痴漢の指をメった討ちにするという荒業を
奏はやってしまったのだ。
60駄作5号 6/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:15:16 ID:tonWkR+G
痴漢は騒ぎにならなかったが,その怪我が騒ぎの種になってひと騒ぎ起きたらしい。
らしいというのは,混乱に乗じて二人は逃げてしまったから
登校が重なった友人からの伝聞ということだ。

「だって‥‥許せなかったんだもん。」
「なにが?」
「‥‥‥なんでもない!!それより,今日みたいなこと次やったら知らないんだから。」
「ん〜〜何のことかなぁ?」
「しらばっくれんでもいい。」
「いひゃいひゃいひゃいひゃい。」

雪乃の頬っぺたは今日も伸び心地抜群だ。

「まるまるバナナであたしのこと売り飛ばすんじゃないわよ。」
「おいしかったねぇ〜,まるまるバナナ。」
「ゆ・き・ちゃん!!」
「はぁ〜い。善処しま〜す。」

ぷんすかとふくれっ面を見せる奏だったが,そう大して怒っている様子でもなかった。
そんな奏の横顔を見て,雪乃は微笑む。
絡み合うように握られた手をさらに絡めるように雪乃は奏の腕を抱きしめた。

「あっそうだ。頑張ったかなちゃんにご褒美上げちゃおうかな?」
「ん?ご褒美?」
「何がいい?次の中から選んでください♪」

(1)雪乃特製カレースパゲッティ(じゃんけんで勝ったら食べられる)
(2)まるまるバナナ(3分の1)
(3)ちゅーで目覚まし(ご希望次第でフルコース♪)
61駄作5号 7/7  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:15:37 ID:tonWkR+G
「あの‥‥。選択になってないんですけど‥‥。てか,これご褒美?」
「さて,奏さんはどれがお好みですか?」
「‥‥(本当は3がいいけど)‥ゆきちゃんに任せるわ。」
「じゃ‥‥さん‥‥。」

良くわけのわからない会話を雪乃としている間に時間は過ぎ,予鈴が鳴るのが聞こえた。

「あぁ!!やばっ!!もうこんな時間。せっかく早く来た意味ないし。」
「いや〜ん。プリン食べてないよ〜。」
「お昼に購買で買ってあげるから。早く行くよ。」
「は〜い。」

教室に向かってかけていく二人の手は,今日もしっかりと握られていた。
何気ない日常に込められた二人の物語。
そこに咲夜が混じったとしてもけして揺らぐことはない二人の絆がそこにあった。
62駄作5号補足  ◆yuri0euJXw :2008/06/18(水) 00:18:17 ID:tonWkR+G
お目汚し失礼しました。
最後が締まらない締まらない。
申し訳ない。腕が欲しい。

この先続きでエロ展開とか考えてるんですが,どんなもんでしょうかね?
これから書くので,まだ先ですが,誰か読んでくれる人いるかな?
出来上がったらひっそりと投下させてもらいます。
63名無しさん@秘密の花園:2008/06/18(水) 22:15:02 ID:RPuaeg6A
全力で3番お願いしますwww

エロ展開wktk
64名無しさん@秘密の花園:2008/06/18(水) 22:22:56 ID:W0BCSLVN
>>62
続きよみたいです。書いてください、お願いします。
エロ展開楽しみです。
65名無しさん@秘密の花園:2008/06/19(木) 07:26:02 ID:4nFUddvm
全裸で待ってるぜ!
66名無しさん@秘密の花園:2008/06/19(木) 09:48:48 ID:HjvCKcF2
エロ展開めっちゃ期待してます
67名無しさん@秘密の花園:2008/06/20(金) 19:38:50 ID:xC00WWy7
DVDパッケージ顔の雪乃に迫られたらもうメロメロだね。
色っぽすぎて萌えるwww
68名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 00:38:56 ID:+d8FKUw9
2話きてるー
0時配信とはおもわなかったぜ
69名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 00:42:15 ID:6Z5XUsto
今回も咲ちゃんが変態でよかったです
70名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 02:35:41 ID:khMZi3HK
うはっwwwwやられたwwwww
たまらんwwww待った甲斐あった!!
71名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 03:51:23 ID:khMZi3HK
原作が神すぎてエロぱろにならんwww
あーちくしょうwww萌えすぎるwww
72名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 05:03:42 ID:q/LBFEZo
櫻井部屋はなぜそこまで要ノックにこだわるのか
73名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 06:52:19 ID:HqBKnnVt
そりゃあ,見られてはいけないことしてるんだよ。
雪ちゃんの機織りとか。かなちゃんのメタボチェックとか……。

いひゃいひゃいひゃい
(;>Д<;)
74後編続き行きます  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:01:20 ID:khMZi3HK
episode:02の耳パク見て,ちょっと自信なくなった。(元々ないけど)
なんかもうがちで原作でやってほしい。

でも前作の続き(エロ本番編)一応投下します。

>>63-66 米ありがとうございます!!
75後編続き1/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:02:01 ID:khMZi3HK
「咲ちゃんじゃないけど……。」

夜になっていつものように二人でベッドに入っている。
雪乃は向かい合って寝ている奏の顔を見て,思い出し笑いをしながら言った。

「なによ……。」

何を言われるのか見当もつかない奏は
また何か茶化されるのではないかと思い身構える。

「格好良かったよ。今日のかなちゃん♪」

にっこりと優しく微笑む雪乃の表情と言葉が奏の不意を突く。
どきんと一際強く心臓が拍動する。
意表を突かれて奏は慌てながら,まじまじと言われたことに照れていた。

「わ…私だって必死だったよ。ドキドキしっぱなしだったんだから。」

今も奏の胸はドキドキと,鼓動は早まったままだ。
うっとりと奏を見つめる雪乃の視線が気になって仕方がない。
恥ずかしさでちょっと居心地の悪い奏は雪乃を直視できないでいた。

「でもね,ちょっと妬けちゃったかな?」

雪乃は少しだけはにかんで言った。
奏は,顔を赤くして必死に弁解する。

「なっ,何言ってんのよ。私は雪ちゃんが大好……。」
76後編続き2/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:02:25 ID:khMZi3HK
奏がそう言いかけると、ふわっと奏の視界が何かに遮られた。
いや正しくは,すぐ目の前に雪乃がいて,柔らかい感触が唇に……。
一瞬何が起きたか分からないとでも言うように,
奏は目をぱちくりとさせている。

「う…ぁ…ゆきちゃ?‥‥今……口…!!」

一瞬の間の後,奏は動揺してまともにものが言えない。
手を自分の口にあて,信じられないという言葉を顔中に散りばめて混乱していた。

「えへっ。ちゅーしちゃった。」

奏は現実に起こったことを確認してかっと頭に血が昇る。
ぺろっと舌を出して,にこやかにほほ笑む雪乃を奏は直視する事はできなかった。

「私も……かなちゃん大好き。小さい頃かなちゃんが私にちゅーしてくれたからこれでおあいこかな?」
「あっ,あれはっ……。」
「む〜〜,じゃあね。これは,ご褒美♪」
「んぐっ!!」

雪乃は再び奏と唇を重ねた。軽く吸い付くように奏の唇を味わう。
一方奏は雪乃の急襲に反撃する余裕もなく,雪乃に身を任せていた。
ああっ,これがキスなんだ……と,奏はただ漠然とその心地よさに酔いしれていた。
雪乃の柔らかくて,暖かい温もりが奏の唇を通して伝わる。
驚愕と緊張からがちがちになっていた奏の体は次第に弛緩していった。
奏の体から余分な力が抜けたのを見計らって雪乃はより深く口付ける。
するりと差し入れられた舌先は奏の唇や歯茎を撫でていった。

奏は身を任せていた心地よく柔らかい感触が急に変化したことに驚き,反射的に雪乃をから離れようとする。
二人の間にできたわずかな距離に伝わるキスの名残と,
うっすらと湿った雪乃の桜色の唇を見て自分に何が起きたのか奏は理解したのだった。
77後編続き3/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:02:47 ID:khMZi3HK
「しっ,舌!?舌……入れた!?」

雪乃のテンポの速い呼気がその行為に夢中だったことを示していた。
急にできた二人の間の距離に雪乃は不安を感じたのか,奏に恐る恐る尋ねる。

「……いや……だった?」

上目遣いで奏の様子を確かめる雪乃のいじらしい姿に,奏が逆らえるはずもなく‥‥。

「そ‥‥そんなことない‥‥よ。お‥‥驚いただけ‥‥。」
「朝もちゅーして起こしてあげようと思ったのに,かなちゃん起きちゃうんだもん。」
「いや,だって,誰だって驚くでしょ?!あんな‥‥。」
「かなちゃんだって最初はんーってしてたのに。」

奏は朝,雪乃の声を聞いて寝ぼけながら雪乃にキスされる夢を見ていた。
夢の中であと少し,というところでバッチリと目を開けると,目の前にはキス寸前の雪乃が‥‥。
という絶妙なシチュエーションに慌てふためきながら,飛び起きたのだった。

「奏さんは,私とちゅーしたくないんですかぁ?」
「そんな,だって私たち‥‥女の子同士だし‥‥それに姉妹‥‥。」

奏は身を起こし,もじもじとしながら,身をすり寄せる雪乃に応える。
言葉じりはだんだんとか細くなり,もう最後の方はほとんど聞こえなかった。
それに呼応するように,か細い声で呟く雪乃の声が,奏のもとに届いた。

「いけない‥‥ことなのかな?」

はっとして奏は雪乃の方を向く。
今にも泣きそうな表情で奏にすがりつくように雪乃は続けた。

「好きな人と‥‥しちゃいけないの?」
78後編続き4/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:03:08 ID:khMZi3HK
奏がずっと考えていたこと,何かの拍子にいつも脳裏をよぎっていた。
それは雪乃も同じで,同じ想いで‥‥。
それが例え許されないことだとしても,抗えるはずもない。
お互いに求め合っているのに‥‥,誰にも断ち切れない絆で結ばれているのに‥‥。
心以上の繋がりを,奏もまた求めていた。

「ゆきちゃん‥‥あたしも‥‥ゆきちゃんと‥‥。」
「かなちゃん。私にちゅーしてくれる?」

そう言って雪乃は目を瞑り唇を少しとがらせて奏を待った。
奏の鼓動が速くなる。どんどん加速して踊り出す心臓は胸から飛び出してしまいそうだった。
そっと雪乃の両肩に手を置き,そっと押すとなんなく雪乃はベッドに倒れ込んだ。
あどけないその様子に,奏のドキドキとした胸の鼓動はトクンと別の鼓動を刻み始める。
無防備な雪乃の姿に奏の想いはだんだん大きくなって‥‥。
二人の鼓動がシンクロするような一体感が二人の間に作られていた。
そっと奏の唇が雪乃の唇に触れる。
柔らかくて滑らかな唇に一度触れてしまうと,もう二度と離れたくなくなってしまいそうに惹きつけられた。
先ほど雪乃がしたように奏も唇に軽く吸いついてその感触を確かめる。
そして思いきってそっと舌先を雪乃の唇に触れさせてみた。
ピクンと雪乃の体が震えた。奏は遠慮がちにもう少しだけ,舌先を伸ばす。
すると,それを待ち受けたように雪乃は奏の舌を絡めとり,少し強めに吸う。

「んんん〜〜!!」

攻めていたのは奏だったはずなのに,いつの間にか雪乃が攻めている。
二人は流れる唾液もそのままに,より深くより敏感に感じる場所を求めて,
頭の角度を変えながら,舌先を絡め合っていった。
キスの応酬は雪乃に軍配が上がり,力の抜けた奏は体勢を入れかえられてしまった。

「えっへへ。かなちゃん可愛い。」
「だって,初めてなんだよ。それに‥‥こんなに‥‥。」
79後編続き5/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:03:29 ID:khMZi3HK
激しく呼気を洩らす奏に嬉しそうに雪乃は微笑む。
そして恥ずかしそうに告げた奏の感想を聞き逃すはずもなかった。

「私だって初めてだよ。さて奏さん,はじめてのちゅーはどうでしたか?」
「〜〜〜!!」

恥ずかしそうに頬を赤らめた奏はギュッと雪乃を抱き締めた。

「凄く‥‥良かった。」

くすっと微笑むと,雪乃は奏のおでこにちゅっとキスする。

「私‥‥かなちゃんにご褒美あげるって言ったの覚えてる?」
「今朝のこと?」
「うん。(3)ちゅーで目覚まし(ご希望次第でフルコース♪)」
「‥‥ゆきちゃん。はじめから選ばせる気なかったでしょ?」
「えへっ♪」

こつんと二人は額を寄せ合う。

「あたし‥‥ゆきちゃんと‥‥もっと一緒がいい‥‥。」
「私も‥‥かなちゃんと‥‥もっと仲良くなりたいよ。」

雪乃は,そっと奏の頬に手を添え,頬を撫でる。
キスで敏感になった体に触れられ,奏はぴくっとそれに反応した。
雪乃はにっこり微笑むと,先程までの余韻に震える奏の唇にえいっとぱくついた。

「ふぐっ!」
80後編続き6/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:03:51 ID:khMZi3HK
奏は目をパチパチさせながら雪乃の行為を受け入れていた。
鼻から抜けるように甘い声が奏の口から漏れる。
それを聞いて嬉しそうに目を細めた雪乃は
だぶついた奏の服の中へ手を滑り込ませた。

「んぐっ!ん〜。」

と奏は何かを言おうとしていたが,塞がれた口からは呻き声が漏れるばかりだった。
雪乃は奏の胸の膨らみを大事そうに撫でながらゆっくりと揉みしだいていく。
口腔内の敏感な部分を執拗に攻められ,初めての性的な愛撫を胸に感じて
奏の頭の中はぼんやりとした陶酔感に満ち始めていた。
雪乃は高揚しはじめた奏の表情を見ながら,
次第に起立し始めた胸の先端に指を添え,コリコリとその感触を確かめた。

「ひぁっ…ん!」

急に訪れた強い刺激に奏は頭を仰け反らせて過敏に反応した。
雪乃は奏の白い喉元を舐め上げ,軽く歯を立てる。

「ひっ……ぁん!」

ゾクゾクとした快感が奏の背筋を走り抜ける。
抑えられない嬌声が奏の口から漏れた。

「ふふ…かなちゃん,首弱かったよね?」

軽く歯を立てながら雪乃は奏の様子を伺う。
そして全身を震わせながら感じる奏の耳元でそっと囁いた。

「……耳も」

そう言って雪乃はぱくっと奏の耳朶を口に含み,やわやわと唇で噛みしだいた。
81後編続き7/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:04:12 ID:khMZi3HK
「ひゃっ,耳食べたっ‥‥!!‥ぁん……耳は……ぁ!ダメ……。」

ゾクゾクと背筋を走る感覚から逃れようと体を捩る奏だったが,
力の抜けた体を雪乃に抑え込まれて動きは制限されてしまっていた。
ぴちゃぴちゃと湿った感触が耳の中まで侵入してくる。
全身を駆け巡るゾクゾクとした感覚が体の中で別の感情を生み出しているのを奏は感じた。

「ゆ……雪ちゃ……ふぁ……っんんぅん。」

雪乃はたっぷりと奏の耳を舐って,耳朶をしゃぶって解放する。
そっと息を吹きかけられると奏の神経はさらに敏感に感じた。
奏は潤んだ瞳を雪乃に伏せながら荒い息を吐いていた。

「気持ち……いい?」

雪乃は嬉しそうに奏に尋ねるが,言われた奏は正直に言えるわけもなく
顔を赤くしたまま恥ずかしそうに雪乃から視線を逸らせた。
その様子を雪乃はちゃんと分かっているとでも言うようにいそいそと服をまくりあげて指を動かす。

「わかってるよ♥だってかなちゃんの胸こんなだもん♪」

雪乃は撫でていた奏の胸の膨らみの,尖った先端を少し強めに摘んで言った。

「あっくぅんっ,そんなに強く‥‥ふぅ‥ん‥‥。」
「えいっ!」

雪乃は,奏の色付いた先端に吸いついた。
優しく,愛しげにそこに触れる。

「っ‥‥ゆき‥‥っっ!!」
82後編続き8/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:04:32 ID:khMZi3HK
奏が苦しげに雪乃の名を呼ぶ。
初めて感じる感覚に混乱しつつも,それが至福の時間であることを徐々に理解していった。
体に訪れる刺激に耐えようと握り締めたシーツから手を取り,
雪乃は奏の指を一本一本丁寧に口に含む。

「かなちゃん‥‥‥好き‥‥。」
「ゆきちゃん‥‥さ‥‥なんか慣れてない?」
「そんなことないよぉ。かなちゃんが可愛いからつい‥‥。」

弾む呼吸を抑え,照れ隠しを含めて奏は雪乃に話しかける。
いつも奏の方が悶々としていたはずだったのに,
なんでもないことのようにさらっとしてしまう雪乃がちょっと羨ましい。
そんな羨望が奏の心をかすめた。
それにうっとりと見つめてくる雪乃の瞳が潤んでいて,どうにも奏は惹きつけられてしまう。
吸い寄せられるように二人は顔をよせ合い,どちらからともなく唇を重ねる。

触れ合うだけのキス‥‥。

何だかそれはとても穏やかで優しい時間を二人にもたらした。
すっと雪乃の指先が,奏の太股に触れる。
そっとスパッツの上から,太ももの内側に向けてそれは動きだした。

「ちょっ!!ストップ!!雪ねぇっ‥そっちはっ‥‥。」

雪乃のしようとしていることに気付き,奏は急いで雪乃を止めようと試みる。

「ん〜〜なぁに?」

そう言うと雪乃は奏の耳朶を甘噛む。
奏が怯んだ隙に,雪乃の手は奏の太股の間に滑り込んだ。
太股に力を入れ,奏は何とか雪乃の手の進入を拒む。
83後編続き9/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:04:54 ID:khMZi3HK
「いや?」

雪乃は奏の頬に顔を寄せ,頬擦りしながら尋ねる。
拒絶の言葉を怖がっている雰囲気もない。
むしろ奏がどう返事を返してくるのか楽しんでいるようだった。

「いや‥‥‥じゃないよ。ただ‥‥これ以上されたら‥‥さ‥‥。」

恥ずかしそうに,奏はぽつぽつと言葉を紡いでいく。

「されたら?」
「なんだか‥‥どうにかなっちゃいそうで‥‥。」
「えへっ♪そんなに良かった?」
「ばっ!!いっ言わないでよっ,もう‥‥。は‥‥恥ずかしいんだから。」

「嬉しいよ,かなちゃん。」そう言って雪乃は奏の頬にキスする。

「大丈夫‥‥ずっと一緒だよ‥‥。」

「大丈夫だよ。」とずっと奏の耳元で雪乃は囁き続ける。
雪乃の言葉は,魔法のように奏の体に浸透していった。

大丈夫‥‥ずっと一緒だよ‥‥

ただそれだけなのに,奏の体と心をがんじがらめに縛っていたものが解れていく。
素直に,ただ素直に雪乃を受け入れて,溶け合っていくような錯覚すら奏は感じた。

「はっ‥‥ぁあん!!」
84後編続き10/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:05:21 ID:khMZi3HK
雪乃の指先が布地越しに奏の秘所に触れる。
スリットに沿って動かす指が鈍く奏を刺激する。
体の奥の方に滾った欲望がその刺激によって一気に火がつく。
奏の素直な様子に雪乃も感情が昂ってきたのか,奏のスパッツを脱がし自分も服を脱ぐ。
素肌が触れ合うと,高まったお互いの体温がとても心地よかった。

「ね‥‥ゆきちゃん‥‥もっかい‥‥ちゅーして‥‥。」

甘えたように奏が雪乃に言う。
時々しか見せない奏の表情に,雪乃はどきっとする。
奏の要望通り,雪乃は奏の唇を塞ぐ。
唇を密着させ,声も息も洩らすまいとすべてを吸いつくすような激しいキス。
でもその一方で,奏の秘所で指を動かすことは止めない。
秘芯を撫で,秘裂を行き来させると,奏からは鼻に抜けるような声が漏れた。
雪乃は予告なく,奏の中へ指を入れた。

「ひぐっ!んんん〜〜!!」

身悶え体を捩る奏を雪乃は離さない。
手のひらで秘芯を転がしながら,ゆっくりと内部を指の腹で撫でるように動かす。
痛そうな素振りがないか様子を見ながら,雪乃はゆっくりと指を深めていった。

「かなちゃんの中‥‥熱い‥‥。」
「ぁっ‥‥ゆきちゃっ‥‥んぁ‥‥ふ‥ぅん‥‥。」

なんとなくドコがいいのかわかる。
奏の表情も一つの手掛かりだが,雪乃にはそれがなんとなくわかる,そんな気がした。
日常のいろんなところにちりばめられたクイズのように
お互いのことをなんとなくわかる瞬間がある。
元は一つだったかもしれないけど,生まれてからは二人で,でもずっと一緒で。
いつも一緒にいたけど,それでも別人で‥‥。
85後編続き11/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:05:43 ID:khMZi3HK
いつからかお揃いのものもなくなって‥‥。
双子だからって一緒っていうわけじゃない。別の人間なんだって意識してた。
だから,ちょっとした擦れ違いが起こってしまったりして,だんだんそう言う気持ちも大きくなっていって。
でも誰よりも雪乃は奏を身近に感じてる。他の誰でもない。誰にも変えられない。
奏のことが‥‥とても大切で‥‥大事な‥‥大事な存在‥‥。

「ねぇ‥‥かなちゃん‥‥どんな感じ?」
「ひっ‥‥熱くてぇ‥‥融けちゃいそう‥‥ゆきちゃ‥‥ん‥‥も‥‥わかんないっ!!」

奏は予想以上の官能に戸惑い,雪乃をぎゅうっと抱き締める。
体の奥に滾った熱が体中を駆け巡ってるようで,ひどく苦しかった。
雪乃に助けを求めるように抱き締める腕にさらに力を込める。

「ぁ‥‥あぁ‥‥もっ‥‥ダメ‥‥なんか‥‥くる‥‥。」
「いいよ‥‥かなちゃん‥‥イっていいからね‥‥。」
「イく?‥‥イくって?‥‥あたし‥‥イくの‥‥イく‥‥っぁくぅんんん!!!」

ビクンと激しく奏の体が波打ったかと思うと,
全身から力が抜けたようにベッドへ崩れ落ちた。
奏は目を瞑ったまま,ぐったりとしていた。
雪乃は,汗の滲む奏での額に手を添え,前髪をそっとかき分ける。
そこへ軽くキスを落とすと,奏を大事に胸元へ抱きしめた。

窓からの日差しに気付いて,奏は目を覚ました。
穏やかな温もりにずっと包まれていた心地良さに目覚めた後でもまだ夢の中のような心地だった。
目の前に触れる柔らかい暖かい感触を確かめる。
そこには雪乃の乳房と白い肢体がシーツに包まれ,穏やかな寝息を立てていた。

(うわ〜〜〜!!)

奏は一気に眼が醒める。昨夜のことを思い出し,一気に頭に血が昇るのがわかった。
86後編続き12/12  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:06:15 ID:khMZi3HK
(うわ〜!!こんなん,ちょ〜やばいよ!!はずいって!!マジで!!)

誰に叫ぶわけでもなく,奏は自分の中で叫ぶ。
雪乃に目が奪われ,目を離すことができず,昨夜のことを思い出し一人硬直したまま悶えていた。

「ん‥‥‥かなちゃん?‥‥起きたの?」

もぞもぞと体を動かし雪乃も目覚めたようだ。

「ちゅーして起こしてあげようと思ったのに〜。」

赤面硬直する奏を見つめながら,いつもと変わらない雪乃がいた。

「あの‥‥‥さ‥‥‥。」

もじもじと,奏が何か言おうとしていると,雪乃はそのまま優しく微笑んで,
またひと眠りしようとしていた。

「かなちゃん,ぷにょぷにょしてて気持ち良かったよ♪また抱っこしてあげるね。」
「〜〜〜!!」

そして二度寝に入った雪乃は,暫くの間目を覚まさなかった。

「敵わないな‥‥‥雪ちゃんには‥‥。」

一人どぎまぎしている自分の姿を傍目に見てクスッと笑うと,
すがすがしい表情で奏は雪乃の頭を撫でる。
言葉だけでは分かり合えない,わかっていたはずだけど
自信のなかった自分たちの想いを確認し合えて,
二人はより深い絆で結ばれたのだった。
87後編続き終わり  ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 12:10:08 ID:khMZi3HK
ゲロ甘萌えを踏襲するにはすげー高い壁が!!
スタッフの皆さん頭が下がります。

他にも誰か創作にチャレンジしてくれる書き手さんが
出てくることを期待してます。

スレッド応援期待あげ。
88名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 17:58:04 ID:D/nBlExs
すげえエロ甘。
でも、実際の彼女たちもこういうことしていてもおかしくなさそうなんだよな。
とにかくGJ!
89名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 18:33:30 ID:C+StZWHI
読み応えもあってGJでしたあああ!!!
始めの方はうたたねVer.か

まさか本編で(3)が既に実行されてるとは思わなかったよなぁw
もしかしたらこんな行為も・・・ゴクリ
だからノック必須なんですねwww
90名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 19:57:24 ID:JidjG2V1
良いエロでした
91 ◆yuri0euJXw :2008/06/21(土) 23:03:30 ID:khMZi3HK
>>88-90
米ありがとうございますwww
>>89まさか(3)が本編で実行されるとは自分も思いませんでした。

色々と影響を受けまくってます。うたたねverはマジやられました。
てか原作のノリでエロって難しいですね。

実は89の続きで咲夜が絡む追加エピも考えてたりするんですwww
書けたら落とさせていただきます♪

92名無しさん@秘密の花園:2008/06/21(土) 23:50:35 ID:PZzTcdgd
ちょっと本編見てくるわ
93名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 01:23:01 ID:wA0LXniy
最上階のプライベートルーム、椅子が二つしか無いなぁ
まあ雪乃は奏の上に座るから大丈夫か
9489追加エピ  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:24:12 ID:27TgQyKr
さっそく行きます。
9589追加エピ1/6  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:24:46 ID:27TgQyKr
「ゆきちゃん。ゆきちゃん。起きる時間だよ。」

髪も服装もすっかり整えた奏は,幸せそうな顔をして寝ている雪乃を起こそうと
雪乃の体をゆすってみる。

「うぅ‥ん‥‥かなちゃん‥‥また‥まるまるバナナ食べてるぅ‥‥ムニャムニャ。」
「なに寝言言ってんだか。」

あどけない雪乃の顔を見ながら,奏は幸せそうな溜息を吐く。
さわり心地の良いほっぺたをつつきながら,どうやって起こそうか思案していると,
雪乃はまたいくつかの寝言を言うのだった。

「ムニャムニャ‥‥だからかなちゃんのおなかぁ‥‥ぷにょぷにょなんだよ〜。」

うふふと幸せそうな笑みをこぼしている雪乃はまだ夢の中。
奏を包んでいた柔らかい空気は,雪乃の寝言で一気に消え去った。

「いつまで寝てんのよ!!雪ねぇ。食堂閉まっちゃうでしょ?!」
「いひゃいひゃいひゃいひゃい。(;>Д<;)」

雪乃は安らかな眠りを盛大な頬っぺた伸ばしで妨げられた。

「かなちゃ〜ん。もっと優しく起こしてよ〜。」
「頬っぺた抓られたくなかったら早く起きなさい!!」
「かなちゃんのいけずぅ〜。」

ベッドからためらいなく起き上がった雪乃の肢体は,
輝くような朝日に照らされ,奏にはとても眩しかった。

(うわ‥‥‥やばっ‥‥思い出しちゃうよ‥‥‥。)
9689追加エピ2/6  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:25:21 ID:27TgQyKr
奏は赤面する顔を隠しながら,雪乃に背を向け自分も出かける用意をする。
雪乃はそんな奏の様子を横目でとらえると,上着だけを羽織った
ラフな格好で,奏の背中に抱き付いた。

「どうかしたの〜?かなちゃん♪」
「べっ,別になんでもないわよ。」
「‥‥‥そんなんだと首に付けたキスマーク見えちゃうよ?」
「え¨っ!!!!!」

奏はあわてて自分の首に手を回し,雪乃を振り返る。
そこには舌をペロッと出して,微笑む雪乃の顔があった。

「うっそだよ〜ん♥」

慌てふためく奏を楽しそうに抱き締める雪乃と,
何とか雪乃の頬っぺたをつねろうともがく奏は
部屋の中央でもつれ合うように取っ組み合っていた。
傍から見ればどう思われるだろうということはこの時の二人の頭には
全く考えもなく,そんな時に限って不幸は訪れる。
パタパタという足音とともに勢いよくドアが開けられた。

「おーい,奏。ゆきちゃ〜ん。今日のごみ当番なんだけどさぁ‥‥‥。」

突然の来客は天使とともに参上。そして天使が過ぎ去る数分間,沈黙が流れた。

「‥‥あんたたちさぁ,一応双子なんだから‥‥まぁ,あんま野暮は言いたくないけど,少しは自重したら?」

来室した寮生は明らかに双子の状況に誤解しているようだった。
「あ〜あ。あてられちゃうね〜。」と冷やかす寮生のせいで,
奏と雪乃は今の自分たちの状況をやっと客観的に見ることができた。
9789追加エピ3/6  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:25:46 ID:27TgQyKr
「あ‥‥あのね。着替えてる途中だったんだよ。別になんでもなくって‥‥。」

おっとりと答える雪乃をよそに,奏は叫んだ。

「部屋に入る時は,ノックくらいしろって何回言ったらわかるんだー!!!」

結局散々からかわれる始末となった。
当然犠牲は奏だけで雪乃は奏を窮地に追い込むような
ギリギリの冗談を飛ばすものだから,
食堂に集まってきた他の寮生にも奏はいいようにからかわれ,
散々な一日の始まりを迎えることとなった。

「酷いよ。ゆきちゃん。」

いつものようにホームに佇む二人。しかし,奏はやけに疲れた顔をしていた。
流石に,悪いと思ったのか雪乃はまるまるバナナで奏の機嫌を取ろうとしていた。

「奏先輩!雪乃先輩!おはようございます!」

今日も元気いっぱいな咲夜が二人に声をかける。

「……咲ちゃんおはよ。」
「おはよう。咲ちゃん」

いつもにもましてげんなりとした奏に咲夜は心配そうに声を掛けた。

「どうしたんですか奏先輩?なんだかまるで徹夜で頑張った
新婚の旦那様のような疲れた顔をなさってますぅ。」
「あ‥‥あのね‥‥。」

こめかみをひくひくとさせる奏だったが,咲夜を相手にする気力もなかった。
9889追加エピ4/6  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:26:26 ID:27TgQyKr
「それじゃあ,私が奏先輩を看病します。添い寝をして,着替えを手伝って‥‥。」

あれもしてこれもしてと妖しくくねりながら咲夜は妄想を口にするが,
突っ込む気力もない奏だった。
雪乃はそんな咲夜にこそっと話しかける。
多分,奏には聞こえないだろうとたかをくくって。

「そう言えば,咲ちゃん。礼のものなんだけどね。」
「えぇ?!本当ですかぁ?」

妖しいくねりをやめて現実世界に戻ってきた咲夜は小さく驚嘆の声をあげた。
ぴくりと奏の耳が動く。不穏な動きを察知するのにも奏は幾分慣れたようだ。

「‥‥もちろんですよ。雪乃先輩なら絶対本物ですから。でもここじゃちょっと‥‥。」

一つ一つ奏の耳に届く会話がすべて不穏なものに聞こえるのは習慣のなせる技か。

「でも今日部活ないし‥‥‥‥だから,はい♪」
「やぁん,雪乃先輩ったらぁ。でもでもぉ,ありがとうございますぅ,雪乃先輩。
それじゃお約束の高級ホテルカフェの20種類ケーキ食べ放題のチケットを‥‥。」

それまでかけらも相手にしなかった奏が音もなく近寄り,
咲夜の手から,雪乃が渡した紙袋を奪った。

「あぁ!!奏先輩!!」

ガサガサと咲夜の手から奪った紙袋の中身を出すと,
それは奏が朝探しても見つからなかった昨日着ていたスパッツだった。

「ゆきちゃん。これ‥‥どういうこと?」
9989追加エピ5/6  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:26:57 ID:27TgQyKr
ドスの利いた声がホームに響く。

「いや‥‥それは‥‥痴漢のお守りに咲ちゃんに頼まれて‥‥。ねぇ?咲ちゃん。」
「はい。奏先輩のにおいの染み込んだスパッツをお守りにしてればもう痴漢にあっても大丈夫です!」

冷汗をかく雪乃と,何が大丈夫なのか分からないが自信に充ち溢れた咲夜がこぶしを振り上げている。
二人の前に奏が立ちはだかる。

「いい加減にっ‥‥‥しなさ〜〜い!!」

そして,二人の頬っぺたに片手づつ手を伸ばして,
必殺の頬っぺた伸ばしを炸裂させたのだった。

「いひゃいひゃいひゃいひゃい。(;>Д<;)」
(あぁん。奏先輩の愛の鞭。私,奏先輩だったら,痛いのも平気ですぅ。)

ふんと顔を背け,脹れっ面をする奏は,赤く腫れた雪乃の頬っぺたを見て
あまりの痛そうな様子に,それで許すことに決めた。
もちろん奏の着用済みスパッツは回収済みだ。

咲夜が頬っぺたを抑えて,うっとりしているのをよそに,奏の隣に雪乃が戻ってくる。
もうそろそろ電車もホームへ到着する時間だ。
脹れっ面で,不貞腐れたまま奏は雪乃に問いかける。

「ゆきちゃんはさ‥‥‥あたしとおやつとどっちが大事なのよ?」
「‥‥。」

質問と同時に電車は到着し,雪乃の返事は到着の爆音にかき消されてしまう。
しかし,雪乃は駅の喧騒の中でも奏にだけ聞こえるように奏の耳傍でそっと呟くのだった。

―――かなちゃんに決まってるじゃない―――
10089追加エピ6/6  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:27:18 ID:27TgQyKr
風が吹き通るような軽やかな声で呟かれたその言葉に,雪乃の真実が見え隠れする。
それまであったすべてのことを吹き飛ばすような爽快さを感じて
奏は雪乃と電車へ乗り込んでいった。
そっと繋いだ手が,また奏の胸を熱くさせるのだった。

軽快な音を立てて発射する電車の影から,少女が一人姿を見せる。

「あー。そこの妖しく悶える女の子!!危ないから下がって!!」

今日も昨夜は遅刻決定だ。
10189追加エピ後書き  ◆yuri0euJXw :2008/06/22(日) 01:29:10 ID:27TgQyKr
お目汚し失礼しました。
僕の頭の中ではこの程度です。はい。
咲夜の変態っぷりは結構好きなので,
今後もっと勉強していきます。後その時の雪乃の対応とかも。
102名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 02:34:08 ID:YdMEDagr
ヤバい、萌えすぐる
まだ書けたら投下して下さい
103名無しさん@秘密の花園:2008/06/22(日) 10:08:52 ID:p9wYnRJ+
ドタバタお約束ギャグ、それがいい。
ありがちな展開をうまく書ける人ってすごいと思います。
何より萌えるお
104 ◆yuri0euJXw :2008/06/24(火) 00:35:57 ID:Wz2d/LaN
>>102-103
あいやー。ありがとうございますぅ。

なんか「こんなシチュ萌えるよね」なんて
話も盛り上がりたいですね。

祝9万5千ビュー。
どうしても公園のシーンで悶えてしまいますww
105名無しさん@秘密の花園:2008/06/24(火) 22:43:18 ID:wA4fqINE
耳パクは個人的にツボだったな―
106名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 01:48:11 ID:V3ooeJ+l
なんか今回の奴は妙にエロかったな。
耳パクもそうだし,声とか。
「はふぅん♥」とかもツボだった。
↑この米でた時吹いたwww
107名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 13:24:28 ID:T1EySVLt
さくちゃんが何であんなにかなちゃんに惚れてるのか
きっかけになったエピソードとか無いんかなぁ
108名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 13:26:42 ID:mnaVFt8l
そのうち犯罪行為を見とがめられて、語り出すさ……
109名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 14:48:08 ID:qM0kHKcP
取調室でかよw
この作品直球のエロはないけど、エロさがあるよね。
110名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 19:21:56 ID:/EyrdP7k
直球のエロをやらないからいいんだと思う。耳はかなりエロかったがw

エロはここでやればいい!
111名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 19:51:45 ID:FOIIfyKg
で、このスレに悲恋厨はいないわけ?
切ない話じゃないと満足できない俺様があからさまに浮いてるわけだが
112名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 19:56:40 ID:/vNlsGoy
まだそんなに住人いなくね?
そういう自分はゲロ甘が好きですと言いつつ
咲くちゃんに襲われるかなちゃんを妄想してみたりwww
113名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 19:57:13 ID:Oi+i72XA
さくちゃんの報われなさを見てればいいじゃない
産まれる前から予約済みの関係にはなかなか入り込めないわ
114名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 20:23:10 ID:UHY8oFVj
悲恋って、雪ちゃんが病気で死んじゃうとかそういうの?
115名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 20:58:51 ID:FOIIfyKg
>>114
どうだろ。個人的には死にネタよりも
延々気持ちがスレ違い続けるほうが好きだなぁ
「○○のことが好きな貴女が好きだった」みたいな玉砕覚悟片思い系
そう言う意味じゃサクちゃんとか
すごい使いやすいんだけど、あれは本編で切ない要因決定と勝手に思ってるから
公式が動くまでなんとなく動かしづらい。
116名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 21:19:06 ID:FwCPoSRH
ささめきことのシリアスな場面みたいな感じか。
117名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 17:32:11 ID:OraUP+it
PVのときからラブラブな展開だし、この作品で悲恋展開を期待してる人はほとんどいない気がする。
どう考えてもいちゃいちゃを期待して見てる人の方が多いでしょ。
118名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 18:27:24 ID:AAWZ5RYH
そしてスレタイへつながる……とな。
119名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 18:41:21 ID:f0/z8K4e
綺麗にまとめたなw
120名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 19:19:48 ID:AAWZ5RYH
ところでSS書こうかと思うのだが
カプとジャンルをいくつか考えてみたので
意見を聞かせて欲しい。
1)雪乃×奏 ラブラブ ツンデレ デレデレ系
2)奏×雪乃 ラブラブ ツンデレ デレデレ系
3)奏×雪乃 雪乃×奏ヤンデレ系

4)咲夜×奏または雪乃 強姦 ヤンデレ系

5)咲夜×奏&雪乃 3P系
121名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 19:21:57 ID:AAWZ5RYH
百合スキーにはふたなりは邪道
を付け加えるの忘れた。携帯スマソ。
122名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 19:24:44 ID:f0/z8K4e
>>120
ヤンデレ系はマジで勘弁……
個人的には5が見たいけど
原作から派生したSSとしてストーリーに説得力を持たせるために
1と2辺りが無難かと

どっちが攻め、受けかっていう点に関してはさらに個人の好みだから
SS描く人がどっちを考えているかっていう部分によると思う
SSなんてその人のもつ熱情とか、自分の考えはこうだって描き始める部分が多いと思うから
広い意見を受け容れつつ、自分なりのを作ったら良いと思うよ


123122:2008/06/26(木) 20:00:07 ID:f0/z8K4e
参考にならない意見ですまん……

あと俺の意見を言わせてもらうと奏×雪乃のラブラブが見たいんだ……
普段手の平の上の奏ちゃんが、雪ちゃんを……ってのが
124名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 23:21:52 ID:+mAXp4ip
王道的な1かな
やっぱりラブラブなほうが好きだ
125名無しさん@秘密の花園:2008/06/26(木) 23:34:31 ID:pbdVDkC7
1かな。奏は総受けのイメージがあるw
126名無しさん@秘密の花園:2008/06/27(金) 01:05:15 ID:iHbzrFSj
やっぱ王道は1だけど,

>>122の気持ちも禿同だし,
個人的には,咲ちゃん攻めってのも捨てがたい。(受けはありえないカプだし。)
たぶん夢落ちとかが無難なストーリー作りと思われるが。

本編ではないぶん,4や5が出てきてもSS的にはいいんじゃないかもしれんな。

ただし王道以外はやっぱりただし書きがあったほうがいいかな。
127名無しさん@秘密の花園:2008/06/27(金) 22:15:53 ID:r3F4dyx6
まずはかなちゃんを先にいちゃいちゃさせようぜ。
てことで1か2で!
128いくぜ〜  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:12:20 ID:AOuLWSio
なんか様々な意見があるようで。
そして>>122に感化されて
果敢にも,「かなで×ゆきの」に挑戦してみようとする。

良いタイトル思いつかないんで,
なんかいいタイトル思いついたら私めに譲って下さい。

後編エロシーン考え中,前編(前戯まで<藁)投下します。
毎度,駄作&急展開ですみません。
1291/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:13:05 ID:AOuLWSio
今日もウキウキと雪乃は机に向かってブログの更新に励んでいる。

「うっふふふ&heart;」
「ゆきちゃん。今度また変なこと書いたら……わかってるよね?」
「わっ,わかってま〜す。奏さま〜。」

そう言って何度奏にほっぺたを引っ張られたことか…。
全く懲りてない雪乃に奏は軽くため息を吐く。
部屋の隅でスケッチブックを広げ、ブログ更新にいそしむ雪乃をスケッチする。

小さい頃は二人で白いスケッチブックに向かっていろんなものを書いた。
雪乃は外で遊ぶのが好きで奏は絵を描くのが好きで
部屋の中でクレヨン遊びをしているといつも先に眠くなるのは雪乃だった。
それからいつもお昼寝タイム。奏は雪乃の隣で
そのあどけない寝顔を見るのが好きだった。
柔らかくプニプニと触感のいい雪乃の頬をツンツンと
突きながらそこにキスしたこともあった。

奏は昔のことを思い出して,クスッと微笑む。
ノスタルジックな感傷に浸る自分が少し恥ずかしかった。

「ん〜。なぁに?」
「ん。何でもない。」

脇目も振らず真剣にノートパソコンに向かっている雪乃に声だけで返事した。
そういえば、あの柔らかいほっぺたを引っ張るようになったのは何時からだろう?

「……ゃん。」
「……ちゃん。」
「ぅうわぁっ!」
1302/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:13:28 ID:AOuLWSio
雪乃は奏の手が止まったのに気付いて終わったのかと声を掛けたのだが,
どうも反応がない。それにどこか表情がトリップしているような感じだ。
雪乃は奏の真正面から顔をつき合わせるが奏の意識は一向に戻ってくる気配はなかった。
一方奏は雪乃のことを思いながら物思いに耽っていたため、目の前に急に雪乃が現れた時には,
驚きのあまりスケッチブックとデッサン用の鉛筆を放り投げてしまっていた。

「どうしたの?かなちゃん。」
「あ……いや…なんでもな……。」
「無いわけ無いでしょ?」

奏の前で小首を傾げながら、雪乃はクスッと笑いながら言った。
雪乃は立ち上がると,奏が放り投げたスケッチブックと鉛筆を拾い上げる。
手に取ったスケッチブックには、書きかけの雪乃の姿があった。

「はい、かなちゃん。」

雪乃は奏にスケッチブックと鉛筆を渡すと,奏と同じ位置に目線を揃えた。

「ブログは?」
「終わったよ?」
「かなちゃんは?」
「あ……うん。今日はこんなとこかな。」

奏は手渡されたスケッチブックを閉じると両手を大きく広げ一息伸びをした。

「それいいでしょ〜?」

雪乃は笑顔を振りまいてどうにか奏の同意を得ようと必死だった。

「あ…うん…ま,そうだね。」
「でっしょでしょ〜。」
1313/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:13:49 ID:AOuLWSio
雪乃が差した「それ」とは雪乃の懸命なトライの前で敢え無く散っていった
数々の低反発枕であり,それは今は奏の尻の下にある。
今や枕の姿はそのままで,その能力を座布団として発揮していた。

「と〜っても気持ちいいんだから〜。」

雪乃はお気に入りの低反発枕の良さを切々と語り始めた。
しかしそれは奏によってバッサリと遮られた。

「そんな調子のいいこと言っても誤魔化されませんよ〜だ。」
「か,かなちゃ〜ん。」
「それもこれも生卵は臭うから枕は嫌って雪ねぇが言うから
仕方なくあたしが使い方を考えたんであって……。」
「ごっ,ごめんなさ〜い。奏さま,すご〜い。えら〜い。」

反省しているんだかしてないんだか,見た目だけは反省している雪乃だった。

「もぅ。雪ちゃんたら…。枕にいくら費やしたと…。」
「あっでも、お金が少ないのはかなちゃんが衝動買いしたからで,枕のせいでは…」

それを聞いた瞬間奏の顔が赤く染まる。

「あ…あの…それは……。」

奏がしおらしくなったかと思った瞬間,にゅっと伸びた奏の手は雪乃の頬をとらえた。

「かなひゃんひやい〜。」
「こらっ,話を逸らすなっ!話をっ!」
「ふぁ〜い。」
「もう。」
1324/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:14:09 ID:AOuLWSio
奏はプンすかとふくれっ面を見せるが,その顔は赤くなったままだった。
雪乃は引っ張られた頬を撫でながら,奏にはわからないように優しく微笑んでいた。
頬の痛さが懐かしいとでも言いたげな,そんな微笑みだった。

「かなちゃん。ほら〜。」

髪をかきあげ奏の方に耳を向ける。
奏はそれを見て,驚きの表情を見せる。

「ちゃんと描いてくれた?私たちの記念の印♥」
「ちょっ,だってそれつけてるの左だし!」
「だってかなちゃんがつけてくれたの左でしょ?」

右から見てた奏にはわかるはずもなく。
む〜とむくれる奏に雪乃は嬉しそうに追い打ちを掛ける。

「かなちゃん。もしかして気付かなかったの?」

その言葉に胸を抉られた奏は,半分泣きそうな顔で瞳を潤ませていた。
気が付かなかったことを相当後悔しているようだった。
にやにやと楽しそうに雪乃は奏に詰め寄る。

「あの時のかなちゃん可愛かったな〜。」

雪乃はそっと奏のあごをとって,自分の方を向かせる。

「真っ赤な顔で,必死に告白してくれて,照れた顔がとっても‥‥。」
1335/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:14:30 ID:AOuLWSio
静かに近づく雪乃の顔を感じながら,奏はじっと雪乃の唇から目が離せないでいた。
急に訪れた雪乃のスキンシップ。思いもかけない衝撃に戸惑いの声を上げた。
あの時,誰もいない公園でよかったと,心底思ったものだ。
しかしあの出来事以来,雪乃の挙動が気になって仕方ないことも事実だった。
近づく雪乃の唇に意識が行ってしまう。あの時の衝撃が印象的すぎて,どうしても意識してしまう。
雪乃の湿った桜色の唇がゆっくりと言葉を紡ぐ。
そこから漏れてくる声は,奏の拍動に掻き消されて奏の耳へは届かなかった。

「ああああ‥‥あのねぇ。ゆきちゃん。」

もう少しで,雪乃との距離が0になろうとした時,奏はものすごい勢いで,
雪乃の両手をつかみ,がばっと距離をとった。
それまで緊張の余り息することも忘れ,はぁはぁと奏はやっと呼吸することができた。
キッと強い視線で雪乃を見つめ,今度は逆に雪乃に詰め寄る。
詰め寄られたまま後退ると,雪乃の背にはベッドの縁が来て
それ以上の逃げ場はなかった。

「そうやって,いっつもやられてばっかりじゃないんだからね!」

顔を赤くして,半分叫ぶように,奏は雪乃にタンカを切る。
でも雪乃は怯むどころか,そのままきょとんとしていた。
奏のセリフを受け止めると雪乃は,そのままたっぷりと時間をおいてから,
おもむろに口を開くのだった。

「じゃあね〜,かなちゃんがして♪」
「はぁっ?!」
「ん〜♥消毒?そしたらかなちゃんとおあいこでしょ?」

にっこり微笑む雪乃は,左耳にしたピアスを奏に見せながら,そう言うのだった。
「自分が何を言っているのかわかってるのか!」と突っ込むはずの奏は‥‥。
1346/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:14:50 ID:AOuLWSio
「雪ねぇってば‥‥まったく‥‥。」
「嫌?」

突っ込みを入れるどころか,既に堕ちていた。
ごくりと唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。
奏が自分で作った沈黙が,自身に重く圧し掛かる。
しかし,奏にとってそれはもう大した障害ではなかった。

「‥‥もう‥‥ばか‥‥。」

はにかむ奏はそっと雪乃の頬に触れる。
足は冷たいくせに,雪乃の頬っぺたは昔から,柔らかくて,温かくて‥‥。
奏はそこへ,そっと唇を寄せた。
初めて触れた時のことを思い出すように。
柔らかくて,温かくて,食べてしまいたいようななんとも言えない気分。

「ほっぺじゃないでしょ,かなちゃん?」
「わかってるって‥‥。」

もう一度だけ,そこに触れる。チュッと音がするくらい,少しだけ吸いついてみる。
くすぐったそうに雪乃は目を瞑る。

「あ‥‥。」

何かを思い出したように,奏から声が漏れた。
雪乃は片目を開けて奏の様子を伺う。
その瞳には,とてもうれしそうに微笑む奏の笑顔が写った。

「どうかしたの?」
「ううん♪別に〜。」
1357/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:15:11 ID:AOuLWSio
弾むように奏は答え,今度は雪乃の耳たぶをペロッと舐めた。

「ひゃっ。急に舐めちゃやだ〜。」
「ゆきちゃんだっていきなりだったでしょ〜が。」
「そうだっけ?‥ひゃぁ‥‥ん。あ‥‥くすぐったいよぉ‥‥ぁ。」
「だ〜め。念入りにしないといけないんでしょ?消毒♪」
「ふぅ‥ん。」

はじめは余裕たっぷりだった雪乃だったが,たっぷり念入りに耳を弄られたせいか,
徐々に声は熱を帯びたように変化し,瞳は潤んでいた。

「ゆきちゃん‥‥?」

奏は背に回された雪乃の腕から力が抜けたのを感じると,ちょっとだけ雪乃の表情を見た。
頬を高揚させ,少し困ったような表情を浮かべる雪乃がそこにいた。
普段ではちょっとお目にかかれないような雪乃の姿が,奏の胸をキュンと締め付ける。
もうちょっとだけ,雪乃を困らせたらどうなるだろうと‥‥奏は思った。

空いている手を雪乃のうなじに移動させ,普段髪で隠れているうなじに触れる。
生え際を撫でるようにそっと触れると,雪乃は小さく声を上げた。
耳朶だけでなく,奏は耳に穴にも舌先を滑り込ませた。
少しづつ少しづつ,思いっきりよく行う度胸はなかなか出なかったが,
その動きがかえって雪乃には絶妙だったようだ。

「んんんん〜。かなちゃ‥‥んっ,そこっ‥違っ‥‥ぅん‥‥。」
「ゆきちゃん‥‥。」
「ひゃぁん‥‥。だ‥めぇ‥かな‥‥ちゃん‥‥ふぁっ‥‥。」

耳元で囁いたせいか,吐息が耳にかかり,雪乃の体が震えた。
色っぽく身悶える雪乃が奏の目には新鮮で,目が離せない。
露わになっている首筋にそっと唇を移動させると,
1368/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:15:31 ID:AOuLWSio
雪乃は鼻に抜けるような甘い声を漏らした。
首筋に沿って舌先を伝わらせる。そっと首の付け根にできたくぼみをなぞると
また甘い息を漏らした。
小さく小さく響く,雪乃の声。でもそれはとても甘く奏の脳裏に響き渡る。
もっと聞きたい。ただそれだけの想いが,奏を行動に駆り立てる。

「ゆきちゃんもさ‥‥こんな声‥‥出せるんだね。凄くエッチで‥でも可愛い声‥‥。」
「はぁ‥‥ぅん。酷い‥よ,かなちゃん。ぁ‥‥その言い‥‥方っ。」
「だって不思議なんだもん。」

どんなふうにすれば雪乃を鳴かせられるのか,奏は触れられるところすべてに触れてみる。
服を着たままでも意外とそこかしこにポイントはあるようで,
いくつか見つけたポイントを奏は重点的に攻めてみた。

「ぁ‥んぅ‥‥かな‥ちゃ‥‥ん。」

一際甘えた声で雪乃が奏の名を呼ぶ。
静まり返った部屋に,二人の衣擦れの音と,雪乃の艶のある声だけが静かに響く。
ベッドの縁にもたれかかったまま,雪乃は熱心に施される奏の愛撫に身を任せていた。
じわじわと密着してくる奏を受け止めるように,雪乃は奏の背に力の抜けた腕でしがみつく。
しかし,施された愛撫に蕩け始めた雪乃の体は次々と攻めよせる官能的な刺激に
身を震わせて耐えるしかなかった。

「はぁ‥‥。」

一心不乱の愛撫に一息つけた奏は,初めてまともに雪乃を見る。
高揚した肌,熱に潤んだ瞳,軽く弾んだ呼気は雪乃の魅力を惹きたてる。
女性としての色っぽさを最大限に表した雪乃を前に奏は改めて息をのんだ。
呆然と見つめる奏に気がつくと,雪乃はそっと身を起こして,
奏の額に自分の額をくっつけた。
1379/9  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 02:16:09 ID:AOuLWSio
「かなちゃん。ちゃんと責任取ってくれないと,メッなんだからね♥」
「うぅ〜〜。」
「私をこんな風にしたのはどこの奏さんですか〜?」

にっこり微笑んで,そっと奏の頬を撫でながら雪乃は言う。

「もうホントに‥‥雪ねぇってば。」

奏は吐き捨てるようにそう言うと,雪乃の両頬を掴んで,ぐいっと顔を引き寄せる。
重なる唇ははじめての接吻。触れるだけの軽いものだ。
でもそれは,奏の想いがしっかりと込められていた。

「どうなっても,知らないんだからね!」

放れた唇から聞こえた第一声は,奏らしい元気な声だった。
それを聞くと,雪乃は嬉しそうに微笑み返す。

「私だって,かなちゃんじゃなきゃ,やだも〜ん♪」

しっかりと抱き締め合う二人は,どちらからともなくベッドへと沈んでいった。
138後編考え中  ◆yuri0euJXw :2008/06/28(土) 03:12:56 ID:AOuLWSio
お目汚し失礼しました。

本編の奏があんなんなので,ツンデレ奏が浮きそうな気配。
その辺は模索中ってことで,見逃してください。

作者エロ好きなんで,この後の本番をじっくり試行錯誤です。
なんかアイデアあったらお聞かせください。

とりあえず前編終了。
139名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 21:14:55 ID:LhhOAMrw
ちなみに耳パクのベンチもヨロ!
140名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 21:18:57 ID:LhhOAMrw
おっと誤爆スマソ。
がんばって奏ちゃんが攻めてますね。ニヤニヤが止まりません。
この調子で下克上させてあげてください!GJ!
141名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 23:39:01 ID:IwbXdJbQ
>>138
GJ!!!!!
奏攻めは新鮮だ
いつか逆転するんじゃないかと思って読んでしまうw
3話まで先が長いからここのSSが生きがい
142名無しさん@秘密の花園:2008/06/29(日) 13:50:47 ID:onohuRLw
左に片耳ピアス付けてあげるってあれだよね、うん
143後編書くだけ書いてみた  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:10:37 ID:bmn0qrmU
137の続き。
書くだけ書いたんだが,難しいなやっぱり。しかも全14レスだし。

>>141 に甘えて投下してしまおうか。
10レス以上投下できないので,半分ずつで。

やっぱ奏では総受けだと思う。
でも奏がツンデレのまま,デレモードにならなかったら
こんな感じじゃないかという感じのSSです。
エッチモード全開なのでそう言うことでヨロ。

三話までのモチベーションと萌え分が必要なので,
どうか切に切にコメントお願いします(しつこくて済みません)。
144後編10/14  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:11:38 ID:bmn0qrmU
「初めてだね。ちゃんとキスしてくれたの。」

ベッドで向き合うと雪乃はくすっと笑う。
奏と向き合う雪乃の顔は暗い室内でもわかるくらい上気していた。

「ちゃんとってどういうことよ?」

奏は雪乃の額を小突きながら尋ねると,雪乃は幼いころを思い出しながら優しく笑った。

「ほら,かなちゃんて小さい頃は私が寝てるときにチューしてたじゃない?」
「え゛っ?!」
「でもね。私がいつも「チューしてくれる?」って聞いても
最近のかなちゃんは誤魔化してば〜っかり。」
「……ゆきちゃん。あのねぇ……。」

澱みのない雪乃の回答に動揺を隠せない奏だったが,
クスッと笑ってからの雪乃の視線はとても真摯なものだった。
奏も雪乃から視線を逸らすことができず,そのまま見つめ返す。

「かなちゃん‥‥チュー‥‥してくれる?」

少しはにかみながら雪乃は言う。
いつもみたいな冗談ではない。潤んだ瞳が印象的な雪乃の表情にコクリと奏は頷いて答えた。
仰向けになった雪乃に覆い被さるように奏は近付いていく。
トクンと鼓動が聞こえるくらい静まり返った室内で,奏が緊張していることが手に取るようにわかる。
触れるだけのキスのあと,雪乃がそっと呟いた。

「今度はね……オトナのチューがいいな。」

それは雪乃が求めた奏への責任,そしてこれからのことに対するの雪乃の誘惑。
145後編11/14  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:12:00 ID:bmn0qrmU
ドキッとする奏の表情を楽しむように雪乃は微笑み返す。
雪乃は奏を求めていた。でも奏が拒否すればまだ戻れる。でもそれはなかった。
雪乃の言葉にキュッと唇を噛み締めた奏は覚悟を決めて雪乃の唇に自分のそれを押し付けた。
そして触れる唇の感触が馴染んだ頃,恐る恐る雪乃の中へ舌を差し入れたのだった。

奏の舌はおどおどしながら雪乃の中に触れていく。
そっと何かを確かめるように侵入していくと,柔らかい唇の裏側や歯列に到達した。
そのまま奥へ進めると,滑った雪乃の舌が待っていて,奏にあいさつするようにそっと触れた。
思い切った奏の行動に感心しつつも雪乃は初めて感じるキスの感覚を味わっていた。
ぎこちない奏の動きが雪乃には,とてもいじらしく感じる。
僅かな隔たりを超えた,より深い交流が少しだけ,雪乃の渇きを癒す。
しかし,先ほどまでの愛撫で敏感になり始めた体は口の中も例外でなく,
奏の舌先がふれる場所全てにじんわりと鈍い快感が広がっていった。

「ん……ぅん……ふぅ‥‥ん。」

雪乃の甘い声が鼻に抜ける。
お返しとでも言うように雪乃も遠慮がちに奏と舌を絡める。
二人の間から湿った音が響く。
口だけで深く愛し合う二人には徐々に焦燥感が募っていった。
もっと触れたい,もっと近づきたいと。
加速する想いからより激しいキスを交わした。
息もできないくらいお互いを求め合うとどちらからともなく距離をとる。
二人の間には愛し合った名残が繋がり消えた。
酸素を求める呼気が激しく繰り返される。

二人を苛む焦燥感は先に奏を動かした。
奏はそっと雪乃の服のボタンを外していった。
徐々に姿を表す雪乃の双丘とカットジーンズまで続く滑らかな腹部の曲線。
あまりの綺麗さに奏は目を奪われる。
146後編12/14  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:12:25 ID:bmn0qrmU
その視線を感じたのか,それともその視線に耐えられなかったのか,
雪乃は奏の視線を遮るように,奏の手を自分の胸へと導いた。

「……どうしたの?」
「あっ,いやっ,……綺麗だなって…。」
「いつも見てるじゃない。かなちゃん。」
「う…ん。そう…なんだけどね。」

奏より2cm大きい雪乃の胸。
しかしウェストやヒップのサイズを加味すると,雪乃の方がプロポーションが良かった。
水泳をやっているせいだろうか。
奏はそっと導かれた手に力を入れてみると,指が沈み込んでいくように胸が変形する。
胸が柔らかいのは知ってるけど自分以外の胸に触れる機会なんて中々ない。
雪乃にイタズラされることはあっても奏が雪乃の胸に触ることはなかった。

「うぁっ‥‥。」

思わず奏の口から驚嘆の声が漏れる。
柔らかいだけでなく,しっかりとした弾力が胸ならではの質感を示す。
掬いあげるように揉みし抱いていると,雪乃の口からも甘い声が漏れた。

「やっ‥‥ぁ‥ん‥‥かなちゃ‥‥。ふぅ‥ん。」
「ゆきちゃんの胸‥‥気持ちいいね‥‥。」
「はぁっ‥‥私もっ‥‥かなちゃんの‥‥好き‥。」

最近は奏が雪乃に「欲しいものは何?」って聞くと,奏の乳!と返ってくる。
いつもふざけて言うから,奏も本気にしていなかったが,
実は雪乃はずっとこんなことしたかったんじゃないかと奏は思った。
奏の動作に,雪乃は小さな喘ぎ声とわずかな身悶えで反応する。
形の良い双丘の色付いた先端はヒクヒクと起立し,奏を誘う。
奏は引き寄せられるように,そこを口に含む。
口の中でころころと転がすと,殺しきれない喘ぎが雪乃の口から洩れた。
147後編13/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:12:57 ID:bmn0qrmU
「ごめっ。痛かった?」

慌てて,奏は口を離す。でも視界に入った雪乃の表情は苦痛ではなく
恍惚とした表情をしていた。

「違うの‥‥。かなちゃんが上手だから‥‥。」

普段なら恥ずかしいことでもさらっと言ってしまう雪乃なのに,今日は違う。
顔を真っ赤にして,自分の状況を言葉にするのがどうしようもなく恥ずかしい。
言葉以上に表情が物語っている。
こんなに恥ずかしそうにしてる雪乃に一体誰が出会えるのだろう。
奏はごくっと喉を鳴らす。
雪乃は,熱っぽい瞳を奏に向ける。
言葉では言わないけど,雪乃は言うのだ。
もっと‥‥欲しいと‥‥。

「ゆきちゃん‥‥‥。」

奏は再び,雪乃の色付いた先端に口付けた。
今度は少しだけ強めに,唇で吸いつき,軽く歯を立ててみる。
案の定,雪乃は甘い声を漏らして,喘いだ。
何度も,何度も奏は口付けを繰り返す。
雪乃の乳房が,はじめよりもしっかりとした弾力を返すようになる頃,
雪乃はその快楽に蕩け始めていた。

「かなちゃ‥‥ん。」
「なに?」

乳房への愛撫に熱中していた奏は呼ばれて雪乃を見上げる。
上気した頬に虚ろな目をした雪乃が映る。
でもそれ以上何も言わない雪乃としばらく見つめあった。
148後編14/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:13:18 ID:bmn0qrmU
潤んだ瞳は奏を映している。
耐えきれず,雪乃は先に目を閉じた。
それに引き寄せられるように奏は唇を奪う。
なんの戸惑いもなく絡め合う舌。
行き場のなくなった唾液は雪乃の口から喉へと伝う。
唇を離すと,雪乃の耳傍へ近付き,奏はそっと耳たぶにキスした。

「気持ちいいの?」
「‥‥‥うん。」

雪乃は奏をぎゅっと抱きしめる。

「こんな風になるなんてちょっと思ってなくて‥‥。」
「戸惑ってる?」
「‥‥‥うん。」

なんだかんだ言って姉として,決めるところはきっちりしてる雪乃だったが,
今は奏に頼り切って甘えたようにしていた。

「かなちゃん…だからかな?」
「ん?」
「かなちゃんがしてくれるからこんなに気持ちいいのかな?」

雪乃はキュッと奏を抱きしめる。

「かなちゃん……好き。」

奏に頬を擦り寄せ雪乃は言う。
奏も雪乃を抱きしめ返して答えた。

「あたしもゆきちゃんのこと……大好き。」
149後編15/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:13:39 ID:bmn0qrmU
心だけの繋がりでは安心できなかった奏は物の繋がりを求めた。
でも,雪乃はそんな奏を見守りつつも心の奥底では奏よりも
よりはっきりした繋がりが欲しかったのかもしれない。

「かなちゃん……したい?」
「何が?」
「私のこと……どうしたい?」

お互いの額をくっつけて雪乃は言う。

「えっ!えぇっ?!どうって?!」

雪乃の意味深な問い掛けに今度は奏が戸惑う。

「私はね,かなちゃんに私のこともっと知って欲しいの。」

双子だからずっと一緒で好みも性格もよく知ってて…。
お互いの行動パターンまで読めてしまうくらいよく理解し合っているはずだった。
でも今奏の目の前にいる雪乃は初めてのことばかりで…。
奏の脳裏に今までの出来事がフラッシュバックする。
恍惚とした雪乃の表情,聞いたことのない艶やか喘ぎ,奏の愛撫に蕩けてしまいそうな雪乃‥‥。
そんな雪乃を奏は知らない。

「あたしの……知らないゆきちゃん?」

奏は雪乃に問い返す。雪乃の言葉に興味を惹かれる。
うんと頷く雪乃は奏の髪をかきあげ,耳の側で囁く。

「私は……かなちゃんと……一つになりたいの。……かなちゃんが欲しいの。」

泣きそうな声色はわずかに震えている。
150後編16/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:14:03 ID:bmn0qrmU
雪乃はずっと心の奥底にしまっておいた雪乃の本心を明かす。
奏よりも先に気付いていた自分の気持ち,表現をはぐらかすことでカムフラージュしていた。
奏が雪乃に向いている間はそれで満足だった。

でも雪乃の小さな出来心のせいで,奏が雪乃から離れていった。
予想外の現実に雪乃は耐えられなかった。
奏がいなくなることが,こんなにも耐えがたいものだなんて。
その時は誤解で済んだ。
でも自覚してしまった想いは消すことなんてできない。
そして改めて確認し合った,お互いの気持ち。

踏み出してしまった一歩は,もう後戻りできない道の始まり。
形を作り始めた思慕は,日に日に大きくなっていき
満たしきれない想いだけがだんだんと募っていく。
奏の一番は雪乃だと,それだけで十分だったはずなのに‥‥。
雪乃の中に生れた欲望の種は芽吹くと徐々に大きくなっていって,
もっと強く奏を求め始めるのだった。

「かなちゃん……私のこと…好き?」

こんな私‥‥嫌だよね?それでも,好きって言ってくれるの?
雪乃は自分の中に生まれた葛藤に揺れた。

「うん…好き。大好き。ゆきちゃんのこと‥‥あたしは‥‥もっと知りたい。」

後悔するかもしれないよ?
雪乃は奏の言葉を受け入れながら,二人が進もうとしている道をもう一度確かめる。

雪乃の濡れた瞳が霞む。
雪乃の不安ごと受け止めたいと,奏は思う。
奏は雪乃の額に,瞼に,頬に,唇に,何度も口付けた。
151後編休憩  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 00:15:24 ID:bmn0qrmU
とりあえずブレイク。
続きはまた。
152名無しさん@秘密の花園:2008/06/30(月) 02:30:55 ID:DSddoJue
エロー
どうなるんですか
153名無しさん@秘密の花園:2008/06/30(月) 06:43:40 ID:2Wd4wILo
オレもじらされプレイちゅう。
くぅ〜っ,続きwktk。
154名無しさん@秘密の花園:2008/06/30(月) 22:11:27 ID:gnzqQP0n
>>151
超乙です!!!エロイお。続き正座して待ってるよwww

攻めてるのは奏だけど、雪姉に翻弄されてるというか
心理的には攻められてる感じの奏が良いねw
155後編の後編行くぜ  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:32:40 ID:bmn0qrmU
>>152-154 コメントさんくすv

原作が十分エロいので(今のところ耳が),
表現しきれていないところは脳内補完してくださいな。
連投10レスなんてSS書きにはキツイわぃ。

というわけで後編の後編行きます。
156後編17/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:33:10 ID:bmn0qrmU
「あたしもゆきちゃんと同じだよ。だから‥‥。」

奏は,雪乃の首筋を伝い胸の膨らみに口付ける。
そしてそのまま引き締まった腹部に向け移動を始めた。
カットジーンズのボタンを外して,それをそっと脱がすと雪乃らしい下着が現れた。
急に雪乃が恥ずかしそうに身を捩った。

「あ……あんまり見ないで……かなちゃん。」
「今更なによ?下着くらいで‥‥。」

いつも見てるじゃないと,奏が軽口で答えると雪乃は恥ずかしそうに顔を反らせた。
理由は直ぐに分かった。見られて恥ずかしいのは下着ではなかったのだ。

「あっ…。」

奏がカットジーンズを完全に脱がすために苦労していると,
雪乃の秘所を覆う一部の色が変わっているのに気がつく。
雪乃が必死に隠そうとしていたのはこのことかと,奏は思った。

奏はジーンズを脱がし終わると雪乃の足の間に割って入り,
再び腹部に口付け,括れたウェストをそっと撫でた。

「ひゃっ?!」
「ゆきちゃんてさ,くすぐられるのとか結構弱かったよね?
それってさ‥‥感じやすいってこと?」

くびれをなぞるたびにゾクゾクと体を震わす雪乃は,伏し目がちに答えた。

「っきゃぅ‥‥そうっ‥‥かもしれない。」
「実は胸も結構弱かったりする?」
157後編18/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:33:31 ID:bmn0qrmU
奏は雪乃の顔を見ながらつんと尖った雪乃の先端を指先でくいっとつまみ上げる。

「っあぁん……かなちゃっ……んんぅ……。」

一際甲高い声をあげて雪乃は過剰に反応した。
激しく息を吐いて,悔しそうに雪乃は奏を見た。
奏の読みはどうやらあたりだったようだ。
奏は,強めに摘まんだそこを今度は触れるか触れないかくらいの僅かなタッチで,
優しく撫でる。雪乃はその刺激に翻弄されるままに,喘ぎ声を上げた。
強い刺激と,弱い刺激と奏は交互に送り込む。
その度に雪乃は,体を駆け抜ける快感に震えた。

「‥‥だからあんまり触ったことないのかな?ゆきちゃんの胸‥‥。」
「ぁっ‥かなちゃん。‥そう‥‥そうだよ‥‥ん‥‥。」
「どうして?」
「っはぁ‥だって‥‥。」

続きの言葉を噛み殺し,雪乃は奏から視線を逸らす。
今まで繰り返された刺激のせいで,雪乃の肌は淡く色付き,うっすらを汗をかいている。
奏は,雪乃を愛しげに見つめながら優しく微笑んだ。
そして,徐にまだ下着に隠れている雪乃の秘所に布地の上から指で触れた。

「ふぅっ‥ん‥‥くっ‥‥‥ぁふぅん!」
「こうなっちゃうから?」

はじめに奏が気がついた時よりもそこにできた染みは広がっていた。
触れる指先には湿った布地の感触とその奥に隠れた熱く潤った肉感が感じられた。

「声‥‥我慢しなくてもいいよ?」
「ダメ‥‥‥そんなの‥‥うぅん‥‥。」
158後編19/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:33:52 ID:bmn0qrmU
そっと触れる指先を奏はそのまま続け,雪乃の様子を探る。
それまでとは比較にならないくらいに嬌声を上げる雪乃は,
自分で口を手で押さえて声が漏れるのを必死に堪えていた。

奏は雪乃の言葉を思い出す。

――かなちゃんがしてくれるからこんなに気持ちいいのかな?――

奏は恥ずかしそうに見悶える雪乃を見て嬉しそうに言う。

「感じて‥‥くれてるんだ。」

それだけ言うと,奏は雪乃を生まれたままの姿にするために
雪乃を覆う布地を取り去った。

「私だけなんてダメだよ?かなちゃんも一緒じゃなきゃ‥‥。」

じっと眺める奏を遮るように雪乃は奏に声をかける。
「あっハイ,わかりました。」と奏も服を脱いだ。

肌を触れ合せてみると,雪乃が凄く熱くなっていることがわかる。

「ゆきちゃん‥‥あっついね。」
「かなちゃんだって熱いよ♥」

抱き合うことが心地よい。一番身近にお互いを感じている瞬間だった。

「かなちゃんはさ‥‥。」

徐に雪乃が口を開く。
159後編20/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:34:13 ID:bmn0qrmU
「かなちゃんは,私にキスしたかったんだよね?」
「はい?」
「私ね。いつからかなちゃんに頬っぺた引っ張られるようになったのかな〜って考えてたの。」
「あ‥‥‥それ‥‥。」

一体何の話かと思えば,雪乃は奏が思い出したことと同じことを考えていたのだ。
最も,雪乃は考えていたのではなく覚えているといった方がいいのかもしれないが。

「あれってね‥‥‥。」
「あっ,あぁ,言わないでっ!!」
「え〜,なんで〜?」

慌てて雪乃の口を塞ぎ,奏は続きを言うのをやめさせた。
それと引き換えに奏は今度は雪乃を話題の対象にする。

「ゆきちゃんこそ,ひゃっこい足くっつけ始めたのはやっぱり‥‥。」
「ん〜〜。えへっ♥」

じっとお互いを見合い,これでお相子ということになったようだ。

「‥‥続き‥‥していい?」
「‥‥‥‥うん。」

お互いに向き合ったまま,奏は指先だけを雪乃の秘所へ伸ばす。

「ん‥‥‥。」

奏は熱く潤った雪乃のそこに指先を進める。
布地越しに感じてたよりももっと熱くて,ひどく濡れていた。
そっと秘裂に際立つ陰核に触れると,雪乃はビクンと体を揺らした。
160後編21/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:34:34 ID:bmn0qrmU
「ここ‥‥‥いいんだ‥‥。」

口を噤んだまま雪乃はコクコクと何度も首を振る。
奏は暫く黙って,指を動かしながら雪乃を見つめていた。
苦しそうに顔を高揚させ,必死に漏れそうになる声を我慢している。
殺しきれない嬌声は奏に届き,奏もまた気持ちが高揚するのがわかった。

「ぁっ‥‥やっ‥‥見ないで‥‥見ちゃっ‥‥ダ‥ぁあん‥‥。」

奏が雪乃を見ていることに耐えられないと言わんばかりに,
雪乃は奏を押しのけながら言うが,送り込まれる快感に耐えるのが精一杯で,
やはり乱れる様子を奏に晒してしまう。

「大丈夫だよ‥‥ゆきちゃん‥‥。」

普段は,雪乃にからかわれてばかりの奏だったが,今は立場は逆だった
でも,それでもこんなに愛しく感じるのはどうしてなんだろう?
奏は自分の中で湧き上がる感情をどう理解していいのか困惑していた。
雪乃を好きな気持ちは変わらない。でももっと好きになる,そんな感じ。
今まで何かを我慢してきたのかもしれないのかなと奏は思う。
でもこうして二人一緒に愛し合えるならそれでいい。

奏は雪乃の奥へゆっくりと指を差し入れた。

「っ‥‥‥イっ‥‥痛‥‥。」
「あっ‥‥ごめっ‥すぐ抜くから。」
「ううん。大丈夫だよ。‥‥たぶん‥‥すぐ慣れるから。」

雪乃の中は意外に狭く,奏の指でも少し痛んだ。
すぐに抜こうとした奏だったが,雪乃の言葉通りに暫くじっとしていた。
161後編22/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:34:56 ID:bmn0qrmU
「ふふっ。初めてだよ?」
「‥‥知ってる。ずっと一緒だったもん。」
「もぅ〜。感慨深さがないぞ。かなちゃんが最初で,かなちゃんが最後なんだよ?」
「あっぁ〜,コメントに困る質問はしないで下さい。」

くすくすと笑う雪乃に,奏が困ったように答えた。
痛いのを我慢してるだろうに,雪乃は幸せそうな表情をしていた。

「どう?」
「‥‥ん‥‥もう大丈夫。でもちょっと痛い‥‥かな?」
「ごめんね。ゆきちゃん。やっぱやめとく。」

「良いのに‥‥。」と,雪乃は言う。
しかしそんな雪乃に,奏はニヤリと元気一杯に応える。

「そのかわり,ゆきちゃん!」

雪乃は奏の顔をじっと見る。
奏がうずうずと悪戯を企んだ子供様な表情をしているのがやけに気になった。

「ひゃぁん。」
「たっくさん,したげるからね。」

秘裂から抜かれた指が,雪乃の秘芯を撫でたのだ。
不意をつかれて雪乃は声を抑えることすら忘れそうになる。

「やっ‥‥ぁあん‥‥かなちゃ‥‥。」
「雪ねぇ‥‥気持ちいい?」

がくがくと体を震わせて,雪乃はただ頷く。
口を開けば,言葉にならない声が堰を切ったように零れてしまうから。
162後編23/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:35:18 ID:bmn0qrmU
「‥‥痛くした代わりに‥‥もっとしてあげる。」

奏は体をずらし,雪乃の脚の間に入り込む。
一瞬止まった行為に安堵するも,雪乃はこれから奏のしようとしていることに気付き
奏を何とか自分から引き剥がそうとした。

「だっダメだよっ。かなちゃん!そんなのダメ!ダメだったら!ダメ〜〜!!」
「もう遅いよ〜だ。」
「!!!」

奏の舌が雪乃の秘芯をひと舐めすると,それまで騒いでいた雪乃の声はピタリと止んだ。
両足で,きゅっと奏を挟み込み,体はぴくぴくと震えている。
抵抗が止んだのを見計らって,奏ではそこをもうひと舐めする。

声を上げることすら難しいくらいに雪乃は強烈な快感に痺れていた。
今雪乃がどんな状態なのか,奏にはわかる。
舐めるたびに力の入る両足。その度に雪乃の秘裂を潤す液量が増すのだ。
急速に熱を持ってくる体温がそれまでの愛撫とは違うことを示していた。

「っ‥‥‥ダメっ‥‥‥もうっ‥‥やめ‥‥て‥‥私‥‥っ。」

震えながら,精一杯の力で雪乃は奏を止めさせようとした。
しかし,限界に近かった雪乃に,奏の優しさが伝わる。
繰り返し訪れる強烈な快感は,暖かい波動が響くように雪乃の奥底に共鳴していく。
初めて迎える快楽の渦に飲み込まれていくように,雪乃は極みを迎えた。

気がつくと,雪乃は奏の胸の中にいた。
雪乃の大好きな奏の胸を枕にして雪乃は穏やかな気持ちでその時を迎えていた。

「あ‥‥起きた?」
「かなちゃん。あの‥‥‥ごめんなさい。」
「あっ,あぁ,あたしの方こそ‥‥その‥‥ゴメン。」
163後編24/24  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:35:38 ID:bmn0qrmU
雪乃は自分だけイってしまったことに,奏は雪乃の制止も聞かず続けたことに
お互いがお互いに謝ってた。
しかし,そこは雪乃。当初の目的を果たした余裕からか,
気だるい体も気にせず,巧みに奏を落としにかかる。

「じゃあね〜,かなちゃんの胸にちゅーさせてくれたら許してあげる♪」
「‥‥意味がよくわからないんですけど‥‥。」
「ひど〜い。私のこと傷物にしたくせに〜。」
「ちょっ!何それ,ゆきちゃんの方が酷いじゃないのさ。」
「じゃあ,いいでしょ?」
「ん‥‥‥ちょっとだけだかんね。」

さて,巧みな雪乃の罠に嵌った奏の運命はいかに!
この後の出来事は,読者のご想像にお任せしよう。
さて,その後ひっそりと更新された雪乃のブログには.....

-------------------------
○月×日
クリスマスに二人で買ったピアスを使って
カナちゃんを誘惑してみました♪

さてその結果は?..........うふふ〜。内緒♥

でもでも,私もカナちゃんの可愛いところ
い〜っぱい見つけちゃった♪
カナちゃん♥超ラブリ〜
<続きを見る>
-------------------------

誰がこれを読んで何を感じたかは知らないが,
奏の携帯には問い合わせのメールが殺到したそうな。
164後編終了!  ◆yuri0euJXw :2008/06/30(月) 22:38:15 ID:bmn0qrmU
以上です。お目汚し失礼しました。
できれば感想とか頂けたら嬉しいです。

萌えシチュとかもあったら聞かせて下さいな。
165名無しさん@秘密の花園:2008/06/30(月) 23:01:03 ID:YScW5Ybh
うは、めちゃ萌えた。
萌シチュというとお風呂とか期待。そのうち本編でもあるかも知れないけど。
166名無しさん@秘密の花園:2008/06/30(月) 23:27:49 ID:gnzqQP0n
続ききてたああああああああ!!
ほっぺつねるのと足くっつけからの発想がヤバイエロイ、GJ!!!
ブログの続きはどうやったら見れるんですか?w
雪ちゃんの反撃が見たい。

萌シチュねぇ…二人っきりの場所が部屋に限られてるから難しいな。
学校ではまずいしw
167感謝感激雨霰  ◆yuri0euJXw :2008/07/01(火) 00:50:49 ID:FP1nrmsH
>>165-166
早速のレスありがとうございます!
ご声援感謝です!読んでくれてありがとうございます。

雪乃のブログはきっと公式で発表されるので,極上スウィーツを貢いで,秘密パスを入手してください(藁

皆さんのアイデアも含め,ふっと思いついたプロットとしては,

1)忘れ物をしたから届けてとか雪乃に言われて,奏が水泳部の更衣室へ。
  何とそこには....
    ->雪乃にじゃれつかれて襲われるバージョン
    ->咲夜に掴まって悪戯されるバージョン
※どちらも奏受けです。

2)二人のどちらかが風邪をひいた場合。(アニメ板の方のコメントにヒントを得て)
※エロなし,エロっぽいバージョンなど。

3)雪乃のノートパソにカナちゃん写真集を見つけた奏は
  変な写真を咲夜に譲らないように検閲。
  しかしそこには,奏が想像もつかないようなとんでもない写真が含まれていた。
※展開未構想につき,エロ要素予測不能。

4)寮で飲み会(未成年だけど大目に見て!)
  アルコールに弱い奏は,なんと間違えて酔ってしまった。
  豹変する奏は!
     ->公衆の面前で究極のデレモードに!
     ->普段からは想像できないSモードに!
※アイデアの性質上エロなしでは考えられません。

今のとここんな感じでしょうか?SSになる保証はありませんが(汗
ちなみにどんなのがいいですか?
168名無しさん@秘密の花園:2008/07/01(火) 21:42:06 ID:9OZ1DZzJ
4がおいしいです。
ただ、飲み会、と言うのではなくてジュースと間違えて、とかなら抵抗も少ないかも。
君子豹変す、なシチュエーションは色々期待が深まります。
169名無しさん@秘密の花園:2008/07/01(火) 21:57:50 ID:675iblI/
1)の雪乃にじゃれつかれるってのはいいな。
咲夜の盗撮フラグが立つわけだがw

でも4)が一番いいな。
中の人の話題が嫌いな人には申し訳ないんだが
奏の中の人は「甘酒でも酔う」と先日のROND ROBEで言ってたので
奏も甘酒でいいんじゃね?
そして雪姉が押されまくりの超デレでお願いしたいです!
170名無しさん@秘密の花園:2008/07/01(火) 22:11:42 ID:zzeHyNli
>>169
アニメの季節にも合ってるね、甘酒。おもしろいかも。
171名無しさん@秘密の花園:2008/07/01(火) 23:48:56 ID:bjxQ9eZR
甘酒いいですね。いつもと攻守逆転した二人が見たいです。
172名無しさん@秘密の花園:2008/07/01(火) 23:57:46 ID:FP1nrmsH
いつもと攻守逆転って。どっちがどっちですか?
ひょっとして奏総受けがデフォ?
173名無しさん@秘密の花園:2008/07/02(水) 00:06:30 ID:I4F0r9DL
>>172
だって、主導権握ってるのって、結局雪ちゃんじゃない。
174名無しさん@秘密の花園:2008/07/02(水) 00:13:44 ID:g7Nu8J2A
あ‥‥。そうですね。

攻守逆転‥‥つまり,完全奏攻めですか。

今さっそく甘酒SS書き始めてるんですが,どうしようかな。
175名無しさん@秘密の花園:2008/07/02(水) 06:20:39 ID:4dYtqKsl
奏受けが好き
雪乃さん受けでも読みますけど


今度でいいから雪乃×奏お願いします
176名無しさん@秘密の花園:2008/07/02(水) 12:06:53 ID:PhcEZcei
同じく奏受け希望ですw
でも甘酒は奏攻めが見たい!
177名無しさん@秘密の花園:2008/07/03(木) 23:28:16 ID:HeTHWNYG
全裸待機中www
178名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 17:43:24 ID:tdzaEoHH
タペストリー来てた
http://candyboy.jp/img/shop/img_tapestry.jpg
179甘酒の効能  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:01:33 ID:1/B6Ynd0
折角来たけど,タペストリー微妙だ。値段もよくわからんし。
たぶん公式が正式なんだろうけどね。
このデザインでいいから,クッションカバーの雪乃奏キャラでザがいいー。

というわけで,甘酒編。投下。
ご期待に添えてるか添えてないか苦しいところです。
自分的にはこれが限界。足りないところは相変わらず
脳内補完でお願いします。

では,エロあり,奏攻め。
180甘酒の効能1/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:02:09 ID:1/B6Ynd0
「う〜,寒い。」
「かなちゃん,私よりたくさん着てるのに寒いのぉ?」
「えっ?着てる枚数同じじゃなかったっけ。」

部屋で机に向かっている奏と雪乃の会話だ。

「えっとぉ,それはねぇ。」
「‥‥‥まさかあたしのおなかのお肉の分とか言わないでしょうね?」
「‥‥‥。」

奏はせわしく動く手を止め,ジト目で雪乃を見る。
奏の方を見ていた引きつった笑顔のまま,雪乃はカクカクと機械仕掛けのように
前を向き直し,何事もなかったようにブログの更新を始めた。

「さってと,きょうもぶろぐぶろぐ〜。」
「全く,ゆきちゃんてば性懲りもないんだから‥‥。」

奏はぶーと頬を膨らませると,気を取り直して机に向かった。

流石に古いと言っても,学生寮だけあって奏たちの住んでいる建物はしっかりした造りだ。
各部屋の電気容量は少ないが建物全体の温度管理は最低限稼働している。
しかしやはり冬というもの。温かさが恋しくなるのは必然だ。

「かなちゃん。そんなに寒いんだったら,私が温めてあげる〜♥」
「いい。ゆきちゃんの足,ひゃっこいんだもん。」
「むむむ〜。そんなこと言うと‥‥。えいっ!」
「うっひゃぁ!」

集中する奏に雪乃がちょっかいを出すのはいつものこと。
そして,いつものように雪乃の頬っぺたはまた盛大に伸びた。
181甘酒の効能2,3/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:03:38 ID:1/B6Ynd0
「いひゃいよ,かなひゃん。」
「大人しく待っとれんのか,このバカ姉!」

二人しかいない部屋で天然コントを公演中,
パタパタという駆け足とともに勢いよく部屋のドアが開いた。

「ゆきちゃん,奏。良いモノあるからおいでよ。」
「ひとの部屋に入る時はノックくらいしなさいよね。」

雪乃の頬を引っ張っていた手を離し,奏が寮生に声をかけた。

「みーなの実家からたくさん届いたんでみんなにおっそわけなんだって。」
「なにが?」
「甘くておいしいもの。この季節にはぴったりなヤツだわさ。今食堂で準備してるから。」
「えぇっ!甘くておいしいもの?!」

痛そうに頬をすりすり撫でていた雪乃の目の色が変わる。

「そうそう。皆で温まろうって今声掛けて回ってんの。」

そう言って,その寮生は慌ただしく次の部屋へ駈け出して行った。

「何だろうね?」
「ん。とりあえず行ってみようか。」

二人はひとまず手を休め,食堂へ向かうことにした。
二人が食堂についたときには既に多くの寮生で賑わっていた。ほんのりと米麹のいい香りが漂っている。

「あぁ〜。なんか『日本の冬』って感じだね,こりゃ。」
「なんか懐かしいね。」

部屋に広がるほのかな香りに感想を述べる二人に手渡されたのは予想通りのものだった。

「本格甘酒だよ〜。生姜入ってるから温まるよ〜。」
「わぁ〜。いっただきま〜す。」

多くの寮生と同じように,というかやや際立って雪乃は甘酒を食す。それに倣って,というよりは控え目に奏も口にした。
意外なおいしさ。それが一口目に二人が感じた感想だ。二人だけではない。皆そう思ったに違いない。
本格甘酒とはいったものだ。甘酒独特の癖も控えめで何と口当たりがいいのだろう。

「たくさんあるから,どんどんおかわりしてね〜。」

声を張り上げるのは,「甘酒で温まろうの会」の材料提供者。
声をかけて回っていた発起人は,現在3回目のお代りに満足そうな顔をしていた。

「これならいくらでもいけそう。」
「うん。おいし〜ね。」

二人も他の寮生と同じように結構な量を口にすることとなった。
一通りおなか一杯になってくると,今度はおしゃべりに花が咲くのも毎度のこと。

後片付けをしながら,みーなと呼ばれた寮生はほっと胸を撫で下ろしていた。

「も〜。ひとみ〜。ほんと助かったよ〜。お母さんたら,あんなにたくさん
送ってくるんだもん,どうしようかと思っちゃった。」
「でもさ,ほんとおいしかったよ。甘酒ってあんなにおいしいものだったっけ?って感じ。」
「一応うちの方は米処だからね。米麹使った本格甘酒でないと甘酒じゃないって感じ?」
「うん。私も何かそれわかる。」
「でもね。ちょっとアルコール分が多いから酔う人は酔っちゃうかもしんないんだ。」
「甘酒で酔うなんて聞いたことないし。大丈夫だよ〜。」
182甘酒の効能 4,5/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:05:37 ID:1/B6Ynd0
そうだねなんて,軽く笑うみーなとひとみであった。
ところが,甘酒で酔う奴なんていないはずの『酔う奴』が
実は身近にいたことを彼らは後から知ることになる。

「ねぇねぇ。ところでさ。ゆきちゃん。」
「なぁに?」
「例の子,どうなったの?」
「例の子って‥‥あぁ!咲ちゃんのこと?」

うわさ好きの寮生は咲夜の本命が奏であることをまだ知らず,真相を聞くために,雪乃をターゲットにする。

「咲ちゃんは部活の後輩で,別になんでもないよ〜。」
「だって告られたんでしょ?」
「いつも駅で待ってるじゃない。」
「学校だってずっと一緒だしね〜。」
「白状しちゃえって,このこの〜。」

確かに咲夜は雪乃の後輩だ。
だがしかし,告白されたのは奏のことであって雪乃ではない。
駅で待ってるのは,奏を追いかけているのであって雪乃ではない。
学校では,ほとんど公然とローアングラーだし‥‥。
白状するもなにも,すべて奏絡みのことだ。
雪乃は,ちらっと奏の方を向き,話すべきかどうか雪乃は少し迷う。
しかし雪乃は,奏の様子がいつもと違うことに気付いたのだった。

「あれ〜。かなちゃん,顔真っ赤だよ?」
「あれ,ほんとだ。」
「何,ゆきちゃんの赤裸々な恋愛事情に興味津々なわけ?」

雪乃と談笑をしていた他の寮生にからかわれても,奏ではボーっとしたままだ。
普段なら,面白いくらいにからかい甲斐のある奏なのだが,
ボーっとしたまま,奏では隣に座る雪乃の肩に頭をぽてっと倒した。
寮生の喧騒から離れて,雪乃は奏のことを気遣う。

「大丈夫‥‥‥かなちゃん?」

心配そうに雪乃は声を掛けるが,奏は頭を雪乃の肩に預けたままだった。
よいしょっと,雪乃は奏を起こすと,まっすぐに座らせる。頬を高揚させ,
ボーっとする奏は何だか様子がおかしい。

「かなちゃん?」
「んとっね,何か熱くって‥‥。ふわふわしてる感じがする。」
「もしかして‥‥‥かなちゃん酔ってる?」

奏の様子をうかがう雪乃はまさかの可能性を疑ってみた。しかし奏から返ってくる返事は,予想を十分に現実にした。

「酔ってなんかないも〜ん。」

と言って奏はぷうっと頬を膨らませた。まぁ,少し大人しくしてれば大丈夫だろうと思い,
雪乃は自分に奏をもたれさせ,暫くゆったりとしていた。
そっと奏の顔を撫でる雪乃の手はひんやりとしていて,奏にはとても心地よかった。

「ゆきちゃんはさ〜。」
「ん?なぁに?」

穏やかに雪乃に撫でられたまま,ちょっとまじめな顔して奏は言う。

「ゆきちゃんは咲ちゃんのこと‥‥どう思ってるの?」
「ん?可愛い後輩だと思ってるよ?」
「いや‥‥そうじゃなくって‥‥。」
183甘酒の効能 6,7/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:07:16 ID:1/B6Ynd0
先ほどの話を気にしたのか,奏はボショボショと続きの言葉を濁しながら言う。
雪乃がそれをもう一度聞き直すと,今度は小さいがはっきりとした声で言った。

「‥‥おやつとあたし‥‥どっちが大事なのかなーって‥‥。」

奏は甘酒以外の原因で顔を赤らめながらも,ぼそっと零した。
そんな仕草が雪乃にはとてもいじらしく見え,奏の頭をくりくりと撫でる。

「かなちゃん,可愛い♥」
「もぅ。誤魔化さないでよ。」
「さぁ,どっちかなぁ?」

冗談めいた口調で答える雪乃に,奏はまた膨れっ面を見せた。

「ぷぅ,ゆきちゃんの‥‥いじわる。」
「えへっ♥」

珍しく大人しくしている奏にほかの寮生もちらほら声をかけてきた。

「奏〜。酔ったんだって〜?」
「だから,酔ってなんかないって。」
「甘酒で酔うなんてよっぽど弱いんだね?」
「だ〜か〜ら〜,酔ってないって!」

勢いに乗って立ち上がった奏だったが,言葉とは裏腹に足元はもつれる。

「あっ,ほらぁ。」

足元が絡まり真っ直ぐ歩けない奏は支えてくれている雪乃の胸元に倒れ込む。
それがなんだかちょっとかっこ悪かったが,
傍で雪乃が助けてくれるのがやっぱり心地よくて,いじけながらも礼を言うのだった。

「むぅ……ありがと……。」
「はいはい♪」

素直な奏に雪乃はクスっと笑い、奏の額に軽くキスした。

「ふふっ,かなちゃん,良い子&heatrs;」
「もぅ……ゆきちゃんてば。」

唇が触れた額を指で触れる。そこだけなんだか熱をもったように熱い。
雪乃はふらつく奏を冗談めかして笑いながらも,ちゃんと傍にいて支えている。
いつも握っている手は,今日は奏を支えるために働いている。
ふわふわとした高揚感のまま,奏は雪乃をより近くに感じていた。
側に感じる温もりが優しい。ちょっと天然だけど頼りになる。そんな雪乃が大好きで……。奏の胸がキュンと痛む。

あたしは、ゆきちゃんのこと……何にも代えられないのに……。

そう思うと一人,奏は雪乃のことを想う。

やっぱり……酔ってるのかな?

奏は自問自答する。そんなこと悶々と考えていても始まらないのに。
でも,奏の胸をかすめる不安は少しずつだけれど大きさを増していくのだった。

「はい!かなちゃん,お水。」

雪乃は部屋に着くと,奏をベッドに座らせ冷たい水を手渡した。奏はそれを受け取り,ごくんと一口飲んだ。
熱く火照った体には気持ちよく,冷たい水は喉を通り過ぎる。
雪乃は奏の隣に座ると奏の飲みかけを手にとり,自分も一口飲んだ。ほっと一息吐くと,雪乃は奏の方を向いてクスッと笑う。
184甘酒の効能 8,9/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:08:36 ID:1/B6Ynd0
「かなちゃんがアルコール弱いなんて知らなかった〜。」

雪乃はしみじみと言う。奏だって信じられないだろう。いや、実際信じられないでいた。
まさか甘酒で酔うとは思ってもみなかったのだ。

「ゆきちゃんは平気なの?」

赤い顔を雪乃に向け不思議そうに奏は尋ねる。

「ん〜。実を言うとね……。」
「うん。」
「全然平気なの♪」
「……あっそう。」

やけに神妙な顔して言うからまじめに聞いたのにと,奏はため息をつく。

「あたしたち,双子なのにね。」

お互いに顔を合わせてクスッと笑う。

「でもね……。」

雪乃は小首を傾げて奏の続きを聞く。

「ちょっと……寂しいかな……。」
「かなちゃん……。」

奏は雪乃の肩に頭を乗せ,ぼんやりと視線を彷徨わせながら雪乃に言った。

「ゆきちゃんさ……さっきも…はっきり言ってくれなかったっしょ。」

雪乃は返答はせず,優しくて微笑んだまま黙って奏の独白を聞いていた。

「なんかね,さっきもゆきちゃん優しくて,あったかくって,あたしはすっごく嬉しいのに,ゆきちゃんのこと‥‥大好きなのに‥‥。ゆきちゃんは‥‥。」
「私が?」

たった一言だけれど,雪乃の優しい響きは奏を心地よく包む。

「‥‥ゆきちゃんは‥‥違うのかなって‥‥。離れたくないのに,ずっと一緒にいたいのに‥‥。」

抑えきれない想いとともに,奏の目から透明な滴が一つ二つ零れ落ちる。

「ん〜〜,もう,何言ってるかわかんないよぉ。」

よしよしと奏をなだめるように,雪乃は奏の頭を撫でる。そしてそっと雪乃は口を開く。

「かなちゃん。私言ったよ?ずっと一緒だよって,かなちゃんのこと一番好きなんだからって。」
「うん。」
「それじゃダメ?」
「‥‥‥ダメじゃ‥‥ない‥‥でも‥‥。」
「不安?」
「‥‥そんなんでもない‥‥。」
「じゃぁ‥‥。」
「分かんないよ!!もうっ!!」

奏はキッと,雪乃の方に強い視線を向けると,そのまま雪乃の胸に飛び込んだ。
勢いあまって,二人はベッドに倒れこんでしまう。そっと重なる唇は,温もりを伝えるとすぐに離れた。

「かなちゃ‥‥ん。」
「‥‥ゆきちゃん。」
185甘酒の効能 10,11/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:09:55 ID:1/B6Ynd0
奏は馬乗りになると,雪乃の手を握り,ベッドに押し付ける。
奏は雪乃を見下ろすと,不安とも驚きとも取れる雪乃の表情が見えた。
戸惑いはあった。でも,抑えきれない感情に導かれるように,
奏は再び雪乃の唇に自分のそれを重ねた。
雪乃は抵抗する様子もない。ただじっと,奏のなすがままに身を任せていた。
何度も唇の感触を確かめるように奏は触れ合わせる。
何度目かの触れ合いの後,奏ではそっと雪乃の中に自分を侵入させた。
驚きの声が上がるが,雪乃はそれを受け入れる。
時間が止まったかのような静寂の中,二人の発する僅かな音だけが耳につく。
湿った音と,だんだん激しくなる吐息だけが部屋に響いた

「ゆきちゃんが‥‥‥好きなの‥‥。なんて言っていいかわかんないけど‥‥大好きなの。」

触れていた唇が離れると,奏の告白が雪乃に届いた。熱のこもった視線が雪乃に向けられる。
雪乃はキスの余韻の残った濡れた瞳を奏に向けた。

「私なら,ゆきちゃんの何一つ‥‥‥誰にも渡したくない。」

奏は雪乃を抑えていた手を放すと,その手で雪乃に触れた。
ギュッと雪乃を抱きしめて,肩口に顔を埋める。首筋なのか,髪の毛からか,雪乃の香りが奏の鼻を擽った。

「ふふっ‥,同じシャンプー使ってるのにゆきちゃんの匂いがする。」

雪乃に擦りよる奏の頭を雪乃はそっと抱きしめた。

「かなちゃん。ごめんね。」
「なに‥‥?ゆきちゃん。」

奏の頭をなでながら,雪乃は穏やかに告げた。

「かなちゃんなら,大丈夫って思ってた。気持ち繋がってるから大丈夫って‥‥。」
「ゆきちゃん。」
「‥‥私も‥‥ピアスより強い絆‥‥欲しいかな?」

奏が顔を上げると,優しい瞳が奏を待っていた。
再び二人は唇を重ねた。求め合うように濃厚なキスはやがて激しさを増していく。
奏の唇は,雪乃のそこから離れると,華奢な首筋へと移動していく。
服の下から忍び込ませた手は,雪乃の膨らみを大事そうに撫でていた。

「ぁ‥‥かなちゃ‥‥っ。」
「何か雪ねぇ‥‥えっちぃよ‥‥。その声‥‥。」
「そっ‥‥それはっ‥‥かなちゃんが‥‥触るからっ‥‥。」
「ひゃぁん。」
「じゃぁさ‥‥もっと聞かせてよ。ゆきちゃんのえっちぃ声‥‥。」

奏は雪乃の背に手を回すと,背筋に沿って指を這わせた。
するすると背筋に感じる感触が,雪乃の口から艶声を紡がせる。
まくりあげられた服の中からは雪乃の素肌がさらけ出され,無防備な雪乃の双丘には奏の手が添えられている。

「ゆきちゃんのおっぱい‥‥柔らかいね。」
「かなちゃんだってぇっ‥‥柔らかいよ?‥‥私‥‥ぁ‥‥好きぃ。」
「ここも‥‥いい?」

雪乃がいい終わる前に奏が雪乃の先端を口に含んだ衝撃が,
雪乃の言葉尻を嬌声にすり替えてしまう。
熱心に施される愛撫に雪乃は翻弄されていた。
甘酒程度の刺激ではない。触れられる感触と触れられた余韻が体中に広がっていく。
じんわりと甘く切ない感情があふれてくるようなそんな幸福感。
そして,触れられるたびに募っていく焦燥感。
体の奥の方に溜まっていく熱が,だんだん激しさを増していくのを感じた。
186甘酒の効能 12,13/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:10:49 ID:1/B6Ynd0
「かっ‥‥かなちゃん‥‥積極‥‥的‥‥ぅん‥‥はっ‥ぁん‥‥。」

キスをねだっても,なんとなくはぐらかして決してしようとしなかった奏とは思えない
積極的な行動に雪乃は一番戸惑っていた。

「なんでかな?‥‥今日はそういう気分みたい‥‥。」

お互いに求めあっているうちに二人は肌を直接触れあわせていた。
遮る布地がないだけで,お互いの距離が縮まった気がする。
ほんの少しでも傍にいたい。いっそのこと一つになってしまいたいと感じてしまう。
でもお互いがお互いであるために,こうして触れ合うことができるのだと本能で理解していた。

「きゃぁっ。」
「あっ‥‥すごい。」
「〜〜〜もぅ。」

奏が雪乃の秘所へ手を滑り込ますと,雪乃は驚嘆の声を上げる。
すると,奏は別の意味で驚嘆の声を上げた。

「すっ‥‥好きな人に触られたら‥‥もぅ,かなちゃんだって一緒じゃないっ!。」
「‥‥うん。ゆきちゃんが凄いえっちぃ声出すから‥‥感じちゃった。」
「もっ‥‥ぁっ‥‥あっはぁ‥ん‥‥あっ‥まっ‥‥そこぉ‥‥。」

奏は面白いとでも言うように,雪乃の秘芯に触れ,そこを撫でるように指で捏ねる。
雪乃の敏感なそこは奏の指先に過敏に反応して体をピクンと反らせる。

「えっちぃよ,雪ねぇ‥‥。こっちも凄くぬるぬる‥‥。」
「やっ‥‥言わないでっ‥‥言っちゃヤっ!」

奏は,激しく悶える雪乃を嬉しそうに見ると,ゆっくりと雪乃の中へ指を挿入した。

「っ!!!」
「痛くない?」
「‥‥大丈夫‥‥みたい。」

雪乃の中は熱くて絡みつくように狭い。でも,奏の指をきゅっと捕まえて,離そうとしない。
そっと,奏は指を動かしてみる。痛そうなそぶりがあればすぐやめようと思っていたが,
雪乃の表情は,それまでの行為よりももっと艶な色を示し始めていた。
体の奥をかき乱すような快感が雪乃の体を走り抜ける。
刺激されているところはたった一か所なのに,全身が同時に愛撫されているようなそんな強い刺激。
ちょっと奏が指を動かすだけでそれは雪乃の全身を覆いつくす。

「っぁあぁあ‥‥‥かなっ‥‥ちゃぁん‥‥!!!」

雪乃が奏を必死に抱きしめ,全身を責める快感に耐えようとしていると
廊下からざわざわとした喧騒が聞こえだした。

「ふぅ‥‥むぅ‥‥ん!!」
「声出したら聞こえちゃうよ?」

寮生たちが個々の部屋に戻ってきたことを示す喧騒が聞こえると,
空気が凍ったように身動きが取れなかった二人だった。
しかし,緊張に体を強張らせている雪乃の中で,奏はゆっくりと指を動かすのだ。
雪乃の中のざらついた部分を念入りに揉み込むように撫でると,
雪乃は声を必死にこらえてその刺激に耐えていた。
全身に響き渡る快感は声を出せない分何倍にも膨れ上がっているだろう。
玉のような汗が,噴き出してくる。
胸元に溜まる汗を,奏はペロッと舐めた。

「‥‥‥ひどいよ‥‥かなちゃん‥‥。」
187甘酒の効能 14,15/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:11:42 ID:1/B6Ynd0
ヒクヒクと小刻みに体を揺らしながら,雪乃は恨めしそうに奏を見つめた。
でもその視線は虚ろで,目尻には涙も溜まっていた。
軽く達した雪乃から指を抜くと,奏ではひょこっと上半身を起こして雪乃を眺めた。
すらりと伸びた手足がまだヒクヒクと震えている。
滑らかな曲線が,ところどころ髪に隠れ,優雅な肉体美を作り出していた。
ほんのりと色付いた肌は扇情的ですぐにでもまた触れたくなる。
奏はまだ細かく上下している雪乃の胸に頬をよせ,雪乃の鼓動を聞いた。
トクトクと鳴り響く鼓動がリズミカルに刻まれている。
それは次第に穏やかなリズムに変わっていく。

「ねぇ,ゆきちゃん。」
「なぁに?」
「一緒に‥‥‥ダメ?」

奏が雪乃に甘えるように擦り寄って言う。雪乃と一緒がいいと,いつも奏はそうだ。
体が別々だから,心は一つになりたい。一緒に,同じ思いを共有したいと。

「どうするの?」
「本で見たんだけど,うまくいくかな?」

そう言って,ひょこっと起き上がると,雪乃の脚の間に奏は体を割り込ませる。
奏の濡れそぼった秘所を雪乃の熱く滾ったそこへ押し当てる。

「んん!!!」

少し変則的な正常位。
秘芯をこすり合わせるように腰を動かすと,見事にどちらも擦り合った。
指とは違う衝撃が二人を襲う。

「あぁ‥ん‥‥こんなのっ!‥‥ひゃっ‥‥かなっ‥‥いぃ‥ん‥‥!!」
「あっ‥‥すごっ‥‥ダメ,止まんない。‥‥ゆき‥‥ちゃん‥‥!」

押し殺した喘ぎと,湿った水音がひどく耳に衝く。
重なる二人の影は一層激しく絡み合う。
ドロドロに溶けて一つになってしまうかのような錯覚と,
絡み合う場所から広がっていく快感の波が二人の理性を溶かし始める。

「あ‥あぁ‥‥ゆきちゃん‥‥好き‥‥大好き‥‥だからっ‥‥一緒にぃっ‥!」
「くぅっ‥‥んもう‥‥ダメぇ‥‥はぁ‥‥一緒‥‥イくぅっ‥んんん!!!!」

二人同時に達すると,激しく訪れた絶頂感の中で,二人は抱き合うように倒れ込んだ。
シンクロした動きと同時に達した快感が予想以上の一体感をもたらしたようだ。
激しく息を吐いてたが,二人ともいつの間にか穏やかな寝息に変わっていた。

あれ?なんかだるい。頭はスッキリしてるのに。

どのくらい寝ていたのか,奏は目をパチパチさせて目覚めた。
二段ベッドの天井を見ながら,ぼんやりしていると,隣から視線を感じる。
寝返りを打つと,隣にはじ〜っと奏を見つめる雪乃がいた。

「あ‥‥起きてたの?ゆきちゃん。」
「うん。」

優しい笑顔なのに視線が痛いのは気のせいだろうかと,
奏は引きつった顔で自問していた。

「かなちゃんはさ‥‥‥。」
「はい?」

妙に気だるい表情で,雪乃が言う。
188甘酒の効能 16,17/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 02:12:36 ID:1/B6Ynd0
ゆきちゃんて,こんな色っぽい表情したっけ?

奏が頭を悩ませている間に,雪乃からは爆弾発言が。

「かなちゃんは,酔うと狼になっちゃうのね?」
「‥‥‥‥はい?」

なんとなく,奏の背中に冷汗が流れる。視線が痛いのは気のせいではなかったらしい。
雪乃は倦怠感の残る体をくいっと起こし,奏に擦り寄りながら言った。

「だって,はじめてなのにあんなに激しく‥‥‥。」
「わぁ〜〜〜!!ストップ!ストップ!」
「‥‥‥なんで?」
「いや‥‥‥だって‥‥‥その‥‥‥。改めて言わなくても‥‥。」
「?‥‥‥ひょっとして‥‥酔い醒めた?」
「あ‥‥‥‥ん‥‥‥‥スッキリしてる‥‥‥頭は‥‥‥。」

体の方はクタクタだとはとても言えない奏であった。

「なんかいつものかなちゃんだね?」
「そんなに変だったかな?」
「ん〜〜?いつもよりとっても素直だったよ&heatrs;」

と,雪乃は奏の頬にキスする。

「‥‥‥でも‥‥なんか‥‥ごめんゆきちゃん。」
「くすっ,変なかなちゃん。」

雪乃の手が,奏の胸に触れる。

「謝らなくてもいいよ。これで私も,我慢しなくていいから。」
「へ?」
「うふふ〜♥えへっ。」

意味深な言葉を残して雪乃は奏の胸で丸くなり,幸せそうに微笑んでいた。

はたまた別のある日,奏の寝顔の写真と引き換えに咲夜がケーキを渡した。

「だって,すっごく美味しいんだよ?かなちゃん!」
「も〜!!ゆきちゃんは。あれほど言ったのにまだ懲りんか!!」
「いひゃいひゃいひゃい。かなひゃ〜ん。」

頬を撫でながら,懲りずにケーキを受け取る雪乃にあきれる奏。

「あ,ほんとは写真とか関係なくお渡ししようと思ってたんです。奏先輩。」
「ん?何で?」
「それはですねぇ〜。バレンタインの準備‥‥。いえ,大好きな奏先輩に気持ちです。」
「気持ちねぇ‥‥‥。」
「あぁ〜!!」

奏と咲夜の会話を遮るように雪乃が大きな声を上げた。

「どうかしたの?」
「これ〜,お酒入ってる〜。」
「はい〜。濃厚なブランデーはチョコのおいしさを引き立てるという甘さ控えめ大人のケーキです♪」

るん♪と効果音が似合いそうな咲夜のしぐさを背景にじーっと雪乃は奏を見つめた。

「‥‥‥な‥‥なに?」
「奏さんにはこれはダメですね〜。」
189甘酒の効能 18/18  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 03:19:31 ID:1/B6Ynd0
しげしげと,雪乃は奏に言う。

「な‥‥なんで!」
「だって〜,またかなちゃんが狼さんになったら,たいへ‥‥。」
「わ〜〜〜!!!」

真顔で何をしげしげと言い出すかと思えば,動揺するのは奏の方で,
慌てて,雪乃の言葉をかき消す。

「何ですか?雪乃先輩!狼って‥‥。」

照れ顔にジト目で見つめる奏にクスッと笑顔で返す雪乃の方が一枚上手か。
それとも,咲夜のケーキが今度は雪乃を狼にするのか‥‥。
それは今後のお楽しみ。

「いや〜ん。狼な奏先輩も素敵ですぅ。」

目で会話する二人の影で,一人妄想に耽る咲夜であった。
190甘酒の効能終わり  ◆yuri0euJXw :2008/07/05(土) 03:22:21 ID:1/B6Ynd0
連投規制厳しい。
でも60行かけることがわかりました!

お目汚し失礼いたしました。感想など頂ければ,感謝感激です。

絵師さんとかいるといいなぁ。挿絵書いてもらえると一番励みになったり。

つうか,デレムズカシス。修行が足りんですわ。
191名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 11:19:01 ID:yQhU/79p
これはノック必須なのも納得なエロさ
192名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 19:27:12 ID:BRRomt7K
>>190
読み応えのあるSS乙でした!!
エロ以外のストーリーもちゃんとあるからイイ!
奏攻めなのに若干ヘタレなのが奏らしいw

雪乃の「これで私も,我慢しなくていいから。」に続編期待してもいいですか?www
次は普通の雪×奏が見てみたいかも。
ここに絵師さんいないかね〜?
193名無しさん@秘密の花園:2008/07/06(日) 20:45:48 ID:8vrodZMI
エロいな。
このせいで、毎回寮生は、ノックせずのぞきに来るんですね。
194 ◆yuri0euJXw :2008/07/07(月) 00:27:30 ID:/1kY+o5M
>>191-193
米ありがとうございます♪
まとめるとエロ自重しろってことですかね?
ソフトで甘々なヤツを心がけます。

こんなシチュでこんなやつ読みたいって言うネタがあったら聞かせてください。
不肖私,溺愛する雪乃・奏(&咲夜)のために全力を傾けさせていただきます!
↑こんなこと言っても作品の出来は今まで通りですが‥‥。
195名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 00:43:51 ID:N8jFLzLc
>>194
俺「自重しちゃだめぇ?(雪乃風に)」
196名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 00:45:13 ID:N8jFLzLc
文字がおかしくなった…
197名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 02:19:45 ID:2iaba86r
甘酒編乙!
どっちかが風邪ひいて、メッチャ甘えるっての読みたいかも。
自分に書く能力があれば…
198名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 22:31:43 ID:mY4zHWcs
それいいね!
普段はチューしてって言っても照れて出来ないカナちゃんだけど
風邪を引いたユキちゃんの頼みは断れなくて、みたいなやつ!

それか、風邪で休んでてカナちゃんがそばにいなくて
いつもと違うユキちゃん(ってどんな?)とかおもしろそう
どこにエロ分が入るんだろうorz
199名無しさん@秘密の花園:2008/07/08(火) 18:15:47 ID:IP2/+nSM
自分は>>167の1希望。
相手は雪ちゃんでも咲ちゃんでもw
200 ◆yuri0euJXw :2008/07/09(水) 21:56:02 ID:SjJg5m+I
今風邪ひき編チャレンジ中です。
風邪引いたのはかなちゃんなんだけど。

エロ入れようかどうしようかと考え中。
そして更衣室編を妄想中。
こちらは咲ちゃんに遊ばれるかなちゃんにしようかと密かに計画中。
あ……やっぱ雪乃にしようかなあぁどうしよう。なんかアイデア分けてください。


てなわけで時間かかりそうなのでネタのある人はどうぞ!
201名無しさん@秘密の花園:2008/07/10(木) 01:41:00 ID:o4Cb+93D
やっぱエロだよな。
甘いのもいいけど,エロイのも好き。自分的には。
でも書いてもらえるならなんでもいいゼ。無理しなくていいから。
是非書いてください。
202名無しさん@秘密の花園:2008/07/10(木) 21:54:50 ID:bDf04naX
自分もエロ希望。
あと更衣室はぜひ咲ちゃんでw
203さあ駄作投下!  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:19:52 ID:fNifb40J
さて,「苦しんだ揚句にこれか。」とか言わないでくださいね。
風邪ひき編チャレンジです。

雪乃×奏です。エロあり。後書き書けないんで投下逃げします。

お目汚し失礼します。
気にいっていただければ感想等聞かせて下さいな。
ではでは。
204手を伸ばせばキミがいる1/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:20:45 ID:fNifb40J
「あ〜!変な咳〜!」
「‥‥変な言うな。」

ケホケホと‥‥変な咳が出る。
暑かったり寒かったりと不安定な天気が続いたせいだろうか?
そのせいもあるだろう。しかし‥‥奏は最も可能性の高い原因に言及した。

「それもこれも雪ちゃんが窓開けっ放しで寝るからじゃないのさ。」
「ん〜,何のことかな〜。」
「雪ちゃん!」
「いや〜ん。怒んないで〜。かなちゃ〜ん」
「ったく。」

でも確かにちょっと変な咳だ。
一緒に寝ていた雪乃は何で平気なのかという疑問も頭をかすめるが,
奏は違和感のする喉をさすりながら登校の道を進んだ。

う〜む。ちょっとマズいかも。

放課後,奏は購買で買ったスポーツドリンクで気を紛らわしていた。
昼休みに平気な振りして食べたサンドイッチは,さっき全部流してしまった。
頭がズキンズキンと痛み,大したことの無い頭脳労働さえも今はボイコットしている。
体中の筋肉がピリピリと痛み,奏は少しの動きすら億劫だった。

「あ〜あ‥‥最悪。ダメダメだわ‥‥あたし。」

奏は溜息をついた。
こんな事なら雪乃の言った通り早く帰ればよかったと奏は少し後悔した。
エントランスのベンチに腰掛け,隣接する柱に体を預ける。
無機質な感触が奏の熱を奪ってくれるようでひんやりとして気持ちよかった。

「小さい頃から,なんか先にあたしが風邪引くんだよね。」

生徒も疎らなエントランスで奏は誰ともなしに呟く。
脳裏を掠めるのは小さいころの記憶。
それでいつもゆきちゃんを隔離するんだけど‥‥。
なぜかいつの間にか隣で寝てるんだよね。

まともに考えられない頭に浮かぶ今も薄れない懐かしい記憶‥‥。
自由の利かない体を投げ出して休んでいると,時計は部活終了の時間を知らせていた。

「あっ,マズっ!」

奏は帰り支度をするために,フラフラとしながら部室へ向かった。

「あ〜。ヤバいなぁ。」

着替えて荷物を持ち,動き始めるまでは良かった。
しかし,動きだした矢先,体は変調を訴える。
荷物を持つ肩がだるい。オマケにスポーツドリンクしか入ってない
クセに胃袋はぐるぐるとしていて落ち着かない。
雪乃との待ち合わせ場所に辿り着く前に,奏は歩くのを止めてしまった。
近くにあったベンチにドカッと倒れ込むように座る。

少し休めば大丈夫だよね。ここからならゆきちゃんが来るの見えるし。

ぼんやりと視線を泳がしている奏の前をパタパタと
小気味いい音を立てて咲夜が駆け抜けようとしていた。
205手を伸ばせばキミがいる2/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:21:09 ID:fNifb40J
「あっ,奏先輩!」

駆け寄ってくる咲夜に力無く奏は応える。

「‥‥どうかしたんですか?」

いつもと様子の違う奏に咲夜は心配そうに様子を窺った。

「ううん。何でもないよ。ところで咲ちゃん,ゆきちゃんは?」
「雪乃先輩なら購買寄ってくって言ってましたけど‥‥。」
「そう‥‥。」
「本当に大丈夫なんですか?」
「ん。少し休めば大丈夫だよ。」

俯いて頭を抱えている奏の顔色が,いつもと違うことに気付いた咲夜は
雪乃を呼びに慌ててもと来た道を掛け戻っていった。
暫くすると,ばたばたと慌ただしい音が聞こえ始めた。

「かなちゃん!」

ガチャンと何かが落ちる音がして雪乃は奏に走り寄る。
音と声に奏は顔を上げると,雪乃の手に激しく泡立った
ペットボトルが握られているのが目に入った。

「あ‥‥ゆきちゃん。早く帰ろ。」

奏は青い顔をしてにこっと微笑むと,
そのまま雪乃の胸に倒れこむように気を失ったのだった。

奏が覚えているのはここまでだった。
次に気がついた時には寮の自室にいた。
見慣れた天井と心配そうな雪乃が奏の目に入った。

「あれ‥‥?」
「気がついた?」

奏はキョロキョロと目だけ動かして様子を探る。

「もう。びっくりしちゃったよ?」
「‥‥全然覚えてないや。」

奏の額に手を当て雪乃はホッと溜息をついた。

「まだ熱あるみたいだから,もう少し大人しくしてようね。」

雪乃は咲夜の家の人に寮まで送ってもらったこと,
寮の近くの医者に来てもらったことなどを奏に伝えた。

「ヒゲの先生がね,たくさん汗かいて休めば良くなるって言ってたよ♪」

いつの間にか着替えた奏のパジャマは,汗でひどくべたついている。
湿ったパジャマを代えるために奏は上半身を起こそうとしたが,
バランスがとれず隣にいた雪乃にポスッと倒れこむ。
悔しそうに舌打ちをしながら奏は言った。

「っ‥最悪っ‥。」
「もうっ‥‥心配したよ?無理しないで早く帰ろって言ったのに〜。」
「‥‥ごめんなさい。」
206手を伸ばせばキミがいる3/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:21:40 ID:fNifb40J
ふらつく体を支えてくれていた雪乃にそのまま体を預け,奏は小さく呟いた。
幾分楽になったのは,少しの間でも休めたからなのだろうか。
奏は熱っぽいが,気持ち悪さや体の痛さが取れているのに気がついた。
幾分顔色のよくなった奏を見て,雪乃は嬉しそうに奏に声をかけた。

「あっ,そうだ!かなちゃん,まるまるバナナあったから買ってきたよ!食べる?」

幾分楽になった奏の体は確かに何か欲しがっているようだ。
結局のところ,奏は今朝から殆ど何も食べていないのだから。
でもいきなりまるまるバナナとは‥‥雪乃もかなり意地悪だ。

「いや流石に‥‥まるまるバナナはちょっと‥‥。」

明らかに食べられない事が分かっているのに,これ見よがしに雪乃はまるまるバナナを手にする。
でもそれは明らかな冗談らしい。

「ふふふ♥元気になったら食べてね。」

と雪乃はマジックで何か書き込むと冷蔵庫にしまった。
替わりに取り出したのは一口大に切り分けられた桃缶だった。

「えっへへ♪懐かしいでしょ?」

昔から二人が風邪を引くといつも出てきたのは黄色い桃缶だった。

「そういえば,こんなに熱だしたのも久しぶりかな?」
「いっつも先に熱出すのはかなちゃんで‥‥。」
「‥‥遅れて熱出すのはゆきちゃんなんだよね?」

雪乃は記憶を手繰り寄せながら,着替えた奏を座らせ,上着を羽織らせる。
奏は雪乃にもたれかかりながら,ゆっくりと体を起こした。

「はい,あ〜ん♥」
「いいよ,ゆきちゃん。自分で食べれるから。」

傍で食べさせようという雪乃に,奏は照れた表情で答える。
すると雪乃は一瞬考えると,ちょっと頬を赤らめながら真顔で返した。

「口移しがいいの?」
「‥‥どこをどう解釈したらそんな風になるのかな‥‥ゆきちゃん。」

こめかみをヒクヒクとさせて,本来ならおもいっきり引っ張っているはずの
雪乃の頬を指先でつつきながら奏は答えた。
暫く考えながら,雪乃は不服そうな顔を奏に向ける。

「奏さんは嫌なんですかぁ?」
「‥‥いぁ,そんなんじゃないけど‥‥。」
「はい,じゃあ,あ〜ん♥」
「あ‥‥あ〜ん。」

頬を染め,照れながら奏は大きな口を雪乃に向けた。

「美味しい?」
「うん‥‥‥凄く。」

ひんやりとした桃は喉越しもよく,何より雪乃に食べさせて
もらったのが奏には格別だったようだ。
にっこりして雪乃もついでに一切れ自分の口に運ぶ。
奏は器から雪乃の口まで運ばれる桃を,熱の籠った視線で一途に見つめていた。
ごくっと鳴らした喉の音に奏は自分を取り戻す。
207手を伸ばせばキミがいる4/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:23:13 ID:fNifb40J
なに意識してるんだろ‥‥馬鹿みたい‥‥。

熱のせいだろうか。優しく接してくれる雪乃が気になって仕方がない。
奏は,自分の頭の中を振り払うように別の話題を雪乃に振った。

「ゆきちゃんさ‥‥今日どうする?」
「ん〜?」
「寝るとこ‥‥。」

近くで寝ると風邪が移るからと奏が続けようとするが,それは雪乃に遮られた。

「大丈夫♥ずっと一緒にいるよ。」

きゅっと奏の手を握る雪乃の手はとても温かかった。昔から,どちらかが風邪をひくと
かならず距離を取らされた。でもいつの間にか傍にいて‥‥。結局は二人とも風邪を引いてしまうのだが‥‥。
でもやはり,雪乃に風邪を移すわけにはいかないと思う奏だったが,
そんな心中はあっさりと雪乃にはお見通しだったようだ。
続くはずの言葉を飲み込み,奏はもごもごと呟く。

「風邪‥‥移っちゃうよ。」

俯いた奏は,わずかに肩を震わせて言う。
でも奏の葛藤は問題ないと言わんばかりにあっけらかんと雪乃は返す。

「かなちゃんの風邪なら平気っ♪」

それでも,何かを迷っているような奏の素振りに雪乃は軽くため息を吐くと,
雪乃は奏の手を取り,ゆっくりと優しい声で奏を諭した。

「だって‥‥かなちゃんとずっと一緒にいたいんだもん。」

雪乃は握った奏の手をしっかりとつかみ,自分にもたれ掛かかる
奏の体を包み込むように奏の背中側に回り込んだ。
そして奏の背中側から両腕を回し,奏の体をキュっと抱きしめた。

「えへっ,かなちゃん‥‥アツアツ‥‥。」
「だって,‥‥まだ熱あるん‥‥だもん。」

雪乃の言葉と背中に感じる温もりとに,風邪とは違う熱が急速に上昇する。
熱のせいでぼんやりとした頭には急速に血が上り,胸がドキドキと激しく動いていた。
そんなスキンシップは二人の間ではなんでもないことなのに,
今日はそれがとても,何と言うか,奏には刺激的だった。

「私に心配かけないように無理してたんでしょ?」

抱き締めたまま,雪乃は奏の耳傍で囁く。
吐息が奏の耳をくすぐると,ゾクっとした刺激が奏の背筋を走った。
じわじわと押し寄せる官能を意識しないようにすればするほど神経は鋭敏になっていく。
弾む呼気を気づかれまいと,奏は雪乃に返事を返す。

「‥‥わ‥‥別れるまでは‥‥そ‥‥そんなに酷くなかったし‥‥。」

雪乃は,緊張する奏の体に気がついたのか,くすっと小さく微笑むと,
奏の下ろした髪にキスしてスリスリとすり寄った。
そして,髪の隙間から見える耳にも軽くキスをする。

「っ‥‥‥‥んっ。」

必死にこらえていた矢先の不意打ちに,奏は堪え切れずに声が漏れた。
それを楽しそうに聞いていた雪乃は,奏に優しく愛撫の手を進めはじめるのだった。
208手を伸ばせばキミがいる5/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:23:37 ID:fNifb40J
「かなちゃん,ごめんね,私のせいで‥‥。」

雪乃は奏の髪を左に寄せ,露わになった首筋にそっと唇を寄せた。

「っぁ‥‥そっ,そんなわけ無いっ‥‥でしょっ?‥‥ひゃっ‥ぁ‥‥。」

もっと確実に官能を呼ぶ刺激が奏に伝わってくる。
柔らかい雪乃の唇が奏の首筋に触れる感触が官能的な刺激となって
奏の背筋から腰に向かって走り抜ける。
先ほどから既に十分意識していた雪乃の唇が奏に触れていることが
奏の意識をより一層興奮させるのだった。

あ‥‥ゆきちゃんの唇‥‥柔らかくて‥‥あったかい‥‥

雪乃は目を細めて奏の様子を楽しんでいたが,奏は案の定予想通りの反応を返してくる。
触れるだけの愛撫はいつしか,優しく撫でるような生暖かい感触を奏の首筋に伝わらせていた。

「やっ‥ぁ,汗‥かいてるか‥‥ら‥ぁあ。」

雪乃は舌先で奏の首筋を舐めとった。
それまでにかいていた汗と,先ほどからのわずかな愛撫で滲みだした汗の味がした。
でもそれは,決して嫌なものではない。
むしろそれは奏自身を感じさせるものだった。

「かなちゃんの汗‥イヤじゃないよ?」

首筋に進めていた愛撫は範囲を広げ,奏の耳に移動する。
敏感な奏の耳たぶを雪乃がパクつくと,奏からは可愛らしい声が漏れた。
そっと舌先を伝わらせ,内部にまで侵入させる。
ゾクゾクとした刺激が際限なく奏を襲い,熱っぽい吐息を漏れさせる。
何かを我慢しているような緊張した奏の体をきゅっと抱きしめながら
雪乃は唾液で濡れた耳元でそっと囁いた。

「ごめんね。私が‥‥。」
「そんなのっ‥‥気にしないっ‥‥で‥ぇ‥‥っぅん。」

濡れた耳元に届く吐息は,より一層の刺激を奏に伝える。
身を震わせてそれを受け止める奏に,雪乃は幸せそうに微笑んでいた。
抱いていた腕をほどき,ゆっくりと奏の体に触れる雪乃の愛撫はじわじわと奏を攻める。
さわさわと触れる雪乃の手つきは,感じるポイントはわかっているとでも
いいたげで,それは着実に奏を昂らせていた。
奏は愛撫に導かれるように熱っぽい嬌声を漏らし始めた。
しかしそれが自分でもわかるのか,必死にこらえようとしていた。
冷静さを欠いている奏は素直に雪乃の愛撫をを受け入れ,
過敏になった神経は敏感にその刺激を感じ取ってしまうのだ。

「はっ‥‥ダ‥‥メっ‥‥。」

雪乃の優しい愛撫に流されようとしている奏だったが,
わずかに残った理性がそれを止めようとする。
しかし逃れようともがく奏の手を絡めとり雪乃はその手を口に含んだ。

「ぱくっ♥」

吸い付く弾力が奏の理性を揺さぶる。
ゾクッとした感覚が指先から閃光のように脳幹に響いた。
指先がこんなにも感じるのかと驚く一方で,
それまで感じたことないような快感の予感に奏は戸惑いを隠せなかった。
209手を伸ばせばキミがいる6/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:24:01 ID:fNifb40J
「ふぁっ‥‥ぁ‥‥ダメ‥‥だよっ。」
「だ〜め♥」
「んんんっ!」

奏の指をくわえ, 指の腹を丹念に舌先でなぶりながら,
雪乃の手は布の上から奏の胸を優しく揉みし抱いた。
変形するほどに揉みし抱かれるのと同時に奏の切ない声が漏れる。
雪乃の愛撫は,奏の双丘の先端を標的にした。

「ふぅっ‥んっんん?!」

既に起立していたそこを強調するようにつままれると,
敏感なそこからまた鈍い快感がにじみ出して奏の全身に広がっていく。
それは全身の神経と共鳴して,何倍にもなって奏を攻め立てる。

「っひぃ‥‥ゆきちゃ‥‥ぁん!!」

泣きそうなほどに敏感になった奏は,懇願するように雪乃の名を呼ぶ。
何を懇願しているのか?
それはきっと雪乃にはわかっているのだろう。
小さく微笑むが,そのまま丁寧な愛撫が続けられた。
奏の抵抗は徐々に弱まっていく。
抵抗力を失った奏の体は与えられる快楽に身をよじり,
蕩けそうなほどに緩んだ表情から,素直な嬌声が漏れ始めた。
奏は次から次へと訪れる快感の波にあらがうこともできず,雪乃の愛撫に堕ちていった。

雪乃の腕につかまる奏の手は,抵抗の象徴だった。
力なく掴んだ手はかろうじてとどまっているばかり,
もう一方の手は雪乃に含まれたままだった。
その手も雪乃の施した愛撫によって,力の抜けるままにベッドの上にぽすりと落ちた。
それを合図に,雪乃はもう片方の手も解放すると,何事もなかったかのようにベッドから降りた。
支えを失った奏は,枕に体を預けるように静かに倒れた。
奏の視線に入るのは,見慣れた天井。
火照った体を持て余したまま,視線は雪乃を探していた。

「‥‥‥‥ゆき‥‥ちゃん?」

その視線の先には,優しく微笑んだ雪乃がいた。

「かなちゃんの風邪‥‥‥私に頂戴‥‥。」

そういって奏の唇に雪乃は自分のそれを優しく重ねるのだった。
何をされているのか分からない間に,訪れた温もりが体中に伝わる。
穏やかで温かい優しい想いが奏の中に流れ込む。

「ゆきちゃ‥‥ん。」

唇を放すと熱っぽい声が奏から零れた。
信じられないとでも言いたげな表情に,雪乃は優しく微笑んで応じた。

「‥‥だから早く元気になってね。」

雪乃の唇はそっと奏に触れる。額に頬に,鼻先に‥‥。
繰り返される口付けが魔法のように奏を夢の中へ誘う。
雪乃は再び奏に触れると,奏をあやすようにそっと唇を重ねた。
奏に侵入する雪乃の舌先は,奏のそれを見つけると情熱的に絡ませてくる。
それまで施された愛撫から燻っていた奏の裂情は,再び勢いを取り戻す。
穏やかに始まった行為は,次第に激しさを増す。
鼻から抜ける甘い声が,衣ずれとともに僅かな音を作り出していた。
210手を伸ばせばキミがいる7/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:24:22 ID:fNifb40J
雪乃は,ベッドに身を乗り出すようにして重ねていた唇をそのままに,
奏を引き寄せながらベッドにあがった。
より激しさを増す口付けに,奏は息苦しさから空気を求めた。
離れた唇の隙間から,飲み下しきれない唾液があふれる。
零れた唾液で濡れた首筋を伝って,雪乃はそっと舌先を伸ばす。
軽く歯を立てると,奏の体がピクンと跳ねた。
パジャマのボタンを外しながら雪乃は奏の胸元に口付けると,
硬くしこった先端を口に含んで転がした。

殺しきれない嬌声が,次々と奏から溢れ出す。
拒絶する理由なんてもう何もなかった。
体中が,雪乃を求めている。心も‥‥‥体も‥‥‥。

「熱い‥‥‥熱いよぉ‥‥‥ゆきちゃ‥ぁん‥‥。」

体の中で大きな熱の塊を抱えているような,そんな焦燥感。
奏の体からは玉のような汗が吹き出す。
雪乃はそれをペロッと舐めとると,また新たな場所を求めて,愛撫の手を広げた。

「折角着替えたのに,また着替えないといけないね。」

肌蹴たパジャマの隙間から流れる汗を伝うように雪乃は指先を滑らす。

「っ‥‥それはっ‥‥ゆきちゃんが‥‥。」
「うん‥‥私のせいだね。何度でも着替えさせてあげる‥‥。」
「あぁ‥‥‥そっち‥‥ダメっ‥‥。」

雪乃は奏のズボンを脱がす。
しかし,湿った布地は滑りにくく,くるくると縺れてしまう。
下着のクロッチに指で触れると,ぬちゃっとした感触が指先に伝わった。

「ぁ‥‥だ‥だめ‥‥さわっちゃ‥‥。」
「うっふふ,これも汗?」
「!‥‥‥」

楽しそうに局部に触れている雪乃と目を合わせることができず,
奏は視線を逸らす。
敏感になっている秘芯や秘襞を布地越しに揉みほぐされると,
体が跳ねるように反応してしまう。
それをまた嬉しそうに,雪乃は目を細めて見つめていた。

雪乃は奏の下着を脱がすが,やはり湿っているため小さくまるまってしまう。
そのままずり下ろすと,奏の両足を少し開かせた。
その付け根からは湿った音が響き,
濡れたそこは廊下から差し込むわずかな光を受けテラテラと光っていた。

「なん‥‥で‥‥‥?」
「いや?」

羞恥に顔を染めた奏は,これから訪れる快感に期待を膨らませながら,
でも恐る恐るでも雪乃を確かめずにはいられなかった。
何でこんなことするのか,と‥‥。
雪乃を求めていた奏の欲求を,あいまいな形のままで抱えていたのに
雪乃はそれを知っているかのように,するっと形にしてしまう。
嫌なはずなかった。ずっと求めていて,形にするのが怖くて。
熱なんか出して体が弱っていると,なんだか心も弱ってしまって。
ほんの少しだけ求めた温もりが,こんな形で奏にやってきた。

「‥‥いやじゃ‥‥ないよ。‥‥いやなんかじゃない‥‥。」
211手を伸ばせばキミがいる8/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:25:55 ID:fNifb40J
はじめは戸惑ったけれど,思いの外心地良い快感は奏を優しく包んでいた。
直接触れている雪乃の指先の動きをダイレクトに感じる。
恥ずかしさも十分に感じていたが,それ以上に雪乃にすべてを
さらけ出している解放感が,少しだけ奏を楽にさせた。

「ちょっとね‥‥さみしかったの。」
「な‥‥にっ?」

雪乃の指先が,敏感な場所に触れると奏もそれに応じて体を震わす。

「私のために無理しちゃうかなちゃんが,ちょっとさみしかったの。」
「ぁっ‥‥ゆきっ‥‥‥!」

指の代わりに奏に降り立ったのは,雪乃の舌だった。
指とともにうごめく舌先は,また指と違った快楽を奏に送り込む。
指とともに繰り出される共同作業は,奏の意識を確実に削っていった。

「かなちゃんの中‥‥熱い‥‥。」
「ひぐっ‥‥ぅ‥‥‥ゆきちゃん!!」

奏の中を抉るように指を動かす。腹側のざらついたところを
念入りに揉みこむと,奏は面白いくらいに乱れた。
舌先は,奏の陰核を唇で挟んだまま,壊れ物に触れるようにそっと,そっと突く。
ちょっとの刺激も奏には十分で,眼尻に涙を溜めて必死に刺激に耐えていた。
全身から玉のような汗が浮き出ては流れていく。
想いが溢れ出し,体の奥で疼く熱い熱の塊は今にもはじけそうだった。

「すきぃ‥‥ぁ‥‥あた‥し‥‥ゆきちゃんっ‥‥大す‥‥きぃ‥‥っ。」
「うん。私もね‥‥かなちゃんのこと‥‥大好きだよ。」

奏の一際高い嬌声と,熱く湿った空気が行為の終わりを告げていた。

次に奏が気付いた時には,部屋は閑散としていた。
奏ははっきりと覚醒すると,がばっと体を起こす。
さらっとした着心地のパジャマがそれまでの記憶と異なった。

あれ?

奏がさっぱりとした体や,楽になった体調に気がつく前に,
静かにドアが開いた蔭から雪乃が部屋へ戻ってきた。

「あっ!起きたの?大丈夫?かなちゃん。」

急いで駆け寄ってきた雪乃の手には,たくさんのタオルや奏の着替えが
抱えられていた。洗濯でもしていたのだろうか。

「‥‥ん‥‥そう言えば‥‥大丈夫みたい。」

改めて体に意識を向けてみると,随分と楽になったのに気がつく。
そして,軽い運動をしたあとのような倦怠感と,
体の奥の方で感じるちょっとした違和感。
夢みたいな記憶が奏の脳裏をフラッシュバックする。

込み上げてくる恥ずかしさに,奏では顔を俯かせる。
そっと上目づかいに困ったような顔を雪乃に向けると,
雪乃は屈託のない笑顔を奏に返すのだった。

「良かったね。早く落ち着いて♪」
「‥‥‥‥うん。」
「でも,まだ休んでないとだめだよ?」
212手を伸ばせばキミがいる9/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/13(日) 16:26:37 ID:fNifb40J
優しく奏の頭を撫でる雪乃の手は温かい。
触れた場所から,優しさが染みわたる。
時計はもう深夜を指していた。

「ゆきちゃん。」
「なぁに?」
「一緒に寝よ?」
「うん♥」


奏の隣に横になる雪乃の手をいつものように握り締める。
そして,ちょっと躊躇うように視線を雪乃に投げかけると,
にこっとした微笑みが返ってきた。
そして一息深呼吸をして奏は雪乃の胸に顔をうずめるのだった。
全身で感じるお互いの温もりが穏やかな眠りを誘った。
そして朝を迎えて‥‥。

「‥‥あれ?案の定,いつも通り?」
「う〜ん。そうみたい。」

けろっとした顔で起きた奏の隣で,頭を抱えて雪乃が唸っていた。

「ゆきちゃんは,今日学校休みなさいね。」
「いや〜。今日は休めないの。」
「テストかなんか?」
「今日は,咲ちゃんに幻のショコラムースをもらう日なの〜。」
「‥‥‥何と引き換えに?」
「何って‥‥‥。」

雪乃の言葉に空気が固まる。
ヒクヒクと眉を動かす奏は雪乃に詰め寄ると,子犬の様な瞳を奏に向けた。
その瞳に一瞬ドキッとする。
熱っぽくて赤らめた顔が,咳で苦しそうに潤んだ瞳が
病気の気配よりも,色っぽを演出しているように見えてしまうのはなぜだろう。

「‥‥あ‥あたしが貰ってきてあげるから,きょ‥‥今日はゆっくりしててよね。」
「?」

体ごと雪乃から体を背けると,奏はドキドキする胸を
落ちつけようと必死に自分と闘っていた。

「それじゃぁね‥‥‥‥。」

雪乃は奏の背中に甘えたような声をかける。
奏は振り向いて雪乃を見ると,気だるそうな雪乃の姿に引き寄せられてしまった。

「かなちゃんが,キスしてくれたら,言う通りにしてあげる&heatrs;」

昨日の雪乃も,同じだったんだろうか‥‥。
ふとそんな考えが脳裏をよぎる中,奏は小さく
呟きながら,そっと雪乃と唇を重ねた。

「もう‥‥‥ゆきちゃんのバカ‥‥。」

部屋を出ていく奏の手には,大事そうにまるまるバナナが抱えられていた。
そこには,可愛らしく赤いマジックでこう書かれていた。

『かなちゃんの,元気の素♪』

(終)
213名無しさん@秘密の花園:2008/07/13(日) 17:44:56 ID:HjtFubWY
乙〜
甘過ぎてこっちも熱が出るわ
214名無しさん@秘密の花園:2008/07/14(月) 19:23:31 ID:qIYkzmKF
うはっwww
風邪引きなのにバッチリゆきちゃんにいただかれちゃうんだ,かなちゃんwww
乙です!甘過ぎて熱もらいそうな俺が通りますよっと。
215名無しさん@秘密の花園:2008/07/14(月) 22:10:06 ID:8alwHeRY
これではぜんぜん濡れない
216ちょっと百合萌えの修行に‥‥  ◆yuri0euJXw :2008/07/14(月) 23:27:11 ID:emCpvu7w
>>213-214 ※dクス アンド >>215 えろうすんまへん

ちょっと櫻井姉妹の実家まで旅に出てきます ヽ(`Д´)ノウワァァン

☆CD+DVD情報☆8月13日発売!!
■CDのみ
ttp://www.amazon.co.jp/dp/B001BAWKX8 (nayuta+KANA 版)
ttp://www.amazon.co.jp/dp/B001BAWKXS (nayuta+櫻井姉妹 版)

■CD+DVD
ttp://www.amazon.co.jp/dp/B001BAWKWY (nayuta+KANA 版)
ttp://www.amazon.co.jp/dp/B001BAWKXI (nayuta+櫻井姉妹 版)

「Candy boy」の主題歌CDがついに8月13日発売決定!! 「ランティス組曲」「ランティスの缶詰」など
でも実績の在る、お馴染みnayutaさんが歌う新主題歌「Bring up…LOVE」と、KΛNΛさんが歌う
「恋のカタチ」を含む2種類を同時リリース! 奥井雅美さん、水樹奈々さんをプロデュースした
「矢吹俊郎」さんが今回の作詞、作曲を担当。作品の世界観にマッチングした楽曲に乞うご期待!!
(公式サイトより:ttp://candyboy.jp/songs/
217名無しさん@秘密の花園:2008/07/15(火) 00:27:49 ID:yoWwRhfU
>216
チケットは咲ちゃんからしっかり受け取るんだよ!
ってか今でも十分甘いよ萌えるよ(*´Д`)=з
218ちょっと百合萌えの修行に‥‥  ◆yuri0euJXw :2008/07/15(火) 00:34:54 ID:Nk7ndmy9
>>217
咲夜×奏の駄SSを貢物にして
咲ちゃんにCandy Airlineのチケット譲ってもらいますwww

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3897705

↑これ見て萌え分補充してきますwww
219名無しさん@秘密の花園:2008/07/15(火) 15:00:27 ID:SYWwfKK9
誰か着ボイス用のリクした奴いる?
220名無しさん@秘密の花園:2008/07/15(火) 22:15:53 ID:JMRpUE4U
>>218
遅ればせながら乙でした!
まだ熱があるかなちゃんを…という点だけ引っかかったんだけど(ゆきちゃん鬼畜)
あとはゆきちゃん攻めまくりで萌えました
最後はほんわかしたり

>いつの間にか着替えた奏のパジャマは,汗でひどくべたついている。
肝心なシーンを省略しないでくれええええええwww
221名無しさん@秘密の花園:2008/07/16(水) 22:55:45 ID:xVpjRW1t
タペストリーとかのグッズってコミケでも売るんだよな?
コミケで販売するとか書いてあるしどうせコミケいくからと思って尼じゃ買わなかったけど
222名無しさん@秘密の花園:2008/07/16(水) 23:04:45 ID:gQ8/pTGs
値段が半端なかったりしてwww
223萌分不足中  ◆yuri0euJXw :2008/07/17(木) 00:53:11 ID:I7dadXBy
コミケレポよろしくお願いしますwww
ラジオで一喜,ナユタで衝撃の一憂してました。

さて,次作の更衣室編を考えてるんですが,どうも良い案が浮かばなくて。次のようなプロットを考えてますがどうですか?

1)咲夜×奏でかなちゃんが待ち伏せしてた咲ちゃんにいたずらされてしまう。若干シリアス陵辱系。
展開によっては後から雪乃入りでほのぼの3Pも可能?

2)雪乃×奏でゆきちゃんがかなちゃんに水着を着せて一緒に泳ぐまでの更衣室のやりとり。水着着せつつエロで。
当然咲夜は隠し撮り。しかし雪乃と裏取引はなし。
でも雪乃は咲夜がいることを知っていてなにげに見せつけて楽しむというもの。

どちらも微妙に飴男萌をはずれそうな予感。

全然別な奴では,
3)低反発クッションなみにどこからか仕入れてきたおなか痩せマッサージを奏で実践する雪乃の話。
体中モミモミされてかなちゃんは最終的に程良く解されて,雪乃に頂かれてしまいます。

貴重な読者様の意見を聞かせてください。お願いします。
または良案があったら恵んでください。
224名無しさん@秘密の花園:2008/07/17(木) 14:23:42 ID:wtiNbman
双子の実家はどないですか?笑)


1も捨てがたいが個人的に2で!
でも何となく1の方が人気ありそうやな…更衣室じゃなくてもいいから盗撮ネタやってほしいね!
あと夏祭りネタとかどうすかね?浴衣でイチャイチャ…的な。
マターリ待ってます(>_<)
225名無しさん@秘密の花園:2008/07/17(木) 22:52:13 ID:pCAFIX7K
>>223
咲ちゃんには悪いけど双子にしか萌えられないのでw
2を希望します!
雪ちゃん見せつけつつだなんて、ますます黒いwww
本編ではそういうのないみたいだからぜひ見てみたい
226名無しさん@秘密の花園:2008/07/17(木) 22:55:12 ID:pCAFIX7K
あと今更だけど飴さんって・・・
もう一つの俺が覗いてる百合スレの人と同じ方なのか?!
227長文失礼  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 00:01:51 ID:qtDTI/wX
>>224-226
レスありがとうございます♪

双子の実家ですが,「父ちゃんの鉄拳」に恐れをなしてとりあえず戻ってきましたwwww
episode:3がどの展開になるのか気になるところです。

やっぱり双子のいちゃいちゃがいいと思うので,プロット的には2で頑張ってみようと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。Candy萌えの同士がいると元気が出ます!

>>226 
2ch用語はよくわからないのですが,飴さんって僕のことですか?
あちこちには出入りしてますが,鳥使ってるのは一か所だけですよ〜。
常々駄作書きで申し訳ないが,書きためて公開できるとこがないので
お目汚しさせてもらってます♪

今は,>224の夏祭りに異常に反応したので,それで一本頑張ります!!
反応が多いほど調子に乗るタチなので,
そこんとこよろしくお願いします。(ずうずうしくてスマソ)
228勢いだけでスマン  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 01:36:53 ID:JmbuNC51
勢いだけで書きました。
十分に推敲しているわけではありません。あしからず。

夏祭りというか,屋台巡りになってしまいました。
皆さん屋台巡りに行ったら「ふぉくすけ」とタヌキのお面を探しましょう!
2291/4  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 01:38:11 ID:JmbuNC51
注)咲夜リポートが『 』で入ります。

『こんばんは!咲夜です。
今日は雪乃先輩からグッドな情報を頂いたのでバレないように
寮の入り口で張り込んでいます。』

『その情報というのは,なんとお菓子好きな奏先輩は屋台巡りも
好きらしいんです〜。それで今日は近所のお祭りにお出かけになるとか!!
貴重なプライベートの奏先輩を激写するチャンスなのだ〜。』

人知れず,胸の中でリポートしながら,咲夜はガッツポーズを決めた。

とととっ,そうしている間に奏先輩の気配が!

「も〜,ゆきちゃん強引なんだから〜。」
「いいの,いいの♥かなちゃん可愛いんだから〜。」

『なっ,なんと!
コレはレアですぅ。決まってますぅ。超素敵です奏先輩〜♥』

二人とも色違いの浴衣を着ているではありませんか。
シンメトリックな組み合わせと和風な装いが相乗効果で,
二人の周りだけが別世界のようだった。

『わぁ〜♥奏先輩も素敵だけど雪乃先輩も綺麗‥‥。』

衣装に合わせて雪乃も髪をアップにしてる。
首筋の色っぽい曲線に目を奪われないものはいないだろう。

『いけないいけない。思わず見とれてシャッターを押すの忘れてた。てへっ♥』

咲夜は早速二人の写真をカメラに収めるといつものように二人の後に続いた。
しばらく歩くと沿道を歩く人が少しずつ増えてくる。
二人をちらちらと振り返る人がいるのは言うに及ばす,
その後に続く少女の姿もかなり人目を誘っていた。

路地奥に入っていく二人に続いて咲夜がそこに入っていくと,
そこはなんと屋台が所狭しと並んでいるような通り道だった。
まさかこんな所があるなんて,咲夜も思いもよらず,唖然としていた。
その時,近くの店から,雪乃のはしゃいだ声が聞こえ,咲夜は慌ててそちらに向かった。

「ほらほら〜,かなちゃん♥クレープ♥クレープぅ〜。」
「はいはい。お待ちくださいなっと。」
「おぉ!お嬢さんたち可愛いね〜。おじさんオマケしちゃおうかなぁ?」
「ホント?じゃ〜あ,私フルーツ多めで!」
「あたしは生クリーム多めで!」

機嫌良く,クレープを焼き始める屋台の主は鼻歌交じりに調理し始めた。

「かなちゃんクリーム多めだと〜。おなかのお肉が‥‥。」
「また言うか!!こいつめ!!」
「いひゃいひゃいひゃいっ!!」

雪乃の柔いほっぺたはおいしそうなくらいよく伸びた。

「気にするこたぁないよ!ほれっ!一丁上がり!」

二人は子供のようにはしゃぎながらクレープ屋のおじさんから
焼きたてのクレープを受け取って二人揃ってにっこりとお礼を言った。
2302/4  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 01:38:33 ID:JmbuNC51
二人はクレープをぱくつきながら,再び沿道を歩き出す。
一歩進んではまた一歩,屋台の前ではしゃぎながら一向に進まない足取りで
二人は楽しそうに笑っていた。

『奏先輩可愛いなぁ。』

咲夜はクレープをパクつく奏の幸せそうな顔にフォーカスを合わせる。
パシャっとシャッターを切ると,モニターには慌てふためく奏の顔が映っていた。

「ななななにっ?!」
「クリーム付いてるよ♥」

生クリーム大目を注文した奏のクレープからクリームがはみ出し,
その生クリームの一部が奏の頬に付いていた。
それに気づいた雪乃はそこをぺろっと舐めたのだ。

「ん〜おいし〜♥」
「やっ‥‥‥止めてよ‥‥‥もぅ‥‥。」

顔を真っ赤にした奏は,ツンデレを発揮するどころか,
あまりの衝撃の強さにほぼKO寸前だった。

『あ〜ん。雪乃先輩超うらやましいですぅ。』

テレテレに照れた奏をカメラに収めた咲夜は遅れをとるまいと後に続いた。

「はい。次は?」
「かなちゃんの番でしょ?」
「ん〜〜そうねぇ。じゃ,あれにしよ!あれ!」
「これだけあると綺麗だねぇ〜。」
「おじちゃん2個ちょうだい!うんそれそっちのピンクいのと青いの!」

ホクホク顔の奏は,ぱくっと口に含む。
その姿を咲夜は何と正面からとらえているから凄い!

『いや〜ん。ちょっと卑猥なアングルだったかな?』

何を妄想しているか,クネクネと咲夜はあやしく悶えている。
しかし,雪乃が言ったようにこれだけカラフルなチョコバナナが並んでいると,
風景的にはなかなか見ごたえがある。
咲夜はその様子も,カメラに収めた。

「普段だったら,あんなにカラフルなものって食べにくい気がするんだけど。」
「ほぉ〜お?ほいひけへばひひんではぁい?」
「‥‥‥そうね。」

カラフルなチョコバナナの感想を感動一杯に語ろうとする奏を相手に
雪乃は口いっぱい頬張ったまま答えるものだから情緒もなにもあったもんじゃない。

二人はお祭り気分を十分に盛り上げるチョコバナナをたいらげると,
雪乃は,そそっとある屋台に近づいた。

「ほらぁ!」

手に持っていたのはキツネとタヌキのお面。
2313/4  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 01:39:37 ID:JmbuNC51
「可愛いでしょ♥つけたげる。」
「うわぁ。ちょっとどこつけてんのよ!」
「顔だとぉ可愛いかなちゃんが見れないし,頭だとぉ折角の髪が崩れちゃうから,背中!!」
「‥‥もぅ。こんなの誰かに見られたら,ちょー恥ずかしいったら。」
「大丈夫だって,高校生にもなってこんなとこではしゃいでないよ〜。」
「‥‥‥ゆきちゃん。あたし達は?」
「‥‥あれ?」

なんだかんだ言って,そのままお面を飾って,二人は続いている沿道を進んでいった。
途中下車をあちこちでしながら,楽しそうに微笑む二人の姿は
咲夜のカメラに余すとこなく収められていった。
その中で一際目立つのは,今日もしっかりと握られた二人の手だろうか。
お土産品も徐々に増えていくのに,その手だけは片時も離れることはなかった。

『‥‥‥いいなぁ。ああいうの‥‥。』

咲夜の口からぽろっと漏れる。奏が好きなことは本心だと思う。
でも奏に言ったように雪乃のことは嫌いじゃない。
むしろ先輩としても姉のように慕っているのだ。
咲夜の望むポジションに雪乃はいる。
でもそれは決して咲く夜を不快にするようなことはなかった。

「ちょっと甘いものが続いたから,焼きソバでも食べよっか。」
「うん♥」

雪乃は焼きソバ屋に,奏は飲み物を買いにそれぞれ手分けすることになった。
ジュース屋は待ち合わせの場所からはやや遠い。
奏の後姿を見届けると,雪乃はくるっと振り向いて何かを探しながら
焼きソバ屋へ向かった。
お目当ての探し物はなかったのか,奏と落ち合った時には,
普通よりもやや多めの焼きソバを手にしていた。

「焼きソバ屋のお兄さんがね,おまけしてくれたの♥」
「おまけはいいけど,あたしが座るとこ探してこなかったら,
食べられないじゃないのこんなにたくさん!!」
「だってぇ〜。食べさせてあげるから怒っちゃいや〜。」
「‥‥どう見たって3人前はあるよ。これ‥‥。」

ジュースを買うついでに沿道の脇に座れる場所を見受けた奏は,
雪乃と落ち合うとそこへ移動した。
当然咲夜もついていく。

器用に一口大にまとめた焼きソバを箸でつまみ,雪乃は奏と向き合う。

「はい,かなちゃん♥あ〜ん♥」
「あ〜‥‥‥‥。」

口を開けて差し出された箸に近付いていく奏は,不審な視線を感じて,動きをやめる。

「どうしたの?はい♥」
「‥‥‥いつからいたの‥‥‥咲ちゃん?」
「あっ,私のことは気にせず,続きをどうぞ。奏先輩。」

隣のテーブルの陰から,写真を撮っていた咲夜はとうとう見つかってしまった。
というか,ほとんど隠れるところのないもので身を隠そうというのに無理がある。
とりあえず,差し出された焼きソバを口にすると,奏はばつが悪そうに引きつった笑顔を見せた。

「あぁ?!やっと見つけた。咲ちゃんも一緒に食べる?焼きソバ。」
「良いんですか?じゃぁお言葉に甘えて。でも箸は2膳しかないですよね。」
「そうみたい。じゃ,あたしもらっ‥‥‥。」
2324/4  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 01:40:59 ID:JmbuNC51
「それじゃあ,あたしは奏先輩から口移しでいただくってことでいいですよね。」
「うん。」
「ちょっと,ゆきちゃん!冗談にもなってないし!」

ぷりぷりと膨れながら,奏はサッサと立ち上がって先ほど焼きソバを
購入した店に箸を分けてもらいに行った。
奏の姿が遠ざかると,咲夜は雪乃に口を開く。

「知ってたんですか?わたしがいること。」
「うん。だって,咲ちゃんかなちゃんの写真撮るの好きでしょ?」
「はい♪超素敵な写真一杯撮れました。」
「今日はね,かなちゃんの写真撮ってないから,いい写真あったら私にも分けてほしいの。」
「焼きソバは,そのお礼♪」
「‥‥いつもと逆ですね。」

二人の話が終わる頃,都合よく奏は戻ってきた。

「はい,これ食べたら一回りして帰るよ。」
「「はーい。」」

『雪乃先輩のが1枚上手だなぁ。でも,こんなに素敵な奏先輩の隣で,焼きソバ食べれてちょっと幸せ。
あっ,そうだ。後で奏先輩の使った箸を持って帰らなくちゃ!!』

咲夜の不穏な考えは顔に出ていたらしく,食後の片づけはすべて奏に取り上げられてしまった。

二人で始まった屋台巡りは,焼きソバを食べたあと3人になり,
今は電気提灯の繋がった夜道を散歩している。

「今日はホントにありがとうございました。雪乃先輩,奏先輩。」
「気をつけて帰りなよ。」
「咲ちゃんのおうち遠いから気をつけてね。」
「はいっ!」

でも元気よく振り返った矢先,咲夜はバランスを崩して倒れそうになった。

「あ〜あ。言わんこっちゃない。」

転ぶと思った衝撃は咲夜には来なかった。
代わりに訪れたのは柔らかな感触。衝撃に備えてきゅっと瞑っていた目を恐る恐る
開くと,ありえない至近距離に奏の顔があった。
咲夜は転びそうになった寸前,奏に手を引っ張られ,胸に抱き寄せられたようだ。
奏は無事なことを確認すると,すぐに体を放す。

「カメラも大事かもしれないけど,足元ちゃんと気をつけなさいよ。」
「あ‥‥はい‥‥ありがとうございました。」

咲夜は奏たちと別れ,通りへと向かう。おそらくそこには迎えの車が待っているのだろう。
日も落ちた夕暮れに咲夜の顔は目立たないがしばらくの間頬を染めていた。
いずれにせよ,咲夜にとって今日というこの日は忘れられない1日となったようだ。

「かなちゃんかっこいい!!」
「そんなんじゃないって‥‥てか今の写真撮ってたの?」
「かなちゃんのかっこいいところ。激写♥」
「もう!」
「えっへへ,可愛いところも撮ったよ♥」
「‥‥もう。」

雪乃は奏の隣に並ぶと,そっと手を握る。二人の背には,タヌキとキツネのお面が,
可愛らしく飾られたままだ。キツネとタヌキは,足並み揃えて寮への帰路を辿る。
しっかりと握りしめられた手は寮に戻るまで片時も離れることはなかった。
233おわり  ◆yuri0euJXw :2008/07/18(金) 01:42:58 ID:JmbuNC51
お目汚し失礼しました。

浴衣をどうしたとか,どうやって着せたかとかいろいろ構想はありましたが,
自分的に咲ちゃんポジションについてみたかったので,勢いだけで書きました。
至らない点が多々あると思いますが,ご容赦ください。

ではでは。更衣室編をがんばるぞ!
234名無しさん@秘密の花園:2008/07/19(土) 10:08:12 ID:nPAsdnnw
GJ!!
卑猥なアングルでワロタww
ちょっとお祭りに行ってふぉくすけのお面探してくる。
235名無しさん@秘密の花園:2008/07/19(土) 18:31:35 ID:+QU4/oKt
>>227
別人でしたか。文章違うしおかしいな〜とは思ったものの
>>223に「飴男的には」とあったから飴ってトリの人なのかとw

更衣室編は全裸待機してますよwww
236名無しさん@秘密の花園:2008/07/19(土) 18:52:52 ID:cDjKuK9z
飴男=Candy Boy
237名無しさん@秘密の花園:2008/07/19(土) 20:34:32 ID:+QU4/oKt
>>236
そういうことね^^;ども
238じゃいってみようか  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:14:40 ID:mwGpmgfv
>>234-235 コメありがとうございます。
GJコールをかけてくださる貴重な読者様に感謝です。

>>235-237 紛らわしいことして申し訳ない。
僕は,いい小手が思いつかなかったので小手つけてないんです。
でも,百合好きなので,トリップにyuriを入れてみましたwww

ではでは,更衣室編行ってみようか!!
微エロ?かな,雪乃×奏です。
239更衣室で‥‥1/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:15:22 ID:mwGpmgfv
雪乃たちの通う学校。
夏も冬も水泳部の活動が快適に行えるのは言うまでもない十分な施設が整っている。
施設と建物を隔てるガラス越しに,奏は雪乃を眺めていることがしばしばあった。
後で,「恥ずかしいからダメ♥」と雪乃に注意されるのだが,
それでも雪乃の姿を探しては奏は,その姿を眺めていた。

熱い日差しが構内を眩しく照らしている。
拘束時間から解放されたのか,ホールは多くの生徒たちで賑わっていた。

「ホントにやるの?」
「うん。今日は誰も使わないって。確認してあるから大丈夫だよ?」
「ほんとにも〜。まさか,学校のプールで授業以外に入ることになるとは‥‥。」

ちょっと困ったような,でもほんの少し嬉しそうな笑顔を見せながら
アップルソルベを口に運んで奏は言った。

「私はね,かなちゃんと一緒に泳ぎたいなって言ってるだけだよ?」
「‥‥でも水着着るの恥ずかしいし,髪はめんどいし‥‥。」
「じゃあ,かなちゃんは裸で泳ぐ?それに更衣室はシャワー完備だから大丈夫♥」
「はぁ〜。シャレになってないし。それで水着置いてけって言ってたのね?」

呆れ顔の奏とは対照的に,雪乃はマンゴー/アップルソルベのダブルを
満面な笑みを浮かべておいしそうに食べていた。

「かなちゃんて,いつもこっそりのぞきに来るんだもん。そっちのが恥ずかしいよ〜。」
「‥‥‥ひとを変態よばわりすんな。」

ソルベを口に運ぶ雪乃と奏の視線の先には相変わらず人目を気にせずに目を輝かせながら
ひとり奏撮影会に精を出す咲夜の姿があった。
もう諦めたのか,深い溜息を吐くと空になったカップを雪乃から奪い,奏は立ち上がる。

「じゃあ,かなちゃん。後で連絡するね。」
「ん。わかった。」

奏の行き先は美術室だろうか。
雪乃は咲夜を連れて,自分も部活のために移動を始めた。

◇◆◇

活動時間も終わり,水泳部員でにぎわう更衣室で雪乃は携帯を手にしていた。
水着姿でタオルを首にかけ,弾む手つきで,奏にメールを送る。

『部活終わったよ♥みんな帰ったら連絡するね。』

メール送信のアニメーションが終わり,送信完了のメッセージが表示される。
パタンと携帯を折りたたむと,雪乃は簡易ベンチに腰かけた。

「雪乃先輩は帰らないんですか?」

髪の毛を拭きながら,咲夜が声をかけた。

「うん。これからもう少し泳ごうと思ってね。」
「わあ〜。何で言ってくれないんですかぁ!!私も一緒に泳ぎますぅ!!」
「えっへへ。今日はね,ちょっと遠慮してほしいの♥」
「何かあるんですか?」
「さぁ?何でしょう〜。」

嬉しそうな笑顔を振りまく雪乃に疑問の顔を向ける咲夜だったが,
雪乃はその笑顔の理由を明かすことはなかった。
そうこうしているうちに,更衣室の喧騒は徐々に失われ,残る部員は咲夜一人となった。
240更衣室で‥‥2/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:16:25 ID:mwGpmgfv
「それじゃ私も帰ります。お疲れ様でした〜。」

と言って,咲夜は更衣室を後にした。すると,外に続く廊下で,奏とすれ違った。
いつもなら昇降口近くで雪乃を待っているのに,なんとも今日は珍しい。
さようならと奏に声をかけた咲夜はふとその疑問を思い浮かべ,
立ち止まると奏に気付かれないように踵を返した。

奏の向う先は,先ほどまで咲夜のいた更衣室。
中の様子をうかがうようにそっと入っていく奏を見送ると,
咲夜は閉じられたドアの前まで近寄った。

「いらっしゃ〜い。」
「初めて入った。ここ。水泳部専用なんじゃなかったけ?」
「そう〜。綺麗でしょ〜。」

中での会話がやっと聞こえるくらいだったが,二人の様子は十分うかがえた。

「かなちゃん,スクール水着は泳ぎにくいから,はいこれ。」
「うわっ,マジで?!‥‥あたしスク水でいいわ。」
「ダメ〜。絶対ダメ〜。ダメったらダメ〜。
これ着て泳がないと,かなちゃんのまるまるバナナ全部食べちゃうんだから〜。」
「‥‥ははは,何個食べる気よ‥‥。」

奏のあきれ声が聞こえてから,しばらく会話はなかった。
衣擦れの気配と,小さな笑い声。
暫くすると,人の気配は更衣室から消えた。
咲夜はそっと,プールの方へ様子を見行くと,プールサイドに人影があった。

(わぁ〜。水着だぁ〜。奏先輩の水着〜!!!!)

咲夜の部屋にある授業の隠し撮りとは違う奏の水着姿に
咲夜は感動の余りきゅっとこぶしを握り締め,慌ててカメラを取り出す。

(あの水着,競泳用だ〜〜!!!)

スクール水着よりカットが多い競泳用はストイックさもあるが,
ある意味かなり大胆な水着といえるだろう。
背中の大きく開いた水着は,奏でのきれいな背中のラインと
体の凹凸を引き立たせていた。
そのまま咲夜は暫くカメラを手にし,じっとその姿をカメラに収め続けていた。

「動きやすいでしょ?」
「そうだけど,超恥ずかしいよこれ。」

足の付け根や後姿が気になるのか,奏では落ち着かない様子だ。

「私いつも着てるよ〜。」
「いやそうだけどさ‥‥。」

体のラインがピッチリと出てしまう着慣れない水着に奏はちょっと戸惑う。
つくづく誰もいなくて良かったとホっとした。
シャワーで体を慣らしている雪乃の姿が目に入る。
引き締まった体は綺麗な曲線を浮かび上がらせ,水を含んだ水着が体によく馴染んでいた。
思わずその曲線に魅入っている自分に気が付き,奏はフルフルと頭を振る。

「かなちゃんも早くぅ〜。」

冷たいシャワーの中で雪乃は手招きで奏を呼ぶ。
導かれるままにそこへ向かうと,適度な水温が体に心地よかった。
二人でプールに入る。泳ぐのも水遊びも奏にとっては割と久しぶりだった。
241更衣室で‥‥3/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:16:59 ID:mwGpmgfv
「やっぱり,夏はプールでしょ?」
「ふふっ,そうだね。」

誰もいない広いプールに二人だけ。
静寂の中で,二人に合わせて,水面には波紋が広がる。
まるで世界に二人しかいないような,そんな世界観を感じてしまう。
水の中で楽しそうに泳ぐ雪乃は,奏の手を取り,水の中へ誘う。
この世に二人だけ。たった二人だけの双子。
生まれた時からずっと,今もこれからもずっと‥‥一緒。

「‥‥人魚姫みたいだね。」
「ふぇ?それを言うならかなちゃんもでしょ?」

不意に奏が言う。
水に濡れた二人の姿は,夕日に煌めき神秘的ですらあった。

「あたしが人魚姫なら,いつかは泡になっちゃうかもね。」

髪先から伝う滴が,一つ,二つ流れる。
何かが奏の中で燻っていた。咲夜の件は誤解だとわかっているけど,
あの時の強烈な衝撃は,今も胸に引っ掛かっていた。

「ゆきちゃんが‥‥他の人選んだら‥‥あたし‥‥泡になって‥‥消えちゃいそう。」

真剣な顔でそう言う奏に,雪乃は手を伸ばして言う。
思いもかけない奏のセリフに雪乃は微笑んで答えた。
奏の不安を癒そうとでも言うようにその笑顔はとても優しかった。

「かなちゃんは私の一番だよ?かなちゃんは違うの?」

首を振って奏は答える。

「違わない。あたしもゆきちゃんが一番好き!」

雪乃の伸ばされた手に,奏は手を伸ばす。
微笑みの中,雪乃にぐいっと手を引っ張られ,水の中で奏は雪乃に抱き寄せられた。

「こうして,二人は泡にならずに済みました♪」
「もうっ!」

薄い水着越しに密着する肌は熱い。

「私も,かなちゃんのこと離さないからね。」

いつかのお返しとでも言うように,雪乃は弾んだ口調で言う。
冷たい水の中で,熱を帯びた体温がひどく際立っていた。
時が止まったような時間が過ぎる。
静寂を破ったのは,雪乃の方だった。

「かなちゃん?」
「なぁに?」
「かなちゃんのおなかのお肉の素,また食べてあげるね♥」
「‥‥‥。コラっ!‥‥‥摘むなぁ〜〜!!!」
「キャ〜〜!!!」

水の中では雪乃の方が素早いのか,ひらりと奏の手を交わすと
プールサイドへ向かって雪乃は泳ぎだした。
後から,何か叫びながら奏は雪乃を追いかける。
結局水から上がったプールサイドで雪乃は奏に掴まり,本日何度目かの
頬っぺた伸ばしが炸裂した。
242更衣室で‥‥4/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:17:37 ID:mwGpmgfv
「いひゃいよぉ〜。かなひゃぁん♥」
「ふんっだ!!知らないっ!!」

ひとしきり楽しんだ二人は,更衣室へと戻っていった。

一方咲夜は‥‥。

(更衣室に隠れて,奏先輩の着替えゲットですぅ!!)

こっそりと更衣室へ先回りした咲夜は,雪乃のロッカーに奏の着替えを見つけ,
絶妙なポジションに身を潜めていた。

(ここはと〜ってもおいしい場所ですぅ。正面には奏先輩,その背後には鏡!,
その奥には遠いけどシャワー室。これで余すとこなく奏先輩をゲットですぅ!!)

そうこうしているうちに,プール側に続くドアが開いた。
頬を押さえながら入ってくる雪乃と,ぷんすか膨れっ面を見せる奏。
二人は何かいつも通りのやり取りを続けながら,ロッカーの前に到着した。

「かなちゃん。あっちにシャワー室あるからね。」
「へいへい。使わせていただきます。」
「ぶ〜。まだ膨れてるぅ〜。」
「だって,‥‥ゆきちゃんのせいじゃないのさ。」

雪乃をジト目で見つめ,奏はシャワー室へと向かった。
カーテンで閉じるだけの簡単なシャワー室にはシャンプーとボディーソープが用意されている。
タオルを手にした奏は,タオルをタオル掛けに,脱いだ水着を棚へ置いた。
コックをひねるとすぐに湯が噴き出した。
熱めのシャワーが体に気持ちいい。
水の中で熱く感じた体温も,この熱いシャワーには敵わなかった。

「はぁ〜。」

奏は先ほどのことを思ってため息を吐く。
色々なことがありすぎて,奏は困惑することが多かった。
咲夜の一件で,妙に雪乃のことを意識してしまう。今まで通り普通に接すればいいのに,
雪乃に指摘されるまでもなく,なんでもないことが言い出せないこともある。
気持ちがつながっているのは確かなはずなのに,それが時に不安になる。
もっと強い絆が欲しいと心のどこかで思っている。それを物に求めたこともあった。
触れていることで安心できて,寝てる時も前より距離が縮まった気がした。
それが奏の方からなのか雪乃からなのか分からないけど。

「はぁ〜。」

もう一度ため息を吐き,シャンプーに手を伸ばした時,急にカーテンが開いた。

「なっなっ何?」
「どうしたのそんなに驚いて。」
「‥‥なんだゆきちゃんか。」

他に誰もいないよ〜,といいながら雪乃は自分も奏と同じブースへ入った。

「‥‥二人じゃ狭いんじゃない?」
「ん〜。他にもいくつかあるけど,敢えて同じブースに一緒に入るっていうの良くない?」
「まぁ,無理じゃないからいいけど。」
「えへっ,洗いっこしようよ♪」
「いつもお風呂一緒に入ってるでしょ?」

シャワーを奪い合いながら二人は狭い中で,髪を洗い始める。
243更衣室で‥‥5/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:18:16 ID:mwGpmgfv
「あんまり動いてないと思ってたけど,結構キてるわ。あたし。」
「かなちゃんも,もう少し運動しないと‥‥。」
「雪ちゃん‥‥続きは?なんて言おうとしたの?」
「なんでもありませ〜ん。奏さま〜。」

まるでプールの続きとでも言うような二人の雰囲気は,
寮での入浴とも少し違い,二人とも程よくリラックスしているようだ。

ただ,雪乃は普段と違う行動をひとつだけとっていた。
奏の知らない普段と違うこと,それはブース内の電灯を付けることだ。
個室内が明るくなりつけるのは当然のようだが,
こうすることで,中の様子がカーテンにシルエットとして映ることになる。
そのため,他の部員がいるときは誰も点けたがらなかった。
誰もいないからだろうか?

髪も洗い終わり,二人はボディーソープの泡で全身をつつまれている。
時折,雪乃が奏にいたずらしながらも,楽しそうな声をあげて体を洗い合っていた。

「あ,そうだ。かなちゃんに私からのプレゼント♪」
「なっなに?」
「日頃使わない筋肉使うと明日痛いよ?だから‥‥。」
「うわぁっ!!ちょっ,やめぃ!!」
「じっとしててよ〜。」

何をするかと思えば,泡でぬるぬるになった体で,雪乃が奏に抱き付いたのだ。
奏の背中にまわされた雪乃の手はどうやら奏の背中や腕を解しているらしい。
奏は流石に初めての体験で慌てていた。
背中に胸を押し付けられることはあっても,裸で正面から抱きつくことなんて
ほとんどありえない。

「やめやめっ!ありえないって!!普通こういうのは背中向きからでしょ?」
「ダメ〜。この方がやりやすいの〜。」
「じゃあ自分でやるから!いいって!」
「だ〜め♥私がしたいんだから,かなちゃんじゃダメなの〜。」

結局,抵抗の手はすべて言いくるめられて,奏は雪乃のなすがままだった。
向かい合った顔は近く,雪乃は真剣な顔をしているのがわかった。
奏はそんな雪乃の顔をちらちらと見ながら,自分の体が気持ち良く解れていくのを感じた。
しかし意識してしまうのも仕方なかった。

(あの‥‥‥胸が擦れてるんですけど‥‥。)

擦れるというか,滑り合うという方が正しいだろう。
そこは,滑り合うたびにまた新たな泡が生成され,きめ細かい泡立ちを見せていた。
真剣な表情で行っている雪乃は気がつかないが,奏の顔は徐々に切羽詰まったものに
変わってきていた。

(あ‥‥ヤバっ‥‥。)

滑り合う動きの中で時折,体の中に響くように強い刺激を感じる。
それは,奏の胸の敏感な部分が自己主張を始めたことを意味していた。
また,雪乃の方も感じるには至らなくても,奏を悩ます刺激を送っているのは同じだった。

「あ‥‥‥あのさ‥‥どのくらいやるの‥‥これ‥‥。」
「う〜ん。もうちょっと。かなちゃんの体って意外と凝ってるよ?」
「ふ〜ん。そうなんだ‥‥。」

もう少し,あともう少し耐えれば解放される。
そう繰り返しながら,奏はなんとか耐え続けた。
奏ではいろんな煩悩から耐えるために,きゅっと目をつぶっていた。
244更衣室で‥‥6/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:18:53 ID:mwGpmgfv
しかしそれが裏目に出てしまったと気がつくのは,
奏を悩ませる刺激の質が変化したのに気づいてからだった。

「ふぁっ‥‥ちょっ?!‥‥ぁっ‥‥っん。」

密着する体はそのままに,雪乃は奏を軽く壁に押し付ける。
奏の背中にまわされた雪乃の手は,背筋に沿ってそっと弄ると,
ツツっと下のほうへ滑って行った。
その動きは,神経が昂ぶっていた奏に不意な衝撃を加える。
マッサージとはまったく異なる刺激が奏の背筋を走りぬけ,
鼻から抜けるような甘い声を洩らさせた。

「ちょっと‥‥ゆきちゃん?」

奏の目の前には,恥じらいつつも艶っぽさを見せる雪乃の顔が迫っていた。

「ねぇ,かなちゃん♥‥‥ちゅーしていーい?」
「へ?‥‥なっ,何言ってんのよ?!」
「だって,かなちゃんの顔見てたら急にしたくなったんだもん。」
「ちょっ‥‥何言って‥‥ひゃっ‥‥ん。」

奏の弱い部分をじっくりと撫でながら,雪乃は密着した体を
より擦り付けるように奏に迫る。

「あっ‥‥っく‥ぅん‥‥ダメっ‥‥そこ弱いっ‥‥て‥‥。」
「かなちゃんは‥‥したくないのぉ〜♥?」

いたずらっ子のような表情を浮かべながら,奏を責めている雪乃。
さらに密着すると,舌先を伸ばし,奏の耳朶を舐めた。

「ひゃっぁ‥‥きゃふっ‥‥みみっ‥耳舐めたっ‥‥やっ‥‥。」
「かなちゃんが,うんって言ってくれないから耳食べちゃおうかな♥」

愛しいものを愛でるように目を細め,雪乃は奏の耳たぶを甘噛みすると
奏からは湧き出てくる嬌声を押し殺した溜息が途切れることなく漏れた。

「ここ‥‥学校‥‥っだよ?‥‥ぁ誰かに‥‥見つかったら‥‥。」
「公認してもらえるよ?」
「‥‥‥いやそうじゃなくって,って‥‥んんんっ!!」

文字通りの濡れ場で絡み合った二人で交わされた会話は,
やっとのことで,奏の理性をつなぎとめた。
しかし,その僅かに気を許した瞬間,奏の唇は雪乃のそれによって塞がれた。
奏の体を弄っていた手は泡まみれのまま,奏の両頬を捕まえてしっかり固定していた。
奏は一瞬何が起きたのかわからないうちに,口の中に侵入してきた雪乃の舌に絡めとられる。
逃げようにも,しっかりと頭は雪乃の両手で固定されていて,
より深く味わえる角度に強制的に変えられていた。

どれくらいの時間そうしていたのだろう。すっかり余分な力のとれた
奏は,自分からも雪乃を求め始めていた。
より深く‥‥一つになれたらいいのにと,新たな欲望が脳裏をよぎった。

(誰っ?!)

ロッカーの方から物音がした。二人の世界に集中していた奏には
ドアの音がしないなどの冷静な分析はできなかった。
あわてて雪乃を引きはがそうと奏は慌てるが,雪乃はたっぷりと
奏を舐ってから解放した。

「ちょっと見てくるね。」
245更衣室で‥‥7/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:19:21 ID:mwGpmgfv
ざっとシャワーを浴びた雪乃はそう言ってバスタオルで体を包み,
シャワールームから出て行った。
こっそりと,カーテンの陰から様子をうかがうとそこには咲夜の姿が!

「あれぇ?咲ちゃんどうしたのぉ?」
「わっ,忘れ物したんで,とっ,取りに来ただけです。」
「そうなんだ。気をつけてね〜。」
「‥‥今日は奏先輩来てるんですか?」
「えっへへ,先生には内緒にしてね?」

咲夜の後ろには不自然な動きをした箇所があるのだが,雪乃はそれについて追及することはなかった。
急いで部屋を出ようとする咲夜を引き留め,そっと耳打ちする。
ロッカーの陰になっていてそれは奏は見ることができなかった。

「ねぇ,咲ちゃん。かなちゃんの写真,変なことに使っちゃダメだよ♥」
「おっ‥‥お先に失礼します!」

バイバイと手を振って,雪乃は平静を装ういながら更衣室を出ていく咲夜をやさしく見送った。
雪乃が奏の元に戻ると,既に奏はロッカーの前で着替え始めていた。

「忘れものだって。咲ちゃん。」

それだけ言うと,雪乃も着替え始めた。奏はさっさと着替えてドライヤーをかけ始める。
それまで,一言も口を利くことはなかった。
乾いた髪をまとめ上げると,後ろから雪乃の声が聞こえた。

「ねぇ〜。かなちゃ〜ん。ドライヤーかけて〜。」
「もう‥‥仕方ないなぁ。」

いつものように雪乃の髪を丁寧に乾かすと,いつの間にか奏の顔も落ち着きを取り戻していた。

「もう,雪ちゃんがあんなことするからすっかり遅くなっちゃったじゃないの。」
「へ?あんなこと?」
「‥‥雪ちゃん。ほっぺたと半乾きとどっちがいい?」
「あ‥‥両方イヤ〜。」

あ〜あと大きなため息をつくと奏は雪乃の髪を仕上げた。
終わると,雪乃は奏の顔を鏡越しに見て尋ねる。

「かなちゃん。イヤだった?」
「何が?」
「ちゅー。」
「なっ!!‥‥‥‥別に‥‥‥いやじゃないけど‥‥‥。」

それを聞いて,雪乃の顔が緩む。

「それじゃぁね。かなちゃん。」
「なに?」
「今日はぁ,私がどれだけかなちゃんのことが好きか体中にキスして教えてあげる♥」
「えっ?!なっ?!」

何を言ったのかわからない,というか理解しきれず唖然とした顔をしている奏に
雪乃は今度は奏本人を前にして向き合う。

「かなちゃん。返事はぁ?」
「はっ!!あのっ‥‥そのっ‥‥よ‥‥よろしく‥‥お願い‥‥します。」
「はい♥よくできましたぁ♥」

ぷすぷすと音を立てそうなほど赤くした顔を背けて,消えそうな声で返事をする奏を
楽しそうに雪乃は見ていた。
246更衣室で‥‥8/8  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:19:38 ID:mwGpmgfv
今夜は何が起きるのか,奏の胸はバクバクしっぱなしだ。
雪乃は弾む足取りで,奏は動揺を隠しきれずに更衣室を後にするのだった。

さて,このあと二人がどうなったのかは,また別のお話。
一方,走って逃げ帰った咲夜はというと‥‥。

「雪乃先輩,当てすぎですぅ。」
「これはひょっとして‥‥‥?!」

奏の水着の写真と,シャワー室のカーテンシルエットがメモリーいっぱいに保存された
カメラの中からベストショットを選別していた。

「もう大人ですね,雪乃先輩は。あたしも大人になります,奏先輩と!!」

くねくねと体をくねらせ,咲夜の妄想は広がる。
その夜,神山家の息女の部屋のカーテンにはあやしく揺れる影が映っていたそうな。

「次はあたしの番ですからね!!奏先輩!!」
247おわり  ◆yuri0euJXw :2008/07/22(火) 00:24:58 ID:mwGpmgfv
以上です。お目汚し失礼しました。
一言でもいいんで,ご助言ご感想よろしくお願いします。

candyboyの人気ってどうなんですかね?
百合はプラトニックでレズはエロなんて書き込みがニコ動にあったから,
candyboyの同人は需要ないのかと思ってしまった。どうなんでしょう実際。

あっそれから,エロ希望者いたら挙手お願いしまs。 ノノノ
248名無しさん@秘密の花園:2008/07/22(火) 00:51:15 ID:9LiK2mVy
ノノノ

読みましたー
すっごく萌えましたよー
需要は……どうなんでしょう?
私的にはありなんですが


この続きが見たいです(*´∇`*)
萌えさせてくれてありがとうございました
次のお話を正座して待たせていただきます^^
249名無しさん@秘密の花園:2008/07/22(火) 10:48:08 ID:LEoI+yS4
ノノノノノ


需要はあるともよ!!


webラジオ始まったね。柚子姉がちょっとオヤジっぽくてワロタ。
250名無しさん@秘密の花園:2008/07/22(火) 19:35:22 ID:02UBuVkg
需要あるよーノノ
本編がプラトニック?だからこそ需要がある
今回も続きの夜編を書いてほしかった…図々しくてすいませんw

今回のシチュが一番萌えた!壁に押し付ける雪ちゃんたまらん
咲ちゃんがいても動じないし百戦錬磨な貫禄があるねw
251キスよりちゅー  ◆yuri0euJXw :2008/07/23(水) 00:48:09 ID:Q5EUt4cM
読み直して間違えたことに気づいた。
雪乃に言わせるときは「ちゅーしてあげる♥」のほうがいいですね。
いつかまとめサイト作ったら直そう。

>>248-250 うれしい反応ありがとうございますwww
心強いコメに感激。おかげさまで,このスレで10作品を投下させていただきました。
今後ともごひいきに,よろしくお願いします♪

それから,エロ希望者ってのは,
その夜のことってことで‥‥つまり246の続編のことです。
言葉足らずでスマソ!!

できる限り甘々でエロエロでデレデレな二人を
描けたら(字だけど)と思ってます。もちろん雪乃×奏で!!

ラジオは衝撃の「ぺろぺろ‥‥買ってぇ。」でいつも爆発!
っていうか,あのラジオペロペロで噛まなくても
いつ切られてもおかしくないくらいエロトーク炸裂してまswww
252名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 01:45:16 ID:2B9hotCq
ノノノノノ

もちろんエロ希望です
雪乃×奏たまらなくイイ(・∀・)
253名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 22:58:01 ID:UgAP1D7g
>>251
続きwktk!!エロ待ってます!
本スレの方も燃料投下されたけど、こちらでも期待してます
咲ちゃんが巨乳のワケwww雪ちゃんはどこまでいくんだか
254みーち:2008/07/24(木) 23:07:00 ID:r0OMDeg8
こんなの読んでたらたまんないね
最近ローターからミニバイブ二転向しました。
最初同かなと思ったけど
これぐらいだといいみたい
http://lov-toy.com/system/index.cgi?mode=cate&ct=03
255名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 13:27:59 ID:C87SsqsY
監督のブログイケてる!
萌え死にそうだwww
256名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 21:27:15 ID:5awLjgMK
監督ブログどこにあるん?
257名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 21:34:02 ID:QIDsa4Jk
kanadeyukinoで検索
258名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 21:34:27 ID:U+syfBTm
>>256
本スレ見てこい!
そしたら、分解いみねーーーーーっ!の意味もわかるさw
259名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 22:30:33 ID:C87SsqsY
本スレってアニメ板の方ねwww
260後編イってみようか  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:01:02 ID:TEokJzwe
>>252-253 米ありがとうございます♪ 裏設定もちょっとずつ
ちりばめていけたらなお楽しいかとひそかにたくらんでいますwww

というわけで,今回は>>245の続きです。
ちょっと違和感あるかもしれないけど,奏一人称を試してみました。
なんか心理描写とか考えてみたいなって‥‥思いつきです。
お試し場にしてすみません。

後編の前編は「ちゅー」ばっかです。
くどいかと思って,本番は分けたんですが,どうですかね?
反応次第とさせていただきます。(駄作書きのくせに生意気とか言わないで〜。)

ではでは投下!
261更衣室で(後前編)‥1/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:04:16 ID:TEokJzwe
あたしの頭の中で,雪ちゃんの言葉が繰り返し響く。

『今日は,私がどれだけかなちゃんのことが好きか体中にちゅーして教えてあげる♥』

更衣室を出てからずっと,雪ちゃんはそれまでのことは何でもなかったように
いつもと変わらず,屈託のない笑顔であたしに話かける。
雪ちゃんが全然気にしてないのに,あたしが気にしてるのもどうかと思う。
だからしばらく落ち着かなかったけど,今は雪ちゃんと同じようにいつも通りに振舞っていた。

でもずっと頭の中では雪ちゃんのセリフが繰り返されてる。
それに何であんなことしたんだろう。勢い余って『よろしくお願いします』なんて
言ってしまったけど,どこまで本気なんだろう,雪ちゃんは‥‥。
あたしの中ではそんなことばかりがずっと廻っていた。

いつもと何も変わらないのに,今日は何だか握った手がとても熱く感じた。
いつものようにしっかりと手を握ってあたしと雪ちゃんは寮までの道を歩いて帰る。
何も変わらないはずなのに,今日はちょっと違った。

あたし‥‥意識してる?

そう思うと急に顔が熱くなる。

「どうしたの?かなちゃん。顔赤いよ?」
「なっ何でもないって。早く帰ってご飯食べよ。もう〜!あたしお腹空いちゃったぁ〜。」

シャワー室のキスの最中,あたしが思い描いたこと。
はっきりと形作られた自分自身の気持ち。それは今も鮮烈に胸に刻まれている。
それがなぜかすごく気になって,あたしは心中落ち着かなかった。
何かを振り払うように頭をぶんぶんと振って寮への帰路を急いだ。

◇◆◇

「わぁ〜い。今日はハンバーグぅ♥」

寮生で賑わう食堂で,雪ちゃんは嬉しそうにホクホクとした顔でおかずと向き合っていた。
そんな様子もいつも通りで,あたしはその様を温かい目で見守る。
あたしは雪ちゃんの分までお茶を用意して雪ちゃんの所まで持ってきてあげたのに,
雪ちゃんは冷たい水もほしいという。相変わらずのわがままっぷり,
仕方がないからもう一回取りに行った。

「わぁい。ありがとう♥かなちゃん大好きぃ〜♥」

というと,雪ちゃんはその水を一気に飲み干す。そしてまた嬉しそうな顔して
ハンバーグと向き合っていた。あたしも自分の分に手をつけた。
他愛もない話をしながら,ふと雪ちゃんの顔を見ると,ほっぺや鼻の頭にデミグラスソースがついていた。

「ほらぁ,雪ちゃん。ソースついてるよ。」
「えっへへ〜。かなちゃん,ありがと〜。」

いつもと変わらない日常のはずだった。でもあたしはそんな時でも雪ちゃんを意識しないではいられなかった。

「かなちゃんお風呂入りに行こうよ〜。」

雪ちゃんは一頻りいつものブログの更新を終えると,ちょっと早い入浴を宣言した。
隣で今日の課題に集中していたあたしはすぐに返事を返そうとしたけど,
一瞬雪ちゃんの裸を思い浮かべて,手が滑ってしまった。

ヤバいかも‥‥あたし。まともに雪ちゃんのこと見らんないよ‥‥。

「あ‥‥あのさ‥‥まだ課題終わんないから,先入っててよ。」
262更衣室で(後前編)‥2/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:04:50 ID:TEokJzwe
動揺を抑えて,あたしは無難な返事を返す。

「そう?じゃあ待ってるから。」
「いいよ。入っておいでってば。」
「やっ!一緒に入りたいんだもん。」

雪ちゃんは低反発枕を抱きしめて駄々をこねた。
とほほ,人の気も知らないで。
仕方ないので,課題にキリを付け一緒にお風呂に入ることにした。
どうせ,一人残ったとしても,悶々として課題なんか手に付かないのは目に見えている。
そうだよ。見なきゃいいんだ。意識しなければ大丈夫。
あたしはこの浅はかな考えをもったことにあとから死ぬほど後悔した。

◆◇◆

「かなちゃ〜ん♥洗いっこしようよ〜♪」
「だ〜!だからいつもしてるでしょ!」
「えへっ♥今日も〜♥」

浴室にはいると早速雪ちゃんがあたしに飛びついてきた。
あの〜。胸押し付けるのやめてください‥‥。
湯気がこもっててよかったのか悪かったのか。
ほかの子もいたしいつもと何も変わらない‥‥はず。
と言うか,おかしいのはあたしの方だ。
雪ちゃんの体を洗うのに緊張しすぎて変な触り方しちゃうし,
雪ちゃんの洗い方が気持ちよくて,あたしは頭がくらくらしていた。
あたしは何とかことを終わらせ,雪ちゃんから逃げるように湯船につかった。

「どうしたの?かなちゃん。なんか‥‥かなちゃんらしくないよ?」

流石にあたしの行動がおかしいことに気付いたのか,雪ちゃんは心配そうに声を掛けてきた。
逸らしていた視線を戻して雪ちゃんのほうを向くと,今まさに雪ちゃんは湯船に入ろうと
しているところで,思いもかけず雪ちゃんの全身裸体を余さず視野に入れてしまった。

何でもないことなのに,いつもと何一つ変わらないはずなのに‥‥。

あの瞬間から,あたしにとっては世界が一変するほど全てが変わってしまった。

わかんないよ。どうしちゃったんだろ‥‥あたし。

雪ちゃんとキスしただけじゃない。そうだよ。キスだけなら小さい時にだってしたし,
この間だってこっそり雪ちゃんの寝起きにほっぺたに‥‥。

あ,でも‥‥雪ちゃんからのは‥‥初めて‥‥かな?あたしの知る限りでは。
それに‥‥お互いの意識がはっきりしてる時のなんて‥‥は‥‥初めて‥‥で‥‥。
それに‥‥それに‥‥雪ちゃんのあのセリフ‥‥。

あ‥‥ダメ‥‥また緊張してきた‥‥。

雪ちゃんがそばに寄りそう。コツンと肩が触れた。
あたしは緊張のあまり,ピクッと震えて,何もできなかった。
何か言わなきゃ。また変に思われちゃうよ。
さっき出ていった子で最後だから,今はあたしたち二人だけ。
誰もいないうちに何とかごまかしておかないと。
あたしがパニック状態の頭でごちゃごちゃと考えている間に,雪ちゃんの方から話しかけてきた。

「かなちゃん。」
「な‥なに?」
263更衣室で(後前編)‥3/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:05:23 ID:TEokJzwe
声が上擦るのがわかる。胸がドキドキしてる。おかしいよ‥‥あたし‥‥。
気持ちが落ち着かなくて,なんとなく動かした手は湯面に波紋を作る。
その波紋がプールと重なって,記憶に新しい今日の出来事が鮮明に浮かび上がり,混乱の元が脳裏をかすめる。

「かなちゃん‥‥緊張してる?」
「はぃ?!」

雪ちゃんの質問に声がうらがえってしまった。

「私があんなことしたから?かなちゃん困ってるの?」

雪ちゃんはつぶらな瞳を潤ませて上目遣いでこちらを見る。
あぁ‥‥またこんな目であたしのこと見て‥‥。

「違う。違うよ。雪ちゃんのせいじゃない。」

そうだ。雪ちゃんにキスされたのがショックなんじゃない。
あの時雪ちゃんにキスされて驚いたけど,ほんとは凄く‥‥嬉しかった。
好きって言葉が体中に染み込んでいくみたいに安心できて‥‥。

ただ,戸惑ったのは自分の気持ち。

雪ちゃんのこと大好きで,内緒でチューしたりしてたけど,
それ以上にもっともっと雪ちゃんのことが欲しくなってる自分が信じられなかった。

ちょっと自己嫌悪に陥ってたのに‥‥。

それなのに雪ちゃんはあんなこと言って。
あたしは雪ちゃんの言葉に期待して,自分だけじゃないんだって嬉しくなって,
急にそんな風に意識したから‥‥あたしが‥‥勝手に空回りしてただけ。
それなのに‥‥。

「‥‥たぶん‥‥あたしのせい。あたしが勝手に‥‥。」

じっと,雪ちゃんはあたしを見つめている。
吸い込まれそうな雪ちゃんの瞳。あたしのこと釘づけにして‥‥このままどうにかなっちゃいそうだよ。

ヤダ‥‥あたし‥‥やっぱりおかしいよ‥‥止まらなくなっちゃう‥‥。

あたしの中の葛藤がどんどん膨らむ。言いたい。伝えたい。自分の気持ち。
でも雪ちゃんの気持ちと違ってたらどうしようか。あたし一人勝手に突っ走って。
雪ちゃんのあのセリフ勘違いしてたらバカみたい。でも‥‥もう限界。
早く言ってしまいたい。そして受け入れてほしい。あたしの本当の気持ち。
心だけじゃなく,体も全部,雪ちゃんと繋がっていたい。
雪ちゃんが欲しいって‥‥。あたしは雪ちゃんと一つになりたいんだって。

「あたし‥‥。」

感情が昂って目頭が熱くなる。
でも告げようとした言葉をあたしは結局飲み込んだ。
ほかの子がはいってきたこともあったし,あたし自身もう限界だと思ったけど
あたしはやっぱり雪ちゃんに言えなかった。

「かなでー。顔真っ赤だぞー。逆上せたかー?」
「んー。そーかも。もう上がるよー。」

入ってきた寮生に声をかけ,あたしは雪ちゃんと湯船から上がった。
本当に逆上せる寸前だったみたい。
きっと頭に血が昇ってたんだ。やっぱりおかしかったのはあたしのほうだ。
雪ちゃんは消化不良顔だったけど,脱衣所にもちらほら人がいたので,
264更衣室で(後前編)‥4/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:05:53 ID:TEokJzwe
あたしは何事もなかったように雪ちゃんの髪を乾かしてあげた。
湯上りのほくほくした体に,適度なエアコンが気持ちいい。
いい加減のぼせた頭もこのまま覚ましてくれたらいいと思う。
あたしは結局湯船での会話に触れることなく,部屋に戻る準備をした。

◆◇◆

雪ちゃんにはちょっと珍しく,ぷぅっとふくれっ面が続いた。
浴室から部屋に行くまでの間,一言もしゃべらないなんて珍しすぎる。
今度は雪ちゃんのほうがおかしくなったみたい。
あたしはさっきの雪ちゃんみたいにちょっと心配になって声をかけた。

「あの〜。雪ちゃん?」
「なに?」
「‥‥どうかしたの?」
「‥‥何もないよ〜。」

この調子で,プイっとそっぽを向いてしまう。
でも面白いのは,繋いでいるのが手ではなく腕だということ。
怒ってるにしても,なんか矛盾してない?雪ちゃん。
そうこうしているうちに部屋に着いた。

あたしは雪ちゃんより先に部屋に入って電気のスイッチを入れようとした。
でもその手は雪ちゃんに受け止められる。
すぐ後ろにいた雪ちゃんはドアを後ろ手に閉めると,暗い部屋の中で,
あたしの手を勢いよく引っ張った。
勢い余って,あたしは壁に押しあてられ,そのまま壁に押し付けられた。
反動でカレンダーのピンが外れる。でもそんなの気にしてる場合じゃなかった。

デジャブ‥‥

そんな生易しいものじゃない。あたしはシャワー室の時みたいに,ううん,それよりも
もっと強引に雪ちゃんに唇を奪われていた。
両手首を握られて,壁に押し付けられて。密着する唇の感触が凄くリアルに感じる。
強引に唇を割られて雪ちゃんの舌先はあたしの全部をなぶるように侵入してくる。
絡めとられる舌,触れられる生暖かい弾力にあたしは一瞬理性が飛ぶ。
いつも突然で驚くけど,この感じイヤじゃない。
体の奥のほうから熱いものがこみあげてきて,頭の奥からぼぅっとしてくる。

もう‥‥何も考えられなくなる。

あの時みたいに,どうしようもないくらいの劣情が込み上げてくる。

あたしも‥‥雪ちゃんが欲しい。

あたしは欲望のままに自分からも舌先を絡めだす。
すると握り止められていた両腕を雪ちゃんは解放してくれた。
あたしは解放された腕を雪ちゃんの背中にまわす。
雪ちゃんもあたしの背中に腕をまわした。
抱きしめる腕に力を込める。お互いにお互いを引き寄せる。
シャワー室の時よりずっと自然にキスしてると思った。
雪ちゃんのキスはすごく上手で,あたしはもう頭の芯から蕩けそうだった。
そして,あの時思い浮かんだあたしの欲望が顔を出しはじめる。

雪ちゃんが欲しい‥‥。雪ちゃんと一つになりたい‥‥。

唇が解放される。
名残惜しそうに伸ばすあたしの舌先と雪ちゃんの唇の間に銀のかけ橋がかかる。
それが途切れるのを見届けると同時に,
あたしは腰から下に力が入らなくなってしまって雪ちゃんにもたれかかった。
265更衣室で(後前編)‥5/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:06:19 ID:TEokJzwe
「どうして‥‥。」

あたしは雪ちゃんを抱きしめたまま,荒い息を吐きながら言った一言はそれだった。
何でいつもそうなの?あたしができないこと,雪ちゃんは簡単にやってしまう。

「それは私のセリフ‥‥。」
「‥‥え?」
「私‥‥かなちゃん困らせるようなことした?」

雪ちゃんは,あたしのこときゅっと抱きしめてちょっと語意を強めて言った。
いつもと様子が違う。少しだけ,涙声な気がするのは,きっと気のせいじゃない。

「ねぇ,かなちゃん。私,かなちゃん困らせたの?」

ぎゅっと抱きしめて,あたしにしがみつくみたいにしてる雪ちゃんをあたしは抱きしめる。
あたしが一人空回りしてるのを見てて,不安だったのは雪ちゃんのほうだったんだと
あたしは今気がついた。信じてなかったのは,あたしのほうだった。

「違う。違うの。雪ちゃん。あたしは‥‥。」

あたしは‥‥雪ちゃんが欲しくてたまらなかったんだ。
想いが言葉にならなくて,雪ちゃんをもっと強く抱きしめた。
涙が溢れてくる。子供みたいな嗚咽が部屋に響いた。

「かなちゃん。落ち着いて?」

雪ちゃんの柔らかい唇が涙を拭いてくれる。優しい温もりが心に染みる。
ごめん雪ちゃん。ごめんなさい。
あたしは泣きながら,知らないうちに何度もそう呟いていた。

「ねぇ,かなちゃん。」

雪ちゃんが頭を抱きしめて,やさしい声色であたしを呼ぶ。
落ち着いた嗚咽は勢いを弱め,涙で濡れた瞳をあたしは雪ちゃんのほうへ向けた。
おでこをこつんとくっつけて,雪ちゃんはあたしに優しく囁く。

「かなちゃんは‥‥私のこと‥‥好き?」
「うん‥‥大好き‥‥。」
「ちゅー‥‥してくれる?」

茶化す雰囲気なんか微塵もない。やさしく,少しだけおびえて,少しだけ照れた
まぎれもない雪ちゃん自身があたしを待っている。
あたしは,雪ちゃんに,あたしの大好きな雪ちゃんにそっと触れるだけのキスをした。

「えへっ,初めてちゃんとしてくれたね♥」
「‥‥うん。ごめんね,雪ちゃん。」

おでこをくっつけ合ったまま,あたしたちはクスッと微笑みあう。
やっと穏やかな時間を取り戻すことができたみたいだった。

「あたし‥‥なんかもう一杯一杯だったみたい。」
「なにが?」
「だから‥‥雪ちゃんが‥‥。」

あたしたちは二人で床に部屋にへたり込んだまま会話している。
しっかりと握りあった両手と,くっ付け合ったおでこでお互いの温もりを感じていた。

「その‥‥だっから‥‥。」

あ‥‥ダメ‥‥ドキドキしちゃって‥‥言えないよぉ‥‥
266更衣室で(後前編)‥6/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:07:05 ID:TEokJzwe
結局あたしは,思い出すことがすべて恥ずかしくて,何も言えなくなってしまった。
雪ちゃんには,「かなちゃん,ゆでダコだよ♥」なんて言われる始末。
あー。あたしダメダメだわ。ちょー格好悪い‥‥。

「つまり‥‥こういうこと?」

雪ちゃんが悪戯っぽくあたしのこと見ながらそんなこと言った。
何を言おうとしているのかと考える暇もなく,また雪ちゃんの唇があたしに触れた。
シャワー室やさっきみたいな強引な奴じゃなくて,すっごく優しい丁寧なキス。
そっと唇をなめられて,あたしは背筋がぞくっとして,小さな声が漏れた。
でも,雪ちゃんの唇は離れることなく,今度は歯茎の裏側や舌の付け根,上あごなんかを
丁寧に丁寧に舐めてくる。唇をたっぷりしゃぶって解放された時にはあたしはもう,
蕩けそうなくらいくらくらしていた。

「かなちゃんは‥‥ずっとこんな気分でいたんだよね?」
「ふぇ?」
「シャワー室で私がちゅーしたときから,それと‥‥。」
「それと‥‥?」
「私が,かなちゃんに言ったこと〜♥」

『今日は,私がどれだけかなちゃんのことが好きか体中にちゅーして教えてあげる♥』

雪ちゃんは嬉しそうなにこやかな笑みを浮かべている。なんかちょっとしたり顔だ。
悔しいけど,そんなとこだ。
改めて面と向かって言われると,はっきり意識してしまって雪ちゃんの顔が見れない。
あたしはまた,雪ちゃんに「かなちゃん,耳までゆでダコ♥」なんて言われてしまった。

「嫌われたのかと思っちゃった。急にあんなことしたから。」
「‥‥だって,ゆ‥雪ちゃん平気な顔してるんだもん。茶化されたのかと思って‥‥。」
「違うよぉ〜。嬉しかったの♪かなちゃんが『いいよ』って言ってくれたから。」
「ゆ‥‥ゆきちゃん?」
「かなちゃんが『泡になっちゃう』なんて言うから‥‥。」
「ちょっ‥‥雪ちゃんってばっ‥‥。」
「あたしの一番はかなちゃんだって‥‥何で信じてくれないのかな〜♥」
「ゆきちゃっ‥‥んんんっ‥‥ふっぅ‥‥。」

雪ちゃんの舌が伸びてくる。くすぐるようにあたしの唇を舐める。
誘われるようにあたしも舌をのばす。そっと触れ合わせていた舌は徐々に激しく絡み合って,
また,唇を重ねて貪るようにキスした。
もうこれで何度目になるんだろう。あたしは雪ちゃんのキスにもう充分蕩けきっていた。

「ふぁ‥‥あたしも‥‥ゆきちゃっ‥‥大好‥き‥‥もっと‥‥。」
「もっと?」
「あ‥‥あたしっ‥‥もぉっ‥‥。」

雪ちゃんはあたしの太ももや服の中に入れた手でさわさわと撫でながら,あたしの言葉を待っている。
たっぷりされたキスのせいで異常に昂ぶっているあたしの神経はそんな動きでも敏感に感じてしまっていた。
いや違う。雪ちゃんの手だから,雪ちゃんが大事にしてくれているからこんなに感じてるんだ。
もう‥‥言ってもいいよね?あたし‥‥勘違いしてないよね?
あたしの言いたいこと,もうわかってるって雪ちゃんが言ってるみたいに
雪ちゃんの優しい視線があたしの次の言葉を促していた。

「あ‥‥あたしっ‥‥もぉっ‥‥。」
「あたしも?」
「ゆきちゃんっんんっ!」
「私が?」
「‥‥ほしっ‥‥んんっ‥‥。」

ああぁん,ひどいよ。全部言い切る前にキスするなんて。
でもそのキスが一番優しくて,甘かった。
267更衣室で(後前編)‥7/7  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:07:55 ID:TEokJzwe
「ねぇ,かなちゃん。もっと‥‥してもいい?」
「‥‥。」
「大好きなかなちゃんに,いっぱい好きだって教えてあげる♥」
「‥‥イヤって言ってもするんでしょ?」
「イヤなの?」
「‥‥イヤなんて‥‥言うわけないじゃない‥‥。」
「えっへへ♥」

雪ちゃんは,足腰から力が抜けて満足に立てないあたしを笑いながら,手を貸してくれた。
いつも二人で寝てるベッド。
狭い部屋を有効活用するために一緒に寝ることになったベッド。
そんなのはただの理屈で,あたしたちの間では一緒に眠るのは決まっていた‥‥。
二人を繋いでいた手は,今もしっかりとあたしたちを繋いでいる。
そしてこれからも,もっと強い絆であたしたちを繋いでくれる。

「‥‥かなちゃん。」
「ゆきちゃん‥‥。」
「大好きだよ‥‥。」

今夜,重なり合う影は‥‥一つになる。
268あとがき  ◆yuri0euJXw :2008/07/26(土) 04:11:12 ID:TEokJzwe
お目汚し失礼しました。

だらだら長くてすみません。修行が足りないようでs。
エロいのは好きなんですが。ピュアな感じのは……経験不足?

本編並に甘々な二人をかけるようになりたい。

よろしければ,感想など一言でいいのでお願いします。
多ければ多いほど調子に乗ります!!ですのでよろしくwww
269名無しさん@秘密の花園:2008/07/26(土) 06:13:22 ID:dB88gQVP
甘いのう…脳みそが溶けるかとオモタww
カナちゃん目線いいね!次はユキちゃん目線のも読みたいかも…

続きマターリ待ってます。
270名無しさん@秘密の花園:2008/07/27(日) 00:08:20 ID:lyuTQluT
イイヨーイイヨー!おにゃのこはキス大好きだからねw
ただ肝心の「体中にちゅー」がないのは気のせい?
ヘタレでゆでダコなカナちゃんかわえええ

本編も割とカナちゃん視点寄りだし奏一人称は違和感ないね
ユキちゃんは…何考えてるか読めないから難しそうだwww
本能のままに行動してるだけかもしれんが
271今まさに真っ最中!  ◆yuri0euJXw :2008/07/27(日) 00:15:09 ID:g+dYngpR
>>269-270 米ありがとうございます。

今,”後後編”書いてます!だらだら続いたら読みにくいかと思って分けたんですよ!実は。
 >>270ご指摘の「体中にちゅー」はまさに書いてる真っ最中www
書いてるこっちが恥ずかしーわぃwww

ただ,今書いてる稿だと,もんの凄く生々しくって
萌える以前にドン引き?ってなりかねない感じですww

そこそこ綺麗にアレンジできれば,できてから投下したいんですが,
そうじゃなかったらそれこそ消化不良でしかも食当たりになっちゃいそうなので
投下は考え直そうかとちょっと思案して書いてます。
まあ,出来次第ってことで。マターリ待っていただきたいなと‥‥。

いずれかまた別のプロットで,ぜひ雪乃視点も書いてみよう!!うん。
272名無しさん@秘密の花園:2008/07/28(月) 23:05:23 ID:WtcUqI8Z
続きwktk!!!
ユキちゃんがサクちゃんもビックリな変態プレイですか?w
273名無しさん@秘密の花園:2008/07/28(月) 23:42:35 ID:ciMQpsuH
咲ちゃんもビックリって、どんな変態レイプだよw
274名無しさん@秘密の花園:2008/07/29(火) 00:23:00 ID:AUBjQwte
生々しいのか…

みんな、双子の部屋に入る時は絶対ノックしろよ!
275名無しさん@秘密の花園:2008/07/29(火) 02:04:21 ID:NpSR+PHw
(・ω・)/ アケテイイ?
276名無しさん@秘密の花園:2008/07/29(火) 13:43:01 ID:2sBt/GNN
(・ω・)/ イキナリアケタライインダヨー
277名無しさん@秘密の花園:2008/07/29(火) 22:10:24 ID:E4quoIIa
そして寮生は見た。
ネコ耳調教される奏ちゃんを。


「だからノックしろって言ったのに…」

ぎい。ばたん。
278名無しさん@秘密の花園:2008/07/30(水) 00:13:26 ID:LAMk/OXm
‥‥‥で

猫耳かなちゃんに後で寮生が萌えるわけですね?
わかります。
279駄作すみません  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:23:38 ID:LAMk/OXm
もうなんかすみません。
期待には応えられないと宣言しておきます。
読んでくださる奇特な方々は,各自脳内補完してシチュを補ってください。
よろしくお願いします。

>>272 変態プレイも需要ありですか?
>>277 僕は猫耳調教されるかなちゃんの話を読みたいです。 >>カイテーネーカイテー

では後後編行きます。

感想・罵声じゃなかったご指導ご鞭撻,なんでもいいのでよろしければ米お願いします。
280更衣室で(後後編)‥1/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:25:11 ID:LAMk/OXm
ふらふらとした足取りで,あたしはベッドにたどり着いた。
ベッドに腰かけて深く深呼吸すると,また雪ちゃんの唇があたしのそこを塞いだ。
触れるだけのキス,あたしの唇を啄むように何度も何度も重なっては離れていく。
あたしの隣に雪ちゃんは座って,あたしの顔やうなじ,髪を撫でながら
しばらくの間,そんなキスを繰り返していた。
さっきまでもっと濃厚なキスを繰り返していたので,あたしはちょっとそれが物足りなく感じていた。

「ん‥‥‥ゆきちゃん?」
「なぁに?」

楽しそうに触れるだけのキスを繰り返しながら,雪ちゃんは上機嫌な様子で返事を返してきた。

「どうしたのかなぁ?‥‥‥‥か・な・ちゃん♥」

そう言いながら,雪ちゃんはそっとあたしの耳の輪郭に沿って
触れるか触れないかの距離で触れてきた。
あたしはその指先の動きに,ぞくぞくして上擦った声が出てしまった。

「もっとしてほしいならそう言えばいいのに〜。」
「っ‥‥‥そんなんじゃ‥‥‥ないもん。」

図星を突かれて,あたしは顔が赤くなるのを感じた。

「ふふっ‥‥‥可愛い♥」
「ふぁっ‥‥。」

雪ちゃんは撫でていたのと反対の耳を軽く噛んだ。
さっきまでの熱と,今までくすぶってた分と,あたしは噛まれた刺激に過剰に反応してしまう。
背筋をゾクゾクとした感覚が走って,バランスが取れなくなる。
雪ちゃんにちょっと小突かれたら,そのままベッドに倒れこんでしまった。
そのままあたしを追いかけて,雪ちゃんも一緒にベッドへ倒れこんだ。
その後も,あたしの耳にキスしたり,甘噛んだり,耳の中へ舌先をのばしたりと,
執拗にあたしの耳ばかりを愛撫した。
そのたびに,あたしにはゾクゾクとした感覚が走り,それと一緒に吐息のような甘い声が漏れた。
雪ちゃんの唾液で濡れた耳元で,雪ちゃんの囁き声が聞こえる。

「かなちゃん,だ〜い好き♥」

嬉しそうな雪ちゃんの声。何度も何度も繰り返される言葉と快感。
それはあたしに安心感を与えるものでもあり,更なる快感を呼ぶものでもあり‥‥。

「っぁ‥‥ゆきちゃっ‥‥ぁっ‥‥ふぅっ‥‥。」

雪ちゃんの声と唇と指先と温もりにあたしの体は敏感に反応していた。
吐息と喘ぎ声の間に雪ちゃんの名前を何度も呼んだ。
それに応えるように雪ちゃんはゆっくりと,でも確実にあたしの体に唇で印を刻んでいく。
耳を執拗に攻めていた唇は,うなじに移動し,首筋を通っていった。
促されるままに体勢を変え,あたしは雪ちゃんにされるがままその行為を受け入れた。

首から上だけで,一体どれくらい口付けられたのだろう。気が遠くなるような穏やかな時間が過ぎた。
実際には大した時間ではないのだろうけど,あたしにはとても長く感じた。
穏やかで幸せな心地よい感覚。でも一方でずくずくと体の奥に何かがくすぶっていた。

「それじゃぁ,かなちゃんの服,脱がしてあげる♥」

雪ちゃんが愛撫の手をやめてそんな事を言ってるのにも気がつかないくらい,
あたしは頭がぼーっとしていた。そんなあたしを見て,雪ちゃんはにっこり微笑むと
あたしの鼻先をペロッと舐めて,優しくて濃厚な,雪ちゃんのキスをしてくれた。

ずっと待ち望んでた‥‥ゆきちゃんのちゅー。
281更衣室で(後後編)‥2/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:26:13 ID:LAMk/OXm
もう何度目か分かんないけど,何回しても飽きなかった。
おどおどとしているあたしの舌に雪ちゃんの舌が絡まる。
その刺激に,あたしは頭がかぁっとしてきて,余分なことが何も考えられなくなってくる。
でもいきなり,雪ちゃんの手があたしの服を脱がしにかかったら,
さすがに感覚は鈍くても,素直には従えない。
だって,それはあたしにとって初めてで,ずっと求めていた大切なものだからだ。

「あっ,待って‥‥まだココロのジュンビがっ‥‥。」
「もぅ待てないよぉ〜♥」
「ひゃぁっ。」
「えいっ!‥‥やぁっ!」

しかし,抵抗も空しく,あっさりと衣服を脱がされてしまった。
上だけ脱がされて下はまだスパッツをはいたままという,ちょっと微妙な恰好だ。
胸元にまた,雪ちゃんの触れるだけのキスが落ちる。でも今度は時々強く吸われているみたいだった。
ところどころ熱くなるあたしの体。そして強く吸われたところから
またじんわりと鈍い快感が広がっていく。

「うっ‥はぁ‥‥なんかゆきちゃんさっ‥‥剥き馴れてない?」
「う〜ん。しーちゃんの着替えとか手伝ってたからかなぁ?」

あたしたちの4つ下の妹。ちいちゃい頃は雪ちゃんが割と面倒見ていて
あたしはそれにくっついていたみたいな感じだった。
そのせいかどうかはわからないけど,ツッコミの厳しいしーちゃんは今でもちょっと苦手だ。

「そんなもん?」
「さぁ〜。どうでしょう?」
「何それ‥‥。」

なんか含み笑いな気もするけど,なんかうまくごまかされたような感じ。
ふと,会話が途切れた。でも会話が途切れた理由はどうも雪ちゃんの方が原因みたい。
どこか一点に集中して,わくわくと好奇心に溢れた表情で何かをじっと見ている。
その視線の先は‥‥。たどってみなくてもすぐわかった。
あたしの胸をじっと見てたのだ。なんか見られて恥ずかしくて,急いで両手で隠す。

「やだぁ‥‥そんなにじっと見ないでよっ。」
「だってぇ♥なんか可愛いんだもん♥」
「いっ,いっつも見てるじゃない!‥‥お風呂で‥‥。」
「うん。わたしね,かなちゃんの胸だ〜い好き♥」

そう言って,両手で隠しきれない膨らみに,雪ちゃんがキスした。
繰り返されるキスは,だんだんと手のほうへ移動してきて,その下に隠れた
あたしの先端までたどり着こうと,雪ちゃんは手と胸の隙間に下を伸ばしてくる。

「くっ,くすぐったいよぉ。」

雪ちゃんの動きに耐えかね,あたしは両手を外す。すると,雪ちゃんはツンと立ち上がったそこを,
まるでお目当てのおやつでも食べるようにぱくっと口に含んだ。

「ふぁっ‥‥。」

電気が走ったみたいな衝撃を感じた。今までとはまた質の違う甘い甘い感覚。
それまでの刺激が体の表面を這うような弱い刺激だとすると,
今度のは体の芯に響くような,もっと直接的な快感。
気を抜くと,とんでもない声を洩らしそうで,あたしはぐっと唇をかみしめた。
雪ちゃんは両手で捏ねるようにあたしの胸を揉んでる。
そして尖った先端は,どちらも交代で雪ちゃんに味わわれていた。
ちゅ〜っと吸われる強い刺激が体に響く。
その時だけ,あたしは声を殺しきれずに,体を捩って喘ぎ声をあげた。
雪ちゃんに強く吸われて,淡かったそこの色もちょっとだけ赤くなっていた。
282更衣室で(後後編)‥3/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:27:07 ID:LAMk/OXm
「えっへへ♥やっこ〜い♥」

嬉しそうに雪ちゃんはそこを触ってる。雪ちゃんはとにかくやっこいものが好きだ。
でも,病院とかに置いてあるシリコンのおっぱいモデルを楽しそうにモミモミするのはやめてほしい。
あの時は,かなり恥ずかしかった。最近のお気に入りは低反発枕と‥‥‥あたしの胸。
今まさに,あたしの胸がシリコンモデルと同じようにめちゃくちゃに揉み楽しまれてる。

あたしの胸は‥‥置物と違って‥‥ちゃんと‥‥その‥‥神経が通ってるんだから‥‥。
だから‥‥そんなに揉まれると‥‥‥気持ち良くなってきちゃう‥‥よぉ‥‥。

揉み解された胸は段々と本格的な快感を作り出していく。
こんな風にしっかりと揉みしだかれると本当にどうにかなってしまいそうだ。

「あっ‥‥ふぅ‥‥ん‥‥ゆきちゃん‥‥そんなに‥‥触んないっ‥‥で‥‥。」
「何で〜?とってもやっこくて,気持ちいいのに〜♥」
「あ‥‥あのね‥‥あ‥あたしのほうだって‥‥。」

胸だけで,おかしくなりそうなくらい気持ちよくなってます。

それでも,雪ちゃんの愛撫を受けていると,次第にあたしはしっかりと芯から解された
胸の膨らみが甘く疼きだすのを感じたのだった。
もっともっとしてほしい。もっと強い刺激がほしいとそう繰り返しているみたいにそこは疼いていた。
それが雪ちゃんに悟られないかあたしは心配だった。知られてしまったら‥‥あたしは‥‥。
それまであたしの胸を楽しそうに揉んでいた雪ちゃんが今度はじっとあたしを見る。
な‥‥なに?どうかしたの?

「ん?‥‥‥‥‥ふ〜ん。」

雪ちゃんはにっこりと微笑むと,うれしそうに目を細めて再び手を動かした。
今度はあたしの胸を目一杯に鷲掴んで,ゆっくりと少し強めに揉みしだき始めた。

「はぁっ‥‥ぁんっ‥‥。」

やだぁっ‥‥声‥‥出ちゃうよぉ‥‥。

「そんなに気持ち良かったの?」
「ふぇ?なんでよぉ‥‥。」
「だってぇ‥‥かなちゃんの顔も声も‥‥すっごく可愛いんだもん♥」
「ふぇっ?!」

あたし,どんな顔してるの?
改めてそんな風に言われて,急に恥ずかしくなる。
いくら部屋が暗いからって,この至近距離でわからないわけない。
それにあたしは雪ちゃんの顔見えてるんだから,見られてても当たり前でっ。

「やっ,やだっ!?見ないでよっ。」
「嬉しんだよ?いやじゃない証拠でしょ?もっと気持ち良くなってかなちゃんの可愛い顔見せて♥」

雪ちゃんは手を休めて,あたしににっこり微笑んだ。なぜかそれがすっごく恥ずかしかった。
雪ちゃんは,自分の服のボタンをはずして,胸元を肌蹴させた。
咲ちゃんと並ぶと目立たないかもしれないけど,雪ちゃんの胸はそこそこ大きい。
何より美乳だ。雪ちゃんは,クリスマスプレゼントにあたしの胸が欲しいとかいうけど,
あたしにとっては,雪ちゃんの胸のほうがよっぽど魅力的だった。

「ねぇ,かなちゃん?」

何を思いついたのか,雪ちゃんはあたしの上に座りなおすと,あたしの手を自分の胸に導いた。
あたしの目の前には,雪ちゃんの美乳が,そしてそれは今,あたしの手の中に。

「‥‥どうかな?」
283更衣室で(後後編)‥4/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:27:52 ID:LAMk/OXm
言われるままにあたしは雪ちゃんの胸に触れた。
さっき雪ちゃんにされてたみたいに,ゆっくりとそこを揉みしだいていく。

「‥‥っん‥‥。」

雪ちゃんが眉根を寄せて,小さく声を洩らす。あ‥‥感じてるんだ。あたしは直感的にそう思った。

「すっごくやっこい‥‥。」

雪ちゃんの体,こんな風に触ったことなかったからすごく新鮮だ。自分じゃ全然分かんないけど,
女の子の体ってこんなに柔らかいんだ。あたしは夢中で雪ちゃんの胸に触った。
指の間に乳首を挟んで,胸と一緒に揉みしだくと,雪ちゃんは体を震わせて甘い声を洩らした。

「ゆきちゃ‥‥ん‥‥。」
「あ‥‥胸って‥‥こんなに気持ちいいんだね‥‥。」

雪ちゃんはあたしと同じ感想を言った。感じてくれてるんだ。
それがうれしくて,今度はあたしが笑みをこぼした。

「っな‥‥に?」
「ううん。何でも‥‥違うか,雪ちゃんが感じてくれてあたしも嬉しいよ。」

正直にそういうと,急に雪ちゃんの顔が真っ赤になった。
あっあれ‥‥?どうしたの?

「あ‥‥あ‥‥あの‥‥。」
「ひゃぁ!ゆきちゃぁん!‥‥ぁっ‥‥急に‥‥。」

雪ちゃんは何に照れたのか,あたしへの胸の愛撫を急に再開した。
なんか柄にもなくがむしゃらな感じで。
ちょっとハイペースなその動きに,あたしの体は正直に反応していた。
それだけではない。雪ちゃんはあたしの色付いた先端を銜えるだけでなく
軽く歯を立てたりしたので,あたしはまた体の奥へ響くようなゾクゾク感を感じていた。

そのまま,雪ちゃんの愛撫は続く。
軽いタッチだったキスも,だんだん熱を帯びてきて,体中が大胆に吸われていた。
背中もあますとこなく触れられて,いくつもの性感帯を見つけられてしまった。
凄く恥ずかしいけど,何度となく囁かれる言葉が体に染みていく。

『今日は,私がどれだけかなちゃんのことが好きか体中にちゅーして教えてあげる♥』

雪ちゃんがあたしに言った言葉‥‥その通りに雪ちゃんはしてくれる。

雪ちゃんのキスの位置が,だんだん下がっていく。
本当に雪ちゃんが言った通り,あたしの体中にキスするつもりなんだろうか。
もうずっと雪ちゃんにされるがまま,数知れず落とされた唇の感触が体中に広がっていた。

『‥‥‥どれくらい好きか‥‥教えてあげる‥‥。』

雪ちゃんのちゅーは止まらない。
おへそのラインを超えるとまだはいているスパッツ‥‥‥は飛ばして,足にちゅーした。

「ひゃっぁ‥‥!」

あたしは足の予想外の敏感さに驚いた。
雪ちゃんは,あたしの足を持ち上げると,足の指を口に含んだ。
そんなことされるとは思ってもみなかったので,あわてて逃げようとしたけど,
足の指の間を念入りに舐られてからはそんな気力もなくなった。
抵抗の手が鈍るくらいに甘美な刺激が足元から駆け上がってきたからだ。
その後,ふくらはぎやひざの後ろと,皮膚の薄い所を雪ちゃんは集中的に舐る。
284更衣室で(後後編)‥5/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:28:43 ID:LAMk/OXm
両足を万遍無く愛撫され,あたしは全身から余分な力が抜けきっていた。
きっと恥ずかしいくらいに蕩けた表情をしているに違いない。
そのくらい体がふわふわとして気持ち良かった。
息が上がる。でも体中に広がった快感は更なる快感を求めている。
もうあたしは次に雪ちゃんが何をするのか期待で一杯になっていた。
雪ちゃんがうれしそうに目を細め,あたしを舐めるように見ている。
その視線さえも,あたしには体を火照らせる快楽の一部となっていた。

足の愛撫の後,あたしは両足を立膝したような状態であおむけになっている。
スパッツだけ穿いてるから何とも間抜けな格好かもしれない。
まだ辛うじて残っている理性は,それだけでも着ていられてよかったと安堵していた。
本当に恥ずかしいところはまだ雪ちゃんに知られていない‥‥はずだった。
両膝を割られてその足の間に雪ちゃんが座ってる。
ニヤニヤしたその表情に悪い予感がしたものの,その予感は的中した。

えっ‥‥‥ちょっと待って?‥‥そっち?あっ‥‥触っちゃダメぇ‥‥。

雪ちゃんはつっと一本指を立てたかと思うと,あたしの足の間にそっと突き立てたのだ。
強くもなく弱くもなく。揉む様なタッチで触れてくる。
薄手のスパッツなんて大した防護壁にはならなくて,あたしの体に雪ちゃんの指の動きが伝わる。

「ちょっ‥‥やっ‥やだぁ‥‥どこ触ってるのよ‥‥。」
「かなちゃんの,だいじなとこ〜♪」

足の付け根からその奥まで,至るところを弄る。
幸か不幸か,一番敏感なところは免れたので,あたしは少しだけ余裕があった。
あったはずだった。雪ちゃんが次にあんなことしなけえば。
予想してたほど反応がなかったのが,お気に召さなかったのか,
雪ちゃんは次にあたしの予想を大幅に超えることをやり始めた。
あたしの足の間に身をかがめたかと思うと,指で揉むだけでなく,
スパッツの上からあたしのそこにキスしたのだ。
押し付けられる雪ちゃんの唇の感触と,雪ちゃんがした行動にあたしの心中は驚いて
慌てふためいて‥‥以上に興奮していた。

「ちょっ‥‥どこにちゅーしてんのよ!!」
「かなちゃんの‥‥だいじなとこ〜♪」
「っ‥‥やっ‥‥だめっ‥‥はっ‥‥ぁ。」

人の体って,どうしてこんなにうまくできているんだろう。
雪ちゃんの唇があたしの大事なところにくっつけられていると,
ちょうど鼻の頭は,あたしの敏感なとこをぐりぐりと押しつけることになって‥‥。
結果的に,あり得ないような過激なシチュエーションが出来上がるわけですが‥‥。

「んっんんん‥‥んぁ‥‥やっ‥‥そんなにモゾモゾ‥動いっ‥‥ぁはっ‥‥だめぇ‥‥!!」

ようやく雪ちゃんは満足げな顔をして見せたのだった。
雪ちゃんは息が上がるあたしの顔を満足げにみると,今度はスパッツに手をかける。

あ‥‥それだけはやめて‥‥。

ちょっとくらい抵抗したところで,全然意味がなかった。
なぜか雪ちゃんは人の服を剥き慣れている。

「やっぱり‥‥手馴れてるよね‥‥。ゆきちゃん。」

あっという間に全部脱がされて,今あたしは生まれたままの姿だ。
雪ちゃんがまだ半裸なので,余計に恥ずかしかった。

「こんなになってるんだもん♥かなちゃんのこと,ほっとけないでしょ〜?」
「‥‥‥っ。」
285更衣室で(後後編)‥6/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:29:48 ID:LAMk/OXm
雪ちゃんの指が直接触れる。そっと,ほんとにそっと。触れられたあたしのそこは
雪ちゃんの微妙な動きに合わせて湿った音を響かせるのだった。

「っぁ‥‥いや‥‥音っ‥‥させなっ‥‥。」
「これはぁ,かなちゃんのせいだよ?」
「こんなにっ‥‥したのはぁ‥‥だれっ‥‥のせいよっ‥‥ふぅっん‥‥。」
「えへっ♥誰でしょう〜?」

結局‥‥見られちゃった。
自分で気づいたのはほんのさっき。体に感じた違和感からなんとなく察した。
こんなに濡れてるなんて思いもしなかった。
見られなきゃわからないなんて思ってたけど,でも,雪ちゃんにはお見通しだったみたい。
そんなに見てわかるんだろうか‥‥あたしがどれくらい感じてるかなんて。
‥‥それもちょっと悔しいなぁ。

そろそろと前後を行き来してた雪ちゃんの指と,熱くなったそこにかかる吐息を感じる。
ん‥‥‥吐息?

「雪ちゃん,そんなにじっくり見ないでっ!!」
「だぁってぇ〜♥」
「だってじゃなっ‥‥っ‥‥んぁ‥ぅん‥‥んんぁ‥止めっ‥‥ぅん!」
「‥‥ここがいいんだ?」

あぁ‥だめっ‥‥そこつまんじゃぁっ‥‥はぁっぅ!!

たっぷりとぬれた秘裂に隠れたあたしの敏感な部分を
雪ちゃんは指でつまもうとする。でもひどく濡れているからうまく摘めなくて,
そこはつるんと逃げてしまうみたい。

でもそれが絶妙に‥‥気持ち良くて‥‥。

その強烈な刺激は,頭の隅まで駆け上がってくるようなそんな感じがした。
それは強すぎて自制なんか利かなくて,あたしは口から出せる限りの喘ぎ声を
洩らしていたに違いない。

「いいんだ,かなちゃん。ここ‥‥。」

返す言葉なんか言えなくて,あたしは雪ちゃんのほうを向いて,必死にうなずいていた。
そこを集中的にいじられていたら,だんだん頭に血が上ってきて,
体の奥から何かが来る感じがした。それが強くなってくるとだんだん息苦しくなって,
もうこれ以上無理って思うくらい追い詰められて,「もう止めて!」って雪ちゃんに
涙目で言っても,全然やめてくれなくて‥‥。
今度は指じゃなくて,もっと何か滑ったものがあたしのそこに絡みついてくる。
もうわけがわからなくなってたから,そんなことされて抵抗なんかできなかったけど,
頭の隅で,その正体は雪ちゃんの舌で,あたしの大事なところに一杯キスしてるんだと理解した。
あたしの秘芯を舌先で転がして,時々唇ではさんでくる。さっきまで指で転がされていた時よりも
もっと気持ち良くて,あたしはどんどん息苦しさを増していた。

「あぁ‥‥もうどうにかなっちゃうよぉ!!」って思った瞬間,あたしの陰核は,
強く強く吸われて,その瞬間焼けるようにそこが熱くなって,
それが全身を走り抜けたみたいに,今まで感じたことないような衝撃が走った。
その瞬間は,ものすごく苦しくて,でも何とも言えない快感で,
あたしは自分でも信じられないような,激しい喘ぎ声を洩らしていた。
その後,全身に疲労感が漂って,あたしは激しく息をついて
体を落ち着かせることだけを求めていた。

手を止めて,雪ちゃんはあたしを抱きしめてくれた。
強烈な衝撃が抜けた後,あたしの体はものすごく火照ってたけど,苦しさはなくて,
むしろ‥‥凄く気分がよかった。今までできなかった分の呼吸をするみたいに,
ゼイゼイと激しく息をつく。あたしも,抱いてくれている雪ちゃんの胸に体を預けた。
286更衣室で(後後編)‥7/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:31:11 ID:LAMk/OXm
「‥‥イっちゃった?」
「これっ‥‥‥が‥‥そうなの‥‥かな‥‥?」

雪ちゃんに優しく抱きしめられて,少しずつ落ち着いていった。
全身に広がる鈍い快感。初めてだけど,たぶんきっとこれがそうなんだ。

「かなちゃん。」
「‥‥なに?」

雪ちゃんがあたしの頭を撫でながら,あたしを呼んだ。
大分落ち着いてきたあたしは,雪ちゃんに抱かれてうれしい反面,さっきまでの行為が
冷静になってみると,とんでもなく恥ずかしいことだということを改めて認識して
今さらだけど,恥ずかしくて雪ちゃんの顔が見れなかった。

「私ね,男の人みたいにかなちゃんの中で一つになれないのが‥‥ちょっと悔しいの。」

雪ちゃんが珍しくまじめな調子で話しだした。

「頭ではわかってるんだけどね,私はもっとかなちゃんに‥‥。」
「雪ちゃん‥‥あたしたちは別々だから,こうやって抱き合えるんだよ。
 雪ちゃんの気持ち,あたし,十分感じた‥‥から‥‥。」

あたしは雪ちゃんの言いたいことがよくわかった。どれだけ伝えても伝えきれない。
あたしは雪ちゃんの気持ちに応えるために,雪ちゃんにも知ってほしかった。
あたしがどれくらい雪ちゃんのこと好きなのか‥‥‥。
雪ちゃんが行為で示してくれたように,あたしも雪ちゃんに分かるように示したい。

「だから‥‥今度は‥‥あたしが‥‥。」

あたしが,雪ちゃんのこと‥‥。

あたしは雪ちゃんに抱きしめられていた体勢から,雪ちゃんを抱きしめる体勢に入れ替えた。
あたしはできる限り力いっぱい,雪ちゃんのことを抱きしめ返した。
苦しそうにもがいてた雪ちゃんの顔があたしの前に現れる。
それを狙って,あたしは目一杯本気のキスを雪ちゃんにした。
雪ちゃんがしてくれたくらい優しくて丁寧なキス。
あたしがどれくらい雪ちゃんのこと好きか,今度はあたしが教えてあげるよ。

あたしは雪ちゃんの唇をふさいだまま,太ももに手を伸ばした。
それから,太ももに沿って雪ちゃんの秘裂にそっと指を伸ばした。

「ふぐっ?!」

雪ちゃんは驚いたように目を見開いたけど,そのまま再び目を閉じて大人しくしていた。
そのままあたしは雪ちゃんの秘裂に指を伸ばした。
あたしと同じくらい,いやそれ以上に濡れていた。
あたしは雪ちゃんにキスしながら,その行為を続けるはずだったのだけれど,
あまりの感動に,口を離してしまったみたいで,
あたしは思ったことがそのまま言葉に出てしまったみたいだ。

「あ‥‥凄っ‥。」
「っ‥‥だって‥‥かなちゃんが‥‥凄く‥‥感じてたから‥‥。」

今度は消え入りそうな声で,雪ちゃんが言った。
ちなみに雪ちゃんのほうがゆでダコ状態だ。
その様子になんだかあたしは嬉しくなってしまって,

「うん,すごく良かった。雪ちゃんがあんなに一杯してくれたから。」

と,雪ちゃんのおでこにキスした。
287更衣室で(後後編)‥8/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:35:04 ID:LAMk/OXm
あたしもしてあげる。雪ちゃんのこと大好きだから‥‥本当に,本当に,雪ちゃんのこと大好きだから。
雪ちゃんへのキスを再開して,さっき雪ちゃんにされたみたいに,あたしも雪ちゃんの秘芯を摘んでみる。
やっぱり,そこは逃げる。また追いかけてそこをつまもうとするけど,やっぱりそこはすり抜けて逃げてしまう。
雪ちゃんがあたしにしがみつく。苦しそうな喘ぎ声をあげてあたしにしがみついてる。‥‥雪ちゃんもいいんだ。
なんか普段からほにゃほにゃしててこんな風になるなんて想像もできなかったけど,
身悶えて,熱っぽいため息をこぼす雪ちゃん‥‥。凄く‥‥可愛い‥‥。
体を強張らせてひくひくと震えている。艶っぽい喘ぎ声があたしの耳そばで紡がれる。
‥‥雪ちゃんがイジワルになった気持ちわかるわ‥‥。

「雪ちゃん。雪ちゃん。」
「ふぇっ‥‥なにっ‥‥ぁっ‥‥もっ‥ダっメ‥‥ぇイっ‥‥。」

涙目で真っ赤な顔して,あたしの目の前で震える雪ちゃんがどうしようもなく扇情的で,あたしはただでさえ息苦しいのに,
そのまま雪ちゃんの唇を奪って,指先の行為を続けた。雪ちゃんはもがくけど,もう直ぐイくとこだったみたいで,
口を塞いで直にうめき声をあげたのだった。動きが緩慢になったので,あたしは手を緩めると,唇は自然に解放された。

「はぁっ‥‥はぁっ‥‥かなちゃんっ‥‥ひどいよぉ‥‥。」

雪ちゃんの眼尻に溜まった涙を口で吸い取り,あたしは雪ちゃんに問いかけたのだった。

「ねぇ,あたし‥‥雪ちゃんの中触りたい‥‥。指入れてもいい?」

こんなことするまですごく恥ずかしがってた自分はどこへいってしまったんだろう。
でも,あたしはもっと雪ちゃんを身近に感じたかったんだと思う。

「‥‥っ‥‥初めてだから‥‥や‥‥優しくしてね‥‥。」

雪ちゃんはあたしにキスし返すと,消えそうな声でそういった。あたしはそっとそのまま雪ちゃんの奥へ指を忍ばせた。
一本だけ,痛がったら絶対やめるって心に決めた。もう充分にぬれたそこは,あたしの指を何の抵抗もなく受け入れた。
でも,思っていた以上にそこは熱くて,狭くて,雪ちゃんが動くのと同じように,中もきゅっきゅっと動いて,あたしの指を締め付けた。

「痛い?」
「ん‥‥大丈夫みたい。たぶん平気だよ‥‥。」

案外楽そうな様子だったので,どんなふうになっているのか探るために少しだけ指を動かしてみた。自分のだってこんなに
深く触ったことない。今触っているところがどこなのか,あたしは想像しながら触っていくと,
あるところで,雪ちゃんから小さな声が漏れたのが聞こえた。もう一度同じところに触れてみる。

「っぁ‥‥。」

やっぱりそうだ。あたしはそこをもう少し入念に触れてみた。

「ふぁ‥‥かなちゃん‥‥そこっ‥‥なんかっ‥‥。」
「いいの?」

雪ちゃんは首を縦に振った。

「さっきのとちょっと違うけど,なんか満たされてるって言うか‥‥っあぅんんっ‥‥。」

雪ちゃんの様子が急変した。スイッチが入ったみたいに悶え始める。あたしは指の動きをやめることなくもみほぐすように
優しく念入りに刺激すると,雪ちゃんは体を反らせて‥‥鮮やかな艶ぽさに見とれてしまうくらいの嬌声をあげて達した。

「ゆきちゃん?」

気だるそうにぐったりとした様子は,とても色っぽくてあたしはその様子にごくっとつばを飲み込んだ。
うっすらと汗を浮かべた額を撫で,あたしは雪ちゃんに声をかける。何度目かの呼びかけに,雪ちゃんは目をあけると,
熱っぽさを残した瞳であたしを見つめた。そして,雪ちゃんはあたしのほうへ手をのばして唇を重ねた。
長くて深いちゅーの後,雪ちゃんはちょっと恥ずかしそうに照れた様子で言った。

「私の初めてが,かなちゃんでよかった。」
288更衣室で(後後編)‥9/9  ◆yuri0euJXw :2008/07/30(水) 03:36:28 ID:LAMk/OXm
そういう雪ちゃんがすごく可愛くて,あたしはどきっとしてしまう。
それで自分のしたことを思い直して,よく分かんないままなんか顔が熱くなった。

「うん‥‥‥あたしも‥‥その‥‥よかった。」
「じゃあ‥‥かなちゃんの初めては私がもらってもいい?」

ていうか十分あたしの初めての相手じゃないか‥‥雪ちゃんは。と思いつつも,あたしはそう言った時の
雪ちゃんの顔があたしを目一杯攻めてた時のそれに変わっていることに気がづいた。
‥‥‥あたし‥‥‥どうなるんだろ?
にっこりと微笑む雪ちゃんに触れるだけのキスを返して,あたしも消えそうな声で言った。

「よ‥‥よろしくお願いします‥‥。」

◇◆◇

思い返すとほんと恥ずかしい!!!
結局そのままいくとこまでいったあたしたちは,その後,二人で抱き合って幸せな夜を過ごした。

でも,どんなことがあっても,やっぱり先に目覚めるのはあたしなわけで‥‥。
今こうして隣であどけない顔して眠ってる雪ちゃんの顔を見ているわけで‥‥。

「とうとう‥‥シちゃったよ‥‥あたしたち‥‥。」

あたしはぼそっと呟いて,深いため息をついた。

「‥‥‥後悔してる?」

眠っていたはずの雪ちゃんから,あたしへの問いかけ。

「起きてたの?」
「ううん。今起きたの。」

かなちゃんがため息ついてたから,と言って雪ちゃんは軽く寝がえりをうった。
後悔してる?‥‥‥か‥‥。ある意味後悔してるかもね。今までの微妙な関係もそれはそれで十分満たされていたから。
でも,今はそれ以上にすごく満たされてる気がしてる。越えるはずのなかった壁を越えてしまったから。
一度超えてしまったものはもう元には戻らない。だからそういう意味でちょっと残念かもしれない。
だけど,どれくらい雪ちゃんに愛されてるかよくわかったから,それにあたしがどれくらい雪ちゃんこと
愛してるのかも自分でよくわかったから,だから後悔なんてしていない。雪ちゃんと一緒だから。
あたしには雪ちゃんがいるから。それで充分。

「‥‥‥後悔してるの?」

不安げに雪ちゃんが聞いた。

「ううん。まぁ‥‥してないって言ったら嘘になるけど‥‥。」
「してるんだぁ〜〜。」
「人の話を聞きなさい!バカ姉!!」

ショックを満面に浮き立たせ,悲観そうな顔して雪ちゃんが叫んだ。誤解しそうな風に言ったあたしもいけないんだけど,
ショックを受けるのは全部聞いてからにしてほしかったよ‥‥雪ちゃん。泣きそうな雪ちゃんをなだめだがら,
あたしは遮られた言葉を続けた。目一杯優しく,雪ちゃんの心に届くように。

「大好きだよ‥‥ゆきちゃん。ずっと一緒にいようね。」
「私も大好きだよ♥ずっと,ず〜っと一緒だよ♥」

双子,姉妹,友情,親友,一番そばにいる‥‥君。

あたしと雪ちゃんの関係はどれにもあてはまっているし,どれにもあてはまらない。でも,踏み出した一歩はきっと
二人をもっと幸せにする‥‥。泣きべそかいて笑ってる雪ちゃんの顔を見てたら,あたしも幸せの笑みが零れた。
(了)
289名無しさん@秘密の花園:2008/07/30(水) 22:04:37 ID:0TRPcUO8
今まで以上に描写に臨場感があって素晴らしい。
ぶっちゃけおっきするところでしたよ。
いやー、らぶらぶえっちな双子って本当いいものです。
290名無しさん@秘密の花園:2008/07/31(木) 02:08:35 ID:kqRP8dk+
十分期待に答えてます。むしろ期待以上だ
キスの臨場感とかいいわー

今度は咲ちゃんにいじめられる奏ちゃんとか読みたい(・∀・)

あと内容じゃないけど個人的な好き嫌いで言えば
ハートマークとか使うのは好きじゃないな…
291名無しさん@秘密の花園:2008/07/31(木) 05:17:15 ID:3zffeSdF
あたしは〜が多すぎるような気がしたのは俺だけだろうか。一人称視点ってのはそんなものなのかもしれないが、
説明的というか冷静に客観視してる感じがするというか・・・。素人の意見だけど。話的にはGJだったんだぜ。
292名無しさん@秘密の花園:2008/07/31(木) 16:24:32 ID:7DTA2riD
二人のイチャイチャが子犬みたいで,はぅっ〜かわいぃっ(*´Д`)=з て感じです♪

萌えましたwww
ごちそうさまですwww
293名無しさん@秘密の花園:2008/07/31(木) 19:27:38 ID:WUOXG28S
ノックするまでもなく両隣りの部屋にバレバレじゃないかw

雪ちゃんほんとに全身にちゅーしたのね
でも初めてのわりに手馴れてるのはなぜだwww
初めてでク○ニまでいっちゃうのか〜

途中でまさかの攻守逆転もあって良かった!
本編でもキスくらいは見せてもらいたいなぁ
294名無しさん@秘密の花園:2008/08/01(金) 13:32:09 ID:CsZrawws
みんな意外と手厳しいなww
自分はたっぷり堪能させていただいたぜ

ってか読んでたら電車降り過ごして終着駅まできてしまったorz
もっかい読みながら帰るよ。
295名無しさん@秘密の花園:2008/08/02(土) 18:41:23 ID:S9HAYyaU
電車の中でこんな、【Candy】もっといちゃいちゃしようよ!【boy】なんて恥ずかしいスレ開かないで下さいw
296いやはやすみませんww  ◆yuri0euJXw :2008/08/02(土) 21:15:39 ID:iUTkyoHr
>>289-295
コメントありがとうございます!
数々のご指摘は今後の作品にぜひ生かさせていただきます。

>>294 コメ読んで噴きました。今後とも御ひいきに!!
→295 誰かエロくない作者様を召喚してください。

293のコメで妄想心が刺激されたので現在悶々としてますww
それがすっきりしたら,290のリクにこたえられるかもしんないかな?

ではでは今後ともよろしくですぅ〜。
297名無しさん@秘密の花園:2008/08/02(土) 21:52:09 ID:g362+k3B
>>295
いつもうpが深夜だから、自分も通勤中に電車の中で見てるよ
たまに2828してやべええと思いつつも見てしまうw

>>296こちらこそ今後ともぜひよろしくです!
298突発SS!  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:06:28 ID:M5indScG
すいません推敲足りない気がしますけど,
突発物を落とさせていただきます。

雪乃の一人称(違和感ありありなので注意!)でプチエロあり

一人称ものはまじ難しいwww これからもっと修行します。

>>293 にインスパイアされてwww

感想・罵声じゃなかったご指導ご鞭撻,なんでもいいのでよろしければ米お願いします。
超お目汚しなので,これ以上もうお前の駄作は読めないぜって方はスルーでお願いします。
299突発SS!1/6  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:07:13 ID:M5indScG
あ〜。まただ。

周りは寝静まった深夜過ぎ。今日もまた目が覚めてしまった。
隣で安らかな寝息を立てているかなちゃんのほっぺをそっとつつきながら,私はひとり呟いた。

「かなちゃんは何で気が付かないのかな〜?」

でも気付いたら気付いたでそれも困るかなぁ?
私は気付いてしまった隣の壁越しの物音から逃げるように布団を被り直した。

いつからかなんて,思い出せやしない。本当に気が付いたらそうだった‥‥と,
そうとしか言えないのだ。始めは喧嘩でもしてるのかな?なんて気楽に思ってた。
他人同士の相部屋なんだから喧嘩することもあるだろうって。
でも,普段の彼女らにはそんな素振りもないし,むしろ誰よりも仲がいい二人に見えた。

だからって,こんなのはないよね‥‥。

かなちゃんは寝付くと,そう簡単には起きない。
だから今もこうしてそっとほっぺたを突いても目覚める心配はない。
時々,寝顔に絆されてちゅーしてしまうこともあるけど,かなちゃんは知らない。

‥‥私だって‥‥本当は‥‥

私の胸はキュンと締め付けられる。
今は目の前にある,かなちゃんの平和な寝顔が少し憎らしい。
どうしようもなく‥‥握った手が熱い。
壁越しのわずかな音はふしだらな想像を掻き立てる。
私はかなちゃんの手を握ったのとは違う手を下半身へそっと移動させた。
少しの後ろめたさと,わずかな欲求不満を感じながら,私はまた,悶々とした夜を過ごすのだった。

◇◆◇

「雪ちゃん!朝だよ。また食堂しまっちゃうよ〜。」

いつもなら,早起きのかなちゃんをからかうくらいの余裕があるけど,
さすがに今日は無理みたい。それに,昨日に引き続いてあまり気分が優れない。

かなちゃんに気づかれないようにしなくちゃ‥‥。
でも,最近かなちゃんのこと,ギュッとしてないなぁ‥‥。

ふわふわと寝ぼけた頭で,ぼんやりと考えてみる。
寝ぼけたふりして,かなちゃんをベッドの中へ誘ってみようか。
うまくいったら,この前みたいに一緒に寝てくれるかもしれない。
私はまだ一度もかなちゃんにばれたことのない寝ぼけたふりでかなちゃんを誘惑した。

「‥‥かなちゃん‥‥はやくぅ‥‥。」

目をつぶって,かなちゃんを待つ。
しばらくの間をおいて,私を襲ったのはかなちゃんではなく,ほっぺたの激痛だった。

「いひゃいひゃいひゃい!!」
「早く起きないとっ,また遅刻しちゃうんだからぁ!」

かなちゃんは顔を真っ赤にして,ちょっとむくれていた。
さんざん迷った挙句の結果が,ほっぺた抓りとはかなちゃんも可愛いなぁ。
でもほっぺ痛いよぉ〜。

痛いほっぺたを擦りながら,クスッと笑ってしまった。
300突発SS!2/6  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:07:36 ID:M5indScG
そうだね‥‥。
まだしばらくは内緒にしておこう。
初心なかなちゃんのことだから,気が付いたらきっと慌てふためいておかしくなっちゃう。
そんなことを思いながら,かなちゃんの顔を見て,私の最高の笑顔をかなちゃんに向けた。
かなちゃんは顔を真っ赤にしながら,どぎまぎとした様子で髪をまとめ始めた。
ほんと可愛いんだからっ。かなちゃん&haerts;
そんなかなちゃんの様子がおかしくて,クスッと笑うと,
かなちゃんはバツが悪そうにまたむくれてそっぽを向いた。
可愛いかなちゃんでストレス発散に成功した私は,
大きく伸びをしてから,登校の準備を始めるのだった。

私はかなちゃんが一番好きで,かなちゃんは私が一番好き。
ずっと一緒にいられるんだから。それだけで十分のはずだよね?
これ以上のことを望んだら,きっと罰が当たっちゃうよ。
だから,かなちゃんが気付いてないなら私は知らせないよ。
私の,私の中だけの秘密‥‥。
かなちゃんがいつかそう思うようになったらでいい。
それに,もしかしたら思わないかもしれない。
私はいつでもかなちゃんのこと見てるからきっとわかるはずだよね?
私,いつまでも待ってる。私はかなちゃんのこと大好きだからっ。

「でもちゅーくらいしてくれてもいいのにね〜。かなちゃんのケチ〜。」

最後に考えてたことが口から出てしまって,私はまたかなちゃんにほっぺたをつままれた。

「駅のホームで何言うか!バカ姉!」
「ひゃいひゃい!!」

私の頬は,今日もかなちゃんによく引っ張られています。

◇◆◇

「雪乃先輩の胸って綺麗ですね。」
「そぉ?」

大きい胸をした咲ちゃんが着替えながら私に声をかける。
私は咲ちゃんの声に何気なく答えた。
かなちゃんの話をしてはあやしく悶えているけど,
着替え中にそれをやると,また一段と怪しさに磨きがかかって見えるよ?
でもいつも着替えのときには視線が行ってしまう。
一度この娘の柔っこい大きな胸に触れてみたいと思うけど‥‥。

「‥‥触ってみます?」
「へ?」
「だって,いつも雪乃先輩って,じーっとあたしの胸見てるから‥‥。」

咲ちゃんはなかなか鋭いですね。
でもお姉さんは誘惑されません。されませんよ?されませんてば‥‥。

「うわぁ〜〜wwwやわっこ〜い♥」
「くっくすぐったいですよぉ〜,雪乃センパぁイ♥」

結局咲ちゃんのお誘いに乗ってしまった私でした。

◇◆◇

「あ‥‥‥。」
「‥‥どうしたのよ?」
「あ‥‥あの子たちってね,‥‥‥付き合ってるのかな?」
301突発SS!3/6  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:07:58 ID:M5indScG
帰り道,隣の部屋の子が二人揃って帰っている姿に遭遇した。
私たちと同じように,手をつないで歩いている。
楽しそうに微笑みあって,全然周りなんか関係なくて‥‥。

「あの子たちが付き合ってるんなら,あたしたちのが深い関係よね?」
「えっ?!」

かなちゃんの思わぬ一言に衝撃を受けて,はっと顔を見つめてしまった。

「‥‥だって,姉妹だし,それに双子だし。‥‥ん?」
「そう‥‥だね。そうだよね。うん♪」

やっぱりかなちゃんはかなちゃんだった。
つないだ手を取って,かなちゃんの腕を抱きしめる。

「歩きにくいよぉ。雪ちゃん。」
「だってぇ,かなちゃんとこうしていたいんだも〜ん♥」

かなちゃんが私のことそう思ってるならそれでもいい。
そうじゃなくなってきてることも気づいてるけど,
きっとまだかなちゃんは戸惑っているのかもしれない。
自分で気が付いていないだけ。
いいよ‥‥私は,いつまでも待ってる。かなちゃんが自分に答えを出せるまで。
それが私が求めるものでなくても,かなちゃんの出した答えなら私は受け入れられる。
でもね,まだ‥‥‥他の人だけは選ばないで。もう少しだけ,この位置は私のために‥‥。

夕暮れの日差しの中で,私たちはだれにも負けないくらい幸せな笑顔を振りまいていた。

◇◆◇

ん‥‥?あれ‥‥?かなちゃん起きてる‥‥。

寝静まった深夜半。かなちゃんがもぞもぞしてるのに気がついて目が覚めた。
なんだろ?トイレかな?
でも違う。あ‥‥今日もだ。あたしは隣の様子に気がついた。
かなちゃんは私の様子を探ってる感じだったので,そのまま寝たふりをした。
かなちゃんは首をかしげながら,そわそわしてる。

「ねぇ‥‥雪ちゃん。起きてよ。」
「ん〜〜。どうしたのぉ?」

かなちゃんが私をゆさゆさと揺さぶるので,さも今起きたように答えた。

「‥‥なんかさ‥‥隣から変な声聞こえるんだけど?調子でも悪いのかな?」
「‥‥へんなこえ?」

あ‥‥気づいちゃったの?かなちゃん。でもちょっと違うみたいね?
心配そうにそわそわしてる。なんかこのまま変な騒動になっても困る‥‥よね?
仕方がないので私は空のコップを手にとって壁と耳をそれでつないだ。

「‥‥なにそれ?」
「えっへっへ〜。昔から盗聴と言えばこれでしょ?はい!かなちゃんもやってみて〜。」
「ったく,なによ,こんなの‥‥。」

と言いつつ,素直にまねをするかなちゃんはやはり可愛い。

「えっ?!ええっ?!なっなっなっなに?!」
「なんだと思う?」
「え〜っと‥‥‥その‥‥‥。」
302突発SS!4/6  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:08:35 ID:M5indScG
かなちゃん,真っ赤になって俯いちゃって。ほんと可愛いんだから。
コップ越しに聞こえてきたのは,必死に押し殺してるけど,確かな喘ぎ声と,
愛しげに囁かれる二人の名前。こんなにはっきりと聞いたことはなかったけど,
大体想像通りだった。軋むベッドは時々壁にぶつかったりするので,それだけでも
十分想像できたからだ。

あ〜あ。かなちゃんに知られちゃった。なんてごまかしたらいいんだろ。
そう思って,かなちゃんの様子を確かめるために視線をそちらに向けると,
かなちゃんは,赤い顔をしたまま,小さい動きで,太ももをすり合わせていた。
あからさまな動きではない。本当に小さな動き。私でなければ気がつかなかったかもしれない。
そして視線を私のほうへ向け,目が合いそうになると,そっと背けてしまう。

うんと‥‥。この反応は?

落ち着かない様子でそわそわしているかなちゃんは居たたまれなさそうに,
なんだか本当に落ち着きがない。

「どうかしたの?」
「いや‥‥雪ちゃんは平気そうだなって思って‥‥。」
「かなちゃんは違うの?」
「だって‥‥その‥‥こんなの‥‥なんていうか‥‥。」
「興味無い?」
「なっなっないわけ‥‥‥ないけど‥‥‥その‥‥。」

恥ずかしいのか照れてるのか,かなちゃんははっきりとは言わなかった。
ひょっとしてこれはチャンスなのかな?
私は,ついっとかなちゃんの傍へ詰め寄った。

「好きな人と一緒にいたいっていうのは,自然なことじゃないのかな?」
「っ‥‥雪ちゃん。」

ベッドに座っているかなちゃんの背中にぴったりと体を寄せた。
そっと背中をさするようにかなちゃんの背中に触れた。
びくっと震える体は緊張のためか,硬直していた。

「っぁ‥‥雪ちゃん。」
「どうしたの?かなちゃん。」

そのまま,指先だけを動かして,かなちゃんの背中を這いずりまわる。

「っぁん‥‥ゆきちゃぁんっ!」
「なぁに?かなちゃん。」

高揚した顔を私のほうに向け,かなちゃんは何とも言えないような顔をしていた。
どう言ったらいいんだろう?
恥ずかしそうに,でもうらやましそうに,私に熱っぽい視線を向けて‥‥。

お隣さんの熱に‥‥かなちゃん‥‥あてられちゃったのかな?
それとも,ずっとじらされてきた私の方があてられてるのかな?

かなちゃんが求めて来るまで,ずっと待ってようと思ってたよ?

ホントだよ?ホントなんだからね?

でも,かなちゃんのこんな顔‥‥見てたら私‥‥我慢できない‥‥よ‥‥。

いい‥‥‥‥‥よね?ちゅーしても‥‥‥怒んないよね?
303突発SS!5/6  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:09:01 ID:M5indScG
私は,そっとかなちゃんにキスした。
触れる唇で,かなちゃんの感触を確かめる。
驚いた顔はしてたけど,嫌そうじゃなかったから,そのまま唇を塞いで,軽く吸いついた。
目を瞑ったまま,かなちゃんは顔を赤くしたまま,じっとしていた。
私はもう一度かなちゃんの唇に唇を重ねると,そっと舌を挿し入れた。
かなちゃんの中‥‥あったかい。かなちゃんの味がする。
私はかなちゃんの口の中を探検しながら,かなちゃんの舌を探した。
熱くうねったものにそっと舌先を伸ばすと,かなちゃんの喉が鳴る。
そのまま,舌を絡めて吸い上げると,またかなちゃんの喉が鳴った。
プルプルと震えるかなちゃんがかわいくて,もっと触れていたいと思う。
でもそのままそっと唇を離して,かなちゃんの顔を覗き込んだ。

どう‥‥‥かな?
私の出した答えは,かなちゃんのと違ってた?
そんな問いかけを視線に乗せて,じっとかなちゃんを見つめた。

「はぁ‥‥‥雪ちゃん‥‥あたし,あたしね‥‥。」

眼尻に浮かんだ涙に唇を寄せる。かなちゃんを抱きしめて,そっと頭を撫でた。

「あたしもね‥‥‥。」

うん,わかったよ。かなちゃんの言いたいこと‥‥。

「ねぇ,かなちゃん‥‥‥してもいいかな?」

かなちゃんは,コクンと頷いた。
改めて深く絡み合うキス。唾液が甘く感じる。それは媚薬みたいで,頭の奥から
体の奥から,じわじわと熱が込み上げてくる。
もっと深く,もっとたくさん‥‥。かなちゃんを感じたい。
長く,じっくりと交わしたキスは蕩けそうなほど甘美だった。
文字通り蕩けそうな表情で,かなちゃんが私を抱きしめた。
かなちゃんが仰向けに,その上に私が覆いかぶさるように抱き締め合って,
また深く口付け合った。私とかなちゃんの混ざりあった唾液が唇を伝って私たちを繋ぐ。

「あたしねっ‥‥ずっとっ‥‥ずっと‥‥雪ちゃんとこうしたかったの‥‥。」

消え入りそうな声が私の耳元で呟かれる。
普段聞きなれたかなちゃんの声と,感極まった感情的なそれと,まだ聞いたことのない
甘く囁かれた艶っぽい声‥‥。
かなちゃんも,私と同じだったんだ。ただ‥‥そのきっかけが掴めなかっただけで‥‥。

「私も‥‥‥かなちゃんとこうしたかったの‥‥。」

ちょっとだけ感極まって,声が震えた。かなちゃんも私と同じだって知ったら,嬉しくて。
嬉しくて,大好きなかなちゃんにもっと触れたくて,ほっぺたをかなちゃんにくっつけた。
私も,普段よりもずっとずっと甘えた声になってる。
こんな風に優しく囁けるなんて,自分でも知らなかった。

大好き‥‥大好き‥‥。
想いが溢れだす。言葉では言い尽くせない。
私は,精一杯かなちゃんを抱きしめ,想いを全てを乗せてかなちゃんを愛した。

◇◆◇

「雪ちゃんはさ‥‥‥知ってたの?」
「なにを?」
「隣のこと‥‥。」
「‥‥‥‥うん。」
304突発SS!6/6  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:09:26 ID:M5indScG
かなちゃんは私の胸に頭を埋めて,そこにキスしながらうとうとしていた。
隣にはばれないようにとは思ったけど,どこまでごまかせてるかはわからない。
でも,目一杯かなちゃんを愛せたことに比べればそんなのはもうどうでもよかった。

「なんで言わなかったの?」
「‥‥かなちゃんにはちょ〜っと早いかなぁ〜〜って思って♥」
「ひっど〜い。子供扱いして!」
「本当はね,かなちゃんと気まずくなるのが怖かったの。」
「っ‥‥‥。ばか‥‥‥。」

自然に重なる唇が愛しい。大好きだよ。
伝えたい気持ちを乗せて,私はまたかなちゃんと愛を交わした。

◇◆◇

目覚めの朝,いつもの日常が始まる。
すがすがしさを感じて,私は部屋を出て,シャワー室へ向かった。
途中,例の二人の片割れに出会った。きっと目的地は同じじゃないかな?

「雪ちゃん,おはよ〜。」
「ん〜,おはよ〜。」

昨日までは,それが気恥ずかしかった。何でもない素振りをしてた。
知らないふり,だって,本人たちは私がが知ってることを知らないのだから。
でも今日は,それも解消。返ってこっちがお礼したいくらいだったから。

「ねぇねぇ,つかぬことをお伺いしますが‥‥。」

ヒソヒソ声で,私はその娘に尋ねた。
何をって?それは決まっているでしょ。当たり障りのないことをさりげなく聞くだけだって‥‥。

「二人って付き合ってるんだよね?」
「えっ?!」
「ふふふっ‥‥お幸せにっ。」

シャワー室の別れ際に尋ねた一言で,その娘が唖然としているのが面白かった。
ばれてないとでも思っていたのだろうか?
でも私はご機嫌で,その娘を応援するとか協力するとか色々言ってたみたい。
あとからテレテレな顔してその娘は少し話してくれたから。
でも面白いのは,さりげなく探りを入れても,私たちのことは何とも思ってないみたい。
これから,羽目を外さないように気をつけないとねっ。

私はご機嫌で部屋に戻った。今日はかなちゃんより早く起きたから,
かなちゃんのこと,ちゅーして起こしてあげよ〜〜っと♥

そしてまだあたしは知らないんだけど,このあと咲ちゃんとの事がばれて,
思いっきりほっぺた引き伸ばされちゃうんだよね〜。
「かなちゃんのことは大好きだけど,柔っこいものはやめられません。」なんて
口が裂けても言えない‥‥‥よね?
305突発SS!おわり  ◆yuri0euJXw :2008/08/03(日) 04:17:05 ID:M5indScG
お目汚し失礼しました。今日書いて今日落とすなんて荒業今までしたことないや。

もう伝説の,ナバラジヲ女豹を聞いてしまってから,もう萌えまくって萌えまくって仕方ありませんwwww
↓↓未視聴の方は是非↓↓イイ(・∀・) シンキョウチハケーン!!
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm244652

脳内ではあれですね,甘酒編で書いたかなちゃんを妄想しまくりです。
初めて声優さんの声に悩殺されて,KOされました。
多分もう間違いなく惚れましたね。
柚ねえといいなんて素敵キャストなんだcandy boyってwww

もう死にそうです(萌えで)。ゆえに咲×奏のプロットにご協力ください。
僕が考えると全部ソフト凌辱系になってしまいます。
雪ちゃんの立ち位置とか微妙だし。結構難しいカプですね。いちゃいちゃ指向的には。
では,お目汚し失礼しました。
306名無しさん@秘密の花園:2008/08/03(日) 11:16:28 ID:egg01fJy
>>293書いた者ですが、お隣りさんも百合かよ!!w
奏ちゃんはほんとこんな感じで奥手で悶々としてそうだなあ
雪ちゃん一人称は難しそうだけど、奏のことをいつも気遣ってるのがヨカッタヨー!

ナバ女豹は結構有名www
柚姉もお酒は弱いらしい(Wikiより)
307 ◆yuri0euJXw :2008/08/04(月) 00:50:12 ID:u75vHHKv
コメントありがとうございます!

多分に脳内補完していただけて助かります。

ラジオからかなちゃんぽいエロボイス切り出せれたら欲しい人いますか?

そんなことしようとする変態は僕くらいでしょうか?
308名無しさん@秘密の花園:2008/08/05(火) 03:06:14 ID:kndgRDy8
隣につられてとか…なんて萌えるシチュエーションなんだ

咲×奏は確かにソフト凌辱になりやすいかも
あまりに雪ちゃんと奏ちゃんのカップリングが強すぎるしね
だからこそ見たい(`・ω・´)

妄想としては、雪ちゃんとケンカして奏ちゃん家出(寮出?)
そこで通りがかった咲ちゃんの家に泊めてもらうことになって…

みたいなのはどう?
309名無しさん@秘密の花園:2008/08/05(火) 21:10:01 ID:25ECdPiK
>307
ちょ、それマジ欲しいww
変態なんかじゃねーよ!みんな気持ちは同じだよ!


話し変わってラジオにナバさんが来たら間違いなくナバカオスになりそう…期待してるがなww
310 ◆yuri0euJXw :2008/08/06(水) 18:25:15 ID:1R6KVd/c
>>309
明日ひと仕事あがるから
やれたらまとめてどこかにうpするよ。

なばボイスと思っても萌えるのに,かなちゃん変換したらさらに萌えるじゃないか!

……上手に切りださないとねっ♪
311名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 02:22:27 ID:rO4pdSpw
流れが止まってるΣ(°Д°;≡;°д°)
こういうときなんかしなきゃって思うな
312名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 14:54:14 ID:XEkOa489
>>311
まあ餅つけ。
…みんなそう思ってるww


今さらながらラジオ2回目聞いたが柚姉フリーダムすぎwwそこが面白かったがな。
エミリンといいバランスとれてるとオモタ。
313名無しさん@秘密の花園 :2008/08/08(金) 17:29:02 ID:bckSe4si
ほいじゃあ、話題提供のためにプロット案を考えてみる。

>>308
ゆきちゃんかなちゃん家出で咲ちゃんち泊まると言う流れで

かなちゃん喧嘩したのにゆきちゃんの会話ばっかりで咲ちゃん嫉妬。
密かに開発させてた媚薬をかなちゃんにこっそり使って、、、。

情に脆いかなちゃんなら展開で咲ちゃん許せちゃう話はかけそうかな〜と。

咲ちゃんちから帰ってきて、ゆきちゃんと仲直り。
するものの、咲ちゃんとのコトばれてお仕置きされちゃうかなちゃん。
(にこやかにひとりエッチ見せてくれるなら許してあげるとかできそう)

別ルートでかなちゃんがいないとこで咲ちゃんにもお仕置きしちゃえば
雪×咲もできるかなと。

なんかどーにもあのラジオのせいで雪ちゃんが明るく激しい言葉攻め
とかしそうなキャラに思えてきてイカン。
314名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 19:25:59 ID:rZojAGhW
相合傘の時に「これがしたかったんでしょ〜?」とカナちゃんに言うあたり
間違いなく言葉攻めキャラだと思う。

わかってるのに「どこが気持ちいいのか言わないとわからないよ?」とか
言ってカナちゃんをイジメるのが好きそうw
315名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 20:48:28 ID:u57dlHuY
CDのジャケットさ、冬の方を髪おろしてる絵にした方が良かったんじゃね?
316名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 03:08:01 ID:bbqi3eQb
またクソエロい同人誌が出るみたいだな ( ゚∀゚)=3
317名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 03:16:49 ID:AgTSGkgW
えっ?!そっれってなんのはなし?
318名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 04:12:04 ID:AgTSGkgW
>>309
自己判断で酔っ払いの生天目ヴォイスを切り出してみた。
そんでもって,ろだ探すのめんどいから一個かりてみた。

伝説のラジオからフォルダ1とフォルダ2,
最近のやつから,フォルダ3を用意したぞ。

waveをzip圧縮してあげるから,聞いてみて。
ちなみに全部なばボイスだけど,唯一カナちゃんぽいのは76番です。

308といい,313といい
なんでそんなに面白そうなプロットが思いつくんだーーー!!
というわkで多大に参考にしますよっww
319名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 04:12:45 ID:AgTSGkgW
あしまった。場所かくの忘れた。

ttp://www3.uploader.jp/home/yukinokana/

テスト確認でき次第運用開始。
320名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 06:05:09 ID:bbqi3eQb
321名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 08:25:14 ID:l3HtwQN2
なんつーエロい表紙〜 (*´Д`)=з
322名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 13:52:54 ID:ZPjktCxd
新刊が出るのはいいことだけど、これは表紙だけじゃなくて中身も百合百合なんかな?

表紙は百合でも、中身は名無しの男が主人公でしたってよくあるパターンは嫌だな。
323名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 13:55:40 ID:AgTSGkgW
それは分んないけど,ゆりんゆりんを踏襲しないのなら
本当のcandy boyファンの同人誌とは認められないなぁ。
324名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 14:38:24 ID:mcE0/cun
>>323
いい事言った!!
325名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 15:52:01 ID:AgTSGkgW
でもページの文章読んでると,
このうちの一冊は咲ちゃんぼんぽくないか?
326名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 14:23:45 ID:Nvgr2lkc
真ん中は内容書いてあるから期待してもいいけど、上と下はわからんな
一応下は咲ちゃんっぽいが、サンプル置くみたいだしそれまで待ったほうがいいな
上は双子ブレザーとかスパッツとかの時点では危険な気もする・・・
表紙もそこまで当てにはならんしなぁ
327名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 19:32:28 ID:fXnKJVsB
別に同人を読みたくなるほど餓えていない
>>308, >>313
書いてみた。息切れした。なんせ難しくて!!!
 『咲夜×奏』です。

※咲ちゃんの設定が微妙なので
咲夜に憧れを抱いている人は見ない方がいいです。

駄作投下行きます!
今回は今迄に増して,脳内での想像力を働かしてください!

腕が一向に上がらない書き手ですが,
ご意見,ご感想,叱咤激励をぜひお願いします!
329咲夜×奏 1/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:07:43 ID:97QHDOMw
奏は一人で街を歩いていた。
どこに向かうでもなく,そこに道があるから歩いている。
人の流れとは違うリズムで,ただひとり街を彷徨っていた。
いつも隣に雪乃がいた。それがごく自然なことだったのに‥‥。
奏が一人でいるという風景はなんだかとても違和感があった。
すっきりしないもやもやとした感情を抱えているのか,奏の表情は覇気がなく無表情に近い。
それは,二人の間に起きた出来事に対しての後悔がにじみ出ているようだった。

深い溜息を吐き,頼りない足取りで奏は歩いていた。
立ち止まる様子もない。
ただ何かしていないとおかしくなってしまいそうだった。

いつしか空には薄暗い雲が立ち込め,ぽつぽつと雨粒が奏の肩を濡らす。
しかし奏はそれを避けようともせず,そっと顔を空に向けた。
何かを求めるように空を仰ぐ。徐々に大きくなる雨粒が奏の頬を打った。
ほどなくして,勢いを増した雨粒は奏の全身を濡らした。
濡れたまま,奏は自嘲的な笑みを浮かべる。
雨の中,空を仰いで立ち竦む奏はやるせない思いを抱えたまま,ただ自分を責めていた。

奏の横を通り過ぎたいくつもの車の中で,高級そうな見慣れない一台が通り過ぎた。
その車は奏を通り越した先で,急に停車した。
ハザードランプの点いた車から見慣れた小柄な少女の姿が現れ,
可愛らしい傘が開くと小走りに奏に近寄っていった。

「奏先輩!」

奏を打ち濡らしていた雨は差し出された傘で遮られ,代わりに傘を打つ鈍い音が響く。
奏は自分の名前を呼んだ人物を確認する。

「‥‥咲‥‥ちゃん。」

奏は,驚いたように咲夜の顔を見つめる。

「どうしたんですか?こんな所で?お一人ですか?‥‥とにかく車に乗ってください。寮までお送りしますから。」

奏がどうしてこんなところにいるのか,咲夜も驚き顔だ。
濡れ鼠の奏に,車に乗るよう勧めるが,奏は顔を横に振るばかりだった。

「‥‥いいよ。ゆきちゃんのとこには‥‥寮には帰りたくないんだ‥‥。」
「‥‥でも,そのままじゃ,風邪引いちゃいますよ?」
「‥‥うん。そうだね。」

街の喧騒の中,二人の周りだけがいやに静かだった。
帰りたくなくても,奏にはほかに行くあてはない。
それは咲夜も知っているところだろう。
しかしそんなことより,雪乃のところには戻りたくないと言った奏は
どうしようもなくさびしそうで,頼りなく見えた。
奏の瞳の奥の陰りを見つめ,咲夜は何も言わずに奏の手を取った。

「うちに‥‥来ませんか?このままよりはきっとましですよ?」

そのまま泊っていって下さい!,と咲夜は奏を連れて車に向かった。
強引な行為ともとれるが,奏は拒否しなかった。
雨の中,奏の流した滴は雨粒に紛れてしまったのに咲夜は気づいただろうか。
でも流した涙と今も流れている心の涙はきっと誰にも隠すことはできない。
奏は,咲夜の申し出にコクンと頷くと導かれるままに車に乗った。
今はただ,どうしようもない寂しさと後悔から逃れたかった。

◇◆◇
330名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 23:07:45 ID:vjaBcVsV
表紙がイチャイチャしてる女の子2人であったとしても
2人ともカメラ目線だと百合本ではない可能性が高いって誰かが言ってた
331咲夜×奏 2/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:08:26 ID:97QHDOMw
「奏先輩,バスルームは向こうですから。取り敢えず体温めてください。」

奏は,とぼとぼと頼りない足取りで勧められるままに部屋に入った。
通されたのは来客用の部屋らしく,落ち着いた雰囲気で統一された部屋でシングルベッドも設置されていた。
まだ水の滴る奏に柔らかいタオルをあて,咲夜は奏の濡れた髪を拭こうとした。
しかし背の高さに阻まれ,奏の髪を十分に拭くことができない。
手を伸ばして拭こうとする,一生懸命な咲夜の姿に奏の表情は和らぎをみせた。

「ありがとね。咲ちゃん。」

街で出会ってから,初めて見せる奏の微笑み。
奏は,咲夜からタオルを受け取り自分の濡れた髪を拭った。
アップにした髪をほどくと,重々しく髪が下りる。
奏は近くにあったサイドテーブルにピンとゴムを置いて,わしゃわしゃとタオルを動かした。
やっと表情を見せた奏に咲夜はホッと胸を撫で下ろす。

「なんか温かい物でも持ってきますね。」

咲夜は奏を部屋に残して出ていくと,程なくして戻ってきた。
誰かの声が聞こえたので,どうやら廊下で用意された飲み物を受け取ってきた様子だ。
奏はそれを受け取りごくんと一口飲む。雨に打たれて冷えた体に,じんわりと温かさが広がった。
心配そうに奏を眺める咲夜と目が合う。普段の咲夜からは想像がつかないほど心配そうな顔を見せている。
そんな咲夜の顔を見て,奏はなんだか少し胸が暖かくなった。

「心配かけちゃったね。」

奏はそっと咲夜の頭を撫でると,咲夜は照れたように嬉しそうな顔を見せた。

「それじゃ,先輩。お風呂へご案内します。」

咲夜に案内されるまま,奏はバスルームへ向かった。
咲夜に続いて廊下を歩いていると,急に孤独感が襲ってきた。
いつもなら隣に雪乃がいて,咲夜と雪乃の不可解に展開される会話に冷静に突っ込みを入れ,
端から見れば漫才のような和気藹々とした日々を過ごしているのはもうすでに日常だった。
廊下を歩きながら奏はキュッとタオルを握りしめた。
咲夜はその様子を横目で見ながら,咲夜の胸もまたタオルのように締め付けられる思いだった。

「バスタオルはこれを,着替えは取り敢えずこれを着て下さい。
 今着てる服は急いで洗いに出しますから。」
「あっあのさ‥‥咲ちゃん。」
「あっ,ぜんぜん気にしないでください。気なんか使わなくて大丈夫です。
 今日は両親も不在ですし,お手伝いさんももうじき帰りますから。」

奏に口をはさむ暇を与えないように,次から次へと咲夜は言葉を続けた。
奏が気にしそうな理由をすべて封じて,咲夜はバスルームに奏を押し込んだ。
最初で最後かもしれないこんなチャンスを咲夜がそう簡単に逃すはずはない。

「それとも‥‥一緒に入りますか?奏先輩のお体隅々まで洗ってあげますよ?」

極めつけに冗談めかして咲夜はそういう言う。
でも奏からは予想外の返答が返ってきたのだった。

「‥‥そうだね。一緒に入ろっか?」
「えっ?!ええっ〜!!‥‥‥いいんですか?」
「‥‥いや‥‥かな?」
「いやなわけありません!!お背中お流ししますぅ!!」
「はははっ。」

顔を引きつらせるも,楽しそうに笑う奏だった。
一方,満面の笑みを浮かべる咲夜だったが,頭の中は疑問符でいっぱいだった。
332咲夜×奏 3/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:09:07 ID:97QHDOMw
◇◆◇

「先輩の肌ってとってもすべすべですね〜。」
「いや‥‥普通っしょ‥‥。」
「いえいえ♪」

普通なら逃げそうな‥‥それ以前に一緒に風呂に入るなんてありえない奏だったが,
今は咲夜の希望通り,背中を洗ってもらっている。
あまりに素直な奏なので,咲夜は真面目に背中を流していた。
これが少しでも普段の奏だったら,いつものようにちょっと強引なこともできたかもしれない。

「じゃあ,あたしも咲ちゃんの背中洗ったげるよ。」

スポンジを受け取り,慣れた手つきで咲夜の背中を洗った。
小柄な咲夜は雪乃よりもずっと小さくで華奢な体をしていた。
もっちりとした肌の質感と,後ろから見えるボリュームのある胸が咲夜を強調しているようだった。
あとは自分でやるからと,咲夜はスポンジを受け取り自分の体を洗った。
奏は髪を洗う。もらったタオルで髪をまとめると,咲夜が今度は髪を洗う所だった。

「咲ちゃん。髪の毛洗ったげるよ。」
「はい?えっ!?ええっーー!!」
「今日泊めてもらうお礼。いつも雪ちゃんの髪洗ってるから上手いよ,あたし。」
「はっはい!おっお願いします!」

なんだろう。こんな親しげな行動は,かえって違和感を感じる。
でも,奏の指は気持ちよく咲夜の髪を梳いていく。
咲夜は憧れの櫻井姉妹に少しだけ入り込めたようなそんな幸せを感じていた。

「はい。流すからギュッと目つぶってね。」
「は,は〜い。」

姉が妹に接するように奏は優しく咲夜をあやす。
咲夜は下を向いているため,奏にはその表情は見えないが,
思いがけない奏の行為に咲夜は困ったような照れた様子で頬を染めていた。
でも何があったのだろう?咲夜の疑問は深まる。
他人に入る隙間を与えない仲のよい二人なのに,一体二人の間に何があったのだろうか。
何れにせよ,今夜奏が咲夜の家で一夜を明かすことに変わりはない。
咲夜は奏との仲を深める良いチャンスだと心配する一方で内心喜びを隠せなかった。

◇◆◇

簡単に夕食をご馳走になり,広い屋敷に咲夜と二人だけになった奏は,来客室で二人で寝ることにした。
慣れない他人の家で一人で置いておかれても困るという理由もあるが,
何より,奏が一人になりたがらなかったのが大きな原因だった。
そういうわけで,今は二人でベッドに潜り込んでいる。

「奏先輩?」
「ん,何?咲ちゃん。」
「いえ‥‥。あの‥‥。」

いきなりなにがあったのか聞くのも悪いと思ったのか,
咲夜はいつも雪乃に聞くようなプライベートな質問を奏にする事にした。
お風呂でリラックスできたのか意外にも奏は咲夜の質問に快く答えていた。
しかし奏が答えていたのは奏自身のことではなく奏と雪乃のこと。
ことさら雪乃の話を中心に奏は話すのだった。
奏は湯上がりの上気した肌にバスローブだけという無防備な姿で,二人は並んで転がっている。
幾分元気を取り戻した奏であったが,咲夜にはそれが空元気にしか見えなかった。

「先輩と雪乃先輩ってほんと仲良いんですね。双子ってそういうものなんですか?」
333咲夜×奏 4/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:09:40 ID:97QHDOMw
咲夜は折を見て話を切り出す。
奏との時間が居心地が良すぎて,嬉しそうに雪乃のことを話す奏に胸が締め付けられる思いで,
普段は感じないような,嫉妬感に苛まれていた。
そんなに雪乃のことが好きなのに,どうして奏は寮に戻りたがらないのか?
どうしてあんな所をふらふらと歩いていたのか。
咲夜の中に膨らんだ疑問は一つ一つ弾けようとしていた。
奏は咲夜の顔を見ながら,逡巡していると,おもむろに口を開く。

「咲ちゃんてさ‥‥その‥‥あたしのこと‥‥好きなんだよね?」
「はいっ!!」
「あ‥‥あのね‥‥こんなこと聞いて変だと思うかもしれないんだけど‥‥。」

奏は,咲夜とのパジャマパーティーに慣れたのかポツポツ口を開き始めた。

「咲ちゃんてさ‥‥女の子が好きなの?‥‥それとも‥‥あ‥あたしが好きなの?」
「あの‥‥質問の意図がよくわからないんですが‥‥。」
「あっ!?ごっゴメン。咲くちゃんに聞くことじゃないと思うんだけど‥‥ほかに聞ける人いないし‥‥。」
「え〜と,それって奏先輩にとっては大事なことなんですよね?」
「‥‥うん‥‥まぁ‥‥そう‥‥。」
「雪乃先輩とのことにも関係するんですか?」

咲夜は詰め寄るように奏に聞き返した。奏はたじろぎながら,やや視線を外し,無言に徹していた。
わかりやすい反応を返す奏が,とても可愛く感じる咲夜だった。
「かわいいとこもあるんだな,奏先輩って。ますます好きになっちゃいそうです。」と心の中で呟きながら
咲夜は,奏の質問に答えるのだった。それまでにも何回かした告白。
いつもはぐらかして返事を返さない奏。
‥‥いや返事を返されたらそれまでの関係が変わってしまうことが怖くて
返事をさせないようにさせていたのは咲夜のほうだ。
誰も入り込めない二人の間に唯一割って入った人物。
三人でばかばかしい時間を過ごすのがやっと日常になりかけていた。

「あたしは‥‥奏先輩が好きなんです。女の子に告白されたことはたくさんあるけど,それは条件になりませんよ。」
「どういう風に好きなの?」
「どうって?」
「友達の延長?それとも恋人として?」

真剣な瞳で奏は咲夜を見つめた。
自分の中の葛藤がそこに詰まっていることを奏は自覚していた。
自分自身で感じていた戸惑いに答えが見つけられなくて彷徨っていた。
いつまでもそれは自分の中で曖昧にしておきたかったことだったのかもしれない。

「‥‥好きってさ‥‥どういうことなのかな?あたし‥‥なんかね‥‥わかんなくなっちゃってさ。」

普段の活発な奏はそこにはいなかった。恋に悩む少女のいじらしさがそこにあった。
とても年上とは思えない奏のかわいらしさに,咲夜の胸はキュンとなる。
咲夜自身,奏のどこが好きなのか言えと言われたらきっと困るだろう。
普段の奏と,今目の前にいる奏と,バスルームで見せた姉妹のような奏と‥‥
奏の魅力は一口でなんか言いきれない。咲夜はごくっと唾を飲み込んだ。

「先輩はあたしのこと嫌いじゃないんですよね?」
「咲ちゃんは‥‥いい子だよ?どちらかといえば‥‥好き‥‥かな?」
「それじゃ‥‥試して‥‥みませんか?」
「試すって?」
「先輩の「好き」がどういうものか,私の「好き」と比べたらわかるんじゃないですか?」
「咲ちゃんの「好き」?」

咲夜はすぐ隣にいる,奏の頬にそっとキスした。
奏は驚きながら,自分の頬に手を添える。
334咲夜×奏 5/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:10:41 ID:97QHDOMw
「さ‥‥咲ちゃん?」
「いやですか?あたしが雪乃先輩ならこんなに奏先輩のこと悩ませたりさせませんよ。」
「さ‥‥咲ちゃん?!」
「違ってたらごめんなさい。でもそうなんじゃないですか?」

奏を引き寄せ,咲夜は奏を押し倒すと,その上に圧し掛かった。

「雪乃先輩は,私と奏先輩が仲良くなれるように協力してくれるって言ってたのに‥‥。」
「ちょっ‥‥咲ちゃん‥‥放し‥‥。ふぐぅっ!!」

咲夜は奏の唇に自分のそれを押し当てる。
じたばたとしていた奏も初めてのキスの感触に身動きするのも忘れた。

「はぁ‥‥好きです,奏先輩。私で‥‥奏先輩の気持ち‥‥確かめて下さい。」
「ちょっ‥‥咲ちゃ‥‥ん‥‥ふぅ‥‥んっ!!」

抵抗の手の弱まった奏に,咲夜は再び口付ける。
奏の唇を割って挿し入れた咲夜の舌は,おびえるように震えている奏のそれを優しく愛撫する。

「ふぅ‥‥んっ‥‥むぅ‥‥ん。」

眼尻に涙を溜め,咲夜のキスを受け入れる奏は,抵抗する様子もなくなすがままにされていた。

「抵抗しないんですか?」
「‥‥‥。」

唇を離して,咲夜は奏に尋ねる。奏は無言のまま,咲夜を見つめた。
上気した頬が色っぽくて,吐息は弾んでいた。瞳の奥に潜む影がまた少し見え隠れしていた。
奏の中に自分の姿がないことは,十分に分かっている。
でも‥‥それでも‥‥今奏が受け入れてくれているならそれでいい。

「あたしはその方が嬉しいですけどね。」
「ふぅ‥‥っん‥‥。」
「好きです。奏先輩。私の奏先輩に対する好きは,こういう好きですよ。」
「ぁ‥‥っぁ‥‥っぅ‥‥っん‥‥。」

滑るように奏の首筋に咲夜の唇が触れる。敏感にそれを感じ取る奏の口からは小さく声が漏れた。
バスローブの腰紐を解き,肌蹴させた布地の中から,一糸纏わぬ奏の体が現れる。

「抵抗するなら,今のうちですよ?」
「‥‥ごめんね,咲ちゃん。こんなあたしで‥‥ごめん。」
「私は奏先輩がいいんです。奏先輩じゃなかやダメなんです。好きですよ,奏先輩。」

雪乃が好きで‥‥雪乃が大好きで‥‥堪らないのに,いざ直面したら耐えられなかった。
どういう意味で,雪乃が好きだったのかわからなくなった。
生まれた時からずっと一緒で,今もずっと一緒で,双子の姉の雪乃。
でも姉妹だから,それ以上にもそれ以下にもなれない。

――姉妹だから――

そう思ってたのに‥‥。そうやって自分を誤魔化してきたのに‥‥。
ある日突然やってきた。雪乃の告白。そして,初めてまともに交わしたキス。
好きなのに,大好きなのに‥‥。いろんな事が一度に押し寄せてきて‥‥。
耐えられなくて,雪乃から,雪乃を振り払うように逃げ出してきた。
あんな風に飛び出して‥‥もう‥‥雪乃に合わす顔がない‥‥

さみしくて,あんな風にした自分が嫌で,消えてしまいたかった時に咲夜に優しさを感じた。
ちょっと変った所のある子だと思ってたけど,好かれているということは嬉しかった。
こんなふうに体を重ねていても,今日はなんだか嫌じゃない。
ほくほくと温かい咲夜の温もりが,傷ついた心を癒してくれるようなそんな気がした。
335咲夜×奏 6/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:11:23 ID:97QHDOMw
優しい愛撫が体に染み込んで,何度も囁かれる告白が心地よかった。
咲夜のことを利用してるとわかっていた。だから奏は咲夜に謝罪した。
でも誘ったのは咲夜‥‥それを受け入れたのは奏‥‥。

咲夜の優しい愛撫が徐々に下に移動していく。
胸を揉みしだかれて,啄ばまれる胸の先端から,じんわりとした刺激が体の中に響く。
触れられる手が優しくて,何もかもを忘れてしまいそうになる。

「上手だね‥‥咲ちゃん。」

弾む吐息の間に奏が投げかけた言葉。咲夜は自嘲的に言葉を返した。

「‥‥女の子とするのは‥‥慣れてますから。」
「‥‥えっ?!」
「軽蔑しますか?好きでもない子とエッチしてるって。」

愛撫の手を止め,咲夜は奏に顔を寄せる。そっと近づいて耳元で囁いた。

「‥‥でも自分から好きになったのは奏先輩が初めてですよ?」

奏の様子を確かめるようにゆっくりと唇を近づけた。
でも,奏はそれを避けることもなく,触れることを許す。
軽蔑などしていないと,奏が言っているように咲夜のキスを受け入れた。
そして再びそれが離れると,咲夜はにっこりと微笑んで,奏への愛撫を再開するのだった。
奏は,複雑な思いだった。奏は投げ出していた腕を,そっと咲夜の頭に乗せた。
そして抱きしめるように手を回す。

「奏先輩?」
「ん‥‥なんとなく‥‥ね。」
「同情ですか?」
「‥‥‥違うよ。」
「いいです。同情でも‥‥。私は奏先輩とずっとこうしたかったんですから。」

咲夜の手が奏の下半身へ延びる。これから使用とする行為に奏の体が強張る。
誰にも侵入を許したことのない,大事な場所。それは雪乃ですらそうだった。
ふわふわとした心地よさに理性がどこかへ行きそうだったが,
咲夜の動きに引き戻され,急に奏の理性は正気を取り戻した。

「うわぁっ,ちょっと待ってっ‥‥そっちはっ‥‥。」
「今更やめませんよ。抵抗するなら早くにしてくださいって言いませんでしたか?」
「やっぱ‥‥だめっ‥‥だめだよっ‥‥あたしには‥‥無理っ‥‥。」

体を丸くして抵抗するが,手慣れた咲夜には敵うはずもなく,
隙間を滑るように咲夜の手は,奏の秘所に指先を滑り込ませた。
敏感な秘芯を撫で,その奥の秘裂をそっと指先で撫でる。
少しだけ力を込めて指先を食い込ませると,そこは熱い愛液で満たされていた。

「濡れてるじゃないですか‥‥奏先輩。感じてくれて嬉しいです♪」
「ちがっ‥‥違うのっ‥‥。」
「何が違うんですか?こんなに濡らして‥‥ほらっ。」

奏の秘所に湧き出た愛液を掬い取るように咲夜は指先を滑らす。濡れた指先を奏に見せつけるように
奏の目の前に突き出して見せた。奏は恥ずかしさのためにそれを見ることができずに視線を逸らした。

「奏せんぱぁい。好きですよぉ。」
「ひゃぁっ‥‥だめっ‥‥っぁん‥‥だめっぇ‥‥。」
「感じてる時の顔も素敵です♪」
「いっ‥‥言わないでっ‥‥っぇ‥‥。」
「無理ですよぉ‥‥ホントのことですから。」
「いやっ‥‥いやぁ‥っ‥‥だめっ‥‥ゆきちゃっ‥‥ゆきちゃ‥ぁん。」
336咲夜×奏 7/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:11:57 ID:97QHDOMw
咲夜の愛撫は加減を知らず,奏を急き立てるように快楽の波を引き起こす。
奏は,拒絶の言葉と雪乃を求める言葉を喘ぎ声とともにこぼすが,咲夜の手を拒絶することはなかった。
咲夜の言ったとおり,咲夜に対する同情かもしれない。
それとも丸々バナナ3日分のフォローを何もしなかった雪乃の後始末かもしれない。
それとも,今日の出来事にかかわった咲夜に対する奏の贖罪かもしれない。

「はぁっ‥‥はぁん‥‥ふぅ‥‥ん‥‥っぁ‥‥はぁん‥‥。」

奏の気持ちなど咲夜にはわかっていた。咲夜に抱かれているのではない。
はじめからお試しだと。愛し合うことがどういうことなのか。
奏の雪乃に対する想いがどの程度のものなのか試すために,咲夜が挑発したのだから。

「イきそうだったら言って下さい。私も一緒にイきたいですから。」

奏の恥じらいつつも素直に感じる様子が煽情的で,咲夜はいつになく興奮していた。
自分の火照った秘所に指を伸ばして,自分も昂ぶらせる。
そんなことしなくても,奏の様子だけで,脳の奥まで痺れるくらい咲夜も感じていた。

「はぁっ‥‥はぁん‥‥もうっ‥‥なんかぁ‥‥っぁ‥‥くるっ!‥‥。」
「‥‥いいですよ。イってください。奏先輩っ‥‥ぁあん!!」
「はぁっ‥‥はぁん‥‥もうっ‥‥っぁ‥‥ああっぁん‥‥ぁんんん!!!」

二人同時に達すると,部屋は静寂を取り戻し,二人の荒い息使いだけが部屋に響いた。
咲夜は奏の胸に頭を乗せ,息を整えていると,優しく包み込まれるような温もりを感じた。
その温もりは奏のもの。奏が咲夜を抱きしめていたのだった。

「‥‥ありがと。」

奏の涙声に咲夜は顔をあげた。

「それと‥‥ごめん。あたしは‥‥。」
「優しいんですね?お試しって言ったのは私なのに‥‥。それに半分無理やりみたいになっちゃったのに‥‥。」
「‥‥それでも咲ちゃんは‥‥優しかったから‥‥。」
「少しくらい,私のことも考えてもらえませんか?」

溜った涙を吸い取ろうと,咲夜は奏に顔を寄せるが,今度は奏に制された。

「駄目だよ。咲ちゃん。やっぱりあたしは‥‥。」
「せっかくの相思相愛なのに‥‥手放したら勿体無いですよ?」

咲夜は,いつもの元気な笑顔で奏を励ました。
このまま,咲夜の手で奏を堕とすのも容易なことかもしれない。
でも本当に咲夜の好きな奏は‥‥。

「今日はゆっくりしてって下さい。これ以上もう何もしませんから。」
「‥‥‥うん。わかった。」
「明日,ちゃんと雪乃先輩と向き合ってくださいね?」
「‥‥‥うん。‥‥わかったよ。」
「‥‥‥今夜だけ抱き締めてくれませんか?」

奏は咲夜の求めるままに咲夜を抱きしめ,二人は朝を迎えた。

◇◆◇

咲夜の言った通り,朝には奏の服はすべて揃っていた。
簡単な食事を済ませた頃,神山邸には来客の案内があった。
咲夜が呼ばれて,一人で玄関先に向かった。

その間,奏は一人でダイニングにいた。これからどうしようか。どうやって雪乃に会おう。
そればかりを考えていた。なんて謝ろう。どうやって自分の気持ちを伝えよう。
337咲夜×奏 8/8  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:12:38 ID:97QHDOMw
それ以前に今の自分を雪乃はどう思っているのだろう。
不安が胸に込み上げてきて,胸がドキドキする。
このまま,雪乃が自分に愛想を尽かしていたら,奏は一体どうしたらいいのだろうか。
不安が胸いっぱいに広がる中で,咲夜の声が聞こえた。

「奏先輩。お客様ですよ。」

奏に来客とは?奏も首をひねりながら,咲夜に連れられて玄関へ向かった。
開いたドアの先には見慣れた人影があった。

こちらをうかがう様子もなく,玄関より少し離れた先に,恋い焦がれた人の姿があった。
会いたくて,会いたくて,でも会うのが怖くて,誰よりも一番自分に近い最愛の人。

「どう‥‥‥して?」
「さぁ,行って下さい。奏先輩。今度は逃げたらだめですよ?」
「‥‥咲ちゃん!」
「昨日のことは内緒です。私も忘れますから,またこれまで通り奏先輩のこと追っかけてもいいですか?」
「‥‥咲ちゃん‥‥。いいよ。常識の範囲内でなら!」
「何言ってるんですか?!私は常識人ですよ?」
「はははっ。本当にお世話になりました。またねっ,咲ちゃん!」
「はいっ!よろしくお願いしますぅ。」

弾んだ足取りで,外へ向かった奏の背を咲夜はずっと見ていたかったけれど,すぐにドアを閉めた。
これ以上見ていても二人には邪魔なだけだ。それに自分の気持ちの整理も今は必要だった。

「‥‥‥ますます好きになっちゃうじゃないですかっ‥‥奏先輩‥‥。」

咲夜は一人,取り換える前の客室のベッドで悶えていた。

◇◆◇

「ゆき‥‥ちゃん‥‥。」

優しげな笑顔で雪乃は振り向いた。泣き腫らしたのか,眼尻が少し腫れて赤くなっていた。
奏と対峙すると,雪乃は立ち尽くしたまま,また涙が込み上げてくるのだった。
奏に会うまでに一途に考え抜いた言葉をゆっくりと口にする。
嗚咽と重なってとぎれとぎれになるが,奏はそれを黙って聞いていた。

「かな‥‥っちゃん。ごめっ‥‥もう‥‥あんなこと‥‥しっ‥‥しないからぁ‥‥。」

込み上げてきた涙が,とめどなく流れていく。

「だか‥‥っらぁ‥‥戻ってきて‥‥私のこと‥‥ぅてないでぇ‥‥えふっ‥‥ふぇっ。」

子供のように泣きじゃくる雪乃を前に奏は立ち尽くしていた。
小さいころから喧嘩したり,泣き合ったり,仲直りしたりの繰り返して今までやってきた。
こんなにも素直に,雪乃は自分を受け入れてくれているのに‥‥。
奏も込み上げた涙が一筋流れた。

「あたしも‥‥ゆきちゃんのこと‥‥好き‥‥大好きっ‥‥。」

溢れ出す想いをうまく言葉にできなくて,奏は力いっぱい雪乃を抱きしめた。
雪乃はそんな奏に驚きながら,嬉しそうに抱きしめ返した。そして,奏は雪乃の顔を見直すと,そっと唇に唇を重ねた。

「ごめん‥‥‥ゆきちゃん‥‥あたしも‥‥雪ちゃんと同じ‥‥ゆきちゃんのこと‥‥大好きだから。」
「かなちゃん‥‥。」
「ごめっ‥‥なさい‥‥ごめん‥‥なさっ‥‥い‥‥。」

泣きながら謝る奏をあやしながら,雪乃はやさしく奏を支えていた。
二人の寮への帰路へ向かう背中を,咲夜は窓から見守っていた。
338咲夜×奏 おわり  ◆yuri0euJXw :2008/08/10(日) 23:15:04 ID:97QHDOMw
以上です。お目汚し失礼しました。
それから,おつきあいありがとうございました。


一応今後の予定としては,313の案を使わせていただこうかと思います。

続編1)奏お仕置き編
続編2)咲夜お仕置き編

奏はいいとして ← 言葉攻め,羞恥攻め,
 でれ2でとろ2なヤツが書きたい。(お約束だが力量の範囲で!!!)

で問題ですが,
咲夜のお仕置きシチュはどんな感じがいいでしょうか?
場所とか,シチュエーションとか,立ち位置の関係とか
雪乃ってかなりSな感じなのでいろんな事させられる気がしますが,
どんなのがいいのか,まぁ想像中です。

いいプロットがあったら,またお聞かせ下さい。お願いします。
ではでは。
339名無しさん@秘密の花園:2008/08/12(火) 17:57:18 ID:Z/YezQhY
なんて言うか切ないですなぁ。

次のゆきかなも期待!
340名無しさん@秘密の花園:2008/08/12(火) 21:52:05 ID:IEvK87D9
CD+DVD買うてきましたが……。
やっぱり良いものですにゃ〜w
341名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 12:52:58 ID:ZLeuXPXd
DVD付届いたー
も、萌… これは良作
342 ◆yuri0euJXw :2008/08/13(水) 16:33:40 ID:bc9Yjee4
良作wwwwきわめて良作wwww
カナちゃんが超可愛いwwwww

反省してます。
CB萌を勉強しなおします。

いかん!萌えしぬ。買ってよかったwww
343名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 17:10:39 ID:k4itPBc8
DVD、しーちゃんが意外と普通の子だったのに驚いた
メール的にはもっと生意気そうな感じを想像してたんだが
しかし、瞳を潤ませているのが可愛い
しーちゃんもカナ萌えか…
344名無しさん@秘密の花園:2008/08/14(木) 08:54:20 ID:rZBVSqLA
ってかPVは新しく作らないで今までの使い回しなのね…(泣)
345EX01をみて  ◆yuri0euJXw :2008/08/14(木) 14:25:37 ID:dZdi/doD
こんなんどうでしょう。
突発ですが,EX01のちょっとネタばれ含みますので注意。
エロなし,すじなし
346EX01をみて  ◆yuri0euJXw :2008/08/14(木) 14:26:09 ID:dZdi/doD
「はい♪かなちゃん♥」

あたしが近くの店のボトルキャップを展示したショーウィンドウに釘付けになっている間,
ちょっと待っててと雪ちゃんがいったのにも気がつかなかった。
細部の仕上げが気になるが,やはりお気に入りの一品がこうも勢揃いしているのを見ると
つい欲しくなってしまう。
それでまた,雪ちゃんに「いい加減おもちゃは卒業したら?」とか言われてしまうのだ。

はぁっとため息をつくと目の前に突き出されたソフトクリームとともに前出の言葉。

これは,東京に出て初めて食べたソフトクリームと同じもの。
期待に膨らむ上京でいろいろなものに夢を打ち砕かれて始まった高校生活だったが,
丸々バナナとこのソフトクリームにちょっとは救われたのだ。

「はい,かなちゃんお口あけて〜?」

無邪気にソフトクリームを突き出して,雪ちゃんが言う。
コンビニのソフトは小さいし,それにゆきちゃんの食べかけなんて‥‥う,嬉しいじゃないか。

「いや,スプーンもらってくるよっ,てかもう一個買ってくるってば。」

なぜかそんな風に思ってしまって,素直にそのソフトクリームを
食べることができなくなってしまった。あわてて,焦りながら,ハチャメチャな言い訳をしていると,

「はんぶんこ,いやなの?」

雪ちゃんが目を潤ませながら,迫ってきた。

「いや,そうじゃなくて‥‥。」
「一緒に食べたくないのぉ?」

いつもの上目遣いで迫られて,あたしが敵うはずもなく‥‥。

ええ,いただきましたとも!雪ちゃんと一緒のソフトクリーム。

懐かしさと,甘く口に広がるソフトクリームの味が,普段以上においしかった。

「かなちゃん好きでしょ?これ。」
「うん。」
「初めての時のこと思い出すね。」

雪ちゃんは,クスッと笑って,あたしの方を見る。

「うん。あのときは衝撃だったにゃ〜。」
「うん。大変だったですにゃ〜。」

二人で遠くを眺めて,当時を思いだす。

今では魚のいない汚い川にも慣れてしまった。
狭い寮の部屋も,ドライヤーすら自室で使えない古ぼけた何の変哲もない普通の寮。
はじめは女子高の寮でこれってどうよっと突っ込みをいらたものだが,
住めば都とはよく言ったものだ。
今では,そこは私たちの唯一の城であり,将来への夢と憧れの拠点となった。

「‥‥頑張ろうね。」

何とはなしにあたしの口から洩れた。
美大に行きたいけど,雪ちゃんとはなれるのが嫌だなんて誰にも言えないよ。
素直な気持ちを表現しきれない変な顔をあたしはしていたに違いない。
でもあたしの葛藤を知ってか知らずか,雪ちゃんは屈託のない笑顔で答えるのだった。
347EX01をみて おわり  ◆yuri0euJXw :2008/08/14(木) 14:27:02 ID:dZdi/doD
お目汚し失礼しました。

EX01萌えました。早く3話が見たいですwww
348名無しさん@秘密の花園:2008/08/14(木) 15:22:10 ID:qwFH9QfO
>>344
あれはガッカリだったよね
何のためのPVなのかよく分からん
349名無しさん@秘密の花園:2008/08/14(木) 20:17:19 ID:aNBomTSb
なんかEX01をうぷしちゃったアフォがいるみたいだね。
350名無しさん@秘密の花園:2008/08/14(木) 20:20:55 ID:rZBVSqLA
だよねー、でも何回もみちゃってるけど(笑)

3話楽しみ〜 いつになるのか知らないが…(遠い目)
351名無しさん@秘密の花園:2008/08/15(金) 00:19:18 ID:b7jF+nBS
柚姉があんなにダメって言ったのに…


消される前にちょっと見てくるww
352名無しさん@秘密の花園:2008/08/15(金) 13:23:31 ID:vwUX5vJA
しーちゃんセリフなしだったねW
キャストのとこ見て笑った二人だけってWWW
353名無しさん@秘密の花園:2008/08/15(金) 17:28:46 ID:/GIdpJgj
あえてうpして
柚ねえからお叱りを受けるというのもまた一興かもしれん

でもやっぱりダメだよね><
354名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 11:28:35 ID:658+MrHg
また懲りない奴が出たそうで。


22日のラジオで

「だめだぞ!もぉ〜。」
なんて柚ねぇに言って欲しいなぁ。もぅ〜。
355名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 12:02:30 ID:07mH58Eb
350だけどちょっと気になったので…
このカキコは>348にたいしてだから〜

違法動画は見ないから!(どーでもいいカキコでスマン
356名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 12:14:30 ID:658+MrHg
いみふ 351に対してじゃなくて?
357名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 17:20:16 ID:+i+0stby
>>356
>>355は違法にうpされた動画を何回見ているんじゃなくて、
>>348のガッカリという表現に同意しつつも、それを何回も見てしまっている、ということを>>350で言いたかったようだ。
ああややこしい。
358名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 19:07:32 ID:kt8q9tn2
そんなにややこしくもないよ
355の解説がなかったら誤解するところだけど
359名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 20:28:29 ID:07mH58Eb
冬DVDがうってない
櫻井姉妹のPVってどんな?
360名無しさん@秘密の花園:2008/08/16(土) 20:31:39 ID:M6z2tl8v
実況しようか?
361名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 00:54:02 ID:tw6cVx/G
夏と冬のDVDの違いは多分メニュー画像だけ
別にromanceのPVが入ってるわけじゃないぉ
362名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 04:56:01 ID:EhJlBo8R
みたいよな ロマンスのPV

でもさ 監督忙しすぎ
363名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 08:38:50 ID:MWl9U5Zw
ロマンスPVなし?


じゃあDVDの映像はなゆたとEx01のみ?
364名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 09:11:38 ID:b2MV0VvB
アニメ2.0とは
一言でいえば「新しいアニメ」のあり方を提案するプロジェクトチームです。
新しい企画や面白そうなことに私達はどんどんチャレンジしていき、作品を
見て頂いたお客さまに「驚き」そして「喜び」をお届けします。

アニメ2.0の理念からみるとromanceのPVこそ作るべきものだと思う。
ライブアライブよりすごいやつを…
365名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 09:36:54 ID:EhJlBo8R
>>363
かなとなゆたはニコで見れるよ
この二つのPVとEX01がDVDに入ってる。
366名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 21:29:34 ID:5jmFwKm3
>>364
現実って世知辛いよな。
理想をぶち上げても、なかなか実行できない・・・。
367名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 21:51:01 ID:TD/qjumU
いやいや,今後のためにロマンスのPVはとってあるんだよ。きっと(泣
コミケも静かだったらしいし,ドワンごの株も下がっているようだし,今後が心配だけど応援してる。
だって,candy boys好きだもん。
368名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 21:51:44 ID:TD/qjumU
あっ,sいれちゃった。
369名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 22:01:51 ID:/Wcn8hjV
雪ちゃんのお仕置きSSをひたすら待ってますw

最近、監督のブログも更新ないし燃料が・・・
370わおっ!!  ◆yuri0euJXw :2008/08/17(日) 23:17:53 ID:TD/qjumU
>>369
待ち人がいるのか,そうか‥‥がんばるぞ!!>>>>>オイラ涙目(嬉しくてねvv

前のやつコメなかったから,ダメなのかとオモタ。(イヤ,だめだとは思うが)
突っ走りすぎました。今は反省しています。
だから,今度はめっちゃくちゃ雪乃×奏で行かせていただきます。
(だからちょっと設定変わるかもしれんけどね。)
371名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 23:43:43 ID:TD/qjumU
連投スマソ

さくちゃんに誕生日エール入れようぜ!!

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4322362
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4324694
372名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 23:53:42 ID:/Wcn8hjV
>>370
スマソ、双子萌えなんで前回はコメ控えさせてもらいました^^;
カナちゃん切なすぎて(だからSSとしては良かったんだよ!)
でも双子萌えだからゴメン(大事なことなのでry)

だけど出るトレカは咲ちゃん率高しwww
373名無しさん@秘密の花園:2008/08/18(月) 00:11:46 ID:7nnPFFwa
空気読めずスマソ
でもそういうコメントも自分的には欲しい気がっ。
ウザくてごめん。でもいつになるかわかんないけど次のヤツもよろしくwww
374名無しさん@秘密の花園:2008/08/18(月) 07:50:07 ID:7DAmy4Z+
SSよかったよー

えっちぃのもいいがこういうのも良い

かなちゃんにキュンとした
375名無しさん@秘密の花園:2008/08/18(月) 08:49:48 ID:nYD+yOKl
>>347
以心伝心ってやつやねー
ごちでした

>>374
むしろエッチくない方が(・∀・)イイ!!
なんて言うとPINK板じゃなくたって良いじゃんとか言われそうだけど
エロそうでエロの無い絶妙なラインが好きだったりする
376名無しさん@秘密の花園:2008/08/18(月) 12:27:19 ID:hWm3CMNO
ワシもエロさのない
ババ臭いのがすきだな。
377名無しさん@秘密の花園 :2008/08/18(月) 13:23:41 ID:M+6bLsgm
313っす。やっとEX01みれた。売ってなさ過ぎ。

咲ちゃんがいい仕事してますね〜。せつなくてよかったっす。
提案しといてなんだか咲ちゃんお仕置きルートは難しそうだね。
心境的に雪ちゃん許せちゃいそうで。色々シチュ考えたけど
うまいことハマるのなさそう。

設定加えるのはアリじゃないすかね。二次創作は隙間を埋めて保管
しろってことだと思うので。次作も期待してます。
378名無しさん@秘密の花園:2008/08/20(水) 23:59:48 ID:PrX0pEap
先生、イチャイチャしたいです
379名無しさん@秘密の花園:2008/08/21(木) 01:08:10 ID:phJ4uQgq
遠慮しないでイチャイチャしてください!
姉妹で!仲良く!さんはい!




余談ですが,駄作は今作成中です。
380名無しさん@秘密の花園:2008/08/21(木) 07:33:30 ID:gUZoo0KF
待ってるにゃー
381名無しさん@秘密の花園:2008/08/21(木) 09:45:48 ID:8/OqjgQ2
同じく待ってるニャー
382名無しさん@秘密の花園:2008/08/21(木) 14:25:28 ID:8/OqjgQ2
今更かもしれんが 甘酒編よかった


ってかSSみんな、二人の会話が自然てか雪奏の特徴とらえててすげーよ
383名無しさん@秘密の花園:2008/08/21(木) 20:25:02 ID:7mwS87rn
>>379
じゃあ全裸待機してますねw楽しみにしています
384名無しさん@秘密の花園:2008/08/23(土) 01:30:22 ID:p1mGtRgk
2話冒頭で寝言でゆきちゃんが「かなちゃんの○○固いよ」
とか言ってたけどなんて言ってんの?
385名無しさん@秘密の花園:2008/08/23(土) 01:38:12 ID:z7/ujRnU
かなちゃんのお腹固いよぉ
386名無しさん@秘密の花園:2008/08/23(土) 12:04:06 ID:YaBJV87A
今日のねとすたの総集編でゆずねぇの本性がさらされるのかwww
なんか放送禁止用語とかを甘く囁いて
かなちゃんをからかう様子とか妄想して吹いたwww
もしくは公然とデレを全開する雪ちゃんに困りまくるかなちゃんとかwww
387名無しさん@秘密の花園:2008/08/24(日) 09:51:22 ID:F7YSre+Y
>>384
お肉って聞こえた。
388名無しさん@秘密の花園:2008/08/24(日) 21:48:05 ID:LRkAvpGB
自分もお肉って聞こえた

執筆活動支援に、、、
カナちゃんがまたお酒を飲んだようです。ユキちゃんのお仕置きが必要だw
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4282835
389名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 08:58:59 ID:3liihAgg
バレンタインショートストーリーのとこのなばは
カナちゃんボイスだよね。

うpろだの中にあがってたような気も……。
390名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:20:20 ID:xzVHO2oH
>>384
なんかエロい想像しちまった
391名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 15:42:54 ID:3blGgXPl
う〜ん。ち○び?か○だ?
392名無しさん@秘密の花園:2008/08/27(水) 01:38:24 ID:Xgmfh0hm
>>390-391

そうだ,あれだww

「かなちゃん,耳たぶかたいよぉ〜。」

で実際食べてみたと‥‥。

「はぁむっ♪」
「ひゃぁっ」

遅々として筆が進まない。妄想ばかり先攻しちまってwww
candy caseと388のなばボイスに癒され中です。情報サンクス!
393名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 00:24:17 ID:HUr72qkw
……雷怖いんだけど強がるかなちゃんと全部わかっててお布団の中で抱きしめてあげる雪姉を幻視した。
394名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 00:30:19 ID:xDYI6l7I
ええのう。ええのう。
既出の地震ネタに似たシチュだけど
やはりそれがまたいい!
つかマジですごい雷だな。
モレも怖がるかなちゃんに守られたい。
395名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 02:33:06 ID:O/OSIx5x
あらしのよるにってか
かなちゃんが雷が怖くて眠れずに震えていて、雪姉があやしてるんですね、わかります。
396名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 13:41:57 ID:G8HfbBIG
雷ネタ いいな
妄想するだけでヤバい
397名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 15:25:45 ID:X89rjEiS
奏「こ、こわくなんてな、ひゃぁっ」

雪「はいはい、かなちゃん、雷怖いから抱きしめて?」

みたいな感じですか、わかりません
398名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 15:50:49 ID:xDYI6l7I
雪「ひゃぁん。かなちゃ〜ん。こわ〜い♥」

奏「だ,大丈夫だよ。ゆきちゃん。」ブルブル

雪「きゃぁ〜ん。」ギュッ

奏「ははは,こういうときは早く寝る!」

雪「ねぇ,かなちゃん?ギュッとして。」潤んだ瞳で見つめながら

奏「……うん。」ビクビクしながら実はテレテレ


こうですか?スミマセン。
でも雷はいいシチュエーション♪
399名無しさん@秘密の花園:2008/08/30(土) 00:21:53 ID:NIzbgGc4
最近 いまいち盛り上がりにかける気が… もっと盛り上がってもらいたいが、しかたないのか…?
400名無しさん@秘密の花園:2008/08/30(土) 00:23:45 ID:bXcFYt9E
スレのこと?オリジナルのこと?
スレの活性化のためには燃えシチュを投下するという
燃料を入れなければならない。
401いきなり投下1/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:38:38 ID:bXcFYt9E
「はい,かなちゃん。」

にこやかに奏を呼ぶ雪乃の手にはまるまるバナナが‥‥。
マジックで「カナ」と書かれているのは気のせいだろうか。

「あ〜!あたしのまるまるバナナぁ!」

何か作業をしていた奏は横目でチラ見をすると,直ぐに向き直ってそう叫んだ。

「はぁ〜い。お姉ちゃんが,食べさせてあげる〜。」

雪乃は奏の目の前にそれをつきだして嬉しそうに言うが,奏は呆れた顔をしてそれをあしらった。

「いやいや,ってかさっき夕ご飯食べたばっかっしょ‥‥。」
「食べないのぉ?いらないんだったら私が食べるぅ〜♪」

さも残念と言わんばかりに深い溜め息を吐きながら,その表情は爛々と目を輝かせた獲物を狙う顔だ。

「だって〜。食べて食べて〜ってずっと言ってるんだよぉ?食べてあげなきゃ可哀想でしょ?」
「だ〜か〜ら〜,それはあたしのまるまるバナナだってばっ!」

雪乃の手からまるまるバナナを奪い取ると奏は元あった場所にそれをしまう。

「もう,油断も隙もないんだからっ!もうっ!」

残念そうにそれを見送ると,懲りずに雪乃は口を尖らせて言う。

「食べて食べて〜って言ってるのはまるまるバナナだけじゃないもん。」
「ん?まだ他にも何か狙ってるんだ‥‥。」
「次の美味しいもの,食べちゃおうかな〜?」

しばし見つめ合う二人。一瞬の沈黙が訪れる。

「ん〜〜〜いひゃあいひゃあい!!」

言うが早いか,奏は雪乃の頬をつまみあげて締め上げる。今日もよく雪乃の頬は伸びた。
雪乃が反省の言を述べるのを確認して,奏は雪乃を開放し,自分の席に戻る。
引っ張られた頬を撫でながら,雪乃は机に向かう奏を見つめた。
雪乃は頬をさすりながら幸せそうに微笑んでいた。

「ん?なに?」

視線に気が付き,奏はちらっと雪乃の方を向く。

「ううん,なんでも。真剣な顔してるかなちゃんもだ〜い好き♥」
「ばっ‥‥何言うのよ!いきなり‥‥。」

何気なく交わされた言葉に,奏は頬を染め,プイっと前を向きなおす。
しかし,雪乃からは耳まで真っ赤にした奏がよく見えた。

「照れちゃって,可愛いんだからぁ〜♥」
「はいはい。ふざけてないでやることやっちゃいなさい。」
「ぶ〜。かなちゃんのいけず〜。」

奏をいじって機嫌のよくなった雪乃は,ウキウキとブログの更新を始める。
奏はそんな雪乃の様子を一通り眺めると,奏はふぅ〜っと一呼吸して,また黙々と作業を続けた。
402いきなり投下2/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:39:39 ID:bXcFYt9E
一時はどうなるかと思われた奏の家出(寮出?)も咲夜の機転で事なきを得た。
今では以前にも増して雪乃と仲睦まじく過ごしている。
でも一つだけ違うことがある。雪乃はそれを気にしていた。
隠し事なんてまったくと言っていいほどないはずなのに,奏は何か隠している。
雪乃はそれが心の片隅に引っ掛かっていた。
聞けない間柄ではないはずなのに,なぜかそれを聞くのを躊躇ってしまう。

雪乃は一度だけ聞いた。
真面目に聞くのがなんだか怖くてちょっとふざけて尋ねた。

「咲ちゃん家でなにかあったの?」
「‥‥ん。」

一瞬奏が返事をためらったように見えたけれど,
その後すぐに神山大豪邸の話題に移ったので深くは追及しなかった。
唯一,いつもにもまして強く握った奏の手が,雪乃にはとても印象的だった。

あれから,幾日か過ぎ,まるであの時の出来事が嘘のように今は穏やかに過ごしている。
咲夜の奏に対する際どいアプローチも相変わらずで,雪乃を買収することにも余念がない。
でも少しだけ違う。奏の雰囲気が変わった。きっと奏自身も気付いていない微妙な違い。
多分雪乃にしか分からないだろう。

『食べて食べて〜って言ってるのはまるまるバナナだけじゃないもん。』

雪乃の言わんとすること‥‥‥。それは奏の雰囲気の違いだった。
以前とは違うそのわずかな違いに,雪乃は戸惑っていたのだ。

―― 気を緩めたら,キス以上のことをしかねない誘惑のオーラ ――

でもそれこそ,今度こそ取り返しのつかない出来事になってしまったら‥‥。
簡単には踏み出せない一歩に,雪乃は戸惑いを隠せなかった。
奏をそんな風に変えたのはきっと咲夜‥‥。
雪乃はとある考えに行きついていた。しかしそれは確かめようもないことだ。
いや,奏が口にしようとしないのだからむしろそれが証拠と言えるかもしれない。
でもいつまでもそんなもやもやとした気持ちを抱えているわけにはいかない。
機会を‥‥二人を繋ぐ絆を確かめあう機会を雪乃は待っていた。

「さってと,今日の課題終わりっ♪」

鼻歌を歌いながら機嫌よさそうに奏は両手をあげて体を伸ばした。
どうも,本日の仕上がりは思った以上によかったようだ。
いそいそと先ほどしまったまるまるバナナを持ち出して自席に戻る。
じーっと雪乃は視線を送る。まるまるバナナと奏を交互に見つめた。

「ごはん食べた後じゃなかったの?」
「課題終わったからいいの〜。」
「ひとりで‥‥‥食べるのぉ?」

いつの間にか奏のそばまで移動してきた雪乃は椅子の背もたれを抱え込んで,
子犬のような目で奏を問いつめる。
雪乃の潤んだ目に見つめられて,奏はその瞳に見入ってしまう。
照れた様子で視線を逸らしながら,奏は答えた。

「‥‥‥‥‥えとっ‥‥はんぶんこ‥‥‥しよっか?」
「うん!」

奏は器用にバナナごと半分に割ると,生クリームの多い方を雪乃に渡した。
おいしそうにぱくつく雪乃を眺めながら奏もおいしそうにまるまるバナナにぱくついた。
403いきなり投下3/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:40:30 ID:bXcFYt9E
「雪ちゃん。ほっぺに生クリームついてるよ。」

一心不乱に食べきった雪乃の頬に生クリームを見つけると,指を伸ばしてすくい取ろうとする。
しかし雪乃は奏から一歩下がってそれを避けた。
そしてそのまま雪乃は奏を上目遣いで見つめる。見つめたまま,またそっと近づいた。
さっきよりももっともっと近くに‥‥。
その仕草に奏は胸が熱くなるのを感じた。
雪乃が奏にさせようとしていることがなんとなく予想できたからだ。
そして想像通り,雪乃は生クリームが付いていると指摘された頬をそっと奏に突き出した。

「か〜なちゃん。ん〜〜♥」

指以外の何でこの生クリームをとらせようというのか。
雪乃の仕草に一瞬たじろぐ奏だったが,ごくっと唾を飲み込むと,
雪乃の魔法に一瞬で堕ちてしまったかのように奏はそっとそこへ顔を寄せた。
そして伸ばした舌で,雪乃の頬についた生クリームを舐め取る。
しっかりとついた生クリームはちょっと舐めるだけでは取りきれず,
必然的に少し力を加えることになる。
柔らかい雪乃の頬に奏の舌先がツツっと沈みこんだ。
あの日以来,雪乃とキスしていない。
意識しない程度に欲求不満だったのか,
奏はやわっこい雪乃の頬をしばらくの間堪能していた。

奏も自分の変調が気になっていた。あの日以来‥‥‥咲夜と抱き合ってから,
無性に雪乃が恋しくて仕方なくなる瞬間がある。
でもそんな自分に戸惑って,また素直になれないでいた。
あの日以来,雪乃は気遣っているのかキスすらしてくることはなかったのだ。

奏が感じていること,それは不安とかそういう類のものではなくて‥‥。
ただもっと雪乃を傍に感じていたいだけ。あとは,後ろめたさが‥‥少し‥‥。

「やぁん。くすぐったいよぉ〜。かなちゃ〜ん。」

雪乃の言葉に奏は我に帰った。
でも今日の機嫌の良さからか,奏は少しだけ行動的だった。

「ん。もうちょっとだけ‥‥。」

そう言って,奏は雪乃の頬にそのまま口付けた。
チュッと軽く音の聞こえるくらいのキス。
あの日以外,以前も以降も,奏からするのは珍しかった。

「さってと。もう寝よっか。」

呆然とする雪乃の顔に,にっこりと上機嫌に微笑んで,奏は雪乃の傍を離れた。
椅子に座ったまま,雪乃は陶然と奏を眺めていた。
心臓がトクトクと速いリズムを刻み始める。奏の行為は,雪乃の心を揺さぶった。
刺激された心は,堰き止めていた想いを少しずつ溢れさせる。

ちょっとだけ‥‥。もうちょっとだけ‥‥。

胸が張り裂けそうに苦しい。辛いわけじゃない。
でも堪え切れない想いが胸いっぱいに広がって,切なかった。
雪乃は何かに引き寄せられるように奏に向かって歩き出す。

「かなちゃんばっかりズルいよ。」

雪乃は寝る準備を始めた奏の背中をそっと抱き締めた。
どちらの鼓動だろう。忙しなくトクトクと脈を打っている音が体に響いている。
思いがけない行為に奏は戸惑いの声を上げるが,構わず雪乃は強く抱きすくめた。
404いきなり投下4/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:41:03 ID:bXcFYt9E
「私も‥‥もう少し‥‥。」

雪乃は鼻先を奏の項に当て,その感触を楽しみながら言った。
むずむずとした何ともいえない刺激が奏の背筋に響いて上擦った声が漏れる。
それを聞いて,また悪戯心が刺激されたのか雪乃は
軽く唇でそこに触れながら奏の様子を探っていた。

「ちょっ!!ゆきちゃん?!」
「なぁに?」

慌てて雪乃を振り解こうとする奏の無防備な耳朶を雪乃が隙を見て甘噛む。
すると艶っぽい吐息を漏らしながら奏の抵抗の手は緩んでしまう。

「ふっ‥‥。」

雪乃は漏れる息を噛み殺している奏の髪に手を伸ばして,まだ纏められていた髪を解いた。
ふわっと落ちる髪とともに全身から力が抜けたように奏もその場に崩れ落ちた。
奏の様子を目を細めて確認すると雪乃は一人ベッドに腰掛けた。

悩ましい刺激から解放された奏だったが,解放された今も落ち着かないのか
艶っぽい吐息とともに潤んだ瞳は宙を彷徨っていた。
ドキドキしたままの胸を押さえながら,奏をこんな風にした張本人を探す。
恥ずかしさと切なさが入り混じる複雑な感情のまま,部屋のぐるりを眺めると,
最後に視線を向けた先に雪乃はいた。雪乃は少しだけ挑発的な笑顔を奏に向ける。
奏は更に鼓動が早くなるのを感じた。

雪乃は奏を誘うようにそっと手を伸ばした。
奏はそれに誘われるままに手を伸ばした。
そっと触れ合う手は躊躇いがちに触れ合う。
そして雪乃の指を遠慮がちに奏は握った。
その手はいつもにも増して熱くてしっかりと二人を繋いでいた。
誘われるままに奏は雪乃の隣に座る。
でも見つめ合ったままの視線はそらすこともできず,雪乃に捕らえられたままだ。
見つめ合う視線は近くなり,奏は雪乃と額を触れ合わせた。
高鳴る鼓動は収まることを知らず,ただ奏の中に潜む欲求が高まっていることを知らせていた。

「ゆきちゃん‥‥ちゅー‥‥してもいい?」

雪乃からの返答はない。
でもふれあう額は‥‥握り合った手は‥‥とても優しかった。
奏はゆっくりと雪乃に唇を重ねた。自分からするのは初めてではない。
でもこんな気持ちでキスするのは初めてだった。

雪乃に触れたい。もっと‥‥感じていたい。

言い表せられない衝動が奏の中で渦巻いていた。
その衝動は奏を意のままに動かす。
求めるままに雪乃の中に忍ばせた舌先は気の済むまで雪乃を味わおうとしていた。
少しずつ激しさを増す奏の口付けに戸惑うこともなくそれを受け入れた雪乃は
高揚する気持ちと裏腹にわずかに影が差していた。

少しの間も逃さず奏は求め続ける。
触れ合う唇は唾液に塗れ,絡み合った唾液を二人で分かち合う。
飲み下しきれない唾液は雪乃の頬を濡らした。
いくら求めても求めきれない。
とめどなく溢れる想いのままに奏は雪乃を求めていた。

どちらからともなく距離をとると二人の間をつなぐ糸が煌めき,途切れた。
熱い溜息を吐きながら奏は雪乃にすがりつくように胸元に倒れ込んだ。
405いきなり投下5/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:41:37 ID:bXcFYt9E
「‥‥ごめん。ゆきちゃん。」

弾む気持ちを落ち着けるためか顔を雪乃の胸に埋めながら投げやりに言った。

「‥‥なんで?」
「‥‥。」

奏に問い返す雪乃だったが奏からの返答はなかった。何かを押し黙るような
重い空気が立ち込める。でもその空気を破ったのは雪乃だった。

「咲ちゃんに‥‥‥許したこと?」

ビクッと奏の体が強張る。
その強張りを解そうとするかのように雪乃は奏の頭を撫で,優しく髪を梳いた。

「分からないと思った?」
「‥‥うん。でも‥‥なんで?」
「さぁ,何ででしょう?」

奏の心配など余所に雪乃はいつもの調子で答える。
それがなんだか気恥ずかしくて,奏は再び顔を雪乃に埋めるのだった。

「本当はね,色々気になることがあったんだ‥‥。」
「そう‥‥なんだ。」

なんかバカみたいだね,あたし‥‥と自嘲的に笑う奏の顔を
雪乃は上向かせて自分の前に持ってきた。

「ううん。私のためなんでしょ?いっつも優しいんだからぁ,かなちゃんは。」

今だってバカみたいといいながら奏の目尻には涙が浮かんでいた。
知ったら雪乃が傷つくかもと,そればかりを気にしていた。
それと,雪乃以外の人と関係した事が後ろめたかった。
軽い気持ちじゃない。でも軽率だった自分を奏は責めていた。
雪乃はそっと奏の目尻にキスした。
雪乃は奏をあやすように何度も口付けると,奏の緊張が少しづつほぐれていく。
雪乃が奏の唇にちゅっとキスすると,いたずらっぽい表情で奏に問いかけ始めた。
にっこりと微笑む雪乃の顔に隙はなく,奏はその瞳に見入られたまま逃れることはできなかった。

「咲ちゃんになんていって口説かれたのかなぁ〜?」
「なんてって‥‥。」

今度は雪乃が奏に詰め寄る。
じりじりと後退する奏との距離を縮めるようにベッドの隅へ追い詰める。
奏は背中に壁の感触を感じると同時に唇を柔らかい物で塞がれたのを感じた。

「んんんっ!!」

奏に逃げ場はなかった。
今度は雪乃の口付けを一方的に受けることとなる。
しかし,なんと甘美なキスだろう。
さっきの奏の本能的なキスに対して雪乃のキスは慈愛に満ちていた。
丁寧な愛撫は奏の理性を溶かすには十分すぎて,奏は頭の芯が蕩けるように熱くなるのを感じた。
咲夜のキスとも違う。雪乃の官能的なキスに奏は陶酔していた。

「‥‥それで?」

解放された唇からは熱い溜息が零れる。
奏の熱に浮かされたような瞳は雪乃に捕らえられたままだった。
雪乃はまるで暗示でもかけるように奏に微笑みを向け返答を促した。
406いきなり投下6/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:42:08 ID:bXcFYt9E
「咲ちゃんの好きを教えてくれるって‥‥。」
「咲ちゃんの好き?」
「あたし‥‥ゆきちゃんに対する気持ち‥‥分かんなくなってたから‥‥。」

雪乃は少しづつ話し始める奏に相槌を打ちながら頬に額に何度も口付けていった。

「それで‥‥優しくちゅーされて‥‥。」
「私とどっちがよかったのかなぁ?」
「ふぅん‥‥ゆきちゃん‥‥ゆきちゃんのちゅー‥‥好‥きぃ‥‥。」
「ふふふ。かなちゃん可愛い。」

雪乃は奏の好きな雪乃のキスを再びする。
その行き先は唇を離れ,敏感な奏の耳をたっぷり舐ると首筋にかけてそっと触れ合わせる。

「それから‥‥どんなことされたのかなぁ?」

奏の上擦った艶やかな吐息を耳にしながら雪乃は楽しむ様に唇を滑らせる。

「体中にちゅーされて‥‥なんかふわふわした感じがして‥‥。」
「気持ち‥‥よかったんだ。」

雪乃は咲夜がつけたと思われる鬱血の痕跡の上から新しく印を付け直した。
奏は気付いてないようだったが奏が戻ってきた日から雪乃は気になっていたようだ。
しかし雪乃自身も実際にそれを目にしたことなく,当初は半信半疑であった。

「気持ちいいとかじゃなくて‥‥なんか凄く寂しかったから‥‥ゆきちゃんがいなくて
 ‥‥あたし凄く‥‥心細かったから‥‥。」
「咲ちゃん‥‥優しかったでしょ?」
「ん‥‥体が半分無くなったみたいに不安定だった‥‥咲ちゃんの優しさに‥‥あたし甘えてた‥‥。」

ゆきちゃんから逃げたのはあたしなのに‥‥と上擦った声を響かせるのにそれは物悲しかった。

「あたしの頭の中‥‥ゆきちゃんのことで一杯だったのに‥‥それでも良いからって‥‥。」

服の中に滑り込んだ雪乃の手は奏を包み込むように抱いた。
そっと背筋に沿わせて指先で撫でると首を反らせて奏は艶やかに鳴いた。

「どんな風にされたの?」
「どんなって‥‥ぇ?」
「ちゅーだけじゃないでしょ?他にどんなことされたのかな?」

全身から力の抜けた奏は雪乃に促されるままベッドに横たわった。

いたずらっ子の口調で楽しそうに囁きながら雪乃は優しくキスの雨を降らす。
ゆっくりと奏の服を脱がしながら何度も囁いた。

「ほらぁ,かなちゃん。」
「やだっ‥‥言えないよっ‥‥そんなのっ‥‥。」
「言えないようなこと‥‥したんだ。」
「‥‥っぅん‥‥。」

奏は必死に拒否の言葉を紡ぐが,雪乃の優しい愛撫は次々と官能的に奏を揺さぶる。
雪乃は奏を煽るように奏に刻まれた刻印の痕跡を一つ一つ丁寧に解説を始めた。

「かなちゃんは気づいてないようだったけどね‥‥。」

そっと先ほど口付けた場所に触れる。

「咲ちゃんの残したキスマーク‥‥見つけちゃったんだ。」
407いきなり投下7/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:42:40 ID:bXcFYt9E
びくんと奏の体が弾んだ。

「ほらぁ‥‥ここにも。」

雪乃は奏の鎖骨の傍にあったもう薄くなりつつある跡をペロッと一舐めし,
そこもまた少し強めに吸った。新しく付けられた刻印は鮮やかに奏の肌に刻まれる。

「咲ちゃん,上手だね。ギリギリ服から隠れるところについてる。それに‥‥。」
「‥‥かなちゃんが可愛くなるとこばっかり♥」
「はぅっ‥‥ふっ‥‥。」
「ほらぁ‥‥こっちも‥‥。」

雪乃は次々と痕跡を探り当てながらその跡の上に新しい自分の印を残していった。
指摘した中の殆どは咲夜とは何も関係ないのだが元々気付いていない奏にはわかりようもない。
それに今は誤魔化せない位にはっきりと鮮やかに雪乃の刻印が残されていた。
一際敏感な所ばかりを執拗に舐られ,吸われる度にそこはじんわりと熱くなる。
咲夜の時とは違う。奏は確実に自分が興奮していると感じた。
雪乃に触れられる度に体は喜びに震え,口付けられる度に官能の熱が広がる。
見つめられる視線は優しくて包み込まれるような安らぎを感じた。

「はぁ‥‥ん‥‥ゆきちゃぁ‥‥んっ。」
「咲ちゃんもこんなコトしたのかなぁ?ねぇ,かなちゃん♪」
「あ‥‥ぁ‥‥もっ‥‥言わないで‥‥ゆきちゃん‥‥。
 ゆきちゃんが‥‥いいっ‥‥も‥ゆきちゃんじゃなきゃ‥‥ダメ‥ダメなんだ‥‥からっ‥‥。」

熱に浮かされたように繰り返す奏は雪乃をしっかりと抱きしめていた。
くすっと微笑みながら,嬉しそうに雪乃は言った。

「かなちゃんてば,ずっと私に"食べて食べて〜"って言ってるんだもん。
 ちょっとは咲ちゃんにも感謝しないといけないのかなぁ?」
「なん‥‥でっ?」
「だってかなちゃんが咲ちゃんと何にもなかったら,
 かなちゃんの事,こんな風に抱き締められなかったよ?」

もう,悔しいなぁと雪乃は顔をくしゃくしゃにして奏に笑みを見せた。
咲夜がいなければ奏は自分の気持ちすら分からなくなっていたのだ。
お互いに見つめ合うと,どちらからともなく,くすっと微笑み合った。
穏やかな笑顔がお互いの不安を埋めていく。そして素直な気持ちを言葉にする。

「っん‥‥抱いてよ,雪ねぇ。あたしはゆきちゃんが一番好き‥‥大好きなの。」
「うん‥‥私もかなちゃんのこと大好き。一杯ちゅーしたいし,もっと沢山かなちゃんのこと感じたい。」
「いいよ‥‥あたしはゆきちゃんだったら‥‥ううん,あたしもゆきちゃんと同じ。
 ゆきちゃんのこと‥‥いっぱい感じたい‥‥。」

震える奏の唇に雪乃のそれが重なる。触れ合う唇は温もりと気持ちを伝え合う。
とき解された心は柔軟にお互いを包み込み‥‥。

「気持ちいい‥‥。」

奏は胸一杯に広がる充実感に酔い痴れていた。
それまで感じたことのないような一体感。
優しい温もりに包み込まれ慈しまれる悦びを素直に感じていた。

「かなちゃんのエッチ〜。」

雪乃は奏の胸の膨らみを大事に撫でながら,色付いた先端に口付ける。

「はぁん‥‥そういう意味じゃ‥‥ぁ‥‥ふぅん。」

感じるままに奏の口からは甘く艶やかな声が漏れた。
408いきなり投下8/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:43:11 ID:bXcFYt9E
「ん‥‥わかってる‥‥。わかってるよ‥‥かなちゃん‥‥。」

何度も奏の名を囁きながら雪乃は奏の胸を優しく揉み解し,丹念にそこを舐る。
奏から漏れる喘ぎは少しずつ激しさを増す。
体中に広がる心地よい刺激が奏の心中をくすぐった。

奏の声が聞こえる度に雪乃は胸が熱くなる。
滑るように奏を撫でる手はひどく敏感でそれだけで頭の奥が熱くなる。
こんな気持ちを,どう表現したらいいのだろう。

「かなちゃん‥‥好き‥‥。」

求められることが嬉しくて,受け入れてくれることが幸せで‥‥。
二人の息遣いと衣擦れの音が部屋を支配する。
サラサラと雪乃の髪が奏を弄るとまた熱い吐息が漏れた。

「ゆきちゃんも‥‥脱いでよ‥‥。」
「もぅ。恥ずかしがり屋さんなんだからぁ〜。」
「そっ,そんなんじゃないよ。ただ‥‥。」
「ふふっ。こうしたいんでしょ?」

肌けた胸を奏に押しつけるように雪乃は肌を重ねる。
熱く火照っているのをお互いに感じ,愛しさがこみ上げてきた。

「これで一緒だよ♥」
「うん‥‥‥。」

全身で感じる温もりが心地いい。奏は求めていた温もりを得て,満足そうな笑顔を見せた。
しかし雪乃は,頬を高揚させ奏を驚かせるようなことを言ってのけた。

「それじゃ,私も人に言えないようなことぉ,かなちゃんにしちゃおっかな?」
「ひぇっ?あっあぁ‥‥ちょっ,ちょっと待って‥‥,待ってってばぁっ。」

するっと,奏の衣服を取り去り,全裸にしてしまう。
奏の足の間に入り込み,雪乃はそっと奏のふとももに指を這わせ始めた。

「どこまでされたの?」
「‥‥どこって?ふぁ‥‥やぁだっ‥‥そんな風に触んないでっ‥‥っくぅ‥‥ん。」
「教えてくれるまで,放してあげな〜い♥」
「そんなの‥‥言えない‥‥よぉ。」

ゆっくりとせりあがっていく雪乃の指先を感じながら,奏は鼻から抜けるような甘い声で呟く。

「まだ触ってないのに‥‥ほらぁ‥‥すごい‥‥。」
「ぁ‥‥見ないで‥‥。」

問答無用に開かされた両足の付け根がもう十分に濡れているのが見て取れた。
ヒクヒクと震えながら,そこは何かを求めているようだった。

「ねぇ,かなちゃん。どんなふうにされたのか,かなちゃんがしてみせて♪」
「っ!!‥‥‥もしかして‥‥やっぱり怒ってるの?」

あまりの雪乃の言動に,奏の体が強張る。
すまなさそうな元気のない声が,雪乃のもとに届いた。

「ううん。違うの。‥‥‥う〜ん。やっぱり怒ってることにしとこっと♪」
「‥‥‥?」

雪乃はくいっと奏のふとももを持ちあげ,両膝を開くような格好に持っていった。
奏は頬をひときわ赤く染めるも,抵抗する様子はなかった。
409いきなり投下9/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 04:43:42 ID:bXcFYt9E
「かなちゃんこんなに可愛いんだもん。‥‥私,ちょっと悔しいかな?」
「‥‥ゆきちゃん。」
「だからぁ,かなちゃんが私の言うこと聞いてくれたら,機嫌♥直してあげる♪」

ぺろっと舌を出して,奏に微笑みかける雪乃に奏は見惚れてしまった。
自分のすべてを受け入れてくれる雪乃に感謝しつつ,思案する。

「ほんとに,ほんとに‥‥その‥‥したら‥‥許してくれる?」
「うん♪」

邪気のない笑顔で答える雪乃に,ため息を吐きながら奏はじっと雪乃を見つめた。
魅入られる瞳はまっすぐで,胸の奥底まで見透かされているみたいだ。
奏は自分のしようとしていることに顔が紅潮してくる。
しかし,雪乃の視線に隙はなく,期待の色に染まっていた。

おずおずと,指を伸ばし,奏はそっと指先を自分の愛液で濡らした。
その動きひとつひとつも逃さず,雪乃に見られている。
奏は体の奥の方がずくっと疼くのを感じた。
そしてまたそこは新たな体液で満たされていく。

「あっ‥‥‥。」

少し触れるだけで,そこはとても熱くて信じられないくらい敏感になっていた。

「っぁ‥‥ぁん‥‥。」

濡らした指先を,前後に動かして指をそこに馴染ませる。
柔らかく弾力のある秘襞がするりと擦れるたびに,電気のような刺激が奏の背筋を走った。

「はっ‥‥はぁっ‥‥。」

指先を秘芯に向けて移動させると,指先にコリコリとした感触を感じた。
しかし,それは冷静ではいられないくらい強い官能をもたらした。

「そこが‥‥いいんだ‥‥。」

雪乃は顔を紅潮させ,奏を見守る。

「咲ちゃんにもしてもらったのかな?」
「ふっ‥‥ん‥‥したっ‥‥されたっ‥‥でもぉ‥‥。」
「でも?」
「全然違っ‥‥こん‥なっ‥‥こんな‥にっ‥‥。」
「気持ちいいの?かなちゃん,すっごくエッチな顔してるよ?」
「はぁ‥‥言わないでぇ‥‥いっちゃ‥やぁっ‥‥ん。」

雪乃の言葉とともに,指の動きは激しさを増し,奏は艶やかに体をくねらせ喘いでいた。

「ダメぇ‥‥ゆきっ‥‥なんっ‥‥くるぅ‥‥。」
「気持ちよくなるとこ‥‥見せて。」
「ふぅ‥ん‥‥見て‥‥て‥‥もっ‥‥ダメっ‥‥はぁ‥‥んんんっ!!」

びくびくっと体を震わせ,甲高い声をあげて奏は弾けた。
ぴくぴくと震える体と,激しい呼気の音が雪乃の前に広がった。

「ね‥‥私も触っていい?」

言うよりも先に,雪乃は奏に覆いかぶさるようにして抱きながら,片手を奏の下腹部へ向けた。
脱力して無防備な奏は,何が起きたか分からないという表情をしていたが,
新たに湧き上がる刺激に,何とか状況をつかんだ。
410いきなり投下10/10  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 05:03:08 ID:bXcFYt9E
「もっ‥‥今イったとこだからっ‥‥っ!」
「だってぇ,かなちゃんとっても可愛いんだもん。我慢できないよぉ。」
「ちょっ!我慢てっ何よぉ。」
「今度はぁ,私がかなちゃんのこと気持よくしてあげる♥」

雪乃はたっぷりと濡れた奏の秘所を指でなぞり,ぷくりと膨れた秘芯をそっと撫でた。
そこはよほど敏感になっているのか,触れるたびに奏は甲高い声をあげて喘いでいた。
その様子を雪乃は目を細めて楽しむと,今度はさらに奥を目指して指先を進めた。
溢れる泉の源泉に向け,弾力のある肉壁を分け入っていく。

「ふぅん‥‥んっ‥‥んぁっ‥‥。」

眼尻に涙を溜め,雪乃を見つめる奏の顔は艶やかで,雪乃はそっと唇を寄せた。
涙を舐め,唇を重ねると,同時に指先を奏の奥へ深く沈めた。
濡れそぼったそこは熱くて,雪乃の指をきゅっと締め付ける。
唇を塞がれたままなので,奏はうめき声を洩らす以外にできることはなかった。

「どう‥‥かな?こんなこともされたかなぁ?」

奏の中に指をなじませると,雪乃はやっと奏を開放する。
激しく息を吐きながら,なにかに耐えるように奏は言葉を紡いだ。

「っ‥‥ない‥‥雪ちゃんが‥‥初めて‥‥っやぁ‥‥そこっ‥‥あんまり動かさなっ‥‥。」
「ここがいいの?」

コクコクと首を振り,奏は答えた。もう声は言葉にならない。
奏はまだ経験したことない激しい昂ぶりを体の奥底に感じていた。

「今,かなちゃんの中に私の指が入ってるよ。すっごく熱いの。」
「っ‥‥どうにかぁ‥‥なっちゃぅ‥‥よぉ‥‥。」
「大丈夫,お姉ちゃんが一緒にいるから。大丈夫だよ。」
「はぅっ‥‥雪ちゃっ‥‥ゆきちゃぁ‥‥ん!!!!」

奏の頭の中が真っ白になっていく。
でもしっかりと雪乃に抱きしめられている感覚だけははっきりしていた。
奏ももう二度と放さないといわんばかりにきゅっと抱きしめると,
荒れ狂う快楽の波に身を任せ,意識を解き放っていった。

「かなちゃん,イジワルしてごめんね♥」

奏を横たえ休ませると,雪乃は奏の頭を撫でながらそう呟いた。
もしかしてあの時言わなければ,こんなに奏を苦しませることもなかったのにと
雪乃は後悔しない日はなかった。
でも,雪乃は言った。そして奏はそれに答えた。
今日もまた,奏を苦しめたことを雪乃は後悔していた。
でも,今雪乃の目の前には奏の無防備で安らいだ顔が小さな寝息を立てている。

「私にはね,かなちゃんのいない生活なんて考えられないんだよ?」

あどけない奏の頬をつついて,雪乃は奏を抱き寄せた。
二人はお互いに求めたぬくもりに包まれて眠りにつく。
新しく繋いだ二人の絆を大事に育てていくために。

目覚めたら,きっと一番の笑顔を見せられる。
一番大切なキミのそばで‥‥‥。
411おわり  ◆yuri0euJXw :2008/08/30(土) 05:08:34 ID:bXcFYt9E
10レスなのに連投規制された(T~T)

お目汚し失礼しました。一応337の続きのつもりです。
ちょっと萌分が足りなくて勢いが!!‥‥日本語おかしくてすみません。

こんな駄作でよろしければ,
創作意欲維持向上のために忌憚ないご感想をお聞かせください。

あと萌シチュキボン 雷はよかった。ちなみに398もボクですww

あぁ,早く3話こないかなぁ。
412名無しさん@秘密の花園:2008/08/30(土) 23:02:27 ID:NIzbgGc4
SS乙でーす。


咲ちゃんとかなちゃんはちょっと… と思ってたんですが雪ちゃんのお仕置きというか これもありだなって感じました
雪ちゃんの言葉責めに萌でした

二人のやりとりも自然で良かったです
413名無しさん@秘密の花園:2008/08/30(土) 23:09:44 ID:NIzbgGc4
萌シチュか〜


夏だし(本編は冬だが)夏祭りとかどう?浴衣姿 途中雨に降られて〜とか こんなんしか浮かばん。参考にならなくてスマンort
414名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 01:42:30 ID:D3oqPhsT
乙でした!!!
雪ちゃん鬼畜な言葉攻めを予想してたのに
めっちゃ奏ちゃん想いな雰囲気で感動したのは俺だけ?w

雪ちゃんの新たな一面を見たようですごく良かったよ!
エロ分は少ないかもしれないけどw萌え分は十分

萌えシチュね〜
二人で映画を見たら、ラブシーンがエロくて
寮に帰ってから妙な気分になる…無いな…orz
「Lの世界」をレンタルしてきて…ダメだな

じゃあ試着室に二人で入って変な気分になる展開www
雪ちゃんが奏ちゃんの水着を選んであげる、ってもう時期外れだが
415名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 04:32:30 ID:ckRmLlLk
ああ、やっぱりいいなあ(*´Д`)=зこのドラマCD出たら絶対買うわ。


今まで出てきた萌シチュを混ぜたらどうだろう。

夏祭り→雷and夕立→人気の無い所で雨宿り→奏ちゃんが雷怖がってる→ユキちゃんがやさしく抱きしめる。(エロなし)
昔から雷鳴った時はいつもユキちゃんが抱きしめてくれたね…的な回想あれば最高!
ここまで書いたなら自分で書けやって話なんですがね。文才が無さ過ぎて情けなくなります。


CDTVでテーマソングがランクインしてたね。一瞬やったけど咲ちゃんがお茶の間に!おめでとう!
416名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 07:35:12 ID:s0odW5Lt
水着いいな…
417名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 09:49:54 ID:O0A7orPP
お風呂場で雪ちゃんの首筋にキスマークらしきものを発見(ただのアザ)。
気になって仕方がないのに聞けないヘタレな奏。
雪ちゃんが寝てから確認しようとする奏だったが、雪ちゃんまた狸寝入りw
奏の方からキター!とwktkする雪ちゃん、みたいなコメディタッチどうかな?w
418名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 09:51:36 ID:J2sqJ5T5
>>411
神だ、神がまた降臨されたど!
言葉責めイイ。
やっぱ奏ちゃんはMだなっ。
419名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 19:45:04 ID:s0odW5Lt
たしかに神だな。

萌ポイントおさえてるな。

作家さん違うのもあるだろうがいままでのSSまとめて本にしてほしーよ
420名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 22:36:41 ID:VcxVr92g
ワシが本にして無料配布してやろうか?
421名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 22:39:32 ID:KfCY7e86
ウザいからさげ進行でヨロ

>>419
 大文字はダメよん。
422名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 22:58:50 ID:VcxVr92g
ワシはage信仰
423名無しさん@秘密の花園:2008/08/31(日) 23:00:40 ID:VcxVr92g
sage信仰のsageマンババア

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
424※thx!!  ◆yuri0euJXw :2008/09/01(月) 00:52:22 ID://GlKPZ9
>>412-419
コメありがとうございます!!!読んでいただけ手光栄です。
もうちょっと勉強してから,鬼畜言葉攻めに挑戦したいと思います。
かなちゃんを咲ちゃんと絡めちゃった罪悪感があったので,
かなちゃんと雪ちゃんの絡みを展開したかったんですww

ただ,体力(と文才)なくて最後がうまく閉まらなかった。orz

414と415と特に417のプロットにwktkしたので,また書けたら投下したいと思います。ヨロシク。

コマコマと投下ネタも増えてきたので,まとめサイトでも考えましょうか?
てかなんでもいいので職人さんの降臨をお待ちしてます。
電波受信率低いんで,萌えシチュをいつも募集しています。

415さん,思いきって書いてみませんか?
425名無しさん@秘密の花園:2008/09/01(月) 21:12:38 ID:ZNP+M0W3
さくちゃんの部屋の写真にメイド?のコスしてるかなちゃんあったよな?
で、萌しちゅなんだが
文化祭 嫌がるかなちゃんにメイド服とか猫耳を持って迫るゆきちゃん

最初はふざけてやってたんだけど 嫌がってるかなちゃんが可愛くてそのまま襲っちゃう〜とか!
426名無しさん@秘密の花園:2008/09/03(水) 01:17:18 ID:xaf1k/Qs
百合が俺の人生。

小説チマチマ書くかも。
そんなに時間は無いがな…
427名無しさん@秘密の花園:2008/09/03(水) 19:53:17 ID:NOP57tAP
おっ!新たな職人さん登場!?
428名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 19:31:42 ID:DdvQ0qiy
だが、その後>>426の姿を見た者はいない・・・。



429名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 20:48:46 ID:WNLTVSOY
きたああああ


長らくお待たせしましたm(__)m
「Candy boy」episode:03「コエラレナイカベ」が、9月26日(金)19時に配信決定しました!!
今回は北海道編。実家に帰った2人ともう1人…。そこで待っていたのは…。

3話まで待ちきれない人は1話、2話を見て復習してね!
お楽しみに!!

http://candyboy.jp/movie/
430名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 21:44:53 ID:LrrH+C1t
コエラレナイカベってなんて意味深なタイトルなんだwww

妄想が膨らむwwwwってかはよ見たいwww
431名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 23:59:23 ID:UDkVJFBy
キター!

いやーテンション一気にあがりました

ラジオのほうも3回目放送日だし4回目にはかなちゃんの中の人来るみたいだし楽しみだ!!
432名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 01:29:56 ID:Y1AY8Gs4
かなちゃんをめぐってしーちゃんVSさくちゃんの戦いが幕を開けるわけですね、わかります。
433名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 03:49:14 ID:ls4pvaZy
まだ 20 日もあるじゃないかあああああああああ
434名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 05:06:34 ID:JkPnGmu3
3話がちゃんと作られてたってだけで嬉しい。


また月一配信になったらさらに嬉しいな


そういや監督ブログはもう放置(捨てた?)なのかね〜?
435名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 06:02:06 ID:ls4pvaZy
20 日間、1、2 話 1 日 1 回みて待つよorz
436勢いだけで書いてみた  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:03:16 ID:QgxVwUCq
>>425
だいぶシチュ違うけど,猫耳メイド服貰った!!!

初めから最後までエロエロ尽くしエロ尽くしです。雪乃×奏です。
自分変態だなとつくづく感じた。
駄作スマソ。
437勢いだけで書いてみた1/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:04:12 ID:QgxVwUCq
「ほらぁ,ちゃんと見て無いでしょ?かなちゃん。」
「見てるよ‥‥。」

いつもは片付けてある大きめの姿見が,今はあたしの前にあって‥‥
あたしの姿を余すとこなく映し出している。
冗談で買った猫耳カチューシャと文化祭で使ったメイド服を着たあたしを‥‥。

「っ‥‥もういいでしょ?恥ずかしいからさぁ‥‥。」
「だ〜め。約束でしょ?」

ゆきちゃんは椅子に座ってカメラを構えながら言った。

「だって‥‥言ったら絶対見に来たっしょ?」
「うん♪」

もじもじしながら,ぶっきらぼうに言うと,予想通り元気は返事が返ってきた。

「ちょー恥ずかしいんだから‥‥。」
「何でぇ?可愛いいよ〜♪指名もたくさん入ってたみたいだし‥‥。」

何枚かシャッターを切って,こともなげに雪ちゃんは言う。

「メイド喫茶じゃなくて,アートカフェ!っ‥‥指名もらっても仕方ないでしょーが‥‥。」
「はい,かなちゃん♪クルッとターンしてみて♪」

雪ちゃんはあたしの話を聞きいているのか聞いていないのか,写真を撮るのに夢中だ。
こんな風になるのが予想できたから,あたしは内緒にしておいたのに‥‥。

「とほほ‥‥。もう勘弁してよぉ〜。」
「だ〜め。私に内緒にしてたお仕置きなんだからぁ。」

そう言って,雪ちゃんは持って帰ってきたメイド服をあたしに着せた。
内緒にしてたのは本当のことだけど,ちゃっかり雪ちゃんは出店に来ていたのだ。

「‥‥言わなくたって見に来てたくせに‥‥。」

ぼそっと言うと,雪ちゃんは手を止め,あたしに向けて口を尖らせて言う。

「私はぁ,かなちゃんが”内緒”にしてた事にご機嫌斜めさんなんですよ?ぷんぷん♪」
「‥‥しっかりご機嫌みたいじゃない‥‥。」
「か〜な〜ちゃん!」
「はいはい。何でも言うこと聞いたげるから早く機嫌直してよね。雪ちゃん。」

あたしはしぶしぶ雪ちゃんの言う通りにしていた。

「じゃあねぇ〜。次はぁ‥‥。」

色んなポーズをさせられて暫く撮影会は続いた。色々ポージングをさせられ,
モデルとはこんなに大変なものかと思い知った時,徐に雪ちゃんは尋ねてきた。

「ねぇかなちゃん。スカートの下どうしてるの?」
「どうって,スパッツ穿いて‥‥。」

ゆきちゃんの顔がにやつくのが分かった。背筋がぞくっとする。
何か企んでる。直感的にそう感じた。

「かなちゃ〜ん。」
「やっ,ヤダよ。脱がない。脱がないもん。」
「まだ何も言ってないけど。‥‥‥‥でもぉ,脱いで♥」
「ヤダ!」
438勢いだけで書いてみた2/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:04:42 ID:QgxVwUCq
ただでさえ恥ずかしいのに,そんな恥ずかしい恰好できるかってーの!
あたしは必死に雪ちゃんに抗議する。でも雪ちゃんも粘る。

「‥‥‥‥何でも言うこと聞いてくれるって言ったのにぃ〜。かなちゃんのこと信じてたのにぃ〜。」

雪ちゃんがふざけてるのはわかる。でもこんなに後に引くことってあまりない。
少しは気にしてるのかな?あたしが言わなかったこと‥‥。
ちくっと痛んだ胸にあたしは抗議の手を緩めた。
それから先のことは予想できたはずなのに‥‥あたしやっぱり雪ちゃんに甘い?

「っ‥‥今日だけだからね。」

あたしはスパッツに手をかけた。見られながら脱ぐのってどうにも恥ずかしい。
それにゆきちゃんの視線を感じる。ゆきちゃんに視姦されて恥ずかしくて
死にそうなあたしをゆきちゃんは楽しんでいるようだった。

「かなちゃんのストリップ〜♪」
「ちょっと!!そんなとこ写真撮んないでよ!」
「ええぇ〜。だめなのぉ?」

脱いだスパッツをベッドに放り投げながら雪ちゃんに叫んだ。
膨れっ面をしたままこっちを向く雪ちゃんの手にはまだカメラが握られていた。
あれだけ撮ったのに,まだ撮る気らしい。あたしはごくっと唾を飲み込んだ。

「じゃあ,これからかなちゃんのせくすぃ〜な写真を撮りま〜す♪」
「なっ?!なにをっ?!」

満面の笑みで宣言された言葉に,驚きの余り声が裏返ってしまった。
予想してなかったわけじゃない。でも本当にやるなんて‥‥。

「大丈夫だよぉ。咲ちゃんにあげたりしないから♪」

いやいやいや,それは絶対ダメだって。あり得ないし。
おやつと引き換えに写真と情報ばら撒いてるのは誰よ?雪ねぇ。

「それだけはやめてっ!写真はダメぇ!」

あたしは悲壮感漂う表情で雪ちゃんに懇願していたようだ。
さすがの雪ちゃんも,写真はあきらめてくれたみたい。
ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間,雪ちゃんはにこやかに囁いた。

「それじゃぁ。今日は可愛いかなちゃんを堪能します♪まずはじめに‥‥。」
「はじめって,写真は撮ったでしょ?」
「ぷ〜〜。じゃぁふたつ目。語尾に”にゃ”ってつけてください♥」
「”にゃ”?」
「うん。初めてこの寮に来た時,かなちゃんよくにゃ〜にゃ〜言ってたじゃない?」

あれが可愛いからやってとせがまれ,あたしはしぶしぶ承諾した。
恥ずかしい写真を撮られるよりずっとましだ。

「分かった‥‥にゃ。」
「や〜ん。ラブリ〜♥猫耳メイドさんの完成〜。」

そんなに良かったのか,雪ちゃんはあたしに抱きつきながらずいぶん喜んでいた。
でもあたしは油断してた。雪ちゃんの思惑に,もっと早くから気付いておくべきだったんだ。
姿見の前に二人で並ぶ。
猫耳メイド服のあたしの後ろに部屋着の雪ちゃんが並んでいる。
不思議な光景だ。あまりの不思議さに鏡に見とれていると,耳そばで雪ちゃんの声が聞こえた

「もっと可愛いところ‥‥見せてあげる‥‥。」
439勢いだけで書いてみた3/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:05:14 ID:QgxVwUCq
甘く囁かれる声に背筋がぞくっとする。そして耳たぶゆきちゃんの唇が這うとそれはもっと強くなった。

「ひゃぁん‥‥ちょっ‥‥なにすっ‥‥。」
「”にゃ”でしょ?」
「ぁ‥‥はぁ‥‥何する‥‥にゃ‥‥。」
「かなちゃんに見せてあげようと思って。かなちゃんがエッチで可愛くなるとこ♪」
「なっ‥‥!!」
「ほらぁ‥‥見て‥‥鏡‥‥。」

頭に添えられた手が,あたしの顔を鏡の方へ向ける。
ゾクゾクとした感覚に肌を粟立たせながら,そっと開いた眼に映るのは自分の姿。
頬を紅潮させて,耳を雪ちゃんが舐めてるのが見える。
その動きに合わせて,あたしの顔がどんどん変化していくのがわかった。
甘い刺激に切なそうにしている,女の顔‥‥。

「私がいつも見てる‥‥かなちゃんだよ?」

改めてそう言われて,あたしは急に恥ずかしさで体中が熱くなった。
そんなにしっかりと雪ちゃんに掴まれているわけじゃない。
でも,恥ずかしいのに‥‥やめてほしいのに‥‥動けなかった。
リボンが外され,背中のボタンを一つ一つ外されていくと,
雪ちゃんの指が背中を優しく撫で始めた。

「っく‥‥ぅん‥‥。」
「こうしてると,エッチなメイドさんみたいだね。」
「‥‥ぇっ‥‥へ?‥‥。」

甘く疼く刺激に倒れそうになる体を何とか維持するのに精一杯だったあたしは
雪ちゃんにそう言われて,不意に鏡に映る自分の姿を見た。
自分でも見たことない表情‥‥こんな‥‥すごくエッチで‥‥。

「はぁ‥‥やっ‥‥止めて‥‥にゃぁ。」
「ぁ‥‥なんか病みつきになりそう‥‥。」
「ふざけないで‥‥にゃ‥‥こんなのはずかしっ‥‥にゃぁ。」

雪ちゃんにされるがままの自分の姿を見ることになるなんて‥‥。
鏡越しに雪ちゃんと目が合う。
その視線は真っ直ぐであたしの胸の奥まで突き刺さる。

時々見せる強い視線。それだけで雪ちゃんがいることがわかった。
いつもの優しい視線とは違う。全身に響くようなゾクゾクとした感覚。
視姦‥‥されてる。きっとずっと企んでたんだ。
鏡の中に映る雪ちゃんと雪ちゃんに溶かされていく自分の姿をあたしはぼんやりと眺めていた。

「どうしたのかなぁ?じっと見つめて‥‥。いつもよりエッチな顔してるよ?」
「エッチなのは雪ちゃんの方でしょ?よりによってこんなこと思いつくなんて‥‥にゃ。」
「だってぇ,ほんとにかなちゃん可愛いんだもん。内緒されて私はショックだったんだよ?」

肌蹴た背中から雪ちゃんの手が滑りこんでくる。
それは前へ回り込んで,やさしく胸を撫でまわして
もうごまかせないくらいしっかり起立したあたしの先端の感触を確かめていた。

「ふっぅん‥‥んっぁ‥‥はっぁん。」
「みんな見てたよ。かなちゃんのこと。かなちゃんの絵もね。」
「ふぇっ?‥‥っぅん‥‥。」
「私のことモデルに絵描いてたんだね。出すなら出すって言ってくれてもいいのに。」
「ぁふっ‥‥ふぅんっ‥‥そしたら‥‥描かせてくれない‥にゃ?」
「だってぇ,恥ずかしいんだもん♪」
440勢いだけで書いてみた4/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:05:47 ID:QgxVwUCq
摘ままれた胸の先端がジンジンと熱く疼く。強い刺激と撫でるようなやさしい刺激と
繰り返し揉みし抱く手は温かくてしっとりと肌に馴染んでいだ。

「かなちゃんが私のこと大好きなの‥‥すっごくよくわかったよ?」

耳元で囁かれる声は甘く響く。それだけで,体の奥が熱くなる。
鏡越しに雪ちゃんはあたしを見る。
あたしの潤んだ瞳があたしを見つめていた。

いつも,こんな顔して雪ちゃんに抱かれてるんだ‥‥あたし‥‥。

それは凄く恥ずかしいことなのに,あたしの恥ずかしい姿を見つめている雪ちゃんは
とても優しい視線を向けてくれていた。
雪ちゃんの愛撫に身を任せようとしていたその時,急に抱えられていた体を離されてしまった。
居場所を失くし,ふらふらと止まり木を探すようにあたしはベッドの梯子に寄りかかった。

「私もかなちゃんのこと大好き。だからもっと教えてあげる。」

何をするのかと思えば,雪ちゃんはあたしの足元に座り込んで,
スカートの中へ潜り込むではないか。

「ちょっ!なにするにゃっ!!‥‥ゆきちゃっ!」

慌てて雪ちゃんを振り払おうとしたけど,あたしは体を支えるだけで精一杯だった。
なんせ雪ちゃんはあたしの敏感な所を下着の上から撫でたのだ。
熱く疼いた体はそれを敏感に感じ取り,下半身から這い上がってくる甘い刺激に
あたしはどうにかなってしまいそうだった。

「スカートの中ってこんな感じなんだ♪」
「雪ちゃん‥‥変態っぽい‥‥にゃ。」
「感化されちゃったかな?」

スカートから顔をのぞかせると,雪ちゃんはあたしに微笑みかけた。
下から見上げる雪ちゃんの顔は凄く無邪気で,あたしの方が余計に恥ずかしかった。

「はい,じゃぁ,スカートの裾持っててね。」
「‥‥はいにゃ。」

もう恥ずかしいとかは問題じゃなかった。
一番感じるところをじれったく刺激されて,あたしは頭の奥の方から蕩けそうになっていた。
雪ちゃんがこれからすることに期待してうずうずしてるのを見透かされ,
また恥ずかしい格好をさせられる。

これじゃまるで,あたしがして下さいって
雪ちゃんにおねだりしてるみたいじゃないか‥‥。

「鏡‥‥気に入ったの?今日すごく感じてるね。」
「ちがっ‥‥そんなことないっ‥‥にゃ。」
「だって,ちょっとしか触ってないのにもうこんなになってるよ?」

雪ちゃんがあたしの下着を下げるのも鏡越しに見えてしまう。
するするとひざ下で小さく丸まってる下着はもうすっかり濡れていた。

「鏡が良かった?それともメイド服?」
「ちがう‥‥よっ‥‥そんなじゃ‥ない‥‥にゃ‥。」
「じゃあ,このまましても別にいいよね?」
「‥‥このまま?‥‥ふぁっ!?」

あたしの足元に居座って何をするかと思えば,雪ちゃんはあたしのふとももをぐいっと広げて,
足の間を下からのぞきこむような体勢になっていた。
441勢いだけで書いてみた5/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:06:18 ID:QgxVwUCq
「ぁっ‥‥ゆきちゃっ‥‥やっ‥‥やめてっ‥‥こんなっ‥‥!!」
「かなちゃん?”にゃ”忘れてるよ?」
「いっ‥‥いやにゃっ‥‥雪ちゃん‥‥だめ‥‥っにゃぁ‥‥ん‥。」

あたしはプルプルと震える手で手繰りあげたスカートのすそを握り締めていた。
梯子に体を預け,雪ちゃんの攻めに耐えていた。
あたしの足元で舌先を伸ばした雪ちゃんがする行為は,ほんの少し視線を下げるだけで
目の当たりにできてしまう。
そうでなくても,その姿はあたしの目の前で余すところなく鏡に映し出されている。

初めは戸惑ったけど,やっと慣れた雪ちゃんとのそれ。
今はむしろもっとしてほしいと思う。
芯のある柔らかさがあたしの敏感な部分を舐め擦る。
その刺激はダイレクトにあたしを痺れさせる。
望むと望まざるとあたしの中からは雪ちゃんをもっと深くまで受け入れるために
熱い愛液が溢れ出してくる。

そっと秘裂にそって舌先が滑り厚く疼く欲望の源泉を探る。
ぬるぬると,肉と肉がこすれる感触が生々しくてでもそれが気持ちよくて。
あたしは熱い溜息を繰り返していた。
プルプルと震える脚。立っているのもやっとの状態で何とか体を支える。

「イきたい?」

足の付け根を指でなぞりながら甘く囁く雪ちゃんの声が届く。
ぼんやりとしたまま,あたしはコクンと頷いた。
堪らなかった。堪らなく切なくて‥‥。

「ゆきちゃん‥‥して‥‥にゃ。いつもみたいに‥‥イかしてにゃぁん。」

あたしの表情に満足したのか,全部言いきる前に,陰核を強く吸われた。
衝撃が全身に走り,倒れこみそうになる体をやっとの思いで梯子にしがみつかせる。
探るように入ってくる指先を感じる。
的確に感じるところを弄る指先にすぐにでも果ててしまいそうな予感がするけど,
まだそれは許してもらえない。

「わらわらふぉくひゃらはふれひぇくるひょ。」
「やっだっ‥しゃべりながらしないでっ‥‥。」

んぁだめっ‥‥くるっ‥‥きちゃうよぉ‥‥。

走り抜ける快感に抗えなくて,あたしは持っていたスカートのすそを手放し,達するとともに腰が砕けた。
荒い息を繰り返しながら,頭の中は真っ白でもう何も考えられなかった。

「気持ちよかった?」

雪ちゃんがキスしてきた。
甘酸っぱい味がする。雪ちゃんの顔は濡れていた。
全部あたしのだ‥‥そう思うと嬉しさと恥ずかしさで一杯になってしまう。
あたしは赤ら顔で雪ちゃんの顔を舐めた。
あたしの味‥‥雪ちゃんに一杯弄られて愛された証拠。

「可愛かったでしょ〜?」
「それはどうかわかんないけど‥‥雪ちゃんがあたしのこと大好きなのはわかったにゃ。」
「あはっ,可愛かったからつい‥‥ごめんなさいにゃ♥」

雪ちゃんは軽く抱きしめ合うと,あたしの体に残ってた残りの服を脱がす。
そして自分も服を脱いだ。

「今度はベッドで‥‥しよっか。」
442勢いだけで書いてみた6/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:06:57 ID:QgxVwUCq
今度はあたしが雪ちゃんにしてあげるよと言ったにもかかわらず,
その後何度も攻められ‥‥翌日足腰が大変なことになってた。

「加減しなさいっていつも言ってるでしょっ!!!このバカ姉っ!!!」
「いひゃいひゃいひゃいひゃい!!だってぇ〜。」

猫耳もメイド服ももうこりごりだ。
今度はあたしが雪ちゃんにしてやるんだからっ!!!
443おわり  ◆yuri0euJXw :2008/09/06(土) 16:08:48 ID:QgxVwUCq
以上です。お目汚し失礼しました。

やっと三話くるってことで,北海道編楽しみです。
チョー意味深なタイトルがなんともはや。

雷シチュのヒントが出るといいなぁ。
コメントなどよろしくお願いします♪
444名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 20:30:49 ID:LlxF+EAt
メイド編が投下されるとは奇襲ですねw毎度うp乙です!!
雪ちゃんの口調とか描写がほんとに上手いよな〜。
柚姐の声ですぐ脳内変換されるもん。

雪ちゃん鏡使うなんて変態すぐるwww
個人的には奏ちゃんには「視姦」なんて言葉知らないでいてほしいw

>「っ‥‥今日だけだからね。」
ヘタレの定番セリフなんだろうか?見た瞬間吹いたw
445名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 21:06:21 ID:QAw/TLR/
いい意味で変態です。
話運びがうまいというか、奏ちゃんをその気にさせる雪ちゃんの会話テクニックの表現がいいね。
今後にも期待してます。
446名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 22:53:07 ID:JkPnGmu3
職人さん乙です

良作〜、えっちくて萌でした
かなちゃんのメイド姿いいっすね〜

できれば、かなちゃんにご主人様ぁ〜っていってほしかった「お願いします、いかせてくださいご主人様ぁ」とか…(俺変態だな)


ってか酔ってるときのナバの声を当てはめちゃうんだが…
447名無しさん@秘密の花園:2008/09/07(日) 03:17:44 ID:rGFgYpbi
>>443
すごく…エロいです…
毎度乙っす!やっぱり雪ちゃん攻めいいわ〜
3話もくるしめっちゃ楽しみ
448名無しさん@秘密の花園:2008/09/07(日) 21:46:55 ID:axsRcnlx
SS乙!

雪ちゃんの攻め具合 最高ww
奏ちゃんはやっぱり受けが良い

萌をありがとうございます、次回作も楽しみにしてますw
ぜひまた良作をお願いします
449名無しさん@秘密の花園:2008/09/08(月) 01:59:03 ID:Bp70w2+z
>>446
脳内保管乙!変態万歳\(^O^)/
あの声でそれ言われたらメロメロで萌え死ぬぉwww

あと知ってるか知らんけど,職人さんがなばのエロボイス集うpしてくれてるよ
でも446は自分用がもうあるかもなwww
450名無しさん@秘密の花園:2008/09/08(月) 02:17:22 ID:rbiiXCNk
ラジオは金曜日

あと5日だ、それまで仕事頑張るぞ!

3話はあと…

地味に遠いな…
451名無しさん@秘密の花園:2008/09/09(火) 08:52:47 ID:gokQzkgk
さぁてラヂオまであと4日だぞ。

まさかホントに寝間着ラジオじゃ無いよな?
もしそうなら是非動画で(ry
452名無しさん@秘密の花園:2008/09/09(火) 16:39:40 ID:WjCtZ0RO
ぜひ酒盛りラジオで!
453名無しさん@秘密の花園:2008/09/09(火) 21:30:09 ID:WjCtZ0RO
そろそろ動画になってほしいな、あの無表情の二人は勘弁…

4話でなば来たらやっぱりかなちゃんも無表情の顔なのかな?
454勢いだけで書いてみた第二弾  ◆yuri0euJXw :2008/09/10(水) 00:49:15 ID:WV9IWdfM
なば,待ってたよ,なば。
ハズレな予感は置いておいてカオスな飲み会ラジオを期待してますwww
飲んで酔っ払って下さいwww ついてに柚ねぇにいいように遊ばれるか,
柚ねぇと一緒にえみりんをいいように遊んであげて下さい。

無表情トリオな画面でも,なばラジオで脳内補完するぜwww

というわけで,つなぎというほどの代物になってればいいのですが,
テーマ「雷」で書いてみました。

すみません,地方者なので東京の夏祭りは前回程度のものしか想像できませんでした。
やっぱお祭中に嵐に合うときは神社の裏山とかで雨宿りとか言うのが好きです。
田舎者です。ハイ。
というわけで駄作投下。感想などお聞かせ頂ければ嬉しいです!!
455優しさに包まれて1/4  ◆yuri0euJXw :2008/09/10(水) 00:50:11 ID:WV9IWdfM
かなちゃんが用事があるからと言うので今日は珍しく一人で帰ることにした。
時間帯によってはカフェで待ち合わせしたりするのだけど朝の天気予報によれば
夕方から夜にかけて天気は下り坂になるらしいとのこと。
だからというわけではないけど,私は一足先に寮に帰ることにしたのだった。
部屋の窓から外を眺めると綺麗な夕焼けをバックに向かいの建物のシルエットが映る。
二人でいると賑やかなこの部屋もなんだか広くて静かだった。

「かなちゃん‥‥まだかなぁ‥‥。」

誰に言うわけでもなく一人で呟く。
遠くの空には綺麗な夕焼けとは対照的に気味の悪いくらいの黒雲が迫ってきていた。
最近めっきり予報になってない天気予報は,予報以上の天候を招いたようだった。

◇◆◇

「あ〜あ,もうこんな時間!」

奏は慌てた様子で道を歩いていた。
駅を離れ寮への道を進むと遠くの空が光り,遅れて雷鳴が唸るように不気味に鳴り響く。

「ちょっと!!うそでしょ?!こんな時にっ!」

足を早める奏だったが,だんだんと迫ってくる黒雲に
嫌な気配を感じて足早に駆け出すのだった。

「もぅ,信じらんない!!だから天気予報なんてあてになんないのよ!」

憎々しげに黒雲を睨んで,奏は吐き捨てるように叫ぶ。
朝の予報ではこんな激しい雷雨になるとは一言も言ってなかった。
奏はジリジリと感じる嫌な予感から逃れようといつしか全力疾走していた。
寮までの道程の半ばまで来きた頃,ポツポツと冷たい感触を顔で感じた。
パラパラと雨粒が落ちてきたかと思うとあっという間に激しく奏を打ち付ける。
もう寮は目前だというのに奏はすっかり濡れネズミだった。
滴る雨水を振り払いながら走る奏を追いかけるように激しい雷光が空を切り裂いた。

「きゃあああぁぁぁ!!」

空気を切り裂く閃光と,地鳴りのような爆音が同時に炸裂した。
奏は,一瞬何が起きたのかわからなかったが,本能が感じるままに
反射的に耳を塞ぎ道路にうずくまるようにして悲鳴をあげていた。
空を走り抜ける雷光に続いて地響きのような雷鳴が幾度となく轟く。
あまりの激しい雷雨に奏は足が竦み動くことができなかった。
一刻も早く寮へ帰りたいのに‥‥もうすぐそこなのに‥‥。
間髪を入れずに荒れ狂う雷神の怒りは奏の行く手を阻んでいた。

「かなちゃん!」

街の喧噪もかき消す嵐の中で,はっきりと聞こえた奏を呼ぶ声。
うずくまったまま顔を上げると傘も差さず駆け寄ってくる雪乃の姿が見えた。

「ゆきちゃん!!」

奏はなりふり構わず雪乃に飛びついた。
雪乃を抱き締める奏の体は恐怖で震えていた。

「かなちゃん。帰ろ。」

雪乃は奏をしっかりと抱き止めると奏を抱えながら寮へ向かった。
456優しさに包まれて2/4  ◆yuri0euJXw :2008/09/10(水) 00:50:43 ID:WV9IWdfM
◇◆◇

かなちゃんの帰りを,私は寮の玄関で待っていた。
遠くに見えた黒雲は徐々に広がり始め,もう空はいつ雨が降ってきても
おかしくない鉛色に変わっていた。
ゴロゴロとあやしげな雷が鳴り始めている。
駅を出たとメールが届いたのが少し前だから,もう少ししたらかなちゃんは戻ってくるはずだ。
雨が降る前に辿り着ければいいのに‥‥。
そう思いながら,私はいつでも迎えに行けるように傘を二つ用意して,雲を見つめていた。
するとすぐに地面に雨水の染みができ,あっという間に水溜りに変わった。
残念だったね♥かなちゃん!と冗談でも言えない。
聞いたこともないような激しい雷鳴が雨と同時にやってきたのだ。
往来は降り始めた雨を避けるために人が激しく行き交っている。
すると,ひときわ大きい雷が空を覆った。

でも雷の音とは別に頭の中に響くのは悲鳴。
待っていればもうすぐ着く頃だったかなちゃんをを思うと胸騒ぎがして,
いてもたってもいられなくて,気付いたら傘も持たず駆け出していた。
叩きつけるような雨の中,道行く人々は駆け足で通り過ぎていく。
私はその中にかなちゃんの姿を探した。鼓膜が破れそうなほどの雷鳴が鳴り響く。
私の中の不安が大きくなり胸が熱くなった。
いつだったか酷い雷の日,泣きじゃくるかなちゃんを私はいつまでも抱き締めていた。
あの日以来そうすることはなかったけど,
いつも雷が鳴る度に小さな悲鳴を上げていたのを覚えている。
こんな激しい雷雨の中でかなちゃんがどれほど怖い思いをしているのかと思うと
胸が張り裂けそうだった。
駅への道を少し進んだ先で私は道の端でうずくまる人影を見つけた。
私は駆け寄りながらかなちゃんの名前を叫ぶと,涙を浮かべたかなちゃんが飛びついてきた。
力一杯私にしがみつくかなちゃんは小刻みに震えている。
とにかく無事でよかった。私はかなちゃんを連れて寮への道を戻った。
震える体をしっかりと抱き締めて‥‥。

◇◆◇

寮の玄関をくぐり,ドアを閉じると私とかなちゃんは
腰が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
玄関をくぐる前にも一際激しい雷鳴が鳴り響いていて
パニック寸前のかなちゃんを引き摺るようにして玄関をくぐったのだ。
ぜいぜいと二人で息をつく。
私もかなちゃんも水が滴り落ちてタイルの上に水溜りができていた。
流石に建物の中なので外ほど激しい音は聞こえないけれど,
窓ガラスは雷鳴とともにビリビリと響いていた。
他に寮生も見当たらない。部屋に籠っているのだろうか?

「かなちゃん,取り敢えず部屋に行こっ。そのままだと風邪引いちゃうよぉ。」

雷光が射す度に小さく悲鳴を上げるかなちゃんの手を
ぎゅっと握り締め,私は部屋へ向かって歩き始めた。

私は部屋に入るとふぅっと一息つきながらかなちゃんを拭き,
濡れたものを脱がせて部屋着に着せ替える。

「‥‥こっ‥‥」

かなちゃんが私を見ながら何か言おうとしていた。
私はかなちゃんの髪をわしゃわしゃと拭きながら聞いていた。

「怖かったよぉ〜。」
457優しさに包まれて3/4  ◆yuri0euJXw :2008/09/10(水) 00:51:17 ID:WV9IWdfM
ホッとしたのか,かなちゃんはまた涙を滲ませてポロポロと涙がこぼれた。

「ほんとにすごい雷だね。天気予報じゃ何も言ってなかったのに。」
「ホントだよ〜。死ぬかと思った。」

かなちゃんは涙を拭くと,帰ってきた時と打って変わって
平気そうな顔して大袈裟な身振りでそう言った。
けど,また大きめの雷が鳴ると悲鳴をあげながら私に抱きついてきた。

やぁん♥可愛いなぁもう♥

でも本当に無事でよかった。
そっとかなちゃんを抱きしめると不意に触れた手は,かなちゃんの冷たさを感じた。
濡れた体を温めたいけどお風呂までは時間があるし,シャワーだと多分落ち着いて入れない。
私はかなちゃんを大きめのバスタオルで包むと脱いだ二人分の服を抱えて立ち上がった。

「かなちゃん。私,服乾かしてくるからちょっと待っててね。」

でもかなちゃんは私にしがみついたまま離れようとはしなかった。

「かなちゃん?」
「待って,あ‥‥あたしも一緒に行く‥‥。」

おどおどしながらかなちゃんはそう言うけど,一向に動く気配はない。

「いいよぉ,待っててってばぁ。」
「いいよっ,一緒にいくっ‥‥ぅぁぁひゃぁぁぁぁ!!!」

空気を裂くような鈍く響く雷鳴が寮を揺さぶった。
この音は‥‥どこかに落ちたのだろう。
かなちゃんは,言いかけた言葉を悲鳴に置き換え私にギュッと抱きつく。
私がかなちゃんの背中を抱きしめると,その手に気がついたのか,
恥ずかしそうに顔を私の肩口に埋めた。

「っ‥‥雪ちゃんは‥‥怖くないの?」

きゅっとかなちゃんは腕に力を込めた。
今の私はかなちゃんにどう映ってるんだろう?
一緒に怖いゲームをしても,一緒に怖い映画を見ても,怖がってるのは
かなちゃんばっかりだと本当に思ってるんだろうか?

「私だって怖いよぉ?」
「全然怖がってるようには見えないけど?」
「怖いけどぉ,かなちゃんがこうして一緒にいてくれてるから大丈夫♥」

私もギュッとかなちゃんを抱きしめ返した。
私がいつもかなちゃんに怖いものを見せるのは,自分が怖いことよりも
怖がってるかなちゃんを見るのが好きなんだよぉ〜,なんて言ったら怒られちゃうかな?

「じゃぁ,服乾かすのは後で‥ね。雷がおさまるまで,二人でもう少しこうしていよ♪」
「‥‥うん。」

私たちはベッドに潜り込んで,二人で丸まった。
まだ雷が鳴るたびに,かなちゃんはびくびくしている。
だから私は昔みたいにずっとかなちゃんを抱き締めていた。

「昔からさ‥‥雷の時はいつも雪ちゃんが抱きしめてくれたよね‥‥。」

かなちゃんが顔をすりよせながら呟くように言った。
458優しさに包まれて4/4  ◆yuri0euJXw :2008/09/10(水) 00:51:48 ID:WV9IWdfM
「いつも‥‥雪ちゃんがこうやって抱きしめてくれるとどんなに
 凄い雷でもあたし眠れちゃうんだよ‥‥不思議‥‥。」
「ふふふっ‥‥私も‥‥かなちゃんとこうしてると優しくなれる気がするよ‥‥。」
「雪ちゃんはいつも優しいよ‥‥。誰にでも‥‥すごく‥‥優しい‥‥。」

私はかなちゃんの頭を優しく撫でながら,かなちゃんの呟きを聞いていた。
次第に言葉に間が長くなって,いつの間にかかなちゃんは私の胸の中で寝息を立てていた。

「‥‥誰にでもなんてこと‥‥ないんだけどなぁ‥‥。」

私がその言葉を口にする頃には,雷鳴は遠くの空に消え始めていた。
かなちゃんの寝顔を胸に抱いて,私も少し眠ろうかな。

「ん‥‥ゆきねぇ‥‥大好き‥‥。」
「ふふっ‥‥私もだよっ‥‥かなちゃん‥‥。」

かなちゃんの寝言に返事をして,私も目を瞑る。
久しぶりの雷のせいで,私たちは幼い頃の思い出を夢に見ていた。

あまりの心地よさに夕飯を食べ損ねたことで,
かなちゃんの雷のトラウマが増えたかもしれないけどね♥
459おわり  ◆yuri0euJXw :2008/09/10(水) 00:53:43 ID:WV9IWdfM
短編です。
お目汚し失礼しました。

たまにはお姉ちゃんしてる雪ちゃんも可愛いんじゃないかと思って。
あぁ,可愛さをもっと表現できる文才が欲しいわwww
かなちゃんも雪ちゃんも大好きだよ〜♥
460名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 20:06:07 ID:Dw6zx+fr
感激しました。
良作GJと言わざるを得ない。

普段あまり姉らしくない雪ちゃんの、姉としての姿と愛情が感じられますね。
461名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 21:24:51 ID:N9jljor0
>>459
なんてすばらしいものを読ませてくれるんだ…!惜しみ無いGJをあなたにあげたい!

エッチいのも好きだけどやっぱりこういう純粋な姉妹愛ってのもいいものですな〜
ちょっと雪ちゃんは動機に裏が入ってるけどw
でも愛があるから良し!www
462名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 22:14:48 ID:4HOKeGpm
職人さん毎度、良作GJ。

かなちゃん目線が多いので雪ちゃん目線はなんだか新鮮でした

雪ちゃんの姉としてかなちゃんをちゃんと支えてる感じが伝わってきたよ ちょびっと裏があるのが雪ちゃんらしくてさらに良WWW

離れててもお互いを思いやる気持ち、まさにCandyboyの世界観!

萌だー

ホラー映画を見て怖がるかなちゃんとそれを見て面白がってる雪ちゃんのやりとり見たいなー。
463 ◆yuri0euJXw :2008/09/14(日) 04:23:37 ID:0bAh9WxU
>>460-462
温かいご声援ありがとうございます。まじ嬉しいです!
でも拙作にいいのかこんな声援もらって Σ(°Д°;≡;°д°) って感じもしwww
うんしょ, もっと精進しなければっと。

462さんがホラーで怖がるやり取りのリクがありますが
僕がホラー系苦手なので,ちょっと無理っぽいかもしれません。
かなちゃんの気持よくわかる。
ひたすらネタフリ見ないふりwww でも聞こえてきちゃうからビビりまくりwww
で,思いっきりからかわれると..................あれ?こんな感じ?

ま,思いついたらで。僕はエロイのが好きなので。
3話待ちの中ですが,また萌えシチュが浮かんだら教えてください。
得手不得手はありますが,ぜひ色々参考にさせてください。

三話は咲くチャンがメインとのこと,かなゆきの萌分はどうなることでしょう。
あぁ。。。26日が待ち遠しい。
464名無しさん@秘密の花園:2008/09/15(月) 14:33:36 ID:SMYJ7cab
>>463
417のシチュを出来たらお願いします…と書いた本人が言ってみるw

26日早くこいやああああ
>>464
お!それがありましたねww
できたら‥‥とだけ言っておくよよよよ〜ん♪
466名無しさん@秘密の花園:2008/09/18(木) 00:56:51 ID:b7bJZlNK
あと9日だ!
467名無しさん@秘密の花園:2008/09/18(木) 04:45:35 ID:OQ+3u13N
遠いよ
468名無しさん@秘密の花園:2008/09/18(木) 20:02:10 ID:5kvld67t
>>467
いつになるかわからんよりましだ。
カウントダウンできるしな!

あと8日だ。
469名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 17:16:15 ID:aQDWhd74
あと一週間!

うぉぉぉー
気付くのが遅くなってすみません。

サーバの初期化が9月21日に行われるとの告知がありました。
◆yRedps8T0A 様の貴重な巡礼証拠比較写真や
壁紙加工された1話2話のダイジェスト版などがうぷされてます。
関心のある方は一度ろだの内容を確認してして21日までに各自DLしておいてください。

【Candy boy専用うpろだ】 ttp://www3.uploader.jp/home/yukinokana/

一応バックアップはとっていますし,ZIPか何かでうpするつもりもとりあえずあります。
が,保証の限りにあらずというお約束を付けときますのであしからず。
471名無しさん@秘密の花園:2008/09/21(日) 16:16:04 ID:P1QlYmS9
なにげにいいものwww
ゆきかなアイで見てくれYo!

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4687953
472名無しさん@秘密の花園:2008/09/21(日) 22:09:04 ID:o/mJrX9L
あと5日〜
473勢いだけで書いてみた第3弾?  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:44:12 ID:P1QlYmS9
すいません。遂行も何もなく
ただ勢いだけで書いてみました。
途中で書きあkた変わりますが,見逃してください。
奏一人称だとしっくりこなかったんです。

一応417のシチュに合わせてみたのですが‥‥orz
大いに読者の脳内補完を期待します。

カウントダウンも始まったところで駄作投下!!
474悩みのタネはキスマーク1/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:45:25 ID:P1QlYmS9
寮の風呂は狭い。
いや人数の割に狭いだけで広さ的にはそんなに狭くないのかもしれない。

「かなちゃ〜ん。お風呂上がったらアイス食べよ〜♪」
「そうだね〜。ハーゲンダッツの新しいの出てるみたいだし。」

あたしは寮生の喚声が響く浴室のざわめきに負けないくらいに
隣に座る雪ちゃんと声を張り上げながら喋っていた。
髪を洗いながら一息吐く。
髪の長さは同じくらいなのに同時に洗い始めてもあたしの方が洗い終わるのは早かった。
雑なのかなと思いながらふと雪ちゃんの方を見ると,ちょうどうなじが露わになっていた。
なめらかな曲線に一瞬目を奪われたけど,慌てて頭を振り払った。

どっかのエロおやじかっ!あたしはっ!

ぶんぶんと頭を振るも,見慣れたはずの雪ちゃんの姿に何か違和感を感じた。
改めて雪ちゃんの襟足をよくよく見つめた。
湯気で見間違えた訳じゃなさそうだ。
よくわかんないけど赤く鬱血したような跡が隠れるように首筋についているように見えた。

「‥‥だっから〜,見えるとこに付けるなんてサイテーだって。」

誰かわからないけどそんな会話が耳に入った。

「キスマークなんて見えるとこに付けられてもこっちが迷惑よ!つけるならもっとこう‥‥。」

裸になる場ではこんな話題も珍しくない。

「うなじとか髪や服で隠せるとこの方が付けられた方も嬉しいもんよね〜。」

やだ〜♥もぅ〜♥という何人かの声と共に水しぶきが飛んできた。
女子高ではよくある会話。女子高でなくても別によくある会話なんだろう。
いつもなら聞き流したり一緒に騒いだりするのに,今日はそうはいかなかった。

雪ちゃんにうなじの跡の事を聞こうと途中まで伸ばした手をあたしは引っ込めた。
別に聞いちゃいけないとかそんなことない。
でも,なにかがあたしの胸に引っ掛かって,
今その問いを雪ちゃんに投げかける気にはなれなかった。

「ん〜,どうしたのぉ?ぼ〜っとして‥‥。」

気がついたら雪ちゃんはもう髪をタオルで拭いていた。

「煮えちゃいそうだから先に出てるね。」

そう言い残すと雪ちゃんはこの最高に人口密度の高い浴室から先に出ていった。
見慣れたはずの雪ちゃんの姿を見つめ,無意識のうちに視線はうなじに集中する。
眺めていた後ろ姿がドアで隠れると,あたしは雪ちゃんに置いて行かれたことに気がついた。
あたしは焦って転びそうになりながら,急いで雪ちゃんの後を追いかけたのだった。

結局雪ちゃんが「アイスアイスぅ〜」と騒ぐので襟足の事は聞き損ねてしまっていた。

あるわけないし‥,でも‥‥やっぱり気になる。
普通じゃあんなとこにあんな跡つかないもんね‥‥。

昨日もその前もなんかここんとこ,雪ちゃんとは部活やら何やらですれ違ってたっけ。
あたしも色々やることが重なってて結局一緒にいたのはごはん食べるときと寝るときだけ。
あんなもの一つでこんなに動揺してさ‥‥。
なんかちょっとフラストレーション溜ってるのかな?
475悩みのタネはキスマーク2/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:45:56 ID:P1QlYmS9
あたしは胸にかかったもやもやのせいで
折角食べさせてもらったアイスの味も良くわかんなかった。

久しぶり‥‥なんだけどなぁ‥‥。

雪ちゃんの満面の笑みを恨めしく思いながら軽くため息を吐きたい気分だった。

◇◆◇

色々お喋りしながら二人は眠りにつく。

あぁ〜,こうやって寝るのが一番気持ち良く眠れる‥‥‥‥‥‥いつもなら。

そう。いつもなら。でも今日はそんな気分じゃなかった。
しかも例の事も気になって眠れない。
奏はしばらくの間寝ようと努力したが,目は覚めたまま眠れずじまいだった。
隣からは雪乃のすやすやという穏やかな寝息が聞こえてきていた。
奏はこそっと起き上がって,雪乃が眠っているのを確認すると深くため息を吐いた。

「‥ぅん‥かなちゃんはぁ‥‥わたしの抱き枕なのぉ‥‥。」

一体どんな夢を見てるのやら‥‥。
雪乃は寝言を言いながら寝返って奏に背を向けた。
するっと雪乃の髪が流れ落ち,ちらちらと白い首が髪の隙間から浮かび上がる。
そう言えば赤くなったところをきちんと見なかったな?と奏は風呂場での情景を思い出す。
きっと風呂場で変に意識しただけだ,いま改めて見れば何かが擦れたとかそんな傷に違いない。
奏はそっと雪乃の髪をかきわけ,その跡を再び確かめたのだった。

赤く擦れたようなその跡は,奏を困惑させる。それもそうだ。

キスマークなんて見てわかるか!‥‥経験もないのに。

奏は心の中でそう叫びながら,そっとその跡に触れた。
むず痒そうに雪乃は反応するが,穏やかな寝息に変化はなかった。

「‥‥そうだよね。‥‥どうかしてるよ‥‥あたし。」

不安を隠せない表情のまま,奏は雪乃に触れ続けた。
眠ったままの穏やかな寝息は時々,鼻を抜けるような甘い声に変わる。

「あ‥‥‥やばっ‥‥‥。」

奏はどきどきと胸が熱くなるのを感じた。
急いで手を引っ込めると,雪乃はもぞもぞと寝返りを打った。
無垢な寝顔が奏に向けられる。
柔らかそうな唇に奏は釘付けになってしまう。

「‥‥‥雪ちゃんが‥‥いけないんだからねっ‥‥。」

どうしようもなく,触れたい衝動に駆られた奏は,そっと,できるだけそっと
雪乃を起こさないように気を使いながら,頬を染めてそっと雪乃に顔を寄せた。
頬にそっと触れる。唇からは雪乃の柔らかさとぬくもりが伝わってくる。
離れるとなんだかさみしかった。
奏を魅惑する桜色の唇は,無邪気に奏を誘っているようだ。

「‥‥ちょっとだけ‥‥ちょっとだけだからね‥‥。」

雪乃に言い訳をするかのようにつぶやくと,奏はより一層
顔を赤くして雪乃の唇に自分のそれを重ねた。
触れるだけの重なる唇は,軽く触れ,すぐに離れるはずだった。
476悩みのタネはキスマーク3/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:46:27 ID:P1QlYmS9
「ふぎゅっ!むぅんんんん〜。」

しかし,奏の予想に反して伸ばされた雪乃の両腕に抱え込まれたまま
奏は身動きが取れなくなってしまう。
雪乃に覆いかぶさっていたはずの奏は見事にひっくり返され,
今度は雪乃が奏を押さえつけるような体勢になっていた。
上から覗き込む雪乃には,奏が荒い息をつきながら驚きに溢れた表情がよく見えただろう。
その顔を雪乃はにっこりと微笑み返し,いたずらっぽく言うのだ。

「かなちゃ〜ん。現行犯だよ〜♥」

何をかなんて言うまでもない。
恥ずかしそうに紅潮した奏からは言葉も出ず,再び唇を奪われるのだった。

雪乃からの長くて深いキスに,もがきながら抵抗していた奏だったが
次第に抵抗の力も弱まっていった。
雪乃の味と匂いと,絡みつくような舌の感触に籠絡された奏は,
いつしか自分からも雪乃を求めるようになっていた。
雪乃は奏の舌をしゃぶりながら,名残惜しそうに離れた。

「眠れないのぉ?か〜なちゃ〜ん。」

雪乃は奏の顔に軽くキスしながらそう尋ねる。
奏は心地よいキスの雨に身を委ねながら,恐る恐る雪乃に尋ねた。

「ん‥‥ゆきちゃんさ‥‥首んとこ‥‥どうしたのかなぁって思って‥‥。」
「首?」

雪乃は奏に馬乗りになったまま,自分の首を手で触れながら考えた。
そしてしばらく考えると,奏に質問で返した。
奏はキスの余韻にまだ陶然としていて,雪乃の表情の変化を感じることができなかった。

「首‥‥どうかなってた?」
「どうって‥‥その‥‥あ‥‥赤く‥‥。」
「ふふっ‥‥キスマークかと思った?」
「ふぇっ!!そうなの?!」
「さ〜♥どうでしょ〜?」

奏はにやにやとする雪乃の表情からそっと目をそらし口を尖らせて言う。

「だって‥‥。でも‥‥よくわかんないし‥‥。」

ぶつぶつと奏は言い訳を並べてみる。
すると雪乃は,あっけらかんとして奏に解決策を提示した。

「それじゃぁ,付けてみたら?」
「はいっ?!何をですかっ?!」

唐突な雪乃の物言いに奏は声がひっくり返る。

「だぁかぁらぁ,‥‥‥キスマーク♥」

雪乃の提案に,奏は焦った。
焦った勢いでベッドの上に起き上がった奏に,
雪乃は髪を持ち上げどの辺にあるのかと奏に尋ねた。

「あ‥‥うん‥‥その辺‥‥。あっこれこれ。」
「このままでいい?それとも寝た方がいい?」
「あ‥‥えと‥‥そのままで‥‥。」
477悩みのタネはキスマーク4/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:46:58 ID:P1QlYmS9
だんだん激しく奏の心臓は拍動を繰り返す。
雪乃はウキウキとした声で奏を促す。
促されるままに奏は雪乃に手を添えた。
徐々に縮まる距離に反比例するように顔が熱くなる。
吸い込まれそうな雪乃の白い項に引き寄せられるように奏はそっと触れた。
そして少しだけ強めに吸ってみる。

「あれ?付かないよ?雪ちゃん。」

そう言うと,奏は疑問符を飛ばしながら雪乃に尋ねる。

「もっと強くないといけないんじゃない?」
「ふ〜ん,そうかも。」

じゃあもう一回と言って奏は再び雪乃の首筋に口付けた。
雪乃の口からわずかに声が漏れた。
でも一生懸命な奏にはそれは届くことはなかった。

「あっ!今度はついた。」

気になっていた傷のすぐ近くについたキスマークは似ても似つかないものだった。

「どう?」
「ん‥‥気にしすぎだったみたい。全然違うよこれ。」

ホッとしたのか,奏はうれしそうに雪乃に伝えた。
雪乃はじっと奏を見つめると,ドキッとするような視線を奏に向けた。
その視線にとらえられたまま,奏も雪乃を見つめる。

「これで私‥‥かなちゃんのモノだね♥」
「なんで?」
「だってぇ〜。これこれ♥」

雪乃はにこにこして首筋の跡を指差す。

「えっ?!ええっ??‥‥‥はっ!!だってそれは雪ちゃんがっ!!」
「私のせい?」

しんみりと,さみしそうに雪乃は言う。
奏は急に罪悪感を感じ,あたふたと慌てふためいて言った。

「そっ‥‥そんなの無くったって‥‥あたしは雪ちゃんのこと‥‥その‥‥好きだしゅ。」

勢いあまって噛んでしまったのはご愛敬だ。

「‥‥‥かなちゃんは?」

きゅっと手を握って子犬のような目を向ける雪乃に奏は続きを言う。
言わなくても分かってると思ってた。
でも言わないといけない時もあると感じた。

「あたしは‥‥あたしだって‥‥雪ちゃんのものだよ‥‥雪ちゃんだけなんだから‥‥。」
「うん‥‥。」

奏にそっと近づいて雪乃は触れるだけのキスを奏にした。
啄ばむように何度も繰り返される。
心地よいぬくもりに身を委ねるように奏はやがてベッドに身を沈めた。
478悩みのタネはキスマーク5/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:47:29 ID:P1QlYmS9
◇◆◇

「やきもち?」
「ん?」

雪ちゃんとの優しいキスの間に交わされた言葉。
あたしが雪ちゃんに聞き返すと,ニヤついた雪ちゃんの顔が目の前にあった。

「そんなんじゃ‥‥‥‥‥‥ちょっと気になっただけ。」
「じゃあ,本当にキスマークだったらどうしたの?」
「ふぅっ‥‥そんなっの‥‥考えられないっよぉ‥‥。」

さわさわと動く雪ちゃんの指の動きと,ピンポイントに攻めてくる唇の愛撫が
あたしの思考を鈍らせる。
こうして触れ合っていると不思議。
今まで漠然と感じていた不安なんか吹き飛んでしまうみたい。

「最近‥‥忙しかったから‥‥かな?」
「ふふっ‥‥溜ってるんだ‥‥‥。」
「ななななな何が!!!何がよっ!!」
「ス・ト・レ・ス♥」

くすくす笑いながら雪ちゃんはあたしの耳を甘噛みしてくる。

だめだよっ,あんなこと言うから‥‥余計に感じちゃうじゃない。

久々に感じる雪ちゃんの優しい愛撫に全身が蕩けそうになっていた。
不意に耳元で雪ちゃんが囁く。
夢現でそれを聞いていたら,すぐに現実に引き戻された。

「かなちゃんのことも調べてあげるね♥」
「はい?!ないっ‥‥ないよ,そんなのないって‥‥ありえないっ‥‥くぅ‥ん‥‥。」

唇で触れるだけだったはずの愛撫は,少しだけ強くて今まで感じたことのの無い刺激だった。

「無いなら,付けてあげる。私の印。」
「ふぁっ‥‥だめぇ‥‥。」

感じるところ,少しだけ強く吸われるとジンジンしたみたいに熱くなってく。
どんどん熱くなってく。‥‥焦げちゃうよぉ。
雪ちゃんはなんだか今日はすごく積極的。でも‥‥すごく優しい。
じりじりと焦らすような愛撫に,もうすっかり蕩けさせられていた。

「はぁ‥‥あっ‥‥あつぃ‥‥よぉ‥‥。ゆきっ‥‥ちゃ‥‥ぁん。」
「そんなにシたかったんだ。」
「ちがっ‥‥違う‥‥よ‥‥っん‥‥そうじゃなくて‥‥。」
「私は‥‥かなちゃんと早くこうしたかたんだけどなぁ?」
「ふぇ?ぅんんっ!あ‥‥あしっ‥‥あしっ‥‥。」

こんな体中ジンジンしてる時にそんなところ触らないでよぉ‥‥。

あたしの足の間に割って入っている雪ちゃんの膝が,焦らすように
あたしの大事なところを撫でるように擦っていた。
体中を強烈な快感が走る。
それと同時に,どうしようもないくらいの飢餓感。
もっと,もっとして欲しくてじれったくて堪らない。

わかんないよ。もう何がなんだかわかんない‥‥頭の中ぐちゃぐちゃ。
な‥‥なんで今日‥‥こんなに感じちゃうの?
あうっ,それに‥‥なんで今日の雪ちゃんはこんなにエッチなんだよ〜!!
479悩みのタネはキスマーク6/6  ◆yuri0euJXw :2008/09/21(日) 23:48:00 ID:P1QlYmS9
「今日のかなちゃん,すごくエッチな顔してる♥」
「やっぁ‥‥ん‥‥そんなっ,雪ちゃんだってなんでそんなノリノリ‥‥。」
「だっからぁ,言ったでしょ?すっごくシたかったって。
 かなちゃんからちゅーしてきた時は,もうホントどうしようかと思っちゃった♪」

あぁ,あたし‥‥なんであんなことに悩んでたんだろ。
バカみたい‥‥ダメダメだわ,あたし‥‥。

心配事が心配事でないことに今更気付くなんてやっぱりバカだ。
でもまたきっと繰り返す。それでまた思うんだ。

あぁ,あたしやっぱり雪ちゃんのこと好きなんだって。
それで思い知るんだ。雪ちゃんもあたしのことすっごい好きなんだなぁって。

あたしは,嬉しそうににこにこしている雪ちゃんに向かって最高の笑顔を向けた。

「もう,雪ちゃんエッチ過ぎ。」
「それはかなちゃんもでしょう?
 お風呂場でじっと私のこと見つめてたの知ってるんだから〜。エッチな顔して。」
「そっ,それは別のこと考えてただけで‥‥って‥‥なんで知ってんのよ!ってかヒドイそれ!!」
「はいはい,怒んないの。かなちゃんが好きなとこ一杯してあげるからぁ♥」
「えっ‥‥ちょっ‥‥待って‥‥待ってってばぁっ!!」

雪ちゃんは手際よくあたしの服とスパッツを脱がせると,
もう十分に潤っているあたしの中心へ触れる。

「こんなに可愛いかなちゃん知ってるの‥‥私だけだよね。」
「ふぅ‥‥ん。そう,そうだよ。他に誰がいるのよっ?」
「‥‥かなちゃんのイイところ,一杯知ってるのも私だけだよね。」
「他に‥‥誰が知ってるのっ‥‥よ。はぁ‥‥そんなこと。」

雪ちゃんはあたしの一番感じるところに触れる。
これをされて,耐えきれたことなんて一回もない。

「かなちゃん。だ〜い好き♥」

次に目覚めた時には,あたしはその後のことをほとんど覚えていなかった。
でもずっと囁いてくれていた雪ちゃんの声だけは覚えていたみたいだった。
ただ,体に感じるこのヒドイ倦怠感は‥‥‥。
きっと,隣で呑気に寝ている奴が犯人だということだけはわかっていた。
そして,起き上がって幸せに浸るあたしをどん底にたたき落としたのは‥‥。

「雪ねぇの〜〜ばか〜〜!!」

あたしはしっかりとつけられたキスマークの数々に途方に暮れた。
あぁ,お風呂どうしよう。

私はこの前の娘達と同じ悩みを,
バカ姉のために抱かなくてはならない羽目になってしまったのだった。
どう責任取らせようか?
心配とは裏腹に,あたしは少しだけニヤケながらもう一度
呑気な姉の隣で眠りについた。
1LDKとかふぐり屋とかハスキー&メドレーとか
いろんなもんに影響されまくってますが,
やっぱりCandy boyが一番いいです。色んな意味で。
かなりの萌ポイントが多いのでww

三話までのつなぎに‥‥。お目汚し失礼しました。

こんな駄作ですが,
気に入っていただけたら感想などコメよろしくお願いします!
481名無しさん@秘密の花園:2008/09/22(月) 19:55:36 ID:aQEHTtZK
>>480
キスマークきたあああああああああああああ
リクエストした者ですが、まさかこんなに広げていただけるとは!ありがとです。
予想以上にエロかった!!雪ちゃんエロイよ雪ちゃん
やっぱり奏ちゃんにキスマークつけちゃうのねw

>1LDKとかふぐり屋とかハスキー&メドレーとか
なんのことかさっぱりわかりませぬw
482名無しさん@秘密の花園:2008/09/23(火) 00:06:04 ID:lXgo0gJk
嫉妬するかなちゃんカワユス、やっぱ雪×奏がいいねぇ

ふぐり屋ktkr!あれは良いものだ
483名無しさん@秘密の花園:2008/09/23(火) 14:37:31 ID:XEFuyogF
あと 3 日...
484うpロだ”管理”人:2008/09/23(火) 23:10:31 ID:roHS4D6R
画像bkupファイルZipであげときました。
ちなみに1-3はボクがあげた生天目酔っ払いボイス集
なので再うpしませんでした。

【Candy boy専用うpろだ】
http://www3.uploader.jp/home/yukinokana/

ひぃぃぃぃいいん〜。あと3に日ぃぃ〜。
485名無しさん@秘密の花園:2008/09/24(水) 18:09:07 ID:JHBAfEvK
公式更新きてる
しーちゃんは空気読んだ配役で一安心
あと設定画がかわええw
486名無しさん@秘密の花園:2008/09/24(水) 19:16:18 ID:7yd40MD+
上三人と明らかに絵のタッチが違うな
日下部女史書き下ろしっぽい
487名無しさん@秘密の花園:2008/09/25(木) 10:30:26 ID:WRHwg5Qr
ラジオゲストに小林ゆうが来たときの絵を想像して泣けた (>_<)超シュール
488名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 08:05:54 ID:dwa1UW6M
あの人キンタマ描くからな
489名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 19:15:43 ID:ExsPiNFZ
あっという間に終わった・・・
続きいつになるんだろ
490名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 19:16:32 ID:hZJAHJlz
最後にジャンプするのがイライラするわ
491名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 19:40:07 ID:aNOSR+cW
小林ゆうは他3人と比べちゃうとへただなー
492名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 19:55:17 ID:AAf+gaj4
妹、百合的には良いキャラと思うけど時間短いのぅ
493名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 20:38:04 ID:ObqyvAtk
次は何時頃なんだ…。
494名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 01:05:23 ID:auCALyfv
DVDの発売に合わせてくると思うから次は12月初旬かな
495名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 03:17:11 ID:y+ZQJWuw
しーちゃんが可哀想すぎて,しーちゃんがらみのSS(エロなし)を考えてしまったりしてる。
なんつぅ切ねぇ話書いてくんだよ監督www
ブログ更新してくれないかな。
496名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 15:47:15 ID:Vkyzd5rv
しーちゃんがらみのSSっていうと

二人のベッドに潜り込んで残り香をスンスン嗅ぎながら
雪姉ちゃんとカナ姉ちゃんのエチをオカズに一人寂しくオナッてるしーちゃん

とかかな
497名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 15:53:53 ID:H4C0FnlC
むしろ姉二人とそのミーハー一人によって幼い性を開発されてだな(ry
498名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 16:07:56 ID:skie9CHC
どっちもエロありじゃねえかww
499名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 21:15:38 ID:r0Epu5d2
妄想を進めていいかわからんが
そんな感じで書いていってもいいもんかね?

それ以前にしーちゃん中学生なのにエロww
500名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 22:02:04 ID:NeN0i7Hq
いいに決まってる
501名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 22:33:24 ID:Eqtzr/D4
実家の部屋

いくら双子でもダブルベッドって…

まるで新婚orカップルw
親公認なんだな。
502名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 23:08:02 ID:VpMJVcLu
でも小姑が仲間に入れて欲しそうに見ているw
503名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 00:58:02 ID:CItn0/GM
咲ちゃんが仲間に入れて欲しそうにこちらを見てる。
仲間に入れてあげますか?

はい
いいえ
504名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 08:36:19 ID:88eQjP6j
どちらを選んでも後付いてくるんだろうなぁ

はい→ベッタリ変態淑女
いいえ→ストーカー変態淑女
505名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 15:57:58 ID:YUnNeL9e
しーちゃんが学校をたまに行ってるってのは、
北海道は冬季は大雪で休校が多いから、
休校でないときしか行ってないっていう意味だよ。
506名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 17:40:47 ID:ALzEbAUg
  はい
→いいえ

咲ちゃんはショックで倒れてしまった!
咲ちゃんがめげずに起き上がり仲間に入れて欲しそうにこちらを見ている。
仲間に入れてあげますか?

はい
いいえ
507名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 18:37:05 ID:/6iWLI3V
そんなひどい……
508名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 18:46:15 ID:RFhEVMC4
ひどすぎる……
509名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 23:41:26 ID:CItn0/GM
だ、大丈夫だよ、咲ちゃん、Mっぽいし・・・
510名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 23:48:02 ID:88eQjP6j
 はい
→いいえ

アブナいからだめっしょ。
(身の安全のために)かなちゃん談
511名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 00:29:57 ID:ipqEcfSk
咲ちゃんは簀巻きにされた状態でも
奏せんぱいを思って、いってしまう子です。
512駄作書き参上  ◆yuri0euJXw :2008/09/29(月) 00:49:04 ID:oiIKvb4y
>>511
縛られたままでも
イってしまう子なんですね?

さすが我らが変態淑女(笑

SSプロット募集中
さてしーちゃんをどう使おうか。

1:例のダブルベッドか二人の部屋で雪奏が絡んでいるところを密かに
目撃して嫉妬に駆られて邪魔するしーちゃん。
この場合めんどいから咲ちゃんは無視
エロありなら雪雫か雫奏ってとこでしょうか。
ヤンにはしないつもり。ドロドロは嫌いなので。
2:お風呂ターン。
咲ちゃんのお守りは雪ちゃんでひたすら奏雫がメイン。
これはエロなし。姉妹愛のすれ違いみたいなのが書けたらいいな。
513名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 19:29:48 ID:7yXihJjV
でも、しーちゃんってまだ、キャラ掴めない面もあるし難しそう。
514名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 01:29:14 ID:9U0KMCwK
EDが切なすぎて創作意欲がorz


EDはちなみにエンディングねww
病気じゃねーよ。
515名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 02:04:29 ID:XtXMnBMB
病気ってww


EDあの切なさがなんともいえずいいよ、しーちゃんのデレが次回でることを祈って待機。
516名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 02:44:17 ID:TBRr0auf
深夜、物音に目が覚めると、双子の姉たちの部屋から普段と違う声が。
聞き耳を立てているうちになぜか自然と手が××に・・・
雫、小学5年の初めての××
517名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 03:07:11 ID:jmg8zGX6
しーちゃんはかなちゃん大好きなんだな。
かなちゃん総受けか。
518名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 20:22:42 ID:0TJ8G2q4
しーちゃんも可愛いが、今回は咲ちゃんの可愛らしさに救われた。
ギャグ担当で、その存在のなごむこと。
519名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 21:19:49 ID:rEJKt2oP
姉二人と咲ちゃんのベッドでの濃厚な絡みを目撃してしまったしーちゃんとな?
520名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 22:45:15 ID:f1AqT81l
三話のラストに悶々としたので落書きしてみた(机に)

ttp://imepita.jp/20080930/756300

全体(ピンぼけ)
ttp://imepita.jp/20080930/757330
521名無しさん@秘密の花園:2008/09/30(火) 23:26:48 ID:RKe62pNt
上部に何かおるw
522名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 00:18:32 ID:fTJneeRc
>>520
初イラストGJ!咲ちゃんにワロタ
523名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 00:29:20 ID:NAQUsHbR
>>520
GJ! 上部の咲ちゃんがワロタ
落書きもっと頼みます
スレの変な空気が飛ぶかもしれん
524名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 00:36:24 ID:EK4vEjyG
もう消えてる・・・。
525名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 00:41:08 ID:fTJneeRc
>>524
まだみれるけど‥‥ちなみにおいらはPCでみた
526名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 00:49:59 ID:EK4vEjyG
画像が削除されているか、期限が切れています、だって。
悔しいから俺、寝る・・・。
527名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 01:51:42 ID:y2xKmit5
>>526
明日生きてたらあげてやるよ。
うぷ主見てたら良いかどうか回答よろ。
528名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 19:14:38 ID:16jRRtda
まだ削除画面出ず携帯、PC両方から見れるよ
529名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 19:39:32 ID:ujge4vYI
まだ消してないですよ

>>527
規制中なんであげてもらえると助かります
530名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 20:17:12 ID:y2xKmit5
>>529
おけ! 帰ったら上げとく
遅くなるけどスマン
でも何で見れないんだろね?
531名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 21:35:34 ID:8Sxx4iwj
みられるよ。
532名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 21:45:54 ID:HjiETxn0
俺も見られない…

ちなみに携帯 画像がみれません て表示が出る

明日PCでもっかい見てみるよ
533名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 23:50:13 ID:fTJneeRc
うpしなおしたよ。

拡大版 >> ttp://www3.uploader.jp/user/yukinokana/images/yukinokana_uljp00002.jpg

全体版 >> ttp://www3.uploader.jp/user/yukinokana/images/yukinokana_uljp00003.jpg

なんで見れないんだろうな?
時々見れないことあるんで,漏れはブラウザをかえたりしてみることもある。
534名無しさん@秘密の花園:2008/10/02(木) 00:22:49 ID:kCtvmE1t
おお、かわええ。
そして切ないのが一人w
ありがとう、ようやく見られました。
535名無しさん@秘密の花園:2008/10/02(木) 00:23:04 ID:brj9b3vh
見れたー

咲ちゃんwww

ってか咲ちゃん怖いよ!
536名無しさん@秘密の花園:2008/10/02(木) 20:41:44 ID:a2Sj4kuk
あんな落書きで喜んでもらえてすごい嬉しい(´∀`*)
なので今日も描いてきたよ(ぷにキャラ風に)
…カエルっぽいけど

奏ver ttp://www3.uploader.jp/dl/yukinokana/yukinokana_uljp00004.jpg.html

雪乃ver ttp://www3.uploader.jp/dl/yukinokana/yukinokana_uljp00005.jpg.html
537名無しさん@秘密の花園:2008/10/02(木) 21:20:59 ID:RLrfglPG
きゃわゆいのうwww

キャンバスが机って言うのが面白い。
538名無しさん@秘密の花園:2008/10/03(金) 00:31:13 ID:RqlMVQfW
きゃわいいよ
思わずいちゃついてるとこ妄想しちゃった
539名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 20:48:31 ID:6zlMNzRc
百合の四角関係はだいたい分裂してカップル2組になる法則
最後はさくちゃんとしーちゃんがくっつくんだよ、きっと
540名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 21:04:21 ID:+fTbWEnv
やっぱり雪ちゃんの妹だけあって、しーちゃん乳が好きなんだろう!
541名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 21:24:30 ID:Y2Buqkpl
しーちゃんにはふつうの道をいってもらいたい。

咲ちゃんとつき合ったら変態になるぞ!


まぁ その変態さんのおかげで3話が和んでた訳だがな
542名無しさん@秘密の花園:2008/10/09(木) 18:11:38 ID:WJOX1a7E
変態でもいい、たくましく育ってほしい。
543名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 20:21:52 ID:IM3ogb/C
しーちゃんには普通の道の方に進んで欲しい

姉を真似て百合なんかになって欲しくない

咲也和ませ役頼んだ。あとは出るな
544名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 20:24:39 ID:ZzWJyNYH
新田くんスルー
545名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 21:54:03 ID:yFkpulPC
>>543この作品は会わないんじゃないかな
546名無しさん@秘密の花園:2008/10/11(土) 11:38:45 ID:3XK+l8/a
この作品で百合に目覚めてしまったオイラも変態
547名無しさん@秘密の花園:2008/10/11(土) 12:09:52 ID:viPM4vTR
いや覚醒だろう?おめでとう!甘美な百合の世界へ♪
548名無しさん@秘密の花園:2008/10/14(火) 00:19:11 ID:2QUZviXk
えい!上げちゃえ!
帰省編エロ書いてるけど忙しくてなかなか進まん!
完成と四話とどっちが早いかなって感じ〜。(;_;)ショゲショゲ
549名無しさん@秘密の花園:2008/10/14(火) 22:54:26 ID:dGWhMf5V
最近過疎ってるからどうしたんかと思ってたW
550名無しさん@秘密の花園:2008/10/14(火) 23:27:01 ID:b0ud0N6h
あまりに燃料が少ないから。
本スレの方もやや過疎気味だし。
保守しつつまったりエロ妄想していくしかあるまい。
551名無しさん@秘密の花園:2008/10/16(木) 23:51:16 ID:JTd4V2eC
怒濤の4P展開
552名無しさん@秘密の花園:2008/10/17(金) 19:59:48 ID:9Bmt9eWK
公式更新きてるね
「基本的に奏と雪乃の仲は賛成派」が意味深
553名無しさん@秘密の花園:2008/10/17(金) 20:10:30 ID:xg5sM4s+
お姉ちゃんたちが近親相姦しても、私だけは味方だから!


という感じで。
554名無しさん@秘密の花園:2008/10/17(金) 23:07:09 ID:98G2afUN
賛成派だなんてまるで反対派がいるような書き方
555名無しさん@秘密の花園:2008/10/17(金) 23:27:21 ID:zZa0Xtmo
燃料が不足してるみたいなので落書き投下します
ttp://www3.uploader.jp/dl/yukinokana/yukinokana_uljp00010.jpg.html
あとで気が向いたら修正して色塗るかも

さて、問題です。
この絵の三人はどういう会話をしてるでしょう?
556名無しさん@秘密の花園:2008/10/18(土) 00:01:16 ID:cIwczTAw
しーちゃん可愛いな
557名無しさん@秘密の花園:2008/10/18(土) 00:26:38 ID:KDId9oxz
てか二人とも結構体重有るのね。
俺より背低いのに俺より重いよ。
558名無しさん@秘密の花園:2008/10/18(土) 08:31:51 ID:+uPaa61P
それは痩せすぎだろw
もっと肉を食え!
559名無しさん@秘密の花園:2008/10/18(土) 09:19:23 ID:eVjZOrIX
>>557
心配するな、男なら25過ぎれば嫌でも太る
女はわからん
560名無しさん@秘密の花園:2008/10/18(土) 09:37:28 ID:PhPwh2v1
>>557
おまいの身体が心配なんだが
561名無しさん@秘密の花園:2008/10/18(土) 10:06:19 ID:6Wilo/+F
4話が11月7日とは予想外の早さ
いや、2話と3話のブランクがありすぎただけなのか

とりあえずDVDは速攻で予約した
562名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 08:00:36 ID:v/a2JgoV
速攻でリストに入れた。
予算がつき次第予約だ。
563名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 08:16:41 ID:+7RV7HgG
4話配信の早さとDVDの予約が好調なようでなによりだな
たった二日で200に届きそうな勢いだ
564名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 21:02:20 ID:kkbf1BlN
565名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 02:02:34 ID:XhNG7TLL
一日の疲れが吹っ飛んだ!

最近で一番の癒しだよマジで。

あぁ可愛いよ雪ちゃん。
チョット照れ気味のかなちゃんも可愛いよ。

ソッコー予約した。早く来んかな。

予約券なんかいらないからcandyboy尽くしにしてほしい。
あとぜひ二巻には背景画集も欲しいな。
566名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 20:38:24 ID:FA/HphFV
>>563
現在320
CDより値段高いから100ぐらいで止まると思ったが結構行ったな。あとは4話配信日まで落ち着くだろう
それにしても一般店舗での扱いはどうなっているのか・・・ 店ごとの特典とか無いのかねえ
姉妹が抱き合ったりしてるだけの書き下ろしトレカでも欲しいんだが
567雑でスマン。 ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:40:29 ID:hFY74J1+
いつもと違う環境だからうまく投稿できるか分からんな。
デモ一応チャレンジしてみるぜい。
568前書き  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:46:15 ID:hFY74J1+
三話の後のエピソードを使って雪乃×奏を書いてみた。
推敲不十分は百も承知だけど,つなぎってことで。見逃してください。
569確かめあう愛って1/6  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:47:32 ID:hFY74J1+
「さ‥‥さぁ,お風呂にしよっか。」

食事を終え,微妙な空気の中での雪乃の一言は,憮然とした咲夜の顔を一変させた。

「奏先ぱぁ〜い♥いっしょに‥‥。」
「さ‥‥咲ちゃんは私とお風呂に入ろうね〜。」

咲夜の言葉を雪乃が遮った。

「え〜。あたしは雪姉ちゃんと入りたいぃ〜。」

ぷぅっと頬を膨らませて雫が割り込む

「うちのお風呂はそんなに広くないっしょ?しーちゃんはあたしと入ろうね〜。」

奏はぼやく雫をつれて部屋を後にする。
部屋を出ていく二人がちらっと残りの二人を見ると,ひきつった笑顔で雪乃が咲夜を押さえ込んでいた。

「咲ちゃんはお客様だからお先にどうぞ。温泉じゃないけどごめんね。」

と奏は声を掛けた。
もがもがという擬音と雪乃がひらひらと手を振るのを見届けると,

「さぁ,しーちゃん。一緒にお布団ひきにいこうか。」

と奏は雫の背を押しながら強引に部屋を後にした。
雫はブスッと膨れ面をしたまま仕方なさそうに奏に従った。

◇◆◇

「あの人さ‥‥。」

むくれたまましばらく黙っていた雫は広げた敷き布団を叩きながら徐に口を開いた。

「ん?」
「かなねぇちゃんと入った方が嬉しいんじゃないの?あたしだって雪姉ちゃんと入るの楽しみにしてたのに」
「いやぁ‥‥ねぇ‥‥。」

頬をぽりぽりとかきながら奏は返事に困っていた。

「あの人かなねぇちゃんのカノジョ?」

さらっととんでもないことを宣う妹に奏は即答で否定した。

「ひぇ?!ないないない。そんなのない。絶対あり得ないってそんなの。!」
「そんなに必死に否定しなくてもわかるよ。全然そんな風に見えないもん。」
「あ‥‥そ‥‥。」

雫は淡々と作業をこなした。
それから二人の間にはたわいもない会話が交わされる。
相変わらずの雫の辛口への対応に焦る奏と雫の二人を並べるといやに雫が大人びて見えた。

「でたよ〜。」

ほくほく顔で雪乃が二人を呼びにきた。
後ろにはやや疲れ顔をした咲夜が続いていた。
もうずいぶんと眠そうなあどけない顔が奏の方を向いていた。
570確かめあう愛って2/6  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:48:15 ID:hFY74J1+
「咲ちゃん。今夜はここ使ってよ。」
「ふみゅ〜ん。ありがとうございますぅ〜。奏せんぱぁい。」

咲夜は眠そうな顔で枕元にいた奏に倒れこむ。そして奏の胸元で深呼吸しながらうっとりと語りだした。

「あぁん。奏先輩。このまま私と熱い夜を過ごしませんか。
いやそうしましょう!それが良いです!それしかありません!」
「いやいやいや。何言うかな?この娘は‥‥。
てかそんな眠そうな顔しててもそういうのだけは忘れないんだね‥‥咲ちゃんて‥‥。」
「だって,ここは大好きな奏先輩のご実家ですよ?それも同じ屋根の下,
ご両親不在というおいしいシチュエーション。人目をはばからず二人は愛を確かめあう‥‥。」
「雪ちゃんもいるししーちゃんもいるし‥‥それに確かめ合う愛もないっしょ。」

奏がげんなりとしている隣で咲夜はトリップしながら悶えていた。

「かなちゃんかなちゃん。どうせ咲ちゃんは悶え疲れて寝ちゃうから
先にしーちゃんとお風呂入っておいでよ。すっごく気持ちいいんだからぁ。」
「ん。そうする。うちのお風呂久しぶりだし。いこっ!しーちゃん。」

奏が雫に手を差し出すとその手をすり抜けるように雫は動き出していた。

「かなねぇちゃんに付き合ってたらお湯が冷めちゃうよ。」
「はぅ‥‥すみましぇん。」

奏は雪乃と顔を見合わせると,こそこそと雫の後を追うのだった。

◇◆◇

「かなねぇちゃんは,あの人のこと好きじゃないの?」
「はい?」

奏は雫の髪を泡立てながら素っ頓狂な声を上げる。

「だってあの人鼻血出しちゃうくらいかなねぇちゃんの事好きなんでしょ?」
「しーちゃん,何で鼻血出したこと知ってんの?」
「雪姉ちゃんに聞いた。」
「あ‥‥そ‥‥。じゃあ咲ちゃんの事も雪ちゃんから?」
「ううん。でも見てれば分かるよ。‥‥そのくらい。」
「際ですか‥‥。」
「で,どうなの?」

洗い終わった髪から流れ落ちる水滴を払いながら雫は返事を求めた。

「一部の性癖を除けばいい子だとは思うけど,好きとかそういうのはちょっとね‥‥。」
「じゃあさ,かなねぇちゃんは他に好きな人いるの?」

雫は真っ直ぐな視線のまま奏を見つめて言った。
純粋すぎる問いかけに奏は言葉に詰まるが,言葉が続くことはなかった。

「あ‥‥あぁ。しーちゃん。そろそろ出ないと雪ちゃんが退屈してるよきっと。」

何となく答えをはぐらかす奏に向かって雫はぼそっと零すのだった。

「‥‥かなねぇちゃんの‥‥ばか‥‥。」
「ん?何か言った?」

とぼけた顔で聞き返す奏を見てため息を吐きながら雫は少し大きめな声で言い直した。
571確かめあう愛って3/6  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:49:16 ID:hFY74J1+
「かなねぇちゃんみたいに勢いで旅費を散財しゃうような人を好きな物好きもいるんだなぁ〜って言ったの。」
「はぅぅ〜〜。」

キツいなぁ〜しーちゃんは‥‥と言いながら二人は湯船に浸かった。
少し熱めの柔らかいお湯に優しく包まれ,奏は旅の疲れを癒すのだった。

「心配しなくてもあたしはしーちゃんも大好きだよ。」
「も‥‥か。でも私は雪姉ちゃんが一番好きだからね。」
「はは‥‥左様でございますか。」

雫の「雪乃が一番宣言」に奏は少しショックを感じつつ二人で居間に向かった。

「あれ?咲ちゃんは?」
「案の定寝ちゃったよ♪」
「流石にお嬢には厳しかったか。」

あどけない顔で眠りにつく咲夜の顔を覗き込んで奏は優しく微笑む。

「雪姉ちゃん。一緒に寝るくらい良いでしょ〜?」
「ん〜。私はぁ,かなちゃんを狼から守らないといけないんだけど‥‥。」

チラッと奏の方に視線を向けた。

「でもでも〜しーちゃんのお部屋客間の近くだもんね。一緒に寝よっか?しーちゃん♪」
「わ〜い!」
「ちょっと,雪ちゃん!あたしのこと見捨てるつもり?」
「あの人連れてきたのはかなねぇちゃんが旅費使い込んだからでしょ?そう言うの自業自得っていうのよ。」
「はぅ〜〜。すみましぇん〜〜。」
「と言うわけでお休み。かなねぇちゃん。」

雫は雪乃に楽しそうに絡みつきながら自室へ向かった。
空を掴むように手を伸ばす奏は,若干の心細さに半べそをかきながら渋々自室へ向かった。
咲夜に荒らされそうになったが間一髪免れた自分たちの部屋。
二人で寝るには調度よいダブルベッドに一人潜り込むとそこは思っていた以上に広かった。

「寮のベッドはシングルだからなぁ‥‥。」

この部屋にいた頃よりも今はずっと雪乃のことを近くに感じる。
身も心も‥‥。それはベッドのせいだけではなかった。

「雪ちゃ〜ん‥‥。」

雪乃の名を呼びながら奏はベッドで丸くなった。久しぶりの一人寝に心細さを感じながらも,
やや懐かしい雪乃の匂いに包まれながらうつらうつらし始めた時だった。
静かに部屋のドアが開いた。すうっと入り込んできた冷たい空気が奏の頬を撫で,意識を呼び起こす。
朦朧としたまま奏は人の気配を感じた。

「だっ誰?!」

身を強ばらせて声を上げようとした奏の口元は優しく手で塞がれた。

「騒いじゃダメ〜♥」

それは雪乃だった。

「どうしたの?雪ちゃん今夜はしーちゃんと寝るって‥‥。」

小声で会話をする二人の距離は息がかかるほど近い。
572確かめあう愛って4/6  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:52:18 ID:hFY74J1+
「えへっ♪かなちゃん寂しがってるかな〜と思って様子見に来たの〜。」

しーちゃん寝ちゃったしね♪とにっこり微笑んだ雪乃の笑顔は二人の周りの空気を暖かく感じさせた。

「でもしーちゃん起きたら悲しむよ‥‥今日だって‥‥。」
「大丈夫〜。気が済んだら戻るからぁ。」
「気が済んだらっ‥‥てぇ!」

雪乃の唇が奏の頬に触れた。そのまま滑るように首筋へと落ちていく。
捕まれた両腕には力が込められ,スルリと難なく奏の隣へ滑り込んだ。

「ちょっ!雪ちゃん。今日は‥‥っん。」
「同じ屋根の下,両親不在のおいしいシチュエーション。人目をはばからず二人は愛を確かめあうぅ♪」
「っん。それじゃ咲ちゃんと同じじゃない!」
「えぇ〜違うよぉ。」

拒む奏に甘く囁くように耳元で雪乃は言った。

「私たちにはぁ,確かめ合う愛があるでしょ〜?」
「ふぁっ‥‥雪ちゃっ!」

雪乃の言葉がゾクゾクと奏の心を揺さぶった。
甘く響く言葉は,残っているはずの理性を麻痺させる。
雪乃が触れる場所ひとつひとつが熱を持って奏をじわじわと責め立てていく。

「かなちゃんは,違うのぉ?」
「ふっ‥‥んぁ‥‥そんなの‥‥い‥‥言わなくても‥‥わかっ‥‥る‥‥でしょうに‥‥。」
「いつもよりヒクヒクしてる。感じてるの?」
「‥‥っ‥‥ダメ‥‥。見つかっちゃうっ‥‥。」
「こんなに濡れてるのに‥‥。」
「ぁ‥‥ダメぇ‥‥声‥‥出ちゃう‥‥ってぇ。」
「ふふっ,そんな声だすと聞こえちゃうよ?」
「くぅっ‥‥ん‥‥。」
「かなちゃん‥‥大好き‥‥。」

雪乃はすり寄るように奏に寄り添い二人の間を埋めるように熱っぽい愛撫を施していく。
奏は苦しそうに漏れる声を抑えるが,熱っぽい溜め息だけは堪えきれなかった。
目尻に浮かぶ涙を愛しげに口に含むと雪乃の口の中には切なさが広がった。

「かなちゃん‥‥。」

二人で一つずつのピアスにそっと口付ける。
静かにパールが転がり,アレキサンドライトが妖しく煌めいた。
その煌めきに魅入られたように雪乃は陶然としたまま奏の耳を愛でた。

「ゆきっ‥‥ゆきちゃっ‥‥ぁ。」

切羽詰まったような奏の声に雪乃は我に返ると奏の唇にそっと口付けた。

「もう‥‥我慢できない?」
573確かめあう愛って5/6  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:52:54 ID:hFY74J1+
塗れた唇をじらすように軽く触れながら問いかけると,奏の唇が震えた。

「ふっ‥‥ぅ‥‥‥‥ん。」
「ん〜♥かなちゃ〜ん。」
「はぁ‥‥ゆきちゃ‥‥。もっ‥‥っ!」
「ひとりでイく?それとも一緒がいい?」
「ぁ‥‥一緒‥‥一緒がいいっ‥‥。」
「うん‥‥私もかなちゃんと一緒がいい‥‥。」

奏の潤んだ瞳を包み込んだ瞼に口づけながら,雪乃は奏の手を自分の秘所へ導く。

「かなちゃんも触ってくれる?」

潤沢な愛液に奏の手は滑るように雪乃の秘裂を行き来する。
同じように雪乃も奏を優しくなぶる。荒く繰り返す呼気の間隔が徐々に速まる。

「っ‥‥ダメ‥‥ゆきちゃっ‥‥。」
「うん‥‥私も。」

にっこりと微笑む雪乃の塗れた唇は奏のそこをしっかりと塞ぎ,頂点に向かって二人は登りつめた。

◇◆◇

目が覚めるともう外は明るかった。
鉛色の空が多いはずの故郷の空でそれはとても清々しく感じた。

「奏先輩〜。おはよーございま〜‥‥ぐぇ!」

起き抜けの咲夜の声に身構えたが,奏のもとに届いたのは苦しそうな呻き声だった。

「うぬぬぬぬ〜。このお子ちゃまは私と奏先輩のおはようのキスを邪魔する気ですか!?」
「‥‥働かざる者食うべからず。今時小学生でも知ってるよ。」

咲夜の首根っこを掴んで侵入を防いだのは雫だった。

「ふみゅ〜ん。仕方ありません。奏先輩のために美味しい朝ご飯お作りしますぅ。」

雫の言葉に渋々従い,咲夜は去っていった。

「凄いね,しーちゃん。あの咲ちゃんを‥‥。」
「別に,雪姉ちゃんが心配してたから様子見に来ただけだよ。」
「はは‥‥さいですか。」
「それに‥‥かな姉ちゃんは節操無しは嫌いって言っておいたから。」
「む‥‥難しい言葉知ってるんだね。」

入り口に立っていた雫は足早に奏の元に近付いた。

「‥‥雪姉ちゃんがこんな節操無しとは思わなかったけど。」

布団の影に隠れた奏の乱れたパジャマを確認するように雫は奏に言った。

「し‥‥しーちゃん?」

言われて自分の姿を確認し,奏は慌ててはだけた胸元を隠す。

「今日はわがまま言わないから,いつもみたいに二人で寝ればいいよ。」

ほどほどにしといてねと付け加えて雫は部屋を出ようとした。
574確かめあう愛って6/6  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:54:42 ID:hFY74J1+
「しーちゃん!!」

振り返る雫に奏は優しく微笑みかけていった。

「今日は姉妹仲良く三人で寝ようよ。ね?」

雫はそのままくるっと振り返りながら言った。

「寝起きから寝ること考えてるなんて,かな姉ちゃん頭大丈夫?早く来ないと朝ご飯無いからね。」

とげとげしい言葉を残して雫は部屋を後にした。
しかし言葉とは裏腹に雫の口許には笑みが浮かんでいたことに奏は気がつくことはなかった。
雫の足音が遠ざかっていく中で,奏でふと雪乃とのことを思う。

「確かめ合う愛‥‥か。」

奏は複雑な心境でその言葉を口にするのだった。
575あとがき  ◆yuri0euJXw :2008/10/26(日) 18:59:14 ID:jiYqurM8
規制された。せんぶら使いてぇよ。

お目汚し失礼しました。
またご意見ご感想をよろしくお願いします。
576名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:16:49 ID:PfnrrpRt
悪いがこんなのでは濡れない
577名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:44:23 ID:433IHTc6
だがおっきはする。


3話だけじゃ、まだしーちゃんのキャラがつかめないよなあ。
こういう段階でSSちゃんと書けるのがすごい。
578名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 22:03:31 ID:PfnrrpRt
ちゃんと書いてねえじゃんw
579名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 02:16:33 ID:VY5aY2LK
手厳しいんだなー    自分はよかったと思うんだが、しーちゃんのキャラはまだよくわからんがSSでのツンデレ具合がよいよ。   作者さん乙でしたー 次回作も楽しみにしてます
580名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 19:24:26 ID:/rTuN+4z
久々にきてたあああああ!!!!油断してたw
自分も良かったと思う、というか好きだな〜。テンポがいい。
本編の雰囲気を壊してないし。

>「そんなに必死に否定しなくてもわかるよ。全然そんな風に見えないもん。」
本編でも奏に対してこんな感じだと面白いな。
「二人は付き合ってるの?」とか直球で聞いたりw
581名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 21:29:20 ID:OfcD0vDM
自分も本編の雰囲気壊してないと思った。     ただ、えっちぃけどなWWW             まぁーそれがまたいいんだが。
582名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 22:55:58 ID:/rTuN+4z
>>579、581
改行してw
583名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 01:37:39 ID:JbGEnHGP
自演モロバレwwww
584名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 00:37:04 ID:lMK28jjg
明日はラジオだ!
585名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 09:36:46 ID:QRuH2eqX
ラジオから4話までCandy週間だな
テンション上がってきた
586名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 10:30:34 ID:4eTg7k7+
夜7時更新ってのはやっぱテレビのゴールデンタイムを意識してるのか
587名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 21:24:31 ID:NY+Io+K6
ニコって一番混むのが深夜0時ぐらいだろ
tvのゴールデンタイムなんか意識してどうするんだ
588名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 21:25:36 ID:YDrfk/GQ
馴染み深さ……かな?
589名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 21:48:17 ID:FTgb6LAN
テレビ離れを加速させようという陰謀
590 ◆yuri0euJXw :2008/11/02(日) 00:58:38 ID:WxM5QPbb
>>576-581
レスありがとう。まじ嬉しいよ。色んな意味で。
そして4話のカットで三人で川の字になってて
かなちゃんのお父さんポジション超嬉しいし。

忙しくて忙しくて書けなくて悔しくて携帯でコツコツ書き留めて
さあ添削しようと思ったところで気合いが途切れた(笑
そしてさらに忙しくなったorz

でも櫻井姉妹は愛してやまないキャラなので,
これからも生暖かい目で見守ってください。
ああ,もっと劇エロ甘アマな凄いヤツ駆けるようになりたひ.....
591名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 21:24:16 ID:KHYY6QM4
忙しい中での投下毎度乙です!
次回作も作成中なのか〜
4話ももうすぐだし楽しみだ
592名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 03:51:09 ID:89xkEslD
昨日の生放送は残念だったな。
一日早く観られるとwktkしてたのに……。
さすがに今日は観られるだろうから楽しみだw

やっぱり、レイニー止めは辛いよ……
593名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 19:32:15 ID:USXdlpZl
やっと見れたー
今回の咲ちゃんの可愛さは異常
馴れ初めが見れてよかった
594名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 22:49:16 ID:ZBsn7Asx
かなちゃんかっこよすぎwww
595名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 23:15:17 ID:pT/xR924
「姉ちゃん達がお互いに好きなのも判ってたから…」で反応してしまった自分は正常だよね
596名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 23:16:16 ID:ZBsn7Asx
うまくいったの内容が気になるけどなwww
597名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 23:54:30 ID:OyRVdXSB
SSの素材満載な4話でしたwww
598名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 00:03:24 ID:KTIG9b2f
しーちゃんの言った「二人がうまくいった」の内容が気になるぜ。
599名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 01:17:24 ID:3fnPbc9V
しーちゃんて二人の何を
誰からどこまで聞いてるんだろうな?
詳細に語ってほしい。
600名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 11:16:41 ID:LZauCYDF
雫のキャラ紹介にある『基本的に奏と雪乃の仲は賛成派。』という文章に加え、
「姉ちゃん達がお互いに好きなのも判ってたから、
向こうで上手くいったって聞いた時、それはそれで嬉しかった」の台詞
そして、このシーンで一瞬焦った顔する雪乃…
 
Cbはエロいね
601名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 01:36:12 ID:kAPSd/WY
そんな二人の寝室に入っていけるしーちゃんに痺れるwww
まだお子ちゃまなんだな
602名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 01:38:56 ID:lBmCnSvr
咲ちゃん垂涎物の直通ルートがあることに驚いたw
603名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 02:55:41 ID:8p6Eo2m7
雫ちゃんが言ったのは入学試験のことで
雪ちゃんが考えたのは恋愛関係のこと
604名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 09:48:32 ID:F907taXn
かなちゃんが一番かっこいいのに
かなちゃんが一番受けっぽいとはこれいかに
605名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 10:01:06 ID:HQwidqr2
603といい604といい妙に納得。

奥が深いな。Cbって。
606名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 10:14:54 ID:Gu6zD3Db
雪ちゃんやっぱりそうなのか
気づかなかった。

やっぱり奥が深くていいな
生放送再テストと合わせて今10回目視聴してるとこ
607名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 19:09:24 ID:/Hfdu4xf
かなちゃんは咲ちゃんをもうちょっと可愛がってあげてもいいと思うんだ
本気で鬱陶しがってる感じなのがもう
608名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 19:18:35 ID:Y5Tf7XYH
>>607
一時期雪乃をとられたと思った相手だから、そのとき抱いた感情のせいで、
いまだに苦手なんじゃないかと。
609名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 19:21:08 ID:rwmCoK6t
いやかなちゃんは一途なんだよ。
雪ちゃん一筋だからほかに咲いてあげる余裕がない。
でもだからこそのジゴロ属性なのかも知らんが。
だけど総受けというのがイイ(・∀・)
610名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 20:54:14 ID:lWwp2x0i
SS・イラのまとめってある?
611名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 21:15:13 ID:iVmZrBIf
まだない
612名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 16:32:39 ID:63hswrZt
DVD特典のCDってなんだ?
613名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 18:36:38 ID:BiqNxZDo
ラジオでしょ?百合的には関係無いよ多分。
俺は大好きだけど。
614名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 22:49:17 ID:0fyYltnC
なばと柚ねえの大人なカオスに期待。
酒が絡んだら最高なんだが。
615名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 23:10:41 ID:9DctXnKX
お二人とも酒飲ませたら駄目だと思うぞw
616名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 23:26:50 ID:QtN/8k++
親のいない正月、みんなで酒飲んじゃって大変なことになる4.5話を幻視した
617名無しさん@秘密の花園:2008/11/13(木) 01:11:58 ID:Nj8wXFW8
そのネタいいな。
618名無しさん@秘密の花園:2008/11/13(木) 23:35:33 ID:uFg4JZy2
さぁSSを書く作業に(ry
619名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 01:16:31 ID:jg5isiu8
エッチなのでよろ
620名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 23:31:29 ID:LLRrYdm3
4話がしっとりしちゃんたせいではないが,ある意味感動してエロパロにならない。
配信終了はかなしいが,konozama覚悟でDVDを予約してみた。
621名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 01:29:35 ID:ZkIvf/Kv
偉い!
俺は純粋にかなちゃんと雪ちゃんがひたすら仲良くいちゃいちゃしてるアニメが見たい
622名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 01:52:25 ID:xNELDsBv
かなちゃんは雪ちゃんに向けている愛情の1/100でもいいから、
さくちゃんの愛に応えてあげて欲しい。
623名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 02:02:44 ID:pw9yrspv
奏ちゃんは基本誰にでも無意識タラシだけど愛情は0か100かになるんだと思う
だからしーちゃんも不安になっちゃうんだと

そういう意味では単純で一途でロマンチストな所は奏ちゃんもさくちゃんも同タイプだから
将来しーちゃん×さくちゃんとかになったらいいのにな
624名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 05:30:14 ID:ywhJ8n4b
しー咲は反りがあわなそうだがw
625名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 08:21:34 ID:JiCPi3At
あれ?このスレってこんなに人いたん?
626名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 17:10:26 ID:48Aao1ro
>>624
そんな2人だからこそ想い合った時はかえってたいへんな情熱がですね(ry
627名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 00:44:42 ID:Z/rxoFrN
東京と北海道
離れている間にそれぞれの心に少しずつ芽生えてくる相手への気持ち…とか
628名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 20:46:26 ID:HOpgs/E8
はよこいやれDVD
629名無しさん@秘密の花園:2008/11/30(日) 08:55:42 ID:0jxKEqma
タイトルの割に最近イチャイチャしてないな、このスレ。
630名無しさん@秘密の花園:2008/11/30(日) 22:55:45 ID:MurKWkGQ
DVDが来るまで少し休憩してます
631名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 17:53:17 ID:QC4T890b
hosyu
632名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 04:03:50 ID:ZpOaFjSA
DVD発売ですよ〜
633名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 22:58:24 ID:4E+YvRgu
久々に萌えた。ニコニコではわからない高画質に感動した。
新作練らないと!
やっぱいいわ。candyboy
634名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 23:15:01 ID:rllvt+gk
DVD画質いいね。音もいい
ラジオCDも百合度すげえ高かったしこれ買って良かった
欲を言えばアニメの映像特典や設定資料とか欲しかったけど無理いっても仕方ないな
635名無しさん@秘密の花園:2008/12/12(金) 09:15:56 ID:ey++qMPj
vol2は3話分しかないので何か付くと予想
636名無しさん@秘密の花園:2008/12/15(月) 00:44:27 ID:StpEjF5y
単に一話分安くなったりだけなして
637名無しさん@秘密の花園:2008/12/15(月) 07:37:17 ID:u9qUEM/T
ex01や0話が入るんじゃねーの?
638名無しさん@秘密の花園:2008/12/15(月) 09:38:41 ID:pN8VrAQQ
0とex1はDVDなってるから入らないと思う。
なので、完全新作ex2が入ってると妄想。
639名無しさん@秘密の花園:2008/12/17(水) 00:54:57 ID:dU/Bpzl4
ニコの画面では潰れて見えてた目元や口元の細かい描きこみ、DVDだとハッキリ見えるな
思ったよりも細かい仕事してたのが分かるっていうか
640名無しさん@秘密の花園:2008/12/19(金) 16:12:54 ID:8VhNqUTJ
五話は有料で先行配信か。
一月まで待つかな。
641名無しさん@秘密の花園:2008/12/19(金) 16:17:08 ID:/Ls6mz7L
キマシタワー
642名無しさん@秘密の花園:2008/12/19(金) 21:43:40 ID:d4HUsz6c
てか、5話ずいぶん早いね
ありがたいけど
643名無しさん@秘密の花園:2008/12/20(土) 20:01:17 ID:WMVSh8Al
5話で久々にいちゃいちゃシーンくるみたいだな
644名無しさん@秘密の花園:2008/12/21(日) 23:38:06 ID:2/h3M6LU
バレンタインまで一気に飛ぶとはな
その一か月の間にエッチしまくりだなきっと
645名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 00:26:31 ID:RPNJRQbK
4話の上手くいったとかって話が非常に気になる
646名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 00:34:01 ID:P6d3QYxW
しーちゃんは生活面とか学業面のこと言ったのに
雪ちゃんはエロいこと想像したやつですね
647名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 00:34:50 ID:bmuxqVZt
指は二本までだよ?
648名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 02:12:36 ID:mwxOR/Ln
まるまるバナナは一本までだよ?
649名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 08:09:49 ID:Me4oQl0S
雫=姉二人の受験がうまくいって嬉しかった
雪乃=キャッキャウフフして行くとこまで行っちゃったことを想像

このエロ姉が。
650名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 18:33:07 ID:ws//jLyN
え?そうなの?
うまくいったってのは普通に両思いなのが伝わった
しーちゃんにもそれを教えたって思ったんだけど
651名無しさん@秘密の花園:2008/12/22(月) 19:10:40 ID:GwvJ1u9+
どっちとも取れる
しーちゃんもあのラブラブなブログ見てるはすだし
652名無しさん@秘密の花園:2008/12/23(火) 02:06:48 ID:/25xXsF6
二人が両思いなのはとっくにわかってる
653名無しさん@秘密の花園:2008/12/23(火) 23:12:35 ID:McsbSDM+
つまりどういうことだよ
654名無しさん@秘密の花園:2008/12/23(火) 23:15:22 ID:t5JdBV32
つまり人類は滅亡するんだよ
655名無しさん@秘密の花園:2008/12/24(水) 11:54:30 ID:BvLcVMgH
西城秀樹のおかげだな
656名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/27(土) 11:48:05 ID:DtjFN/C4
雫「今日はめでたき日にござる・・・」
657名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/29(月) 19:15:23 ID:2BZVko7+
有料のみ先行配信みたいだね。早く見たいよぅ!
658名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/29(月) 21:46:22 ID:sZqEcinz
さすがクリスマスからバレンタインにジャンプしただけの事はある
ナチュラルなイチャイチャ度アップし過ぎw
659名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 01:59:49 ID:gYUAqA+b
EDの絵が歌の歌詞に重なってるシーンで鳥肌たった
660名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 03:16:28 ID:cYjm9u7B
計画的な運用ができなさそうだから
有料登録見送ったけどこれは価値ありそうだな。
だが今回は9日まで待つことにするぜ。
661名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 22:30:14 ID:Uc65QwEP
姉妹でバカップルとか普通は呼ばれんよ
どんだけですかw
662名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 22:34:50 ID:o4/dQ0EJ
ベッドで押し倒してるかなちゃん!
目撃されても公認スルーなんてワロタww

今回のエピは百合度満載で最高!!
663名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 22:56:09 ID:hR9yv4wC
白い教会に神様がいて
二人の事
見つけだしてくれると信じているよ

一話のエンディングの傘シーン越えたよ
今回絵と歌が合った一番のエンディングだ
クリスマスじゃなくバレンタインに持ってきたのがまた憎い

一つ気になったのは進路について目標持ってるカナちゃんに対して雪ちゃんが暗い顔したとこだな。
これが6話7話の鍵になって行くと思うんだが
664名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 00:17:26 ID:YrA58m8w

進学にしろ就職にしろ一緒には暮らしてそうだな
665名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 01:19:46 ID:RkABPUsa
たしか4話の回想でも上京するカナちゃんに対しあたしも一緒にイクーって行ってたからな
今回あまあまだったけど全7話で一応の完結をさせるなら進路のエピソードは外せんかも
666名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 22:50:48 ID:Xq7LcgeA
しー×咲が読みたい。
この二人ってお互い会話できるのか?
667名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/02(金) 23:23:41 ID:gHbvZbiE
しー咲ってどんなエピソードになるんじゃい?
想像もつかんけど,うまくいきそうな気もするが。
668名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/03(土) 03:36:44 ID:3Irv6iyH
数年後、奏そっくりに成長した雫を見てときめくとか…
669名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/03(土) 06:28:19 ID:7kNWlRcJ
咲ちゃんのがお姉さんだし、しーちゃんは奏似だし
相変わらず生意気な妹さん…お仕置きも兼ねて
ちょっといたづらしちゃおっかな〜☆的なアレで

しーちゃんは咲ちゃんの雪だるま作ってたけどあれは夢の中の話だし
本人にそういう気持ちはないんだろうがちょっと嬉しかった
670名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/03(土) 06:49:22 ID:7GMTFCsR
紫の上的な感じですね。かなり扱い辛いがww
671名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/03(土) 18:25:12 ID:IXzlDU2S
今、考えてる、しー×咲の妄想は


出会い→お互いちっこいお子様、妹さん生意気!相性最悪!

双子からの情報で奏が好きな咲夜が少し気になり始める、しーちゃん。自分も奏が好き(?)だから。

春休み、また双子の実家に、押しかける咲夜。
双子は食料の買い出しで残る二人は留守番。
時々寂しそうな顔を見せる雫が気になり始める咲夜。みたいな。

上手く纏まらねぇ。
長文スマソ。
672名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/04(日) 00:24:58 ID:JnfEg+uJ
しー×咲は長編になりそうだな。
二人の関係が本編で立ってないだけに。

ところで、ここはエロありじゃなきゃだめなのか?
Candy boyのキャラクターを使ったパラレルワールドみたいなファンタジーを考えてるんだが、案とか出していいか?
673名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/04(日) 07:22:17 ID:6S3M3pbH
いやいや、全然おけでしょ。

キツネ雪ちゃん並みに期待して待つノシ
674名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/04(日) 20:08:21 ID:mfQz4JWL
おいおい文字も読めないのか?
確かにエロパロだがここは萌え板でもあるんだぜ
エロがあるかないかはどうでもいいだろ
675名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/04(日) 21:37:42 ID:DaVnc7yd
おっ!
久々に職人さん来襲か?
楽しみにまってるよー
676名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 00:21:12 ID:Gc2/2de3
今、思いついたプロットは、二つともエロなしなんですが、よろしいでしょうか?

1)まずは、しー×咲。

クリスマスに双子の実家に行った咲夜は時々寂しそうな目をする雫が気になり始め、(咲夜は超お金持ちだけど自分も両親多忙のため、広い屋敷では一人が多いから。いくら、お手伝いさん達がいても、咲夜の心は満たされない)部活で雪乃に(奏、ではなく)ある頼み事をする。
雪乃は、いつものようなノリではなく、真剣な咲夜からの頼み事だったので、雪乃も奏に内緒で咲夜に協力する。

次レスに続きます。
677名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 00:26:09 ID:Gc2/2de3
続きです。
2)完全なパラレルワールド。和風ファンタジー。
ノリはゲームで言うRPGのような雰囲気。
苦手な方はヌルーして下さい。
双子は子供の頃、実家の倉で三本の刀を見つける。
その刀について隠し伝えられる説によれば、人外の輩、人でない者によって打ち鍛えられたというまがまがしいばかりの光を宿したという。
一度、鞘から引き出せば無限の力を柄を握る者に与えるという。
そして刀は自ら主となるべき者を選ぶという。すなわち、それを造った者の子孫のみである。
双子が上京してからしばらく経った後、人々の間には、奇妙な噂が囁かれていた。
夜な夜な伝説に聞くような妖魔(妖怪)達が徘徊し人を襲うと。
そして妖怪は、ある物を求めている、と。
双子の両親は双子が上京する時、何があっても、この刀だけは手放しては、いけないと固く言い付けた。
双子の両親は双子が小さい頃から自分の身を守るため、大切な人を守るため、刀を不貞な輩から守るための術(すべ)を体に叩きこんだ。
両親の話によると自分達の刀の他にも、まだ何本か、地方にあるという。
それは時が流れ、刀が人から人へと渡り歩いたからであろう。
不思議な刀を巡る物語が始まる。

双子〉人間と妖魔のクオーター。
父ちゃんが人間で母ちゃんが妖魔と人間のハーフ。
実家の表向きは農業等、昔は色々してたらしい。
表向きは。
妖魔の血を曳いている者は妖魔の姿に転生(変身)することができる。
転生後のイメージは妖怪であって妖怪ではないもの
(あまりグロくしないつもりです)

雪乃〉得意な術は体術、攻撃系の永唱術。
麒麟の化身に転生する。
雪乃は転生時も術も自らの力を使いこなせている。
雪乃も家族以外、まだ自分の正体を明かしていない。奏が転生する、狐の化身の姿がお気に入り。
ふかふかの狐さん。

奏〉得意な術は補助系の永唱術。
狐の化身に転生する。
文化部の体力のなさのあまり、奏はめったなことがない限り転生しない。
戦い以外では雪乃にせがまれて転生することもある。ふかふかの狐さん。
奏は絶対に、家族以外には自分達の正体を明かしたくないと思っている。

咲夜〉超お金持ちなので神山家、先祖代々伝わる伝説の刀の所持者。
双子とは違い、咲夜は人間と妖怪のハーフ。
お父さんが人間でお母さんが妖怪。
あのストーカースキルは人外のものだ!(笑)
攻、守とバランスのとれた術の使い手。
咲夜もまた、雪乃達に自分の正体をまだ明かしていない。
だが、奏達には運命的なものを感じている。
鬼の化身に転生する。

雫〉まだ転生できない。
姉二人が上京してから術の修行もサボり気味。
本人はまだ気付いていないけど奏以上の力を秘めている。(奏・談より)

以上、今考えてる設定です。
こういうのは、いかがでしょうか?
しかしこれは、ここではやるべきではないのでしょうか?
みなさまの意見やアイデアをお待ちしております。
あえて、ゆきちゃんではなく、かなちゃんを狐にしたのは、ゆきちゃんが狐のかなちゃんに萌えるためです(笑)
長文すいません。
他にも職人さんがいたら遠慮なさらず投下してください。
678名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 00:57:02 ID:JOelRBld
いやいやなんかおもしろそうだよ。

エロなくて結構だからさ続き書いてみね?
心配しないでどんとこ〜い!
679名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 07:16:01 ID:0TdDHeY3
裏ブログが更新されてたぞー
680名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 20:40:03 ID:DSBLfOqa
眼福でした
681名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 22:50:21 ID:Ua+q6TxE
双子のプロフィールで、かなちゃんの苦手な物は怖い映画と怖いゲームとあったので、遊園地のお化け屋敷でのシチュってのはどうですか?
かなちゃんは、そと見はクールに装っていても内心はパニック寸前w
みたいなのはどうですか?
682名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 01:21:35 ID:L4AqkSag
今考えてる短編のパラレルワールドやつは(実際は長編になりそうですが)、エロなしですがいいですか?

自分は普段絵描きな者で中々文章が纏められない。
小説って難しいですね。
職人さん達には頭が下がります。

今考えてるプロットは奏ちゃんは情に脆そうなので奏ちゃんの優しさに付け込んだ妖魔に奏ちゃんが騙されて(勿論その妖魔は雪ちゃんが成敗しますが)
失意の中、奏ちゃんが雪ちゃんに人間辞めたい、人間を守るのを辞めて妖魔として生きる宣言をしてしまうっていうのを考えています。

でも、いちゃいちゃは忘れませんよw

でも本気で怒った雪乃のドSっぷりが、思いつかない。
言葉攻めくらいしか。

何かいい案ありませんか?
他にも職人さんがいたら投下して下さい。
咲ちゃんをお仕置きするドS雪ちゃん待ってます。
683名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 07:55:33 ID:7lJpfpHP
エロにこだわってたらいかん!

それじゃ良い萌えは書けないぜ。
イラストも歓迎だけどSS気張って書いてみてくれ。
エロはほかの奴に任せて監督のように我が道を突き進んでくれ。
でも人間捨てるのはちとかわいそうな感じがした。
684名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 08:16:14 ID:L4AqkSag
>683
人間捨てる〜、云々

その辺はご安心下さい。
ちゃんとフォローしますよ。
自分としては、短編の中で奏ちゃんと、しーちゃんの成長物語も書きたいなって思ってます。

きちんと立直らせます。
雪ちゃんとのいちゃいちゃの中でw
その辺は雪ちゃんのお姉ちゃんしてるとこを見せたいなと思ってますが、いかがですか?
685名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 08:19:42 ID:7lJpfpHP
良いぞ。楽しみにしてる。
686名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 12:07:46 ID:uiEoBeOP
まとめサイトがほしい
687名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 23:47:26 ID:yM/A5ZgM
専用うpろだが1月17日に初期化するそうです。
必要がある方は各自DLしてくださいなも

Candyboy専用うpろだ
http://www3.uploader.jp/home/yukinokana/
688名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/10(土) 21:52:13 ID:FAUh80Oj
まとめサイト作ってみっかな
689名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/10(土) 23:59:57 ID:dqIW1HRw
やって下さい
690名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 23:54:03 ID:ZYU9oHvF
>>685
待ち人がいてくれて嬉しいです。
書くのとろくてスマン。
今書いてる途中です。
ちなみに厨二設定満載です(笑)

自分もまとめサイト欲しいです。
691名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 23:23:52 ID:0c3WgAEB
一応暫定ページになる予定‥‥中身はまだない
ttp://yukinokanade.hp.infoseek.co.jp/

なんせここのSSは9割がエロだからな,即削除されたりしてwww
692名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 23:58:27 ID:qlywSUH0
乙です
693パラレルワールドにて注意!:2009/01/14(水) 01:45:06 ID:UDgtY8ZK
始めまして。
ずっとROMっておりましたがSSに初挑戦です。
普段は絵描きな者で文章も、エロもなく勝手な自分の妄想も入っている上にパラレルワールドなので苦手な方はヌルーして下さい。ここに投下するのは始めてですが、みなさまの叱咤をお待ちしております。

設定も厨二設定満載です。原作崩壊してすいません。
慣れない文章ですので、各自で脳内補完して下さい。
小説って難しいですね。

ここの職人さん達を見習いたいです。

タイトルが決まりません。何かいいアイデアがあれば色々お聞かせ下さい。
まずお試しに前半いきます。
それではどうぞ。

後まとめサイト乙です。
694前半1:2009/01/14(水) 01:47:50 ID:UDgtY8ZK
かかり火が赤々と燃えてる広場で、奏は立ちすくんでいた。
奏が、周囲を見回す。
その背後に、巨大な影が現れた。
身長が三メートルほどの、キバを剥き出した巨大なサルである。
「まさか、ヒヒ!?」
いつの間にか囲まれたようだ。
怯える奏の肩を、背後からヒヒが掴む。

奏は、その場から動けなかった。
術にもかかっていないのに次々と自分の目の前で繰り広げられる展開についていけず、立ちすくむしかなかった。
表情も、目の焦点が留まっておらず、うつろである。
何で?どうして?
あたしはただ迷子の女の子を助けようとしたのに…。

ありがとうございました。お礼はたっぷりさせていただくわ!
、と目の前の女の子が変わった。
ヒヒ達を操り、いけにえを集めている人喰い妖怪“肉吸い(にくすい)”に。


そして、美しい女妖怪・肉吸いは、満足げに微笑んだ。
「ほう、うまそうな娘じゃのう。気に入ったぞ…。安心せい。痛くないよう、喰うてやるほどに」
クックッと喉を鳴らして笑い、奏に近づき肉吸いの指から液体が滴り落ちる。
それが奏の肩に当たり、白い煙りを出し、シュワーッと制服が溶けかけている。

ドオ………ン!!

突然、肉吸いの背後に火柱が立った。
ヒヒが、炎に巻かれる。
岩の後ろから少女が飛び出した。
「これぞ法術“火炎地獄”(かえんじごく)。かなちゃんから離れなさい!」
雪乃が叫んだ。

涙目になっている奏が振り向いた。
「ゆき…ちゃん?…」

「肉吸いを倒しに、かなちゃんを助けに来たよ!」

「ウガアッ!」

ヒヒが雪乃を襲う。
「“烈風破”(れっぷうは)!」
風が巻き起こり、ヒヒ達を切り刻んだ。
だが、魔法の風を免れた肉吸いが奏に襲いかかる。
「こ、こうなったら…この娘も道連れじゃ」
「そうはさせない!」
雪乃は腰にさしてある刀を鞘から抜いて肉吸いに駆け寄った。
真っ向から切り付ける。
「くらえ、退魔刀・三日月!」
「ギャアアアアッ」
肉吸いは、腰まで切り裂かれて倒れた。
「そ、そんなぁ…く、くやしい…っ!!」
切り口から光を発し、肉吸いは、わめいた。
そして、光る傷口から消滅してゆく。
肉吸いが完全に消滅した頃、空に暗雲が立ちこめていた。
それはやがてぽつぽつと雨粒を降らしていた。
695前半2:2009/01/14(水) 01:49:57 ID:UDgtY8ZK
二人が部屋に戻ると外の雨は更に激しさを増した。
幸い二人は降り出す前に寮に着いたのだが、奏は後悔していた。
あのまま雪乃との待ち合わせ場所から離れなければ、こんな思いをせずにすんだのに…、と。
奏は始めて寮に来た時以上に、ぼーっと降り続ける雨を窓の前で眺めていた。
まるで外の雨は今の奏の心の中を表しているようで、それを見ている奏は、自嘲気味に笑い、雪乃に話しかける。
後ろでは奏を心配そうに見つめている雪乃がいるのに、奏は雪乃と目を合わそうとしない。
「ゆきちゃんは、さ…?」「ん?」
力無く話す奏に優しく返事を返す。
「ホントに…人間と妖魔は分かり合えるって思ってるの?」
「かなちゃん…」
今日あったことを、まだ雪乃は奏から聞いていない。雪乃は待ち合わせ場所に奏がいないことを心配し、奏の気配を探りながら奏を探していたら妖怪に捕まっている奏と遭遇したのだった。
奏は迷っているのか?
上京した時も自分と奏は同じ気持ちで迷う事もなく、これからするべき事を二人で全うしようと決めたのに…。
「かなちゃん…」
雪乃はベッドの上に置いてある武具箱を取り出し、奏に見せる。
奏は、雪乃の開けた蓋越しに、のぞき込んだ。
「あっ…」
箱の中身は、刀だった。
つややかな光沢の黒い太刀と、それより丈が短く細身の緋色の刀の二振り。
雪乃は黒い太刀を指差し…、
「こっちが、かなちゃんの分…」
「うん…」
そして緋色の方は、
「これが私ので、家にあるもう一本の分は、しーちゃんの分」
「うん、そうだね…」
「お父さんから聞いた話だと、私達が持っているような刀は後、残りどこかに二本あって…」
言葉を言い終えず、じーっと奏を上目使いに見る。
「な、何…?」
その、つぶらな瞳に一瞬たじろぐ奏。
「かなちゃん、私達がするべき事は?」

「………」

「かなちゃん、かなちゃん」
せかす雪乃に観念したのか、やっと奏は答える。
何を緊張しているのか、消えかかるような声でボソボソと答えた。
「…わ、悪い妖怪を、…倒す事…」
「それだけじゃないでしょ〜?」
「……悪い妖怪や人間から、この刀を守る事と残りの刀を探す事と、…」
まだまだ雪乃は奏の答えを待っている。
「もっと大事なこと、まだあるよ〜?」
「……」
「……人間と、妖魔が、分かり合える世界を、創る事……」
「よく、言えました……!」
雪乃は優しく微笑み俯いている奏を抱きしめようとした。
が、その瞬間、奏は雪乃の腕を振りほどき突き飛ばした。
「…どうしたの?かなちゃん…」
奏の髪が、陽炎のように揺らめいた。
纏めてあった髪も重々しく下ろされ、ゆっくりと開いた口には、いつしか野獣の牙が見え隠れしていた。
「…あたし、分かんなくなっちゃった……」
いつの間にか雪乃を振りほどいた奏の右手は人間のそれではなくなっていた。
どす黒く変色し、獣の皮膚のようなものに包まれた腕の先には、しなやかな鞭のような指が生え、刃物のように鋭く研ぎ澄まされた長い爪が伸びていた。
「…見なよ、雪ねぇ。あたしの体、人間じゃないでしょ?もう、何を信じたらいいのか分からないよっ!今日みたいなことがあると…!」
奏は鳴咽を交えて泣き叫んだ。
雪乃は、ゆっくり奏に近づく。
「たしかに私達は人間じゃないよ?でもね、かなちゃん、私達のお父さんやお母さんみたいに…」
奏は雪乃の言葉を遮り、きっ!と強い視線を向けた。
696前半あとがき:2009/01/14(水) 01:55:43 ID:UDgtY8ZK
前半とりあえず終了です。こんなノリで進めていこうと思うのですが、いかがですか?
やっぱりここではファンタジーはだめでしょうか?
一応このエピでは、この話の世界観や設定をちりばめていこうかと思うので説明が多くなってしまいそうです。
もっと自分に腕があれば…orz
ですが、このままでは、このままでは終わらんよ!
きちんとかなちゃんを立ち直らせてハッピーエンドにします。
Candy boyは、いちゃいちゃして、なんぼですから。この後、書く予定はゆきちゃんのキツネ好きな理由とかも書きたいです。

何かいいアイデアがありましたらお願いします。
何せ初心者なもので。
是非参考にしたいと思います。
では、投下逃げします。
エロがなくて、イクナイ!なら自重しますターンorz
697名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 02:08:05 ID:XLwAxYNw

取り敢えず前書き後書きをgdgd書くのをやめれ
698名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 11:59:20 ID:u4LCN3aK
書きたい事は頭の中か本文に書けばいいと思う
699名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 12:02:10 ID:u4LCN3aK
>>698補足
内容を先に話しちゃったらもったいないよって意味ね
700名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 20:23:24 ID:JR0vZCQD

でも前後のはチラ裏のような気がする
701名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 01:13:33 ID:dOEf7TBN
まとめ更新してみた。
とりあえず696乙!続き待ってるぞ。
エロなくていいからもうこだわるな。
最後まで突き進むんだwww
702名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 01:16:44 ID:dOEf7TBN
どうも携帯からはうまくみれん by ezweb
いずれか調整予定
703後編1:2009/01/15(木) 18:38:09 ID:VqxhsP0K
>>695の続き。
今日、起きた出来事によって、何かが自分の中で変わっていくようだった。
それは、本当に心の中で大事に守りながら育てていた、とても脆い“ナニカ”だった。
雪乃を睨み付けたまま奏は泣き叫ぶ。
「…あたし達は、妖魔でありながら人間の心を持つ、一族の生き残り…。結局、人間にもなれない、妖魔にもなれない……」
奏は苦しそうに、ヒトではなくなった右手を震わせる。
「今日みたいな思いを、これからもするくらいなら、あたしは……!!」

「人間の、心を…、捨てて、妖魔として、生きる…!!」

鳴咽混じりに言い放った奏をぱちくりとした目で雪乃は奏を見つめた。
しかし、その目は、すぐに伏せられた。
「かなちゃん……」
雪乃は、ゆっくり奏に近づき、ヒトではない奏の右手を、きゅっと両手で包む。しかし、ヒトの時よりも二倍以上に膨れあがった腕の筋肉のせいで、普段は頼りになる姉の手が、なんだか小さく、頼りなく見えた。「…かなちゃん、本当に、それでいいの?」
「……うん」
「本当に?」
「うん……」
「え〜っとぉ、じゃあ〜、かなちゃんは、妖魔になったら何がしたいの〜?」
優しく撫でてくれる、ヒトでない右手に視線を落とし、奏は赤面しながら、途切れ途切れに答える。
「……泥棒も、たくさんして…、に、人間を、み、みんな、食べちゃ、ぅ……」
704後編2:2009/01/15(木) 18:41:42 ID:VqxhsP0K
「お父さんやお母さんや、しーちゃんの事も?」
「……う、うん…。悪い事、するんだから、あ、当たり前じゃん……」
「み〜んな食べちゃうんなら、それじゃあ妖魔じゃなくって、鬼になっちゃうよ〜?」
「……もう、妖魔でも鬼でも、どっちでもいいよ…」奏は自嘲気味に吐き捨てる。
「じゃあ〜。私の事も、食べちゃうの?」

瞳を潤ませながら上目使いで奏を見上げる。
そんな雪乃に奏が敵うはずもなく、変貌していた奏の右手は、いつしか人間のそれに戻っていた。
見え隠れしていた獲物を喰い殺す牙も元に戻っていた。
しかし、奏はドキドキしっぱなしだった。
雪乃がヒトでない自分の手を優しく触れてくれた時から、ずっと…。

雪乃は、優しく奏の右手を撫でながら、
「かなちゃん、お母さんの昔話、覚えてる?」

奏に話かける雪乃の吐息がまた、奏の胸を熱くする。奏は、何かを懐かしむように目を細めた。
「うん、覚えてるよ。ゆきちゃん、このお話大好きだもんね…」
雪乃を選んだ緋色の刀・三日月は、その昔、人間に育てられた子狐が、その恩返しに人間のために作った物だという話だった。
双子の母親、その母親から、数えるとキリがないくらい、先祖代々から受け継いだ刀だった。
昔、双子の母親のように、ヒトとの共存を望む妖魔が、同じ思いのヒトと結ばれることは多かったらしい。

妖魔でありながらも人間の心を持つため、一部では妖魔から裏切り者の烙印を押されたため多くは闇の世界にたどり着くことなく、また抵抗することもなく死に絶えた。
そのせいか、現代にまで生き残っているのは、ほんの一握りだとか。
そのため純粋な妖魔の血も、だんだん薄くなっていき、櫻井三姉妹は四分の一しか、妖魔の血は受け継がれていなかった。

「ちょっぴり悲しいけど、なんだかあったかいね…」「うん……」
「かなちゃん、人間と妖魔は分かり合えるよ?私達の持ってる刀だって、その証じゃない」

その昔、剣を志す者であれば一度は聞いた事のある、「天下五剣」という、平安時代から、この国のどこかにある五振りの刀があった。
いずれ劣らぬ名刀とされるが、単なる噂だという者も多かった。
霊山より採ってきた鉄を、仏前からもらった火で鍛え、人の踏み入らぬ清らかな源流にて浄めて造った物や、雪乃の三日月のように妖魔が造った物もある、と伝えられている。

だが、いつの世も独裁者はいるものだ。
この刀を戦に使う者もあれば、自らの欲のために高く売ってオークションに出したり、とか…。
それを見兼ねた、刀を造った子孫が、また人の欲望のために刀を使われないように人里離れた場所へ隠したという。
また、一説によれば、刀は自ら主となるべき者を選ぶという。
すなわち、それを造った者の子孫のみである。
双子が実家の倉から、この刀を見つけたのも、運命だったのだろうか?
705後編4:2009/01/15(木) 18:47:10 ID:VqxhsP0K
「かなちゃん、私のこの刀も、人間と妖魔が分かり合えたから、キツネさんが造ってくれたんじゃないかな?」
「うん、そうだね……」
外の雨のせいか、今日起きた出来事のせいか、どっちのせいか分からなくなるほど冷たくなり、荒んでいた奏の心は、いつしか、ほくほくと暖かいものに変わっていた。
いつからだろうか?
雪乃が自分に触れた時から?
自分は人間ではないけれど、人間の暖かさを知っている。
「雪ねぇ、あたし達の他にもさ、あたし達みたいな生き残りって、いるのかな?」
「刀も残り二本見つかってないから、いるんじゃないかな?」
「…だったら、さ。…もし、その仲間達が人間を襲ったり人間に追われてたりしたらさ、あたし達が教えてあげようよ、人間と妖魔は分かり合えるってことを」
「かなちゃん…!」
感嘆の余り、奏に抱き着く雪乃。
その瞬間、暖かい空気が奏を包み、頬も思わず緩んでしまう。
が、しかし、それもつかの間。
雪乃がいつの間にか手に持っている、それで奏を包んでいた暖かいものは消え去った。
「あっ!あたしのおやつ!」
雪乃が手に持っていたのは、奏が楽しみにしていた「カナ」印の、まるまるバナナだった。
「っ!返してっ…!」
「おや〜?奏さんは人間をやめたんじゃないんですかぁ〜?だったら、もうこれはいらないですね〜〜♪」
「っ!!」
奏は雪乃が持ってるまるまるバナナを取り返そうと、もがくがひょいひょいと、それをかわし、二段ベッドのハシゴを登り、上の段で雪乃は、それを見せびらかす。
「かなちゃん、まだ私に謝ってくれてないよ?それと、かなちゃんの気持ちも聞いてないよ?」
悔しそうに涙目になってベッドの上にいる雪乃を睨み付ける奏に、こそっと耳元で、

「かなちゃん、私はね、自分が人間でなくても、かなちゃんと一緒だから、どんなことでも耐えられるんだよ?それに人間とか妖魔とか関係ないよ。かなちゃんは、かなちゃんでしょ?」耳元で囁く雪乃の声が、愛しい。
しだいに体全体が、暖かくなっていく。
ふと、奏は雪乃の言葉を遮り感極まってしまったことを思い出す。
706すいませんこれが後編4です:2009/01/15(木) 18:50:05 ID:VqxhsP0K
「ゆきちゃん、突き飛ばしちゃって、ごめんね……」「うん…」
雪乃はベッドから下りて、コツンと奏と、おでことおでこをくっつける。
奏は後、もう一つ言いたい事があるのだが、素直になれなくて、中々言い出せない。
真っ赤になってる奏に不敵な笑みを浮かべた雪乃は、わざと奏の目の前で、まるまるバナナの封を開け、アーンッと大きく口を開け、もうすぐ食べちゃうぞ〜?というそぶりを見せる。
すでに雪乃の唇には生クリームが付いている。
ついに奏は観念した。
「分かった!…分かったから、もう人間やめちゃうなんて言いません、ず〜っとゆきちゃんの側にいるから!ああ…、あたしの最後のおやつ……」
がっくりと肩を落とす奏に雪乃は、
「じゃあ、半分コしよっか?」
「……うん」
机の上には器用に分けられた、まるまるバナナがあった。
「ホントにずっと側にいてくれる?」
「……うん」
雪乃を優しく見つめる奏は雪乃の唇に生クリームが付いているのに気付く。
奏は、それを人差し指で優しく、すくってやる。
そして、その行き場のない人差し指の生クリームに奏はドギマギしていると、雪乃はクスッと微笑み、一口で、その生クリームを舐め取ったのである。
「〜〜〜!!!」
案の定、真っ赤になった奏は今の自分の精神状態を落ち着けるのに必死だ。
だが、そんな奏に追い撃ちをかけるように雪乃は奏に、とんでもないことを言い出すのだった。

「じゃあ、かなちゃん、制服脱いで♪」

「へっ……!?」

いきなり何を言い出すのか、この姉は!と思う奏をよそに、雪乃は何事もないように奏に近づき、肩の方を奏に見せる。
「ほら、ここ〜。焦げちゃって、ほつれてるよ〜?」「あっ……」
すっかり忘れていたが、妖怪に捕まった時に、強い酸で溶かされた部分に焦げが染みになっており、糸も伸び放題で肩の部分が破けてしまっている。
「あ〜、どうしよう……。もう一枚の制服はクリーニングに出してるし……」
「大丈夫。かなちゃんが寝てる間にお姉ちゃんが縫っておいてあげるから」
「ん、ありがと雪ねぇ」
「じゃあ〜、ばんざいして〜?」
「えっ!?いいよ!自分で脱げるから……!!」

早く〜、とせがむ雪乃に敵わず大人しく両手を上げ、雪乃にされるがままになっている。
「はい、よくできました〜♪」
「ったく……」
ブツブツ言いながら奏は椅子にかけてあったラフな上着を制服の代わりに着る。
707後編5:2009/01/15(木) 18:53:36 ID:VqxhsP0K
お風呂も入って体も温まり、安心したのか、奏はベッドに入ると、すぐに眠りについた。
一通り奏の制服を繕った雪乃もベッドに入る。
安らかな寝息で眠る奏に、そっと雪乃は囁く。
「かなちゃんは、今日、ちょっとだけ傷付いただけだよ」

人にも生(な)れぬ、怪(あやかし)にも生(な)れぬ、果てぬ躯(むくろ)の棘途(いばらみち)。

「私はね、かなちゃんと一緒だから全然平気なんだよ…」
寝付いた奏の右手を優しく握る。
感極まっていた時、ヒトでなかった奏の右手も、すっかり元の柔らかい人肌である。
「おやすみ、かなちゃん」

「ゆきちゃん、これは何!?」
翌朝、ドスの効いた奏の声が部屋に響く。
まだ眠いのか、目を擦りながら、ぼーっとしたまま奏の方に振り向く。
奏の持っているのは雪乃が直した制服なのだが、繕った肩には、なんと……、
「かわいいでしょ〜〜、それ♪」
それ、と指差した物は、タヌキのアップリケが肩に付いてある制服だった。クリーニングに出した予備の制服も後二日しないと届かない。
最悪、奏は今日この制服を着ていかなければいけないのだが、高校生にもなってアップリケは、ありえない。
何としても着て行くのだけは避けたい。
「じゃあ、ゆきちゃんの制服貸してよ!」
「ん〜〜、貸してもいいけど、かなちゃんのお腹のお肉のせいで、サイズが……」
「……これ以上言うと、分かってるよね!?」
雪乃は、すでに顔に青すじを立て、引き攣っていた。なぜなら、目の前の奏の、すでに纏めてあった髪が自然に下ろされており、右手も、どす黒く変色していたのだから……。
「わ、わかってま〜す、奏さま〜〜」
「ったく、でもどうすんのよこれ?」
奏は雪乃に制服を差し出す。
「着てくれないの〜〜?」「当たり前じゃん!」
先生に事情話して体操着で今日一日過ごすしかないかなあ、なんて呟いていると……、
「せっかくお姉ちゃんが直してあげたのに、着てくれないの〜〜?」
なんて、上目使いで言うものだから、もう……。
「分かった!分かったから着て行けばいいんでしょ!!」
「わ〜〜♪かなちゃん大好き〜〜」
もう半分以上ヤケに、ならざるを得ない奏であった。しかも、朝起きると楽しみにしていた、まるまるバナナの姿がないし、おまけにタヌキのアップリケの制服……。
「…っ最悪っ!!」
708後編6:2009/01/15(木) 18:55:14 ID:VqxhsP0K
更には案の定アップリケについて、寮生(人間)にからかわれる始末…。
散々の始まりを迎える奏であった。

しまいには電車で会った咲夜に写真を撮られるハメに…。

「マジで人間やめちゃおうかな……」

騒がしい通勤ラッシュの中、ボソッと呟く奏であった。
奏は誰にも聞こえないであろうと呟いたのだが、しっかり雪乃には聞こえていた。
電車に駆け込む時、雪乃は、そっと奏の耳元で、
「かなちゃんは、かなちゃんでしょ?」
ぎゅっと握った手の温もりが奏の胸を熱くする。

この温もりが忘れられないから人間やめられないんだよね……。
って元々人間じゃないけど。
悪い妖魔のせいで、この人間の暖かさを決して無くさせはしない、護ってみせる、と改めて奏は誓うのだった。


「あぁ〜、今日の奏先輩のアップリケ超かわいかったですぅ〜。眼鏡も決まってすぅ〜。下ろした髪も素敵です〜奏先輩〜。」

「でもでもぉ、奏先輩は、きっと人間なんだろうな……。いやいや…、愛に種族は関係ありません!あたしは負けませんよ!奏先輩!」
その瞬間、咲夜の鞄の中にある、布に包まれた刀が、咲夜の自信たっぷりの言葉に相槌を打つように、ポウッと輝き、リイ……ンと、氷のベルのような、透明な音が鳴った。
709後書き:2009/01/15(木) 18:57:20 ID:VqxhsP0K
以上です。
日本史も好きなので、史実を元にしたりしましたが、こんなんでも読んでくれてありがとうございます。
見出し表示も間違えてすいません。
ではまたROMに戻ります。投下逃げっ!!
710名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 19:14:14 ID:qMXTHx9d
なんか意外と面白かったよ。
史実調なのにオークションとかウケたww

またなんかネタがあったら書いてみて。
何気に咲にゃんが一番いい感じだった。
711名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 22:39:26 ID:VqxhsP0K
>>710
こんなでも読んでくれてありがとうございます。
いつか双子の退魔師話も書きたいなと思ってます。

ところで、ふと思ったのですが、かなちゃんは総受けのイメージがありますが、あまりにもいじめられすぎて、いつか達観しちゃって、スーパー攻め様になって、ゆきちゃんも咲ちゃんも、しーちゃんも、みんな纏めてあたしのもの、なんていう、かなちゃんを受信したw
712名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 23:25:59 ID:dOEf7TBN
今こそその電波をSSにするんだ!!
713名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/16(金) 23:40:08 ID:ckn4ZC5I
ラジオ来てた!
監督って、もしかして、このスレ見てんのかな?
714名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/17(土) 01:58:39 ID:Bin/xLVt
期待上げだノシ
715名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/17(土) 02:00:52 ID:41TN9ItK
sageてるしw
716名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/17(土) 19:21:14 ID:YmBgrkRK
5話も配信中だし、職人さん、来ないかな?
717名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/17(土) 21:45:53 ID:NvhHUACx
苗字がバカップルになったのには笑わせてもらったw
718名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/17(土) 23:44:09 ID:YmBgrkRK
>>709です。ヘタれな落書きですが、携帯ですいません。きちんと表示できてなかったらすいません。またやり直します。
上が和風剣士ゆきちゃん。下が普段のゆきちゃん。
二つとも同一人物です(笑)明日には消します。

http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/14780797af54e14404bc14e456dcfa186c6086.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22

http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/14780815eaefd8d43105e886f64ccf15b7293e.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22
719718:2009/01/17(土) 23:49:06 ID:YmBgrkRK
携帯では見れるはずです。
720名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 00:06:42 ID:7nlbpr0Q
>>718-719
PCで見ようとしたら
>このページはご利用の端末ではご覧いただけません(e1)
て出た
携帯でしか見られないのか?
721名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 00:26:29 ID:4uw7EfsZ
>>720
投下したのが携帯だから、多分PCでは見れないはず。度々スマン携帯で見てくれ。
携帯厨でスマン。
722名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 01:16:45 ID:4uw7EfsZ
>>720
携帯で見れましたか?
723名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 01:17:40 ID:4uw7EfsZ
ageてしまったスマン。
724名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 01:35:18 ID:P/JWmClu
>>722
見えた
画面が小さいせいもあるが剣士の方は言われないとユキちゃんだと正直判らん
普段の方はすぐにユキちゃんだと判った
725名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 01:39:44 ID:4uw7EfsZ
よかった。
PCがあればなあorz
726名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 02:17:39 ID:zWPOsrsf
>>725
スマソ勝手に線路にageさせてもらった

和風剣士ゆきちゃん
ttp://www3.uploader.jp/user/yukinokana/images/yukinokana_uljp00024.jpg
普段のゆきちゃん
ttp://www3.uploader.jp/user/yukinokana/images/yukinokana_uljp00025.jpg
727名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 07:12:15 ID:4uw7EfsZ
>>726
サンクス。
でも、もう見れない。
消した覚えはないのだが…。
728名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 08:38:35 ID:sPtzhNkf
>>726-727
前告知したうpろだのサーバの初期化メンテナンスが終了したようだ。
定期的にメンテが入るからわかったらまた告知するよ。

スマンがも一回あげてもらえるかな?
携帯でチラミ見したらすげー可愛かったんだがwww
729名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 12:08:44 ID:4uw7EfsZ
>>721だが、>>728
自分は携帯なのでPCはorz…。
あんな落書きでも喜んでくれてサンクス。
730名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 12:17:51 ID:qwjid42+
731名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 12:36:54 ID:yb9WO5gx
雪ちゃんかっこいいし可愛いよ。


職人さんGJ。。


あつかましいが奏ちゃんもぜび!
732名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/18(日) 16:55:07 ID:qowZS2gs
カコヨス
733>>721です:2009/01/18(日) 18:45:07 ID:4uw7EfsZ
うわ!みんなありがとう。狭い落書きなのに、また何か閃いたらうpるよ。
PCとおえかきソフトは実家だから携帯でスマン。
734721:2009/01/20(火) 20:36:33 ID:6gIgCpoD
>>731>>732
今、かなちゃん妖魔に転生(変身)途中、を描いてるんだが、思ったより、グロくなりそうなんだが(ヤンのつもりでは描いてないよ!)ここにうpしてよろしいか?
ここは18才以上だから、いいよね?
735名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 21:15:05 ID:CQE03axn
731です。

おK〜

普通バージョンもあるとうれしいっす
736721:2009/01/21(水) 01:18:52 ID:D/DwiJUt
>>735
変身途中描いてたのですが、色々とダメダメで挫折しましたorz
代わりといっては何ですが、何枚か描いてボツになった変身後キツネさんと、筆圧は変わりませんが、タッチを変えた、かなちゃんで許して下さいorz
なお、保管の際はキツネさんは自分の妄想なので省いてくれると嬉しいです。
こんなんでも見たい人いるのかなあ?orz
737721:2009/01/21(水) 03:07:41 ID:D/DwiJUt
>>735すいません。またまた落書きで携帯です。
携帯では見れるはずです。上がキツネさんに変身、かなちゃん。
下がセーラー服かなちゃん。少しタッチを変えてみました。キツネさんの方は
保管する時は削除してほしいと思うのですが、どうでしょう?
下のかなちゃんは何に対して、こんなにマジになってるんでしょうか?
チラ裏スマン。

http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/148063763f8a18daf075a28c09b438a3da7b98.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22


http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/148064c832ecdebc97eeba8f7d1550e67ecd3a.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22
738名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/21(水) 07:06:29 ID:j6NQyE/m
携帯なんだが見れないw
739名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/21(水) 08:24:55 ID:GxQvsk/p
なんだかわゆいではないかww
保管庫いたれたらどう?
別の意味でおけな感じ。
740721:2009/01/21(水) 12:08:52 ID:D/DwiJUt
>>738
おかしいなあ、自分は携帯から見れたんだけどPCが実家だからorz
描いてて気付いたんだけどかなちゃんは形が取りにくいなあ。
上の中身はかなちゃんです(笑)もっとリアルにイメージしてたんだけどデフォルメしてしまった。
他の人は見れる?
741名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/21(水) 12:23:28 ID:s2cN3T4E
今すぐネットブックを買いに行くんだ!
742721:2009/01/21(水) 12:46:38 ID:D/DwiJUt
>>739ありがとう、入れてもいいのか?www
今、しーちゃん&咲ちゃんのイラストの構造を妄想してる。しーちゃん難しいなあ。暗くなりすぎてもいけないし……。
>>741
文章の都会の表現もいまいちでorz住んだ所があるのは大阪くらいで。
田舎者でスマン。
743名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/21(水) 14:20:23 ID:j6NQyE/m
キツネ奏ちゃんがおっさん並みの貫禄ww
744721:2009/01/21(水) 14:33:17 ID:D/DwiJUt
>>743
>>おっさん〜、
その発想はなかったwww

変身途中のイラスト描いてたらCandy boy的にハ○ーフラ○シ○は、やばいので自重しますた。
当たりは、取ったのですが、ラフの時点で挫折orz
745名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/21(水) 15:49:32 ID:GxQvsk/p
エロパロ的にはいくべきではないか?
746721:2009/01/21(水) 17:36:55 ID:D/DwiJUt
調子に乗って連投すいません。
咲ちゃんに刀(変身アイテム)を持たせたかっただけです。
携帯では見れるはずです。色々と、おかしいですね。ツイテとかツイテとか。

http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/148109092762e4de0b6544b93a66c2073f7664.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22
747721:2009/01/21(水) 18:23:03 ID:D/DwiJUt
>>737
しまった!今しーちゃん描いてて気が付いたけど
>>737の、かなちゃんのセーラー服のリボン間違えた!
orz……。
748721:2009/01/21(水) 20:21:43 ID:D/DwiJUt
度々連投すいません。
上が全体版しーちゃん。
決してヤンのつもりで描いた訳じゃないデスヨ?
後ろのシルエットは、しーちゃんが転生(変身)した…。
中途半端な塗りですいません。またまた色々おかしいですね。
上のは横画面で見て下さい。
下のは上のアップ版です。何度も連投な上に落書きなもので、少し投下自重しますorz

http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/1481145e6357f8b1019e0f9ddc87bfd33afa49.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22

http://plus.imepita.jp/kp_img/users/acwpd/148115fe04d62282e141c0aa2ee8c22e4e4918.jpg?Mode=WP&FFunc=IConf&FFres=normal&FFenl=on&FFcom=%22off%22
749名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/21(水) 21:46:40 ID:D/DwiJUt
携帯で見れるはずです。
750名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/22(木) 00:59:56 ID:kW9SUrq2
見れた☆
なんと凛々しい咲ちゃんよ!
そしてしーちゃんカッコヨス!!

これはさくしー話を書かねばなるまいww
751721:2009/01/22(木) 12:58:10 ID:L1T8eI9v
こんなんでも喜んでくれてサンクス!
本編でも、しーちゃんと咲ちゃんは、くっつかないかな?
二人はお互いの事、何て呼ぶのかな?
本編では、しーちゃんは咲ちゃんを「あんた」、「あのさー」ってタメ口だったけど……。
今、妄想してる、しー咲話は、しーちゃんにだけ、咲ちゃんの正体がバレちゃうってのを考えてる。
752名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/22(木) 23:47:48 ID:L1T8eI9v
>>750
しー咲話。
咲ちゃん主人公の未来の話で大学一年になった咲ちゃんの前に現れたのは、なんと高校生になった、しーちゃんで……、家を継ぐために仕事をしながら忙しい学生生活を送る中、咲夜にとって、しーちゃんの存在が……、っていうシチュを受信した。
753名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 00:17:22 ID:m1uf5TCG
毎回の変態ぶりを楽しみにしてる隠れファンのために書くしかあるまいwwww
754名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 00:27:11 ID:Fs+jXR6L
一目惚れしたのは、かなちゃんだったのに、いつの間にか咲ちゃんの変態ぶりが、やみつきになっている自分がいる。
755名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 01:34:28 ID:1dk/xLe0
ニコニコで5話を見て、咲だるまを作るしーちゃんに一目惚れ。
いやぁ、しー咲って本当にいいものですね。

しーちゃんは本編では咲ちゃんのことを「あんた」ぐらいにしか言ってないけど、咲ちゃんとラブラブになった暁にはきっと「咲姉ちゃん」と呼んでくれると信じてる。
756名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 08:25:11 ID:Fs+jXR6L
同じ事を考えてる人がいた(笑)
もし、今後二人が仲良くなってもお互い素直になれずに、喧嘩ップルだといい。無茶ばかりする咲ちゃんに呆れつつも内心ハラハラしっぱなしな、しーちゃんだといい。
757名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 00:43:42 ID:3FyDcZ9Q
ストーリーは、あって無きにしもあらずな上に数レスのネタのようなものに、なりそうなのだが、投下しても宜しいでしょうか?

職人さん来ないかなあ。
咲ちゃんは、普段は、あんなでも双子のように決める時は決める娘であってほしい。
そこで、しーちゃんから「咲姉ちゃん」呼びが発動すればいい。
暇があると、脳内が、ゆりんゆりんしてて自分変態だな。
758名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 07:27:23 ID:8NcgVc5k
ぃぃょ
759名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 10:11:36 ID:htPGdZhU
ネタはいろいろ考えてるんだけど
寒くて手が悴んじまって書けねえ。
PC部屋激寒なもんで。

かなちゃんでぬくまりたひ。

あと折角保管庫もあるんだからがしがし短編書いたらいいと思うよ〜
760名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 12:11:03 ID:3FyDcZ9Q
自分は携帯厨なもんで、更に打ちにくいorz
かなちゃん抱っこしたい。かなちゃんは、どうしても、いじめがいがあって泣かせたくなるwww

自分の中の、しーちゃんは、いくら姉達に言われても、残忍な技で、かなちゃんみたいに甘さがない戦法で相手をぶちのめすイメージがある自分は変態だな。
761721:2009/01/26(月) 01:52:52 ID:8dnlc0tQ
>>696の設定で書きます。
またまた日本語がおかしい上にファンタジー(?)です。
エロなくてすいません、苦手な方はヌルーしてください。
いつもありがとうございます。
とりあえず休憩。中途半端でスマン。
だけど最後まで突っ走るよ!
762>>721 奏の受難 1:2009/01/26(月) 01:57:01 ID:8dnlc0tQ
椅子に深く腰掛け、だらーんという擬音が聞こえそうな姿で机に俯せになっている少女が一人。

はああああ〜〜〜〜。

「また、この日が来たか……」

苦虫をかみつぶしたような表情で顔を曇らせ俯き沈黙の思考の時が続いたかと思うと…。

「やっぱり嫌だあ〜〜!!」
突然手足をバタバタと空(くう)を切らせ喚き始める。……かと思えば、

はああああああ〜〜〜〜……。

糸が切れたように、ばったりと机に平伏し、また先程のようにジタバタと挙動不振な行動をする。
しかし、そろそろ食堂が開く時間が迫っている。 ブルーな気持ちを抱えたまま髪も服装も整えた奏は、いまだ、ベッドで夢の中の人物をみやる。
幸せそうに眠る姉の顔が恨めしい。

東京に来て、やっと開放されると思ってたのに…。
それもこれも全部雪乃のせいだ。
人の気も知らないで、あれほど嫌だと言ったのに。
今日という日か、幸せそうに眠る雪乃に腹を立てたのか、中々起きない雪乃に奏はついに勘忍袋の尾が切れた。
「あたしだけちゃんと起きても意味ないでしょ!早く起きてよ雪ねぇ!」
「いひゃいひゃいひゃいひゃい!」
いつものように頬っぺた伸ばしで起こしたのだった。「早く、食堂行くよ!」
雪乃に背を向けて出かける準備をする。
奏の食堂という言葉を聞いて今思い出したかのように雪乃は……、
「おぉ、食堂!」
「何、雪ちゃん?」
ジト目で見る奏に構わず後ろから雪乃は抱き着いた。「ねぇ、かなちゃん今日は……」
「わ、わかってるわよ…!」
「うん!放課後に、みんなで食堂で……、だから、これ……、はい!」
奏に手渡されたのは、左右に輪ゴムが付いた三つの目がある黒いキツネのお面だった。
「かわいいでしょ〜〜♪私の手づくり♪転生した時のかなちゃん!」
「分かってるって、今年もやらせていただきます……」
はあ、と今日で何度目かわからない溜め息を付いた。「わあ〜〜♪かなちゃん大好き〜♪」
763721:2009/01/26(月) 20:01:08 ID:8dnlc0tQ
続き、こんなんでも読みたい人いるのか?
なんか不安になってきたorz
764名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 21:00:19 ID:+f7a2SqN
密かに待ってるが何か?
投下事故かと思ったじゃないか。
765名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 21:48:06 ID:IsJ/B+SX
自分もなんで続きがないのか不思議に思ったよ。

そして密かに続き待っている
766721:2009/01/27(火) 01:14:49 ID:2gKvGyU+
>>761の続きを今書いてる。
待ち人がいてくれて嬉しい!
>>761のは睡魔が襲ってきて力尽きてしまったorz
でも、仕事終わってから、ぽちぽちと頑張るよ。
二月上旬(限定)までには間に合わせるよ。
季節的に。
767名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/28(水) 01:33:45 ID:dPt1NcuN
>>764>>765
書いても書いても終わらない…。
思ったよりも長くなりそうだ。
待たせてすまない。
768名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/28(水) 18:41:11 ID:XJh5yKLF
まあきにすんな。
頑張れよ!
769名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/29(木) 11:08:26 ID:feTNALXy
明日はラジオだぜ!

やっと続きが書けたから後は携帯に打ち込むだけだぜ!
仕事終わるまでおあずけなのが悶々と、しちまう。
ラジオでテンションフォルテッシモ!!
770721 奏の受難2:2009/01/30(金) 01:48:29 ID:my2Bcqzr
>>762の続き。

繰り返される悪夢…。
いつもなら、おはようと寮生に笑顔で挨拶をするのだが今日は違う。
奏にとって地獄のカウントダウンが始まってしまったのだ。
事の発端は今から一年前、いつものようにみんなで朝食をとっていた時だ。
雪乃と奏が話していた時に寮生も集まってきた。
何と言うタイミングの悪さ。
雪乃が奏に話していた内容とは…。

「ダメだよかなちゃん、こっちでもやるの〜〜!」
「嫌!絶対、嫌!!」
「うちの、櫻井家の伝統行事だから、きちんと毎年やらないとだめ〜〜!!」
「いつの間に伝統なの!?もうカンベンしてよ……」うなだれる奏に、寮生は話しかける。
「何、何の話?」
げんなりとした奏は答える事ができず、代わりに雪乃が答える。
「ウチはね、ウチの実家では毎年豆まきをやるの〜♪」
隣では、もう嫌だ、やだ…、と呟く奏が。
「豆まきなんて節分にやる、アレでしょ?鬼は〜外、福は内〜、ってやつじゃん。何でそんなに嫌がるのよ?家族団欒で楽しそうじゃん。年の離れた妹もいるんでしょ?可愛いもんじゃない」
ねー、と笑顔で寮生と相槌を打つ雪乃。

「そんな可愛いもんじゃないわよ!!」
771奏の受難3:2009/01/30(金) 01:50:06 ID:my2Bcqzr
奏は勢いよく立ち上がり叫んでしまった。
一斉に、それまで普通に朝食をとっていた寮生達が奏に注目する。
「ゆきちゃんにも分からないんだ…。みんなだってあたしの気持ちが分からないんだ……」
今にも泣きそうな奏を見た寮生は雪乃に話かけた。
「家族みんなでやるんでしょ?なのに何で奏がそんなに嫌がるのよ?」
「ウチは毎年ね〜、鬼役は、かなちゃんにやってもらうんだ〜♪」
と、雪乃は笑顔で答えた。ビクッ!!と奏の体が、こわばる。

な〜んだ、そんなくだらないことで奏はウジウジしてるんだ〜、なんて寮生が言うものだから……。

「ゆきちゃんも、しーちゃんも、みんなだって豆を投げ付けられる鬼の気持ちが分からないのよ!愛する家族に豆を投げ付けられる、この気持ちが〜〜〜〜!!!」

と、叫んだ体勢のままで奏と寮生は見合う。

しばしの瞬間……。

「……奏もう一度言ってみなよ?」
寮生はうながす。

「だから、みんなには豆投げられる鬼の気持ちが分からないと」
ぶっきらぼうに答える奏に寮生は気持ちの中で頭を抱えた。

「え〜と、その、つまり、奏は毎年鬼役になって豆を投げられる訳なんだ」
772奏の受難4:2009/01/30(金) 01:53:18 ID:my2Bcqzr
うんうんと奏は上下に頭を振って頷く。
「で、奏はその豆を投げられるのが嫌だと」
更に激しく奏は頷く。

「みんなは知らないんだ。あの爛々と瞳を輝かせる、ゆきちゃんと、しーちゃんの恐ろしさを……」

「にこにこと微笑みながら、その瞳の奥には獲物を捕らえる光りを放ち……」

「親の仇のごとくに豆を投げ付ける様は地獄だよ……」


去年の節分は散々だった。
地元でいられる最後の節分だからと、奏は仕方なく鬼役を引き受けた。
いくら自分が本物の妖怪でも、愛する姉妹達に豆をぶつけられるのは心底嫌だった。
雪ねぇ代わってよ!と奏が反発しても雪乃と雫が瞳を潤ませて、かなちゃん(かな姉ちゃん)じゃないとだめ〜、なんて言うものだから断れるはずもなく……。
助けて父ちゃん!と父親に助けを求めるが、これも修行だと言い庇ってくれない。

あの、これは修行じゃなくて拷問なんですけど……?

こうして二月三日を迎え櫻井家豆まき大会が始まった。
豆を持って準備万端な雪乃が奏に一言、
「かなちゃん、転生禁止ね」
「へっ?何で?」
773奏の受難5:2009/01/30(金) 01:55:38 ID:my2Bcqzr
「何でって私達は自由に妖魔の姿になれるけど、しーちゃんはまだ術のおけいこ、し始めたばかりじゃない」
「あっ、そうか」


三姉妹の父親は農業をしている傍らで妖怪を退治する退魔師という仕事をしている。
現代でも妖怪のせいで悩んでいる人が多く平安時代から全国各地首都にある退魔仲介所という事務所から仕事を承っている。
退魔仲介所とは、妖怪の被害で悩んでいる人が仲介所に依頼を出し、そこへ来た退魔師が集まった依頼のどれかを選んで依頼をこなし、依頼人から報酬金を貰うというシステムだ。
櫻井家は代々、十歳になると妖怪退治が義務付けられ、妖怪を退治するための技を磨かなければいけない。
母親が半妖、父親が人間のため、妖魔の血が(四分の一だけだが)流れる櫻井三姉妹は両親を交え互い互いに決めた事がある。
それは、人間と共に暮らす事。
そのためには人前では、お互いの転生を禁じ、妖魔を相手に戦う時に周りに人間がいれば転生せず、人間の退魔師として力を使う事を約束した。
もし人前で転生すれば人間達に溶け込む事は、まずできない。
それは、いずれ悲劇に通じる。
双子の両親は双子が上京する時、そのことと、刀を守る事、人間を守る事を強く念を押した。
774奏の受難6:2009/01/30(金) 01:57:28 ID:my2Bcqzr
そして地元最後の節分が何故散々だったかというと、所狭しと櫻井家の中を走り回る三姉妹。
ついに奏は二人に追い詰められてしまった!
奏の後ろには壁、左下には階段。
もう逃げられない。
それでも雪乃、雫に捕まるのは嫌だと思い二人を突っ切り階段を下りようとした瞬間----

足を踏み外し、すってんころりんと落ちてしまったのだ!

気絶している奏を自分達は普通の人間じゃないから大丈夫だろうと、たかをくくって雪乃は、いつも自分がされてるように奏の頬っぺたを突いたり伸ばしたりして、起こそうとしている。と、その時、低く、くぐもった声が聞こえた。

「……何してんの、雪ねぇ……?」

頬っぺたをつねっている雪乃の手を奏は仰向けのまま、ガシリ!と掴む。

「……手、痛いよ?かなちゃん……」

油断していたこともあったが突然のことに驚き雪乃の顔は青く引きつっている。そして、

「……ひっ!」

急に怯えたような声をあげる雫。
雪乃は雫を見ると、カタカタと奮えている。
「ゆ、雪姉ちゃん……」
怯え、かすれた声で倒れている奏の方に指をさす。
雪乃は、その方向を見ると雪乃の手を掴んだまま、ゆっくりと立ち上がる奏の姿が。
775奏の受難7:2009/01/30(金) 02:02:11 ID:my2Bcqzr
ゆっくりと口を開いた奏の口からは、いつしか野獣の牙が見え隠れしていた。

「もう……、我慢できない……」

くぐもった声と共に結ってあった髪が自然とほどける。
雪乃は掴まれた奏の手を見ると、柔らかい人肌だった皮膚が徐々に獣のような黒い皮膚に覆われていく。

「か、かなちゃん……転生禁止だったはずじゃ……?」
そう言う雪乃も転生して対抗すればいいのだが、あまりにも予想外のことで普段できているコントロールが上手くできなくて転生できず、奏にされるがままになっている。

「あたしをこう、させたのは誰よ!?……あたしはやっと自由に転生できるようになったけど雪ねぇみたいにまだ力をコントロールできないことは知ってるよね……!?」

「か、かなちゃん、落ち着いて……?」
顔を青くさせたままの雪乃は奏をなだめるが……。

「だめ……、許さない……!!」
瞬間、奏の目が光った。

ドオォオオオオオオオン!!

櫻井家に轟音が鳴り響く。
この衝撃で天井に穴が空き、その穴から見える空から、まばゆい閃光の後、もうもうと白煙が立ち視界をさえぎった。
しばらくすると煙が風に流され視界が晴れてくる。
黒い大きなかげが煙の向こうに見えていた。
その影は雫の前に立ち塞がっている。

「……ひっ!?」
776奏の受難8:2009/01/30(金) 02:03:37 ID:my2Bcqzr
雫は身構えた。

「しーちゃん!!」
雪乃が雫に駆け寄る。


『天動雷呼!!
香桜太子(こうおうたいし)
推参っっ!!』


煙の晴れた視界には香桜太子と名乗る、黒き狐の化身、人の恐れる妖魔に転生した奏の姿が目に入った。

グル……、と喉を鳴らし、チロ、と雪乃、雫の両名を見やると三つの目を伏せ雄々しいまでの動作でゆっくりと右の拳を広げ、空(穴が空いた天井)にかかげた。
息が止まるような瞬間に空気が変わるのがわかった。

カッと香桜太子の目が見開く!

『………雷よ、あれ!!』

香桜太子の声に引かれて空より光りの閃光が降りてくる!
降りる閃光に合わせて香桜太子は、かかげた拳を地に振り下ろした!


ゴッパアァアアアアアァッ!!!


凄まじい衝撃が櫻井家に起こった。
地は割れ、櫻井家は倒壊し、見るも無惨な……、ことには不思議となっていなかった。
あらかじめ、両親が櫻井家に結界(けっかい)を張り、天井に穴は空いたものの、被害は最小限に留められた。
香桜太子が放った轟音と閃光は結界によって目くらまし程度に抑えられていた。
777奏の受難9:2009/01/30(金) 02:06:57 ID:my2Bcqzr
視界が戻ると香桜太子は力尽きたのか、そのままその場に倒れ、気を失った。
倒れた香桜太子は、しだいに人間へとその姿を変貌させていく。

櫻井奏という少女の姿に-----。

結局、この時の豆まき勝負は暴走した奏によって、うやむやになった。
ルールとしては鬼役の奏が雪乃、雫から制限時間内に捕まらずに、逃げ切れば勝ち、というものだが、二対一、な、上に転生禁止で相手は二人がかりで武器は豆。当然勝てるはずもなく一度も奏は二人から捕まらなかった事はなかった。
奏は地元最後にできる節分だから勝負は関係なしに楽しくやろうと言ったにも関わらず、結果はこれだ。
奏が怒るのも無理はない。数時間後、目覚めた奏は案の定、機嫌が悪く三日間、雪乃と雫が、どんなに話しかけても徹底的に無視し続けた。

喧嘩して、仲直りして、泣いて笑っての繰り返しで、いつしかお互いを認め合うようになって……。
だから雪乃は自分の気持ちは、きっと分かってくれると思っていたのに……。



東京に来て、始めての冬。
去年のようなこと(勿論、自分達の正体は秘密)にはなりたくないから嫌だと雪乃に懇願している所を寮生に、からかわれ、あげくのはてには雪乃が寮生に……。

「…て、今年からは、こっちでやろうよって、かなちゃんとさっき話してたの」
にっこりと微笑みながら寮生に答える雪乃。
何だか嫌な予感がする……。
778奏の受難10:2009/01/30(金) 02:09:03 ID:my2Bcqzr
朝食を終え、奏に注目していた寮生達が集まってくる。

「へぇ、おもしろそうじゃん」
で、ルールはね〜、と寮生達と楽しそうに話している雪乃。
そして周りから、やろう、やりたいという声が、ちらほらと聞こえてくる。

雪ねぇ、あたしの意思は?

何も理解できぬまま、周りで事が進んでいく。
まるで、自分だけが取り残されてしまったように。
そして、いつの間にか寮生達だけで放課後に食堂に集まって豆まきをしよう、ということになった。
もう逃げられない……。

「第一回、豆まき大会開催〜〜♪」

と高らかに宣言する雪乃であった。
こうして奏の悪夢は再び始まったのである。



本日、第二回豆まき大会、自分達が食堂にいくと放課後、奏にぶつけるであろう大量の豆が入ったビニール袋がテーブルに鎮座しているのが目に入った。
勿論、朝食の時、奏はみんなに、いいようにからかわれる。
ただでさえ前日から今日という日が憂鬱で更に追い打ちをかけるような、この仕打ち。
もう奏が起きた時点で地獄のカウントダウンは始まっていた。
779奏の受難11:2009/01/30(金) 02:10:36 ID:my2Bcqzr
今日もホームに佇む二人。
一生懸命雪乃が話しかけても、奏は、ああ、うん、ぐらいの生返事しかできないくらい、げんなりとした顔をしていた。

「おはようございます!雪乃先輩!奏先輩!」
すっかりデジカメがトレードマークの咲夜が、いつものように元気いっぱいに二人に声をかける。
「……おはよ」
「咲ちゃん、おはよう」
今日は待ちに待ったイベントがあるというのに元気のない奏に咲夜は声をかけた。
「朝からどうしたんですか?今日は私にとって始めての大事なイベントがあるというのに、でもでもぉ、大好きな奏先輩を追い掛けて捕まえた暁には奏先輩に、あんなことや、こんなことを〜…〜」

またもや一人で妄想して妖しく悶えている。
そんな咲夜をよそに奏はやっと雪乃に話しかけた。
「……あのさー」
「なあに?かなちゃん」
「…豆まきってさー、寮生だけのイベントだったよね?絶対来るとは思ってたけど、……何で?」
「えーっと……何ででしょう?……」
「普段から追い掛け回されてるんだからせめて今日くらいはカンベンしてよ、まさか雪ちゃんまた……?」
ジト目で雪乃を睨む。
780奏の受難12:2009/01/30(金) 02:12:17 ID:my2Bcqzr
「おいしかったなぁ。まるまるバナナ一週間分♪」

しばしの沈黙。

握っている手がハンパなく痛い。
ふと、雪乃は奏を見ると、さっきまで纏めてあった髪が自然に下ろされている。「かなちゃん、もしかして、力、使ってる?」
つい、おずおずと聞いてしまう。
そして、低く地の底から聞こえるような声で……。

「……おうよ……」

「か、かなちゃん、ここ、駅だよ?ホームだよ?人間がたくさんいるよ〜…?」
「……分かってるよ、そのくらい。もう中三の時みたいなことにはならないから……」
一瞬、奏がまた暴走するんじゃないかと思ったが、とりあえずコントロールはできているようでよかったとホッとしたのもつかの間、その握られた手ら学校に着くまで離れず雪乃は顔を青くしたまま通学するハメになった。
まあ、雪乃の自業自得といえば自業自得なのだが。


「……それでそれでぇ、奏先輩にぶつけられた数々の豆を私がぜ〜んぶ食べちゃいますぅ〜。年の数以上食べちゃうことになるけど気にしません、もう大豆の味がしません〜。奏先輩の味がしますぅ〜」
と、ホームで悶えている少女が一人。
またしても咲夜は遅刻だ。
駅員の注意と過ぎ去った電車で我に返る咲夜。

「……今日も遅刻決定ですが、放課後のメインイベントに間に合えば無問題です!待ってて下さい奏先ぱ〜い」
訳のわからない自信と共に次の電車に駆け込む咲夜であった。
781奏の受難13:2009/01/30(金) 02:13:40 ID:my2Bcqzr
そして、ついにこの日が来てしまった。
寮に帰宅した櫻井姉妹。
食堂に入り、まず奏が目に入ったのは朝に準備されたままの大量の豆とトランシーバー数台。
そしてデジカメを手に、にこにことしている咲夜。
逃げられないことは、もう分かっていた。
奏は、げんなりしながらも朝、雪乃に渡された、お面を付けた。
「奏、もう諦めなって」
何かを悟ったように奏に、ぽんと肩を叩く寮生。

「それでは第二回、豆まき大会開始〜〜!!」

高らかに宣言する雪乃の声で開始の合図を告げた。
四人ずつのグループに分かれ、その班のリーダー、副リーダーはトランシーバーを使い奏がどこにいったか連絡がとれるようにしている。
一対集団、逃亡範囲は寮近辺。そして勿論転生禁止。

おなごの集団が豆を投げつつ鬼は〜外、福は〜内と言いながらおなごを追いかける。
そして、その様をパシャパシャとフラッシュをたきカメラの中に収めるおなごが一人。
その光景は、端から見れば、何とも言えない、異様な光景だった。


「誰か助けてよ〜〜〜!!!」

奏の悲鳴が真冬の寮全体に響き渡った。


数日後……。
「かなちゃん、かなちゃん、春休みに家に帰ったら今年は姉ちゃん達と豆まきしたいって、しーちゃんからメールが……」

「絶対ヤダ!!」
782>>721後書き:2009/01/30(金) 02:15:02 ID:my2Bcqzr
厨2設定満載で、
待たせてしまった上に日本語変ですいません。
肝心の鬼ごっこの描写を書けよ!って怒られそうですが、力尽きたので、またROMに戻ります。
読んでくれた人ありがとうございます。
みなさんのおかげで何とか書ききれました。
一体、かなちゃんは誰に捕まってナニをされたんでしょう?
では逃げるっ。
783名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 21:03:26 ID:iN0+4Sfj
>721さん

忙しいみたいなのに乙でしたー


自分、パラレル物は苦手なんですが意外とすんなり読めました!
奏ちゃんと雪ちゃん+寮生の絡みとか笑っちゃった、やっぱり奏ちゃんはいじられキャラですねwww
784721:2009/01/31(土) 00:25:57 ID:i27CyJle
>>783
誤字発見してしまってorz
だけど、読んでくれてサンクス!
とりあえず節分までに間に合ってよかった。

監督って、このスレ見てるのかな?
こんな自分の厨二設定だらけなCandy boyって、どう思うんだろ?

秘密のヒーロー(ヒロイン?)と時代劇がやりたくて、つい。
他の人が書いたパラレルも読みたいなあ。
785名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/31(土) 01:29:03 ID:6iiQFLab
>>784
ここは解らんけど、アニメ板の方は見ていたようだ
786名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/31(土) 15:28:25 ID:+qElYfZl
すまん。
誰かこないだ上がってた画像再うぷできる奴いたらろだの方に再うpしてもらえない?
787721:2009/02/04(水) 08:08:53 ID:5FeE8lqI
自分携帯なんで何もできないのが悲しいのだが、まだ絵は消してないから携帯からだったら見れるはず。
788名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/04(水) 13:59:12 ID:Ztdzlv2W
早くVAIOTypePを買いに行くんだ
789名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/05(木) 02:17:32 ID:jiIPEoeA
そして尻ポケットに入れろ!
790721:2009/02/06(金) 20:47:09 ID:qkJv3yxb
自分はRPGみたいなイメージでSS書いてる。
こんな感じで。

苦手な方はヌルーで。
チラ裏スマン

雪乃・クォーター
以下、格(レベル)1の時
属性・火
法術(魔法)攻撃系
体力・20
精神力・0
素早さ・3
力・8
知力・10

転生(変身)後
上昇値・全能力1・5倍
減少値・なし
791721:2009/02/06(金) 21:04:03 ID:qkJv3yxb
奏・クォーター
以下、格・1の時
属性・土
法術・補助系・回復系少し
体力・16
精神力・8
素早さ・2
力・5
知力・5

転生(変身)後
上昇値・力2倍
減少値・素早さ
転生後特技・土属性系&雷属性系


咲夜・半妖
以下、格・1の時
属性・水
法術・バランスよく全般
体力・18
精神力・6
素早さ・10
力・8
知力・8

転生(変身)後
上昇値・力&素早さ1・5倍
減少値・なし
792721:2009/02/06(金) 21:10:12 ID:qkJv3yxb
雫・クォーター
以下、格・1の時
属性・風
法術・攻撃系・回復系
体力・14
精神力・10
素早さ・8
力・4
知力・10

転生(変身)後。スタート地点では、まだ転生できない
上昇値・力&素早さ1・5倍
減少値・なし

みなさんは、どう思いますか?
いい アイデアあったら教えて下さい。
では、逃げますっ!!
793咲ちゃんと雫の関係性 1/3:2009/02/07(土) 01:19:36 ID:fBl4FmnZ

「奏先輩、雪乃先輩おはようございます!!」

なにやらいつもとは違う勢いで咲ちゃんが挨拶をしてきた。
投げかけてきたんじゃなくて、投げつける感じに近い。

「はぁ、今日も朝からおはよう…(朝から一緒か…)」
「おはよう、咲ちゃん」

悪いとは思いつつもげんなりとしてしまう私を尻目に、雪ちゃんは相変わらずほんわかとした笑顔で返事をしている。
咲ちゃんの朝のホームでの待ち伏せは一向に無くならない。
ちょうど乗る電車が滑り込んできた。その騒々しい音に負けないぐらいのボリュームで咲ちゃんが叫んだ。


「メアドを教えてください!!」
「え、わ、私のはちょっと、」
「カナちゃんのは勝手に教えられないけど、私のは、知ってるよね?」


「違います!妹ちゃんのです!!」
「「ぇえっ?」」

綺麗にハモった声が辺りに響く。

「妹って、雫だよ、ね?」
「じゃなかったら誰がいると言うんですか!まさか、まだ隠し子がいるんですか?」
「う…、って、そもそも妹だし!なんで私が作ってるみたいな言い方されないといけないのよ!」
「カナちゃん、浮気は駄目〜」
「雪ちゃんまでっ!……そっか〜、私ってそんな信用ないんだぁ…そっかぁ……」


電車に乗り込んでからも分かりやすくしょぼくれる奏先輩を視界の片隅に留めながらも、
私は雪乃先輩との赤外線通信を優先した。
いつもなら、優しくねっとりじっくりと慰めてあげる方法がいくつも頭に並ぶところだけど、今はそれどころじゃない。

「……で、なんで雫のメアド知りたいの?」

いじけていても構ってくれないことに気付いたのか、奏先輩が尋ねてきた。

「それはですね。じt」
「咲ちゃん、ちょっといいかな?」
「え、雪ちゃん何?なんで咲ちゃん連れてっちゃうの?」

言葉の途中で雪乃先輩の手で口を塞がれたまま隣の車両に連行された。



数分後、戻ってきた二人にいくら聞いても教えてくれなかった。
咲ちゃんはあからさまに違う話題にしようとばかりしているし、雪ちゃんのはぐらかしはいつものこと。
結局そんなこんなで学校に着いてしまい、時間切れとなった。

むぅ、なんだか面白くない。


794咲ちゃんと雫の関係性 2/3:2009/02/07(土) 01:20:37 ID:fBl4FmnZ


翌朝もすっかりおなじみとなった三人での電車内。

「ん、咲ちゃん、メール?」
「はい、そうです」

普段なら隙あらば抱き付く、またはシャッターチャンスを窺っているはずの咲ちゃんの様子が今日は変だ。
携帯を開いてなにやら考え込みながらキーを操作している。

「…雫?」
「凄い!一回で当てるなんて奏先輩は天才か、はたまた私と同じ時間を過ごす内に互いの気持ちが読めるぐらいに
一体化、え、合体だなんてそんなこと言ってないですよー。でも〜、奏先輩がそう言うなら…」
「うん、誰も、言ってないね…(合体なんてどこから出てくるの)」
「咲ちゃん、しーちゃんはなかなか手ごわいでしょ?」
「そうなんですよー、まさかこんなに落ちないなんて…」
「えっ、ちょ、ちょっと!落ちるとかって何の話よ!」

大事に思っている妹が関わっているだけに、聞き捨てならない。
相手が相手でもある。

「あ、カナちゃん着いたよ〜。降りよ」
「お二人と話してるとあっと言う間ですね」

再びタイミングを逃し、今度は咲ちゃん一人の時に聞きだすことにした。
そして、会いたい時にはいない咲ちゃん。
…私が咲ちゃんと会いたいと思うことがあるなんて、思いもしなかった。

ようやく絶好の機会を捉えたのは昼休み。
咲ちゃんはイチゴミルクの紙パック片手に、やっぱり携帯をいじっていた。

「さーくちゃん。何してんの?」

警戒されないよう、わざわざ真後ろから画面を少し覗き見る。
ん?やたら短い、暗号みたいな印象を受けた。

「あっ、奏先輩!好きです!」
「いや、なんでここでいきなり告白になるかな…」
「だって〜、奏先輩から私の所に来て二人っきりだなんて、滅多に無いチャンスを逃してはいけないと」
「…生き急ぎすぎじゃないかな」

そんなことないです〜、というセリフとその後の妄想の類の言葉は聞き流して、もう一度質問した。

「で、何やってたの?」
「これですか?妹ちゃんとメールしてるんです」
「や、それは…」

分かるんだけど。何をそんなに雫とメールをすることがあるんだろう。
いつの間にか二人の関係が気になって仕方ないことに気付いた。

795咲ちゃんと雫の関係性 3/3:2009/02/07(土) 01:22:29 ID:fBl4FmnZ

「これですよ」

差し出された画面を見てもさっぱり分からない。
やっぱり単なるランダムな数字の羅列にしか見えない。

「…何か犯罪行為、テロ的なこととか企んでないよね?」
「何言ってるんですか、奏先輩。これ、ゲームですよ」
「え、これが??」

咲ちゃんの説明によると、1〜9までの数字を使って互いが設定した複数桁の数列当てをするゲームらしい。
携帯ゲーム機全盛、しかも携帯電話にまで色んなゲームがあるというのに…。

「先輩、こういうのはお好きじゃないんですよね?」
「うん、パズルとかすっごいキライ」

そもそも数字を使う時点でアウトだ。

「ですよね。…それで、何となく言いそびれちゃって」

咲ちゃんも気になっていたらしい。

「というかさ、それでもなんで雫と?」
「え、あ、え、えーとですね、……まあ売り言葉に買い言葉で、勝負をつけようということになりまして…」

一体何があったんだろう。あれ、でも実家から戻ってから大分経ってからだし、そこが引っかかる。
その点を聞くと、どうやら雪ちゃんのブログに咲ちゃんがコメントをつけて、更に雫がコメントをつけて、
元から相性が良いとは言えない二人は遠距離ゲンカを始めたらしい。

「ということで、打倒、妹ちゃん!が目標です!!」
「…なんか、傍から見てると仲良しになったのかと」

そんなに負けてるの?とはさすがに聞けず、お茶を濁した。
実際、メールをやり取りする咲ちゃんは楽しそうだし、きっと雫も表立っては認めなくても、咲ちゃんからの
メールが着たら顔を明るくさせているに違いない。
それにしても、そんなことだったんだ。
くだらないことを気に病んでいた自分が恥ずかしい。

「そっか、じゃあ咲ちゃん、雫よろしくね」

雫は気難しいところがあるし、人から見たら扱いにくい子だとは思うけど。
でも咲ちゃんは良い意味で雫と同じ目線で、対等に接してくれているのが分かるから、心からそう思って
咲ちゃんにお願いした。

「…そのお姉様とよろしくするにはどうしたら良いでしょうか?」
「……そんな攻略法はありません」
「じょ、冗談ですよー、ヤダぁ奏先輩ったら〜。私こそ妹ちゃんと仲良くさせていただいて光栄です!」


そんな咲ちゃんに一抹の不安を覚えつつ、二人のこの先がどうなるのか、今から少しだけ楽しみになった。




長編に考えてたネタだけど小ネタってことで。
ちなみに雪乃はブログに奏に見られたらまずいことを書いていたため、最初の朝はブログが火種と
知られたくなかったから口封じをしたという設定(ブログ手直しした後は天然だけにすっかり奏へのフォローを忘れてる)
796名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 02:25:07 ID:X+ljJnef
GJ!
今後の展開が気になるな〜。
つ、続きを…!
そしてブログの中身は何なのですか?WW
797名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 10:59:21 ID:X+ljJnef
>>795
自分的にヒットしたので>>795さんの設定で続きになるものを書いてもいいですか?
こればかりは、自分のパラレル設定は外そうと思います。
いかがですか?
メイン二人もいいが、このスレで、いつの間にか咲ちゃんに夢中になってしまったWWW
798名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 14:02:15 ID:Kfno68Ap
皆のもの!まさかの次スレ警報だぞ。

サイズ的に限界が近いので次スレ誰かたててくださいな。
自分やれないなもんでorz
799名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 14:12:05 ID:X+ljJnef
保管庫あってよかったな。
自分も携帯だから誰かテンプレスレタテヨロ。
800名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 23:53:41 ID:qTQMaePM
ほい

つ[次スレ]

【Candy】もっといちゃいちゃしようよ!2 【boy】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1234018355/
801うめますか:2009/02/08(日) 00:18:54 ID:V7N3pEBZ
それじゃ埋めますか。

        _
      , ´ 、 ヽ
.     i /ソヽキ,〉
     ノイリ゚ ヮ゚ノ|   <かなちゃんかなちゃんうめるよ〜
    (((jゝYフ)ノ
       く/_jl〉
      じ'フ
802名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:21:14 ID:c51aulUK
  ,ヘ'´^ ^ヽヘ
  〉 j f ノリヽ)〈
((,バリ゚ ヮ゚ノリ)) 奏先輩の華麗な埋めハァハァ
   (jゝYフ) 
    く/_jl〉
    !:ノノ
803名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 01:43:16 ID:r57pcfF1
  ,ヘ'´^ ^ヽヘ あああぁぁぁああ!
  〉 j f ノリヽ)〈 こうして奏先輩のスレッドが少しずつゆっくりと満たされていくんですね!
 ((,バリ゚ ヮ゚ノリ)) 私のAAが奏先輩の中に...
   (jゝYフ)   そして一杯になって堕ちて行く奏先輩のスレッド...
    く/_jl〉    大丈夫ですよ先輩、堕ちてしまったら●でまた目覚めさせてあげあますから...
    .!:ノノ     ああああああぁぁぁっ!奏せんぱーーーい!


804名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 01:57:10 ID:V7N3pEBZ
    、(v
    {〃´ ̄ ヽ
    iミfxィノノヽ〉
    ゞl,リ゚ ー゚ノ|  <咲ちゃん,GO!
     (jゝYフ)
       く/_jl〉
      !ナノ
805名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 02:58:56 ID:TJfwkUYZ
795 GJ!
806名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/09(月) 09:24:24 ID:AJYSx2mv
うめあげ
807名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 00:48:36 ID:8Wp2inkL
うめあげ〜



雪奏大好きだぁwwww
808名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 13:22:50 ID:eMTYwgTA
うめさげ〜

次スレではエロパロ復帰させるぜ〜
809名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 18:09:11 ID:V7rn/BcT
うめ〜。

>>808
全裸で待機!
810名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 22:01:19 ID:r5NaIpA7

              VV  _マ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :マ:./
              VV: 〉: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\
              VV: : : : : : :.λ: : : : : : : : : : : :: : : : : : : ',
            Y: ; : : : : :/ ヽ;丶: : : : : : : : : : : : : ヽ; |
               |: i: : : : : |, -― 、 \`丶、\: : : : : : : Y
              ',:|: : : : : | _ュェ、 \ \.ィ=ミ、 : : : :.: :!
                 |: : : : :.|/'ィ⌒h     {of r}.'; : :.:}: :|
                 人: : : : {{.{Oし:リ      ゝ=-' !: : :リ: ,!
            , -=|ヽ; : : l`'`ー'   、   xxxxj: :ノノ
.         -==ミ |: : : ヽ\xxxx.  r- -.   彡': |:|:|
              `ヽ|: : :}: V:、      ゝ ノ   ,<l: : !:!:!
                  |: : :|: : : |_> 、      ,.イ:.:.∧ :ゝ- '   
                 ノ_ノ: : :::!∧:.:.} `  _ !___!::| : :\\_ノ!
           '⌒ヽ ,ィ'"/ : : : :.|::::|:.:.廴_/, ∨ /¨ヽ; }: : }ヽ_ノ
           }:/ { { : : { : : : レ'!:.:.:マ /¨ヽ.ゝ(/  \:ノ   Y
            //: :|  ヽ、;ヽ}: :リ \//´//)  ` ー'ヽ} / |`ヽ,
         {: : : :| \  ノ/     / / / /      ∨  ノ: : :.}
811名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 22:02:00 ID:r5NaIpA7
         , :-─‐-: ...、
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:\
      /:.:.:f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.l:,
       イ:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:イハ:.:.:.ト:.
      !|: :.|:.ハ>、:.:.:从立:.:.|li
      Y:.:イ´ィぅミ.ヾソイみl:.:.:!||
.      |:.:.:ト !ゞツ 、 ¨´!:.:.|リ
.      |:.:.:トゝ""  __,  |:.:.:!、
.      |:.:.:トミ込_     イ:.j:jト!
.     ノ!:.:.ト_>イ7¬7´j:.//ノ
.      从:|!   ヘ__ ノルイレヘ
      /  ヾヽ   ヾ⌒y'/ _ \
      /    ` ミ 、ヘ厶イ´ィ´三`ヾ
    i     ーュミ-ィ=テ'´    ',
    | i      ├ ┤´       |
    j l       /  ,!     i  /
     i│      ,'、 jj     |  /
    ノ│     ヾ彡'       |  ∨
   ( 〈              !  |
    ヽへ              イ!   j
812名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 22:02:30 ID:r5NaIpA7

                                 -、、  , - =‐-、
                               , 斗トリry  ト、、, /ヽヽ
                                /,  ノ /! i _」ヾ>, ミミ|!
                             ノ i 爪⌒ゞ l |ィぅ``ゞ' リ
                              〈ヘ斗彡リイむト ゝ.ゝ" _,' /
                             ヘ><ィじ! ,.  |リ、 `ト≧ イ之、_,
                              lトヾ 、 ‐'_ イ7」 \ゝLゝミゝ,
                              トヘ|ト、 ` イ厶ハ ン‐ 、ミミ、、∨
                                 `! ,r イf  {⌒丶、 ノ>‐ミ、
                        r'⌒丶  _,. -‐=' ´ ドミハ  }   Y     リ
                     l    ヾ       し {  ノ!    !    j
                   _r ┤━ヘ.   \_, -‐=、ヘ ( j   |     ,'
      r'Y'⌒ヾ>        !从´、    !    \     ゞ ノル   │   /
.     _(イ厶ト、 iヾ)、    /  \!   l     ヾト、   _,」 {{   }  ∧ヘ
     ン‐乃 o弌∨ソ‐'ヽ /    / l   ト、     ン >イフ{.  j   i_   ∨>、__
     〈_, イ 介>_ン'⌒/   _/  l   |.∧   /∧∨ハ ハ  |   |‐┘  〉>‐-、フ7二ニ=-、_
    <⌒丶=、,ィ__,. ‐' ´ _, -‐'´    ヘ.  !. ∧.ィ<イ ∧∨ 冫l  l   |   ,イヘ\,∨ / ̄ ̄ ̄`丶ミ、、
     ゝ      ,r '´      __i.  l  ∧</ ∧ /ハハ 、   !- イ、\ ∨/ .j   _, ‐¬‐-  i
       ``ゝ、_ /       /´    ゝ ゝ  丶 Y / / /ノ.ノー王 __」∧\\∨」 斗‐"        ノ
         ゞ='        ゞ三三三彡リ   `イ───'7ィrr三__, 〉>=‐<    __,  -─ ´
                                    `7厶爪ィ´ { ⌒ヽ  ヽ' ´
                                          ゝ-、  li  }
                                             ゝ='-‐'
813名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 23:12:14 ID:eMTYwgTA
814名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/12(木) 01:11:36 ID:nhMizVw8
可愛えーのぉ
みんなでキャッキャウフフしてる姿が目に浮かぶわ
815名無しさん@ローカルルール変更議論中
まだ埋まらないのか!