1 :
名無しさん@秘密の花園:
有象無象の百合職人が技量の限りを尽くして百合萌えを投下するスレッド。
3レス以上はご遠慮の方向で。
一行でいかに萌えさせるかを追究するも良し、
三行程度でいかにオチをつけるか、
最大2レスでいかに世界観を構築するか。
創作妄想ウェルカムでとことん百合百合を極めてください。
「押すなよ、押すなよ」
から始まって、
「ついて来ないでよ」
「手伝わないでよ」
「傘貸さないでね」
最近は何でもかんでもこの調子だから困る。
ところが先日、かばんを見るなというので見たら怒られた。
百合子はときどき正直なのだ。
「そんな百合子嫌い」
「ありがとう。でも私は好きよ」
これは、どっちだ?
二人で旅行に行った夜、百合子が先に風呂へ入った。
「絶対にくるなよ」
わざわざ半開きのドアから首をだして言う。
当然、頃合いを見計らってドアを開くと、
「うわっ、本当に来た」
シャツを胸の辺りまで脱ぎかけた百合子。
「あんたが来いって言ったんでしょ」
「私のせいなのw?」
「百合子はうそつきだから」
「じゃあ出て行かないで」
「出て行かない。百合子もたまには正直なことを言う」
「じゃあ、脱いでよ」
私が脱ごうとすると、
「ちょ、ちょっとまった。それはなし」
百合子は慌てて私を追い出した。
やがて交代し、私も風呂から上がると、
百合子はベッドに寝転がっている。
「ねーえ」
目は天井を向いたまま声をかけてきた。
「なあに?」
「キスしちゃだめよ」
「……」
私は百合子の傍らに腰掛けた。
「キスしちゃだめよ」
念を押すように百合子が繰り返す。
私は百合子に覆いかぶさった。そして
「分かった。百合子がしてって言うまでしない」
「むー」
ふくれっ面な百合子は可愛い。そして葛藤する百合子は可愛い。
負けん気が強くて、素直じゃなくて、でも思ってることがすぐ
顔に出る百合子は、
「ちゅーっ」
……とっても強引でもある。
「そんな百合子嫌い」
そして私はときどき不正直なのだ。
「わたし、葉子のことが大好きだよ」
「わたしだって、奈緒のことを好きよ」
ただ、それだけのことなのに、わたしと葉子は三時間かけて汗だらけになって…ベッドに身体を横たわらせないと伝えられないんだ。
でも、わたしも葉子も、それでいいと思い、荒い息をつきながら汗に濡れた手を握った。
先輩に返しておくと言ってた落し物のリップ、
いまだに鏡台に置いてあるんですね。
どうしてもあの人のこと忘れられませんか。
応援団の女子に貸した学ランが返ってきた後……
という書き込みを2chでみて、高校時代に好きな子に浴衣を借りたことを思い出した
性欲盛んな男子じゃなくてよかったwww
「ちょっと今の巻き戻して」
私の声に皆が振り返った。
「どしたの?」
「さっきのもう一度見せて。あきら先輩が出てくるところ」
画面は去年の学園祭後、タキシードで男装したあきら先輩と
裏方でジャージ姿の雪先輩が、演目中の結婚式シーンの真似事をしている。
「あー懐かしー、雪先輩だ。なんで辞めちゃったんだろうね」
あきら先輩に呼び出されたのは、学園祭の後、数日経ってからだった。
「志乃ちゃんのことが好きな人がいる」
「私もう好きな人がいるんです。片思いですけど。」
なんで貴女が仲介するのか。無性に腹が立った。
私はあきら先輩に憧れていた。低い声、ボーイッシュないでたち。
騎士のような立ち振る舞い。目指していたのは常にあきら先輩だった。
この恋は叶うことはない、半ばそうあきらめていた。
「それに何故本人が来ないんですか。女々しい男は嫌いです」
腹立ち紛れに、そして密かに自分の恋愛が女性指向であることを匂わせながら、
私が言葉を吐き出すと、あきら先輩はその場を引き下がった。
やがて入れ替わりに雪先輩が来た。これは意外だったが、予想外というわけではない。
雪先輩のあきら先輩好きっぷりは有名だった。しかしそれは不毛な恋なのだ。
その行き先が、あきら先輩に似ている私に向いたということだろう。
雪先輩は嫌いではないが、代替品あつかいは真っ平だった。
「女同士だからって訳じゃありません。好きな人がいるんです」
「……あきらのこと?」
同じ人を好きになったからこそ分かる事もある。そして叶わぬ恋のつらさも同じ。
雪先輩は、あきら先輩と双子なのだ。
しばらくして雪先輩は部活を辞めた。
そのことは幾ばくかの憶測を呼んだが、時が解決した。
翌年、私はあきら先輩と競演することになった。
学園祭では脇役だった結婚式シーンも今度はメイン、有頂天だった。
しかし、それは今いかに儚い幸せだったかを思い知らされ、私は愕然となった。
あきら先輩は髪を伸ばした私に、ずっと雪先輩を見ていたのだ。
「見て。このときの雪先輩と志乃って、そっくりじゃない?」
間抜けな話だ。雪先輩を振ったとき、私をあきら先輩の代わりにするのは
やめてくれと言った。それが、あきら先輩には雪先輩の代替品扱いだ。
そして今の今までまったく気づきもしなかった。ただあきら先輩の望む姿であろうとしていた。
画面の中、タキシードを着て雪先輩を抱く姿。誰に見せるでもない、自然な笑顔。
それは賞まで取った私との演技より輝いていた。
思えばこちらはきっと会場に居た誰かに向けられていたのだろう。
卒業式のとき、あれ以来初めて雪先輩と向き合ったと思う。フェミニンなショートカットは、
以前のストレートとも男性アイドル風なあきら先輩とも違う姿だった。
「雪はね、猛勉強してA大学受かったからこれから離れ離れ」
「あきら先輩は?」
「あきらは私立落ちてろ〜にんせー。パチパチ-」
「うるへー!来年待ってろよ。そっち行くから」
「志乃ちゃん、一緒にがんばってやってね」
雪先輩は自立の道を選んだ。あきら先輩はきっと雪先輩と共に歩もうとしている。
私は……。あきら先輩の真似をしたり、雪先輩になってみたり。私は何になりたいのか。
それをこれから見つけなくてはいけない。不安と決意の新学年が始まる。
9 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/01(火) 02:29:54 ID:cs6dKUck
うーん、ショートショートというよりはショートストーリーだなあ。
最後がまとまらんので無難なやっつけになってしまった。
10 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/01(火) 17:12:36 ID:cs6dKUck
そりゃあね、確かにえりりんは可愛い。
鼻は細くて筋が通ってて、目は好奇心いっぱいでキラキラしてて、
笑うときはにんまりと満面の笑みでピンクの唇が艶やかに光るし、
切りそろえた髪はさらさらで、ポニーテールにしたときはキョロキョロ
振り向く頭に従ってしっぽが生き物のように動くし、シャンプーのなんかいい匂いがするの。
喧嘩の後の仲直りのときは私があげた大きなリボンつけてくるし、またそれがすっごく似合ってるの。
そんで華奢な手足思い切り使ってアイドルの振り付け真似してて、
私に向かって「げっちゅ♥」とかしてくるし、遊びに行ったら
お兄さんにあって「これが私の大切な人」とか勝手に紹介するし、
私のうちに来たときは「不束者ですがよろしくお願いします」とか言うし、
クラスの連中には「あんたのカミさんほっといちゃ駄目だろ」とか言われるし、
うちの親には「えりちゃん来てるけどずぶ濡れだったから風呂に入ってもらったわよ」とか
いつの間にか家に上げてもらってるし、そのとき見たら未だにキティ柄の
パンツ履いてるし、そのこと突っ込んだら「じゃあこれ頂戴」って
スカートぱっと上げて替えの私のパンツはいてるのを見せ付けるし、
お詫びにって新しい下着買いに行って一緒に選んだこともあるけど、
そのとき胸の大きさの話になって、「5cmでいいから分けて」と言われたので
「揉んで大きくしてあげる」と返したら「じゃあお願いね」と即答したにも
拘わらず、いざ恐る恐る触ったら顔を背けて恥ずかしそうに頬を赤く染めて
「あんっ」とか、もうどこまで感じやすいんだこの子はと思って身を乗り出したら
赤ちゃんみたいなやわらかい手で私の顔をさえぎるので思わずその指を
一本一本舐めたら反対に私の手を取ってえりりんも舐め始めて、私が
そのまま手首から二の腕肩鎖骨首と舌を這わせていくとえりりんは
いよいよ感じてきてなすがままで、頬や目尻にキスしまくって散々じらしてから
お口にちゅーするとむこうから舌を絡ませてきてそのままどのくらいたったか、
それから私が体勢立て直そうと腕を突っ張ったらえりりんが身体をずり下げて
私の胸のところに滑り込んできて「えへへー、前からこの胸に憧れてたんだ」
とか言って右と左交互に吸いまくってきて、今度は逆に「えりりんの肌って
すごいすべすべー。乳首もピンクだし」とかこっちが攻めると全身真っ赤になって
時折ビクンビクンとなって、そのたびに可愛らしい声が頭の中響いて
えりりんの太ももが私のあそこに当たってとうとう一緒にイッちゃった
なんてことがあったら絶対好きになっちゃうかもしれないけど、えりりんはマジただの友達だってば。
11 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/01(火) 17:13:29 ID:cs6dKUck
なに?ハンカチ?よだれがでてるって?あごめん。
12 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/02(水) 19:51:25 ID:wofqUrPh
ゆうこは毎年毎年告白してくる。めげない負けない懲りないの三拍子だ。
エイプリルフール。ウソ告白なんてするから私もウソお断りしてやるというのに、
ゆうこはまったく分かってない。
ところが、今年は風邪をこじらせたとかで出てこない。拍子抜けした私、
悪戯してやろうと思って「好きだよ〜ゆうこ」とメールしてみましたさ。
しばらくして返信きた。
件名:Re:元気出せ〜
本文:>好きだよ〜ゆうこ
さよなら。私も好きだった。
もうあわてたね。すぐ電話かけるけど繋がらない。何べんやってもだめ。
自転車飛び乗ってゆうこの家に一直線。翼ついてたらきっと離陸してたよ。
団地について急いで階段駆け上がって、息も切らして辿りついた玄関には
外したばかりのような表札の跡。
愕然として後悔した。なんで黙って行っちゃうかな。なんでウソ告白ばかりするかな。
いやいやなんで私こそきちんと答えてあげなかったかな。
安全パイなんて、キープちゃんなんて、すごく失礼だったよ。
告白なんて、一大事だよね。ウソ告白だって、勇気いったよね。
本当はとても嬉しかった。ううん、私こそ、好きだったんだよ。
涙目になりながら階段下りて、放り出した自転車引き起こした所でメールが入った。
件名:エイプリル・フール!
本文:な〜んてね。これからもよろしくね♪
「え?え?え?」
おもわず振り向いて建物を見上げたよ。A101棟と書いてある。
……ゆうこの家はB101棟でした(爆。
もう情けないやら恥ずかしいやら、も一回ゆうこにメール送ったさ。
「嫌い嫌い嫌い!ゆうこのバカ!」
でもおかげで本当の気持ちに気づいたよ。明日、ゆうこに告白してきます。
これは昨日のうちに書けたらよかったけど…。
14 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/03(木) 13:30:16 ID:1p/VqpK4
物心ついた頃には、愛さんは家に何度も遊びに来ていた。
私を見てはいつも「かーわいい。ねえ、この子貰っていい?」と姉に笑いかけ、
そして「お姉さんにちゅーして」と唇をとがらせてこちらへ迫ってくる。
ある日など私が姉と談笑する愛さんの裾を引っ張って「ちゅーして」と
言ったときなど、その喜びようといったらなかったものだ。
小学生になって久しぶりに愛さんとキスをしたとき、彼女が帰ってから姉が言った。
「私にはキスしてくれないの?」
姉がやきもちをやく姿が意外で、それはちょっとした喜びだった。もちろん私はキスをした。
それから思春期になって、私も人並みに恋をして、色々なことに気づき始めた。
私は変わった。
姉は今でも変わってない。
あの言葉をまだ愛さんに言えてない。
「私にはキスしてくれないの?」
15 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/03(木) 14:20:58 ID:kGE98gH2
ばあさんが物心ついた頃って
大正時代の話か?
16 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/03(木) 19:45:22 ID:z7UqLB8c
「あーあ、高瀬さんみたいになりたかったなー」
「私はむしろ沙月さんになりたかったよ」
「え?なんで?あたしなんか背ちっこいし頭悪いし」
「むしろ苗字が沙月になりたかったというか……ゲフンゲフン」
「高瀬って悪い苗字かな?」
「いやそういう意味じゃなくてさ」
そういうと彼女は一つため息をついた。
がんばれ高瀬さん。
はふー。こてん。くーすやすや。(寝具扱
18 :
名無しさん@秘密の花園:2008/04/04(金) 23:36:38 ID:S/GvTHCi
麻美子の唇にキスをしたとき、明らかに彼女は全身をこわばらせた。
私はしまったと思った。
「ねえ麻美子、起きてるの?」
麻美子は答えない。
立ち尽くしかない私。窓から差し込む街灯の光では、麻美子の表情を読むのも難しい。
何か一言言って欲しかった。
彼女を気軽に誘える日々。
彼女と何でも話せる関係。
彼女のそばにただいられる幸せ。
たった一瞬の誘惑で、私はすべてを失ってしまった。
いや、翌朝までのこの長い時間をかけて削り取られていくのだ。
それは拷問に等しかった。
だから、不意に麻美子が深呼吸をしながら寝返りをうってむこうを向いたとき、
いよいよ発せられるはずの彼女の言葉に、私はむしろすべてを終わらせる一言を期待した。
だがそれは違った。
「私は」
呟くような声だったが、耳元で言われたような気がした。
「寝てる。朝まで何も覚えてない」
衣擦れの音がして、足に何か触れた。掛け布団が押しのけられ、
ベッドからずり落ちていた。その意味がわからないまま麻美子に
視線を戻したとき、私の目に彼女の青白く照らされた背中が映った。
「寝相も悪いし、寝言も言う」
一言一言区切りながら、再びゆっくりとこちらへ寝返りをうった。
そして、目をつぶって、両手をこちらへ伸ばして、言った。
「来て。瑠璃」
ポチッてからどうしても後悔したので恥をしのんで最後2行改稿
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そして、目をつぶったまま、両手を後ろに回して、“寝言”を言った。
「いいよ」
ふひー
アゲ
「ごきげんよう」
彼女はごきげんようということばが好きだ。
私の学校では授業の始まりと終わりにその挨拶を使うけれど、日常的には誰も使わない。
しかも高校三年ともなれば誰もが乱雑な挨拶で授業を始める。
一応東京の女子高だけれど生粋のお嬢様ばかりというわけではないし、
形ばかり押し付けられたものが浸透することが少ないのは当たり前だ。
そんなとおい昔からやって来た、かわいそうな言葉
でも、だから、好きなんだよね。
以前彼女がそう言ったことがある。やっぱり人と違うことは無粋な人からはからかわれることが多くて、
なんでそんな言葉使うんだと聞いたときに、馬鹿にされたはずの彼女はそう笑った。
その気持ちはよくわからないけれど、私もごきげんようという言葉の響きは嫌いじゃない。
特に彼女が言うと、なんだかやさしい気持ちになれるのだ。
「ごきげんよう」
23 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 18:00:08 ID:DnTky8cU
雰囲気だけのヤオイ文を、『ショートショート』とは呼びませんよ。
日記じゃないんだから、もうちょい捻ろうぜ。
呼び名はどうでもいいから書こうよ。
最近はショートといいつつ10レスぐらい使うのもあるし、
短さを追求してもいいんじゃない?