【久米田】絶望先生で百合【サンデー】

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1名無しさん@秘密の花園
なかったので立ててみました。

2年へ組 女子生徒

風浦 可符香
木津 千里
音無 芽留
常月 まとい
日塔 奈美
藤吉 晴美
小森 霧
小節 あびる
加賀 愛
木村 カエレ
関内・マリア・太郎
三珠 真夜
ことのん

まったりとお願いします。
2名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 09:53:52 ID:ELgemWFR
カフカは普通に両性ともいけそう。
千里と晴美はありえなくもない…かな?
三珠さんはちょっと鬼畜入っているけどやってくれそうw
3名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 12:05:08 ID:YzzT6AXY
待ってた、待ってたよ絶望で百合
千里と藤吉さんが人気らしいね
4名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 21:31:30 ID:3zEU31rY
人気あるんだ?
久米田先生ってやおいはしょっちゅうネタにするのに、ビアンをネタにすることはほとんど無いんだよね。
なんか百合を意識して語らずにいるようで、むしろ想像があおられます。
個人的にはいつも余裕のカフカがやらまくってMっ気を見せちゃう場面なんて考えると萌えちゃう。
タチをやれそうな子も結構いるよね。粘着質の千里、隠れSの芽留、本場もん(wのカエレとか。
5名無しさん@秘密の花園:2007/01/01(月) 22:17:14 ID:LyI3pE+O
楓カエレなんで良いんじゃまいか
6名無しさん@秘密の花園:2007/01/02(火) 00:07:08 ID:PUcDTk3Y
>>5
> 楓カエレなんで良いんじゃまいか

うーん、私はやっぱり別々の人で絡む方が好みかな。
一人Hしてるみたいな感じになっちゃいそうでちょっとね。

三珠さんってクラスの女の子のお尻にも棒をつっこんじゃったりするのかな。
7名無しさん@秘密の花園:2007/01/02(火) 00:38:34 ID:V5Aw3YwV
待ってたよこんなスレ!
絶望先生大好きだ。
女子キャラ多いからいろいろ妄想できるね。
千里×晴美はちょっと距離をおいた大人な関係って感じでいいかも。
久米田先生が百合をネタにするようになったら
百合も市民権を得たことになるのかなあ。
8名無しさん@秘密の花園:2007/01/02(火) 01:18:12 ID:PUcDTk3Y
>>7
久米田先生がネタにしないってのはさー、逆に茶化すことができないような思いがあったりしてね。密かに先生も百合に萌えていたりして。
千里と晴美は千里がタチなんだぁwwwwww二人とも可愛いから迷ってたよ。
9名無しさん@秘密の花園:2007/01/03(水) 11:20:48 ID:XYCnHdbY
9
10名無しさん@秘密の花園:2007/01/03(水) 11:52:03 ID:PRV3qJ5i
糸色家が主催した見合いの儀にて。
先生を二人がかりで追い詰めようとするあまり、うっかり目があってしまう千里とまとい。

黒子
「見合い成立!」

千里
「見合ってしまったものは仕方ないわ。きっちりそういう仲にならないと。」

まとい
「…告られた」
11名無しさん@秘密の花園:2007/01/03(水) 22:45:22 ID:V1ENafuM
>>8
先生が(久米田先生&絶望先生)が百合に萌えてくれてたら最高だけど
たぶんそれは無いだろうなあと悲観的観測。
タチとかネコとか特に意識せずに書いたつもりなんだけど
無意識に千里は攻め役だと思ったかもしらん。
でも晴美も攻めそうな性格ではあるw

>>10
そのシチュいいなw
萌えた
12名無しさん@秘密の花園:2007/01/03(水) 23:17:33 ID:j7pSuCD7
…マガジンじゃなかったっけ?
ネギま!と一緒に読んでた気がする
131:2007/01/03(水) 23:33:20 ID:PRV3qJ5i
>>12
うはwwwwwwwwwそういえばwwwwww今気付いたwwwwwwwwww
じゃあサンデー連載だった改蔵ネタもいっとく?wwwwwwwwwww

私が確認している百合ネタは二つ。
@羽美ちゃんが山田さんにお友達の証(?)としてたがいの尻間に一本の太いスプリングを挿入して結合することを強要しようとして失敗。
A羽美ちゃんを恐れて奴隷になっちゃったクラスの女の子が話のラストのコマで羽美ちゃんに抱かれている。

個人的には部長やしえちゃんも百合ネタやって欲しかった。
14名無しさん@秘密の花園:2007/01/04(木) 00:39:13 ID:bcSnOPnu
>>11
> タチとかネコとか特に意識せずに書いたつもりなんだけど
> 無意識に千里は攻め役だと思ったかもしらん。
> でも晴美も攻めそうな性格ではあるw

というか、千里もあれで結構ヤワだったりしてね。
時々か弱いところを見せる子だから、青筋たてて頑張っちゃってる時も可愛いw
千里と可符香ってなんか仲悪いよね。ここから攻め受けな関係に発展しそう。

可符香の挑発にイラつきながら攻める千里、余裕で受けているように見せ掛けてメロメロな可符香。みたいな。
15名無しさん@秘密の花園:2007/01/04(木) 12:25:58 ID:Du+gd63T
ついに百合板に久米田スレが立ったか……

あびる×愛とか見てみたい。愛総受けでも良い。
16名無しさん@秘密の花園:2007/01/04(木) 12:30:50 ID:bcSnOPnu
放課後、教室でキスをしてみる二人。

まとい
「ぷはっ…ん、もぅ、さっきからなんか舌の動きが変な感じ。」

千里
「仕方ないでしょ、このままだと舌が右の方だけに偏っちゃうもの。
左のほうにもするから…ほら、もう一回。」

目を瞑って千里の唇を受け入れるまとい。

17名無しさん@秘密の花園:2007/01/04(木) 12:41:05 ID:bcSnOPnu
まとい
「んちゅ…でもやっぱり気持ち良いなぁ。木津さんの髪、安くないガムみたいな良いかおりがするよ。」

千里
「何つまらないお世辞を…んっ、あんまり髪さわっちゃイヤよ。
ねぇ…あなたもきちんと舌、左右均等に入れて…。」

まとい
(あはっ…なんでこんなに焦れてるんだろ?頬が赤くなっちゃって可愛いなぁ)
「はぁい、じゃあ今度は反対側にするから。
目、閉じて…」

目をとじている千里の肩を両手で抱きながら口づけるまとい。

千里
「うん…はふっ。」
18名無しさん@秘密の花園:2007/01/04(木) 12:43:10 ID:bcSnOPnu
>>15
まとい×千里になっちゃった。サーセンwww
19名無しさん@秘密の花園:2007/01/05(金) 19:54:26 ID:BxjguQwB
可符香×奈美のアブノーマル×ノーマルな百合プレイとか(;´Д`)
20名無しさん@秘密の花園:2007/01/05(金) 20:37:18 ID:/NEsQDbe
ごめん
奈美は霧とが気になってる方です
不下校と(元)不登校の出会い。初期設定を聞いた時になんか、もう

なんにしろ奈美は絶望ガールズの中では一番ノーマルだと思ってます
21名無しさん@秘密の花園:2007/01/05(金) 23:20:08 ID:sqMXVqrf
奈美と霧とか珍しいなーとか思ったけど、
「お父さんとけんかしたから、今日は帰りたくない」
なんて普通な理由をつけながら霧と一緒に不下校する
奈美とか妄想したら案外いいかもとオモタ
22名無しさん@秘密の花園:2007/01/06(土) 00:22:18 ID:T4/ZR6AV
>>19
可符香×奈美いいですねw。
奈美って落としがいがありそうな子の雰囲気があるよ…
23名無しさん@秘密の花園:2007/01/06(土) 01:32:18 ID:8+kRHQU7
奈美はイジリ甲斐があるから、いっその事全員と絡ませるとかw
24名無しさん@秘密の花園:2007/01/06(土) 05:49:23 ID:T4/ZR6AV
奈美って作中でもだんだん人気が出てきてるのかな。
最初は軽い扱いだったけど、最近は先生と絡むことの多い以前の可符香のポジションにとって代わってるね。
…単に動かしやすいキャラなのかな?

三巻で修学旅行の下見に行くお話の奈美ちゃんは特に可愛いかも。のっけからヘコんでるとことか、センセに八橋を取り上げられてベソかいちゃうとことか微笑ましい。
25名無しさん@秘密の花園:2007/01/06(土) 23:30:05 ID:+SraoXH1
最初は霧(不下校)と奈美(不登校)のラブコメの予定だったらしいよ
だからあながち絡むのもしょうがないかも。そんな構想があったわけだし

奈美が動かしやすいキャラってのはほぼ定評になってるね
絶望的な生徒の中で常識的反応、意見をくれる
そういうトコが光ってるのかなあ。・・・普通なんだけどねw
26名無しさん@秘密の花園:2007/01/06(土) 23:47:18 ID:8+kRHQU7
奈美「あ〜あ…。わたしったら、みんなに普通普通言われて…。もう嫌になっちゃう」
奈美「もう、どうしたらいいのかなぁ…??」

可符香「そんなときは!!」
奈美「わわっ!どこから来たのよっ」
可符香「そんなときは自分から変わればいいのです!普通でないことをすればいいのです!なんだ簡単ではありませんか!」
奈美「いや…そうは言っても…」
可符香「たとえばこうすればいいのです」

チュッ

奈美「なっ…なななにをするのよ!?」
可符香「女性同士で愛しあうなんて、普通じゃないですよ。ほら、これで奈美ちゃんも普通脱却♪」
奈美「だからって…」
可符香「さぁ、私が1から教えてあげますから、めくるめく官能の世界へ…」
奈美「やーめーてー…」
27名無しさん@秘密の花園:2007/01/07(日) 00:41:53 ID:te8E2rGI
マリア登場時は千里+マリアが好きだった。
カプというより保護者としてほのぼのしてほしいというか。
28名無しさん@秘密の花園:2007/01/07(日) 00:42:40 ID:s+BU1w26
>>25
それほんと?久米田先生がそんなこと考えていたなら尊敬しちゃうよw
取材か何かで先生が話したのかな?

>>26
素晴らしすぎ。続きお願い!
29名無しさん@秘密の花園:2007/01/07(日) 01:26:45 ID:f9pzPrFE
>>26

可符香「まずはキッスから!基本なのです!」
奈美「え、いや、その…私はいいって……んぐむぅっ!?」
強引に奈美の口内に自分の舌を押し込む可符香
可符香「んっ…くちゅっ……ぷはぁ!これがディープキスなのです。お互いの舌と唾液を絡ませて吸って嚥下する。ああなんと甘美な行為なんでしょう!!」
奈美(うううっ……私のファーストキスだったのに…)
30名無しさん@秘密の花園:2007/01/07(日) 13:22:05 ID:3FmguNAk
>>28
確かぱふのインタビューでそう答えていました
ちょう興奮しました
ただ霧は少年の予定だったそうですが。今の萌えキャラっぷりって一体…

>>26,29
ああ、奈美の青ざめっぷりが目に浮かぶようですw
31名無しさん@秘密の花園:2007/01/07(日) 22:24:09 ID:f9pzPrFE
>>30
霧はコミックスのカバー裏になくてはならない存在ですよねw

あと、>>26・29に感想d楠
32名無しさん@秘密の花園:2007/01/13(土) 01:16:34 ID:ILlZO4Gw
男性読者の間では芽留が人気高いんだね、なんか意外。
私は千里のズレっぷりが可愛い。いつも一生懸命声張っちゃって。
ああいうコをおとして従順なネコちゃんにできたらいいなぁ。
33名無しさん@秘密の花園:2007/01/13(土) 14:26:38 ID:VK1gcW7j
キモカワの回で千里と芽留が手をつないでるように見えて・・
そっから、なんかこの2人が可愛くて仕方が無くて・・!
34名無しさん@秘密の花園:2007/01/13(土) 17:13:43 ID:ILlZO4Gw
マジ?
単行本読み直そ
35名無しさん@秘密の花園:2007/01/19(金) 17:02:16 ID:R8qF9n0T
絵師の出現を期待
36名無しさん@秘密の花園:2007/02/02(金) 20:15:51 ID:ZdlTagVd
ふと思ったのだがあびる×羽美ってどうだろう?
凶暴な動物たちと血がべっとりついた鎌を持った羽美、そして彼女の通り道に
割れる人並み。それを見かけるあびる。
その中にはあびるが一度掴んでみたい尻尾を持った動物がいて。
最初は勿論引きながらも引かれて行くあびる。
貧乳コンプレックスの羽美ちゃん。友達出来たのが嬉しくて何でもしてあげちゃ
う。
羽美受けって千里とは違うおいしさがあると思った。
スレ違いだったらゴメン
37名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 20:26:29 ID:WWKosP50
>>36
羽美は一生懸命になってくれるからね
好きになってもらおうと。正々堂々の千里とはたしかに違う

スレの事だけど、スレタイに「サンデー」ってあるし。だいじょぶ!
そう思うといいスレタイだなあって今、思った
381:2007/02/07(水) 13:53:58 ID:7IBGjRso
フヒヒwwwwサーセンwwwwwww
39名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 15:57:05 ID:/uni7CYt
>>1
絶倫先生は駄目ですか?
401:2007/02/08(木) 11:39:25 ID:/hzqawSG
大変よろしいかと。
今週も嬉しそうにくりだしたギャグ
「チェリーとチョコレート工場!」
の引かれっぷりが愛らしかった。

兄の生徒に対しては同年なのに偉そうな口調で、わからせて下さいといわんばかりですね。
どうせ隠れMに決まってます。
41名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 16:56:07 ID:6QUcT9RG
>>23
奈美主人公のハーレム漫画イイ!
42きんたま:2007/02/08(木) 17:02:05 ID:ChKSpmHS
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43名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 20:28:00 ID:iXP/gbSL
三珠×愛ってアリなんでないだろうか(笑)
なんとなくだけど
44名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 21:34:01 ID:cRduRscz
>>43
流血プレイはさすがにちょっと・・・
4536:2007/02/10(土) 11:41:17 ID:54Ih/6ac
>>37どうもw
じゃあ、千里×部長(リバ可)とかはどうだろう。
部長に「きっちりしなさい」とか言われて何か怪しい契約をしてしまう千里。
もちろんそれを解約する金もないし気がついたら利子は3倍に。
パニクった千里は身体で払おうと部長のところへ押しかける。
しれっとして部長は「私、女の恋人いるの」とか悪びれない表情で大嘘を言うが、
「大丈夫です! 関係の線引きはきっちりしますから!」
千里の結構端正な顔立ちと回転の良い頭の良さについ押し倒されてしまう。。。
ちょっと大人な関係とか…。
(部長×愛だとつまらない展開だったので少しひねってみた)
(あとまとい×羽美(リバ可)でも可愛いかも)
46名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 11:50:21 ID:6f52wOKT
藤吉さんは千里にどんなひどい目にあっても友人で
あり続けるのが凄い。くされ縁を受け入れてる感じ。
霧とマリアのほのぼのした感じも可愛い。
「小森ちゃん」呼びしてたよね。
47名無しさん@秘密の花園:2007/02/15(木) 03:52:25 ID:sShezW+x
>>43
ガチSMだよね。
ありありw

三珠ちゃんには頑張ってもらってMっぽくないキャラもMに落としてほしい。
48名無しさん@秘密の花園:2007/03/15(木) 17:12:56 ID:eO5GebCe
どうでもいいけど絶望先生はマガジンだよ
49名無しさん@秘密の花園:2007/04/09(月) 13:52:49 ID:/4YV9g4d
それ、100万回言われてますから!
50へたれ@秘密の花園:2007/04/09(月) 22:07:37 ID:xia5ryC4
http://imepita.jp/20070409/708460

一応倫様。
いまは後悔している。
51へたれ@秘密の花園:2007/04/10(火) 01:08:57 ID:OI0EUXbq
http://imepita.jp/20070410/038860

絶倫スレで別人と言われたけれど、こりずにカフカとナミ
52名無しさん@秘密の花園:2007/04/14(土) 05:10:04 ID:NzZmSu6f
アニメ化といっても、あれをそのままやれるわけないので
キャラだけ借りて百合アニメにしてしまえw
53名無しさん@秘密の花園:2007/05/20(日) 22:23:00 ID:xE09gKf9
考えてみたらくめたんで明確な百合って、
改蔵26巻20p、最後の一コマぐらいしか無くないか?

思えばあのコマを見てから改蔵に期待しまくってたっけw
あれからすぐ終わっちゃったけどw

絶望先生でのこれからに期待
54名無しさん@秘密の花園:2007/05/22(火) 22:48:36 ID:uUGvxRrW
背景ネタ、それとくめたんが百合が守備範囲(?)なのはそれとなく匂わされてる気が
漂流の回で「スールの契りを!」ってセリフはほんのり期待した

絶望では千里・藤吉さんを百合ネタに持ち込もうかなって姿勢が垣間見える事アリ
図書室で2人の背景の本棚カテゴリーが百合だった時はちょこっと期待してしまった…(笑)
55名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 17:45:39 ID:IpSNoLd3
まだこのスレあったw
うれしいんでなんか投下します

ある日、帰り支度をしてる奈美。そこを通りがかった愛は奈美にぶつかってしまう
「ああっ!す、すいません!私なんかがぶつかってしまって!!」
「え?あ、わたしこそごめんね」
「ああ・・・私ったら取り返しの付かない事を・・・」
「そんな大げさな」
「私のお詫びのしるしです!」
突然ひざまづいて奈美の足元にかがみこみ・・・
チュッ
「〜〜〜〜!!!な、なになに!?」
「謝罪の気持ちを表すときはこうすると書いてあったのです・・・。あっ、やぱり舐めた方がいいですか?」
「そそそそんななにをいきなり・・・・ってやらなくていいよぉ!」
「ああ〜もうしわけありませんです・・・」
そういいつつ愛は奈美の足元から顔を離した
と、何かに気付いたように
「あ、おみ足がよごれています!今きれいにしますね・・・」
と言い、奈美の内股に舌を這わせる
「やあああん!そんなところ汚れてないよぉ!やめてってばあ・・・」
56名無しさん@秘密の花園:2007/05/29(火) 18:14:57 ID:IpSNoLd3
愛の舌は奈美のスカートの中にまで侵入してきた
「やっ・・・あっ・・・。そんなところ舐めちゃ・・・きたないよ・・・っ」
「いいんです!いいんです!気になさらないでください!」
「そんな、気にすr・・・ひゃあぁくぁswでftghじゅklp;@:」
「ああっ!奈美さんのアソコからなにか・・・。あ、もしかしてお漏・・・」
「ちがう!!!愛ちゃんのせいでしょ〜!だからもうやめてって・・・」
「私のせいですよね!?今きれいにしますから・・・」
「だからもう・・・んんんんああっ!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・・」

そんなある日の放課後
57名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 01:45:31 ID:07KwTpY0
元気な ジャッキー だな。

gjってことだよ。
58名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 02:25:23 ID:kcsK9l80
羽美と羽美の恐怖の奴隷の女のコくらいしか思いつかんな。
百合つーよりエロゲのレズSM系だが。
女の子「肉ヌンチャクだけはお許しを!」
羽美「だめよ、これは総会で決まったことなの」
ペチコーン!ひぃー!
みたいなw

あ、もう一つあった。やっぱ、羽美 コンビニで
羽美「最近の中学生、胸大きすぎ!」 グリグリ
女子中学生「いやぁー!変なおねえさんが!変なおねえさんが!」
これも百合じゃないなw

女子小学生sとリーダー羽美。「苺ましまろ」の先取りか?
これも違うか。

本当は羽美と自分探しの女のコなんかがいいんだけどね。
59名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 13:45:28 ID:MJj6Gmie
やっぱり晴美×千里でそ
60名無しさん@秘密の花園:2007/06/02(土) 16:19:00 ID:G0RFPGyI
カフカ×千里もいいんじゃないかと思った。
61名無しさん@秘密の花園:2007/06/04(月) 03:22:08 ID:oBoaYRUI
62名無しさん@秘密の花園:2007/06/13(水) 20:12:39 ID:zxgukVZa
今週の千里&藤吉さん(;´Д`)ハァハァ
63名無しさん@秘密の花園:2007/06/13(水) 21:30:37 ID:ancixUeN
パ○コ仲良く半分こ&あいあい傘とは…
64名無しさん@秘密の花園:2007/06/17(日) 01:10:32 ID:oP3xmabC
>>60
激しく同意。
これはかなりのSMですねw
65名無しさん@秘密の花園:2007/06/17(日) 15:04:20 ID:85OveZI+
いやいややはり晴美×千里の甘甘でそ
なんだかんだで晴美のペースに乗せられる千里
考えただけで
66名無しさん@秘密の花園:2007/07/10(火) 19:59:48 ID:J56r6x5K
やっぱ奈美が主人公で見てみたいな。メインヒロインは霧で。
久しぶりに登校したらなぜかハーレム状態になって混乱する奈美。
霧ちゃんに惚れるも優柔不断で言い出せない奈美。
で、ほかのキャラに迫られつい手を出してしまう奈美。
それが原因で霧と仲が険悪になってしまう奈美。
自己嫌悪する奈美。
でもなんだかんだで仲直りしてしまう奈美。
とか
晴美と千里の間を取り持ってあげる奈美とか、妄想が頭を渦巻いて……
67名無しさん@秘密の花園:2007/07/15(日) 01:55:50 ID:30NVEIUF
密かに藤吉とラブい関係にあった千里。二人はケンカしながらもお互いをかけがえのないパートナーとして認めあい、愛し合っていた。

しかし幸せな百合カップルの日々に魔性の女、風浦可符香の手が伸びる。
可符香の巧みで官能的な誘惑にハマりこみ、そのカラダを求めてしまう千里。


「私、男子も女子も素敵だなぁって思えるんですよぉ…人生を二倍楽しんでますよね。」

「どっちつかずなんて認めないわ。男女どちらか選びなさいよね!」

「だったら私…木津さんにきっちりされちゃいたいな…」

「何言ってるのよ!ちょっとひ、膝…すりつけないでくれる?私そんなつもりで言ったんじゃ…」

千里の乳房を可符香がそっと触れる。

「でもぉ…木津さん、こんなにドキドキしてますよぉ?」

「うひゃ!」

千里の手を取り自分の胸にあてる可符香。

「ホラ、私のおっぱいとどっちがドキドキしてるか、比べてみましょうよぉ ねぇ…」

「わ、私…やるんならとことんいくわよ?いいのね」

「ふふっ…木津さんの気が済むまで、お好きにどうぞ」
68名無しさん@秘密の花園:2007/07/15(日) 13:42:26 ID:Y6QaMtZK
カウンセリングルームにて

奈美「失礼しまーす」
智恵「あら、日塔さん」
奈美「智恵先生、ちょっと相談に乗って欲しいことが・・」
智恵「どうしたの?私で良ければ話してみて」
奈美「私最近変なんです!バルシオーネRのカッコした中川翔子が可愛く見えたり」
奈美「さよなら失望先生のDVDを見て芽留ちゃんに萌えたり」
奈美「あびるちゃんにプラグスーツを着せてみたいとか」
奈美「メレ様の格好をした智恵先生に肉ヌンチャクで苛められたいとか考えちゃったり・・」
智恵「(あらら〜)大丈夫よ。日塔さん」
智恵「日塔さんくらいの年頃では、同性を意識しちゃうなんてよくあるコトで普通なことなのよ」
奈美「先生・・(泣)」

晴美「そうそう、そんなの普通、普通」
万世橋「普通だな」
臼井「普通ですね」
絶望「普通なんですか?!」
奈美「普通って言うなぁー!てか、どこから涌いたお前ら!」
69名無しさん@秘密の花園:2007/07/15(日) 16:03:13 ID:/G90tDkw
晴美がMに見えるのは俺だけですか?
70名無しさん@秘密の花園:2007/07/21(土) 16:36:41 ID:ZcGF86aN
>>67
こなれたセリフで千里を誘惑する可符香に受けたW
確かに誘い受けは似合ってるかもだね。
千里ちゃんも攻めているようで手玉にとられてそう。
71名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 07:39:40 ID:ZR27EGDV
72名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 08:53:52 ID:3Tet+EJD
何というか、凄いOPだった……
73名無しさん@秘密の花園:2007/07/29(日) 20:51:47 ID:l8pqExCr
>>71
もう一度うp頼む
74名無しさん@秘密の花園:2007/07/30(月) 09:23:17 ID:47ZqRc82
75名無しさん@秘密の花園:2007/08/01(水) 19:31:26 ID:KH0uj1BE
見れん……
76名無しさん@秘密の花園:2007/08/04(土) 02:12:35 ID:Gs7qZ2k6
新OPで具合わせしてるのが、愛と千里に見える。
77名無しさん@秘密の花園:2007/08/04(土) 06:42:23 ID:rqIiuzWt
風浦 可符香(ふうら かふか):野中藍(1981/06/08、福岡県、青二プロダクション)
木津 千里(きつ ちり):井上麻里奈(1985/01/20、東京都、ボイス&ハート)
木村 カエレ(きむら かえれ):小林ゆう(1982/02/05、東京都、ホーリーピーク)

小節 あびる(こぶし あびる):後藤邑子(1980/08/28、愛知県、ぷろだくしょんバオバブ)
小森 霧(こもり きり):谷井あすか(19??/06/19、富山県、マウスプロモーション)
関内・マリア・太郎(せきうつ マリア たろう):沢城みゆき(1985/06/02、東京都、マウスプロモーション)

常月 まとい(つねつき まとい):真田アサミ(1977/09/08、長野県、TABプロダクション)
日塔 奈美(ひとう なみ):新谷良子(1981/03/31、石川県、ビーボ)
藤吉 晴美(ふじよし はるみ):松来未祐(1977/09/14、広島県、81プロデュース)*改名歴:松木美愛子

新井 智恵(あらい ちえ):矢島晶子(1967/05/04、新潟県、ぷろだくしょんバオバブ)*改名歴:小笠原晶子
糸色 倫(いとしき りん):矢島晶子
音無 芽留(おとなし める):???

絶望した!
折角絶望的にアニメ化したというのに中の人の話題が一切出て来ないこのスレに絶望した!
78名無しさん@秘密の花園:2007/08/04(土) 09:37:19 ID:wv06H9e2
だって声優スレじゃないし
79名無しさん@秘密の花園:2007/08/05(日) 03:41:51 ID:ErrqHpr4
まさか智恵先生×霧とは予想を上回る展開
80名無しさん@秘密の花園:2007/08/05(日) 04:54:56 ID:hT7gt1tj
さっき5話見て飛んできました。
美人女教師×女生徒もいいもんだ。
81名無しさん@秘密の花園:2007/08/05(日) 07:10:51 ID:InStLMMF
原作に有ったっけ?
82名無しさん@秘密の花園:2007/08/05(日) 12:10:33 ID:fmBm2v7U
>>81
無いよ
新房監督は以前ぱにぽにで百合要素を強化してたが、絶望先生でもやるとは天晴れだ
83名無しさん@秘密の花園:2007/08/05(日) 21:16:34 ID:lRKxBw5L
同じく5話から
あのシーンはしっとりとしてて良かったなぁ。
そしてこの発想はなかった。そういや知恵先生、なんだかんだで生徒思いだ・・・
愛おしそうに霧の髪を手ですいてあげているシーンがなんだか泣けた。あどけない霧もきゅんとした
84名無しさん@秘密の花園:2007/08/05(日) 22:36:50 ID:y5lxLUce
あの学校はいい先生ばかりだよな
85名無しさん@秘密の花園:2007/08/12(日) 07:17:10 ID:cGY57rz2
女同士で見合えばいいのに
86名無しさん@秘密の花園:2007/08/14(火) 09:35:17 ID:7LoAzosR
それは思った。
まといと千里は絶対目が合ってそうだけどねえ。
87名無しさん@秘密の花園:2007/08/14(火) 22:26:12 ID:g4ZwiDrI
女同士で見合い成立というネタが無かったのは意外だったな
88名無しさん@秘密の花園:2007/08/15(水) 02:54:07 ID:lzsue8cO
今週のアニメ、普段強気で訴えてやる訴えてやる言ってるカエレがカフカの健康に気を使うところに萌えた
89名無しさん@秘密の花園:2007/08/19(日) 06:52:30 ID:XnnR3+Ct
何か今回も百合くさいカットがw
90名無しさん@秘密の花園:2007/08/19(日) 19:41:06 ID:+QB7wvw9
アニメなんと言うサービス・・・
智恵先生はまったくのノーマークだった、己を恥じる位だ
91名無しさん@秘密の花園:2007/08/19(日) 20:09:35 ID:9KbfV8AY
どれも芸術的なカットだった
素晴らしい
92名無しさん@秘密の花園:2007/08/21(火) 18:52:53 ID:30fKvZFR
やっぱり晴美と千里の仲良しっぷりが好きだ
なんだかんだ文句を言いながらコミケにまで来てしまう千里ちゃんはどんだけ晴美が好きなんだよと
浴衣で一緒にお祭りに行って風車買ったりとか可愛すぎる
93名無しさん@秘密の花園:2007/08/22(水) 20:17:25 ID:YsAOAnt1
確かになんかいつも一緒にいるなw
94名無しさん@秘密の花園:2007/08/22(水) 23:25:23 ID:S1MPbsVl
ハロウィンで一緒にコスプレしたりなw
千里って藤吉さんに対してはだけは結構受け身な傾向あるよね
95名無しさん@秘密の花園:2007/08/22(水) 23:34:00 ID:jPkjI0sM
つきあい長いようだし、腐女子であるという一点を除けば
比較的安心感のある友人なのではないかしらん。
どっかで「あなたの著作物が私を苦しめている」とか
言ってたけど、読まされているのかな?
96名無しさん@秘密の花園:2007/08/23(木) 04:33:03 ID:P0zJZLxh
千里は起承転結のきっちりした4コマ漫画でありさえすれば、
あの内容でも「これでいいのよ」とか言ってたしな。
実は腐女子的な要素については抵抗がない(むしろちょっと好きだったり?)かも。
97名無しさん@秘密の花園:2007/08/23(木) 13:01:56 ID:XJaUJJKg
男は男同士、女は女同士というのはある意味きっちりだと思うのだが、いかが
98名無しさん@秘密の花園:2007/08/23(木) 21:03:57 ID:3VDI+bGa
晴美が千里を普通に映画に誘うのがなんかいいなと感じた
結局テニプリの映画は千里は一緒に行かなかったのかな・・・
千里はなんだかんだ文句言いながら一緒に行きそうだけど
99名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 00:22:12 ID:cSrvVaTE
原作でここまで仲良しっぷりを強調されてる二人だし、
藤吉さん役に一部で有名な百合声優を起用したんだから、
アニメでもハルチリ展開をやってくれるものと信じたい。
100名無しさん@秘密の花園:2007/08/24(金) 08:00:32 ID:5LOXcJhp
ttp://zammel.kir.jp/lesles/siokara.php?res=34030
まあ何が何だか最早もうよく訳が分からないですけれど取り敢えず貼っておきますね
101名無しさん@秘密の花園:2007/08/27(月) 18:45:17 ID:wtfAJYwk
風呂といい謎のサービスカットといい8話での着替えといい
アニメの新井先生と霧の関係はなんなんだろう萌えちゃうじゃないか
102名無しさん@秘密の花園:2007/08/27(月) 20:25:00 ID:poF85UQp
ただ単に出番の少ない二人の救済措置。
智恵先生はクラスに深く関わらないし
霧ちゃんも学校からほとんど出ない分ほとんど原作で出番がない。
だから二人まとめて少し出番を増やした。
103名無しさん@秘密の花園:2007/08/27(月) 22:58:53 ID:wtfAJYwk
なるほどなー
粋だ
104名無しさん@秘密の花園:2007/08/27(月) 23:26:11 ID:mbqilgze
エロパロ板とは雲泥の差の過疎具合だな
105名無しさん@秘密の花園:2007/08/28(火) 20:10:10 ID:897EP6lc
どうでもいいが真夜がMで受けにみえるのは俺だけのようだ。
本当にどうでもいいな
106名無しさん@秘密の花園:2007/08/29(水) 18:07:45 ID:tf8heNbu
可符香と千里がタチ勝負でイかせ合いをしてるのを妄想して抜いた
107名無しさん@秘密の花園:2007/08/30(木) 02:46:09 ID:RJyN9qMN
どっかにいい可符香奈美はないものか・・・
108名無しさん@秘密の花園:2007/08/30(木) 05:14:57 ID:gBUeJxVQ
まといが霧を好きになったら一緒に学校に引きこもるんだろうか
109名無しさん@秘密の花園:2007/09/02(日) 12:20:40 ID:IQ5cQc3t
>>106
タチ勝負w
いいね
110名無しさん@秘密の花園:2007/09/02(日) 14:05:37 ID:Xg7wfZDl
可符香相手だと言葉責めされて簡単に堕ちそうだな>千里
111名無しさん@秘密の花園:2007/09/02(日) 22:49:55 ID:7ZYMeXSd
エロパロ板で、百合は百合板でやれって言われてた人がいたと思ったけど
こっちで書いてくれないかなー
ここ、絵の投下もおkなのかな?
112名無しさん@秘密の花園:2007/09/06(木) 17:49:42 ID:qHFAALOb
てn
ttp://aaabbbccc.s6.x-beat.com/upload/src/up12807.png
過疎っていて絶望した
113名無しさん@秘密の花園:2007/09/06(木) 18:40:30 ID:nomj4k3G
過疎ってますねぇ
夏コミではハル×チリ本とかあったんでしょうか
114名無しさん@秘密の花園:2007/09/06(木) 20:07:43 ID:p2jpHIUB
今週のどじっ子のくだりで可符香が千里をいいくるめる感じが生々しいw
115名無しさん@秘密の花園:2007/09/08(土) 23:59:14 ID:j+5jeDLg
>>113
女子本の中にハルチリが含まれてるのはあったけど
それだけの本はなかったと思う
3日目も探したけど見つからなかったorz
116名無しさん@秘密の花園:2007/09/09(日) 19:07:20 ID:mIZOJ6+X
カエレにのし掛かられて身動きが出来ない芽留、唯一の武器?の携帯も取り上げられてしまい絶体絶命w
「またパンツ、パンツってメール送りつけて、訴える代わりに今日は実力行使よ」
「ムー」
子供と大人ほども体格差のあるカエレに力任せに用具室に連れ込まれた芽留、手で口をふさがれているので最後の手段、
謎の不安定になる言語を発することが出来ない。
エレは怯えてもがく芽留を易々とねじ伏せると意地悪そうに微笑んで、軽く舌なめずりなどしてみる。
それを見てますます怯える芽留、カエレの大きな胸や腰、長い足に完全に固定されてしまった、小柄で細く幼い体が小刻みに震える。
「どこもかしこも子供の体ね、肌は赤ん坊みたいだわ、ふふふ」
「ムームー」

青い瞳を怪しく輝かせて、カエレは自分の体の下で怯え暴れる芽留の体を、その長い指や手のひらで制服越しに思うさままさぐる。
薄暗く埃臭い用具の中、てっきり暴力を振るわれると思っていた芽留のなめらかな頬をカエレが舌を出して舐め上げた。
「???」
「うふふ、私の国では復讐の仕方をたっぷり教えてあげるわ、こうしてね」
そう言うとカエレは芽留のセーラー服の襟元から右手を差し込み、ほとんどふくらみの無い胸を覆っていた小さなブラに手をかけた。
「!!!」
「ふふふ、まあ、本当につるぺたね」
予想外のカエレの振る舞いに芽留は大きくのけぞったが、相変わらず自分より大きなカエレの体にのし掛かられているので、せいぜいビクリと震えただけだった。
不意にその小さな唇からカエレの左手が除かれた。その一瞬、空気を思い切り吸い込んで叫ぼうとした芽留だったが、それもつかの間、またもその唇はふさがれてしまった。
それもカエレの熱を持った柔らかい唇によって。カエレの体の下で芽留の体がまたビクリと震えてそのまま硬直してしまう。
そしてそんな芽留にお構いなしで、彼女のセーラー服の上着を器用に剥ぎ取ってしまったカエレは、今度は芽留の小さな胸を覆っていたブラも取り去ってしまった。
その間、芽留は唇と舌をカエレの唇と舌で思うさま嬲られて、小さな鼻で息をするのが精一杯、その荒くなる呼吸と唾液と舌の絡み合う湿った音だけが薄闇の中微かに響いた。
芽留の頬を涙が幾筋もこぼれて、その細い両手は何とかカエレの体を押し返そうとするが、やがて力なく床に落ちていった。
その間も舌をカエレの舌に絡み取られ薄い胸を彼女の長い指が滑るようになで回した。
(こんな物じゃすまないわ、たっぷり可愛がってあげるから)

今までの毒舌メールの報復はどうやらまだ収まりそうもなかった。そして思うさま芽留の口中を蹂躙したカエレが、
やがてお互いの唇に光る糸を一瞬残してゆっくりとその顔を上げるころには、芽留は涙に濡れた頬を朱に染め、
裸にされ熱を帯びた華奢な上半身を庇うことも出来ず、なすがままの様子で冷たい床に横たえるばかりだった。
117名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 08:50:41 ID:T21DYpxe
>>116
GJ。カエレって美人だよね〜
アニメの前オープニングで貝合わせしてたのは千里とあびる?
118名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 15:08:15 ID:84HcPcEF
>>117あびるにしては包帯巻いてないけど髪形的にはそうだと思う

抱き合ってる二人は多分千里と藤吉さんで
パンツめくられてるのはカエレでめくってるのは芽留ではないかと
119名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 19:45:11 ID:T21DYpxe
>>118
うっわ〜それじゃ絶望ガールズほとんど全員レズレズじゃんw

あとは可符香、奈美とまといだよね。
三人とも可愛いけどね〜、
まといが残り二人をヘンタイっぽく攻めるなんていいな。
可符香は余裕しゃくしゃくで涼しい顔をしてても、結局はネコ。
120名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 20:09:20 ID:EK7KN/OS
>>106
GJ( ´ー`)!!カエレいいなぁ。過疎ってるからこれからも
気が向いたらでいいから書いてほしいんだな
121名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 20:24:33 ID:z4ri+tLm
>>116
大きい子と小さい子の組み合わせはなんかいい
>>117
OP見るまであびる×千里は正直想像してなかった
この際あびると晴美は千里の取り合いとかすればいいと思う
122名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 22:37:35 ID:84HcPcEF
>>119女性キャラ多いしまさにうってつけだね(笑)

可符香はタチの印象あるけど実はネコってのも萌えるねえ


奈美は逆に総受けの印象あるけど芽留に対しては「芽留ちゃん少しは成長したの〜?」
とか言ってタチになりそう
123名無しさん@秘密の花園:2007/09/11(火) 23:23:23 ID:Y6XpGICc
相手が「タチをやりたい」と言えば快くネコをやってくれる気がする>可符香
124名無しさん@秘密の花園:2007/09/12(水) 03:40:13 ID:Ks1RiI2C
>>121
今週のマガジンではむしろ修羅場なんだよねw
でもそういうところからいけない関係に…なんてのもアリ?
>>122
芽留ちゃんも可愛いにゃ〜
珍しく攻めな奈美とのカップリングは面白そうw
芽留のみている前で他の子にあっさりやられちゃったりしたら屈辱〜



これも今週のマガジンから思い付いたんだけど、
小森とまといのキャットファイトってエロいんじゃないかと思うんだw
125名無しさん@秘密の花園:2007/09/13(木) 23:28:35 ID:ikcMxIMB
すいません、GJとか言われて調子に乗って、またお邪魔します。

薄暗い用具室の冷たい床の上で芽留は両手を付き、小さな顔にうっすらと汗を浮かべて喘いでいた。その体はもう靴下以外は何も身につけていない。
他の物はすべて彼女をひざの上に腹ばいにして押さえ込んでいる、恐怖の多重国籍及び人格の帰国子女w木村カエレに剥ぎ取られてしまったので。

「ずいぶん大人しくなったわね、ほうら、気持ちいいでしょう」

そう言うとカエレは右手をついと伸ばして芽留の両足の間に差し込んだ。そのとたんカエレのひざに乗った細いからだがビクンと大きく震え、薄闇の中でまるで光るようにも見えた。
やがて微かに水が跳ねるような柔らかい音がして、芽留はその小さな顔をのけぞらせた

「ヒイ、ヒイ」

いままで誰にも触れられたこと(自分自身でさえ滅多に)もない場所を、それも靴下以外はすべて脱がされているという、
ありえない格好で未知の刺激を感じ、芽留はなすすべもなく小さな悲鳴を上げ続けた

そんな芽留の反応にカエレも、青い瞳を薄闇の中ギラギラと輝かせて息を荒げていった。
芽留の足の間に差し込んだ指をまた、一段とリズミカルに、しかし決して触れている場所をキズ付けることの無いようにして動かす。

「芽留、いい娘ね、さあ、舐めるのよ」

左手を芽留の口元に伸ばすとカエレはその長い指で、熱を帯びた息を吐き出している、小さな唇に割り込んませていった。

芽留が噛みつこうすれば出来たかも知れない、しかしその間も強く弱く刺激されるカエレの右手の動きに翻弄されて、
彼女はやがて力なく口を開くと差し込まれたカエレの指を、子猫のように丹念にしゃぶり始めた。
唇のすみから唾液がこぼれ細いあごをつたい床に糸を引き落ち、白い柔らかい頬を涙が幾筋も流れても、芽留はカエレの指をピチャピチャと音をたてて舐めしゃぶる。

「うふふ、どう?気持ちいい?いいなら、いいって言いなさい!メールじゃなくて直接ね!!」

芽留がそうすることが出来ないのを知っていて、意地悪く微笑んで叫ぶカエレ、そして芽留は屈辱と、悲しみと、快感に翻弄され、ただ反応し、奉仕していた。
126名無しさん@秘密の花園:2007/09/14(金) 20:40:34 ID:FpHLRJJT
>>125さんGJ!!
ただでさえ凶作なのですからいまあなたの禁メダルの価値上がりまくりです!
127名無しさん@秘密の花園:2007/09/14(金) 23:00:39 ID:c0irS2DL
三限目を告げるチャイムが鳴った。
この教室はスピーカーの電源を入れられていないようで、廊下側から重々しく響く旋律は随分他人行儀に感じられる。
「あ、始まっちゃった」
さして驚いた様子もなく、晴美はつぶやく。普段は使用されていない二階の演習室はよく分からない題名の本で溢れかえっていた。部屋中に充満する古書の、甘いような埃っぽいような匂いはどこか官能的でさえある。
「今さらわざとらしいわね」
散乱する書物と書物の隙間にあった小さなスペースに、晴美は千里を組み敷くような体勢で膝をついていた。制服をはだけた千里の頬はうっすらと蒸気している。
「それより…ちゃんと、全部脱がせてよ」
その台詞を聞いて、晴美は嬉しそうに唇を歪ませた。きっと千里は中途半端に脱がされた制服が気に入らないのだろう。
「だめよ」
耳の後ろをそっとついばむようにして晴美は囁く。そのままゆっくりと舌を首筋に這わせると、自分の体の下で千里が小さく震えるのがわかった。
「……っ…」
「私、服着たままするのって結構好きなのよ」
千里は無言で晴美を睨んだ。が、晴美にしてみれば熱っぽく潤んだ目で睨まれたって怖くもなんともない。むしろその目つきは妙な色気すら帯びている。
晴美は自分の体の奥がじわりと熱くなるのを感じた。


…続かないorz
やっぱ実際に書くとなると難しい
>>125
GJ
128名無しさん@秘密の花園:2007/09/15(土) 01:35:40 ID:rV8XJl3K
>>127
これはいいハルチリwwwww


なのに未完成なSSに絶望した!
129名無しさん@秘密の花園:2007/09/15(土) 01:36:40 ID:rV8XJl3K
先生、続きキボンヌしちゃいますよ
130名無しさん@秘密の花園:2007/09/15(土) 19:33:39 ID:c+LnsZ5L
続き下さい !てかなんでもいいっす!
131名無しさん@秘密の花園:2007/09/15(土) 21:54:25 ID:Lluw00Jv
>127 晴美!書くならきっちり最後まd(ry

というわけで続きお願いします
132名無しさん@秘密の花園:2007/09/15(土) 23:21:56 ID:74to40O9
>>127
晴美…、するならちゃんと最後まd(ry
というわけで続きお願いします
133名無しさん@秘密の花園:2007/09/16(日) 03:24:24 ID:4TgGAsBT
汗に濡れた白い華奢な裸身を震わせて、カエレの指に何度目かの絶頂へと追い込まれる芽留。初めて味わうその激しい快感と同じくらいの屈辱感に翻弄されて、彼女にはもう反抗する気力はほとんど無かった。

自分のひざの上に這わせて、懸命に口の中に差し込まれた指を舐めしゃぶる芽留の様子に満足したカエレは、その長い指をゆっくりと引き抜いた。芽留の唾液がたっぷりとのったそれを味わうように自分の口に運ぶ。

そして今度はうつぶせのまま力なく震えている芽留の両足の間から右手をゆっくりと離す、愛液が糸を引いて床に落ち、一瞬芽留の熱くなった体がブルッと大きく震えた。

カエレは眼を細め微笑むと芽留の体を抱き起こした。そして薄暗がりの中、眼前の涙と汗と唾液で濡れている芽留の小さな顔を面白うそうに見つめた後、再び顔を近づけて柔らかい唇を奪う。

芽留はもがくこともなく、差し入れられたカエレの舌を自らの舌で迎えた。カエレの唾液が芽留の口に注がれると、子猫が水を飲むような湿った音を闇のなかで微かに響かせ飲み込んだ。

すっかり従順に振る舞う芽留の右手を取ると、カエレははだけたブラウスから除いている彼女の自慢の豊かな胸に導いた。

「ふう」

長いキスから芽留を解放してカエレは満足そうに息を吐き、うつむき加減の芽留の耳に唇を近づけて甘噛みした。そして「触って、やさしくね」と、わざと甘い声で囁いた。

最初はおずおずと、やがてその見事な弾力を確かめるように芽留の小さな手が、カエレの胸を愛撫していった。

「ああ、上手よ、芽留… いい娘ね」

芽留のぎこちない愛撫に答えるようにしてカエレは器用にブラを外すと、じかにその小さな手の動きを楽しんだ。

「吸って」

小さく喘ぎながらそう言うとカエレは芽留の顔を胸に近づけた。芽留は片方の白い乳房のそこだけ、薄桃色に染まっている全体の大きさから言えば慎ましいカエレの乳首をゆっくりと口に含んだ。

何だかちっとも終わらない…orz
ところで私も>>127さんの続き読みたいです。

134名無しさん@秘密の花園:2007/09/16(日) 18:25:30 ID:FuZPvkXJ
>>133さんGGGJ!!
でも、そんなにきっちり頑張らなくてもいいんですよwww
これからも期待してますがw
135名無しさん@秘密の花園:2007/09/16(日) 18:38:11 ID:dNmOiHkJ
>>127
寸止めは堪忍して下さい…
是非続きをお願いします!

>>133
今回もGJです!
136127:2007/09/16(日) 20:59:47 ID:I6iOD0n+
なんか千里に怒られてるみたいですごい悶え(ry
とりあえず頑張ってみるよ







137名無しさん@秘密の花園:2007/09/16(日) 21:01:05 ID:I6iOD0n+
薄暗い教室に二人の制服が擦れあう音が響き、晴美の左手が滑るようにして千
里の上半身をまさぐる。飾り気のない下着を器用にずらし、控えめな膨らみを
掌で包み込む。
「…んんっ…」
「ちょっと大っきくなった?」
やわやわと、まるで確かめるように自分の胸を揉む親友は、憎らしいほど余裕
があった。見ると、晴美の制服はほとんど乱れていない。
「…ん…は…」
自分ばかり一方的にされている状態は不公平だ、と思う。しかし今の彼女には
何を言っても無駄だろう。普段はなんだかんだ言っても千里の要求を呑んでく
れる晴美だが、行為の際、彼女はまるで別人のようになる。
「…ぁ…、や…」
晴美の指が中心をかすめ、千里は思わず声を高くした。はっとして顔を上げる
と、晴美が意地の悪い笑みを浮かべている。千里はあまりの恥ずかしさに居た
たまれなくなり、ふいっと目を逸らした。
「ねえ、どうしたの」
「…うるさい」
「千里、ここ好きでしょ」
「…っ…もう、怒るわよ晴美!!」
「そんなこと言っていいの?」
敢えて中心を避けるようにして動いていた晴美の指が、腫れ上がったその部分
を優しく捉える。焦らされていた分、予想だにしていなかった快感が千里の背
筋を電流のように走り抜けた。
「…んぁああ…」
甘ったるい声を上げる千里を晴美は満足そうに眺める。眼鏡の奥で細められた
瞳の奥に潜むサディスティックな光。晴美はそっと目を閉じ、その瞳から滲み
でる情欲の色をさらに奥へと押しやった。
138名無しさん@秘密の花園:2007/09/16(日) 21:42:30 ID:I6iOD0n+
私たちの関係は、俗に言う“恋人”とは少し違うと思う。なぜなら私は千里
に好きだと言ったことは一度もないし、彼女からも私に気持ちを伝えてくる
ことなどなかったからだ。正直、肌を重ねる関係になった今でも、私は彼女
の気持ちが分からない。
「…あっ…ああ…」
くちゅ、と卑猥な水音をたてて、晴美の中指が千里の中へと沈んでいく。
びしょびょに塗れたショーツの中で晴美は窮屈そうに指を曲げる。
「…は…っぁ、……晴美…ね、晴美…」
あまりに緩慢な動作がもどかしく、千里は泣きそうな声で親友の名を呼ぶ。
さんざん焦らされたため千里の体はもう後一歩のところまで高められていた

「だーめ。もうちょっと我慢してね」
子供をあやす母親のような口ぶりで晴美は言った。晴美の言葉が痺れきった
千里の頭に残酷に響く。腰のあたりに渦巻く気だるさを何とかして欲しくて
、千里は無意識に体を揺らせてしまう。
「…やっ…なにこれ…」
限界ぎりぎりの体が自分の意思を無視して快感を貪ろうとする。羞恥と自己
嫌悪とで、千里は本格的に泣き出しそうになった。
「…は、るみ…も、やだ…」
鼓膜をダイレクトに叩く千里の涙声に、晴美は頭がおかしくなりそうだった
。これではこちらの方が限界じゃないか、と、内心で苦笑する。
『結局私には、選択肢なんてないのよ』
139名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 00:12:49 ID:ZVIikgUv
ちょwww
続きは!?
140名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 00:16:06 ID:Cqe00vNW
これは期待せざるを得ない
141名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 00:30:42 ID:g0Not11D
晴美の嬉しそうな顔が頭に浮かぶようだ…(*´∇`*)
142138続き:2007/09/17(月) 22:16:10 ID:tgl8cmOZ
たしか、あれは中学三年の春だった。
当時同じクラスだった友人が、晴美の進路志望の用紙を指差してこんなこと
を言った。
「藤吉さんは本当にそれでいいの?」
何の話?と言って晴美が顔を上げると、友人はなんだか恐い顔をしていた。
「第一志望、○高にするんだ」
ああ、なるほど。
晴美は彼女の言わんとすることを理解した。前の休み時間に千里が自分の席
にやってきて、唐突に放った言葉を思い出す。
『わたし、第一志望○高にするから』
晴美と千里の間ではこんな会話は日常茶飯事である。晴美が読みかけの本か
らチラ、と視線を上げて短く、
『わかった』
とだけ言うと、千里はすたすたと自分の席に戻っていった。きっと彼女が言
っているのはその時のことだろう。
「いいのよ。こういうの自分で考えるのって面倒だし、それに」
高校なんてどこに入っても同じでしょ、と続けようとしたら、思いのほか鋭
い声に遮られた。
「そうじゃなくて!」
晴美が驚いて目を丸くすると、彼女は気まずそうな顔でもう一度言った。
「そうじゃなくて…。木津さんってさ、いつも藤吉さんのこと勝手に決めち
ゃうじゃん。そうゆうのってウザくない?嫌なときは、はっきり嫌って言っ
た方がいいと思う」
彼女の表情は真剣だった。しかし、晴美にはその真剣さがおかしくて堪らな
かった。今でも、あのときのこと思い出すと笑いが込み上げてくる。
趣味以外のことに関して晴美は極度に面倒臭がりである。そのため、千里が
いつも自分の手を引いて歩いてくれることには、むしろ感謝していたくらい
なのに。
束縛を求めていたのは私の方なのに。
143名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 22:18:11 ID:tgl8cmOZ
ふと腕時計に目をやると、三限の終了まで残り十分を切っていた。
晴美は自分の腕の中で荒い呼吸を繰り返す体をもう一度抱きしめる。ぐった
りとした千里の体は細く、あまり強く抱きしめると壊れてしまいそうな気が
した。
「千里、もうそろそろ授業終わるよ」
「…うん」
「さすがに二人で出てくるの見られちゃヤバイし」
「…」
「先生も…きっと怒ってるよ」
「…」
先生、と言った瞬間、晴美の口のなかに苦いものが広がった。
青白い顔をした若い教師の横顔を思い出す。胸に渦巻く重苦しい嫉妬心に耐
え切れず、晴美は大きく溜息をついた。

144名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 22:19:54 ID:tgl8cmOZ
千里は本気で先生のことが好きなのかもしれない。
だとしたら、彼女にとって私はいったい何なのだろう。






「…晴美、ちょっとこっち向いて」
「?」
腕の力を緩めると、自分の胸から顔を上げた千里が未だ恍惚の色が抜けない
瞳でこちらを見つめてきた。
「あれ、もしかして怒ってる…?」
無表情な美人ほど恐いものはない。どこかの本に書いてあった言葉が晴美の
頭を一瞬だけ掠めて、演習室の薄闇へ消えた。穴が開くほど見つめてくる千
里の視線に、晴美の背筋を冷たいものが流れる。
「あなたは順序という言葉を知らないのかしら?」
すっ、と千里の両手が自分の顔に伸びてくる。思わず晴美はぎゅっと目を閉
じる。
「え」
耳の辺りに生じる小さな摩擦。晴美がようやく眼鏡を外されたことに気が付き
、目を開けようとしたのと同時に、唇に何やら柔らかいものが触れた。
「…んっ…」
145名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 22:22:45 ID:tgl8cmOZ
「…ふぅ…ん…は…」
唇を軽く重ねるだけのキス。
ただそれだけのことがこんなにも苦しい。
「…っはぁ…」
ようやく唇を離した二人。千里は肩で息をする晴美に、いつも通りの口調で
言った。
「だいたいあなたは順番が滅茶苦茶すぎるのよ!上に行ったり下に行ったり
、あぁもうイライラする!!!」
唖然とする晴美。数十分前までのしおらしい態度はどこへやら。
「ええっと、この場合あんまりきっちりし過ぎなのもどうかと」
「問答無用!!!とりあえず、返事!!」
「……はい、すみませんでした」
千里の言い分に多少理不尽なものを感じたが、なんだか彼女らしすぎて晴美
はその場で吹き出してしまった。
146名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 22:25:05 ID:tgl8cmOZ
「じゃ、ちょっと中の本片付けとくから千里は先に教室戻ってて」
一緒に帰ってきたら怪しまれるもんね、軽く笑って、晴美は再び演習室の中
へ消えていく。整理整頓の類は千里の得意分野なのだが、立っているので精
一杯な彼女に重労働は酷だろう。なによりも、晴美は少し一人になりたかっ
た。自分勝手ね、と小声でひとりごちると、閉じた引き戸の向こうで千里が
自分を呼ぶ声がした。
「晴美、聞こえる?」
「んー。どーかしたのー?」
間延びした声で答える。少し間を置いて、千里は言った。
「あなた、なんだか相当くだらないこと考えてるみたいだけど」
「…ひどい言われようね」
よいしょ、と気合いを入れて何冊か持ち上げる。古書ばかりだが掃除はきち
んとされているようだ。
「私は、あなたのことが好きだから」
「…は…?」
一瞬、すべての動作が停止する。

今、彼女は何と言った?




じゃあまた、と短く言い捨て、廊下に響く足音。
鼻の奥に独特の痛みを感じ、晴美はその場にうずくまる。
「…参った、な」
本当に、私はいつも千里に振り回されてばかりだ。

147おまけ:2007/09/17(月) 22:27:57 ID:tgl8cmOZ
小休憩を告げるチャイムの音が高らかに鳴り響く。方々の教室から飛び出し
てきた生徒達が廊下を騒がしく駆け抜け、校内は地震でも起きたような喧騒
につつまれる。晴美が去った後の二階演習室はしん、と静まりかえっている

と、思いきや。
「…み、見ちゃった」
本の山の間からごそごそと這い出してきたのは可愛らしい座敷わらし。
ではなく、二年へ組ひきこもり少女、小森霧。
唐突に読書でもしようと思った彼女は、図書室は人がいるので、わざわざ演
習室にひきこもっていたのだ。
「なんで私に気づかないで始めちゃうのよ!!!」
髪で隠れてほとんど見えない顔を真っ赤に染めて霧は叫ぶ。今夜は簡単に寝
付けそうになかった。


end
148135:2007/09/17(月) 22:35:36 ID:YRiuGpt9
>>147
GJを通り越してGod Job!!!
リアルタイムで更新しながら読ませていただきました

二人の描写があまりに自分のイメージ通りのなので、自分の脳内が
スキミングされているという妄想に囚われてしまったw
149名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 22:38:07 ID:g0Not11D
ググググッジョブ!
絶望先生もう百合漫画だぁ
150名無しさん@秘密の花園:2007/09/17(月) 23:20:47 ID:Q8Jc59zd
カエレの柔らかで大きな白い乳房に朱い小さな花が次々と咲いた。
それはさっきから彼女の膝に上に座り込んで、その白い小さな汗にまみれた裸身を
用具室の薄暗がりに浮かび上がらせている、音無芽留が咲かせている花だった。
「ああ、芽留、いいわ、いい娘ね」
芽留は時には強く吸い、そして時には軽く甘噛みしてカエレに命ぜられた以上の熱心さで、
自分の未発達なそれとは比べものにならない、目の前の二つの大きな膨らみに顔を埋めるようにして愛撫していた。
やがて華奢な両手でカエレの両の乳房をすくいあげるようにして持ち上げると、それを少し強く揉み上げながら、
目の前に突きだされるようになっているカエレの左右の乳首を動じに口に含んで、赤ん坊が吸うように「チュウチュウ」と音を立てた。
途端にカエレは発達した体を弓なりに仰け反らせた。
「ああ、め、芽留、だ、だめ、もっと優しく!わ、私、胸は、胸は弱いから!」
彼女のその言葉は嘘ではないようだ。その証拠に芽留の小さな背中にに回されている、
カエレの両手は自分よりかなり小柄な体を突き放すことも出来ず、
それどころか乳房に加えられる刺激に答えるように逆に芽留を抱きしめた。
「ああん、だめぇ、ああっ!」
いつしかカエレの声が泣き声混じりの高い喘ぎ声に変り、それを残酷な満足感とともに芽留は両の手の動きを、
唇や舌や歯での乳房への愛撫をさらに激しくしていった。
これまで裸にされて一方的に弄ばれた彼女は、ついにつかんだカエレの弱点をさらに執拗に責め立てた。
そして派手にめくれ上がったカエレのミニスカートの下から除く派手なショーツの中に、
細い右手を差し込んでさっき自分がされたように指をくねらせた。
「ああ、許してぇ、駄目ぇぇ!oh!oh NO!!」
帰国子女らしい少々インチキ臭い英語を叫びながら床に仰向けに倒れるカエレ、
今度は小柄な芽留が押し倒した格好になりのし掛かる。
やがて暗い用具室の天井に肉と水をこね合わせるような音が、「NO!NO!」と叫ぶカエレの声に混じり合って響いた。
芽留はそのすっかり受けに回ったカエレの体の上で、いささか乱暴にカエレの太ももの付け根、
その最も敏感な部分指を深く差し入れた、と、同時に口に含んだ彼女の乳首を強く吸った、これもまた少し乱暴に歯まで立てながら。
「NO!!」
その長身を床の上でしならせてついに絶頂を迎えて叫ぶカエレ、同時に両手で自分の上に乗っている芽留を強く抱きしめた。

>>147さんGJ、素晴らしすぎる!それに比べて…orz「絶望した!」アニメも凄いことになってるし


151名無しさん@秘密の花園:2007/09/18(火) 22:02:39 ID:FnQxQFCo
>>147
ついにここでハルチリが拝める日がくるとは・・・ありがとう神!
永久保存しとく

>>150
カエメルもいつも楽しみにしてるんだぜ
152名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 00:44:56 ID:RlHFZGhc
荒い呼吸を形のよい唇から吐きながら長身を床に横たえるカエレ。
すっかり力が抜けてしまったらしく、その仰向けになってもなお豊かさを主張する乳房、
そのあちこちに芽留の付けたキスマークや、場所によっては小さな歯形までが散りばめられている胸を隠そうともしない。
「毒舌メールだけのお人形さんじゃなかったわね」
非力な獲物だと思っていた相手に見事な反撃を喰らい、それが今の彼女には不思議な小気味よさに感じられた。
不意にカエレの眼前に明るい光が飛び込んできた。
暗さになれた彼女の目には少しまぶしい輝く小さな画面、それが携帯のディスプレイだと判るまで少しかかった。
「あら!」
それは用具室に無理矢理連れ込んだ時、真っ先に取り上げた芽留の携帯だった。
そしてそこには「よくもレイプしたな!この変態パンツ女!!!!!」という怒りの文面が踊っていた。
そして携帯の明かり越しに、裸のままカエレの腹を跨ぐようにして、芽留の白い小さな顔が薄闇に浮かんでいた。、
柔らかい頬にはまだ興奮が冷めていないらしい赤い色が差している。その眼には怒りとともに何か複雑な感情の光が。
メルメル、素早い指の動きで再び文面を綴る芽留

「初めてだったんだからな!!バカヤロウ!!!」

「ごめんなさい」
携帯の明かりに照らされたカエレがまっすぐ芽留に視線を向けて、
そう素直に謝罪の言葉を発したことで、携帯を持つ細い小さな手が驚きで一瞬揺れた。
153名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 00:48:26 ID:RlHFZGhc
「どうでも貴方の気が済むように、」
メルメル
「おまえ、ほんとうにカエレ?」
普段とあまりにも違うその態度に芽留はてっきり、人格バイリンガル少女木村カエレの別の人格が出ているのかと思い尋ねた。
「そうよ、何ならしかるべきところに訴えてもいいのよ」
その口癖はまさしくカエレだった。
束の間の沈黙が薄暗い用具室に満ち、芽留の持つ携帯の輝きだけが、少々嘘くさくさえ感じるほど明るい。

メルメル
「TO、ともかくだな、私はじめてだったんだから、うーうー 責任とれよ!!」

その文面をカエレが読み取る前に芽留が横たわるカエレに覆い被さった。
瞬間覚悟して目を閉じて体を硬くするカエレ、芽留が自分を叩くなり引っ掻くなりすると彼女は思ったのだ。
だが実際にはカエレの予想に反して、それは暴力ではなく、横たわる彼女の体にしがみつくようにして、
今度は芽留自身の意志で行われる、いまだに熱を帯びた自分の初めての相手の唇へのキスだった。

「芽留…」

カエレの腕が芽留の華奢な裸身を、芽留の細い腕がカエレの発達した体を、優しく、お互い守るように抱きしめてた。
そして交わされるキスもまた今度はお互いを思いやるような優しいそれに変わっていた。
薄暗がりの中、芽留の手から転がり落ちた携帯の明かりが、抱き合う二人の裸身を照らす。

何かというと攻撃的な口調で迫る帰国子女。
メールでしか、しかも毒のある言葉でしか他人とコミュニケーションがとれない少女。
あり得ない組み合わせのカップルがどうやら誕生したらしい。
まあ、またやっかいな組み合わせ増えたと言えばいえなくもないが…

154名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 01:15:26 ID:RlHFZGhc
数日後、休み時間の教室で日塔奈美が「最近、あんまり芽留ちゃんとカエレちゃんケンカしないね」と、不思議そうに言った。
「まえは、ほら、芽留ちゃんのメールに、カエレちゃんがすぐ切れてたのに…」
「いいじゃないですか、やっぱり仲良しになれない人なんて、この世にはいないんですよ」
可符香が相変わらずのポジティブな発想で答える。
「それはともかく、木村さんも確かにまえほど毒舌メールに激しく反応しなくなったわ」と、千里
「そう言えば、昨日二人が手をつないで帰るのをみた」と、読んでいた雑誌から顔を上げて言う晴美。
「でも、可符香ちゃんの言うとおり、仲良しの方が悪いよりいいか」
その奈美の言葉に、可符香、晴美、千里、が瞬間目配せして声を合わせる
「普通なご意見!」
爆笑する三人と「普通っていうなああ!」と叫ぶ奈美、教室の反対側でその騒ぎを「何事?」と、いった感じで視線を送るカエレ。
ちょうどその時彼女の携帯がメールの着メロを奏でた。誰からのメールかはその音ですぐ判る。発信元にチラッと視線を送る。音無芽留はそっぽを向いたままだ。そんな彼女の態度が可笑しくて微笑みながらメールを開く。
「今日、当番だから終わるまで待ってろ!」
乱暴な言葉、以前彼女なら「横暴な命令するなんて、訴えてやる!!」と叫んだところだが、今は逆に可笑しくてたまらないという風に笑いをかみ殺した顔で、相変わらずそっぽを向いている芽留をまた素早く視線を向ける。
その小さな耳が赤く染まっているのを彼女はめざとく認めると、カエレはゆっくり返信の文章を打ち込んだ。
「OK、今日も私のマンションに寄る?」
送信したと思ったらまたさっきと同じメロディが鳴った。いつもながら芽留のこのスキルには舌を巻く。
「当たり前のこと、いちいち聞くな」
今度も酷い返信内容、だがカエレは怒らない。それどころかついに耐えきれず爆笑してしまう。その彼女の様子に驚いてすぐそばにいたマリアとあびるが尋ねた。
「何、何か面白いことでもあったの」
「オシエロ、カエレ」
「…だ、だめだめ、ひ、秘密…」なおも笑いむせながら必死に答えるカエレ、その騒ぎに教室の反対側にいた四人組も何事と近寄ってくる。
音無芽留だけが、相変わらずそっぽを向いたまま席に座っていた。しかしその右手の指は彼女の唯一の武器、携帯電話のキーを常人離れした速度で叩き、同じ言葉を打ち込んでいた。
「喋ったら殺すぞ、喋ったら殺すぞ」
そしてその間も芽留の顔は真っ赤に染まっていた。怒りと恥ずかしさをまぜこぜにして湯気を立てそうな勢いで。
でもこのメールは取りあえず、今は送信できそうもなかった。
終わり

連投と百合小説と言うよりもただのエロ小説になったことをお詫びします
そして読んでくださった方々に感謝orz
155名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 02:30:06 ID:fWEZpdPq
「ふぅ、まぁこんなものね。」
「や…やっと終わったぁ〜」
そう言いながら私はペンを放り出し、テーブルに体を投げ出す。
千里の家で修学旅行(本番)のしおりを作る事となり、
ある程度の徹夜は覚悟していたのだが、まさか3日目に突入するとは思わなかった…
気付けばもう夜中の3時だ。
「ていうかなんで修学旅行のしおりが広辞苑並に分厚くなるのよ〜」
「何言ってるのよ!こういうのはきっちり作らないと、いざって時に困るじゃない!」
「はいはい…」
いつも通りの彼女らしい答えを聞き流す。
中学の修学旅行の時はせいぜいヂャンプくらいだったのに…
「コーヒーでも飲む?」
「あ、今度は私がいれてくるよ」
「じゃあお願いね。」
私は千里の部屋を出て台所に向かい、手際良くコーヒーを作る。
普段なら千里のお母さんが気をきかせてコーヒーなどを差し入れてくれるのだが、
この土日家族は不在らしく、何と無く二人で交互にコーヒーを入れていた。
出来たコーヒーをお盆に乗せ、こぼさぬよう部屋まで運ぶ。
わざとドアを開けっぱなしにしておいた部屋に戻ると、さっきまで椅子に座っていた千里の姿が無い事に気付く。
ふとベッドの上に目をやると、千里は無防備に横たわりやすらかに寝息を立てていた。
とりあえず持ってきたコーヒーをテーブルの上に置いて座り、
一口二口と飲みながら千里の寝顔を眺める。
156名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 04:16:40 ID:XkZz7wYl
普段の彼女からは想像も出来ないほど、無垢であどけない寝顔だ。
「んっ…ん…」
ごろんと寝返りをした拍子に、シャツが捲れて彼女の柔肌が露になる。
何事もきっちりしないと気が済まない彼女だが、寝相はあまりよくないようである。
「もう、風邪ひいちゃうよ」
そう言ってクスリと笑いながら、シャツを直そうとベッドに上がる。
すると再び千里が寝返り、間近に彼女の寝顔が現れた。
あまりに突然で、思わずドキッとなる。
さっきより間近に見る無垢な寝顔は、微かに香る彼女の汗の匂いと相まって
妙に官能的に寝不足の私の頭を刺激する。
シャツを直そうと思っていたはずの私の右手は、いつの間にかシャツを捲り上げ、
下着の上から彼女の胸の膨らみを優しく撫でていた。
本人は小さいと気にしていた様だが、手に馴染む大きさでそれなりに揉み堪えがある。
「んっ…」
小さく千里が反応する。
びっくりして手を離すが、まだ目を覚ましてはいないようだ。
下着を上にずらし、今度は直接触れてみる。
感じてくれているのか、胸の先端で乳首が痛そうなほど突き出している。
その乳首を口に含み、舌と唇を使って刺激してみる。
「んっ!」
千里の身体が軽く跳ねる、流石に刺激が強すぎたのだろうか。
157155:2007/09/19(水) 04:19:36 ID:XkZz7wYl
あれ?なんかID変わった…
158155:2007/09/19(水) 05:05:32 ID:XkZz7wYl
「う…ん…、んー?」
千里が子供みたいな顔で私を見つめる。
「あっ、起きちゃった?」
「は…るみ?……ってあなた何やってんんっ!?」
叫ぼうとする彼女の口を自らの唇で塞ぐ。
「ん!んんっ!?」
抵抗する千里に構わず、そのまま舌をねじ込む。
しばらく経って、彼女も受け入れるように舌で答え始める。
「んっ…ちゅ…は…んぁ…ん…ぁふ…はっ」
唇を離す。
「こんなの…ダメ…変よ…、女の子同士なんて…」
「別にいいじゃない。私も女の子同士は新鮮だしさ」
もちろんBL同人と比べて言ってるんだけどね…
「それに…今更もうやめられないよ」
「そんな…んっ」
再び乳首を舌で愛撫する。
「ひぅっ!ん…んっ…
あっ!」
「ねぇ…気持ちいい?」
「や…ぁ…だめぇ…晴…美っ」
「ふふ…千里…可愛い…」
千里が快感に身を委ね始めたのを見計らって、デニムを片手でゆっくり脱がす。
159155:2007/09/19(水) 05:52:20 ID:XkZz7wYl
そのままゆっくり太股から指を這わせ、ショーツに触れる。

くちゅ…

「わっ…千里、すごい…濡れてる…」
「やっ…だ、だって…」
「直接触ってもいないのに…
千里は胸とキスだけでこんなに濡れちゃうんだ?」
「〜〜〜〜〜っ」
千里は本気で恥ずかしそうに目を反らす。
構わず濡れたショーツの中に手を入れ、人指し指をゆっくり差し込む。
「ふっ…ん…痛っ…い…」
「大丈夫…ゆっくりしてあげるから…」
窮屈な千里の中を優しく拡げるように指を抜き差しする。
「…んん…あっ…あぁんっ!」
頃合いを見て一気にペースを上げてみる。
「ひっ!?ああっ!あん!くっ…ぅんんんっ!!」
部屋中に千里の甘ったるい声と、卑隈な水音が響き渡る。
「聞こえる…?千里のあそこ…すごい卑らしい音してるよ」
「あっ!だめぇ…は…晴美ぃ…も…う…やめ…て…」
160155:2007/09/19(水) 07:47:14 ID:XkZz7wYl
千里は泣きそうな顔で死で訴えてくる。
「そんなのだめ、ちゃんと最後までしてあげる…」
「も…だめっ…だめぇ…あっ…ひっ…んんっ
んんんん〜〜〜〜〜〜っっ!!」
千里は体を大きく反らして絶頂し、ビクビクと体を痙攣させる。
「…いっちゃったね」
「…」
「う…わ…手、べとべとだよ…」
絶頂の余韻で放心状態の千里に、その濡れた指を舐めさせる
「ちゅっ…ん…はっ…ちゅる…ん…」
千里は拒絶する事なく従順に私の言うことに従い、指についた自分の愛液を舐め取る。
指を引き抜き、軽いキスをする。
そのまま彼女の体を抱きよせ、しばらく優しく髪を撫でていた。

「…随分乱暴な事するのね。」
ようやく落ち着いたのか、千里がいつもの調子で話しかけてくる。
「…ごめん…痛かった?」
「そういう意味じゃないわよ。」
千里は先程までとはうって変わって冷静な瞳で私を貫く。
「じゃあ…嫌…だった?」
「…わかんない。」
「らしくない答えだね」
「…女の子同士、しかも晴美とこんな事するなんて、考えた事も無かった…。」
「そう…だね…。怒ってる?」
「怒ってはいない…、けど…」
「けど?」
「…ファーストキス、奪われたし。」
「うっ…ごめん…」
「いいわよ。別に…嫌じゃなかったし…。」
161155:2007/09/19(水) 07:54:50 ID:XkZz7wYl
「ホント?」
「…うん。」
「…で、でも女の子は無効じゃない?下見みたいなもんだよ」
「下見って…」
「そうそう、いつか先生と本番をする時のためのね」
「ちょっ、な、なんで先生が出てくるのよ!」
「なんでって、千里、先生の事好きなんでしょ?」
「わ、私はただちゃんと責任を…」
「はいはい。いいからもう寝よーっと、おやすみー♪」
「こら、寝るな!ちゃんと今の話説明しなさいよ!
ちょっと晴美!晴美!!」

まだもうしばらく寝かせて貰え無さそうです…。


…だらだらスレ汚しスマソ
触発されてハル×チリ投下してみたけど、
…駄目だ。俺には才能皆無だよ…orz
やっぱ職人さんは偉大です。
つーかテスト休み初日から何やってんだ俺は…orzorzorz
162名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 15:15:35 ID:VxdKD1Bl
ええがなええがな萌えたがな(*´∇`*)
163名無しさん@秘密の花園:2007/09/19(水) 20:58:17 ID:wIXQIBoD
カエメル小説を書いた方も、
ハルチリ小説書いた方もGJ!!!!
職人さん達のすばらしいSSがみれて幸せだ…!
164147:2007/09/19(水) 22:47:35 ID:ltNYczpb
おおお、しばらく見ない間に盛り上がってる!
GJくれた人本当にありがとう。体から変な汁が出そうなくらい嬉しかった
>>154
>>155
激しく悶えた(*´д`)
165名無しさん@秘密の花園:2007/09/20(木) 21:49:38 ID:ODcja3wB
「私がこうしているの、ご迷惑ではありませんか?」
超加害妄想少女、加賀愛が尋ねる。
「迷惑なんかじゃありませんよ、私は全然気にしませんから」
そういって向かい合い、というよりほとんど抱き合うようにして自分の肩にもたれている愛の頭を優しくなでるのは、超ポジティブ少女風浦可符香。
今日もたっぷりと一人で取り乱してしまった愛は、気がつくと普段ほとんど誰も訪ることのない、校舎の北側に植えられたポプラの木の下に来ていた。
彼女の行動はいつものことなので同級生もどうすることも出来ない。何しろ何を言ったところで彼女は、いつもの加害妄想を暴走するだけだから。
しかし誰もいないと思っていた場所に何故かいた可符香を認めた愛は、「ふ、風浦さん!まさかここは風浦さんのお気に入りの場所だったんですか?
す、すみません!私のような物が汚してしまい!」とそう叫んで走り去ろうとした。
「逃げることはありません!」
むずんぱ!一瞬愛が驚くほどの力で 彼女の右手をつかんだ可符香は、そのまま愛を自分の元に引き寄せた。
そして「心配いりません、誰も愛ちゃんを迷惑だなんて思いませんから」と、いつもの不安になるほどの肯定的な声でそう言いながら、妙な力の宿ったように感じさせる透き通る瞳で見つめた。
途端に元来自分に一カケラも自信のない愛は、へなへなと可符香の胸に倒れ込んでしまった。
「蛇に睨まれた蛙」とは言い過ぎだろうか、いや、自分の腕の中で震えている愛を見つめる可符香の眼に、ほんの一瞬何か物騒な輝きが確かに浮かんだ。
もちろん加賀愛はそれに気づいてはいないけれど。
166名無しさん@秘密の花園:2007/09/21(金) 12:31:45 ID:Cx2If5hl
ちょ 続き…
167名無しさん@秘密の花園:2007/09/21(金) 22:05:53 ID:b0f3kSUs
むずんぱwwww
168名無しさん@秘密の花園:2007/09/22(土) 19:10:27 ID:aSawI5hn
「愛さんはもう少し、自分に自信を持たないといけませんね」
「そんな、私が私に自信を持つなんて、そんなことしたらまた世間にご迷惑が!」
破綻したやりとりをしながら、加賀愛のまるで小動物のように小刻みに震わせている細い体を、両腕の中に抱え込んだ可符香は、右手をゆっくりとセーラー服の上着の上から愛の背中をなで下ろしていた。左手は時折愛の後頭部に結ばれた髪を弄ぶ。
「あ、あの風浦さん…」
「風浦さん、なんて他人行儀な可符香と呼んで下さい」
「で、でも私なんかがそんな馴れ馴れしい、きっと風浦さんにご迷惑を」
愛が不安そうな声で言ったとき、それまで彼女を抱え込んでいた可符香の腕がそっと離れた。
「そうですね、私なんかにそんなこと言われたら、ご迷惑ですよね!」
ズガンボン!!
いつも自分が言っている言葉をいきなり可符香に投げつけられて、顔面蒼白でたちすくむ愛。
「違います!違います!迷惑なんてそんな!そんな…」
最後は涙声で必死に否定する愛、そんな彼女を可符香はま再び抱きしめながら「ご迷惑じゃないなら、可符香と呼んでくれますね?」と、いつものポジティブな、というよりは有無を言わせない感じで尋ねた。
「は、はい、可符香さん…」
「うれしいですよ、愛ちゃん…」
おどおどビクビクしながら可符香の要求に応える愛、その顔は催眠状態のようにボウッとしていた。
実際、催眠誘導のひとつに瞬間催眠という手法がある、これは愛のように始終不安な気持ちでいる少女にはかかりやすい。この場合可符香の「ご迷惑」と、いう言葉に反応したのだろう。もし可符香が判っていてこれをしたなら、まったく恐ろしい女子高生というほかない。
やがて可符香がにっこりと微笑んで愛の唇に自らのそれを重ねてきたときも、愛はもはやそれがごく自然のことのように受け入れた。
「う、んん…」
愛は可符香の行為に呆然としたまま、完全に可符香に抱きかかえられてしまう。やがて愛が息苦しさを感じて少しその唇を開いたとき、可符香は容赦なく自らの舌を差し入れる。それでも愛は大して抵抗もしないで、進んで差し込まれた舌に自分の舌を絡めた。
誰もいない校舎の北の端、大きなポプラの木陰でセーラー服姿の少女が二人、まるで一つに解け合うかのように絡み合っていく。
169名無しさん@秘密の花園:2007/09/23(日) 00:46:20 ID:Sb3f4X3r
最初可符香×愛はどうかと思ったが読んでみると面白い!
可符香が催眠誘導するなんてシビレるゥ憧れるゥ
170名無しさん@秘密の花園:2007/09/23(日) 01:16:29 ID:tBHnyIpc
スカートの中に差し入れられた可符香の手が、愛のショーツに指先をかける。
「い、いや、そんな… 許してください、ふ、風浦さん」
「可符香ですよ、愛ちゃん」
「だめですよ、ちゃんとそう呼ぶっていったじゃないですか、それともそんなことを
強要するのはご迷惑でしょうか?」
「いいえ、そんな、そんなことは、あっ、ああっ、私、私…」
愛の微かな抵抗を、彼女に残されたわずかな思考力を可符香は愛の赤く染まった耳に唇を近づけて「迷惑じゃないですよね」と、呪文のように呟いた。
そしてそのまま熱を帯びた柔らかい耳朶を甘噛みする。
同時にショーツの上から彼女の滑らかな下腹部を指先でなぞった。
「あ!あ!だめぇ!可符香ぁ」
かすれた声で、愛はそう叫ぶと細い体をガクガクと震わせた。
その様子に可符香は満足そうに微笑んで「…感じやすい娘は大好きですよ」と、また愛の耳たぶを舌の先で舐め上げて言う。
可符香の声はいつもの、何でもかんでもポジティブにとらえて言うときの元気な声とはちがう、
おそらくそれまで彼女を知るクラスメートや担任も聞いたことのない、どこか残忍な響きがあった。
「…少し寒くなりそうですね…」
辺りはいつしか夕暮れとなり空は急速にその色を濃くしていた。それとともに空気が確かに冷えてきた。
「場所を変えましょう、ねえ、愛ちゃん…」
「場所…」
可符香の度重なる暗示に精神が揺さぶられてしまい、愛はオウム返しにただ言葉を発するだけだった。
やがて可符香に肩を組まれ、細い腰を抱えられた愛は、完全に得体の知れない存在同然の同級生にただ導かれるまま歩き出した。
171名無しさん@秘密の花園:2007/09/23(日) 14:01:14 ID:sAkhHi5p
カフカ好きになっちまった…
カフカと全キャラの絡み見てえな…


カフカ×愛GJ!
続き頼みます!
172名無しさん@秘密の花園:2007/09/23(日) 18:03:20 ID:tBHnyIpc
校舎の北の外れ、その一角にある植え込みのさらに奥へと進んだ二人の前に、つるべ落としで光を失っていく秋の夕暮れに浮かび上がるように古い木造二階建ての建物が表れた。
あまり多くもない窓には板が打ち付けられていて、明かり一つ無いそれは何だか恐ろしい印象を愛にもたらした。
「ここは…」
「こんな建物知らなかったでしょう、うちの高校は本校舎もずいぶん古いぶん歴史も古いんですよ。おかげで今では使われてない建物があるんですけど」
「…可符香…さん、私…少し怖い」
「大丈夫ですよ、私が一緒にいますからね、さあ、愛ちゃん」
愛はほとんど自身の意志は奪われたような状態で、可符香に導かれるままにその暗い建物の中に入っていく。
今にも崩れ落ちそうにな愛の体を支えながら、可符香は薄暗がりの中なれた様子で照明のスイッチを探り当てた。
「さあ」
あちこちにガラクタが放置されている狭い廊下を申し訳程度の明かりが照らす、ほとんど人の出入りがないらしく埃と微かなカビの臭いがする。
だが可符香は明かりを付けたときと同じように、なれた様子で一番奥の染みだらけのドアに歩み寄るとさも当然のようにそれを開けた。
「ようこそ、私の隠れに」
「は、はい…」
可符香が普通に自室に招き入れるように笑顔を浮かべてそう言うと、半ば朦朧としている愛は素直にドアの中に入っていった。
内部は廊下の明かりと連動しているらしい、壁に取り付けられたわずかな照明がある他は、板張りの床の中央にそれだけ真新しいベージュのカバーを掛けられている大きなソファがあるだけだった。
「さあ、遠慮しないでかけて下さいな」
「 あ、あの…」
「どうしました?寒いのですか、だったら」
可符香は小刻みに震えている同級生の首筋に腕をかけて引き寄せると「暖かくなりましょう」と、微笑んでその細い体を強く抱きしめる。
可符香がまた唇を重ねてくるのを素直に迎えた愛は、おずおずと唇を開き差し入れられた可符香の舌を受け入れた。
薄明かりの中、二人の舌がお互いの唾液を混ぜ合わせる湿った微かな音と、セーラー服がこすれあう乾いた音の他に聞こえるのは、徐々に荒くなる二人の呼吸音だけ。
そして可符香が導くようにして、愛の体をソファに倒していく。その間も深く浅く、二人はキスを続け、お互いの背中に回した腕でお互いを愛撫していた。

>空いているのをいいことにダラダラと書き込みして済みません。もう少し続きます。読んで下さっている方々に感謝orz
173名無しさん@秘密の花園:2007/09/23(日) 21:26:22 ID:A1hmZwxK
表現が非常に文学的ですね
続き期待してます

174名無しさん@秘密の花園:2007/09/23(日) 21:41:36 ID:67KolSHi
新境地を開拓されました

書き続けてくれる>172に感謝
175名無しさん@秘密の花園:2007/09/24(月) 13:44:01 ID:Oihyaiug
百合っぽいかなと思ったので貼り

http://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20070922155932.jpg
176名無しさん@秘密の花園:2007/09/24(月) 14:27:26 ID:q5jDkSVM
…詳細を聞いていいだろうか

ところで最終回の話だが百合度高めだと思ったのは俺だけ?
177名無しさん@秘密の花園:2007/09/24(月) 20:02:08 ID:HmL0cgns
>>176
お前の頭が病気だからだチンカス。
他スレを意味不明の誘導で荒らすなよ。何か提案があるなら具体的に書け。
178名無しさん@秘密の花園:2007/09/24(月) 23:38:07 ID:YJud0TWa
すいません
私は晴海×千里に可符香が入り込む話を構想しているのですが
携帯からでも書けますでしょうか?
179名無しさん@秘密の花園:2007/09/24(月) 23:59:45 ID:lBujebWu
書きこむ場合は、まとめて投下すると他のひとに優しい

携帯なら、メモ機能とか使って書いたのを投下すればいいと思います
それなら推敲も出来るし

楽しみにしてます
180名無しさん@秘密の花園:2007/09/25(火) 00:52:06 ID:7bLovnGD
>>179メモ機能とは良いアイディアですね!

わかりましたメモに書いて話を纏めてから投下しますね
百合小説は初めて書くので皆さんお手柔らかにおねがいします(^O^)v
181名無しさん@秘密の花園:2007/09/25(火) 01:31:13 ID:h8RhGsA8
「愛ちゃんの唇柔らかい…」
加賀愛の華奢な体に覆い被さったまま、長いキスを続けていた可符香は、ゆっくりと顔を離すと愛の髪を撫でながらそう言って微笑む。
それはいつも他人の目を気してビクビクしている、目立たないよう、非難されないよう毎日過ごしているそんな弱い愛自身をすべて許し包み込んでくれるような笑顔だった。
ますます相手に魅入られていく愛はやがて可符香の腕が、セーラー服のリボンをほどいて上着をはだけさせてもごく自然に受け入れ身動ぎもしない。
「いい娘ですね、愛…ふふふ…」
そうして愛の上着を手慣れた様子で取り去ってしまうと、可符香は再び愛の唇から白い滑らかな喉、さらに華奢な鎖骨の作るくぼみまで、流れるような動きでキスをした。
「くう…」
「いいんですよ、我慢しないで感じて…」
「ああん、可符香さん」
いつの間にかブラも外されてしまっても愛は隠そうともせず、裸の上半身をぼんやりとした明かりに浮かび上がらせていた。
やがて彼女の腕は仰向けなった自分の胸に顔を埋めて、柔らかで形のいい乳房の一番敏感な淡い色の突起を、舌と唇で愛撫している可符香の背中に絡ませていく。
「可符香!あっ、ああー!」
愛の悲鳴のような声がソファ以外何もないガランとした部屋に響き渡る。その声は普段の彼女が加害妄想に駆られて必死に謝罪する声とは違う。熱と湿り気を帯びたそれだった。
うっすらと汗を浮かべた白い背中に回した両手で、しっかりと愛を抱きしめその胸を思う様味わっていた可符香は今度はゆっくりと右足を曲げると、
愛の両足を割りながら辛うじてスカートに被われている、彼女のの一番敏感な部分に膝を押し当てた。
「ああ、私、私…変になるっ!あんっ、怖い、可符香ぁ」
「大丈夫ですよ、だって愛ちゃん…ほら、もうこんなに濡れて…」
下着越しに押し当てられた可符香の膝が、微妙な律動で刺激しながら愛を翻弄していくと湿り気のある音とともに可符香の膝はやがてビッショリと濡れていく。
その間も指や唇等を巧みに駆使して、自分の体の下にある細い体を愛撫し続ける彼女の眼はいつしかギラギラと輝き、泣きもだえる愛を見つめていたい。
「ヒイィ!」
そう胸の奥の空気を一気にはき出すよな短い悲鳴を上げて、ついに愛はソファの上で顔を大きく仰け反らせ全身を震わせた。同時に彼女の意識は深い闇に落ち込んでしまう。
そんな愛の上気して赤く染まった頬に可符香は、流れた涙の後を舐め上げて味わい言った。
「気を失うほど感じるなんて、ふふふ、本当にいい娘ですね…でも、これで終わりじゃないんですよ、愛…」
可符香は怪しげな響きを含んだ声でそう言うと意識のない愛の左頬の泣きぼくろにキスをした。

182名無しさん@秘密の花園:2007/09/26(水) 12:33:52 ID:T64h0oYf
カフカがえろい…
続きは…
183名無しさん@秘密の花園:2007/09/26(水) 22:37:08 ID:xn/I3gX3
クチュッ、ピチャッ
「オキナイナ」
「大丈夫、ほらもうこんなに…」
何処か遠くで、それともうんと近くで?話し声がする。そして何か微かな物音、湿り気を帯びた音… そしてその音が近くなると何だか体が…
「あっ!」
暗い淵の中から急に浮かび上がったように意識を取り戻した愛は、一瞬視界が眩しさに塞がれたが、やがてその眼に逆さまで彼女を見つめている可符香の顔が像を結んだ。
そしてその時になってやっと自分が、可符香の膝を枕にして仰向けにしかも何一つ身につけていない姿でいることに気づいた。
「か、可符香さ、あっ!ああん、な、なに?」
「愛ちゃん、気を失っていたんですよ…本当に感じやすいですね」
不思議なことに可符香の両手は膝に乗せた愛の髪や頬を撫でている。それなのに愛は今も執拗な愛撫を受けているのだ。それも自分の最も敏感な部分に…
「いや、そんな、ああっ!だめぇっ!」
「上手でしょ、マ太郎は」
可符香はそういうとあの有無を言わせないような笑顔を浮かべた。と、同時に強く弱く刺激されている愛の股間から褐色の小さな顔がピョコンと除く。
「アイ、オキタカ?ドウダ、キモチイイカ」
人なつっこい笑顔で尋ねるのは不法入国難民少女の関内マリア太郎こと、通称マ太郎、突然とんでもない場所から顔を上げた少女の顔は愛の体から染み出たものと、マリア自身の唾液でベトベトだった。
184名無しさん@秘密の花園:2007/09/26(水) 23:05:40 ID:xn/I3gX3
「ど、どうして、どうしてなんですか!だめ、マリアちゃん!そんなところぉ、ああ、き、汚いから…」
「マ太郎すっごく上手なんですよ、私も油断してるとすぐイッチャウくらい」
顔を近づけて満面の笑みでそう言う可符香、愛は再び彼女の股間に顔を埋め、猫が皿からミルクを舐めるような音を立てている
マ太郎の巧みな愛撫に翻弄されながらも「ど、どうしてマリアちゃんがここに…」と、喘ぎながらも尋ねた。
「だってマ太郎ったら、何処でも入って来ちゃうから、ウフフ、私がここに隠れ家をつくった時も、すぐ見つけられちゃたんですよ」
「でっ、ああっ!でも、こんな、こんなこと、ああっ!マリアちゃんにさせるなんて!あっ!そこは、だめ、マリアちゃん!やめてぇっ!」
快感に翻弄され喘ぎ泣く愛、それでも消え去りそうな理性を奮わせて自分を愛撫するマリアにやめるように懇願する。
そして自らの手であどけなさが消えない少女を引き離そうとしたのだが…
「えっ!ど、どうして?」
「だめじゃないですか、愛ちゃん… そんなに乱暴に動かしたら、二人とも痛い思いをするから、だって貴方の手と私の手は一つなんですから、ほら!」
その可符香の言葉通り愛の右手も左手もお互いの制服のスカーフで、可符香のそれにしっかりと結ばれていた。
「こうしておけば、愛ちゃんが乱暴に動いたら、ウフフ、さっきみたいに私とっても痛いおもいをすることになるでしょ、でも…」
「愛ちゃんは、暴れたりしないませんよね、そんな、人に迷惑かけるようなこと!」
「!!!」
笑顔で、あくまでも最上の優しさがこもっているように見える笑顔で、そう愛の顔に覆い被さるほどの近さで言い放つ可符香。
差して明るくない照明がその顔をぼんやりとさせるが、その中で彼女の瞳だけは恐ろしいほど輝いていた。
愛は可符香のトドメの言葉に泣きながら、唇をただ開いたり閉じたりするのがやっとだった。その彼女にまたマリアが送り込む快美感の波が押し寄せ、その全身が震え固まる。
扉はすべて閉ざされた、少女に逃げるすべはない。
「マ太郎、愛ちゃんはすっごく感じやすいから、あまり激しくしちゃだめだよ」
返事をする代わりに愛の敏感な部分をまさぐるマリアの唇や舌の動きが、手慣れた様子で正確に緩急をつけて動いた。
「今度は気絶しないで最後まで味わって下さいね」
そういってのけぞり喘ぐ愛に可符香はキスをする、自分の膝の上で汗にまみれ涙をこぼして、上気する頬を朱に染めた同級生の荒い呼吸を繰り返す唇に…

>アニメは終わってしまいましたが、こっちはまだ終わらない上に連投してマ太郎まで出してしまったorz 苦情があればすぐ中止しますのでorz
185名無しさん@秘密の花園:2007/09/26(水) 23:35:42 ID:T64h0oYf
まさかのマリア登場w
いいんじゃない 愛がボロボロなってく…
186名無しさん@秘密の花園:2007/09/27(木) 19:21:59 ID:b04R7hRv
GJ!
187名無しさん@秘密の花園:2007/09/27(木) 20:03:26 ID:Be+SJeeu
GJです!!
続き楽しみにしていますww
180さんのハルチリ&カフカも待ってます!!
188名無しさん@秘密の花園:2007/09/27(木) 22:23:31 ID:jfj19txI
ここを見てると今まで自分じゃ考えなかった組み合わせにも萌えるなー

>>184
苦情なんてとんでもない!
自分も続き楽しみにしてます
189名無しさん@秘密の花園:2007/09/28(金) 19:57:20 ID:smrB+cZr
どれくらいの時間が経ったんだろう。快感に翻弄されながらも、妙にそこだけ覚めている部分で愛は滑稽にもそんなことを考える。でもそれもすぐに遠くに、手の届かない奈落に落ちていく。
マリアの愛撫はそれほど巧みだった。その舌と唇は愛の性感を絶妙に刺激して高所へ上げるかとかと思えば、今度はまるで真綿の上に落とすように優しく引き戻していった。
そして可符香はといえば愛の唇、そして顔全体にキスの雨を降らせながら、片方ずつ愛の両手と結んでいる自らの腕を伸ばし、無防備な同級生の裸の乳房を柔らかく愛撫する。
「ああー、いやぁ!可符香さ…私、私、もう…」
「どうしたの、愛ちゃん…」
膝の上に乗せた愛に覆い被り、その白い滑らか喉を舌を伸ばして舐め上げながら可符香は喘ぎ泣くばかりで、何の抵抗も出来ない哀れな少女に尋ねる。
「あん!ああん!お…願いです、わ、私、死んじゃう!」
「いきたいのね、そうでしょう」
「…」
愛が言葉に詰まる、その沈黙を叱るようにマリアの舌が愛の体の奥深くに差し込まれ、あふれ出る液体を強く吸い飲み込んだ。同時に可符香の指が尖りきった小さな両の乳首をつまみ上げる。
「ああー!いやー!」
だが、その刺激も完全に愛の意識を跳ばせることはない、そのギリギリの際を見透かすようにマリアも可符香も刹那のタイミングで刺激を弱めた。長い間攻め続けられている愛にとってそれは拷問に等しい。
その時、二人の加える愛撫に翻弄され愛がその両腕を激しく動かしたため、可符香の両腕の手首にマフラーの結び目がくい込んだ。
可符香は一瞬顔をしかめたが、すぐ何故が満足そうな笑みを浮かべると言った。
「ウフフ、愛ちゃんたら、そんなに乱暴にしたら痛いですよ」
「はあ、はあ、あぁ…」
少し落ち着いた所で彼女の口をついてでたのは「で、でも、ああ、す、すいません、私なんてことを…」と、いう謝罪と反抗が混じり合った言葉。普段の彼女なら決して口にすることのないそれだった。
190名無しさん@秘密の花園:2007/09/28(金) 21:25:15 ID:smrB+cZr
束の間の沈黙が部屋を満たす、愛のいつもとはほんの少し違う自己主張がもたらしたもの、そしてそれは、今までずっと懸命な愛撫をしていたマリアにも届き、褐色の少女は顔を上げた。
同時に彼女の小さな唇から一筋の糸がきらめきながら落下すると、それを器用に舌先を伸ばしペロリと舐め取りながら、褐色の小さな顔は少し悲しそうな表情で言う。
「アイ、キモチヨクナイカ?マリア、ダメカ?」
「ち、違うの…私は…」
マリアの大きな瞳は愛のことをまっすぐ見つめていた。愛はどう説明していいか判らず、視線をさ迷わせる。
そんな二人を見て可符香はニッコリと微笑むと「もう、これは必要ないですね」といいながら、歯でお互いの手首をつないでいたスカーフの結び目をあっという間に解いた。
「こんなに後が…痛かったでしょう?」
可符香は軽く痺れている愛の手を取りながらそこに優しくキスをした。そんな彼女の両手首にも同じ赤い後がついていたが、まるで気にしていないようだ。
「愛ちゃん、初めて、こちら側に来ましたね」
「…こちら側?」
「ええ、愛ちゃんは人の眼を気にしていつも、謝ってばかりいるけれど…」
「…」
「でも、それは愛ちゃんが私たちを遠ざけているのも同じ…」
「…私そんなつもりは…私、皆さんのご迷惑になりたくないから…それで…」
「わかってますよ、でも、誰も誰にも迷惑をかけないで生きていけるわけじゃない…」
愛はそう言う可符香のことをハッとして見つめてた、不意にその眼にうっすらと涙が光る。
「いいじゃないですか!迷惑だって、あとでフォローすればいいですよ、簡単なことです!」
「可符香さん…」
いつもと変わらぬ口調で可符香は楽しそうに言うと「ボロロッカ星の人たちもきっとそうしていますから!」と、きっぱりとした声で続けた。
191名無しさん@秘密の花園:2007/09/28(金) 21:56:14 ID:smrB+cZr
最後の可符香の言葉を愛は理解できなかったが、彼女は何だか心が軽くなっていた。或いはそれは目の前にいる、ちょっと変わった同級生の施した新たな暗示かも知れないが。
「マリア、アイガイルガッコウスキダ」
体をズイと伸ばすと、横たわる愛の白いお腹に甘えるように顔を乗せるマリア。
「マリア、イッショケンメイガンバルヨ、アイ、スキダカラ、カフカモ、クラスノミンナモ、センセイモ、ミンナ、ダイスキ、ダカラマリアガンバルヨ」
「マリアちゃん…」
「ダカラ、アイ、キモチヨクナレ!マリアソシタラスッゴクウレシイゾ!」
「マリアちゃん… あんっ!ううん!」
再び股間に顔を埋めて愛撫に没頭するマリア、愛はもう逆らうこともせず自ら腰を浮かし気味にして、太ももをマリアの頭をさらに迎えるように心持ち開いた。
彼女のそんな仕草に応えるように細く小さな褐色の腕が伸びて、汗まみれの白い腰をしっかりとつかんだ。
「…ああ、いい…ああ、マリアちゃん!…マリア…」
「アイ、イッパイデテキタゾ、マリアガンバルゾ!」
「マリア、こっちにお尻を向けて、みんな一緒に」
可符香は膝に乗せていた愛の頭を優しくソファに降ろすと、そう言って手早く制服と下着を脱ぎ捨てた。
「愛ちゃん、お願い…」
裸の腰を愛の顔に近づける可符香、愛は両手でそれを抱え込んで自分の顔の上に導き、すでに充分潤っているその部分にキスをした。
「ああ!」
体をビクリと震わせる可符香、そして器用に体勢を入れ替えたマリアの子供のようなお尻に舌を這わせる。
その刺激にマリアは自分の感じた快感を送り込むべく、唇と舌で敏感な愛の体の奥底に部分を責める、両腕は愛の細い脚や腰を撫で上げていく。
3人の少女、褐色の小さな裸身と白い年相応の背格好の白い裸身が汗にまみれ、熱を帯び複雑に絡み合いながら蠢く。
頼りない照明の中、部屋の中には三者三様の高く低く共鳴する喘ぎ声と、擦れあう肌と粘性を漏った液体の混ざり合う微かな音だけ。
「マリアちゃん!私!私もう!」
「ああ、愛ちゃん!」
「エエノカ、エエノンカ!」
やがて三人は裸身を強く絡ませ合い叫ぶと、ほぼ同時に快美感の渦に飲み込まれていった。

>連投スマソ、後もう少しで終わります。GJとかいわれて舞い上がっています、自重しろ私
192名無しさん@秘密の花園:2007/09/28(金) 23:13:29 ID:TSXLeA7B
>>187様すいません
ハル×チリなんですが
今は前半のカフカが二人を引き裂く章しか書き上げてません
前半とはいえ長編なのですが投下してよろしいでしょうか?
193名無しさん@秘密の花園:2007/09/28(金) 23:31:29 ID:HNQJxELT
どうぞどうぞどうぞ
194名無しさん@秘密の花園:2007/09/28(金) 23:55:37 ID:TBMXzfZr
まとめて投下されるのもいいけど、毎回続きを読む楽しみがあるってのもいいもんだな
>>191は自重
す る な !

>>192
是非お願いします
195名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 00:29:00 ID:PrN/bFyY
エエノンカてw
196名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 16:56:48 ID:nFlW6XPy
愛の白い胸に顔を埋めてマリアが小さな寝息を立てている。彼女の小さな顔は満足そうな笑みを浮かべて安らかだった。
その褐色の裸身を抱きかかえている愛は。甘える妹にするようにその背中や髪を時折優しく撫でつける。
「マ太郎、すっかり愛ちゃんに懐いてますね」
立ち上がり部屋の隅に歩いていった可符香はどこに隠していたのか、ミネラルウォーターのペットボトルと紙コップ、それに毛布を一枚手にしていた。
「だいぶ冷えてきましたからね」
そう言って可符香は毛布で愛とマリアの裸の体を包む、そうする彼女自身は制服の上着を羽織っただけだが、さして気にもしていないようだ。
「喉が乾いたでしょう、はい、愛ちゃん」
紙コップにミネラルウォーターを注ぎ、笑顔で差す出す可符香、毛布の中から右手を抜いてそれを受け取り口にする愛。
一息ついたような落ち着いた顔で「すいません、」と愛のいつもの口癖、そして少しだけ笑いあう二人、まるで何かを共有するような密やかな笑い声で…
「マ太郎、きっと今日はうなされませんね」
「うなされる?」
愛の問いかけにすぐには応えず、可符香は眠っているマリアの髪を撫でて「愛ちゃん、マ太郎は上手だったでしょう」と、穏やかな口調で言った。
「え!あ、あの… は…はい…」
可符香の言葉にさっきまでの激しい行為を思い出した愛は、顔を真っ赤に染めると恥ずかしそうに声をひそめて答える。
そんな愛の顔をのぞき込むように、ソファの横に素足の膝をついた可符香は同級生の顔をさらにじっと見つめた。
197名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 17:59:01 ID:nFlW6XPy
「愛ちゃんは、きっとこう思っていますね、私がこの部屋で何も知らないマ太郎を毎日無理矢理…」
「そ、そんな…違います!私は…」
「ふふふ、でもいっそその方が良かったんですが」
「えっ?」
「マ太郎、いえ、マリアが初めてここに入って来たとき、いつもみたいに建物の隅から隅まで飛び回ったあげくに寝てしまって…」
不安そうに可符香を見る愛に視線を送ると。彼女はかがみ込んで眠るマリアの褐色の頬にそっとキスをする。
「しばらく寝かしておいたけど、私、そろそろ帰ろうと思って、それでマリアを起こそうとしたら」
「ものすごい勢いで急に暴れ出して、悲鳴を上げて…あの時は驚きました」
可符香の顔に影が差し愛の方からははっきりとその表情が読めない、だがその声は普段何でもポジティブに切りまくるそれとは違う色を帯びていた。
「泣きわめいて、手足を力一杯振り回して、揺り起こそうとした私の制服のボタン、全部とんでしましました、すがりついてきたこの子に引きちぎられて…」
「考えてみれば、マリアがどんなどんな境遇で生きてきたのか… 私たち何も知らないんですよね」
愛は返事を返すことも身動ぎすることも出来ず可符香の話を聞いている、ただ自分の胸の中で眠っているマリアの体を抱えている手に知らずに力が入る。
「うわごとで、暴れながら私には判らない言葉で叫んで、でも、何を言っているのかは判らなくても、その声が、表情が助けを求めていることは判ったんですよ」
「そんな…マリアちゃん…」
涙ぐみながらマリアの体を抱きしめる愛、可符香はソファの上横たわる二人を毛布越しに抱きかかえた。
「何とか落ち着かせようと、私、マリアの頭を自分の胸に押しつけて暴れるに任せて、目が覚めるまでずっと抱きしめて…」
「それでやっと眼を覚ましたら、今度はものすごく済まなそうな顔で… そうそう、いつもの愛ちゃんみたいに」
「えっ…」
何だか楽しそうにそう言う可符香に愛の動揺した気持ちが少し収まる、同時に愛は気恥ずかしそうに毛布に顔を半分ほど潜らせる。
「で、いきなり、オワビスルヨって、もう、私ビックリしてたし、服は乱れ放題だったしで…」
自分を挟んで話している二人に気づきもせず、変わらず寝こけているマリアの頬を指でつつくと「それで、私マリアに… 判るでしょ、ああ、もう、今思い出しても…もう」と、可符香は身をよじる。
「さっきの愛ちゃんと同じくらい乱れてしまいました、だってマ太郎ったら、私やめてって言ったんですが、ちっともやめてくれないし…」
困りましたという感じでわざと軽い口調で言う可符香、愛は自分が、そしてクラスの誰もが知らないマリアの秘密を話す可符香が、驚き萎縮してしまった愛を気遣ってわざとそうしていることに気付いた。
「信じてませんね」
鼻筋まで被った毛布越しに可符香を見ていた愛は、意地悪そうな笑顔を浮かべて近づいてくる同級生に「し、信じます、ほんとに、ほんと…」と言うが、可符香は眠るマリアと愛を構わず抱え込んでしまう。

198名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 19:04:07 ID:nFlW6XPy
「ウニャ?ナンだ、アッ!フタリダケズルイゾ!」
愛と可符香に挟まれ揉みくちゃにされて眼を覚ましたマリアは、可符香が愛の頬にキスしているのを見て、飛び起きて愛の裸の胸に同じようにキスを繰り返す。
「ま、まって!可符香… マリアちゃん!ああ、だめぇ!」
「ねぇ、愛ちゃん、私のこと好きですか?」
不意に可符香が身をよじる愛に尋ねる。
「えっ、はい、…好きです…」
消え入りそうな声で答える愛。その答えにニッコリ笑う可符香「アイ、マリアモスキカ」と、続けてマリアが尋ね、それにも同じように答える愛。
「それでは、何も問題なしですね!」
「アイスキダ!カフカスキだ!マリアマタガンバル!」
「ま、まって、二人とも…少し待って、あん、あー」愛、可符香、そしてマリアの三人は再び、お互いを確かめるように抱き合い愛し合った。

あれからマリアは相変わらずの様子で、教室は言うに及ばず学校中を飛び回っている。
ただいつもと少し違うのは、加賀愛が多少オロオロしながらその後を追いかけているのを、見掛けるようになったことだ。
暴れて乱れた服を整えたり髪をとかしてやったりと、すっかり面倒見のいいお姉さんのようだ。
「最近、加賀ちゃんマリアに付きっきりね」と晴美、横に座っている千里が「ほんと、でも加賀さん、このごろ余り加害妄想にならないわ」と答える。
そして「それにしても意外な組み合わせねえ」と、声をそろえる。
そんな声を何気なく聞いて可符香は楽しそうに微笑んだ。その向こうで愛にじゃれつくマリアは「アイ、キョウモマリアガンバルカラネ」と耳打ちする。
愛はそんなマリアの明け透けな言葉に頬を染めて無言で頷いた。その時「マ太郎!あんまり加賀さんに迷惑かけてはだめよ!」と、千里が叫んで走り寄る。
「マリアメイワクジャナイヨ、ナ、アイ」
「大丈夫です、木津さん!すいません、すいません」
ペコペコ頭を下げる愛を見て「あらら、加賀ちゃんいつも通りだ」と、言いながら千里に続く晴美。
ただ、可符香だけがそんな様子を笑顔で見ていた。

どうやら終わりました。連投を許してくれたうえに読んで下さった方々に感謝しますorz(土下座)。
もしよければ、また何か投下したいと思います。
199名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 19:17:38 ID:PrN/bFyY
ああ、ついに終わっちゃうのか…
マ太郎のお詫びで乱れる可符香について、詳しくお願いできませんか><
200187:2007/09/29(土) 19:23:37 ID:68pI4xW1
GJ!!
ハッピーエンドになって何よりです(^^)
>>192さん、全然構いませんよ。
ハルチリ&カフカ楽しみに待っています(笑)
201名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 21:54:04 ID:kvcU6Iw9
>>193様に>>194様と>>200
ありがとうございます
それでは投下させていただきます

前編のみなため>>198様の様な清涼感はありませんがどうか温かい眼でお願いしますm(__)m
202私と、彼女。前編 壱/七:2007/09/29(土) 22:05:27 ID:kvcU6Iw9
「んもう!みんなったら。」
誰もいなくなった放課後望の暴走した授業のせいで再びだらしない位置におかれた机を見ながら几帳面な少女はため息をついた
「きっちりしないと、」
いつも通り測量専門家が使うような物々しい機材で測量し千里は机を規則的に並べていった
「もう!晴美までだらしない位置において!何回言えば気が済むのよ。」
青筋を立てながら親友の机も測量通りの位置に合わせふと思った
「そういえば最近晴美と一緒に帰ってないなあ・・・・・」
藤吉晴美は同人誌の締切間際で忙しく机を並べたり茶道部の仕事をする千里より先に帰り、すれ違う日が続いていたのだ
「また起承転結のはっきりしない漫画描いてるのね。」
ヤマも落ちも意味もない晴美の漫画を千里は口では批判はしていてもつい読んでしまうのだ
何故なら彼女のしなやかで細い指から描き出される絵そのものは
ペンとゆう名のタクトが紙とインクのオーケストラによって生み出す旋律の様に美しく感じるからだ
「四コマなら完璧なのに、晴美・・・・・」
気がつくと千里は晴美の机の角にぐいぐいと股間を押し付けていた
「またあの指で私を優しく触れてほしいな、私の原稿用紙に再び愛を想い描いて。」
203私と、彼女。前編 弐/七:2007/09/29(土) 22:10:21 ID:kvcU6Iw9
「んん・・・・・んぅ・・・・は・・・晴美。」
もし自分の机でこんないけない事をしてると知られたら親友じゃいられなくなるだろうな、しかし彼女を思い出す毎に快感は増し机に両手をつき股間を角に押し付けてしまう自分がいる事に千里は罪悪感を感じていた
「は・・晴美、気持ち良いよ晴美・・・・・」
グイグイと押し付けたせいでガタガタと机が軋むやがて軋む音の中にクチュクチュとした水気を帯びた音が混じってきた
「あれ千里ちゃん、まだいたんだ?」
恐ろしい程悪いタイミングでドアから明るい声とともに現れた女生徒
風浦可符香だ
「か、可符香ちゃん!?」よりにもよって誰よりも人の心の隙に入り込むのがうまい彼女に見られてしまった、こうなったらなんとかごまかすしかない
「相変わらず千里ちゃんは几帳面だね〜」
「え、ええそうよ、糸色先生のせいでつ、机もこんな乱れちゃって!!特に晴美の机は同人誌が一杯入ってて重いわ!」
なんと苦しい言い訳か、千里は自分でも思ってしまった
「ほんと千里ちゃんて藤吉さん好きなんだね〜
机の角でオナニーしちゃうだなんて」
見られてしまったのか?「な何を言ってるの!?晴美の机が本当に重くて動かし辛かっただけよ変な事言わないで。」
204私と、彼女。前編参/七:2007/09/29(土) 22:18:49 ID:kvcU6Iw9
「へえ机が重い?
将軍さんの兜を割ったり地球を真ん中わけしかけた程の腕力持ってる千里ちゃんが?」
なんて痛いとこをつく娘だろう、だが親友の机で自慰をしていた事なんて認めるわけにはいかない、「あ・・あれはギャグよ!ノリよ!晴美の机は重いったら重いのよ!!」
怒鳴る様に声をあらげ必死に言い訳をする千里に可符香は動じない
それ所か何かを思いついた様な表情をした
「フフッそんなに怒らなくたっていいじゃない、欲求不満な千里ちゃんを満たしてあげるから」
まるで瞬間移動したかの様な俊敏さで可符香は千里に抱きついた
「ちょっと!可符香ちゃん!?」
「うふふふ、机の角なんかよりずうっと良いのよ」戸惑う千里を気にせず可符香はいとおしげに小さな胸とスカート越しに湿り気を帯びた股間にそっと指を這わせる
「やめて!変なとこ触らないで!!」
敏感になった秘所に触れられ驚いた千里は可符香をとっさに突き飛ばす
「きゃあ!」どぉんがっしゃ!
先程自分が述べた驚異的な腕力によって華奢な少女の体は壁に打ち付けられ頭をうつむく様な形で倒れ込む
「え、可符香ちゃん大丈夫!?ゴメンなさい。」千里は思い切りに突き飛ばした可符香が動かないのを見て拒絶感は吹き飛んでしまった
205名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 23:07:59 ID:PrN/bFyY
連投規制?
206私と、彼女。前編四/七:2007/09/29(土) 23:08:10 ID:kvcU6Iw9
「えぇ!?、大丈夫、可符香ちゃん!?」
可符香に近づくと死んでいる様に息はない
「そんな!しっかりして、起きて!お願い可符香ちゃん!」
泣きそうな顔で肩を持って揺さ振ると目覚める様にわずかに瞼をあけた
「あぁ良かった。」
糸色先生や刑事ではあるまいしシャレにならない肩をなで降ろしたその時「チュッ」
「!?」
可符香は安堵した千里をまるで花に擬態したカマキリがおびきよせられた蝶を捕らえるかの如く一瞬で唇を奪い舌を入れてきた、
くちゅちゅば
「んんー!?」
可符香は千里の咥内で縦横無尽に舌をはわす、
ディープキス自体は以前漫画に触発された晴美が面白半分にやってきたのを経験した事がある、
その時は親友と舌を絡め合うとゆう異様な行為に嫌悪しつつもほのかな快感があった、
だが今のディープキスは嫌悪感も罪悪感を感じれない程凄まじい未知なる快感なのだ、
抵抗不可能な快感に眼を潤ませ顔を赤くする千里の姿に満足したのか可符香は舌を抜く、
唇を離れながらも二人の唇の間に濃厚な快楽の掛橋の様に唾液が糸を引く、
「うふふ千里ちゃんかわいい」
ポジティブ少女は天真爛漫な微笑みの中何処かいじわるな征服感を浮かべていた。
207名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 23:10:35 ID:kvcU6Iw9
>>205長過ぎる行があったみたいです
改行したらなんとか書けました
では伍話を投稿します
208私と、彼女。前編伍/七:2007/09/29(土) 23:14:13 ID:kvcU6Iw9
すっかりほぐされ荒い息で机に頼りなくよりかかる千里の体に再び可符香の手が伸びた
頭でも肩でもなくきっちり折目のついたスカートの中に・・・・・

「か・・可符香ちゃん・・・・・?」
「わあ・・もう下着もビショビショ
ここまでになったら最後まできっちりしてあげますよ」
いつも自分が連呼しているセリフを言いながら千里の下着はするするとぬがされ
可符香の指は彼女の「勝負の割れ目」へと伸びていった
「や・・めて、そんなとこ触らな・・いで、汚いわよ・・。」
「やだなあ性器が汚いわけないじゃない
ここはきっと神様が繁栄と快感を約束した愛育む聖地なのよ」

そう言って人指し指と中指をためらう事なく勝負の割れ目へと挿入した
「ちょ、あぁ・・」
「わあ千里ちゃんの中濡れてるのにきつ〜い、まさに木津だね」
くだらない事を言いながらも次第にジュプジュプと指を動かし確実に的確に割れ目の中を刺激してゆく
その快感はディープキスとは別の体の奥底から次第に登りゆく熱い物のようでもある
「ゆ・・指を抜いて、お願いも・・う、やめて・・。」
「えーーッ?だめだよ
いつも物事きっちりしないといけないって言ってるの千里ちゃんじゃないきっちりイクまで見ててあげるからね」
209私と、彼女。前編六/七:2007/09/29(土) 23:20:41 ID:kvcU6Iw9
「そん・・な・・お・・かしいわよ・・こん・・な事・・」
「おかしくないよ
千里ちゃん女の子とこうゆう事するの初めてじゃないんでしょ?」
なんで知っているのだろう、
親友との秘密の友情を愛を・・・・・
いや私の両親が思いついた「トメ」と「未来来」なんてゆう名前さえも知る彼女にしてみれば
晴美との事はもはや当たり前なんだろうか
快感のおぼろげな意識の中で思った刹那
指を動かしながらも可符香の口は勝負の割れ目の上部でピンと立つクリトリスを転がし始めた
「やぁあああ!!!!」
指と舌の相乗効果で快感はさらに増していく
体の奥底から昇る熱い何かは無限に増大し続け
ついに

「あああああァあぁあああァあぁああァあぁあァあぁああーーーーーッ!!!!!!!!!!」
耳まで赤く染まった顔で悲鳴にも似た叫び声をあげ大粒の涙を流し
木津千里は風浦可符香の手によって遠い絶頂の彼方へ昇天させられた
千里の体は大量の汗を吹きビクンビクンと波打つ様に長く長く痙攣し続けてゆく
服の袖まで染みる程の愛液にまみれ引き抜かれた指を犬の様にぺちゃぺちゃと可符香は味わいながら呟いた
「うふふふ千里ちゃん藤吉さんに開発されてただけあって凄い感度」
210私と、彼女。前編七/七:2007/09/29(土) 23:30:08 ID:kvcU6Iw9
木津千里の顔はいつもの几帳面さを追求する気丈さを完全に失い
綺麗に半々真ん中わけだったお髪ははらはらと乱れ尋常ならざる精神状態をアピールしていた


「責めてるあたしも濡れちゃった
お礼にお汁をきっちり舐め取ってあげるね



ちゅぷちゅぷと湿った音が響く中
千里の眼には耐え難い罪悪感からか親友の幻が写っていた
眉間にしわを寄せ下唇を強く噛み眼鏡の奥には猛烈な怒りと悲しみに潤ませる瞳が浮かんでいる


「ご・・めんな・・さい・・晴美・・貴女を想いながら・・い・・卑らしい事した・・うえに・・可符香ちゃん・・にレイプされてイッちゃっ・・たなんて・・ごめんなさいごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・・・・」


千里は震え睨みながら涙を流す親友の幻影に何度も何度もあやまり続けた

//////////////////////


ひとまず前編は終了です文字数規制のために一部を泣く泣くカットしたり
行が長過ぎて投稿出来なかったりと思った以上に大変でした
皆様がよろしこれば中編や後編も書きたいと思っております
211名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:00:24 ID:lA7GTeaR
GJ、続きを是非お願いします
212名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:20:33 ID:oewwh+hA
横から失礼。
こちらも投下させて頂きます。

213名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:21:38 ID:oewwh+hA
放課後の教室で彼女は泣いていた。
たった一人で、声を押し殺して泣いていた。
私は声をかけることも出来ず、ただ呆然と立ち尽くしていた。
こちらに気づいた彼女が顔だけで私を振り返る。
泣き腫らした瞳。夕日に照らされた涙。
レトロな空気の中でぼんやりと浮かび上がるその姿は、あまりにも幻想的で。
私は今度こそ、本当に動けなくなった。
214名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:22:52 ID:oewwh+hA
被DV疑惑少女、小節あびる。
ごめんなさい、と言って、彼女は晴美から目を逸らせた。想像していたより
もその声は冷静だった。
「なんでも…ないから」
いやいや、それはないだろう。
晴美は内心で激しく突っ込みを入れる。しかし、なんでもないと言われてし
まった手前、それ以上追及することは出来ない。
「…えーと…」
二人の間に何となく気まずい空気が流れる。ついさっきまで泣いていた女の
子にかける言葉など、晴美には見当もつかなかった。
「藤吉さん、なにか用事があったんじゃないの?」
先に沈黙を破ったのはあびるの方だった。
「別に用事はないんだけど…千里の部活が終わるまで、暇だったから」
変に校内をうろついて運動部にでも見つかったら大変だ。間違いなく練習試
合の相手を強要させられる。危険を回避するために、晴美は教室で宿題でも
して待っていようと思ったのだ。
「そう」
あびるは特に興味を示した様子もなく、窓の外に視線を投げた。居心地が悪
いのは彼女も同じなのだろう。
晴美は思った。こんなときこそ教師の出番なのではないか、と。
しかし彼女が先生に抱きすくめられる構図を想像して、晴美はすぐにその考
えを打ち消した。
『…どっからどう見ても犯罪じゃん』
215名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:24:03 ID:oewwh+hA
また、千里ちゃんなんだ。
あびるはもう少しで喉から滑り出しそうになった言葉を飲み込み、塗れた目
元を制服の袖で拭った。
『嫌なとこ見られちゃったな』
酸欠気味なのか、意識が朦朧としている。
窓の外では大勢の生徒達が部活動に励んでいる。掛け声と共に校庭を走る陸
上部。自分にはあまり縁が無さそうな光景だった。
『…帰ろう』
沈黙に耐えきれず、あびるは席を立とうとした。
と、その時。
「…っっ…!」
暴力的な眩暈に襲われ、一瞬、視界が白く染まった。
「あびるちゃん!?」
晴美が短い悲鳴を上げる。
『あ、やば』
完全にバランスを崩した体。
そのまま後ろに倒れ込みそうになり、あびるは頭部の打撲を覚悟してぎゅっ
と目を閉じた。
216名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:25:16 ID:oewwh+hA


……あれ?


待ち構えて痛みはいつまで待ってもやって来なかった。
何が起こったのか全く理解できず、あびるは何回か目を瞬かせる。
「…間に合った…」
「へ?」
はっとして振り返るまでもなく、晴美はあびるの下敷きになっていた。
「!!」
後ろから抱きかかえられるような体勢。
あびるの顔から首筋が羞恥で真っ赤に染まる。
「…ふ、藤吉さっ…」
「大丈夫?怪我、してない?」
晴美は肩先からあびるの顔を心配そうに覗き込む。いきなり至近距離で見つ
められ、心臓が跳ね上がった。
「…うん」
消え入りそうな声で、あびるがこくん、と頷く。
そっか、と言って晴美は微笑んだ。脇のあたりから差し込まれた二本の腕が
腹部できつく絡められる。全身が心臓のように脈打つ。石のように体を硬直
させるあびるとは間逆に、晴美はあびるの肩に顔を埋めて脱力した。
「…もー…あんまりびっくりさせないでよ…」
ただでさえ生傷だらけなんだから。
枯れるほど泣いたはずのあびるの瞳に涙が滲み、視界がぼんやりと揺れる。
あびるはもう一度、小さく頷いた。
217名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:30:37 ID:oewwh+hA
とりあえずここまでです。
エロ無しの予定ですが、あまりに珍カップリングなんで 汗
需要があればまた書かせて頂きたく思ってますm(__)m
218名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 00:43:26 ID:bJjL2H4G
>>210
是非とも続きを

もうハルチリでも
カフチリでも
あびハルでもなんでもこい
219名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 01:54:47 ID:WA9XpZyK
エロパロみたいに保管庫あるといいね。
220名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 03:14:18 ID:qBp2W/az
>>213

これはいい
221名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 11:53:23 ID:lA7GTeaR
どうも、可符香、マリア、愛の話を書いた者です。

>199さんのご希望に応えてマリアと可符香のエピソードを追加で投下します。蛇足かも知れませんしがお許しを
あと、どうしても描写がくどいので、また長くなりそうですがよろしくお願いします。
それにしても>200さんの仰る通り、前の話が何とか穏やかに終わって良かった。
下手をしたら愛が可符香に陵辱の限りをつくされて奴隷のようになってしまうところでした。

「絶望した!何を書いても結局百合小説ならぬドロドロのエロ小説になる自分の才能のなさに絶望した!」

でも死にませんがw

形のいい薄桃色の唇から「はあぁっ」、湿った吐息がもれる。その頬は興奮に赤く染まり、閉じられたまぶたから涙がこぼれ落ちた。
「あうぅ、ああっ!そこ、ああっいいっ!あふぅ…」
大きなソファ、ベージュのシートでカバーされたその上で汗まみれの裸身を壁に取り付けられた、わずかな照明に照らしながら身悶えているのは風浦可符香。
その顔は何でもポジティブに片付け、ある意味で決して自分の弱みを見せない普段の彼女のそれではなかった。
「だめぇ!また、もう…許してぇ…ああ、はあ、」
「カフカ、エンリョスルナ!マリア、マダマダガンバレル!」
可符香の白い体の上にちょうどお互い上下を逆にした格好で、彼女と同じようにその褐色の小さな裸身を汗にまみれさせ、
一心不乱に可符香最も敏感な部分に奉仕していた、関内・マリア・太郎は、喘ぎ泣く可符香に答えて明るい声を室内に響かせる。
その顔はマリア自身の唾液と可符香から分泌される体液でベトベト、室内灯に反射してきらめきさえしていた。
「え、遠慮じゃなくて、あー!マ太ろ…ああーいやぁあ!」
「カフカここキモチイインダナ!ヒクヒクシテルゾ!」
もう、何回いかされたのか、可符香には思い出せない。
そしてまた何度目かのそれが津波のように彼女に押し寄せてきた。
222名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 12:58:38 ID:lA7GTeaR
風浦可符香の通う、ヤマタうどん下井草店高校の北の外れに、ポツンと建っている長いこと使われず放置されていた一棟の建物。
窓という窓には板が打ち付けられて放置されていた木造二階建ての、いったい以前は何に使われていたのか。誰も知らない。
下手をするとその存在すらほとんどの生徒や教師は知らない古い建物。
その中の一室を可符香はある種の隠れ家として無断使用していたのだ。鍵を付け直し気になる部分を修繕、掃除、挙げ句に電源を復活させ照明を取り替えた。
そのスキルは通常の女子高生のそれから少々逸脱していたが、今更彼女のそう言う部分を追求するのは無駄だろう。

我等が絶望先生なら「はい、スルースルー」と流すだろうし。

何故か部屋の中央に放置されていた、ベッドと見まごう大きなソファもきれいに整え、新しいカバーを掛けてたころには、廃屋同然の場所も一応の体裁を整えていた。
こうして誰にも内緒の隠れ家を手に入れた可符香は、家に帰りたくないとき、帰れないとき、ここで夜を過ごした。

普通の生徒なら(例えば日塔奈美なら)すぐ悲鳴を上げて逃げ出してしまう、相変わらず薄気味悪い雰囲気が残ったままだが。
しかし修繕されたとはいえ、何となく薄気味悪いこの部屋も少なくとも可符香には心地よい静寂をもたらす場所だった。
そう、あの娘が忍び込んでくるまでは…
223名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 15:50:20 ID:lA7GTeaR
隠れ家に置いておく食べ物(主にお菓子)や飲み物を持って可符香は、もはや我が家同然の部屋のドアを開けた。
「今日も千里ちゃんが暴走して大変だったなあ…」
その原因の一端を作ったのは他ならぬ彼女だったが、いつものようにまるで気にしていない。
「でも、先生の絶望が聞けて良かった」
ほがらかに無慈悲なことを言いながらドアを閉めて振り返り、思わずギョッとする可符香。
彼女らしくない反応も無理はない、何しろソファ以外ガランとした部屋の隅、その薄暗がりに何か動く影があったから…
その小柄な影はよく見ると学校の制服(それも少々すり切れた)を着ていた。そして床にかがみ込んで何かを探すような仕草をしている。
可符香は「ふう」と一息つくと「マ太郎、どこから入ってきたの?」と、少々あきれた声でそう呼びかけ、不法入国難民の同級生に歩み寄った。
「へへへ」
振り向いた褐色の小さな顔が屈託のない笑顔を浮かべる、その口元には点々と食べかすがついている。
「マ太郎、どこから入ってきたの?」
「エヘヘ、アソコ」
指さす先には羽目板が外れた天井、暇さえあれば学校中を飛び回っているマリアにとってこの場所を見つけることなど容易いことかも知れない。
「しょうがないなあ、ああ、こんなに食べかすつけて」
マリアが屈み込んでいた場所には、可符香がこの建物の中から探し出した金属製の容器があった。
万が一、持ち込んだ食べ物をネズミにやられないようにという配慮だったがこんな大きなネズミには全く意味が無かった。
「…オナカスイタカラ、マリアオカシ食ベタ、ゴメン…」
「いいよ、気にしなくて」
ショボンとして謝るマリアの、小さなあごについたクッキーのカケラを取りながら、苦笑してそう言う可符香。
ニパア、音が聞こえそうなほどの満面の笑みを浮かべるマリア、可符香はそんな少女の様子に、
自らの瞳の奥に悲し気な色をのぞかせるが、それはほんの一瞬のことですぐいつもの彼女に戻っていた。
「喉かわいたでしょ、なんか飲もうか」
「うん、飲モウ!」
嬉しそうに可符香にまとわりつくマリア、仲の良い姉妹のような光景がガランとした部屋に束の間、彩りをもたらした。
そうして可符香の持ち込んだ飲み物で喉を潤したマリアは、可符香にじゃれついたり部屋の中を飛び回ったりしていたが、
気がつくとソファの上に豪快に体を投げ出し寝息を立てていた。
「しょうがないなあ、マ太郎は…」
笑いながらそんなマリアの様子を見ていた可符香は、そっと同じソファの隅に腰かけた。
224名無しさん@秘密の花園:2007/09/30(日) 16:48:12 ID:VOq9C3ZL
あび×ハルとかマリ×カフカとか夢にも思わなかった斬新なカプが多くて良いなあ
御好評をいただき私も中編を書く事にしますね
225名無しさん@秘密の花園:2007/10/01(月) 00:52:11 ID:PxMHnpz4
>>218
それではお言葉に甘えて
あびハル続きいきます
226名無しさん@秘密の花園:2007/10/01(月) 00:53:09 ID:PxMHnpz4
彼女が百メートルを十二秒台という驚異的な速さで駆け抜けた後、クラス中
は驚愕と歓声でどよめいた。しかし、大して息を切らすこともなく戻ってき
た彼女の表情は、どこか退屈そうで。
熱くなる同級生達に向けられた笑顔は妙に作り物臭くて。
気が付けば、彼女から目が離せなくなっていた。
227名無しさん@秘密の花園:2007/10/01(月) 00:55:44 ID:PxMHnpz4


千里曰く、神様が間違って与えた無駄な反射神経、が思わぬところで役に立
った。しっかりしてそうに見えて彼女は以外に危なっかしい。
『それにしても』
晴美はあびるの肩から顔を上げたが、すぐに慌てて目線を逸らした。
捲れあがったスカートの裾から見え隠れするあびるの内腿と、白い湿布。す
らりと伸びた裸足の足首に緩く巻かれた包帯。
なんだか、見てはいけないものを見てしまった気分だ。彼女に恋情、もとい
劣情を寄せる極端に影が薄い男子生徒の気持ちを、晴美は少しだけ理解した

普段はさして気にしていなかったのだが、これはなかなか…。
『…って、私は中年のオヤジか!』
晴美は友達に対して抱いてしまった邪な気持ちを頭から無理やり振り払った

かと思ったら、今度は咄嗟に猫耳を装着した彼女の姿が浮かんでくる。
うわぁ、半裸包帯ネコなんてかなり萌え…。
『いやだから自重しろ私ー!!』
どこかの深夜アニメで聞いたことのある台詞を心の中で大声で叫ぶと、顔を
押し付けていたあびるの肩が小刻みに震えだした。
228名無しさん@秘密の花園:2007/10/01(月) 00:57:23 ID:PxMHnpz4
「…く…ひっく…ぐす…」
『ん?』
制服ごしに伝わってくる体温の上昇。
晴美がそれに違和感を感じたときには、もう遅かった。
「…ふぇ…うぅ…」
あびるは子供のように泣きじゃくりはじめた。ぽろぽろと胸元に零れ落ちる
涙に、思考が停止する。

…泣かせた!!

瞬間的にそう勘違いした晴美は、原因に全く心当たりがなくてひどく狼狽し
た。いや、まあ全くないと言えば嘘になるが。今さらながらに友人でとんで
もない妄想をした自分を叱咤する。
『…ちょっと待て、落ち着け私。ないから。読心術使える女子高生なんて絶
対ないから。万に一つ使えたとしても泣くところじゃないから!!』
相当混乱しているようだ。
229名無しさん@秘密の花園:2007/10/01(月) 22:41:17 ID:g0i0a3hJ
>>219
たしかに、最近投下が多いからまとめサイトがあったらいいかも

無料のホームページスペースってどこもあまり変わらないものなのかな
個人的には画像保管庫もあったらいいなと思う
230私と、彼女。中編壱/六:2007/10/02(火) 00:35:41 ID:aniNlv3D
―翌日―
昨日の凌辱で自責の念に胸を締め付けられつつも千里はいつもと変わりなく早めに教室に来た

すると親友は既に来ていて漫画をめくっていた


(なにか話さなくちゃ)

昨日の悲しみに満ちた幻を脳裏から欠き消そうと話し掛ける事にした
まるで初めて浮気した夫が罪悪感にさいなまれ妻に優しくするかの如く

「あのさ晴美、新しくやるガンダムOOって宇宙世紀でなく西暦なんだってね。」
「・・・・・」

おかしい、SEEDやデスティニーで同人誌描く程ガンダム好きの晴美がまったく反応しない
読んでる漫画だってボンボンなのに・・・・・

「しかも主人公がアラブ系で名前が刹那・F・セイエイて名前で珍しい設定よね。」

「だから?」


おかしいいつもの晴美じゃない、
いつもなららんらんと目を輝かせガンダムの話題に喰いつくのにそっけなく流すだなんて・・・・・


藤吉晴美の目は漫画を読んでるはずなのだが焦点は定かならず精気もない

糸色先生の授業が始まっても様子はかわらず頭は下がり
とうとう鬱向く様に寝てしまった
231私と、彼女。中編弐/六:2007/10/02(火) 00:41:04 ID:aniNlv3D
藤吉晴美は夢の世界にいた

そこは穏やかな陽気を含む風が吹き
一面に白百合が咲く美しい庭園であった

「わあ綺麗な白百合ね〜」
「ちょっと晴美!なんなのよここは!?こんな沢山の百合が咲いてる場所に女の子二人だなんて、
しかもアンタここにまでBL同人誌持って来てあんたどれだけ同性愛が好きなのよ!!」
夢の中の千里はこの明らか過ぎる状況に納得出来ずいつもの様に抗議していた
「え〜いいじゃないTPOに合ってるし
千里なんてこんなとこにまで共産主義の本持ってきてるじゃん」

ひょいと文系に不釣り合いな俊敏さで晴美は千里の本を取り上げパラパラとめくった

「ちょっと、晴美!?」

「レーニンが攻めでスターリンは強気受けかしらゲバラとカストロはどっちが攻め受けかな?」

「共産主義までBLにするのはやめてよ!!」
声を上げ純潔と女性愛を意味する花が咲き乱れる中で千里は晴美を追い掛ける
なんて楽しいんだろう、ここは誰にも邪魔されない私と親友の二人しかいない楽園だ
ここでは私には彼女しかいなしい彼女には私しかいないんだ

「そうはいきませんよ!」二人の友情を否定するかの様な×字の髪飾りを輝かせ天使の姿をした悪魔が舞降りた
232私と、彼女。中編参/六:2007/10/02(火) 00:46:12 ID:aniNlv3D
「ふ、風浦さん!?」

晴美はこの少女の事が正直嫌いだった
何故なら何かにつけ逆流だのまんが将軍だのとからかいコミケでの私を盗撮し皆に見せて馬鹿にしたりするからだ
絶望先生と絶命先生を女装させた時は唯一意気統合したが
普段は私が妄想する絶望先生を陥れる様な事ばかりしている

そして何より千里の几帳面さを追求する性格に付け込み
私の大切な親友を猟奇に走らせるのが許せなかった
そんな女が私たちの楽園に踏み込むだなんて

「うふふふ」

だが思ったのもつかの間気がつくと千里は可符香の腕の中で寄り添う様にもたれかかっていた

「ちょっと千里!?」

「千里ちゃんはね、もうあたしなしには生きていけない体なの
身も心もぜ〜んぶあたしのモノよ♪」

「何またおかしな事言ってるのよ!
私たち親友よそんな事あるわけないじゃない!!」
だが、可符香の腕の中にいる千里はいとおしげに電波少女によりそっている
母親を世界の全てと信じて疑わない赤子の様に・・・・・
233私と、彼女。中編四/六:2007/10/02(火) 00:59:21 ID:aniNlv3D
「何してるの千里?
目を覚まして!私たち親友じゃない
なんでそんな電波女に抱きついてるのよ!!!」
晴美の必死の叫びも届かない
こんな、こんな女に長年の友情を壊されてしまうのか?

「ダメよ藤吉さん、
妄想世界の住人である貴女に生身の女の子は身の丈に合わないわ
藤吉さんは藤吉さんらしく同人誌読みながら自分を慰めてれば良いのよ」
「イヤぁああああ!!
千里を、千里をかえしてえぇえ!!!!!!!!」



「どうしたんですか!藤吉さん!?夢の中で絶望しましたか!?」

切り裂かれる様に悲痛な叫びを上げた藤吉晴美は気がつくと起きており
珍しく順調に行っていた授業の後半
普段おとなしい女生徒の絶叫に糸色望は驚きを隠せなかった

「やだなあ先生、
藤吉さんが絶望なんてするわけないじゃないですか、
彼女は漫画では男の子同士が好きで現実では女の子同士が好きなだけなんですよ」
夢の中と同じく天使の様に天真爛漫な顔で可符香は悪魔の様に残酷な言葉を吐いた
234私と、彼女。中編伍/六:2007/10/02(火) 01:02:44 ID:aniNlv3D
「えっ?エエーーーッ!?」
腐女子である事を除けば日塔奈美と同じ位の普通な女生徒の突然の絶叫
そしてポジティブ電波少女の意味深な問題発言に望もクラスも混乱に包まれた

「二人はそれ位仲良しな親友なのよね、
藤吉さんを演ってる声優さんだって同じ趣味だもの♪」

可符香は追い撃ちをかけるかの様に晴美の心隙間から入り込み全身を切り刻むかの様な言葉を言い続ける
晴美は一瞬
「なんで知ってる!」
と言いそうになったが喉元で飲み込んだ
認めてしまえばこの電波女の思うツボだからだ
だが可符香は呪いの言葉を一向に緩めない


「きっとアニメ二期ではにょんたかや智恵先生と小森ちゃんみたいな事をする涼風もびっくりな媚びまくりキャラになるのね!!」


「勝手な事を言うなあぁああぁああァあーーーッ!!!!!!!!!!!」
電波少女の辛辣で異常な発言とオタク少女の怒鳴り声に2のへは完全に収拾がつかなくなった
だがその時、

「せ、先生、藤吉さんを保健室に連れて行きますが良いですか?」


嵐の形相をていす混乱の中乱れたお髪を必死に整えながら
木津千里は鶴の一声をあげた
235名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 01:06:40 ID:rjlo3tvf
なんか超展開
236私と、彼女中編六/六:2007/10/02(火) 01:07:34 ID:aniNlv3D
「もうすぐ終礼鳴りますよ!?」
望の制止を聞く間もなく千里は取り乱す晴美の手を強引に引いた
「離してェえ!嫌っ!触らないでよ!!」
「いいから!黙って来なさい!!」
二人はレッドカードをもらったサッカー選手と審判の様に無理矢理退場したが
チャイムが鳴ってもクラスの混乱は一向に納まらない
「先生、教師なら早くこの場を納めてください」
包帯姿が痛々しい少女は冷静に教師に訴えた
「こうゆう事は詳しい智恵先生にでも聞いてくださあぁああい!!!」
全責任を先輩女教師におしつけ頼りないネガティブ教師は背後霊の様な袴少女と逃げる様に去っていった
「二人はおっぱいの下にあるホクロの数も知ってる仲なんだ!」
存在感も毛髪も薄い少年は思ってる事をそのまま口にし
毒舌メール少女の携帯には「キモいんだよ!ハゲ童貞が!」とゆう字が写る
「何なの!?二人は一体は何なの!?」
「わかりません!わかりませ!!わたくしごときには何もわかりません」
普通少女と加害妄想少女は破綻したやりとりをくりかえす
「後進国と思ってたけどやるわね」
「ウン、ニホンヨクナッタ」
人格バイリンガル帰国子女と難民少女は国柄の違いか感心する
だが全ての発端である少女はクスクスと笑っていた
237名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 09:03:08 ID:j3hA6ZXN
このスレ発見して、読みふけってるうちに自分も書きたくなって
勢いだけで書き上げてみました。
朝から一発、ハルチリいかせてもらいます。
238きみのひとみにこいしてる。:2007/10/02(火) 09:04:43 ID:j3hA6ZXN
放課後の教室で一人、本を読んでいる生徒。
その隣で机に肘を突いてじっとそれを見ている生徒。
その2人以外誰もいない教室はいつもより広く、淋しい印象を受けた。
「まだ帰らないの?」
ずっと本に没頭している生徒に声を掛けた。
「もう少しで読み終わるから」
先に帰っててもいいよ?と続けると
もう一人の生徒はふるふると首を横に振った。
本に没頭している生徒の名前は藤吉晴美。
その晴美を横で眺めているのは木津千里。
二人ともこの2年へ組 女子生徒だ。

先程のやり取りからまたしばらく時間が経ち
下校時刻も近づいてきた頃に、晴美は本を読み終えた。
「ふー、終わったー」
「もうすぐ下校時間よ、時間はきっちり守らないと」
千里は異常なほど物事をきっちりと進めたがる性格で
下校時間も1分、1秒たりとも過ぎるのを嫌った。
「て言うかそれなら先に帰ってくれてもよかったのに」
そう言いながら晴美は席を立った。
「別に、用事とかなかったし、待っててもいいかなって…」
少し照れたように俯きながら千里がぼそぼそと言う。
その様子を見た晴美は無意識の行動を起こす。
239きみのひとみにこいしてる。:2007/10/02(火) 09:05:42 ID:j3hA6ZXN
「千里」
名前を呼ぶと同時に千里のぐいと腕を引っ張る。
突然のことにバランスを崩して、千里はぺたんと床に崩れ落ちる。
「ちょっと危ないじゃない!」
千里の言葉には耳を傾けているのか、どうなのかは謎だったが
晴美も千里と同じように床に膝を突いた。
そしてそのままぎゅうと千里を抱きしめる。
「…晴美?」
呼びかけても返事らしい返事をしない彼女を不思議に思ったのも束の間
晴美は千里の制服のスカーフに手をかけた。
「ちょっ…」
拒絶の言葉を言い終える前に
しゅるりと音を立ててスカーフが抜き取られる。
前を少し肌蹴させて、晴美はその首筋に顔を埋めた。
「あ…」
千里の期待と少し拒絶の混じった声が漏れる。
そのまま首筋に軽く噛み付くと千里の身体がぴくっと揺れた。
「や…ダメ…だって…ば…」
なんとか押し返そうとするが腕に力が入らないようだった。
「ここ…教室なのよ…わかっ…てるの?」
「わかってるよ」
そう言って晴美は更に制服を肌蹴させ、首筋に吸い付いた。
「っ…!」
急に訪れる鈍い痛みに千里は思わず声が詰まった。
「痕はっ…付けないで…」
「大丈夫、見えないトコだから」
千里の白い肌に紅く付けられた印。
それを満足そうに眺める晴美。
240きみのひとみにこいしてる。:2007/10/02(火) 09:06:48 ID:j3hA6ZXN
「ソノ気になってきた?」
晴美の意地悪いの質問にむっとした表情を浮かべる千里。
「そんな…そんな訳ないでしょ!」
「嘘吐き」
ニヤニヤと笑う晴美が少し憎く思えた。
じっと見つめられるとこれ以上何も言えなくなってしまう。
なんでこんなに突然にスイッチが入るのだろう。
いつも自分よりも一歩前に立ってて、面白い様に踊らされている。
あぁ、イライラする!
そんな気持ちを悶々と頭、心の中で駆け巡らせる
「どうする?」
薄ら笑いを浮かべて、頬を撫でてくる晴美。
それにくすぐったさを感じて千里は身体をすくめた。
…そんなのもう決まってる。
最初からこういう流れになるのはもう決まってるのに
わざわざ聞いてくるのがまた腹立たしい。
流れは完全に向こうのもので、こちらの選択肢は1つしかない。
すぅ、と息を吸い込むと、千里は晴美の眼鏡をゆっくり外した。
これはいつの間にか決まったOKの合図。
その合図を確認すると眼鏡の向こうにあった目が嬉しそうに細くなる。
机に眼鏡を置くとそのまま晴美を抱きしめた。
同じように千里の背中にも腕が回される。
241きみのひとみにこいしてる。:2007/10/02(火) 09:07:33 ID:j3hA6ZXN
しばらく抱き合った後、身体を離してじっと相手を見据えた。
すっと顔が近付いてきたので千里はゆっくりと目を閉じる。
唇に柔らかい感触を感じる、触れるだけの短いキス。
離れる唇が名残惜しく思えて、うっすらと目を開いて続きを請う。
それを見た晴美は唇の下に親指を添えて、軽く唇を開かせる。
角度を変えてもう1度口付けられたかと思うと舌が侵入してきた。
「ふっ…」
思わず声が漏れる。
口の中を舌で巧みに撫でられて、頭の芯が痺れた様な感覚。
「んっ…はぁ…」
だんだん息が苦しくなって、千里は熱っぽい声を上げてしまう。
苦しさに気付いたのか、晴美は千里を開放する。
ぎゅっと晴美の制服を掴んで、そのまま身体を預ける。
まだ整わない息と胸の鼓動が千里の身体を打ち鳴らした。
「大丈夫?」
その言葉にこくんと頷く千里。
その様子を見て安心したのか、晴美は千里をそっと床に押し倒した。
そのまま制服を捲り上げて、ふわふわとした手付きで膨らみに触れる。
「ぁ…や…」
口付けや印を残した効果は大きかったようで
晴美はもう既に立ち上がっているそこをピンポイントで触れた。
「っあ!」
「まだ直接触ってないのに」
その言葉にみるみる千里の顔が赤くなる。
「なっ…!…ぅん…やぁ…」
反論の言葉を紡がさせまいと、晴美はまた同じ場所を攻めてみた。
下着も捲り上げて、指の間でその突起を挟んでみる。
242きみのひとみにこいしてる。:2007/10/02(火) 09:09:44 ID:j3hA6ZXN
「あ…んんっ…ゃだぁっ…」
「身体は嫌がってないけど?」
そのまま揉みしだくと千里の声が更に大きくなった。
その声に気付いたのか、慌てて両手で自分の口を塞ぐ千里。
「聞かせてよ声」
「だって…誰かが…んっ…来た、ら…聞こっ…えちゃ…」
「聞かせればいいじゃん」
千里の口を覆う手をそっと払う。
「な、何言って…っ!?」
晴美の動きによってまたもや最後まで反論出来ない千里。
発言に驚いている間に、晴美の手はスカートの中に侵入していたのだ。
手探りでも的確に、見えているかのように指は下着の中までするりと簡単に侵入する。
「ふぁ!?」
一際高い嬌声が上がった。
ぬるりとした感覚を感じて快感が身体を駆け巡る。
「やぁ…も…ぅん…」
「すっごい濡れてる」
晴美の挑発するような言葉に思わず身体が熱くなる。
「ばっ…あっ…っあ」
教室に響くのは千里の嬌声と湿った水音。
「も…お願い…だから…」
千里の熱を帯びた視線を受け晴美は覆いかぶさるようにして身体を重ねると
それに答えるように背中に千里の腕が回される。
それを合図に指の動きを早めると
背中に回される腕の力がだんだんと強くなる。
「はるっ…み…」
「千里…」
もう限界が近いらしく虚ろな目が溶けてるような視線だった。
「…っ!やあぁぁ!?」
一際大きくなった声と共にびくんと大きく身体が跳ねて
びくびくと千里の全身が震えた。
243きみのひとみにこいしてる。:2007/10/02(火) 09:10:54 ID:j3hA6ZXN
「…信じられないわ」
しばらく時間を置いたお陰で、落ち着いた様子だったが
しかしかなりご立腹の様子で千里は晴美を睨んでいた。
「放課後とはいえ、教室で!しかも…さ、最後まで…」
最後の方は若干言葉を濁しながら言う。
「自分だって拒否出来なかったくせに」
「なんですって!?」
ぎゃーぎゃーと声を上げる千里を背に
晴美は机に置かれていた眼鏡を掛け直す。
「第一なんであなたはそんなにどこかしこでもすぐに始めようとするの!?」
「そこまで餓えてるつもりはないんだけども…」
そう言いながら千里との距離を詰めた。
「!」
「千里が可愛いからね」
そう言っておでこにちゅ、っと口付ける
「…バカ」
「そんなバカにベタ惚れなのはどこのどなたさんですっけ?」
「知らないわよ!」
そう叫んで千里は鞄を晴美に投げ付けた


端から見れば、バカップルってやつになるのかもしれない。
でも私は絶対に認めてやらないから!
と心の中で晴美に向かって思いを投げ付けた。
244あとがき。:2007/10/02(火) 09:14:52 ID:j3hA6ZXN
久々のえろを含んだSSで、なんだか稚拙なものになってしまいましたね…
ほんとはまだ出てない可符香×カエレのえろ無しを先に落とすはずだったんですが
こっちの方が勢いで書けてしまったので先に落とさせてもらいました。
やっぱ文章って難しい、お目汚し失礼しました。
245名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 10:45:29 ID:+UFLfEQd
いいぞ、いいぞ素晴らしいGJだよ!
もうハルチリ大好きです。w
246名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 12:26:55 ID:aniNlv3D
>>244私のハル×チリが殺伐としてる分
あなたのはホッとする話で良かったですよ


私の中編は混乱のうちに一旦終わり
「私と、彼女」は次の後編で完結します
皆様を支援しつつも後編を纏めていきたいと思います
247名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 14:19:40 ID:pN7ddJbC
ハルチリ好きの私にはたまらないこの流れ…244さんGJです
「私と、彼女」後編楽しみにしていますね(^^)


あびハルもマリアカフカも続き待ってます!!
このスレ見ていると自分が思いつかなかった
カップリングも好きになりますね(笑)

248名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 19:53:47 ID:X3qA4Xtr
エロパロ板にもハルチリのがあるね。もうこれで確定となっているのか?誰かチリハルにも
挑戦して欲しい気がするが。
カフチリというのもあった。
やはり普段は強気だが、弱いところを突かれると、すぐ崩壊というイメージなのだろうか?
249名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 20:02:22 ID:ZADLCxbU
>>224
GJ
萌えた
250名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 20:09:36 ID:KiNHio4q
なんというGJすぎるハルチリ祭り・・・

>>246
殺伐なんてしていない!共産主義までBLにする晴美イイw
続きを待ちに待っているんだぜ
251名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 20:18:12 ID:AG0EIBwP
>>248
千里には先生っていう意中の相手がいる、ってのと
そのアプローチの仕方も、責任取ってください、とかで
好意自体を向けるのは苦手そう、だから受け側になりやすいんじゃないかな?
252名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 20:21:30 ID:ZADLCxbU
間違えた
>>244だった
253名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 22:58:43 ID:oK5PqLPS
千里が攻めだと恐ろしいことになりそうだv
とりあえず、あびハル最後まで終わらせちゃいますね
254名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 22:59:48 ID:oK5PqLPS
悲しくはなかった。ただ、苦しかった。
初めて他人に向けられた自分の感情に少し戸惑っていた。
それが紛れもない恋であることを私は知らなかった。
授業中。休み時間。放課後。
学校という閉鎖空間の中で、ふと我に返るといつも彼女の姿を探していた。
そして私は気付いてしまう。
彼女の視線の先にいる、あの子の存在に。
255名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:01:20 ID:oK5PqLPS
日が沈む。
眩しいほどの西日に照らされていた教室が急激に冷えていく。
「え、ちょ…あびるちゃん??」
晴美の困惑気味の声に、あびるは思う。
『なにしてんだろ、私』
こんな泣き方をしたらまた彼女を困らせてしまう。頭では分かっていても、
とめどなく頬を伝う涙を止めることはできない。
『藤吉さんは関係ないのに』
自分の勝手な都合で彼女を振り回していると思うと、まるで鉛でも飲み込ん
だかのように陰鬱な気持ちになった。しかしそれと同時に、このまま彼女に
甘えてしまいたい、という気持ちがあるのも事実だった。
『最低だ』
自分が今泣いていることと、彼女のことは何も関係ない。なのに、今ならば
彼女は自分のことだけを見てくれるかもしれない、と淡い期待をしている自
分が嫌だった。
「…その…理由、聞いてもいいかな」
幾分か落ち着きを取り戻したらしい晴美の声。その声色を普段より柔らかく
て、胸に切ない痛みが走る。
そんなことはあるはずがないのに。
彼女の視線の先にいるのはいつもあの子。長く艶やかな黒髪を垂らした、華
奢な背中。
256名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:02:26 ID:oK5PqLPS
大事にしていたペットが死んだ。
嗚咽の混じった彼女の言葉を要約すると、つまりはそういうことらしい。今
まで聞いたことのない難しい名前の動物だった。密輸云々、と彼女が口を滑
らせたことから察するに、犬猫の類ではないのだろう。あまり追及しないほ
うが良さそうだ。
「…朝起きたらっ…ひっく…冷たく、なってて…」
尻尾だけ切り取って埋めに行ったの。
あまりさらりと言われてしまったため晴美は突っ込むタイミングを完全に逃
した。
『その尻尾どうするの!?』
彼女の趣味は常人には理解し難いものがある。もちろん、自分のことは棚上
げだ。
257名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:03:48 ID:oK5PqLPS
夕方の冷たい風がふわりとカーテンを持ち上げた。
放心したように晴美の胸にもたれていたあびるは、肌寒さに思わず体を震わ
せる。

「冷えちゃったね」

晴美はそう言ってあびるの体を抱き締めなおした。伏せられた睫毛に残る水
滴をぼんやりと見つめる。まるで眠っているようだ。

「藤吉さん」

呂律の回らない舌で自分の名を呼ばれ、晴美は我に返る。
焦点の合っていない瞳がこちらを覗きこんでいる。普段の大人っぽい彼女か
らは想像できないくらいに幼い表情に、晴美の頬は自然と緩む。

「…千里ちゃん、いいの?」

忘れていた。そういえば、部室の前で待ち合わせの約束だった。
黒板の上に設置された時計に目をやる。下校時刻までもうあまり時間がない。
『千里、怒ってるかな』
きっちりと真ん中分けにされた額を思い浮かべた途端、背筋にぞくぞくとし
た寒気が走った。これは何かの暗示だろうか?
258名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:04:24 ID:Itf+RKSl
最近神が多すぎる‥ここは出雲か?w
職人さんたちみんなGJです

>>248
> エロパロ板にもハルチリのがあるね
男女もの読めないから殆どエロパロには行ってなかったけど、それを聞いて読んできた
情報d!
259名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:04:45 ID:oK5PqLPS
顔を蒼白にした晴美を見つめていたあびるは、口元に小さな微笑を浮かべて
立ち上がった。
「行っていいよ」
「え?」
晴美もつられて立ち上がる。下校時刻を告げる鐘が鳴った。




あびるは短く、今日はありがと、と言って教室を出て行った。
後に残された晴美はしばらく呆然と突っ立っていたが、すぐに千里のことを
思い出して慌しく教室を出て行く。空はもうすっかり暗くなっていた。



end

260名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:10:05 ID:oK5PqLPS
はい、というわけで原作ではほとんど絡みのない二人でした。 笑
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
261名無しさん@秘密の花園:2007/10/02(火) 23:14:19 ID:Itf+RKSl
うわ、途中に割り込んでしまった
すみません
262名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 00:54:09 ID:YBNXtxl/
これはカフカチリだね。ギャグオチっぽいけど。
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/z/zetubousensei142.html
263名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 01:36:13 ID:0WjDkeZ+
マリアと可符香の続きです。何だか投下が増えて賑やかになり嬉しいですね。
>>260さんのような爽やかな話はとても書けませんが。

体が重い、真っ暗な水底に沈んだまま腐っていくような悪夢。可符香はハッとして上半身を跳ね起こす、ソファで寝てしまったマリアを見ながら彼女もまた気がついたら眠り込んでいた。

それにしても酷い寝起きだ。少しも思い出せないが心底恐ろしい夢を見ていたのは、全身を寝汗で濡らしていることから判った。もう、ずいぶんこんなことはなかったのに…
「ち、違う、違う! 」
頭を振って脳裏に浮かぶ何かを打ち消す、その強ばった表情は普段誰も見たことのない彼女の心の闇が表れたのだろうか。
ふと傍らに眠っているマリアに視線を移し、可符香はギョッとして自分が何故あんな酷い目覚めをしたのかが、やっと理解できた。
「マ太郎…!」
少々くたびれた制服に身を包んだ褐色の小柄な体、ソファで眠っている関内マリア太郎も酷い寝汗と、これもまた普段の様子からは想像も出来ない表情をその顔に浮かべていた。
そう、マリアはうなされているのだ、それも可符香が一瞬凍り付いてしまうほど。
「マ太郎、ま…マリア!どうしたの?」
驚いてその細い体を抱き起こそうとする可符香、だがそれは容易ではなかった。
マリアはその手足をじたばたと振り回し、小さな口は歯が砕けてしまうのではないかと思うほど食い縛られていた。
「マリア!マリア起きて…キャッ!」
何とかマリアに近づこうとした可符香だったが、凄い勢いで振り回される腕や脚が当たり、その衝撃にひるんでしまう。
だが彼女はそれでもなお何とか暴れる同級生を抑えようとする。
「マリア!起きて、あうっ!ま、まり… お願いだから…」
マリアの顔は眠りながらも流される滂沱の涙でぐしゃぐしゃになり、そして時々発せられる悲鳴のような言葉、可符香には理解できない。
おそらくは本来マリアが使う彼女の母国語、しかもそれは聞いている者の身をすくませるような絶叫だった。
「…ギャアアア!!○△▼×@ウアアア!!!」
「マリア!しっかりして!大丈夫よ!私よ、可符香よ!」
振り回される脚が可符香の太ももや腰に当たり、力任せに引っ張られ彼女の制服の上着が弾け飛ぶ。
それでも必死にマリアを抱きしめると突きたれられる爪が肌を傷つけても、可符香は目の前で明らかに何かに怯えて暴れる小柄な体を離そうとしなかった。
「…ア…アウウ…」
「マリア!判る?私が判る!?」
「…か、カフカ…カフカぁ…」
「そうよ、私よ、落ち着いてね、いい娘だから…ね、マリア」
不意に痙攣じみた動きが収まり、可符香の腕に抱えられたマリアの体はだらんと弛緩したようになり、同時にいつもキョロキョロと落ち着きのない表情の豊かな大きな瞳が開かれた。
264名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 01:42:43 ID:0WjDkeZ+
「怖い夢を見たのね…、もう大丈夫よ…」
「ワアアン!」
目が覚めたと思ったマリアだったが、可符香に抱きしめられたまま大声で泣き出してしまう、そして「マリア、死ニタクナイヨ、コワイヨォ!」と叫びながら…
可符香はその様子を見て依然彼女が半覚醒状態なのを知った。
「大丈夫 マリア、大丈夫…いい娘だから落ち着いて、私がいるから、誰もあなたを傷つけたりしないから…」
「…ウエエ…エエ…アウゥ…エグエグ」
「ほうら、怖くないよ、ここは学校よ、判るでしょ…マリアは学校にいるの…何も怖いことなんかないよ…」
固い髪や小さな背中を可符香は撫で続けながら、可符香自身の制服も髪の毛もメチャクチャの状態だったが、それでもしゃくり上げるマリアを抱きしめて耳元に優しく囁き続けた。
「カフカいたいカ?血がデテル」
「大丈夫、心配ないよ」
しばらくしてやっと我に返り落ち着いたマリアは、微笑んでいる可符香の乱れた髪やほとんど脱げかけた制服の上着、
そして彼女の肌のあちこちに出来たアザや血のにじんだ擦過傷を認め、それをしたのが自分だと知りションボリした声で言った。
「…マリアこの国クルマエノコト…ユメ見た…マリア…」
まだ、少し涙声で苦しそうに言い継ぐマリアを可符香は抱き寄せ「いいよ、辛いなら、何も言わなくても…」と囁くように言う。
マリアは可符香に抱きかかえられてしばらくじっとしていたが、ふと可符香の二の腕に血が滲んでいるのを見つけそれを小さな舌でペロペロとなめた。
「こ、こら、マリア」
「ゴメンヨ、カフカ…マリアにまかせてヨ」
「だ、だめ…ちょっ、マ太郎ったら…」
「マリア上手ダゾ、ソウイワレタ…マリア船に乗ルタメガンバッタ」
「マ太郎…あなた…」
「マリア上手ダカラ、カフカは安心してイイ」
マリアの舌は可符香の前が開きっぱなしの上着から露出した胸、喉、腕、そのあちこちに出来たアザやキズを優しく舐めていく。
「…マ太郎…あんっ!だめ…」
マリアは完全に眼を覚ましていない、いまだ二つの世界をさ迷っていることに可符香は気付いた。
そしてそのマリアが熱に浮かされているように繰り返す言葉、そして彼女が自分に繰り返すそれが愛撫となっていくことを認めながらも可符香は抵抗しなかった。
「マ太郎… マリア… ああ…」
褐色の細い手がやがて可符香の乱れたスカーフや上着を、スカートを、驚くほど手慣れた様子で脱がしていった。
265名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 01:52:47 ID:0WjDkeZ+
と、言うわけでまだ、終わりません、すいません。もうしばらく我慢してくださいorz
266244:2007/10/03(水) 07:14:25 ID:SMfKUvk7
投下したハルチリのGJ意見戴きありがとうございます。
>>248氏の言うチリハルもいいなと思い、勢いで現在執筆中です。
(ほぼハルチリにすり替わってしまいましたが、20%くらいはチリハル入れてます)
可符香×カエレはいつ書き上げるんだ自分…
267名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 20:32:19 ID:uCwtQpJp
投下が一杯で幸せ
もうオフサイドしちゃいそう
268名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 23:24:31 ID:0WjDkeZ+
マリアの舌がアザの出来た可符香の脇腹をたどる、その羽毛が触れるかのように軽く巧みな刺激に、
彼女を悪夢から引き戻してくれた同級生の白く細い体がビクリと跳ねる。
「イタイカ… カフカ…」
「だ、あん!…大丈夫よ、くぅ…」
「カフカイイ匂いがスル… マリアこの匂いスキだ…」
悪夢に襲われたマリアを落ち着かせるまでの騒ぎに、可符香は思ったより体力を奪われていたのかも知れない。
だから褐色の華奢な腕が彼女の背中に周りブラを外されても、ボウッとした意識のままそれを受け流した。
「く…マリア…あふっ!」
「カフカの胸白イ… キレイデヤワらかい」
「ああっ!あんっ!」
マリアの唇が可符香の乳房の隆起をなぞるようにして動く。
その間もマリアはソファに横たわっている白い体を跨ぐようにして、けっして体重をかけることはない。
それはかなり辛い姿勢のはずで、現に彼女の制服のあちこちに汗の染みが浮き出し、褐色の額にも汗が滲む。
「あむ」
「あーっ!だ、だめぇ!」
両手で可符香の乳房をそっと押し上げるとマリアは、左の乳首を口に含みそっと歯を立て舌の先で転がす。
可符香の体がその刺激に仰け反り、両足がソファのカバーの上を捻れながら滑る。
「く、くう… マリア…」
その巧みな愛撫に思わず伸ばした可符香の指が、汗ばむマリアの額に触れ、
愛おしそうに彼女の乳房を愛撫している少女のそこに、汗で張り付いた前髪をすく。
快感に翻弄されながらも可符香はゆっくりと上半身を起こし、それにつられてマリアの唇と手が彼女の乳房を離れた。
269名無しさん@秘密の花園:2007/10/03(水) 23:27:55 ID:0WjDkeZ+
マリアの大きな目が不安げな色を浮かべてまっすぐ見つめてきた。
「マリア、下手だったか…」
「ううん、違うよ…」
その小柄な体を抱えるように近づくと、可符香はマリアの制服のボタンを外し、袖をたぐり幼い妹にするように腕を抜いて上着を取った。
「マリア、構わないからね、おいで…」
「イタクないか…」
「いいの、気にしないで、ね」
そう言ってマリアを抱き寄せてその額に、頬に、チョコンとした鼻筋に口づけを繰り返す。「へへへ」
照れくさそうに、くすぐったそうに笑うマリア。
「カフカ怒ってナイカ…マリア上手ダッタカ」
「ええ、上手よ…」
そう言って二人はどちらかともなく唇を合わせ、小刻みに、小鳥が餌をついばむようなキスを繰り返して、
やがてお互いの舌が交互に差し出され差し込まれ絡み合う。
「ふ、むうぅん、ん、ん、」
ピチャピチャと唾液が交換される微かな音がして、
マリアの平らな胸に可符香の柔らかいそれが押しつけられて形を変える。
可符香の腕はマリアの小さな肩胛骨を優しく撫で上げる。
マリアの手のひらも可符香の背中を滑るように上下した。
そうして可符香はマリアの唇を味わいながら、またソファに仰向けに倒れる。
その上にマリアが今度はその華奢で小柄な体をぴったり重ねて行った。

くどい、そして予想通り長くなってしまった。切れ切れの投下スマソ、続きはまたorz
270名無しさん@秘密の花園:2007/10/04(木) 07:35:49 ID:+p63UzxU
なんとか形になった千里×晴海と見せかけて、やっぱり晴海×千里を投下させてもらいます。
でも20%くらいは千里攻め描写が入ったはず…
て、ことで落とさせてもらいます。
271彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:36:59 ID:+p63UzxU
授業終了を告げるチャイムが校内に響き渡った。
うーんと大きく伸びをして、首を左右に振る。
今日は長い1日だったな…でも楽しかった、うん。
そんな事を思いながら荷物をまとめて教室を出る。
さっさと帰ってここ最近の睡眠不足を解消しなくては…
まだ少しだるさの残る身体で晴美は廊下を歩き出した。

「待ちなさい!」
「ん?」

後ろから聞きなれた声が響いた。
晴美が振り返るとそこには腕を組んで仁王立ちしている千里の姿。

「どしたの?」
「どしたの?じゃないわよ、ちょっと来なさい」
「うぇ?」

がしっと首根っこを掴まれてずるずると引っ張られていく晴美。

「ちょっ…どこ行くの?」
「問答無用!」

ずるずると引きずられ質問には答えてもらえない。
そのまま引っ張られて、一番奥の部屋の前でようやく止まった。
272彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:38:20 ID:+p63UzxU
千里に連れていかれた場所は保健室だった。
晴美を部屋に放り込むと、ピシャッとドアを閉めて内から鍵をかける。

「ど、どしたの、いきなり…」

訳が分からずにきょとんとした目を千里に向ける晴美。
イライラとした表情を浮かべた千里はくっ、と唇を噛んでいる。

「あたし、なんか悪い事した…?」

全く身に覚えがない晴美は目の前でむっとした顔の千里を見た。

「2週間」
「え?」

単語だけを並べられてますます訳がわからない。

「あのー…意味がわかんないんだけど」
「あなたがその間、ずっと原稿やらその準備やらにかまけてた時間」
「あ」

そう、昨日とあるジャンルのオンリー即売会があったのだ。
その2週間前から原稿を書きあげたり、いろいろな準備があったため
授業が終われば即帰宅、休みは1日原稿にかじりつき
1分、1秒たりとも無駄に出来ない修羅場だったのだ。
その為、いつも一緒に帰る千里もほったらかしにしていた。
と、いう事に指摘されてようやく気づいた。

「あー…」

マズいな、という表情を浮かべて晴海は苦い笑いしか出来なかった。
目の前の千里はかなりのご立腹の様子。
273彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:40:48 ID:+p63UzxU
「2週間なんの断りもなくほったらかしにされたのも頭にきてるけど」
そう言いながら晴美の手を引いて、ベッドまで誘導する。
「イベントが終わったのに声の1つも掛けてくれないってのも、ね」

千里の声色から怒りがじわりと滲み出ていた。
言い訳も聞いてもらえそうにない雰囲気だったので
晴美は千里の言う事を大人しく聞くことに決めた。
そうこう考えている内にベッドまで連れて行かれ端に座らせられる。
ちらっと上目で千里を見ると、ふふんと笑っていた。

「だから今日は」
そう言って千里は晴美の頬に触れる。

「私が主導権を握らせてもらうわ」
「へ?」

その声と共にベッドへ押し倒された。
身体の両側に手を突いて、晴美を下に見る千里。

「どう?いつもと逆になった気分は」
と、言われましても。
これくらいじゃまだまだ焦りは感じませんよ?
しかし上にいる人物は得意げな顔を晴美に向けている。

「あー…ちょっとドキドキするかも」
組み伏せ返す的な意味で、だったが
しかし本心は隠して少し戸惑った振りをする。
これだけでも千里は嬉しそうな顔を見せた。

「今日は覚悟してもらうわ」

そう言って千里はニッと笑った。
274彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:41:49 ID:+p63UzxU
さて、何をしてくれるのだろうか。

この状況でも自分が襲われるとはこれっぽっちも考えていない晴美は
千里がどんな攻撃を仕掛けてくるかの方が楽しみだった。
しかししばらく経っても千里は動く気配がない。
不思議に思って肩眉を上げると、はっとした表情をして顔を近づけてきた。
唇かと思ったけど、唇をスルーして耳へと近づく顔。

その直後に耳に湿った感触。
犬がするように規則正しく舌が耳に触れる。
その感触に流石に堪える事が出来ずに、少し身を捩らせた。
その様子を感じて、千里は耳に軽く噛み付く。

「っわ!?」

ちょっと意外な行動に思わず声が出てしまった。
そのリアクションに満足したのか、短く何度も甘噛みが繰り返された。
なかなかやるなぁ、なんて思いながらその感覚を楽しむ。

「…んっ…ふっ」

しかし噛む度に声が漏れるのは千里の方だった。
耳の間近でそれを聞いてる内に、だんだんと支配したい気持ちが大きくなり
大人しくしていようとする気持ちに我慢が出来なくなってくる。
275彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:43:58 ID:+p63UzxU
もどかしさにとうとう我慢が出来なくなった晴美はぽつりと呟く。

「ミイラ取りがミイラになるってこーゆー事だよね」

その言葉に千里は晴美から身体を離し体勢を立て直す。
その顔には何のことかわかっていない表情が浮かんでいた。

「そうなるまで気付かなかった?」
そう言うと再び被さろうとしていた千里の胸に触れた。

「ひゃっ!?」
そこに刺激が来るとは思っていなかったのか、油断し切った声が上がった。
そのまま手で包み込んで撫ぜると、少しだけ身を震わせる。

「この状態だと手が使えないから抵抗も出来ないよね」

千里の手は晴美の両側に突いていた為に
抵抗するのに手を使おうとするとバランスを崩してしまうのだ。
その弱点がわかっていたので晴美はここぞとばかりに千里の胸を攻めた。

「ちょっ…まっ…」
片目を閉じてどうにか抵抗しようとする姿が逆に火を付けられる。

「いつもと違うのはお互い様だよ」
そう言って晴美はもう片方の手も稼働させて両方の胸を攻めた。

「ふぁっ…ちょっ…やめっ…」

千里自身の体重を支えている腕ががくがくと震え出す。
この体勢では辛いか…
そう思った晴美は手の動きを止め、千里の身体を押し退ける。
276彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:45:43 ID:+p63UzxU
「っ…?」
離れる手に少し名残惜しさを感じた様子が表情から読み取れた。

「そんな顔しなくてもちゃんとするから」
ベッドの上に向かい合う形で座る2人。

「…今日は私が主導権を握るって言ったじゃない」
「その顔で言われても説得力ないよ」

千里の熱を帯びた目は物欲しそうに晴美を見つめている。
晴美は眼鏡を外して枕元にある棚に置いた。
その流れで千里の制服の裾を掴む。

「はい、ばんざーい」

嬉しそうな声に千里は不満そうな顔をしながらも渋々腕を上げる。
そのまま制服を引き上げて脱がしてしまった。
そして千里の胸に飛び込むとその肩に軽く歯を立てる。

「…っ」
小さな声が漏れた。
そのまま後ろに手を回してブラのホックを外す。
胸の窮屈さから開放されるのと同時に千里は緊張で身体を強張らせた。
そのままそっと押し倒して、その身体を眺める。

「…あんまり見ないでよ」
恥ずかしそうに顔を背け、消え入りそうな声で訴える姿は
どう見ても誘ってるようにしか見えない。
指先を鎖骨の辺りに置いてゆっくり下降させる。
277彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:47:56 ID:+p63UzxU
下降する指先にリンクするかのように変わる千里の表情。
そのまま山を登らせ、頂点に達するとぴくんと震える身体。
指先で軽く弾くと甘い声が漏れた。

「っあ…ぅん…」

そのままきゅっと摘んでみると更に声が高くなる。

「んっ!…ぁ…」

潤んだ目が扇情的で思わず息を飲む。
それを誤魔化すように晴美は胸の突起に吸い付いた。

「ゃん!」

更に熱を帯びた声はこちらを煽るのには十分過ぎる。
さっきまであんなに強気だった千里が嘘みたいだった。
欲しがっているものが何かを察してスカートの中に手を入れる。
外気の温度とは違う熱を帯びたそこをそっと下着の上からなぞった。

「ひぁ…んっ…」

下着の上からでもどうなっているかが容易に想像出来る程熱くなっていた。
指を何度も往復させて、更に気持ちを昂らせる。

「…ぅん…も、やっ…焦らさないでよ…」

千里の口からとうとう本音が零れてしまった。

「焦らしてないよ、きっちり順序を踏むってヤツ」

そう言ってニッと笑って見せる晴美。
278彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:48:56 ID:+p63UzxU
「そん、なの…や…んっ」

甘い声の混じる懇願は晴美の背筋を震わせた。

「大丈夫、ちゃんとするから」

そう言って隔てていた布を器用にかき分けで指を侵入させる。

「んあ!?」

千里の身体がびくっと跳ねて、晴美に必死にしがみ付く。
その動きで晴美の制服がくしゃっと皺になった。

「あっ…あっ…」

指の動きに合わせて声が漏れ、身体も揺れる。

「もっ…あ…ん」

わざとあまり指を動かさないでいると、物足りないのか涙声で訴える千里。

「も、っと…触っ、てぇ…」

普段見せない姿に晴美は気持ちが駆り立てられるのを感じた。
指の動きを大きくして、懇願に応える。
限界が近いのか、それとも気持ちよさのせいか、ふるふると首を振る千里。

「はるっ…も…っあああぁ!?」

どうやら快楽の頂点に達したらしく、一段と大きな嬌声を上げて千里は果ててしまった。
279彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:50:29 ID:+p63UzxU
「…最低」

不満顔爆発でこっちを睨み付けている千里。

「自分から誘ったくせに、なんで怒ぶっ!?」

顔面に制服が飛んできた

「誘った訳じゃないわよ!」

飛んできた制服を掴むと、晴美は千里との距離を詰めた。

「でも、2週間淋しかったんだよね」
「っ…!」

そう言ってまだ怒りが治まらない千里に制服を着せてやる。

「まぁ確かにちょっとあっちにかまけ過ぎたかなってのはあるよ」

バツの悪そうな顔で千里を見る。

「それは謝る、ごめん」

ぺこりと頭を下げて、謝罪の意を表した。
その様子をじっと見つめる千里。

「まぁ、反省してるなら…」

と言いかけたが、一瞬言葉が止まる。
それと同時に千里の手が晴美のスカーフに伸び、そのままぐいと引っ張られた。
280彼女と私の諸事情:2007/10/04(木) 07:51:53 ID:+p63UzxU
「わっ!?」
千里の突然の行動に晴美は前のめりに突っ伏しそうになりそうな所を
ぐっと持ちこたえ、一安心した瞬間、唇に柔らかな感触。

「んっ…!」

唇は一瞬で離れたが、あまりの行動にびっくりして言葉を失ってしまった。

「これで許すわ」

千里の不満顔はほんの少しだけ、満足気な顔に変わった。

「今のちょっと攻めっぽかったね」
「あまりにやられっ放しは癪だから」

そう言ってベッドから降りる千里。
たまには攻撃的な彼女もいいな、なんて思いながら晴美はその姿に笑みが零れた。

「何よ?」
「んー、別に」
「あなたがそんな笑いする時って大抵ろくじゃない考えなのよね」
「ちょっ、それ酷い…」



前言撤回。
普段はあんまり攻撃的じゃない方がいいや…。


−END−
281あとがき。:2007/10/04(木) 07:55:05 ID:+p63UzxU
えー、っと…
なんだか思ったより千里攻めじゃなかったですね、あわわわ。
えろは一旦休んで、しばらくはほのぼのを書いていこうかと思っとります。
次こそは可符香×カエレ書くぞー
他小ネタであんまり出てきてないキャラも書いてみたいですね、なんて。
朝からお目汚し失礼しました。
282名無しさん@秘密の花園:2007/10/04(木) 09:55:56 ID:5a8tR0LM
マふかもハルチリもイイヨイイヨー
283名無しさん@秘密の花園:2007/10/05(金) 22:56:29 ID:Ayfv8bos
藤吉さんのお姫様に千里も出演して欲しかったな
284名無しさん@秘密の花園:2007/10/05(金) 23:58:13 ID:rjG4/D8n
「…マリア…」
「キャハハ!くすぐったいヨ、カフカ!ヒャッ!」

ソファの上でまたひとしきりキスを繰り返すと、可符香はマリアのスカートを脱がせた。
そして少々あきれた顔で「マ太郎、だめじゃない…」と小声で言った。

「でも、パンツはくとキモクなるヨ」
「しょうかないなあ…」
「カフカもパンツ脱ゲ!」

目にもとまらない早業で可符香のスカートを捲り上げると、マリアは可愛らしいデザインのそれを一気に引き下ろした。

「だ、だめよ!いきなりぃ!」

普段ほとんど取り乱さない可符香もさすがに顔色を変える。
しかしマリアは笑いながら今度は可符香のスカートも取り上げてしまい、足を取られ彼女はそのままソファに倒れ込んだ。

むずんぱ!

だが可符香もやられっぱなしではいなかった。
なおもじゃれつくように彼女の腰に飛びつこうとしたマリアの両腕を素早く取ると、マリア体を抱えながら自分の下に組み敷いてしまう。

285名無しさん@秘密の花園:2007/10/05(金) 23:59:44 ID:rjG4/D8n
そしてマリアの平らな胸にたっぷりと唾液を乗せた舌でなぞり上げる可符香、突然の愛撫に笑い声とともにマリアの体が、ガクガクと震えた。
そしてなおも可符香が褐色の肌の上、脇腹や鎖骨を唇と舌でなぞると、まだくすぐったさが先になるらしくマリアの体がジタバタと動く。

「かふ…カフカァ!キャハハハ!だ、だめだヨ!そこ、ヒャハハハ!」

笑いむせるマリア、しかしやがて可符香の愛撫はそんな幼い感覚を脇に押しやっていった。
その証拠にマリアの動きが時々ビクリと跳ねるようなそれになり、笑い声の中に明らかに艶やかな色を帯びたものが混じる。

そして可符香の右手の指がマリアの両足の間に伸び、その部分を優しく撫でさすった時には、
可符香の肩に掛けていた腕に力が入り、小さく悲鳴のような声が漏れた。

「うふふ、どう、マリア気持ちいい?」
「カフカぁ、う、ううん」

自分の下で褐色の小柄な体が小刻みに震えて、ちょっと力を入れれば折れてしまいそうな小鳥のような細い首が仰け反る。
可符香はその様子を見て心の奥で残酷な気分が沸き立つのを感じていた。

「イヤダ、いやだヨォ…カ、カフ…」
「だめよ、許してあげません…ウフフ」

マリアのまだつるんとした産毛だけのそこは、可符香の熱心でそれでいて決して傷つけることのない繊細な指使いにより、しっとりと濡れ始めていた。

286名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 00:02:46 ID:rjG4/D8n
「…カフカァ…怖いよぉ…マリア怖い…」
マリアの声は明らかに涙声になっていた。
裸身に汗をまとい自分を責め立てる同級生の、同じように熱を帯びた裸の胸にしがみついて、泣き喘ぎ助けを請うように首を横に振った。

「ふん、うむっう…」

指の動きを止めずに可符香はしがみついているマリアの唇を、
快感に翻弄されてきつく閉じた目蓋から幾筋も涙が流れる少女の、蕾のようなそれを思うさまむさぼる。

「はあ、はああ、カフカ許してヨォ…」

愛撫といじめるようなキスに酸欠気味のマリアは首を振り、可符香の唇から逃れると空気を求めて仰け反る。
細い両手を胸の前で組み小さな顎を仰け反らせる様子はさすがに痛々しかった。

可符香がハッとして腕の力を緩めると、ズルズルとマリアの裸身がソファに落ち、丸めた背中を向けて、
呼吸を整えようと苦しそうに喘いでいるのを認め、可符香は心配そうに涙と汗で汚れた小さな顔を覗き込んだ。

「大丈夫?マリア、ゴメンね…私つい…」

拗ねてしまったのか、マリアは華奢な肩胛骨を浮き上がらせた背中を向けたまま黙っている。

「マリア?」

相変わらず動かないマリアの肩に手を置いて、可符香が背けている顔を覗き込もうと身を乗り出したとき、
いきなり褐色の体が向き直り彼女の胸に飛び込んできた。

突然のことにバランスを崩した可符香はソファに仰向けに倒れ込む、マリアはそのまま可符香の白い乳房の間に顔を押しつけ、背中に回した腕でがっちりとしがみついた。
287名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 00:12:31 ID:423/3Jvm
「ま、マリア、こら!マ太郎!」
「エヘヘ、我、奇襲セイコウナリ!」

得意げにそう言うとマリアは可符香の左右の乳房にキスの雨を降らせ、右足の膝をを割り開いた可符香の両足の間に差し込む。
可符香は(さっきみたいな言葉何処で覚えてくるんだろう…)と一瞬思うが、マリアの膝が送り出す新たな快感にすぐ思考を吹き飛ばされる。

「ああっ!ま、マ太郎…いきなりだめよ!」
「カフカだめだゾ!マリアがオワビをするのに、邪魔したラ」

マリアの膝が弱く強く可符香を刺激し、彼女はそれに歯を食いしばって耐えていたが「可符香、ココ弱いナ」と、言いながらマリアは左の乳首を吸い立てる。

その途端彼女の下敷きなっている白い体が反り上がり、可符香は自分を容赦のない愛撫で責める難民少女の体を抱き締めた。

「あー!マ太郎、だめぇ!お願い…」

ビクビクと震える可符香の体を感じながらマリアはそれが、自分の仕事に対する賛辞だと言わんばかりにヒートアップする。
やがて可符香の乳房から腹をたどり彼女の形のいいおへそに舌を差し込んだ。

「ひっ!だめぇ!そんなこと!ああっ…ま、マリア!」

可符香の新たな弱点を掴んだマリアは、ともすれば暴れ捻れて逃げ出そうとする白い脇腹に両手を絡ませて押さえ込む。
責め立てられ続けて行く内、やがて可符香は大きく息を荒げてその肌は汗に濡れ光る。

そうして可符香がふと、動きを止めたマリアに気付き顔を上げたときにはもう、彼女の両足は太ももの部分でがっちりと押さえ込まれていた。
そしてその十分潤っている中心がマリアに無造作にさらけ出されている。

「カフカ、マリアはカフカのコト好きだ、だから、たくさん気持ちよくナレ」
288名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 00:17:23 ID:423/3Jvm
すません、まだ終わりません。いい加減にしろと言う声が聞こえそうですが、あと少し!あと少しで終わりますからorz
>>281さん、堪能させていただきました。こういう暖かい感じの話を作れる人がうらやましい
私のは結局エロですから
289名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 02:44:37 ID:vuY6eehD
>>247-250ありがとうございます
身に余る光栄です

後編は終わりで話を纏めるため投下に少し時間がかかります
すいません

それにしても>>288さんの可符香とマ太郎の妄想力は凄いですな
290名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 06:51:09 ID:hVrhisXZ
ネギまのザジちうスレ(スレ独特の設定が出来上がっており百合真っ盛り)
に「パル同人」というジャンルがあるのだが
(非現実的な展開のあとに実はこれは早乙女ハルナの同人誌の内容だった
というオチ。見てもらったほうが早いし面白いけど。)
晴美の書く同人誌はやっぱりBLだけなのだろうか。
291名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 12:01:26 ID:4h6spkjQ
>>289
後編wktkして待ってます!

>>290
そのジャンルは聞いたことあるけど実際見たことないなぁ…あとで見てみよう。
もし晴美が百合を描いたと想定した小ネタが浮かんだので落とさせてもらいます。
292もしも藤吉さんが百合を描いたならば:2007/10/06(土) 12:03:38 ID:4h6spkjQ

「千里ー、ちょっと原稿手伝ってくれない?今回かなり厳しくてさ」
「厳しいのはいつものことでしょ?」
「いやー、ちょっと今回は新ジャンルを開拓してさ」
「あら、珍しいわね」
「だから描き慣れない構図とかで手間取っちゃってさー」
「それなら仕方ないわね、じゃ何を手伝えばいいの?」
「ここのページとこのページのベタ頼むね」
「はいはい、ってちょっと!?」
「何?」
「何じゃないでしょ!それはこっちの台詞だわ!何なのこの内容は!」
「ああ、今回は百合に挑戦してみようかと思って」
「百歩譲って百合はいいとしても、この構図!この台詞!」
「ああ、それこないだの保健室での出来事をネタにしてみた」
「ネタにするな!しかも笑顔で言うな!」
「やー、三次元であんな体験が出来るってのもなかなか乙だと思ったからねぇ」
「あなたねぇ!」
「あの時の千里、可愛かったなぁ…」
「え、ちょ…ひゃっ!?」
「もう少し内容充実させたいから、ちょっと付き合ってもらっちゃおうかなー♪」
「ちょっ…やあぁああぁ!?」

−おわり。


どう見てもバカですありがとうございました。
293名無しさん@秘密の花園:2007/10/06(土) 21:00:39 ID:BmNAzFbs
いい!楽しいwww

どうでもいいけど今日の夢ハルチリだった。スゲーいい夢見た。目覚め最高だったなwwww
てか頭ん中ハルチリだらけか…
294名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 11:29:38 ID:bUaqXLQX
最近の腐女子には百合好きも多いし、↑のような展開があってもおかしくないと思う
295名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 11:39:56 ID:wck/45OS
百合好きな腐女子ってそんなに多くもない気がする
俺の周りにいないだけ?
296名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 13:34:30 ID:AnMAZIXM
知るか
297名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 14:55:38 ID:Clhx2f1m
ここのハルチリの力関係いいよな
表では千里>晴美に見せといて裏では晴美>千里とか
萌ゆる
298名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 20:37:09 ID:I9jqU2C/
「…ま、マ太郎…もう、もうやめてぇ…」
「カフカ、エエノカ、マリアがんばるゾ!」
「どこで、そ、ああっ!そんな言葉、あっああ」
「ングッ、ハムッ、カフカいっぱい出てるぞ」
「もう、ま、マ太郎…人の…ああっ!話、聞かない…くう!」
「…カフカ…人のコトいえないゾ、」

可符香は全身に汗を浮かべ、喘ぎ声を荒い呼吸をとともに吐き出し身をよじる。
マリアの巧みで執拗な愛撫にこれまで何度もいかされてしまい、時々意識を失いそうになる。

ソファの上で可符香の股間に顔を埋めて舌や唇で刺激するマリアは、可符香が切れ切れになりかけている気持ちを奮い立てて、
自分の行為を止めようとする可符香の気配を察知すると愛撫を濃厚にして抵抗を封じた。

その技術が巧みなら巧みなほど可符香には。逆にそれが痛々しく感じられて、
自分に対する好意と謝罪は充分だとマリアに告げようとしているのだが、もう、その気力が尽き欠けようとしていた。

一方のマリアはと言えば可符香の反応を引き出すことに熱中していて、かなり暴走気味になっていた。

その瞳ははギラギラと輝き、熱を持った舌は可符香の体からにじみ出る液体をすくい取るように動く。
可符香の白い太ももの周辺には赤い花が、マリアが付けた後があちこちに散らばっている。

299名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 20:38:52 ID:I9jqU2C/
「あっ!ああっ!マリアぁっ…いやああっ!」

何度目かの絶頂、可符香の息が一際荒くなり、抱え込んでいる白い腰の動きが強くなったのを感じたマリアが、
とどめとばかりに可符香の快感の中心、小さな肉の芽を吸い取るように唇と舌、そして歯を使って責め立てた。

「あーっ!!」

一際大きく、噴き出した汗が飛び散るほど反り返りビクビクと震える白い体、
小柄なマリアを跳ねとばしそうなほどの勢いで達した可符香は、次の瞬間、突っ張った足や手をだらんとさせ身動きしなくなった。

「カフカ?」

あれ?という表情で白い腰を抱え込んでいたマリアが、褐色の小さな顔中ををベトベトにして、
動かなくなった可符香の上を這い上り呼びかけるが、可符香はグッタリとしたまま答えない。

彼女の前髪は汗まみれの額に張り付き、赤く上気した頬には涙の後が幾筋も見られた。

わずかに開いた唇から荒い息を吐き続けそれに併せて上下する胸も、熱を帯びて赤みがかかり汗にまみれている。
マリアは手を伸ばして尖っている乳首をそっと摘んでみるが、それでも可符香は相変わらずグッタリとしたままだ。

「…カフカ…おーい」
300名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 20:42:53 ID:I9jqU2C/
全く反応しない可符香に不安になってきたマリアは、だらりと伸びた腕や肩に手を掛けて「カフカ、カフカ」と、何度も呼びかけ揺すった。
そしてその顔が泣きそうになったときいきなり下から素早く伸びた腕が、褐色の華奢な裸身を一気に抱え込んだ。

「つかまえた!」

そう叫ぶと驚いて暴れようとするマリアを自分の下に組み敷いてしまう可符香。
意地悪そうな表情で自分を見つめる大きな目を睨んで「マ太郎ぉー」と、少々低い声で唸るように言った。

二人はしばらくそうして睨み合っていたが、突然「ぐろるろるろる」と、マリアのお腹から音が、空腹をつげるそれが滑稽なほど大げさに聞こえた。

「ぷっ、」

可符香とマリア、二人同時に吹き出すとお互いを抱き締めて笑い転げる。ひとしきり笑い合った後、
ゼイゼイと息をつきながら「マ太郎ったら、しょうがないなあ」と、まだおかしそうに言う可符香。

「…カフカ、怒ってないカ?」

笑いすぎて涙を滲ませた大きな目で、カフカを見つめながら少しだけ不安げな声で尋ねるマリア。

可符香はマリアの体を抱いた腕に力を込めると「怒ってないから」と言い、
胸の中でじっとしている彼女の適当に切り揃えられた固い髪の毛を少し乱暴な調子で撫でた。

「マ太郎…」
「なに?」
「私、マ太郎のこと好きよ、ううん、きっとみんな同じだと思う」
「マリアもみんな好きダ!」

今度は普段のように元気よく答えるマリア、その声はいつもの彼女のそれだった。
可符香は裸の背中をあやすように撫でると「だから、もう、心配ないよ」と、優しく諭すように言った。
301名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 20:46:37 ID:I9jqU2C/
「うん、ありがとう、カフカ」

嬉しそうに答えるマリア、不法入国の彼女が過去にどういう暮らしをしていたか、可符香にははっきりとは判らない。
ただ、彼女をソファの上で憑かれたように責め立てる、その様子を思い出しても、
それが決して平凡な形容が当てはまるような生やさしいものではないことだけは判った。

「同じだね、マ太郎と私…」
「ナンだ?」

可符香の無意識のつぶやきを聞き無邪気な声で尋ねるマリア、
その小さな顔を覗き込んだ可符香は「何でもないよ!」と言いマリアの髪の毛をクシャクシャと掻き回す。

「マ太郎帰りにマックで何か食べていこう!」
「マリア、お金もってないヨ」
「奢るから大丈夫」

その途端またマリアのお腹が盛大に鳴った。そしてまた笑い合いながら起き上がると
可符香がマリアの額にキスをして、マリアもまた可符香の頬に同じようにして答える。

「ああ、でもボタン付け直さないと、体もせめて拭きたいなあ」
「だったら小森ちゃんのところ行こウ!小森ちゃん大きなタライ持ってル」
「タライ?」
「小森ちゃんのお風呂だってイッテタヨ!マリア入れてもらったことあル!行こウ!」

302名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 20:51:18 ID:I9jqU2C/
そう叫んであっという間に制服を着ると可符香を急かすようにはね回るマリア。
今の彼女にさっきまでの狂気をはらんだような様子はない。
そのことに安心して一応の身繕いを終えると可符香は立ち上がった。

「さすが、座敷童の霧ちゃん… 生活用品に抜かりなし…」

そう呟く可符香の腕を掴むと「早く、カフカ!」と言いグイグイと引っ張るマリア、
それに「ハイハイ」と笑顔で答えドアに向かう。

肌の色こそ違えども二人はまるで姉妹のように仲むつまじく見えた。

ヤマタうどん下井草店高校の敷地の北の外れ、
見捨てられたような木造二階建ての可符香の隠れ家(不法占拠の)から外に出た二人を、
すっかり暮れた空に懸かる大きな十三夜の月が照らし出していた。

「月大きいゾ、おいしそうだナア」
「ハイハイ、だったら小森ちゃんもいるんだし、ピザでも取ろうか」
「ヤッタア!可符香太っ腹やネェ!」
「だから、何処で覚えてくるの?」

そんな他愛ないやり取りをしながら、可符香とマリアの仲良く手をつないだ後ろ姿はゆっくりと遠ざかり闇の中に消えていった。

そう言うわけでやっと終わりです。長々とスレを汚してスマソorz、不愉快だった方がいたらお許しを… 
303名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 23:14:01 ID:GQHAQFKc
本来なら晴美×千里よりもとっくの前に投下したかった
可符香×カエレ落とさせてもらいます。
2人の性格とかがはっきり掴めず、特にカエレの性格とかが捏造ちっくですが
これはこういうものなんだと読んでもらえればこれ幸いです。
304恋のはじまり:2007/10/07(日) 23:15:23 ID:GQHAQFKc

「ん…」


夢の中から現実に舞い戻ったカエレは机から顔を上げ上半身を起こした。
誰もいなくなって、がらんとした教室を見渡す。
起き抜けのぼーっとした頭で今の状況を考えてみる。
ホームルームの辺りから記憶がはっきりしていない。
眠い、眠いとは思っていたけど本当に寝てしまうとは思ってなかった。
ちらっと時計を見るとホームルームから小一時間ほど経過していた。
さっさと帰って、睡眠の続きは家でにしよう。
そう思って鞄を掴んで席を立とうとした。

「あ、起きたんだ」

まだ少し霞掛かった頭で、声のする方を向く。
入り口に声の主、風浦可符香が嬉しそうな笑顔で立っていた。

「…なんでまだ学校にいるのよ?」

カエレ自身もさっきまでここで寝ていたことを棚に上げて、思わず問い掛けた。

「今日提出の課題がまだ終わってなくて」

そう言って自身の机に広げられたノートを指して笑ってみせる。
その笑顔には苦さもなく、困ってる様子もない。
このポジティブ人間は課題が間に合いそうにない事をこれっぽっちも感じていないのだろう。
なんて事を考えながらカエレは次の質問を投げ付ける。
305恋のはじまり:2007/10/07(日) 23:16:29 ID:GQHAQFKc
「課題やってるのに、なんで入り口に立ってるのよ」
「えーっと、交渉ってヤツ」

可符香はそう言って自分の席へ戻ると人差し指を立てた。

「交渉?」
「最終下校のチャイムまで待ってください、って」

なんというか…それは交渉なのか?
口にするといろいろ面倒そうだと悟ったカエレはその突っ込みを飲み込む。

「で、終わりそうなの?」
「うーん、どうだろ?」
「どうだろって…」

この子本当に大丈夫なの?
そう思いながら可符香の席に近付いて広げられていたノートを見る。

「まだ全然終わってないじゃない」
「まぁ、なんとかなるよ、きっと」
「何とかって…」

一体このポジティブ思考はどこから湧いてくるんだろうか。
そんな事を思いながらカエレは英単語の文字列が並んでいるのにちらっと目を通す。
306恋のはじまり:2007/10/07(日) 23:18:43 ID:GQHAQFKc
「あれ…ここ、違ってるわよ」

間違ってる場所を指差してカエレが言う。

「え?なんで?」
「なんでって…ここはこうだから、正解はこうでしょ」

机に転がっていたシャープペンシルを掴んで
ノートの端の方にさらさらと正しい答えを書くカエレ。

「ああ、そっかー」

わかってるのかわかってないのか、間延びした声で返事をする可符香。

「じゃあ、ここは?」

更に教科書の一節を差して質問を投げ掛けてくる。

「ここはこの単語がこっちにかかるから…」
「ふむふむ」
「…って訳。わかった?」
「んー、じゃあこれは?」

次から次へと飛んでくる可符香の質問に片っ端から答えていくカエレ。
そうこうしているうちに、間に合わないと思われた課題もいつの間にか終わってしまった。
307恋のはじまり:2007/10/07(日) 23:20:15 ID:GQHAQFKc
「終わったー!」
ぱちぱちと拍手をしながら嬉しそうに可符香が叫ぶ。
「ほとんど聞いてたじゃない」
「自力でも人に聞いても終わりは終わりだよ」

流石ポジティブ人間。
担任も少しは見習って欲しいものだとカエレは思った。
教師の癖にあのネガティブさは酷い、と言うか教師じゃなくてもあれは酷い。

「カエレちゃん」
担任のネガティブさの事について考えていた思考が停止する。
そして何故か後ろから呼び掛けられた言葉に思考を向けた。
さっきまで机を挟んで向かい合ってたはずなのに…
その考えの通り、可符香はいつの間にか後ろに回っていた。
その動きにカエレはなんとなく嫌な予感を感じる。

「何?」
その言葉ににこっと笑ったかと思うぐいっと腕を掴まれる。
「な…」
「お礼をしようかなって」
「何…するつもり?」
そのカエレの問い掛けに対して予想だにしない答えが可符香の口から返ってきた。
308恋のはじまり:2007/10/07(日) 23:21:47 ID:GQHAQFKc
「キスして訴えられるなら好きな人にキス出来ないよ?」



その言葉にカエレの思考が停止した。

「でしょ?」
そう言って可符香は更に距離を詰めると、鼻に息がかかる距離まで近付く。
「…っ!」
その動きにカエレは反射的に目を閉じてしまった。
それを合図と見たのか肩に置かれた可符香の手に力が篭る。
しまった、と気付いた時にはもう遅かった。

…はずだった。


キーンコーンカーンコーン

チャイムの音が学校中に鳴り響く。
しかし想像していた感触はいつまで経っても訪れない。
チャイムが鳴り終わる頃にカエレがうっすら目を開けると
至近距離にいた可符香は既に帰り支度を始めていた。
309恋のはじまり:2007/10/07(日) 23:24:21 ID:GQHAQFKc
「課題の提出ってチャイム鳴るまでって約束だったんだ」
今からでも間に合うかなぁ…
なんて言いながら可符香はさっさとドアまで移動する。

「ありがとう、カエレちゃん」
そう言って出て行った後ろ姿をカエレはぽかんと見送るしかなかった。



「な…なんなのよー!!!!」
今度こそ誰もいなくなった教室で大声で叫んだ。
あれだけ緊張したのに、結局スカされて
あの言葉も行動も可符香の気まぐれの1つだったのか…
そう思いながらカエレは自分の唇に触れた。
唇が重なることを少しは期待してたのかもしれない。


「…バカじゃないの」
あの子もアタシも、バカみたい。
独り残された教室の中で自分自身と
期待を裏切って去っていった人間に言うようにぽつりと呟いた。


−END−
310あとがき。:2007/10/07(日) 23:29:25 ID:GQHAQFKc
かなりのドマイナーなカップリングですいません。
なぜこの2人かというと個人的に中の人が好きなんですって理由だったりします。
書きたかった話も書けたので(自己)満足です。
次は小ネタで出番が少ない人を救済していこうかなと、まといとか奈美とか。
と言うか晴美×千里以外だと次点はどのカップリングが人気なんだろう…?
311名無しさん@秘密の花園:2007/10/07(日) 23:57:20 ID:el95tVtA
確かにマイナーな二人だけどスゲー良かった

俺はカフカ×ナミかな基本的にカフカ好き何でwww
312名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 00:00:05 ID:cMEaPHkp
中の人っつーとネギまか
313310。:2007/10/08(月) 01:32:02 ID:Zf8OYONM
>>307>>308の間がまるまる抜けてた…orz
間の内容はこちら↓

「んー、キス」
「はぁ!?何言って…」
その突拍子な答えにカエレの声が裏返る。
掴まれた腕を振りほどこうとするが意外に力が強く、ほどくことができない。

「訴えるわよ」
精一杯の抵抗。
しかし可符香には効果は薄そうだった。

「なんて理由で訴えるの?」
「そりゃ…キスしたからって理由に決まってるでしょ」

そう言うときょとんとした目をカエレに向けてくる。

「まだしてないよ?」
「まだって…結局するんじゃない!」

なんとかこの場を切り抜けるために
主導権を握ろうとするもことごとくペースを狂わされてしまうカエレ。

「なんでキスしたら訴えられるの?」
「何でって…っ!」

更に顔が近付いた。
可符香の黒目にカエレの姿が映り込んでいるのがはっきりわかる距離だ。
その距離で更に予想だにしない言葉が可符香から発せられる。
314310。:2007/10/08(月) 01:34:30 ID:Zf8OYONM
訴える、ってフレーズを使いたかったのにそれが抜けちゃ意味ねぇだろ…
でも話はなんとなく繋がってるから困る><
いろいろすいません、うへぇ。

>>311
可符香は使い様によっては受けも攻めも使える感じで便利だなと思ってたり
自分の中の設定では天然腹黒ドSなんですけども。

>>312
この板のその2人のスレでもちょこちょこ書いたりしてたんですが
(あっちでは特に絵の方ですが)
最近はこっちのジャンルが楽しくなったきたので、こっちに移住気味ですww
315SS保管人:2007/10/08(月) 01:41:51 ID:rHcD8Wc2
2chエロパロ板SS保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/


スレ住人の皆様、板違い・嗜好違いで恐縮ですが、
このスレに投稿されたSSを当方の保管庫に収蔵しても宜しいでしょうか?


316名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 05:51:14 ID:eo/7i1LL
>>315
百合マーク、鬱マーク、エロ無しマーク、あたりを付けて入れるのがいいんじゃない?
特に百合が嫌いな人居そうだし。
317名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 10:41:13 ID:mFyis2/c
百合はちゃんとエロパロ板に投下できるのに何でわざわざここにスレ立てるの?
318名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 11:07:58 ID:yjfEyMYv
もともとSS投下するためじゃなく百合を語らうためのスレなんだから
建てる分には問題ないだろ常考
319名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 11:14:54 ID:mFyis2/c
だったら何でここにSSを投下するの?
SSの投下は向こうでいいぢゃん><
320名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 11:45:50 ID:Zf8OYONM
向こうが百合論争で荒れてきた流れがこっちにも来てますね
ってか意図的に流れを持ってこられてるのかも…

向こうの住人は百合をあまりよく思っていないのと
こっちにこのスレがあるならここでやれよ的な意見出てるので
わざわざ統一させてお互いが不快な思いをする必要は無いのでは?
何故統一させたがるかわからないですが…あれ、釣られた?
321名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 12:54:33 ID:si1g0o0f
こっちでいいじゃん
SS最高じゃん
322名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 12:55:07 ID:VE0m1PzW
エロパロ板では百合が歓迎されないと聞いて、
ここに来たのですが、
確かに語らいの場所として
始まっているし、GJとか言われた
つい舞い上がってしまったけど
やっぱりあんまりSS投下しない方がいいのかなあ
邪魔だと感じたら申し訳ないです
323名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 12:57:52 ID:si1g0o0f
>>319
百合が読みたいならお前もこっちにくればいいじゃまいか

向こうは百合が嫌な人もいるだろうし
324名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 13:02:42 ID:JYwF2Pwh
>>322
他は知らないけど、どっちにしろSS+感想+語らいが今のここのスタイル
投下してくれたほうがいいよ
325名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 13:34:35 ID:yjfEyMYv
ざっと見るとこの板他のスレでもSS投下されてるし
SS投下する分には問題ないっつかむしろ積極的に投下してほしいんだぜ



甜菜
ttp://cgi2.coara.or.jp/~negichan/imgloda/src/img3239.png
326名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 14:28:10 ID:Zf8OYONM
>>325
これはいい可符愛ww
加賀さんの相手ってやっぱ可符香になっちゃうのかな
キャラでは加賀さんが一番好きだから書きたいけど
どの相手がベストなのか全然掴めなくて困る…


こっちはこっちでどんどん落として盛り上げていこうってことで
まとい(の出番)救済小ネタ落とさせてもらいます。
晴美×千里にまといが絡むセリフのみのネタです。
327藤吉さんに付きまとってみた編。:2007/10/08(月) 14:29:56 ID:Zf8OYONM

「いきなりですが、今日から藤吉さんに付きまとう事にします」
「へ?」
「何よ、それ?」
「もう決めました、ぴとっ」
「あ、あの…まといちゃん?」
「じぃー…」
「なんか先生の気持ちがわかった気がする…」
「ちょっと!?常月さん!今すぐ晴美から離れなさい!」
「あら、貴女にそんな権限があるのかしら?ぎゅう」
「わっ!?ちょっ、まといちゃん、いきなり抱き付くのは…」
「あら、いいじゃない。スキンシップの延長だと思えば」
「ちょっとそれは…って顔近いよ!」
「いっ、いい加減に―」
「このままキスしちゃおうかな?」

ぷちん。

「晴美のバカ!もう知らない!(ダッ)」
「え、ちょっ、えぇ!?これ、あたしのせいー!?」


千里編につづく。
328木津さんに付きまとってみた編。:2007/10/08(月) 14:33:33 ID:Zf8OYONM

「今日は木津さんに付きまとってみようと思います」
「はぁ!?」
「今日は、って日替わり?」
「ちょっとバカな事言ってないでどうにかしてよ!」
「どうにかって言われても…あ、いい案があるよ」
「じゃあ早く!」
「放課後まで待ってて」

じぃーっ。じぃーっ。じぃーっ。

「あぁ、気が散ってイライラするっ…!」


―放課後

「さぁ、なんとかしてよ!」
「じゃあ…」
「え、ちょっ、んんっ!?」
「あー、もうじっとしてて」
「だっ、だって、つねっ、つきさんが見て、るのにっ…!」
「見せてあげればいいじゃん、ね?」
「そんな…っああぁー!」

「…じーっ」
「付きまとうのやーめた、このバカップルめ…
ってあたし救済されてなくないですか?ねぇ?」


多分おわり。
ごめんまといごめん。
329名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 17:47:38 ID:2h22Pw9n
ここ専用の保管庫つくるとしたら、やっぱりアダルトOKな所じゃないと駄目かな

>>322
自分もここに投下してくれた方が嬉しいな
330名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 20:39:54 ID:yjfEyMYv
>>328
GJ!
地の文がもうちょい欲しいのは贅沢だろうか


ところで>>315の件はどうなった
331名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 20:52:00 ID:SLoDxhhL
却下の方向がいいんじゃね?
いちいちそれで向こうからクレーム来られても困るし
それに便乗してくる愉快犯も出て来るから。
332名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 21:03:03 ID:JYwF2Pwh
完全に分けて置いてくれるんなら良いと思うけど
どっちにしろ置くかどうかは書いた人の意見じゃなきゃあんま意味がないような
333名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 21:08:43 ID:oTZRn4fs
ここは絵の投下とかもおkなのか?
334名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 22:13:31 ID:Zf8OYONM
>>333
おkだと思いますよ。
ってか自分も今ちょろちょろっと描いてたり。…ヘタレ絵ですが。
うpろだ探すのが面倒だな…
335名無しさん@秘密の花園:2007/10/08(月) 23:20:23 ID:34XZllkY
SS読むのも好きだが絵を観るのも好きだ!!
なかなか絶望先生のイラスト拝見できないので是非ともあげてほしい

自分は人並み以下の画力と文才の持ち主だから上げられないがorz
336名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 01:27:50 ID:f5Z5Js4Z
>>291様ありがとうございます
では後編を投下します
最長の十話となってしまったのですがよろしくお願いします
337私と、彼女。後編壱/十:2007/10/09(火) 01:31:25 ID:f5Z5Js4Z
千里が混乱に満ちた2のへから晴美を半強制的に連れて来たのは保健室ではなく自分が一番落ち着く茶道部の和室である
部員たちは千里の几帳面さに疲れたのか最近来る事がめっきり減ってしまっていたのだ

「なんなのよ!?こんなとこに連れ込んで」

「落ち着きなさいよ晴美今日の貴女は朝から変よ!!」
強めに問いながらも千里は内側から鍵を几帳面に閉める
これから聞く事は二人だけの話なのだから

「ねえどうしたの?
ボンボン読んでるのにガンダムの話題に喰い着かないし、
いきなり寝ぼけて私の名前を叫んじゃうし。」

「うるさい・・・・」

「可符香ちゃんが言った事なんて気にしなくて良いのよ。」

「そんなんじゃない・・・・・」

いくら質問をぶつけてもそっけない態度しかとらない晴美にイライラした千里はいつもの如く強く言い放ってしまった

「もうきちんと言ってよ!あたしたち親友じゃない。」
バチン!!

親友、その言葉に反応した晴美は急にいままでうつむいていた顔を上げ
千里の頬を強く叩いた

「何が親友よ!!!
昨日の放課後あの電波女とイヤらしい事してたくせに!!!」
338私と、彼女。後編弐/十:2007/10/09(火) 01:34:48 ID:f5Z5Js4Z
そんな・・・
信じたくない、
昨日の凌辱を見られていたなんて・・・・・
だが赤く腫れた頬を摩りながら見上げた彼女の瞳はあの時と同じ怒りと悲しみに潤んでいた

あの親友の姿は罪悪感により生じた幻影ではなく紛れもない生身の彼女そのものだったのだ

「ち、違う、違うのよ。あれは可符香ちゃんに無理矢理レイプされて・・・・」

「無理矢理?新城まゆの漫画じゃあるまいし
なんでレイプであんなにヨガってたのよ!!!!」
「それは、最近晴美と一緒に帰れなくて寂しかったとこを付け込まれて・・・本当にごめんなさい・・・」

「じゃあ私がいない時はいつもあの電波女とイヤらしい事してるって言うの!!!!!!」

どれほど的確な言い訳も
どれほど気持ちを込めた謝罪も

度重なる悪夢に傷ついた晴美の心をさらに切り裂くだけ

今眼の前にいるのは私を何度も何度も傷つける様な女に簡単に体を許す淫売であり
文句を言いながらいつも私が描く漫画を読んでくれる優しい千里は、

もういない、

いないのだ
339私と、彼女。後編参/十:2007/10/09(火) 01:38:01 ID:f5Z5Js4Z
「うっ、うっうっ・・・」
鳴咽にも似た泣き声をあげ晴美は顔をおさえしゃがみこんでしまった
その瞳からとめどなく流れ出る涙は眼鏡や掌にも滴りセーラー服の襟までも濡らしている

そんな彼女を見て取り返しのつかない大罪を犯したと悟る千里のお髪もはらはらと乱れていた

「晴美・・・・・」

シュルシュル

だが千里は急に襟に巻かれたスカーフを取り制服の横部のチャックを開け始めた

予告もなく耳に布が擦れる音とチャックを開けるが響き
泣いていた晴美も手を開き少し上を見上げた

「何をする気なのよ・・・・・」

眉間にしわ寄せまだ強張りを含んだ声をかけても千里は構わず上着を脱ぎ
手を後ろに回すと見栄を張って買ったためデッドスペースのあるブラジャーも脱ぎ捨てる
小ぶりだが美しく左右対象な乳房をさらけ出した
「え・・・・?」

思わずそう呟いた刹那
しゃがみこんいでる晴美からそっと眼鏡を奪い
千里は彼女の頭を胸の谷間に包み込む様にそっと抱きついた
340私と、彼女。後編四/十:2007/10/09(火) 01:41:13 ID:f5Z5Js4Z
今まで悲しみの底に伏していたとゆうのに
その小さな胸の中はそれら一切の呪縛から解放してくれるかの様な優しい暖かさと柔らかさを持っていた
その、ほのかな汗も決してイヤな物ではなく
まるで自分の匂い様な安心感を持っている

「聞いて。」

千里は真っ正面に抱きしめていた晴美の顔を左に向けさせ耳を真ん中に当てさせた

トクン、トクン、トクン
千里の小さい胸のおかげで心臓の鼓動は耳の奥底まで切ない程規則的で今にも壊れそうなほど激しいリズムで響く

「ねえ晴美、
確かに私は昨日可符香さんに体を許してしまったの、
だからもう許してくれなんて言わない。

でもね、

どんなに凌辱され体を弄ばれても、
私の心はずっと貴女だけを思って動き続けてるのよ。」

晴美の頬をさっきまでとは違う涙が伝った
341私と、彼女。後編伍/十:2007/10/09(火) 01:45:52 ID:f5Z5Js4Z
「千里・・・私こそ・・・ごめん・・・なさい・・・・」

晴美は胸の中でまるで赤子の様に泣き
それを見た千里も母親の様に安らかな表情を浮かべた、だがその時、

ちゅぷ

「!?」

晴美は本当に赤子の様に千里の乳首を吸い始めた吸いながらも舌でうずまきをえがく様に転がし
すぐに乳首はピンと固く勃起した

「何するの?晴美!?」

先ほどまで包み込む母娘の様な立場を逆転させるには充分なほどの快感だ視覚で驚かされ、
触覚で温もりと柔らかさを感じ、
嗅覚で安堵し
聴覚で愛しさが込み上げてきた
そして今味覚によって藤吉晴美は木津千里の存在を確認する

ぺろ、ちゅぷちゅぷ

「ん・・・・・」
舌で愛でる様に乳首から乳輪、鎖骨、首筋と這い回し唇に触れそうになった瞬間何故か引き離し対峙した
「描き直してあげる」

「えっ、?」

「さっきの言った事すごく、すごく嬉しかった
でも私は心も体も千里の全部が好きなの
だからあの女に犯されたこの体を私の色に描き直すわ」
「え、えぇーーーッ!??」
342私と、彼女。後編六/十:2007/10/09(火) 01:50:04 ID:f5Z5Js4Z
とんでもない宣言に驚いた隙をつく様に晴美は唇を奪い濡れた舌を絡ませ
千里の下着の中の「勝負の割れ目」を同時に、
だが少し強引に愛撫しはじめた

「んぐ、ぐぅ・・・・」

ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ

ピチャチュクチュクチュク
キスと愛撫を同時に行い二つの湿り気を帯びた音が静かな和室に響き渡る
昨日の可符香の責めは意識もためらいも跡形もなく吹き飛ばす程凄まじいテクだった
だが、それ故に不安と恐怖を感じさせる物である
一方晴美の責めは可符香程の超絶的な技術はない
だがひたすら相手を愛し気持ち良くしようとゆう健気さが心を包む様な安らかな快楽をもたらすのだ
「んっ、んん・・・・」

千里は身をよじらせながらも無意識に晴美の指を求める様に腰を振り
白い体が薄紅色に染まる、
勝負の分かれ目だった額も長い髪からつき出る丸い耳さえも
そんな千里の姿を見た晴美は舌を入れたままニャマリとした笑みを見せ一層激しく絡ませた
すると・・・・・


「んぅ、んんんんんーーーッ!!!!!!!」

千里は涙を滝の様に流して長い髪を振り乱し
暴れる様に赤く染まった体を痙攣させる
親友の手によって遠い絶頂の果てへと導かれ、
気を失ってしまった
343私と、彼女。後編七/十:2007/10/09(火) 01:53:37 ID:f5Z5Js4Z
どれくらい気を失っていただろう
気がつくと妙な開放感と寒さを覚える
疑問をいだきながら目を開くと晴美は眼鏡をかけ何故か私を見ながらニャマリとしていた

「なんなの一体、ん?」

下を見ると開放的な肌寒さの訳がわかった
自分で脱いだ上半身だけでなく着衣していたはずの下半身まで裸に剥かれ一糸纏わぬ生まれたままの姿になっていた

「ちょ!なんで全部脱がすのよ!?」

普段後輩たちを叱責し部長らしく威厳を振るまい茶道を教えている場所でこんな姿にされるなんて!!
眉間にしわを寄せお髪を整えつつ足を閉じ胸を隠して怒る千里に
晴美はふざける様に口を開いた

「千里!脱がさずにはいられないッ!」

「私の体でジョジョネタはやめてよ!!」

怒鳴りながらもいつもの晴美に戻っていたのを見て千里は正直安堵した
しかし自分だけ一糸纏わぬおかしな状況に納得出来る訳もない

「私だけ全裸なんて不公平よ、
ここは貴女もきちんと脱いで!!」

晴美はしょうがないなあと言わんばかりの表情で嬉々と自分も服を脱ぎ始めた
344私と、彼女。後編八/十:2007/10/09(火) 01:58:55 ID:f5Z5Js4Z
制服も下着も早々に脱ぐと同じ女なのにどうしてこうも違うのかとゆう裸体が現れた

「憎たらしい程大きいわね・・・・・」

晴美は千里より背が高いがさほど気にする様な差ではない
だがバストサイズの差は大人と子ども程はあろう
「ねえ千里、私もお願い」
自分の乳房に圧倒されている千里に上から目線で言ってみる
何故なら必ずやるを知っているからだ

「私を苦しめるおっぱいめ、ちゅぷちゅ・・・・・」
嫌味な程大きな左胸は山頂を舐めるだけで柔らかな弾力が伝わってくる
勿論舐めていない右の頂柔らさを確かめながらもきちんと責める

「あぁ・・もっと激しく舐め回して・・良いわよ・・千里、」

普段受け身な千里が慣れない手つきで顔を赤くし必死に愛撫する様に欲情した晴美は左手で彼女の頭を抱き締め
右手は自らの女性自身をいじりはじめた
「フフ・・同人誌読む・・より・・感じちゃう・・一緒に・・き、気持ちよくなろうよ・・」

そう言うと涙ぐんだ上目使いでおっぱいを舐めながらキョトンとしてしまった千里を優しく引き離すと
足を広げ彼女の女性器とゆう名の唇と自らのを接吻させた
345私と、彼女。後編九/十:2007/10/09(火) 02:02:49 ID:f5Z5Js4Z
「あっ、やだ晴美。」
自分の女性自身と彼女の女性自身が口づけする様を見て恥ずかしさを帯びた声をあげてしまった
「千里、かわいい」

「からかうのはやめてよ!割れ目と割れ目を左右バランスよく合わせて!!!」

いつもの几帳面さで照れを隠す親友に晴美の女性器はさらに濡れてゆく
それに合わせ腰を動かしグプグププと二つの唇を合わせ絡ませる

お互いのクリトリスも勃起し快感を確かめ合うように摩擦させてゆく

「やだ・・晴美、・・ま、た・・イッちゃうよぉ・・」
「だ、大丈夫よ・・今度は・・あたしと・・一緒にイこう・・」

お互いの肉体も魂も絡み合わせる快感に千里はプール帰りにアイスを食べた時の様によだれをたれ流し
晴美はそれを全て舐めとる様にキスをし
抱きしめる

「は、晴美ぃぃーーーーーッ!!!!!!!!」
「千里いぃいーーーーーッ!!!!!!!!」

互いの名を呼び合ながら二人の少女は溶け合う様に愛し合い

一つとなった
346私と、彼女。後編十/十:2007/10/09(火) 02:06:49 ID:f5Z5Js4Z
気がつくと二人は肌を寄せ合い抱き合ったまま眠ってしまっていた様だ
まどろみぼんやりとする中
廊下から二人の生徒の声が聞こえてきた

「木津さんと藤吉さんまだ保健室から帰ってこないわね、」

「そうだね、でもまさか二人がああゆう関係だなんて事実は小説より奇だね」
「そうそう、昼ドラでも見た事ないわ」

声のトーンからして天才ストーリーテラー少年と人妻少女の様だ
それを聞いた千里は少し切なげに口を開いた

「久藤くんと大草さんにまで言われちゃった、
あたしたち白い目で見られちゃうわね・・・・」

「大丈夫、私が千里を守ってあげる。
それに久藤くんと糸色先生、
口ではあんな事言ってるけど誰よりも私たちの気持ちわかってると思うわ。」
「ちょっ!アンタまたBLに結び付けて!!」

他愛もない会話が出来るのがなんと楽しい事か

これは
一度切り裂かれた友情が再生するまでの物語
几帳面な程線引かれた原稿用紙にしなやかな指でペンを持ち思い描く

その主人公は


私と、彼女。

―完―
347私と、彼女。あとがき:2007/10/09(火) 02:13:32 ID:f5Z5Js4Z
長々とすいません
この作品はこのスレにあった
「ハルチリに魔性の女可付香が忍び寄る」
とゆうレスに刺激され書いたもので
黒可付香か臼井くんが出るか
カエレとマ太郎が助けるとゆうラストも考えてましたが
再びハルチリに至るまでにする事にしました

最後まで読んで頂いた方ありがとうございます
348名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 08:29:26 ID:09NZnR/v
おおおGJ!!!!
349名無しさん@秘密の花園:2007/10/09(火) 23:40:37 ID:V7+tmQRl
すばらしいです!待っていた甲斐がありました・・・GJ!
350名無しさん@秘密の花園:2007/10/10(水) 00:18:14 ID:haKajVp3
>>348様と>>349様ありがとうございます

次は奈美×芽留+αの話か禁断の千里×晴美

エロパロ板で一旧さんの話でも投下しようかと考えてますのでこれからもよろしこうお願いします
351名無しさん@秘密の花園:2007/10/10(水) 11:13:56 ID:ivigM8Eq
GJ〜
次も楽しみにしてるぜ
352名無しさん@秘密の花園:2007/10/10(水) 20:48:47 ID:WF2HVq2c
>>327でまとい救済とか言いつつあまりにも不憫だったので
もうちょっと掘り下げてみることにした。
晴美が千里に片想いしているという前提でのまとい→晴美
まといがちょっと損な役回り、かな。

>>330
小ネタはセリフだけで遊びたいなと思って書いてるんですが
わかりにくいならセリフ以外も入れるよう検討してみます。
353揺れる想い:2007/10/10(水) 20:50:14 ID:WF2HVq2c
―好きだと言えれば、どれだけ楽だろう。



友達を好きになってしまった。
ただの友達じゃない、ずいぶん長い付き合いで大切な友達。
しかし大きな問題は相手が同性だった事。
だから、この気持ちはしまっておく事に決めた。

…はずなのに。
好きな気持ちは日に日に大きくなって
溢れ出しそうなのをなんとか止めてるような
そんな限界すれすれの日々だった。


授業中でも無意識に目で追ってる事がある。
見ないでおこうと意識すればするほどに追いかけてしまう心理。
この時間もまた先生に当てられて問題を解く
彼女の後ろ姿をやはり見てしまっていた。
もやもやと渦巻く感情。
あぁ、あたしは彼女になんて感情を抱いてるのか。
ふっと目を逸らした時、逆に自分を見る視線に気付く。
さっきまで想い人の方を見ていたので全く気付かなかったのだ。
少しだけ胸がざわつく。
彼女はいつからこっちを見ていたのだろう。
今一瞬の事だろうか
それとも想い人を見ていた時からだろうか。
もう1度視線の相手に目を向けるとにっこりと
しかしどこか誇ったような笑顔を見せた。
気付かれたか…
そんな気持ちからかすぐに目を逸らし、机に突っ伏した。
その頭の中では授業の内容とは全く違う方程式が書きだされていた。
354揺れる想い:2007/10/10(水) 20:51:26 ID:WF2HVq2c
今日最後の授業が終わる。
ホームルームもないので生徒達は一斉に教室を出る。
もちろん晴美もさっさと教室を後にしたかったが
不意に声を掛けられてそれは叶わなかった。

「藤吉さん」

落ち着いたトーン。声の方に目をやる。
その姿を見て、驚いた。
そこにいたのは先程こちらを見つめていた人物だったからだ。

「…まといちゃん」

その人物とはいつも担任に付きまとっているクラスメイトだった。

「ちょっとお話したいことがあるんだけど、いい?」

そう言ってまたまといはさっき見せたような笑顔で笑った。
嫌な予感は感じていたが変に断る訳にもいかない。
もちろん乗り気ではなかったがその言葉に晴美は重く頷いた。
と言ってもまだちらほらと生徒が残っているので話は始められない。
側にいるのに何も喋らない事に気まずさを感じて晴美は思わず口を開いた。

「あ、あのさ、今日は何で自分の席で授業受けてたの?」

授業中であろうが、昼食であろうが
常に担任の側から離れないまといが自席で授業を受けるなんて
そう滅多にある事ではなかったからだ。
その言葉にまといはきょとんとしたが、すぐに笑い出す。
355揺れる想い:2007/10/10(水) 20:54:41 ID:WF2HVq2c
「たまに先生から離れて授業を受けたくなる時があるの」
まぁ大抵は先生からの愛情が感じられなくなった時、かな。
そう言って笑っていたが、不意に目が笑わなくなった。

「それに」

ぽつりと呟くと、晴美の顔をじっと見つめる。


「気になる事もあったから」



もう生徒はみんな帰ってしまっていて
教室に残っているのは晴美とまといの2人だった。

「気に、なる事って…」

この場で適切な質問じゃないと
頭ではわかっていたのについ口を突いて出てしまう。
その言葉を聞くと、待ってましたとばかりにまといはニヤリと笑った。
そしてゆっくり、言い聞かせるように言う。

「藤吉さんの好きな人」

ずきん。
その言葉に胸が打ち抜かれたように
ぽっかりと穴が開いたような気分になる。
356揺れる想い:2007/10/10(水) 20:57:49 ID:WF2HVq2c
「え…」
「好きな人いるのかなって」

全てお見通しですよ、という顔で投げてくる質問が憎い。

「…いな、いないよ」

動揺の色を悟られたくなくて
震えそうになる声を搾り出すように言った。
その答えに対してそう?と軽く言った後
まといはすっと距離を詰めてきた。


「じゃあどうして授業中にあんなに見てるの?」


やっぱり気付いてるんじゃないか。
意外に意地悪い態度に晴美はまといを睨み付けずにはいられなかった。
その態度を見てまといは両手をひらひらと振る。

「そんなに怒らないで」
「話ってそれだけ?ならもう帰っていい?」

不快極まりない、と態度に出し
晴美はまといの横をすり抜けようとした。
が、左腕を押さえ付けられる感覚がして立ち止まった。
左腕に目をやると、まといの手が晴美の左腕を捕らえていた。
357揺れる想い:2007/10/10(水) 21:00:00 ID:WF2HVq2c
「ごめん、怒らせるつもりはなかったの」

そう言われ、握られている手にぎゅっと力がこもる。
更にまといはゆっくりと言葉を続けた。

「叶わない恋をしてるなら」

目線がぶつかる。

「あたしが身代わりになる」

突然の告白に晴美は頭が真っ白になった。

「なに…それ…」

まといの言葉が理解出来なくて目の前がぐるぐる掻き回されるような感覚。

「あたしも先生に恋してるけど
叶う気配ないから諦めよっかなーって、だから」

言い終わらない内に手を引かれた。

「悶々とした気持ちを解消させてあげることくらいは出来ると思って」

どこか淋しそうな顔で笑った。
その表情に一瞬だけ、ほんの一瞬だけ
まといを抱きしめてあげたい衝動に駆られた。
しかしその衝動を抑えて目を閉じ、頭の中を整理する。
自分が何を言うべきか、何をすべきかを考えなくてはならない。
目を閉じてる間、まといも何も言わなかった。
その答えを待っているのだ。
358揺れる想い:2007/10/10(水) 21:01:17 ID:WF2HVq2c
「まといちゃん」

しばらくの時間を置いて、晴美の口が開く。

「気持ちは嬉しいけど、っていいのかなこんな言い方
あ、うん、気持ちはわかるけど、やっぱりダメだと思う」

ゆっくりと目を開いてまといを見た。

「やっぱり本当に好きな人との方がいいよ」

そう言って握られていた手をそっと離す。

「あたしも、まぁ叶うかどうか、たぶん無理だろうけど…や、わかんないけど
まだ言うのは先になるかもしれないけど、この気持ちを諦めるつもりはないから」

まといの表情が何かを悟ったように、緩むのが判った。

「まといちゃんも、諦めなければいつかは叶うかもよ」
「藤吉さんを?」
「い、いや先生をだけど…」

さっきとは一転して、張り詰めていた空気は無くなっていた。
一応問題は解決、かどうかはわからないが
両者の意見は合致したので、2人共帰ることにした。


「っていうかあそこまで大胆に行動できるまといちゃんがある意味羨ましい」
「あれくらいなら簡単なことよ」
「あれくらい、って他にどんなことするの…」
359揺れる想い:2007/10/10(水) 21:01:57 ID:WF2HVq2c
―翌朝―


昨日の件で、自分の気持ちを再認識したのと
多少の自責の念に駆られたのと、その他色々を考えていると
あまり眠ることが出来なかった。
なんというか、色々大変だったなぁ…
そんな事を考えながら教室に入ると同時に
本当の想い人である、木津千里に声を掛けられる。

「おはよう晴美」
「おはよ…」
「なんだか眠そうね、夕べは眠れなかったの?」

心配そうな顔でこちらを見る千里。

「んー、ちょっとね」
まさか昨日あんな事があったなんて言えないので
晴美は適当に言葉を濁した。

「またアニメでも見てたんでしょ」
「ははは…」
深く追求されないのは好都合だったので
晴美はまるでそれが正解かのように振舞った。
そこに睡眠不足の元凶が現れる。

「おはようございます」
「あ、常月さんおはよう」
「おはよ…」
360揺れる想い:2007/10/10(水) 21:05:58 ID:WF2HVq2c
昨日の事もあって晴美はまといの顔を見る事が出来ない。
本心はまたややこしい事を引き起こさないかひやひやしていた。
昨日と違ってここには千里もいるのだから…
そんな様子に気付いたのか、まといはにっこりと笑った。
そして、そのまま晴美の肩を引き寄せ耳元で囁く。

「いくら気を悪くしたからって、態度に出しちゃダメ
そんなんじゃ浮気したらすぐにバレるんだから」
「!」

突然の事に晴美だけでなく千里も驚いて目を見開いていた。

「じゃあね」
そう言ってまといは、ぽんぽんと晴美の肩を叩いてそのまま行ってしまった。

「…何、今の」
低いトーンで愚痴るように千里が言った。少しだけ機嫌を損ねたようにも見える。
「さ、さぁ?」
なんの事だろうね、とごまかそうとした時に
タイミングよくチャイムが鳴ると同時に担任が教室に入ってくる。
「あ、先生来た」
ガタガタと音を立て出す教室。それぞれが自分の席についた。

昨日と同じように千里の後ろ姿を見つめる。
もうあまり見ない方がいいよね…
そう思った晴美は視線を外して机に目線を落とす。
その日以降晴美は千里を意識して見る事はなくなった。
それと同時にまといもこちらを見る事はなくなった。


―END―
361あとがき。:2007/10/10(水) 21:09:02 ID:WF2HVq2c
はい、おしまいです。お目汚し失礼しました。

思ったよりも爽やかに終わってよかった…
って自分で書いておいて言うのもなんですが。
ほんとはもっとまといを黒くして、関係まで持たせようかと思ったんですが
書いてて自分でも引いたのでやめましたww
次は可符香×カエレの続編とそれに対する芽留&カエレの小ネタとか書けたらな…
362名無しさん@秘密の花園:2007/10/10(水) 21:29:17 ID:3N+VRUPq
>>361
GJです!
毎度読ませて頂いてますが、>>361さんの書くSSが大好きです
続編等これからの作品も期待してます
363名無しさん@秘密の花園:2007/10/11(木) 00:24:15 ID:1LPhiuUp
最近は1日一本ずつ読んでると追いつかなくてまさに嬉しい悲鳴w

>>347
ハッピーエンドでよかった。GJ!!!!!
二人ともかわいいし、台詞回しとかも面白かったです

>>333,>>334
絵も楽しみにしてます
つ1rK
364名無しさん@秘密の花園:2007/10/11(木) 01:37:39 ID:pXHvmsZ7
ギリギリギリ

気がつくと床に座らされ後ろ手に重ねられた手首にはロープが食い込んでいた。

「いたぁいい!なにこれぇ!」と、少女の叫び声。

あ、起きた…

「何で、何で私縛られてるの!」

お目覚めね、奈美ちゃん

「三珠さん!なんで、ここ何処? 私どうして縛られてるの?お願い解いてぇ!!」

やだ

「ええっ!どうして」

もじもじ…

目つきの悪い同級生、三珠真夜は顔を赤らめて恥ずかしそうな仕草で、床に座らされている少女、自分の同級生をじっと見つめる。

「もじもじって何!何で赤くなるの!ここは何処!誰か助けてぇー!」

真夜に見下ろされて、悲鳴をあげる普通少女の日塔奈美。やることなすこと普通の彼女が今、全然普通じゃない状況に陥っている。
しかしこんな時でも奈美は訳が判らず取り乱すという普通な反応に終始していた。
365名無しさん@秘密の花園:2007/10/11(木) 01:41:46 ID:pXHvmsZ7
不自由に拘束されて、恐怖より驚愕が先に立ちパニクッた奈美は自分がどうしてこうなったかを必死に思い出していた。

「ええと、確か授業が終わって帰ろうとしたら風浦さんに呼び止めらたんだ、それで… ええと確かぁ…」

実際問題としてそんなこと思い出している暇にこの場を逃れる手段を講じるべきなのだが、
そこはいつも全力で普通少女の日塔奈美、反応と状況判断が何処か抜けている。

「そうだ、ちょっと相談がって言われて、その時風浦さんが缶ジュースを奢ってくれたんだ、あれ、そのあとの記憶が…」

缶ジュースに入っていた薬が効いて眠ったの

「ああ、そうなんだ… って!薬ってどういうこと?」

もじもじ

「ちょっと待ってよ!じゃあ、風浦さんもグルなの!私が何をしたっていうの!」

もじもじ

「だから、三珠さんなんで赤くなるの!ともかくほどいてよ!」

だめ!ここで二人は結ばれるの

「ええええええ!!」
366名無しさん@秘密の花園:2007/10/11(木) 01:45:46 ID:pXHvmsZ7
SSを投下してもいいらしいので、またあり得ない(スキマとも言いますが)組み合わせで投下しました。
切れ切れになり読みづらいとはおもいますが、しばらくの間お許しをorz
367名無しさん@秘密の花園:2007/10/11(木) 12:55:00 ID:12OvFjoB
カフカは出てくるんかな…続き頼みます!
368名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 15:27:56 ID:Thc59FF3
ここで二人は結ばれるの、と言って頬を真っ赤に染めた真夜は一体どこから持ち込んだのか、床に布団をいそいそと敷き始めた。
その様子を見て奈美は再びパニックに襲われ、頭の中を混乱した考えが渦を巻く。

「三珠さんは女の子で、私も女の子、二人は結ばれる、今日ここで、ここって何処?私は誰?私は奈美… ああお布団だ、何で、何で、何で、私がこんな目にあうの?」

布団を敷き終えてそれを真新しいシーツで被った真夜は、その端にこれまた大きな枕をおいて手でポンポンと軽く叩いて形を整える。

そしてまたいそいそと立ち上がるとパニクっている奈美のそばに行き、両手を後ろ手に拘束された彼女の脇の下に差し込んでズルズルと布団の方に引きずっていく。
予想に反して奈美は抵抗しない。いや、正確にはまともな状況判断が困難になり呆然としているだけなのだが。

布団の上に抱えられるようにして座らされても、奈美は相変わらず呆然としている。そんな彼女の目の前に正座して真夜は手をついて深々と頭を下げる。

ふつつかものですが、よろしくお願いします。

「あ!はい…こちらこそ…ってちがあぁう!それ違うから!」

真夜につられて頭を下げようとして、我に返った奈美が大声で叫ぶ。そして再び布団の上でジタバタと暴れ出した。

「何いってんの!三珠さん!お願いだから正気に戻ってよ、私たち女同士なのよ!!」

大声で喚きながら立ち上がろうした奈美、しかし後ろ手に縛られてる為にバランスがとれずそのまま布団に倒れこんでしまう。
その奈美に相変わらず頬を赤らめた真夜がその顔をズイっと近づけた。彼女のあの悪そうな目つきがアップになって奈美の眼に飛び込んでくる。

「ひっ!」

だいじょうぶ、怖くないから

「充分怖いわよ!お願いだから解いて、お家に帰してぇ!」

泣きながら絶叫する奈美、しかし真夜はそんな様子にますます興奮しているのか、奈美の両肩をむずんぱと掴むと自分に向けて引き起こした。
369名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 15:31:48 ID:Thc59FF3
泣きながら絶叫する奈美、しかし真夜はそんな様子にますます興奮しているのか、奈美の両肩をむずんぱと掴むと自分に向けて引き起こした。

「んんー!」

そのまま奈美の顎に手を掛けて自分の方に向かせると、真夜はその様子に驚いて一瞬黙った奈美の唇に自らのそれを重ねた。

「やだあ!」

顔を振り抵抗する奈美を力を込めて抱き締めて、真夜はなおも奈美の唇に、頬に、顎や喉、鼻の頭までにキスの雨を降らせる。
奈美はそれでもしばらく暴れていたが、やがて拘束された腕が痛むのか大人しくなってきた。
額には汗の玉を浮かべて涙が頬を幾筋も落ちる、それをぺろりとなめ上がる真夜。

「…み、三珠さん…」

なに?

「どうして私なの…あん!いやぁ!」

問いかける奈美の耳たぶを咥えて甘噛みする真夜、その途端彼女に抱き締められている、制服越しに汗ばんだ肌を感じさせる体がビクンと震えた。

奈美、私を庇ってくれたから、このまえ

「…庇う…この前?」

その真夜の言葉に少し考え込んだ奈美は数日前 、帰宅途中の商店街で魚屋の親父に腕を捕まれている真夜に出会った時のことを思い出した。


370名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 15:36:14 ID:Thc59FF3
「このガキ!タコ積み重ねやがって!売り物になんてことしやがる!」

その積んだタコそっくりの禿頭がこれまたユデダコのように赤らんでいた。一方腕を捕まれた真夜は相変わらず、あの彼女特有の目つきで親父を睨んで黙っている。

「ちょ、ちょっと!やめて!真夜ちゃんを離してよ!」

人だかりが出来てきた魚屋の店先で、いまにも殴られそうな真夜に奈美は思わず間に割ってると、
親父の腕にしがみついて真夜のそれから振りほどき「ひどいわ!三珠さんがやったっていう証拠でもあるの!」と、叫んだ。

その奈美の叫びに「バカ野郎、この娘がやったに決まっているだろ!見ろ、この悪い目つきを!」と切り返す親父。
タコを積み上げたのは間違いなく三珠真夜だったのだが、親父自身も実はタコが積まれたあとに、そばに立っていた真夜を見ただけで実際確証はなかった。

「ひどーい!人を外見で判断して罪を着せるなんて!」

憤慨して叫ぶ奈美、彼女の後ろでうつむいている真夜、睨みつける親父、だが周辺に何事かと集まってきた野次馬が
「いくら目つきが悪いからって…」とか「外見で疑うなんて」とか無責任なことを言い始めると、俄に親父の旗色が悪くなってきた。

「うう、でもよう…」

何とか体勢を立て直そうする親父だったが、睨みつける奈美とうつむいて、見方によっては泣いているように見える真夜、
そして徐々に増え出した野次馬の明らかに親父に向けられる非難の視線の集中砲火。

「…確かにその娘がやったところは見てねえ…ううう」

「じゃあ、いいわね、三珠さん行こう!」

371名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 15:38:56 ID:Thc59FF3
うつむいたままの真夜の手を取って野次馬を掻き分けズンズンと歩き去る奈美、その様子を呆然として見送る魚屋の親父も
やがて人垣が三々五々散っていくと首をひねりながら店に戻っていった。

「あ、あった、そんなことが…じゃ、じゃあ、あの時私のこと、す、好き…になったの」

うん

「いや、うんって… でもあんなことくらいで…」

私には大事なこと… 今までみんな私を外見で判断する人ばかり… 
奈美ちゃんだけが何も考えないで私を助けてくれた… 嬉しかった…

「三珠さん…」

真夜の告白と彼女に相変わらず抱き締められているせいか、
奈美の中でわき上がっていた女同士の、こういう事態に対する嫌悪感が何となくぶれていった。

しかし考えてみれば実際にあのイタズラをしたのは紛れもなく真夜で、
奈美もまた彼女の外観からの誤解に基づいて行動した訳なのだが、そんなことを言うほど真夜はうかつではなかった。

やがて急速に進行するストックホルム症候群とでも言うべきものが奈美の思考を浸し始めた。
拘束されている腕のしびれと真夜の抱擁、そして話している間もずっと続けられる耳やうなじ等の敏感な部分への羽で撫でるようなキス、
それらが相乗効果のようになり徐々に奈美の意志はぼやりんと薄れていく。

奈美大好き、愛してる、と彼女の耳元に相変わらず迫力のある目つきで繰り返す真夜。
その言葉に、例え相手が同姓とは言え初めて聞く自分へのあからさまな愛の告白に、
しょせん普通の思考と普通の行動しか取ることの出来ない普通少女日塔奈美は、暖かな淀みに沈んでいくように飲み込まれていった。
372名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 15:40:23 ID:Thc59FF3
これから奈美はどうなるのか、まあ、どうかなっちゃうんですがw
まだ続きます。すみませんorz
373名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 22:28:29 ID:TMCkrWIt
ttp://nukkorosu.80code.com/img/nukkorosu2468.jpg

ハロウィンも近いので、ハロウィンっぽい絵を描いてみた。
時間の許す限りへ組女子を順番に描いていこうかなと。
しかし絶望した、画力の無さに絶望した!
374名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 22:34:07 ID:k6xA2Z2y
いや上手いよ〜GJ!!
375名無しさん@秘密の花園:2007/10/12(金) 22:52:07 ID:zv5snQwO
>>373
いい!
出来れば壁紙サイズのも欲しかったりして。
376名無しさん@秘密の花園:2007/10/13(土) 01:54:58 ID:kXvhyB3a
>>373いいですよ、このイラスト
しかし、もうハロウィンとは
一年早いなあ
377名無しさん@秘密の花園:2007/10/13(土) 19:46:13 ID:qoZvaZ13
>>373
可愛いですよ〜、イイ!
今週の千里はかわいそうだった、あのまま流れで藤吉さんの所に行くべきだよ
378名無しさん@秘密の花園:2007/10/13(土) 23:52:58 ID:JPDhp9PC
ちょっと思いついたんで童話ネタ投下
職人さんが来るまで暇潰し程度に↓
379赤ずきん千里:2007/10/13(土) 23:54:53 ID:JPDhp9PC


えー、コホン。
昔々あるところに、たいそう可愛らしい真ん中わけの女の子がおりました。


「…奈美、“真ん中わけ”なんて台本にないわよ」


ふぇ?あ、あぁホントだ!ごめん千里ちゃんつい…


「いいから、早く続き」


うう…それでは改めまして。
その可愛らしい女の子はいつも赤いずきんをかぶっていたので、みんなから赤ずきんと呼ばれていました。
ある日、赤ずきんは病気のおばあさんのためにお菓子とぶどう酒を持ってお見舞いに行くよう、お母さんに言いつけられました。
380赤ずきん千里:2007/10/13(土) 23:56:35 ID:JPDhp9PC
「赤ずきん。おばあさんのお見舞いに行ってきてくれないかしら」


赤ずきんの母役、新井智恵。
居間でぼんやりと麦茶を啜る姿は母というには艶かしすぎる感がある。


「勿論ですわ、お母さま」


赤ずきん役、木津千里。
華やかな笑顔で振り返ったのはこの物語の主人公。


通称、“血塗れの赤ずきん”


「奈美、いい加減にしないと本当にキレるわよ」


え?ち、違っ…ちょっとカフカちゃん何この台詞!?


「…もういいわ。ところで智恵せっ…お母さま、私さっきからとても気になってることがあるんですけど」

「なにか?」

「年齢設定がおかしくないですか?どれだけ大目に見ても、お母さまは小学生で私を産んだことになりますよ」

381赤ずきん千里:2007/10/13(土) 23:58:02 ID:JPDhp9PC
「……継母なのよ」

「そうですか、ならいいんです」

あっさり納得した赤ずきんは手際よく出かける仕度を始めた。
継母はなにか可哀想なものでも見るような目で赤ずきんを見ていたが、

「なに?お姉さま、おばあさんのトコに行くの?私も行きたい!」

と、幼い声がする方にふいと視線を向ける。

赤ずきんの妹役、小森霧。
原作では赤ずきんに妹なんぞ存在しないのだが、その辺はご愛嬌ということで。

「あのね霧。外は狼がいるからとっても危ないの」

その危ない森に赤ずきんを今まさに放り出そうしてるのはどこの誰だ、と。

「…そーなの…?」

「そうよ。霧は小さくて可愛いからすぐに獲って食べられてしまうわ」

どうやら継母は妹の方がお気に入りらしい。上目遣いで怯える妹の姿に継母の頬はさっきから緩みっぱなしだ。

「お姉さまの邪魔になるようなことをしてはダメよ。お母さんといい子でお留守番してましょうね」

「うー…わかった」

どこか釈然としない表情でコックリとうなずく霧。
一瞬継母の目が怪しい光を宿したのは見なかったことにしておこう。
赤ずきんは、森に行かずして食べられてしまうであろう妹に心底同情した。
  
382赤ずきん千里:2007/10/13(土) 23:59:49 ID:JPDhp9PC
「じゃあ、行ってくるわ」

戦場に赴く戦士さながらの凛々しさで赤ずきんは小屋を後にした。
とは言っても、腕に下げたバスケットに入っているものはささやかなお菓子とぶどう酒だけである。
さすがの赤ずきんもこれだけでは心細い。

「よいしょ、っと」

一度引き返して小屋の裏側に回り、古びた倉庫から長い棒のようなものを引っこ抜く。
数々の凹みが痛々しい金属バットであった。ちなみに、千里の私物である。

383赤ずきん千里:2007/10/14(日) 08:26:00 ID:65nu8FqE
凹みに血液の付着した金属バットを肩に担ぎ、赤ずきんはどんどん丘を下って行った。目鼻立ちの整った美少女が何食わぬ顔で凶器を担ぐ、というあんまりな光景を目の当たりにした狼たちは、皆恐怖に慄いてぞろぞろと森の奥へと消えて行く。
しかし、そんな狼達とは逆に山をとぼとぼ降りてきた狼が一匹。


「…はぁ…また落ちた…」


森の狼役、藤吉晴美。
かなり落ち込んだ様子で、耳をたらーんと垂らしている。その足取りは重く、表情は果てしなく暗い。
この狼、この森ではそれなりに有名な人食い狼なのだが。

「もう冬眠しちゃおっかなー」

ふさふさした尻尾をぷらんぷらんさせながらヤケ気味に呟く。
今の姿では洒落にならない台詞だ。

「…あれ?」

狼は丘を三つほど越えたところに見覚えのある後姿を見つけた。
印象的な赤い頭巾が狼の視界でゆらゆら揺れる。

「…千里…何してんだろ、こんなとこで」

親友の姿を目にした途端、狼は不意に泣き出したい衝動にかられた。
もはや人食い狼どころか近所の柴犬ほどのオーラもない。
ずり落ちた眼鏡をかけ直そうともせず、狼は負け犬よろしく走り出した。
384赤ずきん千里:2007/10/14(日) 08:31:02 ID:65nu8FqE

…ドドドドドドドドドドドドド!!!


「な、なに?」


背後から近づいてくる地響きに赤ずきんは身構えた。
金属バットの柄をぎゅっと握りしめる。

「ふふ、ついに来たわね。一匹残らずタコ殴りにしてやるわ」

口元に危ない笑みを浮かべる赤ずきん。
しかし、振り返った彼女の視界に映ったものは、彼女の期待を良い意味で大きく裏切るものだった。


「うわ〜〜ん千里ぃぃ〜〜」

「晴美!?」


ものすごい勢いで自分の胸に飛び込んでくる狼を、咄嗟に両腕で抱きとめようとする赤ずきん。

「きゃああっ!!!」

だが、腐っても狼は狼で、赤ずきんは人間である。
勢いがつき過ぎた狼と赤ずきんの体は、道沿いに咲く花畑へと盛大に突っ込んだ。
385赤ずきん千里:2007/10/14(日) 08:33:22 ID:65nu8FqE

「いっ…たたたー…もう、いきなり何なのよ晴美!!」

「ご、ごめん」

思わず、押し倒すような体勢になってしまった。
狼はちょっぴりドキドキしながら赤ずきんを抱き起こす。


「千里こそ…何してるの?」


高鳴る鼓動を悟られないように、平静を装って狼は問う。


「見てわからない?お見舞いよ、おばあさんの」


赤ずきんは先ほどの衝撃で飛んでいったバスケットを目で探しながら言った。
しかし、薄桃色の花弁に埋もれたそれを視界の端に捉えた途端、赤ずきんの顔色は急変する。
それに気づいた狼も、赤ずきんが凝視している方向へ目を向けた。


「あちゃ〜…完全に割れちゃってる」


午後の太陽に照らされてキラキラと輝くぶどう酒と、ガラスの破片。

隣で尻尾を振りながら、他人事のように呟く狼が恨めしい。
赤ずきんはお腹の底から大きな溜息をついた。
386名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 09:10:46 ID:ioC0asZK
晴美が狼ですか!?
これまた展開が予想出来ないGJ
387名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 10:25:11 ID:6uvnc9Pr
すごい気になるな
赤頭巾千里www元はきっと白い頭巾だったんだな
388名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 11:19:44 ID:sDrStEXY
>>374-377
ハロウィン絵にGJありがとうございます

>>375
元絵が小さいので壁紙サイズまで引き伸ばすと、劣化が…orz

>>377
あのまま藤吉さんのところにいった木津さんを描いてみた。
「私との恋愛は無いだって…(えぐえぐ)」
「あー、もー泣かないでよ。あたしがいるじゃない(よしよし)」
ttp://nukkorosu.80code.com/img/nukkorosu2478.jpg

>>385
続きを激しく期待!
389名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 11:28:08 ID:42kdQ01g
お、なんかひだまりスケッチ風!?GJ!
390名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 16:18:17 ID:Mlt64J7P
どのへんがひだまり?
391名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 16:51:51 ID:ioC0asZK
割り込みすいません
私と、彼女。を書いた者ですが予告通り
奈美×芽留+αの作品を投下させていただきます
前回の人間ドラマを軸にした話と違いレズSMと化しているため
読みたい人のみ読んで下さい
392ツインテール 壱/十壱:2007/10/14(日) 16:53:51 ID:ioC0asZK
プールから上がり音無芽留はシャワーの水音が響く中
今日の出来事を思い出していた

いつもの如く絶望する糸色望を中心に皆でスパイ容疑について盛り上がっていたのだ

望のネガティブさも
いかなる事やきちんとしたがる千里、
わざわざプールで漫画を読みパクられただの騒ぐ晴美も欝とおしいかった
だが一番腹立たしかったのは普通な癖に個人情報漏れを訴える奈美だ

思い出しただけでイライラして来た芽留はプールや風呂でも問題ない
やや高価な防水携帯を開き
めるめると怒りに満ちた毒舌メールを書いた

『おまえみたいなブスの個人情報知りたがる馬鹿なんている訳ねえよ』

送信すると少し爽快感が生まれた
思った事を口には出せない芽留ならではのストレス解消法だ
だが何故か真後ろから
ぴろりぴれぱろ
と着信音が響いた

「もぉめるちゃんたら!知りたがる馬鹿はいないなんてひど〜い」

背後にはまるで最初からいたかの如く普通な口調で毒舌メールを受信した相手
日塔奈美が立っていた
393ツインテール 弐/十壱:2007/10/14(日) 16:56:57 ID:ioC0asZK
『何普通に現れてんだよ!?ブス!』

驚きながらも毒気のある文章がディスプレイに浮かぶ

「もう普通って言わないでよ〜
石鹸忘れたから芽留ちゃんに借りようかなってね」
相変わらず普通な発言
しかし何故か奈美はシャワー個室のドアを閉めようとしている

『な、なんで普通に閉めてんだよ』

だがその質問に答えず奈美は舐める様な目付きで芽留を見つつ何故かシャワーの止め口を締めた

「めるちゃんのツインテールあたしが拭いたげるね」
芽留は突然の発言に一瞬固まるも理解しがたい発言に対して思った事を打った

『いきなり何言ってんだよ!キモい』

だがいつもの様にはひるまず奈美は芽留の濡れて首や肩に絡まりいつもとは違い何処かなまめかしさを含む二つ括った髪を掴んだ

「だってめるちゃんの可愛いツインテールが好きなんだもん」

ジュブジュブジュブと奈美は芽留の髪を指を櫛の如く差し込み
水気を扱く様にとかしていく
髪を弄ばれる本人はこの普通ではない状況に青筋を浮かべながらなんとか文字を打つ

『オレの髪に触んな!!男に相手にされないからってそんな事すんじゃねえよ!』
394ツインテール 参/十壱:2007/10/14(日) 17:00:09 ID:ioC0asZK
「もお!男に相手にされないなんてヒド〜イ
そんな事言う芽留ちゃんにはおしおきしちゃうよえいっ!」


そう言うなり奈美はいきなり芽留のチェック柄のビキニブラをぬがした

『な、何ぬがしてんだよこのアマ!』

ディスプレイに並んだ抵抗にも怯まず
奈美は普通よりやや大きな体格で普通より遥かに小さな体を剥くと

ブラジャーが本当にいるのかとゆう程幼い胸と鮮やかなピンク色の突起がさらけ出された

「ほうらこのカワいい髪でちっちゃなおっぱいをコチョコチョ〜」


そう言うとツインテールの毛先でちょこんとした幼い乳首をピチャピチャと弄びはじめる
敏感な場所に自らの髪で責められ芽留の頬は赤くなり目には涙が浮かんで来た
『やめろブス!普通にキモい事すんじゃry』

ピチャピチャピチャと乳首におしおきとは名ばかりの責めを受けるたび携帯に浮かぶ文字は乱れてゆく

そんな芽留を見ていると奈美の心でいままで感じた事のない加虐心が芽生えて来た
395ツインテール 四/十壱:2007/10/14(日) 17:03:18 ID:ioC0asZK
日塔奈美は癖者揃いの2のへでは一番普通であり読者目線の驚き役である
そのため可付香の電波発言にとまどい
何かするたびにあびるに「普通」と鋭くつっこまれ
教師ではあるが最弱最下な望にさえもいじられる始末

普通って言うな!と強く訴えても効果などはない
だが今の奈美は幼児の様なあどけない見た目でありながら毒舌メールを打ち続ける芽留の体をいじる事で
今まで自分を苦しめていた「普通」とゆう呪縛から解放された様な爽快感に満ちていた

『やめろ!コロス!コロス!コロス!コロス!コロry』

泣きじゃくりながらも必死に怒りの文章を並べ抵抗する芽留
だが初めての加虐に心踊る奈美にとってそれは火に油を注ぐだけである


「うふふ♪おっぱいがこんなかわいいなら
下はまだ生えてないかな?」

未発達な胸だけに飽きたらず下の成長具合いも確かめ様とキュロットパンツの様な水着にも手を延ばした
だがその時


シュシュルシュル

「えっ何?ほ、包帯!?」
突如上から現れた白い一閃は秘所に触れようとした奈美の手に巻き尽き
開いたドアから包帯で真っ白な少女
小節あびるが現れた
396ツインテール 五/十壱:2007/10/14(日) 17:05:49 ID:ioC0asZK
「あびるちゃん何すんのよ!?
コレほどいてよ〜」

突然の出来事に怯んだ奈美の手をふりほどき
芽留はぬがされたブラを握り締めながら己を助けた包帯少女を見上げだ

眼帯に隠されていない右目は冷淡な茶色に縁取られ
闇夜の様に奥深い瞳で睨む様に普通少女を見つめている

「奈美ちゃん、
芽留ちゃんのツインテールを勝手に触らないで、しっぽと名のつく物は全部あたしの物よ。」


相変わらずの尻尾狂発言いつもなら怯んでしまうが
いじる楽しさを奪われた今、奈美は反抗する


「何言ってんの!
めるちゃんのかわいいツインテはあたしの物よ!」
この言葉を聞くやいなや突如あびるの腕は太極拳の如く滑らかに動きシュルシュルと包帯が奈美に襲いかかった

「きゃっ!?」

包帯は大蛇の様に絡み付き背中越しに神に祈るかの様に両の掌を結ぶ

背面合掌縛りである
397ツインテール 六/十壱:2007/10/14(日) 17:08:24 ID:ioC0asZK
小節あびるは人間が進化の過程で失った部位
尻尾のマニアである

流石に先祖帰りは出来ないため放課後は帰りにそのまま動物園でアルバイトし
貯めた金でまだ引っ張った事のない尻尾を求め旅に出る

だが目当ての尻尾を引っ張っると当然動物から攻撃をされるが
持ち前の運動神経のにぶさで避ける事が出来ず
仲の良い父からDVを受けてると疑われたり
非難指導員に「ドMミイラ」と呼ばれる程痛々しい姿になってしまう

だが新しい包帯を巻いてる時ふと思った

「これを動物に巻きつければ抵抗されず尻尾を・・・・・」

その日からあびるは兎や猫の様な小動物から包帯を巻きつけて縛る特訓を始めた
最初動く動物に当てる事すら出来なかったが
今ではラインバックの様に獰猛な虎すら縛れる様になった

それに比べれば人並みの運動神経しか持っていない少女を捕縛するなど
たやすい事なのだ

「いやぁ!ほどいてよ〜」

奈美が足をバタつかせると包帯は下半身にも伸び巻き着いていった
398名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 17:11:39 ID:ioC0asZK
赤頭巾千里とか他の方の投稿も気になるので
七〜十壱とその後は
後で投稿します
399名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 18:11:02 ID:65nu8FqE
>>398
待ってましたぁ!!

赤ずきん千里、ノリで書いてたらなんか長くなってきた…
とりあえず出来たとこまで↓
400赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:14:03 ID:65nu8FqE
「おばあさん、また例の病気が出たんだ」


暖かい日差しの中で何だか眠たくなってきた狼は、赤ずきんの膝でウトウトしながら言った。
赤ずきんはと言うと、もうどうでもいいや、といった投げやりな様子で狼の頭をくりくりと撫でる。


「今朝電話があってね。あまり長生きしすぎて周囲に疎まれる前に自ら命を絶ちます、だって」

「重症だね」


くつくつと苦笑いをする狼。
読者諸賢、もうお気づきのことであろう。


赤ずきんの祖母役、糸色望。


「…で、どうするの?早く行かないと本当に死んじゃうかもよ」

ふわぁ〜

大きな欠伸を一つして、狼は赤ずきんの表情を伺う。
耳のあたりを弄ぶ彼女の指が心地良い。


「死ぬわけないでしょう。ただの口実よ」


自分の膝で瞼を擦る狼を愛おしげに見やりながら、赤ずきんは小さく微笑んだ。
401赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:16:35 ID:65nu8FqE
赤ずきんの祖母こと望おばあさんは先天的な鬱病を患っている。
鬱病に先天的もクソもあるか、と言われそうだが事実なので仕方がない。
他人と同じ空間で暮らすのが億劫だと言って数年前に一人暮らしを始めたはいいが、かなりの老体のため苦労も多く、気まぐれに孫を呼び出しては家のこま
ごまとしたことをやらせているのである。

孫としては、迷惑極まりない話だ。

だからといって放置していたら先日本当に自殺しかけた。
まったく面倒極まりない祖母である。


「いっそのこと、両手両足骨折でもさせれば手間が省けるんじゃない?」


軽い冗談のつもりだった。
おばあさんのせいで最近赤ずきんが自分にあまり構ってくれないのに嫉妬していたというのも多少はあるが。
402赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:18:37 ID:65nu8FqE

『…眠い…』

狼が本格的の眠りの世界へ旅立とうと目を閉じた、まさにその時。


ガバッ!!


「うわあぁ!?」


いきなり無言で立ち上がった赤ずきん。
当然、赤ずきんの膝で居眠りをしていた狼の頭は地面に放り出される。


「それよ!!」


緑のカーペットにゴロゴロと転がる親友を無視して赤ずきんは叫んだ。


「うぅ…いきなり何よ…」


良い感じで寝こけていたせいもあって、狼はかなり素っ頓狂な声をあげた。


「要は動けなくしてしまえばいいのよ。どうして今まで気づかなかったのかしら?」

「え」
403赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:20:35 ID:65nu8FqE
目をキラキラと輝かせて独り言を始めた赤ずきん。
狼の顔から血の気が引いていく。


『…や、やばい!!』


どうやら自分の冗談を真に受けてしまったらしい。

なんとかしなければ。

このままでは望おばあさんが死よりも辛い苦痛を味わうこととなる。
狼が猛スピードで脳みそをフル回転させる間にも、赤ずきんは鼻歌交じりに素振りの練習なんぞを始めた。

うふふふふふ〜♪

蝶々の舞う花畑の中心で、金属バットを嬉々として振り回す少女。

狼仲間の久藤君であればそのように形容するだろう。
404赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:22:10 ID:65nu8FqE
赤ずきんは一度暴走を始めると周囲が全く見えなくなる性格だ。
そのことを一番よく知っているのは他でもない狼であるので、そこからの彼女の行動は迅速であった。


「…千里!!」

「なぁに?」


通常の状態であれば見惚れてしまうほど可愛らしい笑顔で赤ずきんは振り返ったが、今はそんな暢気なこと言っている場合ではない。


「ごめん用事思い出した!もう行かなきゃ!!」


赤ずきんの説得はほぼ不可能なので、望おばあさんの方を避難させよう、と。
狼の判断は賢明だと言えるだろう。


「用事って、なに?」

「うぇ?…えーと……こ、コミケの原稿がまだ…」

「さっき落ちたって言ってたじゃない」

「うぐっ」
405赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:23:58 ID:65nu8FqE
墓穴を掘った上に精神的な打撃まで食らわされ、地味に凹む狼。
だが、胸に突き刺さった言葉の矢を抜いているような暇はない。


「…えと、その、だからぁ…っ」


狼は腕をわたわたと振って必死に言い訳を考えるが、口から飛び出す言葉は全く要領を得ないものばかりだ。
赤ずきんの瞳に不審の色がちらつき始める。


「〜〜っっ…ゴメン!!」

「ちょ、どこ行くの晴美!待ちなさい!!」


結局、狼は逃げた。
風のような速さで遠のいていくその姿はまさに脱兎の如くである。
406赤ずきん千里:2007/10/14(日) 18:25:29 ID:65nu8FqE

「…もう」


一人残された赤ずきんは狼の後ろ姿を見つめながら小さく溜息をつく。

『別に、本気じゃなかったんだけど』

冗談を真に受けたのは赤ずきんではなく狼の方だったようだ。

『あんなに慌てちゃって』

困ったように微笑んで顔を上げると、狼の姿はすでに小さな点と化していた。


「…相変わらず早いわね…」


全国レベルの俊足を馬鹿にしてはいけない。
407名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 19:31:03 ID:ioC0asZK
>>399どうもどうも
しかしまさか先生がお婆さんだなんて!
そして赤頭巾が狼より恐ろしいだなんてGJ
408名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 22:15:17 ID:Tx8TovtO
>>398
めるめる好きな自分にはネ申な予感がするであります!GJ!
>>399
赤頭巾から逃げる狼wGJ
409名無しさん@秘密の花園:2007/10/14(日) 23:47:27 ID:ioC0asZK
>>408いえいえ私ごときがネ申だなんてとんでもないです!
晴美狼を応援しつつ後半を投下しますね
410ツインテール 七/拾壱:2007/10/14(日) 23:49:30 ID:ioC0asZK
下半身に巻きついた包帯は足と腰を結び付けM字開脚をさせ床に倒す
フリルに隠されてた奈美の股間は普通より土手盛が強調されてた

「ちょ、こんな変な格好させて!
恥ずかしいよ!ほどいてよ!」
「フフフ、良い景色よ」

そう言うとあびるは躊躇なく盛り上がりを掌で摩りはじめた

「ひゃっ!く・・や、やめて・・」

「生殖器の盛り上がりが以外とあるわね
乳房の方も中々・・」

動物園勤めが長いせいか学術的な言葉を並べながら分析していく
そして普通よりやや大きな胸も揉み始めた

「あぁ・・!何すん・・の・・あびる・・ちゃん」
「でも反応は普通ね」

「ふ、普通って・・言う・・な!」
今度は自分が顔を赤らめ涙を浮かべながら抗議してしまった
それもいつもと同じ言葉で

「あら、自分が悪いのに普通に反抗的ね
悪い子は躾ないと・・」
そうするとまたシュルシュルと包帯をほどき隠し持っていた人工の男根、バイブを取り出した

「フフフ」

意地悪な笑みを浮かべ
今、『調教』という名の宴が始まった
411ツインテール 八/拾壱:2007/10/15(月) 00:00:28 ID:n4pt6uyC
奈美はあびるが取り出した物を以前見た事がある

小学生の時興味本位で父親の持っていた雑誌をチラッと見ると広告に載っていたキノコの様な奇妙なおもちゃ

何に使う道具かは後々人並み程度に知ったが実物を見たのは初めてである


「あびるちゃん?なんでそんな物持ち歩いているのよ!?」

「え?私が尻尾好きでよく持ち歩いてるのは奈美ちゃんも知ってるでしょう?」

「それは尻尾じゃないわよ!!」

現役女子高生が何故そんなおぞましい物を
しかもプールにまで持って来ているのか人並みの常識しかない日塔奈美には全く理解出来ない

戸惑う奈美を笑いながらあびるはバイブのスイッチを入れた

それはウィーンウィーンと無機質な音を響かせ淫らな回転を始める

「これは立派な尻尾になる物なのよ」

そう呟くと水着をずらし一気にそれは奈美の平均的な生殖器にズブブと挿入された

「ぃやあぁあああーーーッ!!!!!!!!」
412ツインテール 九/拾壱:2007/10/15(月) 00:08:58 ID:n4pt6uyC
日塔奈美は人並み程度に男性経験があった
だがあくまで普通の行為しかした事のない少女の中でおぞましい玩具がうごめく
その未知なる感覚に奈美は体を激しく揺らし
きつく締まった包帯はギチギチと音を鳴らし
白い体を赤く内出血させていった

「嫌ッ!いや・・あッ!!早く・・抜いてよ!!!」
涙を流しながら調教終了を求めるがあびるが聞くはずもない
それどころかフリルのついた白いブラまで強引に剥ぎ取った

「あら、口では嫌がってるくせに乳首立てて
もう女の子ではなく
立派な牝ね。」

悶える獣と化した奈美を嬉しそうに見下す
あびるは剥ぎ取ったブラを投げ捨てると
うごめく尻尾に手をかける
だがその時いきなり明るい携帯ディスプレイが眼の前に現れた

『オレを助けてくれたのはありがたいが
やりすぎなんじゃねえか?(;´Д`)』

このあまりに異常な調教行為に芽留は青ざめ
自分を襲ってきた奈美に同情する文章を並べていた
413ツインテール 拾/拾壱:2007/10/15(月) 00:12:17 ID:n4pt6uyC
「えっ?そうかしら」

今まで自分を弄んでいた女の助けを求める芽留の文に驚きつつも何処か不満気な顔をあびるは浮かべた
「ここでやめたら
また芽留ちゃんの髪をいじりだすわよ?

あっ、そうだ!」

あびるが突然何かを思いついた様だ

「芽留ちゃんのを触らなくて良い様に
奈美ちゃん自身をツインテールをすればいいんだわ♪」
思いもよらぬ発言に奈美も芽留も固まってしまった
だがそれを尻目に包帯少女は包帯をほどき
もう一本のバイブを取り出した

「なっ!!なんでもう一本出したのよ!?」

『おい、ミイラ女
そんな物で髪は括れねえぞ!?』

二人の同時つっこみに一切動じず
あびるはもう一本の玩具をまるで犬の様にベロリと舐めた

「こうするのよ」

するとあびるは唾液にまみれてらてらと輝くバイブを最初に挿した箇所の下
色素の薄い肛門にズブリと挿入した

「いやあァアアアアーーーッ!!!!!!!!!!!!!!なんて所に入れるのよ!!!!!!!!!!!!」
414ツインテール 拾壱/拾壱:2007/10/15(月) 00:15:29 ID:n4pt6uyC
「いいじゃない
ほら、尻尾が二つで
奈美ちゃん
立派なツインテールよ」
「良い訳あるかーーーッ!!!!!!!!」

もはや絶叫と言える程泣き叫ぶ奈美に対して尻尾狂少女はご満悦の様である
二本目のバイブのスイッチも入れると奈美は声すら出す事が出来ない感覚に襲われた

「あっ・・びっ・・る・・よ・・よく・・も!!!」
二つのモーター音と普通少女の中を掻き回して生じる湿った音が響く中
あびるは芽留の方を振り向いた
「奈美ちゃんが可愛いツインテールになった所でね、
め る ち ゃ ん ♪」

――笑うとゆう行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙を剥く行為が原点である。


芽留の脳裏を以前ネットで見掛けた某残酷無残マンガの一節がよぎった

『ヤ―――――――――\(>□<;)/』

「あっ!まってよ〜芽留ちゃん」

音無芽留はブラと携帯で胸を押さえながら脱兎が如く逃げだし
小節あびるは獲物を追う肉食獣の様に追い掛けていった


だがツインテールとなり放置された日塔奈美は
捕獲されて弱った獣の様にビクンビクンと震え続けていた
415ツインテール その後:2007/10/15(月) 00:18:44 ID:n4pt6uyC
「音無さんたら小節さんから必死に逃げていたけどなんだったのかしら?」
「きっと二人は童心にかえって鬼ごっこでもしていたんですよ♪」


水着と言うには妙にエナメル風の光沢を放つ服を着た女教師と
花柄模様が鮮やかなビキニを着た少女

新井智恵と風浦可付香は突然の追いかけっこについて話しながらシャワー室にやって来た

すると縛られ挿し込まれた何かを響かせる日塔奈美の淫らな姿が飛び込んできた

「わぁ!奈美ちゃんが人並みはずれた格好になってるゥーーッ♪」


ポジティプ少女はまるで三日間の断食後にご馳走を見つけたかの様に喜んでいた

「この包帯は小節さんね
まったく、
ほとんどノンケの娘にこんな濃いプレイするだなんて!
こうなったら先生が基礎から教えてあげるわ」


智恵は教師の本領発揮とばかりに
いとおしげに奈美の顔に自分の顔を近づけた


「よかったね奈美ちゃん普通のレズプレイだよ♪」
「普通のレズプレイって言うなァアアーーーッ!!!!!!!!!!!!!」

今日も日塔奈美の悲鳴が響いていた
416名無しさん@秘密の花園:2007/10/15(月) 00:24:01 ID:n4pt6uyC
はい、レズSM投稿すいません
今回の話は以前>>124様と奈美攻めについて話した時
「芽留の目の前で他の娘に犯されたら屈辱」
とゆう意見を参考に書きました

次回はエロパロで一旧の話かまたSMになりそうな千里×晴美を予定しております
417124:2007/10/15(月) 02:13:02 ID:H5D3QaPY
おぉ…!!
超良作レズSMお疲れ様、そしてありがとうございます!!
最後のツインテールなんて洒落が効いてるよ。
お尻攻め萌な自分にはなおのこと良かったです。
奈美はやっぱり屈辱を味わって、あびるに服従してしまったのかな
色々と想像が膨らみます!!!!
418名無しさん@秘密の花園:2007/10/15(月) 04:58:27 ID:PrO/wlkT
>>388
何たるかわいさ、弱気千里は実にいいヨ
久米田先生スピンオフで千里読みきりしてくれないかな
>>416
GJ!エロパロで一旧…話題に上がるのも見た記憶がないですよ
一旧さんが来たら416様と思っていいんですね?w
419名無しさん@秘密の花園:2007/10/15(月) 08:12:47 ID:n4pt6uyC
>>417おぉ洒落が効いてるとはありがとうございます!
尻責めは叩かれるかと思いきや喜んでいただいて良かったです
多分普通にそうなったでしょうね(笑)


>>418そうですねマイナーなキャラに着目するのが好きなんですよ
第五十話を原作にした
旧姓を求める凄惨な話を予定しております
420名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 00:35:34 ID:sN9kiM3E
>>388
次回千里にフォローなしだったらそんなネタで書いてみたいな
恋愛フラグは、オチでも流さずに引っ張るのが多いからどうなるやら
どっちにしろ、ちゃんと書けるかが問題ですが
421名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 09:07:20 ID:5c0BGruW
元々嫌われるようなことをしてたんだからあの仕打ちは当然だと思うけど
あれで泣きながら走り去ったとかならまだ可能性はあるが、埋めたからな
422名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 09:36:56 ID:tuwBKL9+
ハロウィン絵でGJ戴いたので
調子に乗って第二弾、奈美&霧です。霧が似ないむずい…orz
ttp://nukkorosu.80code.com/img/nukkorosu2499.jpg
423名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 11:13:36 ID:DrlY72GJ
GJ!!
だが霧よりむしろ並がカフカに見えるような…
424名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 22:23:10 ID:xWsGppiv
>>422
可愛ええ(*´д`)
>>419
あざーっす!!超楽しませてもらいました!

赤ずきん続き↓例によってまだ途中ですが
425赤ずきん千里:2007/10/16(火) 22:26:07 ID:xWsGppiv


「おや?何か御用ですか、狼さん」


キョトンとした表情で狼を迎えたのは、原作の主人公である我らが絶望先生。
残念ながら今回は徹底的な脇役であるが。


「先生、早く逃げて!!!」


部屋に入ってきた途端に痛切な声で叫んだ狼。
顔面蒼白で息を切らす狼を、望おばあさんは訝しげに見やる。


「どうなさったんです?そんなに慌てて」

「千里が!千里が来るんです!!」

「ああ、そのことですか。いやぁ実は今朝…」

「いいから早く逃げて下さい!マ太郎、先生どっか遠くに連れてって!!」

「アイアイサー」
426赤ずきん千里:2007/10/16(火) 22:28:36 ID:xWsGppiv

いつからそこにいたのだろうか。

ベットの下から目をくりくりさせた子猿が顔を出していた。
子猿はやれやれといった様子で望おばあさんをひょい、と持ち上げ、軽快な足取りで家を出て行く。

「ちょ、ちょっと待って下さい!なんで孫が来るのに逃げる必要が…ってこの話そういう話でしたっけ?
実は花畑の下りあたりからおかしいとは思ってましたが!!ねえ、ちょっと聞いてます!?」


何やらごちゃごちゃと喚いているようだが、この際気にしてはいられない。

てゆーか私の出番これで終わりですかぁああああ!!!という叫び声が遠くなっていくのを確認して、狼は家の戸に鍵をかけた。
427赤ずきん千里:2007/10/16(火) 22:29:41 ID:xWsGppiv

さて、これからどうしようか。

全速力で走ってきたので千里が到着するまでまだ時間があるだろう。
狼はとりあえすベットに腰を下ろし、乱れた呼吸を整える。

なにか対策を練らなければ。


「とりあえず先生は追い出したし…居留守で誤魔化せるかな」


こういうところで狼は爪が甘い。
その甘さが引き起こした数々の災いはすでに忘却の彼方である。


「ん〜…」


何を思ったのか、コロリとベッドに寝転んで目を閉じてしまった。

最近あまり寝ていなかったのに加えて安眠を妨害されたこともあり、狼は非常に疲れていたのだ。


ちょっとだけだから…と、誰に言うでもなく呟いて狼は寝息をたて始めた。
時折思い出したようにピクピクと耳が震える。
まったく緊張感があるのか無いのか。
428赤ずきん千里:2007/10/16(火) 22:32:05 ID:xWsGppiv

しかし、そんな狼のつかの間の安眠も長くは続かなかった。


ガッシャァァアアアアアン!!!!!


「ふにゃあああ!!??」


激しい破壊音と、四方八方に飛び散る窓ガラス。
プラス、猫のような情けない叫び声を上げる狼。

『今度はなんなのよぉ!!??』

文字通りベッドから跳ね起き涙目になりながら爆音の原因を探す。

粉々になったガラスの破片の中央に、人が立っていた。


「……さん……」

「ふぇ?」


一瞬狼の脳裏を赤い頭巾の黒髪少女の姿が過ぎったが、声の質からして彼女ではない。


「……藤、吉さん…」

「あびるちゃん!?」
429赤ずきん千里:2007/10/16(火) 22:34:20 ID:xWsGppiv
狩人役、小節あびる。

……って、あびるちゃんの出番もうちょっと後だよねぇ!?
ガラス割るシーンとかも最初から無いし!!

「ちょ、奈美ちゃんいったい何がどーなってんの!?」

そんなの私の方が聞きたいよ!
てゆーかカエレちゃんは!?
今回は役が役だからあびるちゃん監視しといてって言ったのに!!
…え、何??
ゴメン芽留ちゃん遠くて画面がよく見えない…

『パンツ女なら、さっき帰ったぞ』

ふざけんなーーっっ!!私探して来る!カフカちゃん後よろしくね!!

「人の話聞こうよナレーター!!!」

ついに狼は進行役にまで無視された。
負け犬の遠吠えとまでは言わないが、今日の彼女はトコトン可哀想な役回りである。


「…藤吉さん」

「ひっ」


耳の横でそっと囁かれた自分の名前に狼は総毛立つ。

どうして今まで気づかなかったのだろう。
息がかかるほどの至近距離に、狩人がいた。
430名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 22:37:52 ID:xWsGppiv
はい。予想通りだんだん収拾がつかなくなってきました
続く…のか?(;´д`)
431名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 22:50:37 ID:3yA8L5zR
>>430
GJです!

あびる登場…尻尾ですか?
432名無しさん@秘密の花園:2007/10/16(火) 23:36:52 ID:snAj/Lmo
>>422 今度のイラストもいいですね。可愛いなあ!
>>430の赤頭巾も面白い、怖い赤頭巾と別の意味で怖い狩人、
そして無事には済みそうにないオオカミw
絶望先生はお疲れ様でしたw
433名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 10:39:27 ID:A36sM37y
本屋行ってから気付いた。
ってもはや百合絵じゃないですね、申し訳ない…
ttp://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20071017103257.gif

>>423
奈美が可符香に見える…確かに。
って事で今回は奈美と可符香を並べて描いてみました、なんという自虐。
…やっぱ一緒だわorz

>>430
狼さんの不幸っぷりに萌えが止まりません、先生の扱いワロタ
続き楽しみにしてます、ってかこれを元に絵描いてみたいなぁ…
434名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:15:37 ID:xN8r7+47
だいぶ間が開きましたが、奈美と真夜+可符香の続きです。
何とか終わったので投下させていただきます。
長いですがお許しを


435名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:18:19 ID:xN8r7+47
「結構手間が掛からずにすみましたね」

ぼんやらした奈美の意識に不意に場違いな、どこかノホホンとした声が響いた。

「じゃあ、スカート外してしまいましょう、あ、三珠ちゃんがやりますか…」

自分は真夜に籠絡されようとしている、そんな気分でいた奈美の体を明らかに4本の手がはい回り、一方はスカートを一方は制服のスカーフを外していく。

「ちょ、ちょっと!」

目を見開いて辺りを見回した奈美の目には、興奮して頬を赤らめ自分を見下ろしているている真夜と、
同じようにそして楽しそうに奈美を見下ろしている可符香の顔が飛び込んだ。

「な、なんでぇ!何で不浦さんがいるの!あっ!そう言えばよくも私に薬を…」

我に返った奈美だったが相変わらず縛られていることと、二人に抑えられているので、起き上がることが出来ない。
しかし自分が、今やスカートを剥ぎ取られて下着がむき出しの状態出あることに気付き暴れ出す。

「いやあ!誰か、たすけ…」と、叫ぼうとした奈美の口を可符香がはっしと抑えてしまう、
その手には奈美が驚いて身動きを止めるほどの力がこもっている。
436名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:19:34 ID:xN8r7+47
「どうします、もう一回薬を…」

そのままでいい

そう答える真夜のあの独特の「わるっ!」と、思わず口走りそうになる目はギラギラと輝き、
その頬はますます紅潮していた。ふんば!と鼻息も荒い。

「○△×※凸★☆!!」

声も出せない奈美は、その真夜の様子に文字通り声にならない悲鳴を上げる。その時、
ずいっと自分に近づく真夜を、奈美は唯一自由な脚で蹴り飛ばそうとするが、その白い脚を真夜は難なく片手で受け止めた。

しかもそうして暴れたことが返って災いとなり、結果的に真夜を自分の両足の間に置いた形になってしまう。

ふんば!ふんば!

興奮しきった真夜は抱え込んだ奈美の白い太ももに顔を近づけると、それに口付けてぺろりとなめる。
437名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:20:52 ID:xN8r7+47
「ひあっ!」

敏感な部分に不意打ちのような愛撫を受けて、奈美は声を上げて体を震わせる。
その反応を楽しむかのように、真夜はクラスメートの白い脚の内側に口づけを繰り返す。

そのたびに顔を振り全身をビクビクと震わせていた奈美の体から、さっきのようにまた段々と力が抜けて行った。

それに気付いた可符香は奈美の口を押さえていた手を外す、その間も真夜は抱え込んでいる奈美の脚の柔らかい部分を責め立てる。

「あっ!ああっ!いや、だめ!ああん、いやあ!」

快美感に翻弄されて行く奈美が、体をビクつかせて喘ぎ泣くようになると、真夜の鼻息は一層荒くなり奈美への愛撫が激しさを増す。
その様子に「そう言えば、三珠ちゃん好きになるといじわるしたくなるんですよね」と、平然と言い放つ可符香。

奈美、好き好き!
438名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:22:46 ID:xN8r7+47
「…ああー、いやぁ、ゆるしてぇ!」

額にうっすらと汗を、そして閉じた両の目蓋に涙を滲ませて喘ぐ奈美、
自分の体の下敷きになっている縛られた両腕がジンジンと痺れる、
初めて味わう快感と苦痛のない交ぜになった激しい感覚に、最後の抵抗力も水に溶けるように消えていった。

その様子を見ながら可符香は奈美の制服の前をはだけさせ、
薄い水色のブラに包まれたそれなりに発育している奈美の胸をさらけ出させる。
そして鎖骨のくぼみを鼻歌を歌いながら人差し指でなぞる可符香。

「…んで…」

喘ぎながら可符香の方を潤んだ目で見つめて何か言う奈美に「なんですか、奈美ちゃん」と、
彼女の胸をブラ越しにヤワヤワと揉みながら顔を近付けて尋ねる可符香。

「なんで、あん!不浦さん私を… 私、不浦さんを怒らせるようなこと、あう、なんかしたの… ああっ!」
439名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:24:07 ID:xN8r7+47
「いいえ、全然」

しれっとして答える可符香。

「そんなんじゃないんですよ、でもね、ただ単に真夜ちゃんがあなたを好きだって
言ってるから一緒に来てくれないとか言ったら…奈美ちゃん、ねえ…」

「ねえって、なにが…あん!」

可符香は少し困ったような顔で、視線をそらせながら「奈美ちゃんきっと逃げ出すから、だって普通だし…」と、ボソリと呟いた

「ふ、普通っ…ていうな… あー、いやぁ、許してぇ… 真夜ちゃん!そんなこと!だめぇ!!」

可符香の口にした最後の単語にいつものように過剰に反応した奈美、だが今やグッショリと濡れた彼女の下着を、
真夜が手際よく両足から抜いてしまい奈美の最も敏感な部分に指を沈めると、彼女のいつもの叫びも途中で別のものに変わってしまう。

「でも、この状況はまさに奈美ちゃんがいつも気にしている、普通な奈美ちゃんの普通な日常ではないわけです、
だって薬で眠らされて、後ろ手に縛られて、あまつさえ同性のクラスメートに愛を告白されて… 」

とうとうと語る可符香の眼には何か異様な光が浮かんでいた。それは奈美も時折目撃する彼女のある種の狂気を含んだそれだった。

「だから、喜んでいいんですよ!」

そう言い放つ可符香は、何かとてつもなく危ない雰囲気で、逆らっても何一ついいことのない笑顔で奈美を見下ろしている。
440名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:26:07 ID:xN8r7+47
「ああ、はあ、い、いやあ、あー」

奈美と可符香が絶望的なやり取りをしている間も、熱心に愛撫を続ける真夜の与える快感に、
そして可符香の言葉に脳をグラングランと揺さぶられていく奈美。

やがて喘ぎ泣く彼女の潤んだ視界に、真夜の顔が再び入り込んで唇を重ねてきたときには、
奈美は諦めと脱力感に捕らわれてもう抵抗することもなく受け入れた。

真夜の舌が奈美の唇を割りその中に滑り込むと、自らの舌でそれを迎えて絡ませていく。
ピチャピチャと唾液を混ぜ合わせる音が微かに響き合う、いつしか二人とも目を閉じてお互いを貪ることに夢中になっていく。

「どうやら、判ってくれたみたいですね」

何がどうやらなのか、おそらく彼女にだけ理解できる論理で納得する可符香。
立ち上がり手早く制服や下着を脱いで裸になると、再びもつれ合うように愛し合う二人のそばにしゃがみ込んで「真夜ちゃん、そろそろ…」と、真夜に耳打ちする。

長いキスを中断して真夜は可符香の方を向いて頷く、同時に激しいキスに翻弄された奈美の唇から唾液の糸が一瞬光って消える。
可符香は奈美の後ろに回ると彼女の両手の戒めを解き赤くなった後を愛しげに撫で、グッタリした腕から制服の袖を抜いてしまう。

「全部脱いでしまいましょうね」
441名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:27:48 ID:xN8r7+47
可符香にまるで幼子を諭すようにそう言われると、相変わらずぼんやらとした顔で素直に従い体を動かす奈美、
最後に残ったブラも真夜によって取り去られると、彼女の裸の胸が露わになる。
静脈がぼんやりと透けて見える白い乳房は汗に光り、小さな桜色の乳首がピンと尖りその存在を主張している。

背中に廻った可符香が奈美の両脇から手を出して、彼女の乳房を柔らかく揉みしだきながら
同時に指の間に尖っている乳首を挟みすりあげると、甘い声を上げいやいやと首を振りもだえる奈美。

その様子をじっと見つめながら、真夜も着ている物を総て脱ぎ捨てるとゆっくりと奈美に歩み寄った。

「本当はこういう場合、二人っきりにしてあげるほうがいいんですけど…」

真夜が可符香の両手ですくい上げられた奈美の乳房に口付けて、その乳首をそっと含み吸い上げる。
奈美は縛られていたために、まだ少し痺れる腕で自然に真夜の頭を抱きかかえる。

「真夜ちゃん、き、気持ちいい… ああん!もっと…」

すっかり真夜に自分を委ねきる奈美の言葉に可符香はクスリと笑うと
「まあ、今回の報酬ということで…私も最近ご無沙汰なので」と、言いつつ奈美の顔を自分の方に向けさせて
その唇に軽くキスをした。
442名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:28:54 ID:xN8r7+47
「そういうことでいいですね、三珠ちゃん」

真夜は奈美の乳房から顔を離すことなく、無言で右手を突き上げると親指だけを突きだして承諾の意を示す。

そんな二人に挟まれて奈美は(うっく!んんっ…それって…ひどい…気がする…あふ!)と、
今や二人がかりの本気の愛撫に翻弄されながらぼんやらと思ったが、それを口にすることは出来なかった。

くちゅ、ぴちゃ、

たっぷりと湿り気を含んだ音を立てながら、汗まみれの裸体をシーツの上で絡み合わる三人の少女。

真夜と奈美は横向きにしっかりと抱き合い、お互いの唇や舌を貪りながら唾液の糸を滴らせて、
その細い顎を汚し合う、そして二人の胸と胸が重なり合い、それぞれの尖りきった乳首を擦りあわせている。

その奈美の背中に可符香の乳房が滑り、その上で彼女の手は奈美や真夜の腰を撫でさする。
可符香の舌が奈美のうなじを這うと彼女の真夜を抱いた腕に力がこもる。

「ああっ、真夜ちゃん、可符香ちゃん、私、もう…」

「うふふ、奈美ちゃんもう、たまらないんですね、ほら」
443名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:30:19 ID:xN8r7+47
真夜と奈美の汗ばみ絡み合う脚のわずかな隙間に手を差し入れて、可符香は二人の敏感な場所が充分潤っていることをじっくりと確かめる

「ああ!いやぁっ可符香… そんな…」

くうっ!

「ああ、もう、みんな限界ですね」

二人の脚に絡んでいる可符香の脚もそのなまめかしい動きを早めていく、
中でも二人がかりで責められる奈美は意識も途切れがちになるほどだ。

「奈美ちゃん… お願い、私も」

可符香が奈美の手を取り自分へと導く、奈美は慣れない手つきながらもその細い指をくぐらせて動かす。
それに併せて可符香の両手が奈美と真夜を、真夜の手が奈美に潜っていく。

「ああー!だめぇ!!私、わたしぃ!怖い… 真夜ちゃん!!可符… ああ、ああ!」

「私も、あっ! あん、もう、くう…」

奈美!奈美!大好き!ああっ!ああー
444名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:36:54 ID:xN8r7+47
真夜と奈美、そして可符香、三人の裸身がより一層激しく、もつれ合い絡み合い、そして一際大きく震え叫び合った。

やがて奈美と真夜、そして可符香の体がグッタリとなり、ただハアハアと荒い息をつきながら抱き合ったまま三人は余韻の渚に沈んでいった。

天井の蛍光灯の白々した嘘くさい明かりが、熱を帯びた汗まみれの少女たちの体を照らしだている。
しばらくの間、部屋の中に響くのはお互いの呼吸の音だけ。それと唱和するように揺れる肩以外、何者も動くことはなかった。

その目つきの悪さから誰もがいい方にも悪い方にも誤解する、そしてその実は見た目通りの少女、
三珠真夜は愛を告白した目の前の愛しいクラスメート、日塔奈美の制服のスカーフーをかいがいしく結んでいる。

それをくすぐったく、そして複雑な思いで奈美受け入れてた奈美は、ふと、スカーフどころか下着や制服一式まで人形のように着せ付けられたことを思い出し、カアっと頬が熱くなる。

同時にこれまでの経過が熱の去った脳裏に次々と浮かんで、奈美はいろんな思いに心を揺らした。

(大体、これってどちらかと言えばレイプじゃない?)と、奈美は胸の中の未だに何処か釈然としないモヤモヤした物を噛みしめた。

何しろ想像だにしなかった同性のクラスメートからの告白、そして同性のクラスメートにあろうことか、クスリを飲まされて拉致されて、挙げ句に二人がかりで…

(二人がかり…)

そう思ったとき奈美は怒りよりも、彼女と真夜と可符香とのさっきまでの行為が脳裏に湧き上がり、今や首筋まで真っ赤になってしまった。
445名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:39:54 ID:xN8r7+47
あの、真夜ちゃん…」

なに?

「私、真夜ちゃんのこと… 」

その時真夜の人差し指が奈美の唇にそっと触れたので、彼女は言葉を途切れさせた。

判ってる、奈美が私を許せないなら… 悲しいけど…

そう言って目を伏せしゅんとするを真夜、奈美の服を整えてることを優先した彼女はまだ何も身につけていない。
そんな自分より頭半分くらい小さい彼女の、肩を落とした裸身を見ていると奈美は何だか胸の動悸が速くなってくる。

「あーもう!」

少し忌々しく、そして少し滑稽な音を含んだ声を上げると、奈美は傍らに脱ぎ捨てられた真夜の服を手にとって
「風邪引くから、さあ、今度は私が着せてあげる」と、言って真夜の腕をとりその裸身を引き寄せる。

「真夜ちゃん!確かに私怒ってるの!いくら何でもクスリを使って、ふ、二人がかりで縛り上げて!だから取りあえず不浦さんは許しません!」

「ええー、そんなぁ!奈美ちゃんひどい!」

服を着ようとしていた可符香が自分は何も悪くないとばかりに、本気で抗議する声に奈美は改めて呆れかえる。
446名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:41:50 ID:xN8r7+47
「でも、一番腹が立つのは… ここまでやっておいて何よ!真夜ちゃん!その諦めの良さは!」

!?

その奈美の言葉に驚き顔を上げる真夜、そんな彼女の唇に軽くキスをした奈美は相変わらず頬を紅潮させながら、
照れくさそうに真夜を抱き締めると「こんどはもう少し普通にしてね」と、小声で彼女にに耳打ちした。

…奈美、ありがとう!うれしい!

そういって抱きついてくる真夜を奈美もまた、しっかりと抱き締めて二人は愛おしげにキスを交わした。

「良かった、どうやら即効性のあれやこれや、色々手に入れたかいがありました」

そういいながら、服を着始める可符香を見ながら何事か相談している奈美と真夜。

「まあ、奈美ちゃんもそのうち許してくれるでしょう、ああ愛のキューピッドもらくじゃありませ…!?」

がしっ!素早く後ろに回った奈美に羽交い締めにされる可符香、
そして目の前にはあの「わるっ!」と、思わず口走りそうになる真夜の大きな三白眼。

「あのお、これは一体…」

さすがの電波少女、不浦可符香も状況が今ひとつ飲み込めないのか、視線をさ迷わせながら尋ねる。
447名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:43:36 ID:xN8r7+47
「さっき、不浦さんのこと許さないと言ったけど、許してあげてもいいよ」

「それは、うれしいですけど…」

「それにね、真夜ちゃん自身ももう少し、か、ふ、か、ちゃんにお礼したいって!」

可符香はわざと区切りながら自分の名を呼ぶ奈美の声に、とびっきり不吉な物を感じ「そんな、お礼なんていいんですよ」と
明るい声で答えるが、奈美が可符香の耳朶をバクリと咥え、真夜が羽交い締めにされた可符香の乳房を両手でもみしだく。

「ああ!あの、まだ、わ、私、ああっだめ!」

真夜と奈美のやりとりを見ていてまだろくに身繕いをしていなかった可符香は、
あっというまにまた丸裸にされ、さっきまでの奈美の立場になり責められる。

(…それにしても… 状況に流されやすくて、それでいて順応が早い奈美さんは、やっぱり典型的な普通の日本人ですね…)

と、人一倍感じやすい可符香は、なおも激しくなる奈美と真夜の愛撫に翻弄されながら、そう思っていた。
もちろん、口が裂けても今は言わないが…

448名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:44:30 ID:xN8r7+47
「ところで、ここは一体何処なの?」

後ろから少々乱暴に可符香の乳房を揉みながら尋ねる奈美。

つかってない教室、この日のために私が掃除したの。布団は可符香が小森さんから借りてくれた。

可符香の両足の間に指を差し入れ動かしながら答える真夜。だから誰も来ない、と付け加える。

「じゃあ、安心して可符香ちゃんにお礼できるわねぇ」

奈美の少し維持の悪い子でそう言うと、嬉しそうに頷く真夜。そんなところはある意味似合いの二人かも知れない。

「ああー、お願い、そんな… 私、感じすぎて! あっ、あん! 許してくださいー」

「だめだめ、だって私たち…」

好きな娘には意地悪したくなるの!

真夜と奈美は嬉しそうに声を合わせると、二人の手が、指が可符香の白い体をさらに愛撫していく。

可符香の喘ぎ声と、奈美と真夜のクスクスと笑い合う声が楽しそうに空き教室に響く。三人の下校はまだ先になるようだ。
449名無しさん@秘密の花園:2007/10/17(水) 21:55:15 ID:xN8r7+47
と、いうわけで終わりです。
長々と連投に次ぐ連投で、不快に思った方にはお詫びします。

ここのところ多くの作品が投下されて、私自身楽しませていただきました。
もし、許されるなら、また何か書いて投下したいと思いますが、
ご迷惑ならこれで切り上げたいと思います。
ただ、のぞきには来ると思いますが…

ともかく少しでも楽しんでいただければ幸いですorz

そして祝「さよなら絶望先生」アニメ第2期!(遅い!)
450名無しさん@秘密の花園:2007/10/18(木) 00:50:46 ID:L00w6JvW
>>449
すごく・・Hです・・。GJです!
>>443
相変わらず可愛い絵ですねー。自分は買ってから気付いた・・(´・ω・`)。
451名無しさん@秘密の花園:2007/10/18(木) 22:09:57 ID:MAyzMH7r
>>449素晴らしい!真夜×奈美で充分萌えたのにまさか可符香責めに転じるなんて!
私も一旧SS投下し終えたらここに新作投下しますね
452名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 00:53:46 ID:B42wsmqN
>>450
>>451
ああ、楽しんでくれた方がいて良かったです。
これでまた、何か投下しても大目に見てもらえそうw
>>451
そちらの新作も期待してます。
453名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 07:56:17 ID:Q+ZbOCuM
>>416さんのツインテールの話読んだら
あび→芽留に萌えてしまったのでちょっと描いてしまいました。
助けてもらったお礼にしっぽ装着されてしまって
しばらく観賞されていた、みたいな設定で。勝手に妄想してすいません><
ttp://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20071019075010.jpg
454名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 12:08:59 ID:2xIhDwuE
>>452様の作品も楽しみにしていますよ

>>453おぉ私のSSでイラストを描いて下さるとは!
小動物的な芽留もそれに萌えてるあびるもかわいい
早速保存しましたよ
455名無しさん@秘密の花園:2007/10/19(金) 22:10:55 ID:IooSneIh
>>453
可愛いぃー!(*´▽`)b
456名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 12:52:21 ID:p5vbF4kj
スレ住人の皆様
このところSSや絵の投下で賑わっているので
このスレ専用の保管庫を作らせて頂けないでしょうか?
457名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 13:49:05 ID:p0NIIqpM
おkだと思います
てかむしろ作って下さい、是非お願いします><
458名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 15:25:53 ID:bpcoYnFr
赤ずきん千里なんですが、これから一週間家をあけるんでその後に最後まで投下します。
長々と引っ張ってすみません 汗
459名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 21:24:47 ID:mfNDiHbw
>>458
1週間wktkして待ってますよー

最近盛り上がりを見せてるので自分も久々にSS投下。
えろなしのただただ甘い晴美×千里です。
460きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:26:01 ID:mfNDiHbw
「今日さ」

ぽつりと独り言を呟くみたいに晴美は言った。

「好きな人いる?って聞かれた」

その言葉に千里は少しだけ動揺する。

「…誰に?」
「可符香ちゃん」

あぁ、あのポジティブ全開人間ね。
へらへらと笑う可符香の顔が頭に浮かんだ。

「どうしてそんな事聞いてきたのかしらね」
「好きな人が出来たんじゃないの?多分」

確かに最近更に浮かれ気味なのは目に見えていたので
何かあったのかなとは思っていたけど、なるほど、そういう事か。


ってそういう問題じゃない。
461きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:26:55 ID:mfNDiHbw
「可符香さんはどうしてあなたにそんな事聞いたのかしら?」
「さぁ?」
「さぁ?って!それはもしかしたら可符香さんが…!」

そう言いかけて、千里は言葉を飲み込んだ。
言いたいのは山々だったが言ってしまうと
いろいろ突っ込み所が多い発言になってしまうからだ。
もちろん晴美はそこを遠慮なく突っ込んでくるだろう。

「可符香ちゃんがあたしを好きだったらって事?」
言わんとしてる事が見事バレてバツの悪そうに千里は目を背けた。

「妬いてんの?」
そう言って晴美は嬉しそうに笑う。

「!?ち、ちが…」
思ってる事をど真ん中ストレートに射抜かれてしまい
動揺の色がくっきり浮かんでしまった。
462きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:27:47 ID:mfNDiHbw
「別に妬いてなんかないわよ…」
口には出してみるものの、明らかに嘘を吐いているのがバレバレだった。

「じゃあさ」
そう言ってまたニヤリと笑う晴美。

「千里はあたしの事好き?」
「は!?」

突然の晴美の言葉に千里はつい大声になってしまう。
何を言い出すのだこいつは…。
そんな事を思いながら千里は晴美をキッと睨んだ。
その晴美はと言うとニヤニヤと笑みを浮かべてこちらの返答を待っている。
なんという誘導尋問だろうか。
自分が言葉を濁してる間にも
目の前の相手は余裕しゃくしゃくで返答を待っている。
あぁ、もうどうにでもなれ!
そんな覚悟を決めて、千里はすぅと息を吸い込み言葉を紡いだ。
463きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:28:47 ID:mfNDiHbw
「…きらいじゃない」


「え?」
「だから嫌いじゃないって言ってるのよ!」
その言葉にきょとんとする晴美。
しかししばらくしてからその答えに吹き出す。

「ふっ…あはははは」
「何がおかしいのよ!」

吹き出す晴美に千里はつい声を荒げる。
ごめん、ごめんと笑いながら言うと更に言葉を続けた。
「いや、だって『嫌いじゃない』って千里らしくない答えだなって」
いつもイエスかノーかしかで答えを導かない千里にとっては
確かにらしくない答えだった。

「…そりゃ私だって矛盾は感じてるのよ」
「じゃあイエスかノーかはっきり答えてくれればいいじゃない」
「それは…」
言葉を濁して晴美の方に目をやる。
晴美はやっぱり余裕たっぷりにニヤニヤと笑っていた。
464きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:29:53 ID:mfNDiHbw
「…あなたのそういうところは嫌いよ」
「そういうところ『は』?」

揚げ足を取るかの様な発言に
千里はむっとした表情を浮かべて晴美を睨んだ。
が、すぐに俯いて言葉を続ける。

「そ、そういうあなたこそどうなのよ…」
「何が?」
「私のこと…」
そう言いかけて、黙ってしまった。
ああ、なんて事を聞いてるんだろう。
どう受け取っても欲しい答えがバレバレじゃない。
そんな考えを独り悶々と巡らせながら晴美を見ると
何やら少し考え込んでるようだった。
ほんの少し間を置いた後、一言。

「んー、嫌いじゃない」
晴美は笑ってそう言った。

同じ答えが返ってきた事にぽかんとしてしまったが、すぐに反論する。
「あ、あなただって私と同じような答えじゃない!」
「あたしはきっちりさせる性格じゃないからねー」
と、更に続ける。
465きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:32:27 ID:mfNDiHbw
「千里がはっきり答えくれるなら、あたしもはっきり答えるよ」
「なっ…」
「ねぇ?」
動揺する千里とは対照的に
余裕満点の落ち着きを払って、晴美がさらりと言ってのける。

「いっ、いい加減にしなさい!」
千里は真っ赤な顔で声を張り上げた。
「もう…あなたなんか知らないわ!」
そう言って千里はそのまま晴美から離れて歩き出す。
「ごめん、ごめん」
機嫌を損ねた千里の後ろを追いかける晴美。


物事をきっちり決めたがり、異常なまでにこだわる彼女でも
こんな一面があるって言うのは晴美しか知らない秘密。
それにそんな事聞かなくてもわかってるし
答えなくてもわかってる答えなのだから。
466きっちりと。はっきりと。:2007/10/20(土) 21:35:03 ID:mfNDiHbw
「あなた、最近ますます意地悪くなったんじゃない?」
「んー、あれだ。好きな子ほどいじめたくなるあれだよ、きっと」
「…バカじゃないの」
そう言いながらも、千里はどこか嬉しそうな顔だった。


「そういうところも嫌い」
「えー」
「じゃない」
「へっ?」
その言葉に驚いて晴美は顔を上げる。
「なんてね」
その視線の先には満足そうな表情を見せる千里がいた。


その表情(かお)は反則だ。と
晴美はにやけそうになる顔をこらえながら、そう思った。


―END―
467あとがき。:2007/10/20(土) 21:37:45 ID:mfNDiHbw
はい、おしまいです。お付き合いいただきありがとうございました。
やっぱり晴千里は書きやすいわ。
しかしなんのひねりも無い話ですいません…
このスレ見てると意外なカップリングに萌えてしまって
本来かくべきネタが二転三転してしまいますww
次は何をかこうか…
468名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 21:37:55 ID:u2FG0iTg
乙!甘い、甘すぎるよお二人さん!!
469名無しさん@秘密の花園:2007/10/20(土) 23:05:44 ID:HXvHDyHH
甘えぇえぇぇ!!
GJ!!

まとい×霧とか見たいな
470名無しさん@秘密の花園:2007/10/21(日) 11:56:30 ID:tiGC1YnK
なんという素晴らしい甘さ・・・
このバカップルいいよな
471名無しさん@秘密の花園:2007/10/22(月) 21:08:46 ID:v/eP9Tah
女子にパンツ見せようとは…
何と言う変態…
472名無しさん@秘密の花園:2007/10/22(月) 21:50:21 ID:v/eP9Tah
すまん誤爆した
473名無しさん@秘密の花園:2007/10/23(火) 00:29:51 ID:QebKjZAN
千里にパンツを見せて誘惑しちゃう誘い受けネコの可符香たん
474名無しさん@秘密の花園:2007/10/23(火) 15:20:17 ID:Mf8hQCCi
千里はパンツ見せられるより、頑張って見せるほうが向いてるよ
475名無しさん@秘密の花園:2007/10/23(火) 19:45:18 ID:IRkoTVLf
476名無しさん@秘密の花園:2007/10/23(火) 22:10:53 ID:GtLKzHGk
ttp://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20071023220505.jpg
「千里の可愛いところっていうとねー、そりゃ×××の時かなぁ
涙目になってお願いするところとか、普段強気なのに甘えてくるところとかね
もう全部、全部可愛い、うん。」
「…あのバカ(じゃきっ)」

ノロけるのもいいけど、後ろ気をつけてね。藤吉さん。

>>471-472
誤爆ワロタ

>>474
それすごいよくわかる気がしますw
477名無しさん@秘密の花園:2007/10/24(水) 00:50:36 ID:xXS0Nsi1
GJにございまする!
478名無しさん@秘密の花園:2007/10/24(水) 01:24:16 ID:ElY5cjiG
>>474どっちにしろ顔を赤らめるんだろなあ

>>475おぉきっちり舐めている!GJ
479名無しさん@秘密の花園:2007/10/25(木) 00:27:50 ID:tsuY1U+h
今更ながら、>>373>>388>>422が見れない・・・
再うpお願いできませんか・・・?
480名無しさん@秘密の花園:2007/10/25(木) 23:05:01 ID:uBOZBV1I
すいません、またお邪魔します。またまた長くなりそうで、その上また切れ切れの投下になりますがしばしの間お許しをorz

「はあ…」

秋も深まり、校庭に舞い落ちる枯れ葉を放課後の教室で眺めながら、不浦可符香は大きくため息をついた。

「寂しいですねえ」

彼女にしては珍しく沈んだ顔、いつも度を超してポジティブ彼女だが、それでも時折苦しい発言をしたとき(
例えばジャンプでも誰かが連載を持つとか)に見せる表情で、日を追うごとに冷たくなる風の中で舞う病葉を見るとも為しに眺めていた。

「やっぱり、この季節は人恋しいです」

知らん人が聞けば誤解してしまいそうな、そんなしおらしい台詞、外見だけで言えば彼女は可愛らしい女学生だから、
外の風景と相まって晩秋の光景としてはなかなかの風情といえるかも知れない。

「ああ、最近マ太郎は愛ちゃんにべったりだし、奈美ちゃんも真夜ちゃんもアツアツで… 
さすがに間に入っても、まあ、歓迎はしてくれますがそこはかとない疎外感が… ああ、寂しい」

そっちかよ!と、普通なら突っ込みも入ろうが、これは漫画ではないので誰も突っ込まない。

「私も誰か、こんな寂しい放課後を一緒に過ごしてくれる人がいるといいのですが…」

「でも、木村さんは芽留ちゃんとだし、千里ちゃんは藤吉さんがいるし… ええと、後は」

「知ったな!」
481名無しさん@秘密の花園:2007/10/25(木) 23:07:04 ID:uBOZBV1I
不意に後ろから声がして振り向くと、果たしてそこにはクラスでも1、2を争う、やっかいさんにして正義の粘着質、木津千里が自慢の長い髪の毛を揺らしなが立っていた。

「あ、千里ちゃん」

「どうして知ってるの!?」

「何が?」

緊迫した顔で尋ねる千里とは正反対にノホホンとした顔と声で答える可符香。

「私と晴美のことよ!」

「みんな知ってるますよ」

「み、みんな!」

「先生以外はほとんど知ってますよ、千里ちゃん、まさかばれてないと思っていたの」

なあんだ、とでもいいたそうな笑顔でそう言う可符香、一瞬、拍子抜けしたような顔で彼女を見つめる千里。

「ああああ」

だが次の瞬間、千里のきっちり真ん中から分けた見事な黒髪が、まるでゴルゴン三姉妹のメデューサのようにわさわさと動きだし(注、イメージ)、
その顔が明らかに不安定な表情を浮かべると、狂気をはらんだ眼(注、あくまでもイメージですよ)で可符香を見つめながら近づき、
やにわに彼女の二の腕をがっしりと掴んだ。
482名無しさん@秘密の花園:2007/10/25(木) 23:09:05 ID:uBOZBV1I
「ともかく、秘密を知られたからには…」

ゴゴゴゴゴ、何だか地鳴りのような音が聞こえるような、そんな雰囲気の中でさえ、可符香はいつもの調子で
「だから、秘密でもなんでもなくて」と、言いそうになったが、ふと弱々しく視線を落とすと悲しそうに言った。

「ああ、では、私はいつもの先生みたいに埋められるんですね…」

「え、あっ、そうね、ああ、でも、うーん」

「ああ、お母さん… 私、死にたくなひ」

可符香に本当のことを言われて逆上した千里だったが、無抵抗で悲しそうに呟いた彼女を見てふと我に返った。
先生なら例え埋めても明日はケロッとしているから安心だが、彼女の場合どうだか確信がない。

「本道の漫画とはきっちり分けて行動したほうがいいわね」コラコラ

そんなふうに考えながら、すっかり覚悟を決めたような可符香に「埋めたりはしないわ、でも口封じに一緒に来てもらうから」と、
言うと机の上の可符香の鞄を取って渡し、彼女の手を取ってズンズンと歩き出す千里。

「何処へ行くんですか」

可符香は相変わらず声のトーンを通常より2段階くらい落として、不安そうに尋ねた。

「私の家、両親は用事で親戚の家に行っているし、ちょうど良いわ! ああ、そうだ」

そう言いながら千里は思い出した要に立ち止まると、自らの鞄から携帯を取りだす、
少し呼び出し音を聞いていた彼女が「ああ、晴美、これから私の家に来られる? 
うん、あのモデル可符香さんがやってくれそうよ」と、早口で告げる。

携帯をしまい込み再び可符香の手を取って、早足で歩く千里の後に従いながら歩く可符香。
彼女はその時(ああ、私はどうなってしまうのでしょう)と、何だか楽しそうに心の中で呟いた。
483名無しさん@秘密の花園:2007/10/25(木) 23:45:51 ID:OYOK9l1m
応援してるけど、ひとついいか
不浦じゃなくて風浦な
484名無しさん@秘密の花園:2007/10/26(金) 20:23:07 ID:JZBz1KPI
>>483
不浦じゃなくて風浦な
ごめんさい、変換をミスりましたorz
応援ありがとうございます。
485名無しさん@秘密の花園:2007/10/26(金) 23:22:32 ID:HgYlC8XJ
GJ〜
続き楽しみにしてるぜ
486名無しさん@秘密の花園:2007/10/26(金) 23:51:04 ID:MvkWrhUd
えっ可符香が受けなの?こりゃあ展開が予測できん
487赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:17:26 ID:AmTfxurE
遅くなりました。
終わらせるとか言っておきながらまだ終わりません 泣
とりあえず続きいきます。
488赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:19:24 ID:AmTfxurE
「…あ、あびるちゃ…」


無言で狼の瞳を覗きこむ狩人。

静まりかえった室内で、ドクン、ドクンと不穏に脈打つ自分の鼓動だけが妙に大きく聞こえる。
もう顔を上げることすらも出来ない。
まだ何もされていないというのに何たるチキン!と言われそうだが、狼にだって言い分がある。
目の前の人物が放出するオーラは、なんてゆーかもう尋常じゃないのだ。


「…」


そんな狼の怯えきった様子をしばらく無表情で観察していた狩人だが、何か良からぬことを思いついたらしい。
口元に悪戯な笑みを浮かべ、ゆっくりと狼の耳に頬を寄せる。


「…………ふっ」


「ひぃやあああぁああ!?!!!」
489赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:20:41 ID:AmTfxurE
聞いてるこちらが心停止してしまいそうなほどの絶叫を上げて狼は飛び上がった。
俊敏な動きで部屋の隅に逃げる姿の、なんと情けないことか。
まったく絶望先生も真っ青のチキンハートである。

狩人は咄嗟に両手で自分の耳を覆ったが、口元の微笑は相変わらず絶えることがない。
小動物のように背中を丸めてカタカタと震えだした狼に、忍び足で近づく。


「もう、そんなに恐がらないで。獲って食べたりしないから」


ガラス玉のように透き通った狩人の瞳に柔らかい光が差す。
狼の予想に反して、その声色は理性的であった。


「…ホント、に?」


狩人の優しげな声に安堵したのか、狼は警戒をほんの少しだけ緩めて恐る恐る後ろを振り返る。
狩人はその質問に答える代わりに、ただ黙って、床に座り込む狼に手を差し伸べた。

狩人の笑顔は先ほどの禍々しいオーラを微塵も感じさせないほどに爽やかで、むしろわざとらしいくらいなのだが。
それに気づかないで手を取ってしまうところあたりはやはり狼である。


「ごめんね、藤吉さん」

「へ?」
490赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:21:53 ID:AmTfxurE
いったい何に対しての謝罪なのか。
狩人の手を借りて立ち上がった狼がその言葉の意味するところを理解出来ないでいると、突如背筋に強烈な刺激が走った。


「…っ…!!」

「そんなの、嘘に決まってるじゃない」


しまった、と思ったときにはもう遅い。
狼の尻尾は狩人の手によってしっかりと捕まえられていた。


「こんなの見せられて…我慢しろっていう方が無理よ」

「…ひぁっ…いや、なに…これ…っ…!?」


よく分からないものが背筋を這いずり回るような、不思議な感覚。


クニクニクニクニ。


「…ゃぁあっ…」


狩人の指が尻尾に食い込むたびに無意識に腰が跳ね上がる。
半泣きで何とか狩人の腕から逃れようとするも、身体に全く力が入らない
491赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:23:16 ID:AmTfxurE
「このへん…かな?」


ひとつひとつ確認するように、尾先の方からゆっくりと撫で上げる。


「あび…ちゃ…ぁ…っ…」


尻尾の付け根をキュッと掴み、そのまま扱きあげるようにして掌が滑った。
不安と恐怖を多分に含む快感が狼を容赦なく襲う。


「…ひぅんっ…」


狼の足がガクガクと震えだしたのに気づいて、狩人はその身体を易々と抱える上げる。
そのままお姫様抱っこでベッドに移動し、組み敷くようにして寝かせる。

女の子であれば一度は憧れるシチュエーションではあるがこんな形で実現してもちっとも嬉しくない。


「大丈夫。優しくするから」

『あなたはいったい何をする気ですか!?』


口元に紳士的な笑みを浮かべる狩人。
しかしその瞳に浮かぶ光は紳士にはほど遠く、欲情の色がありありと浮かんでいる。
ぶっちゃけ、真剣に恐かった。
492赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:25:15 ID:AmTfxurE
「…ちょ、ちょっと落ち着こうよあびるちゃん。いくら尻尾生えてるからって、相手は私だよ?
まんがメガネの腐女子だよ?てゆーかそれ以前に公共の面前でこんなことしちゃマズイでしょう!?」


最後の方はほとんど絶叫であった。
早口でまくしたててゼェゼェと息を吐く狼に、狩人はポツリと呟く。


「…そうね」


やった!!
狩人を何とか説得させることに成功し、狼はホッ胸を撫で下ろす。


「眼鏡が邪魔だわ」

「そっちかよ!!!!!」


やっぱり全然伝わってなかった。
するりと眼鏡を抜き取って、後ろに放り投げる。
493赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:25:51 ID:AmTfxurE
「うわっ」


唐突にぼやけた視界と、カシャン!と金属音を上げて床を叩く眼鏡。


「うふふ…可愛い…」


恍惚として呟く狩人に、狼は青くなって縮こまる。
これは激しく貞操の危機である。


『もう誰でもいいから助けてーっ!!!』


今日は厄日なのかもしれない。
狼は神に祈る思いで、ぎゅっと目を瞑った。
494赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:30:35 ID:AmTfxurE


その時、狩人の背後で何やら赤い影が跳躍した。


「うなあぁぁああああああああああああ!!!!!」


バキィ!!!


「…っ」


ドサッ


「………?」


いったい何が起こったのか。
恐る恐る狼が目を開けると、狩人が床に転がって頭部からドクドクと血液を流出させていた。
495赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:31:16 ID:AmTfxurE
「○×△□#&%〜〜〜!!」


声にならない叫び声を上げる狼。
眼鏡をかけていないせいで狩人の頭と血溜まりが同化しているように見える。
これではまるで殺人現場だ。


「…ギリギリセーフってとこかしら。まったく、いったいあなたはどこまで無防備なの?」


カラン、と凹凸の激しい金属バットを放り投げて腰に手をあてる小柄な少女。
頭巾からこぼれ落ちた艶やかな黒髪をサッとかき上げ、呆れたような表情で狼を見やる。


「…千里…」


血塗れの赤ずきん、降臨。
496赤ずきん千里:2007/10/28(日) 00:44:59 ID:AmTfxurE
エロは無しの予定だったのに気が付けばエロ展開。
まだ続きます。いつ終わるのかはもう自分でも分かりませんorz
>>476
癒された。千里が可愛すぎる。
>>484
ハルチリに絡むカフカに期待!!



497名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 01:06:49 ID:ScqIim3M
GJ〜
498名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 12:10:41 ID:F5EIIAmJ
>>496おぉ相変わらず展開が予想できない!
狩人が狼を襲ったり
その狼を赤頭巾が助けるだなんて!!
499名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 23:35:49 ID:n/D/L2Lg
500名無しさん@秘密の花園:2007/10/28(日) 23:37:36 ID:n/D/L2Lg
連投で申し訳ない
再うpだけじゃ申し訳なかったので新規に一枚
ttp://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20071028232910.jpg

可符香×カエレを推してる割に描いてない事に絶望した
2人とも髪型むずいんだよな…

>>496
エロ展開にwktkが止まりません
続きを影ながら応援させてもらいます
501479:2007/10/29(月) 01:20:34 ID:UmI2Mlx8
>>499 >>500
ありがとうございます!どの絵もみんな可愛くて、見られて良かったです。
というか催促してすいませんでした。これからもがんばってください。
502名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 13:51:17 ID:4EripefB
あびる受けとかは需要なさげ?
503名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 14:04:56 ID:LreJatF/
いや、凄くある
504名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 18:26:02 ID:YLFUeGWO
需要のないものなんてない
505名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 20:32:10 ID:V7WzoIA8
王道の智恵x霧が欲しいんです><
506名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 23:06:14 ID:DidKfoDN
まともな会話も無いキャラ同士の絡みを公式でやられると萎える
二次創作ならいいんだけどな
507名無しさん@秘密の花園:2007/10/29(月) 23:27:42 ID:rtaK2pCU
良いと思うけど、王道とは認めない

てかあびる受けやってみたんだがすげぇ長くなる予感
投下したことないんだがどのくらい以上が長いとされるんだ?
508名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 00:27:52 ID:7umCWMqX
わかんね
どうしても長いと思うなら何回かに分けて投下してはいかがだろうか


出番が無いから無理矢理くっつけるのは王道と呼べるのか
個人的にはまといと霧の戦いの果てにあるモノを見てみたい
509名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 06:02:41 ID:ohrYGnVp
智恵霧は原作じゃあまり接点が無いけどアニメがプッシュしてたからな
510名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 17:32:44 ID:tonfl5Ps
あびる受けwktk
511名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 23:27:08 ID:RGa89Nrz
ちょっとSM要素有
自己満ですんで様子見ながら投下します

「話って何?」
「遅くなってごめ〜ん!」

風浦可符香は小節あびるの質問に答えず、他に誰も居ない教室に入ってきた。
話があるから、と可符香があびるを呼び出したのだ。
普段使われていない教室なので、他に誰も居ないどころか誰一人入ろうとしなかったし近くを誰かが通る気配も無かった。

あびるは可符香に呼び出されたことが不思議だった。
相談を受けるような関係でもなかったし、知恵先生とか他に適任が居るだろうに。
あびるが乗れる相談なんて動物絡みしかないけど可符香にそんな相談があるようにも思えない。
何を考えているのか良く変わらない子だ。

可符香は入ってくるなり教室の鍵を閉めた。
「ちょっと、何してるの?」
可符香はやっぱり答えず、ニコニコ笑ったままあびるに向かって両手を突き出して走ってきた。
「え、ちょっと!」
512名無しさん@秘密の花園:2007/10/30(火) 23:47:44 ID:UXABoakp
>>509
なんでアニメであんなにカップリングしてたんだろう。
監督の趣味かな。
513名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 00:29:41 ID:k3hC7CO1
声は上ずっていたが、もともと冷静な性格のあびるはそこから走って逃げたりはしなかった。
むしろ、走りこんでくる大型犬を受け止めるようにとっさにあびるも両手を突き出して可符香を受け止めていた。
勢いがついていたので可符香を抱え込んだあびるは一歩だけ片足を引いた。

「どうしたの?」
「あびるちゃん暖かいねぇ〜」
可符香はしっかりとあびるの腰に腕を回して、あびるを見上げてニコニコ笑った。
「…何か用があって呼び出したんじゃないの?」
女同士とはいえ、笑顔の可符香の顔が近くて少し動揺しあびるは視線を反らした。
「あ〜そうそう、用があって。あびるちゃん私のこと好き?」
「え?」
何故か可符香が抱きついたままさらに体重を乗せてきたのであびるはさらに一歩片足を引いた。
「私はあびるちゃんのこと好きだよ」
「ああ、ありがとう…」
好きといわれてもなんて答えればいいのかわからない。
真意もわからないし、そもそも可符香みたいなポジティブ人間が人を嫌いというわけが無いんだから。

さらに可符香は体重を乗せてくる。
「いや、あの…」
あびるは片足を引く。
可符香は笑顔であびるを見上げたまま。
それを繰り返しているうちに、ロッカーがあびるの背中についた。
「風浦さん…本当に意味が…」
「ねぇ、あびるちゃんキスしても良い?」
「はぁ!?」
514名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 00:29:58 ID:6vNah3WA
>>512
本編で出番のない二人への救済措置だろう
515名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 00:47:20 ID:kZbkB+xb
>>513
wktk(゚∀゚)
516名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 01:02:29 ID:aIcMa1tO
>>509
逆にハル×チリあたりは印象薄いよな
千里は風符香と、藤吉さんは普通との絡みが多かった
517名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 01:02:55 ID:k3hC7CO1
笑顔の可符香に抱きつかれたまま教室の端に追いやられるという奇妙な境遇においてもまだ冷静さを保っていたあびるだがさすがにこの発言には声を裏返らせた。
「何を…!」
可符香はあびるの返答を聞く前に顔を近づけてきた。
あびるはだがまだ落ち着いていた。
くっと顎を突き出すと、可符香よりも背が高いあびるの唇は上を向き、可符香から届かなくなってしまった。
「ええ〜届かない〜。こんなことならお父さんと一緒に身長伸ばしておけば良かったかなぁ」
「風浦さん、いったい何がしたいのよ…」
あびるの腰を抱いたまま、ぴょんぴょんと跳ねる可符香の頭を押さえつけて言った。
「何がって、そんなこと言えるわけ無いじゃないですかぁ」
口に出せないようなどんなことをするつもりだ。
あびるは多少乱暴になってでも可符香を引き離して逃げようと決心した。
話が通じないのだからしょうがない。
軽く突き飛ばしでもして走り出すしかなさそうだ。
走るのは苦手だけれど。
だが、可符香の方が上手だった。

可符香はあびるの腰から手を離すと、何かをポケットから出して床に落とした。
「あ、あびるちゃん尻尾」
下を見た可符香の視線を追いかけるとそこには小さな尻尾が落ちていた。
それを尻尾と呼んでいいのだろうか?
それはよく地方の土産店で売っている尻尾のキーホルダーだった。
五百円以内で買えるナイロンでできた尻尾。
さまざまな剥製を持っているあびるにとってはそんなものただのおもちゃのはずだが、尻尾は尻尾。
「尻尾!!」
あんな異様なシチュエーションにも冷静さを失わなかったあびるが声を裏返らせてしゃがみこみ尻尾を拾った。
尻尾を手にした瞬間に、安っぽい尻尾の感触で現在のシチュエーションを思い出した。
(マズイ)
518名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 20:59:06 ID:6vNah3WA
続き待ってるぜ!
519名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 21:56:32 ID:4f5VYIR0
私と、彼女。やツインテールやエロパロ板に一旧SSを投下した者ですが予告通り千里×晴美を投下させていただきます

友情、SM、復讐と重いのばかり書いたので今回はコメディ風にしてみました
520共産主義とネコミミ娘 壱/十:2007/10/31(水) 21:59:35 ID:4f5VYIR0
「ミリタリーコスプレのイベントいつ行く?」

休み時間雑誌を読みながら晴海は突然親友に行く前提の話をしはじめた


「行かないわよ!」

「ええっ!?行かないの?てっきり行くものかと思ってた」

「行かないわよ!どうせまたハロウィンの時みたく原形留めないんでしょう!!」

以前としまえんでハロウィンに仮装するとゆうイベントが開催された
しかし「仮装していい」とゆう事でアニメ、漫画のコスプレイヤーが殺到してしまい
正式なはずのジャックオーランタンの仮装をした先生が浮くとゆう事態がおこってしまったのだ


「え〜ちょっと位良いじゃない千里のキキ、
本物よりも魔女っぽくて良かったわよ」


「私はハロウィンの仮装の枠をきちんと守ってるから良いけど、
アンタのは全然お化けじゃなかったじゃない!
どうせ今度もアニメの軍服になるんでしょ!?」


千里の言い分ももっともである、
「軍服」とゆう括りだとアニメの軍服コスがかなりやりやすくなるのだから
521共産主義とネコミミ娘 弐/十:2007/10/31(水) 22:02:11 ID:4f5VYIR0
「良いじゃない参加してよ十巻巻末で千里役の井上さんも
『千里は軍服似合うなあ』とか言ってたじゃない」

「細かい声優ネタ出されたって行かないものは行かないわよ!!」

「え〜残念ね千里の好きな共産圏コスもあるのに」


「共産・・?」


千里の釣り上がった眉がピクリと動いた
神経質なほどきちんとした事を求める彼女にとって平等を理想とする共産主義は最も感銘を受けた思想だからだ
そのため毛択東を尊敬しチェゲバラに恋焦がれた
そんな彼等と同じ恰好ができるなんて!


「なら、参加してあげても良いわよ?」


「ふふふ乗ってくれた♪
じゃあ帰りにウチに寄ってよ
どの軍服が良いか一緒にえらぼ。」


幼なじみなだけに晴美は千里のツボを充分心得ていた
授業が終わると茶道部の事などすっかり忘れて千里は晴美の家に訪れたのだった
522共産主義とネコミミ娘 参/十:2007/10/31(水) 22:04:39 ID:4f5VYIR0
藤吉家は一般家庭に比べかなりオタク趣向の強い一家である

三人もの息子をアニメ専門学校に行かせたり
末娘に昔のコミケ会場のから由来する名前をつける
その末娘のベットの下から普通の家庭なら家族会議モノになりそうな漫画が出てきてもあまり気にはしないし
そんな漫画を描いていても容易に受け入れる程だ
なのでアニメ、漫画関連のグッズは下手な専門店以上に溢れ
コスプレ衣裳も普段着以上にかけられている
実在の軍服も様々な国の物があった


「ねえ千里、
さっきは共産圏と言ったけど魔女コスが似合う貴女ならドクロ紋章のナチス親衛隊服とかどう?
男たちの大和とかで旧日本軍のも人気あるわよ」


「そんな独裁国家のよりきちんと平等な共産圏のが着たいのよ!」


千里はこの年頃の女の子らしく眼をキラキラと輝かせながら似合う服を物色していた
その服は無骨な軍服ではあるが・・・・・


「あ〜やっぱキューバ革命家のジャケットは動きやすそうね、
中国共産党軍のも渋いわ、北ベトナムや人民解放軍のもかっこいいし、
でもやっぱり・・・・・」

千里が最終的に選んだ軍服、
それは共産主義の発祥地ソビエト連邦のコサック兵の物であった
523共産主義とネコミミ娘 四/十:2007/10/31(水) 22:07:48 ID:4f5VYIR0
「うふふふふふふふ♪」


千里は好みの衣裳に着替え楽しそうに鏡の前でくるりと回ってみせた


真ん中に赤い星がある極北の極寒に耐えるためのフワフワした毛皮の帽子

同じく毛皮の襟尽きのカーキ色の分厚く長いジャケット
護身用の拳銃(勿論おもちゃ)をぶら下げたズボンに凍った大地も駆け抜けられるであろうブーツ

どれも厳つく無骨な印象を持つ物であるにもかかわらず
その無骨さはかえって真ん中分け美少女の愛らしさを際立たせていた


「わあ千里まるでメーテルみたい」

日本人にとって恐ろしさがつきまとうソ連兵のコスをかわいらしく着こなす親友に
晴美は取材用カメラのシャッターをパシャリパシャリと押した


「軍服似合ってるわよ〜
千里」

「あらそう?
おだててもソ連で唯一民間販売が許された蜂蜜しか出ないわよ♪」


晴美はモデルの最高の表情を撮るため
プロカメラマンがやるように褒めておだててゆく
しかし喜ぶ千里の眼は何故か次第に魚の様に平たく冷たい眼になっていくのにはまだ気がついてはいなかった
524共産主義とネコミミ娘 伍/十:2007/10/31(水) 22:12:08 ID:4f5VYIR0
「へえ蜂蜜ねえ
ロシア名物のボルシチやピロシキも食べたいわ」

「ふふふ、
ヤポンスキーは偉大なる我がソビエトの料理の前に平伏すが良いわ!」


「えっ、ヤポンスキーって何????」


ヤポンスキーとはロシア語で日本人の事を指す言葉である
やや七三に分けられた前髪で眼鏡をかけ
オタク趣向で高価なカメラをかまえる晴美の姿は外国人が思い描くステレオタイプの日本人に見えたのだ

「それはあんたたち極東の猿どもの事よ!
モスクワから東洋まで物資を送るのに手間取った我がロシアに日露戦争で勝ったからって良い気にならないで!」


「ちょ千里、服に左右されすぎよ・・・・・」


「うるさい!択捉は我が領土だ!北海道もよこせ!」
ふとソ連兵になりきる親友の顔を見つめた
すると機嫌が良かったはずなのにあの冷たい魚の様な三白眼になっていた

この目付きになった千里の恐ろしさを晴美は嫌とゆう程知っていた

小学生の時、大掃除中ふざけて遊んでいた男子生徒は病院送りになったし
中学の時毛択東の批判をした歴史の先生はもう二度と学校にはこなかった

「あわわわわ千里・・・・・」
525共産主義とネコミミ娘 六/十:2007/10/31(水) 22:16:29 ID:4f5VYIR0
「だまれ島国の分際で良い気になって!
我がソビエトにこそ凍らない港が必要なの、
嫌ならこの7.63o弾を叩き込んで身を赤に染め上げるわよ!?」


いつの間にか千里はホルスター抜いたからソ連が1930年代開発した自動拳銃トカレフ(のおもちゃ)の照準を晴美に向けていた

だが実銃ではなくあくまで兄が持っていたガスガン
撃っても晴美の運動神経なら充分かわせるし当たっても少し痕が残る程度
だが猟奇と化した千里が持つそれは人指し指を少し引くだけで人生を終わらせれる実銃の如き緊迫感を発していた


晴美はその迫力に押されこの状況を納めるためムスっとしながらに口を開く

「わかった、無条件降伏するわ・・・・・」


「やった、やりましたよスターリン同志!
我東方を征服せり!
なあに総中流意識のあるこの国なぞ簡単に赤に染まります!!!」


晴美は連合赤軍の様な事を口走り喜ぶ千里を見てひとまず場は納まったと肩をなで降ろした
だが・・・・・

「ようし、被征服民は征服者に媚びるのだ!」


平等を理想とする共産主義を根本から覆す発言を千里は口走った
526共産主義とネコミミ娘 七/十:2007/10/31(水) 22:19:22 ID:4f5VYIR0
「ちょ!マルクス主義は全ての民が平等なフラットひな檀じゃないの!?」


「うるさい!逆らうと処刑するぞ」


そういえば以前フォークゲリラになった糸色先生が共産主義の国に留学したけど
「平等平等と言ってる世界のがよっぽど階級社会だった」
とか言っていたな
まさに今の状況はその独裁国家そのものだ


「さあ媚びろ!全力を出して媚びるんだ!!」

そう言うと千里は晴美に学校指定水着とネコミミ付きカチューシャを投げつけてきた

「ちょ、またコレやるの!?もう無理!!」


「うるさい!
涼風くらい出来るだろ!出来ないならやはり赤に・・」

「ちょ・・・・・着るから!うぅ・・・・」

再び銃をかまえ殺気を放つ共産真ん中分け少女に毛押され
晴美は痛い視線に身を刺されながらしぶしぶ服を脱ぎネコミミとスクール水着を着け始めた


「ふん!オタク趣味でロリコンで獣同然なヤポンスキーらしい哀れな姿だはははははははははは」

千里はもはや身も心も完全に旧ソ連軍人と化して恥ずかしがりながら着替えるネコミミ少女を見下ろした
527名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 22:23:58 ID:YSoUKGss
>>525 GJ!続きが楽しみw 
しかし千里のコスプレは本気でそろえると、相当金掛かるね。
それにしても底の浅い平等主義だなあw
528共産主義とネコミミ娘 八/十:2007/10/31(水) 22:25:06 ID:4f5VYIR0
その少女は性に芽生える思春期に経験する甘酸っぱく健康的な色気を発する季節外れな学校指定水着通称「スク水」を着ている
胸の所に縫い着けられた名札に書かれた
「2のへ藤吉」とゆう字は益々青春時代を思いおこさせる


「遊んでいない」「まじめ、知的」それらを具現化した眼鏡とゆう器具は本来持つ視力補助とゆう枠を超えた処女性を強調し

頭には猫科動物の耳
決して集音する事は出来ないが猫が持つ特有のフワフワとした庇護欲をそそられるかわいらしさを持つ
藤吉晴美は不自然な年齢設定のゲームでしか見ない擬音にすれば
「にょんたか」な
萌えもとい媚びキャラとなった

「はははははははははははもっと媚びるポーズをしろ!
フジヤマゲイシャ女め!!」
「ううぅ・・私が何したってのよ・・・・」


「ほほうヤポンスキーにしては主張するじゃないかこのトカレフで屈服させてやる」


そう言うと社会主義真ん中分け少女は
にょんたか少女のふとももに挟んだ手をどかし
足を広げさせると銃口を秘部にグイグイと押し当てた

「何やってんの千里!
お兄ちゃんの鉄砲をそんなとこに押し当てないでよ!!!!」
529共産主義とネコミミ娘 九/十:2007/10/31(水) 22:30:41 ID:4f5VYIR0
「ほう兄の?、
淫らな娼婦であるゲイシャ女を犯すには実兄のウタマロがピッタリだな!!」
「何言ってんの・・・い、いやああぁああああ!!!!!!」


兄の銃口は妹の秘部を水着越しにクチュクチュと犯していく
まるで水遊びをする様に

顔を赤らめ涙を浮かべて嫌がる晴美に怯む事なく千里は学校指定水着ごしに大きな胸にも舌をはわす
「おや乳首がスク水越にわかる位立ってるじゃないか、
兄の銃で感じるとは
日本人は血の繋がった兄妹の神の間に産まれたとゆうのは本当の様だな!!!!」


そう言うなり千里は濡れた水着を横にずらすと充血した生殖器に男根の象徴とも言える兄の銃の先端をズブリと挿入した


「いやあああああ!!
あんまりよ!!!!
私の大切なとこにそんなの入れるなんて!!!!」
「フフフフ、間接的な近親相姦をきっちり満喫するが良い!!」


ズブズブズブと千里は銃を笑いながらピストンさせてゆく
カチカチと部品と部品が擦れる堅い音と湿った音は暴力的な快楽を演出する
そして

「いやあああああああああああああーーーッ!!!!!!!!」


晴美は屈辱と後悔が入り混じった悲鳴を上げ
まるでプールから上がったかと思う程濡れながら絶頂した
530名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 22:32:08 ID:J2XHOcwM
面白いので
・共産主義の祖国はドイツ
・ロシア語で「日本人」はヤポーニェツ(女性型はまたちょっと違うが)
・ ソ連はマルクス主義じゃなくてマルクス=レーニン主義
程度のツッコミ所はさらっとスルーするのです
531共産主義とネコミミ娘 十/十:2007/10/31(水) 22:32:56 ID:4f5VYIR0
「ううぅ・・・・・」

体を痙攣させ咽び晴美は顔をおさえて泣いてしまった
千里は銃を引き抜き愛液で濡れた銃口をティッシュで拭き
丸めて泣いているネコミミ少女に投げつけ呟いた


「ふふふ、我東方を完全征服せり。」


そう満足気に言うと最初晴美が教室で読んでいた雑誌を手に取った

「ミリタリーのコスプレイベント参加するわよ、
あんたはその格好でね。」


突然の発言に驚いた晴美は手をどかし眼鏡越に潤む眼で戸惑いながら征服者千里を見る


「え・・この格好はミリタリーじゃないわよ?」


「まだわからんか、
世界第二位の資本主義国たるヤポンスキーの女の哀れな姿を皆に晒す事で、
合衆国や英国のコスプレイヤーどもに共産主義復活を知らしめるのだ!!!!!!」


「エエェーーーッ!?」


藤吉晴美は木津千里をミリタリーコスイベントに誘った事を心の底から後悔したのだった
532名無しさん@秘密の花園:2007/10/31(水) 22:38:33 ID:4f5VYIR0
>>527平等平等と言ってる国ほど階級社会なので猟奇攻め千里にするにはピッタリかと思いこの話を書いてみました

>>530様のつっこみは次のイベント編にて反映しようかと思います
では
533赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:18:22 ID:y7m+Pvz+
「いやいやいやいくら千里でも人殺しはヤバイから!!!」


こんな時でも狼はツッコミを忘れない。
しかし、赤ずきんはそんな律儀な狼の台詞を完全にスルーした。


「度の過ぎる無防備は時として犯罪よ。
今のあなたみたいに、無意識のうちに相手を誘っているのなら何をされても文句は言えないはずなの」


どうやら説教が始まったようだ。
誘うも何も、狼は本当に何もしていないのだが。


「…まぁ、晴美に手を出す輩は私が片っ端から埋めるから問題ないけど」


最後にボソリと危険なことを呟いたが敢えて聞かなかったことにしておこう。
発言は危険極まりないが、赤ずきんの心配は顔がよく見えなくとも伝わってくる。


「その…ゴメン、なさい」


思案した結果、素直に謝ることにした。
自分にも多少非があるのは事実だし、赤ずきんに助けられたのも事実なのだ。
534赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:19:43 ID:y7m+Pvz+
しゅん、と耳を垂らして狼は赤ずきんから視線を外した。
親友歴はかなり長いが、気まずいものはやはり気まずい。


「分かればいいのよ」


困ったように微笑しながら赤ずきんは狼の横に腰を下ろした。

足元に転がる狩人はピクリとも動かない。
まさかとは思うが、もしかして本当に…。


「それに…彼女の気持ちが理解できないでもないの」

「え?」


狩人に気を取られていた狼は、咄嗟にその意味を飲み込めずに赤ずきんに聞き返した。


「確かにこれは、我慢しろっていう方が無理だわ」


何の話?と問おうとして狼の言葉は喉の奥へと引っ込んだ。
ぼやけた視界に赤ずきんの伏せられた睫毛が飛び込んでくる。


「…んんっ…!」


唇を押し付けられたことに気づいたときには、すでにベッドに押し倒されていた。
535赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:21:33 ID:y7m+Pvz+
「ちょ、千里…いきなり何を…んむっ…」


息をつく暇もなく深い口付けを繰り返す赤ずきんに狼は戸惑いを隠せなかった。
何度か抵抗を試みるも、痛いほど強く掴まれた両腕はビクともしない。


「…んっ…ちゅ…ふ、は…」


巧みに口内を蹂躙され、次第に意識が朦朧としてくる。


「…んぁ…」


赤ずきんが顔を上げた頃には全身の力がすっかり抜けていた。

『なんか私…今日はこんなのばっかり…』

結局は上に乗る人が変わっただけである。
有名な人食い狼、という初期の設定はいったいどこへ行ったのか。


「あなたが好きなの」


耳元で囁かれる、赤裸々な愛の言葉。


「…っ…」
536赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:22:46 ID:y7m+Pvz+
まるで麻酔をかけられたような甘い痺れが狼を襲う。
頬が真っ赤に染まっていく感覚が妙にリアルで、それを赤ずきんに知られてしまうのが恥ずかしくて。


「好きなの、晴美」

「…っ…そゆこと…真顔で、言わないでよ…!」


必死に顔を隠そうとする狼の手を易々と払いのけ、赤ずきんは口元だけで意味深な笑みを作った。


「…可愛い」


鈴を鳴らしたように密やかな囁きが狼の鼓膜を震わせる。


『もう…どうなってもいいや』


気を抜けば霞みそうになる意識の中で、狼はぼんやりとそんなことを思った。



…はぁ、お二人とも本当に熱々なんですねぇ…。
さすがの私も少し熱気に当てられちゃいました。
ちょっと休憩してもいいですか??
537赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:24:00 ID:y7m+Pvz+
「…は?」


スピーカーから降ってくる間の抜けた音声に桃色の空気が一変した。
思考の停止する狼に、その声は続ける。


さっきまではあんなにイヤがってたのに…
千里ちゃんが相手だと随分オトナしいんですね、藤吉さん。


「なっ…!!」


声の主の正体に気が付き、狼は目を瞬かせる。

監督兼進行役代理、風浦可符香。


いやぁ、それにしてもお見事です藤吉さん。
まさかここまで私の期待通りの狼を演じてくれるとは思いませんでした。


「また何をワケの分からないことを…」


そう言いかけて、狼は語尾を飲み込んだ。
そういえば奈美からカフカへと進行役が引き継がれてからというもの、物語の方向性が非常に危ない。
まぁ、それまでにも色々とツッコミ所は満載なのだが。
538赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:32:36 ID:y7m+Pvz+
「…じゃあ今までの災難は全部あなたの…!!」

怒りを通り越して呆然とする狼に、カフカは仏のごとく慈悲深い声色で続けた。


やだなぁ、藤吉さん。
そんなことあるわけないじゃない。
これはただの“総受け”よ。





「…………はい?」




総受け。

確かに彼女は今、そう言った。
その言葉の意味するところを狼は十分すぎるほど理解している。
しかし、十分に理解しているからこそ彼女が何を言いたいのか全く分からなかった。
目を点にする狼をよそに、可符香は続ける。
539赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:33:49 ID:y7m+Pvz+
“総受け”
それはたくさんの人たちから惜しみない愛情を注がれている証。
同人界において与えられる最高の地位よ。
藤吉さんは狼の役を演じきることによって、その栄光を手にしたの。


「…カフカちゃん、ごめん意味分かんないんだけど」


アニメも二期が決定したことだし。
他のキャラに負けないよう、藤吉さんにも腐女子以外に新たなキャラ設定が必要だと私は思う。


「余計なお世話よ!てゆーか人の話を聞け!さっきからどいつもこいつも、私を無視して話を勝手に進めるな!!」


ついに狼はキレた。
しかし、可符香はその程度で怯むような良い性格ではない。
赤ずきんに組み敷かれたままキャンキャンほえる狼そっちのけで、やはり続ける。


いいじゃない。“百合総受け”なんてかなりレアキャラよ。
時代のニーズにもぴったり!


「適当なことを言うなぁあああ!!!!」
540赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:34:47 ID:y7m+Pvz+
赤ずきんはそんな二人のコントのようなやり取りを珍しく黙って聞いていた。
自分の下で騒ぎまくる狼をまじまじと見つめる。


「…いいわね、それ」


引き結ばれていた唇が、ゆっくりと言葉を紡いだ。
その言葉を聞いた狼は弾かれたように赤ずきんに向き直る。


「総受け。なんだか、すっごくきっちりしてそうな響き」

「ちょ、千里まで何言って…!!」


スピーカーの向こうで電波女がニヤリと笑ったような気がした。
541赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:36:15 ID:y7m+Pvz+
目をキラキラと輝かせ始めた赤ずきん。
狼がどう説得を試みようか考えあぐねていると、何とタイミングの悪いことに、床に転がっていた狩人の身体がムクリと起き上がった。


「ギャー!!!!」


「あら、生きてたの?」


いまだ止めどなく血液を流出させる狩人に正反対の反応を示す二人。


「まぁ、慣れてるから」


赤ずきんにおもいっきり殴られた部分を手で押さえながら、狩人はさらりと言い放った。
いったい今までどんな経験をしてきたのだろうか。


「ちょうど良かったわ。今、来期で晴美が総受けキャラになるための計画を練っていたのよ。
あなたの意見を聞かせてちょうだい」


「さらっと大嘘をつくなーっ!!!」


「よく分からないけど、私は藤吉さんが来期でもこの格好のままならなんでもいいよ」


「あびるちゃんも普通に答えなくていいから!!」
542赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:38:19 ID:y7m+Pvz+
もはや狼の全身全霊をかけたツッコミを聞いている者は誰もいなかった。
そこに存在するのは原作のイメージとは程遠い猟奇的な赤ずきんと、あまりにも変態的な狩人だけである。


「じゃあ決まりね。風浦さん、総受けって具体的には何をすればいいの?」

「…千里ってさ、実は私のことキライでしょ」


いい加減にツッコミ疲れてきたらしい。
狼はその場にぐったりと横たわり、さめざめとベッドのシーツを濡らした。


まぁまぁ。
好きな子には意地悪したくなるって、よく言うじゃないですか。
そーですねぇ…ちょうど攻めが二人もいるわけですし、3Pなんてどうですか?


「!?」


今度こそ狼の顔から血の気が消え失せた。
この二人の相手を自分一人で引き受けろと言うのか。
543赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:39:00 ID:y7m+Pvz+
「…それはダメよ。私以外の人間が、晴美の肌に触れるなんて」


狼の頬にほんのりと赤みがさす。
独占欲の塊のような台詞ではあるが、正直ちょっと嬉しかった。

うーん、困りましたねぇ、とたいして困ってなさそうな声で呟くカフカ。

すると、ぼんやりと宙に視線を彷徨わせていた狩人がぼそりと呟いた。


「私は尻尾さえ触らせてくれたら…別にいいよ」


余計すぎる発言であった。
赤ずきんの顔色がみるみる良くなっていくのが手に取るように分かる。


「…尻尾だけでいいの?」

「ええ。この際仕方がないわ」

「途中でやっぱり、って言うのはナシよ」

「そんなことしたら今度こそ本当に殺す気でしょう?あなた」


商談成立、と言わんばかりの笑みが赤ずきんと狩人の間で交わされる。
また一つ私利私欲にまみれた連帯感が生まれたようだ。
544赤ずきん千里:2007/11/01(木) 00:41:57 ID:y7m+Pvz+
「ちょ、ちょっと待って。私の意見も聞いて!これじゃあカフカちゃんの思うつぼじゃない!」

往生際が悪いですよ〜藤吉さぁん☆

「あんたはすっこんでて!!」


しかし、いくらカフカに虚勢を張ったところで目の前の危険人物たちが接近してくるのを回避することは出来ない。
ジリジリと距離を詰めてくる二人に狼はすくみ上がる。


「や、やだっ…来ないで!それ以上こっちに来ないでぇ!!」


目尻に涙をためて裏返った声で叫ぶ狼。
その可哀想な一匹の獣に、両者は壊れた笑顔で残酷なことを言った。


「「問答無用♪♪」」

「イィヤァアアアアアアアァアア!!!!!!!」


その日以来、森で元気な狼の姿を見たものはいない。


もしかすると今日もどこかで、一匹の狼と二人の人間が仲良く暮らしているのかもしてませんね。

めでたしめでたし♪


end
545あとがき。 :2007/11/01(木) 00:49:02 ID:y7m+Pvz+
ついに終わりました。
長々と引っ張ったわりには薄っぺらい内容でスミマセン↓
>>532
ワロタw次のイベント編も期待!!
546名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 01:35:52 ID:yuDX3Sa2
あびる受け続き

可符香がのしかかるようにそっとあびるの両肩に手を置いた。
可符香が軽くあびるの方を後方下向きに押すとあびるはバランスを崩して尻餅をついた。
ガシャン、とあびるの背中がぶつかったロッカーが大げさな音を立てた。
可符香はあびるの足の間にしゃがみこんだ。
「ほら、これで身長差は関係ないよ〜」
今はあびるが可符香を見上げる形になってしまっている。

可符香はあびるの両頬をしっかりと掴むとあびるの唇に自らの唇を重ねた。
「…!」
顔を反らそうとしても可符香の手はしっかりとあびるの顔を掴んだままだ。
だが、唇は優しくあびるの唇をついばんでいる。
「ん…」
あびるは必死で目を硬く瞑り、多少の抵抗で顔を左右に動かしている。

ふいに可符香が唇を離した。
「はっ…」
あびるは目を開けて可符香に抗議しようとした。
「風浦さ…」
可符香は満面の笑みでもう一度あびるに顔を近づけた。
しゃべりかけていたあびるの薄く開いた唇に今度は舌を滑り込ませた。
「んん!」
547名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 01:37:06 ID:yuDX3Sa2
あびるは目を見開いてまた堅く瞑った。
少し冷たい可符香の舌があびるの口の中で動き回る。
あびるは抵抗の意で、舌を動かし可符香の舌を口の中から追い出そうとした。
やってみて後悔した。
湿った粘膜はぬるぬると絡み合い、抵抗ではなく受容にしかならなかった。
可符香は休むことなく舌と唇をせわしなく動かし、絡み合ってくる。
硬く目を瞑ってしまったことで、逆に意識が口にしか向かなくなってきた。

「ん…んぁ…はっ」
もう抵抗なのか受容なのかあびるにもわからない。
可符香の舌は入ろうと、あびるの舌はそれを追い出そうと目的は違えどただ二人で舌を絡ませあっているだけである。

「はぁ…」
それからしばらく舌を絡ませあった後、可符香が唇を離した。
あびるがそっと目を開けると可符香が笑顔で覗き込んできた。
「気持ち良かったね」
パッとあびるの顔が赤面する。
途中で気づいていた。
無意識のうちにあびるの唇も艶かしく可符香に絡んでいたのだ。
548名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 01:37:50 ID:yuDX3Sa2
可符香はいきなりあびるのセーラー服をたくし上げた。
「ちょ、ちょっと!」
「やっぱあびるちゃん胸大きいねぇ。でも、こんなことになっちゃって」
あびるの左胸には包帯が巻かれており、ブラとの隙間を布で埋めていた。
長く続いたキスで少し頭がぼんやりしていたが、あびるはそれ以上脱がされてしまわないように胸元を押さえて脇を締めた。
「もったいないねぇ」
可符香はするっと手をあびるの背中に回すとブラのホックを外した。
ブラのゴムがパチンと縮みあびるの右胸が露になった。
可符香は抵抗するあびるの腕の下から手を伸ばし左手であびるの右胸を優しく包んだ。
「ちょっと、もう…これ以上は…」
あびるは必死で可符香の肩を押し返すが非力なのか可符香はビクともしない。
可符香がそっと左手であびるの乳首を弄った。
「……!」
可符香は嬉しそうにあびるの顔を覗き込んだ。
「あれ?声出ないくらい?うふふ〜弱いんだ〜」
「ち…ちが…」
それはほとんど肯定だった。
あびるの手の力がどんどん抜けていく。
もう可符香の肩に手を置いているだけだった。

可符香はすっとあびるの首筋から耳にかけて舌を這わせた。
「いやぁ…もう…」
普段はクールなあびるからは想像できないようなかわいらしい声だった。
可符香は右手で包帯の上からあびるの左胸に触れた。
包帯越しでもわかるくらいにあびるの乳首はすでに立っていた。
両手であびるの乳首を弄り、可符香はまたあびるの口に舌を入れた。
「んんんん…むぅ…」
すでにあびるは抵抗する意思を快楽に奪われかけていた。
唇を塞がれてしまうと自然と目を瞑る癖があるので、キスをされると触覚がなおさら敏感になる。
絡み合う舌と、直と包帯越しに触られる左右の胸の感触が徐々にあびるの力を奪っていった。
549名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 01:38:58 ID:yuDX3Sa2
「ん…はぁ…はぁ…」
激しい運動をしたわけでもないのにあびるの息は上がっていた。
だが可符香はそんなあびるに休息を与えず、右乳首に吸い付いた。
「や…やだぁ…もう…」
そしてさらに左手を下着越しにあびるの局部に這わせた。
右手は相変わらず休むことなくあびるの左乳首を弄っている。

さすがにあびるは局部に伸びた可符香の手を防ぐために手を伸ばそうとした。
が、それはできなかった。
いつの間にかあびるの両手は可符香の首の後ろに回されていて、手首に巻いたあびるの包帯でしっかりと結び付けられていた。
(なんで?いつの間に?)
確かにあびるには目を閉じていた時間は無くもなかったが、その間可符香の両手は動き続けていた。

そして、先ほど尻尾トラップで座らされた時に何も考えずに足を開いて座り込んでしまっていた。
その開いた足の間に可符香がしっかり座り込んでいたので、足を完全に閉じることもできない。
完全に無防備になったあびるの局部で可符香の中指が踊るように上下している。
「あ…はっ…やっ…」
あびるは手を上にあげれば可符香の首から手を抜くことができるということまで頭が回っていないらしい。
あびるの目尻に涙が一粒光るのを見て可符香は左手を止めた。
「かわいいなぁもぅ」
ちゅっと軽くキスをすると反射的にあびるが唇を薄く開けた。
「やだなぁ。そんなに欲しがっちゃって〜」
550名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:19:46 ID:pDGV87M+
可符香とちりの続きです。

「あがって」

「お邪魔しマース」

千里の家に連れ込まれた可符香は、家族が留守だと聞いてはいたが一応のんきそうに挨拶して靴を脱いだ。
その靴を千里が自分のそれを直すのと一緒にきっちりと外に向けてそろえる。

うっとり

正しく整えられた靴を数秒、まるで美術品のように鑑賞する千里、その姿を見ながら(相変わらずの、病的な潔癖症ですね) と、
普段誰にも見せたことのないような恐ろしく冷たい視線を千里の背中に送る。

「さあ、私の部屋に行きましょう、ああ、その前に手を洗ってうがいしなくちゃ!洗面所はこっち!」

振り返って可符香の腕を再び掴むとズンズンと廊下を進む千里、
瞬時にいつものウルトラポジティブ少女の顔に戻り「何から何までお世話になります」と、脳天気な声でいう可符香。

洗面所の前に立つと千里はふと立ち止まり、その奥にあるバスルームのドアを見つめて考え込む。
その後に続いていた可符香はそんな彼女を不思議そうに見つめる。

551名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:21:50 ID:pDGV87M+
「風浦さん!」

「はい?」

不意に改まった口調で名字を呼ばれた可符香は 、自分を腕組みし凝視する千里に素直に返事を返す。
千里の瞳は教室で可符香に晴美との関係を指摘された時と同じ少々危険な輝きを取り戻していた。

「あなた、埋められたくないでしょう?」

その言葉を聞いた途端、可符香は再び視線を落とし「ああ、命だけは助けてください」と弱々しい声で言った。
最もその台詞は棒読み口調なのだが、千里は気付いていない。

その如何にも芝居じみた様子に全く疑問を持たない千里、彼女は可符香が苦手だった。
いや、はっきり言えば嫌っていたかも知れない。何でもかんでも前向きにのみ物事をとらえ何の悩みもないように見える、
このクラスメートの言動に千里は普段なにかとイライラさせられていたからだ。

その可符香が自分の前で力なく視線を落とし佇んでいるのを見ていると、
千里は何だか勝ったような気になり、段々ある種の征服感に酔いしれ始めていた。

「だったら、これから私の言うことには全て従うのよ、いいわね!」

女王様然とした口調でそう告げる千里の瞳にはギラギラとした輝きが宿っている。

それを心の中で面白そうに聞いている可符香は再び「はい… どうか命だけは」と、弱々しく呟いた。
552名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:24:19 ID:pDGV87M+
その答えに満足そうに頷く千里、そして心の中でチロリと小さく舌を出す可符香。

「で、私は何をすれば… 藤吉さんのモデルって… 」

「ああ、そうそう、それそれ、早い話がヌードモデルなんだけど」

「ヌード? でもそれって千里ちゃんじゃだめなんですか?」

「ななな、何を言うの!そ、そんなのだめよ、なんで私が! 大体、ほんと晴美って勝手なんだから… 
何で私があんなイヤらしい本の為に… しかも頼む時は決まって私が逆らえない時に… ず、ずるいわよ、
言うこと聞かないとなんて言って… あんなこと… もう少し優しくしてくれたって… あああ!もうっ!」

可符香の問いかけに顔を赤らめながら、大袈裟な身振り手振りを交えて、独り言ともつかない文句を大声で叫ぶ千里。
それを可符香はニコニコして見ていたが、千里が自分の方に向き直ると慌てて視線を落とす。

「だから、風浦さん、あなたにやってもらうわ、でもその前にシャワーを浴びなさい、
どうせならきっちりキレイな身体の方がいいでしょ、さあ、判ったらさっさと脱いで!」

「あの、シャワーからお湯の代わりにガスがでたりしませんよね」

「家のバスルームはガス室じゃない!」

553名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:26:15 ID:pDGV87M+
可符香が大人しく制服を脱いでさらに下着も外そうとした時、千里は「あっ、そうだバスタオルがいるわね!持ってくるからにバスルームに入ってて」と、言い廊下を走り去る。

バスタオルを持って千里が戻ってくると、もう、可符香の姿はなかった。
脱衣駕籠には彼女の、きちんとたたまれた制服と下着がそろっているのを確認して、
千里は「キチンと脱いでるのね、関心関心」といい持ってきたバスタオルを置いた。

「千里ちゃん、これどうやってお湯出すんですか?」

バスルームのドアの向こうからそう尋ねる可符香、その時この前給湯システムを新しくしたのを思い出した。
千里や家族でさえまだなれないで時々まごついてしまうのだ。

「ああ、説明するの忘れてたわ、失礼」

ドアを開けると素っ裸の可符香が立っていた。バスルームの照明の下で浮き出すその裸身を見て、思わず千里は視線を止める。
可符香は微かに頬を朱に染めながらも、千里よりも明らかに豊かな胸や股間を隠そうともしない。

「まってて、今動かすから」

「すみません」

壁に付けられたパネルのスイッチを操作しながら千里は横目で、相変わらず堂々と裸のまま立っている可符香をチラチラと見て
(うう、同じくらいだと思っていたのに、私より胸が大きい…)と、悔しそうに心の中で呟く。

「風浦さん、恥ずかしくないの… 」

「恥ずかしいですよ、でもこの後晴美ちゃんが来たら二人の前でいろんなポーズ取らされたり、
いろんなコトされたり、だから覚悟を決めました。ああ、でもイタイのは許してほしい… 」
554名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:28:07 ID:pDGV87M+
最後の方は消え入るような声になった可符香に、「だ、大丈夫よ、そんなに酷いことはしないから」と、少々ばつの悪そうな声で答える千里。

可符香のことを確かに気にくわないとは思っていたが、さすがに少々気の毒にもなってきた。
それにこれでは何だか自分がクラスメートを無理矢理自宅に連れ込み裸にした、悪者(実際そうなんだけど)みたいではないか。

(やっぱり、晴美には風浦さんのモデルは中止したって言おうかな)

そんなことを考えながらぼんやりとパネルをいじっていた千里は、誤ってシャワーをスタートしてしまう。
その上ノズルが運悪く彼女の方を向いていたため、勢いよくでた水がまともに降りかかってきた。

「きゃああ!つめたーい、も、元栓開いてなかったあ!」

「千里ちゃん!」

驚いた可符香は千里を抱えて盛大に落ちる水の中から引き出すと、パネルを素早く操作して作動を停止した。
そのため彼女自身もたっぷりと水を浴びてびしょ濡れになってしまった。

「うー冷たいー」

晩秋のこの季節、さすがに水道の水はかなり冷たくなっている。
まだ着替えていなかった制服と長い髪をグッショリと濡らし、千里は両手で自分自身を抱えるようにして震えていた。
555名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:30:09 ID:pDGV87M+
ブン、軽い作動音とともに再びシャワーが勢いよく出たが、今度はその水流から湯気が立ち上る。
可符香は片手をその下にかざして温度を確かめると、震えている千里のそばによって
「千里ちゃん、さあ、早く脱いで」と、言いながら濡れた制服のスカーフを解き前のボタンを外す。

「ちょっと、何するの?」

「何ってこんな濡れた服着てたら風邪ひいちゃう、早くシャワー浴びて」

出しっぱなしのお湯の湯気が室内に立ちこめて少し温度が上がる、
千里は「判ったから、自分で脱げるから」と言いながらも、可符香の手慣れた手つきに逆らえないまま、あっというまに丸裸にされる。

「洗面台の横にあるの、洗濯機ですよね、これ入れてきますから体暖めて」

「ああ、はい、ありがとう、風浦さん」

てきぱきと動きそう言う可符香に思わず礼を言う千里。

「やだなあ、そんな他人行儀に、可符香で良いですよ、千里ちゃん」

千里の濡れた制服や下着を抱えてドアの向こうに消える可符香、
その姿を少々呆然としたまま見送ると、千里は降り注ぐ暖かいお湯の中に身体を置いた。

その心地よさに思わず放心してしまい、千里はこのまま可符香が逃げてしまうかも知れないと思ったが、
かといって何か行動を起こす気にもならず、その白く細い裸身に水流を滴らせて立ちつくした。

自分に全く逆らわず、それどころか奉仕しているように振る舞う可符香に、千里はいつしか最初の頃の勢いを削がれたしまったのだ。

(ああ、風浦さんが逃げちゃったら晴美が来たときなんて言おう、晴美怒るかなあ、そしたら仕方がないからやっぱり私が…)


556名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:31:24 ID:pDGV87M+
そんな思いが頭の中を漠然と回り続ていたために、千里は再び入ってきた可符香がそっと背中に廻ったことに気付かない。

「お待たせしましたあ」

そう言うと可符香は千里の背中に自分の身体をぴったりと密着させた。
その上で両手を前に回し無防備にシャワーのお湯にさらされている、千里の乳房を両方とも手のひらに包んでしまう。

「きゃあ!ふ、風浦さん、何を!」

「可符香ですよ、千里ちゃん」

濡れそぼった千里の長い黒髪に顔を埋めて、可符香は普段は隠れている白いうなじにキスをする。
驚き暴れ出した千里はその刺激に身体をビクリと震わせて動きを止める。

すかさず可符香の両手の平が千里の慎ましい膨らみを包み込んで、ゆっくりと円を描くように動くと、感じやすい千里の唇から喘ぎ声が漏れる。

「やめて… ああっ!だめ、や、やめないと、ゆ、許さないからぁ… 埋めるわよ! あん! 」

「ああ、私、やっぱり死ぬんですね、千里ちゃんに切り刻まれて、埋められるんですね… だったら、せめてこの世の名残に」

可符香の右手が千里の乳房からシャワーのお湯をしぶかせながら、その滑らかな腹を滑り落ちていく。
左手は二つの乳房の上を柔らかく動いて膨らみを変形させ、その指先がすでに充分尖った乳首をクリクリと動き刺激する。
それだけで千里はもう可符香を振りほどくことが出来ないほど感じていた。

「ああっ い、いやあ! あ、あん、だめ、そこ… ああ!」

降り注ぐお湯の雨の下で二つの白い身体が絡み合う、海藻のように流れる千里の髪が可符香の上半身にからみつき、
それを分け入るようにして肩に喉にキスが繰り返される。
557名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:33:52 ID:pDGV87M+
「…あっ、あっ、… くうっ!かはあ…」

降り注ぐ湯が可符香と千里を容赦なく叩き、可符香の執拗な愛撫による快感に仰け反るたび千里の白い顔を湯の雨が叩く。

(お、溺れる…)

息苦しさにもがく千里、構わずに愛撫を続ける可符香、それは水蛇が弱っていく獲物を今まさに飲み込もうとしているようだった。

徐々に抵抗しなくなった千里の顔を可符香は、その細い顎を掴んで無理矢理自分の方に向ける。
右手はすでに立っているのがやっとになっている千里の白い脚の間に差し込まれるた。

弾ける水滴と湯煙が走るタイルの上に、ついに千里がヘナヘナと座り込むと、
支えるように一緒にしゃがみ込んだ可符香は、力なく小さく開いた千里の唇に自らのそれを重ねた。

「う、ん… あ… はあ、うむん、んんん… 」

可符香は千里の舌を自らの舌に絡ませる、唾液とともに侵入する湯を涙を流しながら飲み込む千里。
彼女の股間に差し込まれている可符香の指がさらに奥を目指して動くと、
千里はたまらず可符香の身体に腕を回してしがみつくように身体を密着させた。

二人はバスルームのタイルの上に寝そべり、シャワーの水流に全身を打たれながら、お互いの唇と舌を貪りあった。

「あむ… うく… はあ、ああっ! むん… 」

下になっていた千里はいつしか可符香の上に覆い被さって、千里の乳房と可符香の乳房がつぶれあい、尖りきった乳首が擦れあう。

そして千里の右手も可符香の股間に伸ばされて動き、可符香の右手も同じように千里を責める。

558名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 19:46:10 ID:pDGV87M+
「…かはあ、あう、はあ、はあ、ああー、やあ… 行っちゃう! ああー」

千里がたまらず顔を仰け反らせて叫んだその時、バスルームのドアがいきなり開いた。そしてそこに藤吉晴美が立っていた。




すみません、また長々と投下してしまい挙げ句終わりません。

もう少し続きます。


>>532
GJ
いやあ、共産主義怖い、平和ぼけの日本人かなわないw

>>545
GJ 
まさか、オオカミが赤頭巾と狩人に喰われるとはw
あれ、原作もそうだったような…
藤吉さんの明日に幸あれ

>>549
割り込み投下してしまい御免なさい。


あびるちゃんが喰われるw
続きまってます

559名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 21:45:07 ID:xk2DMa+1
GJ〜
出来ればタイトル入れてほしいなとか思ったり
560名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 22:44:47 ID:85vgvNCp
うああなんていい所で!これは期待
561名無しさん@秘密の花園:2007/11/01(木) 23:12:35 ID:M4t/AG/U
なんという良作そろいでしょう。
どれも読んでいてドキドキします。続き期待しています。
562名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 00:54:18 ID:NsxHCtT5
千切れ千切れですまんこ
チキンなおいらを許してね
あびる受けさらに続き


可符香はあびるの口をこじ開けるように左手の中指と薬指を差し込んだ。
あびるは舌で追い出そうとするどころか自ら口をさらにあけた。
そして舌を絡め熱心に可符香の指に吸い付いた。
止まない左胸への愛撫と可符香の舌がもたらす耳への快楽があびるの思考回路を緩慢にさせていた。
あびるはただ口に差し入れられたものに吸い付くだけだった。
可符香の指はやがて根元まであびるの口の中に納まっていった。

「ありがと」
可符香はあびるの口から指を抜くと間髪入れず、今度こそ舌を差し込んだ。
あびるは指を入れられていたときと同じように無心に可符香の舌に吸い付いた。
可符香の左手はするっとあびるの下着の中に入り、予備動作無く中指と薬指があびるの中に入っていった。
快楽により薄れていた抵抗心がまた目を覚ました。
「ん!んんんんっ…あ!はぁ、あああぁぁあああぁ!」
あびるの唾液でしっかりと湿っていた指は、散々弄ばれ焦らされ潤っていた秘部に抵抗無くすんなり根元まで吸い込まれていった。
思わず首を左右に振ったあびるの口から蓋をしていた可符香の唇が離れ、声が漏れた。
それは普段クールなあびるからは想像できない声だったし、尻尾を見て興奮したときの声とも違った。
可符香はそんな声を聞いたことで加虐心に火をつけられたらしい。

「やだ!やぁ…もぅ…!」
可符香がゆっくりと指を出し入れしていく。
そして徐々にスピードを上げていく。
すでに十分潤っていた秘部からはくちゅくちゅと音がし始めてきていた。
「あっ…あっ…はっ…」
可符香は中指と薬指を出し入れしながら器用に左手人差し指を秘部にあてがい、そこからするりと流れるように第一関節まであびるのアナルに入れた。
563名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 00:54:47 ID:NsxHCtT5
「………!あっ!!」
あびるが腰を浮かせた隙に可符香は下着を上手に片足から外した。
「尻尾はこの辺から生えてるのかな?」
嬉しそうに可符香が人差し指をぐりぐりと捻る。
「ふぅ…ぅん…」
あびるは知らず知らずに手に力をこめた。
それは可符香を抱き締めている様にも見えた。

「え、趣味じゃないんですか?私は好きなのになぁ。しょうがないなぁ」
ふいに人差し指だけが抜かれた。
抜かれたときにも独特の違和感と快感に触れ、あびるは身を捩った。
「じゃあ、こっちだけで」
また中指と薬指が激しく動き始める。
「や、やっ…あっ…」

教室は可符香とあびるが唇を絡ませあう音、あびるの口から漏れる声、そしてあびるの秘部から出る湿った音しか聞こえなかった。
「ん、んんんん…あ、ぁぁぁあぁぁぁ」
あびるはこんな意味のわからない状況で不覚にも意識がぼんやりするのを感じた。
(私…こんなところで風浦さんに…)
だが可符香はそれを鋭く感じ取ってか、手を挿入したまま止めた。

「あっ…はぁ…はぁ…」
「だいぶ息上がってるねぇ。気持ち良い?」
「はぁ…はぁ…そんなの…」
「あびるちゃんって発言とかSだけど実際はどうなのかな?傷が絶えないし」
「こ、これは!動物たちと遊んでて…」
可符香が少し指を曲げた。
「あ!あぁ!」
「結構限界来てる?その割にはお尻の穴で喜んじゃってたけど♪」
「そんなことっ!」
564名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 00:55:50 ID:NsxHCtT5
可符香が口元をあびるの耳元に寄せたので、あびるはビクリとした。
「あびるちゃん、開花させてあげる♪」
可符香は再び指を激しく動かしだした。
と、同時にそれまであびるの左胸を弄っていた手を離して、あびるの左肩を強く掴んだ。
「あっ…い、痛っ!」
可符香の指は出入りを続けているが、可符香に掴まれた肩の痛みが少しあびるを覚まさせた。

そこは昨日トラのラインバックと戯れたときに転んで擦りむいたところだ。
肩甲骨を少し広範囲に擦りむいてはいるが、あびるにとってはほかの怪我に比べてはたいしたことではなかった。
が、昨日のことなので触られれば痛いし、何より可符香の指は的確に傷口を押している。
(知っているんだ。この人は昨日の私の行動も傷の位置も、程度も)
両手の自由を奪われたときから抵抗はほとんどしてはいなかったが、ここにきて可符香には絶対に敵わないと、あびるの心が諦めた。
それは諦めよりも快楽に跪く、服従の証だったのかもしれない。

諦めた瞬間、秘部を擦られ続けた緩慢な快楽と、可符香の指が円を描くようにして触る傷口から生み出される痛みの様な刺激が、大きな快楽の波となってあびるを飲み込んだ。
「あ、ああああああああああ!」

可符香は力の抜けたあびるをそっと床に横たえると、耳元で囁いた。
「普通は痛みで冷めちゃうんだけどね」
教室を出て行った可符香が「また今度ね」と言ったかどうかはわからない。
あびるはただ初めての快楽に呆然となりつつも、余韻に浸っていた。
565名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 00:57:58 ID:NsxHCtT5
次の日、昼休み。
臼井影郎が突如教室の誰も居なかった席に現れて言った。
「小節さんは結構Mなんですねぇ。風浦さんに攻められて悶えるとこなんか最高でしたよぉ」
はたと教室の視線が彼に集中した。
奈美「そんな妄想してたんだ…キモッ」
晴美「あびるちゃんが休んでて良かったけど…気持ち悪がるだろうから本人には黙っておこう」
芽留『クラスメートでシコってんじゃねーよ』
カエレ「今の発言は公共猥褻に当たります」
千里「あんた存在感薄いからまだいいけど、普通の人に言われたら自殺するくらいのショックよ!」
マ「マリア、知ってたヨ」

可符香「思っていることがそのまま声に出ちゃってますよ〜」
影「風浦さん!あのことは妄想なんかじゃないですよね!?」
可符香「わぁ、誰も居ないところからおぼろげに声が聞こえたぁ!」
影「え…」
臼井は少し悲しそうに俯いた。
こんなことは慣れている。
慣れているが、可符香とは通じ合えていると思っていた。
現に願いをかなえてくれたのに。
(まぁ、良いか)
臼井は今回の戦利品、あびるの上履きを懐に抱きしめ回想に浸ることにした。

結局可符香は臼井の依頼を受けて行動したのかただの気まぐれだったのかはわからない。
ただ、あびるの性癖を開花させたという点ではまた人の心の隙間に入り込んで行ったのかもしれない。
566名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 01:00:07 ID:NsxHCtT5
ちなみに

アニメの非難訓練の「ドMミイラ」からインスピレーション
途中の可符香の「趣味じゃないんですか?」って発言はあびるに対してじゃなくその場にいた(ずっといたのです)臼井に対して

続編は…ノリによってで
567名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 02:02:57 ID:oY0UiwMk
最近職人さん増えたなぁ・・・みなさんGJです。

やっぱ板が板だしエロの方が需要あるのかな
個人的にえろ梨の甘いのが好きなので、そっちばっかり書いてしまうんだが
えろ梨だと浮いちゃうかな、と心配になって投下をためらってしまう自分がいる
(既にいくつか投下させてもらってますがね)
まぁえろは時間かかるし、気力すり減らさないと書けないってのも理由だったりしますが。
568名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 02:07:42 ID:9mUulm4v
何言ってんだい旦那
エロ無しでも百合のSS投下する場所なんてここ以外無いですぜ
だから遠慮せずにカモン!
569名無しさん@秘密の花園:2007/11/02(金) 11:19:49 ID:7ak2DtUs
>>566
面白かったですよ、GJです。
ステルス臼井君、幸せなんだか不幸なんだかw
「どMミイラ」、原作で読んだとき吹き出してしまいました。

>>567
エロ無しOKですよ、私なんかエロしか書けないし、
普通のストーリー書ける人うらやましい。
570名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 04:12:53 ID:kNb02VOq
保管庫まだぁ?
571名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 12:55:42 ID:MYjhHKDZ
えろ梨でも大丈夫!という心強い言葉をもらえたので、えろ梨で小ネタを3本。
どのネタもテーマは共通にして書きました。
ではまとめて落とさせてもらいます。
572帰り道(あびる×芽留の場合):2007/11/03(土) 12:57:38 ID:MYjhHKDZ
そろそろ、寒さも厳しくなる季節になった。
そんな風の吹く中、あびると芽留は2人並んで下校していた。
特に和気藹々と話す様子もなく
無言のまま並んで歩く姿は少し不自然なものを思わせたが
2人の雰囲気は刺々しい物ではなかった。
そんな2人が下校途中にあるコンビニの前を通ったとき、芽留の方が足を止めた。

「どうしたの?」
芽留がこの場所に立ち止まるのは珍しい事だったので
何があったのだろうと、あびるは疑問符を浮かべて尋ねた。
黙ったまま芽留が指差した先には肉まんの写真のポスター。
よく見ればコンビニの周りにも肉まんの写真がプリントされたのぼりが立てられている。

「食べたいの?」
あびるの言葉にこくんと頷く芽留。
「じゃあ、買おうか」
私も食べたいなって思ったし、そんな事を話しながら2人は店の中に入った。
573帰り道(あびる×芽留の場合):2007/11/03(土) 12:58:23 ID:MYjhHKDZ
レジ横に置かれている肉まん用のショーケース。
それをじっと見つめながら、2人でどれにしようかと選び始める。
どれもこれもおいしそうで、決めるのになかなか時間がかかったが
これがおいしそうだとか、あっちのと迷うとかいった意見交換もなく
下校時と同じ、やはりその間も2人は会話らしい会話もなかった。

ひとしきり商品を確認した後、あびるは横にいる芽留に声をかけた。
「何にする?」
あびるの問い掛けに少し迷った表情を見せる。
ショーケースとあびるの顔を何度か見比べた後、小さく呟いた。

「…チーズの」
「じゃあこれとこれください」

芽留の欲しいものを確認した後
あびるは店員にその旨を伝え
代金と引き換えに2種類の肉まんを受け取った。


店を出て、袋からチーズの方を取り出し芽留に渡す。
「はい、熱いから気をつけてね」
こくこくと頷いて芽留はあびるから渡されたものを受け取る。
574帰り道(あびる×芽留の場合):2007/11/03(土) 13:01:17 ID:MYjhHKDZ
「あ」
あびるはふとある事に気付いて声を上げる。

「さっき、何にするか聞いた時メールじゃなかったね」
店での芽留とのやり取りを思い出して、そう言った。
その言葉に恥ずかしそうに俯く芽留。
と、同時にポケットから携帯を取り出して、文字を打ち始めた。
しばらくして文字を打ち込んでいた手が止まり
ディスプレイをあびるに見せる。
ずいっと眼前に突きつけられたディスプレイの文字をあびるはゆっくりと確認した。

『オマエといる時くらいは、少しずつ話そうかと思って』

そういう事だ、といそいそと携帯をしまい込む。
「そっか」
その芽留の配慮に、一瞬驚いたような表情を見せたあびるだったが
次第に自分の頬が緩むのを感じた。
そんなあびるの様子を見て芽留は照れ隠しのように、ぱくりとチーズまんにかぶりつく。


今年の冬は伝えれる言葉が1つでも増えればいいなと芽留は思った。

―END―
575帰り道(可符香×カエレの場合):2007/11/03(土) 13:02:35 ID:MYjhHKDZ
学校からの帰り道。
いつものコンビニの前でぴたっと可符香が立ち止まった。

「あ。」
「どうしたの?」
「これこれ」
可符香が指差したのは肉まんの写真がプリントされたのぼり。

「もう11月だもんねぇ」
しみじみと言いながらじーっとのぼりを見つめている。
「…」
可符香はそののぼりに釘付けになり、その場から動く気配が全く無くなった。
「…」
「…食べたいなら買えば?」
穴が開くかと思うほど見つめている可符香を
一歩引いて見ていたカエレは呆れたように言った。
その声にくるりと振り返り、満面の笑みを見せる可符香。

「うん!」
大きく返事をすると、嬉しそうにコンビニに入って行った。
…犬耳としっぽが見えたのは気のせいだ、きっと。
そんな可符香を追いかけ、カエレもコンビニに入っていく。
576帰り道(可符香×カエレの場合):2007/11/03(土) 13:03:45 ID:MYjhHKDZ
「んー…どれにしようかなー」
これもいいし、あれもおいしそうだし…
ショーケースの前でぶつぶつ言いながらどれにするかを選ぶ可符香。
これはまた時間のかかりそうな雰囲気だった。
その様子に見かねたカエレはその背中に声をかける。

「どれとどれで迷ってるのよ」
のろのろと振り返る可符香は今度は泣きそうな表情だった。
「フカヒレまんとチャーシューまん…」
どっちも捨て難いんだよ、と言いながらうー、と唸っている。

「じゃあ2つ買えばいいじゃない」
「2つは食べれないよ」
まぁ確かに1人で2つはちょっと多いか…
「じゃあ私も買うから半分ずつにすればいいじゃない」
577帰り道(可符香×カエレの場合):2007/11/03(土) 13:04:44 ID:MYjhHKDZ
カエレ自身は食べるつもりはなかったのだが
可符香の泣きそうな表情といつまでも店に居続けそうな気配から
仕方なくその選択肢を選ぶ事になった。

「ほんとにいいの!?」
嬉しそうな声を上げた可符香は目をきらきらさせて、ずいっとカエレに迫った。
「別にいいわよ、ていうか近い」
可符香のおでこに掌を押し付けて、ぐいと押し戻す。
「ありがと、カエレちゃん!すいませーん」
わーい、と喜びながら店員に声を掛ける可符香。
その姿を見て最近の自分は以前に比べれば
ずいぶん甘くなったなぁなんて思いながらため息をひとつ。


今年の冬は更に甘くなりそうだとカエレは思った。

―END―
578帰り道(晴美×千里の場合):2007/11/03(土) 13:07:00 ID:MYjhHKDZ
「遅くまで付き合わせちゃってごめん」

晴美は苦笑いを浮かべて、千里に謝りの言葉を告げる。
いつもならもう少し早く帰っていたのだが
調べ物を手伝ってもらっていたので、下校時間ギリギリまで学校に残ることになったのだ。
「別に構わないわよ」
よくあることだし、と千里は付け加えて言う。

2人並んで大分暗くなった空の下を帰っている途中
晴美がふとあることを思い出した。
「あ、帰りコンビニ寄ってもいい?」
下校途中にあるコンビニの事を言ってるのだろう。
通学路の途中にあるので、利用する生徒も多い場所だ。
他愛の無い事を話しながら歩いていると、目的のコンビニの前まで着ていた。

「私、外で待ってるわ」
「そう?じゃあ、ぱぱっと終わらせるから」
そう言って、晴美は店の中へと入っていった。
入り口の横に立って、晴美の買い物を待つ間ぼーっと考えを巡らせた。

(なんだかんだでもう付き合って長いわよね、私達)
いつの間にか始まっていた恋は知らず知らずここまで来ていた。
まぁそれなりにいろいろ進展もしつつ
恋人同士的な意味でも進むところまで進んだんじゃないかなとは思うけど…
なんて考えをぐるぐるさせていると、入り口が開いた
その不意打ちの自動ドアの動きに身体ががびくっと跳ねる。
579帰り道(晴美×千里の場合):2007/11/03(土) 13:08:12 ID:MYjhHKDZ
「おまたせー」
コンビニの袋を提げて、晴美が出てきた。
その姿を見てほっと胸を撫で下ろす千里。
「見て見て、じゃーん」
そんな千里の様子には気づかなかったのか袋から取り出した肉まんを見せて笑う。
「レジしてたらあまりにもおいしそうだったから」
ついつい、と笑いながら晴美が言った。

「確かに最近寒くなってきたしね」
もう今年も2ヶ月そこらで終わってしまう。
また大掃除を各家に回らないといけないな、なんて
特に望まれてもいないのだが千里がそう思っていると
目の前に晴美の手が伸びてくる。
その手には半分に分けられた、肉まん。

「はい、半分こ」
へらっと笑いながら晴美はそれを千里に渡した。
「いいの?」
「うん」
あったまるよー、なんて言いながら晴美は自分の分の肉まんにぱくっとかじりついた。
「ありがとう」
そう言って千里は受け取った肉まんを一口かじると温かさが少し冷えた身体にしみた。
580帰り道(晴美×千里の場合):2007/11/03(土) 13:09:39 ID:MYjhHKDZ
「えらく早かったのね、買い物」
口の中が空になってから、言葉を紡ぐ。
「あー、寒い中千里待たせるのもあれだから」
千里とは対照的にむぐむぐと口を動かしながら答える晴美。

「え?」
「だって、ほら」
そう言いながら、晴美は千里の頬に触れた。
指先の温かさが、頬を伝わる。
「こんなに冷たい」
目を細めながら言う晴美の表情がまた…

「千里、どうかした?」
「なっ、何でもない…!」
ふいっと顔を逸らして、胸の鼓動を落ち着かせようとした。
進展が止まったなんて、思い違いもいいところだ。
まだまだ止まってない、まだまだ気持ちは加速する。現在進行形で。


今年の冬はまた少し好きになりそうだと千里は思った。

―END―
581あとがき。:2007/11/03(土) 13:13:26 ID:MYjhHKDZ
テーマは「帰り道(と肉まん)」ってことで3パターン書いてみました。
道中似通った表現があるとこはお許しください…
相変わらずキャラの性格の捏造が酷いですね
こんな駄文でも気に入ってくれる方がいればこれ幸いです。
次あたりは搾り出して搾り出してえろを、書けたらいいなぁ…

お付き合いいただきありがとうございました&お目汚し失礼しました。
582名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 13:26:02 ID:PaT01MmK
>>581
みんな可愛いですね。

こんな、すてきな話が読めて嬉しいです。
才能に嫉妬してしまいそう
583名無しさん@秘密の花園:2007/11/03(土) 22:35:43 ID:or4UPr62
おお、GJ!!
584名無しさん@秘密の花園:2007/11/04(日) 00:05:13 ID:yY/DHOcP
めるとあびる
可符香とカエレと珍しいながらもほのかに萌えれたカプで
最後王道の千里と晴美
「またほんの少し好きになりそう」
で終わったのが良かった

私も肉まんが食べたくなりましたよ
585名無しさん@秘密の花園:2007/11/05(月) 22:50:53 ID:VGBFrvLf
連投になっちゃいますがイベント編が完成したので投下させていただきます
百合とゆうより阿鼻叫間ですが許して下さい
586共産主義とネコミミ娘イベント編壱/十:2007/11/05(月) 22:52:33 ID:VGBFrvLf

その会場は好きな者同士が集まった時特有の熱気に包まれていた

一般兵の格好をした者だけではなくグリーンベレーやSAS、スペツナズと言った装備を沢山身につけた特殊部隊員のコスをした者

勲章を身につけた凛々しい士官の格好をした者も多い

ミリタリーイベントと言えば男の祭典だが
「萌えよ!戦車学校」など萌えブームに乗じた書籍が増えた影響か女性コスプレイヤーもちらほらと参加している様だ


彼女たちはミニスカートにニーハイ等かわいらしさを取り入れた軍服を着ていたが
色気のない無骨なままのコサック兵の格好をした髪を真ん中分けにした少女千里はキョロキョロと廻りを見渡しながら感心していた
「わあ・・アニメのコスイプレベントとは空気が違うわねえ、
質実剛健とゆうか緊迫感あるとゆうか。」


「うう・・
何が空気が違うよ・・」

誘った当人であるはずの晴美は質実剛健さも緊迫感もかけらもない格好をしていた
あの後「スクール水着は原形留めてないわよ!」
と抗議した
すると
「じゃあセーラー服にしなさいよ、木村さんが水兵さんの服って言ってたし仮装の枠守ってるわ。」
とダメ雪熔けしたが場違い感は否めない
587共産主義とネコミミ娘イベント編弐/十:2007/11/05(月) 22:56:33 ID:VGBFrvLf
「むう、水着が嫌と言うからセーラー服にしてやったのにまだ不満か!!」

「元は水兵さんの服だからって私だけ学校の制服でおまけにネコミミつけてるだなんて浮きまくってるじゃない!!」


女の子でありながらコサック兵の格好をした千里と
セーラー服にネコミミを着けた晴美はかなり目立つ存在であり
口喧嘩を始めた事により益々廻りの視線を集める事になってしまった


「このヤポンカめ!辱めてやる!!」

「!?」

千里は魚の様に冷たい目付きでカラシニコフ博士が開発した突撃小銃AK(アブトマット・カラシニコフ)のおもちゃを突き付ける

昨日のトカレフから迫力も恐怖もバージョンアップした銃を向けられ晴美は思わず固まってしまった
「フフフ流石に650発/分で7.62o弾を喰らいたくないと見えるな。」


そう言いながら固まる晴美の後ろにゆっくり回り込み銃を放すと
千里は自分のよりはるかに大きな胸を掴み揉みしだきはじめる

「ちょ!千里、皆見てるのにやめてよ!!」


「馬鹿め見てるから揉んでるのだ!!
昨日の計画通り公衆の面前でおまえを辱め、
資本主義の醜さと
共産主義の素晴らしさを見せ付けてるのだ!!」
588共産主義とネコミミ娘イベント編参/十:2007/11/05(月) 22:59:13 ID:VGBFrvLf
「い・・いやあ・・ああ・・あ」

千里は嫌がる晴美の大きな双丘を蹂躙する様に揉み
晴美は苦痛と恥ずかしさで顔を赤らめ眼に涙をためながら喘ぐしかない


その姿に最初
「なんか変わった娘たちがいるなあ」
といった感じで見ていたギャラリーの目付きは次第にいやらしく変わってゆく

ある者は不自然な前かがみとなり
ある者は携帯やカメラを向け
さらにはトイレに駆け込む者までいた


その様子に余程嬉しいのか千里は笑いながら蔑む様に口を開いた


「ははは、皆おまえの哀れな姿を集団視姦しているぞ!!
どうだ!いつも自分がしている事をされる気分は!?」

藤吉晴美はBL同人誌を描くため好みの青年や少年を見ては
「責めと見せかけて実は強気受けね」

などとじごんすしてる姿を思い浮かべ
自慰の際のオカズにする事も多々あった

それを今まさか自分がやられるだなんて!


「ううぅ・・視姦され・・るって・・こん・・な気・・分だった・・のね・・先生・・久藤くん・・ごめんなさい」
589共産主義とネコミミ娘イベント編四/十:2007/11/05(月) 23:03:29 ID:VGBFrvLf
すると群衆の中から米海兵隊員の格好をした男が近寄り話し掛けて来た

「ねえ君、旧ソ連兵コスだなんて渋いねえ
しかも肩にかけてる小銃よく見たら一般的なAK-47じゃなくて軽量化し生産効率高めたAKMじゃん!!」


相当のミリタリーマニアなのか欲情の視線を集めるネコミミ娘ではなくコサック兵のコスをした千里に話し掛けている

目を少年の様に輝かせ興奮しながら好意的に接してきた男
彼が現れたおかげで千里の凌辱の魔手は止まり
晴美はホッと肩をなでおろした
だが
「金欲に満ちた資本主義者風情が気安く口を利くなああぁ!!」

バキイィ

「アウチ!!?」

今までおっぱいを揉んでいたはずの千里の左手は鈍い音を響かせながら米海兵隊員の頬に叩き込まれ
男は悲鳴とともに一撃でノックアウトされた

これによって淫猥な空気は一変しどよめきと混乱が会場を支配した

「うわぁあの娘!女の子で本格的な旧ソ連兵コスだしネコミミの友達の胸揉み始めたり!!
米兵コスのあいつをワンパンで沈めるなんて何者だ!!?」


「もしや共産主義復活の兆しか!?」


「ハラショー!まじハラショー!!」
590共産主義とネコミミ娘イベント編五/十:2007/11/05(月) 23:06:47 ID:VGBFrvLf
すると騒ぎを聞き付けたのかイギリス陸軍特殊空挺部隊SASの格好をしたイベント主催者らしき中年男性が千里の肩を強く掴んだ

「コラァ君!このイベントはミリタリーコスを平和に仲良くするのがルールだよ!!
暴力沙汰は駄目じゃないか!!」


皆が楽しんでるイベントの空気を壊してはならないと主催者らしく千里に注意する
だがそれをおとなしく聞く粘着少女ではない


「合衆国の飼い犬の王国が偉そうな口を利くなああああ!!!!」

そう言うなり千里は肩を掴んだ手を降りほどく様に回転し
主催者の男性にソ連製ロケット砲カチューシャの如く強力な後ろ回し蹴りを叩き込んだ

ドゴオォォオン

「OhNoo!!」


主催者の中年男性はイギリス人が話す様な訛りのない綺麗な英語の断末魔をあげて吹っ飛び
壁にたたきつけられてぐったり動かなくなった

アメリカ軍とイギリス軍のコスをした二人を一瞬で葬った千里の姿に他の米英や資本主義国の軍服を着たコスプレイヤーたちは恐怖と戸惑いを感じざるをえない


だがその強く美しい赤軍兵士を体現した姿は資本主義の搾取に苦しむ東側各国のコスをした物達にとってはカリスマ性を感じるには充分だった
591共産主義とネコミミ娘イベント編六/十:2007/11/05(月) 23:10:22 ID:VGBFrvLf
ミリタリーコスプレの人気分布は現実の世界情勢を体現するかの様に
圧倒的に米軍の格好をする者が多く
次いでイギリスやイタリアと言った資本主義なヨーロッパ列強の軍コスが多い
そのため共産圏のコスをする者はいつも少数派となり肩の狭い思いを強いられてきた

だがそんな欧米列強に先制攻撃した千里の姿に
今まで欝憤が募っていた共産圏コスプレイヤー達は感化されていった


「うおおおおお!!あの娘に遅れをとるなー!!よくも今まで経済制裁しやがったな!!」


キューバの長髪の某革命家に似た男は米軍将校の格好をした者に殴りかかった


「俺達の国の揉め事にしゃしゃり出て枯れ葉剤巻き散らしてんじゃねーーーッ!!」

北ベトナム解放軍ゲリラの格好をした者はベトナムバージョンの米兵に奇襲攻撃を仕掛ける


「これはもはや戦争、
でも自分は自衛しかしないでありま・・・・・」

「島国の分際で将軍様に盾突きやがって!
テポドンをくらえ!!」

自衛隊員の服を着た控え目な者は
自国民の命より軍事に重点を置く北の攻撃を受ける他なかった
592共産主義とネコミミ娘イベント編七/十:2007/11/05(月) 23:13:11 ID:VGBFrvLf
ミリタリー好きの触れ合いの場だったが
戦場さながら阿鼻叫間地獄に変貌したイベント会場に晴美は震える他なかったが
千里は冷たく平たい目付きのまま狂喜していた

「ははははははははははは私はコレが見たかったんだ!!
企業家どもを抹殺し、
ブルジョワどもを奴隷にせよ!
きちんと平等な世界よ
今ここに!!!!」


すると出口のドアからこっそり抜け出そうとするナチスの親衛隊員のコスをした男が眼に入った


「おい、ファシスト!
南米にでも逃げるつもりか?」

千里は逃げようとするナチス軍人コスプレイヤーの後ろに仁王立ちしながら尋問する

「ひい!同じ社会主義じゃないですか
我がドイツはマルクス主義発祥地だし許してください!!」


彼は泣きながら許しを乞うが
千里は容赦なくドアから引き剥がし正面を向かせて首をグイグイ締め始めた
「我がソビエトはマルクス・レーニン主義だ、
それにファシストなぞ
スターリングラードの時みたく潰してくれるわ!!!」

「ヒ、ヒトラー総統ばんざ・・・・・ぐふっ!!」
親衛隊コスをした男は崇拝してやまぬカリスマの名を最後に白眼をむいて動かなくなった
593共産主義とネコミミ娘イベント編八/十:2007/11/05(月) 23:16:37 ID:VGBFrvLf
アメリカ、イギリス、日本、ドイツ等と言った資本主義圏のコスプレイヤーたちは皆残らず戦死したかの如く床に伏せた


しかし共産圏コスプレイヤーたちの興奮は全く冷めあらない
すると千里は皆に聞こえる様な大声で演説しはじめた

「ようし!こうなったらこのまま腐敗した国会議事堂と首相官邸を制圧し
日本人民共和国を建国、ウランで発電した残りカスで造った核爆弾をニューヨークやロンドンに叩き込み赤く平等な世界を創造するわよ!!」


「オオオオオオオオオオオーーーッ!!!!!!」
フランス民衆の様に熱狂する共産主義者達を千里はまるで自由の女神の様に扇動しはじめた


「ひいいい!第三次世界大戦にまで発展しちゃうよ!!」


あの日、彼女ならきっと喜んで来てくれると軽い気持ちで誘ったのに
まさかこんな恐ろしい事態にまで発展しちゃうだなんて!

晴美の顔は青ざめ押し潰されそうな後悔に体を震わせ怯えるしかなかった
がその時

トスッ!

「うぅ〜ん・・」

興奮する千里を素早く気絶させ一瞬で場の空気を変えた初老の男性
彼を晴美はよく知っていった


甚六先生だ
594共産主義とネコミミ娘イベント編九/十:2007/11/05(月) 23:20:00 ID:VGBFrvLf
その男甚六は他のコスプレイヤーの軍服にはない修羅場を潜り抜けた風格を持つ服を着ており
コスプレとゆうより本当に戦闘のための格好であった

穏やかな表情と眼鏡の奥底に光る強い意志
傭兵時代の頃撃たれて以来頭に埋まっていた弾丸を摘出したためか額には大きな傷跡が

その姿は東西冷戦を終結させ世界に平和をもたらした旧ソビエトの
ゴルバチョフ大統領の様であった


「ゴ、ゴルビー・・・・」

崩壊したソビエト連邦そのもの様な千里を抱き抱える姿にそれまで高騰していた共産主義者たちは思わず腰を抜かしてしまった

「ふうトイレから帰ってみたら
まさか糸色先生のクラスの子が東西冷戦を再発させていたとは
どうやら一通り終結したようじゃな。」


その後打ち倒された資本主義者とナチス親衛隊員は全員救急車で病院に搬送され
几帳面少女に扇動された共産主義者たちは警察で事情聴取を受ける事となった

しかし事の発端たる千里は気を失っていたため甚六は警察には突き出さずそっとベンチに寝かせた
595共産主義とネコミミ娘イベント編十/十:2007/11/05(月) 23:22:35 ID:VGBFrvLf
「凄いですね甚六先生、
千里を止めただけでなくあっとゆう間に場を鎮めるだなんて」


晴美は年を忘れナイトメアに熱狂したり
パチスロから漫画にポロロッカした初老の教師がまさかこんな剛の者だったなんてと感心しっぱなし
するとその剛の者が穏やかに口を開いた


「努力すれば誰でも富める資本主義
全ての人々が富を均等に分け与えられる共産主義
封建社会から抜けだして生まれた自由と平等を目的としたそれはとても素晴らしい物じゃ
じゃが素晴らしいが故にそれに捕われ争いが起こる
大義名分で始まる戦いの犠牲者はいつも弱い民衆
それを傭兵時代は嫌とゆう程見て来たわい」


実際の戦場を経験した甚六の言葉は
政治家や教師が知識のみで知り唱える言葉とは比べ物にならない程重かった
「じゃからお互いの考えを認めあい
いつか君の様にかわいいネコミミを着けていられる平和な世の中になればと思っておるわい」


「えっ!そこに行き着くんですか!!??」



共産主義とネコミミ娘
―完―
596あとがき:2007/11/05(月) 23:26:32 ID:VGBFrvLf
このイベント編は皆様のご指摘を参考にし
色々調べてから書きました
今後エロパロ板で一旧SSの後日談や
倫×可符香とか投下したいと思いますのでよろしこうお願いします
597名無しさん@秘密の花園:2007/11/05(月) 23:29:22 ID:6wYNntZr
すごいです、
甚六先生かっこいい!
そして千里ちゃんの暴走には盛大に吹いた。
598名無しさん@秘密の花園:2007/11/06(火) 01:21:49 ID:BYRspO0M
笑い死にさせる気か!
GJ!!
599名無しさん@秘密の花園:2007/11/06(火) 22:23:38 ID:5kZnkjKH
GJ!!
何ィ?倫×可符香だと?
期待せざるをえんではないか!
600名無しさん@秘密の花園:2007/11/07(水) 08:00:35 ID:uYmVm8+8
ttp://zammel.kir.jp/lesles/siokara.php?res=36079
ttp://zammel.kir.jp/lesles/siokara.php?res=37672
まあ何が何だか最早もうよく訳が分からないですけれど取り敢えず貼っておきますね
601名無しさん@秘密の花園:2007/11/07(水) 22:34:11 ID:4UAxOoXZ
以前、保管庫作ろうとしてた者ですが

すみません、私的事情により無理そうですorz
どなたかかわりにやって下さるとありがたいです
602名無しさん@秘密の花園:2007/11/10(土) 18:45:56 ID:ceQaGc09
誰か!誰かおらぬかァー!?
603名無しさん@秘密の花園:2007/11/10(土) 18:50:09 ID:w2a4xGSO
604名無しさん@秘密の花園:2007/11/10(土) 19:55:47 ID:gR2vUbjR
いるよー。
605名無しさん@秘密の花園:2007/11/10(土) 20:06:04 ID:wjhv+rlD
>>558の続きを待っているのです
606名無しさん@秘密の花園:2007/11/10(土) 23:48:38 ID:YI7v/5SU
>>558じゃないけども
ベタベタ甘い晴美×千里落とさせて貰ってもいいだろうか…?
例によってえろは無いですが…
607名無しさん@秘密の花園:2007/11/11(日) 00:15:58 ID:VZT9Tdtr
>>606
お願いします!
最近投稿が多くて禁断症状が出るのが早い
608606:2007/11/11(日) 00:21:40 ID:pru8GpKm
では、落とさせてもらいます。しばしお付き合いを。
609青空サンクチュアリ:2007/11/11(日) 00:23:08 ID:pru8GpKm
授業を告げるチャイムが校内に響き渡る。
だが教室に戻る様子もなく
2年へ組の生徒である藤吉晴美はコンクリートに身体を横たえ、空を眺めていた。
真っ青な空に点々と千切れ雲が点在する空は
じっと見ていると眩しさで目が眩むような青だった。
その眩しさに目を閉じかけると、不意に頭上から声がする。

「授業はとっくに始まっているんだけど」

ぴりっと張り詰めた声。
顔を見なくてもわかる声の主。

「そちらこそ授業遅刻だよ」
おどけた様に返事をすると、顔に影が掛かった。
その影の主を目で追うとそこには仁王立ちをしながら晴美を見下ろす生徒、木津千里がいた。

「私はあなたを連れ戻しに来たのよ」
誰かに頼まれたのだろうか?
いや、彼女は自分の意思でここに来たのだろう。
そんな真面目な彼女にはいつも感心させられる。
真面目な、と言うと少し表現違いなのかもしれないが。


「サボっちゃおうか」

千里から視線を外して晴美は空に目をやる。
相変わらず眩しい青色だった。
610青空サンクチュアリ:2007/11/11(日) 00:24:36 ID:pru8GpKm
「最初からそのつもりでしょ」

教室行く気無いくせに、と飽きれた声。
そのいつも聞慣れた声がまた愛しく感じてしまうのは、ちょっと病的かな、なんて。
そう思うとくつくつと笑いが込み上げてきてしまう。

「何が、おかしいのよ」
晴美のその態度に千里は怪訝な表情を浮かべた。
「いや、別に…今日は空とお揃いの水色なんだなーって」
「!?」
その言葉に千里はスカートを押さえて後退りをする。

「あっ、あなたねぇ!」
「そんな位置に立つのが悪いと思うけど」
顔を赤らめる千里に晴美はニタリと笑い顔を見せた。
恥ずかしそうに俯く千里。
その姿を見て身体を起こす。
首を左右に傾けると、こきこきと関節が鳴った。
うーん、と伸びをした後、足を組み直してあぐらで座り直す。

「で、授業サボって1時間以上何をするつもりかしら?」

気を取り直したのか、腕組をして仁王立ちする千里。
その顔はまだほんのりと赤かった。
千里の質問には答えずに晴美はあぐらの姿勢から伸ばした脚をぽんぽんと軽く叩く。
611青空サンクチュアリ:2007/11/11(日) 00:25:44 ID:pru8GpKm
「はい座った座った」

その仕草に千里は苦い顔を見せる。
あぁ、またか。とでも言いたげな表情。
だが千里は渋々ながら向かい合う形で座る。
千里が座った瞬間に晴美は手を伸ばしてぎゅうと抱きついた。
胸に顔を埋めて、もぞもぞと顔を擦り付ける。
その動きにくすぐったいのとふわふわした気持ちが入り混じった
なんとも言い難い感覚が千里の身体を支配する。
初めのうちは黙ってそれを受け入れたが、だんだんと妙な気分になり始める。
これじゃあダメだと気づいた千里は動揺を悟られないように口を開いた。

「1時間ずっとそうしてるつもり?」
その言葉に晴美の動きがぴたりと止まった。
そのままゆっくり顔を上げてにやっと笑う。

「イイコトしよっか」

頭の芯が痺れるような甘い声。
その声に千里の気持ちもぐらりと揺らいだ。
が、流されてはダメだと思い、なんとか踏み止まる。

「一昨日もしたはずだけど?」
呆れを含んだ声色で返すと
身体に回された腕がぎゅっと強くなった。

「一昨日は一昨日」
「あなたねぇ…っ!?」
612青空サンクチュアリ:2007/11/11(日) 00:29:35 ID:pru8GpKm
言い終わらない内に耳に温かな感触
耳に軽く噛み付かれて言葉が続かない。

「ちょ…まっ…んっ!?」
噛み付かれた事に思わず制服を掴んでしまう。
その行動に満足したのか、ぺろりと耳たぶを舐め上げてから口を離した。

「身体は嫌がってないみたいだけど?」
嬉しそうな晴美のくつくつと笑う声が嫌に耳につく。
「…こんな事されて冷静になれる訳ないでしょ」
ごにょごにょとそう言って千里はぴったりと密着していた身体を少しだけ離した。

「怒った?」
甘えたように機嫌を伺う声。
その声も、ずるい。
「別に…」
視線を外して呟くみたいに言った。

「ごめん、ちょっとふざけすぎたかも」
よしよしと頭を撫でられる。
ちょっと恥ずかしいけど、千里はこの行動がとても好きだったりする。
もちろんそれを晴美も知ってるから
機嫌を取るのによく使われる手段でもあったのだが。
だからとても癪だと思った、でも…
そのまま晴美の胸に顔を埋めて、同じようにぎゅうと抱きしめた。

「…いつもいつもずるいわよ、あなたは」

千里がそう言うと晴美は肩を掴んでそっと身体を引き剥がす。
「あたしがずるいのは昔からだよ?」
そう言いながら晴美が得意気な顔をして見せると、頬に手を添えられた。
613青空サンクチュアリ:2007/11/11(日) 00:32:58 ID:pru8GpKm
「…褒めてないから、その得意気な顔しないでくれる?」
「じゃあどんな顔がいいの」
「ずるくなければ何でもいいわ」
「意味わかんないよ」
そう言い終えると同時に晴美の顔が近付いた。
千里もそれに合わせて目を閉じる。

唇にやわらかくて温かい感触。
唇に触れながら千里の頭の中ではぐるぐるといろんな気持ちが回っていた。

都合悪くなるとすぐに誤魔化すところもずるい。

キス1つで機嫌直そうとするとこもずるい。

こんなに、こんなに好きにさせられるなんて…ずるい。

唇が離れたのを感じてゆっくり目を開けると
へらへら顔で笑ってる晴美の顔が見える。

「あはは」
「あはは、じゃないわよ」
全く、と千里が呆れ顔を見せると晴美は困ったような顔をした。

「ちょっと意地悪したかったんだ」
照れたみたいに言う顔がまたずるい。
むー、っと唸ってからぽすっと晴美に身体を預けた。
614青空サンクチュアリ:2007/11/11(日) 00:38:01 ID:pru8GpKm
「お?」
「罰として授業が終わるまでずっとこうしてなさい」
「はいはい」
またよしよしと頭を撫でられる。
抱きしめられたみたいに心がきゅっと締め付けられた。
「これは罰なの?」
全然罰になってないよ、と晴美はくすくすと笑った。

「…いいのよ、これで」
恥ずかしいのを隠すように、俯いたまま千里はぽつりと呟いた。

「ん?ってことは…1時間キスもなし?」
「そうよ」
「ええ!?」
そんなぁ、と恨めしそうな表情を見せる晴美。
「あなたねぇ、まだ足りないの?」
「うん」
「即答しないでよ!」
千里が突っ込みを入れると同時にすっと手が伸びてきた。
そのまま両頬を押さえられる。

「!?」
「やっぱ我慢出来ない」
そう言って晴美は目を細めて、千里を見つめる。
「ちょっ…」
千里が拒否の言葉を紡ぐ前に唇が塞がれた。


この後、きっちりといただかれたのは言うまでもない。


―END―
615あとがき。:2007/11/11(日) 00:39:38 ID:pru8GpKm
相変わらず、性格の捏造が酷(ry
なんだか夢見がちな話になりがちで申し訳ないです。

次辺り頑張ってえろに挑戦しようと思うんですが
甘いのかちょっとSMちっくなのか、ダークなのかどれにしようか迷い中。
カップリングも晴×千里以外で書いてみたかったり
やっぱり晴×千里で書きたかったり
でもあんまり偏るのもあれだしなぁ、といろいろ試行錯誤しております。

今回もお目汚し&お付き合いいただきありがとうございました。
616名無しさん@秘密の花園:2007/11/11(日) 00:53:43 ID:tm08ZZn+
>>615
これは、甘くていいですね。
藤吉さんが、何だか可愛いコになってる。
617名無しさん@秘密の花園:2007/11/11(日) 01:46:06 ID:i24AFpmx
>>615
これは…いいハルチリですね。GJ!
618名無しさん@秘密の花園:2007/11/11(日) 23:26:08 ID:ObEyCAP5
GJ!GJ!
619名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:12:07 ID:Y/pIuSzg
随分間が開きましたが、千里と可符香の続きを一部だけ投下します。
切れ切れの投下ばかりで申し訳ないです。終わりまでもう少し掛かりそうです。
ごめんなさい
620名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:12:49 ID:Y/pIuSzg
同時に可符香の愛撫がついに千里を絶頂に導き、彼女はその視界と思考を赤く染めたまま絶叫した。

「いやあ!晴美、見ないでぇ!いやああ!」

ぐたっりとしてバスルームの床に俯せのまま横たわる千里、華奢な肩胛骨が余韻の荒い呼吸に併せて揺れる。
彼女の下からそっと自らを抜け出させた可符香は、シャワーの湯にうたれるまま広がる、
クラスメートの見事な長い黒髪にそっと触れながら横座りに座ると、開け放たれたドアの前に立つ藤吉晴美を上目遣いに見て言った。

「…千里ちゃんが湯冷めしてしまいますよ、藤吉さん… ドアを閉めてくれませんか」

その可符香の声があまりにも冷然としていたので、しかもそう言いながら彼女の手が無防備に晒されている千里の、
白い滑らかな背中に落ちる湯の飛沫を優しげに払う様を見て、晴美は自分の喉がカラカラに干上がりたちすくむ。

「…ど、どういうこと…なの… 風浦…さん」

「どうって… うふふ… 藤吉さん… ご覧になった通りですよ… 」

その可符香の言葉に身を捩りながら起き上がろうとした千里、だが可符香の右腕が背中越しに千里の乳房を抱え込んで、
同時に左手が再び股間に伸ばされた時、彼女の身体はビクビクと大きく震えた。
621名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:13:44 ID:Y/pIuSzg
雨のように降るシャワーの湯を千里はまともに顔に浴びてしまい、ろくに声を上げること
も出来ない。

「… ち、ちが… 晴美… 」

「ほら、千里ちゃんまたこんなに… 感じやすいこと… 本当に敏感ですね… 」

千里の慎ましいながらも白い柔らかな膨らみが可符香の指で形を変え、
彼女の股間を多う手がゆっくりとした動きでその部分のシャワーのせいではない潤いを表す。

「いや!や… ああん… た!たすけ… やめ… 晴美、はる… 」

いまや可符香に完全に絡み取られている千里の目蓋から、降り注ぐ湯よりも熱い流れが頬を伝い落ちる。
その弱々しくもそれでいて艶めかしい身体から晴美は目をそらせないで立ち尽くす。

「ねえ、藤吉さん、いつまでそうしているのですか? はら、千里ちゃんが泣いてますよ… 
中にはいるか、それとも立ち去るか、どちらにします? 」

622名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:14:32 ID:Y/pIuSzg
降り注ぐ湯の雨をまるで感じないかのように、千里の体を抱え込んだままで晴美を挑むような目で見つめる可符香。
晴美にはそれが、まるで水妖がゆっくりと自分の幼なじみを飲み込もうとしているように映った。

耳の奥で自らの血が音を立てて流れるのがはっきりと判る、喉がますます乾き驚くほど身体が熱い。

千里の顔がぼやけているのはどうしてだろう。眼鏡が用をなさないせいか、立ちこめる湯気のためだろうか。
それとも身を焦がす怒りと嫉妬のためだろうか…

そして可符香はどうしてあんなに邪悪な笑顔で私を見るのだろうか。自分の知っている彼女じゃない。
そして裸身をくねらせて身悶え喘いでいる千里も… 私の知っている… 

そんな思考が怒濤のように晴美の心を翻弄して彼女の身体はますます熱く煮えたぎるようになり、
次の瞬間、彼女はブラウスの前ボタンをほとんど引きちぎるようにして外した。
623名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:15:48 ID:Y/pIuSzg
そうして乱暴に全てを脱ぎ捨てると、未だ水音と湯気と、
そして小さな悲鳴のような千里の喘ぎ泣く声が渦巻いているバスルームに入り、後ろ手にドアを閉めた。

その音はバスルームのそれに使う物とは思えない思い音を立てた。もちろんそれは晴美の気のせいかも知れなかったが…

「は、晴美… 」

可符香の愛撫に翻弄されていた千里は目の前で跪きながら自分を見つめる幼なじみの顔を認めるとホッとしたような表情を見せた。
同時に可符香の手が、指の動きが止まったのを知り「は、離して、可符香… 」と、少し鼻に掛かった声でいう。

「気持ちよかった? 千里… 」

「えっ… 」

「シャワーの音で聞こえないのかな? 千里、うん?」

驚いて自分を見る千里に珍しい裸眼の晴美の顔がズイと近づく、相変わらず止まることのない湯の雨に、
彼女の前髪が濡れて張り付いた表情は笑顔だった。ただ、見つめる瞳をのぞいてだったが…

「気持ちよかったよね? 風浦さんにされてあんなに感じてたじゃない… 」

「ち、ちが…」
624名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:16:36 ID:Y/pIuSzg
晴美のその言葉に顔を引きつらせて、千里は今度こそ動きの止まった可符香の手を振りほどき、
晴美の方に向かおうとしたが、その細い顎を晴美の手が乱暴にとらえると全身を硬直させてしまう。

「感じやすいもんね、千里は… ベッドの上だと普段とは別人みたいに… 」

顎を取られて顔をねじり上げられた千里はその痛みよりも、冷酷な怒りの声を含ませた晴美の言葉にその双眸から涙がどっと溢れた。
しかしそれも絶え間なく落ちる湯の雨が押し流していく。

「抱いてくれれば、誰だっていいんだよね、ねえ、ちーいりーいちゃん!」

晴美の言葉が、残酷な声色のそれが千里の胸を何度も切り刻む、
ますます力を入れて上向けられた顔に湯が落ちて息が苦しくなり、思わず開いた唇からどっと流れ込んだ。

「ゲホッ、助けて、許し…て…ゲホ…」

ギリギリと顎に食い込む晴美の細い指は千里の顔をシャワーの瀑布に晒して動かない、
そのために閉じることの出来ない口から流れ込む湯にむせて、千里はそれでも泣きながら許しを請うしか術がない。
625名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:17:56 ID:Y/pIuSzg
「そうなんですか、うふふ、千里ちゃん、そんなに… うふふ」

それまで千里を解放して少しのぼせた身体をシャワーの外に置いていた可符香が、
再びのその奔流の下に潜り後ろ抱きに千里の裸身を抱え込む。

その途端千里は激しく身を捩り、何とか晴美の方に逃げようとするが、彼女の顎を捕らえていた手は、
逆に無慈悲にも放り投げるような動きで、哀れな獲物を可符香の方に追いやった。

「いやあ! ゲホッ ゴホッ! 離して、許してぇ! 晴美、助けて!」

熱く流れ落ちる奔流から解放されたのも束の間、再び可符香に絡め取られ泣き叫ぶ千里、そ
の声にいつもの己に厳しく他人にはもっと厳しい彼女は微塵もない。見捨てられて怯え泣く哀れな子供のような彼女がいるだけだ。

「突き放しましたね」

その時可符香が微笑んで言った。その言葉にハッとして晴美は思わず自分の手を見つめ、やり過ぎてしまった自分に気づき愕然とする。

「藤吉さんは千里ちゃんのこといらないんですね」

「じゃあ、今日から千里ちゃんは私の物です」

その時、晴美は自分がこのバスルームのドアを開けたとき、すでに可符香の術中に落ちていたことに気付いた。
思えば見かけによらずSの気がある晴美が可符香に感じた、あの一種の禍々しさは自分と同じ性癖を彼女の中に見たからだ。

「可愛そうな千里ちゃん、こんなに泣いて… でも私がついていますからね」
626名無しさん@秘密の花園:2007/11/12(月) 23:20:54 ID:Y/pIuSzg
と、いうわけでここまでです、すみません。
ああ、>>615さんのような甘い話が書けるといいんですが。
根が腐っているのでどうも
627名無しさん@秘密の花園:2007/11/13(火) 00:02:12 ID:wuxiQaKQ
ぐああああああっ、続きを…頼む…GJ!
628名無しさん@秘密の花園:2007/11/13(火) 01:47:37 ID:MnLoNtzI
えー!?なんたる展開!
このまま可符香に翻弄されるのか!?
629名無しさん@秘密の花園:2007/11/13(火) 07:32:52 ID:ckDQKZZH
気になる…GJ!
630名無しさん@秘密の花園:2007/11/13(火) 19:01:34 ID:YNW0/PJw
良SS多すぎ・・保管庫は作成者きまったんかな?
631名無しさん@秘密の花園:2007/11/13(火) 21:39:10 ID:qXPpfyUJ
こんなところで寸止めなんて・・・生殺しなんだぜ
GJ!
632名無しさん@秘密の花園:2007/11/14(水) 23:58:09 ID:30QltZCA
また、連続投下になりますが、何とか終わった千里、可符香、晴美の三つどもえの続きです
633名無しさん@秘密の花園:2007/11/14(水) 23:59:00 ID:30QltZCA
心底愛おしそうに千里の裸身を抱く可符香、絶望と混乱の中で千里もまた優しく接する彼女にしな垂れかかる。

しまったという顔で額に手を当てて、バスルームの床に座り込む晴美。だが、すぐに珍しい裸眼の晴美の顔に不敵な笑みが浮かんだ。

「やられた、最初からそのつもりで千里に近づいたのか… でも、フフフ、詰めが甘いなあ、可符香ちゃん、まだ、私たちのこと調べ足りないわ」

えっ?と言う顔でその晴美の言葉に反応する可符香、途端に晴美が「千里、許してほしいなら、可符香ちゃんにキッチリとお礼しなさい」と、叫んだ。

「え、あっ、千里ちゃん、ど、あれ、あっ、ああん」

不意にそれまで力ない様子で、可符香に抱かれていた千里は猫のような素早さで膝立ちになり、無抵抗な彼女に油断していた可符香の腕からスルリと抜け出す。

そしてそのまま振り返り、頬を朱に染めながら、まるで何かの暗示に掛かったように瞳を輝かせて、
さっきまでの弱々しい態度が嘘のように可符香に抱きつくや、覆い被さるようにして唇を重ねた。

「 ! む、んんむ、はあ、んんん、」

ちゅま、ちゅまと音を立てながら、素早く千里の舌は可符香のそれを捕らえると、まるで軟体動物のようがくねるように動き、たっぷりと乗せた唾液とともにからみついてきた。

同時に右手のひらが可符香の乳房を絶妙な緩急をつけて刺激し、もう片方の手も素早くそして、巧みに可符香の腹を這いながら下へ伸び、すでに充分濡れている場所に潜り込んでいく。

「あー! どうして、ああっ!う、んんん、」

予想外の千里の行動に可符香は後手後手に回り防戦一方、しかも明らかにほとんど功を奏していない。

それは可符香自身が、かつてマリアに指摘された通り、敏感な性感の持ち主であるためと、すでに勝利を確信して、晴美が怒りと悲しみに逃げ出した後、千里を改めて味わおうという油断があったためだ。

「驚いた? まあ、普段の千里ならよほど、かなり上手くしないとそこまでいかないんだけど、今回は貴方が枷を外してくれたからね、 ふふふ、バーサーカーモード発動!て、感じかな? 自業自得なり!」

「ああん、計られました… あん」
634名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:00:05 ID:30QltZCA
「千里とは長いつきあいだもの、判るかな? 可符香ちゃんに… この不安定な娘に私がどれほど苦労してしつけてきたか、
私の腕の中にいるとき以外はこの娘の好きにさせておくのが一番だと、そう気付くのに随分掛かった…」

いまやすっかり攻めに転じ、可符香の裸身の上に覆い被さりながら、彼女の割り開いた両足の間に千里の頭が潜り込む、
降り注ぐ湯にビッショリと濡れた彼女の長い黒髪が、責める千里と責められる可符香の白い身体に張り付き絡み合う。

晴美はその光景を見つめているうちに、口の中にわき出した唾を、ゴクリと音を立てて飲み込む。
彼女自身は気付いていないが、その上で顔にかかった飛沫を舌なめずりして味わい目を細めていた。

まんまと攻撃してきた獲物を返り討ちにしたハンターのように満足そうに見つめる晴美、
そして彼女の忠実な猟犬のようになっている幼なじみは、ますます激しく獲物を責めている。

「そうよ、千里、いい娘… ふふふ、偉いよ… 」

ピチャピチャと微かな水音のようなものを立てながら、抱え込んだ可符香の腰に回した腕にさらに力をを込めて、
千里はますますその顔をさっきとは逆の立場となり喘ぎ泣く可符香の敏感な部分に潜り込むようにする。

「ああ、や、やああ、千里ちゃ… そ、そんな強くしたら… ああ、あー」

「ふふふ… 可符香、こんなに濡れてる。すくってもすくってもどんどん溢れてる… 」
635名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:00:55 ID:30QltZCA
喘ぎ泣く可符香に何かにとりつかれたような声でそう言う千里。

「…すごい、二人とも、ああっ!うくっ! 」

降り注ぐシャワーの下で裸身を絡み合わせる二人の同級生、そのあまりにも刺激的な光景を見ながら、晴美自身も自らの手で自分自身を愛撫して上り詰めていく。

「だ、だめ! 千里ちゃん… そこは、あ、ああ!あー!!」

そうしてついに可符香が絶頂の叫び声を上げると、それに続いて晴美も両膝をついた格好で総身をガクガクと震わせ仰け反らせた。

「うっ… ふう、はあ、はあ、」

荒く息をつきながらゆっくりと顔を二人の方に向けた晴美は、そのぼやけがちな視界の中グッタリとして動かない可符香の両足の間から、
すっと、湯と唾液と愛液に濡れた顔を上げ、少しだけ不安そうな表情で自分を見つめる千里を認めた。

「良くできました、千里… 」

その言葉に顔を輝かせて飛びつくようにして近づいた千里を抱き留める晴美は、
彼女の濡れて流れる髪を撫でながら「… いい娘ね、千里… 愛してる」と、穏やかな声で言う。

その言葉に千里は心底嬉しそうな様子で隠れスポーツ万能選手の、
幼なじみの引き締まった裸身に甘えるように抱きついた。
636名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:02:48 ID:30QltZCA
「そうそう、そんな感じでいいよ、じゃあ、撮るよ、 こら、千里カメラ目線はだめ、 そうそう、うん、ナイスですねー 」

ここは2階にある千里の部屋、そのベッドの上でショートパンツと白いワイシャツに派手なワンポイントのネクタイという、
いささか大時代的な姿の可符香が、同じような格好の千里に組み敷かれる姿勢で、その両腕を彼女の背中に回している。

もう、バスルームを出て小一時間が経過していた。あの後晴美はまだ従順な状態にある千里にてきぱきと指示を出し、
可符香と彼女、そして晴美の三人できっちりと身体を洗い乾かし、渇いた喉を清涼飲料で潤しながら小休止、
その上で当初の目的である晴美の作品のモデルをさせられていた。

「ねえ、晴美? 」

「なに?」

だいぶいつもの彼女に戻ってきた千里の問いかけに半ば上の空で、デジカメの液晶画面を食い入る用に見つめ、今撮影したスチールを確認しながら答える晴美。

「ヌードモデルじゃなかったの? べ、べつにやりたいわけじゃないけど」

「ああ、そのこと、まあ、慌てなさんな… 最初は着衣から… いやあ、こんな機会滅多にないし… 悪いね、可符香ちゃんも千里も… 」

「こうなったら、ヌードでもなんでもしますけど、よく考えたら 晴美ちゃんの出す本はいつものBL系でしょう? 私たちじゃ参考にならないんじゃ?」

「脳内補完よ、脳内補完! 」

637名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:03:40 ID:M+IgVR6F
ふんば! 

鼻息荒くそう叫ぶとカメラや衣装と同じく持参していた、コンテ表を素早くチェックして右手を挙げる晴美。

「じゃあ、次は千里、可符香ちゃんのシャツのボタンに指をかけて、いままさに外そうとしている感じで… 
可符香ちゃんは… ああ、そうだ恥ずかしそうに顔を横に向けて」

「私だんだん、イヤになってきた。第一デジカメで撮るなんて聞いてないわ、スケッチだっていったのに… 
可符香ちゃん… いいの? このままだとほんとに裸も撮られちゃうかも… 」

「約束ですしね。それに二人に許してもらうためには選択の余地はないでしょうし、
画像データも絶対他の人には見せないと約束してくれましたから… 」

「うう、でももう、私、貴方を埋めたりしないわよ、あんな痴態を晒しちゃったし… 」

千里はそう言って少し顔を赤らめて「それにもう、私たちある意味秘密を共有しているわけだし… 」と続け可符香の頬に軽く口付ける。

「ごめんなさい、もう、二人の間に割って入ったりしません… 」

可符香もまた千里の頬に優しく唇を当てる、そうしてしばらく見つめ合うとやがてどちらからともなくクスクスと笑いあう。

千里はバスルームで晴美が可符香に離していたことは、覚えていないようだった。
晴美に喜んでもらうためだけに動いていた彼女には、もとより記憶することが出来ないのかも知れない。
638名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:05:33 ID:M+IgVR6F
「可愛かったな、あの千里ちゃんも… 」

そう呟く可符香の言葉が良く聞き取れなかった千里は「うん?」という問いかけるような表情をする。
しかし可符香は微笑むと「ああ、こんなこと行けない… 千里夫くん… 」
と、晴美が見せたコンテにかかれていた台詞を口にして千里にすがりついた。

可符香のふざけた様子に千里も彼女にしては珍しい、イタズラな表情を浮かべるとベッドの上、
自分の下にいる可符香の体を抱きかかえ「ああ、もう、止めることはできないんだ、可符香! じゃなくて、あれ?なんて役名だっけ」と、半ば芝居がかって答える。

ふんば、ふんば!

その時、いつまで経ってもシャッター音がしないのを、不思議に思った二人が抱き合ったまま晴美の方を向くと、
そこにはカメラを机の上に置いていそいそと服を脱ぎかけている、いつも通りの眼鏡をかけた彼女の姿。

ただその顔は鼻息荒く紅潮しかなり興奮しているようだった。

「ちょっと、晴美! 何してるのよ」

驚いて叫ぶ千里、その声はもうほとんどいつもの彼女だ。
639名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:06:29 ID:M+IgVR6F
「だってさ、二人とも半ズボン姿で… うう、千里夫君… なんてぇ… うー! ふんば、ふんば!」

彼女自身が用意した、少年の姿をして睦み合う二人に晴美は完全に興奮しているようで、
ますます鼻息が荒くなる。そしてそれは彼女のリピドーが全開になっている状態を表すことを千里は知っていた。

晴美流に言えば「晴美版のバーサーカーモード」と、言うところだ。

「二人仲良くしちゃって! 考えてみればまだ私何もしてない!」

「ちょ、何を言って、落ち着いてよ晴美!」

「晴美行きまーす!!」

「ひー!!」

ベッドの上の千里と可符香に下着姿でルパンダイブする晴美。
それを悲鳴を上げて見つめる千里、そして嬉しそうに笑いながら手をさしのべる可符香。

「もう、いい加減にしてぇ!」

千里の絶叫がひとしきり響き渡った後、やがて彼女の部屋には千里、可符香、晴美、三人の何だか甘い響きの声が… 
640名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 00:11:47 ID:M+IgVR6F
と、いうわけで何とか終わりました。我ながら酷い出来、
なんて強引な展開とそして原形をとどめていないキャラクターの性格!

晴美ちゃんが壊れたorz

ただ一つドロドロした終わりにならなかったことくらいが救い… 
こんな不出来な物を読まされて、もし不快に思ったらごめんなさい

読んでくれる皆さんに感謝。
641名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 15:20:08 ID:Wgkb01ku
良かった!晴美がぶっこわれたねw

自分も他スレでは小説投下してたけどここは無理だな…レベルたけぇw
642名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 17:24:04 ID:VIH00a35
>>630
まだ決まってないと思う
自分も1回挑戦してみたが、タイトルやどことどこのレスが繋がってるのかがわからなくて挫折…
投下する時のルールとか見直したほうがいいような…

>>641
そんな事言わずに投下していこうぜ!
いろんな人の作品が見たいよ。
643名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 20:12:13 ID:3DQwY4XL
>>640素晴しすぎるGJ!暗くならずとてもいい感じな終わりだった

>>641
投下してくれるだけで皆幸せになるよ!なるよ!
644名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 20:26:01 ID:Ymbs5NkZ
エロパロといい、ここといい、絶望先生SSはレベル高いのね
職人さんかぶってるのかな?
645名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 21:15:35 ID:hPdQI+m6
>>640まさか文字通り
完全調教していたなんて!
そして「晴美行きまーす!」には吹きました(笑)面白いオチに感服しましたよ

>>644私は交互に投下してますよ
646名無しさん@秘密の花園:2007/11/15(木) 21:46:58 ID:i/Fj41f1
>>644
百合しか書けないのとえろが苦手なので
こちらオンリーでお世話になってます。

とか言いつつ今書いてるのが自虐気味のえろなんですが
このスレ的にそんな話でもおkなんでしょうか?
いつもの甘いのだとマンネリになっちゃうかなと思って
たまには方向転換と思って書いてみたんですが
果たして受け入れてもらえるかどうか…
647名無しさん@秘密の花園:2007/11/16(金) 15:18:56 ID:93BQSBhK
>>646自虐気味のエロですか
どんなのか気になるんで是非投下して下さい
648名無しさん@秘密の花園:2007/11/16(金) 20:50:28 ID:XO5xz0Wi
>>640
GJ

始まった頃は「二人ともカフカの毒牙の餌食に…」という
展開を予想していたがいい意味で裏切られたよ。
649名無しさん@秘密の花園:2007/11/16(金) 21:39:52 ID:93BQSBhK
ではそろそろ以前から予告していた倫と可符香の話を投下いたします

以前描いたツインテールよりもSM色強いので御了承下さい
650ただならぬ関係 壱/十弐:2007/11/16(金) 21:42:43 ID:93BQSBhK
糸色倫は驚いた
見合いの儀がイヤでチャラついた格好で出ていった兄が教え子と一緒に帰って来たからだ

それも女生徒ばかり

男女のべつく暇もなくやんちゃしていた頃の悪夢が脳裏に浮かぶ
見合いの儀では幸いにも妖怪にしか目を合わせずにすんだが不安はぬぐえないので兄の家に行ったりクラスに無理矢理編入した


だが遅かった、
既に兄は自分のかわりに女生徒達に弄ばれて手出しが出来ない

猟奇女は「籍を入れろ」と脅迫していたし
常に背後霊の様に付き纏う者もいる
兄が機械に弱い事を良いことに毒舌を送る子ども
包帯でいやらしく巻きついてくるミイラや
何回も兄を告訴する毛糖
下着もはかずに怪獣の名を叫びながら飛びげりする難民に
既婚でありながら誘惑する人妻や
引き篭って惑わす妖怪

普通な者もいたが兄におぞましい衆道を結び付ける眼鏡女も


だが最も許すまじきは兄様のかわいそぶりに付け込み一見前向きな言葉でドン底に陥れる電波女
風浦可符香だ


他の女生徒はやや強引なやり方で兄にせまるが
あやつは掌でころがし支配してるかの様だ

そこで倫はある一計を案じる事にした
651ただならぬ関係 弐/十弐:2007/11/16(金) 21:54:33 ID:93BQSBhK
用ってなあに?倫ちゃん」
望兄が縁兄様の子と外出している間に宿直室に電波女を呼び出した

「あぁ良いモナカと玉露が入ったでな
おぬしもどうかと思ってな」
「わあ本当に良いの?倫ちゃんありがとう♪」

可符香は嬉しそうにモナカに手にしシャリシャリと噛み締めた
これから何が起こるとも知らずに・・・・・・・

「こんな美味しいモナカ初めて♪玉露はどうかな?」
甘いあんと乾いたモナカの皮が口の水分を奪い可符香は玉露が入った湯飲みを掴んだ
しかし何故か飲む寸前で首をかしげながら唇の前で止めた
「ん?この香り・・・・」
「かなり高価な玉露なので普通のとは香りが違うのじゃ
ほれ飲めい、毒なぞ入っておらんぞ」

倫がせかすと可符香はゴクゴクと妙な香りの玉露を飲み干した
すると何故か意識が薄れてゆく
「意識を・・失うほど良い・・ぎょく・・・ろ」

バタンと眠り落ちる様に可符香は湯飲みを持ったまま気絶した

「フフフ本当は入ってるがのう
時田、こやつをあそこに運びなさい」

「しかし・・・・・」

「しかしではない!」

躊躇する執事は可符香を抱えて車の後部座席に乗せ
倫も乗ると車は何処かへ走り去って行った
652ただならぬ関係 参/十弐:2007/11/16(金) 21:58:56 ID:93BQSBhK
「ん・・ここ・・は?」


可符香が意識を取り戻すとコンクリートと錆びた鉄の陰惨な匂いが鼻につく
まだぼやける視界には宿直室ではなく薄暗くせまい打ちっぱなしのコンクリートの壁に
何やらおぞましげな器具や道具が並んでいる

「フフフやっと気がついたか」
何か企んでるかの様な笑みを浮かべる倫が見えた
「り・・んちゃん?・・ここ・・は?」


歩み寄ろうとするが足が何かに巻きついていて動けない
手も冷たく硬い何かに押さえ付けられている

「ここは華道教室にて態度や覚えの悪い生徒に灸をすえるための地下室じゃ
もっともすえられた生徒はすぐ辞めてしまうがの〜」
緩む口を上品に手で抑えながら説明する倫
だが仕置きのための部屋にしてはあまりにもおぞましい空気が流れていた

「おまえは初めて逢うなり私が大嫌いな呼び方で呼び
キモだめしでいじめてやろうとしたら逆に私をキモカワなどと陥れ
何よりお兄様をたぶらかす女狐じゃ
じゃからお灸どころか懲らしめてやろうかのう
おほほほほほほほ♪」

寝ボケまなこな可符香は抜け出そうとするが枷は金属製なため簡単にはずれないし第一力が出ないのだ
653ただならぬ関係 四/十弐:2007/11/16(金) 22:02:37 ID:93BQSBhK
ガチッガチッと枷を引っ張るも破れず皮膚は次第に内出血してきた


「無駄無駄ァ!宿直室でおまえに飲ませた玉露にはよく華道で使っていたケシの花から作った薬を入れといたんじゃ
ほれうまく口がまわらんじゃろ?」

麻薬としても使われるケシのダウナー効果により可符香はいつもの様にポジティブな事をスラスラ喋れない
だが何故か微笑んでいた

「ええいこの状況でニヤニヤしおってキモいのう!」
すると倫は壁にかけていた鞭を持った
通常SMには音は派手だが重傷を負わぬ様に安全なはたきの様な鞭や
猛獣威嚇に使う様な紐状の物を使う
だが倫が手にしたのは乗馬に使われる殆ど棒状の硬い物であった


「えいっ!」

ビシィッ!

風を切りながら鞭は可符香の肩を強く殴打した
流石の彼女も痛みに顔を歪ませるが倫の手はとまらない
「こんな短いスカートでふとももでお兄様を惑わしおって!!」

ビシィッビシィッと鞭は下半身を痛め付けてゆき可符香の白いふとももは赤く腫れ上がった線がいくつも浮き出ていた
その痛みに思わず息が荒くなる
「うっ・・うっ・・はあはあ」
654ただならぬ関係 伍/十弐:2007/11/16(金) 22:08:21 ID:93BQSBhK
すると硬い乗馬鞭の殴打によってプリーツスカートが破れてきた


「フン!女狐の割におとなしい下着じゃのう」

叩き着けられた鞭をそのまま上げて白く清楚な布に包まれた盛り上がりを押し始める

「ん!んん・・」

「おや感じとるのか?
叩かれて鞭でヨガるとは女狐とゆうより牝豚じゃのう!」

小憎たらしい電波女が自分の鞭で情けなく屈する姿に倫は恍惚の笑みを浮かべた

「でもまだまだこれからじゃ」
すると鞭を放り今度は刀を取り出した


「えいっ!」

シュシュバッ
腰の入った居合い抜きの一閃をし刀を納めると刀の鍔と鞘がカシンと当たる音とともに可符香の制服とブラは切り裂かれ
まるくやわらかな乳があらわになった

「ほほほこれは良い眺めじゃ記念撮影でもするかのう」
そしてこの日のために買っておいたカメラであられもない姿になった可符香を嬉々としてパシャリパシャリとフィルムに焼き付ける
少し手元が狂ったのかうっすらと白い体にかすり傷が出来ていたがそれがかえって淫らな雰囲気を演出していた

「おまえのあわれな痴態を現像したらさっそくお兄様に見せてやるわ」
655ただならぬ関係 六/十弐:2007/11/16(金) 22:11:16 ID:93BQSBhK
「いや、学園モノらしく学校の掲示板に貼ったりバラまいたり
ネットに実名入りでに流すのも面白いのう。♪」

可符香は息を荒げ小刻みに震えている
とうとう私はこの電波女に勝ったのだ!
今手の平で弄ぶのは私だ
「望お兄様は昔からもこれからも私のモノ!
私だけのおもちゃ
それを奪おうとしたおまえは相応の報いを受けるのじゃ!ほほほほほほ」
高らかに笑う中ふとある事が思いついた

「そういえばアニメOPでおまえは赤子の様なお兄様を身篭っておったなどうゆう子宮か見てみようかの〜」


倫は再び刀を持ち可符香の白い腹をどう開こうかと触り始めた


「倫ちゃん、いけませんねえ
私にこんな悪戯をして
しかも子宮が見たいだなんてへんな事を言って」


突然薬で朦朧としているはずの可符香がいつもの様なトーンで喋りだし倫はビクンと驚きを隠せない
「そんな馬鹿な・・・・ケシの花から作った薬を普通なら廃人になる位茶に入れておいたのに・・・・・」

「やだなああんなケシ臭い玉露なんてあるわけないじゃない
私にはわかってましたよ一体なんのつもりか気になったんで飲んではみましたがね♪」
656ただならぬ関係 七/十弐:2007/11/16(金) 22:15:31 ID:93BQSBhK
笑みを浮かべ可符香はくるんと手の甲を見せる様に腕を回転させる
関節と関節の隙間をなくし力を伝わりやすくするためだ
バキンッバキッバキッィ
すると金属製のはずの拘束具はガラス細工の様に簡単に壊れ
足の拘束具もほぼ同時に破壊した

「馬鹿な!その拘束具はチタン合金なのじゃぞ!?」
「やだなあ、そんな下っ端みたいな名前の合金で私を抑えきれる訳ないじゃない♪」

「おまえは化け物か!?」
驚く倫は再び刀を抜こうとする
だが何故か抜けない
まるで最初から抜けなかったかの様だ

「こんな危ない物振り回して悪い子ですね」

見ると可符香はむずんぱと片手で刀の柄尻を押さえ付けていた
目にも止まらぬ速さで抜刀出来る倫の居合い抜きを軽く凌駕する速さである
「馬鹿な馬鹿な!有り得んこんな事ありえん!!」
常軌を逸したこの状況を理解する事が出来ない倫それに可符香はクスクスと笑いながら顔を近づけた
「認める事が出来ない口はこうです♪」

チュッ

「んんーーーッ!?」

倫の口を塞ぐかの様に可符香は唇を奪う
そしてそのまま舌を侵入させてきた
657ただならぬ関係 八/十弐:2007/11/16(金) 22:19:11 ID:93BQSBhK
可符香の舌は戸惑う倫の舌に容赦なく
まるで軟体動物が獲物を絡み付きゆっくり食していくかの様に蹂躙する

哀れな獲物は次第に抵抗を失い身を委ねる他はないのだから

同時に刀を抑えていた手を頭に回し
もう片方の手は背中に回り込み肩を抱くと
倫は力を失いガシャンと刀を地面に落としてしまった
可符香はその音を聞くなり舌を抜き粘液の掛橋を描きながら唇を離し倫の顔を見た

さっきまで思わぬ事態にしわ寄せていた眉間は大きく開き
鋭かった眼差しも抵抗不可能な快楽に潤んでいたし頬は上品お嬢様らしからぬ赤に染まっていた

可符香はそれを確認すると急に手を離した
倫はもう立っている事が出来ずに力無く膝をついてしまった

「まだまだですよお倫、」
抵抗出来なくなった倫をよつんばいにすると
美しい着物の裾をめくり登場時にはいつも向けている美尻をあらわにした
「な・・なにを・・」

「フフフ大和撫子らしく下着を穿いてない点は良い子ですがね・・・」

そう言うなり可符香は平手でバチンと倫の尻に叩き打った

「いっ痛っ!」

「悪い子にはお尻ペンペンです」
658ただならぬ関係 九/十弐:2007/11/16(金) 22:23:04 ID:93BQSBhK
「クレヨンしんちゃんと同じ声優の倫ちゃんにはこれが一番です!」

バチンバチンバチンと何度も何度も尻を叩かれ痛みで涙を浮かべる倫は幼少時代を思い出した

厳しい茶道稽古に耐えきれなくなるといつも倫は家族にイタズラをしていた
まず身近な時田には
「私はセバスチャン」と書かれた貼紙を背中に貼って笑い者にしたり

縁お兄様の見合い相手の名前を縁切り神社の絵馬に書いたり

自分が考えた拳法を最強と疑わぬ景お兄様の枕元に猛犬を放したり

父上の大に
「命お兄様にお医者さんゴッコを強要された!」と嘘を言ったりした

中でも年も近い望お兄様はネガティブなだけに簡単なイタズラにひっかかり落ち込むと
「お絶望なさいましたか!?」
と追い撃ちをかけたらすぐムキになるので特に面白かった

彼等に叱られそうになっても末娘とゆう事もあり嘘泣きをすれば男達はコロっと騙す事が出来たのだ

しかし母上の妙だけは違った
イタズラを仕掛けてもまるで最初から知っていたかの様な絶妙なタイミングですり抜け
嘘泣きをしても
「この目薬はなんですか?」
と見抜かれてしまう

この状況はまさにそれと同じだ
659ただならぬ関係 十/十弐:2007/11/16(金) 22:27:16 ID:93BQSBhK
そう思うなり倫はたまらず泣き叫んだ

「ごめんなさいお母上!もうお尻を叩くのはやめて下さい!許して下さい!!」
「フフフじゃあ私を撮ったカメラのフィルムを渡すのです」

叩くのをやめた可符香が見る中
倫は震えながらカメラを開けてフィルムを取り出しおそるおそる突き出した
「今袖に落とした方のフィルムも出しなさい母の眼はごまかせませんよ!」
「ひいっ!」

すり替えようとした一瞬の動きすら見逃さなかったとゆうのか

「お尻を叩くだけじゃ足りないみたいですね
いけない子です!」

叱責するなり可符香は平手を叩きつける様に指を一気に倫の女性器に挿入した
「あぁああ!お母上何をなさるのですか!?」


「器が出来てきましたね殿方を受入られる様に
私が直々にほぐしてあげましょう!」

戸惑う倫にかまわず可符香の指は殿方を受け入れた事のないきつい中を強引にグチュグチュと掻き回しはじめた

「いやあああああ!
お母上やめて下さい!!撮った方のフィルムも渡しますから!!!!」

「いいえ倫!これは貴女のためなのです
おてんば娘のままでは駄目なのです!!」
660ただならぬ関係 十壱/十弐:2007/11/16(金) 22:30:22 ID:93BQSBhK
なんとか袖からフィルムを取り出し渡そうとするが可符香の手は一向に緩まない
倫自身ですら知らなかった様な快楽のツボを手慣れた指さばきで絶妙に刺激してゆく
女性器から込み上げる恥ずかしい快楽で
真っ白になりつつある脳裏で倫は全てを理解した
何故かわいそぶりな望お兄様を教え子でありながら弄び丸め込んで支配出来るのか
何故他の女生徒はこっぴどい目に合わせる事が出来ても彼女は逆にやり返してくる事が出来るのか
そして何故アニメOPで望お兄様を胎内に身篭っているのか・・・・・・

「あああああああああああッ!!!!!!!!!!」
倫はこの少女は自分達を産み育ててくれたあの人と同じなんだと悟ると
その厳しくも優しい手の中で果ててしまったのだった
「うふふ倫たら恥ずかしいお汁をいっぱい出してそんなに私の指が気持ちよかったんですね」

まだビクンビクンと痙攣している倫を優しく抱き抱えた

「それと倫、貴女は絶倫先生と呼ばれるとすぐムキになりますね
でも絶倫とは本来いやらしい意味ではなく
ずば抜けて秀でているとゆう意味です
だから自分の名前に誇りを持ちなさい」

そう言うと倫はコクンと小さく頷いた
661ただならぬ関係 十弐/十弐:2007/11/16(金) 22:41:14 ID:93BQSBhK
次の日
望は授業が終わると真っ先に倫に話し掛ける


「そういえば倫、
ゴールデン銀座商店街に新しくあんみつ屋が出来た様です
一緒にいきませんか?
勿論私がおごります」

そう言うと倫はプイッとお尻を向けながらそっけなく答えた

「あらお兄様残念
私には先客がいるのですよ」
「倫ちゃ〜ん二人で一緒に行きましょうか♪」

明るく声をかけた可符香に飛び付く様に倫は抱きつく
「ちょ!先客とは風浦さんですか!?
兄である私より優先する気なのですか!?」

いつもならすぐ誘いに乗るはずの妹の様子に驚く望に可符香は口を開いたのだ
「先生はお兄さんなんですから
いつも妹にべったりじゃあ駄目ですよ♪」

「貴女は何様のつもりですか!?
そして倫は風浦さんにくっつきすぎです!
絶望した!
妹と教え子のただならぬ関係に絶望した!!」


―完―
662名無しさん@秘密の花園:2007/11/16(金) 22:42:24 ID:1uEtemO2
乙!!!倫かわいいよ倫
663あとがき:2007/11/16(金) 22:46:28 ID:93BQSBhK
前作のあとがきには倫×可符香と書きましたが

アニメOPで可符香が望を身篭っていた事から一時話題になった
可符香=絶妙説を取り入れたので最終的に
可符香×倫にしてしまいました・・・・・


これからもエロパロ板と交互にSSを投下しますのでよろしこうおねがいします
664名無しさん@秘密の花園:2007/11/17(土) 08:53:54 ID:poWO/v87
句読点は入れた方が良いと思う
665名無しさん@秘密の花園:2007/11/17(土) 09:07:12 ID:3Lq5Syoa
だがGJ!
666名無しさん@秘密の花園:2007/11/17(土) 20:53:59 ID:UH5z7fHj
>>640です、強引な展開とオチにもかかわらず、楽しんでいただけて良かったです。
ここを追い出されると行くところが無いのでホッとしています。

>>648
ご指摘のような可符香が千里と晴美を両方餌食にと言う展開もあったんですが、
悲惨な話になり杉なので、必死の軌道修正をw

>>641
気にしないで投下しましょう、私は気にしないようにしてますw

>>663
面白かったです。
倫ちゃんも可符香には勝てないのか、
出会いが最悪だったしナア。
667名無しさん@秘密の花園:2007/11/17(土) 21:49:44 ID:3Le4CyXB
>>353で書いた話のアナザーストーリー投下させてもらいます。
今回はいつもの甘さは全くありません。
暗い話でえろも絡んでくるので、苦手な方はご注意を。
晴美が千里に片思い中(でも千里も実は晴美が好き)で
その事を知っているまといというのを前提にご覧ください。
まぁとりあえず>>353を読んでもらってから、読んでいただければ(宣伝かい)
668カゴノトリ:2007/11/17(土) 21:51:52 ID:3Le4CyXB
『いつもの場所で待ってる』


授業中に届いたメール。
実はこのメールの送り主は同じ教室の中にいるのだ。
しかし姿は見えないので
送り主がどんな表情でメールをよこしたのかを見る事が出来ない。
さっとメッセージを確認した後
晴美は出来るだけ静かに携帯を閉じる。
パチン、と小さく音を立てて閉じられるのと同時に
もやもやとしたものが晴美の胸中を支配した。
そのもやもやを取り払うように大きく溜め息を吐く。
その行動も気休めにしかならないのはわかってる。
このメールが来る事で相手に罪悪感を感じると同時に
罪悪感の端っこに少々の安心感も着いてくるのだった。

そんな自分が嫌になる。でも…
669カゴノトリ:2007/11/17(土) 21:53:00 ID:3Le4CyXB
授業が終わり、それぞれが雑談やら、放課後の予定やらを話している中
晴美はさっさと荷物をまとめて、千里の席へと足を向ける。
そしてちょうど帰る準備を終えていた千里に声を掛けた。

「ごめん。今日、委員の集まりがあるから先に帰ってて」
もちろん集まりなど嘘なのだが、ほぼ毎日一緒に帰ってる為に
こういう理由を付けておかないと、約束の場所へは行けないのだ。

「わかったわ、じゃあまた明日ね」
そんな嘘にひとかけらの疑いも感じずに、千里はやわらかく微笑むと教室を出て行った。

その顔が、ちくりと胸を刺した。
もやもやがどんどんと大きくなって、どうしようもない気持ちでその場に立ち尽くす。
ああ、ダメだ、何もかもが。

軽い絶望感で支配された身体と心を無理矢理引きずり『いつもの場所』へ向かう。
そこはほとんど使われていない教室が並ぶ一番奥の階段。
人が通ることも、立ち寄ることも無いその場所にごく微かに香る甘い匂い。
何度も何度も刷り込みのように覚えたそれが香った瞬間に脳裏に相手の姿が思い浮かぶ。
それと同時に感じる人の気配。
ああ、もう来ているのか。
無意識に小さく舌打ちをして、廊下の奥を曲がった。

「待ってたよ」

晴美の脳裏に浮かんだ人物は階段の踊り場に腰を下ろして、こちらを見下ろしていた。
嬉しそうな表情の奥に妖艶な笑み。
そう、彼女こそがメールの送り主、同じクラスの常月まといだった。
670カゴノトリ:2007/11/17(土) 21:54:29 ID:3Le4CyXB
「遅かったね、待ちくたびれちゃった」

そう言いながら大袈裟に脚を組み替える。
その拍子にちらりと下着が見えた。

「…見えてるよ」
まじまじと見るのもなんだか変な気がしたので
晴美は視線を外し、薄汚れた廊下に目を落とした。

「見せてるんだけどね」
まといはそう言ってくつくつと笑った。

「あんまり遅いからひとりでしちゃいそうになったんだけど」
「すればよかったのに」
そっけない態度で言い放つ。
まといはその言葉に不快感一つ見せないで、ただ微笑んでいた。

「わざわざ制服にまで着替えて準備してもらってね」

担任の先生に惚れてからは、常に和服を着るようにしていたまといだったが
いつもの着物姿ではなく、自分と同じセーラー服に着替えていた。

「あら、あなたの好みは制服でしょ。着物じゃ感情移入出来ないもんね」
そのまといの言葉にかちんときて、晴美は睨んだ。

「怒らないでよ、でもそんな目も素敵よ」
そう言って艶っぽく笑った。
何を言っても手ごたえが無いのはいつもの事だ。
ふぅ、と息を吐いてから、晴美はゆっくりと彼女の待つ最上段へと足を運ぶ。
ただただ、微笑んでいる彼女の元へ。
671カゴノトリ:2007/11/17(土) 21:55:41 ID:3Le4CyXB
最上段の彼女の隣に腰を下ろすと
少しだけ向き直った後、まといが手を伸ばしてきた。

「待たせたんだから、埋め合わせを『きっちり』してもらわないと、ね?」
わざわざ感情を煽るような言葉とそれを楽しむ様な表情が見える。
こちらも感情を荒げてはまたいつもと同じだと
自分自身に言い聞かせて、流されないように平常心を装う。

「そんな辛そうな顔して、また傷付いたの?」
先程のからかう言葉とは違って、母親が子供を諭す様な優しい声。
「さぁ、どうだろうね?」

もちろん自分でもよくわかっている。
辛い顔をしてるのも、心が傷付いているのも。
自覚すればするほどずきん、と心の奥が痛む。
じわりじわりと痛さが蔓延していくのがわかる。

「そんな風にしか出来ないのって、可哀想ね」
そう言ってまといは晴美の頬に触れた。
「…別に」
そう呟くみたいに言うと、首の後ろに腕が回される。

「我慢しなくていいのに」

腕に力がこめられ、身体が引き寄せられ、そのまま唇が重なった。
触れるだけのそれとは違い、唇をこじ開けられて舌が絡められる。
侵入してくる舌に自分のものを絡めて、お互いがお互いを確かめるように求め合った。

「ふっ…ん…」
どちらのものともわからない声が微かに漏れる。
ひとしきり口付けを堪能した後、唇が離れた。
672カゴノトリ:2007/11/17(土) 21:58:26 ID:3Le4CyXB
「今日はいつもより満足させてくれそうな雰囲気ね」
「期待して待ってたんでしょ」

そう言いながらまといの首筋に歯を立てる。
その行動によってまといの身体がぴくんと跳ねた。

「あたしが期待してなくてもあなたはこんな風に強引だと思うけど?」
言葉こそは憎まれ口だがこれからの展開に期待せざるを得ないという声。
「…もうどっちでもいいよ、今は」
そう言って晴美はまといのセーラー服を剥ぎ取った。
続けて後ろに手を回して下着も取り払う。
あらわになったそこを少し乱暴に揉みしだいた。

「ぁ…ん」
与えられる刺激に合わせて甘い声が響く。
頂点に触れると更に甘い声が漏れた。
勃ち上がったそこを手の平で転がすように撫でると、だんだんと固くなる。
晴美の首に回されたまといの腕が力無く下りた。

「これくらいじゃ足らないでしょ」
眉を顰めながら、まといはにやりと笑みを浮かべる。
「お互いにね」
そう言って晴美はまといの胸に顔を埋めた。
固くなっているそこに口付けると、そのまま咥える。

「ん…ぁっ」
舌先でちろちろと刺激を与える度に身体が強張るのが解った。
「前々から思ったけど、こーゆー事案外巧いよね…っ」
なんとかして喉の奥から搾り出すように発せられる声。
「前のカレシより巧いしっ…」
「…男とは比べる基準が違わない?」
その言葉を聞いてまといは、それもそうかと熱い溜息混じりに笑った。
673カゴノトリ:2007/11/17(土) 22:00:05 ID:3Le4CyXB
「もっと…してよ」

その言葉の意味する事は十分に解っている。
「今日は早いね」
「あなたが珍しく積極的だから…」

その言葉を聞いてあぁ、今日の自分はやっぱりオカシイんだと思った。
そうだ、きっとこのもやもやが自分をオカシくさせてるんだ。
これさえ無くなれば、きっといつもの自分に戻れる。
そんな考えが頭の中を巡ったが、その考えを丸めて端っこの方へ追い遣った。

そして望み通り、彼女の身体を踊り場へと押し倒す。
その行動に期待の色を含んだ眼差しが向けられたのを
一瞬だけ視界に入れ、スカートの中へ手を入れた。
内腿を撫でながら目的の場所へと指を這わせる。
上り詰めた指が敏感な場所を探り当てた。

「…っ!」
指を這わせるとびくびくと身体が呼応する。
「それだけじゃ…足らない」
目を細めて、更に奥へ誘う様な熱い視線が送られる。

それに応える様にしてショーツを脱がせると
立てられた膝を掴んで左右に開かせ、スカートの中へと潜り込む。
黒いカーテンで仕切られたように、中ははっきりとは見えないが
迷うことなく、感覚が集中しているであろうその場所に顔を寄せた。

「んっ…」
小さく喘ぐ声はくぐもっていて、はっきりとは聞こえないが
その場所を確かめるように触れると、腰が跳ねる。
何度か確かめるようになぞってから、その場所に口付けた。
ひくひくと震えるそこを舌で丁寧に愛撫していく。
674カゴノトリ:2007/11/17(土) 22:02:12 ID:3Le4CyXB
「…っ…ぁ」
外からの声ははっきりと聞こえなくて、狭くて暗い空間は水音だけが響いていた。
舌が触れるたびに身を捩って、その刺激に耐えようとしていたが
彼女の我慢が限界に近い事は解っていた。
一旦動きを止め、スカートから顔を出すと恍惚とした表情でこちらを見ている。

「…お願い」
すっと腕が伸ばされ背中を捕らえられた。
「好きにして、いいから」
その言葉が耳に届くと同時に晴美はまといに身体を預けるように覆い被さった。
右手でスカートを捲り上げ、先程まで刺激が与えられていた場所にもう一度指を這わせた。
さまざまな愛撫で十分に濡れ、熱を持ったそこは
今か今かと最後の刺激を与えられることを待ち望んでいた。

「入れるよ…?」
晴美が耳元で囁くと、まといは返事の代わりにこくこくと頷く。
指に力を込めて、中へと侵入させた。
その瞬間にまといの身体がびくんと跳ねる。
回された手に力が入って、晴美は背中に鈍い痛みを感じた。

「あっ…ぁ…ん」
ゆるゆると指を動かすと、それに応えるように身悶えた。
「っ…ん」
だんだんと動きを早め、気持ちを高めていく。

「ふっ…ん…ぁん」
甘い声が耳に届く。
いつもこの声が、少しの理性を取っ払う。
快楽から生じる涙が彼女の頬を伝った。
その涙に晴美はそっと口を寄せる。
後悔と懺悔と…ほんの少しの愛しさを込めて。
675カゴノトリ:2007/11/17(土) 22:09:23 ID:3Le4CyXB
「あっ、あああぁ…っ!」
上半身を丸めるようにして、びくびくと全身が震え
快楽の頂点へと達した後、まといはぐったりと床に身体を預けた。
肩で大きく息をしながら、満足そうな表情でこちらを見つめる。

「…もやもや、消えた?」
まだ余韻の残っているであろう、とろんとした目でくすくすと笑った。

「辛くなったらいつでも、いいんだよ?」
すっと手が伸びてきて、両頬を包まれる。
そのままゆっくりまといの顔が近付いて口付けられると、頭の芯が少しぶれた。
晴美の意識がぼんやりと答えを導き出す。




あぁ、そうか。
捕らわれてるのはあたしなんだ。
そう、この檻の中から出る事が出来ないあたしは


−カゴノトリ−


―END―
676あとがき。:2007/11/17(土) 22:11:57 ID:3Le4CyXB
という訳で、いろいろやってしまった感が満載の晴美×まといでした。
マイナーなカップリングな上に、暗い話なので受け入れ難い方には申し訳ないです。
たまにこういう話を書きたくなるんですよね
なるべく暗くならないようには努力しましたが
もしかしたら続編(次で完結)を投下するかもしれませんが、予定は未定ということで。
お目汚し失礼しました。

次は甘いのを、うん、甘いのを…
677名無しさん@秘密の花園:2007/11/17(土) 23:50:07 ID:oM2nEmTB
>>676いえいえシリアス萌えなSS乙です!

甘いのも良いですが貴方のほろ苦い話大好きですよ
まといは誘惑するのうまいなあ
678名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 00:47:40 ID:SuzAysHo
新参者ですが投下させて下さい。レベル高いけどハルチリに挑戦します…


下校時間を知らせるチャイムが鳴ると、皆一斉に教室から出ていく。
5分もかからない内に教室には誰もいなくなった。ただ、二人の女子生徒を残して。

人がいなくなり一気に温度の下がった教室に優しく夕陽が差し込む。
切なくなるような空間に、自然と千里はため息をついた。時間がゆっくり過ぎていく。こんな時間も嫌いじゃない。
しかし、その空間を壊すように小さな寝息が聴こえる。千里は目線を窓の外からその寝息の主に変えた。
「…全く、いつまで寝てるつもりなのかしら…」千里は再びため息をつく。だがさっきとは異なる感情である。

千里はその人物に近づく。
「ちょっと、晴美!いつまで寝てるのよ、いい加減起きなさいよ!」
…しかし晴美は起きない。子供みたいな寝顔をして気持ち良さそうに眠っている。普段は見れないメガネを外した親友の寝顔に一瞬ドキッとした。
晴美の髪に触れてみる。きっと彼女の事だから髪に気を遣ってはいないんだろうな、と思いながら髪を指で撫でてみた。
しかし、意外に晴美の髪は綺麗だった。毛束を持ち上げ、離すとサラサラと簡単に千里の指をすり抜けていく。千里はしばらくそれを続けていた。

「……ん…」
晴美のその声に驚き千里は急いで手を離す。晴美はゆっくり顔をあげ、ぼーっとした顔で千里を見た。
「……おはよ」
千里はあっけにとられた。この子はどれだけのんきなんだ。
「…アナタ、おはようじゃないわよ!午後からずっと寝てて、今何時だと思ってんの!?」
「…ごめん、…ふぁぁ、眠い…」晴美はあくびをしながら返事をして背伸びをする。
「…アナタってホント…。もういいわ…」 千里は机の上にあった晴美のメガネを奪い、自分の机に戻り、勝手に帰り支度をする。
679名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 00:48:55 ID:SuzAysHo
「……怒ってる?」晴美は少し甘えた声で言う。子供が母親に許しを得ろうとするように。
だが千里は返事をしない。あーあ、完全に怒らせたか…と晴美は頭を掻く。
晴美は立ち上がり、千里の机に近づく。ただでさえ寝ぼけ眼な上、メガネのない状態では歩き難い。

鞄に教科書を積めていた千里の手を晴美は止めた。
「…ごめんね。」
「…早く帰るわよ。もう暗くなるわ。」千里は教科書から目線をそらさず言った。
「…待っててくれたんだよね、千里。」別にそんな…と言いかけた千里の言葉を遮り、晴美は「ありがとう」と続ける。
千里は自分の鼓動が大きくなっていくのが分かった。顔を晴美の方に向けると目の前に晴美の顔があった。
「ちょっと…近いよ、晴美…」「…だってさ…」凄く甘い香りがする。それは晴美に不釣り合いな程に。
「だって、メガネが無いと何も見えなくて…」晴美は千里の両腕を取り机に座らせ、更に顔を近づける。千里の鼓動は激しさを増していく。
千里が思わず目を閉じた瞬間に晴美はキスをした。
「…んっ……はっ、はあ…ちょっと…晴美」
晴美はそのまま何も言わず、唇を首筋になぞらせる。耳に近づくと千里は背中を反らせ、小さく声をあげた。
「…ちょっと、コレ、返すから、…あっ、晴美、離して……」
晴美は聞く耳を持たず耳たぶに軽く噛みつく。
「…あっ!…ねぇ、聞いてるの?…あっ…んっ」
「…聞こえてるよ、千里の可愛い声が」「そうじゃないっ…て…」
唇で耳を愛撫したまま手は首から胸へと降りていき、制服の上からその膨らみを撫でる。
千里の抵抗する力は徐々に弱まっていく。それでも言葉では形だけの抵抗を続ける。

晴美は制服の中に手を入れ、今度は下着の上から胸を愛撫する。この下着と千里の胸の間にはデッドスペースがあるのだが…それは気にしない事にした。
680名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 00:55:15 ID:SuzAysHo
「…やっ、晴美…もう…止め…」
「止めていいの?最後まできっちりしなきゃ千里らしくないなあ…」
晴美は挑発的な笑顔で耳元で囁くように言う。千里はうつ向いて、何も言わなくなった。
「…どうするの?止める?」
晴美は千里が何事も最後まできっちりしないと気が済まないのを知っているし、本当は止めて欲しくない事も知っている。
結局、晴美の思い通りに物事は進んでいるのだ。

「…ホント、アナタのそういうところ気にくわないわ」「ハイハイ」
晴美は制服に手を入れたまま背中のホックを外した。そして両手でその膨らみを撫でまわす。
たまにその膨らみのてっぺんにある突起にも刺激を与えると、千里の顔は恥ずかしさと快感で赤く染まっていく。
「…ちょっと、脱がすなら…ちゃん…と、あっ…脱がしなさい…よ」手が突起に触れると千里は身体を震わせ、声をあげる。
「んー、寒いしね。風邪引きたくないでしょ?」晴美の声は淡々として、徐々に熱を帯びていく千里とは正反対である。
しかし、その声の奥は抑えられない誰よりも強い欲望が存在していた。
晴美の片手はそのまま胸を愛撫させ、もう片手は下へ伸びていく。スカートから徐々に手を入れていき、太ももを爪で軽く下から上へスーッとなぞった。
「…ああっ、…んっ」身体をよじらせ、声をあげる。くすぐったささえも快感へと変換されているようだ。

「ホント千里は敏感なんだね…」
晴美は最も千里の微妙な場所に手を入れる。千里は唇を噛んでうつ向いている。
しかし、いつの間にか千里の腕は晴美の頭を抱いている。そんな反応が晴美は何より嬉しくて堪らない。
恥ずかしいのか声を抑えようとする姿が可愛くて仕方ない。晴美には既に理性などなかった。欲望だけが頭を支配していた。

その場所は既に千里の愛液で満たされていた。晴美の指に確実に、そしていやらしく絡みついてくる。
晴美は嬉しくて少し笑みを浮かべたまま千里の身体を愛撫していった。
「何笑って…んのよ」「ん?千里はホント可愛いな、って。」晴美は優しくキスをする。
バカ…と小さく千里は呟き、顔を真っ赤にさせた。
681名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 00:57:56 ID:SuzAysHo
下着を膝辺りまで脱がせると、晴美はそこに顔を近づける。

指で愛液を絡ませ遊びながら、舌は小さな突起をとらえた。身体が大きく跳ね、頭を締め付けてくる力が強くなる。
晴美はその突起を時には優しく、時には激しく刺激する。その度に千里の息は荒くなり、身体を震わせ、愛液が溢れ出す。

「…痛かったら言ってよ?」
晴美はゆっくり、千里の中へ指を入れていく。そこは指が溶けそうな程に熱を帯び、キツイぐらいに締め付けてくる。
ゆっくりと指を動かしながら唇と舌で突起を責めていく。
千里は声を我慢できなくなったようで普段からは想像もつかないような声をあげる。いつもとは違う親友の姿がここにある。

「…ああっ、…はっ、ん、あっ…晴美…晴美…あっ…」
快感で頭を支配されても、千里は親友の名前をしっかりと呼んだ。
晴美はもっと、千里を壊したくてしょうがなかった。
それはわがままだと分かっている。けれど何も考えられないぐらい壊したくて、
この愛おしい親友をただ自分の物にしたくて。

激しさを増す水音と、鼓動。千里の声と、二人の息遣いが響く、快感と欲望が絡み合うそんな空間に二人はいる。

「…………っ晴美…」
千里は最後に晴美の名前を叫ぶと何度も身体を激しく震わせて、ぐったりして晴美にしがみついた。
晴美は自分の腕の中で息を荒くしている千里が愛しくて、そのままギュッと抱きしめる。
子供をあやすように、背中と頭を軽く叩きながら強く、優しく抱きしめた。

随分長い時間が過ぎたのだろう。夕陽は沈みかけていた。
二人は帰り支度を始めた。
682名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 01:01:41 ID:SuzAysHo
「あっ、てゆーかメガネ返してよ、千里。」「ああ、ハイ。」
千里が手渡そうとすると、晴美は手が空いてないからかけさせてくれ、のような表情をした。
千里はしょうがないなぁ、と思いながらそっとメガネをかけさせた。しかし、これも晴美の作戦だった。
必然的に近づいた千里の顔。不意をついて晴美はキスをした。

千里は驚いて一瞬固まったが、軽く晴美の肩を突き飛ばし、離れた。
「な、な、何でいっつもこんな事するのっ!アナタはっ」
「もうっ晴美なんか…」と怒って千里は一人で教室から出ていった。
晴美は後ろからゆっくりついていく。
なんだかんだ千里が振り向くのを知っているから。案の定、千里は晴美を待っていた。

千里の後ろに立つと、晴美は急に腕を掴まれ乱暴にキスをされた。
「…きっちりお返ししたから」「…私こんなに乱暴にしないけどなー…」「うるさいっ」
千里はそのまま歩き出した。晴美は何かを思いつき、千里の背中に話しかける。
「ねぇ千里、お返しってことは私がキスしたらその分返してくれるの?」
「う……」千里の足が止まった。
「じゃあ、いっぱいしたら、いっぱい返してくれるんだ。」「…そういう意味じゃ…」
千里の言葉は晴美の唇に消された。

唇が離れると晴美はヘラヘラと笑っている。その笑顔を見ると、何も言えなくなるな、と千里は心の中で笑った。

二人は闇に負けそうな弱々しい夕陽に照らされながらキスをした。
何度も、何度も。

END
683名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 01:10:28 ID:SuzAysHo
長々としかも携帯からごめん。他スレでは結構投下してたんだけど、ここはレベル高いから遠慮してた。

自分的にはまだ、智恵先生と霧(アニメ見てないんだけどね)
愛と可符香、晴美とあびるで千里の取り合い、霧と奈美、
とか書きたいなーとか思ってるんですけど…許されるならば
684名無しさん@秘密の花園:2007/11/19(月) 10:04:48 ID:8v6ga8RH
>>683
お 待 ち 申 し 上 げ て お り ま す 。
685名無しさん@秘密の花園[sage]:2007/11/19(月) 17:43:16 ID:I6FzX9yW
GJ!!!
とてもいいハルチリでしたww
次回作、個人的にはカフカと奈美の話と、晴美とあびるで千里を取り合う話が楽しみです。
いつでも待ってます!!
686名無しさん@秘密の花:2007/11/20(火) 21:01:58 ID:Zpbjc3Qa
絶望キャラソンの収録曲見てると、霧とまといが一緒に歌ったり
あびると晴美が一緒に歌ったりしてるみたいで、めちゃめちゃ期待。
百合的要素は1つも無いんだろうけど、妄想の燃料にはなるかな、と思ったり。
687名無しさん@秘密の花園:2007/11/20(火) 21:43:10 ID:kkvSpaaf
>>686
そうか、CDも随分買ってないけど
ああ、久しぶりに買おうかなあ
688名無しさん@秘密の花園:2007/11/20(火) 21:45:11 ID:kkvSpaaf
>>683
充分レベル高いと思うけどなあ、二人が生き生きしてて
なんとも、また、お待ちしておりますw
689名無しさん@秘密の花園:2007/11/22(木) 00:20:16 ID:92CAJvzV
二期ではBパートで千里が魚の目になって暴走、
そしてCパートでは夕暮れの中、眠る千里をおぶった晴美がとぼとぼ家路へ、
なんてシーンがあるといいな。

あるといいな!




ついでに誰かそんときの会話を考えてくれると嬉しいな。
690名無しさん@秘密の花園:2007/11/22(木) 19:15:26 ID:pYv2Zf6u
>>689
そのネタいただきます!
仕事から帰ったら書くぞー
とか言いつつ休憩合間に既に書き始めてる自分がいるww
691名無しさん@秘密の花園:2007/11/22(木) 20:19:19 ID:5b+/9x6l
>>689
萌えるなw
692名無しさん@秘密の花:2007/11/22(木) 22:48:55 ID:AHdHIHEH
>>689さんのネタを拝借して、1本。
木津さんの事が好きな藤吉さん。
まだ藤吉さんの想いに気付いていない木津さん。
と、その2人の関係を違った意味で面白いと思ってる風浦さん。
あと、やっぱり不憫な先生。のお話。
693猟奇的な、彼女。:2007/11/22(木) 22:52:05 ID:AHdHIHEH
「うなぁぁあああ!」
「ひぃいいい!」


校庭からこの世の終わりかのような悲鳴が聞こえる。
それはほぼ毎日聞いている馴染みの悲鳴。
あぁ、またか…
ちらりと窓の外を見たが、すぐに視線を戻した。
しばらくするとバタバタと慌ただしく廊下を走る音がする。
それはどんどん近付いて、教室の前で止まった。

「晴美ちゃん!」

ガラッとドアが開くと同時に晴美を呼ぶ声。
そこには少し息を切らした可符香が立っていた。

「大変大変、千里ちゃんが魚目になって暴走してるよ!」

言葉の割にさして大変そうな様子でもない。
またこの子が引き金かな…

「そんなこと言われても…」
「晴美ちゃんしか千里ちゃんを止められないんだもん」

また強引に事を運ぼうとするし…
まぁ仕方ないか、とひとつ溜め息を吐いて晴美は頭を掻いた。
694猟奇的な、彼女。:2007/11/22(木) 22:53:34 ID:AHdHIHEH
「木津さん!落ち着いてください!」

校庭に出ると親友である木津千里が担任の糸色望を追い掛け回していた。
その手にはひしゃげ、ところどころ血らしきものが付いた金属バットが握られている。

「…なにが原因?」
「関係をあやふやにするカップルってどうなのかなって話をしてたら、ね」
さらっと、しれっと可符香が言った。

「ほら、千里ちゃんは先生となにかあったみたいだし」
あぁ、あの保健室の件か。
まだ解決してないとはね…。
可符香は一瞬黒いオーラが晴美を覆ったのを感じたが
ここは敢えてさらっと流す事にした。

「あぁ!風浦さん!元はと言えば貴女が火種なんですよ!」

可符香が校庭に戻って来たのを見つけた望は
逃げ回りながら理不尽さを叫び散らしていた。

「どうしよう?」
「どうもこうも…止めるしかないでしょ」
そう言って晴美は眼鏡を外した。

「ちょっと預かってて」
眼鏡を可符香に預けると、望を追い掛け回している千里の背後近くまで一気に走った。
そして今、正に担任にバットを振り下ろそうとしている
千里の後ろ、2mまで距離を詰めると、晴美は親友の名を呼んだ。
695猟奇的な、彼女。:2007/11/22(木) 22:57:00 ID:AHdHIHEH
「千里」

その声に千里がくるりと振り返ったと同時に間合いを詰めると
千里の手に握られている金属バットを弾く。

「!?」

晴美が突然現れ、バットが手から離れたことに動揺の色を見せた千里。
その千里の真ん中分けから覗くおでこに晴美は指で突きを入れた。

「…っ…!」
バランスを崩した千里はそのまま後ろに倒れる。
のを、先回りして晴美が身体を支えた。

ぐいっと、肩を掴むと微かな息遣い。
なるだけ、そっとその身体を抱きかかえる。
「すー…」
暴走によって力を使い果たした千里は眠ってしまったのだ。
「ったく…世話のかかる…」
額に手を当てて、晴美は小さく呟いた。

「大丈夫?」
そこへ千里が大人しくなったのを見計らって、可符香が駆け寄ってきた。
「なんとかね」
ここで初めて晴美はふぅ、と息を吐いた。
そして腕の中ですやすやと眠っている千里を見る。
突いたせいで、少し赤くなってるおでこを2、3度撫でた。
そして、ちらりと望を見る。
696猟奇的な、彼女。:2007/11/22(木) 22:59:30 ID:AHdHIHEH
「大人しくなったんで、連れて帰りますね」

可符香から眼鏡を受け取り
ついでに可符香に手伝ってもらって、晴美は千里をその背に背負った。

「気をつけてね」
いつもの笑顔を見せた可符香がひらひらと手を振る。
あまりにも手馴れた動作で事を治めた教え子に、望は言葉を失っていた。

「じゃあね、可符香ちゃん。先生、さようなら」
千里を背負ったまま、頭を下げると夕暮れの校庭をてくてくと歩き出した。



「ねぇ、千里」
背中で寝息を立てている千里に語りかけるように、晴美は呟いた。

「いー加減先生、先生って言うの止めてくれないかなぁ」
あたしならちゃんと、きっちりした関係築けるよ?

「ずっと前から、想ってるんだけどなぁ」
なかなか気付かないもんだね、と自分を嘲るみたいに言って
日が沈む道をゆっくりと踏みしめるみたいに、晴美はいつもの通学路を帰っていった。


―END―?
697本当に猟奇的な、彼女。:2007/11/22(木) 23:00:44 ID:AHdHIHEH

「…って事があったの」
目をキラキラとさせながら、出来事を事細かに伝える可符香。
その話を足を組み、机に肘を突きながらいぶかしげな表情を浮かべるカエレ。

「あなた、藤吉さんが止める動き見てて楽しいでしょ?」
「うん」
「だから、わざと木津さんを煽るような事してるんじゃないの?」

カエレの言葉に可符香の動きが止まる。

「やだなぁ、カエレちゃん。私がそんなことするはずないじゃない」
そう言って可符香はにんまりと笑った。

…わざとね。
カエレは2人が少し不憫に思えたが、この子は誰にも止められないから仕方ない。
と無理矢理な理由を付けて、その思いをしまっておく事にした。


―おしまい。―
698あとがき。:2007/11/22(木) 23:07:01 ID:AHdHIHEH
と言うことで、勢いだけでざっと書き上げた晴美→千里とおまけでした。
やっぱりシチュエーションがあると、早く書けるなぁ。
おまけはちょっとふざけちゃった感がありますがね。
晴美×千里率が高かったので、しばらくは晴美×千里を控えて
他のカップリングにしようと思ったんですが
このシチュエーションは書くっきゃない!と思ったら後は早かったですw

お付き合いありがとうございました。
次は自分だけが楽しい可符香×カエレを、書いてもいいですか?><
(おまけはその複線だったり←セコい)
699名無しさん@秘密の花園:2007/11/23(金) 01:28:48 ID:/CYV16GH
>>698
面白かった!GJ!そして次の
可符香とカエレのSSも期待します。
700名無しさん@秘密の花園:2007/11/23(金) 21:42:11 ID:TlzsjQI5
>>698
GJ! 読んでて絵が頭の中に浮かんできたよ
元ネタを考えた>>689もGJ!
701名無しさん@秘密の花園:2007/11/24(土) 14:04:16 ID:IbQdd5uG
>>698前のもですが晴美が猟奇千里や無敵可符香に勝つっての良いですね
可符香とカエレの話も是非お願いします


私はエロパロにSS投下し終えたら猟奇繋がりで出版社を越えた千里と羽美の話を投下したいと思います
702名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:24:15 ID:nBkYtAap
初投稿です
腕に覚えが無いですが、禁断の智恵×霧で

正直長いです
特に冒頭部分は読み飛ばしてくれてもいいです。

あと、原作ではなくアニメの設定に沿っているつもりです
703名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:24:51 ID:nBkYtAap
 たぶん、あの時からだと思う。
少女――小森霧はふと思った。

 彼女はしがらみ高校のSS(スクールカウンセラー)室に間借り――というよりも、引き篭もっている不下校少女である。
そんな彼女がふと考えていたのは、この教室の管理人――新井智恵の事だった。

 彼女は、この学校に引き篭もっている――いや、もう生活しているといっても良いだろう。
その為、入浴などもこの学校でする訳である。
金たらいにお湯を張り、その白い体の清潔を保っていた。

 あの時は教師方も全員が帰ったものと思い、入浴中の用心の為の鍵をかけるのを忘れていた。
その時に偶然、新井智恵は教室の扉を開けてしまったのである。
いつもの常套文句である『開けないでよ』と言って追い払おうと思った。
彼女も、あの時はこの新井智恵と言う女性教師をあまり知らなかった――むしろ、想い人の糸   色望先生に近づくライバルと
認識していたかもしれない、今の『常月まとい』のような。
だがあの時、新井智恵は思わぬ言葉を発した。

 「私も入っていいかしら?」
704名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:25:22 ID:nBkYtAap

 その言葉に何か魔力でもあったわけではない、催眠術に掛けられた訳でもなかった。
ただ霧は、智恵先生の質問に対して首を縦に振っていた。

 先生の背中を流しながら、霧は智恵先生の美しいボディラインを羨んだ。
正直、霧の体つきは周りの女子生徒に比べれば立派なほうである。
ただ、普段の引き篭もり癖のせいもあってか、他人にそう言うのを自慢する気は無かった。
加えて、その引き篭もりの長さから自分の白い肌もコンプレックスであった。
背中を流す番が自分に回ってきた時、智恵先生はこう言った。

 「小森さん、肌きれいねぇ」

 色白の肌を褒めてくれたのは彼女が二人目であった。
一人目は2のへ組――霧の所属する(と言うべきかはわからない)クラスの担任・糸    色望であった。
ただ、その言葉を智恵先生に言われた時は何故か糸     色先生に言われた時よりもドキッとした。

 そして、長くつかり過ぎていた為か、体が冷えた時に智恵先生はその体を自分に密着させ、その冷えた体を人肌で温めた。
それ以後であった、霧が自分でも訳がわからず智恵先生の管理するSS教室に篭る事が多くなったのは……。
705名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:29:21 ID:nBkYtAap

「先生、まだかな……」

 そして現在、今日も霧は智恵先生の管理するSS教室に来ていた。
窓の外の日は沈みかけ、町を橙色に染めている。
自慢ではないが、不下校暦の長い彼女は下校時間に流れてくるトロイメライの調べや夕暮れの住宅街からのカレーの匂いにも
慣れている為、自宅に帰りたいと言う気持ちに駆られる事も無い。
 ――もっとも、クラスメイトの風浦可符香が言うには自分が元々住んでいた家は滅んでしまわれたと言うが……。
霧自身、SS教室にいつ智恵先生が戻ってくるかはわからない。
午前中からいる時もあれば、仕事の多い時は日が沈みきってからの時もある。
幸い、今日はSS教室での先生の相談はお休みである為、智恵先生に相談に来る生徒はいなかった。

 智恵先生はその美貌から男子生徒に人気があり、特に悩んでいる訳でもないのに智恵先生に相談に来る男子が多い。
先生自身、そういう生徒にはうんざりしているらしいが。

(智恵先生なら、何か教えてくれるかもしれない……)

 特に女子生徒の悩みには親身になって相談に乗ってくれると聞いた事もあった。
だから、今回霧は智恵先生に相談を頼んでみようとしたのである。

(智恵先生……)

 ふと、霧の脳裏にあの時の事が頭をよぎった。
706名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:34:09 ID:nBkYtAap

 「一緒に温まろっか?」

 そういって智恵先生は裸の自分を引き寄せ、その華奢な腕で自分を抱きしめた。
その時に感じた智恵先生の胸と人肌の温かさ。
糸    色先生に告白(実際は違うのだが……)された時とは違う何かを感じた。
智恵先生の突発的な行動にあっけに取られたが、それに答えるように自分も智恵先生の体に腕を回し、抱きしめた。
強く抱くほど、より暖かい何かを感じると同時に、智恵先生も自分を強く抱きしめてきた。
 やがて自分で物を考えられないぐらいに思考が沸騰し――気がついたとき、自分は智恵先生の膝の上で寝ていた。

「…っはぁ……ちえ…せんせ……」

 無意識のうちに霧はあの時の智恵先生の人肌の暖かさを思い浮かべながら左手で自分の胸を、右手で自分の秘部
を、着ている服――学校指定の体操服の上着とジャージのズボン――の上から刺激していた。
布団に包まっている為、外からは何をしているのかは見えない。
 霧は少しずつ、胸と秘部への刺激を強めていく。
もれる吐息が熱を帯び、頬は赤く染まり、瞳にはうっすら涙が浮かび上がった。

「せんせぇ……」
707名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:41:10 ID:nBkYtAap
 自慰という行為については漫画で覚えた程度の知識があったが、実際にやってみた経験はなかった。
やがて衣服の上からでは我慢できず、上着をたくし上げ、その裾を口に咥え、左手で直に胸に触れる。
同様に右手をズボンの中に入れ、下着の上から秘部を指で慰める。

「ふ……ひぇんへぇ……ひえ……ひぇんへぇ……」

 刺激する手の動きが早くなるにつれ、霧は絶頂に近づいていった。
敷いてある畳の上に被っていた布団が落ち、自分を慰める少女の姿が露になった。
そして……。

「あ…ふっ…ああああああああ!!!」

 絶頂に達し、霧が嬌声を上げる。
力が抜け、畳に落ちた布団に体を横たえる。
絶頂の勢いが止むことなく霧を襲い、霧は全身で呼吸をする。

「せんせぇのこと……おもい…うかべながら……はぁ…いっちゃった…」

 熱を帯びた声でそうつぶやくと、霧はゆっくりと瞳を閉じた。 

 霧が目を覚ましたのはそれからしばらくしてからの事だった。
自分の体に布団が掛けられている事に気付き、それから着ていた体操服の上着とジャージのズボンが脱がされ下着だけに
なっていること。
そして…

「ああ、小森さん、気がついた?」

 先程まで思い浮かべていた女性教師――新井智恵先生がこの教室に戻ってきている事に気付いた。
708名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:45:34 ID:nBkYtAap
「あ……あの……」

 咄嗟に霧は掛けられていた布団で体をくるみ、いつもの格好になる。
まだ自分の頬が少し熱いことを感じつつ、状況を整理し始める。
 
(私……あのあと、倒れちゃって……智恵先生、その後に来たのかな…)

 もしそうであるとしたら智恵先生はおそらく、全身に汗をかいて呼吸の激しくなった霧を見て病気か何かと思い、服を
脱がせたのだろうか?
 しかし、あれこれ考える霧を見ながら智恵先生はばつの悪そうな顔をしながら霧に告げた。

「その…悪いとは思っているんだけど……小森さんが…その…」

 そこまで告げて智恵先生は若干頬を赤くして霧から視線を外し、言葉を継ぐ。

「ひ…ひとりでしているの……ずっと聞いてたの…」

 霧の心臓が大きく脈打った――恋とかでそういうのではなく、まずい所を見ていましたと告げられてドキッとするような。

(聞いていた? どこから?)

 霧の思考がまたぐるぐると回り始め、全身から変な汗が出始め、急激に顔が熱くなる。
瞳が涙で濡れ、全身が震える。
 それに気付いた智恵先生が両手で霧の肩を抑える。
709名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:50:07 ID:nBkYtAap
「ごめんなさい!…その…最初は小森さんも女の子だし、糸    色先生の事が好きだっていつも言っていたから…その…
きっと、糸     色先生の事を考えていると思ったんだけど……」
「え……」
「途中から、その……私の名前を呼んでいたから、その…びっくりして…」

 そんなところから聞かれていたのか、と霧は思った。
そこまで言い切って智恵先生は『言ってしまった…』と言った感じの表情で視線を外した。
そしていつしか、霧の体の震えは止まっていた。

「智恵先生…」

 霧は一言そう呟いてから、そっと白い両手を智恵先生の頬に持っていき、自分と向かい合う形で見つめあい、そして――

「ん…」
「!?」

 智恵先生の唇と自分の唇を、そっと重ね合わせた――重ねるだけのフレンチキスであった。

「こ……小森……さん?」
「先生…私、先生に相談したいことがあるんです」
710名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:57:13 ID:nBkYtAap
 霧はあの時にあった事からの自分の心の不安定を告白した。

「変……ですよね……私、女の子なのに同じ女性の…智恵先生が気になるなんて…」

 智恵先生は霧の話をずっと、一言も聞き逃すことなく聞いてくれた。
ただ、途中からは聞いている智恵先生の表情には若干影が感じられた。

「ごめんね……あんな軽はずみな事しちゃって…」
「ううん! そんな、智恵先生は何も悪くありません!」

 生徒を正しい道に教え導く教師。
ましてや、智恵先生は生徒の悩みの相談に乗り、それの解決を手助けするのが役目である。
その智恵先生が生徒――小森霧の悩みの種を作ってしまったのである。

「その……私もあの時、小森さんの肌を見たとき…凄いドキドキしてたの」
「え?」

 今度は智恵先生が内に秘めた思いを話す番になった。

「でも小森さんは、いつも糸      色先生の事を話す時、糸      色先生が大好きって言う気持ちが凄い
伝わってきていたの。…だから、変な事して小森さんを困らせないようにしていたんだけど…あの時小森さんの肌を見
て我慢できないでいる自分がいたの…それで…」
「智恵先生…」
711名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:03:18 ID:nBkYtAap
 そこまで知恵先生の話を聞いて、霧は自分の被っていた布団を脱ぎ、智恵先生に抱きついた。

「じゃあ、智恵先生も私とおんなじですね…」
「え?」
「私は気になる人が女性だから、智恵先生は気になる人が私だから悩んでいたんですよね?」

 智恵先生はゆっくりとうなずく。
それを見て霧はにこりと笑い座った智恵先生と互いに見詰め合う位置に顔を持っていく。

「だったらいいんです…私達、両思いだったって事じゃないですか」
「小森さん…」

 そして霧は智恵先生の両肩に手を置き、ゆっくりと顔を近づける。
しかしそれよりも早く、智恵先生の両手が霧の後頭部と背中を捕らえる。
そして今度は智恵先生の方から霧に口づけをした。

「ん!?」
「ん…」
712名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:07:12 ID:nBkYtAap
 しかも今度は智恵先生の方から霧の口内に舌を入れてきた。
突然の事に霧は一瞬びっくりしたが、智恵先生に従うように霧も口の中で舌を差し出す。
唾液で濡れた互いの舌が絡み合い、重なり合った唇の隙間から互いの唾液が零れる。

「ぷあ…っは…」
「はぁ…っあ…」

 呼吸の為に一旦唇を離す。
そして間を置いてから、もう一度口づけを交わす。
今度は長く、より情熱的な口づけであった。
 絡み合った舌が離れると、つぅっ…と唾液が互いの舌の間で糸を引いて切れた。

「っはぁ……ちえ…せんせぇのきす…すごい…きもちいい…」

 智恵先生のキスに力が抜け、霧は恍惚とした表情を浮かべていた。

「小森さんがいいって言うなら、私も小森さんの気持ちに答えてあげないとね」

 そう言うと下着だけしか着ていない霧にそっと近づき、そのままゆっくりと落ちた布団の上に霧を押し倒した。
押し倒した姿勢のまま、もう一度霧の唇を奪いにかかった。

「んぅ…」
「ん…ちゅ…」

 長いキスを続けながら智恵先生は霧の肌をゆっくりと手で撫で回す。
唇を離すと、智恵先生は首筋に舌を這わせる。
713名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:11:07 ID:nBkYtAap
「ふ…っはぁ…ち、ちえせんせぇ…」
「ん……小森さんの肌、凄い敏感ね…」

 全身を撫で回すと霧の背中に手を回し、ブラジャーを外す。
女子生徒の中では平均以上の胸の大きさを持つ霧。
大きすぎず小さすぎない、程よい大きさの胸を智恵先生は両の手で優しく揉み始める。

「んん!」

 人差し指を咥え喘ぎ声を出さないようにするが、智恵先生は慣れた手つきで霧の胸を愛撫する。
先端を手のひらで包み撫でたり、すらっとした指の先でつぅっと触れてみたりと霧の胸を智恵先生の指が弄ぶ。

「小森さん、どう? 気持ちいい?」
「ひゃぁ…はい…」
「そう…。それじゃあ…」

 呟くと智恵先生は霧の右の乳首を口に含み刺激する。
手とは比べ物にならない刺激に霧は布団を強く握り締める。
さらに智恵先生は含んだ乳首を音を立てて吸うと同時に余ったほうの胸を手で愛撫する。
714名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:15:01 ID:nBkYtAap
「ひゃん!…ああ…」
「ん…ちゅ…」

 乳首から口を離し、唾液で濡れた舌で乳首を舐める。
さらに手で先端をつまんでみたり、先端に触れるか触れないかの辺りを指の腹でなぞって見せたりと霧は智恵先生の
凄まじいテクニックにあっという間に飲みこまれてしまう。

「ふふ…こっちはどうなっているかしら?」
「きゃ! ひうぅ…」

 左胸を愛撫していた手を、今度は霧の秘部に持っていく。
その部分を探し当てると智恵先生は下着の中に手を入れ、2本の指を秘部に這わせる。
先程の自慰行為で既に濡れている為、そこの感度は凄まじい物だった。

「ひああぁ! せんせぇ…そこ……胸より…感じて……」

 智恵先生の愛撫に霧はもはや喘ぐ事しか出来なかった。
そして霧がイく寸前になると、智恵先生は霧の胸から唇を離し、左手も霧の下着の中から抜いた。

「え? せん…せぇ?」

 突然行為を止めた智恵先生に霧は戸惑った。
智恵先生は霧の愛液で濡れた指を音を立てて舐めとると、その妖艶な瞳で霧を見つめたまま自分の着ている服を胸の
高さまで捲し上げる。
両手を後ろに回しブラジャーも外すと、そこには零れるような智恵先生の豊満なバストが露になった。
715名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:17:53 ID:nBkYtAap
「ふふ…」

 両手でその胸を強調するように霧に見せる智恵先生。
その大きな胸を見つめていた霧は知らず知らず、ごくりと唾を飲み込んだ。

「小森さんばっかり気持ちよくなっていちゃ不公平でしょ?」
「ふぇ?」
「だから今度は、小森さんが私を気持ちよくする番よ…」

 そう言われて霧は、智恵先生の胸に両手でゆっくりと触れる。
じっくりと観察するように見つめる。
手で横から触れてみたり下から持ち上げるようにしてみると、その胸をそれに合わせて形を変える。

(これが…智恵先生の…)

 そう思いながら、霧はゆっくりと智恵先生の左の胸の先端に口をつけた。

「ん…」

 智恵先生がピクリと反応するが、霧はお構いなしに智恵先生の胸を先程自分がされたように吸い始めた。
勿論、もう片方の胸も手で刺激する。
716名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:21:59 ID:nBkYtAap
ただ智恵先生ほどのテクニックを持っていない為、先程の見よう見まねで胸を揉む。
時には強く、時には舌で、霧は一心不乱に智恵先生の胸を愛撫する。
 そっと、霧の頭に智恵先生の手が置かれる。
まるで子供をあやすかのように霧の頭を撫でる。

「ふふ…。小森さん、赤ちゃんみたいね…」
「あ…。そ、そんな風に言わないでくださいよぉ…」

 少し恥かしくなって頬を赤くするが、そう言われてムキになったのか先程よりも強く智恵先生の胸を吸った。

「ん! ふ、ぁああ!」

 思いがけない刺激に智恵先生が喘ぎ声を上げた。
見た目通り、大人の色香のある声であった。

「ちょ…っと…こもり…さん…ああ! つ、つよ…すぎ……」
「赤ちゃん見たいって……ん…ちゅ……言うからですよ!」

 霧は両手を智恵先生の背中に回し、がっちりと抱きしめる。
そのまま乳首を口に含んだまま、ちうちうと赤子のように吸い続ける。
強引な刺激に智恵先生も頬を上気させ瞳を潤ませながら霧の愛撫に耐える。
 智恵先生が感じているのを察すると、霧の手が智恵先生のスカートのボタンを外す。
それと同時に智恵先生の両手が霧の残った下着を捕らえるとそれを下ろし、後ろから霧の秘部を刺激した。
717名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:25:02 ID:nBkYtAap
「ひゃああ!?」

 一瞬驚き智恵先生の胸から唇を離したが、霧はスカートのボタンを外した腕をもう一度背中に回し智恵先生から離れまいと抱きつく。
が先程生じた隙が仇となり、智恵先生の指が霧の秘部に達すると同時に智恵先生は霧の秘部に指を差し入れた。

「んん! ふ、ひぁあ…」
「ふふ…お返しよ、小森さん…」

 指は最初は速かったが、霧が胸への愛撫をやめるとゆっくりと優しい動きになった。
が、外側を撫でられるのと指で刺激されるのでは全然違う。
霧は快感と痛みが入り混じった表情を浮かべながら智恵先生の背中に回した腕の力を抜いていった。

「小森さん…どう?」
「ん…ふぁ……すこ…し…ああ! い、いたい…です…」
「ごめんね…それじゃあ…」

 指の動きがまた一段階遅くなる、それと同時に智恵先生の唇が霧の唇と合わさる。
そして条件反射のように互いの舌が口内で絡み合う。

「ひぇんへぇ……はぷ…」
「ちゅ…はぁ…こもひ……はん」

 キスにより霧の秘部への痛みは無くなり、代わりに霧は腕を智恵先生の後頭部に回し、もっとキスを求める。
指の動きが一旦止まると、智恵先生は霧の秘部からゆっくりと指を抜いた。
ディープキスが終わり、智恵先生が霧の愛液で濡れた指を自分の口に持っていこうとすると、霧がその手を両手で
捕まえ、濡れた指を口に含んだ。
718名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:29:16 ID:nBkYtAap
「あらあら…」
「ん…ちゅ……」

 全て舐め取って満足した霧は口から智恵先生の指を離した。
霧の舌と唾液で濡れた智恵先生の指が、つぅっと糸を引いていく。

****

「小森さん、こっちにお尻向けてくれる?」

 智恵先生は落ちた布団の上に自分の体を横たえると霧にそう言った。
言われたとおり、霧は智恵先生にお尻を向ける。
もう体に何も身につけていない霧の秘部は先程の刺激で十分に濡れていた。
その秘部に智恵先生は舌を這わせた。

「ひうう!」

 霧が可愛らしい声をあげる。
 智恵先生は、霧の秘部を舌で舐め、直接口をつけて霧の愛液を啜る。
霧も悶えながら、ボタンの外れた智恵先生のスカートを取り去り、霧の胸への愛撫で濡れた下着を太腿の部分まで下ろ
し、口をつける。

「んん!」
「んっ…ふ…」
719名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:33:45 ID:nBkYtAap
 智恵先生が霧の秘部に口をつければ、霧は智恵先生の秘部に指をいれる。
霧が智恵先生の秘部を舐めれば、智恵先生は霧の秘部を広げ舐める。
互いの水音が教室に響いていた。

「ん…ひえ…ひぇんへぇ……きもひ…いいれふか?」
「くちゅ…ん…こもひ…ひゃんの…した……すご…ひ…いい」
「ひぇんへぇ……もっろ…おく…まで…」

 智恵先生の指の動きが速くなる。
それにあわせて、霧も指で智恵先生の秘部を刺激する速さを上げる。
やがて互いに限界に近づくと、智恵先生の方が先に秘部への刺激をやめる。
それに気付いた霧も同じようにやめる。
 霧は仰向けに倒れ、全身で呼吸をする。
すると智恵先生が体を起こし、霧の右足を持ち上げる。

「小森さん…一緒に…」
「せんせぇ…」

 そう言うと智恵先生は自分の秘部を霧の秘部にあてがった。
そしてゆっくりと腰を動かし始める。

「ああ! …せんせぇ! これ、すご…いい…」
「はぁ…っく…こもり…さん…」

 霧は喘ぎ声を上げながら布団をぎゅっと、それこそ千切れてしまってもおかしくない勢いで握る
智恵先生も霧の秘部と自分の秘部を合わせたまま腰を動かしながら、ぎゅっと霧の足を掴む。
互いの愛液が混じり、よりはっきりとわかる水音を立てる。

「はぁ…あああ……ひぇんへぇ…もう…わたし……いっちゃうぅ…」
「いいわよ…せんせいも…もう……あああ!」
720名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:38:41 ID:nBkYtAap
 2人は嬌声を上げ、一緒に絶頂に達した。

*****

「小森さん、お茶飲む?」

 あれから数日が過ぎた。
以後、霧はSS教室に来る事が多くなり、智恵先生の良い話し相手になった。
あの日から二人は生徒と教師以上の関係になり、生徒が全員帰った学校の教室でこうして笑いあう。
生徒の間では、霧がSS教室によく出没すると言う話題の種にはなったが、深くは追求される事は無かった。
無論、2人の関係を知る生徒はほとんどいない。


―END―

721名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:43:21 ID:nBkYtAap
終わりです

正直自信無しなので、何言われるかわかりません。
ところどころ捏造とかあります。
ここのレベルの高さを実感しつつ、身の程知らずで挑んでみましたので…。
以前、ハルチリ書いていたときより進みが良かったのは何故だろう…。
機会があればまた……あるのか?

参考文献というか、台詞回しの参考には逢○刻壱先生の同人誌使ってます
722名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 18:47:10 ID:tpB26TGT
>>721
GJGJ!!!
アニメネタなせいか、この2人をかいてる人って意外と少ない気がする
次回もあると嬉しいな

思わず逢○氏の漫画も読み返しちまったw
723名無しさん@秘密の花園:2007/11/28(水) 06:55:47 ID:DE+1LKJ1
こんな時間からこっそり投下。
散々あざとく予告していた可符香×カエレです。
一応>>304の続編ってことになってるので
そちらも合わせて読んでもらえたら、これ幸い。
今回も性格の捏造が酷いです。
でもこれはこういうものだと、自己完結パーソナリティで突っ走ります。
では、しばしお付き合いを。
724何故×どうして×理由=?:2007/11/28(水) 06:57:46 ID:DE+1LKJ1
可符香の唐突な告白?から2週間ほどが過ぎた。
特に何か変化があったわけでもなく
2人の関係は『クラスメート』のまま。

と思いきやそうでもなくて。
あの日以来、可符香はカエレの側によく来るようになった。
それと同時に話す機会が増え、一緒に帰る日もあった。
十分変化してると言えるだろう。

だがその反面、告白に対しての返事がどんどんと延び延びになってしまっている。
このまま無かったことには、ならないか…。

なんて事をカエレが考えていると、視界ににゅっと可符香の姿が入る。

「カーエーレちゃん」
名前を呼びながら、隣で心配そうな表情を浮かべる可符香。

「どうかしたの?」
「ちょっと、考え事」
そう言ってカエレは脚を組み直すと、軽く溜息を吐く。
「何か悩み?」

…何か悩み?って、そりゃあなたの事なんだけど。
そう言いたいのが喉まで出てきたが、カエレはそれをぐぐっと飲み込んだ。

「悩みは吐き出さないと爆発しちゃうよ?」
人差し指を立て、くるくると回しながら可符香が言う。
…全く、何が悩みの種だと思ってるのよ。
わかってるのか、わかってないのか、微妙な態度の可符香にカエレは心を苛立たせる。
そしてその苛立ちが、聞くまいと思っていた疑問をカエレの口からこぼれさせた。
725何故×どうして×理由=?:2007/11/28(水) 06:59:37 ID:DE+1LKJ1
「あなた、私の何が好きなの?」
「え?」
その一言で可符香の表情がきょとんとしたものに変わる。
そこから更に少し苦そうな笑顔に変わった。

「何って言われると難しいよね」
うーん、と考え込んでみせるその姿にカエレは更に苛立ちを覚えた。

「別に…答えられないならいいんだけど」
呟く様にそう言って窓の外を見る。
その態度は少し拗ねたように思わせるものだった。
…そんな態度など取る理由などないのだけど。
そんなカエレの姿に可符香は手を振り、否定の態度を表す。

「あー、違うの違うの」
顔は窓に向けたまま、カエレは目だけで相手の姿を追った。
「答えられないとかそういうんじゃなくて…」
困ったように可符香は語尾をうにゃうにゃと濁す。

「何、って特定が出来ないんだよね」
「は?」

出て来た答えに間の抜けた声がカエレの口から飛び出る。
可符香の話は内容が繋がらない事が多い。
ポジティブ故なのか何も考えてないからなのか
この発言が起爆剤になって、いろいろ面倒な事が起こる事もしばしばだった。
千里の暴走とか、千里の暴走とか、千里の…まぁいいか。

そんな彼女だから、と呆れ顔が満面に出てしまってるのが自分でもわかる。
あとまた苛立ちが募った事も。
しかし可符香の答えは意外なものだったのだ。
726何故×どうして×理由=?:2007/11/28(水) 07:02:08 ID:DE+1LKJ1
「例えばー…カエレちゃんのここが好きって部分があって
もしそれが無くなったら好きじゃなくなる訳じゃないの」
だから決められない、と言って笑った。

その答えに、カエレはぽかんと可符香を見た。
なんというポジティブな答えなんだろう。
と言うよりかは、自分に都合のいい答えだろう。

「だからそれって…」
カエレの言いたいことは言葉を紡ぎ切る前に可符香の言葉で切られる。

「うん、だから私はカエレちゃんが好きですよ」
ニコニコ笑顔をこちらに向け嬉しそうにそう言った。


…いやいや。
うん、って何よ。うんって。
その肯定は何にかかるのよ何に。

しかしその言葉に呆れと照れとが混ざって
カエレはなんとも言えない顔になってしまう。

「…」
何か、言わなくては。
と思うもなんと言っていいかもわからず、カエレはただ黙ってしまうしかなかった。
727何故×どうして×理由=?:2007/11/28(水) 07:04:56 ID:DE+1LKJ1
「カエレちゃんだから好きになったの」
返答に困っていると少し真剣味を含んだ声。
その言葉に無意識に顔が上がる。
可符香は真っ直ぐ、遠くの何かを見つめるように
カエレの方向とは違う方向のじっと一点を見つめていた。

言いたい事はたくさんあるのに
突っ込みたい事はたくさんあるのに、上手く言葉が出ない。
ああでもない、こうでもないと考えている間にも可符香は言葉を続ける。

「カエレちゃんが私をどう思ってるかはわからないけど」
そこまで言って、ようやくこちらを見た。
なんでもないその行動にカエレの身体がぴくっと揺れる。

「私ははすきですよ?」
「…何回も好き、好きってよく恥ずかしくもなく言えるわね」
そんな言葉を口に出しながらも、カエレは顔に熱が集まるのを感じた。
それを悟られたくなくてごく自然な流れを装い俯く。

「好きなんだからしかたないよ」
そう言ってニコニコと笑う彼女はポジティブというか、ある意味バカというか…

「い、言っとくけど私はまだ気持ちに答えてはないから」
「うん、それでもいいよ」
そう言ってから、可符香は少しだけ真顔になる。

「だってカエレちゃん、否定はしてないから」
可能性は0じゃないよね、と言って笑った。
728何故×どうして×理由=?:2007/11/28(水) 07:07:40 ID:DE+1LKJ1
可能性も何も…
本当はもうとっくに答えは出てる。
ただ、そのへらへら笑顔が気に入らないから答えてやらないだけ。
だって答えたら、もっとへらへらと笑うんでしょ?
それがなんかちょっと癪だから、返事を濁してる。
我ながら酷い事してるってわかってるわよ。
けど…
心の中で、素直になれない自分を悔いていると、再び可符香の声が聞こえる。

「ずっと」
それだけ言って、可符香が言葉を切った。
そして、カエレを見て言葉を続ける。

「ずっと待ってるから」
そう言って、にっこりと笑った。
その笑顔は黒さとか企みとかのない、純粋の可符香の笑顔だった。
こんな表情、初めて見るかもしれない。
この子は純粋に、私を好きでいる?
そう思うと、またカエレの顔が熱くなる。

「ばっ、バッカじゃないの?ずっと待ってるなんて、そんな…」

そんな…
何か言おうとしても、うまく言葉が発せられない。
いろんな言葉が喉の奥でぐるぐると暴れている。
ついには頭の中までぐるぐると混乱し始めた。
729何故×どうして×理由=?:2007/11/28(水) 07:10:43 ID:DE+1LKJ1
「も、もう帰るわ!」

ぐるぐると混乱させられる、この状況から抜け出したくて
カエレはそう叫ぶと、鞄を掴んで席を立った。
そして可符香を見ずに、さっさと教室を出て行ってしまった。

「あ。待ってよカエレちゃーん!」
そんなカエレの後を、可符香は慌てて追いかける。


赤くなった顔を見られたくない。
混乱してる心を知られたくない。
本当の気持ちを悟られたくない。


でも、答えが出るのは、きっともうすぐ。
なぞなぞみたいな、問題の答えは『すき』


―END―
730あとがき。:2007/11/28(水) 07:12:49 ID:DE+1LKJ1
はい、おしまいです。お目汚し失礼しました。
キャラ崩れ過ぎ自重…orz
一応3部作の予定なので、ラストはまた様子見て投下しようかなと。
絶望キャラソンアルバムの出来が思ったより百合燃料になったので
その勢いであび晴とか、まとい霧とかが書きたいなと思ったり。
他にあび芽留とかまと晴なんかも…うーん、時間と作業の早さが欲しいこの頃。
しかしまたマイナー道まっしぐらなカップリングばっかりだ…ww


以下チラシの裏。
今まで投下してたのをブログにまとめようとしたら、既に10本超えててびっくりでした。
そんなに投下してんのか自分…
731名無しさん@秘密の花園:2007/11/28(水) 13:16:38 ID:BP4ErOSX
保管庫ってどうなった?
732名無しさん@秘密の花園:2007/11/28(水) 16:47:17 ID:aNgITgY3
>>730
ああ、カエレが俗に言うツンデレ状態に…

ステキ!

可符香は人間をボロロッカ星人に捧げようとしなければ、
本当に愛すべき女の子ですがw

生肉花怖いよう

ともかくGJでした!
733名無しさん@秘密の花園:2007/11/28(水) 22:04:30 ID:zZR4zR2D
>>721
グッジョブ!
この二人が特に好きなので待ってました!のSSでした!

しかしココはネ申SSが充実しすぎて天国だなw
734名無しさん@秘密の花園:2007/11/29(木) 21:25:02 ID:JjMnuUJe
また、長くなりそうですが、誰もいないうちに投下しておきます。泥棒みたいですが。


夜があたりをすっかりと覆い尽くした冬のある日、もう誰もいない筈の校舎の一室、
その天井から下がる古風な丸い室内灯に取り付けられた、ナツメ球のぼんやらとした明かりだけが灯る部屋で、
見た者をハッとさせるほど青白く浮かび上がってみえるのは、学校引きこもり少女、小森霧(全座連)。

彼女は古ぼけた宿直室の畳の上に、その身に内包する血や肉や骨さえも透けて見えるような、
文字通り輝く白い肌に何一つまとうこと無く、全てさらけ出して仰臥していた。横向けた顔は彼女自身の長い黒髪が覆い尽くしている。

流れる黒い奔流の隙間から僅かに見える赤すぎる唇が、微かに開いた蕾のように、
雪原に一枚だけ散った赤い花片のように輝き、彼女が眠っているのを浅い呼吸とともに微かに形を変えることで表していた。

無防備に横たわる霧のあまりにも白い身体と、それを一層際だたせる流れる黒髪のコントラストは、
目撃した者を魅入られたような気持ちにして、息をすることを瞬間忘れるほどの、まるでこの世ならぬ光景だった。

そんな幻想的な光景の傍らに動かない影が一つ、それが不意にビクリとして動き出したことでやっと人間が座っていたのだと知れる。

「…いけない、風邪引いちゃう… 」

我に返りながら少し慌てて可符香はそう呟くと、霧がいつも愛用している毛布で相変わらず起きる気配のない彼女の裸身を包む込むようにする。

735名無しさん@秘密の花園:2007/11/29(木) 21:25:35 ID:JjMnuUJe
こうして霧の闇の中の幻のように輝く肢体を見るのは初めてではない、それでも可符香、彼女でさえ時折、心のどこかのスイッチが入ってしまう。

「あ、あれ?、あれれ… もう、いやだなあ」

そんなときは不意に涙が溢れて止まらなくなる、それを照れくさそうに、いつも以上に軽い口調で呟きながら、可符香は手の甲で流れる涙を拭う。

「もう… 霧ちゃんは… 」

眠っている霧を少し責めるように睨みながら、可符香はまだ止まらない涙を乱暴にこすると 「ふうっ」と一息ついて、
今度はいつもの彼女らしい天真爛漫そうに見える表情を、まるで仮面を被るかのように、瞬時に張り付かせた。

「今夜は落ち着いたかなあ… でも心配だからもう少し様子を見ていよう…」

そう呟いて可符香は羽織っていた毛布の前をたぐり寄せ、眠っている霧の方にそっと近づく。
彼女もまた毛布の下はブラとショーツだけしか身につけていない、霧が眠りにつく前に、と、いうよりも霧を寝かしつけてしまうために制服を脱いだのだ。

「もう、何回目だろう、こんなこと… 」

可符香はふと初めて霧と肌を合わせたときのことを思い出していた。あの時もこんな深い闇の中、人気の途絶えた校舎だった。
736名無しさん@秘密の花園:2007/11/29(木) 21:26:46 ID:JjMnuUJe
取りあえず今夜はこれだけ、すみません。非難される前に逃げ!
737名無しさん@秘密の花園:2007/12/01(土) 11:02:34 ID:bXjWbk3Q
これは期待
738名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 11:40:42 ID:xO2zMQOS
>>721 です。
一応、次の作品を書いたのですが、今現在は先客が居るようなので
投稿を待っている状態です。
先客が終わり次第投稿させていただきたいと思います。

>>734
>>735
おお、カフキリ!
ここは霧の出が少ないので期待しています。

>>733
>>722
サンクスです。
書いていて色々矛盾があって文句言われると思ってましたが
何事も度胸って事ですね。
台詞を逢○先生っぽくしたのは参考と言う意味もありますが、先生が
絶望先生で同人書いてくれたらって願いも入ってます。

とりあえずばらしておきますが、次のは『智恵 霧×奈美』って事になってます。
739名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 13:04:22 ID:jrJ2kNnG
そろそろ作品にタイトル付けを推奨する頃か

細切れ投下でいつ終わるかわからんのだし
投下しちゃえばいいんでないかな
740名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 13:34:33 ID:GGx7Nrb0
すいません、書き置き逃げしている736です。
>>738さん、構わず投稿してください。
実はファイルを保存していたHDが逝ってしまい、当分投下出来そうもありません。
お気遣いさせて申し訳ない。この板に来ている全ての方々にお詫びします。

741名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 14:12:28 ID:xO2zMQOS
>>740
何か変な気遣いをしてしまったようで…。
許可も出た事なので投稿させていただきます。

今回も長いのでご了承を
742普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:14:42 ID:xO2zMQOS
 少女には悩みがある。
普段はクラスメートにも『普通』と言われるような彼女でも、悩みがある。
 が、その悩みは決して他人に明かせるような、ましてや親に相談できるような悩みではない。
自室の隅で少女――日塔奈美は膝を抱えていた。

*************

 事の起こりは4日前の事であった。
学校も終わり、家に帰り着いた奈美はその日珍しく自室の机に向かった。
日も強くなり始めたこの時期、学生と言うものは期末テストと言う定例事項が待っている。
 『見た目もスタイルも普通』と言うコンプレックスを持つ奈美は当然、成績に関しても普通
である。
とにかく普通である事が彼女の特徴。
今回ばかりはテストいい成績を残し、普通と言うレッテルを返上したいと言う意志の下に勉強を
始めようと言うことになったのである。

 失敗に気付いたのは時計が夕刻の5時を指したあたりであった。

「ああ! 世界史の教科書がない!」

 ある程度古文の勉強を終え、次は世界史と意気込んだつかの間の事であった。
世界史の教科書が重いという理由で学校に置いていたのが災いした。
普通学校は5時には完全に閉まってしまうものだが教師陣がおおらかである為、多少時間を過ぎ
ても入れるであろうと踏んだ奈美は、早速家を飛び出し駆け足で学校に向かった。
 案の上学校は開いていた。
743普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:16:49 ID:xO2zMQOS
あらかたの生徒は帰ってしまい、明かりの点いている教室は数えるほどしかなかった。
職員室に居た担任教師――糸        色望に頼み、教室の鍵を借り自分の教室に入る事
が出来た。
目的の物は自分の机の中にあった。

「ふぅ…。良かった…」

 教室に鍵を掛け、職員室に戻ろうとしたその時であった。
それが後に、奈美の悩みの種になると言う事はこの時はまだ、本人も予想できなかった。




 その教室はSC――スクールカウンセラーの略――教室であった。
ここの管理人は名を新井智恵と言い、この学校でも評判の美人教師である。
整った目鼻、よく似合う髪型、凛と透き通った声、同じ女性でも見惚れる体つきと男子はおろか、
女子の一部からも人気のある教師である。
 そのSS教室から変な音が聞こえてくる。
まるで粘質のある液体を手で捏ねるような音である。
それに混じって、艶かしい女性の声も聞こえる。

(? なんだろう…)
744普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:19:15 ID:xO2zMQOS
 まずい現場に出くわした気まずさより興味が勝った奈美は、僅かに開いた窓から教室の中を覗く
為、教室入り口のドアの前を姿勢を低くして潜り抜け、音を立てないように頭だけ窓の隙間に近づ
け中の様子を覗き込んだ。
 その時点で、もはや後悔は出来なかった。

「嘘…」

 中に居たのは教室の管理人の新井智恵と最近このSS教室に良く出没すると言う少女――小森霧で
あった。
こう述べると、別に自然な光景ではある。
学校篭りの小森霧と教師の新井智恵。
 その二人が――抱き合い、キスをしていたのである。

「ん…ふ…」
「ふあ……んん…」

 しかもよく見れば、霧の身に纏っているのは大胆にも下着だけ。
さらに二人の唇の間で僅かに見えるが、互いの舌が絡み合っている。
漫画や洋画でよく見られるディープキスという物である。
 互いの舌が離れると、奈美の目からもよく見える唾液の糸がぷつんと切れる。
霧の表情は赤く染まり、普段は見せないような色っぽい表情になる。
そのまま智恵先生は霧を押し倒し、もう一度霧とキスをする。
 そこから先は奈美の想像を絶する光景であった。
智恵先生の手が霧の体を優しく撫でたり、首筋に舌を這わせる。
それに合わせて霧がか細い声を上げる。
今度は智恵先生が霧の後ろに手を回し器用にブラジャーを取り去ると、霧の胸が露になる。
霧の胸は意外にも奈美よりもあった。
そしてその胸の先端を口に含み刺激すると同時に手でもう片方の胸を愛撫する。
745普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:20:52 ID:xO2zMQOS
 さらには下の方にも手を伸ばし、女性の大事な部位を責める。
そうかと思うと今度は智恵先生の方がブラジャーを外し、その豊満な胸を外気にさらす。
そして霧がその胸に顔を埋め、そのまま乳首を口に含み赤子のように音を立てて吸う。
勿論、先程されたようにもう片方の手で残りの胸を揉む。
 器用に攻守を逆転させながら、智恵先生と霧は互いに愛しあっていた。

「ふ…二人とも…すご……い…」

 その光景を見ていた奈美も我慢できず、左胸に手で触れる。
心臓がドキドキしているのがよくわかった。
顔が熱くなり、2人の行為が激しくなるほど心臓の鼓動が早くなる。
 その時であった。
互いの秘所を舐めあう智恵先生と一瞬ではあるが――目が合った。

「!!」

 奈美はその瞬間、はっと我に帰りその場から音も立てず逃げ出した。


*************


 結局、その日の衝撃が尾を引きずっていた。
その次の日に学校に行ってみたが、どうやら二人の秘め事を目撃したのは奈美だけらしか
った。

『目撃者がほとんど居ない』

 ほとんど、と言うのはゼロと言う意味ではない。
746普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:22:26 ID:xO2zMQOS
 事があってから4日が過ぎた。
結局、奈美は智恵先生と霧とはまともに目があわせられなくなっていた。
勿論、誰かにこの事を話す訳にもいかない。
話してしまえば最悪、智恵先生は解雇、霧も退学となるだろう。
(同じクラスの風浦可符香が言うには、霧は座敷童らしく居なくなればまずい事になるらしい)
 忘れようとしても、あの光景は忘れられる物ではない。
担任の糸         色先生にも『悩み事があるような顔』をしていると指摘され、
智恵先生に相談を持ちかける事を薦められた――勿論、全力を持って拒否した。

「あああああ……。どうすれば…」

 昼休み、机に突っ伏して声を上げる奈美。
空は曇天で、まさに今の奈美の心理状況を表していた。
クラスメートや教師にも相談できず、近づく期末テストと板ばさみになり、奈美の周辺状況は
普通ではない。

「……智恵先生、ホントに私の方見てたのかな?」

 ふと考えてみる。
智恵先生と目が合ったのは偶然では無いのかと……。

*************

「うう…。来てしまった…」

 本日の授業を全て終えた奈美は1人、SS教室の前まで来ていた。
授業中に決心を固め、今こうしてSC教室の前に居る。
外から見る限り、室内には明かりが点いている。
つまり、誰かがいると言う事である。
 意を決し、ドアに手を掛ける。
が、いざこの時になって奈美は気後れしてしまう。
747普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:24:05 ID:xO2zMQOS
「こ、心の準備はしてきたのにぃ…」
「どうしたの?」
「うわあああ!?」

 横から急に声を掛けられた。
声を掛けてきたのは――小森霧であった。



「智恵先生に相談事?」

 いつもの布団を体に巻いた格好の霧が奈美に声を掛ける。
奈美にとって、霧とは久しぶりに目を合わせたことになる。
 すこしぎこちない様子で奈美は

「う、うん! そうなの! ちょ、ちょっと成績とか勉強の事で…」

と、霧に告げる。
 事情を理解した霧はドアを開け、中に入るように促した。
 入ると同時に智恵先生がこちらを向いた。

「あら小森さん、それに日塔さんも…」
「ど、どうも…」

 仕事中だったらしく、デスクには意見箱の中にあった生徒の悩み相談のプリントが
散らばっている。
 霧は奈美のかばんを預かると、入り口近くに置いてから、備え付けの棚の方に向い、
お茶を入れる準備を始めた。
748普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:26:28 ID:xO2zMQOS
「あ、あの、お茶は…」
「遠慮しなくていいのよ。私がそうするように言っているだけだし」

 席について、智恵先生と向かい合う形になる。
奈美は智恵先生にとりあえず悩みを打ち明ける。
友人から普通と呼ばれる事やどうすれば普通と言うレッテルを返上できるのか…。
 話しているうちに会話は弾み、いつしか奈美は自分がどういう目的でここにきたのか
を忘れかけていた。
忘れかけた頃に霧が程よい温度のお茶をコップに入れて持ってきてくれた。
会話が弾んだせいで喉も渇いていたため、奈美はコップを取ると同時にお茶を飲み干す。

「ん! このお茶、おいしいですね」
「小森さんの入れるお茶って結構おいしいのよ、ね?」

 そう言われて霧が顔をほんの少し赤くしながらうなずく。

「時に、日塔さん…」
「?」

 ここで智恵先生の声のトーンが一段階下がった。
奈美に一瞬緊張が走った。

「あなた最近、何か見てはいけない物をみてしまったって事、無い?」

 背筋が凍りついた、そんな錯覚を奈美は感じた。

「たとえば……そう、教師と生徒の逢引き…とか…」
749普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:28:20 ID:xO2zMQOS
 智恵先生の瞳がじっと奈美を見つめる。
奈美のずっと奥深くを探るように、奈美の心の動揺を読み取るように。
あくまで冷静な様子を保ちたかった奈美だったが、もう遅かった。
 よく見れば、霧も智恵先生のように奈美を凝視している。

「や、やだなぁ…。私みたいな普通の生徒が、そんなドラマや漫画でしかないような
現場に出くわす訳、ないじゃないですか!」
「ふ〜ん…」
「う、疑っているんですか!?」

 智恵先生はまるで楽しむようにジロジロと奈美を見る。
その姿は、獲物を取り囲み、その周囲をぐるぐる回りながら獲物を捕らえるチャンス
を伺う狼さながらである。

「ね、ねぇ! 小森ちゃんは私の事、疑ってないよね…」

 語尾が弱くなった。
なぜなら、霧も同じように奈美を見ながらうっすらと笑みを浮かべていたからである。
奈美の本能が訴える。

(逃げなくてはならない…)

 そう察し、椅子を立ち上がった直後であった。
体の力がガクンと抜け、足が縺れ姿勢を崩す。
そしてそのまま、奈美は強い眠気に襲われながら床に倒れた。

*************
750普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:29:52 ID:xO2zMQOS
 奈美は体に感じる寒さで目が覚めた。

「んん……」

 目蓋が重く、視界がぼやけた状態ではっきりと周囲が見えない。
体を起こそうと思っても力が入らない。
それ以前に腕が思うように動かない事に奈美はまず気付いた。
同時に視界がはっきりと見えるようになってくる。

「ここ…は…」

 まず周囲に視線をめぐらし、自分が電灯の消えたSC教室にいる事を理解する。
次に目に入ったのが誰かの足であった。
靴下も何も履いていない、普通の肌色の足である。
ふと、自分の体に視線をおろすと…。

「え、ええええええええええ!?」

 奈美の体は下着の上と下だけのほぼ裸の状態で畳の上に寝かされていた。
その自分の現状に混乱すると同時に、腕が動かない理由も察した。
自分の腕が、制服のタイで縛られていたからである。

「ちょ、ええ!?」

 幸い、腕の血が止まるほどではなかったが、結び目がきつく、解くには力技を使う
必要がありそうである。

「目が覚めた?」
751普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:31:19 ID:xO2zMQOS
 不意に声が聞こえた。
すぐ傍に智恵先生と霧が座って、奈美の方をじっと見ていた。

「ち、智恵先生!? それに小森ちゃんも…」
「ごめんね。ちょっと強引な手を取っちゃったけど…」

 そういいながら智恵先生は奈美の方に近づく。
一瞬奈美の視界から消えると、奈美の体を持ち上げ奈美の体を起こす。
そのまま奈美の後ろに回ったまま、両手をそっとお腹の辺りに這わせる。

「ひ! ん…」

 冷たい指が奈美のお腹を刺激する。
そのまま形を確かめるようにお腹の辺りで両手の指が蠢く。
こそばゆく感じ、奈美は声を上げる。

「……日塔さん、私達がえっちな事しているところ、見ちゃったんでしょ?」

 奈美の耳元で智恵先生がそっと囁いた。
瞬間、また全身に張り詰めるような緊張が走る。
その様子を霧が表情を暗くして見守っていた。

「そ、それは……」
「…正直に言ってくれてもいいの、ここには私達しかいないから…」

 霧が奈美に近づきながらそう言った。
奈美の足に霧が達すると、その白い指で智恵先生と同じように奈美の何も纏っていない
太腿の部分につぅっと指でなぞる。
752普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:32:44 ID:xO2zMQOS
「んん!」

 優しく触れる霧の指と智恵先生の指に奈美は翻弄される。
2人の愛撫はより大胆になり、霧は奈美の太腿に舌を這わせ始める。
それに合わせて智恵先生は、奈美の胸を下着の上から手で包み込むように揉む。

「ひ、あ……まっ…」

 胸を揉む手つきが大胆になり、奈美の下着がずれ、胸が露になる。
智恵先生の手が追い討ちをかけるように胸の先端を2本の指で挟んで刺激する。

「きゃう!? あ、ふぁ…ああ!」

 奈美が可愛らしい声を上げる。
更に今度は、下を刺激していた霧が奈美の背中に腕を回し、奈美のお腹に顔を埋める。
そしてその敏感な奈美のお腹を舌で舐める。

「あ…ちょ……っと…ふ……こ、もり…ちゃ…ん…」
「どう? …気持ちいい?」

 上目遣いで訪ねてくる霧は凄く可愛く見えた。
その可愛さに負けたのか、奈美は知らず、首を縦に振っていた。
それを肯定と受け取った霧は、再度奈美のお腹に舌を這わせる。
同時に両手で器用にパンツを脱がし始める。

「やだ……こもりちゃ……きゃう!」

 パンツを脱がそうとする霧を何とか止めようとするが、智恵先生の指がそれを妨げるように
2本の指で乳首を強く刺激する。
さらに今度は智恵先生の唇が奈美のうなじの部分にあてられ、そのまま強く吸われた。
753普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:33:59 ID:xO2zMQOS
「ん、あああああ!? や、ちえ、せんせぇええ!」

 先程とは打って変わって、奈美の声が大きくなる。
全身をびくびくっと震わせる。

「あら、日塔さん。もしかして、ここ、弱いの?」

 指でうなじの部分をなぞる。
呼吸が激しくなり、肩で息をする奈美はもはやどうする事も出来ないでいた。
と、また新たな刺激が奈美を襲った。
 奈美のパンツを脱がし終えた霧が奈美の秘所にゆっくりと舌を這わせたのだ。

「ん…ちゅ……どう…なみちゃん…」
「やぁ…ひぅ…こもり…ちゃん……そんなとこ…きたな……いよ…」

 そんな言葉も聴かず、霧は一心不乱に奈美の秘所を舐める。
奈美の秘所が霧の唾液と自らの愛液で濡れていく。
足をばたつかせ必死に逃れようとするが、奈美の腰に手を回した霧は離れる事はない。

「ぷぁ……なみちゃんのここ…もう、ぐしょぐしょ…」
「やだ…いわ…ないで…」

 全身を弄ばれ、奈美の声にはもう、涙が混じっていた。
霧が腰にまわしていた左手を奈美の秘所に持って行き、2本の指に溢れ出す愛液を纏わせる。
そのまま指を秘所から離し、音を立てながらその指を口に含む。
754普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:35:00 ID:xO2zMQOS
「ん…。なみちゃんの…おいひ…」
「や…」

 奈美の顔が急速に赤くなる。
両手で顔を覆いたい気持ちであったが、その両手は縛られておりそれは叶わぬ願いであった。
指をきれいに舐め終わると霧は、また奈美の秘部に口をつける。
 後ろにいる智恵先生が奈美の耳元で密かに笑う。
直後に、智恵先生の両手が奈美の控えめな胸を捕らえる。

「ひぅう!?」
「ふふ…もっと感じてみて…」

 ゆっくりと手で包み込んだ胸を握ったり、指で乳首を挟んだりと智恵先生の手つきが先程
よりも大胆になる。
さらに奈美のうなじに智恵先生の唇が当てられる。
先程よりも強く吸い、同時に舌で刺激する。

「や、やらぁ……ふ、ふた…り…とも…っ!」
「ちゅ……そろそろ…正直に言ってくれてもいいのよ?…」

 智恵先生の甘い声と共に、耳にやんわりと息がかかる。

「み…みて…ました……ちえ…せんせぇ…と…ひぅ…きりちゃんの…」
「ふふ…よく言えました」

 そう告げる事が合図であったかのように、霧が奈美のクリトリスに口をつけ甘く噛んだ。

「ふ、ああああああああああああ!!?」
755普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:36:13 ID:xO2zMQOS
 先程までの二人の責めで、ほぼ限界に達していた奈美の秘部から飛沫が上がる。
愛液の飛沫が霧の幼さを残した顔にかかる。
 霧は奈美の愛液に濡れた唇を舌で舐め、奈美の秘部から顔を上げ、両手で奈美の両頬を愛しそうに
そっと触れる。
絶頂に達した奈美は智恵先生に背を預けたまま、痙攣しながら激しく呼吸を繰り返していた。

「奈美ちゃん…すごい可愛かったよ…」

 そう言って霧は絶頂に達した奈美の頬にそっとキスをした。

*************

「その…ごめんなさい…。二人の…その…あんな所、覗き見しちゃって…」

 霧がいつも被っている布団を纏いながら奈美がそう言った。
奈美だけでなく、霧も智恵先生も心なしか少し表情が暗かった。

「こっちの方こそ謝るわ…。日塔さんに真相を聞く為にあんな強引な方法にでちゃって…」

 智恵先生が大人らしく謝る。

「でも、日塔さんは私達の事、誰にも言わなかったのね…。…また、生徒1人に大きな事を抱え込ませて
 しまったのね…」
「…また?」
756普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:37:27 ID:xO2zMQOS
 奈美が疑問に思い、智恵先生に聞いた。

「実は、小森さんも…前は1人で大きな事を抱え込んでいたの…」
「小森ちゃんが?」
「うん…」

 話の当事者の霧が語った。
自分が智恵先生の事を好きになってしまった事、その事を抱え込み悩んでいた所を智恵先生に打ち明けた事。
そして何より、あの時の行為が決して淫らな物ではなく、互いの思いが一致した結果であると言う事。
 語る内に霧の瞳から涙が零れた。

「だから、奈美ちゃんが変なほうに勘違いして噂を広めると思ったの…。智恵先生に奈美ちゃんが私達の事見
 ていたって言われた時、凄い悲しかったの…。私の抱え込んだ悩みのせいで、智恵先生が…大変な事になっ
 ちゃうんじゃないかって…。だから…」
「小森ちゃん…」

 霧の胸の内を聞いた奈美は智恵先生に目線を向けた後、そっと霧の方に近づき、優しく、霧の肩に両手を置く。
霧が顔をはっとして上げた頃には、奈美はそっと裸身の中に霧を抱いた。

「なみ…ちゃん?」
「ごめんね…。小森ちゃんと智恵先生の気持ちも考えないで…。私、あんなの見ちゃって、自分がどうすればい
 いかしか考えてなかったんだね…。…少しも、小森ちゃんの…え〜っと…こういう場合、恋心って言うのかな?」
「?」
「と、とにかく! 小森ちゃんの恋心も考えないで、自己保身しか考えてなかったって気付いたの…」
757普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:38:40 ID:xO2zMQOS
 霧をぎゅっと抱きしめた事で、奈美の被っていた布団が落ち、奈美の健康的な素肌が露になる。
頬を赤らめた霧もぎゅっと、奈美の背中に手を回して奈美を抱きしめる。
そして互いに見つめあい、あの時の智恵先生とのように霧の方から奈美にキスをした。

「小森…ちゃん?」
「奈美ちゃんが黙っていてくれるって言うお礼。私、奈美ちゃんにあんな事しちゃったし、責任…取らないと…」
「……それじゃあ…」

 そう呟いて、奈美が霧を押し倒した。
突然の事に霧の表情が戸惑いに変わる。
 霧を押し倒した奈美はそのまま霧の着ていた学校指定の体操服をブラジャーと一緒に脱がせ、霧の整った胸を
露にする。

「これは私からのお礼のお返し。今度は、小森ちゃんを気持ちよくしてあげる!」
「え、えええ!?」

 奈美の両手が霧の胸を捕らえ、揉む。
慣れない手つきではあるが、敏感な霧にはそれで十分だった。

「ん! …ああ!」
「小森ちゃん、私よりある…」

 そう呟いて、両手で胸に触れたまま、霧の首筋にキスの雨を降らせる。
強く吸う度に霧がくぐもった声を上げる。
白い肌に、奈美がつけた赤い点が浮かぶ。
758普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:40:26 ID:xO2zMQOS
「ち、ちえせんせぇ〜」

 霧が近くに居た智恵先生に助けを求めるが、智恵先生は舌を出して悪戯に笑う。

「良い機会じゃない。小森さん、他の人とともコミュニケーションをとる機会じゃない?」
「そ、そんなぁ〜…ひぅ…」

 最後の方が霧の喘ぎ声になった。
奈美が霧のジャージのズボンを下着ごとずり下ろし、秘部に指を当てたのだ。
あっという間に奈美と同じ格好になった霧が半泣きになりながら智恵先生に助けを求め続ける。
 やがて首筋から唇を離した奈美が霧の顔に近づく。

「小森ちゃん…」
「ま、待って、奈美ちゃん!」

 霧が奈美の頬に手を当て静止させる。

「何?」
「そ、その…」

 頬を赤らめ、口を一旦もごもごとさせる。
そして奈美としっかり向かい合う。

「私の事、『小森ちゃん』じゃなくて…名前で…呼んでよ…」
「………わかった…」

 奈美は霧から一旦顔を離して、すぅっと深呼吸をする。
759普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:41:59 ID:xO2zMQOS
「…霧ちゃん…」

 優しい声でそっと、白い肌をした少女の名を呼ぶ。

「奈美ちゃん…」

 それに答えるように霧も奈美の名を呼ぶ。
そしてもう一度キス。
今度は少し長いディープキス。
 霧が奈美の唇を舐め、そっと奈美の口内に舌を入れる。
それに答えるようにぎこちなく奈美が霧と舌を絡める。

「ん…ふ…」
「ちゅ……んぅ…」

 ディープキスは霧の方が一枚上手であった。
霧の舌が奈美の舌を絡め、口内を蹂躙する。
より深くキスをする為、より強く抱き合う。
互いの裸の胸が合わさり、新たな熱を生む。

「ぷあ…はぁ…きりちゃん…すごい…」
「…ん…ちえ…せんせぇが…おしえてくれたの…」

 奈美は霧の体を起き上がらせ、もう一度キス。
唾液で濡れた舌を先程よりも大胆に絡める。

「む…ちゅ…きり…ひゃん…」
「あむ…む…なみひゃん…」

 互いの瞳が潤み、両手を合わせ、一旦唇を離す。
互いの唾液で濡れた舌が離れ、透明な糸が互いを結ぶ。
760普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:43:00 ID:xO2zMQOS
「二人とも、凄い素敵ね…」

 そう良いながら智恵先生が二人の間に入ってきた。
今度は奈美と智恵先生のディープキスであった。
智恵先生の舌は霧のものとは違い、より激しい動きで奈美の口内を動く。

「むぅ…っは…ひへ、せんへぇ…はげし…ふぎ…」
「ちゅ……む…ひとう…さん…」

 智恵先生の乱入に霧が少し嫉妬し、智恵先生と奈美のキスに割り込む。
3人の舌が妖艶に絡み合い、零れる唾液の量が多くなる。

「ちゅ…ぷぁ……ふたり、とも…すごい…かわいい…」
「ん…ひえ…ひぇんへぇ……も…なみ…ひゃん…」
「ぷぁ…あむ…すご…」

 ここで奈美が一旦唇を離し、今度は霧の秘部を刺激する。
先程の行為とキスもあって、霧の秘所はもう濡れていた。
奈美はその秘所に舌をつけ、そのまま霧の愛液を啜り始める。
 一瞬霧も喘ぎ声を漏らしそうになるが、智恵先生とキスしているため、喘ぎ声は塞がれくぐもる。

「ひゅむ…ふ…なみ…ひゃぁ…ん!」
「ちゅ…ひとうひゃん……こもりひゃんに…たくひゃん…してあげて…」
「あむ…むぅ…はい…」
761普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:44:04 ID:xO2zMQOS
 霧の下半身をがっちりと手で押さえ、奈美は先程されたように霧の秘所を愛撫する。
だが霧も智恵先生のスカートのチャックを緩め、スカートを脱がすと智恵先生の秘部に手を差し入れた。
咄嗟の反撃に智恵先生の表情が一瞬曇ったが、ぐっと堪えて霧の唇を堪能する。
 奈美が霧の秘所を舐め、霧が智恵先生の秘所を指で刺激し、智恵先生が霧とディープキスをする
と言う形である。

「ちゅむ…きりちゃん…もっと…きもちよくなろ…」

 奈美は秘所から唇を離すと、霧の秘所の上に自分の秘所を持って行く。
そして腰をゆっくりと下ろすと、霧と奈美の秘所が水音を立てて合わさった。
体位で言うところの騎上位になり、奈美は霧の肩に両手を置き、ゆっくりと腰を動かし始める。

「や、あああ! なみ、ちゃん…! それ、すご…いい!」
「ん! ん! …あ、ふ…きりッ! …ちゃ、ああん!」

 腰の動きが大胆になり、霧が奈美の太腿を掴み、より強く密着させる。
それを見ていた智恵先生も、自分の着ている衣類を全て脱ぎ、生まれたままの姿になると、奈美と向かい合
う格好で霧に自分の秘所を露にする。
智恵先生が何も言うことなく、霧は智恵先生の秘部を舐め始める。
 智恵先生は奈美と両手の指を絡め、またキスをする。

「はぁ…ぷ…ひぇひぇんへぇ…ひえ…ひぇんへぇ…」
「ちゅう…は…む…ひとう…はん…んん!」
「ちえへんひぇのここ……ひとうさんとのキスで…ちゅ…む…すごい…ぬれてる…」

 奈美はキスをしながら腰の動きを早める。
女子からすれば平均サイズの胸が智恵先生の豊満なバストと合わさり、動くたびに乳首同士が擦れ、形を変える。
智恵先生の秘所を舐める霧の顔に智恵先生の愛液がとめどなく零れ落ち、霧の顔を濡らしていく。
奈美とディープキスを続ける智恵先生は右手で自分のクリトリスを刺激し、絶頂へと進んで行く。
762普通でないお付き合いを…:2007/12/02(日) 14:45:35 ID:xO2zMQOS
「あ、あ、あ! …きり…ちゃん…わたし…も、もう…」
「ふ、ちゅ……なみ…ひゃん…せんせぇ…あ、あああ!」
「ああ! イク…い……いっしょに……ああ、あ!」

 3人の美女が嬌声を上げながら同時に果てた。

*************

「じゃあ、私、先に行くね!」

 次の日、日塔奈美は授業の終了を告げるベルが成り終ると同時に教室を駆け足で出て行った。

「どうしたのかしら、日塔さん」
「なんだか、いつもより凄い嬉しそうにみえたけど…」

 クラス委員長の木津千里とその友人・藤吉晴海が不思議そうな表情で奈美を見送る。
教室の後ろで喧嘩をする木村カエレと音無芽留をも気に留めず、軽い足取りで教室を出て行く。

「ああ…。奈美ちゃん、智恵先生の所で助手をする事になったって言ってたわよ…」

 ケガの耐えない小節あびるがその様子を見ながら冷静にコメントする。

「助手? なんでまた…」
「さぁ…。でも本人が嬉しそうなんだし、いいんじゃないの?」

 クラス委員長の問いかけに包帯少女が人らしい意見を向ける。
勿論、奈美のクラスメートは真相を知らない、知るはずも無い。

 これは、日塔奈美と小森霧、そして新井智恵の3人だけの秘密。

――END――
763名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 14:50:31 ID:xO2zMQOS
終わりです。
メモ帳で区切っていたのですが、その区切りではオーバーと言われ
予定よりも明らかに増えてます。
どのぐらいの区切りがいいのだろうと模索しつつ…。

さて、今回で基本的にネタ切れです。
今後どういうネタを書くかは、今月発売のコミックスや第2期のアニメ
しだいと言う事になります。
場合によっては、3部作と銘打って最後に智恵・霧・奈美でひたすら
百合百合するのを書く可能性もありますが…。

第2期では智恵先生単体での出番が増える事を期待しています。
764名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 14:59:19 ID:LX37rh/d
>>739
そろそろ、容量的にも次スレ立てないとだし
タイトル付けとか含め投下ルールのテンプレ考えてもいいかなと思う。
投下増えて嬉しいけど、かなりごちゃごちゃしてて読み辛かったりしてるし
今後まとめてくれる人が現れた時の為にも、ある程度のルールは必要じゃないかな。

自分的には
・書き始めにカップリングとか傾向(ほのぼの、エロ、パロ等)を書く。
・名前欄にタイトルを記入。
・長編などで投下が切れる場合は、締めのレスのにその旨を書く。
・再開するときはアンカーを付ける。
とかは抑えとくべきだと思うんだが…。

自治厨っぽくてスマン
765名無しさん@秘密の花園:2007/12/06(木) 23:20:40 ID:0ckzfki8
今週休載か…
766名無しさん@秘密の花園:2007/12/11(火) 16:47:17 ID:zsgonTNK
急に流れ止まったな
>>764の件も解決してないし、投下しにくいのかも…
767名無しさん@秘密の花園:2007/12/11(火) 16:51:41 ID:Ue1GYKa9
今年の冬は百合本出るのかな…(・ω・` )
768名無しさん@秘密の花園:2007/12/13(木) 23:31:31 ID:AFhtNE+8
>766
ocn全国規制も少しは関係してるかもね
あらゆる板で過疎ってるらしいし
769名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:00:50 ID:lze+MM1o
>>735の続きです、と、言ってもまだ終わってないんです。申し訳ない。
ハードディスクが壊れたと思ったらパソコンも… バックアップはこまめにとりましょう(泣)。

その日いつものような大騒ぎが終わった後、可符香は何をするでもなくダラダラと校舎に残っていた。
さっきまでマ太郎が向かいの渡り廊下を走り回っていたがいまはその姿も見えなくなった。

やがてあたりがすっかり薄暗くなったころ、さすがに可符香も帰ろうと思い始めたとき、不意に白い人影が明かりの落ちた廊下の奥を横切った。

「!?」

いつもポジティブ?アッケラカンとしている可符香ですら、一瞬ドキッさせるに絶好の舞台設定、無人の校舎、暗い廊下、謎の白い影、
だが、そこで踵を返す彼女ではない。足音も低く廊下を小走りに進んで件の人影をおう。

もしこれが日塔奈美だったら悲鳴を上げて逃げ出していただろう。まあ、それがごく普通の反応だが… 
幽霊じゃないことはペタペタというスリッパ特有の足音ですぐ知れた。日本の幽霊に足はない、なぜだか判らないがそういうことになっているから。
可符香が追っているその影はしかもごくゆっくりと進んでいた。

まるで心ここにあらずという頼りない足取りなのがその足音から判った。そうしてやがて可符香がその人物に追いつくと、彼女はやっぱりという顔で声を上げた。

「霧ちゃん!何処へ行くの?」




770名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:04:59 ID:Hbh5B7XK
校舎に誰もいなくなっても必ずいる人だあれ? かつての自宅引きこもり、転じて学校引きこもり少女、小森霧だった。
愛用の毛布をマントのように身にまとい足音の元、校内来客用のスリッパを履いていた。

可符香に声をかけられても霧はいっこうに振り向こうとしなかった。ただますます覚束ない足取りでなおも歩いていこうとしていた。
さすがにその様子が尋常でないことに可符香は気付く。

「どうしたの、霧ちゃん? 私よ、かふ… 」

ふらつきながら進もうとする霧の前に、可符香は慌てて回り込んで尚も呼びかけるが、今度は心底驚いて言葉を飲み込んだ。
何故なら廊下の常夜灯にボンヤラした輝きに照らされた霧の頬には涙がキラキラと輝きながら流れていたから。

「どうしたの、霧ちゃん!どこか痛いの? 」

何も答えない霧、と、いうより彼女の目には自分の前にいる可符香が映っていはいないようだった。
そして自分の名を呼ぶ声もまた彼女の耳には届いていないようだった。
771名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:06:01 ID:Hbh5B7XK
驚く可符香を無視するようにまた一歩踏み出そうとする霧、だが今度は可符香も霧の前に立ちはだかると、霧の方を掴んで乱暴に揺さりながら
「霧ちゃん、私よ!霧ちゃん!こっちを向いて! 」と、大声を張り上げる。その様子は普段の彼女からは想像できないような切迫した声だった。

「い… 」

「えっ!何? 何て言ったの、霧ちゃん! 」

「いないよう… 」

「えっ? 」

「誰もいないよう… 私独りぼっちだよ… 」

可符香がその小さな泣き声混じりのその言葉を聴き取ると、霧はガクリと膝を折りその場にうずくまってしまう。
泣き続ける彼女に可符香は持っていた鞄を放り出し、そのまましゃがみ込むと霧の身体を毛布ごと抱き締めた。

「大丈夫… 大丈夫だから… ほら、私がいるから… 」
772名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:07:28 ID:Hbh5B7XK
嗚咽を繰り返す霧の顔を自分の制服の胸に押し当てて、そのまま強く彼女を抱き締める可符香。
流れる涙が可符香の胸を濡らし暗い校舎の中をバンシーの魂切るような泣き声が木霊する。

霧が普段居座っている宿直室に戻った時、彼女はまだ少しベソをかいてはいたものの、
それまでずっと付き添っていた可符香を認識するくらいまで落ち着いていた。

「何か、あるかなあ… あっ!あったあった紅茶、何これアールグレイか… 霧ちゃんの趣味かしら」

「う、ううん、先生が買ってきたの… 」

「そうなんだぁ」

涙混じりの声でボソリと答える霧に脳天気そうな声で相づちを打ちながら、可符香は(あのチャラ男が…)と、
我等が糸色先生が聴いたら「絶望したあ!」と、叫びかねない凄味のある声で呟いた。

もちろん霧に聞こえるような不手際はしない、そして畳の上に座り込んでいる彼女には背を向けているので、
普段ポジティブな笑顔が貼り付いたような、可符香の顔に一瞬浮かんだ、
場合によっては千里でさえ後ずさらせるような表情も見られることはなかった。
773名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:09:16 ID:Hbh5B7XK
やがて湯が沸いて可符香が、手際よく食器棚から取り出したカップに暖かい紅茶を入れた頃には、相変わらず座り込んでいる霧も、何とか落ち着きを取り戻したようだった。

「美味しい… 」

熱い紅茶の湯気にボンヤラと霞んだ霧の顔に、ようやく落ち着いた声とともに浮かんだ笑み。
可符香はその言葉に無言で微笑むと自分もカップを取って紅茶をすする。

古風な蛍光灯の灯りの下で二人は言葉少なに向かい合って座っている、
そして不意に霧が相変わらず方から羽織っている毛布から右手を差しのばして、可符香の制服の胸を指さす。

「汚しちゃった」

「ああ、平気、平気、気にすることないよ」

可符香の制服の胸についた涙の染み、明るく答える可符香に霧は済まなそうな顔で「迷惑かけちゃった」とぽつりと呟いた。
その苦しそうな表情を見て「大丈夫だったら! もう、やだなあ、霧ちゃん」と、可符香はいつも以上に声のトーンをあげる。

「時々、なるの… 」

「えっ?」

「一人でいると… 私… 時々夜になると校舎の中をさ迷っているの、最初は判らなかったけど、
時間が経つとまたここに戻ってるから… でも、髪に木の葉がいっぱいついてたり、足が泥だらけだったりして… 」

「家に引きこもっていたときは外が怖かった… 誰かに会うのは怖かった… 私… 先生を追って学校で過ごして、そしたら今度は一人でいるのが… 」
774名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:11:01 ID:Hbh5B7XK
霧はほとんど聴き取れないような小さな声で話す。可符香は身動ぎもしないで聞いている。
彼女が両手で包むようにして持ったカップの中で、飲みかけの紅茶が徐々に冷えていくことにも気付かずにいた。

「でも、教室に行くのも怖い… 学校にいるのにまた引きこもっているだけで… 」

「自分が情けなくて辛くって… でもどうしようもないの… 弱虫だから… 」

「いつもは先生や交君がいるから、家族と過ごすみたいに思って… 何だかそのままみんなの中にも入っていけると思うときもあるけど、」

可符香は何も言わずまっすぐに霧を見つめている、目の前の長い髪に隠れた顔がまた涙ぐんでいるのが気配でわかる。
毛布の下の華奢な肩が小刻みに震え、それとともに霧の声も震えていく。

「でも、今夜みたいに先生が交君を連れて倫ちゃんと出かけていくと、ひ、一人になると… 」

可符香はそのときになってやっと、自分が冷めてしまった紅茶の入ったカップを握りしめているのに気付き、運んできた木の盆の上にそっと戻した。
775名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:12:12 ID:Hbh5B7XK
私、結局何処にもいるところがないって、でも家にも帰りたくない、どうしていいのか判らなくなって、気がつくといつも… 」

霧の声がまた嗚咽に変わりそうになったとき、可符香がついと立ち上がるとそのまま霧の前に歩み寄り、
廊下でそうしたように 毛布越しに長い髪の少女を抱え込むようにして抱き締めた。

「霧ちゃん落ち着いて! 大丈夫だから! 」

「嘘つき! 誰にもわかんないよ! 誰にも… いつも楽しそうにしている風浦さんになんか!」

叫ぶ霧から瞬間身体を離すと可符香は両手を素早く突きだし、髪に隠れて霧の頬をそのまま手のひらに包み込む。

「えっ! 」

長い黒髪が二つに分かれて霧の白い顔が露わになる。泣きはらした赤い眼が驚きに見開かれすぐ前にある可符香の顔を見つめた。

「ひっ!」
776名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:13:12 ID:Hbh5B7XK
その可符香の顔を見て霧は小さく悲鳴のような声を上げる、そこにはいつもの終始笑みを浮かべいているような、
あの明るい表情の代わりに何か、背筋がぞっとするような冷たい顔がじっと自分を見つめていたから。

「…辛いよね… 霧ちゃん… 」

「毎日毎日どうして辛いのに私ここにいるんだろうって思うでしょ… 」

「風浦さん… 」

両頬を可符香の手のひらが包み込んでいるので、霧は身動きすることが出来なかった。
それどころか目を反らすことも出来ず、自分をジッと見つめる可符香の眼を見ていた。

「寂しいのもイヤ、でも人の中にいるのもイヤ、そうよね、誰も他人の苦しみなんて判らないし、辛いことばかり起きるし… 」

その声は、その顔は、その目は霧の知る可符香のものでは無かった。
おそらく彼女を知るクラスメートも先生も、誰一人見たことのない可符香だった。

「ねえ、霧ちゃん、辛いなら、悲しいなら、苦しいなら、良い方法があるよ、ねえ、うふふふ」
777名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:14:14 ID:Hbh5B7XK
う言う可符香の顔はもう霧の目前にあった、お互いの息をお互いの皮膚で感じるほど近い。

「ふふふ、少し我慢すればいいの、それでもう… ふふふ 」

可符香は微笑んでいた、だがその笑い声と笑顔は恐ろしい何かを帯びている、
それは目の前にいるのが風浦可符香だということが霧には信じられなくなるほどの異質さだった。

不意に可符香の手が霧の長く細い首筋に移り、その冷たい感触に霧はビクリと震えた。そして羽織っていた毛布が畳の上に落ちて広がる。
それでも霧は手を動かすことはおろか声を上げることも出来ずにいた。

「苦しくなんか無いよ、大丈夫だよ… 」

瞬きしない暗い眼が霧を見つめたまま、彼女の首に絡まっている可符香の指にジワジワと力が入り、それと同時に恐怖が大きな口を開けて霧の心を飲み込まんと飛びかかる。

「いやあー!!」

778名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:15:56 ID:Hbh5B7XK
不意に霧の唇から絶叫が飛び出した。途端に可符香が体重をかけてそのトレーナーとジャージ姿の少女を畳の上に押し倒す。

「たすけてぇ、死ぬのはイヤだぁ! こわいよう! 」

「何を言っているの、霧ちゃん大丈夫よ、もう辛いこともなくなるから」

「いやだあ、ごめんさない、ごめんなさい!」

暴れ泣きわめく霧を信じられないほどの力で押さえつける可符香。
彼女が霧に投げかける言葉は明らかに怒気をはらんでいた。それもまた普段の彼女を知るものにはとても信じられないことだった。

「何故死にたくないの、苦しいのに、辛いのに、そうよ! この先もずっと自分の居場所なんかないかもしれないのに! 永遠に独りぼっちかも知れないのに!」

「…えぐっヒック、判らないけど… ヒック… 」

しゃくり上げる霧に覆い被さるようにしていた可符香は、喉にかけていた腕をそっと解くとそのまま横たわる、教室に来ない同級生の上に覆い被さってしまう。

そのまま自分が下敷きにしている、霧の身体の熱を感じながら可符香も荒い呼吸をしばらく繰り返しいていた。
やがて深呼吸を数回繰り返すと、彼女の顔から少しずつ強ばりがはがれ落ちていった。
779名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:17:16 ID:Hbh5B7XK
目を閉じてまだ弱々しく泣きじゃくっている霧を抱きかかえると、可符香は冷静さを失い素の自分を出してしまったことを恥じているような、困惑したような表情を浮かべた。

「鏡を見ると冷静ではいられない… か…」

そう、可符香は心の中で呟くとまた彼女の顔に一瞬苦い表情が表れ消える。

「…霧ちゃんは、しょうがないなあ… 私のペルソナを剥ぎ取るんだもの… 」

我ながら意地の悪い言葉だとは思ったが声色はもう、普段の彼女に戻りかけている。

「ごめんなさい… ごめんなさい… 許して… 」

怯えてそう繰り返す霧の顎に指をかけると可符香は、驚くほど白い霧の頬に流れる涙をペロリとなめる、
驚いて自分を見つめる霧にいつものポジティブな微笑みを浮かべて「…許してあげましょう…」とおどけた声で言った。

その声と表情は霧を恐怖させたさっきまでの彼女とはちがう、いつもの誰もが知っている風浦可符香のそれに完全に戻っていた。
だが、霧はいつもの彼女が実は仮面に過ぎないことを思い知った。
780名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:18:45 ID:Hbh5B7XK
風浦さん… ごめんなさい… 私… 」

可符香はまだ緊張している霧の身体を自分の下に置いたまま、その長い黒髪を梳き分けると、露わになった白い額に、頬に、鼻がしらにまでキスをする。

「えっ?」

「ふふ、これは、お仕置きです… 」

楽しそうな声でそう言う可符香、霧は自分の顔にキスの雨を降らせる彼女の振る舞いを軽い驚きと気恥ずかしさ、
そして彼女がもう怒っていないことと霧自身をなだめようとしていることを感じた。

可符香がキスを繰り返すたび霧の鼓動が早くなり、彼女の胸に覆い被さっている可符香の胸に、
お互いの衣服越しにであれ伝わっていると思うと顔が火照り、同時にさらに鼓動が早まる。

「風浦さん… 私… 」

「だめだめ、霧ちゃん、可符香ですよ、ね、」

「可符香… 」

「はあい」

霧の呼びかけに嬉しそうな声で答える可符香、そうして彼女は母親が愛しい我が子にするように繰り返していた柔らかいキスを、霧の唇にも、まるで羽が触れるようにそっと… 

「いやですか、」

「ううん、大丈夫… 可符香… 」
781名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:28:15 ID:Hbh5B7XK
と、言うわけでここまでです。本当にすみません、
年内には何とか(石をぶつけられそうですが)

>>764さんの言うとおりもうそろそろここも終わりに近いのですね。可符香と霧の話が終わり
次の話をもし投下するときは、ご指摘の点を何とかしようと思います。

実は白状すると2chに余り慣れてないので、保管庫の意味もよくわからなくて書き散らして
しまいました。もし、問題があったらお詫びします。
782名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:30:13 ID:sTvH5Jp8
GJ!でもすごい生殺しです!
783名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:30:23 ID:AJ8qY3tX
現在498KB。

誘導も含めたらギリギリの容量ですぞ。
784名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:42:48 ID:Hbh5B7XK
>>783
確かにぎりぎりですね、続きの投下は様子を見てからの方がいいかも…
785名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 00:59:19 ID:Q1nJiKaj
新スレ立てていいのかな?
786名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 01:19:59 ID:EfJoXwTf
>>785
よろ
787名無しさん@秘密の花園:2007/12/14(金) 01:39:04 ID:Q1nJiKaj
行ってきた。
テンプレ等有れば、追加よろしく
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1197563824/
788名無しさん@秘密の花園
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