「ぴこぴこ〜」
(ちょっと待て! なんでそうなる?)
わざとやってるんじゃないかこいつら、と思いつつも言葉が通じないなら、
何とかジェスチャーで伝えてみようと試みる。
「ぐわっ!」
「リアンさん、どうしたの?」
いきなり倒れ込む眼鏡っ子に、さすがの俺も「持病も持ちか?」と心配してしまった。
だが――
「マジックポイントを吸われたみたいだ!」
「この犬畜生の不思議な踊りにですか!?」
ぜってー殺ス! 俺は心の底からそう思っていた。
ところで――
「あのさ、もしかして霧島さんの妹がピンチだって言ってるじゃないかな?」
ツインテールの女が俺の心を熱烈に代弁してくれた。
ナイス! イカス!
「……それでは遊びはこの辺にしときましょうか……」
「ああ、そうだな……」
いきなり真顔になる二人の頬に冷や汗が流れているのを俺は見逃さなかった。
「ぴこぴこ〜」
(大丈夫なのか、こいつら?)
「まあ、便りにはなるわよ」
そう応えたのはやはりツインテールの少女だった。
もしかして、言葉通じてる?