神尾観鈴のがおがおすれっど#5"さよならのはじまり"

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68だーほら
>>65
そらいい、よく聞いて。
この包みの中には、わたしの幸せを収めた絵日記や選りすぐり恐竜の赤ちゃんが入っている。
わたしが過ごした幸せな日々を書ける限り書いた……。
もしわたしが死んだら、これを空の少女に届けてね。
空の少女が本当だと信じてくれたら、この星は救われると思う。
わたしが直接空の少女に届けようと思ったんだけど、なんて言うかそうするのは
逃げるみたいに思えて。ここでゴールを目指すのを止めると、自分が自分でなくなるような。
もう眠りたいとか、独りぼっちが辛かったとかいうんじゃなくてね。
うまく言えないけど、呪いと…運命と斗ってみたくなったの。
わたしがヘンな子だからなのか理由は自分でもよくわからない。

そら…わたしは多分死ぬだろうけど、そのことでお父さんや
高野山の人たちを恨んだりしないでね。
あの人たちだってわたしと同じで、自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだから……。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり、自分のことを責めたりしないで。
これは、わたしの最後のお願いだよ。
もし運良く生き延びて、ゴールできたらね、
必ずここへ帰ってくるよ。会いに来る!約束!!
…これでお別れ!じゃあねそら、元気に暮らして!!
お母さんによろしくね!!