「ぁ……」
二人っきりになってしまった。
この間の今日でいざ二人っきりになると、とてつもなく気まずい。
壇/蜜が口を開く前に、”この間のこと”を話題に上らせまいと継/永は不自然なテンションで先手を打った。
「ぇえ〜っとぉ…壇/蜜さんはこの後なにかお仕事ありますぅっ?」
しかし根が地味でコミュ障な継/永が壇/蜜に話しかけられる話題といえば、仕事の話くらいだ。
「この後は…大蛇VS壇/蜜の撮影が」
「へっ!?…へぇ〜……」
思わず顔を上げれば、さっきと同じ意地悪な目をした壇/蜜と目が合う。
「今やらしいこと考えたでしょ。」
「ぃいいえ!?」
「えっち。」
くすくすと笑う彼女にまたからかわれたと気づき、継/永はキッと壇/蜜を睨んだあと、トイレに避難しようと席を立つ。
「どこ行くんですか?」
「どこでもいいじゃないですか。」
「怒った?」
「……いえ。」
「避けてる?私のこと」
”当たり前でしょ!”とキレられないのは長年、上下関係の中に身を置いてきた環境と生まれ持った気の弱さ故である。
「……ちがいます。どいてください」
気づけば広い控え室なのに間合いを詰められ、逃げ場がない。壇/蜜の敬語が完全に消え、妖しげな空気になってしまった空間に継/永は目を泳がせる。
「アイドルもトイレ行くんだ?」
「お化粧直してくるだけですっ!」
「メイクしたばかりなのに。…おしっこ?」
「っっ!!」
(どうしてこの人はそんなこと言うのっ?!)
いよいよ恥ずかしくて死にそうだ。
「あれ、行かなくていいの?」
黙り込んだ継/永に壇/蜜は楽しくて仕方がないという風に笑う。
「ぃ…かないです」
「ふぅん」
「ちょっ…離れてもらえますか…」
「じゃあアイドルはおしっこしたくなったらどうするの?もしかしてお漏らし…?」
「……っなワケないでしょうっ」
羞恥に耐え、目に溜まった涙をなんとか零すまいと意地を張る姿に壇/蜜はたまらないという風にぼそっと呟いた。
やはりSとMは表裏一体のようである。
「素の桃ちゃんが見たいな。」
顔を覗き込んできた壇/蜜が髪を耳にかけ真っ赤な顔を覗き込む。
「わ…たしはいつも素ですよ……」
「ふふっ。一人称”わたし”になってる。」
「え。あ…」
「ねぇ見せて。」
継/永の太ももに指を滑らせ囁く。
「や…です。ちょ…」
「見たいな。」
「やめてくださ…」
「この前は見せてくれたのに。桃ちゃんの可愛いトコぜーんぶ」
ふっと耳に息を吹きかけられ、それでも何とか制止の言葉を絞りだす。
「んっ…誰か…来ますよっ…」
「来るかもね。…見せてあげる?」
”目がうるうるしてハァハァしちゃってる桃ちゃん。”
耳に唇を付けたまま吐息混じりに囁けば、かくんとひざの力が抜けてその場にへたり込んだ。
「大丈夫?」
「〜っ!」
「色んな人に見られてるとこ想像しちゃった?」
荒くなった息を整えながら継/永は信じられないという顔で黙り込む。
「桃ちゃん、素質あるよ」
(何の素質だよっ!)
内心アイドルらしからぬ口調でツッコミながら
逃げなきゃ。
(このままだとこの前みたいに…)
痺れる腰を引きずってなんとか彼女から距離を取ったとき、ガチャと扉が開く音がした。
マネージャーが仕事の電話から戻ってきたらしく、手帳と携帯片手に慌しく部屋に入ってきた。
「長くなってごめんね!まだ呼ばれてない?・・・…どうした継/永?」
しゃがみ込んだ継/永と倒れた椅子を訝しげに見ながら事情を尋ねる。
(た、たすかった……)
マネージャーといえど、あんな現場を見られたら恥ずかしくて生きていけない。
「継/永さんが椅子に足を取られて転んでしまって。」
壇/蜜が機転を利かせて嘘をつくと、中断された睦事にホッとしたような、残念なような、何ともいえない顔をして継/永は
「すみません…」と小さな声で呟いた。
「継/永さーん!壇/蜜さーん!」
名前を呼ばれて逃げるように控え室を出ていく継/永を見送りながら壇/蜜は
「そっかあ。」
(桃ちゃんは言葉攻めが弱点か)と心の中でポツリと呟いた。
その後、バラエティの収録をこなす継/永に(今日は何か色気があるな…)と思う者が続出したが、
彼女のキャラクターの為、そこに触れる出演者はいなかったという。
投下終了です。たくさんスペース使ってしまってすみませんでした。
投下乙です
素敵な文章で読み入ってしまった・・・
ハァハァしてしまった
継じゃなく嗣ですよと野暮なこと言ってみる
>>205 すみません。間違えました。でも少しでも検索避けになったらいいなと思いますw
そして前回のやつに反応してくれた方もありがとうございます。
…と、また懲りずにバレンタイン壇桃書きましたので投下させてください。
「じゃ、失礼しまぁ〜す」
バレンタイン。
男も女も浮き足立つ日。
継/永桃/子は現在、本命こそいないが、この日にバラエティの収録が入ることを知り、事前に共演者全員分のチョコレートを
用意していた。
自己紹介の紙に書かれている自画像に形作ったオリジナルのチョコレート。美術さん作。ちなみに全て自腹である。
「さぁて次は…っと」
おおかた配り終わり、チョコの入った紙袋と共演者リストを見比べながら、手が止まる。
「壇/蜜さんだー…」
壇/蜜とは何度かあんなことやこんなことがあったので、出来れば2人きりになる事は避けたかったのだ。
また何かあっては困る。イロイロと。
出来れば通り過ぎたかった楽屋だが、女性共演者にも「おとも/もちチョコ」という名目で全員に配っているので
壇/蜜だけを外す訳にいかず、継/永は楽屋に壇/蜜以外の誰かがいる事を祈りながら深呼吸をしてドアをノックした。
コンコン
「はい。」
「……失礼しまぁす」
祈りは届かず、”彼女”は一人でまったりお茶を飲んでいたようだった。
「あ、桃ちゃん。今日もよろしくお願いします。」
「ハ〜イ。こちらこそよろしくお願いしまぁす」
深々と頭を下げた壇/蜜はいつもの際どい衣装を今は着ておらず、私服のようだった。
(あの衣装で屈むとおっぱいまるみえだからなぁ…)
ホッと胸を撫で下ろすが油断は出来ないと継/永は臨戦態勢に入る。さながら危険物処理班の気分である。
さっさと渡して退避しよう。
気を引き締めて「いつものも/もち」のまま、紙袋をごそごそと漁る。
「壇/蜜さぁ〜ん、今日バレンタインじゃないですかぁ?それでも/もち、”おとも/もち”の皆さんにチョコを配ってるんですぅ。友チョコだから義理じゃないですよ?ですから壇/蜜さんもどーぞ」
”皆さん”の所に力を入れたのは分かってもらえただろうか。
ドキドキしながら壇/蜜の顔を見ると、ぽかんといつもの2割り増しほど、色っぽい半開きの唇を開けている。
「壇/蜜さん?」
「……ありがとうございます。うれしい」
はにかみながらチョコを受け取り、まじまじと見る。
デフォルメしてあるとはいえ、自分を模しているだけあってあんまり見られると少し恥ずかしくなってしまう。
”この人になら尚更”だ。
「…これは桃ちゃんのお顔ですか?」
「そぉですよ〜!おとも/もちチョコです♪ピンクのハートのも入ってるんですぅ〜!可愛くないですか?……って!どこしまってるんですか!!」
継/永が答え終わる前に壇/蜜は即行で自分が着ているセーターを引っ張り胸の谷間にチョコを仕舞おうとし、即行で非難された。
「もったいないから大事にしまっておこうと思って。」
「そんな所にしまわなくてもいいでしょっ!ドラえもんじゃないんですから!第一、そんなトコしまったら溶けちゃいますよ!」
「そういうプレイがシたいの?」
「そーゆーことじゃなくて!!」
「桃ちゃん……溶けちゃったら私のココ舐めてくれる?」
「吐息混じりに囁くのやめてくださいってば!!」
こんなやりとりを繰り返していればいい加減、ささやかなツッコミを入れるくらいの余裕は出来るのだ。
もお!と怒る継/永に壇/蜜はごめんなさいと微笑みかける。
正直、壇/蜜は継/永桃/子を気に入っている。
この子はアイドルの癖に”そういうコト”……”壇/蜜の得意分野について”イロイロな知識があるようだ。
アイドルという特殊な環境でイメージと共に堅く守ってきた純潔さと思春期に抑圧された性的な興味。
それに伴う経験不足と滲み出るコンプレックスが見ていて堪らないし、からかって遊ぶ”オモチャ”として彼女は充分過ぎる働きをしてくれる。
アイドルの時のわざとらしいくらいカマトトぶった顔と、本気で怒った顔や困った顔のギャップが新鮮でいちいち面白いのだ。
だからつい、悪戯をしてしまう。
「もう!早く食べちゃってください」
「…ハイ。上の口で頂きます。」
(上の口以外のどこで食べるって言うのこの人は〜!!)
と口に出したら自分の負けだと継/永は充分、解っている。
意味が解る素振りを見せたら
「へぇ…イミ分かるんだ〜…。えっち。」とくすくす笑われるのも解っている。というか経験済みだ。
継/永はバクバクする心臓の音を感じながらなんとか話の主導権を握ろうと考えた。
「……ていうか聞いてくださいよ壇/蜜さ〜ん、皆さんひどいんですよぉ?も/もちのチョコ真っ二つに割って食べようとする人続出で…」
桃ちゃんのキャラクターとしては正解ですね。とは言わず「へぇ…」と生返事をしながら壇/蜜は指で継/永を模したチョコをつつー…と擦った後、ちゅっとキスをした。
妖しい空気にピクッと素早く反応した継/永が気づかれないよう生唾を飲み込み、話を続ける。気がつけば蛇のような視線が継/永から絡んで離れない。
「そ、それでー、ヒドい人はグーで粉々に…」
べろん
「っつ…!!」
「?」
まるでどうしたの?とでも言いたげに首を傾げているも、その目は確実に笑っている。
ぢゅッ…れろれろ…
「っは……!んっ…」
壇/蜜は自分の体に指一本触れていないというのに、見ているだけで継/永の息があがってしまう。
散々舐め回して気が済んだらしい壇/蜜は最後にパキンと残ったチョコを噛み砕き、
「ごちそうさま。」
と自分の親指に付いたチョコまで舐めつくした。
フリーズしていた継/永は、壇/蜜の楽しそうに歌う様な「桃ちゃん?」と言う声に瞬きを思い出し、ごくっと溜まった唾を飲み込んで後ずさる。
「すごく美味しかったです。」
「そ、ですか…」
「…でももっと甘いものが欲しいな」
「……」
「私たち”おとも/もち”だもんね?」
頭の中に警報が鳴るも今だに動けずにいる継/永の薄い唇に、小さなハートのチョコを咥えさせる。
(”友達”はこんなコトしないっ…!)
そんな抗議の視線に気づかない振りをして壇/蜜が”もっと甘いもの”を気が済むまで貪り、二人の唇を繋ぐ糸がぷつりと切れた頃、
涙目で浅い呼吸を繰り返す可哀相なアイドルに壇/蜜は「ホワイトデーのお返し、楽しみにしてて下さいね。」と微笑んだのだった。
細切れでたくさんスペースお借りしてすみません…。投下終了です。
投下乙です!
ももちがけなげでいいですね〜
214 :
名無しさん@秘密の花園:2013/02/16(土) 13:19:31.44 ID:XDJCvp7p
百合だと大抵相手を愛してるとか、可愛い…とか綺麗な人…ってパターンが多いのに
壇蜜は単にももちの事をおもちゃとしか思ってない所に萌えるw
珍獣を愛でる心理というかw
危険人物と知りながらエッチなお姉さんから目が離せなくて結局毒牙にかかるももちw
最近ベリキューに興味持った新参なんだけど
ハロ!ステのゴルフ対決の舞美と千奈美に萌えた。仲良しなんだね。
218 :
名無しさん@秘密の花園:2013/03/28(木) 16:38:21.67 ID:iMzwVRbv
110304 「℃-ute矢島舞美のI My Meまいみ〜」
从・ゥ・从<今日のテーマは、“ハロプロで仲の良い人へ
感謝のメッセージ”、ということで、オーディションの
時から仲良しで、もう9年の仲になる、Berryz工房の
徳永千奈美ちゃんへ、メッセージを送ります。
千奈美へ。ちぃ、もうすぐちぃと出会って、9年が経つね。
タイプが正反対って、周りにはよく言われるけど、
昔からなぜか気が合うんだよね私たち。
小学生の頃、ロケバスの中は、いつも隣りで、
2人でずーっとカリカリ梅食べたよね〜。今でも、
ハロー!プロジェクトでのコンサートの時は、
必ずご飯、一緒に食べて、何だか9年経っても
変わらない関係でいられることが、すごく嬉しいよ。
何かね、ちぃとは、どんなに長い間一緒にいても、
関係が崩れない自信がある。何て言うか、ちゃんと
本音が言えて、気を遣わないでいられるんだよね。
って、この前もこんな話したね。2人で遊んだ時、
バスに乗っててさ、ウトウトしだしちゃった時、
お互い、“ちょっと寝よっか”って。起きた時、
ちぃが、“うち友達と遊んでる時って、ウトウトしてても、
寝よっか、なんて普段言えないけど、舞美は
ほんと気を遣わないでいられる”って言ってくれて、
ちょっと嬉しかったよ。私も眠かったしね。
ちぃは、いつも“ごめんね”って言うけど、これからも
たくさん相談に乗るからね。頼ってね。舞美より
(曲)『友達は友達なんだ!』(Berryz工房)
http://st84.storage.gree.jp/album/38/81/30393881/b0ea9626_640.jpg お気に入りの写真
Berryz工房、徳永千奈美ちゃんが
『加工してみた舞美にあげる』
って送ってくれた写真です
219 :
名無しさん@秘密の花園:2013/03/28(木) 16:56:53.72 ID:iMzwVRbv
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/648647364 ちなさ〜ん…°・( ノД`)・°・
こんにちは
舞美です
只今、ベリキュー(Berryz工房×℃-ute)個別握手会の休憩時間です
いろんな方たちと、たくさんお話ができて、とっても楽しいです
実は先日
Berryz工房、徳永千奈美ちゃんと
11月〜12月にかけて行われる舞台、
『シュガースポット』のチラシ撮影があったんです
あちなみに、シュガースポットとは、よくバナナにできる甘くて茶色い部分の事を言うらしいです
その前のお仕事が終わり、
『この後、お仕事一緒だし、夜ご飯、千奈美と食べたいな〜』
と思って千奈美に電話
そしたら千奈美、
『ごめーんついさっき食べちゃったの…でもさ〜、舞美付き合うよ千奈美、デザート食べるからっだから…合流しよっ』
って…(>_<)
もぅ、なんて優しいんだろうか…
合流した後に知ったんですが、千奈美と私の入り時間が違ったらしく…
千奈美の方が私よりも先にお店を出なくちゃいけなかったんです
だったら尚更『なんで、ご飯に付き合ってくれたの?(T-T)』って、そこでもまた感動…もぅ、感動通り越して申し訳なかったですけどね…
それだけじゃないんです
千奈美に会ってから、
ケータイの充電が切れてしまって、
…でも、母と連絡をとらなくちゃいけない用件があったんです
どうしよう…
と思っていたら、
『千奈美、先に出るけど、ママから連絡来るんでしょ千奈美、舞美ママの連絡先知ってるしだったら千奈美の持ってていいよ』って…
…えっ!!(゜ロ゜;ノ)ノ
なかなか、自分のケータイを人に貸すなんて人いませんよね…
もぅ…なんでこんなに優しいの…(っд`)
でも、急いで食べたら、千奈美がお店を出るタイミングまでにご飯を食べきることができたので、
結局は千奈美の時間で2人一緒に現場入りしました
千奈美〜…本当にありがとう
千奈美は私のシュガースポットだぁっ( ´∀`)笑
http://livedoor.blogimg.jp/helloprocv/imgs/0/f/0f6d76e3.jpg
220 :
名無しさん@秘密の花園:2013/03/28(木) 17:16:20.50 ID:iMzwVRbv
221 :
名無しさん@秘密の花園:2013/03/29(金) 11:12:58.82 ID:22BzEhP/
中2と高3だっけ?Juice=Juice良いね
壇蜜が食わず嫌いの最後にももちの物真似www
保守
226 :
名無しさん@秘密の花園:2013/06/22(土) 19:51:29.32 ID:EqhziWfn
ももちのフォトブックでは壇蜜との対談が収録されてるよ
ずいぶん親しい間柄なんだな
フクちゃん推しの私はさゆみずきとぽんぽんコンビに注目してる
>>228 動画まだ見てないからわかんないんけどなかなかに萌える
ベリのrockエロティックのまあさの攻め顔がたまらん
231 :
名無しさん@秘密の花園:2013/09/18(水) 00:21:48.13 ID:ijA9V95s
そこは熊井ちゃんだr
熊井ちゃんのジェントルマンな優男ぶりにホレた
AKBの子だよね
スレチだけど
236 :
名無しさん@秘密の花園:2013/10/09(水) 10:06:23.68 ID:cUfsviP9
道重の美しさがヤバイ。
ノンケも堕ちるほど美しい
a
あ
239 :
名無しさん@秘密の花園:2013/10/15(火) 09:55:05.46 ID:97HR45RG
今の娘。はメンバー間でさゆの取り合い状態だけど争いになってないさゆの凄さ
あ
242 :
名無しさん@秘密の花園:2013/10/18(金) 00:27:42.11 ID:xKq6BOaH
人生の半分以上を共に歩んでる二人だな
あ
244 :
名無しさん@秘密の花園:2013/10/24(木) 13:05:58.90 ID:zROaj4WJ
ハロステでニコニコしてるふくちゃん見てニヤニヤしてる
a
イチゴ狩りぽんぽんコンビ
ともかりんに可能性を見出している