【ミミニャミ】ポップンミュージックの百合【リエサナ】
1 :
名無しさん@秘密の花園:
新作ごとにキャラはどんどん増え、今や女性キャラは100人以上。
萌え系エロ系なんでもあり、各種属性取り揃えてます。
そんな感じの音楽ゲーム、ポップンミュージックで色々と語ってみましょうか。
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が
>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
. ,:::-、 __ >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
,,r 〈:::::::::) ィ::::::ヽ >3
>>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
〃 ,::::;r‐'´ ヽ::ノ >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
,'::;' /::/ __ >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
. l:::l l::::l /:::::) ,:::::、 ji >6 いまさら
>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
|::::ヽ j::::l、ゝ‐′ ゙:;;:ノ ,j:l >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
}:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;! >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
. {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/ >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/ >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
`ー-"
取り敢えず公式で認めたも同然のアゲハが筆頭に上がってない件
この板で果たして伸びるのか甚だ疑問だぞ…
>>1の言いたい事はなんとなく分かるが。
5 :
名無しさん@秘密の花園:2006/06/12(月) 12:37:11 ID:u0gv6RQ7
age
sage
7 :
名無しさん@秘密の花園:2006/06/12(月) 20:47:39 ID:C1AiiFfk
ageりゃー
sageにゃー
10
>>9 じゃあまずはガチだと思われるカップリングをageてみて。
ユン×ヨンの姉妹丼とか?
まずは定番のリエ×さなえ萌え。
ベルさなでもいいなー。
ていうかもー個人的にはこの三人が一緒にいるだけで萌えれるわ。
その組み合わせだと何故かさなえが受けなのが
デフォルトと化してるよなあ…
個人的にはさなえ攻ってのもかなり萌えなんだがw
何気に3人が揃ってる9リエのフィバクリ画面はガチ。
14 :
名無しさん@秘密の花園:2006/06/20(火) 12:25:55 ID:FAzAYq6v
age
待て、リエサナっつったらブレーメンズのフィバクリを忘れるな。
壱ノ妙×かごめってのをみかけたんだがなかなかいい…!
ジュディのジュは「受」の意味だと頑なに信じてる。
アメリカにいる時はナンシーやエマに可愛がられてるんだ、絶対w
ポエかごとかツララ×かごめとかミサキ×キリ好きだな。私的に明るい×暗いのが好みなのかも。
リエサナみるならさらさ使うって手もあるぞ!
カップリング傾向は好きなキャラ同士を絡ませるのがおおいな・・・
えーっと。
勝ちアニメとかに顔出ししてるという基本でいくと
Bis子×Gri子は外せないと思うのですが。
スミレは総受け、これだけは譲れん。
エスニックにシャラ×シャムシールなんかどうだろ。
…問題はどっちも受けっぽくないとこなわけだがw
23 :
名無しさん@秘密の花園:2006/07/27(木) 01:22:49 ID:RIlcd12S
age
リサ×リゼット。(一秒)
「全然接点無いやん」とかいろいろ言いたいことはあるだろうけど、これだけはガチ
25 :
名無しさん@秘密の花園:2006/07/31(月) 12:58:38 ID:EchTqR5K
メイファ×リナとか言ってみる。
26 :
名無しさん@秘密の花園:2006/07/31(月) 15:36:37 ID:9/L/ci/j
姉妹レヅか。
そんならやっぱケリー×アゲハははずせないところだね。
お姉ちゃん子なアゲハ萌え。
27 :
名無しさん@秘密の花園:2006/08/02(水) 01:15:27 ID:5PFfQi49
アーミーナース×ミルクで(*´Д`*)
ナースキャラは萌える。
六×ユーリ
リエ×さなはガチ百合にしか見えなくなってきた。
>>30 それが普通w
その世界に5年以上前から嵌ってる人もいるのだよ…
スギレオの存在がもはや無かった事にされてるから尚更な!(禁句
ツララ×かごめ。ほんとに好きだ。
あとロキ×桔梗とか・・・
何故だ。
何故ニコラシカ×シャルロットなんて思いついたんだ、自分。
そりゃ非人間属性は好きだけど…
>>26 あの2人姉妹ちゃうがな
アゲハが親しみ込めて「お姉様」と呼んでるだけ
…で、おまいらミミニャミはどれを組み合わせるのが
一番いいと思ってるのだ?
クレシン×エバ
ニャミミいいよニャミミ
>>22 シャラが誘い受けでシャムシールが純情攻めならいいよ。
シャラ「私の事が好きならば……抱けるでしょ?」
シャム「……あ、あぁ」
で、がむしゃらに、でも一途にシャラを貪るシャムシール。
そして不器用な勇者を愛しく見つめるシャラ。
倍率どん。竹下さんに土下座。
やべ、このスレの誰とも意見が合いそうにない
>>39 まずは誰かに言ってごらん?
意外といるもんですよ?
41 :
名無しさん@秘密の花園:2006/09/22(金) 06:01:28 ID:PIZrdphw
リエさな期待age
ミルクミク。
ドナJUDY。
43 :
名無しさん@秘密の花園:2006/09/23(土) 01:25:53 ID:ttKCdlM+
ミルクちゃんテラカワユス
44 :
名無しさん@秘密の花園:2006/09/25(月) 09:38:01 ID:u25pMLEv
かごポエな私は異端ですかね
惜しいな…
俺ポエかご派
ポエットと仲良くなりたいかごめ。
「いつもポエットちゃんは明るくて可愛いな……」
選択肢→白かごめ
「私もああなれるように、努力しよう!」
ほほ笑み、かごめはポエットに近づいた。
選択肢→黒かごめ
「羨ましい……私も、ああいう風に……」
かごめは笑い、ポエットに近づいた……
後者はポエ監禁エンド。
毎日リエさな百合妄想してます。。
48 :
名無しさん@秘密の花園:2006/09/27(水) 22:16:28 ID:ml+b6gWo
ベルさなが好きだ
リエさなに嫉妬しちゃうベルちゃんとか、
ベルさなに嫉妬しちゃうリエちゃんとか、
そんな関係も好きです^^
キャラブックの裏のリエさな良いよリエさな
リエちゃんに引っ張られてるさなえちゃんが良い
CS蟹Vレアの同じ窓から顔を出しているリエさなが良いよ
リエちゃんが後ろからさなえちゃんを抱きしめてくれたらもう(*´Д`)はぁはぁ
俺はリエ×さなえだったら何でも良い。さなえ×リエも最高だと思っている。
てか考えるだけでもぅ
手を繋いだりとか、もうカップルにしか見えないよ。リエさな。
むしろ狙ってやっているとしか考えられない。
つーか、リエさながあんなコトやこんなコトをしてることを考えてる俺の心は汚れきっている。
でも大好きなんだよ。変人とかいわないでorz
>54
同志よ!
リエさなならあんなことやこんなこともおkです。
ミミニャミは少数派?
>>54 自分も毎晩リエさながいちゃいちゃらぶらぶしている妄想とか、
あんなコトやこんなコトをしている妄想とかしています・・・
もうリエさなのことしか考えられません。
>>55 IDにrieおめ!
ミミニャミは勇気を持って良い。
私などはムラサキかごめだ
>57
言われて気付いた。
IDリエ記念カキコ
>>55.
>>57 まさかそんな形のレスが返ってくるとは…。
とにかく、俺と同じ考えを持っている人がいるということは理解した。
てか、このスレ意外と残ってるな。俺が書き込んでんのもそうだが。
なんか連投っぽいが…。
さなえシリーズの中で一番好きなのは5だな。
個人的に立ち絵とアクションがかなりはまっていると思う(特にGOODアクションとノーマルクリアアクションはガチ。マジでたまらん)。
で、前置きが長いが、自分にとって最高のリエさな百合は5さなえ×4リエだと思っている(さなえが攻めなのが自分の中でデフォ)。
なんかね、考えるだけでもう…。てなぐらい好き。たまらない。マジでたまらない。
こんな事、ココでしか書けないから書いた。反省はしていない。
最後に。さなえ攻め最高。
保存しているリエさな画像を色々見ていたら、さなリエキスシーンが・・・!
ほっぺにちゅうだけど、めちゃめちゃに萌えてしまった(*´Д`)
自分もさなリエ大好き。さなえちゃんはリエちゃんのことが大好きで大好きでたまらなくて、
リエちゃんはちょっと天然(純真?)で、そんなリエちゃんにどんどんアタックしちゃうさなえちゃんが萌えです。
さなリエ最高!
やっぱりリエ×さなえは少数派?サイト巡っても全然見掛けないし…orz
奥手なさなえちゃんをぐいぐい引っ張ってゆくリエちゃんが理想なんだよ。キャラブックの裏表紙は最高だった。
>>13 今更だが、さなえ攻に激しく同意
>>57 妄想の部分は激しく同意。
だが、リエさな百合の妄想を爆発させすぎて、おっきおっきさせているのは本当に俺だけで良い。
…もうダメかもしれんね
>>63 キャラブックの裏表紙そんなに良いのか?
どうしよう。その為だけに買うか…。
>64
キャラブックの裏表紙は、リエちゃんが楽しそうにさなえちゃんの手を引っ張って走ってる。(さなえちゃんは><←な顔してる)
リエ×さなえ派の私には神絵!
>>65 マジか。さなリエな自分でも欲しくなるな。
にしても、リエ×さなえがそこまで来ると、製作者(デザイナー?)が意図的にやっているようにしか考えられなくなったw
連投スマソ。
今でも、リエさな百合を扱っているサイトはたくさんあるが、そういうサイトの9割以上は健全かつハートウォーミングなんだよな。
俺みたいに、黒かったりドロドロしている様なモノを考えてるのはむしろ少数なのかな…と思ってしまう。
だけど、それでも妄想を爆発させている俺がいる。
さなえ×リエ、最高だ(もちろん、リエ×さなえも大好きだ)。
リエ×さなも、さな×リエもどちらもいけちゃいます。
そして、ピュアなリエさなもドロドロしたリエさなも美味しいと思います(*´Д`)
個人的には、攻め側の愛情表現がちょっと行き過ぎちゃって。。。というくらいが萌えですね。
キャラブックのリエさなにはぁはぁ・・・
CS 特別版&Vレアのリエさなにもはぁはぁ・・・
なんか最近もうvラブラブvなリエさながいればどうでもよくなってきたw
いろんなサイトを見たけど、百合カップリングってたくさんあるんだな。
ロキかごとかポエかごとかロキ桔梗とか…自分でもへぇとか思う。
やっぱり一言で百合と言っても、好みは多種多様なんだな。
それでも俺はリエさな、さなリエだがw
俺もリエさな(さなリエ)がいればそれでいい(*´Д`)
ただ、リエさなで百合の素晴らしさを知ってしまったからなのか、
ほかのポプキャラでもほとんど百合カップリングしか妄想できない体に・・・
ラテロテはぁはぁ・・・
自分の後の書き込みが早くて驚いたw
>>70 むしろ俺はリエさな一筋すぎて他のカップリングに全然ピンと来ないぞw
他のカップリングを否定する訳じゃないが。
ところで、ココの板のこのスレでSSなんてのはおkなのか?
板、スレ違いならやめる。
つか、もう書き始めてる。
>>71 ここの雰囲気なら多分大丈夫じゃないだろうか。。
というか、リエさな百合SSなら是非読んでみたい(*´Д`)
わかりますた。
ただあまり期待せずに待ってて下せい。小出しにしていくんで。
遅筆に加え、飽きっぽいので。
てかリエさなしか思い付かない。
では
ノシ
74 :
題無し:2006/10/05(木) 03:46:53 ID:KrZFkH2C
今日は何だか妙にドキドキしている。学校のテストが終り、開放的な気分の中、友達から遊びに行こうという誘いがあったからだ。
もちろん、テスト勉強を始めてから一週間経っていて、いよいよ遊べるぞという気持ちがあるので、無理もないと思っているけど。
「ユッキーがハルナも誘って行くって言ってたから、一緒に行かない?」
「わぁ、良いね。行こう行こう」
「2時に駅前に集合って言ってたから、昼過ぎにウチに来て、一緒に行こう」
「うん、昼過ぎにね。じゃあね」
「さなえちゃんも誘ったし、あとは何を着て行こっかなぁ?」
学校から走って帰った後、私はタンスに入っている服を残らず引っ張り出して、鏡の前で制服も着替えずにあーでもないこーでもないと一人服を合わせていた。
すると、突然響く着信音。
ケータイを開けると画面に「ユキ」と表示されていた。
「ユキ? どうしたの?」
『今日家に親いてさぁ。テストの事で説教してきて、今出られそうにないんだよねぇ』
「そうなの?別に出て来ちゃえばいいのに」
『いや、ウチ、前のテストがほとんど赤点だったからさ。んでもって今回も危ういからさ…』
「ご愁傷さま。じゃあ今日はどうするの?」
『なんとかして家抜け出して行くに決まってるでしょ。だからちょっと時間が掛るから。抜け出せたらまた連絡するよ。じゃね』
何故か勝手に予定変更してユキは切ってしまった。
「もー、ユキったら……」
軽く不満を漏らしながらケータイを閉じると、
ピンポーン♪
同時にやけに高い音のインターホンが鳴った。
「あ、そういえば……」
75 :
題無し:2006/10/05(木) 04:13:23 ID:KrZFkH2C
ふと思い、パタパタと走って玄関を開けると、私服に着替えたさなえがいた。「こんにちは」
白いワンピースに薄い青のカーディガンをはおっていたさなえは、笑顔から?マークを浮かべた顔になった。
「どうしたの?」
「うん、ユキがね……」
私は、大した事ではないのだが、ユキの事情を話した。
「そっかぁ、じゃあこれからどうする?」
ユキの事だから、大して時間は掛らないだろうということを考えると、すぐに連絡がくるだろうと思った。
「今からどこか行くのもあれだし……。もし良かったら上がる? さなえちゃん」
「えっ、良いの?」
「今父さんも母さんもいないし、着ていく服も決まってなかったから、かわりにさなえちゃんにコーディネイトしてもらおうかなー、なんてね」
私が気取って言うと、さなえはクス、と笑いながら、「それじゃあお邪魔させて頂きます」とワンピースの裾を掴む仕草をした。
何故かその時、思いもよらずドキッとしてしまった。
わ……さなえちゃん、今のすごい可愛いかったな。……って、なんでドキッとしちゃうのさ。
76 :
題無し:2006/10/05(木) 05:14:58 ID:KrZFkH2C
なんだかよく分からない感じがグルグルと頭の中を回りだした。
「あ、あー、先に部屋に行ってて良いよ。あの、えと、私はお茶でも用意してくるから」
ゴチャゴチャした頭の中を整理できないまま、ぶっきらぼうに言って、私は台所の方に向かった。
急な自分の態度の変化に、後ろでさなえが戸惑っているかもしれないと思ったが、正直どうすればいいか分からなかった。
うー。なんだ、なんなんだ自分は。
それはね、さなえちゃんとは付き合いも長いわけだし? 互いに知っている事は普通の人よりも多いよ? 可愛いって思うのだって、友達同士だったら普通の事でしょ?
じゃあ、なんなんだろう。胸がポッカリ空いている気がするのに、なんだか一杯で、溢れちゃいそうで。
苦しいようで、くすぐったいような。
痛いのに、嬉しいような。
あ、あれ?
あれれれ?
私、変なのかなぁ……?
変なら、どうなっちゃうの?
さなえちゃんと話せないの?
さなえちゃんと一緒にいれないの?
さなえちゃんと……。
嫌。嫌だよ。そんなの私は絶対に嫌。嫌。嫌。嫌。
だって私は、さなえちゃんが……。
……あれ?
あれー?
変なのー。私、変なのー。
お茶を持って部屋に戻ると、さなえが散らかった服を整理していた。
「あ……さなえちゃん」
「あ、リエちゃ……リエちゃん?」
その時、私はとても酷い顔をしていたのだろう。さなえはかなり驚いた様子で畳みかけの服を握っていた。
「あ……部屋、ちょっと散らかってたから、その……あ、迷惑だったよね。ごめんなさい」
さなえはとっさに持っていた服を足下に置いた。
そこで私もやっと自分が酷い顔をしていたことに気が付いた。
77 :
題無し:2006/10/05(木) 05:59:04 ID:KrZFkH2C
「あ、うぅん! 私の方が散らかしてたんだから、さなえちゃんは気にしなくていいから! 本当にいいから! あ、そうだ。お茶煎れてきたよ!」
なんだか自分でも悲しくなりそうなぐらい必死に言った。
さなえはそんな様子に少し戸惑いながらも「うん、分かった」と言って座った。
気まずい雰囲気が部屋に漂っていた。
せっかく煎れたお茶も、テーブルの上で手付かずのまま湯気を細く上らせていた。
テーブルをはさんで向かい合うように、私とさなえは座っていた。
さなえが何度も様子をうかがっているのが分かった。
なんでこうなっているんだろう?
話せば良いじゃん?
雑誌を見ながら「この人カッコいいよねぇ」とか「この服可愛いね」とかさ。
簡単じゃん?
なんで遠慮する必要があるの? 友達でしょ?
それぐらいだったら、ね?
ほら、すぐそばにある雑誌を取って……。
「そうだ! そういえばさ、今日の買い物でこの服買いたいんだよね」
私がいきなり大声を出すので、さなえはかなり驚いていたが、笑顔に戻って、気を使うように寄って来た。
「え? どれどれ?」
「ほら、コレ!」
「わぁ、可愛い。リエちゃんだったらきっと似合うよ」
「もー、またウマいこと言ってー」
「あはは」
私はさなえのおでこをつっついた。
うん、これで良いんだよね? こうやって二人で普通に笑いあえればね?
幸せだよね? 幸せだよ?
ね? さなえちゃん。
さなえちゃん。
「ふわっ!? り、リエちゃん!?」
「えっ?」
その時になって初めて気が付いたんだ。私はさなえちゃんのことが大好きなんだって。
78 :
題無し:2006/10/05(木) 06:00:47 ID:KrZFkH2C
ヤバい眠い。
休憩。
ノシ
79 :
題無し:2006/10/05(木) 09:20:29 ID:KrZFkH2C
大好き。大好き。大好き。
「り、リエちゃん……」
なんだかとてもいい香りがする。香水とか、そんな気取ったモノじゃなくて、そのままの、自然な香り。
そのままの……。
「どうしたの? ねえ」
私は体を離した。緊張した、さなえのほんの少し紅潮した顔がそこにあった。
そうか、いつの間にか、私はさなえちゃんを抱きしめていたんだ。
なぜ? それは……。
「わっ……」
今度はさなえの頭を撫でた。くしゃくしゃと、小動物を可愛いがる様に。優しく、手を動かした。
「ぅぅ……」
頭を左右に揺らしながら、目を閉じているさなえは小さく声を漏らした。怖がっているのか、恥ずかしがっているのか、またはそのどちらでもあるのか。
可愛くて愛しくてたまらない。さなえちゃんの顔も、声も、表情も、仕草も……。
キリがない。もうすべて。さなえちゃんのすべてが可愛くて、愛しくて、たまらない。
大好きだよ。さなえちゃん。
「ん……」
しばらく頭を撫でられて心地好くなったのか、さなえの表情に緊張が薄れていた。今はもう、なすがままに任せているようだった。
「さなえちゃん……」
頭から手を離し、今度は肩に手を置いた。さなえがビクッと身を震わせてまぶたを開けた。少しうるんだ両目が私の視線とぶつかった。
好き。
その瞬間、私はさなえの肩を引いて軽く、しかし何度も口づけした。何度も。何度も。何度も。
好き。大好き。大好きだよ。さなえちゃん
「んん……はっ、ぅぁ……」
さなえは抵抗しないのか出来ないのか、私のなすがままに唇を奪われていた。
口づける。さなえの鼻に、頬に、額に、瞼に、何度も。何度も。何度も。
ふと、私は口づけを一呼吸置いた。
自分の体が自分のモノじゃないくらいに震えていた。それは、顔を真っ赤にさせたさなえもそうだった。
80 :
題無し:2006/10/05(木) 09:42:19 ID:KrZFkH2C
「は、はぁ……り、リエちゃぁん……」
さなえが今にも泣き出しそうな顔で、すがる様な表情を向けてきた。
それを見て、私の中でまた一呼吸置いていた思いが動き出した。
「さなえちゃん……」
さなえの額に自分の額をつけた。距離は無い。視線を反らすことなんて絶対に出来ない距離。相手の吐息を間近に受ける距離。
「リエちゃん……」
「さなえちゃん……」
そして互いを呼び合った。互いに沸き上がる感情をムリヤリ抑えつけるように。互いに何度も視線を、吐息を、存在を確かめるように。何度も呼び合った。限界の縁からはみ出してしまうまで。
「リエちゃん……」
「さなえちゃん……」
「リエちゃん……!」
「さなえちゃん……!」
「リエちゃん!!」
「さなえちゃん!!」
距離が完全に無くなった。私とさなえは互いの体に腕を回し、互いの唇にむさぼるよう吸い付いた。
顔を動かし、互いの口内と舌を何回も絡めた。
81 :
題無し:2006/10/05(木) 12:26:39 ID:KrZFkH2C
それからしばらくお互いの愛撫は止まらなかった。止まれなかった。
互いに顔を離しても、その度に視線が絡み、またお互いを求めだした。
体温と思いを何回も共有しあい、互いに距離が出来たのは、どれぐらいの時間が経った後だったろう。
私とさなえは、口から未練のように延びる糸を見ながら、肩で息をしていた。
さなえは力無くタンスにもたれかかった。顔は紅潮したままで、視線は宙に浮いていた。薄い青のカーディガンが少しはだけ、首元の鎖骨が小さく上下しながら見え隠れしていた。それに加えて、ワンピースの裾が膝上まで上がっていた。
私は小さく息を飲んでさなえの側に寄り、右手で胸の辺りを撫でた。
「あ……」
肩で息をしていても、反応はすぐに返ってきた。
確かにあるが、まだまだ未熟なおんなのこの部分だった。
続けて右手を動かす。
「ゃ、ん……ダメぇ……」
拒んでいるが、抵抗は出来ていなかった。
このまま……と思っていると、さなえは突然身をよじり、両手で顔を覆った。
「あ……ゴメンね。調子に乗っちゃった」
「……けど。……しい」
さなえが何かを言っていた。肩が震えていたのを見て、傷つけてしまったと思った。
「どうしたの? 気分悪くなった?」
さなえはふるふると体を振った。
「……かったけど。は……」
やはり聞こえない。途中で言葉が途切れてしまっていた。
「え、なに?」
「だから……気持ち良かったけど。恥ずかしいの!」
一息にそれだけ言うと、さなえは抱きついてきて、私の胸元に顔をうずめた。
プルプルと震えるさなえを見て、
か、可愛いーぃ!
82 :
題無し:2006/10/05(木) 12:53:17 ID:KrZFkH2C
あまりにも可愛くて、私はおもいっきり抱きしめてしまった。
「い、痛いよ。リエちゃん」
「あ、ごめんね」
腕をひろげてさなえを離した。髪や衣服を整えながら、さなえはあたたかく微笑んでくれた。
そして何も言わずに、当たり前のように口づけをした。さっきとは違う、お互いを慈しむように、優しく、ゆっくりと。
その最中、さなえが耳元の髪をかきあげる仕草をした。私はそれを見て唇を離し、行く先を首元に変えた。
「ひゃぁ!」
首元に舌を這わせた途端、さなえが予想以上に大きな声をあげた。
舌をあちらこちらに動かす度にさなえはガマン出来ずに声を漏らした。
「ひゃっ……うぅ、うゎ……ふゃっ」
なぜだか良い気持ちになって、そのまま鎖骨の方まで行くと、
「ぁぅ……ふぅ、い、イジワルぅ……」
さなえがむくれた。その表情が可愛くて、たまらなくなってまたギュッと抱きしめてしまった。
83 :
題無し:2006/10/05(木) 14:39:28 ID:KrZFkH2C
「さなえちゃんだーいすき!」
むくれるさなえに頬ずりをした。さなえは思わずくすぐったそうに笑った。
なんだか体がぽかぽかして、心の中がとっても軽くて、側にはさなえちゃんがいて。今すっごく幸せ! このまま時間が止まっちゃえば良いのに……。
「ね、今リエちゃんが何を考えているか、当ててあげようか?」
イタズラっぽく笑うさなえが言った。
「えー? なに、教えて?」
私はコツンと頭をさなえの頭にぶつけた。さなえはえへへと笑いながら、
「んーとね、たぶん私と同じこと……!」
言って、顔を隠した。
「どういうことだー? 言いなさーい」
私がムリヤリ抱きつこうとすると、「やだもん。あはは」と言って、舌をチロリと出した。
もぅ、さなえちゃん可愛いー!
その後、すぐにユッキーから電話が来て、私とさなえは着替えて家を出た。
さなえちゃんの白いワンピースも可愛いかったけど、私がかしてあげた服もとても似合っていたよ。スカートが膝より上の長さで、さなえちゃんは「み、短いよぅ……」とはにかんでた。それもすごく可愛くて、抱きしめちゃった。
「ねぇ、今日のコト……」「分かってる。ヒ・ミ・ツ! でしょ?」
「……うん! でも、今日はパパやママに目を合わせられないよ」
「あは! 言えてるー!」
そう言って私はさなえの手を取り、走った。さなえもしっかり私の手を握っててくれてて……。
うん、幸せだな。
ちょっぴりくすぐったいけど、やっぱり、幸せ。
大好き。
84 :
74〜82:2006/10/05(木) 14:45:31 ID:KrZFkH2C
いまのうちに言い訳。
なんか、後半部分だれたな。むしろいらなかったかな。
まあ、100%趣味に走ったのもあるし……ま、これはこれで。
というわけで、一発書きです。文章おかしいとか不足分は脳内で補足してよ。
んじゃ、また一住人に戻ります。
最後に、反省はしていない。後悔はしてる。
ノシ
↑は82じゃねぇ。83だorz
はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ(*´Д`)
物凄い勢いで萌えますた(*´Д`)
リエさなが愛し求め合う姿が最高でした!
ラブラブリエさなは本当にいいものですね。
>>74 好きです。結婚してください。
やっぱ二人は仲良すぎるくらいでいいなー
読んでて凄いドキドキしたよw
>>86,
>>87 なんだ、読んでくれたのか。どうも。
後半部分は100%趣味だから今読み返して後悔してる。
でも書いている最中はもぅ…何度処理に困ったことか。
…いや、死んだ方が良いな自分o.....rz
仲が良いっつーか、要は目覚めてさなえちゃんを襲いまくるリエちゃんと、襲われるのが段々まんざらでもなくなって目覚めるさなえちゃんの話を書きたかっただけ。それだけ。何このエロマンガ的展開。
>>87 >好きです。結婚してください。
ちょっw ココは百合板の百合スレです><
89 :
1:2006/10/06(金) 13:43:19 ID:nfr4tyeA
ここ暫くスレの流れを傍観してた。
このスレ立てた甲斐があったよ…GJっした!
リエサナは接点が濃い分、目覚めると激しくなりそうだw
>>89 感 動 し た。
今更ながら
>>1 乙。
この板でポップン。自分は最初「なんだこのスレ、落ちるんじゃないの」
とか思っていたが、気付かないうちに「リエさな良いよね」的な書き込みしたり、
なんだか分かんないうちにSS投下してたり…。
SSどころかマトモな文章を何年も書いていない自分にとってはそれはそれで感動したし、
なによりこのスレたてた本人が去らずにずっと見ていたというのに一番感動した。
それでは。スレ違い、長文カキコ失礼
ノシ
かなりの神スレ化していますね!
百合に目覚めたリエさなは毎日のようにお互いを求め合ってそうですね(*´Д`)
お互い目覚めちゃった83の後はもう本当にすごそうな。。。(ドキドキ
今夜はその妄想だけでいい(リエさなの)夢が見れそうです^^
保守ついで。
なんつーか、ポプで最初に百合考え付いたのって、ファンが先か、スタッフが先か。
まぁ百合自体がポプが出る前からあるのは確かだろうが。
こういうのは大概ファンが最初に思い付いて、後々スタッフが乗っちゃうみたいな感じがあるが(特に9リエフィーバークリアとか)。
こんなこと言った所で、だからどうしたと返されるのがオチだが。結局、自分として一番言いたいことは、
「リエ×さな最高じゃないか!」
この百合考え付いた人は偉大ですw
よく考えたら初代の時点で
マリィ×ジュディ、ニャミ×ミミ、りえ×さなえ
と3パターン用意されてたわけだがw
何故にリエサナはこんなにも抜きん出て人気が出たんかね?
取っ付き易さというのもあるんじゃないか?
マリジュデ→お姉さん×お姉さん
ニャミミ→獣×獣
リエさな→女の子×女の子
リエさなが一番身近なモデルだからだと思うんだが…。
まぁこれはリエさな好きな俺の偏見だが。
元気っ娘(リエ)と控えめ少女(さなえ)の組み合わせもいいのかもしれませんね。
リエさな百合考えた人には本当に感謝ですね〜
今ではリエさな百合が無ければ生きていけませんから(*´Д`)はぁはぁ
今ではポエット、かごめ、ツララ、ロキとか、その辺りのカップリングも多いからなぁ。
リエさなな自分にはまったく考えられないんだが(決して否定している訳ではない)。
それにしたって、やっぱりリエ×さなえが一番なのは、普通に女の子だからじゃないか?
…なんか、話題がループしている気が…。気のせい?
ラウンジの会話が百合百合しいからじゃないか?>リエ×さなが多い理由
>>98 それは本当か? というわけで、自分で探してみたが見付かんないorz
どんな内容なのか出来ればkwsk
てか、公式がそんな感じじゃあ、リエさな百合は認定していますって言っているようなもんだなw
いや、自分は大好きですがね。
↓遂にここも100行くのかぁ…。
>>99 確か1〜4のページにあるからくまなく探したら見付かるよ。なんかさなえちゃんがリエちゃんの話ばっかしてて、リエちゃんも満更じゃない感じ?
自分のリエ×さなの原点はこれ。
>>100 レスが早くて驚いた。
1〜4ってのは公式ってことだよね? サンクス。行ってみる。
リエさなを布教するために「リエvさな」カードを作りました。
NET対戦でひたすらリエさな曲を選曲しています。
神〜天空にいるので当たった方、よろしくお願いします^^
リエさなは公式でもラブラブしていてよいですね(*´Д`)
shioさんも9さなえちゃんのコメントでふたり一組で好きだと言っているし、
リエさなはやっぱり一緒が一番ですね!
加速しすぎだろこのスレw
そう言えば昔ハードなリエサナのエロ絵投下した絵師がいて
賛否両論の大騒ぎになった事あったな…
>>102 その活躍が、このスレ活性化の原動力になれば良いな。俺はまったりの方が良いけどw
>>103 ハードなリエさな…。
マ ジ で す か ?
言えた立場じゃないが、そういうのは脳内で済ませないとヤバいと思う。
絵は見てみたい気もするが、でもやっぱりそういうのは脳内に留めておくべきだよな。
最悪、そういうのは文章が良いと勝手に思っている。
>100
公式行ってきました。見つけた。読んだ。
…見ているこっちが恥ずかしくなりました。
もうこの頃からラブラブな関係が始まっていたんですね><
4のリエさなスゴくかわいいな。
色んなサイトを巡っていてもリエさながセットで描かれることが多くて嬉しいですよね。
昨日も手を繋いで見詰め合うリエさなを見つけてはぁはぁ・・・
やっぱりリエさなは愛しあっていると思う^^
>リエさなは愛し合っていると思う。
そんな風に改めて言われると想像してしまい、自制が効かなくなっちゃいます><
スレ違いだけど、ココの板にある他の百合スレをいくつか見ていましたが……
なんですか! 百合自体が大好きな自分にとっては神スレだらけです!!
なんか最近ココの板全体の居心地が良いと思っている自分がいるw
さっきしばらくの間書き込めなかった。ま、いいや。戻ったし
というわけで、5さなえかわいいよ5さなえ
胸が小さいことを気にしているリエちゃんが
大きくするためにさなえちゃんに揉んでもらってるシチュエーションに萌えます(*´Д`)
女の子同士なのにどうしてこんなにもドキドキしちゃうんだろうと戸惑うさなえちゃんと、
気持ちよくなってぼーっとしちゃうリエちゃんとか。
「・・・はぁはぁ、リエ、なんだか変だよ。さ、さなえ・・ちゃんっ、んんっ・・・!」
>>107さん
その話を聞いて他のスレ言ってみたらすっかりハマってしまいました。。
百合って素晴らしい。
そんな世界を教えてくれたリエさなにも感謝です。
このスレも、総レス数100突破したということで、記念に何か書くか
なんだか期待されているが、あんまり期待しないで待っててくれ
いつも通り、小出しで行くんで
ノシ
113 :
題無し二号:2006/10/15(日) 01:19:02 ID:Tgh9h7K0
「わーい♪ さなえちゃんだー」
朝、学校の教室に入るなりリエは言った。
机に鞄を置いて、トコトコと私の席にやって来る。「おっはよー」
「あ、リエちゃん。おはよう」
私の顔を覗き込むように、下から見上げる様にリエの顔がそこにあった。
黙って私の顔をしばらく眺めた後、リエはとても嬉しそうな顔をして、
「あはっ。さなえちゃん、今日もかわいい!」
突然抱きしめてきた。前から、机に乗り上げるように。
「わっ!? リエちゃん!?」
戸惑う私をよそに、リエはえへへーと笑いながら頬ずりしてきた。
「も、もぅ……みんな見てるよ」
「いいもーん」
「どうしてよぉ」
「だって、さなえちゃんのこと大好きだもん」
リエは私を真っ直ぐに見て、なんのためらいも無く言い切った。
「ぁ……」
そこから言葉を失って何も言えなくなった私に対して、
「かわいいよ、さなえちゃん」
リエは当たり前の様に言って、顔を真っ赤にしている私の頭を撫でた。
「もぅ……」と呆れながらも私はリエに頭を撫でられるがままにした。
こんなやりとりは今日に限った事ではない。私とリエの間にある、あいさつのようなものだ。
でもこんなやりとりを毎朝のようにやっていると、当然クラスのみんなからは、
「二人とも、仲良いよねぇ」
「ラブラブすぎるんですけどぉ」
「見てるコッチがハズかしいよ」
というひやかしの言葉を受ける。
最初の内は私もこのやりとりに抵抗があったが、最近はなんだかそれでも良くなってきていた。
114 :
題無し二号:2006/10/15(日) 02:19:09 ID:Tgh9h7K0
昼休み、私は屋上に続く階段の途中に腰を下ろしていた。
お弁当を食べた後、私とリエはよくこの場所に来る。
別に特別な理由があるわけでもないが、学校内をリエと歩いていると、毎朝のやりとりの事もあるだろうが、いろいろと他の人から注目されることがあるからだ。
リエはそんなことにまるで興味なんか無かったみたいだが、私がそのことについて少し漏らすと、
「だったら私、良い場所知ってるよ」
と言って、ここに連れてきてくれた。
なるほど、屋上への扉は普段は鍵が掛っているし、こんな所にわざわざ登ってくる人もいないだろう。
「さなえちゃん」
ふと、リエが両手にパックのジュースを持って階段を上がってきた。
「リンゴとモモ買ってきたよ、どっちが良い?」
「リンゴが良いな、ありがとう」
私にリンゴのジュースを渡し、リエは私の隣に座った。
「えへへー」
パックにストローを差しながら、リエはやけに嬉しそうな表情をしていた。
「どうしたの?」
「んー? 別にー?」
「なぁに、ヘンなのー」
そう言って互いに笑った。
ここに来たからといって、何かをするわけでもない。互いの生活の話、学校の授業の話、昨日見たテレビの話など他愛のない話ばかりしている。
でも私にとってはそれがとても幸せに思える。こうしていれば、他の人から好奇の目で見られることはないし、何よりリエと一緒にいられるから。
「うふふ」
「なになに、どしたの? キモチ悪いなー」
「あ、ごめんね。うふふ」
なんだか自分でも気付かない内に笑ってしまっていた。抑えよう抑えようと思っていてもニヤけてしまう。ヘンなの、私。
「そういえばさぁ、さっきバスケ部の人に好きって言われてさぁ」
「え?」
一瞬背中が凍りついた。自分でもスゴい顔をしていたのだろう、私の反応を見てリエはすぐに付け加えた。
「あ……あー、断ったよ、それはもちろん。まだ私、恋愛とかそういうの分かんないし。私はさなえちゃんが大好きだし。ごめんね、気にしないで」
115 :
題無し二号:2006/10/15(日) 02:52:08 ID:Tgh9h7K0
一応リエにはそう言われたが、何故か私の中でさっきの言葉が繰り返された。
「好きって言われてさぁ」
それは……リエはいつも明るく元気で、笑顔がとても素敵だし、かわいいし……。
そこまで考えてハッとした。
なんで急にこんなにリエの事考えているんだろう。意識しているんだろう。
チラッとリエの方を見てみるが、リエはまるで何事も無かったかのようにパックのジュースを吸っていた。
「……」
「……。? どしたの?」
「わぁっ」
そこで私はずっとリエの口元を見ていたことに気付いて、慌てて目を反らしてしまった。
「さなえちゃん? ヘンなの」
リエはまたジュースを吸い始めた。
どうしよう。
自分でも怖くなるくらい胸がドキドキしていた。さっきの言葉とリエの口元が何故か交互に浮かんできてしまっていた。
「好きって言われてさぁ」
でもリエちゃんは断ったんだよね。ちゃんと断った……あれ? なんか私、安心してる?
私は視線をリエの方に移した。リエが気付いて微笑んでくれる。
バスケ部の人はリエの事を好きだと言っていた。それはそうだ。リエはとってもかわいいんだもん。でも、でも……。
「私だって好きだよ、大好き。バスケ部の人が言ってたのよりもずっとずーっと」
「っ!?」
「あ、あれ? ……あっ」
リエが今まで見せたことの無いような表情をしていた。それを見て初めて私は自分が何を言ったのか理解した。
116 :
題無し二号:2006/10/15(日) 03:25:30 ID:Tgh9h7K0
「あっ、これはね、違うの。あ、違うわけでもないけど……」
自分で言ったことなのにひどく動揺してしまった。リエも同じらしく、
「わ、分かってる、分かってるよ。えと、さなえちゃんは私のことが好きで……え、好きでって……え?」
二人して混乱してしまった。そして二人して凄い勢いでパックのジュースを飲み干してしまった。
しばらくして、少し落ち着いてからリエが、
「さなえちゃん、好きなんだ、私のこと……」
モジモジと顔を紅くしながら言った。
「う……うん」
私もなんとかそれだけ返事した。胸が張り裂けそうな程ドキドキしていた。
しばらくの間をあけた後、
「ね、もう一回、言って」
リエがそんなことを言った。
「もう一回、言って。ね」
「え? え?」
私が言いよどんでいると、
「もぅ、好きってもう一回言ってみてって言ったの」
リエは顔を真っ赤にした。私も同じぐらい真っ赤になっているかもしれない。それでも私は、
「あ、う、うんうん。えと……リエちゃん、その……好き、大好き、だよ」
なんとか言った。
リエは顔を手で覆ってしまった。私はびっくりしてどうしたのか聞こうとすると、
「いつもさなえちゃんに好きって言ってるけど……なんでだろう? さなえちゃんに言われると、スゴいはずかしいよぅ……」
今にも泣き出しそうな声が漏れてきた。それを聞いて私も急にはずかしくなってしまった。
117 :
題無し二号:2006/10/15(日) 04:26:19 ID:Tgh9h7K0
するとそこでチャイムが鳴った。階段の下で慌ただしい足音がいくつも響いては通り過ぎていく。
しばらく足音は響き続けていた。私とリエの間にあるなんとも言えない空気をごまかすように。
またしばらくすると、足音が完全に消えた。もう何分経っているのか、教室ではもう授業が始まっているだろう。
「ね、ねぇ、授業、始まってるよ」
私はなんとかそれだけ言ったが、リエはどこか遠くを見るような目をしていた。
「ね、リエちゃん、行こう」
ジュースのパックを握りしめたまま、私は立ち上がったが、
「あ……れ?」
そのままストンと座ってしまった。
「リエちゃん……?」
気付くと、リエが私の右手を掴んでいた。
「リエちゃん、授業始まってるよ……」
言っても、リエは首を横に振るだけだった。
「ねぇ、リエちゃん」
「一緒にいたい」
言ったのが同時だったので、私はリエが何を言ったのか分からなかった。
「え? リエちゃん、今なんて……」
「一緒にいたいよ」
掴んでいる手を離さないままリエは言った。
「もう少しこのまま……一緒にいて」
リエが瞳をうるませながら、頬を紅潮させながら言った。私はそんな表情のリエを初めて見た。
私はスゴく胸がドキドキし始めてきて、だけど妙に頭の中ははっきりしていて、それで、
「? さなえ……あっ」
気付いた時には、私はリエに口付けしていた。軽く唇を押し付けるだけの、とても子供じみたものだったが。
「さなえちゃん、今……」
「うん……」
リエも私もそれ以上何も言わなかった。互いにただ見つめあっているだけの時間が流れた。
少し間をあけて、リエが目を閉じた。私もそれに続くように目を閉じて、そのまま流れるように口付けた。
118 :
題無し二号:2006/10/15(日) 04:33:34 ID:Tgh9h7K0
少し寝る
ノシ
119 :
題無し二号:2006/10/15(日) 06:02:03 ID:Tgh9h7K0
最初の内は感触や温度を確かめるように軽く、短く口付けた。服の擦れる音、口付ける音、時折口から漏れる吐息だけがなっていた。頭の中が真っ白になっていき、思考がどんどん薄れていく。
ふと顔を離し、見つめあった。互いにうなずいた後、指を絡ませ、今度は長く口付けた。
足元にジュースのパックが転がった。しかしそんなことはどうでもよくなっていた。
もう一度顔を離した。リエがはずかしそうに、だけどちゃんと私の目を見て言った。
「どうしよう。これ以上やったらもっと大好きになっちゃうよ」
私は笑って、リエの額に自分の額をコツンとぶつけた。
「大丈夫だよ。私がもっともっとリエちゃんのこと大好きになっちゃうから」
「あはは。そっか」
言って、しばらくの間見つめあった。そして今度は舌を絡ませた。
互いの愛撫は止まることなく、いつまでも続いた。
120 :
題無し二号:2006/10/15(日) 06:16:17 ID:Tgh9h7K0
「わー。星が出てるよー」
先に昇降口を出ていたリエが言った。
「あっ、ほんとだぁ」
見上げるといくつもの星が瞬いている。前までそんなに気にしなかった事が今ではとても特別な事に感じる。
「でも、午後の授業、全部休んじゃったけどね」
するとリエは両手を腰に当てて言った。
「んー? たまにはいいんじゃない?」
「あ、リエちゃん悪いんだー」
「なんでよ。さなえちゃんだって同罪だよぉ」
「あはは。そっか」
学校にはほとんど誰も残っていない様だった。遠くに見える窓から小さく先生の姿が映っていた。
「さ、帰ろ」
リエが手を差し出した。私が普通に掴むと、
「違うよ」
リエはそう言って指と指をしっかり絡ませるように握り直した。
「今日から、こうだからね」
「あ、うん!」
リエが優しく笑った。私も笑った。
リエが嬉しければ私も嬉しい、そんな風に感じた、ある日の出来事。
121 :
題無し二号:2006/10/15(日) 06:25:26 ID:Tgh9h7K0
まぁ、ソフトにソフトにと考えた結果、こうなりました。
自分のすけべな根性を抑えに抑え、最後にちょっとだけガマン出来なくなりましたw
個人的に、さなえちゃんは奥手というわけではなく、なんだかそういう表現が苦手なんじゃないかなぁと思ったりしています。
だから、目覚めちゃったりした時なんかはリエちゃんを容赦なく攻めたりなんかしちゃって…
はい、一発書きに加え、眠いのもあるので、ヘンだなと思う所は脳内補足してください。
もっと上手くなりたいです。
では。
ノシ
>>113-120 大好きです!!!!!!!
最初リエ→さなかと思いつつも、目覚めちゃった後はさな→リエになったりして、
リエさなもさなリエもどちらも楽しめました^^
普段積極的なリエちゃんが急に受身になっちゃうのがたまりません(*´Д`)
超GJ!
そして次はウィルソン先生にネチネチいやらしく責められるんですね?
「私の授業をさぼるとはね。おしおきよ……二人とも」
とか言われてキャッキャウフフですね?
いや……家庭教師だけどさ。わかっていたのさ。
そして二人はさらに深い百合の世界にのめりこんでいくワケですね。。。
保守カキコついでに、ここの住人に質問、
リエさな(さなリエ)カップリングなら、
プラトニック、ソフトエロ、ハードエロ、どれが好きですか?
ちなみに自分はソフトエロがいいかな。
>125
なんだか…あっさり言ってるけど、スゴい質問だなw
参考になんかならないだろうが、俺はリエさな、さなリエに好き嫌いは無い。何でもイケる
故にいろんな百合妄想をひろげてる
>>102 海に・・・いた?違ったらスマン
サナモレとラヴリー送ったビアンカだよ
>>105 プラトニック萌え
だがハード、ソフトも捨てがたいな
さなりえだと大体ハードかな
>>125 敢えて言うなら、プラトニック
っていうか、何でもこいやw
みんな質問答えてくれてサンクス!
確かによく考えるとスゴい質問ですねw
でも、リエさなに好き嫌い無いことが分かって嬉しいです。
これからも色んなリエさな妄想繰り広げましょう!
4のお揃いセーラー衣装でちちくりあってると妙なエロスを感じてしまう(*´Д`)
>>127 127の法則おめです!
神⇔天にいるので、別人だと思います。海にも「リエvさな」さんがいるのかな?
ちなみに自分は8リエちゃん2P使って、コメント「リエさなにゃん☆」とか言ってます。
ここの住人さんと当たりたいなあ^^
>129
4のリエさなは本当にかわいいよな。5さなえの次にかわいい。
ある所では幼女キャラみたいなこと言われているけど、まぁ3と競う位の背の高さだからなw
熱帯は俺もよくやってるよ。しかも神天なので当たる? かも。
聖域か天空で5さなえ2Pを見掛けたらよろしく。
131 :
1:2006/10/20(金) 18:26:59 ID:hoT+iEj6
待て待て待て待て待てwwwwwwww
なんでおまいら揃いも揃って神天スパなんだよwwwww
って事は俺も何度か当たってるかもしれないじゃないかw
チョコポとかボトリミとかピアノロックとかサバービアか?
君達の武器曲は。
今日もとんでもなく可愛いさなリエイラストを見つけて一人もえもえしていました(*´Д`)
もうダメです、最近リエさな、さなリエカップリングのことしか考えられない。。。
寝ても覚めてもリエさなのことばっかり考えてしまいます。
>>130 5さなえちゃんは自分がリエさなにハマるキッカケになったさなえちゃんなので
思い入れが強いです。見掛けたらフレンチポップJ贈らせてもらいますね^^
>>131さん
神⇔スパはリエさな百合萌えさんの聖地ですね^^
自分の武器曲はグライドNとソフロIIDX Nです^^
チョコポとサバービアもちょこちょこ選びますよ^^
むしろ選曲は全てリエさな曲です^^
今、私とリエはバスに乗っている。
今日はリエと街に出掛けて買い物したり、美味しいものを食べたり、たくさん遊んだ。
ふと、隣を見ると、リエが小さく息を立てながら眠っていた。窓側に傾けた頭が、バスの振動にあわせて小刻に揺れていた。
疲れちゃったのかな?
私はリエの顔を覗き込んだ。昼はとても元気がよかったリエも、今はとても無防備に寝ている。
あ、そうだ。
そこで私はちょっとしたイタズラ心で、リエの頬をつっついた。
「ぅぅ……」
私の人指し指がリエの頬に弾むのに合わせて、リエが小さく声を漏らす。
ふふ、かわいい……!
反応が面白くて、つい何度もつっついてしまった。
バスから降りて、私はリエを家まで見送ることにした。
リエは「別にいいのに」と言っていたけど、私は少しの間でも長く一緒にいたかったから。
「じゃ、ここまでだね」
「うん……」
つないでいた手を離し、リエが言った。本当はもう少し一緒にいたかったけど……。
「うん……それじゃあね」
私は笑顔で手を振った。そして家路につこうとすると、
「あ、そうそう、さなえちゃん」
「へ?」
リエが呼び止めるので振り返ると、
「あっ」
驚く間もなく、リエがキスをしてきた。軽いあいさつの様なものだったが、私が取り乱すには十分だった。
「ふぇっ!? リエちゃん!? 今……」
しどろもどろになっている私を見て、リエはイタズラっぽく笑いながら、小さく舌を出した。
「べっつにー。さっきのお返し」
一瞬、なんのことか分からなかったが、リエの言いたいことはすぐにわかった。
「気持ち良く寝てる人をジャマしちゃダメだよ」
私が何かを言う前に、リエはウィンクして家に入ってしまった。
私はそこでぽつんと残されてしまった。唇に微かに残る感触がいつまでも離れなかった。
寝ている所をジャマしたおかげで、今夜は眠れなくなってしまいそうだ……。
なんか急に思い付いたので書いてみた。構想五分とかw
いつもの名前は使う気になれなかった。
まぁとにかく、リエさなかわいいよということで。文章、展開がいいかげんな所はスルーしてくれ、五分だし。
では
ノシ
保守
なんだかスゴいリエさな人気だなw
リエさなも良いけど、かごめ+ツララ×ポエットも良いよ
>>135 今回もラブラブリエさなゴチになりました^^
さなえちゃん、その日の夜はリエちゃんのこと考えてもんもんとしてそうですねw
>>136 ここの住人さん、リエさな好きさんばかりなんですかね^^
自分もリエさなには、ほぼ人生の全てを捧げちゃってますがw
>132
板違いだけど、
音ゲー板の天空スレにいるので、あらかじめCNを特定したければどうぞ
自分は5さなえがかわいくてかわいくてたまりませんからw
にしても、フレンチポップJは点出ませんorz
>137
人生を棒に振ったらいけませんよw
適度に、健全に。
リエさなの濃い百合妄想を日々ひろげている自分が言えたことじゃ無いですがw
自分みたいに妄想ではぁはぁしてる人は少数派?
もうすでにスゴいこと考えているんですがw
保守サナリエ
リエさなもそうだけど
ベルのことも忘れないであげて下さい…
俺もリエさなだけどw
リエ×さな×ベルでよし!
9のリエサナの勝ちアニメで妄想する、まで読んだ
そういえば、どっかでさなえちゃんを取り合う
リエちゃんとベルの話もあったなw
>>138 132じゃないけど、特定した
ってか当たったことあるw
>>141 三つ巴ですか!? ヤバいことしか考えられないw
>>142 ベルは5の公式だとさなえちゃんとかなり関係ある設定ですからね
むしろリエ×ベル×さなはスタッフが考えた関係だと確信してます
というか…特定されてますか? ますね
あなたが誰かは存じませんが、当たってもお手柔らかにw
9リエさなからの妄想
リエ×さな(いちゃつく二人)×ベル(1歩引いたところから生暖かく見守る親友)
こんな妄想しちゃったら9リエ使い続けるしかないじゃないか!
なにこの加速w
>>144 ソレ来るなぁw
ベルが豹変しちゃいますよ><
その後、リエと別れてさなえと二人きりなってしまった! というシチュエーションを考えるだけで……
もー、9リエ使ってください! 自分は5さなえですがw
なんだか凄い加速してますね^^
リエさなベルももちろん大好きです!\(^o^)/
「ベル→さなえ→リエ」の関係が好きすぎます。
ベルちゃん、さなえちゃんそれぞれの愛がヤバイくらいに強くて、
リエちゃんがおもいっきり天然だったりとかいいなあ。
>>138 特定しました^^
早くリエさな対戦したいですね!
フレンチポップJは自分も点数でません;
S乱当たり待ちです^^;
自分のリエさな妄想もかなりすごいことになっていますよ(*´Д`)
うちのリエさなは毎日ちちくりあっています^^
>>141 リエさなベルの3Pでもオケ(*´Д`)
加速ついでにもう一つ。
某所のポップン百合カップリングランキングでの堂々の1位も「さな×リエ」でした。
2位が「ポエ×かご」だったんですが、
どこまで進んでいるか?のコメントが面白かったです。
ポエかごが、手を繋ぐとか、見つめあい赤面とか、ピュアな関係、とかなのに、
さなリエは、いくところまでいっちゃってるか、変態プレイしてるとか、
さなえちゃんがリエちゃん攻めまくっているとか・・・(*´Д`)
さなリエってすごい(*´Д`)
一日一リエサナ^^
>>146.147
なんだかたくさんツッコみたいところがあるんですがw
>ベル→さな→リエな関係
ヤバい、この三角関係萌え死ねますw
ベルさなのところの関係がかなり濃くてスゴいことになりそう><
熱帯。自分は5さなえ使っていても選曲は適当なのであしからず……と思いましたが、氏のCNはあらかじめ把握していました^^
マッチング出来たら記念撮影しちゃいますよw
あと、百合カップリング投票って…ドコでやってたんですかwwwww
コメントもさな×リエにいたっては><なモノばかり……大好きです!
さなえ攻めは本気で死ねます
普段おとなしめなさなえがガンガン攻めちゃって、それに普段元気っ娘なリエがメロメロな受け身になっちゃうだなんて……!
鼻血出ます、死ねます、死んじゃいます><
というか、そこでコメントした方たち、さなリエを振り回しすぎですよぉw
長文スマソ
うおおぉぉーーい!なんかしばらく見ない間に
リエさな百合萌えスレになってるーーー!
かく言う自分もリエ×さな萌え。さなえ受けはガチ!
そしてリエとベルがさなえを取り合えばいいと思うよ。
さなえちゃん受けに同意。
リエさな、ベルさなも良いけど、こっそりサラサ×さなえとかもいいと思うんだよね。
>151
>さらさ×さなえ
そのカップリングは初めて見たw
どういうことになるんだろう?
てかもう、さなえを異性とくっつける気がしないw
コナミのスタッフさんもそう考えてたりして
>152
他の人には見えないサラサが、何故かさなえちゃんにだけ見えて、今まで人間の友達が居なくってずっと寂しかったサラサは反動でさなえちゃんにベタベタ甘えちゃう。
というのが脳内のさらさなです。妄想の発生原因は、さらさのクリア画面でさなえちゃんがさらさを見て微笑んでいるように見えるから。
>153
素敵な設定ですねぇ
なぜか急に、さらさとリエちゃんに挟まれてベタベタ甘えられて、
ちょっと困り顔なさなえちゃんを想像して萌えてしまいましたw
で、時々ラブラブなリエちゃんとさなえちゃんに嫉妬して、
リエちゃんに少しだけイタズラしちゃうさらさもまた想像して萌えてしまいました
スゴい。そのカップリングも違和感が無くなってきてしまいましたw
>>147 もしかして某アンソロ?
個人的にリエ×さなえがどんな感じだったか気になる…。せめて5位あたりには居て欲しいんだけど…。
書き込みが遅くなりました;某ポプイベントに百合リエさなを探しに行ってました^^
>>149 週末しかいないレアキャラになってますが、記念撮影はバンバンしちゃって下さいw
百合カップリング投票は、とあるポプの百合アンソロジー(同人誌)でやってたんですよ^^
最後の最後にリエさなのキスシーンとかあってドキドキでした(*´Д`)
>>151 はぁはぁ、さらさな萌えました!!(*´Д`)
さらさが見られるのはさなえちゃんの清らかな心のお陰でしょうか^^
このスレのお陰で良い百合カップリングを知ることができました!
>>154 リエちゃんにイタズラするさらさが可愛いですね!
そして、さなえちゃんの愛されっぷりがとても嬉しいです^^
>>155 ビンゴです^^
しかも、リエ×さなえもビンゴですよ!リエ×さなえは5位でした^^
ちなみに順位は↓な感じでした。
1位:さなえ×リエ
2位:ポエット×かごめ
3位:かごめ×ポエット
4位:アリス×キャロ
5位:リエ×さなえ
6位:紫×桔梗 ロキ×かごめ ロキ×ポエット かごめvポエット
157 :
149:2006/10/31(火) 13:20:19 ID:5WXMK1nn
>156
週末ですか……良いこと聞きましたw
イベントのことは本スレの方で聞きました。自分行けなかったですがorz
5さなえコスのかわいい人の目撃談もあったらしくて……行きたかったなぁ。
あと、なんですか!? そのうらやましすぎる百合アンソロジー本は!
しかも、さなえ×リエとリエ×さなえは別投票だったんですね。
しかも前者の方が多いだなんて……あの凄まじいコメントの意味が分かりましたw
他にポエかご、かごポエの順位が並んでいて噴きました。
良いなぁ……百合アンソロジー本良いなぁ……。
今度またイベントがあったら必ず行きたいですね^^
そうか…世間ではかごポエも主流なのか…
さなリエの方が人気あるんだ…初めて知った。
というか、同じキャラ多いなw
関係ないけど、アリス×キャロってARIAかとおもた
甘々なポエかご読みたいな〜…。
>>160 自分のお気に入りを探し求めるか、その欲求を妄想にレッツ注ぎ込むんだ!><
>>159 同じキャラが多いのは、王道のあかしです。多分。
一応保守しときます
なんか猫耳付けたリエさなを勝手に想像して、勝手に鼻血出しそうになった件
じゃ俺は、ハロウィン衣装の二人を想像して鼻血出してくる
リエちゃんが、お菓子を持ってなかったさなえちゃんにいたずら…ううん、なんでもない。
「きゃっ、リ、リエちゃん・・・」
>164
リエちゃんがさなえちゃんを後ろから抱きしめて頬をつっついたりするんですね><
>165
続き続き!w
「…んっ」
「…」
「…」
「…えへへ」
「リ、リエちゃん…」
「さなえちゃんの唇…甘かったよぉ♪」
「…んもう、リエちゃんったら意地悪なんだから!」
「だってー、さなえちゃん可愛いんだもんー」
「ねぇ、リエちゃん?」
「なぁに、さなえちゃ…きゃっ!?」
>167
便乗しときます。
さなえはリエの手を掴んだ勢いのまま壁に押さえ付けた。
あまりの急な出来事にリエはただ目を白黒させるだけだった。
「リエちゃん……」
さなえはリエの両腕を掴み、そのまま強引に口付けた。
「は、はぁ……さ、さなえちゃ……」
リエが口を開こうとしてもさなえは構わず口付けた。リエの腕を抑えたまま、何度もリエの唇を愛撫した。
「ん、さなえちゃ……は、はげし……!」
リエは自分の鼓動が早くなって行くのを感じていた。
思考が止まり、意識が飛んでしまうかもしれないところまで追い込まれているのを感じた。
「ん……」
「……? さなえちゃん?」
不意にさなえの愛撫がおさまった。さなえはリエの唇から離れると、そのままリエの胸元に頭を預けた。
「リエちゃんのせいだよ……」
「えっ?」
リエは意識がもうろうとしながらも、さなえの言葉を聞いていた。
しかしその言葉の意味はまだ理解出来なかった。
「リエちゃんが悪いんだから……」
「え? え、さなえちゃん……?」
さなえはリエの胸元でうめくように、ゆっくりと喋った。
「無理矢理キスして……私の気も知らないで……」
「さなえちゃん……ご、ゴメンね……」
リエはさなえの頭を撫でた。しかし胸元におさまっているさなえの頭はふるふると揺れた。
「ちがうのちがうの。あんまり急だったけど、その……リエとキスしたとき、すごく気持ち良くて……。なんだか、このまま大好きになっちゃいそうなの」
>168
更に便乗
「?」
さなえの言っている意味がよく解らないらしく、きょとんとするリエを見て、さなえはだんだんと恥ずかしくて申し訳ない気持ちになった。
「ご、ごめんね。変なこと言っちゃって…」
「うん、さなえちゃんは変だよ。」
「え…」
自分が言ったこととはいえ、そう強く肯定されるとは思っていなかった。さなえは恐る恐るリエの顔を覗きこんだ。すると、リエはさなえの瞳を力強く見つめ返してきた。
「だって、それじゃまるで、さなえちゃんはリエのことを好きじゃなかったみたいだもん。」「リエちゃん…」
「リエはさなえちゃんのことをずっと大好きなのに、それじゃ不公平だよ。」
「ご、ごめんね」
反射的に謝ってしまったさなえにリエはいたずらっぽく笑って、こう言った。
「さなえちゃんはにぶい!」
「それはお互い様でしょ。」
そうして軽く笑いあったあと、二人は再びくちづけ合った。
>>168-169 おい君たち!
ありがとうございます。愛してます。
読んでてドキドキしたぁーん♪
171 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/03(金) 08:14:09 ID:89MVmKIU
>170
きっかけと出だし書いてくれた165さんと167さんも愛してあげて下さいw
>170
俺も愛してる。
あんな戯言に便乗してくれて、サンクス!
>172
どういたしまして^^
ココのスレに書き込む時点でみな同志ですからw
ユリエサナ保守なんだぜ
>174
そういうば、ユリちゃんもいたよね。どういう設定なのかは知らないんだけど。
今日は、朝から「リエちゃんをキス攻めしまくっちゃうさなえちゃん」なんてのを妄想してしまい、
一日中まともな活動が出来なかった。
なんだかこのまま引きずるのもなんなので、今度はなんか用意しときます。
ここ三年ほど、さなえちゃんのタイツを喜々として脱がせるリエちゃんを妄想してハァハァしてる。
タイツを膝まで下ろして太股にキスしたりとか…
>176
シチュエーションがマニアックすぎるw
タイツと聞いて、5さなえしか思いつかない俺は、5さなえの足を直視できない。
「さなえちゃんの足って、スラッとしてて、キレイで、モデルさんみたいだよねぇ…」
みたいに迫っちゃうリエちゃんと、
「や、やだ……リエちゃん、はずかしいよぅ…」
てな風に、はっきりやめてと言えないで、ズルズルとリエちゃんのペースにハマっていくさなえちゃんですね><
つか、三年って長いな…。
昨日、ある言葉のクイズで、相思相愛という単語が出たのですが、
なぜか無意識の内にリエちゃんとさなえちゃんが頭に浮かんだ俺はいろんな意味で末期。
でも後悔なんかしていない。むしろこの勢いのまま行くぜー!
>>164-169 どんどん繋がっていく様に感動しました^^
リエさなラブラブすぎて、もう、もう・・・!!!
>>175 キス攻め・・・(*´Д`)
楽しみにしています^^
>>176 たまらず、ハァハァしました。。。
「もうっ、リエちゃんっ・・・!」って言いながらも、
リエちゃんに身を委ねるさなえちゃんなのですね。
はぁはぁはぁ・・・
保守
リエちゃんは貧乳。
さなえちゃんは着やせするタイプ。
リエちゃんはさなえちゃんの胸が大好きで、
親友特権を利用して、いつも「さなえちゃ〜ん!」って、、
さなえちゃんの胸に飛び込んで、ふかふかされちゃってるといいな。
さなえちゃんはリエちゃんが可愛くて抱きしめちゃうものだから、
さらにリエちゃんはさなえちゃんの胸に埋もれちゃったりして、ああ・・・!!
181 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/09(木) 12:39:48 ID:Dsn4kyJX
↑脳内妄想論者ども居なくなれ
ポップンの百合として語られてるキャラってどのくらいいるんだろうか?
今思いつくのはこれくらい。
・ミミニャミ
・リエさなえベル
・ポエットかごめ
・ロッテラッテ
・ミルクつらら
・アゲハケリー
・雪空月(Fukiの三人)
>182
俺はマリィジュディアヤ……ぐらいしか思い付かなかった。役に立たなくてすまん
というか、フキも百合だということを初めて知った。それぞれ名前があることも
>>182 CS9のアリスとキャロも入れてやってくれ。あと、個人的にはタルト&タフィも百合認定
ポップンにはあんま出てないけど、ニデラとかギタドラのムービーでイチャついてるし
185 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/10(金) 10:01:49 ID:bcZ6mBD8
〉〉182
ビス子とグリ子とかもそうだろうか?
>185
ありなのでは?
というか、9の時のGri子はどう見ても男だと思っていた
オリビア×さなえとかありそうでないなあ…
188 :
1:2006/11/11(土) 00:49:51 ID:l6XXEwqu
ここで姉妹という設定ながら絶対誰も挙げない
シャメル×ココ×エル
とかほざいてみるテスト(自爆
だって攻め受けの区別がつかないんだもん
190 :
題無し三号:2006/11/12(日) 01:44:05 ID:W96CfX8A
放課後のチャイムが鳴り、教室にいたクラスメートのみんなは、それぞれ思い思いに次の行動に移っていた。
部活へと急ぐ人、友達と談笑をしている人、先生と何か相談している人、どこか出かける話をしている人……。
そんな中で私は、「あー寒い寒い。早く帰ろ」と教科書やらノートやらを鞄に入れて早々と教室を出た。
最近はすっかり寒くなってしまい、それに合わせて周りでは少し早く、クリスマスの話題が出始めていた。
みんな気が早いというか、はしゃいでるというか……。
別にそれを否定している訳じゃなく、ただ、寒いのに元気だなぁと思っていた。
もー。こっちは毎朝震えながら登校、下校しているのに……。
いや、グチっぽいなやめておこ。
でももうそんな季節かぁ。年の移り変わりは早いものだよねぇ。もうクリスマスの話題かぁ。
クリスマス、クリスマス……。
「あっ」
靴をはきかえて学校を出るところで、私はあることを思い出した。
「そういえば……」
それと同時に、校門前で立っているさなえちゃんを見つけた。
さなえちゃんは、私がなにか念じた訳でもなく、ふとこちらを振り返ると、
「リエちゃーん!」
手を振りながらパタパタと駆けてきた。
「なんだ、待っててくれたんだ」
「うん、今日はリエちゃんと一緒に帰りたかったから」
「こんなに寒い中?」
「当たり前でしょ」
言って、さなえちゃんはえへへと笑いながら私の手を握った。しっかりと指を組んで。そして肩を寄せ会うようにして並んだ。
「あ、あー、近いんだけど」
「え、どうして?」
少し戸惑う私をよそに、さなえちゃんはまるでそんなこと気にもせずに聞き返してきた。
さなえちゃんがこっちを向くと予想以上の近さになってしまい、私は目もあわせられずに「な、なんでもない」とだけ答えた。
「ふーん、ヘンなの」
さなえちゃんは少し不思議そうな顔をしていた。
191 :
題無し三号:2006/11/12(日) 01:46:39 ID:W96CfX8A
なんだか、最近のさなえちゃんは私に対してかなり積極的だなぁ。
前までは手を繋ぐどころか、私と目を合わせるだけで顔を赤くしてうつむいちゃったりして、友達なのになんで? という感じだったのに、
今では手を繋ぎながら肩を寄せあって帰っているからねぇ。しかも先にそういう風にしたのはさなえちゃんの方だし。
でもまぁ、これぐらいだったら、友達だったら普通なのかな? 普通だと思うことにしよう。
でも、最近のさなえちゃんは特に積極的だった。
前にお弁当を作ってきてくれたし、今日みたいによく一緒に帰りたいと誘われるし、
あと……なんだか……クリスマスに、私にあげる予定のセーターを編んでるとか……とか。
別に、もっと手軽にマフラーや手袋でも良いと言ったけど、さなえちゃんに「もう半分以上出来てるよ?」なんて言われて。
半分以上出来てるよ? 少し早くない? というか、すごく頑張ってるよね。疲れない? そんな問いには、
「ううん、リエちゃんのために作ってるからすごく楽しいし、良いもの作ろうって頑張れるの」
という風に満面の笑顔で言われてしまった。
なんだか、好かれてますか、私? 愛されちゃってる? 幸せものだねぇ。
ま、まぁ友達同士ならこれぐらい普通なのかな? 私はさなえちゃんになんにもしてあげてないけど。
それより、お弁当作ったり、セーターを編んだり、そんな器用じゃありませんから、私。
こんなんじゃおヨメさんに行けませんよぉ。なんてね。
「ねぇリエちゃん、今、時間ある?」
「ふぇ?」
私がいろいろと考えている途中でさなえちゃんが急に聞いてきた。
「行きたい所があるんだけど……」
192 :
題無し三号:2006/11/12(日) 01:49:25 ID:W96CfX8A
なんだかモジモジと、上目遣いに私を見てきた。私はかなりドキリとした。
うわ。さなえちゃん、今の意識しないでやったのかな。
なんというか、可愛いです。すごく可愛かったです。
これを天然でやったとしたら、相当すごいよ。もう、クラスの男子の大半は参っちゃうかもね。いや、大半と言わず、全員?
「リエちゃん?」
もう一度聞かれてハッとした。そうだそうだ、そんなこと考えてる場合じゃなかった。思わずみとれてしまっていたというかなんというか。
「え、あ、う、うん」
なんだか適当に返事をしてしまったが、さなえちゃんは気にせず、
「えへへ……じゃ、こっち」
いつもの帰り道から外れる方向に進路を変えた。
「あれ? そっちって……」
今行こうとしている方向には、町と住宅街を繋ぐ大きな公園があった。
普段通らないところなのであまり記憶には無いが、そこにはとても大きな木があり、今の時期にはそれにツリーの飾り付けがされている……という話をさなえちゃんがしていたような気がする。
まぁ、ツリーを見るぐらいだったら少し遅くなっても良いかな?
そんな風にあまり深く考えていなかった。
193 :
題無し三号:2006/11/12(日) 03:13:50 ID:W96CfX8A
もう大分暗くなってきていた。
この時間はあまり人が通らないこともあり、街灯も思ったよりも少ない。
暗い道を、大して何かを気にするでもなく、ただ黙ってひたすら歩いた。
何かを話そうとさなえちゃんの方を見たが、ここでいきなりなにかを話し始めるのもなと思い、やめた。
またしばらく歩くと、見慣れない名前の看板が入り口に立てられている公園に付いた。
街灯はここも少なく、かろうじて道が分かる程度だった。
「着いたけど、暗いね」
「うん……」
「ここのどこかにツリーみたいな木があるんだよね?」
「えっ……?」
私もえっ? と思った。
「えっ? だって、ツリーみたいな木を見に来たんじゃないの?」
当然の疑問にさなえちゃんは少し申し訳なさそうに、
「あ……飾りつけはもう済んでいるみたいなんだけど、灯りがつくのはもう少しあとなんだよ」
「ふーん、そっかぁ」
納得してしまったが、じゃあさなえちゃんはなんでここに来ようと誘ったんだろう? そのことを聞こうとしたが、
「リエちゃん、あっち」
さなえちゃんはそそくさと私の手を引いて誘導した。私もただ引かれるままについて行った。
194 :
題無し三号:2006/11/12(日) 03:16:13 ID:W96CfX8A
さなえちゃんの歩くその先に、数人が座れる長いベンチがあった。
なぜか街灯の範囲からは少し外れた場所にあるのが気に掛った。
ふと、他にもベンチがあるのか見回してみると、
「!?」
確かに他にもベンチがあった。だけどもう少しよく見ると、
「あっ」
思わず声を上げてしまった。
そこに座っていたのは、私たちと同じ二人組だったが、その二人は互いの体に腕をまわして、顔を近づけてなにか話をしていた。
それを見て、私は足を止めてさなえちゃんの手を引っ張った。
「どうしたの、リエちゃん?」
「あ、あのさ、ココってなんだか……さ。だから……」
言いたいことがうまく言えないまま私は周りに目配せをした。さなえちゃんも同じように周りを見た。
「……うん」
うつ向きかげんにさなえちゃんがうなずいた。
「あ、それじゃあ……」
帰ろうよ。そういう前にさなえちゃんが繋いでいた手を離し、今度は腕に抱きつくようにしがみついた。
えぇーっ!?
叫び声が出そうになったが、あまりにも驚きが大きく、声が出なかった。
私が口を開けたまま硬直していると、さなえちゃんはえへへと顔を紅くしながら恥ずかしそうに、
「これだったら、カップルにしか見えないよね」
言って、しがみついている私の腕を自分の方に寄せた。
えぇーっ!?
またしても声を上げそうになり、出なかった。
さなえちゃん、なにか勘違いをしておりますよ。私の言いたかったことをなにかおもいっきり勘違いをしておりますよ。
私の言いたいことは、頭の中でぐるんぐるんと物凄い勢いで回りすぎて、少しも口から出ることはなかった。
195 :
題無し三号:2006/11/12(日) 05:13:27 ID:W96CfX8A
「ね、座ろ」
そんな状態の私を知ってか知らずか、さなえちゃんは私の腕を抱いたままベンチの方に歩き出した。
いや、だから、その、あの、えーと、あれ? あれれ? あれれれー?
私の頭の中の役に立たない抵抗もお構い無しに、さなえちゃんはベンチにこしかけた。そして少しため息をついて私の肩に頭を預けた。
あー。なんだか、身も心も私にまかせっきりですか、さなえちゃん?
どうしよう、どうしよう。
コレって良いのか? 良いのか?
友達という範囲でなんとか収まるのか?
あー。どうするんだろう。どうなるんだろう。あーもう……!
「リエちゃん……」
悶々としている最中でも、さなえちゃんはしっかりと抱きついてくるんですね。
いや、ですねじゃないよ。もー本当にどうすれば……、
んっ?
違和感がしたので、私はおそるおそる視線を動かすと、しっかりと抱きつかれた私の腕にさなえちゃんの胸が当たっていた。
思わず鼻水が出そうになった。そして体の方も過剰に反応してしまい、腕が動いてしまった。
「ゃ……くすぐったいよぉ」
恥ずかしがっているが、満更でもないような反応をさなえちゃんはした。
「もぅ……そんなことしても離さないんだから」
196 :
題無し三号:2006/11/12(日) 05:15:46 ID:W96CfX8A
そしてより一層、腕を強く抱き締めた。より一層ということで、腕に当たる胸の感触も強くなった。
あー。だから、さなえちゃん、勘違いしているんだってば。
というか、なんでさなえちゃんと私でこんなに違うんだろうか?
食べてるもの? 生活の違い? それとも、日頃の行い?
私だって、好きでこんな小さいわけじゃ……。
って、何を考えてるんだ私は!?
もー!!
あんまりムシャクシャしたので、なんともやりきれなくなったので、私は反対の手でさなえちゃんの頭をクシャクシャと撫でた。
「わっ、ぅぅ……」
さなえちゃんは小さく声を漏らしながら、ネコみたいに目を細めた。
うっ、か、かわいいぃぃ。
あまりの可愛さにみとれてしまい、手を止めていると、
「んー……もっと撫でてよぉ」
さなえちゃんは甘えた声を出しながら、今度は完全に私の体に抱きついてきた。
ぅゎー。意識が飛びそうになった。というか、今度は胸が体に当たってるんですが。
さなえちゃん、メロメロなのかもしれないけれど、実際は私の方がメロメロになりそうなんですが。
「ゎ……リエちゃん」
「え?」
気づかない間に、私もさなえちゃんを抱き締めていた。
あ、いや、これは、その、あまりにもさなえちゃんが可愛くて、しかも甘えるように抱きついてくるんだから、そりゃあもぅねぇ?
いや、こうする他になんにもなかったわけで。もう、誤解がどうのこうの言っている場合じゃないのよ。
ねぇ?
と、ふとさなえちゃんと正面から目があってしまった。
197 :
題無し三号:2006/11/12(日) 05:18:34 ID:W96CfX8A
「ぁ……」
ヤバいと思った。もう、こんな状況じゃあ……。
さなえちゃんは顔を真っ赤にしたまま、静かに目を閉じた。
や、やっぱり? そうだよねぇ。で、でもでもでも、私にはまだ覚悟というか、決意というか……。まだ決まってなくて。
ん? 決意ってなんの決意だ?
いや、それどころじゃないやー!
「っ!?」
さなえちゃんが驚いた表情をしていた。
そのはずだ。私はさなえちゃんの唇に……なぜだか指をあてていた。
これ以上しゃべったらダメ、みたいな感じで。
いや、今これのなんの意味があるんだろう。うん、意味なんて無いけどさ。
「あ、これはね、別に拒否しているってことじゃなくてね……あれ、それだとOKということに……?」
意味不明な言葉を発している私に対して、さなえちゃんはなにを言うでもなく、今度は私の唇を指で抑えた。
え?
「もぅ、いじわるなんだから……。じらさないでよ……」
次の瞬間には口付けされていた。
顔を両手で押さえ付けられて、何度も唇を愛撫された。
198 :
題無し三号:2006/11/12(日) 05:20:39 ID:W96CfX8A
不器用でも、一生懸命に唇を愛撫するさなえちゃんを薄目で見ていて、恥ずかしいような、心地好いような、なんだかたまらない気持ちになった。
そう意識した途端、体の奥がドンドン熱くなっていって、心臓が飛び出すんじゃないかと思うほど強くうち始めた。
私は両手でさなえちゃんを離した。
「リエ……ちゃん?」
「ダメだよ! もぅ体中が熱くて、胸がすごく苦しくて。それにそれに……」
それ以上言葉が出なかった。ただただ泣きそうになるのをこらえるので精一杯だった。頭の中がゴチャゴチャしていて何も考えられなかった。
すると、さなえちゃんはそんな私の頭を包むように抱きしめてくれた。さなえちゃんの胸元に私の顔が埋もれた。
さなえちゃんの胸の奥で、微かに鼓動がなっているのが聴こえてくる。
「私だって、こんなにドキドキしてるんだよ。今、私はすごく幸せなんだよ」
さなえちゃんが静かに私の頭を離した。そしてまっすぐに私を見て、言った。
「私はリエちゃんがいればもうそれでいい。リエちゃんがいれば、他にもう何もいらない」
199 :
題無し三号:2006/11/12(日) 06:20:15 ID:W96CfX8A
そしてまた口づけてきた。今度は長く、少し気遣うように柔らかく。
さっきまでの怖かった感覚も徐々に薄れていき、私も少しずつさなえちゃんの口づけを受け入れていった。
もう一度顔を離し、互いに体を寄せあった。
さなえちゃんが鼻を私の鼻に軽くこすりつけた。私は思わず「くすぐったい」とはにかむと、さなえちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
「大好きだよ」
「もちろん、私だって」
「じゃあ、こういうのは……」
言って、さなえちゃんが舌を絡ませてきた。
「う、う……ん」
「……どう?」
「ちょっと、びっくりしたかな」
私がえへへと笑うと、さなえちゃんは両手の指を絡ませて、額や頬に優しく口づけた。
そしてしばらく見つめあったあと、
「リエちゃん」
「さなえちゃん」
お互いの名前を呼び、何度も何度も口づけた。
帰り道、お互いにゆっくりと歩いていた。少しでも一緒の時間が長くなるように。
「ね、さなえちゃん」
「なぁに?」
私の腕にしっかりと抱きついているさなえちゃんはうっとりとした表情のままだった。まだ少し余韻に浸っているようだった。
そんなさなえちゃんに口付けながら聞いた。
「クリスマス、楽しみにしてるからね」
「うん」
200 :
題無し三号:2006/11/12(日) 06:23:21 ID:W96CfX8A
さなえちゃんも私の口付けに答えながら返事した。
そして余韻に浸りながら、またゆっくりと長い間口付けあった。
さなえちゃんがため息をついて、うっとりとした表情のまま言った。
「もう離れたくないよぉ」
「また今度一緒に帰ってあげるから」
私はさなえちゃんの頭をクシャクシャと撫でてあげた。
もうさっきから目があう度に、会話の合間にでさえ口付けあっていた。もう、いつになったら家に帰れるのやら……。
「ねぇ、クリスマスのセーターね、お揃いなんだ」
「えー? それはちょっと……嬉しいような、恥ずかしいような」
「でもね、私はリエちゃんといつかお揃いで着られるなら……ウェディングドレスが良いかな? なんてね」
「ふーん、ウェディングドレスかぁ……、って、ウェディングドレス!?」
「うん、あはは」
「はぁ、やれやれ」
そのあとも何度も何度も互いの名前を読んでは口づけました。
なんだこのラブラブいちゃいちゃバカップルっぷりはとか、そういう意見は聞きません。
あーあ、本当にこれからどうなっちゃうのか、楽しみ……かな?
長っ。
なんだかもっとまとめるべきだった。200ふんじゃったし。
しかもなんだかリエさながスゴいキャラになっているな。なんか、違う雰囲気出そうとして行きすぎた感じ。
うん。まぁいつもの通り、へんな所は脳内補完してください。
まだまだ修行が足りません、ということで。
ノシ
ぐっぢょぶ…orz
なんですかこの予想を遥かに越えたゲロ甘ばかっぷるは!
…脱け出せなくなりそうですw
いいね
⌒ ⌒ゝ )
⌒ (___X) )
( ___) 人´ワ`人 )
ξ ξ ´ワ`人. /\~~/⌒i
/||~~~~\ | R|__|
/ .|| / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ / ぁーん…/.| .|____
\/____/ (u ⊃
>>190-200 GJ!!最高のラブラブっぷりでした!リエさなバカップル万歳!!
こっそり180を書いた者だったりするのですが、
さなえちゃんの胸に埋もれるリエちゃんの描写があって感激でした;
長年の夢が叶った気分です(涙)
素晴らしい夢をありがとうございました!
しかし、クリスマス前でこれじゃあ、
クリスマス当日は大変なラブラブっぷりを見せてくれそうですね^^
>202.203.206
今更ながら、読んでくれてどうもありがとう。
自分の自己満足なSSなのに、感想がもらえるというのはとても嬉しいです。
今はただただ、ありがとうと言いたいです。
では。
ノシ
さあ保守だ
最近急に寒くなってきたが、リエさなは二人で温めあっているんだろうな。
微笑ましい限りだ^^
温めあう。で、フキを思い付いた。
この時期、春の訪れをみんなで体を寄せあって待つ光景が浮かんだ。
少し寒さに震えながらも、顔をあわせるとちょっと照れ臭そうに笑いながら、より体を寄せあう…。
最近になって、初めてフキのかわいさを認識した自分が言ってみる。
>209
さなえちゃん!リエが暖めてあげるねーv
ハアハアハアハア…
>>210 フキ可愛いよフキ・・・
フキはほのぼの触れ合うようなラブ具合が好きです^^
>>211 ハアハアハアハア・・・
そのうちだんだん体が火照ってきて、
最後には暖めるどころか二人供汗だくなわけですね^^
>212
うん。フキは見ていて癒されるよなぁ…。かわいいし。
リエさな…。ちょっw
それはいくトコまで行っちゃってますwww
ソ^⌒∞ゝ
ソ⌒∞ゝ 〃wWヾ )
〃wWヾ ) 人´ヮ`从
从 ´ワ`人. /||~~~⌒i
/||~~~~\ || | |
/ .|| / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ もぼもが/.| .|____
\/____/ (u ⊃
保守
オススメのリエ×さなえの同人誌とかありませんか?
リエ×さなえ同人誌は、ほのぼの、ラブラブ、シリアスやえっちなものまで揃っているので、
オススメは沢山ありますよ!
ただ、同人誌は過去の作品はほとんど買えないので、
(行ける環境にあれば)ポップンのイベントに行って、
リエさなをじっくりと探してみるのもオススメです^^
そんな自分はリエさな本買いすぎて部屋がリエさなで溢れていますw
>219
それが、関西は全然リエ×さな本がなくて、三年で手に入ったのが、2冊…orz
どちらも、内容は素晴らしいのですが、レオ×さな前提のリエ×さなで、最終的にはリエちゃんが報われないのが切なす。なので、リエ→←さなえの両想いいちゃいちゃが読みたいのです。
今度東京の大きいイベントに行くので探してみます。有難うございました。
クリスマスに向けて保守
>>220 関西だとイベント行くのは大変ですよね><
東京の大きなイベントに行けるのでしたら、
リエさなに出会える確率も一気に上がると思いますよ!
そこまでリエさなへの愛があれば、きっとステキなリエさな本にも出会えると思います!
イベント楽しんできて下さいませ^^
>>221 クリスマスはポプ百合カップル達もラブラブしまくりですね^^
不定期保守
保守
某サナスレがこっちに近い流れになってて笑ったw
ここで空気を読まずにツララ×かごめはぁはぁ
ラテロテもミルツラもかごポエもはぁはぁ
勿論リエさなもラブですよ(´∀`*)
スミレ×リゼットって自分で考えときながら意味分かんない。
優等生リゼットに一日一悪なスミレが突っかかればいいじゃない
真面目に悪いことをしようと頑張るリゼット
気が付いたら地味にいいことしてたスミレ
こうですかわかりました
227の法則!
スミリゼの新しい萌えを教えてくれてありがとう^^
リゼは誘い受けとか良さそうかも
リエはさなえちゃんが一緒だから冬でも元気だよ!
「わたしもリエちゃんが一緒なら…」
「さなえちゃん、ぽかぽかしてあったかい」
「リエちゃんも…温かい」
ポケットで手を暖めあうリエさな萌えv
ポップンの百合って言ったらニュー・ミューですよ。
だってキャラポでやったら、同時押しが降ってくる度にキスしてるんですよ。
あれはふたりともおんなのこだったのか!? は、初めて知った…
だとしたら、オジャマアクションの見つめ合いながら笑っているのは百合確定ということか
233 :
1:2006/12/05(火) 19:39:49 ID:4lBCyA5d
似たような話、なずすずってのもアリだと思う。
山間で2人だけで暮らしてるんですよ、フラグなんかいくらでも…
という妄想が一時期激しかった自分。
あと、ちとスレ違いになるが、
ギタドラのびふぉゆ(三次元じゃない方)も絶対出来てると思うんだw
山の中で二人っきりというのは、もうやりたい放題ですねw
そのシチュエーションに萌えました
はあはあはあはあ(*´Д`)
なずなすずなは双子なのに…それは気付かなかった。やりたい放題は言い過ぎというか…
二人が一緒に仲良く暮らしていて…それだけでもうたまらないのに、
お年頃な二人がお互いに意識し始めてしまって…なんて設定を脳内で作ってしまった…
やはりやりたい放題なのかw
こうして考えると
たるたひといいラテ口テといい
ポップンの双子は百合の宝庫だな
ポプで双子キャラを見掛けたら百合と疑えということかw
あ、しかしマーマーツインズは除いてくれ。あのキャラは板違い
リゼスミかわいいよリゼスミ
あぁ、もちろんリエさなも忘れてないよ
>>237 ボーイッシュな姉と考えたらモウマンタイ。
冗談はさておき、ニコラシカとサンディというメカ百合を考えたら妄想が止まらなくなった。
ニコラシカは確か、公式だと見掛けに寄らず、かなり健気なキャラなんだよな。
なんだか色んな意味でサンディに一生懸命になりそうだw
で、なんの根拠も無いが、サンディは年上お姉さんみたいな印象がある。
良いな…w
サファニャミを推す
二人でにゃんにゃんですか><
サファイア2Pカラーが素敵すぎる件
ポップンステージのマーガレットちゃん&ユリちゃんとか。
公式トップのお揃いのワンピースで寝ている姿になんかドキドキ。
>>243 そばかすがとってもチャーミングです><
このスレの事を考えながらキテレツをやったら
何だかすごく大変な事になりました
「体が火照ってきちゃったよ」とか言ってるし
「あの子が私を悩ませる、私があの子を悩ませる」なんて言われた日には
妄想が炸裂してポップンなんか手につきません
>245
ちょっw
…と思ったが、実際に考え出すと大変だ、これはw
>243
言われて、初めて行って、見てみた
ス ゴ い 良 い な
マジでかわいかった
アレ描いた人、百合を意識していなくともGJ
ミミ「ニャミちゃんの事を考えて寝不足だから、責任取って一緒に寝よー」
ニャミ「いや、その理屈はおかしい」
ミミ「(´・ω・`)」
ニャミ「……」
ミミ「(´;ω;`)」
ニャミ「……わ、わかったよ……」
ミミ「やったー、だからニャミちゃん好きー」
ニャミ「な、あ、嘘泣きか兎ぃぃぃぃぃぃ!」
(削除されました。続きが見たい方はJラップのハイパーをパフェって下さい)
249 :
247:2006/12/18(月) 08:54:49 ID:2QrPfO7h
>>248 ちょwたるたひww
仕方ない、では続き……というか、話を。
ていうかモノ書きの才能がないんだよママン。
ニャミは今、ミミの部屋にいた。
二人はいくらコンビとはいえ、同居はしていない。
ミミが一方的にニャミの部屋に来ることは何度かあったが、その逆は皆無だった。
しかし今、ニャミは紛れも無くミミの部屋のベッドに腰掛けていた。主の帰りを待っているのだ。
その主は今、シャワーを浴びている。ニャミは訳もなく、ドキドキしていた。
「嘘泣きに騙されるなんてなぁ……、不覚もいいとこだよなぁ……、でも泣かれちゃ断れないよなぁ……」
この部屋に来てからずっと、ニャミは同じ言葉を呟いていた。
かつてのポップンパーティでミミが担当した「すいみん不足」という曲を思い出す。あれは恋に悩める者をコミカルに歌ったものだった。
「ミミちゃん、まさかとは思うけど、まさかね……」
一瞬、自分が座るベッドに身を沈め、欲望に全てを委ねる二人の姿が浮かんで、消えた。ニャミはそれをかき消すように首を振る。
「いやいやいやいや! それは、ない」
しかし視界に入るのは、何時の間に撮られたのかわからないニャミの全身ポスターや、ミミの手作りであろう人形(もちろんニャミがモデルだ)ばかりだ。
「……ないとも、言い切れない……」
ベッドに倒れるように横になる。ニャミの鼻が、ヒクヒクと動く。
「……ミミちゃんの、匂い……」
彼女の事を嫌いな訳ではない。
彼女は自分の大切なパートナーで。
彼女は自分の最高の親友で。
そして、彼女は……。
「ミミちゃん……」
ニャミは、疲れからかまぶたが自然に閉じていくのを感じた。
部屋の主は、まだ戻らない。
250 :
その2:2006/12/18(月) 08:56:25 ID:2QrPfO7h
ニャミが目覚めた時、ミミはその傍らにいた。
「……ミミ、ちゃん……?」
「おはよ、ニャミちゃん」
「うん……おはよ……」
まだ頭が寝ぼけている。ミミの部屋で眠ってしまったという記憶はあるのだが。
「今、何時?」
「夜の11時。結構寝てたね」
「うん……ごめん」
「いいのいいの。疲れてた上に、私のわがまま聞いて貰ったんだし」
「ん……」
ミミもベッドに腰掛ける。そしてニャミを見て、ニカッと笑った。
「それに、寝顔が可愛かった」
ニャミはとても恥ずかしくなった。毛布をもそもそと手繰り寄せ、顔を隠そうとする。
「ちょっと、恥ずかしがらなくてもいーじゃん」
「やだ……あたし、顔真っ赤だよ……」
「もー、隠しちゃやだ」
ミミはニャミの頬に両手を沿えて、真っ直ぐに彼女を見た。ニャミはひどく驚いた顔をしている。
無言。聞こえるのは時計の音と、二人の息遣い。そして、微かな心音。
「ミミ……ちゃん?」
「……ニャミちゃん。私ね──」
駄目。言わないで。
ニャミは心の中でそう言った。
怖いのだ。ニャミ自身が抱くミミへの気持ちに気付くのが。
251 :
らすと:2006/12/18(月) 08:58:19 ID:2QrPfO7h
「私──」
「……」
一瞬の無音。そして、ミミの顔が、少し歪んだ。
「す、ふえっくちゅん!!」
「うわあっ!!」
ミミは顔を歪ませたと思うと、盛大なクシャミをぶちかました。ニャミはそれを避ける事もできず、
まともに食らってしまう。
「な、な、な──」
「あー、風邪ひいちった」
ミミは再びニカッと笑いながら、明るく言った。
文句を言おうと口をパクパクさせていたニャミだが、だんだん怒る気力も失せてしまい、今度は笑いがこみ上げてきた。
二人は笑う。腹の底から、楽しそうに。いや、実際に楽しいのだ。この関係が、心地よいのだ。
ニャミは今、ミミの部屋──の布団の中にいた。
横には、微熱のせいか少し顔を赤くしたミミが、幸せそうに眠っている。
軽く手を繋ぎ、二人は向かい合わせになるように、一つのベッドに横になっている。
ニャミの頬も少し赤くなっていたが、それが照れからきているのか、それともミミの風邪が移ってしまったのか──
――まぁ、ここは前者としておこうではないか。
(´・ω・`)御粗末
>248
)
⌒ヽノ )
・∵。ノ ・⌒ヽノ ○
’ ” ・∵ノ ・ ○
○ ’ ”
∠〆〜)-ワ
☆《*)ゞ≦0《*) ≡=−
>249-251
GJ!
なんか止まってしまっているので
俺の脳内カップリングを晒してみる
・キャンディ×ポエット(公式つながり)
・ひな×キャンディ(蜂つながり)
・キャンディ×ロキ(虫つながり)
・ルル×キャンディ(単に髪型が似てるだけ)
気がつけばみんなキャンディでした
254 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:13:36 ID:HQLtZzt9
冬休みに入って一週間経ったある日の午後、私は学校での課題を終わらせて一息ついていた。
「ふぅ、終わっちゃったな……」
課題が終わって少し安堵しつつも、どこか手持ちぶさたな感じがしないでもなかった。
自分でいれたココアにふーふーと息を吹きかけながら、少し曇った窓の外を眺めていた。
うぅ、寒そうだな……今日は家にいたほうが良いかな。別に出掛ける予定も……。
ふと、ベッドの枕元に並べて置いてあるいくつかの写真に目が止まった。
それらは撮った場所や服装はバラバラだったが、一様なのはみな笑顔だということだ。
「あ……」
その中で私は一枚の写真を取った。笑顔なのに少し堅い表情の私と、おどけた感じでこちらにVサインを送る子が写った、一番のお気に入り……。
「リエちゃん、冬休みに入ってから一度も会ってないなぁ……」
私はその写真をしばらく眺めたあと、胸元に抱き寄せ、そのままベッドに寝転がった。顔は、意識していなくても紅くなっているかもしれない。なぜなら、
「リエちゃん……」
言ってしまうと、私はリエちゃんのことが大好きなのだ。しかも、それは友達を越えたものとして。まるで一人の異性を見るものとして。
もう、仕方がなかった。一度好きになってしまったものは、もう取り返しがつかないのだ。
前に、そんな想いを思い切って打ち明けた時、リエちゃんは顔を真っ赤にしながら、
「さなえちゃんの方からその事を先に言われるとは思わなかったよ、エヘヘ……」
そう言って、そのとき完全に泣いてしまっていた私と何度もキスをしてくれた。
その後はもう……なんというか、とにかく今思い出しても自分で恥ずかしくなってしまうような、そんな関係が続いていた。
「そっかぁ……もう一週間も会ってないんだぁ……」
255 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:15:46 ID:HQLtZzt9
写真を抱いたまま、机の上に置いてあるカップから昇る湯気を眺めながら、ひとりごとを呟いた。
「もぉ、一週間も連絡無いなんて……今から『会いたい』なんて言ってきても、しらんぷりしちゃうからね」
そんな風に言ってみたが、自分で分かっていた。会いたくて会いたくて仕方がないのは、自分だ。
正直、メロメロなのだ。
会いたい。会ってすぐに抱きついてしまいたい。耳元で「好き」と呟いて、リエちゃんのあの柔らかそうな唇に何度も、何度も……。
あー、もぅ!
自分の考えたことのあまりの恥ずかしさと情けなさにベッドの上を転がった。
「会いたい。会いたいよ……」
そのあとは家でどういう準備をして、どのように道を歩いてきたのか分からない。
気付いたら、リエちゃんの家のドアの前に立っていた。
「あ、れ? き、来ちゃったな、結局……う〜ん」
今更になって、インターホンに伸ばした腕を下げてしまう自分が嫌になった。
「やっぱり、あんまり急なのもあれかな……先に連絡しておけばよかったかな……多分忙しいよね、多分……」
こんな風にあれこれ考える自分も嫌になった。本当は今すぐにでも会いたいのに、今すぐにでも抱きしめたいのに……。
一度両手を胸の前で握って、深呼吸をしたあと一人でうなずいた。
「よ、よーっし」
おそるおそるインターホンに手を伸ばした。すると、
「あれ? さなえちゃん?」
突然目の前のドアが開き、リエちゃんが出てきた。
「わ、わぁ」
伸ばした手を慌てて引っ込めた。そんな私の様子にリエちゃんも驚いている様だった。
「わ、な、何? 家に来るなんて珍しいね。どうしたの?」
「あぁ、うぅん、別に、というか、たまたまそばを通ってて、それで……え、と……」
256 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:17:48 ID:HQLtZzt9
自分で嫌になるぐらい取り乱してるなと思った。だ、だって、急に出てくるなんて、ねぇ?
会いたくて会いたくてしょうがない相手がいきなり目の前に! それは、びっくりしちゃうよ……。
玄関の前でおろおろしている私を見かねて、
「……とりあえず、上がる?」
リエちゃんが家に入れてくれた。
私は「あ……」と言ったきり、そそくさと入ってしまった。
あーぁ……私、嫌な子だな。こんなはずじゃないのに……。
私は居間のソファーに案内された。部屋の中は、前にも何度か来ていたが、雰囲気や装いが微妙に変わっていた。
「じゃ、なんか持ってくるね」
リエちゃんは久しぶりに会ったにも関わらず、何か質問することもなく、ぱたぱたと部屋を出た。
そこで私は一息ついた気分になった。
はぁ、やっぱりヘンだよね。久しぶりに会ったと思ったら何にも言えなくて……もじもじしてばかりで。リエちゃんも多分ヘンに思ってるよね……。
そもそも、家に来た理由がその……あまりにも、その、えっ……というより、とても、あ、アレだから……。
「どうしたの、考え事?」
いつの間にかリエちゃんが紅茶とお菓子を持って戻ってきていた。
「昨日作ったクッキーが残ってたよ、良かったらどうぞ」
「あ、うん、ありがとう」私はクッキーをそのままつまみながら紅茶をすすった。温かい感触が喉と胸の辺りを通り、消えていった。
「あ、ご、ごめんね。急に押し掛けたりして」
黙ったままだと気まずいのでなんとか話題をふった。そうでもしないと、胸が高鳴ってしまって……。
「いいよ別に、一人でヒマだったし。それに、せっかく来てくれたついでに課題のお手伝いをしてもらおうかなー、なんて考えちゃったりしてるし」
「もぅ、ダメだよリエちゃん」
「あ、言われると思った」
257 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:19:50 ID:HQLtZzt9
二人で無邪気に笑った。
今は私の気持ちを伝える雰囲気ではないことが分かった。
だから、本当に楽しくなるくらい笑った。自分でも不思議なほど。それが本当の気持ちをごまかすものだとしても。
「……。そういえば」
「そういえば、今日父さんも母さんも出掛けちゃっててさぁ、こんなに可愛い一人娘を残してさ。ま、久しぶりなんだし、ゆっくりしていってよ」
家の中がやけに静かな事を聞こうとしたが、なるほどと納得した。
納得したあと、気付いた。
「え? じゃあ今は二人っき……」
思わず声に出かかった。いや、出てしまった。
「どうしたの?」
途中で何とかこらえた。リエちゃんには全部は聞こえなかったらしい。
「ち、ちょっとごめんね」
私はすぐにその場から離れた。居間を出て、洗面台に向かった。飛び出してしまいそうな胸を抑えながら、自分が映る鏡を見た。
どうしよう……もう、もう我満出来ないよ。でも、今はそんな状況じゃないし。
でも、でも……。
……うぅん、やっぱりやめよう。リエちゃんに迷惑が掛らないようにして、帰ろう。また、また今度ね。
鏡の前で深呼吸をして、洗面台から出た。
「リエちゃん」
居間に戻ると、リエちゃんがいなかった。クッキーと湯気を立てている紅茶のカップが二つ、テーブルの上に残っているだけだった。
「あれ、リエちゃ……あっ」
「えへへ」
前に気を取られていると、リエちゃんが後ろから抱きついてきていた。
「り、リエちゃん……」
「ねぇ、別に用はなかったって……ウソでしょ?」
リエちゃんが耳元で囁くように話しかけてくる。私は動けなかった。
「本当は会いたくて、会いたくて、たまらなかったんだよね?」
「えっ? ど、どうして?」
258 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:22:06 ID:HQLtZzt9
驚くばかりの私にリエちゃんはえへへと笑うと、私を後ろから抱いたままソファーに座った。
「だって、私がそうだったから。会いたくて、会いたくてしょうがなかったから。ずっと、ずぅーっとさなえちゃんの事を考えてたから……」
「リエちゃん……」
「ヘンだよね、会おうと思えばいつでも会えるはずなのに、なかなか言い出せなくて……。それでね、今日、我満出来なくなっちゃって、さなえちゃんの家に行こうとしたら、玄関にいるんだもん。びっくりしちゃったよ」
「それは……うん、私も同じ、リエちゃんと同じ気持ちだったから」
「えへへ」
リエちゃんがより強く私を抱き寄せた。自分の鼓動が少しずつ早くなっていくのが分かった。
「これってさ、運命って言うのかな?」
「多分……そうなのかな?」
段々ふわふわとした、不思議な気持ちになってくる。胸は張り裂けそうなほど強く打っているのに、頭の中ははっきりとしていて……。
私はリエちゃんの両腕をほどき、隣に座りなおした。
リエちゃんが顔を真っ赤にしながら小さく舌を出していた。
「じゃあ、この運命、信じちゃって良いのかな?」
「うん。今更だけどね」
私は真っ直ぐにリエちゃんを見つめた。もう、視線も、気持ちも、リエちゃんの方しか向いていなかった。多分、リエちゃんも……。
「な、なんか、久しぶりだけど、ドキドキするね。いつ以来かな、こんな……」
そこで私はリエちゃんの唇に指を当てた。あとは、もう……。
長い長い沈黙の間、互いにただ見つめあっていた。今まで会えなかった分の気持ちを、瞳の奥から見ようとしていたのかもしれない。
そしてその無理矢理抑えつけた気持ちのまま、指と視線を存分に絡め合った。もう限界を超えたところを、今以上のものを二人して望むかのように。
259 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:24:00 ID:HQLtZzt9
「さなえちゃん!」
先に限界を超えたのはリエちゃんの方だった。物凄い勢いで抱き寄せられ、意識が飛んでしまいそうなほど唇を、舌を愛撫された。
「や、あっ、リエちゃ……激し……あぁ!」
存分に愛撫し尽され、意識が途切れ途切れな中、私はなすがままに倒された。セーターや服の裾を上げられて、今度は胸をもてあそばれた。
「はぁはぁ……あっ、はぁっ、あぁっ!」
「ふぅ、ふぅ……さなえちゃんの、柔らかいね、うらやましい……」
「あ、はぁ……もぅ、リエちゃんの……え、えっち……」
「はぁ、言ったなぁ、もぅ許さないから……!」
あとはもう滅茶苦茶だった。互いが、ひたすらに互いを貧りあった。一週間の「間」が、私たちにはあまりにも強すぎた。
まるで子どものようだったが、今はただ深い、深いところまで沈んでしまうことを望んでいた……。
果てて、泥のような眠りから覚めたのは、どれくらい経ったあとだったのだろう。
「あ、起きちゃった? もう少し寝てても良いよ」
顔を上げると、まだ余韻が残っているのか、頬を染めながらうっとりとした表情のリエちゃんの顔があった。
「あ……れ? 寝ちゃってたんだ、私……」
「うん、もうぐっすりとね。あんまり可愛い寝顔だったから、たくさんキスしちゃった」
「あ、リエちゃんズルい」
言って、私はそのままリエちゃんの唇を何度も愛撫した。
「ん……。はい、これでおあいこだね」
「えへへ、スゴく良かったよ。ごちそうさま」
リエちゃんはおどけたように舌を出した。
「もぅ、リエちゃんのえっち」
しばらく見つめあいながら笑った。上半身が裸だったのにはまったく気にならなかった。むしろ互いがそれを認めあっているからなんだろうなと感じた。
「はいはい、よい子は早く寝ましょうね」
260 :
題無し四号:2006/12/25(月) 00:33:12 ID:HQLtZzt9
「むー、子どもじゃないもん。それに、リエちゃんまたキスするつもりでしょう」
「さぁ、どうかなぁ?」
「もー、とぼけないで」
私はその勢いのままリエちゃんにたくさんキスをした。
「それじゃ、おやすみなさい」
「うん、おやすみ。おかわりもたくさんもらっちゃったし」
「ま、またぁ……」
「ごめんごめん。おやすみ」
リエちゃんに頭を撫でてもらいながら、胸元に頭をあずけて、私は眠りに落ちた。
落ちる寸前に、リエちゃんが耳元で何か囁いたのが聞こえた。
なんだったのかな? いいや、起きたらまたキスして尋問しちゃうもんね。
それまでは、いくらでもキスしていいから、ね?
もうずっと、ずっと一緒だからね?
それじゃあ、おやすみなさい……。
……ごめん。せっかくのクリスマスですが、こんなもんしか出来なかった。ネタが無いとか言えないし。
というわけで住人のみなさまMerryX’mas、そして少し早いが、良いお年を。
>249-251
遅れたけれど、GJでござい
>253
見事にキャンディだらけで吹いた
むー、アゲハの設定見てポップン(家庭用だけ)やり始めた自分としては、
こんなスレができるなんて夢のようだ。
当時は、検索エンジンにポップン、百合とか入れて必死に探して、それでも
ごくごく少数がヒットしただけ・・・。
リエさなの進展ストーリーを妄想して6のエキスパート作ったのも懐かしい思い出だ。
いや、百合分はココより個別サイトの方が遥かに高いだろう
自分も前は色んなサイトを渡り歩いていたわけだが、自分の望む百合分はあまり多くなかった
それでもいろいろな組み合わせの百合を発見できたのは収穫だった
まぁ「ポップンでの百合を語る」というところから見れば、ココは相当だからな
個別サイトの掲示板とはまた違った雰囲気があるよな
エマ×ジュディ。。
巨乳なジュディとさらに巨乳なエマの組み合わせに激しく萌。
そしてそれを憧れの目で見る、パワー効くとこ間違えたミニッツ。
豊満な体のキャラ同士のちちくりあい良いよ豊満な体のキャラ同士のちちくりあい
>>264 そこにアロエやめぐみちゃんやポエットの姿も…
>>265 しかしめぐみちゃんは変身できる罠。
がんばれアロエ。
魔法で大きくなっためぐみちゃん、それに見とれるアロエ。
「アロエちゃんも使えば良いのに、魔法」
「わ、私はまだその、勉強がた、足りないから」
「じゃあ私と一緒に……勉強、する?」
意味あり気に頭を撫でながら顔を覗き込むめぐみちゃん。
「あ……は、はい。お願いします……」
戸惑いながらも素直にうなずくアロエ。顔は心なしか、紅く染まっている……。「それじゃ、行こう行こう」
大人の姿のままアロエの手を引くめぐみちゃん。なかば引っ張られる感じでそのあとをとたとたと追うアロエ。
後は……。ご想像におまかせします。
そうか、めぐみちゃんは変身出来たな。気付かんかった
気になる!続き超気になるよ!!できれば続編きぼん。
(~ヽ
|ヽJ 今度は何をパフェれば?
| (~ヽ
(~ヽー|ヽJ ソ^⌒∞ゝ
|ヽJ | | 〃wWヾ )
| | |―| .人´ヮ`从 流石姉者
ミリ ´ワ`彡 /||~~~⌒i
/||~~~~\ || | |
/ .|| / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ もぼもが/.| .|____
\/____/ (u ⊃
ネ申部屋でMr.パフェ
>>268 ちょっw 遊びでいい加減に書いたのに続きとか無茶すぎるwww
ま、年開けてヒマになったら頑張ってみる。そもそもめぐみちゃん×アロエとか見たことも聞いたことも無いし。
>>269 なんなんだアンタ。頭が門松て…。
そういや昨日、今日、明日はなんか祭りらしいけど、百合物の方はどうなんだろう? まったく行ける気がしないから分からん。
誰かレポよろ
あけましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいいたします
今年の脳内百合初めは普通にリエさなでした
こたつで肩をよせあうミルクとメイを想像した俺はどうみてもおっぱい星人です。
向かい合わせに座って、伸ばした足で相手の素敵ゾーンを攻撃するのもよし。
お前によし、俺によし。
こたつを囲んで談笑しているカレン、まゆみ、ちよこを想像した。みんな美人なお姉さんだし、笑顔で会話を交している場面を想い描くだけで萌える
>272
「百合初め」
そんな単語初めて見たw だけど何故だか日本語として違和感が無いwww
魔女っ子同士の百合とか考えもしなかったな、盲点だった。
NET対戦のアイテム欄を見ると、ロキやルルやさなえちゃんまで魔法使いらしいな。
じゃあロキ×さなえ。女王様と従者で。
朝から晩までコキを使われても、「はい…ロキ様…」といってひたすら言いつけをこなしていくさなえちゃん萌え
そんな従者のひたむきで健気な姿に、最初は見下していた女王様も知らぬ間にいつしか惹かれていってしまい…
大好きな人にはたまりませんです、はい。
熱帯の魔法使いアイテム欄のキャラを見てみると、
ミカエラ、アロエ、ルル、ロキ、ラッテ、めぐみちゃん、スペース・マコ、さなえちゃん…。何この妄想よろしくなラインナップ。
というわけで、ミカエラ、めぐみちゃん、スペース・マコ、アロエの幼女体型四人組で、自分の好きな組み合わせで妄想させてもらいます
じゃあ残りの姫女王メイド専門校生は俺が
279 :
奈菜氏さん:2007/01/19(金) 01:11:50 ID:pm+4V+PK
はじめまして
流れ断ち切って悪いんですが
触発されて(かなり遅い)年越しネタ書いちゃいました
需要ある様なら投下しますがいかがでしょうか
…あ キャラは一応リエ×さなえです
私は
>>1さんではありませんが、どうぞお好きな様に。
禁止されている訳でもありませんし、ココはかなりのまったりのんびりな進行具合いだと思うので…。
それに、私は何の前ぶれも無しに投下してますし(変な話、まだ咎められていません)、悪く言う人もいないと思います。
というわけで、リエさな期待しています。
私もリエ×さな読んでみたいです。
同じくリエ×さなえ読んでみたいです^^
^^
リエ×さなに期待^^
期待してる人多すぎ><
まぁ、俺もその内の一人だが
286 :
奈菜氏さん:2007/01/28(日) 06:35:29 ID:T+YrZTri
を!? 多いぞ!?
ドウシヨウ自分!
という訳で近日投下させていただきます。
…すみません 要所要所お直ししてるので。
百合板だからちょびボーイッシュなリエちゃんはマズイかなと。
では期待しないで待っててください。
それでは期待せずに、
アルカディアのリエさなに萌えつつ、
ボーイッシュなリエちゃんを想像しながら、
待っています。
288 :
奈菜氏さん:2007/02/02(金) 16:18:16 ID:nFqAnFSY
お待たせしました。リエ×さなえ投下します
ちまちまと開いた時間に打ち込むので
もしかしたら途切れるかもしれませんが
その辺はご了承くださいまし
「髪の毛よーし! マユよーし!
服もよーし! 全部ぃよーしッ!」
ビシ!と鏡の前で腰に手を当てピースサインをする。
今までのお出かけ至上類を見ない念の入り方。
もちろん自分でも「異常だわ」と思うのだが。
「今日は一年最後の日…絶対キメる!」
今日は大晦日。一年のけじめはきっちりしなければ気が済まぬ。
え、何をキメるかって?そんなの…
「今日こそさなえちゃんに……」
妄想の雲がもくもくと浮かび上がりどんどん広がる
かわいいあの笑顔がちらとこっちを向いた
「ぎゃーーーーッ!!」
ぐるぐる渦巻く感情に耐えられなくなり
思わず髪の毛をぐしゃぐしゃに乱してしまった
「ほげー… やり直しやん…」
せっかくセットしたのにと肩を落とす
そういえば、つい先のクリスマスの時だって…
リエは自分の大失態を思い出す
289 :
奈菜氏さん:2007/02/02(金) 16:50:50 ID:nFqAnFSY
それは雪の降るクリスマスの日
みんなでパーティーをしている中
さなえとふたりきりで屋上に抜け出した時のことだった…
「さなえちゃん…」
「…リエちゃん?」
さなえの手をぎゅっと握った
真っ白に染まった屋上、白く上る熱い吐息
潤んだ上目遣いの目と、やや赤く染まった頬
ムードは完璧だ。失敗するわけがない!
――あ、あたし、さなえちゃんのこと…す…
バタンッ
(へ?)
「すっ…スキャンティーーーィィィッ!?」
「リエ!サナエ!何してるノ!?早くケーキの準備手伝ってチョウダイ!」
「ベルちゃん!?(ぱんつ!?ケーキ!?何の話?」
「ハヤクしないと、みんな待っているワよ!(にやり」
「…う、うん(畜生ベルめ…)」
「はーい(今年はぱんつケーキなのね…」
そんなわけでベルの登場により告白は阻止され
リエとベルはは皿を投げるわ波動拳飛ばすわの大乱闘を展開し
さなえは本気でケーキにぱんつを入れようとしたりで大騒ぎだった
290 :
奈菜氏さん:2007/02/02(金) 16:55:54 ID:nFqAnFSY
「…はぁ」
リエは深いため息をつく
「あそこでベルちゃんさえ来なければなぁ…」
今日は誰の邪魔も入らない、いやいやあいつならやりかねない
色々と葛藤している最中に突然携帯が鳴った
相手はもちろんさなえだった
「はいもしもーし」
「もしもし、リエちゃん?待ち合わせ時間すぎてるけど何かあったの?」
「はいはーい、なーんにもないよー」
気の無い返事をすると、もぉ、早くしてよっと怒られてしまった
そんな子どもじみた怒り方も声もかわいいなと思いつつ
早々と髪の毛を結び、携帯をジーパンのぽっけに押し込んで家を出た
セットしてる時間なんかもったいない。
291 :
奈菜氏さん:2007/02/02(金) 17:06:30 ID:nFqAnFSY
うが… 眠くなったのでここで中断
やべぇ仕事のせいで朝と夜逆転した罠w
待たせていただきますよ。作家さんは貴重ですから。
リエさな待ち保守
バレンタインになったら投下しようと思って保存してたネタがあったんだけど流れ的にリエサナもう充分にあるし、ちょっと間置いた方が宜しい感じかな?
キャラ変えて練り直したほうが良いかも、か
>294
ぜひリエさなを読ませていただきたいです。
自分も読みたいです。
前から気になってたけど、ココにはどれぐらい人がいるんだろう?
297 :
294:2007/02/14(水) 01:42:29 ID:pSbIOkoA
>>294 >>296 今までのリエサナ作家さんだけで結構いる気がするw
と、そう言って貰えて良かったです。リエサナじゃなくて翌々見たらサナリエだった事を先に謝っておいてから^^
レッツ投下するのよ↓
それは雪の降りそうな寒い日。真っ白なコートを着込んで、それと一緒に買ったブーツで霜の降りた街並みを爛々と歩く。手には紙袋を持って。
バレンタイン…今日はリエちゃんと、レオくんスギくんにケーキを作るの。今はリエちゃんの家に行く途中。
「急がなきゃ。」
だって少しでも居たいもの。早く顔が見たいもの。
そしてベルを鳴らすとすぐに迎えてくれた。白い息はおさまらないし、鼻の頭が少し赤くなってるから、ちょっと恥ずかしい。
「さなえちゃん!早いね、リエ準備して待ってた!寒かったでしょ」
「ふふっ、リエちゃんこそ早いー。じゃあ早速作ろっか?」
「うん!」
何気ない会話を交わせて家に上がる。
「さなえちゃん今日のそのコート可愛い!まるで雪の妖精さんみたい!」
「え、えぇー?それは褒めすぎだよリエちゃん、…ふふ」
――そうこれも、何気ない会話。 …なんだろうな…リエちゃんにとっては。
『でも、わたしにとっては……』
298 :
2つ目:2007/02/14(水) 02:03:41 ID:pSbIOkoA
先にキッチンに向かう彼女の後ろ姿を追いながら、照れで僅かに高鳴る鼓動の中、答えを出そうとしたその時
「きゃーっ!!チョコがお鍋の中でボコボコぷすぷす言ってなんか煙出してる!さなえちゃーん!」
「え…っ!り、リエちゃん何したの!?」
「ごごご、ごめん…っリエ先にチョコ溶かしておこうと思って!」
「え、えっとね、チョコを溶かす時は湯煎にかけるんだよ〜」
…でもねやっぱり、今はこれが楽しいから良いの。
―――そんなこんなで始めからバタバタしちゃったけれど、二人で片付けをしてケーキ作り開始。
生地を型に流してスポンジを焼いて、焼き上がったら顔を見合わせて「成功!」のはにかみ笑い。
それから隣に並んでそれぞれ待ちに待ったトッピング。リエちゃんはチョコレートケーキにするみたいで、生チョコクリームを楽しそうにスポンジに撫で付けている。それならわたしはお揃いの、白いデコレーションケーキ。
「フンフーン♪スギ君喜んでくれるかな、ファンの子からも沢山貰うんだろうな、ちゃんとリエの食べてくれるかなっ」
…そう。だってリエちゃんは スギくんが好き。ポップンパーティに参加した当時からずっと。
「きっと喜んでくれるよ、リエちゃんの愛が沢山こもってるもの。」
「本当?」
「うん、本当。」
「よーっし!やる気出てきた!」
「ふふっ、リエちゃんその意気だぁー」
299 :
3つ目:2007/02/14(水) 02:18:50 ID:pSbIOkoA
「さなえちゃんもっ。レオ君に喜んで貰えると良いね!」
「―――…う うん。そうね、…わたしもリエちゃんに負けないくらい頑張らなきゃっ」
「ライバル同士だねっ、負けないよー」
…危ない。一瞬手が止まってしまった。
いつも四人でいるから、リエちゃんがスギくんと居る時は自然に私はレオ君と居る。=私がレオ君を好き…っていう式が成り立ってるみたいで。
まあ私とリエちゃんは友達同士。どうにかなる事はないんだから、レオ君には悪いけど表面上はそういうことにしてる。
「んん…」
「どうしたのリエちゃん?」
「なんかリエの生クリーム、混ぜ足りなかったかも〜。緩い…」
「本当?ちゃんと角は立ってるみたいだけど」
リエちゃんは指でチョンとクリームを多目にすくって角を見る。それをペロリと舐めると私を見た。
「味はどう?」
「うーん、どのくらいが良いんだろ…リエ良くわかんないなぁ」
「しっかり泡立てないとお腹壊す原因になっちゃうわね」
「そ、そーなんだっ。さなえちゃんちょっと見てみてー?」
…瞬間。『ドキン』、思わずまた手が止まった…。
リエちゃんは少し困ったように眉を下げて、そのクリームの舐め残った人指し指を差し出して来る。
300 :
4つ目:2007/02/14(水) 02:38:51 ID:pSbIOkoA
「ね、さなえちゃんも舐めてみてー」
「う、うん…」
…どうしよう、こんなの女の子同士では良くある何気ないやりとりの筈。
「早く早くっ」
…急かさないで?ドキドキ、する…。
ねだるような視線。指が近付いてくる。その指にはとろみのあるクリームと、舐めた時に付着した彼女の唾液。…リエちゃん、リエちゃん。
「……ん‥」
私はその細い指にを引き寄せ、ゆっくり口元へ運ぶとやがて ちゅ、という小さな音を立てて生クリームを舐めた。
「ぁ ま…」
目眩を覚えるほど。
「へへ、なんかくすぐったいっ」
「…」
「…っ、さなえ、ちゃん?」
「…ん、」
「…っさなえちゃん?」
「…」
「さ、な…っ。んっ!擽った…」
目眩が襲った時、頭が真っ白になったと思ったら…気付いた時には湿った舌を伸ばしてクリームと一緒に指の隙間を味わってた。口の中でピクピクとリエちゃんの指が反応を返す度に、ドキドキしてしまいながら。
失礼、携帯で書いたのをちまちま小分けでPCに写してるから時間掛かる…orz
>>291さんのを豚切ってしまった癖にすみません、ちょっと寝て来ますぁーん
302 :
奈菜氏さん:2007/02/15(木) 01:50:56 ID:ceQsG4O+
流行の最先端のインフルエンザのため投下に来たぞ(?
負けずにさなリエをリエさなでちょん切ってやるぅ!
これぞリエさな斬り
あと前回の句読点がうまくはいってませんでした;すみません;
ではどうぞ…
さなえからの電話があったあと、その辺にあったゴムで髪を縛った。
それから家から待ち合わせ場所の公園の時計台の下まで猛ダッシュした。
「はーい、おまたせさん…」
しかし、そこにさなえの姿はナシ。
「あ、ああ、あっれれぇぇ!?」
…ぇ? 帰っちゃったの!?!
「しょーッく…」
時計台の柱に手をつく。
がっかりだよぉ!と一人落胆しているリエに近づく黒い影…
「そーっと…」
「……」
明らかに、その声はさなえのものだった。
(つぶやいちゃうあたりダメダメでバレバレなんだけどなぁ…)
リエは頭の中でツッコミつつも、気づかないフリを続けた。
コツリ、と立ち止まり、息を吸う音までハッキリと聞こえる。
こりゃーやるっきゃないでしょう。
次の瞬間…
「ばぁーっ!」
「キャー!?」
驚かされたのは、さなえの方だった。
303 :
奈菜氏さん:2007/02/15(木) 02:37:57 ID:ceQsG4O+
「りりりりリエちゃんのばかぁ!」
「たははー…ごめんごめんw」
驚かそうと思ったのに、と頬を膨らませそっぽを向くさなえの頭をなでながら何度も謝った。
それでもなかなか許してくれないので、今度は頬をつっついた。
「許せ許せー!」
「むぅ。」
さなえは視線だけをこちらに向ける。少しだけ不機嫌そうだ。
(…怒ってもやっぱかわいいなぁ)
と、こんなところで変な気を起こしそうになったので、咄嗟に目をそらして言う。
「わかったよー、ポップンパフェ1つおごったげるからさ。」
「え?やったぁ」
ちらと目線を戻す。そこには満面の笑みがあった。
ちなみに、さなえは大抵この手で機嫌を直すのだ。
(単純だけど、やっぱかわいいなぁ…)
そう思うと、なんとなく直視できなくなるのはあたしだけでしょうか。
「じゃあお買い物はカフェ寄ってからだねぇ」
「はいはいさなえお嬢ちゃま」
「わーい ポップンパフェにお買いものだぁ♪」
ご機嫌を直してさぞかし嬉しそうにするさなえを見て、思わずこちらも笑顔になってしまう。
「じゃあ、行こうか」
「わーい!リエちゃんとデートだぁ!」
「狽ぉ!?」
「あはは、冗談だよぉw」
「ははははは〜。そっかぁ〜(ち、畜生!)」
どうやらさなえは、本気で冗談で言っているらしい。
ファ、ファイト、自分!
※「ち、畜生!」は「かわいいな、畜生!」の意である。※引用:リエ用語大辞典
304 :
奈菜氏さん:2007/02/15(木) 04:18:34 ID:ceQsG4O+
時間とはあっという間に過ぎるもので、今あたりはとっくに暗くなってしまった。
さなえは存分に食事やショッピングを楽しんだ。
一方、リエはというといつも以上に長く一緒にいるせいか、緊張を紛らわすのに必死だった。
お互いかなり疲れてしまった様子なので、引き上げることにした。
所変わって、リエ宅。
家には誰もおらず、大掃除の後ということで、完璧な状態だった。
「ぶっはー!疲れたねー」
「うん。いっぱいお買い物しちゃったし」
今年は紅と白のどっちが勝つかを話しながらリビングにドサッと荷物を降ろした。
お互いのかばんからはおそろいの洋服や小物が顔をのぞかせている。
「あたしは白だな」
「じゃあ私は紅応援しよっと」
TVをつけると、丁度紅白の第二部が始まっていて、さなえは色々な歌を口ずさみながら楽しそうに見ていた。
そんな様子を横目で見、目が合うごとにおかしくって笑い出す…
「な、何でこっち見てるのぉ?」
「いや、演歌歌ってんのもかわいいなぁとw」
「…もぉ!」
思わず本音がぽろりと出た。
こんな日常的で幸せな時間が、ずっと続けばいいのに。
何か、ただふたりでいるだけでとても幸せ。
…告白とか、何とか、もう何でもよいような気がする。
305 :
奈菜氏さん:2007/02/15(木) 04:58:13 ID:ceQsG4O+
ご、ごめんなさい
もう寝ます;
もうかいたのか!はやい!きた!投下きた!メイン百合きた!これで勝つる!!!
リエさな斬り返しワロタ
両方共続き読みたい
308 :
奈菜氏さん:2007/02/20(火) 02:11:57 ID:xHJBxNap
投下しようと思ってきたがまた手直ししたくなったので話を振るだけで帰ろう。
昨日夢の中に拘束されリエに着ている服をハサミで切られているさなえが出てきたのだが
文章にすべきかやめておくべきか、どう思う?
色々な本の読みすぎだな。
ごめんなさい首つってきます
どんな夢を見ているんだw
そういうのは…どうだろう…? 自分はリエさなだったらなんでもOKだから。
他の方がどう思うかだな
ハサミでジョキジョキ切れるわ♪
みたいなコメディー調なら良いけど
多分ちがうんだろうな…
黒い話はちょっとなぁ…
ジョーク程度ならいいけどw
312 :
奈菜氏さん:2007/02/21(水) 20:27:35 ID:5aTcZrz/
おw反応がきてるw
書くの忘れてたけどもちろんジョークですよw
誤解生んで失礼しましたw
トラン×ポエットの容姿まるで正反対のカップルで妄想するのはタブンオレだけ。
しかし、おんなのこ×サラサの冬の妖精、夏の精霊(?)カップルは他で見たから世の中広い。
るり×リデル とか唐突に言ってみる
アンナのFEVERアクションで見える相手がニナに見える。
実際アンナはあーゆーのに弱そうだ。
>314
「るりデル」なんだ。「リデるり」じゃないんだw
>315
そのカップリング、まるで違和感がなくて驚いた
今飯食ってたら口の中を噛んでしまった。
その腹いせにした妄想
「痛っ!」
「えっどうしたの?リエちゃん!」
「口の中噛んじゃった…(泣」
「なあんだ…まったく大げさね…そんなの舐めておけば治るわよ」
「ひゃい…あーん」
「…何のマネよ?」
「えっ?だって舐めておけば治るって…」
「…本当にしょうがない子ね…」
「えへへ、あーんv」
思いつきで書いた。反省はしていない。
そういや今日はソフロ記念日ですね。
>>316 そう、「るりデル」w
何て言うか世間一般的には、リデルが攻めっぽいかもしれないけど、
リデルって良く見ると手足が超細いし、
NET対戦のセリフは無言だし、
俺の中でだんだん、か弱そうなキャラになってきてしまった。
>>317 危ね、言われなかったら忘れてた。>ソフロ
しかしあまり乱暴にしたら手足がボロッと行きそうなww>リデル
だから硝子細工を扱うように優しくソフトにいただくんですね?
今ソフロ作ったら項目は何個になるんだろうか(汗
るりがリデルを、リデルがるりを頂く図式よりも
「居間のソファーで手を繋ぎながら座って、お互いに頭を相手に預け、目を閉じたまま何時間でも過ごせる」
そんな感じのラブラブ具合いの方が俺は好きだ、この二人の場合
ソフロの項目は、1000は行かないまでも、なんだか歌にするには語呂が悪い数字になりそう
1021の法則になるまでソフロはお預け。(ポップン18くらい?)
そしたらお天気とチョコレートの1000も…?
オレの頭の中のリデルは、トランを追い掛け回してゴスロリ服着せて遊んでいる。
無表情がツボなんだろうか。
話それるけど二人の無表情はあくまでデフォルメであって、
アクションを見るに表情があったら豊かだろーなと思う。
323 :
1:2007/02/28(水) 15:33:05 ID:j45XPmHb
リデルは恐らく自分が死者だからわざと表情を消してるとか思ってる。
本業は女優だし。
トランが地球人仕様を標準装備したらすげー感情だらけになりそうな悪寒w
そこで唐突にミル×はなと言ってみ(ry
じゃあ唐突にエマ×サファイア。
巨乳同士…!!ちなみにサファイアヘタレ受、エマ確信犯攻。
需要あったら、小説書きてえ…!
巨乳カップルといえば某所の影響でミルク×ツララが
ミルクがなりふり構わずエロネタ振ってはツララに突っ込まれるイメージ
>>326 私服同士だったら、なんだかイマドキな二人組という感じで和むなw
だけどラヴモードに入ると大変な事に…
リデルの話を聞いていたら、今まで見向きもしなかったのに、なんだか突然目覚めた。リデルかわいいよリデル
雛人形の前で楽しくおしゃべりしたり
雛あられつまんでいるうちに
甘酒で酔いがまわってきて…
こうですねわかりました><
>>324 ミル×はなのはながどっちのはななのか
気になって昼まで眠れます
>>327 フレンチメルヘン+ダンスかわいいよ
かわいいよフレンチメルへン+ダンス
>>328 「天使は心と能力が成長すると体も成長するんだって!」
酔って一時的に精神がアダルティになったポエットが体も成長して以下略
しかし今となっては、オトナな体のポエットを想像しにくいw
好き嫌いが分かれそうだな
大人ポエと大人めぐみちゃんの急成長カプ萌え
>>328 パキつながりだしはな×はなでどっちがどっちかわからNEEEEEE
花*花
って何だっけ
初めは仕事上ケンカばかりしてたが、言い合っているうちにラブラブになっていくメルとデコラ。
でもやっぱり時々ケンカする。
”『From:メル』
愛しいデコラちゃんへ、お元気ですか。
春が近づいてきてつぼみも顔を見せるようになってきました。
初めてメールするけどちょっと堅苦しいかな?
・・・・・・・・・・・・・”
「ふわ〜っ、メルちゃんのメール丁寧だなあ。
わたし字下手だしどおしよう…」
ところでHONEY♂PUNCHのムービーが汎用で少々不満。
>>335 涙のチカラとか歌った人じゃね
>>336 >涙のチカラ
涙のregretのお姉さんがチカラのRIYU達にハァハァしているのを考えた自分はどう見てもギタドラー。
デコラ可愛いよデコラ。
ちょっw regretのお姉さん年下好きwww
スレ違いだが、ギタドラならしっぽのロックのリコ、サラも外せない
リコサラはポプにいても違和感少なめ?
FTシリーズの妖精さんやエンジェルマジックの三人など、V3はかなり良い。
regretおねーさんはアイドルをモノにしようとする野心家。
ギタドラにもかぁいい娘さんたちは沢山いるでよ。
ポエットはポップン学園に通う天使見習いの少女。
かわいくて素直な彼女は学園でも人気者。
そんなポエットは今、一人の少女を見つめていた。
その少女の名前はトラン。
普段から目立たず、今も静かに読書をしている。
しかし、どこか神秘的な雰囲気を持った眼には惹きこまれそうになるときがある。
それ以上に気になるのが、クラスの空いていた机にいつの間にか彼女が座っていることだ。
しかも、他のみんなはナゾの侵入者に気付いていない。
彼女がは初めからクラスメイトであるように思っているのだ。
そしてポエットは彼女の正体を確かめようと決心する…
ちょっと変わった少女達の、ちょっと変わった恋物語
某爆風スランプの曲にトランを当てはめたら、めちゃ萌えたので書いた。
しかしそこに現れたニセトラン。
ポエットを狙う――と思ったらトラン一筋だった。
勝手にごめん。
2台横並びの店でやろうとしたら、右で一足先に始めた人のキャラが
さなえだったんですかさずリエを選択。リエさな空間にして自己満足。
リエサナ二人組のキャラとかあったらいいのになあー。
ニュートラルは手をつないで歩くリエサナ。
BADでお互いにもたれかかってショボーンとするリエサナ。
GOODで楽しそうにスキップするリエサナ。
GREATでヒャッホウってかんじでハイタッチするリエサナ。
FEVERで合体ハート光線を出すリエサナ。
クリアで感極まってハグしちゃうリエサナ。
フィバクリしたら、キ、k……ああこれ以上はとても言えない。
なにそれ。出たら速攻でマイキャラにする自信がある
しかしまぁ出たら出たでいろんな所で嵐が吹き荒れるだろうから難しいだろうな
あくまで勝ちアニメとか、そういう所で出すしかないんだろうな…
リエさななら、カフェでベルと一緒に談笑してるのが最強。
あとはメイファとリンファのシンデレラ姉妹とか。
10の畤代、エントリーカードが¥100で売ってるのを見るやいなや、
速攻でリエさなカードを捕獲して、未使用のまま今でも持ち歩いてます。
メルヘンリエさないいよメルヘンリエさな。
>>342 全俺が萌えた
>>343 逆を考えるんだ。
ミミニャミやジュディマリィなどの二人組キャラを大量投入して、
二人組祭のさなかに、リエさなも粉れこませる。
これなら不自然じゃないし、1曲につき2人出せるから、
○○出してという要望にも少し応えられる。
>>345 もちろんさ! 今でもカードホルダーの一番上に保管してあるぜ。
すぐに出なくて、4、5枚連続購入してやっと当たったような記憶がある。
MAX出るまで担当曲はまだかまだかと祈り続けたよ。
>>341 な ん で わ か っ た
まあ公式でもニセトランはトランになついてるので(タシカ)自然そうなる。
カードと言えばメインの6ポスターのカード無くしたときはショックだった。
あの隅っこにちょこんといるトランがすごく可愛い。
>>347 わ か ら い で か
敵視するどころかポエと仲良くなるニセトラン。
二人一緒にトランを見つめる。
そして視線が増えたので少し怯えるトラン。
こんなだったら倍率どん。
>>344 とは違うかもしれんがリエさなにはベルもつけたい。
さなえちゃんが大好き。リエちゃんも好き。
でも、さなえちゃんとラブラブなリエちゃんは嫌い。みたいな。
>>322>>340-341>>347-348 つまり話をまとめると、
・リデルに追いかけまわされ
・ポエットに視姦され
・ニセトランにつけ狙われ
・三重苦学園生活を送るトラン
になる訳ですねww
そりゃ(TRANOIDで)走りだし(現実逃避し)たくもなるな。
結局ニセトランに捕まってるけどなw
リデ「捕まえたぁ!」
ポエ「トランちゃんの秘密、教えてほしいな」
ニセ「………」
倒れたトランが起き上がる間もなく、みんながトランをとり囲む。
彼女たちはこれから一体、何をしようとしているのか…。
今まで関連性とか考えたことなくて、単体で好きでリデル使ってたけど
お前らのおかげでリデルを見る目が変わっちまいそうだ。
ありがとう。
354 :
340:2007/03/17(土) 22:53:56 ID:Bt8eTKSK
>>350 さらにポエットを前から狙ってたスミレに睨まれる。
マスコットキャラクターというのも大変だ。実際の話。
アドベンチャー稼動までひと月ということで
FEVERキャラで百合妄想してみる
・愛子×硝子
・べティー×ミニッツ
>>354 そしてさらにポエットに憧れていたかごめにもストーカーされる。
トランモテモテですな。
リエ「見て見て、余った生地でぬいぐるみ作ったよ」
さな「まあ、トランちゃんね、かわいい」
いつの間にかトランは、ポエットより人気者になっていた!
ていうかポップン学園て、いつから女子校になったんだw
>>355 エイプリル×シャムシールも追加で
べティー×ミニッツにはミクも加えて三角関係、もとい3Pでも可
>>356 女子校、最高じゃん。俺は否定しない
今の時期だったら学校のいろんな所で、いろんな人が告白してるんだろうな
同級生でってのはもちろん、後輩から先輩に、またはその逆も良し
つか、トランは総受けですかw
358 :
340:2007/03/27(火) 00:55:00 ID:DbFdExJ3
初めはトラ×ポエのハズだったが、ま、いっか
うちらの目に男子が映ってないだけで結果的には変わりません。
>>357 >べティー×ミニッツにはミクも加えて三角関係、もとい3Pでも可
俺いつ書き込んだっけ
あと14同士ではないが、リデルに「おねえさま〜」と寄り添うシャルロット
トランが本命としても可愛いのでまんざらでもないリデル。
>べティー×ミニッツにはミク
やっぱり胸なのかw
ミニッツがお勉強としてミクの指導のもと、ポールダンスに挑戦。
ロリアイドルが頑張ってくねくねしてる姿に、微笑ましく見守るミク。
萌えた。
>>360 二時間目はシャムシール先生のソードダンスの授業でよろ
>>325 亀レスだけど、サファイアって巨乳だっけ?
8からずっと自キャラにしてきたけど、その認識は無かったわ...
>>358 シャルロットに押されまくって困ったやら嬉しいやらのリデルが見たくなった
でもトラン
べティーとミニッツとタマヨでユニット結成
チッチチッチ-オパ-イヴォインヴォ(ry
と振り付きで歌う
全国のちびっ子だけでなく一部の大きなお友達にも大人気に
ごめん、妄想し過ぎた。
>>364 神父の元ネタの元アシが頭に浮かんだのは気のせいなんだよな?
最近桔梗さんが女の人しか愛せない人に見えてきた
ロキキキョいいよロキキキョ
紫桔梗エロイよ紫桔梗
一連のポップン学園の流れ見てて
ポエットリデルもありかなぁと思い始めた
天使と死者の禁断の愛…
「ダメ……私と一緒にいたらポエットちゃんまでみんなに……」
「関係ないよ。わたしはリデルちゃんのこと、だ〜いすきだもん」
「ぁ……ぅ……」
「えへへ、リデルちゃんだ〜いすき」
戸惑うリデルをよそに、抱きついて胸元に顔をうずめるポエット。
自分より小さい子の、思いもよらない言葉と行動に、気持ちが追い付いていないリデル。
「リデルちゃんも、笑顔になればとっても素敵になると思うよ。ホラホラ、こんな風に」
眩しいほどの笑顔を間近まで近づけられて、思わず目を閉じて顔をそらしてしまうリデル。
胸がいままで感じたことがないほど高鳴り、熱くなっていた。
「リデルちゃん? どうしたの?」
リデルは、自分でも怖いと感じるほど、体の中が沸騰していくのを感じた。
ポエットはそんなリデルにお構い無しに、両手を取って、言った。
「ホラ、私と一緒に笑顔の練習しよ?」
「ポ、ポエットちゃん!」
「わっ、リデルちゃん!?」
リデルはそのままポエットに抱きついた。
ポエットは、あまりに急な出来事に目をパチクリさせた。
「ど、どどどうしたの!?」
リデルはしばらくの間、ポエットを黙って抱き締めていた。
が、段々と正気に戻って状況を理解しだすと、リデルはすぐにポエットを離した。
そして顔を真っ赤にして、両手で顔を覆った。
「ぁ……ご、ごめ……私、私なにやってるんだろ……」
「あ……あ、気にしないで。リデルちゃん、気にしないでいいよ。……ちょっと、びっくりしちゃったけど」
ポエットは、なんとか平静を装うとしていたが、頬は赤く染まり上がっていた。
二人の間に沈黙が流れた。
長い時間のあと、先に動いたのはリデルだった。
黙って、ポエットを優しく抱き締めた。
「ふぁ……リデルちゃん」
「あ、あのねポエットちゃん。あの、その……あ、ありがとう」
「……うぅん、いいよ」
リデルの言葉を理解したポエットは、同じようにリデルを抱き締めた。
「そ、それでね、笑顔って……こ、こんな感じかな?」
リデルが笑顔をポエットに向けた。それは少し引きつっていたが、ポエットは、
「うん、そうそう。やっぱりリデルちゃんは笑顔が一番素敵だよ」
「そう……かな? これでみんなと仲良く出来るかな?」
「うん! 大丈夫だよ。さ、みんなの所に行こう!」
意気揚々と行こうとするポエットに、リデルはまた抱きついた。
「あ……どうしたの?」
「いや、その……ポエットちゃんとこうしてるとすごく暖かいから、もう少しだけ……あ、みんなには内緒だからね、二人だけで話してたことは」
「うん、分かった。じゃあ、もう少しだけね」
ポエットはえへへ、とはにかみながらリデルに抱きついた。そして耳元で何度もだいすきと呟いた。
その度にリデルは「も、もぅ……ポエットちゃんったら……」と恥ずかしそうにもらした。
互いに、温かい時間が過ぎていく。
触発されて久々に書いてみた
自分の中でリデルがどんどんかよわいキャラになっていくw しかもそれも良いなと思い始めたりとかwww
良いね、ポエット×リデル
そろそろポップンの最新作が出るらしいけど、かわいい女の子キャラ出ないかなぁ…とか今からドキドキワクワクしてる
>>368-369 可愛い…
可愛すぎるよ…
いつまでも飽きずに抱き合ってる二人を想像して悶え転がってしまった
「ポエちゃん新曲おめでと〜」
「ありがと〜トランちゃん。でも久しぶりだからちょっとキンチョウ」
「新しいお洋服もさわやかですごくかわいいよー」
「えへへ〜、照れちゃうなぁ。
そいえば、トランちゃんも新曲があるってウワサ(6,9(ニセだけど),12と出てるので)あるけど、一緒に出れるのかな!?」
「あっ、あのね、今回はわた・・・」
「ポップンファンの期待に応えて!不肖スミレ堂々のAC出陣よ!」
「「あっ、スミレさん」」
「ポエちゃんはやっぱり可愛いわね〜、それにしても一緒に出演できるなんて、
これはやっぱりわたしたち結ばれる運命なのね!」
「はしゃぎすぎよ、スミレちゃん」
「リデル・・・まあ、あなたは前回で2回目だしいいでしょ」
「まあ、ね。ふふっ、今回も楽しいことになりそうね」
ポップン15稼動まであと2週間?
>>369 >そして耳元で何度もだいすきと呟いた。
ここで落ちた(私が
15で判明してる女の子って
みっちゃんと力ノコとNadiだっけ
ロケテ行ってないけど、確かそう
個人的にはNadiがかわいいと思ってる。これからの新キャラに期待
今日お店に行ったら15のポスターが貼ってあって
ロケテでも見た事ない女の子が描いてあったけど…
キター?
リエさなは出ないのかな
今回もかわいい女の子が結構いて嬉しいな
リエさな…出てほしいです…
二作も間が開いたら、寂しくてテンションが下がりそう…
もうすぐ新作が出るのに今更11リエで妄想してすみません。
だってさなえちゃんと一緒に旅行へでかけたら、
同じ部屋に泊まってあんな事やこんな事するよね多分。
ケリーとアゲハは地球ボケしてるが、
単身乗り込んでくるくらいだしかなりの猛将だと思うんだ。
数値で表すとケリー:2.5コスト武力8、アゲハ:2コスト武力8。
そして1.5コスト武力4の年下っぽい姉者g(ry
それ何て三国志大s(ry
>>381 そうだよなあ。ところでケリーお姉様の新曲はいつ出ますか。ADVではさなえちゃんが出るから厳しいですか。
というかケリーはもともとCSキャラだったか。となるとフィーバーに期待か。どっちにしろsana歌唱でないと認めない。
《ケリーとアゲハ/Kerry and Ageha》 2WU
伝説のクリーチャー ― エルフ(Elf)・騎士(Knight)・乙女(Maiden)
先制攻撃、警戒、プロテクション(男)
3/4
こうですか!!
今ラガポップが全力で否定されたような気がするが
気のせいだよな
>>ラガポップ
キトゥンに心ひかれるケリーを思ってかなり萌えた。
でも修羅場になった。
アゲハ「どいてお姉さま! そいつ殺せない!!」
ケリー「や、止めるピポ!」
やべぇ、15のジュディマリィがガチ百合化してるw
あそこにアヤがいないのだけが悔やまれるなw
そしてジュディ&マリィのいちゃいちゃを写真に収めるニナを想像したのは俺だけでいい。
>>386を見てジュディ&マリィがキャラなのかと思った
でてもちょい役ぐらいかぁ・・・とちょっとがっかり
まぁいつも通りジュディを使う
そして勝利画面を見て魂が抜けた
あんなに寄せ合って見つめあっちゃって…もう!
もう!
いちゃいちゃの現場を偶然目撃してしまい顏を真っ赤に染める夢野みらいを想像し(ry
魂が抜けた でNadiを想像し(ry
ポップン15も素敵な女の子がいっぱいの予感
ダレモイナイ…
リエサナニ キタイ スルナラ イマノウチ
どんなんを期待してるの?
15の夢野未来のキャラで、あの三人組の性格とか分かった気がする
時々振り付けや歌詞を間違えて顔を真っ赤にして泣いちゃうミライ
終わった後で、「大丈夫だいじょうぶ! 今度は間違えないように頑張ろ!」と励ますヒカリ
ミライに対して強く当たる。だけど本当はヒカリ同様に励ましたいのに、それが上手く出来ないソラ
「ご、ごめんなさい。振り付け間違えちゃって…」
「もぉ、ミライったら…ちゃんと覚えなきゃダメでしょ!? みんなが迷惑するんだから」
「うぅ…ごめんなさい…」
ヒカリが二人の間に入る
「ソラちゃんいいよ、もう終わっちゃったんだし。ミライちゃんも、次はちゃんと覚えられるように頑張らなきゃね」
ヒカリは優しく微笑み、ミライの頭を撫でた
「うん…ありがとう…」
そんな二人のやりとりでミライが笑顔を取り戻したのを見て、ソラは少し居心地が悪く感じた
「も、もぅ…次はちゃんとやってよね」
ぶっきらぼうに言い放つと、ソラは部屋を出ていった
「どうしよう…ソラちゃん、すごく怒ってるよね…」
「う〜ん…だけど、本当はミライちゃんにもっともっと頑張って欲しい! って思ってるからじゃないかな」
「え、そうかな…?」
「うん! きっと…いや、絶対そうだよ! じゃ、ソラちゃんの所に行こっか」
返事も待たず、ヒカリはミライの手を引いて部屋を飛び出す…
じれったくなるような三角関係も良いなぁ
ここぞとばかりにかのユル妄想をb(ry
かの(有名な)ユル(イ)妄想と勘違いした俺は
今度からキャラ名をよく見てプレイするようにします
394 :
392:2007/05/08(火) 23:26:18 ID:7DlxXt5+
なにげにひかりも新衣装なんだな。
ダンスオジャマで三人とも出てきてワロタ。
ダンスと言えば、八ワイアンパンクの二人も…?
携帯で名前が分かるようになったので
早速椿桃香とか考てみる
「さぁ、私だけのモノになっておくれ…いいだろう?」
「そのような危ない物は、おしまい下さい;」
すまん。流れも空気も読んだもんじゃないが、投下
あるホテルの一室。真ん中にやけに大きなベッドがふたつ並ぶ、決して広いわけではない部屋。
少し橙色が混じる薄暗い照明が、ベッドの向かい側にある台の上の小さなテレビや、その下にあるテレビと同じ大きさの冷蔵庫や金庫を細く照らしていた。
部屋にある窓からは丸いお月さまと、下の方で小さく揺れる、町のネオンや車のライトが映っていた。
旅行をしている割には、少し質素すぎるかもしれない造りなのだけれど、私はとても満足していた。
「やっほー、上がったよぉ」
部屋のユニットバスルームから、バスタオルで髪をゴシゴシ拭きながらリエちゃんが出てきた。
英字がカラフルにプリントされたTシャツにハーフパンツという、文字通りの軽装だった。
リエちゃんはそのままベッドに座っている私の隣に座った。
「もぅ、そんなに強く拭いたら髪が痛んじゃうよ」
私は自分の荷物の中からクシとドライヤーを取り出した。
「乾かしてあげるね」
「いつもゴメンねー」
「ダメだよー? 髪は大事にしないと。こんなに綺麗なんだから」
「エヘヘ、ありがと」
はにかみながらリエちゃんが笑う。
こうしてもらう事を狙ってる……?
そんな風に疑ってしまうけど、私もどこかリエちゃんにこうしたいと思っている部分があるから、すぐに気にならなくなった。
私とリエちゃんは、連休を使って旅行に来ていた。
旅行といっても、電車を何本か乗り継いでもそんなに遠い場所ではないし、特に行きたい場所があったわけでもない。ちょっとした遠出と言い換えられるかもしれない。
それでも、なるべくお金がかからないようにしたけど、費用の半分はお父さんお母さん持ちという貧乏旅行だ。
それでも私はこの旅行がとても楽しいと思っていた。
長い時間電車に揺られたり、景色を眺めたり。見慣れない町を歩き回ったり、少し道に迷ってしまったり。普段食べられないような物を思い切って食べてみたり……。
自分の住んでいる所では体験出来ないような事をこの二、三日で一気にやったと思っていたから。
それに……。
それに、なによりもリエちゃんとずぅーっと一緒だったから。休日に出かけることがあっても、一緒にはならない時も一緒だったから。
寝起きのリエちゃんを見ることや夜遅くまで話すこと、リエちゃんの寝言でびっくりしちゃうことも……。
それに、こうやって髪を乾かしてあげることも、この旅行が無かったら経験出来なかったから。
あれ?
旅行そのものより、リエちゃんと長い時間一緒にいれたことの方が嬉しい?
変なの。せっかく旅行に来てるのに、頭に浮かぶのはリエちゃんの事ばかり。
でも、良いよね? 嬉しいんだもん。リエちゃんと一緒にいることが。
「うふふ」
「んー? どうしたの?」
リエちゃんに聞かれて、私はハッと気がついた。知らない内に笑ってしまっていたらしい。
「あ、ごめんね、なんでもないよ」
言って、慌ててドライヤーをきった。
「なんでもないなら、あやまることないと思うけどなぁ?」
イタズラっぽい笑みを浮かべながらリエちゃんが言った。
「も、もぉ、からかわないの」
私は思わず声を上げて、急いでクシとドライヤーをしまった。
もぉ、リエちゃんったら……。
顔、紅くなってないよね? べ、別に顔を紅くすることはないんだけど……。
「髪、ありがとね。あ〜、楽しかったねー」
リエちゃんは言いながら、その場で大きく伸びをした。
「うん、私も楽しかったよ、すっごく。……でも、本当はリエちゃんと、もっと一緒に居たかったな……」
途中で、自分で恥ずかしいと思ってしまい、言葉が尻すぼみになってしまった。
「ん? なになに?」
最後の方が聞き取れなかったからか、リエちゃんが寄ってくる。
「あ、その、ね。機会があれば、また一緒に旅行したいなぁって……」
慌てて言葉を変えて言った。
確かにそうなんだけど、本心はもっと別にあるんだよね……。
素直になれないなぁ、私。
と思っていると、突然リエちゃんが抱きついてきた。
「ひゃっ!?」
「当たり前でしょ、あんなに楽しかったんだから。また一緒にいろんな所に行きたいねぇ」
抱きつかれて、鼻が触れそうなほど近くで言われて。
服を着ていても、リエちゃんの少し細い体の感触が伝わってきて。
さっきかけたドライヤーの匂いに混ざって、お風呂上がりのリエちゃんの香りが漂ってきて。
あまりに急にいろんなことが頭に入ってきて、入りきらなくてそのまま溢れてきて。
「う、うん……うん」
自分でも分かるほど真っ赤になって、やっとそれだけ答えた。
「あ、そうそうさなえちゃん、あれあれ」
急に思い出したように、リエちゃんはぴょんぴょんと自分の荷物の所まで行った。
「え? あれ……?」
頭がボーッとしてしまっている私は聞き返した。
「もぉ、あれだよ。昨日買った、あ・れ」
自分の荷物を漁りながら、リエちゃんはウィンクした。
昨日……あっ。
そこまで言われて思い出した。
それは家族や友人にあげるお土産を買うために、いろいろなお店を回っていた時のこと。
最後のお店でお土産を全部揃えた時、リエちゃんがこんな風に持ちかけた。
「ねえねえ、二人で初めての旅行だからさ、記念に何か買って行こっか?」
「記念に? 良いよ、何にする?」
リエちゃんは大げさに考える格好をして、しばらく「むー」とうなっていた。
そしてひらめいたように手を叩いた。
「よっし、こうしよ。リエはさなえちゃんにあげるものを買うから、さなえちゃんはリエにくれるものを買ってね。それで、最後の日にお互い買った物を交換! どう?」
「わぁ、面白そうだね。うん、分かった」
んー、リエちゃん、喜んでくれるかなぁ?
青い紙とピンクのリボンでラッピングされた、小さな箱を手にとっていまさらながら考えていた。
買う前は散々迷っていた。
リエちゃんへのプレゼントは、手作りのお菓子をあげたり、クリスマスにマフラーや手袋を編んであげたり、バレンタインデーにチョコをあげたりしていたから、あまり普通な物はダメなのかな?
そんな風に勝手に考えていた挙げ句、結局は「や、やっぱり大事なのは気持ち、だよね……?」という所に落ち着いた。
「よ、よーし」
自分でもよく分からない気合いを入れて、小さな箱を握りしめた。
振り返ると、リエちゃんがベッドの上で待ちきれないという表情で跳ねていた。
「さなえちゃん! 早く早く!」
「もぅ、リエちゃん急かしすぎ」
意を決して、だけどそんな表情を出来る限り表に出さないように、ベッドの端に座った。
「はい、これ!」
リエちゃんは黄色い紙とリボンでラッピングされた、両手におさまる、細長い箱を差し出した。
私はそれを受け取り、小さな箱をリエちゃんに渡した。
「エヘヘヘ、ねえねえねえ、開けて良い? 開けて良い?」
私が黙ったままうなずくと、リエちゃんは見た目のはしゃぎようとは裏腹に、丁寧にラッピングを外していった。
そして、最後に箱のフタを開けて、
「わぁ……」
思わず、という様子で声を漏らした。
しばらくそれを眺めてから、「つけて良い?」と聞いてきた。
もう一度私はうなずくと、リエちゃんは早速それを耳につけた。
それは、黄色い、星を型どったイヤリング。
リエちゃんは「似合ってるかな?」と左右のイヤリングを交互に振った。
「うん、とっても素敵だよ」
私は、正直に答えた。
リエちゃんは「嬉しい……」とだけ言った。顔は心なしか、紅く染まっているように見えた。
良かった。リエちゃん、すごく喜んでくれた。良かった……。
リエちゃんが喜んでくれたことが、私はとても嬉しかった。リエちゃん以上に、嬉しかったかもしれない。
「じゃあ、私も開けるね」
「うん……」
リエちゃんがうなずいた。黄色い紙とリボンを外していき、最後にフタを開けた。
「あっ」
そこで私は息をのんだ。
「実はね……」
リエちゃんが、箱の中を取って、私の首にかけてくれた。
青い、三日月の形をしたペンダント。
青い三日月が、私の胸元で小さく揺れた。
「すごいね……リエの黄色い星のイヤリングに、さなえちゃんの青い三日月のペンダント……ピッタリだね」
リエちゃんは微笑んで、私を優しく抱きしめてくれた。
「う、うん……」
また頭がボーッとしてきた。胸も張り裂けそうなほど、苦しいほど打っていた。
だけど、私も、リエちゃんを優しく抱きしめた。
「ねぇ、さなえちゃん……好き」
耳元で小さく、本当に小さな声でリエちゃんが囁いた。
段々、頭がボーッとするのも、胸が張り裂けそうなほど打つのも気にならなくなっていって。
逆にそれが心地好くなっていって……。
「じゃあ、リエちゃん……大好き」
「もぉ、だったら、リエはさなえちゃんがもっと大好き」
「私は、リエちゃんがもっともっと大好き……!」
「むー。リエはさなえちゃんがもっともっともぉーっと大好き!」
そこまで言って、お互いに吹き出してしまった。
「あははは、もう、リエちゃんったら……」
「さ、さなえちゃんの方だって……あははは」
笑い声が部屋に響いた。薄暗い部屋の中が、明るくなったように感じた。
ひとしきり笑ったあと、私はリエちゃんとイヤリングを。
リエちゃんはたぶん、私とペンダントを交互に見ていたと思う。
「ねぇ、さなえちゃん。今晩は、その、一緒に……ね、寝よっか?」
リエちゃんが顔を赤らめながら、上目づかいで聞いてきた。
私は、黙ってうなずいた。同じく顔は真っ赤だったかもしれない。
「じ、じゃあ……」
リエちゃんが目を閉じた。
私も、何も言われないまま目を閉じた。
ゆっくり、リエちゃんが抱きよせる。
目に見えなくても感じる、距離。
ゆっくり、ゆっくりと縮まっていく。
唇にかかる吐息。
あと、もう……。
カーテンの隙間からこぼれる光が、私のまぶたをくすぐった。
「んっ……」
そしてそれは、少しずつ私を眠りの縁から引き上げる。
「あ、おはよ、さなえちゃん」
目を開けてすぐに、リエちゃんの顔が入ってきた。
「おはよう、リエちゃん」
まだ眠りを引きずっているのか、私は大きなあくびと伸びをした。
「さーて、帰る準備しなくちゃね」
リエちゃんはテキパキと荷物をまとめていた。
嬉しくて、あったかくて、でもちょっぴりはずかしくて、くすぐったくて。
「リエちゃん、すっごく楽しかったよ。また、一緒にどこかに行きたいね」
「そうだねぇ。また、二人っきりでね……」
リエちゃんの耳にかかったイヤリングが揺れた。それに合わせて、私のペンダントとも小さく揺れた。
そして、キスをした。
互いの想いをもう一度確かめるようにゆっくりと。
「ん……どうしよう。帰りたくなくなっちゃうよ」
「リエは、もう一泊しても良いけどねぇ」
「そ、それは……ダメ。お父さんお母さんに迷惑かけちゃうよ」
「じゃあ、そろそろ帰らないとね……」
そう言っても、名残惜しく思って、また互いに唇を重ねてしまう。
「旅行じゃなくても、ずっと、ずぅっと一緒だからね……?」
「うん、大好き……」
部屋の時計は、ちょうどお昼を指した。
部屋を出るのは、もうしばらくあとになりそうだった。
なんか、現時点での15にリエさな分があまりにも不足していたから、むしゃくしゃして書いた。反省なんかしていない
こういう悪行はスルーしてくれるとありがたい。やるにしても、もっと上手くなりたい
ネタは、
>>380の方から勝手に拝借した。反省なんかしていない。いや、ごめんね
なにはともあれ、隠しに期待だ。頼むリエさな来てくれ頼む
15にもかわいい女の子はたくさんいるけど、やっぱりね…
すげええええGJ
挫けかけてたがやっぱりリエさなが隠しで来てくれることを祈るぜ
406 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 03:44:42 ID:yJWLs8/N
リエさなの神小説キター!!age
407 :
名無しさん@秘密の花園:2007/05/17(木) 04:35:58 ID:/IXqcyic
かごめ&撫子ロックの子
のSSカモン
ぐわっ! しまった!
>>402と
>>403の間に追加
私は、前に荷物をまとめていたので、今日着る分の服に着替えた。
ふと部屋の時計に目をやると、すでにお昼に近い時間を指していた。
そんなに眠ってたんだ……。
体がまだまどろんでいたが、カバンに荷物を押し込んでいたリエちゃんに、後ろからそのまま抱きついた。
「わゎ、さなえちゃん?」
「ごめんね。なんだか、まだ少しポーッとしちゃって……」
「もう、仕方ないなぁ」
やれやれといった表情で、しかし嬉しそうにリエちゃんは抱きしめてくれた。
うわぁ、最悪だ…
410 :
380:2007/05/17(木) 18:09:58 ID:E5m/kEmx
キタ-----!!
いや、全然謝る必要なんか無いですよ!?
むしろチラ裏みたいな俺の独り言を使ってもらえて、
こちらがお礼を言わないと。
本当にありがとうございます。
新リエさなが居るなら、できるだけ早く会いたいですね。
>>406-407 決められてはないけど、マターリsage進行でいかない?
前からそうだが、思ったより人も多いし、みんな見るものはしっかり見てるんだな
いろいろ、趣味丸出しなアレだから、これからはもっと気を遣わないとな
やはり隠しとはいえ、リエさなには早目の登場を願うのは同意
個人的に、小旅行気分でスクーターに乗ったリエちゃん、山の小川に素足を浸して涼んでいる麦わら帽子の、もしくはギターを弾き語りなさなえちゃんを希望
趣味丸出しだw
さなえ「蛇に足を噛まれたわ……」
りえ「い、今すぐ吸い出すから! 抵抗したって無駄なんだからね、さなえちゃん!」
さなえ「て、抵抗なんかしないから……お願い」
りえ「ふ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします! では!」
ちうちう
誰か私の頭の中の毒電波をどうにかして下さい。
>>411 スクーターに乗ってお店めぐりの設定を知っているとは
お主、かなりのリエ通だな?w
リエさなはどっちかというと都会的なイメージだけど(個人的に)
3みたいな例もあるし。
その方がアドベンチャーのテーマに合ってるかもしれないね。
>>412 あまりに毒が強すぎて吹いた
つ[毒消し草]
しかしポプおなごキャラの中で一番のきょぬーは誰なんだろう
候補↓
ジュディ・ミルク・エマ・シャムシール・ルーシー・ダイアナ・サンパウロ容子メイファ・シャメル・ココ・ミク・フィーバーピンク・ニナ
とりあえず思いつくだけあげてみた。そんな自分はルーシーかエマに一票
そんなの決めてどうするんだwww
…まぁ、見た目的にはミルク・ミク・エマだろうなぁ
シャムシール・ダイアナ・シャメル・ココはスタイルが良いとはいえ、大きいとはあまり考えない
逆にジュディ・ニナはスレンダーなイメージがある。デザインはアレだけどね
>413
いや、設定というか…
たまたま「こんなのが来るかなぁ?」とか考えてただけで…
11ではサングラス。蟹ではアップにと、いろいろとイメチェンしてるリエちゃんだから、またなにかイメチェンするのかなぁ、とか…
ロングのストレートなんか見てみたい気もする
設定云々は、正直、嫌いなものがなんにもないよくらいしか分からないんだw
>>412 それで毒電波なら俺はなんなんだろう…?w
しかしリエちゃん取り乱しすぎw
>>415 モモコさんが居ないとは何事か!!w
あとルルもいいよルル
最近はルル×流星ハニーもお気に入り
ルル×流星ハニーとか…白肌と褐色肌だし…しかも薄着というか、互いに露出度が高めだし…
それなのに二人でイチャイチャラブラブしてるのを想像したらかなり興奮した
ベタベタ抱き合って素肌と素肌が触れ合ってたらなおさら…
いかん、頭を冷やさなければ…
他に、不毛な考えだが、リエ×ベル、ベル×リエなんかもあってもいいと思うんだ
しかし、やっぱりこういう組み合わせの間にはさなえちゃんがいないとダメなのかなぁ?
あとフキ×シルヴィア
三人組(?)が甘えたり抱きついたりして、シルヴィアにイタズラをしちゃってる状況が微笑ましいと思った
でも、そのあとに、おいたが過ぎた三人組にシルヴィアが、
「あんまり私を困らせないでね…? 二度とこんなことが出来ないようにしてあげる…」
といって、三人いっぺんに、もしくはひとりずつ、お仕置きを兼ねてゆっくり、じっくり時間を掛けてたべちゃってるのを想像した…
なんだかもう…いろいろ重症だな、俺…
>>418 じゃあリエさなベルは甘酸っぱい三角関係ということでどうだろう
リエ×ベル、ツララ×さなえとかでどうだろう?
そこでユリちゃん×リエちゃんですよ
なんでもありになってきた?
>>419 当時は知らないが、ベルが出てきた時はそれが主流だったんじゃないの?
5とか9が稼動した時は、それはもう凄かったんじゃないかな…
やっぱり、最近鹿の子×ユルールが強いと思うのは漏れだけのようだ
空気読まなくて正直すまんかった
いや、嗜好の種類は数あれど、どんなカップリングでも萌えちゃいますよw
自分の場合は、どんなカップリングだろうと、互いにラブラブで甘甘な関係が大好きだから、いろいろ妄想すると大変だw
自分は恋愛とかそういうガラじゃないし…と思いながら
お互いに惹かれていくシャムシールとナディに萌え
オンラインラブポップは歌詞を読むと(参:歌詞スレ)
魔法使い→剣士
中世ロマンスモノの常として剣士→姫
ミライの勝ちポーズを見ると
魔:ミライ、剣:ソラ、姫:ヒカリ
まとめるとミライ→ソラ→ヒカリとなり甘酸っぱいぜ。
俺は、ソラ→ミライ→ヒカリな関係だな
で、ヒカリは比較的天然娘で、ソラはミライにかなりラブ、ミライはヒカリにかなりラブ…みたいな
…。なんだかリエさなベルに通じるものがあるなw
>425
良いラブラブ具合になっているところで、ナディに悪い霊が降りてきちゃって、いろいろと大変なことになりそう
「こ…こんなつもりはないんだが…」
とか言って、おそるおそる剣を構えるシャムシール萌え
その三人なら、自分的には、ミライ→ヒカリで仲を取り持つソラって感じかな。
ミライはヒカリが好きなんだけどヒカリは全く気が付いてなくて、何でミライが自分の発言に対して過剰に喜んだり、急に泣き出したりするのか解らなくて戸惑っていたらいい。
>426
ミライ→ソラ→ヒカリ→ミライ…
という関係を考えた俺はどう考えてもドロドロ好き
>>429 その関係が、日々の生活の中で次第に
ミライ←→ソラ←→ヒカリ←→ミライ←→・・・
になっていく過程が見たい俺は穏健派
>リエさなベル
リエさな→いつでも仲良し
ベル→リエやさなえに近づきたいが、なかなか二人の間に割って入れない
>ひかりみらいそら
ひかり→リーダー的存在だけど、みんなに気を使うあまり、自分の気持ちをしまいこんでしまう
みらい→恥ずかしがり屋なので、本当の事なんてとても言えない
そら→思っている事と逆の事を、つい言ってしまい、なかなか素直になれない
三角関係は恋愛モノの基本ですね^^
>>430 穏健派というが、ソレ、実際は3P上等なアレですよ?w
オフは三人仲良くラブラブするんですね、良いなぁ
>>431を見て、リエさなベル、ヒカリミライソラ、ジュディマリィアヤ(加えてケイト)、フキ、ベティミクミニッツ…
ノーマル、双子に加えて三人組もカップリングになってるとかw
今更ながら、ポップンは宝庫ですね
そういえば…
アジアンガールズコースのイラストが、
どう見ても百合の園です。
本当にありがとうございました。
>>433 氏もそう見えるか…!!自分なんてあのイラストでついついゆるーる×たおしゃんなんかを(ry
漏れは右と左でCP分けて考えたなww
てかそれ以前に脳内がかのユルだっただけかw
そこでなでぃゆるry
437 :
1:2007/06/03(日) 20:17:17 ID:QOmKMLNC
>>433 なーに、ポプ6のユーロコースの頃には既に(略
話を変えてしまうけど、愛余ってさなえちゃんにキスしまくるリエちゃんを毎日妄想してる。
アドベに居ないせいもあって、リエvさなに飢えてる…orz
>>438 きっと今は隠れていて数ヶ月後に姿を現すと信じてるorz
shioさんもeimyさんもちっひさんも、あと新人さんのきの子さんもいるし…
個人的には、shioさん以外のデザイナーさんのリエさなを見てみたいな
稼動から一ヶ月以上経ったけど、まだまだ待ちます、待てます
しかしながら、
>>438の気持ちはかなり分かる…
出てきてくれぇ…orz
リエさながポプパーティに来ないのは
家で二人でずっといちゃいちゃしてるから
という妄想をした
キス魔か…いいねえ
ダイアナ×シルヴィアがかなりイイと思うんだ…
ダイアナの歌でシルヴィアが躍ったり…
何年経とうがキカニナは不滅
>>443 それをさらさやふきが仲良く眺めていたら
もっとイイ
IRが始まったので
もちろんアジアンガールズコースからやっておきました
ウチの鹿ノ孑だけ点数低かった…
この間カノコ使ってにょろロックしてる人が居て
順番待ちながらこれはイイ組合せですねとか
思ったのはココだけの話
着物いいよ着物
ミルク×かのこを想像して鼻血が。
GJ!
な に こ の 良 ス レ
さなリエさなGJすぎる。あとフロウ推奨は茨なのか?歌手繋でミサフロとか。
ポプでいやらしい妄想など馬鹿馬鹿しいと思っていたのに
このスレのお陰で(ry
俺もそんな風にして目覚めた一人だ
ここで言うのもなんだが、凄い巡り会わせだと思っている
何気にこのスレ一周年とか…
一周年おめ
フロウフロウなら俺はリアリィだな
454 :
1:2007/06/13(水) 00:47:36 ID:z4+ov9IT
そっか、もう1周年なのか…
正直立てた当初はここまで伸びると思わなかったw
俺も昔はポプで百合どころか18禁自体ありえんワールドだったんだがなあ…
>>448 超同意、ってか初めてかのこ見た瞬間
「これは着物ミルクとセットになるの狙ってるだろ!」
と反射的に思ってしまったからなあw
1周年おめ
わたしも版権の18禁は苦手だが、
ポプキャラは自分にとって身近になりすぎたせいか百合がデフォになってる。
まあ百合=18禁というわけではないが。
ところでゲルム13は勝ちポーズの女性型を本性とし、
色んなおにゃのこを襲うってのはありですか。
あのプロポーションはポプ界でも屈指。
本性というか、いろんな女の子に変われるだろうから、お目当ての女の子の知人、友人になりすまして襲っちゃうんじゃないか?
女の子が知人、友人だと油断したところをガンガン攻めちゃう感じで…
ゲルム13総攻めキャラか…つか女じゃないと思うのは禁止?
ゲルムって液状生命体だからホラー映画のごとく
他のおにゃのこに寄生というか憑依して…という妄想ならした事ある(死
憑依して女の子にアタックするならギリギリ百合なんだろうが…
やっぱり前後がホラーになっちゃなw
>>456 「え?なに!?どうしたの・・・そんな・・・急に・・・
いつもと違う・・・そんなとこ触っちゃ・・・ああっ!」
どう見ても陵辱モノです。
本当にありがとうございました。
公式ギャラリーの色紙いいな
雰囲気が良いよな
みんな楽しんで描いている感じがすごく伝わってくる
あまもんの極卒くんびいきにはちょっと閉口しちゃうが…上手いのにもったいない
もちろんeimyさんのリエさなにも目が行ったさ!
今までのshioデザインとは違った雰囲気だけどかわいいんだ
もしかすると、今回のリエさなデザインはeimyなのかなとか思ったり
あまもんは極卒というか極ビーくんびいきだろww
あとwacニャミが無駄に可愛い。
ナディってすごい人物設定なんだなぁ。
似たような感じのシャムシールのお相手なら嬉しい。
国を栄えさせ、国を護り、人知れず消えていく二人。
>>462 それ,ぃぃなぁ。
人知れず好意を持ち
国を裏切れず
それをもなお勝ち取る幸せ。
(・∀・)混乱してきた。興奮かな。
新旧キャラの組み合わせも萌え
15と旧で出来る限り無理矢理くっつけてみた
椿と紫
みっちゃんとショウコ
タオシャンと桔梗
鹿ノ子と12ミルク(上記参照)
ナディとシャムシール(上記参照)、シャラでも…
(察してください…)ポエット、ジュディ、マリィ、夢野ミライ
後は…忘れた。補完があればどうぞ
みっちゃんは妄想の仕方によっては広がりまくるかもしれない…
浴衣つながりなら12トランも忘れたらいかん。
鹿の子「この可愛い生きものはあたしんだ!」
ミルク「ダメ〜、トランは私のだもん!」
トラン「……」(照
紫「おやおや、裾翻して奪い合いたぁ、そこの嬢ちゃん、女冥利に尽きるねぇ」
椿「そういうあんたも狙ってるんじゃないだろうね」
紫「漁夫の利たぁ、上手く言ったもんだよねぇ……」
口調は捏造した。
ミル×はなが出てないのは何故なんだぜ
セクスィーなおねーさんに翻弄されていちいち顔真っ赤にしちゃう純情少女萌え
ミル×はなのはながどっちのはななのか(略
みっちゃんがオジャマ中に突然はじめる料理は
絶対先輩にあげるお弁当のおかずとしか思えなくなった
>>468 はなちゃんだお
普通にナイスボデーのキャラならもっと沢山居るんだけど
(おそらく)一般人系であれほどエロい女性はミルクしかいないと思っている。
どっちもアニメに生のししゃもが混じっているという共通点があるし
二人ともけっこう近くに住んでそうジャマイカ?
浴衣ならオンドのリエさなを忘れるな
そして誰もカレンを挙げないわな
クリーム色の毛のネコミミ少女を奪い合うミルクとはなちゃん
こう!
※ネコミミ少女は某バケツ猫とは関係ありません
472 :
名無しさん@秘密の花園:2007/06/29(金) 00:03:28 ID:1exiW8Yq
ニャミか!
ミルク「ニャーミちゃん!アタシと遊び行かない?」
ニャミ「あ やほーミルクちゃん♪」
はなちゃん「だ だめっ!今日ニャミちゃんは私と遊ぶんだから!」
ミルク「あーら、はなちゃんのくせにアタシに向かってそんな事言えるの〜?」
はなちゃん「うっ……うぅー…」
ニャミ「まーまー、あたしのために争わないでよー。ここは仲良く3人で遊ぼ?
ね、2人とも和解和解」
はなちゃん「ニャミちゃんが言うなら…」
ミルク「まあ!アタシは1人も2人もドンと来いよ!
まとめて面倒見てあげるわ♪じゃ 行きましょ」
はなちゃん「え?もうどこに行くか決めてるの?」
ミルク&ニャミ「「もちろん…イ・イ・ト・コ・ロ♪」」
はなちゃん「わっ……私やっぱり帰r(ry」
ニャミ「あらー、私と一緒なら良いんでしょ?今日は帰さないよーん」
はなちゃん「やだーっ!離して離して!」
ミルク「ホントは嫌いじゃないクセにー。
アタシとニャミちゃんでたっぷり可愛がったげるから、素直になんなさい♪」
はなちゃん「え ちょっ…どこ触って……イヤーーー!!」
こうですかわかりません><
花売少女を奪い合うミルクとニャミ萌え
途中からニャミ&ミルク×はなちゃんになってるw
>>475 ニャミもミルクも攻めっぽいし(特にミルクが)
はなちゃんは総受けっぽいしで結局こうなってしまいますた。ごめりんこ
だがこれはこれで良いと思ってい(ry
はなちゃんはこの後2人に「カワイーw」とか言われて
夜通しイジメ抜かれるんだろうなきっと。
ごめんなさい。相変わらず流れ無視しています
放課後。学校の入り口の前で、私はさなえちゃんが来るのを待っていた。
「ん〜、遅いなぁ。授業がちょっと長引いてるのかなぁ?」
入り口からはぞろぞろと、他の人たちがそれぞれ目的の場所へ向かっていく。
それを横目に、壁に寄りかかった。
夕方の少し蒸し暑い空気の中を、穏やかな風がするりと通り抜ける。日中と較べると、それは思っている以上に心地好く感じられた。
今日は、涼しい方かな?
気づくと、壁を背に、その場に座り込んでいた。それと同時に、
「リエちゃん?」
さなえちゃんがいつの間にか目の前に立っていた。
「あ……あっ、さなえちゃん!?」
私はびっくりしてすごい勢いで立ち上がった。
「ご、ごめんね。すごく待たせちゃったみたい」
「い、いやいや、そんなこと……」
ないよと思ったが、さなえちゃんに壁に寄りかかって座り込んでいるところを見られていたと考えたら、下手に言い訳が出来なくなった。
「あ、まぁ、リエは全然気にしてないから、あはは。じゃ、帰ろっか」
「うん……」
言ってみたものの、さなえちゃんは明らかに気にしている様子だった。
もう、そんなに気にしなくてもいいのに……。
私は、そんなうつ向きかげんなさなえちゃんに右腕を向けた。
「ほら、帰ろ」
さなえちゃんは驚いた様子で辺りを見回していた。私が考えたことを、すぐに理解したようだ。
「え、でも……」
「いいから、ほら」
「こんな所で……は、恥ずかしいよ」
「もー、いいから」
私はじれったくなって、右腕でさなえちゃんを抱き寄せた。
そして体を密着させたまま、左の指でさなえちゃんの頬をつっついた。
「あ……」
「いいから、ね?」
「う……うん」
さなえちゃんは顔を真っ赤にさせたまま、私の右腕に抱きついた。
「ね、早く、行こ……」
恥ずかしくてたまらない様子のさなえちゃんを、私はしばらく黙ったまま見つめていた。
「ね……リエちゃん?」
そして、左手でそのままさなえちゃんの頭を撫でてあげた。
「ふゎ、あぅ……リエちゃん……」
「まだダーメ。もう少しこのままさなえちゃんを見ていたいから」
「ん……いじわる……」
さなえちゃんは私の右腕に顔をうずめると、それ以上は何も言わなかった。そのあとも、私はしばらくさなえちゃんの頭を撫でていた。
かわいいよ…。
だいすき…。
もっと、ずっとこうしていたいな…。
さなえちゃん…。
そんな言葉を、私の右腕に顔をうずめたままのさなえちゃんに掛けた。
さなえちゃんの、私の右腕に抱きつく力が少し強くなったように感じた。
「ね、もうそろそろ、顔を上げてもいいんじゃないかな?」
私は、撫でていた手を止めて、言った
抱きつかれた右腕の感覚が少し薄れて、さなえちゃんの声が小さく、微かに鳴った。
「だめ……、今リエちゃんと顔を合わせちゃったら私、もう……」
あぁ、どうしよう。
さなえちゃん、すごくかわいいよ……。
普段見せてくれる笑顔はもちろん、さっき見せてくれたうつ向き加減な表情も、少しすねちゃった感じの表情も……。
さなえちゃんと会うたびに、一緒にいるだけで、どんどん好きになっていっちゃうよ……。
「うん、分かった。じゃあ、少し落ち着いたら帰ろ。いつでもいいからね」
さなえちゃんは、小さくうなずいた。
そこで、周りには帰り途中の生徒がまだたくさんいたことに初めて気づいた。
あ、あ〜、さすがにちょっと、ね。やりすぎちゃった? あはは……ど、ども。
生徒たちの方もわざわざ目をとめる人はいなかったが、やはり不審に思われちゃったかな?
ん〜……まぁ、気にしない方向でよろしくおねがいします。
「リエちゃん……」
目は閉じたままで、さなえちゃんの真っ赤な顔が少しだけ見えた。
「ん、なに?」
「えへへ……呼んでみただけ」
いたずらっぽく微笑むと、またすぐ隠れるように私の右腕に顔をうずめた。
も、もー、さなえちゃんかわいいんだから。
「むー、リエをあんまりからかうと、抱きついちゃうからね」
言って、私はそのままさなえちゃんに抱きついた。さなえちゃんの香りが、生暖かい風に混ざって私の鼻をくすぐった。
「ゎ……リエちゃんったら、もぉ」
「えへへー。落ち着いた? じゃ、帰ろっか」
「うん」
私の右腕に、さなえちゃんはもう一度しっかり抱きついて、私たちは歩き出した。
お互いに一緒にいる時間がもっと欲しいから、その歩みはとてもゆっくりとしたものだった。
「あ〜、このまま帰っちゃうのもなんだかなぁ」
私は、半分冗談半分本気で言ってみた。秘かにさなえちゃんの方に視線を送りながら。
さなえちゃんはしばらく黙って、
「じゃあ……リエちゃんの家に行ってもいい?」
私の右腕に抱きついたまま、私の方は見ないまま小さく言った。
期待はしていたけど、そんな答えが返ってくるとは思わなかったので、私は「えっ?」という感じで戸惑ってしまった。
「あ……えーと、ダメ、というか、ダメなんかじゃないけど……むしろ嬉しいというか、って、何を言ってるんだろう? あ、そうだ、リエの部屋は散らかってて……」
そんな様子の私に、さなえちゃんはクスクスと笑った。
「大丈夫。言ってみただけ」
「えっ、と……? あ、さなえちゃん、からかったら抱きついちゃうって言ったよね!?」
「あはは、リエちゃん、顔真っ赤だよ?」
「もー、離さないから!」
そのあとは、もうね、セクハラしまくりというか、さなえちゃんにベタベタしっぱなしでしたよ。
う〜ん、今日は完全に一本取られちゃったかな?
ちょっと悔しいけど、心はぽかぽかしているし、さなえちゃんはすごくかわいかったから、別にいいかな?
これからもよろしくおねがいしますね?
「どんなの書こうかなぁ」とか考えて、さわりを書いていたらいつの間にか終わってしまった…
う〜ん、たまにはこんなあっさりした豆話もいいんじゃないかな、とか勝手に自己解決
でもまぁ、最初に考えていた話とはまったく別物になってしまったのは事実
お粗末ですが、どうぞ…
>>476 その話、もっと詳しく!
定期リエさなGJ!
そうだよなぁ、好きな娘の事を考えいたり、
その娘が目の前にいたりしたら、
それだけで頭がいっぱいなのは同意。
>>481 死ぬほどほのぼのした。GJGJGJGJGJGJ!
そりゃあもちろん始めははなちゃんイヤイヤ合図だけど
弄ばれるうちにどっぷりと…ねえ?w
はなちゃん「や やだっ!ダメ…ダメだってば……!」
ニャミ「実はイヤでもないんでしょー?
恥ずかしがらないで良いって、あたし達とはなちゃんの仲でしょ〜」
ミルク「そうそう!イヤよイヤよも好きの内ってね。
ほら、こっちの方は全然イヤそうじゃないみたいなんだけど?」
はなちゃん「あっ……!?やっ…あぁ………!」
ニャミ「あはは、はなちゃんてば可ー愛いんだから♪
今夜は眠らせてなんかあげないよーん」
ミルク「ウフフ…お姉さん達がいーっぱい夢中にさせたげるからねー♪」
はなちゃん「ああ……んあっ…あっ……!そ そんなぁっ………」
そんなこんなで弄び弄ばれ夜も更けて逝くわけで。
台詞ばっかりでつまんないですね。再びごめりんこ
>>481 GJ!!
内容があまあますぎて虫歯になりそうですぅ><
今年も残す所あと半分になりました
7月になったので
七夕ネタやさらさ関係の百合ばっかり考えてる
花緒+さらさなんていかがでしょう。和乙女コンビ。
さらさ「みんな、どんな願い事したのかな」
「マリィがNo.1dancerになる」
「ジュディが世界一輝き続けますように」
「沢山の人達に私のギャラリーを見てほしい」
「トランちゃんたちと もっとなかよくなりたいな」
「研ぎ石を新しくしたい」
「悪い霊が降りてきませんように」
「羊たちをおとなしくしてください」
「スージーが人前でしなくなるようにして」
さらさ「あなたは、何をお願いするの?」
タオシャン「そうですね、明日、晴れるといいですね」
さらさ「そうね、って、それがあなたのお願い?」
タオシャン「はい。いけませんか?」
さらさ「そんな事はないけど…」
ミライ「みっちゃん、お願い何にするか決めた?」
みっちゃん「ぇ?…ぁっ…ぅ……」
ミライ「???」
みっちゃん「………ああっ!やっぱり恥ずかしくて言えないっっ!!」
ミライ「きゃあ! …急に大声出すから、びっくりした…」
みっちゃん「ええ? あ、あの、ごめんなさぃ…」
ミライ「ううん、私がその、勝手にびっくりしただけだから…」
みっちゃん「……(赤面)」
ミライ「……(赤面)」
488 :
487:2007/07/06(金) 12:20:28 ID:4C7hhKNi
NET対戦でタナバタ祭りができないので
思い付きと勢いで書いた
>>486 花緒に突然告白されて戸惑うさらさを想像して萌えた
熱帯延期しちゃったからね…
ま、スレ違いだが
和んだ。超和んだ
キャラ毎の願い事なんだな
タオシャン、まんま織姫でニヤニヤしてしまった
浴衣を着た女の子ばかりの七夕。良いなぁ
ひかり「うちとあんたって、良く見ると似てなくない?」
ミルク「そういえば、ピンクでツーテイルな髪型は、そっくりかもね」
スミレ「おい、そこのお前ら!」
ミルク「私達の事?」
ひかり「何か用?」
スミレ「私のこの髪の色と、お前らが被っているわよ!」
ひかり「急にそんな事を言われても…」
ミルク「あ、この人、アレじゃない?」
スミレ「人に向かって指をさすな!」
ミルク「この間の七夕で、変な短冊あったじゃない」
ひかり「あー、『今こそACに進出するのよ』って書いてあった」
スミレ「うっ」
ミルク「さらさちゃんも『これってお願いなのかな…』的な事を言ってたし」
ひかり「困った人も居るもんだね」
スミレ「ち、ちがう、私じゃ…」
ミルク「ねー」
ひかり「ねー」
スミレ「ちくしょう、二人で仲良くしやがって! オボエテロ-!!」
イベントでシンパシーシリーズが出たのと
例の虹色三人娘のユニット名が判明した記念に
思い付きと勢いだけて(略
ちょっと板違いだけど、今回の隠しに女の子成分がほとんど無いことが残念だ
まぁ、デフォでかなり出きってしまったからかもしれないけど、ちょっとね…
もっと分かりやすく言うと、リエさなドコー!? ということになります
アンネースってキャラが掴みにくいですね。雰囲気的にリデルとくっつけてみたい…
狽ヘ、かなり良い感じのお姉さんキャラだけど、あの風貌ゆえに合いそうなキャラがいないw
どちらかというと、あの勇ましさに惚れちゃう娘がいればいいんだけど…いないかなぁ?
>>490 スミレ…w
CS持ってないから詳しいことは分からないけど…結構強気な性格なのに、いざ好きな子の前に来ちゃうとデレデレしちゃいそうなイメージが…
ちょwww
アンネリデとかお前は俺ですか?w
シグマさんはアレだ、途中でシャムシールやナディの仲間になる。
物語の後半の方とかで。
そんな女性だらけのRPGなんて、冒険どころではなくなります!><
なるほどなー、リデルか
俺はジェシカに引きずられていくアンネースとかを妄想してた
泣いてるところをポエットに慰められるのもいいかも知れない
それでちょっとずつ明るくなっていくとかな
シグマはフォトンあたりでどうだ
ってかあの馬の性別どっちだ
>>494 宿屋の主人「昨夜はお楽しみでしたね」
Σさんは最初は敵か?
逃避行を続ける二人を追い、そして二人にあてられ、そのままイチャイチャ。
宿屋でイチャイチャ、馬車でイチャイチャ。
宿屋の主人「昨夜もお楽しみでしたね」
詰めの方の神殿か塔かで
Σ「この私が負けるとは・・・
・・・いいでしょう、この宝珠は持って行きなさい
ただし、条件があります
私にはその宝珠の力を守る使命があります
宝珠を邪な手段に用いぬよう
見張りとして私を連れて行くことです」
ポエット「ありがとうございます!Σさま!」
Σ「ポエット・・・旅立ったあの時に比べ
こんなにも成長するとは・・・
天界のお母様もきっとお喜びのことでしょう」
あれ、なんかキャラ増えたな
チェルシー「ゆうべはおたのしみでしたね」
>>497 そっか、シグマ様が女神なら、
ポエットに絡ませる事ができるんだな
でもアニメを見る限り結構高圧的な雰囲気じゃないか?>シグマ
純真無垢なポエットを相手にどんな展開させりゃいいんだ・・・
ポエットが狽ノ一途に、無邪気に、たっぷり甘えちゃう感じで。「迫lv、迫lぁv」という感じで
狽ヘ、初めの方は隙あらばポエットを頂いてしまおうと考えていたが、ポエットのアタックがあまりに激しすぎて逆に翻弄されちゃう
だけど内心は嬉しくて嬉しくて仕方がない感じ。こんな感じかなぁ
ていうか「ゆうべはおたのしみでしたね」が懐かしすぎて吹いた。みんな途中から冒険してないw
というか、キャラを全員女性キャラに置き換えてもゲームとしては成り立つよね
冒険の緊張感は無いかもしれないがw
ポエット「シグマさまぁ、シグマさまぁ、今日一緒のお布団で寝ましょ?v」
シグマ「も、もう、しょうがないですね・・・v」
Σはフォトンと並べると最高だと思うんだがな
厳しいΣと、大らかなフォトンで、お互いの足りないところを補い合っていくような
フォトンさんは、あの大きさが先に来てしまっていけないw
しかし、狽ウんとフォトンさんか…良いお姉さんペアだわぁ…w
「あぁもう…イライラするな…」
「どうしました? イライラしても、良いことはないですよ」
「いいんだ。放っておいてくれないか」
「あらあら、怒った顔は似合いませんよ?」
「あっ、ちょ、ちょっと…」
「うふふ、いいこいいこ…」
「も、もう、やめてよ…!」
「あら、恥ずかしがることないのに。私がうらやむくらい、綺麗で素敵なんですから…」
「わ、分かったわよ、分かったから!」
「あらあら、かわいい。クスクス…」
狽ウんが、自分の中でどんどんヘタレ受けキャラ化していくのは気のせいですか?
Σ「ポエットよ、あなたのお母様は素晴らしい方でしたよ
綺麗で、聡明で、快活で、包容力があって・・・ああ・・・・・」
ポエット「・・・Σさまぁ?」
Σ「・・・ハッ!
・・・と、とにかく。あなたは自分の道をゆっくりと進みなさい
きっとお母様以上に素敵な天使になれますよ」
てなことを考えてたが、フォトシグがなかなかいいので妄想しなおそう
威厳も神聖さも無い神や天使たちだなw
だ が そ れ が い い
てかポエットママがどんな人なのか気になるw
…。…? …!
そういやそうだな、気付かなかった
設定とかにいるわけじゃないんでしょ?<ポエットママ
まぁ、泳げないというのは予想つくけどw
公式のPopper`s lounge:ポエットの回にて
ケルトの背景の天使について
ポエット「あれはポエットのママ!きれいでしょ〜?とっても立派な天使さまなの。
ポエットもはやくママみたいな大きな羽になりたいな。」
と言っている。
Popper`s loungeの復活は、多くのポッパーの見果てぬ夢と言えよう
ポップンは2からやってるけど、当時はまだラウンジとかそういうのはまったく知らなかったなぁ
しかし今ラウンジが復活したら、書いている人にとんでもない労力がかかるだろうな
600くらいいるでしょ?
設定といえば
スミレとキリの事を調べようと思って
CSのサイトで確認しに行ったら
スミレのぺージで吹いたw
キリのぺージでも吹いたw
>ポエットママ
母と娘が家族水入らずでいちゃいちゃですか!?
>ラウンジ
1日1キャラのペースでやっても
ポップンが2つくらい作れますな
CSサイト
kwsk
ポエットママかぁ…情報が少ないから妄想しがいがあるなぁ…。なんか天然入ってそうだ…
すごく仲の良すぎる親子だったら、おはようやお出掛け前のアレは欠かせない訳ですね?
「それじゃあ行ってきまーす」
「あ、ポエット、待って待って」
「? ママ、どうしたの?」
「もう、ママとのアレ、忘れてもらったら困るなぁ」
「えーと…? あ、もー、ママったら」
「あら、ダメ?」
「だ、ダメじゃない、よ…」
「じゃあ…」
「ん…」
「……」
「…ん。ま、ママ? もういい?」
「ん〜、もう少しだけ」
「えー?」
「だって、かわいいんだもん。えぃっ」
「ふゎ、ママ…んん…!」
てな感じで、いちゃいちゃしすぎで全然出掛けられない訳ですね
つーか、なんだ、このお母さん
>>511 ももせたまみの漫画でそんな母親がいたな。
だからアリだ。大アリだ。
ポエットの天然攻めは毎日の母とのスキンシップによる賜物だったんだな
こんな情欲に満ちた天界は他に無ぇわw
まさに天国w
いろんな意味で天国w
>>510 百合とかに関係なく個人的にウケたってだけだけど
公式CS6と9のスペシアルだったかな
そうか、百合は関係ないのか。少し残念>CS
花園は天国にもあるみたいね。花園=天国みたいなものか?w
近親百合もまったく違和感なく萌えられる自分は、百合に関して雑食すぎるw
――私は、お母さんが大好きです。お母さんみたいな立派な天使になりたい! そう思っています。
……でも、最近は、あまり口にしなくなりました。
何故なら、そういうといじめられてしまうんです……。
Σ「貴女のお母さまなら、これくらいは余裕で耐えてくれたわよ?」
……Σ様、お母さんはお胸をそんなに強く触られても平気だったんでしょうか……?
フォトン「あらあら、お母さまみたいにお肌が綺麗なのですね……うふふっ」
そ、そんなに触りまくられると、恥ずかしいです……。
マダム「私は容赦はしなくてよ。あの人の娘とあっては、尚更ね。オーッホホホ!」
うぅ、どうして縛るんですか……。痛いのは嫌です……。
トラン「ポ、ポエットちゃん!!ハァハァハァハァハァハァ」
ふぇぇ、お母さん関係ないよぉ〜!!
魔が差した。反省なんかするものか。
ちょwwwポエットの人気ぶりに嫉妬ww
某学園の時もそうだがポエット大人気だなw
>>515 ちょうど百合に関係ないネタだけなのも
なんだなぁと思っていたので
唐突にCS9のるりふきがよかったと言ってみる
>>516 トランが出てきたところで盛大に吹いたw
ポエット天然受けかわいすぎる
>>517 見てきた
CSの公式なんて今まで見てなかった自分を悔やんだ
フキやるりに限らず、CSキャラは直球な可愛さが多くていいね。見てて和んだ
やばい、最近スミレの亊しか考えられない。
恋患いかも。
思わずカノコとスミレがウサギを奪い合うのを妄想したり…。
そのウサギってまさか
三つ編みでクリーム色の毛の(略
アンネース? はじめて使ってる人見たんだけど
フィバクリ見て衝撃が走った。めっさ妖しい。
アンネースのWINはガチ百合にしか見えない
アレって同一人物じゃないの?
寺はやんないから細かい設定とかは知らないんだけど
個人的に、フィバクリの素顔が見えるのよりも、黒いままの方が良いな。あの雰囲気は好き
今更だが
電撃プレイステーションのオリジナル色紙、
ポエットとロコが同じコマに描いてあって、もうなんていうかLv42相当
そんなこと言ったらこの間のアルカディアに
載ってたジュディケイトはLv43↑
>>523 >同一人物
えー、同キャラ1P2Pのカップリングを考える
夢を壊さないでくれようw
同キャラ1P2Pカップリングとか初めて聞いた。まぁ、前にさらさ1P2Pが一緒に描かれている絵を見たことがあるけど…
う〜ん、すぐに思いついたのが、流星ハニー、かごめ、ベルの1P2Pカップリングかな。カラーが対になっているのは比較的良い感じになるかも
タルトタフィ、ラテロテみたいな双子キャラに通じるものがあるな
>>524-525 その雑誌はまだある? 出来れば詳細を…
さすがにAC、CSにあまり動きがないとスレが停滞しちゃうなぁ。心配しすぎかな?
元気なマリィ、憂いを帯びたトルマリン、ミステリアスなレイヴガール。
この三人がマリィの中にある別人格で、でも三人は他の二人にひかれていて。
決して逢えない相手を好きで好きでたまらなくて――いつしか好きすぎて壊れちゃう。
そんな病んでる話を考えた時もありました。
ちなみにオチは、ジュディとアヤが音信不通になったマリィの部屋を尋ねると、無数の鏡に囲まれて微笑んでいるという欝エンド。
実は三つ子でしたー、とかないかねぇw
夏休みまであと一週間。
だけど少し早く来たのかと思える程の、最近の夏の日差しと暑さにはちょっと参ってしまっていた。
晴れた昼に外出するとあっという間に溶けてしまいそうで、このまま誰かに料理されてしまうのではないかと思えてくる。
……。その誰かっていうのは、よく分からないけど。
そんな状態でも、夏休みが近づいていることが分かると妙に嬉しくなって、そわそわしてしまう。
夏休みかぁ。楽しみだなぁ……。
課題はたくさん出ると思うけど、それよりももっと、もっともっとたくさんの楽しみがある。
リエちゃんと買い物や映画に行ったり、少し遠くに旅行するのもいいかな、今度相談してみよう。
どこにも出かけない時は家で一緒に課題を頑張って……そうだ、花火大会があの日にあったんだっけ? それなら買い物の時に一緒に浴衣を選んで。
リエちゃん、とても素敵でかわいいんだろうな。
ん〜、さっきからリエちゃんばっかり。どうしよう、私絶対に顔が笑っちゃってるよ……!
あ、そういえば。リエちゃん、泳ぎに行きた〜い! って言ってたなぁ。海やプールに行く予定も立てなくっちゃ。
……あ、海やプールに行くなら、み、水着が必要になるよね。買い物の時に選ぶことになると思うけど……。今までリエちゃんと海やプールには行ったことがなかったから、リエちゃんの水着姿、初めて見ちゃうし……。
そ、それにもし買い物でリエちゃんに勧められた水着を着ることになったら……。浴衣と同じで、素敵でとてもかわいいものを選んでくれると思うけど、けど……。
「うぅ、それはちょっと……恥ずかしいよ……」
最後の言葉が思いっきり声に出てしまった。
「あっ」
と思った時には、すでに怪訝そうな表情と「?」という感じの視線を周りから集めてしまっていた。私はまだ学校の中、それも下校の時間帯で廊下に人が多い時だった。
その中で私は顔を赤らめながら「恥ずかしい」と言ったのだ。意味は完全には理解されなくても、周りの多くの表情や視線は、私が取り乱すには十分だった。
「あ、あ……ご、ごめんなさい!」
顔から火が出た。というより体中が火になった。もしかすると最近の猛暑よりも「暑い」かもしれない。この場合だと、「熱い」が正しいのだけれど。
私は大急ぎで学校から出た。だが、足は学校を出たところで止まってしまった。
「あれ、いつもより涼しい……? あっ」
見上げると、朝に見た真っ青な空とまぶしすぎる太陽は灰色の雲に覆われていて、日差しの代わりに雨が降ってきていた。
「天気予報、こんなこと言ってなかったのに……」
う〜ん……とひとり唸ってしまった。夏休みの予定について、早く家に帰ってリエちゃんに連絡して相談しようと思っていたのに。
加えて、さっきの恥ずかしいところをたくさんの人に見られたから早く帰りたかったのに。
もぅ、いじわる……!
「あれれ。さなえちゃーん」
ひとり空に対してふくれているなか、聞き覚えのある声に振り向くと、リエちゃんが手を振りながら学校から出てきていた。
「なんだ、同じ時間に終わってたんだ。一緒に帰ろ」
「あ、リエちゃん。うん、でもね……」
リエちゃんは私の隣にならんで空を見上げた。
「あれー? 天気予報だとこんなこと言ってなかったけどなぁ」
雨を見ての最初の言葉が自分とほぼ同じことに気がついて少しだけおかしかった。同時にそれはほとんどの人が思うことだと気がついた。
「これじゃあやむまで待つか走って帰るしかないかなぁ」
「え、でも……」
そこまできて私は気がついた。ちょうどいいし、せっかくだから夏休みの予定について相談してみようかな……。
「あ、それじゃあ……」
「なーんちゃって」
さっきまでわざとしていた小難しい顔から極めて明るい表情になって、リエちゃんが少しおどけて言った。
私は不意を突かれてびっくりした。それを気にせず、リエちゃんは鞄の中をごそごそと探り始めた。私がきょとんとしている横でしばらく探って、あるものが出てきた。
「実はねぇ……じゃーん! 折りたたみ傘があるのでした。備えあれば憂いなんとやらって言うよね」
リエちゃんは嬉々として傘を広げると、早速雨の中へ第一歩を踏み出した。
「ほらほら、一緒に帰ろ」
リエちゃんが手招きするのを見て、しばらく固まっていた私は「あ、うん」と気を持ち直して傘の中に入った。
「ありがとう。ごめんね、入れてもらっちゃって」
「いいよいいよ、気にしないで。家まで送ってあげる」
歩き出して、私は好意に甘えることにした。
急な雨だからか、歩いていても周りに人の姿はまばらだった。いつも下校の時間帯は賑やかな通りも、時折車が通りすぎる以外はとても静かだった。
しばらく歩いて、リエちゃんがもどかしそうに言った。
「ね、さなえちゃん、濡れてない?」
「え? えと、少し……」
思わず正直に答えてしまった。確かに肩のあたりは濡れてしまっている。折りたたみ傘ひとつだとさすがにちょっと狭いかな。
でも入れてもらっている手前、すぐに言い直した。
「でも気にしないで。私は構わないから」
「う〜ん、でもなぁ。そうだ、もう少し寄ってみれば……」
言って、リエちゃんは余った手で私の肩を抱き寄せた。
「ふゎ、り、リエちゃん!?」
気づくと、鼻やおでこがくっついてしまいそうな程、正面を向き合ったまま体が密着した状態になってしまっていた。
「はわわわ、リエちゃん……」
「むー……さっきよりかはよくなったけど、これじゃあ歩けないよね」
頭と目がぐるぐるしてしまっている私に対して、リエちゃんは至ってのんきに微笑んでいた。パッと体を離して、また歩き出した。
「ごめんね、結局濡らしちゃって」
リエちゃんが申し訳なさそうに傘を私の方へ少し傾けた。
「あ、気にしないで。私は全然、本当に構わないから。それに、それだとリエちゃんが……」
「大丈夫だいじょうぶ。リエは少し濡れたって平気だから」
「で、でも……」
傘に入れてもらって、気も遣ってくれて、なのに自分はあまり気が効かなくて……なんだか私、いやな子になっちゃってるかな……?
「ほら、今日は雨は降ってるけど、そんなに強くないし。濡れても着替えれば済む話……」
次の瞬間、雨が大雨に……そして滝のようになった。
「わっ」
「うわわ、なになに!?」
突然のことに私もリエちゃんも反射的に走り出してしまった。そしてとにかく雨をしのげる場所を探した。
「もお〜、聞いてないよぉ。いじわる……!」
リエちゃんがぷんぷんと空に向かって文句を言っていた。
私たちは通り沿いにある公園にいた。
あまり大きな所ではないが、木製の簡素な造りのベンチとテーブルと屋根が一ヶ所に集まっていて、日を避けたり、今みたいに雨宿りをするにはとても都合の良い場所だった。
「天気予報、大ハズレだね」
急な雨だったが、公園には他に人がいないようだった。それよりも、ひどい大雨のせいで周りがよく見えなかった。
「そういえばさなえちゃん、濡れちゃったでしょ。えぇと、ハンカチしかなかったかなぁ……」
リエちゃんは私の隣に座って、また鞄を探った。
リエちゃんの鞄も私の鞄も半分くらいは濡れてしまったかもしれない。教科書や本が入っているのに……。
ふと、布のような感触が髪や頬に触れた。
気づくと、リエちゃんが鞄から取り出したハンカチで水滴を拭いてくれていた。
「あ、リエちゃん、大丈夫だよ。私もハンカチ、も、持ってるから」
リエちゃんのハンカチの香りが微かに私の鼻をくすぐった。私はあわてて鞄に手を入れてハンカチを探した。
「え、そう?」
「う、うん。ほら。あ、あ、じゃあ私はリエちゃんを拭いてあげる。……あっ」
あわてて勢いで言ってしまったことに気づいた。が、いまさらごまかせるわけもなく、
「あ……う〜ん、それじゃあ、お、お願いします」
リエちゃんは少し戸惑ったあと、なぜか姿勢を正してから目を閉じた。
はわわわ……で、でも、拭いてもらったんだから。私も拭いてあげるのは当然、だよね?
おそるおそるリエちゃんの頭の上にハンカチをのせて、ゆっくりゆっくりと水滴を拭いていった。
「ん……」
その最中、何度か小さくリエちゃんの口から声が漏れた。
「あ、ごめんね。もう少しゆっくり拭くから」
焦って乱暴になってしまったと思い、慌てていると、リエちゃんは小さな声で、「だ、大丈夫。ちょっと……気持ち良くて……」
言ったあと、きゅっと体を縮めて顔を真っ赤にした。
あ、もう、リエちゃんってば。そんな……私もなんだか、照れちゃうよ……。
なんとか気をまぎらわそうと、なにか話をしようとした。
あ、そうだ。夏休みの予定を……。
そこまできて、空がさっきよりも暗くなっていることに気づいた。相変わらずの土砂降りの中、むっとした空気が辺りに漂い始めた。
これって、もしかすると……。
「あっ」
私は手を止めた。
「ん……どうしたの、さなえちゃ」
次の瞬間、轟音とともに地面の微かな揺れや周りの建物の振動音が届いた。
「きゃっ!」
「ふわぁ!?」
私はたまらず目を閉じた。
轟音が特有の残響音で遠くまで渡っていくのが分かった。
雷だ。さっきは光ってから音がするまで少し間があったから、まだしばらく続くかもしれない。
ふぅ、びっくりしたぁ……。
「リエちゃん、だいじょう……」
私はもう一度びっくりした。
リエちゃんが胸元に抱きついて小さく震えていた。
「うぅ〜……」
「り、リエちゃん!? ど、どうし……」
また空がまばゆく光り、轟音が鳴り響いた。
「!?」
「やっ!」
リエちゃんの体がビクッと反応した。
「あ、り、リエちゃん!?」
私の胸元で震えながら、リエちゃんが小さな声を漏らした。
「さなえちゃ……ごめ……雷……こ、怖いの……」
とても意外だった。雷は私も怖いし苦手だが、リエちゃんがこんなにも取り乱すとは考えてもみなかった。
それでも容赦なく、時折雷は光と振動とともに辺りを轟かせていた。その度にリエちゃんが反応する。
どうしよう、どうしよう……。いま私が出来ることといったら、リエちゃんを少しでも……。
私はおもむろにリエちゃんを抱きしめた。そして小さく何度も「大丈夫だよ」と言った。
また雷が鳴ったが、リエちゃんは震えながらもなんとか落ち着きを取り戻していった。
「ご、ごめんね……」
「うぅん、いいよ……」
雷と大雨は、しばらくの間続いていた。
轟音が段々と遠くなり、同時に雨足が弱くなってきた。それには長い時間はかからなかったが、私たちにはとても長いように感じられた。
薄く目を開けて顔を上げると、さっきまでの風景が嘘のように変わっていた。
湿った空気の中、雲のあいだから差し込んでいるのか、太陽の光が周りに出来た大きな水たまりに反射して輝いていた。
「すごい、あっという間……。リエちゃん」
私は顔を上げるよう促した。不安げなまま、リエちゃんはゆっくりと顔を上げた。そして表情が一気に安堵に変わった。
「はぁ、よかったぁ」
そしてそのまま私の膝に寝転んでしまった。
「あ、あ、リエちゃんっ」
「あ、ごめんごめん!」
リエちゃんは顔を真っ赤にして飛び起きた。
もう、リエちゃんったら……私も、たぶん顔が真っ赤になっちゃってるよ、もぅ。
でも……さっきまでのリエちゃん、すごく意外だったというかびっくりしたというか、すごく可愛かったなぁ……。
あ、こんな風に考えちゃう私、ちょっといじわるさんかな?
すると、少し離れて空を見上げていたリエちゃんが振り返って戻ってきた。
「ねぇ、さなえちゃん。あの……さっきまでの事は、学校のみんなには内緒、ね?」
人さし指を唇に当てながら、リエちゃんが言った。
「え? う、うんうん」
「本当に? 本当にだよ?」
「う、うん。もちろんだよ」
「じゃあ……」
なんの前ぶれもなく、リエちゃんはいきなりキスをしてきた。
「あ……え?」
私が呆気に取られていると、
「こ、これは、約束と感謝の印と、く、口封じ。じ、じゃね、バイバイ」
リエちゃんは顔を真っ赤にしたまま一気にそこまで言うと、鞄を持って一目散に走っていってしまった。
ぽつんとその場に残された私は、しばらくの間ボーッとしてしまっていた。
そして、「あ、夏休みの予定……聞いてなかった」と気づいた。
ふと唇に指を当てると、さっきの感触が鮮明に、少し落ち着いた頭の中にドッと押し寄せた。
ぼっ。
顔に火がついた。というより、火になった。
「も、もぅ、それどころじゃないよぉ〜!」
雲が晴れてきて、抜けるような青空とまばゆい太陽が顔をのぞかせていた。
う〜ん…
「雷を怖がるリエちゃん」が書きたかったために書いた
だけどなんだか…余計なものがくっつきすぎたせいで目立たなくなってる。というより、だらだらとしてしまった
そもそも、リエちゃんに嫌いなものは「なんにもないよ」のはずだが…
そこは、嫌いなものと怖いものは別で…と考えてくれる方には幸福が訪れるでしょう…。いや、設定無視しましたごめんなさい
まだまだだね…
>>528 大丈夫。マリィ、トルマリン、レイヴガール…
複数の人格(?)で目一杯可愛がられたり意地悪されたりいちゃいちゃしている内にどんどん目覚めていっちゃうジュディ、アヤを考えたから…
三つ子かぁ…考えるならありだな…w
>>527 ネタバラシ(?)すると
アフロンならケイト洗いにジュディがモテます
っていう投稿イラスト、まぁダジャレだな。
でもこれ考えて送った人は個人的に神認定。
先月号に載ってたから、今から探すのは大変かも。
>>528 三っ子と聞いて双子好きな俺が飛んで来ました!!
そのマリィさん自分の事が好き過ぎw
実体は無くても本人の中では三人で愛し合ってるんだろうなぁ。
>>536 リエさなGJ!
極限状況で好きな人と二人っきりなんて、どきどきらぶらぶな展開ですね><
嫌いなものはアレだ、亊前アンケートでリエちゃんが
深く考えないで5秒で書いたんだよたぶん。
今頃リエさなは夏を満喫中なんだろうなぁ。
海水浴とかで。
>>536 リエちゃんのふわふわ髪が大好きなので、私のさなえちゃんは
> 言ったあと、きゅっと体を縮めて顔を真っ赤にした。
ここで押し倒しました。
>>527 前号(7/27発売号?)の電撃プレイステーションで、
CS14キャラクター+ポリタン(電撃PSのキャラ)大集合の
オリジナルカラー色紙を1名様にプレゼントつー企画があった。
電撃PSは見つけるの難しいだろうけど、アルカディアは置いてあるゲーセンがたまにある。
最近ポエット×アンネースがたまらん
最初は心を閉ざしていたアンネースがポエの猛烈なアタックを受けるにつれ
だんだん惹かれていくようになって…っていう
一緒に花を見て笑いあってたりしないかなぁと思う
天使と修道女なんで並べると絵になるしな
>>538 嵐で気持ちが高ぶって感情が抑えられなくなったさなえちゃん
雷の音を粉らわそうと状況を受け入れてしまうリエちゃん
こうですねわかりました!!
ミミ×ニャミが大好きな自分は獣属性オワタ
百合、ことポップンに関しては属性に垣根などないぜ! よく分からないが自信を持って行こうぜ
>>541 なんか…なんかちょっとハードだな
そもそもさなえちゃんがリエちゃんを襲っちゃってるな…ドキドキするわw
あんまり流れ関係ないが、個人的にロキって攻めといってもヘタレ攻めな感じがするな
女王ロキに従者である相手、あんまりロキの相手って思いつかんが…
ロキが相手をさげすんだりコキ使ったりするが、相手の一途に、健気に従う様子を見ていく内に、
「大丈夫か…?」と声を掛けて逆に気を使ってしまったり、それで従者が「あ、ありがとうございます…!」と笑顔になって、それを見て顔を紅くしながら「そ、そんなつもりじゃない!」と言ってしまったり…
まぁ、なんだ、よく分からないがそんなイメージがある
>>543 そんなロキに萌え。
ツンデレヘタレ女王×?
個人的にベティとかくっつけて振り回されてるロキを想像して萌えた。
>>540 逆にアンネース×ポエットなんてどうだろう。
アンネースが無垢なポエットに惹かれていって、
ポエットはなんで過剰に優しくされるのか分からないけど、純粋に好意として受け取める。
CS14ポエットを見たらそんな感じのを思い付いた。
546 :
名無しさん@秘密の花園:2007/09/06(木) 00:09:05 ID:FIq3FKDL
618:名無しさん@ピンキーsage2007/09/05(水) 10:36:04 ID:LTnGAbSD
>>616 「ミミちゃん、光の世界も制覇したし、あとは無の世界に行くだけ!頑張ろうね!」
「………」
「どうしたのミミちゃん…きゃっ」
「ニャミちゃん、…あたしはニャミちゃんの中を探検したいの」
「やっ…ミミちゃん……」
こうですかわかりまs(ry
いろいろと無理がある気がw
アンネース人気だな。やっぱりイベント隠しに女の子、女性キャラが少ないからかな?
いろはのアヤを見るとダイアが出てくるが、やっぱりアヤにはケイトだと思うんだ
あこがれの人を前にして、感激やら衝撃やらで正気を失いそうになるケイト
「あ、あの、私、ケイトです。あの…これからもが、頑張ってください!(わ、わぁ、アヤさんだ、アヤさんがこんな近くに…)」
「あぁ、ありがと。こちらこそ、これからも応援よろしくネ、ケイト(こんなにかわいい娘が応援してくれているだなぁ。私ももっと頑張らないとね。…ん〜、しかし本当にかわいいなぁ)」
アヤはなんの気もなしにケイトの頭を撫でてあげる
「あ…(どうしよう、頭…アヤさんが撫でてくれた…名前を読んでくれた…撫でて…頭…名前…どうしようどうしよう…あ、あ…)」
「あれ? あ、ごめんごめん。勝手に頭撫で…」
「わぁ〜ん! アヤさ〜ん!!」
ケイトが突然泣き出してアヤに抱きつく。当然アヤはいきなりの事に目を丸くする
「え、ケイト!? ど、どうし…」
ケイトはただアヤの胸元で泣くばかり。すっかりおろおろとしてしまっているアヤの部屋にジュディとマリィが入ってくる
ジュディとマリィは、その光景を同じように目を丸くしたが、すぐに状況を掴んだようにいたずらっぽく微笑んだ
「あれ〜? ファンの娘泣かせちゃったの? イ・ケ・ナ・イ・ヒ・ト」
ジュディがウィンクをする
「ダメよ、アヤ。これで何人目かしらねぇ?」
やれやれといった表情で頭を振るマリィ
「ち、ちが…。ケイトから説明してもらわないと誤解されたまんまだよ…」
ケイトはまだ泣きじゃくっている
二人の光景をしばらく眺めたあと、「じゃ、またあとでね」と言ってジュディとマリィは部屋を出ていく
「あぁ、もぅ…またあとでたくさんからかわれちゃうなぁ…」
年はそんなに離れていないはずなのに、胸元で子どものようになっているケイトを、アヤは照れたように優しく抱きしめる
「まぁ…もうちょっとこのままでもいいかな…?」
勝手に妄想した。細かい設定とか知らないねん
アヤは絶対女の子のファンが多いと信じてる
549 :
1:2007/09/12(水) 14:16:18 ID:2ZU1WAi0
暫くぶりに見に来たら懐古厨として聞き捨てならねぇ話が出てるじゃねぇか…
>>548 惜しいッ!! 非常に惜しい!!
あまりに惜しくて思わずファミ通の化石ネタ引っ張りだしちまったくらいに惜しいッ!!
実はケイトが真に憧れてるのはジュディという設定が大昔に存在していて
最近のポッパーは公式サイトの古いページなんか見ないんだなあとしみじみ。
いや公式が絶対という訳でもないから一向に問題無いっつーか
むしろ公式知ってる故に却って斬新に受け止められたわけで結論を言うとGJ。
余談だがいろはのアヤにダイアが出てるのはAC5時代に伏線が張ってあったりする。
まぁ、アンタがどう思うかはアレだが、多少公式から外れて妄想の類になっても、それはそれでいいんじゃないかな?
リゼット、さゆり、硝子、みっちゃんの制服キャラで何か起こらないだろうか…
>>543 その条件に合致するの桔梗さんしか出てこない俺ダルシム
ロキキキョって何故かよく見かけるんだよな
これといった接点無いのに
髪の色が似てるから
うん違うよねごめんね
いまさらながら、髪の色が同じことに気づいたわ
確かにあまり接点は見られないな
桔梗はまんま和、ロキは西洋の古城みたいなイメージがあって、ほとんど対になってるからなぁ
やはり見た目から推察した性格やキャラ的に合うからか? こっちも対だが、そういうものは基本だしな
…あんまり冷静に考えすぎると、なんだか醒めるしつまらなくなっちゃうな
ロキキキョ良いよロキキキョ
>髪の色
タオシャン2Pを見た瞬間これはキキョウと組ませるしか無い
と思ってしまった俺はどうすれば
555 :
名無しさん@秘密の花園:2007/09/21(金) 08:39:16 ID:crS0PvvD
ごめんageちゃった
NET対戦で相手が両方おにゃのこだったら
勝手にカップリングして妄想してるのは多分オレだけ
なんでもアリだなおいw
自分もおにゃのこ使って三角やら3Pを妄想しても良いな
タオシャンと桔梗か…
実はあまり気づかれないカップリングなのかな?
雰囲気は似てるからなぁ
公園の灯台の電気が、たった今消えてしまった。
強い光が消えたせいで、小さな街頭の光と月の光がゆるやかに辺りを照らす。
薄暗さに、胸がとくりと疼いた。
おやつタイムにマフィンをうっかり作りすぎてしまったので、ランチボックスに詰めてみた。
それを持ってピクニック風に、近場の公園へ訪れていただけだったのに。
2人でいる時間は幸せで、ついつい離れたくなくて、こんな時間になってしまった。
「電気、消えちゃったね」
「そうだね、もう10時なんだね」
気持ちを落ち着けるために、一口だけ紅茶を飲んだ。
自分の座る大理石のベンチにそれを置くとき、少し手が震えていたかもしれない。
「ねえ、リエちゃん」
さなえちゃんが声をかけてくる。そんなにこっちを見られたら、照れて言葉が出なくなっちゃうよ。
それでもがんばって、答える。
「なにかな?」
「…キス、してもいい?」
「えっ?…え、いや、あの…」
いきなりの言葉に、頭の中がまっしろになった。
確かに、確かにここは夜の公園で。いいかんじに薄暗くて、恋人同士でいて、月がきれいで。
だけど少し先にはウォーキングしてる人もいるし、なによりも恥ずかしかったから、うんと言えなかった。
「いや、かな?」
「え、えっと…イヤじゃないけど、イヤ」
自分でもよく分からない返答に、よけい混乱してしまう。
「ほ、ほら、月が綺麗だよ。満月かな?少し欠けてるかな」
「…やっぱり、恥ずかしい?」
「……うん」
なるべく顔をそらすように、正面を向いてベンチの端をつかんだ。じゃないと平常心が保てなかったから。
その手に、さなえちゃんの手が重なった。
「ひゃっ」
「なら、これくらいなら、いいかな?」
にっこり笑うの、反則だと思う。傾げた首も表情も可愛くてきれいで、いいよ、って頷くしかなくなっちゃう。
「あの雲、顔に見えるね」
「え、どこの雲?」
「月の右横の、ほら、あれだよ」
ゆっくり、ゆっくり、雲と時間が流れた。
そうして風は、雲を流して、月を隠してしまった。
「あ、…隠れちゃったね」
「大丈夫だよ、また出るから。お月様はリエちゃんみたいに元気だもん」
「…私みたい、かなぁ?」
月なんて綺麗なものに例えられるのが気恥ずかしくて、でもちょっぴり嬉しかった。
きっと月って、おおきくて、綺麗で、大切なものだから。それだけ好かれてるんだって思うと、幸せで。
「さなえちゃん、やっぱりね…」
「なに?」
「やっぱりね、キス、していいよ」
顔から火が出そうだったけれど、それだけをなんとか口にした。
リエさなの空気だったが、さなりえを空気を読まずに初投下してみた。
砂糖と香料の加減を失敗したが、後悔はしていない。
>>562 ありがとうございます(^^*)
どちらかというと、こなれてる〜よりは背伸びしているイメージで書きましたっv
動画…フューちゃんxフロウで脳内が固定されてしまった自分がい(ry
>>559-561 GJ。言ってることは結構スゴいのに、何故だか和む
つか話の切り方が絶妙だから、この後についてあれこれいろいろもんもんと妄想を膨らませて鼻血が出てきそうになる
タオシャン2Pや桔梗と同じ髪の色って他にもいそうだな
今度個人的に調べてみる
お前らサントラのジャケットで色々妄想しないか?
間違いなく二人は友情を越えた感情で結ばれるね
巻に遭って吹き飛ばされたこともあった
漂流して死にそうになったこともあった
つり橋が崩れて谷底に真っ逆さまなんてこともあった
だけど、あたし達はずっと一緒だった。
焚き火を囲んで遅くまで語りあったし、お互いに励ましあいもした
その中で、あたし達は宝物なんかより、もっと大切なものを見つけていたんだ――
俺の妄想力ここまでが限界。
歌詞ブックレットのイラスト見て何げにニナさんがきょぬーでドキドキしたんだぜ
ゲーセンのクレーンゲームに入ってたリデル人形がはいて(ryでドキドキしたんだぜ
うちのプレステ2の上にチョコンと座ってるぜ
隣にトランちゃん座らせたい・・・
>>550>>555 私の目の前に、ひとつの紙飛行機がぽつ、と落下した。
その切なさにどこか共感するも、私は拾い上げ再び飛ばした。
「あー」
遠くで誰かの声がした。この紙飛行機の主だとしたら、相当遠くから飛んできたことになる。
「私の紙飛行機、飛ばしてくれたんですね」
その通り、紙飛行機は彼女のものだったらしい。非難されるかと思いきや、少女は微笑んでいた。
「遠くまで遠くまで、飛んでほしかったんです。ありがとうございます」
「どうして?」
返事より先に、つい訊いてしまう。私にはそれだけ遠くに飛ばす理由がなかったから。
「紙飛行機も、遠くまで飛んだほうがきっと嬉しいですから」
その紙飛行機には、本物の飛行機にも積みきれないほどの彼女の想いが折りこんであるのだと、気づいた。
「そう、そうね」
そのこころを察して、うなづいた。
「ところで、あなたのお名前は?」
少女は今更ですが、という顔でそれを問うてきた。
「硝子」
「私はサユリです。ここで何をしていたんですか?」
質問攻めは嫌いなのだが、彼女の物腰がやわらかなせいか答えやすい。
「詩を、謳っていました」
半端ですみません
>>550 じゃあ俺も。
今頃、硝子ちゃんは何をしてるのかしら。
私みたいに、泡泡なお風呂に入っているのかな。それとも、もう夢の中なのかな。
私、夢の中なら、何度も硝子ちゃんとキスしてるわ。
片想いな私だけど、夢の中くらい好きにさせてよ。夢の中くらい二人きりにさせてよ。
いつも窓の外の、見えない何かを見ている貴女。
いつも屋上で、流れる雲を見ている貴女。
たまに私のことを、あの凍り付いた瞳で見ている貴女。
夢の中では笑顔なのに。
夢の中では楽しいのに。
歌詞の和訳みたいな感じに書いたけど失敗感が否めない。
学校を出て、私は少し小走りに目的地へ向かっていた。
学校前の通りを抜けて、しばらくすると駅前の開けた大きな通りに出る。その通りをずっと横切って、駅の脇の小さな通りに入り、少し探すと、私の目的地はすぐに見つかる。
入り口の前で少し息を切らせながら、ふたつのドキドキを胸の奥に感じながら、鞄を抱えて大きく深呼吸をする。
「よ……よしっ」
そして、入り口のドアを引いて中へと入った。
「こ……ここ、こんにちは!」
少しうわずった声とともに、ドアについていたベルがりんりぃんと綺麗な音を出す。
すると、奥の部屋から「はーい」と少し背の高い、短い黒髪と碧眼が特徴的で、スラッとした手足が何よりも目を引く人が現れる。
「いらっしゃいま……あっ」
その人が私を確認すると、いつもの笑顔からもうひとつ笑顔になって手を振ってくれた。
「こんにちは、ミサトさん」
ミサト。それは私の名前だ。
私のことを学校のほとんどの人はみっちゃんと呼ぶけれど、名前で呼んでくれるのは家族や親戚のみんな、そして、
「こ、こんにちは、ニナ……さん」
この写真店を営んでいる、ニナさんくらいだ。
「早いわね、もう学校終わったの?」
「は、はい。まだ、始まったばかりなので……クラス決めや自己紹介などで今日は……」
「そう。……ふふ、制服、すごく似合ってるじゃない。よかったわね」
「あ、ありがとう……ございます」
ニナさんは微笑んで軽くウィンクしたあと、また店の奥へと戻っていった。
私はそれを見送ったあと、「はぁ……」と息を吐いて入り口のドアにもたれかかった。ベルが小さく鳴る。
あれだけだ。たったあれだけで、さっきまでのドキドキがものすごく大きくなって、もう自分で抑えられなくなりそうだった。
私は、ニナさんのことが好きなのだ。
初めて出会ったのは、私がまだ小学四年生の頃。お父さんお母さんの結婚した日に、何か記念撮影をすることになって、お母さんがこの店を見つけた。
私もお父さんもお母さんも、とても立派な服を着て写真を撮ってもらった。
「わぁ……こんなに綺麗に撮っていただいて、ありがとうございます」
「また、何かあった時に頼んでもいいかな?」
「恐れ入ります。こちらこそ、ありがとうございます」
そのあとは、私たち家族の記念撮影の他に、親戚の披露宴やいとこの七五三などにも頼むようになっていった。
これほどまでに、お父さんお母さんがニナさんの店をひいきにしていたのは、写真の技術もそうだが、今となってはニナさんの人柄なんだろうなと考えた。
おかげで私たちには深い親交がある。休みの日に、一緒に出かけたこともあるのだ。
最近では、小学校の卒業式、中学校の入学式の撮影などにお父さんお母さんがニナさんの店を勧めていた。さすがにそれはおせっかいなのではと思ったが。
まだ、出会った頃や初めのうちは、私が人見知りすることもあって、ほとんどニナさんと話をすることはなかった。
かわりに、私はニナさんの真剣な表情で仕事をしている、何かを撮影している姿や、それとはうってかわってお父さんお母さんと談笑している姿や楽しそうに撮った写真を眺めている姿を見ていた。
あまり人付き合いが無かった私だが、ニナさんはお父さんお母さん、親戚の人たち以外で初めて親交を持った大人の人で、仕事をしている姿を間近で見た人だった。
話をしたのは、私が小学校を卒業する一ヶ月前に、お父さんお母さんがニナさんを家に招いた時。私は緊張でモジモジしてばかりだった。
ほとんどまともに話が出来なかったが、ただ、「どんなに恥ずかしくても、人に気持ちを伝える事はとても大事なことよ」と、「いきなり私が偉そうに言うことじゃないけれど」と言いながら少し照れたようなニナさんはとても印象深く残っていた。
その頃からかもしれない。私の、ニナさんに対する想いが特別なものになっていったのは。
最初は離れた所から見るだけだったが、それでも写真を撮るとき、出かけた先で被写体を探すときの真剣な表情、固い空気を和ませるために冗談を言うときや談笑しているときの表情……。
そのどちらも素敵で、綺麗で、格好良くて。
そのときの私にとっては、あこがれのようなものでもあったのかもしれない。
でも、小学校を卒業して中学校に入る前に、それが別のものなのだと気づいた。気づいてしまった。
ニナさんのことを考えるだけで半日ボーッとしてしまったり、ニナさんの店の前を意味も無く通って、ニナさんを見つけると一目散に逃げてしまったり、ニナさんの仕事の都合で会う機会があっても、ニナさんの顔を全然見れなかったり……。
「はぁ……どうしよう……」
どうしよう……。私、ニナさんが好きなんだ。
そして、決めた。中学校に入ったら……。
店の奥から、書類やファイルの束を抱えながらニナさんが出てきた。
「あぁ、ごめんなさい。今日はもう仕事を上げちゃおうと思ってて。これからどこかへ行くの? 嫌じゃなければ、すぐにこれを片付けるから、美味しいものでも食べに行く?」
「あ、あの……!」
書類やファイルをカウンター代わりの机に広げたところで、ニナさんが向き直る。
「ん?」
しかし、そこで私は何も言えずに近くに置いてあるお客さん専用の椅子に座った。というよりへたりこんだ。
「あ、あ……ご、ごめんな、さ……」
顔を真っ赤にして、こぼすようにやっと呟いた。
ニナさんは「?」という表情をしながらも、「あ、じゃあ待っててね。すぐに終わらせるから」と書類やファイルに目を通し始めた。
片手でペンをクルクルと回しながら、時折書類に何かを書き込んでいた。そして時々思い出したように頭を掻いたり、考え込む仕草をしたり、ふぅっと一息ついたりした。
私はただ黙ってニナさんを眺めていただけだったが、それだけで、もうため息が漏れてしまい、頭がボーッとしてきて壁にもたれかかってしまう。
ニナさん。ニナさん。ニナさん……。
ここまでは、前までと同じ症状なのだが、今日はもう、違う。
だって、決めたんだもん。ニナさんに……。
だから、今日は違う。心臓が破裂しちゃいそうで、気を失いそうで、ボーッとしたままの頭の中はニナさんで埋まっていってしまって……。
このままじゃ、壊れちゃうよ……。
「ミサトさん?」
ふと、何かに気づいたのか、ニナさんが作業を中断した。
「ど、どうしたの? 具合、悪いの?」
私の様子に驚いて、近づいてきた。
ダメ。
「大丈夫?」
ダメ……。
少し不安げな、ふたつの碧眼が私を見つめていた。
だ、ダメ……!
「に、ニナ、ニナさん!!」
何かがふっと切れた感覚がしたと思ったら、私は、私の心は、爆発していた。
「す、好きで! ニナさん、私、好きで! ずっと、で、ニナ……さんを。もう、私、私……ニナさんが、前からもうずっと、ずっと……あっ、あ……ずっと、ぅ、ぁ、大好きなんです!!」
もう、なにがなんだか分からなかった。
気持ちを抑えきれなくて、溢れ出て。自分でもコントロール出来なくて。
言葉も、順序もばらばらで。
ただ、泣きながら、喚きながら、ニナさんへの想いを羅列し続けた。
しばらくして私は、中からすべてを出して、出したのに、まだ何かが出ようとしていて、出なくて、その場に泣き崩れていた。
なんでだろう。なんでこんなにも涙が溢れてくるのだろう。
分からない。
出しきって、空っぽになってしまって、もう何も残っていないはずなのに、これはどこから溢れてくるのだろう。
ふと、温かい感触に包まれるのを感じた。
途端になにかがするするとほどけていくようで、溢れ出ていた涙も止まって、胸の奥がくすぐったくなるほど心地好くなっていって……。
「ニナさん……?」
気づくと、私はニナさんの胸元に小さく収まっていた。
微かに、ニナさんの声が耳に届く。
「あー。突然で、あんまり急すぎて、びっくりしちゃって、どうすればいいのか分からなくて……」
胸元に触れている感触が強くなった。
「でも、なんだかよく分からないけど、嬉しい。すごく嬉しい。ありがとう、ミサトさん……」
「ニナさん……」
ふわふわとした感覚に包まれて、さっきまでの気持ちとは変わって、どんどん、どんどん心地好くなっていって。
私も、ニナさんに抱きついた。ニナさんの体が少し反応した。
「あ、うわ……もぅ、あんな風に言われたのも、こんな風になるのも初めてで……あう、もう、照れちゃうなぁ」
恥ずかしくて仕方ない様子のニナさんを、胸元で感じた。
「好きです。ニナさん……大好きです」
「あ、あー! だから、そんな風に言われると、は、恥ずかしいんだってばぁ」
ニナさんがギュッと抱きしめてくれた。顔は真っ赤になっているのが見なくてもわかった。
普段の凛々しい感じのニナさんがすごく取り乱した様子が少しおかしくて、だけどいとおしくて、さっきよりもどんどん好きになっていって、胸は苦しくなるどころか気持ち良くて仕方がなくて……。
私も、ニナさんに抱きつく腕を強くした。
「あっ、だから……もぅっ」
ニナさんが、書類やファイルを片づけて奥の部屋から出てきた。
「ふぅ、終わった終わった。これから……どこか行く?」
私の様子をうかがうように、少し照れながらニナさんが聞いてきた。
私は椅子から立ち上がると、とたとたとニナさんの元に寄って、そのままもたれ掛った。
「いいえ。このままが、いいです」
ニナさんは少し驚いたあと、「そう……」とそのまま私を抱きしめてくれた。
温かい。気持ちいい。心地好い。大好き。
今度はそんな感情で胸が溢れそうになって。
私は顔を上げた。ちょうどニナさんと視線がぶつかった。
私もニナさんもびっくりしたが、すぐに互いに微笑んだ。
「ニナさん……」
「ミサトさん……」
不意に、ニナさんが私の額に口づけた。
「あ……」
呆気に取られて、立ち尽くす私に、ニナさんはウィンクしながら、
「まだ、ちょっと早いから……。ミサトさんが、いまよりずっと素敵な女性になるまで、ずぅっと待ってるから……」
人差し指を口に当てた。
私は顔が真っ赤になって、すぐに沸騰してしまった。
「あら、ごめんなさい。刺激、強かったかしら?」
それでも私は、少し困った表情のニナさんに力一杯抱きついて、背伸びして、気持ちをあるだけ詰め込んで……、
「ミサトさ……あっ」
ニナさん、大好きです……。
どうも。こんなの書いたので
ニナと、みっちゃん、です、一応、歳の差カップリング、てか、展開無理ありすぎ
完全に妄想ありき。公式の設定ってなんですか?
ま、未熟な箇所もございますが、こんなんでも気に入って頂ければ
初めは硝子とみっちゃんを考えていたのですが、どっかでニナさん意外と巨乳な話を目にした途端、路線変わりました
まぁ、公式設定無視してなんとか形にはしましたが、こういうのって実際どう思われるんでしょうね?
「こういう創作もひとつの手段かなぁ」と勝手に自己解決しながら、またの機会に…
>>572-578 こいつ全員GJ
スレ開いてSS読んだら同一した
つまり迷惑な長文と見せかけて実はこのスレが何よりも必要としているものなので簡単に乙して賞賛可能
同一アーティスト、神と修道女でシグマ×アンネースの組み合わせが頭をよぎった自分は間違いなく異端('A`)
ニナみつGJ!!ニナさんSS皆無だからすげー嬉しい!
>>580 どちらも崇高な存在のはずなのに、やたらとラブラブな妄想しか出来ない自分も異端
>>580 どちらも奥手で、相思相愛なはずなのにやたらともどかしい
恋愛しか出来ない二人を妄想する自分は昭和
>>578 GJ!!このSSでニナさんに惚れた
これだけクオリティ高い作品のあとじゃ、さなりえ書いたけど出せないorz
まぁとりあえず上げてみましょうよ
自分は例外なく読みたいです
この間、ポップンやってて思ったんだけど
【4〜5】
アンビエント
コケティッシュ
【9】
チョコポップ
フレンチポップJ LONG
【ee’MALL】
ボサノバ
ボッサグルーブ
選曲画面でも隣同士が多くて、とっても仲良しさんですねw
という訳で、私もさなりえ読んでみたいです
ゼクトバッハ叙事詩によると、Σの次にシャムシールの話がくるらしい。
フラグきた!
それだと、レベル的にはシャムシールの方がΣよりも強いということなのかな? いろんな意味で
全然関係無いんだけど、某所でニナとΣだったかな?
それのラブラブで濃厚なキスシーンを描いた絵を見たんだが、もう死ぬかと思った
お姉さん同士良いよお姉さん同士
>>588 シグニナ…!なにそれすげえ見たい。シグニナ良いよシグニナ
見つけた場所は、ポップンミュージックの本スレのテンプレにある、霧の画像掲示板で、
その中の画像掲示板内でいろいろ部屋分けされている中で、「微妙に…」という感じの場所に入ってさかのぼっていけば見つかるはず
一応、コレ
ttp://imepita.jp/20071014/642170 あんまり判然としないけど、ニナさんとΣお姉さんらしい
おぉ、そうだったのか
どっちにしろ良すぎだからいいんだけどね
正直スレも板も違うことしたから申し訳なかった
>>590 ありがとう保存したよ!なんとけしからん乳だ…!正直ニナさんでもダイアナさんでもイける!と思ってしまった自分がいる
流れぶたぎってごめんなさいだけどリエサナ(というかリエ→サナ)投下してみる。携帯からだから見づらいトコあったらごめん。
「良い天気だねー」
「そうね、とっても気持ち良い」
綺麗に晴れ渡った空。季節はもう秋と呼べるようになったけれど、まだまだ木々の葉っぱは緑を多く残している。
私とさなえちゃんは近所の遊歩道に来ていた。学校のテストが昨日で一段落ついたから、この土曜日は二人でゆっくりしようって決めたからだ。
「ちょっとだけ寒いかな。リエちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫大丈夫!確かにちょっと寒いけど、風が吹かなきゃ太陽がぽかぽかしててあったかいもん!」
それに、さなえちゃんがいるからね。
そうね、と言ってさなえちゃんが静かに笑う。…うん、やっぱりさなえちゃんが笑うとなんだかあったかい。太陽の光は体がぽかぽかするけど、さなえちゃんの笑顔は心がぽかぽかするカンジ。
私は、さなえちゃんの笑顔が大好き。さなえちゃんよりも素敵な笑顔の女の子に、私はまだ出会ったことがない。
「あ。あそこのベンチに座りましょ」
「そだね。ひだまりになってて、あったかそうだし!」
少し歩いた先にあった木製のベンチ。ちょうど大きな木が傍に立っているから、冷たい秋風も当たらないだろう。私とさなえちゃんは並んでベンチに腰掛けた。
犬の散歩をしている人。立ち話に花を咲かせている人。のんびりと景色を眺めている人。周りの人々が、風景となってゆっくりと私たちの周りを流れていく。
「ふー、あったかくて気持ち良いね。…さなえちゃん?」
ふと声のしなくなった方を見ると、さなえちゃんは小さく寝息をたてていた。
…テスト勉強を少し頑張りすぎたんだろう。さなえちゃんは手を抜けない人なのだ。逆に私は手を抜きすぎちゃうから、見習わなきゃならないんだけど。
「さなえちゃん起きて、風邪ひいちゃうよ」
揺り起こそうと距離を縮めたら、
「んん……」
「ぅひゃ!?」
小さく唸って、こてん、と私の肩にもたれかかってきた。突然のことだったから変な声を出してしまった。さなえちゃんが起きちゃわないと良いけど。
…あれ?今私さなえちゃんを起こそうとしてたんじゃないっけ?まあいっか。
ひだまりのなかのさなえちゃん。ほろ苦いチョコレート色をした髪の毛が、うっすら太陽の色に染まっている。ふわふわと揺れるウェーブの毛先から、光の粒が零れ落ちていく。
いつか本で見た、ヨーロッパの陶器のお皿みたいに白く柔らかく透き通った肌。薄くて脆い花びらみたいなまぶたに、それを縁取る長い睫毛。ちょこんとした、けれど筋の通った形の良い鼻に、小さくてぷっくりとした薄紅いくちびる。
綺麗。
おんなじ女の子なのに、どうしてこんなにも私と違うんだろう。神様は意地悪だ。
え、あれ?
そう。そうだ。女の子なのに。私とおんなじ、女の子なのに。どうして。どうして、こんなに好きなんだろう。一緒にいるとぽかぽかする。一緒にいるとあったかい。
例えば、私はお父さんやお母さんが好き。でもさなえちゃんに感じる「好き」とは違う感じ。例えば、私はミミちゃんやニャミちゃん、ジュディさんやししゃもちゃんが好き。でもさなえちゃんに感じる「好き」とは違う感じ。
どうしてこんなにも、違うんだろう。どうしてこんなにも、「好き」なんだろう。
ベンチに置かれたさなえちゃんの手に、私の手を重ねる。
「ん…リエ、ちゃん……」
「!」
寝言か。…あれ。どうしてかな。胸が苦しい感じ。おかしいな。なんでなんで?わかんないよ。
「さなえちゃん。私、よくわかんないよ…」
さなえちゃんの心地よい重さを肩に感じたまま、私はひだまりのなかでゆっくりと眠りに誘われていった。
以上です。なんか煮え切らなくてごめんなさい。
おねーさんズにぐっときたので、次はニナシグとかダイシグとかねエロスが書きたくなってしまった。これからエロの修業に行ってきます。
GJ
悶々としてるリエちゃんと割と天然なさなえちゃんがかわいすぎる
これじゃあ、リエちゃんが我慢出来なくなってしまって…というのも時間の問題かな、とか勝手妄想してしまう。ドキドキ…
エロス…とりあえず期待してる
なんかいつもにまして神スレになってるなw
>>570-571 2人とも内に秘めた想いは大きそうだ
はじめあっさりだったのに次レスで色々妄想させられて鼻血吹いた
>>572-577 年の差カップル萌えー
みっちゃん大変な事になってるな
ニナさんが恋愛について色々教えてくれそうだ
>>594-596 ここからリエさなの物語が始まるのかと思うとドキドキするな
さなえちゃんはリエちゃんの事どう思ってるんだろうとか
たぶん関係ないけど
このスレ見てからアーバンメロウポップやったらパフェれた
ニナかわいいよニナ
流れ読まずにニコラシカ×ロコにはまっちまった
おっとりしたロコに包まれる心地良さを覚えたニコラシカ…とか
ニャミ×小山明美という超マイナーCPを思いついた。
天敵の力でいろいろしちゃうニャミ…
なんて神なスレッド
サナリエ リエサナ大好きなのでたまりません!
ところでサナリエ、16には登場するでしょうかね…(^^)
してほしいわ。14はチョイ役。15は公式のギャラリーがあるとはいえ、一切出てこなかったからなぁ
次回はもう二人揃ってメインで出てくれないとさすがに寂しいわ
>>602 なんという身長差、体格差カップル。文字通りニャミが美味しく食べてしまうんですね
つか最初にトムとジェリーが思い浮かんだ自分は異端
>>601 自分なりに非人間(非生物)?キャラを調べてみた
サンディ、アルト、一ノ妙、フロウフロウ、リデル、、シャルロッテ、ロコ
う〜ん…人間とも生物とも離れているキャラって定義が難しいし、あんまりいないのかなぁ?
つかなんというカオスな面々。ちゃんとバラけているのがスゴい
アンズやプリティで百合を考える俺は
大変態な異端兵だ(回文)
>>604 ロボ娘いいなあ。
その4人のロボ娘はそれぞれタイプが違うのがまたいい。
自分が悪いんだが、ロボ娘にニコラシカを忘れるとは何事だ
608 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/26(金) 18:59:34 ID:e3nHQ96x
>>604 ニャミが小山明美を襲おうとするといつも返り討ちに遭うわけだな。
つーかむしろ小山が攻めっぽく見えてきた。
「さぁ〜、明美ちゃんどこだ〜? 食べちゃうゾぉ〜v」
「はっ、ニャミちゃんが来た。ココは足元に隠れて…」
「ん〜? 匂いはここら辺からなんだけどなぁ? ドコかなぁ? 明美ちゃーん、出ておいで〜」
「お、ニャミちゃん後ろ向いた。今のうちに…!」
「ひゃっ!? 今、背中に、何か…」
「こちょこちょこちょ〜♪」
「うぁっ!? あ、明美ちゃ…背中はだ、ダメ…はぁっ」
「ふふん♪ じゃあお腹の横を通って前に来まして〜…v」
「あっ! あ、明…そこは、もっとダメ…あぁ! う、あ…ごめんなさい明美ちゃん、もう許してぇ!」
てな感じか。なにこのエロネタ
流れ無視して季節ネタ役下してみる。
「とりっく・おあ・とりーと★ とりっく・おあ・とりーと★」
「何か用か?」
「アメちょーだい」
「なぜ私がお前にアメをやらねばならんのだ」
「くれないの?」
「断る」
「それじゃあ…えーい!」
「うわ、お前、なに急に抱きついてきて…」
「今日はねー、お菓子くれないと、悪戯してもいいんだよ」
「こ、こら、そんな所を、あ、さ、触るでなぃ、うぅ…」
「だから、ね★」
「わ、わかった、菓子でも何でもやるから、もう勘弁してくれェー」
ちなみにキャンディとロキのつもりでした。
気に入らなければ他のキャラに置き換えてください。
キャンディがキャンディ(アメ玉)を貰うという
ダジャレになってるのは、たぶん偶然ですよ。
>>603 リエさな出てくれなきゃヤダヤダヤダ〜!(w
せめて初心コースにボナトラが入ってればなぁ。
>>609 むしろ昔TVでやってた海外アニメみたいで、なつか面白かった。
GJ!
亀でスマンが
>>568 あれは、はいてな(ryじゃなくて、黒いかぼちゃパンツ。
ベルと比べて、ふくらんだ感じになってるし。
という訳で、ドキドキするのはベルの黒いパンテうわなにをするちょおま(ry
5のベル2Pカラーはいろいろと性的すぎる
関係無いけど、今年もあと二ヶ月切ったか…。クリスマスに向けて何かやろうかな
さゆりと硝子ってあまり聞かないけど、結構人気なカップリングなの?
>>609 ニャミが明美に攻められた
あべこべだ この二人♪
っていうフレーズが頭をよぎった。
まあ学生キャラだったら、そこそこ人気があると思う。
そいえばリエさなも一応学生だな。
ハイテンでミミが発情してニャミにせまる本買ってきた
詳細キボヌ。
うさぎさんは年中発情してるよ!でも春先はねこさんも発情するよ!
コスプレして攻めてみたら良いんじゃない!?
な本。印刷が薄いのが惜しい
いいなそれ(*´Д`)
ハイテン行けない薩摩人の自分が憎たらしくてしょうがなくなってきた。
暗い話注意
↓
放課後。誰もいなくなった教室で、窓の外を眺めていた。
見上げた空は、どんよりと曇っていて、まるで今の自分自身を見つめているようだった。
「はぁ……」
行き場の無いため息が、私の口から教室中を駆け回った。
今日も、一日が終わった。
私は、親の都合で転校をしてきた。
元々人付き合いはよくない方で、前の学校でも目立たず、あまり人とは話さなかった。
ココへ来ても、初めのうちはとりあえずという感じや興味本意でも、近づいて来たり話しかけてきた人はいたが、私自身がまるで愛想が無かったので、次第に誰も来なくなった。
愛想が無い、とはいっても、正直どうやって接していいのか分からないだけなのだ。
加えて、心のどこかで、「別にひとりでもいい」という気持ちがあるため、今の状況を変えようという思いは起こらなかった。
でも……。
でも、じゃあなんでため息なんかが出てくるのだろう?
「あ……」
ふと沸いて出た疑問を、頭を振ってかき消した。
いまさら、そんなことを考えてどうしようというのか。
もう一度大きなため息を漏らして、鞄を手に教室を出ようとした。
すると、教室の扉の影に、誰かが立っていることに気がついた。
一瞬体が固まり、私は見える影を凝視した。
影は、しばらく動かないと思ったらゆっくり、ゆっくりと扉の影から出てこようとしていた。そして、
「あっ」
出てきた顔と私の目があった。
出てきた顔はまた扉の影に隠れたが、影の主はすぐに照れたように頭をかきながら出てきた。
「こ、こんにちは」
出てきた人は、短めの髪を両側で小さくまとめ、学校指定のスカートに、上はなぜかジャージを着ていた。そして、「えへへ」となんともばつが悪そうにぎこちない笑顔を浮かべていた。
「えーと、蒼井……硝子さん、ですよね?」
「は、はぁ」
「はじめまして、私はサユリって言います。ごめんなさい、盗み見るようなことをして」
「いえ、別に……」
「同じクラスなのに、今がはじめまして、というのも変な話なんですけどね」
「え……」
不思議だった。
もう転校してから何日か経つが、この人と同じクラスということは気づかなかった。それに、今になってというのも、少し違和感を感じた。
「どうですか、ある程度学校には慣れましたか?」
サユリといった人がとても人なつこい笑顔で聞いてくる。
「え、まぁ、少し」
思わず答えてしまった。いつもなら受け流しているはずなのに。
「何か分からないこととか、聞きたいことがあれば何でも聞いてくださいね。あ、まぁ自分でも分からないことは多いんですけど」
「そ、そうですか」
なぜだろう。この人は、他の人みたく他意も探るような意思もなく、言葉が私の中に真っ直ぐに染み込んでくる。
人なつこい笑顔や雰囲気もそうだが、もっと他に何か人を惹き付けるようなものを持っているんだろうなと感じた。
「あ、ココで立ち話もあれですから、いろいろ教えることも含めて一緒に帰りませんか?」
「え……」
どう答えていいのか分からなくなった。そんな言葉は今まで言われたことがなかったから。
「いや、あの、その……」
しどろもどろになっている私を見て、
「あ、ごめんなさい。私、馴れ馴れしくって」
「あ、いえ……」
「でも、分からないことがあったら何でも聞いてくださいね。それじゃあ、また明日」
サユリという人は、人なつこい笑顔を浮かべながら手を振って、ぱたぱたと教室を出ていってしまった。
「あ……」
ぽつんと、教室にひとりになってしまった。
帰り道。なんとはなしに、あの人のことを考えてしまっていた。
「サユリさんかぁ……」
同じクラスなんて、気がつかなかったな。それに、普段人見知りが激しい私でも、なぜだかあまり抵抗が無かった。ん〜……。
ふと、自分の頭の中で、サユリという人の笑顔が少し焼き付いていたことに気づき、ハッとした。
ただ、同じクラスなだけなんだから。まだ全然話していないし、分からないし。それに……。
それに、どうしようとか、どうすればいいとか、全然分からないんだから。
さっきは、たまたま気に掛っただけで、別に何とも……。
あれ? 気に掛った? 気に……なってるの?
「へ、ヘンなの……!」
道端でひとり声を上げて、考えていたことを無理矢理終わらせた。
そして、なぜか気まずい感じがして、そこから意味もなく走って帰った。
翌日。騒がしい教室に入り、誰にも声をかけないまま、かけられないまま真っ直ぐに自分の席についた。
そして昨日と同じように、またボーッと窓の外を眺めていた。空は相変わらずどんよりとしていた。
そこで、何の前触れもなしに昨日のことを思い出した。
そして、
そういえば……。まだ、来てないのかな。
あまり意識はしていないはずなのに、あの人の姿を探していた。
あっ、あれ? だから、どうしてだろう。もう、忘れてしまってたはずなのに。
へ、ヘンなの。ヘンなのぉ。
「おはよう」
すると、聞いたことのある声が、騒がしい教室の中でも私の耳に届いた。
無意識のうちに、私は視線をその方向に移していた。
サユリという人が、昨日と同じ、あの人なつこい笑顔で教室に入ってきていた。
クラスのみんなは、その笑顔に呼応するように、サユリという人に手を振ったりあいさつを返していた。
私は、その様子をジっと見つめていた。そしてまた、
あ、だから! なんでだろう。なんで……?
視線を外した。
家に帰ってから、すぐにベッドに倒れこんだ。
頭がボーッとしている。何かを考えていたはずなのに、何も考えられなくなっている。ただ、浮かんでくるのは……。
天井を見つめながらため息を漏らした。
私、どうしちゃったんだろう。あの人には、クラスのみんなと同じように話しかけられただけ……。
あ、うぅん。違う。それは、絶対に違う。
自分で考えていたことを、自分で否定した。
だったら、なんでこんなに浮かんでくるの? なんで私の中のどこかに引っ掛かるの? なんでいつものようにしなかったの? なんで……。
今まで感じたこともない感覚が沸き上がり、小さく胸をおさえた。
なんで、痛いの?
次の日、私は授業の合間の時間に、サユリの席に行った。
「あの、サユリ……さん」
「あ、硝子さん。どうしました?」
いつもと、前と変わらない笑顔で向かえてくれた。
しかし私は、わざと視線を外していた。合わせることが出来なくなっていた。
「あの……放課後……」
伏し目がちなまま、それだけを言った。
「……はい、分かりました」
サユリも、それ以上は何も言わず、聞いてこなかった。
学校が終わって、周りのみんなが思い思いの行動に移っていく。その中で、私はただ静かになるのを待っていた。
「それじゃあ、行きましょうか」
気づくと、いつの間にか教室には私とサユリしか残っていなかった。
どれくらいの時間が経っていたのだろうか。日は傾き始めたのか、すでに橙色になろうとしていた。
「あ、は、はい」
私は慌てて鞄を持った。
傾いた日を背に、左に小さな川が流れているのが見える小道を歩いていた。
時期的にも時間的にも人があまり出歩かないのだろうか。右に見える道路には車も人の姿も見えない。
しかし、等間隔に植えられた街路樹や、川の近くに咲いている花を見ると、普段はとてもにぎやかな場所なのだなと、なんとなく分かる気がした。
この道は、私の帰る道ではない。サユリが、「こっちの方に行ってみましょうか」と提案した。それに私は特に断る理由もなく、うなずいた。
会話は、無かった。サユリが先に歩いているのを、私は黙って追っていた。
サユリは、時折クルッと回ったり、リズミカルに跳ねたり、落ち着いて歩いてはいなかった。
ただ、サユリも何も話さずにいるのは、何かを待っているかのように見えた。
待っている……。
「……」
こんな時になって、言葉がまったく浮かんでこない。聞こうとしてたのに。聞こうと……。
何を?
……分からない。
分からない? なぜ? 本当は、知りたくないだけ? 怖いの?
知りたくない? 怖い? 何が?
何が?
い、嫌だ。ダメ。ダメ……!
「硝子さん」
ハッとした。顔を上げると、いつの間にか十字路に来ていた。その中央で、サユリが後ろ手に鞄を持ちながら、いつもの笑顔を向けていた。
そして、右の方を指差して、
「私、家がこっちなんですけど、大丈夫ですか? 勝手に歩いてきましたけど、道、分かりますか?」
「あ……」
ダメ……!
私は今、酷いことを聞こうとしている。言葉が見つからなくて、サユリに向かってとても冷たいことを聞こうとしている。
ダメなのに。知ろうとすることが怖いのに。
じゃあなんで、なんで……。
なんであんな気持ちになるの?
「なんで……」
「え?」
「なんで、私に話しかけたの?」
「え、硝子さん?」
「なんで、なんで!? なんで私に話しかけたの!? 私、あれから……」
サユリからいつもの笑顔が消えて、ひどく驚いたような、ひどいことを聞かされたような表情をしていた。
分かっている。分かっていた。
この気持ちは、自分で大きくしてしまったこと。
自分で抑えきれなくなって、苦しくなって。なのにそれを知るのが怖くて、避け続けて。そして、今はあの人に当たってしまっている。
最低だ。
私に、資格なんてない。私が、あの人に好きなんだと言う資格なんて……。
私の言葉に、自分自身が苦しんでいた。胸をえぐられていた。
「……言って、いいんですか?」
サユリが、改まった口調で言った。顔は、また笑顔に戻っていたようだったが、ひどく疲れたような、もの悲しさが溢れるような表情だった。
「え?」
私が意味をはかりかねていると、
「好きなんです」
体が動かなくなるのを感じた。サユリから、目が離せなくなっていた。
少し間をあけてから、サユリが話しだした。
「硝子さんを、初めてクラスで見掛けた時、あ、なんだか違うなって感じたんです。その時は特に意識なんかしていませんでしたが、胸の中の、そのちょっとした引っ掛かりが、日に日に大きくなって……」
口調が、少しだけこわばった。
「どんどん苦しくなって、普通じゃいられなくなって、壊れちゃいそうで。いつしかその気持ちが、好きなんだということに気づいたんです」
少しうつ向きかけていた顔が、上がった。
「でも、そんなの、軽蔑されちゃいますよね。だって、おかしいと思いませんか? ……でも、嘘なんかじゃないんです」
私は立ち尽くすばかりで、何も言うことが出来なかった。
「嘘なんかじゃありませんけど、私にはそれを伝える勇気がありませんでした。でも、想いは収まるどころかどんどん強くなって、我慢できなくなって、でもやっぱり勇気がなくて……、あんな風になっちゃいました」
サユリが、必死に笑顔を保っているのが分かった。
「伝える勇気も、気持ちを抑える力も無かったのに、今日までずっと引きずって……」
また、間があいて、
「迷惑、でしたよね……。ご……ごめんなさい!」
サユリは言い切ると、その場から逃れるかのように走っていってしまった。最後は、泣いていたのが分かった。
その場に残された私は、サユリがさっきまでいた場所を、ただ見つめていた。
「こんなことって……」
私は、あの人の笑顔に惹かれていた。だけど、あの人の笑顔は、私に対する気持ちと自分の想いに挟まれて、苦しんでいる中で出てきたものだった。
私は、あの人に惹かれていた。だけど、それを知ることも、見ることも、気づくことさえも拒んでいた私に、あの人の気持ちを知ることは出来なかった。
「あ……ご、め……」
ごめんなさい。
私は、両手で顔を覆った。そして、
「わあぁぁぁあぁぁ……」
今までにないほど、泣いた。
私は誓った。
あの人のために、自分のために必ず変わるということ。
この先、私を想ってくれた人を悲しませるようなことは、もう決してしないと。
いつか、本当の気持ちを伝えられるようにすると。
出来てしまった空間は広すぎるかもしれないけれど。埋めるための時間はかかるかもしれないけれど。
必ず、必ず……。
翌日。
クラスのドアを開ける前に、右手を胸にあて、深呼吸した。
あの人も、いる。
「よしっ」
大丈夫。私は大丈夫。
向かい入れてもらえる時間が、どれくらい掛かったって構わない。
みんなに、出来ればあの人に、新しい私に気づいてくれれば……。
まずは、そこから。
「おはよう!」
笑顔で、私はドアを開けた。
なにこれ?
慣れないことをしてみたら、消化不良を起こしたうえにとんでもないことに…
ダメだね。これはやっててダメだと思った
個人的に黒歴史なものが出来ましたが、自分の今後の戒めの意を込めたものとして見て頂ければなぁ…と
さゆりと硝子は、もっと自分の中でしっかりと消化したのち、リベンジしたいです。悔しい
言い訳を好き放題やったところで、今度は軽いので遊びますとか宣伝みたいなこともやったりして
では
>>626 いやいや、ただ暗いだけじゃなく、ちゃんと希望のある終わり方になってますよ。
四六時中ラブラブしてるのも良いですが、これくらいもどかしいのも、アリではないかと。
リべンジと軽いのも期待してます^^
>>626 これだけ書けるなら連投するよりも固めて上げた方がいいんじゃない?
リベンジの時にでもどうでしょう。
>>627 いや、話の内容や展開などについて、元々大したものは書けない自分でもバツをつけたくなるような体たらくなので…。最後も無理矢理くっつけた感じですし
そういう点、キャラを消化しきれていないことを含めて、今回は全然だなと思っています
期待…といわれても、いつになるかはまったく分かったものではありませんが、あまり醜態は見せないようにしたいです
>>628 スレ消費を抑えるには、そういう方が良いのでしょうね
しかし、そのための手段やどうすればいいのかがまったく分からないので、ああいった形でやらせてもらっています
>>626にGJを贈りつつ
CS13を初めてプレイした時からリゼット×あゆむをずっと妄想している俺ガイル
同じ学校、同じ部活で何も起こらないはずが無い!と勝手に思ってまつ
確かリゼはパーカッションだから、そのトライアングルの棒であんな事やこんなk(ry
>>630 リゼットとあゆむが同じ部活ってことについてkwsk
あゆむのアニメか?CS13持ってないから分からん…
>>631 あゆむのフィバクリアニメで吹奏楽部全員集合、その中にリゼの姿が
他にもアンズ、アリス、リュウタ他色んなキャラがいたなー
スクーリオンまでいたぞww
あー、なんかドコかでそんな画像見たな
最初キャラブックのことかと思った
てかトライアングルの棒て…
>>630 俺も仲間にいれて
放課後キャロアリとのダブルカポーで部活練習とかいいと思うんだ
「もうトライアングルの棒じゃ満足できないっ…!」
「私が、もっと良い音を出させてあげる」
こうですか?キャー!キャアー!!><
いやむしろここは、
普通の吹き方に飽きたあゆむがトランペットをリゼットの下の口で(ry
アリスとキャロ組とリゼットとあゆむ組が四つ巴で入り乱れるのか
それともあゆむが三人から特訓を受けていろいろと仕込まれちゃうのか
ともかく、凄まじい部活風景が浮かんだ
---↓チラ裏---
あゆむ→CS13
アリス→CS9
キャロ→アリスのアニメに出てくる
---↑チラ裏---
つーかキャロが見つかんなくてCSのサイト中探
し回りまくったぜ
CSのキャラクター考えた奴出てこい!
かわいいおにゃのこばっかりじゃないかwww
>>638 禿しく同意
CSキャラは魅力タプーリだから困る
吹奏楽部以外だとチェルシーが好きなんだが、誰か絡ませられそうなキャラいるかな?
流れを読まずにナディ×ユルールとか言ってみる。
いや、キャラブックの後ろにそれっぽいのがあって…
>>639 チェルシーだとオフィーリアとかどうだろ。CS11繋がりで。ホテルレジェンドの時計に住んでるとかで。
あと個人的に気になるのがサユリ。
サユリが持ってる手紙はチェルシーからので、旅に出るのを怖がってたサユリが意を決してスコットランドまで会いに行くとか想像するとあのフィーバーアクションが鼻血モノになる。
でもホテルの従業員って設定だから旅で訪れた子とにゃんにゃんにすれば幅はかなり広がると思うよ。
>>640 ナディユルは稼動当初から考えてたからあの裏表紙にはリアルに「うほっv」って呟いちまったんだぜ。
>>640 俺と全く同じ事考えてやがるなww
やっぱ皆そう感じるよなぁ
>>641 オフィーリアもサユリもいいなぁ
どっちも妄想が膨らんでしょうがない
てかにゃんにゃんにワロタぞww
どうしてもあゆむを想像してしまうという事で、吹奏楽部の合宿で訪れたあゆむとにゃんにゃんするというのはどうだろう
チ「(フー、フー)えー、何これバグパイプと全然違うよ。トランペットってどうやって吹いてるの」
あ「うん、ちょっとコツがいるんだ。唇をマウスピースの穴の中に入れて、こう、ぶ〜〜ってやるの」
チ「(フスー、フスー) えー、全然でないよー(フスー)」
あ「違う違う、えっとね、こう」
チ「え、何!? むぐっ! んー!!」
チ「(ブー、プワァー)出た! わかった唇を震わせればいいんだ」
あ「そうそう、わかっちゃうと簡単でしょ?」
あーもうドキドキしてたまんないよこの二人は!
趣味が旅のベルとかどうだろう。
べルはチェルシーの事が気に入っていて、よく泊まりに来ていて、
チェルシーもべルの事がなんとなく好きだけど、その事に気付いてない。
で、べルが何かと理由を付けて、チェルシーを部屋に呼び出しては迫ってきて、
その度に、恥ずかしさに耐えられなくなったチェルシーが
「し、失礼いたしました」とか言って、顔を真っ赤にしながら部屋を飛び出してくる。
というのを想像した。
アンナ×トラン
略すとアントラ
>>643 >>644 どっちにしろ受けなチェルシー可愛いよチェルシー。
CS14買ってからマジナイニャミ×セラムンミミが好きすぎてたまらん。
ミミニャミはポプ百合の原点だなーと再確認した。
ミミ×ニャミ(ニャミ×ミミ)は獣×獣の要素を孕んでいるのに全然抵抗なく受け入れられるんだよな。
むしろミミニャミに萌えだしてからケモノ方面にもある種の萌えを見いだしてしまっているし。
ケモノ分って言うとホワイトメリーなんかもそうだよね。
ホワイトメリーでオススメな絡みとかある?
俺はホワイトメリーはピンク繋りで虹野ひかりとコンビで描いたことはある。
推奨CPは特にない。
今考えたが、絡むなら13ギター繋りでラッテやロッテとか?あとメルヘン王国あたり。
羊or犬の女の子って他にいる?
ポプステのクララとかどうだろう?>ホワイトメリー
そしたらユルールも
むしろクララとユルールはどうだろう
2Pクララはピンクで可愛い
653 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 20:02:23 ID:SMqUmapH
脳内で海つながりでポエット×テトラを考えたことある俺廃人
そしてミミニャミが好きだ。
↓以下何事もなく再開
ポップンに手を染めた理由が、アゲハの設定の「好きなもの」を見たからな俺に
とって、百合要素がポップンの89%だ。
残り11%はゲーム性。
家庭用のオマケ絵でモエとアゲハがアイス食べてるの見た瞬間に、
「ああ、アゲハがケリーに会いに地球に来て、勝手わからず行き倒れてたところを
モエが助けて、当面モエと同棲しながらケリー探ししてるんだな。」
とか思い浮かんだよ。
アゲハ、ケリーのストーリー考えて7でエキスパートコースも作ったよ。
ポップン、もっとコナミが過去キャラ使い捨てを控えてくれないかなぁ。
クララ&ユルール×ホワイトメリーを考えたが、
クララとユルールにどうしても接点を見いだせないのと
クララの攻め設定に無理がある気がしてやめた。
>>653 ポエット×テトラきた!!
海つながり天使つながりでまったり仲良くやってるといいぜ。
ていうか同士絶対いないと思ってただけに嬉しすぎる……。
>>655 接点は分からないけど、あの譜面のSっぷりのせいでクララは天然無自覚攻めなイメージかも。
だからユルールは受けで考えてたけど、ユルール攻めだとどんな感じになる?
ちょっと話をそらしちゃうけど、獣(動物)の女の子というか女性というか、♀を勝手に探してみた
ミミ、ニャミ、プリティ、アンズ、シンディ、おコンちゃん
ミドリ、クルミ、ヴィクトリア、ホワイトメリー
家庭用のほとんどとか性別分かりにくいとか抜けとかあるだろうけどあまり気にしないで
思った以上に少ないものだね
あと小山明美もいる。
食物連鎖とか天敵の関係で攻め受けができそうだな。
今考えたのがおコン×クルミor小山明美
おコンちゃんが攻めちゃうのか食べちゃうのか、すげぇ
ああいうおしとやかな娘が急にそういうモードになって、お目当ての娘を…とか、そんなこと考えるだけでも興奮してしまうな
>>657 サファイア姉さんを忘れるとは何事だ。
6の時のギターはサファイア姉さんがミミニャミに手ほどきをだな。
あのフィンガーテクで二人からいい音をだな(自重
>>657 テトラもそうじゃないか?
「魚の女の子」的なことが公式で記述してあったように思うのだが
容姿は人に近いけどな
メリ「ジャーーン!ギュイーーン!!(ギターの音)」
ユル「コラー!またそんな事して…
他の羊がびっくりするからダメだって、いつも言ってるじゃない」
メリ「だって、楽しいんだもん☆」
ユル「もう!口で言ってもわからないんなら、体でわからせるしかないわね…」
メリ「え!?ちょっと…キャッ」
おコン「………(ウズウズ)」
明美「あれ?どうしたのおコンちゃん、顔赤いよ?」
おコン「も、もう我慢できませ〜ん!!」
明美「うわっ!何なに!?いきなり掴んだりして!」
おコン「小山さん、ごめんなさい……。貴女を見てると野性の本能が……(ゴクリ)」
明美「え……!まさかおコンちゃん、私を…!」
おコン「フフフ……」
そう言うとおコンは真っ赤な舌を出し、まるで味見するかのように手の中の明美を
(省略されました。続きを見たい方は「ワッフルワッフル」と書き込んでください)
クレープクレープ
クレープが一番似合う百合組はリエさな。
異論は認める。
>>661 テトラやキララは姿がかなり人間だからあまり動物って感じはしないなー
ウオヲやふなヲぐらい飛びぬけてくれればそれっぽいがあれを女の子アレンジするのはいろいろ辛そうだし
と書いたところでマダムラゴラは人間なのか獣なのか気になってきた。
じゃあココは間を取ってプリティ姉妹で。
五つ子なんだぜ、姉や妹と毎日取っかえひっかえ、
あんな事こんな事そんな事どんな事し放題だろ。
なんの間かよく分からないけど、確かに五つ子というのはスゴいよな。やっぱり五匹ともそれぞれ性格とか違うのかな
で、五つ子なわけだから気持ちがいつも通じ合っているんだな
タイミングやら感覚やら間っていうのを互いに把握しているから、何をすれば、何を言えば一番喜ばれるか理解しているんだろうな
ラブラブじゃないわけないな
>665
ラゴラ…。ん〜、獣人?
ラゴラは嫉妬深い神によって姿を変えられていて
敵を倒すとその呪いが解け美しい水の女王に…
というのはおk?
ラゴラはあの巨体も含めて魅力なのだと主張してみる。
だが美しい水の女王ラゴラ×テトラというのもおいしそうなのでそれはそれでよし
まぁ元が「水の女王」だからな。水に関係したキャラは全員従えてそうだ
>>668 >嫉妬深い神
誰ー? そしてどんなことで嫉妬されたんだ
15の新規張り合いになったシルヴィアを見る度に、「あのお友だちがフキだったらなぁ…」とか考えてしまう
>>663 そこでニャミが出てきておコンと小山明美を取りあってくれればいい。
さらにそのあとおコンとニャミが仲直りして明美を二人でおいしく頂いてしまえばさらにいい。
口の中に放り込んで口内愛撫プレイとか、口に含んだままディープキスとか。
状況を想像したら鼻血噴き出しそうになった
つか動物同士のディープキスだとか口内愛撫プレイだとか、ポップンだからこそみたいな感じがするな
改めて素晴らしい世界なんだなと思う
しかし口内愛撫とかで「溶けちゃいそうでちゅう……」とか言われたら洒落ならんぞww
あと一番恐ろしいのは「あ、つい飲んじゃった……」
性欲も食欲も本能的なモノだからな。
命懸けで愛を求める明美さんがんばれ。超がんばれ。
>>673 おコン「(ああ……、明美さんおいしい……)」
おコン「ングッ!?(いけない!飲んじゃう…)」
※選択肢※
@「ゲホッ!危なかった!」
A「……ごっくん」
さてどっちが萌える?
難しいぞ。すごく難しいぞ
小山さん、どっちかというと完全に巻き込まれてるな
通常なら、慌てて口から出して、
「ごめんなさい明美さん、あまりに美味しいから、つい……」
「そんなに美味しい?」
「もっと、明美さんを味わいたい……」
ヤンデレなら、一思いに飲み込んで、恍惚とした表情で、
「……これで、明美さんと私は一つになるのね……」
……じゃあ2番で。
明美さんなら、ねずみ算式の生命力で
「私が氏んでも代わりは居るもの」とか言ってくれるに違いない!
てかココが何のスレなのかよく分からなくなってきたw
ポップンミュージックの百合を語るスレだよとか真面目に答えてみる
というか「代わりがいるもの」って、それはもはや小山明美さんじゃなくなってるがなw
↓
朝、いつもの時間に目を覚まし、体を起こしてベッドから下りる。
そしていつものようにカーテンの閉まった窓へ行き、開けようと手を伸ばして、
「あ……」
ふと手を下ろし、振り返る。
薄暗い中、ベッドに丸くなってまだ小さく寝息を立てている子がいる。
人差し指を唇に当てながら、静かにベッドの脇に座った。
眠ったままの子をしばらくじっと見つめたあと、慈しむように頭を撫でてあげた。
「ん……」
眠ったままの子が小さく身をよじる。だがまだ起きそうにない。
「……かわいい」
その姿に思わずため息が漏れてしまい、そのまま我慢出来ずに、額にキスをした。
「ん……ニナさん……」
驚いて少し身をすくめたが、それが寝言だということに気づいて、安心したような残念なような、ともかく胸を撫でおろす。
「さて、と」
コーヒーを煎れようと思い、寝室を出てキッチンに向かう。
その途中、窓から入る光がやけに明るいことに気づく。
気にかかり、窓の外をよく見てみる。そして思わず口笛を鳴らした。
「わぉ、雪……」
しばらく窓の外の光景にみとれたあと、寝ぼすけなお姫様が起きたら、今日はどうしようかと、妄想まがいな思考を巡らしながら、改めてキッチンへと向かう。
「ねえ、アロエちゃん?」
「……」
「おーい、アロエちゃん、何を書いてるの?」
「……」
「……えっと、『早く大人っぽくな』……」
「ひゃあっ!? めぐみちゃん、いつのまに!?」
「もう、ノックしても全然返事がないんだから。何してるのかと思ったら……」
「え、あっ、これは違うの、何でもないの。あわわ……」
「別にいいけど、それじゃあサンタさんが困っちゃうと思うけどな」
「はぅっ!? あぅぅ〜、見られてたよぉ〜」
「ふぅ……そういう事だったら、先にめぐみに聞いてほしかったな」
「へ?」
「魔法だけど、大人になる方法。教えてあげるのにな」
「ほ、本当? アロエ、魔法はまだまだ全然だから……。でも、めぐみちゃんになら、安心して教われるな」
「うん、めぐみはいつでもいいからね」
「やた〜。じゃあ早速今夜めぐみちゃんの所に行くからね」
「うん。たくさん教えてあげるからね……」
雪の降る景色を、三人の子どもが窓に張り付いて眺めていた。みんな一様になんだろう? という表情をしている。
「あれはね、雪って言うんだよ」
ソファーに座って紅茶に口をつけながら、少女が三人に言う。
三人の子どもは、それを聞いて表情が驚きに変わり、ひとりが何かを話した。もうふたりはそれにうんうんとうなずいたあと、
「もう帽子や赤いコートを出さなきゃね……あ、ちょっと」
少女が止める間もなく、部屋のドアを開けてとたとたと出ていってしまった。
が、ドアが閉まってからほどなくして三人がバタバタと走って戻ってきた。
そしてかたかたと震えながら、ソファーに座っている少女の胸元に飛びついた。
少女はやれやれといった表情で三人の頭を撫でた。
「外は寒いんだから、無理しちゃダメだよ。あなたたちは特になんだから」
少女は言って、子どもをひとりずつぎゅっと抱きしめた。
三人の表情はすぐに緩み、みな少し照れたように少女に抱きついた。
「あ、もう、みんな甘えんぼさんなんだから……」
雪の降る空を眺めながら、雪の足音に耳を傾けながら、目を閉じ、手を組んで、今日もわたくしは祈りを捧げています。
今日という日が訪れたこと、これまで安息の日をお与え下さったこと、そして、これからもこの様な日々が続くようにと……。
ふと、部屋の扉の開く音。
「あ……すまんな、邪魔したか」
「あ、Σ様……」
わたくしは「いいえ」とだけ言い、Σ様のそばに寄り、しばらくお互いの瞳をジッと見つめあっていました。
「あ……あぁ、ま、毎日熱心だな」
Σ様はハッとして、慌てて会話を挟みました。
わたくしは恐れ多くも、Σ様の照れた様子やいつもとは違う雰囲気をさとり、身を寄せました。
「もちろんです。あの日、あの時からわたくしは、Σ様に自身を、すべてを捧げると誓いましたから……」
「そ、そうか……」
「ところで、何かご用だったのでしょうか?」
「あぁ、噂で聞いたのだが、この時期は『くりすます』といって、人が人に物を贈る日があるそうだ」
「それが、何か?」
「それで、だ。その、アンネースは、今何か欲しい物というのは、あ、あるのか?」
Σ様がこれまでにないほどに顔を染めていたことや、思いもかけない言葉にわたくしは驚いてしまいました。
「い、いえ、そんな。わたくしは、Σ様がいればそれだけで……」
わたくしは、自分の言葉に思わず顔を赤く染めてしまい、手で顔を覆いました。
「あぁ、わ、わたくしったら、何を……」
「ま、まぁ、気にするな。たまには、お前の言うことも聞いてみなければと、思ってな……」
同じく顔を真っ赤にしながら、Σ様はその真意を話してくれました。
「で、でしたら、街へ出てみませんか? どんな物があるのかも、わたくしはあまり存じておりませんので」
「そう、か。そうだな、その方が話は早いな」
「はい! では、早速準備致しましょう」
そこでわたくしは、あれ? これはもしかすると、『でーと』ということになるのでしょうか?
そんな風に思いましたが、Σ様には黙っておこうと思いました。
たまには、いいのですよね?
「お前たちは食料の調達、お前たちは当日のイルミネーションのデザインだ。日は近いぞ、急げ!」
「う〜、ロキ様はアリ使いが荒いでアリんす」
「クモ使いもなぁー」
「うるっさい! つべこべ言わずに早くしろ! そういえば、ツリーの飾りつけは……」
「ロキ様ぁ、ツリーの飾りつけが終わりましたぁv」
「うぅわっ!? なぜお前がココに!?」
「あ〜、ロキ様のお手伝いをすると言って来ているでアリんす」
「働き蜂もびっくりの働きぶりだや」
「そ、そうか。いや、そんなことはどうでもいい。ちょ、ちょっと、離してくれ」
「えへへー、ロキ様ぁ、なでなでしてくーださいv」
「は、話を聞け……お、おい、お前たち、なんとかしてくれ!」
「ロキ様はきゃんでと仲が良いさね」
「それじゃあ、ウチは食料の調達でアリんす」
「あっ、お、お前たち……」
「……とりあえず、きゃんでがおればロキ様はおとなしくなるやね」
「……ん、呼んで正解、アリがたいす」
「ロキ様の胸元あったかいのv。ロキ様ごほーび、ごほーびちょーだいっv」
「ひゃっ、くすぐった……ぅぁ、ぃゃ、誰か助けて……」
雪の降り始めた街の通り。道なりに並ぶ様々な店をショーウィンドウ越しに眺めながら、二人の少女が歩いていた。
「いつもの店も、街も、すっかりクリスマス仕様ですねぇ」
「うん……」
ひとりは、腰まで伸びた蒼い長髪がとても映える、すこしうつ向き加減に歩く少女。
もうひとりは、短い黒髪を左右で小さくまとめ、常に笑顔を絶やさない、活発そうな少女。
二人は手を繋いで、肩を並べて、互いに気遣うように歩く速さを度々変えていた。
しばらく歩いて、片方の少女が聞く。
「そういえば、何か欲しいものはありますか?」
「え……?」
「いえ、せっかくというか、クリスマスだからというか、こんな時くらいはと、思ったんですけどぉ……」
気恥ずかしそうに話す少女の姿に、もう片方の少女は珍しそうな表情をしたあと、クスッと微笑んで、
「いいえ」
繋いでいた手を静かに離して、そのまま今度は少女の腕に抱きつき、肩に頭を預けた。
「十分ですよ……」
それだけ言うと、あとは陶然としたまま黙ってしまった。
「あっ、えーと……その、あ、あははっ」
少女は、さっきまで照れていた顔を今度は真っ赤にしながら、ただ笑うしかないようだった。
二人は、またゆっくりと歩き出す。
ある広場の大きな木のそばに、栗色の髪の女の子がひとり。そしてその反対側に、ブロンドの女の子がもうひとり。
二人とも木に寄りかかりながら、誰かを待っている。その表情は明るく、少しはにかんでいた。
そこへ、
「あ、おーい」
白い帽子と白いコートに身を包んだ黒髪の女の子が、大きめの袋を抱えてぱたぱたと駆けてくる。
「「あっ、さなえちゃん!……あれ?」」
二人の女の子が同時に気づいて、同時に駆け出し、同時に互いを見つけて、
「「どうして?」」
同時に?マークを浮かべていた。
「昨日急に電話しちゃってごめんね。でも、来てくれて嬉しいな、ありがとう。じゃあ早速……」
黒髪の女の子は、少し状況を飲み込めていない二人を置いたまま、嬉々として袋をがさがさと漁った。
「ね、ねぇ、渡したい物ってさ」
栗色の髪の女の子が途中で聞き、
「お揃いだって、聞いてたんだけど」
ブロンドの女の子がそれに続いた。
黒髪の女の子は逆に?という顔をした。
「え、そうだけど?」
「「それって、私と……」」
二人の女の子はそれぞれ自分を指差し、次にその指を黒髪の女の子に向けようとしたが、
「そうだよ? 二人にお揃いの物を編んできたの」
黒髪の女の子は満面の笑みを浮かべてそう言うと、袋から手編みの帽子、マフラー、手袋、セーターを次々に出して二人の女の子に渡した。
「結構頑張ったの。ちょっと早いけど、私からのクリスマスプレゼントだよ」
そこで黒髪の女の子は気持ちが高まったせいか、ひとり大喜びして手をパチパチと叩いていた。プレゼントを渡せたことが嬉しかったようだった。
「「あ、ありがとう……」」
二人の女の子は、両手にプレゼントを抱えたまま、呆気に取られた表情で互いに見あった。
「さぁ! さぁさぁさぁさぁー! 今年最後のライヴ、頑張るぞぉー!」
「ヒ、ヒカリちゃん、張り切ってるね」
「あったり前でしょ、なんてったって今年最後。全力でいっくよー」
「え、いつもは全力じゃな……」
「へ?」
「あ、なんでも……。ヒカリちゃん、すごく元気で、可愛くて、うらやましいな……」
「ん、なになに?」
「あ、あ……違うの。いや、違くなくて……え、えっと」
「コラー、二人とも何の話をしてるの、混ぜなさーい」
「あ、ソラちゃん。ミライちゃんが……」
「あ、うぅん。な、なんでもないの、ごめんね。さ、最後のライヴ、頑張ろうね」
「え? うん、頑張っちゃうよー。もういつもの三倍増しで……」
「コラ、いつもは中途半端にやってるの?」
「あはは、やだなぁ、気持ちの問題だよー」
「すいませーん、そろそろスタンバイお願いしまーす」
「あ、はーい! う〜、ドキドキしてきたぁ!」
「とりあえず、このステージが終わったら、三人で美味しいケーキでも食べに行こっ」
「お、やったー! ワクワクもしてきたぁ!」
「でも、おごらないからね?」
「やったーって、えぇ? もう、ソラちゃんのイ・ケ・ずぅ」
「色目使ってもダ・メ。ね、ミライも」
「あ……うん、うん。ケーキ、楽しみ……」
「よぉし! ケーキも待ってることだし、張り切って行こぉー!」
私はミルクと一緒に少しだけ早いパーティーをしていた。
ソファーの前のテーブルの上には、二人だけで食べるには少し大きすぎるようなケーキが置いてある。
「前祝いみたいだけど、とりあえずカンパーイ」
二人でジュースの入ったグラスを鳴らす。
「私は毎年仕事だから仕方ないけどね。……あ、そうだ」
私はケーキの写メを撮ろうと思い、そそくさと立ち上がり、部屋を出た。
「えへへー、あのケーキ、可愛いもんねー」
嬉々として携帯を片手に部屋へ戻ってみると、ミルクの口元が微かに動いているのが分かった。
ハッとしてケーキの方を見ると、4分の1がすでに無くなっていた。
「あ、ごめん、先に食べちゃった」
ミルクが口元に盛大につけたクリームを舐めながら言った。
よく見ると、飾り付けの家が半壊していて、そばにいたサンタやトナカイのお菓子もクリームの中に沈んでいた。
「きゃ、きゃぁぁぁぁっ!?」
私は思わず悲鳴を上げてしまった。私の反応にミルクは少し驚いていたが、
「あ、ごめんってば。でも、サンタさんはまだ残ってるし」
まるで悪いとは思っていないようだった。
「まあまあ、おわびに食べさせてあげるからぁ」
そして満面の笑みで、立ち尽くす私に手招きをした。
「あ、いや、いいよ、そんな……」
遠慮する私に、ミルクは「いいからいいからぁ」と半ば強引に隣……ではなく膝に座らせた。
「えっ、ちょ、ちょっとぉ……」
「はい、あーん」
膝の上でドギマギする私をよそに、ミルクはフォークでケーキを一口大に切って差し出してきた。
「あ、もぉ……あーん」
「どう? おいしいでしょ、おいしいでしょ?」
「そ、そりゃまぁ……」
ミルクはとても嬉しそうな顔をした。あまりに近いためもあり、その表情に思わずドキッとしてしまったが、
「じゃあ……」
ミルクが私の腰に回していた腕を抱き寄せて、そのままキスをしてきたことにもっとドキッとしてしまった。
「ふゎ、ミ、ミル……!?」
「コレと、どっちがおいしいかな? ふふ……」
私は、その時になって気づいた。表情も、声も、雰囲気も変わって、ミルクが『狙っている』ことを。
体温と心拍数が一気に上がっていくのが分かった。
「はい、もう一口、あーん」
しかしミルクはまたコロッと変わり、いつもの調子の戻っていた。が、『狙っている』ことはすでに分かった。
「あ、あーん……」
ドキドキと熱でもうケーキの味が分からなくなっていた。動こうにも、ミルクの腕は緩みそうにも離れそうにもなかった。
「あはは、ケーキ、おいしいねぇ」
「う、うん……」
そうしている間にも、ケーキは少しずつ減っていく。
ケーキが無くなったら、私、どうなっちゃうんだろう……?
「いやぁ〜、コタツは良いねぇ……」
「良いよねぇ〜、コタツ」
「もうね、私寝ちゃいそう。というか眠い、寝る」
「おぉ、まさに猫がコタツで丸くなる」
「何か言った?」
「いやいや、なんでもございません。ほらほら、ケーキ食べちゃいなよ」
「あ、その前に、ジュース無くなったから持ってこよっと」
「私のもねぇ」
「むぅ〜、はいはい。うぅ、さむさむ」
「ふぅ、私も寝ちゃいそうだなぁ……。……むむっ? け、ケーキが消え……?」
「あ、ミミちゃん、メリークリスマース!」
「あ、小山さん、コタツの中で何を……な、その口の周りのクリーム……!」
「ごちそうさまね。バイバ〜イ!」
「あ、ちょっと、小山さん! サンタの格好なのに何にもくれないの!?」
「ミミちゃん……」
「あ、ねぇ、さっき小山さんが……」
「食べたでしょ?」
「は?」
「ケーキ、食べたでしょ?」
「あ、いや、ちが……小山さん……って、もういない!?」
「許さない! にゃあ〜!」
「きゃあ〜! いやぁ〜!」
日はすでに落ちていて、部屋で人形の手入れをしていると、
コツ、コツ。
窓を叩く音。
少しドキリとしながら、恐る恐る窓の外を覗き込むと、
「こんばんは、開けてくれる?」
所々雪を被ったポエットが見えた。
「あぁ、ポエットちゃんか。お仕事はどうしたの?」
ホッと胸を撫で下ろして、窓の鍵を開けながら私は聞いた。少し前からポエットはサンタさんのお手伝いをしていると聞いていたからだ。
「ん? 実はね、まだお仕事終わってないんだ。エヘへ」
そう言いながらも、ポエットはなぜか嬉しそうに体を揺らしていた。
え、じゃあどうして。
ポエットにそう聞こうとする前に、
「はい、コレ」
持っていた白い袋を差し出された。
袋の中を覗いてみると、下の方にひとつだけ青色の袋が入っていた。
「え、コレって……」
「最後は、リデルちゃんにって決めてたの。メリークリスマス」
ポエットはパチパチと拍手をした。
「え、え? いいの、本当にいいの? ね、ねぇ、開けていい? 開けていい?」
少し興奮気味になってしまった。
ポエットは笑顔で「いいよ」と言うので、早速開けてみた。
「あっ」
それは、ポエットの人形だった。今目の前にいるポエットが、そのまま人形になったデザインだった。
「わ、わーわー! 可愛いー、ありがとう! ずっと大切にするね」
完全に興奮してしまった。そして、思わずその勢いのまま人形を抱きしめたり、キスをしたりしてしまった。
「あは、すごく喜んでくれて嬉しいな。……う〜ん、でも、そんなにされちゃうと、ちょっと恥ずかしいかも……」
私の様子を見て、ポエットはモジモジとはにかんだ。
相変わらず流れも無視して、10レス近く潰してやっています
ぶっちゃけ、フライングです。でもまぁあまり気にせず見て頂ければ幸い
テーマがテーマで、深く考えるよりも浅くやった方が良いかなと勝手に考えたので、いろいろな方に出てもらいました
ほとんどが手抜きなのですが、個人的にやっている最中はなかなか楽しかったので、すべて良しとしています
まぁ贅沢を言えば、もっとたくさんの方に出てもらいたかったのですが、キャラの理解や知識、話のひきだしはここら辺が限界でした
もっとキャラについて理解しないとなぁとか、今更ながら思っていたりもします(家庭用もキャラブックも持っていないとかね)。
はい、どうもお粗末様でした。ではまたの機会に
>>691 甘ーいデザートごちそうさまでした。
野暮ったいこと確認するけど
・ニナ×アンナ
・めぐみ×アロエ
・フキ×ルリ
・Σ×アンネース
・キャンディ×ロキ
・サユリ×ショウコ
・サナエちゃん×リエちゃん、ベル
・ヒカリ、ソラ、ミライ
・ミルク×ツララ(2レス)
・ミミ×ニャミ+小山さん
・ポエット×リデル
でよいのか。
一部名前がないので、ってかアンナはもはや個人的趣味
アンナの所がみっちゃんであること以外は自分の考えていたのと一緒です
最低限以上の情報を出さないような感じでやりましたので、そこまで分かって頂ければ十分です
しかし、名前の分からない所は本当に分からなかったりしますよね。すみません
もっと考えが必要か…
どんだけー!!!
いや、流行語とかじゃなくリアルな意味でw
自分の脳内のアンナは、ユルールとお互いの三つ編みを、あみあみしあってる。
リゼットや海兵スミレも仲間に入りたがってるよ
もちろん、ミミニャミも三つ編みなので同様に
>>695 活発な方じゃなくて、大人しそうな子同士で
多くは語らず、互いを思いあってるというイメージだったからなぁ。
まあ三つ編みっ子だらけのパーティーでも全然構わないけどw
アンナとリゼットが北欧?の外国語で会話しながら三つ編みし合っているのを想像した。北欧の外国語でっていうのがミソだわ
会話の合間で時々微笑みあったりとかね
フランス映画のワンシーンみたいで良いわ
ネタバレだけど、16でDormir新曲担当ロザリーが勝ち負けポーズで三つ編み
と言うか、いかにもリデルが可愛がりそうなキャラで妄想が膨らむ
>>691 改めてメリクリGJ!
ソフロの日にロケテがあると聞いて町田まで飛んで行きました的な俺は
久しぶりにリエさな分が補給できました。
さなxリエ&ベル…
さなを自分のモノにしようとしてベルがリエを襲うんだけど、
一瞬油断した隙に反撃(というか天然攻め)されるっていう話なら考えた事があるw
もちろん他のもとても良かったですよ。
カップル達が愛を囁き合うクリスマスというイベントと、
百合の宝庫ポップンにも感謝ですね。
>>698 おや、もうパーティー♪のキャラ解禁ですかw
本体はともかく蛇の方が攻めっぽく見える。
身体のあちこちに絡みついたり、細い舌でチロチロ舐めたり。
Dormirつながりでべリーととか考えると……
確実に喰うな、蛇が苺を。
ロケテ行った人しか分からない気がする
>蛇が苺を
上手いこと言ってるのかそうでないのか分からんな。つか触手系かよ、食っちゃあいけません
パーティーではジュディがまた新衣装で登場するみたいだね
勝ちアニメで、今度はマリィの他にケイトまで出てくるんだけど…
ねえ、アヤは? アヤ姉さんは?
もう新キャラとして出てほしくなってきた。てかそうでないと何かアヤが不憫だ
りえさなはまだですか小波さん
小波「昔のキャラをあんまり出すと新キャラ枠が減るんですよ。インカムのためには新キャラ投入も大事でしてごにょごにょ」
>702
次回作、パーティーの「カフェパーティー」というジャンルの担当キャラ、イズミさんのフィーバーアクションにリエさながチラッと出るよ
サブ扱いだからあくまでチラッと
なによりもキャラが一番の魅力であるポップンとしては、新キャラっていうのも重視してるんだろうね
あんまりワガママ言うのもあれだし、ここはスタッフ、デザイナーさんに任せるしかないよね
654を読んだ時も思ったけど、新キャラが居なかったら、
例えばCSのキャラは、ずっと
プリティ・ハマノフ・ボゥイ・ウンバボ・頭のでっかいおっちゃん
だけになってしまう訳で…。極論だけどね。
旧キャラは続投してほしい。新キャラにも会いたい。俺ってわがままだなぁ。
まあポップンでは曲が無くなっても、キャラが消えないのが幸いだね。
新キャラがいるからこそ新しい愛も生まれるわけで。
どのキャラも魅力的だから困る。
リエさなあたりは、出番が減った!って感じが強いから、嫌なんだよな。
次こそはと期待してしまうから辛い。
良い機会だと思うし、ここいらで視野を広げてみるのもいいのかもね
マユミと千代子は出身地が一緒なのかな?
結構前にマユミとカレンが一緒に描かれているのを見たことがあるけど、自分としてはマユミと千代子の方が良いな
気丈な印象とは裏腹に、恋愛に関しては奥手な千代子
あどけない外見と雰囲気を合わせ持つが、グイグイ引っ張っていくタイプのマユミ
まぁ、「おっとなー」なカレンも入れてドキドキハラハラな展開になるのも良し
>>707 ちょww読んでたら素でドキドキしてきた(;´Д`)
ニコニコの話題で申し訳ないんだけど、あるアニメのEDパロでオフィーリアがフロウフロウ抱きしめてる絵を描いてる人がいた。
……迂闊にも萌えてしまった。
それみたいに、なんかこう、あまり見ないけどこの組み合わせオススメってのある?
じゃあ唐突にフィーバーピンクとスミレとか言ってみる
前にもこのスレで出てたけど、あゆむとリゼット
以前挙がってるの見たときは本当に「俺何時書き込んだ?」って思ったっけ
713 :
709:2007/12/23(日) 23:48:45 ID:3ennjmgX
みこことたまこで巫女と妖怪、いい子と悪い子というカップリングを思いついたが、
われながら話が膨らまない。
あとはゲルム13の本質はお姉さんですよとし
ゲルムとニセトランという、なんともハードルの高いところを挙げてみる
季節ネタだけど、ツララとポエットってあまり見掛けないよね
ポエットがお手伝いとして、ツララと一緒にプレゼントを運ぶわけだけど、ポエットは空を飛ぶソリなんて初体験
「わー、すごーい! 私が飛んでる時よりも速ーい!」
「もっともっと速く出来るよー? クルッと一回転とかもね。しっかりつかまってて!」
ポエットに良い所を見せようと、得意気にソリを操るツララ。ツララにしっかりと抱きついてワーワーとはしゃぐポエット
おかげで道に迷ったりプレゼントを配り忘れたり…
でも、それを機会にいろいろと付き合いを深めていく二人…
みたいなのを考えた
そういえば、ミルクとツララってあんまり接点が見付からないけどよく見掛けるよね
なんでだろう。今時のお姉さんペア?
巨乳ペアだから
唐突だが、アンナ×リンを考えてみた。
リンの方が年上だけど精神年齢はアンナの方が年上で、アンナはリンを思慕してるんだけど
彼女の気持ちにリンは気付いてなくて、悶々ともどかしい毎日を送っているアンナ…
駄目だ、ここ数日フィーバーピンク×スミレが頭から離れない。
戦う時はもちろん敵同士なんだけど、平和な時は2人とも普通の女の子で、
休みの日は一緒にショッピングや食事を楽しんでいたり…
あれで同い年っていうのもポイントかも。
>>714 というわ
けでふたりともあとか
たもなくとけあった
ー
こうですか、わかりまs(ry
>>715-716 TAKA曲ぺアだから
そういえば初夢にTAKAが出てくると縁起が良いらしいですね
>>717 リンが誰か分からなくて全然関係無い所を探してしまった俺は
今度トライ▼ユーロEXをS乱で特攻してきます
あんまり見かけないカップリングか
リサ×ユキとかどうだろ、アイドルつながりで
ユキかぁ
リサって高校生らしいから、同じ様な雰囲気として、リサにはドナってイメージがあったな
ドナの方が年上だけど、リサにからかわれて顔を真っ赤にしたり、ふざあってたりしたら良いな
>>717 アンナ=観覧車でキャッキャッウフフなイメージが湧く。
高いところに来るとリンが怖さのあまりアンナに抱きついて、アンナ赤面とか。
そんな俺はニャミ×ミミ好きなケモナー。
観覧車とか…
カップルがラブラブでベタベタで熱々になってる場面しか妄想出来なくて何かいろいろと反則だわ
何ていうかもう観覧車を発明した人は超GJ!
今まで都会に出た事が無かったので、遊園地にある乗り物全てが、珍しくてしょうがないユルール。
「今度はあれに乗ろう!」
と指さす先に、アンナが視線を向けると、この遊園地でもひときわ目立つ、大観覧車があった。
「えっ、あれに?」
観覧車には特別の思いのあるアンナは、その観覧車を見て、一瞬ドキッとしてしまったが、
「どうしたのー?早くおいでよー!」
ユルールは観覧車に乗るのが待ちきれないのか、乗り場に向かって駆け出していて、すでにアンナから離れた所に居た。
「あ、待って」
「うわー、すごーい!」
観覧車に乗ってからも、ユルールの興奮は収まらなかった。
むしろ、ゴンドラが上昇していくのと共に、ユルールのテンションも上がっているようだった。
「ほらほら、さっき乗ったメリーゴーラウンドが、あんなに小さくなってる!」
ゴンドラの窓に張り付き、外の景色を食い入るように眺めるユルール。
アンナは座席から一旦立ち上がり、そんなユルールにそっと近づくと、
「どれどれ」
「ほら、あそこ!次は何に乗ろう………あ」
次の乗り物の品定めをしていたユルールの身体が、固まった。
アンナが背後から両腕を回して、ユルールを優しく抱きしめていた。
「楽しいのは良く分かるけど…そんなにはしゃいだら、危ないよ?」
そう言って、固まったままのユルールの両肩を、やはり優しく掴むと、座席へ座らせた。
そして、アンナはその隣に座った。
年越しは観覧車の中で新年を迎るとか?
ロマンチック。
他にも、お家で年越ソバ食べたり、初日の出見に行ったり、
初詣に行ったり、おせち食べたりと、
年末年始はいろんなシチュエーションが考られるな。
>>721 リサ×もえ なら考えたことがある
同じ高校生で、アイドルとしてのタイプも違っててお互い良い刺激になりそうだし
でもユキも性格合いそうで元気カップルでいいな
>>725 年末に良いものを見させてもらいました
良いなぁ…観覧車シチュ。言うなれば、二人だけの世界だからなぁ。良いなぁ
というか続きがあるのか気になる
年始→雑煮→餅→餅つきという流れから何故かプリティ五匹姉妹が浮かんできた
三匹がかりで杵を持って、二匹はうすの中の餅をこねこねしながら、楽しく仲良くやってると良いな
で、お揃いの着物で、コタツで餅を伸ばしながらワイワイ食べている様子を想像して和んだ
>>719 菫はフィーバーピンクの正体知らないとか?変身してるし。
この二人は接点多いな、ピンク髪、14歳、正義と悪。
正月か…、みここで何か短いの一本書きたい。
>>729 あゆむ×みこことかどうよ?
理由?キャラブック適当に開いたらあゆむが出てきt(ry
>>729 みここが信心の薄い娘にいろんなことを啓蒙しちゃうとか
>>729 それはそれで面白そうなんだが、俺の腐りきった頭だとラストが
最終決戦で正体ばれる→そんな…どうして……→(中略)抱き合ったまま死亡
となるビジョンしか出ないのでちょっときつい。
やはりコメディタッチのゆるい話のほうがって何俺は自分の好みを人に押し付けてるんだ。
「とうとうピンクを捕らえたわ!観念しなさい!」
「私を捕まえて、どうする気なの?」
「どうするって、それはもちろん…」
「………」
「………(考えてなかった……;)」
「まさか…」
「ギクッ」
「私を動けなくして、あんな事やこんな事をするつもりなの?」
「え…、ええっ!?」
「その上、恥ずかしい写真や動画まで撮られるなんて、ひどいわ…」
「だ、誰がそんな事を、だがしかしそれもまたいい(ry」
↑こんな感じですか!?わかりません><
ワッフルワッフル
あゆむ×みここはいいなぁ。
ねこつながりで出会って陽だまりの縁側で仲良くおしゃべりみたいな始終まったりな図が浮かぶ
>>734 同意。お茶を飲み飲み語り合う二人が頭に浮かんだ。
ただ惜しむらくは終始ほのぼのでそれ以上に持っていけないこと。
互いが互いを好き、という前提だが・・・
楽しく談笑中
↓
突如、猫乱入
↓
みここ、驚いてお茶こぼす
↓
あゆむの服びしょびしょ
↓
着替えさせようと、みここがあゆむの服を無理矢理脱がす
↓
半裸で恥らうあゆむを見てるうちにみここにイケナイ感情が・・・
↓
ウフンアハン
こうですか、わかりまs(ry
そのとおりだよく分かってるじゃないk(ry
あゆむ→みここ前提だが・・・
あゆむがみここについに告白
↓
「ボ、ボ、ボクの『ネコ』になって!」
↓
しかし純粋なみここは『ネコ』の意味がわからない。
↓
「『ネコ』っていうのは、だから……」顔を真っ赤にして口篭もるあゆむ
↓
みここ、「あ、そうか」と思いつきあゆむの帽子を取り上げる。
↓
「?」 不思議がるあゆむ。
↓
カポっと帽子を被り「ネコさんにゃーにゃー」と鳴くみここ。
↓
鼻血ブー。あゆむ笑顔で失神する。
こうですか、わかりまs(ry
ねこみみみここかわいいよねこみみみここ
あゆむ初詣「ゴールド金賞とれますように」
↓
おみくじで運試し
↓
『大凶』!ガーン!!
↓
みここ「どうしましたか?」
↓
実はかくかくしかじかにゃんにゃんで…
↓
大丈夫、私がおまじないしてあげます
↓
チュッ
こうでs(ry、わかり(ry
739 :
730:2008/01/08(火) 23:30:34 ID:IZDgA0ap
偶然にできたCPなのに何この反響のでかさwwwww
みんないいネタ書いて悔しいので俺も書いてみる。
あゆむを慕うみここ、みここが好きなあゆむ。
↓
みここ、あゆむのトランペットを発見
↓
誰もいないことを確認し、こっそり吹いてみる
↓
あゆむ登場、真っ赤になって謝るみここ
↓
あゆむ「そんなことしなくても、ボクに言ってくれれば普通にしてあげたのに…」
↓
ちう
ベタすぎて反吐がでるぜフウハハァーハァー
おぉ、かわいい。自作絵はココでは初めて見たよ
ねこみみみここってなんか早口言葉っぽいな
そうか、今はあゆむとみここの流れなのか
>740
なんという可愛さ……!
どっちも天然なイメージがあるから、どちらが攻めになってもおいしい。
それがあゆみこクオリティ。
>>740とか色々シチュ書いた人とかGJすぐる
おまいらのお陰であゆみこに目覚めたぞ、どうしてくれる
そういえばみここは何歳なんだろうか、少なくともあゆむより年下っぽいが
だとすると、みここがあゆむの後輩だったりするとさらに良いかも
廊下の影からこっそり見つめてて、あゆむが気が付くと顔真っ赤にして逃げる、みたいな
てか、あゆむがボクっ娘になってるw
デフォだっけ?まあ可愛いからよし!w
あゆむがボクっ娘なのはにゃんだふる55の歌詞のせいかな。
改めて百合目線でそれぞれの歌詞を読んでみるといろいろ妄想が……
ちょっぴりのん気でがんばり屋なあゆむは近頃、
散歩中に見つけた神社がお気に入り。
音楽上達のご利益があるなんていうし、
音楽好きな人たちがちらほら参拝にやってくるので、
あゆむったら神社を演奏の練習場所にしちゃった。
神社のかわいい巫女さん、みここは最初こそ「うるさーい!」って
迷惑がって何度かモメたりもしたけれど、
ちっともメゲないあゆむに最近はすっかりあきらめムード。
でも、ふと気付くと神社が静かな日はちょっぴり物足りなかったりして。
あゆむの演奏、そんなにキライでもなくなっちゃったみたい。
だって、なんだかんだいってマジメにがんばって練習している
あゆむの姿を一番よく知っているのはみここだから……。
そんなみここの気持ちを知ってか知らずか、あゆむはあゆむなりに
みここに一度きちんとお詫びをしておきたいみたい。
そういえばそろそろバレンタインデーだっけ。
けど、みここってチョコなんか好きなのかな。和菓子が大好きみたいだし。
せっかくだから喜んでもらえるものをプレゼントしたいんだけど。
アクセやコスメってイメージもない。みここにはまだちょっと早いかな。
ボクってみここの働いている姿しか知らないんだなあ。
普段着のみここってどんな風なんだろう……。
そしてやってくる2月14日。
悩んだ末に、答えが見つけられなかったあゆむは参拝客に聞き込みをして
みここの一番好きなものをあげることにしたみたい。
調査の結果、それはなんと……かりんとう!?
はじめて買うしぶーいお菓子に戸惑いながらも、
あゆむは思い切ってみここに紙袋を差し出したのです……!
一瞬面食らったみここだけど、中身を見て思わず吹き出しそうに。
あゆむったらそわそわしちゃって、こんな直球の贈り物をしてくるんだから。
つんつんしてるのもなんだか馬鹿らしくなっちゃった。
「おもたせですけど、よかったらうちでお茶でもご一緒していきませんか」
微笑むみここに、むしろあゆむがほっとして大喜び。
日が暮れるまでこたつで丸くなって、お互いの距離を縮めるのでした。
……それにしてもみここったら住まいに招待なんかしちゃってよかったのかな?
あゆむのことだから、今度から勝手に上がり込んだりしちゃうんじゃないかな。
あったかいこたつが、新しい火種になったりしないといいけど……。
それとも、かりんとうみたいに甘ーい関係を作っていけるかな?
……妄想があふれて馴れ初めが出てきちゃいました。
バレンタインって。どんだけフライングだよ、っていう。
かりんとう食べたのはずーっと昔ちっちゃい頃の記憶です。
なんかかりんとう食べたくなってきたから、
今度いいとこの買って食べてみようかな……。
GJGJ
和むなー良いなーかわいいなー
割とこういった距離感が一番良いのかもね>あゆみこ
>>740 >>745-747 こ れ は い い も の だ 。
甘々なあゆみこ最高だな。
妄想してると鼻血でそうになるぜ。
(新しい火種も大歓迎だが)
>>743 みここが後輩だったら学校であゆむが他の先輩とおしゃべりしてるの見かけてむぅ……って顔くもらせたりしてればいいと思うんだ。
>743
みここが小学生、あゆむが中学生と考えてた自分にとっては新しい視点だな。だがそういうのも萌える。
一見ツンツンしてそうなみここだけどやっぱり甘えん坊さんで、あゆむとこたつでうたた寝してるときには
夢の中であゆむに思いっきり甘えちゃう夢とか見て、その反動であゆむにスリスリとかするんだぜ。
あゆむはそんなみここに目を覚ましてビックリするけど、そこは年上らしくみここのしたいままにさせておくんだぜ。
>他の先輩
あゆむが軽吹楽部へ行く所をみここがこっそり追いかけていったら
その部活風景を見てみここ赤面!鼻血ブー
とかですか?わかりませんんん
ログを見てたら前にもネタにされてたんだな>あゆむ
リゼットたち吹奏楽部の女子からも好かれ、後輩のみここからも好かれ
板挟みになってしまい苦しむあゆむを想像した。
…ん?これはもしかしてシリアス展開フラグか?
>>745-747 GJ!和んだ。
何だかあゆむ大人気だな!バレンタインに沢山女子からチョコとか貰いそう。
そういえばあゆむはボクっ娘なイメージ強いよね。
―――2月14日。バレンタインデー。日本中の女性が愛する者にチョコレートを贈り、愛を伝える日。
毎年2月になると、全国の乙女達が、その運命の日へ向けて準備をするのは最早当たり前の光景だ。
―――で、今日は2月13日。バレンタインデー前日。言うなれば『バレンタインデー・イブ』だ。・・・言わないか。
その日の夕暮れ時、商店街のアーケードを歩く1人の少女がいた。
この町一有名な神社『ポプの宮神社』の神主の娘であり、同神社で巫女を勤める少女・みここだ。
彼女は世間で騒がれるバレンタインデー騒動には特に関心を示していないらしく、彼女の持つ買い物袋の中にチョコレートは見当たらない。
―――いや。正確には、全く興味が無い訳ではなかった。彼女にも、想い人がいるのだ。
ひっそりとその相手の事を思い浮かべては、赤面して恥らうような事が、彼女にだってある。
―――ただし。その相手は男性では無く、女性だけれど。
「・・・まだ日が短いなぁ。早く帰らなくちゃ」
みここは茜色に染まる空を見上げて呟いた。
以前に比べれば日が暮れるのは遅くなっているのは確かだ。しかし、時期的にはまだ冬。ぼんやりしていると、あっという間に暗闇が辺りを包み込んでしまう。
その証拠に、茜色の絨毯を敷き詰めたような空の端っこが、微かに藍色を帯びてきているのがわかった。
みここは少しだけ歩を早め、小走りで目の前の角を曲がる。
―――角を曲がった、その瞬間だった。
「―――あっ・・・!」
急いでいた筈のみここは、突如その足を止めた。
「あっ・・・あっ・・・」
角を曲がった先、みここより10m程前方に、高校生らしき2人の少女が肩を並べて歩いていた。
どくん、とみここの心臓が大きく跳ねる。それは、今まで走っていたからでは無さそうだ。
彼女の視線は、その2人の少女の内、彼女からみて右側の少女に注がれていた。
制服らしい白いブラウスと赤ネクタイの上に防寒用らしきロングコートと白いふわふわのマフラー、下はチェックのスカート。
その頭には特徴的な、まるで猫の耳を思わせるようなフォルムの黒い帽子。帽子から零れて覗く髪は茶色。
市立ポップン学園に通う少女、あゆむだった。
彼女はトランペットが好きで、吹奏楽部に所属して毎日練習に明け暮れている。また、無類の猫好きとしても有名だ。
そして彼女こそ、みここの憧れの女性であった。
みここがあゆむに初めて出会ったのは、その年の正月だった。
吹奏楽部全員で初詣に来ていたあゆむに、巫女を勤めるみここがお御籤を渡したのが最初だった。
『ありがとう!』
お御籤を受け取ったあゆむの御礼の言葉とその笑顔を、みここは片時も忘れた事は無い。いつも明るく、屈託の無い笑顔を投げかけるあゆむに、みここはまさに一目惚れだった。
あゆむがお御籤が大吉で喜ぶ姿や、神社にやって来た野良猫を追いかける姿、それらが全て、みここにとっては眩しく映った。
それから数日後、再び神社に、今度は1人でやって来たあゆむに、みここは心臓が破裂する思いだった。
どうやら彼女は神社に集まる野良猫と遊びに来たらしく、沢山の猫に囲まれて幸せそうだ。
(・・・チャンスは、今しかないっ・・・!)
高鳴る心臓を押さえつけ、みここは意を決して、猫と戯れる少女に近づき、声を掛けたのだった。
『あ、あ、あのっ!・・・猫、お好きなんですか?』
『うにゃ?』
猫に習ってにゃーにゃーと鳴き真似をしていたあゆむは、思わず猫の言葉で返してしまった。
それがあまりにおかしくて、
『・・・ぷっ!あははは・・・』
みここは思わず吹き出してしまった。
『あはは、ごめんごめん。猫と遊んでる内に、ボクも猫になりかけちゃってたみたい』
ペロリと舌を出して、照れくさそうにはにかむあゆむ。
それから2人は境内でお茶を飲みながら、日が暮れるまで談笑した。猫のこと、学校のこと、神社での仕事のこと、吹奏楽のこと。他愛の無い雑談だったが、みここにとっては何事にも代え難い、幸せな一時だった。
その帰り際、あゆむがみここに問い掛けた。
『ねぇ、また来てもいいかな?』
みここにとってはこの上なく嬉しい申し出だった。断る理由など、何処を探してもあろう筈が無い。
『は、は、はいっっ!!も、もちろんです!いつでも来て下さいねっ!!』
しどろもどろになりながら言ったみここに、あゆむはまた笑顔を見せたのだった。
それからあゆむは時折神社に顔を見せ、みこことお茶を飲みながら雑談に耽るようになった。
その憧れのあゆむが、今みここの10m程前方を、友人と並んで歩いているのだ。
不意打ちのようなあゆむの登場に、みここの心臓の高鳴りは中々収まってくれそうに無い。
あゆむはゆっくり歩きながら、隣を歩く、ブロンドの三つ編みと赤いフレームの眼鏡が特徴的な少女―――リゼットと楽しそうに話をしている。
2人は親友で、部活が終わるといつも一緒に帰っていた。
(・・・何、話してるんだろう・・・?)
みここは2人の会話が気になってしょうがない。それもそうだろう。
あゆむの隣を歩くリゼットは、あゆむの親友だ。それはみここも知っている。
親友―――親しい友人。何度か神社で談笑をしたくらいのみここよりも、明らかにあゆむに近しい存在だ。
2人は学校に居る間はいつも一緒だ。きっとあゆむも、彼女にしか話さないような悩みや話もあるかもしれない。
みここは、そんなリゼットが羨ましくてしょうがなかった。自分ももっと、あゆむに近い存在になりたかった。
せめて、どんな話をしているかだけでも―――その一心で、みここは2人に近づいた。
2人に気付かれないギリギリの距離を保ちながら、必死に耳を欹てる。
―――そんな努力(?)の甲斐あってか、みここの耳は確実に2人の会話を聞き取っていた。
「ねぇねぇ、あゆむちゃん」
「なーに?」
「明日さ、バレンタインデーだよね。誰かに、チョコあげたりするの?」
―――どくんっ!
その言葉を聞いた瞬間、またもみここの心臓が大きく跳ねた。みここは息を呑む。
(どうしよう・・・あゆむさんに、好きな人でもいたら・・・)
みここの心配は至極当然だ。もしあゆむに好きな人がいれば、ただでさえ望みの薄い自分の想いは、ますます伝わりにくくなってしまう。
ぎゅ、とみここは手を握り締める。まるで祈るように。
あゆむが、口を開いた。
「んーん。ボクは特にそんな予定は無いなぁ」
(よ、良かったぁ・・・)
ほーっ、とみここは大きく息をついた。握り締めた手が解かれる。
「え〜、そうなんだ。昨日一緒にチョコ作ったのに、どうするの?あれ」
「自分で食べちゃう、のかな・・・う〜ん、わかんないや」
どうやら2人は事前に、一緒にチョコを作っていたらしい。
慎重に後をつけながら、みここはなおも会話に耳を傾ける。
「そういうリゼちゃんはどうなの?誰かにあげる?」
「あたしはね〜・・・」
リゼットはそこで一旦言葉を切ると、満面の笑みをあゆむに向けた。
「あゆむちゃんにあげる!」
(えっ!?)
それを聞いたみここは、またも心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
お家柄、バレンタインデー自体にあまり詳しくなかったみここは、女の子が女の子にチョコをあげる、というパターンもあるという事に驚いた。
―――それもあるが。
あゆむがチョコを貰う、という事実にみここは動揺を隠せなかった。
リゼットがあゆむにチョコをあげることで、2人はますます仲良くなるだろう。そうしたら、自分の付け入る隙はそこにあるのか?
ひょっとしたら、自分は完全に置いてけぼりになる恐れもある。あゆむがますます、自分から離れていく恐怖。
みここはそんな思いで、胸が張り裂けそうだった。
「ほんと!?ありがと〜!でも何だか恥ずかしいなぁ・・・」
「明日の朝、学校に行くときにあげるね」
思い悩むみここには、2人の会話が少し遠くなっていた。
「え〜、別に帰りでもいいのに〜」
「う〜ん、でもさ・・・」
だが、次のリゼットの発言を、みここは聞き逃さなかった。
『一番に渡した方が、なんていうかさ、一番心がこもってる気がしない?』
「!!!!!」
みここははっとした。
(一番に渡せば・・・一番、心が・・・)
みここは心の中で、その言葉を反芻する。
そうこうしている内に分かれ道にぶつかり、あゆむとリゼットは別れの挨拶を交わしていた。
「バイバイ、リゼちゃん。チョコ、楽しみにしてるね」
「うん、また明日!楽しみにしててね!」
2人は互いに手を振りながら、別々の道へ入ってゆく。リゼットは左、あゆむは右。
みここは2人の姿が消えるまでそこに立ち尽くしていた。
だが、急に思い出したように踵を返した。走って、そして商店街の人混みの中へと消えていく。
空を見ると茜色は大分身を潜め、藍色が支配を強めていた。
―――その日の夜。ポプの宮神社に併設された、みここの自宅。
両親が寝静まったのを確認してから、みここはこっそり起き出した。
台所へ侵入すると、電気を付け、夕方の買い物袋から何かを取り出す。
それから料理の本を取り出し、パラパラとページを繰る。
と、みここの女の子らしい小さな指が、ぴたりととあるページで止まった。
『バレンタインデーの贈り物に 手作りチョコレート』
大きくそう書かれている。みここはそのページをぐっ、と押し潰すようにして開き、ひとりでに閉じてしまわないようにした。
材料を全て確認し、みここは作り方の項へ目を移す。
作った経験のある方は分かるだろうが、チョコレートは非常にデリケートな食べ物であり、かなり細かい温度調整や手順が必要とされる。
料理は割と得意なみここだが、チョコレートは作った経験が無い。
その為、かなり複雑なその作り方に、軽く眩暈を覚えた。
(う〜・・・大変そうだなぁ)
しかし、みここは脳裏にあゆむの顔を―――笑顔を思い浮かべた。
あゆむが、自分のした事で喜び、笑顔を見せてくれる。それを強く想像した。
それだけで、みここの心と体に活力が沸いてくる。
「・・・よーしっ!」
みここはその柔らかな頬を手でペチペチと叩いて、しつこく居残る眠気を追い出した。
そして、先程袋から取り出したチョコレートの包装を剥がしにかかる。
―――その夜、みここの家の台所から、明かりが消える事は無かった。
―――2月14日。バレンタインデー。日本中の女性が愛する者へチョコレートを贈り、愛を伝える日。
この日は寒かった。
朝、あゆむは玄関のドアを勢い良く開けた。
「行ってきまー・・・さむぅっ!」
制服の上にコートという、昨日とほぼ同じ格好のあゆむは、昨日とは段違いの寒さに身を震わせた。
あんまり寒い寒いとも言ってられないので、あゆむはコートの襟を寄せながら歩き出した。
空は抜けるような青空で、優しい朝日が体を少しだけ暖めてくれる。
「〜♪」
鼻歌を歌いながら、あゆむはてくてくと歩いてゆく。
やがて、昨日の夕暮れ時にリゼットと別れた分かれ道が見えてくる。人影が見えないところを見ると、まだリゼットは来ていないらしかった。
(チョコ、楽しみだなぁ)
あゆむは昨日の約束を思い出し、期待に胸を膨らませる。
そして、分かれ道がだんだん近づいてきたその時、突然、小さな影があゆむの目前に現れた。
「あ、あ、あ、あゆむさんっ!お、おはようございますっ!!」
―――みここだった。いつもの袴姿で、後ろ手に何かを持っているように見える。
みここのあまりに唐突な出現に、のんびり屋で通っているあゆむも流石に驚いた。
「うわぁお!・・・びっくりしたぁ。みここちゃん、おはよう!」
ニッコリ笑顔であゆむはみここに挨拶する。朝の日差しに照らされたその笑顔が眩しくて、みここは目が眩むような感覚に襲われた。
(・・・やっぱり、素敵・・・)
みここは自分のあゆむへの憧れの強さを再認識した。もっと、あゆむと話していたかった。
しかし、いつまでもボンヤリしているわけにもいかない。寒空の下だし、彼女も自分も学校がある。
みここは緊張のあまり逃げ出しそうになる足と、爆発しそうなくらい高鳴る鼓動を無理矢理押さえつけ、後ろに回していた手を前へ突き出した。
「あ、あのっ!こ、これ、どうぞっ!受け取って下さい!!!」
みここが差し出したのは、綺麗にラッピングされた箱だった。しかも結構大きい。国語辞典よりも2回りほど大きかった。
みここのチョコは、かなり大きかった。それは、彼女の気合の篭りように比例している。
あゆむは一瞬驚きの表情を浮かべた。そして、みここに問う。
「へ?・・・これってもしかして、バレンタインデーのチョコ?」
「は、はいっ!」
みここが肯定すると、あゆむは、
「・・・うわぁ・・・本当に!?みここちゃん、ありがとう!!」
そう言って、心の底から嬉しそうな笑顔を見せた。冬なのに、桜が満開に咲いたかのような笑顔だった。
それだけでもみここは泣きそうなくらい嬉しかった。あゆむが、自分からの贈り物でこんなにも喜んでくれるとは。
だが、喜び止まぬあゆむは、箱を脇に抱えてから、なんとみここの手を両手でぎゅっと握り締めたのだ。
「!!!!! あ、あゆむさっ・・・」
その突然の行動に、みここは心臓が止まるかと思った。
「本当に嬉しいよ!みここちゃんからチョコ貰えるなんて、思ってなかったよ!ありがとう!ホントにありがとう!」
あゆむはというと、余程嬉しかったらしく、握り締めたみここの手を上下にぶんぶんと振っている。
みここの手に、あゆむの手の温もりが伝わってくる。優しい温かさだ。
この上ない多幸感に包まれたみここは、本当に泣きそうになっている事に気が付いた。
(・・・いけない!あゆむさんの前で泣いちゃうなんて、恥ずかしいよ・・・でも、でも・・・)
目頭が熱くなってきた。涙でみここの視界が、ほんのちょっと滲んだ。
(あっ・・・あっ・・・もう、ダメ・・・泣いちゃ・・・)
しかし、その心配は杞憂に終わった。
先に、あゆむの方が手を離したからである。
「ゴメン、そろそろボクも行かなきゃ。学校に遅れちゃう・・・」
「・・・あっ・・・」
するり、とみここの手から離れた、あゆむの指。
寂しかった。今此処で、あゆむの前で涙を見せる事になっても、もっと繋がっていたかった。
―――無理だと、解ってても。
「それじゃ、またね!みここちゃん、本当にありがとう!」
そう言ってもう一度笑顔を見せ、あゆむは歩き出そうとした。しかし・・・
「・・・あゆむさん!」
みここが呼び止めた。あと少しだけ、と自分に言い聞かせる。みここはどうしても確認したい事があったのだ。
「なーに?」
あゆむが答える。みここの口が開いた。出てきた言葉は・・・
「チョコレートを渡したの・・・私が最初、ですよね?」
意外な質問に、あゆむは一瞬キョトンとしたが、すぐに笑顔に戻って、こう答えた。
「もっちろん!!」
今度こそ、あゆむは歩き去って行った。
その背中をちょっとだけ見送ってから、みここは彼女が歩き去った方向に背を向ける。
そして、あゆむに握ってもらった手を、そっと撫でてみた。
―――まだ、暖かい。
「・・・あゆむさん・・・」
脳裏に浮かんだのは、あの満開の笑顔。私だけに見せてくれた、とびっきりの笑顔。
(もう・・・泣いてもいいよね?)
―――ぽろり。
閉じられたみここの瞼から、涙の雫が伝って落ちた。
みここから受け取ったチョコを脇に抱えながら、あゆむは分かれ道まで辿り着いた。
チョコを貰った時の驚きの余韻がまだ残るあゆむは、その箱を軽く撫でてみる。自然と頬が緩んだ。
(みここちゃんから、チョコを貰えるなんてなぁ・・・)
あゆむは、未だに驚いていた。みここの家柄なんかを見ても、チョコレートという食べ物とはあまり縁が無さそうだから、というのもあるけれど。
みここが自分にチョコをくれた、という事実に何よりも驚いていた。
しかもこんな寒空の下、しかも朝早くにわざわざ待ち伏せて、一番に。
そうまでして自分にチョコをくれたみここ。あゆむは嬉しくて堪らなかった。
赤面しながら渡してくれた彼女の顔を思い浮かべると、嬉しさ以上の感情―――彼女に対する、愛おしささえ沸いて来る。自分でも気付かぬ内に。
(・・・でも、何であんなこと訊いたんだろう?)
『チョコレートを渡したの・・・私が最初、ですよね?』
何故みここは一番最初に渡す事に拘ったのか、あゆむにはそれが気懸かりだった。
(あれ?そういえば昨日リゼちゃんがそんな話してたような・・・何だっけ?)
あゆむはあれこれと思考を巡らせる。夢中になって考えるあまり、すぐ背後に忍び寄る人物に気付かなかった。
そして、
「おーはよっ!あゆむちゃん!!」
「うにゃあっ!?」
突如として背後から声を掛けられ、あゆむは心臓がひっくり返るような気がした。
慌てて振り返るとそこには、小さな箱を手にして、息を弾ませるリゼットの姿があった。
「も〜、びっくりしたよ。おはよ、リゼちゃん」
「ごめんごめん。ちょっと遅くなっちゃった」
「いいよ〜、そんなの。ボクも今来たところだしさ」
会話を交わしながら、2人は歩き始めた。
早速、と言った感じでリゼットは切り出す。
「じゃ、早速だけど、昨日の約束通り・・・あれ?」
ここでリゼットはようやく、あゆむが小脇に抱える箱に気付いた。
「ねぇ、あゆむちゃん。それってもしかして、チョコ?」
リゼットの問いに、あゆむは照れたような笑顔で答えた。
「うん、そうなんだ。ここに来る途中で貰ったんだよ」
「へぇ、良かったね!でもあたし、一番に渡せなかったんだ・・・残念だなぁ」
リゼットは残念そうに唇を尖らせる。そんな彼女に、あゆむはまた笑顔を向ける。
「いいんだよ、気にしないでってば。ボクは貰えるだけで凄く嬉しいよ?」
「ホントに!?・・・じゃあ、これ!はい、どーぞっ!」
「わーい、ありがとー!」
2人は、終始笑いながら学校へ向かって歩いていった。
その日の学校であゆむは、みここから貰ったチョコレートの箱を、ホームルームに居る間はずっと大事そうに抱えていた。
その箱は他の女の子達から貰ったチョコに比べて圧倒的に大きくて、カバンに入らなかったからだ。
―――本当に、それだけの理由だろうか?
―――夕方。みここの自宅。
この日、みここは家に1人だった。彼女の両親は用事で出かけており、向こう3日は1人で留守番だ。
みここは特に何をするでも無く、居間でこたつに入りつつ、ぼんやりとテレビを眺めていた。
目を閉じると、脳裏に今朝の出来事が浮かんでくる。
上手く出てこない言葉。あゆむの笑顔。握られた手と、その温もり。零れた涙。
様々な光景と思いが胸の中で交錯する。みここはまた考え込んでしまった。
自分が一睡もせず、必死で作ったチョコレート。
昨日の会話を思い出し、わざわざ一番に渡しに行った。
そしてそれを、あゆむは本当に嬉しそうに受け取ってくれた。
だが、果たして自分の想いは伝わったのだろうか?
本当に、彼女は喜んでくれたのか?
―――わからない。
いくら考えても、その答えは見えてこない。
あの時は本当に喜んでくれたと思って、涙まで出てきたが、今思うと、彼女は本当に嬉しかったのか。
興奮と緊張のあまり、そう思い込んでしまっただけではなかったのか。
冷静になってみると、次々とネガティブな想像が噴き出して来る。みここは悩んだ。
ひたすら悩んで、そして―――
(・・・や〜めた)
―――考えるのをやめた。
答えの見えない問いをいくら自分自身に投げかけても無意味だ。
自分の努力と、あゆむへの想いの結晶であるチョコレート。
正直な話、それを彼女が受け取ってくれただけで、もう十分過ぎるほど嬉しいのだ。
高望みはするまいと、みここはもう考えるのをやめにした。
時計を見ると、もう午後6時。そろそろ夕食の仕度も始めなくては。
台所へ向かうためみここが立ち上がりかけた、まさにその瞬間。
ピンポーン♪
突然のチャイムが、来客を告げた。
「・・・お客さん?誰だろう・・・?」
昼間ならともかく、日も暮れゆくこの時間帯に来客なんて珍しい。
立ち上がったみここは、玄関へと向かった。
「はーい、今開けますね」
戸の向こうに立つ客人にそう声を掛けながら、みここは土間に降り、戸の鍵を解除する。
ガラリ、と戸を開けて―――
「!!!!!!!!!!」
みここの心臓が、遥か空の彼方までぶっ飛んでしまうぐらいに跳ね上がった。
開け放った戸の向こうには、沈みかけた夕日をバックに立つ、あゆむの姿があった。
「あっ・・・ああぁ・・・」
あまりに突然のあゆむの訪問に、みここの頭は混乱していた。
どうしてあゆむがわざわざ自分の家に来てくれたのか?何の目的で?今朝の事と関係はあるのか?
その疑問で頭が一杯だった。思考が出来ない。頭にもやがかかったようだ。
つい先程まであゆむの事を考えていただけに、本人登場に伴う動揺は大きい。
「あ・・・あ、あっ・・・」
何か言おうとしても、喉で引っかかって言葉が出てこない。
そうこうしている内に、先にあゆむが口を開いた。
「こんばんは、みここちゃん!いきなりゴメンね。迷惑だったかな?」
彼女の声を聞いた瞬間、みここの頭に渦巻いていたもやが消えた。喉のつかえがとれ、慌ててみここは喋りだす。
「い、いいいいやそんなっ!迷惑だなんてとんでもないですっ!」
せきを切ったように言葉が溢れ出す。みここは、顔が紅潮していくのがわかった。
あゆむの声を聞くだけで、心臓が高鳴り、顔が熱くなる。
「そう?良かったぁ。あのね〜・・・」
あゆむは安心したように笑ってから、何かを取り出した。
「今朝はありがとう!だから、ってわけじゃないんだけど・・・ボクもこれ、あげる!」
そう言って差し出された小箱。綺麗に包装され、猫の形をしたシールまで張ってある。
「・・・えっ・・・?こ、これって・・・」
みここはますます混乱した。憧れのあゆむが、自分にプレゼント。
綺麗に包装された小箱。2月14日。そして今朝の出来事。
そこから推測される、そのプレゼントの内容は明らかだった。
「うん、バレンタインのチョコ!ボクが作ったんだよ?」
みここがその言葉の意味を完全に理解するのに、少しの時間を要した。
「え、えぇぇっ!?チョ、チョコを・・・わ、わ、私にっ!!?」
みここは頭が真っ白になった。またしても思考回路が吹き飛ぶ。
(う、うそ・・・あゆむさんが、わたしに・・・?)
あのあゆむが。憧れのあゆむが。大好きなあゆむが。
自分に、バレンタインデーのチョコをくれた。しかも、手作り。
ただ、ただひたすら、衝撃だった。
「みここちゃんがチョコくれたのが、本当に嬉しくてさ!こんな時間だから迷惑かなって思ったんだけど、どうしても今日渡したくて・・・」
みここの胸に、あゆむの一言一言が沁みゆくようだった。
彼女の表情が、それが本当、本心だと告げている。自分の思いは、確かに彼女に伝わっていた。
それを認識した時、驚きのあまり感覚が鈍っていたみここはようやく『嬉しい』という感情をじわじわと感じ始めた。
だが、なお固まったままのみここに、あゆむは顔をちょっと曇らせた。
「どうしたの?・・・あ、ごめん。ひょっとして、チョコ苦手とか・・・?」
みここは慌てて顔を上げた。そして、あゆむを困らせた自分自身を軽く呪った。
「そ、そんなことないですっ!!すごく、すごく嬉しいです!!
あ、あっああ、ありがとうございますっっ!!!」
みここは一息で言ってから、何度も何度も頭を下げる。
その様子に、あゆむの曇り顔は一瞬にして晴れた。
「ホントに!?良かったよ〜。そんなに喜んでくれると・・・」
あゆむはそこで一度言葉を切った。
「・・・?」
みここが首を傾げた、その刹那―――
『ボクも嬉しいなっ!!』
あゆむはそう言って、みここを思いっきり抱き締めた。
「!!!!!!!!!!!」
みここは一瞬、何が起こったのか理解出来なかった。
伝わってくる、あゆむの体温。ようやくみここは、自分が抱き締められていると理解した。
そして、みここの中の何かが弾けたような気がした。
(・・・あ、あったかい・・・)
「ふぁぁ、ちょっ・・・あ、ああ・・・あゆむ、さん・・・!?」
全身が熱い。みここは体中の血がが沸騰したような感覚に陥った。
「えへへ・・・みここちゃん、本当にありがとうね・・・」
あゆむが、腕の中のみここにそっと囁いた。
あゆむの胸に顔を埋めたみここは、答えることが出来ない。
みここに、あゆむの胸の鼓動が伝わってくる。それがますます、みここの体温を上昇させた。
(・・・あっ・・・も、もう・・・だ、め・・・)
あと少しで嬉しさのあまり失神しそうになるみここだったが、ここでようやくあゆむが彼女を離した。
「あっ、ごめんね・・・あんまり嬉しくってさ、ついつい・・・」
ばつが悪そうに、あゆむが舌を出して笑う。
「いっ、いえ・・・」
みここはどうにか、それだけの言葉を絞り出す。正直に言えば、ずっとそうしてて欲しかったが、流石にそんな事は言えない。
心臓は早鐘のように鳴り、頭がくらくらした。
はぁ、はぁ、と息は荒く、体中が熱くてたまらない。
下駄箱の上に置いてある鏡をちらり、と見ると、みここの顔は林檎のように真っ赤になっていた。
「とにかく、ありがとう!それが言いたかったんだ。じゃあ、あんまり長居しても悪いし、ボクはそろそろ・・・」
あゆむは、暇の挨拶をしようとしていた。みここは慌てたように言う。
「えぇっ・・・?」
(も、もう帰っちゃうの・・・?)
あゆむが自宅をわざわざ訪ねてくれた。こんなチャンスはそうあるものでは無い。
少しでも長く、ほんの少しでも長く、あゆむと話をしたかった。
(そんなぁ・・・まだ帰って欲しくないよ。もっと、一緒にいたい・・・)
その一心で、みここは反射的にあゆむを止めていた。
「あ、あのっ!せっかく来て頂いたんですし、お茶くらい飲んでいって頂けますか・・・?」
誘っているのかお願いしてるのかよくわからない言葉になってしまったが、引き止めるのに必死なみここはそんな事を気にしてはいられない。
あゆむはちょっと困ったような苦笑を見せた。
「え〜。ボクとしてはすごく嬉しいけど・・・やっぱり迷惑じゃないかなぁ」
「め、め、迷惑だなんてとんでもない!むしろ大歓迎、というかこちらからお願いしますっ!」
なおも迷った様子のあゆむに、早口でみここがまくし立てる。
「それにもう遅い時間ですし、どうせならご夕食でも一緒に・・・いや、もういっそ泊まって行かれたら・・・!」
そこまで言って、みここは口を噤んだ。流石に『泊まっていって欲しい』は言いすぎだったかと思った。
(わたしのワガママで、あゆむさんを困らせるなんて、駄目だよね・・・)
顔を赤くして俯いてしまったみここを見たあゆむは、少しの間思案していた。そして、
「ねぇ、みここちゃん。悪いんだけど・・・電話、貸して貰えるかな?」
と、声を掛けた。
「・・・へ?は、はい、わかりました・・・」
突然の頼みにみここは何が何やらわからなかったが、とりあえず言われた通りにあゆむにコードレス電話の子機を手渡す。
あゆむは「ありがとう」と言いながら電話を受け取り、電話をするために一旦外へ出た。
(・・・?誰に電話してるんだろう?)
みここはやはり、電話の内容が気になってしょうがない。しかも、何故こんなタイミングで電話をかけるのか、ますます気になった。
やがて、電話を終えたあゆむが中に戻ってきた。
「ありがとう、電話返すね」
あゆむが差し出した子機を受け取りながら、みここは思わず訊いてしまった。
「あの・・・どなたに電話してたんですか?」
それを訊いたあゆむは即座に答える。
「ボクのお母さんだよ」
みここにはますます訳がわからない。
「えと・・・失礼ですけど、どんなお話を・・・?」
訊かずにはいられなかったみここ。
「え〜とね・・・」
あゆむはそこで一旦言葉を切った。
そして、みここを一瞬で惚れさせた、あの笑顔をみここに向けた。
『今日は友達の家に泊まってくるよ、って伝えてきたんだよ』
――― 一瞬の静寂。その後、
「え・・・えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
みここは思わず叫んでしまった。
確かにさっき、『泊まっていって欲しい』という旨の発言をしたが、あれは殆ど勢いで言ってしまったことだ。
本当に泊まっていってくれるなんて、まるで想像してはいなかった。
「・・・と、言うわけで・・・」
あゆむは、みここに改めて向き直った。そして、
「今晩、お世話になりま〜すっ!」
深々と、勢い良く頭を下げた。
頭を下げたままのあゆむを見ながら、みここは思った。ゆっくりと口が開く。
―――これで、一晩中、あゆむを感じていられる。
一晩中、あゆむと話ができる。
一晩中、あゆむに触れていられる。
「は・・・」
――― 一晩中、あゆむと一緒にいられる。
『はいっっ!!!!』
その瞬間に見せたみここの笑顔は、先程のあゆむにだって負けてはいないほど、素敵な笑顔だった。
「あ、あの、いつまでもこんな所で話すのもなんですから・・・どうぞ上がって下さい!」
「それじゃ、お邪魔しま〜す♪」
あゆむはそう言うと、履いていたシューズを脱いで、フローリングの床へ上がった。
「それじゃあ、この部屋で待ってて下さい。こたつもあって、暖かいですから・・・私はご飯作ってきますね」
そう言ってみここは、あゆむを自分が先程まで居た居間に通そうとした。だが、
「え〜、ご飯作るならボクも手伝うよ!」
そう答えて、みここの両肩にぽん、と手を置いた。
「ひゃっ・・・!?で、でも、お客さんに手伝わせるなんて、そんな・・・」
みここは突然肩に置かれたあゆむの手にドキリとしながらも、断ろうとする。
しかし、あゆむは譲らなかった。
「ダメダメ、ボクも手伝います!それに、一緒に料理した方が楽しいし、きっと美味しいよ!」
そして、「ねっ?」と付け加えてから、みここに笑いかける。
その笑顔に、みここはまたしてもイチコロだ。ここまで言ってくれてるのに、断る理由はもう無い。
それに――― 一緒に料理した方が、あゆむと一緒の時間が長くなる。
「わ、わかりました・・・じゃあ、お願いします」
了承を得たあゆむは、胸を張った。
「おまかせ!で、台所はどこ?」
「はい、あっちです」
みここは言いながら、廊下の先を指差した。
「よーし、それじゃレッツ・クッキン!いくよ〜!」
あゆむは元気に言いながら、みここの背中を押していく。
押されて廊下を歩きながら、みここはこの後の事を想像する。
大好きなあゆむと一緒に過ごす夜―――考えただけで、胸がいっぱいだった。
(・・・あゆむさん・・・いつかは、ただの『友達』じゃなくて・・・)
みここは心の中で、あゆむにそっと囁きかける。
だが、そこから先を言う前に台所に到着しようとしていた。
(・・・まぁ、いっか!!)
みここは深く考えるのをやめた。それよりも、この後に待っている楽しい時間に思いを馳せる事にした。
せっかく、あゆむと2人っきりなのだ。思いっきり楽しまなくては。
「はーい、とうちゃーく!ねぇみここちゃん、今日は何作るの?」
「そうですね・・・具体的には決めてないんですけど、やっぱり寒かったから、温かいものがいいですね」
「うん、賛成!ボクとしてはね〜・・・」
―――2人の少女は、笑い合いながら仲良く台所へと消えていった。
―――以上です。いきなりの投下ではありましたが、長々とお付き合い、有難う御座いました。
あゆみこに目覚めたその勢いで書いてしまいますた。
まだ時期的には早いですが、バレンタインデーの話題が出てきたので、バレンタインネタです。
なお、所々でやたら行が詰まってたり、普通に離れてたりとばらつきがあるのは、改行規制に引っかかりまくったからですorz
元の文章はもっと区切りが少なかったのですが、とても入りきらないのでぶちぶちと細かく切って、投稿させて頂きました。
改行規制なんかキライだorz
あゆみこに目覚めさせてくれた
>>730や各シチュを考えた方、素敵絵の
>>740等の方々に感謝!
>781
神 降 臨
甘いわ切ないわほのぼの可愛いわで萌え狂った、GJ!
思えば>730が「何となく」開いたキャラブックからこんなにまで発展したあゆむ×みここ。
改めてこのスレ住民の想像力のたくましさに感服いたしました。
萌える! ていうか、にやける! ていうか、泣く!?
やべえ……これはやばいものがきた……あゆみこあったかすぎて胸がいっぱいになるんだけど!
一番乗りだって確認するみこことか高望みはしちゃいけないって思ってるみこことかマジでいい子だわ……
>>781 な、なんてことをしてくれたんダッ!
ここしばらく、別ゲーやっててポップンから離れてたというのに。
絵を見るより鮮明に場面が頭に浮かんだよ。
いいものをありがとう。
>>781 GJ
読んでて思わずニヤけた。良いねー
ともかく、お疲れ様でした
>>781 なんというにゃんこカップル…!良い萌をいただきました、ご馳走様です!
>>781 すごい!よくやった!感動した!!
このまま二人が末長く幸せでいる事を願うばかりです
あとはこの二人がACに移植されればなぁ
みここかわいいよあゆむかわいいよみこあゆ
>>781 す、凄い萌えた…!神すぎる。改めてあゆみこ良いと思いました。
>781
甘酸っぱすぎて体がふるえちまった、どうしてくれる!
いいなぁあゆみこ。今からみここでにゃんこジャズやってくるわ。
>>789 え、CS蟹って萌えポップ収録してたっけ?
残念ながら収録されていません
かわいそうだが
>>789涙目だな。
それにしてもだ
>沈みかけた夕日をバックに立つ、あゆむの姿
これはみここならずとも卒倒するほど格好いいと思ったんだ。
うちのCSいろはにはあゆむがいるわけだが
ttp://lily.tank.jp/up/img/lily563.jpg あゆむほど夕日に似合うキャラもなかなかいないよな。
夕日の沈む海を眺めてるあゆむと、隣でそれを見上げてポーっとしてるみここ。
あゆむが視線に気づきオレンジ色に染まった目でふっとみここに笑いかけると、みここは慌てて目をそらして「海、きれいですね」って言うんだよ。
そうか、改めて思うとあゆむは「格好いい」んだな。
あゆむが夕日をバックにトランペット吹いてて
その姿を見てみここが惚れなおす
まで読んだ
夕焼け二人の帰り道にあゆむがおもむろに手をつないできてみここびっくり
まで読んだ。
>793
特に真ん中の絵がすごく楽しそうに見えて和んだ。
みここ「わぁ!前よりうまくなってるんじゃないですか?」
あゆむ「えっ、そう?そう言ってもらえると嬉しいな…(赤面)」
みたいな会話が浮かんだ。
あゆみこ大人気保守
798 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/20(日) 23:39:49 ID:FE92dlk5
バレンタイン小説、あの後あゆむとみここは同じ布団で寝たんだろうな…
もちろんみここは興奮して寝られないor寝ぼけたあゆむに抱きつかれて気絶なんだろうけど。
ちなみに、一緒にお風呂…は何か想像しにくかった。
脱衣所で「ボク前から気になってたんだけど、巫女さんの服ってこーなってるんだね」というシーンなら想像した。
>798
エロい妄想がしづらいんだろうな>あゆみこ
まぁエロくなくても十分に大丈夫なんだが。
ただキスまでは発展してほしいと思う俺は悪い人。
>191 名前: 名無したん(;´Д`)ハァハァ [sage] 投稿日: 2008/01/22(火) 23:47:28 ID:hHtvpVnQ
>ミミはニャミのことが好きなんだけどニャミにはタイマーがいるし女の子同意なので
>この思いは心の中にずっとしまっておこうと思うんだけどその思いがどんどん大きくなって
>我慢できなくなって何かの拍子にがばぁーっと
>
>と言う展開が王道にして萌え
ほほう…
キテレツで自分や相手の気持ちに気付き
キテレツ2ではじめてのちう
ていう流れなら考えたことある
ミミニャミはもう行くところまで行ってほしい感がある。
お互い動物だし、野生の気の向くまま、赴くままに。
>行くところまで行ってほしい
ミミニャミに限らず、ほとんどのカップリングでそういう風な妄想を抱いてる自分は、壊れているというか重症というか末期
>>804 あゆみこでそう考えた俺がいるからまだ大丈夫だ。
俺もリエさなで行くところまで行っちゃってるから大丈夫だ
タッチミミが脳汁出まくりな件について。
今晩は。
>>781こと、あゆみこ小説書いた奴です。
皆様、暖かいレスをどうも有難う御座いました。
そうまで言っていただけるとは、もう涙が出そうですw
(つД`)ヘッ、ナミダデ ガメンガ ミエナイゼ・・・
というわけで、今回読んでくださった皆様への御礼の気持ちも込めて、ちょっとしたおまけを書いてきたのですが・・・
流れぶった切りになってしまいますが、投下しても宜しいでしょうか?
>>807 ミミニャミスキーにはたまらんアニメですなw
>>808 ktkr
投下しないでいいはずがない。
あゆむがみここ宅に宿泊する事になった、その日の夜。
みここの家の居間に設置されたこたつ。
その四方の内の同じ面に、あゆむとみここは仲良く入っていた。
2人とも瞼を閉じ、横たわってすやすやと可愛らしい寝息を立てている。
―――あれから。
夕食を終えた2人は、2人だけの時間を満喫していた。
普段、神社でしていたような雑談に興じたり、一緒にポップンミュージックをプレイしたり。
意外な事に、ポップンの腕はみここの方が上だった(そこまで大差があるわけでは無いが)。
その事に関して、みここは少し申し訳無い気持ちになっていたが、当のあゆむはそんな事をこれっぽっちも気にした様子は無く、素直にみここの腕前に感心しきりだった。
―――ただ、あゆむの持ち曲である『にゃんこジャズ』だけは、あゆむの方が圧倒的に上手かったそうな。
それ以外にも、2人でテレビを見ながらこたつとみかんでまったりとした時を過ごしたり。
入浴はすでに2人とも済ませていた。この入浴の再にも一騒動あったわけだが、これは今は置いておく。いずれ語る機会もあるかもしれない。
なお、何故2人がこたつの同じ面に入っているかというと、あゆむが自分からみここのいる所へ入ってきたからだ。
あゆむ曰く『2人で一緒に入ってた方が暖かいから』との事。
みここは顔を真っ赤にしながらも当然の如くOKした。パジャマ姿のあゆむとほぼ密着。みここにとっては願ってもいないシチュエーションだ。
2人で肩を寄せ合いつつ、テレビの深夜放送のお笑い番組を見てけらけらと笑っている内に、2人はうとうとと眠りの世界へと誘われてしまったのであった。
こち、こち、こち。
静寂が支配する部屋。聞こえてくるのは時計の針が時を刻む音と、2人の安らかな寝息だけ。
時計の針は午前零時を指している。と、
「ん・・・ふぁ・・・」
不意に、みここが目を覚ました。小さく呻きながら、少しだけ体を起こす。
上手く開かない瞼と格闘しながら、体をさらに起こそうと手をついた。すると、
―――ぷにっ
「ひゃっ・・・!?」
返って来たのは床の固い感触では無く、暖かくて柔らかい感触で、驚いたみここは思わず声を上げてしまった。
眠気が少しだけ覚めたみここが瞼を抉じ開け、腕の先を見る。
みここが手をついていたのは、すぐ隣で寝息を立てる、あゆむの腕だった。
「あっ、ご、ごめんなさい!」
慌てて手をどけながら、みここは思わず謝ってしまった。眠っているあゆむには聞こえようもないのだが。
痛くなかっただろうか、とみここは危惧したが、あゆむが起きる気配は全く無く、それは杞憂に終わったらしかった。
ほっと一息ついたみここは、すぐ横で眠るあゆむの顔に視線を移した。
小さな子供のようにあどけない顔で寝息を立てるあゆむに、みここはどきりとした。
(・・・あゆむさんの寝顔・・・かわいい・・・)
前述した通り、あゆむはみここのすぐ横で眠っているため、自然と足なんかが触れ合ってしまう。それがまた、みここの心臓の鼓動を早くさせた。
みここは起きるのをやめ、彼女の寝顔を観察することにした。
あゆむは相変わらず、すやすやと眠ったままだ。
みここはそんな彼女の顔をずっと見つめている。
(・・・かわいい・・・)
正直、ずっと見てても飽きる気はしなかった。むしろ、ずっとこうしていたいとも思った。
安らかに眠るあゆむの顔は、小さな子供のようでもあったし、陽だまりでうたた寝をする猫のようでもあった。
そんな可愛らしい寝顔を見ている内に、みここの中に、ちょっとだけ不埒な心が芽生えてきた。
あゆむの綺麗な髪だとか、柔らかそうな頬だとか、そんなのを見ていると、どうしても触りたくなってしまう。
普段ならみここにはそんな事出来なかっただろうが、相手が眠っているなら話は別だ。
加えて、夜という時間帯とシチュエーションが、みここを大胆な行動へと駆り立てた。
(・・・ちょっと、ほっぺを触るだけなら、いいよね・・・?)
みここは恐る恐る、人差し指を伸ばした手を、あゆむの顔へ向かって伸ばしてゆく。
あゆむは起きない。彼女の顔まで、あと少し。みここの心臓が激しく鳴る。
ごくり、と口の中の唾液を飲み込んで、みここはついにあゆむの頬へ触れた。
―――ぷにっ
「あっ・・・!」
(すごい、やわらかい・・・)
その暖かで柔らかい感触に、みここは思わず声をあげてしまった。
そして、柔らかくて気持ちいい感触の余韻と、ほんのちょっとの達成感と背徳感に酔いしれそうになる。
みここは、あゆむに触れた指を、まるで宝石でも持っているかのように胸に抱くようにした。
暫くそうして余韻に浸っていたが―――
「・・・んにゃぁ・・・」
「!!」
(えっ・・・起きちゃった?)
あゆむがいきなり声を上げたので、みここは驚いた。
あゆむが起きてしまったら、寝顔をずっと見つめている事が出来なくなる。
少しの間、みここは緊張の面持ちであゆむの顔を凝視していた。
「・・・んみゅ〜・・・」
だが、あゆむはそんな寝ぼけた声を上げたきり、起きる様子を見せなかった。
(よ、良かったぁ・・・)
安堵感に包まれたみここは、肘をついて少し起こしていた体を再び横たえた。
みここがほっ、と息をつき、あゆむの顔に視線を戻したその時。
あゆむの手が、突如としてみここに向かって伸びてきた。
(えっ!?えっ!?)
みここは混乱した。
寝ているはずのあゆむが、どういうつもりで自分へと手を伸ばしているのかわからなかった。
どうすることも出来ず、みここはそのまま固まっていた。
やがてあゆむの手は、みここの体を越えたかと思うと、彼女の背中へと回された。
(えっ・・・!?えぇっ!?)
みここはますます混乱した。
そうこうしている内に、あゆむはもう片方の手もみここの背中に回し終えていた。
そして―――
「・・・んにゃ」
寝ぼけた声と共に、みここをぎゅっ、と一気に抱き寄せた。
(えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!??)
あまりに突然の出来事に、みここの混乱は頂点を極めた。
「あっ・・・あゆむさん、何を・・・!?」
みここが声を絞り出した。だが、
「んにゃ・・・」
あゆむはそう呟いて、より強い力でみここを抱きしめてくる。
みここの体温が、凄まじい勢いで上昇していく。
あゆむと全身が密着した形になったみここは、壊れそうなくらいに心臓が激しく鳴っているのを感じた。
「あぁっ・・・あ、ゆむさん・・・だめぇ・・・」
みここの鼻はあゆむの髪の淡い香りを感じ取り、それが更なる体温上昇の火種となった。
こたつ自身の熱と、それによって暖められたあゆむの体温と、発熱するみここ自身の熱と。
それらが全て重なり、みここは最早気が遠くなりそうだった。
「ふぁぁ・・・あっ、あぁ・・・」
みここはもう言葉を発する事が出来なかった。頭がくらくらする。
彼女の全身は上気して真っ赤だ。思考は完全にストップし、もう少しで気絶してしまうかも知れない。
そしてみここは、次の瞬間、ダメ押しの決定打をあゆむに撃ち込まれる事となる。
「・・・みここちゃん・・・」
あゆむの寝言。確実に、自分の名前を呼んだ。
(―――まさか、わたしの夢を―――!?)
みここはその声を聞いた瞬間、信じられないという気持ちになった。
大好きなあゆむが、自分の夢を見ているという事実。
(―――あゆむさんが、わたしを夢に見てる!?
わたしを・・・あゆむさんが、わたしを―――)
パンッ!!
みここの頭の中で、何かが弾けたような音がした。
(―――あっ・・・)
それと同時に、みここの意識はフェードアウトしていく。
優しい温もりに包まれ、幸せの絶頂を迎えてしまったみここは、
(―――あゆむさん・・・だいすき・・・)
それを最後に、あゆむの温かな腕の中で再び眠りへと落ちていった。
「みここちゃん?起きて〜」
不意にかかった声によって眠りの世界から引き戻され、みここはゆっくり瞼を開けた。
彼女の視界に真っ先に入ってきたのは、彼女を覗き込むあゆむの顔だった。
「ふぁ・・・」
目を開けて少しの間、みここはぼーっとしていたが、あゆむの顔を認識すると、
「あっ!?あ、あゆむさん!?」
慌てたように言って、飛び起きた。
「そうだよ〜。どうしたの、そんなに慌てて」
あゆむがくすくすと笑いながら訊く。
「いっ、いえ・・・すいません、何でもないです。気にしないで下さい・・・」
みここはそう答えた。あゆむに抱きしめられて、それが嬉しくて気を失ってしまったから、なんて口が裂けても言えない。
「? ならいいんだけど・・・いやあ、すっかり寝ちゃったねぇ。もうこんな時間だよ」
言われてみここは時計を見る。針は午前1時を指していた。
「布団でちゃんと寝ないと、風邪引いちゃうし・・・そろそろ寝よっか?」
「は、はい。あ、でも・・・」
不意に口ごもったみここに、あゆむは首を傾げた。
「どうしたの?」
「実は・・・お布団、1つしか無いんです。わたしの以外は、みんなクリーニングに出しちゃって」
みここは、自分はかけ布団だけ持って、居間で寝るつもりだった。だが、
「なーんだ。じゃあ一緒に寝ればいいじゃん!」
あゆむは事も無げにそう言ってのけた。
「えええぇぇぇぇぇ!?い、いっしょ、に・・・」
みここは驚いて、夜中だというのに叫んでしまった。
「ボクは全然構わないよ?それに、一緒に寝た方があったかいし・・・」
あっけらかんと言うあゆむ。
それを聞いたみここは、つい先程のこたつ内での出来事を思い出していた。
あの幸せな時間をもう一度味わえると思うと、みここの頭はまたも煮えてしまいそうになる。
だが、あゆむはみここが何も言わないのを否定ととったらしく、
「あ・・・でも、みここちゃんがイヤならやめるよ。ごめんね、自分勝手な事言って・・・」
そう言って、顔を曇らせた。はっ、とした表情になるみここ。
(あ〜ん、わたしのバカーッ!)
みここは、心の中で自分自身を殴りつけた。昼間に続いて2度目だ。
「いっ、いいいいやいやそんな、嫌だ何て決してそんな事無いですっ!!むしろお願いしますっ!!」
そう言ってみここは慌てて頭を下げる。あゆむの顔に笑顔が戻った。
「そう?良かったぁ。じゃあ、一緒に寝よ♪」
あゆむの笑顔とその言葉に、みここの興奮はさらに高まってゆく。
「は、はい!ふ、ふ、ふつつかものですが、よろしくお願いしますっ!!」
そう言って床に正座し、思わず三つ指をついていた。これも家柄だろうか。
あゆむはそんなみここの様子を見て、ちょっと顔を赤らめながら言った。
「やだ〜、みここちゃん。それじゃボクたち、結婚するみたいだよ」
「!!!!!!! け、けっこ・・・」
『結婚』という言葉にみここは過剰に反応してしまった。
みここの脳裏に、自分とあゆむが結婚式を挙げている情景が瞬時に浮かんでしまい、みここはまたも顔を真っ赤にした。
(そ、そんな・・・だめだよ・・・でも・・・あぁっ・・・)
みここの脳内での妄想、暴走は止まらず、行くとこまで行ってしまったみここは再び眩暈を起こし、ふらりと倒れそうになる。
その小さな体を、あゆむが慌てて支えた。
「ちょ、ちょっと!?みここちゃん、大丈夫!?」
みここは慌てて我に返った。慌てて今の妄想を心の奥底へと封印した。
「いっ、いえ・・・だいじょうぶ、です」
みここの答えに、あゆむはまだ少し首を傾げていたが、気にしない事にしたらしい。
「―――まあいっか!じゃ、早く寝よ!」
「は、はい!」
2人は並んで、みここの自室へ向かって歩き始めた。
この後、1つの布団で一緒に寝た2人。
熟睡するあゆむに対して、すっかり興奮してしまったみここは殆ど一睡も出来なかったのは言うまでも無い。
―――以上です。お付き合い有難う御座いました。
承認が出たので投下させて頂きましたw
これは、前回の小説のまんま続編です。
>>798の中の人が何やらステキなシチュを書いてくださったので、それを元にさせて頂きました。
それ以外の方々のも萌えること萌えることw
ともかく、あゆみこスキーな方々全てに捧げます。ご期待に添えれば良いのですが。
お粗末様でした。
連投失礼。
最初の方にある2人のポップンの腕前については、完全に自己設定なんであんまり気にしないで下さいw
ただ、こんな感じだといいかなーと思って書いただけなので・・・。
なんというあゆみこ……。
思わずPCの前で悶えてしまった。
これは間違いなくエロい。
溢れんばかりの萌えと少しばかりのエロチックさがたまらんです!
まるでみここの熱と動悸が伝わってくるようだぜ!!(*゚∀゚)=3
前作に続いて本当にGJ!!
あゆみこ、は有り得無いな。とか思ってたけど、
>>820の書いたブツは想像を越えた。
和むカプだなぁ、あゆみこ。
>>821 GJ!二人とも可愛い、癒された。
あゆむとみここ、そのうち共演すると良いな
>>825 共演はACに移植ぐらいしかないか
にゃんこジャズはありそうだが、萌えポップは微妙だな
こんなことなら、アンケートでにゃん(ryと萌え(ryを書いとけばよかったorz
萌え(ryを書いた俺がとおりますよ
にゃんだふるはDormirで入るだろうしあとは萌えポップの人気次第だろね。
普通に良譜面だし来てほしいな。
(強攻め)
ミルク・ムラサキ・サファイア
(攻め)
ニャミ・シグマ・リゼット・虹野ひかり・ユキ・ツララ
(ヘタレ・天然攻め)
リエちゃん・かごめ・あゆむ・ニナ・ジュディ・マリィ
(受け)
ミミ・さなえちゃん・ポエット・みここ・ベル・硝子
(総受け)
はなちゃん・みっちゃん・夢野みらい・サユリ・アンナ
個人的意見入りすぎ。苦情は受け付ける。
PCが規制中なのでわざわざ携帯で繋いで書くが、ニャミとミミは逆だ
人の世界観にケチをつけるわけではないが、これだけは言っておきたい
ミミとニャミは逆
ツッコミ待ちみたいなので空気読んで突っ込む。
ミミとニャミはそれでいい。
個人的にキラリンも攻め派だと思う
・攻め
かごめ、Σ、さなえちゃん、バブルバスガール、ホンコンユーロ、ベル、リデル、1Pあゆむ
・受け
ラゴラ、リエちゃん、タマヨ、ユリちゃん、ビバップ、みらい、サンディ、2Pあゆむ
このスレでは肩身が狭いが、誕生日だし言う。さなリエが好きだ。
なんで1P2Pで受け攻めが違うんだw
個人的には受け攻めってより対等な関係がいいかな
もしくは翌日になると攻守逆転とか
キャラブックに載っているキャラで作ってみた。
(強攻め)
エイプリル、ムラサキ、椿、任侠ニャミ、ロッテ、キラリン、任侠ミミ
(攻め)
愛子、サドルシューズ(金髪)、リゼット、ワンピニャミ、ホクトミミ
ユルール、鹿ノ子、ラゴラ、Σ、グレンラガンミミ
(ヘタレ)
ミズ・マッシュ、リン、ミク、タマヨ、ジュディ、マリィ、ニナ、チェリリー
ミサキ、アルト、かごめ、あゆむ、ハナコ、ロコ
(受け)
クリーミィ、Bis子、シャルロット、硝子、ベティー、シャムシール
ミニッツ、アンズ、ドナ、ポエット、ナディ、シルビア、フロウフロウ
リサ、サンディ、ラサ、デコラ、グレンラガンニャミ、ポエット、プティ、ポンポコリンニャミ
(総受け)
フォトン、サドルシューズ(眼鏡)、フィーバーピンク、桃香、みらい
みっちゃん、アンネース、ラッテ、マジックナイトニャミ
うわぁ何だこの受けキャラの多さは。苦情は受け付ける。
>>834 お前は何を言っているんだ。
スレタイにまで入ってるカップルに何を遠慮することがあろうか!
ドンとこいよ!
まあ流れもあるけどな。
ミミニャミのキャラチェンジはズルイな。けしからん。
だったら7リエは攻めとか13さなは受けとか言ってもいいのかな。
なんて個人差大爆発な話題が出てるんだ
こう見ると、キャラの多さゆえか色んな意見があるんだな。ふむふむなるほど…
自分はあまり攻め受けを先には考えないかな
まずカップル作ってみて、そこから色々状況を妄想するから教科書通りにならないこともある
流れを切ってちょっと質問。
アンナって年上の人には誰でも敬語だと思う?
今、アンナ×リンの話を書いてるんだけど…
俺的にはイエス
(ツッコミ)
ジュディ
(ボケ)
アン子、しろろ
いや、なんとなく、ごめん。
ポエットは基本受けだけど15ポエットは攻めだと思ってる。
それを踏まえつつもあえて
>>836に苦情を言うと、ポエットが2回出てる。
>>839 アンナは同い年かちょっと下くらいまで敬語使いそう。
アン子「隣の家に囲いができたってねー☆」
しろろ「フェンス!」
ジュディ「……頭痛くなってきた」
>>841 ごめん。超ごめん。
ちなみに脳内しろろは不思議ちゃんなナイスバディ鳥娘。
>>836 サドルシューズ好きとして、金髪と眼鏡の交換を要求する!
あれだ。無邪気攻めってやつだ。
じゃあ俺の脳内ナナは超天然世間知らず鳩娘
苦情は少々受け付ける
リンって誰だっけ?
教えてエロい人。
トライユーロの女の子じゃなかったっけ?
リンはダイキハリーと1セットなイメージ強いから
>>839がどんな話を書いてくれるか楽しみだぜ
>>843 鳩娘と言うからには、鳩胸なんだよな?
な?
それで相手にもふもふしたりされたりしてればいいと思うよ
「わーしろろんのおムネおっきー!」
「そうかなあ…でもそれを言ったらナナちゃんだって」
「あたしのはハトムネだもーん。ハトだからねっ!」
「へぇー……えいっ☆」
ふにゅっ
「ふわっ!しっ…しろろんなにすんのっ!!」
「わあ…やっぱり柔らかくってふかふか。さすがハトさんね」
「よぉし、こーなったら…」
むにゅうっ
「きゃっ…!」
「へへー♪お返しだよん☆やっぱしろろんのおムネはおっきぃねっ!すっごいむにむにするし、ぽよぽよするしっ」
「もう、ナナちゃんてばぁ…どきどきしちゃうよ…」
「えへへっ。…でもね、あたしも…どきどきしてるんだよ?…ほら」
ふにゅん…
「んん…っ…ほんとだ…ナナちゃんも、どきどきしてる。ふたりのおっぱい重ねるとよくわかるね」
「うん…しろろんもすごいどきどきしてるよ。……しろろんのおムネ、きもちい…」
「…ふぁ…っ!…な、ナナちゃんのちくびと私のちくび、擦れてるよ……っ!」
「はふ…しろろんの…しろろんのちくびが、ツンってしてるのが…ひゃん…っ!…イケナイんだよぉ…あふぅ…っ…」
「ナナちゃん…もっと…もっとぉ……っ!」
「んくぅ…しろろぉん…!」
こうですかわかりま(ry
まさかナナで抜く日が来ようとは思わなかった
久しぶりのガチ百合だな
想像しただけで鼻血が出そうだ
街に新しくできた観覧車。
クラスの女の子の間では、ふたりで乗ると恋人同士になれるってウワサなんだ。
あなたはそのことを知らないといいんだけど…
「うわぁ〜!アンナちゃん見て見て!みんなアリさんみたいに小さくなってるよ!」
私の目の前で大はしゃぎしている、ツインテールの似合う明るい女の子。
……そして、心の中で、私が思いを寄せている女の子。
決して、男の子ではなく。
「わぁ、ホントだ。もうこんなに高くまで来たんですね」
私がそう相づちすると、返ってくるのは相変わらず元気な声。
「うん!にしてもダイキくんったら、弱虫だよね〜。『僕は高いところ嫌いだから乗らない!』ってさぁ」
いつものようにハイテンションで話す彼女を見ていると、だんだん頭が惚けてしまいそうになってくる。
(……リンお姉ちゃん)
851 :
保守:2008/02/04(月) 19:11:18 ID:h2LefHfO
「…ってリエちゃん?どうしたのその格好…」
「えへへー。野球のユニフォームだよっ!ねえねえさなえちゃん、リエ似合ってる?」
「うんとっても。…でも…どうして野球?」
「え、だってだって「捕手(ほしゅ)」って…」
「…………リエちゃん…多分それ、「ほしゅ」違いよ…」
「ふえぇぇえ!!?そっそうなのっ!?」
「………………」
「(ど、どうしよう…さなえちゃん黙っちゃった…リエ、絶対さなえちゃんにおばかさんだって思われちゃったよ…あうぅ…)」
「(……天然さんなリエちゃん萌…ッッッ!!!!)」
リンお姉ちゃんに対してあこがれみたいなものを持つようになったのは、いつからの事だったろうか。
小さいときから内気だった私に気さくに話しかけてくれて、困っているときには嫌な顔一つせずに助けてくれた、リンお姉ちゃん。
そして、私が一番好きだったのは、彼女がいつも見せてくれる、屈託のない笑顔。
そんなリンお姉ちゃんへのあこがれを『恋』だと認識するようになったのは、半年ぐらい前からだった。
(もっともっと、リンお姉ちゃんと仲良くなりたいな…)
そう思っていたとき、私はクラスの間で話題になっていた、観覧車の噂を耳にした。
その観覧車のご利益が、女の子同士の場合でも効くかは分からなかったけど、私はその噂に賭けてみることにした。
もともとリンお姉ちゃんはお出かけするのが好きな方だったので、私の誘いには二つ返事で了解してくれた。
「えっ、遊園地?行く行く〜!ダイキくんたちも誘って一緒に行こうよ!」
本当は二人っきりで行きたかったけど、さすがに私にはそこまで注文する勇気もなく、
結局私とリンお姉ちゃん、ダイキお兄ちゃんの三人で行くことになった。
……まぁ、結果的にはダイキお兄ちゃんが高所恐怖症だったおかげで、こうして二人きりで乗ることができて嬉しかったんだけど。
「うーん、それにしても今日は遊び過ぎちゃったかな?」
だんだんと暗くなる外を見ながら、リンお姉ちゃんが呟いた。
まだ五時半ぐらいなのに、お日さまはもう沈んでしまっていた。
「いいじゃないですか、遊園地の乗り物、いっぱい乗れたんですから」
そして、それだけ長い時間、リンお姉ちゃんと一緒にいられたんですから、と、私は心の中で呟く。
「まぁ、そうだよね!それに最後に観覧車に乗って、こんなにきれいな眺めを見られたし」
そう言うと、リンお姉ちゃんはちょっと改まった態度で、私に丁寧にお辞儀した。
「アンナちゃん、今日は遊園地に連れて行ってくれて、ありがとうございました!」
そう言って顔を上げ、ニカッと笑う彼女。そんな彼女の顔が、私にはまぶしく感じられた。
ゴンドラは、私が思っていたよりも早く上がっていく。
「あの…、リンお姉ちゃん…」
「ん、何?」
「その、隣、いいですか…?」
やっぱり恥ずかしくて、私は少しうつむき加減に尋ねた。
「?、いいよ〜、別に」
こともなげに言われつつも、私は恐る恐るリンお姉ちゃんの隣に座った。
(リンお姉ちゃんが、私のすぐ近くに…!)
改めて近くでみると、その姿に私はまた見とれてしまう。
まだ寒いのにピンク色のノースリーブ、白い短パンという格好でいられるのは、彼女の元気さがなせる業なのだろう。
そして、おしゃれといっても頭にゴムをつけてツインテールにしているだけで、私の格好とはまるで正反対だった。
それなのに……そんなラフなスタイルさえも私には美しく感じられて、このまま抱きついてしまいたい衝動に駆られる。
もちろん、そんな勇気なんて私にはないけれど。
いつしか、私たちを乗せたゴンドラはてっぺん近くにきていた。
(もう、てっぺんか…)
元々観覧車は好きな私だけど、一つだけ好きになれない所がある。
それは『上がったらすぐ下りていく』ということ。
当たり前のように思えるかもしれないが、それはつまり、観覧車に乗っていられる時間が少なくなっているということだ。
もっと言えば、こうしてリンお姉ちゃんと一緒にいられる時間が、少なくなっているということ…。
リンお姉ちゃんは相変わらず外を見ている。そして、そんなリンお姉ちゃんをみている私。
せっかく手に入った濃密な時間が、あと30分もすれば終わってしまうのかと、私は小さくため息をついた。
その時だ。
(バチッ!)
何かがはじける音とともに、ゴンドラがガクンと大きく揺れた。
「!?」
あまりに突然のことに、私もリンお姉ちゃんも動けなくなってしまう。
(もしかして…、停電?)
やはりそうだった。どうやら遊園地全体が停電しているようだ。
外を見ると、さっきまで電飾のおかげで明るかった遊園地は、閉園したかのように真っ暗だった。
「ど、どうしましょうリンお姉ちゃ…、キャッ!」
やっと言葉を発せるようになった私は、次の瞬間に起きた出来事に、息が止まりそうになった。
「ふえぇ…、アンナちゃん…。真っ暗で怖いよぉ…」
リンお姉ちゃんが、いきなり私に抱きついてきたのだ。
私はまたも突然の出来事に、さっき以上にドキドキが増してきてしまう。
(トクッ、トクッ、トクッ…)
私の胸とリンお姉ちゃんの胸がくっついて、彼女の速い鼓動まで伝わってくる。
その時私はもう、失神してしまいそうだった。
「リ、リンお姉ちゃん、落ちついて、下さい…。ふ、ふつうの停電ですから…」
停電の恐怖と、リンお姉ちゃんに抱きつかれた衝撃を必死に押さえつつ、何とか落ち着かせようとするが、彼女はいっこうに離れる気配がない。
「アンナちゃん、助けて、助けて…」
肩を震わせながら、リンお姉ちゃんはますます私に抱きつく力を強くする。
いつも元気なリンお姉ちゃんを知っていた私は、初めて見た彼女の意外な一面に驚いてしまった。
(リンお姉ちゃんが、私に『助けて』って言ってる…)
そう思うと、なぜだか私の心の中から、熱いものがわき出してくるような感じがした。
気がつくと私は、自分でもびっくりするぐらいしっかりとした手つきで、リンお姉ちゃんの背中を撫でていた。
「ふあ…、アンナちゃん…」
リンお姉ちゃんが、かすれた声を上げる。
「大丈夫ですよ…、もう少ししたら、動き出しますから。だから、落ちついて待ちましょう?」
できるだけ優しく、赤ちゃんをあやすように、言葉を紡いでいく。
そのおかげもあってか、リンお姉ちゃんの体の震えもおさまってきたようだった。
(リンお姉ちゃん、カワイイな…)
どっちが年上なんだろう、と、何だかヘンな気持ちになる。
暗闇に支配された、私とリンお姉ちゃんを乗せたゴンドラ。
その中で聞こえてくるのは、二人の息づかいと、私が彼女の背中をなでる音、そして、胸越しに伝わってくる心音だけ。
リンお姉ちゃんには悪いけれど、この時間が永遠に続いてくれればと思った。
でも、やっぱりそんなことは無理だった。
(…ジジッ…)
急に明るくなるゴンドラ。観覧車は再び動き出す。
「あっ、電気直ったみたい」
リンお姉ちゃんが、ホッとしたように言った。
「ふぅ、怖かったぁ。でも良かったね、アンナちゃん。……アンナちゃん?」
不思議そうにリンお姉ちゃんが尋ねる。
一方の私は、まだリンお姉ちゃんにくっついたままだった。
(まだ、このままでいたいよ…)
ただただ、私はその一心だった。
そんな私を見て、リンお姉ちゃんはくすくすと笑い出した。
「ふふっ、アンナちゃんもひょっとして怖かったの?」
リンお姉ちゃんの考えはちょっと違っていたけど、私は黙っていた。
その反応を、彼女はイエスと受け取ったらしい。
「じゃあ今度は、わたしがアンナちゃんをぎゅってする番だね!」
そう言うと、リンお姉ちゃんは私をよりいっそう強く抱きしめた。
(!!!)
今さっきまでおさまっていたドキドキが、また激しくなる。たぶん今、私の顔は真っ赤になっているだろう。
リンお姉ちゃんは、さっき私がやったみたいに背中を撫でていく。
そして、背中だけでなく、私の帽子を取ると頭まで撫でてくれた。
「アンナちゃん、さっきはありがとね。アンナちゃんのお陰で、わたし、怖くなかったよ…」
そう私に囁きつつ頭を撫でるリンお姉ちゃんの手は、すごく、暖かかった。
結局私は、地上に戻ってくるまでずっとリンお姉ちゃんに抱き締められていた。
「リンちゃーん!アンナちゃーん!」
観覧車の降り場から出てくると、ダイキお兄ちゃんが駆け寄ってきた。
「かなり長い停電だったけど、二人とも大丈夫だった?」
心配そうにダイキお兄ちゃんが尋ねる。優しい彼のことだから、きっとずっと心配していたに違いない。
でも、そんな心配をよそに、リンお姉ちゃんはいつもの元気な調子で答えた。
「ううん、大丈夫だったよ!ちょっと怖かったけど…」
ここで、リンお姉ちゃんはいったん言葉を切って、私をチラッと見た。
「でも、アンナちゃんがいてくれたおかげで、怖さなんか吹っ飛んじゃった!」
(リンお姉ちゃん!)
すごく嬉しかった。私は彼女の役に立てたんだ。
彼女の言葉に私は天にも昇るような気持ちで、顔を少し赤らめた。
「へぇー、アンナちゃん凄いね。僕、そんなことできないなぁ」
「でしょでしょ!わたし、アンナちゃん見直しちゃった!」
私の顔はますます赤みを増していく。あのゴンドラの中でのことが、夢みたいに思えてくるのだ。
「あれアンナちゃんどうしたの?顔赤くして、大丈夫?」
急にダイキお兄ちゃんが私の顔をのぞき込んできて、私ははっと我に返った。
「あっ!いいいいいや、だ、大丈夫です!」
思わず強く答えてしまい、私は自分のしたことが恥ずかしかった。
そんな私のあまりに不自然な反応に、二人はしばらく首を傾げていたけれど、気にしないことにしたらしい。
「まあいいや、それよりもう七時前だし、そろそろ帰ろうか」
帰りのバスの中、私はリンお姉ちゃんの隣に座って、今日の出来事を思い返していた。
今思うと夢みたいな経験だったけど、現に少し前までは実際にあった出来事。
ゴンドラの中でリンお姉ちゃんに抱きつかれたこと、元気な彼女の意外な一面、彼女の心音。
そして、抱き合っているときに感じた、私を包み込むリンお姉ちゃんの暖かさ。
そのすべてが鮮明に思い出されて、そのたびに私はポッと赤くなる。
(リンお姉ちゃん…)
ちらりと私が目をやると、そこには安らかに寝息をたてている、私の想い人。
(…大好き、です…)
そう、心の中で呟くと、私はリンお姉ちゃんにもたれかかって、まどろみ始めた。
【おしまい】
投下以上です。
初めて百合小説を書いてみたけど、男キャラ出てくるわ
表現の繰り返しはしまくるわでダメダコリャ。名作を書ける職人さんがうらやましい…
ちなみにこれを書くとき、インスピレーションの材料としてカンランシャとトライユーロを
無限ループでかけていたのですが、カンランシャが百合ソングにしか聞こえなくなってしまいましたorz
割り込んじゃってごめんなさい。リロし忘れてましたorz
アンナとリンでどう来るんだろう…と思ってましたが、これはもうなんという素敵作品!萌えた萌えた。
ヤバい、ニヤニヤがとまらない・・・
女の子と絡むリンってどんな感じだろうと思ってけどこれはいい。新境地だ。
そして本当に女の子女の子なアンナも可愛すぎなんだぜ・・・!
彼女が腕を引いたのは、風船配りのうさぎに嫉妬したからです。
そんな彼女の気持ちに彼女は全然気付かないのです。
割り込んじゃった人、どんまい
リンがアンナよりも年上というのが意外や意外
ドキドキな場面もあるけど、基本はほのぼのな感じが和む
お疲れ様です
>>847 やりすぎ感がしないでもないw
元のキャラのイメージが先行しすぎて、たゆんたゆんな鳩娘と鳥娘のくんずほぐれつな状況を上手く妄想出来ない自分が悔しくて仕方がない
試験前日、一日の授業が終わって、私は少しのあいだ教室に残って勉強していた。
机の上に、明日の試験範囲を勉強して書いたノートを広げていると、
「あ、数学ですか? なら、ココの問題、教えてくれませんか?」
顔を上げると、鞄から取り出したノートで顔を半分隠しながらサユリが聞いてきた。
「あ、うん、いいよ」
サユリは、やった! という顔をしたあと、私の隣に机を運んできて座った。
私は、ノートに書いておいた文章と教科書の文章を合わせて説明した。
「ここは、この式を使って……。こういう風になったら、次は……。そうすれば、この答えになるよ」
私の説明を聞いて、感心しているのか理解しているのか、しきりにサユリはうなずいていた。
「はぁ、いつもながら、すごいですねぇ。先生の授業よりも分かりやすいです」
「え、そんな……、ちゃんと授業を受けて……それでしっかり復習しておけば……」
こんな風に言われることに未だに慣れていないせいか、なんだか恥ずかしくなって口ごもってしまった。
「いいえ、分かっていても、やろうと思ってもなかなか出来ないことですよ。すごいです」
サユリが微笑んだ。
「あ、ああありがとう……」
思わずドキッとして、しどろもどろになってしまった。
サユリの顔があまりにも間近だったため。加えてほとんど不意打ちだったために頭が真っ白になりそうだった。
「じゃ、次はココをお願いします」
そんな私を知ってか知らずか、サユリは次の問題を聞いてきた。
「あ、えと、こ、ココはね……」
落ち着こうとして落ち着かず、頭の中がぐるぐるしたまま私は説明を始めた。
「こんにちは!」
今のクラスになってしばらく経ったある日の休み時間、サユリは満面の笑みで私の所にやってきた。
「あ……う、うん」
それがあまりに突然だったので、思わずなんだかよく分からない返事をしてしまった。
「何かしてましたか?」
そんなことは気にも留めず、笑みを崩さないままサユリは聞いてくる。
「え……いや、別に」
それを聞いて、サユリは「あはっ」という感じで嬉しそうに微笑むと、前の机の席に座った。
正直、意外で、なんでわざわざ私の所に来たのか分からなかった。
サユリはクラスだけでなく、他クラスや他学年にも人気があった。
明るい人柄のためなのかもしれないが、それに加えてとても魅力的な笑顔を持っていることも、ひとつの理由になっていると考えていた。
いつでもどこでもその笑顔で、たくさんの人に接しているのを、私自身はとても遠い存在のように見ていた。
なのに、今日は私の目の前に、いつもと変わらないあの笑顔で座っている。
何の用だろう?
「えっと、な、何?」
同じクラスということもあり、あんまりそっけなくするのも……と思いながらも、目を合わせられないまま聞いた。
「実はですね……、聞きたいことがあるんですよ」
サユリはずいっと机に体を乗せて、少し小声で言った。
「人を笑わせるには、どうするのが一番良いと思いますか?」
「えっ?」
驚いた。質問もそうだが、自分が知っているサユリがそんなことを聞いてくることに思わず固まってしまった。
なんで自分にそんなことを聞いてくるのか理解できなかったが、サユリは凄く真面目な顔をしているので、なんとか答えようと唸った。
「ん〜、えっと……面白いことを言う、とか?」
「お、面白いこと……た、例えば?」
「な、なんだろ……だ、ダジャレ、とか?」
「だ、ダジャレ、ですか……」
よく分からない緊張感が私とサユリの間に生まれた。
え? 私、変なこと言ってないよね? た、多分……。
何か、別の答えの方がよかったかな? でも、他に何が……。
「ダジャレ……」
重苦しい空気の中、サユリがゆっくりと席を立った。
私はハッとして、その後のサユリの行動に身構えた。
そして、
「ふ……ふ、ふとんがふっとんだぁ!」
「!?」
また固まってしまった。
「えっ? えぇ?」
あまりに予想外の展開に自分の頭の中がふっとびそうだった。
ふとんが……だ、ダジャレ?
サユリを見ると、恥ずかしさを堪えているのか、顔を真っ赤にしてふるふると震えていた。
サユリの声はクラス中に響いて、しばらくの間クラスが静まり返っているのが分かった。
「え? サユリさん、何を……」
気を取り直して私が言いかけると、
「サユリー、あなたそんなキャラじゃないでしょー」
クラスメートのひとりがツッコミを入れて、
「無理しないでー、顔真っ赤だよ?」
もうひとりが続いた。
そしてクラスから少しずつ和やかな笑いが溢れてきた。
サユリは顔を真っ赤にしたまま、ゆっくりと周りを見て、
「あ……そ、そうですよねぇ。えへ、へへへ……」
また席に座りなおしながら小さくなってしまった。
私はその間ただ目を丸くしているだけだった。
が、周りが和やかな雰囲気になったことと緊張が解けたこと、そしてなによりサユリが顔を真っ赤にしてまでダジャレを言って恥ずかしそうにしている姿を見て、
「……くすっ」
前まで自分が見ていたサユリと今のサユリのギャップに思わず笑ってしまった。
「あっ、笑いましたね」
サユリが気づいた。
「あ、あの、ごめんなさい。別にけなすつもりじゃ……」
「よかったぁ、やりました!」
さっき小さくなっていたサユリはもういつもの笑顔を取り戻していた。
「え、何?」
「硝子さんの笑顔、やっと見れました!」
「え……あっ」
言いかけて、自分でも気がついた。今のクラスになってから、今まで誰かと話をすることはほとんどなく、笑うこともなかった。
あまりクラスに馴染めずいた私のことを、サユリは以前から見ていたのだろう。
目的を達成したサユリは、とても嬉しそうな表情で続けた。
「うん、硝子さんの笑顔、とっても素敵ですよ」
「あ、え、えっ?」
「いつもそうじゃないと、もったいないと思います」
言って、サユリはもう一度微笑んだ。
言われたことがないような、ましてや向かい合って言わないようなことを言われて、体温が上がるのを感じた。
それから、私はクラスに少しずつ溶けこんでいった。
自分から話かけることはまだ苦手だが、クラスメートと普段の会話をすることは出来るようになった。
あまり自分では気づかないが、笑顔でいる時間が多くなった気がする。
そしてその時以来、サユリと接する時間も少しずつ増えていった。
「いやぁ、硝子さんに教わればテストは何でも出来ちゃいそうです」
「うん、ありがとう。でもサユリさん、毎回言ってる気がするよ?」
「あ、ん〜……そこは、やっぱり後は自分次第ってことになるんですよねぇ」
「ふふふ、頑張ろうね」
「はい!」
周りが暗くなって、居残りもほどほどに私たちは教室を出た。
明日の試験についていろいろと話ながら、薄暗い校舎を出ると、
「うぅ」
「わっ、寒いですねぇ」
冷たい空気が顔を撫でていく。
暖かくなるまで遠くはないはずだが、寒さはまだまだこれからといった具合だった。
マフラーにコートに手袋と、万全のはずなのに身震いしてしまう。
さあ、早く帰ろう。
そう思って歩き出そうとして体が止まった。
見ると、サユリが小さく手を握っていた。
「途中まで一緒ですよね。途中までなら、こっちの方があったかいと思いまして、その……」
言っている間にサユリは少しずつうつむいてしまった。
「あ、うん……」
妙な沈黙を破って、私はサユリの手を握って、二人揃って歩き出した。
最近、時々お互いに変に意識をしてしまうことがある。
普通にしていればいいものを、何かと気にしてしまったりする。
あの時以来、サユリと接する時間も増えていったわけだが、いつの間にか、クラスで一番の仲良しになっていたのだ。
当然といえば当然なのかもしれない。
あの時以来、クラスに馴染んでいったといっても、それはサユリがいたからこそだと思うし、そのためにいろんなことをサユリから聞いた。
また、サユリはそんな私が聞いたことをいつも教えてくれた。
初めはクラスメートのことから他クラス、他学年の人たちのことだったが、次第に互いのこと、身の周りのことを聞いたり話すようになっていった。
それが、互いの好意によるものだと気がつくことに、長い時間は必要なかった。
「あ、そういえばこの先に新しく出来たクレープ屋さんがあるんですよ」
帰り道の途中、サユリがそう言い出した。
「へえ、そうなんだ。ん〜、でも明日からテストだし、その後でも……」
私がそう言いかけると、
「今でもいいじゃありませんか。善は急げ、急がば回れ、腹が減っては戦は出来ませんからね」
「え、あ、うん」
なんだか上手く言いくるめられたのかもしれないが、とりあえず店に入ることになった。
店内は開いて間もないのか、まだ知られていないのか、自分たち以外に客はいなかった。
そこのテーブルでサユリとクレープを食べあって、一息ついていた。
「はぁ、美味しかったですねぇ」
サユリが満足そうに椅子にもたれかかっていた。
「うん、そうだねぇ」
私もそれに同意して、同じく椅子にもたれかかった。
美味しいクレープ、暖かい店内、少し満たされた空腹、勉強のある程度の疲れ……。
「あっ」
私はハッとして体を起こした。そのままの流れで眠りに就いてしまうところだった。
他に客がいないとしても、さすがにそれは失礼だ。
「さ、サユリさん、帰ろ……」
隣のサユリに声をかけようとして、止まってしまった。
サユリは椅子にもたれかかったまま、目を閉じて、微かに息を立てていた。
サユリさん、寝ちゃった……。
すると、私は無意識のうちにそのままサユリの頭を撫でていた。
サユリが「んん……」と小さく声を漏らし、身をよじった。
胸が高鳴っていくのが分かった。
自分は何をしているんだと律するのと同時に、あまりに無防備なサユリの寝顔に視線を外すことが出来なくなっていた。
だ、だめ……。でも、サユリさん、すごく……。
頭を撫でていた手を、次第に額から頬へと滑らし、
微かに開いた、唇。
胸はひどく強く打っているのに、頭は落ち着いていて……。
綺麗。すごく綺麗。サユリさん、すごく綺麗だな……。
少しずつサユリの顔に近づく。
そして……、
「すみません、思わず寝ちゃってましたね」
「ううん、気にしないで。私も寝ちゃいそうだったから」
店を出て、また二人で手を繋いで歩いていた。
外は相変わらず寒かったけど、私はまだドキドキが続いていて逆に暑かった。
横目でサユリの方をちらちらと見る度に、さっきまでの情景が目に浮かんだ。
あぁ、私ったら何をしているんだろう!?
そしてまた体温が少し上がった。
ふと、ある十字路に差し掛かった。ここからサユリと私の帰り道は別れる。
「あ、それじゃあ、また明日ね。テスト、頑張ろうね」
言ったが、なんだか妙な気持ちになって手を離すことが出来なかった。
「あ、えーと、えーと……」
変な間が空いて言い淀んでいると、
「どうしたんですか?」
サユリが小さく首をかしげた。
「あ、ううん、なんでもないの……あれ?」
慌てて急いで手を離そうとして、離れなかった。
「あっ」
そして、私の頬に何かが触れた。
「えへへ……今度はちゃんと、してくださいね?」
そう耳元で言って私の手を離すと、サユリはぱたぱたと走っていってしまった。
私は、頬に触れたものについて考える間もなく置いてきぼりにされてしまった。
何かが触れた頬を手でなぞってみる。
ボーッとした意識の中に、少しずつその感触がはっきりと姿を現していく。
「っ!? 〜#☆∞●*※★!?」
明日の試験どころではなくなってしまった。
硝子とサユリのリベンジでやってきました
もっとやりたいことはあったのですが、なんだか上手くまとまらずにいろいろと楽をしてしまいました
以前のものよりマシだとは思うのですが、まだまだだなと感じます
硝子とサユリについて
見た目二人とももどかしい感じがするわけですが、それじゃあじれったい、もとい話を思い付かなくて参ってました
おかげで自分の勝手な都合でハネた感じのサユリと、割と積極的な硝子が生まれてしまいました
ん〜、どうなんでしょ?
硝子とサユリは課題としてまた別の機会にやるとします
私事
しかしながら、最近の投下ラッシュは凄まじいですね。どれも素晴らしく、また新たな発見、刺激となっているので感謝しています
もっと上手くなりたいですね
自分の中で、近頃は落ち着いた感じのが多いと思ったので、
>>847の方の刺激を受けたこともありまして、今度はなんかやってしまいたいと思います
ありがとうございます
>>847 ちょwしろナナテラエロスw
可愛い鳥たちがあんな事やこんな事になるなんて夢にも思わなかったな
相変わらずこのスレの妄想力の高さスゲー
>>864 二人きりになりたいのに言い出せないアンナ萌え
きっと百合の神様がアンナとリンのために観覧車を止めてくれたんだろうね
ウワサは本当だった!
>>875 リべンジ乙です
硝子をなんとか笑わせようと、慣れない事をするサユリも健気で良いな
サユリと一緒に居れば、硝子が明るくなれるまで、そう時間はかからないと思う
>>851 まあ、そんな事もあるさ、気にすんな
久しぶりにリエさなが来て嬉しかったし
…前に「いくらなんでも野球服のリエさななんて似合うのか?」と思って
実際に見てみたら結構似合ってて可愛いかったのを思い出したよ
※昔のバトルモードは選んだキャラがミニゲームの
ちびキャラになる&ステージによって衣装が変わる
ちょw何この投下ラッシュwww
獣×獣と子供×子供と学生×学生が一気に味わえて大満足です
>>「えへへ……今度はちゃんと、してくださいね?」
サユリー!!!
お前ってヤツは……お前ってヤツは……!!
あまりの萌えに あたまがいっしゅん とまりかけた
「うーん…」
一人の少女が、湯船に浸かりながら唸っていた。
「私はこんな所で、何をしているの…」
どう見ても、お風呂に入っています。
バスルームの壁一面には、正方形の真っ白なタイルが敷き詰められている。
湯気で少々、もやがかかったようになっていたが、点々と、はめ込められた色違いのタイルは、しっかりと見てとれる。
そんな浴室の光景を、まじまじと凝視する訳でもなく、ただなんとなく眺めながら、少女は今日あった事を考えていた。
入浴の約1時間前。
学校帰りの生徒や、夕食の買い物客で賑わう商店街にて。
売り上げアップを狙って、各店舗が趣向を凝らした特売や、キャンペーンを行っている。
威勢良く、呼び込みをする店もある。
そんな声につられた…訳ではないが、上空から怪しい影が接近してきた。
「ふふふ、やっぱりね」
飛行しているメカの中では、商店街の店内の様子が、モニターに一軒一軒、順番に映しだされている。
「正月を過ぎたからって、気が早過ぎるのよ!」
モニターを見つめる、大きくてぱっちりした桃色の瞳。
ドーム型の窓からも、店舗の外観を目視でチェックしている。
それらの確認をこなしつつ、さらに飛行するメカを操縦しているのは、軍服を着た一人の少女。
「バレンタインデーを金儲けに利用するなんて、許せないわ!」
招かれざる客の名は、スミレ。14歳。
腰の下まである、ピンク色のロングヘアが特徴的な彼女は、宇宙の平和を乱す為に、遠い星から地球へやってきた、異星人である。
「そんなにチョコレートが良ければ、成分を濃縮して作った、このカカオ573%爆弾を喰らうのよ!」
憤慨の収まらないスミレの指が、発射スイッチへと伸びた。
「どうしていつも邪魔が入るのかしら」
先程の出来事を思い出しながら、浴槽の中のスミレが呟いた。
結局、スミレが撃とうとしていた爆弾は、発射されなかった。
それどころか、スミレが乗っていたメカ“菫113号”が、突如暴走して制御不能となり、町外れの河原へ墜落した。
「毎回毎回、何者の仕業なの? 許せないわ」
今日のように計画が失敗したのは、1度や2度ではない。
あと少しというところで、何故か必ず菫113号が大破してしまうのだ。
スミレはこれを、何者かからの攻撃を受けた事によるものだと、考えていた。
「どこのどいつよ! 正々堂々姿を見せなさいよ!」
スミレは怒りのあまり、その場で立ち上がり、見えざる敵に向かって叫んだ。
「スミレちゃん、どうかした?」
すると意外なことに、すぐに返事があった。
声のする方向へ、スミレが目を向けると、曇りガラスのドアの向こうに、人影が見えた。
「湯加減はどう?」
「あ…ええ、丁度良いわよ」
どうやら声の主は、スミレが考えていた敵ではなかったようだ。
落ち着きを取り戻したスミレは、再びお湯に浸かろうとした。
「そうだ、スミレちゃんの背中、流してあげる」
ほんの一瞬、気を抜いた瞬間に、声の主がとんでもない提案をしてきた。
「べ、別にそこまでしなくて良いわよ」
とっさに右腕と左手で、大事な部分を隠しながら答えた。
「あら、遠慮しなくてもいいのに。ね☆」
いつドアの向こうから、敵が突撃してきてもおかしくない状況だ。
「もう上がるから…、私、もうお風呂から上がるから! だからいいって言ってるの!」
「そんなに慌てなくても、ゆっくりお風呂に入ってて良いのよ?」
「もう! 出るって言ったら出るのよ!」
「あらあら、じゃあ着替えとバスタオルは、ここに置いてあるからね」
そう言って、ドアの向こうの人影は去っていった。
それを見たスミレは、浴槽から完全に上がり、頭に巻いてあったタオルを取った。
タオルの中にまとめられていた、ピンク色のロングヘアが、ぱさー…っと、腰の下までおりた。
スミレは取ったタオルを広げ、胸元あたりから垂らすようにあてがいながら、慎重にドアへ近づき、外の様子を伺った。
さっきの声の主が、戻ってくる気配はない。
スミレの必死の抵抗により、敵を撤退させることに成功した。
一方その頃、キッチンでは別の少女が、料理の最後の仕上げに取りかかっていた。
「♪〜」
鼻歌を歌いながら、調理の済んだ食材を、次々と一つにまとめている。
「できたー」
そして、程なくして料理が完成した。
「うーん…」
衝撃が強かったのか、意識が朦朧とする。
料理完成の約1時間前。
スミレは、無惨にもバラバラになった菫113号の、下敷きになっていた。
軍服はススで所々黒ずみ、ピンク色のロングヘアはぼさぼさになってしまった。
とりあえず、お風呂に入りたいところだ。
「その前に、これを何とかしないとね」
スミレは、瓦礫と化したメカのパーツをどけようとした。
すると突然、パーツの一つが浮き上がり、
「キャー!! スミレちゃん!?」
ヘンテコなピンク色のマスクをした人物が、悲鳴をあげながらスミレに抱きついてきた。
「ちょっと、やだ…スミレちゃん、死んじゃイヤーーーッ!!」
「…私を勝手に殺さないでよ」
「えっ…、スミレちゃん? 良かったー! 生きてるー!!」
たった今、瓦礫の中からスミレを救出したのは、フィーバー戦士の一人、フィーバーピンク。
その正体は、スミレと同じ14歳の少女だ。
「スミレちゃん、大丈夫? 怪我してない? どこか痛いとこない?」
「あなたがぎゅうぎゅう抱きしめるから、苦しくて、しょうがないじゃない」
「すごい音がしたから来てみたら、スミレちゃんの車があって、もうびっくりして…」
「状況説明はいいから、その、私を早く解放しなさいよ…!」
こうしてスミレはフィーバーピンクに捕まった、いや、助けてもらった。
さらにはピンクが半ば強引に、いや、親切にスミレをお風呂に入れてあげたのだった。
さっきまでスミレが入っていたのは、自宅の風呂ではない。
ピンクがフィーバー戦士用の施設まで、スミレを連れてきて入れたのだ。
「まったく、お節介にも限度があるわよ」
お風呂から上がったスミレは、独り言を呟きながら、さっさと帰ろうとしていた。
が、訳の分からない内に、ここへ連れてこられたスミレは、どこに出口があるのかも分からない。
「まあ、スミレちゃん」
そこへタイミング良くフィーバーピンクが現れた。
今は、マスクにタイツという戦士のコスチュームではなく、三角巾にエプロンを身に付けている。
「その…、お風呂を貸してくれて、ありがとう…」
スミレはひとまず、お礼を言ってから出口を尋ねようとしたが、
「うん? そんな事いいから、こっちこっち」
ピンクが手招きするのを見て、その方向に出口があるのだと思い、ピンクについていった。
「さあ、どうぞ」
だが、ピンクに案内されたのは出口ではなく、テーブルとイスが並べられた部屋だった。
片隅にはテレビや雑誌なども置いてあり、くつろげるスペースになっている。
スミレは、予想外の場所に連れてこられて、呆気に取られてしまった。
「ちょっと…、あの、私…」
今度こそ、スミレは自分が帰りたいことを、伝えようとした。
「どうしたの? 早く座って、座って」
ピンクはそんなスミレの、両肩を後ろから押しながら、テーブルの前まで歩かせると、そのままイスに座らせた。
どうやらピンクは、まだスミレを帰すつもりはないらしい。
ピンクは、スミレの向かい側の席へ回った。
そしてイスには座らず、テーブル中央に置いてあった、異様な物体を、スミレの方へ差し出してきた。
「さあ、たんと召し上がれ」
ピンクが満面の笑顔で言う。
「なんなのよ、これは」
皿に乗った、黒い何かを見ながら、スミレが問う。
「ほら、もうすぐ節分じゃない」
ピンクが三角巾を外しながら答える。
布の中から、ボリュームのあるピンク色のショートヘアが現れた。
「海苔巻きを食べると良いっていうから」
答えを続けながら、エプロンも外した。
その下からは、とても14歳とは思えない、豊満なナイスバディが現れた。
ピンクが今、着ているキツめの服が、ボディラインをさらに強調している。
「恵方巻きのこと?」
スミレはようやく、ピンクの言おうとしていることを理解した。
そういう事なら、さっさと食べてお別れすればいいと思ったが、一つ問題があった。
「どうしたの? 食べていいのよ」
ピンクが三角巾とエプロンを畳み終え、改めてスミレの向かいに座る。
なおもピンクが恵方巻きを勧めるが、スミレはなかなか手をつけない。
「そんなの絶対無理よ! 常識で考えて」
いや、食べたくても食べられないというのが正しい。
恵方巻きとは節分に、その年によって変わる“縁起の良い方角”を向いて、太巻きを丸かじりするという習慣である。
しかし、今スミレの目の前にある海苔巻きは、とても手に持っては、かじれない。
大きさが、太過ぎるのだ。
「えーと…、スミレちゃん、海苔巻き嫌い?」
ピンクが不安そうに尋ねる。
「そうじゃなくて、一人では食べられないって言ってるのよ」
スミレが答えると、ピンクはまた明るい表情に戻って、
「ああそれは、私達、沢山居るから」
ピンクの言う“私達”とは、フィーバー戦士のメンバーのことだ。
フィーバー戦士は十人以上も居る、正義のヒーローで、フィーバーピンクはその中の唯一の女性、紅一点である。
そんなピンクに、スミレが今日何度目か分からない、ツッコミを入れる。
「だから、今ここに居るのは、私とあなただけよ」
フィーバー戦士は、その人数の多さ故に、各々の都合がつかず、逆に人数が揃いにくいという、弱点を抱えていた。
現に、スミレの前にはピンクしか居ない。
「うん。ダーリンは新しい必殺技の修業に行ってて、イエローは大食いメニューに挑戦するって…」
ダーリンとはフィーバー戦士のリーダー、レッドの通称だ。
「そんなことはどうでもいいわよ! 二人っきりなのは良く分かったから」
そう言ったところで、スミレはあることに気付いた。
二人っきり。ピンクと、二人っきり。
スミレの中で、その言葉が何故か反復される。
たった今まで、何気なく会話していた相手を、だんだん意識し始める。
「?」
ピンクが首を傾げる仕草をした。
スミレの様子が変わったことに、気付いただろうか。
そのちょっとした仕草で、スミレは益々ピンクを意識してしまった。
「…」
スミレはピンクと顔も合わせられなくなり、思わず視線を下げた。
すると、常識外れのお化け海苔巻きが、再び視界に映った。
「美味しいと思うけど」
海苔巻きを見つめるスミレに、ピンクが声をかける。
スミレはそれには返事をせず、黙ったまま海苔巻きを、しばし見つめ続けている。
海苔巻きか何か、他のことでも考えていた方が、気が紛れる。
それにしても巨大な海苔巻きだ。通常の何倍あるだろうか。
とにかく、かなりの太さがある。
「きゅー」
そう、まるで黒耳兎を一匹丸ごと、海苔で巻いたような…
「きゅ、きゅー」
「って、お前達、何をしてるの!?」
我に返ったスミレが、声をあげた。
お化け海苔巻きと同じくらいの動物が、テーブルの下から次々と現れ、皿の周りに群がり始めている。
「きゅー、きゅー」
ある者は海苔巻きをちぎっては食べ、またある者は直接かぶりついている。
黒耳兎とはスミレの手下で、本名をアップアップという。
数が沢山居て、可愛い見た目と裏腹に、知能や運動能力は高い。
その黒耳兎達がものすごい勢いで、海苔巻きを喰らい尽くそうとしている。
「ちょっと、手はちゃんと洗ったの? もう、そんな食べ方したらみっともないわよ!」
黒耳兎を一匹一匹、スミレが注意する。
スミレは黒耳兎達の母親代わりでもあるのだ。
「あらら、よっぽどお腹がすいてたのね」
そんな様子を見て、ピンクはクスクスと笑っている。
「しかしお前達、一体いつの間に…」
と言っても、何も無い所から突然、黒耳兎が出てきた訳ではない。
スミレの手下である黒耳兎達は、いつも主人と行動を共にし、今日も菫113号に同乗していた。
そして一緒に墜落して、一緒に助けられた。
だがお風呂は、流石にスミレと一緒には入らなかった。
スミレの入浴中、ピンクも黒耳兎から目を離していたので、そのあいだ黒耳兎がどこに居たのかは、本人達にしか分からない。
「きゅぅ〜」
そうこうしている内に、お化け海苔巻きを黒耳兎達が平らげてしまった。
これ以上もう食べられない! といった感じで、大きくなったお腹を抱え、座ったり横になったりしている。
「まったく、お前達ったら…」
スミレが自分の手下に呆れていると、
「スミレちゃん、結局一口も食べられなかったわね」
ピンクが話しかけてきた。
せっかくの手料理を、スミレに食べてもらえなかったことが残念そうだ。
しかしスミレにしてみれば、厄介なお化け海苔巻きが労せず倒され、この場に留まる理由も無くなった。
「それじゃあ、私はこれで…」
本当に今度こそ帰ろうと、別れの挨拶をしようとした、その時。
ググウゥ〜。
どこからともなく聞こえてきた音と共に、スミレが腹を抱えて、顔を伏せた。
「やっぱり、何か食べる? スミレちゃん」
時間的には、そろそろ夕食どきになる。
この部屋でほのかに漂う、海苔巻きの酢飯の香りも、食欲の増進に一役買っている。
“腹が鳴る”という生理現象が起こるのも、仕方ないことだ。
だが、腹の虫の鳴き声を聞かれるのは、誰だって恥ずかしい。
軍服に身を包み、悪さを企んでいても、中身はお年頃の女の子である。
このアクシデントは、スミレには相当応えた。
「えーと…私、何か美味しい物、持ってくるわね」
ピンクはそう言うと、ショックで固まっているスミレを残して、部屋を出ていった。
また料理を作って、持ってくるつもりなのだろうか。
ここでスミレが、ハッと気付いた。
さっきも、あんな恵方巻きを用意したピンクのことだ。
次に出てくる料理が、まともな物である保証はない。
「お、お前達、ここは一旦引くのよ!」
「ぅきゅ?」
スミレは一刻も早く、この場から脱出することにした。
出口は分からないままだが、自力で探しだすしかない。
スミレは黒耳兎達を従え、部屋の外へと一歩、踏み出した。
「はい、スミレちゃん、お待ちどうさま」
そこには、再び黒っぽい何かを運んできた、ピンクが居た。
「…は、早かったわね…」
スミレ達の行動は迅速だった。ピンクの戻ってくるスピードが異常なのだ。
いや、ピンクが三角巾やエプロンをしてないことから、作り置きした物を持ってきただけだろう。
いずれにせよスミレの脱出作戦は失敗だ。
「さあ早く、座って座って」
あっという間に元のテーブルへ戻され、スミレの目の前に、二品目が差し出される。
スミレはそれを見て、愕然とした。
「なっ…、何なのよ!? これは…!」
「ほら、もう少ししたら、バレンタインじゃない」
確かに今度の料理は、ハートの形をしたチョコレートケーキのようだ。
やはり、一人では食べきれない大きさだったが、問題はそんなことではなかった。
ケーキに書かれたメッセージ。
“LOVE SUMIRE ちゃんv”
そんな言葉が、一つ一つ大きな文字で、ホワイトチョコを使って綺麗に書かれていた。
「ちょっと、あなた…! 何のつもりなの…!?」
あまりに想定外の事態が続き、スミレは冷静さを失っていた。
「…私に…、この私に…、告白でもするつもりなの!?」
すっかり取り乱した彼女に、ピンクはこう答えた。
「うん。スミレちゃんのこと、大好きだから」
スミレはそれを聞いた瞬間、自身に衝撃が走った。
思考は完全に吹っ飛び、頭の中が真っ白になる。
感情の許容量をオーバーして、どんどん気持ちが溢れてくる。
「……! ……っ!!」
それが言葉を紡ぐことはなかった。
スミレはただ、口をパクパクさせるだけだった。
「そんなに喜んでくれるなんて…」
そんなスミレの様子を見て、ピンクは好意的に解釈した。
「…私、嬉しいわ」
ピンクはそれぞれの頬に、手を当てて顔を赤らめた。
スミレは、ピンクのその仕草を見て、全身の感覚が痺れてしまう。
不意に、呼吸が止まりそうになる。
「……は……はぁ…」
なんとか口から、息を吸っては吐き出し、窒息を免れる。
「これ、すごく美味しいわよ」
ピンクがケーキを見ながら、イスに座る。
スミレの隣り。距離が近い。
ピンクの顔が、体が、近い。
スミレの胸がキュウっと、締め付けられるような錯覚に陥る。
「一所懸命、作ったから」
そう言ってピンクは、ケーキをフォークで一口分すくい取ると、
「あーん」
スミレの口へ運んだ。
ケーキがあと少しの所で、スミレは反射的に口を閉じてしまう。
「ほら、あーん、して」
だがピンクが促すと、スミレは口を開いた。
次の瞬間、愛情の込められたケーキが、口一杯に広がる。
甘い甘いケーキ。いやチョコが入ってるから、少しは苦いのか。
スミレには、正直、味が分からなかった。
ほんの少し前、顔から火が出るほど、恥ずかしい思いをした。
しかし今は、顔から何かが、本当に飛び出してきてしまいそうだ。
「はい、あーん」
二口目が運ばれてくる頃には、頭がくらくらしてきた。
「うーん…」
冬のある日、一人の少女が土手を歩いていた。
周りには、手下の黒耳兎達も居る。
日が暮れるのは早く、川のそばということもあって、かなり肌寒い。
結局あのあと、どうなったのか?
どうやって、ここまで来たのか?
スミレはほとんど覚えていなかった。
いったい何があったのか。
なぜ覚えていないのか。
思い出した方が良いのか。
むしろ、忘れてしまった方が良いのか。
スミレは自分でも、よく分からない自問自答を繰り返した。
そうやって歩いている内に、昼間の墜落現場へ辿り着いた。
「…あっ」
バラバラの菫113号を見て、スミレは、ふと思った。
私の中で何かが、壊れてしまったのかもしれない…。
胸に手を当て、瞼を閉じる。
とたんに目頭が、かーっと熱くなってきた。
「きゅぅ?」
普段と、様子の違う主人を心配して、一匹の黒耳兎が声をかけた。
「ん?」
桃色の瞳がそれを確認すると、スミレは黒耳兎の目線の高さに、出来るだけ合わせるようにしゃがみ込んだ。
「何をしているの。早くパーツを集めて、秘密基地へ運ぶのよ」
「きゅ!」
黒耳兎はスミレに敬礼すると、直ちに指令を、他の黒耳兎に伝えた。
すると黒耳兎達は、難なく大きな部品を持ち上げていく。
「きゅう」
その最中、スミレの傍らにあった、口の大きな紙袋を、黒耳兎が片付けようとしたが、
「あっ、これはいいの」
そう言って紙袋を取り上げると、大事そうに両手で抱えた。
中身はフィーバーピンクのお手製チョコレートケーキ。
結局、食べきれないのでピンクが箱に詰めて、お土産にしてくれたものだ。
スミレはなぜか、そのことだけはハッキリと覚えていた。
そして、部品の回収が終わると、
「秘密基地に帰ったら、徹夜してでも菫113号の修理を終わらせるのよ」
「きゅー!」
スミレは新たな指令を与え、黒耳兎達がそれに応えた。
こうして少女とその手下は、ケーキとパーツを抱え、冬の夜道を帰還していった。
それからしばらくが経った。
その日の商店街は、特に賑わいを見せていた。
店内や店先には、様々な飾り付けが施され、あちこちで店頭販売が行われている。
まるでカーニバルか、パーティーでも始まりそうな高揚感に包まれている。
もう一度クリスマスがやってきたかのような、お祭りムードだ。
そんな明るい雰囲気に誘われて、上空から怪しい影が接近してきた。
「みんな、楽しそうね」
後部座席のショートヘアの少女が言うと、
「こんなの、菓子屋の陰謀に踊らされてるだけだわ」
前列でメカの操縦をしながら、ロングヘアの少女が反論した。
若干憤りを感じたロングの少女は、発射スイッチ…ではなく、その下にある空間に、腕を伸ばした。
そこからガサゴソと、週刊誌ほどの大きさの箱を取り出し、
「はい、これ」
そのまま、ショートの少女へ手渡した。
「あら、綺麗な箱ね」
その箱は、赤とピンクのチェック模様の紙で包装され、薄いピンク色のリボンが掛けられていた。
「この前、黒耳兎達がご馳走になったり、…他にも色々世話になったから、その礼といっては…」
「まあ! 中身はチョコレートなのね」
ロングの少女が言い終わるのを待たず、ショートの少女は箱を開けていた。
「ち、違うのよ! 作戦で使った物資がたまたま余って、それで、もったいないと思ったから…、別に、深い意味は…」
「私、嬉しいわ。ありがとうね」
ショートの少女は、お礼を言って素敵な笑顔を向けた。
「…ど、どういたしまして…」
ロングの少女はそれだけ答えた。
「こ、これからどうするの!?」
しばしの静寂のあと、堰を切ってロングの少女が尋ねる。
「それじゃあ…」
ショートの少女は、口元に右手の人差し指を当てて、空を眺めながら思考を巡らせた。
「ラーメン、食べに行こっか」
それを聞いたロングの少女が、思わずズッコケそうになる。
「ええと、それ、今日じゃないとダメなの?」
「どうして?」
「だってその、今日は…菓子屋が…陰謀で…」
「だったら、スミレちゃんの好きな所でいいわ」
「そ、そう…。それじゃあこれから、駅前に新しく出来たっていう、洋菓子屋へ潜入するけど、それでいいわね」
「うん」
「決まりね。…出力全開、これより駅前の洋菓子屋へ突撃ー!」
二人の少女を乗せたメカが、空の彼方へ吸い込まれていった。
2月14日。地球は今のところ平和である。
どうも長々と失礼しました。
誰かがコメディが良いと言ってくれたのでやってしまいました。
まあ結果的には他の要素も入ったので、やってみて良かったと思っている。
レスを読んでて改めて、皆さんの想像力、文章力に感心させられました。
自分なんかまだまだかも知れませんが、そこは温かく見守って頂ければと思います。
それではこの辺でまた、ただの名無しに戻ります。
>>895 凄まじくGJ、愛してる
2人のキャラが素晴らしい化学反応を起こしてくれてますなw
可愛くて萌えるしコメディとしても面白いしで、非の打ち所が無い・・・
それにしても、本当に最近は神作フィーバーだなw
ログ読んでみると、あゆみこ辺りから凄い事になってる
あゆむ×みここ
しろろ×ナナ
アンナ×リン
硝子×サユリ
フィーバーピンク×スミレ
わずか150レスの間に…みんなGJ!
こうなると保管庫が欲しくなってくるな。
どうでもいいが、左側を上に一つずつずらしてみる
しろろ×みここ
アンナ×ナナ
硝子×リン
フィーバーピンク×サユリ
あゆむ×スミレ
>>895 前にピンクとスミレの話題が出たときから密かに期待してた俺がとおりますよ。
……普通に上手すぎだろjk……!!
ピンクとスミレのキャラがしっかりしてて、うまい具合に絡み合ってて、
しかも何よりもどかしいのが良すぎる……。
GJとしかいえないのが悔しいぜ。
>>897 確かに保管庫はほしいな。もうすぐ900だし。
ていうか突拍子もないあなたの行動にちょっと萌えたw
>>897 あゆむ×スミレ…
「スミレちゃんて普段なにやってるの?」
「私は宇宙の平和を乱すため!西へ東へ、奔走しているのよっ!!」
「う…宇宙の平和を、乱すため…?」
「(ふふ…おじ気付いたかしら?)」
「それスゴいねっ!なんかカッコイー!!ねえねえ武器とかは?秘密基地とかあるの?やっぱり正義の味方と戦ったりするわけ?必殺技と(ry」(大興奮)
「ちょ…ちょっ、詰め寄らないでよおぉっ!!」
…というのを想像してしまった。苦労人スミレ。
>>900を神認定したいんですが、構いませんねっ!
ありがとう。
>>899 あ〜、こういうの凄く萌えるw
>899
あゆむ可愛いな
光景がちゃんと浮かんでくる
>900
こんなのがあったんだ…! 知らなかった
前のを見るのはなんだか恥ずかしいな。こんな風に思わないようにしないと…
ショウもダイキもテラ蚊帳の外www
まさにガールDE(性的な)フィーバーwww
画面には映ってないけど硝子の手をリンが引っ張って、
「硝子お姉ちゃん早くー!」とか言ってるとオモ。
それを硝子は恥ずかしくて受け入れるのに苦労してるんだけど、
内心はまんざらでもなくて少しずつ打ち解けていって、最後には……ああ!
アンナ×リンの人、硝子×サユリの人ごめんなさいorz
てことは胸キュンコースで妄想してもいいのかな
それならアジアンガールズコースでも。
あの絵は絶対百合フラグだと思うんだ。
>>895 誰かって俺だ……。ありがとう、本当にありがとう。
移転に気付かずもたもたしているうちにこんな素敵なことになってるとは思わなかった。
しかし、本当みんな文章上手いな。どうやったらそんなにうまく書けるのか教えてくれ。
909 :
名無しさん@秘密の花園:2008/02/12(火) 20:54:06 ID:a8YUnYvn
>908
自分の好きなキャラor使用キャラを使って妄想するのが第一かと。
それか誰も思いつかないような超マイナーCPを適当に考えて話を考えてみるとか。
適当に考えすぎてミルク×クルミとか考えたバカもここにいるけどなorz
>>907 だからアルカディアの投稿イラストで
カノコがあの3人からチョコ攻めに遭ってたのか
>>909 なにその新しい課題w
「あたしも、大人になったらミルクお姉ちゃんみたいに、
おっぱい大きくなるかな」
みたいな感じ?
>909
逆さ言葉はねーよw
せっかくなのでみんなの「自分しか好きそうな人がいないCP」を聞いてみる。
>>908 「文章の書き方」に関しては、とにかく「文章を読む」ことかな
本でも良いし、ここの小説でも良いし
上手いと思った表現は使わせてもらったりしてな
もちろん、話の内容までパクるのは×だぜ
>>911 リエちゃん×フロウフロウなんて考えたのはきっと俺だけだw
リエちゃんをさなえちゃんに置き換えたのもあるぞw
>908
まあ上記の通り、「読む」ことが第一かな。そこからいろいろと吸収するのが手っ取り早いと思う
多少書き方に覚えがあるなら、自分が考えた場面などにカップリングを当てはめて(もちろん逆もある)、それを第三者視点でつむいでいくだけでも話を書くには十分だよ
>「自分しか好きそうな人がいないCP」
う〜ん、カップリングについては頭が堅くてあまり柔軟な考え方が出来ないから、無難なものばかりになっちゃうな
もしも何かあるんだったら勉強させて頂きます
なるほど、いろいろありがとう。参考にしてみる。
自分しか好きそうな人がいないCP……ポエット×Σとか言ってみる。
関係ないけど見た目的にはリソスのほうがシグマに見えて困る。
ふきの中の一人がさらさに惚れちゃう話なら考えた
何ていうか植物系のキャラは癒やされる
>>911 シグマ様攻めのニコラシカ受け。
女神と人型兵器の不可思議な愛情。
出会いからなにから謎すぎるw
>>912 リエフロってすげー気になるwww
どんな感じなんだ?
ユキ×サユリを考えた。
有名アイドルと超一般人の恋愛…
>>917 ポップンパーティ終了後、行き場の無いフロウをリエちゃんが引き取る
↓
一緒に暮らす
↓
最初は感情が上手く表現できないフロウだが、いつでも明るいリエちゃんと触れ合う内に、徐々に感情が芽生えてくる
↓
感覚が人間に近づくにつれて、人を好きになる事を覚えるフロウ。その気持ちは、いつも傍にいてくれるリエちゃんへと向く・・・
みたいな感じ。ありがちでスマソ
やがて思いは募り、リエちゃんに触れてみたくなるが、
立体映像なので触ることができず、悲しみに暮れるフロウフロウ…
アゲハとケリーよりも
何故か流星ハニー×アゲハの方が萌える。
他にはロッテ×アゲハ(妹(分)繋がり)とか。
とにかくアゲハ総受けがいいな。
>>920 そういえばここじゃなくてエロパロ板のポップンの保管庫にフロウフロウとメルのそんなカンジのSSがあったのを思い出した。 あれは良かった。
>922
見てきた。パンツ履きながら泣いた。
そしてメルをリエちゃんに脳内変換してまたパンツ履きながら泣いた。
できればさなえちゃんも混ぜてあげてください。
そういえば、フロウはどんな感じでリエちゃんに話しかけるんだろう?
普通に話すのか、敬語なのか、大人びてるのか、子供っぽいのか・・・
フロウフロウ言うからフロウフロウに目覚めたじゃないかどうしてくれる
ちょっとFlowとCURUSでフロウフロウしてくる
フロウフロウかわいいよフロウフロウ
なんか洗脳されそうなくらいフロウフロウ言ってるな
>924
自分のイメージは、まったく話せないというか、言葉で何かを伝えることが出来ないって感じかな
そのかわり喜怒哀楽、感情の表現が身振り手振り、表情で大きくあらわす感じ
>>924 俺のイメージだと、敬語かな・・・。
最初は感情に乏しい感じで、だんだん喜怒哀楽が表せるようになって、やがて殆ど人間と遜色なくなってく、みたいな
けど、
>>926みたいに無口ってのもいいなぁ
必死に感情を体と表情で伝えようと頑張るフロウフロウを想像したら凄く可愛かったw
>>922 よしくん乙。パンツ脱いだり履いたりしながらPCクラッシュすればいいよw
フロウフロウはなんか近づいてきた可愛い子を「ふろうっ!」って叫びながらとっ捕まえる姿が浮かぶw
フロウフロウ何者w
フロウフロウはなんかリアリィと仲良いイメージがあるな。アルトとか。
リアフロはよく見かけるな。
アルトとの組み合わせも機械(?)同士でいい感じ。
過去ログを見てたら急にあゆむ×ニャミが頭に浮かんだ。あゆむ猫好きだし。
あゆむ「もっふもふにしてあげる♪」
最近ちまたでヴォーカロイドなる者が流行ってるらしいから
元祖電子アイドルのアルトちゃんにも頑張ってほしいな
ある日曜日。私は鼻唄まじりに外を歩いていた。
春はまだ少し先だけれど、今日はそれ以上にぽかぽかしていて暖かい。
「この格好を見たらどんなカオするかな?」
道を歩きながら、軽くステップを踏んでくるりと一回転する。花柄の刺繍がついた真っ白なワンピースがふわりと揺れる。
「こんな格好、今までになかったからね。えへ、えへへへへ」
浮かれ気分で、端から見ると実にだらしのない表情で、足取りも軽やかに目的地に向かう。
ピンポーン♪
私の向かった先は、とあるマンションの一室。
日曜日とはいえ、まだ時間的には早いのか、周りは静かだった。
そんな中でも、私は来る途中の浮かれ気分のままインターホンを押した。部屋の中でインターホンが鳴り響く。
待っている間、そわそわしてしまう自分をなんとか落ち着かせようと深呼吸をする。
スー、ハー……スー……えへへへ……。
しかし、顔はまただらしのない表情になってしまう。
う〜、どうしよう。
そんなことをしていると、
「はいはーい。おぉ……お?」
目の前のドアが開き、その一室の住人が顔を覗かせる。
小麦色の肌に、はっきりとした目の精悍な顔立ち。髪を後ろでまとめていて、服装は、起きたばかりなのか少しだぼつかせたズボンに長袖シャツとかなりラフだった。
「えへへ、おはよ、アヤ」
私は笑顔で手を振った。
しかし、アヤは反応するどころか呆気に取られた表情で固まっていた。
「あ、あれ? 今日思いきって着てきたんだけど……変かなぁ?」
不安になり、慌てて身だしなみを整えた。
やっぱりこんな格好で来ない方がよかったのかななど、いろいろと反省点を考え始めた。
「いや、ちょっと……ちょっと、回ってみてくれる?」
すると、アヤはやけに真剣な表情になって人差し指をクルクルと回した。
「う、うん……」
私はさっきまでの浮かれ気分が少し沈んでしまい、さっきより控え目にその場で回った。
ふわりと揺れるワンピースの裾を抑え気味に、「やっぱり変かな?」と視線を戻すと、いきなりアヤは凄い勢いでむせた。
「わ、だ、大丈夫?」
私が駆け寄ると、アヤは苦しそうになりながらも顔を紅潮させて、
「いや、その……すっごく似合ってる。というか、そんな格好見たことなかったけど……めっちゃくちゃ可愛い」
ぎこちない笑顔を浮かべた。
あまりの反応にハッとなって、さっきまで沈んでいた気分が戻ってきた。
そして思わず、
「え、え? も、もう一回言って……?」
ちょっとイジワルなことを言ってみた。
でも、内心は自分もすごくドキドキしていて、嬉しくてたまらなかった。
アヤに、そこまで言ってもらえるなら……。
「ね、もう一回……」
ドアも開いたままで、私はアヤに身を寄せた。
アヤの方が少しだけ背が高く、私の顔はちょうど胸元に収まった。
「えぇ? え、ちょっ、ごほ、ごほ……ま、まぁ入ってよ入ってよ」
アヤは顔を真っ赤にしながら急いでドアを閉めて、足早に部屋の中へと戻っていった。
「うん、おじゃまします」
その様子に、悪いとは思っていてもクスクスと笑ってしまいながら、私は部屋に上がった。
「こんなに早く来るんだったら、昨日のうちに片付けておくんだったよ」
言いながら、アヤは荷物を整理するために部屋を右往左往していた。
私はその様子を部屋の隅にちょこんと座りながら眺めていた。
「そんな、気にしなくてもいいのに」
「いやまぁ、せっかくだし? それに……よっと」
アヤは抱えていた雑誌の束を置いて、手をはたきながら戻ってきた。
そして私の前で小さく屈むと、
「それにしても、本当に似合うなぁ……こんなに可愛かったっけ?」
私の前髪をかき上げて、おどけたように言った。
「あっ、それどういう意味?」
少しふくれてみせると、アヤは「はは、ホントのことだよ」と言って額にキスしてくれた。
そして見つめあった後、そのままの流れで、当たり前のようにキスを交した。
初めは軽く、確かめるように小さく、何度も。
間を置いて、今度は長く、深く。互いの想いに触れるように。
「んっ」
「……はぁ」
離れても、しばらくは余韻に浸りながら軽く、小さく、キスをする。
「あ……そうだ。まだ朝食べてないでしょ? あたしのでよかったらなんか作るよ?」
余韻に浸るのも程々に、アヤが聞いてきた。
「ふぁ? あ……うん」
まだ夢見心地で頭がふわふわしていて、正直何を聞かれたのか分からなかったが、とりあえず返事をした。
「はは、よっし!」
アヤは笑みを浮かべて私の頭をくしゃくしゃと撫でると、キッチンへと向かっていった。
「……」
私は部屋の隅で小さく揺れながらさっきまでの感触を頭の中で転がしていた。
アヤとの関係は、まだ誰にも話していない。ゆえに、知っている人もいない。
仕事上、マリィや他の仲間に迷惑を掛けてしまうと思い、加えてまだ話す時ではないと考えていたからだ。
今そのことを話しても、マリィなら理解してくれるかもしれないが、他の仲間や世間に対しての影響は大きなものになってしまうと思った。
マリィにだけ打ち明けても、そのあとのことを考えるとマリィにあまりにも辛い思いをさせてしまうだろう。
この事を言うにはまだ幼すぎるので、私たちはずっと秘密にしている。そのため、二人だけで会うのも極力控えている。
互いのオフでも、別の予定や付き合いがあればそちらに向かっている。
なので、数少ないオフの中でこんな風に出会えるのは、一ヶ月にあるかないか。
あまりにも厳しすぎるが、今の自分の状況を考えると、会えるだけまだマシなのかもしれない。
そして、それでも、何よりもアヤとこうして会えることに一番の幸せを感じていた。
こんがり焼いたトーストにベーコン、レタス、トマト、タマゴを挟んだサンドイッチにコーヒーと、遅めの朝食を簡単に済ませた。
その間中、アヤは私を見る度に「可愛いなぁ……」となぜか感心した様子で呟いていた。
「興味あるなら、今度買いに行ってみる?」
食後のコーヒーをすすりながら聞くと、流し台で片付けをしているアヤの背中がぴくっと反応した。
「え? あたしが?」
「うん、ワンピース。きっと似合うよ」
「え〜? いや〜、あたしはいいよ〜。スカートでしょ? あんまり着たことないし、それに、柄じゃないっしょ?」
アヤの片付けのスピードがやけに早くなった。
私はすぐに気がついた。照れているのだ。
もう、素直じゃないんだから……。
「うぅん、そんなことないよ。髪を下ろして、ワンピースの色は……水色かな? 花の付いた帽子も被って……。履くのは……」
「ひゃ〜!」
そんなことを言っていると、アヤは突然顔を手で覆った。
「うっわ〜、そんなの想像も出来ないよぉ……」
湯気が出そうな程に顔が真っ赤になっていた。
そしてそのまま部屋のベッドまで二、三歩駆けて倒れこんだ。
あまりの反応に、悪いとは思っていてもやっぱり吹き出してしまった。
「そうかな? 私はどんな感じか浮かんでくるけど」
「わ〜やめてやめて! 想像しちゃダメだって!」
アヤはベッドの上でバタバタと悶え転がった。
その様子を見て、いつの間にかアヤの反応を面白がっている自分がいた。
「あはは、ごめんごめん」
ベッドに近付いて、転がっているアヤの頭を撫でてあげた。
「むぅ……も〜、イジワルだな〜」
落ち着いたのか、しかしまだ顔が赤いままアヤは起き上がった。
「だ、だからね、大体、あたしにスカートだなんて……さ、ねぇ?」
そしてなんともばつが悪そうな表情で頭をかいているのを見て、
「あ、また! もぅ……」
いい加減にふくれてみせた。本当に怒っているわけではないけれども。
「だって、あたしに『かわいい』だなんてさ……」
今度は戸惑ってしまっているアヤに向かって、私はそっぽを向いたまま、
「かっこいいアヤも、かわいいアヤも、私は大好きになっちゃうけどな……」
ぼそっと呟いた。
「……え? 何か言った?」
「もーしらなーい」
「えぇ、なんで? 何が? あ、あやまるから!」
「きこえなーい」
「あ、このぉ! 白状しなさーい!」
「きゃーこわーい!」
その後、私たちは馬鹿みたいにじゃれあった。
涙が出るほど、お腹が痛くなるほど笑って。
これから、不安なんてまるでないくらいに楽しくて。
どんなものより何よりも温かくて。
アヤとそんな時間を過ごせることが嬉しくて。
嬉しくて、たまらなくて……。
「あぁ、ワンピースかぁ……」
視線を天井に向けたまま、アヤが言う。
私もその隣で同じ様な格好で寝転がっていた。
先ほどまでの暴れっぷりとは打って変わって、私たちは電池が切れかかっているようだった。
「ワンピース……ワンピース……」
まるで呪文のように呟いているのを聞いて、私はアヤの顔を覗きこもうとした。
すると、
「よし!」
いきなりスイッチが入ったアヤが飛び起きた。
あまりに急なことに目を丸くしてしまった。
「ど、どうしたの?」
「よし! 買ってみよう! ワンピース! それで着てみよう!」
なぜか声高らかに宣言していた。
背筋を伸ばして、拳を突き上げて。
その勇姿に思わず吹き出しそうになりながらも、私も立ち上がって拳を突き上げた。
「よぉし、これからお店に出撃だ〜!」
「お〜!」とアヤが応えた所で、とうとう堪えきれずに互いに吹き出した。
「いやぁ、いざ買うとなると、なんだか楽しくなってきたなぁ」
「『かわいい』のがあるといいね」
「ん、ん〜? まぁ、なんか、もしアレだったら、フォローのほう、よろしくね」
「大丈夫だって。ぴったりなのを必ず見つけるから」
「頼もしいなぁ。お願いしますよ?」
「任せて。じゃあしゅっぱーつ!」
アヤと私は玄関を飛び出した。
アヤと「ジュディ」です。分からなかったらごめんなさい
この組み合わせは初めて書きましたが、なんかいろいろと間違えた気がします
前半と後半で空気がかなり違うのも予想していませんでした。行きあたりばったりなもので…
どういう見方をすればいいのか分からないものが出来ましたが、まぁ「ふーん」と眺める程度で良いと思います
アヤとジュディですが、「アヤとジュディ? こんな感じでしょ」という偏見で書いているので、なんか違うと思われても仕方がないかもしれません
アヤとジュディは個人的に好きなキャラでして、自分の頭の中でも「わほーい!」と動いてくれるので、書いている途中は楽しかったです
かわいいよなぁ…アヤとジュディ…
SSとしては大して面白味も無いかもしれませんが、自分自身が「楽しかった」というのはとても重要で、まぁ書いて良かったかなと思います
アヤとジュディ、機会があればまた書いてみたいです
ありがとうございます
超GJ!!アヤジュディ良いよアヤジュディ。情景が浮かんでくるようでした。
ワンピのジュディとアヤなんて考えた事なかったよ。
SS読んだらすっげえ見てみたくなったw
好きな人の前でしか見せない、とっておきの自分。
GJでした。
話を戻すようだけど、超マイナーCPで
マーマーツインズ×レインボーヤの妹というのを考えた。
マーマーがポップンデンキに、おもちゃのピアノやギターを買いに来るとかで。
それで仲良くなって、屋上のミニ遊園地で遊んでたりしてればいいな。
>>939 ほのぼので暖かいお話ごちそうさまです。アヤとジュディのツーショットまたゲームでも見たい…。
ダンス三人組でならもっと良い…ついでにケイトもいればry
そういえばここは絵の投下は大丈夫?自分文章書けないんでorz
以前誰かが置いていた気がする
スレ主じゃないから分からないけど、いいんじゃないかな?
>942
ミニ遊園地だったら、ベリーやらキャンディやらの子どもキャラだったら何でも来そうだな
同じお馬さんに乗ってキャッキャッ遊ぶベリーとキャンディで
子どもたちがキャッキャッ遊ぶと聞くと
どうしてもパレードのさなえちゃんが思い浮かぶ俺ガイル
FEVERアニメやダンスオジャマはすごくかわいらしくて萌えた
ニューミュー、キャンディ、ベリー、ポエット、プリティ、ヒナ
他に誰か居たっけ? 忘れた
パレードのさなえちゃんを見てると、ダンスアクションに出てくる子どもたちに「おねえちゃーん、さなえおねえちゃーん」と群がられて少し困り顔のさなえちゃんを想像する
で、一斉に抱きつかれたりしがみつかれたりして、図らずもくんずほぐれつな状態になっちゃうんだろうな
さなえちゃん大人気だな
そこに4衣装のリエちゃんの姿も…
いや、なんでもない。
948 :
名無しさん@秘密の花園:2008/03/07(金) 21:29:32 ID:QjdZNCeo
さなの日記念あげ
あと2週間でパーティー♪か
アドベンチャーでもいろんな事があったなぁ
・鹿ノ子大人気
・CSカテなぜかスミレ
・ポエット復活
・ジュディマリガチ百合化
・むしろアジアンガールズコースが略
・オンラインラブポップの三角関係かわいい
・ニナみつキターーー
・女性だらけのRPG「ゆうべはおたのしみでしたね」
・リエさなドコー
・そして冒険から帰ったミミニャミはさらに深い仲へ…
まあアドベンチャーに関係無いキャラにもいろいろあったけどね
950 :
名無しさん@秘密の花園:2008/03/15(土) 00:49:36 ID:1aW8hNs4
あと50レスということで、おまいらの中での
このスレのMVPを聞こうじゃないか。
ちなみに俺はあゆむみここ。
周辺の投下ラッシュも目を見張るものがあるがな…
―――3月14日。ホワイトデー。バレンタインデーにチョコを貰った人間が、感謝と愛を込めてお返しをする日。
モテモテな男性だけでなく、バレンタインに人気だった女性も、この日は大忙しとなる。
―――で、この日は3月13日。ホワイトデー前日。言うなれば『ホワイトデー・イブ』。・・・だから言わないってば。
その日の夜、この町一番の神社『ポプの宮神社』に併設された家の台所。
「・・・でーきたっ!」
一人の少女が、冷蔵庫から何かを取り出しながら、嬉しそうに言った。
この少女が誰なのかは、言うまでも無いだろう。この神社で巫女を務める少女・みここである。
彼女がたった今取り出したものは、色々な形の型に入ったチョコレート達だ。
彼女はそれらを慎重に型から外し、箱に詰めていく。詰め終えた箱に蓋をし、続いて取り出したのは綺麗な包装紙だ。
ラッピングするということは、当然誰かへの贈り物だろう。そして、明日が何の日かを考えると、そのチョコレートが何を意味するかはすぐにわかる。
明日のホワイトデーに、誰かに贈る物だ。
箱を器用な手つきでラッピングしながら、みここは呟いた。
「あゆむさん、喜んでくれるかな・・・?」
―――今からジャスト1ヶ月前。2月14日、つまりバレンタインデー。
前々から、近所の『市立ポップン学園』に通うブラバン少女・あゆむに並々ならぬ恋心を抱いていたみここは、勇気を振り絞って彼女にチョコレートを渡した。
あゆむは本当に喜んでくれた。それだけでも泣くほど嬉しかったみここだが、何とあゆむからもチョコを貰ってしまったからさあ大変。
何だかんだでその日はみここの家で2人一緒に過ごし、何事にも代え難い楽しい時間を共有したのであった。
そして、今日。みここは当然の如く、あゆむにお返しをするつもりだった。その為にわざわざ前日から準備をし、ようやく完成した。
後は、明日―――ホワイトデー当日に、直接会って渡すだけ。幸いなことに、土曜日だから学校も無い。
とは言え、あゆむには吹奏楽部の活動があるだろう。だから、みここはそれが終わって、学校から出てきた彼女に渡すつもりだった。
「これでよし・・・っと。一応冷蔵庫に入れとこ」
みここはそう言いながら、綺麗にラッピングし終えた箱を冷蔵庫に入れた。
「ふう・・・」
みここは思わず、小さくため息をついた。正直な所、本当にあゆむが喜んでくれるのか、まだ不安だった。
「・・・でも、大丈夫だよね・・・」
みここは1ヶ月前のことを思い出した。あの時、あんなに喜んでくれたのだ。今回だって、きっと大丈夫。
自分にそう言い聞かせて、みここは台所の電気を消した。
―――3月14日。ホワイトデー。バレンタインデーにチョコを貰った人間が、感謝と愛を込めてお返しをする日。
1ヶ月前のこの日はかなり寒かったが、今日は割と暖かい。春が近づいてきてる証拠であろう。
うららかな日差しを浴びながら、みここは『市立ポップン学園』への道を急いでいた。
時刻は午後2時。吹奏楽部の活動は、そろそろ終わる頃だ。
校門で待ち伏せして、あゆむが出てきたところで素早く渡し、さっと逃げる―――それがみここの作戦(?)であった。
何故すぐ逃げるのかは定かでは無いが、出てきた所を待ち伏せとなると、他の吹奏楽部員もいる事が予想される。やはり恥ずかしいのだろう。
てくてくと歩を進め、みここはようやく学園の校門まで辿り着いた。校門付近に誰もいない所を見ると、どうやら間に合ったようだ。
みここは校門から少し離れた電柱の影に立ち、様子を窺うことにした。
―――数分の後。校門から、数人の学生らしき人影が出てくるのが見えた。
「・・・あ。終わったみたい」
みここはそう呟き、手にした箱を持ち直した。
やがて、ぞくぞくと学生達が校門をくぐって出てきた。それぞれ友人同士、談笑しながら家路につく。
みここはそれをずっと見ていた。しかし、目的の人物はなかなか現れない。
(・・・あれ?)
遅くまで残って、練習でもしているのだろうか?
しかし、彼女が見る限り、部員は殆ど全員帰ってしまっている。
みここは記憶力にそれなりの自信があった。年始の初詣の時に来たメンバーは全員顔を覚えていた。
それと照らし合わせても、もう出てきてないのはあゆむくらいだ。
(おっかしいなぁ・・・)
見逃してしまったのだろうか、と不安になり、首を傾げた―――まさにその瞬間。
「・・・わぁっっ!!」
「きゃああああああ!!?」
背後から突然大声をかけられ、仰天したみここは思わず悲鳴を上げていた。
慌てて振り向くと、そこには1人の少女が口元を押さえて笑いを堪えていた。
「ふふふ・・・ゴメンゴメン。そんなに驚くなんて思わなくて」
赤いフレームの眼鏡の奥の目が笑っている。特徴的な眼鏡と長い三つ編み。あゆむの親友のリゼットだった。
「はぁ、はぁ・・・もう、驚かさないで下さいよぉ・・・」
心臓の辺りを手で押さえながら、みここは声を絞り出す。
みここは本気で驚いた。背後からいきなり驚かされたら当然だが、それだけでは無かった。
ずっと校門を見ていたが、確かにリゼットも出てきていた。それなのに、いつの間にか背後。
だが、その疑問は訊く前に本人が答えてくれた。
「あはは、だからゴメンってば。帰ろうとしたら、みここちゃんの姿が見えてさ。
誰かを待ってるみたいにこっちをずっと見てたから、後ろに回っても気付かれないかな、って思って」
「は、はぁ・・・」
わざわざそれだけのために、一旦校門を出てから、ここまで周って来たらしい。
「あははは・・・ふぅ。やっと落ち着いた。ところで、誰を待ってたの?」
リゼットの問い。みここはすぐに返した。
「えと、あゆむさんを待ってたんですけど、まだ出てこなくて」
すると、リゼットはこう言うのだった。
「あゆむちゃん?そっか、出て来ないはずだよね・・・今日、あゆむちゃん休んでるよ。風邪引いちゃったんだって」
「ええっ!?か、風邪・・・ですか?」
みここは驚いて聞き返した。
「うん。熱があって、ふらふらだって話だよ。インフルエンザとかじゃないみたいだけど・・・」
その言葉を聞いて、みここは言い知れぬ不安に駆られていた。憧れの人が今、風邪で苦しんでいるという事実は何より辛い。
「・・・うん?」
するとリゼットは、みここが手にしている箱に視線を移した。
それに気付いたみここは、
「・・・あっ・・・」
慌ててそれを後ろ手に隠したが、もう遅いようだった。何だか恥ずかしくて、自然と顔が熱くなる。
一方、リゼットはみここの持っているブツを一発で見抜いたらしく、少し思案していたが、
「・・・そうだ。みここちゃん、それ持ってお見舞い行ってあげたら?」
唐突にそう言って、ニッコリと笑いかけた。
「ええぇっ!?お、お見舞い・・・ですか?」
みここは驚きの声を上げた。自分があゆむの家に行くなんて、考えてもいなかったからだ。
リゼットはなおもニコニコしながら続ける。
「うん。あゆむちゃん、絶対に喜ぶよ!行ってあげなよ〜」
(わたしが・・・あゆむさんの、い、家に行く・・・)
思えば、あゆむは何度もみここの家に来ているが、自分から行くのは初めてだった。
そこまで考えて、みここはちょっと疑問に思った事があった。
「・・・あの、リゼットさんは、行かないんですか?その、お見舞い・・・」
おずおずと尋ねるみここ。親友であるリゼットなら行く筈だと思ったからだ。すると彼女は、
「うん・・・本当はあたしもすごく行きたいんだけどね、今日はどうしても外せない用事が入っちゃって・・・」
そう言いながら、申し訳無さそうに眉を顰めた。
しかし、すぐに笑顔を取り戻して言う。
「だからさ、あたしの分までしっかりと、あゆむちゃんを励ましてあげて!ねっ?」
「は、はい!」
みここはちょっとした使命感の様な物を感じながら答えた。
「みここちゃんが行ったら、あゆむちゃんは絶対に喜ぶよ〜。だって・・・」
そこまで言いかけて、リゼットは言葉を切った。
「だって・・・?」
みここは続きが気になった。だが、
「・・・あ。ゴメンね、もう行かなくちゃ」
腕時計を見ながらリゼットは言い、足元に置いていた鞄を持ち上げる。
「それじゃ、またね!あゆむちゃんによろしく!」
「あ、はい!お気をつけて・・・」
そんな挨拶を交わしてから、リゼットは走り去っていった。
(・・・リゼットさん、何を言いかけたんだろ・・・)
みここはそれがどうしても気になった。だが、考えてもわからないので、考えない事にした。
それよりも今は、お見舞いだ。
(え〜と、あゆむさんの家は確か・・・)
みここは記憶を頼りに、あゆむの家へ向けて歩き始めた。
(・・・ここだぁ)
みここの記憶はどうやら正しかったようだ。あゆむの家の前に、みここはいた。
玄関ドアに近づき、チャイムに指を伸ばす。その指は、震えていた。
(き、緊張、しちゃうな・・・)
その通りであった。みここの心臓はその鼓動を強く、早くし、みここ自身にもその動きが感じ取れた。
あゆむに会う前とか、会話してる時は、いつもこうだ。
(・・・いつか爆発しちゃうかも。わたしの心臓・・・)
そんな事を考えてから、指をもう少し伸ばす。チャイムまで、あともう数センチ。わずかに数センチ。
しかし、そこから指がなかなか動いてくれない。
(は・・・早く、押さなきゃ・・・頑張れ、わたし!)
自分で自分を励ましながら、みここはゆっくり、ゆっくりと指を伸ばしてゆく。
そして―――
―――ピンポーン!
(お、押しちゃった・・・!)
みここの指は、ようやくチャイムに到達した。電子音が鳴り響き、それと同時にみここは思わず素早く指を引っ込めてしまった。
すぐには反応が無かった。しかし、やがてみここの耳に、家の中から物音がするのが聞こえて来た。
(誰か、来る―――!だ、誰だろ・・・?)
物音―――足音は、どんどん近づいてくる。土間に下りるような音がした。そして、
―――ガチャリ。
―――開錠音。玄関のドアが、開かれようとしていた。思わずみここは身を固める。
ドアが開かれ、中から人影が現れた。それは―――
「・・・あれぇ?」
「あっっ・・・!!!!?」
2つの声が重なった。何だかとぼけたような声と、身を切るほどの緊張から発せられた声。
「・・・みここ、ちゃん?」
家の中の人物が言う。
「は・・・はい・・・」
みここが掠れたような声で答えると、家の中の人物は、途端に嬉しそうに笑った。
「わぁ・・・みここちゃん、来てくれたの!?ありがと〜!」
出てきたのは、あゆむ本人だった。病人らしく、パジャマ姿。トレードマークの猫みたいな帽子も、今はつけてない。
熱があるというのは本当のようで、ほんのり顔を赤らめている。
「あ、あの・・・お、お見舞い、に・・・」
紅く染まった顔でたどたどしくみここが言うと、あゆむはますます嬉しそうな顔をした。
「ホントに!?わざわざ、ボクのために!?嬉しいよ、涙出ちゃいそう・・・」
「そ、そんな・・・大したことじゃないですよ。あの、迷惑じゃありませんでしたか?」
どきどきと高鳴る胸を押さえてみここが訊くと、あゆむは即座に答えた。
「とんでもない!みここちゃんが来てくれて迷惑なんていう人がいたら、ボクが許さないよ!さあ、上がって上がって!」
「お、お邪魔、します・・・」
みここは誘われるがまま、家の中へ入る。先程から緊張しっぱなしのみここの背後で、玄関のドアが音を立てて閉まった。
「ここ、ボクの部屋。ちらかっててゴメンね」
「いえ・・・そんな事無いですよ」
上がってすぐ、みここはあゆむの自室に通された。
そんなに広くない部屋。机やらベッドやら、いたって普通の部屋だった。
ただ、置かれてる小物類なんかは殆ど猫がデザインされているのがあゆむらしい。
「とりあえず、座って。ね?」
あゆむは机の椅子を持ってきて、みここに勧めた。みここはそれに腰掛けながら尋ねた。
「あ、し、失礼します・・・ところで、あの・・・ご両親とかは・・・?」
上半身を起こしたままベッドに入ったあゆむは、苦笑いしながら答えた。
「いやあ、ボクも運が悪いなぁ。出張やら何やらで、誰もいないんだ。ボク1人」
「ええっ!?だ、大丈夫なんですか・・・?」
みここが驚いてさらに尋ねると、あゆむは笑みを崩さずに言った。
「あんまり。まだ頭がちょっとふらふらするんだよね・・・それに、ちょっと寂しいかな」
一瞬だけ、本当に寂しそうな表情を浮かべたあゆむだったが、すぐに笑顔を取り戻した。
「けど、今はもう寂しくなんかないよ!みここちゃんが来てくれたから・・・けほ、けほっ」
「ちょ、ちょっと!大丈夫ですか!?」
「大丈夫だよ、ちょっと咳出ちゃっただけ。へーき、へーき!」
気丈に笑うあゆむと、ちょっと咳き込んだだけなのに慌てふためくみここ。何だか微笑ましい光景だった。
「あ、そうだ。こんな時に言うのもなんなんですけど・・・」
みここは思い出したように言いながら、あの箱を取り出した。
やはり緊張したが、1ヶ月前に比べたら大分落ち着いている。少しは慣れたのだろう。
「あの、今日、ホワイトデーですよね。この間のバレンタインのお返しに、チョコ作ったんですけど・・・受け取って頂けますか?」
その瞬間、あゆむは顔をパッと輝かせた。
「ホントに!?ありがとう!ホントありがとう!!すごく嬉しいよ〜!!」
とびっきりの笑顔で箱を受け取るあゆむ。あゆむがあまりにも嬉しそうに笑うので、みここもつられて笑ってしまった。
すると、
「そうだ!ボクも用意してあるんだよ〜。はい、これ!」
あゆむが取り出したのは、やはり綺麗にラッピングされた箱。
「えええっっ!!?わ、わたしにも、ですか・・・?」
みここの驚きは尋常では無かった。全く予想していなかったらしい。
「あ、あ、あ、ありがとうございますっ!!」
慌てたように言いながら、みここは受け取った箱を胸に抱いた。
「えへへ、そんなに喜んでくれると、ボクも作った甲斐があるよ・・・けほけほっ」
再び咳き込んだあゆむ。すると、彼女が頭に乗せていた折り畳まれた濡れタオルが、ポトリと布団の上に落ちた。本来、額に乗せていた物だろう。
「大丈夫、ですか?」
みここが心配そうに言いながら、落ちたタオルを手に取る。
(うわ・・・熱い・・・)
まるでお湯につけたように、そのタオルは熱かった。あゆむが熱にどれだけ苦しめられているのか、それだけでわかった。
「あ、ゴメンね。ありがとう」
あゆむはみここに礼を言いながら、そのタオルを受け取ろうとした。だが、
「あゆむさん。わたし、このタオル冷やしてきましょうか?」
「え、ホント!じゃあ悪いけど、お願いしちゃっていいかな・・・?」
「まかせて下さい!」
胸を張って答えたみここに、あゆむは『部屋を出て右だよ』と、台所の位置を教えた。
タオルを持って部屋を出たみここは、言われた通り台所を目指す。すぐに見つかった。
蛇口から出る冷水でタオルを冷やしながら、みここは思った。
(・・・あゆむさん、きっと寂しかっただろうなぁ・・・)
『咳をしても一人』なんて句もある。病気している時に、家の中に1人。寂しくないはずが無い、と思った。
自分がどれほどあゆむを支えてあげられるかわからないけど、少しでも傍にいよう―――みここはタオルを絞りながらそう考えた。
すっかり冷えたタオルを持って、みここはあゆむの部屋のドアを開けた。
「あゆむさん、お待たせしま・・・」
みここは言葉を切った。
あゆむが安らかに目を閉じ、すやすやと寝息を立てていたからだ。
先程、あゆむは言っていた。1人で、少し寂しかったと。本当は少しどころか、とても寂しかっただろう。
だからこそ、よく知っている人物―――みここの訪問が嬉しかった。寝てしまったのも、すっかり安堵したからに他ならない。
「あゆむさん、寝ちゃった・・・」
とりあえずみここは、手にしていた濡れタオルを、あゆむの額に乗せた。
それから、あゆむの寝顔をまじまじと見つめる。
(・・・やっぱり、可愛い・・・)
先月、あゆむがみここの家に泊まった時も、みここは彼女の寝顔を見た。
陽だまりで丸くなる仔猫のような、あどけない、とても安らかな顔。
もっと傍で見たい、と思ったみここはベッドに寄り、あゆむの顔に顔をちょっと近づける。
ちょっと赤らんだ、柔らかそうな頬。綺麗な茶色い髪。ピンク色の唇。
まるで引き込まれるように、みここはさらに顔を近づけた。
(起きない、よね?なら、もうちょっと、そばで・・・)
起きないで、と願いながら、みここはどんどん顔を近づける。
2人の顔の距離は、10数センチ。
(も、もうちょっとだけ・・・)
みここは思い切って、さらに顔を近づけてみた。もう、10センチも無い。
ここで、みここの心に、以前一緒に寝たときよりも、さらに不埒な考えが浮かんだ。まさに悪魔的発想と言える代物だ。
(ちょ・・・だめだって、そんなの!)
みここは心の中でそれを否定する。が、一度思いついてしまったら、もう止まらない。
どうせ起きない、バレっこない、ちょっとなら大丈夫―――そんな囁きが聞こえて来るようだった。
みここの心に浮かんだ、悪い子的発想。それは―――
『―――今、あゆむの唇を自分が奪っても、誰にもわかりはしない―――』
ごくり、と口の中の唾液を飲み込んで、みここの顔がさらに下がる。
(ホ、ホントに・・・しちゃうの・・・)
今あゆむが起きたらどうするのか―――そんな事も考えたが、既にみここは暴走モードだった。
あゆむが大好きで、あゆむにもっと近づきたい、それ故の行動―――みここを止める者はいない。
相変らず、すやすやと可愛らしい寝息を立てるあゆむ。起きる気配は無さそうだ。
(今なら・・・大丈夫、かも・・・あゆむさんと・・・)
今までに無いくらい、みここの心臓は激しく鳴っていた。先程本人が危惧した『爆発してしまうかも』が、早くも現実味を帯びる。
止めなきゃいけないとわかってても、自制が効かない。あゆむが好きだから。とにかく好きだから。
―――勿論、普段のみここにそこまでの度胸は無い。だが、相手が眠っている、2人きり、起きる気配無し、可愛い寝顔etc・・・それらの要素が合わさり、みここを動かした。
(・・・ちょっとだけ、ちょっと、触れるだけ・・・)
そう自分と、目の前のあゆむに言い聞かせながら、みここはゆっくり顔を近づける。みここの心の中のいたずら悪魔が勝利宣言。
あゆむの顔が近づくにつれ、心臓の鼓動も大きくなる。顔が熱い。まるで、自分も熱が出てしまったかのようだ。
本当に、あと数センチの距離。みここはいよいよ覚悟を決めた。
(・・・あゆむさんっ・・・)
まるで祈るような、許しを請うような。そんな気持ちで、みここはあゆむを見つめた。
すると、その瞬間。
―――ぱちり。
あゆむの目が、開いた。
2人の目が合う。その距離、僅か数センチ。
「きゃああっ!!!??」
「ひゃあ!」
凄まじく驚いたみここの本日2度目の悲鳴と、あゆむのびっくりしたような声が重なる。
(お、起きちゃった・・・どうしよう・・・)
みここの頭は混乱を極めた。まさか、あそこで起きるなんて。
どうしてあんな思い切った行動を。後悔の念が後から、後から押し寄せる。
そんなみここをよそに、あゆむはあっけらかんと言う。
「あ〜、びっくりしたよ。目が覚めたら、目の前にみここちゃんの顔があるなんてさ〜」
そう言ってけらけらと笑った。そして、今、みここが最も避けて欲しかった疑問を口にした。
「あはは・・・ところでさ、みここちゃん、何してたの?」
みここは思わず、竦みあがった。
(えええええっ!!??ど、どうしよう、どうしよう〜・・・)
何て答えればいい?まさか、素直に『チュウしようとしてました』なんて言える筈が無い。
あゆむはというと、わかり切ってて嫌な質問をしているのでは無く、本当にわからないから質問をしているようだった。
(えっと・・・えっとぉ・・・あ、そうだ!)
みここの頭は、この状況で最もナイスな言い訳を探し当てた。
「あ、あの・・・ね、熱を測ろうと思って。ほら、よくやりますよね?おでこをくっつけて、こう・・・」
そう言いながら、みここは前髪を押さえて額を出して見せた。相手は風邪引きなのだし、これ以上の言い訳はあるまい。
事実、あゆむも納得してくれたようだった。
「なんだぁ、なるほどね〜」
(ほっ・・・良かったぁ・・・)
みここはこの上無く安堵した。―――だが。
「じゃあ、お願いしようかな?」
「・・・えっ?」
次の瞬間、あゆむは右手で前髪を押さえ、左手をみここの後頭部へと回した。
そして、そのままみここの頭を引き寄せて、額同士をくっつけたのだ。
こつん。
お互いの熱が伝わる。その瞬間の、みここの心臓。まるで火山が噴火したが如き、激しい動き。
「!!!!!!!!!!!!」
声にならない叫び。あゆむの熱が、額を通して伝わってくる。
2人の顔の距離は、先刻よりさらに近い。なにせ、額が触れ合っているのだから。
お互いの息がかかる距離。みここの顔にもあゆむの吐息がかかり、くすぐったかった。
だが、それを感じないくらいに、みここの動揺は激しかった。
恐らく、あゆむと知り合ってから、最も近い距離にあゆむがいる。それこそ、本当に唇が触れそうな距離。
「・・・どうかなぁ・・・」
あゆむが呟いた。みここは答えられない。頭が真っ白で、思考回路は完全シャットアウト。
「あ・・・あっ・・・」
思わず漏れる呟き。もう、何も考えられない。ただ、ずっとこうしていたい。そう思った。
だが、そうはいかないようだ。あゆむの方から、額を離してしまった。
「あっ・・・」
その瞬間、みここは一瞬―――本当に一瞬だけ、寂しい顔を見せた。
この感覚―――先月のバレンタイン、チョコを渡したとき、嬉しさのあまり手を握ってきたあゆむが、手を離した時と同じだった。
だが、次のあゆむの言葉で、すぐに元に戻った。
「ね、みここちゃん。熱、あるかなぁ?」
「あ、え!?えっと、えっと・・・」
いきなり話を振られて、みここはまたも仰天。途端に夢見心地から解き放たれる。
慌てて言葉を捜した。
「えと・・・まだあるみたいですけど、そこまで高くは無いと思います・・・はい」
それだけ言って、はぁ、はぁと荒く息をつく。顔が熱い。とにかく熱い。きっと、真っ赤になってる。
これでは、どちらが病人かわからない。
「そう?なら良かった・・・みここちゃん、顔、赤いよ?大丈夫?まさか、ボクの風邪、移っちゃったかなぁ・・・?どうしよう・・・」
みここの顔が赤いのを見たあゆむは、途端に泣きそうな表情になる。みここは慌ててフォローした。
「い、いえ!そう言うわけじゃないですから・・・心配しないで下さい、ねっ?」
「そうなの?なんだ、ビックリしたよ・・・」
あゆむが笑顔になったのを見て、みここもホッと一息ついた。
何気なしに時計を見ると、3時半を指していた。みここはハッとする。
「いけない、そろそろ帰らないと・・・」
この日、偶然にも、みここの家にも誰もおらず、みここ1人で留守番だった。
そのため、そろそろ夕食用の買い物にも行かなければいけなかった。
「え、帰っちゃうの?」
その瞬間、あゆむが見せた表情―――さっきの会話でちらりと見せた、寂しげな顔。
自分がいなくなったら、あゆむはまた1人だ。
「はい・・・あんまり長居しても悪いですし、用事もあるので・・・」
しかし、自分にも事情がある。みここは諦める事にした。
大好きな人に寂しい思いをさせるのは辛い。けど、仕方が無いのだ。
「ごめんね、わがまま言って、引き止めたりして・・・」
「いえ・・・こちらこそ、ごめんなさい。大した事も出来なくて・・・」
「そんな事無いよ!来てくれただけで、本当に嬉しかったから!」
あゆむの家の玄関口での会話。
みここには、あゆむの言葉がとても嬉しかった。だが、寂しい気持ちは拭えない。
「あ、そうだ!チョコ、本当にありがとうございました!」
せめて最後は明るい雰囲気にと、みここは話題を振った。
「うん、こちらこそ、ありがとう!大切に食べるからね!それじゃ、バイバイ!」
あゆむも笑顔になった。
最後に一礼して、みここはゆっくりと玄関ドアを閉めた。
振り返り、空を見上げる。まだ青空だ。
「さて、と。行かなくちゃ」
そう呟いてから、みここは歩き出した。
本来の目的であった、ホワイトデーのチョコを渡す事には成功した。あゆむも喜んでくれたし、おまけに自分までチョコを貰ってしまった。
しかし、少しもやもやしたものもあった。あゆむが見せた、あの寂しげな表情が、みここの心に突き刺さったままだ。いつの間にか、彼女は立ち止まっていた。
(でも、こればっかりはなぁ・・・しょうがないよね。明日には、ご家族も帰ってくるだろうし)
くよくよと悩むのは自分らしくないと、みここは頭をふるふると振って、もやもや感を追っ払った。
―――また、近いうちに会いに行こう。
そう心に決め、みここは前を見据えた。商店街まで、そんなに遠くない。みここはまた歩き出した。
だが、もう少し歩いた、あゆむの家から数十メートル離れた地点。突如、
「やっほー!」
また、背後から声が掛かった。
「へ?」
ちょっと驚いてみここが振り返ると、そこには赤い自転車に乗った、リゼットの姿があった。
「みここちゃん、あゆむちゃんの家には行った?」
リゼットが笑いながら尋ねる。みここは答えた。
「はい!まだ熱があるみたいでしたけど、じきに治ると思いますよ」
それを聞いたリゼットは、『そりゃ良かった!』と呟いてから、また問いかけた。
「チョコ、喜んでもらえた?」
「は、はい!嬉しかった・・・です」
「だよね〜」
そんな会話を続けながら、ゆっくり歩いていた2人だったが、ここでみここは、ある事を思い出した。
(そういえば、昼間会った時にリゼットさんが言いかけた事って・・・なんだったんだろう?)
みここは思い切って、訊いてみる事にした。
「あの・・・」
「な〜に?」
「昼間、リゼットさんが言いかけた事・・・あれ、何だったんですか?」
その問いかけに彼女は、
「ん?・・・ああ、あれね!聞きたい?」
そう言って、いたずらっぽい笑みを浮かべる。
「は、はい!是非!」
みここが答えると、リゼットは話し始めた。
「みここちゃんはさ、あゆむちゃんがどうして風邪引いちゃったか、知ってる?」
唐突にそんな質問をされ、驚きながらもみここは答える。
「い、いえ・・・わからないです」
「あたし、今朝の電話で、あゆむちゃん本人から聞きだしたんだけどね・・・」
リゼットはそこで一旦言葉を切り、そして続けた。
「あゆむちゃんが風邪引いたの、みここちゃんのためなんだよね〜」
「・・・へ?それって・・・」
みここは一瞬、彼女の言っている意味が理解できなかった。
(わたしの・・・ため・・・?)
しかし、続くリゼットの言葉で、その意味を完璧に理解する羽目となった。
「ほら、バレンタインの時。みここちゃん、すごく気合が入ったチョコをあげたでしょ?
あゆむちゃん、それが本当に嬉しかったらしくてさ。バレンタインの時は大したものあげられなかったから、今度は頑張って、もっとすごいの作るって。
で、みここちゃんに喜んでもらうんだ、って。それで、ここ最近は毎日遅くまで起きて、チョコ作ってたらしいんだ。
それで、昨日やっと満足いくチョコが完成したんだけど、毎日遅くまで起きてたから、体冷やしちゃって、それで風邪引いちゃったんだって」
「・・・・・・・・・・」
みここは押し黙ってしまった。
いつも元気なあゆむが、どうして風邪を引いたのか。
その原因が、まさか自分にあったなんて。
『それが本当に嬉しかったらしくてさ』
『みここちゃんに喜んでもらうんだ、って』
それらの言葉を、心の中で反芻する。
「わたしの・・・ために・・・」
自然と言葉が口をついて出た。そんなみここを見て、リゼットが優しく笑いかけながら、言った。
「みここちゃん、自分を責めちゃだめだよ。あゆむちゃん、風邪引いた事に関しては、全然気にしてないみたい。
むしろ、いいチョコが出来た、これならみここちゃんに喜んでもらえるって、すごく嬉しそうだったよ?」
その一言一言が、みここの胸に響く。
最後にリゼットは、こう付け加えた。
「そのチョコ、大事に食べてね。あゆむちゃんの想いが、たっぷり詰まってるから」
みここは自然と、その箱を胸にしっかりと抱いていた。まるで宝物のように。
するとここで、腕時計をみたリゼットが言った。
「あ、もう行かなくちゃ・・・じゃあみここちゃん、またね!
良かったら、今度はあたしの家にも来てくれると嬉しいな!」
言い終えると同時に彼女は、みここが何か言葉を返す暇も無く自転車で走り去った。
暫くの間、みここはその場に立ち尽くしていた。だが、不意にみここは来た道を逆走し始めた。
もう、居ても立ってもいられない気持ちに駆られ、みここは走った。
(あゆむさんは・・・わたしのために・・・風邪を引いてまで・・・)
リゼットの話とあゆむの顔が頭の中で交錯する。あっという間に、あゆむの家へ辿り着いた。
みここはチャイムを鳴らすことも忘れ、玄関のドアを躊躇い無く開けた。
靴をきちんと揃えて脱ぎ、家に上がる。廊下を歩き、あゆむの部屋の前で止まった。
(今日のごはんは・・・余り物で作ろう)
―――コン、コン
ノック2回。中から『どうぞ〜』の声。
みここは、ドアを開けた。
部屋に入ると、あゆむは驚きと嬉しさが混じったような、不思議な表情を作った。
「あれ〜、みここちゃん。どうしたの、忘れ物?」
「・・・いえ、そういうわけでは・・・あゆむさん」
「なあに?」
聞き返したあゆむに、みここは続けた。
(―――少しでも・・・)
「あの、もう少し、お見舞いしてても、いいですか?」
「えっ・・・」
その申し出に、あゆむはちょっと驚いた。
「え、えっと・・・ボクとしてはすごく嬉しいし、大歓迎だけど・・・みここちゃん、用事あるんじゃないっけ。大丈夫?」
ちょっと心配そうなあゆむに、みここは笑って答えた。
(ほんの少しでも、長く・・・)
「大丈夫です!用事、無くなっちゃいました!」
みここのきっぱりした答えに、あゆむも思わず笑顔になった。
「ホントに?じゃあ、ボクの話相手になってくれちゃったりとか・・・」
(―――あゆむさんの、そばに・・・!)
「もちろん!!わたしもあゆむさんのお話、聞きたいです!」
そう言ってみここは嬉しそうに笑う。あんまりみここが嬉しそうに笑うから、あゆむもさらに笑顔になった。
「嬉しいな!絶対に退屈させないような、面白い話するからね!じゃあねぇ、何から話そうかな・・・」
あゆむとみここの、2人の楽しげな会話が始まった。身振り手振りを交えて話すあゆむと、それを聞きながら相槌を打ち、これまた話すみここ。
終始笑顔で語り合う2人。暖かい日差しが差し込む部屋に、2人の笑い声がはじけた。
―――すっかり春の陽気となった、3月の半ば。
太陽はまだ、当分沈みそうに無い。
―――以上です。長々とお付き合いいただき、有難う御座いました。
流れも空気も読んでない投稿ですみませんでした。
ホワイトデーのネタなので、出来たら昨日のうちに投稿したかったのですが、諸事情により翌日にもつれ込んでしまいました。
それにしても、やたら変な方向に暴走してしまってます・・・生暖かい目で読んでやって下さい。
なお、途中で書き込み時間の間隔が開いている箇所がありますが、連投規制です。
しかも2回目の方は1時間以上解けず・・・その間書き込みが出来ないような空気になってました。
書き込もうと思ってた方、本当に申し訳ありませんでした。
>>950 流れぶった切ってごめんなさひorz
自分は・・・やはり自分で書いてたというのもあって思い入れが強いので、あゆみこで。
決着の言葉を贈ろう……!!!
>>951-973……!!!
GJだ………!!!!!
しかし内容も文句のつけようがないけど、23レスとかすごいな。
愛ゆえに、か……。
なんだかあゆみこリゼットになってきた気もするけど、それはそれでいいな。
毎度毎度大作乙です。
それにしても一体どこまで行くんだあゆみこ。
むしろどこまでも行ってほしいぞあゆみこ。
スレの最後の最後で…!もうGJとしかいいようがないぜ。
ミミニャミ、リエサナに並ぶ名カップルだな>あゆみこ
>>976 萌えを通り越して美しささえ感じたよ。いいものをありがとう。
>>950 俺もあゆみこ!
>>973 おお、あゆみこがまた読めるとは嬉しいぞ!GJ
少しずつ進展してたりと萌えました。
>>976 おおお、何て美しい・・・、なるほど、巫女繋りか。