伝説のライター市川 哲史

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音楽と人 94年4月号(表紙 大槻ケンヂ&小沢健二)からB-T編

1月24日月曜日。都内・櫻井敦司宅(大吟醸酒1と1/2升 ビール15他
櫻井宅貯蔵酒完全消化!)
 「暇で暇で身体が腐っちまいそうです」電話を櫻井から受け、夜9時に
訪ねる。途中までわざわざ「徒歩」で出迎えてくれたその姿に、「本当に
淋しかったんだな」と認識を改める。
 まずビールと鍋で呑み始め、やがて櫻井秘蔵の大吟醸酒の封を切る
に至る。「美味い!」「でしょ?」早くも酩酊に突入する二人である。10時
過ぎ、マネージャー小嶋がショーケンのビデオを多数持参して、参入。
クスリやってるとしか思えない全盛期ライヴを眺めながら呑んでたら、
気持ちが暗くなってしまった。ふと横を見ると、櫻井が今井に電話してい
る。おお、鬱憤晴らし要因が居たか!「すぐ来るそうです。」
そして今井が星野と共にやって来たのは、それから4時間!も経った午
前2時半であった。「一体、何してたんだよ」「いや電話切ってぼーっとし
てたら知らない間に2時になってて。」凄い。凄すぎるぞ今井。
 その後、この日が誕生日のユータも登場、「誰にも祝って貰えないから
淋しくて淋しくて」。このバンドは、もしかしたら結構不幸な人達なのかも
しれない。とりあえず私は6時過ぎに帰る。今井が親の仇でも見るような
目で迫る、「もう帰っちゃうんですか!?」君が無為に過ごした4時間を恨
みなさい。ちなみに、この宴会は25日午前11時過ぎまで延々開かれてた
そうである。世間の皆様、本当にごめんなさい。