僕達の終戦記念日…・リーフOHP BBS閉鎖!Ver.2
精神的疾患前後
高子は性的に興奮している。
これは仙命樹の催淫作用だ。
仙命樹の生存本能がより優秀な宿主を必要とするとき、宿主と遺伝子を掛け合わせる目的で、望んだ異性を誘惑するらしい。
そうやって優れた子孫を残し、それに乗り移るのだ。
俺の血に触れた高子に、その効果が現れたのか……。
だが、血に触れたのは3時間以上前のことだ。
にもかかわらず、この効果の遅れはどうだ。
高子に催淫作用に対する耐性があるのか、俺の仙命樹の能力が低いのか──。
とにかく、いまは高子を正気に戻すのが先決だ。
戻さなければ際限なく発情し続け、やがて死に至る。
性的興奮が昂ってしまった当人を正気に戻す方法は、ひとつしかない。
他人の手によって気をしずめることだ。
「高子、よく、聞け……。
お前がいま感じている感情は精神的疾患の一種だ。
しずめる方法は俺が知っている。俺に任せろ」
「………」
高子は小さくうなずいた。
背中から抱き留めると、蝉丸は高子の肌に触れようとシャツの内側へ右手を差し込んだ。
腹部を手のひらで探るように愛撫する。
そこはほどよく引き締まっていた。
日々のトレーニングが欠かせないであろう。
その手の動きに、ときおり身体をこわばらせることで高子は感じている。
蝉丸はじょじょに右手を上へと進めた。
先に待つのは豊満な乳房だ。
そのサイズは戦争当時の日本人女性の平均をりょうがしている。
当時の男ならずとも、少なからず興味はあるだろう。