投稿予告です。
この物語は、にんたつの戦闘シーン(えちシーンなし)を
淡々と描いたものです。過度な期待はしないで下さい。
あと、これ書いた人は本当はこのせつ派でしかも
まだ21巻持ってないので、設定おかしいとかは
多少目をつぶって見やがってください。
ある日の放課後。
今日、長瀬楓は暇である。
テストもまだ先だから補習授業もないし、
さんぽ部の活動日でもない。
いつもかまってる鳴滝姉妹は
そろって外出してしまった。
ならば別荘で修行…と言うのも考えられたが、
オーナーのエヴァが風邪でダウンしているから
今日明日は使えないと言う。
さらに、自分の修行場までは遠すぎて
寮の夕食時間に間に合わない。
そう、長瀬楓は本当に暇なのである。
楓(ん〜、まいったでござるなぁ…
何か暇をつぶす方法というのは無い物でござろうか)
そう思っていた矢先である。
piriririri!piriririri!
楓(ん?メールでござるか。)
メールの送信者は龍宮真名であった。
内容は実に簡潔だった。
真名『暇だろう。いつぞやの勝負をつけよう。』
楓(ん〜、流石に拙者の予定は調査済みでござったか…)
楓は苦笑しつつ、すぐに承諾のメールを送った。
特に断る理由もない。
むしろ暇を持て余してることもあり、大歓迎である。
楓「『ただし夕食時刻には終了する事』…っと」
さて、これでようやく用事が出来た。
指定された集合時刻まで30分ほどある。
楓はゆっくり準備を整える事にした。
集合場所には、すでに真名の姿があった。
人っ子1人来る事は無い、世界樹広場の裏の森である。
真名「…集合時刻ピッタリだ。さすがだな。」
こちらを一瞥するでもなく、真名は言った。
楓「時刻には厳しくないと務まらぬ仕事柄ゆえでござる。」
真名「それはこちらとて一緒…フフッ、それぐらいわかってるか」
真名は苦笑して楓の方をむいた。楓は微笑むまま立つ。
一陣の風が二人の間を抜ける。
楓「いざ、尋常に!!」
真名「今日が貴様の命日だ!!」
そう叫ぶと共に両者、臨戦体制に入る。
真名はすばやく距離をとり木陰に隠れる。
楓も相手の出方を伺うため、木の上に飛びのる。
互いに相手の戦術は知っている。楓は忍、真名は銃使いである。
楓にとって、真名はよき好敵手である。
相手の強さは何度もぶつかってきて良く知っている。
銃使いゆえ、基本的に中長距離ではまず勝ち目は無い。
比較的こちらが有利な近距離戦闘に持ち込むのが王道の崩し方である。
が、真名は普通の銃使いとは違い、
さらに近距離戦闘のノウハウも兼ね備えている。
まさに油断も隙も無い相手である。
楓(さて…どう攻めたものでござろうか)
当然ながら、真名は気配を消している。
まずは1発でいいから撃たせないことには場所は全く特定できない。
このまま時間が経過すれば、有利なのは真名のほうである。
かといって軽々しく動くとあっさりと撃たれてしまう。
楓(あくまで暇潰しだし…今日は捨て身の策で行くかな)
もちろん、捨て身させるのは影分身であり、
本体は気配を殺して動かないのが常道である。
が、そんな単純な策ではすぐに真名にはバレてしまう。
楓(ならば…逆に裏をかいて…)
楓は動いた。
すぐに、晒した姿は真名に発見された。
真名(あれは…囮の分身だな。
フン、楓もナメた真似をしてくれる)
真名は撃たずに、しかしじっと「楓」を注視していた。
あれが情報を得るための囮だと言う事は、
本体の近くには必ず行かないはずである。
真名(さて…あの動きを分析すれば
本体の場所がわかるというものだな…)
予想通り、「楓」はある場所には寄らずに探索していた。
真名(ということは…あの木の茂みか)
真名は照準を本体がいるであろう茂みに向けた。
こういう時のために、着弾率が高い散弾銃をすでに構えている。
ねらいを絞り、真名はひぎがねをひいた。
はたして、そこに「楓」はいた。
だが…
真名(な!?分身だと!?)
茂みに潜んでいたのは本体ではなく影分身だった。
そして本体はというと…
真名(!!)
分身数体を引き連れて、一気に
真名の潜む地点に向かってきていた。
真名(ちっ、謀られたか!)
楓(ん〜、ひとまず作戦成功でござるな)
そう、楓は本体も探索の方に回し、
本体のフリをさせる影分身を用意していたのだ。
楓(しかし、油断は禁物でござるな…)
真名は逃げず、逆に本体に向かって突進した。
無論、影分身はすでに見切ってある。
楓「流石、冷静でござるな」
真名「なんの、勝負はココからだ!」
二人の格闘が始まった。
楓はクナイを手に連続攻撃を仕掛ける。
対する真名は手銃の銃身で攻撃いなしつつ、反撃の機を狙う。
その後の戦闘は壮絶を極め、長時間に及んだ。
戦闘が終結したのは、日が暮れてすっかり夜もふけた頃だった。
結局今回も楓が相打ちをねらい、膠着状態に持ち込んだのだ。
楓「勝負は…引き分けでござるかな?」
楓は微笑んで言った。
真名「いや、私の負けだよ…主導権を完全に握られていた。」
真名もまた楓に微笑んだ。
楓「ふむ。それに…」
真名「?」
楓「もう夕食時刻は過ぎてござる。」
真名「あ。」
真名は楓からの返事を忘れて戦闘していたのだ。
〜楓『夕食時刻には終了する事』〜
真名は苦笑いした。
真名「それはすまんことをしたな」
楓「ん〜、夕食抜きは流石にキツイでござるな」
真名「そうだな」
楓「ここはおぬしが夕食を振舞うべきでござるな」
真名「うむ…だが私には金は無いぞ」
楓「あれだけ儲けておきながらそれを言うか」
楓は笑った。
真名「それもそうか。ならば…だ。」
真名も笑って言った。
真名「私の手料理で良かったらご馳走してやろう。部屋に来てくれ」
以上です。この続きにえちぃシーンをかける人募集。
どうもえちシーンを書くのは苦手で…(それは童Tだからさ♪