ゲーム「ストロベリー・パニック」ディレクター 藤原保氏
Q.スタッフのみなさんにとって百合モノとは何ですか?
A.男にとって、百合の世界は美しい幻のようなもの……わかるようでまったく意味不明ですね(笑)。
そんな未知の世界をゲームで楽しんでください。
Q.百合モノならではのご苦労はありましたか?
A.男性スタッフたちが池袋、新宿、渋谷、御茶ノ水、秋葉原に百合系の資料を探しに行ったんですが、
資料の周囲には女性ばかり。“白い目で見られる”“警戒して走り去る”“陰口を叩かれる”
……そんなことの山でした(笑)。
Q.ズバリ、女の子同士の恋愛はどこまで過激に描かれる!?
A.え〜っと……まぁ、コンセプトは「淡い百合ストーリー」というところでして……
さて、どうなるのでしょうか(笑)。
Q.ヒロインたちがプレイキャラを取り合ってケンカしたりします?
A.プレイキャラがモテモテなのはゲームの常です。
ヒロイン同士も互いをリスペクトしていますから……はは……。
Q.アニメ版とは少し雰囲気が異なるようですが……?
A.百合になじみの薄い男性プレイヤーも楽しめるよう、ラブコメのテイストを入れています。
もちろん、百合の世界を美しく描くというねらいはアニメ版と同じですよ。
ゲーム版は百合を「美しく楽しく」描いたイメージですね。
Q.ゲームの舞台やゲーム期間、あらすじを教えてください
A.物語は、4月1週にプレイキャラが聖アストラエアに集う女子校に編入するところから始まります。
新しい出来事の始まりを感じさせるヒロイン9人と、期待と不安に胸を弾ませるプレイキャラ3人……。
4ヶ月間の学園生活ののち、どんなエピローグが描かれるのか?……という流れです。
Q.ゲーム内にはどんなイベントがあるんですか?
A.プレイキャラは、初めて名門女子校での生活を体験するという設定なので、ほぼ毎日が驚きとドキドキの
連続となります。昼間の木陰でのふれ合い、深夜のパジャマパーティー、週末のお出かけイベントなどなど。
また、体育祭、プリンセスセミナーといった、3校合同のイベントも満載です。
Q.ゲームの難易度はどのくらいなのでしょう?
A.特にひっかけは設けてないので、素直に(八方美人的ではなく)進めれば難しくはありません。
ただ、3人のプレイキャラ×9人のヒロインという27通りの物語を全て網羅するのは、
かなりやりごたえがあると思いますよ。
Q.OP&ED曲など、音楽面のオススメ要素を教えてください
A.OP曲はCooRieさんが歌う「SWEETEST」、ED曲は渚砂役の中原麻衣さんが歌う「そばにいるよ」です。
どちらも心に残るいい曲ですよ。また各キャラのテーマをはじめ、オリジナルBGMを30曲ほど入れております。
Q.限定版の発売や購入特典をつける予定はありますか?
A.初回限定版と予約特典を製作中です。初回限定版には全12キャラがしっとりとした百合物語を繰り広げる
3話入りドラマCDと、聖ミアトル、聖スピカ、聖ル・リム各校の生徒証セットが付属されます。また、
予約特典に冊子“聖アストラエア3校合同入学案内”をご用意いたします。お楽しみに!
TVアニメ版監督 迫井政行氏
Q.監督を引き受けてみての感想をお願いします
A.12人も女の子のメインキャラクターがいて、さらに女の子同士の恋愛を描く……。
最初は自分にはわからない世界だと思いました。限られた話数で、12人の関係性や魅力を表現するのは
簡単ではありませんが、やりがいを感じますね。難しい反面、とてもおもしろい。
今は楽しみながら作業しています。
Q.本作のテーマを教えてください
A.男女の関係にはない“純粋な愛”でしょうか。相手を本当に好きなんだという気持ちに、嘘がないように……。
そこに一番注意して作っています。
Q.これからの見どころを教えてください
A.中盤から終盤に向けて、渚砂と静馬の関係が一歩前進し、今以上の肉体的な接触が……。
あとは光莉と夜々ですね。少しずつ夜々に溜まってきたものが爆発します。「えっ!?」と驚く展開に
なっていると思いますよ。どうしても避けて通れなかったんですが、僕が当初イメージしていたより、
物語が過激になってますね……。さらにエトワール選に参加するには、ある資格が必要なことが明かされます。
それが渚砂と静馬に影響を与えるので注目です。学園生活に加え、せつないドラマや心の葛藤も描かれるので
お楽しみに。
Q.女の子同士の恋愛シーンは、どこまで過激に?
A.キス以上……としか今は言えません(笑)。放映までは秘密ということで。
Q.3校合同の学校行事はありますか?
A.一番大きいのは、2話にわたって描かれる文化祭。いちご舎のみんなが演劇に挑戦します。
千華留を衣装担当にして、にぎやかにやろうと思ってます。
Q.静馬様は、どうしてあんなに麗しいのですか?
A.背負っているものが、他の少女たちと違うからでしょう。それが彼女の麗しさにつながっているのではないかと
僕は思いますね。
Q.渚砂がモテモテなのはどうしてでしょう?
A.明るく素直でまじめ。あとはまだフリーというところが人気の秘密でしょうか。渚砂ファンの筆頭は玉青ですが、
彼女は人間的に静馬を認めていて、渚砂が静馬に惹かれるのも当然と思っているところがあります。
でも、心の奥では少し嫉妬があると思いますね。自分の感情を押し殺し、表に見せないのが玉青。それゆえ、
ストレスが爆発することもあるかもしれませんが……。
Q.聖ル・リム女学校からエトワール選に参加する生徒はいますか?
A.学校同士のしがらみに、飲み込まれないのが彼女たちのよさ。劇中のオアシス的存在ですね。“癒し担当”の
ル・リムのキャラクターたちは、ちょくちょく新しい部を作って登場する感じです。
Q.校内でぬいぐるみを抱いている籠女は、先生方から叱られないのですか?
A.勉強がずば抜けてできる天才少女なので、先生方も認めざるを得ないのではないでしょうか(笑)。
パーシヴァルの名づけ親はシリーズ構成の方です。
Q.物語は最後までミアトルがメインになるのですか?
A.渚砂と静馬のお話が中心ですが、他のキャラクターの魅力が出せるように作っています。
最後まで楽しんで見ていただけたら……本当にうれしいです。