少女ファイトで百合

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456名無しさん@ローカルルール変更議論中
久方ぶりの気がいたします。
バレにつき見たくない方はうまいこと避けてください。










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ミチルが家に帰ると玄関前でシゲルが掃除をしている。
「話があるんだけど」というと、前回病院に行く際ミチルがもっていったみやげの袋を取り出すシゲル。
練が来ないとこ、ということで二人が入ったのはオシャレな喫茶店。
千石が鏡子によくパシリさせられているところのよう。
いらっしゃいませ、と水を持ってあらわれたのはなんと本間。お店は本間の実家だった。

「怒らないんだな、何でずっと黙ってたって」と切り出すシゲル。
「オレのことはいいんだ。それより練にはこのことをどうやって・・・」と困惑するミチル。
ミチル 「・・・その・・・。今日はさ・・・、ずっとお互いあえて触れてこなかった・・・と思う、その・・・練のことなんだけど」
シゲル 「あのなあミチル。まあ・・・、大体わかってるから勝手に答えるが、
     前にも言ったとおり、お前は一切オレに遠慮することはないんだ。この先もずっと」
ミチル 「・・・へ?でも今はニーチャンは練と付き合って・・・」
シゲル 「いや。オレは練に付き合おうとは言ってないしこの先も言わない。練が最終的に誰を選ぶかは練の自由ってことだ。
     前にも言ったろ、オレは図々しいんだって。だから別に手を出さないわけじゃねーんだ」
ミチル 。oO(いや、それはもう嫌という程わかってんよ・・・。正直、兄貴はオヤジに似すぎだと思うよ)
ミチル 「でもよニーチャン。そーやってケンキョなフリしてっけどさ、練に他の男が近づいたらいつも眉間にシワよってんじゃん。
    それに練、ニーチャンしか好きじゃねーのホントはバリバリ自信あんだろ?」(バックは練を肩車する龍馬)
シゲルは優しい笑顔。
ミチル 「・・・どうせニーチャンが完璧超人みてーになったのも全部練のためだろ。健気すぎんだよ」
シゲル 「いやいや、完璧だったらこんな苦労してねーし(´Д`;)」

そんな二人の下へょぅι゛ょが現れ「あのー・・・。ケーキ」とケーキを差し出す。
ミチル 「え・・・と?オレら頼んでないよ・・・?」
ょぅι゛ょ 「サービス?だって・・・お兄ちゃんが・・・」
ょぅι゛ょは本間の妹。名は理央。
理央 「もうすぐしたらナオちゃんが来るんだよ!理央ね、今日こそナオちゃんにバレー教えてもらうんだー」
本間 「ダメだ。お前はナオとおままごとで遊ぶんだ。オレは訪問販売員の役をやってやるぜ。上手く撃退しろよ」
457区切りをミスりましたorz:2009/03/23(月) 15:04:12 ID:KpC7L2i3
本間妹理央は心臓が悪いようで、激しい運動をすると死んでしまうらしい。

店を出て二人に。練に伝えるタイミングをどうするかとなるが、シゲルはもう少しだけ時間をくれと言う。
シゲル 「ミチル。ずっと黙っててごめんな。オヤジと決めたことだったんだ。お前優しいから、言ったらオレに気遣いまくってムリするだろ
     オレとは真逆の方向で何もバイアスかけずに育てたかったんだってよ。だからオヤジには恨み事言ってくれるな」
ミチル 「バーカ、言わねえよ。何も心配すんなニーチャン。オレは今までどおりニーチャンっ子で、
    お調子者の次男っぷり発揮してやっからよ。オレちょっと行くとこあっから先帰っといて」
シゲル 「おう、気をつけてな」
気丈に振舞っていたミチルだが、シゲルと別れると即駆け出し龍馬に電話をかける。

翌朝、学にことの経緯を告げるミチル。流れで弟・明のことを問うと、学は漫画の原稿を取り出す。
原稿は小田切家の金庫に入っていたもので、明が中学時に漫画家を志望し投稿しようとしていたが、
母が反対し明には捨てたと告げていた物。
そこへルミ・志乃が合流。散らばった原稿眼にすると瞬時にルミの表情は一変、真剣モードに。が、すぐ
「絶対なくさないからあずかってもいい?じゃあ、コピーさせて?お願い?」といつものモードに。
ミチル 「しかし、なんなんだ長谷川・・・」
学 「ルミさんもマンガがすごくお好きなんですよね。この前少年ファイトの『エドガワ排球団』の話をふったらすごいことになりまして・・・」

練習にも集中できない学。
鏡子 「小田切っ。どした、ボーッとしてー。私ら今年度で春高は最後だからさ、よろしく頼むよー」
学 「え・・・最後!? キャプテン達はまだ2年じゃ・・・」
鏡子+魔女一同 「3年は夏のインハイで引退だから、春高のチャンスは2回しかないんだ。なのであたしらはラス1」

練と学のデレトーク

鏡子・練・シゲルのことを思い浮かべ、自主練に励む学。

ミチルの要請で居残り練をするミチルと龍馬。
ミチル 「兄貴の眼のこと、知ってたんですよね。三國がオレを推薦する情報も事前に知ってたんですよね?
    だからオレに早くからセッターやらそうとしたんですよね?そうすることで兄貴が辞めやすいように裏で画策したんですよね?」
龍馬 「そーねー、ごめんねー。利用する形になっちゃってさー。
     だってどーしても春高で勝ちたいんだもーん。・・・で?今日はアレ?一発殴って・・・」
ミチル地面に手をつき龍馬に感謝を述べ、プレーヤーとしての悪い点の意見を乞う。
ケチョンケチョンに言われるが、シゲルが「あいつはほんとはおれよりなんでもできるんだ。ミチルは本気出したら誰よりもすごいぞっ」
と言っていたと伝えられる。

龍馬 「ホント、兄バカだよねぇ。そーねー、シゲルたんを嘘つきにさせないためにもがんばるかー」
ミチル 「・・・はいっ!」

458名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/23(月) 15:09:09 ID:KpC7L2i3
次号へつづく。


巻末コメント



映画「おっぱいバレー」のコメントを書かせて頂きました。
レジでエロ本の表紙を隠す為に高村光太郎の詩集も買って読んだら、まんまと泣かされたような気分。
それなのに一大エンターテインメント。おっぱいの中には大事なものが詰まっていましたよ。