梓様の御通りであるvol.7、下にぃ〜下にぃ〜。

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891旦那さん、名無しです
「どうでもいいけどさ、耕一ぃ…今さらお化け屋敷なんて、よくもまぁお金出して
入ろうって気になるよなぁ?」
「ちょっと懐かしくってさ…まぁ、夏の風物詩ってことでいいじゃんか!」
「お化け屋敷なんて、きょうびの子どもだって入らないよ?そのせいでか、
そのおかげでか…ほら、ガラガラじゃん。貸し切りだね、貸し切り!」
「そのぶん二人きりだしな、もしかしたら梓の意外な一面が見れるかも…」
「んなわけねーだろぉ?何を期待してるんだかね、この男わ。」
…でろでろでろーんっ!
「おっと…安っぽいろくろ首だねー。ほら耕一、糸なんか丸見えじゃん。」
「…梓ぁ、お前なんか、饒舌じゃねえ?もしかして緊張してる?」
「なっ、なに言ってんだよっ…なんで緊張なんてしなきゃいけない…」
…がおーっ!
「わっ…へへへ、一つ目小僧が、がおーっ!はないだろ?なぁ、耕一…」
「…」
「あれ…?どこ行ったんだよ、耕一ぃ…うわ、すっごい静かぁ…」
…しゅるるっ!
「ひいっ…く、クモのオモチャ…なんでこんな現実的なもの…おい、耕一ぃ…」
…わささささっ!
「ひゃあっ!!ちょ、ムカデの大群って…こっ、耕一っ!誰もいないのっ…!?」
「…わっ!!」
「きゃああああっ!!やだ、耕一、耕一助けてえっ…!!」
「お、おい!?梓、オレだって!なにビックリしてんだよ!」
「ふぇ…ばっ、バカヤローッ!隠れたりするなあっ!バカッ!バカッ…!!」
「あ、梓ぁ…」