ひだまりスケッチで百合語り

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1名無しさん@秘密の花園
アニメ化もされたほのぼの四コマ漫画、ひだまりスケッチのスレ

アニメ放送局と時間
TBS  毎週木曜日 25時25分〜 1月11日(木)〜
CBC  毎週金曜日 26時40分〜 1月19日(金)〜
BS-i  毎週木曜日 24時30分〜 1月25日(木)〜
MBS  毎週土曜日 26時25分〜 2月24日(土)〜

掲載誌はまんがタイムきららキャラット
ttp://www.dokidokivisual.com/
コミックスは現在2巻まで発売中
2名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 02:31:59 ID:vjR/hoN/
2get
3名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 03:00:13 ID:O1F9hHLx
ヒロさん×沙英さんは地球がひっくり返ってもガチ
4名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 05:00:10 ID:E2ThSBjp
アニメスレより天才

1600*1200
ttp://www.vipper.org/vip432837.jpg.html
640*480
ttp://www.vipper.org/vip432839.jpg.html


この二人は宇宙の法則が乱れようともガチ
5名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 21:15:44 ID:xqECfT5u
なにこのスレ開いた瞬間お気に入りに追加ボタン押してやっふっふーしてしまった
>>1GJ

ヒロ×沙英に萌え転がりつつ宮子×ゆのを妄想しまくる毎日です
6名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 21:45:14 ID:7M2Xx4aZ
エロパロとここは見逃せないな
7名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 01:28:46 ID:l6NoRms7
無邪気にチョコをバクバク食べる宮子と、それを微笑みながら見つめるゆの、という情景が浮かんだ
宮子のせいであんまりロマンチックなシーンが想像できないこの二人
8名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 01:46:05 ID:fjDfceJT
>>7
むしろチョコを食べてるゆのの唇に吸い付いて「甘くておいしーい!」とか
9名無しさん@秘密の花園:2007/02/01(木) 03:41:37 ID:g++NoBLy
その後宮子は気にしてないのにゆのだけ妙に意識しちゃって顔会わせられなくなったり
10名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 01:35:04 ID:85MJqevh
当然のようにヒロさんの家にいて、
しかもそのことに誰からもリアクションがない沙英さん素敵
11名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 13:29:16 ID:h/BGCvFM
>>10
夫婦が同じ部屋にいる事に疑問を感じる人間はいない
12名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 00:06:33 ID:Tuf2CQTX
>>10
むしろいないと違和感の方向で

宮子とかが
「あれ、今日沙英さんいないの?」
みたいな。
ヒロと沙英は常にワンセット
13名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 20:34:26 ID:700qtZoj
>>4
くそおおおおお
流れてたああああorz
14名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 13:35:15 ID:rLwgZhjy
>>13
再うpしようか?
15名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 21:23:58 ID:Rnq1QZmy
今更だがアニメ一話の隣り合ってコタツに入る先輩二人はポイント高い
16名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 01:39:03 ID:M7tvcJZO
ガチ百合脱がせあげ
17名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 02:07:01 ID:b5Qf0AKd
たまらんね
18名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 03:05:06 ID:dGZ8CEkF
ゆのは額のタオルには気がついたのに、なんでパジャマが替わってるのはわからなかったんだろ?
その意味を悟って赤面するとこまで描いてくれてれば
19名無しさん@秘密の花園:2007/02/12(月) 13:39:43 ID:1RgzBjtJ
>>14
>>13ではないが、俺も再うpお願いしたい
20名無しさん@秘密の花園:2007/02/12(月) 21:31:37 ID:djzmNyzZ
そういやバレンタインデーの話ってまだ原作にないね
いずれやるんだろうがどんな話になるのだろうか
21名無しさん@秘密の花園:2007/02/13(火) 22:18:39 ID:UYGBIjm5
ヒロ×さえさんネタに決まっておろう
22名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 00:35:33 ID:wHhwTFhu
ゆのはみんなの分のチョコを作るんだけど
宮子が全部食べちゃって結果的にゆの→宮子のバレンタインチョコに
23名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 12:32:49 ID:egVL6cwU
沙英がチョコを作るけど失敗して落ち込む
24名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 15:21:14 ID:zWln/9ji
来月号では宮子がバレンタインデーの三倍返しに困って失踪します。
25名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 20:57:55 ID:i39TfU6g
何倍だろうとキス一つで解決なのに
26名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 21:10:25 ID:KKDzPSRb
いや、チョコの三倍は甘いキスをしてもらわないと困る
27名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 22:44:48 ID:rn15yZEe
>>23
一応箱詰めはしたけど失敗作を渡せなくて隠しちゃう沙英さんとすべてお見通しなヒロさん
そして始まるネチネチとした質問攻め
28名無しさん@秘密の花園:2007/02/20(火) 08:56:30 ID:mOfwdG96
お風呂を借りるだけだったはずなのに
自然に一緒のベッドに入っちゃう宮ちゃんは策士
29名無しさん@秘密の花園:2007/02/21(水) 20:43:55 ID:pwjfGRCS
あげ
30名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 14:44:25 ID:3hqUp+eP
体育祭の回のアニメ見て、夏目×沙英もアリかと思った。
31名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 22:09:55 ID:/ta/RR31
大家×沙英
吉野屋×沙英
32名無しさん@秘密の花園:2007/02/26(月) 00:48:54 ID:O2YvXMuA
誰が相手だろうと沙英さんは受けなんだな
33名無しさん@秘密の花園:2007/02/26(月) 01:04:31 ID:arWDFvv/
たぶらかされるゆの、でも出てくるのは宮ちゃんの顔ばかり
34名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 01:51:42 ID:uo1koSXv
最強は、ゆの×うめ先生
35名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 04:22:18 ID:HBwKlj6A
アンソロどだった?
36名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 17:28:53 ID:2d3NtslT
>>35
宮ゆのがショートで一本、沙英ヒロも点々と。
基本的にまったりギャグ4コマって感じなので、
参加作家の作風が好みなら買い。
全体的に『ひだまりスケッチ』らしい空気の中、
袴田めらが異彩を放っているかもw
37名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 22:35:45 ID:M4y+cKZ7
最後の制服の人か
38名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 22:32:39 ID:zS8cMGyy
キャラット4月号読んできた
ヒロさんとさえさんはごく自然に並んでベットに座ってました.
2人が別の部屋に住んでる理由が本気でわかりません・・・・
39名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 01:54:17 ID:b3dTD5qX
仕事部屋と寝室とを分けてるんだよ。
40名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 23:03:06 ID:B1IhjU+x
>>34
つまり中の人と
41名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 06:25:45 ID:j4w4MO2L
>>38
その二人はもはや夫婦なので今更驚くにあたらない
むしろ今回注目すべきなのは沙英ヒロと同じ距離で話してる宮ゆの
42携帯スマソ:2007/03/05(月) 14:36:57 ID:1EjAyYkP
  ×ゆのっち日記×


●月×日(日) 天気 はれ

今日宮ちゃんが家に来た。いつも私が朝ご飯の用意をしている最中に来るんだから、宮ちゃんの鼻と耳はすごいなぁ。
そして宮ちゃんと一緒に朝ご飯を食べた。サラダをつついている私の方を、先に食べ終わった宮ちゃんは、牛乳のグラスに口をつけながらじっと見てきた。
私はなんだか見られながら食べるのが恥ずかしくなって少しうつむくと、その動きに合わせて宮ちゃんが私の顔を覗き込んできた。

その瞬間。
私の唇に、不思議な感触が舞い降りた。少し冷たくて、でもやわらかくて甘いような、そんな感触。
「(え?)」
一瞬時間が止まる。
十秒、二十秒、三十秒…

三十五秒目くらいで、私は宮ちゃんにキスされているのだと分かった。きっと私の顔は真っ赤だったんだろうな。しばらくそのままだったけど、宮ちゃんが体を離したのでその感触はやがて消えた。少し残念だな、と思ったのは内緒。

「えへへー。ゆのっちの口にマヨネーズ付いてたんだ〜。そんでなんかつい…」宮ちゃんはいつもと変わらない口調でニコニコしながら言った。


私は明日もサラダにマヨネーズをかけようと思った。
43名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 06:42:35 ID:KOkCzvq2
GJ
44名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 23:21:31 ID:B7oVuoyj
保守
45名無しさん@秘密の花園:2007/03/09(金) 02:34:18 ID:M6RrG8Hv
シャンプー借りところ、原作では解釈の分かれる微妙な線だったが
アニメでは思いっきり一緒に寝るための策だったなw
46名無しさん@秘密の花園:2007/03/09(金) 23:48:08 ID:LpG5J5q5
最近になって

ヒロ×ゆの
宮子×沙英

もありかなと思えてきた
47名無しさん@秘密の花園:2007/03/14(水) 17:54:57 ID:JjXDgRlS
48名無しさん@秘密の花園:2007/03/17(土) 00:57:58 ID:ns0jPzTz
一番描きたいものにゆのを選ぶ宮ちゃんモエス
49名無しさん@秘密の花園:2007/03/22(木) 02:10:45 ID:KuvM9u96
宮ちゃんには、自覚の無いガチの匂いを感じる。
気さくな友達として普通のはずの行動が、いちいち何か潜んでいるように見えてしまうw
50名無しさん@秘密の花園:2007/03/22(木) 02:53:36 ID:pTqq7X8z
雨の日の「うふっ ゆのさんもすごく綺麗よ」とか天然女たらしの素質あり
51名無しさん@秘密の花園:2007/03/24(土) 00:25:41 ID:JiDJr47k
沙英さんヘタレ攻めヒロさん誘い受けだけはガチ
52名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 01:55:38 ID:dutQusgm
大家さん×吉野屋とか想像するようになったら末期
53名無しさん@秘密の花園:2007/03/25(日) 01:57:35 ID:s35rn8xB
そのネタもらった
54名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 03:23:29 ID:hBgY9VzZ
うめ先生がムックのインタビューで百合否定してるとか。ファンの夢をわざわざ潰さんでも。
55名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 04:12:01 ID:Lsw8+8DF
え?あれは逆に夢が膨らむだろ
56名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 08:59:55 ID:hpGz1+8N
これからどうなるかわからない、だもんな
57名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 22:00:17 ID:WmOcDjIm
読者がどう取ろうがそれは構わないって言ってたしね
58名無しさん@秘密の花園:2007/03/29(木) 23:59:45 ID:BYT0ZW/L
自分でも境界線が分からないともry
少なくとも「現時点では」まだギリギリ友情の範疇に収まる関係だが、
卒業までに一線越えちゃう可能性は極めて黒だとうめ先生も言っていた。脳内で

つか、ボーリングの玉のサイズ聞かれて、指輪のサイズ→結婚指輪→(ついにこの時が・・・!)じ、十九号よ!
とか答えちゃうヒロさんはどう考えても沙英さんから告られるの待ってるだろと小一時間ry
今月号でも普通に沙英さんの部屋に居るしw
59名無しさん@秘密の花園:2007/03/30(金) 01:03:13 ID:gggfsLJ6
あのヘタレな沙英さんが自分から告白できるはずあるまいに
60名無しさん@秘密の花園:2007/03/30(金) 13:53:27 ID:ko8360Oh
気がついたらなし崩しにできちゃってた系だね。
61名無しさん@秘密の花園:2007/03/31(土) 02:59:26 ID:h9TBbtM1
沙英さんがコイバナを振られるたびにキョドるのは、
中学時代から女の子を目で追ってた過去が甦るから、でFA?
62名無しさん@秘密の花園:2007/03/31(土) 06:37:48 ID:Y41DSX3C
で、男性相手におっきせず性欲を持て余していた頃に
ヒロさんが自分の身体を提供して鎮めてあげていた、と
ヒロさんのおむねが大きいのは当時の沙英さんのせい
63名無しさん@秘密の花園:2007/04/28(土) 20:06:11 ID:HXLPCje2
>>54
つまりヒロ×沙英は百合のような精神的なものではなく、
肉体関係がある夫婦ってことだな
64名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 02:27:18 ID:vie9NHWL
65名無しさん@秘密の花園:2007/04/30(月) 15:23:05 ID:fbr6uPq3
さすがは東ガル会だな。
66名無しさん@秘密の花園:2007/05/27(日) 13:38:35 ID:qDBXEzyY
age
67名無しさん@秘密の花園:2007/05/30(水) 01:35:21 ID:q5vAYDyt
今月の吉野屋先生がガチすぎる件
68名無しさん@秘密の花園:2007/06/01(金) 03:31:42 ID:qvcdB4tp
中の人と外の人が百合百合
ttp://playlog.jp/asumikana/blog/2007-05-31
69名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 01:15:31 ID:ziRXf/0N
う、うめてんてー
70名無しさん@秘密の花園:2007/07/14(土) 22:30:11 ID:dJBKR8LS
沙英とヒロはガチ。
71名無しさん@秘密の花園:2007/07/15(日) 22:56:42 ID:CmiWA7DR
宮子とゆのはほのぼの
72名無しさん@秘密の花園:2007/07/26(木) 16:40:15 ID:qXdZJMIg
最近ひろ×ゆのもアリかなと思えてきた。
73名無しさん@秘密の花園:2007/07/27(金) 02:00:20 ID:wqnfXehy
王道以外なら個人的にヒロさん×宮ちゃん
なんかじゃれあってるかんじで微笑ましい
74名無しさん@秘密の花園:2007/07/30(月) 01:25:49 ID:Jnee8L2Q
今月は百合分多め
75名無しさん@秘密の花園:2007/08/04(土) 00:18:55 ID:wEJ/D4ja
さえ×ヒロ好きとしては悶えそうな内容だった。
うめせんせー狙いすぎです…
76名無しさん@秘密の花園:2007/08/04(土) 01:25:14 ID:Ot+MIRK4
キャラットがどこにも置いてない田舎に住む自分に、誰か少しだけでも詳細を――ッ!!!
77名無しさん@秘密の花園:2007/08/04(土) 09:47:43 ID:RNoelfy/
>>76
サッサとやっちゃおうと言って
沙英がヒロの胸をつかんでパンツを脱がした
78名無しさん@秘密の花園:2007/08/12(日) 18:28:48 ID:lpXMVDub
歓迎会の「嫁に来ませんか」と、ゆのの「気持ち悪い」がアニメ化できないのは残念。
変な規制設けたヤツ死ね
79名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 01:20:59 ID:OH8Jw2lH
「卒業II」問題か・・・何もかも懐かしい。
80名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 03:28:52 ID:vSSRQdLP
http://seoi.net/sokan/
ひろ−[先生]−[生徒]−ゆの
さえ−[同志]−ゆの
ひろ−[本気]−[遊び]−みやこ
よしのや−[友達以上恋人未満]−みやこ
ゆの−[加害者]−[被害者]−みやこ
よしのや−[肉体関係]−ゆの
ひろ−[肉体関係]−さえ
ひろ−[共犯者]−よしのや
さえ−[悪]−[正義]−よしのや
さえ−[腐女子仲間]−みやこ

ヒロ二股w腐女子仲間w
81名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 15:28:56 ID:Yp9t3Uq0
アンソロ2巻が宮子×ゆのも沙英×ヒロもあってよかった
82名無しさん@秘密の花園:2007/10/18(木) 19:41:13 ID:ZRJ8DvMR
マイナーだけど
ひろ×ゆの、吉野屋先生×ゆの
が好き
お姉さん×幼い女の子の組み合わせが好きなんだ!
83名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 04:43:13 ID:ECxcuNbj
さえ×ヒロが前提の夏目→さえ
とか妄想してるの日本中で俺だけだろうな・・・・
84名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 05:58:29 ID:Cw2oVB3M
>>83
で、嫉妬が高じてヒロを痛めつけようとした夏目が
返り討ちにあって逆に涙目にされてるところとか妄想してるのは俺だけだろうな。

あ、もちろん性的な意味でね。
85名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 08:06:40 ID:ECxcuNbj
いやいや、
そんな状況にまったく気づかない激ニブな沙英にイライラして、
つい沙英を弄っちゃう夏目と、
沙英が弄られてるのはそれはそれで楽しくて、ニヤニヤしてる
ちょいSなヒロさんとか妄想してるのはきっと俺だけだ・・・
86名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 01:24:45 ID:lFRemUFa
最近宮ちゃんからゆのへのスキンシップが妙にベタベタしてることに気づいた
87名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 22:57:34 ID:on84DoIg
あえて吉野屋先生×大家さんを提唱してみる。
88名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 02:17:01 ID:/0Re3FgI
さえ×ヒロってのが多いけど、ヒロ×さえ派はいないの?
89名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 02:45:42 ID:ftYJy24/
どっちもありだろ
90名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 02:56:05 ID:1Fcuz2Ul
いや、好きな人の数はそんなに変わらないと思うよ?
百合好きは基本的に受け攻めにはこだわらないからリバもOKな人が殆どかと
単純に浸透してる方か呼びやすい方で呼んでるだけって人もいるし
91名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 11:18:39 ID:yl6iyTwE
相手へのこだわりっぷりを見ると、さえ×ヒロな気もするが、
主導権をどちらが握ってるか考えるとヒロ×さえだな
まあリバ可ってことで
92名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 18:39:49 ID:nQB7fTPV
93名無しさん@秘密の花園:2007/10/22(月) 02:03:49 ID:VBNg7G1p
右下の二枚、単独で見ても、男に対して顔赤らめてるようには全く見えないのがいい。
女に惚れてる女固有の顔というのが、確かにあるような気にさせられる。
94名無しさん@秘密の花園:2007/10/22(月) 03:06:22 ID:Nbf/YC2y
なんというかうまく表現できないけど、いやらしくないんだよな
すごくやさしい感じと好きな人と一緒にいるときのドキドキが合わさった感じというか
沙英(たち)と一緒の場所こそ自分の居場所なんだよと語っている

そしてその下の沙英の表情もたまらん
微妙に罪悪感みたいなのを感じて、ちょっと弱気な表情になってるんだけど
自分(ら)を選んでくれてうれしい、ヒロ大好きっていう気持ちも表現できている

スタッフのやついい仕事してるぜ、まったく
95名無しさん@秘密の花園:2007/10/26(金) 02:45:18 ID:AaDW5YrS
96名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 01:57:22 ID:9ePRtQc5
>>95
zipでくれ
97名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 04:15:35 ID:TQYK8Tdd
これ、実は大家さんが従兄弟にひだまり荘を明け渡してどっかへ消えてしまって、
その従兄弟がゆのにひだまり荘は金にならないということで潰すと言って、
そしてみんな思いなゆのは・・・
98名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 05:52:02 ID:CunOGNXA
>>96
レズでも何でもないので見ない方がマシ。
99名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 19:52:29 ID:6rbJitmD
おい夏目が
夏目が

今月号を読め
100名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 21:28:49 ID:T9t5wppM
沙英もヒロも

今月号を読め
101名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 21:34:49 ID:rySSKXmP
売ってねえよ
102名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 21:40:29 ID:jtJwrUQr
単行本派だが、今週は思わず買いたくなるほど百合ってた
つーか買おうかな
103名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 01:14:34 ID:lqEPRkr/
今月号って三巻に収録される?
されないなら立ち読みしに行こう。
されるなら読まないでおこう。
104名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 07:13:46 ID:KBjz/DWA
夏目かわいいよ夏目
ttp://moe2.homelinux.net/src/200710/20071030960783.jpg
今月号楽しみだ
105名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 10:50:28 ID:MYOmzZUS
そんな大騒ぎするほどの内容だったかなぁ?
ごく普通だと思うが。
106名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 02:00:52 ID:gA1XNIiz
奥さんが仕事の電話とるのは普通のことだよなあ
107名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 04:46:14 ID:bMJc0grA
実は編集(26歳♀)と浮気中。
108名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 09:22:14 ID:t568AiiT
>>107
それじゃおまえ、ひだまり荘がばらばらじゃなくて百合百合になっちゃうだろ

え、いまも? サーセンw
109名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 01:23:30 ID:SWltphsE
大家さんや岸麻衣子さんへの反応を見る限り
ゆのって年上が好みなのかな
110名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 01:34:40 ID:MNp7kbsV
むしろゆのは年上に可愛がられちゃうタイプだろ
111名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 22:35:16 ID:Ork8+d9X
吉野屋先生がゆのを狙っています
112名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 05:27:30 ID:/qMC13IN
そう言えば吉野屋先生って何げにゆののことよく見てるよなぁ。
あれはやはり狙っているからか?
113名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 13:35:34 ID:+ZWPJ8Qu
>>112
あの先生に百合とか欲しくないな
宮子とはまた違う馬鹿キャラだから、百合に走ってる様な行動があったら違和感感じそうw
114名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 15:01:30 ID:ieuil7EJ
ゆのは宮に迫られたら断れなさそう。
115名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 15:04:25 ID:nzPbLbJr
むしろ迫れ
116名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 16:58:22 ID:mlxbnQvS
ゆのが宮子に迫るんだけど宮子はそれをうまくかわしそう
117名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 20:16:16 ID:pIYf2vFM
ゆのと宮子でかなり身長差あるから、宮子がいつも後ろから密着してるけど、
あれ、胸とか当たってると思うんだけどどうだろう。
ゆのは気にしてないのだろうか。
118名無しさん@秘密の花園:2007/11/04(日) 07:55:56 ID:WvfB9Ctx
女性同士だし、そんなに気にしないんじゃないか?
自分は男だが、別に後ろからモノをふにふに押しつけられたって

あ、ゴメンやっぱ気にするわ。
119名無しさん@秘密の花園:2007/11/04(日) 08:48:36 ID:M9UfNVhJ
原作一巻61Pの竹林から飛び出してきた女の子達は何をしていたんだろう?
120名無しさん@秘密の花園:2007/11/04(日) 09:10:10 ID:wwOQSkHH
やまぶき地蔵にお祈りでは?
121名無しさん@秘密の花園:2007/11/04(日) 15:22:28 ID:SJGDB3jR
普通に百合キターって読んでたわ・・・
なるほど次の4コマへの流れがわっかた
122名無しさん@秘密の花園:2007/11/04(日) 17:51:45 ID:tonQC8Pq
常識的に見れば>>120が正しいが
この板的に見れば>>121が正しい

まああれだ、あの二人は普段から胸を揉みあってるけど
一向に大きくならないからあそこに行ったんだよ、うん
123名無しさん@秘密の花園:2007/11/05(月) 01:47:28 ID:XLpl5zk/
>>122が心理過ぎてなくした何かが見つかった。
124名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 00:51:11 ID:/HDMQbch
アニメ2期決まった〜!
夏×さえスキーとしては体育祭エピが楽しみだ
125名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 23:03:45 ID:/29ttzxT
2期が決まったのはいいがストックが無さ過ぎる気がするなあ。
オリ話が増えるのだろうか
126名無しさん@秘密の花園:2007/11/26(月) 21:11:43 ID:JyrsQLf7
1〜2巻でやってない話(入試、引っ越し、入学式、運動会当日、靴を作る話など)があるし、
もうすぐ3巻が出るくらい原作もたまってきてるしそんなに心配しなくてもいいような気がする。
127名無しさん@秘密の花園:2007/12/28(金) 23:28:38 ID:p1GM3Ze8
ひだまり最高おおおぉおおお
128名無しさん@秘密の花園:2008/01/06(日) 08:03:51 ID:zK+TEdCq
二期っていつから?
今期は百合系アニメ皆無くさいから待ち遠しいわ
129名無しさん@秘密の花園:2008/01/06(日) 08:40:55 ID:sH1RWS5E
夏から
130名無しさん@秘密の花園:2008/01/06(日) 17:17:19 ID:J7PHeBma
えー遠いな…
131名無しさん@秘密の花園:2008/01/14(月) 04:13:00 ID:wL1IEsA4
ひだまりの同人ってアニメ化もしてるのに少ないんだな。
百合ものは需要ないのか?沙英ヒロと宮ゆの本出すがスルーされそうで不安だ。
132名無しさん@秘密の花園:2008/01/14(月) 05:37:43 ID:tA69ifsR
百合もの出してるとこもあったはず
迷わず出せ
133名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 18:45:37 ID:VQHDPo2q
SS書いたので、投下します。
ゆの×宮子で。

少しでもこのスレが活性化しますように…
134名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 18:46:08 ID:VQHDPo2q
「いやーご迷惑をおかけしますなぁ」
ホットカーペットに仰向けに寝転がる宮子が、目を細めて呟く。
ベッドの上で枕を抱くゆのは、
「そんな、いいよ」
暖かい部屋で、猫みたいにだらける友人に微笑んだ。

宮子が「暖房が壊れた」と言い出したのは、その日の昼休みのことだった。
「えー、寒くない?」
「どうだろ?布団の中でじっとしてれば大丈夫だと思うけど…」
冬の真っ只中だというのに、事も無げに言い放つ。
どちらかといえば寒がりで、冬はこたつやストーブに頼りきりのゆのは、そんな
宮子を心配そうに見つめ、
「うちにおいでよ」
寒い部屋を想像したのか、ぶるぶると体を震わせる。
窓の外ではいかにも冷たそうな北風が校庭の木々を揺らしており、天気予報によ
れば、今日の最高気温は一桁だそうだ。
宮子はゆのと外の景色を見比べて、
「んー、じゃあお言葉に甘えちゃおっかなぁ」
頬を指で掻いて、珍しく遠慮がちに言った。
135名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 18:46:35 ID:VQHDPo2q
「やっぱこうでなくちゃね。文明の利器バンザイ」
なんだかんだと強がっていても、さすがにこんな日に暖房無しの部屋に一人きり
はつらかったようだ。
放課後、ゆのの部屋を訪れた宮子は、ずっとこの調子でくつろいでいる。
ゆのも、理由はどうあれ宮子がやってくるのは歓迎のようで、足元で転がる賑や
かな友人を見つめて嬉しそうにしている。

と――、宮子が突然動きを止める。
「どうしたの?」
何か面白いことでも思い付いたのか、ぽかんとするゆのを見つめ、ふふんと笑うと、
「ゆのっち、ちょっとちょっと」
体を起こして手招きする。
おいで、ということだろう。
ゆのは首をかしげると、枕を置いて、言う通りにベッドから立ち上がる。
「なに?」
「えー?あのねぇ…」
にこにこと微笑んむ宮子は、ゆのに自分の前に座るよう指で示し、不思議そうに
しながらもゆのが腰をおろすと、
「おりゃ!」
「ひゃあ!」
悪気のない笑顔のまま、後ろからゆのの背中に飛び付いた。
「ゆのっちあったかいー」
肩の上に顔を出して、無邪気にはしゃぐ。
「ちょっと、宮ちゃん…」
いきなりの抱擁に慌てるゆのだが、しかし、胸に絡まる宮子の腕を振りほどく気
はないらしい。
まとわりつく宮子を見つめる視線は、迷惑というより、むしろ嬉しそうだった。
136名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 18:47:12 ID:VQHDPo2q
「ゆのっち、すごくいい匂い…。持って帰ってゆたんぽにしちゃいたいなー」
無垢な笑顔を見せる宮子は、本当に純粋な気持ちでそう言っているようだった。
逆に、ゆのは、耳元で囁かれた言葉に頬を赤くする。
「ええ!?宮ちゃん…。恥ずかしいよ」
「ふふ。可愛いやつめ!」
外は既に暗くなりはじめ、どこからともなくいい香りが漂ってくる。
ヒロか沙英が夕飯を作っているのだろうか。
宮子はその香りに鼻だけ向けると、
「もうこんな時間か…」
時計を確認する。
ゆのに抱きついてはしゃいでいる間に、思いのほか時間が経っていたようだ。
いつもならここで、ゆのに夕飯を要求する宮子だが、
今日はどういうわけかしみじみとため息をついた。
「ねぇ、ゆのっち」
「…?」
その口調からは冗談ぽさが消え、真剣味が漂っている。
自分を抱く宮子の腕に力が入るのを感じ、ゆのは、何も言わずに振り向いた。
「なんか、ずっとこうしていたいよ…」
その声は、僅かに弱々しさを帯びていた。
急にゆのに飛び付いたかと思えば、切なそうに甘えて…。
それは冬の寒さのせいなのか、それとも、無防備なゆのがそうさせるのか。
137名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 18:47:33 ID:VQHDPo2q
「ごめんごめん」
一瞬、沈黙した宮子は、その空気に耐えきれなくなったのか、頭を掻いて笑ってみせる。
「変なこと言っちゃったかな…」
さっきの発言を冗談にしようと、離しかけた手に、
「いいよ!…今日は一緒に寝よう」
白い手のひらが重ねられる。
腕の中で回転したゆのは、頭一つ下から宮子を見上げ、
「宮ちゃんち寒いから…。今日は私の部屋で、私を抱っこしてていいよ」
固まる宮子の体を柔らかく抱き返した。

「ありがと」
ゆのを抱いて、いつもの笑顔に戻った宮子が…、
暖房を修理するのは、しばらく先になるのかもしれない。
138名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 20:24:37 ID:QqU4EnT4
乙!よかったよ
139名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 21:31:59 ID:R9ib8aBa
>>133
GJ!ほのぼのとしてなんだかとっても和んだぜ
140名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 21:52:04 ID:7e8GPaEY
ニヤニヤ
141名無しさん@秘密の花園:2008/01/17(木) 23:29:05 ID:yUCZD7Dy
GJ! 宮ちゃんなら壊れてなくても暖房使わなさそうだけどw
142名無しさん@秘密の花園:2008/01/18(金) 07:54:21 ID:c40VmaiY
GJすぎる!! <br> やっぱりひだまりはこうほのぼのしてるのが最高だな。
143名無しさん@秘密の花園:2008/01/19(土) 00:43:14 ID:yiPF7rXL
遅れたが乙!
もう二人で住めばいいと思うよ
144名無しさん@秘密の花園:2008/02/07(木) 15:48:35 ID:knTz3FvH
過疎りすぎだよ…。
新刊が出るまで待つか。
145名無しさん@秘密の花園:2008/02/17(日) 20:17:23 ID:oXD+WAwh
age
146名無しさん@秘密の花園:2008/02/25(月) 16:57:58 ID:1gTlxSa/
私の友人が吉野屋先生×ヒロさんという異色のカプが好きなんだけど
147名無しさん@秘密の花園:2008/02/25(月) 19:09:45 ID:Vn9B29su
そうか
148名無しさん@秘密の花園:2008/02/25(月) 21:34:51 ID:gLfkvA6a
他スレで聞いたんですが連載前の設定ではヒロは男だったというのは本当何でしょうか?
149名無しさん@秘密の花園:2008/02/25(月) 21:40:29 ID:+YB5cocU
いぇすアスミス
150名無しさん@秘密の花園:2008/02/25(月) 21:47:07 ID:Zoy7VjgR
>>148
ラジオかコメンタリーか忘れたけどうめてんてーが言ってたね。最初に考えた時性格は今のままで(家庭的で女らしい)男だったって。ヒロって名前は男でも女でもいけるようにしたって。
151名無しさん@秘密の花園:2008/02/26(火) 02:25:37 ID:s4GAz/EX
あれで男だったら全てが台無しだったな…。
152名無しさん@秘密の花園:2008/02/26(火) 23:31:04 ID:Uqr1j9cZ
>>151ありがちな萌えハーレムだったろうな・・
編集が男キャラを要求してたってんなら何か納得いくんだが
生めは普通にヘテロものでいく気だったんかい。。
153名無しさん@秘密の花園:2008/02/27(水) 03:06:24 ID:1cUQ4rVn
たしか編集のアドバイスで女にしたんだっけ?

たぶんあずまんがみたいに男不在のキャラ萌え漫画路線でって事なんだろうが
百合好き的には編集GJとしか言いようがないわな
154名無しさん@秘密の花園:2008/02/27(水) 10:22:15 ID:95rmM7Go
ていうか男にしてたらあきらかに浮いただろ
155名無しさん@秘密の花園:2008/02/28(木) 23:44:26 ID:k1uUfWkO
夏目さん…

なんというガチ百合っぷり
156名無しさん@秘密の花園:2008/03/08(土) 13:03:26 ID:3PXVWGtP
夏目さんは要らない子
157名無しさん@秘密の花園:2008/03/08(土) 13:32:32 ID:tZegIQuI
要るに決まってんだろ
158名無しさん@秘密の花園:2008/03/08(土) 14:12:17 ID:3PXVWGtP
沙英ヒロが鉄板
159名無しさん@秘密の花園:2008/03/09(日) 01:02:54 ID:Cvusu/Zm
三巻読むと夏目→沙英×ヒロと言う風に見える
160名無しさん@秘密の花園:2008/03/09(日) 02:19:09 ID:J/32X8S9
そしてヒロさんが嫉妬するところが見たい。
161名無しさん@秘密の花園:2008/03/09(日) 19:20:13 ID:3TQuT6Pr
今月のきららは吉野屋先生が素晴らしかったですね
162名無しさん@秘密の花園:2008/03/13(木) 00:32:07 ID:2J+44DNI
吉野屋先生は中の人の影響受けまくってる気がするw
最近やたらと百合っぽい(?)発言多いし
163名無しさん@秘密の花園:2008/03/13(木) 23:42:31 ID:07ggzkXI
ノベル2作目の前島先生→吉野屋先生はガチじゃないのか
164名無しさん@秘密の花園:2008/03/14(金) 01:05:50 ID:oegSZElw
ノベルは一巻がしょうもなかったので力尽きた。
オリキャラの餓鬼だすとかありえん。
165名無しさん@秘密の花園:2008/03/14(金) 11:12:45 ID:HuWGnk90
吉野屋先生がゆのを狙ってるくさいのとノベルの先生がゆのに似てることから
ノベルの先生は確実に吉野屋先生に食われて百合に目覚めてる
だから吉野屋先生に憧れて教師になったり吉野屋先生会いたさに学校に来たり
166名無しさん@秘密の花園:2008/03/18(火) 22:00:06 ID:TdSm3csY
おぉ…こんなスレがあったとは。
最近原作とアニメは全部消化しましたが、
アンソロとノベルは買うべきですか?
167名無しさん@秘密の花園:2008/03/18(火) 22:16:22 ID:4L0CsDzU
>>166
もちろん
どちらにも少々だけどいい百合入ってるよ
168名無しさん@秘密の花園:2008/03/19(水) 12:54:09 ID:Vtn5S1Ho
ヘタレ攻めの沙英と誘い受けのヒロは至高
169名無しさん@秘密の花園:2008/03/19(水) 18:26:37 ID:bPAdgFWz
ゆのがご飯で宮子が味噌汁なら
沙英とヒロはたくあんと梅干し
吉野屋先生は味付き海苔と言ったところだな
170名無しさん@秘密の花園:2008/03/22(土) 21:04:01 ID:sE3MN6K7
>>166ですが、
今日ようやくアンソロ手に入れました。
少々とかじゃなく終始ニヤニヤしっ放しでした。
この勢いでSSとか書いちゃいそうで怖いorz
あとノベル売ってなかった…。
171名無しさん@秘密の花園:2008/04/10(木) 11:12:46 ID:srjKpG2l
ノベルの1巻は立ち読みでやめたけど、2巻は結構よかったから買ったよ。
疑似家族ネタににやにやしまくってた。沙英さんとヒロさんが夫婦すぎる。
172名無しさん@秘密の花園:2008/04/19(土) 20:25:12 ID:p1zgAwzw
1巻の内容をくやしく
173名無しさん@秘密の花園:2008/04/20(日) 19:50:54 ID:X7QeqfH3
>>172
大家関係の牡の餓鬼が来て、ひだまり荘のみなさんと楽しむ。
174名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 09:35:05 ID:egz5whd/
>>173
なんだよそれ! ふざくんなっ
でも2巻買うなら1巻も買いたい……悩む
175名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 14:29:03 ID:aHJ9tCce
今月号みたが、後輩誕生フラグだな
176名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 16:20:41 ID:pKLisWfK
またマンズリのネタができたよな
今日もまんこクチュクチュしそうな予感w
177名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 17:32:25 ID:nMmVQ2V2
>>174
4章構成だしそこだけ飛ばせば?
他の話では全然絡んでなかったし。
178名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 23:37:55 ID:U94aaFvn
過疎age
179名無しさん@秘密の花園:2008/05/31(土) 13:24:35 ID:cZ6076ye
今月も相変わらずバカップルですなあヒロ沙英
砂糖菓子だなんて
180名無しさん@秘密の花園:2008/06/01(日) 13:10:02 ID:a+FvzhLl
バカップル組と一緒に空き部屋掃除してしまった
大家さんの気まずそうな顔GJ
181名無しさん@秘密の花園:2008/06/01(日) 18:41:42 ID:vbUkU7kx
新入生2人が楽しみである反面、今までの4人のひだまり荘でなくなるのが寂しいなぁ
182名無しさん@秘密の花園:2008/06/01(日) 23:38:04 ID:la5tGNzV
>>181
後輩と仲良くしてる宮ちゃんを見てもやもやするゆのっち
「なんでだろう?誰も嫌いになりたくないよ・・・」
と嫉妬心に戸惑うゆのっち

なんて展開も・・・(*´Д`)ハァハァ
183名無しさん@秘密の花園:2008/06/02(月) 00:28:44 ID:4mIeKNRU
>>182
しかしそれは先月まで先輩と仲良くしてたゆのっちを見てて心のどこかで
もやもやを抱えていて最近その気持ちの正体に気付いた宮ちゃんの時間差のお返しなのであった
そしてお互い気持ちを確かめ合って晴れて両想いになったゆのっちと宮ちゃんのらぶらぶ寮生活がはじまる…

なんて展開も・・・(*´Д`)ハァハァ
184名無しさん@秘密の花園:2008/06/02(月) 22:57:27 ID:qXbVhyPT
そうか!宮ちゃんがヒロさんに厳しいのはゆのっちを捕られそうだと嫉妬してるからなのかΣ(д゚|||ノ)ノ
ヒロ×沙英、宮子×ゆの、新入生の3つのカップルが安定するまでドタバタ劇が起きるのか!?
185名無しさん@秘密の花園:2008/06/03(火) 00:26:10 ID:DipgI8L8
宮ちゃんとゆのっちの濃厚なレズセックスきぼんぬ。
186名無しさん@秘密の花園:2008/06/04(水) 22:38:28 ID:1YHUYIed
宮ちゃんとゆのっちならこんな感じだろう。

「宮ちゃん…ここからどんなことするのか知ってる?」
「大丈夫、あたしも知らないー」

そんな感じで裸になってもキス以外なにをしたらいいか
わからない二人を妄想(*´д`*)
187名無しさん@秘密の花園:2008/06/05(木) 07:46:57 ID:8wokQHQv
そこで新入生のインターネットが大活躍ってわけか…なんという伏線
でも裸でちゅっちゅしてるだけでも十分幸せな宮ちゃんとゆのっちってのも
それはそれで…ええのぅ
188名無しさん@秘密の花園:2008/06/05(木) 21:41:22 ID:p8pnkplQ
>>186
「私たちも1年前はあんな感じだったわね沙英」
189名無しさん@秘密の花園:2008/06/25(水) 23:59:53 ID:IE0cGxxM
保守
190名無しさん@秘密の花園:2008/06/27(金) 04:24:25 ID:dpE1jZfZ
やっと来週からか
191名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 16:39:08 ID:XLkQNlvl
4人で朝チュンとは
もちろん事後ですよね
192名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 23:16:35 ID:m/Tuxgm5
注目すべきはむしろ宮子とゆのの密着度だろう。
同じ布団で寝てるのは初めてのはずだ。

プレゼントの特大シーツに応募したくなった。
当選したら俺、時折取り出しては二人のいちゃいちゃを
想像してニヨニヨするんだ…
193名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 23:40:17 ID:YDCpVT5e
同じベッドでなら1巻で一緒に寝てるぞ
宮ちゃんがゆのの部屋のお風呂借りてそのまま
194名無しさん@秘密の花園:2008/06/28(土) 23:41:05 ID:FEaBSkNV
>>192
ん?菜の花の絵の回のときも、一緒にベッドで寝ていたような・・・
何気に宮ゆのがいちばん百合度は高いよ
195名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 00:54:27 ID:Bvd5qfCC
あと30分で二期が始まる…
196名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 01:59:18 ID:8i2S1zdx
二期も安心のクオリティやね
良いご夫妻だった
197名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 02:39:43 ID:y9gy00DJ
OPでイチャイチャ
本編でもイチャイチャ

いい百合でしたw
198名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 03:17:20 ID:is39Hc/o
初めて「ゆのっち」と呼ばれた時の怒涛の描写を、恋の目覚めと解釈すると笑えるw
199名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 09:51:11 ID:y8xDUziq
二期「も」?
200名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 19:45:16 ID:tdzaEoHH
OP、手を合わせた後に照れるとことか可愛過ぎるやん
201名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 23:49:07 ID:MLGfY8kc
202名無しさん@秘密の花園:2008/07/04(金) 23:50:40 ID:w/R3AkQW
なんか百合度アップしてない…?
喜ばしいことです
203名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 00:03:39 ID:l/ZP6CFO
>>198
あれは間違いなく恋の始まりでしょう……!!
笑うどころかにやけが止まらなくて今日一日かなり苦労した。
204名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 00:03:54 ID:vbZ7vysC
あと二人で手を取り合ってくるくる回ってたりもするぞw
けしからんもっとやれ
205名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 00:35:44 ID:vvGmGb0M
やっぱり宮ゆのがこそばゆくて一番良いよね
206名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 16:45:27 ID:LAUUyizV
俺は乃莉なずが一番好きかもしれない……
207名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 19:22:22 ID:TT0LVPZC
やっぱり夫婦だろjk
ひだまり荘には隔年でガチっぷるが入る法則があるに違いない
208名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 19:56:59 ID:LRpq0Kbf
アニメ版は、百合的にどうこういう以前にアニメとしての質が……
209名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 20:07:19 ID:E3zZzyF4
何気にさえゆのもアリかなー…と思ってるんだ
ヒロさんにばれないようにゴニョゴニョする紗英とゆの…
しかしゆのっちの心には本当は宮ちゃんが…というドロドロ設定で
210名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 22:52:33 ID:+eO0tlOv
宮ゆのは、恋愛感情の自覚がないままお風呂で洗いっこしたり、
ベッドで抱き合って寝たりしそうな雰囲気がある。

211名無しさん@秘密の花園:2008/07/05(土) 23:33:47 ID:M+UPa9nf
>>210
それは俺がいちばん好きなタイプの百合ではないか
212名無しさん@秘密の花園:2008/07/06(日) 07:20:47 ID:lSv5TIYT
最近のマイブームは宮子×沙英
213名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 20:34:50 ID:U0ULcFP0
ヒロ×宮ならわからなくもないんだが……
俺の想像力はまだまだ>212に及ばないようだ。
どこに萌えポイントがあったんだ。
214名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 23:25:02 ID:GHWU3yl/
有沢×ゆのとか見てみたいな〜、マイナーだけど…。
215名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 23:39:56 ID:uLVqbQpq
ヒロって進級する時に沙英の隣の部屋に移ってるんだよな・・・。
216名無しさん@秘密の花園:2008/07/08(火) 18:20:31 ID:xTJVqkmf
卒業後は同じ部屋に移るよ
217名無しさん@秘密の花園:2008/07/08(火) 18:54:19 ID:5X25kqSp
神社でゆのに絵貰った女の子→ゆの

とかどうだろう
218名無しさん@秘密の花園:2008/07/09(水) 17:45:28 ID:Sqhep+3v
>>213
水着の上下を分けて着合う仲ですよ二人は

>>217
あーわかるわかる
ちっちゃいキャラがさらにちっちゃいキャラと絡むと普段見せない一面が見えていいんだよね
219名無しさん@秘密の花園:2008/07/09(水) 20:42:36 ID:IajgTRNw
>>217は一瞬「ゆのに絵をもらったのは実は幼いゆので、過去から来た」って意味かと思った
220名無しさん@秘密の花園:2008/07/09(水) 21:19:23 ID:qPBnU1Xg
>>214
そのネタでSS書いてるけどDION規制中でうpできずに涙目
221名無しさん@秘密の花園:2008/07/09(水) 21:32:26 ID:uudLYrtx
新入居組でカプ成立
222名無しさん@秘密の花園:2008/07/13(日) 20:16:05 ID:fWFWSm4T
223名無しさん@秘密の花園:2008/07/13(日) 21:13:36 ID:81ZFElAl
あやふーやロケット〜
224名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 00:00:11 ID:8YtyJgQp
なんか新入生組もいい感じだな、気弱っ娘とさわやかっ娘の組み合わせは好みだ
でも新入生が普通っぽい分、ゆの宮が変な夫婦化しないか不安だw

今回何気にゆの宮とヒロさえがそれぞれ分かれて同衾してるコマが何気にツボだった
225名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 02:02:15 ID:jbhYFHJ3
なんつーか、最初のシーン
出かける子供達と送り出す夫婦の図にしか見えんかった
226名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 03:06:56 ID:yL0UwIXR
電車でゆのっちによりかかる宮子と、赤くなってるゆのっちが可愛すぎてもうたまらん
七時に起きなきゃないのに興奮して眠れない
227名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 03:24:09 ID:nGFoEfo/
ゆのっちに襲いかかる宮ちゃん。
228名無しさん@秘密の花園:2008/07/18(金) 09:47:30 ID:pXdK3PXI
>>224
新入生が出てくるまでもなく、ゆの宮は最初から変な夫婦だ(笑)
229名無しさん@秘密の花園:2008/07/22(火) 09:54:32 ID:wk0Fm2Mo
このスレは いごこち が いい
230名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 07:23:38 ID:5fYFNeMe
うめてんてーブログのぬいぐるみの写真、ヒロさんが沙英さんに膝枕してるよね?
もう公式にできてるって言っちゃえばいいのに。
231名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 08:05:46 ID:VKN+4WwT
なにもニャンニャンしろとは言わない
宮ちゃんがちょっとゆのっちのほっぺたにチュッとする描写でもあれば、俺は安らかに成仏できる
232名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 12:29:23 ID:NlMRV/3m
>>231
お前もか・・・
233名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 14:53:02 ID:Au23l237
>>231
奇遇だな、俺もだ
234名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 14:53:37 ID:Au23l237
すまん、上げちまった…
235名無しさん@秘密の花園:2008/07/23(水) 17:11:40 ID:0OJXXrTZ
個人的に百合ならば性行為はいらないと思うのです。
熱くて固い友情の一歩先に出れば満足さ
236名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 01:51:05 ID:LPGrCjsv
237名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 01:57:05 ID:LPGrCjsv
238名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 20:52:46 ID:J1aqzaK8
今回も良かった、一期OPのあのシーンをばっちりやってくれるとは。
その後百合の花の画を出してくるって明らかに狙ってるだろ
239名無しさん@秘密の花園:2008/07/25(金) 21:06:38 ID:4kZGXlDX
で、宮ちゃんがゆのっちの絵を描いてあげるシーンがなかった訳だが
240名無しさん@秘密の花園:2008/07/27(日) 16:27:09 ID:3a0uwuKx
あのシーンがゆのっちに現場を見られた言い訳に聞こえる自分は
どうかしてるんだろうな
241名無しさん@秘密の花園:2008/07/27(日) 19:26:59 ID:ZKBZ+GT4
弁解すると余計にそう見えますよね。わかります
242名無しさん@秘密の花園:2008/07/27(日) 20:53:46 ID:yk1JH2pg
子供が急に入ってきて、必死にごまかすのははお父さんのSAGA
243名無しさん@秘密の花園:2008/07/27(日) 21:28:06 ID:tXZLN0Tx
あれは、最初は本当に劇の練習をしていたけど
だんだん二人とも汗ばみ、呼吸が荒くなり
「ど、どうする…?」「紗英がいいなら…」
といったところにゆのっちが入ってきてしまったんですね
もちろん続きは夜に(ry
244名無しさん@秘密の花園:2008/07/28(月) 03:50:17 ID:sh2PieE2
ちょいとファンディスクを観返してたら
なんか急に、夏目←ゆの とゆう図式が浮かんだ
245名無しさん@秘密の花園:2008/08/01(金) 15:06:39 ID:5ww+lkS7
夏目が智香に初めて会って、どぎまぎする展開を期待してたのに…
246名無しさん@秘密の花園:2008/08/06(水) 03:46:42 ID:SCzHB3Gm
さえと夏目のカップリングがよすぎる
ていうか夏目のツンデレっぷりがよすぎる
247名無しさん@秘密の花園:2008/08/06(水) 17:15:37 ID:ayy9/bkc
夏目→さえ⇔ヒロ

こうですか?わかりません!
248名無しさん@秘密の花園:2008/08/06(水) 21:44:31 ID:KOMCt4Qi
その傍らで平和ににゃんにゃんするゆのっちと宮ちゃんであった
249名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 01:58:43 ID:BIcUPdyI
何をするでもなく、気遣いだけで濃密な夫婦愛を醸すヒロ紗英は
もしかすると最強カップルかも知れない。
250名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 12:06:57 ID:T1K3tUOE
ちかはその内ヒロのことをお義姉さんって呼びだすんじゃなかろうか
251名無しさん@秘密の花園:2008/08/08(金) 12:20:16 ID:aUoPu64q
ちかはその内ヒロのことを「お姉さま…」って呼びだすんじゃなかろうか
252名無しさん@秘密の花園:2008/08/09(土) 14:48:16 ID:OS2Ffu65
今週の見たところ、ゆのっちがおとなになったそうです。
つまりこれは宮ちゃんによって大人にさせられたということを
意味するんですね。
253名無しさん@秘密の花園:2008/08/10(日) 16:39:48 ID:gnOnkfjz
>>251
姉妹どんぶりですね。わかります。
254名無しさん@秘密の花園:2008/08/12(火) 02:11:11 ID:bkrExFAk
最近沙英智花がどうしても百合姉妹に見えてこまる
もう中3→高1だってのにお姉ちゃん甘えたがりの智花にツンデレ炸裂の沙英
まさか沙英が家を出たり智花につれないのはもしかしてイケナイ関係になりそうなのを考慮してだったりして
255名無しさん@秘密の花園:2008/08/12(火) 03:36:35 ID:bcq8R58I
>>254
ソレダ!!
256名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 10:17:23 ID:fFJJD25N
>>252
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ
こうですね。わかりました。
257名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 10:17:54 ID:fFJJD25N
ある日のこと、暖房が宮子の部屋の暖房が故障したということで、
宮子はゆのの部屋に泊まることになった。
「ゆのっち、オナニーって知ってる?」
ゆのと同じベッドに潜り込んだ宮子が突然聞いた。
「おなにい?」
「ゆのっち知らないんだ。」
宮子はにやりと笑った。
「えー、なになに?教えてよー」
「よろしい、わたしが教えて進ぜよう」
「えっ?宮ちゃん、何するの?」
いきなり宮子はゆのを後ろから抱きしめた。
そして宮子は、ゆののパジャマの裾の間から中へと手を滑り込ませていった。
「宮ちゃん、くすぐったいよ。」
「いいの、いいの。これから、これから♪」
「こうして抱きしめるとゆのっちってやっぱり小さいなぁ」
そういいながら手を奥に進めていく。
「宮ちゃん、駄目だよそんなところさわっちゃ。」
宮子の指がパンツのゴムをかいくぐり、ゆのの隠された部分へ進んでいった。
「あれっ?ゆのっち…」
宮子の指がふれたの場所は、想像していた柔らかな茂みではなく、産毛が生えているだけだった。
「ゆのっち、まだ生えていないんだ。」
「やっぱりわたし子供なんだ。うぅっ…」
「大丈夫、大丈夫。すぐに生えてくるって」
「宮ちゃん、駄目だよそんなところさわっちゃ。きたないよ。」
「へへぇ」
そう笑いながら、宮子はゆのの産毛に覆われた柔らかい丘をなで始めた。
「く、くすぐったいよ、宮ちゃん」
ゆのは身をよじらせて逃れようとしたが、しっかり抱きしめた宮子の腕からは逃れられなかった。
宮子の指はさらに奥へ進み、ゆのの敏感な割れ目へ向かっていった。
宮子の指の腹で、割れ目をやさしくなでられたゆのは思わず声を上げてしまった。
「ひゃっ…」
くすぐったさとは違う初めての感覚だった。
「宮ちゃん、駄目だよ…」
ゆのの声がうわずる。
宮子の指がゆのの割れ目の中に滑り込んでいった。
そこは既に潤っており、抵抗はなかった。
「あぁっ…!」
「ゆのっち、濡れてる」
「あの、これ、おしっこじゃなくて」
ゆのはあわてて弁解した。
「気持ちよくなると、こうやって濡れてくるんだよ。ゆのっち初めて?」
ゆのの耳元で宮子が囁く。宮子のあつい吐息がゆのの耳をくすぐる。
「うん…?なんかじんじんするよ」
「良い感じ、良い感じ」
ゆのの割れ目の間で、宮子はゆっくりと指を往復させていく。
「宮ちゃん、駄目だよ…なんか感じだよ…」
初めて味わう感覚にゆのは身をよじらせていう。
「気持ち良いでしょ。もっと気持ちよくなるんだよ。」
宮子はゆのを抱きしめていた手を離すと、ゆののパジャマの上着の隙間から手を忍び込ませていった。
そして、ゆのの小さな胸に手を伸ばしていった。
パジャマのしたは何も身につけていなかった。
258名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 10:18:15 ID:fFJJD25N
「宮ちゃん…」
「胸も一緒に刺激するともっと気持ちいいんだよ」
「宮ちゃん、もういいよぅ」
宮子の指に刺激されたゆのの乳首はゆっくりとふくらんできた。
「ゆのっちの乳首大きくなってきた」
「宮ちゃん、くすぐったいよ」
宮子の指がゆのの乳首を転がすように愛撫する。
「宮ちゃん、わたし変になっちゃうよぅ」
宮子の腕をつかむゆのの力が一段と強くなる。
「あぁっ!」
宮子が突然大きな声を上げる。
「な、何?」
「ゆのっちのクリちゃんみっけ」
「クリちゃんって何?」
「クリトリスだよ。」
「くりとりす?」
「ここ、さわると気持ちよくなるんだよ」
宮子の指がゆのの小粒なクリトリスを刺激する。
「あっ、駄目だよ、宮ちゃん…」
敏感なつぼみを刺激されたゆのは泣きそうな声を上げる。
「最期まで行くよ!」
「えっ、何?」
「もっと気持ちよくなるんだ」
宮子の指がクリトリスを中心に刺激を強めていく。
「宮ちゃん、ダメだよ…おかしくなっちゃうよぅ…」
宮子の腕の中でゆのは快感におぼれ身もだえを続ける。
「宮ちゃん、ダメ…ダメ…っ!」
ゆのに初めての絶頂が訪れた。
ゆのの体が宮子の腕の中で何度もはねた。
そして、ゆのは宮子の腕の中でゆっくりと脱力していった。
興奮から冷めたゆのはつぶやくようにいった。
「…宮ちゃん…」
「なになに?」
「わたし…大人になっちゃったの…?」
「うんにゃ、まだまだこれからだよ」
「え、えっ?!」
宮子は自分のパジャマを脱ぎ始めていた。
この夜はまだまだ長くなりそうだった。
259名無しさん@秘密の花園:2008/08/13(水) 22:38:34 ID:EGfO6yZL
最近いいことがない。
260名無しさん@秘密の花園:2008/08/17(日) 02:00:22 ID:h115JexE
元気だせ。
TBSはもうすぐ放送だ
261名無しさん@秘密の花園:2008/08/22(金) 02:54:13 ID:A5XmJ/cq
夏目がかわいすぎる
262名無しさん@秘密の花園:2008/08/22(金) 03:42:59 ID:soPgcMri
この一家チームワーク良すぎ!
263名無しさん@秘密の花園:2008/08/22(金) 23:09:05 ID:1F54m+XT
>>257エロス
264名無しさん@秘密の花園:2008/08/23(土) 13:09:58 ID:l27xW3ey
>>257-258
なんという百合w
265名無しさん@秘密の花園:2008/08/23(土) 15:26:25 ID:l27xW3ey
>>134-137の続きがあったとは・・・
266名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:30:31 ID:/2o+D4MG
電波きてたんで書いてみた、文章とかキャラとかゴチャゴチャでスマヌ

「ゆのちゃんの様子がおかしい?」
 ヒロはお茶を淹れながら、テーブルに突っ伏している宮子に問いかける。
「ヒロさーん、質問に質問で答えるとテスト0点になるんですよー」
「はいはい、じゃあ相談には乗らなくていいのね?」
 ヒロはクスクスと笑いながら、宮子と自分の前にお茶を並べる。もちろん、お茶受けである菓子も。
 宮子は、しまった、という顔をして、正座をし、ヒロに向きなおった。
「いやー、最近一緒に帰ってくれないし、学食にも一緒に行かないし、
なんとか捕まえて話しかけてもはぐらかして、なんかさけられてるんですよー。
 眼が合うと逃げるようにどっかいっちゃうし」
 お茶受けのクッキーを口の中に次々と放り込みながら、宮子は最近のゆのの様子をヒロに伝える。
 ヒロは「そうねぇ…」と考え込みながら、お茶をすすり、恨めしげに宮子を、宮子の口に運ばれていくクッキーを眺めた。
「あ、ヒロさんはダイエット中でしたよね?私がヒロさんの分も食べますからご安心をー」
 残り数枚のクッキーに宮子が手を伸ばす。しかし、その手はヒロによってはじかれた。
「みやちゃんはもう少し遠慮というものを知るべきだと思うわ。無理でしょうけど……」
 あきれ顔をしながら、宮子の手をはじいた手で、クッキーを自らの口に運ぶヒロ。
口にいれ、よく咀嚼し、「うん、おいしい♪」と満面の笑みを浮かべる。
「いやー、でもマジな話、ゆのっちに嫌われちゃったのかなー…私」
 再びテーブルに突っ伏す宮子。いつも見慣れているヒロでさえ、その体勢に心なしか元気がないように見えた。
「なんか悪いことしちゃったのかなー、ヒロさんたちには、普通に接してますもんねぇ?」
「そうねぇ、いつもと変わらないと思うわ。
 でも、みやちゃんが一緒にいると、明らかに避けてるようには見えるわね」
 うーん、と考え込む二人。
267名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:31:02 ID:/2o+D4MG
 いや、ヒロには答えが出ているのだが、その答えはヒロの口からではなく、
 ゆのから宮子に直接伝えられるべきだと、ヒロは思っていた。
 昔、沙英にもそういう時期があった。
 その時は、自分から、沙英に問い詰めたのだが、そういう状態の人はなかなか口を割ってくれないものだ。
 そうわかっていても、自分が教えるわけにもいかない、と考えて、である。
「ゆのさんが、そのうち自分からそのワケを話してくれるんじゃないかしら?たぶん、そう遠くないと思うわ」
「ですかねー、だといいんですけどー…」
 宮子はフローリングに寝そべると、体を伸ばし、立ち上がった。
「ゆのっちはー、大切な友達だからなー。
 いや、ヒロさんたちも大事な先輩ですけど、ゆのっちはまた特別っていうか…相方?」
「相方って…」
 宮子が真面目に考えているのはわかっている。しかし、どうしても笑いをこらえられず、ヒロは噴き出した。
 確かに、二人の関係は、相方、というのが正しいのかもしれない。姉妹とも違うし、親子とも違う。
 特別な、それぞれが「この人しかいない!」と思いあう間柄だと、ヒロも感じていた。
「んー、ゆのっち、どうしたのかなー。私のこと嫌いになっちゃったのかなー」
 前屈しながら宮子は独り言のように続ける。
「また一緒にご飯食べたり、遊びに行ったりしたいなー…」
 今度は体を後ろに反らせながら。
「そうねぇ、みやちゃん、やっぱり寂しいわよね?」
「そうですよー、寂しいんですよー。宮子は寂しいと死んじゃうんですよー」
 うさぎじゃないんだから…。ヒロはそういいながら、きれいに飲み干された湯呑と、
 すっかりからっぽになったクッキーが入っていた皿を片づけ始めた。
268名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:31:56 ID:/2o+D4MG
「まぁ、ゆのさんが話してくれるまで、待つのが一番なんだけど…」
 ヨガの修験者のようなポーズをしている宮子に、湯呑を洗いながら、ヒロは言った。
「ゆのさんに、直接問い詰めてみたら?」
「いやいやヒロさん、それはまずいっしょー、もし嫌われて、
 『みやちゃんなんかどっかいっちゃえ』とか、『みやちゃんなんか大っきらい!』
 とか言われたら、私もう立ち直れませんもん」
 そうじゃないと思うんだけど・・・。
 ヒロはその言葉をぐっと押し込めて、宮子をたしなめる。
「でも、こわがってばっかりじゃ、何も変わらないし。
 みやちゃんは、ゆのさんが自分からいってくれるのを待てるような子じゃないでしょう?」
「それもそうなんですけどー、ゆのっちに嫌われたら、って思うと、やっぱ尻ごみしちゃいますよー」
 少林寺拳法だろうか?中国人が朝方に行うような動きをしつつ、宮子はうーんうーんと唸っている。
「まぁ、最後にどうするかを決めるのは、みやちゃんだから、私はこれ以上なにも言えないわ」
 そう、ここから先は、宮子と、ゆの、二人の問題なのだ。自分が関わっていいのは、ここまで。
 湯のみと皿を洗い終えたヒロは、冷蔵庫の中から朝に作っておいたサンドウィッチを取り出した。
269名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:32:52 ID:/2o+D4MG
「ヒロさん、それ、くれるんですか?」
 宮子は眼を輝かせながら、ヒロの持つサンドウィッチを物欲しげに見ている。
「違うわよ、沙英のとこに持ってくの。だから悪いけど、きょうは帰ってもらっていいかしら?」
 ヒロがそういうと、宮子は仰々しく敬礼をし、
 「了解です、ありがとうございました!」と、軍隊のような挨拶をして、部屋から出て行った。
 ヒロは、沙英の部屋に行く気は、実はなかった。
 このサンドウィッチは、自分の夜食にするつもりで作ったもので、
 沙英の部屋に持っていく気など、なかったのだ。
 しかし、ここから先は、宮子が、自分自身で決めることだと思い、
 少々意地悪なやり方で、宮子を部屋に帰らせたのである。
「沙英も、あんな感じだったわねー…」
 懐かしそうに、ヒロは独りごちた。
 さて、このサンドウィッチは、沙英と一緒に、おいしく頂くことにしよう。
 沙英が、自分に告白してきたときのことを、思い出しながら、
 沙英の部屋のドアをたたくヒロは、どこか楽しそうであった。

270名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:33:28 ID:/2o+D4MG
 はぁ、と部屋にため息の音が響く。
「みやちゃんに、あんな態度とっちゃうなんて…」
 ゆのは涙目になりながら、最近の自分の行動を思い返していた。
 心配して声をかけてくれる、一緒に帰ろうとしてくれる、元気づけようとしてくれる宮子を避ける自分に、
 激しい自責の念を感じながら、ゆのは再びため息をついた。
 気がつくと、いつも隣にいてくれた、自分にないものを持っている、素敵な友人。
 元気づけてくれる、励ましてくれる、いつもそばにいてくれる。
 そんな彼女をいつからか、異性として意識してしまうようになったのだ。
「やっぱり私、ヘン、なのかなぁ…」
 女子が女子に恋愛感情を抱く。マンガや、ドラマの中だけだと思っていたが、よもや自分がそうなるとは。
 しかし、一度意識してしまうと、もう抑えることはできなかった。
 宮子と、一緒にいたい。ずっと、ずっと、そばにいてほしい。
 彼女の顔をみると、嬉しくなり、同時につらかった。
 自分が女であること、彼女が女だということ、どちらをのろったりもした。そんな自分が嫌いだった。
「苦しいよぉ…みやちゃん…」
 痛む心、それを受けて自然とあふれる涙を、ゆのは抑えられなかった。
 
271名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:34:50 ID:/2o+D4MG
 みやちゃん、みやちゃん、みやちゃん…
 なんどもその名を、自分しかいない部屋で呼ぶ。
 こんな自分を、宮子もきっと嫌うだろう。そうなれば、彼女は私から離れていく。
 私は、彼女を忘れることができる。
 そう思って、宮子に冷たい態度をとっている。ここ何日間か、宮子と口を聞いた記憶がない。
「みやちゃん…みやちゃん…好きなのに…好き、なのにぃ…」
 なんで私は女なの?なんでみやちゃんは女なの?
 女の子が、女の子を好きになるって、そんなに変なこと?
 枕に顔をうずめながら、流れてくる涙をこらえられず、答えのない自問を繰り返す。
 どれくらいの間そうしていただろうか。気がつくと、まどろみの中に落ちていたようだ。
 時計の針が、4つほど進み、午後9時17分を指している。
 夕食も食べずに、寝てしまったようだ。胃が悲鳴を上げている。制服も、しわがついてしまった。
 赤くはれた目を擦りながら、寝がえりを打つと、そこには、宮子の姿があった。
「あ、ゆのっちおはよー、よく寝てたから、起こさなかったけど、なんかあったの?泣いてたよ?」
 大丈夫?と問いかけてくる宮子の姿を見て、ゆのの思考はパニックに陥ってしまった。
272名無しさん@秘密の花園:2008/08/25(月) 23:35:21 ID:/2o+D4MG
 なんでみやちゃんがここに?私、寝ながら泣いてた?寝言、何か言ったかな、聞かれたかな?
 目、腫れてる、言い訳できないや…、ていうかみやちゃん、不法侵入だよ…。
 でも、心配してくれたんだ。嬉しい。嬉しい…。
 やっぱり、私はみやちゃんが、目の前の、太陽のように眩しい、ひだまりを私にくれる少女のことが、好きだ。 
 ゆっくりと、起き上がり、ゆのは宮子の正面に座った。
「ゆのっち、目、真赤ー」
 にこにこと、宮子は指をさす。
 ゆのはえへへ、と少しはにかんで、自分の思いを、宮子に打ち明ける決心をした。
『あの』
 二人の声が、同時に部屋に響いた。
 少しの間の後、二人の笑い声。
「あはは、いいよー、ゆのっち先にどうぞー?」
「いや、その、みやちゃんから、私はあとでいいよ?」 
 あぁ、この空気だ。みやちゃんと一緒にいるときに、いつも感じる、温かい、陽だまりのようなこの空気。
 みやちゃん、ごめんね、私、もうこうやって笑えなくしちゃうかもしれない。
 でもごめんね、私、やっぱり言いたいんだ。
 みやちゃんに、どう思われても、私はみやちゃんのこと、好き。
 やっぱり、伝えたいよ。
 ゆのっち、ごめんね。辛い思いさせてるなら、私は、すぐにゆのっちと距離を置くよ。
 だって、ゆのっちは、いつも笑っていてほしい。
 泣き顔もかわいいけど、その涙は、嬉しい時にしか、流しちゃだめ。
 かなしい涙は、ゆのっちに似合わないよ。ゆのっち、ずっと笑っていて…
 そんなゆのっちが…私は…
273名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:09:48 ID:pV5XdEUG
続きまだですかー?
274名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:10:23 ID:XCTCqXwn
 しばらく、互いに譲りあって、結局宮子が最初にゆのに問いかけることになった。
 宮子は真剣な面持ちで、口を開き始める。
「ゆのっち、さ、最近私のこと…その、避けてるよね」
 あぁ、やっぱり、そう思われていた。
 そう思われるような態度をとっていたのだから、当たり前なのだが。
「でね、私がなんか悪いことしたなら…その、ごめん、謝る。
 だから、またできれば一緒に遊んだり、ご飯食べたり…してくれないかな、って」
 宮子の目に、涙がにじむ。
 
 みやちゃん、そんな顔しないで。みやちゃんは、そんな顔似合わない。 
 みやちゃん、泣かないで。みやちゃん、笑って。私は、笑ってるみやちゃんが、好きなんだから。

「あの、ね、そういう…こと、なんだけど」
 上目遣い、ゆのを見る宮子。
 そして、息をのむ。ゆのが、泣いている。目から、涙が流れている。
「ゆのっち…?」
「うぁ…ちが…あれ?何…で……。ごめ、なみ…とまら…」
 思わず立ち上がり、ゆのの隣に座る宮子。ティッシュを取りだし、ゆのの涙を拭く。
 ゆのはされるがままにされ、宮子は、その間涙を拭き、ゆのの背中を必死でさすっていた。
 
 しばらくして、ゆのが泣きやみ、宮子は再びゆのの正面に座った。
 ゆのが、ゆっくりと口を開く。
「みやちゃん、あのね」
 ごくり、と唾を飲む宮子。
「私、みやちゃんのことが、好き」
「私も、ゆのっちのこと好きー」
 ううん、とゆのは頭を振る。
 宮子の目をみて、ゆのはもう一度、繰り返した。
「私は、みやちゃんが、友達としてじゃなく、好きなの」
 あぁ、言ってしまった。
275名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:11:39 ID:XCTCqXwn
 ちょっと前までは、言うつもり、なかったのにな。みやちゃんが、居てほしい時に、私の部屋にいるから。
 いつか、ずっとずっと先に、みやちゃんのことを忘れたころに、笑い話にでも、しようと思ってたのに。
 みやちゃん、気分悪くしちゃったかな。ごめんね。みやちゃん。でも、伝えられて、私、すっごく嬉しいんだ。

「いつ、から…?」
 宮子は、うつむいたまま、ゆのに問いかけた。
「えっと、いつからだろ、わかんないや」
 へへ、と笑ってみせる。
「最近、私のこと避けてたのは…?」
 当然の疑問。
「みやちゃんに嫌われれば、私も、みやちゃんのこと、忘れられるかな、って…」
「それだけ?私のこと、嫌いになったとかじゃなくて?」
「そんなこと、ありえないよ。私、みやちゃんに、いっぱいいっぱい、いろんなものもらった。
 元気づけられた。ううん、そんな言葉じゃたりないくらい…いっぱい。
 だから、みやちゃんのこと、大好き。ずっとずっと、一緒にいてほしい。
 みやちゃん、私、みやちゃんのこと、好きだよ。ずっと一緒に居たいよ…」
 また、涙があふれ出る。
 気持ち悪いと思われたかもしれない。でも、自分の気持ちにこれ以上、嘘はつけなかった。
 精一杯の告白。どう思われても、私はこのことを悔いたりしない。
276名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:12:35 ID:XCTCqXwn
「ゆのっち!」
 宮子は立ち上がり、ゆののことを抱きしめた。
「みや、ちゃん…?」
 ゆのは、突然のことに何があったのかわからなかったが、現状を把握すると、わたわたと暴れ出す。
「みやちゃん、苦しいよ、力強いよ、みやちゃん?」
 息がつまりそうになる。それほど強い力で、自分は抱きしめられているのだ。
 そう思うと、苦しさの中に、喜びすら沸いてくる。
「ゆのっち!」
 宮子は抱きしめていた腕を離すと、ゆのの肩に手を置き、その目をみつめた。そして、口を開く。
「ゆのっち、私いま、すっごい嬉しい。だって、ゆのっちが私のこと嫌ってなかった。
 好きだって言ってくれた。大好きだって。ずっと一緒にいたいって。
 それも、友達としてじゃなくて、私のこと、好きだって。ゆのっち、私もゆのっちのこと大好き!」
「みやちゃ…」
 ゆのが口を開きかけたところに、宮子は唇を重ねた。
 されるがままにされるゆの。ゆっくりと、二人は目を閉じる。
 
 
 あぁ、みやちゃんの唇、やわらかいな…。なんか甘い味がする。みやちゃん、だーいすき…。
 

277名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:13:24 ID:XCTCqXwn
「ゆのー、起きてるー?」
 ドンドンと、ノックの音が聞こえる。聞こえてくるのは、沙英の声だ。
 ゆのはその音に驚き、ベッドから飛び起きた。
「ひゃ、ひゃい!今開けます…ってちょ、ちょ、ちょっとまってください!」
「はいはーい、ゆっくりでいいよー」
 思い出した、昨日、自分は宮子に告白をし、受け入れられ、そして…。
 そこまで考えて、ゆのは真っ赤になった。
 
 私、今、ハダカ…。
 みやちゃん…ハダカ…あ、みやちゃんこんなところにほくろがあるー…
 ……夢じゃなかったんだ、私、みやちゃんと…
 て、そんなこと考えてる場合じゃないや。
 今日は土曜日で、学校はないけど、この状況で沙英さんが入ってきたら…!

「みやちゃん!おきて!みやちゃん!」
 必死で宮子の体をゆするゆの。
 宮子は一向に起きる気配がない。しかたない、宮子は寝ぼけて服を脱ぎ、自分の寝床に潜り込んできたということにしよう。
「ゆのっちー…かわいー…らいすきー…」
 よだれをたらし、寝言を言う宮子の額に、軽く口づけて、ゆのは急いで服を着、沙英を迎えるべく玄関へと赴いた。
278266:2008/08/26(火) 00:15:40 ID:XCTCqXwn
以上です

連続投稿で規制くらってました…
…我ながら見返すと恥ずかしい上にここに投下するには長すぎた('A`)
スレ汚しスマソ…
でもまた電波飛んできたら書くと思うので読んであげてください<(_ _)>
279名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 00:32:34 ID:HeRTMgtv
>>266-277
乙です
まさかの展開で感激しましたw
280266:2008/08/26(火) 01:21:33 ID:XCTCqXwn
「……ねぇ、ゆの」
「はい?」
 沙英はゆのに絆創膏を握らせ、頬を掻きながら言った。
「その、首筋…隠した方がいいよ。制服なら見えないと思うけど、一応張っておきな?」
「へ?……ひゃあぁあああ」
 なんとなく察しがついたのだろう。
 大慌てで浴室に飛び込むゆのを見ながら、沙英はポツリと呟いた。
「……ヒロもよくやるんだよねぇ」

…思いついちゃったら書き込むしかないですよね(´・ω・`)
281名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 01:31:08 ID:pV5XdEUG
素晴らしかったです!
282XCTCqXwn:2008/08/26(火) 18:34:15 ID:2/cpGFNl
ノンストップ妄想、少しでもスレが活性化してくれれば…
あとアニメ&単行本派なんで最近のはよくわからんです、四巻はやく…

 山吹高校を卒業して数年が経った。
 ひだまり荘での思い出は、今でも私の中で色濃く残っている。
 お母さんのように、しかし時折見せる年相応な行動が愛らしかったヒロさん。
 努力家で、自らの道をしっかりと見据えて、今もその道を歩いている沙英さん。
 そして・・・…いつも私を元気づけてくれた、太陽の様な少女、みやちゃん…いや、宮子さん。
 私は……山吹高校での経験を、何も生かせないまま、実家近くにある小さな会社の事務職に就いている。
 時折、昔を思い出し、絵を描くことはするが、昔のような情熱は、今はもう、ない。
 ペンや筆を握っていた両手は、今ではキーボードを叩いている。
「ふぅ……んーっ……!」
 息をつき、大きく伸びをする。
 今日もまた、いつものように残業だ。時計の針は、すでに2時を指している。
「……今日はこれくらいでいいかな」
 大体の処理は終わった。あとは明日、まとめればこの仕事もひと段落といったところだろう。
 後片付けを済まし、会社を後にした。
 暗くなった通勤路を歩きながら、ハンドバックから携帯を取り出し、メールを確認する。
 三件のメールと、一件の着信があった。
 まずメールを開く。
283XCTCqXwn:2008/08/26(火) 18:35:10 ID:2/cpGFNl
 一通目は、沙英さんからだった。
『ひさしぶりー、元気?
 私は相変わらず、部屋にこもって原稿と格闘してます。
 またひだまり荘メンバーで集まろうよ、空いてる日があったら連絡してね♪
 それじゃ、お仕事がんばって〜』 
 沙英さん、頑張ってるんだなぁ……。
 近所の本屋で、沙英のペンネームの本が、ポップ付きで並んでいたのを思い出す。 

 二通目のメールは、ヒロさんからだった。
『ゆのさん、お久しぶり〜☆
 沙英からもメール来てると思うけど、私からも一応伝えておきます。
 ひだまり荘メンバーでまた集まりたいので、都合のいい日があったら教えてください。
 できれば、連絡は私に先に頂戴ね?沙英ったら、締切前で機嫌悪いの^^;
 それじゃ、連絡お待ちしてます♪』 
 ヒロさんは、沙英さんと一緒に暮らしている。
 あの二人は、結局卒業しても、あのままの関係を保ち、今もそれが続いているのだ。
 とてもうらやましく思える。私は……私たちは……。

 三通目のメールは、宮子さんからだった。
『お久しぶりです、お元気ですか?
 沙英さんとヒロさんからも聞いていると思いますが、またいつものメンバーで集まりたいと思います。
 都合のいい日があれば、ヒロさんにご連絡ください。
 では、会えることを楽しみにしています』
284XCTCqXwn:2008/08/26(火) 18:36:13 ID:2/cpGFNl
 ……事務的な口調、昔の宮子さんからは、考えられない。
 だが、そうなってしまったのだ。私も、彼女も、すでに道を違えてしまった。
 昔のように、また、二人で過ごせたら、どれだけ幸せだろう。
 『ゆの殿、視力検査致しましょう!』『ゆのっちもだいぶ泳げるようになったねー』
 『ゆのっち、ずーっと一緒にいようね……?』『ゆのっち、だいすき!』
 目を閉じると、宮子さんとの、みやちゃんとの思い出が……津波のように押し寄せ、そしてひいていく。
 閉じた目からゆっくりと水滴が落ちる。
 私のせいだ、私のせいで、私たちはこうなって……。
 誰もいない深夜の道路で、孤独が突き刺さる。
 いけない、まだ、着信が一件残っている。それを確認して、早く家に帰らなければ。
 携帯の画面に再び目を落とす。
 着信を確認しようとメール画面を閉じようとしたとき、宮子さんからのメールにまだ続きがあることに気づいた。
「……?」
 ゆっくりと画面をスクロールさせる。それに応じて、文章が画面に表示され始めた。

『……ここまで読んでくれて、ありがと。一回で気付かなかったなら、そのままこのメールは閉じちゃっていいから』
 ここで、また空白がある。
 震える手を押さえ、再び画面をスクロールさせる。
285XCTCqXwn:2008/08/26(火) 18:36:49 ID:2/cpGFNl
『……ゆのさん、ううん。ゆのっち、私ね、やっぱりゆのっちのこと、今でも好きだよ。
 ゆのっちのお父さんとお母さんが、私たちのこと反対したのも、ゆのっちに絵を止めさせたのも、私はもう恨んでないけど、
 でも、やっぱりこれだけは譲れない。私は、ゆのっちのことが、好き。大好き。
 二人でいっぱい、いろんなことしたよね。私の部屋には、今でも昔もらった、ゆのっちの絵が飾ってあるよ。
 ゆのっちが描いてくれた、昔の私。何も考えないで、純粋にいろんなことを楽しんでた頃の私の絵。
 何回かみんなで集まったとき、言おうと思ったけど、私は昔より臆病になっちゃったから、こうしてメールしています。
 もし、ゆのっちがまだ、あの頃と同じ気持ちなら、折り返し電話ください』

 メールを読み終えたとき、私は自分でも驚くような速さで、宮子さん、いや、みやちゃんへ電話をかけた。
 機械的なコール音がひどく煩わしい。早く、早く、早く……!
 数度のコールの後、繋がった。何を言うかは、もうすでに決まっている。
『もしもし……ゆの……さん?』
「みやちゃん!私、まだ、みやちゃんのこと、好きだから!昔と何も変わってない!何も、なんにも、変わってないから・・・…!」
 途中から涙声になってしまった。しかし、そんな瑣末事はどうでもいい。伝えなければ、みやちゃんに、今の私の気持ちを。
「みやちゃん、私、やっぱり無理だよ。絵、描きたいよ、みやちゃんと一緒にいたいよ、みやちゃんと……ずっと……!」
 電話越しに息をのむ音が聞こえる。
 一気にまくしたてたせいで、肺の中の空気が全て無くなったのではないかと思えるほどに息苦しい。
『ゆのっち、あのね』
 携帯から聞こえてくるみやちゃんの声も震えている。一言一句聞き逃すまいと、私は強く耳に押し付けた。
『私、今、ゆのっちの家の近くの公園にいるの。そこに来て、また、一緒に……』
 泣いている声が聞こえる。みやちゃんの泣いている声が。
 私は走り出していた。息が切れる。体が重い。
 だが、今はただ、前へ、前へ。
 みやちゃんのところに、早く、早く、一緒に、また、昔のように……二人で……!
 
 END
286XCTCqXwn:2008/08/26(火) 18:46:20 ID:2/cpGFNl
「ってな感じで締める小説にしようと思うんだけど、どうかな?」
「いや、悪くはないんですけど、沙英さん……」
 宮子が呆れ顔で沙英を見つめる。
「まぁ、いいんじゃないかしら。でも……沙英……」
 ヒロの憐れむような蔑むような視線が沙英に突き刺さる。
「嫌いじゃないですけど、沙英さん……」
 まるで捨てられた子犬のような表情で、うつむくゆの。
「だ、だから、名前借りたって、最初に言ったじゃない?それにほら、諸々の設定は変えるし……」
「でもー、私すっごい不安になったんですけどー」
 宮子がブーブーと口をとがらせる。
「……ごめんなさい」
 しょんぼりと、沙英は言った。
「私と沙英は変わらず一緒っていうのが、またなんとも言えないわよねぇ……」
「みやちゃんとそんなことになったら、私もう生きていけないですぅ……」
 ゆのはうっすらと涙を浮かべながら、ガクガクと震えている。
 宮子はそんなゆのを抱きしめながら、沙英をにらみつけた。
「沙英さん、ゆのっち泣かせたなー!」
「うぅ……ごめんってばー……」
 謝りながらも、ちらちらと時計を気にしている沙英。
「あのー……言いにくいんだけど、担当さんとの打ち合わせがあって、そのー……」
「分かったわ、裁判は延期しましよう。帰ってきたら覚悟するのよ、沙英?」
「はい……わかってます」
 がっくりと肩を落としながら、沙英は打ち合わせ場所へと出かけて行った。
「ゆのっちー、大丈夫だからねー、私は一緒にいるからねー」
「うん……みやちゃん……」
 宮子になでられながら、ゆのは子供のように鼻をすすっている。
「まったく沙英ったら……でも、内容と語りは上手よね。ゆのさんがこんな風になっちゃうくらいだし」
「それはほらー、私たちの名前使ったからですよー。ゆのっちがこんなになっちゃうなんて……まったくもう」
 
 この後沙英は、帰ってきた矢先にゆのにぐるぐるパンチをされ、裁判を受け、
 全員にケーキを奢るという有罪判決を言い渡され、閉廷後ベッドでヒロに泣かされることになるのだが、それは又、別なお話。

287名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 19:27:32 ID:0g0W1M+m
はぁん
288名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 19:45:22 ID:CXKuLI68
沙英w怒涛の投下GJ!
289名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 21:19:01 ID:HeRTMgtv
>>282-286
こういう展開もなかなか良さげw
290名無しさん@秘密の花園:2008/08/27(水) 00:40:30 ID:Ow8dEGgv
>>287にひたすら萌えたwwww
291名無しさん@秘密の花園:2008/08/27(水) 02:40:59 ID:oV0iSQV8
沙英さんw自重しるwwwww
GJ!!前半でなんか普通に泣けたw
292名無しさん@秘密の花園:2008/08/27(水) 15:42:06 ID:Kp2xgZaA
ちょ…沙英w
だがこういうのもいいなw
293XCTCqXwn:2008/08/27(水) 22:49:18 ID:4M7PlDMu
 ×月○日 晴れ
 今日はメイド服で授業をした。
 生徒の反応はそれほどでもなく、もはやこの程度では動じなくなっている。
 ただ、宮子さんが凝視しているのが気にかかった。理由はわからない。

 ×月△日 曇り
 今日はサラシと応援団の服で授業をした。
 何名かの男子生徒が顔を赤くしていた。こういうニーズもあるようだ、参考にする。 
 やはり宮子さんが凝視している。理由は相変わらず不明。
 ゆのさんの様子がおかしい。鞄から、フリル付きカチューシャが見えた気がする。
 授業後、校長に見つかって怒られた。明日は私服で授業することにする。

 ×月×日 晴れのち曇り
 校長に叱られたので、今日は私服で授業をした。
 宮子さんがなぜかがっかりした表情で、ゆのさんがホッとした表情をしている。
 私のコスチュームと何らかの関係があるのだろうか。次も注意してみることにする。

 ×月□日 雨
 今日は自作の、某ファミレスの制服で授業をした。
 放課後、宮子さんにその服はどこから入手したのかと聞かれた。
 自作したもので、欲しいならば作って差し上げます。と答えておいた。
 是非!と目を輝かせていた。期待に添えるよう、気合いを入れて作ることにする。
 なぜかサイズはゆのさんのもので、と注文された。理由はわからない。
 一緒にいたゆのさんの表情が、少し暗かった。

 ×月◎日 雨
 今日は校長の気配を感じたので、私服で授業をした。
 昼休み開始直後、教室にいた宮子さんに昨晩作ったコスチュームを渡す。非常によろこんでくれた。
 ゆのさんはその日昼食をまったく取っていなかったと、生徒たちが話していた。何故だろうか。
 気分が悪くなったので、午後の授業を休み、保健室にいた。校長に叱られた。
 朝の虫の知らせの意味がない。

 (日付が書いていない。どうやら違う人物が書いたようだ)
 先生、みやちゃんに服を渡さないでください。
 というか、普通の服で授業してください、そうでないと夜にみやちゃんが
 (ここで一部破けている)
 嬉しいんですが、毎晩は身が(再び一部破けている)。
 どうかよろしくお願いします……
 By 生徒A

 
「……どう思う?ヒロ」
「どう思うも何も、最近毎日のように聞こえちゃってるわけだし……」
「でも、私たちにどうしようもないよね?」
「そうね!見なかったことにしましょう!」
 沙英とヒロは落ちていたノートをごみ箱に捨てると、「私たちは何も見なかった」と呟きながら教室を後にした。

「ゆのっち、今日はこれ!これ!犬耳としっぽ!似合うから!絶対似合うから!」
「みやちゃ〜ん……もう堪忍してぇぇぇ……」
「だーめ、私に冷たい態度取った日数分、しっかり埋め合わせしてもらうからね!という訳でえいっ」
「あ、ひぁぁぁ!あ、そこだめ、みやちゃっ……!」

 ひだまり荘の、夜は更けていく。

END

も、妄想マシーン…いやもうほんと歯止めがきかないんです
だれかとめたってください('A`)
294名無しさん@秘密の花園:2008/08/28(木) 00:18:10 ID:GFUBTcqn
>>293
むしろもっとやr・・・いえ、やって下さいw
295名無しさん@秘密の花園:2008/08/28(木) 14:11:48 ID:xeukiCI6
大家さんはバリタチ
296名無しさん@秘密の花園:2008/08/28(木) 22:53:31 ID:+u5aBCFI
>>293
むしろ暴走してしまえ!
宮子いいよ宮子
297名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 00:12:18 ID:xDkHneI8
今回は百合的に素晴らしい話だったな
ゆのと宮子で「誓います」
ゆのがなずなと少女漫画的な意味で手を繋ぐ
乃梨となずなも着実にフラグを立ててる
298名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 03:28:04 ID:O/OSIx5x
あげてたごめん
299名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 07:58:27 ID:b6NIpVbA
>>297
そんな素晴らしい展開だったのか…見そこねちまったい

しかし「誓います」は某エロゲのせいで友情崩壊フラグにしか見えなくてうががががが
…いや、ゆのがヤンデレ化して宮子を無理矢理押し倒すというのも悪くはないな…
300名無しさん@秘密の花園:2008/08/29(金) 15:13:16 ID:vBJBcwTa
>>299
ヤンデレゆのっち見てみたい。
301名無しさん@秘密の花園:2008/08/30(土) 00:31:16 ID:+/tdA4/c
ゆのっちがよっぱらえば簡単に実現できそうだw
302XCTCqXwn:2008/08/30(土) 00:38:53 ID:ZTiXu1wD
「ねぇねぇみやちゃん」
「ゆ、ゆのっち、どったの?なんか目が怖いよ?」
「昨日沙英さんの部屋に泊まったって本当……?あ、嘘はつかないでね」
「と、泊まったけど……ほら、ヒロさんが歓迎会の時みたいにジュースとお酒間違って買ってきちゃって、それで飲みすぎて。
 気付いたら寝ちゃってて……」
「……みやちゃん、それ以外にも、したことあるよね?」
「……え?ゆのっち?」
「みやちゃん、正直に答えてね。沙英さんに添い寝されたでしょ?」
「そんなわけ……」
「だから、ウソは、つかないでネ?」
「……なんで?なんで知ってるの?でも、何にもしてないよ、一緒に寝ただけだよ!?」
「みやちゃん、みやちゃんはワタシだけ見てればいいの。なのに、なんで他の人とそんなことしてるの?
 私にはみやちゃんしかいないんだから、みやちゃんにも私しかいないんだよ?」
「ゆのっち……?」
「ほら、みやちゃん、私の手、嗅いでみて。綺麗に洗ったから、もう沙英さんの匂いしないでしょ?」
「……! ゆのっち、まさか……!?」
「大丈夫だよ、みやちゃんに近づく悪い虫は、私が全部消してあげるカラ。みやちゃんには私しかいないんだから。
 だから、みやちゃんは私ダケみてればいいんだヨ?」
「そんな、ゆのっち……! ううん、こんなのゆのっちじゃない、ゆのっちはそんなことしない……」
「なんでそんなこというの?みやちゃんのために、私はなんだってするよ?みやちゃんだって、最後には私に感謝するんだから」
「感謝なんてするわけない……ひどい……ひどいよゆのっち……」
「……そっか、みやちゃん、ヒロさんの料理食べたから、毒されちゃってるんだ。よかった、念のために、ヒロさんも×しといて」
「嘘……嘘でしょ……」
「みやちゃん、何で泣くの?私はただみやちゃんのためにしてあげただけだよ?」
「そんな……ゆのっちは……そんなことするこじゃ……」
「もちろん、みやちゃんにそんなことしないよ?でも、みやちゃんに手を出した人は、私がみんな×してあげる。
 そうすれば、みやちゃんは私だけ見てくれるでしょ?ほら、みやちゃん、いつもみたいに笑ってよ?ね?」
「嘘……嘘……こんなの、ゆのっちじゃ…………」
「みやちゃん、なんでそんなこというの?
 ……そっか、毒されてるんだもんね。まっててね?私が今、みやちゃんのこと助けてあげるから」
「いや……いや……やめて……」
「みやちゃん、大好きだよ。ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね?」
「いや……!」


(参考ヤンデレCD)
電波ー自重してー('A`)
303名無しさん@秘密の花園:2008/08/30(土) 22:51:52 ID:T9cXXsXE
仕事はえ−!!wゆの怖すぎるw
304名無しさん@秘密の花園:2008/09/01(月) 11:02:31 ID:Uy19HEmu
新作お願いしますw
305XCTCqXwn:2008/09/01(月) 13:02:55 ID:LM3mdjLL
みさとさんのキャラわかんねー('A`)
でも大家×みさとはガチ

「お、みさとじゃん。やっほ」
「げ……」
 逃げなければ。私は即座にそれを行動に移した。
「ちょっとちょっとみさとちゃーん、つれないんじゃなーい?」
「なんで追っかけてくるのよー!」
 軽いデジャブを感じながら、ひたすらに走る。
 しかし、相手は自転車だ。目の前に横止めにされた自転車と、追いかけてきた人物がドンと居座ってしまう。
「挨拶しただけなんだからー、逃げることないじゃん。ねぇ?」
「ど、どうもー……」
 たどたどしく頭を下げる。思わぬところで会ってしまった。
 やはり普段通らない道は通るべきではないようだ。
「ちょっとどっか入ろうよ。話、したいしさ」
「は、はい……」
 逆らおうとも思った。
 が、彼女の左胸だけが右胸に比べ膨らんでいるのと、服装が迷彩服なため、
 逃げれば撃たれそうな気がしてしまいそれができなかった。
「あー、でもこの恰好じゃどこも入れてくれないかー……。おっし、うち行くよ、うち!」
「えぇ〜……」
 肩を落としながら、仕方なく彼女のあとに続く。
 あぁ、逃げだしたい。特に予定もなく、気まぐれで散歩などするんじゃなかった……!
「ほい、粗茶ですが」
「……」
 軽く頭を下げてそれを受け取る。
 家に着くなり、『片付いてないから、縁側に座ってて』と言われ、言われるがまま私は縁側に腰かけていた。
 ……いつものことだろうに。この家が片付いていないのは。
306XCTCqXwn:2008/09/01(月) 13:03:52 ID:LM3mdjLL
「よいしょっと……」
 何をするにもつい何か言うようになったら、年寄りの仲間入りだなぁ、などと思いながら、湯呑に口をつける。
 ハーブティーだ。種類まではわからないが、おそらくヒロが作ったものだろう。しかし……
「大家さん……ティーカップとか、ないんですか……?」
「んな洒落たもん、あるわけないっしょ?」
 なはは、と笑いながら、大家さんは煙草に火をつけた。
 紫煙をくゆらす彼女の横顔は、昔と何も変わらなかった。
「で……話って、なんですか?」
「おー、それそれ、話しよう、話」
 などといいながら缶ビールの蓋を開ける。
「これから話するのに、ビールとか飲んでいいんですか……」
「いいのいいの、景気づけだから。さて……」
 じっ、と私の顔を見る大家さん。
 気恥ずかしさに、つい目を逸らしてしまった。
「みさと……」
 頬に手をあてられ、体が小さく跳ねた。
「そんな怯えることないじゃーん、なにも取って食おうって訳じゃないんだから」
「……昔、散々取って食ったじゃないですか」
 寝込みを襲う、道で会えば家に強引に連れ込む。何度されたかわからない。
「まー、あたしだって誰にだってそんなことしてるわけじゃないんだけど、さ」
 バツが悪そうな顔になった彼女をみて、少し勝ち誇った気分になった。
「そうだとしても、こっちの都合とか気分とか、少しは考えてくれたってよかったじゃないですか?」
「んー、その点は悪かった、ごめん」
 よし、このまま押し切れば、何事もなくここから逃げ出せ……
 そう思った瞬間、体が押し倒された。
 突然のことに混乱する頭では、近づいてくる大家さんの唇を、よけることができなかった。
「ん……ふあ……」
 抵抗しようと腕を振り回すも、すぐに抑え込まれてしまう。
 足をばたつかせても、腰かけていたために、大家さんにそれが当たることはない。
 されるがままに、唇を貪られる。互いの唾液が、絡み合う舌が立てる音で、思考が浮ついていく。
 体は、覚えてしまっているのだ。彼女にされた、愛撫の数々を。
「っぷあ、はぁ……みさと、相変わらず可愛いねー」
「……ひどい」
 唇が自由になり、思っていたことをそのまま口にだす。
 だが、私の体は、言葉とは裏腹に反応している。まだ、キスをされただけなのに。
307XCTCqXwn:2008/09/01(月) 13:04:25 ID:LM3mdjLL
「話っていうの、わかるでしょ?たまにでいいから、こうして会おうよ?ね?」
「御断りしまっ……」
 再び口をふさがれた。今度は、唇だけではない。胸も刺激されている。
 ゆっくりと、その柔らかさを確かめるように、だが確実に私に快感を与えようとする、いやらしい手つき。
「ごめーん、聞こえなかった。もう一回いってくれる?」
「おことわりっ……ですっ……!」
 荒れた呼吸しかできない。思考回路が確実に麻痺してきている。
 このまま流されてはだめだ。逃げなければ。
 そう思ってはいても。すでに解放された腕に、力は入らない。
 顔をそむければ少しは逃げられるキスからも、私は逃げようとしていない。
「……みさと、久々だけど、しっかり反応してんじゃん。やっぱり私たち相性いいんだよ。ね?だからさ」
「やっ……だっ……」
「……悲しいなー、まだそんなこと言うんだ」
 いつの間にか上着を脱がされ、ブラもずらされており、胸が露になっていた。
 私の胸を弄んでいた大家さんの手が、ゆっくりと私の下半身に伸びていく。
「いやっ……だっ……」
 胸を吸いながら、私の秘所をズボン越しに刺激する。
「みさと、やっぱり感じてるんじゃん。もうこんなに濡れてるし。ほら、今ならまだ間に合うよ?
 優しくしてほしかったら、ね?わかるっしょ?」
「……」
 不意に愛撫の手を休められる。
 ……なんで、私は。
 彼女に求められることを拒否したのだろうか。
 
 女同士だから。
 普通じゃないから。
 年が離れているから。
 子供が作れないから。
 
 それなら、ヒロと沙英は?
 まず、普通って何?
 年齢は、そんなに重要?
 男でも、子供が作れないやつだっているのに?
 でも、でも……
308XCTCqXwn:2008/09/01(月) 13:05:09 ID:LM3mdjLL
「……っ……ぇ……くっ……」
 両腕で顔を覆いながら、私は子供のように泣き出してしまった。
「みさと……?」
 誰かに求められるというのは、嬉しいことなのでは?
「ごめん……あちゃー、やっぱやりすぎちゃったか……。その、嬉しくて、久々だったし……えと……」
 こうして、愛されることは幸せなことなのでは?
「……お風呂、沸かしてくるから、まってて。着替えも貸すよ。ほんと、ごめん……」
「ちがっ……大家さ……まっ……」
 彼女の腕を強く攫む。
「……?」
「続けて……くださ……」
「……いいの?」
 小さく頷いてみせる。
 昔、彼女に迫られて、嬉しくなかったことはなかった。
 自分をこんなにも求めてくれる人がいてくれて、嫌なはずがなかった。
 なら、今だってそうなんだ。私は、この人が、好きなんだ。

「足開いて、そう、そのまま力抜いて……」
「……」
 言われるがままに足を開き、自ら秘所を大家さんに見せつける。
 思わず顔を覆ってしまう。何度やっても、やったことがあっても、やはり恥ずかしい。
「みさと、綺麗だよ……」
 そういうと、大家さんはゆっくりと行為を始めた。
「んっ……あっ……」 
 必死に声を我慢しようとするが、私の弱いところを知り尽くしている彼女相手に、それは無駄だった。
「声、だしなよ。可愛いよ?」
「やっ……あ……!」
「やっぱり強情だ。でもー……」
「ふぁっ!?」
 小さく勃起したクリトリスを舐められ、声が出てしまう。
「んふふー……まだまだこんなもんじゃ終わらないよー……」
 ゆっくりと、指を入れられる。
 同時に、舌使いが激しくなり、私は声を抑えることを忘れてしまった。
 部屋には水音と私のあえぎ声が響く。
「こっちも弱いもんねー?」
「ちょ……っ!」
 後ろの穴にも指を入れられ、快楽の波がより激しくなる。
 間を置かず、私は果ててしまった。
309XCTCqXwn:2008/09/01(月) 13:06:23 ID:LM3mdjLL
「やっぱり、みさとちゃん最高だわー……」
「……」
 私はタオルで胸もとを隠しながら、煙草を吹かす大家さんの肩を小さく殴った。
「で、また会ってくれるっしょ?まー、もうやだっていっても、会いに行っちゃうけどね」
 ニシシ、と笑う大家さんは、玩具を与えられた子供のようだった。
「……たまに、ですよ。私から行きますから、押し掛けたりとかしないでください」
「できるだけ善処しますよーっと」
「善処違う、義務です!」

 ……まぁ、もう自覚しちゃったし。
 毎日でも、いいんだけど、ね。

END

エロ無理マジ無理書けないていうか書ける人マジ神。
セリフ書いただけで頭馬鹿になりそうになるてか顔赤くなるマジ無理無理すぎ

いろいろとすいませーん…('A`)
310名無しさん@秘密の花園:2008/09/01(月) 21:25:56 ID:o6f9Slnl
GJ!流れがいいねえ
311名無しさん@秘密の花園:2008/09/01(月) 23:54:42 ID:Uy19HEmu
最高です
この感じ・・・溜まりませんなぁw
312名無しさん@秘密の花園:2008/09/03(水) 23:36:40 ID:CClzU+67
ふと思ったのだが、智花×夏目とかど……いやなんでもない
313名無しさん@秘密の花園:2008/09/04(木) 22:19:11 ID:bOYNCSCu
「おねえちゃんは渡さないんだから!」
「あなたのおねえさんになんて興味ないわよ!」
「……おねえちゃんのこと、嫌いなの?」




やっぱりなんでもない
314名無しさん@秘密の花園:2008/09/04(木) 22:52:45 ID:LVjwBRp3
むしろ
「お姉ちゃんにはヒロさんが…」
「沙英にはヒロが…」
「……」
「……」
「そういえば夏目さんっていう人が…」
「そういえば沙英には妹が…」

なんでもない、なんでもないよー
315名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 00:09:51 ID:tqEh7Ksw
おwwまwwえwwwらwwwww












いいぞもっとやれ
316名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 01:28:48 ID:UTj20Q5I
×月○日

宮ちゃんが私の部屋にやってきた

×月○日

宮ちゃんが私の部屋に歯ブラシを置き始めた

×月○日

ついにパジャマまで置き始めた

ゆの「宮ちゃん?わざわざ、私の部屋に置かなくても〜」

宮子「いやいや…ゆのっちの部屋に置いて置くとゆのっちの匂いが」

ゆの「宮ちゃん…ι」

×月○日

宮ちゃんが壊れた
317名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 02:14:54 ID:Z54W7+5q
×月○日

私も壊れちゃった
318名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 03:02:43 ID:j3Lv/jc0
ナイス連携
319名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 04:37:46 ID:teE3UvWB
今日こそは紗英の前で素直にならなきゃ…


「さ、紗英!」
「うわ!?何?いきなり大声なんか出して…」
「あの〜、えっと、その…紗英、す、す、好き…」
「え…?」

ああ〜!言っちゃった〜
けど、あぁー!
「隙ありぃっ!」

ぱしっ

「ちょっ!急になんのつもり」
「あ・・・ふ‥ふふ、流石私のライバルね…でも、この次もうまくいくとは思わないことね!」

 ・ツン
 ・デレ
→・逃げる ピッ

「もう、なんだっての…」



さ、ささっさ、紗英に、紗英の手に掴まれた、紗英が私の手をギュッってした!
どうやら今回は大成功の予感!
320名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 17:02:10 ID:112Fu5nd
「ゆのっちー?いるー?」

ゆの は いねむり している !

「……」

ピピピピピ
→・おそう   
→・らくがきする
 ・そっとしておく
〜10分経過〜

「あ、みやちゃんきてたんだ、おはよー」

 ゆのっち は め を さました !

「あ、うん、おはようゆのっち」(´・ω・`)

321名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 20:26:11 ID:5rNg0/S7
「紗英、大事な話があるの…」
「ん?なにさ?」
「…紗英は…私と夏目さんのどっちが好きなの!?」
「なっ…!ヒロ!?どうしたのさ、いきなり…」
「いきなりなんかじゃないわ。私…ずっと前から紗英のことが好きだったのよ!同性だって構わない!紗英とずっと一緒にいたい!紗英を…幸せにしてあげたい…

…だからお願い、聞かせて?紗英が最も愛している人の名前を…」

「私は…
私の、好きな人は…」



 ヒロ
 夏目
 ゆの
 宮子
→うめてんてー
 吉野屋
322名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 20:49:14 ID:6RfQsMFy
この流れはひだまりスケッチゲーム化ということですね
323名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 20:53:34 ID:WNLTVSOY
>>321
智佳が抜けてるぞ!
324名無しさん@秘密の花園:2008/09/05(金) 21:23:16 ID:112Fu5nd
    ひだまりスケッチ! 
  〜乱暴なのは苦手です?〜
[発売日]20009年9月23日
[機種]PS2
[ジャンル]ほのぼの格闘ゲーム
[値段]6890円(初回限定版は12980円)
※どちらも税込です
 ※初回限定版特典
・蒼樹うめ先生描き下ろしテレホンカード
・豪華80Pブックレット
・アニメ「ひだまりスケッチ」「ひだまりスケッチ×365」のプレビューDVD
・オーディオコメンタリーDVD
・オリジナルドラマCD「出張版!ひだまりラジオ 〜乱暴なのはいけないと思います!〜」
・オリジナルサウンドトラック

ゲーム概要
・ひだまりスケッチのキャラクター9名がほのぼのと戦う対戦型格闘ゲーム。
・技を押すだけで技が出る!簡単操作で楽しく遊べる!
・主題歌はアニメのEDでおなじみのmarbleさんが担当!
・BGMはアニメ「ひだまりスケッチ」「ひだまりスケッチ×365」両作品のBGMを原曲の雰囲気をそのままバトルアレンジ。
・隠しキャラにはもちろんあの人も!?
・タッグバトルで熱くなれ!特定の組み合わせで発生するコンビネーションアタックで相手を圧倒しよう!
・作品中に出現するミニゲームをクリアすることで、うめ先生描き下ろしイラストや豪華ゲスト描き下ろしイラストを鑑賞可能。

>>322がそんなこというから・・・言うからぁ!
325名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 01:19:48 ID:pm9yDvm6
タッグとゆうことは…プロレスですね。
326名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 05:37:49 ID:1XuZE2ai
>>325
その発想はなかった
327名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 12:05:22 ID:S/7Z+eAy
>>325いや、相撲も捨てがたい
328名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 13:11:46 ID:1XuZE2ai
〉〉327
褌ゆのっち萌え

みやちゃんは普通に似合いそうで困る
329名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 13:34:49 ID:d8lpynMa
沙英さんは行司の格好させたらハマりそうだ

そしてヒロさんは↓
330名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 20:55:16 ID:h7dJ9n6Y
夜中に四股を踏んでいる
331名無しさん@秘密の花園:2008/09/06(土) 20:58:20 ID:PMlbLwHU
>>324
技を押すだけで、は突っ込むべきか?
332名無しさん@秘密の花園:2008/09/07(日) 02:50:46 ID:rGFgYpbi
>>324
まさか格ゲーだとは…
あんたスゲーよwここまで詳細に妄想できるとはw
333名無しさん@秘密の花園:2008/09/07(日) 11:38:58 ID:nfT0hx2v
うめ先生がウザそうだな
当たり判定小さくて
334名無しさん@秘密の花園:2008/09/07(日) 11:55:22 ID:kRE7MDw0
>>333
勝利ポーズの「見ちゃダメ」(ファンディスクver)
で目をつむって下さい
335名無しさん@秘密の花園:2008/09/09(火) 22:17:33 ID:9Xhh78pA
|ω・)誰もいない…投下するなら今のうち…

 思わず、立ち止まってしまう。
 目の前を通り過ぎた少女が、あまりに似ていたから。
 いや、似ているのは容姿というよりも、雰囲気だろうか。よくわからないが。
 でも、似ている。彼女に、似ている。
「あ、あのっ……」
「ふぇ?」
 声をかけてしまう。意識せず声が出てしまった。
「……なんですか?」
 不審そうな眼で見られている。当然だ。知らない人物に声をかけられたらそういう反応をするだろう。
「えと……、その、もしかして、沙英の、あ……沙英さんの、知り合いっていうか、ご家族の方ですか……?」
 声をかけてしまったのだ。もう聞くしかない。
 きょとんとした顔をする少女。その様子も、彼女にそっくりだ。
 恋い焦がれ、届かぬ人だと知った彼女に、よく似ている。
「あ、もしかして、夏目さん?でしょうか?」
 少し思案して、私の名を呼ぶ少女。
 なぜ私のことを知っているのだろう。
「姉の沙英がいつもお世話になってますっ、妹の智花でーす」
 深々と頭を下げる少女……智花ちゃん。
 どうりで似ているはずだ。妹なのだから。
「あ、と、こちらこそ、沙英にはいつもお世話に……」
「またまたー、お姉ちゃんのことだから、夏目さんにもご迷惑かけてるんじゃないですかー?」
「へ……?」
 智花ちゃんは、そういってケラケラと笑っている。
 なぜだろうか。出会ったばかりの時の彼女と同じ空気が感じられる。
「立ち話もなんですし、適当に座れるとこ入りましょうよ、私もちょうど、お姉ちゃんのとこから帰るとこで。
 こっちの友達と約束してたんですけど、急にその子予定が入っちゃったみたいで、どうしようーって思ってたんですよー」
「あ、じゃあ、ちょっと行ったところに、喫茶店あるから、そこに……」
「はいっ」
 冗談ぽく敬礼する智花ちゃん。
 彼女も、ヒロの前だと、こんな感じなのだろうか。
 そう思うと、胸が痛んだ。
336名無しさん@秘密の花園:2008/09/09(火) 22:18:38 ID:9Xhh78pA
「へー、じゃあ智花ちゃんは今受験生なんだ」
「はいー、もう勉強勉強で、全部投げ出したいくらいですー」
「あはは、私もそうだったよ」
 喫茶店に入り、再び簡単に自己紹介をしあって、私たちはすぐに打ち解けた。
 明るい智花ちゃんの性格に助けられ、会話は止まることなく、すらすらと続く。
「でも、私をお姉ちゃんの妹だって知らないで話しかけてきたの、夏目さんが初めてです」
「そ、そうなんだ……」
 じっと、智花ちゃんに見つめられる。
 ……彼女に見つめられているような気がして、目をそらした。
「……夏目さん、お姉ちゃんのこと、どう思います?」
「さ、沙英のこと!?」
 大きな声が出てしまった。店内の視線が私に注がれる。
 なんでもありませんというジェスチャーをして、なんとかやり過ごす。
「もー、だめですよ夏目さん、おっきな声だしちゃ」
「だ、だって……」
 年下の子に、いいようにからかわれているような気がして、顔が赤くなっていく。
「私は、夏目さんのこと、ちょっとだけ知ってますよ。お姉ちゃんから聞いてますから」
「沙英が、私のことを……?」
 身を乗り出してしまう。彼女に、どう思われていたのか、どう思われているのか。
 それを知れるかもしれないと思うと、つい興奮してしまう。
「負けず嫌いで、すぐ突っかかってきて、うざったいくらい」
「……」
 そう、だろう。そういう態度で、彼女に臨んできたのだから。
 肩を落とし、落胆する。覚悟はしていたが、辛い。
「でも、必死で、何度叩きのめしても、すぐ向ってきて、それがかわいい」
 指を折りながら、彼女が私をどう感じているのかを並べていく智花ちゃん。
 そこまでいって、少し間があき、智花ちゃんはこう続けた。
337名無しさん@秘密の花園:2008/09/09(火) 22:19:43 ID:9Xhh78pA
「……私にはヒロがいるから、夏目の想いには応えられない。私が気付いたんじゃなくて、ヒロが教えてくれた。
 夏目が私のことをどう想っているか」
「……それ、沙英が……?ほんとに……?」
「はい、お姉ちゃんの言葉、そのまんまです」
 言葉に詰まる私を置き去りに、智花ちゃんの口から、思いもしない言葉が告げられる。
「いきなりですけど、夏目さん。私じゃ、だめですか?」
「え……?」
「私、お姉ちゃんから、夏目さんのこと聞いて、会ってみたかったんです。
 きっと、まっすぐないい人なんだって、思ってました。会って、話してみたかったんです。
 思った通りの人でした。お姉ちゃんから聞いた通りの、かわいい人でした」
「え、と、ありがと……?」
「私、まだ全然夏目さんのこと知りません。夏目さんも私のこと、今日まで知らなかったくらいですし。
 でも、私、夏目さんのこと、好きになっちゃいました」
 右から左に言葉が抜けていく。何を言われているのかわからない。
「智花……ちゃん?」
「夏目さんがお姉ちゃんのこと好きだって知って。悔しくて。会ったこともない人なのに、です。
 夏目さん、私、真面目に言ってます。いわゆる、一目ぼれってやつです」
 ぽかんと、口をあけた私を、智花ちゃんは彼女と同じ瞳で見つめる。
 智花ちゃんが、私のことを?今日初めて会った、私のことを?
「冗談とか、言わないでくださいね。私、真剣です。
 こんな気持ちになったの、二回目なんです。お姉ちゃんの時と同じなんです」
「智花……ちゃんも、沙英のこと……?」
「はい、好きでした。だって、お姉ちゃんもかわいいじゃないですか。
 器用ぶって、ちょっと抜けたとこがあって、すぐ真っ赤になって」
「……知ったかぶりで恋愛経験豊富ぶって?」
「そうですそうです。
 それでヒロさんのことが大好きで、ヒロさんもお姉ちゃんのこと好きで。駄目もとで、一回言ったこともあるんですよ?
 姉妹としてじゃなく好きだって。でもダメでした。お姉ちゃん、ヒロさんしか見えてないんです」
「……うん、わかる、よく……わかるよ」
 私も、そういった彼女を見てきたのだから。
「でも、お姉ちゃんのことはもういいんです。今私が好きなのは、夏目さん。夏目さんが私のこと見てくれれば、それでいいんです」
 テーブルの上に置いていた右手に、智花ちゃんの両手が添えられる。
「夏目さんは、どうですか……?」
 ううんと、頭を振る智花ちゃん。
「今すぐじゃなくていいです。でもきっと、お姉ちゃんじゃなくて、私のこと、見るようにしてみせます。
 覚悟してくださいね?こっち来るたび、連絡しますから」
 そう言って、智花ちゃんは立ち上がった。
 伝票を持ち、何もできず座ったままの私をおいて、彼女は颯爽と会計を済ませ、店から出ていく。
 テーブルに、私と、智花ちゃんが置いて行ったメールアドレスと電話番号が書かれた紙片だけが残された。
 こんなこと、誰にも言えない。沙英にも、ヒロにも。
 混乱した頭の中、確かにわかったことは、私が沙英に想いを伝える前に玉砕したことと、大きな爆弾を抱えてしまったことだった。


END

我ながら強引だなぁ…反省はしていない
338名無しさん@秘密の花園:2008/09/10(水) 15:30:09 ID:yTY2dWr3
強引だが、それがいい。
GJ!!
339名無しさん@秘密の花園:2008/09/10(水) 17:21:04 ID:NmnvMg9r
いいぞもっとやれ
340名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 13:17:08 ID:KRxUGRTW
お前・・・・・・
ありがとう
341名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 22:15:06 ID:9C7OZGPK
過疎りすぎだろ妄想するくらいしかやることねぇ!ヽ(`Д´)ノ

「沙英ー?いるー?」
 ノックをし、ドアを開けるとほぼ同時に、中から沙英の声が聞こえる。
「んー、ヒロー?どしたん?」
 椅子を傾けながら、ヒロのいる玄関へ顔を向ける沙英。
 ヒロの胸には、赤地に白で『福』と書かれた紙袋が抱えられていた。
「ベリマートで売ってたのー、せっかくだから一緒に開けようと思って」
 ニコっとほほ笑みながら、福袋を掲げるヒロ。
「へー、置いてあるのはしってたけど、まだあったんだね」
 外から帰ったヒロのために暖房を少し強くし、沙英は棚からカップを一つ取り出した。
「コーヒーでいい?インスタントだけど」
「うん、ありがと」
 冷えた手をすり合わせながら、ヒロは答えた。
 視線は、テーブルの上に乗せた福袋へと向けられている。
「ゆのも一緒に行ったんだよね?あの子も買ったの?」
「ええ、今頃みやちゃんと一緒に開けてるんじゃないかしら」
「こっちで一緒に開ければいいのに……」
 やかんを火にかけている沙英は、苦笑しながら首を傾げた。
「もう、沙英ったら分かってないわね」
 メッと、ヒロは指を立てる。
 そう、年始である。帰省していた各々が、やっと先日、再びこのひだまり荘に集まったのだ。
 当然電話やメールで連絡は取っていたとはいえ、普段毎日顔を合わせていたそれぞれの寂しさは、
そんなものでは埋められるものではない。
「あー、二人っきりってのは、やっぱちがうもんねぇ……」
 沙英は頭をかいた。頬に、若干の赤みがさす。彼女も、やはり二人きりは嬉しいのだ。
「そういうこと、あ、ありがと」
「火傷しないようにね」
 沙英はカップを手渡すと、ヒロの隣に腰かけた。
 ヒロの肩に頭を預ける沙英。しばし沈黙と、時折ヒロがコーヒーをすする音が部屋に響く。
342名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 22:16:23 ID:9C7OZGPK
それじゃ、開けちゃいましょうか」
 ヒロがカップを置き、軽く沙英の頭を撫でながら言う。
「うん……」
 名残惜しそうにヒロから離れる沙英。そのままガサガサと福袋の中身を取り出して行くのを眺める。
「このお菓子……どうみても在庫処分よね」
 福袋の中から、少し前に話題になったアニメの食玩が、6つも取り出された。
 『全4種類のキーホルダー入り!』と、パッケージにある。
「……でも、福袋なんてそんなものじゃない?」
「むぅー。けどまだ中身は残ってるし、希望は捨てないわよ〜」
 袋の中を見ないよう、器用に中身を取り出すヒロ。
 ポテトチップス、チョコレート、スルメ、ポップコーン等々……がテーブルを埋め尽くす。
「やっぱり、大したものは入ってないねぇ」
「一応、500円だから元は取れてるんだけど……」
「これ、おかしコーナーの福袋だよね?他になかったの?」
 沙英が問いかける。
 ヒロは、すこし拗ねたように答えた。
「だって、ほかは化粧品と、日用雑貨しかなかったんだもの……実用的かもしれないけど、それじゃつまらないじゃない?」
「だねぇ、……でも、これだけお菓子が入ってるなら、宮子とゆのは大喜びだろうけどね」
 ククッ、といたずらっぽく笑う沙英を、ヒロは恨めしげな眼で見つめる。
 ヒロは気を取り直して福袋に向きなおり、
「これが最後……!」
 一縷の希望をかけて最後の中身を取り出した。
343名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 22:17:23 ID:9C7OZGPK
「……」
「……ラベルシール?」
 ヒロの手には、輪ゴムでまとめられた、『本日のオススメ!早い者勝ち!』と書かれたシールの束が握られていた。
「これ……店員さんが間違って入れたんじゃ……?」
「よねぇ……」
 がっくりと肩を落とすヒロ。
「うーん、あんまりおもしろくなかったわね……ごめんなさい」
「んーん」
 ヒロの肩に手を置きながら、沙英はテーブルの上を眺める。
 よくもまぁ、福袋でここまで一喜一憂できるものだと感心しながら、不意に沙英に閃きが走った。
「ヒロ、ちょっとそれ貸して?」
「これ?……はい、どうぞ?」
 ヒロからシールを受け取った沙英は、ヒロに背を向け、いそいそと何かしている。
「沙英……?」 
「じゃじゃーん」
 そういって振り向いた沙英の胸には、先ほどの『本日のオススメ!早い者勝ち!』と書かれたシールが貼られている。
 一瞬の沈黙、それを破ったのは、噴き出したヒロの笑い声だった。
「ちょ、ちょっと、沙英ったら……」
 したり顔で胸を張る沙英。
 ヒロはひとしきり笑うと、笑いすぎて流れた涙を拭きながら、沙英に言った。
「で……早いもの勝ちなのよね……?」
「うん、早い者勝ち」
 沙英は再び胸を張った。
「それは私でもいいの?」
「でもっていうか、推奨?」
「じゃあ、頂きます☆」
 ヒロは沙英の手を取り、そのままベッドへ押し倒した。
344名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 22:20:14 ID:4LQ9rAQ3
いただきます!
345名無しさん@秘密の花園:2008/09/11(木) 23:06:26 ID:s1iYxgx3
>>337>>341は同じ人?
とりあえず…GJすぎる!!
よかったらもっとお願いしますw
346名無しさん@秘密の花園:2008/09/12(金) 05:40:57 ID:NrEDpKIQ
今週はすごい良かった
二人でお風呂とは
347名無しさん@秘密の花園:2008/09/12(金) 07:25:54 ID:StpcZ7e8
風呂もともかくゆのっちが眠りにつくまで居てあげる、で止め刺された
悶えてたら俺が眠りにつけなかったオチ
348名無しさん@秘密の花園:2008/09/12(金) 11:05:39 ID:pDFKXuo5
積んでた3巻やっと読めたんだが、なんだこのサエヒロ満開はw
349名無しさん@秘密の花園:2008/09/12(金) 14:25:55 ID:/hm5cHwq
夏目派にはつらいぜ…!
350名無しさん@秘密の花園:2008/09/13(土) 10:13:42 ID:76QZ6js9
夏目派=なっつメンですねわかります
351名無しさん@秘密の花園:2008/09/13(土) 18:14:15 ID:jI7Ymv5/
「ねえ、宮ちゃん。あんな所に夏目さんがいるよ。」
「本当だ。紗英さんの部屋の前で何やってるんだろう。」
「…あ、紙コップドアに当てて聞き耳立ててるみたいだよ。変態だね。」
「そうだね、…今度はドアの覗き穴から中の様子を伺ってる。すごい変態だね。」
「…うわあ、今度はおもむろに服を脱ぎ始めたよ。そろそろ止めた方がいいんじゃないかな?」
「いや、面白いからしばらく見ていよう。」
352名無しさん@秘密の花園:2008/09/14(日) 18:22:42 ID:N28LvJaM
夏目自重www
353名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 05:21:15 ID:FM/D7eTs
コンビニの新製品群をみていて思いついたSSなんぞ投下してみたり。




ゆのと宮子の二人で出かけているので
今日はヒロと二人でお菓子の新製品試食会

テーブルの上にはズラリと並ぶ有名チョコレートのバージョン違いから未知のスナックまで大量のお菓子
ちょっと壮観だ

「いままで色々見かけてたけど集めると結構あるわね
サクッ‥あ、これ前の味よりすきかも」

サクサクサクサク…

「そりゃ季節の節目って、どのメーカーもその時期に合わせて期間限定品出すからね
パキッ‥ん、今年はグレープ味」

ポリポリ…

カリカリ‥ザクッ‥モフモフ‥

量を見たときは驚いたけど、そこは食べ始めると次に次に手がのびる
寒い時期が近いとあんまりハズレがなくて、わりと安定した味が楽しめるから安心だ

カロリーを気にしている風だったヒロも一つ口にした途端、すっかり警戒が緩み
いつしかテーブルの上の大量のお菓子たちはみるみる(ほとんどヒロによって)袋と箱だけになっていく


しかしどうもこの油断しきってる親友を見てると、つい意地悪したくなってくる

354名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 05:26:07 ID:FM/D7eTs
「ヒロってホントに幸せそうに食べるよね…さ〜て『大丈夫かな?』」
「んむっ…!」
一瞬ヒロの動きがとまる
ヒロには悪いけど、私はこの反応がすきだ
たぶんこの瞬間だけ自分が唯一ヒロより優位な瞬間なのかもしれない

「う〜現実に引き戻さないで〜」
「あははは」

なによりこの時のヒロがまたかわいいんだよね
普段お世話になってる身としては悪いけど、後で落ち込む前に忠告してるって事で許してほしい

「だってだって、手がドンドン動いちゃって口の中が幸せで
体が必要としてるの、だから仕方ないの!」

全然気にする事ないのに、いつもながら必死なんだなぁ
大体ヒロが『ぷに』なら私はどうしろっての…

パキパキッ

って、もう復活してるし
しかも早速チョコレート


味は…チュッ

「わ‥キャラメル味…む」
「ん‥ちょ…はむぅ」
チュ…チュチュッ‥
「ヒロ‥あまぁい…」

355名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 05:32:03 ID:FM/D7eTs
舌にキャラメル味のチョコが絡まってきて、すごく甘ったるい

なんだか頭がぼーっとしてくる…

「ハァ…沙英‥ン」
ヂュッ‥チュ

あ…これだと垂れたら服汚れちゃうな

チュプ…チュパッ

しばらくして口の中を溶かした所で唇を離す

「ぷぁ…これやばい、ちょっと癖になるかも」
「もぉ…一々チョコ食べさせる気?
そんなの癖になっちゃったら大変よ…」

「体が必要としてるの、仕方ないの!…でしょ?」
頬をなでながら、さっきのヒロを真似してみる

「ばか…」
と、そっぽを向かれてしまう

(あ、さすがに意地悪しすぎかな)

356名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 05:37:03 ID:FM/D7eTs
「ゆのさん達いないと、すぐ狼なんだから」
「ごめん、最近こんな時間あんまなかったし…
ヒロの反応がかわいくて、つい」

「それにやる事の発想が男の人みたい」

グサッ!↓
ぅ、そうなんだ…

「それにするなら‥」
357名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 05:47:49 ID:FM/D7eTs
「へ?」
間抜けな声を出してしまったその隙に
今度はヒロの方から軽く触れるだけのキスをされた

「‥するなら、なるべく普通の
何か食べながらなんてダメなんだから…嫌じゃなかったけど‥その、カロリーが」

嗚呼やっぱカロリーなんだ…

「うん了解、まぁヒロはチョコなんか無くても元々から甘いからね」
「なんかそれも嫌ぁ‥チュ…ん」


今はここで二人が帰ってきても気にしない、そんな余裕しばらくできそうにない

やっぱりヒロは砂糖菓子みたいで
重ねた唇は、さっきよりも甘く感じられて

今はただ…この幸せな甘さをひたすら求め続けていたかった





※※※※※


・・・・・・、


「ねぇ宮ちゃん、まだ選ぶの?私これでいいと思うんだけど…」

「いやいや〜ゆの殿、食玩選びは日々の修行の積み重ねなのですぞ
それになんだか時間を稼がなきゃいけない気が…」

「もう一時間なのにぃ〜」
358名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 05:56:46 ID:UpRBAuYF
なぜかふおんコネクトを思い出した
GJ
359名無しさん@秘密の花園:2008/09/17(水) 09:29:32 ID:EdYYMUjy
自分以外のSSは久々に見たぜ…

サエヒロいいな!GJ!
360名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 01:53:42 ID:BuQyC0a4
すんごい夫婦回だったわぁ
361名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 02:53:00 ID:qfpAe3K0
ある種究極の夢である百合夫婦、その更に先を行く百合夫婦喧嘩(と仲直り)。
こ、これはたまらん(*´д`*)
362名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 03:07:13 ID:401oetmL
夏目age
363名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 08:05:41 ID:2TFyBP9F
>>357
なんという百合夫婦
GJ

364名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 12:51:33 ID:Vz3hWZb5
みんなは吉野屋先生と呼ぶが、紗英だけはヨッシーと呼ぶ
ここにはみんなとは違う親密な何かがあると見るのが順当だと思うがどうか
365名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 15:43:28 ID:bYUXby22
基本的な愛称かと思ったら、沙英さんしか使ってないね>よっしー
原作だと保健室のヒロさんにちゅーしようとした時だけだったけど、アニメだとかなりの頻度


確認するのもあって原作読み返してたら、第一回目だけヒロさんと宮子の力関係が、宮子>ヒロだったのに驚いた
366名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 17:44:34 ID:ZDns3OFN
>>365まあ一人目の子供は手が掛かるっていうしね。

365getおめでとう
367名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 21:52:25 ID:xU3GfU6s
夏目さんそのサンドイッチはさえさんの食べ残しじゃありませんよ
間接キッスとかできませんよなのに顔が赤いですよいいんですか?


まあ幸せそうだから別にいいか
368名無しさん@秘密の花園:2008/09/19(金) 22:21:32 ID:bYUXby22
>>366
ありがとうー
ってか、うあ!気付かなくて普通に書き込んじゃったよ


これはお詫びにSSなぞ投下します
369『沙英散歩』:2008/09/19(金) 22:26:41 ID:bYUXby22
「あれ?沙英さんもおでかけですか?」
「うん、今回は〆切までに間に合いそうだから
ちょっとガス抜き、ゆのは?」
「私、ちょっとサリーエスまで」
「サリーエス?」
ゆのの手にはシールがびっしり貼ってあるハガキサイズの台紙

「あ〜、ポイント貯まったんだ?
ここら辺の遠いから気をつけなよ」
「はい、じゃあ行ってきます」ススッススッススッ‥‥

おお、なんかゆのがアグレッシブだ…

―※―

さてどうしたモンか
一人で遊びに、なんて最近全然なかったしなぁ…

とりあえず本屋はナシ
画材も足りてるし…

カラオケに一人でいってもなぁ…
いつもはヒロ達やクラスメイトが一緒だからなー
まぁ、ある意味幸せな事なんだけど…

そんな考えが頭の中をループし、気がつけばすっかり駅の近くまで歩いてきてしまっていた

そんな思いつきに弱い自分に、ちょっと落ち込んでしまう沙英だった

370『沙英散歩』:2008/09/19(金) 22:29:01 ID:bYUXby22
―※―
ゲームセンターか…ん?
沙英は店先に見覚えのある姿を見つけた

ササッ
つい咄嗟に自販機の陰に隠れてしまう沙英

どうやらUFOキャッチャーに夢中でこっらに気づいてないらしい
「夏目?」
もの凄い真剣な表情、なんか遊びの目じゃない

手元には長期戦を見越して両替された百円玉の搭が築かれている

「あれってビーバーさん?…だよね?」
確か智花があれの小さいキーチェーンを持ってたハズだ

夏目が狙っているターゲットは、最近人気の丸太をかじる姿を可愛らしくディフォルメしたキャラクター『ビーバーさん』のヌイグルミ

の特大サイズ。難易度★★☆☆☆

…面白そうなので、ちょっとこのまま見守っててみよう

チャリン…ウィーン‥ウィーン…


―※―
高々とそびえていた幾つもの銀色の搭は脆くも崩れていき…

訪れる希望も、裏切りによって手を放され絶望に変わり…
その度に少女はその場に崩れ落ちた…

そして物陰からそれを見守る少女は―、



…周りからなんともいえない視線を浴びていた

371『沙英散歩』:2008/09/19(金) 22:33:58 ID:bYUXby22

―※―
アームを止めるタイミングはわかった
向きの癖もつかんだ
ウィーン…カシャン

どうして…後、何が足りないの?

横は…うん、丸太のあたりか…な‥
ポチッ



あれ?夏目どうしてこっち見て固まって


ん、こっち見て?

ウィ――――…
「あ!夏目!ちょっ、ボタン!ボタン!」
「へ?あっ!」

ウィー…スカッ

―※―

「うぅぅ…今のはアンタのせいだからね…」
「だからゴメンってば…」
「で、いつから見てたの?」
「んー…このくらいの頃、かな?」
手で今は無き搭の高さをジェスチャーしてみる

しかし、とうとう見つかったか…
てゆうか、隠れる必要ないよね?何やってるんだ私

「ふふふ、そう…そうなの…その自販機の裏からアナタは、私のこの無様な姿を見てほくそ笑んでいたわけね!」
「だから違うっつーの…」
あぁ、こうなるからか…

「大体わざわざアンタに嫌がらせするほど、私も暇じゃないよ」
「じゃあ何しによ?」・


「…うん、暇だった」

372『沙英散歩』:2008/09/19(金) 22:41:40 ID:bYUXby22
―※―

とにかく邪魔しないでよ!

それだけ言って夏目は再びUFOキャッチャーに挑んでいった
あれだけ失敗してるのにまだ諦めないのか

そんなに欲しいんだ…

しかし、見てると文句言われそうだし
私もなんかやろうかな…

と反対側に目をやると、ミニサイズのUFOキャッチャー
こっちの景品は…あ、ちょうど智花が持ってたキーチェーンサイズだ

よし、せっかくだし私もこれにチャレンジしてみよう
これなら一個くらい取れそうだし

チャリン…ウィィィ…ウィィーン…カシャ
「ん、ちょっと行き過ぎかなぁ」
ピロリピロリ、ムギュウュュュュュ…
「ああやっぱダメそ…」
ポロッ…コロ‥コロコロコロコロコロコロコロ
ポテポテポテポテポテポテ
Σ「お、オォウ?!」ポテポテポテポテ…

373『沙英散歩』:2008/09/19(金) 23:25:26 ID:bYUXby22
―※―
「これで残り300円…いざっ」ドクン‥ドクン‥
全神経を集中させて、コインシュ…
「Σ『お、オォウ?!』」

Σビクゥ――!!

…チャリン‥コロコロ
「ああぁぁ!!」
転がり排水口の闇へと飲み込まれた百円

なけなしの、なけなしの百円が…

「…さ、沙英ぇ?邪魔しないでって言ったじゃない?
アンタのせいで…アンタのせいで私の大事な百円がぁ‥」
パフパフ!
「おめでとうございまーす!2等当たりです!」

へ?
「あ、お友達ですか?よろしければ一緒に記念撮影を」
「へ?」
「あ〜、ほら夏目もっと寄って」
「ちょっと、ふぇ?」
パシャ



―※※―
コンコン
「はーい、
あ、沙英さんお帰りなさい」
「ただいまー、お土産」

「なになに?ケーキ?この際菓子パンでも…」
お土産と聞くなりいきなり宮子が現れた、相変わらず現金なヤツめ
「宮子…残念だけど、食べ物じゃないよ」

「うわぁ〜ビーバーさんがいっぱい」
「ゆのこれ好きでしょ?あげる」
「いいんですか!ありがとうございます沙英さん、わぁ〜♪今日はいっぱいだぁ」
うむ、どうやらゆのは喜んでくれたようだ、よかったよかった

「お帰り沙英、なぁにそれ?‥わぁスゴイ数」
「ヒロにも、はい」
「ありがと…どうしたのこれ?」
「ちょっと‥裏技でねハハ」


「う〜、ゆのっちはお皿で〜沙英さんはキーチェーンかぁ〜…
あ!沙英さん、こっちの袋の全部下さい!」

「えぇ?!べ、別にいいけど」
「やった〜これでフカフカが〜」
「フカフカ?」

「さぁさぁ沙英も帰ってきたし、みんな御夕飯にしましょ」

「「「は〜い」」」
374『沙英散歩』エピローグ:2008/09/20(土) 00:13:47 ID:amnAFQao
―ゆの&宮子―
「えへへ、今日はビーバーさんのお皿と沙英さんから貰ったのキーチェーンのビーバーさんでビーバーさんがいっぱいだぁ」
机に並んだ大量の小さいビーバーさんを眺めるゆの
「なんかそれ大自然って感じだね」
その様子を見た宮子がポツリといった

その瞬間、ゆのの頭の中に昔見た環境番組の映像がフラッシュバックした
「大自然…」
「出来たー!」

「あ、そう言えば何作ってたの」
「これで〜す、テレテテッテレ〜クッション〜」
やたら自慢気に出されたのはただのクッションだった

「あれ?宮ちゃん綿なんてもってきてたっけ?」
「さらにじゃーん」
とクッションを開く宮子
中にはギッシリと詰まったビーバーさん
「うあ、これさっきのビーバーさんだ!」

「これで私にもフカフカがではおやすみなさい…」
「あ、ちょっと宮ちゃんここ私の部屋だよ…もう宮ちゃんったら」
Zzzzzz…



―沙英&ヒロ―
「なるほど、めずしくやってみたらビギナーズラックでね」
指でキーチェーンをつまんで眺めるヒロ

「ビックリしたよ…一個落ちたら続けて雪崩みたいに出てきて」
「なんかパチンコで大勝ちしたお父さんみたいね」
「お父…!(///)」

あ、赤くなった…
この場合どっちかしら?

「そう言えばあそこの景品、クジ付いてたわよね
そっちはどうだったの?」

「え?あ、あぁクジね、もう全然
運使いきっちゃったみたいで」
「あら残念」
「てゆう、あーゆーのホント当たりにあるのかな
あ、でも宮子とか案外当てそうかも」

「…そうねぇ」
ま、これも『お父さん』の甲斐性かしら…ふふ
「ヒロ?…うわっ!」でも今日は
「今回は〆切大丈夫なんでしょ?」

ちょっとじゃ済まさないんだからね…
「ね、沙英?」
375Cパート『夏目友人録』:2008/09/20(土) 02:12:27 ID:amnAFQao
―※※※―

「ちょっと沙英、いつまでくっついてんのよ…」
「このくらい別にいいでしょ、友達なんだからさ」
あう…またそんなすんなりと、友達なんて…

「それと…はい、これ」

ぽふっ
「…ちょっと、何よこれ」
「何って2等のビッグサイズ・ビーバーさん、夏目のお目当てのヤツより小さいけどさ…」
確かに大きさは狙っていたデラックスサイズの半分、枕くらいの大きさだ

「て、敵の情けはムギュ」
いきなり私の顔面がビッグサイズ・ビーバーさんによって塞がれる
「素直に受け取りなさいって、欲しかったんでしょ?」

沙英の顔と袋からのぞくビーバーさんを交互に見る
ダメ、顔が緩んで…

ぼふっ
「…う…うん、ありがと…さえ」
ビーバーさんに顔を埋めたままで、なんとかそれだけ言った…

―※―

それから私は沙英に連れられて、ハンバーガー屋で沙英の暇つぶしに付き合わされた
ほとんど自分が何を言ったかなんてあやふやだけど
いつもより、ちょっとだけ

『友達』でいられた気がした―、


―※※※―

家に帰って袋からビーバーさんを取り出した時、中からある物が出てきた

あの時撮影した私と沙英のツーショット
私は目線が合ってなくて、ヘンな顔で写ってるけど

でも、私と沙英だけの写真
「…ふふふっ」
その事を思うたびに心がすごく幸せな気持ちが溢れてきそうになって
沙英がくれたビーバーさんを抱きしめる


「友達…かぁ、また今日みたいに…今日より沙英と遊べるようになれたら…いいよね」

376名無しさん@秘密の花園:2008/09/20(土) 02:22:38 ID:amnAFQao
おしまい。です

※作中登場したコンビニ、キャラクターは実在するもののパロディで
ひだまりスケッチ本編に登場するものではありません。


思ったより長くなってすいません
なんか、最初は夏目にちょっと光を見せてやりたかっただけだったのに…
377名無しさん@秘密の花園:2008/09/20(土) 20:10:28 ID:9zqKHmvR
夏目!夏目!

あ…あれ?夏目は…?

夏目!夏目!

もう夏目しか見えない
378名無しさん@秘密の花園:2008/09/21(日) 03:08:39 ID:Sjvycn21
>>367
あれ?確か一口食べたてたような…


まぁ沙英の手元から自分のとこに物がくるってトコが重要か
379名無しさん@秘密の花園:2008/09/21(日) 06:12:50 ID:Parxwova
12話にしてハジマッタなという感じの神回であった
脚本誰が書いたんだよ!と狂喜乱舞する俺がいた
380名無しさん@秘密の花園:2008/09/21(日) 16:44:48 ID:FWM6lquV
牛丼先生×沙英&ヒロ…


はっ!俺は一体何を…
381名無しさん@秘密の花園:2008/09/23(火) 11:55:12 ID:ScYgUC69
>>379
やけ食いするヒロさんがかわいかった
ヒロさんかわいいよヒロさん
382名無しさん@秘密の花園:2008/09/23(火) 16:58:05 ID:hTUwpY9b
夏目「沙英とヒロさん、顔が近い!」
383名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 02:07:53 ID:iFK5DgvC
三期まで寝るか…
384名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 16:53:43 ID:QWp2CsKt
夏目の 書いた ファンレターという名の ラブレター
385名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 18:09:03 ID:wZsOvkeN
天国はここですか?
386名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 18:15:01 ID:aDBjj7ZB
天国?いいえここは意味不明な世界です。
387名無しさん@秘密の花園:2008/09/26(金) 18:47:33 ID:9nXOMKWb
宮ゆのも良いが、意外と強引なのはゆのっちの方だったりすると思う

ゆの「ハァハァ…(宮ちゃん可愛い宮ちゃん大好き宮ちゃんいい匂い…)。」
宮子「ゆのっちどうしたの?目が怖いよ」

ガバッ!

宮子「うわっ!(抵抗できない…!ゆのっちの小さな体のどこからこんな力が…!)」
388名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 00:45:51 ID:w8RdtAI/
宮ちゃんがゆのって呼んでるとなんかときめく
389名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 00:53:00 ID:yH8oSysv
二人でお風呂入ってるシーンはいい!でももっといちゃついて欲しかった
最後のエンドカードイラストは抱きついててたまりません
390名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 02:38:03 ID:4+p51IkG
宮ちゃんは優しいから、一緒にお風呂に入るだけじゃなく
ゆのっちが寝るまでギュッと抱きしめていてあげたはず
宮ちゃんの温もりを感じて安心するゆのっち…
ゆのっちの小ささを実感し、これからも私が守ってあげようと思う宮子…
391名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 03:46:20 ID:gVBp8mJC
>>390から、1日中ゆのと宮子がずっと一緒にすごす日、ってのを思いついた

朝、ゆのが目を覚ますと布団に宮子が入っててビックリしつつ「おはよう」
歯磨きしつつ聞いてみると「今日はずっとゆのっちと一緒にいようと思ってさ、こんな感じに〜」とゆのの手を握る
それからご飯もふたりで一緒、ちょっと出かけるのも手をつないで一緒、お風呂も一緒、そして寝る時にも手をつないだままで「おやすみ」
そして次の朝、目を覚ますと隣に宮子がいなくて焦るゆの
普段よりちょっと長く一緒にいただけなのに、いつかこんなふうに別れる時がすぐに来るんじゃないか…と涙がこぼれそうになりながら学校へ行く支度をする
そして外へ出て、いつもと変わらない宮子の姿を見つけりと思わず駆けていき抱きつくゆの
「宮ちゃん…宮ちゃん…宮ちゃん…」とずっと自分を呼び続けるゆのの頭を宮子がそっとなで優しく「おはよう」
それを聞いたて、いつもと変わらないのに、昨日より愛しくなった宮子に「おはよう」を言うゆの
そして沙英とヒロが揃い、いつもの朝に戻る二人。



と、こんな感じに
392名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 03:59:08 ID:yH8oSysv
>>390
>>391
イイ!いい夢みれそうだー
393名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 09:16:18 ID:g+v6X38C
>>390
>>391
イイ夢ミレマシタ
394名無しさん@秘密の花園:2008/09/27(土) 23:11:38 ID:3xH/1Pk9
あの……トイレは……?
395名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 00:32:27 ID:OFQVyVYn
「みっ宮ちゃん!トイレは一人で大丈夫だからっ」
「いやいやー、今日はゆのっちとずっと一緒って決めたからねー」
「うー……でも…恥ずかしいよ…」
「ねえゆのっち…私、ゆのの全部がみたいんだ。だから…」
「宮ちゃん………私、宮ちゃんになr

>>390>>391氏の暖かな文章を汚して寝る
396名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 00:36:20 ID:c0ceHAcN
てめえのマンズリのために
美しい文章を汚すんじゃねーよ
この豚ババア
397名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 01:26:46 ID:RznRaSd+
>>394
半日経って気づいたけど

>>395のような一幕があるような、ないような…つまりご想像にゴニョゴニョ
398名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 16:21:56 ID:7tbcWWxX
ゆのっちはトイレなんてしない
399名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 19:35:19 ID:B5NucuBy
ゆの「(はっ!トイレに行きたい…。で、でもせっかく宮ちゃんとずっと手を繋いでられる機会なのに離したくない…。)」
宮子「ゆのっちどうしたのー?」
ゆの「な、なんでもないよー(ううー、我慢我慢…)。」

→ゆの、膀胱炎に。
400名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 20:40:31 ID:m/30Du6h
そこはおもらしで
401名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 23:02:31 ID:Hk7B+nrM
苺ましまろの美羽は妄想ではなく原作中で
千佳がしようとするところにトイレに入ってきたし
そこで千佳に放尿するよう要求しているぞ
402名無しさん@秘密の花園:2008/09/28(日) 23:13:45 ID:jHDFvnPb
段々と変な流れに
403宮子:2008/09/28(日) 23:37:17 ID:B5NucuBy
仕方ないなー、じゃあトイレの時だけは手を離してもいいよ
でも、そのかわりにトイレ一回につき一回ゆのっちにチューさせてもらうからねー
404名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 00:21:33 ID:L2G+vMkz
そんなこと言ったら、1分に1回トイレに行っちゃうぞ
405名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 04:15:45 ID://PSdcUi
1分に1回
一時間に60回×24時間=1440
つまり1日に1440回ちゅーするのか
ゆの…恐ろしい子!!
406名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 06:20:27 ID:a8WSxP2I
そして宮子のキス攻めでゆのの唇がタラコ唇に…
407名無しさん@秘密の花園:2008/09/29(月) 15:49:39 ID:R4aF+Piu
ゆのっちの唇、小さくて柔らかくて気持いい〜

み、宮ちゃん恥ずかしいよー

ねえねえ、私のはどうだった?

えっ、えっと
すごく暖かかった…

わー、ゆのっち耳まで真っ赤!可愛い〜

み、宮ちゃんヤダもう〜
408名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 06:44:44 ID:GnixI8Re
>>407
以上、ゆのっちの妄想でした。
409名無しさん@秘密の花園:2008/10/04(土) 13:26:11 ID:B0+zK67x
アニメは終わったけれど、これからも私達で百合妄想してくださいね!

ひだまり荘一同
410名無しさん@秘密の花園:2008/10/04(土) 17:53:24 ID:5MnNL5xA
原作は普通に連載中だw
411名無しさん@秘密の花園:2008/10/04(土) 21:52:41 ID:DtLDa/R5
名古屋だからあと2話残ってるんだ
412名無しさん@秘密の花園:2008/10/04(土) 21:54:18 ID:oQdwgmD1
私たちの戦いはこれからだね、宮ちゃん!
413名無しさん@秘密の花園:2008/10/06(月) 22:55:01 ID:hG/fUWRh
やっとパンツの怪を見終わったところなんだ
414名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 02:41:21 ID:jojR/W9q
ぱんつ回とその次の回はかなり良い。二期見ててよかったレベル。
415名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 14:36:12 ID:0EtyNHYy
一緒の大学に行けたら良いね。
夏目と沙英さんは。
416名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 14:49:16 ID:mKbHOu/Q
パンツの怪は実に良かった…
下着を脱がされるヒロさん…
女教師にキスされるヒロさん…
417名無しさん@秘密の花園:2008/10/07(火) 19:59:58 ID:HPktJOBy
夏目には幸せになってもらいたい
418名無しさん@秘密の花園:2008/10/10(金) 15:37:36 ID:LbP8KpIn
ひだまり分が不足し過ぎて、新アニメシリーズが放映されてるという夢をみてしまった
各カップルの仲が進展していて、皆普通にチューとかしているという素晴らしい内容だった
沙英さんは夏目とチューしてたから、ヒロさんとは別れたのかもしれない
419名無しさん@秘密の花園:2008/10/11(土) 01:03:21 ID:7xgCduTI
>>418
きっと夏目の回だったんだよウラヤマシイ
または重婚が成立したんだよウラヤマシイ
420名無しさん@秘密の花園:2008/10/11(土) 04:09:33 ID:JIeVP+zd
なんか夏目ともヒロさんともズルズル関係を続けて修羅場になりそう
421名無しさん@秘密の花園:2008/10/11(土) 19:15:17 ID:J5JP5nPm
爛れたひだまり荘
422名無しさん@秘密の花園:2008/10/12(日) 01:28:17 ID:4HQF9ho1
「吉野屋先生、保健室は休憩所じゃないんですけど?」
「も〜…たまにはいいじゃないですかぁ‥」
「毎回ですよ」
「すぴ〜‥ムニャムニャ…」
「まったく…大事なベッドなんですから」


ホントに年上かな、この人…

「…勝手に使われると困りますよ?」


髪をなでてみる、さらさらでうらやましい限りだ
それにいいにおいがする
女性として充分すぎるほど魅力的、なのに子供みたいに無防備で無邪気な寝顔

なんかずるい プニッ
思わず頬をつまんでみた

「でゃってここならくわはりゃ先生いるじゃないれすかぁ」

「目は覚めた?」
「出来ればもうちょっとロマンチックにお願いしま〜す♪」
「そうゆうのはお相手ができたら存分にやって下さい」
「桑原先生じゃダメなんですか?」





と、こんな保健室での先生達のやりとりが最近の主な妄想
423名無しさん@秘密の花園:2008/10/12(日) 05:26:31 ID:aKGYKXY4
かまわん、続けろ。いや続けてくださいお願いします。
424名無しさん@秘密の花園:2008/10/12(日) 12:35:11 ID:5P4OMia4
吉野屋先生、あの歳であのスタイルで処女ってすごいよなw
レズなんだと思うよ。
425名無しさん@秘密の花園:2008/10/12(日) 15:15:58 ID:AEw2nQsV
「私だってまだなのにー」と言ってたということは、ヘテロ願望あるんじゃないか
426名無しさん@秘密の花園:2008/10/13(月) 04:32:24 ID:R/DNxEtE
別に女同士でも大人になれるが
427名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 00:03:32 ID:wi1+Yzqo
「殿方が私を連れて行ってくれる」みたいなこといってたじゃん
428名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 09:57:57 ID:ZjZHRfah
まだ自覚が無いのか
429名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 11:15:57 ID:EBS58Li0
吉「うぅ〜、素敵な王子様との甘い初体験を夢見ていたのに…桑原先生に奪われてしまいました〜。」

桑「フフ…これからじっくりと女のよさを教えてあげますからねー。」
430名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 20:16:21 ID:T5Va/Qi4
校長「ゴクリ・・・」
431名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 21:35:19 ID:AcXqolr5
「ゆのっち〜早く〜」
「もう、待ってよ宮ちゃん」

今日は土曜日でさすがに遊園地も人で溢れ返ってるなあ。
本当は沙英さんとヒロさんも誘いたかったけど二人とも用事があったみたいだし
しょうがないよね?
それに、これは私にとってチャンスでもあるのだ。今日こそ宮ちゃんに・・・・・

「ゆのっち〜どうしたの?」
「ううん、何でもないよ宮ちゃん、何乗ろっか?」

いけない、いけない、私としたことがついボーッとしてたみたいだ。
私が宮ちゃんのことを友人からそれ以上の存在であるのに気づいたのは随分前のことだった。
宮ちゃんの笑顔を見る度にドキッとするし、触れられたりすると体がカ〜ッと茹蛸のように朱色
に染まってしまうのだ。それに、宮ちゃんの優しさにはいつも励まされて、助けられた。こんな出来事
が積み重なってなのかわからないけどいつの間にか知らないうちに好きになっていた。
もちろん最初は戸惑った。女の子が女の子を好きになるって普通じゃないし、こんな気持ちは宮ちゃんに対して
迷惑な何者以外のものでもないからである。でも、今のこの関係が崩れてしまうかもしれないけど
やっぱり宮ちゃんに自分の気持ちを伝えたい。結果がどうであろうと私は決して後悔はしない。

「じゃあさ、あそこの観覧車が空いてるからあれ乗ろっか!」
「うん」

告白するのにはとっておきの場所だよね。よし、頑張るぞ〜
432名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 21:36:15 ID:AcXqolr5
観覧車にのってから5分が経過した。私は何も喋れずにいた。
宮ちゃんのふってくる話に相槌をうつ程度。
緊張で手に汗がジワーと滲んできて心臓が鐘のように早く音をたてて鳴っていた。
告白するのにこんなに勇気がいるとはね。受験の合格発表の比じゃない。
なんで私はいつも肝心な所でいつもこうなんだろう・・・
観覧車が頂上付近に達した時、宮ちゃんが話し掛けてきた。

「ゆのっちってさあ、好きな人っている?」
「えっ・・・・・」

宮ちゃんがこんな話をふってくるとは思わなかった。でも、言うべきことは
すでに決まっていた。

「・・・うん・・・いるよ・・・」
「へえ〜いるんだ〜」
「宮ちゃんは?」

私はおそるおそる尋ねてみた。

「へへえ〜いるよ〜」

宮ちゃんは屈託のない笑顔でそう答えた。ああ、いるんだ・・・そうなんだ・・・

「その私の好きな人はね・・・」
433名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 21:36:58 ID:AcXqolr5
もうやめてよ、聴きたくないよ、そんなこと。私は涙目になって耳を聞こえない
ように塞いでいた。こんな至近距離じゃ意味ないだろうけど。

「今、私の前で耳を塞いで丸くなってる人だよ!!」
「えっ・・・・・」

耳を塞いでいるとそんな言葉が私の耳に届いた。
えっ・・・ということは・・・

「私の好きな人はゆのっちなんだ、大好き!!」

この言葉を聞いた時、私の目からは大粒の涙がポロポロこぼれ落ちていた。

「ゆのっち、どうしたの?やっぱ迷惑だった?」

宮ちゃんの表情が一瞬暗くなる

「ううん、私とっても嬉しいの。私も宮ちゃんのことが大好きだから」
「ゆのっちー!!」

宮ちゃんが私に抱きついてきた。ああ、宮ちゃんとっても暖かいよ。宮ちゃんが強く私を
抱きしめている。私の体は宮ちゃんのぬくもりで満たされていた。
しばらく二人で抱き合ってると

「ゆのっち、キスしない?」

と宮ちゃんが提案してきた。私は当然

「うん!!」

と答えた。

「ゆのっち」
「宮ちゃん」

宮ちゃんの顔が私の顔にそっと近づいてくる。
そして

チュッ

と二人で唇を重ね合わせた。宮ちゃんの唇はとても温かくて柔らかくて
溶けてしまいそうだった。
観覧車が下に戻るまで私達は互いの唇を離れることは無かった。
434宮の視点:2008/10/19(日) 21:37:49 ID:AcXqolr5
「ゆのっち〜早く〜」
「もう、待ってよ宮ちゃん」

今日は休日ということもあり遊園地内はたくさんの人で溢れ返ってる。
沙英さんとヒロさんは用事があるみたいで来ていない。
つまり、私とゆのっちの二人きりということだ。ラッキー!!
おや?ゆのっちがなんか変だぞ

「ゆのっち〜どうしたの?」
「ううん、何でもないよ宮ちゃん、何乗ろっか?」

私の気のせいだったかな?何か物思いにふけっってたように見えたんだけど。
周りの人達は私達二人を見てどう思うんだろう。大半の人は友達同士に見えるだろう。
そう、私達は友達いや親友だ。でも私には結構前からそれ以上の気持ちがゆのっちに対して
芽生えていた。そう、恋愛感情だ。やっぱ、女の子が女の子を好きって変だよね?一般的
にはレズってやつ?でも、そんなことはどうでもいい。私はゆのっちが大好きだ。
この気持ちが芽生えた時は戸惑った。こんな気持ちはゆのっちに伝えても迷惑なだけなのに。
私はどうしてゆのっつにこんな感情を抱くようになったのかな。理由はわからないけど
いつも私の傍にはゆのっちがいた。いつも私の冗談に付き合ってくれたりご飯を作ってくれたり・・・
今日ゆのっちに遊園地に誘われた時に告白しようと決めていた。嫌われてもいいから自分の気持ちを伝えようと・・・

「じゃあさ、あそこの観覧車が空いてるからあれ乗ろっか!」
「うん」

告白するにはやっぱここだよね。よし、やってやるぞ〜


435宮の視点:2008/10/19(日) 21:38:26 ID:AcXqolr5
観覧車に乗ってから5分が経過した。状況は全く進展しない。
告白しようと思っても急に話題を変えたり言葉を飲み込んだりしてるだけ。
これは私が緊張している証拠だ。
ゆのっちは何か縮こまってるし。高い所苦手だったかな?
そうだ!この話題からさりげなく・・・

「ゆのっちってさあ、好きな人っている?」
「えっ・・・・・」

ゆのっちは意表を突かれたような顔をしていた。
そりゃそうだよね。恋愛話なんて私達ほとんどしないもんね。


「・・・うん・・・いるよ・・・」
「へえ〜いるんだ〜」
「宮ちゃんは?」

私の声はこの時自分の声が上ずってないか心配だった。
私はかなり同様していた。そっか、ゆのっちには好きな人が・・・

「へへえ〜いるよ〜」

駄目だ。たとえ、ゆのっちに好きな人がいても私は今日伝えるんだ。この自分の気持ちを!

「その私の好きな人はね・・・」
436宮の視点:2008/10/19(日) 21:39:06 ID:AcXqolr5
あれっ、どうしたんだろう、ゆのっち。急に耳を手で塞いで丸くなったりして。
もしかして聞きたくないのかな?でも、言うんだ!

「今、私の前で耳を塞いで丸くなってる人だよ!!」
「えっ・・・・・」

聞こえたのかな?なんか驚きの表情をしている。
やっぱ、ひいっちゃったのかな?ええい、ここまで来たら引き返すもんか

「私の好きな人はゆのっちなんだ、大好き!!」

ゆのっちが泣いてる。やばい、泣かしっちゃったかな?

「ゆのっち、どうしたの?やっぱ迷惑だった?」

すると予想外の答えが返って来た。

「ううん、私とっても嬉しいの。私も宮ちゃんのことが大好きだから」
「ゆのっちー!!」

気づけば私はゆのっちにダイブをかましていた。
信じられなかった。まさか、自分のこの思いがゆのっちに伝わるなんて。
嬉しすぎて死にそう。ああ、ゆのっち暖かいなあ。そうだ!!

「ゆのっち、キスしない?」

やばい、私完全に暴走状態だよ。

「うん!!」

やった、ついにゆのっちと・・・

「ゆのっち」
「宮ちゃん」

ゆのっちに顔がだんだん近づいてくる
そして

チュッ

と二人で唇を重ね合わせた。ゆのっちの唇はとても温かくて柔らかくて
溶けてしまいそうだった。
観覧車が下に戻るまで私達は互いの唇を離れることは無かった。
437名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 21:40:49 ID:AcXqolr5
以上です。連投してすいませんでした^^;
読みづらっかったらスイマセン。
このスレが伸びますようにノシ
438名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 22:34:12 ID:8MsMCZTF
うひょう、最高!
439名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 23:45:51 ID:bpenT+Yx
宮ちゃん視点までついてくるとは珍しい!GJ

あとひたすらどうでもいい話だが
>>告白するのにはとっておきの場所
ここは「うってつけ」と言うのが正しいのでは…

しかしゆのっちならナチュラルにミスりそうなので逆に「らしい」と思ったw
ゆのっちも宮ちゃんもツッコむ人がいないとどこまでも突っ走っちゃいそうだし
440名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 22:31:14 ID:f4nms1fu
二巻表紙を見ながら>>431-436読んだらイデが発動した
明日も頑張れそうです
441名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 02:48:43 ID:9PEd0NDU
夏目
442名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 09:42:25 ID:Ms9tSzZR
のことがなんだか気になってしょうがない by沙英
443名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 19:44:08 ID:piw8DVOR
沙英のことがなんだか気になってしょうがない by夏目
444名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 12:13:28 ID:gz7ch57+
最近夏目さんと紗英の様子が変ねbyヒロ
445名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 13:24:43 ID:mBFb+P2J
ヒロさんの部屋からなんか黒いオーラが by宮子
446名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 15:02:59 ID:FsItzUMN
宮ちゃんの部屋からサンマの焼けるいい匂いが byゆのっち
447名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 15:41:47 ID:UQ474E7I
今日も平和だね〜 by大家さん
448名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 21:30:49 ID:jeempWqT
「沙英〜来たわよ〜 」
「あぁ〜ばか、大声出しちゃだめだって!まだヒロがいるんだから! 」
「フン!私とヒロさんとどっちが大事なのよ」
「いいから、見つからないようにこっち来て! 」
・・・・・・ん、ちゅっちゅっ
449名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 22:23:25 ID:I9ERSsH0
カシャ。。。


「うん、証拠写真としてはよく盗れてるわ。
今日はこれを使ってたっぷりおしおきね♪」
450名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 23:28:30 ID:XoTawzWR
3期作ってください
お願いします
451名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 23:57:35 ID:sBraKEhs
OVAはありそうだが
452名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 12:30:00 ID:gZRLx/WK
まずはDVD買おうか
453名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 13:26:52 ID:S6asYffG
御布施をしましょう
454名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 15:49:36 ID:AX6cifqo
キャラット表紙がヒロゆのだけど母子にしか見えない不思議!
ゆのが沙英さんだったら萌え死ぬような構図なのに
455名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 05:47:09 ID:c75DQOkk
校長って実は女じゃね
456名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 06:31:10 ID:hJ2Xwyzy
実はチンポ大好きなんだよ
女の悲しい性
457名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 12:39:42 ID:VDrWT58m
夏目シリーズ
キョドっちゃダメだよ夏目さん
ある日の事

チャリーン
ガラガラ
パンパン
夏目「紗英と両想いになれますように紗英と両想いの仲になれますように…」
ふぅ…
紗英「締め切りも終わったし近所神社まで散歩に来たものの…あれ?
あそこにいるのは夏目?」
ブツブツブツ…
紗英「オーイ夏目〜」
ブツブツブツ
紗英「夏目ぇ〜」
ブツブツブツ
紗英「夏目!」
夏目「うひゃ!!しゃ…しゃしゃ…しゃえ!」
458名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 10:48:10 ID:7KnDDR0l
宮「ゆのっち〜今日ど〜する〜?」
ゆ「え〜何が〜?」
宮「え〜、…夜」


・・・・・


ゆ「え!…よ、夜?」
宮「する〜?」
ゆ「え!?」
宮「しないの〜?」
ゆ「えっ!すっ、……し、します」
宮「フフン、そうかそうか〜可愛い奴め」
ゆ「・・・」////



三年くらいになったらこんな感じか
459名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 11:41:17 ID:gmDnWwWK
ニヤニヤノンストップ!
460名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 13:29:29 ID:UpTTGOSb
沙「夏目〜今日ど〜する〜?」
夏「え〜何が〜?」
沙「え〜、…夜」


・・・・・


夏「え!…よ、夜?」
沙「する〜?」
夏「え!?」
沙「しないの〜?」
夏「えっ!すっ、……す、するわよ」
沙「あはは、夏目はかわいいね〜」
夏「・・・」////

こうなれるのはいつですか
461名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 17:27:46 ID:9bd3mj/o
夏目乙
462名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 17:32:47 ID:t8yYIwpF
ヒロ「夏目さんどうだって?」
沙英「あ、うん。夏目もするって。花火」
463名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 17:47:12 ID:y3j0VRaT
沙英に線香花火の火をもらった後そのまま隣から動こうとしない夏目とか
ああもう!ああもう!!
464名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 23:48:45 ID:/tZ+iI9V
宮ゆのやヒロ沙英もしくは沙英夏目には卒業しても各カップルで幸せになってもらいたい!
もちろん乃莉なず(新1年生)も。
465名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 01:38:38 ID:rGQrBZ/e
三年になる頃にはもうすっかり夫婦の域のゆのと宮子
授業の後は部屋に荷物置いたらゆのの部屋に直行の宮子
普通に半同棲
基本的に晩御飯はゆのが作って皿洗いが宮子

んで皿洗いながら宮子が>>458
466名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:33:50 ID:SKTZAiip
なんという未来予報図…、ていうか現在もそんな感じでいいよ

乃莉なずは2年になる頃にはらぶらぶ
ヒロ沙英は卒業したら結婚する位の勢いでいてほしい
夏目はどうなるんだろう…、吉野家先生は処女のままだって想像つくけど
467名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 17:31:28 ID:W90Pd5eU
何故俺が書き込むと3レス以内に流れが止まるのか
468名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 01:17:56 ID:n/7n4Gq1
ほし
469名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 09:12:26 ID:fsRUigsO
サエヒロ夫婦に悶え死にそう
470名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 07:53:39 ID:ntOt7ABU
ほゅ
471名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 03:49:25 ID:cLG3KcFv
「ゆのっち〜何してるの〜?」
「うん…ちょっとスレが落ちそうだったから」
472名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 05:00:08 ID:zsnBf75q
ほしゆ
  の
  っ
  ち
473名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 18:07:51 ID:X1Nwb0Fb
ヒ「夏目さん、今日沙英とどうするの?」
夏「何が?」
ヒ「え〜、…夜」
夏「え!…よ、夜?」
ヒ「する〜?」
夏「え!?」
ヒ「しないの〜?」
夏「しっ、しないに決まって…」
ヒ「そっかぁ。じゃあ私が沙英としちゃうわね」
夏「だ、だめ!今日は私の番なの!!」
474名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 21:06:50 ID:BkR6CsHT
(*´Д`*)
475名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 07:12:38 ID:leZ6Np+8
沙英さんは女性関係において優柔不断っぽいから、どちらともズルズルと関係を続けそうだなあ
476名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 23:38:20 ID:J8MQOagr
そんな優柔不断な沙英さんを懲らしめようと、結託した夏目とヒロさん
二人がかりで夜にイジめられてしまう沙英さん
しかし結果的には沙英さんを悦ばせる結果に
477名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 21:00:14 ID:p1ME9qh1
ゆの「変態!!変態!!変態!!変態!!」
478名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 21:41:06 ID:T0eJuPpC
だがそれがいい

479名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 23:07:10 ID:ZzgfjUgM
【ゲーム】DS用『ひだまりスケッチ どこでもすごろく×365』2009年2月12日発売─ キャラクターを操作してミニゲームが楽しめる

29 名前:なまえないよぉ〜[sage] 投稿日:2008/11/27(木) 16:15:31 ID:b+jiTnVS
四人のうち誰かを選んで、他のキャラを攻略する百合ゲーならよかったのに

30 名前:なまえないよぉ〜[sage] 投稿日:2008/11/27(木) 18:11:54 ID:i4OE10qH
>>29
ヒロさんとさえ以外の組合せがいまいち想像できないな

37 名前:なまえないよぉ〜[sage] 投稿日:2008/11/27(木) 22:52:09 ID:n9ojRdVs
>>29
智花で4人の誰かを攻略した方が

38 名前:なまえないよぉ〜[sage] 投稿日:2008/11/27(木) 22:52:56 ID:fILhDzYX
姉を攻略か・・・

素晴らしい!
480名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 23:47:50 ID:ur/DsDQN
ゆのっちと宮子の新婚生活を特別編以上のクオリティで三部作・計八時間強の劇場映画化して欲しい…
481名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 17:43:56 ID:yij5docV
観客はずっとニヤニヤしっぱなしか
482名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 23:46:08 ID:6SXxsy1r
皆でニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤ♪
483名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 22:21:41 ID:GUD8UqBW
漫画スレより
まままマジかよ 10冊予約してくる

858 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2008/12/01(月) 19:19:07 ID:6QVdi9QA0
今月のとらだよ。読んでたら、
>「沙英と夏目」の出会いを描いたコミックス用描き下ろしストーリー
って書いてあって、さらにwktkした
484名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 22:56:33 ID:B7uj/Ocl
>>483
マジで!? ちょっとタイムマシン買ってくる
485名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 23:58:21 ID:i8juRpwY
コミケカタログの表紙もうめ先生だな
486名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 21:25:16 ID:wqL2uMZc
みさと先輩が大家さんを避けるのは、部屋にいたずらをしかけたりしたから、と思いきや
実は過去に恋愛関係にあってちょっと気まずいからなのです
487名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 01:16:13 ID:Mx9R7QL4
大家さんはバリタチ
488名無しさん@秘密の花園:2008/12/14(日) 18:50:47 ID:neqNQnwC
大家さん「そろそろ『ゆりゆり荘』に名前変えるわ」
489名無しさん@秘密の花園:2008/12/14(日) 21:45:00 ID:dRNWCjKV
百合で 百合で 百合百合ね♪
490名無しさん@秘密の花園:2008/12/14(日) 23:07:49 ID:X3i45ioR
>>488
「ユリですね」
「そう百合」
「素敵ですね〜」
491名無しさん@秘密の花園:2008/12/16(火) 22:18:50 ID:ns7f/aPe
ふと思ったが
吉野家先生がモテモテヘアーにしたのは実は桑原先生にモテるためではないだろうか?
492名無しさん@秘密の花園:2008/12/16(火) 23:29:16 ID:9OqfNjRM
ゆのさんの身も心も任される準備とのゴシップ記事も
493名無しさん@秘密の花園:2008/12/23(火) 00:10:33 ID:DOSBKDj/
桑原先生
「・・・・・最近、気がつくと吉野家先生のことを考えている
 ・・・・・吉野家先生のあの明るい笑顔を見ると、ドキドキしてしまう
 ・・・・・・吉野家先生のあの瞳にみつめられるだけでどうにかなってしまいそう
 ・・・・・・・わたし、どうしたんだろう・・・・・
 ・・・・・・・・吉野家先生・・・・・吉野家先生・・・・・吉野家先生・・・・・」
494名無しさん@秘密の花園:2008/12/23(火) 14:28:18 ID:4jKJ4GM4
>>493
牛丼好きなんですね
495名無しさん@秘密の花園:2008/12/23(火) 20:33:22 ID:6J2PaLlO
>>494の冷静かつ客観的なコメントにココアふいたw
496493:2008/12/23(火) 22:05:18 ID:DOSBKDj/
アラヤダ
497名無しさん@秘密の花園:2008/12/24(水) 01:33:41 ID:UbILxFu0
牛を食べれば吉野屋先生みたいなわがままボディーに…
という願望が隠されていることに何故気付かない!
498名無しさん@秘密の花園:2008/12/24(水) 07:31:40 ID:LtxTEgDp
そのわがままぼでぃーで吉野屋先生を誘うと
499名無しさん@秘密の花園:2008/12/25(木) 02:56:13 ID:Udr7cMN2
いよいよ沙英さんと夏目の成れ染めが読めるのか
そろそろ本屋の前で待機してようかな
500名無しさん@秘密の花園:2008/12/25(木) 11:22:03 ID:d5bAaEX5
カバー裏っていうのか?あの部分は

とにかく書き下ろしの桑原先生と吉野屋先生のがやばかった
501名無しさん@秘密の花園:2008/12/25(木) 23:06:08 ID:gqXaMJLp
吉野屋先生×桑原先生
沙英×夏目
乃莉×なずな

以上3組はひだまり公式カップルとしての認識でよろしいのかな?
502名無しさん@秘密の花園:2008/12/25(木) 23:56:33 ID:+tGhsbBr
>>500
あれは吉野屋先生×桑原先生派の火にガソリン注いでNOS吹いたレベルだな

>>501
ヒロ×沙英←夏目だろjk・・・・
503名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 00:11:09 ID:Wltg8qWs
沙英ヒロと大家さんでの部屋掃除での沙英のあのセリフは
近くで聞かされたらそりゃ大家さんみたいなリアクションになっちゃうなw
なんつーナチュラルな口説きだろう

夏目が沙英のお仕事知ってたのはああいうわけだったのね
頑張って調べたんだろな
可愛いよ夏目

そして吉野屋先生×桑原先生はかなりヤバカッたww
504名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 00:48:29 ID:Fpap6re2
>>503
その時の大家さんの表情を顔文字で表してみた
('Α`)
こんなのはどう?
505名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 11:33:06 ID:qSrCN5qR
('Α`)<アタシモカノジョホシイナァ

これだろ
506名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 14:30:34 ID:FFceOq1+
ゆの×有沢
新たな要因も増えたし・・・

夏目さんは少し切ない感じになっちまった・・・夏目頑張れもう1年しかない・・・
507名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 14:34:47 ID:mVz50qkG
宮子×ゆのを推す人が皆無だな
508名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 14:36:46 ID:nKwGNUpp
推す必要もなくデフォだからさ
無邪気にゆのっちのお尻を開発する宮さんかわゆす
509名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 14:39:06 ID:FFceOq1+
>>508
しかし、それ以上にヒロ×沙英のデフォぶりが凄い巻だったなぁ

なんとしても夏目を割り込ませたい・・・
510名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 16:09:56 ID:I0f79KHC
今後、のりなずが発展していくだろうけど、
「宮子さんって変な人…」のところで、のり宮もアリなんじゃないかと思った
あの顔の赤らめ方には何かある!
511名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 16:12:44 ID:wJAzvQqU
それよりも、ゆのなずなだろ。
手を握られてどきどきするなずな氏ハァハァ
512名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 16:44:35 ID:nKwGNUpp
それよりも自信満々の顔でうにょーんと腕を延長するゆのさまに萌えた
513名無しさん@秘密の花園:2008/12/26(金) 22:51:45 ID:zx+5h7Nr
カップリングなら、「ゆの×なずな」の兆しが見られたな
514名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/27(土) 15:52:03 ID:bwCbDCLC
それよりもマツキスがウメスをマジで狙いに行ってる気がしてならないのですが
イブにお泊まりなんて…ただごとではない
515名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/27(土) 19:07:39 ID:JUSIp2cE
もう乃莉なずなしには生きられない体になってしまった……
もはや妄想が止まらないんだがどうすればいい?
エイラーニャ越える今年のナンバーワンカプだわ(俺のなかで)
516名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/27(土) 21:19:15 ID:bGWe056A
乃「ねぇ、なずな・・・・・その・・・さっき話していた男子とはよくしゃべったりするの?」
な「・・・ううん・・・わたし、中学でも男子とはあまりしゃべったりしなかったし・・・
  あ・・・もしかして、乃莉ちゃんその男子のこと」
乃「そ、そんなんじゃないってッ!!違うからッ!!
  ああッ!!ゴメンね、変なこと聞いちゃって!!」
な「あ、乃莉ちゃ・・・・」
乃「じゃ、じゃあ、お、オヤスミ!」
な「・・・・・・・?」
乃「・・・・変な人だと思われちゃったよね?なずなに・・・・・
  でも、なずながわたしの知らない人としゃっべているのを見るの、なんかヤダ・・・
  ちょっと、これじゃわたしがなずなに恋してるみたいじゃ・・・・・・・・・
  ・・・・・・わたし、なずなのこと好きなのかな・・・・・?やっぱり・・・・・・・
  変だよね、同じ女の子同士なのに・・・・・・
  でも、つらいよ・・・・くるしいよ・・・・せつないよ・・・・なずなぁ・・・・・・」
517名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/27(土) 21:58:52 ID:Y6hgGM1r
今月号で足をねっとりと舐め合う宮ちゃんとゆのっちがより鮮明にイメージできるようになった
518名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 13:07:36 ID:Orxscgqy
>>516
乃莉なずは男子を当て馬にする展開がつくりやすいって利点があるな
百合で好きなあの娘は男子にモテモテで…ってのは意外と少ないから今後楽しみだ
519名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 19:57:51 ID:Hcoik0gg
ヤバイ。なずなヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
なずなヤバイ。
まず部屋遠い。もう部屋遠いなんてもんじゃない。超部屋遠い。
部屋遠いとかっても
「ヒロさんの部屋くらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ階違う。スゲェ!なんか1階と2階なの。お隣とか何?お向かいとかを超越してる。階違うし超部屋遠い。
しかも学科違うらしい。ヤバイよ、学科違うよ。
だって普通はひだまり荘とか美術科じゃん。だって県外からわざわざやまぶき高校に入学してくるじゃん。実家住まいで毎日通うって困るっしょ。
自転車で登校して、朝関門海峡越えたのに、帰りも越えなきゃいけないとか泣くっしょ。だから宮子さんは実家住まいしない。話のわかるヤツだ。
けどなずなはヤバイ。普通科でジモッティーなの気にしない。学科違いまくり。普通科の方が勉強できると思ったら逆に教えさせられる。ヤバすぎ。
普通科っていったけど、もしかしたら普通じゃないかもしれない。でも普通じゃないって事にすると
「じゃあ、なずなにもあるちゃんと良いとこってナニよ?」
って事になるし、それは私もわからない。ヤバイ。私にも分からないなんて凄すぎる。
あと超男にモテる。花壇の水やりで男子3人。てんとう虫で言うと4匹。ヤバイ。男にモテすぎ。百合オタも私とカプる前に死ぬ。怖い。
それに超ほっとけない。超ネガティブ。それに超おませさん。小一で抹茶アイスとか平気で食べる。抹茶て。沙英さんでも食べねぇよ、やっぱり。
なんつってもなずなはセンスが凄い。花柄カーテンとか平気だし。
ヒロさんなんてたかだかトイレットペーパーに使っちゃうから他の柄ににしたり、私も青系に行きがちだったり、そもそも宮子さんは私があげるまでカーテンなかったりするのに、
なずなは全然平気。花柄のカーテンを選んでくる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、なずなのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイなずなに惚れた私とか超大変。もっとがんばれ。超がんばれ。
520名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 20:02:42 ID:8sj3+NFK
仮に沙英ヒロ夫婦卒業後も続くとしたらなずなは102に引っ越すんだろうな
521名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 20:03:23 ID:Hcoik0gg
>>516に触発されてつくった。
でもまだまだ収まんねえ!なんかこのままの勢いでSS書いちまいそうだぜ。
522名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 21:16:20 ID:0JHqyRYC
>>519は大家さんの独白ということでFA?
523名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 21:27:09 ID:3XbECHdw
ゆのっちと宮ちゃん結婚おめ
524名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 22:07:54 ID:Pc4xWeKp
ぢゃあ俺も>>519に触発されて>>516の続き

ウメ先生「次の日の朝〜!」

な「乃莉ちゃん、おはよう」
乃「あ、な、なずな・・・・・え、あ、その・・・・お、おはよう」
な「乃莉ちゃんも今から」
乃「あ、ああああッ!ご、ゴメン!あ、あたし今日日直だから先行くね!」
な「あ、待って!乃莉ちゃ・・・・・・乃莉ちゃん・・・・・・」

乃「(はぁはぁはぁ・・・・・・何やってんだろ・・・あたし・・・・・
   これじゃまるでなずなのことさけてるみたいじゃん・・・・・・
   でもでも、なずなの顔見たら、なんだか顔がものすごく熱くなってきて・・・・・
   ああ、もぅ・・・・あれ、絶対顔真っ赤になってたよ・・・・・・・
   ・・・なずなにはヤな気分にさせちゃったよね・・・・・次の休み時間、あやまりに行こう・・・・
   でも・・・・なずなの顔・・・・・ちゃんと見られるかな・・・・あたし・・・・)」

ウメ先生「次の休み時間」

乃「ど、どうなるかわかんないけど、今朝のこと気合をいれてあやまりにいこう!」

乃「あ、なずな・・・・ねぇ、なず・・・・え・・・・?」
男子A「大変だよな、これだけの荷物女の子一人で運ぶの
     俺も手伝ってやるよ!」
男子B「俺も俺も!」
男子C「ちょっと待てって!俺の分の残しとけっての!」
な「あ、ありがとうございます」
男子B「イヤイヤ、いいってことよ」
乃「なずな!」
な「の、乃莉ちゃん・・・」
乃「話があるの!ちょっといい!」
な「あ、でもわたし、これ運んでおかないと・・・・」
乃「ちょっと、あんたたち!なずなの代わりにコレ運んでおいてよ」
男子C「ちょ、待て!なんで俺たちが!」
乃「なずなのお手伝いしたいんでしょ!調度いいじゃない!
   なずな、来て!」
な「あ、待ってよ、乃莉ちゃん・・・・・みなさん、ごめんなさい」
男子A「あ、ああ、イヤ別にどうってことないぜ、うん・・・・ははは・・・・なんでやねん!」

乃「なずな!あんた、男子に対してちょっと無防備すぎるんじゃないの!?」
の「ご、ごめんなさい」
乃「たまには断りなさいよ!それとも、何、男子にチヤホヤされて有頂天にでもなってるの!?」
の「そんな!ちが・・・・・」

ウメ先生「キーンコーンカーンコーン」

乃「(やだ!休み時間終わっちゃった!ああ!もう!こんなこと言いに来たんじゃないのに!
   あたしのばかバカ馬鹿!!)」
な「ごめんなさい乃莉ちゃん・・・・わたし、本当にそんなつもりじゃないの
  でもそれで乃莉ちゃんがヤな思いしてるならあやまるから・・・・ごめんなさい・・・」
乃「だから、そんなんじゃ・・・・・(ああ、もう、どうしてこうなっちゃうのよ!)
  ふんッ!話はそれだけ!授業始まっちゃうし、あたしもう行くから・・・・・
  (だあぁぁぁ〜!何言ってんだ〜あたし〜!あやまりに来たのに逆効果じゃん、これじゃ)」
な「・・・・・乃莉ちゃん・・・・・」
525名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/28(日) 23:55:13 ID:a9qN38b2
ぐはっ
526名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/29(月) 17:26:10 ID:l5mA1YSS
裸で続き待ってるよ!
527名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/29(月) 22:50:01 ID:lgV4zHoV
梅「>>524の続き〜〜ッ」

PM19:00 夏目宅

夏目「さぁ、上がって」
乃莉「あ、あの、お、おじゃまします」
夏「うふふ・・・そんなに緊張しないで・・・・・・待っててね、今夕食の支度しちゃうから
  乃莉さんはリビングでゆっくりしていて」
乃「じゃ、じゃあ、あ、あたしも何かお手伝いを・・・・・」
夏「そんなに気を使わなくても大丈夫よ」
乃「で、でも、今日、泊めてもらっちゃいますし、一宿一飯の恩義とかありますし・・・・・
  ご迷惑・・・・・でしょうか・・・・・・・?」
夏「そんなことないわよ。そうね・・・・・じゃあ、お野菜の皮むき手伝っていただけるかしら?」
乃「は、はいッ!」

梅「そして夕食後〜〜ッ」

乃「ごちそうさまでした。とってもおいしかったです。夏目さんって料理お上手なんですね」
夏「そ、そんなことないわ。乃莉さんが手伝ってくれたおかげよ」
乃「あたしはただ夏目さんの指示通りにやっただけですよ〜。あ、お片づけ、手伝いますね」
夏「あら、ありがと」

カチャカチャ・・・・・・

乃「あの・・・・夏目さん・・・・」
夏「なぁに」
乃「ありがとうございます」
夏「いいのよ、調度わたしも一人じゃ寂しかったし、
  あなたとこうして二人で楽しくお食事もできたし」
乃「はい・・・・・あと・・・・・沙英さんからの電話のときも・・・・・・すごく嬉しかったです
  まだ出会ったばかりなのに、あたしのことあんなに真剣に考えてくれて・・・・・・」
夏「へ、あ、あれは、その、沙英はいつも鈍感で・・・・・女の子の気持ちに気がつかなくて・・・・
  でも、そこが・・・・・違う違う!その、別に、別にいいのよ、あのくらい!」
乃「・・・・・・・・・?」
夏「そ、そうだ、お風呂!お風呂一緒に入らない?」
乃「え・・・・・ええええぇぇぇぇ〜、い、一緒に、お、お風呂・・・・ですか?」
夏「そう、お風呂・・・・・・イヤ・・・・・よね・・・・やっぱり・・・・・」
乃「イ、イヤじゃないです・・・・・ちょっとおどろいちゃって・・・・・・ごめんなさい・・・・・
  でも、なんだか懐かしいですよね・・・・・お泊り会に一緒にお風呂・・・・・
  よかったなあ・・・・あの頃は・・・・・」
夏「そうね・・・・あの頃って、ただ友達同士でお泊りして一緒にお風呂に入るだけなのに、
  なぜか、ものすごく楽しかったのよね・・・・・・ねぇ!だから今日だけは、あの頃に戻って
  うんと楽しんじゃいましょッ!・・・・・の、乃莉ちゃん!」
乃「う、うん、な、夏目ちゃん!」
夏「うふ、うふふふふふ」
乃「あははははははは」
528名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 21:18:29 ID:kTiGnRP2
>>524に触発されてマジでSS書いたっす。
あんま百合じゃないです。長くなったんでとりあえず半分だけ。
歓迎会の数日後くらい。タイトルは「らふらふ」。エロはないです。


「ねぇ、乃莉ちゃん」
 と、なずなが私に話しかけてきたのは、私が指につまんだビスケットを、
 開けた口のなかに放りこもうとする、ちょうどそのときだった。
 だから、言葉を返すのも遅れて、それも、
「はひ?」
 と、ちょっと間抜けなものになってしまった。ちなみに「なに?」と言ったつもり。

 なずなは私を、“乃莉ちゃん”と呼ぶようになっていた。
 別にただ“乃莉”と呼び捨てにされてもよかったのだけど、なずなはそう呼んでくれない。
 私を“乃莉ちゃん”と呼んでくれる。
 まあ別に、それでもいいんだけど。
 あとたまに“乃莉さん”になったりもするけど。

 私はなずなを自分の部屋に招き入れて、ふたりだけでのちょっとしたお茶会をしていた。
 まあ、お茶会と言うほど大したもんでもないけど。
 お菓子はスーパーで買った特売のだし、紅茶だってティーバックだ。
 本当ならもっと手を尽くした方がいい気もするけど、
 あいにく私にはそういう手は持ち合わせていなかった。
 思いつきのいきなりでもあったし。きちんと準備をするということに、頭が回っていなかった。
 一度こういう機会を設けておくのも悪くない。そっちの方に頭がいっていた。
 なずなとは入学してからいうもの、学校のなかでは遠くにいるのを見かけるというくらいで、
 なにか話しをするということもなかったし。
 朝、顔を合わせてあいさつして、あとは道路を一本挟んだだけという学校までの道のり。
 そのほんのちょっとの登校時間くらいしか、私たちは接点がなかった。
 誘ってみると、なずなは多少戸惑いはしていたけど、嫌がるような素振りもなかったので、
 なかば無理矢理ではあったけれど、連れこむことには成功した。

 さてお茶会の方はといえば、7割以上を私が話して、それになずなが相づちをうつという、
 まあだいたいそんな感じだ。
 なずなは基本的に、けっこう無口だ。積極的になにかを話しかけるということが、あまりない。
 人見知りをする性格なのかもしれない。
 だから会話は、私が一方的に話すことになりがちだった。
 私だって決しておしゃべりというわけでもない。
 けれど、私が黙ってしまうとふたりとも無言ということになりかねないので、
 とりあえずしゃべり続けることにしたのだ。
 学校のこと、新しい生活のこと、センパイたちのこと、中学のころのこと……
 なずなが退屈してないかと、ちらちらと気にかけながら。
 その表情は読めないけれど、とりあえず、そういう心配はないらしい。おそらく。
 なずなは私がふった話題には、きっちりと答えてくれる。
 ウケをねらった話にも、ときおり笑顔をこぼしてくれる。
 楽しんでくれてるのかな。そうだったらいいな。
 心のなかは、そんな気持ちでいっぱいだった。
 私の方はといえば、そういう心配を抜きにすれば、その時間をとてもマンキツしていた。
 もしかしたらなずなは、聞き上手というやつなのかもしれない。
 そんな感じで、長いのか短いのかわからない時間が流れていった。
 ――そうして、今に至る。
529名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 21:20:21 ID:kTiGnRP2
 私は一息つこうとしていたところの不意打ちだったので、内心はただならなかった。
 そもそも、なずなから話しかけられるという、そのことにさえ焦っていた。
 ちょっと待って。
 私は手のひらを見せて、なずなを制止する。
 気を落ち着かせるために、その手を、今度は紅茶のまだ残っているカップへと伸ばした。
 喉を潤おすように少しだけ、紅茶を口に含んだ。
 口のなかに未だ残るビスケットと混じって、しつこいくらいの甘い味がした。
 それをごくんと飲みこんで、そうしてようやく、
「なに?」
 と、改めてもう一度、私は訊いた。
「乃莉ちゃんって美術科なんだよね」
「そだけど。それがどしたの?」
 なにをいまさらな質問だろう。なにを言おうとしてるんだろ?
 私はそれまでの話の流れをざっと思い出してみる。
 さっきまでしていた話は、歓迎会のときのことだった。
 だからきっと、その流れでなにか言おうとしてるんだろう。
 私はさらに、そのときのことを思い出そうとしてみる。
 そこでしたのは、サイコロを使ったトークだった。
 サイコロをふって、出た目に書かれたお題にそってトークをしていくというやつ。
 ハンバーグ好き? 当たり目、趣味、なずなからセンパイたちへの質問……
 ああ、そうだ。このことか。
『どうして絵を描いているんですか?』
 そのときなずなが、センパイたちにした質問がこれだった。
 ……まあその答えは訊きそびれてしまったけれど。
 話の流れからして、そのことなんだろう。
 めぐらせた考えがそれに行きついて――
 ふと、私は思う。
 どうして私は絵を描いてるんだろ?
 ただ描いてるだけじゃない。わざわざ一人暮らしまでしてやまぶき高校に入ってだ。
 絵を描くのが好きだから?
 いや、それもあるけど、それだけじゃないはず。
 ただ好きなだけなら、それこそ普通に地元の高校で美術部にでも入っていればよかった。
 きっとそれ以上のなにかが、私にはあったはずなんだ。
 好きなことを勉強したいから。つきつめてみたいと思ったから。将来に役立てたいから……
 自分のことのはずなのに、その“なにか”がなんなのかが、私にはわからなかった。
 きっとなずなは、私にもそのことを訊こうとしているんだ。
 でも今の私は、その答えをつかめていない。
 けど、訊かれたからには、ちゃんと答えなきゃいけないよね。
 いったいなんて答えようかと、私は脳みそを再びフル回転させた。

 けれど、なずなが口にした言葉は、私の思っていたものとは別だった。
「いや……乃莉ちゃんが、どんな絵を描くのかなって……」
530名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 21:22:22 ID:kTiGnRP2
 ん? と私は思わず首をひねりたくなる。
 つまりそれは、私の描いた絵が見たいってことなのかな。
 ひとまず胸を撫でおろしつつも、心のなかでは身構えていたつもりだっただけに、
 思わず肩透かしをくらった感じになってしまった。
「どんな絵って言われても……」
 とりあえず、私はそう口にした。
 いつまでもうだうだ考えこんでいても仕方ない。なにか言わなきゃと思った。
 私はなずなに向けられていた視線をはずして、ぐるりと部屋を見回してみた。
 部屋はまだ殺風景なものだ。まだ開封されていない段ボールが、部屋の隅っこを陣取っている。
 中学の作品は実家に置いてきていたし、授業もほとんど始まっていない。
 それに家では、片づけたり、ネットをつないだり、それでついつい遊んじゃったり、
 そうした感じににてんてこ舞いだったので、ぜんぜん絵を描く暇がなかった。
 ようするに、現在ここには、私の描いた絵というのがない。
「今、ないんだよね」
 正直に、私は答える。
 見せる見せない以前に、そもそもないものは見せようがない。
 私がそういった事情を説明すると、なずなは、
「そっか……」
 ぽつりとそれだけ、つぶやく。
 そうしてやってくる、無言の時間。なんだか重たい、張りつめた空気。
 とてもとても、私には耐えきれそうにない。
 なにか言わなきゃ。一刻も早く、このフンイキをなんとかしなきゃ。
 そもそもなずながそんなことを言ってくれたってことは、 
 少なからず私に、興味を持ってくれているということなのかな。
 そのことが、私には素直に嬉しかった。
 なにか描いたら、なずなに見せるよ……いや、そうじゃなくって――
「そうだ」
 私はぱんと両手のひらをあわせた。
「今から、なんか描くね」
531名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/30(火) 21:23:58 ID:kTiGnRP2
 絵がないというなら、描けばいいのだった。簡単なことだ。
 時間はかかるけど、これが最も確実な方法だった。
 道具は揃っているのだ。それを取りに、私はいったん立ち上がった。
「えっ」
 と、なずなは驚きの声をあげると、
「い、いいよ」
 おどおどとした口調で、私を引きとめようとする。
「いいのいいの」
 もちろん私は、それを聞かない。
 気をつかわせて悪いとでも思ってるんだろうか。
 気にすることないのに。まあたしかに気をつかってるけど。でもいいんだって。
 それに私は、ひさしぶりにたぎっていた。創作意欲とでもいうものに。
 別に凝ったものでなくても、簡単なラフやイラストでいい。
 私は筆記用具を傍らに置いて、再び床に座りこんだ。
 スケッチブックの空白のページを開く。
「わざわざそんな……」
「いーんだって」
 そうして体育すわりになると、スケッチブックを太ももにそわせるようにひっつけた。
 左手でがしっと、固定する。自然と軽く背がまるまって、猫背になる。
「でも……」
 まだ言うか。
「見たいんでしょ」
 私は言った。いつもどおりの、なんでもない口調で。
 でも心のうちでは、もし違うと言われたらとびくびくだった。
「………………」
 しばらくの沈黙ののち、なずなはこくんとうなずいてくれた。
 ようし。そうとなっては、がぜんやる気がみなぎってきたというものだ。

 私は鉛筆を手に取った。
 さて何を描こう。イラストでもいいけど、気分はデッサンだった。
 視線がモデルを探し歩いて、それにいきつく。
「せっかくだから、なずなを描いてあげるよ」
 高らかに、私は宣言した。
 視線がなずなと絡みあった。でも、なずなはうつむいてしまう。
「私なんかで……」
「いいのいいの」
 “なんか”とか言わないの。私が描きたいって言ってんだから。
「ほら顔あげて、じっとしてて」



つづく。
あと>>527が超展開すぐるwww続きをわっふるわっふる。
532名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 01:06:56 ID:k18rnnCr
>>528-531に負けずに触発!
>>527の続き!!

乃莉となずなの物語
「Clumsy Artists」part4

PM16:00 教室
乃「はぁぁぁ〜〜〜・・・・・・・・どうしよう・・・・・・・帰りたく、ないな・・・・・・
  (てか、帰れるわけないよ・・・・・なずなにあんな、あんなみっともないヤキモチ焼いて・・・・
   完全にヤキモチだよね、アレ・・・・・好きんなっちゃったんだよね、なずなのこと・・・・・
   好きなのに・・・・なんであんなヒドイこと言っちゃったんだろう・・・・・・大好きなのに・・・・
   先輩たちに相談・・・・・なんてできるかぁ〜、そんなことした日にゃホントにひだまり荘に
   いられなくなっちゃうよ、あたし、だって女の子同士だもん!絶対変に思われるって!
   ・・・・・・このままひだまり荘を出て、実家帰っちゃおうかな・・・・・・・そうすれば、
   時間がたてば、なずなへのこの想いも忘れられるだろうし・・・・・・
   電車の時間・・・・・ウン、今からなら大丈夫そうだし・・・・・もう、帰っちゃおう・・・・実家に・・・・)」

そう思うと、あたしは席を立ち、教室を出たのであった・・・・・・。

ドシンッ!!

夏「きゃッ!!」
乃「わッ!(いっけない!ボーっとしちゃって誰かにぶつかちゃった!)
  す、すみません!!あたし、ボーっとしちゃってて」
夏「わたしは大丈夫よ。けど、あなたこそ大丈夫?すごい音したわよ」
乃「あ、はい、あ、でも、ちょっとおしりが痛いかも・・・・」
夏「フフ・・・面白い娘・・・・あッ!ちょっとあなた!それより早く立ったほうがよいんじゃなくて」
乃「へ?」
夏「その・・・・・見えちゃってるから・・・・だれか来ない内に・・・・」
乃「え?あ!きゃあッ!」

乃「え、えへへへ・・・すみません、お見苦しいところを・・・・」
夏「まぁ、誰かに見られなくて何よりってところね
  ところで、あなた一年生よね?こんな時間までどうしたのかしら?」
乃「いえ、その、まぁ、ちょっと帰りたくない理由かあるというか・・・・・その・・・・まぁ、アレで・・・」
夏「???出がけにご家族の方と喧嘩でもしたのかしら?」
乃「家族じゃなくて・・・・えっと、その、なんていうか、ゆ、友人とちょっと、ト、トラブッちゃいまして・・・」
夏「???」
乃「それで、え〜っと・・・・えっと・・・・その・・・・・
  (えッ!ちょっと!なんで!あたしなんで泣きそうなの?ちょッッ、待って、涙が・・・もう・・・)
  えっ・・・・・と・・・・・・うッ・・・・ううッ・・・・」
夏「ちょっと、あなた、もしかして具合が悪いんじゃなくて!さぁ、保健室へ」

そう言うと彼女はあたしの手を強く握った。とてもやさしくてあったかい手だった。
その女性(ひと)に手を握られた瞬間、あたしの中で今まで溜め込んできたものが
イッキにあふれだしてしまった。

乃「ち、違うんです・・・・・具合が悪いんじゃ・・・・わる・・・・うッ・・・ううッ・・・・・
  うわわぁぁぁ〜〜〜ん」
夏「え、ええッ!あ、あなた、一体どうしたっていうの!?」
乃「うわわぁぁぁ〜〜〜ん」

気がつくとあたしは大声で泣いていた。まだ、名前も知らない、たった今出会ったばかりの
その女性(ひと)の胸の中で子供みたいに泣いていた。

夏「なにがあったのかはわからないでど・・・・・今は泣くといいわ、気の済むまで・・・・・」

子供みたいに泣きじゃくるあたしをその女性(ひと)はやさしく抱きしめてくれた。
そのやさしさとあたたかさに甘えまくったあたしは、これでもかってほどに泣きまくった。
533名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 18:40:32 ID:OIzEhsVh
>>531のつづき。

 なずなは私の言葉に忠実だった。
 カチンと凍りでもしたみたいに、動かなくなる。けど表情は未だ、戸惑いを浮かべている。 
 見るからに体には力が入っている。楽にしてくれればいいのに。
 さて、じゃあ描こう。そう思って、鉛筆の先が紙に触れ――
 その手を止めた。
 ふと、ある考えが浮かんだのだ。
「なずなもなんか描いてよ」
 即、それを口に出した。
 なずなにはとにかく押しの一手だ。これまででだんだん、私は要領を得ていた。
 カッチンコッチンに凍っていたなずなが一転、ぶんぶんと首を横に振る。
 ぶんぶんぶんぶん。どこかに飛んでいってしまいそうな勢い。
「だって私、下手だし……」
 そういえばそんなこと言ってたっけ、と思い出す。
 たしか、入学式のあと、まだ寝ていたセンパイたちの部屋に押しかけたとき。
 図らずも私は、いじわるなこと言っちゃったことになる。
 けれど、私は食い下がった。
「じっとしたままじゃ退屈でしょ。あとで見せっこしよ」

 私は手にしていたスケッチブックから一枚やぶって、はいと渡した。
 なずなは目の前に置かれた真っ白な紙に視線を落とす。
 しばらくしてから、しぶしぶだけど、なずなは了解してくれた。
 やはり押しの一手は効果があるらしい。
 ちょっと借りるね、となずなは机の上に置いてあったシャーペンに手を伸ばす。
 そうしていざ描くぞ、というところになって、なずなの手が止まる。
 戸惑っているというふうだったけど、物怖じというわけでもないみたいだった。
 頭の上にはてなマークが浮かんでいる感じ。
「どうかしたの?」
 私は訊ねた。わからないことは訊くにかぎる。
「なに描けばいいのか……」
「私、描いてよ」
 私がなずなを描くんだから、なずなが私を描く。
 なりゆき上、あり得ることだと思うけど、なずなはまた、ぶんぶんとまた首を横に振る。
「無理だよ……難しいし、私下手っぴぃだし」
 そう言って、なずなはうつむいてしまう。
「乃莉ちゃんが怒るかもしれないし……」
 どんな絵を描かれたって、私がなずなを怒るなんてしない。
 けれどこう言ったところで、今のなずなには暖簾に腕押しな感じがした。
 下手というのは本当なんだろうな。それでもよかったんだけど。
 まあ、いつも押して押してというわけにもいかないか。
 しょぼくれたままにさせるのもよくない。やっぱり描くのやめるなんて言われるかもしれないし。
「じゃあ『好きな動物』」
 方向転換。まあ無難な題材だろうと思って口にしてみる。
「……うん、それなら」
 なずなはうなずく。シャーペンを握る手に力が入る。
534名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 18:42:29 ID:OIzEhsVh
 なずなは絵を描きはじめた。
 さて私も描くか。そう思い立ったところで、そのことに気づく。
 なずなは絵を描くために机に向かっているので、顔が下を向いているのだ。
 うつむいたままではちゃんと顔が見えない。これでは描けない。
 なずなとは机を挟んだ向こう側から、私ははいはいで移動していった。
 もっと違うアングルを探すためだ。私は場所を落ち着ける。
 そこから見えるなずなは横顔も、整ったきれいな顔をしている。
 その顔が、私の方に向いた。
「どうかしたの?」
「いや、顔が見えにくかったから」
「あっ、ごめんね」
 なずなは体をこっちに向けて、私がさっきしてたように体育座りになった。
 顔が持ち上がったので、これなら描けそうだ。
 でもこれじゃ、せっかく私が移動した意味がない。正面から見える顔も、やっぱりきれい。
「借りていいかな」
 そう訊ねてくるのは、机の上にのった教科書のことだ。下敷きに使うんだろう。
 いいよと私が答えると、なずなはそれを紙とふとももの間にやった。

 そうして私たちは、体育座りになって向かいあった。
 なずなはちょっと内股なのか、その体育座りは、
 膝の内側同士はぶつかっているのに、足の先っぽに行くほどゆるやかに開いている。
 傾斜の急なM字。おしりのすぐ下の太ももの裏側がのぞいて見えた。
 なずなは再び、手を動かしだす。
 今度こそ、私も描かなきゃ。
 首から上……ううん、せっかくだから全身を描こう。おおざっぱにあたりをつけていった。
 私はなずなをじっと見つめる。
 絵を描いているのでリラックスしているのか、さっきまでの固さは抜けていた。
 けれど、シャーペンを握る右手には、ぎゅっと力が入っている。
 紙に添えられた左手はちびっちゃくて、軽くグーに握られている。
 こういうのを白魚のような指と言うのかな。
 私は現物の白魚を見たことがないので、なんとも言えない(あ、比喩だから現物とか関係ないか)。
 手首や足首は細い。それに、全体的にきゃしゃだ。
 発育があんまりよろしくないのかもしれない。そういえば背も、ゆのさんほどじゃないけど小さい。
 肌は白い。
 なんだか“病弱”とか“薄幸”とか、そういう言葉が似合う印象。あ、どっちも良くない言葉だ。
 顔立ちは本当によく整っている。目は大きいけれど少し垂れていて、眉毛もそう。
 髪の毛にクセはなく、柔らかそう。触ってみたらどんな感触がするのかな。
 外国製のお人形さんみたいだな。なんてことを思う。
535名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 18:46:28 ID:OIzEhsVh
 そうして私も描きはじめたわけだけど、それはとにかく悪戦苦闘、四苦八苦だった。
 簡単にでいいと思ってたはずなのに、実際に描いているうちにそういう気は失せていった。
 少しでも上手に――。そういう思いで満ちていた。
 あとでなずなに見せるんだから、手を抜くわけにはいかない。少しくらい、見栄も張りたかった。
 それにモデルがなずな本人ということであっては、なおのことだ。
 もし気に入らないなんていうようなこと言われたら、私はショックで立ち直れそうにない。
 少しでも上手に――。
 けど今の私では、とても腕が追いついていないのが口惜しかった。
 なずなが私を描けないと言った理由が、身にしみてわかった気がする。
 軽はずみな発言はよくないな、とちょっと反省。
 何本も線を引いては、ああでもないこうでもないと試行錯誤にあけくれた。
 絵を描くのにここまで神経を使うことがかつてあっただろうか。
 正直なところ、入試の実技のときよりも、ずっと緊張する。
 そしてついつい手に力が入ってしまって、ボキリと芯を折ってしまった。私は新しい鉛筆を手に取った。

 ふと、なずなの手が止まった。
「描けたの?」
 私が訊くと、なずなはこくりとうなずいた。ちなみに私は、ぜんぜん進んでいない。
「じゃあ見せてよ」
「えっ!?」
 驚くことじゃないだろーに。
「見せっこする約束だったでしょ」
 私は手のひらを上にしてなずなの前にやった。
「でも……」
「ほら」
 おずおずとなずなは、描かれた紙を差し出してくる。
 私はそれを受け取って、顔の前に持ってきた。
 ん? と声をあげそうになったのを、なんとか呑みこんだ。
 なずなが自信なさげにちらちらと、私の方をうかがっているためだ。
 なんじゃこりゃ? そう言いたい気分だった。
 眉根を寄せてじっと見つめ、思案した。ようやく上下が逆だったことに気づく。
 けれど、ひっくり返してみたところで、それがなにを描いたものかはわからない。
 ああこれは…………たしかに下手っぴぃだ。
 まあ普通科だしね。普通科にもうまい人はいるんだろうけど。

 こじんまりとしている。紙の節約とでも思ったんだろうか。
 上半分くらいが埋まってて、下はだいぶ空白を残している。バランス悪う。
 さて、なにを描いたかだけど……
 私は題材を『好きな動物』と言った。だから、動物を描いたんだろう。
 ここまではあってるはずだ。動物と聞いて、お刺身やフライドチキンを描かれても困る。
 とりあえず、四本足ということはわかった。
 魚ではない。翼がないようだから、鳥でもない。哺乳類なんだろう。そこまでは見当がついた。
 ……そこから先は、わからなかった。
 耳と目は2つずつだ。でも、それは多くの哺乳類がそうだからなぁ。ヒントにはならない。
 というか、目や耳が2つでない哺乳類というのが、私の頭には浮かんでこない。
 鼻らしきものも描いてあるけど、高いのか低いのかは判別できない。
 耳はとんがっていて、あんまり長くない。
 だから、ハムスターやタヌキってわけではないらしい。ウサギとも違う。
 きっとイヌかネコのどっちかなんだろう。
 でもそれがどっちかなんて、この絵を見せられてもわからない。
 全身にふさふさの毛らしきものがある。けど、それはヒントにならない。
536名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 18:48:21 ID:OIzEhsVh
 私はじっと見られていることに気づいて顔をあげた。
 なずなは、じっと私を見据えている。自信なげな、よわよわしい視線。
 思案の時間が長すぎていたことに気づく。
「へぇー、好きなんだ?」
 言葉をにごして、なんとかそれだけ言った。
 下手だと聞いた上で描かせちゃったんだから、下手だとつっかえすわけにはいかない。
「うん、好き」
「ふさふさしてるよね。私も好き」
 幸い、私に嫌いな動物というのはいない(ミミズとかヘビとかは除いて)ので、
 まあ嘘にはならないはずだ。

「乃莉ちゃんはどう?」
「私? ごめん、もうちょっと時間かかりそう」
 私はなずなの描いた絵を床に置くと、再び絵を描く体勢に入った。
 実際のところ、あまり進んでいない。
 けれど、「もうちょっと」と言ってしまったからには、もうちょっとで描きあげねばならない。
「もう少し、そのままでいて」
 そう言うと、なずなは再びカチンと凍った。
 あんまり待たせるわけにもいかない。私はスピードをあげて、絵を描き進めていった。

「絵、下手っぴだったでしょ」
「まあ……」
「やっぱり。笑われるか心配だったし」
 なにか言うべきなんだろうか。そう思った。けど、私はそれより、手を動かすことを優先させた。
 私が黙ったままでいると、なずなは言葉を続けてきた。
「私ね、趣味も特技もないし、頭も良くないし、なにかやりたいことがあるわけじゃないし……」
 消えてしまうんじゃないかっていう、か細い声。
 なずなのぎゅっと縮こまるような体育座りが、なんだか寂しげに見えた。
 急にめまぐるしく環境が変わって、ついていくのも大変で……
 なずなもたくさん苦労してるんだろうな。泣き言だって言いたくなる気持ちもわかる。
 一人暮らしが決まったのだって突然だったっていうし。
 ここで暮らす気持ちの整理だって、まだついていないのかも。
 ――でもそうじゃなかったら、私はなずなと会うことがなかったかもしれない。
537名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 18:51:01 ID:OIzEhsVh
「ほら、なずな。うじうじしないの」
 励ますように言った。少し、たしなめるような口調になってしまった。
 私は已然として手を動かし続けているものの、
 このままじゃ泣き出してしまうんじゃないかと、気が気じゃなかった。
「“やりたいこと”……」
 私はぽつりつぶやく。
 みんながみんな、やりたいことを持って高校に入るわけじゃないしね。
「乃莉ちゃんは、ある?」
「本当は私だって、あんまりよくわかってないんだ」
 それが素直なありのままの、今の私の気持ちだ。包み隠さず、それを伝えた。
「そうなの?」
「うん。わかんない」
 けど別に、それでもいいんじゃないの。私はそう思うんだ。
 だってまだまだ先は長い。私たちにはまだ、たくさんの時間がある。
 これから探していけばいい。たくさん悩んだり、落ち込んだりしながらでもさ。
 なずなの“やりたいこと”。私の“やりたいこと”。
 だから、ね。元気出していこ。
「なずなにもちゃんと良いとこあるよ」
 私はあのときと同じことを言った。
 なずなは何も言ってはこない。まあそれでもいい。
 私もそこから先は、なにも言わなかった。
 けれど、言葉にこそしないけど、私はこんなことを思っていた。

『まだあんま知らないけどさ』
 あととき、そのあとこう言っちゃって、なずなはショックうけてたけど。
 だけどね、なずな。これってこういうことじゃないの。
 たしかになずなの良いとこは私にはまだよくわかんないけど、
 それはまだ、私たちが出会ったばっかりだから。
 私はなずなのことよく知らないし、なずなだってそうでしょ?
 けど、私たちには時間がある。これから過ごす3年間がある。
 焦ることなんてないよ。だってまだ私たち、入学したての1年生なんだから。
 私はもっと、なずなのこと知りたい。それに、私のことも知ってほしい。
 そりゃクラスもずっと違うし、いつもいっしょってわけではないけど……
 でもなるべく、いっしょにいよ。
 お互いのことをもっと分かりあえたら、きっと見つかるよ。
 だから、いっしょにいよ。仲良くしよ。
 私になずなの良いところを見つけさせて。
 きっとあるよ、なずなにも、ちゃんと良いとこ。
538名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 18:53:29 ID:OIzEhsVh
 ――そんなことを思いながらも、私の手はスケッチを続けていた。
 それは無意識が描いていた。もしくは本能が。
 あれこれ悩むことがなかったせいで、描くスピードは速い。
 意識がようやく絵の方に戻ってくると、もうほとんど完成しかかっていた。
 そしてさっきまでと一転して――ぴたっ、とその手が止まってしまう。
 私は自分の目を疑った。
「どうかしたの?」
 なずなは訊ねてくる。けど、とてもこの状況を答えられたものではない。
「あ、いや、ええと……」
 私は何か言わなきゃと思うものの、焦っていて舌が回らない。
 視線はボーゼンと、それを見つめるばかりだ。
 もちろん他の誰かがいたずらしたわけじゃない。これを描いたのは私しかいない。
 途中から意識が別の方に向いていた。そのせいでまったく気づかなかった。
 無意識というのは、こうも怖ろしいものなのか。
 私にしては上手く描けた部類ではある。
 けどこれは、出来不出来とかじゃなく、そういうもっと以前の問題だ。
 もっと根本的に、私はあらぬ間違いを犯してしまった。
 描かれているはずのものが描かれていない。代わりに別のものが描いてあったりもする。
 それを見つめれば見つめるほど、恥ずかしさで顔に血がのぼっていく。

「描き終わったの?」
 私がずっと手を止めていたからだろう、なずなは訊いてくる。
 そうだ、見せっこすると言っていたんだ。
 けど、こんなものをなずなに見られるわけにはいかない。
「なずな、もう遅いし、部屋帰ったら」
「えっ、どうかしたの?」
「ほら、明日学校だし」
 私はスケッチブックをバタンと閉じると、立ち上がった。
 そしてなずなの手を取ると、そのまま玄関まで引っぱっていった。
「絵は?」
「まだ。描きあがったら見せるから。ホントごめん」
 私は玄関のドアを開けた。これじゃ、追い出すみたいだ。
 なずなはあっけにとられながらも靴を履いて、部屋から出た。
 おやすみと言ってきたので、私もおやすみと返した。
 なずなが部屋に帰るのを確認すると、私はバタンとドアを閉じた。
 そうして私は、へなへなとその場にくずおれてしまう。
 未だ真っ赤に染まったままの顔に、隠すように両手をやった。
 ……ごめん、なずな。今度はちゃんと服描くから。



以上、読んでいただいた方に感謝を。
オチはホントすいません。ダジャレです。
あと>>532
マジで夏目×乃莉かよw夏目いいひとだなぁ。さらなる続きを期待w
539名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 23:10:30 ID:k18rnnCr
>>532の続き
「Clumsy Artists」part5

PM17:00 喫茶ぱれぽれ
ウエイトレス「お待たせいたしました〜・・・・・・
       ご注文の品は以上でよろしいでしょうか?」
夏「ええ、どうもありがと」
ウエイトレス「では、ごゆっくりどうぞ〜」
夏「乃莉さん・・・でしたっけ?ここのお店は初めてかしら?」
乃「・・・・・はい・・・・・」
夏「そう。わたしたちはよく来るの!やまぶきの女子の間じゃ結構評判なのよ!
  この店特製の紅茶とその紅茶を使った紅茶ケーキ」
乃「・・・・・あの・・・・・」
夏「・・・?なぁに?」
乃「・・・どうして・・・・あたしにこんなやさしくしてくれるんですか?
  まだ、出会ったばかりなのに・・・・」
夏「・・・放っておけなかったから・・・・かしら・・・・」
乃「え・・・・」
夏「なんかね・・・・似ていたから・・・わたしと・・・
  大好きな人が他の誰かを見ているのがイヤだから、大好きな人に自分だけを見ていて欲しいから、
  だから、自分で自分がイヤになるくらいヤキモチ焼いて、
  かまってもらいたくて、子供みたいに拗ねて、憎まれ口たたいて・・・・」
乃「・・・・大好きな人だから・・・・」
夏「・・・・そう・・・・」
乃「・・で、でも・・・その・・・あたしの好きな人って・・・・女の子・・・」
夏「あら、わたしだってそうよ」
乃「へ!」
夏「わたしの好きな人も、わたしと同じ女の子よ」
乃「でも・・・女の子が女の子を好きになっちゃうなんて・・・変ですよ・・・・
  あ、・・・・すみません・・・せっかく相談に乗っていただいてるのに・・・」
夏「いいのよ、確かに変だもの・・・・・でもね・・・・わたし、この気持ちだけには嘘をつきたくないの!
  あの人を好きな自分の気持ちには・・・・・」
乃「・・・・夏目・・・さん・・・・ん・・・電話?・・・・沙英さんから・・・」
夏「出たほうがいいんじゃなくて、わたしのことなら気にしなくてもよろしくてよ」
乃「すみません・・・では、失礼して・・・・はい・・・乃莉です・・・」
沙「あ、乃莉!あんた今、どこにいるのよ!こんな時間までなんの連絡もしないで!」
乃「す、すみません・・・・今・・・・」
沙「とにかく、早く帰ってきな!みんな心配してるんだから!」
乃「あの・・・あたし・・・・帰りたくないんです・・・」
沙「な、なにワケのわかんないこと言ってんのよ!あんた!」
乃「ひだまり荘に帰れるわけないです!だって、あたし、なずなにあんなこと・・・」
沙「なに?なずなとケンカでもしたの?だったらなおさら帰ってきなよ、それで、一緒にあやまりに行こ」
乃「ケンカなんか、ケンカなんかじゃないです!だから帰れないんです!」
沙「あんた、なに子供みたいなこと言って・・・」
夏「・・・ちょっと、乃莉さん・・・電話変わるわ!・・・沙英!」
沙「な、夏目!ちょっ、なんであんたが乃莉と・・・・」
夏「そんなこと、あなたには関係ないでしょ!」
沙「関係あるよ!大有りだ!あたしたちは同じ」
夏「同じひだまり荘の住人でして?」
沙「むッ!そうだよ!だから!」
夏「だからこそ、言い辛いことだってあるんじゃなくて?」
沙「・・・・え・・・・」
夏「ホントにあなたって人は女の子の気持ちに疎いんだから・・・」
沙「もしかして、ケンカ売ってるの?」
夏「あ〜ら、そう聞こえてしまったかしら?
  ともかく、この娘はわたしに任せてもらえるかしら」
沙「・・・・夏目・・・・・」
乃「・・・・夏目さん・・・・」
沙「わかった!乃莉のこと頼んだよ!」
夏「ふ、ふんッ!ま、まぁ、期待して見てらっしゃい!」
540名無しさん@ローカルルール変更議論中:2008/12/31(水) 23:59:28 ID:cO/0vo8/
「―――8ヶ月」

少女はポツリと、独り言のように静かにつぶやいた。

「……え?」
「――私たちが出会ってから、8ヶ月だね」

どうやらその言葉は独り言ではなく、私に向けて放たれた言葉だったようだ。

「8ヶ月…うん、そうだね」

私は少し考えてから、確かめるように肯定をする。

乃莉と、なずなが出会ってから、8ヶ月――


「なずな、もうこんな時間だけど大丈夫? 眠くない?」
私は彼女の様子をうかがう。 いつも早くに眠りにつく彼女にとっては、
やはりこの時間に起きているのはつらいようだ。

「ん…大丈夫」
だが、彼女は目をこすりながら答える。
「乃莉ちゃんといっしょに、新しい年を迎えたいから」
そう言って、彼女は私に少しだけ微笑み掛けた。

「はは、…なずなは8ヶ月経っても変わらないね」
「…そう、かな?」

私は、こくりとうなずく。
「うん、なずなは、私の大好きな、なずなのまま」
「乃莉ちゃん…」
「なずな…」

そして私たちは、そっと唇を重ね合う―――

これからも守っていきたい――この幸せを――
この笑顔を―――
541名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 00:06:41 ID:a2DXk6XR
新年早々期待して待っています
そしてのりなずの人もお疲れ様です

2009年もよいひだまらーの年でありますように
542名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 00:56:39 ID:3lqM9cvS
みなさんあけおめ〜!
そして今年もよろしく!!

1年生ss書いてる職人さんは
ゆっくりでいいので続きを期待してますね。
543名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 01:17:31 ID:DK7h/9EC
あけおめー
SS師のひと乙です。1年生コンビ早くも本領発揮だな。
544名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 02:06:38 ID:WU/6H4FW
あけおめー
今年もひだまらーにとって
いい年でありますように


早速1年生コンビが活躍してるな
545ある朝の出来事:2009/01/01(木) 03:07:17 ID:V8+lEr1X
「ゆのっち〜おはようー!!」

「ふぁ、おはよう宮ちゃん」

朝食の準備をしていると宮ちゃんが元気な声でドアを開けて入って来た。
それに対し私はまだ寝ぼけ眼だ。
でもよく見ると宮ちゃんの目にもくまが出来てるような・・・

「眠そうだね〜ゆのっち」

「うん、昨日寝るの遅かったんだ。宮ちゃんも目の下にくま出来てるよ」

「うん、私も昨日寝るの遅かったんだ」

「そうなんだ、すぐ朝食作るから待っててね」

「了解!!」

いい返事をして宮ちゃんは居間で寝転がった。
そう、昨日はなかなか一つのことを考えていて眠れなかった。
宮ちゃんのことだ。
宮ちゃん・・・・・私がこのアパートに来て最初に仲良くなった私の友達。
いや、親友かな。そして、私が人生で最初に好きになった人・・・・・
いつからだろう・・・友達の枠を超えたこの感情が芽生えたのは。
最近、絵を描いていても、料理を作っていても、何をしてる時も宮ちゃんのことを考えるようになった。
女の子が女の子を好きになるってやっぱおかしいかな?
それでも私は宮ちゃんのことが大好き。言葉では言い表せないくらい。
そこで私は昨晩、一つの決心をした。それは・・・

「痛っ・・・・・」

う〜指切っちゃったよ。

「ゆのっち、大丈夫!!」

宮ちゃんが勢いよく起きて私の所まで来てくれた。
私のことそんなに心配してくれてるんだ。嬉しい・・・

「あっちゃ〜指切っちゃったんだ〜私が消毒してあげるよ」

「ふぇ?」

「ぱくっ」

「ひゃっ、宮ちゃん?」

宮ちゃんが私の指を・・・・・
その瞬間私の体は熱くなってきて眠気なんかどこかに吹っ飛んでしまった。
546ある朝の出来事:2009/01/01(木) 03:07:53 ID:V8+lEr1X
「ぷはあ、あとは絆創膏を貼っておくね」

「うん・・・ありがとう・・・」

その時私は昨日の夜に決心したことを宮ちゃんに言おうと思った。

「あの・・・宮ちゃん・・・」

「何、ゆのっち?」

心臓が警鐘を鳴らされたかのように早く鳴っている。
こんなに緊張したのは生まれて初めてかも・・・でも、ちゃんと伝えなくちゃ、
私の気持ちを。宮ちゃんに嫌われることになっても・・・

「えっと、その私・・・宮ちゃんのことが好き、大好き。友達としてでなくて、恋人としt」

私がセリフを言い終わらない内に宮ちゃんが私に飛び込んで来た。

「宮ちゃん?」

「ゆのっちー!!私嬉しいよ。私もゆのっちのこと大好きだから・・・恋人として」

「宮ちゃん・・・・・」

宮ちゃんはそういい終えると私を力強く抱きしめた。
暖かいなあ・・・宮ちゃんの身体・・・
それに、私達は気づかないうちに同じ想いだったんだね。
嬉しいよ、宮ちゃん


それからしばらく私たちはいろんなことを喋った。
ヒロさんが体重を気にしていること、沙瑛さんがスランプに陥ってること、
そして、私達のこと・・・・・
しばらく喋っていると宮ちゃんが

「ねえ、ゆのっち」

「なあに?宮ちゃん」

「キスしよっか」

「うん」

そこからは言葉はいらなかった。
人生で初めてのキス、緊張するなあ・・・
私たちはどちらからともなく唇を近づけた。
とても柔らかい感触が私の唇に広がった。
それに、宮ちゃんの唇はとっても暖かかった。
そして、その勢いで私たちは互いに抱き合いベッドに倒れ込んでしまった。


学校に遅刻したのは言うまでも無いよね///

547ある朝の出来事ー宮子視点:2009/01/01(木) 03:09:02 ID:V8+lEr1X
「ゆのっち〜おはようー!!」

「ふぁ、おはよう宮ちゃん」

勢いよく挨拶をしながらゆのっちの部屋のドアを開けた。
ゆのっちはまだ眠たそうだった。
おや?目の下にくまが出来てるぞ。

「眠そうだね〜ゆのっち」

「うん、昨日寝るの遅かったんだ。宮ちゃんも目の下にくまが出来てるよ」

「うん、私も昨日寝るの遅かったんだ」

「そうなんだ、すぐ朝食作るから待っててね」

「了解!!」

そう言うとゆのっちは寝ぼけ眼を擦りながらキッチンへと向かった。
にしても眠いな〜==:
昨日はある人のことを考えて眠れなかったんだよね。
ゆのっちのことだ。
私の友達いや親友でいつでも私の冗談に付き合ってくれて、
おいしい料理を作ってくれる少し背の小さな女の子。
いつからだったかな?そんなゆのっちに友達以上の感情を抱き始めたのは・・・
絵を描いてる時やご飯を食べてる時、何をしてる時もゆのっちのことを考えちゃうんだよね。
ゆのっちは私のことどう思ってるのかな?
この気持ち知られたらゆのっちに嫌われちゃうかな?
それでもゆのっちには私の気持ちをいつか伝えたい・・・

「痛っ・・・・・」

えっ・・・ゆのっち?

「ゆのっち、大丈夫!!」

私は勢いよくゆのっちの所へ駆け出した。
よかった・・・傷があんまり深くなくて・・・
あっ・・・いいこと思いついちゃった!!

「あっちゃ〜指切っちゃったんだ〜私が消毒してあげるよ」

「ふぇ?」

「ぱくっ」

「ひゃっ、宮ちゃん?」

ゆのっちの指小さくてかわいいなあ。
すっぽり私の口に収まった指を私は念入りに愛撫した。
548ある朝の出来事ー宮子視点:2009/01/01(木) 03:09:46 ID:V8+lEr1X
ぷはあ、あとは絆創膏を貼っておくね」

「うん・・・ありがとう・・・」

ゆのっちの顔はいつの間にか真っ赤に染まっていた。
ゆのっち、その可愛さは反則だよ。

「あの・・・宮ちゃん・・・」

「何、ゆのっち?」

急にゆのっちは真剣な口調になって私に言った。
こんなに真剣なゆのっちは初めて見た。
もしかして、今指舐めたの怒ってるのかな?
いや、それは無いと思うんだけど一体・・・

「えっと、その私・・・宮ちゃんのことが好き、大好き。友達としてでなくて、恋人としt」

私の耳に信じられない言葉が飛び込んできた。一瞬思考が停止したかと思った。
私の身体は歓喜に震えていた。

「宮ちゃん?」

「ゆのっちー!!私嬉しいよ。私もゆのっちのこと大好きだから・・・恋人として」

「宮ちゃん・・・・・」

信じられないよ。まさか、私の夢が現実になった瞬間だった。
それに、私たちは両想いだったなんて・・・・・
嬉しいよ、ゆのっち



それからしばらく私たちはいろんなことを喋った。
吉野家先生は牛丼が好きなのか?とか校長先生の顔は何であんなに細いのかとか。
そして、私達のこと・・・・・
そうだ、さっきまでの私たちは親友だった。でも今は恋人になった。それなら・・・

「ねえ、ゆのっち」

「なあに?宮ちゃん」

「キスしよっか」

「うん」

そこからは言葉はいらなかった。
ゆのっちは恍惚の表情を浮かべていた。
少し緊張してきたかも。
私たちはどちらからともなく唇を近づけた。
とても柔らかい感触が私の唇に広がった。
それに、ゆのっちの唇はとっても暖かかった。
そして、その勢いで私たちは互いに抱き合いベッドに倒れ込んでしまった。


学校に遅刻したのは言うまでも無い=_=
549名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 03:13:08 ID:V8+lEr1X
以上です^^
久しぶりに来てみると賑わっててうれしいです。
他の御二方も頑張って下さい。
550名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 11:59:20 ID:v1+5BNlr
ことよろです
>>539の続きです
「Clumsy Artists」part6

AM 10:00 夏目宅
乃「・・・・ん、んん・・・?・・・(あれ?ここ、あたしの部屋じゃ・・・・・あ、そうだ、
  昨日は夏目ちゃん家に泊まったんだっけ・・・・一緒にお風呂入って、他愛のない話をして
  ・・・・随分遅くまで二人で騒いでたっけ・・・・・そう言えば・・・・どのくらいぶりだろう
  ・・・・PCじゃなくて、一人の友達と向き合ってあんなに長く、楽しくお話したの・・・・・
  なずなともこんなにお話したこと・・・・なずなとも・・・・)」
夏「あら、乃莉ちゃんおはよ!ぐっすり眠れたかしら?」
乃「あ、おはようございます」
夏「ちょっと待っててね、今朝食の準備してるから」
乃「あ、あたしも手伝います」
夏「フフ、ありがと」

梅「そして朝食後〜〜」

乃「ごちそうさまぁ〜、あ〜夏目ちゃん特製の卵焼きおいしかった〜、今度作り方教えてくださいよ〜」
夏「フフ、おそまつさま、いいわよ」
乃「・・・・あ、あの、夏目ちゃ・・・さん・・・・」
夏「・・・・・?」
乃「き、昨日はありがとうございました・・・・・その・・・あたし、今日、ひだまり荘に帰ります」
夏「・・・・・・」
乃「帰って、なずなにあやまって、それで、あたしの話したいこと、あたしのこと、沢山、沢山お話したいんです!」
夏「・・・そう・・・」
乃「勝手ばかりですみません!すごくお世話になったのに・・・」
夏「いいのよ・・・・あなたの勇気の扉、開けてらっしゃいな!」
乃「・・・・は、はいッ!!」
夏「うんッ!!それと」
乃「はい?」
夏「それと、もう、『夏目ちゃん』って呼んでくれないのかしら?」
乃「え・・・・うんッ!!いってくるねッ!!夏目ちゃんッ」
夏「頑張ってねッ!乃莉ちゃんッ!」
あたしは夏目ちゃんの笑顔に後押しされて、ひだまり荘へ急いだ。
はやくなずなに会いたくて、はやくなずなとお話がしたくて。

PM 12:00 ひだまり荘203号室前
乃「すぅ〜〜〜はぁ〜〜〜・・・・(落ち着け、落ち着けあたし・・・・
  まずは、昨日のヤキモチのことあやまって、それから、あたしの気持ち伝えて、それから・・・)」
ガチャッ!!
乃「へッ!あ、ド、ドアが!」
ゴツンッ!
乃「い、いった〜い・・・(もう、なんなのよ・・・・)」
な「あ、すみませんッ!・・・・あ・・・・乃莉・・・・ちゃ・・」
乃「な、なずな・・・・(どどどどどうしよ・・・ままままだ、ここここころの準備がががが・・・)」
な「・・・乃莉ちゃん・・・乃莉ちゃん・・・乃莉ちゃ〜〜〜ん」
なずなはあたしの名前を何度か絶叫すると、あたしに迫ってきた。
乃「ひ、ひゃあッ!(ちょっ、これは予想外の展開・・・・)・・・・え?」
な「・・・ひっく・・・・う、うう・・・よかったよぉ・・・乃莉ちゃんが戻ってきてくれてぇ・・・」
乃「なずな・・・・泣いて・・・」
な「だって、乃莉ちゃん・・・わたしのこと嫌いに、なっちゃって、もう帰ってこないと、思ったからぁ」
乃「なずな・・・(ああ、ダメだなあたし・・・あやまらなきゃいけないこと、もう一つ増えちゃった・・
  あたしのことこんなにも想ってくれる大事な人を泣かせちゃってるんだもん・・・・・)」
気がつくとあたしもなずなのことを力強く抱きしめていた。
乃「ごめんね、ごめんね!なずな!ごめんね!」
な「乃莉ちゃん」
乃「あたし、もう、何があってもなずなから離れないよ!だって・・・・」
な「・・・・・・」
乃「だって・・・・あたしは・・・乃莉は・・・・大好きだから・・・・なずなのこと、大好きだから!」
551名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 12:29:49 ID:N3gAgl3F
>>540
正月早々ニヤニヤが止まらねえじゃねーか!なんというGJ!
でも8ヶ月じゃなくて9ヶ月じゃね?

>>549
宮ゆのも(・∀・)イイ!相思相愛っぷりがたまんねえ!

>>550
仲直りキター。夏目ちゃんやっぱいいひと。さらなる続きを!
552名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 12:40:09 ID:v1+5BNlr
>>550続き
「Clumsy Artists」エピローグ

先生「それではこれでホームルームを終了します
   明日から待ちに待った夏休みとなりますが事故などがないよう十分気をつけてすごしてください」
日直「起立!気をつけ!礼!」

男子A「なずなちゃん!夏休みの予定なんだけど・・・」
男子B「あ、てめぇ、フライングすんなっての!それよりさ、夏休みの予定だけど
    巨人阪神戦にチケットがあるからよかったら・・・」
な「あ、みなさんすみません・・・わたしもう付き合ってる人がいるので・・・」
男子一同「えッ!!!」
男子C「なんだと!だれだよ!抜け駆けしたやつは」

乃「な〜ずな〜、ホームルーム終わった?」
な「乃莉ちゃん、今終わったとこ
  みなさん、本当にすみません・・・では、また、9月に」
乃「なずなぁ〜、また男子に囲まれてたけど・・・・
  なにか、夏休み中のデートのお誘いとかは・・・・その・・・・」
な「さぁ〜て、どうだったかなぁ〜」
乃「えッ!!ええッ!!」
な「フフフッ・・・・冗談よ」
乃「も、もぉ〜ッ!なずなッ!」
な「ごめ〜ん、もう、ごめんってば〜」

男子A「な、なぁ・・・・付き合ってる人ってもしかして・・・・」
男子B「ああ、俺も同じこと考えてる・・・・・」
男子D「なんや、おまえら知らんかったんか?」
男子C「あの、二人のことか?」
男子D「あの二人もなにも、あいつらひだまり荘の奴らやろ
    姉ぇちゃんから聞いた話やけど、あのアパートはなぜか美術科の百合・・なんたらってのが
    集まるッちゅう話や・・・何でも、別名『百合百合荘』なんて呼ばれてるらしいで」
男子A「なんだよッ!それ!そんな話があるんなら早く言えよ!
    つーか、なずなちゃんは普通科だぞ」
男子D「俺が知るかい、そんなこと。それより、その巨人阪神戦チケットやけど・・・・
    そうとわかればもう用済みやろ!ここは一つ俺が引き取ったるで!」

乃「ねぇ、なずな」
な「なぁに」
乃「夏休み、どこへ行く?どこか行きたいところ、ある?」
な「乃莉ちゃんの家、かな」
乃「え・・・・」
な「乃莉ちゃんが育った街、わたしも見てみたい・・・・・
  そして、乃莉ちゃんのお家でお泊り会、したい・・・・ダメ・・・かな?」
乃「・・・ダメじゃない・・・・ダメじゃないよ!大歓迎だよ!
 (う、うわぁ〜〜〜、夢じゃないよねコレ・・・・生きててよかった〜
  ともかく、今年の夏は人生16年間で最高の夏になりそう・・・・・
  ううん、なずなといる限り、幸せな時間の最高記録は日々更新されて行くもんね!)」

 おわり

お付き合いありがとうございました。
調子に乗って書いていたらかなりの長編になっちゃった・・・・。
ひだまりっぽさを出すのって結構難しいんですね・・・・・。
最後になりましたが、今年もひだまらーにとって良い年になることをお祈りいたします。
553名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 17:31:54 ID:LIma+w17
GJ!
最高のお年玉です
554名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 19:35:55 ID:WJa+YRmq
>>552>>549
GJ!
年始早々良いものを見させてもらいました。
555名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 21:12:47 ID:3pjc26++
「やんちゃアパート」の「やんちゃ」とは同性愛という意味。
556名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 22:26:52 ID:DK7h/9EC
乙乙。みんなGJ!
なんかここに触発されて書いてみたいけれど全く筆が進まぬorz
557名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 22:57:36 ID:v1+5BNlr
今だから思えます。
それは、わたしにとって一番苦しい時間でした。
でも、一番必要な時間でした。


【やまぶき高校放課後】
吉野屋先生「それでは、ホームルームを終了します。皆さん、楽しい週末を過ごしてくださいねぇ〜!」

宮子「それじゃあ、ゆのっち、帰ろ〜」
ゆの「あ、ごめん、宮ちゃん!わたし掃除当番だから、先に・・・・」
宮子「う〜〜む、そうなのか・・・・なら、仕方あるまい」
ゆの「ごめんね」
宮子「いいって、いいって、それじゃ、先に帰ってるね〜」
ゆの「うん、後でね〜」
宮子「ホイさ〜!」

真美「・・・・(よし!)・・・・ねぇ、ゆのさん」
ゆの「あ、真美ちゃん、なぁに?」
真美「ゆのさん、今日、これからってヒマ?」
ゆの「う〜〜〜ん・・・特に予定はないけど・・・・」
真美「ホント!そ、それなら、ちょっと付き合ってくれない!
   『喫茶ぱれぽれ』で季節限定のケーキ・キャンペーンやってるのよ!」
ゆの「うわぁ〜〜〜・・・・季節限定のケーキか・・・・いいなぁ・・・
   真美ちゃんはもう食べたの?」
真美「実はあたしもまだなんだ」
ゆの「そうなんだ。それじゃあ、せっかくだし、宮ちゃんと中山さんも誘ってみんなで食べに行こうよ〜」
真美「あ、あはは・・・イヤ、実はね、その・・・今日はゆのさんに相談したいことがあって・・・」
ゆの「わたしに・・・相談・・・・?」
真美「そうなの・・・・お願い!おごるからさ!ねッ!今日は二人で!」
ゆの「そんな、おごるだなんて・・・別にいいよ。あ、でもわたし、掃除当番・・・」
真美「大丈夫!終わるまで待ってるから!というか、手伝っちゃう!」
ゆの「え、ええええぇぇぇぇぇ〜〜〜ッ!」

【緑市浅葱町商店街『喫茶ぱれぽれ』】
真美「ごめんね〜、なんか無理に付き合わせちゃったみたいで・・・・」
ゆの「そんなことないよ・・・・わたしでよければいつでも相談に乗るし
   あ、でも、相談なら、宮ちゃんや中山さんの方が・・・」
真美「今日の相談はね、ゆのさんじゃないとダメなの」
ゆの「そう、なんだ・・・・・(そう言ってもらえるとなんか嬉しいな・・・・)」
ウエイトレス「お待たせしました〜、季節限定ケーキセットお二つで〜す」
真美「あ、ケーキ来た〜」
ゆの「わあぁ〜・・・・なんかすごいカワイイ・・・・食べちゃうのがもったいないくらい・・・」
ウエイトレス「ご注文の品は以上でよろしいでしょうか〜?」
真美「あ、はい、ありがとうございま〜す」
ゆの「わあぁぁぁ〜〜・・・・はわあぁぁぁ〜〜〜・・・・
   はッッ!ごめんなさい!わたし、ケーキにみとれちゃってて・・・
   それで、相談ってなに?わたしなんかでよければ力になるよ!」
真美「う、うん、相談っていうのは・・・・その・・・・」
558名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/01(木) 22:58:19 ID:v1+5BNlr
【ひだまり荘201号室】
ゆの「(真美ちゃん・・・・・真剣だったな・・・・・
    普段は明るくて、気さくで、いつもニコニコしてる真美ちゃんのあんな顔、見るの初めて・・・・・)」
    それだけ真剣なんだ・・・・・真美ちゃんはあんなに真剣なのに・・・・・・・
    わたしは・・・・・・どうしよう・・・・・どうしたいんだろう・・・・・・・
    わからないよ・・・・イキナリあんなこと・・・・・・・でも・・・イヤだな・・・)」

真美ちゃんと別れた後、わたしはずっとこの調子だ・・・・・。
なんでだろう・・・・・?わからない・・・・・。

宮子「ゆのっち〜〜〜」
ゆの「(宮ちゃん・・・どうしよう・・・・今、宮ちゃんの顔、まともに見れるはずないよ・・・)」
宮子「お〜〜い、ゆのっち〜、いないのか〜」
ゆの「・・・・宮ちゃん」

わたしは恐る恐るドアを開けた・・・・。

宮子「お、なんだ、いたのか〜。ヒロさんがお茶しようって・・・・
   あれ?ゆのっち、なんか元気ないけど、もしかして具合でも悪いの?」
ゆの「(み、宮ちゃん!ダメッ!やっぱり顔、見られないよ!)
   ・・・・う、うん・・・ちょっと・・・・でも、少し寝れば大丈夫だから・・・
   本当に・・・大丈夫だから・・・・・」
宮子「う〜〜ん・・・熱はないみたいだが・・・・」
ゆの「本当になんともないからッ!」

耐えられなくなったわたしは、宮ちゃんのやさしい手を強引に振りほどき、
けたたましい音を立ててドアを閉め、鍵をかけたのであった・・・・。

宮子「あ、ゆのっち・・・・・ゆの・・・・・」

ゆの「ごめん・・・ごめんね・・・宮ちゃん・・・・わたし・・・わたし・・・宮ちゃん・・・」

気がつくとわたしは宮ちゃんの名前をつぶやきながら泣いていた。
静かに、ただ静かに泣いていた・・・・。
わたしにはただ泣くことしかできなかったから・・・・。
559名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/02(金) 02:05:21 ID:4sTy0IKc
なにこの非常に続きが気になる展開

正座して待ってます
560名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/02(金) 03:24:42 ID:1ibE9xLO
正月から素晴らしい作品ばっかで
とても嬉しいです
561名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/02(金) 15:09:25 ID:/dRU73ps
真美ちゃんも宮ちゃんもわたしにとっては大事な人。

真美ちゃん・・・・。わたしのクラスメイト。
いつの間にか仲良くなってたな・・・・・。
いつもニコニコしてて、一緒にいると楽しくて、
ときどきふざけてわたしのほっぺたをつついてきたりもするけど、
それもイヤじゃない・・・・。
真美ちゃんは大切な友達・・・・。

宮ちゃんは・・・・。
宮ちゃんは・・・・。
わたしの・・・・・。

【緑市浅葱町商店街『喫茶ぱれぽれ』】
真美「う、うん、相談っていうのは・・・・その・・・・み、宮子さんの・・・・ことなんだけど・・・・」
ゆの「宮ちゃん?」
真美「・・・うん・・・・宮子さんって、今、誰かと付き合ってるとか・・・好きな人がいる、とか・・・・ゆのさん、知ってる?」
ゆの「えッ!・・・み、宮ちゃんの・・・・」
真美「・・・・うん・・・・知っていたらでいいんだけど・・・」
ゆの「・・・う〜〜〜ん・・・(み、宮ちゃんの付き合ってる人か・・・・
   宮ちゃん、いつもわたしたちと一緒にいるし、携帯持ってないから、
   もし付き合ってるなら、学校とかで直接話してるだろうし、いないのかな、やっぱり)
   ・・・つ、付き合ってる人はいないんじゃないかな・・・」
真美「ほ、本当、じゃ、じゃあ、す、好きな人とかは・・・・?」
ゆの「す、好きな・・・人?(う〜〜ん・・・考えたこともないよ・・・・前にみんなでそんな話したこともあったけど、
    うまくはぐらかられちゃったし、どうなんだろう・・・・・でも・・・宮ちゃん・・・・誰が好きなんだろう・・・)」
真美「あ、ゆ、ゆのさん・・・わからないなら、いいのよ」
ゆの「あ、ごめんごめん・・・・ちょっとわらないな・・・・宮ちゃんのそんな話、あんまり聞かないし・・・・・」
真美「・・・そう、か・・・ゆのさんでもそこまではわからないか・・・・」
ゆの「(・・・!!)ごめんね、役に立てなくて・・・(そうか・・・わたし、宮ちゃんの好きな人、わからないんだ・・・)」
真美「あ、いいよいいよ、そんなことないって!付き合っている人がいないことがわかっただけでも収穫だもん!」
ゆの「・・・・収穫?・・・もしかして、真美ちゃん、男子から宮ちゃんについて・・・」
真美「ううん・・・男子からじゃないの!男子からじゃ・・・・」
ゆの「・・・・・・?」
真美「・・・・う〜〜ん・・・ゆのさんになら話してもいいかしら・・・・」
ゆの「・・・・・・??」
真美「・・・・実はね・・・・好き・・・なの・・・」
ゆの「ふ〜〜ん・・・好きなんだ・・・・えッ!えええぇぇぇ〜〜〜ッ!
   はッ!ご、ごめんなさい・・・・・い、一体、誰が、誰を・・・・?まさか・・・・」
真美「・・・・その・・・・わたしが・・・・宮子さんを・・・・」
ゆの「(!!!・・・・なに?・・・・なんか・・・頭の中が・・・・目の前が・・・何?・・・・どういうこと・・・・?・・・・これ・・・・)」
真美「・・・他の人には絶対内緒にしてね!・・・それで、その、今度、ダメもとで思い切って
   告白してみようって思ったの・・・それでね・・・・ゆのさんに宮子さんのこと
   聞いてみたんだけど・・・・・・あれ?・・・ゆのさん・・・・」
ゆの「・・・・・・あ、あぁぁぁ・・・内緒にする内緒にするよ!」
真美「・・・・おどろいた?・・・よね・・・・・やっぱり変だよね?無理だよね?
   女の子同士でこんな・・・・!」
ゆの「変じゃないよ!無理じゃない!・・・わ、わたしだって、応援するし・・・」
真美「あ、ありがとう・・・・ゆのさん!やっぱりゆのさんに相談して正解だったわ〜!」
ゆの「・・・・う、うん・・・・・」

そうだったんだ・・・・・。真美ちゃん、宮ちゃんのこと・・・・・・。
そう言えば、宮ちゃんと真美ちゃん、最近よく一緒に楽しそうにしている気がする・・・・・。
今日も・・・・・・そうだった。じゃあ、わたしが風邪で休んだときは・・・・・・?

告白・・・するのかな・・・・?もし告白したら、宮ちゃん、なんて答えるんだろう・・・?
付き合っちゃうのかな・・・・?ダメだよそんなの!ダメ!
なんで!なんで、応援するなんて言っちゃったんだろ・・・?

宮ちゃんの好きな人・・・・誰なの?どうしてわたしじゃないの?
562名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/02(金) 20:18:01 ID:v5tA9NGT
GJ!
続き期待してるよ!
563名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/02(金) 21:13:29 ID:jghPOtqP
新年早々飛ばしてるな!
564名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/03(土) 01:56:56 ID:P2vo2+7d
【ひだまり荘 101号室】
ヒロ「そう・・・・ゆのさんが・・・」
宮子「・・・・うん・・・・・」
乃莉「季節はずれの風邪とか・・・・・ですかね?」
なずな「・・・はぁ・・・はぁ・・・・くちゅんッ!・・・・あ、ご、ごめんなさい・・・・」
宮子「・・・・学校ではそんな感じしなかったのに・・・・」
ヒロ「午後の授業や、下校のときも?」
宮子「・・・・うん・・・・」
沙英「そう言えば、昼休みも元気そうだったもんね・・・・」
宮子「・・・・あ・・・・・でも・・・・・」
乃莉「でも・・・・?」
宮子「・・・・今日、ゆのっち、掃除当番だった・・・・
   だから、あたし先に帰ってきたんだけど・・・・」
ヒロ「掃除のとき、何かあったのかしら・・・・」
沙英「・・・・う〜〜〜ん・・・・・
   こいつは大いなるナゾだよ、チョコ山君!」
ヒロ「もう!沙英ったら〜」
宮子「ッ!」

ドンッ!!!

痛ッたた〜・・・・。机をたたいた拳が痛い・・・・・。
そりゃそうだよ・・・・。思いっきりたたいたんだもん・・・。

宮子「やめてよッ!バカッ!こんなときに、ふざけないでッ!
   ゆののこと何にも知らないくせにッ!!!」
ヒロ・乃莉・なずな「・・・・・・・」
沙英「・・・・・宮・・・・子・・・・・」

あ〜あ、あたしのお茶・・・こぼれちゃってる・・・・ヒロさんのも・・・・。
お皿に盛ってあった、ヒロさん特製クッキー・・・割れて、床に散らばってる・・・。
そりゃそうだよ・・・・。拳がいたくなるくらい思いっきりたたいたんだもん。
あ〜あ、もったいない・・・・・。

宮子「・・・・・・あ・・・・あ・・・・あたし・・・・その・・・」
ヒロ「・・・・み、宮ちゃん・・・・」

なずな・・・・震えちゃって、乃莉スケにしがみついちゃって・・・・
乃莉スケもなずなを守るように抱きかかえて・・・・・。
そりゃそうだよ・・・・。お茶がこぼれて、クッキーが飛び散るくらい
思いっきりたたいたんだもん。驚いちゃった・・・・よね・・・。

宮子「・・・・あ、あの・・・・・ごめんなさ・・・・
   みんながゆののこと心配してくれてるのに・・・・あたし・・・なにやって・・・」

あれ・・・・?あたしも・・・・震えてる・・・・・・?
うん・・・・震えてる・・・・・。自分でもわかるくらいに・・・・・。
手だって・・・・足だって・・・・それに・・・・こ、声だって・・・・。
震えてる・・・・・・。

宮子「・・・・・あたし・・・・あたし・・・・」
ヒロ「ちょっと、宮ちゃん、落ち着いて!」
宮子「・・・・ヒ、ヒロさ・・・あたし・・・」
ヒロ「ね・・・大丈夫だからすこし落ち着こう・・・・ね」
宮子「・・・ごめ・・・・ごめんなさ・・・・
   ・・・・・・・・ります・・・・」
ヒロ「・・・・え?」
宮子「部屋、帰りますッ!」
ヒロ「あ、宮ちゃんッ!」
565名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 20:56:39 ID:b5oPCiq0
age
566名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 23:45:55 ID:HkGiC80C
>>564続き
【ひだまり荘 202号室】
小さくて、可愛くて、やさしい・・・・。
それがゆのっち・・・・。
小さくて、可愛いからゆのっちはみんなから愛されて可愛がられるんだ。
みんな、ゆのっちのことが大好き・・・・!
沙英さんも、ヒロさんも、乃莉スケも、なずなちゃんも・・・・。
あたしだって・・・・大好き・・・・
ゆのっち・・・ゆののこと・・・。
みんな、ゆののこと大好きだけど、あたしが一番!
根拠はないけど、あたしが世界で一番ゆのを愛してるんだ!

【ひだまり荘 101号室】
・・・・・・・
ヒロ「・・・宮ちゃん・・・どうしたのかしら?
   あんな宮ちゃん・・・見たの・・・」
沙英「・・・あたしが・・・不謹慎なこと言っちゃったから・・・
   怒らせちゃった・・・かな・・・?」
乃莉「なずな!大丈夫?」
なずな「わたしは平気・・・でも・・・」
ヒロ「・・・でも・・・・?」
なずな「・・震えていました・・・宮子さん・・・」
沙英「・・・・え・・・・」
なずな「不安なんだと思います・・・すごく・・・
    自分でもどうしたらいいかわからないくらい・・・」
乃莉「!!」
なずな「待って!乃莉ちゃん!」
乃莉「なんでさ!不安で震えてるんでしょ!だったら・・・」
ヒロ「乃莉さん・・・今はなずなちゃんの言うとおり、一人にしてあげましょう・・・
   まだ、気持ち的にも落ち着いてないでしょうし・・・・」
沙英「そう・・・だね・・・」

567名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 23:46:31 ID:HkGiC80C
【ひだまり荘 202号室】
ゆのはやさしい・・・・。
やさしいから、人一倍傷つきやすい・・・。
でも、大丈夫だよ!あたしがゆのを守るから!
どんなことがあっても、絶対守るから!
大好きな人だから・・・・・。

でも・・・・

------------------------------------------------------------------------------
宮子「お、なんだ、いたのか〜。ヒロさんがお茶しようって・・・・
   あれ?ゆのっち、なんか元気ないけど、もしかして具合でも悪いの?」
ゆの「・・・・う、うん・・・ちょっと・・・・でも、少し寝れば大丈夫だから・・・
   本当に・・・大丈夫だから・・・・・」
宮子「う〜〜ん・・・熱はないみたいだが・・・・」
ゆの「本当になんともないからッ!」
-------------------------------------------------------------------------------

あの時、ゆのはあたしを拒絶した・・・・・。
どうして・・・・・。わからない・・・・。
あたしはゆののこと、ひだまり荘で、やまぶき高校で
一番よく知っている・・・・・つもりだった・・・・。
ついさっきまでは・・・・・。
ゆのの全てを知っていると思ったら大間違い・・・・か・・・。
嫌われるの・・・・ゆのに・・・・イヤ・・・・。

もう一度・・・・もう一度、行こう・・・・ゆののところに・・・。
また、拒絶されるかもしれない・・・・・。
怖いよ・・・・本当は・・・・・。
でも、なにもわからないままゆのに嫌われるのはもっとイヤだ!
もう一度、行ってみよう・・・・。

568名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/06(火) 23:52:50 ID:HkGiC80C
【ひだまり荘 201号室】
コンコン・・・・。
恐る恐るあたしは201号室の戸を叩いた。
宮子「ゆの・・・・っち・・・」
コンコン・・・・。
宮子「・・・お願い・・・ゆの・・・開けて・・・」

カチャッ・・・・
宮子「・・・ゆの・・・・」
ゆの「・・・・・・・・・」
宮子「・・・・入っても・・・いい・・・・?」
ゆの「・・・・・・・・(コクン)・・・・・」

宮子「・・・ねぇ・・・ゆのっち・・・どうしたの?」
ゆの「・・・・・・・・」
宮子「あ、あのさ・・・あたしが帰った後・・・・何か、あったの・・・・・?」
ゆの「・・・・なにも・・・ないよ・・・・」
宮子「何にもないワケないよ!だって、ゆの・・・・」
ゆの「本当になんでもないの!宮ちゃんには関係ないのッ!」
宮子「か、関係な・・・」
ゆの「どうして!どうしていつもいつも宮ちゃんはわたしに構おうとするの!?
   あたしのことなんだから、もう放っておいて!」
ショックだった・・・。ゆのをすごく遠くに感じたから・・・。
ゆのと離れたくない・・・。ゆのを離したくない・・・。
そう思ったとき、すでにあたしの体は、本能のままに動き出していた・・・。
ゆの「・・・・・え・・・・・きゃあッ!!」
あたしはその場にゆのを押し倒した。そして、強引に彼女の唇を奪った。
ゆの「ん、んん・・・・・・ぷはッ・・・・はぁはぁ・・・」
宮子「どうしてって・・・大好きだからじゃん!
   ゆののこと大好きだからじゃん!」
ゆの「え・・・・・(宮ちゃん・・・・わたしのこと・・・・でも・・・・真美ちゃん・・・・・)
    ・・・・ありがとう・・・・・すごくうれしい・・・・でも、ダメだよ・・・・」
宮子「え・・・・ダメって・・・・な・・んで・・・」
ゆの「わたしは・・・・ダメだよ・・・・」

ゆのに再び拒絶されたからなのか、あたしは自分でも信じられない行動をとった。
宮子「ッ!!」
ゆの「きゃッ!!」
あたしは、ゆののブラウスを剥ぎ取ったのだ。ボタンが勢い良く弾け飛び、
あたしの眼前に彼女の可愛らしいピンク色の肌が飛び込んできた。
彼女を、ゆのを自分のものにしたい!

ゆの「み、宮ちゃ・・・イヤぁ!」

あたしは間を入れず、下着をむしり取ろうとした。
その瞬間・・・・・。
バチンッ・・・・・。

左の頬に鋭い痛みが走った・・・・・。
そして、あたしはその痛みで、我に返った。

ゆの・・・・泣いてる・・・・・。
泣かせたのは・・・・あたし・・・・。

宮子「・・・あ・・・ゆの・・・」
ゆの「・・・・・・・・・・・・」
宮子「・・・・その・・・・ゴメ」
ゆの「・・・・って・・・」
宮子「!」
ゆの「出てって!」
569名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 01:17:51 ID:KqpOq8qz
さだまさしの「神話」を聴きながら読んだ。
どうなるん…だ…
570名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 18:36:59 ID:aJSXWbqN
続きが気になって死にそう
571名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 18:43:16 ID:HT3pBTEA
俺はもう死んだ
572名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 18:49:50 ID:VSlxDSo8
天国から見てます
573名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 19:09:37 ID:fo5bkqLr
続きが気になりまくる

そして>>570-572の流れに茶吹いたw
574名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/07(水) 22:41:03 ID:jeJRQdAs
ひるどらスケッチ?めろどらスケッチ?
575名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/08(木) 16:52:19 ID:v/ZwXgiN
どろどろスケッチ?血だまりスケッチ?
576名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/08(木) 23:03:58 ID:RZvH8rOf
「・・・・ん・・・・あ・・・・」
いつの間にか私は寝ていた。
〆切前の追い込みで疲れが溜まっていたのだろうか?
そう言えば、昨日も寝たのが午前3時過ぎだったっけ。

日はすでに落ち、部屋の中は真っ暗だった。
「・・・今、何時?」
携帯電話を開き、時刻を確認すると、22時を回っていた。

「はぁ・・・」
私はなぜか大きなため息をつき、ボサボサの頭を乱暴にかいた。
「シャワーでも浴びて、スッキリするか・・・・」
気だるく椅子から立ち上がり、浴室へ向かう。

ピンポーン・・・・・

浴室の扉に手をかけたところで、呼び鈴がなった。
「(こんな時間に誰?ヒロが夜食作ってきてくれたのかな?)
  はーい、開いてるよ」
・・・・・・・。
返事はなかった。
「・・・・おかしいな・・・・」
もし、ヒロであれば入ってくるはずだが・・・・。
「ヒロじゃないのかな?」
少し不信に思った私は、ドアに近づき、
ドアスコープからそっと深夜に訪れた来客を確認した。

「ッ!!!!!」

私の部屋の前に立っていたその意外な来客に驚き、
おもわずドアを開けた。
「智花ッ!」
妹の智花だった。
「・・・・・・」
「どうしたのよ!こんな時間に!そもそも、こっち来るんなら前もって連絡・・・」

ギュッ・・・・

智花は何も言わなかった。
ただ、静かに、私にしがみついた。
「・・・・智花・・・・」
夜の寒さのせいであろうか?
智花の体は震えていた。
私は震えている妹の体をそっと抱きしめた。
577名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/09(金) 01:01:37 ID:jt7MCSeI
>>576
わっふるわっふる
578名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 01:57:16 ID:20eeyl8I
>>568続き ちなみにタイトルは『ひだまりジェットマン』

【月曜日 やまぶき高校 2年A組】
吉野屋「みなさ〜ん、おはようございま〜す
    週末はぁ、楽しく過ごせましたかぁ〜
    ・・・・・あら・・・・・?
    宮子さん、ゆのさんは今日はオヤスミかしら?」
宮子「・・・・・・」
中山「宮子さん、宮子さん」
宮子「・・・え!あ、」
吉野屋「あの、ゆのさんは今日は」
宮子「あ、オヤスミで〜す」
吉野屋「・・・・そうですか・・・・わかりました・・・・
    では、授業を始めます・・・」
        ・
        ・
        ・
        ・
【放課後 掃除中】
男子A「なぁ、宮子、悪ぃけどこのノートゆのちゃんに返しといてくれねぇか?
    金曜にあいつから借りたんだけど、今日休んじまってるからさぁ・・・」
宮子「え〜、本人きたときに自分で返しなよ」
男子A「いいじゃねぇか、家となりなんだしよ
    じゃ、たのんだぜッ!じゃなッ」
宮子「あ、ちょッ!・・・・もぉ・・・」

中山「ねぇ、宮子さん、ゆのさん、どうかしたの?」
宮子「う〜ん・・・・わかんない・・・」
中山「わかんないって、お隣さんじゃ・・・・」
宮子「お隣でも、わかんないことはわかんないよ
   (そう・・・わかんないことはわかんないよ・・・・
    わかってたら、こんな気持ちには・・・
    こんなにイラつくことは・・・・
    どうして?・・・・・ゆの・・・・)」
579名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 01:58:00 ID:20eeyl8I
【月曜日 やまぶき高校校舎裏 放課後】
真美「(お、告白するッ!告白するッ!わたしの想い、あの人に伝えるッ!・・・・あ、来たッ)」
宮子「ゴメンゴメン、掃除長引いちゃって・・・で、な〜に、こんなとこで」
真美「あ、あのね・・・み、宮子さんに聞いてもらいたいは、話が・・・あって・・」
宮子「・・・・あたしに?」
真美「・・・・・・・・・」
宮子「・・・・・・・・?」
真美「(よしッ!)み、宮子さん!」
宮子「・・・・」
真美「好きですッ!わたし、宮子さんが好きですッ!一年のときから、ずっとッ!」


【ひだまり荘 201号室 >>568より30分前】
・・・・・・・♪♪♪♪♪・・・・
ゆの「・・・・あれ・・・・電話・・・・はい・・・ゆのです・・・」
真美「・・・もしもし、真美です・・・あ、ゆのさん?」
ゆの「あ・・・・真美・・・ちゃん・・・」
真美「あれ・・ゆのさん・・なんだか調子が良くなさそうだけど・・・」
ゆの「あ・・・大丈夫だよ・・・心配しないで・・・」
真美「ホントに大丈夫・・・・?」
ゆの「大丈夫だよ(誰かと、今は他の誰かと話をしてこの気持ちを紛らわしたい)
   ・・・・それで、どうしたの・・・?」
真美「う、うん・・・・あのね・・・・今日は相談に乗ってくれてアリガト・・・」
ゆの「ありがとうだなんて、そんな・・・・いいよ」
真美「そ、それで・・・それでね・・・」
ゆの「・・・・・・・・・・・・・・・」
真美「それで、こ、告白してみようと思うの!」
ゆの「ッ!!!
   ・・・・・そう・・・・なんだ・・・・」
真美「・・・・うん・・・・今日、ゆのさんに話を聞いてもらって・・・・
   勇気をもらった気がして・・・・それで、思い切って・・・・」
ゆの「・・・そう・・・・」
真美「・・・うん・・・・」
ゆの「・・・・・・・・・きっと大丈夫・・・・だよ・・・・」
真美「ありがとう・・・・ゆのさん・・・・ゆのさんに話を聞いてもらえて、
   本当に良かった・・・・・」
ゆの「・・・・・あッ・・・・真美ちゃん!」
真美「・・・・?なに・・・・?」
ゆの「・・あ・・・その・・・頑張って・・・・ね・・・」
真美「・・・・ありがとう・・・・」

気を紛らわそうとして、お話しようとしたのに、
なんで・・・・・なんで・・・・・。
ゆの「・・・・告白、かぁ・・・・」
580名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 01:59:30 ID:20eeyl8I
>>576続き タイトルは『Forbidden』

カチャン・・・・パタン・・・。
浴室の戸が閉まる音だ。
智花が出たのかな?

「簡単なものだけど、食事用意しといたよ
 食べてないんでしょ、何も」
「・・・うん・・・アリガト・・・・」

「ッ!!!!」

浴室から出てきた妹の姿を見て、私は思わず息をのんだ。
まだ幼いながらも、湯上りで火照った頬が
まだ乾ききっていない濡れた髪が
その短い髪から微かにのぞいて見えるうなじが
すごく綺麗だったから。
色っぽかったから。

「・・・・・・・」
「・・・おねぇちゃん・・・?」
「あ、ああぁぁ、ご、ゴメン・・・・
 はやく食べちゃいなよ・・・・お腹空いてるでしょ」

いつの間にか私は自分の妹の姿に瞳を奪われていた。
イカンイカン!最近ずっと、根を詰め過ぎていたからな。
これも一種の職業病だったりして・・・・。

「お父さんとお母さんにはこっちにいるって言ってあるの?」
「・・・・・・」
フルフルと首をふる智花。
「やっぱりね、お風呂入ってる間に電話しといたから
 すっごく心配してたよ」
「・・・・ごめんなさい・・・・」
「明日、ちゃんと帰りなよ」
「イヤ」
「え?」
「イヤ、あたし、ずっとここにいるッ」
「ちょっと、馬鹿なこと言ってんじゃないの」
「あたし、おねぇちゃんのそばにいるのッ」
そう言うと、智花の瞳から大粒の涙がポロポロとこぼれだしてきた。

「どうしたの!?またお父さんとケンカでも」
「違うもん」
「じゃあ、なんで」
「おねぇちゃんとずっと一緒にいたいんだもん」

私の目の前で智花は泣いている。
私とずっと一緒にいたいと言いながら。
でも、そのときの私には、その涙の理由はわからなかった。
581名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 10:33:07 ID:C8yAEknK
両名良いぞもっとやれ、いややって下さい
582名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/11(日) 11:59:09 ID:1lo/3d4b
どろどろ
583名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 02:30:11 ID:wbdWy6LG
うめてんてーの同人読んだがビックリするくらい百合で死んだ
早く買っとけばよかった
584名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 12:39:38 ID:TYUfgG+P
「あいしてる」とか「すき」なんて
言えるようなほど、わたし素直じゃないし…
うっかり口からでるのは、全然気持ちと関係ないことばっかり
延々続けて、たぶん治らないと思う…だから、せめて
「おめでとう」くらいは、ちゃんと言えるようにしておくから


かわいいよ、って言ったら
急になぜか寂しそうな顔になって、抱きしめたら
「苦しい…」って、押し返された
結局、傷つけただけだったね
ごめん…恋人になってあげられなくて


さみしい時も、つらくなって
自分がわからなくなりそうな時も、近くにあった
素直な言葉と、まっすぐな瞳と
世界を明るくしてくれたあなたの笑顔に
そっと…私は恋してたんだと思う





とゆう「あいうえお作文」を作ってみた
585名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 13:56:13 ID:JzeGI+Yk
>>583
冬コミの同人?
とら販売されてるの?
586名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 15:13:38 ID:Hee6zJxG
>>585
委託予定だけど1月下旬から2月になるようなこと書いてあった。
そしてKで見かけたのは3150円・・・まじで転売厨は死ねば良いのに。
587名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 15:57:25 ID:8nyqkRZU
一応流れてるけど、早く本で読みたいぜ
588名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 16:38:05 ID:7Mrcvjc6
>>579続き

【月曜日 やまぶき高校校舎裏 放課後】
宮子「・・・本当に・・・」
真美「・・・本気です・・・わたし・・・」
宮子「・・・そう・・・・」
真美「・・・はい・・・・」
宮子「・・・なら・・・・なら・・・・」
真美「・・・・・・・・・」
宮子「・・・・・本気なら、あたしを抱いて!」
真美「え・・・・」
宮子「あたしを包み込んで!あたしを受け入れて!一人にしないで!」
真美「み、宮子さん・・・・」
宮子「お、お願い・・・・あたしを・・・・」


【ひだまり荘 201号室前】
中山「ゆのさ〜ん・・・ゆのさ〜ん・・・いないのかしら・・・」
ヒロ「あら・・・あなたは・・・・」
中山「あ、ひだまり荘の方ですか?わたし、ゆのさんのクラスメイトの
   中山と申します。それで、ゆのさんは・・・・」
ヒロ「・・・それが、ずっとこの調子なの・・・・部屋にはいると思うんだけど
   週末からずっと開けてくれなくて・・・・心配だわ・・・・」
中山「そう、なんですか・・・・なにかあったんですか?」
ヒロ「わからないわ・・・・金曜日からなんか様子が変なの・・・・
   ゆのさんも宮ちゃんも・・・・・」
中山「・・・・ッ!ゆのさん!ゆのさん!お願い!開けて!」
ヒロ「無駄よ・・・わたしたちも何度も呼びかけてみたけど・・・・」
中山「でも・・・・このままじゃ・・・ゆのさん!お願い!開けて!」

吉野屋「みなさん、どうかされたのですか?」
中山「あ、吉野屋先生」
吉野屋「あら、中山さん・・・あなたもゆのさんのお見舞いに?」
中山「・・・はい・・・でも・・・・」

吉野屋「・・・・そうですか・・・・それなら、わたしの出番ですね!
    ジャジャーンッ!」
ヒロ「そ、それ!」
中山「マイマイク!」
ヒロ「な、何をする気ですか!?そんなことしたらまた校長先生に」

校長「心配にはおよびませんよ!」
中山「こ、校長先生!」
校長「すでに手は打ってあります
   さぁ・・・・吉野屋先生・・・後のことはわたしに任せて
   大切な生徒をお願いします・・・・」
吉野屋「・・・はい・・・」
校長「あなたたちも、よく見ておくのですよ・・・・」
589名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 16:40:05 ID:7Mrcvjc6
>>580続き

泣くだけ泣いたら智花は寝てしまった。
ホント、騒がしいんだから・・・・。
でも、実家からここまでは結構距離もあるし、
長旅の疲れが出たのだろうか・・・・?
結局、事の当事者が就寝してしまったので、
今日のところは原因はわからず終いだ。

「すー・・・すー・・・」

規則正しい寝息を立てて静かに寝ている。
よっぽど疲れたんだろう・・・・・。

「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」

赤い頬・・・・小さな唇・・・・。
静かにしていれば可愛いんだよね・・・この娘。
って、何言ってんだろう!
私も疲れてるんだった!
峠は越えたし、〆切には十分間に合いそう出し、今日はもう寝よう!
590名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 16:40:36 ID:7Mrcvjc6
「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」
「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」
「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」

ね、眠れない・・・・。
へんな時間に寝ちゃったからな・・・。
どうしよう・・・・。

「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」
「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」

なんだか、体が火照って、落ち着かない・・・。
それに・・・智花の顔から目が・・・目が離れない・・。
なんで・・・どうして・・・。

「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」
「すー・・・すー・・・」
「・・智花・・・・・・」

な、何を考えてるんだ!私は!
智花は確かに可愛いけど・・!
イヤ、可愛くなんか・・・・!
イヤイヤ、だって、その前に実の妹だし!!!

「すー・・・すー・・・」
「・・・・・・・・・・」
「すー・・・すー・・・ん・・・おねぇちゃん・・・」
「!!!!!!!!!!」

我慢の限界だった。
私は本能的に布団を飛び出し、お手洗いへ急いだ。

「すー・・・すー・・・」

個室の中でもあの娘の吐息が聞こえてくる。
もう、どうしようもない・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 はぁはぁ・・・ん、んん・・・ち、智花ぁ・・・
 ・・・・・くぅ・・・・ん・・・智花ぁ・・・・」

堪えきれなくなった私はついに自分を慰め始めてしまった。
よりによって自分と同姓の、そして、実の妹のことを考えながら。
591名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 16:41:35 ID:7Mrcvjc6
『甘夏』

キーンコーンカーンコーン・・・・・。
午前の授業終了のチャイムが鳴るやいなや
私は鞄の中から小袋を取り出し、教室を飛び出した。
目的地は隣のA組教室。距離にしたらほんの数メートル。
でも、一秒でも早くあの人に会いたい、というこの気持ちが
この数メートルを長く感じさせる。

「沙〜英〜!」
「あ、夏目。今行く」
「フフフ・・・相変わらずアツアツね
 焼けちゃうわ・・・・」
「もぉ・・・ヒロッたら・・・からかわないで・・・」
「いいの?こんなところで油売ってて
 奥さんが待ってるわよ・・・・」
「・・・・・まったくもぉ・・・ゴメンゴメン待たせちゃった?」
「ううん、ぜんぜん」
「そう、じゃ、行こっか」
「うん」

沙英・・・私の恋人・・・・。
私も沙英も女の子同士だけど、そんなの関係ない。
私たちは真剣に愛し合っているんだもの。

「ねぇ、沙英」
「なに」
「さっきヒロさんや周りの娘と楽しそうにおしゃべりしてたみたいだけど・・」
「え、み、見てたの!」
「見てたわよ」
「あ、あれは・・・いや・・・その・・・」
「なんなの?」
「あれは・・・そう!あの娘たちがからかってきて・・・
 決して浮気とか目移りとかそんなんじゃ・・・・」
「ホント・・・」
「ホントホント!」
「そうかしら・・・・沙英ってばステキだし、経験も豊富だから
 不安なのよね・・・・恋人として・・・・」
「違う違う・・・・経験って言うのはその・・・
 とにかく、わたしの一番はあなただから・・」

少し涙目になって必死に言い訳をする沙英。
普段は落ち着いた物腰で、クールな沙英だけど、
私の前では少しオッチョコチョイで素の自分を見せてくれる。
そんな沙英が、わたしは好き。

「うふふ・・」
「?」
「もぅ、冗談よ沙英ったら・・・でも、うれしい・・・アリガト」
「!」
「だって、沙英ったら可愛いんだもん・・・・
 だから・・・つい・・・うふふ・・・ごめんなさい」
「な〜つ〜め〜」
「いや〜ん、もぉ〜、あやまってるなじゃ〜い」
「まぁ〜て〜」

そんな他愛のない普通の会話を交わしながら
いつもの二人の秘密の場所へ行く。
592名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 16:42:50 ID:7Mrcvjc6
「ごちそうさま」
「お粗末さまでした・・・ねぇ・・・おいしかった?」
「うん、夏目の作ってくれたお弁当だもん」
「うふふ・・・沙英ッたら・・・お上手・・・あ!」

ふと見ると、沙英の頬にご飯粒がついていた。

「・・・?」
「・・・ちゅッ・・・」

「・・・・・!な、な、な、い、いいい一体、ななな何を」
「ご飯粒、ついてたぞぉ〜」

沙英の顔・・・・真っ赤で可愛い。

「さぁ〜て、そろそろお昼休みも終わりだし、教室に・・」
「ッ!」
「きゃッ!」

その瞬間、自分でも何が起きたかわからなかった。

「ちょっ、沙英・・・」
「夏目・・・今日のあなた・・・わたしのことからかいすぎだよ・・・」

沙英が・・・沙英が、私に覆いかぶさって・・・・。
沙英の顔・・・・すごく近い・・・・。

「私、もう・・・」
「だ、ダメぇ・・・授業始まちゃ・・」
「そんなの知らない・・・ん」
「ん・・んん!」

沙英は私を押し倒し、私の唇を強引に奪った。
こんなにも積極的な沙英は初めてだった。

キーンコーンカーンコーン・・・・・。

午後の授業開始のチャイム・・・。
そんなものには気を止めず、私たちは
夢中で愛し合っていた。
593名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 16:50:52 ID:gDSN4O93
ざわ‥‥

  ざわ‥‥
594『告白』:2009/01/12(月) 19:38:05 ID:jA7vgmxk
私と宮ちゃんは今日も当然のように私の部屋――ひだまり荘201号室で一緒に晩ご飯を食べている。
「いつも迷惑かけるね〜」って宮ちゃんは言うけど、私のほうは迷惑どころか大歓迎だったりする。
ヒロさんや沙英さんとみんなでわいわい食事をするのもそれはそれで楽しいけれど、
四人よりも二人のほうが楽しいという事に、私は気付いてしまった。
だって、自分の手料理を宮ちゃんに、大好きな人に振る舞えるのだから、二人きりで。
「美味しい? 宮ちゃん」
「ふん、ふほふおいひいお」
「ふふふっ、もう宮ちゃんたら〜」
口いっぱいにご飯をほおばった幸せそうな顔を見ていると、こっちまで笑顔になってしまう。
そうして今日も幸せな時間が過ぎていった。

× × × × × × × × × × 

「ふぃ〜まんぷくまんぷくー、やっぱゆのっちの料理は最高だねー」
「ありがとう、宮ちゃん」
食事を終え、私は洗い物をしながら、宮ちゃんはベッドに寝転がりながらの会話。
(なんか新婚さんみたいだなあ……ふふっ)
一人頬を染めていると、起き上がってベッドの上に座った宮ちゃんが「あ」と声を上げた。
「そうそうゆのっち」
「なあに?」
洗い終えたお皿を拭きながら、顔だけ振り向いて話を聞く。
「あたし今日告白されちゃったんだよねー」
「……え? わあっ!」
思わず拭いていたお皿を取り落とした私は、床すれすれでそれを受け止める。 (ふぅ)
「おー、ゆのっちナイスキャーッチ!」
ぱちぱちと拍手が送られてくるけど、それより。九死に一生を得たお皿を仕舞って、ベッド――宮ちゃんの隣に座る。
「宮ちゃん、それ……本当なの?」
「む、失礼だなぁ! あたしだって告白のひとつやふたつくらい……いや、ないけどね……」
「ご、ごめん。それで、えと、あの、あ、相手は?」
「うん、二年の先輩にねー。いやーまいったまいった」
宮ちゃんは、まるで急に宿題を出されて困った、とでも言うように冗談っぽく困り顔を作りながら頬を掻いている。
「そう……なんだ……そ、それでもう返事、したの?」
緊張と恐怖で震える声で、恐る恐るきいてみる。
「うんにゃ、まだだよ。一応考えさせてって言っといた。初対面だったしねー……あれ、三年生だったかなー?」
首を傾げる宮ちゃんを見ながら私は、だんだん胸の中に怒りにも似た決意が沸いて来るのを感じていた。
「……お付き合い、するの?」
「ん〜、まあ悪い人ではなさそ――
「だめっ!」
「……ゆのっち?」
「だめだよ……そんなの、よく知らない人なんでしょ?」
そんな人に宮ちゃんをとられるなんて許せなかった。私はずっと宮ちゃんを見てきたのに。
「あははっゆのっちお母さんみたいだー」
子供のように無邪気なその笑顔が好き。
「心配してくれてるのかな?」
美味しそうにご飯を食べる顔も、お腹が空いて元気がない顔も、眠そうな顔も、全部好き。
「大丈夫大丈夫、あたしももう子供じゃないしねー」
そして、いつでも私を受け止めてくれる、ひだまりのようなその優しさが大好きき。
「……」
「おーい、ゆのっちー?」「……違うよ」
「え?」
「心配とかじゃなくて、私が、嫌なの……困るの! 私も……私も宮ちゃんが好きだから……大好きだからっ!」

(言っちゃった……私、とうとう告白しちゃったんだ……どう、思われたかな?)
一世一代の告白を終えて宮ちゃんの顔を見上げる。と、満面に笑みを浮かべながら涙ぐむという難度の高そうな表情で
見つめられていた。
「……ゆのっち〜!」
「ひゃあ!? わぷっ、み、宮ちゃん?」
いきなり抱きつかれて、訳が分からずにわたわたしていると、さらに強く抱きしめられてしまう。
そしていつになく真剣な声で囁かれた言葉は、私の思考をたっぷり十数秒は停止させたのだった。
「やっと言ってくれたね。あたしもゆのが大好きだよ」
595『告白』:2009/01/12(月) 19:38:53 ID:jA7vgmxk

×おまけ×  

ちなみにこの後、沙英さん曰く隠し事の苦手な宮ちゃんによる「何回も寝言で告白された」
「先輩に告白されたってのはのはゆのっちをけしかけるためについた嘘だった」
という『告白』に怒った私が、しばらく口をきいてあげなかったり、
許してあげるかわりに毎日十回以上好きって言わせる罰を与えたのは言うまでもない。


おしまい!


以上です。
第三者告白モノ?はタイミング的にどうかとも思いましたが……まあ嘘だったという事で大目に見てくださいw
596名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 19:58:55 ID:jA7vgmxk
うわ……改行ミスってますねorz
本当は>>594の下から8行目、「……違うよ」の前に改行が入ります。
あと「〜大好きだからっ!」の後の空白もミスです。
って、どーでもいいですね。失礼しましたー
597名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 20:18:16 ID:8nyqkRZU
ニヤ
ニヤ
598名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 20:30:24 ID:52iqyBjG
シリアス・ほのぼの・カップリングの種類が多様化してるな。
どれも読んでて面白いけど、
少し混乱してしまうのもまた事実。
どなたかジャンル分けしたまとめサイトとか作ってくださる神はいませんか?
599名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/12(月) 22:15:52 ID:u5e9ealk
話が並行して進んでいく不思議な感覚。
600名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 13:52:04 ID:rTJWv8/G
つかぬ事をうかがいますが、宮子の一人称は「私」と「あたし」どっちですか?
601名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 14:03:22 ID:3CmT9ZB+
>>600
呼ぶ方
呼ばれる方 ゆの 宮子 ヒロ 沙英
ゆの 私 ゆのっち ゆのさん ゆの
宮子 宮ちゃん 私 宮ちゃん 宮子
ヒロ ヒロさん ヒロさん 私 ヒロ
沙英 沙英さん 沙英さん 沙英 私
602名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 15:35:26 ID:rTJWv8/G
>>601
dありがとうございます
603名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 19:00:14 ID:1Sw77z3M
ゆのっち時々ゆの、なのもお忘れなく
604名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 20:48:10 ID:6Lm5cayN
>>603
まんがの昔の方では「ゆの」だったよね。
アニメではほぼ「ゆのっち」で、それを受けたのかまんがも「ゆのっち」でほぼ統一されてる。
605名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 22:35:49 ID:7eUXmO6U
>>595
オイ!
ニヤニヤが止まらんではないか
どうしてくれる!

>>601
あーッ!
今まで、宮子の一人称「あたし」って書いてた
アニメでは「あたし」って聞こえたってのがせめてもの負け惜しみです
606名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 22:46:03 ID:7eUXmO6U
>>591続き

ホームルームが終わると私は急ぎ足で校舎を後にし、駅前の書店へ向かった。
今日は毎月楽しみにしている『月間きらら』の発売日。
クラスの男子がよく週刊誌や月刊誌を囲って盛り上がってたりするけど、
その気持ち、今なら少しだけわかる気がする。

「あ・・・・」

書店の看板が見えてきた。
なんだか、それだけでうれしくなって顔がニヤけてきてしまう。
私はニヤけそうな顔を必死で堪えながら、書店へ足を走らせた。
自動ドアをくぐると、書店独特のニオイが私を迎える。
そのニオイが私のソワソワした気持ちを更に後押しするが、
あくまでも平静を装い、雑誌コーナーを目指した。

「・・・えーー・・・・っと・・・・あ、あった!」

目的の雑誌を発見し、まずは、表紙を凝視した。

「・・・・・・あら・・・・・」

表紙にあるものを見つけられなかった私は、
目次のページを開いた。

「・・・・あら・・・やっぱり・・・いない・・・」
「・・・夏目ちゃん」

私が雑誌を手になにやら考え込んでいると、後ろから声をかけられた。
いけない!立ち読みの時間が長かったかしら。他のお客さんに迷惑かけちゃった。
そう思い、慌てて後ろを振り返るとそこには、よく知った人物が立っていた。

「あら・・・乃莉ちゃん、こんにちわ、お買い物?」
「・・・は、はい、今日毎週買ってる雑誌の発売日なんですよ
 夏目ちゃんは・・・・あ、『きらら』・・・・ですか?」
「え、ええ・・・でも、今月はお気に入りの作家さんが休載みたいなの
 お小遣いも厳しいし、今月は買うのやめようかしら、なんて考えてたのよ」
「・・・・・・・・」
「・・・乃莉ちゃん?」
「・・・橘文は・・・橘文は、もう書かないそうです」
「・・・・え?」
「沙英さんはもう小説を書くのをやめてしまったんです」
「それって・・・どういう・・・こと・・・?」
「・・・・あたしの・・・・あたしのせいなんです・・・・あたしの・・・」

小説を書くことをやめてしまった、という沙英。
そして、その原因は自分にあると言って泣き出してしまった乃莉ちゃん。
正直、私の頭は自体の展開についていけてなかった。

「ちょっと、落ち着いて乃莉ちゃん!」

私は泣いている乃莉の肩を抱くと、
人目につかないよう彼女を連れて書店を後にした。
607名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/13(火) 22:47:55 ID:7eUXmO6U
>>590続き
結局あれから一睡もできなかった。
衝動がなかなか治まらず、一時間以上お手洗いにこもって
自分を慰め続けたけど、今度はそのことで自己嫌悪に陥っちゃって・・・。
本末転倒っていうのかな、こういうの・・・・。

「・・・・ん・・・あ、おねぇちゃん・・・おふぁよ〜」
「・・・あ、ああ、おはよ」
「あれ・・・おねぇちゃん・・・もしかして寝てないの・・・?」
「こ、これでもあたしは忙しいの!あんたみたいにヒマじゃないの!」
「ふ〜〜ん・・・ヒマで悪かったわね、ヒマで」
「今日は帰りなよ。お父さんもお母さんも心配してるんだから」
「イヤで〜す」
「あんた、いいかげんに・・・・・ッ!!」
「・・・・・・?なに・・・・・?」

たまらなくなって、声を荒げて振り返ると、
そこにはパジャマを着替えている最中の智花の姿があった。
その赤いリボンがワンポイントの白く可愛らしい下着がッ!
そして、その下着から伸びる健康的でスラっとした太ももがッ!
また私の理性を奪おうとする。ヤバイッ!
私は即座に目を背けた。昨日みたいなこと・・・・もう・・・・。

「ば、バカ!あんたもう高校生なんだから人前で着替えるのは」
「いいじゃん、女同士なんだし」
「そ、そういう問題じゃ・・・・いいから、早く着替えて!」

もう、どうして朝からこんな・・・・。

「ねぇ、おねぇちゃん」
「・・・な、なに・・・?」
「あたし、今日はおねぇちゃんと行きたいところがあるんだけど
 ・・・いい・・かな・・?」
「・・・・え・・・?」

智花の意外な申し出に私は豆鉄砲を喰らってしまった。
智花が私と一緒に行きたいところ・・・・。
どこだろう・・・。思い当たらないや。
もしかしてそのためにわざわざ・・・・・?

「・・・えっと・・・わたし、忙しいから・・・
 その、ゆのとか宮子とかと・・・・」
「・・・おねぇちゃんと一緒がいいの・・・」
「え、だから・・・わたしは忙しくて・・・」

私、なんで妹相手に緊張してシドロモドロになってんだろ。

「・・・ダメ・・・・?」

う、智花・・・ってこんな可愛かったか・・・・?可愛かったのか?
そんな可愛く上目遣いでお願いされたら断り難いじゃん・・・。

「う・・・まぁ・・・・少しくらいならなんとか・・・・」
「ホント!うわ〜い!おねぇちゃん、アリガトッ!」

私の腕にしがみつき、ピョンピョン飛び跳ねて喜ぶ智花。
こんなに喜んでくれると、正直悪い気はしない。
ま、いいか。今日一日くらい妹サービスしてやるか。
姉として・・・・・。
・・・・そう、姉として。
608名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 02:24:00 ID:4yG0rUpv
なにこの疾風怒濤
609名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 17:43:04 ID:KOUksKT5
複数同時投下の人GJです!姉妹百合とかもーたまらんです。
自分には複数とかそんな芸当はとても無理です。すごいです。すごいけど頭混乱しますw
あんなんでも楽しんで頂けたのならよかった。という訳で、調子に乗ってもうひとつ。こりずにまた宮ゆのですが。
タイトルは思いつかなかったんですが、アニメ1期第5話のパロディ?的なものです。
※注意※ギャグっぽいのは初めて書いたので、お寒い(そっちの意味で)のが苦手な方はスルーを。微微エロ。(R-13くらい?)
どうか今度はちゃんと投下できますように。そして>>596の「8行目」のとこが「11行目」に変わりますように。(皆さんの能内で)
では4レスばかりお邪魔します。


カン、カン、カン
頭にこびりついたイメージを振り払うように、ひだまり荘の階段を一段飛ばしで駆け上がる。
大丈夫。だってあれは夢。落ち着け私。すー、はー。ひとつ深呼吸して精一杯普段通りの声を出す。
「ゆのっちー?」
うわずった。
シ……、ン
……寝てるんだよね。うん、寝てるだけ寝てるだけ。
ガチャ
おはよぉございまーす。いやお昼だけどね、なんとなく。
お姫様が寝てるんだから足音を立てないようにそーっと、そーっと……ああ、ほらやっぱり。
「すぅ、ふぅ」
「爆睡してる……」
なんだよ、散々心配させといてさ。ん? でもなんかちょっと苦しそう? お熱はどうかな……?
「まだ熱いなあ」
それに。たしか汗かいたままだとだめなんだよね。
どれどれ……いや、こ、これは病人の状態を確かめるためにしかたなくだね、ゴニョゴニョ……
「あっ、すごい汗」
あっ、すごいすべすべ……って違うだろ私。
えーっとパジャマパジャマっと。あった。勝手知ったる他人のタンスなのだ。
下着も替えないとねー。ピンク? 水色? いや、ここはやっぱり白でいってみよう!
「ちょっと寒いけどがまんしてねー」
はい、布団さんさよーならー。ボ、ボタンが自分でやる時と逆だからやりにくいなー。どきどき。
うんしょっと。寝てる人の服を脱がせるのって以外と難しいねー。ばくばく。
うわー、二の腕ぷにぷにだあ……こここれは病人の状態をだね、ゴニョゴニョ……
「お、ほくろ発見」
いや、それよりなにより全部見えちゃってるけど私は見てないからねー。よくは。どどどど。ええい静まれ私の心臓!
……ってこのままじゃ風邪悪化しちゃうから! 早く服着せないと凍死しちゃうよ。
まずはパ、下着から……よし! 見てない、見てないからねー。ズボンも履かせてっと、よし、あとは上だけだ。
分かってはいたけど、やっぱり脱がせるより着せるほうが大変だね。
体を浮かせたりするためにいっぱいいろんなとこを触らないといけないわけで。……!? 心臓が止まってる!!

「はい、今度はんたーい」私は今すごく冷静沈着な女の子なのよ。ウフッ、ウフフフフッ!
「んぅ〜」
「はいはい、もう終わるからぁ」
ウフフフ………………はっ!? あぶないあぶない、ちょっと頭がショートしていたようだ。

「ほい、終了〜」
さあ布団さんのご帰還ですよー。これでしばらく寝てれば明日には元気になってくれるよね。うん、なってくれないと困る。
よし、あとはりんごでも剥いておいてあげて学校に戻ろう。えーと、りんごはたしか冷蔵庫に――
ぐうぅ〜
……あ、そういえばお昼食べてないんだった。なんか急にお腹が空いてきたな〜。
ガサゴソ
りんごりんごーっと。お、あった! 勝手知ったる他人の冷蔵庫なのだ。……ふたつあるし、ひとつ貰っとこ。

※ひとのものをかってにとるのははんざいです。よいこはまねしないでね。

ガサゴソ
ん? これは……アレ、だよね……いや、見なかったことにしよう。うん、私は何も見てないぞー。
バタンッ
えーと包丁包丁っと。ん? これは、昨日の洗い物? あのゆのっちが珍しい。
だけど、なんか違う。ボウルに、ヘラに、愛らしい形の金型、これは……まさか。
610名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 17:43:49 ID:KOUksKT5
昨日遅くまで物音がしてたから何してるのかと思ってたけど、冷蔵庫のアレを作ってたのかな。
無理しちゃって……だから風邪なんかひいちゃうんだよ。
誰に、あげるのかな。想いが、こもってるんだね。きっと、美味しいんだろうな。
ぐうぅ〜、きゅるきゅる
気を取り直してりんごを剥いていく。おっとよだれが。
あとは食べやすい大きさにカットして、塩水に着けておこう。
う〜ん、でもなんか普通に切るだけってのも面白くない気がしてきたぞ。
いや何というか、りんごというキャンバスを見ているとこう、沸々と創作意欲が湧いてくるワケですよ。
えーと、ここをこーしてっとお。
グサッ、かじかじ、ずぼ、ばくっ、もぐもぐ、ゴクン、ぐうぅ〜、ガサゴソ、むしゃむしゃ、ぐびぐび――――

※只今宮子さんは一心不乱に創作活動中です。しばらくお待ち下さい

…………でけたー! うむ、これは我ながらなかなかの力作ですな〜。きっとゆのっちも喜ぶよね、ヒロさんりんご。

カチャカチャ
「りんご〜、ごごご、ご〜めんなさ〜い、い〜いい、い〜やです〜わ〜、わしゃしらんわ〜」
自分でもよく意味が分からない一人しりとりをしながら洗い物を終えた。
あとは、えーと、タオルを水で濡らしてっと。へいお待ちどうさまー、タオル一丁!

さてと。

すやすやと大分穏やかになった寝顔を見ながら、私はゆのっちのいない午前中の学校でのことを思い返していた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「え〜!? 今日はゆのさんお休みなんですか〜? 先生うらやまし――げふげふっ! さ、さみしいです〜!」
とりあえず朝一番に職員室に来て、ゆのっちが休むことを担任である吉野屋先生に知らせたけど。
「……多分ただの風邪なんで、すぐによくなると思いますよ」
まったく、ほんとに教師なのかなこの人は。先生の前ではさすがの私もツッコミに回らざるを得ないんだよねー。
「ただの、ですか……ぐすん、わかりました。けほっ、じゃあ放課後お見舞いに行きますね〜」
ああ、確実にナースのコスプレでお見舞いに来るんだろうな。私は憂鬱な気分で教室へ向かった。
いつもと違う先生の様子に気付くこともなく。
611名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 17:44:31 ID:KOUksKT5

「おはよ、宮子」
「おはよー」
席に着き、隣――ゆのっちとは反対側の席の子と挨拶を交わし、何気なく窓の外をぼーっと見ていた。
「どしたの? なんか暗いよ」
「そう?」
「うん。あれ、ゆのは?」
「休みだよ、風邪で」
「そうなんだ、心配だね」
「……うん」
「(なんか調子狂うなあ)お、お大事にって言っといてね」
「うん、伝えとくよ」
「じ、じゃあ私向こう行こっかなー」
そう言って彼女は逃げるように、なにやら盛り上がっている女子集団に加わりにいってしまった。
そんなに暗かったのかな、私。
それにしてもなんか今日は教室が騒がしい気がする。ああ、そうか。明日は――――
ガラガラ
「おはようございます。皆さん、席に着いてください。ほーむるーむを始めはすよ」
……校長先生?

キーンコーンカーンコーン―――
「はい今日はここまで。次の授業は小テストをやりますので、今日やったとこしっかり復習しておくようにね」
「「「えーーーーーっ!」」」
うん? なになに何の騒ぎ? ああ、私寝ちゃってたのかー。まあいつものことだけど。ってこれでいいのか私。
「ふぁ〜あ、ごめんノートみせてーゆの、っちはいないんだった」
『も〜宮ちゃんまた寝てたの? ふふ、しょうがないなあ』
がらん、とあいた隣の空白から、いつもの笑顔と言葉がリフレインする。
……ゆのっち、大丈夫かな。一人で寝てるんだよね。お昼休みに様子見に行こうかな。お昼急いで食べれば大丈夫だよね。

お昼休み前の授業中、私は夢を見た。言い間違いではない。授業中に、だ。
それは、いつも通り登校して、いつも通り授業を受けて(時々寝て)、いつも通りお昼を食べて、いつも通り下校する夢。
そのすべての場面に共通することは、隣でゆのっちが笑っていたことと、私も同じように笑っていたこと。
そしていつも通りひだまり荘の階段を上り、ドアの前で「じゃあまたあとで」と言い合ったところで。

ゆの……っち?

どさり。

ゆのっちが、世界が、崩れ落ちた。

キーンコーンカーンコーン―――
「はいお疲れさまでした。皆さ――ってちょっとあなた、まだ話は終わってませんよ!」
「ごめんなさいっ!」
昼休みの開始を告げるチャイムが鳴り終わるのも待たずに教室を飛び出した私は、お昼ご飯を食べることも忘れて、ひだまり荘へと駆け出していた。

ゆのっち、ゆのっちっ! ゆの!!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ほんと、今日の私はだめだめだったなあ。みんなからは暗いって言われるし、ノートは取り損ねるし、お昼は食べ忘れるし。
……ううん違う。そうじゃない。ゆのっちが一緒にいなかったから、いつも隣にある笑顔がなかったから、だから。
今、気付いたよ。私、ゆのっちがいないとだめなんだ。ずっと、そばにいて欲しかったんだ。

私は、ゆののことが――――

そろそろ昼休み終わっちゃうなあ。
本当は学校サボってでもついててあげたいけど、多分ゆのっちはそういうの嫌だよね。
気にすることないのに、「自分のせいで」とかって気にしちゃうんだろうな。
可愛い寝顔に、乱雑に結った後ろ髪を引かれる思いだけど、もう戻るね。
バイバイ、あとでね。
612名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 17:46:16 ID:KOUksKT5
「みやちゃ、ん」
「ん? どしたー、ゆのっちー」
立ち去ろうとしたところで苦しげに名前を呼ばれて、慌ててベッドの横にひざまづいて寝顔を覗き込む。
「宮ちゃん、どこぉ?」
「……寝言、かな」
どんな夢を見てるんだか、何かを求めるように手が動いている。ん? この動きは……ああ、あれだ。
「ほらここだよ、ちゃんといるよー」
とりあえず犬かきをやめさせるために手を握ってみる。だってそれ、洒落にならないほど可愛いから。
それにしても、と思う。ゆのっちはこんな小さな手と体でいつも頑張ってるんだね。今日ぐらいゆっくり休んでね。
「ふぁ、みやちゃんだぁ」
どうやら夢の中で私に会えたらしい。私の手をぎゅうって掴んでふにゃっと笑顔になる。
うん、これは、なんというか、かなりキたね。ごしごし。鼻血、出てないよね。
あれ? 目、あいてる。起きたのかな。
「おしごとおつかれさま〜」
いや、七割方寝てるなこれは。でもほんとにどんな夢なの? お仕事って?
「みやちゃん、ふふ」
「はいはい宮ちゃんですよー」
「み〜やちゃ〜ん、えへへ」
「な〜に〜、ゆ〜の………………ッ!」
うー、ゆのっちがそんな甘えた声なんか出すから私までつられちゃったじゃん。もー恥ずかしいなぁ。ってあれ。
「みや、ちゃん……ふぅ、すぅ」
寝ちゃった。おーいゆのさん、寝るのはいいけど、離してくれないと学校戻れないんだけどなー。
「くぅ、すぅ、ふみゅ……みやちゃあん」
……まあ、いいけどね。

「すき」

………………スキ……鋤……隙、って……あれのこと? すき? 好き!? 好き、かあ。
ああ、あれね。あれなら知ってる。さっき私が、そろそろ昼休み終わっちゃうなあとか言って華麗に濁したやつだよね。
そっか。好き、なんだ。「くぅ、」が? いや「すぅ、」が? それとも「ふみゅ」なの? まさかの「……」ですか!?
……うん、まあ、その、なんていうか、ねえ。
鏡を見なくても分かるほどりんごみたいに真っ赤な顔は、風邪がうつったせいということにしておくとして。
ねえ、ゆのっち。とりあえず、冷蔵庫のアレ(ハート型)は私に、ってことでいいのかな。
これは本格的に明日までに回復してもらわないといけなくなったね。
ゆのっち、タオル濡らしに行きたいんだけど手、離してくれないかな。
「ん〜、や」
そっかあ……じゃあ、これでおでこ、冷えるかな。

………………だめだ。よけい、あつくなっちゃった。

おしまい!


以上です。
キャラ崩壊してますねやり過ぎましたすいません反省してます。宮ちゃん視点むずい。そして×っちは終始寝たままで終わるという。
どうでもいいですけど自己最長記録更新だー!いつも途中でめんどくなって>>595みたいなことに……今回は頑張った方です。
なにぶん初心者で、SSなんてまだ片手で数えられるほどしか書いてないもので、読みづらい点、おかしな点等ありましたらご指摘頂けると有り難いです。
なんかテンションウザいですね。寝てないもので。寝ようとすると妄想が……ところで、百合語りって百合物語の略であってますか?では、長々と失礼しました。
613名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 18:11:12 ID:EAesHxEA
>>612
GJ!
萌えた!
614名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 18:21:46 ID:KOUksKT5
>>613
ありがとうございます。

はあ……また何箇所かミスりましたねorz
まあ許容範囲でしょう!(おい)
それではおやす
615名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 23:26:57 ID:+1EVgJ8b
>>609
おお!これはこれは!
あなたのおかげで会社もでニヤニヤが止まらない!

頭が混乱してしまうのは、私が無計画に複数の話を
書いてるからでしょう・・・・・・。
すまんです。
思いついた順に無計画に書いてるもんで・・・。
616名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 23:31:10 ID:+1EVgJ8b
>>607続き
「おねぇちゃん、は〜や〜く〜」
「ハイハイ・・・・」

なんだかんだで智花に連れ出されるハメになってしまった私。
ふぁぁ・・・眠い・・・・。

「んもぉ〜・・・おねぇちゃん、テンション低い!」
「べ、別に・・・」
「あ〜・・・またクールぶって・・・
 そんなんだから毎週毎週寂しい休日を過ごすことになるんじゃない」
「なッ!!!!よ、余計なお世話だ!
 ・・・・で、智花はどこに行きたいの?」
「えッ!・・・え〜っと・・・あ、あそこ!あの店入りたい!」
「・・・・あの店」

あの店、確か最近できた洋服屋・・・・・だっけ・・・?
そう言えば、ヒロとかクラスの娘がそんな話をしてっけな。

「ね、行こ!」
「あ、はいはい・・・・ちょっ、走らないで!」

「いらっしゃいませ〜」
ふわ〜・・・。この手の店に入るのは初めてだわ・・・。
自慢じゃないが、ファッションなんかあまり気にしないからなぁ・・・。
・・・・・・・なんか、場違いな感じ・・・・・。

「おねぇちゃん」
「ふぇ!」
「なに、ボ〜っとしてんのよ」
「あ、ご、ごめん」
「・・・・・もぉ・・・・それより、これ、どうかな!似合う!」
「ああ・・・似合うんじゃない・・・・」
「うわッ!テンション低ッ!これじゃ休みの日にお相手がいないのも無理ないわね・・・」
「ちがッ・・・・わたしは休みの日も忙し・・」
「すみませ〜ん!これ試着させてっくださ〜い」
「こちらへどうぞ」
「じゃ、ちょっと待っててね」

くぅ〜・・・生意気・・・。高校生になって更に生意気に。
相手がいないのはお互い様でしょうが!お互い・・・・・。
智花・・・・本当にいないのかな・・・・・。

シャッ!
「お待たせ!・・・・どう・・・かな・・・・?」

試着室のカーテンが開くと、そこに立っていたのは・・・・
智花だ。確かに智花だ・・・・。
617名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 23:33:20 ID:+1EVgJ8b
「・・・・・・・・・」
「おねぇちゃん?」
「似合ってる・・・・・すごく可愛い・・・・」
「!!!!!!!!」

わ、私、何を言って・・・・。
でも、本当に可愛い・・・・。
智花・・・こんな可愛かったんだ・・・。

「・・・あ・・・・アリガト・・・・・」

アレ、智花も真っ赤になって下向いちゃった・・・・。
モジモジして・・・・こんなしぐさもするんだ・・・・。

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
沈黙・・・・・。
き、気マズイ・・・・・。
な、なんとかせねば・・・なんとか・・・・。

「ね、ねぇ、智花・・・・それ・・・・気に入った?」
「え?」
「よ、よかったら、その、収入も入ったし・・・・」
「・・・・え?・・・・え?」
「ぷ・・プレゼント・・・する・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・ち、智花・・・・?・・・・わッ!」

な!・・・突然智花が私の胸に飛び込んで・・・。
「ありがとう!おねぇちゃん!」
「ちょ・・・智花・・・他のお客さんに迷惑だってば・・・」

「ありがとうございました〜」
ふぅ・・・場の勢いであんなこと言って、一時はどうなるかと思ったけど、
思ったより高くなくてよかった・・・・。

「さぁ、じゃ、もう帰・・・・」
「あたしお腹すいた〜・・・・あ、ソフトクリーム!ね、食べようよ〜」
「ええ〜ッ、もう帰ろ・・・」
「今度はあたしがおねぇちゃんも分も買うから・・・ね!」

そう一方的に言い残しソフトクリーム屋に走って行く智花・・・・。
これじゃまるでデートだね。・・・・・デート・・・か・・・・・。
ななな何考えて・・・!智花とデートって・・・・。
そう言えば、智花とこうして二人で出かけるのって、始めてかも・・・。

「おねぇちゃ〜ん・・・・ハイ、おねぇちゃんの」
「・・・・・・・・」
「おねぇちゃん・・・・?ソフトクリーム、嫌いだった・・・?」
「あ、ううん・・・アリガト・・・・ちょっと考え事・・・・」
「・・・・仕事の・・・・こと?」
「ううん・・・智花とこうして二人で出かけるのって、初めてだったかな〜って・・・」
「・・・・あたしね、本当は昔からこうやっておねぇちゃんと二人でお出かけしたかったんだよ
 ・・・・でも、おねぇちゃん、いつもあたしを置いていっちゃうんだもん・・・・」
「・・・・そう・・・・だったよね・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・ねぇ、智花・・・・次はどこ行きたい?」
「次・・・・」
「うん・・・智花の行きたいところ」
「う、うん、えっと、じゃあ、次はねぇ・・・・」
618名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/14(水) 23:36:59 ID:+1EVgJ8b
そして、午後6時。私たちはようやくひだまり荘へ戻ってきた。
「ふぅ・・・・疲れた〜」
「おねぇちゃんったら・・・何か年寄り臭いよ」
「やかましい!」

あれから、ゲームセンターでプリクラを撮ったり、アンティークショップへ行ったり、
カラオケに行ったりと・・・・こんなに歩き回った休日は久しぶりだった。疲れた。
でも、智花は終始上機嫌で喜んでくれたみたいだし、不思議といい気持ち。

「・・・・おねぇちゃん・・・・今日は、アリガト
 ・・・・メッチャ楽しかったよ・・・・・・」

ポツリと智花がつぶやいた・・・・・。
智花らしからぬ、消え入りそうな声で・・・・。
その顔からは先ほどまでの微笑が消えていた。
今にも泣き出しそうな、そう、昨日私の部屋のドアの前に立っていたときのあの顔だ。

「あたし・・・もう、帰るね・・・・
 ゴメンね・・・ワガママばかり言って・・・・」
「・・・・智花・・・・?」
「・・・・じゃあね・・・さよなら」
「待って!」

逃げるように私の元から去ろうとする智花の腕を私は必死につかんだ。
今、ここで智花と離れてしまったら、帰してしまったら、
智花が私の知らない、どこか遠くへ行ってしまうのではないか、
なぜかそんな気がした。

「イヤ、離して!」
「待ちなよ!あんた昨日からおかしいよ!一体何があったの?」
「おかしくなんかない!何もない!だからこのまま、このまま!」
「行かせられるワケないでしょ!」

離したくなかった!愛おしい妹・・・・いや、愛おしい智花の腕を・・・・。
不安に震えている智花の腕を離したくはなかった!
私は愛おしい女性(ひと)の腕を離すまいと、必死につかんでいた。
619名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 23:21:46 ID:CTMdTpoW
>>618続き
「離して!お願い!でないと、あたし!」

智花は強引に私の腕を振りほどこうとする。
絶対に離したくない!
そんな気持ちが、私の心の中にずっとしまってきた、
気づいていたのに、必死で否定してきた、我慢してきた
絶対に許されるはずのない、あの想いを大きくさせていった。
でも・・・もう・・・・耐えられない・・・・。

「あなたが好き!智花ッ!
 わたしはあなたが好き!だから・・・」

言ってしまった・・・・・。
ついに・・・・・。

「・・・・・おねぇちゃん・・・・」
「だから・・・この手、絶対離したくない・・・」

ゴメン・・・・智花・・・・・。
同じ女の子なのに・・・・
血のつながっている実の妹なのに・・・・
いつの間にか、智花のこと・・・こんな目で見てた・・・。
でも、やっぱり自分に、そして、愛している女性(ひと)に
ウソつきたくなかった・・・・・。ゴメン・・・。
620名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 23:22:17 ID:CTMdTpoW
「あたしも・・・・好きだよ・・・おねぇちゃんのこと・・・」
「ち、違うの・・・・わたしは・・・あなたを妹としてじゃなくて・・・」
「あたしも、一人の女性として、好きだよ・・・おねぇちゃんのこと」
「・・・・え・・・・」
「で・・・でも・・・やっぱりダメなんだよ・・・・
 あ、あだじだぢ・・・お、女の子同士だじ・・・姉妹だじ・・・ダメなんだよ・・・」

智花の大きな瞳から一気に大粒の涙が溢れ出した。

「そんなことないよ!愛があれば、そんなの」
「ダメだよッ!おねぇぢゃんが・・・・・い、妹と・・・実の妹と・・・
 恋人同士なん・・・て・・・・せっかぐうまくいっでるお仕事・・・邪魔しちゃう・・・
 あだじ、だいすぎなおねぇぢゃんの邪魔しぢゃう・・・」
「・・・・智花・・・・」
「だがら・・・あぎらめようどじだのに・・・・
 今日、最後にデートじでもだって・・・・あぎらめようとじだのに・・・・
 バガ・・・おねぇぢゃんのバガ・・・・なんで引き止めだの・・・・バガ〜ッ」

智花・・・・そうだったの・・・・。
女の子同士で、姉妹同士・・・・。
その二人が恋人同士なんて世間が知ったら黙っちゃいないもんね・・・。
でも・・・・・・・・。

「フフ・・・・バカ・・・・」
「ヒぅ・・・」

私は感情のままに泣きじゃくる智花を抱きしめた。

「わたしの仕事はそのくらいのことじゃダメんなんないよ」
「で、でもぉ〜・・・・」
「それに、わたしは恋愛小説家だよ
 本当に大好きな人と恋人同士になったほうがいい作品ができるに決まってるじゃない
 だから、智花はわたしの邪魔になんかならないよ・・・・むしろ、大助かり」
「ほ、ほんどに・・・」
「うん」
「で、でも・・・・変なこと言われたり・・・それで仕事が減っちゃったりしたら・・・」
「大丈夫!この世界は面白い作品書いたモン勝ち!売れたモン勝ちなの
 だから、そんなことないよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「智花〜・・・・さては知らないな〜・・・・・
 モノカキって、世間じゃ結構発言権あるんだよ!」
「し、知ってるわよ!そのくらい!」
「フフ・・・よかった・・・・いつもの智花だ」
「え・・・あ・・・ぅぅぅ・・・」
「だから・・・だからね・・・智花・・・・わたし、智花を守れるくらいの
 すごい小説家になるから・・・・そのためには、いい作品、沢山書かなきゃいけないから
 ・・・・智花・・・・あなたが必要なの・・・・・・」
「・・・おねぇちゃん・・・・」
「恋人になろう・・・・智花・・・・」
621名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 23:23:29 ID:CTMdTpoW
エピローグ
「こんにちは〜、沙英ちゃん」
「直居さん、こんにちは」
「あ、アイスコーヒー二つ」
「かしこまりました」

「じゃあ、早速見せてもらうわね・・・・」
「お願いします」
「・・・・・あら・・・・・これは・・・・
 主人公の二人は、もしかして姉妹・・・・かしら・・・?」
「はい、そうです」
「・・・・・・・」
「どう、でしょう・・・・・」
「・・・・・はっきり言って、難しいわね・・・・・このテーマ・・・・
 同姓愛・・・・かつ・・・兄弟姉妹は・・・・一体どうしたの?」
「挑戦・・・・してみたいんです・・・・」
「この手の話は、好き嫌いがはっきり分かれるし、それまでついてくれていたファンだって
 離れてしまうかもしれないわ・・・・・・ベテランの作家さんだって失敗することも・・・」
「でも・・・・」
「・・・・・・」

---------------------------------------------------------------------
「おはよ〜・・・・って、あれ、みんな何見てんの?」
「あ、おはよ〜・・・これこれ」
「・・・?何」
「これよ、智花の彼氏」
「えーーッ!智花、彼氏いたの!?」
「だ、だから彼氏じゃないってば〜」
「じゃあ、なんなのよぉ〜・・・大事そうに写真なんか持ち歩いちゃって!このこの!」
「え、どれどれ!ちょっと見せてよ
 ・・・・・・わぁ・・・結構ステキじゃない」
「中性的な顔立ちでメガネがよく似合っているわよね」
「そうそう、クールで落ち着きがありそうで、それに知的な文学青年って感じだよね〜」
「どこの高校の人?今度紹介してよ〜」
「え、え〜っと・・・や、やまぶき高校・・・」
「やまぶき・・・って言ったら・・・じゃあ、もしかして遠距離恋愛!」
「しかも年上よ」
「むぅ〜〜・・智〜花〜!一人だけいい思いして!」
「だ、だから彼氏じゃないったら〜」

本当に彼氏じゃないんだよね・・・・・。
れっきとしたあたしの恋人だもん!
おねぇちゃん。
----------------------------------------------------------------------

「・・・うん・・・・わかりました・・・・これで進めてみましょう」
「ほ、本当ですか!?」
「私から編集長にも話しておくわ」
「あ、ありがとうございますッ」
「フフフッ・・・期待してるわよ、橘先生」
「ハイッ」
622名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/15(木) 23:26:35 ID:CTMdTpoW
沙英×智花SS
これにて終了です。
複数投下で混乱させてしまった方々、ごめんなさい。
それでも読んでくれた方々、本当にありがとうございます。

そして、沙英さん・・・・・なんだか本当にギャルゲーの主人公っぽくなっちゃって
ごめんなさい・・・・。
623名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/16(金) 06:45:45 ID:RmgADNaG
GJ、超GJ
624名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/16(金) 18:27:38 ID:dA/6jRYZ
>>622
GJ!
あれ?目から温泉が……
複数投下の人とか言ってごめんなさい!気にせずやってください。

ところで、先のSSは完全に見切り発射でした。ぐっすり寝てから改めて見たらへこみました。
それで未練がましくいろいろいじってたら、なんか全く違うものになってしまったw
勢いだけで投下するもんじゃあないですね。
以後気をつけます。
625名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/17(土) 21:53:59 ID:GhWkJWtc
あの、>>612の続きを書いてるんですが、この年のバレンタインって何曜日なんでしょうか?平日か休日かだけでも分かると助かります。
あと、閏年とかはどうなんでしょう…ってこんな事きいたらネタバレなんですけど。
626622:2009/01/19(月) 01:13:28 ID:bp9XqiCa
あ、何かありがとうございます。
またまた、混乱させちゃいますが、またまた複数投下させていただきます。

一本目は>>606の沙英×夏目の続き
二本目は大家さん×ゆのっち タイトルは『夢と未来と』
です。

>>625
作中に正確な年号が出てこないので、予測するしかないが、
たぶん平日だと思う。
627名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 01:14:02 ID:bp9XqiCa
>>606続き
事の発端はいつもと同じ何気ない会話から始まった。
授業が終わった私はいつもと同じようにヒロの部屋でお茶を楽しんでいた。

「最近なんか筆が進まなくってさ・・・」
「そうなんですか?」
「うん・・・書いてても、ついいつもと同じになっちゃうんだよね」
「でも、それぞれの作家のカラーってあるじゃない
 沙英にとってはそれが自分のカラーなんじゃないかしら」
「そ、そうかな・・・・・でも、マンネリじゃ読者も飽きてきちゃうだろうし」
「じゃあ、それなら、読者の生の声を聞いてみるってのはどうでしょうか?」
「生の声?」
「でも乃莉ちゃん、それどうやって聞くの?
 まさか、本屋の前で一人ひとり聞いて回る・・・・・とか?」
「ち、違いますよ(汗)・・・・今は小説とか漫画とかのレビューやってるサイトとか掲示板とかあるんです」
「へぇ・・・・『生の声』か・・・・
 う、うん、じゃあ、聞いてみようかな・・・・今後の参考にもなるかも知れないし・・」
「わかりました、では、わたしの部屋でちょっと見てみましょうか」

読者の評判・・・・・・。
直居さんからは良いとは聞かされていたけど、実際に生の声を聞くのは初めてだ。
読者が私に何を求めているか、それに耳を傾けるのもプロとしての大切な仕事よね。

「え〜〜っと・・・・月間きららの橘文・・・・・っと・・・・・
 あ、あったあった、これだ・・・・結構カキコしてありますね」
「へぇ〜〜、沙英、やるじゃない」
「じゃあ、上から順に見ていきましょうか」
「あら!評判いいじゃない」

あ・・・・この日付・・・・あの作品のときの・・・・。
へぇ・・・みんなちゃんと私の作品見てくれてたんだ・・・。
あ、この人なんかよくわかってるな・・・・。
ふふ・・・こうやってみると、私もなかなかのモンなのかな・・・。
手ごたえは感じてたけど、実際に読者の『生の声』を聞くと実感を感じる。

・・・・・・ん・・・・・。あれ・・・・・・。
「あ・・・・・・」
「あ・・・・これ・・・・」

これ・・・・先々月の・・・・・・。・・・・なに・・・・。
あれは自分の中じゃ今までで最高の・・・・でも、どうして・・・・・・。表現が難し過ぎた・・・・。
いや、そんな・・・。でも、先々月は先月号と前後編になってるし・・・・先月号の評判はいいはず・・・。

「あ、あの・・・・沙英さ・・・・」
「だ、大丈夫だよ・・・・・これはちょっと・・・ね・・・
 それより、ちょっと飛ばして先月号の評判を見てもらっていいかな・・・・」
「・・・・沙英・・・・」
「・・・・あ・・・・ハイ・・・・」

私はその場に立っているのが精一杯だった。
しかし、まだ立っていられるだけマシだったのかもしれない・・・・。
そんな私に『生の声』は容赦なくトドメの一言を送った。

「・・・ヒドイ・・・・沙英・・・・」
「あ、あの・・・・掲示板ってこういう変なことをカキコする人も・・・
 だから・・・・その・・・・・」
「あ・・・あぁ・・・・わたしは大丈夫・・・・」
「本当に・・・・?」
「・・・・本当に大丈夫だから・・・・ゴメン・・・・昨日も遅くまで書いてたから
 ・・・・ちょっと疲れたみたい・・・・部屋帰って、休むね・・・・」 
628名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 01:14:40 ID:bp9XqiCa
「そうだったの・・・・・」
「はい・・・わたしがあんなの見せなければ・・・・」
「ううん・・・乃莉ちゃんは悪くないわ」

先月、先々月号・・・・・。あれは確かに私もイマイチに感じた。
なんとうか、これまでの沙英らしくない、というか・・・・。

「それで、沙英は・・・・」
「沙英さんは・・・・・・」

「沙英!開けなさい!沙英!」

ひだまり荘につくと、私は力いっぱい102号室の戸を叩いた。
間違いなく近所迷惑となっていただろうが、そうせずにはいられなかった。

「ハイハイハイ・・・・うっさいな!誰よ・・・・・
 あ・・・・夏目・・・・・」

え・・・・これが、沙英・・・・・・・。
私の目の前には、変わり果ててしまった愛おしい人の姿があった。

「・・・さ、沙英・・・・」
「・・・あによ・・・用があんなら早くして・・・」
「・・・小説家・・・・引退したそうね・・・」
「・・・・!ケンカでも売りに来たってワケ!?」
「あいにくだけど、ヤケ起こして、自暴自棄になってる人相手にケンカ売るほど、わたしはヒマじゃないの」
「・・・・ッチ・・・!気分悪いや・・・・またヒロでも抱いてウサ晴らそ・・・」
「なッッ!!沙英・・・・あなた!」
「あんだよ・・・・あんたには関係ないじゃん・・・・」
「・・・・ック・・・・!」

私はたまらなくなりひだまり荘を後にした。

「あんなんだ・・・・あいつ・・・・」

辛かった・・・・・・。
愛する人のどうしようもないくらい辛そうな姿を見るのが私には辛かった・・・・。

やがて私の頭はあることで満たされていった。
沙英の力になりたい。愛する人の・・・・・。
橘文のファンの一人として、
沙英のことが好きな一人の人間として、
わたしにできることを・・・・・。
629名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 01:16:47 ID:bp9XqiCa
大家×ゆのSS
『夢と未来と』

「ふぅ〜〜〜〜・・・・・」

仕事後の一服はまた格別っと・・・・・。

「・・・・およ・・・・?」

あのちっちゃなバッテン頭は・・・・っと・・・・。

「お〜い!ゆのちゃん!」
「あ、大家さん!」
「ゆのちゃんじゃない!どうしたの?」
「えへへッ、ちょっとお出かけしてたんです
 大家さんも今お帰りですか?」
「ん〜・・・まぁ、そんなとこかな・・・・」
「お仕事お疲れ様ですッ」
「へへッ・・・・あんがと
 そうだ!ゆのちゃん、メシまだだよね?
 よかったら一緒にどう?いい店知ってんだ!」
「はい、ご一緒させていただきます」
「よっし、そんじゃ行くか」
630名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 01:18:12 ID:bp9XqiCa
「いらっしゃい!お、大家さんかいッ!」
「ちっす!」
「おや、そちらの可愛らしいお嬢さんは妹さんかい?」
「え、ええぇぇ〜〜〜ッ!かかかかわわわ・・・」
「いんや、ひだまり荘の娘ですよ・・・まぁ、可愛いのは確かっすけどね・・・・」
「も、もぉ〜〜〜大家さんったら〜」
「へへへ・・・照れない照れない・・・・
 おやっさん、あたしはいつものね」
「あいよ!そちらのお嬢さんは?」
「ふぁッ・・・!え、え〜〜と、わたしは・・・・
 (あ、これにしよ)これ、お願いします」
「あいよ!」

「・・・なんか大家さんとこうやって二人でお話するの初めてです」
「おお、そういやそうだね」

考えてみれば、こうやって誰かと食事するのも久しぶりだな・・・。

「どうしたん・・・・さっきからニコニコしちゃって・・・・
 何かいいことでもあったん?」
「えへへ・・・わ、わかります?」
「宝くじでも当たった?」
「ブブ〜〜」
「んん〜〜・・・それじゃあ・・・・あッ!もしかして、彼氏できたとか?」
「ちちちち違います〜〜ッ
 そうじゃなくて、これです」
「ん〜・・・これは・・・・・」

「ヘイッ!お待ちッ!おッ!なんだか可愛い絵だな
 これ嬢ちゃんが描いたのかい?」
「ハイ」
「へぇ〜〜・・・おい、ちょっときてみろよ
 へへ、今孫娘が遊びにきてやしてね・・・・
 ちょっと見せてやってくんねぇかな?」
「あ、わたしの描いたものでよろしければ・・・」

あれ・・・ゆのちゃん・・・なんか最初に会った頃より変わった・・・?

「おじぃちゃん、なぁに〜〜」
「おおお、ちょっとこの絵みてみろよ!」
「・・・・・ふぁぁ〜〜・・・・これ、お姉ちゃんが描いたの?」
「うん、そうだよ」
「ねぇねぇ!あたしにもなにか描いて〜」
「いいよ、なにがいい?」
「え〜〜っとね・・・・あ、ウサギ!ウサギがいい!」
「おおっと・・・・自分で騒いでおいてなんだが・・・・
 お客さんのメシの最中だったっけ!悪ぃ悪ぃ・・・・・
 さぁさぁ、お前ぇもばぁさんとこ行ってメシ食って来い」
「ええ〜・・ウサギの絵は〜」
「嬢ちゃんのメシが済むまでまってろい」
「うん、おじぃちゃんが作ってくれたご飯食べたら描くから
 ちょっと待っててね」
「うん!じゃあ、あたしもご飯食べたらまた来るねッ!」

「な、なんかすいやせんねッ!あっし一人で騒いじゃって・・・」
「おやっさんは、孫にゃ甘いモンね〜」
「まったく、大家さんにゃ敵わねぇや・・・・・
 一杯おまけにつけとくから勘弁してくんなッ」
「おおッ、おやっさんわかってるねぇ〜」
「そいじゃ、ごゆっくり・・・」
631名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 01:18:44 ID:bp9XqiCa
「どうも、ごっそさん」
「ごちそうさまです」
「お粗末さん」
「デザートのおはぎ、とってもおいしかったです」
「へへ、ありゃばぁさんお手製のおはぎでね・・・・
 いやぁ、あの絵のお礼ってやつでさぁ・・・・」
「お姉ちゃん、ありがとう」
「こいつも気に入ってるみてぇだし・・・・・あ、いらっしゃい!」
「おっと!あんま長居しちゃ悪いか・・・・
 おやっさん、そんじゃ!」
「おう、ありがとございやした!」
「お姉ちゃん、またね」
「うん、またね」

「・・・・そうか・・・・・そういうことだったんだ・・・」
「・・・・はい・・・・ようやく決まったんです・・・・・
 わたしの夢が・・・・わたしのやりたいことが・・・・・」
「・・・・・そう・・・・・・」

「夢」・・・・か・・・・。
あたしの「夢」・・・・・なんだったかな・・・。
「夢」なんて・・・・・・。
いつの間にか自分の中で死語にしてたっけ、「夢」なんて言葉・・・。
まぁ、もう夢みてる歳でもないし・・・・・。

「今日はありがとうございました
 ご馳走になってしまった上、送っていただいて・・・・」
「ああ〜、いいっていいって・・・・」
「それじゃあ、おやすみなさい」

「夢」なんて・・・・・。

「・・・・・ねえ、ゆのちゃん・・・・」
「・・・・はい・・・・?」
「あ・・・・その・・・・」
「・・・・・・?」
「あ、あたしにもさ、描いてくんない・・・・その・・・・ウサギ・・・・」
「・・・・え・・・・?」
「あ、ああぁぁぁ・・・・いや、なんでもない・・・・その忘れ・・」
「はい、いいですよ」
「え・・・あ、アリガト・・・・」
「それじゃあ、改めて、おやすみなさい」
「うん・・・・おやすみ・・・・」

ゆのちゃんの「夢」かぁ・・・・・。
いつもと違って見えたのはそのせいか・・・・。

「さて・・・あたしも帰るか・・・・」
632名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:05:31 ID:tN5lEUh7
>>626
何故か投下のタイミングがかぶる人GJ!そしてありがとう。平日にしときました。
ということで、あんまり人いないみたいですがSS投下します。
性懲りもなくまた宮ゆのです。

※注意
>>594-595、及び>>609-612(←のタイトルは、『こころとからだのサブストーリー』にしました)を読んでないと意味不明かも。
無駄に長いくせに、ちっともエロくないです。すいません。
またド素人が新しい事に挑戦してます。初心者の練習に付き合ってられるか!って方はスルーを。

今日一日じっくり見直したんだ、今度こそは!5レスです!
それでは、パクリな上に、なんのひねりもないタイトルから、はじまりはじまり〜。
633名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:06:16 ID:tN5lEUh7
                     『こころとからだのサブストーリー その2』


視界を埋め尽くすのは、色素の薄い髪に、黒いバッテン、そして、赤く染まった頬と、閉じられた瞼を縁取る長い睫毛。
あまりに突然に、目を閉じる暇もなく訪れた、暖かくて柔らかな感触。
それが、恋人の小さな唇と、自らのそれとが重ねられた事による物であると気付くまでに要した時間は、一瞬か、それとも――
不意に鼻腔を擽った、少女に固有の甘い香りに、自分が呼吸する事すら放棄してその感触に酔っていたのだと知る。
音も立てず離れていく顔を、歪んだ視界に映しながら、靄の架かったような思考で、漸く事態を認識した。
(キス、されたんだ…… 私)
みるみるうちに頬が紅潮していくのを自覚した頃には、雫となって零れ落ちた感情が、こめかみを濡らしていた。
そんな彼女以上に、その顔を耳まで真っ赤に染め、感極まった様子の少女は、悪戯っぽい笑顔を浮かべて、囁いた。
「あの……これじゃ、だめ、かな――」

                        × * × * × * × * ×

――3月も半ばに差し掛かり、暦の上では既に暖かな桜の季節である。
にも拘わらず、部屋――ひだまり荘202号室の中央に、片付けられる事もなく鎮座している火燵。
この部屋の住人が暖かい地方の出身である為なのか、ただ単にずぼらな性格のせいなのか――
部屋の散らかり様を見る限り、後者である事は明確である。
春休み、そして新年度を迎えようとしても、一向に部屋の片付けをする気配の無い彼女。
今日は、それを見兼ねた付き合い始めたばかりの恋人が、部屋の掃除を手伝いに来るらしい。
(ふあ…… ゆのっちまだかなー)
火燵にへばり付いて、時計を気にしながらうとうととしていると、軽快にドアを叩く音に、少し遅れて待ち侘びた声。
「みーやーちゃーん」
「はーい! おかえりー、ゆのっちー」
近頃は、ほぼ毎日どちらか――主にゆのの部屋に入り浸っているので、最近定番になってしまったこの言葉。
軽やかに火燵から飛び出した宮子は、ドタドタと慌ただしく玄関まで走り、勢いよくドアを開けた。
そこには、今晩の夕食の材料が入ったエコバッグを両手で持った、笑顔のゆのが立っていた。
(今日もゆのっちは可愛いなー……)
桜色のシャツに、ライトグレーのフレアスカート、そこから伸びる脚には白いオーバーニーソックスという、春らしい装いの恋人。
「ね、宮ちゃん――」
宮子がその姿に見惚れていると、ゆのは、俯いてもじもじとしながら恋人の名前を呼ぶ。
「ほらあ、あれ」
そして、可愛いらしいながらも、どこか有無を言わせないような棘のある声で、いつものあれを催促した。
「う、うん」
――あの告白合戦によって二人が付き合い始めてからもうすぐ2週間になるが、件の『罰』は未だ続いていたらしく。
「……好きだよ、ゆのっち」
あの時は、その場の雰囲気も手伝って自然に言えた言葉も、こうした日常の中で口にするのは流石に照れくさい物があるらしい。
上目使いのゆのと見詰め合いながら、宮子は、聞こえるか聞こえないかというくらいの、蚊の鳴くような声で呟いた。
「……ん、私も好き…… 今日は、あと6回だよ。えっと…… そっそれじゃあお掃除、始めちゃおっか」
真っ赤になった顔を誤魔化すように慌てて本題を切り出す。
その様子からは、罰とは言いながら、与える方も少なからず恥ずかしいらしい事が伺える。
(そんなに照れるなら止めればいいのに。……別にいいけど)
密かに心の中で呟いた宮子は、モゾモゾと再び火燵に舞い戻る。
せっせと部屋を片付け始めるゆのを、宮子は、火燵の天板に頬を張り付かせてつまらなさそうにしながら見詰めていた――
634名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:06:56 ID:tN5lEUh7


                        × * × * × * × * ×

心と、体――主に心臓と、手と、額で、大切な想いに気付いた、2月の13日。
そして、その翌日であるバレンタインデー。
その日、宮子は、いつアレを渡されるのかと、いつも以上に授業に集中出来ずに学校での時間を過ごした。
前日と同じくどきどきしっぱなしだった一日が過ぎても、結局期待したイベントは最後まで起きなかった。
「ゆのっち、今年は誰かにチョコあげたのー?」
翌日、それとなく聞いてみるも、返ってきた答えは、前日に寝言で言われたあの言葉の余韻を消し去るだけの物だった。
離れて暮らしているからといって、毎年あげていた人にあげないのは可哀相だからと、一所懸命手作りして送ったのだそうだ。
(ああ、そういえばここの父娘は特別仲良しだったっけ……)
それを聞いて宮子は、何故か無性に腹が立った。
ふて腐れた宮子は、それから2週間余りに渡り、毎晩夕飯をたかりにゆのの部屋へ押しかけると言う迷惑行為に走ったのだった。
その間、何度かお泊りもしたのだが、変に意識してしまい眠れなかった宮子は、ゆのの寝言に悶々とした夜を過ごすハメになる。
――そして、寝言の真意を確かめる為に例の作戦を決行して、二人が晴れて恋人同士になったのが今月の始め。
その後十数日間の二人の様子はというと、端から見ている者まで赤面してしまう程のアツアツっぷりだったという。
尤も、色々な意味での先輩であり、すぐに二人の変化に気付いた沙英とヒロ以外には、秘密の関係だったのだが。
顔を合わせる度に愛を囁き合う二人の姿は、それが件の『罰』だとは知らない先輩方にしてみれば、言わずもがな、である。
そして、失意のバレンタインデーからちょうどひと月が経った今日は――

                        × * × * × * × * ×

「ゆのっち、あーそぼー」
「ふわッ!? みっ宮ちゃん! うー、ふざけてないで少しは手伝ってよお」
部屋の掃除などどうでもいいといった様子の宮子は、背伸びをして棚を整理していたゆのの背後から、突然抱き着く。
ブーブー文句を言っていはいるが、そうまんざらでもないらしく、回された腕を掴みはするが、振り解こうとはしないゆの。
「……もお、少しだけだよ?」
と、言葉だけ聞くと、何やらいかがわしくも聞こえてしまうが、実際は、特に何をするでもなく、こうしてくっついているだけ。
二人の仲が進展してからも、こうした今まで通り――若しくは、それ以上のスキンシップは頻繁に行われている。
しかし、その先へ進む事は、中々出来ないでいた。
勿論、二人ともそういう事に興味がない訳ではない。
いや、寧ろ興味津々で、だからこそ、それが恥ずかしくて一歩が踏み出せないのかもしれない。
(ほんとはキスとかしたいけど、ゆのっちはどうなのかな……)
ゆのを大切に思う余り、また、下手に焦って、もし嫌われでもしたら……、と考えると、宮子は怖くてそれを言い出せずにいた。
(まあ、こうしてるだけでもすっごく幸せだけどねー)
635名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:07:38 ID:tN5lEUh7
結局、それから宮子はほとんどゆのを手伝わず、寧ろくっついて邪魔をしていただけだったが、ゆのは何とか掃除を続けたのだった。

大掃除と言って差し支えないそれを漸く終えた時には、既に日は沈み、開け放たれた窓からは、ひんやりとした風がそよいでいた。
うっすらと汗ばんだゆのには心地良いが、冷え過ぎないようにと、火燵に入る。
何故未だに火燵があるのかといえば、約一名の強い要望があったからに外ならない。
どうやら彼女は、ゆのと火燵で寛ぐのがお気に入りのようだ。
その約一名はというと、幸せそうにゆのと向かい合って座り、何やら期待の込もった熱い眼差しで彼女を見つめている。
「今日のごはんは何ですかー?」
――大仕事の後の束の間の休息を諦めた様子のゆのは、苦笑しながらも台所へ向かい、持って来た食材を取り出していく。
「今日はね、豪華なんだよ」
「わあ……」
取り出されたそれを、感嘆の溜め息を漏らすと同時に、恥ずかし気もなくよだれを垂らして見詰める宮子。
「宮ちゃんよだれよだれ!」
「じゅるる、ねえどうしたの、それ」
「もう…… えっへへ、すごいでしょ。バレンタインのお返しにって、お父さんが送ってくれたの」
ホワイトデーに牛肉をお返しするなんて聞いた事がない、と笑う宮子だったが、『お父さん』という単語に一瞬その表情が曇った。
お門違いもいいところだが、宮子は、沸き上がる嫉妬心を抑える事が出来なかった。
自分が貰えるとばかり思い込んでいたアレを受け取った人なのだと思うと、どうしても――
幸い、料理に取り掛かろうと既に背を向けていた為に、ゆのに先程の醜い表情を見られる事は避けられたようだった。

出来上がった料理が火燵の上に並んでも、大好物のすき焼きを前にしても、宮子の気分は落ち込んだまま。
よく分からないそのもやもやした気持ちは、中々宮子の心から出ていってはくれなかった。

「宮ちゃん、食べてすぐ横になったら牛になっちゃうよ」
食事を済ませ、腹から下をこたつに潜り込ませて仰向けに寝転がる宮子。
片付けを終えて戻って来たゆのが、使い古された文句でそれを注意する。
「そりゃあ牛肉食べたからねー。ほんとに牛になっちゃうかモ〜」
宮子がおどけて牛の鳴き声を真似る。
「あははっ、宮ちゃんたら。……モ〜」
少し照れが入ってはいるが、負けじと続くゆの。
「……プッ」
「……ふふっ」
あはははっ、と二人して一頻り笑い合って、ふと、今自分はとても幸せだな、と宮子は思う。
(ゆのっちも、同じ気持ちでいてくれるかな……)
――幸せの反動か、宮子の心には、再び先程のもやもやした感情が蘇る。

「ねえ宮ちゃん……」
不意に、沈んだ声で呟かれたものだから、思わず寝ていた体を起こして、その顔を伺う。
「どしたのー? ゆのっち」
「すき焼き、美味しくなかったかな……?」
「何言ってるのゆのっちー。すごく美味しかったに決まってるじゃないか」
「本当?」
「ほんとだって」
これは紛れもなく宮子の本心からの言葉だ。そう、ゆのが作る料理は本当に美味しいのだ。
勿論、宮子はヒロの料理もとても美味しいと思っているし、そのレパートリーの豊富さには驚かされる。
しかし、ゆのの料理には他の者には出せない、『何か』があると、宮子は常日頃考えていた。
「よかったあ……」
「なんでそう思ったの?」
「いつも美味しそうに食べてくれるのに、今日はあんまりお箸が進んでないみたいだったから、どうしたのかなって心配してたの」
ほっとしたように漏らすゆのを見ながら、宮子は、彼女が本当に自分の事を気にかけてくれているのだという事を、改めて実感する。
(ゆのっち、いいお嫁さんになるだろうな……)
そう思い致ったところで、宮子ははたと気付いてしまう。先程から、いや、以前からずっと胸にあるもやもやの正体に――
(そっか…… 私達は、結婚出来ないんだ……)
勿論、同性での結婚が認められている国がある事は知っている。
しかし宮子は、そんな事など、余りにも不確かで不透明な未来の一部としてしか想像出来なかった。

項垂れて黙り込んでしまった宮子を心配そうに見ていたゆのだったが、暫くすると、何かをふっ切ったような表情で口を開いた。
636名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:15:29 ID:tN5lEUh7
「ねえ、宮ちゃん。……もしかして、私のお父さんにやきもち妬いてる?」
「……え」
全く予想外の展開に宮子は固まってしまった。
「だって宮ちゃん、私がお父さんにチョコあげたって話したとき、すごく悲しそうな顔してたし、今日だって――」
(……気付かれてた?)
バレていた事もショックだったが、それよりも宮子は、ゆのがそこまで自分の事を見ていたという事に驚きを隠せなかった。
「えっと、違ったてらごめんね?」
「……違わないよ。でも、そんなこと思ってもしょうがないよね…… どーせ私は家族じゃないし――」
宮子は、自分の口を突いて出た言葉に心底驚いた。そして、今度こそあのもやもやの真相に気付く。
自分が嫉妬していたのは、ゆのの『お父さん』にではなく、『家族』という言葉、存在に対してだったのだと。

――しばし茫然としていた宮子は全く気付かなかったが、ゆのはいつの間にか彼女の斜め後ろに来て、正座をしていた。
「宮ちゃん」
ぺしぺしと自分の腿を叩くその意図を図りかね、宮子は目を丸くして、頭上に巨大な疑問符を浮かべている。
すると、ゆのは痺れを切らした様子で、宮子の肩をやや強引に引いて、その頭を自らの腿の上に乗せてしまった。
「わわっ、ゆのっち!?」
恋人の頭を膝枕に乗せて、満足気に微笑むゆのは、訳が分からずわたわたとしている宮子の頭を優しく撫で始める。
「宮ちゃん、あのね?」
「……ゆの……っち?」
髪をなでなでされながら、宮子は、まるで子供を寝かし付けるようにゆっくりと語りかける恋人の膝枕に体を委ねている。
後頭部に伝わる柔らかい温もり。
撫でる手と、敷かれた脚、その二つの暖かな感覚は、段々と宮子を落ち着かせていく。
「私ね、家族と同じくらい、宮ちゃんが大事なんだよ?」
穏やかな声で囁かれた言葉に、宮子はぴくりと耳を動かし、微かに頬を染める。
「……」
しかし、まだ僅かに意地を張っているのか、拗ねたようなその顔に苦笑しながら、ゆのは続ける。
「私ね、いつも宮ちゃんのことを一番に考えてるの。……えーと、えっとね?」
言い淀み、しばし逡巡するゆの。
目を閉じて、少し躊躇うような仕草を見せてから、小さく頷いて、頬を染めながら言った。
「……あのね、料理だってね、宮ちゃんの好みに合わせようって、私、いっぱい練習してるんだよ?」
「……」
その告白により、宮子は、ゆのの料理の隠し味の正体を知る。
(ああ、だからゆのっちの料理は懐かしく感じるのか……)
「えへへ、恥ずかしいから黙ってたけどね」
照れたように笑うゆのに、宮子は、自分の胸にも、両親や兄に対して感じる物と似た感情が溢れていくのを感じていた。
「ゆのっち…… でもね、私たち、けっ……結婚、できないんだよ?」
本当は、もうすっかり蟠りりは解けているのだが、優しく微笑むゆのに甘えたくなって、つい、そんな我が儘を言ってしまう。
「うーん…… 宮ちゃんがどうしてもそうしたいなら、いくつか方法はあるんだろうね」
でもね、と楽しそうな笑顔を見せながら、呟く。
「私はね、宮ちゃんとなら、どんな未来だって歩いて行ける気がするの。……だから、ね?」
何かを決意するように、ひとつ大きく息を吸い込んだゆのは、控えめに叫ぶ。
「私は…… 私はずっとずっと、宮ちゃんと一緒に生きていきたいっ」
言い終えて、ぎゅっと目を瞑り、耳まで真っ赤に染め、肩を震わせるゆの。
「……ううっ、ヒック、ゆのっちー」
プロポーズとも取れる――いや、そうとしか取れないその宣言に、宮子は今にも泣き出しそう。
その表情を見ただけで、ゆのの涙腺も決壊へと向けて秒読み段階に入る。
「ぐずっ、そうだなあ、それでもまだ不安なら――」
次の瞬間、彼女の性格とは反対に、跳ねっ返りなその毛先が、宮子の額に触れる。
零れ落ちそうになった涙を堪えるように、雷鳴の如く落とされたくちづけに、目を閉じる事も出来ぬまま、視界は、埋め尽くされた――

「あの……これじゃ、だめ、かな。ホワイトデーのお返し」
637名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:16:15 ID:tN5lEUh7
目尻から零れ落ちた涙を指で掬いながら囁かれ、しかし宮子はその言葉の意味が分からず、涙声になりながら尋ねる。
「……え? でも、私、ッ、なんにもあげて、ないよおっ?」
思ったよりも情けない声になってしまい、頬と目に続いて赤くなった宮子の耳を指先で弄びながら、ゆのは笑う。
「あははっ、何っ、言ってるのお? 私はあ、いつもっ、ひっく、みやちゃんから、しあわせと、うぇっく、笑顔を、もらっ、てるんだよお?」
最早笑っているのか泣いているのか分からなくなった顔。
それを見て、名残惜しそうにではあるが、漸く体を起こした宮子は、震える小さな肩を抱きしめる。
「ゆのっ……、ゆの〜っ!」
そして、二人同時に瞼のダムは決壊の時を迎えた。
その後、たっぷり十数分の間抱き合って号泣し続ける二人を、ひだまり荘だけが、いつまでも、いつまでも、暖かく包み込んでいた。



                              おまけ

宮子が泣き止むのを待って一緒にお風呂に入り、ほかほかの二人は今、仲良くベッドに寝転んで、内緒のお話の真っ最中。

「ねえ、みやちゃん」

「なあに? ゆのっち」

「私たちは、女の子どうし、だよね?」

「……そうだね」

「だからね? バレンタインデーもホワイトデーも一緒、だと思うの。……分かる?」

「うーん、なんとなく」

「だからね? あのっ、あのね?」

「なになに?」

「……さっきのおかえし、ちょうだい?」

ちなみにこの後二人が、件の『罰』を思い出したからなのかどうかは定かではないにしろ、本日の残り回数と翌日の分を足して
5倍して頭に大を付けた物と、互いの名前を、何故かゆのまで一緒になって囁き合ったり、叫んでしまったりしたのは、
心と体で繋がった、ひだまり荘の住人達だけの、秘密の話。



おしまい!
638名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 03:17:43 ID:tN5lEUh7
以上です。
予想外の事態に投下手間取ってしまってごめんなさい。

何か違う奴が書いたみたいな文章になってますが、一応全部自分です。いろいろやってみたいお年頃なんですね。
後半いろんな意味でグダグダな気がしないでもない……そしてまたこんな終わり方……悪意は無いんです。ほんとに。
ていうか、このスレ五人以上いる気配がないのは気のせいですか?
エロパロの方もほぼ百合みたいだし、あっちに投下した方が良いんでしょうか……
では、スレの繁栄を願って。またいずれ。
639名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 04:07:47 ID:zKus+Lbk
感想しか書けない人だっているんだノシ
640名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 08:06:03 ID:fEmhI+cQ
GJ
俺もいるぜ!
641名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 14:13:00 ID:bp9XqiCa
>>638
GJGJGJです
何度読んでもホントに良い
あなたの作品には
『ひだまり』っぽさ
そして、何よりも『やさしさ』と『あたたかさ』を感じます
そんなあなたのSS、私は大好きです!(もう、本出してもらいたいくらい!)

私もその『やさしく』て『あたたかい』作風を
見習わせていただきたいです。
642名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 16:18:24 ID:EjZnScAf
読ませていただいているだけですが私もいますよ〜
643名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 16:45:08 ID:tN5lEUh7
またいずれ(←いがないとまたずれだった)とか言ってすぐ来る人です。
>>何かもったいないお言葉を頂いた方。
うーん、そう言って頂けるのは有り難いのですが……またしてもやってしまったorz
飯食うのも忘れてやったのに結局これですよ。
なんで焦って投下したんだ自分め。
どうも自分は没頭すると三大欲求がなくなって頭のネジが吹っ飛ぶ体質のようです。(←自分語り自重)
どうやらチェックには三日くらいかけないとだめらしいですね。自分の場合。今度こそ学習したぞー!(←自分語り(ry)

一応最低限の訂正、捕捉をさせて頂くと……
ってほんとはダメなんでしょうけど、自分的に結構大事なことが色々抜けてたので。(←スレ無駄使いしねよ)

>>633
× 部屋の散らか(ry
〇 部屋の散らかり様と、伸ばし放題の髪を纏めもせず、火燵の主と化した彼女を見る限り、その答えは推察に難くないだろう。
↓ゆのの服装の説明の次の行に挿入
白のトレーナーに、穿き古したジーンズという宮子の格好とは、正に天と地程の差である。
↑宮ちゃんはすっぽんぽんではありませんでしたー。ざんねん。
× 「……ん(ry
〇 「……ん、私も好き…… 今日は、あと6回だよ。えっと、あ! そうだー、こ、これ、しまってこないとー」
真っ赤になった顔を誤魔化すようにいそいそと靴を脱ぎ、持って来た食材を仕舞いに冷蔵庫へと駆けていくゆの。
↑昨夜二人は腐った肉を食ってたんですねえ……

>>636
上から22行目
× 家族と同じくらい
〇 お父さんとお母さんに負けないくらい
下から14行目
× すっかり蟠りりは
〇 すっかり蟠りは
最後らへん
× 涙を堪えるように
〇 涙を誤魔化すように

>>637
× 「あははっ、何っ、言って(ry
〇 「あははっ、何っ、言ってるのお? 私のことっ、看病、してくれたでしょ? っく、それに、うさぎりんごもお」
「え――」
(あれはうさぎじゃないんだけどなあ……)
場違いにそう思う宮子だが、当然口には出せない。
「……でも、チョコじゃないし――」
一日早かったし、と言おうとした宮子だったが、ゆのに遮られてしまう。
「いいのっ! ……それにっ、私はあ、いつ(ry
× 「……さっ(ry
〇 「……さっきのおかえし、ちょうだい?」

(……お返しに、お返し?)

ちなみにこの後、件の『罰』を思い出したからなのかどうかは定かではないが、それでも、二人は囁き合った。
本日の残り回数と翌日の分を足して5倍して、頭に『大』をいくつか付けた言葉と、互いの名前を、何故かゆのも一緒になって――
勿論、最後には大きな声でそれらを叫んでしまったりしたのは言うまでもない。
――そしてもう一つ。
この夜の事は、心と体で繋がった、ひだまり荘の四人の住人達だけの、秘密の話。
これも、言うまでもない。


おしまい!
ちなみにこの時二人が発情してニャンニャンする声に触発された下の階のふた(ry

まあ、他にも色々ありますが……もうやめときます。あ、最後の一行は忘れて下さいね。
ええ、おふざけが過ぎたことは自覚してます。さあ、袋叩きにでもなんでもするがいいさー。
644名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 17:17:36 ID:zKus+Lbk
さあ最後の1行から始まるお話を書く作業に戻るんだw
645名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/19(月) 17:55:36 ID:EjZnScAf
何かが始まる予感・・・!!!
646名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:05:34 ID:Nup4n390
>>628続き

・・・・コトン・・・・。
私は一通の手紙をポストへ入れた。

「神様・・・お願い・・・・」

届いて欲しい・・・・あの人のもとへ・・・。
ファンレター・・・・。これまでに何度か出したことはあるけど、
こんな気持ちで出すのは初めて・・・・。
それは私の気持ちが本気だから・・・・。

「・・・・沙英が小説を投稿するときも、こんな気持ちなのかな・・・」

私は、ヒロさんのように夜食を作ってあげることもできない。
うたた寝している沙英に毛布をかけてあげることもできない。
だたやさしくそばにいてあげることもできない。
私に、できること。それは、自分の想いを言の葉にのせてあの人へ送ること。
それが、橘文のファンとして、そして、沙英が、沙英のことを愛している
一人の人間としてできること。だから・・・届いて・・・・私の想い・・・。
でも・・・・・・。

「この手紙が沙英に届いたら・・・・この手紙を沙英が読んだら・・・・
 わたしは・・・・わたしはもう・・・・・」

橘文のファンではいられなくなる・・・・・。
ファンとしてのルールを破った私には、ファンである資格は無くなる。
そして、沙英を愛することも・・・・許されなくなる・・・・。

「それでも・・・・それでも・・・・」

それで、沙英がまた小説を書いてくれるなら・・・。
私が汚れることくらい・・・・・。

「・・・安いものよ・・・そう・・・安いものよ!」

フフフ・・・これで私もいわゆるDQNってやつの仲間入りかしら・・・。

「サイは投げられた・・・・か・・・・」
647名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:06:11 ID:Nup4n390
「あら・・・・・」

102号室のポストに一通の手紙。
沙英にかしら・・・・・?
私は102号室の戸を静かに叩いた。

「ねぇ、沙英・・・・ちょっといいかしら・・・・」

返事が無い・・・・・。

「ねぇ・・・・・」

沙英・・・・やっぱりまだ・・・・・。

「沙英・・・あなたに手紙よ・・・・
 きっとファンレターよ・・・・・・
 ポストに入れておくわね・・・・・」

-------------------------------------------------

小学生の頃、作文コンクールで金賞を取った。
両親に沢山ほめられた。先生に沢山ほめられた。
すごくうれしかった。
中学にあがると、私は自分で書いた小説を応募するようになった。
おぼろげながら、『プロの小説家になりたい』という夢を持つようになった。
そして、高校生になって・・・・その夢は思いのほか簡単にかなった。
それまで苦労がなかったわけではないが、覚悟していたものよりあっけなかった。
編集さんからの評判も良かった・・・・・・。
でも・・・・・やっぱり『夢』だったんだ・・・・・。
うまく行き過ぎてると思った・・・・・。
あの日、乃莉の部屋で見たあの書き込みが全ての現実を物語っていた。

コト・・・・・。
ん・・・・なに・・・・。

ポストのほうで音がした・・・・・。
面倒臭い。面倒臭いが、モソモソと起き上がり
私は玄関のポストへ向かった・・・・・。

「ん・・・・これは・・・・・」

ダイレクトメール・・・・・?
携帯の請求書・・・・・・・?
イヤ・・・・違う・・・・・?
これは・・・・・。

「ファンレター・・・・・」

いつも送ってくれる人からだ・・・・・。
でも、私・・・・もう小説家やめたのに・・・。
ああ・・・そうか・・・・。まだ雑誌では告知されてなかったっけ。
そうなると最後のファンレター・・・か・・・。
結局、この人からしか届かなかったな・・・・ファンレター・・・・。
これが現実・・・・か・・・・。やっぱりただの自己満足だったんだよね・・・・。
648名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:06:43 ID:Nup4n390
こんにちわ橘先生。
いつも先生の作品を読ませていただいています。
今日は橘先生にお礼と、大切なお話があり、お手紙を出しました。

私にはずっと好きな人がいます。
その人のことが大好きなのに、その人の前では緊張してしまって
心にもないことを言ってはその場から逃げ出してしまう毎日でした。
・・・・・・これまでは。

でも、ようやく決心がつきました。
橘先生の作品から勇気をもらって、
ようやく好きな人に告白する決心がつきました。

橘先生、ありがとうございます。
先生に出会わなければ、私も告白する勇気を持つことはできなかったでしょう。
勇気をありがとうございます。

そして、最後に、沙英。
あなたに大切なお話があります。
明日の17:30、私たちが初めて出会ったあの場所で待っています。

                                  夏目
649名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:07:14 ID:Nup4n390
17:25。約束の時間まで後5分。

「すぅ〜〜〜はぁ〜〜〜〜」

何度目になるかわからない深呼吸をした。
いよいよ・・・・・ね・・・・・・・・。

橘文のファンでいられるのも・・・・・・
沙英のことが好きでいられるのも・・・・
今日限り・・・・・か・・・・・・。

「バカよね・・・・わたし・・・・」

本当にバカだ・・・・・。
考えれば要領のいい方法なんていくらでもあるのに・・・・。
よりによって・・・・・・・・こんな・・・・。
フフ・・・・要領がよかったら・・・あんなにヤキモキすることもなかったか・・・。



17:25。約束の時間まで後5分。
私は自分の部屋から出ることができなかった。

「タチの悪いイタズラだよ・・・・まったく・・・」

イヤ、違う・・・・。夏目は・・・・
確かに可愛げがなくて、良くわからない奴だけど・・・・そんなことは・・・。
わかってる・・・わかってるけど・・・部屋から出られない・・・。
部屋から出たら・・・・・また・・・・・・。

「どうしてこんなに強くなれるんだろう・・・・」

私って、こんなに弱かったんだ・・・・・。
強がってたのは、私のほうだったんだ・・・・。
650名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:07:44 ID:Nup4n390
19:00。

「・・・・フラレちゃった・・・・のかな・・・」

当然か・・・・。あんな悪質なストーカーまがいのことしでかしたんだから。
このまま沙英が来ないほうが傷が浅くていいかもね・・・・・。

でも、私はその場を動くことはできなかった・・・・。
もう少し、もう少し待てば・・・・・。
まったく・・・我ながら未練たらしいったらありゃしない・・・・。
でも・・・・・・・。

ふと、外を見ると日は完全に落ちていた。

「・・・・潮時ね・・・・・・」

さようなら・・・・私の青春・・・・・。
さようなら・・・・私の初恋・・・・・。

「・・・・さようなら・・・・沙英・・・・」

私はそうつぶやくと、昇降口の戸に手をかけた。
・・・・・ん・・・。
正面から、誰か歩いてくる・・・・?
警備員かしら・・・・・?

「ふぅ・・・・言い訳、考えないと・・・・ね・・・・」

・・・・あれ・・・・・?
でも、あの制服・・・・・警備員のじゃ・・・・・あ!!!!

「沙英ッ!」

沙英だ!歩いてくるのは、まさしく沙英だ!
ずっと待ち続けていた、沙英だ!

「沙英!」

私はもう一度、確かめるように沙英の名前を呼んだ。
651名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:08:17 ID:Nup4n390
「・・・・夏目・・・・」
「・・・・沙英・・・・」
「・・・・あんただったんだ・・・・」
「・・・・うん・・・・」
「・・・・ありがとう・・・・」

二人の間に沈黙が流れた・・・・・。
そして、私は意を決した!

「沙英!わ、わたしは、あなたのことが好き!
 女の子同士だけど、わたしはあなたが好き!
 愛してるの!」
「夏目・・・・」
「あなたの小説は、わたしに勇気を、告白する勇気をくれた
 だから、こうして勇気を出して想いを告げられた
 だから・・・・だから・・・・・」
「・・・・でも・・・・わたしの小説なんて・・・・」
「バカ!沙英のバカ!プロなら、プロだって言うなら、誇り持ちなさいよ!
 自分の書いた作品に誇りを持ちなさいよ!
 何よ!少し叩かれたくらいでふてくされて!」
「・・・あ・・・あんたに・・・・あんたに・・・なにがわかるってのよ!
 わたしなんて、所詮はプロなんかじゃなかったの!周りにおだてられてただけなの」
「プロよ!一人でもファンがついて、そして、その人の生き方に影響を与えてるんだから、
 あなたは、立派なプロなのよ!」
「・・・・でも・・・・でもぉ・・・・」
「自信を持って!勇気を持って!そして、もう一度ペンを持って!お願い!」

「・・・・な・・・・なつ・・・めぇ・・・・・
 ぅぅぅ・・・・ぐ・・・ぅぅぅ・・・
 な・・・なづ・・・う、うわぁ・・・・
 うわわあああぁぁぁ〜〜〜〜〜・・・・
 なづめぇ・・・・うわわあああぁぁぁ〜〜〜〜〜ん」

今まで、どれだけの時間一人で戦ってきたのだろうか。
どれだけの時間涙を堪えてきたのだろうか。
これまで溜め込んできたモノが一気に沙英の中からあふれだした。
わたしの胸の中で子供みたいに泣きじゃくる沙英。
つらかったよね・・・・。つらかったんだよね・・・・。
652名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:09:32 ID:Nup4n390
「どっちがいい?」
「・・・ん・・・こっち・・・」
「あら意外!沙英ってば、コーヒーのブラック派だと思って気を利かせたのに・・・」
「・・・・むぅ・・・き、今日はココアの気分なの・・・」
「ハイハイ・・・・そういうことにしておきましょ」
「・・・・むぅ〜〜〜〜・・・」

「落ち着いたかしら・・・・」
「うん・・・・アリガト・・・・
 ゴメンね・・・・なんか・・・見苦しいとこ見せちゃって・・・・」
「いいのよ・・・・・」

「夏目・・・・」
「・・・・ん」
「夏目は・・・・どうしてそんなに強いの・・・・?
 どうしたら、そんなに強くなれたの・・・・?」
「わたしだって・・・一人じゃそんなに強くはないわ・・・
 あなたの・・・・・」
「わたしの・・・小説・・・・・?」
「・・・・そう・・・・・」

「ねぇ・・・夏目・・・・」
「なぁに」
「わたしね・・・のぼせてたの・・・かな・・・・?」
「そうね・・・先々月、先月号のアレはねぇ・・・」
「そ、そんなはっきり言わなくてもぉ・・・」
「あら、また泣いちゃうかしら?」
「も、もう泣きません!そ、そうじゃなくて・・・・それでね・・・」
「それで・・・・」
「それで・・・もう一度・・・・書いてみようと思うの・・・・
 その・・・一から出直して・・・・だから・・・・」

その言葉・・・・聞けて安心した・・・・。
よかった・・・・。これでもう・・・・・。

「・・・・・そう・・・・」
「・・・夏目のおかげ・・・アリガト・・・・だから・・・」
「・・・ううん・・・沙英なら、きっと大丈夫よ・・・・」

私はそう言うと、立ち上がり沙英の顔に目を向けず歩き出した。
653名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:10:03 ID:Nup4n390
「夏目・・・・」
「・・・さようなら・・・沙英・・・」
「え・・・夏目・・・どうして・・・?」
「沙英・・・・いくら、沙英が『ありがとう』と言ってくれても
 わたしのしたことは許されないことなの・・・・・
 沙英なら・・・・わかるでしょう・・・・」
「あ・・・・・」
「ファンとしてのルールを破っわたしは、
 あなたのファンである資格は無いわ
 もうファンでいることは許されないの・・・」
「・・・でも・・・夏目は・・・」
「ありがとう・・・沙英・・・でも・・・だからといってルールを破っていい理由にはならないわ
 大丈夫・・・・沙英ならすぐにもっと沢山のファンがつくわよ・・・・・・
 最後に・・・最後に想いを伝えられて本当によかった・・・・」
「夏目!」
「・・・沙英・・・・大好きだったよ・・・」
「待って!夏目!」
「・・・さようなら・・・」

「どうして・・・・どうして、あんたはいつもそうやって一方的なの・・・・
 自分の言いたいことだけ好きなだけ言って・・・・・・わたしの気持ちも少しは・・・」
「・・・・沙英・・・・ん、んん!」

沙英はゆっくり私に近づくと、そっと口付けをした・・・・。

「・・・・あ・・・・沙英・・・・・」
「さっきの告白の答え・・・・まだだったでしょ・・・・
 こ、これがそう・・・・・」
「・・・・・え・・・・・」
「そ、その・・・・わたし・・・・」
「フフ・・・・恋愛小説家なのに、変なの・・・・・」
「ぶ、不器用はお互い様でしょぅ・・・・もぉ・・・」
654名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:10:37 ID:Nup4n390
【エピローグ】
ポカポカとあたたかいひだまりの中、
生まれたままの姿となって私たちはで夢中で愛し合い・・・果てた・・・。

「フフフ・・・・沙英に襲われちゃった・・・・」
「だ、だって・・・ずっとしたかったんだもん・・・あのときから・・・
 ガマンできなかったんだもん・・・・・」
「あいにく、わたしはそんな安い女じゃなくってよ」
「むぅぅ・・・・・・・・(キスはしてくれたのにぃ・・・)」

「授業・・・・始まっちゃってるね・・・・」
「・・・・うん・・・・」
「・・・・沙英・・・・あなたやっぱり小説家ね・・・・」
「なによ・・・イキナリ・・・」
「あのときの殺し文句・・・・ウフフ・・・」
「え、あ、あれ・・・・まだ・・・・」
「おぼえてるわよ・・・当然でしょ・・・・・
 『ファン』じゃなくて『恋人』なら・・・・ねぇ・・・
 さすがは小説家・・・・・って感じかしら」
「ほ、ほめられてる気がしないのは気のせい・・・」
「ほめてるのよ・・・・だってすごくうれしかったから・・・・」
「!!!!!!!!!!」

あら、耳まで真っ赤になっちゃった・・・。可愛い・・・・。

「ほ、ほら!そ、そろそろ授業行こう!授業!
 今から行けば次の授業には・・・・」
「フフフ・・・そうね・・・・でもね、沙英!」
「・・・・え・・・・」
「ちゃんと責任は取ってよね」
「ぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「さぁ、授業行こ、沙英!」
655名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:13:01 ID:Nup4n390
沙英×夏目終わりです。
長くなってしまい、申し訳ないです。
夏目を幸せにしたかっただけなんです・・・・。
656名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:14:38 ID:q4UdwyEi
GJでした、またの投下楽しみに待ってるよ。
657名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:48:36 ID:oWQfayw7
GJ!良かったです
658名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 00:59:05 ID:yra7jxch
>>655
GJです!うわ!目から噴水が!


どうも度々すいません。うざい人です。
おこがましいようですが、何か期待されてる方ごめんなさい。素人にエロはハードル高過ぎます。エロはエロパ(ry
あと自分、ひだまりはアニメしか見てないニワカですし、宮ゆの以外はちょっと分からない……というかその二人専門w
>>655さんみたいに次々妄想が湧いて来る訳ではないので、そんなにしょっちゅう投下は……以降は基本読むだけの人になるかと思います。
見よう見真似で書いたあの一連のSSもどきも、実は……
思いつきで書き殴った一つ目。×の寝顔を見詰める宮子の表情に激しく萌え上がって妄想爆発の二つ目。
この元々別々の話だったものを無理矢理繋がってるように見せかけてあるのが三つ目。
まさかGJ貰えるとは思ってなかったです。
作品とか作風なんて言われるとなんか申し訳ない気持ちに……所詮真似事なんで。
あと『ひだまり』っぽいなんて言われてしまいましたが、それは二つ目のやつでワンシーン丸々本家から拝借してるからでは……
すいません何が言いたいのかわかりませんね。自分でも分からないorzレスなげーよしねよ
最後にもう一つ。三つ目のやつの本編大ラス、なんか変だと思ったら「ひだまり荘だけ」って!
万が一気になった方は脳内で以下のように修正を。

そして、四つの瞼のダムは、ほぼ同時に決壊の時を迎えた。
宮子とゆのは、それからたっぷり十数分の間、抱き合って号泣し続けたのだった。
漸く解け合った二人の心を、ひだまり荘と、それを取り巻く暖かい空気が、いつまでも、いつまでも、優しく包み込んでいた。

本当に度々長レス申し訳ありませんでした。これで最後ですので。では。
659名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/20(火) 01:46:18 ID:yra7jxch
× 漸く解け合った
〇 深く繋がった
660宮ゆの小ネタ:2009/01/23(金) 03:51:33 ID:n2XwtUVo
――破壊力抜群の上目使いとその台詞に、ノックアウト寸前の宮子だったが、その話に大きな矛盾がある事に気付く。
「……お返しに、お返し?」
当然の指摘に、ゆのは言葉を失い固まってしまう。
「えっと、ええっと、じゃあ、やっぱりさっきのはお返しじゃなくてプレゼントにするから! ね?」
まくし立てるようにそう言ったゆのは、キラキラした眼差しで宮子を見詰める。
「……そんなに欲しいの?」
「……うん」
「そっか…… じゃ、じゃあさ、目つぶってくれる?」
「……いや」
「へっ?」
「宮ちゃんの顔、見たい。……さっきは見れなかったから」
「え、だって、でも――」
「ずるいよ」
「う?」
「宮ちゃんは、見てたでしょ? さっき」
「! な、な、で、でもそれは、びっくりして――」
しかし宮子の言い訳はまたしても突然に訪れたそれによって妨害されてしまう。
当然目を宮子に閉じる暇は与えられず、再び先程と同じ光景が視界に広がる。
触れるだけの短いそれを終えると、ゆのは満足気に笑みを零す。
「ふふ…… あ! 目つぶっちゃったぁ……」
しまった、というように落ち込む彼女を見ながら、宮子はふと疑問を抱く。
「……あ、あれ? お返し――」
「どうして分かってくれないの? お返しとか、そういうのじゃなくて……ただ、したいだけなのっ! 宮ちゃんと……キス」
(……したいだけなの宮ちゃんとしたいだけ宮ちゃんとしたいの宮ちゃんとしたい宮ちゃんしたい――)
どうやらゆのの最後の言葉は宮子には届かなかったようだ。
「……ほんとに、いいの? ゆのっ、ち」
「ん……しよ?」

ぎゅ。

宮子の、自制心が、崩れ落ちた。

「ゆのっち、ゆのっち! ゆの!! ……いっぱい、しようね」
「……うんっ」
嬉しくて堪らないといった顔で頷くゆのに、件の『罰』とは関係なく、宮子の口からは自然とその言葉が紡がれる。
「好きだよ、ゆのっち。大好き」
「うん、でも、多分私の方が好き。……だって、初めて会ったときからずっと好きだったから……」
その嬉しい告白を耳にした瞬間、宮子は漸く気付く。
自分も初めて彼女を見た時から、この娘とずっと一緒にいたい、と思っていたのだと。
(決しておそばが美味しかったからとかじゃない……と思う)
「……気付かなかっただけで、私もそうだったのかも」
ベッドの上で向かい合い、改めて想いを確かめ合った二人は、暫く恥ずかしそうにしながら見詰め合っていた。
「ゆのっち……」
「みやちゃん……」
互いの名前を呼び合ったのを合図に、宮子は優しくゆのを抱きしめ、そっと唇を重ねた。
今度こそ宣言通りしっかり目を開けたゆのは、これ以上ない至近距離で、宮子に愛おし気な眼差しを送っている。
同じく目を開けている宮子は、抱きしめる力を強めながら、ゆのにそれを促す為、啄むように唇を動かす。
驚いて目を大きく見開いたゆのだったが、宮子の優しい眼差しに安心したのか、ゆっくりと唇を開いていった。
二人の胸の間で小さく折り畳まれたゆのの腕。
その手できゅっと宮子の襟元をを掴み、緊張で体を震わせながらも宮子の舌を迎え入れていく。
熱く柔らかな感触に目を開けていられなくなったゆのは、拙いながらも怖ず怖ずと可愛らしい舌を動かし始める。
それに気を良くしたのか、宮子の唇と舌の動きは段々と激しい物に変わっていった。
押し付け合った唇から蕩けてしまいそうな甘い感覚と共に、淫靡な水音と愛を確かめ合う声が二人の頭の中に直接響き渡る。
彼女達の腕はいつの間にか互いの頭の後ろに回され、決して離さないと言わんばかりに強く引き付け合っていた。
――その後は、息が続かなくなっては離れ、呼吸が整えばまた求め合い、それを何度も何度も、飽きる事なく繰り返す二人だった。
何分、何十分そうしていたのか、息継ぎタイムにゆのが発した言葉によって、キスの時間は終わる事になる。
「んむぅ、みあひゃんっ、らいふきぃ、っぷあ、はぁっ……、ねえ、みやちゃん、あのね? 体が、すごく、あついの……」
「はっ、はあっ、ゆの、っち……」
焦点の合っていない潤んだ瞳で訴えるように言われ、興奮を抑える事が出来なくなった宮子はゆのの耳元で囁いた。
「……じゃあ、保守、してあげるね?」
661名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 04:20:36 ID:/Gzyk8vH
なんて保守してんだよw
662名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 14:23:16 ID:nzGGoY6n
ちょw
663名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 18:09:51 ID:bX2B0lkq
まさかの保守で吹いたw
664名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 23:34:52 ID:ymE740TO
沙英×智花 【第二幕『AHEAD』】

「・・・んふ・・・んふふふ・・・」
「智花〜〜〜・・・な〜にニヤニヤしてんのよ〜」

はッッ!!
顔に・・・・ッ!!

「どうせ、『あの人』のことでしょ」
「なッッッ!!ち、ちが・・・・」
「お〜〜や〜〜・・・図星みたいね〜」
「ううぅぅぅぅぅ・・・・」

し、仕方ないじゃん・・・・。
明日から連休だし・・・・楽しみでしょうがないんだもん・・・。

「そういえば、智花、今どこまで行ってるの?」
「へ・・・・?」
「キスくらいはした?」
「えぇぇッ!キキキキ・・・・」
「もしかして、もうえっちしちゃった・・・とか!?」
「ッッッッッ!!!!!!!!」

キキキキキ、キスだなんて・・・・・・。
えええええ、えっ・・・・・・・。
あわわわわぁぁぁ・・・・・・・。

「そそそそそ・・・・」
「ゴメンゴメン・・・冗談だってば!
 やっぱ純な智花にはちょっと早すぎたか〜」
「むぅぅぅぅ〜〜〜〜・・・・」
「んもぉ〜〜、智花ってば、可愛いすぎ!」
「むぎゅッ!」
「う〜〜ん・・・・抱き心地もいいわぁ〜〜・・・」

♪♪♪♪♪♪・・・・・・・
665名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/23(金) 23:35:24 ID:ymE740TO
♪♪♪♪♪♪・・・・・・・
・・・・・・あ!

「ぷはッ・・・・ちょっと、ゴメン」
「あら、ラブコールかしら?」
「え、えへへへへへ・・・」
「・・・・もぅ・・・ご馳走さま・・・・」
「ゴメンネ・・・じゃあ、また休み明けにね〜」
「じゃあね〜・・・」

わはぁ・・・・おねぇちゃんからだ!
うわ・・・・嬉しくて、恥ずかしくて、
なんだかドキドキする・・・・。

ピッ。

「はぁ〜い、智花です・・・・あ、おねぇちゃん・・・・
 あ・・・うん・・・・え、明日・・・・うん・・・・・
 ・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・・・・
 そ、そう・・・・う、ううん・・・・大丈夫・・・・・
 仕方ないよ・・・・お仕事だもん・・・・また次もあるし・・・・
 うん・・・・大丈夫だって・・・・うん・・・・
 じゃあ、お仕事頑張ってね・・・・・」

ピッ。

「・・・・はぁ・・・・」

・・・・デート・・・・中止・・・か・・・・。
仕方ないよね・・・・お仕事、忙しいんだもん・・・・。

「・・・・はぁ・・・・」

でも・・・・・。

「・・・・会いたいな・・・・」
666名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/24(土) 02:05:07 ID:RjkHGY08
(´;ω;`)
667名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/24(土) 14:48:51 ID:tlyKVVNf
せつない……
直立不動で続きお待ちしております。
668名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 00:09:52 ID:Fj/PdwSC
>>665続き
「・・・ただいまぁ〜・・・・・・・・・はぁ・・・・疲れた・・・・・」

誰もいるハズのない部屋に戻ってくると、私はつぶやいた。
誰が返事をしてくれるワケでもないのに・・・・・。

「お帰り!おねぇちゃん!」
「・・・・へッ・・・・・」

あれ・・・!?お帰り・・・・・?

「お仕事お疲れ様・・・ごはん、できてるよ!あ、それともお風呂先にする?」
「・・・ち、智花・・・・・どうして・・・・」
「う・・・うん・・・その・・・」

智花・・・・。仕事から疲れて帰ってきた私を出迎えてくれたのは
妹の・・・・いや・・・・今はもう恋人となった智花だった・・・。
智花はなんだか罰が悪そうに・・・・そして、恥ずかしそうに下を向いてモジモジしている・・・・・・。

「あ、あのね・・・・おねぇちゃん、お仕事忙しいみたいだったから・・・・」

上目遣い・・・・・・。
う・・・・か、可愛い・・・・・。

「・・・・い、いや〜〜・・・ありがとう・・・・ははは・・・じ、じゃあ・・・お風呂、先にしようかな・・・・」

私は赤くなってきた顔を見られまいとそそくさと浴室へ向かった。
デートの約束、突然キャンセルしちゃって、怒ってると思ったのに・・・。
まさか『お帰り』って言ってもらえるなんて・・・アリガトね・・・・智花・・・・・。

「おねぇちゃん・・・・着替え、置いておくね〜」
「う〜ん・・・アリガト〜」
「おねぇちゃ〜ん」
「ん〜〜〜」
「こんな地味な下着着てちゃ、男がよってこないよ〜」
「う、うるさい!わたしは、下着より心で勝負するの!」
「ふっふ〜ん!負ッけ惜しみ〜」
「なッ!!!じ、じゃあ、あんたはどんなの着てんの!?」
「え〜〜、おねぇちゃん、あたしがどんなの着てるか見たいの〜
 おねぇちゃんのえっち〜」
「うぇッ!ち、ちが・・・・だ、大体、わたしに男が寄ってきたら、こ、困るのはあんたなんじゃないの?」
「あッ!!ダメッ!!それは絶対ダメッ!!」

仕事から帰ってきて・・・・誰かに『お帰り』って言ってもらえることが・・・・
ただ『お帰り』って言ってもらうだけで、こんなにも疲れを忘れられるなんて・・・。

「・・・・ねぇ・・・・智花・・・・・」
「なぁに?」
「・・・・たまには一緒に入ろっか・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・智花・・・・?」
「・・・・フフフ・・・・」
「・・・・?」
「ざ〜んねんでした、あたしもう先に入っちゃったもんね〜
 もしかして一緒に入りたかった〜、やっぱおねぇちゃんえっちだよ〜」
「智〜花〜ッ!」
「きゃあ〜、ヤダぁ!襲われるぅ〜
 あ、お鍋が・・・・ごっめ〜ん!あたし忙しいの〜」
「もぅ・・・・・・」
もぅ・・・ホント・・・・可愛いんだから・・
669名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 21:34:26 ID:5iElDqZ6
(´Д`)胸キュン
670名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 23:13:58 ID:v/DXlbBK
>>668「沙英×智花」続き

「あら、沙英ちゃん、今日はお弁当?」
「ハイ」
「まぁ・・・随分可愛らしいお弁当ね
 これ、自分で?」
「・・・・・え・・・・・いえ・・・・その・・・・」
「ま・・・・沙英ちゃんたら・・・・スミに置けないわね!」
「・・・・ええええ・・・・そ、そうじゃなくて・・・・」
「あぁ〜あ・・・・あたしも早くステキなお相手が欲しいわぁ〜・・・・」
「そ、そんな・・・・直居さんなら、すぐに・・・・・」
「そう、ねぇ・・・・沙英ちゃんなんてイイかなぁ」
「んぐッ・・・・・ちょ・・・・直居さ・・・・」
「あら、本気よ・・・・私は・・・・」
「ふえええええぇぇぇぇぇぇ」
「うふふふふ・・・・ゴメンなさい・・・・ちょっとカラカイすぎたわね・・・」
「くうぅぅぅぅぅ〜・・・・」
「(沙英ちゃんって意外と可愛いのよね・・・カラカウと・・・)」

なぜ、今日に限って私がお弁当を持ってきているのか・・・・。
そして、直居さんにカラカワれる状態に陥ったのか・・・・・。
その元凶は今朝にある・・・・・。
671名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 23:14:29 ID:v/DXlbBK
「・・・・・ぇちゃん・・・・おねぇちゃん・・・・おねぇちゃん・・・」

・・・・ん・・・・あ・・・・・。

「おねぇちゃん!朝だよ、おねぇちゃん!
 もぉ!いつまで寝てるのよ!遅刻しちゃうわよ!」

うわッ!ち、智花。

「朝ごはんできてるから、早く支度してきて」
「ふぁ・・・ふぁぁ〜〜〜い・・・・」

まったく・・・・誰のせいで眠れなかったと思ってるんだか・・・・・。
まさか一つの布団で二人で寝るハメになるとは・・・・・。
しかし、それしきのことでソワソワ、ムラムラして眠れなくなるなんて・・・・
我ながらなんと情けなや・・・・・。


「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい!
 今日も遅くなるの?」
「う〜〜ん・・・・どうだろ・・・・8時までには帰れると思うけど・・・・」
「夕食は?」
「食べるよ」
「わかった、じゃあ用意しておくね」
「アリガト、じゃ、いってくるね」
「あ、待って・・・・」
「・・・ん?」
「・・・えと・・・ハイ・・・コレ」
「・・・え・・・コレ・・・」
「うん・・・・おべんと・・・その、お母さんみたいにうまくできなかったけど・・・・」

・・・・・智花・・・・・。

「・・・・ええ・・・えええ・・・・そ、その・・・・
 いや・・・・あ、ありが・・・・はははは・・・・
 じゃ、いってくるから・・・・・」


・・・・・と言うわけ・・・・。
でも、手作りのお弁当か・・・・。
良いもんだな・・・・・・。
直居さんがうらやましがる気持ちも・・・・ちょっとは・・・・。

あれ、あの編集長さんもお弁当かな?
やはり、奥さんの手作りだろうか?
ふふんッ!私のお弁当だって最愛の恋人のお手製だもんねッ!
なんだかよくわからないが、お弁当一つで
すごく誇らしい気持ちになってしまっている私がいるのであった。

「智花、ご馳走様・・・・お弁当、おいしかったよ・・・」
672名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 23:15:02 ID:v/DXlbBK
沙英×なずな『始めの一歩』

コンコン・・・・・。
遠慮がちにドアを叩く音。

「は〜い、開いてるよ〜」

カチャ・・・・・。
そして、遠慮がちに入ってくるあの娘。

「・・・・あ、あの・・・・沙英さん・・・これ・・・」
「ありがとう・・・・ごめんね、買い物なんか頼んじゃって」
「・・・・いえ・・・皆さん、お休み中で帰省していますし・・・」

そう、今はヒロも他のみんなも帰省中。
私は、というと、〆切に追われて、居残り・・・。

「助かるよ、なずながいてくれて」
「・・・あ・・・いえ・・・・わ、わたしなんか・・・・」

顔を赤らめて照れるなずな。
ヒロやゆのとはまた違った感じで女の子らしい。
ホントにどっかの生意気な妹に爪の垢煎じて飲ませてやりたいよ。

「じゃあ、わたし・・・邪魔しちゃうといけないので・・・これで・・・」
「あ、うん・・・・アリガトね」
「・・・・あ・・・・あの・・・」
「・・・・ん?」
「・・・な、何かありましたら・・・その・・・」
「・・・・うん・・・アリガト」
「・・・ぁ・・・・(ペコリ)」

真っ赤になってペコリと頭を下げ、部屋を後にするなずな。
う〜〜ん・・・動作の一つ一つが人形っぽくて可愛いなぁ、もぉ・・・・
って、そんなこと考えてる場合じゃなかった・・・・。
早くこのシーン仕上げないと・・・・・。




はぁ・・・・・ドキドキした・・・・・・。
信じられないな・・・・・。
いつもステキな沙英さんと今はひだまり荘に二人っきりだなんて・・・・。
でも、沙英さんにはヒロさんがいるし、私なんて・・・・・。

でも・・・・・。

「・・・・お仕事・・・・大変そうだな・・・・・」

でも・・・・・。

「後でお菓子とかお茶とか持って行こうかな・・・・・」

沙英さん・・・。

「・・・はぅッ!わたし・・・・お菓子、作ったことないんだった・・・・」

はぅぅぅ〜・・・・・。
673名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 23:17:19 ID:v/DXlbBK
申し訳ないです
また複数投下です

>>670-671が沙英×智花の第二幕
>>672が沙英×なずなです
674名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/25(日) 23:26:08 ID:IpIxBliu
超GJ!!!!
まだまだ楽しみが尽きないなあ。
675名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 12:05:47 ID:+d7vW0g1
カワユすぎて死にそうです
ノーベル百合萌え賞を授与したいくらいです
676名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 12:19:24 ID:ckGlD7WE
とりあえず上のお二人に同意して、小ネタをひとつ。短いですが。
677名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 12:21:18 ID:ckGlD7WE
天と地がひっくり返ったって、時計の針は戻らない。

散ってしまった花が再び咲くことは無いように。



『ハナヒラクトキ』



――不安を取り除いてくれたあのひと。

恋、と呼べるものでは無かったのかもしれない。

ほんのひとときの憧れ、羨望、親近感……

――ううん、確かに私は好きだった。

でも、あのひとが見ていたのは別の人。

ただ、そばにいられるだけで幸せだった、私――

ふざけあったり、未来を語り合ったり……

あのひととの、少ないけれど、大切な思い出。


――ドアが開く。

あの名前は、もう無い。

これは、新しい自分への扉。

かすかに香る、あの人と過ごした時間。

――現れた少女が、それを吹き飛ばした。

この娘が、新しいお隣りさん……

小さくて……可愛い娘。

「おそば、まだですか?」

そこに、もう『彼女』はいなかった。


散った花は二度とは咲かない。

けれど、季節は巡る。

心には、春の息吹――



fin.
678名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 23:27:31 ID:batNxG9z
>>671
0時13分か・・・・・・。
智花、寝ちゃったよね・・・・・。

「・・・・ん・・・・ちゃん・・・」

怒ってるよね・・・・・・絶対・・・・・。
8時に帰って、夕食食べるって言ったのに、
何の連絡もなしに・・・・・。

「沙英ちゃん・・・・」
「・・・はッ・・・・はい」
「どうしたの、沙英ちゃん?
 ゴメンね、こんな遅くまで・・・・さすがに疲れちゃったかしら?」
「いえ・・・・大丈夫です・・・・それに、送ってもらっていますし・・・」
「・・・・そう・・・・ならいいんだけど・・・・・」
「今が一番の山場ですからね・・・・頑張らないと・・・・」
「ふふ・・・そうね・・・・・
 ・・・・若いっていいわね・・・ホント」
「・・・え?」
「いいえ、こっちのことよ・・・・」

直居さんとの雑談で気を紛らわそうとしても気が紛れない・・・・・。
ううぅぅ・・・・早く、早くひだまり荘に着いて〜〜〜・・・・。

あ、この信号・・・!ここのカドを曲がればもう目と鼻の先ッ!
後、もう少し、もう少しで・・・・・・・。

「ここかしら?」
「は、はい!ここ、ここです
 送ってもらっちゃってありがとうございます」
「いいのよ・・・・じゃあ、沙英ちゃん、オヤスミなさい」
「こちらこそ・・・・オヤスミなさい」
679名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 23:28:13 ID:batNxG9z
やっと着いた・・・・・。
え〜っと、時間時間・・・・・ゲッ!0時半を回ってる!
ゴメンッ!智花!

・・・・・もしかして・・・・・智花・・・・・。
怒って、帰っちゃってたり・・・・・・。
してないよね・・・・してないよね・・・・。

でも・・・・デートの約束もすっぽかしちゃったり、
今日も、約束した時間に帰らなかったし・・・・・
愛想つかされちゃったら・・・・・私・・・・・・。

私は焦りと不安にかられながら、恐る恐るドアノブを捻った・・・・。
・・・・ドアノブが回った・・・・が・・・・・
ドアが開かない・・・・・・。
鍵がかかってる・・・・・・。
私は震える手で、鍵を開ける・・・・・・。
『カチャン』という、鍵を開ける音がやけに大きく聞こえた・・・・・。

「・・・・・ふぅ・・・・・」

一呼吸おくと、意を決して私はドアを開けた。

「・・・・あ・・・・電気・・・・ついてる・・・・」

智花・・・・・智花は・・・・・。
智花はどこ・・・・・いるの・・・・・?

「智花!」

私はたまらず愛しの人の名前を叫んだ。

「・・・・ふぁ・・・・あ・・・・・・・・
 おねぇちゃん・・・・おかえりなさい・・・・」

あ・・・・・あ・・・・・。

「智花・・・・・智花・・・・・」

待っていてくれた・・・・智花・・・・。

「智花ッ!智花ぁ!」
「ふぁんッ!どうしたの、おねぇちゃん!」
「ごめんねぇ、智花ぁ・・・・・ありがとうぉ、智花ぁ・・・・・」

私は思わず智花に抱きついた。
嬉しかった。智花がこんな時間まで、私を待っていてくれたことが。
すごく嬉しかった。

「もぉ・・・苦しいよ・・・・おねぇちゃん・・・・おねぇちゃんってば・・・・」
「智花・・智花・・・・智花ぁ」

「・・・・おねぇ・・・・ちゃん・・・・」
「・・・・智花・・・・・ん・・・・」

そして、私たちは唇を重ねた・・・・・。
680名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 23:29:13 ID:batNxG9z
>>672
え〜〜〜っと・・・・お菓子の本、お菓子の本・・・・っと・・・・・
あ、あそこね・・・・・・。

「どれがいいかな・・・・」

沙英さん・・・・どんなお菓子が好きなのかな・・・・・?
ヒロさんやゆのさんはクッキーとかシュークリームとか作ってるけど・・・・
私もそれにしてみようかな・・・・・。

「あ、これね・・・・・」

うッ・・・・うううぅぅぅ・・・・・。
なんだか、すごく難しそうです・・・・。
それに、私、こんな調理器具・・・・持ってない・・・・。
そうだ!ヒロさんに借り・・・・・あ・・・・いないんだった・・・。

「ううぅぅぅ・・・・どうしよう・・・・」

え〜〜〜っと・・・・何か他には・・・・・・。
・・・・・・あ・・・・・・・。

『ビターなコーヒーにまろやかな生クリーム』

「・・・・大人のおやつ・・・・かぁ・・・・・
 うん!これがいい!これにしよ!沙英さんにもぴったりだし!」

よし、あとはこの本をレジまで持っていって・・・・・・
あ・・・・これ・・・・橘文・・・・・。
沙英さんの小説・・・・・・。

・・・・・えと・・・・・これも・・・・・。
681名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 23:32:27 ID:batNxG9z
>>674-676
ありがとうございます
ありがとうございます
勿体無いお言葉です
でも、励まされます
ありがとうございます

そして、最後になってしまいましたが
>>677さん、GJです!
682名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/26(月) 23:39:21 ID:/8uN2PMb
最近SS多くていいですね。>>681さんGJです。
683名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/28(水) 18:45:10 ID:l5IVdsCH
ある日のゆのなず

なずな「ゆの先輩、あの…相談したいことがあるんですけど…」
ゆの「なに、なずなちゃん?わたしで良かったらなんでも聞くよ?」
なずな「あ、ありがとうございます!
その…実は私、す、好きになっちゃったみたいなんです…!」

ゆの「!(え、ええーっ!なずなちゃんが私のことを!?)
(そんな、だめだよ、私には宮ちゃんという心に決めた人が…)
(で、でもなずなちゃん可愛いし、私としてもお付き合いすれのにやぶさかではないけど…)
(そ、そうだ。ここは夏目さんと不倫している沙英さんを見習って)
(なんとか二人ともGETできるように事を進めれば…)」
(この間0.5秒)

なずな「乃梨ちゃんのこと…」
ゆの「…………あっ、そ、そうなんだー」
684名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 00:24:44 ID:Z3yMwUq/
>>679続き
智花・・・・智花・・・・智花・・・・。

「・・・・ん・・・・むぐぅ・・・・んふ・・・・」
「・・・ふぅん・・・んむ・・・・んんん・・・・」

智花の唇・・・・柔らかくて、あったかい・・・・。
智花・・・・いいにおい・・・・・。
もっと、もっと、智花を愛したい!

私は、自分の唇をより強く智花の唇に押し付けた。
そして、より強く智花を抱きしめた。

ダメ・・・・・こんなんじゃ足りない・・・・。
もっと、もっと、智花を・・・・・。
智花・・・・・・。

私は彼女のブラウスのボタンに手をかけた・・・・・。

「ん!・・・んん!」

・・・・あ・・・・・。
ダメ・・・やっぱりこれ以上は・・・・。

「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・いいよ・・・・・・」
「・・・・智花・・・・・・・」
「・・・あたし・・・いいよ・・・・おねぇちゃんなら・・・・」
「・・・・智花・・・・・・・」
「・・・・あたしも・・・おねぇちゃんと・・・・
 はじめては・・・・おねぇちゃんと・・・・・・」

目を潤ませながらも、大きく可憐な智花の瞳は真っ直ぐ私に向けられていた。
智花・・・・・本気なんだ・・・・・。
本当に、本気で私のことを愛してくれているんだ・・・・・。

「・・・智花・・・・イヤだったら、はっきり言いなよ・・・・」

私は震える指先で一つ一つブラウスのボタンを外していった。
早く智花を愛したい、という自分の欲望と、
これからの起こることに対する緊張からなかなかうまくボタンを外せない・・・・。

たかだか数個のボタンを外すのにどのくらいの時間がかかったのだろうか?
最後の一つを外すと、ゆっくりとブラウスを左右に開き、ブラを外した。
685名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 00:25:15 ID:Z3yMwUq/
「・・・・あ・・・・」

眼前に白く透き通った肌と、まだ膨らみかけの可愛らしい乳房が現れた。

「・・・・ん・・・・レロ・・・・」

私は舌でこの可愛らしい乳首を転がし始めた・・・。

「ふぁんッ」
「智花・・・・好き・・・・・智花・・・・・ん・・・」
「あんッ!・・・・おねぇちゃ・・・・くすぐった・・・ひゃんッ!」
「・・・智花・・・・可愛い・・・・智花の可愛い声・・・もっと・・・」
「・・・ん・・・あッ・・・ああッ・・・・ひッ」

乳首を舌で転がしながら、スカートの中へ手を忍ばせ、薄い下着ごしに
すでに濡れぼそっている智花の秘部をなぞる・・・・。

「んあッ!・・・ヒィッ!」
「あ!ゴメン!痛かった?」
「・・・ううん・・・・ただ・・・・」
「ただ?」
「・・・・うん・・・自分でさわるときとは違った感じだったから・・・・」
「・・・へぇ〜〜〜、智花も一人でするんだ・・・・」
「ええッ・・・・そ、それは・・・・」
「・・・どんなこと考えてしてるのか、教えて欲しいな・・・・」
「うううぅぅぅ・・・・そ、それは・・・・」
「それは・・・」
「それは・・・・・・やっぱりダメッ!恥ずかしいから教えてあげない!」
「んもぅ・・・・智花のイジワル」
「イジワルなのはどっち・・・・・ひゃッ!」

私が智花の秘部を舌で愛撫すると、智花はまた可愛らしいあえぎ声をあげた。

「・・・・ひぅ・・・おねぇちゃ・・・どこ・・・・」
「イジワルな智花に、お仕置き」
「ええ〜〜〜・・・・そ、そん・・・んッ!・・・ちょ・・・ダメ・・ふぅんッ!・・そこ・・・きたな・・・」
「智花に汚いところなんてないよ・・・・」
「あはぁッ・・・・ひぅッ・・・・」
「・・・チュプ・・・・はぁ・・・智花・・・・ん・・・・」
「・・・はぁはぁ・・・・も・・・おねぇちゃ・・・あたし・・・もう・・・」
「・・・いいよ・・・・」
「・・・あ・・・・あ・・・・あ・・・イッ・・・・クぅ・・・・
 あ・・・・ああああああッ・・・・・・」
「智花・・・・」
「・・・・・はぁはぁ・・・・・」

絶頂に達した智花・・・・・。
そんな智花を見ていると、私の中におさえられない感情が込み上げてきた。
686名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 00:25:58 ID:Z3yMwUq/
「・・・・智花・・・・・わたしも智花でイキたい・・・」
「・・・・え・・・・」

私は下半身のジーンズと下着を脱ぎ去るが早いか、
自らの秘部を智花の秘部にこすり合わせた。

「ひゃッ・・・・おねぇちゃ・・・・ちょ・・・・いきなり激し・・・」
「ゴメン・・・・ゴメン、智花・・・・わたし・・・これ以上ガマン・・・」

私は自分の欲望のままに智花を・・・・愛する智花を犯した・・・・。

「んああ・・・・智花・・・・好き・・・好きぃ・・・智花ぁ・・・」
「・・・あ、あらしも・・・・好きぃ・・・あああ・・・おねぇちゃん・・・
「・・・智花、智花、智花ぁ・・・・」
「・・・んん・・・おねぇちゃん・・・・もっと・・・もっとぉ・・・
 もっとすごく・・・・・」
「・・・・はぁはぁはぁ・・・・智花・・・・わたし・・・もう・・・
 智花で・・・・・わたし・・・智花でイっちゃう・・・・智花で・・・・」
「だ、ダメぇ・・・・一緒に・・・一緒にイクのぉ・・・・
 一人でイっちゃ、ダメぇ・・・・」
「でも・・・あたし・・・・もう・・・・智花、智花ぁ」
「あ、あらしも・・・・もう・・・だから・・・・・
 二人で一緒・・・・イコ・・・・一緒・・・・」
「・・・んんッ・・・・あ・・・・イク・・・・ん、んああああぁぁぁぁ・・・・」
「あはああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」


「・・・・はぁはぁはぁ・・・・二人・・・・一緒だったね・・・・」
「・・・・うん・・・・・」
「・・・・・智花・・・・」
「・・・・なぁに・・・・」
「・・・・好きだよ・・・・」
「・・・・あたしも・・・・だよ・・・」
687名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 00:26:57 ID:Z3yMwUq/
>>680続き
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・・あ・・・・ああ・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・・ええッ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・・わあぁ・・・・・・・」

パタン・・・・・。

「・・・・ふぅ・・・・」

面白かった・・・・・・。
なんだか、すごくドキドキしちゃった。
私もこんな恋できたらな・・・・・・。
沙英さん・・・・・・・。

「・・・・・・はうッ!」

本読んでて気がつかなかったけど、もうこんな時間・・・・。
・・・・・コーヒーゼリー・・・・作ろうと思ったのにぃ・・・。

トントン・・・・。

「・・・ん?」
「なずな〜、いる〜?」

あ、さ、沙英さんッ!
688名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 00:27:28 ID:Z3yMwUq/
「は、はいッ!い、今開けます!」

な、どうして沙英さんが私の部屋に・・・・・。

「・・・ど、どうぞ!」
「ゴメンね、突然お邪魔しちゃって
 ところで、夕飯ってまだ?」
「・・あ・・・はい・・・・・」
「そう・・・・ねぇ、よかったら一緒にどう?」
「・・・え・・・・えええええッ!
 そ、そんな!わたしなんかと・・・・」
「うん・・・・昼間のお礼もしたいし・・・・
 それに、なずなと二人でゆっくり話しをするの、初めてだしね・・・
 どう・・・かな・・・?」

ええええええーーーーーッ!!!!!!
こ、これはッ!!!!

「そ、それじゃあ、今から準備しますので・・・・・
 え、えっと・・・・わたし、野菜炒めくらいしか作れませんが・・・
 その・・・・できるまで、ゆっくりくつろいで・・・・」
「えッ!イヤイヤ・・・そうじゃなくて・・・・
 一緒にたまには外食でも・・・って思ったんだけど・・・・
 もしかして・・・・キライだった?・・・・・外食とか・・・」
「あ・・・・そうじゃなくて・・・・す、すみません・・・・わたし・・・・・」
「いいよ・・・・そうだ!なら、これから二人で夕食つくらない?
 わたしも料理は苦手で野菜炒めくらいしかつっくれないけど・・・」
「えええ・・・・そ、その・・・・・」

どどどどどうしよ〜〜〜〜・・・・・。
予想外の展開だよ〜〜〜〜・・・・・。
うううぅぅぅ〜〜〜〜・・・・・。
よ〜〜〜っし・・・・さっき読んだ小説の主人公を見習って、勇気を出して!

「お、お願いします!」
「・・・・う、うん・・・(なんか、す、すごい気合)・・・」
689名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 00:30:20 ID:Z3yMwUq/
いつもお世話になってます

>>683さんGJです

>>684-686は沙英×智花 第二幕です エロ有りです すみません
>>687-688は沙英×なずなです 
690名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/01/30(金) 01:31:09 ID:LSdu7pGo
GJです!
えれーエロかったです。
691名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 09:04:36 ID:bB8El9Po
「……じゃあ、パジャマ、脱ぐ?」
「え……」
「……いや?」
ゆのは少しの間考える素振りを見せた後、宮子の胸の中でふるふると首を振った。
「……でも、あの、宮ちゃんも脱いでね?」
「……うんっ」
それから暫く、部屋には二人がパジャマを脱ぐ音だけがやけに大きく響いていた。

――数十秒後、生まれたままの姿になった二人は、何故か向かい合って正座をしている。
「な、なんか緊張するね」
小さな体を更に小さく縮こまらせたゆのは、膝の上で固く握った自分の拳から視線を上げる事が出来ずにいる。
「うん…… さ、さっき一緒にお風呂に入ったときはなんともなかったのにねー、アハハ……」
実は一ヶ月程前からゆのの裸がなんともなくは無かった宮子の方も、赤い顔を俯かせながらチラチラとゆのの姿を伺っている。
二人ともこういう事は勿論初めてである為、取り敢えず裸になってはみたものの、何をどうすればいいのか分からない様子。
それでも、かなり緊張している様子のゆのを見て、宮子は取り敢えず思い付いた事をしてみる。
「あ…… み、宮ちゃん?」
ふわりとゆのを抱きしめ、風呂上がりの柔らかな髪を優しく撫で始める宮子。
「これもさっきのお返しだよ」
「みやちゃん…… えへへ」
――言っている意味はよく分からないが、一応ゆのの緊張は少し解れたらしい。
大好きなひとになでなでされて、すっかり蕩けた表情になってしまったゆの。
「ふふ、ゆのっち、大好きだよ……」
――暫くそうして抱き合っていた二人だが、不意に宮子がゆのの耳元に少しどもりながら囁きかける。
「えっと、ゆのっち、あの、ほ、他のところもなでなでして、いい?」
「ふぇ……う、うん」
校長辺りが言えば裁判沙汰になりそうなセクハラ発言に、ゆのは若干の戸惑いを見せつつもこくりと頷いた。

――肩、背中、そして胸、宮子がゆっくりと手を這わせていくと、ゆのはシーツをきゅっと掴み、必死で声を押し殺す。
しかし、内腿を撫で上げられ、そこに手が到達すると抑え切れなくなった声が漏れ始めた。
「ふっ、あ、みや、ちゃん、みやちゃ、ん、みやちゃんっ」
宮子がさわさわとそこを撫でると、ゆのはまるで呪文のように恋人の名前を何度も繰り返す。
「――んっ!」
――奥に軽く指が触れた瞬間、その小さな体がベッドの上で大きく跳ねた。
しかし、体を強張らせ、目と口をきつく閉じたその様子からは、快楽よりも恐怖や苦痛が見て取れる。
ゆのの辛そうな表情に、どういう訳か宮子まで泣きそうな顔になっている。
「……ゆのっち大丈夫?」
「だ、大丈夫っ、ただ、ちょっと、ビリッてなっちゃって」
「そっか……ゆのっち、自分で触ったりとかしたことないんだね……」
「……う、うん。……ちゃんとは……」
(……私も初めて触るときはちょっと怖かったし、やっぱり人に触られるのって――)
宮子自身もそれを覚えたのはつい最近――具体的には一ヶ月程前である為、ゆのの気持ちが少し分かるらしい。
「怖い? やっぱりやめる?」
その言葉に、ぶんぶんと首を振るゆの。
「……ちょっと怖いけど、でも宮ちゃんだから…… それに――」
「?」
「あのね、私が宮ちゃんのこと、世界で一番大好きだって分かってもらいたいから……」
「ゆのっち……」
「だから……続き、して?」
「……うん、分かった」
(……とは言っても、これ以上ゆのっちに怖い思いさせたくないし――)
じっと自分の手を見詰めて動かなくなってしまった宮子。
「宮ちゃん……?」
――かと思えば今度はゆのの唇を凝視し始める。
(ゆのっちの唇……柔らかかったな…… あっ、そうだ!)
どうやら彼女は、どうすればゆのに痛い思いをさせずに済むかを考えていたらしい。
そして、先程の深いくちづけを思い出し、何かを閃いたようだ。
自分の体の中で、指より柔らかくて、自在に動かせる場所――
そんな場所を宮子は一つしか知らなかった。
「ゆのっち、えっと…… 連投かもしれないけど、保守、してみてもいい? 多分それなら落ちないと思うから……」
692名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 09:09:07 ID:BSh2LeIp
やっぱり保守か!wwwwあんた、何者なんだよwwwww
693名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 14:37:30 ID:IK7ETgVg
守護神が降臨したと聞いて
694名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/01(日) 14:44:50 ID:g/H7qPtm
>>691
ちょ…w
ワッフルワッフル
695名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/02(月) 00:17:49 ID:kbJB9h1F
またかwww
続き!続き!
696名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/02(月) 23:15:14 ID:uH3RIRWc
>>686続き
「・・・・・もう、帰っちゃうんだ・・・・もう少しゆっくりしていけばいいのに・・・・」
「・・・うん、アリガト・・・・でも・・・・明日から学校だし・・・」
「何かごめんね・・・・デートすっぽかしたり・・・・家事させちゃったりして・・・」
「ううん・・・いいよ・・・だってあたしが勝手に押しかけてきたんだもん」
「智花・・・・・・そ、そうだ!わたしもたまには実家帰ろうかな・・・・・
 〆切にはまだ余裕あるし、高校だって出席日数は・・・・」
「おね〜ちゃ〜ん」
「は、はい・・・・」
「おねぇちゃんが学校ズル休みしちゃだめでしょ」
「う・・・・ごめんなさい・・・・」
「わかればよろしい」
「でも・・・・わたしだってもっと智花と一緒にいたいんだもん・・・・」
「もぉ、わがまま言わないの!」
「ぶぅ〜〜・・・・」
「あ・・・もしかして・・・・」
「ん・・・・」
「あたしともっとえっちしたかった?」
「えッ!!!」
「なんだぁ、やっぱりそうかぁ〜」
「な、何言って・・・・わたしは、純粋に智花のコトが・・・」
「やだぁ・・・・はやく帰らないとあたし妊娠しちゃうかも」
「なッ!!す、するわけないじゃんッ!妊娠なんてするわけ・・・・・
 ・・・・あ・・・・・」

そうだよ・・・・妊娠なんてするわけないじゃん・・・・。
どんなに愛し合ってても、智花は私の子供を身ごもることはできない。
どんなに愛し合ってても、私の体に智花の子供を宿すことはできないんだ。
なんで・・・・・どうして・・・・・。

「・・・・・おねぇちゃん・・・・?」
「・・・・ごめ・・・・智花・・・・あたし・・・・」

どうしようもない事実を突きつけられた私は、
あふれ出る涙を押さえることはできなかった。

「・・・・智花・・・・あたし・・・・」
「・・・・あたしも同じだよ・・・・・」
「・・・・え・・・・」
「・・・・あたしも、おねぇちゃんとあたしの子供・・・・ほしい・・・・
 ・・・・でも・・・・でもね・・・・このまま二人だけでもいいかな・・・・なんて思ったりもするんだ・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・だって・・・・こ、子供できちゃったら・・・・
 ・・・その子におねぇちゃん取られちゃうかもしれないし
 ・・・・そんなの・・・・ヤダし・・・・ずっと、あたしがおねぇちゃん、
 独り占めできるなら・・・ずっと、二人っきりなのも・・・・いいかな・・・・なんて・・・」

ああ・・・・・この娘は・・・・・。

「・・・・だ・・・・ダメ・・・・かな・・・・・?」

そうだよね・・・・・。
だから私、智花のことが好きになったんだよね・・・・。
誰よりも、私に優しいから・・・・・。

私は無言で智花を抱きしめた。
今の私の想いは、決して言葉では伝えきれるものではないから。
智花のぬくもりを感じながら、私たちは二人の愛を確かめ合うように静かに口付けした。

ありがとう・・・・・智花・・・・・・。
697名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/02(月) 23:15:55 ID:uH3RIRWc
【エピローグ】

「智花ーッ・・・・はぁはぁはぁ・・・・ゴメン、待った?」
「ハイ、3分遅刻!あたし、もぉ、待ちまくりでぇ〜す」
「なッ!たったの3分じゃ・・・・・」
「あたしにとってはすっごく長く感じちゃいました〜
 罰として、今日はあたしの好きなもの何でもオゴリだからね」
「ちょ・・・どうしてそうなるのよ!」
「んもぉ・・・・女の子にとって、好きな人を待ってる時間って
 すっごく長く感じるんだからね!」
「う・・・う〜〜〜ん・・・」

い、言えない・・・・・・。
今日のデートのために三徹して仕事片付けた上、
昨日はあまりにも楽しみすぎて、眠れなくて、寝坊しちゃったなんて・・・・・。
あまりにもマヌケすぎて・・・・。

「それに、この前すっぽかした分と、連絡もなしに遅く帰ってきた分と
 私にえっちなことした分のツケがあるんだから覚悟しておいてよね」
「ええぇーッ・・・あれは・・・」
「許してあげるなんてあたし一言も言ってませぇ〜ん」
「なによそれ!」
「あたしの一番大切なものあげたんだから
 ちゃんと最後まで責任取ってよね」
698名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/02(月) 23:18:12 ID:uH3RIRWc
>>691
毎度毎度ナイスすぎるッス


こちらは沙英×智花 第二幕終了です
・・・・・エロって難しいな・・・・・・
699名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/03(火) 03:26:09 ID:cl2TMpac
GJでした。
当然第二十幕くらいまで続くんですよね?

それにしても、やっつけで書いた小ネタが本編より反響あるって……複雑ですw
あの、ご覧の通り自分はそっち方面のボキャブラリーに乏しいもので、
皆さんが期待されてるような(?)続きは書けない……いや一応書きますけど。
誘い受け、もといゆの受けで!
700名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/04(水) 09:09:56 ID:ZaSTV7VE
宮ちゃん、しよー
701名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/04(水) 23:11:43 ID:yI1LbTJE
>>688 沙英×なずなの続き
「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
「あり合わせだったけど、結構おいしかったね」
「・・・・はい・・・・沙英さんって料理もお上手なんですね・・・・」
「そッ、そうんなことないよ・・・・な、なずなが・・・・なずなのほうが」
「え、ええ〜〜・・・・わたしなんて・・・・沙英さんのほうがお上手です」
「イヤ、なずなのほうが上手だって!」
「そんなことありません、沙英のほうが・・・」
「なずなだって!」
「沙英さんです!」
「なずなッ」
「沙英さんッ」

・・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・あは・・・あはははは・・・・」
「・・・うふ・・・うふふふふ・・・・」

私たちはどちらからともなく笑い始めてしまった。
なんだかおかしくって・・・・・。
702名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/04(水) 23:12:25 ID:yI1LbTJE
「はははは・・・・あぁ〜〜〜・・・おっかしいぃ」
「ふふふ・・・・わたしもです・・・・」
「で、でも、意外だな」
「え?」
「なずなって、あんな顔もするんだ」

あ、あんな顔って・・・・・
私、沙英さんの前で一体どんな顔を!

「ほっぺた真っ赤にして、プクーッと膨らませちゃって」
「ええ〜〜ッ!」
「可愛かった〜」
「もぉ〜〜〜、からかわないでくださいッ」
「え〜〜、だってホントに可愛かったんだもん・・・・」
「むうぅぅぅ〜・・・・なんか今日の沙英さん、変です
 いつもとちょっと違います・・・・・」
「そういうなずなだって、いつもとちょっと違うよ」
「えッ!」
「でも、それっていいことだよね・・・・・
 いつもと違うその人の一面を見ることで、その人ともっと仲良くなれるんだから」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・ちょ・・・・ちょっと・・・・黙らないでよ・・・・・
 キザなこと言った手前・・・・なんか言ってくれないと、恥ずかしいじゃん・・・・」
「あ・・・・すみません・・・・あ、あの・・・・わたしも嬉しいです・・・・・
 沙英さんと・・・・仲良くなれて・・・・・・」
「・・・う、うん・・・・アリガト・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。

ち、沈黙・・・・・・。
どうしよう・・・・・。
こんなときは・・・・・・・
そうだ、この前ゆのさんが私にしてくれたように、
私も沙英さんの手を・・・・・・・。

よ、よぉ〜っし・・・・落ち着いて、落ち着いて、なずな・・・・・。
ゆ、勇気を出して・・・・・い〜ち、にぃ〜の・・・・さ・・・・

「な、なずな」
「ひッ!・・・は、はい!」
「あ、後片付け・・・・後片付けしよ・・・・後片付け」
「あ・・・・そ、そうですね・・・・・」

ううぅぅ・・・・。もう少しだったのにぃ・・・・。
703名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/05(木) 23:42:47 ID:jC05zUTp
沙英×智花 【3rd Stage】『史上最大の作戦』

第一話「3人寄れば」

ある部屋に3人の高校一年生の少女たちが集まっていた。
ピンと張り詰めた空気の中、少女たちはある重大な問題について議論を行っていた。

「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

もう、どのくらい沈黙が続いたであろうか・・・・。
答えには未だたどりつかない・・・・・。

「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・・あの・・・・・」

果たして本当に答えがあるのだろうか・・・・・?
あるかどうかも怪しい答えに向かって、今、少女たちは
ただひたすらに歩き続けているのであった。

「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・・ね、ねぇ・・・・・」

「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」
「・・・・う〜〜〜〜ん・・・・」

「ふ、二人とも!無視しないでぇ〜!」

「「わぁッ!」」
704名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/05(木) 23:43:18 ID:jC05zUTp
「び、ビックリしたぁ・・・・」
「だってぇ・・・・二人とも、わたしの話聞いてくれないんだもん・・・」
「ああ・・・ご、ゴメンね、なずな・・・・その・・・・やりすぎちゃったね・・・」
「・・・・えぇ・・・?」
「・・・・その・・・・なずなの困ってる顔が・・・・可愛くって・・・・
 その・・・・つい・・・・・」
「んもぉ〜〜〜・・・・乃莉ちゃんのイジワルぅ〜〜〜(ポカポカッ)」
「ごめん・・・・ごめんったら〜」
「・・・許してほしい・・・?」
「・・・うん・・・」
「じゃ、じゃあ・・・・いつもの・・・」
「ええッ!今ッ!」
「うん・・・今・・・・」
「で、でも・・・今は・・・・」
「じゃあ、許してあげない」
「わッ!待って待って!
 そ、それじゃあ・・・・・なずな・・・・」
「・・・うん・・・・いいよ・・・・来て・・・乃莉ちゃん・・・」

「あ〜〜〜ら・・・・・あたし、もしかしてお邪魔かしら(怒)」
「えッ・・・・あッ・・・・・智花・・・・・その・・・・なずな・・・・えっと・・・」
「ふふふ・・・・乃莉ちゃんの困った顔も可愛い・・・」
「なずな!」
「さっきのお返し」
「むぅ〜〜」
「・・・・・・(怒)」
「ご、ごめん・・・・智花・・・・って・・・・機嫌・・・・悪そうだね・・・・」
「・・・別にぃ〜・・・・」
「そ、そうよね・・・・対策・・・考えないとねッ!
 えっと・・・・どこまで話したんだっけ・・・・・」

「ねぇ・・・・乃莉ちゃん、智花ちゃん・・・・それよりも
 ちょっと休憩してお茶にしようよ・・・・・
 そのほうがいい考え、浮かぶかもよ・・・・」
「・・・・それもそうかもね・・・・お茶にしよっか」
「うん、じゃあ、わたしお茶入れてくるね」

「二人とも、ゴメンね・・・・相談乗ってもらっちゃって・・・」
「いいよ、あたしも智花ともっとお話したかったし、仲良くなりたかったし」
「困ったときは、お互い様だよ」
「うん、ありがとう」
705名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/05(木) 23:43:54 ID:jC05zUTp
智花です。
そう、今あたしは、ひだまり荘103号室、乃莉の部屋にいる。
え、いつの間に知り合ったのかって?
それは、その・・・・この前、押しかけ女房しに来たときに
色々あって・・・・・ごにょごにょ・・・・・。

今日は、恋人であるおねぇちゃんのことで相談があって、
お邪魔している訳なんだけど・・・・・・・。

「あッ!そうだッ!」
「わッ」
「な、なに!」
「智花ちゃんも、他の男の人と仲良くしてるところを沙英さんにみせちゃいなよ」
「ええ〜〜〜」
「乃莉ちゃんってね・・・・いつもわたしが男の子といると、すぐムスッとして、ヤキモチ焼くんだよ」
「ちょッ・・・・なずな・・・・それは・・・・」
「でも、わたしは嬉しいかな」
「え・・・い、いや・・・はははは・・・」
「だから、智花ちゃんも、沙英さんにヤキモチ焼かせちゃいなよ
 智花ちゃんだけ、ヤキモチ焼くのは不公平だしね」
「う〜〜〜ん・・・・ちょっと照れくさいけど、確かに、ナイスアイディアね・・・・
 どうかな、智花?」
「うん、あたしもいいと思う・・・・けど・・・・」
「けど?」
「あたし、この辺に、親しい男の人なんていないよ・・・・」
「あ・・・・そっか・・・・ごめんなさい・・・やっぱりわたしのアイディアなんて・・・・」
「そ、そんなことない!そんなことないよ、なずな!」
「そうだよ!いいアイディアだよ!
 そうだ!二人はいないの?クラスメイトとかで・・・?」
「う〜〜ん・・・・クラスの男子と話したりはするけど・・・・
 そんなに親しいってわけじゃないんだよね・・・なずなは?」
「え・・・わたし・・・・?」
「うん」
「乃莉ちゃん」
「ん?」
「わたしに親しい男の子・・・・いて欲しい・・・・?」
「ゲッッ!!」
「実はね・・・」
「ダメッ!それはダメッ!絶対ダメッ!」
「フフフ・・・・冗談だよ・・・・」
706名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/05(木) 23:44:26 ID:jC05zUTp
「ど、どうやら男子の力を借りるのは問題がありそうね・・・・・」
「それじゃあ、誰かに男装してもらう・・・・なんてのは・・・・ダメ・・・・かな・・・」
「それならいいかも!で、誰に男装してもらう?」
「ヒロさんは、無理だよね・・・・ゆのさんじゃ、小さすぎるし・・・・」
「宮子さんじゃ・・・・すぐバレるよね・・・・・」
「となると・・・・・」
「となると・・・・・」
「・・・・・え・・・・・何こっち見てるの?・・・って・・・まさか・・・・・」
「消去法よね・・・・」
「消去法だよね・・・・」
「・・・もしかして・・・・ちょっと・・・・冗談じゃ・・・・
 それに、あたし、男物の服とかなんて持ってないし・・・・ね・・・だから・・・」
「あ、それなら大丈夫、わたしにまかせて!
 まだ部活で残ってる男子が学校にいるはずよ」
「流石なっずな!頼りになるぅ!」
「フフフ・・・ありがとう、智花ちゃん
 じゃあ、早速行こうか・・・・」
「うん!・・・ほら!乃莉も早く!」
「ううぅぅ・・・どうしてこんなことにぃ〜・・・」

作戦は決まった。
私たち3人は作戦に必要となる物資を求め、一路、やまぶき高校に向かった。
普段はおとなしく、控えめななずなの背中がこの時ばかりは頼もしく見えた。
こんなにも頼れる友を持った私は幸せだ、と感じた高校一年のある日だった。
707名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 18:23:46 ID:oUGLXDo/
いつもの人いつも乙です。マジで第3弾ktkr

一応ご要望がありましたので、>>660>>691の、小ネタとは呼べないほど長くなってしまった続きを投下します。
エロ有り……というか全編エロですのでお嫌いな方はご注意下さい。
まあ、例によって初めて書いた直接的なエロなので、大してエロくはないかも知れませんが。何回エロって言ってんだ。
あ、先に言っておきますが保守オチではありませんので、その点はご安心を。
では、3レスばかり汚させて頂きます。
708名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 18:27:46 ID:oUGLXDo/
「ゆのっち、えっと…… 恥ずかしいかもしれないけど、く、口で、してみてもいい……?」
その言葉が外国語にでも聞こえたかのように、意味が分からない、と小動物顔負けの可愛さで首を傾げるゆの。
「多分それなら痛くないと思うから……」
「……いた……ふぇ、くっ、口でって、ええっ!? こっこっこここっこっ――」
「おーよしよし、落ち着けゆのっちー」
突然ニワトリの真似を始めた恋人を、宮子は例の魔法を使って宥める。
「……えへへ、みゃあちゃんだいすき〜」
「……わ、私も大好きだよ」
――予想以上の沈静作用があった事に驚きつつも、一先ず撫でる手を止めて話を戻す。
「……うん、やっぱり、いやだよね……」
しかし、魔法が解けるまでには少し時間が必要なのか、暫し活動停止状態になるゆの。
「……いよ」
長めの沈黙の後、漸く正気に戻ったらしい彼女は俯いたままボソッと何かを呟いた。
「えっ?」
声が小さ過ぎて聞き取れなかった為、ずい、と顔を近付け尋ね返す宮子。
顔を赤くしてその耳元に口を寄せたゆのがひそひそと囁きかける。
「あのね…… 今日から毎日10回以上キスしてくれるって約束してくれたら……いいよ……」
「へ?」
「……だめ?」
その行為を許す代わりにゆのが出した条件――
それは全く交換条件になっていない上、宮子に取っても願ってもない提案であった為、断る理由は無かった。
「……分かった、約束するっ!」
満面の笑みで言う宮子を見て、ゆのはやった、とばかりに小さくガッツポーズを決めたのだった。
そして、こんな話をしていれば、二人があれを思い出すのは当然の結果であり――
「ふふふ…… あ! 宮ちゃん、あれ……」
「え? ……あー、すっかり忘れてたねぇ」
「うぅ、あと何回か分からなくなっちゃった……」
どうでもいい事で真剣に落ち込む姿に半ば呆れつつも、宮子は大きく息を吸い込んで本日分の『罰』を執行する。
「すぅー…… 好き好き好き好きゆのっち大大だ〜いすきだよっ! ふぅ……これで足りるかな」
「……えー、なんかずるいよお、それぇ」
そう言って拗ねて見せるゆのだが、林檎のように真っ赤なニヤけ顔ではまるで説得力が無い。
「気にしない気にしない。……それに、今日はまだまだたくさん言う予定だから、ね?」
「……うん……あ、えーっと、キスは私からしたのが2回で、宮ちゃんからが1回だから……あと7回だよ?」
……宮子は驚愕の余り絶句した。
なんとゆのは先程の長い長いくちづけを1回としてカウントしているらしい。
衝撃の事実に愕然とする彼女に、不意打ちで、しかも至近距離から、ゆのの必殺技が繰り出された。
当然危険極まりないのである。
「……ねえ、宮ちゃんの2回目、今ほしいな……」
……最早分かってやっているとしか思えない本日何度目かのおねだり。
が、勿論宮子に拒否権などある筈も無く、二人は互いに吸い寄せられるようにして唇を合わせたのだった。

ゆの曰く本日4回目のそれをたっぷり数分掛けて終え、宮子は上半身をゆのに覆い被せたままで荒い息を吐く。
二人の舌を結ぶ透明の糸をとろん、とした目で見詰めるゆの。
その煽情的な表情に、宮子は今度こそスイッチが入ってしまった。
「んふぅ、ゆのっち、ゆのっちぃ」
赤く染まった耳をはむはむと甘噛みして、白くか細い首筋から鎖骨へ、時折軽く吸い付きながら舌を滑らせていく。
「あ、くぅん…… んんっ! みやちゃ、あんっ! ふあっ、ん〜」
――長い金髪がなだらかな膨らみに触れ、その先端をちろちろと舌で擽られると、ゆのは愛おし気に宮子の頭を抱きしめた。
唾液を絡めた舌のねっとりとした感触と自らの体を襲う未知の感覚に、恥ずかしい声が漏れるのを抑える術は無い。
「ふ、んっ、あぁっ、んあっ、みや、ひゃ、んっ、んやあぁ――」
前髪の隙間からゆのの表情を伺い、嫌がってはいない事を確認した宮子は、舌と唇と指先を駆使して心ゆくまでそこを弄んだ。

(……うん、こんなところかな)
数分後、何が『こんなところ』なのかは兎も角、彼女の中では一応区切りがついたらしい。
最後に突起をちゅうっ、と吸い上げた宮子は、ピン、と立ち上がった桜色のそれを名残惜しそうに撫で摩りながら顔を離した。
「ん……はあっ、みや、ちゃあん、はああぁ、ふっ、んうぅ……」
執拗な責めから漸く解放されたゆのは、小さく体を痙攣させながら、大きく胸を上下させて必死で呼吸を整えようとしている。
しかし、脱力した体を紅潮させてじっとりと汗ばんだその姿には、見る者を引き付ける力があるらしく――
709名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 18:28:20 ID:oUGLXDo/
「ふふっ、ゆのっちかわいい……」
宮子は半ば放心状態にあるゆのの頭を優しく撫でつつ、ちゅ、と短く触れるだけの5回目を落とした。

オードブルを堪能し終え、密着した胸から伝わる鼓動が落ち着くのを待ちながら二人は熱い視線を交わす。「みや、ちゃん……すき……」
「うん、私も大好き…… ゆのっち……するね?」
はっきり言葉にしなくとも宮子の言わんとする事が伝わったのか、こくりと頷くゆの。
ベッドの上でゆのの足先へと体を移した宮子は、固く閉じられた膝にそっと手を掛けた。
「ゆのっち、足、力抜いて?」
「う、うん」
ゆのは目を瞑り一つ深呼吸をしてから、緊張で強張る体から徐々に力を抜いていった。
それを確かめた宮子はゆっくりと華奢な足を広げていく。
そして、露わになったそこに目を奪われた。
「ゆのっち、すごくかわいい……」
「あうぅ、見ないでぇ、みやちゃん」
宮子は色々な意味で可愛らしいゆののそこをまじまじと見詰める。
(あ…… ゆのっち、ちゃんと気持ちよくなってくれたんだ……)
てらてらと光る割れ目とお尻の下のシーツに出来たシミに、彼女は満足気な笑みを零す。
余りの恥ずかしさに、ゆのは両手で顔を覆ってしまった。
「やあぁ、みやちゃん息しちゃだめぇ、くすぐったいよぉ……」
可愛いゆのの頼みなら何でも聞いてあげたい宮子だが、この無理難題には何も答える事が出来なかった。
息をしないと死んでしまうから、というのもあるが、実はゆのの声は彼女の耳に届いていなかったのである。
――何も聞こえない上に、動けない。
確かにゆの同様宮子も緊張してはいるが、耳が聞こえなくなったり身が竦んで動けなくなる程では無い。
「……ゆのっち、動けない」
「ふぇっ? わっ、ご、ごめん!」
すべすべの太腿に耳を塞がれるのは決して悪い心地では無かったが、いつまでもそうしている訳にもいかず――
震える内腿を両手で押さえ付け、顔を近付けると仄かに漂う芳醇な香りに、グルメな宮子は我慢出来ずにそこへ舌を伸ばした。
「ひぁっ!? んっ、くふっ、ふうっ、ふあぁっ!」
割れ目に沿って上下に舌を動かすと、ゆのは指の隙間から声を漏らし、暴れる足でシーツをくしゃくしゃにしてしまう。
唇を押し付けたり、ちゅっ、と吸い付いてみたり、宮子は思い付く限りの方法でゆのを濡らしていく。
(……ゆのっちのここ、おいしい……)
どうやらメインディッシュも宮子の口に合ったらしい。
「んぅ、あんっ! ひうぅ…… み、みや、ちゃん、あっ、もっと、ゆっくり、んっ、してぇ!」
顔を覆っていた手でいつの間にか頭上の枕を握り締め、背中を弓なりに反らせながらおねだりするゆの。
しかし、宮子もこればかりは聞き入れられない。
ずっと聴いていたいくらい可愛らしく甘い声。
鼻を突き抜けて悩を刺激する芳しい女の子の匂い。
不規則に上下するお腹の上の小さなお臍。
唇から伝わるしっとりとしていながらもぷにぷにの感触。
「んん、じゅるっ、んくっ、ふうぅ、んく、っはあぁ、ゆのっふぃ、おいひいぃ――」
五感全て――特に味覚からの刺激に自然と分泌される唾液と、ゆのから際限なく溢れてくるとろとろの蜜。
それらを混ぜ合わせた物をぺろぺろとそこに塗り付け、時にはずるずると啜って飲み下しながら恍惚の表情を浮かべる宮子。
行儀悪く口の周りをべとべとにしながら、愛しい少女を存分に味わい尽くしていく。
「――ふあっ!?」
宮子の舌が割れ目の上の方――最も敏感な場所を掠めた瞬間、細い腰が一際大きく跳ねた。
何が起きたのか分からないという表情のゆのを余所に、宮子はそこを刺激し続ける。
(ここは優しくしてあげないと……)
「あっ! やあっ、みやちゃっ、そこ、ひぁうっ、らめぇえっ!」
皮に包まれた可愛らしいその部分を上下の唇でふにふにと優しく揉みつつ、その隙間からつんつんと舌で突く。
するとゆのはぎゅっとシーツを掴み、いやいやをするように髪を振り乱しながら一段と甲高い声を上げて悶えた。
710名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 18:29:00 ID:oUGLXDo/
(ゆのっちも、ここ、気持ちいいんだ……)
自分の好きな所と同じ場所に大きく反応する姿に、宮子は嬉しくなると同時に我慢の限界を迎えた。
しっとりとした内腿との別れを惜しみながらも、右手は自らの臍の下へ伸びていく。
左手で豊満な胸を乱暴に揉み拉きながら、既にぐしょぐしょになったそこを小刻みに擦る。
それは彼女がいつもゆのを想って行う時と同じやり方だったが、何故かこれまでに経験した事の無い快感が全身を駆け巡った。
「ふむぅ、んあ、はぁんっ! んん、きもひいいよお、ゆのっ、ちいぃっ、んぢゅうっ、ゆろっ、ゆのっひはぁ?」
「ああっ、みや、ちゃんっ! もっ、やめっ、ふあっ! なんか、へんっ、んうっ、へんなのっ!」
ゆのは涙を流しながら懇願するが、耳を塞がれた宮子にその掠れた声は届かない。
力の入らない手で頭を離そうとしても、彼女は撫でられているようにしか感じていなかった。
「ゆのぉ、らいふゅきらよぉ、はあっ、わはひ、んんっ、もおっ、いっひゃうよ〜!」
手の動きを速めながら、むしゃぶりつくようにしてゆのを追い詰めていく。
「んんんっ、みやちゃん、みやちゃあんっ、わた、しもっ、すきっ、だい、す、きぃ! んっ、んんっ、っああぁぁああああああっ!」
硬く膨れ上がった二人の一番好きな所を強く吸い、そして摘むと、重なった二つの絶叫が部屋中に木霊した。
「んっ、ふ、ふううぅん、みや、ちゃあぁん、だぁいしゅきぃ……っはあぁああぁ……」
ピーン、と伸びた爪先をひくひくと痙攣させ、目尻と口の端から雫を垂れ流し、ゆのは生まれて初めての絶頂に呆然としている。
一方の宮子は、だらん、とベッドに手を投げ出しながらも、行儀良く席に着いて食後酒を頂いている。
「んっ、んんっ、んぐっ、はぁあっ、ん、ふ……」
薄れていく意識の中、口内に勢いよく噴射されたそれを余す事なく飲み干したところで、彼女の視界は白く埋め尽くされていった。

                        × * × * × * × * ×

意識を取り戻した宮子が最初に目にしたのは、乱れた髪に少しズレたバッテン、そして、上気した頬と、潤んだ瞳を隠す湿った睫毛。
あれからどれくらい経ったのか――
ゆのの様子と、全身を気怠さが支配している事から、然程長い時間では無いと知る宮子。
ちゅっ、と音を立てて離れていく唇を霞んだ視界に捉らえながら、ぼんやりとした頭で彼女は漸く事態を認識した。
(……また、キスされてたんだ、私)
宮子が目を覚ました事に気付くと、微かに頬を染めた愛しいその少女は、小悪魔の笑顔で囁いた。
「えへへっ、あと4回、だね……」
「……4回『以上』、だよ」

ちなみにこの少し後の102号室――

ドタドタ、ドッシーン!
『きゃあっ』
『むふふ〜、むぃやふゃんの、おっふぁ〜い、んちゅううぅっ』
『んんっ、ゆのっち、それ、やんっ、だめえぇ!』

「……」
「……」
「……さ、さてと、そろそろ――」
「沙英……」
「えっ?」
「……帰っちゃうの?」

ギシッ、ギシッ――
『ふぁ、っあ、みや、ちゃん、これぇ、しゅごい〜!』
『んっ、はああんっ! ゆのっちぃ、んぅ、そんなに、うごかしちゃ、やあぁああん!』

「……」
「……」
「……やっぱり、泊まってこうかな……」
「……ん」

ひだまり荘の長い夜は、まだ始まったばかり……
711名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 18:30:19 ID:oUGLXDo/
……ですが以上です。

ちなみに食後酒はオシッコではありません。いやほんとに。
敢えてタイトルを付けるなら『LISTORANTE・sunnyspot』ですかねえ……冗談です。
誰だコイツらってくらいキャラが崩壊してるのは、二人が恋する乙女だからです。なんじゃそりゃ。
では、長い間恥さらしにお付き合い頂いた方、どうもありがとうございました。
712名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 20:01:59 ID:rSM6VpSS
>>711
GJ! 最高に楽しませてもらいました。
いやはや、地球に生まれてよかった。この時代の、この国に生まれてよかった。

個人的に、キスシーンが多いのが最高です。
今後も期待してます〜
713名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/06(金) 23:48:06 ID:dvYVrSgz
>>711
GJです!!
まさか本当に書いていただけるとは!
感謝感激です。
このスレに居て良かった〜!
714名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 16:24:58 ID:0uijPx+Z
>>711
あなたが神か?
激しくGJです!!
715名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/07(土) 21:50:46 ID:wBkRaweI
神は同じ失敗を何回も繰り返したりRISTORANTEの綴り間違えたりしませんw
716名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:23:15 ID:WdLXoReD
>>711
流石です!GJ過ぎる!
私もあなたに追いつけるよう精進せねば!
実は私も密かに>>711さんをパクら・・・・
ゲフンゲフン・・・・技術を盗ませていただいてます
(特に沙英×智花 3rd Stageで)
・・・・・・師よ・・・・・
そして、オコガマシイですが、ライバルよ・・・・
717名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:24:07 ID:WdLXoReD
>>701

「へぇ・・・・そうなんだ」
「そうなんですよ」
「知らなかったなぁ・・・・わたしも今度、読んでみようかな
 おススメとかってある?」
「はい、よかったら、お貸ししましょうか」
「本当! ありがとう」

まさか、まさかの沙英さんとの二人っきりのお泊り会。
でも、お泊り会の夜って不思議だよね・・・・。
ぜんぜん眠くならないし・・・・
話下手の私でも、話が普通に弾んじゃう・・・・・。
お泊り会の魔法・・・・・?

「・・・・あ・・・もうこんな時間・・・・」
「そろそろ、寝ようか」
「・・・・そう・・・ですね・・・・」

寝たくない・・・・・。寝て、明日になったら・・・・お泊り会が終わっちゃう・・・・。
そうしたら、沙英さんといられない・・・・・。
イヤ・・・・・やっぱり・・・・・。

「・・・・あの・・・・沙英さん・・・・」
「・・・ん・・・どうしたの・・・?」
「・・・・あ・・・・いえ・・・・何でも・・・ないです・・・・なんでも・・・」
「・・・・・そう・・・・・じゃ、電気、消すね・・・・」
「・・・・・はい・・・・」
718名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:24:38 ID:WdLXoReD
パチン・・・・。
部屋の明かりが消された・・・・。
寝たくない・・・・目を閉じたくない・・・・・。
寝ちゃったら・・・・目を閉じちゃったら・・・・・・。
お願い! もう少しだけ・・・・もう少しだけ・・・・。
神様・・・・・・。

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・ねぇ・・・・なずな・・・・・まだ、起きてる?」
「・・・・はい・・・・」
「・・・・なずなってさ・・・・その・・・・好きな人って・・・・いる?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・なずな?」
「・・・・・います・・・・・」
「・・・・いるんだ・・・・・」
「・・・・・はい・・・・でも・・・・わたし、無理ですよ・・・・
 お料理もできませんし、お掃除も苦手だし、絵も下手っぴだし、特技も趣味も・・・・
 きっと、その人には・・・・・」
「・・・・そんなことないと思うよ・・・・」
「・・・・でも・・・・」
「そんなことないって・・・わたしが保証する
 本当になずなが何も持ってなかったら、わたしもなずなと一緒にご飯食べたいとか
 お泊りしたいとか、思わないもん」
「・・・・・そう・・・・でしょうか?」
「そうだよ・・・・きっと・・・・他の人にはない、なずなにしかない何かがきっとあるよ
 だからわたしもなずなと一緒にいたいと思うし、
 ゆのだって、宮子だって、ヒロだって、乃莉だって、それに・・・・なずなが好きな人だって
 きっと、そう思ってるよ」
「・・・・でも・・・・わたしにはわかりません・・・・わたしの・・・持っているものが・・・」
「焦って見つけることないんじゃないかな・・・・
 だって、確かになずなの中にはみんなの持ってない何かがあることは確かだもん」
「・・・・・・・・・・」
「ああッ! ご、ごめん・・・・なんか偉そうに無責任なお説教しちゃったみたいで・・・・」
「・・・・・・・いえ・・・・・沙英さん・・・・・」
「・・・・・ん?」
「・・・・・手・・・・・繋いでもらっていいですか?」

私のワガママに沙英さんは無言で答えてくれた。
私の手を強く握ってくれることで。

「・・・・ありがとうございます・・・・・」

・・・・・沙英さん・・・・。
719名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:25:49 ID:WdLXoReD
>>706続き

第二話「誕生! 新コンビ」

「結構揃ったわね」
「うん、コレだけあれば十分ね」
「みなさん、本当に助かりました」

なずなです。
男装した乃莉ちゃんの姿を見たい・・・もとい
・・・恋に悩む、親友の智花ちゃんの力になるべく、
クラスの男の子たちに命れ・・・お願いして、
男物のお洋服、持ってきてもらいました。

「・・・ゼィゼィ・・・・い、いや・・・なずなちゃんのためならコレくらい」
「・・・そ、そうだよ・・・・・30分全力疾走なんて、大したことないって」
「・・・・よ、よろこんで・・・もらえた・・・かな・・・」

なんだか少し顔色が悪く見えますが、きっと気のせいね・・・。

「うん・・・みんな、ありがとう(ニコッ)」
「「「なずなちゃん!」」」
「じゃあ、もお、帰っていいわよ」
「「「ハイッ!」」」

(「・・・ね、ねぇ・・・・乃莉・・・・」)
(「・・・なに・・・・・・」)
(「・・・なずなって・・・・」)
(「・・・わ、わからない・・・・・」)

「二人とも」
「「ギクッ!」」
「どうかしたの?」
「あッ! い、いや・・・その・・・」
「そ、それより、早く帰って、乃莉にその服着せてみようよ」
「そうね」
「え・・・・やっぱり着るの・・・・」
「うふふ・・・・」
720名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:27:19 ID:WdLXoReD
〜ひだまり荘203号室 なずなルーム〜

じりじり・・・・・

「ね、ねぇ・・・・ちょ、ちょっと落ち着こうよ・・・・ね」

じりじり・・・・・

「そう、そうよ・・・・もう少し、もう少し話し合えば、きっともっといい作戦が・・・ねぇ、智花」
「(・・・・ごめん乃莉・・・・もうあたしには、なずなを止めることは・・・)」
「乃莉ちゃん」
「え・・・・・」
「往生際が悪いわよ」
「待って・・・待ってってば・・・・智花・・・・助け・・・」
「・・・・・・・」
「な・・・・目をそらすなぁ〜」
「覚悟は・・・・いい?」
「えッ エッ ええ〜ッ」
「智花ちゃん! そっち押さえて!」
「うん」
「あ、ち、智花! う、裏切りモノぉ〜」
「許して乃莉! あたしとおねぇちゃんの幸せのために!」
「あたしの幸せはどうなるのよ〜」
「大丈夫! なずながもらってくれるって!」
「そ、そういう問題じゃ」
「乃莉ちゃん・・・・年貢の納め時ね・・・・」
「え、あ、きゃあッ!」
「うふふふふ・・・・・・」
「や・・・・そんなとこ・・・あぁん」
「ほら・・・力抜いて・・・でないと脱がせられないじゃない」
「だぁ かぁ らぁ 脱がすな〜」

・・・・むにゅ

「ひゃうッ! ちょ、智花! ドサクサにまぎれてどこサワって」
「あッ!!! ゴメンゴメン・・・・乃莉か暴れるから・・・偶然・・・
 ・・・・・でも・・・・・」

むにゅむにゅ・・・・

「ふぁ・・・あぁッ!」
「・・・・でも・・・乃莉って、結構オッパイ大っきんだ・・・・」

むにゅむにゅむにゅ・・・・

「おお・・・モミ心地も良好・・・・・・・・
 ・・・・・・でも・・・な〜んか微妙に悔しいから・・・」

モミモミモミモミクリッモミモミモミモミモミモミモミモミ
モミモミモミモミモミモミモミクリッモミモミモミモミモミ
モミモミモミモミクリクリクリッモミモミモミモミモミモミモミクリッ

「やぁ・・・先っぽ・・・・ダメぇ・・・・・あぅ・・・・ああ・・・・・
 ・・・・・ち、力が・・・・抜け・・・・・あぁぁんッ!」
「ナイスフォローよ! 智花ちゃん! この隙に!」

私は智花ちゃんのフォローによってできたチャンスを逃さず、
一気に乃莉ちゃんのズボンを脱がした。
721名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:27:52 ID:WdLXoReD
「ひゃッ!」

そして、目の前には可愛らしい乃莉のパンティが・・・。
へぇ・・・・今日は、水色かぁ・・・・・。
あら・・・・それに、結構ノリノリみたいね・・・・。
うふふ・・・・・。

「ひぅッ・・・ふ、ふぁぁ・・・あはぁん・・・」
「あはッ! 水色の上下セットかぁ・・・乃莉って、意外と可愛いのつけてんだ」
「んんッ・・・あッ・・・はぁはぁ・・・二人とも・・・イイカゲンに・・・
 って・・・ちょ・・・いつの間に・・・・あんッ・・・ダメ・・・・
 もぉ・・・・は、恥ずかしぃよぉ〜・・・・」

私が乃莉の下半身を堪能している間に智花ちゃんは上着を脱がしきっていた。
やるわね・・・・。

「すごいわ、智花ちゃん! いつの間に!」
「えへへ! 任せて!」
「わたしたち、いいコンビになれそうね」
「うん、そうだね!」
「あ、あんたたち、なに、意気投合してんのよ〜」

・・・・でも、私の許可なく乃莉ちゃんのオッパイを楽しむなんて・・・・
この借りはいつかキッチリ返してもらわないとね・・・・。

「うふふ・・・可愛いわよ、乃莉ちゃん・・・・
 乃莉ちゃんの可愛い声、もっと聞かせてほしいな・・・」
「・・・乃莉ぃ・・・・すごく可愛いよ・・・・」
「んあぁぁ・・・・んッ・・・・
 な・・・何言って・・・・んああぁぁん
 あ・・・・そ、そこは・・・・そんなことされ・・・・
 ひゃッ・・・ダメぇ・・・なずなぁ・・・・ちょ・・・激し・・・・
 く、くうぅぅ〜〜〜ん・・・・はぁはぁ・・・・ああぁッ・・ん・・・ああ・・智・・花ぁ・・・
 (だ、ダメ・・・・あたし・・・このままじゃ・・・もう・・・もぅ・・・)」
722名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 00:30:03 ID:WdLXoReD
717-718
【沙英×なずな】

719-721
【沙英×智花 3rd Stage】

です。
723名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/08(日) 20:55:39 ID:x4bMfThl
>>716
そ、そんな……涙が出てしまうじゃないですか。
自分がSS書き始めたのはあなたを始めとするここの皆さんに触発されたからですし、
自分だっていろんな人からパク……もとい盗みまくってますし。
何もこんなのをライバルにして頂かなくとも、うまい人は他にいくらでも……

ところで、以前に投下した物を修復(多分)して新たなシーンや違った解釈を加えた
ディレクターズカット的な物を投下するのって有りでしょうか……?
もしまとめサイトが出来た時に、あの未完成の不良品が載せられてしまうのは余りに忍びなくて……
全部で32KBを越えてしまうのですが……スレ私物化するのもいい加減にしろよって感じですね。ごめんなさい。
万が一反対意見が無ければ来たるべき日に投下してしまいます。
724名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 20:36:59 ID:MO5KFJa+
>>723
いえいえ、あなたの作品、素晴らしいと思う
私はあなたを含む、ここの皆さんと切磋琢磨して行きたい
スレの私物化は私もですね・・・すみません

ディレクターズカット板ですか
私は読んでみたい
スレへ投下なんて遠慮はせずに、
もう、本を出してほしいです
725名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 20:37:32 ID:MO5KFJa+
沙英×ヒロ『一緒』

キーンコーンカーンコーン・・・・・・。

本日の授業終了のチャイムだ。
今日でこのチャイムを聞くのは何度目になるだろう。
そして、あと何度このチャイムを聞けるのだろう。

「ねぇ、ヒロ、これから駅前まで行くんだけど、よかったら一緒に」
「あ、ごめんなさい、わたし、今日これから用があるの」
「・・・・そう・・・・」
「ごめんさない」
「別に大丈夫だよ 大した用じゃないし じゃ、またあとでね」
「うん、今度埋め合わせするわね」

そうだよね。この時期はみんな色々忙しいし。
今までみたく四六時中一緒に、ってワケはいかないか。
仕方ない、今日のところは一人で行くとしますか。
実際に大した用でもないし。そんなことを考えながら私は校舎を出た。
726名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 20:38:10 ID:MO5KFJa+
「うぅ・・・・寒・・・・・」

一人校舎を後にする私を空っ風が襲う。
人生が始まってから18度目の、やまぶきに入ってから3度目の冬。
何度冬を経験してもこの寒さだけは慣れない。

不思議なもんだよね・・・・・。
みんなといるときは、楽しくて、寒さなんて大して気にならないのに
一人だと、どうしてこう必要以上に寒く感じるんだろ・・・・・。
隣にヒロがいないと・・・・・なんて・・・・・
ヒロが聞いたらまた怒り出しちゃうよね。
「体重がー」とか言って。

「フフフ・・・・」

私はなんだか急におかしくなって、一人笑い出した。
みんなのこと、ヒロのこと思い出して笑い出すなんて、
私、本当に好きなんだな。
私はもうすぐここを去るけど、これからもみんなとは、ヒロとはずっと一緒。
根拠なんてものはないけど、私はそう確信していた。

ビユゥゥゥゥ〜〜〜〜〜・・・・・

ヒトキワ強い風が私を襲う。

「ううう・・・寒寒寒寒寒寒ッ」

私は小走りで目的の店へと急いだ。
こんな日は、とっとと用事を済ませて
いつものようにコタツに入りながらみんなとおしゃべりするに限る。

「うん、そうしよ!」

私は一人そうつぶやくと、更に足を速めた。
727名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/11(水) 20:38:41 ID:MO5KFJa+
「ありがとうございました」

用を済ませ、店を出る私。でも、寒さは変わらない。

「帰ろ帰ろ早く帰ろ」

私はなんだか、無性に早くひだまり荘に帰りたくなった。
ひだまり荘につけば、あたたかいコタツと
あたたかいお茶と、あたたかいみんな・・・・
そして、あたたかい「あの人」私をが待ってる。

・・・・ん・・・・?
あの・・・お団子ヘア・・・・。
ヒロ・・・・うん・・・・ヒロだ。
なんだ、ヒロもこの辺りまで来てたんだ。

「お〜〜〜い、ヒ・・・・」

「うふふ・・・・もぉ・・・やだぁ、冗談ばっかり」
「えぇ〜・・・そっかぁ〜・・・・」

・・・・え・・・・?
ヒロ・・・・・・・。

「いや・・・・それにしても今日は一段と冷えるな」
「ねぇ、あたたかいお茶でも飲んで暖まっていきません?」
「そうだな」

どうして・・・・?
ヒロが・・・・男の人と・・・・・?
なんだか、すごく楽しそう・・・・・。
なんで・・・・・。
728名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/12(木) 17:20:19 ID:VcMLtHU7
なん・・・だと・・・?
729711:2009/02/12(木) 18:21:18 ID:pxN96WEx
ヒロと沙英の部屋を間違えてたことに今さら気付く……うっかりとかではなく、普通に勘違いしてましたorz
まあ、斜め下でも聞こえるくらいアレだったということで。
730名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/13(金) 12:03:59 ID:qMG9ciCy
では、来たるべき日……って何だー。然るべき日が来ましたので……ほんとにいいのかな……
731名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/13(金) 12:04:50 ID:qMG9ciCy
『こころとからだのサブストーリー』


カン、カン、カン──
頭にこびりついたイメージを振り払うように、ひだまり荘の階段を二段飛ばしで駆け上がる。
大丈夫、だってあれは夢。落ち着け私。
白い息をひとつ大きく吐いて、精一杯普段通りの声を出す。
「ゆのっちー?」
──うわずった。
シ……、ン
……寝てるんだよね…… うん、寝てるだけ寝てるだけ。
ガチャ……
おはよぉございまーす…… いや、お昼なんだけど、なんとなく。
お姫様が寝てるんだから足音を立てないようにそーっと、そーっと……ああ、ほらやっぱり。
「すぅ、ふぅ……」
「爆睡してる……」
まったく、散々心配させといて……でもちょっと苦しそうかも。熱、下がったかな。
「まだ熱いなあ……」
それにこの汗。おでこがこんなだったら他もかいてるんじゃ……
どれどれ……こ、これは病人の状態を確かめるためにしかたなくだね、ゴニョゴニョ……
「あっ、すごい汗」
あっ、すごいやわら──って違う! とにかく、汗を拭いて着替えさせないと。
えーっとタオルと替えのパジャマは……あった。勝手知ったる他人のタンスなのだ。
下着も替えないとねー。ピンク? 水色? いや、ここはやっぱり白でいってみよー!
「ちょっと寒いけど我慢してねー」
はい、布団さんさよーならー。
……それじゃあ、ぬ、脱がせるよ。
な、何を緊張してるんだ私は。ゆのっちのハダはだ裸なんてお風呂でしょっちゅう見てるじゃん。
そそそれに、オ女の子どうしなんだから、ぜぜんぜ全然へーきだもんねー。
……ボタンが自分でやる時と逆だからやりにくいなー。
どきどき──
うんしょっと、寝てる人の服を脱がせるのって以外と難しいもんだねー。
ばくばく──
わー、二の腕ぷにぷ──こここれはパジャマを脱がせるためにしかたなくだね、ゴニョゴニョ……
「お、ほくろ発見!」
いや、それどころかいろいろ見えちゃってるけど私は見てないからねー。……よくは。
どどどど──ええい静まれ心臓め!
……じゃ、じゃあ体拭くよ…… まずはおでこ、そして首、そして、そして──
ボッカーン!! ……人間の心臓ってこんな音するんだ。
……ってこのままじゃ風邪悪化しちゃうから! 早く服着せないと凍死しちゃうよ。
……私があんなトコやこんなトコをどうやって拭いたかは……まあ、秘密ってことで。
……まずはパ、下着から……見てない、見てないからねー!
ズボンも履かせてっと、よし、あとは上だけだ。
分かってはいたけど、やっぱり脱がせるより着せるほうが大変なんだよね……
体を浮かせたりするためにいっぱいいろんなとこを触らないといけないわけで──
………………! 私の心臓止まってる!? 静まれとか言っちゃったからかな……?
「はい、今度はんたいー」
なんか頭がクラクラして何も考えられないけど、今私はすごく冷静沈着。心臓止まってるし。
「んぅ〜」
「はいはい、もう終わるからぁ」
はいは〜い、もうちゅこちでちゅからね〜。
……はっ!? あぶないあぶない、ちょっと頭がショートしていたようで。

「ほい、終了〜」
さあ布団さんのご帰還ですよー。
これでしばらく寝てれば元気になってくれるよね。うん、なってくれないと困る。心臓が。
よし、あとはりんごでも剥いておいて学校に戻ろう。えーと、りんごはたしか冷蔵庫に──
ぐうぅ〜
……あ、そういえばお昼食べてないんだった…… なんか急にお腹が空いてきたなー。
ガサゴソ──
732名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/13(金) 12:05:25 ID:qMG9ciCy
りんごりんごーっと……お、あった! はっはっはっ! 勝手知ったる他人の冷蔵庫ー!
……ふたつあるし、ひとつ貰っとくねー。

※ひとのものをかってにとるのははんざいです! よいこはマネしないでね。

ガサゴソ──
ん? これは……アレ、だよね…… いや、見なかったことにしよう。
うん、私は何も見てないぞー!
バタンッ
さーて包丁包丁っと……おや? これは、昨日の洗い物? あのゆのっちが珍しい。
……だけど、なんか違う。ボウルに、ヘラに、愛らしい形の金型……これは──
こいつは大いなるナゾだよ、チョコ山君!
……昨日遅くまで物音がしてたから何してるのかと思ってたけど、さっきのアレを作ってたのか。
無理しちゃって…… だから風邪なんかひいちゃうんだよ。
……想いが、こもってるんだね。
誰に、あげるのかな……
きっと、美味しいんだろうな。
おなか、すいたな。
ぐうぅ〜、きゅるきゅる
さー気を取り直してりんごを剥いていきましょー! おっとよだれが。
皮を剥いたら食べやすい大きさにカットして、塩水に着けて──
う〜ん、でも普通に切るだけっていうのも面白くないなあ……
丸くて赤いりんごを見てると、何故かこう沸々と創作意欲が湧いて来るのだよっ!
んーと、ここをこーしてっと……
グサッ、かじかじ、ずぼ、ぐうぅ〜、ガサゴソ、ばくっ、むしゃむしゃ、ゴクン──

※ただいま宮子さんは一心不乱に創作活動中です。しばらくお待ち下さい……

……よっし、でけたー!!
うむ、これは我ながらなかなかの力作だ。きっとゆのっちも喜ぶぞー。
だってそっくりだもん、このヒロさんりんご。……特にこのまあるい感じとか。
カチャカチャ──
「りんご〜、ごごご、ご〜めんなさ〜い、い〜いい、い〜やです〜わ〜、わしゃしらんわ〜」
一人しりとりでヒロさんへの謝罪と言い訳を歌いながら、包丁やらなんやらを洗い終えた。
あとは、えーと、タオルを水で濡らしてっと。ほい、濡れタオルお待ちどうさまー。

……さてと。

だいぶ穏やかになった寝顔にとりあえず安心した私は、午前中の学校での出来事を思い返していた。

* * * * * * * *

「え〜! ゆのさんお休みなんですか〜!? 先生うらやまし──げふげふっ、さ、さみしいですぅ」
とりあえず朝一番で職員室に来て、ゆのっちが休むことを担任である吉野屋先生に知らせる。
「……多分ただの風邪だし、すぐによくなると思います」
まったく、ほんとに教師なのかなこの人は。
先生の前ではさすがの私もツッコミに回らざるを得ない。
「あー、風邪を甘く見てはいけませんよ〜。ぐすん、こじらせると怖いんですよ〜」
そんな大袈裟な……っていうかその白衣いつの間に着たんですか。
「大丈夫ですよ。ちゃんと安静にしてればきっとすぐに……」
「そうですかあ? けほっ、じゃあ放課後お見舞いに行きますね〜。……行けたらですけどぉ」
ああ、確実にナースのコスプレでお見舞いに来るんだろうな。
「……じゃあ、失礼します」
……こじらせると怖い、か……
──教室へ向かう私の足取りは自然と重くなっていた。

「おはよっ、宮子」
「……え? あ、おはよ」
席に着き、クラスメイトと挨拶を交わすと、何を見るでもなく頬杖をついて窓の外を眺める。
733名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/13(金) 12:05:57 ID:qMG9ciCy
「どうしたの? なんか暗いね」
「そうかな……」
「うん。あれっ、ゆのは?」
「……今日は風邪でお休み」
「そうなんだ、心配だね」
「……うん」
「(なんか調子狂うなあ……)お、お大事にって言っといてね」
「うん、ありがと。伝えとくね」
「(……ありがと?)そ、それじゃ私、向こう行ってくるねー」
そう言うと彼女は逃げるようになにやら盛り上がっている女子の集団に加わりにいってしまった。
そんなに暗かったのかな、私。いつも通り……だと思うけど。
それにしても今日はいつもより教室が騒がしいような……ああ、そうか、明日は──
ガラガラ──
「おはようございます。皆さん、席に着いてください。ほーむるーむを始めますよ」
……校長先生?

キーンコーンカーンコーン──
「はーい、今日はここまで。次の授業で小テストやるからしっかり復習しておくようにね」
「「「えーーーーーっ!!!」」」
んあ? なになに何の騒ぎ? ……ああ、私寝ちゃってたのかー。
まあいつものことだけど……ってこれでいいのか私。
「ふぁ〜あ、ごめーんノートみせてーゆの……っちはいないんだった……」
『も〜、宮ちゃんまた寝てたの? ふふっ、しょうがないなあ』
ガランとあいた隣の空白から、いつもの笑顔と言葉がリフレインする。
……ゆのっち、一人で大丈夫かな。お昼急いで食べて様子見に行こうかな。

昼休み前の授業中、私は夢を見た。言い間違いではなく、授業中に。
それは、ただいつも通り登校して、寝て、お昼を食べて、昼寝して、下校するだけの夢。
……そのすべての場面に共通していたのは、隣でゆのっちが笑っていたこと。
そして、私も同じように笑っていたこと。……いつも通りに。
──二人ならんで他愛もないおしゃべりをしながら辿り着いたひだまり荘。
「宮ちゃん、またあとでね」

何でもない日常。

「んー、またあとでねー、ゆのっ……ち?」

だけど、それがすべてだった。

どさり

ゆのっちが、いつも通りの世界が、崩れ落ちた──

キーンコーンカーンコーン──
「はいお疲れさまでした。それでは──ってちょっとあなた、まだ話は終わってませんよ!」
「ごめんなさいっ!」
昼休みの開始を告げるチャイムが鳴り終わるのも待たずに、私はひだまり荘へと駆け出していた。

ゆのっち、ゆのっちっ! ゆの!!

* * * * * * * *

……ほんと、今日の私はだめだめだったんだよ? ゆのっち。
みんなからは暗いって言われるし、ノートは取り損ねるし、お昼は食べ忘れるし──
今朝ゆのっちの風邪もらっちゃったのかな? ……ううん違う、そうじゃない。
ゆのっちがそばにいなかったから、いつも隣にある笑顔がなかったから……だから。
ああ、私ゆのっちがいないとだめなんだな…… ずっとずっと、一緒にいて欲しいんだ。
こういう気持ちを何て言うのかはなんとなく知ってる。

私は、ゆののことが──
734名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/13(金) 12:06:34 ID:qMG9ciCy

そろそろ昼休み終わっちゃうなあ……
ほんとは学校サボってでもついててあげたいんだけど、多分ゆのっちはそういうの嫌だよね。
気にすることないのに、「自分のせいで──」とかって気にしちゃうんだろうな。
可愛い寝顔に、てきとーに結んだ後ろ髪をぐいぐい引かれる思いだけど、もう行くね。
バイバイ……またあとで、ね。
「みやちゃ、ん……」
──立ち去ろうとしたところで苦しげに名前を呼ばれ、慌てて顔を覗き込む。
「どしたー? ゆのっちー」
「みあちゃん、どこぉ?」
「……寝言かな」
どんな夢を見てるんだか、何かを求めるように手が動いている。この動きは……ああ、あれだ。
「ほらここだよ、ちゃんといるよー」
ベッドの横に座って、とりあえず犬かきをやめさせるために手を握ってみる。
だってそれ、洒落にならないほど可愛いから。
それにしても、ゆのっちはこんな小さな手と体でいつも頑張ってるんだなあ……
今日ぐらいゆっくり休んでね。
「ふぁ、みやちゃんだぁ」
どうやら夢の中で私に会えたらしい。両手で私の手をきゅっと掴んでふにゃっと笑顔になる。
うん、これは、なんていうか、かなりキたね。ごしごし。鼻血、出てないよね。
……あれ、目開いてる? 起きたのかな。
「おしごとおつかれさま〜」
……いや、九割方寝てるなこれは。でもほんとにどんな夢なのかな…… お仕事って何だろう。
「ふふ、みゃあちゃん」
「はいはい、宮ちゃんですよー」
「み〜やちゃ〜ん、えへへ」
「な〜に〜? ゆ〜の………………」
うー、ゆのっちがそんな甘えた声出すから私までつられちゃったじゃん。
あーもー恥ずかしいなあ……って、あれ?
「みや、ちゃん……ふぅ、すぅ」
寝ちゃった…… おーいゆのさん、寝るのはいいけど離してくれないと動けないよー。
「くぅ、すぅ、ふみゅ……みやちゃあん」
……まあ、いいけどね。
それにしても一体何回みやちゃ──

「すき」

………………隙……鋤って、もしかしてあれのこと? スキ? 好き!?
好き、かあ…… ああ、あれね。それなら知ってる。
さっき私が、そろそろ昼休み終わっちゃうなあ…… とか言って華麗に濁したやつでしょ?
ふーん……好き、なんだ……
「くぅ」のこと? いや「すぅ」かな。それとも「ふみゅ」? まさかの「……」ですか!?
……うん、まあ、その、なんていうか、ねえ?
鏡を見るまでもなくりんごみたいに真っ赤になった顔。
まあ、それはやっぱり風邪がうつってたから……ということにしておくとして。
ねえ、ゆのっち? とりあえず、冷蔵庫にあったアレ(ハート型)は私にってことでいいのかな。
うん、これは本格的に明日までに回復してもらわないといけなくなった。
あのー、タオルを濡らしに行きたいのでそろそろ手を離してくれませんかー? ほら、ゆ〜の。
「ん〜ぅ……や」

ぎゅ

理性が、いつも通りの私が、崩れ落ちた──

そっかあ、へへへ……しょうがないなあ。……じゃあさあ? こうすれば、おでこ、ひえるかなあ。
……ゆのたんいいにおい……………… あれ……? よけいあつくなっちゃった……
……やっぱり学校戻ろ。このままじゃ色々と危ない気がする……


おしまい!
735名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/14(土) 21:21:14 ID:QFXyyFo9
拾い物を貼りにきたら凄まじいものに遭遇してしまった、飛び上がるほどにGJ!!
宮ちゃん色々発情しすぎwwきっと次の日は大変なことになるんだろうなあ

というわけでこれおいときますね。
ttp://www3.uploda.org/uporg2017145.jpg
736名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/14(土) 22:58:46 ID:PQbg8ZDL
>>735
こういう画像良いね〜!
もっとあればよろしくお願いします。
737名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 02:17:05 ID:UMieKmuR
>>730
来るべき日が来ましたか
GJ!
徹夜明けの私にとって最高のご褒美DAZE!
738名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 02:23:43 ID:UMieKmuR
>>727 沙英×ヒロ続き
「ふふふ・・・・ゆのさんったら、おっかしい」

ヒロ・・・・あの人、誰なの・・・・?

「そ、そんな・・・・やめてくださいよ・・・・恥ずかしぃです」

楽しそうだった・・・・すごく・・・・。

「おお〜・・・恥ずかしがるゆのっちもなんだかプリティ〜」

ヒロ・・・・私の知らない・・・ヒロ・・・・。

「み、宮ちゃ〜ん」

あの時、一体何をしていたの・・・・?

「あらあら、二人とも熱々ね 妬けちゃうわ」

何を話していたの・・・・?

「ヒ、ヒロさぁ〜ん」
「ねぇ、沙英」

ヒロ・・・・・・・。

「・・・英・・・・・ねぇ・・・・沙英ったら」
「・・・ん・・・・あ、ああ・・・そうだね、ゆのったらおかしいよね」
「・・・・・沙英さん?」
「どうしたの・・・・? なんだか顔色がさえないみたいだけど・・・・」
「大丈夫ですか? また徹夜続き・・・・とか?」
「え、ええ・・・いや・・・・まぁ・・・そんなとこ・・・かな」
「そう・・・・あまり無理しないでね」
「・・・・うん・・・・ありがと・・・・ねぇ・・・・ヒロ」
「あッ・・・いっけない! もうこんな時間!」
「何かあるんですか?」
「うん、ちょっと・・・・ね」
「出かけるの?」
「ええ」
「あれ〜、ヒロさん・・・・ こんな時間に外出なんて、もしや・・・」
「の、乃莉ちゃん!」
「冗談ですってばぁ」

もしかして・・・・・・・

「だったら、わたしも一緒に行くよ ベリマまで夜食買いに行くし」
「あら、夜食だったら、ついでに買ってくるわ いつものよね」
「うん・・・・でも・・・・」
「いいのよ、沙英は少し休んだ方がいいわ」
「・・・・わ、わかった・・・・じゃあ・・・・お願い・・・・」
「うん、了解! じゃあ、ちょっと行ってくるわね」
739名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 02:24:15 ID:UMieKmuR
もしかして・・・・避けられてるのかな・・・・私・・・・・。
そういえば・・・・最近、妙によそよそしい気がする・・・・。
それって・・・・いつから・・・・・。

ブルルル! ブルルル! ブルルル!

「わッ!」
「け、携帯!」
「誰の?」

ブルルル! ブルルル! ブルルル!

「あ、ヒロさんの」
「ヒロさん、忘れてったのかぁ」

ヒロの携帯電話は無言で震え続けていた。
私の不安を煽るかの様に。
そして、その携帯電話に私が見ものは・・・。

・・・・・・!
名前・・・・・この名前・・・・クラスの人じゃない・・・・。
先生たちでもない・・・。
・・・私の知らない人の名前だ・・・・。
誰・・・・・?

「しょうがない、ここはわたしが一っ走り・・・」
「待って! わたし! わたしが行く! わたしが」
「沙、沙英さん・・・・」
「・・・・うん・・・・」

私はコートを羽織ると、ヒロの携帯電話をポケットへ入れた。
ポケットの中では、しっかりとこの手で携帯電話を握り締めていた。
そうせずにはいられなかった。
740名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 02:24:50 ID:UMieKmuR
ひだまり荘を出て、携帯電話をゆっくりとポケットから出した。
サブディスプレイを見ると、ソコには『メール着信』の文字が浮かんでいた。

誰からのメール・・・・?
もしかして・・・・!
確かめようか・・・・・・・?
ここなら、誰も見てないし・・・・・・・
携帯を開いて・・・・・
開いて・・・・・
・・・・ダメだよ! そんなの!
そんなことしたら、ヒロを裏切ることに・・・・・
でも・・・・・・

「わざわざありがとうございます」

あ・・・・ヒロ!

「いいんだよ、これくらい」

・・・・・ッ!
私は即座に曲がり角へ身を隠した。

あの人・・・・。
夕方、ヒロと一緒にいた・・・・。

「そう言えば、さっきメールしたんだけど・・・」
「あ、ごめんなさい わたし、携帯忘れてきちゃったみたいで
 帰ったら、確認しておきますね」
「そう・・・いや・・・別に大したことじゃないし・・・・」

やっぱり、このメール・・・・。
あの人からの・・・・・。

「今日は、本当にありがとうございました」
「うん、また何かあったら遠慮なく連絡してよ」
「ありがとうございます それじゃあ・・・・」

「あッ・・・・」
「はい・・・・」
「ヒロちゃん・・・・その・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・そのさ・・・・・よかったら・・・・
 これからも・・・・俺と・・・・・・」
741名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/15(日) 13:30:38 ID:tgRmO/w+
俺と・・・・・・何なんだーーーー!!
742名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 00:14:24 ID:KqTDnOIw
>>740 沙英×ヒロ続き
「ごめんなさい・・・・今は、お返事できません・・・・」
「・・・あ・・・・そう・・・だよね・・・ゴメン・・・・」
「・・・・いいんです・・・・でも・・・もう少し待ってください
 ・・・・必ずお返事しますから・・・・・」
「うん・・・・待ってるよ・・・・」
「・・・・はい・・・・」

「ッ!」

私はたまらず駆け出した。
ヒロに背中を向けて。

「・・・あれ・・・・(あれは・・・沙英・・・?)」
「・・・・どうしたの?」
「あ・・・いえ・・・なんでも」
「そう」
「それじゃあ、これで」

どうして! 確かめればいいじゃない! その人は誰なのって!
どうしてそれができないの!
確かめなくたってわかるじゃん! あの雰囲気見れば!

私は必死で走った。

「はッ・・・・はッ・・・・はッ・・・・・はッ・・・・」

この気持ちを、少しでも紛らわしたかった。
でも、体というものは正直だ。
震えが、震えが、止まらない。

「あうッ!」

ズシャ・・・・。

「・・・・・・・・・・」

ガタガタ震えた足で、力一杯走れば、そりゃ転ぶだろう。
743名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 00:14:56 ID:KqTDnOIw
「・・・いい感じだった・・・・」

いい感じだった・・・。
砂糖菓子みたく可愛らしい女の子。
優しくて、気立てが良くて、
でも、ちょっと子供っぽかったり・・・。

・・・・・考えてみれば、今まで相手がいなかったのが不思議なくらいか・・・。

「携帯電話・・・・渡せなかった・・・・・」

ゆっくりと立ち上がる惨めな私。
何やってんだろ・・・・私・・・・。

でも、わかってたハズだよね・・・・。
いつかこんな日が来るんじゃないかって。
ずっと、一緒にいられるワケじゃないって。
いつか、別れなきゃならない時が来るって。

ひだまり荘を出たら、やまぶきを出たら、
私たちは、それぞれ別々の道を進む。
進まなきゃならない。
私は私の・・・・ヒロはヒロの・・・・。
わかってたのに・・・・覚悟できてたハズなのに・・・・。
バカだよ・・・・・私・・・・・。
744名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/17(火) 00:15:27 ID:KqTDnOIw
「・・・・・帰って来ちゃった・・・・」

私は当てもなく町中をフラフラと歩いていた。
でも、結局ここに帰ってきちゃった。
3年近く暮らしてたわりに、案外知らないもんだな・・・
この町のことも・・・・・ヒロのことも・・・・。

「沙英! 沙英じゃない!」

・・・・・あ。

「ヒロ・・・・」
「『ヒロ』じゃないわよ! もぉ・・・心配したんだから! どこ行ってたの!」
「あ・・・・その・・・ヒロが携帯忘れてったから・・・・届けようと思って・・・
 でも・・・・よく考えたら・・・・ヒロの行き先わかんなくて・・・・フラフラと・・・」
「夜食届けにきたら、いないし、それにこんな時間まで帰ってこないし・・・・」
「うん・・・・ゴメン・・・心配かけて」
「でも、よかった・・・・」

「・・・・ねぇ・・・・沙英・・・・ちょっと、いいかしら・・・」
「・・・・なに?」
「あの・・・・お話したいことが・・・・・」

・・・・・・お話・・・・したいこと・・・・。
もしかして、さっきの・・・・・。
・・・イヤ・・・・聞きたくない!

「・・・あ・・・・今日はちょっと・・・・」
「少し、少しの時間でいいの・・・・・お願い・・・・」
「ご、ゴメン・・・・わたし、明日までに仕上げなきゃならない原稿が・・・」
「・・・・ダメ・・・・なの・・・・」

ヤダ・・・・・。
聞きたくない、聞きたくないよぉ・・・・・!

「ヒロ・・・・わたしたちももう卒業だよね」
「・・・・・・・・・・」
「卒業して、ここを出たら・・・・その・・・・いつまでも一緒ってわけには・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「この先、私には私の、ヒロにはヒロの人生があるし・・・・だから・・・・」
「・・・・・そう・・・・よね・・・・・」
「・・・・・ヒロ・・・・・」
「・・・・・そうよね・・・・ごめんなさい、お仕事の邪魔しちゃって」
「あ・・・そうじゃなくて・・・・」
「お仕事、頑張ってッ! オヤスミッ!」
「待って!ヒ・・・・」

ヒロ・・・・・・。
ヒロは逃げるように部屋へ入って行った。
そして、私を拒絶するかのようにドアを閉めた。
いや、拒絶したのは私の方か・・・・。
745名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/19(木) 21:55:53 ID:OMZLQaVZ
  で  き  た  ぞぉーーーッ!

本スレに投稿されたSSのまとめサイトです

http://www9.ocn.ne.jp/~layla/index.html



センスの「セ」の字も感じられないのは・・・・・
すみません・・・・・
746名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/19(木) 22:31:15 ID:i0joo+hV
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
何故このタイミングwwww

ともあれ乙、これからも充実していくといいな
747名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/19(木) 22:51:58 ID:aGvAszoS
まとめ乙!

遂にって感じダナ。
まあタイミングは気にすんなw
748名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/20(金) 00:45:28 ID:oIGmGoOy
ところで名前は本名か?
749名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/20(金) 00:50:29 ID:p5N+8rO2
てかストウィのまとめの人・・・・・ではないか。
750名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/20(金) 21:46:48 ID:P7NwCd33
他作品とのコラボもありなのか
751名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/20(金) 22:01:18 ID:dF3ETLJn
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1234436441/
これのことじゃね?
なんか揉めてるけどオールジャンルになるみたいだし、
コラボネタ書きたい人はあっちでやるべきだな。
752745:2009/02/20(金) 23:46:56 ID:0LUQJe3w
>>746-751
ありがとうございます
まとめながら、改めて投稿された作品を読ませていただきましたけど、
どれもこれも、素晴らしい作品ばかりで、こいつぁ残しておかねばッ!
と思った次第です
(ワシも皆さんを見習わないと・・・・・・・・
 ついでに作業の都合でワシの過去の作品を見直すハメになりましたが・・・・
 ああ・・・・恥ずかしい・・・・・・・)

タイミングは・・・・・ごめんなさいです・・・・・

名前は・・・・どうでしょう・・・・・・・?
(もし、知り合いに同じ名前の人がいたら直接聞いてみるのもいいかもしれません・・・・)

ストウィのまとめの人ではありません

他作品のコラボは(とオリキャラ)、書く人がいないかな・・・・・
より作品の自由度があがるかな・・・・・
と思って追加したカテゴリです
でも、確かにひだまりオンリーの方が雰囲気が統一されていて良いかもしれませんね・・・・
753名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/21(土) 01:32:24 ID:Jws+qXCh
>>744
凄く続きが続きが気になりまふ
754名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/21(土) 12:36:44 ID:3s//GvPw
とにかく作成お疲れ様
755名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/02/27(金) 23:57:02 ID:SKavex9h
6巻ジャケのヒロさんが凄く良いです・・・・
756名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/02(月) 19:25:40 ID:EbBNssvY
おー!!知らないうちにまとめができてる!
遅ればせながら>>745さん、めちゃ乙です!
ああ!リストランテは冗談だって言ったのにw
しかもなぜかサニースポットは省略されてるし……いやべつにいいんですけど。
あ、2回投下されたものは新しい方にすり替えていただけると嬉しいです。

では、今日はアノ日ですので、保守がてらコレでもどうぞ。
757名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/02(月) 19:26:19 ID:EbBNssvY
「いただきまーす!」
テーブルに置こうとしたお茶碗を奪い取り、すごい勢いでご飯を貪る宮ちゃん。
そんなに焦らなくても、誰もとったりしないのに。
「ふふふっ、いただきます」
いつものことと笑いながら、私も座って自分の分を食べ始める。
今日のメニューは、宮ちゃんの好きなコロッケ。
食卓から立ち上る湯気の向こうには、宮ちゃんが作ってくれた雛人形……らしきモノ。
こちらを睨みつけているように見えるのは、気のせいだと思いたい。
でも、お雛様って角生えてたかな……


『告白』


私達は、今日も当然のように私の部屋で一緒に晩ご飯を食べている。
『いや〜、いつもいつも迷惑かけちゃって申し訳ないですー』
宮ちゃんはそう言うけど、私の方は迷惑どころか大歓迎だったりする。
だって、自分の手料理を宮ちゃんに、大好きな人に振る舞えるのだから。
ヒロさんや沙英さん達と囲む賑やかな食卓も、それはそれでとても楽しいけど……
でも、四人よりも二人のほうがいいということを私は知っている。
「美味しい? 宮ちゃん」
「ふん、ふおふおいひいお」
「あははっ、も〜、宮ちゃんたらぁ〜」
口いっぱいにご飯をほおばった幸せそうな顔を見ていると、こっちまで笑顔になってしまう。
「ぼおあへっふぉがあ!」
「宮ちゃん……何喋ってるか分からない…… あ、ほらぁ、ご飯粒ついてるよ?」
リスみたいにふくらませた頬へ手を伸ばし、透明のご飯粒を取ってあげる。
バレるんじゃないかと内心ドキドキしながら、何も付いていない指を口に入れた。
「っ……ありがとー。えへへ……」
自分でやったくせに、顔から火が出そう。……ほんとに出てるかも。
宮ちゃんも顔が赤いけど、どうしたのかな。

──二人の方がいいという理由はこれだ。
こんな姿はヒロさん達には見られたくない。……というより見せられないから。

そうして今日も幸せな時間が過ぎていった。

× × × × × × × × × ×

「ふぃ〜、まんぷくまんぷくー、やっぱりゆのっちの料理は最高だー」
「ありがとう、宮ちゃん」
食事を終えて、私は洗い物をしながら、宮ちゃんはベッドに寝転がりながらの会話。
なんか新婚さんみたいだなぁ……
夢で見た光景を思い浮かべながら、一人でニヤけて頬を染める。
758名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/02(月) 19:26:52 ID:EbBNssvY
「あ、そうそうゆのっちー」
と、起き上がってベッドの上に座った宮ちゃん。
何かを思い出したらしく、ニコニコと眩しい笑顔で呼びかけられる。
宮ちゃんは、よくその日あったことを私に報告してくれる。
そのお話はとても面白くて、私はいつも楽しみにしている。
今日はどんなお話を聞かせてくれるのかな。洗い終えたお皿を拭きながらワクワクしていると──
「なんと私、今日告白されちゃったんだよ」
「……え? わあっ!」
思わず拭いていたお皿を取り落とした私は、床すれすれでそれを受け止める。……ふぅ。
「おー、ゆのっちナイスキャーッチ!」
ぱちぱちと拍手が送られてくるけど、それより。
とりあえず九死に一生を得たお皿をしまって、宮ちゃんの隣に座る。
「宮ちゃん……本当なの? それ……」
「む、ゆのっち失礼だなぁ! 私だって告白のひとつやふたつくらい……いや、ないけど……」
がっくりとうなだれる宮ちゃん。気にしてるのかな……
「ご、ごめん。……それで、えと、あの、あ、相手は?」
「あー、二年の先輩にね。いやーまいったまいった」
宮ちゃんは、まるで急に宿題を出されて困ったとでも言うように、冗談っぽく困り顔を作りながら頬を掻いている。
「そう、なんだ…… そ、それで、もう返事、したの……?」
──震える声。聞きたいけど、聞きたくない。
「ん〜、一応考えさせてって言っといた。初対面だったしさ」
あれ、三年生だったかなー? と首をひねる宮ちゃん。
……私は、胸の中で怒りにも似た決意が沸いてくるのを感じていた。
「……お付き合い、するの?」
自分でも驚くほど冷たい声。
「う〜ん、そーだなあ、まあ悪い人ではなさそ──」
「だめっ!」
思ったよりも大きな声が出てしまい、宮ちゃんはビクッとしている。
「……ゆのっち?」
「だめ、だよ……そんなの。よく知らない人なんでしょ?」
とにかく、そんな人に宮ちゃんをとられるなんて許せなかった。……私はずっと宮ちゃんを見てきたのに。
「あははっ、ゆのっちお母さんみたいだー」

──好き。

「心配してくれてるのかな?」

子供のように無邪気なその笑顔が。

「大丈夫大丈夫、私ももう子供じゃないぞー?」

美味しそうにご飯を食べる顔も、お腹がすいて元気がない顔も、眠そうな顔も、全部。

「おーい、ゆのっちー?」

そして、いつでも私を受け止めてくれる、ひだまりのようなその優しさが……大好き。
759名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/02(月) 19:27:24 ID:EbBNssvY

「……違うよ」
「え?」
宮ちゃんの顔は、見ていない。見ることができなかった。
でも、言わなきゃ。
「心配とかじゃなくて、嫌なの…… 困るの!」
「ゆの……」
言わなきゃ……ちゃんと、言わないと……宮ちゃんが……宮ちゃんが離れていっちゃう……!
「私も……私も宮ちゃんが好きだから……大好きだからっ!」
……言っちゃった…… とうとう告白しちゃったんだ、私……
どう、思われたかな……
一世一代の告白を終えて、恐る恐る顔を上げる。
「宮……ちゃん?」
そこには、満面に笑みを浮かべながら涙ぐむという、難度の高そうな表情で私を見つめる宮ちゃんがいた。
「ゆのっち〜!」
「ひゃあ!? わぷっ、み、宮ちゃん?」
いきなり抱きつかれて、わけが分からずにわたわたとしていると、さらに強く抱きしめられてしまう。
そして、いつになく真剣な声で囁かれた言葉は、私の思考をたっぷり十数秒は停止させたのだった。

「やっと言ってくれたね。私も大好きだよ、ゆの……」

× × × × × × × × × ×

ちなみにこの後、沙英さん曰く『内緒は得意なタイプじゃない』宮ちゃんによる、「何回も寝言で告白された」だの、
「告白されたっていうのはゆのっちをけしかけるための嘘だった」だのという『告白』があるわけだけど……
それを聞いて怒った私がしばらく宮ちゃんと口をきいてあげなかったのは当然のこととして。
『……ゆのっち、お雛様みたい』
……さらに怒った私が、許してあげるかわりに『毎日10回以上好きって言う』という罰を与えたのも、当然の話。


おしまい!
760まとめサイト”管理”人:2009/03/02(月) 21:19:15 ID:W6NVb4PH
>>756殿 GJです
そして………
>サニースポットは省略されてるし
→超ごめんなさい
 全ては私が馬鹿なせいです。
 申し訳ありませんが、対象レス番号を
 教えて頂けるとありがたりです。

>2回投下されたものは新しい方に
→了解です。

その他、まとめ抜け・リメイク・過去封印等
ありましたら、遠慮なく連絡をください。

最後に………
立ち上げ以来、全く手付かずで
申し訳ありません
(申し訳顔)
761名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/02(月) 23:19:41 ID:EbBNssvY
>>760
オシッコ、恥さらし、とでも検索していただければ見つかりますが、ほんと冗談ですから、タイトルは無しでいいです。
>>677のやつは、まとめ抜け……なんでしょうか……
てっきり、キャラ名が一切出てこないから仲間はずれにされてるんだと思ってましたw
まあ、サイトに載せるほどのものでもないですが……
762名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/02(月) 23:49:10 ID:W6NVb4PH
>>760
了解です
ありがとうございます

>>677はもう少々お待ちを………
ごめんなさいです
(こちらは新しいカテゴリへ分類予定です)
週末を目処に頑張ります
763名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 23:01:48 ID:6VUAgjiX
>>744 沙英×ヒロ続き

沙英は沙英の・・・・私は私の・・・・・。

「・・・・ふぅ・・・・・」

そう・・・・私は、私の道を進まなきゃ・・・・・。
いままでの私のままでは、いられないもの・・・・。

「あら、一人なの? 珍しいわね・・・ どうしたの? こんなところで」
「ええ・・・・ちょっと・・・・夏目さんは、今帰り?」
「うん、今日で部活も引退・・・・・いよいよって感じね・・・・・」

いよいよ・・・・・か・・・・・。

「・・・・ねぇ・・・・夏目さん・・・・・
 夏目さんは・・・・どうするの・・・・・? その・・・・卒業したら・・・・・」
「わたし?」
「うん」
「大学へ行くわ やってみたいことがあるの」
「・・・・そう・・・・なんだ・・・・」

そうなんだ・・・・・。
やりたいこと・・・・・・。
夏目さんも、夏目さんの道を行くんだ。

「ヒロさんは?」
「わたしは・・・・・わたしも大学・・・・・」
「そうなんだ ヒロさんならやっぱり美術とか料理の方かしら?」
「・・・・ううん・・・・進むのは法学部
 美術や料理じゃ将来食べていけないし・・・・」
「・・・・・・・・・」
「どうしたの?」
「・・・あ・・・・ごめんなさい・・・・
 いや・・・・ちょっと以外かな、って・・・・
 あ! その変な意味じゃ!」
「わかってるわ」
「でも・・・・それじゃあ・・・・その・・・・沙英とは・・・・」
「沙英も、わたしも、やまぶきを出たら、それぞれの道を行くの・・・・
 ・・・・もう、子供じゃなくなるんだし・・・・
 楽しい夏休みは、いつか終わる・・・・・
 この夢だって・・・・もうすぐ覚めるのよ・・・・・」
「わたしは、わたしはね・・・・無理して大人になること・・・・ないと思う・・・・
 無理して大人になって、後悔するくらいなら、子供のままでいいと思う!
 それに、自分に正直になれば、夢はきっと・・・・・」
「無理なんて・・・・してないわ・・・・・」

そう・・・・無理なんてしてないわ・・・・・。
もう決めたんですもの。
今更・・・・・。

「・・・ヒロさん・・・・あなた・・・・」
764名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 23:04:48 ID:6VUAgjiX
その日は突然やってきた。

「・・・え・・・今日・・・ですか・・・」
「・・・うん」

ヒロが、ひだまり荘を出て行く。

「だってまだ卒業式はもう少し先ですよ」
「早めに自宅に戻って、進学の準備をしたいの
 ホラ・・・もう3年生は自由登校だから」
「でも・・・そんな、急にだなんて・・・送別会とかも・・・」
「わたしって意志が弱いでしょ・・・・
 そんなことされちゃったら・・・みんなと別れられなくなっちゃうし・・・
 ごめんなさい・・・・黙ってて」

自分の道を進むために。

「そ、それで、何時にここを・・・・・?」
「うん・・・もう出ようと思って・・・・」
765名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/07(土) 23:09:13 ID:6VUAgjiX
私が、いつまでもいつまでも、ずっと一緒に、なんて子供じみた
ことを考えている時、ヒロはもう、別の方を見てたんだ・・・。

「そんな・・・・ヒロさん・・・・」

ヒロが・・・・。

「さようなら・・・ゆのさん」
「ひ、ヒロざん・・・・」

いなくなるんだ。

「さようなら・・・宮ちゃん」
「・・・・・ん・・・・・・」

私の側から・・・・。

「さようなら・・・乃莉ちゃん」
「・・・あ・・・・・・・・・」

去っていくんだ・・・。

「さようなら・・・なずなちゃん」
「・・・えと・・・その・・・・」

別れ・・・・これが・・・・。

「・・・・沙英・・・・」
「・・・・ヒロ・・・・」

結構呆気ないんだ・・・・。

「・・・・いままで、沙英とすごした時間・・・すごく楽しかった・・・」

もっとドラマティックかと思ってたけど、
実際はこんなもんか・・・・・。


「さようなら・・・・・・・沙英・・・・」
「・・・・・・・・」

そういい残すと、ヒロは私に、私たちに、
そしてひだまり荘に背を向けて、歩き出した。

ヒロの行き先は・・・・・きっと・・・・。

私は・・・・・

・ヒロの後ろ姿を眺めていた
http://www9.ocn.ne.jp/~layla/SS/sae_hiro_3_rut1.html

・同時にヒロに背を向け、自分の部屋に戻った
http://www9.ocn.ne.jp/~layla/SS/sae_hiro_3_rut2.html
766名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 01:32:12 ID:IynyBpoT
夏目がいい子すぎる・・・
767名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 14:06:29 ID:EIyzWUN0
>>765
GJ!!
そして更新お疲れ様です。
自分の見栄とわがままのために偽装工作に荷担させてしまって、ほんとに申し訳ないです。
768名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/08(日) 23:03:54 ID:2rKwQhv1
>>767
いえいえ……
そんなことないです
こちらこそ、申し訳ないです

これからも素敵なSSをお願いいたします

また何かありましたら、
お気軽にメールをよこしてください
769名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:43:39 ID:BmobbWhU
視界を埋め尽くすのは、色素の薄い髪に、黒いバッテン、赤く染まった頬と、震える瞼を縁取る長いまつ毛。
あまりに突然に、目を閉じる暇もなく訪れた暖かく柔らかな感触。
それが、恋人の小さな唇と自らのそれとが重ねられたことによるものであると気づくまでに要した時間は、一瞬か、それとも──
不意に鼻腔をくすぐる少女に固有の甘い香りに、彼女は自分が呼吸することすら放棄してその感触に酔っていたのだと知る。
まばたきも忘れていた。それでも、瞳は乾くはずもなく。
音も立てず離れていく顔を歪んだ視界に映しながら、ぼうっとした頭でようやく事態を認識する。
(キス、されたんだ……私)
みるみるうちに頬が紅潮していくのを自覚した頃には、雫となってこぼれ落ちた感情がこめかみを濡らしていた。
そんな彼女以上にその顔を耳まで真っ赤に染めた少女は、いたずらっぽい笑顔を浮かべて囁きかける。
「あの……これじゃ、だめ、かな──」


『こころとからだのサブストーリー その2』


3月も半ばに差しかかり、眠る桜のつぼみもそろそろ花開こうかという陽気である。
それにもかかわらず、片付けられることもなく、部屋──ひだまり荘202号室の中央に鎮座しているコタツ。
この部屋の住人が暖かい地方の出身であるからなのか、それとも、食べること以外にはあまり頓着しないその性格のせいなのか。
部屋の散らかり様と、伸ばし放題の髪をまとめもせずにコタツの主と化した彼女の姿を見れば、後者であろうことは推察に難くない。
もうすぐ新年度を迎えようというのに、わけあってここ最近ほったらかしにされているため、部屋は酷い有様となっていた。
それを見兼ねてか、今日は付き合い始めたばかりの恋人が掃除を手伝ってくれるらしい。
(ふあ……ゆのっちまだかなー)
机にへばりついて、時計を気にしながらうとうととしていると──

ピーンポーン

鳴り響いたありきたりな電子音に、少し遅れて待ち焦がれた声。
「みーやーちゃんっ」
(ゆのっち!)
ぴょん、と軽やかに立ち上がった宮子は、ドタドタと慌ただしく玄関まで走ると勢い良くドアを開けた。
「ゆのっちおかえりー!」
ここのところ毎日ゆのの部屋に入り浸っているため、今や定番となった言葉と太陽のような笑顔で恋人を出迎える。
「ただいま、宮ちゃん」
今日の夕食の材料が入ったエコバッグを大事そうに両手で持ったゆのは、花が咲いたような笑顔を返した。
(ゆのっち、可愛いなぁ)
宮子は、学校の制服から着替えたゆのの姿に思わず目を引かれた。
真っ白いタートルニットに、フレアスカートの桜色が春らしく、その長めの裾から覗く足をブラウンのショートブーツが包んでいる。
動物柄のトレーナーに穿き古したジーンズという恰好の宮子とは、まさに月とすっぽんである。
「ね、宮ちゃん……」
宮子がその可憐な立ち姿に改めて見惚れていると、うつむいてもじもじとしながら名前を呼ばれる。
え、なにー? とわざとらしくとぼけていると、少しむくれたゆのは詰め寄った。
「ほらあ、あ〜れ」
可愛らしくもどこか棘のある声と、有無を言わせないといった顔でいつものあれをねだる。
「うん……」
あの告白合戦によって二人が付き合い始めてからもうすぐ2週間になるが、件の『罰』はいまだ続行中らしく──
「好きだよ、ゆのっち」
上目遣いのゆのと見つめ合いながら小さく言うと、宮子の頬は瞬時に赤みを増した。
あの時はその場の雰囲気も手伝って自然に言えた言葉も、改めて口にするとなるとさすがに照れくさいものがあるようだ。
「ん、私も好き…… 今日は、あと6回…… えっと……あ! そうだー、こ、これ、しまっちゃうねー」
同じく真っ赤になった顔を隠すようにしていそいそとブーツを脱いだゆのは、脇目も振らず冷蔵庫へ直行した。
その様子からは、罰とは言いながら与える方も少なからず恥ずかしいらしいことがうかがえた。
(そんなに照れるならやめればいいのに。……べつにいいけどさ)
心の中で密かに呟くと、宮子はもぞもぞとコタツに舞い戻る。
「らららららーんららん、るるぅるる〜?」
冷蔵庫に食材をしまいながら響かせる調子はずれな鼻歌に、しかし宮子は楽しそうに微笑んでそれを聴いている。
聴く人によっては雑音にしかならないそれも、彼女の耳にはどんな名曲よりも美しい調べに聞こえた。
770名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:44:32 ID:BmobbWhU

部屋に一歩足を踏み入れた少女は、あまりの惨状に言葉を失った。
無惨にも首だけの姿でゴロンと床に転がり、恨めしそうに創造主を睨みつけるひと組のカップル。
散乱する服や画材などに紛れたその姿は、ロイヤルファミリーたる威厳と品格を微塵も感じさせない。
それは、まさしく惨状だった。
どうして…… 約束、したのに……!
少女は嘆き、皇后陛下らしきモノの前に膝をつくと、ボサボサの白髪をそっと撫でた。
自分の部屋からは早々にお引き取りいただいた彼女らではあるが、この仕打ちにはさすがに哀れみを覚えたに違いない。
わずかな刺激しか与えていないにもかかわらずごっそりと抜け落ちた長い髪は、しつこく指に絡みついて離れない。
──ごめんなさい。
物言わぬ亡きがらに瞳で語りかけた少女は、もうっ、といかにも欝陶しそうにナイロンを振り放した。

……平たく言えば、ゆのは部屋の惨状から宮子が言いつけを守らなかったことを悟ったのである。
「……宮ちゃん、私がお買い物行ってる間に少しは片付けておいてって言ったよね?」
静かな怒りをたたえた瞳で睨まれても、宮子はあっけらかんと答える。
「いやいや〜、掃除好きなゆのっちのために楽しみをとっておいてあげたんだよ。ささ、どうぞ遠慮なくやってくれたまえ!」
「……う〜……はぁ……うんっ、頑張ろう!」
わけの分からない理屈にしばらく唸っていたゆのだが、気合いでごまかす。
「ゆのっちかんばれー!」
元より宮子の助けなど期待していないらしい彼女は、その無責任な激励を無視してせっせと掃除を始めた。
一方、やはり手伝う気は無いのか、ぱたぱたと忙しく動き回るゆのを眺め、机についた頬杖の上で目を細めるコタツの主。
麗らかな午後のひと時、彼女が再び眠気に襲われるのは必然で。
うつらうつらと舟を漕ぎ、机に頭をぶつけそうになりながら、宮子はぼんやりとこのひと月を夢想する。
遮るものの無い窓の外、広がる青い空からは、柔らかな日の光が部屋いっぱいに差し込んでいた。

× * × * × * × * ×

心と体──主に心臓と手と額で大切な想いに気づいた2月の13日。
そしてその翌日であるバレンタインデー。
その日宮子は、いつも通り隣にある笑顔に幸せを感じながらも、いつアレを渡されるのかと朝からそわそわして皆に不審がられていた。
しかし、前日と同じく心臓に悪い午後が過ぎ、また明日、と別れの挨拶を交わしても、結局期待していたイベントは起きなかった。
「ゆのっちは誰かにチョコあげたー?」
翌朝それとなく聞いてみるも、返ってきた答えはあの嬉しい寝言の余韻を消し去るだけのものだった。
離れて暮らしているからといって毎年あげていた人にあげないのはかわいそうだから、と一生懸命手作りして送ったのだそうだ。
(ああ、そういえばここの父娘は特別仲良しだったっけ……)
そして、冷蔵庫にあったアレは、その夜ついでに作った自分の分であったらしい。
事の真相を聞いて、宮子はがっくりと落ち込むと同時になぜか無性に腹が立った。
ふて腐れた彼女は、その後2週間あまりに渡り、毎晩夕飯をたかりにゆのの部屋へ押しかけるという迷惑行為に走ったのだった。
その間何度かお泊りもしたのだが、変に意識してしまい眠れなかった宮子はゆのの寝言に悶々とした夜を過ごすハメになる。
──そして、寝言の真意を確かめるために例の作戦が決行され、二人が晴れて恋人同士になったのが今月の始め。
それから今日まで十数日間の彼女達の様子はというと、端から見ている者まで赤面してしまうほどのアツアツっぷりであった。
もっとも、宮子達にとって色々な意味での先輩であり、すぐに二人の変化に気がついたヒロと沙英以外には秘密の関係だったのだが。
特に重症に見えたのは宮子の方で、四六時中、人前だろうが何だろうが、それはもう過剰なまでにゆのにじゃれついていた。
加えて、顔を合わせる度に愛を囁き合うその姿は、それが件の『罰』だとは知らない先輩方にしてみれば……言わずもがなである。
そして、失意のバレンタインデーからちょうどひと月が経った今日は──

× * × * × * × * ×

「ゆのっち、あーそぼー」
「ふわぅ!? み、宮ちゃん! もー、ふざけてないで少しは手伝ってよぉ」
背伸びをして窓を拭いていたゆのに背後から突然抱きつく宮子。部屋の掃除などどうでもいいといった様子である。
ぶうぶうと文句を言っているゆのだが、そうまんざらでもないらしく、回された腕を掴みはするが、決して振り解こうとはしない。
「にゅふふ、ゆのっち〜、だ〜いすき〜」
771名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:46:20 ID:BmobbWhU
寝ぼけているのかそのフリをしているだけなのか、宮子はゆのの肩にあごを乗せて髪に頬擦りしながら至福の表情を浮かべる。
あと5回、小さく呟いたゆのは、緩みそうになる頬を必死で引き締めた。
「もぉ〜……ちょっとだけだよ?」
と、言葉だけ聞くと何やらいかがわしくも聞こえてしまうが、実際は特に何をするでもなくこうしてくっついているだけである。
二人の仲が進展してからも、こうした今まで通り……もしくはそれ以上のスキンシップは頻繁に行われている。
しかし今日この日まで、なかなかその先へ進むことはできないでいた。
もちろん二人ともそういうことに興味が無いわけではない。
むしろ興味津々で、だからこそ、それが恥ずかしくて一歩が踏み出せないのかもしれない。
(ほんとはキスとかしたいけど、ゆのっちはどうなのかな……)
ゆのを大切に思うあまり、また、下手に焦ってもし拒まれでもしたらと考えると、宮子は怖くてそれを言い出せずにいた。
(まあ、こうしてるだけでもすごく幸せなんだけどねー)
「うーっ、宮ちゃんおもいよ〜」
……その後もほとんど何も手伝わないどころか、ベタベタとくっついてまわって邪魔をするだけの宮子。
結局それから数時間、まとわりつく恋人を引きずりながらも、ゆのはなんとか作業を続けたのだった。

× * × * × * × * ×

大掃除と言って差し支えないそれをようやく終えた頃には、東の空は薄紫色に染まり、ひだまり荘には夕闇が迫っていた。
いくらか気温も下がり、開け放った窓からはひんやりとした風が吹き込んでくる。
うっすらと汗ばんだゆのはしばらく気持ち良さそうに涼んでいたが、あまり冷え過ぎてもいけないと今はコタツに入り一息ついている。
なぜいまだにコタツが出されたままなのかというと、それは、約一名の強い要望があったからにほかならない。
どうやら彼女は、ゆのと一緒にコタツでのんびりとくつろぐ時間がいたくお気に入りの様子。
そういうわけで今とてもご機嫌なその約一名はというと、向かいに座るゆのに何やら期待の込められた熱い眼差しを送っている。
「今日のごはんは何ですかー?」
……大仕事の後の束の間の休息はあきらめよう、と苦笑しながらも、ゆのはキッチンへ向かい、持って来た食材を取り出していく。
「今日はね、豪華なんだよ」
「わあ……」
冷蔵庫から取り出されたそれを、感嘆のため息を漏らすと同時に恥ずかしげもなくよだれを垂らして見つめる宮子。
「宮ちゃんよだれよだれ!」
「じゅるる、ねえどうしたの、それ」
「もう…… えっへへ、すごいでしょ。バレンタインのお返しにって、お父さんが送ってくれたの」
少し胸を張ったゆのは自慢げに話す。
「ふーん……ホワイトデーに牛肉をお返しするとはステキなお父様だ!」
そう言って笑う宮子だが、父親の話をして柔らかくなるゆのの表情に、一瞬その笑顔が曇る。
お門違いもいいところだが、それでも彼女は、『お父さん』に対して沸き上がる嫉妬心を抑えることができなかった。
自分がもらえなかったアレを毎年ゆのから贈られているのだと思うと、どうしても──
幸い、ゆのは料理に取りかかろうとすでに背を向けていて、今の醜い表情を見られることは避けられたようだった。

トン、トン、トン

いつもなら幸せの音であるはずなのに、包丁がまな板を叩く度、気分が落ち込んでいくような気がした。

──日も完全に沈み、窓の外の世界を闇が覆い隠した頃、宮子の大好物がコタツの上に用意された。
それが出来上がり、白い湯気と共にいい香りが立ち上ってもなお、彼女の心は沈んだままだった。
くだらないことと分かってはいても、一度胸に芽生えてしまった暗い気持ちは、まるで波紋のように広がっていく。
結局、ゆのと一緒にとても美味しいすき焼きをつつく間も、そのよく分からないもやもやはなかなか晴れてはくれなかった。

× * × * × * × * ×

「宮ちゃん、食べてすぐ横になると牛になっちゃうよ」
食事を済ませ、腹から下をコタツに潜り込ませて仰向けに寝転がる宮子。
後片付けを終えて戻って来たゆのが使い古された文句でそれを注意する。
「そりゃあ牛肉食べたからねー。ほんとに牛になっちゃうかモ〜」
おどけて牛の鳴き声を真似る宮子。ご丁寧に指で角まで作って。
「あははっ、宮ちゃんたら……モ〜」
少し照れが入ってはいるが、ゆのも負けじと続く。なぜか両手でまねき猫のポーズをとって。
「はははっ、ゆのっちそれちがーう」
「えっ? あ、ほ、ほんとだ……」
「ふふ、でも、すごく可愛かったー」
「もお〜……あ……」
772名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:47:15 ID:BmobbWhU
──二人で顔を見合わせて笑いながら、ふと宮子は思う。
(幸せだなぁ…… ゆのっちも、同じ気持ちでいてくれるかな……)
幸せの反動か、その心には、再び先程の灰色の感情がよみがえる。やっとどこかへ消えてくれたと思っていた矢先のことだった。
「あの、宮ちゃん……」
不意に沈んだ声で呼ばれ、宮子は思わず寝ていた体を起こしてゆのの顔をうかがう。
「どうしたの? ゆのっち」
「すき焼き、美味しくなかったかな……」
「え? そんなわけないじゃーん。とっても美味しかったよ?」
笑顔で言われた言葉にも、ゆのはいまだ不安そうな顔。
「本当?」
「うん、もちろんほんとだよっ」
これは紛れもなく宮子の本心からの言葉だった。そう、ゆのが作る料理は本当に美味しいのだ。
宮子は、もちろんヒロの料理だってとても美味しいと思っているし、そのレパートリーの豊富さには驚かされる。
しかし、ゆのの料理には他の者には出せない“何か”があると、彼女は常日頃考えていた。
「よかったぁ……」
「んー、でもなんでそんな風に思ったの?」
「えっと、いつも美味しそうに食べてくれるのに、今日はあんまりお箸が進んでないみたいだったから、どうしたのかなって思って……」
宮子はそう話すゆのを見ながら、彼女が本当に自分のことを気にかけてくれているのだということを改めて実感していた。
もしゆのと結婚したらこんな感じかな、と二人の未来を想像してみる。
しかし──
(結婚、か…… でも、私達は……)
それは、多くは愛し合う男女の間で交わされる契約、または儀式。
自分達にその権利が認められていないことはわかっていた。少なくとも今のこの国では。
たとえば時代や場所が変わったなら、それは可能になるのかもしれない。
しかし、宮子にとってそれはあまりに不確かな未来でしかなく、そこに自らが立つ姿など、今はおぼろげにすら想像できなかった。

急にうなだれて黙り込んでしまった宮子をしばらく心配そうに見ていたゆのは、どこかためらいがちに口を開いた。
「あの、宮ちゃん……もしかして、私のお父さんにやきもち妬いてる?」
「え……」
全く予想外の展開に宮子は固まってしまう。
「だ、だってね? 私がお父さんにチョコあげたって話したとき、宮ちゃんすごく悲しそうな顔してたし、今日だって──」
(……気づかれてた?)
バレていたこともショックだったが、それよりも宮子は、ゆのがそこまで自分のことを見ていたということに驚きを隠せなかった。
「えっと、もし違ったてらごめん……」
二人の間に、しばし気まずい空気が流れた。
時計の針は今日も休まず動いていたはずなのに、その音を聞いたのは久しぶりな気がした。
ゆのが来てからは全く意識することなどなかったそれを、今はうるさいとさえ感じた。
──そして、ようやく観念した宮子は白状する。
「……違わないよ。……でも、そんなこと思ってもしょうがないよね、どーせ私は家族じゃないし──」
「!」
無意識に口を突いて出た言葉に、はっとした。ゆのも、そして宮子自身も。
──再び部屋を沈黙が支配する中、宮子は突き止める。先程から、いや、それ以前からずっと胸につかえていたあのもやもやの正体を。
宮子が嫉妬していたのは、ゆのの『お父さん』ではなく、『家族』という言葉、存在だった。
それは、どんなに離れても決して縁が切れることのない関係。そして、普通の方法ではそうなれない二人。
宮子は、ただゆののそばにいられるだけで幸せだと思っていた。その幸せに終わりが来ることなど無いと思い込もうとしていた。
しかし、来年、再来年と桜の季節が過ぎれば、おそらく二人はお隣りさんではなくなる。
もしかすると、今のように毎日会うことはできなくなるのかもしれない。
仮にそうなった時、『家族』ではない宮子が、ゆのとずっと今のままの関係でいられるという保証はどこにも無い。

「宮ちゃん……」
「へっ?」
難しい顔でぐるぐると思考の海をさ迷っていた宮子は、突然背後から呼びかけられ、驚いて振り向く。
いつの間に来たのか、そこには、ちょこん、と正座をしたゆのがいた。
「宮ちゃん」
ぺしぺしと自分の腿を叩くその意図を量りかね、宮子は目を丸くして頭上に巨大な疑問符を浮かべる。
その反応にしびれを切らしたのか、ゆのは宮子の肩をやや強引に引くと、その頭を自らの脚の上に乗せてしまった。
「わわっ、ゆのっち!?」
恋人を膝枕して満足そうに微笑んだゆのは、わけが分からずにわたわたとしている宮子の頭を優しく撫で始めた。
「……ゆの……っち?」
「宮ちゃん、あのね?」
773名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:48:10 ID:BmobbWhU
まるで子供を寝かしつけるようにゆっくりと語りかけられ、宮子は、とりあえずゆのに体を委ねてみることにする。
前髪の上を滑る手のひらと、後頭部に伝わる柔らかな温もり。
二つの暖かな感覚は、波立っていた気持ちをだんだんと落ち着かせていった。
瞳から注がれる優しい光が、宮子の心にひだまりを作っていた。
「私ね、お父さんとお母さんに負けないくらい、宮ちゃんが大事なんだよ?」
穏やかな声で言われた言葉に、ピクリと耳を動かし、かすかに頬を染める宮子。
しかし、まだわずかに意地を張っているのか拗ねたようなその顔に、ゆのは苦笑しながら続けた。
「最近ね、いつも宮ちゃんのことを一番に考えちゃうんだ」
「……ほんと?」
「うん。あっ、そうだ、えっと……」
言い淀み、少しためらうような仕草を見せる。何かを思い出したようだが、かなり言いにくいことらしい。
「……実はね、自分の分だって言ったあのチョコだって、ほんとは宮ちゃんにあげるつもりだったの」
衝撃の告白に、宮子は唖然とする。
「でも、なかなか渡す勇気が出なくて、それで結局あんな嘘までついちゃって……ごめんね?」
眉尻を下げ、本当に申し訳なさそうに謝るゆの。
勘違い……ではなかったにしろ、一人で勝手に舞い上がって勝手に落ち込んでいた宮子にそれを責めることなどできなかった。
「んーん、気持ちだけでもとってもうれしい」
普段の彼女からは想像もつかない言葉に少し驚きつつも、安堵の表情を見せたゆのはさらに続ける。
「……あと、料理もね、美味しいって言ってもらいたくて、宮ちゃんの好みに合わせようって、たくさん勉強したんだよ?」
「あ……」
それを聞いて宮子は、ゆのが作る料理に対して自分が感じていたものが“懐かしさ”だったのだと気づく。
何しろ、隠し味が故郷の母のそれと同じなのだから、当然といえば当然なのだが。
「えへへ、恥ずかしいから黙ってたんだけど……」
そう言ってはにかむ姿を見ているうちに、つい先程まで宮子の心を支配していたものは、いつの間にか消えていた。
自分自身も、両親や兄に負けないくらい、ゆのが大切だということに気づけたから。
「ゆのっち……でも、私達、け、結婚できないんだよ……?」
もうすっかりわだかまりは溶けている宮子だが、優しく微笑むゆのに甘えたくなったのか、ついそんなわがままを言ってしまう。
一方でゆのは、いきなり飛び出した結婚の二文字に、体中真っ赤になっていた。
「け、けっ……やちゃんと……っといっしょ……ふふふ」
薄ら笑いを浮かべてブツブツと何か呟いている。少し気味が悪い。
「えっと……ゆのっち?」
「……はっ! あ、あの、えと……宮ちゃんは、したい、の……? その、けけ、けっ、こん……」
最後の方は声を消え入らせながら聞かれ、宮子は考える。
実際のところ、もうそれはどちらでもいいかもしれないと思い始めていた。
何も結婚自体にこだわっているというわけではない。
ただ──
ん〜、と唸る宮子。
それを肯定と受け取ったのか、ゆのは少し弾んだ調子で話す。
「じ、実は私ね、いろいろ調べてみたんだけど、そうしようって思えば、できるんだって……」
でもね、と一瞬真剣な表情を見せたかと思うと、一転、楽しそうな笑顔で遠くを見つめて呟く。
「私、宮とちゃんとなら、どんな未来でも笑って歩いていける気がするなぁ……」
「……ゆの……?」
「あ、だから、えっと……もし、あの、結婚、できなくても、ね……?」
目を見開いて見上げてくる宮子に微笑みかけたゆのは、何かを決意するように静かに目を閉じると、一つ大きく息を吸い込んだ。
「……私っ、私はずっとずっと、宮ちゃんと一緒に生きていきたいっ……!」
──瞬間、宮子は呼吸を止めていた。
控えめに叫ばれたのは、一番聞きたかった言葉。
赤い頬の間でぎこちなく震える三日月を仰ぎながら、もしかするとゆのは人の心を読めるのかもしれないと、そう思った。
「ううっ、ゆのっちぃ」
涙をいっぱいに溜めた瞳と、への字の口。
今にも泣き出しそうな顔で見つめられ、ゆのの涙腺も決壊の時は近いようだった。
「そうだなぁ、ぐすっ、それでもまだ不安なら──」
(え……)
瞼を下ろしながらおもむろに迫る瞳を認めた次の瞬間、その性格とは反対に跳ねっ返りな毛先が宮子の額に触れる。
それは、溢れそうになった涙をごまかすように、雷鳴のごとく突然に落とされたくちづけ。
彼女は目を閉じることもできぬまま、愛する少女によって、視界は埋め尽くされていた。
時間にすればわずか数秒の出来事。
それでも、宮子は永遠を約束された気がした。
774名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:49:26 ID:BmobbWhU
「あの……これじゃ、だめ、かな……ホワイトデーのお返し」
目尻からこぼれ落ちる雫をそっと指ですくいながら囁かれ、しかし宮子はその言葉の意味が分からず涙声になりながら尋ねる。
「っええ? 私っ、なんにもっ、あげて、ないよおっ?」
震えるへの字から出た想定外の情けない声に、頬と目に続いて赤くなった耳。
宮子の崩れた表情に、ゆのはくすくすとおかしそうに笑いながら答える。
「何っ、言ってるの〜? 私のことっ、看病、してくれたよ? それに、うさぎりんごもおっ」
「……でもっ、一日早いし、チョコじゃ、ないし、うさ──」
しかし、言おうとしたその言葉はゆのに遮られてしまう。
「いいのっ! ずずっ……それに、わたしはっ、いつもみやちゃんからぁ、しあわせと、えがお、を、もらっ、てるんだよお?」
声を詰まらせながら話すゆのの顔は、最早笑っているのか泣いているのか分からなかった。
それを見て、宮子は名残惜しそうにではあるがようやく体を起こすと、震える小さな肩を強く抱きしめた。
「ゆのっ……ゆの〜っ!」
耳元で声を上げて号泣され、ゆのが懸命に堪えていたものはあっけなく溢れ出す。
「みやっ、ちゃっ……ふえっ……ううぅっ……」
ひしと抱き合った二人は、それからたっぷり十数分の間、互いの肩を濡らし続けた。

風も凪いだ春の夜、深く繋がった二つの心を、ひだまり荘と、それを取り巻く暖かい空気が優しく包み込む。
変わってしまうことを恐れていた宮子は、もうどこにもいなかった。
これから先、二人の未来がたとえどんな形になっても、心はずっと離れない、決して離してはくれない。
そう信じることができたのだから。

× * × * × * × * ×

「み、宮ちゃん、これ、せまくないかな……」
「そーかなぁ、私はちょうどいいと思うけど」
宮子が泣き止むのを待って一緒にお風呂に入り、ほかほかの二人は今、肩をくっつけて一つの布団に入っている。
一人用の布団に二人で入っていれば、狭く感じるのは当たり前であった。
しかし、宮子の部屋には布団が一つしか無かったのだからしょうがない。
……というのが単なる建前であることは言うまでもない。

「……ねえ、宮ちゃん?」
不意に、ゆのが少し改まった様子で話しだす。
「なあに? ゆのっち」
宮子は、吐息がくすぐったいな、と思いながらもその顔を覗き込む。
「私達は、女の子どうし、だよね?」
「……だね」
なぜ今更そんなことを言うのだろう、と戸惑いつつ頷くと、少し不安になった宮子は、体をゆのの方へ向け、小さな左手を両手で握る。
ゆのはくすりと笑ってそこに右手を重ねた。
「えっと、だからね? バレンタインデーもホワイトデーも一緒、だと思うの。……分かる?」
「……ん〜、なんとなく。……さっきはチョコよりイイものもらっちゃったしねー」
「あぅ……も〜っ」
自分のとった大胆な行動を思い出して真っ赤になったゆのは、唇に指をあてて思い出し笑いをする宮子の胸に頭突きを食らわせた。
からかわれて怒ったからではなく、赤い顔を隠すためと、ただくっつきたかったから。
よって、ダメージなど皆無に等しかった。肉体的には。
「ははっ、ごめんごめん」
よしよし、と宮子がその頭を撫でると、そうされるのが余程好きなのか、ゆのは気持ち良さそうに目を細めてへにゃっとなってしまう。
「……あ、それで?」
その愛らしい姿に思わず見とれる宮子だったが、とりあえず話の続きを聞こうとする。
……が、
「ふぇっ?」
ゆのの方もあちこち蕩け切ってしまっていたのか、何のことか分からない、と小首を傾げている。
「ほら、バレンタインとホワイトデーが一緒だっていう話……」
「あ、うん……だ、だからね? えぇっとぉ、あのっ、あのね?」
もじもじと身をくねらせてもったいぶる姿に、宮子は内心ときめいてしまった。
「なになに?」
それを悟られまいと、精一杯平静を装って続きを促す。
と。
「……さっきのおかえし、ちょうだい?」
775名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 20:49:58 ID:BmobbWhU
「……」
「宮ちゃん?」
破壊力抜群の上目遣いで放たれた殺し文句にノックアウト寸前の宮子だったが、その話が大きく矛盾していることに気づく。
「……お返しに、お返し?」
「あ……」
当然の指摘に、ゆのはピタリと動きを止めた。
「ゆのっち? おーい」
「うぅ……えっと、ええっと、じゃあ、やっぱりさっきのはお返しじゃなくてプレゼントにするから! ね?」
一息にまくし立てると、目をキラキラさせて宮子を見つめる。
「……そんなに欲しいの?」
「……うん」
「そっか……じゃあ、目、つぶってくれる?」
「……」
ゆの、ここでなぜかムスッとした表情に。
「ゆのっち?」
「……いや」
「へっ?」
「宮ちゃんの顔、見たい。……さっきは見れなかったから」
「え、だって、でも──」
「ずるいよ」
「うぇ?」
「宮ちゃんは見てたでしょ? さっき」
「! う、あ、あれは、びっくりして──」
しかし、宮子の言い訳は妨害されてしまう。
またしても突然に訪れたくちづけによって。

ちなみにこの後、すっかり忘れていたことを思い出したからなのかどうかはともかく、宮子は件の『罰』をしっかり完了することになる。
本日の残り回数の10倍以上のそれを、どういうわけかゆのも一緒になって囁き合ったのだ。
そして、最後にはとても大きな声で叫んでしまったりもしたのだが、それは仕方がないことだった。
だから、このひだまり荘に暮らす、心と体で繋がった四人だけの秘密がまた一つ増えてしまったのも、仕方がない話。


おしまい?
776名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 23:09:12 ID:pTEa0qGr
GJです!
まとめの方も差し替えておきました
777名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 23:51:50 ID:8Y9IdmkF

甘いホワイトデーをありがとう
778名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/14(土) 23:56:18 ID:BmobbWhU
>>776
更新乙です。本当に度々ご迷惑をおかけしてすみませんでした。
あなたこそがここの神だと思う。
779名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/17(火) 00:04:07 ID:8NsQ0Izq
「ふぅ・・・これでオシマイっと」

よく晴れた日曜日は掃除が進む。

「んん〜〜〜〜ッ・・・・いい天気」

こんな日は、誰かと一緒にお出かけ・・・・
なんてね・・・・。
もうそんな歳じゃないか・・・・。
お相手だっていないしね・・・・。

「・・・お相手か・・・」

そう言えば、そろそろ電話が来る頃かな・・・。
昨日も机の上には書類が山のように詰まれてたし、
校長先生から逃げてきて、保健室のベッドの下に隠れてたっけ。

「ふふふ・・・」

にぎやかすぎて、ちょっと騒がしい人だけど、
あの人のことを考えるだけで、年甲斐もなく
なんだか心が楽しくなってくる。

「・・・・早く電話、鳴らないかな・・・・」

だから、あの人に会えない休日は、ちょっと寂しかったり・・・・。

♪♪♪♪♪♪

♪♪♪♪♪♪

来た!

私は平静を装いながらも、弾んだ足取りで
受話器を取った。

「はい、桑原です!」

でも、いくら平静を装ったって、心は正直だ。
嬉しいものは嬉しい。
780名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/17(火) 00:05:22 ID:8NsQ0Izq
でも、電話の向こう側の相手はあの人じゃなかった。

「・・・・あ、お母さん、どうしたの?
 わたし? うん、元気だよ。 そんなことないって
 えッ! 来週こっちに! 突然どうして?
 お、お見合い!!! ちょ!!! イキナリそんな!
 まだ早いって!! え・・・イヤ・・・そんな人いないけど・・・
 でも・・・・・そうじゃなくて・・・・・
 え〜〜〜・・・わかったわよ・・・写真見るだけだからね・・・
 うん・・・・それじゃあ・・・お母さんも体に気をつけてね・・・」

チン・・・・・。

私は受話器を置くと、ベッドへ横たわった。

『・・・そんな人いないけど・・・』

あのとき、あの言葉をつい口にしたとき、
私の心の中には、確かにあの人の顔が浮かんだ。
はっきりと。

「ふぅ・・・・・」

大きなため息を一つ・・・・・。
さっきまでの楽しげな気分はどこへ行ったのやら・・・・
言葉にならない、気だるさと切なさが私を包んでいった。

「早く電話かけてこないかな・・・・・・
 吉野屋先生・・・・・」

【大人のひだまり劇場『ADULTY SKETCH』】
始まり始まり・・・・・。
781名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/18(水) 23:45:07 ID:EMg2Oqo3
「はぁ・・・・」

「ねぇ・・・桑原先生ぇ」

そんなに悪い人じゃなさそうだな・・・・。
容姿も性格も・・・。

あれから母がお見合い写真を持ってきて、
なぜかそのままなし崩し的にお見合いまで
させられてしまった私・・・・・。

「桑原先生ぇ」

母からの連絡によると、相手もそのご両親も
私のことを気に入ってくれたらしい。

家族・親戚、私の周りは早くも「めでたいめでたい」と
お祭り騒ぎだ。

「桑原先生ったら〜」

でも、私自身はというとあまり乗り気じゃない。
もう身を固めなければいけない歳なのはわかる。
相手に不満があるわけでもない。

乗り気になれない理由は自分でもわかっている。
それは・・・・。

「もぉッ! 桑原先生ッ!」
「キャアッ!」

ある昼休み、ボサッとそんなことを考えていたら
目の前に突然大好きなあの人の顔が飛び込んできた。

「な、な、な、なんですかッ! イ、イキナリッ!」

何の心の準備もなく、その人と間近で見詰め合ってしまった私の
心臓はバクバクと暴れだしてしまった。
私は、自分の動揺を気付かれまいとあくまで平静を装おうと努めたが、
悲しいかな・・・・・逆にそれが更なる緊張を呼ぶ結果となってしまった。
782名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/18(水) 23:45:42 ID:EMg2Oqo3
「どうかしたんですか?」

その人は、無邪気な、キョトンとした顔つきで私を見た。

「よ、吉野屋先生がイキナリ顔を近づけてくるからです」
「ひ、ヒドイです! 桑原先生、ヒドイですぅ〜〜〜
 これほどの美人を捕まえてこんな顔なんてぇ〜〜」
「ち、違います! ボーっとしてたら、目の前に突然
 吉野屋先生が現れたから、ビックリしちゃって・・・」
「本当〜〜〜」
「本当です! ホントですったら!」
「じゃあ・・・桑原先生の顔、もっと近くで見てもいいですかぁ?」
「え、ええぇぇぇ〜〜〜ッ!」
「だ、ダメなんですねッ! そうなんですねッ!」
「わわわわわッ! ダメじゃないですから! だから大声出さないでください!」
「フフフ・・・・それじゃ、お言葉に甘えて・・・・じ〜〜〜〜〜〜」
「・・・・・・・・」
「じ〜・・・・・・」

お願い! そんな目で私を見つめないで。

「じ〜・・・・・・」
「・・・・・ハイッ! もうお終いです!」
「ええ〜〜〜・・・桑原先生のケチ!」
「ケチで結構です!」
783名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/18(水) 23:46:29 ID:EMg2Oqo3
「でも、桑原先生、最近どうかしたんですか?」
「・・・え・・・」
「何か最近、元気がないような・・・ボーッとしてるような・・・・」
「そ、そうかですか・・・そんなことは・・・」
「そうですよ! さっきだってあんなに呼んだのに返事してくれないんですもの」

うう・・・こういうところは鋭いんだよな・・・この人は・・・。
でも、まさか最近ボーっとしている理由が自分にあるなんてことは
夢にも思ってなさそうだ・・・・・。

「はッ!!!! もしかして!」

えッ!

「もしかして! 恋! 恋の悩みですか!」

ギクッ!

「そうなんですか!」
「あ・・・いや・・・その・・・・」

え・・・どうして・・・バレた・・・?

「そうなんですね! やっぱりそうなんですね!」

う〜〜〜ん・・・やっぱりバレちゃってたのか・・・・・。
どうしよう・・・・・・。

よしッ! このまま、ずるずる悩んでてもどうしようもないし、
私も女だ! ここは思い切って!

「・・・じ、実は・・・・ね・・・私・・・・」
「やっぱり! やっぱり恋の悩みだったんですね!
 お相手はだれなんですか! 教えてください!
 私、そういうお話大好きなんですぅ〜〜〜!」
「・・・・・・・・・・」

その瞬間、私は心に重い何かが、
そして、お腹の底から、熱い何かが込み上げてきた・・・。

「ねッ! ねッ! はやく! はやくぅ〜〜!」

「バカッ! 知らないッ!」

「え・・・・・」

私は、乱暴な言葉を目の前の想い人に向かって投げつけると
早足で保健室から出て行った・・・・。

「あ・・・・桑原せんせ・・・」
784名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 01:12:57 ID:6cqht9xS
夏目と沙英はやく付き合えよ
785名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 01:33:18 ID:a/K9kh5c
今更だけど4巻の破壊力すげえな
786名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 12:52:16 ID:Y0lvpJrV
>>779-783
続きマダー?
787名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 22:07:30 ID:DzFzOBxo
>>784
ヒロはいらない子というわけですね。
788名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/25(水) 22:46:46 ID:7lhATEF1
正妻ヒロと愛人夏目でおk
789名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/27(金) 11:14:57 ID:ytp1jrLl
>>788
全面的に同意
790名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/03/30(月) 09:05:44 ID:VwP5H0Lr
まことでございますな
791名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/07(火) 22:02:43 ID:6OCa8QYm
特別編で沙英と夏目の出会いやらないかなー。
やらないか……
792名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/08(水) 18:36:29 ID:OSrPkfxq
みんなやまぶきスケッチだと
よっしー×桑原センセ派が多いように見えるけど
俺は桑原先生×よっしー派なんだよね

普段は攻めでもいざ桑原先生相手だと受けに回っちゃう吉野屋先生とか可愛いく…ないっすか?
793名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/08(水) 22:26:14 ID:iu3Usn6M
どちらでもおいしくいただけます
794名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/11(土) 06:24:54 ID:3gRBOhqM
>>792
自分的にも桑原先生×吉野屋先生だ
校内で吉野屋先生を探してたら桑原先生に聞くのが一番はやい、と言われるくらい繋がってたら良いな

なんとなく桑原先生は吉野屋先生にひたすら振り回されたり、頼まれたら断りきれないちょいヘタレなイメージなのに
すごくお姫様抱っこするのが似合いそう
795名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/12(日) 01:52:58 ID:sIUdrAiX
>>783 先生SS続き
【桑原先生ルート】
保健室を飛び出してきた私に行く所なんて
あるはずもなく・・・仕方なく屋上へやってきたものの、
校庭ではしゃぐ生徒たちの声が、私の気持ちを更に
沈ませるのであった。

「・・・・何やってんだろ、私・・・・」

思い通りに行かなくて・・・・
かんしゃく起こして、飛び出してきちゃうなんて・・・・。
子供みたく、ヒステリックに怒鳴り散らすなんて・・・・。

「・・・嫌われちゃった・・・よね・・・」

吉野屋先生、今頃どうしてるかな。
きっと、もういつもの調子でいるんだろうな・・・。
やっぱり、私のことなんて・・・・。

ガチャリ・・・。

「・・・!」

戸が開く音。
もしかして・・・追いかけてきて・・・。

「あ・・・」

でも、戸を開けて出てきたのは、
背丈も胸も小柄な少女であった。

「あ・・・く、桑原先生」
「ゆの・・・さん・・・・
 どうしたの? 屋上は立ち入り禁止のはずよ」
「う・・・す、すみません・・・
 でも、先生だって・・・」
「あ・・・それは・・・そう! 大人だから!
 大人はいいの! 大人は!」
「えぇ〜! ズルイです〜」
「ふふふ・・・・」
「・・・・・・」
「・・・どうかしたの?」
「あ、あの・・・先生・・・もしかして・・・泣いていませんでした・・?」
「え・・・・・」
「あ・・・ご、ごめんなさい! 邪魔しちゃったなら・・・私、帰りますね! それじゃ・・・・」
「待って」
「ッ!」
「ねぇ・・・ゆのさん・・・ゆのさんは、好きな人・・・・いる?」
「・・・・・います」
「そう・・・」
「私も、その人のことを考えると・・・泣いてしまうこと
 あります・・・・いつも近くにいるのに・・・・
 近くにいるからこそ・・・・
 だから・・・泣いてもいいと思います・・・大人だって・・・」
「・・・・ありがとう・・・ゆのさん・・・」
796名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/12(日) 01:53:31 ID:sIUdrAiX
【吉野屋先生ルート】
私、見てしまったんです。
桑原先生がおめかしして、男の人と
お話いしてるところを。

だってだって・・・悔しかったんですもん・・・。
私だって、桑原先生のこと、大好きなのに
大好きなのに・・・・。

だから、あの日おめかしして男の人と会ってたときのこと
聞きたかったんですもん。

「イッタタ〜〜・・・すみませ〜ん 絆創膏・・・・ってあれ・・・吉野屋先生」
「・・・あ・・・夏目さん・・・桑原先生は今・・・・
 あら・・・指を切っちゃったのね・・・絆創膏は・・・え〜〜〜ッと・・・あ、ありました」
「ありがとうございます・・・・先生も調子が悪いんですか?
 顔色がすぐれないようですけど・・・・」
「いえ・・・・そうじゃないんです・・・・ちょっと・・・」
「・・・ちょっと・・・」
「・・・・ちょっと・・・素直になれなくて・・・・
 大好きな人を怒らせてしまいまして・・・・」
「・・・・・・・」
「不思議ですよね・・・・大好きなのに・・・・どうして素直になれないんでしょうね・・・」
「大好きだからこそ・・・だと思います・・・・私も・・・そうですから・・・」
「・・・・ありがとう・・・夏目さん・・・」
797名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/12(日) 15:54:02 ID:P4K2PmIg
夏目が切ない・・・
798名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/12(日) 16:22:28 ID:ivHBDltS
夏目って何故か人気あるね。
俺的には単なるやられキャラなんだが。
799名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/12(日) 18:56:56 ID:kt5HVBlR
やられ…キャラ…?
800名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/12(日) 21:56:26 ID:khSgCdfo
受けってことだ
801名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/15(水) 02:18:28 ID:DpK2jZ92
>>798
とりあえず×365をみろ、そして原作四巻を読め
そうすればあなたもきっと夏目→紗英のとりこw
802名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/15(水) 02:21:00 ID:roEZmAgG
>>798
いいか?原作3巻の92ページを見るなよ?絶対見るなよ?
803名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/15(水) 02:34:20 ID:f8Yi8rIo
夏目ってヒロさんに勝ち目あるんですか。
804名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/15(水) 10:30:52 ID:jys4Z2Zg
勝ち目があるから戦うんじゃない
勝ちたいから戦うんだ
805名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/19(日) 17:20:16 ID:who1OLzs
夏目なんて、ただの負け犬だよォッッ
806名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/19(日) 18:04:10 ID:CDai542m
先に惚れた方が負けと
807名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/24(金) 19:57:00 ID:5Y5Eg3Ap
坊主が
808名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/24(金) 20:54:27 ID:7tgAUAgc
野原で
809名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/24(金) 22:11:52 ID:rmTTEcz9
サバイバル
810名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/24(金) 22:38:25 ID:gdmQLYWc
蒸せる…
811名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/04/26(日) 03:04:44 ID:0FE/Mw1S
『4月某日、ひだまり荘201号室にて』


「ねえ宮ちゃん」
「なにー、ゆのっち」
「あれって他にどんなのがあったの?」
「あれ?」
「ほら、この間沙英さんの部屋で作った──」
「あー、宮子特製ストーリー作成カードのこと?」
「……そういえばそんな名前だったっけ。えっと、確かあの時たくさん作ってたよね? 他にどんなカードがあったのかなぁって」
「う〜ん……」
「宮ちゃん?」
「ちょっと待ってて。取ってくる!」
「あ、宮ちゃん…… 取ってくるって……まだ持ってたんだ……」

10分後

「ゆのっちお待たせー」
「遅かったね、宮ちゃん」
「……あ〜、へ、部屋散らかっててさー、探すのに時間かかっちゃったー。へへ」
「……この前片付けたばっか──」
「さあさあゆのっち! カード引いて!」
「えっ、う、うん」
「さて、一枚目は?」
「えーっと、『宮子が』、だね」
「うんうん、で、お次は?」
「はいっ、『今ここで』、だよ」
「うん、じゃあ三枚目、張り切っていってみよー!」
「あ、『ゆのっちを』、だって。私だね」
「ゴクリ……では、最後の一枚をどうぞ……」
「あ……」
「……ゆのっち、見せて?」
「で、でも、これ……」
「いーから見せるんだー!」
「ひゃっ」
「ふ〜む、『食べる』かあ……」
「あの……わ、私は食べ物じゃないから、やり直したほうが──」
「いただきまーす!」
「きゃんっ!」


おしまい!
812名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/03(日) 08:14:25 ID:owp2YrXT
>>811
列べる段階で仕込んでいたな策士め!!

良い物見せて貰いました。
813名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/03(日) 22:39:56 ID:iEx6Gn/G
そうそうみんなと共同作業で壮大な伏線を…
っていうのは嘘で、どっちも突発的な思い付きなんだ
あと、遅ればせながら>>809に座布団一枚w
814名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/07(木) 09:56:51 ID:u7iAKiNF
宮ゆのはやっぱりいい…>>809GJ!
10分の間に必死に作ってたんだろうなぁ、宮ちゃん。

で、「きゃんっ!」の続きマダー?
815名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/22(金) 22:21:22 ID:KyxNQEk0
最近夏目がかわいくて仕方ない
816名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/22(金) 23:57:52 ID:QxedcO7Z
最近沙英からの視線を感じる
817名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/24(日) 11:12:57 ID:S4LHyucN
特別編で「夏目ができるまで」をやってくれんかな
818名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/24(日) 16:01:29 ID:5ifj0SXO
>>817
禿同
819名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/24(日) 21:58:31 ID:sWFfjCfi
あれは良いものだ
820名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/26(火) 07:17:22 ID:EwxcLF8n
今朝、宮子が宿題を見せてとしつこくゆのにねだったことから、ケンカしてしまうという夢を見た
仲直りの場面は見れなかった
821名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/29(金) 17:23:43 ID:UiXlIWTd
>>817
同意する、なんというか……
 夏目はかわいいなぁ
 夏目はかわいいなぁ!
rア夏目はかわいいなぁ!!
822名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/05/30(土) 00:09:21 ID:+bRaDYW2
>>821=沙英
823名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/05(金) 05:25:25 ID:2RgYjDLa
宮ゆのはやっぱり萌えるよ。おちゃらけてる雰囲気を見せつけつつ、
互いがいないともう生きていけなさそうな危うさすら漂わせるし。

「みやちゃんみやちゃん、あのね? わたし、みやちゃんが好きだよ」

「おおぉー。実は私もだよゆのっちー。結婚しよっかー?」

「んもぅ、みやちゃんってば、照れちゃうよぅ」

「わはははー、ゆのっちの照れ顔は食べちゃいたくなるほど可愛いなー」


朝っぱらから俺キメェwwwwwww
824名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/09(火) 10:50:26 ID:XlIGbNOR
>>823
「もう、おとうさんもおかあさんもやめてよー…」

って声がすでに聞こえる。
825名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/09(火) 12:30:10 ID:HD0TBNfa
すでに娘が!w

支援age
826名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 00:53:50 ID:v7Jnfrcu
電車で神社まで遠出した時に遇ったチビッコが
「おねーちゃん達結婚おめでとう」
って野花で作った冠渡すシーンが一瞬視えた
827名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 03:01:19 ID:PkWnoMyB
>>826を受けてちょっと書いてみるか……

良く晴れ渡った秋空の下、まだ幼さの残る少女二人が向かった先は
町の小高い丘の上にあるひなびた神社。
人の気配もしない寂れた場所だが、今から執り行う儀式にとっては
非常に都合のいい環境だった。

「…ゆのっちゆのっち、誰もいないよ。早く早く」

「わわ、危ないからゆっくり行こうよ〜…」

声を潜めて参道を進む二人の手はしっかりとつなげられていた。
長めの石段を登ってきたからか、ゆのは少し息が上がっている。

「……よし。今の内に……」

社殿の前まで来たところで、宮子は肩から下げていたバッグをあさり、
中から純白のレースを取り出す。木々から漏れる秋の陽光を受けて
キラキラと静かな光を反射させた。

「ゆのっちごめん。これしか用意できなかったー」

「…ううん、充分だよ。みやちゃんの気持ちが嬉しい、から」

「そっかー、へへへ。それじゃあ、被せるね」

照れたようなはにかみを見せるゆのの顔を見て、宮子も幸せそうに微笑んだ。
少しだけ屈んで、薄いヴェールをふわりと被せる。
828名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 03:10:31 ID:PkWnoMyB
「どう…かな? 似合うかな?」

「うん、似合ってるよゆのっち♪ すっごく可愛い」

「そっかぁ、嬉しいな」

「それじゃ、手早く済ませちゃおう」

「……うん」

見つめ合っていた二人が同時に社殿の方に向き直ると、襟を正して
うやうやしく頭を下げる。

「…えっと、わたし、宮子は――――――」

ザザザ……ァ、と秋色の涼やかな風が境内の葉を揺らす。

「宮子は、ゆのと一生添い遂げることをここに顕します」

朗々と通る声で、宮子は宣言した。それから遅れること数刻、
顔を赤く染めたゆのが後に続いた。

「…私、ゆのは、宮ちゃんを生涯愛し続けることをここに顕します」

告げ終えると二人同時に手を合わせ、深々と頭を垂れる。
張りつめていた空気が緩み始める。やがてゆっくりと頭を上げると、
どちらからともなく視線を絡ませた。
829名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 03:19:03 ID:PkWnoMyB
視線の次は伸ばした手の先、指が絡み合う。徐々にゆのと宮子の距離が
縮まっていく。

「…宮ちゃん」

「ゆのっち…」

互いの吐息を確認できる距離まで近づいたのち、ゆっくりと唇を重ねる。
ゆのは若干背伸びをして。

「好き、好きだよ 宮ちゃん」

「私もだよ。ゆのっち、大好き」


―――ぱちぱちぱちぱち。

キスの余韻で蕩けているところに、突如小さな拍手の音が届いた。

「ひゃああああ!」

突然の出来事に素っ頓狂な声を上げてゆのは飛び上がる。
宮子が音のする方へ視線を投げかけると、そこには小さな女の子。

「おねーちゃんたち、けっこんしたのー?」

けろん。とした声で質問を投げかけてくる少女を、落ち着きを取り戻した
ゆのも視界にとらえる。その時、記憶の片隅で何かが弾けた。

「……あれっ? あなた確か……」
830名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 03:31:40 ID:PkWnoMyB
――――そうだ、以前この神社でスケッチした時に私の絵を欲しがった
あの子だ!

「おねーちゃん、覚えててくれたの?」

ぱあっと表情を明るくし、とたたた…とゆの達の下へ駆けてきた。

「おねーちゃん、きれいだね〜。そっちのおねーちゃんも久し振り〜」

「おおー、久し振りだね」

ひらひらと右手を少女へ振り、宮子もコロコロと笑いかけた。

「おねーちゃん達、けっこんしきしてたみたいだねー」

少女の屈託のない質問に、ゆのは頬をさらに染めて言葉を濁すと、
宮子は堂々と言い放った。

「そうだよー、ゆのっちと私は今、この場で永遠の愛を誓ったのだ!」

「ちょ、宮ちゃん、こんな小さい子に言っても理解できないんじゃ…」

慌てるゆのをよそに、少しの間きょとんとしていた少女がますます笑顔を
増大させた。

「すっごーい、素敵〜! おめでとー!」

瞳をキラキラと輝かせて、軽く握ったこぶしを小刻みに上下に動かして
少女は興奮を抑えきれない。

小さな祝福を受けて、ゆのも少女の前で屈み込み、そっと頭に手をやり
優しく撫でてあげた。

「ありがとう。世界で一番最初のお祝いの言葉だよ」

んふー、と嬉しそうに相好を崩す少女は、はたと何かを思い返したように
腰のポシェットをまさぐった。
831名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 03:44:36 ID:PkWnoMyB
「あのねあのね、これ、さっき作ったの! お祝いにおねーちゃん達に
 あげるねっ!」

見れば、その手には色とりどりの草花で編まれた花の冠が2つ。
何を表すのか察したゆのと宮子は、授受するべくその場に跪いて
祝福の花冠を喜びと共にかけてもらった。

「うん、似合ってるよ! おねーちゃん達に幸あれ!」

そして再び拍手が贈られた。ゆのも宮子も幸せいっぱいの笑顔に包まれた。
予想外の来訪者から与えられた祝福の品。二人の縁はこの少女が
証明してくれる形になった。
胸に去来する幸せな気持ちが溢れ、思わず涙ぐむゆのの肩をそっと
抱く宮子の目にも、涙が薄く浮かんでいる。

「ゆのっち……ゆの。これからもずっと一緒だよ」

「うん。一緒にいようね、宮ちゃん。大好きだよ」

世界中何処を探しても二つとない美しさを輝かせる花冠を秋風が
優しく撫で抜けていく。ふたりの未来も、この花の様に美麗に彩られて
いくのだろう。

高い空、白い雲、鎮守の森が静かにふたりを見守っていた。


ーENDー
832名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 03:45:52 ID:PkWnoMyB
以上です。ひだまりスレには初投下…
宮ゆのは今でも好きなので、また書くこともあるかもしれません。
失礼しましたー
833名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 18:20:37 ID:Jq3jFNRn
素晴らしいなあ
ここにも是非また来てください
あ、でも長いやつだともう入り切らないですね
誰だ!こんなにも無駄にスレを消費したのは!
……ごめん俺だorz
834名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 00:17:12 ID:vJnTsUb1
いいものを視た
こんなに嬉しいことはない
>>832GJ!
835名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 04:03:42 ID:TPBC3SXp
>>832
久々新作ktkr!!
喜びついでに保守age!
836名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 17:47:51 ID:zIdVD9DN
>>832
GJ!!
やっぱこの2人は最高だ。
837名無しさん@ローカルルール変更議論中
>>832
GJ!感動しました!
是非また書いて下さい。