冒頭の桃缶描写などの流れが素晴らしいと思ったのは俺だけだろうか?
当然、それに続く床の着弾面描写も、対照的でいい。
さらに作中でアイテムなどの交通整理を行いつつ、エンターテイメントを
盛り込みながら、ストーリーもちゃんと進展している。
さらに、獣チームもきちんとフォロー。
なかなか真似の出来ない理想的な秀作だな、と思う。
ただ、疑問点といおうか、私的な要望が二つほど。
一つは漏れ出た液体が何であるか。それともう一つは作戦とは何か。
これらはおそらく、挽歌さんの頭の中には設定があるけど、他の人はそれに
捕らわれずに自分の設定でどうぞ、ということだと思う。
けれども、ここまでお膳立てされたからには、漏れ出た液体に関してなどは、
もう少し描写してしまっても良かったのでは、などと思った。
まぁ、書きすぎるとまた何かと色々なコメントが付いてきてしまうので、
難しいところですけどね。
少なくとも俺は、挽歌さんの手で書かれた続きを読みたいと思ってしまった。
そんな意見は俺だけかもしれんし、究極のルールでは早い者勝ち。
他の書き手さんも、そして挽歌さんも、頑張って下され。
これが単体で一作品だったら違和感はないのだけれど、前のパートからの
流れを考えた上だと残念な描写がいくつかあると思った。
俺なりの解釈からだから、他の人にとっては細かいことかもしれないけど。
>例えマーダーに会っても、俺は生き残るさ。戦ってもな。
>見てろよ、レミィ。相沢。俺は、バッチリ、お前らの分まで生きてやるぜ。
これって、白い決意を祐一から受け継がなかったように読みとれる。
これが俺的に無念でならない。
みんなで生きて帰ろうという、そんな決意を受け継ぐのだと思ってたので。
──俺と同じように……負けるなよ……──
同じ理由で、出会い頭の女コンビに釘打ち機を突き付けてしまったことも。
祐一の最後のメッセージを受け取った、しかも、そもそもがフェミニスト
を気取る北川なのに、彼らしからぬ振る舞いだと思う。
北川自身の持ち味も充分に出てるし、これが序盤とかだったら、ついアレを
突き付けてしまったのも仕方ないかな、と納得してたんだけど。
ご本人も気付かれた、面識のあるもの同士なのに二人とも気がついていない
様子なこと。脳内補完ではなく、できれば作品内で。でなければ最後の【 】
とかでフォローして欲しい。
もう一つ。『放送は近い』という、北川のモノローグ。
腕時計を観たとか、そういう描写はなかったと思うのだけど、どうしてここに
そのモノローグが入るのかという疑問。これはあくまで書き手の認識なのでは?
なんだか色々と書きましたけど、全部意見の形を為していると思います。
これも、彗夜さんに期待してるからゆえの意見なので、凹まないで、今後も
頑張って貰いたいです。
(こういう感想ならいらんといわれれば今後は沈黙しますが、いかがか)
……と、自分なりの感想を書き込んでみた。