少女ファイトで百合

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281名無しさん@秘密の花園
今回のあらすじもどき









fight.29 アタック No.2nd


場面は寿司「ゆらぎ」。本日は黒曜谷女バレOGによる貸切。
カウンターには政子。龍馬が笛子に酌している。横にはムラカミスポーツ嫁(たまき)。
由良木親は旅行に行ってる模様。

たまき 「政子も大変だよねー。コーチ就任早々部員が停学で合宿だなんてさー。
     その点あたしなんか黒曜谷に備品売りつけりゃいいだけだから気楽だよー。」
政子 「大変っちゃ大変だが、そのおかげでいいモンもみれたしな笛子」
笛子 「まあな」
たまき 「あ なにー、二人だけの世界かよー ずりーぞー」たまきの抱える酒は「六代目百合」
たまき 「ちぇー。こうなったら龍馬でもくっちゃおーかなー」
龍馬 「いや〜オレ童貞なんで そういうのよくわかんねっス(´Д`;)」
政子 「人妻がそんなん食っても腹壊すだけだぞー」
たまき 「うそつけーおまえ中坊ん時(r
282名無しさん@秘密の花園:2008/04/21(月) 04:12:17 ID:prp8dcJz
そんな中、厚子の親爺の奥さん(知花)登場
たまき 「知花のダンナさんの連れ子、笛子達の教え子なんだって?凄い偶然じゃん。」
知花 「信玄さんとの出会いは真理ちゃんの法事の時だったから、何かのご縁が働いたのかもね。
      厚子ちゃんはどう?」
政子 「おう。あいつなかなか根性あんぞ」
知花 「でしょ。」
たまき 「その子って結婚に反対で一回グレちゃったんだっけ?まだ反抗期続いてんの?」
知花 「ええ、でもそこがいいのよ。
     だって私が厚子ちゃんの立場だったら、義理の母の前ではいい顔して裏では父親と離婚するように
     呪いをかけると思うもの(´∀` ) なのにちゃんと面と向かって私に反抗してくれるなんて・・・。
     今時あんなまっすぐな子いないと思わない?」
笛子 「確かにな」
政子&たまき。oO(知花、相変わらずゆったりこええ)
政子 「延友には知花がOGだってまだ言わないほうがいいのか?」
知花 「うーん。そろそろ流れで気付くとは思うけど、『あんなやつがここのOGで春高優勝メンバーだとおおおお!?』
     ってプライド逆撫でしそうだから当分このままでもいいのかなーって」

知花 「ところで今日繭(前髪そろってる女)はこないの?」
たまき 「まゆぅ?田上が来ると酒がまずくなっから来なくていーよ」
笛子 「誘ったが今は全日本の合宿中だそうだ」
たまき 「なーにが全日本だ。
      あーあ、真理が生きてたら田上なんか目じゃなかったのによ〜。」
龍馬 「そ・・・そんなにすごかったんですか?真理さんて」

そこから真理の思い出話に。
真理はけっこう変人だった模様で、笛子が別所(当時大学4年)と付き合いだし皆が反対するなか
「私なんか、今小学生男子に夢中だよ?多分あいついい男になると思うんだよねー」と周りをドン引きさせた話や、
メモ魔で、忘れっぽいからといって試合中にプレイそっちのけでメモしてた話などで盛り上がる。

「そろそろ私はこの辺で」と、笛子が席を立つ。合宿の最後に撮った全体写真ができてると政子にわたしていく。
政子は別所に電話をかける。
283名無しさん@秘密の花園:2008/04/21(月) 04:14:00 ID:prp8dcJz
笛子は先程の会話で出た「手帳」という単語から、
一般推薦で唯隆子が黒曜谷を受験した際に(面接も担当)手帳を持っていたのを思い出す。(真理のものとの関連は不明)
実力があるにもかかわらず敢えて落としたのだから、隆子には恨まれるのも無理はないものと考えている。

そこへ、後方から別所が駆け寄ってくる。
別所 「いや〜偶然だな〜」
笛子 「なんだ その息切れは。どうせ政子だろう。・・・・まあいい。練習試合は世話になった。感謝している」
別所 「いやいや、こちらこそ」
「・・・・・・・」「・・・・・・・・」
会話が続かずあせる別所。そこへ練習帰りのミチル&学ペアが。
別所 「そうか こんな時間まで彼氏と練習かー。懐かしいですな陣内監督」
学 「えー もしかしてお付き合いされてるんですかー!?」
笛子 「さあ 何のことやら」
別所 「悲しいことに昔の話だけどね」
ミチル 「意外ッスー」
笛子 「断っておくが こちらはなにやら若い女性がお好みだそうでな。
     白雲山の生徒が餌食になってなければよいのだが。じゃあ気をつけて帰るのだぞ二人とも」
別所 「なっ。笛子 あれは誤解だ」
ミチル 「なんか複雑そうだなあの二人も・・・」

笛子 「教え子に余計なことをしゃべるな」
別所 「スマン。
    でも、オレはロリコンじゃない。笛子しか好きじゃないんだ。60歳の笛子と16歳の学生でも迷わずオレは笛子を選ぶ。
     いや・・・違う、そんなことがいいたいんじゃなくて・・・つまり。」
別所、笛子を抱き寄せ「やり直さないか 笛子」
断ろうとする笛子に対し、あの日真理を助けられなかったからといって、自分の生き方まで決めつけるのは間違ってると説く。

笛子回想〜
春高決勝の前日、二人歩く笛子と真理。
道路向のスーパー練へのアイスを買うために横断歩道を渡ろうとする真理。
しかし後方の笛子の方を向いていたため信号が変わったことに気付いていない。
そこへ横から車がやってくる。まだ真理は気付いていない。
笛子は手を伸ばすが真理には届かず撥ねられてしまう。笛子も足を痛めてしまう。
284名無しさん@秘密の花園:2008/04/21(月) 04:17:12 ID:prp8dcJz
別所 「・・・すまない。昔の話を持ち出してしまって。でも昔から笛子は自分のことに関してだけは極端すぎるよ」
笛子 「だから私は真理のしなやかさに魅かれたのかもしれないな。
     わたしはあの瞬間まで、ずっとバレーは身長や体格の不利などセンスと努力でどうにでもなると驕っていた。
     だがあの時ほど・・・、そうだな。
     例えるなら大石練のそばにいる小田切学のように 手のリーチが長かったらと思ったことはないよ。
     もっと私の身長が高ければ真理の足をあそこまで疲弊させなかったかもしれない。
     しかも大事な場面で助けられなかったからな。
     だから私は真理が生きていたら妹に教えていたであろうことはできる限り施したい。
別所 「そしてあいつらでもう一度春高の決勝戦をやり直したいっていうのか?立場上オレとは馴れ合いたくないということなら・・・」
笛子 「・・・・・違う。真理の墓前に立つと、彼女が妹をたのむと語りかけてくるのがわかる。
     和を重んじた真理のことだ 人と向き合う大切さを伝えたかったのだろう。だから今私の頭には教え子のことしかない。」
別所 「そこまで言うならオレと賭けをしてくれ。もし、お互いの教え子達が春高に出場が決まって
     うちが黒曜谷に勝ったら−。
     オレと結婚してくれ。自分への罪滅ぼしじゃなく、あいつらに本気で人生賭けてるんだったら、
     本当に今の自分に迷いなど何もないんだったら こんな約束屁でもないよな?
     ・・・それならオレもあきらめがつく。負ければすっぱり身を引くよ。」
笛子 「いいだろう」

所変わって寿司「ゆらぎ」
「別所さんうまいことやったかなー」
知花が一年の集合写真の学を指し「この子は誰?」
政子 「ああ、小田切だな。そいつだけドシロウトでまだ下手くそなんだけど、1年の中で一番芯は強いかもしんねーな」
知花 「そうね。この子強くなる気がするわ。真理みたいに」
集合写真のコマで終わり

つづく