【タ】あぼむあろ【ン】2かも

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1アール子 ◆TJsYQy.v/k
前スレが容量を超えてカキコ出来なくなってしまっていたので
早めですが新スレ立てさせて頂きました。

そんなわけで、なんだかんだと第3弾。
あむぼあSSスレでございます。

sage進行でお願い致します。

とりあえず前スレの続きより投下させて頂きます!
2アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:19:48 ID:7MUdOIol
「ちょっと、何してんの!?どうしたのよ、いきなり!」
「ゴメン・・・」

私の曲も奈美恵さんの曲も新曲とは言い難い時期。
だからきっと有線とかでは無いと思う。
店員が作ったCDを流してるんだか何だか知らないけど、
ここの店の選曲はある意味、奇跡・・・

飛び散ったウーロン茶をおしぼりで拭き取る。

これはもう完全に“白状しろ!”って事・・・だよね?
携帯の中から彼女に見せられそうな写真を選別。

「亜弥ちゃん」
「ん?」
「この曲、どう思う?」
「今日BoA話飛びすぎじゃない?」
「そっかな?」
「うん、まぁいいんだけどね」
「で、これどう思う?」
「これ、安室さんのだよね?」
「うん」
「格好良くて好きだなぁ〜」
「だよね♪」

悪く言ったら軽く殴ってやろうと思ってたのは、内緒。
3アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:21:32 ID:7MUdOIol
「PVも格好良かったし」
「ね♪」
「あとほら、あの・・・」
「ん?」
「ミニスカートのなんかあったじゃない?」
「うん」
「めちゃくちゃ可愛いよね、あれ」

はぁ?!ってゆうのはグッと抑えて。

「うん、可愛い♪」
「でさ、この曲がどうしたの?」
「あのね・・・」

もう一度、彼女に携帯を手渡す。
彼女に見せたのは、笑顔でピースをする奈美恵さんの写真。
かなり、遠目のアングル。
4アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:22:06 ID:7MUdOIol
「これさ・・・」

彼女は目を細めながら携帯画面に顔を近づける。

「・・・安室さん?」
「どうでしょう」
「だよね・・・?」
「うん、亜弥ちゃん正解」
「しかもさ、携帯で直に撮ってるよね?」
「うん・・・」
「仲良いんだ?」
「いや、あのね・・・」
「うん」
「この曲歌ってるのもさ、そこに写ってるのもさ、安室さんじゃない?」
「うん」

“安室さん”だって。
言い慣れない呼び方にちょっとだけ吹き出す。

「私が付き合ってる“いい女”って」
「あれ?なんか・・・」
「聞いてる?」
「あ、うん。聞いてるけど・・・」
「亜弥ちゃんが今見てる人」
「へぇ・・・・・」
「安室さん」
「えぇぇぇ!?」

彼女は見事なまでのリアクションで目を丸くしながら
私と携帯の画面と、視線を交互に交わす。
5アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:23:13 ID:7MUdOIol
「だから亜弥ちゃん声デカいから!」
「だってさ、ちょっと・・・えぇ!?」
「ビックリしすぎだから」
「ビックリするってそりゃ!」

まぁ、そうだと思います。

「BoAいつからウソつく子になったの!?」
「ウソじゃないってば」
「いやいやいやいや・・・ちょっと待って。落ち着いてなんかいられません!」

彼女は胸に手を当てながら一呼吸付く。
なんか私のマネージャーに話した時みたい。

「もう一回聞くけどさ・・・マジで!?」
「マジで」

彼女は慌てたように携帯を私に戻す。
6アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:24:42 ID:7MUdOIol
「ちょっと、スゴイんですけどあなた!」
「なにが?」
「だってさ、安室さんでしょ!?分かってる?安室さんだよ!?」
「うん、そうだよ」
「あの安室さんだよ?!」
「だからそうだけど」
「えー!?」

彼女は未だに“信じられない!”
そんな表情を浮かべながら、
同じような言葉を繰り返す。

「ホントに付き合ってる・・・んだよね?」
「うん」
「いつから?」
「おととしの12月から」
「ってゆうと・・・1年半!?そんな前から?!」
「うん」
「あーもう、どんだけビックリさせてくれるのよBoAは・・・」
「アハハ・・・」

一呼吸付いた彼女が、眉毛をへの字にしてクスッとしながら言った。

「そりゃあたしなんか比べものになんない位いい女だわ」
「でしょ〜?へへっ♪」
「何が縁でそうなったの?」
「それはね、恥ずかしいからダメ」

私が抱きついたから。
なんて言えないって。
7アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:26:09 ID:7MUdOIol
「ふ〜ん、まあいいや。知ってるのあたしだけ?」
「ううん、私のマネージャーと奈美恵さんのマネージャーと」
「うん」
「それからAIさん」
「AIさん?って、歌手の?」
「そう」
「なんで?」
「奈美恵さんと仲いいのね、あの人」
「へぇ〜」

首を縦に小さく振りながら、彼女がニヤッとした。

「ん?なに?」
「BoAってさ」
「うん」
「安室さんの事、普段“奈美恵さん”って呼んでるんだ?」
「え?!違うよ!」
「今言ってたから。普段のクセ、出ちゃったね」
「あーもう、そうです・・・そうだよ・・・」

今日何回、墓穴掘ってるんだろう私・・・
8アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:27:39 ID:7MUdOIol
「内緒にしててよ?」
「言えるわけないって、こんな話」
「ならいいけど・・・」
「でも羨ましいな」
「何が?」
「だってさぁ〜付き合ってるって事はさぁ・・・ねぇ?」
「ちょっと、いいからそんな事!」

彼女の言おうとしてる事は、何となく分かる。

「アハハ!ゴメン×2!でもあたしも好きだったから、安室さん」
「え?そうなの?」
「うん、ファンってゆうか。嫌いな人いないんじゃない?女の子だったら」
「そう?」
「多分そうだよ。それをさ、BoA独り占めしてるんだよ?羨ましいって」
「アハハ!ゴメン、独り占めさせてもらちゃってます♪」
「でも大変だね、色々」
「ん?」
「モテるでしょ?安室さん」
「そりゃもう」
「ヤキモチとかさ」
「まぁね。でも、私もモテるし」
「そーゆー事、自分で言わないの」
「アハハ!」

気付いたらやっぱり楽になってる自分が居たわけで。
9アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:29:40 ID:7MUdOIol
途中までの道のりを、彼女と歩む。

「あたしで良かったら、相談乗るよ!」
「なんの?」
「恋愛の話に決まってるじゃん」
「あー、いいや。必要ないから」
「なに?ケンカしないの?」
「するけどね、必要ないの。ふふっ♪」
「はいはい、分かりました。でもさ、良い恋してるの分かるわ」
「でしょ〜?」
「綺麗になった原因も分かったし」
「アハハ!」
「でも、ライバルには気を付けなね?」
「へーきだって」
「はいはい、じゃあまた今度ね!」
「うん、バイバイ!」
「バイバイ!」

彼女に別れを告げて、私は奈美恵さんの家に向かった。
10アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 03:31:16 ID:7MUdOIol
それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
11名無しさん@秘密の花園:2007/05/04(金) 05:28:49 ID:5IAyYJ9n
GJです!!

あややに言ってしまうとは…大波乱の予感………
12名無しさん@秘密の花園:2007/05/04(金) 10:16:38 ID:eCsgVkIO
アール子さんGJです!
新スレきてたー!!!良かった良かった!!
前スレカキコしようと思ったらできなくて…心配してました!!
あややに言ってしまいましたね〜!でもBoAチャンの気持ちが楽になったら良かったのかも(´∀`)
13アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 17:01:33 ID:dE5W7a8b
>>11
dです!いや、波乱は意外と起きなかったりしてw
しかしですね、実はですね・・・(なにw?

>>12
どもども!
いやー、私も焦ったですよ。この43話が投下し終わったらどうのこうの
なんて言ってたら、これが途中で終わっちまったし!みたいなw
スレタイも変えていこうかと思ってたんですけど、あまりに急だったので
変えたら分からない方もと思い、単に2にしてみますた。
他に気付いてない方は・・・なんて心配も少し残りつつ・・・
あややですね、実はですね・・・(だから何だよw

では投下!
14アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 17:02:58 ID:dE5W7a8b
予定より大夫遅くなってしまった私は、
少しでも早くと、合い鍵を使って入る。

「ゴメン、遅くなっちゃった!」

奈美恵さんはソファに座って
ブラウン管に視線を向けたまま
私に顔を向けてくれない。

確実に、イジケてます。

「奈ー美ー恵ーさんっ♪」

後ろからギュッと腕を回した。

「もぉ、遅い・・・」
「ゴメンね?」
「しょうがないけどさ・・・誰?友達って」
「あの・・・」
「だぁれ?」
「亜弥・・・ちゃん・・・」
「へぇ〜」

アハハ、やっぱり・・・
15アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 17:05:42 ID:dE5W7a8b
「あのね、私にとって、奈美恵さんのAIさんみたいなもんだから、亜弥ちゃんは」
「そうかもしれないけど・・・」

言ったら怒るかな・・・怒らないよね?

「今日ね、亜弥ちゃんに言っちゃった」
「何を?」
「私達の事」
「えー?!」

慌てて振り返った奈美恵さんの表情が、ちょっぴり可笑しい。

「なんか成り行きでそうなっちゃって・・・」
「どうすんの?!」
「え?なにが?」
「いや、もし話しちゃったら・・・」
「無いよ、それは」
「でもあたし、あの子の事よく知らないんだけど・・・」
「私だって最初AIさんの事よく知らなかったでしょ?」
「そうだけどさ・・・」
「大丈夫、亜弥ちゃんは」
「ホントに?」
「ホント。私の事、疑ってます?」
「いや、BoAちゃんを疑ってる訳じゃないんだけどね・・・」
「へーきだから」
「へーき・・・?」
「うん」
「はい、分かりました!」
「ありがとうございます!」

敬礼をする奈美恵さんに、私も敬礼返し。
16アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 17:17:01 ID:dE5W7a8b
ちょっとだけ吹き出しながらソファを跨いで奈美恵さんの隣に腰掛ける。

「それで、何か言ってた?」
「すっごいビックリしてた」
「だよね。アハハ!」
「うん。私のマネージャーに言った時よりも驚いてたかも」
「あれよりも?」
「うん。リアクションが漫画みたいだった」
「アハハ!ちょっと見たかったかも♪」
「なんでそんな嬉しそうに言います?」
「え?そんな事無いよ?」
「BoAちゃん、ヤキモチ妬くよ?」
「んふふ♪」

奈美恵さんが笑顔のまま私の肩に頭を乗せた。

「なんかね、亜弥ちゃん奈美恵さんのファンだったんだって」
「へぇ〜、過去形ですか」
「今も好きなんじゃない?知らないけど」
「ふ〜ん」
「いいでしょ?別に」
「ん?」
「奈美恵さんを好きなの、私だけで」
「ちょっとね、意味が違うかも・・・」
「良いでしょ?」
「んふふ、だね♪」
「でも、独り占め出来るなんて羨ましいって言ってた」
「んふふ♪」

軽く触れた口唇は、今日も最高♪
17アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 17:18:21 ID:dE5W7a8b
「だってさ、奈美恵さん有り得ない位“いい女”なんだもん」
「えー!?そんな事・・・」
「あるよ。知ってるでしょ?」
「ちょっとだけ」
「アハハ!でも亜弥ちゃんも言ってたし」
「ん?」
「めちゃくちゃ“いい女”だって」
「んふふ♪」
「なぁに?嬉しそうな顔した!」
「いや、だって悪い気はしないでしょ!?」
「しないけど」
「ほらぁ!」
「遅くなった“お詫び”にしようかと思ってたけど」
「ん?」
「止めた」

ちょっとだけ強引に奈美恵さんを押し倒す。

「え?ちょ・・・」
「BoAちゃんにヤキモチ妬かせたらどうなるか知ってる?」
「知らない♪」
「知ってるでしょ?」
「んふふ♪でも、あたしも周りからすれば羨ましいって」
「ん?」
「BoAちゃん独り占めしてるんだから」
「ウフフ、知ってる♪」

そのまま私達はソファに沈み込んだ。


                          〜終わり〜
18アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/04(金) 17:19:18 ID:dE5W7a8b
次回第44話になります。
また夜中来ます。

ではでは〜!
19名無しさん@秘密の花園:2007/05/05(土) 01:04:58 ID:fMyUz85X
GJです!!!
いや〜,波乱がなくて良かった良かった(´∀`)
アール子さん,次はもしかして…もしかして…あの例の長編ですか!?
ワクワクドキドキ(#^-^#)
20アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 01:51:48 ID:wyqLs4Cz
>>19
dです!
えと、44話はまだ違いますです。長編は45話からになるので、
明日(今日)の夕方からになると思いますです。
あと少々お待ち下さいませ(;^_^

では投下!
21アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 01:52:55 ID:wyqLs4Cz
“ガシャッ!!!”

痛っぁ・・・
パイプイスから転げ落ちて目が覚めた。
ブラウン管からはスタジオ観覧客の笑い声。

別に笑われてるのはあたしじゃないけれど、
あまりのタイミングの良さに思わず苦笑い。

完全に、寝不足。
原因は、明らか。

彼女と何度も愛し合った翌日は、よくやる。
マネージャーに何度か目撃された事もある。

「腕組んで足組んで、寝姿はさまになってるんだけどね・・・ぷっ!」

そんな感じで大笑いされて。
転げ落ちる瞬間が、何ともマヌケだとか。
22アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 01:54:07 ID:wyqLs4Cz
“ん〜!”

イスを直して伸びをする。

「もうすぐ再開だからね!」
「はい!」

ノックの後に聞こえたマネージャーの声に軽快に返答。

携帯の待ち受け画面の、可愛い彼女の笑顔を存分に堪能しながら
右手でテレビのスイッチをオフにする。

んふふ♪

さすがにこんなニヤけ顔は見せられません。
携帯を閉じてあたしはリハーサルへ戻った。
23アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 01:55:23 ID:wyqLs4Cz
早々と帰り支度を終えたあたしは
マネージャーの車に乗ってスタジオを後にする。

「もうちょっとしたら、もっと忙しくなるね」
「ですよね」
「今年は初の凱旋もあるし、気合い入れてかないと」
「はい、頑張ります!」
「そう言えば、BoAちゃん見に来てくれるの?」
「それはもう、はい。バッチリです」
「あはは!やっぱりそうなんだ?」
「はい!」
「相変わらず仲良いねぇ〜」
「いえいえ、そんなこと・・・」

あります♪

「じゃ、また明日ね!」
「はい、おつかれさまでした!」
「おつかれさま!」

後部座席の扉を閉めて部屋へ向かった。
24アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 01:57:58 ID:wyqLs4Cz
「ただいま〜!」
「おかえり〜!」

彼女があたしの胸に飛び込んできた。
あまりの勢いに、少しだけふらつく。

「痛っ!胸取れた」
「取れるほど無いじゃん」
「ちょっと!」
「きゃー!!」

彼女はわざとらしく小走りでリビングへ去っていく。

「BoAちゃん!ちょっと!」

強めの口調でソファに寝転ぶ彼女を見下ろす。

「わぁっ!帰ってきたなら言ってくれないとビックリするから!」

わざとらしくトボケる彼女が可笑しくて、
悔しいけれど、吹き出した。
25アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 01:59:36 ID:wyqLs4Cz
「もぉ、なにさっきのあれ!」
「ん?」
「胸取れるほど無いとか言って!」
「私そんな事、言ってないよ?」

まだトボケますか。
そりゃ確かに小さいですよ、あたしは。
確かに小さいけどさ。

「じゃあそんな事言うならもう触らなくていいでしょ」
「無理!」
「だって、まな板みたいなあたしの胸触ってたって気持ちよくないだろうし」

“まな板”って・・・さすがに自分で言ってて虚しい。

「ヤーダー!触りたい!」
「BoAちゃんて、胸大きい方が好きだったんだ?」
「そんな事ない!」
「だってさ、だってさぁ!」

不意に腕を引かれて、あたしはそのまま彼女の上に倒れ込んだ。
26アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 02:01:36 ID:wyqLs4Cz
「冗談でしょ?」
「分かってるよ・・・」
「ホントかなぁ?」
「うん・・・」
「でもちょっと冗談キツかったかも。ゴメンなさい」
「許してあげない」

彼女の胸に、そっと頭を預けた。

「許してもらえないの?私」
「んふふ、どうでしょう」
「でもね、奈美恵さんが胸大きかったら変だと思うのね」
「なにそれ?」
「全体のバランスがおかしくなるよ、絶対」
「でもあたしだって、無いよりあった方がいいんだけど」
「えー?いいよ」

胸の先端を摘まれて、体がビクッと反応する。

「それに、こんなに感度良いし」
「も・・・ぉ」
「小さくても好きなの」
「う・・・ん・・・っ」
「奈美恵さんのだから」
「分かっ・・・て・・・る」
「でしょ?うふふ♪」

あたしはそのまま彼女に体を預けた。
27アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 02:04:18 ID:wyqLs4Cz
>>19
一回の投下じゃ終わらなくて(トリップ付けてると投下回数規制掛かるみたいで)
45話、夕方からじゃなくて夜中になりそうです、スマソ・・・orz

それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
28名無しさん@秘密の花園:2007/05/05(土) 13:23:58 ID:fMyUz85X
GJです!
胸が取れるのやりとりが可愛くてニヤけてしまいました(´∀`)
長編はまだでしたか!気持ちが先走ってしまいました(^◇^;)
29名無しさん@秘密の花園:2007/05/05(土) 15:33:12 ID:K/vEqqZA
ちょっ ちょっとちょっと!(タッチ風)アール子さん探しました!良かった無事だったのですね(^-^)何かアール子さんにあったのかと心配しました 第3弾も頑張って!!安室タンBoAタン永遠に最高です!
30アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:21:18 ID:QbT8A9Yz
>>28
どもです!長編は今日の夜中かからになります♪

>>29
お待ちしてますた!いやぁ、あまりにも急だったもんで申し訳ない(;^_^

では投下!
31アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:23:09 ID:QbT8A9Yz
“ゴツン!!”

痛っぇ・・・
テーブルの角に頭をぶつけて目が覚めた。
下着姿のまま、うずくまって頭を抑える。

あたし一日何回同じ様な事してるんだろ?

だけど昼間、パイプイスから転げ落ちた時とは
比べものにならないほど痛い。

あまりに痛くて、笑えてくる。
うふふふ・・・くっくっくっ・・・

あたしが転げ落ちたソファから、彼女が顔を覗かせた。

「ん〜、奈美恵さん何してます・・・?」

眠そうに目をこする彼女の可愛い仕草を見る余裕・・・は、無い。

「アハハ・・・ちょっと頭ぶつけちゃって・・・」
「どこに!?」
「そこ・・・」

テーブルの角を指差す。
我が家のテーブルは、非常に頑丈なのです。
32アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:24:14 ID:QbT8A9Yz
「アハハ!大丈夫〜?!」
「あんまり・・・」

大笑いしながら“大丈夫?”って・・・
気持ちは良く分かりますけれども・・・

「笑いすぎ!」
「だって面白いんだもん!」

“人の不幸は密の味”って?

「もぉ!」
「ゴメン×2!」

舌をペロッと出して微笑む彼女が可愛くて、あっさり許すあたし。

「あたしの事笑って、どうなるか知ってる?」
「どうなります?」
「んふふ・・・こうだぁ!」
「きゃー!」

ソファに寝そべる彼女に勢いよく覆い被さ・・・
33アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:25:11 ID:QbT8A9Yz
「うぐっ!」
「え?どうしたの奈美恵さん!」

あたしはフローリングを小走りで一周して
その場にうずくまる。

「どうしました?!」
「アハハハハ・・・ウフフ・・・」
「なに!?」
「はぁ・・・痛いよぉ・・・アハハ・・・ヘヘヘ・・・」

涙がジワリと滲み出てくる。

そりゃもう、頭をぶつけた痛みなんか可愛く思えてくるわけで。
“痛い”なんて言葉は、甘っちょろい。そんな気さえしてくる。

「どっかぶつけた?」
「足の小指・・・」
「アハハハハ!もう何してますか?奈美恵さん!」

手を叩いて大笑いする彼女が、ちょっぴり憎い。
ソファの位置、変えないとダメだこりゃ。
34アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:26:11 ID:QbT8A9Yz
あまりの痛さに軽く足を引きずりながらベットへ仰向けになる。

「BoAちゃんの事、おいてけぼりにした!」

彼女が少しだけムクれながら、
あたしの上に覆い被さった。

「だって人の不幸を大笑いするんだもん」
「だって面白いんだもん」
「BoAちゃんが同じ事した時、大笑いしてもいいの?」
「いいよ。まぁ多分しないけど」

だと、思う。
こーゆー事するからヌケてるとか言われるのかな?あたし。

「指、へーき?」
「うん、もう大丈夫。でもさ・・・」
「ん?」
「あたしの事、何回も笑ってどうなるか分かってるの?」
「どうなります?」
35アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:26:58 ID:QbT8A9Yz
背中に腕を回して彼女の体を半回転させる。

「なになに?襲われちゃうの?私」
「襲われたいの?」
「どうかなぁ〜?」
「んふふ♪」
「で、どうなります?」
「分かってるくせに」
「分からないも〜ん」
「気持ちよくなっちゃう♪」
「どれくらい?」
「試してみる?」
「当たり前でしょ?」
「アハハ、分かってます♪」

やっぱりあたしの寝不足は解消出来ないみたい。
うふふ♪


                           〜終わり〜
36アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/05(土) 17:29:11 ID:QbT8A9Yz
とゆう事で、夜中からウザイほどの長編に突入致します。
しばらくの間ご勘弁を。

では、次回45話になります。
また夜中来ます。

ではでは〜!
37名無しさん@秘密の花園:2007/05/05(土) 23:45:17 ID:K/vEqqZA
お疲れ様です!ウザくたって〜悲しくったって〜♪(古!替え歌)待ってますアール子さん!奈美恵タンのアルバム楽しみだなぁ BoAタンDVD某中古屋で発見 milkywayてK-POPの..あれ何歳の時だろう?とっても超可愛いデス
38アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:02:43 ID:BqAYbC9F
>>37
ども!その替え歌がすぐに分かる私w同世代でしょうかねw
うんうん、アルバム楽しみです♪
「milkyway」可愛いですよね!2003年10月(PV撮ったのは8月)のようです。
だから、17歳かな?

では、投下!
39アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:03:34 ID:BqAYbC9F
はぁ・・・忙しい。

初めて映画の声優に挑戦したり、
毎年恒例のイベントのリハーサルだったり、
それらに関するインタビューだったり、
向こうと日本を日帰りで行ったり来たり、
他にも山ほど。

とにもかくにも、ゆっくり寝ている暇なんかないほど、忙しい。

声優に挑戦した映画のタイアップにもなる
新曲のPVを取る為に、ロスへ行っていた。
向こうは向こうの良さがあるけれど、
やっぱり日本が良い。

だって、日本には最愛の奈美恵さんが居るから。

今夜ようやく、奈美恵さんと久し振りに逢える。
疲れた体を休めるよりも奈美恵さんと逢う事の方が優先。

一旦自宅へ戻った私は、足早に奈美恵さんの家へ向かった。
40アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:05:24 ID:BqAYbC9F
部屋の明かりを付けて、奈美恵さんの帰りを待つ。

どうやら奈美恵さんは今日も仕事場に
コトちゃんを連れて行ってるらしい。

ほぼ毎日、奈美恵さんと一緒に居られる
コトちゃんが、ちょっぴり羨ましい。

軽く溜め息を吐いた。

最後に逢ったのは、確か・・・
最後の食事何だったっけ・・・
一緒にお風呂入ったのは・・・

そんな事を考えているうちに、
私は自然と眠りに堕ちていた。
41アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:06:28 ID:BqAYbC9F
「・・・ちゃん・・・BoAちゃん・・・」
「ん・・・おかえり・・・」

奈美恵さんの声で目が覚めた。

「おつかれさま。どうだった?向こう」
「んー、やっぱり奈美恵さんの居る日本に限る」
「そっか」
「奈美恵さんもおつかれさまです」
「ん、ありがと」
「どういたしまして!」
「はぁ・・・」

奈美恵さんが大きく溜め息をつきながら、
私の横に腰を下ろした。

「疲れた?」
「うん、ちょっとね・・・」

久し振りに見る奈美恵さんの顔は
なんだかとても疲れている様な気がした。
42アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:07:34 ID:BqAYbC9F
一日中リハーサルで歌って踊って。
それがどれだけ辛いかは、私もよく理解できる。
理解できるけれど・・・

「ねぇ奈美恵さん」
「ん?」
「しばらく逢えなかったでしょ?」
「うん、仕事忙しいからね・・・」
「寂しかった?」
「うん」
「今度いつ逢える?」
「ん〜、まだハッキリ何とも言えないかな・・・」
「逢いたいと思ってくれてる?」
「思ってるよ」
「そう」

私の言い方が気に入らなかったのか、
奈美恵さんが私をキッと見下ろした。
43アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:09:11 ID:BqAYbC9F
「なに?」
「別に」
「何か不満がある?」
「別に」
「あるんでしょ?」
「さぁ?」
「仕事なんだから仕方ないでしょ?」
「ふ〜ん」
「なにそれ?」
「なにそれ?じゃないのね」
「なにが?」
「なんでハッキリしないの?」
「リハが押したりとかするの分かるでしょ?」
「そうですね」

プイッと顔を背けた。

「仕方ないでしょ?」
「それは私だって一緒だもん」
「そうかもしれないけど・・・」
「別にさ、これだけお互い忙しいんだからいつ逢えるのか
 分からなくても仕方ないのは分かります」
「じゃあ何?」
「私だってほとんど寝てないまま奈美恵さんとこ来てさ」
「なに?」
「疲れてるのなんかお互い一緒なのに、なんでそんな言い方するの!」
「そんな言い方?」
「さっきから言い方が素っ気ないの、分かってます?」

奈美恵さんが疲れてるのは重々承知してたハズなのに・・・
44アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:10:16 ID:BqAYbC9F
「そんな事無いよ」
「あるから言ってるんでしょ!」
「じゃあ、ごめん」
「“じゃあ”?!」
「もぉ・・・仕事で疲れてるんだから仕方ないでしょ!」

優しい笑顔を期待してた私の想いとは
裏腹の奈美恵さんを見て、腹が立った。

「仕事仕事ってさ!」
「しょうがないでしょ?!」
「別に逢わなくてもいいわけ?!」
「逢いたいに決まってるでしょ!」

気が付けば言い合いになってて

「ふ〜ん」
「ふ〜んて、なに?」
「仕事と私とどっちが大切なんですか?」

比べる事じゃない、どうしようもない事を口にして
45アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:15:43 ID:BqAYbC9F
「そんなの比べられないって分かってるよね?」
「知らない」
「あたしだってさ」
「疲れてる。でしょ?」
「そうだよ」
「・・・・・い・・・」
「・・・え?」
「もういい!」
「ちょっとBoAちゃん!」

引き留める奈美恵さんの声を背に、私は玄関を飛び出した。

私って、やっぱりワガママなのかな・・・
どうなんだろう・・・

違うよ、違うもん。

・・・・・・・・・奈美恵さんのバカッ!!!


〜終わり〜
                    (第47話へのプロローグ。なのか?)
46アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:17:31 ID:BqAYbC9F
だぁ〜!終わりが左に寄りすぎ・・・orz

次回第46話になります。
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
47名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 02:18:40 ID:zWDqHiIu
何回目だよw
48アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 02:30:49 ID:BqAYbC9F
>>47
確かにそうですよね・・・
でもカキコする前の段階ではちゃんと右寄りになってるんですけどね・・・
49名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 02:51:15 ID:9PuMMxCB
GJです!
この気持ちすごい分かりますね。どちらの気持ちも間違ってなくて…逢いたいけど疲れてる…。。。
これが次へのプロローグ?って事はもしやケンカ…(*>□<)
50名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 02:58:51 ID:a9ORAvz5
ぜんぜんOK〜(´∀`)ノ
アール子さんGJ♪
毎日萌えをありがトン
51名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 12:55:00 ID:K+cAB/my
またケンカ…('A`)
そしてwktk(゚∀゚)!
またウップス('∀`;)ってなるのかしら…!
52アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:26:46 ID:6sYSSEli
>>49
dです!
プロローグとゆうかですね、交互目線で書いてるのでプロローグとしてますが
前半部分は大体ある回に掛かってくるです。その辺、ちょっぴり分かりにくいです、スマソ。

>>50
あざっす!いえいえ、こちらこそです♪

>>51
アハハ、申し訳ない(;^_^

夕方来れないので投下していきますね!
53アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:30:29 ID:6sYSSEli
なんだかいつもと
違う気がしてた・・・

「じゃあ、この続きは明日で。お疲れさまでした!」

スタッフの声がスタジオに響く。

あたしはタオルで汗を拭いながら
帰り支度を始める。

「あの、良かったらこの後みんなで飲みに行きませんか?」

ツアーに参加してくれるダンサーの子に声を掛けられた。

「いや、でも・・・」
「明日もあるからそんな遅くなるつもりは無いって他のメンバーも言ってますし」 「どうしよっかな・・・」
「行きましょうよ!主役の安室さんには是非来てもらわないと!」
「うん・・・だね。そうしよっか!」
「はい!」

どうせケンカ中だし、家に帰ったところで寂しいだけだから・・・

あたしはツアーメンバーと飲みに行く事にした。
54アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:32:37 ID:6sYSSEli
「かんぱーい!」

そう言ってグラスの響く音がしてから、どれ位経過しただろう?
このカクテルはもう何杯目なのか、よく分からない。

「大丈夫ですか?」
「あー、平気です・・・」

どこからか投げ掛けられた質問に適当に返す。

グラスに残っている残りのカクテルを一気に飲み干した。

「すいませーん!」
「そろそろやめておいた方が・・・」
「大丈夫だから・・・」
「いや、でも・・・」
「いいの!」

周りのざわついた声がうるさくてたまらない。
なんだか一人取り残されているような気がする。
飲めば飲むほど虚しさは増していくのに、
それでもあたしはただひたすら飲み続ける。
55アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:34:30 ID:6sYSSEli
なんで?
どうして?

そんな疑問符ばかりが頭の中を駆け巡る。

他のメンバーとほとんど会話する事もなく
壁にもたれ掛かって塞ぎ込む。

果たして本当に“ケンカするほど仲が良い”のだろうか・・・
決してしょっちゅうケンカをしている訳ではないけれど・・・
あたしと彼女は・・・

違う、そうじゃない。

お互いにちっぽけなプライドが邪魔をして
こうして素直になれない事があたしと彼女の
最大の欠点・・・なのかも・・・知れない・・・

「うっ・・・」

当然の様に回ってくるツケ。
あたしは口を両手で塞ぎながらトイレに駆け込んだ。
56アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:35:58 ID:6sYSSEli
気持ち悪い・・・
何してるんだろ、あたし・・・
こんな事がしたい訳じゃないのに・・・

色々な想いが頭の中を駆け巡る。
無意識に涙が溢れた。

彼女に・・・BoAちゃんに、逢いたい・・・

便器の冷たさが心地よく感じる中で、背中に違和感を感じた。

「大丈夫ですか・・・?」

大丈夫なわけないでしょ・・・

「触らないで!」

親切な行為すら鬱陶しく感じた。
誰だか知らないけど、放っておいてよ!

「立てますか?」
「・・・・・・」
「もう帰りますから」
「・・・・・・」

半ば強引に立たせられた。
57アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:37:58 ID:6sYSSEli
夜の街のネオンが、無性に眩しく感じる。
足元がふらついて、ガードレールに手を着いた。
急激に閉じたがる瞼を、なんとか開く。

「ほら、行きますよ!」

後ろから抱え上げられる様に、腰に腕を回された。
なんとか開いた瞼は、またすぐに重くなる。

誰・・・?
触らないでよ・・・
どこに行くの・・・

あたしここで何してるんだろう・・・?
彼女のとこに行かなきゃいけないんだから・・・

ヤダ・・・
離してよ・・・

BoAちゃん・・・
BoA・・・ちゃ・・・ん・・・・・・・・・



                            〜終わり〜
                       (第48話へのプロローグ。なのかも?)
58アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:39:36 ID:6sYSSEli
53の改行ミス、スマソ・・・orz

また夜中来ます。

ではでは〜!
59名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 15:41:44 ID:9PuMMxCB
えっ!?えっ!?どういう事ですか?
まさかこのままお持ち帰りじゃないですよね?
アール子さーん!!!違うって言ってー(ノ_<。)ビェェン
60アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/06(日) 15:48:58 ID:6sYSSEli
>>59
全ての謎は・・・
次の安室タン目線(48話ですね)までお待ちをです・・・うふふ。

ちょっくら遊びに行ってきます♪

61名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 15:54:56 ID:9PuMMxCB
いやー!!!アール子さん!!待てなーい(x_x)
けど頑張って待ちます。。。頭も心も,もんもんして何も手につきません(*>□<)
62名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 16:09:35 ID:NL8/i2PI
58お疲れ様ですアール子さん!はう!安室タンの様子が目に浮かびマス...こんななっても安室タンいい女ぶりだよ。BoAタン17歳ですかありがとうございます(^-^)古歌世代..私27なんで昭和ロマン派アール子さんは一コ下と見た 頑張って下さい!
63名無しさん@秘密の花園:2007/05/06(日) 20:33:49 ID:a9ORAvz5
アール子さんGJでした(-∀-)ノ
なんかパッとしないGWだたからアール子さんの投下が毎日楽しみで...
ありがとね癒されてまぷ
64アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:39:01 ID:U9njAqtW
>>61
なんか焦らしみたいでスマソ(;^_^

>>62
ども!おぉ〜!って、ズバリは避けますが(念には念をで)、きっと・・・(なにw?

>>63
いえいえ、とんでもないです。dです!いやぁ、私も冴えないGWでしたよw

って今、台所へ行って電気付けたら・・・ゴキが・・・ぎゃー!
もういるなんて、温暖化のせいなのか?!そうなのか!?
大人サイズじゃなかったですが、もうね、何がダメって・・・あーもう嫌なもん見た!

では、投下!
65アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:40:25 ID:U9njAqtW
滲んで見える右手の掌が、悲鳴をあげてる。
そんな気がした。

もし、あの時どちらか一方でも素直になれてれば・・・
もし、あれが私の聞き間違いだけだったとしたら・・・

“もし”だとか
“れば”だとか
“たら”だとか

そんな仮定の話が現実のものだったら
今私は、ここにこうして居る事も無い。

アハハ・・・

バカじゃん?私。
66アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:42:46 ID:U9njAqtW
細くて柔らかいロングヘアーも
パッチリと綺麗な二重まぶたも
スーッと筋の通った綺麗な鼻も
私を虜にして止まないあの口も
小さいけれど形の整った胸も
細くて綺麗な指も、細い腰も、
腕も、足も、小さなお尻も

それから・・・

優しすぎるくらい優しくて
イタズラ好きなところとか
笑い上戸なところだったり
たまにヌケてるとこだとか
私にだけ見せる子供っぽさ

それから・・・
67アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:43:32 ID:U9njAqtW
たまに優柔不断でイラッとする事もあるけど
よく分からない例え方をされる事もあるけど

それでも嫌いなところなんか何一つ無くて、
好きなところを挙げればキリがないほどで、

おおやけに公言出来ない事がツライ時期もあったけど
それでも私にとって、自慢出来て、何よりも愛しくて

それが・・・

あの最高の笑顔が見たいと思った。
またいつもの二人に戻りたかった。
だから少しだけ勇気を出してみた。
奈美恵さんと一緒に居る事が幸せで
一緒に居られればそれだけでよくて

たった、それだけの事だったのに・・・
全てが上手くいくハズだったのに・・・

なのに・・・
68アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:52:40 ID:U9njAqtW
これまでの事がガタガタと音を立てて崩れ始める。

少しずつ、けれど確実に、
ジワリジワリと、ヒビは
その大きさを広げていく。

まるで、断崖絶壁の淵に立たされているような気分。

私の居る場所がポロッと崩れて、
このまま真っ逆さまに投げ出されてしまえば
どんなに楽になれるか。

そんな事を考えてみる。

この崖の下には何が待っている?
安心?空虚?それとも、憎しみ?
分からない・・・

跳んでみるのも、一つの手かも知れない。

だけど、最後の最後で自分から跳んで行く勇気が出なくて、後退りする自分が居る。

なのに、いくら後ずさりしても上に登れる階段は一向に姿を現さなくて、
まるで永久に続く出口のないトンネルの様で。
69アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:56:44 ID:U9njAqtW
その間にも、岩はガタガタと音を立てて崩れ落ちていく。

私は、どうすればいい・・・?

目の前にある岩が、大きくストンと崩れ落ちた。

自分の立っている場所に、徐々に亀裂が入り始める。
後ろに進みたいのに、まるで足が言う事をきかない。

恐い・・・
どうしよう・・・

私、もう・・・ダメかもしれない・・・

ついに私は、どうする事も出来ない所まで追い詰められた。

ゴメンね・・・奈美恵さん・・・
ゴメン・・・なさい・・・



                      〜終わり〜
                 (第48・49話へのプロローグ。かも?)
70アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 01:58:17 ID:U9njAqtW
次回第48話になります。
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
71名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 05:41:48 ID:nEcp9eWs
えっ!?え!?どうなっちゃうの?
アール子さんほんとじらしますね(*>□<)
謎は深まるばかり…。。。
勘違いやすれ違いがあっても,浮気だけはありませんように…。アール子さーん!!お願いします(ノ_<。)ビェェン
72名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 13:07:10 ID:E9C+rL2r
>>71いやきっと大丈夫と思います!!フラフラしても相手を裏切る浮気をせんのが王型!どうせ自己嫌悪に陥るのが大型! 私だけかも?安室タンもオオ型なんできっと..それに小説の中のBoAタンを裏切ったら怖そうだしあの車の運転の仕方はヤバイすからね!
73アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:03:37 ID:9LZhbie2
>>71
アハハ、スマソ(;^_^
そして、第47話の謎は近々・・・

>>72
私もO型なのですが、実はですね・・・まだ内緒♪

では、投下!
74アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:04:29 ID:9LZhbie2
無造作に置かれたジーンズに足を通す。

寝ている背中へ思い切り投げつけた靴が、
届く事無く、手前の壁に当たって落ちた。

余計に腹が立って、玄関の扉を思い切り閉めた。

雨の道を傘も差さずに、早足で自宅への道を歩む。
横殴りの雨に、目を開ける事すら辛い。
道行く人の視線も気にせず、ただひたすら
黙々と歩き続ける。

自宅へ着くなり、スニーカーを脱ぎ捨ててバスルームへ向かった。

雨に打たれたからじゃない。
全てを、洗い流したかった。

これで・・・全てが消えるなら・・・
75アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:06:53 ID:9LZhbie2
彼女とケンカをした。

お互い8月から始まる、全国ツアーとイベントの
リハーサル、取材、その他。フルに毎日が大忙し。
僅かな時間を見計らって逢っても、どちらかが寝てたり。

なかなか逢えない上に、そんなウダウダした状態が
ここしばらく続いてた。

「仕事仕事ってさ!」
「しょうがないでしょ?!」
「別に逢わなくてもいいわけ?!」
「逢いたいに決まってるでしょ!」

仕事の疲れ、逢えない寂しさ
色々なものがお互いに募って、
どちらからともなく爆発した。
76アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:07:25 ID:9LZhbie2
どちらからともなく。とゆうより、
どちらかと言えば悪いのはあたし。
だと思う。

久しぶりに逢えて嬉しかったのに
あの日はいつもよりも疲れていて、
素っ気ない態度を取ってしまった。
だから、ケンカになってしまった。
のかな・・・大人げないかな、あたし・・・

そうは思っていても、あたしにだって

“あんな言い方しなくたっていいのに!”

そんな思いがあった。
だから・・・

そのままお互い意固地になって連絡もしないまま
ただ黙々と仕事をこなす日々が続いてた。
77アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:08:03 ID:9LZhbie2
そんな状態の中で、ツアースタッフと飲みに行って、
周りが止めるのも聞かずにただひたすら飲み続けて。
完全に、自暴自棄。

嘔吐した後、便器にすがりついて泣いた。

こんなに愛してるのに
ケンカしたくないのに

“ゴメンね”
その一言が言えたなら、ここまで・・・こんな状態にまで
ならずに済んだのかもしれないのに・・・なんでかな・・・。

声が聞きたくて
笑顔が見たくて
肌に触れたくて
でも出来なくて

素直になれない自分や、思い通りにならない物事だとか
腹が立つ事ばかりなのに、逢いたい気持ちは募る一方で。

酔って吐いて便器にすがりついて泣いて。
おまけに背中をさすってくれる誰かの手を
思い切り振り払った。

女として、最悪。とんでもない醜態っぷり。
78アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:09:19 ID:9LZhbie2
吐いたところで全てが抜けきるハズもなくて
誰かにかかえられるようにして店を出た。

気付いたら居心地の悪いベットの上にいて
頭を抑えながら気怠い体を起こそうとした。
だけど、無理だった。

暗闇の中で覆い被さってきた影は
確実に愛しい人のものではなくて
香りも温もりも肌も声も接し方も
全てが愛しい人のものではなくて

「やめてよ!ちょっと、ヤダって!」

口からはそんな言葉が次々出てくるのに
肝心の体の方は力がまともに入らなくて

何だかそのうち、抵抗する気力すら失せた。
79アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:14:35 ID:9LZhbie2
ことの最中、快感なんか全くなくて
ただ早く済む事だけを、考えていた。

あたし、何してんだろう?
悪いのは自分だけじゃない
彼女にだって、責任はある

矛盾する思考がグルグルと頭の中を駆け巡る中で、
感情の無い人形の様にベッドの上に横たわって、
ただジッと天井を見上げていた。

「もういい?気が済んだ?」

ベッドへ崩れ落ちる相手に、そんな事を言った。
雨が窓を打つ音が耳障りで、耳を両手で塞いだ。

早々に寝息が聞こえてきて、体を起こす。

気持ち悪い。
イライラする。

悪いのは誰?
誰だろう・・・

自分、かな・・・

そう思っても、ただ八つ当たりする事しか出来なかった。
80アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:15:24 ID:9LZhbie2
すがる思いで浴びたシャワーの温かさが、何だか虚しく感じた。

この過ちをシャワーが洗い流してくれるなら
最初からこんな事無かったんだよって、
そうなるなら、どんなに楽だろう。

時間が戻せるなら・・・

自分がした事の不甲斐なさに、ボロボロと涙が溢れてくる。

消そうとしたところで消えない、消せない事実。
胸にしこりとなって残るのは
彼女への罪悪感と、後ろめたさ。
ただ、それだけ・・・

何とも思っていない相手に、体を委ねた。

あたしは、大切な彼女を・・・裏切った・・・
81アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/07(月) 17:16:09 ID:9LZhbie2
ごめんなさい・・・やってしまいますた(ノД`)

でもこれは違うのです。分かりにくいけど、違いますです。(なにがw?)

皆様の期待を裏切ってしまった私・・・
夜中まで逝っておりまする・・・

また夜中来ます。

ではでは〜!
82名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 17:33:57 ID:nEcp9eWs
アール子さんのバカー(ノ_<。)ビェェン
ってごめんなさい!!!SSと分かっていてもこの悲しさ…。。。
せめて寸止めであってほしかった(x_x)
83名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 17:40:32 ID:wXhoijUz
(・∀・)イイ!
先が読めないハラハラ感にも期待!
アール子さん突き進んで下さい!
最後まで見届けます!!
GJですた(〃∀〃)ノ
84名無しさん@秘密の花園:2007/05/07(月) 22:43:33 ID:E9C+rL2r
おうっぷす!!あたたた..あちゃー やっちまいましたか これは浮気ではありません が!!つか、誰だよ!!!この相手!!!!コラ!!オイ!!怒 アール子さんクライマックスを劇的にするには過ちも必要です。
85アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 01:47:54 ID:Dln09r24
>>82
いやー、申し訳ない(ノД`)
実は寸止めへの変更も一瞬考えたのですが、
そうなると全取っ替えになってしまいまして・・・
私も今回のSSはですね、ちょっと・・・って感じなのです。
(実は・・・あぁ、やっぱり言えないw)

>>83
ども!でもご期待に添えるかどうか・・・(ノД`)

>>84
相手はあまり重要ではなかったりしてw
いや、重要でないとゆうかなんとゆうか・・・

では、投下!
86アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 01:53:39 ID:Dln09r24
“コンコン!”

楽屋でコトと戯れて気を紛らわしていると、誰かが扉をノックした。

「はい、どうぞ・・・」
「出来上がったよ!」

扉を勢いよく開いたマネージャーが
ツアーTシャツを手にして入ってきた。

「あの・・・」
「ん?」
「これ、もう変更きかないですよね・・・?」
「無理に決まってるって。もう全部これで仕上がってるんだから」
「ですよね・・・ハハ・・・」

プリントされたそのデザインを見て、笑顔の彼女を想い出す。

込み上げて来るものを抑えようと、
あたしはすぐに視線を逸らした。
87アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 01:54:46 ID:Dln09r24
「ねぇ」
「はい・・・」
「今日朝から元気無いよね?」
「そんな事、無いです・・・」

最悪の心理状況で、空元気が出せるほど
あたしはタフな人間じゃない・・・

「なんかあった?」
「いえ、何でもないですから・・・」
「そう、ならいいけど」

彼女への罪悪感
ツアーの間、体を委ねてしまった相手と
顔を合わせなけらばならないことの重圧
ツアーが終わるまで続くであろう、疲労

心も体も限界だった。
88アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 01:57:26 ID:Dln09r24
「おはようございます・・・」

竦む足に力を込めて行ったリハーサルに
気分が最悪になる顔は見当たらなかった。

「なんか今朝やめるって電話あったって」
「いきなり過ぎない?」
「代わりの人居たからいいけどさ」

スタジオの隅で、そんな会話を耳にした。
あたしほどでは無いけれど、酔っていた相手。向こうも相手があたしだっただけに、
起きてから、事の重大さに気付いたのかもしれない。気まずかったのかも知れない。

あたしは胸をホッと撫で下ろした。

少しだけ、肩の荷が降りた。
ホントに、少しだけ。

今一番にあるのは、彼女への罪悪感だけだから・・・
89アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 02:01:08 ID:Dln09r24
“酔ってたから”

その一言じゃ片付けられない過ち。

彼女は今どうしてるだろう?
向こうに戻ってるだろうか?

あたしがこんな状態だなんて
知っているハズもなくて・・・

普通に仕事をこなしている?

それとも・・・

仲直りしたくてたまらない?
逢いたいと思ってくれてる?

あたしと同じ気持ちで居てくれてるかな?
昨日までの・・・あたしと・・・
90アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 02:02:51 ID:Dln09r24
「ちょっと、ごめんなさい・・・」

スタジオから飛び出して、誰もいない部屋に駆け込む。

完璧に頭に入っているハズの振り付けを、何度も間違えた。
流れてくる自分の曲の歌詞を、ほとんど口ずさめなかった。
何もないフローリングの上で何度もつまずいて転びかけた。

全身鏡に映る自分の姿が、醜く思えた。
あれはあたしであってあたしではない。
周りに見せる、仮の姿。

まだまだリハーサルが控えている。
だから・・・泣くわけにいかないのに、
抑えようとすればするほど、涙が溢れてくる。

しゃがみ込んで、壁に背中を預けた。

汗ばんだ体に壁の冷たさが染み渡る。
自分のか細い泣き声が、壁に吸収される。

うずくまって、泣く事しか出来なかった。
91アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 02:03:39 ID:Dln09r24
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
92アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 17:02:14 ID:2F5vg+UE
いやぁ、いい気候ですね。
バイクで走るには一番良いです♪

では投下!
93アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 17:04:39 ID:2F5vg+UE
“コンコン”

ドアをノックする音に、慌てて涙を拭う。

「良かった、やっと居た」

廊下から差し込む光が眩しくて、思わず目を背ける。
明かりを付ける事なく、マネージャーがあたしの前に
そっと腰を下ろした。

「主役がいきなり飛び出してって、みんな心配してるよ?」
「すいません・・・」
「大丈夫?」
「別に、なんでも無いですから・・・」
「何もない人がいきなりスタジオ飛び出して、一人で泣いて。そんな訳ないでしょ?」
「・・・・・・」
「いくら鈍感な人間だって気付くよ」
「・・・・・・」

マネージャーの勘は・・・非常に鋭い。
94アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 17:05:45 ID:2F5vg+UE
「何があったのかは聞かないよ。言いたくないだろうから」
「・・・・・・」

かと言って、無理に介入してくる様な事もしない気の配慮が出来る人。
彼女の事もそうだし、仕事面でもあたしはこの人に信頼を置いている。

「だけどこの仕事、何年やってる?プロでしょ?」
「は・・・い・・・」
「今日だけじゃないじゃん。ちょっと前から様子おかしくて」
「・・・・・・」
「取材受けたってあやふやな返答するばっかりでさ」
「・・・・・・」
「黙って様子見てたけど、さすがに言わせてもらう」
「・・・・・・」
「辛い事があるのは仕方ないよ。でも仕事とプライベートとの区別つけなって」
「は・・・い・・・」
「泣きたいなら仕事が終わってから。もしくは今ここで全部吐き出して行くか」

さりげない優しさに、拭ったハズの涙がまた溢れてくる。
95アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 17:07:09 ID:2F5vg+UE
少しでも楽になりたくて、吐き出してしまいたくなった。

「・・・ちゃ・・・ん」
「ん?」
「あたし・・・」
「うん」
「裏・・・切った・・・」

一呼吸置いて、マネージャーが言う。

「BoAちゃん・・・でしょ?」
「う・・・ん・・・」
「ここしばらく逢ってなかったよね?」
「はい・・・」
「少し前まで忙しくても逢ってたのにそれがないんだもん、気付くよ。様子おかしいし」
「はい・・・」
「ケンカした?」
「はい・・・」
「どう裏切ったのかは聞かない」
「・・・・・・」
「聞いたところでどうこう言えないし、言える立場じゃないから」
「・・・・・・」
「でもそれだけ悩むって事は、彼女に悪いと思ってるからでしょ?」
「はい・・・」
「BoAちゃんの事、好きなんでしょ?」
「はい・・・」

涙を拭いながら大きく頷いた。
96アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 17:10:50 ID:2F5vg+UE
「難しいよね、言うか言わないかって判断」
「う・・・ん」
「言ったら許して貰えないだろうってゆう恐怖があるし」
「きっと・・・許してもらえない・・・」
「言わなかったら言わなかったで罪悪感ずっと抱えたままだし」
「きっと、そうです・・・」
「でも済んじゃった事なんだからこれからの事を考えるしか無いわけで」
「はい・・・」
「それは、自分で考えなよ」
「でも・・・」
「大丈夫、出来るって」

肩をポンと叩かれる。
励ましてくれる様な叩き方が嬉しかった。
また少しだけ肩の荷が下りた。気がした。

「その目じゃ、泣いたのバレバレだね」
「仕方ないからゴーグルしていきます」
「持ってないでしょ?」
「はい」
「ダテ眼鏡なら貸すよ?無いよりましでしょ?」
「はい、是非」

少しだけ吹き出しながら、リハーサルへ戻った。
97アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/08(火) 17:11:46 ID:2F5vg+UE
また夜中来ます。

ではでは〜!
98名無しさん@秘密の花園:2007/05/08(火) 20:54:56 ID:Nlg+pbnw
え゛!?Σ(゜д゜;)ホントにやっちゃったの?
工エェ('A`)ェエ工!?
どおすんだろ安室タソ…
wktk(゚∀゚)
99名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 00:04:01 ID:TqrlK5IW
お疲れ様ですアール子さん!ダテ眼鏡ってベールさんかな!?笑 安室さんBoAさん2人が変わる時 乗り越えたら恋は愛に変わる!!頑張れ安室タン!!あ..BoAタンどこに居るのかなぁ
100名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 01:34:47 ID:2NWxcWHA
やっちゃった相手って男ですよね?。゚(゚´Д`゚)゚。
101アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:02:57 ID:0WMq9AG0
>>98
えと、そうですね・・・やっちゃいました(;^_^

>>99
ども!マネージャーさんの顔は一人しか見た事ないので、その人なのかどうかは・・・
BoAタンは何処・・・なんでしょうね(;^_^

>>100
確かに、男なのかな?って雰囲気は出てますが、言ってしまうと
男か女かそうでないかとゆう事はハッキリさせたくなかったんです。
なので、見ようによってはどうとでも捉えられる様ににしてみたりなんかして。
なんせ相手も酔ってる設定で、女性同士のエチーも結構ハードですし、
すぐ眠くもなったりもしますしw
なので、その辺は皆様のご想像にお任せでお願い出来ますでせうか・・・スマソ。

では投下!
102アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:06:34 ID:0WMq9AG0
結局うやむやにして連絡できないまま、数日が経過した。

楽屋でボーッとTVを見ていると携帯が着信を知らせた。
着信は・・・彼女。

どうしよう・・・

一瞬そんな考えを浮かべながらも、
わずかに震える手で携帯を開く。

「はい・・・」
「あの・・・」

沈黙が、辛い。

「ゴメンなさい・・・」
「え?あ、うん・・・」

先に素直になってくれたのは、彼女。
103アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:08:32 ID:0WMq9AG0
「私、仲直りしたくて・・・」
「うん・・・」
「ホント、ゴメンね・・・」
「ううん、あたしの方こそゴメン・・・」
「もう怒ってない・・・?」
「うん、怒ってないよ・・・」

何も知らない彼女は

「じゃあ、もう仲直りでいいですよね?」
「うん・・・」
「やったー!」

受話器の向こうで、ただ純粋な笑顔を浮かべて

「今日奈美恵さんち行っていい?良いよね?!」
「うん・・・」
「ふふっ♪じゃあ仕事終わったら行くね!」
「うん・・・」
「じゃあ後でね!」
「うん・・・」

嬉しそうに、あたしに逢いに来てくれる。
104アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:11:23 ID:0WMq9AG0
携帯をドサッとテーブルに放り投げる。

はぁ・・・

深い溜め息を吐いた。

彼女が勇気を出してくれたおかげで、
なんとか仲直り出来た。ハズなのに、
いつもなら嬉しくて仕方ないハズなのに、

素直に喜べなかった・・・

ごめんね・・・
ごめ・・・ん・・・

テーブルに肘を付いて、静かに泣いた。
105アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:12:34 ID:0WMq9AG0
せっかく貰ったマネージャーの喝は
あの日以降、あまり効果が無かった。

精一杯の空元気を出して仕事に臨んだところで
勘の鋭いマネージャーに通用するはずも無くて
何度も注意された。

“今まで恋愛絡みでここまでなった事、なかったのにね”
“ホントにBoAちゃんの事、心底惚れちゃってるんだね”

そんな事も言われた。
プロである事は分かっているけれど、
彼女の事になると、どうしてもダメ。

何度も溜め息を吐きながら
流れ行く街並みを眺める。
106アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:15:34 ID:0WMq9AG0
「ねぇ」
「はい・・・」
「さっき仲直りしたんでしょ?」
「はい・・・」
「少しは元気出ないかな?」
「すいません・・・」

あたしよりも大きな溜め息を吐きながら、マネージャーは言う。

「まぁ、とにかく頑張って」
「はい・・・」
「じゃあまた明日」
「はい、お疲れ様でした・・・」
「おつかれ」

車の扉を力なく閉めた。
107アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:16:55 ID:0WMq9AG0
彼女はすでに部屋に居るだろうか
それともまだ来ていないだろうか

どうやって接したらいい?

久し振りの再会なのに・・・
エレベータに乗って上がれば彼女が、
あの日まで逢いたくてたまらなかった彼女が
居るかもしれないのに・・・

どこかで逢う事に恐怖を抱いてる自分が居て
思うように足が前に進まない。

あの日あんな事さえ無ければ
軽い足取りで部屋に向かって
彼女を思いきり抱きしめてたハズなのに・・・

全ては・・・“あの日”・・・
108アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 02:17:47 ID:0WMq9AG0
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
109名無しさん@秘密の花園:2007/05/09(水) 15:18:45 ID:FrteLmVF
GJです!!!
安室ちゃん頑張って!!勇気だして!!
はぁ…これからケンカが始まっちゃうんですかねぇ…悲しむBoAちゃんと安室ちゃん(ノ_<。)
110アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 16:11:23 ID:I/njvQrn
>>109
dです!えっとですね・・・あはは(;^_^

では投下!
111アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 16:12:16 ID:I/njvQrn
重い足取りのままドアノブに手を掛けた扉は、
あっさり手前に開く。

彼女が・・・来ている証拠。

肩で深呼吸をして、ゴクッと唾液を呑み込んだ。

「おかえりー!」
「ただいま・・・」

元気な彼女の声が、更にあたしを追い詰める。

「おつかれさま!疲れたでしょ?」
「うん・・・」

彼女のスニーカーを揃えて、リビングへ向かう。

「なんで無視するの!?」
「してないよ・・・」
「あ、ゴメン・・・聞こえなかったから」
「ううん・・・」

バックを床にドサッと置いた。
112アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 16:13:19 ID:I/njvQrn
「なんか、やっぱりこれに限るって」

久し振りに背中へ感じる彼女の温もり。
やりきれなくて、ギュッと瞼を閉じた。

「なんか今日すごい疲れてるよね?奈美恵さん」
「そんな事、無いよ・・・」
「BoAちゃんの事、ナメてます?」

肩に手を掛けて、クルッと回される。

「そんな・・・」
「大丈夫?」
「うん・・・」
「ねぇ、まだ仲直りのチュウしてないでしょ?」
「うん・・・」
「だからさ」

彼女の口唇が触れた。

罪悪感が込み上げてきて、あたしはすぐに顔を背ける。

勝手な思いで、あたしは彼女を・・・
思い切り拒んだ・・・
113アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 16:14:44 ID:I/njvQrn
「なに?私と仲直りしたくないです?」
「違うの・・・」

彼女は何も知らないのに・・・

「じゃあなんで?チュウしたくない?」
「そうじゃない・・・」

怪訝そうな表情を浮かべてるハズの彼女と

「じゃあなんで!?意味分からないってば!」
「ごめん・・・」

あたしの態度に不機嫌そうな口調の彼女に

「なんで謝ります?!」
「ごめんなさい・・・」

ただただ、申し訳なくて

「もうなに!?何なんですかっ!?」
「ごめん・・・な・・・さい・・・」

あたしはその場に泣き崩れた。
114アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/09(水) 16:21:51 ID:I/njvQrn
また夜中来ます。

ではでは〜!
115アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:37:51 ID:1on1OUa3
とりあえず、投下していきますね!
116アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:38:56 ID:1on1OUa3
彼女があたしの前に腰を下ろした音がして
先程とは違う落ち着いた口調で話し始めた。

「あのね、意味が分からないからちゃんと説明して下さい」
「・・・・・の・・・」
「ん?」
「あたし・・・」
「うん」
「ケンカしてる・・・間・・・」
「うん」

“あんたバカ?黙っておけばいいのにさ”
あたしの中の汚れた部分がそう嘲笑うのに

「BoAちゃん・・・以外の・・・」
「私以外の?」
「人・・・と・・・」
「うん」

まるで何かに取り憑かれたかの様に、
あたしの口唇は言う事を聞かなくて

「寝た・・・の・・・」

彼女に、全てをさらけ出した。
117アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:40:57 ID:1on1OUa3
「・・・・・・はぁ?!」

彼女の大声が、静かな部屋に響き渡った。

「寝たって、エッチしたって事でしょ?」
「ごめん・・・なさい・・・」
「ごめんなさいってさ・・・なに?」

謝れば済むなんて、思ってない・・・

「謝れば済むとでも思ってます?」
「ちが・・・」
「私が居ない間にそんな事してたんだ?」
「・・・・・・」
「奈美恵さん、私と違ってモテるし」
「・・・・・・」
「どうぞ他の人と付き合って下さい」
「待っ・・・」
「ってさ、そんな事言えると思ってるわけ?!」
「ごめ・・・ん・・・・・・」

とことん不器用な自分に、ことごとく腹が立つのに、
それさえもすぐに彼女への罪悪感で埋め尽くされる。

「ごめ・・・ん・・・なさ・・・い・・・」

ただ謝る事しか出来なかった・・・
118アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:43:23 ID:1on1OUa3
「あのさ」
「は・・・い・・・」
「私の事が嫌いですか?」
「違う・・・の・・・」
「じゃあ何?」
「飲みに行って・・・」
「酔った勢いで。って?」
「・・・・・・」
「なにそれ?フザけてます?」
「フザけて・・・」
「私さ、“酔った勢いで”だとか、そんなの大ッ嫌いなのね」
「う・・・ん・・・」
「男とか女とか、寝た相手の事なんか聞きたくもないし。おかしくなりそうだから」
「・・・・・・」
「でもさ、ちょっと顔上げてもらえます?」

ゆっくり顔を上げた。
119名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 01:44:20 ID:FLDjUaDd
はぁ…こっちが緊張してきました(><;)
どうか仲直りできますように…別れませんように(*>□<)
120アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:45:00 ID:1on1OUa3
彼女から受けた衝撃に、思わず手を付いた。
頬が熱くて、ジワリジワリと痛みに襲われる。

彼女は、静かに涙を流していた。

「これ、今の私の気持ちだから。叩いてゴメンね」
「謝ら・・・ないで・・・」

叩かれた方より、叩いた方がもっと痛いんだよ。
叩かれた痛みは一瞬で消えるけれど、
叩いた方はずっと痛みが残るんだから。
って・・・
そうやって教わって生きてきた。

唯一、一度だけ彼女に手をあげてしまった時はどうだったっけ?
そう言えばしばらくは、胸が痛んだっけ。そう言えばそうかな・・・

けど、あの時のあたしと今の彼女の気持ちとでは
比べものにならない程、彼女は傷付いている・・・
121アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:46:51 ID:1on1OUa3
「あのさ、奈美恵さん」
「は・・・い・・・」
「知ってる?」
「な・・・に・・・」
「信用を失うのは一瞬だけど、その失った信用を取り戻すのは凄く時間が掛かるって」

彼女がクスッと笑った。

「分かって・・・るよ・・・」
「何が?分かってないじゃんか!!!」
「・・・・・・」
「なんで私に話したの!?」
「分から・・・ない」
「はぁ?!奈美恵さんが言わなかったら私だってこんな思いしなくて済んだのにさ!」
「ごめ・・・ん・・・」
「またいつもみたいに仲良く過ごせたのにさ!」
「ごめん・・・な・・・さい・・・」
「なんで!?なんで・・・こんな事・・・言うの・・・」

あたしも彼女も、泣き崩れる事しか出来なかった・・・。
122アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:49:27 ID:1on1OUa3
少しだけ落ち着きを取り戻した彼女が、静かに立ち上がる。

「信用を取り戻すのにさ」
「・・・・・・」
「時間が掛かるだけならまだいいけど」
「・・・・・・」
「もう、取り戻せないかも知れない・・・」

泣き崩れたままのあたしの横を
彼女がスッと横切った。

「ゴメンね、奈美恵さん・・・」

バックを持ち上げた彼女が
扉を開けて出て行った。

“パタン・・・”

扉はいつもよりも・・・静かに閉じた気がした。
123アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:51:33 ID:1on1OUa3
彼女と付き合った1年半の想い出が
ボロボロと、はかなく崩れ落ちる。

こんな時なのに、自分の曲の歌詞が脳裏をかすめた。

“二人の日々はもうすぐ想い出”

“もうすぐ”じゃなくて、きっと・・・
“すでに”想い出・・・

愛してると言ってくれた口唇も
笑うとくっきり浮かぶえくぼも
笑うと目が無くなっちゃうのも
綺麗に整ったあの歯並びだって

体の割に大きな掌も
程よく筋肉が付いた
お腹もお尻も背中も

あたしより少しだけ大きい胸も
無邪気に抱きつく最高の笑顔も

たまにおかしい日本語のイントネーションとか
あたしの事になると、他の人に楯突いたりして
124アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:52:16 ID:1on1OUa3
わがままで生意気で怒りっぽくて、
しばしば手を焼く事もあったけど、
それでも彼女の全てで、あたしを愛してくれた。
数え切れないほど、愛してると言ってくれた。
数え切れないほど、愛し合った。

そんな彼女を・・・きっともう二度と
聞く事も、見る事も、触れる事も・・・出来ない。

完全に自業自得。
分かってるのに・・・

きっと彼女はあたしの元に二度と
戻ってきてくれないだろうなって

自分勝手なのかもしれないけど
そう考えたら涙が止まらなくて
大声を上げて泣く事しか出来なかった。

もう二度と・・・
温もりを分け合う事も、
お互いを分かち合う事も、
出来ない・・・

彼女と過ごした幸せな日々は、戻って来ない。
もう、二度と・・・

全てが・・・終わった・・・
125アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 01:55:07 ID:1on1OUa3
>>119
ども!どうなる事やら・・・まだまだ続きますorz

それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
126名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 02:07:02 ID:Dq2Dgkoa
125お疲れ様デス!熱くなってきましたね!汗 こういう時言うのが優しさか言わないのがいいのかわかりません..安室タン色んな意味でボロボロだったし楽になりたかったのかなぁ BoAタン凹むよな..とにかくNobodyになりませんように!
127名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 02:15:07 ID:sZmMduP4
アール子さんの書く奈美恵さんが大好きです!
アール子さんGJ
...(T^T)
128アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 16:38:34 ID:3OMem4lX
>>126
ども!そうですねぇ・・・安室タン、ボロボロです(ノД`)

>>127
dです!有り難いお言葉、感謝です!

ちなみにですね、安室タン邸から出て行った直後BoAタンは自宅に戻り、
その時のBoAタンが第47話でございます(65〜69ですね)。

では、投下!
129アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 16:39:59 ID:3OMem4lX
あれから彼女からの連絡はパッタリと無くなった。
もちろん、あたしから連絡出来るはずも無くて・・・

あれからあたしは・・・

ほとんどテレビを見なくなった。
街に出れば音楽が掛かっている場所を
ただ足早に通り過ぎるようになった。
コンビニに行っても雑誌の所は避けて、
もちろん、本屋に行く様な事も避けた。

彼女の存在を、思い出したくなかったから。
彼女を、忘れなければいけないと思ったから・・・
130アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 16:41:57 ID:3OMem4lX
だけど、そう簡単にいくハズが無くて、自宅へ戻れば、
彼女とお揃いの歯ブラシや、彼女が置いていった衣類、
その他の沢山の物が視界に入り込んできて、否応にも、
彼女が少し前まで、あたしの家に半同棲状態だった事、
あたしと彼女が一緒に過ごした日々を・・・
想い出さざるを得なくて・・・

だから・・・忘れる為には捨てればいいと思った。
歯ブラシを手に持って、ゴミ箱の上にかざした。

自分の家じゃ歯磨き粉を吐き出す事もしない彼女。

寝起き一番で、あたしにギュッと抱き付いてきて
おはようのキスをして、それからイスに腰掛けて、
牛乳を一気飲みした後に、この歯ブラシで磨いて。
止めればいいのにって何回言っても聞かなくて・・・
だけど・・・そんな彼女も・・・可愛くて・・・
131アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 16:43:54 ID:3OMem4lX
出来なかった・・・。
歯ブラシを持ったまま、その場に泣き崩れた。

彼女と過ごした日々は、あまりにもあたしの中に根付いていて、
彼女との想い出を、物を捨てる事で消し去るなんて到底無理で、
前段階の物を捨てる事ですら・・・出来なかった・・・

歯ブラシだけじゃない。
彼女が残していった物や痕跡を見ては
楽しかった日々の記憶を思い出して・・・

携帯の番号もアドレスも、ボタン一つで消せる話なのに、
それでもいつか掛かってきた時の為にって、
最後の最後まで望みを捨て切れないで、
どこかに期待している自分すら居て・・・

あれからあたしは・・・
数え切れない程、涙で枕を濡らした。
132アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/10(木) 16:44:31 ID:3OMem4lX
また夜中きます。

ではでは〜!
133名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 21:23:06 ID:JD6S0dYy
GJです!!
でも切なすぎて心苦しい(ノД`)
幸せにしたって下さいアール子さん!!!
134名無しさん@秘密の花園:2007/05/10(木) 23:29:20 ID:sZmMduP4
今号ウーフィンガールこのまえのイベの記事&写真
AIと奈美恵が仲良し〜な萌トーク炸裂!!
前回の記事も奈美恵はAIを褒めまくり
なんか2年以内にSUITE CHICやるってヤタッ♪
来月はnewアルだし♪
あとはTVにゴールデンで出演切にキボン(´;ω;`)ノ
BoA子はコンスタントに露出してるのね..
さっきのうたばん可愛かった〜
135アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:27:33 ID:sKgDna95
>>133
dです!いやぁ・・・申し訳ない(ノД`)

>>134
うたばん見逃しorz
とは言っても私、基本的にその時間帯家にいないもので(;^_^
安室タンも今年は勢いが違いますからね、もっと出て欲しいでつね!
それにしても安室タンとAIタンはホント仲がよろしいようで♪

そんなわけで渦中のAIタン、登場でございw

では、投下!
136アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:29:46 ID:sKgDna95
「お疲れさまでした!」
「お疲れさまです・・・」

早々と荷物をまとめて打ち合わせ室を出る。

「待てコラっ!」
「わっ、ちょっと何・・・?」

後ろからお尻をはたかれて振り返る。
こんな事をあたしにするのは一人しかいない。

「ヤッホー!今日もいいケツをありがとう♪」

両手を合わせて拝むポーズをする彼女に、
あたしは全く吹き出す事もせず口を開く。

「なに?AIちゃん・・・」
「いつもんとこ」
「さっきまで一緒だったからもういいよ・・・」

早く一人になりたくて、そんな事を言う。

「行くしかないべ!」
「いいって!」
「いいから行くよ!」
「待って・・・ちょっとAIちゃん・・・」
「問答無用。着いてきなさい」
「待ってって・・・」

強引に手を引かれて、あたしはスタジオを後にした。
137アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:33:53 ID:sKgDna95
いつもの店で、いつもの店員に注文をした。

「あと、ウーロン茶を・・・」
「お酒は?いいの?」
「いらない・・・」
「ふーん」

とてもじゃないけれど、飲む気になんかなれない。

「さて、話してもらいましょうか。ケンカ中でしょ?ん?」
「そうだけど・・・無理・・・」
「また即答かよ!」
「今回だけは、ホントに無理だから・・・」

あたしと彼女のキューピッドでもある、この子。
けれど、第三者である彼女に・・・
今回の事はさすがに話す気にはなれない。

「へぇ〜、“今回だけは”ってね」
「なに・・・?」
「奈美姉ってさ、ホント不器用よね」
「なにが・・・?」
「あたしにそんなに話したくないって思ってるんだったら、もっと言葉選べばいいのに」
「・・・え?」
「“だけは”なんて言い方、ものすごい重要な事です。だから話したくありません。
 そうやって言っちゃってる様なもんでしょうが」

彼女に誤魔化しは・・・通用しない。
138アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:37:13 ID:sKgDna95
過去の経験から分かっているハズなのに・・・・

「だけど、さすがにさ・・・」
「あたしは力になれないと思う。って?」
「うん・・・」
「まぁそうかもね」
「だったらいいでしょ・・・話さなくたって・・・」
「でも、聞いてみなきゃ分からないんですけど」
「だって・・・」

それでも・・・
往生際の悪い自分がいる。

「あたしに話したところで、これは二人の問題だから。って?」
「そうだよ、悪い!?」
「じゃあ勝手にすれば?そうやっていつまでもウジウジ一人で悩んでれば?」
「・・・え?」

これまで見た事の無い彼女のキツい言い方に、戸惑った。
139アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:44:28 ID:sKgDna95
彼女が大きく溜め息をついた。

「あのさ、今まで奈美姉とBoAちゃんの事見てきて、二人から相談も受けて、
 その上で言ってんのにさ。分かってる?自分が今どんな顔してるかって。
 言っとくけど、過去の大ゲンカの時どころじゃないよ?」

彼女はあたしを捲し立てるように黙々と話し続ける。

「今日会った時から思ってたけど、明らかに様子おかしいんだもん。
 打ち合わせの時だってどうでもいい簡単な質問何回も繰り返したり、
 名前呼ばれたって気付かないで、何回目かにようやく気付いて慌てて
 顔上げたかと思えば、今呼ばれたのあたし?みたいなキョトンとした顔して」

あたしは彼女の話を、俯きながら黙って聞く。

「打ち合わせの間中、ずっとそんな状態。自分の番が終わったら溜め息なんか
 吐いてみたりしてさ。完全に“心ここにあらず”もいいところだって。
 あたしだけじゃないよ?ジブ兄とかミチ姉だって、奈美姉の態度見て
 苦笑いして顔見合わせてさ。そんな状態だって気付いてた?気付く訳ないよね。
 奈美姉ほとんど下向いたままだったんだから」

黙って聞く事しか出来なかった・・・

彼女の口から出る言葉は、
あたしにとって、
全て、図星だったから・・・
140アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:48:44 ID:sKgDna95
「たまに笑ったかと思えば、口元少し緩める程度で目元なんかちっとも笑ってない。
笑い声だって蚊が跳ぶ音みたいな細い声でさ、あんなの愛想笑いとすら言えないよ。
口元緩めたところで、なんかすっごいニヒルな感じでさ、あまりにも痛々し過ぎて」

だけど・・・

「BoAちゃんと居る時の奈美姉はあんなに良い笑顔見せるのに、なにあれ?
ポッカリ穴が空いたとか、そんなの遙かに越えちゃってんじゃん。
感情が丸ごと抜け落ちちゃったみたいな感じでさ」

もう・・・

「感情無いマネキンみたいな表情して、笑顔なんか完全に凍りついてるし」
「・・・・・・よ・・・」
「人って目で分かるとか言うけどさ、奈美姉なんてめちゃくちゃ分かり易すぎ」
「・・・う・・・て・・・」
「今の奈美姉の目、死んだ魚と一緒だよ」
「やめてよ!もう・・・やめ・・・て・・・」

限界だった・・・
141アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:53:04 ID:sKgDna95
「AIちゃんに・・・あたしの何が・・・分かるの・・・」

テーブルに、自分の大粒の涙が次々とこぼれ落ちる。

「分かる訳ないじゃん。何にも聞いてないんだから」
「だったら・・・なんでそんな・・・」
「奈美姉の事が心配だからでしょうが!!!」

彼女の怒鳴り声を、
初めて聞いた・・・

あまりの事に、体が大きくビクッとした。

「この世界に入る前からずっと奈美姉のファンでさ、SUITE CHICで奈美姉と組むって
言われた時、もうめちゃくちゃ嬉しくて。初共演の前日なんか遠足前日の子供じゃ
ないけど、もうホントそれ位興奮してほとんど寝れなかった。それ位嬉しかった。
奈美姉の事TVで見てる時から、あぁ・・・この人おっとりしてんだろうなぁとか
優しいんだろうなとか思ってて、実際近くで仕事したらホント想像通りの人で。
あたしがTV局で迷ってる時も、こっちだよって教えてくれて。あの時も凄い感動した。
この人と仕事出来て良かったって、ホント、心からそう思えた。あたしにとって、
優しくて笑顔が似合う、ひまわりみたいな存在でさ。奈美姉の事、尊敬してるし、
大好きなんだよ。だから奈美姉がツライ顔してるのは、見たくない」
 
彼女のあたしに対する思いも、初めて聞いた・・・
142アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 02:56:15 ID:sKgDna95
「それにBoAちゃんはBoAちゃんで、生意気で冗談通じない時も多くて
クソ真面目なとこもあるけど、なんか憎めないしBoAちゃんの事も好きだよ、あたし。
だからやっぱり二人には幸せであって欲しい」

涙が、止まらなかった・・・

「あのね・・・あたし・・・」

自分の事、彼女の事。
どれだけの期間を置いてるのか。

ケンカの事や、
それからあの日の・・・あの出来事・・・・・・

こうなってしまった原因を、
嗚咽を繰り返しながら、必死に
ありのまま、彼女に全て話した。
143アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 03:01:37 ID:sKgDna95
139、括弧部分と冒頭を揃えたいが為にスペース入れてみたものの・・・
変に曲がって見えますね(実際微妙にズレてますが)・・・もろ逆効果、スマソ・・・orz
なので140から普通に戻してみたりして。

とゆうことで今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
144名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 07:26:13 ID:sA9OPWCD
お疲れ様ですアル子サン 愛チャンて上村カトリーヌ愛だった気が..ミドルネームらしいけど恐らく自分でつけたっぽい?? AIチャン真剣に話てるのに少し笑ってしまいました 奈美姉への思い長い!!BoAチャン..短かっ!
145名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 11:27:59 ID:qw932+W1
いいですね〜(´∀`)ノ
アール子さんGJ!!
奈美恵さんの苦悩が痛いくらいに伝わりますた
リアルでは『AIちゃん』『アムロッティ』って呼び合ってんだょね(笑)
あ〜3人で対談とか番組企画してほし
146アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 17:14:52 ID:5vt+Bf0i
>>144
ども!確かAIタンの本名は「植村 愛 カリーナ」だった気が・・・(;^_^
安室タンへの思いは何かで見たんですよね、好きだった!的な。
BoAタンへの思いが短いのは、まぁBoAタンは一緒に居ないので(;^_^

>>145
あざーっす!リアル情報、かなり前なんですが、
「奈美姉(「姉さん」の方だったかも)・もしくは安室っちとか。まぁ他にも」
的なそんな情報をどこかで見かけまして。
SSで、特に今回みたいな状態で「安室っち」はねぇだろwと思ったので比較的
AIタン御登場の時は「奈美姉」を定着させてるのですが、たまに呼び名を変えてるのは
元ネタが原因だったりしまつ。
現在は「安室っち」が進化して「アムロッティ」になったんですかねw
しかし、3人の番組もし出来たら・・・スゴス!

では投下!
147アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 17:17:52 ID:5vt+Bf0i
「ふーん、話は分かりました。でも先に」

彼女が移動して頭を下げた。

「さっきは言い過ぎました、ごめんなさい!」
「いいって、そんなの・・・」
「よし、じゃあこれでもう無しね!」

きっと彼女は、車に乗ったら3秒で寝れるタイプ・・・

「さて」

彼女がコホンと咳払いをした。
148アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 17:19:58 ID:5vt+Bf0i
「話を本題へ戻すけれども」
「うん・・・」
「お酒飲まなかったのも、それが原因って訳ですか」
「まぁ・・・」
「ふーん。でもさ、BoAちゃんの性格じゃ確実にキレてだろうね」
「うん・・・」
「けど奈美姉のした事は“浮気”じゃないじゃん」
「そう・・・だけど・・・」
「BoAちゃんがそれに気付いてくれるかどうかだよね」

それは・・・

「無理でしょ・・・」
「確かにBoAちゃん側からすれば、難しいかもだけどさ」
「やっぱり・・・」
「いやいや、そうじゃなくて。変に落ち着いてるとこあるじゃん?あの子って」
「うん・・・」
「掛けてみれば?BoAちゃんに」
「何を・・・?」
「BoAちゃんが奈美姉を思う気持ちと、気付いてくれる事に」
149アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 17:21:09 ID:5vt+Bf0i
「でも・・・」
「じゃあ自分で言うの?BoAちゃんに」
「それは・・・」
「立場的に言えないし・・・とか思ってるんでしょ?」
「う・・・ん・・・」
「奈美姉の気持ちもBoAちゃんの気持ちも、どっちも分かるけどさ」
「うん・・・」
「今は待つのが一番効果的だと思う」
「そうなの・・・かな・・・」
「そうそう。たまには充電期間も必要!ってね。ほれ!」

彼女が放り投げたハンドタオルを慌てて受け取る。

「奈美姉に涙は似合わないよ。って、泣かせたのあたしだけど。
あたしも罪な女で困っちゃうなぁ〜、アハハハハ!」

彼女の豪快な笑い方にちょっとだけ吹き出した。

「今の笑顔よりもっと良い笑顔、見れるの期待してるから」
「うん、ありがとう・・・」

彼女のハンドタオルで、涙をそっと拭った。
150アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 17:22:47 ID:5vt+Bf0i
ついでに、鼻水もかんだ。

「ちょー!何してんの!」
「だってティッシュ持ってないんだもん・・・」
「だからってさ、今のは無くない?!」
「そんなに大事だったの・・・?」
「違うけど」
「大好きなあたしの鼻水付き。はい」

彼女にハンドタオルを差し出す。

「いらないよ、もう」
「貴重だよ?はい!」
「いや、いくら奈美姉のでもこれはいらない。いいって!いらない!」

慌てながら顔の前で腕を交差させる彼女がおかしくて、思い切り吹き出した。

「アハハハ!」
「奈美姉って意外と単純なのね」
「ん?なにが?」
「さっきよりも良い笑顔、もう見れた」
「そーゆー事じゃ無いでしょ?」

彼女がニコッと笑って言う。

「そうそう、その調子!明るい未来はもうすぐそこまで来てる。ってね!」
「なの・・・かな・・・」
「そうなの!九州汝をナメたらいかんとよ!?」
「うん・・・だね。そうだよね!分かりました!」

彼女と二人、笑い合った。
151アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/11(金) 17:23:35 ID:5vt+Bf0i
また夜中来ます。

ではでは〜!
152アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 03:11:27 ID:DKpSaoOr
とりあえず投下していきますね!
153アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 03:12:34 ID:DKpSaoOr
彼女があたしの元を去って、どれ位の日数が過ぎただろう。
気がつけば、全国ツアーが目前に控えていた。

どれ位の日数かなんて、ホントは分かってる。
期間にすれば大して長くないのかも知れない。
だけど、隣に彼女の居ない事が自分にとって
どれだけ苦痛なのか・・・
どれだけ大きい事か・・・

彼女の居ないこの期間が、1年位にも思えた。

彼女の存在の大きさを
嫌って程、これでもかって程、
何度も何度も思い知らされた。
154アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 03:13:29 ID:DKpSaoOr
彼女からは相変わらず連絡がないまま。
果たして彼女・・・AIちゃんの言った事は正しかったのだろうか?

確かに彼女の勘が今までハズれた事はないし、
素晴らしいのは分かっているけれど・・・

さすがに今回ばかりは、自分自身の勘を信じざるを得なかった。

“彼女は、戻ってこない・・・”

別れの言葉をハッキリ聞かされたわけではないけれど、
あたしには、彼女を忘れなければならない道しかない。
そう思う意外に無かった。それ以外、思えなかった。

だから、ただ必死に仕事に打ち込んだ。
それだけが、唯一の逃げ場だったから。

一人で過ごす夜がまた一日、増えた・・・
155アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 03:14:47 ID:DKpSaoOr
休憩時間にスタジオを抜け出して外へ出る。
ジリジリ照りつける太陽が眩しい。

ただでさえ汗をかいているのに、
ジメジメした外気が余計に汗を滲み出させる。

額の汗をタオルで拭って、残りのミネラルウォーターを飲み干した。
セミの声が何だか耳障りでたまらない。

彼女が嫌いな夏。
全然そんな風に見えなかったあたしは彼女に聞いた。
彼女は無邪気に笑って答えた。

“奈美恵さんと一緒だから”

BoAちゃん・・・
2回目の夏は、一緒に過ごせなかったね・・・

忘れなきゃいけないと思ってるハズなのに、
こうしてすぐに彼女の存在を思い浮かべてる自分が
惨めで、情けなくて・・・
156アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 03:15:56 ID:DKpSaoOr
だけど・・・あたしは・・・
今でも・・・彼女の事が・・・

“違うでしょ!?”
自分で自分に言い聞かせる為に、頬をパシッと叩いた。

ううん、ホントは分かってる。
彼女の事を、今でも愛しているのに
無理矢理自分で自分に言い聞かせて
仕事にすがりつく様に逃げ場にして、
空元気で、今は何とか乗り切ってる。

結局はどうやったって、彼女との想い出に・・・すがりついてる。

だけど、あたしがいくら彼女を愛してるところで
彼女があたしを許してくれるハズなんかない訳で

こんな結果を生んでしまったのは誰でもない、自分自身。
だから・・・忘れるしか道は無いんだって・・・
それだって分かってる。分かってるのに・・・

全部分かってる・・・ハズなのに・・・
157アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 03:17:59 ID:DKpSaoOr
サブPCのネット回線が逝かれて、ただいまメインPCより投下しておりますが
土日はサブPCから投下しておりましてですね・・・いやぁ〜まいっちんぐ!

それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
158名無しさん@秘密の花園:2007/05/12(土) 03:21:52 ID:yffLn/Kl
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

今日はもう終わり〜?????
わっくわくのてっかてか
159名無しさん@秘密の花園:2007/05/12(土) 08:05:45 ID:Wv6pjkBU
157 この気持ち切ねぇ!!!きっと!コンサート会場で2人会えそう..!アール子さんやっと我が家にパソコンという家族が!弥生人→現代人になりました これからはパソコンで小説ガン見!でも携帯の方が読む時ドキドキします
160アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:03:42 ID:+JWNdO55
>>158
すぐにPC電源落としちゃいまして(;^_^

>>159
おー!おめでとうございます!
うふふ!

サブPC復活!いやー、良かった×2!
夕方来れないので投下していきます。

では投下!
161アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:05:28 ID:+JWNdO55
“ミンっ!”

「痛っ!」

どこかともなく飛んできたセミが、
あたしの頬をかすめていった。
頬を抑えながらその後を視線で追う。

すぐに旋回したきたセミは、
再びあたしを目がけて飛んでくる。

“ミンっ!”

手で振り払ってもしつこい程にあたしの傍へ寄ってくる。
汗がセミを寄せ付けるなんて話を聞いた事もなければ、
あたしがセミの大好きな匂いを発してるとも思えない。

“ミンっ!”

「“ミンっ!”じゃねぇよ!」

あまりのしつこさに、思わず暴言が出た。
ジタバタと手を振り回しても、なかなか離れない。
あたしはセミに嘲笑われているのだろうか?
162アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:06:50 ID:+JWNdO55
「アハハハハ!」

後ろから大きな笑い声が聞こえた。
セミは焦ったように飛んで行く。
なにあれ?

「今の見てましたよね?」
「うん、面白かったよ」

そう言うとマネージャーは、また吹き出した。

「そうそう」

何かを思い出したようにマネージャーが手を合わせる。

「嫌な事、聞いて申し訳ないんだけど」
「はい」
「あのさ、あれから・・・BoAちゃんから連絡あった?」
「えっと・・・」

戸惑いを、隠せなかった・・・
163アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:08:09 ID:+JWNdO55
「無いよね?その様子じゃ」
「はい・・・」
「前よりも回復はしてるけど、それでもまだ塞ぎ込んでるから」
「すいません・・・」
「謝るのはこっちの方だって。ゴメンね、悪い事聞いちゃって」
「いえ、いいんです・・・」
「じゃあ、もうすぐ始まるから」
「はい・・・」

そう言うとマネジャーはスタジオに向かって歩き始める。

「ねぇ」

振り返ると、背中を向けているはずのマネージャーが
あたしの方へゆっくりと戻ってきた。

「言おうかどうかずっと悩んでたんだけど」
「はい」
「それに、余計なお世話だったら悪いんだけど」
「あの・・・」
「昨日、BoAちゃん見たんだよね」
「・・・え?」

血が一点に集中する。
体の表面は熱くてたまらないのに、体がブルッと震える。

ソワソワして落ち着かなくて、なんだかおかしい・・・
164アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:09:11 ID:+JWNdO55
「何時頃ですか・・・?」
「家に送った後」
「あたしを、ですか?」
「うん。比較的、家近いでしょ?だから見てもおかしくないんだけどさ」
「え、あ・・・まぁそうですよね・・・」
「多分、方角的には自分の家に戻ろうとしてたと思うんだけど」
「はい・・・」
「どうしようって感じで、一旦引き返そうとしてみたりしてさ」
「えっと・・・」
「どうした?大丈夫?」
「あ、はい・・・」
「で、結局また元来た方へ歩いて行ったんだけど、なんてゆうかさ、その・・・」
「はい・・・」
「TVで見ても元気ないしさ」
「・・・え?」

彼女を見る事すら避けてたあたしには
当然、そんな事が分かるハズもなくて

「知らない?見てないんだ?」
「まぁ・・・」
「とりあえず・・・かなり塞ぎ込んでるよ、彼女」
「・・・え?」
「多分、多分だけど・・・」
165アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:10:48 ID:+JWNdO55
一呼吸ついた後、マネージャーがあたしに言った。

「またやり直したいんじゃないかな・・・」
「・・・やり直したい?あたしと?ですよね?」
「他に誰が居んの?」

マネージャーとAIちゃん。
勘の鋭さでは群を抜いてるこの二人に指摘されたところで
あたしの考えは変わらなかった。
変え・・・られなかった・・・

「それは、違うと思います・・・」
「そうかな?」
「はい・・・」
「まだ好きなんでしょ?BoAちゃんの事」
「はい・・・けど、あたしが好きだからって、彼女は・・・あたしの事を・・・」
「違うのはそっちだと思うけどなぁ」

腕組みをして首を傾げながら言う。

「まぁでも、そう思うならそれでいいよ」
「すいません・・・」
「こっちの予想がハズれてるかも知れない訳だし」
「いえ・・・」
「だから、素直になってみれば?って言おうと思ったけど、予想が外れてたらマズイし」
「はぁ・・・」
「結局は余計なお世話で終わっちゃったね、ゴメン」
「いえ・・・」
「じゃあもう始まるからね!」
「はい・・・」

そう言うとマネージャーはあたしより一足先に、スタジオへ戻っていった。
166アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:12:24 ID:+JWNdO55
彼女があたしの事を今でも想ってくれてる?

無いよ・・・
そんな事あるハズ無いんだから・・・

彼女はあの日からあたしの事なんかさっさと切り捨てて、
すでに新しい恋でもにしてるよ、きっと・・・

バカ・・・みたい・・・

何だかおかしくなって吹き出した。

「さて・・・」

複雑な心境のまま、リハーサルへ戻る。

全国ツアーが始まるまで、あと1週間。



                            〜終わり〜
                           (第50話へ続く)
167アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/12(土) 15:13:33 ID:+JWNdO55
次回第49話へなります。
また夜中来ます。

ではでは〜!
168名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 01:24:56 ID:8ExNjBJq
GJです!
安室チャン!!!きっとBoAチャンは戻りたいんだよー!!気づいて(ノ_<。)
そーいえば,BoAチャンのアルバムのSTILLって曲でしたっけ!?この状況のBoAチャンの気持ちにピッタリな気がしてたまりません。。。
169アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:31:08 ID:7RgcqHgv
>>168
dです!なんですと!?その曲、聞いてみます♪

ウーフィンガール見ますた。めちゃくちゃ抱き合ってましたねw

では投下!

170アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:32:01 ID:7RgcqHgv
新曲を歌うたび、胸が締め付けられた。

軽快なリズムとダンスとは逆に
私の気持ちは沈んでいくばかり。

誰にでも ボタン一つ掛け違えて 
すれ違う日があるね

信じてたのに・・・
素直になれないまま 
離れていく背中に 
声をなくしたり

歌えば歌う程、辛くてたまらなかった・・・

仲良く撮った写真。
お揃いの歯ブラシや
奈美恵さんが残していった物。

あの時の、あの記憶。
二人で創った、私達だけの・・・想い出。

奈美恵さんとの想い出に浸って、何度も涙を流した。
171アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:33:33 ID:7RgcqHgv
スタジオでの収録を終えて、
出口への廊下を俯きながら歩く。

「BoA!」

走ってくる足音と自分を呼ぶ声に、顔を上げて振り返る。

「あ・・・亜弥ちゃん・・・」
「ハァハァ・・・ちょっと!」
「なに・・・?」
「もう終わりでしょ?今日。ちょっと付き合いなって!」
「そうだけど・・・いいよ・・・帰るから・・・」
「あのさ、あたしだってダテにBoAの友達やってる訳じゃないんだよ?」
「え・・・なに?」
「いいから付き合いなさい!」
「え?ちょっと亜弥ちゃん・・・」

半ば強引に彼女に手を引かれて、
私はその場を後にした。
172アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:34:29 ID:7RgcqHgv
タクシーに乗り込む。

「どこ行くの・・・?」
「あたしん家。こっから近いから。すいません、○○までお願いします」
「いや、でも・・・」
「いいから!」
「分かった・・・」

私は、彼女の意見に従う事にした。

「いいよね、BoAの新曲」

彼女は一体何がしたいのだろう?
いきなり全く関係のなさそうな話を始めて。
訳が分からない・・・

「え?あ、うん・・・ありがとう・・・」
「そう言えばこないだね・・・」

タクシーの中で、そんな取り留めのない話ばかりした。
173アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:36:21 ID:7RgcqHgv
「ほら、着いたよ!」
「うん・・・」

促される様に、彼女の自宅に上がる。

「その辺に適当に座っといて」
「うん・・・」

カーペットの上に正座した。

久しぶり来る、奈美恵さんち以外の誰かの家。
香りも家具の配置も部屋の雰囲気も全く違う。
ここは、奈美恵さんの家ではない・・・

キッチンから彼女が話し掛ける。

「さっきゴメンね!」
「・・・ん?」
「いや、タクシーの中じゃ話しにくいでしょ?」
「あ、うん・・・」

核心を聞くのはマズイと、彼女なりに気を遣ってくれたらしい。
174アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:37:57 ID:7RgcqHgv
「飲み物何がいい?」
「なんでもいいよ・・・」
「えっと、じゃあ・・・」
「・・・ある?」
「え?なに?」
「牛・・・乳・・・」

あれは・・・いつの事だっけ・・・

奈美恵さんの家に最後に泊まった日から
全く口にしていなかった牛乳を

「牛乳?あるよ。BoA牛乳好きなの?」
「・・・・・・う・・・」
「ん?なに?」
「あ、いや・・・なんとなく飲みたくて・・・」
「へぇ〜。まあいいや」

無意識に求めてる自分が居た。
175アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 02:38:43 ID:7RgcqHgv
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
176名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 03:15:25 ID:8ExNjBJq
GJです!!
牛乳…思い出の牛乳…(ノ_<。)
STILLは,一番新しいアルバムのC曲目ですよ!!!悲しいくて切ない曲です。。
177名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 09:34:23 ID:YPdyXCj2
さよらなは私からは言わない だってそんな急に
想い出にできるわけないでしょ いまも愛してる
ですよね。泣けます(T_T)
178名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 11:14:05 ID:iKHcJ4DY
179アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 15:53:48 ID:1+2y2XS6
>>176
dです!聞いてきましたよ♪

>>177
作詞、Satomiなんですね。ホント色んなとこに提供してますね、彼女。
デビューの時から密かに注目してるんですけどねぇ・・・

>>178
サポート、dです!

では投下!
180アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 15:59:39 ID:1+2y2XS6
彼女が、私と彼女の分の飲み物を持って隣に座った。

「はい、どうぞ」
「ありがと・・・」
「ホントに牛乳で良かったの?」
「“で”じゃなくてね・・・」
「ん?」
「牛乳“が”良かったの・・・」
「なんとなく飲みたかっただけなのに?」
「え?あ、いや・・・その・・・」
「まぁいいけど」
「うん・・・」
「で、うちに来てもらった理由分かると思うけど」
「うん・・・」

彼女が私に何を聞きたいのか、それ位は検討が付く。

「なんかあったでしょ」
「アハハ・・・」

適当に笑ってみた。
181アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 16:02:00 ID:1+2y2XS6
牛乳の入ったカップをクルリと見回す。

「ん?どうした?」
「なにこの変な入れ物・・・」
「可愛いから!」

違う・・・
奈美恵さんが私専用にしてくれてるコップは
こんな形じゃない・・・

「マグカップに入れる物なの?牛乳って・・・」
「え?入れるでしょ?普通に」
「いや、普通は透明のグラスにさ・・・」
「えー?そんな事無いでしょ?」
「アハハ、そう・・・だよね・・・」

奈美恵さんからコップを受け取った私は、
冷気で白くなったコップを見て、美味しそう!なんて思う。
これじゃ、それが分からない・・・

「どうしたの?」
「ううん、別に・・・」
182アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 16:03:56 ID:1+2y2XS6
彼女が入れてくれた牛乳を一口飲んだ。

「これさ・・・」
「ん?」
「どこの・・・?」

違う・・・これじゃない・・・

「え?メーカー?」
「メーカーでもなんでもいいんだけど・・・」
「分かんないなぁ」

違う・・・
喉越しも、舌に残る後味も
何もかもが違う・・・

「マズい?」
「ううん・・・」

奈美恵さんが私の為に常備しておいてくれてる牛乳は、
奈美恵さんが朝一番で、私の為に入れてくれる牛乳は、
これじゃない・・・

こんな・・・味じゃない・・・

「見てこようか?」
「そう・・・じゃ・・・なくて・・・」
「なに?・・・え?ちょっと、どうした?!」
「違う・・・の・・・」

涙がボロボロ溢れてきた。
183アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 16:06:10 ID:1+2y2XS6
「えー?ちょっと待って?!あたし泣かせるような事してないよね?!」
「亜弥ちゃん・・・の・・・せいじゃ・・・ないから・・・」
「でもさ・・・」
「いいの・・・違う・・・から・・・」

彼女の腕が、優しく私を包んだ。

奈美恵さんとは違う香り。
奈美恵さんとは違う温もり。
奈美恵さんとは違う抱き締め方。

全てが奈美恵さんと違う彼女に抱き締められて、
余計に涙が止まらなくなる。

彼女に奈美恵さんを求めている訳じゃない。

私が求めてるのは、
きっと・・・
恐らく・・・
奈美恵さん自身だから・・・

ううん・・・“きっと”でも“恐らく”でもない・・・

だから、余計に辛かった・・・
184アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 16:07:13 ID:1+2y2XS6
「あのね、BoA。すごくツライ事があったんだろうなって、分かってるよ」
「う・・・ん・・・」
「ダテにBoAの友達でいる訳じゃないし」
「うん・・・」
「あたしじゃどうする事も出来ないかも知れない」
「ん・・・」
「でも、吐き出す事で少しは楽になると思う」
「うん・・・」
「それから」

背中をさすってくれる彼女の手は、とても優しい。

「泣きたい時は、思い切り泣けばいいから」
「う・・・ん・・・」

私は彼女の腕の中で思い切り泣きながら、全てを話した。
185アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/13(日) 16:07:43 ID:1+2y2XS6
また夜中来ます。

ではでは〜!
186名無しさん@秘密の花園:2007/05/13(日) 16:13:12 ID:1o205sY5
>>185BoAたんBoAたん!!なんて可哀想な...!BoAたん!ほら安室たん!あ〜どこいった奈美恵さん!奈美恵...オーマイがっ!!早く2人が会えます様に!
187名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 00:41:00 ID:WdIAunTr
BoAたん・・・
188アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 01:50:46 ID:tNrQwYP/
>>186
安室タン、何処に?って感じですよねw

>>187
あはは・・・(;^_^

では投下!
189アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 01:51:46 ID:tNrQwYP/
「ちょっと来て」

彼女に腕を引かれてトボトボ着いて行く。

「はい」
「・・・え?」
「吐き出したついでに、メイクも落としちゃいなよ」
「あの・・・」
「顔、酷いし。それで帰るの?」
「いや・・・」
「でしょ?」
「うん・・・」

彼女から受け取ったメイク落としで化粧を落とす。

「終わったら来てね」
「うん・・・」

背中越しに返事をした。
190アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 01:52:42 ID:tNrQwYP/
「少しはさっぱりしたでしょ?」
「うん・・・ありがと・・・」

メイクを落とし終えた私は、再び彼女の隣に腰を下ろす。

「さてと。あのね」
「うん・・・」
「BoAは安室さんの事どう思ってるの?」
「どうって・・・」
「許せないって思ってる?」
「分からない・・・」
「ふーん」
「な・・・に?」
「BoAと安室さんがどんな恋愛してきたのかは知らないけどさ」
「うん・・・」
「さっき牛乳飲んで泣き出したのは何で?」
「え・・・」
「メーカーがどうとか聞いたのは何で?」
「あの・・・」
「あたしが抱きしめたら明らかに泣き声大きくなったよね?」
「それは・・・」
「分かってるよ」
「えっと・・・」
「それってさ」
「うん・・・」
「違和感、感じたからじゃないの?」

何も言い返せなかった。
191アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 01:59:00 ID:tNrQwYP/
止まっていたハズの涙が、また溢れ出す。

「BoAの中に安室さんを許せない気持ちがあるのは仕方ないと思う。
それにあたしはさ、マネージャーさんとかAIさんみたいに二人の事を
ずっと見守ってきた訳じゃないから“絶対にこうだ!”なんて偉そうな事
言えないけど」
「うん・・・」
「安室さんを許せない気持ちよりも、想う気持ちの方が遙かに大きいんじゃないの?」
「あの・・・」
「ホントは自分でも分かってるんじゃないの?」
「それは・・・」
「ってゆうか偉そうに言わして貰う。あたしだってそれなりに恋愛してきてるんだから」
「な・・・に・・・」
「素直になんなよ!」

彼女の声が、大きくなった。
その声に私は思わず肩をビクッとさせた。

ここまで強い口調の彼女を見るのは初めてだった。
192アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 02:01:26 ID:tNrQwYP/
「BoAからすれば余計なお世話かもしれないけどさ、見てらんないよ。今のBoA」
「あの・・・」
「安室さんと今の状態になってから、ちょうど時期が合ってるし」
「それは・・・」
「この間会った時はあんなに活き活きしてたのにさ、今のBoA、ハッキリ言って
無理してる様にしか見えない。全っ然良くないよ。疲れてて覇気が無くてさ。
TVで見てたって分かってたよ、様子おかしいの」
「えっと・・・」
「1年半だっけ?それをこんな短期間で忘れられるの?」
「忘れるなんて・・・」
「好きなら好きって、素直に気持ちぶつければ?」
「だけど、奈美恵さんが私の事・・・もう好きじゃない・・・かもしれない・・・」
「そうやって言うって事自体、安室さんの事好きだって言ってる様なもんじゃん」
「好き・・・だよ・・・」
「でしょ?でもさ、安室さんがBoAを好きじゃないかもしれないなんて」
「うん・・・」

彼女が眉間にシワを寄せながら言った。

「何を根拠にそんな事言ってんの?」
「いや・・・」
「ケンカした時の安室さんの状態見てた?」
「・・・え?あ、うん・・・」
「ホントに見てた?」
「うん・・・」
「あたしが聞いた話はBoA側からの話だけで安室さんの事が分からない」
「うん・・・」
「だから、BoAが良ければザッとで良いから教えてくれない?」
「わかった・・・」

彼女にあの時の奈美恵さんの状態を、大まかに説明する。
193アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 02:03:01 ID:tNrQwYP/
「へぇ〜。BoAって意外とバカ?」
「はぁ?!」

さすがにカチンときた。

「変に疎いってゆうかさ。特に今回は」
「なにが・・・?」
「安室さんがそれだけ泣くって事はBoAに悪いと思ってるからでしょ?
何にも思ってない相手にそこまで泣くかな?恐らくBoAとケンカしてる時の
安室さんの気持ちって、BoAに対する罪悪感で一杯だったと思うのね。
BoAの事を想ってるからこそ罪悪感が生まれるんであって、そんな状態のまま
今までこうやって離れて、BoAが居なくなったから、はいじゃあ忘れて次の
恋愛に行きましょう!なんてそんな簡単に切り替えられるわけ無いじゃん」
「それ・・・は・・・」
「いくら女の方が恋愛に関して切り替え早いって言ったってそれは無理だよ」
「だって・・・さ・・・」
「BoAは、安室さんのBoAに対する気持ちをその程度だと思ってるわけ?」
「・・・・・・」

違う・・・

彼女の言う事はもっともだと思うし、理解も出来る。
彼女に言われなくたって分かってる。分かってるよ・・・

だけど・・・
194アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 02:05:16 ID:tNrQwYP/
「絶対なんて事は言い切れないけど」
「うん・・・」
「あたしの勘では安室さん、BoAの事まだ好きだと思うけど」
「あの・・・」
「立場的にきっと安室さんは言ってこないと思うし、その上BoAがずっと
言わなかったらお互い好きなままなのにきっと自然消滅するよ?それでいいの?」
「ヤダ・・・」
「だったら言えばいいじゃん。どうせ変なプライドが邪魔してるだけでしょ?」
「・・・・・・」

私よりも恋愛経験が豊富な事から来る勘の鋭さなのだろうか。
よく分からないけれど、スゴイと思わざる得なかった。

「でもさ・・・だって・・・万が一・・・」
「でもとかだってとか、そんなの単なる逃げじゃん!」
「だけど・・・」
「カッコ悪いとか、そんなの無いって!」
「う・・・ん・・・」
「もしあたしの予想がハズれてても、それならそれでいいじゃん!」
「いや、あの・・・」
「その時はあたしが“フラれ記念パーティー”開いてあげるから!ね?」
「うん・・・」

彼女の優しさに、少しだけ頬が緩む。

「BoAなら出来るって!」
「うん・・・」
「ほら、もう泣かない!」

そっと差し出されたティッシュで涙を拭った。
195アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 02:08:09 ID:tNrQwYP/
「送らないからね?」
「うん。ありがと、亜弥ちゃん」
「いいのいいの!あたしはただBoAの悲しむ顔が見たくなかっただけだって!」
「でも、楽になったから・・・」
「これからでしょ?大変なのは。頑張れよ!」
「うん」

強めに叩かれた肩に、勇気を込めて貰った気がした。

「あ、そうだ!」
「ん?」
「メイク落とせって言ったのだけは感謝してね?」
「なんで?」
「泣きやすかったでしょ?」
「なにそれ?」
「メイクしたまま泣くよりいいじゃん?」
「あ、そうだね」
「ほらぁ!」
「はいはい、ありがとうございました」
「なんか心が籠もってないなぁ〜」
「そんな事無いよ?」
「アハハ、まぁいいけど!」
「変なの」
「でも、出来る事なら・・・」
「ん?」
「良い報告、待ってる」
「うん!」
「じゃあね!」
「バイバイ!」

笑顔で手を振りながら、彼女の自宅を後にした。
196アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 02:09:19 ID:tNrQwYP/
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
197名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 16:18:34 ID:ZEOoxsQv
BoAチャンも安室チャンも頑張れ!!!
素直が一番だよ!!アヤヤ良いこと言いますね(´∀`)
早く2人の笑顔が見たい(*>□<)
198アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:13:18 ID:zwEsJCgn
>>197
どもです!あややはめちゃくちゃBoAタン思いな設定です。
僕らの音楽でもそうなんですけど、あややのBoAタンを見る目は優しい感じがしたですw

では、投下!
199アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:14:12 ID:zwEsJCgn
亜弥ちゃんから励ましの言葉を貰ったのは良いけれど、
相変わらずのハードスケジュールのせいで、
私と奈美恵さんの状態は変わらないままだった。

言い訳かも知れない。
恐かったのかも知れない。
逃げてただけなのかも知れない。

定着しつつあった一人の部屋で
偶然にも自分が出ている番組を見た。

笑顔を振りまく私。
周りは気付かない。
自分の事は、自分が一番良く分かってる。

ブラウン管の向こうの自分の笑顔は・・・作り笑顔。
明らかに、疲れてる・・・
200アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:15:01 ID:zwEsJCgn
自分だけじゃない。
奈美恵さんとの事を知ってからまだ日が浅い亜弥ちゃんですら、
私の異変に気付いていた。彼女の言葉が脳裏をよぎる。

“今のBoA、ハッキリ言って無理してる様にしか見えない。全っ然良くないよ”

今の私は、どれだけ酷いんだろうか・・・

ブラウン管から流れてくるメロディーに合わせて、一緒に口ずさむ。

胸が痛い。

TV用に省略された歌はすぐに終わって、CMに入った。
それでも私は歌い続ける。

ブラウン管から漏れる音は、
耳に入らなくなっていた。
201アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:15:45 ID:zwEsJCgn
いますぐに伝えたい 
心のドアの鍵は その胸の中にあるの
負けないで、逃げないで 
幾千の想い出たちが 結びつけてくれる
Just the key of heart

I believe in love,two hearts
I believe in love,two hearts

ごめんねと、言えたらきっと分かるのに 
キミがいなきゃできない

きっと今頃
おなじ想い抱いてる 
絆が呼んでいるよ 
だから 会いにゆく

いますぐに伝えたい 
心のドアの鍵は この胸の中にもある
目を閉じる ただ祈る 
扉越しに響く鼓動 キミに届くように
Just the key of heart

めぐり逢い、この奇跡 
生まれた時も場所も 別々のキミの胸に 
迷わずに飛び込んだ
ふたりだけの物語 終わらせない勇気
Just the key of heart
202アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:18:32 ID:zwEsJCgn
最後まで歌った。
震える声にも構わず歌い続けた。

変な達成感と共に訪れたのは
今にも溢れ出しそうな、奈美恵さんへの気持ち。

ボロボロと涙が溢れて、私はその場に泣き崩れる。

歌詞を口ずさんだからじゃない。

言われなくたって分かってた。
痛い位、ホントは気付いてた。
ずっと、ずっと前から・・・・・・

自分の気持ちは、
自分が一番・・・分かってる。

変えようもない、自分の・・・
奈美恵さんへの確実な想い。

奈美恵さんじゃなきゃダメなんだ・・・
奈美恵さんを、誰よりも愛してる・・・
203アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:19:51 ID:zwEsJCgn
だけど・・・

奈美恵さんは今でも私の事を想ってくれてるかな?
奈美恵さんは私と同じ気持ちで居てくれてるかな?

一瞬浮かんだ不安をかき消すように涙を拭う。
こんな想いのままじゃ、今までと変わらない。

“終わらせる勇気”・・・そんなのきっと、最初から無かった。
必要なのは、“終わらせない勇気”。

違う・・・“勇気”なんかじゃないのかも知れない。

全部、何もかも分かってた。
あの時、崖から飛び降りても飛び降りなくても
自分に残された道は、“空虚”しか無かった事。

結局飛び降りる事が出来なかった自分。

“飛び降りる勇気”どころか、
“飛び降りる気”すら、最初から無かったクセに。

奈美恵さんが居ない自分の生活は
ヌケガラ意外の、何ものでも無い。
そんなの、最初から全部分かってたクセに。
204アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:21:06 ID:zwEsJCgn
私がしていた事は、気付かないフリのフリ。
ちっぽけなプライドなんか捨てちまえ!
自分で自分にそう言い聞かせる。

ずっと傍に居て欲しいのは奈美恵さん。
奈美恵さんの傍にずっと居たいのは私。

ねぇ奈美恵さん・・・
もう、遅い・・・?
遅くないよね?

“I believe in love,two hearts”

信じたい。
ううん、信じてる。

私の想いは、ただ一つ。

“Just the key of heart”

私はずっと掛けていたままの“心の鍵”を、勢いよく解き放した。



                             〜終わり〜
                            (第50話へ続く)
205アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/14(月) 17:21:57 ID:zwEsJCgn
また夜中きます。

ではでは〜!
206名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 18:08:03 ID:ZEOoxsQv
GJです!!!!!
この曲聞いて涙でそうになりました(;.;)
BoAチャン頑張れ!!!
207名無しさん@秘密の花園:2007/05/14(月) 21:29:23 ID:VQs1s1Qg
>>205フレッフレッBoAたん! こうなったら...もう!安室邸の家のドアの鍵も勢いよくあけてくれ!!
208名無しさん@秘密の花園:2007/05/15(火) 01:29:25 ID:TySNrAAh
GJです!!
すっごい良い話でめっちゃ感動しました!
これからもっと感動しそうです><
209アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 02:25:33 ID:5HvnNSZC
>>206
ども!SSの時期がちょうどこの「key of heart」と合ってまして。すごい偶然ですた。

>>207
BoAタンはこの状態なのに・・・って感じなんです(;^_^

>>208
dです。ジワリとフィナーレへ向かっておりまする。

今回の50話で、完結となりますです。
では、投下!
210アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 02:27:22 ID:5HvnNSZC
なんだか肌寒くてエアコンの温度を上げた。
丸一日のオフが、とても長い。

一人で過ごす時間がこんなにも長いと
感じ始めたのはいつからだろう・・・

あたしはいつか、彼女の事を忘れられる日が来るのだろうか?
そんな自信なんか、微塵も無い・・・

見慣れた天井は、あたしが彼女に体を預けた多さの証。
普通に生活しているだけでは、見上げる事もない天井。

見飽きたとさえ感じていたハズのものが、
今はなんだかとても・・・懐かしく感じる。

ねぇBoAちゃん・・・

あたしは静かに下着の中に指を滑り込ませた。
211アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 02:28:44 ID:5HvnNSZC
「んっ・・・」

指、舌、吐息・・・
あたしの事を全身で愛してくれた彼女を思い出す。

「BoA・・・ちゃん・・・」

体が熱い。頬が紅潮するのが分かる。
トロリと溢れ出した蜜を指で絡め取って、ただ夢中で動かし続ける。

「BoAちゃ・・・ん・・・あっ・・・BoA・・・」

何度も彼女の名前を呼ぶ。
何度も何度も・・・

「んっ・・・あっ・・・」

絶頂が近い。なのに、迎えられない。

最後の最後で歯止めを掛けるのは、彼女の・・・泣き顔。
あたしはそれを取り払うかの様に、口唇を噛み締める。
ゴメン・・・ね・・・

「ん・・・はっ・・・あっ!」

涙が静かに頬を伝った。
212アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 02:30:16 ID:5HvnNSZC
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

さっきまで触れていたそこが、時折ヒクッと痙攣を起こす。
快楽の余韻に浸りながら、肩を使って呼吸を整える。

「アハハハハハ!」

なんだか急におかしくなって、大声を上げて笑った。

絶頂と共に訪れたのは、
大きくて黒いかたまり。

“虚しさ”とゆう名のかたまりに
押し潰されそうで、胸が詰まる。

こんな事したって彼女は戻って来ないのに・・・
結局は、自分で自分を慰めてるだけなのに・・・
213アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 02:31:08 ID:5HvnNSZC
落ち着き始めた呼吸が乱れ始める。
胸が苦しい。涙がボロボロ溢れる。

あんな事さえ無ければ、今でもきっと二人で一緒に
仲良く天井を見上げる事が、出来てたんだよね・・・?

枕をギュッと抱き寄せた。

あの日、彼女があたしの元を去った日から
今でもずっと片付けられないままでいる枕。

彼女がこの枕の様に、優しくあたしを包み込んでくれる事は、
きっと、ずっと・・・
ううん、二度と無い。

あたしは薄暗い部屋で一人、大声を上げて泣いた。
214アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 02:33:26 ID:5HvnNSZC
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
215名無しさん@秘密の花園:2007/05/15(火) 03:02:04 ID:SezGKf+K
GJです!!
アール子サンったら小出しにしますね!!いつもいいとこで終わってるので続き気になってしょうがないです。。まぁそれが毎日の楽しみに繋がってるんですけど(´∀`)
はぁ…それにしても安室タンったら(-o-;)
2人は仲直りできるのですか!?心配です>_<
216アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 17:22:42 ID:8TVLXdzz
>>215
あざっす!えと、これはもう私の書き方の問題です、スマソ(;^_^
大きな区切りを決めてひとまとめにブワッと書いていくので、
投下の量にバラつきがあるのはそのせいです。申し訳ない・・・

いや〜、今回45話から始まってる訳ですけど、最初は
47話と48話50話の2話編成だったんです。
とゆうのも48話と50話は1話分でまとめてたんですけど
書いてるうちに訂正の繰り返し。結局、45.46.49。この3話分追加。
それからさらに各話毎に訂正。今までにない程、加えて訂正。
なんかどんどん楽しく(楽しいってゆうのとも違いますが・・・)なってきてしまいまして。
あー、ごめんなさい。完全にチラ裏ですた・・・orz

では、投下!
217アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 17:24:55 ID:8TVLXdzz
TV局の廊下を俯きながらトボトボ歩く。

「痛っ・・・」

突き当たりから出てきた誰かと、
すれ違いざま、肩がぶつかった。

「あ・・・」
「あ・・・」

彼女の、親友だった。

「すいません・・・」
「いえ・・・」

なんだか気まずくて、お互いすぐに背を向けて歩き出す。
ボタンを押してエレベーターを待つ。

なんだか、ソワソワする。
なんだろう、この感じ・・・

エレベーターに乗り込んで、地下のボタンを押した。
218アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 17:26:46 ID:8TVLXdzz
「待って!」

扉が閉まるギリギリの所で、掌が差し出された。
俯いていたあたしは、あまりの事に思わず顔を上げる。

「待って・・・下さい・・・」

再び開いた扉の向こうに居たのは、
先程見かけた彼女の親友。

あたしの事を追い掛けてここまで
全速力で走ってきたのだろうか?

相当呼吸が上がっている。

「あの、大丈夫?」
「はい、大丈夫です」

あたしと彼女を乗せたエレベーターの扉が、ゆっくりと閉じた。
219アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 17:27:58 ID:8TVLXdzz
「良かった、誰も居なくて」
「えっと、あの・・・」
「あ、訳分からないですよね?すいません」
「いや、別に良いんだけど・・・」
「あのですね・・・」
「えっと、亜弥ちゃん。でいいかな?」
「あ、はい。何でも良いです」

エレベーターが駐車場に到着して、
マネージャーが待つ車へと向かう。

「あの、安室さん」
「ここじゃ、マズイでしょ?」
「あ、はい・・・」

彼女があたしに“何か”を言いたいのかは分かる。
その“何か”は分からないけれど。
220アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 17:30:42 ID:8TVLXdzz
後部座席の扉を静かに開けた。

「すいません、あの・・・」
「え?あ、うん。オッケー!終わったら電話ちょうだい!」
「はい・・・」

彼女の姿に一瞬驚きの表情を見せたけれど、
それだけで状況を察して席を外してくれる
マネージャーの勘は、やはりスゴい。

「ここでいいよね?」
「はい」

あたしと彼女は、薄暗い車内にそっと腰を下ろした。
221アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/15(火) 17:31:43 ID:8TVLXdzz
また夜中来ます。

ではでは〜!
222名無しさん@秘密の花園:2007/05/15(火) 23:26:39 ID:RNvFJnwt
つ、続き!
223アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 03:38:20 ID:cNlcRF+N
>>222
ウトウトしてまして・・・スマソ!

では投下!
224アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 03:39:12 ID:cNlcRF+N
僅かな沈黙を先に破ったのは、彼女だった。

「いきなりで申し訳ないです」
「大丈夫だから・・・」
「それでですね」
「うん・・・」

彼女がコホンと咳払いをした。

「安室さんと付き合ってる事は、あの子・・・BoAから聞いてます」
「あ、うん。話したって事、聞いた・・・」
「正直、驚きました」
「アハハ、そうだよね・・・」
「付き合ってかなり経つみたいですね」
「うん、そうだね・・・」
「あの子が安室さんにしか見せない表情もあると思います。
それは私も同性として、恋愛の時にしか見せない表情があるのは分かってますから。
確かに恋愛の時、安室さんと居る時にしか見せないあの子の事は詳しく知りません」
「あの・・・」

彼女はほとんど息継ぎしないまま話し続ける。
どうやらあたしと違って、非常に饒舌らしい。
225アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 03:40:22 ID:cNlcRF+N
「だけど、私は安室さんよりもあの子の事を長く見てきました。
日本に来たばかりでろくに日本語も話せなくて、友達が出来ずに寂しがってた事も、
仕事が上手く行かなくて悩んでた事も」
「あ、うん・・・」
「それから・・・安室さんと付き合う前の、BoAの恋愛事情も知ってます」
「うん・・・」
「だから余計にずっと気になってました」
「あの・・・」
「言うべき事じゃないかも知れないし、これがあの子の為なのかどうかは分かりません」
「だから・・・」
「BoAを、悲しませないであげて下さい」

なんでこの子がそんな事・・・

「・・・え?ゴメン、ちょっと・・・」
「この前、BoAと会いました」
「・・・そうなの?」
「はい。あの子の表情見れば分かります、ある程度の事は」
「BoAちゃんから聞いたの?」
「いいえ。何があったのかは、ほとんど聞いてません」
「えっと・・・」
「私が言いたいのはそれだけなので。失礼します」

そう言うと、扉を開けて彼女は車から降りて行ってしまった。
226アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 03:42:00 ID:cNlcRF+N
溜め息をつきながらマネージャーに電話を掛ける。

「終わった?」
「はい・・・」
「じゃあ今戻るから」
「はい・・・」

静かに携帯を閉じる。
運転席の扉が開いた。

「わっ、早くないですか?!」
「だってすぐそこの自販のとこに居たもん」
「あぁ・・・」
「おつかれさん」
「・・・え?」
「確かあの子、BoAちゃんと仲良いんだよね?」
「みたいです・・・」
「何となく予想つくから。まぁ意外な組み合わせに最初はビックリしたけど」
「アハハ、ですよね・・・」
「よし、帰ろっか」
「はい・・・」

車は静かに発進する。
全国ツアーが始まるまで、あと4日。
227アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 03:43:17 ID:cNlcRF+N
それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
228名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 04:10:39 ID:Orf8QEaf
乙です!夜中におつかれさまです。
アール子さん寝不足じゃないですか?大丈夫ですか?
次はとうとう進展するのでしょうか…無事に仲直りできるのかな?現実のように不安です(>_<)
229アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 17:10:48 ID:3W40OJ6f
>>228
恐らく、寝不足・・・ですね(;^_^
とは言っても元から夜型なのでSS書き始める前に比べて、生活のリズムは
さほど変わって無くて、他の事をしてた時間をSSに当ててるとゆう事位です。
土日で寝溜めしてるので大丈夫ですよ♪(中学生かよw)
ご心配、ありがとです!

あとですね・・・最終話とゆう事もあり、すんげー長いです。スマソ・・・orz
進展はどうなのでせうか。うふふ。

では、投下!
230アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 17:13:16 ID:3W40OJ6f
「あれぇ?どこやったっけ?」

そんな独り言をブツブツ言いながら目的の物を探す。

「おかしいなぁ・・・」

上を見上げながら腕を伸ばす。
背伸びしてギリギリ届く程度。

つま先がプルプル震える。

あとちょっと・・・あと・・・

“ドサッ”

無造作に置いていた雑誌やら何やらが一斉に崩れ落ちた。

「痛っ・・・」

肘を押さえながら腰を下ろす。
231アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 17:14:55 ID:3W40OJ6f
こんなのいつ買ったっけ?
なにこれ?

そんな事を思いながら片付けていく。

あれ?この紙袋って・・・
中身をそっと覗いた。

「あ・・・」

彼女と初めて屋上で一緒にやった、線香花火。
彼女が、あたしとやってみたかったと言って、
季節外れにも関わらず用意してくれた、
あの想い出の・・・線香花火。

二本だけ火を付けて封を閉じた。今度の時の為にって。
232アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 17:17:41 ID:3W40OJ6f
去年の夏、この話題が出て彼女と一緒に探した。
だけど、いくら探しても見つけられなくて、
結局、新しいのを購入した。

あの時、散々探しても見つけられなかったのに、
今になって出てくるなんて、皮肉もいいところ。

花火をしたあの時はまだ、二人共ウブだったなぁ・・・なんて。
線香花火をする前に、彼女が色々と仕掛けをしてくれてた。

そうそう・・・このチャッカマンとかゆうライターを
取りに行け!って張り紙なんかしてくれてたっけ・・・

紙袋をソファに置いて散らばった床を片付ける。

「ふぅ・・・」

床を片付け終えた後、袋からライターと線香花火を取り出した。
233アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 17:21:15 ID:3W40OJ6f
今でもこの線香花火は出来るだろうか?
きっと、無理・・・

だってこれは、1年半前の花火。
いくら封をしてたからと言って、
湿気ってるに決まってるって・・・

だけど・・・例えば・・・

どうしようもない考えが頭に浮かんだ。

もし火が付いたら・・・彼女は戻って来る。
もし付かなかったら・・・彼女は戻ってこない。

バカバカしい。
付こうが付かなかろうが、彼女は戻って来ないのに。

あたしは線香花火の入った袋をグシャッと握り潰した。
234アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/16(水) 17:22:12 ID:3W40OJ6f
また夜中来ます。

ではでは〜!
235名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 17:35:50 ID:HwASz6gK
最終話って、この話が終わったらもう書かないんですか?
236名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 18:03:02 ID:WZT6EFwt
234え?!最終ワだったんですか?そーいや数ヶ月に渡りよくアール子さんだけで書いたものです!崇拝します で、結果まだまだ読みたい!!アール子さん次第だけんども読みたいです
237名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 21:59:58 ID:V80ELc9p
最終話にはまだ早い('A`)前スレもどっかにうpしてください!
238名無しさん@秘密の花園:2007/05/16(水) 23:28:36 ID:WZT6EFwt
まだまだ読みたいです! 何かで凹むBoAタンの為にBabyを選曲した奈美恵タンとか あまりに気持ち良すぎて思わず韓国語が出てしまうBoAタンとか..ってちょっと!変態か...でも安室タンBoAタンだから読めたしアール子サンの小説はとっても良い
239アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 01:49:45 ID:FCIXYtFB
>>235
最終話とゆうのは、書き納めとゆう事では無く、45話から続いてるこのシリーズの
最終話と言う意味でカキコしたのですが、確かに非常にややこしいですよね。
最終話ではなく完結編と書くべきでした。スマソ(ノД`)

>>236
>>238
と、上にカキコした通りです(;^_^ そして有り難いお言葉、どもです!
まぁでも、当初は50話目標にしてましたが、気付けば遠くへきたもんだ。的な。
今現在のSS設定が2006.8月なので。とりあえずまだしばらくはイケるかなぁと。
卒業する時はいきなり「じゃあ」みたいな事はしないつもりでいます。皆様に
パワー頂いてここまで来れたと思ってますので。いや、マジで。
それにしても、2個目の妄想ちょっとワロタですw

>>237
私の最大の課題はうpなんですよね・・・実はかなりいいとこまで行ったのですが
最大の過ちを犯しまして、全てパァに。それから放置状態に・・・アホです、私。
しかし、なんとかせにゃならんとは思っていますので、
いましばらくお時間の方を・・・スマソ(ノД`)

では投下!
240アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 01:52:21 ID:FCIXYtFB
完全に気休め。
こんなの占いよりも当てにならない。
バカバカしいなんて分かり切ってる。

なのに、あたしは・・・屋上へ来た。

大体、ライター自体が付くかどうかも分からないのに。

アハハ!あたしってバカなんだろうか?
多分、バカだ。

一人口元を緩めながら、
ライターを持つ手に力を込めた。

胸がドキドキする・・・
手が小さく震える・・・

分かってるはずなのに、これに賭けてる自分が居る。

溜まった唾液をゴクッと飲み込んで
ライターのスイッチを押した。
241アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 02:00:37 ID:FCIXYtFB
ライターの火は・・・勢いよく付いた。
それにホッと胸を撫で下ろしてる自分。
やっぱりあたしは、バカだ。

線香花火を袋から取り出す。

ライターが付いたんだから、
これだって平気に決まってる。
それに、風だってほとんど吹いてない。

自分に都合のいい事ばかり考えながら腰を下ろす。
ライターを持つ手はピクリとも震えない。

線香花火を左手に持って、ライターの火を付けた。

・・・あれ?

ライターの火が勢いよく付いてるだけで、
肝心の線香花火はピクリとも反応を示さない。
242アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 02:02:52 ID:FCIXYtFB
もう一度同じ行為を繰り返す。

・・・なんで?

火花の火の字も散らない。

おかしいって。だってさ・・・

もう一度。

三度目の正直!は、無かった。

ちょっと待ってって・・・
そんな焦燥感が生まれる。
それでもあたしは、ライターの火を線香花火にかざす。

何度も何度も

“付いてって!付くでしょ!?”

必死に、同じ行為を繰り返す。

“いい加減にしてよ!付くに決まってるんだから!”
243アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 02:04:13 ID:FCIXYtFB
だけど・・・

“付いてよ・・・付いて下さい・・・お願い・・・だから・・・”

何度繰り返したところで、結果は同じだった。
そのうちライターの火もどんどん小さくなって、
風に吹き消されたのを最後に、パタリと付かなくなった。

“カチカチカチ”

何度スイッチを押してみても、強く振ってみてもダメ。
完全に使い物にならない。

無性に腹立たしくなって、線香花火と一緒に放り投げた。
袋から飛び出した線香花火が、パラパラと地面に落ちる。

こんな事にして何になる?

何にもならないよ・・・
分かってるけどさ・・・

溢れた涙が静かに頬を伝った。
244アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 02:05:41 ID:FCIXYtFB
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
245名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 10:24:35 ID:pb1QCMI9
GJです!
安室チャン…(・_・、)あきらめないで!!
BoAチャンはきっと安室チャンの事を…。って暴走してしまいました!!
続き楽しみです(´∀`)
246アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:07:26 ID:IInl67Ow
>>245
どもです!
もう安室タン、どんだけボロボロだよ?そんな感じでござい。

では投下!
247アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:09:36 ID:IInl67Ow
屋上を散らかしたのが自分だとバレたら、
管理人さんに怒られるのだろうか?

部屋に戻ってそんなどうしようもない事を思い浮かべた。

「うわ、ちょっと危ない!」

コトが足元にまとわりついて来てつまずく。

「痛っいな、もぉ!」

コンポの電源が入った。
どうやらつまずいた時に掌で押してしまったらしい。

DJの声が聞こえてくる。
たまにはラジオを聞くのも、悪くないかもしれない。

痛む掌をさすりながら、ソファにドサッと腰を下ろした。
248アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:11:21 ID:IInl67Ow
“生放送でお送りしてます。今夜の特集は季節外れのクリスマスソング・・・”

なんで?
変なの。

“それではまず一枚目のお葉書。ペンネーム・・・”

あたしも出したら読まれるかな?
なんて。

一人でクスッと笑う。

“リクエストありがとうございます。それではBoAで、メリクリ”

思わず飛び起きた。

とんでもない偶然。
偶然とゆうか、なんとゆうか・・・
249アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:12:32 ID:IInl67Ow
慌ててコンポの前に駆け寄る。

消してしまおう。
そんな思いでスイッチに手を掛けた。

イントロが流れ始める。

何度も聞いた。
だけど、あの日以降
全く聞いてなかった。

あたしが好きな・・・彼女の歌。
あたしが好きな・・・彼女の声。
あたしが好きな・・・彼女の・・・

スイッチから手をそっと離して、
あたしは彼女の曲に聴き入る。
250アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:14:41 ID:IInl67Ow
ふたりの距離がすごく 縮まった 気持ちがした
自然に腕が組めて 冷えた空 見上げた時に

コンビニでお茶選んで 当たり前に分けあって
きみの胸にくるまれている

ずっと ずっと そばにいて
大好きなきみを 見つめていたい
SNOWFLAKES きみの温もりは
冬の贈り物 ほら 雪だよ

どこかで辛いことや 淋しさに ぶつかっても
きみ想うこの気持ちに 正直でいると誓うよ

メゲるとこれ聴けよって 貸してくれたCDは
きみがくれた 歌のラヴレター

ずっと ずっと 言いたくて
付きあってくれて ねぇ ありがとう
もっと 好きなヒト強く
抱きしめなさいと 雪は降るの

贈り物を探しながら 結ぶはずのない気持ちが
結びあえたことの不思議 感じてた

ずっと ずっと そばにいて
同じ夢さがす 旅をしたい
SNOWFLAKES 空が 街角に
白い息を吐く ほら 雪だよ

The white white snow's coming tonight,
Make a wish upon your kiss
251アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:17:52 ID:IInl67Ow
そうだ・・・

溢れる涙を拭いながら、慌てて屋上へ向かう。

きっとまだある。
彼女があたしの為に用意してくれた、あの線香花火。

彼女との想い出を捨てるなんて出来ないのに
一時のイラ立ちで捨てる様に放り投げた事を悔やんだ。

なにしてんの?あたし・・・

エレベータから勢いよく飛び出して
さっきまで自分が居た場所に立つ。

そこにあるハズの線香花火は、無くなっていた。

なん・・・で?
だって、さっきまでそこに落ちてたんだから無い訳ないよ・・・
風が特別強いわけでもないんだからさ・・・どっかこの辺りに・・・

いくら探しても、見つからなかった・・・
252アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:19:23 ID:IInl67Ow
おかしいって・・・あれだけ本数あって
確かにここにあったハズなのに・・・
絶対にこの目で見たから間違いない・・・ハズ・・・なのに・・・

なん・・・で・・・

自分の泣き声が夜空に吸い込まれてゆく。
あたしの涙は、ずっと止まる事が無いのも知れない。

ねぇBoAちゃん・・・
あたし達、もうホントに・・・
ダメ・・・なのかな・・・

付かなくなったライターだけを拾い上げて、部屋に向かう。
部屋へ戻るなり駆け寄ってきたコトを抱き上げた。

「さっきゴメンね、コトは何も分からないのにね・・・」

頭をそっと撫でた。
頬をペロッと舐められたのがくすぐったくて、少しだけ吹き出す。
253アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:20:41 ID:IInl67Ow
「コトだけだよ、あたしのそばに居てくれるの・・・」

そうだよ、それで良い・・・
良いんだ・・・から・・・

悲しい時ほど、どうでも良い事がおかしく感じる。

バカだよ、あたしって・・・
そうそう、バカだから・・・
どうしようもない位にさ。
アハハハハハハハ!

バカ・・・だ・・・ホント・・・

何も分からないコトをギュッと抱きしめながら
静かな部屋で号泣する。

もう・・・
限界かも・・・
しれない・・・

全国ツアーが始まるまで、あと3日。
254アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/17(木) 17:21:32 ID:IInl67Ow
また夜中来ます。

ではでは〜!
255名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 22:51:13 ID:VFfIiwXR
>>254奈美恵ちゃんのファンながら...言わせて頂く!!安室サン...がんばれ!LIVEstyle2007!裏安室心の涙系
256アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:18:39 ID:di7EhKmq
>>255
あはは(;^_^

では、投下!
257アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:20:32 ID:di7EhKmq
あの日からずっと続いてる寝不足。

原因は一つ。原因?
そんな言い方をすると、悪いのは彼女だと言ってる様な感じがしてしまう。
違う、そうじゃない。寝不足の原因を作ったのは誰でもない。自分自身だ。
きっとこれは・・・彼女を傷付けてしまった事への試練・・・

あたしはいつものように薄暗い部屋で一人、首をコックリさせる。
眠・・・い・・・

携帯の震える音で目が覚めた。
体を小さくビクッとさせて、携帯の方を見る。

あの日からマナーモードに切り替えて、
今でもそれを、解除しないままでいる。

心のどこかで僅かな期待はしていても、
彼女の指定の着信音が鳴らない事は・・・
充分すぎるほど、分かっていたから・・・

一番鳴って欲しいのに、鳴らないと分かっている事が恐かったから・・・
258アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:22:21 ID:di7EhKmq
テーブルに置いていた携帯に手を伸ばして静かに開く。
表示名は毎度おなじみ。なんだか余計にテンションが
下がりそうな気持ちがしつつ、電話に出た。

「はい・・・」
「はいさーい!」

今日もテンションが高い。
この秘訣は何なんだろう。

「AIちゃん、“はいさい”は男の人が使うんだよ・・・」
「あら、そうなのけ?まぁどうでもよかち!」
「で、何か用事?」
「奈美姉の背後に・・・貞子が見える!」
「・・・え!?」

思わず後ろを振り返る。

「い、いないから!」
「モノの例えだってばよ。後ろ振り返ったっしょ?ククク!」

薄暗い部屋に一人で居る時に、そんな事を言うのは止めて欲しい。
259アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:23:45 ID:di7EhKmq
「暗いって事よ!」
「だって・・・」
「うん、いいのいいの!分かってますよ」
「じゃあそんな・・・」
「だから景気付けにちょっくら遊びに行きません?」
「行かない・・・」
「まーたそーゆー事言う!ったくよぉ!」

この前の“あたしをリスペクトしてる”発言はウソだったのでしょうか・・・

「今どこにいます?」
「家・・・」
「よし!」
「・・・え?」
「いやいや、だったら尚更よ!」
「行かないってば・・・」
「それが奈美姉の悪い所よ?」
「いいじゃん別に・・・」
「あ〜暗い暗い。あ〜やだやだ!」

あたしだって好きでこんな・・・
彼女のような性格が羨ましいと思う事があるのも認める。
だけど・・・
260アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:25:35 ID:di7EhKmq
「AIちゃんってさ・・・」
「なに?」
「いや、なんでもない・・・」

“人を本気で好きになった事がある?”

そんな言葉が喉まで出掛かった。
だけど、さすがにグッと堪えた。

彼女にだってそれはあるだろうし、
根本的には性格の違いから来る事。
そんなセリフ、あたしが彼女に言うべき事では無い。
親しき仲にも・・・って。

「とにかく行かないからいいよ・・・」
「一人で過ごす夜は、長いのにねぇ」
「・・・は!?」
「一人の部屋がこんなにも・・・とか思ってるっしょ?」
「・・・別に」

完全に、負け惜しみ。

「ウソだね!」
「ウソ・・・じゃないよ・・・」
「まぁどうでもいいけど、とにかく行くべよ!」
「だから!」
261アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:29:42 ID:di7EhKmq
突然インターホンが鳴り響いた。

「ちょっと待って・・・」
「アハハ、はいよ!」

ドアスコープを覗いて見ても、誰も居ない。

まさか・・・
いや、それは無いって・・・
無いよ・・・

「どうしました?」
「いや、何でもない・・・」

静かに扉を開けた。

「はいどうも!期待ハズれで申し訳ない」

そんな事を言いながら満面の笑みを浮かべるAIちゃんが立っていた。
一瞬彼女だと期待した自分がアホらしくて、溜め息をつく。

「そんなガッカリしなくてもいいじゃんよ!?」
「別に・・・」

ホントは・・・めちゃくちゃガッカリしてる。

「どうやって入ったの?下」
「そんなの宅急便の兄ちゃんとか来ればいくらでも一緒に入れるっしょ?」
「そっか・・・」

そんな簡単な事にも頭が回らなかった。
262アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:31:52 ID:di7EhKmq
「ところで、なに・・・?」
「なに?じゃないから!分かるべ?さっきまで電話してたんだし」
「どっか行くって・・・?」
「そう!それにこうでもしないと奈美姉、絶対出ないでしょ?」
「さぁ・・・」

やはり彼女には適わない。

「もういいからとっとと支度して!」
「いや、あの・・・」
「その格好で良いならいいけど?」
「どこ行くの・・・?」
「さぁ?」

満面の笑みが小憎らしい。

「じゃあ準備するから待っててくれるかな・・・」
「ここで!?」
「違う、上がって・・・」
「やっほーい!」

何が“やっほーい”なのやら・・・

ちょっとだけ吹き出しながら、彼女を部屋に上げた。
263アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 02:33:55 ID:di7EhKmq
それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
264名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 03:16:23 ID:yyqqk6Sr
GJです!
やだ〜!!!もっと読みたい!!ってゴネてみたりして(´∀`)ほんとだけどウソです!!アール子さんのSSが好きすぎて出る気持ちです!!
今日も遅くまでおつかれさまです!!
265名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 09:25:01 ID:mqgP7peu
最近まわりくどすぎないか?
266名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 12:37:50 ID:7ud+OqnJ
まぁまぁ(´∀`) 色んな意見といぅ事で
そんだけみなさんアール子さんに期待してるのだ
267アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 16:48:20 ID:dKSpoWX/
>>264
どもです!いやぁ、有り難いお言葉感謝です!

>>265
今回これだけ長いこと書いてるのは二人の最大の試練であるとゆうのが理由でして。
なので、例えばそれを“ケンカして、はい仲直り!”と、簡単にはさせたくなくて、
それでこんな書き方にしてみたりしてます。
けど確かに265さんの様に感じる方もいらっしゃいますよね・・・
ホント、申し訳ないです(ノД`)

>>266
ホントにありがたい事でございますです。

では、投下!
268アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 16:50:35 ID:dKSpoWX/
「それにしても、奈美姉もスウェットとか着るのね」
「そりゃねぇ・・・」
「うわ!なんか変なのいる!」
「変なのって・・・」
「いつから飼ってます?」
「去年の・・・夏・・・」
「へぇ〜、名前は?」
「コト・・・」
「ふ〜ん、コトちゃんおいで!」

コトはシッポを振りながら彼女に一直線。

「いや〜、あたしの良さがお前には分かるか!アハハ!」
「まぁ動物嫌いの人は本能的に分かるとか言うしね・・・」

化粧のノリはいまいち。
軽くで済ませるかな・・・
269アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 16:53:08 ID:dKSpoWX/
「なんかさ、奈美姉んちって独特のニオイするよね」
「そうかなぁ・・・」
「そりゃ自分じゃ分からないって。人の家行くと感じるけど。でしょ?」
「うん・・・どんなニオイするの?うちって・・・」

彼女が好きだと言っていた、あたしの家の香り・・・

「ハッキリ言っちゃっていい?」
「うん・・・」
「くさい」
「はぁ!?」
「うっそ〜ん!」
「ちょっと!」

笑う彼女を尻目に、あたしはムスッとする。
270アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 16:55:57 ID:dKSpoWX/
「表現しにくいよ、家のニオイなんて」
「まぁ分かるけど・・・」
「ただね、嫌いじゃないかな。あたしは」
「それって好き嫌い別れるって事?」
「さぁ〜?」
「なにそれ?」
「まぁまぁ!」

たまにこうやって適当なんだから・・・

「終わった?」
「うん・・・」
「よし、行きますか!」

身支度を終えて、彼女と自宅を後にした。
271アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/18(金) 16:58:40 ID:dKSpoWX/
少なくてスマソ・・・(ノД`)
また夜中来ます。

ではでは〜!
272名無しさん@秘密の花園:2007/05/18(金) 22:41:48 ID:n6V801hZ
>>271またまた読み手を翻弄させちゃって下さい!BoAタンが牛乳飲む画像がありましたぁ!ファンの方のサイトにいくと色々みれて楽しいです BoAタンのファンて女が多いの?結構沢山いらっしゃいますよね?
273アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:17:24 ID:Pyqoqe8/
>>272
どもです!ファンの割合ってどうなんですかね?半々位なのかしら?
ん〜その辺はちょっと分からないです、スマソ。

私はBoAタンの色々な映像見てました。最近のから昔のまで。
ミルクティーのCMが懐かしかったですね。若っけー!みたいな。
あの、イヤホンを鼻の穴につっこんでるやつw

では投下!
274アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:18:59 ID:Pyqoqe8/
しばらくタクシーに乗って到着したのは・・・釣り堀。
なんで?

「さぁどうぞどうぞ!」
「なんで釣りなの・・・?」
「まぁいいからいいから!」

道具を一式借りて、イスに腰掛ける。

「ここいいでしょ?ほら、電車なんか見えちゃって」

黄色の電車がホームに停車した。
あれは・・・何線だっけ?

「まるで“都会のオアシス”ってね!」
「そうなの・・・?」
「そうなの。ほら見て?誰に干渉されるわけでもなく」
「確かにそうだけどね・・・」

数名の人がただジッと下を見つめて、あたりが来るのを待ってる。
確かに干渉されはしないけれど、あたし達のようなタイプが
今ここに居る事に、我ながら違和感を感じる。
だって、いるのおじさんだけなんだもん・・・

「精神統一。ほら、糸を垂らすべし!」
「うん・・・」

彼女に促される様に釣り糸を垂らした。
275アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:20:28 ID:Pyqoqe8/
肘を付きながら、ボケっとあたりを待つ。

「釣れないんですけど・・・」
「集中が足りない。魚だって分かっているのです」

何かの“教え”の様な口調の彼女。

「そらきた!」

彼女が先に釣り上げた。隣同士で糸を垂らしているのに
なぜあたしの竿はピクリとも反応を示さないのだろうか。

「近いから釣れるってもんでもない」
「まぁそうだろうけど・・・」
「イライラは禁物よ?」
「はぁ・・・」
「エサを付け替えるのも、これまた一つの方法」
「へぇ・・・」

なんだか微妙に楽しくなってきた気がしないでもない。
彼女の言う通り、エサを付け替えて再び糸を垂らした。
276アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:21:42 ID:Pyqoqe8/
なんだかゆったりとした時間が流れてる。
たまにはこんな事もいいのかもしれない。

僅かな沈黙を破ったのは、彼女の方だった。

「奈美姉さ」
「ん?」
「相変わらずでしょ?BoAちゃんと」
「まぁ・・・ね・・・」
「もうダメだと思ってない?」
「う・・・ん・・・」
「だから釣れないんだよ」
「・・・は?」
「距離を置くのが一番良いって言ったのは単なる憶測に過ぎないけどさ」
「うん・・・」
「それでもね」
「うん・・・」
「あ、そうそう。今の奈美姉は、あそこで口パクパクしてるやつ」

彼女は一番奥の角にいる魚を指差す。

「あんなアップアップの状態」
「ひど・・・」
「あいつに気付いてるのが、今ここにいるこいつ」

そう言うと、彼女はあたしと彼女の竿を往復する魚を指差した。
277アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:22:47 ID:Pyqoqe8/
「気付いてる様には見えないんだけど・・・」
「そう見えるでしょ?でも実際には気付いてるに違いないハズよ」

彼女は一体、何が言いたいのだろう・・・?

「あいつはね、一人寂しくあそこで幕を閉じようとしてるわけさ」
「はぁ・・・」
「そんでこいつはね、今すぐにでもあいつの元へ行きたいんだけど行けないわけ」
「なんで・・・?」
「魚にも色々あるんだよ」

何かよく分からないけど、
ちょっとだけ吹き出した。

「それからさ、よく“見える魚は釣れない”とか言うでしょ?」
「うん」
「でもそんなの嘘っぱちで、工夫次第でどうにでもなるのよ」
「へぇ・・・」
「まぁそれはあれだけど・・・」
「あれ・・・?」
「まぁまぁ!こいつ、もうすぐ奈美姉の竿に掛かるよ、きっと」
「そうは見えないよ・・・だってこんだけさっきから近くにいるのに・・・」
「まぁもう少し待ってみるがよろしい」
「はぁ・・・」
「あ、見ちゃダメよ?魚って敏感だから」
「へぇ・・・」

あたしは彼女が先程指差した、遠くにいる魚に視線を戻した。

あれが、あたし・・・か・・・
あはは・・・確かにその通りかも・・・
278アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:23:55 ID:Pyqoqe8/
「ほら奈美姉!」
「うわっ!」

竿が急に重たくなって、思わず声を上げた。
必死に釣り上げた初めての魚は・・・

「ねぇ、これってまさかここにいたやつじゃないよね・・・?」
「ここにいたやつだよ」
「えー!?ってゆうか人に敏感だから見るなって言ったのにAIちゃん見てたの?!」
「あたしは平気なのよ」
「意味分かんないんですけど・・・」
「まぁいいじゃないっすか!」
「そんな事よりさ!」

つり上げた魚が恐くて彼女に託す。

「ちょっと取って!」
「やだよ!自分で取って!」
「あたしがヤダって!」

きっと周りの視線はあたし達に集中しているに違いない。
279アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:25:33 ID:Pyqoqe8/
「自分で取らなきゃ意味が無いとよ!」
「意味分からないし!」
「いいから!」
「無理!無理だから!」
「取りなさい!」
「もぉ!」

彼女の気迫に負けて、あたしは渋々魚を針から外す。

「はぁ・・・」

なんだか、グッタリ疲れた気がしないでもない。

「さて、行くか!」
「えー!?まだ1匹しか釣ってないよ?」
「1匹で十分!食事行くべ!もちろんおごりますから!」
「悪いからいいよ・・・だって今日全部おごってもらって・・・」
「いいのいいの!」

あたしはお決まりのように、
彼女に強引に腕を引かれながらその場を後にした。
280アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 02:27:31 ID:Pyqoqe8/
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
281名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 03:05:03 ID:PS/PHuOY
長い
282アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 03:18:43 ID:Pyqoqe8/
>>281
まだ起きていたのでちょっと失礼しますね。
確かに長いのは重々承知してます。
なので一応上の方で書いております。
そう思われるのは仕方ないのですが、
とりあえず、sageでお願いできますでしょうか。
283名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 03:48:40 ID:rfCSSUuw
話自体が長いってより
余計な話が長いんだよな
まぁそれも意味あるらしいから期待してみたら?
284名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 10:25:53 ID:ZZBe0BuC
アール子サンGJです!!!
私,アール子サンの例え話というか,話のもっていきかた好きですよ!!
まぁ捉え方は人それぞれなんで気にしないでアールサンのやり方でやっていったらいいと思いますよ(*^o^*)
285名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 15:30:15 ID:pk1PTK8i
>>283長い長いってうるせーな
286アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:27:42 ID:hV+FBRZW
>>283
それはもう、おっしゃられる通りです。はい。
自分の中で「これがここでこう繋がって」的な感じで書くと、ついつい。
申し訳ないです・・・。

>>284
どもです!ホント、有り難いです。
でもまぁ、私もまだまだだなぁ。と・・・

>>285
ま、まぁまぁ(;^_^

穏便に(ノД`) !
って、悪いのは私なんですけどね・・・orz

とりあえず投下していきます!
287名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 17:28:09 ID:BwAs6Jqb
アール子さんて土日のこの時間帯って確か..
出掛けてて投下出来ないってったんじゃ..
次、夜中(´;ω;`)?
288アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:28:39 ID:hV+FBRZW
彼女が連れて来てくれたのは、
いつもの居酒屋、では無かった。

「もうすぐツアーでしょ?」
「うん・・・」
「いつだっけ?」
「13日から・・・」
「明後日じゃん!」
「うん・・・」
「大丈夫なの?それで」
「まぁ、やるしかないよね・・・」
「まぁそりゃそうだ。でもきっとあれだ」
「ん?」
「お、来た来た!」
「なに・・・?」
「いいからいいから!ご飯来たし!」
「うん・・・」

メニューは全て彼女に任せた。

トイレから戻ってきたらすでに注文は終わっていて、
今こうして料理が運ばれてきた。
289アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:30:49 ID:hV+FBRZW
彼女が・・・BoAちゃんが大好きな料理があった。

「いただきまーす!」
「いただきます・・・」

あたしはそれを避けながら箸を進める。
当然の様に、彼女はあたしの様子に気付く。

「これダメ?」
「いや・・・」
「じゃあどうぞ」

小皿に移し替えて差し出される。
断るわけにはいかなくて渋々受け取った。

「美味いっしょ?ここの!」
「うん・・・」
「あれ?お気に召さない?」
「ううん、スゴく美味しいよ・・・でも・・・」
「ん?」
「もう少し辛くてもいいかな・・・」

彼女と何度も食べた想い出の味は
これよりも、もっと辛くて・・・

最初の頃は敬遠してたあの味も、
回を重ねる毎にあの辛さが逆に、
何だか病みつきに近い状態になってる自分が居て・・・
290アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:33:12 ID:hV+FBRZW
「けど、美味しいよ。ホントに・・・」

小皿の上の料理を全て、口の中に無理矢理押し込んだ

ゆっくり味わいながら、細かく噛み砕いてゆく。
彼女との想い出を消し去る様に、何度も何度も・・・

目も鼻も耳も肌も・・・
それだけじゃない・・・
この舌でさえ・・・
あたしの中の五感全てが・・・
彼女を覚えてる・・・

この体が・・・
この心が・・・

全てが彼女を、求めてる・・・
291アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:35:04 ID:hV+FBRZW
細かくなった料理を噛みしめながら、ゆっくり瞳を閉じる。
殆ど味が無くなった料理が、少しだけ・・・しょっぱくなった。

「はい」
「ごめん・・・」

差し出されたハンドタオルで涙を拭う。

「想い出の味とやらだった?」
「うん・・・」
「そこまでは知らなかったから、ごめん」
「ううん、いいの・・・」

彼女は、悪くない。

「でもほら、全部食べたよ?」
「うん、がんばった!」

無理に笑って見せるあたしに、彼女が優しく微笑んだ。
292アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:40:44 ID:hV+FBRZW
「じゃあツアー、頑張って!」
「うん」
「行けたら行くから!」
「行けたらじゃなくて来て下さいよ」
「お願いするなら、はい」

あたしに向かって掌を差し出す。

「え?何?」
「チケッツ!」

もう片方の掌を重ねて、何度もペシっと叩き合わせる。

「無理」
「えー!?なんだよそれ!」
「自分で買って下さい」
「ファンクラブ入ってないからすげぇ面倒臭いんだけど!」
「じゃあ残念って事で」
「まぁなんとでもなるからいいけど」
「ふーん・・・」

確かに、そうだと思う。
293アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:42:00 ID:hV+FBRZW
「じゃ、コンサート祈願とゆうことで」
「ん?」
「おりゃ!」
「もぉ!」

お尻を思い切り掴まれた。
前から思ってたんだけど
これって良い思いしてるの、
AIちゃんだけな気がするんですけど。

「ごちそうさま、南無♪」

両手を合わせる仕草が憎たらしい。

「アハハ、じゃあね!」
「うん、またね!」

背を向けて歩き出す。

「待った!」
「ん?」

呼び止められて振り返る。
294アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:42:51 ID:hV+FBRZW
「すんげぇー大事な事、言い忘れてた」
「なに・・・?」
「心して聞くべし」
「だから何が・・・?」

彼女は口元だけニヤリとさせた。

「Time is come!」
「・・・え?」
「時は来たれり。ってね!」
「・・・は?」

首を傾げるあたしをよそに、
満面の笑みを浮かべる彼女。

「そーゆー事だから!」
「ちょっと待っ・・・」
「じゃあね!」
「あ、うん・・・バイバイ・・・」

大きく手を振って走り去る彼女に、小さく手を振り返した。
295アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:43:47 ID:hV+FBRZW
クルリと体を回す。

今日の彼女の言う事は、ほとんど理解できなかった。
一体何だったんだろう・・・

一人で首を傾げながら、ゆっくりと足を進める。

どこかから飛んできたセミが、目の前の木に止まった。
ビックリして立ち止まる。
何故セミはこうして予測できない動きをするのだろう?

木に止まったセミは鳴く事もなくただジーッとしている。

もぉ、驚かせないでよ!
なんて、心の中でグチ。

この前の事と言い、今の事と言い、
どうやら今年の夏はセミに縁があるらしい。
俯いて少しだけ吹き出す。

さて・・・

止めていた足を動かす。
全国ツアーが始まるまで、あと2日。
296アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/19(土) 17:45:25 ID:hV+FBRZW
>>287
今日は事情により、まだおりましたです。
今からバチーリ出掛けて参ります!

また夜中来ます。
ではでは〜!
297名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 23:40:41 ID:pk1PTK8i
>>296AIちゃん良い奴だ!!さてさてそろそろもう少しでBoAちゃん登場かなぁ!! 楽しみにしてます。
298アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:31:36 ID:ev7Q5LSs
>>297
なんだかんだ言っても、AIタンは安室タンの事好きですからねw
BoAタンは・・・どうなんでしょうかw?

では、投下!
299アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:33:46 ID:ev7Q5LSs
“カンカンカン!”
“ドンっ!ドス!”

「おい、なにしてんだよ!」
「それ、こっちに回して!」

ステージの袖や観覧席では、明日から始まるあたしの全国ツアーの初日に向けて
セット組みの最終調整が行われていて、騒音や怒声が慌ただしく行き交っている。

「はい、じゃあ一旦休憩入ります!」

スタッフの掛け声であたしはそそくさと楽屋へ戻る。
いつもならばそのまま談笑でもしているけれど、
あの日からは、それもほとんどしない様になった。

“コンコン”

楽屋の扉を叩く音に、適当に応答する。

「よっ!」

あれからマネージャーは、あたしに気を遣ってくれている。
申し訳ないと思いながら、どこかでそれに居心地の良さを
感じてる自分も居たりして。
300アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:35:02 ID:ev7Q5LSs
キンキンに冷えたペットボトルを投げられて、慌てて受け取る。

「ありがとうございます」
「それ、いつか何倍にして返して貰うから」

含み笑いをしながら、マネージャーが言った。

「・・・え?」
「いや、何倍じゃなくて何十・・・いや、何百・・・いやいや、もっとだな」
「あの・・・」
「まぁこんな話はさておき」
「・・・はぁ」
「今日リハ終わってからちょっと時間ある?」
「えっと・・・」

明日も早いし、それに本番だし・・・
出来る事ならすぐに引き上げたい。

「食事行かない?」
「いや、あの・・・」
「明日の事でしょ?大丈夫、時間は取らないと思うから」
「あ、はい・・・分かりました」
「よし!良かった!」
301アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:37:08 ID:ev7Q5LSs
そんなにあたしと食事に行きたかった?
様には思えないけど。

「明日からいよいよ始まるわけだし、気合い入れてこうね!」
「はい・・・」
「湿っぽいなぁ、ったくもう!」
「すいません・・・」

扉へ向かうマネージャーの足取りが、どこか軽快に見える。

「・・・の・・・は・・・・・らさ」
「・・・え?」
「はは、何でもない!よし、戻ろうか!」
「あ、はい・・・」

なんだか訳が分からないまま、
あたしはリハーサルへ戻った。
302アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:39:40 ID:ev7Q5LSs
汗だくのまま、楽屋へ向かう廊下を歩く。

「ちょっと待って!」

マネージャーに呼び止められて振り返った。

「ゴメン、打ち合わせ入っちゃってさ」
「はい・・・
「でも30分位で終わると思うから、ちょっと待っててもらって良い?」
「はい、全然良いです。それならシャワーも浴びれるし」
「シャワーなんか浴びなくて良いって!」
「え、でも・・・」
「もし浴びたら・・・ぶっ飛ばすよ?」
「いや、あの・・・」
「じゃあ後でね!あ、楽屋に居てよ?それからシャワー浴びない様に!じゃ!」

そんな事を言いながらあたしに背を向けて
マネージャーは全速力で去っていった。

あたしの汗のニオイが好き。とか・・・?
そんな訳ないじゃん。

全くもって意味が分からなかったけれど、
少しだけ吹き出しながら楽屋へ戻る。
待っている間、振り付けの確認でもして過ごそう。

落ち着きかけていた汗が、またブワッと吹き出した。
303アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:42:40 ID:ev7Q5LSs
何回最終確認を取っただろう?

時計を見ればマネージャーが走り去って、
すでに1時間近く経っていた。

おかしいなぁ・・・

打ち合わせの時間が延びるのは
良くある事だと分かってるけれど・・・

もうすでに夕食の時間は過ぎてるし、
お腹減ったし、それに明日早いし・・・

とにかく早く切り上げたいあたしとしては、イラ立ちを覚え始める。

楽屋の扉を開ける。
タイミング良くあたしの目の前を駆け抜けたスタッフを呼び止めた。

「すいません!」
「はい」
「打ち合わせってまだ時間掛かりそうですか?」
「打ち合わせ?」
「してますよね?」
「いや、残ってるのはうちらだけだと思いますけど」
「打ち合わせは?」
「してないと思います」

・・・え?
304アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:45:15 ID:ev7Q5LSs
「えっと、じゃあ・・・あたしのマネージャー見ませんでしたか?」
「あー、見ましたよ!」
「いつ!?」
「かなり前に、えっと・・・1時間くらい前かな?」
「どこでですか!?」
「専用出口で」
「・・・え?」
「お疲れさまでしたって言ったんで、間違いないです」
「そうですか・・・すいません、呼び止めちゃって」
「いえ、お疲れさまです!」
「あ、はい・・・お疲れさまです・・・」

去っていくスタッフの後ろ姿を見届ける中で、
訳の分からない事ばかりが頭の中を駆け巡る。

マネージャーはそんな事をするような人ではないのに・・・
そんな事しないと思ってたのに・・・なんか・・・ショック・・・

落胆した気分でTシャツに手を掛ける。

汗でビッショリ濡れたTシャツは、すっかり冷たくなっていた。
305アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 02:46:31 ID:ev7Q5LSs
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
306アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 16:22:39 ID:uSHxjMY0
とりあえず投下していきますね!
307アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 16:23:44 ID:uSHxjMY0
最後にブーツを履き終えて、バックを手に取る。
恐らくマネージャーは、もう戻ってこない。

人を食事に誘っておきながら帰ったなんて、
さすがにそれはヒドいんじゃないだろうか。

1時間も放っておかれた挙げ句、
打ち合わせはしてないらしい?

おかしいって。なんでそんなウソを付く必要があるわけ?

もういい、帰ろう。
明日キッチリ説明してもらおう。

ん?明日・・・?
じゃなくて、今説明してもらえば良いと思う。
308アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 16:24:31 ID:uSHxjMY0
すっかり、携帯の存在を忘れてた。
マネージャーに掛けてみればいい。

バックをテーブルに置いて中を覗く。

あれ・・・?
なんで・・・?
おかしい・・・

“コンコン”

バックを覗きながら、扉を叩く音に応対する。

「どーぞ」

きっとスタッフ。

そんな事より、あたしの携帯・・・
ここに入れておいたハズなのになんで無いの・・・?
309アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 16:25:27 ID:uSHxjMY0
パタパタとあたしに駆け寄ってくる音がした。

・・・え、何?

そう思って振り向きかけた瞬間、
腕を掴まれて、思い切り抱き寄せられた。

「ちょっ・・・と・・・」

少しだけビックリした。
ホントに、少しだけ・・・

見えなかった顔を確認する必要なんか無い。

腕の回し方も
衣服越しに伝わる体温も
同じトリートメントの香りも
わずかに肌に触れるロングヘアーも
ほのかに香る柑橘系のフレグランスも
全部・・・

忘れたくても忘れられなかった。

ずっとこうなる事を願ってた。
ずっと、ずっと・・・

間違えるハズもない。
あたしにとって一番、
大切でかけがえのない、

最愛の・・・彼女。
310アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 16:26:31 ID:uSHxjMY0
「あの・・・ちょっと待って・・・」

あまりに突然の出来事に思考が追いつかなくて、口をついて出たのはそんな言葉。
なのに胸の鼓動は高鳴るばかりで、瞳からは大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちる。

あっとゆう間に抑制の利かなくなったあたしは
彼女に抱きしめられたまま、まるで子供の様に大声を上げて泣く。

そんなあたしに、彼女がそっと口を開いた。

「私、まだ奈美恵さんの家にカメラ置いたままなのね」
「う・・・ん・・・」
「だから、返して貰いに行こうと思って」
「それ・・・だ・・・け?」
「違うの。それからね、一番の忘れ物・・・取りに来た」
「な・・・に・・・?」
「取りに来た。じゃないかな・・・」

あたしを抱きしめる彼女の腕に、ギュッと力が籠もった。

「迎えに来た、奈美恵さんの事」
「な・・・に・・・言って・・・」
「分かってるクセに」
「もぉ・・・ビックリさせ・・・ないでよ・・・」

なんだか身に覚えのあるセリフ・・・

あたしは彼女を抱きしめ返して、思い切り泣いた。
311アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/20(日) 16:30:19 ID:uSHxjMY0
また夜中来ます。

ではでは〜!
312名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 17:51:21 ID:9bVBMC14
祝再会(^∇^)人(>∀<)ノ
313名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 21:24:08 ID:O+wxYzXP
GJ!この回読み終わってから安室ちゃんのLiveDVD見たらめっちゃ重ねそう(゚∀゚)!ってかぴったりハマりそう!ウインクBoAタソにしてたのかな〜って!
そして沖縄!
314名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 21:28:08 ID:rKh17N/r
。゜(´Д`)゜。よかったです。。やっと会えました!!感動の再開です!!
続きが早く読みたいo(^-^)o
315名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 21:39:00 ID:7mk6Aeio
>>311やっぱり2人がいいんです おめでとう うんうんLIVEstyleに重なりますね
316名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 00:21:04 ID:/MKnSYaJ
GJです!!
そしてマネージャーGJw
続きめっちゃ楽しみです(>∀<)
317アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 01:52:58 ID:aLpo+RSj
>>312
やっとかよ!って感じでw

>>313
ども!沖縄編、バチーリ予定しておりますw

>>314
ホント、やっとこさ!って感じですよね(;^_^

>>315
いやー、しかしながら毎度315さんの読みの鋭さはアール子泣かせですよ(ノД`) なんてw

>>316
ども!マネージャー、かなりのやり手ですw
318アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 01:54:30 ID:aLpo+RSj
いつものレス、忘れました。
これが無いと、なんか気持ち悪いんです、スマソ。

では、投下!
319アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 01:55:29 ID:aLpo+RSj
髪を撫でてくれる、彼女の掌が心地良い。

「奈美恵さんと離れてからずっと考えてた」
「う・・・ん・・・」
「どうしようもない位ムカツいてたのね、私。奈美恵さんの事、許せないと思ってたし」
「ゴ・・・メ・・・」
「もしかしたら嫌いになるかも?とか考えてて」
「う・・・ん・・・」
「だけど、そんなの・・・私の単なる悪あがきだった」

彼女がクスッと笑った。

「やっぱりさ・・・奈美恵さんじゃなきゃダメだ、私」
「・・・り・・・とう・・・」
「なんでお礼なんか言います?お礼なんかいいから」
「だって・・・」
「あのね、気になってた事だけ聞きたいんですけど」
「うん・・・」
「あれは・・・奈美恵さんが望んだ事ですか?」
320アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 01:57:04 ID:aLpo+RSj
彼女は・・・

「ううん、違う・・・」
「お酒、どれ位飲んでた?」
「分からない・・・」
「分からない位飲んだ?」
「うん・・・」
「やっぱりな・・・」

全てを・・・

「私、あの時まともに奈美恵さんの話聞かなかったでしょ?」
「うん・・・」
「もちろん頭に来てたからなんだけど」
「うん・・・」
「冷静になったからこそ分かった事もあったんだけどね」
「うん・・・」
「私軽々しく“酔った勢いで”とか言っちゃったけど、ホントは・・・違うでしょ?」
「う・・・ん・・・」
「酔ってたのも間違いないハズだけど、ホントはさ・・・」
「あの・・・ね・・・力が・・・入・・・」
「うん、やっぱり私の思った通りだった。なんかそんな気がしてたのね、私」
「う・・・ん・・・」

理解してくれた・・・
321アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 01:57:52 ID:aLpo+RSj
「だから、もし奈美恵さんが私の事“裏切った”とか思ってたとしても」
「思ってた・・・」
「うん。でも私は、もう裏切られたとかそんな事、思ってないから」
「・・・え?」
「なんだかんだ言っても、奈美恵さんの事信じてたし」
「BoAちゃん・・・ありがとう・・・」
「お礼なんていいってば」
「うん・・・」
「奈美恵さんが一番好きなの、私でしょ?」
「うん・・・」
「一番とかじゃなくて、私しか居ないでしょ?」
「うん・・・」
「だからね、もうあの事はいいから」
「うん・・・」
「ゴメンね、嫌な事思い出させて・・・」
「う・・・ん・・・」

彼女の肩に頬を預けて、また思い切り泣いた。
322アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 02:01:04 ID:aLpo+RSj
落ち着きを取り戻し掛けてるあたしに、彼女が口を開く。

「ねぇ、奈美恵さんの気持ちまだ聞いてない」
「・・・てる・・・しょ?」
「私の質問に“うん”って言っただけでしょ?それじゃ分からないもん」
「もぉ・・・」
「なに?言いたくないです?」
「ううん・・・」
「じゃあ言って」
「あたしもBoAちゃんと同じ気持ちです・・・」
「なんかズルくない?それ」

ちょっとだけ吹き出した。

「BoAちゃんの事、愛してる」
「うん。私も奈美恵さんの事、愛してる」
「分かってたクセに・・・」
「うん、分かってたよ」
「だと思った、うふふ」
「でもね・・・ホント、今日来て・・・良かった・・・」
「BoAちゃん・・・?」
「安心・・・し・・・た・・・」

彼女の涙が、首筋を伝った。
323アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 02:02:25 ID:aLpo+RSj
「私・・・だって・・・それなりに不安だった・・・んだから・・・」
「うん・・・」
「もぉ、奈美恵さんのバカっ!」
「ごめん・・・ね・・・」
「自分の気持ち、信じて良かった・・・」
「うん・・・」

彼女に叩かれた肩の痛みが、今は何だか心地良い。

「変なとこ、意固地だもんね。あたし達」
「うん・・・」
「特にBoAちゃん」
「奈美恵さんでしょ?」
「BoAちゃんだから!」
「奈美恵さんだから!」

自然といつものやり取りをしてる自分達に
気がついて、一緒に吹き出す。
324アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 02:03:34 ID:aLpo+RSj
「ところで、なんで今日にしたか分かります?」
「ううん・・・」
「明日、本番初日でしょ?」
「うん」
「本番直前に泣くのは御法度だから」
「アハハ、なるほど!」
「それに、本番前にどうしても!って思ってたから」
「うん、ありがとう」
「ふふっ。あと今日さ、初めて抱きついた時みたいだったでしょ?」
「あの時は後ろからだったけどね」
「まぁまぁ」
「うふふ♪」
「だからさ」
「ん?」
「また今日からよろしくお願いします」
「あたしの方こそ、お願いします」
「今日からじゃなくて、今日からも。これからも。かな?」
「んふふ、だね♪」

ゆっくりと体を離す。
325アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 02:05:33 ID:aLpo+RSj
涙でメイクが崩れた顔が可笑しくて、お互いに吹き出す。

「あのね、奈美恵さん」

笑いの治まった彼女が言った。

「ん?」
「一個だけ約束して欲しいのね」
「なにを?」
「私とケンカしてる時、飲みに行ったらヤダ!ってゆうか、ダメ!」
「はい、もちろんです」
「うん、よろしい!」

ニコッと微笑んだ彼女が可愛くて、
彼女の笑顔が見れた事が嬉しくて
また少しだけ、涙が溢れそうになった。

我ながら感じる。
彼女と付き合うようになってから、ホントに涙もろくなった。
あたしが彼女にそれだけ惚れちゃってるって事かな。んふふ♪
326アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 02:06:46 ID:aLpo+RSj
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
327名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 07:13:58 ID:DIM51ye2
326えかった!涙..よみは間違えてましたよ..私..本番時コッソリきたBoAタンを発見するかなと思って でもNANAと重なるからしないも..て。読者が望んでる物+独りよがりじゃないアール子さんに乾杯!!どこかに似た文がないのがアール子さんの文の才能だと思っ!
328名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 11:50:49 ID:wFaJ8g8g
GJGJ!!!
ほんとよかった!!やっと笑顔の二人が。゜(´Д`)゜。安室チャンもBoAチャンも笑顔が似合うよ(o^^o)
329アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:09:04 ID:OJ8YNEZs
>>327
どもです!いや、しかしながらBoAタンもうすぐ登場!の読みは当たってますたよw
NANAはですね、ほとんど読んだ事ないです、私(ある意味貴重かw?)
映画は見ましたけど、あまり記憶に残ってないですね、はい。
文の構成についてはですね、もう過去の苦いSSのおかげで未だに
色々と言われる事もあるんですけど、とりあえず、あむぼあに関しては
「全部自分で考えとるわ!」と。まぁ密かにそんな感じで思っておるです。

>>328
どもです!ホント、ようやくでございます(;^_^
330アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:10:03 ID:OJ8YNEZs
また忘れた・・・orz

では投下!
331アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:10:56 ID:OJ8YNEZs
ふと思い出した事がある。

「そう言えばね、何日か前・・・亜弥ちゃんに会ったの」
「えー!?そうなの?!」
「うん。ってゆうか、あたしに会う前にBoAちゃんも会ったんでしょ?」
「うん。それより奈美恵さん、亜弥ちゃんと会って何話しました?」
「聞きたい?」
「うん!」
「内緒♪」
「なにそれ!」
「うふふ♪でもさ、あの子勘鋭いのかな?BoAちゃんからほとんど話聞いてない・・・」
「え?」
「ん?」
「いや、あの・・・」

モジモジする彼女が可笑しい。

「ん?どうしたの?」
「えっと・・・」
「なになに?」
「言っても怒らない・・・?」
「場合によるなぁ」

わざとらしく腕なんか組んでみたりして。
332アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:12:51 ID:OJ8YNEZs
「じゃあ言わない!」
「ウソ、ウソだって!」

ムクれる彼女が可愛くて、ちょっとだけ吹き出す。

「ホント?」
「うん、ホント」
「あのね・・・私、亜弥ちゃんに全部言っちゃった!」
「えー!?」
「ゴメンなさい!」

彼女が顔の前でパチンと手を合わせた。

あぁ、なるほど・・・
あの子が彼女から“ほとんど何も聞いてない”と答えたのは、
恐らく彼女とあたしに対する気遣いだったのかもしれない。
事情が事情だけに。
333アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:13:51 ID:OJ8YNEZs
「アハハ!」
「何がおかしいです?」

彼女があの子に話してしまった事は、気にならなかった。

「謝らなくていいって!だって」
「ん?」
「あたしもAIちゃんに言っちゃったもん」
「えー!?」
「ダメ・・・だった?」
「ううん、許す。奈美恵さんだから」
「ありがと♪でもさ・・・」
「ん?」
「あの子、良い子だよね」

とても友達思いな子だと思う。
334アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:15:50 ID:OJ8YNEZs
「でしょ〜!」
「うん。あ、あくまでも“友達”だからね?」
「うふふ、分かってる♪奈美恵さんもね?」
「はい♪あのね、前から思ってたんだけど」
「ん?」
「BoAちゃんってさ、基本的には子供っぽいけど、たまにスゴく大人っぽいよね」
「奈美恵さんってさ、基本的には大人っぽいけど、たまにスゴく子供っぽいよね」

満面の笑みを浮かべながら言う彼女につられて、二人で思い切り吹き出した。

「だけど、それがちょうど」
「バランスが良いんだよね」
「そう、BoAちゃん正解♪」
「ねぇ奈美恵さん」
「ん?」
「もう帰る準備できてます?」
「うん」
「よし、行こう!」
「うん!」

バックを手に取って繋ぎ合った手は、
優しくて、温かくて・・・大好きな手。
335アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/21(月) 17:18:44 ID:OJ8YNEZs
また夜中来ます。

ではでは〜!
336名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 22:50:49 ID:U/J8CS2v
2人がやっと元の幸せな感じになってよかったっす(ノД`)
もうぼろぼろになった分取り返す勢いで
ラブラブしてほしいです!w
337名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 23:08:47 ID:DIM51ye2
>>335お疲れ様です NANAは私も映画だけです 漫画は..少女コミックを読むの苦手で職業柄読めといわれ..目を通しただけですけど..安室タンBoAタン一冊の本で読みたい位です 自分にとって価値あります 色々かいてごめんなさい
338名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 00:10:51 ID:VRQrHfJj
GJです!!ほんとに本になっていいぐらい価値ありますよ!!私もアール子サンの文章大好きです(´∀`)
少しリクエストなんですが,仲直りする時とする直前のBoAチャン目線とかありますか?もしあったらでいいんで番外編でもいいんで読んでみたいです!!無茶なリクすいません。。。無理ならいいので。。
339アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 02:54:55 ID:hnwLRJDS
>>336
うふふ、はい。ばっちりとw

>>337
ぎゃー、なんか誤解させてしまったようなんですが、文の構成の話は337さんに
言ってるのでは無くてですね、独り言に近い感じの・・・とにもかくにも337さんへ
言ってるわけじゃなかったので、そんな謝らないで下さいませ(ノД`)
私の方こそ、誤解させるような書き方しちゃって申し訳ないです(ノД`)

>>337
どもです!とりあえずですね、今の50話がもう少々ありまして、
投下が終わってからでよろしいでしょうか?
ふふふ、338さんも、アール子泣かせですw
実は今、安室タンに逢いに来る直前のBoAタン目線を書き終えた所ですが、
50話が書き終えてるだけに、なかなか苦労したです(ノД`)
なんて、ウソです。言い過ぎました。ちょっぴりです。
いやいや、でも、リク頂くのは有り難いですよ♪

では、投下!
340アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 02:58:53 ID:hnwLRJDS
少しだけ前を歩く彼女へ
背中越しに、話し掛ける。

「そう言えば、今日どうやって来たの?」
「もうすぐ分かります」

専用通路を抜けてあたしが目にしたのは
帰ったハズのマネージャーの車。

「え?ちょっと・・・」

扉を開けて先に後部座席に乗り込んだ彼女が、
マネージャーとハイタッチをした。

「やったー!」
「よしっ!」

あたしは彼女に引きずられるようにして車に乗り込む。

「間に合って良かった。ね、BoAちゃん!」
「はい!」
「あの・・・」

彼女とマネージャーが満面の笑みを浮かべている中で
あたしはただ一人、ポカンとする事しかできない訳で。
341アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 03:00:03 ID:hnwLRJDS
「もうさ、渋滞にハマっちゃって!帰ったらどうしようかと思ったんだから!」
「でも、少しで良かったですよね」
「うん。それにしてもBoAちゃん飛ばせ!ってスゴい煽るんだもん。危ない×2!」
「アハハ!」

二人の会話の意味が、さっぱり分からないんですけど・・・

「えっと・・・」
「あー、ごめん!意味分からないよね?」
「はい、全く・・・あの、打ち合わせは・・・」
「あー、ウソウソ」

やっぱりウソだったらしい。

「BoAちゃん迎えに行ってたんだって!」
「えっと、それじゃあ・・・食事は・・・」
「もちろん、行きません」

何となく、全てが分かり始めてきた気がする。
342アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 03:00:57 ID:hnwLRJDS
「もうね、全部口実よ。あの場に残ってもらう為の」
「えっと・・・」
「ごめんね、待たせちゃって!渋滞がさぁ。もうこればっかりはねぇ〜」
「あの・・・」
「あ、そうそう。これ、はい!返すから!」

そう言って手渡されたのは、あたしの携帯。

すっかり忘れてたけど、彼女が楽屋に来る前まで必死に探してた。
マネージャーが持ってた訳だから、バックの中に無いのは当然だけれど、
それにしてもなんで、マネージャーがあたしの携帯を持ってるのだろう。

「あの・・・」
「いや、だってさ“今どこに居るんですか?”なんて掛かってきたら困るじゃん?」
「えっと・・・」
「念には念を!って事で。あ、中身は見てないから安心してね?」
「はい・・・」

帰るギリギリまで携帯に用は無かったから別にいいんだけど・・・
しかも今の今まで忘れてたし。そんな自分に少しだけ苦笑い。

とりあえず、さっきマネージャーに腹を立ててしまった事・・・反省。
343アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 03:02:49 ID:hnwLRJDS
でも・・・まだ気になる点がいくつかある。

「それから・・・」
「まだ気になるところ、あるよね?」
「はい・・・」
「後は、BoAちゃんが教えてくれると思うよ?ね、BoAちゃん」
「うん、残りの事は私が説明します!」

まだいくつか分からない事があった。

だけど・・・

今は彼女と再び手を取り合えた事が
何よりも嬉しかった。

だから、

「うん、分かりました♪」

あたしは満面の笑みで答えた。
344アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 03:07:05 ID:hnwLRJDS
「せっかくだから、3人で食事行きませんか?もちろん、奈美恵さんのおごりで」
「お、BoAちゃん良い事言うね!」
「あたしの・・・?ってゆうか、どこがいいの?」
「うん、分かった!」
「明日から奈美恵さんツアーだし、しっかりパワー付けてもらわないと!」

彼女に耳打ち。

「もう、付いてるけどね♪」
「アハハ!分かってるって♪」

ルームミラー越しにマネージャーが言った。

「やっぱりいい顔してる、二人とも。メイクはヒドいけどね」
「そうだ、忘れてた!やっぱ兄夫行くの止めません?!」
「いいって!いい顔してるのには変わりないから」
「だってさ、奈美恵さん!」
「そう・・・ですか?」

分かってるけど、なんだかちょっと照れくさい。

「だって一ヶ月以上ずっと沈んだままだったのが、一瞬でこれだよ?」
「アハハ・・・」
「もう手間を取らせないように」
「えっと・・・」
「繋いだ手を離すんじゃないぞ!って、そーゆー事!!!」
「はい!」

まだ繋いだままだった手と手を、
あたしと彼女は強く握り直した。
345アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 03:08:52 ID:hnwLRJDS
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
346アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 03:13:24 ID:hnwLRJDS
ありゃー!
344の4行目、BoAタンのセリフ

「兄夫〜!」

が、抜けております。
スマソ・・・orz
ではでは!
347名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 05:52:57 ID:uXw1L4BC
会話文がだらだら長く続くと、
どれが誰のセリフかわかんなくなってくる。
348名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 08:44:58 ID:QcvATdcx
>>346あ 違いま!私も誤解させてしまった!!申し訳ない 私も独り言に近いんですよ..スイマセンでした ..アール子サン謝る事無いあるです。兄夫いきて〜!!
349アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 16:46:48 ID:nDIEgyCg
>>347
んー、その点は極力そうならないように(特に人数が多い時は)
私なりに気を遣ってはいるのですが、347さんの様に感じられる方も
いらっしゃいますよね・・・申し訳ないですorz

>>347
えと、読み返してみて分かりました。お互いに勘違いでしたね(;^_^

では投下!
350アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 16:49:14 ID:nDIEgyCg
食事を終えて、店を出る。

「美味しいけど辛いね、ここ」
「私のマネージャーと同じ事言ってます、それ」
「あ、そうなの?」

マネージャーと彼女のやり取りが、
なんだか自然で可笑しい。

「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
「いえいえ、とんでもない」

もちろん彼女との“想い出の味”のあのメニューも頼んだ。
ううん、違う。“想い出の味”だったのは・・・昨日までの話。
今日からは、また“いつもの味”。うふふ♪

車に乗り込む。

ちなみに予定通り、あたしのおごり。
だけど、なんで?

「よし、出発!」

マネージャーが軽快にアクセルを踏み込んだ。
351アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 16:51:30 ID:nDIEgyCg
「じゃあ、明日からがんばろうね!」
「はい!お疲れさまでした!」

車の扉を勢いよく閉める。
何だかその音さえも、心地良く感じた。

部屋へ着くなり、彼女が大きく手を広げて深呼吸。

「やっぱり、これだって」

あたしは頬を緩めながら彼女の靴を揃える。

「コトちゃん!よちよち、会いたかったのかぁ〜私もだよ〜!」
「ねぇBoAちゃん」
「はい?」
「さっきの事」
「うん、話します。話すけど、待って」
「ん?」
「離れてる間、出来なかった事がしたい」
「例えば?」
「お風呂一緒に入るのとか」
「うん」
「あ、今日泊まってもいい?」
「もちろん!」
「あと・・・とにかく、いつもの事がしたい」
「うん♪」

彼女があたしと同じ気持ちで居てくれた事に、
また少しだけ、涙が溢れそうになった。
352アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 16:53:49 ID:nDIEgyCg
「えっと、じゃあお風呂・・・」
「なに言ってます?」
「・・・え?」

彼女に思い切り手を引かれて、
あたしはちょこまかと彼女の後ろを
引きずられるようにして歩く。

「あの・・・BoAちゃん?」
「先に奈美恵さんだから」
「いや、あのね・・・汗臭いし」
「いいって」

あたしの体は、そのままベッドに勢いよく放り出される。
353アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 16:55:30 ID:nDIEgyCg
「BoAちゃんの顔、今回までだからね?」
「うん・・・」
「でも今度あったとしても、やっぱり奈美恵さんの事好きなんだろうなぁ・・・」
「もうしないもん・・・」
「当たり前です!」
「痛っ!」

彼女から受けたデコピンが痛くて、おでこをさすった。

「私、すっごいヤキモチ妬きなんだから」
「うん・・・」
「私だけなんだからね?奈美恵さんにこんな事していいの・・・」
「うん・・・」

触れた口唇をあたしは素直に受け入れる。
ずっと触れたかった彼女の全て・・・

その夜、あたしと彼女は・・・何度も愛し合った。
354アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/22(火) 16:57:23 ID:nDIEgyCg
また夜中来ます。

ではでは〜!
355名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 18:22:32 ID:QcvATdcx
>>354良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
356アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:18:29 ID:M1GFT4iZ
>>355
どもです!

では投下!
357アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:20:32 ID:M1GFT4iZ
愛し合った後に彼女から聞いた、マネージャーとの件。
あたしのスケジュールが分からなかった彼女。
だけど、ケンカ中のあたしの携帯に掛ける訳にもいかなくて、
だからマネージャーに掛けてスケジュールの確認を取ったとか。

案の定マネージャーの予想は、見事に的中。
予定調整はとてもスムーズに進んだらしい。
あたしの知らない間に入念な予定を組んでた二人は、いいコンビかも知れない。
食事をおごらせられたのは、これが理由だって。

笑顔を浮かべる彼女に言われた。

「奈美恵さん、私とマネージャーさんに感謝してね?」
「はい、感謝してます♪」

そんな彼女に、あたしはペコリと頭を下げた。

とりあえず今回の事は、
感謝してもしきれない。
ホント、そう思ってる。
358アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:21:31 ID:M1GFT4iZ
それから、セミの話もした。
そうしたら彼女が笑いながら言った。

“それ多分、私だ!”って。だから、“うん。そうかもね♪“

って、そう言いながら笑い合った。

それにしても・・・
マネージャーとAIちゃんの勘は、やっぱり半端じゃない。つくづく実感。
自分の勘の見事なハズれっぷりに、思わず苦笑い。バカなあたし。

どうやらあたしの彼女に対する勘が働くのは、
彼女との関係が上手く進んでる時だけらしい。

彼女の事を理解してるつもりが、
ホントは出来てない?

違う違う。“恋は盲目”ってね♪
何だか例えが全く違う気がしないでもないけど、多分そんな感じ。

遠回りをした。
それでもいい。

今はこうして辿り着けたんだから。
終わり良ければ・・・って?うふふ♪
359アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:23:44 ID:M1GFT4iZ
慌ただしく鏡で最終チェックを終える。

よし、バッチリ!

昨日彼女と逢う前までの自分と
今の自分の表情の違いっぷりに
少しだけ吹き出す。

「BoAちゃん」
「ん・・・」
「行ってくるね♪」
「うん・・・頑張ってね・・・」
「ありがとっ♪」
「奈美恵さん・・・」
「ん?」
「愛してる♪」
「あたしも♪」

寝ぼけ眼のまま頬を緩ませる彼女におはようのキス。

「いってらっしゃ〜い♪」
「いってきまーす!」

手を振りながら自宅を後にする。
360アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:25:32 ID:M1GFT4iZ
外へ出ればジリジリと照りつける太陽が眩しい。
セミの声が耳障りだと感じる事もしない。

「おはようございます!」
「おはよう!いいよ、その元気!」
「ふふ、ありがとうございます」
「BoAちゃんから聞いた?」
「はい、全部聞きました」
「ま、そーゆー事だから!」
「ホント、色々ありがとうございました」
「いいのいいの!お礼ならBoAちゃんに。ってね?」
「はい、それはもう。うふふ♪」

半分程度窓を開けた。
穏やかな風が吹き込んでくる。

「エアコン利かないんだけど」
「すいません、ちょっとだけ」

風に髪をなびかせながら、大きめのアクビをした。

「大丈夫?寝不足?」
「えぇ、ちょっとまぁ・・・」
「ま、そんな気はしてたけど」
「アハハ・・・すいません・・・」

思わず照れ笑い。
361アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:27:29 ID:M1GFT4iZ
「けど、もう大丈夫だよね?」
「はい、寝不足なんか全く関係ないです!」
「おーし、気合い入れてくよ!」
「はい!あ、そうだ」
「ん?」

最後にもう一つだけ、気になってた事。

「昨日、必要以上にあたしがシャワー浴びるの止めた理由って」
「BoAちゃんが到着した時に、シャワー浴びられてら困るから」
「あぁ、なるほど!」
「行き違いみたいになって全部台無しになったら困るでしょ?」
「ですよね」
「ところでさ、待ってる間何してたの?」
「振り付けの確認を・・・」
「うわ、真面目だね・・・」
「アハハ・・・」

真面目、なのかな?

「でもさ、きっとこうなるハズ・・・じゃなくて、運命だった気がしない?」
「ふふっ」
「全てが上手くいくって。そう思ってたよ」
「一歩違ってたら、って感じですよね」
「そうそう」
362アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:29:05 ID:M1GFT4iZ
例えば、あたしがマネージャーとの約束を破ってシャワールームに行ってたら。
例えば、あたしが楽屋でマネージャーに電話を掛ける事を思い浮かばなければ。
例えば、彼女があたしの元へ向かう時に車のスピードを出せと言わなかったら。

全て仮定の話に過ぎないけれど、それでも全てが充分可能性のある話。
もし全てが・・・ううん、一つでも現実のものになってれたとすれば、
あたしと彼女は、再びこうして出逢えなかったかもしれない。

「まさに、“偶然は必然”ってね!」
「はい、ホントにそう思います」

だけど、結局は“たら”“れば”の話。
もしそれが、仮に現実になってたとしても、
再び出逢えてたに違いないって。そう信じたい。

矛盾した考えが浮かんだところで、辿り着くのはこの考え。

彼女との再会は、やっぱり運命だったに違いない。なんて♪

「あのさ、一個だけ聞いて良い?」
「はい」
「今まで色んな恋愛してきた中で一番良い恋愛してるのって」
「はい」」
「BoAちゃんとでしょ?」
「それはもう、当然です!」
「即答かい!ホント、バカップルだなぁ〜!」
「アハハ!」

困った笑みを浮かべるマネジャーと、満面の笑みを浮かべるあたし。
思い切り笑い合った。
363アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:30:12 ID:M1GFT4iZ
この仕事でしか得られない特有の喜び。
それは、ライブに来てくれる多くのファンから貰う、
沢山のパワーと勇気。

だけど、ライブをするパワーの源は
たった一人からしか・・・彼女からしか貰えない。

全国ツアー開始まで、あと数時間。

すでに体がウズウズし始めてる自分に気が付く。

心も体も全てが、今日の空のように
雲一つ無い状態の様に晴れ渡ってる。
バッチリ快晴。

遠くに見える飛行機に、小さく手を振ってみた。

ねぇBoAちゃん・・・二度目の夏、一緒に迎えられたね♪


                       〜終わり〜
364アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 02:33:58 ID:M1GFT4iZ
とゆうわけで、長らくの間ご迷惑をお掛け致しました。
次回はリク頂きました番外編・BoAタン仲直り前(Part1)になります。
47話からの続編的な感じで、かなり短めにまとめはしたです。

では今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
365名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 03:54:50 ID:5NXYsDPk
GJです!!やっぱりラブラブな2人はいいですね!!想像してニヤけてしまいます(´∀`)
アール子さん!!!!この前リクさせて頂いたものです!!番外編ほんとに作って頂けたのですね!!うれしいです(^-^)ドキドキワクワク(#^-^#)
楽しみに待ってます!!
366アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:03:27 ID:N5+KyCcK
>>365
どもです!
いえいえ、ホント、リク頂くの有り難いですよ♪
一応、Part1(仲直り直前)とPart2(仲直り&仲直り後)と、
そんな感じになっております。

では、投下!
367アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:04:52 ID:N5+KyCcK
携帯を手に取る。

“プルルル・・・”

「はい」
「あの・・・」
「そろそろ掛かってくる頃かなって思ってたよ」

電話の相手は、奈美恵さんの・・・マネージャーさん。

それにしても、私が電話を掛ける事を予想してたなんて・・・
奈美恵さんはマネージャーさんに、私達の事を話したのだろうか?

「あの・・・奈美恵さんから聞いたんですか?私達の事・・・」
「ううん、全部は聞いてないよ。でもあの様子じゃ分かるって」
「あの・・・」
「ずっと塞ぎっぱなしだから」

奈美恵さん、そんな状態だったんだ・・・
368アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:06:00 ID:N5+KyCcK
「で、用件は?」
「えっと・・・」
「ん?」
「奈美恵さんの・・・スケジュールを・・・」
「ふふ。ねぇBoAちゃん」
「はい・・・」
「よく頑張ったね」

その言葉に、少しだけ感情が込み上げた。

「頑張ったなんて・・・そんな・・・」
「ううん、BoAちゃん偉いと思うよ」
「私・・・奈美恵さんの事が・・・好きなだけで・・・」
「うん、分かってる。あの子はBoAちゃんに嫌われたって思い込んでるけど」
「そう・・・なんですか・・・?」
「うん」

確かに、立場が逆なら・・・
奈美恵さんの気持ちは痛いほど理解出来る。
369アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:06:54 ID:N5+KyCcK
「さて、口出しはここまでにして。じゃ、スケジュール調整しよっか?」
「はい!」

奈美恵さんのマネージャーさんって、勘が鋭いのもそうだけど、
なんてゆうか・・・器の大きい人だと思う。

「ちょっと待ってね」
「あの・・・」
「ん?」
「13日から奈美恵さん、ツアー始まりますよね?」
「うん」
「前日って・・・」
「会場でリハだよ」
「じゃあ、その日がいいです!」
「ふふ、やるねBoAちゃん!」

だって、どうせなら奈美恵さんをビックリさせたい。
370アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:08:01 ID:N5+KyCcK
「よし、じゃあリハ終わったら迎えに行くから」
「え?それはいいです」
「BoAちゃん一人じゃ、あの子の動き分からないでしょ?」
「あ・・・」

そう言われてみればそうかも・・・
会場に居るのが分かってるだけじゃ、
どうしようもないんだ・・・

「じゃあ、お願い出来ますか・・・?」
「もちろん!じゃあこっちのリハ終わる予定が・・・」

その後の予定は、とてもスムーズに進んだ。

「じゃあ、12日ね!」
「はい、12日に!」

そう言って、電話を切った。
371アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:10:02 ID:N5+KyCcK
ねぇ奈美恵さん・・・
ずっと塞ぎ込んでたんだね・・・

やっぱり奈美恵さんが・・・
私を裏切るハズなんか無いんだ・・・

きっと奈美恵さんは、どうしようもない位お酒を飲んでた。
だって、あの時の私と奈美恵さんはケンカ中だったんだから。
だから、あの事もきっと・・・同意の上での事じゃないに決まってる。

あの時の奈美恵さんの涙は・・・
私に対する、罪悪感から・・・

私に全てを話したのは、きっと・・・
奈美恵さん自身が辛かったから・・・

優しすぎる性格が裏目に出ちゃっただけなんだよ・・・
372アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:12:04 ID:N5+KyCcK
あれだけ私の事を愛してくれた奈美恵さんを
一時の感情だけで、頭ごなしに否定した。

あの時、奈美恵さんの話をまともに聞かなかった私は・・・バカだ。

奈美恵さんの頬を叩いてしまった掌が、今でも痛む気がする。
あの時、奈美恵さんを信じる事が出来なかった自分が憎い。

ゴメンね、奈美恵さん・・・

でもね、どうしたって私・・・
奈美恵さんの事・・・愛してる。

自分勝手かも知れないけど、
奈美恵さんの私に対する気持ち・・・信じてる。

だから・・・
待っててね、奈美恵さん。
373アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/23(水) 17:13:14 ID:N5+KyCcK
また夜中来ます。

ではでは〜!
374アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:13:22 ID:Jmd0gkCc
とりあえず投下していきますね!

では投下!
375アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:17:59 ID:Jmd0gkCc
見慣れた車に手を振って、後部座席の扉を勢いよく開ける。

「お待たせ!」
「いえ!」
「よし、行くよ!」
「はい!」

奈美恵さんのマネージャーさんに迎えに来てもらった私は
今から・・・奈美恵さんに逢いに行く。

「心の準備は出来てる?」
「はい、なんとか」

正直、この予定を決めてから
仕事にはほとんど身が入らなかった。

もしかしたら・・・そんな事を考えて、恐かったのも事実。
だけど、期待に胸を膨らませてる自分の方が大きかった。

奈美恵さんは私の顔を見てどんな表情を浮かべるだろう?とか
奈美恵さんの最初の一言は、どんな言葉だろう?とか

その他にも沢山。
ホント、色々な事を思い浮かべた。
376アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:22:44 ID:Jmd0gkCc
「なんだよ!」

マネージャーさんが、ハンドルを思い切り叩く。
こんな時に限って、渋滞。

「来る時全然混んで無かったのにさ!」

きっとここまで怒るのは、奈美恵さんと私の事に親身になってくれてるから。

「どうしよう、BoAちゃん・・・」
「あの・・・」
「いや、一応足止めはしてるんだよ?打ち合わせだって言って」
「はい・・・」
「でもまさか渋滞にハマるなんて思ってなかったから30分位って言っちゃったんだ・・・」
「それって奈美恵さん帰っちゃうかも知れないって事ですよね・・・?」
「うん・・・。けど、一応保険として持ってきたんだ。ほら!」

そう言ってマネージャーさんが取り出したのは、奈美恵さんの携帯。

「まず、食事行こうってウソの約束取り付けてあるからさ」
「はい」
「で、打ち合わせ入ったから待っててって言ってあるわけ」

なるほど・・・

「だから待ってるとは思うんだけどね。それにこれ無かったら、どこにいるんですか?
ってゆう電話も掛けられないし、とにかく必死で探すと思うから、かなり足止めには
なるハズなんだけどさ」

あまりの準備万端っぷりに、思わず感服。
スゴい・・・
377アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:30:37 ID:Jmd0gkCc
「それにしても、どこまで続いてるわけ?この渋滞!」

マネージャーさんの口調は、さっきよりも荒い。

「あれじゃないの?原因」
「そんな感じですね」

交差点を曲がったところで、渋滞を抜けた。

「よ〜し、飛ばすよ!」
「はい!」

とは言え、比較的安全運転なマネージャーさん。

「すいません、もっと飛ばして下さい!」
「えー!」
「お願いします!」
「分かった、掴まっててよ!」
「はい!」

会場に着いたのは、マネージャーさんが
私を迎えに出て、約1時間経ってからだった。
378アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:33:15 ID:Jmd0gkCc
会場が視界に入った途端、期待と不安が一気に押し寄せてくる。
溜まった唾液を、何回飲み込んだだろう?

不安をかき消すように、扉を勢いよく開ける。

「BoAちゃん!」
「はい!?」

呼び止められて振り返る。

「待ってるから、絶対連れて戻ってくるんだよ!」
「はい!」

大きく返事をして、後部座席の扉を勢いよく閉めた。
379アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:34:59 ID:Jmd0gkCc
楽屋までの道のりをゆっくり進む。

少しでも自分を落ち着かせる為の、苦し紛れの方法。

だけど、近づけば近づくほど胸の鼓動は高鳴るばかりで
今にも心臓が張り裂けてしまいそうなほど、ドキドキして。

こんなに緊張したのは、これが初めての事かもしれない。

車を降りてから、一体どれ位歩いて来ただろう?

きっと、時間にすれば僅か数分の事。
なのに、それがとても長いと感じた。

一つの扉の横に貼られている奈美恵さんの名前を目にして、静かに足を止めた。

この扉の向こうに、奈美恵さんが居る・・・
380アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:36:35 ID:Jmd0gkCc
乾いた口唇を舌で舐めて、溜まった唾液をゴクッと飲み込む。
握り拳を作った右手は汗ばんでいる。
落ち着け・・・

私は胸に手を当てながら、
ゆっくり扉をノックした。

「どーぞ」

絶対に聞き間違えるハズのない声。
今、扉越しに返事をしたのは・・・奈美恵さん。

扉をノックしたのが私だと知らない奈美恵さんの対応は素っ気ない。
それでも久し振りに聞く奈美恵さんの声に、胸が高鳴る。

肩を使って大きく深呼吸。

今・・・
行くからね・・・

私は奈美恵さんの楽屋の扉を、静かに押し開いた。


                  
                         〜終わり〜
                      (番外編・Part2へ続く)
381アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 02:37:25 ID:Jmd0gkCc
それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
382名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 07:42:10 ID:KGLYh0+k
GJ!!
やっぱりこの二人は最強です!!
383名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 16:40:24 ID:e/mUlPcS
GJです!!!
BoAチャンの目線いいです!!ドキドキ感が伝わってきます!!
もうすぐ再開の時が(´∀`)
384アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:11:12 ID:cl2y5Gnf
>>382
どもです!最強、ちょっとウケますたw

>>383
あざっす!まもなく再会でありんす!

では、投下!
385アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:12:46 ID:cl2y5Gnf
もし・・・
奈美恵さんが私の方を向いてたら、
満面の笑みを浮かべながら言う。

「うふふ、来ちゃった♪」

もし・・・
奈美恵さんが私の方を向いてなかったら、
口唇を尖らせながら言う。

「奈美恵さん、なんでそっち向いてるの!」

奈美恵さんの居る場所が楽屋だと分かってから
思い浮かべて、自分の中で勝手に決めてた事。

扉の開く音にも反応しないで
奈美恵さんは私に背を向けたまま
何か捜し物をしているらしい。
386アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:14:01 ID:cl2y5Gnf
だから私は口唇を尖らせながら

“奈美恵さん、なんで・・・”

言ってやるんだ・・・
って、そうやって決めてたのに・・・

目の前に居る、華奢で大好きで・・・
何よりも・・・愛しい人は、
そんな事させてくれるハズもなくて・・・

奈美恵さんの姿を目にした瞬間、
自分の下らない考えなんかどうでも良くなった。
全部、一瞬で吹き飛んだ。

気付いたら・・・走り出してた。

奈美恵さんの腕を引いて、
思い切り抱き寄せてる自分が居た。
387アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:18:55 ID:cl2y5Gnf
奈美恵さんの温もりを感じて、涙が溢れそうになる。

ずっと触れたかった。
ずっとこうしたかった。
ずっと・・・

“ちょっと待って・・・”

奈美恵さんのそんな第一声なんか、気にならない。
腕を回した奈美恵さんの背中が、小さく震える。

肩に冷たさを感じた。
奈美恵さんの・・・涙。

奈美恵さんの泣き声はどんどん大きくなって
私はそんな奈美恵さんを、静かに抱きしめる。

瞼を閉じて、ギュッと口唇を噛みしめた。

今ここで、私が泣くわけにはいかないから・・・
388アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:21:13 ID:cl2y5Gnf
涙を堪えながら、言葉を必死に探す。
どんな事を言ったらいいのだろう・・・
どんな言葉を言えば、奈美恵さんは私を・・・

「私、まだ奈美恵さんの家にカメラ置いたままなのね。だから・・・」

何言ってんの?私・・・

一瞬浮かんだ自分の考えを、奈美恵さんの言葉がかき消す。

“それ・・・だ・・・け?”

奈美恵さんは、私がここに何をしに来たのか・・・分かってる。
奈美恵さんは、次に私の口から発せられる言葉に期待してる。

だから決めた。
もう迷わない。

「迎えに来た、奈美恵さんの事」

背中にギュッと腕を回した奈美恵さんが、
私の腕の中で思い切り泣いた。
389アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:23:41 ID:cl2y5Gnf
ずっと聞きたかった事。

あの時の、誤解・・・
奈美恵さんの気持ち・・・

全部、聞いた。
全部、思った通りだった。

自分の気持ちと奈美恵さんの気持ち・・・
信じて良かった・・・

「BoAちゃんの事、愛してる・・・」

その言葉で、今までの事が全て報われる。

ずっと堪えていた涙が、静かにこぼれ落ちた。
390アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/24(木) 17:24:45 ID:cl2y5Gnf
また夜中来ます。

ではでは〜!
391名無しさん@秘密の花園:2007/05/25(金) 01:03:48 ID:JWQ4vEGA
>>390BoAタンのlovelovelove着うた発見!!わーお!どこの誰が作ってくれたんだろ喜!自分の中でこれが一番現在のアール子小説にマッチしとります♪
392アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 01:29:07 ID:BCm1hI6l
>>391
すげぇ〜!そんなのあるんですね!うふふ♪

では、投下!
393アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 01:31:09 ID:BCm1hI6l
涙を流したところで、私の気持ちは既に前向き。
気が付けばいつものやり取り。

他愛のない会話が、こんなにも嬉しい。

ねぇ、奈美恵さん・・・
奈美恵さんにはやっぱり笑顔が一番似合うんだよ?
それから、私も。なんちゃって♪

ところで奈美恵さん、亜弥ちゃんと何話したんだろう?
ま、いっか!

奈美恵さんの手を取って、楽屋を後にする。

私より少し小さい掌も
私より少し細いこの指も
奈美恵さんのこの手は・・・
私だけのもの。

もう離さないんだから!
394アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 01:33:01 ID:BCm1hI6l
「やったー!」
「よしっ!」

車に乗り込むなり、マネージャーさんとハイタッチ。

今回の事は、奈美恵さんのマネージャーさん無しでは
成し得なかった事。

ものスゴく、感謝してる。

隣でキョトンとした表情を浮かべる奈美恵さんが可笑しい。

私は奈美恵さんとマネージャーさんの会話に、
頬を緩めながら耳を傾ける。

奈美恵さんと再び手を取り合えた事が嬉しくてたまらない。

奈美恵さんとまだ繋いだままだった手を、
互いに強く、握り直した。
395アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 05:16:32 ID:h7I+zkT7
食事の後、マネージャーさんに別れを告げて奈美恵さんの自宅へ来た。

手を広げて深呼吸。
やっぱり奈美恵さんの家のニオイが好き。

「コトちゃん!よちよち、会いたかったのかぁ〜私もだよ〜!」

駆け寄ってくるコトちゃんの頭を撫でる。

「ねぇBoAちゃん」
「さっきの事」
「うん、話します。話すけど、待って」

話が聞きたいと言う奈美恵さんの言葉を、自分の言葉で遮る。

だって、今はそれよりもしたい事が沢山ある。
離れてる間出来なかった、いつもの事。

奈美恵さんの膝枕でテレビを見たり
それを見ながら互いに笑い合ったり
お風呂に一緒に入って髪を洗い合う事もそうだし
それから・・・他にも数え切れないほど沢山の事。

だけど何よりも、今一番にしたい事は・・・

「あの・・・BoAちゃん?」
「先に奈美恵さんだから」
「いや、あのね・・・汗臭いし」
「いいって」

温もりを分け合う事。
396アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 05:18:10 ID:h7I+zkT7
腕を引いて、奈美恵さんをベッドに押し倒す。
私はそのまま奈美恵さんの上に馬乗りになった。

「BoAちゃんの顔、今回までだからね?」
「うん・・・」
「でも今度あったとしても、やっぱり奈美恵さんの事好きなんだろうなぁ・・・」
「もうしないもん・・・」
「当たり前です!」
「痛っ!」

眉間にシワを寄せる奈美恵さんが可愛くて、ちょっとだけ吹き出す。

「私、すっごいヤキモチ妬きなんだから」
「うん・・・」
「私だけなんだからね?奈美恵さんにこんな事していいの・・・」
「うん・・・」

奈美恵さんの口唇に、そっと自分の口唇を重ねる。
今まで出来なかった分のキスを取り戻すように、何度も触れては離れて。

柔らかくて、温かくて、優しい・・・最高の口唇。
やっぱり、これだって・・・
397アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 05:19:21 ID:h7I+zkT7
触れた部分が熱を持つ。
舌をそっと差し出した。

「んっ・・・」

奈美恵さんが漏らす甘い吐息が
私の欲情を加速させる。

差し出された奈美恵さんの舌を、
私は強引に絡め取る。

「っん・・・ふ・・・」

触れる舌先が熱い。
このまま一つに溶け合って、
トロけてしまいそう。

深く深く、奈美恵さんを求める。

頬が熱い。
指先も胸も掌も鼓動も・・・
全てが、熱い。

繋いだ手の指をギュッと絡ませた。
もう二度と、離さないんだから・・・
398アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 05:20:19 ID:h7I+zkT7
起きかけの頭の中に、奈美恵さんの声が入り込んでくる。

「BoAちゃん」
「ん・・・」

眠たい目をこすりながら半分程度瞼を開いた。
下から見上げる笑顔の奈美恵さん。

うふ・・・うふふ・・・可愛い♪

「行ってくるね♪」
「うん・・・頑張ってね・・・」
「ありがとっ♪」

やっぱりダメだ、私・・・

「奈美恵さん・・・」
「ん?」
「愛してる♪」
「あたしも♪」

どうしようもない位に、奈美恵さんの事が大好き♪

おはようのキス。
奈美恵さんの口唇が私の口唇に触れた。
んふふ、もぉ・・・最高♪

「いってらっしゃ〜い♪」
「いってきまーす!」

思い切りニヤけながら
奈美恵さんの背中に手を振る。
399アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 05:21:10 ID:h7I+zkT7
シーツを丸め取って思い切り抱きついた。

うふっ・・・ふふふ・・・
頬の緩みが止まらない。

「ふぁ・・・」

小さくアクビ。
反対向きになってカーテンを開ける。

「んー、眩しい〜!」

心地の良い眩しさに身を預けて、
頬を緩めたまま大きく伸びをする。

奈美恵さんと離れてる間、一人の部屋では開ける事もしなかったカーテン。
眩しい光に、まるで心の傷をえぐられるような気がして、ずっと避けてた。

それが今は、こんなにも簡単に出来る。
目を細めながら太陽を見上げた。

奈美恵さん、やっぱり私にとっての太陽は・・・
奈美恵さん以外あり得ないってば♪


                           〜終わり〜
400アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 05:23:31 ID:h7I+zkT7
投下の途中に気付いたら寝ておりますた(;^_^

とゆう事で次回51話になります。

ではでは〜!
401名無しさん@秘密の花園:2007/05/25(金) 13:17:54 ID:JWQ4vEGA
400BoAタンほっぺ緩みっぱなしですね!笑 昨晩アール子小説夜な夜な読んでたら きっとこの台詞で安室タンBoAタン小説にはまったんだな!て台詞があったんですけど それは「何か飲む!?」です 笑
402アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 16:58:30 ID:5ekj0EFV
>>401
BoAタン、安室タンにぞっこんですからねwなんて。
そのセリフ・・・確か初めてのお泊まり編の時に使った気がします。
あの頃は今とは書き方が違ったわ・・・と。
それにしても何故にそのセリフなのでしょうかw?

では投下!
403アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:00:19 ID:5ekj0EFV
練習の時からおかしいとは感じてた。

“痛っ・・・”

右足首が痛くてたまらない。
昨日から始めたイベントの為のリハーサル。
今日は本番前日で、6時間ぶっ通しで練習。

“痛い”以上に表現する言葉があるならそれ以上。
ハッキリ言って、歩く事すらままならない。
明日が本番だとゆうのに困った。

「明日、出るの止めよう?」

周りのスタッフにそんな事を言われた。

冗談じゃない。
楽しみにしてくれているファンの為に
私は絶対にステージに立つ。
404アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:01:24 ID:5ekj0EFV
帰りの車の中で携帯を開く。

「はい!」
「私だけど・・・」
「どうしたの?」

受話器越しの奈美恵さんの声に、心が癒される。

「うん・・・あのね・・・今日行けなくなっちゃった・・・」
「・・・・・・」
「あれ・・・怒った・・・?」
「ううん、違うよ。リハ押してるの?」
「もう終わって、今帰りの車の中なんだけど・・・」
「そっか」
「ちょっと疲れちゃって・・・」
「ま、仕方ないよね。明日本番だし今日ゆっくり休んで!」
「うん・・・ゴメンね・・・」
「いいって!」
「じゃあ、明日終わったらまた電話するね・・・」
「うん、おつかれさま!」
「奈美恵さんも・・・」
「ありがと♪おやすみ!」
「うん・・・おやすみなさい・・・」

溜め息を吐きながら携帯を閉じた。
405アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:03:39 ID:5ekj0EFV
「そんな落ち込むなって!」

マネージャーの声が飛んでくる。

「落ち込みます・・・」
「明日終わったら次“裏BoA”なんだから足ゆっくり直してさ!」
「そう簡単に治らないと思います」
「なんで?」
「なんでも」

確かに、今回のツアーにダンスは組み込んでいないけれど
それでも日々動き回ってるし、そう簡単に治るハズがない。

「ま、今日は安静にしてるんだよ!」
「分かってます・・・」

そんな事言われなくたって分かってるよ・・・

「おつかれさん!」
「おつかれさまでした・・・」

力なく車の扉を閉めた。
406アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:05:56 ID:5ekj0EFV
部屋までの道のりがとても長く感じる。
右足を引きずりながら部屋に辿り着いた頃には
ジットリ汗が滲んでいた。

荷物を放り出してバスルームへ向かう。
湯船をセットしてソファに体を沈めた。

はぁ・・・

自然と溜め息がこぼれる。

奈美恵さんに逢いたかった・・・
こんな事にならなかったら
今日はお泊まりだったのに・・・

自分の足が、ちょっとだけ憎い。
407アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:09:54 ID:5ekj0EFV
起き上がって、バックの横に寝そべる。
フローリングの冷たさが何だか心地良い。

携帯を取り出してリダイヤル。

プルルルル・・・プルルルル・・・プルルルル・・・

出ない・・・
お風呂にでも行ってしまったんだろうか?
ちょっとだけ肩を落としながら切ろうとした。

「はいはい!」

慌てて携帯を耳に当てる。

「どうしたの!?」
「奈美恵さん・・・」
「ん?さっき話したばっかりだよ?」
「なんか寂しくて・・・声聞きたくなっちゃったのね・・・」
「んふふ、そっか♪」
408アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:11:01 ID:5ekj0EFV
奈美恵さんの声が、何だか遠い。

「今、外に居ます?」
「うん」
「さっき電話した時、家だったでしょ?」
「うん」
「どこにいるの?」
「コンビニの帰り。あ、今は戻ってるとこだけど。なんか小腹が減っちゃって」
「そっか・・・」
「ん?」
「あのさ、やっぱり奈美恵さんのとこ行ってもいい・・・?」
「え?ダメダメ!」
「なんで・・・?」
「明日本番でしょ?だから今日はゆっくり休んで下さい!」

さっきもそれ言ったじゃん・・・
409アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:13:15 ID:5ekj0EFV
それに・・・

「マネージャーと同じ事言う・・・」
「BoAちゃんの事が心配だからでしょ!」
「分かったよ・・・」
「良い子にしてて下さい!」
「はーい・・・奈美恵さんのバカ・・・」
「こらっ!」

吹き出す奈美恵さんにつられて一緒に吹き出す。
その後お決まりのやり取りをして、電話を切った。

湯船が沸いた電子音が聞こえて
壁に手を付きながら脱衣所へ向かう。

Tシャツとジーンズ、下着を無造作に脱ぎ捨ててバスルームのドアを閉めた。
410アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/25(金) 17:14:04 ID:5ekj0EFV
また夜中来ます。

ではでは〜!
411名無しさん@秘密の花園:2007/05/25(金) 23:40:23 ID:JWQ4vEGA
>>410んふーこれはヘイヘイヘイか何かの本番でありますか?芸能人は体が命! あのセリフはですね自分の時とよう似とりました!からだと思います 笑
412名無しさん@秘密の花園:2007/05/25(金) 23:54:50 ID:vqp3rwOI
ヘイヘイヘイで一緒に一緒に出てた時
安室ちゃんの隣に座ってたボアちゃんが
立とうとした時に安室ちゃんが手貸してあげて
ました(*´Д`*)
413名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 00:59:39 ID:Xi4hxhm/
412さん!!!それ本当ですか!?2人はやっぱり仲良しなんですね(´∀`)良ければ詳しい教えてください!!!
414アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:17:14 ID:JMC6hNyU
>>411
これはですね、外苑神宮ライブのネタです。SS設定としては8月中旬です。
Hey×3は9月末なのでもう少しあとになりますです。
セリフは、なるほど!納得ですw

>>412
>>413
おそらくこれですよね?

http://www.youtube.com/watch?v=2-HHeeZe5do&mode=related&search=

実はSSにしてるんですけど、Boタンしか映ってないんで気付かなかったですけど
よく見ると安室タンの手、一瞬映ってますねw412さんのおかげで気付きました!
どもです!

では投下!
415アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:20:22 ID:JMC6hNyU
ふぅ・・・暑い!

髪の毛をフェイスタオルでまとめて、体にバスタオルを捲く。

扉を開くとエアコンの冷気が一気に入り込んできた。
フラフラしながらそのままベッドに倒れ込む。

「あづい〜」

ゴロンと体を半回転させて横向きになった。

「風邪引くよ?」
「うわぁ!?」

あまりの事に、壁に後頭部を強打。

「痛っ!ちょっと・・・奈美恵さん・・・何してますか!?」
「アハハハハ!」
「笑い・・・過ぎだから・・・」
「ごめん×2!」

そんな事を言いながら、相変わらず手を叩いて笑う奈美恵さん。
痛む頭を抑えながら顔を上げた。

「戻ってきました♪」
「コンビニ、ウソ?」
「うん、んふふ♪」
「ダメって言われたの、行き違いになっちゃうから?」
「そう、正解!」

もぉ、嬉しい事してくれる!
416アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:21:42 ID:JMC6hNyU
「でもなんで?」
「あのさ」

奈美恵さんの笑顔が消えた。

「・・・え、なに・・・?」
「どうしたの?」
「なにが・・・?」
「それ」

そういうと私の足首をクイッと指差す。

「ん?」
「足!」
「なになに?」

わざとらしく言うと、眉間にシワを寄せた奈美恵さんが
サッと立ち上がって私の腕を掴んだ。

「なにが?じゃないでしょ?」

声のトーンがかなり低い。
怒り度数・・・かなり高め。

「ちょっと、なに?!ちょ・・・」

私は慌てて足を引っ込める。
417アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:25:10 ID:JMC6hNyU
ズキッとした痛みが走って、思わず顔を歪めた。

「ほら、なに今の顔?」
「ん?」
「怒るよ?」

もう怒ってますよね・・・?

「足出して」
「ヤダ!」
「ヤダじゃないの!」

奈美恵さんのピシャリとした言い方に
口を尖らせながら渋々右足を伸ばした。

「痛っ!痛いって!もぉ!」

人差し指で軽く押された程度なのに、もの凄い痛み。
思わず奈美恵さんの肩をグイッと押し戻す。

「あたし今ほとんど力入れてないよ?」
「全力でやったでしょ?」
「あのね・・・」
「ウソ!ヤダ!ゴメンなさい!怒らないで!?」

両手を合わせながら必死で謝る。

だって、奈美恵さん怒ると恐いんだもん・・・
普段が優しいだけにそのギャップときたら・・・
418アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:28:31 ID:JMC6hNyU
私の仕草に、奈美恵さんが困った様な表情を浮かべた。

「どうしたの?これ」
「今日のリハのせいだと思う・・・」
「どれ位してた?」
「6時間・・・ぽっきり」
「ぽっきりじゃないから!」
「ぽきぽき・・・?」
「なにが?」
「いや、あの・・・」

ちっとも笑ってくれません・・・

「あたし、今見たからじゃないよ」
「なにがですか?」
「ホントは最初の電話の時から分かってた」
「ん?」
「足痛めてるの。まぁ、実際こうして見るまでは予想だったけど」
「なんで分かってました?」
「BoAちゃんのクセ」
「クセ?どんな?」
「また今度同じ状態になった時に、BoAちゃんが今あたしが言った事を思い出して
 そのクセを出さないようにしたら、あたしが分からなくなるから言わない」
「なにそれ?」
「だってBoAちゃん仕事の事になるとスゴく意地っ張りでしょ?」
「奈美恵さんもじゃん!」
「そうじゃなくてね?」
「ん?」
「もし今度同じ状態になったら意地張らない?」
「分かんない」
「じゃあ言わない」
「いいもん、別に!」
419アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:30:15 ID:JMC6hNyU
やれやれ・・・
奈美恵さんがようやく浮かべてくれたのは、そんな笑顔。

「BoAちゃんってね、疲れてあたしの家に来ない時ってあんな言い方しないの」
「あんな言い方?」
「覚えてないよね?クセって言うよりも無意識だと思うから」
「どんな?」
「行けなくなっちゃった。って」
「そんな言い方した?私」
「したよ」

そうだっけ?

「疲れて来ない時は“行けない”なんて言い方、絶対しないもん」
「じゃあなんて言います?」
「内緒」

そこはやっぱり内緒らしい。
420アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 03:30:55 ID:JMC6hNyU
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
421アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 14:55:53 ID:a1aonNKc
夕方来れないので投下していきます。

では投下!
422アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 14:58:35 ID:a1aonNKc
奈美恵さんが軽く溜め息をついた。

「それに、去年の4月にふくらはぎ痛めた時も全く同じ状態だったんだよ」
「え〜?そうだっけ?」
「そうなの。だから、まさかと思って来てみたら案の定これじゃん」
「いや・・・」
「すごい足引きずってるし、ほとんど押してないのに痛がってさ」
「あのね・・・」
「なんで言ってくれないかな?確かにあたしは医者でも何でもないから
BoAちゃんに“足痛めた”って言われたところで“はいじゃあ治します”
なんて出来ないよ?出来ないけどさ、そうやって誤魔化してもっと悪化したとして、
その時に知らされてショック倍増でさ。なんで?どうして言ってくれないわけ?
BoAちゃんの事が心配だから少しでも早く言って欲しいのにさ、
あたしそんなに頼りないかな?ねぇ、ダメなの?あたしって!」

去年ふくらはぎを痛めて鎮痛剤だけでステージを乗り切った時、
奈美恵さんから、今の様に怒濤のごとくお叱りの言葉を受けた。

普段は饒舌ではない、むしろ口下手に近い奈美恵さんが、
こうして一気にバーッと喋って。
423アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 15:00:22 ID:a1aonNKc
あの時は、怒鳴られもした。

“何してんのっ!!!”

って。ものスゴい剣幕に、私は肩をすくめながら謝った。
でも、その後優しく抱きしめてくれたっけ。

“もぉ・・・心配したんだから・・・”

って。うふ、ウフフ♪

「ねぇ聞いてる?今笑ってる場合じゃないよね?どうするの、明日!?
あたしが止めたところでBoAちゃん出るとは思うけどさ、本音を言ったら
ホントは止めて欲しいよ。でもさ、あたしだって同じ立場だからBoAちゃんの
気持ちも良く分かるし、こんな事言っておきながら自分だって無理してステージに
立ってる事もあるけど、それでも心配なのね!?」

おーい・・・
なんて、心の中で囁いてみたりして。

今の奈美恵さんなら、こだま号あたりになら飛び乗る事が出来そうな気がします。
424アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 15:02:22 ID:a1aonNKc
「もぉ、どうするの!?全く。隠さなくていいあたしになんで変に隠すの?
頑張るのが悪い事だとは思わないけど、そんなの頑張って隠すとこじゃないよね!?
結局明日だって周りに止められても出るんでしょ!?分かってるんだから!
それだってBoAちゃんが決めたんだから仕方ないけどさ、ホントは嫌なんだからね!
この頑固者!あたしに一番に心配させてよ!BoAちゃんのバカ!!!」

そう言って奈美恵さんは私からプイッと顔を背けた。

私は苦笑いを浮かべながら鼻の横をポリポリ掻く。
別に、大してかゆくない。

「あのね・・・奈美恵さん」

分かってるよ?私だって。
奈美恵さんがそこまで怒るのは“心配の裏返し”だって事。

でもね・・・

“頑固者”の次に“バカ”と来ましたね。
確かにそう言いましたよね。

「バカにつける薬は無いとか言いますけど、私につける薬はありますから」
「無いよ、BoAちゃんには無いの!」

きっと奈美恵さん意地張ってるよ、これ。

「私バカじゃないもん」
「違う!BoAちゃんアホだよ!」

アホに変わってるし・・・
425アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 15:06:21 ID:a1aonNKc
「アハハハハ!」

なんだか可笑しくなって手を叩いて大笑い。

「ちょっと、なんで笑うの?」
「別に。アハハハハ!」

まだバスタオル姿だった私は、着替えようと立ち上がる。

「待って、着替え?」
「うん」
「持ってくるから座ってて?」
「は〜い」

頭に捲いたままだったタオルを取って脱衣所に向かって投げる。
手前で落下。惜っしぃ〜!なんて。

戻ってきた奈美恵さんがタオルを拾い上げて脱衣所のカゴへ入れた。
素晴らしい連携プレイ。
426アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/26(土) 15:07:10 ID:a1aonNKc
また夜中来ます。

ではでは〜!
427名無しさん@秘密の花園:2007/05/26(土) 15:24:34 ID:Dvs5P5hb
>>426いしし!奈美恵さんちょっと面白い!さすがSPEEDstar!
428アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:24:16 ID:TjzXMV/Z
>>427
あはは(;^_^

少し眠る予定が気付けば朝に・・・

一応投下していきますね!
では投下!
429アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:26:38 ID:TjzXMV/Z
「待って」
「ん?」

奈美恵さんが私の衣服と一緒に持ってきたドライヤーを上げて見せた。

「先に髪乾かしてあげる」
「えー?先に着ます」
「いいからいいから!」
「えっと、じゃあお願いします」
「高いよ?安室美容室は」
「いくらですか?」
「1万円」
「髪乾かすだけで?」
「うん」
「じゃあカットは?」
「500円」
「シャンプーとトリートメントは?」
「30円」
「一番大変だと思うんですけど、シャンプーとかが」
「そうなのぉ!すっごい薄利多売でしょ!?」
「薄利も無いですよね?」
「あるもん」
「てゆうか、その“安室美容室”、誰も行かないと思うけど」
「うん、1人しか来てくれないの」
「1人だけでいいでしょ?」
「まぁね。でもその人いつもツケで、すごい料金溜まってるんだけど」
「体で返してるじゃん」
「んふふ♪」

ある程度乾いていた髪は少しドライヤーを当ててもらっただけでほとんど乾く。
430アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:28:53 ID:TjzXMV/Z
「ねぇBoAちゃん・・・」
「はい?」

ドライヤーを止めた奈美恵さんが、後ろからそっと私を包み込んだ。

「分かってるんだけど・・・明日無理しないでね?」
「う〜ん・・・無理しないとキツいのね、新曲の振り付け」
「いや、うん。分かってるんだけど・・・」
「うふふ、分かってますって♪明日、終わってから病院直行するから」
「うん、分かりました・・・あと・・・」
「ん?」
「さっき言い過ぎた・・・ごめんね・・・」
「バカとかアホとか傷付いた」
「ごめん!」
「ウソ♪」

首だけ回して、触れるだけのキス。

「ウフフ♪」

そう言って微笑みながら片付けをしてくれる奈美恵さんを背に、私は着替え。
431アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:31:43 ID:TjzXMV/Z
早々と片付けを終えた奈美恵さんがベッドに腰を下ろした。

「BoAちゃんの足が治るまで、エッチ出来ないね」
「えー!?なにそれ!?ヤダ!!!」
「ダメ!」
「ヤダ!」
「BoAちゃんが着替えないであたしの事待っててくれたら良かったんだけどなぁ〜」

先に髪を乾かしてくれたのは、どうやらそーゆー事だったらしい。

「じゃあもう一回脱ぐ!」
「もう遅いもん。残念でした」
「ヤーダー!」
「ほら、それに明日本番でしょ?」
「うん」
「だから、ダメ♪」
「意味分からないですけど!」

笑顔のままの奈美恵さんが私の前へ中腰になった。

「ウソ♪」

そう言いながら私の肩と膝の裏に腕を回す。
432アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:33:05 ID:TjzXMV/Z
「え?ちょっと待って!無理だってば!」
「大丈夫だよ、BoAちゃん軽いもん」

いや、確かに私は軽いかも知れないけど、
だからっていくら何でも、私よりも華奢な奈美恵さんが
私を“お姫様抱っこ”なんか、出来るハズがないわけで。

「待って、ちょっと待ってって!」
「平気だから」

グイッと力を込めた奈美恵さんが私を持ち上げた。

「・・・え?ウソ?!」
「んー!」

と思ったのは一瞬の事で、私の体はすぐにソファに沈み込む。

「あはは、ごめん・・・やっぱり無理だった」
「もぉ、だから言ったじゃないですか!」
「ごめん×2」

照れくさそうに笑う奈美恵さんが、中腰で私に背を向けた。

「・・・ん?」
「こっちなら絶対平気だから!」
「ホントかなぁ?」
「ホントです!」
「転ばないでね?」
「転んだらあたしがしっかり下敷きになってあげるから安心して!」
「ウフフ、はい♪んしょ!」

奈美恵さんの背中を借りて立ち上がる。
433アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:34:12 ID:TjzXMV/Z
「じゃあいきますよ?」
「うん、いいよ!」
「んしょ!」

奈美恵さんの背中に向かって、勢いよく飛び乗った。

「わぁ、ちょっとフラついてるから!」
「だ、大丈夫だって!」

奈美恵さんにおんぶしてもらうのなんて、初めて。

「へーき?重くない?」
「重い」
「奈美恵さんと大して体重変わらないから!」
「知ってる」
「じゃあなんでそんな事言います?」
「ウソだもん♪」
「もぉ!」
「んふふ♪」

奈美恵さんの肩に、そっとアゴを乗せた。

「もうちょっとこのまま・・・」
「ん?なんで?」
「なんでも」
「はい、分かりました♪」

だってなんか、スゴい居心地良いんだもん。
434アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:35:27 ID:TjzXMV/Z
「奈美恵さんの背中、温かい」
「あたしは背中に感じるBoAちゃんの胸の感触が気持ちいい♪」
「エッチ」
「ダメ?」
「ダメな訳ないじゃん」
「だと思った♪」
「ねぇ奈美恵さん」
「ん?」
「私が足治ったら、奈美恵さんの事おんぶさせて」
「えー?いいよ!」
「ヤダ!」
「はい、分かりました♪」
「やっぱり止めた」
「ん?」
「ずっと足このままでいる」
「なんで?」
「ずっとこうしてたいから」
「んふふ♪でも残念、もう着いちゃった」
「うん、残念」

奈美恵さんの背中からゆっくり降りて、
そのままベッドに仰向けになった。
435アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:38:01 ID:TjzXMV/Z
「さて」

ニッコリ微笑んだ奈美恵さんが、私の上に馬乗りになる。

「さっき髪乾かした分、しっかり返してもらいますよ?」
「1万円でしょ?」
「うん」
「じゃあチュウまで。あ、舌入れちゃダメ」
「高いから!」
「私の体、そんなに安くないもん。舌入れるなら5万で」
「高っ!」
「ウソ。奈美恵さんならね、タダでいいよ」
「うん、知ってる♪」

ゆっくり私に覆い被さった奈美恵さんの口唇が頬に触れた。

「ねぇ奈美恵さん・・・」
「ん?」

頬、額、首筋・・・
触れられる所すべてに、熱が注がれる。

「愛してる・・・」
「あたしも・・・」

私はそのまま、奈美恵さんから与えられる快感に身を預けた。
436アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:38:55 ID:TjzXMV/Z
「あづい〜」
「あついねぇ〜」
「私お風呂入ったばっかりなのに」
「あたしまだだし、一緒に行こうよ」
「もちろん!」

腕を引かれてゆっくりバスルームへと向かう。
私は奈美恵さんの背中を見ながら頬を緩める。

「ねぇ奈美恵さん・・・」
「ん?」
「呼んでみただけ♪」

奈美恵さんがニッコリ微笑んで、再び私に背を向けた。

ねぇ奈美恵さん・・・
今まで色々あったけど、ついこの前もあったし
それに、これからも色々あるかも知れないけど、

でもさ・・・
やっぱり私達にはバカップルが一番似合うって♪


                             〜終わり〜
437アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/27(日) 07:39:43 ID:TjzXMV/Z
次回第52話になります。

ではでは〜!
438名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 19:00:28 ID:4PorOx7V
バカップル最高(`∀´)
439アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:29:02 ID:0FO4J7ie
>>438
どもです!リアルで良い恋して無い分、SSは。とw

いやーリアルでの恋愛が終止符を打とうとしてまして。へへっ。
基本的にはSSに自分の経験を盛り込む事は殆どしないんですけど
この前まで投下させて頂いてた長編は一部盛り込んでおりまして。
もう、盛り込ませずにはいられなかった!的なw
で、あ〜、良い恋愛してないわ、自分。と、つくづく。うふふ。

では投下!
440アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:30:21 ID:0FO4J7ie
「BoAちゃん」
「なに〜」

ソファで寝転びながらファッション誌を見る彼女に、キッチンから声を掛ける。

「今週の土日BoAちゃん神戸でしょ?19.20日」
「奈美恵さんもライブでしょ?千葉だっけ?」
「うん。でさ、26日あたしが山形行くまで、かなりフルに使えるじゃない?」
「うん」
「まぁ、リハもあるしフルって訳にはいかないんだけどさ・・・」
「うん、だよね」
「でも丁度都合良く重なってるし」
「すごい偶然だよね。仕込んでくれてるのかな?マネージャーとかが」
「あはは!だといいけどね!」

まぁそれは無いだろうし、ホントに単なる偶然だとは思うけど、
見事なまでに彼女の毎年恒例のイベント日程とあたしのツアー日程が
重なってくれてるおかげで、かなり有効的に彼女との時間を過ごせる。

あたしのツアーは11月末まで続くし、彼女のツアーも9月後半から始まるけど
あたしの方は比較的間隔の開いた日程だし、彼女の方は本数があまりないから、
ツアー開始前に比べたら、かなり逢える予定。
441アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:32:06 ID:0FO4J7ie
彼女の方へ振り返る。

「でさ、その間ならいつでもいいんだけど」
「ん〜?」
「海行かない?」
「行くー!」

ファッション誌から顔を上げた彼女が、満面の笑みで答えた。

「あ、でも私・・・水着持ってないや」
「いやいや、あの・・・」
「ん?」
「焼きに行くとか、そっちの方じゃなくて」
「え?違うの?」
「その前に焼いちゃダメでしょ?」
「まぁそうなんだけど・・・」
「あれだけ人がいる中にあたしとBoAちゃんが水着で寝そべってたらどうなると思う?」
「あー!」
「自殺行為でしょ?」
「ですね・・・でもね・・・」
「ん?」
442アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:34:24 ID:0FO4J7ie
あの顔は・・・

「奈美恵さんの・・・」
「うん」
「水着姿見たい!」
「しょっちゅう見てるでしょ?」
「え?見てないし!」
「下着も水着も一緒じゃん」
「違うもん!」
「あたしが行こうって言ったのは、夕方とか人の少ない時間帯からの話」
「だって私、奈美恵さんの水着姿1回も見た事ないんだよ!?」
「だから下着」
「違うの!」

確実に・・・

「別に夕方からでもいいです、行くのは」
「じゃあそれで決定とゆう事で」
「うん、分かった」
「夕方からなら水着要らないし」

あたしに・・・

「そうですよね」
「でしょ?」
「別に当日は要らないから」
「うん」
「今着て!」

ほら来た!
443アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:37:47 ID:0FO4J7ie
「持ってないもん」
「ウソでしょ?」
「ホントです」
「ヤダー!見たい!奈美恵さんの水着姿が見たい!」

駄々っ子の様にソファの上で足を
バタバタさせる彼女に思わず吹き出す。

「だから持ってないって」
「持ってるでしょ?」
「持ってません。持ってないのに着れるわけないじゃん」
「ふーん、分かったよ」

あれ?意外とあっさり諦めた。
なんだかおかしい・・・
まぁいいや。

あたしは彼女に背を向けて、調理を止めていた手を再開させる。
444アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:40:05 ID:0FO4J7ie
「ねぇBoAちゃん、見て見て!」

細工を施した野菜を見せようと、彼女の方へ振り返った。

「・・・あ」

忍び足で少しだけ目を丸くした彼女に、
あたしは満面の笑みで質問を投げ掛ける。

「どこに、行くのかな?」
「トイレ・・・」
「トイレはこっちなんですけど」
「じゃあどっか」
「そっちにあるのは・・・」
「知らない!」

走り出す彼女を追い掛ける。

「待てっ!」
「きゃー!」

クローゼットの前に立つ彼女をギュッと抱きしめた。

「掴まえた!」
「うん、掴まっちゃった。うふふ♪」
445アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:41:44 ID:0FO4J7ie
彼女から離れる。

「ところでBoAちゃんは一体何を企んでましたか?」
「水着、持ってるでしょ?」

アハハ!やっぱりそれですか。
どうりで諦めるのが妙に早いと思った。

「そんなに見たい?」
「見たい♪」
「よろしければ写真集の方で」
「はい?なんですかそれ?」
「あたしも一応10年前に写真集出しててさ、ビキニ姿はもちろんのこと、
 セクシーショットなんかも披露しちゃってたりなんかして。んふふ♪
 でもまぁ、あれは今となっては・・・」
「ヤーダー!今の奈美恵さんの水着姿が見たいの!」

ちょっとだけ、グサリ。

「ふ〜ん。BoAちゃんは昔のあたしに興味が無いんだ?」
「違います!昔もあるもん!“今の”じゃなくて、”今”!今見たいの!」
「どうしても?」
「どうしても♪」

彼女の笑顔には、どうやったって適いません。
あたしは渋々クローゼットのノブに手を掛ける。

「なんだ、やっぱり持ってるんじゃん!」
「だってさ、別にいいかなって。見なくても」
「見たいの!」

やっぱりBoAちゃんは・・・頑固者です。
446アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 01:42:51 ID:0FO4J7ie
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
447名無しさん@秘密の花園:2007/05/28(月) 02:16:41 ID:wS819qLz
>>446おお!!見れませんが見たい!奈美恵さんの..ドキドキ..BoAサンはぁ水着なった事あるんですかね?あの綺麗な足はなかなかいません 足というか...太股が!!顔も可愛いし。みてる所がエロオヤジ並ですね私
448アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 16:44:17 ID:rtJcHFd8
>>447
同じく両者の水着姿、見たいですw
BoAタンはどうなんでしょうかね?
いやー、でも足元に目が行くの、よく分かります。
エロオヤジは447さんだけではないですよw

では投下!
449アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 16:46:44 ID:rtJcHFd8
えっと、水着は・・・

「それ。その右上の所にある袋の中」
「ふふっ♪」

彼女が袋に手を掛けてる間に、あたしはキッチンへ戻る。

「なんで戻ります?」
「ごめん、ちょっと火付けっ放しなの」
「分かった〜」

さて、と。

「何これー!」

彼女が大声を上げた。
あたしは調理をしながら一人で吹き出す。

彼女が手に取った袋の中身は、あたしのビキニ。
ではなくて、前に何かの打ち上げで当たった

“はげちょびんカツラ(めがね・チョビひげ付き)”

最高に要らなかったけど、捨てるのも気が引けて
クローゼットの上にしまいっ放しだった。
450アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 16:48:52 ID:rtJcHFd8
パタパタ走ってくる音がする。

「奈美恵さん、何これ!」
「良いでしょ?それ」
「そうじゃなくて、見てこれ!」
「ん?」

予想してなかった彼女の姿に、あたしは手を叩きながら大笑い。

「BoAちゃん、それすごい似合ってる。あはは!」
「そうじゃなくて!」

彼女もあたしにつられたのか、プッと吹き出した。

カツラ・めがね・チョビひげ。
全てをフル装備している彼女。
いわゆる、某アニメの○平さんそのもの。

彼女自身の髪の毛は、ほとんど見えない。
451アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 16:49:48 ID:rtJcHFd8
「髪結んでる?」
「うん」
「すごいフィットしてるね」
「似合うでしょ?私。って、奈美恵さん!」
「あはは!」
「私スゴイ楽しみにしてたのにさ、見たらこれなんだもん!」
「でもBoAちゃん、それ楽しそうだよね?」
「ちょっとね、試してみたくなっちゃった・・・」
「うふふ♪」

まさかこれが役立つ日が来るとは思ってなかった。
これは是非デジカメに・・・ぷっ!

「ちょっとBoAちゃん、これ炒めといて!」
「わかった。あ、水着は!?」
「ご飯終わったら!」
「やっぱり持ってるんじゃん!」

うん、持ってるよ♪
452アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 16:55:36 ID:rtJcHFd8
デジカメの準備を終えたあたしは
流しに寄り掛かりながら彼女にレンズを向ける。

横から見て初めて気付く、ヘンテコ加減。
一つに束ねた彼女の髪が、なんだか・・・

「いいよー!それ!」

それでも、菜箸を動かしながら真顔でフライパンを見下ろす彼女は・・・
めちゃくちゃ笑える!あはは!

「レンズ無しってゆうのがいいでしょ?そのメガネ」
「なにそれ?」
「んふふ♪」

丸縁レンズ無しのメガネが、
彼女によく似合ってる。
可愛い♪

「はいはい、ちょっと向こう行ってて!」

かまってくれモードのコトを、適当にあしらう。
今のあたしは彼女に夢中なんだから♪
453アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 17:04:02 ID:rtJcHFd8
「コトちゃんかわいそ〜」

わざとらしく言いながら微笑む彼女が、あたしの方を向いた。

「ねぇBoAちゃん、今のもう一回やって!」
「ん?なにがですか?」
「あたしの方振り向くの」
「うん」
「はい、お願いします!」

彼女が一旦フライパンに視線を戻して、あたしの方を振り向く。

「コトちゃんかわいそ〜」
「なにその顔」
「はい?」
「違うから!さっきと」
「違くないでしょ?」
「真顔じゃなくて!」

さっきの彼女。
えくぼの浮かび具合と目の細め具合が
はげちょびんかつらセットと絶妙にマッチしてて、
それはもう可愛かった。

それが見たかった!
454アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 17:05:48 ID:rtJcHFd8
「もう一回!」
「えー?いいから!」
「お願い♪ね?」

首を傾けてお願いのポーズなんかしてみたりなんかしちゃって。

「はいはい、分かりましたとさ!」

困った笑顔の彼女も、
これまた可愛い♪

「コトちゃんかわいそ〜」
「あたし居るの、こっちなんですけど。もう一回!」
「コトちゃんかわいそ〜」
「ほぉ、眉間のシワが素晴らしい。って、コラ!はい、もう一回!」
「コトちゃんかわいそ〜」
「ちょびヒゲ無くなってるし!」
「アハハハハ!」

彼女がお腹を抱えながら笑い始めた。
455アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 17:11:39 ID:rtJcHFd8
「BoAちゃんワザとやってるでしょ!?」
「わざとってゆうかね、どんな顔してたのか自分じゃ分からないもん」
「確かにそうだけどさ」
「これずっと付けてると暑い。もう取る!」
「待って!最後にもう一枚!」
「はい」

満面の笑みを浮かべる彼女を、レンズに収めた。
まぁさっきのとは微妙に違うけど、これも最高。

「んふふ、ありがと♪」
「どういたしまして!」

彼女の頬にキスをした。

「えへへ♪」
「じゃあ、ごはんにしよっか?」
「は〜い!」

まだ終わってない調理を一緒にする為に、
彼女の手を取ってキッチンへ向かった。
456アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/28(月) 17:13:39 ID:rtJcHFd8
また夜中来ます。

ではでは〜!
457アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 01:56:29 ID:5XTRGHfW
とりあえず投下していきますね。

では投下!
458アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 01:59:30 ID:5XTRGHfW
満足そうに彼女が言う。

「今日も美味しかった!」
「うふふ」
「ご飯も終わった事だし」

彼女がニヤッと目を細めながらあたしを見た。

「ん?」
「あーれー!」
「あれ?」
「もぉ!分かってるでしょ?!」

はい、分かってますよ♪

「ちょっと待ってて」
「うん!」

もぉ、可愛いんだから!
あたしは頬を緩めながらクローゼットに向かった。
459アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 02:01:51 ID:5XTRGHfW
よし、これでいいよね?

「お待たせー♪」
「ちょっと!奈美恵さん何それ!」

彼女が口唇を尖らせる。

「ダメ?」
「ダメに決まってるじゃん!」
「なんで?」
「それいつも着てる下着でしょ?分かるってば!」
「あれ、やっぱり?あはは・・・」
「アハハ。じゃないのね?」
「そんな怒らなくたっていいじゃん!」

ちょっと位、興奮してよ!なんて。

「怒ってないもん。てゆうか、今日それだったんだ?」
「うん」
「楽しみ減っちゃったじゃんか!」

・・・あれ?
これはちょっと嬉しい一言♪

「ゴメン×2!」
「もぉ!」

あたしは一人、ニヤけながらクローゼットへ戻る。
460アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 02:02:37 ID:5XTRGHfW
「よし!」

水着を着けて彼女の元へ戻った。

「お待たせ〜!どうですか?これ!」

クルリと一回転。

別に使う予定があった訳では無いけれど、
なんだか色遣いが気に入って衝動買いした
ピンクとホワイトのグラデーションが綺麗な
トライアングルビキニ。

「ヤーダー!」

・・・はい?
461アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 02:04:36 ID:5XTRGHfW
「ダメ・・・?」
「あのね」

彼女があたしの元に駆け寄って来る。

「スッゴく良い!」
「んふふ♪」
「なんかね・・・」

そう言ってあたしと距離を取る彼女。

「水着まで黒だったら拗ねようかと思ってたのね」
「そうなんだ?あはは!」
「うん。でも、意外な色だったけど・・・」

彼女の視線が一気にあたしの足元に下がった。
462アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 02:05:50 ID:5XTRGHfW
「それさ・・・」
「うん」

あの目つき・・・

「健康的な感じもするけど・・・」
「うん」

あの口元・・・

「スゴく・・・」
「うん」

あの表情の彼女は、確実にあたしを・・・

「エロいね♪」

狙ってる!
463アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 02:06:56 ID:5XTRGHfW
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
464名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 04:53:44 ID:o7DlxODr
アール子さん作品がかわいいわ〜♪でも嫉妬深さはここだけにしてね〜
恋がうまくいかないと、作品に熱が入って大衆をひきつける作家の性。。。
応援していいのか迷っちゃうぅぅぅwwww
465アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:10:16 ID:2ZP22rr2
>>464
dです!
えとですね、私自身の恋愛と、SSとはかなり違いますです、はい(;^_^
嫉妬とかもそうなんですけど、あんまり表に感情を出さないんですよね・・・
比較的淡泊とでも言いましょうか・・・
でもって、良い恋してないなとは思うんですけど、フリーになったことで
今は非常に落ち着いてる自分がおりまする。なんせ、ちょっと大変だったもので(;^_^
周りの友人達がボンボン結婚していく中で、恋愛はしばらくいいわ。なんて、
何かを悟った様な2○歳の小春日和でございます。
目移りはしょっちゅうするんですけどねwうへへ♪

では投下!
466アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:11:55 ID:2ZP22rr2
視線を徐々に上げてきた彼女と目が合う。

「ねぇ奈美恵さん」
「ん?」

彼女があたしの前に歩み寄った。

「今の私、目つきエロいでしょ?」
「うん。うふふ♪」
「奈美恵さんのせいだから」
「えー?そうなの?!」

わざとらしく答えてみたりして。

「分かってるクセに」
「うふふ♪」

あたしの口唇を塞ぐ彼女は、ちょっぴり強引。

「・・・ん」

彼女に肩を押されて、そのままベッドに倒れ込む。
467アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:14:07 ID:2ZP22rr2
差し出された彼女の舌を、
あたしは従順に絡め取る。

彼女が両手で水着を捲り上げた。

「ん・・・ふっ・・・」

頭の奥が痺れる・・・

離れた口唇が徐々に下降しながら、
あたしの胸の先端を捉える。

「あ・・・っは・・・」

彼女の舌先から絶え間ない快感を与えられて腰が浮く。
耐えるのがツラくて、左足を立てて彼女の腰に当てた。

あたしなりの・・・“欲しい”の合図。
468アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:17:49 ID:2ZP22rr2
「まだダメ。早すぎだってば」
「や・・・だ・・・」
「しょうがないなぁ」

そう言ってニヤリとしながら、
彼女は水着に手を掛ける。

「腰」
「ん・・・」

腰を上げたあたしの足から、彼女が最後の一枚をサッと剥ぎ取った。

「奈美恵さんのエッチ」
「BoAちゃんのせいだもん・・・」
「うふふ♪でもね、まだダメだから」
「もぉ・・・」

右足をグイッと立たせられる。

「先にこっちだし」

彼女の舌先が蕾に触れた。
469アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:21:10 ID:2ZP22rr2
「んっ・・・ふぁ・・・っあ・・・」

不規則に訪れる快感の波に、あたしは
腰を揺らしながら甘い声を漏らす。

「だ・・・め・・・っ」

1度目の絶頂が近い。

「ん・・・っく・・・あっ!」

絶頂と共に、彼女はあたしの泉に指を滑り込ませる。
大きすぎる快感の波に、おかしくなってしまいそうで
思い切り口唇を噛み締めた。

「奈美恵さん、ホントにエッチなんだから・・・」
「それは・・・BoAちゃん・・・でしょ・・・あっ・・・」

彼女はイジワルするように、堅くなったあたしの胸の頂点を舌先で刺激する。
470アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:22:53 ID:2ZP22rr2
「んふっ・・・」

指を増やして、彼女はあたしの一番感じる場所を的確に刺激する。
腰を浮かせるあたしに構うことなく、彼女は指を動かし続ける。

「こんなにして・・・」
「あ・・・んっ・・・」

耳元に掛かる彼女の吐息が熱い。
あたしは彼女に思い切りしがみつく。

「分かってるんだから・・・」
「なに・・・を・・・」
「奈美恵さんが、私に夢中だって・・・」

あたしは何度も首を縦に振ってみせる。
471アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:30:00 ID:2ZP22rr2
「それから、私が・・・」
「あっ・・・ぁ・・・っん・・・っ・・・」

ボーッとする意識に拍車が掛かる。

「奈美恵さんに夢中な事も、全部分かってるんだから・・・」
「あたし・・・だって・・・ぁ・・・・もう・・・はっ・・・ダ・・・メ・・・」
「愛してる・・・」

彼女の口唇が耳元に触れた。

「あた・・・し・・・も・・・あっ・・・っあ・・・んっ・・・あぁぁっ!」

あたしは大きく体を反らせながら、
彼女の腕の中で絶頂を迎えた。
472アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/29(火) 16:42:05 ID:2ZP22rr2
また夜中来ます。

ではでは〜!
473名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 22:00:11 ID:R9USBRBo
ぼ、BoAチャンテクニシャンすね!!今日パチ屋で景気よくBoAチャンばかり流れて しかもwinterloveが連続三回! そしていつも私に微笑みかけてくる女の子の店員..うむ気になる
474名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 23:51:16 ID:uqENHR2q
キャ!!!
恥ずかしいぐらいBoAチャンも安室チャンもエッチ(//▽//)
475アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 02:47:41 ID:wHw1m0fA
>>473
はい、バチーリテクニシャンですw出先でどちらかの曲を耳にするのは私も嬉しいです。
473さんもパチするんですね!私も好きです♪基本はスロット派ですが。
パチ屋の店員さんって、可愛い人多い気が。コーヒー売りの姉ちゃんはもっと。
それにしても、あややもパチ台になり、間もなくあのお方もパチ台で登場しますし
安室タンかBoAタンの(二人一緒なら尚ヨロシw)パチ台出ないかな〜なんて。
フル画面で、大当たりしたら好きなPV選べる。的なw
もうそんな夢の様な台があったらいくらでも投資してしまいそうな私w
まぁ、確実に無いでしょうけど・・・(泣

>>474
うふふ♪

では投下!
476アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 02:52:37 ID:wHw1m0fA
汗で頬に張り付いた髪の毛を、
彼女がそっと、払ってくれる。

「暑いねぇ・・・」
「もう、ホント。BoAちゃんのせいだから」
「違うでしょ?奈美恵さんのせいだってば」
「なんで!?」
「奈美恵さんがエロいからじゃん!」

なんだか分かる様な分からない様な
彼女の答えに、思わず吹き出した。

「そんな事言ってるBoAちゃんはどうなのかな?」
「なにが?」

中腰になって彼女の下着に指を滑り込ませる。
「あたしが感じてるの見て、こんなにしてるクセに」
「んっ・・・だって・・・」
「なに?」
「奈美恵さんが・・・エッチ・・・だから・・・」

素直じゃない彼女に、頬を緩める。

強く言い返せないのは、すでに彼女が
あたしに体を預けてる証拠。
477アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 02:54:36 ID:wHw1m0fA
「そう言えばBoAちゃんさっきさ」
「な・・・に・・・」

“私が奈美恵さんに夢中な事も、全部分かってるんだから”

彼女が口走ってたこれって
何か変じゃない?変だよ、多分。

でもそれってきっと・・・
彼女も興奮してたからだと思う。

人間って気分が高まるとよく分からない事を
口走ったりするものだと思うし。
それに今までにも何回かあった。

だけど、今はそれよりも大事な事がある訳で。
478アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 02:56:18 ID:wHw1m0fA
だからあたしはニコッと微笑みながら答える。

「うふふ、なんでもない♪」
「なに・・・そ・・・れ・・・」

彼女の中に指をそっと忍ばせる。
絡み付く彼女の温もりが心地良い。

「でもね」
「うん・・・」
「BoAちゃんの言う通り、あたしエッチだよ」
「う・・・ん・・・」
「でも、BoAちゃんもでしょ?」
「もぉ・・・あっ・・・」
「んふふ♪」

あたしと彼女は、再びベッドへ沈み込んだ。
479アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 02:57:34 ID:wHw1m0fA
そうそう。
愛し合った後に、彼女から水着姿を
フィルムに収められたのは言うまでも無い訳で。

何か、あたしばっかり色んな格好
させられてる気がしないでもない。

気のせい?
違う違う。

だから今度、彼女にも何か着てもらおっと!

だけどやっぱりあたしと彼女は
最高のバカップル!なんてね♪


                     〜終わり〜
480アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 02:59:16 ID:wHw1m0fA
次回第53話となります。

それでは今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
481名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 07:00:45 ID:+kpvNBx9
はい私スロ人間!!ひたすらスロです エイベックスから台だせよって感じです!PV選べるってうちら同じ事思ってたみたいです!液晶画面でボタンで好きなアーティスト選んで で当たると歌が流れて プレミアとかあったら面白い!まさかアール子さんとパチで盛り上がるとは..
482アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:03:04 ID:yEjFY4a5
>>481
あはは、そうですね!安室タンとBoAタンがチュウしたらプレミアとか(無い無いw)
偶然か否か、53話、微妙にパチネタが入ってましたw

では、投下!
483アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:04:36 ID:yEjFY4a5
“ごめん!ちょっと遅くなるかも!”

そんな電話があってから約1時間。
奈美恵さんは、まだ帰ってこない。
一体何処に行ってるのでしょうか。
さすがに私のイライラは頂点寸前。

少しだけ乱暴に携帯を開いてリダイヤル。

「はい!」
「ちょっと奈美恵さん!」

奈美恵さんの声がとても小さく感じる。
この後ろの騒がしい音は・・・
484アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:05:41 ID:yEjFY4a5
「今って・・・パチンコ屋に居ます?」
「うん、んふふ♪」
「んふふ、じゃないのね?」
「ゴメン!」
「もぉ!」
「だって帰りたくても帰れないんだもん!」
「あのね、今日は・・・」

“ヨーモニー♪”

受話器の向こうからそんなフレーズの曲が聞こえた。
これは確実に・・・

「スゴイ!また入っちゃった!BoAちゃん見て!」

いや、見れないし・・・
485アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:07:29 ID:yEjFY4a5
「あのね、ヨン様があたしを帰したくないって!」
「何言ってますか?!」

奈美恵さん、その人・・・私の知り合いです。なんて。
テンションの高い奈美恵さんに、ちょっとだけ吹き出す。

「ゴメン!これ終わったから帰るから、もう少しだけ待ってて?お願い!」
「今日ってさ」
「分かってる、分かってます!だからホントに帰るから!ね?」
「分かった・・・」
「じゃあ後でね!」
「はーい・・・」

煮え切らない返事で電話を切った。
486アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:08:29 ID:yEjFY4a5
もぉ・・・パチンコと私と、どっちが大事なの!?なんて。
さすがに何回も同じ事をされたらかなり怒るだろうけど
今までに数えるしかない。だから強く言えないかなって。

「コトちゃん!」

今の私の相手をしてくれるのはコトちゃんだけだよ・・・
早く私の胸に飛び込んでおいで。

って、来ないし!

「コートーちゃん!」

ソファから起き上がって部屋を見回す。

お尻をプルプル震わせて申し訳なさそうな
表情を浮かべるコトちゃんと目が合った。
487アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:11:04 ID:yEjFY4a5
どうやら今は用を足しているところだったらしい。

「アハハ!」

手を叩いて一人で大笑い。
これじゃ来れるわけがありません。

「ゴメンゴメン!」

立ち上がって、ペットシートの上に転がり落ちたフンを
ティッシュで取り上げる。

ん〜、ホッカホカ♪

散歩でしてくれない時は、こんな時もある。
トイレに放り込んでしっかり“大”で処理。
488アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:12:12 ID:yEjFY4a5
さて。
奈美恵さんが帰ってくるまで・・・

“ギュルルルル”

お腹が・・・痛い・・・

今コトちゃんのを見たから?
違う違う。なんだろ、これ?
昨日食べたあれ?もしくは・・・

あー、ダメだこりゃ・・・

私はUターンしてトイレに引き籠もった。
489アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/30(水) 17:13:19 ID:yEjFY4a5
また夜中来ます。

ではでは〜!
490名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 18:34:36 ID:+kpvNBx9
>>489冬ソナとはウケます!!またスロネタですがボタン押してレバー叩いたら奈美恵サンが現れるとかね LIVEになったら高確率熱い!!とかね!はいすいませんでした!!それを打つBoAチャンを見たいすね!
491名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 18:37:33 ID:+kpvNBx9
>>489冬ソナとはウケます!!またスロネタですがボタン押してレバー叩いたら奈美恵サンが現れるとかね LIVEになったら高確率熱い!!とかね!はいすいませんでした!!それを打つBoAチャンを見たいすね!
492アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 03:00:41 ID:etjUZozh
>>490
あはは!いいですね、それw

では投下!
493アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 03:01:59 ID:etjUZozh
「ただいまー!ゴメンねBoAちゃん!」

扉が閉まる音とほぼ同時に、
トイレの前を奈美恵さんの声と足音が通過した。

「・・・あれ?BoAちゃん?」

ここです・・・

「BoAちゃん!?」
「ドイレ・・・」

電気を付けずに入ったせいか、
なかなか気付いてもらえない。

「BoAちゃん♪」
「うわぁ!」
「わ、ごめん!」

ついでに、鍵も閉め忘れた。
494アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 03:03:09 ID:etjUZozh
「ごめん、大丈夫!?」
「あんまり・・・」
「なんで電気付けないまま入ってるの?ビックリするから!」
「それ、私」

しばらく前に終えて、便器に腰を掛けてるだけの状態だった自分に乾杯!
なんちゃって。

だっていくら奈美恵さんだって、こちらの事情までは・・・ねぇ?

ふぅ・・・
トイレから出て一息。

コトちゃんにリードを付けて、カメラとバックを持つ。

「じゃ、行きましょうか?」
「うん♪」

腕を組んで、仲良く車に向かう。
495アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 03:04:38 ID:etjUZozh
「どこ行きます?」
「お台場のとこかな?近いの」
「えー?なんか違くない?あそこじゃ」
「あー、確かに・・・」
「東京湾?」
「釣りじゃないんだから・・・」
「神奈川の外れに何か無かったっけ?」
「三浦海岸?」
「そうそう!」
「あそこはね、ダメ」
「なんで!?」
「ニオイがね、きついの」
「へぇ〜」
「人も多いし」
「じゃあどこにします?」
「少し遠いけど千葉行かない?」
「今から!?」
「だって、夕方頃着きたいんだもん。それに明日オフでしょ?」
「しょうがないなぁ〜」

そんな事言っても、気分は上々。
奈美恵さんと二人っきりのドライブが楽しくない訳がない。
496アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 03:06:05 ID:etjUZozh
そうそう!
今日は、この前約束した海に行く日♪

「それにほら、海ほたる渡ればすぐでしょ?千葉」
「海ほたるってさ・・・」
「ん?」
「真ん中にあるやつじゃなかった?渡るのってアクアラインとかゆう・・・」
「あはは!そうだっけ?そうだよね!まぁいいじゃん!」

そんな事を言いながらナビをセットする奈美恵さんが可笑しい。

きっと今日も、私がナビ係。

「よし、出発!」
「しゅっぱーつ!」

奈美恵さんが軽快に車を発進させた。
497アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 03:07:07 ID:etjUZozh
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
498アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:40:19 ID:C8tEa12x
とりあえず投下していきますね!

では投下!
499アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:42:33 ID:C8tEa12x
もうかなり走ってる気がする。
なのに、アクアラインにも着いてない。
奈美恵さん、全然スピード出さないんだもん。
安全運転過ぎ!

「もう少しスピード出しません?」
「無理」
「着く頃には夕方どころじゃ無くなっちゃうでしょ?」
「着くもん」
「でもね、さっきからスゴイ追い抜かれてるのね?」
「錯覚」

一般道ではそうでも無いのに、
高速に入ると急に控えめになったりして。

特に今日みたいに交通量が多い時は、
様子が少々おかしい。
500アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:44:10 ID:C8tEa12x
前から思ってはいたけれど・・・
奈美恵さんはきっと、運転があまり・・・

「奈美恵さんって、スピード恐怖症?」
「違うよ?」
「えー?ホントに?」
「BoAちゃんスピード出し過ぎだから!」
「そんな事ないけど」

きっと・・・
とゆうか、確実に私の方が運転上手いと思う。

「ほら、見えてきたし!」
「ですね!」

奈美恵さんの笑顔を見れただけで、
さっきの事なんか吹き飛んじゃってる自分が居る。
501アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:47:21 ID:C8tEa12x
ついに(笑)アクアラインに突入。
やっぱり奈美恵さんの運転する速度はゆっくりめ。

海ほたるでちょっとだけ休憩。
海際でバッチリ写真も撮った。

「なにあれ!海ほたるわくわくランドだって!寄ってかない!?」
「寄らないから!」
「えー?BoAちゃんのケチ!」
「いいから行くの!」

だって寄っても仕方ないもん。
奈美恵さんの腕を引いて車に戻る。

「さっきのわくわくランドって何か気付いてました?」
「ゲームセンターみたいなのじゃないの?」
「防災設備がどうとかって書いてあった」
「え、そうなんだ?あはは!」

もぉ、可愛い!
502アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:49:04 ID:C8tEa12x
「でもこれってさ、海底じゃなくて橋だったらもっといいですよね」
「確かに眺め最高かもね!でも距離的に難しいんじゃないの?」
「そうなのかな?」
「分かんないけど」
「アハハ!」
「あのね、BoAちゃん」
「ん?」
「沖縄にある“古宇利大橋”って知ってる?」
「こうりおおはし?」
「うん」
「多分、分かんない」
「無料で通れる日本最長の橋なんだけど」
「へぇ〜」
「そこはもうね、最高なの」
「なにがですか?」
「眺めが。両サイドに沖縄の綺麗な海が広がってて」
「へぇ〜」

そんなとこ、あったんだ。
503アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:51:18 ID:C8tEa12x
「晴れの日に限っちゃうんだけどね」
「まぁ、そうですよね」
「まず、橋の手前で“あいすくりん”買うわけ」
「うん」
「それで、“あいすくりん”片手に眺める風景は最高なんだよ!」
「へぇ・・・ってゆうか、“あいすくりん”ってなんですか?」
「え?“あいすくりん”知らない?」
「知らないから!」
「ホントに”あいすくりん”知らないの!?」
「だから知らないって!」

だって私、沖縄生まれじゃないもん・・・

「夏になるとビーチパラソルの下で、中学生位かな?それ位の女の子が
 不機嫌そうな顔しながら売ってるんだけど」
「そこにしか無いの?」
「ううん、色んな所にある。でもね、不思議とみんな不機嫌そうな顔してるの」
「アハハ!」
「多分暑いからだとは思うんだけど。でもね、味はおいしいの♪」
「どんな?」
「アイスクリームとシャーベットの中間みたいな感じで、後味さっぱり」
「へぇ〜、おいしそうかも」
「今度さ、“あいすくりん”片手に“古宇利大橋”渡ろうね!」
「うん!」

奈美恵さんと二人、笑い合った。
504アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/05/31(木) 16:53:22 ID:C8tEa12x
また夜中来ます。

ではでは〜!
505アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 02:01:40 ID:JcXvek/6
とりあえず投下してしていきますね。

では投下!
506アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 02:03:51 ID:JcXvek/6
ナビのおかげもあって、某海岸へ無事に到着。
車を止めて、コトちゃんを歩かせる。
夕方時で人はほとんど居ない。

「やっぱりあたしの思った通り。んふふ♪」
「こっち見て!」

夕陽に照らされる奈美恵さんが綺麗で、シャッターを押した。

「いいの撮れた、絶対に!」
「そう?」
「うん!」

海岸をちょっぴり散歩。
奈美恵さんが私からどんどん離れて行く。

「ちょっと奈美恵さんどこ行きます!?」
「そのまま進んでて!」
「そう言われても・・・」
「いいから!」
「はーい」

返事をして歩く足を遅める。
時々振り返りながら確認。どうやら何かを探しているらしい。

必死に探す仕草が可愛くて、私は頬を緩めながらゆっくり足を進める。
507アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 02:09:17 ID:JcXvek/6
「待って!」

呼び止められて振り返る。

「そこでストップ!」

だったら最初の場所で止まっておけばいいのに。なんて。
ちょっとだけ吹き出しながら砂浜に腰を下ろす。

「はぁはぁ・・・疲れた・・・」
「何探してました?」
「待って、ちょっと待って。休憩・・・」
「大丈夫?」
「うん。でもさ、もうこの歳でダッシュとかするもんじゃないよね・・・」

息を切らしながら奈美恵さんが私の隣に腰を下ろした。
確かに全速力であそこからここまで走ってくるのは、結構キツイと思う。

「まだ若いじゃん」
「BoAちゃん、それって嫌味?」
「違うって!違います!」
「ホントかなぁ?」
「ホントだってば!」

ホントにホントです!

「許す♪」
「ありがと♪」

って、許して貰うような事なのかな?これって。
ま、いいや!
508アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 02:16:16 ID:JcXvek/6
「そうそう、思い出したんだけどね」
「ん?」
「あたしがさっき言ったのって、多分“古宇利大橋”じゃない」
「え?」
「確か古宇利島ってね、えっと・・・」
「うん」
「なんて言ったかなぁ・・・でもすっごいキレイなの!」
「奈美恵さんとキレイな海見れるならどこでも良いって♪」
「んふふ♪」
「ところで何探してました?」
「あ、そうそう!見て!」
「・・・へ?何に使います?それ」
「来て!」

腕を引かれて立ち上がる。
中腰になった奈美恵さんが、波打ち際に
拾ってきた木の棒で何かを描き始めた。

「ねぇ奈美恵さん、それってもしかして・・・」
「そう。もしかして♪」
「あのさ・・・」
「じゃーん、完成!」
509アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 02:21:01 ID:JcXvek/6
そう言って私の方を振り向いた奈美恵さんの後ろには大きな相合い傘の絵。
あまりにもお約束過ぎて、思い切り吹き出した。

「ちょっとお約束過ぎませんか?アハハ!」
「いいじゃんよぉ!」

奈美恵さんが口唇を尖らせながら私に棒を渡す。

「はい、名前書いて」
「分かった!」

中腰になって縦に1本。

「待って。自分の名前書こうとしてない?」
「え?違うの?」
「BoAちゃんが書くのは、あたしの名前!」
「なんで?」
「なんでも!」

少しだけ苦笑いを浮かべながら書き掛けた“ぼ”の字を足で消す。

「ひらがなでいいですよね?」
「漢字が良いなら漢字でも良いよ?」

絶っ対、私が漢字苦手なの知ってて言ってる!

「嫌味でしょ!?」
「気のせいじゃない?」

そんな事言ったって表情で分かります。
ニヤけてるもん!
510アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 02:26:05 ID:JcXvek/6
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
511名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 02:59:39 ID:NT5f0bGm
誰も感想を書かなくなって来た件について↓
512名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 05:57:17 ID:e0+rI3TJ
内閣府のアンケートを通じて、国民から広く客観的な意見を募りましたが、

・つまらないから
・冗長だから
・文章が下手糞だから
・3流ポルノ小説家も仰天の悪文だから
・何がいいたいのかわからない部分が多いから
・展開があまりにワンパターンだから
・言葉の使い方(選び方)が小説といえるレーヴェルにないから
・とにかくもう読みたくないから
513名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 07:20:19 ID:I+p0uCOt
海岸いいですね!!!夕日を浴びた2人,すっごいキレイなんだろうなぁヽ(*´∀ `)ノ゚.:。+゚
そーいえばBoAチャン,HEYかなんかで見たんですけど字苦手ですよね!!!照れる顔が最高に可愛かったです(//▽//)
514名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 09:40:35 ID:AdYvwZ55
>>512 おじょーちゃん sageてくれる?
515名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 09:47:11 ID:AdYvwZ55
>>510昨日BoAタンの写真集買った!何か奈美恵グッズ並に増えてきた...!内閣府とか言ってちょっとウケますね この人..多分アール子さんの超ファンですよ 私より小説分析してますからねぇ!!ファンは有り難いすね!
516アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:02:57 ID:5VbUdQ/h
>>513
数字の2がすごい伸びててダウンタウンの二人にツッコまれてましたよねw
掌で必死に隠そうとしててwあれは可愛かったです!

>>515
ほぉ〜、それは素晴らしいですねw
えと、上の人は色んなスレにカキコしてる単なるあれなのでスルーで・・・

私としても、色々と思う事や考えてる事はございますが、
今のところは地味にでも投下させて頂こうと思ってます。

では、投下!
517アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:05:24 ID:5VbUdQ/h
「いいよ、もう。BoAちゃん怒った!」
「・・・え?ウソ!?ごめんね?!」

俯く私の隣に奈美恵さんが駆け寄ってくる。

「ごめん、怒らないで?ねぇねぇ♪」
「なに?」

腹筋がヒクヒクする。声も震える。
限界・・・

「ホントは怒ってないでしょ♪」

それでなくても吹き出す寸前だったのに
奈美恵さんお得意の“くすぐりの刑”に掛かって、
私は声にならない声を出しながら笑う。

「も・・・アハハ・・・ヤダ!うふふ・・・ヤメ・・・」

喋りたいのに腹筋に上手く力が入らない。
私はこのまま笑い死ぬかも知れない。
そんな気さえしてくる。

「奈美・・・恵・・・さん・・・てば・・・くくくく・・・」

変な声。
自分の体のどこからこんな声が出て来るのかと不思議に思う。
しばらく無かったから、完全に油断してた。
518アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:08:47 ID:5VbUdQ/h
「ごめん×2!」

そんな事を言いながらくすぐるのを止めた奈美恵さんが
私を後ろから優しく包んだ。

「もぉ・・・」
「うふふ♪」
「うふふじゃないから!」

変な動きをしたせいか、普段痛まない部分が少し痛む。

「でもさ、なんで私が怒ってないの分かったの?」
「だって声震えてるんだもん」

奈美恵さんに完敗した私は、諦めたように吹き出した。

「って事で、名前よろしく!」
「はーい!」

“なみえ”

ひらがなで大きく書いた。
我ながら、上出来。
519アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:10:38 ID:5VbUdQ/h
「上手くない?私!」
「非常にバランスが悪いんですけど・・・」
「はぁ!?そんな事無いから!」
「こっち来て見てみて?」

奈美恵さんの隣に移動してクルリと振り返る。

「あ・・・」
「でしょ?」
「うん・・・」

確かにこりゃヒドい・・・アハハ・・・

「まぁいいって!」

笑顔の奈美恵さんが私の手から木の棒を抜き取る。
奈美恵さんの書く“ぼあ”の文字は、当然とゆうか
なんとゆうか、バランスも良いし、上手い。
ちょっぴり、悔しい。変な所、負けず嫌いな私。

「よしっ!」

そう言って奈美恵さんは相合い傘を大きなハートで囲い込む。
何だかちょっと、照れくさい。
520アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:13:37 ID:5VbUdQ/h
二人で仲良く腰を下ろした。

「いや〜、いいねあれ♪」
「うふふ♪」

コトちゃんが舌を出しながら私に立っち。

「なに?私も!って?」
「だと思います」
「しょうがないなぁ〜」

お尻の砂を払って二人の名前の間に“コトちゃん”の文字。

「ちょっと、もう少し大きく書いてあげてよ」
「いいのいいの!だってこの子まだ1歳だし」
「あはは!」
「それに、人に換算しても・・・」

17.8歳だった気がする。
結構大きいじゃん・・・

「ま、とにかくいいの!」
「分かりました、うふふ」
521アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:15:02 ID:5VbUdQ/h
さっきよりも夕陽が西に移動。
もうすぐ日没。

「BoAちゃん、そろそろ帰ろっか?」
「うん」

奈美恵さんが砂を払いながら立ち上がる。

「あれさ、あのままでいいの?」
「満ち潮になったら消えるんじゃない?そこの濡れてる所まで水が来てるわけだし」
「それもそっか!」
「それに今すぐは消したくない気がするんだよね」
「ん?」
「あたし達が、ここに来た事の証明」
「うふふ♪」

二人で頬を緩ませながら手を取り合う。

「行こう!」
「うんっ!」

ゆっくり歩む私達を、綺麗な夕陽が優しく照らしていた。


                             〜終わり〜
522アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:16:21 ID:5VbUdQ/h
次回第54話になります。
また夜中来ます。

ではでは〜!
523名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 18:53:07 ID:NT5f0bGm
なんで行く前にお腹壊したのかとか意味わからない。
やはりとりあえず読むけど繋がらない流れに耐え兼ねない。
524名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 02:15:37 ID:qwqa1UxK
職人さんが激減してるなか
こうしてSSを投下してくれるだけでも凄い感謝する
でも毎日このペースでやってると辛いかもですよ・・・>アール子サソ
525名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 02:40:56 ID:ljFQxKL5
(;´Д`)

レベル低下はなはだしいもんな
526名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 03:08:16 ID:CebFjJXP
あまりにレーヴェルが低すぎて小生は読む気にもなりませんよ。
527名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 03:12:42 ID:FNC7rv30
実質隔離スレなんだからここから出て来てくれなきゃいいんじゃね?
つか糞スレあげんな
528名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 03:23:38 ID:Gx7ukPpH
>>525、526
アール子さんの才能に嫉妬してるのねwww

最近はかわいい会話が多くて、恋が終わったアール子さんの願望に溢れてるわw
私は好きよ、今の感じ。そんで、たまーに超エロでスパイスくれればw
水着の話はGJだった。前よりエロ良くなってきたと思うけど、攻め方がマンネリ気味かな?
意外性カモ〜ンですw
529名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 03:59:36 ID:MVB8JPBn
きっとただエロが見たいだけの人がブツブツ言ってるんですね!!!
ほんとの恋愛はこーゆー風にいろいろあるんですよヽ(*´∀ `)ノ゚.:。+゚
私もアール子さんの安室チャンとBoAチャン大好きです(´∀`)
530名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 04:10:04 ID:ljFQxKL5
エロもパクりじゃなぁ。
531526:2007/06/02(土) 05:08:42 ID:CebFjJXP
>>528
>>アール子さんの才能に嫉妬してるのねwww

レズばばあの才能って何?
532名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 05:11:45 ID:CebFjJXP
アール子自作自演見苦しい。

522 :アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/01(金) 17:16:21 ID:5VbUdQ/h
次回第54話になります。
また夜中来ます。
  ^^^^
528 :名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 03:23:38 ID:Gx7ukPpH
>>525、526 ^^^^^^^^^^^
アール子さんの才能に嫉妬してるのねwww
533名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 05:14:11 ID:CebFjJXP

5 2 2 = 5 2 8 = ア ー ル 子

予 告 ど お り 夜 中 に 来 て 自 作 自 演

乙 で す
534名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 07:56:55 ID:MVB8JPBn
変な人がたくさんきてる(>_<)
アール子さん気にしないで!
そろそろ日にち的にHEYBぐらいの時期になりますかね?楽しみですo(^-^)o
535名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 09:09:45 ID:yjzMX6Mn
なんじゃこりゃ〜?!
て感じになってるー..
アール子さんの奈美恵は最高やのにぃ
アラシのぼけ(ノω・、)
536名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 13:37:20 ID:ljFQxKL5
最高?
たしかに最高にキモい奈美恵だよね
「うふふ」とか。すっごいキモい。
どこの猫型ロボットかと。
537アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/02(土) 15:03:17 ID:wz3CCMRj
すいません、昨日の夜中は寝てしまって投下出来なかったんですが、
今の状況・・・だからあがるのが嫌なんですよね・・・
ようやく下がってこじんまり、それが一瞬で全て・・・
今のこの気持ち・・・あー、募る思いはたくさんありますが
ちょっと今の投下は、すいません・・・

申し訳ないです・・

538名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 15:25:11 ID:hVv4jbRe
あがるから荒れるというより、荒れるからあがるんじゃない?
539名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 16:32:16 ID:MVB8JPBn
アール子さん。゜(´Д`)゜。
そうですね…。気にしないでと言いたいですが,今は収まるまで様子みたほうがいいですね(*>□<)
540名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 17:16:32 ID:aTFSdW9w
私、安室チャソ×BoAタンが大好きだから
どんな内容でも萌えるよw(SMでも主従関係でもBoAタンの片思いでも)
アール子さんのネタにもなる妄想語りも良い(・∀・)
541名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 17:41:37 ID:AsCYMio6
sage sage sage (ノ_<。)
542名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 17:42:26 ID:vkRqxpal
アール子さん、マターリ待ってるから気にしないで(゚∀゚)ノシ
543名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 20:36:06 ID:bSfxdkyL
ID:e0+rI3TJ = ID:CebFjJXPはいろんなスレを無差別に荒らしてる奴で、
今回は偶然このスレが標的になっただけなので気にすることないですよ。
スレなんかほとんど読まずに荒らしてるから真に受けちゃだめです。
ID:NT5f0bGm、ID:ljFQxKL5はただのバカ。

ageてると来るのでsage進行で。荒らしが来てもスルーで。
544名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 00:14:52 ID:pbBauQ4j
前sage知らんくてアール子サンに教った!笑 それはさて置き意味不明のアラシ発言は意味がないのでマトモに受け取る意味もありまセン アール子サン好きにやって下サイ 自分に必要な事だけ考えたら小説かく事があなたには必要でそういう場所があって読んでくれる人がいる マターリ待ってマス
545名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 00:31:09 ID:pbBauQ4j
ちゅ〜か マターリ待っとうよぉ BoAタンの写真集いいなぁ 第二弾でらんとかいなぁ..今がばい、べっぴんさんやけんねぇ!!奈美恵サンのアルバムDVD付きだ ほらアール子サン!おらぁ!頭なでなで 元気だして(^-^)
546ただの馬鹿だから馬鹿正直に感想書いてんだけどな。:2007/06/03(日) 01:28:33 ID:1UzH2mjX
おまいら改行しろ
547ただの馬鹿でーす(笑):2007/06/03(日) 01:31:43 ID:1UzH2mjX
>>543
sageてっからageてやってんだよ
間違えないでね(うふふ)
548アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:32:00 ID:e4zDeZpR
改行多いので、2レス分で失礼致します。

>>524
えと、一応ある程度の目安が立っているので、それまではこれで行こうかなと

>>528
相変わらずエロが苦手でして(;^_^有り難いご意見、dです!

>>529
>>534
>>539
どもです!HEY×3はもうちょいしたらですね!
私、もう決めますた。はい。

>>535
dです!

>>538
確かにそれもうそうなんですが、今回初めてではないので・・・

>>540
どもです!おぉ〜SMとは・・・w

>>541
sage、感謝です!

>>542
はい、どもです!とか言いつつ、すでに投下しに来てたりしてw
549名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 02:33:40 ID:vLFt2UOA
ここまで信者がキモイスレも珍しい
550アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:36:05 ID:e4zDeZpR
>>543
知ってはいるんですが・・・でも、はい、そうする事に致します。

>>544
>>545
あざーっす。もう、ホントに皆様のお言葉、有り難い限りです!
安室タンのアルバム、私絶対に買いますw

ホント、これだけの方がご覧になって頂いてる事に感謝です。

今日はSS書く手を休めて、久し振りにバイクにまたがって来まして。
風に吹かれて眺める夕陽が綺麗でした。なんとゆうか、結構色んな事
忘れさせてくれると言いますか。一瞬ですけど、でもまぁそんな感じで。
とりあえず、普通に投下していこうかなと。言いたい事は沢山ありますが、
でも、それは控えます。はい。私が言ってしまうとあれだと思いますし。

では、投下!
551アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:40:36 ID:e4zDeZpR
花火の光りに照らし出される彼女の横顔が
可愛くて綺麗で、何よりも愛おしいと思った。

あたしはあと何回・・・
こうして彼女の顔を眺める事が出来るだろうか?

「奈美恵さん、何見てますか?」

あたしの視線を感じたのか、
手持ち花火を見下ろしたままの彼女が言った。

「だってBoAちゃん可愛いんだもん」
「知ってるけどね、照れるから」

一瞬視線を合わせたかと思うと、照れくさそうに笑いながら
またすぐに視線を落とす彼女が可愛くて、胸がキュンとなる。
552アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:43:57 ID:e4zDeZpR
「BoAちゃんこの間、神宮で花火見たでしょ?」
「うん」
「ホントは一緒に見たかったんだけど仕事だったからさ」
「私も一緒に見たかった」
「だから来年は打ち上げ花火、見に行こうね」
「うん!でも、これはこれでまた良くないですか?」
「そうだね、あはは!」

彼女が手にしていた最後の花火が消えた。

綺麗な輝きを放つ花火がその役目を終えて光を消した時、
何故こんなにも、切ない気持ちに襲われるのだろう・・・

彼女がバケツに放り込んだ花火が、ジュッと音を立てた。
553アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:49:14 ID:e4zDeZpR
わずかな沈黙を破る様に、静かに口を開く。

「ねぇBoAちゃん・・・」
「ん?」
「あたし達、あと・・・どれ位一緒に居られると思う?」

愚問である事を重々承知した上で
彼女にそんな質問をぶつけてみる。

「分からないよ、そんなの」
「だよね・・・」

心中で求めてる一つの答えは出そうに無くて
少しだけ肩を落とす。

「例えばですけど、明日どちらかが事故でってゆう可能性もあるし」
「うん・・・」
「もしそんな事があったとして奈美恵さんが居なくなっちゃったら、
私ずっと塞ぎ込むに決まってるから、例えばでも何でもこんな話はしたくないけど、
でもあり得ない話じゃないでしょ?」
「うん・・・」
「でもね、前に言った気持ちは今でも勿論、変わってないから」
「・・・ん?」
「出来るだけ長く、奈美恵さんと一緒に居たいって」
「BoAちゃん・・・」

求めていた答えが出て、思わず彼女を抱き寄せた。
554アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:52:15 ID:e4zDeZpR
「ん?どうしました?」
「なんか嬉しくってさ」
「へ?」
「ううん、何でもないんだ。うん、何でもないの」
「変なの〜」

少しだけ口唇を尖らせているハズの
彼女の手を取って静かに立ち上がる。

「けどさ、良い事言うでしょ?私」

そう言うと、彼女はニッコリ微笑んでみせた。

見事に予想がハズれたあたしは、
苦笑いの代わりに彼女の肩をパシッと叩く。

「もぉ、何言ってんの?BoAちゃん」
「痛っーい!肩」
「折れてないよね?」
「うん、折れてないよ」

クスッと吹き出しながらバケツを持ち上げた。
555アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:53:10 ID:e4zDeZpR
「さて、部屋戻ろうか?」
「うん!」
「BoAちゃんってさ・・・」
「ん?」
「やっぱりあたしの事よく分かってるよね」
「ふふっ、でしょ〜?」

自慢気な言い方が可笑しくて、
吹き出しながら彼女の腰にそっと腕を掛ける。

「まぁ奈美恵さんも私の事よく分かってますけど!」
「んふふ♪」

夜空には綺麗な三日月が、優しい光りを放ちながら浮かんでいた。



                             〜終わり〜
556アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/03(日) 02:54:22 ID:e4zDeZpR
次回第55話になります。
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
557名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 03:03:39 ID:3ooEN1Zr
職人さんって本当に大変だよな〜
アール子さんに限らず・・。
作品をネット上に出すんだから色々意見が出るし、結構楽しいかもな〜
558名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 05:20:39 ID:dLOl5ogK

文 章 下 手 糞 す ぎ

文 章 下 手 糞 す ぎ

文 章 下 手 糞 す ぎ

文 章 下 手 糞 す ぎ

文 章 下 手 糞 す ぎ
559名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 06:29:55 ID:YnEOfnDo
アール子さん待ってました(´∀`)
どこまでもついていきますw
みんなでsageていきましょーう!!!!!
560馬鹿でーす。んふふ♪:2007/06/03(日) 11:39:24 ID:1UzH2mjX
>>543
そういや別れ話のときに
屋上にあった花火が無くなったのはなんで?とか
あんたは気付かない?
一応読んだ上で感想書いてるわけなんだけど
荒仕事にされるわけだよな

信者キモス

アール子は矛盾や伏線回収できない文章多過ぎ。
きちんと読み直すなり、組み立てるなりするべき。
読んでて違和感でないわけ?

安室好きとしては気持ち悪いわけですがなにか?
561名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 16:59:59 ID:YnEOfnDo
sageまーす!!!
562名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 17:07:41 ID:ZjhOY53L
アール子さんGJです!
バイク海苔だったんですかカッコヨス
563名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 17:50:00 ID:xfTs+wwJ
>あたし達、あと・・・どれ位一緒に居られると思う?

このセリフ、ドキッとした。
特にファンでもなかったけど、ZARD坂井さんの件でなんかショックを受けてたから
坂井さんとダブらせてしまった。純粋で爽やかな歌がぴったりはまる人でしたね。合掌。
安室とBoA、アール子さんには、いつまでも健康でいてほしいと心から思う今日この頃。
564名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 18:44:57 ID:pbBauQ4j
安室ちゃんファンですがかなり気持ちいいですけど何か?
565名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 19:17:32 ID:zHzv5HFf
んふふ♪
566名無しさん@秘密の花園:2007/06/03(日) 20:35:45 ID:1UzH2mjX
んふふ♪キモい
567名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 01:28:39 ID:i2e1FAR7
ZARD確かにショッキングやったね 安室ちゃんBoAちゃんには健康でいてほしいすね いつか突っ込もうと思ったけどアール子サンは単車?流行のビックスクーターすか?自分はジャジャ馬系がすきなんでケッチとかカワサキ系好き ヤン車すね!笑
568名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 02:31:57 ID:5cqdkNGn
アール子さんバイク乗るんですね!!!かっこいいですね!
私はバイクの事はさっぱり分かりません。゜(´Д`)゜。ちょっと勉強してみよっかな!!!
569アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:11:00 ID:3TScIHE4
>>557
私もまだまだ未熟ですが、応援のお言葉頂いたりするとホント素直に嬉しいですし
だから頑張れますし、何よりも今は楽しいですね。はい。

>>559
>>561
どもです!ホント、感謝です(ノД`)

>>562
ほとんど乗ってあげられてないんですけどね(;^_^

>>563
dです!ん〜、ホントに坂井さんの件は残念でしたよね。ご冥福をお祈りするです。

>>564
ちょっとウケますたw

>>565
うへへw

>>567
私はですね、ビックスクーターでもネイキッドでもなくレプリカでもなく・・・
1000オーバーのアメリカンに乗っております。万が一を避けて車種名は避けますけども
アメリカンが好きですねぇ。今の乗ってる前のやつもアメリカンでした。
でも、567さんがおっしゃるような種類も、それはそれで魅力ありますよね!

>>568
いえいえ、意外と私も細かいところまでは知らなかったりして(;^_^


では投下!
570名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:11:11 ID:1pI6aWl5
5 2 2 = 5 2 8 = ア ー ル 子

予 告 ど お り 夜 中 に 来 て 自 作 自 演

乙 で す
571アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:12:11 ID:3TScIHE4
手招きされてマネージャーの元へ歩み寄る。

「なんですか?」
「これ。もう知ってると思うけど」

手渡されたのは来週の月曜日にある
HEY×3スペシャルの出演者リスト。

知ってます。だってもう奈美恵さんから聞いてるし。

「なんでこんなギリギリまで渡してくれなかったんですか?」
「カバンの奥に眠ってた」
「はい?」
「忘れてたの!悪かったって!」
「いいですよ、別に」
「あら、妙に素直なのね」
「何ですって?」
「いえいえ、ウソです。ウソだって!」

ジロリと睨みをきかせたら、慌てたように顔の前で腕を振った。
ホント、一言多いんだから!
572名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:13:54 ID:1pI6aWl5
うわー。
アール子さん、自作自演上手すぎ、
573アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:14:27 ID:3TScIHE4
さて・・・・・・
げぇー!ホントに!?

「どうしたの?そんなしかめっ面して」
「いや・・・」

思わぬ伏兵が1匹・・・じゃなくて、1人。
この名前はどう考えてもあの人しかいないわけで・・・

「まいったなぁ・・・」
「なにが?」
「いや、別に。ところで、この辺で・・・」

呼ばれたついでに、後で聞こうと思ってた、
今日の本題に話題を切り替える。

「急に話題変えすぎじゃね?」
「いいじゃないですか、別に」
「まぁいいけど。ん〜、あそこは?ほら、あの○○スタジオの近く」
「確かにあそこはあそこでいいけど、あんな程度じゃダメです。他は?」
「ベイブリッジとか」
「ダメ」
「レインボーブリッジ」
「大して変わらないですよね?てゆうか、ベタ過ぎるってば」
「まぁ確かにベタだわな」
「なんか無いんですか?いい所」

何故かマネージャーが溜め息をついた。
意味分かんないですけど。
574アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:15:57 ID:3TScIHE4
「しょうがねぇなぁ」
「はい?」
「究極のやつ、教えてやる」
「どこ?」
「あのね・・・」

なにやら色々な条件付きで、
その場所を教えてもらった。

「ありがとうございます」
「お礼とか、言えるのね」
「はい?」
「ところで、いつ行くの?」
「それは言えない」
「ふ〜ん。あ、そうそう。夜中でも若い子ばっかだから、それだけは気を付けてよ?」
「そんなに人いるんですか?」
「週末は特にね」
「へぇ。でも私、行くの平日だから」
「平日でも結構混んでるよ。まぁ気を付けてって事で」
「はいはい。じゃあお疲れさまです!」
「うん、おつかれ!」
575名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:15:59 ID:EUVVpEPR
あなたの小説も意味わかんないんですけどw
576アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:17:13 ID:3TScIHE4
自宅に戻った私は、早速パソコンの前に座る。

“究極”とか言われたって、実際行って
“え?この程度?”なんて事だって十分あり得る。
だから、下調べは肝心。

さてさて。

「わぁ・・・」

思わず声が出た。
これは確かに・・・究極かもしれない。
東京近郊でこんな場所があるなんて知らなかった。

だけどマネージャーは何でこんな場所知ってるんだろう?
ま、いいや。

これなら奈美恵さんも絶対に・・・うん!
一人で軽くガッツポーズ。
後は当日の天気を祈るばかり。

どうか晴れてくれますように!
577アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:18:33 ID:3TScIHE4
そうは言っても悩みの種がもう一つ。
奈美恵さんへの、誕生日プレゼント。
あれはあれでプレゼントには違いないんだけど、
私が悩んでいるのは、“物”としてのプレゼント。

去年はかなり奮発してみたけれど、
付き合ってきた中で発見したが事ある。

奈美恵さんは、ブランドでここのがいいだとか
特にそう言った、大きなこだわりが無いタイプ。

愛の価値は金額で決まる。なんて、そんな事思ってない。
けど、それでも安すぎるのはどうかと思うし、
かと言って、高いから良いってものでもない。

はぁ・・・どうしよう・・・

もうすぐ付き合ってから二人で一緒に迎える、
奈美恵さんの・・・二度目の誕生日。
578名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:18:54 ID:EUVVpEPR
本題、ってとこの台詞がつながっていませんが、なにか?
579アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 03:19:16 ID:3TScIHE4
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ!

ではでは〜!
580名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:24:53 ID:5cqdkNGn
アール子さん待ってました!!!
変な人いるけど何言ってもダメっぽいので飽きるまでスルーしましょうね!!
581名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:26:43 ID:EUVVpEPR
改善できないなら意味わかんないまんまだしね

じゃ、下がった頃、また上げにくるね♪

んふふっ♪
582名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:29:14 ID:1pI6aWl5
アール子さん自作自演待ってました!!!
変な人いるけど何言ってもダメっぽいので飽きるまでスルーしましょうね!!
583名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 05:07:40 ID:EFIfQ0P5
安室さん×BoAタン
最高のCPだお
でもSSにするには難しいCPなのかな
アール子さんは元々どちらのファンでもないんだし…
584名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 05:45:44 ID:vRRV4kmD
>>567
ずっと気になってたんだけど…
句読点付けたり、改行した方が読み易いかと思いますが…
585名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 06:35:27 ID:1pI6aWl5

老眼鏡かけたらもっと読みやすいぜ。
586名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 08:41:16 ID:i2e1FAR7
>584         前も理由書いたんですが、携帯エラー食らってしまうので書けない結果に(-o-;)一発で詰めこんで書いてます はい...申し訳ないです
587名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 09:12:57 ID:vRRV4kmD
>>586
携帯エラーで書けなくなる事があるんだ…
そういう理由なら分かりました。
失礼しました(;-_-
588名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 09:56:17 ID:i2e1FAR7
>>587 
あ いや おっしゃるとおりなんです!申し訳ありませんでしたm(_ _)m
589アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:13:48 ID:Al+1r879
>>580
どもです!はい、そうしますです!

>>583
実は、安室タンはSS書く前からPV集持ってたりしてファンとまではいかなくても
好きなのは好きでして。今はすっかり二人とも好きでありますが、
なんと言いますか、SSにするのが難しいとゆうより、それは単に私の
文才の無さかと思われますです・・・スマソ(ノД`)

では投下!
590アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:16:19 ID:Al+1r879
全て今のところ、上手く行ってる。
ナビ設定だってバレずに済んだし
マネージャーから言われた事もしっかり準備してきたし
それに、天気もバッチリ快晴だし。

帰ってきた奈美恵さんの手を引いて
奈美恵さんの自宅を飛び出した時は
肝心の事を言えなかったから少し苦労したけど。

今日の運転手は、もちろん私。

大夫走ってきた。
外灯もほとんど無くなって、
辺りには木々が増え始める。

「BoAちゃん・・・平気なの?ここ・・・」
「多分・・・」

初めてくる場所だけど、恐らく合ってる。
マネージャーが言ってた雰囲気は醸し出てるし
それに今のところ、ナビ通りだもん。
591アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:18:24 ID:Al+1r879
「こんな場所、誰に聞いたの?うちから相当離れてるけど・・・」
「ちょっと」
「あはは、内緒なんだ?」
「うん」

それもそうだけど、そろそろ会話してる雰囲気じゃない。
完全に山道に突入して、どんどん道幅も狭くなってきた。
おまけに、キツめのカーブが何度も続く。

なるべく酔わないようにとゆっくり走れば
後続車からすぐに煽られるし、かといって
速度を上げればいくら三半規管が強くても、
これは正直・・・参ってしまう気がする。

「こんな場所なのに結構車通るんだね・・・」
「うん。あれが多いですよね、あのぉ・・・走り屋?だっけ」
「最高の場所なんじゃない?あーゆー人達には」
「うん。そうだと思う」

マネージャーの言ってた事は、
どうやら全てホントの事だったらしい。
いや、別に信じてないわけじゃないんだけど。
592アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:19:55 ID:Al+1r879
「奈美恵さん、気分平気?」
「うん、今のところ平気」
「BoAちゃんは?」
「うん、平気。アハハ・・・」

実は微妙にちょっと・・・

けど運転してて酔うって、
そうそうあるもんじゃないと思う。

“間もなく、目的地周辺です。ナビの・・・”

ナビがガイドを終えた。
ここまで約二時間。軽く旅行に近い。

時間は12時5分前。
私って、天才かも?なんて。

「結構いるね、人」
「うん」

こんな場所なのに。ホント、そんな感じ。
駐車スペースには車がズラリと並んでいて
奥に進む間にも、結構な数の人とすれ違う。
593アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:21:32 ID:Al+1r879
「なんか若い子ばっかりだね」
「奈美恵さんだって若いから」
「あと、カップル多いよね」
「私達もカップルですけど」

もぉ、たまに抜けてるんだから!
それも可愛いんだけど。なんて。

「はい到着!」
「長時間の運転、おつかれさまです!」
「ありがとうございます!」

車から降りた私達は、人目を避ける様に奥へと歩いてゆく。

一応、二人分のキャップを持ってきた。車から降りる時に被ったから、
大夫目隠しにはなってるハズだけれど、それでも万が一を考えて。
だって、気付かれたらシャレになんないもん。
594アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:23:28 ID:Al+1r879
一番奥まで進んで、木の柵に手を掛ける。
奈美恵さんと一緒に、景色を見下ろした。

「わぁ・・・」
「おぉ・・・」

下調べの段階ですでに見てはいたけど、
生で見るここの夜景はとっても綺麗で、
思わず二人で溜め息に近い声を漏らす。

「スゴい綺麗だね・・・」
「うん・・・」

思わず見とれてしまう。
そんな表現がピッタリの夜景。

時計を確認。
よし。行け、私!
595アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/04(月) 17:24:21 ID:Al+1r879
ではでは〜!
596名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 00:10:53 ID:jRCAUMZk
>>595        お疲れ様です!うわ!!ここもしかして..福岡にある若なんたらって所にクリソツですね 設定舞台はどこですか?
597名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 01:16:02 ID:AeNq1l6C
誕生日おめでとう奈美恵さん


〜続く
598名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 01:48:19 ID:l4QYjrD4
わー。アール子さんすごいですね。
おもしろい。キャー素敵。文章すごい。
599名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 02:23:40 ID:Y6lERSl4
GJです!
アール子さんはスカパー!とか入ってますか!?
明日から安室チャンのアルバムの曲でHide&Seekっていう曲のPVが解禁になりますよ!!!楽しみ(´∀`)
600アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:22:15 ID:J35Y6+UY
>>596
えと、この場所は神奈川県の某所でございます。

>>599
それがスカパーは入ってないんですよ・・・見たい(ノД`)

では投下!
601アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:23:40 ID:J35Y6+UY
軽く肩で深呼吸。

「あのね、奈美恵さんと一緒に綺麗な夜景が見たかったのね」
「うん」
「今までこんな綺麗なの、一緒に見れてなかったから」
「うん」
「今日来て良かったなって」
「うん」
「奈美恵さん、お誕生日おめでとう!」

ホントは手とか繋ぎたいのにさ、
そのまま愛情たっぷりのキスして
ベッドに直行とかしたいのにさ、
それが出来ないのが唯一の不満。

「一番に奈美恵さんに伝えたかったから。見て、これ!」

携帯を広げて見せる。

“09.20(Wed)00:00”

「意外とロマンチストでしょ?私。ふふっ!」
「BoAちゃん・・・」
602アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:24:54 ID:J35Y6+UY
奈美恵さんの顔が徐々に近くなって・・・

「ダメだって!ダメダメ!」

慌てて奈美恵さんの肩を押し戻す。

「ダメ・・・?」
「ダーメ!」

だって、普通に数メートル先に男女のカップルいるんですけど・・・
そりゃ私だって今すぐに奈美恵さんとキスしたいのは、やまやま。
だけど、さすがにここじゃマズいってば!だから、そっと耳打ち。

「あとでいっぱいしよ♪」
「だね♪」
「奈美恵さんこっち来て」
「うん!」

夜景をバックに、二人で写真を撮る。
603アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:26:06 ID:J35Y6+UY
「ここね、ホントはマネージャーに教えてもらったの」
「よく知ってたね、こんな場所」
「なんか、究極の場所教えてやる!とか言って」
「あはは!」
「確かにかなり遠いけど、これだけの夜景見れたし」
「うん」
「なんと言っても奈美恵さん一緒だし」
「ふふっ♪」
「だからやっぱり来て良かった」
「うん、あたしもそう思う。最初はどこに行くの?って不安だったけど」
「運転しててもちょっと不安だった。だってスゴい山道なんだもん」
「だよね」
「また機会があったら来ません?」
「うん!」
「じゃあ、帰りましょうか!」
「だね!」

車に向かって歩き出す。
604アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:27:40 ID:J35Y6+UY
「あ、でも今度来る時もBoAちゃんの運転でよろしく」
「なんで?」
「だって道幅スゴい狭かったし」
「まぁ確かにそうだけど。でも奈美恵さんあれだけの道よく酔わなかったですよね?」
「ね。いかにも酔いそうな道だったけど平気だった」

扉を開けて車に乗り込む。

「でもね、私ちょっと気持ち悪くなったよ」
「えー!?そうなの!?」
「うん、運転してて酔ったの初めて」
「言ってくれれば良かったのに!」
「いや、ホント少しだったし。それに今は平気だから」
「ホント?」
「うん。でも、帰りも酔ったら困るから奈美恵さん運転してくれません?」
「無理!」
「なんで?」
「無理なの!」
「だからなんで?」
「あのね・・・」

俯きながらモジモジする奈美恵さんが可愛い。
605アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:28:26 ID:J35Y6+UY
「今までBoAちゃんに、一つだけ隠してた事があるんだけど・・・」
「うん」
「あたしね・・・」
「うん」
「あの・・・その・・・」
「うん」
「運転がね・・・」
「うん」
「あんまり・・・」
「うん」
「得意じゃなくて・・・」
「知ってる」
「え!?知ってたの!?」
「うん」
「もぉ!」

奈美恵さんが私の肩をパシッと叩いた。
606アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:29:15 ID:J35Y6+UY
「気付くって、それ位」
「言うの恥ずかしかったんだから!」
「アハハ!」
「これでも前よりはマシになってるんだけどさ・・・」
「けどさ、別に下手じゃなくない?」
「うーん・・・」
「たまに駐車する時、様子おかしいけどね」
「あはは・・・やっぱり駐車はダメだよね・・・?」
「ダメってゆうかね、前に奈美恵さんTVで言ってたでしょ?」
「ん?」
「運転下手だって」
「うん、言った」
「実際、隣に乗ったら別にそこまでって思ったし」

エンジンを入れて、車を発進させる。
607アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:30:08 ID:J35Y6+UY
「でもまぁ、そこまで運転が好きじゃないのかな?とは感じてた」
「うん・・・」
「奈美恵さんの車だから、奈美恵さんに運転任せてたけど」
「うん」
「運転したくない時は言ってくれれば、私がするから」
「でも・・・」
「悪いとか思ってます?」
「うん・・・」

ホント、謙虚すぎます!

「自転車の時もそんな事言ってたけどね、私って奈美恵さんの彼女でしょ?」
「うん」
「悪いとか、そんなの気にしなくていいってば」
「うん・・・」
「だから、そーゆー事はちゃんと言って下さい」
「はい、分かりました♪」

奈美恵さんが私の手をギュッと握った。
608アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 03:30:55 ID:J35Y6+UY
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ。

ではでは〜!
609名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 05:58:01 ID:l4QYjrD4

レズばばあついに永眠
610名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 15:40:18 ID:yCgm2I+p
サンスポに、大人の「エロ素」を超かもしだしてる新ジャケの安室タンの記事がでてますよ!! あの....神奈川県のどこですか?出来れば教えて頂きたいス
611アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 17:18:59 ID:KiRgBewf
>>610
どもども。見てきました。あと、PVのメイキングも。もうやっべー可愛いっすね!
コスプレ初挑戦って書かれてますけど、「CAN'T SLEEP・・・」とかのミニスカも
ある意味コスプレのようなそんなような・・・でもって、9月には新曲予定みたいですね。
いや〜、今年の安室タンはマジで熱い!
ちなみに場所でございますが、「ヤビツ峠」ってゆうとこで、凄い夜景が綺麗です。
うちからもかなり遠いので、数回しか行ったことないんですけどね(;^_^

では投下!
612アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 17:21:38 ID:KiRgBewf
数分走ったところで、奈美恵さんが口を開いた。

「ねぇ、あそこの窪みにちょっと止めてくれない?」
「なんで?」
「いいから」

軽快にブレーキ。

「トイレ?」
「こんなとこでする訳ないよね?」

出来ない事も無い。感じはするけど。

「ライト消して」

奈美恵さんの指示に、素直に従う私。

「気持ち悪いとか?酔った?」
「違う」

首に手を回されて引き寄せられた。
613アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 17:24:12 ID:KiRgBewf
これはもちろん、言うまでもなく・・・

「ん・・・っ・・・ふっ・・・」

少しだけ強引に入ってきた奈美恵さんの舌先が
私の口内を辿る音が、静かな車内に響き渡る。


奈美恵さんの指先がTシャツの裾を捉えた。
ボーっとする意識を振り払って、奈美恵さんから口唇を離す。

「BoAちゃん・・・」
「ダメだって・・・」
「どうして・・・?」
「どうしても!」

シャツの中に半分ほど入り込んできていた奈美恵さんの腕をグッと抑えた。
614アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 17:26:21 ID:KiRgBewf
ホントは今すぐにでも続きがしたいけど、ここは我慢しなきゃいけない訳で・・・

「今は、たまたま私達だけだったからいいけど」

反対車線のカーブを曲がってきた車のライトが視界に入る。

「ほら、こんな道のわりに車の通り多いし。ダメに決まってるでしょ?」
「ごめん・・・」
「謝らなくてもいいです」
「だって・・・」
「けど、しっかり責任取ってもらうから」
「ん?」
「私だって、我慢してるんだから。したくなっちゃった責任、しっかりとってね?」
「あはは!もちろんです♪」

笑い合いながら、車を再び発進させた。
615アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/05(火) 17:27:02 ID:KiRgBewf
少なくてスマソ。

ではでは〜!
616名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 17:30:05 ID:Y6lERSl4
キャッ!!!安室チャンったら強引(//▽//)
617名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 17:45:20 ID:yCgm2I+p
>>615
いや いいっすね!!もうラブホINすね!!たまにエロ入るとグー!! 峠、有名ですね 聞いてはいたけど実際かなり綺麗なんですか??行こうかと思います サンスポの端に「挑発的な視線を送る安室奈美恵」ムラムラ
618名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 19:13:12 ID:AeNq1l6C
んふふ♪
BoAちゃんとヤリたいの♪うふ。
619名無しさん@秘密の花園:2007/06/05(火) 23:57:25 ID:vMWBqYxu
安室の27日発売のDVD付き初回版アルバムに付くアニメ「The world of golden eggs」
の安室お気に入りミッシェル先生編でなごんでちょうだい♪
DVDにはGUSHIKENバンド編でアムロの新キャラが登場で声優に挑戦よ。
曲も楽しみなんだけど、今やアニメがめちゃくちゃ気になってま〜すw

http://www.youtube.com/watch?v=JxY01nT8p6M&mode=related&search=
620名無しさん@秘密の花園:2007/06/06(水) 02:03:11 ID:kLz+e6ky
安室ちゃん Mステ決定☆
621アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 03:35:18 ID:6DWfm+gg
>>616
時にはそんな感じで(;^_^

>>617
ラブホは・・・(;^_^
峠はすごい綺麗ですよ!実は酔ったBoAタン、私だったりしますw乗り物酔いとか
全然しないんですけど、酔いましたね、ヤビツは。後にも先にも運転してて
酔ったって、ヤビツでの道だけです。なので、行かれるようなので乗り物酔いとか
ある場合はちょっと気を付けた方がいいかも・・・あと、山の小高い位置にあるんで
天気はどうしても・・・ホントに快晴の日じゃないと微妙かもですね。はい。
でも霧も掛からず夜景が綺麗に見えた時は、少々苦労してもそれだけの価値は
あるんじゃないかと。

>>619
それ、私も楽しみなんですよ!一体どんな感じなんだろうってw

>>620
うぉ〜!やたー!

では投下!
622アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 03:40:32 ID:6DWfm+gg
奈美恵さんの家に着いた頃には、夜中の2時を回っていた。

「着いたよ奈美恵さん」
「ん・・・」

しょうがないなぁ、なんて口元を緩めながら運転席を降りて助手席に回る。

私が助手席側のドアを開けても、
奈美恵さんは相変わらず寝ぼけ眼。
バックを両腕にぶら下げてから、
軽く肩を叩いて声を掛ける。

「奈美恵さん」

体勢を中腰に変えて奈美恵さんに背を向けた。

「乗って」
「いいよ・・・悪い・・・」
「悪くないから。早く」
「ん・・・ありがと・・・」

奈美恵さんを背に乗せて車の鍵を閉める。
こんな時、リモコンキーだと助かります。
623アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 03:42:17 ID:6DWfm+gg
んしょ!

奈美恵さんを背負い直して、部屋に向かう。
奈美恵さんの体重の軽さを、つくづく実感。

「BoAちゃんの背中、あったかい・・・♪」

私は一人、頬を緩ませながら部屋に向かう。

ドアの前まで来て気付く最大のミス。
鍵をバックにしまったままだった私。

奈美恵さんを降ろすのは可哀相だし・・・どうする?

なんて思ったのは一瞬の事。人って、やろうと思えばやっぱり出来るんです。
腕をプルプル震わせながらも奈美恵さんを背負ったまま鍵の取り出しに成功。

スゴいぞ、私。
624アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 03:43:53 ID:6DWfm+gg
奈美恵さんをそっとベッドの上に寝かせた。

気持ち良さそうな奈美恵さんの寝顔を見て
責任取ってもらう約束だったんだけどなぁ・・・
なんて一人で苦笑い。

まぁ、仕方ない。こんな日もあるよね。
さて、私も寝るかな!

往復、約4時間の長旅はそんなに楽ではない。
肩も凝った。軽く両腕を回しながら首も回す。

ササッと寝支度を済ませた私は、
奈美恵さんの隣にそっと体を沈める。

プレゼントは奈美恵さんが起きてから渡そう。
だって、まだ20日になったばかりだし。

“おやすみ、奈美恵さん♪”

おやすみのキスをして、私は静かに瞼を閉じた。
625アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 03:58:22 ID:6DWfm+gg
翌朝に渡したプレゼント。悩みに悩み抜いた結果、
二人でも一緒に楽しめそうな雑貨とか、まぁ色々。
去年程ではないけれど、トータルするとかなりの・・・
でも、奈美恵さんの為ならそんなのへっちゃら。

“わぁ、これなに?スゴい!これは?おぉー!”

そんな感じで喜んでくれた奈美恵さん。
私はその様子を、頬を緩ませながら見てた。

最後の最後に潜ませておいた伏兵。
特別に作ってもらった、バースデーケーキ。
予想通りと、それが一番喜んでくれた。

お互いに食べさせあったりして。
私も奈美恵さんも、ずっと頬が緩みっぱなし。

それに・・・
二人で一緒に食べる特別なケーキは、やっぱり最高の味だった♪


            
                            〜終わり〜
626アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 04:00:28 ID:6DWfm+gg
ありゃ、ちょっとミス。スマソ・・・orz

次回第56話になります。

ではでは〜!
627名無しさん@秘密の花園:2007/06/06(水) 07:52:46 ID:fhGqRnsF
ふーん
628アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 17:11:08 ID:kY7xRdOj
とりあえず投下していきますね!
629アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 17:12:11 ID:kY7xRdOj
「台本とこちらお願いします」
「あ、はい。分かりました」
「失礼します」
「どうも」

スタッフから台本の他に、本番で必要な小道具を受け取って腰を下ろす。

無造作に置いたテーブルの上のフリップには、
12年前の自分のジャケ写。

若い自分を見下ろして苦笑いを浮かべながら、
手元の台本に視線を落とす。

どうやらこのフリップに書く事は決まっているらしい。
今日の手順を頭に入れたところで、衣装に手を掛けた。
630アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 17:15:49 ID:kY7xRdOj
バックの中で、彼女からの着信を知らせるメロディーが鳴り響く。
衣装に掛けていた手を離して、慌てて携帯を取り出した。

「はい!」
「奈美恵さん、もう着いてます?」
「うん、さっき着いたところ」
「なんかフリップ貰ったでしょ?」
「うん」
「それ持って、私の楽屋来てくれません?」
「うん、分かった。着替えたら行くから」
「はーい」

携帯を閉じて衣装に着替える。

彼女の楽屋へ向かう為、
自分の楽屋を後にした。
631アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/06(水) 17:16:53 ID:kY7xRdOj
区切りの関係で少なくてスマソ。

ではでは〜!
632名無しさん@秘密の花園:2007/06/06(水) 17:31:02 ID:+fqQbnAs
やったぁ!!!
HEYBですねヽ(*´∀ `)ノ゚.:。+゚
633なんで?:2007/06/06(水) 17:57:35 ID:fhGqRnsF
「私の楽屋に来て」って言ったのに、なんで自分の楽屋を後にするのか。
634名無しさん@秘密の花園:2007/06/06(水) 22:30:02 ID:3m3M9+kY
>>633それはBoAちゃんが奈美恵さんを楽屋に呼んだからっすよ(^-^)
635名無しさん@秘密の花園:2007/06/06(水) 22:35:04 ID:3m3M9+kY
>631         このヘイみてないかもです!パソコンの工事待ちで未だに携帯からです カイツウしたらゆーちゅーぶぅ拝見します BoAタンが足引きずってたやつですかね?
636アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 02:06:36 ID:hQkbSMMX
>>632
はい、ようやくでございますw

>>635
これは、そうですね。スペシャルの回でBoAタンが足を引きずってたやつです。
安室タンの様子を何度も見直しながら書き進めたので、映像見ながら読んで
頂くのが分かり易いかも。申し訳ないです。
それとですね・・・
サポート、どもです!と、申し上げたいところなのですが・・・
放置でいいっす、それ。はい。

先程、教えて頂いた「Hide&Seek」のPV見てきました!
全体的にカッコイイ雰囲気ですね。でもって、檻の中の安室タンに激萌えの私。
うぎゃー!可愛い!みたいな。映像がほとんど使われてないのが残念なのですが、
あーゆーエロ雰囲気の漂う安室タン、すっごい好きだなぁ〜、なんて。

では投下!
637アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 02:13:03 ID:hQkbSMMX
「どうぞー!」

彼女の声を確認して楽屋の扉を開く。

「奈美恵さん、お疲れさまです!」
「・・・・・・」

彼女の“お疲れさまです”は、昨日まであった広島でのライブ。
それと、さっきまでこなしてた仕事についてだって分かってる。

けど今はそれよりも、彼女に見とれてその場にボーっとたたずむあたしが居る訳で。

「奈美恵さん?」
「・・・え?あ、うん。ありがと!」
「どうしたの?」
「あたしBoAちゃんの新曲の衣装、今日生で始めて見るんだけど」

既にPVには目を通していたから、どんな衣装なのかは知っていたけれど
ブラウン管越しに見る彼女と、直に目の前で見る彼女は当然違うって話。
白のワンピースに身を包む彼女は、妖艶とゆうかなんとゆうか・・・

付き合い始めよりも、かなり大人っぽくなった彼女。
それもこれも、全部あたしのおかげかな?なんて♪

「うん、ですよね?どう?これ」
「あのね・・・」
638アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 02:17:24 ID:hQkbSMMX
フリップをテーブルの上に放り投げて彼女を抱き寄せる。

「すっごい可愛い♪あとこれ、ただいまのハグね」
「フフっ、分かってるって!」

ライブで逢えなかった2日分の想いを込めて、ギュッと抱きしめた。

「奈美恵さん、骨」
「折れないから!」

互いに吹き出しながら彼女と隣り合わせでパイプイスに腰を下ろす。

「でも奈美恵さん、今日そっちの衣装なんだ?」
「ん?」
「ミニの方が見たかったなぁ」
「そうなの?」
「うん。あ、でもヤキモチ妬くからやっぱりこっちがいいや」
「あはは!けどBoAちゃんさ、ホントよくこれでPVの撮影頑張ったよね」
「うん、あれは大変だった」
639アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 02:20:24 ID:hQkbSMMX
仲直りの直後、真夏に行われた彼女のPV撮り。
撮影から帰って来るなり、彼女がいつもの様に
ギュッと抱きついて、あたしに言った。

「今日撮ったPV、冷凍庫だって言ってたでしょ?」
「うん。寒かったでしょ?」
「うん。冷凍食品とかあったよ、普通に」
「あはは!」
「もう私、カチコチに凍るかと思った!」
「おつかれさま!」
「でもね・・・」
「ん?」
「BoAちゃんまだ温まってないから、奈美恵さんが温めて!」
「はい、バッチリ♪」

まぁ、最後の方の余談は置いておいて。

今の彼女の衣装でマイナス何十度の冷凍庫に入れば
そりゃ、カチコチ寸前にもなると思う。
640それ:2007/06/07(木) 02:22:03 ID:rb7NrOLz
どっちがどっちの視点なのか非常にわかりづらいわけですよ
641アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 02:24:15 ID:hQkbSMMX
「奈美恵さん、なにこれー!」

彼女がフリップのあたしを見て吹き出した。

「若いよね、あたし」
「うん、若い!」
「BoAちゃん写真付いてないの?」
「うん。だって12年前まだ小学校2年生だもん、私」
「ですよね、はは・・・」

さすがにちょっと、歳の差を感じる瞬間。

「これ持って来てって言ったのって、一緒に書きたかったってゆうのもそうなんだけど」
「うん」
「本番前に少しでも逢いたかったから」
「あたしも着替え終わったら電話しようと思ってたの」
「やっぱり〜?だと思った!」

そう言って微笑む彼女の肩を、
人差し指でちょこんとつつく。

もぉ・・・可愛いんだから!
642アール子さんのファン:2007/06/07(木) 02:26:56 ID:zdx+61xj
きゃー。アール子さんすごい。わー。面白い。
もっと続きを。
643アール子さんのファン:2007/06/07(木) 02:31:02 ID:zdx+61xj
アール子さん、変な人無視してもっと書いてください。
きゃー。アール子さん。
644名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 02:46:08 ID:7NvC4IWr
荒らされている理由がわからんのだが…
645名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 02:54:53 ID:qjzP3Kr8
とりあえずsage。
646アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 03:02:55 ID:5bzymOUt
>>640
あなたは恐らく560と同一人物なんでしょうが、ここは元々隔離スレ同然な訳ですよ。
1話目から目を通してくれてる方ばかりですし。
私のSSの特徴を分かって頂いてる方ならどちら目線かはすぐ分かると思いますが?
目を通してると言いながらそれが分からないのは、まともに読んでいないからでしょう?
私は読解力が必要とする文を作ってるつもりは無いです。

はっきり言いますけど、気に入らないならここに来なければいいでしょ。
これだけsage進行をお願いしてるのにage続けて、荒し意外の何でもないですよね。
荒仕事にされるわけだよな。とか言ってますけど。
気に入らないなら気に入らないでsage進行で意見を書いてくれるなら私も素直に
受け止めますけど、そうじゃないですよね、あなたの場合。
どうでもいい重箱の隅つつくような事ばっかりして。
ここにいるからには18歳以上でしょうけど、良識ゼロですよね。ハッキリ言って。
安室好きとか言ったところで説得力ゼロですけど。とゆうかあなたの様な人に好かれて
安室さんも迷惑だと思いますが?
小学校低学年からやり直したらどうですか?どうせ低脳のクソ男でしょうけど。


635さんに放置しろと言ってるそばからすいません・・・
今までずっと耐えていたものが、なんだかプツリと・・・
これを最初で最後にしますんで。ホントすいません。

とりあえず、今夜は寝ます・・・
647アール子の兄嫁:2007/06/07(木) 03:30:24 ID:zdx+61xj

うわぁ。たかがお遊び掲示板の書き込みにこんだけ入れ込んで
ナニ?キンモーイばばあ。会社にいてほしくないな、こういう
タイプのお局ばばあ。周りを自分のテンポに引き込まないと
気がすまないタイプ。友達もいない。くわばら。
648アール子ファミリー:2007/06/07(木) 03:36:39 ID:zdx+61xj
>>640様 このたびはうちのいかず後家のアール子がとんだご無礼を
働きまして誠に申し訳ございません。二度とこのようなことをしない
ようにきつく折檻いたしますので、今度ばかりはどうぞご容赦のほど
お願いいたします。心ばかりのものを送らせていただきます。

          アール子母、アール子兄、アール子兄嫁 一同
649アール子大叔父:2007/06/07(木) 03:43:24 ID:zdx+61xj
     お 知 ら せ と お 詫 び

各位 このたびはアール子が>>640として登場しスレを上げ、それを
アール子が怒るという、みえみえの自作自演の猿芝居を行いました
ことをアール一族として深くお詫びいたします。    アール爺
650名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 03:53:55 ID:qjzP3Kr8
アール子さんの気持ちわかります!!!
キレてしまったのはもう我慢の限界だったんですよ。。。今までよくスルーして我慢したと思います!!!
みんな見守ってるんで大丈夫ですよ!!
651名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 03:56:19 ID:zdx+61xj

またまた都合よく「アール子」が登場してフォロー。
これは漫才のようで、見ていておもしろい。
652名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 04:11:30 ID:zdx+61xj
>はっきり言いますけど、気に入らないならここに来なければいいでしょ。

ナニを言ってるのかいな、このバアサンは。このスレを自分のものとでも
思ってるの?「私はsageで書いているのだから興味のないものはくるな」だと?

イヤな人がくるのがイヤなら自分でサイトを開設するなりすればいい。

掲示板の集客効果だけ利用しようというのは、典型的な「身勝手な女性の論理」で
小学校低学年からやり直したら?どうせ低脳のクソババアだろうけど。
653名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 04:16:28 ID:qjzP3Kr8
(*´Д`)=з
とりあえずsage。
654名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 04:22:47 ID:rb7NrOLz
おまえはベニーKだけ書いてりゃよかったんだよ

ファンでもない二人に目をつけて専用スレッド立ち上げたのは
どっかの当て付けだろ?

ではでは〜とか
わざと個性出してるつもりかもしれんが
ぶっちゃけ


小説自体に個性はないわけで


私以外にも会話法どっちがどっちかわからなくなるって意見はあったよね

読み手に甘えて独りよがりな駄文

嫌なら読むな?
百合小説スレお前に荒らされて好きだった作者さんが来なくなったんだよ。

他のやつも言ってるけどさ
だったらサイト作れよ
そっちでやれよ

「それ」とか言ってる時点でスルー出来てないのはお前だろ

超受けるwwww
受精卵からやり直してくればー?

んふふ♪
655議事録係:2007/06/07(木) 04:52:18 ID:zdx+61xj
要約させていただきます。

アール子とは? −はてなダイアリー

・あてつけで小説を書き始めるも、
・文章には個性がない。
・主語が誰だかわからない駄文だと方々から批判の声。
・読者に甘えている独りよがりな悪文。
・「イヤなら読むな」といいつつ他人の小説にはおこがましくも批評
・他人には「スルーを」といいつつ、自分自身はスルーできない
・受精卵からやり直すべきである。
656名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 05:21:51 ID:qjzP3Kr8
sageましょうよ。。。
657名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 05:36:32 ID:zdx+61xj

何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。

いや偶然なのだろうか???????
658名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 05:40:18 ID:zdx+61xj
       世 界 7 不 思 議 

アール子が「私はsageている」と言い張り

それと前後してID:qjzP3Kr8が何度もsageにくる不思議。

不 思 議。
659名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 06:11:55 ID:981lYZjA
ageてる方、そこまで執着する理由はなんなんでしょう?
物凄く邪魔なので退いて下さい。お願いします。
660名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 06:20:48 ID:zdx+61xj
age
661名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:00:46 ID:qjzP3Kr8
ほんとにヒマな人がいるもんですね…なにが楽しいのやら┐(´ー`)┌
アール子さんのSSが読めなくなったら困るのでやめてください。
662名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:01:59 ID:zdx+61xj
ヒマなのはお互いさまやろwww。
ageときますね♪♪
663名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:04:10 ID:zdx+61xj
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
664名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:10:33 ID:BDo2VvM+
>>659
いつものアレだよ(笑)
ちょっと別のスレとか見てみるといいよっ
>>アール子さん
自分のサイトを持つって良いかもですよ!
携帯で簡単に作成できるのもあるし、中傷批判も少なくなると思います。
携帯のフォレストとかPCからも見やすいし…PCからも更新できると…。
つかBoAタン小説HPって結構あるんすよ(w
665名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:12:04 ID:zdx+61xj
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
何度もsageろとしつこすぎ。ageようがsageようが書く者が
自分で決めればいいこと。自分の意見=絶対で、それを押し
通そうとするところが、アール子とそっくりなのだが。。
666名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:20:10 ID:981lYZjA
>>665
専スレでも創ってやって下さい。飽きました。
ここじゃスレ違なので。

アール子さん、投下待ってます。
667名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 07:30:26 ID:IDNRddJT
>>647
こんなにばっちく書いて!!まぁ... 動揺しまくってんじゃん 笑 はい、さよなら!
668名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 12:04:02 ID:IDNRddJT
>>665
そげんageに執着しなくていいスよ しかも二回かかなくていいス かく事なくなったんか? 人の家に上がる時お邪魔しますていうのが人の常識ならここではsageんのが人の常識やろうが はいご意見どうぞ 返答の中からあなたの常識と器が出ます
669名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:26:12 ID:zdx+61xj
>>668
そげんsageに執着しなくていいスよ しかも7回かかなくていいス

ナニが「常識」「器」かいな。お遊びのレズばばあ掲示板で人生を
語るあほばばあ。
670名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:26:20 ID:qjzP3Kr8
アール子さん,そのうち飽きるまでほっときましょう!!!!
味方はたくさんいるから大丈夫ですよ!!
投下待ってますヽ(*´∀ `)ノ゚.:。+゚
671名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:35:59 ID:zdx+61xj
レズばばあからかうの面白すぎ。
すぐ反応してくれる。ども。
672名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:38:04 ID:zdx+61xj
早く下げにこい。
この老齢ブスばばあが。
673名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:40:15 ID:zdx+61xj
おい、いま悶々としてるだろwww
ははは。レズばばあを怒らすのって簡単すぎるwww
674名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:43:38 ID:zdx+61xj
         新 宿 の 母 の 予 言

>>675->>680は男に振られてレズに走った哀れなブスばばあが書き込む
675名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 14:52:47 ID:BDo2VvM+
BoAが関わると在日チョンのキムチ荒らしが現れるというけど
本当みたいだね
676名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 15:34:47 ID:l2OXgULX
この荒らし可哀想になってくるな。
よほど普段の生活がさびしいんだな。
人に優しくすれば、優しさが返ってくるのにな。
677名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 15:51:18 ID:l2OXgULX
荒らしは、わざわざ嫌われるようなことして、何が楽しいのだろう?
つらくないかい?

たぶんこちらにレス無しで、またアール子さん叩いていい気分になったつもりになるんだろうけどな。
そうすれば、するほど余計に哀れみが増していくだけなんだが。
678名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 16:42:21 ID:rb7NrOLz
全スレ荒らしと同一人物と思われているみたいだけど
私の質問には答えないまま、悪口反論ってめでたいなスレ主

荒らしに反応している貴女達も荒らしだよ


勝手にエスカレートしてるもんね
やれやれ
679アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 17:18:24 ID:FY2bTC8f
もうね、上ので最後にすると言いましたけど荒れてるついでにカキコさせてもらいますわ。

誰もあなたを他を荒らしまくってる上のと一緒だなんて一言も言ってませんけども?
ただ、あなたがこうしてageるから上のが便乗してくるのは事実ですよね。
ここまで荒れたのもあなたのせいですよ、ハッキリ言って。

とりあえず、あなたの質問?とやらにだけは答えさせてもらいますよ、そこまで言うなら。

・専スレを立てたのは、書き始めた場所がスレチだったから。それだけの事です。

・ではでは〜は単なるクセ。SSは別に個性を出そうと思って書いてませんけど。

・3人以上登場させて誰が誰か分からなくなると言われた事は一度だけありますが
 2人だけの時にどっちがどっちか分からなくなると言われた事はありませんけど。
 
・文才がないのは認めますが、甘えてるつもりは一切ありません。
 あなたに言われなくても何度も読み返してそれなりに苦労もしてます。
 妄想SSである時点でほぼ全てが擬似なのに、しょーもない揚げ足ばっかり。
 大体、こぢんまりしていたこのスレを荒らしageして晒し者にしているのは
 あなた張本人でしょうが。サイトを作ってそっちでやれなんて、
 荒らすことしか脳のないあなたにそんな事を言う権利、全く無いし。
 図々しく言わせて貰えば、ここは私しか職人が居ない実質、専スレです。
 あなたがここから出て行けよ。

・スルーできなかったからとちゃんと言ってますけど、なにか?
680アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 17:22:12 ID:FY2bTC8f
全ての事に対して見当違いも甚だし過ぎますけど。
確かにあちらでの事は申し訳ないと思ってますよ。
荒らしじゃなくて、荒れの原因を作ってしまった事は。
ですからあれ以来あちらには一切カキコもしてません。

要は好きな作家さんが来なくなったのが気に入らなくて、
5ヶ月も前の事を今でも根に持って、ネチネチネチネチ金魚の糞みたいに
粘着してるだけじゃないですか。
あなたのしてる事の方がよっぽど当てつけだし、気持ち悪いから。

やたらと“んふふ♪”使いたがりますが、安室さん好きなんですよね?
二人の言葉遣いや仕草はそれなりに研究してSSに盛り込んでます。
それを荒らしのために小馬鹿にするような感じで使ってるのは
安室さん自身を否定してるって事になりますけど、なにか?
681アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/07(木) 17:25:44 ID:FY2bTC8f
はぁ・・・ったく。

皆様にはご迷惑をお掛けして大変申し訳ないです。
出来ることならこんな醜態は見せたくなかったとゆうのが本音ですけど、
もうそれは、はい。後悔先に・・・なので。

ほんっとにすみませんです・・・
投下は、もう少々お待ちを・・・
682名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 17:31:57 ID:qjzP3Kr8
アール子さん…負けずに頑張ってください!!!
まぁもう相手にせずにスルーしとくのが1番ですね!!
続きが読めないのが1番ツラいです。゜(´Д`)゜。
683名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 17:52:49 ID:m6729YZR
一日二回の更新は普通に考えても大変だと思う。
一日一回とか、一日おきとか間隔を開けて、内容を詰めるとかしてみたらどうでしょう?
684名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 18:17:30 ID:rb7NrOLz
安室奈美恵さんは
こんなとこで妄想小説書かれているのが1番迷惑だと思いますがなにか?

笑える。
プロファイリングはずれてごめんなさいねーW
とりあえず性別間違えてますから♪


荒らして欲しくて上げてるんだから、それに答えてもらってて私は本望です。

ご愁傷様。
685名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 19:51:06 ID:IDNRddJT
>>684
 はい!ご愁傷様頂ました!笑 ご苦労様です でわでわ帰って下さい おめーが安室ちゃんの名前ださんでくれる?それはさすがにうざい どこまで食いついてくるかおもしれー 安室のファンなの??なら一緒にライブいこうよぉ♪ すげー虐めたい
686名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 20:08:50 ID:IDNRddJT
>>681
よしゃ!!アール子さんファイト!!前の方も書いていらっしゃいましたがあなたの味方は多い! 荒らしは構うと喜ぶ(自ら反応面白いって告白してますからね)まぁ人間、昔の事なんかどうでもいいし今からの方がよっぽど大事なんで
687名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 20:29:51 ID:BDo2VvM+
>>684
大人気ないですね
あのスレで「もうやめよう」といったら他の方はすぐにやめましたよ
いつまでも粘着いて根暗やってたら他の職人さんだって投下しにくくなります
気持ちは分かりますが、自分の行動に責任を持って下さい。
あの事を知らない方もいますし。
もう少し自重して下さい。ここは貴女が退かなければいけないと思いますよ。
窓を開けて汚い空気を換気する。それが一番
私みたいなガキがこんな事言うのも何ですが…
688名無しさん@秘密の花園:2007/06/07(木) 20:47:52 ID:v2r9XsvX
うはwwwwwキモスレwwwwwwwwww
689名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 00:50:14 ID:9aYNnqb7
>>675
>BoAが関わると在日チョンのキムチ荒らしが現れるというけど
>本当みたいだね

国連人権条約に違反する人種差別カキコ。外務省および国連人権
高等弁務官事務所に通報すると同時にスレの削除を依頼しました。
690名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 02:18:18 ID:XlP2ZI/B
こんばんは!
安室チャン22日のMステに出るみたいですよ!楽しみ\(o^▽^o)/
691名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 03:03:17 ID:9aYNnqb7
実在する人物(特に誰もが特定できる著名人)の名前を用いてポルノ小説を書き
それを公然の目にさらすことは著しい名誉毀損にあたる行為である。古くは
1960年代に起きた週刊現代の『三光事件』、最近ではネットを利用した事件
として、自分の名前入りのポルノ小説を書かれた20代女性、男子高校生が、
それぞれ警視庁に被害届を出し、捜査が開始され、容疑者の30代男性と同級生
(女性)がそれぞれ書類送検された例がある。

このスレに『アール子』を自称して数百回も実在人物を主人公としてわいせつ文書
を書き込みしている者は極めて悪質な法律違反であり、ここに強く警告するとともに、
今後このようなことが続く場合、関係機関(当該著名人の事務所、2ちゃんねる管理人、
警視庁ハイテク犯罪対策総合センター)に通報することを通告する。

2007年6月8日
692名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 13:23:32 ID:nyyxzbxh
ボアか安室の事務所が訴えない限り大丈夫だからアール子さん安心してね。

アール子さんが書くボアと安室は、とても節度をもって、魅力的にか書かれていて、
その魅力のおかげで互いのことに興味を持つようになり、レス見てもファンが増えているよね。
現に私が、安室ファンで見始めたのに、最近BoAに興味を持つようになりましたwww
事務所の営業利益になるようであれば、著作権違反だけどYoutube映像のように黙認しますから。
節度を越えたとき、最初は警告が事務所からくるし、すぐ訴えられることはありませんよ。
693名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 13:27:39 ID:nyyxzbxh
アール子さんにかまってほしくて仕方ないみたいだけど、アール子さん挑発に乗らないでね。
文体から、安室スレを荒らしてる人と同じみたいだから、安室アンチの仕業でしょ。
みんな真面目すぎww 大人の余裕で受け流し、小バカにして無視するのが、一番の対処法ですよ。
アール子さんファンも徹底無視ですよ♪ みんなで楽しく気長にいきましょ♪
694アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:17:29 ID:bibLvCVp
>>683
前の方法から変えて、今はかなり前倒しで書き進めてますです。見直しを出来る様に
する為にですね、多い時は10話分位。期間を空けたりとか、色々と何度もチェックは
重ねますです。それでもミスは今でもしてしまうんですが・・・見直しに関しては余裕を
持ってしている今の状況でこれなので、正直なところ自分の上限はせいぜいこれか。と
認めざるを得ないと言いますか・・・そんな感じです。1日2回の投下に関しては、
私のしがない文でも楽しみにして頂いてる方もいらっしゃるようなので、
それは変えたくないなぁ・・・なんて。1日1回ってゆうのはちょっぴり考えたりも
してるんですが・・・(どっちだよ?ってゆうw)なんか、生意気で申し訳ないです(ノД`)

>>692
>>693
はい、そのお言葉はもう、バッチリ肝に銘じさせて頂きます。あと、色々とありがとです!

あのですね、ホント何と言いますか、682さんみたいな励ましのお言葉だったり
686さんの気の強さだったりw、それとか、もう色んな方のサポートのお言葉だったり、
ありがたくて、正直なところ普通に泣きそうになったりして。他の職人さんも降臨せず
今のこれで3代目のですけど、今までやってきて良かったって、心からそう思ってます。
ありがとうございます。こんなでも出来る限り続け行ければいいなと。

ここ最近ちょっとあれでしたけれども、
またこれからよろしくお願いしますm(__)m

堅苦しくて、スマソ・・・

夜中投下するつもりだったのですが、ちょっと寝て気付いたら朝に・・・

では、投下!
695アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:19:50 ID:bibLvCVp
彼女がマジックのキャップを取って、
机の端にあるフリップに手を伸ばす。

「ねぇ奈美恵さん、あれどうします?なんか質問みたいなの」
「そうだなぁ・・・」

そんな会話を交わしながら、あたしはマジックのキャップを取って書き込む。

「あれ?ヤダ、ちょっとこれ・・・」

彼女の慌てる様な言葉を耳にしつつ、マジックのキャップを閉めた。

“17歳!大ブレイク直前 台本のとおり書いてみました”

これでよし!と。

「BoAちゃん書けた?」
「いやあの、ちょっと待って、これね・・・」
696アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:22:07 ID:bibLvCVp
彼女のフリップに視線を移す。

「BoAちゃん、これ何て書きたかったの?ハテナマーク?」
「いや、あのね・・・2」
「え?数字の2?」
「うん・・・」

書き掛けで止まっているそれはどうみても数字の“2”では無くて、ハテナマーク。
“小学”の文字は、まぁ普通に書けているのに、どうして数字の2がここまで・・・

「じゃあそれ、もう横に線引いちゃって」
「こう?・・・あれ?」
「いや、そうじゃなくてね・・・」

益々伸びてゆく、数字の“2”

「あ、こうか!」
「うん。2だって分かるけど、それ確実にツッコまれるよね」
「だって苦手なんだもん、しょうがないでしょ?」

相変わらず文字を書くのが苦手な彼女。
697アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:24:07 ID:bibLvCVp
「まぁまぁ!」
「いいもん、別に」

なだめるあたしに、彼女は少しだけ口を尖らせながら続きを書き込む。

“小学2年生 7才 ダンスがうまかった!”

四苦八苦しながらマジックを動かす彼女が可愛くて
あたしはちょっぴりニヤけながらその様子を眺める。

「出来たー!あー、やっぱりダメだ。もう私、漢字覚えるの諦めるかな!」
「別に無理して覚えなくても良いんじゃない?」

それだけ日本語上手なんだもん。
付き合ってる上で、何の不自由もないし。

「ですよね?もういっか!」
「うん、いいと思います」
「あ、そうそう。質問どうします?」
「あー、そうだよね」
「私ね、OZMAさんにしようと思って」
「何で?」
「あの人、私の事いっつも勝手にネタにするんだもん!」
「そう言えばそうだって言ってたよね、何か国際結婚する!とかそんな感じだっけ?」
「そうなの!もう頭に来るってば!で、奈美恵さんは誰にします?」
「ん〜、そうだなぁ・・・」
698アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:26:03 ID:bibLvCVp
この前の、わくわくランドがふと頭をよぎる。

「防災の事でも聞いてみよっかな」
「・・・へ?」
「いや、ほらあの、わくわくランド」
「あー、アハハ!」
「誰がいいと思う?」
「Gacktさんとかでいいじゃないですか?」
「あ、それいいかも。なんかイメージ湧かないもんね」

うん、それでいいや。

時計に視線を移す。
ヘアセットやメイクを終わらせるには、かなりギリギリの時間。
あたしは自分の楽屋へ戻るために立ち上がる。

「ちょっと一旦戻らないといけないから、そろそろ行くね」
「うん」
「じゃあ、後でね!」
「は〜い!」

熱〜いキスしたいのはやまやまだけれど、既にメイクを終えている彼女。
あ〜、でもプルンとした口唇があたしを・・・なんて欲望はグッと抑えて。

触れるだけのキスをして彼女の楽屋の扉を閉め掛けた。
699アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:28:14 ID:bibLvCVp
イスへ向かって歩く彼女を見て、閉め掛けた扉を開いて彼女の元へ駆け寄る。

「ちょっとBoAちゃん!」
「え?なに?」

ビックリした表情を浮かべる彼女に構う事なく、あたしは彼女を問い詰める。

「ちょっと今足引きずってたけど何?」
「いや、あのね・・・」
「あのねじゃないから!何?何で言ってくれなかったの?いつから調子悪いの!?」

あの時のケガがまだ本調子では無い彼女。日によってはこうして痛む事も多い。
あたしに何が出来る訳では無いけれど、それでも調子が悪い時は言ってくれと
言ってるにも関わらず、すぐにこうして隠す。心配させたくないから。と言う
彼女の言い分も分かるけれど、それでも心配させてよ!って。

「あの・・・朝からあんまり・・・」

申し訳なさそうな表情をしながら彼女がボソッと言った。
700アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:29:41 ID:bibLvCVp
「もぉ・・・」
「でも動かなければ平気だから」
「動くよね?どう考えても」
「大丈夫だってば」
「待ち合わせ場所、変える?」
「大丈夫」
「ホントに?」
「うん」
「あんまり動き回ったらダメだからね?」
「はーい」
「じゃあ後でね?」
「うん!」

笑顔を浮かべる彼女に、あたしは眉を下げながら彼女の楽屋を後にした。
701アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/08(金) 17:31:24 ID:bibLvCVp
ではでは〜!
702名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 21:24:13 ID:XlP2ZI/B
わーい!!!アール子サンおかえりなさい!!
HEYBの時2人とも可愛くて最高でしたよね(´∀`)
703名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 22:08:03 ID:ZjHVjoGO
ヌー速から記念真紀子
704名無しさん@秘密の花園:2007/06/08(金) 23:29:28 ID:nA3WAtlJ
>>701
待ってました!!アール子さん ミスとか過剰に気にしなくてイイす 何故なら私雑誌の作家してたんすけど作者てほぼ自分じゃ気づかないとかしょっちゅう。締め切り大事なんで。 漢字や文体は編集部の担当が全てやってくれます 一人で偉いすよ
705名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 01:22:41 ID:EPcgEVKQ
事実関係については、レズ・百合萌え@bbspink掲示板内の他スレでも
実名でのポルノ小説は削除されていることをご確認ください。
(主に私の指摘に基づいた削除です)

とりあえず、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと米国The Internet Crime
Complaint Center (IC3)に、それぞれ通報したことをご報告いたします。前者
の担当者は金田(かなだ)さん、後者は担当者は未定ですが、電話での受付は
Segel氏が対応してくれました。

2007年6月9日
706名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 01:34:30 ID:EPcgEVKQ
>>692
>ボアか安室の事務所が訴えない限り大丈夫だからアール子さん安心してね。

>>692は、@かかる行為が違法行為であるとの認識を持ち、Aなおかつその違法
行為を助長するような書き込みをしており、これも犯罪教唆で教唆犯としての
罪を問われます。同じく警視庁ハイテク犯罪対策総合センターに通報したことを
ご報告いたします。

なお、小生の通報によりすでに17件の名誉毀損行為が摘発され、そのうち12件
が起訴までいたっていることを念のために申し添えます。
707名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 02:22:34 ID:WHVuzIO+
はい 勝手にどうぞ WWW 楽しみにしてます♪どうせならついでに私も訴えて♪もう一回よく「よんで」調べ直した方がいいよ で、やるなら中途半端な事はしないでね 法律が入るなら結果的にお互いやりやすいし! 笑 よろしこ〜〜
708名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 03:25:51 ID:EPcgEVKQ
>>707の利用者様

ご連絡ありがとうございます。粛々と法的手続きを取らせていただきます。

なお、当該芸能人事務所には本日連絡を取らせて頂きましたが、まず先方に
事実関係の確認はしていただけましたが、対応については即答はしていただけ
ませんでした。これについては月曜日以降に小生から報告させていただきます。

2007年6月9日
709名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 03:33:36 ID:XUmR75ii
他のスレにも言わなきゃいけないですね
710名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 03:36:55 ID:eo/LDM7R
このスレはホノボノ系だし大丈夫じゃない?
他のスレの方がヤバイよ。
711名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 03:43:17 ID:XUmR75ii
この板以外でも有名人官能小説スレは大量にある。
中にはレイプなど残虐な物もいくつか…
他サイトには2ちゃん以上のもありますからねえ
一人で注意し回るのは大変でしょうけど、ご自分の責任ですので頑張って下さいね。
このスレだけなら只の荒らしの私怨になっちゃいますから。
712名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 06:01:16 ID:EPcgEVKQ
>>711の利用者様

貴重なご意見を頂きありがとうございます。

ネットへの中傷・名誉毀損書き込み1日30万件とも200万件とも
言われ、すべてをしらみつぶしに探すことは、ご指摘頂いた通り困難です。
小生は、むしろ啓蒙活動を目的としておりまして、たとえ数十名でも
起訴まで追い込むことで、数万の予備軍を未然につぶすことが目標です。

この活動については広くご理解を頂いており、各界の著名人の皆様にも
ご好評を頂いており、多数の方からご援助をいただき、おかげさまで生活も
軌道に乗って参りました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2007年6月9日
713名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 06:26:25 ID:eo/LDM7R
>>712
なんか間違ってないか?
気付かないの?
714名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 07:05:03 ID:EPcgEVKQ
>>713の利用者様

ご指摘ありがとうございます。
誤っている部分を具体的にご指摘いただければ幸いに存じます。

715名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 08:34:17 ID:WHVuzIO+
「いちいち報告しなくていいすよ パイテク野郎共が結果だしてくれんで、それで確認するんで。はい、ご苦労様 帰っていいよ」「..でも小生は〜小生は〜小生も混ぜて下さぁい(子供泣)うわぁん」
716名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 11:18:56 ID:XUmR75ii
このスレは中傷荒らしも目立ちますね。
他スレも荒らしていらっしゃるようだし
そちらの方を取り上げた方が良さそうですね。
連投中傷age荒らしなども2ちゃんの通報対象になりますよ。
荒らしなんて、21以上にもなってみっともない奴らですが
717アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/09(土) 14:02:22 ID:TAB4x4xl
>>702
どもです!う〜ん、あれは可愛かったですよね!

>>704
あざっす!ミスって、カキコした後に気付くんですよね、不思議と・・・

さて・・・昨日はまた寝てしまって来れなかったのですが、何やら・・・
まぁ他のとこも巡回してますし、前も別スレにこの著作権がどうのってゆう
コピペしてましたからね。ホント、716さんに同意です。

とりあえず、夕方これないので投下していきます。
あと今回のHEY×3ネタ、見てない方もいると思いますので、一応ご参考までに。

ttp://www.youtube.com/watch?v=2-HHeeZe5do&mode=related&search=
ttp://www.youtube.com/watch?v=YczdKxVjIro&mode=related&search=
ttp://www.youtube.com/watch?v=QD-ckg79uxg&mode=related&search=
ttp://www.youtube.com/watch?v=_2znTIfnqFU&mode=related&search=

全てから抜粋してSSに盛り込んでおりますが、メインにしてるのは、一番上のやつです。

では、投下!
718アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/09(土) 14:07:00 ID:TAB4x4xl
バックステージで、遠くに彼女を見つける。

「BoAちゃん!」

なんて声を掛けられるハズもなく、
あたしは静かに彼女の様子を伺う。

彼女の隣にはAIちゃんが居て、なにやら会話をしてる模様。
楽しそうなのはAIちゃん一人で、彼女は毎度のふくれっ面。

恐らく今、彼女は“はぁ?”とか、そんな感じの事を言った。
彼女がプイッと顔を背ける。端から見てるとホントに面白い。

それにしても足の方は平気だろうか?
ステージに辿り着くには、それなりの道のりを
歩いていかなければならないのに・・・

そんな思いに駆られながら、あたしはステージへと飛び出した。
719アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/09(土) 14:09:54 ID:TAB4x4xl
彼女が隣に居る。

ここはあたしの部屋でも、彼女の部屋でもなくて、
生放送真っ只中の、幕張メッセ。

ニヤけてしまいそうな頬にグッと力を込めながら、
あたしは彼女の話に耳を傾け中。
ダウンタウンの二人に対して辛口な彼女が可笑しい。

あのフリップの出番。

“なんじゃ?これ”
“うわぁ〜、伸びたね〜”

案の定、数字の“2”の事をツッコまれる彼女。
それを掌で必死に隠そうとする仕草が最高に可愛い。
720アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/09(土) 14:12:04 ID:TAB4x4xl
トーク内容が、質問へ切り替わる。

あたしは彼女の方を見るけれど、
彼女は全然こっちを向いてくれない。

ちょっと位見てくれたっていいじゃん!なんて、言いたくもなります。
けど、仕方ないよね・・・って、言い聞かせてみたりもして。

ふ〜ん。そうなんだ?
へぇ〜、あぁ、そう?

そんな感じで彼女とOZMAさんの会話に少しだけヤキモチ。
けど、悔しい事に・・・ちょっとだけ面白くて吹き出すあたし。

彼女の足元にふと視線を落とす。

大丈夫だろうか?
721名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 14:13:40 ID:DLHLTiTc
安室は洒落がわかる粋な大人の女よ。
そうじゃなきゃウォンミみたいな、もろヤッてる最中の歌を歌いませんw
歌舞伎町の深夜、アムロファンが集まった小さなゲイナイトにお忍びでいきませんよ♪
安室がここ見たら、二人かわいいーきゃーえっちーwって喜んでそうだわwww

あと、安室の恩師でプロデューサーの平元社長は、片手の小指無いのよ♪この意味わかる?w
ぷぷぷって感じwww
722アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/09(土) 14:14:51 ID:TAB4x4xl
足の事を心配しつつ、彼女のトークにも耳を傾ける。

「なんで?私嫌いですか?なんかいっつも私だけイジメてる様な気がして」

ダウンタウンの二人に反抗してみせる彼女が
可笑しくて、やっぱり吹き出しちゃうあたし。

そんな中でやってきた彼女の出番。

立ち上がろうとする彼女に、咄嗟に手を差し伸べる。

奥のステージへ移動する彼女は、
痛そうに右足を引きずっている。

隣に付き添うスタッフに跳び蹴りを食らわして
あたしが彼女を背負って、向こうまで行きたい。
のが、本音。当然、出来ないから心の中で囁く。

BoAちゃん、頑張って!
723アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/09(土) 14:15:38 ID:TAB4x4xl
ではでは〜!
724名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 14:23:31 ID:DLHLTiTc
アール子さん、途中でレス入れちゃって、ホントにごめんなさい。。。orz
以後気をつけます!

あと、いつもながらGJです!ファイト!
725名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 19:32:46 ID:EPcgEVKQ
お尋ねいただきありがとうございます。

小生が警察に届け出た名誉毀損はこれまで27件、そのうち20件が摘発
され、13件が起訴・書類送検されています。

勘違いしている利用者の方が多いので、お教えしますが、警察の捜査の開始・摘発
には当該芸能人からの告発は必須事項ではなく、これは起訴に持ち込む際に必要と
なります。したがって、小生が告発し、警察が事実関係を確認すれば捜査は
開始されます。その過程で、自宅への強制捜査はもちろん、場合によっては勤務先
にも捜査が入り、パソコンや携帯電話の押収となります。起訴されなければ
OKという話ではないのです。

2007年6月9日
726名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 20:04:14 ID:4QAdeQej
統計的なハナシなんだけど、人間は嘘ついた時に
やたらと3か7の数字使う傾向があるらしいよ。

…ん?
ああ、ごめん。
独り言だから気にしないで続けて。
727名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 20:04:46 ID:EPcgEVKQ
>>716
>連投中傷age荒らしなども2ちゃんの通報対象になりますよ。
>荒らしなんて、21以上にもなってみっともない奴らですが

ご指摘の件ですが、たとえsageであっても芸能人を中傷する書き込みを連続して
行うのは、違法行為であって、警察への通報対象となります。事実、小生は既に
このスレについて警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと米国IC3に通報済みです。

これについては、たとえ21歳以下であってもか法的には罪に問われますし、
「レズビアン掲示板で著名人を中傷する」という罪の重さは年齢と殆ど関係は
ないことを申し添えます。

2007年6月9日
728名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 20:16:47 ID:EPcgEVKQ
>>726

3サンプルを用いた貴重な統計学の講義をありがとうございます。
729名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 20:25:50 ID:XUmR75ii
ここは荒らしをスルーしきなかったアール子さんの責任でもありますから
アール子さんが何らかの手を打った方が良いでしょう。
2ちゃん鯖に問い合わせてスレを消して貰った方が良いと思います。
その前に荒らしを通報した方が早いとは思いますが。
730名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 20:45:30 ID:EPcgEVKQ
問題は「荒らし」などの2ちゃんねる内部の問題にとどまる問題では
ありません。ここで行われているのは名誉毀損という犯罪行為です。

実在の人物を主人公としたわいせつ文書の流布は、いかなる形であれ
許されるものでなく、したがって、既に書かれた文書の削除と、今後
とも書き込みが続くようであれば、当該人物のアクセス禁止等の措置
を講ずるべきでしょう。

2007年6月9日
731名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 20:58:43 ID:XUmR75ii
ではその問題を2ちゃんねるの管理者に伝えて
このスレを消して貰った方が良いと思います。
似たようなスレは他にもありますけどね。
732名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 21:10:58 ID:EPcgEVKQ
繰り返しになりますが、2ちゃんねる内部の問題は、スレの削除等で
対応できますが、法的な問題は2ちゃんねるの管理者の対応能力を
越えた問題です。

このため、小生はすでに警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと
米国IC3に通報済みです。

2007年6月9日
733名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 21:59:17 ID:eo/LDM7R
呆れた…

…('A`)
おまいらツマンネ

他でやってくれ…
734名無しさん@秘密の花園:2007/06/09(土) 22:09:09 ID:EPcgEVKQ
>>733

ご指摘ありがとうございます。

当該書き込みは、まさにこのスレに関連した書き込みであり、他に書き込む
ことが適当とは思えません。2ちゃんねる利用規定を今一度ごらんください。
735名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 00:21:49 ID:fze/0BKY
>>734
くうぼ
ミカチャ
に行かないのはなぜ?なぜ此処が標的?
本気で撲滅したいならあっちにも行くべき。
何故行かない?

あなたのしてる事の真意を教えて下さい。
736名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 00:36:54 ID:/Ri7TR02
>>735
>なぜ此処が標的?

ご質問ありがとうございます。

理由は明快です。この1スレッドだけ見ても、同一著名人に対する名誉毀損が、
同じ固定ハンドル名で数百回も書き込まれており、こえはかなり悪質なケースです。
また、これは名誉毀損であるとの小生からの指摘に対しても、それらの書き込みを
読んでいながらも改善する姿勢が見られませんので、これは、法律違反と知っての
行為ということで、この点でも悪質性が高いと判断されます。

このケースの特殊性については既に警視庁の方も既に注目されていて、週明けにも
捜査が開始されると思います。

2007年6月10日
737名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 00:44:38 ID:ViOwjVfi
>>725
明確に疑問点について答えていただきたいです。
@ アール子さんはBoAと安室の素敵なラブストーリーを、節度を持って書いているのであって
  725さんに対しての物語は書いていません。
  725さんはBoAや安室の関係者でもないのに、誰に対して何の名誉毀損で告発できるのですか?

A 名誉毀損は被害者(ここの場合BoA&安室本人、事務所)の親告無しに成り立たないうえ、、
  このスレの内容の何が、BoAや安室に対する中傷、名誉毀損にあたいするのですか?
738いい加減もちつけよおまいら:2007/06/10(日) 00:50:03 ID:I9yVSX5S
たぶんここが異常にかまうから、狙われてるんだと思うんだけど。
何ヶ月か前にも他のスレにこのコピペされてたけどスルーしてたら消えたもの。

荒らしをかまうひとも荒らしだと思うよ?
まぁ、アール子さん事態がかまっちゃったから、もう収拾つかないけど…
739名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 00:54:15 ID:I9yVSX5S
>>735
ほら、そんなこと言うから
他の小説スレにも火種巻いたね…
740名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:13:43 ID:/Ri7TR02
>>737

ご質問ありがとうございます。

勘違いしている利用者の方が多いので、お教えしますが、警察の捜査の開始・摘発
には当該芸能人からの告発は必須事項ではなく、これは起訴に持ち込む際に必要と
なります。したがって、小生が告発し、警察が事実関係を確認すれば捜査は
開始されます。その過程で、自宅への強制捜査はもちろん、場合によっては勤務先
にも捜査が入り、パソコンや携帯電話の押収となります。起訴されなければ
OKという話ではないのです。
741名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:17:49 ID:P92RG+hL
通報する手があるんすか じゃあそうした方がいいですよ それはスレ主?(言い方が変か)しか出来ないんですか?誰でも出きるならやっちゃいます アール子さん、別で新たに続き書いてみては? もぅね勝手にやってていいでちゅよ〜!ばぶぅ、て感じすもんね
742名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:21:18 ID:/Ri7TR02
>>741

ご質問ありがとうございます。

すでに通報すみですので、あとは粛々と警察の捜査を待つのみです。
743名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:24:05 ID:ViOwjVfi
>>740
質問に明確に答えられないことから、口だけだととよくわかりました。
ありがとうございました。
744名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:35:09 ID:5MTwoec4
もうみんな構うなよIDあぼーんしなよ。ミカチャでは荒らしが多いため専ブラ推奨です。
構うからこっちまで来ちゃった。過疎ってるのでどうでも良いけどw
745名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:39:03 ID:/Ri7TR02
>>743

再度のご質問ありがとうございます。

名誉毀損は親告罪だから本人の告発が必要とのご指摘ですが、「本人の
告発がなくても第3者の告発により警察による捜査・摘発までは可能」
との回答です。再度>>740をお読みいただければと存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

2007年6月10日
746名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:45:52 ID:ViOwjVfi
>>744
法律が出てきたから、念のため確かめるために、ワザと構ってみましたw
口だけなのを確かめとかないと、アール子さんが書けないと思ったので。
747名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:49:17 ID:/Ri7TR02
>>746

ご指摘の件ですが「法律が出てきたから確かめるために構ってみました」
とあるということは、>>746は書き込みの違法性を認識した上で『アール子』
の書き込みを煽っているという事実を確認できました。したがって746も
捜査対象となることは免れないと思います。かなり大掛かりな事件となって
参りました。
748名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:50:04 ID:I9yVSX5S
自らここまでかまって他スレまで荒らして
普通に書けないでしょうよ…


書いたら神経疑うよ
もう他スレ立てたほうがいいと思うけど。
749名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:56:40 ID:V7RGeGFO
アール子さん待ってますo≧∀≦o
750名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:57:54 ID:/Ri7TR02
>>748

ご指摘ありがとうございます。

『アール子』の自作自演を指摘された内容で、新しい視点から事件の全体像を
鳥瞰するのに役立ちそうです。ありがとうございます。
751名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 01:59:13 ID:/Ri7TR02
>>749
>アール子さん待ってますo≧∀≦o

違法行為をそそのかしているという理解でよろしいのでしょうか?
752名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 02:12:30 ID:Zjg02HSE
>>735
なんで名前出すんだよ
ここと関係ないスレ巻き込もうとするなバカ
753アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 02:37:07 ID:9BjG5ZvO
>>724
どもです!いえいえ、そんな大丈夫ですよ!はい。

>>746
お手数お掛けして、申し訳ないです。

とりあえず一言。
確かに、私自身が反応を示してしまった事は非常に申し訳なく思っておるです。
ただですね、私はこの手の書き込みには過去も今回も一切、直に反応する事は
してないです。

なのですが、さすがに・・・
新スレ立てるか、もしくは板自体、移動すべきですかね、やはり・・・
754名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 02:38:03 ID:V7RGeGFO
アール子さん待ってますo≧∀≦o
755名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 02:39:16 ID:V7RGeGFO
移動しちゃうんですか…スレ分からなくなったら続きが…(・_・、)
756アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 02:41:19 ID:9BjG5ZvO
>>755
ん〜、そうなんですが・・・出来る事ならこのままここで投下したいとは
思っているんですが・・・
757名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 02:42:55 ID:/Ri7TR02

違法行為の断絶と個人の名誉の尊重を希望します。



758名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 02:57:54 ID:V7RGeGFO
1話から見てるので,見れなくなると寂しくて泣きそうです(;>_<;)
759名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:09:05 ID:/Ri7TR02
>>758

勝手にポルノ小説の主人公にされて泣き寝入りしている被害者の涙のことも
お忘れなく。
760アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:11:06 ID:9BjG5ZvO
>>758
ん〜、どうしたもんでしょうかね・・・
私も悩んではいるのですが・・・
現スレ消化後またここにスレ立てるか、消化せずにスレ立てるか、
はたまた板自体移動するか・・・

とりあえず今夜は寝ますです。
761名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:15:55 ID:0L3i+uHn
構わなければ、すぐいなくなると思うんですが。荒らしの人は、自分が書きこんでる事で投下されなかったりする事を楽しんでるとしか思えませんし。
762名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:16:08 ID:V7RGeGFO
寝ちゃうのですね(・_・、)
おやすみなさい。。。。。
763名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:22:40 ID:/Ri7TR02
>>761

ご意見ありがとうございます。

貴女はご自分の性欲が第一で、法律や他人の尊厳は二の次なのでしょうか?

名誉毀損の法律違反の書き込みをやめるように求めることを「荒らし」と決め
付けて、ご自分に有利な流れを作ろうとされていますが、『アール子』の行為
の違法性は変わりません。小生が再三にわたって指摘しているのは、書き込み
の違法性であって、やめるとかやめないとかを議論する問題ではありません。
764アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:35:04 ID:9BjG5ZvO
>>761
ん〜、一応上にもカキコしたんですが、この人に関しては私は全・・・

>>762
すいません、まだ起きてたりします(;^_^

んじゃもう、徹底ヌルーでとにかくこのスレは消化させて頂きたく。
では投下!
765アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:36:07 ID:9BjG5ZvO
「じゃあすいません、お先に失礼します!」
「うん、おつかれ!」

マネージャーに挨拶をして、楽屋を飛び出す。

TV局の廊下を爽快に走りながら時計を確認。
わぁ、マズい!
走る足を速めた。

壁に手を付きながら右折。
急げ、あたし!

正面から見覚えのある顔が、
あたしに向かって手を振った。

「おー奈美姉!どうした?そんなに」
「AIちゃん、おつかれ!」

彼女の肩をポンと叩いて隣を駆け抜ける。

「お〜い!」
「ごめん、また今度!」

背を向けたまま手を振る。
今のあたしに、立ち止まってる余裕なんか無い。
766アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:36:54 ID:9BjG5ZvO
エレベーターのボタンを何度も押す。

早く早くっ!
遅っいなぁ!

こんな時のエレベーターは、
なぜだか非常に遅く感じる。
イライラして、その場で足踏み。

“チーン!”

到着したエレベーターの扉の僅かな隙間に手を入れて、無理矢理こじ開ける。
恐らく、とゆうより絶対に扉の開く速度は変わらない。
けど、少しでも早くなる様な気がしてそんな事をしてみる。
誰か居たらなんて事まで、気が回らない。居なかったけど。

早く!途中で止まらないでよ!?

って、こーゆー時に限って不思議と何回も止まる。

あぁ、もうダメ・・・
あたしの人生、THE END・・・

なんて、ウソだけど。
767アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:38:19 ID:9BjG5ZvO
「ちょっとごめんなさい・・・」

遠慮がちに最前列に陣取って、
イライラをかき消す様にエレベーターを飛び出す。

どいてどいて!どっけー!

“カツカツカツカツ”

フロアに響き渡るヒール音と、
あまりのあたしの急ぎっぷりに、
行き交う人が何かと振り返る。

今この場で一番の注目を浴びているのは、間違いなく・・・あたし。
だけど今はそんな事、気にしていられない。

それよりもむしろ、ピンヒールでこれだけダッシュが出来る自分を
是非とも褒め称えてあげたい。
ピンヒールでダッシュなんて、そうそう簡単に出来る事じゃない。
これはあたし自身が長年培ってきた、涙と汗の結晶なんだからっ!

偉い!よく頑張った、あたし!

前を歩く人をヒョイッと器用に避けて、正面玄関を出る。
あと、もうちょっと!
768アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:39:12 ID:9BjG5ZvO
あそこの十字路を曲がれば・・・

キィー!なんて音がしそうな程、軽快に右折する。

あたしのヒールの底から煙が立ち込めた。
ハズはないけれど、ホントそれ位の勢い。

居た・・・居ました!

仁王立ちで腕を組む
しかめっ面の彼女が。

「遅いー!!!」
「ごめ・・・ん・・・ハァハァハァ・・・」

肩で大きく深呼吸。
夢中で走っていたから気付かなかったけれど
立ち止まった瞬間、疲れがドッとやってくる。

「ごめん!」
「いいよ♪」

顔の前で両手を合わせたら、彼女がニコッと微笑んだ。

時間に厳しい彼女。
とは言え、口で怒ってみせてもすぐに許してくれる事が多い。
だけど、たまにそうじゃない時もある。今日は、前者の方。
良かった×2!
769アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/10(日) 03:39:58 ID:9BjG5ZvO
今度はホントに寝ますw

ではでは〜!
770名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:47:15 ID:/Ri7TR02
>>769

新しい書き込みでは、小生の指摘を反映して著名人の実名をはっきりと書く
のはやめたようです。小生の活動が成果をあげたようであります。

『アール子』が反省したのか、単に怖気づいたのかは、わかりませんが。

しかし、過去の書き込みが消去されない限り、被害者達の名誉は汚されたまま
です。引き続き、警察との連携により、問題の根本的解決に努めて参ります。

2007年6月10日
771名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 03:51:00 ID:P92RG+hL
>>769
お疲れ様です!!いいねっこれ♪ うん解消しちゃいましょう ただ続きがね...う〜む もしかしてアール子さん小説書く才能あってもここの設備??みたいなのにウトイのかな?笑 だからあなた多分根っからの小説家なんす そこがいい所なんす
772名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 04:11:51 ID:V7RGeGFO
おつかれさまです!!!
ワガママ言ってすいません。。。でも待ってた甲斐がありました!!読めてよかった!!
なんか,アール子さんのSS読まないと落ち着いて寝れないんです…もう毎日読むのが日課になってて(´∀`)
だから応援してます!!!
773名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 10:26:04 ID:YAiSISwe
いつまでもだらだらこんな状態が続く様なら
(警視庁ハイテク犯罪対策総合センター)に直接確認取った方がいいんじゃない?
774名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 10:41:29 ID:I9yVSX5S
うわ。
それでもここで続けるんですか…?
ちょっと…。
775名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 16:34:08 ID:/Ri7TR02
>>774

ご質問ありがとうございます。

ここまで悪質なのは、小生が、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターに確認した
限りでも例外的なようです。大抵の方は、行為の違法性の指摘をすると、わいせつ文書
のアップロードを中止されます。この点でも、本案件は同センターも注目しており
まして、来週以降に捜査が開始されると思います。
776名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 16:37:51 ID:/Ri7TR02
>>773

ご関心ありがとうございます。

小生一人では手に負えない部分もありますので、ご協力いただけますと
幸甚です。警視庁ハイテク犯罪対策総合センターの担当者のお名前は
金田(かなだ)さんという方です。どうぞよろしくご協力のほどお願い
申し上げます。
777名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 20:44:08 ID:ar46tRFc
あほらしい
778名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 20:49:23 ID:ar46tRFc
そんなことより
>>721
意味教えて〜!!
779名無しさん@秘密の花園:2007/06/10(日) 20:58:24 ID:/Ri7TR02
>>777

実在の人物名を用いてわいせつ文書を作成し、それを不特定多数が目に
する掲示板にアップロードすることは、重大な人権侵害であり、名誉毀損
で、万引きや殺人と同様、犯罪行為です。これについて小生は告発して
参ります。
780アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:28:50 ID:evEgUJYF
>>771
どもです!ん〜、そうですね(;^_^
それと、サイトがどうのってゆう話は、これもう、からっきしダメでございまして
兼ねてからリク頂いてる過去のSSを未だにうp出来ないでいるのもそのせいだったりします。

>>772
あざっす!いえいえ、そんなとんでもないです!

>>773
えとですね・・・

>>774
現状で同板にスレ立てるのも微妙ですし、かといって板自体急に移動してしまうのは
分からない方もいると思いまして・・・すいませんです・・・

とりあえず今は、今回の事を連想させるようなレスを避けて頂きたくべく・・・
勝手言って申し訳ないです・・・

では投下!
781アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:30:02 ID:evEgUJYF
体勢を立て直して、彼女のペースに合わせて歩き始める。

「足は?」
「今はね、落ち着いてる」
「そっか、良かった・・・」
「きっと奈美恵さんに逢ったからだって」
「ふふ♪」

ホッと一安心。
確かにさっきよりは大夫落ち着いてるみたい。

「でもね、私・・・今日ちょっと怒ってる」
「・・・え?」
「浜田さんの、“はよどけよ!”とか言ってたやつ!」
「あぁ、あれね・・・」
「あんな言い方無くないですか!?奈美恵さんも素直にどいちゃうし!」
「まぁまぁ・・・」
「それから松本さんの“腹ぽっこー出てる”とかゆうの。出てないってば!」
「うん、出てないよね」
「そう言えばさ」
782アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:31:00 ID:evEgUJYF
彼女がちょこんとあたしを小突く。

「奈美恵さんと隣同士だった時、奈美恵さん私の事・・・超見てたでしょ?」
「うん、見てた」
「なんか妙に恥ずかしいです、あーゆーの。でもね・・・」
「ん?」
「私が立つ時、手貸してくれたでしょ?」
「うん」
「あれはね、嬉しかった!」

辺りを見回して、彼女の手を握る。

「だってBoAちゃんの事心配なんだもん♪」
「知ってる♪」
「でもBoAちゃんもあたしの事、見てたでしょ」
「見てたよ」
「あたしが後ろに移動する時とか」
「だってあれなら堂々と見てもおかしくないし」
「あはは!」
「あ!本番になったら付いてたティアラみたいなの、あれ可愛かった!」
「ありがと♪」
「あとさ、奈美恵さんがBONNIE PINKさんだっけ?質問されてる時、目合ったよね」
「うん、合った♪」

だって、右斜め上にBoAちゃんいるんだもん。
そりゃ一瞬とは言え、見ちゃいます♪
783アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:31:55 ID:evEgUJYF
「でもさ、梨花さんだっけ?あの人の手、握ってたでしょ。なにあれ?」
「まぁ、あれは握ってたってゆうかさ・・・ね?」
「ふ〜ん」

だって、“忘れられてる”的な話を振られて、
あれはやむを得なかったわけで。

それでも一瞬、彼女の視線がチクリと刺さる。

う゛・・・

「あー、そうだ!」
「ん?」
「私ね、AIさんにスゴいちょっかい出されたんですけど!」
「いつ?」
「ステージ出る直前。ちょっかいってゆうか、からかわれた!」

彼女が言っているのは恐らく、
あたしが見かけたさっきの二人。

「コソコソ話し掛けてくるの!夢の共演ですなぁ〜とか言って!」

AIちゃんらしい。あはは!

「もう私、スゴい困った!」
「まぁまぁ〜」

でも確かに、今日のHEY×3は“夢の共演”だった。
あたしと彼女とAIちゃん。滅多にある事じゃない。
784アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:34:04 ID:evEgUJYF
“タタタタタっ”

駆け寄ってくる様な音が聞こえた気がして、後ろを振り返る。

「どうしたの?奈美恵さん」
「ん?いや、なんでもない」

多分、ジョギングしてる人か何かが通過したんだろう。
そう考えたあたしは、視線をすぐ前に戻す。

「そう言えばね、BoAちゃん」

タタタっ!

・・・え?

「さつまっ子アターック!!!」

振り返ろうとした瞬間、背中に大きな衝撃を受けた。

「わっ・・・」
「っと!」

手を繋いでたあたしと彼女は、一緒に前のめりになって・・・
785アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:35:10 ID:evEgUJYF
なんとかギリギリの所で体勢を立て直した。
あたしと彼女の反射神経に、乾杯!なんて。

違うから!

噂をすれば、何とやら。
今の声と、こんな登場の仕方をするのは当然あの子しかいない。

一体どこに隠れてたわけ・・・?
ってゆうか・・・忍者?

「AIちゃん、もう少し普通に登場できないかな・・・」
「ちょっと、背骨折れたらどうしますか!?」

どうやら彼女も背中を押されたらしい。

足が心配だったけれど、あの様子ならきっと・・・平気。
だけど、もし彼女に万が一の事があればその時は・・・
いくらAIちゃんでも、許しませんよ?

「奈美姉が折れるなら分かるけど、BoAちゃんは平気でしょ?」
「ちょっとそれどうゆう意味ですか!」
「まぁまぁ・・・」

彼女をなだめる、あたし。
786アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:36:09 ID:evEgUJYF
「二人仲良く手なんか繋いでコラ!」
「いいじゃないですか、別に!」

AIちゃんに噛み付く、彼女。
二人のやり取りを黙って見る、あたし。

「いやね、普通に繋ぐだけなら良いけど、ご丁寧に指なんか絡めてからに!」
「だからいいでしょ?別に!」
「羨ましいなぁ、このこの!」
「はぁ?ちょっと!」
「まぁまぁ・・・」

やっぱり彼女をなだめる、あたし。

「ところでAIちゃんどうしたの?」

さっきすれ違った時は、まだ帰る様には見えなかった。
あたしと彼女に追い着くまでに、相当走ったのは間違いないハズ。
787アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 02:37:45 ID:evEgUJYF
ではでは〜!
788名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 04:51:33 ID:wf7WpDuw
GJです!!!
さつまっ子アタックうけましたw
789名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 08:35:23 ID:7hL1MrGx
おおぉ!やっと読めた!お疲れ様ですアール子さん! BoAちゃんブログ始めましたよ! 今後の為にちょいと設備覚えてみては?一人で無理しすぎ   きょーうからパソコン開通します 私も勉強してみますよ
790アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 16:56:10 ID:uTj4LrHk
>>788
あざーっす!

>>789
ども!BoAタンのブログ見てきました!TOPの写真、可愛いですね♪
実は以前に一度うpしかけた事あったんですけど、私が変にいじって、全てパァに・・・
それから放置状態・・・。しかしながら、最初に教えて貰った人につい先日催促したので、
メドは立った段階であります。「まだしばらく先だな」とか言われてしまいましたが。
あり得ないくらい殺風景ですし(;^_^
趣旨が趣旨だもんで、「この文はこうして」とかまでは聞けないので、そこからは自分で
何とかするしかないんですけどね・・・とりあえず、いまのところそんな感じであります。

では投下!
791アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 16:57:43 ID:uTj4LrHk
ニカッと微笑みながらAIちゃんが言う。

「食事行かない?」
「行かない」

あたしが口を開く前に、即答する彼女。

「そんな事言いなさんなって!さっき隣同士で座った仲じゃんよぉ〜!」
「あれは私が好きで座った訳じゃなくて、決まってた事です」
「え?そうなの?それでもさ、ね!」
「行きません!」
「せっかく人がお祝いしてあげようと思ってるのに?」
「何のお祝いですか?」
「BoAちゃんと奈美姉の、仲直り記念!」
「もうそんなの前の話じゃないですか」
「そうは言ったって、それから3人で会ったの初めてでしょ?」
「それはそうですけど・・・」
「もうBoAちゃんこんなだから、奈美姉決めて下さいよ」
792アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 16:58:37 ID:uTj4LrHk
・・・え?

「あ、あたし・・・?」
「だってBoAちゃん頑固だからずっとこのままじゃ決まらないし」
「ちょっとAIさん!」

確かにそれは、AIちゃんの言う通りではあるんだけど・・・

えっと、この後の予定と言えば・・・
食事に寄って家に帰って。
だったから・・・

「じゃあみんなで行こっか!」
「さっすが奈美姉!話が分かる〜!」

満面の笑みを浮かべるAIちゃんの隣で、
目を細めてジロッとあたしを見る彼女。

「タクシーこっちですぜ!」

AIちゃんが左前方をピッと指差す。
知ってますって。今行こうとしてたんだから。
そんな事はさておき・・・

AIちゃんがあたし達に背中を向けてる間に
両手を合わせて彼女に“ごめん!”のポーズ。

しょうがないなぁ・・・彼女がそんな笑みを浮かべた。
ありがと、BoAちゃん♪
793アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 16:59:59 ID:uTj4LrHk
AIちゃんが手を挙げながら言う。

「あたし真ん中!」
「は?」
「タクシーの席だよ。両手に花!ってね。アハハ!」
「何言ってますか?AIさんが前に決まってるでしょ?」
「ヤダね。そんな事言うならBoAちゃんが前に座って下さい」
「はぁ!?意味分かんないし!」

こらこら・・・

「ちょっと二人共!あたしが真ん中に乗るから。ね?それで良いでしょ!?」
「やっぱ奈美姉は一味違うわ!それ。それで行こう!」

笑顔のAIちゃんと・・・
目を細めて、あたしをキッと見る彼女。

モテる女はツラいね!なんて。
あはは・・・ははは・・・
794アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 17:01:22 ID:uTj4LrHk
AIちゃんが、彼女に声を掛ける。

「先にBoAちゃん乗って。どうぞ」
「じゃ、お先に」

タクシーに乗り込む中腰の彼女にカンチョー。
彼女が座席に倒れ込んだ。

「ちょっと何しますか!?」

あたしとAIちゃんは、彼女の様子を見て大笑い。

「ちょっと!AIさんでしょ?こーゆー事するの!」
「違うよ!違う違う!奈美姉だから!」
「違うって、AIちゃんだから!」

彼女が口唇を尖らせる。

「絶対AIさんだってば!」
「だから、奈美姉だって!」

あたしはお腹を抱えながらタクシーに乗り込む。
795アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 17:02:34 ID:uTj4LrHk
最後にAIちゃんが乗り込んで目的地を告げたところで、
タクシーの扉が閉まった。

「奈美恵さんじゃないですよね?」
「うん、AIちゃんだよ」
「ちょっと奈美姉!」

肩をパシッとはたかれる。

「ま、別にいいや。犯人はあたくしです!すいませんした!」
「ほらやっぱり!」

あたしは相変わらずお腹を抱えて笑う。
あー、お腹痛い!
BoAちゃん可笑しかったなぁ・・・あはは!

でもね、BoAちゃん・・・
ホントの犯人、あたしなの!

だって、おしりが可愛かったんだもん♪
796アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/11(月) 17:03:23 ID:uTj4LrHk
ではでは〜!
797名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 17:44:35 ID:0iGtW2ST
GJアール子サン♪
なんかゴタゴタしてたみたいで
お疲れさんですm(__)m
大変な中の投下はスゴい嬉しいです
が、あんま無理しないでね〜
アール子サン毎日ありがとう(´∀`)
798名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 18:04:40 ID:4l7rNz5e
カンチョー奈美恵wwww
さては、アール子さん同じ状況でしょっちゅうしてたでしょ?www
アール子さんGJ!この調子よ〜〜〜
799名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 18:21:27 ID:wf7WpDuw
GJです!
安室チャンがかんちょうを…かわいいですね(´∀`)
BoAチャンのブログってどこで見れるんですか?
800名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 19:40:48 ID:4l7rNz5e
801名無しさん@秘密の花園:2007/06/11(月) 21:59:16 ID:wf7WpDuw
800さん,見れました!!!
ありがとうございました(´∀`)
802アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 02:22:59 ID:jM3C08gj
>>797
dです!いや〜私の方こそ、ホントありがとです♪

>>798
>>800
否定はしませんwしかしながら、される側の方がどちらかというと・・・
だもんで、階段の登りは絶対に人より前に出ないです、私。
軽いトラウマとでも言いましょうかwそんな感じです。
あと、サポートdクスです!

>>799
>>801
安室タン、イタズラ好きとゆう事でですねw

では投下!
803アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 02:25:26 ID:jM3C08gj
いつもの居酒屋に到着。

「今日はあたしのおごりだかんね!」
「いや、AIちゃんそれは悪いって・・・」
「奈美恵さん、いいじゃないですか!AIさんがそう言ってくれてるんだから」
「えー?でも・・・」
「そうそう。いいのよ、気にしないで。あ、でもBoAちゃんは自分で払ってね」
「はい?」
「ちみもね、奈美姉みたいに少しは遠慮して下さいよ」
「へ?」
「いくらおごると言ったからって、奈美姉の様な謙虚な姿勢は非常に大事なのだよ?」
「ふ〜ん」

あたしはただ普通に悪いと思ったから言ってるだけなんですけど・・・
でも確かに、AIちゃんの言う事はもっともだと思う。

AIちゃんと彼女が、まるで師匠と弟子の様に・・・見えなくもない。
804アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 02:27:08 ID:jM3C08gj
「まぁウソだけど」
「はぁ!?」
「大人のマナーってやつよ!」
「へぇ〜。って、私も一応大人です」
「BoAちゃんまだ19歳でしょ?」
「もうすぐ20歳です」
「19歳だって大人なんだから!って?」
「当たり前じゃないですか?」
「BoAちゃんってこの仕事してるの何歳からだっけ?」
「こっちでは14歳からです」
「ほう。まぁ確かにBoAちゃんは他の19歳より大人びてるとは思うよ」
「でしょ?」
「でもまぁ、まだまだだぁね」
「はい?」
「過ぎてみれば分かるって事。ね?奈美姉」

え・・・またあたし?

「ま、まぁそうかな?あはは・・・」
「ふーん」

やっぱりジロリとあたしを見る彼女。
・・・助けて!
805アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 02:30:19 ID:jM3C08gj
「まぁ、それはさておき。二人が好きなの頼んでおいて!」
「え?」
「ちょっと電話してくるから」
「あ、うん。分かった」

AIちゃんが席を外した。
店員を呼んで、そそくさとメニューを注文。

「ねぇ奈美恵さん」
「ん?」
「私って子供ですか?やっぱり」
「誰にでもあるって、子供っぽいところなんか」
「でもさ・・・奈美恵さんにも言われてるし」
「あたしは好きだよ?BoAちゃんの子供っぽいところも」
「知ってるけど・・・」
「それにあたしだって子供っぽいところもあるし」
「けどさっき、AIさんの肩持ったでしょ?」

確かにAIちゃんの言う事は、あたしも正しいと思う。
806アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 02:31:34 ID:jM3C08gj
「肩持ったってゆうかね・・・うん、持ったかな」
「ほら!」
「でもね、BoAちゃんもそのうち分かると思う」
「何がですか?」
「歳を重ねれば重ねる程、あの時は若かったなぁ・・・って」
「例えば?」
「もうね、全部。あと、逆の事も分かると思う」
「逆の事?」
「例えば25歳としてね。25歳の自分って、もっと大人だと思ってたって」
「へぇ〜」
「まぁ、当事者の立場じゃないと分からない事って色々あるから」
「なんか難しいんですけど」
「あはは!」

口唇を尖らせる彼女をの肩をそっと抱き寄せる。

「結論から言っちゃうとね」
「うん」
「あたしはどんなBoAちゃんも好きって事♪」
「なんかよく分かんないけど、それでいいや!」

ニコッと微笑む彼女にそっとキスをした。
807アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 02:35:41 ID:jM3C08gj
ではでは〜!
808名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 05:55:46 ID:AqKN6ouK
ご報告いたします。

警視庁ハイテク犯罪対策総合センターの方は、本日は大きな動きはありません
でした。よくわかりませんが、現実に捜査している案件の情報になると、小生
が入手できることはかなり少なくなりますので、いいニュースなのかもしれま
せん。いつものケースですと、告発から2−3週間で小生に大まかな情報が
届きます。

米国The Internet Crime Complaint Center (IC3)は 動きがありました。受付
チップをもらえました。IDは 07DGJP038974PAです。IC3のHPにアクセス頂き

ttp://www.ic3.gov/

リンクにしたがって(FAQ->update your complaint )、上記のIDを入れて
パスワードkameishizukaを入れると現在の情報を入手できます。
809名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 10:21:02 ID:zJwCrf4V
GJです!!!
口を尖らせたBoAチャン想像しました!!ヤバいぐらいかわいいですね(´∀`)
810名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 12:37:52 ID:3Hg/aAI0
あふぅ!!BoAたん..あのルックスで、このキャラは可愛いです はぁぁ〜〜抱きしめるのBoAちゃん私の中でかなりヤバシスです!!
811名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 15:52:45 ID:MBTneu7x
GJ!BoAとのコンビもサイコーだけど、AIともいい感じよね♪ 
BoAがちょっとスネルのもわかるわ〜w

アール子さんこれ見た?
このアムロッティーとAIのコメント見たら焼餅を焼きすぎてBoAが焦げるわwww
全出演者コメントの頭とお尻に二人のイチャイチャwコメントがあるよ。
ttp://www.youtube.com/watch?v=BPoheruuZEw
812アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:05:42 ID:pNtebn+z
>>809
あざーっす!うん、実際でも可愛いと思いますw

>>810
どもども!「抱きしめる」、可愛いですよね!私は意外なところで
「DO THE MOTION」とか好きです♪

>>811
dです!それはですね、はい。見たです!ホント、ラブラブですよねw
安室タンにちょこんとされて振り払うなんて、なんて事だ!とか思いつつw

そう言えば見た方もいらっしゃるかもですが、上の方で出てた声優の件。
少々ですが見れたので、貼っておくです。私、一人で見て吹き出しましたw

ttp://www.youtube.com/watch?v=nqKazRey354&mode=related&search=

それと、今回のSSのカンチョーの件ですが、ホントにふと思い浮かんで
盛り込んだんですけど、なんと!これ見てチョーwとか思いまして。
映像自体は「That'sカンニング」の時だと思うので相当古いんですけど、
なんだか妙に嬉しくなっちゃいましてw一応貼らせて頂きたく思い。

ttp://www.youtube.com/watch?v=mDNOxkv8iyw&NR=1

では、投下!
813アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:09:32 ID:pNtebn+z
扉が開いて、軽快な口笛が聞こえる。

すっかり忘れてました、AIちゃんの存在。
見られたのがモロ現場じゃなくて良かった♪

違うって。

彼女から離れかけてたからさほど慌てないでAIちゃんの方を振り返ったけど、
それでも、あたしと彼女が何をしてたのか・・・AIちゃんにはバレバレなわけで・・・

「フフフ」

彼女は一瞬不適な笑みを浮かべて
あたしの顔を見下ろしながら座る。

「いいなぁ〜BoAちゃん」
「はい?」
「あたしも奈美姉とチュウしたい!」
「はぁ!?何言ってますか!?」

うん、そりゃ怒るよね。

「ダメに決まってるでしょ!?」
「ウソに決まってるでしょ!?」

彼女の真似をするAIちゃんが可笑しくて、思わず吹き出すあたし。
814アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:11:32 ID:pNtebn+z
AIちゃんって、彼女の事をからかうの・・・確実に楽しんでる。

二人のやりとりが嫌いなじゃないから
あたしも特に、口は出さないんだけど。

「しょうがないからBoAちゃんでいいよ」
「はい?」
「奈美姉と間接キスって事で。ついでにBoAちゃんともチュウ出来るって事で」
「何言ってます?」
「はい、カモ〜ン!」
「だから・・・はい?」
「あ、なに?してくんないの?」
「当たり前です!」
「ケチ!」

ケチとかそーゆー問題じゃない気が・・・
815アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:16:07 ID:pNtebn+z
「しょうがねぇ、二人がチュウしてくれたら許してあげる」
「・・・え?」
「はい?」
「だってさ、もうそれだけで確実にどんぶり飯3杯はいけるからね!」
「・・・へ?」

どんぶり飯3杯って・・・意味は分かるけどさ。
あたしの隣で首を傾げる彼女は、AIちゃんの
言ってる事の意味を、理解できていない様子。

「あたしに対する軽い嫌がらせだもん、さっきの。ムカつくわぁ〜」

AIちゃんの気持ちも、分かると言えば分かる。

「だから、責任取って!」
「えぇー!無理だから!」
「無理です!」

だけど、あたしも彼女もさすがにこれは、AIちゃんの意見には従えない。

「軽くでいいんだって!ね?お願い!」
「いやAIちゃん、あのね・・・」

この通り!
AIちゃんはそんな感じで両手を合わせる。
816アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:21:17 ID:pNtebn+z
そこまでお願いされたら・・・

頼まれたら断れない自分の性格が憎い!
とか言って。

「ホント、軽くするだけだからね・・・?」
「ちょっと奈美恵さん!」
「もう良くない?」
「でも・・・」
「それに、AIちゃんなんだから」
「分かった・・・」

そうそう、軽く触れるだけなら平気でしょ。

あたしは瞳を閉じて、
彼女の口唇に一瞬だけ口唇を重ねた。
817アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:22:27 ID:pNtebn+z
ではでは〜!
818名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 17:24:22 ID:zJwCrf4V
キャー!!!ほんとにAIチャンにしちゃったんですか!?ドキドキだけど,安室チャンとBoAチャンのイメージがあるからちょっとショックです(・_・、)
819アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/12(火) 17:31:56 ID:pNtebn+z
>>818
あ〜、ごめんなさい、少々分かりにくかったですねこれ。
AIちゃんに。ではなくて、AIちゃんの前で二人が。ってゆう。
その設定です。スマソ。

820名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 22:55:04 ID:zJwCrf4V
そうだったんですね!!!興奮して読んでたからついつい…(^◇^;)
よく読んだらそうでした!!!
よかったよかった(´∀`)
821名無しさん@秘密の花園:2007/06/12(火) 23:02:00 ID:93TIlaZT
うふふ やっと我が家のパソコン開通です!あ、、うふふうつりました笑
そして動画みまくりです 幸せ、、!DOTHEのBOAタンも良いですよね
安室タンならGIRL,,,,,が好きだな〜!踊ってる女性って素敵ですよね
何か、、、こう、、翻弄され挑発されてる気がします
822名無しさん@秘密の花園:2007/06/13(水) 00:17:51 ID:fdbf+Mwr
>>812
アムラはツボに入りまくりw 
棒読みwがあんなにハマルなんてある意味すごいw 27日が楽しみすぎ♪

ようつべのカンニングカンチョー見て書いたのだと、てっきり思ってましたw
安室ヲタがたまげる、アール子さんの洞察力、タイミングの良さに乾杯!
823アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 02:16:30 ID:Wgk9izcQ
>>820
ちなみにとゆうかですね、「どんぶり飯3杯はいけるからね」の、このセリフ
「奈美姉とBoAちゃんのキス姿なんて絶対絵になるし、それを拝めたあたしは
それだけで、しばらくの間、妄想で生きれる!」的な、そんなニュアンスです。
もうAIタンに至っては、完全に“女の子好きなの♪”設定で盛り込んでます、私。
とゆうよりもむしろ、リアルでも実はそうなんじゃないかとゆう気がしてるのは
私だけじゃないハズw

>>821
おめでとうございます♪そしてPCからの初カキコですね!安室タンのPVで好きなのは、う〜ん・・・
挙げたらキリ無いですが敢えて言うとですね、「Wishing On・・・」とか「White Light」とか
なんつーか、ボヤーッとした雰囲気のPVが好きですね。もちろん「GIRL TALK」も好きです、はい。
それにしても821さんのカキコの仕方、携帯からで特徴あって分かり易かったんですけど
PCからだと、今度それが分かりにくくなるかもですね(´・ω・`)

>>822
特に「嘘じゃないさ」が素晴らしいほどの棒読みでw
それと、「アムラです」って、笑いを堪えながら言ってたに違いねぇ!みたいなw
いや〜、でもカンチョーはホント、ビックリしますた。うぉ〜、マジか!ってゆう。
思考回路が同じだったのか、安室タンと同じO型だった事に、ちょっとだけ感謝。(多分、違うw

では、投下!
824アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 02:19:47 ID:Wgk9izcQ
ほら、大丈夫・・・
じゃなかった。

どうしよう、めちゃくちゃ恥ずかしい。
離れた後に気付かされる、この気持ち。

自分でも顔が赤くなるのが分かる。

「ごちそうさま♪3杯どころじゃなくて、もっといけるわ!」

そう言って満面の笑みを浮かべるAIちゃんと目が合った。

それはどうも。なんて。
あはは・・・

恥ずかしいのは彼女も全く一緒だった様で、

「私、トイレ行ってくる・・・」

そう言って頬を紅潮させたままソロリと立ち上がる。

「いってらっしゃ〜い♪」

そんな彼女をAIちゃんは、お決まりのように笑顔で見送る。
825アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 02:22:12 ID:Wgk9izcQ
「あはは!二人とも顔真っ赤にしちゃって可愛いでやんの!」
「あんな恥ずかしいと思わなかったんだもん・・・」
「それにしてもさ、BoAちゃんって意外とウブな一面あるのね」
「うん・・・そうだね」

確かにそれは思い当たる節がある。

「今トイレに行ったのだって、恥ずかしさに耐えられなかったからでしょ?」
「だと思う」
「でもさ、今ので分かった事があるんだけど」
「ん?」
「やっぱりってゆうかなんてゆうか」
「うん」
「奈美姉がリードしてる事が多いでしょ?」
「何を?」
「エッチ」

お約束のごとく、ウーロン茶を気管に詰まらせるあたし。

「ゲホッ・・・ちょっと・・・ゴホッ・・・」
「やっぱ分かり易すぎだって、奈美姉。アハハハ!」

AIちゃんは手を叩きながら大笑い。

あー、もう・・・
AIちゃんが何か話す時は、飲み物を口に入れるのやめよ・・・
826アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 02:23:56 ID:Wgk9izcQ
彼女が戻ってきた。

「落ち着いたかな?BoAちゃん」
「まぁ・・・」

彼女が横目であたしを見る。
後で怒られるんだろうなぁ・・・なんて。

「よし、じゃあそろそろ」

AIちゃんの助け船に乗ったあたしは、慌ててグラスを持ち上げる。
ふぅ・・・助かった×2!(多分、今だけ)

「奈美姉とBoAちゃんとあたしと」
「はい?」
「仲良し3人に」
「だから違いますよね?」
「はいはい、分かりましたよ!」

AIちゃんが軽く咳払い。

「奈美姉と、BoAちゃんの・・・えっと何が良い?」
「仲直りでしょ?ね、奈美恵さん」
「うん、だと思うけど」
「そうじゃなくて!もっと素敵な言葉よ」

アゴに手を当てながら考え込む。
827アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 02:25:44 ID:Wgk9izcQ
「よし、これで行くべ!」

一体どんな言葉を思い付いたのやら?

「奈美姉とBoAちゃんが、再び巡り逢えた事に・・・かんぱーい!」
「かんぱーい!」
「かんぱーい!」

3人で擦り合わせたグラスが綺麗な音を奏でた。

さっきまでふくれっ面だった彼女も、今では満面の笑みを浮かべている。
なんだかんだ言っても、やっぱりこの3人の組み合わせ、悪くないって♪

そうそう。

家に戻ってから彼女にこっぴどく
叱られたのは言うまでも無い訳で。

トホホ・・・



                            〜終わり〜
828アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 02:26:34 ID:Wgk9izcQ
次回第57話になります。

ではでは〜!
829名無しさん@秘密の花園:2007/06/13(水) 05:23:49 ID:6KM3Ga5Q

さりげなく>>808チェックしてIP吸われてるしwww
830名無しさん@秘密の花園:2007/06/13(水) 14:57:11 ID:ZMFQmxA6
>>828
お疲れ様です!とうとう800番台(パチの台じゃないすよ!)になりましたね 途中太郎丸(誰だよ!)が現れ、アール子さんの小説の続きが汚れましたが..これからも頑張ってね!!また新スレ出来たら探してお邪魔しますね! 謎の携帯人より
831アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:10:30 ID:BMDtAb1c
>>830
あざっす!
次はスレタイ、ガラッと変える予定です。とは言っても、このスレ立てた時のように
緊急だったら、普通に3とかにしてそうですがw板の移動も考えましたけど、やっぱ
なんだかんだ言っても、ここに落ち着く。そんな気がしてます。
はやいものです、ホントに。次でもう4スレ目かぁ〜なんて、しみじみ。

では、投下!
832アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:11:42 ID:BMDtAb1c
もぉ、ダメだって・・・
ダメ、そんなところ。
うふふ、くすぐったいってばぁ♪
奈美恵さんって!もうダーメっ♪
もぉ・・・あっ・・・

“クシュン!”

自分のくしゃみで目が覚める。

くすぐったかったのは奈美恵さんにあんな事とか、そんな事とか・・・
ではなくて、“次女”のガッちゃんに鼻の脇を舐められていたから。

おかしいなぁ・・・
夢の中では確かに・・・

「もぉ、ガッちゃん!人がせっかく・・・」

最高の夢見てたのに!
833アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:13:17 ID:BMDtAb1c
奈美恵さんと夜景を見に行った翌日、とゆうか当日。
奈美恵さんの誕生日の9月20日、今から約1週間前。

奈美恵さんの家で、プレゼントを渡す為にワクワクしながら待ってた私。
帰ってきた奈美恵さんの腕の中には、おどおどした様子のこの子がいた。
奈美恵さん曰く、“あたし達の2番目の娘。次女です。んふふ♪”って。

私は思わず一言。

「またダックス!?」
「この子は貰ったの」
「へぇ〜」

知人にプレゼントしてもらったんだとか。

「じゃあ、今度こそ名前“あぼ”か“あぼっち”がいい!」
「ダメ。ガッちゃんだから」
「なにそれ!?変なの!」
「可愛いでしょ?」

確かに外見は可愛いけど。
834アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:16:50 ID:BMDtAb1c
「ガッちゃんとか言って、呼び方どうします?」
「ん?」
「奈美恵さん、コトちゃんの事は“コトちゃん”とか“コト”って呼んでるでしょ?」
「うん」
「で、コトちゃんは“ちゃん”無しでも変じゃないけど、ガッちゃんはどうするの?」
「それはね」
「“ガッ”って呼ぶの?」
「違うから!」
「じゃあ何て呼びます?」
「ガッちゃんはね、ガッちゃんって呼ぶの♪」
「ふーん。てゆうか、コトちゃんの小さい時にそっくり」

色もほとんど一緒だし。

「いや、よく見るとこの辺がね・・・」
「はいはい、分かりましたとさ!」

ホント、犬好きなんだから!
835アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:19:06 ID:BMDtAb1c
なんて、まぁそんな感じで私と奈美恵さんの、
“2番目の娘”とやらになったガッちゃん。

ところで・・・こんなに小さい体で、
どうやってベッドに上がってきたんでしょうか?

「おはようBoAちゃん♪」
「おはよ♪」

う〜ん、今日も朝食の良い香り!

隣に奈美恵さんが寝転がる。

「ねぇBoAちゃん」
「ん?」
「さっき寝てる時、エッチな声出てたよ?」

えー!?

「アハハ!」

自分の事ながら吹き出す。
836アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:21:03 ID:BMDtAb1c
「どんな夢見てたの?」
「奈美恵さんに襲われる夢」

襲われる。でもないけど、まぁ近い。

「でもね、ガッちゃんに鼻舐められて起きたの。せっかくいいとこだったのに!」
「あはは!」
「ってゆうか、この子ベッドの上にどうやって上がったの?」
「あたしがね、乗せたの」
「なにそれ!奈美恵さんの仕業ですか!?」
「そうだよ」
「もぉ!」
「ごめん×2!でもさ、BoAちゃん欲求不満なのかな?ん?」

いや、違うって。
だって、いっぱい愛し合ってるし♪
837アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:23:32 ID:BMDtAb1c
「それは無いですけど」
「だよね?あれだけ奉仕してるのに欲求不満とか言われたら、あたし・・・困っちゃう♪」
「困るの?」
「困るって、困るけどそーゆー困るじゃなくてね」
「なにそれ?」
「まぁまぁ!牛乳入れるからね!」
「はーい!」

綺麗にたたまれた大きめのTシャツに首を通す。
下の方は・・・下着を履いているからそれで充分。

「んしょ!」

ベッドを抜け出した私は、
奈美恵さんと一緒にキッチンへ向かった。
838アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/13(水) 17:25:32 ID:BMDtAb1c
ではでは〜!
839名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 00:56:56 ID:4wUpLQw4
荒れないと誰も感想書いてくれないね
840名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 02:01:02 ID:5LxHIwR+
アール子さん乙です
ガッわろたww あだ名ぬるぽちゃんにならなくてよかったねw
841名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 02:01:37 ID:JlpblATJ
キャ!!!BoAチャンったらイケない夢を(//▽//)
ガッチャンでてきましたねぇ!!FCの会報で見ても,コトちゃんとガッチャンは見分けが難しいです(^◇^;)
842アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:33:40 ID:nVcLgsXE
とりあえず投下して行きますね!

では投下!
843アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:36:51 ID:nVcLgsXE
>>840
dです!私もそれ、一瞬思い浮かびましたw

>>841
はい、ようやくwホント、かなり似てますよね!
844アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:38:02 ID:nVcLgsXE
「はい、どうぞ♪」
「ん、ありがと!」

奈美恵さんから牛乳を受け取って一気飲み。

「ぷはぁ〜おいしい!」

やっぱり牛乳は奈美恵さんの家で飲むこれに限る!

さて。

「BoAちゃん」
「ん〜?」
「歯磨き終わったら来て」
「いや、ご飯だから来ますけど」
「ご飯の前にする事あるから」
「なにします?」
「いいから」

なんか怒ってるのかな?
怒られるような事した覚え無いけど・・・
まぁいいや!
845アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:40:07 ID:nVcLgsXE
歯磨きを終えた私はソファに腰を下ろす。

奈美恵さんはまだキッチンに居て、私に背を向けたまま。
おかしい。いつもなら朝食を食べられる状態になってるのに。

「奈美恵さん、BoAちゃん来たよ?」
「こっち来て」
「なに?」
「いいから!」

・・・えー!?

「奈美恵さん、機嫌悪い・・・?」

月一のもの・・・では無い。
だってそれは、まだ先のハズ。

ゆっくりと奈美恵さんの後ろに歩み寄る。

「あの、私なんかしちゃったなら・・・」
「してないよ」
「え?」

奈美恵さんが私の方へ振り向いた。
846アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:43:33 ID:nVcLgsXE
怒ってないと言ってるのに、奈美恵さんの表情は硬い。

「してないって事もないけど、どうかな」
「・・・はい?」

奈美恵さんにグイッと歩み寄られて、私は思わず後退り。
きっとこれは、私の中の逃走本能が働いている・・・から?

「ねぇ」
「なに・・・?」

一歩、また一歩。
歩み寄られては後退りして。

「夢の中のあたしって、どんなだった?」
「・・・え?ちょっと待って、それ・・・」

そのまま壁際まで追い詰められた。
847アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:46:06 ID:nVcLgsXE
今の私は、なんとかに睨まれた・・・なんとか。
なんだっけ?あれ。

「BoAちゃん」
「え?あ、なに!?」

逸らした視線を奈美恵さんに戻した。

「ねぇ、どうだった?」

奈美恵さんが私の体を囲う様に壁に両腕を付く。
今の私は・・・逃げようにも、逃げられない状態。

「言ってごらんよ」
「いや、あのね・・・」

周りから言われてた。
自分でも、思ってた。
私は・・・S気質だって。

だけど・・・
奈美恵さんにこうされると・・・
もう・・・ダメ・・・
848アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 02:47:48 ID:nVcLgsXE
ではでは〜!
849名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 02:59:41 ID:JlpblATJ
GJです!!!
SのBoAチャンを黙らせるほどの安室チャン…迫力満点ですね!!w
850名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 05:00:42 ID:uVsN7X/w

荒れないと 誰も読まない 悲しみに

  自作自演で 荒らしてみるかな

             アール子
851名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 06:16:29 ID:Cy4UdA4l
私もBoAちゃん大好き。
本音を言うとアムロちゃんよりもBoAちゃんの親友である
あややとの絡みに激しく萌えます。
852名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 06:41:17 ID:uVsN7X/w

同じですね。
私はレズババアのイネさんとアール子さんの絡みに激しく萌えます。
853名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 09:05:16 ID:Cy4UdA4l
>>850・852
ごめんね!ゴキちゃんのレスはいらないわ!BBのゴキちゃんへ
854名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 11:48:52 ID:98BLjqG7
>>853
違いますよ!1919戦艦(構って頓珍漢!どちらさまですか号)ですよハイ!w はい失礼しました!アール子さん、春のぐっしょり編に続き初夏のムッツリしちゃった二人編、期待してます!!立ったまま...立ったままかなぁ!!わくわく奮!
855名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 14:01:19 ID:WekT4jji
ちょっとーー、変なのいるからエサをあげないでね。
アンチには大人の余裕で徹底スルーよ♪

アール子さんGJ!
きたわーーーw 妄想しまくりよwww

856アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 17:11:55 ID:d7w6/8Bk
>>849
なんかこう、S気味に書いてしまいたくなる時がありましてw

>>851
ほぉ、そちらですか!もうしばらくするとアヤヤ出てきます!

>>854
スタンディング、好きですよねw?実は私も・・・

>>855
あざーっす!855さんのカキコの仕方、何気に好きですw

では投下!
857アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 17:14:38 ID:d7w6/8Bk
奈美恵さんの口唇が耳元に触れた。

「あたし、どんな風にBoAちゃん襲ってた?」
「襲ってた・・・とかじゃ・・・なくて・・・」

耳に掛かる奈美恵さんの吐息だけでゾクゾクする。

「ん?さっきそうやって言ったよね?」
「言った・・・けど・・・んっ・・・」

耳たぶに走るわずかな痛みは
そのまますぐに快感へと変わる。

「エッチな声出してるし」
「だって・・・」
「相手があたしじゃなかったらどうしようかと思ったけど」
「うん・・・」
「でも、夢の中でもBoAちゃんが誰かに襲われるなんて嫌」

強引に口唇を塞がれた。
858アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 17:18:04 ID:d7w6/8Bk
奈美恵さんの舌先に口内を犯されて
私は小刻みに体を震わせる。

「ん・・・っふ・・・」

奈美恵さんの背中に腕を回したいけれど、
腕を壁に抑え付けられていて、出来ない。

それが、もどかしくてたまらない。

「待っ・・・て・・・」
「なに?」
「もっと・・・キス・・・したい・・・」

離れた口唇が名残惜しくてせがむ私に、
口元を緩ませながら奈美恵さんが言う。

「うふふ、BoAちゃん可愛い」

ようやく解放された腕を奈美恵さんの背中に回して
私は自ら舌を差し出した。
859アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 17:20:57 ID:d7w6/8Bk
奈美恵さんが私の舌をそっと絡め取る。先程とは違う、優しいキス。
徐々に意識がボーッとし始めた頃、奈美恵さんは私から口唇を離す。

短めのキスは、きっと・・・わざと。

既に首元まで捲り上げられているTシャツ。
昨晩愛し合った後、そのまま眠りについた。
起きた時に身につけたのは、Tシャツだけ。

だから私は当然のごとく、ノーブラなわけで・・・

「奈美恵さん・・・」
「なに?」
「ベッド・・・行かない・・・?」
「ダメ」
「行きたい・・・」
「ふ〜ん、ベッドまで我慢出来るんだ?こんな状態で」
「あっ・・・」

堅く張り詰めた胸の先端を舌先で舐め上げられて、思わず身をよじらせる。
860アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 17:26:02 ID:d7w6/8Bk
「もぉ・・・奈美恵さんの・・・イジ・・・ワル・・・」

その言葉に触発されたかのように
奈美恵さんが私の胸の先端を口に含んだ。

「ん・・・ふぁ・・・あっ・・・ヤ・・・ダ」

肩に置く手に少しだけ力を込めると、
手首を掴まれて再び壁に抑え付けられた。

ねぇ、奈美恵さん・・・
夢の中の奈美恵さんは・・・
こんなに強引じゃなかったよ?

なんて。
861アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/14(木) 17:26:54 ID:d7w6/8Bk
ではでは〜!
862名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 19:26:05 ID:WekT4jji
GJ!!! 
やっぱ、強引な奈美恵、本領発揮でいいわ〜♪
女豹奈美恵にいたぶられるBoAがもう。。。きゃーきゃーって感じwww
ツボに入りまくりよwww
863名無しさん@秘密の花園:2007/06/14(木) 23:05:59 ID:98BLjqG7
>>856
キタキタ〜〜〜!!このスレでじっくり編がなかったので寂しかったです!!!スタンディングよかですよね!!はい私は安室タン側でありますが... よかとこばいです!この安室タンの挑発ぶりはなかなか..!
864アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:20:10 ID:Bn7hGHEI
>>862
あざっす!もうね、私には862さんのカキコがツボだってゆうw

>>863
どもです!ん〜、確かにじっくり編は無かったかも。
お恥ずかしながら、私もスタンディング・・・好きです。ふふふ♪
もうこれ以上は、自粛しときますw

では、投下!
865アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:25:10 ID:Bn7hGHEI
「も・・・ぉ・・・はぁ・・・奈美恵・・・さん・・・」

“指・・・入れて・・・”

今一番言いたいセリフが素直に出てこない。

このセリフ、何回言っても言い慣れない。
ってゆうか、何だか妙に・・・恥ずかしい。

そんな気持ちが、私の口唇に歯止めを掛ける。

「欲しいんでしょ?」
「う・・・ん・・・」

奈美恵さんの問い掛けに
私は首を小さく縦に振る。
866アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:28:26 ID:Bn7hGHEI
首筋に舌を這わせながら、奈美恵さんが私の下着に指を滑り込ませた。

「BoAちゃん、ここスゴいよ?」
「もぉ・・・」

知ってるもん・・・なんて言い返せなくて、
私は、精一杯の抵抗の言葉を口にする。

「ぁはっ・・・」

泉の入口を指で刺激されて
クチュっとやらしい水音が響く。

「ねぇ・・・」
「まだあげない」
「イジ・・・ワル・・・」

溢れ出した蜜を拭い取った指が、蕾に添えられた。

「っふ・・・あっ・・・」

少しだけ体勢の低くなった奈美恵さんの首に腕を回す。
足の震えが大きくて、立っているのがやっと。
867アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:29:55 ID:Bn7hGHEI
それでも私は、奈美恵さんから与えられる快感に身を預ける。

「ん・・・くぅ・・・あっ!」

あっとゆう間に1度目の絶頂を私は
そのままフローリングに座り・・・

「まだダメ」

込みたいのに、奈美恵さんがそれをさせてくれない。
体を支えながら私の下着に手を掛ける奈美恵さんに、
私は快感の余韻に浸りつつ、抵抗の言葉を口にする。

「もういい・・・ヤダ・・・」

そんな事を言いながら、足を少しだけ上げて、
素直に奈美恵さんから下着を引き抜かれる私。

「素直じゃないよね、ホント」
「そんな事ない・・・もん・・・」
「ま、それも可愛いんだけど♪」

膝裏に腕を入れて、右足をグイッと持ち上げられた。
868アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:32:02 ID:Bn7hGHEI
「無理だってば・・・」
「ウソつき」

そんな言葉を言ってみたところで
あっさりと見破られる、私のウソ。

充分すぎるほど潤った私の泉は
奈美恵さんの指をスルリと呑み込む。

「んっ・・・あっ・・・っ」

私は快感に溺れてゆく声を漏らしながら、
奈美恵さんの背中にギュッと腕を回した。

「BoAちゃんの中って・・・ホント気持ちいい・・・」
「もぉ・・・なに・・・言って・・・っ」

自分じゃ分からないもん、そんなの・・・

「あたしがおかしくなっちゃいそう・・・」
「あっ・・・っぁ・・・」

溢れ出した蜜がスーッと太股を伝う。
869アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:34:59 ID:Bn7hGHEI
耳に掛かる奈美恵さんの吐息が熱い。

「んっ・・・」
「ここが気持ち良いんだよね・・・」
「知ってる・・・クセに・・・あっ・・・」
「うん・・・知ってる」
「もっ・・・と・・・」

奈美恵さんの指の動きが加速する。

「BoAちゃん・・・」
「あっ・・・ん・・・ぁ・・・」

私は腰を揺らしながら、背中に回した腕に力を込める。

「奈美恵・・・さん・・・っ」
「愛してる・・・」

全身が小さく震え始める。

「私・・・も・・・ぁっ・・・はっ・・・」

奈美恵さんの事、愛してる・・・

「も・・・ぉ・・・」
「イっていいよ・・・」
「ダ・・・メ・・・っ・・・あ・・・はっ・・・あっ!!!」

2度目の絶頂を迎えた私は
奈美恵さんの腕の中に崩れ落ちた。
870アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 02:36:05 ID:Bn7hGHEI
ではでは〜!
871名無しさん@秘密の花園:2007/06/15(金) 02:40:03 ID:3aG6iqCK
>>870
はーはー奮 ヤバい!!!!!!!!傑作だ
872名無しさん@秘密の花園:2007/06/15(金) 14:59:51 ID:D3khJmMa
きゃーーーいいわぁーーー!!!
流れとト書きが絶妙だわ♪
いつの間にこんなに焦らし上手になったの?ww エロ腕上げてきたわね☆
さすがスタンディング好きなだけあるわwww
873アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:15:53 ID:qpONMYHq
>>871
あざーっす!そして・・・も、もちついてw!

>>872
dです!ん〜、そんな意識せずとゆうか、殴り書きとゆうか・・・
そーゆー感じで進めて見直して訂正ってゆう書き方をしてるので、
自分ではよく分からなかったりするんですが、
でも、正直そう言って頂けるのは嬉しいです。はい。
スタンディング好きってゆうのは・・・関係あるんですかね(;^_^ ?

では投下!
874アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:20:42 ID:qpONMYHq
抱えられるようにソファに体を沈めた私の隣に、奈美恵さんが腰を下ろす。

「ねぇ奈美恵さん・・・」
「ん?」

乱れた呼吸のまま口を開く。

「今さ、私・・・奈美恵さんに、襲われちゃったでしょ・・・?」
「うん。んふふ♪」
「でもね・・・気持ち・・・良かった・・・」
「知ってる♪」

深呼吸して息を整えた。

「けどなんで襲われちゃったの?私」
「夢の中のあたしに、ちょっとだけ嫉妬した・・・のかも」
「なにそれ?」
「だってBoAちゃん寝ながらエッチな声出してるんだもん!」
「そんなの分からないもん!」
「だよね、あはは!」

そう言って笑いながら、汗ばんだ額をそっと拭ってくれる。
875アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:22:14 ID:qpONMYHq
「でも、どちらかと言えば悪いのはBoAちゃんかな」
「・・・へ?」
「あたしをそうさせる、BoAちゃんに責任があります」
「なにそれ?」
「襲いたくなる位、いい女だって事♪」
「アハハ!私って罪作りだなぁ〜!」
「そう、BoAちゃんは罪作りです!それと」
「ん?」
「あたしにとって、最っっっ高の・・・彼女♪」
「うふふ、知ってる♪」

ホント、嬉しい事言ってくれるんだから!

「BoAちゃんね、今の言葉・・・そのまま奈美恵さんに返します」
「ん?何を?」
「分かってるクセに!」
「分からない♪」
876アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:24:00 ID:qpONMYHq
そんな風に可愛い笑顔浮かべられたら余計に・・・

「もぉ!」
「痛っ!」

言いづらくて、奈美恵さんの頬を軽くつねってみたりして。
眉を下げながら頬をさする奈美恵さんが可笑しくて吹き出す。

「アハハ!」
「痛いよ・・・」
「ゴメンね・・・?」

理不尽な事しちゃたかも。
ちょっと反省。

「いいよ、許してあげる・・」

奈美恵さんって、やっぱり優しいんだ♪

「私だから。でしょ?」
「うん。BoAちゃんだから」
「ねぇ、奈美恵さん」
「ん?」

奈美恵さんの肩を押して、私はそのままフローリングに体を滑らせる。
877アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:25:38 ID:qpONMYHq
“ゴツンっ!”

「痛ってぇー!」

頑丈なテーブルに足をぶつけて、体を縮ませる私。

「あはははは!」

既にフローリングに仰向けになっている奈美恵さんは、手を叩いて大笑い。

このテーブルに、奈美恵さんが今の私と同じ事をした時、
大笑いしてからかった。私はそんな事しないもん!って。

てゆうか、このテーブル移動させるって言ってたのに
相変わらず位置変わってないし。

とりあえずこれは・・・
さっき、理不尽に奈美恵さんの頬をつねった事と
前に、奈美恵さんをからかった罰。だと思います。
878アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:27:32 ID:qpONMYHq
「大丈夫?あはは!」
「大丈夫・・・でもね・・・」
「ん?」

体勢を立て直して奈美恵さんに覆い被さる。

「分かってる?」
「なにが・・・?」
「奈美恵さんが私の事許しても、私は奈美恵さんの事許してあげない」
「どうすれば許してくれる・・・?」
「私の気が済むまで」
「うん・・・」
「愛させてくれたら許してあげる」
「それ、あたしからすればご褒美だけどいいの?」
「私にとっても奈美恵さんにとっても、ご褒美だけどね」
「うん、んふふ♪」

口唇で頬に触れる。

「さっき言いた掛けた事だけどね」
「うん」
879アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:32:36 ID:qpONMYHq
“彼女”?
奈美恵さんの事を“彼女”と呼ぶのは、
私の中では、なんだかしっくり来ない。

“恋人”?
違うんだよなぁ・・・
なんかもっとさ・・・

「私にとって奈美恵さんってね・・・」

やっぱりこれが一番しっくり来るんだって!

「最っっっ高に・・・いい女♪」
「んふふ、知ってる♪」

お互いに頬を緩ませながら、私達はそっと口唇を重ねる。

そうそう。
朝食がブランチに変更になったとかならなかったとか?

私と奈美恵さん、どんだけ愛し合っちゃってるんだか♪


                          〜終わり〜
880アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/15(金) 17:33:35 ID:qpONMYHq
次回第58話になります。

ではでは〜!
881名無しさん@秘密の花園:2007/06/15(金) 20:08:26 ID:D3khJmMa
GJ!!!!!
ラブラブな二人は、ホントかわいくて好き♪
BoAは「痛っ」じゃなくて「痛ってぇー」なのねwww
ツボきたわーーーw 
882名無しさん@秘密の花園:2007/06/15(金) 23:31:52 ID:3aG6iqCK
も..もちつきました!一人で携帯みながらニヤけてる怪しい人って、たまにいますよね?多分私です それ ゆーちゅうぶに今洗脳されてますがBoAタン男言葉たまに発しますね!あ、アール子さんこれを小説に使ったのかなてなの発見したり ケチャップ舐めたりとかね
883名無しさん@秘密の花園:2007/06/15(金) 23:40:52 ID:UK8agenC
とりあえず改行できないやつはシネヨ
884名無しさん@秘密の花園:2007/06/16(土) 11:26:29 ID:ydOhc5E+
アール子さーん!!!ニュース見ました!?
BoAチャンが脅迫されてたって…(・_・、)
かわいそう。。。
885アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 13:51:36 ID:gq2jpd5b
>>881
あざーっす!BoAタンは言葉遣いがあまり・・・ってゆう感じで書いてるのでw

>>882
あはは!相変わらず、鋭いですね!ケチャップのはご指摘の通りですw
もうようつべには色々と助けられてます、はい。

>>884
今見てきますたよ・・・全く、何してんだよ!?ってゆう。もうそんな感じですよね。

携帯のCMのBoAタン、可愛い♪

昨日も寝てしまい今日の夕方も来れないので投下していきます。
では投下!
886アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 13:55:07 ID:gq2jpd5b
「二人ならばぁ〜ALL FOR YOU〜乗り越えて行ける〜♪」

バスルームから聞こえる彼女の歌声に頬を緩ませながら
あたしはキッチンで夕飯の準備中。

左手で塩のフタを開けながら、右足で開けたままの食器棚の扉を閉める。
彼女の家のキッチンを使うのも慣れたもの。とゆうか、ほぼあたし仕様。

「二人ならばぁ〜ALL FOR YOU〜乗り越えて行ける〜ん♪」

歌い方が可笑しくて、ちょっとだけ吹き出す。

冷蔵庫を開けてにらめっこ。
どうしよう、肝心のあれがない。
あると思ってたんだけどなぁ・・・

「二人ならばぁ〜ALL FOR YOU〜乗り越えて行ける〜♪」

どうやらあたしの曲の、このフレーズがお気に入りらしい。
それにしても、ちょっとしつこい。

さて、どうしよう。
メニューを変更するか、それとも買い出しに行くか。
う〜ん・・・

「二人ならばぁ〜ALL FOR YOU〜乗り越えて行ける〜♪アハハ!」

4度目?の正直。
自分で何度もリピートしておきながら、最後に吹き出す彼女。
気持ちは分かる気がする。だからあたしもつられて吹き出す。

あはは!
887アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 13:56:40 ID:gq2jpd5b
よし、決めた!

「ねぇBoAちゃん」
「なに〜?」

脱衣所に移動しながら声を掛ける。

「石鹸そんなとこに置いてたら危ないよ?」
「へーきだも〜ん!」

バスルームの様子が見えるのも
彼女の歌声がよく聞こえたのも
彼女が扉を開けていたから。

たまにこうして扉を開けたまま入る彼女。

「部屋の為には良くないから止めたら?」
「別に大した事じゃないからへーきだって」

あたしが言ったところで素直に聞かない。
それが、彼女。

とは言えシャワーを浴びてる時はしっかり閉めているし、
ホントにたまにだから、あたしもそれ以上強く言わない。
それに、さっきみたいに歌声も聞けるし。なんて♪
888アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 13:58:43 ID:gq2jpd5b
「そうだ、あのね」
「ん〜?」

デートの時に一緒に買ったアヒルのソフビを
キュウキュウ鳴らしながら夢中で遊ぶ彼女を横目に
あたしは石鹸をソープホルダーに戻して滑りを洗い流す。

O型って、意外とこーゆーところが気になる。
それに彼女が足を滑らせて転んだら大変だし。
とゆうか、過去に何度か経験済み。

「終わった?」
「あ、そうそう」

シャワーを止めて、手を振って水滴を払い落とす。
肝心な事、言い忘れてました。

「ちょっと買い物行ってくるからね」
「どこ行きます?
「ん〜、コンビニかな」
「は〜い」

財布と携帯だけ持って玄関へ向かう。
889アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 14:03:07 ID:gq2jpd5b
「待ってー!」
「なに?」

スニーカーに片足を通した所で、彼女があたしを呼び止めた。

「BoAちゃんも行くー!」

そう言われてもですね・・・

彼女はまだバスルームに居て、
当然髪の毛だって濡れたまま。

「いいよ、待ってて!」
「ヤダ!行くの!」

はいはい、分かりました。
少しだけ苦笑いを浮かべながらリビングへ戻る。

彼女が着替えてる間にドライヤーの用意。
二人で乾かせば、時間も大夫短縮される。

「BoAちゃん来て、髪乾かすから」
「は〜い♪」

長さはあたしより大夫短いけれど、それでも十分ロングヘアーの彼女。
けど、あたしよりは髪質が堅い彼女の髪は二人で乾かすと非常に早く乾く。
890アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 14:12:59 ID:gq2jpd5b
「よし、オッケー!」
「ありがとうございま〜す。うふふ」
「どういたしまして♪」

湯上がりである彼女は、当然ノーメイク。

だけど、何の問題もない。
だって、あまり変わらないし。

アイメイクを落とすと印象が違うのは、女性にはよくある事で、
さすがに彼女もそれは少しあるけど、それでも殆ど変わらない。

ま、メイクした時の彼女もスッピンの彼女も、
どちらも好きな事には変わりないって事で♪
891アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 14:14:28 ID:gq2jpd5b
玄関に向かいながら、
“湯上がりたまご肌”な彼女の頬を、指でぷにっと押す。

「くすぐったい〜」

彼女がこそばゆそうにハニかんだ。

そんな彼女が可愛くて、後ろから
ギュッと抱きしめて頬ずりをする。

「ちょっと、ファンデーションつくからヤーダー!」

そうは言ってみせても、彼女の声は弾んでる。

「いいじゃん、別に!」
「ま、奈美恵さんのならいいけどさっ!」
「でしょ〜?」
「うん♪」

手を繋いで、あたしと彼女は玄関を飛び出した。
892アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/16(土) 14:15:17 ID:gq2jpd5b
ではでは〜!
893アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:40:41 ID:AfbfHLSY
とりあえず投下させて頂きますね!
894アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:41:53 ID:AfbfHLSY
予定を変更してスーパーまで来たあたし達。
それに、スーパならついで買いも出来るし。

見慣れない野菜を指差して彼女が言う。

「なにこの変なの!」
「なんだろうね?」

そのままで食べるのか、茹でるのか、炒めるのか、それとも揚げるのか・・・
調理方法すら分からない。誰が買うんだろう?と、よく思うのだけれど、
そんなのに限って、売り切れ寸前だったりして。不思議でしょうがない。

「奈美恵さん、タマネギ買ってみる?」
「買わないから!」
「じゃあこれは?えっと・・・あるふぁ・・・」
「要りません」

以前、スーパーに来ると楽しくなってしまうと言っていた彼女。
こうして要らない物を買ってみる?とか言ってみたりするのは、
恐らくそれから来てるんだと思う。気持ちは分かるんだけどね。

それよりも、目的の物は
タマネギでもアルファルファでもないんです。
895アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:42:50 ID:AfbfHLSY
えーっと・・・

「奈美恵さん、これ買って!」
「ん?あ、はいはい」

食後のフルーツには良い。
イチゴと、そのすぐ隣に置いてある練乳を
一緒に取ってカゴの中に入れる。

さて・・・

「奈美恵さん」
「ん?なに?」
「見てこの魚」
「ん?」
「これ、私」

彼女が指差したのは白魚。

「前にタモリさんに似てるって言われた」
「あはは!」

確かに!

「あ、ちょっと待って!」
「うん」

そうそう、これ買わなきゃって思ってたんだ。
896アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:43:37 ID:AfbfHLSY
カゴを右腕に掛けて彼女の元へ戻る。

「白魚って高いんだよ」
「へぇ〜」

値段は見なかったけど、
確か、高かったと思う。

「BoAちゃん高いって事だよ?あはは!」
「うん。私、高いもん」
「あ、そうだ!明日の夕飯、何かリクエストある?」
「ん〜っとね・・・何でも良い!」

だからですね・・・

「何でも良いが一番困るんです」
「ん〜っと、じゃあねぇ・・・」
「うん」
「ダメ、ギブアップ!」
「じゃあ食べに行こっか?」
「うん!」

満面の笑みを浮かべる彼女は、何度見ても可愛い。
897アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:44:43 ID:AfbfHLSY
一通り店内を回って、気付けばカゴの中身は結構な量。

最後にアイスを放り込む。

「なにそれ?こっちのが良いって!」
「はぁ?これ美味しいから!」
「ヤダ!こっちが良い!」
「いいよ、これだけで」
「それ奈美恵さんしか食べないじゃん!」
「だってあたしの分だもん」
「ズルい!」
「分かった×2!じゃあこっちも買う。両方。ね?」
「やったー!」

もぉ、BoAちゃんってホントに子供っぽいんだから♪
なんて、苦笑い。あれ?子供っぽいのは・・・あたしか?
898アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:47:37 ID:AfbfHLSY
会計を済ませて、彼女と袋詰め。

「ねぇBoAちゃん」
「ん?」
「瓶とかは一番最初に詰めて・・・」
「良くない?別に」

何回言っても分かってくれない彼女。

「良くないから言ってるんです」
「だってさ、瓶ばっかりだと重くなるでしょ?」
「あの、あたしが言ってるのはそーゆー事じゃなくて」
「なに?」
「別に上でも良いけど、BoAちゃん野菜の上とかに瓶物を乗せたりするでしょ?」
「適当に入れてるから分かんないや!」

ペロッと舌を出してみても、
これはさすがに譲れません。

「固くて重い物は下に入れてって事」
「重いから袋の中で勝手に下に行くんじゃないですか?」

これは怒ってくれと言ってるのでしょうか?ん?

「あのねBoAちゃん・・・」
「え?なに?ヤダ!」

そんな事を言って、袋片手にピューッと出口へ向かって走り出す彼女。
置いて行かれたあたしは苦笑いを浮かべながら歩いて彼女の後を追う。
899アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:48:49 ID:AfbfHLSY
出口の横で辺りを見回す。

あれ?居ない。

先に帰ったとか?
別にケンカじゃないし、
それは無いと思うけど・・・

・・・ん?

家路とは逆方向に見覚えのある顔を発見。
柱の影からちょこんと顔を覗かせる彼女。
そんな彼女が可愛くて、思わず吹き出す。

手招きしても動こうとしない彼女に、
あたしは首を傾げてアイコンタクト。

“来ないの?”
“ヤダ!”

首を何回も横に振る姿は、
まるで小さな子供みたい。

“じゃあもう知らない”

少しだけイジワルしたくなって
あたしは背中を向けて歩き出す。
900アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:49:59 ID:AfbfHLSY
きっと彼女はあたしの後を追ってきて言う。

「奈美恵さんのバカっ!」

だから先制攻撃。
小走りして壁の影に身を潜める。

壁の影から確認。
よし、来た来た!

驚かす準備は出来てる。
後は彼女が来るのを待つだけ。

ふふ、見てろよ!

3.2.1・・・
901アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/17(日) 02:51:02 ID:AfbfHLSY
ではでは〜!
902名無しさん@秘密の花園:2007/06/17(日) 11:32:22 ID:geZdmdwV
GJです!!
ヤダ!って言ってるBoAチャンを想像して朝からニヤニヤしてしまいました(´∀`)
903名無しさん@秘密の花園:2007/06/17(日) 23:05:16 ID:RcHpSzb2
GJ!楽しいオチ期待しちゃうわ〜

BoAブログ更新しないわ。。。大丈夫かしら。。。
せめてココは元気なBoAとおとぼけ奈美絵を楽しみたいわ♪
904アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 02:22:10 ID:YBlmKjWy
>>902
あざっす!うふふ♪

>>903
どもです!ん〜、BoAタンも色々大変そうですしね・・・
きっとBoAタンなら平気だと、そう信じちょります!

では、投下!
905アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 02:24:12 ID:YBlmKjWy
せーの!

「わっ!!!」
「きゃー!」

ピョコンと飛び出して驚かしたのは、
悲鳴をあげて目を真ん丸くした・・・全くの他人。

完璧なまでに、出るタイミングを間違えた。

驚かした相手が彼女じゃなかった事にビックリしたあたしは、
しどろもどろになりながらも、何とか謝罪の言葉を口にする。

「あっ・・・ごめんなさい!」
「・・・え?安室ちゃ・・・」
「・・・ん?」

違います!とか言い張ったところで、
既に顔バッチリ見られちゃってるし、
声だってかなり大きめに出してるし、

ってゆうか、この人はあたしの名前を
口にしている訳だから、これはつまり・・・
もう完全にバレてるし!
906アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 02:26:56 ID:YBlmKjWy
「安室ちゃん・・・ですよね?」
「えっと・・・」

視線を後ろへ向けると、ニヤケ顔で歩いてくる彼女がいるのだけど・・・

ここで彼女の手を取って、この人が彼女の存在にも気付いたとして
そうしたらこの人は確実にあたしと彼女の関係は一体何?みたいな
もしかしたら週刊誌に“安室奈美恵、奇怪な行動”とか書かれたり

わずか数秒の間に、そんな数々の事が頭の中を駆け巡って
驚かした相手の人と視線を合わせたままゴクリと息を呑む。

待って、落ち着けあたし・・・
ここはとりあえず、あの・・・

逃げます!

「ホント、ごめんなさい!」

ペコッとお辞儀をして、あたしはそそくさとその場を後にした。
907アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 02:31:49 ID:YBlmKjWy
さっきの人は、あのまま直進していった。
ホッと一安心。

曲がってきた彼女に手を振る。
あたしの傍へ走り寄ってきた彼女が一言。

「BoAちゃんの事、置いてった!」

さっきBoAちゃんだってあたしの事、置いてったじゃんよ!
って事は、大人なあたしは言わないんです。なんちゃって。

「ごめん!」
「うん、いいです。あれじゃ仕方ないし」
「でしょ?」
「うん。でも・・・何してます?奈美恵さん。アハハ!」
「ねぇBoAちゃん、さっきあの人いなかったよね?」

壁の影から彼女の姿を確認した時は、確実に居なかった。
908アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 02:33:45 ID:YBlmKjWy
「あの女の人、私の事走って追い抜いて行ったから」
「BoAちゃんの後ろに居なかったよ?」
「店から出てきたの」

そう言われてみればスーパーの袋を持っていたような気がしないでもない。

「それで私の事追い抜いたら奈美恵さんに驚かされて・・・アハハ!」
「何か悪い事しちゃったよね・・・」
「しかも“きゃー”とか言ってたし」
「実際に驚いてああやって言うの、あたし初めて聞いたかも・・・」
「いないですよね、確かに。相当ビックリしてたんだよ、きっと」
「うん、だと思う・・・」

さっきのスーパーでの出来事なんか、
もうどうでもよくなっちゃてるあたし達。
909アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 02:36:02 ID:YBlmKjWy
ではでは〜!
910名無しさん@秘密の花園:2007/06/18(月) 15:53:24 ID:ALY7zg5o
GJです!
安室チャンにおどかされたら,ダブルビックリですね(゜ε゜;)でも嬉しいかも!!
サプラ〜イズw
911アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 17:13:01 ID:V2wFi4DO
>>910
dです!
そりゃもうビビるでしょうねぇw私なんか固まって動けないの必至だと思いますw

では、投下!
912アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 17:14:41 ID:V2wFi4DO
「ねぇBoAちゃん、今日どっちから帰る?」
「こっちー!」

彼女が選んだのは、当然・・・
人通りがほとんど無い裏道。

笑顔の彼女が、ギュッと腕を組んでくる。

「そう言えばさっきさ、BoAちゃんお風呂であたしの曲歌ってたじゃない?」
「うん」
「同じ所ばっかり、4回も」
「うん」
「好き?あの歌詞」
「うん。だって、“二人ならばALL FOR YOU乗り越えて行ける”だよ?」
「うん」
「私と奈美恵さんの事言ってる様なもんでしょ?」
「だね。うふふ♪」

それにしてもこの道ってホント暗い。
外灯があるとは言え大して明るくないし
彼女一人で歩かせるなんて、もってのほか。

「BoAちゃんさ、一人で帰る時ちゃんと表の通り使ってるよね?」
「うん、大体」

・・・大体?
913アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 17:16:27 ID:V2wFi4DO
「なに、こっち使ってるの?危ないからダメだよ!」
「だってこっちの方が近いんだもん」
「どうすんの?襲われたら!」
「へーきだってば」
「そうじゃないから言ってるんでしょ!?」
「へーきです」
「襲われてからじゃ遅いんだからね!」
「襲われません」

ちょっとカチンときて、組んでいた腕を解く。

「じゃあもう勝手にして。バカ!」

裏道の出口はすぐそこ。
あたしは彼女を置いてスタスタと早足で歩く。

自分ではおっとりしてる性格だと思うけど、
彼女の身の危険に関わるような話になると、
どうしても声を荒げてしまう。
914アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 17:17:54 ID:V2wFi4DO
自分のしてる事が子供っぽいと自覚しながらも
変な意地が邪魔をして、すぐに謝れないあたし。

だけどやっぱり彼女の事が心配でたまらなくて、
数十メートル歩いてきた所で後ろを振り返った。

彼女が、居ない。

・・・え?そんなハズない。

だって・・・道は、彼女と歩いてきた裏道と
あたしが立ってるこの道しかないんだから。

不安に襲われたあたしは、今来た道を走って戻る。
915アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/18(月) 17:19:52 ID:V2wFi4DO
いまいち区切りが微妙でして・・・スマソ。

ではでは〜!
916名無しさん@秘密の花園:2007/06/18(月) 17:35:41 ID:ALY7zg5o
BoAチャンどこにいっちゃったの(´・_・`)
安室チャン心配で泣いちゃうよ。。。
917名無しさん@秘密の花園:2007/06/18(月) 18:19:03 ID:ChqaN40p
GJ!ナマイキBoAがかわいいわ〜

ちょっと、アール子さんに小ネタを提供。
奈美恵がかわいすぎーーー、ながーーく話してるう!!!
こんなに心情を話してる奈美恵を初めてみた。
きっとココでいつか使われそうな一言ありよ♪ 必見ですわよーーーー

http://headlines.yahoo.co.jp/video_gallery/showbizzy_interview/g070584.html
918アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:51:59 ID:OeTCslx8
>>916
あ、BoAタンとっとと現れるですw

>>917
dです!
いや〜、今から25日の25:00が楽しみです!
ツアーも史上最多の53本もやるようですし、
ホント、今年の安室タンは勢いが違いますね!

では投下!
919アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:52:53 ID:OeTCslx8
裏道を入ってすぐ、壁にもたれ掛かる彼女を見つけた。

「ちょっと何してるの!?」

あたしが声を荒げても、彼女は俯いて口唇を尖らせるだけ。

「心配したんだよ・・・?」

万が一が無かった事に、
ホッと胸を撫で下ろす。

「だって奈美恵さん・・・」
「・・・ん?」
「恐いんだもん・・・」

彼女からすればあたしが怒っている様に
見えてしまうのは仕方がないんだけれど。

“奈美恵さんって、普段が優しいから怒った時が恐いのね”

彼女に何度か言われた事がある。

怒っているわけじゃない。心配してるだけ。
声を荒げてしまうのは、彼女が心配だから。

単なる愛情の裏返しなんだけどな・・・
920アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:53:52 ID:OeTCslx8
「別に怒ってる訳じゃ無いんだって」
「分かってるよ・・・」
「え?そうなの?
「うん。私の事、心配してくれてるからでしょ・・・?」
「うん」

彼女はやっぱり、あたしの事をよく理解してくれてる。

「だったら」
「でも、それでも恐いんだもん・・・」

彼女の頭をそっと撫でる。

「ごめん、あたしも強く言い過ぎちゃったよね・・・」
「うん・・・」
「帰ろ?」
「ヤダ・・・」
「あのね」
「ウソ・・・」

彼女の背中に手を当てて歩き出す。

「だけど、ただじゃ許してあげないんだから・・・」
「どうしたらいい?」
「後で言います・・・」
「うん、分かった」
921アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:55:21 ID:OeTCslx8
少し長めの沈黙を破るように、エレベーターの中で彼女が口を開いた。

「さっき言ったの、何だと思います?」
「う〜ん」
「どうすれば私の機嫌が良くなるか、奈美恵さん知ってるでしょ?」

うん、知ってる。

「だからね」

何かを言い掛ける彼女の腕を引いて
部屋に向かう。

荷物を玄関先に置いて、彼女を思い切り抱き寄せた。

「これじゃ・・・ダメ?」
「その“ダメ?”って聞いちゃうところが、ダメ」

あはは、確かに!
922アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:56:48 ID:OeTCslx8
「でもね、いいよ。許してあげる」
「うふふ、ありがとうございます♪」

何とも仲直りの早いあたしと彼女。

「でも、後でもっといっぱいしてもらうから」
「何を?」
「内緒」
「んふふ♪」

荷物を手にしてキッチンへ向かう。

えーっと・・・

「あー!」
「なに!?」

あたしの声に彼女が驚いて顔を上げた。

「はぁ・・・もぉ・・・」
「どうしました?」
923アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:58:27 ID:OeTCslx8
今になって思い出す。

「一番肝心な物、買うの忘れた・・・」
「アハハ!」

これはもう、メニュー変更の道しかない。
しかも今日だけじゃない。結構良くやる。
あたしってやっぱり・・・

「奈美恵さんドジだよね。そーゆーところ」
「まぁね・・・あはは・・・」

彼女がニッコリ微笑みながら言った。

「そーゆー所も好きなんだけどさっ!」

くっきり浮かぶ両頬のえくぼに免じて
ドジって言った事は見逃してやるかな♪

何だかんだ言っても、結局はバカップルなあたしと彼女に乾杯!
なんてね♪



                             〜終わり〜
924アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 01:59:21 ID:OeTCslx8
次回第59話になります。

ではでは〜!
925名無しさん@秘密の花園:2007/06/19(火) 08:46:41 ID:6nCUZRsR
つまらn
926名無しさん@秘密の花園:2007/06/19(火) 12:53:30 ID:YN4zrDFO
ちょっと!みんなー聞いてぇー!
ロス在住ですが、先月のコリアンフェスタにBoaちゃん来てた
んだって! Boaのブログみて気が付いたよ。
チャンネル18でCMやってたけど、Boaに、似てるなあーって
思っていたけど、韓国語わからんし…凄いくやしい!てか、もう、遅い。
927名無しさん@秘密の花園:2007/06/19(火) 13:54:20 ID:Aface7UR
バカッポー最高!!!
928名無しさん@秘密の花園:2007/06/19(火) 15:34:57 ID:AaM2oq/o
オールナイト日本では、落ち込んだときにはどうする?って質問に安室ちゃんが「大好きな人のCD聞いたりです」って言ってました☆
BoAちゃんの事かなって
929名無しさん@秘密の花園:2007/06/19(火) 16:54:53 ID:EM8lnU4n
>>918
25日はここのUPが遅くなるの決定かしらw
私もラジオちょーーー楽しみ♪
奈美恵語録が満載になりそう。ここの奈美恵キャラも微妙に変わったりしてw
930アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:20:16 ID:52G8Ab5s
>>926
生でBoAタン見たかもって事ですよね!?あれ、そうでなくて・・・?

>>927
あざーっす!

>>928
それは、25日の放送分のでございますか?もしかして、公開録音に行かれた・・・?
だとすればウラヤマシス!「大好きな人のCD聞いたりです」は意味深ですねぇ〜

>>929
聞きながら「ぎゃー、可愛い!」とか言いつつ投下してそうな気もしますw
普段ラジオって全く聞かないんですよ、私。でも、マジで楽しみです♪
言葉遣いは、取り入れる気がしてますです、はいw

それにしても、携帯からカキコして頂いてるいつものお方・・・
もしや上の事気にされてるのかしら・・・少々心配でござい・・・

では投下!
931アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:21:09 ID:52G8Ab5s
カチン・・・

「ちょっとジッとしてて」

ムカムカ・・・

「大人しくして下さい!」

イライラ・・・

「だーかーらぁ!ちょっと、もぉ!」

あー、ダメだこりゃ!

テーブルの上に小さなリボンを放り投げる。
932アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:23:31 ID:52G8Ab5s
“この子達にこれ付けといて”

奈美恵さんから頼まれたのは良いけれど、
なんせ、相手はコトちゃんとガッちゃん。
さっきから動き通しで全然付けられない。

完全に試合放棄の私。

奈美恵さんが何であんな簡単に出来るのか不思議。
私にはやっぱりこーゆーの、向いてないんだって。

BoAちゃんは寝ます。
おやすみ〜!

ベッドにドサッと体を沈めた。
933アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:24:54 ID:52G8Ab5s
携帯が震える音で目が覚める。
あのランプの光り方は・・・

「は〜い♪」

起こされた相手が奈美恵さんなら、
こんなに機嫌良く出ちゃうんです♪
いつもじゃないけど。

「寝てた?ごめん!」
「いいよ♪」
「あのね、ケーキいる?」
「いらな〜い」
「分かった。じゃあ、あと30分位で帰るから!」
「ヤダ!5分で戻ってきて!」
「じゃあ1時間後に帰るから」
「なにそれ!」
「うふふ、ウソだって。なるべく早く帰ります♪」
「うん!」
「あはは!じゃあ後でね!」
「は〜い!」

携帯をたたんでテーブルに放り投げた。
934アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:27:26 ID:52G8Ab5s
絶対に私の分のケーキも買ってきてくれる。
私も要らないって言っても、結局食べるし。
やっぱり奈美恵さんは優しいんですって♪

ソファに腰を下ろしてテレビの電源を入れる。

“第13番ホール・・・”
“先頭に立ったのは・・・”

つまんなーい!
なんで日曜日って競馬とかゴルフとか、そんなのばっかりなの!?
専門チャンネルに任せれば良くない!?
って、いつも思う。

奈美恵さんが戻ってくるまで、映画を見るには時間が無さすぎ。
こんな時はやっぱり、あれに限る。

こーゆー時の為に奈美恵さんにおねだりした、PVセット。
1曲ごとに1枚のDVDになってるからかなりの数がある。
PV集のDVDが出ているのはもちろん知っていたけれど、
あえてこれで頼んだ。これの方が見たいのを見れるから。
935アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:29:02 ID:52G8Ab5s
TVの下の戸棚から半分程度取り出して、裏返して混ぜ合わせる。

よし、これだっ!

“WANT ME, WANT ME”

却下。これを見ると、いてもたってもいられなくなる。
奈美恵さんのあの腰使いと言い、ダンサーとの絡み言い・・・
キィー!

もう一回。

“I HAVE NEVER SEEN”

DVDケースの裏には“1998.12.23”の文字。
CDの発売日を、奈美恵さんが記入してくれてる。

DVDをセットしてソファに腰掛けた。
936アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:34:03 ID:52G8Ab5s
8年前の12月ってゆう事は・・・
この時の奈美恵さんは21歳・・・?
今の私より1歳年上。

今と変わった様な気もするし、変わって無い様な気もするし
どっちなのか分からないけど、とりあえずこれだけは言える。

可愛い〜♪

なんて思ったのは一瞬の事で、私はすぐに停止ボタンを押す。
奈美恵さんの左手の薬指に、キラリと光る物が見えたから・・・

割り切ってると思ってたハズの自分は居なかった。
そこに居たのは、嫉妬だけで覆い尽くされる自分。

過去の事とは言え、これは決して気持ちのいい物じゃない。
しかも、相手が分かってるだけ尚更に不愉快だったりして。
自分でしておきながら、勝手な思考が私の脳を埋め尽くす。

見なきゃ良かったな・・・

複雑な気持ちのまま、DVDを片付けた。
937アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/19(火) 17:34:53 ID:52G8Ab5s
ではでは〜!
938名無しさん@秘密の花園:2007/06/19(火) 21:31:34 ID:AaM2oq/o
928です。
公開収録に行ってきましたよ☆2メートルの距離で2時間も!!お客さんの1人が泣いてしまったときの、安室ちゃんの優しい目と笑顔にやられました(笑)
939アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:09:45 ID:uRXFzxTx
>>938
うわぁ、羨ましい・・・確か100人程度でしたよね、観覧出来たの。
もの凄い倍率だったのでは?
それにしても安室タンはやっぱり優しいのですね♪

では投下!
940アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:10:38 ID:uRXFzxTx
立ち上がってカーテンを開ける。

“ゴロゴロゴロ・・・”

まだ夕方前だとゆうのにも関わらず空は真っ暗。
雷が低音を轟かせて、今にも雨が降り出しそう。

少しの間外を眺めていると、案の定雨がパラついてきた。
次第に雨足は強さを増して、殴り付ける様な強さになる。
先程まで太陽が顔を覗かせてたのが、まるでウソみたい。

遠くで稲妻が光った直後、大きい音が鳴り響いた。
ありゃりゃ・・・今のは確実にどこかに落ちました。

コトちゃんとガッちゃんは、仲良く寄り添って体を丸めている。
犬ってよく雷を恐がる。雷が鳴ると今みたいに隅っこに行って。

これだけ恐がるのは狼時代の遺伝子が影響してるからとか
音に対するアレルギー反応だとか、そんな説があるらしい。
何かで見た。私が思うに、正しいのは・・・アレルギー反応説。
941アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:15:39 ID:uRXFzxTx
もう一度、空を見上げた。

“女心と秋の空”

そんなことわざがあったっけ?

残念だけどこれは間違ってる。
私の気持ちは奈美恵さん一筋。
それは絶対に自信があるから。

それにしても・・・

奈美恵さん、大丈夫かな・・・?

“カチャ・・・”

噂をすれば、なんとやら。

ドアに鍵を差し込む音。
奈美恵さんが帰ってきた。

「ただいまー!はぁー、もう・・・」
「ちょっと大丈夫ですか!?」

雨に打たれてビショ濡れの奈美恵さんの元へ、急いで駆け寄る。
942アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:16:47 ID:uRXFzxTx
「傘買わなかったの!?」
「だって着く2.3分前に降り出したから・・・」
「確かにそれじゃ買わないよね」
「うん。それに、こんな強くなると思わなかったんだもん・・・」
「ちょっと待ってて!」

脱衣所からバスタオルを持ってくる。

「荷物置いて下さい」
「え?あ、うん」

バスタオルごと、奈美恵さんの体を包み込んだ。

「BoAちゃん?」
「ちょっと待って・・・」

ゴメン・・・
奈美恵さん見たらさっきのヤキモチ思い出しちゃった・・・
だからちょっとだけこうして・・・抱きしめさせて下さい・・・
943アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:19:53 ID:uRXFzxTx
「ねぇ奈美恵さん、このままお風呂行きません?」

バスタオル持ってきた意味無いけど。

「まだ早いけど、良いでしょ?」
「うふふ、分かった♪荷物だけ片付けるからちょっと待って!」
「うん」

部屋を行き来する奈美恵さんの背中を見ながら、私は一人で考え事。

「BoAちゃん、ケーキダメになっちゃったかも!」
「うん」
「BoAちゃんの分もしっかり買ってきたんだけどさ」
「うん」

ほら、やっぱり♪

「あ、良かった!大丈夫みたい!」
「うん」
「お風呂上がったらゆっくり食べようね!」
「うん」
944アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:29:20 ID:uRXFzxTx
私、さっきから“うん”しか言ってない。
だって今は他の考えで頭がいっぱいだから。

「終わったよ、お風呂行こっか♪」
「うん」

思わずニヤけてしまいそうな頬にグッと力を込めて、
私は奈美恵さんに手を引かれながら脱衣所へ向かう。

「ねぇ奈美恵さん」
「ん?」
「やっぱり何でもない」
「ウソ、絶対何か企んでるでしょ!」
「ううん、別に」

BoAちゃんにヤキモチ妬かせたら・・・どうなるか知ってる?
945アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:30:01 ID:uRXFzxTx
濡れた髪で胸が上手い具合に隠れてる奈美恵さんがとてもセクシーで
今すぐにでもあんな事とかこんな事とかをしたいけれど、そこは我慢。

「ウっソだぁ!?」
「ウソじゃないもん」
「ま、いいけど。うふふ♪」

奈美恵さんの後に続いて入る。
バスルームの扉を静かに閉めた。

さて・・・

奈美恵さんの事・・・
どうやってイジメよっかなぁ〜ウフフ♪


            
                            〜終わり〜
946アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 02:30:45 ID:uRXFzxTx
次回第60話になります。

ではでは〜!
947名無しさん@秘密の花園:2007/06/20(水) 15:55:00 ID:R7XSNPs+
なんかいいところで、トンボが舞ったわねw 
続きが気になりすぎよーーーーwww
アール子さんて、絶対Sだと思うわwww
948アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 17:10:52 ID:zQRgSvIE
>>947
ども!続きがないんです、これ。Sなんですかね、私w
自分じゃよく分からないです(´・ω・`)
何をとちくるったのか、今2話続けてエロとか書いちゃって。
1本はオールエロにしたりとかして。初の試みだったりして。
単なる欲求不満なだけかすぃら(泣)

では、投下!
949アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 17:12:49 ID:zQRgSvIE
隣で気持ちよさそうにスヤスヤ眠る彼女に
あたしは一人、何をしようかと試行錯誤中。

たまに寝返りを打つ仕草がなんとも可愛くて
思い切り抱きしめたい衝動に駆られるけれど
そこはグッと抑え込んで。

寝ている彼女を起こさない様にするのも大変だ。
なんて。

“ふぅ〜”

とりあえず、お約束の様に耳に吐息を吹き掛けてみる。

「ん・・・」

眉間に小ジワを寄せながら、
耳をこそばゆそうに触ってあたしに背を向ける彼女が可笑しくて、
少しだけ吹き出しそうになる。
950アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 17:14:17 ID:zQRgSvIE
ここで笑ったら全てが台無し。
あたしは咄嗟に掌で口を塞ぐ。

そのまま脇腹に指を這わせてみた。

「んふっ・・・」

余程くすぐったかったのか、
スゴい身のよじらせ方をしながら
背後にいるあたしに手を振ってみせる。

「も・・・止め・・・」

そう言ってまたすぐ眠りに付く彼女。
可笑しくてたまらない。

口を塞いでるだけじゃ耐えられなくて
あたしは彼女の隣でベッドに塞ぎ込む。

プププっ!
951アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/20(水) 17:16:02 ID:zQRgSvIE
少なくてスマソ。

ではでは〜!
952名無しさん@秘密の花園:2007/06/20(水) 17:46:06 ID:EqBwuqDJ
GJです!!!寝てる時って可愛くてイタズラしたくなりますよね!!すっごいわかります(´∀`)
2話連続でエロですか!?それを聞いただけでドキドキしてきました!楽しみに待ってます!
あっ!!あと,私もアール子サンはSだと思いますよww
953名無しさん@秘密の花園:2007/06/21(木) 00:15:14 ID:Eie6R8uA
きゃーーー、952さんとまったく同意だわ♪ S認定までもwww

アール子さん、欲求不満ってw じゃあ私も仲間に入れて♪ 
なんのこっちゃwww

954アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 02:39:36 ID:LGvWSRjl
>>952
あざーす!イタズラしたくなるのもそうなんですが、普段笑うような
とこじゃなくても笑いそうになっちゃいます、私。エロはですね、
まだ結構後なんですけど、ホントどうした?位の感じで、その2話意外にも
書いてたりして。しかし、私・・・Sなんですかね・・・じゃあ、Sって事でw

>>953
あはは、ですね!私、相当欲求不満ですけど、大丈夫ですかねw

では、投下!
955アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 02:40:39 ID:LGvWSRjl
何とか笑いのおさまったあたしは、
腕に頭を乗せて彼女の背中を見つめる。

呼吸の度に繰り返される規則正しい
背中の小さな浮き沈みでさえ愛しい。

いつからだろう。
気付いたらこんなにも彼女に夢中な自分が居た。

付き合う前の彼女の事は、ブラウン管を通してしか知らなかった。
何度か共演した事もあったけど、その時は挨拶を交わした程度で。

まさかそれがここまで彼女の事を想う様になるとは、夢にも思ってなかった。
それまでのあたしと言えば、同性と付き合う事すら想像してなかった訳だし。

気の強さはイメージ通りだったけれど、
それでも、彼女の事を知れば知るほど、
あたしの彼女に対する想いは大きくなるばかりで。
悪い言い方をするなら“深みにハマる”ってやつ。

あたしにとって彼女の存在は、
まるで麻薬の様なものだから。
けどそれは同時にあたしが彼女にそれだけ
惚れちゃってるってゆう証拠でもある訳で。

そんな事を考えて、自然と緩むあたしの頬。
956アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 02:44:34 ID:LGvWSRjl
「BoAちゃん・・・」

背中越しにそっと彼女の名前を呟く。

ホントに小さな声だったから、
彼女は反応を示してくれない。

肩に手を掛けて自分の方へ向かせると、
彼女がパチッと目を開いた。

「もぉ、さっきから何してます?人が気持ち良くお昼寝してるじゃねぇですか!」

“ねぇですか”
今では慣れた、彼女のクセ。

向こうに戻っている時は当然、母国語で話すわけで、
それからこっちに戻って来てすぐだと、たまに出る。
ホントにたまにだからクセとまではいかないのかな。

まぁそれはいいんだけど、彼女としては“ねぇですか”
では無くて“無いですか”と言っているつもりらしい。

あたしが指摘して初めて気付いた位で、彼女自身は全く気付いていない。
957アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 02:46:08 ID:LGvWSRjl
最初の頃は指摘してたけれど、慣れた今ではあたしも普通に聞き流す。
それよりも、あたし自身、なんだかものスゴく
久し振りに彼女のこの言い方を聞いた気がする。

それってきっと、彼女の日本語の成長力が素晴らしいからだと思う。

イントネーションが時々おかしいのと、
字が下手っぴなのは相変わらずだけど。
なんて。

「昨日の夕方から向こう行って、朝一でこっちに戻ってきてるのね」
「うん」
「さすがにちょっとキツかったから」
「ごめん・・・」

いくら若い彼女でも、さすがにそれは疲れる。
それを忘れて彼女にちょっかいを出すあたし。

大人げない自分に、ちょっぴり反省。
958アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 02:47:25 ID:LGvWSRjl
「もう奈美恵さんがイタズラするからこうだ!」
「ん?」
「私に手、出せないように」

そう言ってギュッと抱きついてくる彼女が可愛くて
あたしは頬を緩ませながら、彼女の背中に腕を回す。

「はい、もうイタズラしません」
「うん、お願いします。あともうちょっと寝たら回復するから、私」
「うん」
「あ、30分後に起こしてね?」
「はい、分かりました」
「ふぁ〜、おやすみ・・・」
「うん、おやすみ」

なんだか彼女につられてあたしもアクビ。
おでこにそっとおやすみのキス。

愛しい彼女を腕の中に抱きしめながら、
あたしはゆっくり瞼を閉じた。
959アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 02:48:30 ID:LGvWSRjl
ではでは〜!
960名無しさん@秘密の花園:2007/06/21(木) 14:40:46 ID:Eie6R8uA
GJ!二人が抱き合って眠る姿を想像したらうっとりしちゃったわ♪

BoAがブログに復帰したわね。よかったわーーー♪♪♪
ゆっくり元気だしてほしいかな。

>>953 大丈夫じゃないわw 手加減してくれないと体が持ちませんwwww
961アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:24:10 ID:3wCvOlWP
>>960
あざーっす!私もBoAタンのブログ見てきました。良かった×2♪
それにしても・・・大丈夫じゃなかったですか、あははw

そう言えば、そろそろ次のスレの事が頭に浮かぶわけですが
上の方で「スレタイ、ガラリと変える」とは言ったものの、
良いスレタイ、思い浮かばず・・・よろしければ皆様のご意見を
募りたいと思っている今日この頃であります。

では、投下!
962アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:25:10 ID:3wCvOlWP
「痛っ・・・」

彼女の腕が右肩に直撃して目が覚める。

あたしを起こした張本人は、
気持ち良さげにまだ夢の中。

「ん〜」

彼女の腕をそっと動かして、ベッドから起き上がって大きく伸び。

寝る前までは電気を付けなくても明るかった部屋がすっかり暗くなっている。
外に視線を移すと、先程まで広がっていた青空が夕陽に赤く染められていた。

あたしと彼女は一体どれ位寝たのだろう?

時計に視線を移す。
どうやら1時間半も寝ていたらしい。
963アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:26:48 ID:3wCvOlWP
30分で回復すると言ったのは、どこの誰やら?

「BoAちゃん」
「ん・・・」
「BoAちゃ〜ん!」
「なに・・・」

ものスゴく眉間にシワが寄ってますけど。
だけど、起こしてくれと言ったのは彼女。

「もう30分以上経ってるよ!」

かなり控えめに言ってみせるあたし。
我ながら優しい。とか言っちゃって。

「じゃあ、あと30分寝るから・・・」

こうやって、たまに寝起きの悪い彼女。
最初の頃は、随分手を焼かされたけど、
ある日発見。彼女を起こす最高の方法。

それに疲れてるのは十分わかるけど
これだけ寝たら夜寝られなくなって
逆に明日の仕事に悪影響が出るハズ。
964アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:28:17 ID:3wCvOlWP
ここは少し厳しくならざるを得ない。

「BoAちゃん!」
「はいっ!」

あたしのちょっとした怒鳴り声に、彼女が背筋をピッと伸ばして起き上がった。
目をパチクリながら、何が起きたのか分からない様な表情であたしを見上げる。
なんだかそれが、幼い子供の様で・・・

「あはははは!」

あたしは思い切り吹き出す。
何度見ても、この起き方をする彼女は可愛い。

「もぉ、奈美恵さん・・・ビックリするじゃねぇですか・・・」

今日は“ねぇですか”がよく出る日らしい。
あはは!
965アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:30:32 ID:3wCvOlWP
「だってBoAちゃん起きてくれないんだもん」
「眠いんだもん・・・」
「もう1時間半寝てるんだよ?」
「えー?そんなに?」
「うん」
「寝過ぎだな、私」

まぁ、あたしも寝てたけどね。
ってゆうのは、もちろん内緒。

あ。
今気付いたけど、彼女が寝てたのは1時間半ではなくて、それ以上。
だってあたしが寝る前からすでに、彼女はお昼寝中だったんだから。

「BoAちゃん寝過ぎだからぁ!」
「うん、よく寝た。奈美恵さんずっと起きてました?」
「うん」

下らないウソついてみたりして。
966アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:31:39 ID:3wCvOlWP
「何してたの?私が寝てる間」
「BoAちゃんの隣に居た」
「ずっと?」
「うん」

これはウソじゃありません。

「私の隣で何してました?」
「BoAちゃんの寝顔見てた♪」
「うふふ、可愛かったでしょ?私の寝顔」
「全っ然可愛くない。鼻ホジホジしたりして。ヨダレも垂らすしヒドかった」
「なにそれー!してないし!してないよそんな事!」
「ううん、してたの」
「ウソでしょ?」
967アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:32:27 ID:3wCvOlWP
あっさり彼女に見破られる、あたしのウソ。
だって、頬が緩んでるのが自分でも分かる。

「うん、ウソ♪」

だからあっさり認める。

「もぉ〜!」
「うふふ。BoAちゃんの寝顔、可愛かったよ♪」
「でしょ〜?やっぱりそうだと思った!」
「あはは!」

あたしが寝てる間の彼女は実際そんな事をしてたかもしれない。
それでも可愛くないと思う事なんて、確実にあり得ないわけで。
そんな彼女だって、あたしにとっては可愛いに決まってるもん♪
968アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/21(木) 17:33:11 ID:3wCvOlWP
ではでは〜!
969名無しさん@秘密の花園:2007/06/21(木) 23:29:02 ID:Eie6R8uA
二人がとってもかわいいわーーー♪

タイトルですが、あまり急激に変えるとちょっと離れてた人がわかりずらいから
一文字ぐらい変えたらと思い考えました!
せっかく「あ」から始まるから、一定の法則にしたがって変えてみてはと思い、
次は「い」が良くねーと思ったら、「いぼむあろ」wwww 即却下しましたwww
マジバナでは、二人の飼い犬の名前の組み合わせはどうかと。
これなら、ファンと読者ならわかるかなと。でも、なんかパッとしない気もするし。。。
よくわかんないわ。
970アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 02:34:57 ID:A6IPFEXR
>>969
あざーす!
ご意見ありがとです!う〜ん、そうなんですよね、あまり急激に変えても・・・
とりあえず、今投下中の60話が今回で終わりなんですけど、次の61話が
途中で切れるのも嫌で、前スレの様にカキコ出来なくなるのも嫌なので
早めですがもう立てようと思ってるのですが(950過ぎてるので落ちるの早いし)・・・
ん〜、悩むところでございます・・・

では投下!
971アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 02:37:06 ID:A6IPFEXR
「コトー!ガッちゃん!」

あたしの掛け声に勢いよくベッドに飛びるコト。
その後ろを、必死に追い掛けてくるガッちゃん。

「あはっ!か〜わいい〜♪」

無意識にそんな言葉が出る。
彼女にコトを託して、ガッちゃんを抱え上げる。

「奈美恵さんはガッちゃんの方がいいんだって。コトちゃん嫌われちゃったね」
「そんな事ないから!」
「どうかなぁ〜、奈美恵さん怪しいんだぁ〜」

コトに頬ずりをする彼女が、ちょっぴり小憎らしい。

「だってね、ほら、半年まではあたしが優しく育ててあげないと」
「なんで?」
「BoAちゃんに似ると、大変だから」
「ちょっとなにそれ!」

彼女がパシッとあたしの背中を叩いた。
972アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 02:38:25 ID:A6IPFEXR
「ガッちゃん、BoAちゃんはあたしにこんな事するんだよ。おかげであたしは・・・」
「奈ー美ー恵ーさん、ってば!もぉ!」
「あははは!」

ガッちゃんを抱えたまま、ベッドの上にいる彼女の隣に寝転ぶ。

「ところでBoAちゃん、夕飯どうする?」
「いらない」

彼女は口唇を尖らせるけれど、
きっと怒ってはいない。ハズ。

「怒ったらやだ・・・」

彼女の太股に背中を向けて頭を乗せた。

コトがベッドから降りてソファに飛び乗る。
どうやら彼女が放したらしい。
973アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 02:40:07 ID:A6IPFEXR
「奈美恵さんが私の事からかうからでしょ?」
「からかってないもん・・・」

ううん、からかった。

「じゃあいいよ、そんな事言うならBoAちゃんはもうね・・・」
「・・・ん?」
「奈美恵さんの事・・・」
「うん」

彼女があたしの腕からガッちゃんを抱え上げてベッドの下へ放す。

「いっぱいイジメちゃうんだから!」
「え?」

足をサッと抜かれて、あたしの頭は勢いよくベッドに沈む。
あっとゆう間に彼女に馬乗りになられてるあたし。

「BoAちゃん、あたし今夕飯の話を・・・」
「まだ早いでしょ?」

確かにおっしゃる通りです。
974アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 02:40:50 ID:A6IPFEXR
「運動した後のご飯は美味しいよ?」
「あはは!」
「だから、お腹いっぱい空かせるの」
「うふふ♪」
「私の事、からかったご褒美」
「ご褒美だよね、確かに」
「優しいでしょ?私」
「なんかそれって違う気がするけど」
「いーの!優しいの!」
「だね、BoAちゃんは優しいです」
「でっしょ〜?」
「うん♪」

口唇に触れる彼女の口唇は、今日も甘くて優しい。
そんな彼女の背中に自然と腕を回すあたし。

うふふ、幸せ♪

こりゃ今日も、ちょっと遅めの夕飯になるかな?なんて♪



                        〜終わり〜
975アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 02:42:36 ID:A6IPFEXR
とりあえず、ではでは〜!
976アール子 ◆TJsYQy.v/k :2007/06/22(金) 17:32:32 ID:0auksKc9
上に書いた事情により、少々早めですが新スレ立てて
そちらの方に投下してきました。
スレタイはそれなりに分かり易くしたつもりでございます。
よろしければ是非、お越し下さいませ。

では!
977名無しさん@秘密の花園:2007/06/27(水) 10:08:30 ID:fexeAdIU
こんなに残ってるのにね
978名無しさん@秘密の花園
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