葉鍵ロワイヤル!

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480くろねこ@はうす
 その時、黒猫は辺りを警戒しはじめた。
「誰かいるのか?」
 さっと、銃を構える。
「フフフ........。]
 不気味な声が辺りに響く。
「誰だ。」
 誰何の声が不気味な闇に吸い込まれる。
「久しぶりだな。」
 月夜に照らされて、歯だけが不気味に光る。
「あんたみたいな知り合いは記憶にないが。」
「ずいぶんじゃないか、互いにSF者として世に広めようと誓った仲じゃないか」
 やっと正体が判った、奴だったのか。
「そんな誓いをした覚えはない。大体伝奇ファンタジーとジュブナイルSFは別物だ。」
「果たしてユーザーはそう思ってくれるかな?どちらも荒唐無稽な作り話に過ぎない。
 俺は自分の作品が何度も消されて、今やっと判ったんだ。」
「人の褌で利益を得ようとした奴が何を言う。」

 そのまま双方は対峙する。

 ただ、闇夜の鴉と、黒猫だけがその様子を見張っていた。