愛せよ、サブキャラ

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61名無しさんだよもん
香里スレに書き込んだあるシチュの続き。
上手くまとめられそうもないので放出。
おおさか@つちへんさんに捧ぐ(w

「なぁ、美坂…昨日は、騙そうとして悪かった」
「…別に」
「美坂…その、確認しときたいんだけど」
「何?」
「…オレの事、嫌い…なのか?」
「…別に」
「なんだよ、その返事は」
「…言葉通りよ」
「はっきり言ってくれよ」
「どうでもいいってことよ。…そこどいて、部活があるから」
「…そっか」
「そうよ、納得したらどきなさいよ」
「すまん」
「何よ、泣いてるの? 気にすることないわよ、こんな女に振られたくらいで」
「…まだ振られてねぇよ」
「…何よ、それ」
「告白ぐらいさせろ、って言ってんだよっ!」
「すればいいじゃない、そんな勇気なんてない癖に」
「ば、馬鹿にすんなよ! オレはなぁ、いつだって…」
62名無しさんだよもん:2001/08/10(金) 04:00
「『美坂可愛いなぁ』、とか『美坂萌えー』とか思ってたんでしょ? 心の中で。はっ、笑わせないで。そんな妄想の世界で遊んでる人に用はないの」
「ちげーよ、オレは…全部知ってた」
「な、何よ。何を知ってたっていうのよ」
「…お前の妹さんのこと」
「…そのこと、ね。…なるほど、『お前に同情してる』って言いたいわけ?」
「そんなんじゃねぇよ」
「ふん、どうだか。それに…今まで、そのことであなたに何かして貰った記憶なんてないけど?」
「…オレに勇気がなかったからだ。一歩を踏み出す勇気が」
「今なら踏み出せるっていうの?」
「ああ。美坂…オレでよければ、相談に…」
「…馬鹿にしないでっ! あんたなんかに相談してもらうほど、落ちてないっ!」
「じゃぁ、何だよ…授業中のあの態度は? 昼もろくに食わないのは何でだよ!」
「うるさいわねっ、人のプライベートに口出さないでっ!」
「美坂、一人で抱えこむの、辛くないか?」
「うるさいっていってるでしょ! 放っといてよ、もう!」
「なあ、美坂…オレって、そんなに駄目な人間なのか?」
「……」
「クラスメイト一人の力にもなってやれない、無力な存在かな?」
「美坂にとって、オレはどうでもいい存在かも知れないけど」
「そ、それでも…お前の事が、どうしようもなく好きなんだよ!! 文句あるかっ!」
「…無神経…こんな時に告白? さ、最低っ!」
 北川を押しのけ、香里は走り去った。誰もいない教室にひとり、北川。呟く。
「…好きなんだよ、チクショウ…」
63名無しさんだよもん:2001/08/10(金) 04:01
ああ、ヘタレだなぁ(泣

北川って悪い奴じゃないよね、いじめたくはなるけど(w