魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)娘は6歳
『
娘のヴィヴィオが小学校に通うようになって一年目と少し.今日という嬉しい日を境に日記をつけようと思う.
やっぱり少し恥かしいので,フェイトちゃんにばれないように,
ネットワーク上ではなく昔ながらの手記という形でこうやって書き始めている.
手記とは言っても隠し場所も考えないといけない.
今の所は机に鍵を掛けて入れようと思っている.けど,鍵が掛かってる事を不思議がられても
困るので……とりあえず暫定.
閑話休題.
さて,ヴィヴィオの事を書く日記なので,ヴィヴィオについて書く事にしよう.
年度の途中からの編入学という形にはなったものの,無事進級したようで,ヴィヴィオは晴れて
四年生になり,クラス替えと相成った.
今までとは別の子達と一緒に生活する事になるため,その事に不安を覚えていた様子のヴィヴィオに
私自身が不安になりながらも,私は大丈夫だよ,と伝えた.
私の場合,アリサちゃんやすずかちゃん,そしてはやてちゃんにフェイトちゃんがいたから,そうでもなかったが,
やはりそういった親友と呼べる人物がまだいないヴィヴィオにとっては不安なのだろう.
一応,一年の間に友達はできたようではあるが,家に呼ぶでもなく,付き合い方が今一分からない様子だった.
本来子供とは両親に育てられ,教育され,幼稚園という生まれて初めての他人との生活を通して,
人付き合いというものを覚えていくのだから…年度の途中でしかも三年生という,友達グループが出来上がった頃に
編入したのは…生まれも育ちも突然なヴィヴィオには難しかったのだろうか,と思う.
ヴィヴィオ自身がそれに悩んでいるわけではないのだが…母親として少し心配してしまうのは,仕方がないと思う.
そうしたヴィヴィオの相談役としてはフェイトちゃんが一番良いのだろうけれど,フェイトちゃんは海にいて,
そんなに頻繁に帰ってくるわけではない.電話の方は毎日しているが.
『なのは,ちょっと気にしすぎじゃないかな?』
と,フェイトちゃんに言われたのもつい先日の事だった.実際,自覚はしている.
私自身あまり人付き合いが得意な方ではないから,尚更だろうか……私の友人といえば,小学三年生辺りから
何も変化がないわけで……さておき.
しかし,今日という日.ヴィヴィオは私の想いとは裏腹に,今日ヴィヴィオが友達を家に連れてきたのだ.
初めての娘のお友達,という事で仕事を早めに切り上げ,夕食を作ってあげて一緒に食べてもらおう,なんて
思ってしまったのは…ちょっと親バカだな,と思う.
その連れてきた子を見て…私は,失礼だけれども…ぎょとしてしまった.相手もぎょっとしていたのを見ると,
お互い様だったのだろうか……?
直接の面識はないが,私は彼女を,ヴィヴィオが初めて連れてきたヴィヴィオのお友達を……知っていたのだ.
名前を―――チンクという.
ジェイル・スカリエッティにより産み出された戦闘機人No.5…それがヴィヴィオの連れてきたお友達だった.
更正施設でギンガの更正プログラムを受け終わった,という事は耳にしていたのだが
……何故,ヴィヴィオと接点が…と思っていた私に気付いたのか,ヴィヴィオが席を外している間に説明してくれた.
「容姿の御蔭でな……」
納得してしまった.
失礼な事だけれども……納得してしまった.
曰く,元々年齢のない戦闘機人達には,どうやら容姿に沿った戸籍を管理局から与えられたようで,
自身の妹達が自分よりも年上と認定され,中学や高校,はたまた社会人として役割を与えられたにも関わらず,
一番年上であるはずのチンク……チンクちゃんが小学生…と同じ年齢にされたという.
「私がどうして小学生……」
などと,涙ながらに語る様は…失礼だけどとっても,可愛いと思ってしまった.
ともあれ,そうして,今年度の始めにヴィヴィオと同じ学年へと転入させられたようで,
偶然,ヴィヴィオと同じクラスに配置され,ヴィヴィオと話すようになったとの事.
話し掛けてきたのは,ヴィヴィオの方からだという.どうやら,彼女の片目を覆う眼帯が何なのか,
ヴィヴィオには分からず,気になったようで,話掛けてきたらしい.
他の子達は,その持つ意味を分かっていたようで,チンクの事を遠巻きに,触れないようにしていたという.
しかし,彼女にとってその眼帯とは強い騎士…ゼスト・グランガイツとの戦いによって得た負傷であり,
クローニングで治す事も可能であったにも関わらず,騎士ゼストに敬意を評してそのままにしていたのだから,
その事に触れられたとしても,特別気にするような事ではなかったのだ.
そうとは知らないクラスメートは突然転入してきた少し恐ろしそうな子…というイメージがあり,近寄る事はなかった.
一応,チンクちゃんはヴィヴィオの事を資料で知っており,J・S事件の事もあり,彼女からヴィヴィオに触れるような事はなかったのだが,
怖いもの知らずなうちのヴィヴィオは…話し掛け,こうして家にまで連れてくる仲になったようで,母親として嬉しい限り.
「ヴィヴィには世話になっている.私は…私達はやはり知らない事,というのが多いのでな」
戦闘機人の…罪を認め,更正プログラムを受けた中では一番姉である彼女だからだろう,ヴィヴィオを見る瞳もどこか,
妹を見るようなものだった.けれど,その中には間違いない友愛が含まれており…私は,嬉しさに自然と目尻が熱くなっていた.
誤魔化すように目尻を拭いながら,これからもヴィヴィオをお願い,と口にする私に,
言われるまでもない,と答えてくれたチンクちゃん.
二人とも産まれが特殊とはいえ,いや,だからこそ,二人にはこれからも仲良くして欲しいと思う.
私にとってのフェイトちゃんがそうであるように.
ヴィヴィオにとって,チンクちゃんがそうであって欲しいと…思う.
そんな風にして,話をしている間に,ヴィヴィオがうがい+着替えを追えて戻ってきて……
あろう事か,チンクちゃんに抱きついてた.
「チンクちゃん暖かい〜」
「うがいは終わったのか.よしよし.最近風邪が流行っているというからな.注意するのだぞヴィヴィ」
……なんだか,当たり前のようにヴィヴィオが抱きつき,チンクちゃんがそれに答えるかのように,ヴィヴィオの頭を撫でていた.
「そういえば,ヴィヴィ.あれは…どうにかならんのか?」
「アレって?」
「そ,そのなんだ……おはよう,と言いながらキ,キスをしてくる事だ」
「だって,なのはママとフェイトママはいつもしてるよ?」
……み,見られてた?
「そういうのは好きな者同士でやるのだと,思うが…」
「チンクちゃん,私の事きらい?」
上目遣いで,チンクちゃんの事を見つめるヴィヴィオに…親の知らない所で,子供は成長していくのね…などと,現実逃避してしまう私.
フェイトちゃんにばれたらまずい.キスしていた事がヴィヴィオに知られているなんて事を知れば,フェイトちゃんは…その,
『もうばれてるなら!』と言い出して何処でもやってしまいそうだから……い,いやじゃないんだけどね.
「き,嫌いでは……ない」
そのチンクちゃんの発言に,本当に嬉しそうな笑顔を見せるヴィヴィオに…嬉しさと,困惑が綯交ぜにってしまう.
まだ早い気がするけれど,色んな意味で私にとってのフェイトちゃんのような存在を…ヴィヴィオは見つけたのだから……
……よ,喜ばしい事なの……かな?
』
「それで,なのは……これは何?」
…日記は,問答無用で見つかった.しかも,フェイトちゃんが休暇でこっちに帰ってきたその日の内に.
なんだろうこの,妻の浮気調査をしている夫みたいな速さは.
丁度お泊りに来たチンクちゃん達と食事をして,さて先にお風呂に入ろうしてあがった後,部屋に戻ってみれば……
日記帳を片手に凄く楽しそうな笑顔を見せているフェイトちゃんが,着替えもせずにベッドに腰を掛けていたのだった.
「ただの日記……だよ……ほ,ほら.どこもおかしくないでしょ?」
「小説っぽく書かれてるのは良いとして……ヴィヴィオに見られてたっていうのは本当?」
「そ,そうなの」
「そうなんだ.……けど,酷いな,なのは…私が所構わず発情するみたいじゃないか」
言いながら,近付いてくるフェイトちゃん.
着ている服はいつもの凛々しい執務官姿.けれど,舌なめずりをするかのような…獲物を前にした獣のようなその仕草は…
いつも見慣れているとはいえ…どきっ,とする.
少なからず,私も今からフェイトちゃんがしようとしている事に期待……しているからだ.
「この手が悪いんだね?」
左手が,フェイトちゃんに捕まえられる.この手が,この指先がこんな文章を書いた悪い子なんだ,と…
片方の手で私が逃げ出さないように,片方の手は私の指先を捕まえ…瞬間,私の指先がフェイトちゃんの口腔へと…
指先は神経が敏感な場所…だから,尚更フェイトちゃんの口腔…這いずる舌,次第に指先を包んでいく唾液の感触が…伝わってくる.「おいしいよ…なのは」
時折,指先を離しては蕩けるような声で,語りかけてくる.じっとりと私の瞳を見つめながら,私よりも幾分高い所から,
フェイトちゃんが,フェイトちゃんの声が私の耳朶に響き渡る.
『この子は悪い子だね』と言いながらカリッと歯を立てたり,
『こっちも悪い子なのかな?』と言い私の右手を…自身の乳房へとあてがい,『やっぱり,悪い子だ』なんて…
でも,フェイトちゃんの言う通り,私の右手は悪い子だった.
あてがわれた乳房を,昂ぶるフェイトちゃんの呼吸に合わせてゆっくりと揉みしだいていたのだから.
「んっ……はぁ…」
左手をフェイトちゃんに嬲られながら,右手は執務官服の隙間を縫っていく.大きな,本当に大きなフェイトちゃんの
乳房の柔らかさを堪能したいと…いわんばかりに.
けれど,その道程もフェイトちゃんによって遮られる.
「あっ……フェイト…ちゃん?」
どうして?と思わず出た溜息にも似た言葉に,フェイトちゃんが…平時では見られない意地悪そうな笑みを浮かべていた.
「嫌じゃないって書いてあったけど……本当かな?」
「あれは……その」
「本当だったら……なのはからもして欲しいな…」
意地悪だ.
こんな時ばっかり意地悪だ.
私が断れない事を知ってて,こうやって意地悪をしてくる.けれど…けれど,それでも私はそれに答えてしまうのだ.
「んっ……」
恥かしいから,目を閉じて…フェイトちゃんに届くようにと,ちょっとつま先を立てて…フェイトちゃんの唇へと自身の唇を当てる.ふわり,と柔らかい唇の感触.
優しい,優しいフェイトちゃんの甘い…唇.
唇を触れるだけの優しいキス…これで,満足してくれるほどフェイトちゃんは…その,優しくはない.
捉えられていた両手をフェイトちゃんから振り払い,フェイトちゃんの首の後ろに回し…片足をフェイトちゃんの間に入れ…
離さない,とばかりに抱きつき…口腔から舌を…フェイトちゃんの唇へ向かわせる.
ぺろ,ぺろ…と唇をノックすれば,それに答えるようにフェイトちゃんの唇が開いていき…私を招き入れてくれる.
迎えてくれたのはフェイトちゃんの舌.先程まで私の指先を舐め,嬲っていた舌.自然と,出会った恋人達のように抱き合い,
絡み合いながら…互いの舌を吸いあい,唾液を交換し合う.
「…んっ…はぁ…」
鼻に掛かった吐息が自然と漏れ出してくる.それは私のものだろうか,それともフェイトちゃんのものだろうか.
もう…分からない.
どれくらい唇を重ね,舌を感じあっていただろうか…程無く,フェイトちゃんの手が私を抱き締めるように…いいや,
私の背へと周り…パチン,と音を立てて,ブラのホックを外す.
瞬間,締め付けられていた私の乳房が,開放され,フェイトちゃんの手を迎え入れる準備を整えていた.
お風呂上りゆえにブラとパジャマだけだった私のパジャマの中に手をいれてくる.
ブラと乳房の間…そこに入っていき……持ち上げるように,愛でるように私を…攻め立てる.
「ぁんっ…」
その刺激に耐え切れず,唇を離し喘ぎをあげる私….最初は,最初にこんな事をした時は漏れ出る喘ぎが恥かしいと思っていたけれど,
でも…今は,私のその声をフェイトちゃんに聞いて欲しいとさえ思うようになってしまった.
…フェイトちゃんが私を責めるからこんな風になるんだよと,こんな声をあげてしまうんだよと……
チンク姉ktkr
「なのは……おいで」
喘ぐ私に気を良くしたのか,フェイトちゃんが私をベッドへと…横たえ,横たえながら自身も制服を脱ぎ始める.
その間も私への愛撫を忘れない辺り…手馴れていると,思う.けれど,手馴れたのも私の所為だから,指摘のしようがない.
そうして,下着姿になったフェイトちゃん…バランスが良く,それでいて乳房が私よりも全然大きい事に羨ましいと感じる.
でも,フェイトちゃんの乳房は…フェイトちゃんは私だけの…私だけだから…良いんだ.
「どうしたの…なのは?」
「なんでも…ないよ.……フェイトちゃん,脱がして」
「うん……」
両の手を開き,脱がしやすいように…パジャマを脱がされ,ブラを外され,下も…脱がされ,産まれたままの姿になる.
けれど…寒くはない.フェイトちゃんの暖かさ,そして…私自身の昂ぶりの所為で.
「はぁ…んぁ……」
覆い被さるようにしながら,フェイトちゃんの手が乳房を…その頂きを.フェイトちゃんの舌が私の首筋を,唇を…
焦らすようにゆっくりと…優しく.
次第,喘ぎが大きくなっていき,指先を噛みしめ,その声を押し殺す.聞いて欲しいけど,けれどやっぱり恥かしいという二律背反.そんな私の想いを理解しているのだろう.フェイトちゃんが嬉しそうな瞳を見せながら私の指を捕まえ…私に喘ぎをあげさせる.
意地悪.
フェイトちゃんの意地悪.
でも,それに期待していたのは私.
「なのはの可愛い声…もっと聞かせて?」
耳元で囁くように,響くフェイトちゃんの声が…脳を焦がし,下腹部に熱を篭らせる.けれど,その熱は篭るばかり.
先程からの刺激で,昂ぶる私のソコは既に…限界だった.
触って欲しい,と.その白く綺麗な指先でソコを触って欲しいと…躰が自然と…求めるように太ももを擦り合わせていた.
けれど,足りない.足りないのだ.
自分じゃなくて…フェイトちゃんにソコに触って欲しい.指先で,濡れたその唇で…触れて欲しい.
「フェ,フェイトちゃ…ぁんっ…なのは…なのはの…」
「我慢できない?…」
「う,うん.なのはの…ひゃっ…んっ…なのはのっ…触ってフェイトちゃんの指で,舌でっあぁんっ」
「両方同時が良いの?なのはは欲張りだね……」
呆れたような,けれど嬉しそうなフェイトちゃんは…分かったよ,と言うかのように私の視界から遠ざかるように下へ,下へと.
そうして…辿り付き……その手で私の足を…足を開かせ…ソコに口付ける.
「ぁっ……んぁ…ぁぁんっ」
フェイトちゃんの触れたソコからは,私の躰の中から,フェイトちゃんに会いに行くかのように熱い…熱いものが流れていく.
同時に,ざらついたフェイトちゃんの舌の感触がソコから脳へと駆け上り,私を喘がせる.
「あんっ…んっ…あぁっ」
次第,喘ぎが断続的になり…一つの事以外考える事ができなくなっていく.
フェイトちゃん,フェイトちゃん,フェイトちゃん……大好きなフェイトちゃんの事だけが…
「なのは…いいよ」
その言葉に,瞬間,私の視界が白く…染まっていく.
「ぁぁぁっ!」
一段と甲高い喘ぎをあげ……
「い,いっ…フェ,フェイトちゃんっっっ…んっぁぃ…くぅぅっ…」
私は…達してしまった.
「なのは……いつもより早いね……」
そんなフェイトちゃんの台詞を私は快感に身を苛まれ夢見ごこちで…聞いていた.
だってほら…フェイトちゃんとの久しぶりの逢瀬なんだから…なんて,後で言ってみたら,もう1ラウンド追加されたのは…また別の話.
「なのは,今日は…寝かせてあげないよ」
「はぁはぁ………フェイトちゃんこそ…寝ちゃイヤだよ……」
そうして,夜は更けてゆく.
―――ちなみにその頃のヴィヴィ&チンク―――――
「なのはママとフェイトママ,お部屋でごそごそ何してるのかな?
暗くてよく見えないー」
「ん……な,なんだろうな」
「チンクちゃん知ってるの?」
「あぁ……いや…」
「?…知ってるなら,教えて欲しいな」
「そ,その内…な.ほら,ヴィヴィ…もう寝るぞ」
「まだ眠くなーい」
「とりあえず,部屋に行こう.寝れないなら話相手にはなろう…」
「わ〜い.チンクちゃん大好き!」
「………ありがとう.ヴィヴィ」
「?おかしなチンクちゃん」
「ふふふ………」
ちなみに,この後,フェイトがいる時にチンクが泊まりに来た事がないのは全くの余談である.
――――――――――――――――――
翌日…寝る事なく,気を失っていた所から目を覚まし,海へと帰るフェイトちゃんを見送った後に,
私は―――日記をつけていた.
ヴィヴィオの事を書いた日記とは違う…『フェイトちゃんとの夫婦生活』という内容の日記を….
「こっちはばれなくて…よか…あれ?」
ふいに,目をやれば…見慣れた…ある意味見慣れない筆跡が……
『なのはがこんな事して欲しいなんて知らなかったよ.今度…楽しみにしててね byフェイト』
あ,あれー!?