【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(6)
[各種データ]
麻帆良学園中等部3年A組13番 近衛 木乃香
1989年3月18日生 (辰年・うお座) AB型
好きなもの:占い&オカルト、料理
嫌いなもの:あんまりない
所属:占い研究会、図書館探検部
備考:学園長(関東魔法協会会長)の孫、関西呪術協会会長の娘(オヤジはゲンドウ)
声優:野中 藍
麻帆良学園中等部3年A組15番 桜咲 刹那
1989年1月17日生(巳年・山羊座) A型
好きな物: 剣の修行。木乃香お嬢様(?
嫌いな物: 曲がったこと おしゃべり
所属: 剣道部
備考:京都に伝わる神鳴流の使い手にして、陰陽道にも通じる剣士・烏族ハーフ
声優:小林 ゆう
乙〜
前スレ999のやつ、表示されない
何だったのか誰か教えてくれまいか
バレはやめてよ…
間違えたorz
前スレ998だった
>>998のはバレなのか・・・・
単行本派だが、気になるなぁ
気になるなら週間少年漫画板のバレスレにあるんじゃない?俺はあの板行かないから保証は出来んが。
来週は久々にマガジン買ってみるかな。たまに大きな紙で見ると迫力あるんだよなw
このちゃんおめでとう!!
そしてwktk
18 :
誕生会 1:2007/03/18(日) 00:44:47 ID:dPzBaBMQ
最近このかお嬢様の様子がおかしい。私に対して,どことなく素っ気ないのだ。ただそれは,私が嫌いになったから
冷たくしている訳ではなく,無理してそういう態度をとっている節がある。
原因は何となく想像がつく。それは少し前のこと――。
「桜咲先輩……あの,その,ずっと見てました!よかったら,私と付き合って下さい!」
それは突然の告白だった。剣道部の練習から戻る途中,私を待っていた下級生に告白されたのだ。下級生といっても
剣道部の後輩ではなく,後輩の友人らしい。そういえば,時々体育館で姿を見かけたことがある。
申し訳ないが付き合うつもりはないと断ったところ,とても悲しそうな顔をされた。その時見かねて友達からなら
と言ったのがまずかった。
「先輩!……あたし,嬉しい!」
ぱあっと顔を明るくして,私に抱きついてきたのだ。思わずよろけそうになって彼女を抱きしめたところを
お嬢様と明日菜さんに見られてしまった。
もっとまずいことに,抱きつかれたとき彼女の柔らかな匂いに,つい顔が緩んでしまったのだ。たしかにお嬢様に
よく似た,細身で長い黒髪の子だったのだが。
あの後状況の説明をしたが,お嬢様は何だか冷たい目を投げかけてくるし,明日菜さんにはからかわれるしで
さんざんだった。
19 :
誕生会 2:2007/03/18(日) 00:45:59 ID:dPzBaBMQ
「まいったな」
私が悩んでいるところへ,同室の龍宮が帰ってきた。
「どうした。まだ悩んでいるのか?」
「む,まあな」
龍宮には事情を打ち明けてある。一見にクールな彼女だが,情に厚く信頼できる相談相手だ。
「時間が経てば元通りになるさ。近衛だって,お前のことが嫌いになったわけじゃないんだろう」
「それはそうなんだろうが……」
やれやれ,と言って彼女は私の隣に座った。
「お前もお嬢様のことになると,落ち着かなくなるな。そういえば,そろそろお嬢様の誕生日なんだろう。
定番だが,プレゼントでも贈って機嫌をとればいいんじゃないか?」
「プレゼントか。一応考えてはいるが……」
果たして喜んで受け取ってくれるのだろうか,と不安になる。龍宮の言うとおり,お嬢様のことになると
私は揺れる。
「仲が元通りになって,初めての誕生日なんだろう。なんだったら,同じ図書館組の宮崎とか綾瀬達に
相談してみたらどうだ」
なるほど,それはいい考えかもしれない。彼女たちは,明日菜さんに次いでお嬢様と仲がよいだろうし。
「ありがとう龍宮。行ってみるよ」
私は礼を言うと,部屋を後にした。
20 :
誕生会 3:2007/03/18(日) 00:48:24 ID:dPzBaBMQ
「そういうことなら私達も手伝うよ!ねえ,ゆえ,のどか」
「は,はぁ……ありがとうございます」
図書館島に来た私は,早乙女さん達を訪ねていた。これまで何を贈ったか訊くだけのつもりだったのが,勘の
鋭い早乙女さんに事の次第を白状させられてしまった。
「一昨年はお菓子の詰め合わせ,昨年はタロットカードを贈りましたね」
いつものように怪しいジュースを飲みながら,綾瀬さんが言う。
「自前のカードが欲しかったらしいので,ちょうどよかったようです」
「今年は,イタリア料理の本をプレゼントしようと思ってます……」
と,宮崎さん。そういえば,お嬢様は料理がお好きだった。私は占いの本を探してプレゼントするつもり
だったが,安易だったかな……。
「それじゃあさ,刹那さん。このかの誕生会の幹事をやるってのはどう?」
ぽんと手を叩いて,早乙女さんが言った。
「誕生会,ですか?」
「うん,去年は出来なかったからさあ。今年はちょうど休みだし,いいんじゃないかな」
「うまくやれば,このかさんも見直してくれるですよ」
「わ,私達も手伝いますから……」
綾瀬さんと宮崎さんも口々に言う。
「ありがとう,みなさん」
私は3人にお礼を言った。表立つのは苦手だが,お嬢様のためにやってみよう。
早速私達は,誕生会の打ち合わせを始めた。
21 :
誕生会 4:2007/03/18(日) 00:48:55 ID:dPzBaBMQ
次の日。下校する前に,お嬢様を捕まえて誕生会のことを伝える。
「……そういうわけで,お誕生会を開こうと思うのですが」
どきどきしながら伝えると
「ほんま? うちのために開いてくれるん?」
笑顔になって答えてくれた。その笑顔を見ていると,わだかまりが解けたようで私も嬉しくなる。
「ええ,ぜひおいで下さい」
「うん,ぜったい行くえ!」
快諾されて,私はほっと胸をなで下ろした。するとその時,後ろから桜子さんが声をかけてきた。
「ねえねえ,近衛さんのバースディ・パーティ開くの?」
「ええ。今度の日曜日に……」
「いいなー,あたしも行きたい!」
「私も私も!」
と,柿崎さんものってくる。
「みんなー! 桜咲さんが,近衛さんの誕生会開くってさ!」
「えっ,あの,ちょっと……」
柿崎さんの一言で,みんなが集まってくる。
「それならあたし,お菓子持ってくよ!」
「あ,ジュースなら,部屋にいっぱいあるですー」
と,私達をよそに盛り上がる3−Aの面々。
「うーん,にぎやかになりそうやなあ」
お嬢様が,苦笑しながら言ったことだった。
22 :
誕生会 5:2007/03/18(日) 00:50:29 ID:dPzBaBMQ
そして,お嬢様の誕生会当日。
「なんだか,派手になっちゃったねえ」
私と並んで立つ早乙女さんが呟いた。
ここは食堂棟の一室。テーブルには美味しそうな料理が並び,窓には飾り付けがしてある。
元々は図書館組や明日菜さん達と,内輪で簡単に行うつもりだった。しかし,結局クラスのほとんどの
人間が参加することになったため,部屋を借りることになったのだ。
「うちのクラスは,お祭り好きの人が多いですから」
飾り付けは運動部やチアリーダー3人組,鳴滝姉妹がやってくれたし,料理は四葉さんが中心になって
作ってくれた。予定より大きくなったが,それでも楽しいものになりそうだ。
23 :
誕生会 6:2007/03/18(日) 00:51:03 ID:dPzBaBMQ
「これよりこのかおじょ…いえ,近衛このかさんのお誕生日会を始めたいと思います」
壇上に立って,開会を宣言する私。
「いよっ,待ってました!」
「ひゅーひゅー!」
歓声と共に湧き起こる拍手。クラスメート相手とはいえ,どうも緊張してしまう。
「それでは近衛さんより一言どうぞ」
そう言って,横のお嬢様にマイクを手渡す。
「この度は,ウチの為にこんな盛大なパーティを開いてくれてありがとう。とっても嬉しいです。……えーと
みんな楽しんでってな!」
そこで一礼するお嬢様。みんなから,万雷の拍手が巻き起こる。
「よっ!おめでとー,近衛さん!」
「このかさん,これは私達からです」
「見て見て,ウチからもプレゼントなんや」
「ほら,あたしも持ってきたんだよ!」
みんなの中心で,嬉しそうな顔でプレゼントを受け取るお嬢様。その様子を見て,私は微笑んだ。
「うまくいってるじゃないか,刹那」
「龍宮」
隣に来た龍宮が,ジュースの入ったグラスを差し出す。それを受け取って,私達は乾杯した。
「ありがとう,みんなのおかげだよ」
「お前からのプレゼントはどうした? 後で渡すつもりなのか?」
「いや,ちゃんと持ってきて……」
と言ったところで気がついた。そういえば,寮の自室に置きっぱなしだった。
「まあ,後でもいいんじゃないか」
後でゆっくりか……しかし片づけもあるし,渡す時間が無くなっても困る。
「ちょっと行ってくるよ。すぐに戻る」
24 :
誕生会 7:2007/03/18(日) 00:55:00 ID:dPzBaBMQ
駆け足で自室に戻った私は,自分の机の引き出しからプレゼントを取り出した。そして,落とさないよう
しっかりと持って,また急いで戻る。
後もう少しというところで,外に誰かが立っているのが見えた。あれは……。
「お嬢様?」
外の風に当たりにでも来たのだろうか。そう思って声をかける。
「せっちゃん。待ってたえ」
「私をですか?」
「うん,謝らんといけんことがあるから」
まっすぐに私を見つめるお嬢様。
「ごめんな,せっちゃん。せっちゃんは悪くないのに,今まで冷たいふりしたりして。それなのにこんな
誕生会まで,開いてくれて……」
「そんな。私こそ,誤解されるようなことをしてしまったのですから」
そこで持っていたプレゼントを渡した。青色のリボンをかけた紙包み。
「あの,これなんですがお嬢様にプレゼントです」
「ほんま? ありがとな。今開けてもいい?」
「えっ? えーと,恥ずかしいですから,お部屋に戻ってから開けて下さい」
中には手編みのマフラーとメッセージカードが入っている。さすがにここで開けられるのは,気恥ずかしい。
「ふふっ,せっちゃんがそう言うなら後で開けるえ」
私達は段差に並んで腰を下ろす。
「ねえ,せっちゃん。この前せっちゃんと抱き合ってた子,本当にただの後輩なん?」
「も,もちろんです。正確には,後輩の友人ですが……。付き合うつもりはありません!」
「ほんま?」
「本当です!」
「ほんまにほんま?」
「ほんまにほんまです!私は……」
お嬢様一筋です,と小さく付け加える。
「じゃあ……証拠をみせてほしいえ」
そういうなりお嬢様は顔をこちらに近づけて,目を閉じた。これはまさか。
「お,お嬢様」
私は震える手で,お嬢様の肩を掴んだ。そして,ぎこちなく自身の顔をお嬢様の顔に寄せていく。
夜の風に揺れる長い髪。閉じられた瞳。柔らかそうな桜色の唇。
激しく鳴る心臓の音が,耳の裏側で聞こえる。あ,あともう少し……。
25 :
誕生会 8:2007/03/18(日) 00:56:26 ID:dPzBaBMQ
パシャッ!
「……えっ!?」
突然視界が白くなる。フラッシュを焚かれたような……まさか。
「あちゃー,早かったか」
顔を巡らせた先にいたのは,カメラを構えた朝倉さんだった。
「あ,朝倉さん!?」
そして建物の陰から,次々とクラスメート達が出てくる。
「もう,早いよ朝倉っち!」
「あともうちょっとだったのにねえ」
うかつだった。夢中になり気配を感じ取れなかったとは……不覚だ。
「あーん,もう少しやったのに」
私の腕の中で苦笑いするお嬢様。やれやれ,と今までの緊張が一気に抜けて,私は肩の力を抜いた。
次の日。
「おはよー,せっちゃん」
「おはようございます,お嬢様……あっ」
お嬢様は,昨日私がプレゼントしたマフラーを巻いていた。
「ありがとな,せっちゃん。まだちょっと寒いから,ちょうどいいえ」
そう言ってお嬢様は,はにかむように微笑んだことだった。
このせつ分少なめかも。長くわけてしまったのは,申し訳ない。
GJ!!
ニヤニヤがとまらない
――昨年に北欧と南欧で勃発した魔法使いたちの対立。
長年に渡って続くと思われていた紛争だったが、
先月その地に訪れたネギ・スプリングフィールドと、その仲間たちにより終戦となった。
彼らの働きは、かつての『紅き翼(アラルブラ)』の働きと似たものがある。
それによって、「サウザンドマスターの再来」と賞賛の声をあげる評論家も数多い。
彼らの働きには魔法世界の全国魔法協会も注目しており、彼らが世界にとって"希望"になるのではないかと評価している――
「・・・・みんな、がんばっとるなぁ」
魔法世界から届いた魔法新聞を読む女性。
呟いた後に見せたその笑顔は、まだ幼さが残っている。
「明日菜さんを含め、のどかさんやゆえさん達もネギ先生についていきましたからね」
その呟きに答えたのは、刀を床に置き片膝をついた女性。
魔法新聞を読む女性より身分が低いと思われるが、二人の間には穏やかな空気が流れていた。
「まさか、千雨ちゃんもついて行くとは思わんかったわ〜」
「ネットアイドルも続けてるみたいですよ。サイトの更新は続けられているので・・・・」
カコンッ、と外から竹の音がする。
再び訪れる静寂。
新聞を読んでいた女性――近衛木乃香は顔を上げると、片膝をついている女性――桜咲刹那を見た。
「・・・・せっちゃんも、ついて行きたかったんとちゃう?」
「いえ、私はこのちゃんのお傍に」
何を今更、と刹那は微笑んだ。
その笑顔を見て、木乃香は少し照れつつ微笑み返した。
――ネギは無事修行を終えて、正式な魔法使いとなった。
それと同時に"悠久の風"に所属し、平和の為に世界を飛び回る事となった。
そしてその旅に、神楽坂明日菜を含むネギの仮契約者たちのほとんどが同行する事になる。
ネギはこの旅の困難さを必死に伝えていたが、明日菜やのどかたちの意思は堅かった。
・・・・しかし木乃香と刹那は、そのネギの旅に同行しなかった。
木乃香は、自分自身が"魔法世界における世界と日本の掛け橋となる事"を選んだのだ。
それは魔力も才能もあって、日本を代表する魔法使いの家系である近衛家に生まれた木乃香にしかできない役割だった。
そんな木乃香に刹那も付き、現在二人は京都の本家に戻ってきている。
「あの・・・・明日の、事なのですが・・・・」
「うん・・・・」
明日は3月18日、木乃香の誕生日。
もちろんそれは屋敷全体にも知れ渡っていて、明日にはパーティも開かれる事になっている。
木乃香は近衛家のお嬢様、屋敷中が放って置くわけが無い。
しかし・・・・。
「・・・・従者である私などが、主君の誕生日を個人的に祝うなど・・・・」
「わかってるえ・・・・。無理せんでええよ?」
「・・・・・・・・申し訳ございません・・・・」
実家の跡取りとして戻ってきた木乃香。
その従者として一緒に戻ってきた刹那は、学園にいたとき以上の主従関係に縛られていた。
それは周りの目もあったし、神鳴流剣士として神鳴流の名を汚す訳にもいかなかったからである。
戻って来たばかりの頃は上下関係が原因で、木乃香と会う事すら難しかったほどだ。
「やっぱお偉いさんになるには、我慢せなあかんこともあるんやね・・・・」
「はい・・・・自由奔放な主君は長続きした例がありませんので・・・・」
「・・・・せっちゃんの苦労、なんやわかった気がするえ」
魔法の修行と、跡取りになるための勉強。
暮らしには困らなかったが、代わりに学園生活の時にあった自由はなかった。
それでも大切な幼馴染との会話と、時折知らされるネギ達の活躍が木乃香を支える。
「ウチも頑張らないかんな。マギストロ・マギになってたくさんの人を助けるんや」
「・・・・マギステル・マギやえ、このちゃん」
「あ、そうやったわ〜」
従者が主君にツッコミ・・・・本来ならば考えられない事。
しかし木乃香と刹那は、家の身分さえなければまだ遊びたい盛りの女の子である。
それ以前に、二人は幼馴染であり大親友なのだ。
昔のように無邪気に遊ぶ事はできないが、絆は何よりも堅く結ばれていた。
「ほなウチ、魔法の練習してくるえ」
「お供しますか?」
「んーまた式神の出し方教えてほしいかも」
「はい、このちゃんのお望みならば」
屋敷にいるただ一人の友人と遊ぶ事なく、ひたすらに修行と勉強を行なう木乃香。
・・・・そんな我が子を、どこか悲しげな表情で見つめる詠春の姿があった。
*
そして木乃香の誕生日。
屋敷内では盛大な誕生パーティが行なわれた。
主役である木乃香の周りにはたくさんの人が集まり、それぞれが祝いの言葉を述べている。
刹那は少し離れた場所でそれを見ていた。
パーティには参加せず、何かがあればすぐ飛び出せるように愛刀・夕凪を手にして。
「・・・・刹那君、少しいいですか?」
「あ、はい」
そんな刹那に詠春が声をかけた。
刹那は身を低くする。
「これからのことについて・・・・少しお話があるのです」
「これから・・・・と言いますと?」
「木乃香の将来についてです。少しお時間をいただけますか?」
「・・・・はい、わかりました」
詠春と刹那はパーティ会場を後にする。
その二人の姿を木乃香は見ていたが、主役が席を外すわけにもいかず追いかける事はできなかった。
(せっちゃんとお父様・・・・なんの話やったんやろ)
パーティも一段落を終え、やっと木乃香も開放された。
とはいえ、パーティの最中も木乃香は刹那のことを考えていて、楽しむ事はできなかったのだが・・・・。
刹那が詠春に直接呼ばれるときは、決まって仕事の話だった。
そうなると刹那は数日は戻って来ない。
この屋敷で同年代といえば刹那しかいないので、その間木乃香は一人っきりとなってしまう。
(今度はどれぐらいいなくなっちゃうんやろ・・・・せっかく二人で話せる時間も増えてきたんに・・・・)
木乃香はまだ戻らない刹那と詠春が気になり、二人がいると思われる部屋に向かった。
「・・・・ですが・・・・」
「・・・・・・・・なので・・・・」
二人の話声が聞こえる。
木乃香は好奇心に勝てなかった。
刹那が教えてくれた『気配を消滅させる札』を使って聞き耳を立てる。
「・・・・外国、ですか?」
少し驚いたような刹那の声。
木乃香はひやりと冷たい物を感じた。
「はい、世界はとても広い・・・・一箇所に留まる必要はないのです」
「ですが、それでは・・・・」
「何ヶ月何年とかかっても構いません。これはあなたにしかできないことです」
(外国・・・・せっちゃんが、何年も・・・・!?)
木乃香の中に、刹那までも失うという恐怖心が渦巻いた。
そんな木乃香に気付かず、刹那は困ったように小さく唸る。
木乃香は願った・・・・刹那がこの依頼を断ることを。
「・・・・・・・・わかりました。その任、お引き受けします」
刹那は依頼を引き受けた。
それが意味するものは・・・・刹那がいなくなるということ。
木乃香の最後の希望が崩れ去る。
「・・・・っやだ・・・・・・・・嫌やっ!!」
「! 木乃香!?」
「お嬢様!?」
「嫌や! せっちゃんまでいなくなってまうなんて、絶対嫌や! いややーー!!」
何かが切れたように、木乃香は叫んでいた。
なだめようとする刹那と詠春の声は、もう木乃香に届いていない。
「木乃香、落ち着きなさい! この・・・・っ!?」
「・・・・・・・・あっ・・・・」
それは一瞬の事。
驚いたような声を発する詠春と木乃香。
詠春の視線の先では――刹那が木乃香を抱きしめていた。
刹那は、感情が暴走してしまった木乃香を落ち着かせるために必要なことを知っていた。
優しく抱きしめて、背中を擦る。
「落ち着いてください、このちゃん・・・・。大丈夫です、私はこのちゃんの傍にいますよ」
「せっちゃん・・・・」
木乃香の体の力が抜ける。
刹那の行動は正解だったようで、木乃香は何とか落ち着いた。
木乃香が一歩下がると、刹那の優しい顔が目に入る。
「でも・・・・せっちゃん、外国に行くって・・・・」
「はい、行きますよ」
「何年も戻って来ないって・・・・」
「はい、そうです」
「・・・・なんで・・・・そんなん、いやや・・・・っ」
刹那は少し困ったような顔をして、詠春の方を見た。
二人を見守っていた詠春が口を開く。
「木乃香、よく聞きなさい。世界があなたたちを必要としているのです」
「・・・・へ? うちら?」
「そうです。ここを出るのは刹那君ではありません・・・・木乃香、あなたです」
「ほえ?」
(外国に行くのはウチ? でもさっき、せっちゃんが行くって・・・・)
木乃香が困惑の表情を浮かべる。
そんな木乃香に向かって、次は刹那が口を開いた。
「・・・・私と世界に行きませんか?」
「世界・・・・?」
「はい、困っている人たちを助けるために。力となるために」
「かつてナギに同行した私のように・・・・木乃香、あなたも世界を見る必要があるでしょう」
「・・・・え、それって・・・・」
「刹那君には木乃香の護衛を頼んだのですよ。"パートナー"は必要でしょう?」
木乃香はやっと、詠春と刹那の言葉の意味を理解した。
二人は"立派な魔法使いになるために世界を旅しなさい"と言っているのだ。
そして、その旅に刹那が同行する・・・・と。
「・・・・ホンマにええの? 外に出て・・・・」
「10歳のネギ君が、故郷を離れて修行を終了させたのです。あなたにもできるでしょう」
「もちろんお嬢様の身は、私が命を賭けてお守りいたします」
"かわいい子には旅をさせよ"
詠春は我が子を、安全でつまらない屋敷に縛り付けるより・・・・危険でも充実した世界に旅立たせることを選んだ。
かつて自分が仲間たちと死闘を繰り広げた、広い世界へと。
「・・・・世界を見なさい、木乃香。そして守りたいモノを知るのです」
木乃香に断る理由などなかった。
正直、今の生活には物足りなさを感じていたのだ。
それに・・・・世界にはネギや明日菜たちがいる。
たくさんの困っている人たちがいる。
そして――。
「・・・・行こう、せっちゃん。うちらの力でたくさんの人たちを助けるんや!」
「はい、お嬢様っ!」
――傍には刹那がいる。
木乃香の目に迷いはない。
力だけではなく心も立派な魔法使いになった我が子を見て、詠春はとても喜ばしく思った。
*
「・・・・このちゃん、風邪をひきますよ?」
旅立ち前の最後の夜。
木乃香は屋敷から少し離れた場所にいた。
護衛の刹那も傍にいる。
「・・・・こことも、しばらくお別れやな〜って思うてな・・・・」
「・・・・そうですね」
今二人がいる場所。
ここは幼少時代の二人がよく遊んでいた、小さな広場。
「もう世界では、ネギ君や明日菜たちががんばっとるんやよね」
「はい、そうです」
「困っとる人も、たくさんおるんやよね」
「はい、こうしてる今も・・・・です」
星空を見上げていた木乃香が、刹那に向き直る。
刹那も木乃香をしっかりと見つめた。
「せっちゃんの力、ウチに貸してくれる?」
「・・・・もちろんですよ」
木乃香はその返事を聞くと、少し手を伸ばせば届く位置まで刹那に近づく。
そして木乃香が何かを呟くと、二人の周りに魔法陣が描かれた。
「・・・・行動でも、答えて?」
「はい、このちゃんが望んでくれるなら・・・・」
刹那が最後の一歩を踏み出した。
その瞬間に魔法陣の光は強まり、一枚のカードが生まれる。
それは契約成立の証。
「・・・・やっと、してくれたなぁ?」
「照れますので、あまり言わないでください・・・・」
「せっちゃんはほんまに照れ屋さんやね・・・・」
「・・・・もう、このちゃん・・・・」
自然と木乃香は、刹那の腕の中に収まっていた。
二人が気にしていた他人の目はない。
刹那はそっと木乃香の耳に囁く。
「・・・・誕生日おめでとう、このちゃん」
*
それから数ヵ月後、魔法新聞に二人の日本人の記事が載る事となる。
それは"神鳴る剣を持つ剣士を従えた、癒しの姫君のお話"。
姫君は死に至らしめる病魔に襲われた村を救い、その姫君に仕える剣士は人々を怯えさせる魔を剣で封じ込める。
その慈愛と正義に満ちた話の数々は、瞬く間に世界に広まっていった。
そして、彼女達がネギパーティとも交流がある事を知った魔法界のマスコミは、二つのパーティをこう称した。
『東と西から舞い降りた、愛と希望の風』と。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
あとがき
タイトルや途中までの展開で、二人が離ればなれになると思った方ごめんなさい。
ちょっと寂しい誕生日SSになってしまったけど・・・・
このちゃん誕生日おめでと〜!
SSキター!このちゃんの誕生日キター!
GJです。
せっちゃんが他の女性徒から告白されて嫉妬するこのちゃんか、萌えるな。
やっぱ、せっちゃんモテるのか。
GJ!!&このちゃん誕生日おめでとう!
こういう誕生日SSもいいな〜、って読んでて思った。
ホントにGJ!です
遅くなったが
>>1 乙
それと前スレで1000踏んだ人
GJ!
お二方とも超GJ!!!
クラスメートとわいわい仲良しなこのせつも、ちょっと大人ちっくなこのせつも最高でした
もう最高(´ー`*)モエ!
二人とも超GJ!!
萌えまくった
>>18-25,37
GJ!!!!11
またいいものを読ませてもらったw
ここ最近の投稿の荒らしは最高だなwww
ホント投稿が多すぎて荒らしに見えるwww
昨日と一昨日はゆうにゃとザジの誕生日とか言ってみるこのせつスレでwww
とにかくこのか誕生日おめでとう
日付変わってるけどwww
>>46 ゆうにゃじゃなくてくーふぇじゃないっけ?
クーだな
49 :
37:2007/03/19(月) 08:51:13 ID:NfMb2aFM
GJありがとうー。
>>44 >>45 前回のスレで15個投下した俺は、やはり荒らしなのだろうか・・・・。
ごめん、自重するよ。
なにこのよくあるパターン。このまま大荒れに分岐できるフラグ立ってんぞ。
双方大きな心でマターリ行こうぜっ
52 :
37:2007/03/19(月) 10:31:32 ID:NfMb2aFM
>>50-51 一度他スレで叩かれているゆえ、臆病になってしまって。
>過疎防止のためにもSS、イラスト、投稿された作品の感想、語り合い大歓迎 むしろエロカモン
とテンプレにも書いてあるから、少しずっしりと構えることにする。
大荒れは勘弁だ・・・・。
マターリ、良い言葉だ
まさにこのせつ
板やスレごとにルールがある。それを頭においておけば問題なしだ。
そういや職人減ったね。せっちゃんのときSS沢山あったような・・・
56 :
>>46:2007/03/19(月) 13:18:47 ID:2gW5Ppsp
間違えたorz
某ピエロ×ネットアイドルスレで書いたSSでゆうにゃとクーを出したからだ
↑ただの言い訳自分乙
「・・・せっちゃん、今日は大胆やね」
「職業柄、急所を狙うのがセオリーなんです・・・」
「え?」
こ「あれ?せっちゃん唇カサカサしとるなぁ」
木乃香にそう言われ、自分の唇を指先で触れてみる刹那。
言われたとおり唇は少し荒れていた。
せ「ホントですね。最近、いろいろ忙しかったのでぜんぜん気がつきませんでした…」
そういうのと同時にブレザーのポケットからリップを取り出そうとする刹那の手に木乃香は自分の手を重ねその動きを封じた。
こ「…せっちゃん、そんなんよりも効くリップクリームつけたろか?」
木乃香はなぜか照れているのか顔を真っ赤にし躊躇いながら、うつむきながら言った。
せっかくのお嬢様のご好意なので、それに断る理由がないので刹那は「でわ、おねがいします」と言った。
こ「なら、ちょっと目ぇ閉じててくれるか?」
せ「目…ですか?」
どうしてリップクリームをつけるのに目を閉じる必要があるのだろうか。と疑問を持ちながらも刹那は言われたとおりに目を閉じた。
ぺろっ
唇が荒れていた部分を木乃香が舌で舐めたのだ。
刹那はその木乃香の行動に驚き目を開ける。
目の前には『えへへ』という笑い声が聞こえてきそうな笑顔をしている木乃香がいた。
こ「せっちゃんには市販のリップクリームなんかよりも『ウチ』ってゆうリップクリームがあるやん」
せ「お、おじょうさまっ//」
そのあと、少したってから木乃香がいいことを思いついたという顔つきで言った。
こ「…な、せっちゃん。ウチにもリップクリーム塗ってくれへん?」
そのころ同じ部屋にいた明日菜は自分の存在はまったくムシか。と、呆れながらも
このぶんなら暖冬からまた寒くなってきているこの時期も暖房をつけずに済んでしまいそうだな。
と、おかしなことを考えていた。
昨日寝る前に思いついた小ネタです。
まだまだ未熟者なので、文章がおかしかったり木乃香の言葉遣いがおかしかったりしてると思います。
ご指摘してくださると嬉しいです。
>>60 GJ〜w
明日菜は静観者決定ですな。
指摘希望なので、簡単な指摘をしますね〜。
・もう少し多めに"読点"を付ける事で、文章が読みやすくなる。
・「でわ」→「では」
GJ!イイな〜 次もまたよろしく!
>>49 本気で自重する気なら黙って投下控えてりゃいいのに
誘い受け臭くてuzeeeeeeeee
つーかwの使い方間違えてるの多いよな
文句しか言わない奴は罰として今週のマガジン10冊買ってきなさい
もちろん例のページは永久保存
ちょ、せっちゃん頑張ってるw
明日菜あああああああああああ!!!!と叫んだのは俺だけじゃないはず
今月のneoやっと読んだけど最高だねぇ
ヴァンパイア事件が起きた日の夜の事。
ネギと明日菜は、仮契約についての話をしようとしていた。
しかし二人の部屋は木乃香の部屋でもある。
木乃香がいるとカモは喋れないため、詳しい話ができない。
そこで二人は木乃香の護衛である刹那に、木乃香の事を頼んだ。
その頼みを刹那は、快く受け入れたのであった。
「木乃香お嬢様、痛い所はありませんか?」
「大丈夫やえ、せっちゃん・・・・」
今部屋にいるのは、刹那と木乃香の二人だけだった。
布団に寝かされている木乃香は、ひどく疲れているように見える。
その木乃香を気遣い、刹那はあれこれと手を尽くしていた。
「私とした事が居眠りをしてしまい・・・・本当に申し訳ございませんでした」
「もうええて・・・・な?」
「・・・・はい」
返事を返すものの、自分を責める事をやめない刹那。
木乃香が無事で良かったと安堵する反面、傍にいなかったという後悔が重く圧し掛かってくる。
「・・・・お嬢様、本当に・・・・お身体に異常はありませんか・・・・?」
まるで自分の存在意味を聞くような、そんな木乃香への問いかけ。
その問いかけから、木乃香は刹那が苦しんでいると悟った。
「・・・・なら、見てくれる?」
「え?」
「異常ないか・・・・せっちゃんが見てくれる?」
刹那に仕事を与える事。
それが刹那を"後悔の苦しみ"から解き放てる手段だと木乃香は考えた。
「・・・・はい、わかりました」
心なしか、刹那の目が輝いたかのように見える。
刹那は木乃香をゆっくりと抱えると、服を軽くめくって首筋を見た。
ヴァンパイアに襲われたのならば、首に傷口があるかもしれないから。
しかし目では異常は確認できず・・・・刹那は木乃香の首筋にそっと触れた。
刹那のその行動に、木乃香はドキッとする。
「・・・・大丈夫、ですね・・・・」
「う、うん・・・・」
高鳴る鼓動。
ただ刹那に触れられているだけなのに。
いやよく考えて見ると、刹那から木乃香に触れることなどほとんどない。
木乃香は刹那を友人として見ているため、友人としての触れ合いや関わりをしている。
しかし今の刹那は護衛として木乃香と関わっているため、そんな木乃香に対して距離をとる事が多いのだ。
それに元々の刹那は――護衛としてはかなり強引であるが・・・・性格はかなり控えめのほう。
その為に、触れ合うことのない曖昧な距離が当たり前となっていた。
「どうかなさいましたか?」
「な、なんでもないえ・・・・」
自分に向けられる刹那の目線を感じて、木乃香は身体が熱くなるのを感じていた。
男子がいない女子校・・・・そんな青春が無い学園生活で、いつも凛々しく守ってくれる幼馴染の刹那。
その刹那に木乃香は惹かれていたのだ。
・・・・いつしか刹那の視線は、木乃香の足の方へと向いていた。
あの時露出していた部分を、すべて確認するために。
そしてやはり触れられ、ビクッと木乃香が震えた。
「あ、申し訳ございません!」
「だ、大丈夫やえ・・・・なぁせっちゃん、なんやおかしいんや・・・・」
「!? やはりどこか・・・・!?」
木乃香は刹那に身体の異常を訴えた。
先ほどまではなかった異常を・・・・胸の高鳴りと身体の火照りを・・・・。
しかし木乃香はどう表現すればいいのかわからず、"何かがおかしい"としか言えなかった。
「どこがおかしいのですか!?」
「なんや・・・・服の中が・・・・」
「ふ、服の中、ですか・・・・?」
さすがの刹那も戸惑った。
相手を意識しているのは木乃香だけではない。
しかも刹那は既に自覚していたのだ。
自分が、木乃香を求愛相手として想っていることを。
しかし色々と壁があるために、その感情はずっと隠していた。
もちろん今このときも。
「え、えと・・・・ど、どうおかしいのでしょうか・・・・」
「・・・・わからないんや・・・・ねぇ、見てくれる?」
「え・・・・!?」
「・・・・・・・・あっ」
(み、見るって・・・・私がお嬢様の服の中を・・・・?)
(う、うち何言うてるんやろ・・・・!? せっちゃん引いてもうたやん・・・・!)
二人でフリーズ。
相手の言葉と行動の意味を理解しようと、頭だけがフル回転していた。
「あ、あの・・・・その・・・・」
「・・・・だ、だめかなぁ・・・・?」
「お、お嬢様が、よろしいのでしたら・・・・」
木乃香の要求を刹那は受け入れた。
まさか受け入れてくれるとは思ってなかった木乃香は、少し驚く。
「じ、じゃあ・・・・脱がせて・・・・」
「私が、ですか・・・・?」
「うん・・・・なんや、力が入らなくて・・・・」
少し嘘。
弱っている振りをすれば、刹那は手を尽くしてくれるから。
「で、では・・・・」
「優しくしてね・・・・?」
「っ!?」
「ほら、はよ・・・・」
「は、はい・・・・」
刹那は顔を赤くしながら、ゆっくりと木乃香の服を脱がせていった。
その優しすぎる行動に、木乃香の胸の高鳴りがさらに大きくなる。
木乃香の顔も、いつしか赤に染まっていた。
「と、とくに異常はないようですが・・・・」
「・・・・・・・・まだ・・・・」
「え?」
「まだ・・・・下も・・・・」
「っ・・・・お嬢様・・・・!?」
木乃香の誘いに刹那は葛藤する。
刹那の中で、天使と悪魔が争い始めていた。
(いや、思い止まれ刹那。体の異常を見るだけだ、深い意味はない)
(絶対誘ってるぞ。襲ってしまえ!)
一人考え込んでしまった刹那を、木乃香はもどかしそうに見ていた。
あと一歩で越えてはいけない一線を越えてしまう・・・・しかし、木乃香はその先が見たかった。
刹那とならば大丈夫、そんな気がしていた。
「せっちゃん・・・・」
「あ・・・・お嬢様・・・・」
「もっと・・・・見て? うちの事・・・・」
「・・・・うぁ・・・・」
「一緒に・・・・な? いこう?」
「・・・・・・・・あぁ・・・・」
どこにどうやっていくのか、そんな説明はいらなかった。
木乃香が悪魔に手を差し伸べ、そして天使が負けた。
刹那は木乃香の頬に手を添えると、優しく口付ける。
そして木乃香に抵抗が無いとわかると、下の服に手をかけた。
「もう、戻れませんよ・・・・?」
「せっちゃんも来てくれるんやろ?」
「・・・・あなたとならば、どこまでも」
この先に何があるのかは、まだわからない。
ただわかっている事は、お互いが求め合っているということだけ。
今の二人には、それだけが重要なことだった――。
*
「お嬢様、お体の調子は?」
「もう大丈夫や」
次の日、二人はいつも通りに登校した。
しかし、この日から次第に木乃香は黒くなっていく事になる。
その変化は、皆さんもご存知であろう――。
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あとがき
やっちまった、誘い受け。
ネギま!?NEO一巻を見ての妄想です。
こんな妄想をしたのは俺だけではないはず。
絵はちょっと好みじゃなかったけれど、いいこのせつでした。
確かに職人さん減った感はあるな
>>70 GJ!
それにしても、単行本派なので悩むところだが・・やっぱ買おう。
>>77 長らく一人も居ない時期もあっただろうが。贅沢言うんじゃねぇよ
GJ!!誘い受けはいいwせつこのが好きなんで(ぁそ
81 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/20(火) 21:12:15 ID:MfBOhQqi
今みたが誘い受けGJ!ホントせつこのは萌えるな!
明日菜あああああああああああ!!!!
今いる職人さん一人一人を大事にしていかないとね
それにしても布団の上でパクテオーとは…やっぱこのちゃん誘い受けなんだね
夕凪とかルームメイトとか今週ネタがいっぱいだ
明日菜さんとお嬢様とわたし。
3人でお嬢様の部屋でしゃべっていたら、学園長の使いのものが『用事』だと呼びに来てお嬢様は部屋を出て行ってしまわれた。
「またお見合いかしらね。まったく、木乃香には刹那さんというものがいるのにね〜」
と、明日菜さんが笑いながら言ったので
「ええっ!?い、いやわたしとお嬢様はそんな関係では…っ!」
「あはは、冗談だってば。…てゆーか、刹那さん。どんな関係を想像したのよ!」
そんな冗談を言いながらゆっくりと時間は過ぎていく。
「あ、そうだ。木乃香がいないうちに渡しておこうかなぁ」
明日菜さんが独り言のようにつぶやいた。
渡す?
なんか話の流れ的にわたしに何か渡そうとしてるのかな?
でも、何か貰うような感謝されることをした覚えもないけれど…
そんなことを考えているうちに明日菜さんは自分の机から小さな袋を取り出した。
とてもかわいい袋で、プレゼント用みたいだった。
「コレをわたしに…ですか?」
本当に自分なんかに物を渡すとき、こんなかわいい袋でくれるのだろうか。と思い、つい聞き返してしまったけれど
明日菜さんはちょっと照れくさそうに笑って「そ、あけてみてよ」と言ったので素直にあけてみることにした。
なかに入っていたのは袋によく似合う小さなビン。
香水?のような気がするけれど…
「これは…香水ですか?」
「うん。この間木乃香と話してるときにね、木乃香が『柑橘系の匂いが好きやわ〜』って言ってたから。
それに刹那さんの誕生日にたいした物あげられなかったから、すごく遅くなったけどプレゼントってことで貰ってよ」
へへっって声が聞こえそうな笑顔で明日菜さんは言ってくれた
気持ちはすごく嬉しいけど…わたしが香水?
「ね、貸して。つけてあげるからっ」
明日菜さんはそう言って、わたしの手首や鎖骨、うなじにシュッとふきかけた。
部屋中があまいいい香りに包まれているなぁと。木乃香お嬢様が好きそうな香りだなぁと思った。
「木乃香にも刹那さんにもぴったりの香水だね!イメージと香りとか」
うーん…それは褒め言葉なんですよね?
なんか頭の回転がこの香りのせいでスローモションになってしまいますよ。
「明日菜さん、ありがとうございます。
…お嬢様も喜んでくれるでしょうか…」
自分が苦笑いしてることがわかった
わたし、お嬢様が喜んでくれるか不安なんだ…
そう思っていたときに明日菜さんが
「例えば、刹那さんの好きな香りを木乃香から香って来たら嬉しいでしょ?
木乃香もきっと喜ぶからもっと笑っててよね!」
と、はげましてくれた。
なんか、プレゼントも貰って、はげましてももらって…明日菜さんっていい人だなって改めて思いました。
「あ、そろそろ木乃香が帰ってくるかも。わたし、ちょっと出かけてくるね。」
「え、ちょっと明日菜さ…」
わたしが『明日菜さん』と言い終わる前に明日菜さんはバタバタと部屋を出て行った。
はぁ…
それにしてもいい香りだなぁ…
あまりにも心地よいから少し眠気が…
「えへへ〜、明日菜が部屋に帰ったらいいことがあるって言っとったけどなんやろぉ」
明日菜が部屋から出てきて数分たったころに木乃香がお見合い姿…着物のまま部屋に帰ってきた。
「せっちゃん、おる〜?」
ドアをカチャリと開けるとすすぐに鼻をくすぐるあまい香りを感じた。
刹那からも返事がなかったので居ないのかなと思いながら部屋に入っていく。
確かに返事はなかったが、刹那は部屋にいた。
しかも、なんと木乃香のベッドで寝ていたのだ。
「せっちゃん、最近疲れてたんかなぁ」
木乃香は独り言をつぶやきながら刹那を起こさないよう、静かに刹那の隣に座る。
「そういえば、せっちゃんの寝顔みるのはじめてかも。
ふふふ。それよりも、ウチの布団で寝とるってゆーのがビックリやな。
それにせっちゃん…ええ匂いするわぁ。香水かな?」
そのとき、テーブルに小さなビンがあることに気がついた。
「あ、明日菜が言ってたええことってこのことかなぁ…
たしかに…」
木乃香は刹那の髪をやさしくなでた。
「ええことやなぁ」
『ウチも眠くなってきてしまったわぁ
あ、このまま一緒の布団に入ってもええんやろか。
ウチの布団やしええよな。
でも、ドキドキして寝れへんかも…』
そんなことを考えながら刹那の寝ている布団の中に木乃香はもぐりこんでいく。
『えへ、めっちゃあったかいわ。せっちゃんの温度やわぁ。
…せっちゃん、やっぱ美人さんやなぁ
可愛いし、キレーやわ
…ぎゅーってハグしてもええかな?
…ええよな?』
ぎゅー
『ついでに…』
ちゅっ
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ホントに最近職人さんが少なくて…寂しいので、
へんてこな妄想うpしてみました。
明日菜はこのせつを影ながら応援してくれていると個人的に嬉しい。
GJです!このあとせっちゃんが起きた話も読んでみたい。
>>88 GJ〜!
匂いは重要だよな〜。
俺のサイトのアドレスが張ってあるんだけど、サイトのキーワード使ったからかな?
これはこっちでも保存した方がいいのだろうか?
「ふう…」
残心を解き、刹那は夕凪を納めた。それを合図に、後方から援護していた龍宮も、軽いため息を発しつつ、スコープから目を離し、警戒を解く。
『仕事』に着手して3時間。日も変わろうかという頃、ようやく最後の1匹を仕留めた。
帰路。学園長の手配で用意された送迎車の中。
「刹那」
「……」
相棒の名を呼ぶも、返事がない。
「刹那?」
「…どうした?龍宮」
そう応えた相棒の声は、普段の声とも、いつもの仕事終わりの声とも違い、とても気だるげだった。
「今日のお前の動きは明らかに鈍かった。何があった?」
龍宮が単刀直入に尋ねる。
今日の相手は数こそ多いものの、二人の実力から見て苦戦する程のレベルではなかった。
龍宮の皮算用では、ここまでの支出(弾丸代)はなかったはずなので、若干不機嫌である。
「…おい」
俯き、視線を合わせようとしない相棒。
そんな態度に不機嫌の度を深めた龍宮は、相棒の顎に手を伸ばし、無理矢理こちらを向かせる。
「は、離せっ」
持ち前の反射神経で、一瞬にして龍宮の手を払い、また俯く刹那。
しかし、龍宮はその一瞬で大体の事を悟った。
そして、不機嫌を通り過ぎ、黒いオーラを発散し始めた。
車内に差し込む微かな街灯の明かりで、うっすらと照らされた相棒は、
その頼りない光源ですらはっきりと分かるほど、赤面していたのである。
龍宮による『過剰な』スキンシップは日常茶飯事で、あの程度の事では頬を若干赤らめる位のはずなのだ。
即ち、赤面の理由は龍宮の行動にあるのではなく、先の言動にあると推測される。
戦闘に支障をきたす程の『何か』。
その『何か』を想像し、又は思い出し、そして赤面した。そんなところだろう。
…今日の日付は3/19(日を跨いだ為正確には3/20だが)。その前日は3/18。
あの腹黒御嬢様の誕生日である。『何が』あったのかは想像に難くない。
……ふん、まぁいいさ。
龍宮は、法定速度厳守・安全運転が身上のドライバーをして、即免停ものの速度超過をしてしまうほどの、
ドス黒いオーラを発散しつつ、帰寮してからの計画を立てていた。
その日のことを、忘れさせてあげるよ、刹那。
95 :
92:2007/03/21(水) 01:08:14 ID:TIaAY5ny
あとがき
このか出ないじゃんっ。誕生日ネタにしては遅いじゃんっ。
まぁたまにはこんなのも。
ゲームの特典のイラスト激しくGJ!!!
みんな予約したか?
尼で頼んじゃったんだよね('A`)
>>94 GJ!!
続きが気になる!
それより刹那が腹黒お嬢様になにされたのか気になる!
99 :
アイコンタクト:2007/03/22(木) 12:13:14 ID:iU4G5nvy
「また・・・・この手紙・・・・」
ドアに無造作に挟まれた手紙。
それを手に取った木乃香は、深くため息をついた。
コレが呪いや不幸の手紙であれば、幾分楽だったかもしれない。
しかしコレは、そういったものではなく・・・・。
"サラブレット"として才を持って生まれた木乃香には避けられない、現実的なものであった。
*
水曜日。
それは学生たちにとって、若干授業の時間が減る嬉しい日。
なぜならこの日は、週に一度の放課後職員会議があるからだ。
部活も大半が休みとなる。
そんな理由からテンションが上がる学生たちだが、一人の少女――近衛木乃香は暗い雰囲気を漂わせていた。
元気に装ってはいたが、普段仲の良いメンバーたちにはバレバレである。
「お嬢様、どこか具合の悪いところでも?」
「あ・・・・な、なんでも無いえ」
いつもより元気が無い木乃香に、刹那が声をかけた。
少しぎこちなく返事をする木乃香に、明日菜や図書館組も疑問に思う。
しかし彼女たちが声をかけても、木乃香の反応は変わらなかった。
結局、木乃香の様子は放課後になっても変わらず。
刹那は部活が無い日は木乃香と一緒に帰るため、木乃香の元へ出向いた。
・・・・が、しかし。
「せっちゃん、水曜日は仕事あるんやろ?」
「え? はい、そうですが・・・・」
「うち、ちょっと用があるから後で帰るな。先帰ってて?」
「は、はぁ・・・・わかりました」
・・・・少し無理を言ってでも刹那の傍に居ようとする木乃香が、今日は刹那を遠ざけた。
いつもと違うこの展開に、刹那は疑問を感じる。
さっさと教室を去る木乃香を、刹那は観察するように見送った。
*
(お嬢様・・・・一体どうなされたのだろう・・・・)
――あの後刹那は木乃香の様子が気になり、以前のように影から木乃香を見ていた。
こうやって影から見守るのはいつ以来だろうか。
修学旅行後からの刹那は、いつも木乃香の隣にいた。
いや、木乃香が刹那の隣にいた。
それなのに最近の木乃香は、決まって水曜日になると刹那から離れていくのだ。
毎週何かと理由をつけられては、一人で帰されていたような気がする。
(何かあるのであれば、隠さず言ってくれればいいのに・・・・)
ちょっとした木乃香への不満。
しかしそれはすぐに消える。
刹那は木乃香のことを信じていたのだから。
そして寮まで普通に到着した木乃香。
しかし自室に入るその直前・・・・木乃香が何かを手に取った。
それは茶色い封筒。
ドアの間に挟まっていたそれを見て、木乃香は暗い表情になった。
そして、そのまま部屋に入る。
(・・・・あの封筒は一体・・・・?)
刹那は気になったものの、一度自分も自室に戻ることにした。
普通の生徒なら水曜日は自由が多い日。
だが魔法生徒やバイトのある生徒たちにとっては、仕事を押し付けられる事が多い日となるのだ。
もちろんそれは、刹那も例外ではない。
刹那は仕事が入っていないことを祈りながら、しぶしぶと自室に戻っていくのであった。
*
「・・・・誰なんやろうなぁ・・・・」
自室に戻った木乃香は、差出人不明の封筒を見つめていた。
内容は大体わかる、毎週同じような封筒が送られているから。
いつもネギや明日菜がいない、この日を狙って送られるのだ。
自分のことで迷惑をかけたくないと思う木乃香は、誰にも相談せずに抱え込んでいた。
そして、痛む胸を抑えながらその封筒を開ける。
「・・・・やっぱ、いつもと同じや・・・・」
中に入っている手紙の内容は・・・・木乃香を中傷するものだった。
木乃香は麻帆良学園の学園長の孫。
さらには成績優秀であり、寮の部屋も学園長の計らいで大部屋を使っている。
そういった優遇された環境を妬んだ"誰か"が、こういった内容の手紙を木乃香に叩きつけているのだ。
『テストの内容を教えてもらっているのではないのか』『大部屋なんて贅沢すぎる』等と。
もちろん木乃香に非など無い。
大部屋は祖父の好意だったので、無理に断れずに使用している。
成績にいたっては、それこそ木乃香が地道に勉強している成果だ。
しかし木乃香は、自分に非が無いと知りつつも、この手紙を受け取っては悩んでいた。
みんなには迷惑をかけたくない、自分はどうすればいいのだろうっと。
「おじいさまに頼んで、一人部屋に移してもらおうかな・・・・?」
もちろん、今の環境から離れたくないという気持ちの方が大きい。
それでも自分ひとりが寂しい思いをするだけで済むならば、それも一つの手では無いだろうかと木乃香は考えていた。
――コンコン。
「あ、はーい?」
「・・・・お嬢様、いらっしゃいますか?」
「せっちゃん? 開いとるよ〜」
・・・・刹那は結局木乃香が気になり、荷物を置くとすぐに木乃香の部屋を訪れた。
仕事も入っていたが、無理を言って龍宮真名に引き受けてもらった。
なぜだか胸騒ぎがして、いますぐ木乃香の所へ行かなければいけないような気がしたのだ。
「せっちゃん、今日はお仕事ないん?」
「はい、今日はお休みだそうです」
「そらよかったわ、せっちゃんもたまには休まんとな」
木乃香が無理しているのは、目に見えていた。
木乃香をそうさせているのは、さっきドアに挟まっていた封筒・・・・。
今は机に放置されている茶色い封筒ではないかと、刹那は予測していた。
「お茶淹れてくるな。座っとって?」
「・・・・はい、お手数をおかけします」
「せっちゃんはお客さんやもん。当然やえ?」
そういって木乃香は台所へ向かった。
刹那はそれを確認すると、音を立てずに立ち上がる。
そして、机に放置された例の封筒を手に取った。
(読んだら嫌われるかもしれない・・・・しかし、今のお嬢様は無理をしている・・・・放っておけない)
刹那は、既に封が開けられている封筒の中身を取り出し、そしてさっと目を通す。
・・・・その瞬間、刹那の目に激しい感情が宿った。
すぐに手紙を封筒に戻して、それをゴミ箱に投げ入れる。
勢いよく投げられたソレは、決して静かではない音を立ててゴミ箱に入った。
「・・・・せ、せっちゃん?」
ちょうどその時に木乃香が戻ってきた。
木乃香の目線はゴミ箱・・・・その中の投げ捨てられた、封筒に向けられている。
「・・・・お嬢様、座っていただけますか?」
「う、うん・・・・」
主君の物を勝手に捨てた刹那だったが、謝罪はしなかった。
いつもの刹那とは違う雰囲気に、木乃香は逆らえない。
木乃香はテーブルの前に座り刹那にお茶を出したが、刹那はそれを口にしなかった。
いつもなら熱いうちにひと口飲むのだが。
「せっちゃん・・・・?」
「失礼ながら、あの手紙を読ませていただきました」
「・・・・っ」
「あのような手紙を受け取るのは初めてではありませんね? ・・・・なぜ、仰ってくれないのですか?」
"誤魔化しはきかない"。
刹那の強固な態度に、木乃香は追い詰められる。
そしてばつが悪そうに、木乃香は喋りだした。
「・・・・せ、せやかて・・・・うちの問題やん・・・・」
「・・・・・・・・お嬢様・・・・」
「うち、うち・・・・みんなに迷惑は――」
「お嬢様」
ぴしゃりと名前を呼ばれ、木乃香は言葉を封じられた。
俯きがちだった木乃香はそれに驚き、顔をあげて刹那を見る。
刹那の目はまっすぐと木乃香を見据えていた。
「私は、何のために・・・・・ここにいるのですか?」
「せ、せっちゃ・・・・?」
「このちゃんが本当につらい時こそ、私は傍に居たいのに・・・・なぜ、黙っているのですか・・・・!」
木乃香はもう何も言う事ができなかった。
普段感情を押し殺している刹那が、これほどまでに激情している事に驚いてしまったのだ。
そして部屋に沈黙が訪れる。
その沈黙の中で木乃香は、刹那に恐怖を感じていた。
それもそのはず、刹那が木乃香に対して怒りを露にする事など、今までに一度も無かったのだから。
「・・・・取り乱してしまって、申し訳ございません」
「せっちゃん・・・・」
「私は、貴女と共に在りたいのです。どんなに辛いときも、どんなに悲しいときも」
先ほどとは違った優しい声。
しかしそれは、愁いを帯びたものでもあった。
木乃香は自分を思う刹那を感じ、胸が熱くなるのを感じる。
「私を・・・・頼ってはくれないのですか?」
「・・・・っ・・・・・・・・」
「もちろん、必要ないのであれば私はここを去ります」
「・・・・っちゃ・・・・」
「また以前のように、影より――」
「――せっ、ちゃん・・・・っ!」
刹那がすべてを言い終わる前に、木乃香は刹那の腕の中に飛び込んでいた。
それは、影に戻ろうとする刹那を引き止める為ではない。
木乃香は刹那に受け止めてもらいたかった・・・・助けてもらいたかった。
しかし助けを求めようにも、もう木乃香は喋る事ができない。
「・・・・・・・・うっ・・・・」
「・・・・お嬢様は悪くありません。誰にも非はありません」
「・・・・・・・・ひっく、・・・・」
「一人で抱え込まないでください・・・・私はお嬢様の味方です・・・・」
「・・・・うっ、うあぁぁぁっ・・・・、せっちゃ・・・・ひっく・・・・っ」
「私を頼ってください・・・・私が貴女を必要としているように」
刹那は木乃香を受け止めた。
それはとても優しく暖かい抱擁。
木乃香の悲しみや苦しみを共有するために、今の刹那ができるただ一つの行動だった――。
*
それから一週間が経った。
生徒たちは、今日も元気に下校していく。
木乃香と刹那もそんな生徒たちの一人だった。
「ほなせっちゃん、お仕事頑張ってな?」
「はい、仕事が片付いたら連絡しますね」
「うん、まってるえ・・・・・・・・あっ・・・・」
木乃香の声に刹那が振り向く。
木乃香の目線の先には・・・・ドアに挟まれた例の茶色い封筒があった。
少し戸惑い、刹那を見る木乃香。
その視線が交わると、刹那はその封筒を木乃香の手から奪った。
そして・・・・。
――ビリッ!
刹那は躊躇無く、その封筒を破った。
驚いた様子の木乃香を前に、刹那は微笑む。
その刹那の目は、"大丈夫ですよ"と木乃香に告げていた。
そしてその意味を感じ取った木乃香も、刹那に微笑んで見つめ返した。
"ありがとう"という意味をのせて。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
おお、シリアスものGJ!!!
GJ!!
GJ!なんかスラスラーと読めました。
うっわ、せっちゃんカッコええなぁ萌えるわぁ・・・。GJ!!
GJ!!!!!
GJ!だけどせっちゃんなら絶対差出人見つけ出してまっさt(ry
GJばっかでわろた
ちびせつなに監視させておいて犯人みつけるだろうね
このかを敵に回すといろんな意味で怖そうw
116 :
107:2007/03/23(金) 11:43:45 ID:z9b4joX9
GJサンクス!
"木乃香の心を支える"がテーマだったから、矛盾は許して・・・・orz
サイトまとめ乙です!
まとめサイト管理人様、いつも乙です
聞いてくれよお前ら。
さっきDSネギまのオープニングをずっと見てたんだよ。
そしたら木乃香が
「せっちゃんとチュパチュパチュパカブラ〜」
せっちゃんとチュパチュパとな!
>>119 何だそれww
まだ買えない俺にもっとkwsk
どういう流れなんだ?
もれも気になる
アニメ25話のせっちゃん、何で「愛」と言う言葉にあんなに反応してたんだ?
藍
>>122 25話以外でも叫んだことあるよ おれの妄想では、 「愛さえあればーっ」の後に(主従関係も関係ない!)って感じ あくまで妄想なんでもっと深い意味ありげですね
愛さえあれば!来週告白きたら神。
いやないか…このちゃんって呼ぶくらいかな
>>120-121 オープニングっつーか正確に言うと多分最初のメインメニューの話だな。
DS画面上をランダムで生徒が出てきてランダムの台詞を話す。
んでその中に「○○○チュパチュパチュパカブラ〜」といった感じの奴があってだな。
木乃香の場合「せっちゃんと」が入るわけだ。
何だこの凄い説明台詞。
店頭予約の3種類のうち2種類もこのせつが占めているのは素晴らしい事だと思うんだ
でも両方GETするには2つ買わなきゃいけなかった罠
コミック派でアニメも見ない俺は全く情報に疎いな…ゲームとかあったのか
>>131 情報サンクス! 今、PCないからな〜帰ったら見ます
最近このせつ萌え分が足りない…
このせつ好きの共同で何かしたいな。
簡単にならリレー小説、難易度高めでゲーム作成とか。
とりあえず、とっさに作ったSS投下。
もうちょっと練りたかったけど、時間無かった・・・・orz
137 :
刹那の異変:2007/03/26(月) 13:31:35 ID:oTRE23IY
「――そうや、今日の夕飯一緒に食べへん〜?」
下校中のに出た、夕食の誘い。
「実は私も、誘おうと思ってました」
「ほんま?」
『今日は龍宮だけが仕事なので』と、刹那は理由を述べる。
それを聞いた木乃香はとても喜んでいた。
自然と刹那の頬も緩む。
「なぁなぁ、今日はせっちゃんの部屋でええ?」
「え? あ、はい、いいですよ」
木乃香は刹那の部屋で夕食をとりたい気分らしい。
刹那は別に断る理由も無かったので、快く承知した。
「ほな着替えたらすぐ行くな」
「はい、お待ちしてます」
木乃香を部屋に送り、早々と刹那は部屋に戻った。
なにぶん退魔師二人組の部屋。
もしかしたら何か危険なものが落ちているかもしれない、と考えての行動だった。
138 :
刹那の異変:2007/03/26(月) 13:32:31 ID:oTRE23IY
「龍宮の奴・・・・銃弾置きっ放し・・・・」
案の定、というべきか。
普段はしっかりしている龍宮だが、今日はHRが長引いたりと時間が無かった為に、片付けるのを忘れたようだ。
刹那は一緒に置いてあった収納ボックスにソレを片付けると、龍宮の机の中に入れようとする。
ガタンッ!
「あっ・・・・!」
机の中にあった、何かを倒した。
それと同時に、やや強めの甘い匂いが鼻を刺激する。
「これは・・・・香水?」
机の中にあったのは小さな小瓶。
倒れたショックで、少し中身が出てしまったらしい。
慌てて小瓶を戻し、ティッシュで拭き取る。
こぼれた量は少しだけだったようだ。
「龍宮が香水だなんて、意外・・・・あっ」
手に付いた香水に気付かず、その手で鼻を触ってしまった。
慌てて水で洗い流そうとしたが、なかなか取れない。
139 :
刹那の異変:2007/03/26(月) 13:33:01 ID:oTRE23IY
「嫌いな匂いではないけど・・・・困ったな」
少し鼻に残ってしまった匂い。
しかしそれは刹那にとって、なかなか好みの匂いだった。
「――おっと、いけない。片付けないと」
刹那は気を引き締めなおし、危ないと思うものを片付ける。
ちょうど片付け終わった頃に木乃香が訪れてきた。
*
「お嬢様、醤油とソースどちらがいいですか?」
「ん〜、うちは醤油やな」
「はい、どうぞ」
「ありがとなv」
木乃香との夕食。
刹那の仕事が無い日は、決まって木乃香が刹那を食事に誘う。
それが修学旅行後からの定番となっていた。
「ほんでな〜、そこで明日菜が・・・・」
「明日菜さんらしいですね・・・・」
刹那は口達者ではないので、話のネタ振りは大抵木乃香からだった。
木乃香のお話は、刹那にとってはどれもが新鮮。
刹那は麻帆良に来てから――いや、自我が芽生えてからは、ずっと剣の道のみを進んでいたから。
だから普通の女子がする話に疎いし、話の切り出し方もわからない。
仕事で使う他人行事な内容ならば、上手く切り出せるのだが。
140 :
刹那の異変:2007/03/26(月) 13:33:35 ID:oTRE23IY
「せっちゃん、鼻どうかしたん? さっきから擦ってるけど」
「あ、すみません。何でもありませんよ」
「ならええんやけど・・・・」
刹那は先ほどの香水の匂いが気になっていた。
しかし木乃香がその行動を気にしたので、忘れることにする。
無駄な心配をかけさせたくないから。
いつしか夕食を終え、二人でテレビを見たりしてくつろいでいた。
刹那もまたリラックスしていた。
いつもの刹那なら、木乃香と二人きりというだけで緊張してしまうのに。
刹那はソファーからクッションを取り出し、横になってくつろぐ。
「珍しいな〜」
「なにがですか?」
「なんかせっちゃん、いつもよりリラックスしとるやん」
テレビを見ていた木乃香が、刹那の変化を敏感に感じ取った。
テレビから目を逸らして刹那を見ている。
しかし刹那は木乃香の方を向かなかった。
少し眠たそうに、ぼーっと天井を見ている。
「そう言われると、そうですね」
「機嫌も良さそうやね・・・・何か良い事あったん?」
「いえ、特にありませんよ」
そんな刹那自身も、今の自分に少し疑問を感じた。
いつも暮らしている部屋なのに、なぜだかいつも以上に居心地がいいのだ。
いつもと違うのは、木乃香が傍にいる事だけなのだが。
・・・・その木乃香が、ゆっくりと刹那に近づいていく。
141 :
刹那の異変:2007/03/26(月) 13:34:29 ID:oTRE23IY
「・・・・どうかなさいましたか?」
「んー、ちょっと・・・・」
木乃香はテレビの電源を消した。
部屋に静寂が訪れる。
そしていつしか、木乃香が刹那にくっついていた。
「逃げないん?」
「逃げませんよ」
「ほんま珍しいわ」
「・・・・そうですか?」
刹那を見る木乃香の目線は、じっくりと舐めまわすようなモノで。
普段の刹那であれば照れて逃げたであろうが、今の刹那はそうでなかった。
多少の緊張はあったが、それすらも妙に心地よい。
「ウチが何しようとしてるか、わかってるん?」
「いえ・・・・わかりません」
「・・・・嘘」
「嘘じゃないですよ」
・・・・薄々、感づいてはいた。
しかしここはあえて嘘をつく刹那。
「・・・・せっちゃんは、何か考えてるん?」
「そうですね・・・・・・・・今は何をされても構わないな・・・・と」
「・・・・・・・・」
142 :
刹那の異変:2007/03/26(月) 13:35:13 ID:oTRE23IY
沈黙。
木乃香が目を逸らした。
一方刹那は、いまだゆったりとくつろいでいる。
いつもの立場と逆。
「・・・・今日のせっちゃん、なかなかやるなぁ」
「?」
「狙ってるやろ・・・・」
再び刹那を見る木乃香の目は、獲物を見る獣のようなものに変わっていた。
二人の目線が交わると、刹那がゆっくりと体勢を起こそうとする。
しかし、それは木乃香によって止められた。
「何しても・・・・ええんやよね?」
「・・・・・・・・どうぞ、お好きにしてください」
*
次の日刹那は龍宮に、香水をこぼした事を謝った。
その時に龍宮は、この香水についてこう説明したという。
「この香水は、神経を強制的にリラックスさせる物なんだ。
戦場で夜眠れない時に使っていたものなんだが・・・・どうやら、違うところで役に立ったみたいだな」
深い所まで話されてなかったが、龍宮は昨日何があったかを悟ったようだ。
そして龍宮は"もう必要のないものだ"と、その香水を刹那に渡す。
昨日の変化の原因を知った刹那は、嬉しいような困ったような顔で、それを受け取ったという――。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
刹那の誘い受け、難しい。
GJ!!せっちゃんの誘い受け書くの難しそうですね…。スゴいです!
>>131 連レスすまそ なんか、見れないんで文字でいいので詳細を教えてください
GJ! リラックスしてる刹那に寄ってくる木乃香が可愛い(*´ー`*)
リレー漫画とかあっても面白いと思う
>>145 乙。
上、木乃香が刹那の耳に息を吹きかけているようにも見えるが。
>>145 ぐはぁっ!!喰らいました(何が? 見れました!ありがとうございますm(_ _)mペコ ほ欲しい…(´д`)/
今週(先週?)のマガジンでこのせつがあっと聞きましたが見た人いますか?
>>150 前レスにあったんですね。すいませんι乙です。単行本派なので、楽しみにとっときます
せっちゃんwwww邪な考えってwwwwww
せっちゃん今までで一番楽しそうだったな
正直、アニメは、このせつ多くて楽しかったよ。
一緒に見ていた友達は作品として絶望していたけど。
お持ち帰りしちゃえば良かったのに・・・・。
せっちゃんのコスプレ新撰組じゃなかったんだねw
>>156 あれ?自分いつのまに書き込んだんだろ
終わっちゃって寂しいけど最終回もこのせつがあってよかった
最終回のこのせつの展開を見ていたらアイス吹いたw
せっちゃんが目的忘れてハッスルしてたしw
2期自体はあんまり好きじゃなかったけど、このせつは多くてよかったと思う
親衛隊ワロタwww
背中の文字は若干潰れていたが、「このか命」で間違いないか?
道具:木乃香の写真(家宝)にワロタw
162 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 01:47:23 ID:WkTw4YUG
>162
なんと王道なデートイベントwwww
これボンボンの?
neo今月号このせつ一色だよ 知らなかったん?
「――翼広げて秋風越えて,夢を手にして会えたなら共に笑おう……会えたなら,共に笑おう――」
――私が歌い終わると同時に,みんなから拍手が送られた。恥ずかしさからぎこちなく笑みを浮かべて
私は席に座る。
「なんや,せっちゃん歌じょうずなんやなあ」
隣に座るお嬢様が笑顔で言った。
「ほんとほんと,いい声してるじゃない!」
と,明日菜さんも褒めてくれる。
金曜日の放課後,私達はカラオケに来ていた。メンバーは宮崎さん,綾瀬さん,早乙女さんの3人組と
朝倉さん,明日菜さんにこのかお嬢様,そして私の7人だ。
断り切れずついてきたものの,いざ歌ってみると意外に面白かった。カラオケが好まれる理由がわかった気がする。
そして順番に歌い続けて早3時間。みんな歌える曲が無くなり,だらだらとおしゃべりの時間に入っていた。
「そろそろ時間かなあ」
ぐっと伸びをして,早乙女さんが言った。
「フリータイムですから,あと一時間近くありますね」
携帯電話の時計を見る綾瀬さん。
「よし,それじゃあさ。一つゲームをやって終わりにしない?」
朝倉さんがにやりと笑って言う。
「ゲーム? いいけど,何をするのよ」
「ふふん,こういう時は定番でしょ。“王様ゲーム”よ!」
「おっ,いいねー!」
すぐに乗った早乙女さんを除いて,みんながきょとんとした顔をする。私も名前ぐらいは知っているが
実際にやったことはない。
その雰囲気を察知したのか,割り箸を手に説明する朝倉さん。
「いい? 王様ゲームってのはね。割り箸に当たりと番号を書いておいて……って,とりあえず
やってみると早いよ」
使っていない割り箸を集め,朝倉さんが番号を書いていく。そして見えないように混ぜた。
「これでよし。さ,まずは誰か引いてみて」
言われて,まず早乙女さんが引いた。3番。
「うーん,残念!」
次に明日菜さんが引いた。5番。そうしてみんなが順に引いていく。ちなみに私は6番だった。
「おやおや,私が王様になっちゃったみたいね。ま,ちょうどいいか」
最後まで残っていた割り箸を見て,朝倉さんが言った。赤い印がつけてある。
「みんなも聞いたことあると思うけど,王様が罰ゲームとして一つだけ命令できるわけよ。例えば……まずは
2番と4番がキスをすること!」
「キ,キキキ,キスですか?……」
宮崎さんが顔を真っ赤にしている。見ると4番の箸を持っていた。
「そ,それはいくら何でも……」
後ろ手に隠しているが,綾瀬さんが2番を引いたらしい。
「さあさあさあ!」
「ぶちゅーっといっちまいな!」
「やーん,見てる方が照れるえ」
盛り上がる朝倉さんに早乙女さん,照れるお嬢様。私と明日菜さんは,苦笑しながら見ていた。
「くっ……では,の,のどか……いきますよ……」
「う,うん……」
そして重なりあう唇と唇。
「ひゅーっ!」
「いいぞいいぞ!」
みんなから拍手が湧き起こる。私も拍手しながら,ふとあることに気付いた。
「朝倉さん,これって王様が何かしてもらってもいいんですか?」
「もっちろん。ひざまくらでも耳かきでも,何でもOKよん」
その時,私の中で何かがむくむくと頭をもたげた。このゲームはおいしい。お嬢様を横目で
見ながら,私はそう思った。
このちゃんにひざまくらされながら,耳かきをしてもらう私。いや,私がする方でもいいな……。
そしてまた,割り箸が戻される。
「つ,次は誰が引きますか?」
今だ顔を真っ赤にして,箸の束を持った綾瀬さんがいう。
「では,私が引きます!」
「おっ,桜咲ノリがいいねえ」
王様が当たりますようにと願ったが,4番だった。そう簡単にはいかない。
「あっ,ウチが王様や」
結局2回目に王様を当てたのは,お嬢様だった。
「じゃあ,1番が王様の肩を揉むこと!」
「私だね! ではこのかお嬢様,お肩を」
おどけながら,早乙女さんがお嬢様の肩を揉む。
「うふふ,このかもけっこう胸があるよねえ」
「やん,どこ見てるのハルナ。でも,気持ちいいえー」
本当に気持ちよさそうな顔のお嬢様。くっ,私に命じていただければ……。
ここから,この王様ゲームは意外な盛り上がりをみせる。なにせ年頃の女子しかいないのだ,自然と
罰ゲームも過激なものになった。
「2番と3番でポッキーゲーム! 負けた方が二枚脱ぐことっ」
「え,えーと,5番が王様の脚を揉んで下さい……」
「6番は新田先生のモノマネや!」
「4番は1番に,口移しでジュースを飲ませて!」
「よーし,2番と5番はエッチな歌でデュエットしなさーい!」
などなど……。
しかし,何度も繰り返しているのに私に“王様”がまわってこない。このかお嬢様と何かをするというのも
他の人がやってしまうので,私は指をくわえて眺めるしかなかった。
そして。
「さあ桜咲,観念しなって。王様の命令なんだから!」
朝倉さんが,私ににじり寄ってくる。
「ま,待って下さい,朝倉さん!」
止めるまもなく,組み敷かれて唇を塞がれる。
「う……むっ…,んんっ!?」
入ってくる舌の感触。
「うーん,柔らかいね。ごちそうさまっ」
清々しい顔の朝倉さん。こ,これがディープ・キスなのか……初めてだったのに。
「さすがに疲れたねー」
「私,これ以上は脱げないわよ……」
騒ぎ疲れて,みんなぐったりとしている。
「それじゃあ,次で最後にしよっか」
そう言って,朝倉さんが箸の束を差し出した。私は目を閉じ,念をこめて引く。
「むむ,……1番か」
結局最後の最後まで,王様になることは叶わなかった。
「王様だれ?」
「わ,わたしですー」
宮崎さんが手をあげる。
「それでは,1番の人と3番の人がキ,キスをして下さい……」
1番は私だ。そして3番は。
「あや,ウチやな」
お,お嬢様だって!?
最後の最後に来て,私に運が回ってきたようだ。心の中で快哉を叫ぶ。
「よしっ,最後にどーんとやりな!」
早乙女さんが,私の背中をばんばん叩いた。
みんなの手拍子の中,私とお嬢様は向かい合う。はだけたブラウスから見える白い胸元が,私の目を射る。
あどけない顔で私を見つめるお嬢様。
黒い瞳に吸い込まれそうな錯覚を覚えながら,お嬢様の肩をつかんだ。
そして,顔をゆっくりと近づける。あ,あと少しで艶やかな唇が……。
プルルルルッ,プルルルルッ……
突然鳴った電子音に,私は思わず体を離した。
「な,なんだ電話か……」
壁に取り付けられた電話が鳴っていた。それを綾瀬さんが取る。
「はい……はい,わかりました。みなさん,あと10分でおしまいだそうです」
その言葉に,盛り上がっていた空気が収まっていく。
「なんかあっという間だったね」
「ずいぶん騒いだですよ」
気が抜けたように,みんなは散らかった部屋の片づけに入った。
「忘れものは無いね?」
「うん,大丈夫」
どうやら今日の私には,運がなかったようだ。
お嬢様はと見ると,いつもと変わらぬ笑顔で明日菜さんと話している。
はぁ……。私は小さくため息を漏らした。
寮に着いた頃には,真っ暗だった。
「じゃあみんな,お休み!」
「お休み。ゆっくり寝なよー」
私達は挨拶を交わしあい,廊下を左右に分かれていく。
自室の扉に手をかけたとき,廊下のむこうからパタパタと足音が聞こえてきた。
誰だろうと振り返ってみると,
「お嬢様?」
「うん,あんな……ちょっといいかな,せっちゃん」
「ええ,どうされました」
と近づいた途端,頬を両手で挟まれた。そして。
「んむっ……!?」
柔らかい唇が,私の唇の押しつけられる。
「お,お嬢様!? これは」
「えへへ,ウチの“忘れもの”や。今日は付き合ってくれてありがとな,せっちゃん」
それだけ言ってウィンクをすると,身を翻して廊下を戻っていった。
「忘れものか……」
自分の唇にそっと指を押し当ててみる。顔がほころんでいくのを抑えることができない。
龍宮に肩を叩かれるまで,私は廊下に立ちつくしていたのだった。
END
改行の関係で少しずれた。スマネ。
後、王様ゲームやったことないので実は違うかもしれない。
合コン童貞です。本当にありが(ry
174 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/30(金) 12:18:51 ID:BVghREGG
GGGGJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!
スゴくGJ!!
GJ
王様ゲームは見えないように割り箸引いてって、
全員引きおわった後で「王様だーれだ」ってやって、
誰がどの番号持ってるかわからない状態で命令する
177 :
名無しさん@秘密の花園:2007/03/30(金) 13:42:20 ID:xygpZI2a
GJ!
ひさびさのss!書いてくれた職人さんに称賛の拍手!
なんでリアルスカアイキャッチこのせつバージョンないんだ
今までラブラブっぷりを見せておいてキスもないとは…夕方放送が憎い
SSGJ!
>>172 テラGJ!! こういうせっちゃん好きかも
>>172 GJ!
>>180 やっぱり、木乃香×刹那なんだなw
恥じらうせっちゃんに、躊躇いもなく抱きつく木乃香カワユス(*´∀`*)
やっぱりせっちゃんのお相手は木乃香が一番だな
今のところ、他に割って入りそうなのがいなからなあ
明日菜は親友のポジション、ネギも同じようなものか
赤松がアニメの影響か原作でもこのせつハッスルし始めたから今後が楽しみだ
>>186 仮契約成功するとするなら、ディープが希望だよな!!
>>187まぁ、純情的なのもアリじゃね?可愛いしさ。
せっちゃんから純情チューで仮契約完了、更にこのちゃんからお返しに大人のチュー
これなら二つとも楽しめるw
>>189 赤松先生またはまぎぃがお前のレスを見ていることを期待する
むしろ、最近の本編のこのせつフィーバーもアニメの影響ではなくこのスレの影響だと思いたい(ねーよ)
携帯でネット上のこのせつ小説読んでると、必ず目に入るBL広告。
萎えるのは私だけじゃないはず
>>191 っていうかそれだったらパラダイスじゃね?(´∀`*)このせつだらけじゃんvv
196 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/03(火) 13:05:23 ID:BvoWbScA
>>195 単行本派にはネタバレだが、原作はこのせつ入ってきてるぞ。
やっぱアニメの影響が強かったんだな。
自分的には『最終回』と『全員がスカになった時』と『仮契約の時にハートを描いた時』かな?
198 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/03(火) 16:54:53 ID:BvoWbScA
>>197 あとこのちゃん&せっちゃん仮契約時、(何話か忘れたが)冒頭の小春日和などはいかが
>>198 でも、よくよく考えるとアニメでは(!?の方)木乃香には元々魔力?はないんだよね。つまり、あれはパートナーになるためではなくせっちゃんとキスしたいからいったんだよね?多分(オイ
200 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/03(火) 20:09:28 ID:BvoWbScA
>>199 (・∀・そのとおりだと思う!!!!!(真顔
12話の最初の方のやつか。あれは萌えた
あれでせっちゃんが真剣なままだったら絶対キスまでいってたな
「・・・・うっ・・・・こ、ここは・・・・?」
暗い部屋で刹那は目を覚ました。
刹那は暗い牢獄のような部屋で、両腕を拘束されている状態だった。
軽く頭痛がする中で、ここはどこかと考えを巡らせる。
「そういえば・・・・私は、明日菜さんに・・・・」
段々と記憶が戻ってくる。
それは麻帆良祭の武道会のこと・・・・。
刹那は急に暴走をした明日菜を止める事ができず、破魔の剣による打撃で気を失ったのだ。
しかし、そこからなぜ今の状態になるのかがわからない。
必死に考えを巡らせているところに、静かな・・・・それでもしっかりとした声が響いた。
「やっと目を覚ましたか、桜咲刹那」
「・・・・エヴァンジェリンさん? いつの間に・・・・」
「さっきからここにいる」
椅子に座っていたエヴァが絵本を閉じる。
先ほどからいたというのは本当だったようだ。
「・・・・なぜ私は拘束されているのですか?」
「私が試合中に"負けるな"と言ったことを、覚えていないのか?」
「私は・・・・あなたと約束した覚えはありませんけど・・・・」
「・・・・ほう」
エヴァンジェリンは立ち上がり、ゆっくりと刹那に近づく。
その目は怒りを含めた物であり、刹那を怯えさせた。
「貴様が負けたせいで、サウザンドマスターの情報を入手しそびれた・・・・茶々丸!」
ガチャリとドアの音がして、茶々丸が姿を現す。
そしてその傍には木乃香がいた。
「・・・・お嬢様!?」
「せ、せっちゃん・・・・!」
木乃香は腕を後ろで縛られていた。
茶々丸は木乃香を、エヴァの元に連れて行く。
「お前はこっちだ。茶々丸、縛り付けておけ」
「はい、マスター」
「ま、待ってくださいエヴァンジェリンさん! お嬢様は関係な――」
「黙れ」
「・・・・くっ・・・・」
何よりも大事に想っている木乃香を人質にとられ、刹那は抵抗する術を失う。
「お嬢様に手を出されたくなければ、お前が私の機嫌を取ることだな」
「・・・・っ」
しかし機嫌をとるといっても、エヴァが何を望むかを把握できない。
そのために刹那は、ただ押し黙るしかなかった。
「ふん、わかりやすい」
「・・・・」
「白烏(びゃくう)が原因で忌み嫌われたお前にとって、"沈黙"は生き残る手段の一つだったか?」
「・・・・!」
驚愕の表情を浮かべる刹那。
しかしすぐに、修学旅行で翼を見られていた事を思い出す。
「髪は染めているのか? 目はコンタクトか?」
「なっ・・・・ぐ!」
乱暴に髪を掴まれ、目を覗き込まれる。
逸らす事はできなかった。
まるで吸い込まれるように見つめることしかできない。
「いつまでも人並みの生活をおくれると思っているのか・・・・化け物のお前が」
「わ、私は・・・・」
刹那の表情が崩れる。
それでもエヴァは攻めることを止めない。
「その白い翼の意味・・・・近衛木乃香が知ったらどうなる?」
「・・・・それ、は・・・・」
「近衛木乃香はお前を嫌い、傍を離れるだろう」
「・・・・・・・・っ!」
「幸せや人情など捨てろ・・・・所詮化け物、どんなに人の真似をしても汚れた血は隠す事はでき――」
「――エヴァちゃん、それはちゃう!!」
「・・・・なんだと?」
今まで口を閉じていた木乃香が耐えかねて、エヴァを制止する。
「うちも明日菜もネギ君も知っとるよ、せっちゃんの事! 過去にどれだけ苦労してたのかも!」
「ほう・・・・」
「せっちゃんはせっちゃんや! 悪い子やない!」
「・・・・それで?」
「・・・・え?」
「それがどうしたんだと言っている」
エヴァの強い口調が木乃香を黙らせた。
エヴァは刹那の傍を離れて、木乃香に近づく。
「お前が何を知っていようが関係ない・・・・私は今、不機嫌なんだ」
「で、でもせっちゃんは・・・・!」
「選択を誤ったな、近衛木乃香・・・・黙っていれば刹那だけで済んだものを」
「お、お嬢様に手を出すな・・・・!」
木乃香の身に危険を感じた刹那が、ここでやっと反抗する。
しかし特殊な器具で拘束されているために、言葉でしか抗う事ができない。
「・・・・面白い事を思いついた」
「な、なにを・・・・くっ・・・・!」
「あっ・・・・!」
再びエヴァが刹那に近づくと、エヴァは刹那の首筋に噛みついた。
やや乱暴だった為か、刹那の首筋から血が溢れ出る。
刹那は苦痛に顔を歪めていた。
「う、ぐ・・・・あぁ・・・・っ!」
「エヴァちゃん、やめてっ・・・・!」
「・・・・混血の味もなかなか美味だな」
ガチャリと音がして、拘束を解かれた刹那が崩れ落ちる。
エヴァが離れた頃には、先ほどとは変わって表情が無くなった刹那がいた。
そして刹那は、ゆっくりと木乃香に近づいていく。
「せ、せっちゃん・・・・?」
「無駄だ。そいつは今、私の支配下にいる」
「え・・・・せっちゃ・・・・あっ!?」
刹那が木乃香の服に手をかけた。
答えない刹那を前に、木乃香は恐怖を覚える。
そんな木乃香に、エヴァは冷たく言い放った。
「私に逆らった罰だ・・・・信頼する従者に犯されるが良い」
性交の五秒前〜。
こっからの展開が文章力に不安あるので、投下は後日で・・・・。
わっふるわっふる
_
,.'´ `ヽ γ'´ ̄ソへ
i Lllノリリ)」〉 ((l√ノ川リ/
| l ^ヮ^ノ| i| ゚ヮ゚*レノリ
ノ⊂||卯リつ?⊂广y/√つ
ーく/_|〉┘ ^λ/r \
し'ノ /从_ト ミノ
このせつっていいよねっ!
むしろ百合っていいよね!
乙。
細かいがせっちゃんはエヴァに気に入られてるのでフルネームじゃなく「刹那」と呼ばれていたはず。
まぁお怒りのようなので他人行儀なのかな
GJ!!!
折衷案とせっちゃんはよく似ている
「ふっ・・・・くぅ・・・・!」
刹那によって、無残に引き裂かれた衣服。
その中で木乃香は、操られた刹那に愛撫されていた。
「せ、せっちゃ・・・・やっ・・・・」
木乃香の呼びかけに刹那は答えない。
いや、正確に言えば答えられなかった。
「だ、だめ・・・・あ、あんっ!」
刹那は木乃香の胸の突起を口に含み、舌で転がすように愛撫する。
その愛撫に反応して、木乃香の身体はじわじわと火照りだしていた。
刹那の愛撫を性感として受け入れ初めていたのだ。
そして・・・・木乃香はその本能に抵抗をしようとする反面、溺れてしまいたいとも思っていた。
中学生になって再会した木乃香と刹那。
しかし刹那が木乃香を避けていた為に、木乃香の想いは一方通行であった。
修学旅行が終わってから刹那は木乃香を避けなくなったが、触れたくても触れる事のできなかった数年間の反動があまりにも大きかった。
いつしか木乃香の刹那に対する想いは、恋愛に似たモノへと変わっていたのだ。
そして今・・・・木乃香はその想い人に触れられている。
その現実が木乃香の本能を昂ぶらせていく。
(せっちゃんは操られてるだけ・・・・せやけど・・・・、っ!?)
「ひゃ・・・・あっ、ん・・・・!」
必死で思考を張り巡らせているところに、刹那が口に含んでいた突起を吸い上げた。
自分の物とは思えない甘い声に、木乃香は困惑する。
(っ・・・・ウチ、せっちゃんに触れられて・・・・よろこんでる・・・・?)
木乃香は自覚し始めていた、刹那を求める自分の本能を。
もしもこれが純粋に刹那に襲われている状況であれば・・・・木乃香は刹那を受け入れていたかもしれない。
しかし現実は、エヴァの支配によるもの。
その事実が木乃香を踏み止まらせる。
「せっちゃん・・・・だめや・・・・」
「・・・・」
「目を覚まして・・・・、ふあっ・・・・!」
胸の突起を唇で甘噛みされて、耐え切れずにまた声を出してしまった。
痛みとそれを越える快楽で、木乃香の理性は削られていく。
エヴァと茶々丸に見られている恥ずかしさも、次第に快楽だと錯覚するほどになってきていた。
「はぁ・・・・あ、ん・・・・、あっ・・・・!?」
刹那の手が木乃香の秘部へと伸びる。
木乃香は触れられて初めて、自分のそこがかなり濡れていることに気付いた。
「せっちゃん、そこはだ・・・・んっ・・・・!」
口付けで言葉を封じられる。
喋れなくなったところで、刹那は木乃香の下の秘部を弄び始めた。
耐え切れずに喘ぐ木乃香。
「・・・・ふっ・・・・んっ、んう・・・・っ!?」
喘ぎ声をあげたところに舌を捻じ込まれ、口内をも犯され始める。
制止の言葉はもう出す事ができず、快楽によって出る喘ぎ声もすべて飲み込まれる。
その快楽による支配に、木乃香は次第に堕ちていった。
エヴァや茶々丸が見ている事すら忘れて快楽に溺れ、刹那にすがり付こうとする。
しかし木乃香は両手を拘束されているため、目の前にいる愛しい人に触れる事ができない。
「あっ・・・・、せっ・・・・んあぁっ! ・・・・んふぅっ・・・・!」
絶頂への階段を一気に駆け上ると同時に、達する事への恐怖心も高まっていく。
いつしか木乃香はその恐怖心を和らげる為に、深い口付けの中で刹那と舌を絡ませていた。
抱き合えぬ不満を、舌で満たすように・・・・。
「んぅ・・・・ふ、・・・・あっ・・・・」
しかしそれは刹那によって終わらせられる。
刹那は身を引き、指での愛撫だけを続行した。
木乃香は喘ぎながら懇願の目で刹那を見るが、やはり答えは戻ってこない。
「あぁっ、や、せっちゃん・・・・!」
「・・・・言っただろう、これは罰だと。望み通りになると思うな、近衛木乃香」
「やっ・・・・そんな・・・・ぁっ・・・・!」
脳に響くエヴァの声。
その声は非情なもので、木乃香を絶望へと追いやった。
そして刹那は先ほどの口付けで湿った口を、木乃香の秘部へと近づけていく――。
「刹那は私と同じケダモノさ」
刹那は木乃香の秘部を舐め始めた。
ぴちゃぴちゃと厭らしい水音が響く。
「やっ、あ・・・・あ、あぁぁぁぁあ――」
身体を硬直させて快楽に耐える木乃香。
その木乃香を尻目に、刹那の舌の動きは速度を増していく。
そしていつしか刹那は、木乃香の敏感な突起を口に含んでいた。
「あか、ん・・・・! せっちゃ・・・・あ、あぁ・・・・あぁぁぁぁっ!!」
口による愛撫に、木乃香はついに達した。
身体が大きくはねて痙攣し――そして崩れ落ちる。
薄れていく意識の中で、木乃香は最後の力を振り絞って刹那をみた。
――そこには魔法が解けて自由になった刹那が、自分を抱きかかえていた。
求めていた温もりを感じ、木乃香は安堵する。
そしてその安心感と共に意識を手放すのであった。
*
「うぐ・・・・お嬢様・・・・っ」
刹那の腕の中には、意識を失った木乃香がいた。
身体のみを操られていて、意識ははっきりしていた刹那。
守るべき者を己の手で汚してしまったという罪悪感に、潰されそうになる。
「・・・・いくぞ、茶々丸」
「はい、しかし・・・・」
「放っておけ、もう気は済んだ」
「はい、マスター・・・・」
刹那は"大切な人を己の手で汚す"という失態を。
木乃香は"他者の前で、信頼する者に犯される"という痴態を。
エヴァの怒りは、そういった方法で二人を傷つける事で収まったのだった。
「・・・・私は・・・・私は、なんて事を・・・・っ」
もしこの場に夕凪があったなら、刹那は自らの命を断っていたかもしれない。
それほどの自己嫌悪が刹那の中を渦巻く。
刹那は木乃香を抱き締め、ただ謝罪の言葉と涙を流すしかなかった。
「・・・・せっちゃん・・・・?」
刹那の嗚咽と抱擁で、木乃香の意識が戻った。
ぼんやりとした意識の中で、刹那を力無く抱き返す。
「お嬢様・・・・申し訳ございません・・・・本当に、申し訳ございません・・・・!」
「なんで・・・・せっちゃんが謝るん・・・・?」
「ずっと、ずっと意識はありました・・・・しかし、術を振り払う事が、できず・・・・っ」
「せっちゃん・・・・」
「すべては私の未熟ゆえの失態・・・・! 私は、護衛失格で――っ・・・・!?」
「――んっ・・・・せっちゃん・・・・もっと・・・・」
木乃香は刹那に口付けていた。
開放された両腕で、刹那の頬を包みこむ。
その口付けは何度も繰り返され、その慰め合うような行為は二人を昂ぶらせた。
次第にそれは刹那からの口付けとなる。
・・・・途中で理性を取り戻した刹那が木乃香から離れようとしたが、木乃香が腕を刹那の首にまわしてそれを阻止した。
「お嬢様・・・・ダメです・・・・」
「・・・・んーん、やっぱこうしてる方がええ・・・・」
「ですが・・・・」
「ええから・・・・」
木乃香が刹那の頬に口付ける。
そしてそのまま首筋に顔を埋めて、首に舌を這わせた。
「んっ・・・・痛っ・・・・」
そこはエヴァに噛まれた所だった。
まだかすかに出血しているそこを、木乃香は優しく舐める。
「お嬢様・・・・っ、私の血は汚いです・・・・」
「汚くないえ・・・・せっちゃんやん・・・・」
「私は、エヴァンジェリンさんの言った通り・・・・ケダモノです・・・・」
「そないな事ない・・・・うちと同じ人間や・・・・」
刹那を抱きしめて、安堵したような声を出す木乃香。
この体勢では、刹那に木乃香の表情は見えない。
それでも刹那には、木乃香が自分を抱きしめて安心しているという事だけはわかった。
そして、その信頼を裏切ってしまった事も痛感する。
「お嬢様、私はもうあなたの傍にいる事ができません・・・・あのような事をしてしまって・・・・」
「せっちゃん、うち・・・・せっちゃんやったらええって思っとったよ・・・・」
「・・・・え?」
「謝るよりも、こっちの方がええな・・・・」
刹那の肩を軽く押す木乃香。
その合図を感じ取って、刹那は身体を持ち上げた。
わずかに空いた身体の間で、木乃香は刹那の服を肌蹴させる。
そして再び木乃香は刹那に抱きついた。
既に服を身にまとっていない木乃香と刹那の肌が、直接触れ合う。
「・・・・うん、やっぱりこうしてる方がええ・・・・」
「お、お嬢様・・・・私は・・・・」
「うちは大丈夫やから・・・・せやから、うちの事で気に病まんといて・・・・」
「おじょう・・・・さま・・・・」
「大丈夫、大丈夫やから・・・・な・・・・?」
いつしか、刹那が木乃香にすがりつくような形になっていた。
刹那は木乃香の優しい抱擁に、守られる心地よさを感じる。
己の手で傷つけ汚したはずなのに、全てを受け入れて包みこんでくれる木乃香。
刹那はもう、木乃香から離れられない状態になっていた。
一方、木乃香は刹那を抱き締めるその行動に、独占欲に似た感情を秘めていた。
普段見せない弱さを見せる刹那に、惹かれていたのだ。
"刹那が離れようとしても、絶対に手放さない"。
そんな信念のようなものが生まれていた。
「・・・・せっちゃん、そろそろ帰ろうか」
「はい・・・・」
「いつまでもここにおったら、またエヴァちゃんに怒られるかもせーへんし・・・・」
「・・・・それは御免ですね・・・・」
しばらく抱き合っていた二人。
名残を惜しむように、ゆっくりと離れた。
刹那は肌蹴た服を元に戻すが、その途中で木乃香に服が無いことに気がつく。
「服、どうしましょう・・・・」
「いざという時の為の、代えの服があるから大丈夫や」
「よかった・・・・・・・・んっ?」
"いざという時・・・・?"と疑問が浮かび、顎に手を当てて考え始める刹那。
その刹那に木乃香は気付き、そして黒いオーラが漂い始めた。
「なぁせっちゃん、ここエヴァちゃんの別荘やえ。まだうちらは入ったばかりやから出られへんよ」
「あ、そうでしたか・・・・」
「時間はまだたっぷりあるし・・・・せやから、な?」
「はい?」
ミスったorz
激しく乙!!!1
久しぶりだったからいい刺激になった。dクス
連投スマソ
>>224 ぶった切ってホントにすまんかった。反省している。
227 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/04(水) 23:50:20 ID:ZFVSW2f0
ぐっじょぉおぶGJ(・∀・!!
よくあるから気にするな〜。
むしろ読んでくれてサンクス。
229 :
名無し:2007/04/04(水) 23:57:30 ID:sXT1Y1Y2
このせつよりせつこのの方が萌える
久しぶりにエロキター!!GJ!
232 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 00:23:24 ID:diNNKtlZ
せっちゃんはカッコ良いから攻めて攻めて攻めまくっちゃえ!!ウチが許す
>>229,
>>231 普段妄想してるシチュあったら、ぜひ参考程度にあげてほしいな。
甘いだけだったらせつこの書けるんだけど、エrになるとどうしても書けないんだ。
234 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 00:31:35 ID:diNNKtlZ
>233
すまん。エロしか浮かばん…(T_T)
でもなんとなくやけど木乃香は誘い受なカンジ
>>233 せっちゃんが酒で酔うとか(エロになりそてかエロでいいが てか、 せっちゃん意外とエロいよね。OVAとかねぎぱとか!?とかみるとせっちゃんてばムッツリスケベw
>>235 お持ち帰りしたい、とか言っちゃう子だからなw
俺はせつこのもこのせつもどっちも好きだ
237 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 02:12:57 ID:1O7U5HCz
いや、攻め攻め木乃香に恥じらいつつも受けな刹那も捨て難い。
うひょーーーーー!!いいエロありがとう!!
いつも最後の締めかたが妄想膨らむね。うまい
ネギま!?は公式同人動画って感じだからな
二人が仲良く絡んでればどっちでもいい
木乃香は誘い受け
刹那はヘタレ攻め
だが鬼攻め木乃香に受け受け刹那もイケる
240 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 06:47:41 ID:S3oKOoZb
241 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 10:31:06 ID:diNNKtlZ
最近のマガジンかなりキてるよ。早く18巻でないかなぁ
242 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 10:32:49 ID:diNNKtlZ
あげ
コンコンコンッノックの音が。
「せっちゃ〜んおるぅ?」
「ふぇ?は、はい今開けます!」
「やほっ遊びにき…た…なんて格好しとるん!?」
刹那の格好はタンクトップとパンツ一枚。
「え?だああああ忘れてた!申し訳ございません!ちょっと仮眠とってて」
「えぇって、それよりせっちゃん…遊ぼか」
刹那の誘い受け。
245 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 13:24:56 ID:S3oKOoZb
246 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 13:35:40 ID:diNNKtlZ
「あの、背中が痛いんですよ。診てもらえますか?」「えぇよ〜大丈夫?見た目は特に何もないけどなぁ…。」「あの痛いところ分からないので触ってくれません?」 「ここ?」「ンあッ!そこらへんですね」「う…うん///そうみたいやな」
ケタイからスマソなんか読みづらいですね。反省してます。
「せっちゃん」
「はい?」
「王様ゲームしよか」
「・・・え?」
数時間後
「うっ・・・ぐすっ」
「せっちゃん王様一回もなれんかったな〜♪(まあウチが細工したんやけど)」
「もうお嫁にいけない・・・」
「心配ないえ?ウチがお婿にもらってあげるからな・・・うふふ」
「こ、このちゃんそんな・・・ああっ」
刹那気付かず。
鬼畜木乃香ってこんな感じだろうか。
きっとこれから熱い夜が(ry
刹那は無自覚に誘い受けしてそうだ。
いや、存在自体が受けか
250 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 16:20:26 ID:diNNKtlZ
251 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/05(木) 22:01:26 ID:S3oKOoZb
勝手に狂ってしまいそうだ。
舐めとるように向けられた視線は、私の体を硬直させて、主に思考を硬直させて、
「ぜんぶ」
例えばその声がすき、目がすき、すぐ赤くなる鼻とか、すぐ早くなる心臓とか、照れ屋さんだったり、きれいに笑ってくれたり、とにかく優しいところ、かっこいいところ、可愛いところ、
すき、ぜんぶすき、
「やめて下さ
やめない。と口付けるあなたに、さて…もう。
真っ赤な顔を見せたくないから、と理由をつけて、その肩に顔を埋めて抱きしめた。
改行エラー痛いよ(泣)結局は触りたくてしょうがないせっちゃんを演出してみた(・∀・駄文失礼!!
DJ
DJ・・・・?
SS書いてみようと思うんだが、あまあまとシリアスどっちが需要あるのかな?
私はどっちも好きなんだが
甘々でおk
俺も甘々の方が好き
257 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/06(金) 11:59:36 ID:MeCYBxo0
甘くして
俺も甘いのが好きw でもたまにシリアスがあると、引き締まっていいかんじ
ここでダークが好きと言ってみる
シリアス+甘々でOKw
シリアスであまあまで刹那視点…むずかしそうだが頑張ってみる
>>262 楽しみにしてるよ〜。
そして俺もSS投下。
264 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:00:34 ID:f8GYr717
「身長伸びてた〜?」
「あー! 体重は見ないで〜!」
進級前の身体測定。
今日は授業が無く、ただ検診をするだけである。
しかしその検診には、数名の生徒がいなかった。
「・・・・せっちゃん休みかぁ」
「刹那さんも色々あるしね」
普段は刹那と一緒に、3人で行動する明日菜と木乃香。
一人欠けている事でやや物足りないといった感じである。
刹那は烏族と人間のハーフ・・・・つまり純粋な人間ではない。
その為にこういった不都合なものは、学園長の計らいで免除となっていた。
刹那の他に、エヴァや茶々丸もその対象である。
「桜咲さんとエヴァちゃんと茶々丸さん、今年もいないねー」
「毎年の事だけど、どこか悪い所でもあるのかな・・・・」
「うちみたいに傷があるわけでもなさそうやけどな〜?」
全体的に仲のいいクラス。
自然といない人の話題がでる。
265 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:01:23 ID:f8GYr717
「このか〜、刹那さんの事何か知らないの?」
「え・・・・えーと、具合悪いってだけしかしらへんなぁ」
「そっかぁ、このかでもわからないかぁ」
「なんでウチなん?」
木乃香は刹那のことを何でも知っている、そんな感じの質問。
「だって、二人はいつも一緒だし・・・・」
「修学旅行の時もラブラブやったし〜」
「放課後も週末もずーっと一緒!」
「カップルって感じにゃ〜v」
「もう、そんなんやないってば〜!」
「私も一緒なのに・・・・眼中にないのね・・・・」
「あ、龍宮さん!」
運動部の4人にからかわれる木乃香と、それに呆れる明日菜。
ちょうどその時に、龍宮が通りかかった。
「・・・・近衛か。どうした?」
「せっちゃんの事やけど・・・・なんかしらへん?」
木乃香はこの状況打開の為に、刹那の同居人である龍宮に助けを求めた。
木乃香の周りにいるメンバーで状況を理解した龍宮。
今朝の刹那の状態を説明し始めた。
266 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:02:08 ID:f8GYr717
「あぁ、大した事は無いさ。・・・・少し、気が立っているがな」
「桜咲さん、何かあったの?」
「さぁな・・・・。毎年この時期になると、異様に機嫌が悪くなるんだ」
「・・・・花粉症?」
「というわけでもなさそうだな。まぁ、触らぬ神にタタリ無し・・・・私は放って置いてる」
「ほえ〜、せっちゃん機嫌悪いんや・・・・」
"毎年この時期になると刹那の機嫌が悪くなる"
それは木乃香の知らないことだった。
いつも刹那は木乃香の前では穏やかであるため、苛立っている刹那を木乃香は想像できない。
「なにかあったんかなぁ?」
「まぁ今日は別の理由・・・・近衛の知ってる通りの、特別な事情があって休んでるみたいだがな」
「やっぱりこのか知ってんじゃん!」
「おっと・・・・」
龍宮の失言でまた冷やかされる木乃香。
"すまん"っと片手をあげる龍宮に、木乃香は苦笑した。
――ガラッ!
「静かにしてくださーい」
「あ、ネギくんだ」
「えーと、今日はこれで終わりだそうです。各自着替えて、下校するようにしてください」
『はーいっ!』
267 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:03:24 ID:f8GYr717
「・・・・近衛」
「ほえ、なに?」
各自着替えようと散ったところに、龍宮が木乃香に声をかけた。
「刹那の機嫌が悪いというのは本当でな。あと体調を崩し易い時期でもあるんだ」
「そうなんや・・・・」
「もし暇なら・・・・会いに行ってやるといい」
「・・・・うん、そうするわ」
「では、私は仕事があるので」
龍宮はそれだけ伝えると、踵を返してその場を去った。
その龍宮を見ながら、木乃香は嫉妬に似たものを感じる。
(うち・・・・せっちゃんの事知らないんやなぁ)
少しの間ショックを受けて板木乃香だったが、チャイムの鳴る音で我にかえる。
そして急いで着替えると、寮へと走り出すのであった。
268 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:04:12 ID:f8GYr717
*
「う〜・・・・ダメだっ!」
一方、刹那は寮にて一人で悶えていた。
ベッドの上で寝返りをうち、落ち着かない。
「まぁ・・・・龍宮も帰りは遅いし・・・・」
刹那はベッドから飛び降りると、部屋のカーテンを閉め、上の服を脱ぐ。
そして、ばさぁっと羽音が部屋に響く。
刹那の背中に現れたのは、烏族の血をひく証である白い翼。
そして刹那は、その翼にブラシをかけ始めた。
「この時期は痒くてつらい・・・・」
それは血筋ゆえの悩み。
暖かくなってくるこの季節に、烏族は換羽の時期を向かえる。
それはハーフの刹那も例外ではない。
むずむずとした痒みで夜も寝れない為に、ストレスも溜ってしまうのだ。
体力も消耗するので、ちょっとしたことで体調も崩し易い。
「さすがにこればかりは、我慢するしかないからな・・・・うぅ・・・・」
ばさっ!
大きく翼を羽ばたかせる。
その反動で、羽根が数本抜けた。
269 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:04:55 ID:f8GYr717
「と、届かない・・・・っ」
大きな翼である為に、手で届く範囲に限りがある。
痒い所に手が届かず、刹那はうな垂れた。
「せっちゃーん、おる〜?」
「わひゃいっ!?」
どうしようかと考えているところに木乃香が訪れ、間の抜けた返事となる。
慌ててドアを開けようとしたが、今の自分の状態を思いだした。
・・・・上の服を着てない状態で、翼は出しっぱなし。
この状態で出るのは明らかにまずい。
「ちょ、ちょっとお待ちください!」
「? うん・・・・」
慌てて翼をしまい、服を着る。
わずかな間だったが、その間を木乃香は疑問に思った。
「・・・・お待たせしました」
「お邪魔してええ〜?」
「はい、どうぞ。お茶を出しますね」
いつもとなんら変わらぬ刹那。
本当に龍宮の言うとおり、機嫌の悪い時期なのだろうか・・・・と木乃香は思う。
(うちの前では無理してるんかな・・・・)
270 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:05:27 ID:f8GYr717
刹那がお茶を淹れている間、木乃香は部屋に変わりはないかと周りを見回した。
いつも片付いた部屋。
しっかりした刹那と龍宮の部屋らしい。
「あれ? これは・・・・せっちゃんの羽根?」
木乃香はさきほど散った羽根を見つけた。
刹那はよほどの事がない限り翼を出さないはず・・・・。
「お嬢様、どうかなさいましたか?」
「あ、せっちゃん」
お茶を淹れた刹那が戻ってくる。
木乃香はとっさに手に持っていた羽根を隠した。
刹那はお茶を木乃香に出すと、木乃香の隣に座る。
「なぁ、せっちゃん・・・・」
「はい、なんでしょう?」
「無理してへん?」
「え?」
木乃香は龍宮が言っていた事を刹那に話した。
この時期に機嫌が悪くなったり、体調を崩しやすくなる事を。
そして、自分といるときはそんな様子がまったく無い事を。
「なんや無理してるんやないかなーって、不安になってもうて・・・・あはは・・・・」
(た、龍宮の奴・・・・っ!)
「・・・・せっちゃん?」
「はっ!? いえ、無理なんてしていませんよ!」
271 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:06:04 ID:f8GYr717
刹那は龍宮の意図を読み取った。
龍宮は苛立っている刹那を見て、わざと木乃香を送り込んだのだ。
刹那が木乃香で和む事を知っていて。
「確かに、この時期は少しイライラしますけど・・・・無理はしていませんよ」
「・・・・ほんま?」
「はい、本当です」
「ならよかったぁv」
心からほっとしたように笑う木乃香。
その笑顔は刹那の心を和ませる。
(龍宮に一本とられたな・・・・はは・・・・)
龍宮の思うように踊らされ、若干の怒りを感じる刹那。
しかしそれは、目の前にいる木乃香に浄化される。
心の漢方薬とは、まさにこの事を言うのだろうか。
「それはそうと・・・・さっきまで何してたん?」
「え・・・・? えと、その・・・・」
木乃香に余計な心配をかけさせたくない為、苛立ちの原因を話すのは気がひけた。
しかし急な質問で、適当な言い訳が思いつかない。
ただ一つ、この状態で木乃香に嘘をつくのはいけないという事はわかっていた。
272 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:07:05 ID:f8GYr717
「・・・・えーと・・・・」
「イライラしてる理由・・・・背中の翼、関係してるん?」
「へっ!?」
「これ、落ちとったから・・・・」
「・・・・・・・・あ」
さっき抜けた羽根が木乃香の手に。
刹那はそこで悟った、"もう隠せない"と。
「だ、誰にも言わないでくださいよ・・・・」
「龍宮さんにも?」
「はい、龍宮にもまだ知られてない事ですので・・・・」
「・・・・うん、わかったv」
刹那は烏族の換羽について話す。
木乃香はその話を嬉しそうに聞いていた。
誰も知らない刹那の秘密。
それを自分だけが知っているという嬉しさが、木乃香にあったのだ。
*
「ほか〜、天使の翼も大変なんやね」
「て、天使じゃないですよ・・・・」
「せっちゃんはうちの天使さんやもん〜v」
「・・・・は、恥ずかしいです・・・・」
全てを話し終わって、刹那は消沈していた。
木乃香にならば知られても構わないことであったが、秘密がばれるというのはどうも気まずくなるものである。
そしてこの後待っているのは・・・・。
273 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:07:37 ID:f8GYr717
「うちがブラシかけてあげるえ?」
(や、やっぱり・・・・)
「ほらほら、はよ出して〜!」
世話好きの木乃香の事、手入れを手伝うと言うと思っていた。
こんなに無邪気な笑顔で手伝うと言われたら、刹那には断る事ができない。
渋々ながら翼を広げた。
「・・・・せっちゃん、付け根きつそうや」
「はい?」
「服脱いでええよ?」
「・・・・え!? だだだ、だめです!!」
「遠慮せんと・・・・ほら!」
「うあっ!? ぬ、脱がさないでください〜〜!」
しかし抵抗もむなしく、刹那は服を脱がされてしまう。
なんとか服を胸に当てるのだけは許してもらったものの、気恥ずかしさはかなりあった。
その状態で木乃香に背を向け、ブラシをかけてもらう。
「あは、なんやツンツンしとる〜」
「生え始めですから・・・・そこが痒いんです・・・・」
「このツンツンしたのがふわふわの羽根になるんや? おもろいなぁ〜」
刹那の羽根を弄びながらも、丁寧にブラシをかける木乃香。
自分の手で届かない所も丁寧にブラシをかけてくれるので、次第に刹那は心地よさで眠くなっていく。
274 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:08:10 ID:f8GYr717
「せっちゃん、ねむいん?」
「あ、すみません・・・・」
「昨日も寝れなかったんやろ? 無理せんで寝てええよ」
「・・・・では、少し・・・・」
素直に木乃香に従う刹那。
傍にあったクッションを枕にして寝転ぶ・・・・が、その瞬間に木乃香に引っ張られて、頭が移動した。
「お、お嬢様!?」
「こっちの方がブラシかけやすいからな?」
「う・・・・」
刹那の頭がある場所は、木乃香の膝の上。
思いがけない膝枕に慌てる刹那だったが、再開されたブラッシングの心地よさに負けて、再び意識は遠のいていく。
ブラシが当たるたびに、気持ち良さそうに翼を震わせる刹那。
それを目の前に、木乃香は一人で何かと戦っていた。
(か、かいらし過ぎるっ・・・・お持ち帰りしたい・・・・!)
・・・・本能と戦っていた。
服を着ていない無防備な刹那と、ふわふわした柔らかい翼。
この組み合わせはいろんな意味で反則だった。
(ここでなんかしたら、もうこの状態になってくれへんやろうな・・・・我慢っ・・・・!)
邪な感情を振り払ってブラッシングを続ける木乃香。
「・・・・んっ・・・・」
(・・・・気持ち良さそうやなぁ)
275 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:08:48 ID:f8GYr717
可愛いものが目の前にあれば、かまいたくなる。
木乃香は必死に触りたいのを我慢していた。
・・・・しかしそれもすぐに挫折。
「・・・・んあっ!?」
「やーん、せっちゃんかいらし〜〜v」
「く、くすぐったいです・・・・ひゃぁ!?」
木乃香は刹那を抱えて翼に頬擦りする。
少しチクチクしたが、それも気持ち良かった。
「お、お嬢様、止めて下さい〜!」
「あはは堪忍な〜、我慢できなくなってもうて――」
――ガチャッ
「うわっ!?」
「ひゃあっ!?」
「ただいま、刹那」
「お邪魔するでござるよ〜にんにん♪」
「楓が手伝ってくれて、早く帰ってこれ・・・・・・・・あ〜・・・・」
「・・・・これはいけない現場に、でござる」
いまの現場。
木乃香が刹那に抱きついている。
そして抱きつかれている刹那は服を着ていない。
276 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:09:19 ID:f8GYr717
「・・・・楓、お前の部屋にいっていいかな?」
「いいでござるよ、ご飯でも食べていくといいでござる」
「そうさせてもらおう。ではごゆっくり」
「・・・・ちょっ、まて龍宮! 何か勘違いしてないか!?」
「すまぬでござるな木乃香殿・・・・埋め合わせはするでござる」
「か、楓まで・・・・っ」
――バタンっ
「・・・・あはは、行ってもうたな」
「あぁ、なんて所を・・・・」
ガックリと刹那はうな垂れた。
きっとこの後、このことをネタに弄られるであろう。
それが予想できて、刹那は泣きそうになっていた。
「とりあえず・・・・ご飯作ってあげるな」
「・・・・いえ、そんなお手数を・・・・」
「疲れてるせっちゃんにサービスやえv」
「・・・・はい、ありがとうございます」
(もう・・・・本当に疲れた・・・・)
277 :
お手入れ:2007/04/06(金) 22:10:46 ID:f8GYr717
換羽の疲れと、変な現場を見られた為の強烈な精神ダメージ。
そのダブルパンチに、刹那はもう抗う気力がなかった。
そして、まるでそこを狙うかのように、木乃香は強引に事を進める。
(さっきの続き、またできるかなぁ・・・・?)
"ブラッシングで無防備にできる"
これは木乃香しか知らない、刹那の弱点。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『翼手入れ』『嫉妬』
skさん、キーワード提供ありがとうございます。
GJ!!!!!!!!
GJ!!
280 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/06(金) 22:38:41 ID:JfR5s83y
GJ!!!!!!!!!!もうこれしか言いようが無いほどイイ!!
GJ!!!!!
せっちゃん可愛い
282 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/06(金) 23:26:31 ID:MeCYBxo0
せっちゃん行け!
GGGJJJJJ!!!!!
すばらしい!
いまさらながら誤字に気付いた。
オーノー・・・・スルーしてください・・・・。
修学旅行後らへんの放課後。木乃香の寮部屋。
「なぁ、せっちゃん、触っていい?」
「は、はい、どうぞ」
お嬢様は嬉しそうに私の携帯電話をいじってます。
仕事関係の通話でしか使わない携帯なので、見られても困るようなことはないはずです。
初めて触る機種だからでしょうか、なにやら苦戦しているようです。
――ピロピロピロッピロピロ(ry
着信?せっかくお嬢様と二人きりになれたのに仕事…
携帯を返してもらおうと手をのばします。
「あ、違うえ?どんな着メロ使ってんのかなぁ思て、聞いてただけや」
「なるほど」
なんだ。よかった。ってなんで手握ってるんですか!
ちょっと恥ずかしいです。顔赤いの自分でも分かります。
「あ、あの、手…」
「ちょうど目の前にあったからさ、えぇやん♪」
えぇのですか。まぁ、正直言うとかなり嬉しいんですがね。
それに主人の発言は絶対です。しばらくこのままで。
あぁ、お嬢様の手、柔らかい。思わず握り返したくなります。
「それにしても…これ中学生の携帯やないなぁ。全部初期設定のままやん」
「仕事のために持ってるようなものなので、、」
言えません。メル友いないなんて。…仕事命です!
「あかん、あかんよ。せっかく携帯持ってるんやから遊ばな。
てことで、『せっちゃん携帯改造計画』始動や!」
本日の遊び道具は私の携帯に決定したようです。
どんなふうに変わるのでしょうか。
携帯で遊ぶなんて発想、なかったのでちょっと楽しみです。
「せっちゃん好きな音楽とかキャラクターとかおらんの?」
「あまりテレビ見ませんし…」
好きなもの…昔からお嬢様一筋です。こんなこと口に出して言えませんがね。
ん〜、と顎に手をあててなにか考えこんでるご様子。
「写メとらへん?」
「あ、いいですね。」
写真・・・青空とかよさそうです。
「なに撮るんですか?」
「なにって2ショットに決まってるやん」
へ?うわっかかか顔近いです!あああそんなにくっつかないで!
「はいチーズ♪」
心の準備がっ
―カシャ―
「フフッ、せっちゃん顔真っ赤や〜綺麗に撮れたし、これ待ち受け画面に決定と」
「えええ!?」
ちょっと待って下さい。お嬢様も映ってるんですよ?
まるでバカップル携帯みたいじゃないですか。いいんですか?
「ついでにウチの写真も入れとく」
―パシャシャシャシャシャシャシャシャシャ
永久保存決定です。しかも連写ときました。
百面相してるお嬢様。可愛いすぎます。今日はいろんな顔が見れて幸せです。
「ほら、せっちゃんも、はいチーズ」
にへらっ
―カシャ
あぁ、お嬢様見てたら緩んだ顔になってしまいました。
でも自分の携帯に、自分の写真入れてる人なんているのでしょうか。後で削除しとけばいっか。
「………………せっちゃん」「はい?」
「メルアドと番号交換しよ?」
「よ、喜んで!」
お嬢様の番号をゲットできる日がくるなんて!携帯改造計画最高です!
―ポチポチポチポチポチポチポチポチ
おお!素晴らしい指捌きです、お嬢様!
―ブブブブブブブブッ―
Σビクッ!
机に置いてあったお嬢様の携帯が震えています。
マナーモードなのにマナーモードじゃないです。心臓に悪いです。
「へへ〜せっちゃんの写真もゲットや」
「ああっ!さっきの送ったんですか!?」
あの緩んだ変な顔が残るなんて…。
「き、記念にな。後2ショットも…あかんかった?」
あぁ、捨て猫のような顔しないでください。なにも言えなくなってしまいます。
「全然構いませんよ」
顔を引き締めることができません。
「へへ♪着メロも変えないとな…あーせっちゃん、ちょっとお茶買ってきてくれへん?」
「え?あ、喉かわいたんですね。なにがいいですか?」
「美茶で」
喉の乾きに気付かないなんてなんたる失態。
待っていてくださいお嬢様!
5分後
「ただいま戻りました」
「お帰り〜♪」
お嬢様がすごい笑顔で迎えてくださいました。
買ってきたかいがあるというものです。
すぐに美茶のフタを緩めて渡します。
「おおきに」
私は野菜一日○れ1本です。健康にいいんですよ?
お嬢様相当喉乾いていたのか、500mlを一気に飲み干してしまいました。
ペットボトルがべこべこいってます。もうないですよ?
「ぷはっせっちゃん、携帯の充電切れてもた。遊びすぎたみたいや」
「構いませんよ。」
「今日携帯に保存したやつ使ってな?」「はい」
「メールもちょうだいな?」「もちろんです」
「いつでも電話してえぇからな?」「はい」
「携帯なくさないようにな?」「肌身離さず持ち歩きます。」
当たり前じゃないですか。もう家宝物ですよ?
「約束やえ?」「はい!」
そして『せっちゃん携帯改造計画』は、様々な収獲を得て無事終了したのです。
仕事用携帯が、お嬢様専用携帯に変わった記念すべき日でした。
部屋に戻ったら早速メールしてみます。
記念すべき1号メールはなに送ろうかな。
(刹那視点、END)
GJ!!!!!!!刹那視点イイです!!
GJサンクス!投下するのかなり緊張しますね・・・
京都弁難しいので読みにくいかもしれませんが、次木乃香視点いきます。
修学旅行後らへんの放課後。木乃香の寮部屋。
「なぁ、せっちゃん、触っていい?」
「は、はい、どうぞ」
目の前に置かれていた携帯。せっちゃんの携帯触るの楽しみにしてた。
―携帯は人の心映す―って聞いたことあって。今何に興味あるのか分かるやろ?
早速おーぷん!
…待ち受けは初期のまま?えーと、、次。
データフォルダ見てもええかな?
0件!?
ってことは着メロも…。えーとどこや、あった!
――ピロピロピロッピロピロ(ry
初期のまま…。
ん?着信あったと思ったのか、手差出してきたせっちゃん。
「あ、違うえ?どんな着メロ使ってんのかなぁ思て、聞いてただけや」
せっかくのチャンスやし手つないじゃおうかな。…ええよね
「なるほど」
えい
―ぎゅっ
あゃ、俯いてもた。ダメやったかな…
「あ、あの、手…」
あ、耳まで赤くなっとる。かわええ〜。照れ顔昔と変わらんなぁ。
「ちょうど目の前にあったからさ、えぇやん♪」
大人しくなったせっちゃん。握ってていいってこと?
えへへ〜
「それにしても…これ中学生の携帯やないなぁ。全部初期設定のままやん」
「仕事のために持ってるようなものなので、、」
仕事…あぁ、前言ってた退魔のやつやな。いくら護衛の延長とはいえ、せっちゃんいろいろ背負いすぎや…。
「あかん、あかんよ。せっかく携帯持ってるんやから遊ばな。てことで、『せっちゃん携帯改造計画』始動や!」
面白いこと楽しいこと沢山教えて、ウチの前だけでも肩の力抜いてもらおう。息抜きも必要や。
まずは携帯の面白さを伝授!
「せっちゃん好きな音楽とかキャラクターとかおらんの?」
「あまりテレビ見ませんし…」
忙しいから当たり前かー。
好きなもんがないんなら、着メロも壁紙もダウンロードできない。
ん〜ウチがハマッてるの勧めてみるか?
最近ハマッてるのは………あれ?
いやいやまさか…………
あかん、せっちゃんの顔しか浮かばへん。
うちがハマッてるのはせっちゃんや。
せっちゃんはウチのことどう思ってるんやろか。
今だに敬語やし、このちゃん呼んでくれへんし。なんや悲しくなってきた…
よし、ウチに興味持ってもらおう。
せめて護衛対象から友達に。
こっそり『せっちゃん携帯木乃香一色計画』開始!
まずは素材集め。
「写メとらへん?」
「あ、いいですね。」
やた、ノってきた。
「なに撮るんですか?」
「なにって2ショットに決まってるやん」
そう、写メといえば2ショット!
せっちゃんの腕を引いて、カメラに納まるよう顔をくっつける。
な、なんやドキドキする。せっちゃんのほっぺた熱い。
い、いくでっ綺麗に写る角度に顎を引いて、笑顔っ!
「はいチーズ♪」
―カシャ―
よし、よく撮れた。せっちゃん可愛えぇ〜
「フフッ、せっちゃん顔真っ赤や〜綺麗に撮れたし、これ待ち受け画面に決定と」
「えええ!?」
んふふ、この写メなら誰に見られても構わないえ!
せっちゃん慌ててるみたいやけど、計画のためやで?
「ついでにウチの写真も入れとくな?」
普通に撮るのはつまらないから、連写機能使おう。
……いいこと思い付いた。
―パシャ(だ)シャ(い)シャ(す)シャ(き)シャ(や)シャ(で)シャ(せっ)シャ(ちゃん)シャ(あはっ)
うまく撮れた。いろんな角度から、表情変えて撮ったから気付かないはず。秘密の告白。
最後ちゅう顔にすればよかったかな。
あはは、データフォルダウチの顔だらけや。ちょっと恥ずかしいからせっちゃんも撮っとこう。
「ほら、せっちゃんも、はいチーズ」
―カシャ
はぅあ!か、可愛すぎる!あかんっあかんよその顔!
うわ、この写メ絶対ほしい。
そういえばせっちゃんのメルアドも番号も知らないんだった。
い、言うんや。自然に。自然に。
「………………せっちゃん」「はい?」
「メルアドと番号交換しよ?」
「よ、喜んで!」
やった!せっちゃんとメールできる!
おやすみ言えるようになるんやぁ!
早速ウチのメルアドに送信や。
―ポチポチポチポチポチポチポチポチ
さっきの写メも貼って、2ショットも。
送信!
―ブブブブブブブブッ―
あ、マナーモード解除するの忘れとった。
んふふせっちゃんのメルアドゲット〜。
ってメルアドも初期のまま?番号アド…久しぶり見たわ
ウチの携番打ってワンコして…
せっちゃんの番号4だらけ。後で電話帳登録しよっと。
「へへ〜せっちゃんの写真もゲットや」
「ああっ!さっきの送ったんですか!?」
気に入らなかったんかな。めっちゃ可愛いのに。
だめって言われたら待ち受けにできなくなってまう…。
「き、記念にな。後2ショットも…あかんかった?」
いいよね?いいよね?ここは上目づかいで…
「全然構いませんよ」
さすがせっちゃん。
「へへ♪着メロも変えないとな…あーせっちゃん、ちょっとお茶買ってきてくれへん?」
「え?あ、喉かわいたんですね。なにがいいですか?」
「美茶で」
せっちゃん追い出しに成功。
さすがにこれ録音する時近くにいられたら、恥ずかしすぎるもん。
「んん、あーあー、マイクテスマイクテス」
ピッ
『んん、あーあー、マイクテスマイクテス』
よし、録音開始っ!
4分後
アラーム、着信、メール、メールお知らせ。こんなもんかな。
なんや恥ずかしことしてるような…。
まいっか、設定せんと。
できた!
これでせっちゃんの携帯ウチだらけや〜
……せっちゃんが毎日これ見ると思うと、やっぱ恥ずかしいかも。
消そうかな
ピッピッ、ピッピッ、ピッピッ
あや、電池切れ。
ピー
しょうがない。覚悟きめるか。
「ただいま戻りました」
「お帰り〜♪」
せっちゃんとお茶がグッドタイミングで帰ってきた。
実はさっき歌って喉カラカラで。
美茶早く〜。あ、蓋開けてくれたんやね。優しいなぁ。
「おおきに」
ちょ、せっちゃんは野菜ジュース飲むん?食生活偏ってるんかなぁ。
ん〜おいしい。
なぜか妙な達成感に浸りづつ飲み干した。
「ぷはっせっちゃん、携帯の充電切れてもた。遊びすぎたみたいや」
「構いませんよ。」
「今日携帯に保存したやつ使ってな?」「はい」
「メールもちょうだいな?」「もちろんです」
「いつでも電話してえぇからな?」「はい」
それと…
「携帯なくさないようにな?」「肌身離さず持ち歩きます。」
絶対に。恥ずかしいから。
「約束やえ?」「はい!」
そして『せっちゃん携帯木乃香一色計画』は、様々な収獲を得て無事終了したのです。
着信音聞いたらびっくりするやろな。
反応聞くためにせっちゃん帰ったら電話してみよっと。
楽しみやな〜。次はなにして遊ぼうか。
(木乃香視点・END)
END
指摘・感想どんどんお待ちしてます。
それぞれの視点が深みを出しててイイ!
蓋開けてから渡すとことかリアルにせっちゃんっぽくて好きだ
GJでした!!!!
GJ!!!もう最高!!!!グッジョブとしか言い様が無いですっ!
乙。ケータイネタなんて何か新鮮だな。
作者の年齢が近いのかも分からんが、等身大の中学生に近い感じがした。大人びて描かれることが多いからな。
どっちの視点も二人が照れてる感じがちょっと伝わってきてよかった。
おかげで電車で一人でニヤニヤを噛み殺す危ない奴に!
GJ!!どっちの視点も見ることで分かることがあるのがイイ!!
GJ、感想ありがとうごさいます!ちょっと感動していて、ニヤニヤが止まらないです。ちなみに私
>>254でした。
甘々書こうとしたら「中学生の甘々ってどんなんや?」と分からなくなってしまい、指摘通り中学生らしさを目指してみました。
ちょっと子供っぽくしすぎた感がありますが、リアルはこんなもんじゃないかと…。
視点の違いを楽しんで頂けたようで幸いです。読んで頂きありがとうございました。
GJだねえ!
HDDの整理してたら二年くらい前に書いた書きかけのこのせつSSが出てきたww
何となくこうしようとか覚えてるが全然書けてないから投下は無理だが
まぁでもPC持ってればこのせつSSのひとつやふたつみんな持ってるよね!
>>305 いいねぇ、俺には出せない発想ですよw
年食うと初心になかなか戻れないな、精進せねばorz
ちなみに俺、KEYWORDPUZZLEの管理人なんだけど・・・・ぜひよければリレーSSとか一緒にしませんかね?
もちろん他の人もバンバン参加してくれると嬉しいんだが・・・・。
少し前の過去レスや
>>307をみて、隠れ職人がいると見た。
個人的には集まってあれこれするの楽しいかなーって思ってるんだけど・・・・
もし「やろう!」って人がいたらサイトにメールとか送ってくださいな。
リレーSSってどんなん?
>>309 正直俺もやった事無いから、わからないんだけど・・・・。
最初にテーマを決めて、ワンシーン事に職人を変えていくのかな。
誰かやった事ある人いたら、助言とか欲しいな。
俺も色々周って調べてみる。
連レスごめん。
例えば文章構成法の「起承転結」で、4人の職人がそれぞれテーマにそって「起」「承」「転」「結」の部分を書く。
行数に指定は無し。
・・・・とか。
これはあくまで俺の考えだから、参加してくれる職人の意見も積極的に取り入れる方向で。
312 :
ノート:2007/04/08(日) 07:04:05 ID:5Nbap4Oc
私は今、仕事で休んでしまった授業のノートを写しています。
お嬢様は頭がいいだけあって、綺麗にまとめられたノート。
黒板に書かれたことを、只丸写しの私のノートとは大違い。
勉強のコツを教えてほしいものです。
「ふぅ…次は国語か。あー指痛い。」
指休めにお嬢様のノートをパラパラと捲ってみると、ある法則をみつけました。
今まで急いで写し、すぐにノートをお返ししていたので、気が付かなかったみたいです。
記録した日付が隅っこに書いてあるのですが、なぜかときどき、赤い色えんぴつで薄く囲ってあるのです。
他のノートも見てみます。…やっぱり。
しかも見覚えのあるページばかり。これはもしかして…
私が授業休んだ印?
心なしか印がついたページは、カラフルにまとめられているような。
私のため?
そばにいない時も想ってくれているのだと、思いがけない小さな発見。
心が弾みます。ニヤニヤが止まりません。今一人でよかったです。
313 :
ノート:2007/04/08(日) 07:04:47 ID:5Nbap4Oc
家庭科のノートでまた小さな発見。同じ赤で囲まれた日付。
夕食に誘ってくださった時、出てきた献立が小さく書いてあります。
あの和風ハンバーグ美味しかったなぁ。
フフ、ちゃんと授業聞かないとだめですよ?お嬢様。
数学はどうでしょか。赤い印を探します。
特に変わったご様子はないですね。あ、数学苦手だって言ってましたっけ。
それでもいい結果を残すお嬢様。真剣に授業受けているからなんですね。
次英語。
………なにか書いてあるようだけど訳せません。
べ、勉強しなければ。このちゃん先生から出された小さな宿題。
後で辞書を片手に訳してみようと思います。
今日借りたノートは4科目。
授業休むのが楽しみになった、なんて言ったら怒られるのでしょうね。
そっと胸に閉じ込めておくことにします。さて、休憩終わり。
早くノートを写して、溜まっている小さな宿題にとりかかりたいです。
時間が掛かるかもしれないけど、全部訳すことができたなら
小さな返事をノートに、想いをこめて
秘密の交換ノートを始めましょう
END
中学生の甘々。相変わらず難しい。感想指摘お待ちしております。
>>312-313 GJ!
中学の頃の教科書の貸し借りを思い出した。
好きなの子に教科書借りた子が、「大」「女」「子」「キ」ってページに不規則に書いて返して・・・・結局ばれてた。
GJサンクス!
>>314 青春だねw教科書の落書きテーマにしたかったけど、同じクラスってことでノートに。
ちょい小ネタ まとめサイトはスルーでお願いします
お嬢様と一緒に授業さぼってしまったので、今龍宮にノートを借りています。
犬の絵が沢山。
犬に吹き出しがついていて、ここ重要と手指してます。
あのポーカーフェイスで、これ描いてるんでしょうか。ブフッ
ああ!唾で犬が滲んでしまいました。子犬のシール片手に返そうと思います。使ってね?
でもあの顔でノートにシール貼ってる姿想像すると…笑いが止まりません。
>>317 龍宮って武道四天王の中で、唯一成績が普通なんだよね。
意外とありえるかも?
工夫はしてそうだ。
320 :
307:2007/04/08(日) 15:30:46 ID:o1J2O/eM
>>308 じゃあ試しに俺のジャンクSSの続きを書いてくれたりしませんか?w
冒頭の数行しか無いんだけどさ(死
>>313 ちくしょう…これが萌えと言うものか…刹那と一緒にニコニコしてしまうぜ!
>>320 いいよー、君が望むならば〜。
期待に答えられるかはわからないが・・・・orz
KEYWORD PUZZLEのメールでジャンクSS送ってくだされ。
あ、テーマも教えてね。
「姿無き魔物? それが今回のターゲットなのか?」
「どうやら他所から、この学園に逃げ込んできたらしい」
学生であると同時に、退魔の仕事を受け持つ桜咲刹那と龍宮真名。
そんな彼女たちに一つの依頼がきた。
「情報によると、姿は見えにくいだけらしいが」
「じゃあ龍宮なら退治できるな・・・・」
「あぁ、適任だからこその依頼なんだろうな」
お前も見ておけ、と仕事の書類を刹那に渡す龍宮。
さっとそれに目を通す刹那も、大した仕事じゃないと安堵した。
「油断すると怪我するぞ」
「・・・・言われなくとも」
刹那の気が緩んだところを龍宮が注意した。
仕事モードに入った二人は、寮の就寝時間を待つ。
「相手に殺傷能力はほとんどない。ただし気を吸われるらしいからな・・・・」
「わかってる。書類を読んだ」
「ならいい、ミスをするなよ」
「そちらこそ」
それだけ言うと、二人はふっと笑って窓から外に出た。
クラスメイト、同じ寮の部屋、そして数々の戦いで背後を任せた仕事仲間。
交わす言葉にはトゲがあったが、実力は認め合っていた。
323 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:14:44 ID:5so9gZCn
「・・・・おい、様子がおかしいぞ」
「依頼書ではこの辺のはずなのに・・・・いないな?」
依頼では、特殊な効果でわざと魔を呼び寄せるようにしている"龍宮神社付近の森"にいるはず。
しかしそこに、それらしき気配はなかった。
と、ここで龍宮の魔眼が何かを捕らえる。
「刹那、これを見ろ・・・・」
「動物の死骸?」
「わずかだが魔力の残り香が見える・・・・こいつも被害にあったと考えた方がいい」
「しかし殺傷能力はないはずじゃ?」
「・・・・足の爪が剥がれて、肉離れを起こしている・・・・これは異常だぞ・・・・」
「これほどになるまで、走り続けていたということか・・・・」
「薬や魔術で発狂状態にならないと、ここまでひどくはならない・・・・そして魔力の残り香、となると・・・・」
「・・・・相手に取り付く類か!」
「残り香は寮の方向に続いているぞ・・・・」
「・・・・しまった!」
刹那は踵を返した。
それに龍宮も続く。
(もしターゲットとすれ違ったとしたら・・・・お嬢様・・・・!)
最近、木乃香は刹那の帰りを寮の前で待つようになっていた。
怪我をしていたらすぐに治せるように、と。
風邪を引くと大変だからと刹那は説得したが、意外と頑固な木乃香はそれを飲み込まなかった。
そしていつしか、木乃香が帰りを待つのは自然な事となってしまったのだ。
324 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:16:29 ID:5so9gZCn
「きゃああぁぁーー!」
「っ!? お嬢様ー!!」
突如響いた悲鳴。
それは紛れもなく、木乃香のものだった。
そして二人が寮に辿り着いた時には、木乃香が寮の前で倒れていた。
「お嬢様! ・・・・どういうことだ、龍宮! 殺傷能力はないはずでは!?」
「私に聞くな! クライアントに聞け!」
刹那の腕には、気を失った木乃香の姿があった。
肩からは大量の血を流している。
「どうしたの、なんか悲鳴が・・・・きゃあ!!」
「こ、木乃香さん!? 一体どうして・・・・」
先ほどの木乃香の悲鳴を聞きつけ、クラスメイトたちが集まってきた。
血に塗れた木乃香を見て、悲鳴が飛び交う。
「刹那、とりあえず治療を・・・・!」
「お嬢様・・・・しっかりしてください!」
325 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:17:20 ID:5so9gZCn
*
木乃香はすぐに医務室で治療を受けた。
幸い、命に関わる怪我ではなかったようだ。
「すみません、お嬢様・・・・」
「なんでせっちゃんが謝るん? うちが外にいたせいやん?」
「いえ、私たちが油断していなければ・・・・」
「クライアントの連絡ミス、だが・・・・予測はしておくべきだった・・・・」
「龍宮さんもそんな気に病まないで? うちは平気だから・・・・」
念のために、と医務室のベッドに寝かされる木乃香。
できるなら魔法で怪我を治したかったが、一般人のクラスメイトに見られてしまった為にそれはできなかった。
「・・・・お嬢様、怪我を負ったときの状況を話してくれますか?」
「うん、なんや犬みたいな動物が走って来てな・・・・何もしてへんのに急に襲ってきて・・・・」
「魔物に取り付かれた獣と考えていいな」
「あぁ。・・・・お嬢様、本当に申し訳ございません。私たちはこれから、その獣を探さないと・・・・」
「うちは大丈夫やから・・・・無理せんでがんばってね」
「はい・・・・」
刹那と龍宮は、医務室の教師に一言断ると部屋を出ていった。
静かになった部屋で、木乃香は睡魔に襲われる。
326 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:18:05 ID:5so9gZCn
――。
(あれここは? あぁそうか、ウチは怪我して運ばれたんやっけ・・・・でもなんか違うような・・・・)
医務室でぼんやりと目を開ける木乃香。
その空間はさきほどまでの雰囲気と違っていた。
「・・・・お嬢様」
「あ、せっちゃん? お仕事おわったん?」
「はい、無事終わりましたよ」
「よかったぁ・・・・」
ベッドの横には刹那がいた。
優しく微笑んで、木乃香の手を握ってくれる刹那。
その笑顔に木乃香は魅了された。
いつもよりも積極的なのは、きっと自分が怪我をしているからだろう。
遠慮なくその優しさに甘える事にする。
「せっちゃん・・・・しばらく傍にいてほしいな・・・・」
「はい、いいですよ」
「・・・・ええ気持ちや・・・・」
「・・・・もっと、気持ち良くしてあげましょうか?」
「ぇ・・・・?」
327 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:19:29 ID:5so9gZCn
ギシッと音を立てて、二人分の体重を受けたベッドが悲鳴をあげる。
刹那が木乃香に覆い被さり、何かを求めるような目で木乃香を見つめていたのだ。
その一途な目線に、木乃香は釘付けになる。
「せっちゃん・・・・?」
「気持ち良く・・・・なりたいですか・・・・?」
「・・・・っ!?」
高鳴る鼓動で言葉がうまく出なくなる。
その意味を成さない声を、刹那は肯定と受け止めたようで・・・・。
刹那は二人の距離を縮めていく。
――。
「・・・・・・・・うさま! ・・・・お嬢様!?」
「・・・・・ふぇっ!?」
刹那に呼ばれる声で木乃香は目を覚ました。
どうやら夢を見ていたようだ・・・・汗で服が肌に張り付いて、嫌な感じがする。
「様子を見に来たら、うなされてたので・・・・怖い夢でもみてたのですか?」
「え、夢・・・・あっ」
木乃香はさきほどの夢を思い出して赤面する。
無駄に鮮明に思い出す事ができた。
(うち・・・・なんて夢見てんやろ・・・・////)
328 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:20:16 ID:5so9gZCn
「な、なんでもないえ////」
「そうですか? まだ朝早いので、もう少し寝てても大丈夫ですよ」
「う、うん・・・・」
刹那に布団をかけてもらい、再び眠りにつこうとする木乃香。
しかし隣の刹那と先ほどの夢が妙にリンクしてしまい、結局寝る事はできなかった。
*
「ふわぁ・・・・眠い・・・・」
「このか〜寝不足〜?」
「うーん、結構寝れたと思うたんやけどなぁ・・・・」
「昨日の今日ですから、身体が緊張してるのかもしれませんね」
「怪我大丈夫ですか、このかさん・・・・」
「うん、大したことないし、もう全然大丈夫やv」
事件の翌日も普通に授業がある。
休むほどの怪我ではなかった木乃香も、通常通り登校していた。
「お嬢様、荷物お持ちします」
「あ・・・・だ、だいじょうぶやえ、これぐらい・・・・」
「いえ、肩を怪我をなさっていますので・・・・」
学校では、いつも以上に刹那が木乃香の傍にいた。
怪我をした木乃香を気遣ってのことである。
しかしあのような夢を見た木乃香は、その刹那の行動をかなり意識していた。
刹那が少し触れるたびに、無意識に距離をとってしまう。
329 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:21:07 ID:5so9gZCn
(やはり・・・・私の不甲斐無さにお怒りなのだろうか・・・・)
そんな木乃香に刹那は不安を感じていた。
昨日の事件から、刹那が距離を縮めては木乃香が慌てて距離をとるというすれ違いが起こっていたのだ。
「・・・・刹那、話がある」
「あぁ、わかった・・・・お嬢様、少しすみません」
「うん、待ってるえ」
刹那が龍宮に呼ばれて教室を去った。
一緒に帰ると約束をしているために、木乃香は一人で待つ事になる。
「魔法教師から連絡が入った。近衛を襲った獣だが・・・・残念ながら、消息はつかめなかった」
「くっ、取り逃がしたか・・・・」
「まだ近くにいると思う。今夜も仕事に出るぞ」
「あぁ、わかった。じゃあ・・・・」
「・・・・待て、刹那」
簡潔に話を終え、教室に戻ろうとする刹那を龍宮が止める。
「近衛と何かあったのか?」
「・・・・特に何も・・・・」
「そうか。いや何、近衛がお前を変に意識しているようだからな」
「・・・・私が不甲斐無いからだろうか・・・・」
「いや、違うと思うが・・・・まぁ、気遣いはほどほどにな」
「あぁ・・・・」
木乃香の話題が出た途端、情けない顔になる刹那。
そんな刹那を見て、龍宮は苦笑を隠せなかった。
330 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:22:17 ID:5so9gZCn
*
――。
今日もまた一日を終えて、学生たちは安らかな夜を向かえる。
しかし木乃香はまた、夜中に目を覚ました。
(・・・・この感じ・・・・昨日と・・・・)
昨日と同じ、寝る前と何か違う感じがした。
いつもなら聞こえるはずの、同居人の寝息も聞こえない。
「・・・・起きましたか?」
「せっちゃん・・・・」
刹那がいた。
昨日の夢がフラッシュバックする。
「・・・・昨日は、惜しい所で終わりになってしまいましたね」
「え?」
「昨日の・・・・医務室でのアレですよ・・・・」
「っ!?」
木乃香は刹那に肩を抑えられ、起き上がれなくなる。
不思議と傷の痛みはない。
・・・・昨日の夢と同じ体勢になっていた。
331 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 18:23:40 ID:5so9gZCn
「昨日の夢の続きなん・・・・?」
「はいそうですよ・・・・」
「夢・・・・」
「誰も見ていません・・・・私たちだけの世界です」
"誰も見ていない夢の世界"
そう知った木乃香は、自分の中の欲望が疼くのを感じた。
「・・・・夢なら・・・・何してもええんやよね・・・・?」
「はい、なんでも自由です」
「なら・・・・せっちゃん・・・・」
「貴女の・・・・お望みの通りに」
昨日は刹那からの一方的なものだったが、今回は両者の合意の上で距離が縮まっていった。
そして手始めとばかりに二人の唇が重なる。
「んっ・・・・」
「・・・・もっと、していいですよね」
「ぁ・・・・せっちゃん・・・・」
まだ少し躊躇する木乃香を、刹那がエスコートする。
その甘い行為に、木乃香は頭が痺れるような感覚を覚えた。
自然と刹那は木乃香の身体に触れる。
「ふぁ・・・・ぁん・・・・」
「気持ちいいですか?」
「う、ん・・・・」
「それはよかった・・・・」
連投規制?
支援
333 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:03:51 ID:5so9gZCn
積極的でありながらも優しい刹那に、木乃香は溶かされていく。
いつしか木乃香の手は、求めるように刹那に伸びていた――。
――。
「・・・・っと、ねぇ! ・・・・木乃香!!」
「このかさん!?」
「・・・・あ・・・・」
木乃香はまた現実の世界に引きずり戻される。
明日菜とネギが心配そうに木乃香を覗き込んでいた。
「ちょっと・・・・すごい汗じゃない・・・・」
「大丈夫ですかこのかさん、うなされてましたけど・・・・」
「だ、大丈夫やえ・・・・」
ぐっしょりと濡れた木乃香のパジャマ。
それにより体が冷えたのか、嫌な寒気を感じた。
「疲れが溜ってるんじゃない・・・・?」
「無理しないで、今日の授業休みますか?」
「ううん、大丈夫。それより明日菜バイトあるんやろ? 朝ご飯作ったげるな」
心配する二人をなだめ、木乃香は起き上がった。
一瞬ぐらりと視界が揺らいだが、何とか踏み止まる。
「・・・・ちょっとシャワー浴びてくるな」
「うん・・・・無理しないでよ?」
「平気や平気〜。ほな入ってくるな」
334 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:05:18 ID:5so9gZCn
着替えを持ってシャワー室に入る木乃香。
その木乃香を心配そうに見つめる明日菜とネギの後ろで、カモが何かを考えていた。
(一瞬何か違うものの魔力を感じたような・・・・。いや、気のせいか・・・・?)
*
「・・・・ふわぁ」
「このかさん、最近やつれているです・・・・」
「ネギ君によると、最近毎晩うなされてるらしいよ」
「何かあったのかなぁ・・・・」
魔物退治失敗から数日、木乃香は目に見えて弱っていった。
毎日夜は寝れている。
しかし、なぜか疲れが取れないのだ。
「お嬢様、何かあったのですか?」
「あ・・・・、せっちゃん」
もちろんそれを護衛の刹那が気にしないわけもなく、心配した様子で近づいてくる。
「大丈夫やえ」
「そうですか・・・・?」
「うん、ほんまほんま。・・・・あ、ウチ先に帰ってるな」
「あ、お嬢様・・・・」
木乃香は刹那に背を向けて、寮へと帰っていった。
残された刹那は、木乃香の行動に不信感を持つ。
335 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:06:38 ID:5so9gZCn
(何かある・・・・しかし、取り逃がした魔物を探さないといけないし・・・・)
「刹那さんっ」
その現場を見ていた明日菜が刹那の元にきた。
「明日菜さん・・・・」
「木乃香のことなんだけど・・・・刹那さんも心当たりない?」
「はい・・・・あるとしたら、やはり先日の怪我ではないかと・・・・」
「でも特に異常はないって診断されたのよね・・・・」
「・・・・私は今夜も仕事がありますので・・・・明日菜さん、お嬢様をお願いできますか?」
「もちろんよ・・・・あんな木乃香、ほっとけるわけないじゃない・・・・」
そんな二人の心配を木乃香は知らない。
ここ数日、木乃香は夢の世界にのめり込んでいた。
何もかもが思い通りになる世界。
それは現実の世界よりも断然、居心地がいいのだった。
*
――。
そして今宵もまた、木乃香は夢の世界へと誘われる。
「このちゃん・・・・」
「・・・・ぁっ、ん・・・・」
木乃香は夢の中で、幾度となく刹那と身体を合わせていた。
この世界の刹那は、木乃香の欲望に答えてくれる。
いつしか現実の刹那との時間を裂いてまで、夢の世界に来る様になっていた。
336 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:07:29 ID:5so9gZCn
「気持ちいいですか・・・・?」
「気持ち、ええよっ・・・・はぁん・・・・」
「感じてくれて嬉しいです・・・・んっ・・・・」
深い口付けで舌を絡ませ、それと同時に四足も絡ませ・・・・。
木乃香は快楽に溺れていく。
しかし、その中でも一つ不満があった。
「ふっ・・・・、せっちゃ・・・・っ」
「・・・・どうしてほしいのですか?」
「・・・・はずかしゅうて、言えんわっ・・・・はぁっ・・・・」
木乃香は夢の中の刹那と幾度となく身体を重ねたが、一度も達する事がなかったのだ。
それはタイムリミットも関係していたが、なにより焦らされているような感じがした。
「言わなくても・・・・ただ一つ、約束してくだされば・・・・」
「約束・・・・?」
「はい・・・・私に、身体を捧げてくれると・・・・」
「身体・・・・? あ、ひゃあん・・・・っ!」
再開される愛撫に思考が働かなくなる。
「あなたが欲しいです・・・・身体も何もかも・・・・」
「んっ・・・・くぅっ・・・・!」
ビクンッと木乃香の身体が跳ねる。
自分を求める刹那に、全てを支配されかけていた。
337 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:08:17 ID:5so9gZCn
「駄目、ですか・・・・?」
「せっちゃ・・・・あぁっ!」
もっとも敏感な部分にわざと触れない愛撫。
そして・・・・快楽に溺れた木乃香はついに、その条件を飲んでしまった。
「ええよ・・・・好きにして・・・・」
「その言葉・・・・待っていました・・・・」
「ふぁ、あぁ・・・・っ」
「いざ・・・・参りましょう」
「あ、やっ・・・・! もう、駄目・・・・あぁぁあーーっ!!」
夢の中なのに、木乃香の意識が遠くなる。
そしてそれと同時に、木乃香の潜在魔力が暴走を始めた。
――。
「・・・・あぁぁあーーっ!」
「!? このか!?」
「ど、どうしました!?」
「・・・・なんだ、この魔力は!?」
絶頂の叫びと共に、木乃香の魔力がほとばしる。
その声と魔力に驚いて、同居人たちは飛びおきた。
明日菜は二段ベッドから飛び降りて、木乃香のベッドを覗きこむ。
「このか、どうしたの・・・・きゃあっ!!」
338 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:08:57 ID:5so9gZCn
木乃香の魔力で作られた黒い触手のような物が、明日菜を弾き飛ばす。
明日菜は反対側の壁に叩きつけられた。
「明日菜さん!? このかさん、一体何を・・・・!?」
「木乃香嬢ちゃん・・・・じゃねぇな、誰だてめぇ!」
ゆっくりと起き上がる木乃香の瞳に、光はなかった。
"瞳の光がなくなる"・・・・それすなわち、従属魔法にかかっているということ。
一瞬の間をおいて、木乃香は窓から飛び出した。
「あ、待ってください!」
「兄貴、あれは"インクブス"だ! 嬢ちゃんは操られている!」
「お、追いかけないと・・・・っ! 刹那さんと約束・・・・くぅ・・・・」
「明日菜さん、いま治療します!」
「なんて事だ・・・・兄貴、急ぐんだ!」
*
「龍宮、今の魔力は・・・・っ!?」
「寮の方からだ・・・・いや、こっちに向かってくるぞ」
「ついに本性を現したか!」
ものすごいスピードで迫ってくる魔物に身構える刹那と龍宮。
が、現れた人物を見て驚愕する。
「お嬢様っ!?」
「・・・・おい刹那! ぐあぁっ!」
「龍宮!?」
339 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:09:42 ID:5so9gZCn
明日菜がやられたのと同じ、黒い触手が刹那に迫っていた。
それをかばった龍宮が大きく弾かれる。
その威力は半端なかった。
「お、お嬢様、どうなさったのですか・・・・!?」
「せつ、な・・・・そいつは近衛じゃない・・・・」
「な・・・・でも、魔力はお嬢様の・・・・うわっ!?」
木乃香の攻撃をかわす刹那。
黒い触手を夕凪で切り払うが、刹那は木乃香を攻撃する事はできなかった。
「お嬢様・・・・っ! く、ここでは龍宮を巻き込む・・・・!」
刹那は地を強く蹴って木に乗り、龍宮から離れた。
それを追うように木乃香も走り出す。
普段の木乃香からは考えられない速度だった。
(お嬢様の魔力に紛れて別の魔力が感じられる・・・・くっ)
木乃香を傷つける事ができない刹那は、次第に追い詰められていった。
その中で必死に相手を分析する。
(明日菜さんの話だと、考えられるのは悪夢・・・・そして潜伏期間・・・・)
「ぐあっ・・・・!」
攻撃を避ける為に、木の上から地に降りた刹那。
が、それを狙っていたかのように触手が足元に伸び、刹那は足をとられた。
340 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:10:35 ID:5so9gZCn
(っ・・・・"夢魔"か・・・・!)
一瞬で立ち上がり距離をとる。
しかしジリジリと追い詰められ、その場には緊迫とした空気が流れていた。
・・・・刹那はクライアントのいい加減な情報と、自らの甘さを呪う。
木乃香の魔力に紛れて気付かなかったとはいえ、ターゲットと接触した木乃香を放って置いた結果がこれだ。
("夢魔"に夢を喰われた者は・・・・己を取り戻さない限り、助からない・・・・私の責任だ・・・・)
「お嬢様、申し訳ございません・・・・・」
「・・・・」
「私がしっかりしていれば・・・・お嬢様をこの様な目に合わせる事もなかったのに・・・・」
「・・・・」
「謝って済む問題ではないと思います・・・・ですが、もしお嬢様の意識が少しでも残っているのであれば・・・・」
「・・・・」
「私がわかりますか・・・・? お嬢様、私です・・・・桜咲刹那です・・・・!」
「・・・・っ」
一瞬、木乃香の瞳が揺らいだ。
それを刹那は見逃さない。
ゆっくりと距離を縮めていく。
「お嬢様・・・・」
(・・・・せっちゃん?)
飲み込まれかけていた木乃香の意識が覚醒し出した。
しかし、いまだ意識がはっきりしない。
目の前の刹那を捉えるが、自分が今何をすべきなのかを理解できなかった。
341 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:11:30 ID:5so9gZCn
「・・・・このかさん、刹那さん!」
「このかー!」
「・・・・っ!」
二人を追いかけてきたのか、木乃香の後ろにはネギと明日菜がいた。
敵に囲まれて警戒態勢をとる木乃香・・・・いや夢魔。
(アレは・・・・明日菜、怪我しとる・・・・?)
『・・・・殺してください・・・・あいつらを・・・・!』
(誰・・・・!?)
木乃香の意識に侵入する声。
それは紛れもなく夢魔の声だった。
『これも全て夢・・・・儚き夢・・・・』
(夢? これも?)
『そう・・・・今まで通りの快楽を望むのならば、この人たちを殺してください・・・・』
(で、でも・・・・!)
『夢は現実ではないのです・・・・簡単でしょう・・・・? それとも、もう快楽は必要ないですか・・・・?』
(・・・・っ)
夢魔による夢と現実の混沌。
朦朧とした意識の中で、木乃香は葛藤する。
「お嬢様・・・・」
「っ!?」
「せっちゃ、ん・・・・きちゃダメ・・・・」
「気を強く持ってください、大丈夫です。必ず私が助けます」
342 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 20:12:33 ID:5so9gZCn
刹那がさらに木乃香との距離を縮める。
『助ける? それは嘘です。快楽の夢を貴女から取り上げる為の嘘です』
(せっちゃん・・・・せっちゃん・・・・)
『私との夢を続けたいのでしたら、その偽りの刹那を・・・・殺してくださいっ!』
「お嬢様・・・・」
「きちゃ・・・・ダメやっ!」
――ズシャッ
耳障りな音が静寂の中に響いた。
「・・・・っ!?」
「せ、刹那さん!!」
「そんなっ・・・・!」
「・・・・ぁっ・・・・」
木乃香の魔力の触手が、刹那を貫いていた。
刹那の血が触手を滴る。
ずるりと音がして刹那の身体から触手が抜けると、刹那の足元はもう血の海だった。
刹那は夕凪を支えに、かろうじて持ち堪える。
「・・・・うっ」
「刹那さ――」
「来ないでくださいっ・・・・!」
「っ! でも・・・・」
「ネギ先生、お願いします・・・・」
343 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/08(日) 20:20:00 ID:XXVxv/Tk
支援
いいとこで規制とはっ
せっちゃん!!
346 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/08(日) 20:32:05 ID:XXVxv/Tk
はぁはぁ!!
は、早く続きを
348 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:06:55 ID:5so9gZCn
駆けつけようとするネギたちを、刹那が制止した。
そして崩れ落ちそうになるのを耐えて、ゆっくりと歩き出す。
その先は、木乃香ただ一人。
「お嬢様、私は大丈夫です・・・・だから・・・・」
「・・・・っ」
「まだ間に合います・・・・これは、"現実"です」
「げんじ、つ・・・・?」
「はい、そうです・・・・夢を喰う悪魔に・・・・負けないでください・・・・」
「現実・・・・夢・・・・悪魔・・・・?」
「戻って、きてくださ・・・・この、ちゃ・・・・っ」
ついに刹那は辿り着き、木乃香を弱々しく抱き締めた。
これが現実であることを体温で知らせるように。
そして・・・・刹那は力尽きた。
刹那の体温を直接感じて、木乃香の意識が一気に覚醒する。
これは確かな現実――手に付いた血・・・・そして足元に崩れ落ち冷たくなっていく幼馴染。
『何をしているのですか、そいつを殺――』
「・・・・うるさい・・・・うるさい・・・・っ!」
『これは夢――』
「・・・・そんなわけない! 夢でもうちはせっちゃんをこんな目にあわせとうない!」
『全ては――』
「・・・・出てって・・・・! ウチから・・・・出てってーー!!」
『ぐあ、あああ!』
黒い魔力が消え、それに反するように白い魔力が木乃香から発せられる。
その木乃香の魔力が夢魔を苦しませた。
そして剥がれるように、木乃香から黒い影が抜け出る。
349 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:08:03 ID:5so9gZCn
「兄貴いまだ!」
「うん! ・・・・あっ!」
「木乃香! 逃げて!!」
外に追い出された夢魔が、そのまま背後から牙を木乃香に向けていた。
しかし刹那を抱き締めて泣き崩れる木乃香には、それを避ける余裕も力もない。
誰もが最悪の事態を覚悟した・・・・。
――ガシッ
「え・・・・?」
「お嬢様は、お前に渡さない・・・・っ!」
木乃香の声で、刹那が生死の狭間から這い上がった。
そして木乃香を抱き締めると、最後の力を振り絞って地を蹴り、後退する。
夢魔の攻撃は空気を切った。
ガンッ!
「ぐうっ・・・・」
「せっちゃん・・・・っ!」
しかし後退した刹那にはもう着地の力なく、そのまま木に激突してしまった。
そして今度こそ刹那は意識を完全に手放す。
その刹那に夢魔が再び迫るが、それはネギと明日菜によって阻まれた。
350 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:08:35 ID:5so9gZCn
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・・」
「アデアット! あんたは私が相手してやるわよ!」
「六芒の星と五芒の星よ、悪しき霊に封印を・・・・」
「せっちゃ・・・・せっちゃん・・・・しっかりして・・・・っ!」
「テル・マ・アモリスタ!」
夢魔による攻撃で、刹那は瀕死の状態。
大量の出血で体温は奪われ、現在も出血は止まらない。
その様子に、木乃香はパニックになっていた。
「いや、死なないで・・・・っ、せっちゃん・・・・!」
「嬢ちゃん、まだ間に合う! アーティファクトだ!!」
「あっ・・・・!」
"まだ間に合います"
カモの言葉で、先ほどの刹那の言葉が蘇る。
その刹那の言葉は、木乃香を正気に戻させた。
「アデアット! お願い・・・・治って・・・・っ!」
最後の頼みの綱。
木乃香の願いはアーティファクトに伝わり、アーティファクト"東風の檜扇"の光は刹那を包んだ。
・・・・龍宮が駆けつけた頃には、夢魔の姿は消えていた。
しかし刹那は・・・・木乃香の腕で白い顔をしたまま、動くことはなかった。
支援!支援!せっちゃあああああああああん
352 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:14:53 ID:5so9gZCn
「問3の答えは〜?」
「・・・・"イ"ですか?」
「ぶー、"ア"でしたv」
「・・・・うっ・・・・」
麻帆良にある大学病院の一室にて、勉強会が開かれていた。
といっても居るのは二人だけ。
夢魔による精神ダメージが癒えた木乃香と・・・・一命を取りとめた刹那だった。
あの後刹那は、龍宮の機転ですぐに病院へと運ばれた。
傷自体は塞がっていたものの、出血した血は戻らなかった為に輸血の必要があったのだ。
医師が魔法教師であった為に、深い追求もされずに魔術治療を受けた刹那。
そして大事をとって、一週間ほどの授業免除をもらって入院していた。
その間毎日木乃香が訪れ、その日の授業内容を刹那に勉強させている。
「・・・・頭、痛いです」
「期末近いんやから、たまにはいい点とらへんと!」
「わ、私は剣があれば・・・・」
「ペンは剣より強しやえ!」
「は、はいっ!」
素直に木乃香に従う刹那。
剣を持っている時とのギャップが激しくて、木乃香は少し笑う。
「な、何で笑っているんですか・・・・?」
「ううん、なんでもないえ〜」
「そ、そうですか・・・・」
353 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:15:51 ID:5so9gZCn
夢とは違う、ヘタレな刹那。
それでも木乃香が夢魔に取り付かれたとき、刹那はその身を挺して強引に木乃香を引きずり戻した。
夢の中の刹那も魅力的だったが、今の木乃香は目の前の刹那に夢中だった。
もしまた夢魔が現れたとしても、もう揺らぐことはないだろう。
「うーん・・・・」
「? どないしたんせっちゃん?」
問題集を見ていたはずの刹那が、木乃香を見て唸っていた。
それを木乃香は見逃さない。
「あ、いえなんでも・・・・」
「何か質問あるん?」
「・・・・疑問に思ってる事はありますけど・・・・」
「どこ?」
「あ、勉強ではなくて・・・・」
「・・・・素直に話してみ?」
刹那はしおりを挟んで問題集を閉じた。
そして刹那は少し言い難そうに口を開く。
「お嬢様は夢魔に・・・・どんな夢を見させられていたのですか?」
「・・・・ほえっ!?」
夢の中の刹那をダイレクトに思い出し、木乃香は赤面した。
その反応を刹那は見て、"あぁ、やっぱり"と申し訳なさそうな顔をする。
354 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:16:46 ID:5so9gZCn
「"夢魔は相手が望んでいる邪な夢を見させる"と仕事の噂だけで聞いていたもので・・・・実際はどうなのなんだろうと・・・・」
「・・・・もう、病み上がりで仕事の話?」
「す、すみません・・・・そうでなくて・・・・。えと、もう・・・・大丈夫ですよね・・・・?」
「うーん、そうやねぇ・・・・」
刹那は、実際にどのような類の夢を見せられるかを知らなかった。
ただ木乃香の心に傷がないかを確かめたかっただけ。
その為、今の質問が非常にやばいものだった事に気付かない。
「・・・・どんな夢やったか知りたい?」
「え、でもお嬢様の秘密の事ですよね? 私なんかが聞いたら・・・・」
「せっちゃん、見事に関係しとるえ・・・・?」
「え!? ・・・・やっぱり気になります」
「えへへ・・・・教えてるから、早く退院してな〜?」
「い、意地悪ですね・・・・」
きっとその時に待っているのは、夢の再現。
・・・・立場は逆だけれども。
木乃香が刹那に近づいて腕を組む。
それだけで驚いてアワアワする刹那は、退院後に伝えられる事実でどうなってしまうのだろうか。
刹那の温もりを感じる木乃香は、今はただ感謝していた。
どこまでも守ってくれる彼女に、生き延びてくれた彼女に。
355 :
悪夢の現実:2007/04/08(日) 21:18:30 ID:5so9gZCn
――現実が夢になることはある。
しかし夢は必ずしも現実になるとは限らない。
だから甘い夢に溺れる事無く、常に現実を見据えることだ。
そう、私たちは現実に生きているのだから。
これは良い子とお姉さんとの・・・・約束だぞ。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『連絡ミス』『木乃香大怪我』『刹那大怪我』
イケヤン様と秋様、キーワード提供ありがとうございます。
規制にやられた・・・・orz
てか長くてごめん! 投下始めてから気がついた、長過ぎる!
ちなみに流血とエロスは、初めての組み合わせ。
完全なるダークを目指したけど、やっぱり誰も殺せなかった・・・・!
乙です!!GJ!!!!!!
GJ!龍宮が〆とは
358 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/08(日) 21:31:05 ID:XXVxv/Tk
約束守るよグッジョオォオォオオオォオブ!!!!!!!
♪指きりげんまん嘘ついたらはりせんぼん、……飲ますえvv(黒。
何故か木乃香。
GJ!!
>>355 もの凄いロングSSだな
マジでグッジョォォオォォォォブ!!!!!!!!!!!!!!11111234
他のスレでは叩かれること間違いなし。このせつ好きに悪い人はいないね。いいスレだ
GJ!!!
叩く必要がどこにある!が、このせつ好きに悪い奴がいないってのは同意。
素晴らしいSSだった!感動しちゃったよ
GJと支援ありがとう。
一日で完成させたので、クオリティ的には低い部類だけど・・・・また書く気力が沸きました。
長くても誤字だらけでも受け入れてくれる、このスレが大好きだー。
私も好きだ〜このスレ
>>355 あ、あれだ。1つだけ気になったことがあったんだ(ならさっき書け
>>350のとこ、ネギが「テル・マ・アモリスタ」って言ってるけど、明日菜と木乃香の「アデアット」と併用するとおかしんじゃないか?(=原作と!?が混同している)
「!?」だと、アーティファクト(?)を使用するにはネギに契約発動してもらわないと無理。(=「アデアットは言わない」)
原作だと「テル・マ・アモリスタ」は言わない。
どっちかに統一した方が、より良くなると思うぜ
スマソ、俺なんかがツッ込むとこじゃなかったと書いてから気が付いた。反省している。
>クオリティ的には低い部類だけど…
これのどこがクオリティ低いんだww
ミスがあろうが無かろうが、投下してくれた職人には「GJ」と俺は必ず言う
ついでに言うとコチノヒオウギはカタカナなんだ
>>366 最初に書いて置くべきだったと思うけど、適当な封印呪文が見つからなくて・・・・。
呪文については、その・・・・適当・・・・orz
ある意味突っ込んでくれて、感謝する。
>>368 あえて漢字にしちゃったんだ。
一発変換で出てくれて嬉しかったから。
・・・・自分でクオリティ下げてるなorz
GJ!!!!
書いてから気付いたが、レスのピントがずれてるなorz
ぶっちゃけ、普通の攻撃魔法でも良かったんじゃないか?
封印する必要性が無いなら、倒すだけで十分だと思う。
うーむ、クオリティの低さが洗い浚いに・・・・。
確かに封印じゃなくても良かったな・・・・なんで封印にしたんだろう。
やっぱり勢いで書くのは危険ですな・・・・適当に書いた呪文だけで大きく変わってしまう・・・・。
精進致します。
封印したのはヘルマンが高位悪魔で、普通に倒しても消滅しないタイプだったからだな。
尤もネギは高位の魔物を完全に打ち滅ぼすハイ・エイシェントも習得しているようだが。
375 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 00:15:46 ID:mz6xHxr2
GJ!!むしろこんな素敵SSを書くお前が好きだ。結婚してw
DJ!!!
sugeee!GJ!
「習字って難しいなぁ。こう、力加減が…」
「習字はですね、とにかく集中力です。」
「集中力…、じゃあウチ一生綺麗に書けへんわ」
「へ?どうしてですか?」
「せっちゃん隣りにいると、なんや気になってしゃあないんよ。」
「そ、存在が鬱陶しいということですか!?分かりました…昔のようにひっそり護衛を―」
「なんでそうなるん?w」
テレビで書道のニュースやってて、こんなん浮かんだ。
なんて頭してんだ。
379 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 08:44:16 ID:K5k9UMqd
さすがせっちゃんだぜ
>>378 むしろせっちゃんに集中し(ry。(´∀`)
>>378 むしろ、せっちゃんの方がドキドキすんじゃね?木乃香より。
>>381 「習字ですか…。難しいですね。こう、力加減が…」
「習字はな、とにかく集中力やで」
「集中力ですか…、なら私は一生綺麗に書けませんね」
「へ?なんで?」
「お、お嬢様が隣りにいると、すごく気になってしょうがないんです…////」
「……やっぱウチ、鬱陶しいん…?分かった、今までありがとうな、せっちゃん…(ww)」
「ななななぜにそうなるのですか!!?」
「やっぱり、ウチのこと嫌いやってんなぁ……(wwww)」
「そ、そういう意味ではありません!!私はお嬢様のことがすっ…」
「すっ…何?ww」
>>378ではないが、逆転してみた。そして、黒くしてみた。
「習字って難しいものですね、なかなか上手な字がかけなくって・・・」
「せっちゃん、肩に力入ってんもん。」
「い、いけませんか、お嬢様?」
「んもぉ〜、また『お嬢様』言うてる〜。」
「す、すみません、ここ、このちゃん・・・」
「くすっ♪ ウチが教えたるから、もっとこっちに来てやぁ〜」
「こ・・・、この・・・ちゃん・・・///」
「ん? ウチの顔に何かついてるん?」
「い、いえ、何でもないです・・・///」
「変なせっちゃん♪」
これか?
今日は麻帆良学園中等部の始業式である。
クラス替えは特になく、そのまま持ち上がりなのでクラスの面々もほとんど変わることはない。
クラス替えがないということは出席番号もほとんど変わることはない。
私とお嬢様は2つ違いなので始業式などの集会で2列ごとに並んだ場合はたいてい前後になることが多い。
去年までは番号の早いものから並んでいたのだが、今年から何故か番号の遅いものから並ぶことになった。
なんでも学園長直々の意向だとか…
なので、集会のときにずっと見ることができたお嬢様の後姿も見ることができなくなってしまった…
気がつくと朝のHRは終わっていてネギ先生が教室から出ようとしていた。
それに連なって、クラスメイトたちも席を立ってアリーナ(体育館?)に向かおうとしていた。
わたしも行かなくちゃと思って席を立とうとすると後ろからお嬢様が声をかけてきた。
「せっちゃん、アリーナ行こうや」
ふりむくとニコニコと笑っているお嬢さまがいた。
いつもお美しいですが、今日はとくにお美しいです!お嬢様!
あ、ちなみに明日菜さんは昨日、必死に宿題をやっていたせいで知恵熱が出てしまい今日はお休み。
せっかくの新学期の初日なのに、かわいそうだけれど…
知恵熱というところが明日菜さんらしいというか、なんというか。
アリーナについて、始業式が始まろうとしていた。
始業式が終わると、その後にはすぐ入学式があるから学園側も急いでいるのだろう…。
手早くわたしたちは出席番号の遅いものから順に2列に並んだ。
わたしの前には桜子さんが立っている。
はぁ…
去年まではお嬢様が立っていたのになぁ…
本音をいうと、何人もの先生が長ったらしく話しするのをじっと立ちながら聞く始業式なんて嫌いだ。
だけど、目の前でお嬢様がしっかりと先生の話を聞いているのを見ると、そんな考えも吹き飛んで
ちゃんと聞かなくちゃって思うことができた。
でも、結局はお嬢様ばっかり見ちゃって先生の話なんて聞いてないのだけれど笑。
だから今年の始業式なんてとても退屈。
隣を見るとパルさんなんて立ちながら寝てるし…
のどかさんと、夕映さんがパルさんの原稿の〆切が今日までで徹夜してしまった。とか言っていたっけ。
それにしても本当に退屈だなぁ…
あ、お嬢様っていつも。
集会のとき、後ろで手を組んでいたっけ。
指とかちょこちょこ動かしてたな。
お嬢様、今日もちゃんと先生の話を聞いているのだろうか。
わたしが手を後ろで組んだら、なにか反応してくれるだろうか。
お嬢様がわたしの行動に反応を示すことを期待しながら
退屈だなっていうことが合図したくてわたしは後ろで手を組んで指をちょこちょこ動かしてみた。
すぐ、手に人のぬくもりを感じた。
お嬢様がわたしの手をぎゅっと握り返してくれていた。
そのあとは、わたしの指で遊んだりしていて、
なんだか「うちも退屈や〜」と言っているような気がしてちょっと嬉しかった。
そんなこんなしていたら、すぐに始業式が終わってしまった。
楽しいことや嬉しいことは、時間がたつのが本当にはやい。
式が終わると手遊び?みたいなことも終わり。
わたしたちはお互いに手を離した。
もっとお嬢様に手を握ってもらいたかったな。
まだみんなアリーナでざわざわとしていたのでわたしも動かずにぼーっと立っていた。
後ろからお嬢様に背中をちょんちょんとつつかれた。
その仕草がくすぐったくて、笑ってしまった。
「せっちゃん、教室帰ろうや」
「あ、はい!お嬢様」
いつも通り、お嬢様といったことに不満をしめすかのようにほっぺをプクーとふくらませて
「もー、またお嬢様いう。そんなせっちゃんにはおしおきや!」
そういってお嬢様は右手でわたしの左手を手にとり、
ぎゅって握り直した。
これはおしおきなのだろうか…
すごく照れくさいけど、こんなおしおきならまた、何度でもお嬢様と呼んでしまいそうです。
「もー、せっちゃん。何笑ろうとるんよ」
お嬢様の顔はほんのり赤くなっていて、わたしと同じ気持ちなのかなって思ったら心の奥のほうがむずむずしてきた。
「お嬢様、走りましょう!」
嬉し、恥ずかしで走ろうなんて言ってしまった。
だけど、なんか
お嬢様と二人だけになりたかった。すごく。
「え、せっちゃん!?」
人ごみを掻き分けて教室についた。
走ってきたから教室は空っぽで。
わたしとお嬢様だけしかいなかった。
「せっちゃん、足、速すぎや」
ハァハァ言いながらお嬢様は言葉を発する。
顔にはうっすら汗が見えた。
「ぇ、あ、スイマセン、お嬢様」
何も考えずに、ただ教室を目指して全力疾走してきたから確かに少し疲れたかも。
とりあえず、わたしたちは風にあたろうと窓のほうへ行った。
窓を開けると風がふわって入ってきて、とても心地よかった。
「風が気持ちエエなぁ」
「そうですね…」
「な、せっちゃん」
「なんでしょう?」
「なんで急に走ろ思ったん?」
お嬢様が「ん?」というような顔で聞いてきた。
いや、素直にお嬢様のおしおきが嬉しくって、なんか二人きりになりたくてなんて言えるわけもないから、わたしはあたふたしてしまった。
「え、いや、…あの…」
でも、別のいいわけを考えても、目の前のかわいらしいお嬢様をみると、
頑張って回転させている頭もだんだんスピードが下がってきて。
やっぱり上手いいいわけが思いつかず、
「すごく恥ずかしいんですけど…始業式のときにお嬢様に手を握ってもらえて、…あの、すごく嬉しくって
それで、あの…式が終わったあと、もうちょっと握ってたかったなって思ってたら、お嬢様がぎゅっってまたしてくれて
それで、なんか胸がむずむずするような、きゅーってなるような感じになっちゃって
それで、…それで、はやくドコかに行きたいなって思って…」
けっきょくホントのことを言ってしまった。
でも、お嬢様はふへへって笑って。
「せっちゃんは、うちが手握るの嬉しい?」
「…恥ずかしいんですけど、でもすっごく。」
「胸がきゅーって、ソレってドキドキしてるんと違う?」
「!?ドキドキ…ですか!?」
えええ…ドキドキって…
お嬢様にドキドキしてるのかな…わたし…
「!?」
お嬢様がわたしに抱きついてきて、腰に手をまわしてきた。
ちょうどわたしの胸のところにお嬢様の頭があたっていて。
ふわっとお嬢様の使っているシャンプーのようないい香りがした。
なによりお嬢様の体温が心地よかった。
わたしも自然とお嬢様の腰に手を回した。
「ふふふー、せっちゃんの心臓の音聞こえる」
「ドキドキ…してますか?」
「めっちゃドキドキしとるなぁ」
だってお嬢様がこんなに近くにいたら、ダレでもドキドキしてしまいますよ。
お嬢様がこんなことを聞いてきた。
「せっちゃんは…うちのこと好き?」
「もちろんです!」
「じゃあ、ちゅーしてもエエ?」
えええええ!?
ちゅー!?
ちゅーって…キス?接吻??
わたしとお嬢様が!?
「好きなもの同士はちゅーしてもエエんやよ?」
「そ、そういうものなのですか」
「せっちゃんは考え方が昔すぎるんねん
最近は好きなもの同士はちゅーするんねん」
「そうなんですか?」
「そうやで!せっちゃん、うちのこと好きなんやろ?
うちもせっちゃん大好きやもん!」
そのあと、少し沈黙が訪れて、
お嬢様が目を閉じて顔を近づけきた。
あわわ。
お嬢様の顔が近くなってきた。
目を閉じても絵になりますね、お嬢様。
まるで聖母さまのようです…
じゃなくて!
わたし、ちゅーされるんだァっ
恥ずかしいッ
そう思ってぎゅっって目を閉じた。
恥ずかしいヨっ
ガララッ
まるでアニメみたいにキスまであと数ミリのところで、教室の扉が開いた。
わたしとお嬢様は目を合わせ、
その後、扉のほうを見た。
扉を開けた人物、長谷川千雨は唖然としていた。
確かにびっくりするな。
わたしとお嬢様はお互い抱き合い、キスしようとしていたのだから。
千雨はあと少しで、手に持っていたノートパソコンが落ちそうになっていたが、それは留めた。
「あー…あれだ。まぁ…こういうこともあるから…そういうことは寮でやれよな。」
そう言うや、ガラガラと扉を閉めて行ってしまった。
「あやー、見られてしもうたな」
「そ、そうですね…」
あ、と気がついてわたしはお嬢様の体から手を離し体を離した。
「せっちゃん」
「いけません、お嬢様。
こんなことをしていたら、ダレが見ても誤解してしまいますよ」
「…誤解ってなんなん?」
「え?」
わたしとお嬢様がただならぬ関係というふうに誤解されてはいけないと思って体を離したけれど、
逆にお嬢様を不愉快にさせてしまったようだ…
「うち、せっちゃんのこと好きやもん。ちゅーしたいって思うもん!
好きな人とのちゅーなんて見られたって平気やもん!」
「お、お嬢様っ」
そういう意味ではなくて…
そう言おうと思ったら他のクラスメイトたちが教室に入ってきた。
「あれー、木乃香に刹那さんここにいたの?」
「二人とも入学式のイス出し、ここでサボってたなぁ」
みんなに言われてお嬢様も
「あはは、ごめんね」
そう言いながらみんなの輪に入っていく。
どうしよう…
お嬢様と…ケンカしてしまった。
その後、帰りのSHRがあった。
そのときにチラッとお嬢様のほうを向いてみたけどプイっと目を逸らされてしまった…
いつもなら、笑って手を振ってくれるのに…
どうしよう…
ここで終わりです。
集会とかのときに木乃香は刹那にちょっかい出してたらわたし的に萌えるな
と思って妄想してみました。
読み返してみると、中等部の始業式って…
まだ刹那と木乃香が仲良くなってないじゃん。
ミスりました…
>>394 乙!!かなり、ニヤニヤしてしまったw
走った理由を言うテンパる刹那に萌えた。
細かく気にしなくてもGJですよ!
続き期待してます!!
GJ! それにしても最近のGJ続きなSSはいいなあ・・
3A教室昼休み
ポケットを探ったりかばんを漁る少女がひとり
「刹那さんどうしたの?」
「あ、アスナさん。携帯探してるんですけど見つからなくて」
「なんだそういうことなら…」
ピッピッピッ――
「鳴らしたげるね」
トゥルル…
「すみません、お手数かけます」
『好きだよんよんよん止まらない♪(セッチャン!)
りんりんりん電話や〜で!(わぉ!)
せっちゃん、は〜やく出て〜な、かっこいい声聞かせて♪(ハイッ)
のんのんのんたまんない〜よ(たまんない!)
めっ〜ちゃ大好きだから(ダイスキ!)
ずっとそっとそばにいてよね!きっと、楽しいラヴうおんちゅ(ry』
響きわたるはんなりしたノリノリな歌声。静まりかえる教室。
「な、なんでこれがあああああぁぁ!!!」
首まで真っ赤になり固まる刹那。
説明しよう。
携帯のメルアドを交換して1ヶ月後、そりゃもういろいろあって、幼馴染みからついに恋人になった。
でも所詮主従関係。護衛を解任されると元も子もないので、お互いのルームメイトにだけしか報告していない。
そして結ばれた記念に、また携帯改造しようと木乃香が言い出し、刹那の目の前で見事なバカップル携帯へと変貌をとげたのだ。
キスしてる写メはもちろん、愛の挨拶が入ったアラーム音声、ずっと木乃香の脳内に止どまっていたせっちゃん替え歌の数々。
しかし、そんな物を人前で鳴らせるわけがなく、元から入っている曲を着信設定していた刹那。
そして、一人になるとこっそりイヤホンを出し、録音された木乃香の声に癒され、毎晩悶えまくっていたのだ。
話は戻り…
木乃香のはんなりした歌声のする方向へ視線が集まる。
そこには、必死に笑いをこらえて震えている刹那の愛しき恋人、木乃香。
(せっちゃん反応よすぎやw)
手には探していた刹那の携帯が。
「「「ネタきたー!」」」
「やっぱりか」
「お幸せに」
「いつから?」
「どっちから?」
「キスした?」
「てかもうヤった?」
「百合キタコレ」
「おめでとう」
「刹那さん…」
「メール受信音も聞いてみたいな」
「応援しますわっ」
「音痴やったなぁ」
「私時々二人の甘ったるい声聞いてたよ」
「あぁ、それ私も聞いた」
「屋上とか大浴場とかでしょ」
「まぁ女子校だしね」
と、一斉に盛り上がりしゃべりだすクラスメイトたち。
この様子を見て楽しんでいる木乃香。とても嬉しそうだ。
「その携帯貸して!」
この言葉に反応し、ようやく再起動した刹那。
「だああああ!このちゃん、なんてことしてくれたんやぁ!」
京都弁丸出しで怒る刹那。
護衛対象であるお嬢様に対してこの言動。相当パニクってるようだ。
こんな刹那を前に教室が静まるのは必然で…二人に注目が集まる。
「せっかく録音したんに、使わないせっちゃんが悪いんやえ?部屋にいる時だけでも使えばえぇのに」
「こんなん恥ずかしゅうて使えへんわ!」
確かに、とみんな同時に頭を縦振り。
「………せっちゃん、今ウチが愛をこめて歌った『ラヴsayセッチャン』を、こんなん呼ばわりしたなぁ?」
「ハッ!しまっt、いやっ、そういう意味じゃっ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……黒いオーラに包まれていく木乃香。
「みんなも同意してたなぁ?」
((((ヒィッ!))))
足がすくんで動けないクラスメイトたち。
刹那も逃げようとするが、みんなに囲まれて逃げ場がない。
「お仕置が必要やねぇ…」
一歩また一歩と刹那との距離を縮めていく。
完全に怯えて、今にも泣きそうな刹那。
そして
――バチーン!
頬を両手で思いっきり挟んだ。
「イッ!!」
「まだ終わりやないえ?」
と、そのまま顔を引き寄せ、強引に唇を重ねた。
みんなが見てる前で。
そりゃあもう濃厚に。
「んっ…はぅ…んぁ……はぁっ…このちゃ………んんっ」
強引だが、愛しの木乃香からのキス。
あまりに気持ちよすぎて腰がくだけ、座りこんでしまった。
それを見て赤くなり俯く者もいれば、写真撮ったりペンを走らせている者も。
照れながらも凝視している生徒がほとんどだが、
木乃香のオーラに怯え、みんな静かになりゆきを見守っていた。
「…ん……う〜…ヒック…」
見られている恥ずかしさと鬼畜な木乃香に恐怖し、ついに泣き出してしまった刹那。
「ぷはっ……あゃ!?せっちゃん泣いてるん?」
「うぅー…」
「あああ堪忍な?キスに夢中になってもて、教室やって忘れてたんよ///」
「このちゃんのアホォ…恥ずかしかったんやから…うわぁーん!!しかも関係バレてもうたやーん!」
「ほんまかんにんな!ああ、泣かんでえな。お詫びに優しいキスいっぱいしたげるから、な?」
「ヒック、…約束やよ?」
「うんっ!では早速vV」
「あああ///だから恥ずかしい言うてるやん、やめてっ!あぁっ!」
「二人の世界に入っちゃったね。」
「完全に忘れてるね私たちの事。」
「これが木乃香さんの言う私たちへのお仕置なんじゃないでしょうか?俗に言う『放置プレイ』」
「誰がうまい事言えと」
「それにしてもすごいピンクオーラだね」
「こんな刹那さん初めて見た」
「寮の部屋じゃいつもこうよ。ほっといたらいつの間にかキス始めてるの。もうあっついあつい」
「アスナ、よく平気だね」
「もう慣れたわよ。それより…今まで二人の関係知ってる人の前でしか、いちゃついてなかったのよね」
「クラス公認になりましたね」
「毎日これ見せられるのか」
「げっ」
「ちょっと虚しくなるかも」
「せめて学園公認ならないよう黙っとこう?」
「「「「…だね………はぁ〜………」」」」
「せっちゃん、これからもたっくさんキスしよなぁvV」
「お、お手柔らかにお願いします////」
木乃香(計画通り!!!)
END
欲求不満になりブラックになってしまった木乃香。書いてて楽しかったです。
クラスメイトのセリフは、適当に好きなキャラに脳内変換してください。
黒木乃香いいよ黒木乃香
感想・指摘お待ちしております。
GJ!!
クラス公認なこのせつ好きだ!
友達に囲まれながら当たり前のようにいちゃいちゃしてるのが萌える
GJ!!木乃香の声で悶々してる刹那に萌えた。
あと、木乃香の計画通りがデ○ノートっぽくてわろたw
408 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/10(火) 18:29:48 ID:JvixgVGG
GJ!!ウチ的に京都弁せっちゃん萌える…
こ れ は ま た ひ ど い こ と に な っ た な
(・∀・)ニヤニヤが止まらないぜorz
GJ!!!!
>>410 計画通りGJ!!
黒いこのちゃんと
抱きしめられてるせっちゃんが
カワイイです!
412 :
浮気:2007/04/12(木) 00:08:22 ID:09cMWb2V
心の変化。
それは誰にでも起こりうる、必然的なものだと私は思う。
現に私だって・・・・。
*
貴女を救えなかったあの日から、私は力を得ることだけを考えて生きてきた。
貴女の身を守る為に、何年も何年も修行だけを行なった。
心に迷いができないように、貴女自身との接触も断って。
しかしそれは、ネギ先生と明日菜さんによって簡単に崩された。
修学旅行が終わってから、貴女は気がつけば私の傍にいた。
・・・・私も気が付けば、貴女に近づいていて。
近くでしか見れない貴女の事が知りたかった。
でもそれも次第に崩れていった。
貴女に向いていた好奇心が、違う方向に傾いていく。
伝説の父を追う、天才の少年に。
私を師匠として慕ってくれる、破魔の少女に。
・・・・初めて得た、貴女以外の友人達に。
最も傍にいる貴女ではなく、他者に興味を持ち始めた私。
そんな私は・・・・貴女と空いたわずかな距離に、気付く事ができなかった。
413 :
浮気:2007/04/12(木) 00:09:17 ID:09cMWb2V
*
「最近見てくれないね」
重く圧し掛かる貴女の言葉。
私たちだけしかいないこの部屋に、貴女の言葉が響く。
「アスナやネギ君ばっか」
――興味があるんです。
私や貴女以外の人間に。
「ウチには興味ないん?」
――そんなことはありません。
「嘘」
わずかに空いた距離を助走に使い、貴女は後ろから私にぶつかってくる。
私はそれを避けることができなかった。
貴女を、見ていなかったから。
――嘘なんか、ついていません。
ゼロに近い距離で、動揺を抑えながら紡ぎ出す言葉。
でも私は、貴女を直視できなくて。
「・・・・ウチの事は知りたくないん?」
私を捕らえる貴女の手に、力が込められる。
なぜ、貴女はそうやって私を悩ませるんだろう。
414 :
浮気:2007/04/12(木) 00:10:06 ID:09cMWb2V
――私は、貴女をずっと見てきましたから。
だから・・・・知っている。
そんな言い訳を吐き出したが、それは私自身に突き刺さった。
それは、いつも自分に言い聞かせていた言い訳だったから。
「・・・・今日のせっちゃんは、嘘つき」
あぁ・・・・貴女は私よりもずっと、私を見ている。
全部、見透かされている。
「せっちゃんの知らない事・・・・ウチずっと隠してるのに」
・・・・わかっている。
だってそれを知りたくならない為に・・・・ずっと貴女から、自分から、目を逸らしていたのだから。
これ以上見ていたら、知ってはいけないそれまで知りたくなってしまうから。
だからずっと、他者に目を向けてきた。
「知りたく・・・・ないの?」
無言である私の葛藤を、知ってか知らずか。
貴女は私を誘う。
友人たちに向けていたはずの好奇心は、いつしか再び貴女に向けられた。
知ってはいけないと思っていたのに・・・・もう知りたくてたまらない。
今すぐに身体を反転させて、貴女を捕らえたい。
「やっと、見てくれた」
そんな私に気付いた貴女が、私から離れていく。
手を伸ばして留まらせようとしたが、それは綺麗に避けられた。
415 :
浮気:2007/04/12(木) 00:10:58 ID:09cMWb2V
「秘密やから・・・・隠すんやえ?」
取り残される私は、貴女からもう目を離せない。
貴女のその笑顔の理由は、私が貴女を見ているからなのか・・・・それとも・・・・。
部屋の奥に立ち去る貴女に、私は自然と付いていく。
貴女の持っている秘密を、知りたくてたまらない。
もう私には、貴女しか見えない。
・・・・抑えられない。
もっと貴女の事を私に教えてください。
もう浮気なんて、決してしませんから。
だから、貴女の事を知る権利を・・・・私に与えて下さいませんか?
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『暗め』『浮気』『刹那視点』
74様、キーワード提供ありがとうございました。
せっちゃん、浮気は許しませんよ。
>>412-415の木乃香side。
いつもと違う書き方を両視点でチャレンジ。
*
人は変わるものなのかな。
ウチはそんなに変わってないような気がする。
でも、あなたは・・・・。
*
修学旅行が終わってから、あなたはウチが傍にいるのを許してくれるようになった。
ちょっとしつこいかなって思って離れてみれば、あなたがウチの傍にきてくれる。
そんな日々はどこかくすぐったくて・・・・とても幸せだった。
でもあなたは変わっていく。
昔ウチから離れていった時、修学旅行で仲直りした時。
・・・・そして、最近のあなた。
傍にいるのはウチなのに、あなたは遠くを見ていて。
どうしてウチを見てくれなくなったの?
ウチはこんなにもあなたを見ているのに。
もっとウチも見て欲しい。
・・・・わざと空けたこの距離に、あなたは気付いてはくれない。
*
「・・・・どうかなさいましたか?」
どうもしない。
久しぶりに二人っきりになれた、それだけ。
それだけなんだけど、ウチは嬉しくて・・・・でもあなたは他人行儀。
――最近見てくれないね。
耐え切れずに漏れた不満。
あなたは少し驚いた顔、でもすぐにいつもの冷静な顔に戻った。
――アスナやネギ君ばっか。
一度漏れだした不満は、なかなか止まらない。
「興味があるんです」
珍しく出た、あなたの本音。
でもそれは望んでいた答えじゃない。
――ウチには興味ないん?
「そんなことはありません」
――嘘。
ウチはあなたに抱き付いた。
少し空けていた距離を助走につかって、後ろから勢いよく。
また驚いたような、あなたの横顔。
「嘘なんか、ついていません」
絞り出すようなあなたの声が聞こえた。
でもウチと目を合わせようとしない。
・・・・だけど。
あなたは鼓動は早くて、身体は熱くて。
どこまでも素直で、どこまでも頑固で。
そんなあなたに疼く、意地悪心。
――・・・・ウチの事は知りたくないん?
抱き締める手にちょっと力を込めて。
それに少し震えて答えるあなたは、もうウチから逃げられない。
「私は、貴女をずっと見てきましたから」
見てきたから・・・・なんなのだろう。
あなたはきっと、"知っている"と錯覚しているだけ。
自分からも目を逸らして逃げようとするなら、ウチは・・・・。
――・・・・今日のせっちゃんは、嘘つき。
無理やり向かせてみせる、ウチの方に。
そして、あなた自身に。
――せっちゃんの知らない事・・・・ウチずっと隠してるのに。
あなたになら見せてもいい。
その意味が込められた言の葉。
――知りたく・・・・ないの?
あなたは答えるように振り向いた。
抱き締めているから完全には振り向けないけど、あなたの興味はやっとこっちに向けられた。
向けられたそれはとても本能的で、溶かされそうな感じがする。
――やっと、見てくれた。
ちょっと照れくさくて、あなたから離れる。
差し伸べられる手・・・・だけど、避けて距離をとった。
もしその手を避けなければ、逆にウチがあなたに溶かされると思ったから。
――秘密やから・・・・隠すんやえ?
まっすぐにウチを見つめるあなたの瞳は、間違いなくウチを求めていて。
ウチが何を隠しているか、感付いていたみたい。
そして・・・・それを知りたくてたまらないって、その瞳が告げてる。
自然と笑顔になるウチは、何を考えているんだろう?
部屋の奥へと踏み出してみれば、あなたも付いてきた。
・・・・気付いてる?
今ここで、またあなたが変わった事に。
ウチは気付いた、あなたが変わる理由を。
あなたが変わるときは、決まってウチが傍にいるときやよね。
昔も今も、思い出してみればそうやった。
だったら・・・・ウチは、あなたをもっと変えようと思う。
ウチだけのあなたになるように。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『暗め』『嫉妬』『黒木乃香』
部屋の奥には・・・・?
GJ!!
422 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/12(木) 06:44:49 ID:obuWkSgH
グッジョオォオォぶ!!!!!!!!
部屋の奥覗いてくr
グッジョブ
GJ!
ところで、このちゃんが一番好きな、せっちゃんの服装って何だろう?
やっぱり女の子っぽい服かな?
DVD表紙のせっちゃんは、きっとこのちゃんにコーディネートしてもらったんだろうな…
はだk・・・ゲフンゲフン、女の子っぽい服やろね。仕事服とか好きそう。
シネマ村で男装させてたから、男っぽい服じゃないかな・・・・?
可愛いよりカッコいい服を着せそうだ。
極端に女の子らしい服か、極端に男の子らしい服をその時の気分で着せそう
男女どっちが着てもOKな普通な服はつまらないとかで却下しそうだ
「――――せっちゃんっ」
そっと小声で呼ばれた。
お嬢様が私の首筋に顔をうずめてくる。
「なんでしょうか?」
窓から春のやさしい風が吹いてくる。
クスッ、と鼻で笑うお嬢様。
「?どうかしましたか?」
「んーん。べつに何でもないえ。」
さらにクスクスと笑う。鼻息がくすぐったい。
「え〜何なんですか〜?」
「何でもないって〜。」
「そ、そうですか。。?」
いったい何なんだろう。顔に何かついてるのかな?
そんな考え事をしてるのを気づいたお嬢様は私の首に両腕を巻いてきた。
可愛らしい笑顔で私の鼻に軽く――チュ――とキスを落とし。。。
「声聞きたかっただけ。」
何だかとてもくすぐったい日曜の朝だった。
―――――――――――――――――――
このせつ小説。。。って言うか小説書くの初めてです
見苦しいものですみません;
大丈夫、少なくとも俺はほのぼのできてよかった
萌えてしまったww
はやく〜続きたのむぅ〜ハアハア
432 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 13:48:59 ID:0hw8HQuZ
かわいい(*´∀`*)
GJ!ほのぼの書けないからうらやましい
投下します
深夜1時 刹那の上で木乃香が抱きつき、二人安らかに眠っている。
刹「ぎゃああああああああ!!」
Σビクゥッ!!?!?!なに今の悲鳴!?!
ちょ、せっちゃん暴れ出した!どんな夢見てるんや!痛い痛い!背中の下で指絡んで抜けへん!
木「イッ!」
はぁはぁ…やっと抜けた。ゆ、指が
木「うおっとっ!?」
せっちゃんがおもいっきりウチを撥ね除けたせいで、強制的に馬乗りに。
木「いたたた…」
敵だと思ってんのかな?
ウチやって事知らせんと身の危険が…
木「せっちゃん!ウチや!木乃香や!」
刹「いやあああああ!」
あかん、完全に寝ぼけとる…しかも泣いてるやん!
昔の夢とか?
刹「こないでええええ!!!」
はよ、起こしてあげな!
木「せっちゃん!今現実や!しっかりしい!」
動転してるせっちゃんの肩を掴んで、ガクガク揺らし、何度も名前を呼び続けた。
木「いきなり叫んでどうしたん?すごい冷や汗で震えてるし…」
刹「このちゃん……本物?」
木「せっちゃんまだ寝ぼけてるん?正真正銘木乃香やよ?」
ここは現実やって、もう大丈夫やって安心させるために、ゆっくり髪を撫でてあげた。
気持ちよさそう。落ち着いたみたいや。
刹「よ、よかった…殺されるかと・・・」
木「へ?どんな夢見たん?」
せっちゃんは気まずそうに口を開いた。
刹「・・・・お嬢様を貞子と間違えました」
貞子?貞子ってリングの?ショックや・・・せっちゃん、そりゃないえ
刹「昨日寝る前、龍宮に無理やりビデオ見せられまして・・・申し訳ございません///」
木「ほかほか、ええよ気にせんと」
せっちゃんでも怯えることあるんやなぁ。そんなとこも可愛いけどv
刹「あの、お嬢様。ひとついいですか?」
木「ん?」
刹「なぜ私のベッドに?」
木「あ、そうだった。せっちゃんを襲いにv途中で寝てしもたみたいや」
刹「へ?ぁあ!!なんでウチ半裸なん!?てか龍宮は!?」
木「依頼して出て行ってもらったえvさ〜て続きしよかな、せっちゃ〜ん!」
刹「ちょ、このちゃ、きゃあああああああああ」
依頼内容
木乃香『せっちゃんに睡眠薬を飲ませて、一晩部屋変わってくれへん?』
龍宮『その依頼、タダでいいぞ、じゃあ深夜0時にきてくれ』
END
これ、実はシリアス目指してました。
感想、指摘お待ちしております
木「せっちゃん!せっちゃん!!せっちゃん!!!」
刹「こここ、このちゃん?………」
ふぅ〜やっと気付いたみたいや、よかった…
あぁ・・・これ抜けてるorz
>>434の頭に
ワロタwwww
438 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 17:42:30 ID:0hw8HQuZ
見事なギャグをありがとうGJ
貞子はショックだw
このちゃんが井戸から出てきたら抱きしめたくなるのは俺だけか?
441 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/15(日) 00:29:37 ID:SBJPaCNt
↑え?房江さんもそうなの?イネさんもそうだって言ってたけど。
「せっちゃん助けて!」
深夜1時
敵に刺され、血を足らしているお嬢様。
気を張り巡らせ、お嬢様を襲った敵の気配をさぐる。
移動する音が聞こえる。1匹か。
自分の気配も消せないとは未熟なやつだ。
さぁ出てこい。返り討ちにしてくれる。
そこか! 空中を切った。
意外と素早いようだ。
だがここは私の庭のようなもの。
ここに紛れ込んだ時点で、お前は死ぬ運命なのだよ。
Σッ!くそ、油断した。後ろから腕を刺された。
このままでは体が…早く片付けなければ。
さぁ、くるがいい。最後の勝負といこうじゃないか。
ピクッ
そこか、覚悟!はあああ!!!
――――
フッ、私の勝ちのようだな。
1匹で挑んできたお前の作戦負けだ。
仲間に伝えておけ、2度とお嬢様に近付くなと。
「せっちゃんおおきに、夜中に呼び出してかんにんな」
「いえ、お嬢様のためならば、いつでも助けに参ります」
「これで安心して眠れるわぁ」
「明日蚊取り線香とムヒ買いに行きましょうか」
「せやね、あー掻きすぎて血止まらへん」
END
まだ桜の季節なのに蚊に刺されました。痒いです!ムヒ見つかりません!
感想・指摘お待ちしております。
GJ!
自分もまだ蚊に指されっぱなしだ orz
こ、これは何というギャグwww
GJ!
GJ、感想ありがとうございます!ショートショート書く励みになってます。
「普段刹那は、木乃香を守るために、森で魔物と戦っている」という前認識を利用しました。
オチが分かった後で読み返すと、「パジャマ姿で髪下ろしてるせっちゃんが、木乃香の部屋で蚊に振り回されてる姿」が浮かぶと思います。
剣握ってなかったんですね
450 :
320:2007/04/16(月) 03:41:29 ID:FFczM84C
>>321 悪い…こんな早く返事貰えるとは。
遅くなるけど帰ったら引っ張り出しまつ
>>449 乙。
ワラタww。
おまいら今月のneo読んだか?
>>452このちゃんとケンカ?したやつの つづきっしよ?
このせつが多かったのか!?読みたい。
>>454 何日かすれば、多分東京図書館でうpされるぜ
458 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 06:49:38 ID:0FB2lSEq
>>457 三ページも続くの三ページも続くの三ページも続ぐはぁっっ
くっ!このせつ三ページ気になるッ!!
今読んできた。たまらん!!!3ページと言わずほとんどこのせつですよ(*´Д`)単行本買おうかな
張り切って電車乗ってきたのにボンボン置いてないorz
このせつスレ的には藤真>>>>>>>>赤松だな。
「ウチも守りたいっ!」
見開きブチ抜きの決めゴマですよ旦那!
原作よりロリっぽいこのちゃん
りりしいせっちゃん
ラストシーンのラブラブ
完璧だよ!完璧なる伝説だよ!
今月のボンボン読んでから続けて藤真のこのせつエロ同人誌を読んだら効くね!
>>462 その同人誌教えてくれぇ!!
せつこのの同人誌なら読んだことあるが
だいたい、なんでフタなりばっかなんだろうか?
原作ではまだせっちゃんがみんなに対して遠慮してるように見えるからなぁ…
いろいろ褒めすぎだよ
465 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/18(水) 20:30:26 ID:0FB2lSEq
7get
561に期待
ムハー(´∀`*)藤真ファイトォ!VIBAこのせつvvv
471 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/19(木) 21:05:02 ID:PKrPodHo
473 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:16:14 ID:bgREBOFC
「今日も仕事で終わり・・・・か」
夜も更けた時刻。
世界樹の下で刹那は寝転がっていた。
別に眠いわけでも、怪我をしているわけでもない。
ただ、なんとなく開放された野外で休みたい気分だった。
(どうせ寮に戻っても、狭い部屋で寝るだけだし・・・・な)
ググッと伸びをして、脱力。
そしてぼーっと木を見上げた。
(お嬢様、もう寝てるかな・・・・)
急な仕事が続き、最近の刹那は学校に行ってなかった。
まだ出席率がさほど関係ない義務教育、さらに実力もある刹那は昼間の仕事にも派遣されるのだ。
最近の仕事は連日であり、朝早くから夜遅くまで――それも中等部から離れた学園内の為、
刹那は木乃香に会う事がまったくといってできなかった。
(・・・・明日も仕事か・・・・なんかダルい・・・・)
精神的な弱まり。
刹那にとって"全て"である木乃香と会えない事が、刹那に憂鬱さを感じさせる。
が、刹那はそんな自分自身を認めなかった。
護衛である自分が精神的に弱るなど、決してあってはいけないからだ。
(いや、気を引き締めないと! ・・・・ん?)
474 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:17:03 ID:bgREBOFC
ガサガサッ・・・・
刹那の横から草を踏む音が聞こえた。
横にあるのは、ここに向かってくるための道のみ。
つまりだれかがこちらに向かってきているという事。
(こんな時間に・・・・あれ、この気配は・・・・)
立ち上がろうとした刹那だったが、相手が誰かを察知して警戒心を解いた。
・・・・相手は視界の悪さに困惑している様子。
何かを探しているのだろうか。
程よい疲れと眠気でボーっとしてた刹那は、そんな相手に声をかけず見守っていた。
そして――。
ガサッ・・・・ガサッ・・・・ぶぎゅるっ。
「うぐっ・・・・」
――踏みつけられた。
さすがに刹那は踏みつけられるとは思ってなかったようで、変な声を出してしまう。
相手は驚いて後ずさった。
「か、堪忍!」
「だ・・・・大丈夫ですよ、お嬢様」
「・・・・せっちゃん!?」
475 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:17:48 ID:bgREBOFC
突然の来客は木乃香だった。
龍宮に留守だと言われ、勘でここに来た様だ。
まさか本当にいるとは思っていなかったらしく、木乃香は心配した顔ですぐに刹那に駆け寄る。
「堪忍な、暗くて・・・・」
「いえ、声をかけなかった私もいけないので・・・・」
「気付いてたん?」
「はい、お嬢様ですから」
刹那は優しく微笑んだ。
久しぶりに見る刹那の笑顔に、木乃香の顔は赤くなる。
「不意打ちやわ・・・・もうっ!」
バンッ!
木乃香は照れ隠しに、先ほど踏んでしまった刹那の腹部を叩いた。
まだ横になっていた刹那は、それに驚いて飛びおきる。
「ぐっ!? ・・・・い、痛いですよ・・・・」
「黙っとったせっちゃんが悪い」
「ご、ごめんなさい・・・・」
木乃香に叱られてしまい、刹那はうな垂れた。
木乃香の表情を覗う刹那の顔は、普段危険な仕事をしているとは到底思えないモノである。
そんな困っている刹那の顔を横目で楽しみつつ、木乃香は草の絨毯に寝転がった。
476 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:18:59 ID:bgREBOFC
「あ、あのお嬢様・・・・?」
「・・・・うーん?」
「怒ってらっしゃいますか?」
「うん」
「うっ・・・・」
主従関係・・・・いや、性格のせいか。
踏まれた刹那よりも踏んだ木乃香の方が、立場は上だった。
「せっちゃん・・・・」
「は、はいなんでしょう!?」
「伏せ」
「・・・・へ?」
「だから、"伏せ"!」
「ふせ・・・・?」
(伏せって・・・・犬の・・・・??)
いきなりの命令に困惑した刹那は、とりあえず身を低くした。
が、木乃香は不満の様子。
「命令間違うたかな・・・・こういう場合は"ごろーん"?」
「えっと・・・・一体何を・・・・?」
「"ごろ−ん"や"ごろーん"! ほら、降参ポーズな」
「は、はぁ・・・・」
「ほら、はよっ」
催促されるがままに、刹那は仰向けに寝転んだ。
刹那は横の木乃香が気になって、遠慮しがちに木乃香を見る。
しかし木乃香はまっすぐ上を見ていたので、二人の視線が交わる事はなかった。
477 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:19:52 ID:bgREBOFC
「・・・・ちゃんと、躾せなあかんよなぁ」
「躾、ですか? 犬でも飼うのですか?」
「今隣におるやん」
「・・・・私、ですか?」
「そやv」
「犬では・・・・ないですが・・・・」
刹那は強く反論できない。
元より木乃香は刹那の"主人"であり、刹那は木乃香の"従者"なのだ。
あながち間違ってはいない。
「・・・・それで、躾とは・・・・?」
「せっちゃん、最近会いに来てくれへんし」
「うっ」
「寮にも戻って来ないし」
「ぐっ」
「今日に至っては、傍におったのに踏みつけるまで声かけてくれへんかった」
「・・・・お嬢様も気付いてたんですか?」
「どうやろね?」
木乃香は純粋に気付かず、踏み付けてしまっただけだった。
それなのに嘘をつく木乃香は、刹那の反応を見て楽しんでいるのだ。
しかし相手の刹那はというと・・・・。
(わ、私は何て事を・・・・! 従者が主君を放って置いて、逆に主君に手を煩わせるなどと・・・・!)
・・・・完全に自己嫌悪に陥っていた。
木乃香が見ている事を忘れて、一人頭を抱え込んでいる。
478 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:21:17 ID:bgREBOFC
(心優しいお嬢様に躾などというお仕置きまでさせてしまうだなんて・・・・なんという失態!!)
「・・・・ぷ、あはは!」
「え? お、お嬢様?」
「せっちゃん、真面目過ぎやわぁ。冗談に決まってるやんv」
「じょ、冗談・・・・?」
「せっちゃんお仕事忙しいんやもん。・・・・ただの、うちの我侭やえ?」
木乃香が刹那に顔を向ける。
ここでやっと横になった二人の目線が交わった。
木乃香の顔は穏やかで、怒っているようには見えない。
刹那はほっと一息ついた。
「・・・・でも、やっぱり私が悪いです。お嬢様を一人にさせてしまって・・・・気が緩んでいる証拠です」
「せっちゃんはお仕事頑張ってるやん」
「いえ、私の本職は貴女をお守りすることですから・・・・無理してでもお傍にいるべきで・・・・」
「せっちゃん・・・・どあほ」
「え?」
木乃香は少し身体を起こす。
そして完全に起き上がらずに、刹那の上にダイブした。
ぼすっと音がして、木乃香の上半身は刹那の腹部に乗る形になる。
結構な勢いがあったようで、刹那の顔が少し歪んだ。
「っ・・・・」
「・・・・無理してまで傍にいてほしくない」
「そ、それは・・・・」
「ご主人様とワンちゃんは、お互いが信頼しあった"パートナー"でもあるんやえ?」
「・・・・やっぱり私は犬なんですね」
「突っ込むとこちゃう」
479 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:22:52 ID:bgREBOFC
二人はお互いに上体を起こして、あははっと笑い合う。
別に言葉にする必要はなかった。
"無理にでも"と言うのは例えの話。
刹那と木乃香はお互いが求め合って、お互いが寄り添っているのだから。
「犬の部分は肯定しませんが・・・・信頼していますよ、お嬢様」
「それはウチもや。明日からはちゃんと帰ってきてな?」
「はい、疲れを癒してもらいにいきます」
「よろしい」
至近距離で見える相手の偽りのない顔に、二人は安堵した。
暗くともこれだけ近ければよくわかる。
そして・・・・求めていた答えを得て話題を失った木乃香は、刹那より一足先にある事に気が付いた。
「・・・・せやけど、やっぱ躾は必要やよね〜?」
「え?」
「あ、今は褒めるべきやね。"待て"ができたもん」
「"待て"・・・・・・・・って!?」
「もう遅い」
刹那は今の状況に気付く。
叱られて怯えていた為に、逃げ出すことを忘れていた。
逃げずに木乃香の行動を受け入れていたので、自然と普段より体が密着していて・・・・。
この密着度は・・・・色々とまずい。
しかし気付いたところで、もはや手遅れ。
しっかりと胴体を抱え込まれ、逃げることは出来なくなっていた。
480 :
世界樹の下で:2007/04/20(金) 01:25:09 ID:bgREBOFC
「やっぱり"お手"からかなぁ?」
「で、ですから私は・・・・んぅ――!?」
「――うるさいのは"ダメ"・・・・うちの部屋で、躾けたるv」
「・・・・うあぁぁ////」
――この日から刹那は、木乃香から犬のような扱いを受ける事となってしまった。
特に"待て"と"ごろーん"は徹底的に躾けられたようだ。
その命令がどのように使われたかは・・・・ご主人様とそのパートナーにしかわからない事である。
FIN KEYWORD PUZZLE(
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お久しぶりです。
他のテーマでも書いてたけど、間が空いて勢いが消えてしまった。
キーワード:『躾』
481 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/20(金) 05:14:12 ID:8hOUwES5
GJ!萌え死んだ!やはりあんたが一番だ!
GJ!!!!
GJ!! 本当に久しぶりだったんで萌えまくった
不意打ち!GJ!!
ネ申ハケーンネ申ハケーン
GJ!!!
提供。
キーワード『刹那からのメールでこのかが誤解でシリアスだけど最後は誤解解けてハッピーエンド』
長っ
「独り」 「部屋」 「想い」 「疼き」 はどう?
叫ばせてくれ
赤松グッジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオブ!!!!!!!!!!
赤松分かってるな
492 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/22(日) 01:23:15 ID:cab8IHqm
自分も叫ばせてくれ。
赤松グッジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオブ!!!!!!
マガジン絶対買うぜ!!!
さすが某ランブルの作者と違って、空気読めてるぜ!!!
ついて逝けない俺はどうすればいいんだ?
あげてしまってすいません。
>>494 次号のマガジン冒頭4Pこのせつのみ。
個人的には原作で期待してなかった分驚きの内容だた。
!?の好影響?
>>495 いや全然いい!今あげないでいつあげる
ネタバレはもうみれない?まぁいい水曜まで待つか
このせつシーンカラーに塗ってみた。ネタバレなるから晒せないけどw
>>498前のこのせつ(NEO)もネタバレだったから載せちゃってくれ!
見たくないやつは見なければいいし
500 :
桜の散る時:2007/04/22(日) 09:41:34 ID:CLd6ixJA
冬から春への季節の変わり目。
暖かくなってきた休日に、刹那と木乃香は二人で買い物に出掛けていた。
その帰り道に通った桜並木では、もう桜が終わりを迎えようとしている。
「桜、散ってもうたね」
「今年も入学式までもちましたね」
「最近の桜は散るの遅いしなぁ」
道路には桜の花びらが散っていて、その上では緑が濃くなった桜の枝が風に揺れていた。
時折吹く強い風で残りの花が散る光景は、どこか寂しさを感じさせる。
「綺麗なんやから、ずっと咲いてればええのになぁ」
「・・・・・・・・そう、ですね」
「・・・・?」
刹那の表情が一瞬曇る。
それに木乃香は気付いたが、なぜかはわからなかった。
「せっちゃん、桜嫌いなん?」
「いえ、嫌いでは無いですよ」
「そう? でもなんや、考え事しとったみたいやから・・・・」
会話を遮る様にさぁっと風が流れ、桜の花びらが二人の間を舞った。
刹那は返事を返さず、木乃香の髪についた花びらをとる。
木乃香は「おおきに」とお礼を言うと、刹那を見つめた。
「ウチは桜だーい好きやよ。桜咲・・・・せっちゃんも綺麗やしな」
「・・・・ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです」
「せっちゃん?」
「さぁ帰りましょう。暖かくなってきたとは言え、まだ風は冷たいので」
501 :
桜の散る時:2007/04/22(日) 09:42:41 ID:CLd6ixJA
刹那は木乃香の前を歩いた。
買い物は済んでいるので、後は木乃香と荷物を寮に送るだけ。
・・・・しかし、木乃香は歩き出そうとしなかった。
「お嬢様?」
「・・・・せっちゃん、なに考えとるん?」
「え?」
「なんや、今日のせっちゃんおかしいえ・・・・仕事の時のせっちゃんみたい」
確かにそうかもしれない、と刹那は思った。
せっかく木乃香と二人きりになれたというのに、"護衛"としての自分が大きく出ているような気がする。
「悩み事、あるん?」
「いえ・・・・そういうわけでは・・・・」
「・・・・帰るのはもうちょい後。ちょい回り道してこっ」
「あ、お嬢様!」
木乃香は回れ右をして、帰路を外れる。
刹那もそれを追いかけた。
*
裏道であるために人もいなく、二人の間に静寂が流れていた。
先を歩く木乃香は、場の雰囲気の重さのせいで振り向くことができない。
「・・・・」
「・・・・」
(あちゃ〜、聞いちゃいけない事やったかな・・・・)
502 :
桜の散る時:2007/04/22(日) 09:43:45 ID:CLd6ixJA
木乃香は謝ろうとするも、刹那の重たい雰囲気に負けてなかなか口を開く事ができなかった。
久々のデートに水をさしてしまった、と後悔を感じる。
「・・・・なぜ日本人は桜が好きなのか、ご存知ですか?」
「へ?」
先に口を開いたのは刹那だった。
驚いて振り向く木乃香に目線を合わせないで、感情の無い口調で淡々と述べる。
「日本人といえば武士・・・・そして、武士の死に際は"死の美学"とも言われます。
桜の名残惜しむ事無く散るその姿に、日本人は武士の死を重ね合わせて惹かれているんです。
今はもう武士なんていませんが、それでも心は根深く残っているようですね」
刹那が木乃香の隣を通り過ぎ、また前を歩き出した。
木乃香はそれに遅れない様に慌てて追いかける。
「桜は綺麗ですが・・・・散ってしまえば忘れられてしまう儚いものです」
「え、そんな――」
「それは私も・・・・桜咲家も、同じです」
「・・・・っ!?」
「桜咲の名をもらう者は皆、私のような"わけありの存在"です。
近衛家に仕え、近衛家のために散る・・・・そしてその存在の記録は、残ることはありません」
「せっちゃん・・・・」
「桜の花のように呆気なく散り、忘れ去られるのが私たちなんです」
再び訪れる静寂。
その静寂の間を翔ける風は、また残りの桜の花を散らす。
503 :
桜の散る時:2007/04/22(日) 09:44:52 ID:CLd6ixJA
刹那は残りの花を確認するように桜を見上げた。
その桜を見上げる刹那の表情は、木乃香から見る事はできない。
だが心中を察する事はできた。
刹那はこの桜たちに自分を重ねているのだ。
名の通り、近衛家のために散り行く・・・・己の運命を。
「すみません、このような話をしてしまって」
「あ・・・・」
振り向いた刹那は、普段通りだった。
刹那は荷物を持ち直すと、木乃香に少し近寄る。
「今話すことではなかったと思います・・・・ですが、知っていてもらいたかったんです」
「・・・・っ」
言葉を失う木乃香。
だがそんな木乃香に反して、刹那は微笑んでいた。
「それでも私は、剣も幸せも諦めませんよ」
「え・・・・?」
「去年までは幸せなど諦めていました・・・・ですが、今は貴女の傍で幸せを感じたいんです」
「幸せ・・・・?」
「はい、それは大変な道のりだと思いますけど・・・・私には貴女がいますから・・・・」
刹那は自分の言葉に照れて、目を逸らした。
そんな刹那に木乃香は抱きつく。
504 :
桜の散る時:2007/04/22(日) 09:45:54 ID:CLd6ixJA
「お、お嬢様!?」
「・・・・ウチが、せっちゃんの・・・・帰る場所になるから・・・・死なせへんから・・・・」
「えっ・・・・」
「・・・・傷口えぐってもうて堪忍な? ・・・・堪忍な・・・・」
木乃香の目からは涙が流れていた。
その涙は、刹那の代わりに流すもの。
木乃香は自らの軽率な発言に反省すると同時に、刹那の生きてきた辛い過去を再確認したのだ。
禁忌の白い翼が原因で帰る場所を無くし、拾われて名という鎖で締め付けられた刹那の過去を。
自分を抱きしめて泣く木乃香を見て、刹那は心が熱くなった。
そういえば麻帆良祭で犬上小太郎が自身の過去話をした時も、木乃香はこうやって涙を流していた。
なぜこんなにも、この少女は他人に優しいのだろう。
他人の為に、涙を流せるのだろう。
――どさっ
刹那の持っていた荷物が地面に落ちた。
刹那が両手で、木乃香を抱き締め返したのだ。
「そんな貴女だから・・・・私は幸せでいられます・・・・」
「うっ・・・・ひっく・・・・っ」
「本当に・・・・貴女と出会えてよかった・・・・」
刹那が涙を流すことはなかった。
その代わりに木乃香が泣いているのだから。
刹那は自分の為に泣いてくれる木乃香が、狂おしいほど愛しく感じた。
木乃香を守りたい、だから強くなりたい、共に生きていきたい。
505 :
桜の散る時:2007/04/22(日) 09:47:12 ID:CLd6ixJA
――っ。
いつまでもこうしていたいと思っていた刹那だったが、人の気配を感じて我に戻った。
そっと木乃香を引き離して、持っていたハンカチで木乃香の涙を拭う。
「帰りましょう・・・・私の部屋に来られますか?」
「・・・・うん」
二人は寮に向かって歩き出す。
もうどちらも遅れる事もなく、二人の手はしっかりと握られていた。
――二人はこの後、"桜咲"の名の本当の意味に気付く。
それは"波乱な運命に心が散っても、再び咲き誇る事ができるように"という、近衛家の願い。
昔から気付かれなかった本当の意味が、今やっとここで判明したのだ。
そしてその願いは、ずっと未来に続いていく。
近衛家を継ぐ木乃香と、彼女に仕える刹那の手によって――。
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テーマ:『桜』
!?の「桜咲家は代々〜」を元に。
散った桜を見て思いついたので、ちょっと遅かったかなぁ・・・・。
GJ!!!!!!
>>507 サンクス!!!!
これはヤバい
萌え死ねる
この板21禁なのに厨っぽいのしかいないよね
おぉ、赤松先生もこのせつに手を差し伸べて・・・・。
GJ!
これさ、完全ネタバレしたらヤバイかな?
トレントでたまたま173時間目丸ごと見つけたんだが…
自分で壁紙作っといて言うのもなんだが、これ人前で使えないね!
>>516 一応ネタバレ禁止やえ?スレに人が寄り付かなくなっちゃうよ
>>516 言われて思い出したorz
すまんかった、反省している( ´・ω・)
>520
おぉ、本当だ。
でも18と21の違いがわからない。
今まで通り普通にSS書いて大丈夫なのかな(エロとか
このせつエロSS ここで書かなきゃどこで書く
まあネギま好きは自己主張の強い厨が多いのは事実だと思うぞ
へぇ
>>507 スマソ。俺もこのせつ見たいのだか、それよく分からんのだ(´д`;)
>>525 パス入れた次のページはダウンロードって文字クリック
分かりづらいよねぇ
てか今週、さり気なく百合の花が…刹那のバックにw
529 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/23(月) 21:00:11 ID:SNVJCsWq
>>507 GJww今週のマガジンこそ保存版だなー。
>>529 でかいから無理かと。2ページ分ある。
>>527 鬼畜?じゃんじゃん書いちゃって。束縛プレイでも媚薬でもレイプでも。
ダークは勘弁だけどねぇ
百合の花はこれからはこのせつでいくっていう、赤松からのメッセージだったのか!
くっ・・だが単行本派の俺は、じっと我慢の子!
>>530 いや、サイズの問題ではなくてだな。
カサマツは携帯用画像変換プロクシでの閲覧を拒絶してるから
>>507を見れないのよ。
535 :
525:2007/04/24(火) 22:45:22 ID:KP7Guki+
>>526 おおdクス!確かにコレはモロこのせつや−−−!!!(´∀`*)ヤベッモエる。
俺も単行本派だが今週のは買うかな・・・我ながら見事に踊らされてるぜ!
bmp
>>537 あのドロドロは『ボンボンのくせにエロい!』と思ったのは俺だけでは無いはずだ
多分…。
原作さ、ずっと刹那視点で進めばいいのにね
>>540 心から同意。
このせつにハマって以来「神鳴流剣士せつな!」になればいいと思ってしまう。
ネギきゅんが嫌いなわけじゃないんだが…
もちろん木乃香メインヒロインのバトルものな。
>>540そんでこのちゃんの事ばっかりしか考えてない。とw
このちゃん観察日記になりそう
サイレンスの回とかあったし、たまにはそんな実験的な回があってもおかしくないなw
でもやったら他の子もやれ〜と言われそうだ。
>>542 ますますヤミと帽子と本の旅人の葉月状態になるっと。
ネギま!girlsの話が出てきた時は、まさかせっちゃんが主人公!?って一人喜んでたのはいい思い出。
546 :
大罪(前半):2007/04/25(水) 23:40:19 ID:oTFXf9C7
「刹那、今日は休んだ方がいいんじゃないか?」
登校前の寮の一室で、龍宮は同居人の身を案じた。
「・・・・今日一日ぐらいどうにかなる」
「しかし・・・・」
「・・・・お嬢様たちに心配はさせたくない」
先日の夜、刹那と龍宮はいつも通り仕事にでていた。
しかし連日出勤の疲れも出てしまい、ミスをしてしまったのだ。
刹那が魔物の返り血を浴びて、一種の呪いの様なモノにかかってしまったのである。
「一般人に被害が及ぶ可能性は?」
「ない、と思う。・・・・もし何かあったら、その時は・・・・」
「依頼ならば引き受けよう」
「・・・・頼む」
身体のダルさと精神の乱れが、魔物の返り血を浴びたときの症状。
これを清める為の薬は、タイミングの悪い事に切らしてしまっていた。
「今日の夕方には薬は調達できるようだ」
「・・・・わかった」
「その様子で登校した方が、近衛たちは心配すると思うぞ」
「・・・・なんとか、隠すさ」
ダルさからか気力が感じられない刹那。
"これはバレるのがオチだな"と、龍宮はため息をついた。
547 :
大罪(前半):2007/04/25(水) 23:41:07 ID:oTFXf9C7
(イライラする・・・・)
現在は2時間目。
体育の教師が休みの為、ネギが臨時教師を引き受けている。
その最中、刹那は原因不明の苛立ちを感じていた。
それは紛れもなく呪いによるもの。
ダルさも加えられて長距離走に集中できず、頭を軽く抑えて歩いていた。
「おい、どうした?」
「・・・・イライラして、走る気になれない」
後ろから追い越してきた龍宮が、刹那に話しかけた。
少し速度を落とした龍宮に合わせて、刹那もゆっくりと走り出す。
「思っていた以上に・・・・辛いかも」
「だから言ったんだ。早退するべきだと私は思うぞ」
「・・・・大丈夫だ」
「1時間目・・・・近衛が後ろで心配していたぞ」
「・・・・」
ここまで言っても、刹那は首を縦に振ろうとしない。
頑固さがいつもに増して強くなっているような気がする。
龍宮が再び説得しようと口を開きかけた・・・・が。
「刹那さん、調子悪いんですか?」
「む?」
「ネギ先生・・・・」
548 :
大罪(前半):2007/04/25(水) 23:42:03 ID:oTFXf9C7
歩いていた刹那を気にかけて、タイムをとっていたネギが話しかけてきた。
傍には見学している(サボっている)図書館組もいる。
無視するわけにもいかず、二人は立ち止まった。
「いえ・・・・大丈夫です」
「せっちゃんが歩くやなんて、珍しいなぁ」
「・・・・私が歩いたらダメですか?」
「え・・・・」
「あ・・・・す、すみません・・・・」
八つ当たり。
それもよりによって、誰よりも大事にしている木乃香に対して。
周りにいた人たちは皆、驚いた顔で刹那を見ていた。
ただ一人、木乃香は心配をした顔だったが。
「・・・・ネギ先生、刹那を早退させていいかな?」
「や、やっぱり具合悪いんですか?」
「あぁ、今朝から。頑固でなかなか帰ろうとしなくて困っていたんだ」
「龍宮・・・・貴様・・・・っ」
龍宮が見かねて、刹那の容態をバラした。
龍宮の勝手な行動に怒り、龍宮を睨む刹那。
その場に張り詰めた空気が流れる。
しかし、バラされてしまっては仕方が無い。
「・・・・今日は、帰ります」
「一人でだいじょ――」
「平気です、では」
「あ、せっちゃん・・・・」
549 :
大罪(前半):2007/04/25(水) 23:43:29 ID:oTFXf9C7
ネギの言葉が終わる前に、そして木乃香の呼びかけに答えずに、刹那は教室に向かって歩き出す。
その場にいた人たちは困惑する事しかできなかった。
*
(あぁ、私は何をしてるんだ・・・・!)
寮に戻ってきた刹那は、一人自己嫌悪に陥っていた。
一人になって落ち着けば思い出す、今日の失態。
仲間たちは自分を気遣ってくれたというのに、自分は冷たく返す事しかできなかった。
(魔物の返り血は人を変えるというが・・・・私も例外ではないという事か・・・・)
魔物の返り血によってもたらされるもの。
それは魔物を生み出した"憎悪"や"怒り"といった負の感情である。
そしてさらに、それらを抑える"理性"も掻き乱される。
・・・・つまり"憎悪などで溜ったストレスを抑える理性が働かない"ので、とても取り乱しやすくなるのだ。
(龍宮の忠告・・・・従っておくべきだったかな・・・・)
そう考えるも後の祭り。
今日はこれ以上事態を悪化させない為に、薬が届くまで大人しく閉じ篭っているに限る。
しかし、その判断はすぐ砕かれた。
550 :
大罪(前半):2007/04/25(水) 23:44:54 ID:oTFXf9C7
――コンコン
「・・・・?」
控えめなノック。
まだ授業中だから、他の生徒はいないはずだ。
龍宮ならば何も言わずに入ってくるだろう。
「・・・・誰でしょう?」
「木乃香、やけど・・・・」
「お嬢様?」
控えめに戻ってきた返事は木乃香のものだった。
「すぐ戻らなあかんけど・・・・心配やったから、様子見に来てもうた・・・・」
刹那はいつもと違う木乃香の雰囲気に戸惑った。
こんな木乃香の声を聞くのは・・・・修学旅行で和解する前ぶりだったからだ。
しかし木乃香は、冷たい雰囲気だった刹那に怯えながらも決して逃げ出さなかった。
その健気な思いやりが、刹那の心を揺さぶる。
「・・・・大丈夫、ですよ」
「ほんま?」
「先ほどは八つ当たりしてしまってすみません・・・・少し苛立ってまして・・・・」
ドア越しに刹那は謝罪した。
今ドアを開けてしまえば、また辛く当たってしまうかもしれないから。
しかし――。
551 :
大罪(前半):2007/04/25(水) 23:46:47 ID:oTFXf9C7
「今日はもう、会えへんかな・・・・?」
「え・・・・」
ギッ・・・・とドアが悲鳴をあげた。
ドア一枚の隔てをもどかしく感じた木乃香が、ドアに寄りかかったのだ。
刹那はその寂しげな声が、自分と会いたがるその行動が・・・・全てが狂おしいほどに愛しいと思った。
先ほどまでの苛立ちはなく、それとは違った別のモノが刹那の中を渦巻く。
「・・・・どうぞ、会いにきてください」
――そして刹那は誘惑に負け、ドアのカギを開けた。
後半へ KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
規制怖いので、とりあえずここまで。
wktkwktk
わっふるわっふる
ワッフルワッフル
わっふるわっふる
わっふるばっかでワロたw
キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━わっふるわっふる!
ワッフルワッフル
このせつ最強カップルカップル
. /゙ミヽ、,,__,,/゙ヽ.:+_,,/゙ヽ: :.+
ワク. | ノ ヽノ ヽ+.:
:.ワク/ ● ● | ● ● | ネコ
ミ ''ミ(__,▼_)彡''ミ(__,▼_)''ミ ネコ
. / ._ |_/__ノヽ__ |_/__ノヽ
-(___.)─(__)__.)─(__)─
561 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 18:43:25 ID:pbAqVz7W
あっぷるあっぷる
ワッフルワッフル
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) wktkwktk
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
564 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:48:43 ID:5KZnpORn
*
「せ、せっちゃん・・・・どないしたん?」
「・・・・もう少し、このままで・・・・」
誰もいない部屋で、刹那が木乃香の腕の中に収まっていた。
戸惑う木乃香とは裏腹に、刹那はうっとりとした顔で木乃香を抱きしめている。
その体勢がしばらく続いた。
「あっ・・・・」
静かな部屋に布が擦れる音がして、それと同時に木乃香の身体が震える。
自分の胸に顔をうずめる刹那に、くすぐったさに似た不思議な感覚を感じたのだ。
「せ、せっちゃん・・・・ウチ、もうそろそろ戻らんと・・・・ネギ君心配してまうし・・・・」
「・・・・また、ネギ先生ですか?」
「・・・・え?」
「私より・・・・ネギ先生ですか・・・・?」
刹那が木乃香を見上げる。
その目には、怒りのようなものが込められていた。
「せ、せっちゃ・・・・んっ!?」
言葉が終わる前に、刹那に口付けと共に押し倒される。
それは乱暴な行動で、木乃香の背中に痛みが走った。
痛みで小さな悲鳴をあげた所に、さらに舌をねじ込まれる。
565 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:50:08 ID:5KZnpORn
「んっ、ん・・・・っ、んくぅ・・・・!?」
初めての深いキスに、木乃香は脳が痺れるような感覚に陥った。
その最中でも刹那は木乃香から目を逸らさず、木乃香はその力強い視線に支配されて抵抗できない。
やっと木乃香が開放された頃には、身体の抗う力はほぼ全て刹那に奪われていた。
それを狙っていたかのように、刹那は木乃香の服に手をかける。
「あか、ん・・・・せっちゃん・・・・」
「・・・・離しませんよ」
「やっ・・・・」
「離すものですか・・・・!」
刹那は木乃香の言葉の制止を振りほどき、服を脱がせ始めた。
下着も、破けるほどの勢いで全て取り去る。
「ん・・・・っ、ふっ・・・・!」
先ほどまで刹那が顔をうずめていた木乃香の胸は、既に敏感になっていた。
そこに吸い付く刹那は、やはりどこか怒りのような激しい感情を秘めている。
「っ・・・・あぁ、あ・・・・」
口での愛撫は痛みの方が強かったが、手での愛撫は触れるか触れないかの力加減で身体全体を撫ぜていた。
強引さと焦らしを含む愛撫に、次第に木乃香の身体に熱がこもり始める。
「ふぁ・・・・っ、せっちゃ・・・・うぅんっ・・・・!」
「お嬢様の・・・・身体、熱くなってきてます・・・・んっ・・・・」
「ひゃ・・・・ぁ・・・・っ」
「このまま全て・・・・私が・・・・、っ!?」
566 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:51:12 ID:5KZnpORn
一度木乃香から離れた刹那は、自分の手に付いた赤い液体に気がつく。
よく見ると木乃香の膝からは血が流れていた。
部屋に招いてすぐに抱きついた為、気付く事ができなかったようだ。
「・・・・怪我を、なさってるのですか・・・・?」
「さっき・・・・転んで、っ・・・・もうて・・・・」
沸き上がる不思議な感覚を必死に抑えながら、木乃香は答えた。
木乃香は刹那を慌てて追いかけてきた為に、途中で転んでしまったようだ。
刹那は手に付いた液体をぺろりと舐める。
"美味しい"と感じるのは、それが木乃香のモノだからか・・・・それとも、刹那に妖怪の血が混じっているからか。
そして沸き上がってくるのは、気遣いの感情ではなく・・・・"もっと味わいたい"という邪念。
刹那は流れる血を舐め取り、さらに傷口に舌を這わせた。
「痛っ・・・・! せっちゃ、痛い・・・・っ」
「・・・・美味しい・・・・」
「いっ・・・・、あぅっ!?」
刹那は手で木乃香の秘部を弄び始める。
痛みと快楽に襲われて、木乃香は悶え喘いだ。
卑劣な水音と木乃香の喘ぎの声が、部屋にいやらしく響く。
快楽は痛みを誤魔化す為に増幅し、一気に木乃香を昇らせていった。
「や・・・・いやや、せっちゃん・・・・はぁ・・・・っ・・・・こんな、ん・・・・ダメ・・・・っっ!」
「感じているのに、それは無いでしょう・・・・?」
「そやなくて・・・・! ウチは、もっと・・・・っふあぁ!」
「貴女が、欲しい・・・・全て・・・・! もう、我慢できない・・・・!」
567 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:52:53 ID:5KZnpORn
刹那は身を沈め・・・・そして木乃香の秘部にしゃぶりつく。
わざと大きな水音をたて、敏感な突起を容赦なく舌で攻め立てた。
十分に湿った指も、まだ誰も受け入れた事のない場所に侵入を試みる。
「ひっ・・・・! そこ、あっ・・・・だ、め・・・・うあぁっ!」
「・・・・中も・・・・暖かくて、気持ちいい・・・・あぁ、お嬢様・・・・!」
「あっ、入れちゃ、や・・・・あっ、・・・・んああぁっ――!」
木乃香はついに昇り詰めた。
初めての絶頂は木乃香の神経を狂わし、身体の自由だけでなく思考能力を奪っていく。
目を閉じて余韻に身を震わせる木乃香に、刹那は快楽を終わらせないように口付けを降らした。
「綺麗です・・・・お嬢様・・・・」
「せっ、ちゃ・・・・あぁ・・・・」
「貴女の全て・・・・頂きます・・・・」
「ひあぁ・・・・っ!」
一度達した余韻で、木乃香はもう快楽を受け入れるだけ。
手の平を返したような優しくて甘い愛撫に、またもや追い込まれていく。
何度かイカされた木乃香は、いつしか沸き上がる欲望に負けて自ら刹那を求めていた。
「貴女から求めてくれるだなんて・・・・光栄です」
「はぁん・・・・っ、あん・・・・!」
「貴女の身体・・・・血・・・・命・・・・全て、・・・・欲しい」
「ふぁ・・・・っ! はぁ・・・・あっ、あぁーーっ!」
幾度となく絶頂へと導かれた木乃香。
最後の絶頂で意識を失う木乃香は、無意識に刹那を見る。
その木乃香の瞳には・・・・愛刀、夕凪を抜く刹那の姿が怪しく映っていた。
568 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:54:38 ID:5KZnpORn
「これで・・・・私だけの・・・・っ!」
意識を手放す木乃香に、逃げる体力も気力も残っていなかった――。
*
――ガァンッ!
「ぐっ・・・・――っ!?」
夕凪が木乃香に振り下ろされる、その前に銃声が響いて銃弾が刹那に命中した。
衝撃の割には出血は酷くなく、しかし刹那は力が抜けていくのを感じる。
(これ、は・・・・麻酔弾・・・・?)
どさりっと刹那は木乃香の横に倒れる。
目線を上に向けると、授業を受けているはずの龍宮と楓が立っていた。
「間に合ったでござるか・・・・」
「間一髪だったな」
二人は刹那と木乃香に近寄る。
龍宮が木乃香をベッドに運ぶ間に、楓が転がっていた刀を収めて何かの準備を始めた。
(龍宮に楓・・・・なぜ、ここに・・・・?)
意識が朦朧としていく中で、刹那は二人に疑問の視線を向けた。
それに気付いた龍宮が、呆れた顔をする。
569 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:57:43 ID:5KZnpORn
「お前・・・・自分が何をしようとしてたかわかってるのか?」
「・・・・?」
「・・・・魔物の血に惑わされて、このか殿を殺めようとしたでござるよ」
「・・・・っ!?」
(私が・・・・お嬢様を・・・・? そんな事・・・・!)
必死に否定しようとする刹那。
だが麻酔が全身にまわってきていて、動く事はできない。
かろうじて見える自分の手・・・・その指には木乃香の愛液と血が伝っていた。
自分が何をしていたかを再確認させるには、十分過ぎる証拠。
(私は・・・・私は・・・・!)
「・・・・刹那、これを飲むでござる。甲賀に伝わる秘薬でござるよ。緊急と聞いて急遽用意したでござる・・・・」
「後始末は私たちがやる。お前は寝ておけ」
「・・・・っ、ごふっ・・・・うぐ・・・・」
刹那が飲まされた薬はとても苦いものだった。
しかしそれはじんわりと身体に浸透し、燃えたぎっていた感情を溶かしていく。
心を覆っていた邪念が消えて薄れていく意識の中で、刹那はただ木乃香に懺悔していた・・・・。
570 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 21:59:28 ID:5KZnpORn
「う、ん・・・・?」
それから数時間後。
麻酔の効果が消え、刹那は目を覚ました。
「あれ・・・・私は一体・・・・」
「あ、せっちゃん起きた?」
声がした方を向くと、そこには木乃香がいた。
木乃香を見た途端、気を失う前の記憶が蘇る。
「! おおお、お嬢さ・・・・あだっ!」
「せっちゃん!?」
ガンっと鈍い音がしたと同時に、刹那はうずくまった。
勢い良く起き上がった為に、ベッドの天井に頭を打ちつけてしまったのだ。
「だ、大丈夫? せっちゃんドジや――」
「――お嬢様、申し訳ございません!!」
刹那は木乃香の言葉を遮り、うずくまった状態から一気に土下座になった。
あまりにも必死な謝罪の仕方に、木乃香は困惑する。
「せっちゃん、そんな謝らんといて? 龍宮さんから全部聞いたから・・・・」
「た、龍宮から?」
「そや・・・・せっちゃん、病気みたいのやったんやね・・・・」
木乃香が刹那に近寄る。
しかし刹那は頭を上げる事ができなかった。
571 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 22:01:38 ID:5KZnpORn
「・・・・すみません・・・・私は、許されない過ちを犯しました・・・・」
「せっちゃん・・・・」
「主君を汚し、刃を向けてしまうなど・・・・決して、許されません・・・・」
「でもせっちゃんは・・・・」
「さらに私は、貴女を喰らおうとしました・・・・私は、ケダモノです・・・・!」
「・・・・もう、ええってば!」
「え、うわぁ!?」
木乃香は刹那の腕を掴むと、そのまま引っ張ってベッドから引きずり出した。
床に投げ出され仰向けに倒れた刹那を、木乃香が馬乗りになって押さえつける。
「土下座するの、禁止」
「うっ・・・・」
「それに・・・・ウチも結構、変かもしれへんし・・・・」
「・・・・え?」
「せやかて・・・・"せっちゃんになら、切られてもええ"って思ってもうたもん・・・・」
「え、なっ!?」
「ウチ、本気で抵抗してへんかったやろ・・・・? ・・・・好き、みたいや・・・・////」
木乃香は頬を紅くして、刹那に告白した。
それは昔から秘めていたもの。
そして刹那より先に目覚めてから今まで、ずっとチャンスを窺っていた告白だった。
・・・・しかし刹那は勘違いをしていた。
572 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 22:03:04 ID:5KZnpORn
「ももも、申し訳ございません!!?」
「・・・・せっちゃん?」
「わ、私が汚したせいで、お嬢様をそのような・・・・ご趣味に目覚めさせてしまって!」
「・・・・へっ!?」
「か、かくなるうえは、切腹してお詫び――」
「――せっちゃん! そうやなくて!!」
バシンッ!
「へぅっ!?」
木乃香の両手が、刹那の左右の頬を叩いた。
上体を起こして必死に夕凪を探していた刹那は、その衝撃で我に戻る。
木乃香の両手はしっかりと刹那の顔を包んでいて、必然と刹那と木乃香は見詰めあう形となっていた。
「お、お嬢様・・・・////」
「・・・・よかった、いつものせっちゃんやぁ〜」
頬を捉えていた両手が、スルリと滑り落ちた。
そして木乃香は刹那に倒れこむ。
刹那はしっかりとそれを支えた。
「もう・・・・勇気出して言うたのに・・・・。せっちゃんボケ上手いなぁ・・・・」
「・・・・その、あの〜・・・・////」
「・・・・わかってるん? なら・・・・返事、聞かせて欲しいな・・・・」
「えと・・・・うぅ////」
刹那は照れてしまって、なかなか返事が出せない。
しかしその腕はしっかりと木乃香を抱きしめていて、離すつもりは無い様だった。
もちろん木乃香も、返事を聞くまで刹那を離すつもりは無い。
573 :
大罪(後半):2007/04/26(木) 22:07:24 ID:5KZnpORn
(・・・・呪いが残っていれば、すぐ返せたかもしれないのに・・・・!)
無い物ねだりで現実逃避する刹那。
それに木乃香は気付いていたが、あえて現実に引きずり戻すことは無かった。
(まだしばらく・・・・ウチの方が上やからね?)
意外に高い刹那のテクニックで、木乃香は刹那にのめり込んでいた。
しかしそれは木乃香だけの秘密。
きっとそれを話してしまえば、この照れ屋な刹那でもきっと調子に乗ってしまうだろうから。
――自らを過小評価する刹那は、まだまだ木乃香に離してもらえない運命にあるようである。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
★あとがき★
キーワード:『七つの大罪(拍手)』『長距離走(Rob様)』『見学(Rob様)』
キーワード提供ありがとうございます。
ちなみに大罪は『傲慢→怠惰→憤怒→嫉妬→色欲→暴食→強欲』(一部混合有)
投下待ってくれてありがとう。遅れてごめん。
GJ!!!!!!アナタはネ申だ!!クリオティ高い!!
告白するこのちゃん萌えた!
(*´ー`)bせつこのいいよせつこの
ダークエロ。このスレでは珍しいジャンルだねぇ
576 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 22:17:24 ID:pbAqVz7W
グッジョオォオォぶブブやばいすごいすてき
GJ!ってか貴方様は神ですか?!
GJ!!!!!!!!!!!!
もういろいろ最高!!!!!
>>578 (´・ω・`)ス
>>573 乙です
すみませんが鳥つけていただけませんでしょうか
581 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/26(木) 23:05:51 ID:xSpMslDq
GJGJ!!!
やっぱ刹那はてばなせん。
次回も期待大!!!
>>573 やっぱりネ申だ、あんたは。脱帽だ。
超GJJJJJJJJJ!!!!!!!!1111
GJ!ネ申キタ!まさかここからエロ発展とは・・・
これからもどうか頑張ってくれ!
>>573 七つの大罪だったのか。全部順番に織り交ぜるとはマジすげーよあんた…GJ!
連休中に絵書いてみようと思い立ったんだが、いざ紙を前にすると何を書いていいんだか分からなくなる…
おまいら何か簡単そうなネタくらさいorz ちなみに俺は絵ほとんど書いたことない人です
とりあえず、本編のこのせつの絵とか描いて練習してみたら?
と、絵のセンスなんて無い漏れが言ってみる
「相合い傘」「恋人繋ぎ」「赤い糸」「デート」
萌える絵のかきかたを教えてくれってサイトに目通すといいよ
おーおまいらこんなに早く返事ありがとう。
今デニーズなんだが連れがみんな寝たので絵書いてみる。
>>588 赤松先生の絵は難しい…つか漫画みたいな小さい絵はまだ描けねんだよな
>>589 いただきました…自分なりに頑張ってみる。
>>590 明日帰ったら見てみる!でも俺の技術は萌えを目指す以前なんだぜ…
>>591 ∩
( ゚∀゚)彡 ガンガレネ申!
⊂彡 ガンガレネ申!
593 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 06:17:15 ID:11HdNxkf
594 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 06:46:11 ID:guSbSndg
↑神なんて存在しない
595 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 07:39:30 ID:11HdNxkf
ネ申ならできる
596 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 07:59:13 ID:guSbSndg
ネЕ|ヨなんて存在しない
597 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 08:51:44 ID:guSbSndg
神は死んだ。レズババアは生き残った。レズばばあが神を殺したのだ。
Friedrich Nietzsche(1844-1900)
598 :
591:2007/04/28(土) 10:39:28 ID:R+BF9r7N
帰宅…書くの遅いから全部描けなかったよorz
つか俺は神じゃねぇww俺の絵なんて子供の落書きみたいなもんだぞwwうぇw
でも励ましてくれてありがd。絵描いたのなんて半年ぶりだぜ。
落書きなら人に見せんじゃねぇよって感じだが、お題もらったので一応晒しときます。
GW中にまた暇があるだろうから、その時また続きやろうと思う。どうでもいいよって感じだろうがw
ttp://www.uploda.org/uporg789749.jpg.html 恥ずかしいからパス掛けちゃった。「589」ね
>>598 普通に上手いじゃないか!
できれば色付きも見てみたい。
601 :
573:2007/04/28(土) 17:09:15 ID:ZGwXb7Nx
みんな、GJありがとうです。
>>598 上手い(・∀・)!
このせつ絵師として、SSの挿絵描いてくれたら・・・・ハァハァハァ
まぁ時間無いようですが・・・・orz
>>580 鳥ってコテハンのことですよね?
あんまりそういうの詳しくないし、
サイトのアドレスも張ってるので、そちらで確認していただければと・・・・(・ω・`)
602 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 19:05:25 ID:11HdNxkf
GJとかありがとー。絵描いて怒られなかったの初めてだっ。なんか顔熱ッw
半分寝ながら描いたから早く直すとこ直したいっす。
>>601 メール今みました。他にネタもあると思うのでリレーのは後回しでもいいです。よろしくお願いします
SSの絵も描けたらいいなー…畏れ多いけど
604 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 21:41:04 ID:guSbSndg
↑描いてみたよ
┌―――――――――――──┐┌―――――――――――──┐
| r-( (()ー、 │| 彡ミミ / ⌒~⌒゙ヽ痴漢対策.│
| //'"""" ヽ) 女 │|利;´ 〉`} //{{{、{{{{,}}}}}}};、 │
| {{{ミ ,__` ',__ |"、 性 │|用、 - ノ {{{ ィニ・ <=・ {} } │
| , '{} ,c、,ュ、 )゙、 客 │|者:::::::::} {{{{ ,イ、,ト、 }{{ミ . : :│
| , 'イ! トエエア ノ゙、 は │|は / !!!ヽ t〜ナノ}}})、_ : │
| ,---( ヽ、 二 イ`)、 │|| / ゙ミ二二彡' :::ヽ │
| (女性だけというのは) . :|| 夜だけあったでしょ今まで::} │
| なんとなく心強い │| 朝もあったらいいなと思ってたi│
└―――――――――――──┘└―――――――――――──┘
605 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 21:41:45 ID:guSbSndg
┌―――――――――――──┐┌―――――――――――──┐
| /彡彡彡彡ノミ、 女│| ////イミミヾヽ. │
| /彡彡彡ナ.ノ))-tリリ + 性│| @ ({((_( 、__ ヾ川| │
| 川 彡 -=、 {,=.iリ 専│| 〉┃ ┃ ミ川 @ │
|+ 川川⌒ ,ィ 。_。)、 ) * : 用│| ( ( iぅll| │
| 川川 (ー=エアノノハ 車│| ヽ ヾア ノQii| │
| 川川ヽ 、 __,ノ川i、 両│|@ __川 ゙ー ' .||川| │
| / ̄川川 {{ミ三彡/ニノ川i ̄ヽ │| / 川ー-- イ||川リ`ー、 │
| 男性がいないと安心! .│| 私は特にどこでもいいです │
└―――――――――――──┘└―――――――――――──┘
荒らし乙。おまいらが、純粋にこのせつについて語ってる俺らの士気を低下させるんだ
>>606 荒らしは透明あぼんでヌルー。これ鉄則。
スマソ。606だが、どうしても我慢できなかったんだ。
この程度の荒らしに我慢できないとかもうね
まぁまぁおまいらもちつけ
そうだ
マジカルクリスマスのDVDのこのせつシーンでも見て落ち着きなさい
マジカルクリスマスでググったら某ネズミ関連しか出てこない件…
まとめサイト祝15000ヒット
617 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 05:50:50 ID:Qn0YJJhV
まとめサイト教えて下さい(><;)
619 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 08:19:26 ID:32suKnJr
まとめサイト祝2000000ヒット
ageるのはよせ。
最近あげる人多くなったな・・・・。
雰囲気悪くなるから、あえて言わなかったけど^^;
とりあえずE-mailの欄にsageと入力しておこうぜ、このせつ好きの兄弟。
622 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 11:08:01 ID:3BuZ7Tp4
dgktwr
625 :
名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 14:45:59 ID:32suKnJr
あげろ、さげろと、小うるさいババアは地獄に堕ちろ!!!
ここから普通の流れ
↓
ところでみんな、「どりーむたくてぃっく 夢見る乙女はプリンセス」はやったかい?
俺はやっと木乃香と刹那が出てくる物語まで進んだんだけど・・・・その前のお着替えシーンでお腹いっぱいになっちまった。
シャツだけの木乃香っていいと思わないか?
>>630 同感
シャツだけのこのちゃんか…ハアハア(´Д`)
それこのせつ入ってんの?
とりあえず「物語り」の進行上、木乃香をヒロインにすると刹那がその相手役になる。
今やってる途中だから、どんな展開になるかはわからないな・・・・。
>>633 そうか
何かあったら報告ヨロ
君の報告次第で俺は買うかどうか決めようw
第一バトル終了しました。
ヒロインやアピールによってストーリーが変わるが、とりあえず完全なネタバレを避けて報告。
木乃香(ヒロイン)と刹那の出る物語前半の見所をまとめると・・・・
・更衣室で着替えつつ夢に突入。木乃香はシャツ(前が肌蹴てる)で、刹那はさらしでスパッツを脱ごうとしている。
・武士的な刹那。まき絵や木乃香にちゃん付けで呼ばれて、素に戻る一面も。
・刹那に好意を寄せる木乃香の台詞。
・脱げビームもどき再来。刹那の微妙な肌蹴画像あり。
・このせつとは関係ないが、何で超がいるんだろう。(麻帆良祭の後という設定)
GJw やっべぇ途端に欲しくなってきたなーこれ。
ネギまのゲームはまだ買ったことないがラブひなのゲームは地味に結構やりこんだんだよな…
>刹那に好意を寄せる木乃香の台詞
すげー気になるのだがw
>>638 お嬢様を押し倒した瞬間の木乃香目線だな。
せっちゃんは犬で狼だとイイよね
犬で狼・・・・いいねぇ・・・・。
「どりーむたくてぃっく」ってどういう意味?
知ってる人教えて!(>_<)タノム。
うはっかわいいwGJ!
Aice5の新曲のカップリングがこのせつっぽいと思った
どゆこと?
Aice5とは藍ぽんとか神田さんとかの5人のグループだったような
>>651 それはDROPS
Aice5は分かるだろ?
新曲Brand new dayのカップリングEternityの歌詞がなんとなくこのせつソングっぽいなと
分かんねーよ
>>654 ググりゃいいだろが。
歌詞がこのせつソングか…くそっ興味湧くが買う勇気はないぜ。
ラジオでかかるのを待つか
>>655 陸上防衛隊まおちゃんの新EDだから
ようつべとかで聞ける
木乃香親衛隊せっちゃん
658 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/03(木) 14:24:24 ID:ufFapJDE
あげんな
>>649 改めて聞いてみると確かにこのせつに置き換えることが可能だな
特に
「好きという言葉さえ もしも素直に言えたなら
二人繋ぐ軌跡が映るよ」
とかちょっと萌えた
ちょっと聞いてくれよ、兄弟。
この前友人と昼飯食ってる時に、「京都に旅行行こうよ!」って話になったわけよ。
で、どこに行きたいかって聞かれたから「シネマ村」って答えたんだ。
そしたら友人に「シネマ・・・・? 映画村だろwww 洒落た言い方だなww」って笑われた・・・・。
こ、これはこのせつ好きとしてシネマを通すか、映画に言い直すか・・・・。
皆ならどうする!?
662 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/03(木) 23:57:53 ID:FksIj/rL
>>661
もち、シネマ村。
お前が女で、友人ってのが幼い頃遊んだが
あるきっかけで疎遠になって、久々に再開したんだけど
以前のような近しい関係になれなくてもどかしく思っているんなら
シネマ村で。
シネマ村だろう!
スマソ。662だが、間違ってageてしまった。
シネマ村
とりあいず友人にネギまを読んでもらう
>>667 そしてこのせつの素晴らしさをしってもらう
お嬢様を守るのが萌えるって言った友達にこのせつもあるしネギまを進めた。
最初はネギまをバカにしてたんだがあっさりネギまにはまってくれた。
けどネギアスにはまってた…ノーマルかよorz
でもこのせつにアスナとネギって邪魔
GWですなぁ
>>670 でももっと邪魔なのは[このちゃん]or[せっちゃん]にくっつく明日菜、ネギ。
このせつ至上主義だが、アスネギが邪魔だとは思わないなw
どっちもいなかったら今のこのせつは無かったし、アスナは応援してくれそうな気がする。
問題があるとすればせっちゃんが浮気しないかってことくらいかw
674 :
670:2007/05/04(金) 15:14:19 ID:faB0fLU/
670だけど別にアスネギってかいてないんだが…
ちゃんとアスナとネギって分けたんでそこんとこタノム
>>673 せっちゃんは浮気しいひんっていうか出来ひんやろw
このちゃんの「お仕置きや」が待ってるで?
ネギま!SNSのこのせつコミュ目当てで、招待してもらったんだけど盛況してないね…
このスレのほうが盛り上がってるw
刹那が浮気したら俺が刹那を殺しかねない
そしてこのちゃんをもらいかねない
だから浮気だけはヤメてくれ
刹那の事だから、自覚無しで浮気しそう。
それを明日菜の方が先に気付いて、木乃香と刹那をくっつけようと・・・・。
俺の思う明日菜は、あくまで二人を見守る役。
679 :
673:2007/05/04(金) 18:56:06 ID:3RLexeWq
>>674 アスネギってのはアスナとネギって意味で書いた。分かりにくくてスマン
>>679 勝手に勘違いスマソ(´・ω・)
浮気の事だがせっちゃんは木乃香に溺愛してるから大丈夫カモw
木乃香はせっちゃんにまだ恋愛感情ないと思うから
原作で木乃香視点の刹那を意識する話になったら神
>せっちゃんにまだ恋愛感情ないと思うから
そうかぁ〜?
決してないとは言いたくないのが私
あっても気付かないorそういう目で刹那を見ていない
俺的には木乃香→刹那はバリバリ恋愛感情だけどな
まぁ人それぞれだな
俺の中ではむしろ木乃香の方が好きな気持ちが強いと見てるね。
でも刹那がああいう性格だから、向こうから告白してくれるように日々頑張ってんだよ!
ありふれた放課後の事。
事の発端は、よくある学生たちの会話から始まった。
「じゃあさ、このかは?」
「木乃香は・・・・"猫"だよね〜」
「うーん、そうかなぁ・・・・じゃあ刹那さんは?」
「刹那さんは・・・・」
「せっちゃ〜ん?」
「はい、なんでしょうお嬢様」
「ちょっときてくれる〜?」
「はい、只今参ります」
「せっちゃん、今日なに食べたい?」
「お嬢様が御作りになるものでしたら、何でも・・・・」
「・・・・"犬"かなぁ?」
「・・・・よく訓練された"犬"です」
「・・・・餌付けされた"犬"だねぇ」
誰でも一度はした事があるであろう、"友達を動物に例えると何になるか"という話題。
今まさにその話題が木乃香と刹那に向いているところだった。
「餌付けされた犬なんて・・・・ちょっとあんまりじゃない?」
「どちらかというと・・・・"鷹"とか"鷲"? 桜咲さんかっこいいし、麻帆良祭で翼生やして飛んでたし!」
「鳥があんなに懐くかなぁ・・・・」
「・・・・鳥・・・・意外と・・・・懐く・・・・」
「"懐く"とか言わないの! ・・・・じゃあ本人たちに聞いてみたら?」
見かねた明日菜が、クラスメイト達を制止しようとする。
「このかー、ちょっといい?」
「はいな?」
「刹那さんって動物に例えたら何かな? やっぱ"犬"だよね?」
「え!?」
「ハルナ・・・・先にこちらの希望を言ってどうするですか・・・・」
「うーん、そやなぁ・・・・」
少し唸って考え出す木乃香。
刹那は少し緊張して、その返答を待っていた。
周りにも期待した様子で待つクラスメイト達。
「せっちゃんは律儀やからなぁ・・・・わんちゃんかなぁ?」
「い、犬ですか?」
「やっぱそうだよね〜!」
「あ、でも」
はっと思いついたように木乃香は顔を上げ、刹那を見た。
「せっちゃん、夜は"狼"さんやよね〜v」
「・・・・え?」
『な・・・・なんですとーー!?』
いつの間にかクラス中の生徒全員が聞いていたらしく、教室に驚きの声が響いた。
「まさかそんな関係!?」とか「桜咲さんが・・・・意外ね」等と言った感想も聞こえてくる。
そういった感想を聞き取った刹那は、大慌て。
「お、お嬢様!? いきなり何を・・・・!?」
「せやかてせっちゃん、夜は毎晩・・・・ぁっ」
木乃香は慌てて自らの口を塞いだ。
木乃香は"退魔師の刹那を狼と例えた"だけであって、クラスが勘違いしているような意味で言ったわけではなかったのだ。
裏の仕事をしてる事をばらすわけにはいかない。
「毎晩・・・・何!?」
「えーと、せやから・・・・」
「な、なんでもないですよ皆さん!」
「二人で隠すなんて、ますます怪しいわね・・・・これはスクープの予感!?」
「そういえば木乃香、よく刹那さんの所に泊まりに行ってるわよね・・・・」
「おぉっと、同居人からも貴重なコメント!」
「このかー、吐いちゃいなよ! 夜どんなことしてるの!?」
ジリジリとクラスメイトたちの輪が狭められていく。
この状況に刹那は危険を感じた。
そう、色々と危ない。
「――お嬢様! 帰りましょう!」
「せ、せやな!」
「あ、待てーー!」
「皆の者、追えー!」
『おーっ!』
「つ、ついてこないでくださーい!?」
「ひゃ〜、せっちゃん堪忍なぁ〜!?」
一日の授業を終えた後だというのに、まだまだ元気な生徒たち。
呆れた表情の明日菜の協力もあってその場は切り抜けた二人だったが、しばらくの間クラス中にからかわれる日々が続いた。
*
「最近、少しエスカレートしてきましたね・・・・」
「せやねぇ、みんなそんなに知りたいんかなぁ・・・・」
「さ、さぁ・・・・」
木乃香が刹那を"狼"と例えてしまってから3日後。
いまだに木乃香と刹那の関係を知ろうと、クラスメイト達の執拗な探索行為は続いていた。
特にハルナや朝倉はストレートに聞いてくるために、刹那にとって精神的に辛い部分もあった。
・・・・そういった追跡を振り払い、今日も刹那は木乃香を部屋へと送る。
「・・・・なんや嫉妬してまうな」
「え? なぜですか?」
「みんな夜のせっちゃんの事知りたがるんやもん・・・・せっちゃんは人気者やねぇ・・・・」
「・・・・おそらく私ではなくて、"何をやってるか"だと思いますが・・・・」
「せやろ? でも退魔の仕事の事・・・・話せへんもんな。ハルナたちも変な風に広めてまうかもしれへんし」
「いえ、ですからそうではなく・・・・」
「へ?」
木乃香はあくまで"退魔師の刹那"を隠しているようだ。
刹那は純粋すぎる木乃香を前に、自分が間違った方向に考えているのかと少し悩む。
(これは・・・・へんな事になる前に伝えた方が・・・・?)
「せっちゃん? どないしたん?」
「い、いえ・・・・! なんでも・・・・!」
クラスメイトに問い詰められる度に、刹那は己に邪な感情が沸き上がるのを感じていた。
もし自分が"狼"で木乃香を襲ったら――と想像し、そして寸でのところでその考えを薙ぎ払う。
その繰り返し。
そんな刹那の苦悩を知らない木乃香は、刹那を無意識に追い詰めていく。
「せっちゃんなんや顔赤いえ? みんなに追いかけられて、疲れてもうたん?」
「だ、大丈夫です! それと、これは疲れではなくて・・・・」
「疲れやないなら・・・・風邪?」
「か、風邪でもなくて! なんと言いますか・・・・その・・・・」
「せっちゃん、なんやおかしいなぁ? ちょっとうちで休んでいかへん?」
木乃香が刹那の腕を抱え込む。
その行動はいつもしている事なのだが、今の刹那には妙に意識してしまうものだった。
理性と本能の戦いで、刹那はくらくらとよろける。
それに気付かない木乃香は、そのまま刹那を部屋へと引っ張り込んでしまった。
「・・・・せっちゃん、ほんまに顔赤いえ・・・・」
「うっ・・・・ですから、これは・・・・あっ!?」
二人の額が触れ合う。
体温を確認する木乃香は目を瞑っていて、刹那にはそれが妙に色っぽく感じた。
それと同時にクラスメイト達の問いかけが頭の中でループする。
「熱は・・・・あらへんなぁ。念のために薬飲んでおく?」
「・・・・・・・・」
「・・・・せっちゃん?」
「お嬢様・・・・本当にわからないんですか・・・・?」
木乃香の腕を取り、刹那は真剣に問いかけた。
わずかに心の中で願う、"わかってる"と木乃香が言うことを。
・・・・しかしそれは叶わなかった。
「な、なんのこと?」
「クラスの皆さんが・・・・何を期待しているか、です」
「せ、せっちゃんの夜のお仕事の事やないの?」
とぼけてるわけではなく、本気で勘違いしている木乃香。
刹那は自分がこれからする事を考えて、さらに顔を紅くして目を逸らした。
そして――。
「貴女が・・・・私を狼と煽ったのが悪いのですよ・・・・」
「え・・・・」
――次に木乃香に視線を向ける刹那は、もう"犬"ではなかった。
「貴女の仰る通り・・・・私は狼です」
「で、でもまだ――」
「貴女の前では、いつでも変身できますよ」
「・・・・っ!?」
・・・・いつしかクラスで二人の話題は出なくなった。
しかしこの話題が原因で、刹那は下克上を達成していた。
その場で木乃香を虜にした後、自室でじっくりと味わったようである。
昼間はいつも通り"犬"の仮面をかぶっている刹那。
しかし夜に現れる真実の刹那は・・・・木乃香のみ、それを知っている。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『犬で狼』
前レスから・・・・。
激萌え!GJ!!
本番kwsk!!
悶え死ぬ〜。
頼む。本…番…。
窒息して死にそう。
GJ!!純粋な木乃香も結構イイ!!
かなり萌えますた!
漏れも狼さん見たい
超GJ!!
狼せっちゃんイイ!
狼キタコレGJ!!
最近漫画キャラ板の刹那スレがネギせつ好きの巣窟になってる・・・
嘆かわしい(ノД`);
>>696 わかるわかるよ君の気持ち♪ orz
私はすでに前スレで見るのを止めた。
ところで最近、木乃香が常識にとらわれて、
せっちゃんと距離を置くようになるという妄想をしてる。
でも、離れれば離れるほど好きな気持ちが募って…
みたいなSSを誰か書いてくれないかな?
>>697 きっと君ならできる。ネ申となって素晴らしいssを拝ませてくれ
700ゲト
改めてまとめサイト1基読みして見たけど…
癒されるね。このせつ。
しつこいけど! くどいけど!
でもリクしたいゾ!!!!
>>686-691 狼せっちゃん!キミのおおかみっぷりに
もっと癒されたい。
というか萌え死にたい…。
>>702 自分的にはスレ5にのってるのがイイ!!
スレ6の夢魔編とかもネタもよかった。
複数レス作品には名作が多いと思う。
が,ちと探しにくいのが難点か。
こうして聞かれたときに何スレの何番がと
とっさに答えられない(T^T)。
でも名作多いぜ。このせつ万歳!!
「貴女の前では、いつでも変身できますよ」
「・・・・っ!?」
私を煽ったお嬢様が悪いですよ――?
【リク多々により 続・狼な刹那】
私の変化に気付いたお嬢様。
しかしもう遅い。
私の手はしっかりとお嬢様を捕らえていて、もうお嬢様は逃げる事ができない。
「せっちゃん・・・・ど、どういう事?」
「すぐに・・・・わかりますよ」
「ひゃっ!?」
ぐいっと引っ張れば、お嬢様は簡単に私の腕の中に収まる。
そのまま腕に力を込めると、腕の中にいる"獲物"は身震いをした。
「抱き締めただけで、感じるのですか?」
「そ、そんなんやないけど・・・・」
どうやらお嬢様は、少し強引な方がお好みの様子。
そしてお嬢様が私を抱き返しつつも顔を上げないのは、きっとそんな自分自身に気付いて照れているから。
・・・・私は右手をお嬢様の後ろに回して抱き締めたまま、右の脇腹を撫ぜた。
「ひゃ、こそばゆ・・・・!」
お嬢様はそう仰って、右手で私の手を止めようとする。
しかしそれは私が許さない。
私の左手でお嬢様の右手を止め、私の右腕はさらに強くお嬢様の胴体を抱きしめて、二人の身体を密着させる。
私たちの間には少しの差もなく、お嬢様の左腕は右腕の援護にまわる事はできない。
相手の動きを先読みした行動・・・・職業病とも言える私の行動に、お嬢様は敵う筈もなく堕ちていく。
「せっちゃ・・・・だ、め・・・・」
快楽に似たくすぐりに耐え切れず、逃げる事もできないお嬢様は、自然と行き場のない左腕で私をきつく抱き返していた。
その必死な行動が、私の中の"狼"をさらに駆り立てるとも知らずに。
お嬢様の脇腹を撫でていた私の右手は次第に上がっていき、そして膨らみがあるその辺りを撫でる。
「ふぁ・・・・あっ・・・・」
今までに聞いた事のない、お嬢様の甘い声。
それは確かに何かを感じている声、そして私を狂わせる力を帯びたモノ。
・・・・このまま全てを奪ってしまいたかったが、私の耳には時計の針の音がしっかりと聞こえていた。
そろそろ、この部屋の同居人たちが戻ってくる。
「・・・・お嬢様、ここまでです」
「あ・・・・」
「そろそろ部屋に戻らないと・・・・何かありましたら、私の部屋に来てください」
「せ、せっちゃ――・・・・っ!」
私の服を掴んで止めようとするお嬢様に、軽い口付け。
その不意打ちに、お嬢様は怯んで手を離した。
「――今日は龍宮も実家に戻っていて、いませんので」
「・・・・・・・・!」
龍宮がいないときは、お嬢様は決まって私の部屋に遊びに来られる。
そう、きっとこの後も・・・・いや、必ず来てくださるだろう。
力が抜けて立てないお嬢様をその場に残し、私は早々と自室に戻った。
普段は決して手放さない愛刀の夕凪を、お嬢様の部屋に残して。
これでお嬢様は今宵、私の部屋に来なくてはならない。
夕凪が私にとってどれだけ大切なものか、お嬢様はご存知のはずなのだから。
――お嬢様を獲物として捉えた私の中の"狼"は、もう簡単には治まりそうにもない。
続く? KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『狼刹那』『時計の針(拍手)』『夕凪(Rob様)』
絵に出来たらわかり易いのに。文だけだと表現しずらい体勢だ。
てか、ほのぼのを書いてる途中なのに・・・・浮かぶはエロ。
末期かもしれない。
>>707 ちょwwwwなぜここで止めるwwwwwwwwww
続きうp!!!!!1
とりあえずGJ!!!!!!!
くはぁ〜悶え死ぬ。(悶絶!!)
狼せっちゃんGJ!!!!!
なぜここで!なぜここで?!
続きっ!続きっ!!
かもん,かも〜ん。
GJ!!わっふるわっふる
ワッフルワッフル
ったく…焦らしやがって
わっふるわっふる
GJ!生殺し!是非続きを!
715 :
707:2007/05/08(火) 08:33:16 ID:89+RKlNb
か、書く時間が・・・・切りが良い所だからとりあえずここまで書いた(・ω・`)
うはwwwわっふるあっふるwwwwwww
やっぱおまいさん。GJ!
いつまでも待たせていただく!!
刹那サイドで進行してるけど,もちっと
(刹那から見た)このかの描写が入ってくると
なおGJだぜぃ……と,わてはおもおうんや。
720 :
707:2007/05/09(水) 00:16:30 ID:ciQUu2+d
>>719 >(刹那から見た)このかの描写
うーん、例えば・・・・?
未熟者ですまないorz
>>720 う〜ん。ナマ言って済まん。
例えば,706の最後で「」が四回続くじゃない。で,
そのうち2つはこのかなんだよな。
おいとしては,
”私の服を掴んで止めようとするお嬢様……”
がどんな風に刹那に映ったのかとか,あったら情景が
もっと豊かになるかなと思ったわけなんよ。
ほかには,707で「・・・・・・・・!」 のこのかは,
”力が抜けて立てない”状況でどんな顔してたのかなとか…。
しかし,あえて書かずとも,この板の読者は
既に脳内で妄想済みだろう,というのを作者が狙ってた?
まぁ何はともあれ,オマイ産のssがGJなのは過去作から見てても
揺らがない事実さ。出も今は,狼せっちゃんに期待大。
そんでよ、
もっと後にし様と思ったんだけど,この話って,
このかsideストーリーでも面白くなりそうだよな。
オイラの戯言は無視して言いから,オマイ産らしく
どんどん書いてくんナマし。
>>721 助言サンクス!
これからも精進させていただきまっす。
・・・・SS書いてたりする?
晒しちゃいなYO。
――コンコン
「・・・・はい?」
寮の夕食の時間が終わった頃に部屋に響く、控えめなノック。
ドアを開けると、そこにいたのは夕凪を抱えたお嬢様だった。
その姿に私は驚かない。
なぜなら、こうなるように仕掛けたのは、紛れもなく私なのだから。
【狼刹那 本番その二】
お嬢様の姿はパジャマ。
夕食と入浴を終えた後に来て下さった様だ。
「・・・・せっちゃん、わざと刀置いてったやろ?」
「お気付きでしたか?」
「これ置いてくなんて、ありえないやん」
二人で苦笑して、私はお嬢様から夕凪を受け取る。
そして自然な流れで、私はお嬢様を部屋に招いた。
お嬢様がいつもと違って緊張した表情なのは、夕方の事を気にしてらっしゃるのだろうか。
「・・・・今日も、泊まっていかれるのですか?」
「そのつもりできたんやけど・・・・」
ベッドに二人で腰掛け、少しの雑談をした。
・・・・お嬢様の顔が、いつもより紅いような気がする。
「・・・・なぁ、せっちゃん」
「はい、なんでしょう?」
「夕方の、事なんやけど・・・・」
意外と早い会話の流れに、私は少し驚いた。
緊張しながら少し近づいてきたお嬢様はとても色っぽい。
中学生とは思えないほどだった。
たったあれだけの行為で、ここまで女性として覚醒してしまうものなのだろうか。
「あの後は・・・・何しようとしたん・・・・?」
「・・・・あの後は、どうされたのですか?」
「・・・・一人でよく考えてみたら・・・・あれ、気持ち良かったかもしれへん・・・・」
恥じらいながらも正直に答えるお嬢様の姿を前に、私の中の眠りかけていた"獣"がまた蠢きだした。
もし訪れてくるお嬢様が本来通りであれば・・・・夕方の事は、無かった事に出来ると思っていたのに。
・・・・何かを求めるような目で私に寄ってくるお嬢様を目の前に、私は最後の理性を振り絞る。
「お嬢様・・・・本来ならば、我々がして良い事ではないのですよ」
「せやかて・・・・せっちゃんからやったやん」
確かに・・・・矛盾しているとは思う。
それでも立場的に、最後まで踏み止まるべきなのだ・・・・本来ならば。
「それはそうですが・・・・、でもこれは・・・・」
「・・・・・・・・せっちゃん・・・・」
お嬢様が最後の距離を詰めて、夕方と同じような体勢となった。
いくら曲がった事が嫌いな私でも、想いを寄せている相手にここまで甘えられて我慢できるほど、人が出来てるわけではない。
それに既に一度、手を出してしまっているのだ。
何かをねだる子猫ように、じっと腕の中で私を見つめるお嬢様。
再びこちらから手を出したくなる・・・・それを耐えながら、私もお嬢様を見つめ返していた。
その際わずかに私の唇が震えるのを、見られてしまったのかもしれない。
そっと、そこに口付けられた。
軽く触れるだけのキスだったが、私の中の獣を目覚めさせるには十分過ぎた。
「っ・・・・お嬢様・・・・」
「・・・・ん・・・・ふっ!?」
知識は無くとも本能的に結論を出したお嬢様に、ご褒美の深い口付けを。
驚いて身を引こうとしたお嬢様だが、もはや手遅れ。
この"子猫"は、自ら"狼"の元へやってきたのだから。
そこにあるのは深い信頼か、それとも・・・・。
・・・・どちらにせよ、罠にかかった獲物を逃すなど私の職業柄許すことはない。
「・・・・ふぅっ・・・・!? はぁ・・・・ぁ・・・・っ」
夕方と同じように、お嬢様の身体に手を這わせる。
舌を絡めとられた状態のお嬢様は、意味を成さない言葉を発してただ悶えた。
そんな姿がとても愛おしい。
「ぁっ・・・・や、やっぱだめ・・・・っ」
唇を離せば聞こえる、弱々しい拒否の声。
自ら近づいてきたのに、こちらから求めれば離れていく。
本当に・・・・我侭な子猫。
「狼が・・・・やっと捕らえた獲物を、簡単に逃がすと思いますか?」
*
何をされるとか、深くは考えてなかった。
ただウチが知らないせっちゃんを見れると思うと、好奇心が疼いて・・・・。
そして夕方に感じたあの感覚が、なんなのか知りたくて。
パジャマの布一枚を挟んで、ウチはせっちゃんに触れられる。
学校で友達とじゃれてる時と、全然違うその感覚に身体が震えた。
くすぐったさとは少し違う、不思議な感じ。
でもそれは嫌ではなくて・・・・なぜか嬉しかった。
「ひゃっ・・・・ぁん・・・・っ」
感触に耐え切れずに漏れてしまう声。
こんな声がせっちゃんに聞かれていると思うと、すごく恥ずかしい。
反射的に逃げようとしてしまうけど、それはせっちゃんの力で阻止された。
夕方もこんな感じで、逃げられなかったっけ・・・・。
「この期に及んで、逃げるのですか?」
「な、なんや・・・・はずかしゅうて・・・・あっ・・・・」
「・・・・そんな事、言っていられませんよ」
肩を押されて、簡単にベッドに押し倒される。
せっちゃんの顔はすぐ目の前にあって、その目は仕事の時に見せるモノと同じだった。
獲物を、見るだけで射止めそうな・・・・まさに狼の眼。
・・・・押さえつけられて、初めて恐怖を感じた。
「せ、せっちゃ・・・・」
「そう怯えないでください・・・・牙や爪を立てたりはしませんので・・・・」
怯えている事に気付いてくれたせっちゃんが、ウチの頬を優しく撫でてくれる。
そのとき見せた表情は、いつもの優しいせっちゃんの表情だった。
そしてその後に贈られた軽い口付けで、恐怖で固まっていたウチの身体からは力が抜けていく。
「・・・・ですが・・・・」
「え・・・・っ、ひゃあ・・・・」
ウチの耳の後ろを這う、生暖かい感触。
せっちゃんが、ウチを舐めていた。
ぞくぞくとした感覚が、その辺りから全身に走り抜けていく。
耳に聞こえるのは、ぴちゃぴちゃとした水音と、せっちゃんの吐息。
「せっちゃ・・・・アカンて・・・・っ」
「犬や狼に舐めるなと仰るつもりですか? 不可能な注文です・・・・」
「・・・・あぁっ・・・・」
せっちゃんの舌はゆっくりと下がっていく。
同時にせっちゃんはパジャマに手をかけていて、ボタンを外しているのがわかった。
「っ! だめ・・・・っ!」
それを反射的に拒んでしまうウチの両手。
せっちゃんは力で行使しようとしたけど、ウチの両手は自分を抱え込んで離さなかった。
「お嬢様・・・・もう逃げられないんですよ・・・・?」
「で、でもっ・・・・恥ずかし・・・・!」
逃げられない事はわかっていた。
元々逃げるつもりも無かったはず。
それでも、無意識の自己防衛が働いてせっちゃんを拒んでしまっていた。
「・・・・仕方がありませんね。――オン・・・・」
「あ、あれ・・・・?」
呪文が聞こえたと同時に、抵抗していた両手に力が入らなくなった。
せっちゃんはそんなウチの両手を掴むと、左右に広げさせる。
まったく力が出ないのを確認して、少し微笑んでた。
「四足の自由を奪う術をかけさせてもらいました」
「そ、そんな・・・・」
「最初に言いましたように、逃すつもりはありませんので・・・・」
せっちゃんは、まったく抵抗が出来なくなったウチのパジャマを全部脱がせた。
ヒヤリとした外の空気が肌に触れる。
それと同時にせっちゃんの視線がウチの身体に向いていて、恥ずかしさで身体の奥から熱が沸き上がってきた。
「せっちゃん・・・・見ないで・・・・」
「・・・・大浴場で、いつも見ていますよ?」
それもそう。
だけど明らかにいつもと違う。
普段から気恥ずかしさは感じていたけど、それでもここまで近くで凝視されることなんてないから。
「こ、こんなん・・・・いつもと、全然ちゃう・・・・」
「それもそうです・・・・いつもよりずっと、綺麗に見えますし・・・・」
「ひゃう・・・・!」
せっちゃんの舌が胸の上を這う。
耐え難い刺激に身をよじらせるけど、ただそれだけで逃げることは出来ない。
「せっちゃ・・・・やっ、・・・・こそばゆ・・・・っ!」
「・・・・我慢してください。次第に、良くなりますから」
「そん、な・・・・ひゃあっ・・・・」
初めて味わう感覚だった。
自分の身体はまったく言うことを聞かないし、刺激を与えている相手は聞く耳を持ってくれない。
・・・・その相手はというと、まるで美味しい物を舐めるかの様に目を細めていた。
「・・・・あぁ・・・・ん、ぁ・・・・はぅ・・・・」
相手のその行動を肌で感じると、さらに身体が熱くなる。
舌が肌を這う感触も、くすぐったさから・・・・甘い感覚に変化していた。
胸の先の方を刺激されるたびに、その感覚に声が漏れてしまう。
「ひぁ・・・・、ふっ・・・・くぅっ」
「・・・・気持ち良くなって、きたようですね」
「わ、わから・・・・ぁ・・・・ふぁ・・・・」
「声でわかります・・・・悦んでくれて、嬉しいです・・・・」
片方は舌で、もう片方は指で・・・・胸の突起を弄ばれて。
ウチは喜んでる・・・・?
これは・・・・気持ちいい・・・・?
「初めてのようなので、まだ感じ難いでしょうが・・・・下なら・・・・」
「し、した・・・・? あ・・・・!」
軽々と足を持ち上げられて、覗き込まれる。
その視線の先は、自分でもほとんど見たことのない場所。
せっちゃんはそこに顔を近づけた。
・・・・もしかして、そこを・・・・?
「せ、せっちゃん、そこはアカン・・・・! そこ・・・・汚い・・・・っ」
「綺麗ですよ、とても・・・・」
「はぅ・・・・っ!」
やっぱり聞く耳を持ってくれない。
せっちゃんはウチの内腿にキスをし、そしてそこから足の付け根に向かって舐めあげていく。
ゆっくりと、それでも確実に、せっちゃんはウチの中心に近付いてくる。
「だ、ダメ・・・・アカンて・・・・っ」
触れられたくないと思うと同時に、この逃げられない現状に覚悟を決めようとする自分。
・・・・しかしそんな選択など、元から出来なかった。
主導権は全て、せっちゃんにあったから。
――ぴちゃっ
「あぁっ・・・・!?」
響いた水音。
それが聞こえた途端、ウチの中で絶望感に似た何かが渦巻く。
初めて自分以外の他人に触れられたそこは、せっちゃんの舌に反応して震える。
でもそれは嫌ではなくて・・・・逆にウチは無意識に、せっちゃんの次の行動に期待していたかもしれない。
「せ、せっちゃ・・・・あぁ・・・・そ、そこ・・・・は・・・・っ」
「・・・・こんなに、ヒクヒクして・・・・欲しいですか?」
せっちゃんの舌は、ウチのそこをなぞっていく。
そして遠慮がちに、先ほどから疼いていた突起に触れた。
途端に、胸の時とは全然違う電撃のような刺激が全身に走る。
「ひゃあ、ああぁぁっ!」
「・・・・ここ・・・・感じて、ますね・・・・っ」
せっちゃんは突起を弄び始めた。
舌が這うたびに頭の中が白くなる。
「あか、ん・・・・頭が、あっ・・・・おかしい・・・・やぁん・・・・っ!」
「大丈夫、です・・・・全然おかしくなんて、ないですから・・・・・・・・」
何度か狂いそうになり、その度にウチは何とか理性を保とうと必死に悶えた。
でもせっちゃんの言葉が、残っていた思考能力を奪う。
まるで思考を見透かしているように、ウチの否定をせっちゃんは肯定していく。
せっちゃんの言う通りになっていく。
「我慢しないで・・・・もっと、感じるままに・・・・快楽に身を委ねて・・・・」
「あ、あぁ・・・・!! も、ぅ・・・・あかん、・・・・っ!」
抵抗できない拘束と、それを逆に心地よくさせるような優しい声。
ウチの知らないところへと、誘われていく。
「・・・・お嬢様・・・・っ!」
「っ!! あ、やぁぁあぁぁ!?」
狂うか留まるかの瀬戸際で、せっちゃんが一番敏感なところを一気に吸い上げた。
もうそこからどうなったのかわからない。
頭が真っ白になって、身体が宙に浮く様な錯覚に襲われて・・・・。
とくに舐められていた場所から下腹の辺りが妙に気持ち良くて、その快楽で無意識に全身が震えた。
「はぁっ・・・・はぁっ・・・・・!」
「お嬢様・・・・」
「はぁ・・・・っ、せっちゃん・・・・」
「好きです、お嬢様・・・・」
「んっ・・・・」
覆い被さってくるせっちゃんと、自然に唇が合わさる。
そしてせっちゃんは、擦り寄るようにウチに抱き付いてきた。
いつの間にか術は解けていて、ウチが自由になった手でせっちゃんの頭を撫でると、ゆっくりと体重を預けてきた。
「せっちゃん・・・・眠いん・・・・?」
「はい・・・・この三日間、我慢しててまともに寝れなくて・・・・」
「我慢て・・・・せっちゃん、ずっとこないな事考えとったんや?」
「・・・・お嬢様が、純粋すぎるんです」
むっと拗ねた顔。
そんな顔もいつもとちがくて、自然と笑みがこぼれてしまった。
するとますます不貞腐れるせっちゃん。
なんかせっちゃんって、狼と言うより・・・・犬と狼が中途半端に合体したみたい。
「・・・・お嬢様〜?」
「堪忍堪忍・・・・そろそろ寝よな・・・・?」
「・・・・はい」
せっちゃんとウチは、布団にもぐってお互い抱き合う。
いつもはせっちゃんが遠慮して、別々の布団で寝るから・・・・とても新鮮で、なんか落ち着いた。
ずっとこのままでいたかったけど、先ほどまでの行為から来る疲れでウチはすぐに眠たくなる。
ウチはせっちゃんを抱き寄せて、目を閉じた。
「おやすみ・・・・ウチの・・・・・ワンちゃん・・・・」
*
「ん・・・・」
「お嬢様、おはようございます」
一夜の行為を終えた翌朝。
この日は休日であった為に少し寝坊をした木乃香。
すでに刹那は起きていて、朝食を作る準備をしていた。
「ん〜、せっちゃんおはよ〜・・・・」
「お、お嬢様・・・・服を・・・・////」
「・・・・ひゃあ!?」
木乃香は自分が裸であることに気付いて、慌てて布団にもぐった。
その行動に刹那も赤面して、狼狽える。
「・・・・こないな状態にしたの、せっちゃんやん・・・・なんで照れとるの?」
「いえ・・・・今になると、恥ずかしくて・・・・////」
極力木乃香を見ない様に、刹那は言い訳した。
明らかに矛盾してはいたが。
「・・・・ほんま、昼と夜とで性格変わるなぁ」
「だ、台所にいますので、早く服を着てくださいね!」
エプロンを持って、そそくさと台所に引っ込む刹那。
そしてさほど時間も経たずに聞こえてくる包丁の音。
木乃香が客人として来ているときは、刹那が料理をしているらしい。
木乃香はベッド脇にあった着替えを出しつつ、昨夜の刹那と今の刹那を比べる。
眼光・・・・口調・・・・そして・・・・。
「・・・・っ!」
刹那の大胆な行動を思い出したらしく、一人で勝手に動揺。
そしてそれを振り払うかのように大きくかぶりを振って、木乃香は服を着始めた。
「・・・・っいて・・・・」
服を着終えた頃に聞こえた刹那の小さな悲鳴。
きっと、彼女も同じような事を思い出して動揺しているに違いない。
「せっちゃん、指切ったん?」
「あ、はい・・・・でもこれぐらいなら・・・・」
手伝いに向かった木乃香。
刹那の指から流れる血を見てすぐに行動に移る。
「・・・・舐めてあげよっか?」
「へ?」
木乃香はそっと刹那の手をとる。
そして、その手を口元に持っていき・・・・。
「昨日のせっちゃんみたいに、舐めてあげよっか・・・・?」
「えぇぇぇっ!?」
狼の苦悩を知っても、自らの行動を自重しない子猫。
どうやらこの日以降から、二人で過ごす夜は過激になりそうである。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
『犬で狼』なので、飼い主と犬っぽい所も。
てかスランプ気味・・・・。
エロネタ希望の方は、シチュエーションや道具を指定してくださると嬉しいかも。
俺の妄想力では、もう限界が。
今回は、我が家の猫を襲って体勢に無理がないかを確かめながら、何とか妄想を膨らました。
肉球パンチと肉球キックを食らったが、俺はめげない。
>>735 レポート書いてて起きてたら、リアル投下に遭遇した件wwwww
>俺の妄想力では、もう限界が
とか言ってる割には、そうにも見えないんだが?ww
とにかくGJ!!!!!!!!111111112
GJ!!!!!全然名作だよ!スランプなんか吹っ飛ばせ!!
GJ!!!!!!!!萌えた!
全然スランプなんかじゃないですよ!!テラ最高でした!!
G J
最後の辺で動揺してる二人が可愛すぎるvv
うは投下来てたー!感動をありがとう
741 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/11(金) 22:14:22 ID:wvDJEiHA
きたーGJ!!
最高だよありがとう!
「スランプなんてうそやろ?
こんなんうちめっちゃ恥ずかしいわぁ。」
照れる木乃香の肩を抱いて刹那はささやく。
「お嬢様。あなたの純粋さはもはや犯罪です。
私が今夜あなたを厳しく躾て差し上げます。」(狼刹那発動!)
「せっちゃん…。」
(あかん。うちこの視線にメロメロや…。)
>>723-
>>735 超GJ!感動をありがとう!
あ,しまった。久々だったからうち間違えちゃった。
っていうかこれでスランプとか(´∀`*)
おまい凄すぎGJ!
GJ!やばいな!エロの後のあたふたせっちゃんに萌え死んだ!
最近職人さんほんといなくなったな・・・
書きたいけどまったく文才がないんだ(ノД`)ショウガクセイイカ
その分少しでも文才ある人は羨ましい・・・
才能ある人たち!その才能を活かしてみなYO!
1年前を思い出すぜ
のっけからエロいのなら一つある。
だが萌えも何もないorz
最近、刹このが一番好きだったりする
下克上万歳!!
>>749 俺はせっちゃんヘタレ攻めが大好きだっ!!
752 :
748:2007/05/13(日) 01:00:14 ID:MEZXBx1w
短いソフトエロ このせつですみませんorz
投下しちゃいなYO
754 :
748:2007/05/13(日) 01:07:57 ID:MEZXBx1w
後押しdクス
前の文が上手すぎて気が引けるが勇気を出してみる
755 :
748:2007/05/13(日) 01:12:08 ID:MEZXBx1w
「・・・あっ。」
ここは麻帆良にある森の中、刹那は耐え切れずに声を洩らす。
慌てて手で口を押さえようとするも、もう一人・・・木乃香の手によって押さえ込まれてしまう。
普段の彼女なら非力な木乃香に力で負けるようなことは有り得ない。
しかし今、木乃香に愛撫され続けた体には全く力が入っていなかった。
「うふ・・せっちゃん可愛い・・・もっと、見せて・・・?」
「・・・・・・やっ、あぁ・・・お、じょうさ、ま・・・ふぅっ・・・」
容易に手首を拘束され、両手を頭上に縫い付けられてしまう。
少し乱暴なその行為にさえ体は反応し甘い声を洩れる。
刹那が恥ずかしさのあまりに顔を逸らすと、その白い首筋があらわになった。
噛み付いてくれといわんばかりのそれに、木乃香は迷い無く食いつく。
「んあっ・・・!?あ、あ、あ、はぁ、ぁ、ふぁっ、んあぁ・・」
鋭い痛みと同時に訪れる快感に喘ぎ声を上げる刹那。
木乃香はその反応を見ると、満足そうに目を細めた。
756 :
748:2007/05/13(日) 01:12:50 ID:MEZXBx1w
普段の木乃香からは想像できない妖しい微笑みに、刹那は恐怖を覚えた。
こんなこといけない。いけないのに。体がいうことをきかない。そればかりか。
(私・・は、この先の行為を・・・望んで、いる・・・?)
気付いてしまった。いや、今まで気付かない振りをしていた感情に刹那の瞳が揺れる。
その動揺を見逃さず、するり、と木乃香の指が刹那の淡い芽に触れる。
「っひゃあぁぁあぁん!?やぁ、このちゃ・・・そんなとこっ・・・だめ・・ぇ」
「ほか?・・・そのわりに、せっちゃんのここ・・とろとろやえ?」
「・・・あっ、ぁ・・・いやあぁぁ・・はぁん・・・・・」
羞恥心から体が赤く熱を帯び、秘部が更に湿り気を帯びる。
体は小刻みに震え、木乃香の征服欲を十分すぎるほど掻き立てた。
もっと、もっと、乱したい。汚したい。自分だけのものにしたい。
(せっちゃんはウチだけのもんや。誰にも、渡さへん。)
この思いこそ、木乃香にこの行動を起こさせた全てだった。
問題は自分より力の強い刹那をどう大人しくさせるかだったが、刹那の感度は予想以上によく、
愛撫だけで四肢の力を奪うことができた。
後は、目的を達成するだけ。刹那と・・・一つになるだけだ。
自身の勝利を確信した木乃香の行為はどんどんエスカレートし、
木々の間にいやらしい水音と刹那の喘ぎ声が木霊する。
もうすぐ、いや、もう。ウチとせっちゃんは一つやえ。これで、ずっと一緒や。
なぁ、せっちゃん?
757 :
748:2007/05/13(日) 01:14:09 ID:MEZXBx1w
おわったorz
煮え切らない刹那にしびれを切らした木乃香のつもりが暴走してしまった
短すぎてすまん
>>757 バカ野郎
この続きが激しく見たくなったじゃないか
GJ!!!!!1
駄作落とすぜ。このせつじゃい。
う〜む。いかん。最近どうもお嬢様に流されっぱなしだ。身も心も解き放たれ,
二人が一つになったあの日から,私の幸せの日々はますます続いていた。
しかし,ある日のお嬢様の一言からそれは一変してしまった。
『ウチもいっぺん,せっちゃんにシてみとうなったえ。』
決して今が幸せでないわけではない。だがしかし,お嬢様はあの日以来,
私にお嬢様を抱かせてはくれない。そして,私を抱くことを止めてはくれない…。
◇◆◇
「せ〜っちゃん♪」
「おっ,お嬢様。お止めください。」
夕食の準備をしていると,後ろから跳びつきながら抱き着いてくるお嬢様。
一見無邪気でかわいらしい様子だが,その手は,親愛の抱擁を終えると,
じわじわと私の体を這いまわり,今では敏感になった胸の双丘へと移動を
開始する。
あの日以来,ずいぶんと開発されてしまった私の体は,それだけですぐに欲望の
炎が灯ってしまう。お嬢様を守る剣士がこのような,不甲斐ない姿では
ご先祖様に申し訳が立たない。
「あれれ〜?せっちゃん,ここちょっと大きくなったかえ?」
「ほえ?」
お嬢様は無邪気な声で,”何でやろね〜。うらまやしいわぁ〜。”などと仰るから
また始末に負えない。
きせい中
(誰のせいでこのようなことを悩んでいるのかお分かりですか?お嬢様。)
そんなことを思いながら,照れ隠し半分,私はその原因について言及する。
「それは……あなたが,毎日揉みしだくからでしょう?……////。」
「そんな不貞腐れて言わんでも,わかっとるえ。」
”でも毎日じゃないぇ〜。”と,そう言いながら自分の胸を触ってみせ,
「ウチもせっちゃんのせいですこし大きくなったんやえ♪」
と,無邪気にそんな言葉を口にする。
そんなこんなでも夕食の準備は進んでいたので,いつもならそのまま流されて
ベッドでおいしく頂かれてしまうのだけれど,お嬢様の攻め手を遮り,
何とか夕食にたどり着くことができた。
お嬢様と楽しく夕食をいただいている最中でも,私の頭の中では,いかにして
夜の立場を逆転させるか思案していた。
◇◆◇
夕食も終え,二人で寄り添ってベッドに腰掛け,ゆったりとくつろいでいると,
不意にお嬢様が神妙な面持ちで私にお尋ねになる。
「なぁせっちゃん?」
「なんですか?お嬢様。」
「あんなっ,せっちゃんの胸……本当にウチのせい?」
「………!」
(このような質問,私にどう答えよと仰せになるのですか?)
実際に自分でもちょっとは大きくなったかななんて思うことはある。でもそれは
お嬢様のせいかどうかはわからないし(ほら,成長期だし。しかしほぼ毎日の
ように揉まれているのも事実……/////。),第一それが良いとか悪いとか
という問題でもない。
でもお嬢様の真剣な面持ちの裏側に,日頃のお嬢様の行いに対する何らかの
反省が含まれているのかと感じた私は,精一杯の気持を込めてお嬢様に
お答えを返した。
「よく原因はわかりかねますが,私の貧相な体が少しでも女らしくなったなら,
それはやはりお嬢様のおかげなのかもしれませんね。」
「本当?本当にそう思ってくれてるんえ?」
目を潤ませ,私の襟元にしがみつくようにして迫ってくるお嬢様。
こんな子猫みたいな表情見せ付けられると抱きしめたくなるんですけど…。
「本当ですよ。お嬢様。」
この時のお嬢様の空気の変化を,少しでも気付いていればよかった。後で
後悔しても遅いのは重々承知していても,そう都合よくなんでも思い通りに
なるわけではない。
私はこの後,お嬢様を抱きしめ,さりげなく押し倒しつつ形勢逆転の機会を
狙っていたのだ。しかし……。
「……そうなんや…。」
「そんなんやったら……」
「もっと揉んだるぇ〜♪」
先ほどの潤んだ目とうつむき加減の表情はどこへいったのでしょう?
ウソのように無邪気なお嬢様は,私の,まだ貧相な胸に両手を這わし,
いつも以上に優しく,でもしっかりと揉みしだきます。
「……っ……あふぅ………はぁ。」
「沢山揉んだら,もっとおおきゅうなるんかいなぁ?」
いつのまにか私はお嬢様に押し倒され,お嬢様は私に馬乗りの状態で,にこにこ
しながら私の胸をも揉みしだいている。…そう、”揉みしだくだけ”。
いつものように,口による愛撫や指先による愛撫など一切なく。ひたすら強弱をつけて
唯胸を刺激するだけ…。それでも開発された私の体は,少しづつ,少しづつ
寄せる官能の波を感じていた。
◇◆◇
「ふぅ……ん……。」
どれくらいの時間がたったのだろう。5分くらいかもしれないし1時間くらい
かもしれない。時間の感覚が狂ってしまうくらいに私の体は熱に犯されている。
いつまでたっても強くならない刺激,それでもお嬢様の優しい胸への愛撫は
私を煽るには十分だった。
「……そんな目ぇして……何して欲しいん?」
(----------!)
一体私はどんなモノ欲しそうな顔をしていたのだろう。急に恥ずかしくなってお嬢様
から視線をはずしてしまう。
「そ,そんなこと……。」
そう。多分こんなことを仰るお嬢様は,私を抱いてから登場するようになった,
”ちょっとイジワルな”お嬢様だ。
「そんな物欲しそうな顔して,誤魔化せると思もおてん?」
いつの間にか上半身の着衣は乱され,肌が顕になっている。わずかに紅潮した素肌を
お嬢様に視姦され,私は更に体の奥が疼くのを感じた。
悪戯っぽい笑みを浮かべながら,お嬢様からは触れるだけのキス。熱いため息を
漏らす私を楽しそうに見ながら,また無邪気な笑顔で仰る。
「ウチは何でもお見通しや。」
お嬢様はそっと私の頬に,首筋に,触れるだけのキスをなさる。ゆっくりとじっくりと送られて
くるわずかな刺激にからだが少しずつ反応してしまう。お嬢様の艶のある綺麗な御髪が
まるでお嬢様の体の一部になったように,私の体を弄ってくる。
「……っ……あぅ……ふぅ………はぁ。」
明かに焦らされている…。でもこの熱い疼きを認めてしまったら,お嬢様に更なる刺激を
乞い願ってしまったら,もう…このまま…私は……私は……。
「せっちゃん…素直やないなぁ。おしおき……してもええ?」
「なっ,ちょ…お…お嬢様!!!」
理性と本能の間で揺れ動いていた私の心理状態は,この急な展開に否応無しに現実に
引き戻された。いつもならこのままお嬢様の手技に翻弄されて,
いくとこまで行ってしまうのに…。それに,
(お…おしおきってなんですか?お嬢様。)
今までにない展開に慌てふためく私を見つつ,お嬢様は嬉しそうにポケットから小袋を
取り出した。
「せっちゃん♪これな〜んだ。」
嬉しそうに微笑みいくつか小さな錠剤の入った小袋から一粒取り出して私にお見せになる。
見た目は小児用バ○ァリンのようだが…。
「こうして使うんやて。」
すっと私の両足の間に手を添え,下着の奥の,体の奥の方にその錠剤を挿入された。
「なんや,せっちゃんヌレヌレやん♪」
「お……お嬢様ぁ!…い…言わないで…下さい……/////。」
「真っ赤やで♪かわええなぁ,せっちゃんは。」
先ほどまでの展開がうそみたいに思えてしまう。こんな無邪気なお嬢様に
翻弄されているかと思うと、自分は本当はお嬢様に甘いだけでお嬢様が
シたいと仰るからこのような状態をただお許ししているのではないかと
錯覚してしまう。そうだとすれば今こそ形勢逆転のチャンスかもしれない。
「お嬢様。それはなんなんですか?それに誰からこんなものを?」
ひとときお嬢様から開放されたので,思っていた疑問を口にしてみた。
お嬢様はお仕置きすると仰せられたのに,まだ大した行動を起こして
おられない。それとも先ほどの挿入に何かあるのだろうか。
そんな私を見ながらお嬢様は,ころころと笑いとんでもない言葉を次々と紡がれた。
「あんな,カモくんからや。うちな,せっちゃんとフラフラになるまでシたいゆう
たら,コレくれたんえ。」
「!!!!ちょ!な!!!」
驚きのあまり言葉も出ない。私がフラフラになるまでってどういうことですかお嬢様?
それにそんなこと他人に(動物だけど)話してるんですか?
慌てふためくも身振り手振りでなんとかその錠剤の正体を聞き出すと…。
「なんや〜,せっちゃんおもろいなぁ。あ〜これかぇ?コレは”媚薬”ゆう薬
なんやと。うちとせっちゃんだと体力に差がありすぎるからこういうのも
必要だってカモくんゆうてたえ♪」
おしおきなんてうそやん。うち,もっとせっちゃんと楽しみたいだけやよ,
とにこにこするお嬢様にご注意申し上げようと身を起こそうとした途端,
体の奥のほうからじんわりと熱い脈動が起きはじめるのを感じた。
「お!お嬢様,そのよう…な……ことっ,なさ…ら……ハァ,あふぅん……。」
(なんだ……この感覚…。しびれ薬のよう…。しかし,この全身の熱はっ,
ジンジンとした疼きは…。)
この薬を手渡したカモを抹殺リストに加えるも束の間,新たな刺激に襲われた。
「!……くぅん…はぁ……。」
「まだ背筋に指這わせただけやえ?おもろいなぁせっちゃん。次はココや♪」
次々とお嬢様は私の体に触れる。でも愛撫自身はいつもと代わらない。指先で
お嬢様に発見された性感帯をなぞられ,次々に舌を這わせながら,全身隈なく
攻められる。でも今感じてる感覚はコレまでとは比にならない。そう,自分を
こんなに狂わす存在がいるなんて信じられないくらいに刺激的だった。
果たしてそれは,薬のせいなのか……それとも,お嬢様だからなのか……。
◇◆◇
「……っちゃん,せっちゃん。」
(……お嬢様が私を呼んでいる。)
どれくらいたったのか,けだるい体を起こして辺りを見まわすと,お嬢様が
心配そうに私を覗きこんでいた。私はいままでどうしてしまったのだ?
記憶のあるところまで遡ってみた。
お嬢様に押し倒されて,胸を攻められ,不覚にもバカエロガモの薬を入れられ
てしまった。そのあと……。い,いかん。見る見る顔が熱くなるのが自分でも
わかる。そうだ,私はあの後お嬢様に撫で尽くされ,舐め尽くされて,……それから
……下半身の愛撫に何度もイカされ続けて……。4回目くらいまでは覚えているが,
それ以降の記憶が……。どうも軽く失神していたらしい。
「あはは,ゆでだこやな,せっちゃん♪」
「……あ,あのような…ち…痴態…を…,お…お嬢様…どうか…忘れて下さい…。」
そうだ。いくらなんでもあ…あのような乱れ方は,ちょっと…いや物凄く恥ずかしい。
お嬢様の目の前から消えてしまいたいくらいだ。しかし,
いくら薬のせいとはいえ…あ…あのような……。乱れに乱れた自分の痴態が頭の中を
フラッシュバックしている。
優しく包んでくださるお嬢様の腕の中で文字通りゆでだこ状態になりながら,
うつむいて唯その一言だけを告げた。でもお嬢様はまた次から次へと驚愕の
事実を私に突きつける。
「あんな乱れたせっちゃん初めて見たぇ。うち,うれしいんよ。うちの愛撫で
あんなん感じてくれたんやろ?いつも感じてくれてるんか,心配だったんよ。」
(……そんなのウソです,お嬢様。いつも私をいいように感じさせて
嬉しそうにしてるではありませんか。そりゃ,リアクションは
少ないかもしれませんが……。)
「それに,あの薬10回イクと効果がキレるんやて。今日はちゃんと10回イったの
わかったえ。それになぁ,最後のブシャってやつ。あれ潮吹きなん?」
私はお嬢様に10回もイカされて失神したんですか。もう,恥ずかしくて顔を
上げられません。しかも,し,し,し…潮吹きだなんて……。
でも一つだけお嬢様に質問させて下さい。
「………あの…/////,どこでそのような知識を……?」
「明日菜の枕の下にある雑誌や。あ,明日菜にはナイショやぇ。」
そういって,耳まで真っ赤にした私を優しく抱きしめ,今日は少し
やりすぎてもうたかもしれへんなぁ,と仰って私に休息を促して下さる。
「……すみません。……今日は…お先に……しつれ……スゥスゥ。」
私はどうやらお嬢様を甘く見ていたようです。成績優秀なお嬢様は多方面で
その成果を発揮しておられるようです。私がお嬢様に勝てない理由は,お嬢様は
天然でも世間知らずではないことと,同室の方々による強力な”サポート”が
あるからだとよっくわかりました。今後も形勢逆転を狙うために私も少しずつ
勉強していく必要がありそうです。
ほっとしたのか,急に眠気に襲われた。いつもはお嬢様の無邪気な寝顔に
少しだけ悔しい思いを抱いていたけど,今日はそんな余裕はないようだ。
なんせ,起きあがれないくらい体中がガクガクしていて,なんとも心地よい
疲労感に満ちているから。こんなときに敵襲があったら,
任務に支障があるなぁ。護衛失格だ。など色々考えているうちに
お嬢様の船の中で幸せな夢に落ちていった。
「せっちゃん。大好きやぇ。いつもみたいに自分を押さえているせっちゃんも
いじめ甲斐があるけど,今日みたいなせっちゃんも癖になりそうやわ〜。」
不穏なことを口にしながら,木乃香はごそごそと何かを手にとる。
「今日の秘密兵器,まだ残っとるけど,また次の機会にしとこっ。」
ペン型のマッサージ器のような小道具が木乃香の手の中に収められていた。
それはエヴァンジェリンから渡された。秘密の小道具。
「コレで,ヤツを悶絶させてやれ!そうすればヤツは完全にオマエの虜だ。
…ふん,そうだなこれは私からのお前達への餞(はなむけ)だ。」
Fin.
妄想活劇 完
しかも投稿し終わってから誤字発見ozn
自分を押さえて-->自分を抑えて
お目汚し失礼しました。
>>757 やっぱイイよなこのせつ。狼刹那のせつこのに魅了されて
小悪魔木乃香発動って感じ。
何がイイってせっちゃんがイイ。
とにかくGJ。続きキボン。
>>772 船じゃなくて胸だった。スマン。ozn
GJ!ナマいうとちょっと京弁が変なんだがとにかくGJ!
これであんたも職人さんだ!
エロ以外書けるか?ほのぼのキボン
応援してるぞ!頑張ってくれ!
久々のこのせつGJ!!このせつならほのぼのもいいよな
なかなか形勢逆転出来ないせっちゃんに萌えた
777 :
735 :2007/05/13(日) 09:19:10 ID:HMSXFkG5
みんな、GJサンクス〜!
投下した後、胃からくる風邪でダウンした罠。
これはスランプ品を投下した天罰だろうか・・・・アイタタタorz
>>757,
>>773 GJ!
これからもよろしく頼むぜ!
久々のこのせつGJ!!このせつならほのぼのもいいよな
なかなか形勢逆転出来ないせっちゃんに萌えた
うは何この神な流れww みんなGJだぜッ!!
>>757 本当にのっけからエロだなニヤニヤしてしまったじゃないかw
それはそうと、オチが浮かんだ。
>>773 木乃香「学園ではずっとローター入れといてな〜」って言い出しそうだ。
で、授業中リモコンで・・・・・・どうしてくれる。妄想が止まらなくなった。
お二人ともGJです!
やっべ。久々のこのせつエロでにやけてしまった。
>>780 おまい、ss書けるよ。おまいの妄想だだ漏らしてくれ!ネ申キボン。
>>757 >>773 遅レスですが、乙でした!
>>780 木乃香「せっちゃん授業中「んっ!」て声出したやろ? 声出したらあかんゆうたのに。 今日もお仕置きやな。」
刹那「はぁ、はぁ・・ぁ・・・ し、 しかしお、お嬢・・・ (ビクンッ!) んんっ!!」
木乃香「くすっ、かわええでぇ〜 せっちゃん♪」
みたいな事を想像しちまった・・・
みんな。初SSに付き合ってくれてありがとう。
ホント,人生初めてのSSだからさ。
コレからも妄想の神様が沸いて出てきたら
お邪魔させてもらうぜ。
つか,マジで京弁わからんorz。
>>777 おみゃさんのスランプはエロメインだったからか?
それってもしかしてスランプではなく知○熱?
いやいや失礼。777だしさ,元気になったら
またほのぼの書いてくれよ。
おれあんたのこのせつ&せつこの好きだからさ。
間違えた。このせつやな。
785 :
777:2007/05/13(日) 11:33:13 ID:HMSXFkG5
>>783 きっとゆとりが無いからだと思う。
ほら、この時期色々あるじゃん?orz
まぁ知○熱も否定はできないけれど・・・・
まったり書くから、よろしくだZE!
786 :
757:2007/05/13(日) 12:32:52 ID:MEZXBx1w
みんなありがとう。正直泣けた
またいつかエロ投下してみる
>>780 マジか
続き書いてくれ
「刹那、その猫は?」
「・・・・魔物に攻撃されて怪我してるところを保護した」
ここは桜咲刹那と龍宮真名の部屋。
入浴を終えた龍宮が指差すのは、ミルクを舐めている一匹の白い子猫。
毛には痛々しく血がついていたが、さほど怪我はひどくないようだ。
「だが私たちは・・・・」
「もちろんここでは飼えないから、怪我が治れば外に放すさ」
「そうか」
「私もシャワーを浴びる。少しこいつの事を見ててくれ」
そう言って刹那は、部屋に備え付けられているシャワー室に向かう。
――彼女が戻ってくる頃には、龍宮と子猫は仲良くじゃれていた。
「刹那、こいつ可愛いな。名前でも付けたらどうだ?」
「すぐ放すのに、か?」
猫の両手を持って万歳をさせる龍宮。
子犬だけではなく、可愛いものなら何でもいいようだ。
「拾ってきた以上、里親を探すまでが義務だ。しばらくは面倒を見るのだから、拾ってきたお前がつけてやれ」
「じゃあ"十六夜"。今夜が十六夜の月だから」
「・・・・お前らしいな。なぁ、十六夜?」
さっぱりとした名付けに龍宮は少し呆れるが、しっかりとその名前を呼んでいた。
刹那はそんな龍宮に呆れ返し、今後の事を考える。
「・・・・里親、か」
*
「この子が"いざよい"ちゃん?」
「はい」
次の日の放課後、早速噂を聞きつけた木乃香が遊びにきていた。
「"いざよい"やなんて、せっちゃんかっこええ名前つけるなぁ」
「え、そ、そうですか?」
適当につけたと言えず、焦る刹那。
が、木乃香はそんなことは気にせず子猫と遊び始める。
「ん〜、この子美人さんになりそうや」
「真っ白ですしね」
「しっぽも長いし、性格も懐っこいしなぁ〜」
子猫の頭を優しく撫でる木乃香。
子猫もゴロゴロと喉を鳴らして甘えていた。
「あ・・・・そろそろ餌をあげないと」
「何あげてるん?」
「猫缶です。龍宮の神社にも野良猫がたくさんいるらしくて、少しもらいました」
パカンッ
「っにゃー!」
缶詰めを開けると、子猫はその音に反応して木乃香の膝から飛び降りた。
そして刹那の足元に擦り寄る。
「こら、危ないだろ・・・・」
「んにゃっ」
「あはは、十六夜ちゃんは食いしん坊やなぁv」
大慌てでご飯に食らい付く子猫をみて、二人は笑いあった。
そして刹那は、テーブルの前に座っている木乃香の隣に座る。
「・・・・ほんで、里親捜してるんやって?」
「はい・・・・"拾った子猫を外に逃がすのは、捨てるのと同じだ"って龍宮に怒られまして・・・・」
刹那はうな垂れた。
子猫を保護したのは、ちょっとした成り行きだったのだろう。
そこまで深く考えてなかったのが窺える。
「まぁまぁ・・・・ウチも協力するから、な?」
「す、すみません」
元々交流関係が狭い刹那。
子猫の里親探しには、本当に困っていたようだった。
「せっちゃんの為やもん、いくらでも手伝うえ?」
「お嬢様・・・・」
自然と縮まる二人の差。
ほのかに頬を染める木乃香は、明らかに刹那を意識していた。
しかし、純粋に感謝する刹那には伝わらない。
「んにゃ〜」
「ん、十六夜? どうし・・・・うわっ」
餌を食べ終えた子猫が、刹那の膝に乗った。
その際に前足で、刹那の足を揉む。
猫が甘える時にする行動だった。
「・・・・せっちゃん、お母さんやと思われてるんやな〜。なんや羨ましいわぁ」
「で、でもこれ、こそばい・・・・こら、十六夜!」
子猫に気をとられる刹那は、隣の木乃香の異変に気付くことなかった。
少し黒いオーラを放ち、子猫と刹那を見比べている。
「・・・・せっちゃん」
「あ、はい、なんでしょうお嬢様?」
木乃香は少し腰を持ち上げて、刹那ににじり寄る。
そして狙いを定め――。
「・・・・ウチも抱っこ〜!」
「・・・・・・・・えっ!?」
――この後すぐ、龍宮が戻ってきた。
彼女によると、部屋には二匹の子猫にじゃれ付かれて困り果てた刹那がいたらしい。
なお、子猫は茶々丸が引き取ってくれたようである。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
「拍手文作らないのかゴルァ!」っとコメントを頂いたので、サイトの拍手用短編。
シリーズ物なのであと二つあります。
でき次第投下。
GJ!エロいのもいいがほのぼのがやっぱネ申だなアンタ!
この調子でスランプなんて吹き飛ばせ!
短編でもどんどん投下してくれ、たのむからorz
うおーGJ!!
いいな子猫。今度は子犬刹那とか同大?
>>790 こういうネタ、某サイトでもあったな。
しかし何とも殺人的な萌え。
やはりあなたはネ申だ
「今日の任務も完了っと・・・・ふわぁ・・・・」
朝早く、公園のベンチに刹那は腰掛けていた。
今日の退魔師の仕事は早朝のモノだったらしく、公園で朝食をとっているようだ。
(これで今日は一日フリーか・・・・久々の休日だし、部屋でゆっくりと・・・・ん?)
バサバサッ!
「うわっ!?」
突然耳元で響いた羽音。
一瞬振り払おうとしてしまったが、羽音の持ち主はめげずに刹那の腕に留まった。
そして刹那の手にあったおにぎりを啄ばみ始める。
「な・・・・なんだ、この鳥・・・・?」
大きさはスズメ程度。
全身の色は白で、赤くて大きなクチバシを持っている。
その鳥は人間である刹那を恐れずに、勝手に刹那の朝ご飯を食していた。
「チュンッチュン」
「これは文鳥ですね」
「それも白文鳥っていう種類だそうです――」
その後、刹那は木乃香の部屋に訪れていた。
猫や犬ならまだしも、鳥という珍しい拾いモノに困り・・・・結局は幼馴染に助けを求めたようである。
ちょうど木乃香の部屋には図書館組が遊びに来ていたため、すぐに種類や世話の仕方を確定する事ができた。
「それにしてもこの子、すごい人馴れしてるわね〜」
小鳥を弄ぶハルナ。
それを怪しげなジュースを飲みながら分析する夕映。
「文鳥はペットとして人気が高いですから・・・・きっと、飼われていたのが逃げてきたのでしょう」
「カラスとかに襲われんうちに保護できて良かったなぁ・・・・さすがはせっちゃんや」
「保護したと言うより、保護させられたと言った方がいいかもしれませんが・・・・」
「何か運命的なものを感じたのかもよ? ・・・・おぉっと?」
ハルナから刹那へと飛ぶ小鳥。
先日拾った子猫同様、刹那は随分と動物に懐かれる様だ。
「またせっちゃん、動物に懐かれて――」
「ギュルルゥ〜!」
「ひゃっ!?」
刹那の肩にとまる小鳥に手を伸ばした木乃香。
しかしその手は小鳥の攻撃で引っ込んだ。
それに対して、また分析をする夕映。
「・・・・文鳥は、パートナーに近づく相手にすごく嫉妬するようです」
「ふっふーん? 刹那さん、その文鳥のパートナーに選ばれたんだね?」
「なっ・・・・」
ハルナはわざと意味深な言い方で言う。
その瞬間、木乃香の顔が明らかに不機嫌になった。
「ハ、ハルナ・・・・その言い方は・・・・」
「え〜、だって面白いじゃん?」
「く、黒いオーラが見えるです・・・・」
図書館組の向かい側では、睨み合う木乃香と小鳥。
そしてその二匹(一人と一羽)に怯える刹那がいた。
「と、とりあえず、保護するならカゴが必要です。用意してきますね」
「張り紙張るんだったら、私が描いてあげるよ〜」
「じゃあ私は、餌を買ってきますね――」
図書館組は逃げ出すように大急ぎで、それら必要な物を揃えた。
そして籠に餌と小鳥をいれ、なんとかその場は収拾したのである。
*
「チュンッチュン!」
「そんな鳴いても、出してあげへんよ?」
「お、お嬢様・・・・」
図書館組がそれぞれの部屋に戻り、部屋には刹那と木乃香・・・・そして小鳥が残った。
もちろん小鳥は、籠に入れられたままである。
「せっちゃんはウチのパートナーなんやからな!」
「ギュルル〜〜!」
「と、鳥と本気で喧嘩しないでください・・・・うぎゅっ!?」
隣に座っていた木乃香に、刹那は急に抱き締められた。
バタバタと逃げ出そうとする刹那だが、木乃香はしっかりと抱えて離さない。
「んぐ・・・・お、お嬢様〜!?」
「せっちゃんは、"ウチ"って鳥籠に閉じ込めたげるv」
「っ!?」
「ギュルルル〜〜!」
――それから小鳥が飼い主の元に戻るまでの間、刹那は普段よりも長い間木乃香に捕らえられていたらしい。
ライバルが多ければ多いほど、木乃香の愛は燃え上がるようである。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
拾い物シリーズ第二弾、小鳥編。
文鳥かわいいよ、文鳥。
>>794 うあ、ネタかぶった!?
だとしたらソーリー・・・・orz
「クーン・・・・」
「こ、これはどうすれば・・・・?」
仕事から戻ってきた刹那。
その傍にいるのは小型の犬。
雑種のようで、日本犬のような容姿だった。
「お前、迷ったのか・・・・?」
外は雨で、この犬も随分と濡れている。
寮の入り口付近で立ち竦むこの犬を、刹那は無視する事ができずに、部屋に連れて帰ることにした。
*
「なんだ、また動物の拾い物か?」
「・・・・動物を拾うっていう特技ができそうだ・・・・」
同室の龍宮真名は少し呆れていたが、それでも受け入れることにしたようだ。
冷蔵庫の中を見て、犬が食べれそうな物を探している。
「そいつ少し汚れているな、シャワーでも入れておけ」
「・・・・そうする。ほら、おいで」
「わんっ」
拾ってからまだ数十分だったが、十分にこの犬は刹那に懐いていた。
前回の子猫や文鳥も加え、刹那は動物に懐かれる体質らしい。
――ピンポーン
刹那が犬をシャワー室に連れて行ってからしばらく後に、二人の部屋に来客が訪れた。
「誰だ?」
「木乃香やけど・・・・せっちゃんおる?」
来客は木乃香。
今日は刹那の仕事がないと聞いて、遊びにきたようである。
「近衛か。刹那ならシャワー室にいるぞ」
「あ、じゃあちょっと待たせて――」
「ちょっ、そこはっ・・・・!」
ドタン、バタン!
突如響いた刹那の悲鳴と物音。
もちろんシャワー室からである。
「せっちゃん? 龍宮さん、せっちゃんなにやっとるん・・・・?」
「くっ、くく・・・・見ればわかるさ」
龍宮は笑いを堪えながら、木乃香の質問に答えた。
それを怪訝な顔で見る木乃香。
そこに再び――。
「くすぐった・・・・! こら・・・・あ、そこはっ・・・・!」
シャワーを浴びてるにしては、明らかに普通じゃない声。
木乃香はいてもたってもいられず、シャワー室に飛び込んだ。
「せっちゃん、誰と何やっとるん!?」
「お、お嬢様!?」
「わんっ!」
「・・・・ほえ?」
木乃香の視線の先には、びしょびしょになってる刹那が犬に押し倒されているところだった。
どうやらシャワーで汚れを落としている所にじゃれ付かれ、刹那までずぶ濡れになってしまったらしい。
「すみません、お嬢様! 来られたのに気が付かず・・・・!」
「そ、それはええけど・・・・その犬は?」
変な勘違いを起こしてしまった事に照れつつも、木乃香は犬について聞く。
「えーと、それは・・・・」
「それは私が話しておこう。お前はとりあえず着替えろ」
そこに着替えとタオルを持ってきた龍宮がシャワー室に入ってきた。
持ってきた物を置き、代わりに木乃香をシャワー室から連れ出す。
「案ずるな、近衛」
「へ?」
木乃香に飲み物を出しながら、龍宮は話しかける。
その意味がわからず、木乃香は首を傾げながら出された飲み物を口に含んだ。
「・・・・刹那は、お前以外とは二人っきりで風呂に入らないさ」
「っ! 龍宮さん!?」
突然の問題発言。
龍宮は木乃香をからかい、木乃香は口に含んだ飲み物を噴出しかけたのであった。
*
「・・・・あの時はほんま、びっくりしたわぁ」
「お嬢様、そのような勘違いをしてらしたのですね・・・・」
「せやかて、あんな声シャワー室で出すなんておかしいやんっ」
あの日から数日後、犬は無事に元の飼い主の所に戻っていった。
ちなみに、今刹那がいるのは木乃香と明日菜の部屋。
犬を拾ってきた時の話で盛り上がっている。
「同じ麻帆良の人に飼われているんなら、また会えるえ」
「そうそう、意外と世間って狭いからね〜」
「・・・・そうですね、でもせめてお別れぐらいはしたかったです」
どうやら飼い主が引き取りに来た時・・・・刹那は寮に居なかったらしく、最後の別れをする事ができなかったようだ。
少し寂しそうな顔をする刹那を、木乃香の同居人は慰める。
しかし木乃香はと言うと――。
「せっちゃんには、ウチがおるやん?」
「え、あ、はいそうですね!」
「木乃香・・・・また動物に嫉妬?」
――少し嬉しそうだった。
相手が動物であろうと容赦しない木乃香に、同居人と刹那は一種の恐怖を覚える。
と、ちょうどその時に、部屋の時計が17時の合図を告げた。
「そ、それでは、私は仕事がありますのでこれで・・・・」
「あ、お仕事頑張り〜?」
「気をつけてね〜」
刹那は木乃香たちの部屋を後にし、そのまま玄関へと向かった。
そして寮の玄関で、自然とすれ違う人と挨拶を交わす。
それは社交辞令とも言える、同じ寮に住む生徒たちの一種の交流だった。
「こんばんは」
「あ、こんばんは」
あまり知らない相手との挨拶。
しかし相手の足元を見て、刹那は驚く。
そこにいたのは紛れもなく、先日に拾った犬だったからだ。
――しかし既に玄関の扉を隔ててしまったので、声をかける事はできず。
仕事の時間も迫っていたので刹那は戻る事はできなかったが、しばらく進んだ後に振り返ってみた。
「! ・・・・犬の恩義は一生、か」
振り返った先では、寮の玄関で刹那を見て動かない犬がいた。
飼い主はそんな犬に困り果て、最後には犬を抱き上げて寮の部屋に戻っていった。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
犬編にて〆。
犬編の最後は友達の実話だったりする。
GJ!!!!
GJ!!!
動物シリーズ面白かった!
子犬は龍宮が黙っちゃいないだろ……
と思ったがGJ
>>807 実は"子犬"ではないという仕掛けが。
子犬だと龍宮が出しゃばっちゃうので。
ニヤニヤが止まらない…誰か、誰か助けてGJ!
拾い物シリーズ萌えた。
動物に好かれるせっちゃんが
ラブリーでした。
その動物に妬くこのちゃんも萌え♪
このせつで滅茶萌えなシチュを連想した!
できれば是非SSにしたいぜ。
このせつ分が足りなくなってきた
萌えください
最近過疎化してるもんなこのスレ、職人さんカムバック!
誰かss書ける奴はいないのか・・・
>>817 気持ちは分かるが落ち着けww
過疎化って言ったって毎日レスある時点で賑わってる方だろ。
最近は神諸氏のおかげで異様に盛り上がることもあるが、
基本は週に数レスでポツポツと萌えを語り合うのがこのスレだったはず。ここが何板か忘れたか?
SSなんてごくごくたまに投下されるもんだった。
最近の幸せな境遇に慣れちまったのかもしれんが、あって当然じゃないんだぜ。
ちょ赤松日記見てみ!実写化まじだ…このせつはどうなることかorz
実写でこのせつやられてもな…
噂は本当だったかぁ・・・・。
まぁこの話題は、名簿の公開をまってからにしよう。
むしろ「ネギまはまだ終わってない!」と考えよう・・・・。
いや、三次元の時点で終わったわ、信じてたのに赤松
実写化で人気下がったからって原作打ち切りだけは無しにしてほしいわホンマ
>>820 な ん だ っ て
確認してきたが、やはりガチだったのか……
2次元だからこそいいものを、『時代の潮流っぽくなってきた』って言って3次元化するのは、俺は正直どうかと思う。
今までのキャラ(と声優)のイメージが完全崩壊だぜorz
とりあえず全てはキャスト表を見てからだな
ネギまオワタ\(^o^)/とならないことを祈ろう
赤松を信じるのはこれが最期だ、キャスト表公開まで待ってやる
#なぜ声優で実写じゃないのかと
>>826 声優で実写ってマズクね?
声だけ完全保存でどーよ。
最終的にはイメージ総崩れで
おじゃんってかんじか…orz。
そもそも何で実写化なんだか・・。
どうせならノベル化期待
ノベル化!イイ!!このせつ重視でお願いします!
あれ?このスレ見てれば充分じゃね?
正直実写化には絶対反対だ!
三次元の時点で無理だろ(ノД`)
>>811 だけどムズカシかったorz。
期待ほど萌え分補充にならなさそ。
足りないところは脳内補完してくれ。
でも折角書いたから落とす。
駄文失礼。
刹那の部屋で行われる勉強会。勉強があまり得意でない刹那にとって
授業以外で行う勉強は苦痛以外なにものでもないが,木乃香が自分を
補うといったシチュエーションに励まされ,いつからか木乃香の個人
教授が日課となっていた。
「せっちゃん英語苦手なん?」
「はあ、まあ...」
こともあろうに担当クラスの英語教師は”英語で寸劇をやりましょう”
などというとんでもない宿題を決め,木乃香と刹那はその特訓をしているのだった。
なぜか英語の授業の癖に,演技力まで審査対象となっており(審査員は生徒たち)
成績優秀者にはなんととびきりな特典がついてくるのである。
そのため,台詞は暗記,身振り手振りにも気を配り,とんでもないハイレベルな
寸劇大会が行われることになってしまったのだ。
「せっちゃん,英語なんて呪文の詠唱覚えるようなものやないの?
せっちゃん,難しい詠唱こなしてるやん。」
それでも英語は苦手なの?と問うてくる木乃香に刹那は不貞腐れて答える。
「それはそれ,これはこれです。」
「でも,難しい呪文一杯しっとるやん。いつ覚えたん?」
「あれは小さい頃,師匠について何度も復唱して覚えたものですから。それに…。」
(お嬢様…あなたを守るためでしたらこの桜咲刹那なんでもこなしてみせます。)
と心の中でつぶやく。そして刹那の話を聞いて木乃香がなにか閃いたようだった。
「それや!せっちゃん。ウチが順番に読むよって,後ついて復唱しぃ。」
有無を言わさず,即実行に移す木乃香お嬢様と,
なにも言えずに唖然としつつも従う刹那がそこにありました。
◇◆◇
「これで最後にしよか。」
みっちりと繰り返された英語の復唱もやっと最終ステージを迎えた。
「いくで。」
ヘトヘトになっている刹那の顔を見て,木乃香は愉しそうに目を細めると,
最終ステージへと進む呪文を唱えはじめる。
魅惑的な唇が一層の潤いをもって震えた。
「......Dont' leave me alone......」
「ど...ドント...リーブミー....アロン....」
(………?)
妙に感情のこもった言い回しが,刹那の胸を捉える。台本にもない台詞が
何を意味しているのか,刹那にはまだわからなかった。しかし感覚として
何かが彼女の心の奥に漣(さざなみ)を立てていることを感じていた。
「お…お嬢様……?。」
「あかんで,せっちゃん。センセの言うことよく聞かんと。」
「さ,次いくで。」と木乃香は刹那を促す。木乃香の艶をもった唇に
刹那の視線が捕らわれる。その唇は次のフレーズを紡いでゆく。
「......I...need...you......」
(お……お嬢様……?)
さすがに刹那でも意味もわからずそのまま復唱を…と言うわけには
いかなくなってきたようだった。しかし,木乃香はそんな刹那の
羞恥から来る抵抗など既に見通しているのか,更に追い討ちをかける。
「せっちゃん。意味わかんなくていいから続けてや。約束やろ?」
「は…はい。あ……アイ……にーじゅー……」
(意味わかんなくていいからって…。わかりますよこのくらい私にだって。)
自分の心を代弁してくれるフレーズに一瞬戸惑いながらも,これはレッスンの一部だ
という木乃香の言葉に仕方なく復唱を続ける。
「さあせっちゃん。ラス2や。今度はそっぽむかんとウチの瞳見て言ってや。」
相変わらずニコニコと微笑んでいる木乃香に,刹那は少しだけむくれる。
(あなたの天然さ加減が憎いです。けれど,そんなあなたを…私は…。)
「......I...love...you......」
(………………………………!)
あまりのタイムリーさに極度の緊張が走る。刹那の脳裏を読むかのように木乃香は
次のフレーズを口にする。まだドキドキが止まらない。真っ赤になって狼狽する
顔を木乃香に見られないために刹那はうつむいて気を落ち着かせようとしている。
(お…落ちつくんだ刹那。まずは落ちついて…。こんなことでうろたえていたら
私はお嬢様を愛してますと言っているようなものではないか!落ちつけって。)
正座したひざに握り締められたこぶしはわずかに震えていた。
刹那の逡巡を知ってか知らずか,木乃香は刹那に更に近付く。
「さ,せっちゃん。今度はウチの瞳見て言ってや。」
刹那の面を上げさせると,そう言って復唱を勧める。言うまでもなく刹那に拒否権はない。
刹那は覚悟を決めたのか,どうでもよくなったのか,木乃香の肩をガシっと両手で掴み,
なかばやけっぱちのように復唱した。
「いっいきますよお嬢様!あっあい…らびゅー!!!」
木乃香はにっこり微笑むと「はい♪よくできました。ウチもやでぇ。」と刹那の頭を撫でた。
「じゃ。ラスト!」
この展開で刹那に最後,なにを言わせるのだろうか?もうなんでもこいという感じで
刹那は開き直っている。木乃香はにっこりと最後のフレーズを口にした。淡い桜色の唇は
ほのかに朱に染まっていた。
「......I...want...you......」
「わひゃ?!」
「うはっ♪変な声♪ ほらせっちゃん。最後やで?」
木乃香は刹那の手を取り,うろたえる体を自分のほうに向かせる。じっと瞳を見つめ,
もう逃げないように刹那を捉えて,復唱を視線で促す。
刹那は木乃香の視線に捕らわれ,逃げられなかった。木乃香の潤んだ瞳は,
自分の言葉を待っていると感じた。見詰め合う視線が次第に熱を帯びてくる。
無言の静寂の中で,視線に含まれている熱だけが,お互いの求めているものは同じで
あることを物語っていた。
「……さあ……せっちゃん。」
木乃香は握っていた刹那の手を放し,自分の手を刹那の頬に沿えて最後の呪文を唱える。
刹那は視線をそのままに,震える唇で復唱する。
「あ,I want you........」
「Me too!!」
間髪いれずに返したその返事と共に.木乃香の唇は刹那のそれと重なり合っていた。
触れるだけのキスから求め合うキスへと,変化するのにそう時間はかからなかった。
それからしばらくの間,同室の寮生すらその部屋への立ち入りは見えない力で遮られていた。
「仕方ないな。この貸しは高いぞ。刹那。」
うはぁ。尻切れとんぼorz
このせつえちーと真名の突込みは
誰か補完してください。
というわけで討ち死に。
>>837 グッジョォオォオオォオォブいいね英語!いいよ!!!!
839 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 14:48:16 ID:ggsg6MJ4
GJ!!いいよいいよー
うっはwwこれはかなり来たwwwwwニヤニヤが抑え切れん。テラGJス!!!!!!!
GJ!!また書いてほしい
842 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 15:50:08 ID:KGFA3bz9
8/17発売のCDはこんな感じ アニメイト通販より
CD ネギま!? 「らぶ☆センセイション ネギ&明日菜ver.」/ネギ・スプリングフィールド・神楽坂明日菜
CD ネギま!? 「らぶ☆センセイション 木乃香&刹那ver.」/近衛木乃香・桜咲刹那
>>842 な ん だ っ て
買うしかないジャマイカ
>>842 絶対買う
楽しみすぎて今から鼻血出そう
買うしかないな
絶好買う。レンタルじゃなくて買う。
このせつが好きだよんよんよんって言うの?たまらないってレベルじゃないよ
興奮して言い忘れていた。SSぐっじょおおおぶ!
今書いてるSSと、情況がもろ被りで驚いてる。
木乃香が攻めまくって、せっちゃんが徐々に魔の手に落ちていくっていう。気が合うね
らぶセイせっちゃんという替え歌で、脳内補完していた曲が現実になるとは思ってもいなかった。
>>837 これはいいわwwwwwwwwwwww
GJ!!!!!!1111
そういえば、今日のレッドマツケンの日記で気になったんだが
---------------------------
【質問】実写版のクラスメート役として、声優さん達を出演させてほしいのですが。
声優なんだから、普通にアニメ3期とかOVAとかを作って、それに出て
もらった方が良いと思いますよ。
原作(漫画版)が当分終わらないので、要望の声が大きければ3期も不可能
ではないと私は考えています。(要望の声が小さければこれで終わりですが・・・・)
---------------------------
>要望の声が大きければ 3 期 も 不 可 能 で は な い
これって3期フラグじゃね?
>>837,
>>848 奇遇だな、俺もそんな感じのSSを書いてたぜ。
やっぱ木乃香は誘い受けですよネ〜。
>849
1期のときは人気やDVD売り上げなんかが十分で2期決定できるほどだったけど
2期の結果は3期決定できるほどではなかった、ってことだろ。
>>851 ならみんなで赤松にメール送ってみる?「第三期アニメ化お願いします。」って。此処にいるみんなが送れば相当な数になるし、また、あの夢のようなこのせつが毎週拝めるかもしれないなら、送ってみる価値ありだぜ!
てかもう三期はこのせつだけてもいいな
その場合は深夜枠でお願いします
856 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/19(土) 22:33:57 ID:ggsg6MJ4
実写化反対する意味が分からんのだが?
どうせ黒歴史化するし、原作版が実写版に取って代わられるわけでもなし。
このせつの抱き枕に萌えた。
やっぱネギまって,このせつでもってんだよな。
しみじみ納得。
>>851 いや、俺は
>>851が言ってるように、このスレ見てるやつだけでも要望送れば
アニメ3期実現の可能性もあるんジャマイカ?ってことが言いたかったんだ
というわけで俺も今から送ってくる
>>857 実写化したら、ただでさえ黒歴史なのに更に黒歴史化する
ミスったorz
[誤]…俺は
>>851が言ってるように、…
[正]…俺は
>>852が言ってるように、…
>>859 とりあえず、送るなら赤松にメールじゃなくマガジン編集部、TV局、アニメ製作会社販売会社あたり。
んで、100やそこらじゃ数は足りない。
「一部のマニアが望んでいる」ことより「多くのライト層が求めてる」ことが重要だから。
862 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 00:37:55 ID:RwmAIJ7z
マ、マヂでセンセイション出ちゃうのか!?
ちょっくら見てきたんだがどこにも出てなくて・・・もしホントだったらスマソ
864 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 00:52:29 ID:RwmAIJ7z
ぉお〜、情報トンクス!
これは買うしかないなぁ
>>857 三次元になる時点で終わってしまうんだ
このせつ三次元て・・・キモすぎだろ!いや、このせつは全くキモくない
三次元の屑がするからキモいんだせっちゃんこのちゃん単体も
三次元でもゆうさんとあいぽんならありだったんだが
868 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 13:31:46 ID:PuHW0t0S
三次元藍ゆうはあり
869 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 13:41:26 ID:F+RPu5MV
>>1 滅べ!つぶせ絵!破砕しろーーー!!逝けえええええ!!
870 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 14:15:56 ID:dBT3iALH
おまいら無視しすぎageんなカス
872 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 16:38:51 ID:jjEPAau2
>>867 たしかに・・・なんで声優じゃないんだぁー!!
874 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 16:57:21 ID:3FAkfeOY
↑
ボケが始まったの?
今日のイベントでも三次元このせつやってくれたよ
見納めなのかな…
>>872 藍ゆうはともかく他のはダメだろ失礼だが
あいゆうはこのせつじゃないけど
また別の百合として楽しめる
>>866 またテレビ屋が公共のデンパで同人作品垂れ流すだけだから気にするな。
今回はアニメ屋じゃなく実写屋が製作するってだけだ。
>>875 kwsk
何か劇みたいなのがあったのか?
職人さんたち消えたしなぁ
KEYWORD PUZZLEさんとかほんとにGJだったのに(ノД`)
過疎化したからしかたないのか・・・
あるコーナーの流れでゆうさんがおもちゃの刀持ってる
↓
「お嬢様をお守りするため」とか「夕凪」と言い出す
↓
あいぽんがそれにのって移動してきてゆうさんの後ろへ
↓
なぜかナチャーンからお嬢様をお守りすることに
↓
ナチャーン「バカップル!!」
たしかこんな流れ
ちょっとしたおふざけって感じ
バカップルGJ!!
>>881 トン!萌えた!
ナチャーンのつっこみがGJすぎるw
映像化するって聞いたけど本当かな
楽しみだ
何か藍ゆうスレになってきてるな・・・
一応このせつでいこうぜ、そういうスレなんだし
>>880 あ、いや、まだいます(・ω・`)ここにw
色々忙しくて・・・・作品はいくつかできてるけど、まだ調整段階です。
ごめんなさいorz
>>881 あいぽんとゆうちゃん、本当にこのせつ愛してくれてるなぁ。
やっぱ三次元はこの二人でいいでしょ・・・・。
886 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 23:21:30 ID:PuHW0t0S
>>884 藍ゆうをこのせつに当てはめて萌えるんだよ
>>884 そうだぜ
夕映にバカップルってつっこまれちゃうんだぜ?w
スマソ。ついてけネ。
アニメ版見れんかったから分からん。
えーなー。
でもリアルこのせつは萌えるかも。
ちとみてみたぃ。うらまやし。
>>890 ○が多くてワロタww
アニメならようつべかDVD借りろ
>>890 リアルて・・・三次元はキモいだけだぞ
二次元こそのこのせつ!三次元は藍ゆうでどうぞ!
>>890 アニメ見てないならネギ声優分かんないもんな
藍ゆうはそれぞれがキャラに似てるから妄想しやすいんだよ
藍ぽんのはんなりな所や黒い所とかゆうさんの真面目すぎる所や天然な所
あと二人の関係もね
是非アニメ見てもらいたいな
特に2期はこのせつ分多いからオススメ
この板内に大量の藍ゆう小説あるからそれを一読するのもオヌヌメ
ネギまは声優さんと切っても切れない繋がりがあるしな
895 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/21(月) 14:23:50 ID:IDHoUTpD
アニメの12話だっけ?
あのこのせつには萌える
ぶっちゃけ ネギまは原作に限る
中の人などいない!
二次元こそのせっちゃんこのちゃんさ!
899 :
せつな日記5:2007/05/21(月) 22:12:21 ID:cypE+dqe
○月○○日(月) 晴れ。
ししょうと山ごもりから帰ってきたからししょうと長さんに挨拶をしてきた。
このちゃんともひさしぶりに会えた、もやもやがはれた?
小さいオス犬をおいはらった。かっこいいだって。
あ、小さい男の犬だから名前は小太郎とよぼう。
GJ!!お久しぶりですやっぱほのぼのしますね
あの犬は小太郎とはw
901 :
遠出:2007/05/21(月) 22:58:26 ID:7uaQfn86
「せっちゃんどこ〜?」
ある日の放課後、木乃香は刹那を探して校内をうろついていた。
夕飯の事でネギと明日菜の事も探していたのだが、今日に限ってその二人も見つからない。
携帯も音信不通である。
「職員室にも美術室にもおらへんしなぁ・・・・あれ?」
木乃香は普段使われていない教室から聞こえる話し声に気付いた。
この教室は総合などの授業に使われるだけで、放課後に使われる事もない。
気になって近づくと、わずかながら何らかの魔力が感じられた。
(誰がおるんやろ・・・・)
木乃香は周りを見渡し、誰もいないのを確認すると聞き耳を立てた。
人払いの術がかかっていた様だが、強大な魔力を所有する木乃香には効果がなかったようである。
「――北海道ですか?」
「はい、学園長の知人が困っているそうでして・・・・」
「それって、かなり個人的な用件ね・・・・」
(この声・・・・せっちゃんとネギ君とアスナ?)
想い人と同居人たちの声を聞き間違えるはずもない。
会話の内容が気になり、木乃香は周りを気にする事を忘れて聞き耳を立てていた。
このいたのこのせつ
2,3次元賛否両論♪
けっかとして,
このせつ&せつこのは萌えればよし。
まだ藍ゆうはよくわからんけど,
今日はこのせつ萌えネタが思い浮かんで
いちにち死にそうだった。
ああ,SSにしたいぜ。
903 :
遠出:2007/05/21(月) 23:01:30 ID:7uaQfn86
*
学園長から受け取った依頼書を見つつ、刹那はネギたちに内容を簡潔に話す。
「一週間ほどで戻ってこれそうなんですが・・・・」
「いつ頃発つんですか?」
「本日の夜には」
「ほんと急ねぇ・・・・」
刹那は学園長に特別な任務を受けた。
その任務は学園長の個人的な頼みであったが、普段から世話になっているために断れなかったようだ。
そして自分がいない間の木乃香の護衛を、ネギと明日菜の二人に頼んでいた。
「木乃香には話したの?」
「いえ・・・・それもアスナさんたちにお願いしようかと」
「刹那さん、それは・・・・」
ネギとアスナは苦笑した。
刹那は仕事となると眼つきが変わる。
それが木乃香の悩みの種であることを、同居人の二人は知っていたのだ。
「ちゃんと自分で話してから行きなさい、ね?」
「僕もそう思います」
「そう・・・・ですか? ですが、色々と準備も――」
『木乃香さん、何してるですか?』
『ひゃっ!?』
「・・・・え!?」
教室の外、それもドアを隔てた至近距離で声が響く。
それは盗み聞きをしていた木乃香と、偶然通りかかった夕映の声だった。
904 :
遠出:2007/05/21(月) 23:03:41 ID:7uaQfn86
強大な魔力を持つ木乃香が居た為に、人払いの術の効果が弱ったようだ。
さらに夕映は魔法の存在を知っていたので、大した違和感もなくこの空間に踏み込めてしまったのである。
「こ、木乃香さん、いつからそこに?」
「・・・・せっちゃんが北海道に行くって所からやえ。せっちゃん、お仕事の準備手伝ったげるな?」
「え? いえ、お嬢様にそのような――ぐっ!?」
刹那が言い終わるや否や、木乃香は刹那の首筋を掴んだ。
その衝撃で刹那から一瞬、苦痛の声が漏れる。
「ええから。・・・・な?」
「は、はい・・・・」
刹那はそのまま木乃香に引き摺られて教室を後にした。
あまりの剣幕に、その場にいたネギとアスナは震え上がる。
「・・・・なにかあったですか?」
「あ、あはは・・・・なんでもないのよ・・・・」
「刹那さん、頑張ってください・・・・」
「・・・・?」
夕映は二人が去っていった廊下を振り返る。
そこには必死で体勢を立て直し、主である木乃香の荷物を預かろうとする刹那の姿があった。
905 :
遠出:2007/05/21(月) 23:04:56 ID:7uaQfn86
*
「せっちゃん、これは?」
「懐中電灯とロープはよく使うので、バッグの上の方でお願いします」
刹那の部屋にて、二人は刹那の荷物の準備をしていた。
刹那は随分と木乃香の申し出を拒否したが、結局は受け入れてもらえなかったようである。
「これで終わり?」
「はい、お嬢様のおかげで早く終わらせる事ができました。ありがとうございます」
感謝の意を込めて、刹那は頭を下げた。
その際に木乃香の顔が険しくなったのを、刹那は頭を下げた為に気付かない。
「・・・・お茶を淹れ直しますね」
「ウチがやるえ、せっちゃんは仕事に備えて休んどって?」
「いえ、私の部屋ですし・・・・」
「ええから!」
「は、はい!」
無理矢理座らされる刹那。
先ほどの教室での会話を盗み聞かれてから、主導権はすべて木乃香へと移っていた。
木乃香が淹れたお茶をすすりながら、刹那は恐る恐る訪ねる。
「・・・・あの、お嬢様・・・・ご機嫌斜め・・・・ですか?」
「うんv」
「うっ・・・・」
906 :
遠出:2007/05/21(月) 23:05:46 ID:7uaQfn86
黒い笑顔で木乃香は頷いた。
刹那はその、何とも言えない威圧感に言葉を失う。
しばらくの沈黙の後、木乃香は表情を曇らせてポツリと呟いた。
「・・・・なんで、ウチやなくてアスナやネギ君に言うかなぁ・・・・」
「え?」
「なんで、ウチやなくて、アスナ達に、言うかなぁ?」
同じ事を、区切りながら繰り返す木乃香。
いくら勉強が苦手な刹那でも、それが意味することを理解した。
この繰り返された言葉が、ご機嫌斜めの理由ということである。
「え、えと・・・・仕事・・・・の事ですか?」
「そや」
「しかし、仕事とお嬢様とは関係ありませんし・・・・」
「ウチとせっちゃんは関係ないん?」
ずいっと顔を近づける木乃香。
刹那は座ったままジリジリと後退する。
「そ、それとこれとでは話が・・・・」
「大ありやん! 一週間もせっちゃんと会えへんのやろ!?」
「でも仕事ですし・・・・」
「せっちゃんはウチと一週間会えなくて、平気なん? 仕事以外はどうでもいいん?」
木乃香は刹那を壁に追い詰めた。
逃げ場のない刹那に、木乃香はさらに詰め寄る。
907 :
遠出:2007/05/21(月) 23:06:46 ID:7uaQfn86
「ここに来てからもそうや。ウチがいるのに仕事しか考えてへん」
「お、お嬢様・・・・」
「・・・・ウチって・・・・せっちゃんの何なん・・・・?」
木乃香の勢いがここで止まった。
目には涙を溜め、やり場のない感情を必死に刹那に訴えていた。
「・・・・仕事の方が・・・・大事なん・・・・?」
「私は・・・・ただ・・・・」
「・・・・ただ?」
刹那は言葉に詰まる。
しかし今目の前にいる木乃香には、隠し事などできないと本能的に察した。
「・・・・我慢、してるだけです・・・・」
追い詰められて出た刹那の本音。
過去を思い出し、刹那は俯いた。
それは両親がいない半妖の刹那が経験した、生きていく事の辛さ。
「生きていくには・・・・仕事が必要ですから・・・・」
「・・・・そうやね。コタ君も苦労してた言うてたもんね」
「・・・・それに・・・・お嬢様の傍にいるためにも、仕事は必要です――・・・・え?」
ふわりとした優しい香りと共に、刹那は暖かいものに包まれた。
とっさに刹那は木乃香を見ようとしたが、木乃香の顔はすぐ横にあり表情は見る事ができない。
「でもな・・・・たまには我侭言ってもええんとちゃう?」
「・・・・我侭、ですか?」
「うん・・・・せっちゃん、頑張りすぎやえ?」
908 :
遠出:2007/05/21(月) 23:07:38 ID:7uaQfn86
木乃香は刹那を包みこんだまま、優しく頭を撫でる。
そのまま撫で続けていると、次第に緊張していた刹那の身体から力が抜けていった。
「仕事よりウチの事見て欲しいっていうんが本音やけど・・・・」
「お嬢様・・・・えと・・・・」
「せやけど・・・・我慢しすぎとちゃう?」
「・・・・ぁ、ぅ・・・・」
刹那は何かを言おうとしていたが、なかなか言葉が続かない。
そんな刹那のことを、木乃香は抱き締めながら待っていた。
「では、その・・・・」
「うん」
「・・・・もう少し、このままでいてくれますか?」
「・・・・・・・・え?」
予想外の返答に、木乃香は驚いた。
普段なら、そろそろこの状況から逃げ出そうとする頃だと思っていたからだ。
そんな木乃香の様子に刹那が慌て始める。
「嫌でしたら、いいんですが・・・・!」
「あ、嫌やないえ! ・・・・これでええ?」
「ん・・・・はい・・・・」
木乃香は刹那を包み込んだまま撫でる。
すると、次第に刹那は木乃香に身体を預けてきた。
まるでこのまま寝てしまうのではないかと思うほど、穏やかな呼吸音が聞こえる。
それと反比例するように高まる、木乃香の鼓動。
立場はいつもと逆になっていた。
909 :
遠出:2007/05/21(月) 23:09:45 ID:7uaQfn86
「今日は甘えんぼさんやね・・・・」
「・・・・誰だって、好きな人には抱き締められたいですよ」
「これもいつも、我慢してるん?」
「・・・・・・・・言えるわけ、ないじゃないですか」
刹那は照れた顔を見られまいと、木乃香の胸に顔を押し付けた。
木乃香はくすぐったさに身体を震わせて、撫でる手を止める。
「・・・・・・・・もっと、撫でて下さい・・・・」
「・・・・せっちゃんってば、かいらし過ぎやわ」
「ぅぐっ・・・・むぅ・・・・」
普段の刹那とのギャップに木乃香は喜びを感じ、わざと強く抱き締めた。
少し不満な声を出した刹那だったが、その直後に撫でられて再び大人しくなる。
「いつもの仕事前のせっちゃんと、全然ちゃうなぁ?」
「・・・・仕事前の私は、変ですか?」
「ちょっと、怖いやもしれへん・・・・昔のせっちゃんみたいで・・・・」
修学旅行前の刹那と、仕事前の刹那の鋭い眼光。
それは木乃香にとってトラウマとなっていた。
刹那もそれを知っている。
あのような態度をとる必要があったのだろうかと、今となっては後悔の一つであった。
「でも私は、もうお嬢様の傍を離れたりはしません」
「わかっとる。・・・・でも、やっぱ不安になるんやえ? 今日やて、何も言わんで行こうとしたんやろ?」
「それは・・・・・・・・」
910 :
遠出:2007/05/21(月) 23:12:06 ID:7uaQfn86
言葉を濁す刹那を木乃香はしっかりと抱擁する。
その行動は、"理由を言うまでは離さない"と伝えるには十分だった。
渋々、刹那は口を開く。
「・・・・お嬢様を見ると、行きたくなくなるからですよ・・・・」
「仕事に?」
「はい。お嬢様の顔を見ると、ずっと傍に居たくなってしまいますから・・・・」
刹那の腕が木乃香の背中にまわる。
刹那はもう捕らえられてなどいなく、逆に木乃香を捕らえていた。
「もうこのまま・・・・動きたくなくなりました・・・・どう責任とってくれますか?」
「・・・・送り出さな、ウチがお祖父ちゃんに怒られてまうえ?」
「それでも、嫌です・・・・と言ったら?」
駄々っ子のように仕事を拒否し始めた刹那に、木乃香は苦笑。
そして、いつまで経っても離れようとしない刹那を優しく説得する。
「ほなら・・・・仕事行ってきたら・・・・」
「行ってきたら・・・・? ・・・・んっ!?」
瞳を煌かせながら、刹那は顔を上げた。
その際に唇に柔らかいものが触れる。
これは世間で言う、"いってらっしゃいのキス"。
911 :
遠出:2007/05/21(月) 23:13:09 ID:7uaQfn86
「〜〜〜〜〜!?」
「・・・・ちゃんとウチの所に戻ってきたら、ご褒美あげるえ。・・・・でもそれは、帰ってきてからのお楽しみや」
「・・・・わ、わわ、わかりました。・・・・でも、もう少しこのままでいいですか?」
「せっちゃん、今日は甘えすぎやえ〜?」
木乃香はわしゃわしゃと刹那の頭を撫で、そして二人は笑い合う。
そしてこれから一週間会えない分を補充するかのように、二人は寄り添い合った。
しばらくそのままでいた二人だったが、無慈悲にも時は止まることはない。
刹那の身体に力が入るのを合図に、二人はそっと離れた。
「・・・・ありがとうございました。我侭を聞いて下さって・・・・」
「これぐらいやったら、いつでも歓迎やえ?」
「はい、またこれからも・・・・あ、いえ、そろそろ行かなければ!」
刹那は赤面しながらわたわたと荷物を持ち、玄関へと向かった。
木乃香も自室に戻る為に、その後を追う。
「せっちゃん、ちゃんと仕事終わったら戻ってくるんやえ〜?」
「はい、必ず!」
「向こうで浮気したらアカンよ?」
ガンッ
「し、しませんよ!」
「・・・・ほんま〜?」
刹那は玄関のドアに頭を打ちつけた。
木乃香が苦笑しながらその打ちつけた場所を撫でると、刹那はさらに赤面して距離をとる。
普段と変わり無いその行動だけで、木乃香は自分の心が落ち着くのを感じた。
912 :
遠出:2007/05/21(月) 23:15:44 ID:7uaQfn86
「そ、それでは、いってきます!」
「はよーおかえりや〜。ご褒美用意してまっとるな?」
「・・・・はい!」
刹那は笑顔で返事をし、走り出した。
どうやら出発予定時刻をオーバーしていたようである。
刹那はあっという間に廊下を走り抜け、すぐにその姿を捉える事はできなくなった。
「せっちゃん、廊下は走ったらアカンって・・・・」
届かぬ声は、誰もいない廊下に静かに木霊するだけだった。
「あっ・・・・ネギ君達のご飯作るの忘れとったわ」
刹那が走り去ったばかりの廊下。
いつも通る廊下なのに、特別に感じられるのはなぜだろうっと木乃香は思考を張り巡らせる。
――木乃香はその特別な気持ちを胸に秘めて、部屋に向かって駆け出した。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
私と仕事とどっちが大切なの!?みたいな。
+キーワード『甘えんぼせっちゃん(拍手)』。
・・・・まだまだスランプは抜けられない。
そんな感じの記念すべき30作品目でした。
駄文すまねぇ〜><
超GJ!!!!!!!!!
邪魔してスマン。
まさか1秒差で投稿してるとは思わんかった。
あ〜んもう,二人ともおもちかえりしたい!
甘えんぼせっちゃん。
いってらっしゃいのキスなんて
もうすっかり木乃香さんは
せっちゃんの奥さんですね。
おいらにもしてくれ。
萌え分補充中!
GJ!!なんか元気出たよ
すげーGJ!!こんなにこのせつは萌えるんだと改めて感じた!
せっちゃんもこのちゃんもかわい杉ww
GJ!!
このせつの良さを改めて実感しました
GJ!どこがスランプよ?GJすぎだ!!せっちゃんがかわいい!
918 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 07:20:00 ID:xNIoMNlB
GJ!!このせつはいいねぇー
さぁ、今日もがんばろ
「らぶ☆センセイション 木乃香&刹那ver.」
【CD】
・らぶ☆センセイション<木乃香&刹那ver.>
・Never give up!<Re-Mix>(予定)
・聖なる空の下で<Re-Mix>(予定)
・らぶ☆センセイション<Originalver.>/ネギま!?夏 OP
※BONUS TRACK
計4曲収録
【CD-EXTRA】
・アニメPV4分
・キャストコメント収録予定
>>912 テラGJス。元気そうで何よりだぜ。
>>919 買うよ…買えばいいんだろ! いや、買わせてくださいorz
>>919 して、値段は?いや、このせつに金の糸目はつけない俺!でも一応教えて下さいorz
>>925 情報サンクス!絶対買う!これで1500は安いくらいだぜ!
「危ないから来ちゃダメって言ったじゃないですか?」
「そんな…うち、うち……せっちゃん!!」
時代の流れとは残酷な物で、平和だった土地も翌日には戦場となっている事がある。
世界は混沌としていた。戦争がもたらす戦火は世界中に広がり、最早安全な場所など何所にもない。
何故こうなったのか?何時こうなったのか?何がきっかけだったのか?
魔法使いと人間の大戦争、その時代の波が平和という安らぎを押し流していた。
たくさんの人が死んだ…私の友人たちも大半が死んだ。
それと同じぐらい私は人を殺した。手は血が染み付いて赤みを帯びている。
最初は血の匂いを消す為に水浴びをした。一週間で匂いに慣れて水浴びをしなくなった。
死体も見慣れた。見ても何も感じなくなった。死体の前でも平気で食事を出来るようになった。
私は今16歳になった。だけどそれには意味がない。ここは戦場、歳は関係ない。
血にまみれ、その純白の羽根を真っ赤に染めて、少女は剣を振り回す。
これが戦争なんだと彼女は言い聞かせる、自分にそして剣で命を絶つ者達に。
全てを破壊する無敵の兵士、それが戦争が求めるただ一つの物、戦場に置けるたった一つの存在理由。
「もうやめて……」
刹那は聞き覚えのある、いや一番聞きたかったその声にハッとして振り返る。
絶対に戦場で聞こえるはずのない声、そしてそれが自分の予想とは違う人の声であってくれと願った。
しかし儚い願いは脆くも打ち砕かれ、目の前に居たのは一番会いたくて一番会いたくない人。
「木乃香お嬢様……なんで……来てはいけないとあれほど言ったではありませんか!」
刹那の鋭い眼光と怒声に怯むことなく木乃香は彼女に歩み寄る。
「せっちゃんもうやめて……もう人を殺さないで」
「貴方を守るにはこうするしか方法はないんです!」
「うちはせっちゃんにこんな事をさせてまで生きたくなんてない!……うちはせっちゃんが一緒に居てくれればそれで」
「それだけじゃない!私は死んでいった仲間の分まで戦うしかないんです!」
「せっちゃんがそんな重荷を背負う必要なんてあるん!?みんなそんな事望んでへん!」
「……」
「せやから一緒に帰ろう?刹那……」
「私は……私は……」
「さぁ一緒に帰ろう……もうすぐ終戦条約締結なんや。せやから」
「……!?危ない!」
パァ―――――――――ン!!
赤い羽根が空に散る、血飛沫と共に空に散る。
虚空に響く一つの銃声は、うるさいほどに耳に残った。
崩れ落ちた少女の身体、それを抱き起こす可憐な少女。
「せっちゃん!せっちゃん!何で……どうして?」
木乃香の問いかけに刹那は笑顔を浮かべて彼女の頬にそっと触れる。
「危ないから来ちゃダメって言ったじゃないですか?」
「そんな…うち、うち……せっちゃん!!」
「……強く生きてください…戦争が終われば、貴方のような魔法使いがきっと必要になります」
「せっちゃん……うちせっちゃんがおらへんと……」
「お嬢様……」
「何?」
「私、貴方の事が好きでした」
「うちもせっちゃんの事大好きや。愛してる」
「本当に?」
「そんなん当たり前や。うちはずっとせっちゃんの事が好きやったんよ?」
「そう言って…頂けると…うれしいです……」
「ほらもう喋らんと、いま治したるからな」
「お嬢様……」
「何?どっか痛むん?」
「キス……してください」
「キス?」
「どう…しても……して…ほしんです……ダメですか?」
刹那の願いに微笑と涙をこぼし、木乃香はそっと口付けをする。
そしてその直後、刹那の全身から力が抜けて行った。
「せっちゃん?」
木乃香の呼びかけに応答はなく、やがて刹那の身体は冷たい感触になっていった。
「せっちゃん……いやや…そんなんいやや」
ぽろぽろと涙を流して、刹那の身体をゆする木乃香。
「起きて!お願い起きてせっちゃん!」
木乃香は泣き叫んで刹那を呼んだが、やはり応答はない。
「うちを置いていくなんて酷いわ……」
悲しみに暮れる木乃香とは対照的に刹那の表情はとても安らかであった。
人間対魔法使いの戦争はこの1週間後に終戦を迎える事となる。
そして木乃香は戦争で傷付いた人々を癒す旅を始めた。
刹那のような戦争の被害者を救う為に。
終わり
駄文スマソ
泣いてなんかないんだからね!
ちょっと設定曖昧な所が多いかな?
まぁ書けない俺が言う事だ、気にしないでね。泣いちゃったしGJ!
933 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 06:40:10 ID:ofqjANu/
ケイゾク
このせつCDさっそく予約してきました
935 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/23(水) 14:26:22 ID:Z/Zqs+5x
なんだか切ないね。
じんわりとしちゃった。
シリアスも乙!
932のいうことも一理あるかな。
背景設定とか、刹那の心理状況とか
もすこし詳しく描写されてるともっと良くなると思うぞ。
まぁ駄文落として二回目の俺の言う事だ、気にしないでね。
>>912 来たよ、KEYWORD PUZZLEの管理人さん。
毎度毎度GJとしか言いようがないw
>>930 やべ、珍しく泣いちまった…
GJ!!!!
そういえば、衝動に任せてプリフェスの本を買ってしまったんだが、
お芝居パートのこのせつ分の需要ってある?
テレビ「全世界をジャックする!!パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド!!」
刹那「これは海賊の映画ですか?こんな海賊ありえな」
木乃香「はぁん♪ええわぁ〜」
刹那「くないですね、はい」
木乃香「なぁせっちゃん」
刹那「はい?」
木乃香「うちの事ジャックしてぇなぁ〜」
刹那「おおおおおおおお嬢様!!何をおっしゃるんですかぁ///」
木乃香「ええやんかぁ〜」
刹那「いけません!」
木乃香「ぶー……ならうちがせっちゃんをジャックしたるわ」
刹那「えっ?ちょっ、まっ……うっ……アーッ」
結局刹那は木乃香にジャックされました。
終わり
939 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/24(木) 16:19:51 ID:JZm/67Yv
GJ!!
このちゃん攻めいいわぁw
ジャックて何?
まずパイレーツ・オブ・カリビアンの主人公の名前がジャック・スパロウなんだ(知ってるとは思うが)
で名前のジャックとハイジャック(乗り物等を武力で制圧する行為)をかけて全世界をジャックする
パイレーツ2作目の宣伝文句がこれだったんだよ