>>761 長女ハッピーエンド中に梓、初音に続き耕一の部屋に現れる楓ちゃん。
そのとき、もうひとり、楓ちゃんが現れた。
「へえ、楓が来るとは珍しい」
梓が茶化すと、楓ちゃんは照れたふうに俯いた。
「楓、あなたも耕一さんが心配だったんでしょう?」
千鶴さんがそう言うと、楓ちゃんはちらりと彼女に
視線を向けてから、俺を見つめ、
「…身体…なんともないですか?」
そう訊いた。
「うん、このとおり、別になんとも…」
俺が、初音ちゃんのときと同じように応えると、
「…この子には、すべてを話しました」
千鶴さんが俺だけに聞こえる声でそっと囁いた。
それを訊いて、俺はひとり納得した。
…そうか。
この子は、すべて知ってたんだ。
だから、いつもあんな辛そうな顔をしてたのか。
相変わらずの大人しい雰囲気は変わらないが、よく
見ると、心なしか、楓ちゃんの表情から、暗いかげり
がなくなっているような気がした。
「…うん、いろいろと心配してくれて、ありがとう。
もうなんともないから…」
笑顔を作って俺が言うと、その瞬間…。
「…あ」
楓ちゃんは、初めて俺に微笑みを見せたのだった。
そのままの引用申し訳ない。
この時点の彼女の心のうちとこれ以後の展開を想像…
…そんな酷なことはないでしょう(TдT)