[構想]レズ百合♀総合創作スレッド[妄想]

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444とけいけ。6【1/12】
ある日のとけいけ、玄関。

短「あら。秒ちゃん、お出かけ?」
秒「うん。今日はね、オイルちゃん家に行くんだ」
短「オイルちゃん?」
秒「オイルタイマーちゃん」
短「ああ。水玉が落ちてきて、3分くらい測る子ね」
秒「あたし、同じクラスなんだ!」
短「あら、そうなの」
秒「でも最近、オイルちゃん学校に来なくなっちゃって……先生も友達も、理由は分からないって言うし」
短「それは困ったわねえ」
秒「そうなんだよ。それでね、あたし心配だから、様子を見に行こうと思って。何か力になれるかも知れないしさ!」
短「……ッ!!」
秒「どうしたの、たん姉ちゃん。あっち向いちゃって」
短「な、なんでもないわ。行ってらっしゃい」
秒「? はーい、行ってきまーす!」

ア「短針、ダイ○から電話がかかってきていますが。……なんですかその鼻血は!」
短「……あの子のね」
ア「はい?」
短「あの子のそういうところが、可愛くてたまらないの! ああ、秒ちゃんいい子だわ秒ちゃあああん!!」
ア「ちょっ、鼻血まみれのまま抱きついてこないでくださいー!」
445とけいけ。6【2/12】:2010/04/30(金) 19:43:52 ID:2R0AMeVs
挨拶とかすっとばして、オイルタイマーちゃんのお部屋です。

秒「そんなわけで、いきなり来ちゃった。嫌だった?」
オ「ううん、秒ちゃんならいいよ」
秒「あ! もこたんフィギュアだ!」
オ「うふふ、それレアものなんだよ。私、最近”てるもこ”か”もこけーね”かで悩んでるの」
秒「あたしは”てるもこ”かな。永遠のライバル設定って、良くない?」
オ「私は、”もこけーね”の過保護設定に憧れるの。もこたんにだだ甘なけーね先生とか、糖分多すぎ!」
秒「うーん、どっちもいいね」
オ「でしょう?」
秒「でも、1つだけ言えることがあるね」
オ「もちろん!」

秒&オ『もこたんは私たちのジャスティス!』

オ「ふふっ、やっぱり秒ちゃんだ!」
秒「オイルちゃんならそう言うと思ったもん!」
446とけいけ。6【3/12】:2010/04/30(金) 19:44:26 ID:2R0AMeVs

秒「……オイルちゃんの淹れてくれた紅茶、ひさしぶり。おいしい」
オ「ふふ。ありがとう」
秒「それで、どうしたの? 急に学校来なくなちゃって」
オ「………」
秒「あたし心配だよ。何かあったの?」
オ「わたしね、我慢できなくって……」
秒「へ。何を?」
オ「ひょっとして秒ちゃん、聞いてないの?」
秒「うん。みんな理由を教えてくれないんだよね」
オ「……そう。じゃあ、私からも言えない」
秒「……えっと」
オ「………」
秒「あ、あたし、ケーキ買ってきたんだ。一緒に食べない?」
オ「うん。いいよ」
447とけいけ。6【4/12】:2010/04/30(金) 19:44:58 ID:2R0AMeVs
ケーキは普通にショートケーキでした。

秒「……でもさー。オイルちゃんって本当に、お人形さんみたいでかわいいよね」
オ「そ、そんなことない……」
秒「金髪くるくるだし、お肌も白いし」
オ「そんなことないってば」
秒「それに、オイルちゃん180秒も測れるんだよ? あたしなんか60秒だよ、うらやましいよ!」
オ「そんなに褒めないでったら! 恥ずかしいよ!」
秒「そんなに恥ずかしい?」
オ「うん、恥ずかしい……」
秒「んふふ。じゃあ、もっと恥ずかしくしちゃいます」
オ「!? 秒ちゃん、なんで抱きついてくるの……?」
秒「オイルちゃんが理由を教えてくれるまで、ずっと褒めちゃうからね!」
オ「へ?」
秒「貴女の瞳が好き。春の銀河のようにきらめく瞳が好き。春の陽射しのような優しいまなざしが好き」
オ「ちょっと!」
秒「貴女のくちびるが好き。蜜のような口づけをくれる、切ない吐息を聞かせてくれるくちびるが好き」
オ「アウト! 完全にアウト!」
448とけいけ。6【5/12】:2010/04/30(金) 19:45:17 ID:2R0AMeVs
秒「まだ続ける?」
オ「ばか! ……仕方ないなあ、ぜったいに秘密、守ってくれる?」
秒「秒針は、60秒間は約束を守ります!」
オ「そんな短くちゃ困る!」
秒「じゃあ、もうちょっとだけがんばる!」
オ「……もう。本当に素直なんだね」
秒「えへへー。それだけが取り得ですから」
オ「あのね。……実は、擬人化したことが問題なの」
秒「へ? オイルちゃん、擬人化してもかわいいじゃない」
オ「私、どうしても擬人化したかったの! 見かけはたまたまで、みんな褒めてくれるのは嬉しいんだけど……」
秒「じゃあ、なんで?」
オ「……やっぱり無理! それより、久しぶりに会えたんだもん、遊ぼうよ!」
秒「あ、ずるいー! でも、あたしもオイルちゃんと弾幕ごっこしたいかも」
オ「やった!」
秒「と、その前に……」
オ「なあに?」
秒「ごめん。お手洗い、借りていい?」
449とけいけ。6【6/12】:2010/04/30(金) 19:45:55 ID:2R0AMeVs

「…………ッ!!」

秒「オイルちゃん、どうしたの? ふるふる震えて」
オ「……借りたいと言うのね、お手洗いを」
秒「う、うん」
オ「どうしても?」
秒「わりと切実に……」

オ「わかった。案内する」
秒「えっと、うん。ありがと」
450とけいけ。6【7/12】:2010/04/30(金) 19:46:39 ID:2R0AMeVs
オイルタイマーちゃん家のお手洗いは1階です。

オ「……ここ」
秒「普通のトイレ、だよね。えーと、じゃあ、お借りします」
オ「では、失礼します」
秒「ちょ、ちょっと! なんで入ってくるの!?」
オ「そりゃもちろん、オイルタイマーの出番といえばお手洗いだもの」
秒「何言ってるの、オイルちゃん!?」
オ「だって、トイレにいる間は暇でしょ?」
秒「まあ、忙しい事もあるけど、だいたい暇かな……」
オ「だから、私をひっくり返して、無聊を慰めていいんだよ?」
秒「そんなことしたくない!」
オ「しからずんば横に倒してみて、私がぶざまにもがく姿を楽しんでもいいよ?」
秒「そんなことしたくないってば! オイルちゃん何考えてるの!?」
オ「……っ!」
秒「なんなの!?」
オ「やっぱり、秒ちゃんも……」
秒「?」
オ「何もしてくれないんだね!」
秒「はい?」
オ「あたし、もてあそばれたいのに!」
秒「何言ってるの、オイルちゃん!?」
オ「だいたい、私が学校に行きたくない理由だって、これなんだよ!」
秒「えーと……」
オ「再現すると、こう! 『学校の休み時間にて』!」
451とけいけ。6【8/12】:2010/04/30(金) 19:47:35 ID:2R0AMeVs

ロリ「ねえオイルちゃん、お手洗い行こうよー」
オ「うん、いいよ。休み時間だもんね」

ロリ「……ちょっと! オイルちゃん、なんで入ってくるの、やめてよ!」
オ「ごめんなさい! オイルタイマーはね、こうするのがお仕事なの。さあ、わたしを好きにして!」
ロリ「○○○○できないじゃない!」
オ「ちょっと見えちゃうだけだから大丈夫。さあ、ぞんぶんにどうぞ!」
ロリ「なに考えてんのよー! ……あ、あんたなんか絶交よ!」
452とけいけ。6【9/12】:2010/04/30(金) 19:48:01 ID:2R0AMeVs
オ「……どう。あんまりだと思わない!?」
秒「オイルちゃんがあんまりだよ!」
オ「百人が百人、この調子なんだよ。誰もトイレで私のことをいじってくれないの」
秒「あたりまえだー!」
オ「そりゃもう、学校に行く気だって無くなるよ!」
秒「それが不登校の原因なの!?」
オ「そうだよ!」
秒「はあ。……そんなくだらない理由、始めて聞いたよ。トイレでいじってもらえないから登校拒否、なんて」
オ「くだらなくなんかないよー! オイルタイマーなのに、いじってもらえないなんて!」
秒「あのね。……元に戻ればいいんだよ」
オ「……え?」
秒「だから、そのむりくりな擬人化をやめて、元に戻ればいいの。ただのオイルタイマーなら、あたしもみんなも安心してアレできるわけだし」
オ「……そっか!」
秒「でしょ?」
オ「目からウロコでた。元に戻ればいいんだね!」
秒「そうそう」
オ「ありがとう。秒ちゃん天才だね!」
秒「さあ、戻って戻って」
オ「ううん、この感謝の気持ちを熱いディープキッスで」
秒「いいから早くしてよー!」

オ「えいっ!(ぼん)」
453とけいけ。6【10/12】:2010/04/30(金) 19:48:38 ID:2R0AMeVs

秒「オイルちゃん、やっぱり綺麗なオイルタイマーだったんだね。これで安心して……ふう」
「………」
秒「あ、動きが止まった。じゃ、ひっくり返してっと。わあ、きらきらしてやっぱり綺麗!」
「………」
秒「さて、これくらいひっくり返せばいいよね。それでは、あたしは失礼して」

「……待って!」
秒「うひゃあ手が出てきた!? オイルちゃん、元に戻ったんじゃなかったの?」
オ「一度平衡状態が崩れると、安定準位の間を行き来しやすくなるみたい」
秒「へりくつはいいから手を離してよ。あたし、まだぱんつはいてないの!」
オ「なるほど。萌えキャラなんだね」
秒「違うよ! いいから手を離してよー!」
オ「離しません。話を聞いてくれるまで、秒ちゃんは萌えキャラのまんまです!」
秒「ぱんつはかなきゃ萌えキャラなの!? じゃあ、早く用件を言って!」
オ「……誰が次に私をひっくり返してくれるの」
秒「はあ?」
オ「このままじゃ、止まっちゃうよ! 止まっちゃったら、私はオイルタイマーじゃないよ、ただのオブジェだよ!」
秒「はい?」
オ「止まったオイルタイマーなんて、誰が見てもかっこわるいじゃない。ただのプラスチックと色つきの水と油の混合体だもん」
秒「はあ……」
オ「人をひっくり返すだけひっくり返しておいて、責任取ってよー!」
秒「知らないよお!」
オ「あ……秒ちゃん、ごめんなさい、泣かないで」
秒「えっく……」
オ「仕方ない。やっぱり、ここはどうにかして、自分でひっくり返るしかないんだね」
秒「その方向で頑張ってよ……」
オ「こうなったら、擬人化するしか!」
秒「ひょっとして、それで擬人化したかったの!?」
454とけいけ。6【11/12】:2010/04/30(金) 19:48:58 ID:2R0AMeVs
秒針さん、ご帰宅です。

秒「……というわけで、あたしたいへんだったんだよ!」
長「あはは! あんた、ぱんつ丸出しどころか、ぱんつ丸脱ぎで奮闘してきたのね!」
秒「ちょー姉のばか!」
短「なるほどねえ。ひっくり返りたくて擬人化してみたものの、誰もトイレに入ってくれなくなっちゃった、と」
秒「そういうことみたい」
短「ねえ、ひとつ思ったのだけど」
秒「なに?」
短「その娘、無機物と擬人化状態を行き来できるわけでしょう?」
秒「ええと、そうだね」
短「秒ちゃんが用を足している間、その娘が無機物だった保証はどこにあるの?」
秒「!?」
長「言われてみれば、確かに……」
短「私もオイルちゃんになって、秒ちゃんが○○○○するところ見たいわあ」
秒「あたし、ちょっとあの子の家に行ってくる」
長「秒、ちょっと待て。こいつをボコってから私も行く」
455とけいけ。6【12/12】:2010/04/30(金) 19:49:19 ID:2R0AMeVs

オ「秒ちゃんにいいこと教えてもらっちゃった! あ、このお姉さんかっこいい。結構タイプ!」
オ「ふふ、今日はフリルつきなんだね、勝負なのかなー? ……はいお疲れさま、がんばってくださいませねー!」
オ「でも私、女の子好きで本当に良かった。これって絶対、役得よね!」
オ「あ、ご新規さまいらっしゃーい。……げえっ、あなたたちは!」

長「おい、ずいぶんいい御身分だな、人の妹の恥ずかしい姿を見ておいて?」
秒「この変態め、覚悟しろー!」

その後、オイルちゃんは、人がいる間は無機物でいるという念書を書かされたとかなんとか。

ちゃんちゃん。
456名無しさん@秘密の花園:2010/04/30(金) 19:49:55 ID:2R0AMeVs
以上です。駄文失礼。

ハァハァ斬りは名言スレよりお借りいたしました。ググって名言スレがトップに出てきたのに吹いた。
どんどんネタがしょうもない方向に走ってますね。とけいけの明日はどっちだ……

来週は「とけいけ。」はお休みします。
代わりに、本スレ(擬人化スレ)に何か投下するかも。