魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え) 嫁8人目

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307ふたりの関係
シャーペンを走らせ、丁寧な字で書かれた文章を書き写していく。
「フェイトちゃん、まだご飯食べないの?」
がたごとと隣の机をくっ付ける音をさせながら、なのはが言った。
「ん、ごめん。もうちょっと待って、もうすぐ終わるから」
隣になのはが座る気配を感じながら言葉を返す。
ここ数日は仕事の都合で休みが多かった分、
いつもより写す量が多く昼休みも利用して書き写さなきゃいけなかった。
また、写す量が多い時はアリサやすずか、はやて達には悪いから別に食べてもらってる、
以前なのはにもみんなと食べていいよって言ってみたけど、
フェイトちゃんと一緒に食べたいから待ってる、そう言ってくれた。
そして私は、待たせてるなのはには悪いと思いながらも、
隣になのはの存在を感じながら、こうしてノートを写していくことは密かな楽しみだったりする。
「フェイトちゃん、そのノート誰に借りたの?」
「え?ほら今なのはが座ってる机の子だよ」
なのはの言葉に返事を返しながら、手は止まることなくそのままノートを書き写していく。
こういう日常的な時も、魔導師としてのマルチタクス能力は便利だ。
「ああ、そっか…」
つぶやいた、なのはの言葉の後半が聞き取れず、ちらりと視線を向ける。
「何かいった?」
「うんん、………フェイトちゃんは毎回借りる人違うよね」
「えっと、同じ人に何度も借りるのも悪いし、それに何故かいろんな人が貸してくれるから」