「……お姉ちゃん?」
知らない場所にわたしは居ました。
「……お姉ちゃん、どこなの?」
もう一度呼びかける。
それでも返事がなくてわたしは戸惑いました。
「もしかして……」
最悪の展開が脳裏を横切る。
優しいお姉ちゃん。
いつでも一緒だったお姉ちゃん。
「お姉ちゃん……」
鼻の先が震える。今にも『わんわん』泣きたくなってくる。
悲しい。とても悲しい。
「お姉ちゃん! どこ!? お願いです! もう、もう――独りにしないで下さい!」
歩く。ただひたすら歩く。お姉ちゃんの姿を追い求めて。
でも、突き当たった部屋の角で……わたしは見てしまった。
そこにある、絶望を……。
「お、お姉ちゃん!」
最初は時間がなかった。でも手で触れて、冷たくて、わたしは理解した。
――したくなかった。
本当は理解なんて出来なかった。
お姉ちゃんが死んだなんて信じたくなかった。
だから……。
『永遠はあるよ……』
『ここにあるよ……』
白いワンピースを着た女の子がわたしの目の前に現れた。
でも、それはわたしの望んでいた言葉じゃない。
女の子は、そっと微笑んでこう言った。
『友里、お姉ちゃんと一緒に行こうか?』
「うんっ!」
それが永遠の始まり……。