【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(9)
「ありがとうございます、やて」
「あは、なんか『らしい』なぁ〜」
その光景が目に浮かぶ。
片膝地面に預けこうべを垂れる姿がこんなに似合うのも早々いないだろう。
微笑ましい気になって、明日菜は鼻歌など歌ってしまうのだった。
「なんやアスナご機嫌やなぁ?」
「えー?娘の門出を祝う親の気持ち?みたいな?」
「結婚ちゃうわー」
「人生の伴侶と似たようなモンじゃんっ
ハルナに聞かれたらネタにされること間違いナシ」
「言わんよ、まだ。
……許してもらうんが先や」
その顔が曇ったのを見て明日菜は怪訝な表情を向ける。
「…許してもらう、って?」
「……せっちゃんは……ウチは、気にしとらんけど、半分…人間やない」
「…うん」
それは修学旅行の際に知ったことだ。
明日菜には何故それを今持ち出すのか分からなかったが、そのやや思い詰めたよ
うな口調に思わず膝を正してしまう。
「そーゆうんを、気にする人は………たくさんおる」
「……うん」
そのたくさん、というのは関東呪術協会の老達であろうことは何となく明日菜に
も分かる。
長と呼ばれる類の…特に年を重ねた者が体面や、一族の恥と成り得るものを如何
に嫌うかを木乃香は控え目に説いた。
「えと………刹那さんは…よく思われてないってこと?」
難しい単語は省略し掻い摘まみ要約する。
「……今は…どうだかわからん。
今はお父様が頭主やから」
温和な表情で笑う木乃香の父の顔を天井に浮かべる。
ほんの少しの付き合いではあったが、刹那を邪険にはしていなかった筈だ。むし
ろ感謝の言葉を掛けていたのを思い出す。
「……じゃあ大丈夫なんじゃないの?」
…明日菜は自らの短絡的思考を後悔した。
木乃香の膝上で固められた拳が少しだけ…震えていたのだ。
「組織は、…独りやない」
「そりゃ、…うん」
「和を乱すんは、上に立つべき人間が一番しちゃあかんことや」
話がなんだか重くなってきた事に普段の明るさを取り戻そうとしたのか、明日菜
が言う。
「で、でもさ、パートナーになるのって……あの、そこまで言われるかな?」
「…どうやろね?」
木乃香が笑った瞳の向こうに確かな意思を見つけ、安堵の溜め息をつく。
「……反対されたら?」
「ぶっころしたるぅー」
あまりにも似合わないその言葉に吹き出した。
そのせいで今までの重々しい空気さえ木乃香の演出かと思ってしまうほどにぶっ
飛んだその答え。
「あっはは!やってやれ〜!」
「せっちゃんがなっ」
「うはは、さすが腹黒」
「ややな〜、ちゃうよー?」
「あっさり行くといーね」
「そやねー。
あーぁ、子供一人しかおらんと色々やらなあかんこと多くて嫌やー」
「跡継ぎとか?」
「ん。せやから余計世間体とか五月蠅くて嫌やわ」
「そっかー……。
うん、でも…がんばっ…て?」
「疑問系?
応援してやー」
苦笑気味の木乃香を見ながら明日菜も笑う。
本人が笑っているならなんだか大丈夫な気がして。
でも、桜だけが知っていた。
それは決して安易な道ではないと。
……そして、桜の名を冠する者も、知っていた。
つづきだれかたのむ
>近衛家の年寄り連中に反対されて
ここらへんの地盤は書けたんじゃないかな、と思う。
しかし力量不足の感は否めないし設定も多分甘いのでここをこうしたらマシになるとか意見もらえたらうれしいッス
959 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/28(月) 22:26:36 ID:WF6WNrvP
956でズッコケタ(*^_^*)。
老バトルを書くか匂わせて終わらせるかで書き方変わるぞ。
どう書きすすめるつもりなんだい?
ここまで来たら頑張れ!続き期待。
文章もきれいだし読みやすいし956で転けなかったら真面飲まれてた。
感動の大作な予感がする。
>>956 うはwwwでもGJだぜ!!
>>958 全然空気と違う絵で吹いたwwwでも同じくGJだぜ!!
卵焼き食べたい・・・ブヒ?
盛大にワロタwww
>>956 さあ、続きを書く作業に戻るんだ!
世界がキミを待っている!
>>956 や り ま し た ね w
こんな短時間でマジやりあげるなんて並大抵の愛じゃできねぇぞw テラGJ!続き待ってんぞww
>>958 ここで更にネ申キター!!いやらしい帽子かわいすぎる!!!w
>>956 >つづきだれかたのむ
ち ょ っ と 待 て
ここまで書いといて嬲り殺しにする気かこの野郎wwwwww
GJじゃ足りないくらいGJなんだぜ!!!!11(日本語で(ry
続きwktkwktk
965 :
956:2008/01/29(火) 00:21:53 ID:shK8lmgR
>>959 基本
>>922の脳内構成で行くつもり。
バトル描写はともかく、近衛の老人達との闘いは燃え展開!そこは書くぞよ。
じゃあ引き続き私が書かせて貰うので補足とかアイディアあったら書き込んでくれると助かりますのですブヒ。
966 :
959:2008/01/29(火) 00:52:42 ID:uj3UO4bA
そうか!!激期待してるww
じゃ,俺も脳内妄想披露させてもらおう。
!!こっから妄想開始!!
このちゃんはさ,きっと一人で総本山へ向かったりするんだよ。
でもこのちゃんの告げたことは,評議会(長老会?)みたいなの開く一大事になって,大混乱?!
麻帆良に行かせたのがいけないんだとか言って,このちゃんは京都に足止め。
刹那をそばに挙げたのがいけないとか言って,いろんなところにとばっちりが!!
それを遠く麻帆良で聞いたせっちゃんが慌てて総本山へ向かうけど,門前払い。
ひっそりと潜り込んで行方を捜すんだよ〜。
命がけで助けに来た刹那を詠春が見つけて,そっと魔法世界に逃げるように促すんだ。
でも,関東と関西にとっての木乃香の存在は大きくて,なかなか諦めてくれない。
というか,半妖にかっさらわれたことにいたくご立腹。
色んな追手が失敗する中,登校地獄の解除を条件にエヴァ登場!!
「お前なんかが幸せになれるものか」となじられるも,それでも必死に
刹那をかばう木乃香に心を打たれて,刹那はエヴァに立ち向かう。
結果は無残に(飛べない翼で谷底に落ちるとか希望)‥‥。
嘆き苦しむ木乃香の記憶を消し,エヴァは約束通り木乃香を京都に連れて帰ることとなる。
解放されたエヴァは,そのいく先を魔法世界へと向けた。
!!妄想ひとまずここまで!!
て言うのを想像してた。
スマソ,龍にんの登場は悔しいことに俺はいまいち想像できない。
非常に面白い展開だ。
今472kbだから980レスか490kbで俺が次スレたててやるよ。
だから絶対完結させような。
なんだかオラわくわくしてきたぞ!!部費っ!!
応援してるブヒ
>>956 なんだなんだw
これ本編にしちゃえばいいじゃんてぐらいGJじゃんかww
内容だけじゃなくて文章もすごく読みやすくてよかった!
つづき応援してるぞ!
ブヒブームKtkr
>>956 いつ俺の脳内に不法侵入したのだ?
ってくらいGJ!
言葉ひとつとっても丁寧で、とても読み易くていいし。
こういう風に書きたいってのが正にそのままの雰囲気でビックリしやした。
乙ブヒ。
>>922脳内続きは次スレで披露するよ。参考や補足にしてもらえたら嬉しい。
ちなみに、
『関東魔法協会』
『関西呪術協会』
ではなかったっけ?
引き続き支援!
>966
私は龍忍の登場シーンが最大の見せ場だと思ってるぜー
普段ネギじゃないジャンルで活動してるから専門用語というか単語に弱いのでそこらへんのフォローを貰えると嬉しい。
支援有り難いブヒ!執筆中ブヒブヒ!
楽しみだ、ブヒヒ・・
>>956 マジGJ!!!!
アレ・・・ひょっとしてあなたは・・・
なにこのブヒブヒコールw
レス見たら俺も分かったw
頑張れ
wktkして待ってる
ギリギリいけるかな?
やっぱ投下は次スレ待ったほうがいいかな
だれかスレたのむ
979 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/29(火) 17:27:05 ID:JBYGefXJ
期待アゲ
うちに帰ったら次スレ立てるゾ
期待(妄想?)膨らみすぎて仕事が手につかんwww
待ちきれなかったら誰か立ててくれ!
>>956 通りで見たことあるような文体だ
俺あんたの文好きなんだよ G J
何々?
GJな仕事人は有名人なの?
なら更に期待!
982 :
979:2008/01/29(火) 23:27:38 ID:uj3UO4bA
新スレ準備万端だぜ!!
さあ,野郎どもw
ガンガン投下してくれ!
乙。
じゃあ埋めようか
遠く、誰かの声が聴こえる。
…誰?
聴いたことのある……声。
威厳と……優しさを兼ねた暖かさを持つ……………
あなたは…………………
「…せっちゃん?」
突然声を掛けられ撥ね起きる。
私と同じ位驚いたのだろう、お嬢様の表情はきっと私と似通っていた。
「あ……っ、すみません………」
「うなされとったよーな気したから…えと、起こしたろ思たんやけど…あは、要らんお世話やったかな」
「……いえ、そんなことは…ありません。
余計な気を遣わせてしまったようで……」
「あ、う、ウチもゴメンな?勝手に入ってきてもーて」
「え?」
言われて気付く。
そうだ、昨夜から纏わりついて離れなかった雑念を払う為に夜の校舎周りをひたすら走っていたんだ。
肺が限界だと叫んだ辺りで部屋に戻りそのまま眠ってしまったことを思い出す。
……今、何時だ?
「あ、………あかんっ!」
針はもう学校に向かわなくてはならない時刻を指していた。
何たる失態だ、いつも定刻にお迎えに上がるのに私が来ないことを不審に思われたのだろう、わざわざ出向いてくださったんだ!
「も、申し訳ありませんっ!!!
今すぐ支度致しま……いや、お嬢様先に…あ、いやそれも駄目か、ぅあ、えと!」
頭の中をお嬢様が遅刻しない為の算段が無数に走るが、寝起きと派手な失態によって混乱した私にはそれを実行に移すのは到底無理な相談だった。
「…あは、あはははっ」
私の慌てふためきをかき消すように、笑い声。
きょとんとして動作が止まってしまう。
「せっちゃん、あは、落ち着き?
ちょっと位遅れたって走れば済む話やて」
「しかし…っ」
「へーき。
せっちゃんかてお寝坊さんすること位あるやろ、いっつもそんな気張ってたらばててまうわ」
「…………でも、私は」
「せーっちゃん?
ウチの言うコトは聞かれへんの?」
おう、古い方に投下してしまた!
新スレに落とし直しますね
梅
桃
埋められてるばっかりはイヤやわっ
992 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/30(水) 18:51:01 ID:8qyYjAiN
あと8!
あとセブン!
翼の折れたエンジェル
995 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:09:28 ID:FIBjutBd
SS初書き+久々に来たので神降臨の空気読んでない+キャラ崩壊+納期直前の精神状態により暗いというか害悪指定な文
埋めついでに丁度いいかと思って投下。NGは名前欄でよろしく。
996 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:09:49 ID:FIBjutBd
「とう! てりゃ!」
学園都市のとある一画に、威勢のいい声が響き渡る。
今日も刹那はアスナと一緒に剣の練習をしていた。
一緒にと言っても刹那の練習になる訳ではないのだが、彼女はとても楽しそうに毎日付き合っている。
以前なら彼女のこんな楽しそうな笑顔を見ることはなかった。
そもそも他人と会話することすら放棄しているように思える程だったのだ。
だから彼女が幸せそうにしていると、自分もとっても幸せだ。
最近の刹那はなかなか人気者で、学園側から頼まれる仕事のほかにも
クラスメイト達から色々頼られているようだった。
高い能力を持ちながらも謙虚で可憐な人となりは、誰からも好かれるものだろう。
彼女が普通のクラスメイトのようになってくれて本当に嬉しい。
けれどそれと同時に、胸に開いた穴から魂が抜けていくような
そんな感覚が付きまとう。
997 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:10:48 ID:FIBjutBd
授業の間の休み時間とか、私は暇さえあれば彼女の元に行くようにしている。
話せるのがとにかく嬉しくて。私にとってかけがえのない時間だ。
けれど、彼女が呼ばれて他の人のところに行ってしまうときの
あの半身を引き裂かれるような喪失感は何だろう。
独占欲の延長‥? 彼女は私の所有物ではないのに‥。
彼女は私のことをどう思ってるんだろう? そんなことがいつも気になる。
彼女はとても優しい人だから、嫌だと思っていても表には出さないだろう。
つきまといすぎてウザいと思われないように、一応これでも気をつけているつもりだ。
でももっと仲良くなりたくて、関係をもっと深いものにしたくて‥。私は欲張りだろうか。
998 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:11:39 ID:FIBjutBd
私は怖いのだ。彼女が私から離れて行って、もう戻ってこないんじゃないかということ。
どこかで彼女が誰か素敵な男の人を好きになって、こんな風に一緒にはいられなくなる。
そんなきっと当たり前のことが、どうしようもなく怖いのだ。
それでも彼女の役に立てるような、彼女にとって価値のある存在になりたくて、
いつも私を守ってくれる彼女のために、できることは何かないかと考えて悩んで、
水晶球にもカードにも頼ったけど、どこにも答えは見つからなくて、息ができないほど苦しくて‥
どうすれば小さな子供だった頃のように、何も考えずにいられるのだろう。
話ができるようになっても、昔みたいな仲に戻った訳じゃない。
何度か昔のように接してとお願いはしたけれど、結局私は「お嬢様」と呼ばれている。
‥つまりはそういうことなのか。
彼女にとって私は単に雇用主の娘で、護衛しなければならない厄介な存在‥?
私が自分勝手なことばかり考えてるから、普通の友達になることすら神様は許してくれないのだろうか。
まして私の大それた想いが叶うことなど―――
999 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:12:18 ID:FIBjutBd
ボーン ボーン ボーン‥
突然頭上で鳴った鐘の音に、ハッと意識を引き戻される。
いけない、つい思考が悪いほうへとグルグルいってしまった。
最近進路のことを考えなければいけなくなって、ナーバスになってるのかもしれない。
‥笑わなくちゃ。暗い顔で出て行って、これ以上彼女に気を遣わせる訳にはいかない。
こうして一緒にいられる時間は、本当に貴重なのだから。
「‥ぃよーし! 今日もがんばるで! 絶対せっちゃんゲットするんや!!」
両手で顔をぴしゃりと叩いて活を入れる。
そう、私には彼女が必要なのだ。だから‥。
さっきの鐘で練習の時間は終わりだ。そうだ、今日は彼女を夕食に誘ってみようかな?
自分の料理を食べてもらえるかもと思っただけで、意識しなくても笑顔になれた。
「せっちゃんアスナー! ご飯の時間やでー!」
私はベンチから立ち上がり、二人が練習している広場の方へと
想い人の彼女と、家族のように思っているもう一人の少女のもとへ歩き出した。
終わり
1000 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/30(水) 19:16:24 ID:8qyYjAiN
せーふ あんど GJ
なかなかよかったぞ
うめじゃもったいないゼ!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。